スポンサーサイト
ルリ「オモイカネ。いつも通りアキトさんの部屋を映してください」
書けばいいのか
ルリ「アキトさん、今日もゲキガンガー見てる……」
オモイカネ「最近は時間がある時はよく見てるみたいです」
ルリ「アキトさん、家に帰ってきたの久しぶりですからね……」
オモイカネ「ゲキガンガーを最初から見直してるんでしょう」
ルリ「あ…」
オモイカネ「どうしました?」
ルリ「ここ……アキトさんが好きだって言ってたシーン……」
アキト『………フッ』
ルリ「………」
オモイカネ「………」
ルリ「反応が薄い…」
オモイカネ「これが大人になるということ……?」
ルリ「そうかもしれない……」
アキト『………』
オモイカネ「部屋から出ていきました」
ルリ「今日はこれで終了ですね」
ルリ「今日もテレビに張り付いてますね」
オモイカネ「ゲキガンガーも後半に入りました」
アキト『………』
オモイカネ「もう部屋から出ましたね」
ルリ「今日はユリカさんと用事があるそうです」
オモイカネ「デートですか」
ルリ「また……」
オモイカネ「ゲキガンガーのDVDも残り5巻を切ってます」
ルリ「あ……」
ルリ「ここ…アキトさんが一番好きだって言ってたシーン……」
アキト『………』パァァ
オモイカネ「………」
ルリ「………」
オモイカネ「光りましたね」
ルリ「そうね」
ルリ「………」
オモイカネ「最終巻に手を伸ばしましたね」
ルリ「アキトさん、これが終わったらどうするんでしょう?」
オモイカネ「また新しいDVDを探すのかもしれません」
ルリ「ゲキガンガーのプラモとかに手をだすのも考えられますね」
アキト『………』
ルリ「あ」
オモイカネ「最終話の前の一話まで見て部屋を出ていきましたね」
ルリ「作品を愛するが故の苦悩ですか」
オモイカネ「理解できない」
ルリ「最終話を見てから何もしようとしてませんね」
オモイカネ「それにしては最近、外出が多くなったようです」
ルリ「ユリカさんも外出が多くなったらしいですね」
ルリ「………」
??「艦長……そろそろ公務に集中してくれませんか?」
ルリ「いたんだ。ハーリーくん」
アキト(最近、俺はあの部屋でへんな視線を感じるようになった…)
アキト(最初は気のせいかと思ったが、違う。明らかに俺を見る視線を感じる…)
アキト(狙う組織や目的については心当たりがありすぎるが、ここまで放置される理由はなんだ?)
アキト(視察目的?捕獲する気はない?それともやはりただの気のせいか?)
アキト(どちらにしても……このままでは……)
アキト(俺のベッドの下にあるアレを処分することが出来ない!)
アキト(しょうがないだろう!若さ故の過ちだった!)
アキト(捨てる事ができずにベッドの下に隠していたグラビア写真集!)
アキト(新婚旅行でいきなり拉致られたせいでずっとあのままだ!)
アキト(帰ったら早々捨てようと決心したのに監視されているとは!)
アキト(このままでは捨てようにも捨てれない!
万が一にでもユリカに…いや、義父さんに見つかることだけは…!)
まさかグラビアのために協力してくれなどと頼むわけにはいかないし…)
アキト(そもそも監視されてること自体が気のせいなのかもしれないのに…)
アキト(俺の気のせいで軍務や業務に勤しんでる仲間たちの邪魔をする訳には…)
アキト(とりあえずやり過ごすために見てみたゲキガンガーは全て見終わってしまったし…)
アキト(やはりゲキガンガーは神作品だな…しかし昔と比べると感動が少ないのは年月のせいか…)
ルリ「あ」
オモイカネ「帰って来ましたね」
ルリ「小脇に本を抱えてますね」
オモイカネ「ラーメンのレシピ本みたいです」
ルリ「……?ラーメンのレシピ本…ですか…?」
アキト(結局なんの打開策も浮かばなかったな…とりあえず時間つぶしに買ってはみたものの…)
アキト(このレシピ本適当だな…『調味料を適量に』ってなんだ…ラーメン作り舐めてるのか…)
オモイカネ「顔を光らせながら本を読んでますね」
ルリ「怒るぐらいなら買わなければいいと思うのですが」
アキト『………』ポイッ
ルリ「あ」
オモイカネ「本を投げ捨ててそのままふて寝しましたね」
ルリ「今日はここまでにしておきましょうか」
ルリ「今日はウリバタケさんの飲みに付き合って花目子に行ってるそうです」
オモイカネ「イズミさんのバーですね」
ルリ「よって今日は家にはユリカ艦長しかいません」
オモイカネ「そうですね」
ルリ「面倒を起こされても困るので私も仕事が早く終わったら帰るつもりです」
オモイカネ「そうですか」
アキト「あぁ…。探知機でも何でもいい。とにかく監視できるものを探知できるものを作れるか?」
ウリバタケ「フッ…アキトよ…俺を誰だと思っている…?元ナデシコの整備班班長のウリバタケだぜ?
こんな事もあろうかと!…て訳にはいかないが似たようなもんなら用意できるぞ」
アキト「そうか…礼を言う」
イズミ「ウリバタケさんの飲みに付き合った理由がそれかい
…機械のことなら奇っ怪な奴におまかせあれってね…プククッ」
アキト「…変わらないな。イズミさん…」
イズミ「アンタが変わりすぎなんだよ…ムリもないけどね…」
アキト『………』パァァ
ルリ「アキトさん、今日は一日中荒ぶってますね」
オモイカネ「何か良い事でもあったんでしょう」
アキト『………』パァァ
ルリ「何か機械を取り出してますね」
アキト『………』ピッ
オモイカネ「!」ブツン
ルリ「…オモイカネ?」
オモイカネ「カメラを壊されたようです。気づかれたみたいですね」
アキト「フハハハハハ!ついにやったぞ!これでベッドの下のグラビア写真集を処分できる!」パァァ
アキト「まだユリカに気づかれてないはずだ!さすがウリバタケさん!」パァァ
アキト「奥さんに怒られたらしいからいつかお礼をいいにいかないとな!」パァァ
アキト「さて!とっとと処分しよう!これで心残りはなくなった!今日は良い日だ!」パァァ
アキト『フハハハハハ!』パァァ
ルリ「」
オモイカネ「」
ルリ「まさかカメラを壊されたのでオモイカネで近くの電子機器を
ハッキングしたら、こんな現場に見ることになるとは」
オモイカネ「よほど見られたくなかったのでしょう」
ルリ「えぇ。でも安心しました」
オモイカネ「え?」
ルリ「アキトさんはどんな事があってもアキトさんだって分かりましたから
あんなにはしゃいでるアキトさんを見たの、何年ぶりでしょうか」
オモイカネ「そうですね。声がアレですからまるで違うキャラのように思えますが」
ルリ「でも、アキトさんがアキトさんなのは変わりありません
それにしても、アキトさんユリカさんに黙ってあんなのを隠していたなんて」
ルリ「本当…」
ルリ「バカばっか」
完
とりあえず最初に期待させた>>1にはゲキガンガーを全部視聴した後ボソンジャンプの刑に処す
久しぶりに見たくなったわ
Entry ⇒ 2012.07.12 | Category ⇒ 版権物SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
雪歩「一等、プロデューサーと結婚できる券…?」
雪歩「うぅ…というか当たったところで使えなかったら意味ないし」
雪歩「どうせ偽物だよね…」
雪歩「…」
雪歩「あ、あの!ぷ、プロデューサーくじひとつください!」
雪歩「…」どきどき
雪歩「七等…プロデューサーと手をつなぐ?」
P「おーい雪歩」
雪歩「は、はいぃ!」
P「探したぞー休憩終わり、戻って撮影再開だ」ぎゅっ
雪歩「ひゃあっ」
雪歩「手、つないじゃった…プロデューサーと」
雪歩「えへへ」
雪歩「後でまたあのお店にいってみよう」
スタッフ「萩原さん撮影入りまーす」
雪歩「は、はい!」
雪歩「お店がなくなってる…」
雪歩「うぅ…夢だったのかなぁ」
雪歩「でも券は手元に残ってるし…」
雪歩「屋台みたいなお店だったから、移動してるのかも」
亜美「くじの屋台ね→」
雪歩「う、うん。見つけたら教えて欲しいんだけど…」
真美「おっけ→☆」
亜美「なんかおもしろそ→じゃん★」
真美「でっでっ景品は→?」
亜美「亜美たちが一等当ててやるっしょ♪」
雪歩「えぇっ!?それはだめだよぉっ!!」
真美「え→なんでなんで?」
亜美「そんなにいいものなのかな?」
真美「高級緑茶セットとか?」
亜美「まあとりあえず探してみよ→」
真美「でもど→やって探そうかぁ」
亜美「んっふっふ~そんなの簡単じゃん」
伊織「くじの屋台?」
亜美「いおりん検索なら一発っしょ?」
伊織「なによその検索法…まあいいわ、ちょっと待ってなさい」
伊織「ふふん、これぐらいは当然よっ」
真美「さっすがいおりん☆」
亜美「さてさてくじを引いてみよ→」
真美「なにこれ『プロデューサーくじ』?」
伊織「私たちをピンポイントに狙ったようなくじね」
亜美「一等、プロデューサーと結婚できる券?」
真美「なるほど→ゆきぴょんこれが欲しかったんだ」
伊織「ふん、ばからしい」
真美「七等、プロデューサーにラッキースケベされる、だって→」
伊織「あのねえ、こんな子どもだまし信じてるんじゃないわよ」
P「おーい亜美、真美ー!」
亜美「あっ兄ちゃんだ→」
真美「あれー?今日真美たちオフだよね?」
亜美「…?あーっ!今日りっちゃんと次のステージの衣装選ぶ約束してたんだった!!」
P「ほら、律子なら車でこっちまで来てくれてるから」ぎゅっ
亜美「あっ…」
真美「あーっ!亜美だけ兄ちゃんに手つないでもらうなんてずるいよ」
P「うおっこら真美あぶなっ!うわあっ」ドスン
真美「痛…うわっ兄ちゃんの顔が真美の太ももにいい感じに挟まってる!?」
亜美「同じ七等なのに真美の方が美味しいなんて…がくっ」
律子「はいはいあんたはさっさと車に乗る!」
亜美「真美たいちょー!亜美隊員の分も大人買いっといてくれー!!」バタン
真美「亜美隊員…お前の犠牲は忘れない!さあ次のくじを…」
真美「お金、もうなかったorz」
伊織「ええそうよ、全部!そこにあるくじありったけ!」
真美「いお…りん?」
伊織「全部よ!全部!!」
伊織「まあ、プロデューサーも幸運よね!」
伊織「こんなにかわいいお嫁さんができるんだもの」
真美「うー!いおりん全部はずるいよー!」
伊織「何よ、私はずるなんてしてないわよ。家のお金じゃなくて、ちゃんと自分の稼いだお金で買ったんだから!」
伊織「もうすぐ解析班が結果を報告する頃ね。まあ、結果は決まってるけど」
伊織「え…?全部外れ?」
真美「…いおりん」
伊織「何よそれ…じゃあ結婚はおろか、手もつなげないの…?」ふるふる
真美「あれ、一枚落ちてるよ?」
伊織「ぐすっ…ふぇ?」
真美「いおりんの買ったやつじゃない?開けてみなよ」
伊織「…」ぺりぺり
伊織「六等…頭をなでなで?」
P「何泣いてるんだ伊織?」
伊織「ッ!?」
P「どうした?やなことでもあったのか?」なでなで
伊織「…な、なにもないわよっ」
真美「あちゃーいおりんとろけた顔バレバレだよ…」
真「へー…わかった、見つけたら連絡するよ」
春香「うん、私も探してみるね」
雪歩「ふたりともありがとう」
真「まだ見つけてないからお礼はいいよ雪歩」
春香「でも雪歩がくじに興味あるって珍しいね」
雪歩「はぅっ…あの、それは…ひみつ」
春香「雪歩が言ってたお店ってあれかな」
春香「連絡してあげようっと」
春香「あっ雪歩?お店見つけたよっ」
春香「うん、うん、そうそう公園の中」
春香「雪歩が来るまでちょっとお店を見てみようかな」
春香「わあっ本当にくじのお店なんだ」
春香「プロデューサーくじ?」
春香「一等は…ええっ!?」
春香「…」きょろきょろ
のヮの「すいませんプロデューサーくじひとつ」
春香「雪歩には悪いことしちゃうよね…」
春香「やっぱり開けるのやめようかな…でも私だって」
春香「…」ぺりぺり
春香「五等、プロデューサーに抱きしめられる?」
春香「ええっ!?私とプロデューサーさんが…そんな、そんなわけ」わたわた
春香「ひゃあ」コケッ
P「春香危ない!」ぎゅうっ
P「偶然通りかかって良かった。大丈夫か春香?」
春香「は、はいっ」
P「大事な身体だからな、大切にしろよ」
春香「や、やだっプロデューサーさん!大事な身体なんて…」どきどき
P「じゃあ俺は行くから、気をつけろよ」
のヮの「もう一枚くらい買ってもいいかな」
真「ん?あそこにお婆さんがいる?」
真「階段を登るのに苦労してるみたいだ」
真「あの、ボク手伝います!」
真「ふーっ着きましたよお婆さん」
真「えっ!?お礼なんていりませんよ」
真「どうせひろいものだから?でも…ありがとうございます」
真「紙切れ?プロデューサーくじ?」
真「プロデューサーにお姫様だっこされる?」
真「うーん、こんなことそうそう起こらないと思うけど…」
真「でも…あこがれちゃうなぁ」(´ω`)
真「いたっ!?…足が…」
真「さっき痛めたのかな…くそっこんなこと滅多にないのに」
P「真…?どうしたんだこんな所で!?」
P「全然重くないよ真」
真「あのっ降ります!腕つかれますよね!?」
P「いや、むしろ役得だな」
真「えっ?」
P「真みたいなかわいい女の子をお姫様だっこして街中を歩けるんだぞ?俺得ってやつだ」
真「ッ…きゅうっ」ぷしゅー
P「ん、真…?なんで気絶するんだ真ー!?」
雪歩「あ、あったぁ」
雪歩「あ、あの…プロデューサーくじひとつください」
雪歩「…プロデューサーと結婚できますようにプロデューサーと結婚できますように」ぺりぺり
雪歩「四等…」
雪歩「プロデューサーとデートする?」
雪歩「はぅっ…これはこれで当たりかもですぅ」
雪歩「えへへ」
雪歩「どうしたんですかプロデューサー?」
P「ごめんな雪歩、今日のロケ中止になってしまった」
雪歩「そうなんですか」
P「変わりに今日は好きなとこに連れて行ってやるぞ」
雪歩「えっ?いいんですか?」
P「ああ、雪歩は最近レッスンも頑張ってるからな」
雪歩「えへへ、わかってても嬉しいです」
P「?」
やよい「プロデューサーが仕事持ってきてくれるって言ってたけど」
やよい「あれ?お店がある?」
やよい「プロデューサーくじ?」
やよい「一等…」
やよい「うー…でも無駄遣いは…」
やよい「あ、あのー」
やよい「今月の給食費どころかお夕飯も作れないかも」ぺりぺり
やよい「三等、プロデューサーが大きいお仕事と夕飯を持ってくる?」
P「や、やよいー!?」
やよい「プロデューサー?どうしたんですかー?」
P「う、受かってしまった…」
やよい「うー?なにがですかー?」
P「ハリウッドに出演だよやよい!しかも準主演だ!!今月どころか何年も先の給食費まで払えるぞ!!」
やよい「え、ええーっ!?」
P「すごいぞやよい!ついでに何故かさっき福引きで大量のもやしが当たったからやるよ」
やよい「うっうー!感激ですぅ!!」
真美「え、何いおりん?今ちょっとゼノモーフに苦戦中なんだけど!」かちゃかちゃ
亜美「真美上等兵!火炎放射したら燃えたまま突っ込んでくるからだめだよ!」かちゃかちゃ
真美「うお→パルスガン当たんないっしょ→」
亜美「ふっ甘いな…一回殴るんだよ上等兵」
伊織「ちょっとあんたたちゲームしてる場合じゃないわよ!」
伊織「プロデューサーが今この瞬間も一等を引かれる危険性を孕んでるのよ!?もう三等くらいはでてるかもしれない!!」
伊織「ぜったいぜったい他の子が一等を出すなんてだめなんだから!」
真美「いやーいおりん考え過ぎだよ→」
亜美「そうそう→他の子には滅多に見つけらんないし」
真美「第一あのお店知ってるの真美たちとゆきぴょんだけだし」
亜美「兄ちゃんはやよいっちの付き添いでハリウッドだし」
響「ん?どうしたハム蔵?」
響「ええっ!?お店を見つけた!?」
響「うん…うん…」
響「一等はプロデューサーと結婚!?」
響「プロデューサーと結婚かあ…えへへ」
響「うん、よーし自分早速行ってくる!ありがとうハム蔵!!」
響「よし!すいませーん!自分一回引きたいんですけどー!!」
響「うーん、これくださいだぞ」
響「…」ぺりぺり
響「あ、三等だ!」
響「えーっと、プロデューサーと一晩を明か…す?」
響「あわわそれはいきなりすぎるぞー!!」
響「わあ!?ほ、ほんとに来たぞー!?」
P「はぁ…はぁ…響…良かった間に合って…」
響「ぷ、プロデューサー、今やよいと一緒にハリウッドじゃ…」
P「響も明日大事な仕事だろ?急いで戻ってきたんだ」
響「えっやよいはどうするんだー?」
P「やよいは律子が変わりに見てくれてる。響と先に仕事する約束してたからな、そっち優先だ」
響「で、でも…」
P「明日の仕事が終わったらちゃんとやよいのとこに戻るよ、お前は明日の仕事のことを考えてろ」なでなで
響「プロデューサー…」じーん
P「それにしてももうこんな時間か…」
P「今日はどこかに泊まるか」
響「え、ええっ!?」
P「しょうがないだろ、明日の仕事は早いから事務所に集まってる時間もないし丁度いい」
響「で、ででででもっ」
P「大丈夫だ、部屋は分けてもらうから」
P「うーん、なぜこうなってしまったんだ」
響「あわわ…布団がぴったりくっついてるぞ」
P「なんかホテルの人が勘違いしたみたいでな」
響「こ、これは…もう覚悟を決めるしか…」ブツブツ
P「さ、明日もはやいし寝るか」
響「う…うん」もそもそ
P「はじっこだと寒いだろ?もっとよれよ」
響(ううぅ…嬉しいけど全然寝らんないぞ~!!)
貴音「プロデューサーは『はりうっど』に出張中とのこと」
貴音「つい、食べる量も増えてしまいますね…」
貴音「あなた様…あなた様が居ないとわたくしは…」
貴音「…プロデューサーくじ?」
貴音「はて、此処には行きつけのらあめん屋があったはずですが」
貴音「なんと面妖な」
貴音「…」
貴音「もし、一枚くじを頂きたいのですが」
貴音「…」ぺりぺり
貴音「三等、プロデューサーと接吻?」
貴音「はて?プロデューサーは海外…斯様なことが、本当に起こるのでしょうか?」
真美「お姫ちんにもプロデューサーくじがバレてたなんて…」
亜美「でも兄ちゃん海外だよね?さすがにムリっしょ」
伊織「このままじゃ誓いのキスの時私が初めてなのにプロデューサーは初めてじゃないなんてことになっちゃうじゃない!」
真美「いおりん…」
亜美「いおりん…」
伊織「阻止よ阻止!絶対に阻止!」
P「ようっ貴音」
貴音「何故こちらに?『はりうっど』のはずでは?」
P「響の仕事でちょっとな」
貴音「そうなのですか」
P「ん?ははっ貴音、ほっぺにお弁当つけてるぞ」ずいっ
貴音「あっ…」
伊織「阻止よ!」どん
P「うわっ…んぷっ」ちゅっ
貴音「んむっ」ちゅっ
亜美「あーあちゅーしちゃった」
真美「いおりん、タックルなんかするから…」
亜美「ナイス自爆…」
雪歩「はい…あ、あのもし見つけたら…」
小鳥「わかったわ、雪歩ちゃんに知らせればいいのね?」ぴよよ
雪歩「はい、お願いします!」
小鳥「でも…どんなくじなの?雪歩ちゃんて、あんまり賭け事なんてしないイメージだけど?」ぴよぴよ?
雪歩「はぅっ…それは内緒ですーっ!」
小鳥「あっ!事務所は走らないでねー!?」ぴよー!?
小鳥「うーん気になるなぁ」ぴよぴよ
美希「どこだろうねー美希も覚えてないの」
あずさ「うふふ、迷子になっちゃったわね」なでなで
美希「えへーっあずさに撫でられるの好き!」
あずさ「甘えん坊さんね、うふふ」
美希「あれ?何かなあそこ?」
あずさ「おでん屋さんかしら?」
美希「ねーねー行ってみようよっあずさ」
あずさ「あらあら?一等は…まあっ」
美希「うーん、美希的にはプロデューサーとか別にどうでもいいかな」
あずさ「私はやってみようかしら♪」
あずさ「ほらほら美希ちゃんも」
美希「えー?」
あずさ「ほらほら、うふふ」
美希「美希二等だよ?あずさにあげようか?」
あずさ「ううん、それは美希ちゃんのだから美希ちゃんが持ってて?なんて書いてあったの?」
美希「うーんとね、プロデューサーに命を救われて彼の本心を知る…だって」
あずさ「私は…あら、ラッキースケベですって、うふふプロデューサーさんのえっち♪」
美希「どうでもいいから早く行こーよあずさー」
あずさ「ッ!?美希ちゃん!!!」
美希「えっ?」
P「美希ーッ!!!」
美希「えっ?えっ?プロデューサー?車…?」
あずさ「美希ちゃん!!!プロデューサーさん!!!」
P「美希…無事で良かった」
あずさ「動かないでください、大怪我してるじゃないですか!!」
P「今日…レッスン入ってただろ…?サボリは…よくないぞ」
美希「プロデューサー、もしかして…美希を探して…」
P「大変なことになる前に見つかって良かった…」
美希「ごめんなさい…ごめんなさいプロデューサー…」
P「謝んな…助けるに決まってるだろ?」
P「お前も大切な、俺のアイドルなんだから」
P「才能はある…俺が保証する!」
美希「プロデューサー…」
P「俺のアイドルたちはみんなダイヤの原石だ…ただの石ころなんてひとりもいない」
P「確かに…すこし怠け者なところがあるけど…ファンをとびきり大事にしてる」
P「お前の明るさ、マイペースさがファンだけじゃなく、俺だって幸せにしてくれるときもある」
P「大丈夫、美希は素敵なアイドルだよ…今度から、また二人で頑張ろう」
美希「…うん、美希頑張る」
P「ああ、約束だ」
P「はい、すいません心配をおかけして」
社長「いやいや、安心したよ。本当に良かった」
P「ん、美希…?髪型かえたのか?似合ってるぞ」
美希「あ、あのね…美希決めたのっ本気で頑張るって!」
P「おおっ偉いな」なでなで
美希「ほんと?ハニー嬉しい?」
P「ハニー?」
美希「えへへっ美希絶対一等賞取るねっ」
P「???」
美希「おーいくじ屋さーん、プロデューサーくじひとつくださいなのーっ」
千早「八等…プロデューサーから貰った牛乳をのんで胸囲が0.000072㎜アップする…」
千早「…」
真美「亜美ーハンター相手に肉弾戦はないっしょ→これ難易度レジェンドだよ?」かちゃかちゃ
亜美「ぬわーっ」かちゃかちゃ
真美「亜美…飛ばされたかっただけっしょ」かちゃかちゃ
亜美「バレた?」
伊織「だからゲームしてる場合じゃないでしょ!?」
伊織「プロデューサーよ!?結婚なのよっ!?」
真美「最近のいおりんには余裕がありませんな」
亜美「ですな」
真「どこにあるんだろう」
小鳥「気になるぴよ」
千早「もう一回やってみようかしら…」
やよい「うっうー!久しぶりの日本ですーっ」
あずさ「あのくじ、また引きたくなっちゃった♪」
美希「くじ屋さーん、プロデューサーくじ引きたいのーっ」
貴音「はて?あの屋台は…」
響「うう、今度こそ一等当てるさー」
雪歩「えーっと情報だとこのあたりに…ってふぇっ!?みんな!?」
伊織「させないわっ!」だっ
真「あっ!こら伊織!」だっ
あずさ「あらあら」シュバッ
春香「ええっ!?あずささん早い!?」
小鳥「なんか面白そうぴよっ!参加するぴよっ!」
雪歩「ふわぁっ!?みんな待ってよぉっ」
雪歩「あ、あの…プロデューサーくじ…」
雪歩「えっ…最後の一枚…」
雪歩「は、はい…」
雪歩「うぅ…みんな買いすぎだよぉ」ぺりぺり
雪歩「え…?」
雪歩「一等…」
雪歩「一等…当たった?」
亜美「亜美一等とっちゃったよー!」
伊織「やったわ!一等!」
あずさ「あらあら、当たっちゃったわ~うふふ」
美希「一等賞なのーっハニー!」
春香「やった一等とっちゃったごめんねみんな(のヮの」
小鳥「よくわかんないけど一等賞!」ぴよっドヤッ
響「あわわ、まさかの一等だぞ!?」
貴音「…この券は宝物にしたいです」
真「ボクが一等!?やっりぃ!」
全員「……えっ?」
社長「プロデューサーくじなんて普通誰も買わないと思ってたんだが」
社長「ふむ…今度はアイドルくじでも作ってみようかな」
社長「はっはっはっ」
真美「というかどうなっちゃうのかな?」
雪歩「ううぅ…折角一等取ったのに…」ざくざく
貴音「雪歩、穴を掘ってはなりませんよ」
伊織「た、大変よ!?」
真「どうしたの伊織?」
伊織「ほ、法改正よ…」
春香「へ?」
伊織「たった今、重婚を認める法律が可決されたのよ!!!」
全員「ええーっ!?」
雪歩「で、でも良かったです…喧嘩にならなくて」
雪歩「これでみんな、プロデューサーのお嫁さんだねっえへへ」
おわり
皆好きなら個別に書いてもいいのよ
乙
面白いかった
Entry ⇒ 2012.07.12 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (3) | Trackbacks (0)
女神「貴方が落としたのは金の斧ですか?それとも」男「お弁当です」
女神「それとも銀の斧ですか?」
男「お弁当です」
女神「もしかして・・・あれかな?胴の斧とかいっちゃう?」
男「お弁当」
女神「・・・・・・」
男「・・・・・・」
男「食べたんですね?」
女神「いや・・・」
男「お弁当は?」
女神「そんなものおちてきませんでしたよ」
男「口の周りに食べカスがついてますよ」
女神「・・・!!」ゴシゴシ
男「嘘ですよ」
女神「・・・」
男「・・・食べたんですよね?」
女神「・・・」
男「ちなみに、何が美味しかったですか?」
女神「からあげです」
男「卵焼きはどうでしたか」
女神「最高です。甘くてフワフワしておいしかったです」
男「そうですか」
女神「はい!」
女神「タコの赤いウィンナーのアレもおいしかったです」
男「いや、僕はお腹が空いてるんですけどね」
女神「・・・」
男「まぁ、どうせ湖に落とした時点で諦めてましたけどね」
女神「すいません」
男「いいですよ。今日は昼飯抜きということで」
男「僕は薪取りの仕事に戻りますから」
女神「あ・・・あの・・・」
男「はい」
女神「あなたは、毎日この森で仕事をしているんですよね」
男「そうですね」
女神「また明日もきますか?」
男「はい、おそらく」
女神「・・・」
男「・・・」
女神「お弁当、すごくおいしかったです」
男「はい」
女神「本当においしかったです」
女神「この湖の精霊になってから、人間の食べ物なんて食べてきませんでしたから」
男「・・・」
女神「・・・」
男「・・・食べたいんですか?」
女神「・・・」
男「お弁当が」
女神 モジモジ...
男(・・・)
男「貧乏な僕にとっては、貴重な一食なんです」
女神「はい・・・」
男
男「・・・まぁ、また手をすべらせてしまうかもしれませんけどね」
女神「ほんとですか!」
男「さぁ・・・」
女神「・・・」
男「じゃあ、僕は仕事があるので、これで」
女神「はい。それではさようなら。人間よ・・・」ブクブク
男(沈んでった・・・)
木こりの男は、薪割りをして家に帰りました。
翌日
男 キョロキョロ
男 ミ□ ポチャン
男(・・・)
数十分後
ズゴゴゴゴ
女神「貴方が落としたのは、金の斧ですか?それとも銀の斧ですか?」ビチャビチャ
男「お弁当です」
男「また食べてましたよね」
女神「・・・」
男「すぐ出て来ないのは食べてたからですよね。ちょっと一服くらいの間をとってますよね」
女神「はい」
男「どうでしたか」
女神「すごく・・・おいしいです」
女神「お肉の入ったおにぎり・・・よかった・・・ポテトサラダも最高でした!」
男「そうですか」
女神「あ・・・」
女神「ごめんなさい・・・貴方のごはんを」
男「いや・・・今日は、予備のお弁当を持ってきてるんです」
男「力仕事ですから、すぐにお腹が減りますから」
女神「そうなんですか!」
男「一食失った事には変わりありませんけどね」
女神「・・・」
男「・・・」
男「じゃあ・・・とりあえず僕は仕事に」
女神「それではさようなら・・・人間よ・・・」ブクブク
女神「ぶくぶく・・・」
男「・・・」
男 スタスタ
それから男は、毎日お弁当を湖におっことしつづけました。
ズゴゴゴゴ
女神「あなたが落としたのは
男「お弁当です」
女神「はい。一口カツと、シューマイが絶品でした」
男「もはや悪びれる様子も皆無になりましたね」
女神「すいません・・・」
男「いえ、落とした僕が悪いんですけどね」
女神「ですよね!」
男「まぁ、十分気をつければ絶対に落としませんけどね」
女神「すいません」
女神「あ、あの」
男「はい」
女神「このあいだの、カレー味の肉団子、美味しかったです」
男「そうですか」
女神「はい」
男「・・・」
女神「・・・」
男「・・・まぁ、またお弁当に入ってるかもしれません」
女神「やったー!」
女神「あ・・・」
男「?」
女神「美味しいお弁当ですが・・・もしかしてお嫁さんとかが、つくってるんですか?」
男「ああ」
男「いえ、独り身ですから。自分でつくってますよ」
女神「・・・そうなんですか!料理うまいですね!」
男「ありがとうございます」
女神「すごいです、男さん・・・!いや人間よ・・・」
男「神っぽい威厳はとうに失われていますからそういうのいいですよ」
男「そういえば以前、この湖の精霊になったといってましたが」
女神「はい」
男「もとは、精霊じゃなかったんですか?」
女神「はい、もとは人間でした」
男「そうなんですか。どうして、精霊に?」
女神「・・・身投げ、したんです。この湖に」
男「!」
女神「人間の頃の悲恋を嘆いて・・・この湖に命を落としました」
男「・・・」
女神「そのままなら彷徨える魂になるはずでしたが」
女神「私の心が清らかな事を他の神に買われて、この湖の守り神にしてもらったのです」
男「自分で清らかとかいっちゃいますか」
女神「メガ純粋ですよ!」
男「そうですか」
女神「・・・」
女神「男さんは・・・人間の頃に愛していた男性に、似ている様な気がします」
男「そうですか」
女神「・・・でも、身投げの事はもう別にいいんです」
女神「そういう俗世とは切り離された神聖な存在に昇華しましたから!」
男「食欲に関しては俗心を捨て切れていないようですが」
女神「・・・」
男「・・・」
男「・・・また、明日来ます。じゃあ、これで」
女神「おお、人間よ、人間よ・・・」ブクブク
それから男は、毎日お弁当を湖におとしました。
来る日も来る日も、おいしいお弁当を。
男と女神は、いつも顔を合わせました。
そしてわりかし淡白な会話をしたあと、
男は森へ。
女神は湖へかえってゆくのでした。
数日後
ズゴゴゴゴ
女神「貴方が落としたのは、お弁当ですね・・・」
男「はい」
女神「あ・・・あれはなんですか!なにかトロッとしたの!」
男「多分かにクリームコロッケだと思います」
女神「ああ、もう幸せです。最高の美味しさです!」
男「よかったですね」
女神「はい・・・良い、良いです」
女神「おお・・・人間よ・・・私は明日が楽しみです・・・」
男「だからそういうのいいですよ」
女神「そういえば、木こりの仕事はどうですか?調子は」
男「まったく稼げませんね」
女神「そうですか・・・」
男「なので、木こりの仕事はやめることにしました」
女神「」
女神「え」
女神「や、やめる・・・?」
男「はい」
女神「・・・そ、そうなると、この森にくることは・・・」
男「・・・」
女神「・・・」
女神「や、やめてどうするんですか・・・」
女神「最近は再就職とか厳しいし・・・そう簡単に仕事変えるとか溜めた方がいいのでは・・・」
男「そういう現実的な話はちょっとSSにはやめたほうが」
女神「・・・・・・」
女神「そう、なんですか・・・」
男「はい」
女神「・・・」
男
女神「・・・これから、何をするつもりなんですか」
男「はい。料理屋をやろうかと」
女神「料理屋・・・?」
男「昔から、木こりは向いてないと思っていました。華奢だし」
男「家業をついでみたものの、どうもしっくりきませんでした」
男「それより好きな事がありました」
女神「それが・・・料理・・・」
男「はい」
男「でも、村や町では料理なんて女のする仕事・・・と割り切られています」
男「いくらか自信もありませんでしたけが」
男「でもある日、僕のつくったものを美味しいといってくれる人が現れて」
男「いや、人じゃなかったかな」
女神
男「あなたに、おいしいといってもらえて、自信がつきました」
男「自分を信じて、料理人になろうと思います」
女神「・・・そうですか」
男「・・・」
女神「・・・」
男「ところで・・・店を出す場所なんですが」
男「この湖畔の、すぐそばにしようかと」
女神「」
女神「えっ」
男「他の人に湖に女神が出ると言ってみたものの、誰も信用しませんでしたが」
男「女神の出る湖の店、なんて集客効果抜群だと思うんです」
女神「え。えっ人間よ、人間よ・・・」
男「どう思います?」
女神「」
女神「・・・――――――いいと思います!!」
男「・・・そう、ですかね」
男「なので、今日はこの辺りにお店をつくるために」
男「木こりとしての、最後の木材取りの仕事に来ました」
女神「そう、そうなんですか!」
男「ええ」
女神「・・・おおお、人間よよ!!」ポロポロ
男「ははは・・・」
女神は泣きました。涙の粒が湖に落ちて、またそれが湖の一部となりました。
それから森に、一つのお店が出来ました。
お客が窓から料理をひとつ落とすと、女神が現れるという事で。
女神の湖の店は、大繁盛しました。
お客は奇跡を目の当たりして、なおかつ素晴らしい料理に舌鼓をうって、満足してかえっていきます。
そして、おいしい料理を食べ続けた女神は、少しばかりふくよかになりましたが。
それでも湖と、その店の守り神として。
人々と、そして店の主人に深く愛され続ける事になりました。
ズゴゴゴゴゴ
女神「おお、人間よ人間よ・・・」
男「やぁ。今日の料理は?」
女神「――――――最高です!!」
めでたし
しょうどうにかられてやってしまいました
おわりです
乙
ちょっと川に弁当落としてくる
ちょっと弁当に湖落としてくる
乙
Entry ⇒ 2012.07.11 | Category ⇒ その他 | Comments (1) | Trackbacks (0)
シンジ「僕にアスカをください。お義母さん」弐号機「……」
シンジ「お願いします」
弐号機「……」
シンジ「そうだ。これ、召し上がってください。僕の好きなケーキのお店で買ってきたんです」
弐号機「……」
シンジ「僕は真剣です」
弐号機「……」
シンジ「無視しないでください」
弐号機「……」
シンジ「ちょっと粗暴なところもありますけど、最近はそこも可愛いかなって思うようになってきて」
弐号機「……」
シンジ「初めは気が合わないかなって思ったりもしました。でも、一緒に暮らしている内に彼女の魅力に気づいたというか……」
弐号機「……」
シンジ「意外と素直なところもあるし、ああアスカってちょっと照れ屋なだけなんだ、と感じました」
弐号機「……」
シンジ「そのときから、アスカが本当に可愛く見えてきて……それで、好きになったんです」
弐号機「……」
シンジ「聞いていますか、お義母さん?僕は真剣なんです」
弐号機「……」
シンジ「あの……ダメなんですか?」
弐号機「……」
シンジ「何か言ってください!!!」
弐号機「……」
シンジ「バ、バームクーヘン」
弐号機「……」ピクッ
シンジ「?!」
弐号機「……」
シンジ「バームクーヘンがいいんですか?!」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「え……」
弐号機「……」ガキィィン
シンジ「あの……手をどけてください。通れません」
弐号機「……」
シンジ「まさか……バームクーヘンは関係ないんですか?」
弐号機「……」
シンジ「話を続けろ……そういうことですね?」
弐号機「……」
シンジ「分かりました……続けます」
弐号機「……」ゴゴゴ
弐号機「……」
シンジ「なんというか、僕が顔色を伺いすぎなのかもしれませんが、よく怒らせてしまいますし」
弐号機「……」
シンジ「でも、最初こそなかったですけど、近頃のアスカは怒ったあとにきちんと謝ってくれるようになりました」
弐号機「……」
シンジ「本当に、本当に小さな声で「ごめん」って言ってくれるんです。そのときのアスカがまた可愛くて」
弐号機「……」
シンジ「初めの印象が悪かった所為か、そういうところがもうとてつもなく良く見えてしまうんですよね」
弐号機「……」
弐号機「……」
シンジ「無いんですか……」
弐号機「……」
シンジ「あ、そのときの写真が―――」
弐号機「……」ゴゴゴゴ
シンジ「うわぁ!!あ、焦らないでください!!ちゃんと見せますから!!手を下ろしてください!!」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「えっと……これです。デジカメで撮ったものなので、見難いかもしれませんが」
弐号機「……」
シンジ「このアスカが本当に可愛くて」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「あ、少し遠かったですか?じゃあ、えっと、もう少し近づきますね」スタスタ
弐号機「……」
シンジ「見ましたか?」
弐号機「……」
シンジ「可愛いと思いますよね?」
弐号機「……」
シンジ「でも、アスカって強がりだから、あまりこういうところを他人に見せたくないんだと思います」
弐号機「……」
シンジ「そんな弱さを僕には曝け出してくれる……。だから、僕はアスカを守ってあげたいって思いました」
弐号機「……」
シンジ「その感情はいつしか、恋愛感情に変わったんです」
弐号機「……」
弐号機「……」
シンジ「本当にアスカのことが好きだからなんです」
弐号機「……」
シンジ「大切にします」
弐号機「……」
シンジ「僕に……アスカをください!!」
弐号機「……」
シンジ「……」
弐号機「……」
シンジ「ダメなんですか……?」
弐号機「……」
弐号機「……」
シンジ「どうして……お義母さん!!答えてください!!!お願いします!!!」
弐号機「……」
シンジ「僕がアスカを幸せにします!!だから……!!!」
弐号機「……」
アスカ「―――ママ!!」
シンジ「アスカ!?」
弐号機「……」ビクッ
アスカ「シンジがここまで言ってるのに!!どうして?!ねえ!!ママ!!!」
弐号機「……」
シンジ「アスカ……」
アスカ「シンジは真剣だって、分かったでしょ?!どうしてなの、ママ!?いいでしょ!?」
弐号機「……」
弐号機「……」
アスカ「初めはウジウジしてて嫌な奴って思ってたけど……」
弐号機「……」
アスカ「私のことをちゃんと見てくれてるし、守ってくれるときはかっこいいし……」
弐号機「……」
アスカ「料理はうまいし……お弁当も美味しいし……私の我侭も……文句はいいながらも許してくれるし……」
弐号機「……」
アスカ「だ、だから、私もシンジのことが好きなの!!ママ!!私もシンジも本当に真剣なんだからぁ!!」
シンジ「アスカ……」
弐号機「……」
弐号機「……」
アスカ「昨日だってカレーを作ったのよ、ママ?」
シンジ「野菜切っただけだよね」
アスカ「うるさいわね!!話の腰を折らないで!!」
シンジ「ご、ごめん」
弐号機「……」
アスカ「ママ……お願い……」
弐号機「……」
アスカ「私も……色々がんばるから……許して……」
弐号機「……」
アスカ「ママ!!」
シンジ「やっぱり……僕じゃだめなのかな……」
アスカ「ママの分からず屋!!!嫌いよ!!!」タタタッ
シンジ「アスカ!!」
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ「!?」
弐号機「……」ガキィィン
アスカ「なによ!!通れないでしょ!?この手をどけてよ!!」ゲシッゲシッ!!
シンジ「アスカ!!何やってるんだ!!!蹴るなんてだめだよ!!」
アスカ「だって……!!だって!!!」
シンジ「お義母さんの話も聞こうよ。ね?」
アスカ「う、うん……」
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ「……」
シンジ「……」
弐号機「……」
アスカ「(シンジ……足が痺れてきたんだけど)」
シンジ「(我慢して)」
アスカ「(でも、ちょっとこれは……)」モジモジ
シンジ「(きっと何かあるんだよ。もう少しだけ我慢だ)」
アスカ「(うぅ……)」モジモジ
弐号機「……」
アスカ「……」モジモジ
シンジ「……」
弐号機「……」
アスカ「いててて……しびれた……」
シンジ「アスカ、大丈夫?」
アスカ「へ、平気よ……」
弐号機「……」
アスカ「何よ……ずっと黙ったままじゃない……」
シンジ「うーん……もしかして、喋れないのかも」
アスカ「え?そんな……だってエヴァってよく吼えるじゃない」
シンジ「うん……でも、吼えるぐらいしかできないのかも」
アスカ「ママ……そうなの?」
弐号機「……」
シンジ「イエスなら、右手を動かしてください」
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ「ママ……喋れなかったの……!?」
アスカ「ママ!!ごめんなさい!!」
弐号機「……」
シンジ「どうしよう……きっと怒ってるよ!!アスカ!!」オロオロ
アスカ「ママ!!シンジに悪気はなかったの!!許して!!」オロオロ
弐号機「……」
シンジ「じゃあ、この差し入れのケーキは大失敗だったんだ……あぁ……僕はなんてことを……」ガクガク
アスカ「ママ!!怒ってないんでしょ!?そうよね?!」
弐号機「……」
シンジ「アスカ!!やっぱり怒ってるんじゃ……!!」
アスカ「うそ……だって、ママは優しいもの……怒ってるわけないわ……」
弐号機「……」
アスカ「ママ……怒ってるの?」
弐号機「……」
シンジ「無言の圧力がすごい……押しつぶされそうだ……」
アスカ「シンジ……」
弐号機「……」
シンジ「一度、態勢を立て直すべきかな?」
アスカ「アンタ、バカぁ?ここで背中を見せたら、もうママは顔を見てくれなくなるわよ!?」
弐号機「……」
シンジ「そ、そうだね……ここで逃げたら、認めてもらえない……!!」
アスカ「ええ」
弐号機「……」
弐号機「……」
シンジ「僕はエヴァンゲリオン初号機パイロット、碇シンジです!!!」
弐号機「……」
シンジ「ちゃんと職もあります!!」
弐号機「……」
シンジ「しかも、国家公務員みたいな仕事なんで、安定もしてます!!」
弐号機「……」
シンジ「アスカを幸せにさせてください!!!」
弐号機「……」
アスカ「ママ……何がダメなの……?」
シンジ「僕という人間が信じられませんか?イエスなら右手を上げてください」
弐号機「……」
アスカ「動かない……。ママ!!なんで無視するのよ?!どうして!?」
シンジ「やっぱり……僕じゃ……アスカを守れないの……?」
アスカ「ママ!!イエスなら右手をあげるの!!」
弐号機「……」
シンジ「答えてくれない……」
アスカ「どうして……ママぁ……私がここまで言っても……ダメなのぉ……?」
弐号機「……」
シンジ「アスカ……もういいんだ」
アスカ「え……」
シンジ「僕の力不足だったんだよ……ごめん……」
アスカ「シンジ。違う!!」
シンジ「じゃあ……このケーキは二人で食べて……」
アスカ「待って!!シンジ!!」
弐号機「……」カギィィン
シンジ「え……ど、どうして通路を遮るんですか?!手をどけてくださいよ!!」
弐号機「……」
弐号機「……」
シンジ「どけてよ!!!どけろよぉ!!!」
弐号機「……」
アスカ「ママ……シンジに言いたいことが、あるの?」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「右手があがった……」
アスカ「ママ……」
弐号機「……」
シンジ「分かりました。聞きます。なんですか?」
アスカ「……」ドキドキ
弐号機「……」
シンジ「……」
アスカ「……」ドキドキ
アスカ「あ、そうだった!!どうしよう……」
弐号機「……」
シンジ「そうだ。イエスかノーで訊ねていって、お義母さんが何をいいたいのか、探ろうよ」
アスカ「そうね。いい考えじゃない。冴えてるぅ」
弐号機「……」
シンジ「では、イエスなら右手。ノーなら左手を動かしてください」
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ「わかったって」
シンジ「えっと……今日の晩御飯のおかずを悩んでいたんですか?」
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ「違うみたい」
シンジ「え……じゃあ、なに……?」
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ「ありがとう、ママ」
シンジ「え?それですか?」
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ「違うみたい」
シンジ「……?」
アスカ「ママ、もしかして私とシンジのこと?」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「右手……そうなんですか」
アスカ「私たちの交際について?」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「アスカ」
アスカ「うん。ママは私とシンジのお付き合いについて、言いたいことがあるみたいね」
弐号機「……」
アスカ「反応しないってことは、イエスでもノーでもないの?」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「決めかねているということですね?」
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ「そうなんだ……何が原因なのかしら?」
シンジ「収入?」
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ「違う……。性格?」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「違う……。学業?」
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ「えー?!これも違うの?!じゃあ、あとは……」
シンジ「まさか……年齢、とか?」
アスカ「ママ!!そうなの?!年齢を気にしてたの?!」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「どうして……14歳っていうのがいけないんですか?」
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ「ママ……14歳はダメだっていうの?」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「そんな!!年齢なんて関係ないと思います!!」
アスカ「そうよ!!愛があればなんでもできるはずよ!!」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「違う……!?愛だけじゃダメだって言うんですか?!」
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ「どうして……。ママ、どうしてイエスって答えるのよ!?」
弐号機「……」
アスカ「なんとか言ってよ!!ママ!!!」
弐号機「……」
シンジ「16歳ですか?」
弐号機「……」
シンジ「17歳?」
弐号機「……」
シンジ「18歳?」
弐号機「……」
アスカ「なによ!!もしかして20歳を超えてからっていうの?!」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「そ、そんな……!!」
アスカ「ママ……あと6年もまたないといけないの……?」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「こ、こんなことって……」ガクッ
弐号機「……」
アスカ「シンジのママは私がシンジのお嫁さんになりたいって言ったら、即諾してくれたわよ?!」
弐号機「……」
シンジ「アスカ、僕の母さんは関係ないよ」
アスカ「でも、シンジのママがいいって言ってくれたのに!!どうするの!?シンジのママ、すごく楽しみにしてる感じに吼えたじゃない!!」
シンジ「そうだけど」
アスカ「このままじゃ、シンジのママに失礼よ!?ママ!!!」
弐号機「……」
シンジ「あの……よかったらなんですけど……。僕の母とも話してもらえませんか?」
アスカ「シンジ……!!」
シンジ「大人同士の話し合いもやっぱり必要だよ。言っても僕たちは中学生だし」
アスカ「そうね……。ママ……シンジのママと話をしてくれる?」
弐号機「……」ゴゴゴ
シンジ「あ、ありがとうございます!!さっそくミサトさんに頼んでリフトオフしてもらいます!!」ダダダッ
ミサト「はい」
ミサト「エヴァンゲリオン初号機!!リフト・オフ!!!」
リツコ「さあ……どうなるかしらね」
マヤ「見ものですね。エントリープラグ入れてませんからね」
ミサト「エヴァンゲリオン弐号機!!リフト・オフ!!!」
日向「エヴァ初号機及び弐号機、所定の位置につきました」
青葉「出力安定。異常はありません」
マヤ「各部正常です」
シンジ「アスカ……」
アスカ「ええ……今は見守りましょう……」
ミサト「……」
母怖し
弐号機「……」
ミサト「動かないわね……」
マヤ「やっぱり、エントリープラグがないとやる気が起きないんじゃ……」
リツコ「一理あるわね」
シンジ「そんな……」
ミサト「エヴァを両機とも戻して、エントリープラグを射れて再稼動させるわよ」
冬月「やはり、当事者も場にいないと話しにくいか」
ゲンドウ「ああ……」
シンジ「じゃあ、アスカ」
アスカ「ええ。またあとでね」
シンジ「うん」
初号機「……」
弐号機「……」
ミサト『シンジくん、アスカ。がんばってね』
シンジ『はい』
アスカ『ええ。―――ママ、行きましょう』
弐号機「……」ズンズン
シンジ『母さん……いくよ……』
初号機「……」ズンズン
弐号機「……」
初号機「……」
アスカ『シンジ、ママたち話してるの?』
シンジ『わ、わからないよ……』
初号機「……」
アスカ『私のママです……』
弐号機「……」
シンジ『母さん。何か喋ろうよ』
アスカ『ママ、もしかして緊張してるの?』
初号機「……」
弐号機「……」
シンジ『母さん!!黙ってたら分からないよ!!』
アスカ『ママ!!なにか喋って!!』
初号機「……」
弐号機「……」
シンジ『アスカ、やっぱり喋れないんだよ』
アスカ『そんな……折角、話し合いの場を設けたのに……』
ミサト『なんですって?!』
シンジ『母さん?!どうしたの!?母さん!!!』
初号機「……」パキンッ
初号機「オォォォォォォォォォン!!!!!!!」
シンジ『うわぁ!!母さん!!どうしたんだよ!!母さん!!!』
ゲンドウ『ユイ!!落ち着け!!何を言われた!!』
アスカ『そんな……ママ!!シンジのママを怒らせたの?!』
マヤ『弐号機にも高エネルギー反応が!!!』
アスカ『へ?』
弐号機「……」パキンッ
弐号機「オォォォォォォォォォォォ!!!!!!!」
アスカ『ママ!!!ママ!!!』
初号機「オォォォォォ!!!!!」ガキィィン!!!
弐号機「オォォォォォ!!!!!」ガキィィン!!
アスカ『いや……いや……ママ……とまって……シンジのママを傷つけないで……!!』ガションガション
初号機「オォォォォォ!!!」ガギィィン!!!
弐号機「オォォォォ!!!!」バギィィン!!!
ミサト『エヴァの送電をカットして!!』
マヤ『了解!!』
ゲンドウ『やめろ』
ミサト『司令!!しかし!!』
ゲンドウ『見届けろ……必ず決着はつく……』
ミサト『は、はい……』
初号機「オオォォォ……!!!」
弐号機「オォォォ!!!!」
シンジ『とまれとまれとまれとまれとまれとまれ……!!』ガションガション
アスカ『ママ……ママ……ママ……ママ……!!』ガションガション
マヤ『初号機!!プログレッシブ・ナイフを装備!!!』
弐号機「……!!」ジャキン!!
マヤ『弐号機!!ソニックグレイヴを装備!!』
シンジ『母さん!!!』
アスカ『ママ!!!』
初号機「オォォォォ!!!!」ギィィィン!!!!
弐号機「オォォォォ!!!!」ガギィィン!!!!
マヤ『初号機、右腕損傷!!弐号機、胸部損傷!!!』
シンジ『母さん!!もういいよ!!やめてよ!!!僕が悪かったよ!!!』
アスカ『ママ!!私が悪かったわ!!だから、やめて!!!いやぁぁ!!!』
初号機「オォォォォ!!!!!」ギィィィン!!!
弐号機「オォォォ!!!!」ガギィィン!!!
マヤ『初号機、右腹部損傷!!弐号機、頭部損傷!!!』
冬月『どうなる……』
シンジ『母さん!!』
アスカ『ママ!!!』
初号機「オォォォ!!!!」ギュィィィン!!!!
弐号機「オォォォ!!!!」ギィィィン!!!
シンジ『母さん!!!もうやだよ!!!』
アスカ『ママ!!目をさまして!!!』
初号機「……」ピタッ
弐号機「……」ピタッ
シンジ『え……?』
マヤ『エヴァ……停止しました』
アスカ『……ママ?』
初号機「……」
弐号機「……」
弐号機「オォォ」ガキィィン
マヤ『エヴァ両機、熱い握手を交わしました!!』
ミサト『決着がついたのね?!』
冬月『和解か……』
ゲンドウ『ああ……問題ない』
シンジ『母さん……僕たち……のこと……どうなったの?』
初号機「オォォォォォ!!!!!」
アスカ『ママ……シンジと……結婚してもいいの?』
弐号機「……」ゴゴゴ
アスカ『左手!?え?!どういうこと?!』
初号機「……」ググッ
シンジ『アスカ!!母さんが指を折って数を示してるよ!!』
アスカ『1と8……?18歳になったらいいってこと?』
初号機・弐号機「……」コクコク
初号機「オォォ……」
シンジ『そっか……』
アスカ『ママ……シンジとの結婚自体は反対じゃないのね?』
弐号機「……」コクコク
アスカ『そう……それならいいわ……』
初号機「……」キョロキョロ
シンジ『母さん?』
初号機「……」シャキン
マヤ『初号機、パレットライフルを装備しました』
初号機「……」カキカキ
ミサト『ライフルで地面に何か書いてるわね』
シンジ『えっと……待てる?だって』
アスカ『そんなの……余裕よ、ね?シンジ?』
シンジ『うん!!大丈夫だよ!!母さん!!』
マヤ『弐号機、ポジトロンライフルを装備しました』
弐号機「……」カキカキ
アスカ『シンジ……ママ、が……』
シンジ『え……じゃじゃ馬娘だけど、よろしくお願いします……か。こちらこそ、お願いします』
アスカ『もう……ママったら』
初号機「……」カキカキ
シンジ『あ、うん。ミサトさん!』
ミサト『どうしたの?』
シンジ『母さんが立ってるの疲れたって言ってます』
ミサト『分かったわ。エヴァ両機を速やかに回収して』
日向『了解しました』
アスカ『ママ……ありがとう』
弐号機「……」
ね?
アスカ「それじゃあ、ママ。またね」
弐号機「……」
シンジ「必ず、アスカは幸せにします」
アスカ「いこ、シンジ!」
シンジ「うん!」
弐号機「……」
初号機「……」
シンジ「母さん、おやすみ!!」
アスカ「えっと……ママって呼んでもいいですか?」
初号機「オォォォ!!!!」
シンジ「いいみたい」
アスカ「やった。これからよろしくね、ママ!」
初号機「オォォォォ!!!!!!」
おしまい。
盛大にワロタわ
おめでとう
面白かった
Entry ⇒ 2012.07.11 | Category ⇒ エヴァンゲリオンSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
怜「仮面ライダーゼ玄ス?」
怜「ってなんやのん?新しいライダーなん?」
竜華「えーーー!!怜知らんの!?今奈良で大人気のご当地雀士ライダーやで!?」
怜「いや知らんがな・・・てかその・・・これなんて読むん?」
竜華「ゼ玄スと書いてゼ○ロスや。」
怜「えらいまたギリギリなん持ってきたなぁ・・・。」
怜「なんかもうそれ以上はホンマあかん気ぃするからやめとき。」
竜華「電撃稲妻熱風!電撃稲妻熱風!ドラゴンロードをとばっせ~♪ドラゴンロードをとばっせ~♪」
怜「竜華ーーーーー!!!アカン!それ以上はホンマあかんて!」
怜「なんでご当地ライダーにOPがあってしかもVHSまででてんねん・・・、つか古いなVHS!」
怜「てか今更やけど雀士ライダーってなんやねん!仮にもヒーローが賭博すんなや!」
怜「う~・・・、まあとりあえず見てみよか・・・。」
その総指揮者レジェンゴ大使は、(シライトダイ)のアラフォー大使の親戚であり、全ての卓相手を飛ばす最終兵器、「亜空カン装置」を開発し、麻雀界消滅を企んだ。
配牌の自由の為に戦う10人の雀士ライダー達は、今宮永峠で、アチガの再生雀士達と最後の決戦に挑んでいた!
デーデーデーデッデッデデ♪デーデーデーデッデッデデ♪
デーデーデーデッデッデデ♪デーデーデーデッデッデデ♪
(以下略
ごめんねZX知らないと全く内容わからないねごめんね
竜華「ど、どうしたん怜!?さっきからなんかおかしいで?」
怜「これモロやん!モロパクリやん!竜華はゼク○ス知らんの!?」
竜華「え?ゼ玄スってこれのことちゃうん?」
怜「」
怜「いやだから・・・もうええわ、うん、はいはいゼ玄スゼ玄ス。」
~~~~~~~~~~~~
そして、10人目の雀士ライダー、ゼ玄スとは一体・・・
その時、突如現れたリンシャンマシーンの強烈なカンにより、対音波と光の激痛で気を失った。
意識を取り戻した二人は、電撃リーチ棒の処刑にかけられ、アチガの秘密をしった姉は、玄の目の前で殺された。
その後、なんやかんやで記憶を取り戻しなんやかんやでアチガに復讐することにしたのだ。
~~~~~~~~~~~~~
竜華「まあ所詮ご当地モンやしなぁ~、そんな真剣に怒らんでも。」
怜「いやこれはファンに失礼すぎるやろ・・・ある意味馬鹿にしてるといっても過言ちゃうんやないかこれ。」
竜華「もう!さっきからなにゆってるかよーわからんわぁ、あ!ほら!次は秘密結社アチガの紹介やで!」
~~~~~~~~~
使用されれば、次元を超越し山との牌を交換することで、一瞬にして自牌を全てカンすることが出来る。
この亜空カンシステムの完成は、麻雀界の壊滅を意味するのだ!
悪の秘密結社アチガのレジェンゴ大使は、完成を控えこのシステムの威力をためすため、実験を開始しようとしていた!
レジェンゴ「アラタ博士、今から実験をみせてもらうぞ。」
アラタ「で、でもはるt・・・レジェンゴ大使!そんなことをしたら!」
レジェンゴ「かまわん、スイッチを入れろ。」
シズノ「はっ。」
ポチッ
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
カン!カン!カン!マージャンッテタノシイヨネ!イッショニタノシモウヨ!
カン!カン!モイッコカン!
レジェンゴ「ご苦労だった、世は満足じゃ。」
レジェンゴ「システムの1万分の1でこの威力!」
レジェンゴ「完成が楽しみじゃ。」
シズノ「後はシステムの仕上げに使う、タコスニウム84を運ぶだけです。」
レジェンゴ「急げよ!」
シズノ「はっ!」
アラタ「なんとかここを脱出して、早く誰かに知らせないと!」
~~~~~~~~~~~~
怜「いや、これフィクションやから・・・しかしお粗末な出来やなー、実験のとこなんかダンボールで作ったやつに牌を合成してるだけやし。」
怜「おまけに擬音全部人の声やったで・・・それくらいSE使えや・・・。」
怜「いや、頑張ってるというかめっちゃ手ぇぬいとるっちゅーか・・・。」
怜「なぁ、もう帰ってええ?ツッコミいれるの疲れてきたわ・・・。」
竜華「えー!!これからおもろくなるとこやのに!」
怜「いや、ウチこれの元ネタ知ってるし・・・オチも分かってるから・・・。」
怜「えー・・・おもろなかったらどうしてくれるん?」
竜華「そんときは膝枕でも腕枕でも胸枕でもなんでもしたるわ!」
怜「(絶対おもろないって言ったろ。)」
~~~~~~~~~~~
玄はタコスニウム84を守るため、先輩雀士達のいる宮永峠へと向かっていた。
しかし!そこに一人の少女が立ちはだかるのであった!
それはアチガでの唯一の友でありライバル、高鴨穏乃ことシズノである!
玄「・・・シズノちゃん。」
シズノ「久しぶりだね、玄さん。」
玄「うん・・・、元気だった?」
シズノ「私は、アチガにこの命を捧げた。」
シズノ「アチガに歯向かう奴は、たとえ大事な先輩でも許せない!」
玄「シズノちゃん!」
シズノ「こい!玄さん!」
玄「お願い!行かせてシズノちゃん!私はあなたと戦いたくない!」
シズノ「行きたかったら・・・私をトバしてからいくんだね!」
シズノ「ウウウゥゥゥゥゥゥゥ!!ウキィィーーーーーーッッッ!!」
なんと!玄のかつての友人シズノは再生雀士、モンキーロイドへと姿を変えたのだ!
モンキー「ウッキー!ポン!ポン!チー!ロン!喰いタンのみ!」
モンキーロイドの容赦ない喰いタン攻撃になすすべもない玄!
玄「うぅ・・・このままではやられてしまう、やるしかないのね。」
デーデーデーデッデッデデ♪デーデーデーデッデッデデ♪
デーデーデーデッデッデデ♪デーデーデーデッデッデデ♪
玄「ゼーーーほにゃららーーーーーほんにゃらーーーーースーーーーーー!」(一部不適切な擬音が入っております。)
玄「ゼ玄ス!」
チャキーン!チャキーン!チャキーン!(効果音
ゼ玄ス「待って!モンキーロイド!目を覚まして!」
ゼ玄ス「あなたは悪の秘密結社アチガに忠誠を尽くすことはない!」
モンキー「能力に頼りきったこの麻雀界に善も悪もない!」
モンキー「強いものこそ勝ち残る!勝ち残ったものが善なのだぁ!」
ゼ玄ス「くっ!このわからずやーーーーー!!」
モンキー「ポン!」バシュウゥゥゥ
モンキー「ポン!」ブッシャァァァ
モンキー「ポン!」ドゴォォォ
モンキー「ポン!どうだ!トイトイ確定の裸単騎だぞ!この速さでは読めまい!」
ゼ玄ス「くっ!速い・・・!」
ゼ玄ス「(モンキーロイドの鳴き速度は0.7秒、なら0.7秒の隙を突くしかない!)」
ゼ玄ス「ドラ爆集中爆弾!!ロン!!三暗刻ドラ6」
バコォォォォォォン!!!
モンキー「グウワァァァァァ!!!!」
モンキー「うぅ、おのれぇぇぇ!!」
スッ
ゼ玄ス「モミアゲチェーン!!」
ガチィッ!
モンキー「グゥ!手が痺れて理牌が・・・!?」
ゼ玄ス「とどめよ!シズノちゃん・・・いえ!モンキーロイド!」
ゼ玄ス「とおっ!!」
ゼ玄スが高く飛び上がると同時にゼ玄スの体が真っ赤に輝く!
その姿はそう!天に高く昇る龍の様に!
松実 玄は今ゼ玄スとして!龍となりドラゴンロードを駆け昇る!
そしてそのまま右足を軸に、モンキーロイドめがけて勢いよく降下する!
その名は!!
ゼ玄ス「ゼ玄ーーーーーース!!!!キィィィィィィック!!!!」
バキィィィィッ!!
モンキー「ギャアアアアアアアアアアアア!!!」
ガッゴッザラザラザラザラ!!(岩肌から転げ落ちる音
バタッ
ゼ玄ス「・・・シズノちゃん。」
シズノ「玄さん・・・わた・・・しの、ま・・・け・・・ガクッ」
ゼ玄ス「シズノちゃん・・・ごめんね・・・。」
~~~~~~~~~~~~~~~~
怜「ちょっ!ウチの制服でかまんといて!あぁ~もう洗濯せなあかんやんか・・・。」
竜華「で、どうやった?面白かったやろ?」
怜「・・・・・・・・・」
竜華「ん?どうしたん怜?」
怜「いや、なにから突っ込んでいこうなって思ったら思わず考えてもーてな・・・。」
怜「次に最後のシーン!なんで最初麻雀ぽい戦いしてんのに最後物理攻撃やねん!今までの麻雀の設定とか戦闘意味ないがな!」
竜華「お、おお・・・、怒涛のツッコミやな、とても病弱アピしてるいつもの怜とは思われへん。」
怜「これどう考えても阿知賀の人らやん!レジェンゴって監督のあの人やしアラタってオカッパの子やろ!」
怜「途中はるって本名ちょっと言うてるし!そこはそのまま流すなや!」
怜「ていうか玄って完全にウチが戦ったドラの子やんけ!なんでこれにでててしかも主役はってんねん!」
怜「え?どこどこ?んん~~・・・?」
雀士ライダーゼ玄ス 特別出演:阿知賀女子学院麻雀部の皆様 SE:松実 玄(肉声)
怜「特別出演ってレベルじゃねええええええええええ!!!!」バシィィッ!
怜「ていうかSEまであんたかぁぁぁぁい!!!」
怜「ご、ゴメン・・・思わず勢い余って投げてしもーたわ。」
竜華「もう!これ借りもんなんやから大事にしてや!」
怜「え”、借りもんやったんか?そらホンマごめん。」
竜華「まあ別に傷も付いてないし、玄さんも優しいから怒れへんやろ。」
怜「本人に借りたんかい!!!」
おわり
SSはじめてだけどめちゃめちゃ短いねゴメンね。
それとZXマイナーすぎだよね、こんどから仮面ライダー玄(BLACK)にするね。
ゼクロス初めて知ったわ
Entry ⇒ 2012.07.11 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
キャスター「リュウノスケ、少し昔話をしましょう。」
キャスター「明日は最高のCOOLをお見せしましょう。」
キャスター「ですので、今日は二人で語らいましょうぞ」
龍之介「ん~。でも、たまにはこういうのもありかな。ずっと暗いとこにいたからね」
キャスター「あぁ!りゅうのすけぇぇ!今!見ましたか!?流れ星!」
キャスター「ふむ、我が聖処女の話です。」
龍之介「あぁ、ジャンヌ・ダルクだっけ?そういえば旦那はまだその話してくれてなかったけ」
キャスター「えぇ、是非お聞かせしましょう。」
――
キャスター『私にももちろん戦の火が飛んできました』
キャスター『我が祖父は私を富と権力の道具も同然に扱い…全く酷い仕打ちでした』
龍之介「ひでぇ!旦那を道具扱いするなんて!俺だったらゆるせぇ!」
キャスター「うぅ、龍之介!なんとありがたきお言葉!」
キャスター「それでは続けますよ」
――宮廷
シャルル「是非、君に会ってもらいたい人がいてね」
キャスター「私に?」
シャルル「噂は聞いているかもしれないけど、さぁ奥の部屋で君を待っているよ」
キャスター「は、はぁ…」
ジャンヌ「やぁ、初めまして。」
キャスター「じょ、女性!?私は一応…婚約しています!お見合いなど」アセアセ
ジャンヌ「ちょっと!落ち着いて!お見合いなんかじゃないよ」
キャスター「では…何のご用件で」
ジャンヌ「決まっているだろ!現在我々は危機に直面している」
キャスター「イングランド軍による包囲ですか…。」
ジャンヌ「あぁ!我々は今こそ立ち上がるべきなんだ!」
キャスター「っむ、無茶です!民は今餓えに苦しみ…戦いなんて…とても…」
ジャンヌ「神は言ったのです!今こそ国のために立ち上がるべきだと!」
キャスター「」ポカーン
ジャンヌ「な、なんだ!?私を信じてくれないのか?////」
キャスター「い、いやそういうわけでは…」
ジャンヌ「い、いいか!?神は我々に(ry」
キャスター『彼女はその後、無邪気な子供のように神の声について私にお話くださいました』
キャスター『その目は本当に美しく、希望に満ち溢れ輝いて見えました』
ジャンヌ「私と共に戦おう」
キャスター『希望を求めて立ち上がったのです!』
――オルレアン包囲戦
キャスター「やはり、貴方もご出陣なさるのですか」
ジャンヌ「当たり前だ!兵はみな私に期待している。私がみなの希望だから…」
ジャンヌ「それに!私がいなくては!みな不安がるだろう?」ニコッ
キャスター「/////////」
キャスター「ふふ。ですが、兜が傾いておられる。」カチャカチャ
ジャンヌ「あ、ありがとう///」
キャスター「うむ、立派ですぞ。ジャンヌ」
ジャンヌ「では参ろう!!!」
――戦場
ジャンヌ「こ、これが…戦場」
兵「しねぇぇ!!」
兵「我が祖国のためにぃぃ!!」
ジャンヌ「きゃっ!」
キャスター「危ない!」
キン! グサッ
キャスター「何故!?剣を御抜きにならないのです!?」
ジャンヌ「」ガタガタ
キャスター「気をしっかりお持ちください!ジャンヌ!ジャンヌ!!」
ジャンヌ「わ、私は…」ガタガタ ブルブル
キャスター『ジャンヌは酷く怯えていました。無理もありません。彼女はまだ10代少女…』
キャスター「ジャンヌ…今日のことは」
ジャンヌ「ごめんなさい…私…」
ジャンヌ「私にはできない…人殺しなんて」シクシク
キャスター「私が止めておくべきでした…。やはり貴方はご出陣なさるべきではありません」
ジャンヌ「それはだめだ!!同士は皆命がけで頑張っているんだ!」
ジャンヌ「私は希望だ!私が出向かなくては!」
キャスター『それでも彼女は必ず出陣した。ただ、旗を持ち、勇敢に戦場を駆けました』
キャスター『兵士達は彼女の鼓舞を見て勇気付けられました。もちろんこの私も』
キャスター『そして…我々は戦いに勝利したのです。』
ジャンヌ「これで!これでオルレアンは開放される!」
キャスター「えぇ、これも全て貴方のおかげですジャンヌ」
ジャンヌ「いえ、私はただ神の声に従ったまでです」
ジャンヌ「神はいつも我々を見守ってくださってる!」
ジャンヌ「どんなに絶望の淵へ追いやられても我々をお救いになるのです!」
キャスター「えぇ!もちろんですとも!」
キャスター「ジャンヌ!我が聖処女よ!貴方はその神にもっとも近いお方です!!」
ジャンヌ「それはちょっと言いすぎだよ///」
ジャンヌ「でも、君との出会いもきっと、神のおかげだとおもうな」ニコッ
キャスター『しかし、宮廷のものとジャンヌにすれ違いが生じ…それは次第に大きくなっていきました。』
キャスター『それでも、ジャンヌは独り祖国のため戦い続けました…』
キャスター『そして…』
キャスター『彼女はもう肉体すら残っていませんでした。』
キャスター『ジャンヌは…神はおろか、人として死ぬことも許されなかったのです…』
キャスター「ふざけるな!何故だ!何故彼女が死ななくてはならない!」
キャスター「祖国を救ったのだぞ!我らに希望の光を与えてくださったのですぞ!!」
キャスター「あぁ…神よ!どうしてこのような惨いことを…」シクシク
キャスター「じゃんぬ…ジャンヌ、ジャンヌジャンヌジャンヌ!!」
ジャンヌ『どんなに絶望の淵へ追いやられても我々をお救いになるのです!』
キャスター「そうか、神…貴方は…」
キャスター「どれだけ…どれだけの絶望が生まれようとも!貴方はただ見ているだけなのですね!」
キャスター「ふふ、それでは…それではこのジル・ド・レェが!最高の絶望と恐怖をご覧に入れましょう!!!」
龍之介「」グー カー
キャスター「あらら、寝ちゃっていましたか。」
キャスター(ジャンヌ…。明日には全てを思い出さしてあげましょう)
キャスター(そして、貴方を陥れた神に…最高の絶望を)
キャスター『あそこに小さい少年が…誰でしょう?どこかで見たような…』
キャスター『あれは…もしや…』
龍之介「あっち~。早く帰ろ」
キャスター『龍之介!?ではこの夢はリュウノスケの…』
キャスター『いや、違う…この夢は…』
姉「おかえり!龍ちゃん!」
龍之介「ただいま~!」
姉「どう?蝉はいっぱい獲れた?」
龍之介「すっげぇ捕まえた!ほら!」 ガサガサ
姉「うわ!すごいね~!龍ちゃん」ナデナデ
龍之介「えへへ~」
姉「それじゃ、逃がしてあげましょ」
姉「あのね、龍ちゃん。蝉は七日間しか生きられないのよ?」
姉「だから、死んじゃう前に逃がしてあげましょ」
龍之介「なんで?七日しか生きられないの?」
姉「え、えぇ…う~ん…わかんないなぁ」
龍之介「ふーん」
姉「えええ…」
龍之介「死ぬまで飼う!」
姉「なんでまた…」
龍之介「死ぬとこ見てみたい!」
姉「でも可哀想じゃない」
龍之介「何がー?気になるじゃんか!」
姉「その代わり、最後までちゃんと責任もって育てるのよ?」
龍之介「うん!」
数日後
龍之介「死んじゃった」
姉「そうね…埋めてあげよ?」
龍之介「うん!」
姉「ん?」
龍之介「死んだらどうなるの?」
姉「えぇ…」(またまた、難しい質問だ…)
姉「死んだら~?えぇ…」アセアセ
龍之介「俺たちも死んじゃうの?」
姉「」(悩む龍ちゃん、可愛い///)
姉「うん、いつかは死んじゃうかな」ギュッ
龍之介「ぐ、そっか姉ちゃんも?」
姉(龍ちゃんをこれ以上怖がらせるわけにはいかん!)
姉「うん、もちろん。でも、怖いことでもないと思うよ」
龍之介「そうなの?」
――数年後
龍之介(つまんねぇこの映画。どうせCGだしなぁ)
龍之介「あぁ、ゲームもどうせゲームだし!」
龍之介「俺はどうすりゃいいんだ~」バサッ
龍之介「はぁ…誰か殺してぇ」
龍之介「はいよ~。今行く」
姉「お父さんとお母さん、帰ってくる日もうちょっと延びるって」
龍之介「へぇ、そうなんだ」(チャンス!これってチャンスじゃん!)
姉「ふふ、昔は泣いて嫌がってたのに~♪もう親離れしちゃった?」
龍之介「まぁ、さすがに泣かねーよ」
姉「じゃぁ、お姉ちゃん。お風呂に入ってくるね!」(龍ちゃんも大人になったなぁ…うんうん)
龍之介「すっげぇわくわくする!どうやって殺そうかな!?」
龍之介「包丁でぶっさす?いやでも…ここは首絞めたほうが」
龍之介「あぁぁ悩む!!」
姉「龍ちゃんも明日早いんでしょ?って、あれ?龍ちゃんどこぉ?」
姉「寝ちゃったかなぁ…。う~ん…龍ちゃ~ん」
龍之介「」スッ
姉「あ、龍ちゃ、ぐ…ぐはっ」
ギュギュギュギュ
姉「ぎゃ、がはっ」ジタバタ
姉(龍ちゃん?どうして?)
ギュギュギュギュギュ
姉「やめ…ぐるじ」ジタバタ
姉(どうしてなの?龍ちゃん…)
姉「ど…し…て」
ギュギュギュギュギュ
姉「」バタリッ
姉「」
龍之介「何だよ…ちょっと首絞めただけだぜ?」
龍之介「なのになんだよ!この感覚…超COOLじゃん!」
龍之介「あぁ、もっと殺してぇ!」
龍之介「もっと色んな殺しかたをしよう!」
龍之介「こんなの飽きるわけないじゃん!!」
龍之介「ん?どうしたの旦那?俺、寝てた?」
キャスター「起こしてしまって申し訳ございません。」
龍之介「な~んか変な夢見たよ」
キャスター「夢?」
龍之介「超!熱い夢!マジで!火炙りってやつだよ!ありゃぁ!」
キャスター「リュウノスケェ…」
龍之介「なぁ、死ぬ間際って一体何考えるんだろう」
キャスター「そうですねぇ…こればっかりは死んでみないとわかりませんね」
龍之介「死人に口なしか~。」
キャスター「…」(少なくとも…彼女らは…)
ジャンヌ『熱い、熱い…どうして…こんな…――あぁ、ジル・ド・レェ。もう君に会うことは…』
姉『龍ちゃん…龍ちゃん…ごめんね…きっとあたしのせいだよね』
キャスター(最愛の人を想うのでしょう…)
おわり
ごめんね。最後までみてくれてありがとう
乙
綺麗に終わったな
なんだか複雑な心境
乙
Entry ⇒ 2012.07.11 | Category ⇒ FateSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
怜「……うちヤンデレやし」
怜「うち竜華のこと大好きや。友達やなく、違う意味で好きやねん」
竜華「……え?」
はい
怜「ずっとだまっとったけど、もう我慢できへん。うち竜華のこと大好きや」
怜「友達やなく、特別な意味で好きや。せやから、竜華にもセーラや他のみんなと違う」
怜「特別な意味で好き言うて欲しいねん」
竜華「と、怜……」
ほい
怜「竜華……」チュー
竜華「と、怜……ごめん、私やっぱり無理や」ダッ!
怜「竜華……」
へい
怜「やっぱり、竜華は他のみんなと同じにしか、私をみとらんかったんや……」
怜「……そんなら、やっぱり私以外排除するしかあらへん」
怜「竜華には、私がいれば十分なんや……セーラも、泉も、フナQもみんないらへんのや」
怜「私一人で十分や……竜華はわかっとらんだけなんや……」
怜「それなら、分からせなきゃあかんねん……すまんなぁ、みんな……」
怜「でも、竜華のためやから、かんにんやで、みんな……」
こっからオナシャス
はよ書けや
怜「……おはよう」
セーラ「うわっ! ……びっくりしたぁ。音消して忍び寄ってくるのやめぇや」
セーラ「ま、おはようさん」
竜華「……」
怜「おはよう、竜華?」
竜華「お、おはよう……」
怜「さ、はよいこ」
竜華「う、うん。そうやね……」
ここから先は誰かどうぞ
こっから笑える展開に持っていくことが俺にはどうしてもできません。
ということでどなたかよろしくお願いします。
セーラ「……でなぁ、泉がな」
竜華「へぇそうなんや」
怜「」
セーラ「ん? 怜、元気ないやん。どないしたん?」
怜「……なんでもない」
セーラ「? 具合でも悪いんかな。竜華何か聞いとらへん?」
竜華「……き、聞いてないなぁ」
セーラ「そうか……まぁ具合悪くなったら、また竜華が膝枕すればええか。それでなぁ」
怜(私の竜華とそない親しく話すなや……!)
竜華「……」
1、まっとうなヤンデレ展開
2、笑いありのヤンデレ展開
どっちに行けばいい?
じゃあ2で
セーラ「二人とも、はよ部活いこうや!」
竜華「ちょっと待って、今行くから……ほら怜、いこ」
怜「……気持ち悪い」
竜華「え? だ、大丈夫か? 保健室行くか?
セーラ「なんや保健室行くんか? そんならカバン部室に持っていっとくか?」
竜華「う、うん。ちょっと頼むわ」
怜「……セーラ」
セーラ「ん? なんや?」
怜「セーラ、保健室連れてって……いつもいつも竜華ばかりにたよっとったら」
怜「竜華が練習できん。私が言うのも失礼やけど、セーラがたまには連れてってくれんか?」
セーラ「なんや、そんなことか。ええで。竜華、これカバン持ってってくれるか?」
竜華「……あ、ああ。ええで」
セーラ「そんならいくで、怜」
怜「……すまんなぁ」
セーラ「それじゃ、とりあえず寝るか?」
怜「う、うん。そのベッドまで頼むわ」
セーラ「はいはい。っと。よし、これでええか」
怜「うん、ありがと……すまんなぁ」
セーラ「ええて。怜は自分の体だけ心配しとき」
怜「本当、すまんなぁ……」
セーラ「なんや、そない何回も謝るなや友達やん」
怜「……友達なのに、こないなことして、すまんなぁ」
セーラ「え? ……うっ! な、なんやこれ……スタンガン……?」
怜「……そや。友達やから、いきなり殺すんはなしや」
怜「せやけど、次からは殺すかもしれへん。ちゃんと包丁も持ってきとるしな」キラン
セーラ「な、なんで……こないなこと……」
セーラ「な、なんやて?」
怜「竜華のためや! 竜華にはうち以外いらんねん!」
怜「それやのに、みんなみんな竜華に近づきすぎや! 竜華はうちのもんや!」
怜「これ以上竜華に近づくなや! あほ!」
セーラ「と、怜……」
怜「それでも、セーラは友達や。今回はこれだけで許したる」
怜「でも、次必要以上に竜華と親しくしたら……わかっとるな?」キラン
セーラ「……」
怜「そんなら、うちは麻雀部行ってくるで。セーラは今日は部活休みや」
怜「ほんなら、さいならや。セーラ」
セーラ「……怜」
セーラ「……」
怜「おっと目眩が……」フラフラ
セーラ「……あ」
ドンガラガッシャーン!
怜「い、痛い……!」
セーラ「……ぷっ」
怜「!? ……わ、笑うなや!」
セーラ「い、いや、すまん。せやけど怜、お前竜華がおらんと、本当に何もできひんな~」
怜「わ、笑うなや!」ダッ
セーラ「あ、怜! 待って……行ってしもうた……」
セーラ「……どないしよ」
怜(これじゃあ締まらんし、セーラもうちのこと気にせず、また竜華に近づくかもしれん)
怜(その時は……殺すしかない)
怜(ううっさっきぶつけた頭痛いし、心も痛いわ……でも我慢や、全部竜華のためやし)
怜「おっと、部室通り過ぎるとこやった……竜華はいるかな……?」
竜華『そうかぁ……分かったわ。うん、そんなら私も考えてみるな……うん』
怜「電話? 誰からやろ……」
竜華「と、怜! ……な、なんや具合はもう大丈夫なんか?」
怜「大丈夫やで。あ、でも今度はセーラが体調崩したみたいで。今日は休むいうてたわ」ギュッ
竜華「そ、そうか……そんなら仕方ないなぁ」
怜「……竜華」
竜華「何?」
怜「膝枕して?」
竜華「……う、うん。ええよ」
竜華「……怜。大丈夫か? また具合悪くなってないか?」
怜「大丈夫やで」
怜(……他のみんなはまだみたいやし、誰もいない部室で二人っきり)
怜(最高や。竜華の膝枕も気持ちええし、太ももに顔うずめても竜華黙って見ててくれるし)
怜(こ、このまま永遠に二人で……)
泉「遅くなりましたー」
浩子「すみません」
竜華「あ、こんにちはー」
怜「……こんにちは」
怜(最悪や……)
泉「そうですね……あれ? 先輩は……」
怜「セーラなら、今日休みやで」
泉「そうですか……それじゃ、四人でやりましょ」
怜「……ああ」
怜(……しゃーない。あとで二人ともやっておくか)
怜「ロン。12000や」
泉「あー、やられましたわ……」
竜華「泉、それは危険牌やろ。ちゃんと考えなきゃあかんで」
泉「すみません」
竜華「昨日も同じミスしてたやん。駄目やでそんなんじゃ」
泉「ううっ、気をつけます……」
竜華「うん、次から気を付けや」
泉「はい」
怜「……」
泉「じゃ私片付けときます」
浩子「私も手伝うわ」
竜華「お、そうか。じゃあ、よろしく頼むな」
泉「はい」
竜華「ほな、怜いこ」
怜「……うん」
竜華「ん? どうした怜」
怜「ちょっと忘れ物した。取ってくるな」
竜華「そうか。それじゃ私も」
怜「ああ、ええよ。こんなことまで付き添ってもらわんでも、大丈夫やから」
竜華「そうか。それじゃ、先言って待ってるな」
怜「うん、じゃあとで」
浩子「これで終わりやな」
泉「ええ。それじゃ、私たちも帰りましょ」
怜「二人とも……」
泉「あれ? 園城寺先輩、なんですか?」
浩子「忘れ物ですか?」
怜「そやな、忘れ物や……二人にちょっと忘れてたことがあんねん」
泉「?」
怜「これやで」
泉「……!? す、スタンガン?」
浩子「な、なぜ……」
怜「これ以上、竜華に近づくな」
怜「もう一度言うで、竜華に近づくな。もし近づいたら、次はこれや」キラン
浩子「ほ、包丁……」
怜「そや。うちは後輩を失いとうないねん。麻雀部はみんなで続けてきたものやしな」
怜「せやから、もう二度と竜華に近づくな。親しくするな」
怜「じゃなきゃ、これを使わなあかん……分かってくれるな?」
泉「……」
怜「それじゃ、明日からは最低限のこと以外は、話すなや。約束やで」
怜「おっと、また目眩が……」フラ
浩子「……あ」
怜「!?」ゴッ
怜「っつー……か、角に肘をぶつけてしもうた……」
泉「……ぷっ。……くくっ」
怜「!? わ、笑うな!」
浩子「竜華先輩がいないと、本当……ぷっ」
怜「……ううっ。わ、笑うなやー」ダッ!
泉「あ、先輩……行ってしもうた」
浩子「……」
怜(ううっ……またドジ踏んでもうた……)
怜(あの二人にも舐められたらどないしよ。もしかして、これ目的全然果たされてないんとちゃうん?)
怜(……まぁその時はそのときやな)
怜「はぁはぁ……えっと、竜華は……」ゴホゴホ
竜華『そうか……それは悪いことしたな、うん……そやな、また今度考えよ』
怜「? また電話か……一体誰やろ?」
竜華「あ、怜。待ってたで……って、怜顔色悪いで。もしかして、走ってきたん?」
怜「あ、いや、えっと……待たせたら悪う思って……」
竜華「そんなんええのに……ちょっと休んでこ、こっちおいで」ギュッ
怜「あ……」
怜(りゅ、竜華の胸が顔に……やわらかい……最高や!)
怜「~♪」
竜華「ん? どないしたん怜。そんな上機嫌で」
怜「な、なんでもないよ」
怜「……ん、大丈夫や。でも、もう少し」
竜華「そうか。ならもう少し休んでこ」
怜(うう、最高やで……竜華の太もも、いつも以上に近くにあるような気がする」
怜(……ちょっと舐めてみようかな)
怜「」ペロ
竜華「ひゃっ! な、何なん怜!」
怜「あ、すまん。つい」
竜華「……まぁええけど。それじゃ、もういこか」
怜「……そやな」
怜(竜華の太ももから離れたくない……けど我慢やな)
怜(あれから、誰も竜華に近づかんようになったな)
怜(よしよし、全部うちの計画通りや……これで毎日竜華と二人っきりやで♪)
竜華「……なぁ竜華」
怜「なんや?」ギュッ
竜華「なんか最近、セーラと一緒に登校できへんな。なんか私寂しいわ……」
怜「……で、でもしょうがないやろ? セーラにも事情はあんねん」
竜華「そうか……まぁ、そやな」
怜「……」
怜(な、なんでそんな悲しそうな顔するんや竜華……)
セーラ「あ、おはようやで竜華……怜」
怜「……おはよう」
竜華「セーラ、今日の部活」
セーラ「ああ、今日は行くで」
竜華「そ、そうか。来てくれるか! ありがとうな」
セーラ「なんや、寂しかったんか? 嬉しい事言ってくれるな」
竜華「あ、当たり前やん……セーラはうちの友達やで」
怜「……っ」ギリッ
セーラ「竜華、一緒に部室いこ」
竜華「あ、すまんな。私ちょっと遅れてから行くわ」
セーラ「なんや、そうなんか。久しぶりに一緒に打てる思うたのに」
竜華「すぐ行くから待ってて」
セーラ「分かったわ」
泉「あ、先輩。一緒に部室行きませんか? 竜華先輩も」
セーラ「おお、泉に浩子。なんやお迎えか?」
泉「いえ、そういうわけでもないんですけど」
浩子「ちょっと通りかかったので」
セーラ「そうか。でも竜華ならあとからくるらしいで、先にいっとこ」
泉「そうですか。じゃ、園城寺先輩も」
竜華「そやな。怜、先に行っててくれるか?」
怜「……分かったわ」
泉「今日は負けませんよー」
浩子「それはこっちのセリフやで」
怜「……」
セーラ「どないしたん? 怜」
怜「……竜華に近づくな言うたよな?」
怜「警告したはずやで、三人とも。竜華には近づくなって」
怜「それなのに、なんやねん。なんで近づくねん。ええかげんにせーや!」
竜華「怜、それはこっちのセリフやで……」
怜「!? 竜華……」
怜「……りゅ、竜華私は」
竜華「怜、もうそんなことやめや。みんな同じ部活の仲間やんか」
竜華「それじゃあかんの? 怜」
怜「……」
泉「そ、そうですよ。また一緒に麻雀しましょ」
浩子「みんなで優勝めざしましょ」
怜「……」
竜華「なぁ、怜。みんなと一緒に、またやりなおそ。な?」
怜「……ふふっ」
竜華「と、怜?」
竜華「ど、どないしたんや、怜? 大丈夫か?」
怜「はぁ……全く、竜華は、まだ気づいてくれへんのか……竜華には私一人で十分やって」
竜華「と、怜?」
怜「あー言わなくても分かるで。そっか、そいつらのせいか……そいつらが竜華を惑わすんか」
怜「全く、あれほど注意したのに、また近づいて……もう許さへん」キラン
セーラ「ほ、包丁……!?」
怜「うちは落ち着いとるで? 落ち着いてないんはそっちやろ」
セーラ「ま、待てや怜……そんなことせんでも」
泉「そ、そうですよ、先輩」
怜「だめや、もうみんな殺すしかないんや。なぁ!」
泉「ひっ」
セーラ「危ない!」グサ
竜華「セーラ!」
泉「せ、先輩……」
セーラ「うっ……ううっ……」ガクリ
怜「さて、次は……」
浩子「……!?」
浩子「か、かんにんしてください」
怜「うるさい!」グサッ
浩子「うっ……」
怜「どいつもこいつも……竜華に近づきよって……何様や! あほ!」
怜「竜華は私のもんや! 竜華は私のもんや!」
竜華「と……怜、もうやめ」
怜「お前で最後やで、さっさとしねや!」
泉「ううっ……」
竜華「と、怜……」
怜「……ふぅ。これで綺麗になったわ。さぁ、いこ竜華」
竜華「う、ううっ……」ガクリ
怜「……なんや気絶したんか。仕方ないなぁ、うちが引っ張ってやろ」
竜華「ううっ……と、き、やめて、怜……」
怜「大丈夫やで、竜華。ここならだれにも見つからんから」
怜「一生ここで暮らそうな? もう二度とはなさへんで。竜華」チュ
竜華「と……き……」
怜「ふふっ……」
怜「」ムクリッ
怜「……ううっと。なんや、朝か」
怜「……なんやろ、嫌な夢みたような気がするわ」
怜「まぁええ、さて起きるか」
竜華「……」スースー
怜「あっと、おはようのキスがまだやったな、竜華……」チュッ
終わり
乙乙
おつ
とりあえずGJ
Entry ⇒ 2012.07.11 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
美希「秋月律子、死す!なの」律子「ナニィ!?」
律子「(……?)」
「――さん!」
律子「(誰かが何か叫んでる……良くは聞こえない)」
「大――か!お―、――っ!」
「―子、しっか―――!」
律子「(……あれ、何だか……気が、遠のい、て……)」
律子「……ん……」
ムクリ
律子「………」
律子「ベッドの上……?」
律子「整理中に棚の上に積んであった段ボールがなだれ落ちて……下敷きになって」
律子「……そこから先の記憶がないわね。気絶した……?」
律子「手足は……大丈夫。大したケガはしてないみたい」
律子「周りには、誰か……」キョロキョロ
P「…」
律子「あ……プロデューサー!」
律子「あの……そ、そんな真剣な目で見つめられると、ちょっと恥ずかしいんですけど!」
P「…」
律子「ちょっと、聞いてます?」
P「…」
律子「……プロデューサー?」スッ
スカッ
律子「あれ?」
律子「……頭に包帯巻いた私が寝てる……」
P「…」
律子「えっ?……ちょ、ちょっと待って?どういう事?」
P「……うーん、なかなか起きないな」
P「あのヤブ医者、すぐに目覚めるでしょう、とか適当な事言いやがって」
律子「リッチャンハ、オキテマスヨー?プロデューサー?」
P「……おっと、悪いな律子、もう時間だ。また、後でな」ガタッ
律子「あっ、ちょ!どこに行くんですか!」
P「ただ今戻りました」
小鳥「プロデューサーさん、律子さんは……?」
P「医者が言うには、頭に小さなタンコブができてる以外に大きなケガはないそうです」
小鳥「よ、よかったぁ」ホッ
P「ただ、まだ意識が戻らなくて。今日はちょっと、現場復帰は厳しいんじゃないですかね」
律子「だーかーらー、私はここにいますってば!」プンスカ
律子「参ったわねー。もしかして、これが俗に言う幽体離脱?臨死体験?」
律子「……いやいやいや、まだ私死んでないっての。と言うか死んでも死にきれません」
律子「死因が段ボール箱の下敷きって……ないない。流石に」
P「………」ブルッ
小鳥「どうしました、プロデューサーさん」
P「いやぁ、なんかさっきから肩が重くて……寒気もちょっと」
小鳥「夏風邪ですか?」
律子「何か空も飛べる気がする……結構自由な感じよね」フヨフヨ
P「……しかし、どうしたものか。律子達のスケジュールが今日どうなってるか、分かります?」
小鳥「そう言えばホワイトボードの予定表、先週のままでしたね……」
亜美「なになに?律っちゃんがどうかしたの、兄ちゃん」
P「お、もう来てたのか」
あずさ「こんにちは~、プロデューサーさん」
伊織「午後に仕事入ってるからって昨日言ってたのに、本人がいないってどういう事?」
律子「あっ……し、しまった!」
亜美「ということは、休み!?」パァァ
P「いや、まだそうと決まった訳じゃ……」
P「そうだ、今日のスケジュール、お前達は聞いてないか?」
伊織「まだ何にも。今日来た時に言うつもりだったんじゃない?」
あずさ「あの~、律子さんに連絡は……?」
P「うーん、それもちょっと難しいんですよね」
亜美「じゃあお休みで良いよね、もう!」
律子「は?……ちょ、ちょっと、何馬鹿言ってるの!?」
小鳥「律子さん、スケジュール帳をいつも持ち歩いていませんでしたっけ?」
律子「そ、そうそれ!小鳥さん冴えてる!」
亜美「!」ササッ
P「あー、あれですか。じゃあ律子のバッグの中にでも入ってるかな」
P「んん?……無いなぁ」ゴソゴソ
亜美「…」のヮの
律子「……亜ァ~美ィ~?」
P「いや、流石に律子に無断でお前達を帰らせるわけには」
律子「そうです、そうですよ!」
伊織「じゃあこのまま事務所で待機してろってわけ?あたしはイヤよ」
P「うーん……」
あずさ「あっ……」
P「どうしました?」
あずさ「そういえば、駅前に新しい洋菓子屋さんが出来たんですよね~」
律子「な、何がそういえばなんですか、あずささん!?」
伊織「ふーん……そこまで言われると気になるわね」
律子「だあぁもう、このスイーツ脳共めが……!」
亜美「ハイハーイ!亜美から提案!」
亜美「事務所で待ってる位なら、みんなでそこに行っちゃおうYO!」ビシッ
律子「亜ァァ美ィィ!?」
律子「じょ、冗談じゃないわよ!んなとこ行ってたら予定のオーディションに間に合わなくなるじゃない!」
P「おい、亜美!」
律子「プロデューサー!早くこいつらを何とかして……」
P「俺にはシュークリームを頼む」グゥ
律子「ちょっとォォォォォッ!?」
律子「でもこのまま、亜美の思い通りになるのはっ……!」
律子「……何か、何か手があるはず」
律子「逆に考えるのよ、律子……この状態だから何もできないんじゃない」
律子「この状態だからこそ、出来る事が……!」
美希「Zzzz」
律子「……あった」
P「シュークリームでその店の味が分かるんだよ」
伊織「何言ってんだか。コンビニで買ってるまともなスイーツがシュークリーム位だからでしょ」
P「おい、コンビニスイーツをバカにするんじゃない。あれ結構イケるんだぞ」
小鳥「あ、じゃあ私もシュークリームで」
あずさ「はい~、それじゃ、買ってきますね~」
亜美「あっ、ちょっと待ってよ!あずさお姉ちゃ……」
美希「待たんかコルァァァァッ!!」ガバッ
「「「「「!?」」」」」
P「み、美希……?」
美希「……亜美?」ニコォ
亜美「な、何?ミキミキ」
美希「スケジュール帳、はみ出てるよ?」
亜美「えっ!ウソ!?」バッ
美希「……そこね」ヒョイ
亜美「あっ」
美希「プロデューサー、はい、これ」スッ
P「あ、あぁ。ありがとう……亜美が持ってたのか」
亜美「えぇー?ホントにー?」
P「スイーツなんか買いに行ってる場合じゃないぞ。すぐ会場に行かないと」
伊織「ちょっと待ちなさい。一体誰がそこまで送ってくれるのよ」
P「あっ……」
あずさ「……あ、あの~、私、最近免許をですね」
P「ダメです」
あずさ「…」シュン
P「それがだな……俺も丁度、この時間にトレーニングが入ってて」
美希「誰の?」
P「春香と千早と真美の三人だ」
美希「向かいにあるレッスン場なら、歩けばすぐだよ?」
P「今日はダンスのトレーニングだからな。不得意な分野だと、あいつらすぐ手抜きするんだよ」
美希「それならミキが見てあげますから」
P「そうかー、美希が見てくれるなら安心……」
P「はい?」
P「い、いや、ダメって事もないが……美希に任せるというのは、ちょっと」
美希「プロデューサーは、ミキの事信じてくれないの?」ウルウル
P「……わ、分かった。信じる、信じよう」
小鳥「えっ……」
伊織「よりによって美希に任せるとか、人選間違ってない?」ヒソヒソ
亜美「流石に、ねぇ」ヒソヒソ
美希「あ、そうそう。律子さんから、伊織達に伝言」
伊織「……何?」
美希「あんた達、もしオーディション合格しなかったら、明日から地獄の特訓だからね?」
亜美「」
伊織「」
あずさ「あら~……」
伊織「ぷ、プロデューサー!さっさと会場に連れてきなさい!」
亜美「……合格しなきゃ、合格しなきゃ、合格しなきゃ……」ガタガタ
P「そ、それじゃ、行ってきますね!小鳥さん」
小鳥「は、はい!」
美希「行ってらっしゃいなの~」
小鳥「………」
美希「……さて」ゴソゴソ
小鳥「……み、美希ちゃん?何してるの?」
美希「小鳥さーん、髪留めあります?」ゴソゴソ
小鳥「髪留め?……ゴムならありますけど」スッ
美希「あ、それでいいです。髪がバッサバサだと鬱陶しくて……」シュルシュル
小鳥「(……美希ちゃんが私に敬語を使ってる、だと……!?)」
美希「……これでよしっと」
美希「あとはジャージに……私の眼鏡、は使えないから……伊達眼鏡でいいかな~」ゴソゴソ
小鳥「(……あ、三つ編みも中々……)」
ガチャッ
春香「こんにちは、プロデューサーさ……あれ?」
美希「流石に春香は時間通りね」
春香「美希なの?……ど、どうしたの、その格好」
美希「今日はプロデューサーの代わりに、ミキが春香達を見ることになったの」
春香「な、なんだってー!」
美希「……他の二人は?」
春香「うーん、もうすぐ来るはずだけど……」
ガチャッ
千早「……み、美希……?」
美希「こんにちは、千早さん」
美希「プロデューサーから今日やる事、全部教えてもらったから大丈夫なの」
千早「………」
美希「不安?」
千早「不安にならない方がおかしいでしょ」
春香「拍子抜けだよね~……」
美希「そう。じゃ、さっさと始めよっか。時間も押してるし」
千早「えっ?」
美希「口を動かす暇があったらさっさとやる!」
春香「は、はい!」ビクッ
春香「何だか変な感じ……」キュッキュッ
千早「……ヒョーシに合わせて、チョーシが狂う……プッ」キュッキュッ
春香「ちょっ、変な事言わないでよ千早ちゃわっ……あ、っとと、うわわっ!?」ステーン
春香「あいたたた……」
美希「大丈夫?」スッ
春香「あ、ありがと」
美希「……千早さん。ミキしか見てないからって、手抜きしちゃダメだよ?」
千早「べ、別に手を抜いてなんか」
美希「トレーニング中にダジャレを考えるより、ちゃんとダンスに集中してね」
千早「うっ……」
春香「はぁ……はぁ……も、もう、動けない……」ペターン
千早「……け、結構、ハードに、やったわね……」ゼェゼェ
美希「運動で肺活量を鍛えるって、大事なことだよ?」
美希「千早さんも歌手を目指すなら、歌以外やらなくていい、なんて言ってられないと思うな」
春香「(……何だか、今日の美希ってすごくインテリジェンス……)」
千早「(……正論、なんだけれど……よりによって、美希に言われてるのよね……)」
ガチャッ
真美「やぁやぁ兄ちゃん、遅れてごんめー!」
春香「今日は美希がプロデューサーさんの代わりなの」
千早「と言うか真美、あなた随分と遅刻したわね……」
真美「丁度駅前のお菓子屋さんで、レディースデーやってたかんねー。ほらこれ、お持ち帰り~」ガサガサ
真美「あ、ミキミキも食べ……」
美希「………」
真美「ププ~ッ、何その格好?律っちゃんのマネでもしてんの~?」
美希「自分がこの中で一番ダンスが上手いから、遅れても文句言われないっしょー、位の気持ちだった?」
真美「えっ……?」
美希「真美は特別にみっちり鍛えてあげるから。覚悟なさいね」ゴゴゴゴゴ
真美「こ、このオーラは……律っちゃん軍曹、だと……!?」ガタガタ
千早「……ちょっと真美、事務所に着いたわよ。起きなさい」
真美「」グッタリ
小鳥「あ、おかえりなさーい」
P「お、帰ってきたか、美……」
美希「ただいまなの~……ふぅ」
P「!?」ドキッ
美希「三人に舐められないように、律子さんの真似、してみたんだけど……どう?」
P「う、うん……ギャップ萌えというか、何というか。様になってて、なかなかいいんじゃないか?」
美希「ふふっ……それで、オーディションは?どうだったの?」
P「オーディションな。あれはちゃんと合格したぞ」
美希「そうなの……お疲れ様でした。プロデューサー」ギュッ
P「!?……お、おう」ドキドキ
美希「あっ……そ、そう?」
P「美希にプロデューサー、なんて呼ばれるのは実に久しぶりというか、何というか……」
美希「やっぱり……ハニーって……呼んだ方がいい?」
P「改めてそう言われるとなぁ。うーん」
美希「……は、ハニー……」ボソッ
P「ん?」
美希「だ、ダメッ!やっぱりダメッ!!」ジタバタ
美希「あ、あはは……えぇっと……」
P「熱でも出たか?」ピト
美希「ふぇっ!?」ドキッ
P「ん?何かだんだん熱く……」
美希「あうあう……」ドキドキ
P「……手を当てただけじゃ良く分からんな。よし、額を貸せ」
美希「そ、それはちょっと……!」ドキドキ
P「いいからいいから」グイッ
美希「ひゃあっ!?」
美希「……?」
P「美希?」
美希「!?……きゃあああああああっ!」
バチーン
P「へっぷばっ!」ガターン
美希「……な、なんでハニーが、目の前に……!?」
律子「はい、無理でーす。私には無理!」プルプル
律子「プロデューサーのおかげでオーディションも成功した訳だし……とりあえず」
「これでもう思い残す事はありませんよね」スチャッ
律子「そうね、これで安心して成仏……いやいやいや、まだ死んで……ん?」
ブォオン
ズシャアアアア
「避けないでくださいよぉ。この大カマ、振り回すの結構大変なんですから」
律子「り、涼?……あ、あんた、私が見えるの!?」
涼「はい、見えてます。ですが、私は貴女の知っている秋月涼、という人間ではありません」
律子「は……?」
涼「えっと、一般的には死神、と呼ばれてるらしいですね~」
涼「はい。死後も現世に留まる魂を刈り取り、あの世に送ってさしあげるのが私の役目です」
律子「そ、それが何で涼の姿を……」
涼「普通、私はその人間の人生において最愛の人間に扮し、死者の魂には心地よくあの世に行ってもらう訳ですが」
涼「現世に留まり災いをなす悪霊には、その人生において最も見たくないトラウマが映る仕組みになってます」
律子「災い!?わ、私何も……」
涼「貴女の場合は霊障を起こしたり、星井美希さんの体乗っ取ったりしてましたね、ハイ」
律子「って言うか私にとって、涼がトラウマって……?」
涼「りゅんりゅん♪」
律子「」
律子「ちょっと待ちなさい!私まだ死んでないから!生きてるからっ!!」
涼「ウソはいけませんよぉ。貴女の名前はちゃんと、このデスノートに……」ペラッ
涼「あれ?ホントだ、名前がありませんね。おかしいなぁ」
律子「わ、私だって、好きでこんな状態になった訳じゃないのよ」
涼「なるほど……そういう事でしたら、貴女が自分の体に戻るまでの猶予を与えましょう」
涼「私がAlice or Guiltyを1コーラス歌い終わるまでに戻れば、何も咎めません」
律子「……は?」
涼「それまでに戻れなければ、私と一緒にあの世に来てもらいます」
律子「ちょ、ちょっと、何勝手にそんな事決めて」
涼「うぅーそぉーのぉーこぉーとぉーばぁーがぁー」
律子「っ!」ダッ
涼「あふぅれっ♪」ニタァ
律子「私のいる病院は、そう遠くないはず……!」
涼「うぅーそぉーのぉーとぉーきぃーをぉー」
ブォオン
ズシャアアアアア
涼「きぃざぁむぅ♪」
律子「ぎゃあああああああああっ!?」
涼「ちぇー、また外しちゃった。結構しぶといですね」
律子「あ、あぶ……危なっ、危ないじゃないっ!いきなり何すんのよ!!」
涼「猶予を与えるとは言いましたけど、手は出さないとは言ってませんからね」ニコッ
律子「よりによって、あんな涼に追いかけられるだなんて……もう、最悪……!」タッタッタッタッ
律子「あった!確かこの病院!」
涼「君を見失う……Guilty」
律子「!ちょ、ちょっと!何歌詞端折ってんのよ!そこはAliceでしょ!?」クルッ
涼「あ、良く分かりましたね」ブォオン
律子「ひぃっ!?」ワタワタ
涼「あはははは、病室は三階の×××号室ですよぉ、りゅんりゅん♪」
涼「こぉっえぇーのぉー♪届かない迷路をこぉーえぇーてぇー」
律子「(余裕しゃくしゃくで階段上がって来てる……)」
涼「やっぱり、階段駆けあがるのは霊体でもキツいですか?」ニコニコ
律子「あ、あんた……人が死にそうなのに、楽しんでるでしょ……!?」
涼「…」
涼「暇を持て余した」
涼「死神の」
涼「遊び」キリッ
律子「うるせぇぇぇぇぇぇぇっ!!」ダッ
涼「手ぇをぉ伸ぉばぁせぇたぁーらぁー♪」
涼「つっみっとぉー♪罰を全て受け入れぇーてぇー」ブォオン
律子「絶対にイヤよっ!」
ガチャッ
涼「今っ♪君のっ♪」
律子「間に合えぇぇぇぇぇっ!」
涼「裁ぁーーーきぃーーー……」
律子「ダァァァァァァァイビィィィィィィィンッ!!」
涼「DEATH☆」ブォオン
ズシャアアアアア
涼「あっ……め、目が覚めたんだね!律子姉ちゃ」
律子「ぎゃあああああああああああああああっ!!?」ドゴォ
涼「」
律子「はぁ……はぁ……わ、私……生きてる……?」
涼「ゲホッゲホッ……い、いきなり何するんだよっ!」
律子「涼?……あなた、本物の涼?」
涼「もう、何言ってるんだよ……ったく」
涼「律子姉ちゃんが倒れたーって聞いて、折角お見舞いに来たってのに……」ブツブツ
涼「僕の夢?そりゃあ、男らしいイケメンになる事だよ」
律子「ほ、ホントに?」
涼「う、うん……それが何?」
律子「………」ポロッ
涼「えっ」
律子「グスッ……良かった……ホンットに、良かったっ……」ポロポロ
涼「え?ちょっ……な、何で泣くの?」
律子「あぁ、生きて……ホンット、生きてて良かったっ……!」ポロポロ
涼「り、律子姉ちゃん……?」オロオロ
律子「おはようございます」
P「お、律子。もう大丈夫なのか?」
律子「えぇ、何とか」
P「いやぁ、良かった良かった。やっぱ律子がいないと回らないよ、この事務所」
律子「私がいない間に、何かありました?」
P「あったと言えば、あったんだが……大体は美希のおかげで何とかなったよ」
律子「へぇ……その美希は?」
P「あっちでまた昼寝でもしてるんじゃないか?」
律子「美希~?」
美希「あっ、律子、さん」
律子「聞いたわよ。あなた昨日、大活躍だったそうじゃない」
美希「みんなそれ言ってるんだけど……ミキ、全然分かんないの」
律子「ふふっ……そう。はい、これ」スッ
美希「?……おにぎり?」
律子「ローソンで美希が好きそうなおにぎり、選んで買ってきたの。そろそろお昼時でしょ?」
美希「も、もらっていいの!?」
律子「いいのいいの。これは私の感謝とお詫びの気持ち」
美希「良く分かんないけど……ありがと、律子さん!」ギュッ
律子「あら、いたの亜美」
亜美「律っちゃん!亜美もね、昨日のオーディションすっごく頑張ったんだよ?」
律子「そう。それはよかったわね」
亜美「だから亜美もね、律っちゃんからごほうびがほしい訳よ、ウン」
律子「ふーん……そういえば亜美、私のスケジュール帳知らない?」
亜美「えっ?……ち、違うよ!もう亜美は隠したりなんかしてないかんね!」
律子「っと、ちゃんと持ってたわね、これはうっかり……ん?隠す?スケジュール帳を?」
亜美「あっ……や、やっぱり、ご褒美は要らないかな~、ウン」
P「おう、いってらっしゃい。亜美も伊織もあずささんも、頑張って」
あずさ「は~い、いってきますね」
伊織「言われなくったって頑張るわよ」
亜美「亜美達はようやく登り始めたばかりだからな、この果てしなく遠いアイドル坂をよ……!」
律子「バカな事言ってないで、さっさといくっ」
律子「(私の夢の為にも、この子達の為にも……志半ばで死ぬわけにゃあいきませんよ)」
律子「(……あぁ、生きてるって、素晴らしい!)」
おわり
面白かった
律っちゃんはかわいいなぁ
Entry ⇒ 2012.07.11 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
切嗣「イリヤが一緒にお風呂に入ってくれない」
士郎「そりゃあ…年頃だし」
切嗣「けど最近、つい最近まで僕と一緒に入ってくれてたんだ。それが急に拒むようになって…おかしい。理由も教えてくれないし絶対に何かあるはずだ」
士郎「いや、別に何もないと思うけどなぁ…寧ろ今までがなあ」
切嗣「イリヤ…どうして…イリヤ……」ポロポロ
士郎「そんな事で泣くなよ。しかもいい年した大人が鼻水まで垂らして」
切嗣「うえっ……うえっ……ズズッ…」
ライダー「はい。こちら冬木お悩み相談所です」
切嗣『娘が僕と一緒のお風呂を嫌がるんです。どうすれば良いんでしょうか?』
ライダー「お風呂をですか。失礼ですが、娘さんの御年齢は?」
切嗣『永遠の九歳です』
ライダー「九歳ですね。娘さんはいつからお父様とのお風呂を拒むように?」
切嗣『つい最近です。急に嫌がるようになったんです。理由も言わずに…』
切嗣『そ、それじゃあ僕はもう娘とは入れないのですか?』
ライダー「おそらく」
切嗣『い、嫌だ。そんなの嫌だ!』
ライダー「娘さんの成長を認めて下さい」
切嗣『な、何とか娘とまたお風呂に入る方法はないんですか?』
ライダー「お父様、無理に入れさせようとすると虐待に繋がる可能性があります。ですから――」
切嗣『ふざけるな! ふざけるな!! ばかやろー!!!』
切嗣『す、すみません…つい興奮してしまって』
ライダー「と、とにかく、今の現実を受け入れ、娘さんを見守って下さい」
切嗣『はい…ありがとうございました』ピッ
ライダー「……ハァ」
プルルルルッ!
ライダー「はい。こちら冬木お悩み相談所です」
『婚約相手が若い男と浮気してるのだが、どうすればいい? 最近髪も薄くなって辛いのだが』
ライダー「自分で力で何とかして下さい」
『き、貴様それでは相談の意味が――』ガチャ
ライダー「……ハァ」
プルルルルッ!
ライダー「はい。こちら冬木お悩み相談所です」
『あの俺…いや、僕、義理の親戚がいるんですけど…ちょっと相談に乗ってもらえないでしょうか? ……フヒッ』
『その子は家庭の事情で、十年前に養子として僕の家族の所に引き取られました。けど僕の家は決して良い環境とは言えなくて…だから、あの子は親の温もりを知りません』
ライダー(……ん?)
『でも…それでも彼女はいい子に育ちました。だから僕はそんな彼女の為にもフヒッ、あの子の父親代わりにエヘッなって、今まで味わえなかった親の温もりを感じさせてあげたいんだヒヒ』
ライダー「……」
『一緒にお風呂に入ったりヒヒッ頭撫でてあげたりしてフヒッ…パパやお父さんって呼ばせてあげたいなイヒッ』
ライダー「……雁夜ですか?」
『!! なっ、お前まさかライダー…!?』
ライダー「貴方一体何を…」
『違う! 俺じゃない!」
ライダー「義理の親戚って桜ですよね? 貴方、桜からどんな風に思われt」
『う、うわああああああああああああ!!!!!!!?』ガチャ、プッー、プッー、プッー、プッー
トッキーと雁夜?
ライダー「……ハァ」
プルルルルッ、ガチャ
ライダー「…はい。こちら冬木お悩み相談所です」
『貴様、我の相談に乗れ』
ライダー「はい…何なりと」
『好みの女がいるんだが、そいつが中々素直になってくれなくてな。まあそれはそれで退屈はしないのだが』
『だがたまには我に振り向いて欲しい。どうだ雑種、この我がわざわざ雑種ごときに案を求めたりしてるのだ。何か良い案は思い付かないか?』
ライダー「まずはその図々しい態度を改めるべきかと」
『ふざけるな! 図々しくなくて何が王か! 雑種、調子に――』ガチャ
ライダー「……ハァ」
ライダー「……もうお昼ですか」
アイリ「切嗣、元気出して」
切嗣「アイリ、僕はまだこの現実を受け入れる事は当分出来そうにない」
アイリ「今すぐじゃなくてもいいわ。ゆっくり、ゆっくりと前に進みましょう。私も手伝うから」
切嗣「ありがとう。でも、アイリとイリヤと僕、三人で一緒にお風呂に入る事はもうないんだね」
アイリ「あら? 士郎は仲間外れ?」
切嗣「ハハ、士郎は年頃の男の子だから仲間外れ以前の問題だよ。女の子の裸を見せる訳にはいかない」
切嗣「士郎はこれからも父子二人の、男同士の風呂付き合いさ」
切嗣「けどイリヤとはもう…いつかこういう日が来るのは分かってた筈だけど……辛いなぁ」
アイリ「そうね。でもお風呂だけじゃないわ。いつかイリヤにも大切な人が出来て、その人と幸せになるために私達の元を離れて…」
切嗣「」ポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロポロ
アイリ「も、もしもの話よ。それに一緒に住む事だって出来るし」
切嗣「少し…散歩してくる……」
アイリ「い、いってらっしゃい」
舞弥(今日も行きつけのケーキ屋さんでケーキバイキング)
舞弥(お昼限定、今日まで好きなケーキ食べ放題。急がないと)ワクワク
ブーン、ブーン
舞弥「!……」ピッ
舞弥「はい」
切嗣『舞弥、すぐに来てほしい。話がある』
切嗣『会ってから話すよ。電話じゃ心が落ち着かない』
舞弥「そ、それなら、今ケーキ屋の近くにいますのでそこd」
切嗣『冬木の西街道のファミレスで話をしよう。そこで待ってる』ピッ
プッー、プッー、プッー、プッー
舞弥「……ケーキバイキングが」シュン
切嗣「どうしてイリヤは急に嫌がる様になったんだろう…」
舞弥「……(やっぱりケーキ屋さんのケーキの方が美味しいな…)」モグモグ
切嗣「舞弥、どうしてだと思う?」
舞弥「……どこか変な所触りましたか?」モグモグ
切嗣「いや、それはない。洗う場所は昔から変わってない。もし触ってたらイリヤが嫌がる筈だ」
舞弥「……何か嫌われる事は?」モグモグ
切嗣「分からない……全然分からない。オナラはイリヤの前では極力控えてる。もちろんアイリの前でもだ。煙草も外やトイレでするようにしてる」ブッ! スパッー…
舞弥「……あ、すみません。ケーキおかわり」モグモグ
舞弥「何か心当たりでも?」
切嗣「い、イリヤに好きな人が出来たのか?」
舞弥「……その可能性は否定出来ません」
切嗣「そ、そんな…イリヤに好きな人が……」プルプル
オマタセシマシター
舞弥「(あ、新しいケーキが来た。いただきます)切嗣、あくまでも可能性の話なのd」
切嗣「オエッ! オロロロロッ!!!!」ビチャビチャ
舞弥「ぶっ!?」
舞弥「落ち着きましたか? (ケーキが切嗣のゲロにまみれて食べれなかった…)」
切嗣「ああ、落ち着いたよ。それにしても、イリヤに好きな人か」
舞弥「可能性ですが…」
切嗣「もし好きな人が本当にいたら、イリヤはもうその男とイチャイチャしてるのだろうか?」
舞弥「……少なくとも片思いはありえるかと」
切嗣「よし、探して殺そう」
舞弥「落ち着いて」
舞弥「殺しはもうやめたでしょ?」
切嗣「娘を守る為ならパパは頑張るんだよ」
舞弥「駄目だよ。まだそうと決まった訳じゃないのに」
舞弥「本人に直接聞いてみた方が早いと思う」
切嗣「……」プルプル
舞弥「切嗣?」
切嗣「聞くのが怖いよ…」プルプル
舞弥「……マダムに代わりに聞いてもらうのは?」
切嗣「…そうしてみる」
舞弥「…会計、お願いします」
切嗣「ああ…」
切嗣「イリヤ…僕はまだ君に甘えて欲しい」トボトボ
切嗣「ん?」
クルッポー、クルッポー
時臣「ふっ、今日も優雅に公園の鳩に豆まき」パサッ、パサッ
優雅とはなんなのか
時臣「! ああ、お構いなく」スッ
切嗣「失礼」
時臣「君も豆まきどうかね?」スッ
切嗣「ああ、やらせてもらうよ」パサッ、パサッ
時臣「……何やら元気がないみたいだが、どうかしたのかね?」
切嗣「……実は、娘が僕と一緒に風呂に入ってくれないんだ。突然拒否するようになって」
時臣「ふむ…それは気の毒に」
切嗣「そっちは、自分の子供と今でも風呂に入ってるのか?」
時臣「ああ。今でも妻と娘の三人で背中を洗い合い、十数えたら風呂から出るのが日課だ」
切嗣「ハハ、羨ましいなあ。僕も最近まで背中をゴシゴシ洗い合ってたのになあ…」
時臣ィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!!!!!!!
時臣「うーむ、さっぱり分からない……いや、あるとするならば、父親の威厳を損なうような過ちを犯した以外考えられないな」
切嗣「僕は威厳のある立派な父親とは言えないけど、嫌われるような事はしてないと思うんだ」
時臣「……もしや反抗期か?」
切嗣「は、反抗期!?」
切嗣「そ、それがあったか…」プルプル
切嗣「反抗期…親に逆らう…家庭内暴力…非行……手に負えるかどうか分からない……援交……家出……家庭崩壊……バーサーカー」
時臣「あくまでも可能性d」
切嗣「死のう」
時臣「ハハハ、落ち着くんだ」
アイリ「お帰りなさい」
切嗣「イリヤは?」
アイリ「まだ帰ってないわよ」
切嗣「あ、あああ……」
アイリ「ど、どうしたの?」
切嗣「アイリ、イリヤは最近君に反抗的じゃないかい?」
アイリ「いいえ。特にそんな事はないわ」
切嗣「そうか、良かった…」
アイリ「どうかしたの?」
切嗣「アイリ!」ギュ
アイリ「! え、切嗣?」
切嗣「これからも頑張ろう」ポロポロ
アイリ「え、ええ、そうね」
切嗣「何だ士郎、いたのか」グスン
士郎「いたのかって酷いな…」
切嗣「ごめんごめん。そうだ、久しぶりに僕と風呂に入ろう」
切嗣「ふっー…」
士郎「……」
切嗣「何日ぶりだろう、お前と二人で風呂に入ったのは?」
士郎「んー、二週間ちょっとだと思う」
切嗣「そうか。意外と入ってなかったんだな」
切嗣「そういえばそれから数日して、イリヤが僕とのお風呂を拒み始めたんだよなあ」
切嗣「しばらく一人での入浴が続いた。そして久々に誘おうとした三回目! 僕とアイリの三人での風呂すら断った! これは明らかに僕との入浴を嫌がっている。それを決定的にしたのが…」
『お母様とだけなら別にいいんだけどなー』ボソッ
切嗣「三回目を断った後にそう言ったんだ! イリヤ、僕が何をしたって言うんだ? 直すから、父さんちゃんと直すから!」
士郎「落ち着けよじいさん!」
切嗣「う、うえええ、イリヤ、父さんまたイリヤとアイリの三人で背中流しっこしたいよ」ポロポロ
士郎「泣くなよもう…」
切嗣「オエッ! オロロロロッ!!!!」ビチャビチャ
士郎「うわっ!? きたねえ!!」
士郎「じいさんが風呂で吐いた」ヨッコラセ
切嗣「」
アイリ「まあ大変! 救急車呼んだ方がいいかしら?」
切嗣「大丈夫…横になってれば回復するから……」
アイリ「そう? それならいいんだけど…」
切嗣「士郎……後は頼んだよ…………」
士郎「分かったから休んでろってじいさん」
切嗣「ああ……」
アイリ「なぁに?」
士郎「あのさ――」ゴニョゴニョ
アイリ「あらそんな事? いいわよ」
「ただいまー」
アイリ「ちょうど帰って来たわね。じゃあさっそく聞いてみるから」タタタッ
士郎「……」
士郎「まあ、普通の人から見たら娘が父親と一緒にお風呂だなんて変に見られるし、嫌になるのも当然だろうな」
士郎「だってイリヤ“姉さん”はもう(体も心も)十八歳なんだから」
そういえば時臣さん娘と妻と一緒に風呂に入ってるって…
ときおみいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
アイリ「そう、分かったわ」
イリヤ「どうしてそんな事聞いたの?」
アイリ「ふふ、なんでもなーい」
切嗣「おかえり…イリヤ」
イリヤ「キリツグどうしたのー!? 顔色悪いよ?」
士郎「風呂で吐いたんだよ(改めて見たらアイリさんそっくりだよなあ。顔も体も。性格は似てないけど)」
イリヤ「えっー!? 大丈夫なのキリツグー?」
切嗣「ああ、大丈夫だよ…」
イリヤ「でもそれじゃあ今日のお風呂は臭くて無理かぁ」
士郎「イリヤ姉さん」
切嗣「」ポロポロ
イリヤ「ご、ごめんキリツグー!」
イリヤ「そ、それは……」
士郎「もうズバッと言ってやりなよ姉さん」
イリヤ「う、だって…今でも親と、父親と一緒に風呂に入ってるって友達に言ったら、すごい驚いちゃって……それでキリツグと風呂に入るのが嫌になったの!」
士郎(ほら、当然の答えが返ってきた)
切嗣「よそはよそ、うちはうちでいいじゃないか…」
士郎「良くねえよ」
切嗣「イリヤ…」ウルウル
士郎「じいさん、諦めろ」
切嗣「後一回。後一回だけ一緒に、アイリとイリヤの三人で入りたい」
士郎「諦め悪いなじいさん」
イリヤ「うぅ…」
切嗣「お願いだイリヤ…」
イリヤ「わ、分かった。後一回だけだからね。次入ったら卒業してね?」
切嗣「! ありがとうイリヤ」パアア
士郎(卒業って普通逆だよな)
時臣『やはり友達に変な目で見られたくないと言う娘の意志を尊重するべきだろうか?』
ライダー「十七歳の少女が今でも父親と一緒に入る事自体、異常に近いので。例え仲が良くてもです。娘さんの意志を尊重するべきです」
時臣『助言に感謝する。これで私も娘と仲直り出来そうだ』ガチャ
ライダー「……ふぅ」
プルルルルッ!
ライダー「はい。こちら冬木お悩み相談所です」ガチャ
切嗣『あの、この前九歳の娘との風呂の事で相談した者ですが…』
切嗣『はい。あの時はすみません』
ライダー「また風呂の事で?」
切嗣『いえ、それはもう解決しました』
ライダー「良かったですね」
切嗣『はい。ただ、新しい問題が発生しまして…』
ライダー「はい」
切嗣『娘がお休み前のキスを急に嫌がるようになったんです。一体どうすればいいのでしょうか?』
ライダー「もう電話して来ないでくれませんか?」
終わり
一応このSSの設定ではセイバーも士郎達と一緒に住んでるんだけど、切嗣視点だとセイバーは空気と同じなので出ませんでした。ちなみに士郎は17歳。というか凜も桜も年齢はSNかプリズマの設定。先生は考えてない。
それと>>1で切嗣「死にたい」に画像も追加したかったんですけど、無断転載による通報が恐くて出来ませんでした。
画像はFate/Zeroの2クール目のEDにある、ベッドの上で切嗣がアイリに慰めてもらってる画像です。
ちなみにアメリカでは親が子供と風呂に入った時点で性的虐待だと疑われるらしいです。
もうやだこいつら
過ちは繰り返される…
セイバーェ…
Entry ⇒ 2012.07.10 | Category ⇒ FateSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
久「いいかげん美穂子に私を名前で呼ばせてみせるわ!」
咲「え!?」
和「何が決まったんですか!?」
久「そんなわけで来たわね風越麻雀部」
咲「意外と近いんですねー」
和「そうですね」
池田「お前らがなんでいるし!」
咲「うん、部長が突然…」
池田「清澄の、なんできたか説明するし!」
久「美穂子に会いに来たんだけどいないわね」
池田「キャプテンに何のようだし!」
久「まぁその内来るわよね、よーし咲、和、せっかくだから池田さんとうちましょう」
池田「え?」
久「リーチ一発ツモ!」
和「ロン、タンピンドラ2」
池田「リーチだし!」
久「通らないな、ロン!」
キャプテン「遅くなりました…あれ?どうして」
池田「キャプテン…グス」
久「あ、やっときたわね美穂子」
咲「あ、どうも…」
和「おじゃましています…」
久「なんでってあなたにいい加減名前で呼んでもらおうと思ったからに決まってるじゃない」
キャプテン「え、えぇ!?」
久「せっかく再開して仲良くなったのにあなたは私を名前で呼んでくれないのよね」
キャプテン「え?だ、だって恥ずかしいじゃないですか//」
キャプテン「え?そ、それは//」
久「美穂子」
キャプテン「っ//」
久「みーほーこ」
キャプテン「や、やめてください//」
久「ふふっかわいいわね」
華菜「キャプテン…」
キャプテン「そ、そんな//」
久「恥ずかしがらずに呼んでよ久って」
キャプテン「や、やっぱり無理です//」
咲「和ちゃん、どうしよう……お手洗いってどこかな?」
和「え?咲さんまだ我慢できそうですか?池田さんに案内してもらいましょう」
キャプテン「そ、そうやって簡単にいいますけど//」
久「うーん、そうねぇ…じゃあ麻雀部らしく麻雀で勝負しましょう」
キャプテン「え?」
久「私が勝ったら美穂子は私を名前で呼ぶこと、いいわね?」
キャプテン「え?え?」
久「美穂子はどうしたら良いか何か意見はある?」
キャプテン「え?と、特には」
久「あ、あともしあなたが勝った場合は何か私にお願いしてもいいわよ」
キャプテン(お、お願いってあんなことやこんな事とか//わ、私は何を考えて//)
久「和も咲も池田さんもいないわね」
久「あ、あなたは私と打ったことがあるし面子に決定ね」
文堂「えぇ!?」
久「それと…あ、ついでにあなたでいいわ」
みはる「ついでってなんですか!?」
久「勝負は単純にあなたと私の最終的な点数で勝負ね」
キャプテン「は、はい!」
キャプテン(ま、負けてしまってもいい気もしますが風越のキャプテンとして負けるわけには)
文堂(残りたったの2300点だなんて…)
みはる(6300しかない…)
久(この勝負は単純に二人の点数の差…ということはこっちの二人としては美穂子に振り込んでもいいのよね)
久(そんな選択を取るような人たちではないと思うけど…一応警告しておこうかしら)
久「通らばリーチ!」
勝つのはどっち>>32
久「あら?」
風越モブ「キャプテンが勝った!」
キャプテン「これで私の勝ちですね」
久「最後の最後でうらめったかー残念」
キャプテン「そ、それで、その…お、お願いなのですが//」
久「あ、そうだったわね」
キャプテン「あの…」
キャプテンのお願い>>37
久「え?」
キャプテン「だ、だから制服をください!」
久「私の今着ている?」
キャプテン「そ、そうです!」
久「や、やぁねぇ美穂子にそんな冗談は似合わないわよ?」
キャプテン「冗談じゃありません!」
久「本気なのね、なら卒業後じゃダメかしら?予備を考えると減ると困っちゃうのよね…」
久「卒業後なら全然いいんだけど」
>>40 ダメ?OK?
久「あら、脱ぎたてじゃないとダメって言われるかと思ってたけど…」
キャプテン「え、あ、そういうつもりはなくて…」
久「あら、じゃあどういうつもりで制服を欲しがったのかしら?」
久「まぁいいわ、制服が余り汚れないようにこれからは気をつけるようにするわね」クス
キャプテン(勝ったのにどうして私が振り回されているのでしょう//)
久(それにしてもこのままじゃ美穂子が名前で呼んでくれないわね…どうしたら…)
>>46 久はどうする?
キャプテン「?」
久「もう一勝負よー!」
キャプテン「えぇ!?」
久「あら、私が負けたら終わりなんていっていないじゃない」
キャプテン「だ、だからって勝つまでなんて」
久「それだけあなたに名前で呼んでもらいたいのよ」
キャプテン「っ////」
久「普通の麻雀はしたから次は脱衣麻雀よー!」
キャプテン「な、何を言ってるんですか//」
池田「どうすればあんなところで迷子になるし」
和「咲さんの方向音痴は筋金入りですね」
久「あら、遅かったわね」
咲「あ、もう帰るところですか?」
久「いいえ、今から脱衣麻雀をするのよ」
和「な、何言ってるんですか部長!」
久「面子はどうしようかしら」
面子 久、キャプ、>>51、53
咲「えっと、部長…私も脱いだりするんでしょうか?」
久「そうねぇ」チラッ
和「…」ジィー
久「当然咲も脱ぐわよ」
咲「えぇ!?」
和「!」グッ
美穂子「どういうことでしょうか?」
久「そっちは池田さんと美穂子、こっちは私と咲でチームってこと」
久「脱衣の基準はどうしようかしら」
久「翻数や振込んだら、点数といろいろとあるけど…」
和「あまり長引くと風邪をひくかもしれませんし和了ったらでいいんじゃないでしょうか」
久「それもそうね、それじゃあ咲か私があなた達から和了るかツモったらそっちは一枚ぬぐってことでいいかしら?」
久「そっちが和了ったらこっちも脱いでいくから」
キャプ(いやといいたいのですが風越の皆の前で逃げるわけには…)
キャプ「わ、わかりました」
キャプ(上埜さんの裸//な、何を私は想像して////)
華菜(とばっちりだし…)
咲(早く終わらせないと…)
池田(キャプテンの足を引っ張らないようにしないと…)
キャプ(もしもまた勝ったら上埜さんにまた何かお願いできるのでしょうか///)
文堂「キャプテンはなんで呼んであげないんでしょう」
みはる「キャプテンに限って人を嫌うことはないと思うけど」
久 制服上 制服下 ニーソ ブラ パンツ
咲 制服上 制服下 ニーソ ブラ パンツ
池田 制服上 制服下 ニーソ ブラ パンツ
キャプ 制服上 制服下 ニーソ ブラ パンツ
>>68
脱ぐのは清澄?風越?
????????
安価下
久「早速脱いでもらいましょうか」
キャプ(上埜さんや皆の前でだなんて…でも受けてしまった以上は…)
池田(中張牌の暗槓じゃあとめようがないし…)
久「じゃあまずはブラからね」
キャプ「な、なんでですか!?」
久「だってそのほうがおもしろいじゃない、ほら美穂子」
キャプ「わ、わかりました////」
池田(キャプテンが清澄にのせられてるし!)
池田「か、華菜ちゃんはブラしてないし!」
咲「してないんですか!?」
池田「わ、悪かったな!」
久「あ、こら美穂子、脱いだのなら確認のためにみせてもらわないと」
キャプ「み、見せないとダメですか?」
久「もっちろん、美穂子の下着を見てみたいし」
キャプ「わ、わかりました////」
久「へぇ、かわいいのをつけてるじゃない」
キャプ「////」カァァ
和(池田さんと代わりたいですね…)
久 制服上 制服下 ニーソ ブラ パンツ
咲 制服上 制服下 ニーソ ブラ パンツ
池田 制服上 制服下 ニーソ パンツ
キャプ 制服上 制服下 ニーソ パンツ
>>73
次に脱ぐのは清澄?風越?
久「あらら」
咲「うぅ…」
池田「さすがキャプテンだし!」
久「まずはブラって言ったし…ブラを」
キャプ「待ってください、上埜さんと宮永さんはパンツから脱いでください」
咲「えぇ!?」
和(!!)グッ
キャプ「先程は私達がそちらの言うとおりにブラを脱いだんですからこちらの言うことをも聞いていただけますよね?」
久「うーん、一理あるか」
咲「ぶ、部長!?」
咲「ほ、本当に脱ぐんですか!?」
久「和了られたんだからしょうがないわ」
咲「うぅ…」
和「…」ジィー
久「はい、これでいいかしら?」
キャプ「ど、どうしてそんなに堂々とパンツを見せつけるんですか////」
久「え?脱いだって証拠としてみせただけよ?」
久(こういうのは変に恥ずかしがったほうがドツボにはまるのよね)
和「…」ジィー
咲「ぬ、脱ぎました///」
和「咲さん、恥ずかしがることありませんよ、可愛い下着です」
咲「な、何言ってるの和ちゃん////」
久「なんだかスースーする感じがするわね」
キャプ(今の上埜さんは////)
久 制服上 制服下 ニーソ ブラ
咲 制服上 制服下 ニーソ ブラ
池田 制服上 制服下 ニーソ パンツ
キャプ 制服上 制服下 ニーソ パンツ
>>82
次に脱ぐのは清澄?風越?
池田(現物がない…こいつは悪待ちをするから逆にど真ん中だし!)トン
久「ロン」
池田「な!?普通の三面張」
久「さーて今度はパンツを脱いでもらうのもいいかもしれないわね」
キャプ「そ、そんな」
久「制服を脱いでもらって上半身裸っていうのもいいかもしれないわ」
和(なぜあそこであれを捨てるんですか!そうじゃなければ咲さんが脱いでいたかもしれないのに…)
久「そうねぇ、やっぱりパンツにしましょう、下着がない状態の美穂子をみるチャンスだもの」
キャプ「////」
久「ブラとセットで可愛いわね」
キャプ「っ////」
池田「なんだか変な感じがするし…」
咲(早く終わって欲しいよ…)
清澄 制服上 制服下 ニーソ ブラ
風越 制服上 制服下 ニーソ
>>88
脱ぐのは清澄?風越?
久「ツモ」
キャプ「っ!」
咲(よかったぁ、部長ならこのまま一気に終わらせてくれそう)
池田(もういやだし…)
久「次はどこにしようかしら」ジロジロ
キャプ「あ、余り見ないで///」
久「決めたわ、スカートをぬいでもらえるかしら?下半身全裸で制服とニーソだけってよさそうだし」
キャプ「ど、どういう基準ですか///」
ササッ
久「あら、そんなに恥ずかしそうに隠さなくても」
キャプ「は、恥ずかしいに決まってるじゃないですか///」
久「綺麗な肌だしシミもない、誇れると思うわよ」
キャプ「や、やめてください、そんな事言わないでください////」
久「ふふっ体育座りしながら麻雀なんてやりにくいわよ」
キャプ「そ、そういうことも言わないでください////」
清澄 制服上 制服下 ニーソ ブラ
風越 制服上 ニーソ
>>95
そろそろ眠いし脱衣麻雀の勝敗は?
―――
池田「ロンだし!」
咲「うぅ…」
和(宮永さんが脱いだことで集中できなくなって振込ましたね)
和(でもこれで!)
キャプ「これで私達の勝ちですよね」
久「うーん、靴下だけ残すのはかわいそうかと思って先に靴下を脱いでもらったのが間違いだったわね…」
キャプ「じゃ、じゃあ早速脱いでもらえますか上埜さん」
久「最後に残ったのはスカートね…」
キャプ「どうしました上埜さん、もしかして恥ずかしいんですか?」
久「そ、そりゃあ美穂子の前だし////」
キャプ「上埜さん///」
久「いいの?」
キャプ「はい」
久「こっちから言い出したのになんだか悪いわね」
咲「よかったぁ」ホッ
和(後少しだったのに…)
キャプ「そのかわり…お願いを2ついいでしょうか?」
久「内容を聞いてから考えてもいいかしら?」
キャプ「はい!」
池田(勝負を決めたのは私なのに蚊帳の外だし…)
久「あーそれは…うーん、やっぱりいつまでも前の苗字で呼ばれるのもあれかなーって」
キャプ「そのためだけにわざわざここまで?」
久「それに好きな相手にはやっぱり名前で呼んで欲しいじゃない////」
キャプ「なにをいって////」
久「で、思い立ったら吉日って来ちゃったってわけよ」
キャプ「そ、そうですか////」
久「えぇ」
キャプ「ひ、久って呼んでもいいでしょうか?」
久「え?」
キャプ「だ、ダメでしょうか?」
久「いいに決まってるじゃない!」
キャプ「じゃ、じゃあ…ひ、久////」
久「こうして呼ばれるとやっぱり恥ずかしくなるわね////」
キャプ「な、何ですか?ひ、ひさ」
久「呼んでみただけよ」
キャプ「そ、そうですか////」
咲「あ、あれ?私の服はどこ?」
和「さっきまでそこにあったと思ったんですけどどこにいったんでしょう」
池田(いま原村和が持っていったのを見たし…)
終われ
画像も増えロー
おやすみなさい
素晴らしかった
Entry ⇒ 2012.07.10 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
響「はいさーい!」
響「そ、そんなことない……よ」
P「本当か?」
響「そうだz……よ」
響「た、多分そうです」
P「~ッス。 みたいなもの?」
響「た、多分」
響「うん、いい……よ、そのかわり自分が勝ったらご褒美もらうからな」
P「ほぅ、いいぞその方が燃えるしな。で、ご褒美ってなんだ?」
響「それは秘密。じゃあスタート」
あずさ「へー響ちゃんの訛りが直ったらご褒美を」
↓
やよい「訛りが直ったらご褒美ですかー」
↓
雪歩「響ちゃんの訛りが直ったら、Pが響ちゃんに良い事を?」
↓
千早「我那覇さんの訛りが直ったら、Pと……」
↓
春香「響ちゃんの訛りが直ったら、Pさんと結婚!?」
↓
やよい「えっ、Pと響さん結婚するんですか」
↓
真・美希・伊織・真美・亜美「えっ」
貴音「らぁめん美味しいです」
千早「軽率だわ、訛りを直すだけで結婚だなんて」
真「そうだよね、響もPもまだ若いのに……」
雪歩「響ちゃんの為にも、結婚を阻止した方がいいと思う……響ちゃんの為にもね」
真「うん響の為にも」
春香「そうだね、響ちゃんの為に」
美希「……そうなの!!ハニーは絶対渡さないの」
春香「よーしっ行くよーーー」
765プローーーーーーーーー
ファイトーーーーーーーーーー
P「えーっと、事務所で雑誌のインタビュー……くらいだな」
響「それだけなら、今日の勝負は自分の勝ちだな」
P「それはどうかなー、インタニューだぞ?」
響「大丈夫だ……もん」
響「何だ春香、自分に用事か……な?」
春香「えーっと、あーっと、響ちゃんと挨拶まだだったかなーって」
響「えっ、朝挨拶した……よ」
春香「あっれーそうだっけー?」
響「……」チラッ
P「……」
響「おはよう」
春香「あ、あっれー響ちゃん『はいさーい』は?」
響「自分、沖縄訛り直すようにしてるんだ……よ」
響「そう……かな?」
春香「そうだよ、響ちゃんは沖縄訛りあってこその響ちゃんだよ」
響「そっ……か、じゃあ自分これからも沖縄訛りでいく」
春香「それが良いよー」ニヤッ
響「けど今日は、沖縄訛りはしない……勝負だからな」
響「なっP」二ッ
P「お、おう」
春香「チィ」
響「う、うん」
響「……P、自分存在感ないのかな?」
P「えっ」
響「朝、春香と挨拶して世間話もしたんだ……けどな」
P「……」
響「どうかしたのか、真、雪歩?」
雪歩「用って程ではないんだけどね……」
真「響が沖縄訛りを直すとか直さないとか聞いたからさ」
響「あぁそのことは何でもないぞ、よ」
スッ
P「……セーフ」セーフ
真「くっ」
雪歩「惜しいですぅ」ボソッ
響「ホッ、今日一日は沖縄訛りは使わないんだ」
雪歩「今日使わなかったら、Pが盗られちゃいますぅ……」ボソッ
雪歩「そういえば今日、響ちゃんインタビューあったよね?」
響「う、うん」
雪歩「もしかしてそれも訛りをやめるの?」
響「そのつもりだ……よ」
響「マズイ?」
雪歩「だって、その雑誌だけ沖縄訛りがないのは変じゃない?」
響「うっ……」
雪歩「それに響ちゃんが沖縄訛りがなくなったら、個性がないよっ」
響「えっ」
雪歩「運動なら真ちゃんの方がゴリラみたいに出来るし、響ちゃんのアイデンティティがなくなっちゃうよぉ」
真「えっ」
響「えっ」
雪歩「頑張って頑張って、訛りを隠そうとしている モガァモガァ」
真「ちょ、雪歩」
羽交い絞め&口塞ぎ
雪歩「もgぁあdkjh」
真「ごめん響。ちょっと雪歩疲れてるみたい、それじゃ」
響「お、おー、お大事に」
P「ん」
響「自分、沖縄訛りなかったら無個性かな?」
P「いや、少なくとも春香よりはあるな……10人に聞いて11人は響を選ぶよ」
響「そうかな?」
P「それに例え響が無個性でも、響が可愛い事には変わらないだろ」
響「そっか」ニコッ
記者「ありがとう、ございました」
P「こちらこそありがとうございました」
記者「我那覇さん、今日は違った雰囲気でよかったですよ」
P「そうですか、ありがとうございます」
記者「また機会がありましたらよろしくお願いします」
P「はい、何卒よろしくお願いします」
ガチャ
P「ふぅ……だってよ響」
ヒョコ
響「はは、良かったー」
響「ふっふっふ、絶対ご褒美もらうz……のー」
P「危うすぎる……」
響「大丈夫だ、よー」
P「ふっ、で響は俺に何をしてもらいたいんだ?」
響「……えっと、んーっと、まだ秘密///」
コソ
千早「くっ……」
響「うわっ、どうしたんだ千早?」
千早「突然なんだけど我那覇さんって、鍋の具財で何が好きかしら?」
響「えっと、豆腐とか魚とか……」
千早「あの、野菜的な物では何が好きかしら?」
響「野菜かー……ネギかな」
千早「あっ、……そう」
響「えっ?」
千早「……はくさーい」ぼそっ
P「ん?」
千早「いえ、なんでもないわ」
千早「そういえば、増税が決まったそうね」
響「あぁ、千早は一人暮らしだから、大変だ……すよね」
千早「我那覇さんもペットが多いから大変でしょう?」
響「そうだなー」
響「そうだなー」
千早「増税はんたーい」
響「?……うん」
千早「増税はんたーい、はい我那覇さんも一緒に」
千早「増税はんたーーーーい」
響「??増税はんたーい」
千早「」チラッチラッ
P「……?」
P「えっ?」
千早「……いえ何でもないです」
千早「くっ……じゃあ我那覇さんまた後で」
響「お、おー」
響「結局なんだったんだ?」
P「……」
P「……んー」
響「けど、あと少しで時間だ……な」
P「だなー」
響「でP、自分へのご褒美っていうのが……///」
亜美「あ、いたいたひびきん」
響「んあ、今度は真美と亜美か?」
真美「ねぇねぇ、コレ読める」
亜美「呼んでみてー」
[high]
響「えっと、ハイ?」
亜美・真美「おー」
[賽]
響「……さ、さい?」
亜美真美「ピンポンピンポーン」
響「おー当ったー」
亜美「じゃあ、繋げて」
真美「読んでみるとー」
[high] [賽]
響「ハイ、さい」
亜美真美「もっと、もっと」
響「はいさい」
亜美真美「もっともっと♪」
響「はいさい」
亜美真美「はいさーい」
響「はいさーい」
響「はいさ、!!うわー自分言っちゃったのか」
パチパチパチパチ
千早「残念だったわね我那覇さん」
春香「これはしょうがない、しょうがないよ響ちゃん」
パチパチパチパチ
真「ドンマイだよ響」
雪歩「良かったね響ちゃん、響ちゃんのアイデンティティは保たれたよ」
P「いやいやいや、お前ら無理やり言わせてただろ」
亜美「無理やり→?言わせた亜美?」
真美「記憶にないですなー」
響「うぅ……セーフか、P?」
千早「ダメよ我那覇さん、そんなに世の中甘くないわ……甘くないのよ」キリッ
響「うぅ……自分頑張ったのに……」
千早「ちょP、酷いです」
P「えっ」
千早「だって私と我那覇さんが喋ってるときも『はいさーい』って言ってましたよ」
P「言ってねーよ、少なくとも千早時には言ってねーよ」
千早「いえ言ってました、Pは甘いですが私は聞きました」
P「千早が『はくさーい』って言ってたのは聞いた」
千早「わ、私はそんな事言ってません///」
P「……」
千早・春香・亜美・真美・雪歩・真「ホッ」
P「そうか、じゃあ俺の勝ちだな」
響「うぅ……うん」
響「うぅ……自分の家で一緒にご飯を食べたいなって思って……」
千早・春香・亜美・真美・雪歩・真(あれ結婚じゃないの?)
響「いぬ美やハム蔵も喜ぶからさ……」
千早・春香・亜美・真美・雪歩・真(まぁ、ご褒美なしだから大丈夫か……)
P「じゃあ罰ゲームの発表だ……」
響「うん……」
P「罰ゲームは、響が俺の為に料理を作るだ」
響「えっ」
千早・春香・亜美・真美・雪歩・真「えっ」
——————————————
貴音「……!ご飯!!」
春香「えっ、罰ゲームて?誰に対しての罰?」
雪歩「キューン」
真「わわ、雪歩」
真美「奴はとんでもない物を盗んでいきました」
亜美「いいえ、あの方は何も盗らなかったわ」
真美「ひびきんとの食事です」
貴音「食事は……」ジュル
響「……いいのかなP?」
P「あぁ……あと俺は響は沖縄訛ってる方が俺は可愛いと思うぞ」
千早・春香・亜美・真美・雪歩・真「!?」
響「えっ……そ、そうかな///」もじもじ
P「あぁ、絶対そう」
響「そっか///」
P「じゃあ行くか」
響「はいさーい」
end
響かわいい
乙
Entry ⇒ 2012.07.10 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (2) | Trackbacks (0)
福路「上埜さん」久「久でいいよ」
家庭の事情で私立に行けなくなり、仕方なく麻雀部もない清澄に通うことになり
失意のまま入学して一ヶ月経とうとした時に清澄にも麻雀部が出来たことを知り
冷やかし程度の心意気で麻雀部を見に行ったら上埜さんと偶然再会してそのまま二人で麻雀部と既成事実を作ろうと頑張るキャプテンのSSください
ワカメ涙目だな
はよ
はよはよはよ
清澄高校
福路(清澄に入学して一ヶ月…)
福路(麻雀部はもちろんありませんでした…)
福路「…帰ろうかな…」
福路「……はぁ……」
福路「上埜さん……」
福路「……っ」ブルッ
福路(ト、トイレに寄ってからにしましょう)すたすた
トイレ前
福路(うぅ…)すっ
『クラスの福路さんってなんかウザくない!?』
福路「!」ビクッ
『そーそー』
福路「・・・」
『しかもクラスの男子にも人気あるみたいだし・・・』
『信じらんないよねー』
福路「あ、あはは・・・」じわ
福路「家まで我慢しようかしら」クル
福路「・・・」とぼとぼ
?「先生!麻雀部の顧問になってください!!」
福路「・・・?」
先生「いやしかし・・・部員が君一人じゃあねえ・・・」
?「部員は集めます」
福路(麻雀部?)
?「お願いします先生!どうしても麻雀部を作りたいんです」
福路(麻雀部があれば・・・風越の上埜さんとまた会えるかもしれない・・・)
先生「うーん・・・」
福路「あの!」
先生「ん?どうしたね」
?「先生!」
福路「私からもお願いします!麻雀部の顧問になってください!」
先生「ええ!?どういうこと!?」
福路「これで部員は二人です!いいですよね?」
?「あなた・・・」
先生「・・・」
?「先生!」
先生「あーもう!わかったから落ち着きなさい」
先生「負けたよ、麻雀部の顧問になろうじゃないか」
?・福路「ありがとうございます!」
先生「ったく・・・強引な奴らだ・・・とりあえず麻雀部の手続きに関してはこっちでやっておくから君たちはもう帰りなさい」
?「わかりました」
福路「はい」
先生「じゃあな」スタスタ
?・福路「さようなら」
?「で?」
福路「え?」
?「あなたは?というか、どこかで会ったことあるかしら・・・」
福路「福路です。福路美穂子。三組です」
?「福路さん・・・うーん・・・気のせいかなぁ・・・」
福路「あなたもしかして・・・」
久「私?私はうえ・・・竹井久よ。よろしく」
久「?」
福路「気のせいかしら・・・」
久「どうかした?」
福路「あの!」
久「なに?」
福路「もしかして・・・!?」ブルッ
福路「も、もれちゃう・・・」
久「ええ!?どうしたの!?」
福路「おトイレ・・・」
久「こ、こっちにトイレがあるわ!」
福路「ええ・・・」ひょこひょこ
-----
---
-
久「もう大丈夫?」
福路「はい///」
久「いつまで恥ずかしがってるのよ・・・くす・・・」
福路「うぅ・・・///」
久「・・・」
福路「///」
久「ありがとう」
福路「え?」
久「さっき・・・先生を説得してるとき」
福路「そ、そんな!私も麻雀部に入れてうれしいです!」
久「麻雀好きなの?」
福路「それもあるんですけど・・・」
久「?」
福路「どうしてももう一度会いたい人がいるんです」
福路「はい」
久「その人も麻雀を?」
福路「きっとしているはずです」
久「そうなの・・・素敵な話ね」
久「今のあなた、恋する乙女そのものよ?」
福路「そっ、そんなんじゃなありませんよ」
久「くすくす」
福路「からかわないでくださいよぅ!」
久「ごめんごめん!あんまりかわいかったからつい」
福路「かっ///」
久「?」
福路「そんなことありません///」
福路「ふふ・・・そうですね」
久「じゃあ今日は解散しましょうか」
福路「はい」
久「じゃあさよなら」
福路「はい、さようなら」
福路「ふふ・・・」
福路「麻雀部・・・これでまた上埜さんと・・・」
久「おはよう福路さん」
福路「おはようございます。竹井さん」
久「先生が空き教室を部室にしてもいいって言ってたわ。放課後また教室に来るわね」
福路「わかりました。じゃあまた放課後に」
-----
---
-
教師「であるからして・・・」
キーンコンーンカーンコーン
教師「っと時間か。では各自復習しておくように」
ガラガラ
モブ「お昼だねー」
モブ2「学食いこー」
福路「・・・」がさごそ
福路「・・・いただきます」
モブ3「ぷっ、一人でいただきますだってー」
モブ「えー笑えるー」
久「何がおかしいのかしら?」
福路「え?」
久「なにがおかしいのって聞いてるんだけど?」
モブ「いや・・・」
モブ3「そーよそーよ」
モブ1「う、うん」
タッタッタッタ
久「全く・・・何やってるんだか」
福路「竹井さん・・・どうして?」
久「お昼食べましょう?」
福路「あ・・・」ぱぁ
久「あ!お弁当なの?」
福路「ええ、昨日の残りものばかりですけど」
久「へー・・・ぱく」
福路「!」
久「ふーん・・・もぐもぐ」
福路「あの・・・」もじもじ
久「うん!おいしい。福路さん料理上手なのね」
福路「///」
久「私は売店でも行こうかな・・・」
福路「それなら・・・私のお弁当を半分・・・」
久「そんなの悪いわよ」
福路「さっきのお礼に・・・」
久「お礼って?なんのこと?」
福路「え?」
福路「あの・・・さっきの人たち・・・」
久「あんなの気にしないでよー。友達でしょう?」
福路「!」
久「あれ?違った?」
福路「・・・ありがとうございます・・・」
福路「友達なので気にせず食べてください」ニコ
久「ん・・・じゃあいただきます」
福路「そんなこと///」
久「もう昼休み終わっちゃうわね・・・」
福路「・・・」
久「そんな顔しないの!」なでなで
福路「う///」
久「また放課後ね?」スッ
福路「あ・・・」しょぼん
久「ふふ・・・あとでね?」
福路「はい!」ぱあ
福路(やっと終わりました・・・)
福路「まだかしら・・・」
福路「竹井さん・・・」
久「なあに?」
福路「ひぅ!!???」ガタン
久「おおっと!」ガシッ
バターン
福路「うぅ・・・」
久「いたた・・・」
二人「!?」お約束の格好
福路「ごごごごめんなさいい///////」
久「こ、こちらこそ///」
福路「竹井さん?/////」
久「あっ、ごめんなさい」バッ
福路「いえ・・・いいんですだいじょうぶです///」
久「と、とりあえず部室に行きましょうか?」
福路「そ、そうですね」
-----
---
-
ガラガラ
福路「何もないですね・・・」
久「まあ使われてなかった教室だからね」
福路「それで今日はどうするんですか?」
久「うーん・・・一応家から簡易の麻雀セットは持ってきてるんだけどね・・・」
福路「二人ですからね・・・」
久「どうしよう」
福路「掃除でもしましょうか?」
久「え?」
福路「そうですよ。これからお世話になる教室なんだからお掃除しましょう!」
久「え、ええ・・・」
久「・・・」ふきふき
福路「ふんふーん♪」
久「ねえ・・・福路さん」
福路「なんですか?竹井さん」
久「あなたがもう一度会いたいって人は・・・どんな人なのかしら?」
福路「え・・・」
久「あ、話しにくいことならいいんだけどね!」
福路「あ、いえ、そういうわけじゃないんですけど・・・」
久「?」
福路「実は私もよくは知らないんです・・・」
久「そうなの?」
福路「ただあの対局以来あの人のことが忘れられないんです・・・」
久「へえ・・・」
久(なんだろ・・・なんだか楽しくない・・・)
福路「え!?」
久「なんだかそんな感じがしたから・・・」
福路「・・・そうなんでしょうか・・・」
久「!」
福路「そうかもしれませんね・・・」ニコ
久「そうなの・・・会えるといいわね」
福路「はい!」
久(はあ・・・なんだろこの気持ち・・・もやもやする)
福路「さ、きれいになりましたね!竹井さん」
久「え、ええ、そうね」
福路「どうかしたんですか?」
久「いや!なんでもないわ」
福路「そうですか?」
久「ほんとになんでもないから!」
ガラガラ
先生「おーす」
福路「あ、こんにちは」
久「こんにちわ」
先生「お?掃除したのか?関心関心」
久「あの、どうしたんですか?」
先生「ん?顧問が部活に顔を出したら変か?」
久「なるほど」
先生「お?麻雀セット持ってきたのか!」
久「はい、一応」
先生「どうだ?一局やるか?」
福路「でも先生、面子が足りませんよ?」
先生「あー・・・んー・・・」
先生「・・・」ピッピッピ
久「先生?」
先生「あーもしもし?今いけるか?」
先生「・・・お前麻雀打てる?」
先生「うん・・・うん・・・そうか」
先生「なら三階の空き教室に来てくれるか?」
先生「はーい」ピ
先生「よし!面子はそろった」
久保「お待たせしました」
先生「悪いな!いきなり呼びつけて」
久保「いえいえ大丈夫です」
久「・・・あの・・・・」
先生「ん?」
久「これはいかがなものでしょう・・・」
先生「部活動の一環だ」キリッ
福路「ああ・・・なんてことでしょう・・・」
先生「さっそくやろうか」
久「ま、こうなったら望むところよ」
久保「お手並み拝見と行くか」
久(・・・この女の人・・・なんなのよ・・・)パチ
福路(強すぎます)パチ
先生(こいつら強すぎ)パチ
久保「ロン、なんたらかんたら8000です」
先生「うう・・・」パラパラ
-----
---
-
福路(まさか・・・竹井さん・・・)パチ
先生(まだ終わらないの?)パチ
久保(この子ら・・・なかなかいい打ち手じゃないか・・・)パチ
久「・・・」スッ
久「!」
久「リーチ」
福路「!?」
福路(この打牌は・・・)パチ
先生(はあ・・・振り込みたくないでござる)パチ
久保(先生はオリたか・・・これは通る)パチ
久「・・・」スッ
ピンッ バチコーン!←久がよくやるツモった牌をたたきつけるやつ
久「ツモ、リーチ一発なんたらかんたら6000点オール」
先生「おおおお落ち着きたまえ!福路君!」
久保「なんだこの待ちは・・・」
久「私はこれのほうがよく和了れるんです」
福路「あ、あの!」
久「ん?どうしたの?」
福路「た、竹井さん・・・ってもしかして・・・」
久「え?」
先生「なんだ?」
久保「帰りましょう先生」
先生「なんで?」
久保「池田ァ!!」
先生「はい!」
ガラガラ バタン
福路「もしかして・・・上埜さんですか?」
久「!!」
久「ど、どうしてそれを?」
福路「やっぱり・・・上埜さんだったんですね・・・」
久「どういうことなのかしら?」
福路「私・・・実は昔上埜さんに会っているんです」
久「え?」
久「福路さん・・・福路さん・・・あっ!もしかして!!」
福路「!」
久「去年のインターミドルの・・・?」
福路「!!」ぱあ
福路「はいっ!!」
久「へー・・・すごい偶然もあるものね」
久「どおりで福路さんの打ち筋に見覚えがあるわけだわ」
福路「上埜さんっ!!」ぎゅううー
久「ちょっ・・・福路さん」
福路「ずっと会いたかった・・・」
久「福路さん・・・」ぎゅ
福路「上埜さん上埜さん・・・」ぎゅー
久「全くもう・・・ってことは・・・福路さんが探してた人って」
福路「はい!上埜さんです!」
久「そうだったのね」
久「ん?」
久「もう一度会いたい人は私でしょ?」
福路「はい」
久「福路さんその人のこと好きって・・・」
福路「は・・・」
久「言って・・・た・・・わよね?」
福路「えと・・・あの・・・」
久「ねえ?」
福路「うぅ・・・はい・・・」
久「つまり?」
福路「//////」
久「福路さんは私のことが好き?ってこと?」
久「どうなの?」
福路「・・・・・・・」
福路「・・・はい・・・」ボソ
久「え?なんて言ったの?」
福路「ええ!?」
久「ごめん聞こえなかった!」
福路「えっと・・・その・・・はい・・・」
久「なにが『はい』なの?」
福路「えっ!?わ、わかるでしょ?////」
久「えー・・・どういうことかしら・・・」
福路「うぅぅ/////////」
福路「!!」ドキッ
福路「あの・・・その・・・」
久「ん、ゆっくりでいいからね」
福路「えっと・・・」
福路(顔・・・見れない・・・///)
久「ふふ・・・これなら恥ずかしくない?」ぎゅう
福路「ふぁ・・・」
久「さ、聞かせて?」
福路「・・・」コクン
福路「わ、私・・・ひs・・・上埜さんのこと・・・」
久「久でいいのよ?」
福路「ひ、久のこと・・・」ぎゅうう
久「・・・」ぽんぽん
福路「好き」
・・・・・まぁ元気出せよ
久「・・・」
福路「あの・・・」
久「でも美穂子が好きなのは私じゃないんでしょ?」
福路「え?」
久「あなたが好きなのは上埜久でしょ?私は竹井久よ、違う?」
福路「あ、あの・・・でも私は竹井さんが上埜さんだと考えてた時もあったんです!竹井さんが上埜さんならよかったって・・・」
福路「なんでそんなひどいこと言うんですか・・・うぅ・・・」じわぁ
久「あわわ・・・泣かないでよ・・・ちょっといじわるしただけじゃない・・・」
福路「そんなこと言う人知りません・・・」
久「ちょっと・・・」
福路「ふい!」
久「美穂子・・・ごめんって・・・」
久「これで許して?」
ちゅ
美穂子「ななななにを・・・するんですか・・・」
久「え?嫌だった?」
美穂子「嫌なわけありません!」
美穂子「ではなくて・・・その・・・こんな大切なことを・・・」
美穂子「久さんは謝罪のためだけにキスするんですか?」
久「・・・はあ・・・」
美穂子「なんであきれてるんですか?私初めてだったのに・・・」
久「そんなの私も初めてよ?」
久「私がキスなんて美穂子以外にするわけないでしょ?」
美穂子「久・・・」キュン
久「私も好きよ?美穂子、もう美穂子のことしか考えられない」
美穂子「私も久のこと好き・・・」
久「ねえ、もう一回キスしてもいい?」
美穂子「きっ、聞かなくてもいつでもしてもいいです」
美穂子「久なrんむっ・・・」
久「ん・・・」
美穂子「強引なんだから・・・」
久「だってかわいいんだもの」
美穂子「もう・・・久ったら・・・」
久「ねえ美穂子?」
美穂子「なんですか?」
久「私と一緒に麻雀で全国目指しましょう?あなたとならどんなチームにも負ける気がしないわ
美穂子「どこまでも久についていきます。恋人として、ライバルとして、チームメイトとして」
久「いい答えよ美穂子」
久「これからもよろしくね!」
おわり
12時30分からずっと書き手待ってたのに結局自分で書くとか
やっぱり部長イケメンやな
池田ゴメンな・・・
Entry ⇒ 2012.07.10 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ちなつ「最近、京子先輩の可愛さに気づきました」
完!!!
あかり「ふ、ふーん」
ちなつ「こないだもね、お菓子食べてる時、ちょっと指が油っぽくなったから舐めてくださーいって言ったの」
ちなつ「あ、勿論、冗談でだよ?」
あかり「う、うん」
ちなつ「そしたらさ、京子先輩、顔を赤らめて、私の指を、ちゅぱちゅぱって……」
ちなつ「舐め始めたの!」
あかり「へ、へえー」
ちなつ「どれだけ私のこと好きなんだろうね、京子先輩って」
ちなつ「あー、もー、涎でべちょべちょじゃないですか、京子先輩どうしてくれるんですかこれ」
ちなつ「って言ったらね」
あかり「ち、ちなつちゃん、それは酷いよぉ」
ちなつ「酷くないって、だって、京子先輩こういうの言われて喜ぶんだもん」
ちなつ「でね、でね、私にそう言われたら京子先輩困った顔して」
ちなつ「自分の制服で私の指拭いてくれたの」
ちなつ「その時の拭き方がね、もう、私の事が好きなんだーって判るような拭き方で」
ちなつ「そう、まるで芸術品を拭くかのように丁重に……」
あかり「……」チュー
ちなつ「あかりちゃん?ジュースばっかり飲んでないでちゃんと聞いてよ?」
あかり「あ、あはは、ごめんね、ちなつちゃん」
あかり(指舐めてもらうのとか、十分スキンシップなんじゃ……)
ちなつ「あかりちゃん?」
あかり「あ、うん、聞いてるよちなつちゃんっ」
ちなつ「それで、あの……ちょっと言いにくいんだけど」
あかり(さっきのより言いにくい事なんだ……)チューッ
ちなつ「私の、おっぱいをね、京子先輩に吸って貰ったの」
あかり「ぶふーっ!」
あかり「ごほっごほっ……ご、ごめん、ちなつちゃんっ」
あかり「……って言うか」
あかり「おっぱい?」
ちなつ「うん、おっぱい」
ちなつ「だって、京子先輩、いつも甘えた声でちゅっちゅーって言いながら胸に飛び込んでくるし」
ちなつ「だから、あの、私のおっぱい吸いたい願望でもあるのかなって……」
ちなつ「だから、あの、あくまで……ほら、ペットにあげるご褒美的な意味で、ね?」
あかり「お、おっぱい、吸ってもらったの?」
ちなつ「///」コクン
あかり「ふ、ふーん……」
ちなつ「だって、京子先輩、凄く、その……ソフトな感じで……」
ちなつ「赤ちゃんがお母さんをおっぱいを吸うみたいな感じで、あの……吸ってくれたから……」
ちなつ「私も、ああ、京子先輩可愛いなって……思っちゃって……」モジモジ
ちなつ「こういうの、母性本能って言うんだよね?恋愛感情とかじゃないと思うの……」
ちなつ「だから、だからね!思わず京子先輩を抱きしめちゃっても変な事じゃないの!」
あかり「……う、うん」
あかり「し、信じてるよっ」
ちなつ「ちょっと待ってて、証拠見せるから……」ゴソゴソ
あかり(……証拠?)
ちなつ「ほら、携帯の待ち受けにしてるんだ」スッ
あかり「え……」
ちなつ「ね?ね?この京子先輩、母性本能感じる顔してるでしょ!?」
あかり(ち、ちなつちゃんのおっぱいも映ってるよぉ///)
ちなつ「もう、大変だったんだから、慰めるの」
あかり「そ、そっか……」
ちなつ「だってね、謝っても、宥めても、全然泣きやまないんだよ?」
あかり「うん、京子ちゃんを泣きやませるには、ちょっとコツがいるしね」
ちなつ「そんなコツなんか判んないよぉ」
ちなつ「まあ、京子先輩を撫で撫でしてあげたら、泣きやんでくれたんだけどね」
あかり(あ、その辺はあかりと一緒の慰め方だなあ)
ちなつ「お尻とか、特に喜んでくれてたよ」
あかり「……え?」
あかり「あ、あの、ちなつちゃん?お尻って……」
ちなつ「もー、やめてよあかりちゃん、お尻の話好きなの?」
あかり「ち、ちがうよぉっ///」ブンブン
ちなつ「けど、京子先輩のお尻って、こう、キュッと締まってて、これがまた可愛いんだ」
ちなつ「触るとひゃんひゃん鳴いてくれるし」
あかり「///」
んっ、やっ、やだっ、ちなつちゃんっ、そ、そんなのっ
あかり「……!?」
ちなつ「あ、京子先輩からの着信だ」ピッ
ちなつ「はい……はい、あ、大丈夫です」
ちなつ「も、もう、変な事言わないでください、怒りますよ?」
ちなつ「駄目です……怒りました……」
ちなつ「許してほしいです?」
ちなつ「……そんな悲しそうな声出さないでください、今回だけは許してあげますから、ね?」
ちなつ「はいはい、怒ってませ怒ってません」
ちなつ「ふふふ、もう、京子先輩ったら」クスクス
ちなつ「はい、じゃあ、15時に公園で、はい」
ちなつ「別に楽しみになんてしてないですよ、仕方なくですっ」
ちなつ「はいはい、車には気をつけますって、お母さんですか京子先輩は」
ちなつ「はーい、じゃあ、また2時間後に」
あかり「ちなつちゃん、京子ちゃんとデート行くの?」
ちなつ「……は?」
あかり「2時間後に公園でって言ってなかった?」
ちなつ「い、言ってたけど、デートって何?」
ちなつ「どーして私が京子先輩とデートしないといけないの?」
あかり「ち、ちがうの?」
ちなつ「違うよ!全然違う!結婚式と初デートくらい違う!」
あかり(え、そ、それってどっちも大切だと思うんだけど……)
あかり「う、うん」
ちなつ「あの時のお礼として、京子先輩が映画に連れて行ってくれてご飯食べさせてくれてゲーセンとか寄って遊んでくれて」
ちなつ「最終的には夜の公園でちょっとお話しようってだけの事なの」
ちなつ「ぜんっぜんデートじゃないから」
ちなつ「たんに先輩後輩で一緒に遊んでるだけだから!」
あかり「わ、わかったよ、ごめんね、ちなつちゃん……」
ちなつ「誤解が解けて嬉しいよ、あかりちゃん」
あかり「え、ちなつちゃんのお洋服は何時も可愛いよ?」
ちなつ「んー、けど、京子先輩って割と良く走るから、それについて行くにはスカート短すぎるかなって……」
あかり「あ、じゃあ、一旦お家に帰って着替えてくればどうかなあ?」
ちなつ「けど、長すぎると色々不便なんだよね……太股に引っかかってめくりにくくなるし……」
あかり(めくれにくくて何か困る事とかあるのかなあ……)
ちなつ「……よし、このままでいいや」
あかり「う、うん」
あかり「……」チューッ
ちなつ「……」チラッ
あかり「ちなつちゃん?」
ちなつ「え、なに?」
あかり「時計、気になるの?」
ちなつ「う、うん、そだね、何だか今日は時間経つの遅い気がしてっ」
あかり「まだ、さっきから5分しか経ってないよ?」
ちなつ「うん……」ソワソワ
ちなつ「え?」
あかり「ごめんね、ちなつちゃん、あかりもう帰るね!」
ちなつ「え、え、そんな突然……」
あかり「えへへ」
ちなつ「……も、もう、しょうがないなああかりちゃんは、一つ貸しね!」
あかり「うん!」
あかり「じゃあ、ちなつちゃん、京子ちゃんによろしくね!」トテトテ
ちなつ「あかりちゃん、ばいばーい!」ブンブン
ちなつ「あ、あ、京子先輩ですか!?私ですっ!」
ちなつ「あの、予定の時間、ちょっと早めてもいいですか……?」
ちなつ「ち、違いますよ、別に早く会いたいとかそんな事はひとかけらも!ひとかけらも思ってませんからっ!」
ちなつ「……」
ちなつ「あ、じゃあ、今から行きますから!はい!」パァッ
ちなつ「京子先輩、遅刻したらジュースおごりですからね!」
ちなつ「~♪」ピッ
ちなつ「さて、いそごっと♪」スキップ
ちなつ「……」
ちなつ「……京子先輩、遅いなあ」ソワソワ
ちなつ「何やってるんだろ、事故とかにあってないといいんだけど……」ソワソワ
ちなつ「……電話してみようかな」ソワソワ
『だーれだっ』サッ
ちなつ「あっ……」
ちなつ(まあ、そこが可愛いんだけど……)
ちなつ「えーと、誰だろ、結衣先輩?」
『ぶっぶー!』
ちなつ「あかりちゃん?」
『ちがうー!』
ちなつ「……ごめんなさい、判んないです」
『ふえ……』
ちなつ「……」クスッ
ちなつ「さ、じゃあそろそろ映画行きましょうかね」
『え、ちょっと待って、答は?答は?』
ちなつ「……急がないと、おいてっちゃいますよ」
ちなつ「きょーこせんぱい」
京子「……うん!」
私の可愛い京子先輩
私が自分の気持ちに素直になれる日まで
もう少し、この関係でいてくださいね
完
この終わり方でも十分満足だわー
でもこのラストならチーナエロくしないほうがよかった気もする
まぁ現状はセフレ状態と見れなくもないけど
Entry ⇒ 2012.07.10 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
P「小鳥さんに甘えてみよう」
P「小鳥さん、今夜はヒマですか?」カタカタ、カチカチ、
小鳥「えっ?今夜ですか?」カタカタ、カタカタ、チラッ、
P「はい。今夜…ウチに来ませんか?」カタカタ、チラッ、
小鳥「えぇ。いいですよー?」カチカチ、
小鳥「って!えっ?プロデューサーさん?///」バッ
P「ん?どうしたんですか?」
P「えぇ。言いました。この間戴いたお裾分けの肉じゃがが美味しかったので、また食べたいなぁ…と」
P「…ははっ。いきなりすぎましたね、スミマセン」
小鳥「いっ!いえっ!きょっ今日は私、何も用事が無いので!」モジモジ、
P「本当ですか?ははっ。嬉しいな、ありがとうございます」
小鳥(プロデューサーさんのお家でお料理…///)
P「…じゃあキリもいいですし、今日はもう上がっちゃいましょうか」
小鳥「はっ、はいっ!///」
P「ん~!今日もお疲れさまでした」
小鳥「ふふっ。何だかおじさんみたいですよ?プロデューサーさん」クスクス、
P「ははっ。そうですか?まだまだ若いつもりでいるんですけど」
小鳥「ふふっ。じゃあ、買い物から行きましょうか」クスッ
P「今日は何を作ってくれるんですか?小鳥さん、料理が上手いから楽しみです」
小鳥「ふふっ。おだてても何も出ませんよ?今日はですね?コロッケを作ろうかと」
P「お、いいですね!コロッケだったら、酒の肴にもなりますし」
小鳥「あら、私を酔わせて、どうするつもりですか?」クスクス、
小鳥「ただ?」
P「小鳥さんと、ゆっくりお話がしたかったんですよ…」
小鳥「///」カァァァァ
P「///」
P「ほっ、ほら!時間がもったいないです!はやく買い物に行きましょう!」キュッ
小鳥「!」グイッ
小鳥(プロデューサーさんのて…あったかいなぁ…)
P「あっ!スミマセン…いきなり手なんか握っちゃって…」
小鳥「いっ、いえ…なんならこのまま…」
小鳥「いっ、いえ!なんでもないです!なんでも…」アセアセ、
小鳥(うぅ…私の意気地無し…)シュン
P「…」スッ、キュッ
小鳥「あっ…」キュッ
P「じゃ、じゃあ…行きましょうか…///」テレテレ、
小鳥「はい…///」
小鳥(プロデューサーさん…)キュン
P「小鳥さん!スーパーですよ!スーパー!」
小鳥「ふふっ。そんなにはしゃいじゃって…。何だか子どもみたいですよ?」クスクス、
P「いやぁ、小鳥さんとスーパーに来るとか滅多に無いんではしゃいじゃいました。ははっ、お恥ずかしい…」
小鳥「…」チラッ、
P「小鳥さん?」
小鳥「私だから…ですか?」チラッ、ウワメヅカイ
P「…」キュン
P「そうです。今日は小鳥さんにとことん甘えてみようと思ったんで」
小鳥「…///」テレテレ、
P(照れた小鳥さんは可愛いなぁ…。心のビデオに録画しておこう)
小鳥「プロデューサーさん?どうしたんですか?」ジー
P「いっ、いえ!何でも無いですよ?何でも」アセアセ、
小鳥「くすっ。ヘンなプロデューサーさん♪」クスクス、
P「はいっ!」
――買い物中
P「小鳥さーん!お菓子も買っていいですかー?」
小鳥「ふふっ。いいですよー?あっ、でも!あんまり買いすぎちゃダメですからねー?」クスクス、
P「はーい!」
小鳥「ふふっ。今日のプロデューサーさん、何だか可愛いなぁ」クスッ
小鳥「さてとっ!私も買い物しちゃおう!…え~っと」キョロキョロ
小鳥「じゃがいも、挽き肉、にんじん、玉ねぎ…」サッサッ、サッサッ
P「小鳥さーん!」
小鳥「くすっ。今度はなんでしょう?」
小鳥「はーい!どうしたんですかー?」クスクス、
P「ジュースとお酒は、俺が買って、帰りも持ちますねー!」
小鳥「ふふっ。あんなにはしゃいじゃって」クスクス、
小鳥「はーい!わかりましたー!」
小鳥「ふふっ。あの娘たちが見たら、どんな顔をするのかな?」クスッ
小鳥「…さてと!買うものも集まったし、プロデューサーさんと合流しようかな」
小鳥「プロデューサーさーん!」トテトテトテ、
P「」フルフル、フルフル、
小鳥「?どうしたんですか?」キョトン
P「アイス…」
小鳥「えっ?」
P「アイスが食べたいんですが…買ってもいいですか?」
小鳥「あはっ!可愛いなぁ!もうっ!可愛いすぎですよっ!///」キュンキュン、ナデナデ、ナデナデ
P「ちょっ!恥ずかしいですって!小鳥さん!」テレテレ、
小鳥「ふふっ。ごめんなさい。アイス、買ってもいいですよ?」クスクス、
P「ありがとうございます!」
小鳥「ふふっ。思ったよりもいっぱい買っちゃいましたね」クスクス、
小鳥「荷物、重たくないですか?」
P「そうですね。誰かと買い物するのなんで、本当に久しぶりだったんで…ついはしゃいじゃいました」
P「あ、荷物は大丈夫ですよ?小鳥さんも持ってくれてますし」
小鳥「ふふっ。はしゃいでるプロデューサーさん、とっても可愛かったですよ?」ニコニコ
P「ははっ。お恥ずかしい」
P「…あ」
小鳥「くすっ。今度は何ですか?ジュース?お菓子?」クスクス、
P「こうして二人で荷物持って歩いてると…何だか…その…」
小鳥「?」キョトン
P「新婚さん…みたいですね…///」
小鳥「///」カァァァァ
小鳥「もっ!もう!変なこと言ってると、置いて行っちゃいますよ?///」テレテレ、
――Pの部屋
P「ふぅ。ただいまー」ガチャッ、
小鳥「お邪魔します。プロデューサーさん♪」
P「…」ジー
小鳥「?」キョトン
P「ちょっと玄関に居てください」ガチャッ、バタン
小鳥「どうしたんだろ。プロデューサーさん」
――ガチャッ、
P「だだいまー!」
小鳥「…ふふっ。なるほど」クスッ
小鳥「お帰りなさい。P」
小鳥「どっ、どうしました?」アセアセ、
P「誰かが出迎えてくれるって…いいですね。やっぱり…」グスッ
小鳥「…プロデューサーさん…」キュンキュン
小鳥「…ふふっ。私でよければ、いつでも、出迎えますよ?」スッ、ギュッ
P「小鳥さん…」ギュッ
小鳥「ふふっ。さて、私たちの時間はこれから始まるんですよ?早く入ってください!」クスクス、
P「…はいっ!」
小鳥(プロデューサーさん…寂しかったのかな)
小鳥「わかりました!ふふっ。腕によりをかけて作りますよー?」
P「ははっ。期待してますね?」
小鳥「じゃあプロデューサーさんはお風呂にでも入ってきてくださいね?今日も暑かったですし」
P「わかりました。小鳥さんも後で入りますよね?」
小鳥「…///」カァァァァ
P「あっ!…すっ、すみません///」
小鳥「いっ、いえ…///」カァァァァ
P「じゃあ俺、風呂入ってきます!」タッタッタッタッ
小鳥「…プロデューサーさん…///」
P「勢いであんな事言っちゃったけど…嫌がって無かったよな?」
P「…はぁ…」
P「よし!小鳥さんにもっと甘えてみよう!」
――その頃、キッチン
小鳥「~♪」コネコネ、コネコネ、
小鳥「じゃがいも、ぎゅっぎゅっぎゅ~♪」コネコネ、
小鳥「ふふっ。誰かのために料理するのなんて、いつ以来かな。随分と久しぶりな気がする」
小鳥「プロデューサーさん、喜んでくれるかな」
P・小鳥「「はぁ…」」
小鳥「ふふっ。お湯加減はどうでした?」
P「えぇ。バッチリでした。でも、よくウチの風呂場の使い方わかりましたね」
小鳥「ふふっ。実は私の部屋と一緒だったんです」クスッ
P「あぁ、なるほど。凄い偶然ですね」
小鳥「えぇ」クスクス、
P「…で」
小鳥「はい?」キョトン
P「さっきから、ものすごく美味しそうな匂いがしているんですが…」グゥゥゥゥ
小鳥「くすっ。腹ペコですか?」クスクス、
P「…お恥ずかしながら…」テレテレ、
P「…おぉ…。ウマそうだ…」キラキラキラ
小鳥「さぁ、プロデューサーさんはお皿の準備とかしてください。働かざる者、食うべからず」
小鳥「ですよっ♪」クスッ
P「」ズキューン
――準備後
P「コロッケ!」キラキラキラ
小鳥「ふふっ。野菜もたっぷり入った、音無家のコロッケです♪」
P「では…手を合わせて…いただきます!」パシンッ
小鳥「ふふっ。どうぞ、召し上がれ?」クスクス、
P「あむっ」サクッ
小鳥「ふふっ。お味の方はいかがです?」
P「美味しいです!やっぱり小鳥さんは料理上手ですね!」モグモグ、ガツガツ
小鳥「ふふっ。ありがとうございます。で・も!」クスッ
P「んぐ?」ガツガツ
小鳥「まだまだありますから、あんまりガッついて食べないでくださいね?」クスクス、
P「ははっ。面目ないです。あまりにも美味しくて」テレテレ、
小鳥「ふふっ。じゃあ私も。いただきます」
P「はい。召し上がれ?」
小鳥「もうっ!プロデューサーさんったら!」クスクス、
P・小鳥「「あはは」」
P「もぐもぐ。でもですよ?小鳥さん」モグモグ
小鳥「はい?何です?」
P「何で小鳥さんは、こんなに俺に甘えさせてくれるんですか?」モグモグ
小鳥「どういう意味、ですか?」
P「いや、普通はですよ?こんな時間に男の、しかも一人暮らしの部屋に来てはくれませんから」
小鳥「…」プクー
P「小鳥さん?」
小鳥「いいですか?プロデューサーさん!」キッ
P「はっ!はいっ!」
P(小鳥さん、怒ってる?)ドキドキ、ドキドキ、
小鳥「私はですね?ずっと待ってたんです!」
P「待ってた?」
小鳥「そうです!プロデューサーさんから、こうやって誘ってくれるのを待ってたんです!」
P「…」
小鳥「次、そんな事言ったら…罰ゲームですからね?」ムスッ
P「すっ…すみません」アセアセ、
小鳥「ふふっ。分かればいいんです!分かれば!あ、おかわりします?」
P「あ、お願いします」
小鳥「ふふっ。分かりました♪」トテトテトテ、
小鳥「私の好きになった貴方は、絶対に誰かの嫌がる事なんかしません」ボソッ
P「ふぅ!お腹いっぱいですよ!小鳥さん!」
P「ご馳走様でした!」
小鳥「ふふっ。お粗末様でした♪」クスクス、
P「それで…ですね?小鳥さん」チラッ
小鳥「はい?何ですか?」
P「今日は、金曜日…ですね」モジモジ
小鳥「…はい…」モジモジ
P「もう夜も…遅いですよね?」
小鳥「…はい」チラッ
P「その…泊まって…いきませんか?」
小鳥「…っ!」カァァァァ
小鳥「…はい///」
P「それと着替えなんですが、俺のでもいいですか?」
小鳥「…///」コクン
P「///」
小鳥「…じゃあ、お風呂…入ってきます///」テレテレ、
P「いってらっしゃい、小鳥さん」
小鳥「はい…///」トテトテトテ、ガチャッ、バタン
P「…緊張した…」ドキドキ、ドキドキ、
――
小鳥「緊張…しちゃった…」ドキドキ、
小鳥「…」チャプン
小鳥「~///」ブクブクブク
小鳥「これって…そういう事よね…///」
小鳥「顔を真っ赤にしてるプロデューサーさん、可愛かったなぁ…」
小鳥「///」ブクブクブク
――その頃、リビング
P「これって、そういう事、だよな?」
P「…よし、落ち着こうか。俺」
P「伊達にアイドルのプロデューサーはやってない。男は度胸!」
――
P・小鳥「「小鳥さんプロデューサーさん…」」
小鳥「プロデューサーさん、お風呂、ありがとうございました」ホカホカ、
P「お帰りなさい、小鳥さん。着替え、大丈夫でした?」
小鳥「はい。ちょっぴりサイズがおっきいですけど、大丈夫です」
P「そうですか。よかったです」
P(小鳥さんが俺のシャツとズボンを着てるし履いてる…)
小鳥(何だかプロデューサーさんに抱かれてるみたい…///)
P・小鳥「「あっ!あのっ!」」
P・小鳥「「あっ」」
小鳥「プロデューサーさんから…ど、どうぞ///」テレテレ、
P「…小鳥さん」スッ、キュッ
小鳥「ッ!はっ!はいっ!」ビクン
小鳥(プロデューサーさんのて…震えてる?)
P「あの…ですね?今日の事…何ですけど…」
P「俺、最初は小鳥さんに甘えたかったんです」
小鳥「…」
P「小鳥さん優しいから…甘えさせてくれるかな、って」
小鳥「…」
P「でも、ですね?それには理由があって…俺…」フルフル、
小鳥「…待ってください」スッ
P「えっ?」
小鳥「私は、プロデューサーさんが好きです」
小鳥「大好きです」
P「小鳥さん…」
小鳥「ねぇ、プロデューサーさん」
小鳥「何で私が、先に告白したと思いますか?」
P「えっ?」
小鳥「答えは簡単。私は、ズルい女なんです」クスッ
小鳥「貴方にもっと好かれたい。好きになってもらいたい」
小鳥「だから、先に告白…しちゃいました」クスッ
P「じゃあ、俺は」スッ、
小鳥「えっ?」クイッ
P「ちゅっ」チュッ
P「俺は、態度で示しますよ」
小鳥「プロデューサーさん…」
P「違います。俺の名前は、プロデューサーじゃありません」
小鳥「…ふふっ。そうですね。P…んむっ」チュッ
小鳥「…ふぁっ!むぅ、ズルいですよ?」ムスッ
P「ははっ。俺も、ズルい男ですから」
小鳥「…」ムスッ
P「小鳥さん?」
小鳥「…」ブンブン
P(あぁ、なるほど。小鳥さんはやっぱり可愛いなぁ)
P「小鳥」
小鳥「…」コクン
小鳥「ちゅっ」チュッ
小鳥「あの…P?」テレテレ、
P「はい?何です?」スッ、ギュッ
小鳥「何だか、恥ずかしいですね///告白した後って」テレテレ、
P「あ、小鳥さんもですか?俺もです」
小鳥「…小鳥…」プクー
P「ははっ。小鳥、ありがとな?」ナデナデ、
小鳥「…お礼を言うのは、私の方です。ありがとうございます。P…」
小鳥「…これからはその幸せが、当たり前になるんです。それも、幸せ、ですよね?」ギュッ
小鳥「…それと…」
P「うん?」
小鳥「…私に敬語を使わないで話してくれたら…もっと幸せに…なれます。私…」チラッ、ウワメヅカイ
P「」ズキューン
P「ははっ。分かったよ、小鳥」ナデナデ、
小鳥「…ふぁ…。あ、スミマセン///」テレテレ、
P「眠くなっちゃった?」ナデナデ、
小鳥「…Pの傍にいると、安心…するんですよ」
P「そっか。じゃあ、もう寝ようか」ナデナデ
小鳥「…はい。でも、何だかもったいない気が…」ハァ...
P「何で?」
小鳥「せっかく貴方と通じ合ったのに、もう寝ちゃうなんて…」
P「ははっ。なぁ、小鳥?」
小鳥「むっ、何で笑うんですか?」ムスー
P「そりゃ笑うさ。小鳥がこんなに可愛いんだし」ナデナデ
小鳥「…むぅ」
P「だから、明日は今日よりもっと、俺に甘えさせてくれるか?」ナデナデ
小鳥「…ふふっ。もちろんです///」チュッ
P「ありがと。じゃあ、今日はもう寝ようか」
小鳥「そうですね///」
P「おやすみ。小鳥」
小鳥「おやすみなさい。P」
P「…ははっ」ナデナデ
小鳥「…むにゃ…」スヤスヤ
P「おっと」ナデナデ
P「…」ナデナデ、ナデナデ
小鳥「…はふ…」スヤスヤ、スゥスゥ...
P「今度は、小鳥に甘えてみよう」チュッ
小鳥「…えへへぇ…」
おわり
すばらしい
Entry ⇒ 2012.07.10 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
久「あれ?昨日の夜の記憶がない…」
久「あれ?それからどうなったんだけっけ…?」
久「っていうか、なんで私は裸になってるわけ」
???「う~ん…」
久「誰か隣で寝てるし…」
靖子「Zzz…」←全裸
久「」
久「ええっと…」
靖子「ま、まあなんだ。きっと酒の勢いの一夜の過ちってやつだ」
久「そ、そうね…」
久(何があったか全く覚えてないけど…)
靖子「とりあえず、昨日のことは忘れよう。そのほうがお互いのためだ///」
久「わかってるわよ」
久(何で顔赤らめて言ってんのよー!!)
靖子「あ、ああ…」
久(何でそんな残念そうな顔するのよ!!)
久「ええっと、それじゃあまたね!」
靖子「…」
久「まこも昨日一緒にいたはずよね…うん、少し思い出してきたわ」
久「確か最初はホテルの広間を借りて、そこでいったんお開きになったのよね」
久「で、各々自由に別れて、私は靖子とまこ、それにゆみと美穂子がいたはず…」
久「それから途中で国広さんが来て、男っ気がほしいとか靖子が言い出して須賀君を無理やり呼び出して…」
久「それで悪酔いした靖子がみんなにアルコール飲料を無理やり飲ませて…」
久「駄目ね、そのあたりからなんか曖昧だわ」
久「まこに聞けば多分、わかるわよね」
まこ「おかえり///」
久「え…?」
まこ「どうした?///」
久「何で朝から顔赤いのよ?熱でもあるの?」
まこ「そ、そりゃ、あんたが昨日の夜…その…あんなことするからじゃ…///」
久(私のせい!?)
久(え、なにこれ…靖子だけじゃなくて…何で一晩で対子作ってんの私…)
久「ま、待って!私昨日のことよく覚えてなくて…」
まこ「なんじゃい、いけずじゃのう…///」
まこ「初めてじゃゆーとるのに…恥ずかしくて死ぬかと思ったわ…///」
まこ「そ、そのなんじゃ…不束者じゃがこれからよろしく頼む///」
久(なんか取り返しのつかないことになってるーーー!!)
久「とりあえず、ちょっと用事思い出したから出かけてくるわね!」
まこ「あ、久…」
久「またあとでね!」
久「靖子だけならまだしも、まこにまで…!」
久「何が一番まずいって、私の記憶がないことが問題なのよ!!」
久「思い出せ!思い出すのよ私!!」
久「兎に角、情報を集めないとどうしようもないわね」
美穂子「久さん、おはようございます」
久「美穂子!いいところに来てくれたわね!!」
久「昨日の夜のことなんだけどね…」
美穂子「///」
久(何で顔を赤らめるのよーーーー!!)
久(あれ、もしかしてこれって…)
美穂子「久さんがあんなに私のことを思ってくれていたなんて///」
美穂子「それだけじゃなく、あんなことまで///」
久(またかーーーー!!)
久「あの…昨日の夜のことは…」
美穂子「はい、お互い人生の中で忘れられない夜になりましたね///」
久(言えない!覚えてないなんて言えない!!)
美穂子「あの、顔色が悪いみたいだけど大丈夫ですか?」
久「ウン、ワタシハダイジョウブダヨー」
久(嫌な汗が止まらない…)
美穂子「あ、華菜…ちょっと待っててー」
美穂子「あの、久さんまたあとでその…お話しできれば…///」
久「ソウデスネー、アトデマタハナシマショー」
美穂子「それじゃ、失礼します」
久「マタネー」
久「落ち着け私!まだあわてるような時間じゃないわ!!」
久「そう暗刻よ!明刻でなかった分まだ何とかなる…はず!」
久「そうよ、いくらなんでも一晩に3人なんて!」
久「そんなオカルトありえません!って和なら言ってくれるところよね!」
久「きっとこれには深ーい事情があるはずよ!」
久「兎に角!まず第一に昨日何があったのかを把握することが必要よ!」
久「…ゆみなら!ゆみならきっとなんとかしてくれるはず!」
モモ「…」
久「あ、ちょうどよかったわ。東横さん、ゆみは…」
モモ「何しに来たっすか」
久「へ…?」
モモ「あんたのせいで先輩が…加治木先輩が!!」
モモ「一体昨日の晩、先輩に何したんスか!!」
久「な、何したって…」
久(それは私が知りたいところよ!!)
モモ「加治木先輩…」
久「お、お早うゆみ」
ゆみ「や、やあお早う久」
ゆみ「こんな朝早くからどうしたんだ?」
久「ええっと、昨日のことについてなんだけど…」
ゆみ「あ、ああそのことか…それなら場所を変えようか…」
モモ「わ、私もついていくっす!」
ゆみ「すまない、モモ。久と二人で話し合いたいんだ…」
モモ「先輩…わかったっす…」
久(すでに嫌な予感しかしない)
ゆみ「わかっている。久の気持ちは十分にわかっているさ」
久「え…?」
ゆみ「昨日のことはモモにも話した」
久(何を!?)
ゆみ「モモの気持ちもわかってはいるが…やっぱり、私は…」
ゆみ「それにモモもわかってくれた様子だったし」
久(いやいやいや!さっきの様子じゃ絶対わかってないし!)
久(っていうか何がわかったいうのよ!私はまだ何もわかってないっていうのに!!)
ゆみ「わかっている、あまり人に言えるような話ではない」
ゆみ「だがそれでも私は構わない!」
久(そこは構ってちょうだい!)
ゆみ「だから、私が言いたいのはその…」
ゆみ「こんな私だがこれからもよろしく頼む///」
久「え、ええこちらこそ…」
久(としか言えない…)
久「これも東横さんの消える効果かしら…」
久「もう…何やってるのよ私…大チョンボにもほどがあるわ…」
久「どう考えても一晩で四人とか人として終わってるわ…」
久「というか、何でそれだけやらかしてて何も覚えてないのよ!!」
久「…いや、まだよ!あきらめちゃダメ!!」
久「昔一人だったころに比べればこのくらいは!」
久「って一人じゃないから駄目なのよね…はぁ…」
一「…そんなところでどうしたの?何か悩み事?」
久(確か国広さんも昨日一緒にいたのよね…)
久「あのね、実は…」
一「もしかして、昨日のこと気にしてる?」
久「そ、そう!そうなのよ!!」
久(やった!国広さんは何があったか知ってるみたいね!)
一「そっか…久は気にしてるんだ…」
久(あるぇ?私って国広さんから久って呼ばれてたっけ?)
一「そうだよね…僕なんかじゃ…」
久「いや、別に国広さんがどうってわけじゃなくて!」
一「やっぱり一って呼んでくれないってことは気にしてるんだ…」
久(この流れはもしかして…)
一「昨日の夜はその…僕は嬉しかったよ///」
咲『ツモ!嶺上開花です!』
京太郎「何がというわけでかわかりませんけど…」
久「いいから!」
京太郎「何があったかって言われても…俺が知ってるのはですね」
京太郎「藤田プロが悪酔いしてみんなにアルコール飲料を飲ませたところまでは覚えてるんですよね」
久「ええ。私が知りたいのはその後のことなのよ」
京太郎「ええっと、部長はまず気分が悪くなった様子の風越のキャプテンを付き添いで部屋まで送ってましたね」
久「ふんふん」
京太郎「それからしばらくして笑顔で部屋に帰ってきました」
久「ほ、ほお…」
京太郎「で、またちょっと時間がたってから生き生きした顔で戻ってきました」
久「…」
京太郎「あの、部長顔色がおかしいですよ」
久「気にしないで続けて」
久「で、私は戻ってきたのね…」
京太郎「はい、なんかすごい嬉しそうな顔して」
久(本当に何やってたんだ私…)
京太郎「それで、藤田プロの絡まれてた俺を尻目に染谷先輩と部屋に戻っていきました」
京太郎「いや~、悪酔い藤田プロと二人っきりとか気まずくてしょうがなかったですよ」
京太郎「向こうはそんな気まずさはお構いなしでしたし」
久「ちょっと待って!私はその時点で部屋に帰ったのよね?」
京太郎「ええ。でも、しばらくしてまた戻ってきましたよ」
久「戻ってきた…?」
京太郎「はい。何か思い出してるようなニヤニヤ笑いを浮かべながら」
久「そう…」
京太郎「そのあとはさすがに俺も知らないです」
京太郎「俺の話せるのはこんなところです」
京太郎「何か思い出せましたか?」
久「まっっったく、覚えがないわ」
京太郎「っていうか、もしかして俺の知らないところでなにかあったんですか?」
久(どうしよう…話すべきかしら…?)
久(須賀君はあの昨日あの場にいたわけだし…)
久(もはや一人でどうこうできるような問題ではなくなってるし…)
久「…その、ここだけの話しといてほしいんだけどね」
京太郎「昨日の一晩の間にそんなことになってたんですか!?」
久「しっーーー!!声が大きい!」
京太郎「あ、すみません…」
久「まあ、その展開の内容を一切覚えてないから問題なわけなのよね」
京太郎「一晩で連荘五本場やっといて覚えてないとか…」
京太郎「ってか、なんで俺も含めた六本場にしてくれなかったんですか!?」
久「そんなオカルトありえません」
京太郎「(´・ω・`)」
久「必要なことはこれからどうするかってことよ!」
久「さ、須賀君も一緒に考えて」
京太郎「何で俺が!?」
久「部長命令よ」
京太郎「わかりましたよ…」
京太郎「とりあえず、現状の五人って最悪の状況ですよね」
久「そうね…」
京太郎「とりあえず、一晩経ったわけですし冷静に話し合いましょう」
京太郎「その上で酒の勢いとかその場の勢いとかを言えばまだ間に合うかもしれません」
久「あとあと問題にならないかしら…?」
京太郎「一晩で五回も違う人に振り込んだ人間がいまさら何言ってるんですか」
京太郎「何も全員が一気に片付くなんて思ってませんよ」
京太郎「兎に角一人でも踏み止まってくれればいいんですから」
久「そうね…五人と四人じゃだいぶ違うはずだものね…」
久「わかったわ!そうと決まればさっそく行動開始ね!!」
まこ「おかえり~」
久「それで昨日のことを話したいんだけど」
まこ「おう…」
久「昨日はお酒が入ってたりしてて、冷静じゃない部分もあったと思うのよ」
まこ「まあ、確かにの」
久「一晩経ったことだしその、ちゃんと考えてみてあなたはどう思ってるのかなって」
久「やっぱり、後悔してたりしてないかしら…?」
まこ「そんなことあるわけなかろう!」
まこ「でも、わしの気持ちは昨日とかわっとりゃせん!」
久「まこ…」
まこ「それに今朝はその家にも連絡したしの…」
久「へ?」
まこ「わしはあんたのこと好きじゃけど、やっぱり一筋縄じゃないんと思うし…」
まこ「向こうも最初は戸惑っとたけどちゃんと話したら認めてくれたわ」
久(ちょ!何を認めてるのよーーーー!!)
まこ「これでわしの親も公認じゃけ。あんたが気にすることなんかなんもないんよ」
久「寛容な親御さんで私も嬉しいわ…」
久「は、ははは…」
久「ううん、こっちこそ急に呼び出してごめんなさい」
美穂子「いえ、久さんのほうから呼んでもらって私は嬉しいです///」
久(うう…胸が痛い…)
美穂子「それで、話っていうのはなんですか?」
久「その、昨日のことなんだけどさ…」
久「色々とその昨日は普通じゃなかったっていうか」
美穂子「え…?」
久「だからね、やっぱりああいうのじゃまずいって言うか…」
久「美穂子は優しいからその、流されるままこうなっちゃったんじゃないかな~って…」
久(泣かれたーー!!!)
久「ちょっと、その泣かなくても…!」
美穂子「ごめんなさい…本当にごめんなさい…」
久「いやいや!こっちこそ急にこんなこと言ってごめんなさい!」
久(ホント色んな意味でごめんなさい!!)
美穂子「違うんです…久さんがそこまで私のことを考えてくれてたなんて…嬉しくて」
久(罪悪感で死にそう…)
美穂子「初めは流されてたのかもしれませんが私は後悔してません」
美穂子「私、昨日は本当に嬉しかったんです…ですから、久さんもそんなに気にしないでください」
久「…はい」
久「ごめんなさいね、呼び出したりして」
ゆみ「いや、気にしないでくれ」
ゆみ「…昨日のことで話があるんだろう?」
久「ええ…その…」
モモ「ちょっと待つっす!!」
ゆみ「モモ…」
モモ「あなたなんかに先輩は渡さないっす!私は…私の方が先輩のこと大好きっす!!」
久「東横さん…」
久(いよっしゃあ!これは予想外だけどいい展開ね!!)
久(ここで私が身を引けばゆみに関しては丸く収まる…はず!)
ゆみ「…そこまでモモが私のことを思ってくれているのは嬉しい」
モモ「先輩!それなら!!」
ゆみ「でも、今は…今私は久を…」
久(雲行きが怪しくなってまいりました…)
モモ「っ…」
久(がんばって!東横さん!!)
ゆみ「頼む、わかってくれモモ…」
モモ「わかったっす…先輩がそこまでいうんだったら…」
久「ちょっと待っ…」
モモ「先輩のことはあなたに任せるっす!」
久「東横さん…」
モモ「でも!もし先輩を悲しませるようなことしたら…」
久(ごめんなさい、もうしちゃってます…)
久「したら…?」
モモ「アサシンモモの出番っすよ…」
久(これ…ばれたら命がない…)
久「いえ、こっちが急に呼び出したんだから気にしないで」
久「龍門淵さんたちといっしょだったんでしょ?急に抜け出してきて大丈夫かしら…?」
一「…」
久「国じゃない…一?」
一「透華にさ、お願いしてメイドをやめさせてもらったんだ」
久「え…?」
久(まずい!何か重大なことが起こる気がする!!)
一「僕、清澄に転校しようと思うんだ」
久「えええええ!!!?」
久「そこまでしなくても…」
一「ううん、いいんだ。これはいいきっかけだって思ったから」
一「前々から思ってたんだけど透華の好意に甘え過ぎてた気がするんだ」
一「だからさ、お父さんとも相談してちゃんと決めたんだ」
久「で、でも!龍門淵のみんなは家族みたいなものでしょ!?」
久「そんなみんなと離れてまで…」
一「大丈夫だよ。透華たちとの絆はそんなものじゃないから」
一「それに僕は久とも家族になりたいんだ」
久(…あれ、これって実質プロポーズじゃないの?)
一「…久?その、駄目だったかな?」
久「え、ううん!そんなことない、そんなことない」
一「よかった…これからもよろしくね、久」
久(ヤスコに関しては念を押して何もなかったことにすればクリアね)
久「昨日のことなんだけどな…」
靖子「…そうだな、私も今朝はああ言ったがちゃんと話そうと思っていたところだ」
久「え…?」
靖子「私も大人だしな、こういったことはちゃんとしないとな」
靖子「きっかけは成り行きだったかもしれないがちゃんと責任を取らせてほしい」
久(なんでこんなところでちゃんとした大人になるのよ!?)
久「い、いや私はそこまで気にしないでもらえればいいんだけど…」
靖子「正直にいってその…私はお前のことは嫌いじゃない」
久(こんな状況じゃなけりゃ結構、嬉しいんだけどね)
靖子「兎に角だ!お前が何と言おうと私は責任を取らせてもらうぞ!」
久「ヤスコ、落ち着いてよ!」
靖子「…もしお前がどうしても嫌だいうのなら私は二度とお前には近づかない」
久「そんな…」
靖子「お前からだったとはいえ…やっぱり大人である私の責任だ」
久(あ、やっぱり私からだったんだ)
靖子「返事を聞かせてくれないか?」
京太郎「ものすごい勢いで状況が悪化してますね」
京太郎「というか、心を鬼にして何人か断っちゃえばよかったじゃないですか」
久「あの状況でそんなことできるわけないでしょ」
京太郎「しかし、まずいですね…これはもうどうしようもないと思います」
久「見捨てないでよ!」
久「こうなったら、咲達にも正直に話して協力を…」
京太郎「咲たちなら咲のお姉さんに会いに行くって言ってもういませんよ」
久「うう…」
京太郎「こうなったらがんばって5人と付き合って徐々に切っていくしかないんじゃ…」
久「長期戦ってわけね…」
久「ん?メールが五件…」
久「…無視しちゃダメかしら」
京太郎「…気持ちはわかりますが内容は確認しましょう」
久「…わかったわよ」
京太郎「どんな内容ですか?」
久「ふふ…五通とも同じ内容だったわ」
京太郎「へえ…」
久「差出人は全部別人だけどね、はは…」
京太郎「笑えないです、部長」
京太郎「で、肝心の内容はどんな感じだったんですか?」
久「…要約すると今日デートしないかって」
京太郎「それが五通ですか?」
久「それが五通よ」
久「待て」
京太郎「こんなの無理でしょ!?」
久「そんなこと私だってわかってるわよ!でも切り抜けなきゃ命に係わりかねないのよ!!」
京太郎「部長が蒔いた種じゃないですか!?もう、蒔いた種が嶺上開花してるじゃないですか!?」
久「あ~もうどうすりゃいいのかしら!?」
京太郎「全員の時間と場所をずらしてなんとかごまかす以外ないでしょ」
久「…そうね、やってみるわ」
京太郎「俺も、なんとかフォローしますから」
久「本当、須賀君は頼りになるわね」
京太郎「見直しましたか?」
久「ええ、今後もタコスとか買い出しとかでの活躍を期待しておくわ」
京太郎「せめて麻雀でとかにしてくださいよ!!」
久「今後のことは置いておいて今日を乗り切るわよ!!」
ゆみ「まだ、約束の時間前だっていうのに早いな」
久「うん、待たせたら悪いかなって思って」
ゆみ「しかし、プラネタリウムとはちょっと意外だったな」
久「そ、そうかしら…」
ゆみ「まあ、いいさ。今日は楽しもう」
久「ええ!」
久(そうよ!私自身が楽しめなきゃ始まらないわ…!!)
久「ええ」
久(よし!これだけ混んでいれば多少ニアミスしても簡単にばれるはずはない!)
ゆみ「嬉しそうだな」
久「そうね、あなたと一緒だからかしらね」
ゆみ「ふふ。それは光栄だな」
ゆみ「実はちょっとわくわくしてるんだ」
久「あ、やっぱりプラネタリウムは初めてだったのね。私も初体験で(別の意味で)ドキドキしてるわ」
久(こんなドキドキは経験したくなかったけどね)
ゆみ「そうか、一緒に来ることができてよかったよ」
久「うん」
久「うん、そうね…っと、ちょっと待ってね電話だわ」
京太郎『部長、大変です!まずいことになりました!!』
久「まだ何か起こるような状況じゃないでしょ?」
京太郎『風越のキャプテンが待ち合わせ場所に現れました!』
久「え…?」
京太郎『ええ、そのはずだったんですけど…お弁当らしきものをもってソワソワしながら待ってます』
京太郎『正直、めっちゃかわいいです』
久「仕方ないわ…美穂子には悪いけど待たせるしかないわね…」
京太郎『いえ、このままだと染谷先輩と鉢合わせしそうです』
久「それはまずいわね…」
京太郎『もうこうなったら作戦変更です。先に風越のキャプテンと合流しましょう』
久「それしかないわね」
ゆみ「電話。終わったのか?」
久「え、ええ…その、それと少しトイレに行ってきたいんだけどいいかしら」
ゆみ「ああ、場所はわかるか?」
久「大丈夫よ」
久「あ、あれ美穂子早いわね~」
久(まこは…よかった、まだ来てないみたい)
美穂子「久さん!それはお互い様じゃないでしょうか」
久「はぁ…はぁ…」
美穂子「息を切らして大丈夫ですか?まだ時間はありましたしそんなに急がなくても…」
久「い、いやね美穂子の姿が見えたからつい走っちゃったのよ」
美穂子「久さん…ありがというございます」
久(ごめんなさい、いや本当にごめんなさい)
久「さ、時間がもったいないし入りましょうか」
美穂子「はい!」
久「私もよ。長野じゃすぐに星空なんて見れるしね」
美穂子「そうですね。でも、プラネタリウムも新鮮でとっても楽しみです」
久「まだ、始まるまでには時間があるみたいね」
久(っと…そろそろまことの待ち合わせの時間ね)
久「ねえ、美穂子。私ちょっとトイレに行っときたいんだけど…」
美穂子「はい、じゃあ私は待っていますね」
まこ「おお、やっと来たか」
久「え、もしかして待たせちゃった?」
まこ「大丈夫じゃ、わしも今来たところじゃけ」
まこ「けど何でまた待ち合わせにしたん?一緒に来ればよかったじゃろうに」
久「そ、それはほらそっちの方が雰囲気出るかなって…」
まこ「ほほう、なかなか考えてくれとったんじゃな」
久「当然でしょ!」
久(考えとかないと取り返しがつかなくなるもの…すでに手遅れな気もするけど)
まこ「ほいじゃ、さっさと行くかのぉ」
久「夏休みだしね。やっぱりこういうところは人が集まるわよ」
まこ「それもそうじゃな…わしら、去年と違って今年の夏は充実しとったからのぉ」
久「そうね…これも咲たちが入部してくれたからね」
まこ「あいつらには感謝してもしきれんわ」
久「私は一番あんたに感謝したいわよ」
久「あんたがいなかったら、私は団体戦出場を去年あきらめていたかもしれないわ」
久「あらためて言わせてもらうわ。麻雀部に入ってくれてありがとう、まこ」
まこ「そ、そんな風に言われると照れるのぉ…」
久「ま、来年もちゃんとみんなをインターハイに連れてきてあげなさいよ」
まこ「う…精進するわい…」
久「みたいね…あ、電話みたい」
まこ「誰からじゃ?」
久「ええっと…須賀君からね」
久(これは国広さんが待ち合わせ場所にに来た合図ね…)
まこ「京太郎から…?何かあったんか?」
久「わからないけど、まこは席で待ってて」
一「あれ…?今中の方から出てこなかった?」
久(やばっ!見られてたの!?)
久「き、気のせいよ!気のせい!」
一「それにしてもプラネタリウムか…僕は初めてだな」
久「へえ、そうなんだ。って言っても私もだけどね」
久「く…一はてっきり龍門淵さんたちと一緒だからこのくらいは来たことあるのかと思ってたわ」
一「僕らの住んでいるあたりじゃあんまりプラネタリウムなんか必要ないしね」
久「去年のインターハイはどこに行ったのかしら?」
一「去年は前日にみんなで東京観光に出かけたよ。衣も楽しそうにしてたし」
一「みんなで夏は東京に来ようって約束してたんだけどね」
久「それって…」
一「さ、あんまり入り口にいるのもなんだし、中に入ろうよ」
一「だね」
久(他の娘たちは…おとなしく席についていてくれてるみたいね…)
一「…さっきの話なんだけどさ」
久「うん…」
一「僕ら龍門淵は清澄に負けてインターハイ出場はできなかったけど、こうやってまた東京に来ることができた」
一「それに今年は清澄に風越、敦賀…去年よりももっとたくさんのみんなで来ることができて僕は嬉しいんだ」
久「一…それは私もよ。一人でやってた麻雀部が部員も増えて、他校とも合宿したり応援に来てもらったりして」
久「こんなに楽しい夏は想像できなかったわ」
久(この狂った人間関係さえなければ…)
一「うん、来年は僕も清澄の一員としてがんばるよ。だから、必ず応援に来てね」
久(そうだった!それもあとで考えなきゃ!)
久「さて、始まる前にちょっとトイレに行ってくるわね」
久「須賀君、みんなの様子はどうかしら」
京太郎「とりあえず、部長の代わりにこれを置いてきました」
久「…なにこれ?私そっくりの人形…?こんなの絶対ばれるでしょ!?」
京太郎「いや、今のところばれてません」
久「…」
京太郎「どうかしましたか?」
久「…いや、ばれてないんだったらいいんだけどね、いいんだけどね」
久(そっくりとはいえ人形と見分けがつかないって…)
久「っていうか、こんなのどうやって用意したの?」
京太郎「さっき、知り合いの方に事情を話したら用意してくれました」
久「知り合い?」
京太郎「タコスの師匠です。あの人なんでもできる人ですし…」
京太郎「それにこれもともとそっくりなラブ…」
久「やめて、それ以上聞きたくない!」
久「これは…?」
京太郎「俺がある程度他の席の状況を報告しますんで小型の通信機です」
京太郎「で、人形には集音マイクとスピーカーがついているのでチャンネルを切り替えていけば多少会話できるはずです」
久「いや、さすがにバレるんじゃないかしら…」
京太郎「いやもう五門張の時点でありえないですから。このくらいの無茶はしていかないと」
久(なりふり構ってられないのは確かだけど…どう考えてもバレるでしょ…)
京太郎「それに触感も結構人間に近いですし」サワサワ
久「今すぐ人形を触るその手を離せ」
京太郎「…はい」
靖子「お、いたいた」
久「いい大人が時間ギリギリってどういうことよ」
靖子「いや、悪いな。少し用事があってな」
久「まあ、いいけどね…」
靖子「じゃあ、さっそく入るか」
久「もう、始まる時間だしね」
靖子「う…すまん」
久「それなりの付き合いなんだし、いまさらこのくらい気にしないから大丈夫よ」
靖子「そう言ってもらえると助かる」
靖子「だな…」
久「すぐに始まるみたいだし、おとなしくしててよ」
靖子「人を落ち着きのない子供みたいに言うな」
久「わかってるわよ。こう見えてもヤスコのにはちゃんと感謝してるわよ」
靖子「…そうは思えないけどね」
久「そんなことないわ。きっかけはどうあれヤスコが四校合同合宿を企画してくれたおかげで他校と交流のなかったうちもいい繋がりが出来たしね」
久「ほんと、あなたのおかげで高校最後の夏をすっごく楽しめたわ」
靖子「お前は本当にいい子だなぁ」ギュウ
久「ちょ!抱きしめるのはやめてよ!」
アナウンス『ただ今より天体ショーを始めます』
久「ほら、始まる!始まるから離して!」
靖子「はいはい」
靖子「Zzzzz…」
久(まあ、こっちとしてはありがたいんだけどね)
久(さて、他はどうなってるかしら)
久(っと、まこのチャンネルに切り替えてと…)
まこ『綺麗じゃのぉ…』
久(マイクでしゃべればいいのよね)
久「ええ、本当にね」
まこ『県予選の初日、一緒に帰った時もこんな感じじゃったなぁ』
久(まこはプラネタリウムに見入っているようね)
美穂子『すごい…』
久(こっちも大丈夫みたい)
久(国広さんはこっちのチャンネルね)
一『あのさ…手、つないでもいいかな?』
久(やばっ!さすがに手をつながれたらばれるでしょ!?)
京太郎『部長!国広さんのところへ移るべきです!』
久「わかってるわ!ヤスコのフォローお願いね!」
一「久…やっぱり駄目かな?」
久「ううん、いいわよ」
久(これでここから動けないわね…)
一「…久の手、温かいね」ギュッ
久「一の手も温かい…」
久(とりあえず、ゆみの方も確認しておかないと)
ゆみ『ふふ、夏に冬空をみるなんてなかなか面白い体験だな』
久(こっちも集中してる、これなら何とかなるかしら?)
久(それにしてもこれ片手じゃ操作しづらいわね)
久(…国広さんの手、柔らかくて気持ちいい)
グ?
久(ん…?何の音かしら、これ?)
まこ『なんじゃ?誰じゃい、鼾かいとるバカたれは?』
久(い、鼾?まさか…!?)カチッ
靖子『グ~』
久(やっぱりお前かーーー!!!)
京太郎『部長!大変です!加治木さんのチャンネルに!!』
久(ゆみ?)カチッ
ゆみ『全く、こんな場所で眠るだけならともかくこれだけ鼾をかかれるのは迷惑だな』
ゆみ『ちょっと注意してくる』ガタッ
久(最悪の状況きたー!!)
久(国広さんを振り切ってゆみのところに行くべきかしら!?)
一「…」ギュッ
久(無理無理無理無理絶対無理だって!!)
ゆみ『ん、久…?』
久(え、何!?須賀君、状況を!)
京太郎『えっと、なんか人形の指先が加治木さんの裾に引っかかったみたいです』
久(これはチャンスね!!)
久「ほっときましょう、きっと子供連れのお父さんが疲れてるんでしょ」
ゆみ『しかしだな、これだけ鼾が響くようでは…』
久「お願い、そばにいて」
ゆみ『久…わかったよ』
久(乗り切ったーーーー!!)
一「僕はやっぱり長野で見る星の方が綺麗だと思うな。久はどう思う」
久「そうね…私もやっぱり長野で見る星の方が」カチッ
美穂子『あの、こういったこと改めて聞くのは変なんですけど』
美穂子『久さんは私のことどう思いますか…?』
久「すごく綺麗だと思うわ」
美穂子『え、えええ!?あ、あのそういう意味じゃなくてですね!』
美穂子『いえ、あのそういってもらえるのは嬉しいんですが…』
美穂子『あう…///』
久(操作間違えたーーー!!)
久「うん、もちろんよ」
久(落ち着け!落ち着け私!返事を大きく間違えたわけじゃないわ!それにどうやら美穂子は再起不能みたいだし!)
久(そうよ!状況はむしろ良くなってるのよ!!)
京太郎『部長!』
久「今度は何?」
京太郎『藤田プロの席が大変なことになってます!!』
久(ま た ヤ ス コ か)
久「まだ寝てるじゃない。何が大変なのよ?」
京太郎『その、部長ラブド…』
久「人形」カチッ
京太郎『部長人形を抱きしめてます』
久「だ、抱きしめてッ…!?」
まこ『へ?』
久(声に出してしまったー!!)
久(国広さんには聞こえてないみたい!よかった!
久(いや、よくないよくない!まこの方をフォローしなくちゃ!!)
まこ『久…いま抱きしめてって…』
久「いやそのね、今のは聞かなかったことに…」
まこ『そうじゃな…いつもあんたに引っ張ってもらっとるし、たまには私の方から積極的にならにゃな…』
久(ならなくていい!ならなくていい!!)
まこ『久…』ギュウウウッ
京太郎『なんか染谷先輩まで人形抱きしめてるんですけど』
久(うわぁ…)
久「須賀君、報告をお願い」
京太郎『藤田プロは寝ながら人形を抱き枕に、染谷先輩は人形と抱き合ってます』
京太郎『加治木さんはおとなしく星を見ていて、風越のキャプテンは絶賛沸騰中です』
久(国広さんは私と手をつないでるし…まあ、とりあえず安定期に入ったわね…)
京太郎『けど、これまずいですよ…』
久「何が?」
京太郎『当初の計画じゃ上映終了間近で素早く人形を回収して逸れた体を装うはずだったのにこのままじゃ不可能です』
久(そうだった…どうしよう…)
京太郎『藤田プロは寝てるうちに何とか人形を引きはがすとして、染谷先輩は俺じゃどうしようもありません』
京太郎『そっちは部長の話術でなんとかしてください』
久「わかったわ、なんとかしてみる」
まこ『抱きしめるとるだけじゃけ、問題なかろう』
久「ほ、ほらせっかくの星を見ないともったいないと思うのよ」
まこ『それはそうじゃが…』
久「それにほら…まだ日が高いうちからそういうのはまずでしょ?」
久「ね?まこはいい子だらか…」
まこ『そんな子供に言うみたいな…』
まこ『あ~もう、わかった。今は我慢しとくわ』
久「ふふ、ありがとうまこ」
久(よっしゃあ!何とか乗り切れたわ!!)シャー
久(ん?なんか今滑っていった…?)
京太郎『…すいません部長、新たな問題が発生しました』
久「今度は何?」
京太郎『藤田プロの部長人形が座席の間を滑っていきました』
久「」
京太郎『それが…暗くて人形がどこに行ったかちょっと見えなんですよ』
京太郎『さらに悪いことに…藤田プロ起床です』
靖子『あれ…久は…?』
久(龍門淵の井上さんじゃないけどわかる…この流れは悪い流れ!!)シャー
京太郎『…部長、チャンネルを染谷先輩にしてください』
久「え?」カチッ
まこ「…久がおらん?どこ行ったんじゃ?」
久(まこの方までまずいことになったーーー!!)
美穂子(…うう、結局あまり話もできませんでした。このままじゃ駄目ですよね)
池田『キャプテン!ちょっと悔しいですけど…!がんばってきてください!!』
吉留『私たちはキャプテンのこと応援しますからね!』
美穂子(…あの二人も応援してくれてた。なら私も勇気を出さなきゃ!)
美穂子(手を繋ぐくらいなら私にもできるわ)ドキドキ
美穂子(よしっ!こういう時は勢いが大事よね…勢いが…)
ガッ
シャー
美穂子「ひ、久さーーーーん!!」
久「…ふう」
久(もう、これは無理ね…)
久「須賀君、何かこれを切り抜ける方法はあるかしら?」
京太郎『…あえて言うならその場から即刻離脱するべきです』
久「私もそう思っていたところよ」
一「まだ終わってないよ?」
久「ほら、もうお昼時だし早めに出れば混雑に巻き込まれないで済むじゃない」
一「…それもそうだね。じゃあ、ちょっともったいないけど行こうか」
久(これでなんとか打開を…!)
一「あっ…」ガッ
一「ごめんなさい、足に引っかかってしまって…」
ゆみ「いや、こっちこそ足を出し過ぎていたようだ。申し訳ない」
ゆみ「おや君は龍門淵の…?」
一「あ、敦賀の…」
ゆみ「それにそっちは………久?」
久(終わった…)
久(あ…電気が付いた…)
靖子「ああ、久こんなところにいたのか」
美穂子「久さん、よかった…怪我とかしてないですよね?」
まこ「久、やっと見つけたで。ん…なんじゃいこのメンツは?」
ゆみ「これは…なるほどそういうことか…」
一「ふうん、つまり僕たちは遊ばれてたってことだね」
久「いや、そんなつもりはなくてね!これには深ーいわけが…」
ゆみ「言い訳はしなくて結構」
靖子「まさか5人に手を出すなんてな」
美穂子「酷いです…私…信じてたのに…」ポロポロ
まこ「あんたの言葉を信じたわしがバカじゃったわ」
一「僕なんて…転校まで決めたのに…」
久「あ…ああああ…」
京太郎『部長…俺…部長のラブドールに囲まれるのが夢だったんだ』
久「須賀ァァァ!!」
靖子「久?」
美穂子「久さん…」ポロポロ
ゆみ「…久?」
まこ「久」
一「久…?」
久「その…あの…ごめんなさーーーーい!!」
久「…なんかすっごい夢をみたわね…」
久「ええと…確か昨日は…あれ?昨日の夜の記憶がない…」
久「っていうかなんで私は裸で寝てたのかしら…」
久「…え?」
クー
久「隣でだれか寝てる…?」
久「まさか…さっき夢の通り…!?」バッ
洋榎「Zzzz…」
久「」
『メール受信:9件』
終 局
かなり無理やりな終わり方になった…
9件って誰だ?
単に倍にしたかっただけだから
ちなみに銀魂オチを使った場合京太郎ルートに入る予定だった
こんな思いつきに付き合ってくれてありがとう
乙!今から京太郎ルート書いてもいいんだぜ?
久さん素敵だわ
Entry ⇒ 2012.07.09 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (4) | Trackbacks (0)
ウルキオラ「俺が怖いか女」 織姫「こわいよ」
織姫「うん」
ウルキオラ「怖いか」
織姫「こわいよ」
ウルキオラ「そうか」
織姫「うん」
ウルキオラ「女」
織姫「こわいよ」
ウルキオラ「・・・」
織姫「こわいよ」
ウルキオラ「そうか」
グリムジョー「キモい」
ウルキオラ「そうか」
グリムジョー「顔面の辺りが特にな」
ウルキオラ「そうか」
グリムジョー「ウザい」
ウルキオラ「そうか」
グリムジョー「存在がな」
ウルキオラ「そうか」
グリムジョー「おう」
ウルキオラ「グリムジョー」
グリムジョー「あ?」
ウルキオラ「虚閃」
ネル「怖いっスよ」
グリムジョー「・・・」
ウルキオラ「そうか」
ネル「何考えてるかわからないっす」
ウルキオラ「そうか」
ネル「笑って」
ウルキオラ「こうか」
ネル「・・・」
ウルキオラ「どうなんだ」
ネル「・・・」
ウルキオラ「そうか」
ウルキオラ「生きてたのか」
グリムジョー「殺す気でかかったろ!」
ウルキオラ「当たり前だ」
グリムジョー「この野郎」
ウルキオラ「俺はとても気分が悪いんだ。わかるな」
ネル「フラれたんっすね」
ウルキオラ「拒絶されたんだ」
グリムジョー「お前はあっち行ってろ!しっしっ」
ネル「チッ」
ウルキオラ「これが俺の笑顔だ」
グリムジョー「何も変わってねえよ」
ウルキオラ「そうか」
グリムジョー「おい行くぞ」
ネル「ほっといていいんすか」
グリムジョー「うるせえんだよ。あんな奴に一々構ってられねえよ」
ネル「・・・それもそうっすね」
ウルキオラ「虚弾」
グリムジョー「あぶねえ!何だってんだこいつは!!」
ウルキオラ「虚弾虚弾虚弾虚弾虚弾虚弾」
グリムジョー「おい!俺の背中に乗れ!殺されるぞ!!」
ネル「わかったっす!」
ウルキオラ「虚閃」
ネル「大丈夫」
グリムジョー「てめえだけ逃げやがって・・・このチビが」
ネル「へへへ」
ウルキオラ「ネリエル。もう一度その顔を」
ネル「?」
ウルキオラ「早く」
ネル「こうっすか」
ウルキオラ「これだ。見てみろ二人とも」
グリムジョー「変わってねえよ」
ウルキオラ「そうか」
グリムジョー「頂点」
ウルキオラ「頭おかしいのか?」
グリムジョー「俺は王になるんだぜ。お前は家来2号」
ウルキオラ「・・・」
グリムジョー「この背中に乗ってるのが家来1号」
ウルキオラ「そうか」
グリムジョー「文句あんのか」
ウルキオラ「頭悪いなお前」
グリムジョー「は?俺の夢馬鹿にしてんのか!この無表情男が!!」
ウルキオラ「で?」
グリムジョー「あー!ぶち殺す!!」
ウルキオラ「そうか」
ウルキオラ「そりゃそうだろうな」
グリムジョー「こんなチビぐらいどうって事ねえのに」
ウルキオラ「・・・」
グリムジョー「俺も歳か・・・いやんなわけねえよな・・・」
ウルキオラ「背中」
グリムジョー「そうやって隙ついて俺をやる気だろ!騙されねえぞ!!」
ウルキオラ「・・・」
ネリエル「ねえグリムジョー」
グリムジョー「うるせえな。ガキは黙ってろよ!」
ネリエル「降りようか?」
グリムジョー「あ?てめえみたいなチビ乗せてちょうどいいぐらいだぜ」
ウルキオラ「アホなんだな」
ウルキオラ「頭悪いな。お前も」
ネリエル「ごめんね」
グリムジョー「油断も隙もねえ奴だな。重いはずだぜ」
ネリエル「普通は気づくと思うよ」
ウルキオラ「さすが十刃一のアホ。ヤミーより頭が弱いなお前」
グリムジョー「頭の良い悪いは関係ねえだろ!」
ウルキオラ「ヤミーですら割り算できてたぞ。お前は掛け算も怪しい」
グリムジョー「でも腕っ節は俺のが強い」
ネリエル「勉強教えようか?」
グリムジョー「変な同情はやめろよ!ムカつくから」
ウルキオラ「脳みそあんの?」
グリムジョー「殺す。絶対にぶっ殺してやる!!」
ウルキオラ「でたー殺すとか言って実際は殺せない奴」
グリムジョー「うるせえ!!!」
ウルキオラ「今日は俺の勝ち」
グリムジョー「俺のが一発多く殴った。そうだろチビ」
ネリエル「えっ。う、うん」
ウルキオラ「俺のが二発多く蹴った。そうだろネリエル」
ネリエル「う、うん」
グリムジョー「俺の肘打ちが三発多く命中した!」
ネリエル「俺の膝蹴りが十発多く命中した」
グリムジョー「どう考えても俺のが強いだろ!」
ウルキオラ「お前は6で俺は4。数の数え方はわかるよな」
グリムジョー「じゃあもう一勝負」
ウルキオラ「懲りないなお前も」
グリムジョー「ムカつくからあいつが」
ネリエル「飽きないの?」
グリムジョー「なら黒崎に喧嘩売りに行くか」
ネリエル「そういう意味じゃないの」
グリムジョー「飽きねえよ。勝負事は」
ネリエル「そう」
グリムジョー「お前もあれだろ。ノイトラと毎日喧嘩してたらしいじゃねえか」
ネリエル「あれはあっちが勝手にね」
グリムジョー「でも楽しいだろ。毎日ライバルが喧嘩売りに来て」
ネリエル「私。好きじゃないからそういうの」
グリムジョー「変わってるなお前。デカくなったりするし」
ネリエル「死んじゃったらウルキオラも一護ももう帰って来ないんだよ?」
グリムジョー「・・・明日から手加減すりゃいいんだろ。チビのくせに説教しやがって」
ネリエル「私の方がどっちかと言うと年上なんだけどな・・・」
ネリエル「子供っぽいもん」
ウルキオラ「確かに俺のは大人だがな」
ネリエル「・・・どこ見てんの」
ウルキオラ「ちんこ」
ネリエル「よく無表情で言えるよね。恥ずかしくないの?」
ウルキオラ「俺なんて言ったっけ」
ネリエル「えっ」
ウルキオラ「なあネリエル。教えてくれよ」
ネリエル「・・・」
ウルキオラ「ん?」
ネリエル「・・・」
ウルキオラ「グリムジョーばかり贔屓するんだな。もう死ぬしかないな俺」
ネリエル「おちんちん・・・」
ウルキオラ「どうしたんだ急に?可愛い顔して変態さんだな。お前も」
グリムジョー「こいつが悪い」
ウルキオラ「こいつは頭も悪いし髪型も悪い」
グリムジョー「リーゼント馬鹿にしてんのか・・・?」
ネリエル「どうしてそんなに仲が悪いの?もっと仲良くしようよ」
ウルキオラ「こいつと初めて会ったときこいつが喧嘩を売って来た」
グリムジョー「てめえだろ!ガン飛ばしやがって」
ウルキオラ「こいつが悪いんだぞネリエル」
グリムジョー「信用するなチビ。こいつのが先に喧嘩売ってきた」
ウルキオラ「お前だ」
グリムジョー「てめえだ!!」
ネリエル「・・・」
グリムジョー「ハリベル達が居るだろ」
ネリエル「ハリベル達は旅に出てるでしょ」
グリムジョー「チビのところのあいつらも」
ネリエル「迷子になって半年近くも探してるでしょ」
ウルキオラ「俺たちは帰り道すらわからなくなった」
ネリエル「二人があっちこっち行くから!」
グリムジョー「こいつが悪いんだ。こいつが」
ウルキオラ「頭悪いくせによく言うよ。低能破面のくせに」
グリムジョー「三回戦だこの野郎!!!」
ウルキオラ「何度やっても同じだろ。バーカ」
グリムジョー「腹減った・・・」
ネリエル「わかったから。大人しくしててね」
ウルキオラ「裸エプロンだな」
ネリエル「絶対にしないよ。いい加減にして」
ウルキオラ「こうやって差別されるんだな・・・俺」
ネリエル「ごめん」
ウルキオラ「差別だなこれは。首でも括るか」
ネリエル「やめてよ!ごめんって」
ウルキオラ「ごめんなさいって言って」
ネリエル「ごめんなさい」
ウルキオラ「もう一度」
ネリエル「ごめんなさい」
ウルキオラ「ほほう。いいね」
グリムジョー「腹減ってるから!」
ウルキオラ「脳みそ小さい分胃袋がデカいんだろ。ヤミー以下だな」
グリムジョー「この・・・」
ネリエル「やめてよ二人とも」
ウルキオラ「お前の脳みそじゃ王にはなれんぞ」
グリムジョー「てめえの顔面じゃ一生表情作れねえよ」
ネリエル「食事中ぐらい静かにね」
グリムジョー「俺は王になりてえんだよ」
ネリエル「立派だよ。素行は悪いけど」
ウルキオラ「あるぞ。てっとり早くなる方法が」
グリムジョー「嘘付け。クソッタレ」
ウルキオラ「今回のは本ネタだ」
ネリエル「うん」
ウルキオラ「この虚圏にはどんな願いも叶える6つだったか8つの球があるらしい」
ネリエル「へえー」
ウルキオラ「ネリエル。キンタマの事じゃないぞ」
ネリエル「・・・」
グリムジョー「それで何だよその球ってのは」
ウルキオラ「全部揃えるとおっさんのような魔神のような龍が現れて3つも叶えてくれとか」
グリムジョー「本当かよ」
ウルキオラ「球のサイズはヤミーの鼻糞ぐらい」
ネリエル「ピンポン玉サイズね」
ウルキオラ「キンタマの話はやめろ」
ネリエル「・・・」
グリムジョー「探してみるか・・・暇だしよ」
ウルキオラ「ナメック星人型の破面が作ったと噂されてる由緒正しい代物だとかそうじゃないとか」
ウルキオラ「俺にも表情が」
ネリエル「良かったね」
グリムジョー「3つって事はチビの分もあるぜ」
ネリエル「私はいいよ。別に」
グリムジョー「遠慮すんな」
ウルキオラ「俺が貰っとく。心配するな」
グリムジョー「返してやれよ。大人気ねえな」
ウルキオラ「ネリエルの方がどっちかと言うと年上だぞ」
グリムジョー「はあ?ガキじゃねえか。ガキだろうがよ」
ウルキオラ「お前は眼も悪いんだな」
ネリエル「本当にピンポン玉だ。番号も書いてある」
ウルキオラ「ほら見ろ」
グリムジョー「チビ。持ってて」
ネリエル「うん」
ウルキオラ「独り占めする気だな」
ネリエル「違うからね。さっさと行くよ」
グリムジョー「うるせえな。行くから黙れ」
ウルキオラ「あれも欲しいしこれも欲しい」
グリムジョー「うるせえ!!!」
ウルキオラ「独り言ぐらい言わせろよ。単細胞」
グリムジョー「本当に殴り殺してやろうか・・・こいつ」
ウルキオラ「簡単なものだな」
ネリエル「意外とね」
ウルキオラ「・・・」
ネリエル「それで結局何個あるの?」
ウルキオラ「知らん」
グリムジョー「知らねえんじゃ話にならねえよ!」
ウルキオラ「いい暇つぶしだろ」
グリムジョー「まあな・・・」
ネリエル「それもそうだけど」
ウルキオラ「付いて来いじゃんじゃん探すぞ」
ネリエル「珍しく張り切ってるね」
グリムジョー「おい!俺が先頭だろうが」
ウルキオラ「俺だ」
ウルキオラ「もう見つけたのか」
ネリエル「うん」
ウルキオラ「キンタマじゃないからな」
ネリエル「わかってるからね」
グリムジョー「しかしよ」
ウルキオラ「本当だぞ。この伝説は」
グリムジョー「マジだろうな」
ウルキオラ「マジだ」
グリムジョー「なら俺は寝るぜ」
ウルキオラ「勝手にしろ」
ネリエル「早いよね寝るの」
ウルキオラ「ここからは大人の時間だ」
ネリエル「・・・」
ウルキオラ「そうだろネリエル」
ネリエル「近づいたら蹴っ飛ばすよ」
ウルキオラ「誘ってるんだろ」
ネリエル「その性格・・・治した方がいいよ」
ウルキオラ「やっぱりグリムジョーにだけは贔屓にするんだな」
ネリエル「違うよ。平等だよ」
ウルキオラ「腹を切るしかないな・・・」
ネリエル「やめて!」
ネリエル「・・・」
グリムジョー「まだ起きてたのか」
ネリエル「あれが変な事しようとするから」
グリムジョー「こんなガキに手を出すなんてロリコン野郎だな。虚閃撃っとこ」
ネリエル「ダメだよ。不意打ちは」
グリムジョー「チビは甘いんだよ」ジョロジョロジョロジョロジョロ
ネリエル「よく言われる」
グリムジョー「考えてみたんだけどよ」ジョロジョロジョロジョロジョロ
ネリエル「うん」
グリムジョー「チビの頭の傷消せるんじゃね。嫌だろそれ」ジョロジョロジョロジョロジョロ
ネリエル「これ?」
グリムジョー「女なんだから嫁の貰い手ねえぞ」
ネリエル「そうだね。別にどうって事ないけどさ。これ」
グリムジョー「うるせえなガキのくせに遠慮すんな」
ネリエル「意外と近くに落ちてるね」
ウルキオラ「ああ」
グリムジョー「黒崎たち驚くだろうぜ」
ウルキオラ「あの女もビックリするだろな」
グリムジョー「あと一歩だぜ」
ウルキオラ「俺たちの野望が叶う」
グリムジョー「ヘッヘッヘ」
ウルキオラ「ヒヒヒ」
ネリエル「良かった・・・仲良くなってくれて」
織姫「どうしたの黒崎くん?」
一護「いや平和だな」
石田「平和だ」
チャド「平和だ」
織姫「平和だね」
一護「はあ・・・」
石田「何か起こらないかな・・・」
織姫「暇だよね」
チャド「ああ」
ウルキオラ「俺のだ」
ネリエル「別にいいでしょ!何で取り合ってるの?」
グリムジョー「俺が先に見つけたから」
ウルキオラ「俺のが先だ」
ネリエル「私が預かってるんだから問題ないでしょ二人とも」
グリムジョー「チッ」
ウルキオラ「だが俺が見つけたのに変わりはない」
グリムジョー「俺が先に触った!」
ネリエル「置いてくよ。先に行ってるよ」
グリムジョー「勝手にしろ!」
ウルキオラ「俺はネリエルに付いてこ」
グリムジョー「・・・」
ウルキオラ「無視しておけ」
ネリエル「迷子になってないかな」
ウルキオラ「死んでるんじゃないか」
ネリエル「やっぱり引き返す」
ウルキオラ「これも修行のうちだ」
ネリエル「ウルキオラの方がまだ大人なんだから我慢しなきゃ」
ウルキオラ「どこを見て言ってるんだお前は」
ネリエル「そっちじゃない」
ウルキオラ「本当か?」
ネリエル「もういい」
ネリエル「ここよ」
グリムジョー「勝手に行くなよ!ビックリしたじゃねえか」
ネリエル「すぐについて来ないから」
グリムジョー「男の意地」
ネリエル「もういいから行くよ」
ウルキオラ「迷子とか恥ずかしくないの」
グリムジョー「てめえが悪い」
ネリエル「喧嘩はダメでしょ。たまには言うこと聞いてよ」
グリムジョー「わかったよ。休戦してやるよウルキオラ」
ウルキオラ「嫌だ」
ネリエル「喧嘩はダメだよ。立派な王様になれないよ」
グリムジョー「ぐぬぬ・・・」
ウルキオラ「プッ」
ネリエル「しばらく」
グリムジョー「しばらくが終わったらぶっ殺してやる。あのバカ」
ネリエル「すぐに殺すとか言うけど死んだら」
グリムジョー「戻って来ねえんだろ。知ってる」
ネリエル「そうだよ。死んだら帰って来ないよ。寂しいでしょ?戦う相手が居ないと」
グリムジョー「そりゃそうだ。うん」
ネリエル「ほら」
グリムジョー「喧嘩相手が居ないと寂しいか」
ネリエル「少しね」
グリムジョー「ふーん」
ウルキオラ「俺はちっとも寂しくない」
ネリエル「徐々に寂しくなるんだよ」
グリムジョー「わかんねえや」
ウルキオラ「俺もだ」
ネリエル「そうでしょ?ウルキオラ」
ウルキオラ「並べてみろ」
ネリエル「こう?」
グリムジョー「おら!出ろおっさん!」
ウルキオラ「出ろ」
ネリエル「ダメだよ!そんな乱暴なやり方じゃ!」
グリムジョー「ならどうするんだよ」
ネリエル「礼儀正しくしないと。敬語使えるよね?」
グリムジョー「・・・使えねえよ」
ウルキオラ「おっさん。出てきてくださいよ。おっさん」
ネリエル「あんな感じだよ」
グリムジョー「出てきてくださいよ!出てきてくださいよ!」
ネリエル「蹴らなくていいから」
ネリエル「出て来たよ」
グリムジョー「本当に魔神っぽいおっさんだ」
ウルキオラ「冗談じゃなかったんだ」
ネリエル「ほらお願いしなきゃ」
グリムジョー「おいウルキオラ。ちょっと来い」
ウルキオラ「何だこいつは。いきなり」
おっさん「早くして」
ネリエル「ごめんなさい。あの二人落ち着きないから」
グリムジョー「・・・って事だ」
ウルキオラ「本当にいいのか」
グリムジョー「いいぜ」
ウルキオラ「そうか」
おっさん「うむ」
グリムジョー「あのチビの。ネリエルの頭の傷を消してやってくれ」
おっさん「うむ」
ネリエル「グリムジョー・・・貴重なお願い事なのにいいの」
グリムジョー「いいんだよ。黙ってみとけ」
ウルキオラ「ネリエル。見てみろ傷が消えてくぞ」
おっさん「次」
グリムジョー「ノイトラって死んじまった奴を生き返らせてほしいんだ」
ネリエル「ちょっと待ってよ!どうするのあと一つだよ!?」
グリムジョー「喧嘩相手がいねえと寂しいんだろ?俺やウルキオラに居て」
ウルキオラ「ネリエルだけ居ないのは不公平だとか言いだしてなこいつが」
グリムジョー「どっちかと言うと俺は奴に一撃食らってるから倍返ししたいだけなんだけどな」
ウルキオラ「俺も久しぶりに奴を蹴っ飛ばしたいだけで」
グリムジョー「後はほらお前には感謝してるような気持ちが少しだけあるから」
グリムジョー「俺に感謝しろバカ」
ウルキオラ「この下っ端が」
ネリエル「生き返った感想は?」
ノイトラ「・・・せっかく地獄の生活にも慣れたのに!」
グリムジョー「みんな元気してんのか」
ノイトラ「一応な。マジか生き返ったのかよ俺!」
ウルキオラ「虚閃」
ノイトラ「うわああああああああああああああああああ」
ネリエル「何してるの!」
ウルキオラ「嫌がらせ」
おっさん「3つ目」
グリムジョー「ねえよ」
ネリエル「他の子たちは?」
ノイトラ「地獄の方が居心地いいんだとよ」
グリムジョー「あんなおっさんに頼まなくても自力でなればいいんだよ」
ウルキオラ「表情ぐらい別にな」
ノイトラ「何の話だよ・・・教えろよ」
グリムジョー「今日から俺の家来3号な」
ノイトラ「は?何言ってんだよ1号と2号は誰だよ」
ネリエル「私が1号」
ウルキオラ「俺が神」
ノイトラ「俺の性格知ってるだろ!女が俺の上に立つんじゃねえよ!」
ウルキオラ「すぐにそういう事気にするから不細工なんだぞ。この超絶不細工」
グリムジョー「キノコ男」
ノイトラ「久々に帰って来たんだ。大暴れしてやるぜ!!」
グリムジョー「あ?礼とか言うんじゃねえだろうな。ノイトラは俺がぶん殴りたいから」
ネリエル「頭の傷は」
グリムジョー「前にも話しただろうが!気にするなよ細かい事は」
ウルキオラ「起きろキノコ」
ノイトラ「誰がキノコだ」
ウルキオラ「お前だよ。お前」
ネリエル「グリムジョー。最後にお願いがあるんだけど」
グリムジョー「言ってみろよ」
ネリエル「おんぶして!」
グリムジョー「・・・勝手に乗れよ。ほら」
ノイトラ「ネリエルの奴!騎馬戦だな!俺を背負えウルキオラ!」
ウルキオラ「やだよ臭いしお前」
グリムジョー「どこまで背負えばいいんだよ」
ネリエル「途中でみんな交代ずつでしようよ。これ」
グリムジョー「知らねえよ」
ウルキオラ「勢いだけか」
ネリエル「ちゃんと考えた方がいいよ」
グリムジョー「いいんだよ」
ウルキオラ「出た無計画男」
ノイトラ「これだから猪突猛進タイプは」
グリムジョー「黙って俺に付いてこりゃいいんだよ!」
ネリエル「だってさ」
グリムジョー「チビもウルキオラもノイトラも黙って付いて来い」
ウルキオラ「・・・」
ノイトラ「まあ生き返らせてもらった恩があるから」
グリムジョー「虚圏の王に俺はなるぜ!」
終
イイハナシダー
Entry ⇒ 2012.07.09 | Category ⇒ BLEACH SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
真尋「丁寧語じゃないニャル子か…」
ニャル子「さあ、真尋さん!今日こそ私たちの愛を!」
真尋「おっ、おい!服を脱ぐな!!」
クー子「ニャル子…私と…一つになろう…」
ニャル子「なんであんたなんかと!私には真尋さんという人がいるんです!!」
ハス太「真尋くん…僕でもいいんだよ?」
ニャル子「ハスター君まで!真尋さんは私のものですよ!」
真尋「(……あれ?)」
真尋「なあ、ニャル子」
ニャル子「なんですか、もしかしてやる気になったんですか!?」
クー子「抜け駆けはダメ」
真尋「そんなわけないだろ!ちょっと気になることがあるんだ」
ニャル子「私のスリーサイズなr
真尋「とりあえず黙りなさい」
ニャル子「…はい」
クー子「ニャル子、早く…ハァハァ」
真尋「お前もだよ!!」
ニャル子「それで、気になることってなんですか?」
真尋「ああ、それは…」
ニャル子「……」ドキドキ
真尋「ニャル子ってなんでいつも丁寧語なんだ?」
ニャル子「…は?」
真尋「いや、だってお前が丁寧語で喋ってないところは見たことないし」
クー子「それは気づかなかった…不覚」
ハス太「僕も聞いたことないなあ」
真尋「で、なんでいつも丁寧語なんだよ」
ニャル子「え~、それはですね…」
ニャル子「…職業病?」ペロッ
クー子「ニャル子可愛い…抱きしめたい」
真尋「だから、お前は黙ってろよ!!」ザクッ!
クー子「エマージェンシー、エマージェンシー…」
真尋「ったく…」
クー子「痛い…少年は鬼という名の鬼畜」
真尋「いや、それは違いが分からん」
ハス太「それよりニャル子ちゃんのことは…」
真尋「話がずれたけど、じゃあ本題n
クー子「修正してやるっ!」
真尋「……」
クー子「これは定番だから…大丈夫、問題ない」
真尋「…でさ、職業病ってどういうことだよ?」
ニャル子「えっと、それはですね…」
クー子「(放置プレイ…イイ)」
ニャル子「課長とかと話してると、自然に丁寧語になったんですよ!」
真尋「嘘だろ」
ニャル子「……答えはWEBで!」
ハス太「無理しなくていいよ、ニャル子ちゃん…」
真尋「言いたくないんならまあいい」
ニャル子「ホッ…」
真尋「その代わりしばらく丁寧語を使うな、ニャル子!」
ニャル子「ええっ!?」
ニャル子「いやいや、状況が掴めないんですが」
真尋「だから、丁寧語じゃないニャル子を見たいんだよ!」
ニャル子「!!」
真尋「もし、やってくれたら添い寝してやるよ」
ハス太「そ、添い寝!?ずるいよニャル子ちゃん!」
真尋「まあ、嫌ならいいんだけど」
ニャル子「分かりました、やります!」
真尋「じゃあ、どんな感じのキャラでするんだ?」
ニャル子「そこまでは決めてませんよ…」
クー子「もうすぐ新しい世界が見える…」
真尋「さあ、どんな感じにするかな…」
真尋「とりあえず、普通でいいか…」
ニャル子「普通って言われても、これが普通ですよ…」
真尋「お前はやたらとテンションが高いから、元気なキャラでいいや」
ハス太「真尋くんを呼ぶときはどうするの?」
真尋「じゃあ、真尋くん、でいいか…単純に」
ニャル子「いつから始めるんでしょうか…?」
真尋「明日の朝からかな…そっから寝るまで」
ニャル子「えっ!?学校でもするんですか!?」
真尋「当たり前だろ」
ニャル子「うう…私のキャラが崩壊しますよお…」
真尋「そんなことを気にするなよ」
クー子「気にしたら負け」
ニャル子「あう…」
ガチャ
ニャル子「おはようございます!真尋s…じゃない、真尋くん!」
真尋「ああ、おはよう、ニャル子」
ニャル子「さあさあ、一緒に学校行きまs…行こうよ!」
真尋「あ、うん(かなり無理してるな…)」
クー子「ニャル子…イイ」
ニャル子「ね、手を繋いで行きm…行こう?」
真尋「え?」
ニャル子「ダメ…かな…?」
真尋「いや、いいよ(ヤバい、可愛い)」
ニャル子「えへへへ…真尋くん大好き!!」
クー子「ニャル子…私にも言って」
ニャル子「やだ」
クー子「意外と傷つく…くすん」
真尋「そこは変わらないのか」
ニャル子「もちろん!口調変えてるだけだから!」
ハス太「口調変えただけでこんなに変わるんだね…」
真尋「それだけ定着してたんだろうな」
真尋「(ニャル子にとってはここからが大変だな…)」
余市「おはよう、八坂君」
真尋「おはよう、余市」
余市「ところで、彼女はどうしたんだい?かなり変わった気がするけど」
真尋「ニャル子のことか?…ああ、あれは…」
真尋「なんというか…ゲームみたいな?」
余市「丁寧語を使わないニャル子さんって新鮮だね」
真尋「まあな」
珠緒「ねえ、八坂君!ニャル子ちゃんどうしたの!?」
真尋「次はお前か…」
珠緒「いや、だってなんかキャラが違うじゃん!」
真尋「ただの気分転換だから気にするな」
珠緒「?…でもそれはそれで楽しそうだね~!」
真尋「…だろうな(お前と同じようなタイプの口調だし)」
真尋「ここで食べるのも定番化したな…」
ニャル子「真尋くん!あーん」
真尋「ちょっと待てニャル子。変な食材使ってないよな?」
ニャル子「当たり前だよ、真尋くんには美味しいもの食べてほしいもん!」
真尋「あ、うん、それならいいんだ(なんなんだこのドキドキは!?)」
クー子「ニャル子、私にもあーんして…」
ニャル子「うん、それ無理♪」
クー子「」
真尋「やっと帰れるな(なんで僕がこんなに疲れてるんだ?)」
ニャル子「手…繋いで?」
真尋「分かった」ギュッ
ニャル子「えへへへ…真尋くんの手、あったかい…」
ハス太「ニャル子ちゃんばっかりずるいよ、僕もキャラ変えようかな…」
真尋「お前が変えると混沌(カオス)になりそうだからやめろ」
クー子「ああ、もうすぐ一日が終わる…」
ガチャ
真尋「ただいま~」
ニャル子「じゃあ、私は晩ご飯作るね」
真尋「ありがとう、助かるよ」
ニャル子「愛する真尋くんの為ならなんでもするよ!」
真尋「(やっぱり変わらないな、これだけは)」
真尋「晩ご飯も食べたし、風呂に入ってくるよ」
ニャル子「行ってらっしゃーい」
真尋「…手は振らなくてもいいぞ」
ニャル子「体が勝手に動いちゃうんだよ」
真尋「はいはい(こんな仕草、今まであったか?)」
真尋「やれやれ…」
真尋「口調を変えただけであんなにキャラって変わるんだな…なんか行動も変わったし」
真尋「ニャル子のやつ、なんか可愛くなったし…」
真尋「って、何を考えてるんだ僕は!!」
ガラッ
ニャル子「やっほ~」
真尋「なんで入ってきたんだよお前!」
ニャル子「その……ね?」モジモジ
真尋「(ニャル子が照れた…だと……)」
ニャル子「一緒に入りたかったんだよ、真尋くんと」
真尋「……」
ニャル子「どうせ結婚するんだからいいでしょ?」
真尋「いや、まだそれは…」
ニャル子「私は真尋くんのこと大好きなんだけどな…」
真尋「(どうすればいいんだよ!?いつものニャル子ならフォーク刺すけどさ!)」
真尋「(なんというか、刺そうにも刺せないし…)」
真尋「(…今更だけど、丁寧語のニャル子も可愛いのかもしれないな…)」
ニャル子「ゴメンね、無理ならいいんだよ」
真尋「いや、いいよ。お前が居たいんなら」
ニャル子「お~、真尋くんがデレた~!」
真尋「デレてないっ!!」
ニャル子「可愛いなあ、真尋くんは」
真尋「(くそっ!こういうところは変わってねえ!!)」
真尋「うん、もう丁寧語に戻っていいぞ」
ニャル子「え~、もう終わり?」
クー子「そんな…新しい扉が消えてゆく…」
真尋「ニャル子、いろいろ付き合わせて悪かったな。もう元に戻れよ」
ニャル子「……」
ニャル子「はいっ!這いよる混沌、ニャルラトホテプだよっ!!」
真尋「……え?」
ハス太「あれ?ニャル子ちゃん?」
真尋「おーい、ニャル子~?もういいんだよ」
ニャル子「え?これが素じゃないの?」
真尋「え?」
ニャル子「え?」
真尋「おい、ちょっと待てよ。もしかして…」
クー子「ニャル子は元のキャラを忘れた…」
ハス太「ギャップがすごすぎたのかな…」
真尋「おい、マジかよ…」
ニャル子「ね、なんでみんな難しい顔してるの?」
ルーヒー「あなたたち、困っているみたいね」
真尋「ルーヒー!?なんであんたが?」
ルーヒー「なんか説明役らしいわ、だからわざわざ来たのよ」
真尋「何の説明だよっ!?」
クー子「少年…亀の甲は歳の功…ふふっ」
ルーヒー「どういう意味かしら、それ?」
ルーヒー「まあ、いいわ。それより彼女を治す方法だけど…」
真尋「あるのか!?」
ルーヒー「一応あるわよ」
真尋「教えてくれよ!僕は元のニャル子に戻したいんだ!」
ハス太「真尋くん…かっこいい…」
ルーヒー「どうやって白雪姫が眠りから覚めたか…分かるわよね」
真尋「つまり、どういうことなんだよ!」
ルーヒー「それと同じことをすればいいだけよ。これで私の役目は終わったわ、後はあなた次第ね」
クー子「なんという出落ち…」
ハス太「それ、言っちゃダメ!」
真尋「……」
ニャル子「難しい顔してるけど、大丈夫?真尋くん」
真尋「…なあ、ハス太。つまり…キスしろってこと…だよな」
ハス太「ぼ、僕は知らないよっ!」
クー子「私がニャル子の初めてをもらう…」
真尋「お前はキスだけじゃ済まないだろ」
真尋「まあ、そういうことだから…部屋に行くよ」
ニャル子「行こう、まっひろくん!」
真尋「やれやれ…」
バタンッ
クー子「……」
ハス太「……僕たちも出落ちっぽいね…」
クー子「気にしたら負け」
真尋「ニャル子…」
ニャル子「なあに?真尋くん」
真尋「僕は元のお前が好きだ、だから…」
ニャル子「……」
真尋「目を…瞑っててくれないか?」
ニャル子「……うん」
真尋「ごめんな…僕の勝手で」
真尋「……」
チュッ
ニャル子「……」
真尋「ニャル…子?」
ニャル子「…真尋さん?」
真尋「元の…ニャル子なのか?」
ニャル子「はい、私は這いよる混沌、ニャルラトホテプです」
真尋「それなら…いいんだ」
ニャル子「それにしても…真尋さんとやっとキスできて…死にそうです…」
真尋「…はあ?」
真尋「おい、お前。どういうことなんだよ?」
ニャル子「今日の朝から寝るまで、って真尋さんが言ったでしょう?まだ寝てませんよ?」
真尋「はあっ!?」
ニャル子「それにしても…真尋さんからしてくれるなんて…私、嬉しいです」
真尋「つまり、全部演技だったと…」
ニャル子「そりゃあもちろん、私は無貌の神ですから」
真尋「ニャル子ぉぉ…」スッ
ニャル子「ご、ごめんなさい!フォークはやめてください!」
真尋「…分かったよ、その代わり条件がある」
ニャル子「条件…?」
真尋「今夜は僕と一緒に寝よう」
ニャル子「……はいっ」
終わり
ニャル子の声の脳内再生って難しいな
見てくれた人ありがとう
よかったよ乙
乙、よかった
Entry ⇒ 2012.07.09 | Category ⇒ ニャル子さんSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
ほむら「私の願い事?」
まどか「私? 私は……内緒だよ」
ほむら「私に聞いておいて、それはずるいわ」
まどか「えへへ、後でのお楽しみ、ね」
ほむら「……楽しみにしてていいのね?」
まどか「そういう意味じゃないんだけど///」
まどか「例えば……なにかやりたいこととかないかな?」
ほむら「やりたいこと……こうやってまどかと手をつないで歩くこと、とか」
まどか「それはもう叶ってるよね///」
ほむら「そうね……じゃあもっと……」
まどか「もっと……?///」
ほむら「べ、別に変な意味じゃないわ///」
ほむら「まどかのお嫁さんになりたいわ///」
まどか「そ、それは……他に無いかな///」
ほむら「まどかのお婿さんでも……///」
まどか「ほ、他に///」
ほむら「それ以外に考えたことは無いわね」
まどか「……もう///」
まどか「うん、今年はみんなの分を飾りたいなって」
ほむら「それってまどかのお家の人も見るの?」
まどか「もちろん見ると思うよ。パパやママもお願い事を書いて短冊を飾るし」
ほむら「そう……」
まどか「だから、あんまり変なこと書いちゃダメだよ?」
ほむら「……変なことってどんなことかしら」
まどか「え? えっと、それは……///」
ほむら「どんなことを書いちゃいけないのかしら。わからないから教えて欲しいわ」
まどか「……ほむらちゃんのいじわる///」
ねぇどんなこと!!!?
マミ「はーい……あ、いらっしゃい、二人とも」
まどか「こんにちは、マミさん」
ほむら「お邪魔するわ」
マミ「美樹さんと佐倉さんは?」
まどか「さやかちゃんは杏子ちゃんを探しに行ってます」
ほむら「時間差があった方が面白いからね」ボソッ
まどマミ「?」
マミ「珍しいわね、暁美さんが差し入れを持ってくるなんて」
ほむら「いつもケーキをご馳走になってるから、そのお返しよ」
マミ「そんなの気にしなくていいのに……」
ほむら「笹団子だけど、和菓子は口に合うかしら」
マミ「ええ、和菓子も好きよ。でも意外ね、暁美さんが和菓子なんて」
まどか「そうでもないですよ。ほむらちゃん、和風の物が結構好きなんです」
マミ「そうね、鹿目さんが言うならその通りなのよね」クスクス
まどか「あ、いえ、その///」
まどか「必要?」
ほむら「それと、なるべく早く食べてくれると助かるわ」
マミ「え? どうして?」
まどか「買ってきたばっかりだから賞味期限とかじゃないよね?」
ほむら「ええ、品質に問題はないわ。ただ、早めに食べて欲しいだけ」
マミ「まあ、そう言うなら……」
ほむら「少しだけ用意はしてあるから、焦らなくてもいいんだけど」ボソッ
まどまみ「?」
まどか「さあ、私にもさっぱり……」
ほむら「あとでわかるわ。今は気にしないで」
まどか「……ほむらちゃん、そういうの多いよね」
ほむら「あれこれ全部知るより、サプライズがあった方が面白いでしょう?」
マミ「貴女のサプライズにはろくな思い出が無いのだけど……」
ほむら「気のせいよ」ウフフ
ほむら「何かしら?」モグモグ
マミ「七夕で笹を飾るから笹団子なのかしら」モグモグ
ほむら「半分は正解ね」モグモグ
まどか「でも必要ってわけじゃないよね。別に笹団子食べる習慣はないし」モグモグ
ほむら「だから半分だけ正解なのよ」モグモグ
マミ「うーん……どういうことなのかしら」モグモグ
ほむら「すぐにわかるわよ」モグモグ
まどか「あ、さやかちゃんたちかな?」
マミ「迎えに行って来るわね」トタトタ
ほむら「……まどか、笹団子を袋に隠して」
まどか「え? さやかちゃんたちの分はあるんだよね?」
ほむら「それはちゃんとあるから……あ、食べた後の笹は置いておいて」ガサガサ
まどか「なんで袋から笹だけ出してるの? それ持って来たの?」
ほむら「あと一分もすればわかるわ」
<ドケ! ホムラハオクダナ!
<マミサン! チョットキョウコ!
<ウルセー!
まどか「え? え?」
ほむら「まどか、少しだけ私から離れた方がいいわ」
まどか「杏子ちゃん怒ってるみたいだよ!? 何したの!?」
ほむら「でもあんまり離れると寂しいからほどほどにね」
まどか「質問に答えてよー……」
ほむら「あんまり大きな声出さないで。まどかが怯えてしまうわ」
まどか「私、そこまで臆病じゃないよ……」
杏子「うるせー! 人を騙しやがって!」
ほむら「……何のことかしら?」
杏子「とぼけんじゃねぇ! 七夕は笹を食う日だなんてでたらめ言いやがって!」
まどか「それは騙されちゃダメだよ杏子ちゃん……」
さやか「笹をかじってる杏子を見つけた時は衝撃が走りましたよ」
ほむら「でたらめじゃないわ。本当の話よ」
杏子「この期に及んで何言ってやがる!」
ほむら「それがでたらめだなんて誰が言ったの?」
杏子「あん? さやかだよ」
ほむら「ふっ……それは貴女がさやかに騙されたのよ」
さやか「おい」
杏子「テーブルがどう……皿の上に笹の葉?」
ほむら「私たちはさっきまで笹を食べてたのよ」
まどか「あ! このために笹だムグッ!?」
ほむら「まどかは口が小さいから大変だったけどね」
まどか「~~~~」ムグムグ
ほむら「あと、残念ながら二人の分はマミが食べてしまったわ」
マミ「……さりげなく人を大食漢扱いしないでくれる?」
まどか「~~~~」ムグムグ
マミ「ち、ちょっと佐倉さん!?」
ほむら「杏子、私が嘘をつくわけ無いじゃない」
さやか「いや、あんたはしょっちゅう嘘ついてるだろ」
杏子「……悪かったな、疑って」
ほむら「気にしてないわ」
まどか「~~~~」ムグムグ
杏子「ってことは……さやかぁっ、よくも騙してくれたなぁ!」
さやか「ええい、めんどくさい騙され方すんなぁ!」
――――
――
杏子「やっぱり嘘ついたのお前じゃねぇか!」
ほむら「ええ、そうよ」
杏子「……あっさり認めんのかよ」
ほむら「これ以上引っ張っても面白くないもの」
さやか「あんたは人を暇つぶしの道具かなんかと勘違いしてない?」
まどか「~~~~」ムグムグ
マミ「ねえ、鹿目さんをそろそろ離してあげたら……?」
ほむら「あまりにも手が気持ちよかったからつい。ごめんなさい」
まどか「き、気持ちいいって……///」
ほむら「まどかの唇がもぞもぞ動いてて、くすぐったいようで気持ちよくて……」
まどか「そんな詳しく言わなくていいから///」
ほむら「まるで手のひらが性感帯になったような感覚だったわ」
まどか「な、何言ってるのほむらちゃん……///」
ほむら「よかったら、またして欲しいのだけど……」
まどか「……こ、今度ね///」
杏子「えーと、アタシ怒ってるんだけどそろそろ口挟んでいいかな?」
ほむら「悪かったわ。これあげるから機嫌直してくれる?」
杏子「なんだこれ?」
ほむら「笹団子よ。中にお団子が入ってるわ」
杏子「へー、美味そうだな」
ほむら「周りの笹ごと食べられるから、そのままどうぞ」
さやか「さらっと嘘ついてんなよ」
マミ「暁美さん、油断も隙も無いわね……」
まどか「……どうしたの? ほむらちゃん」
ほむら「まどかの口を押さえてたから手にまどかの唾液が……」
まどか「あ、洗ってきなよ///」
ほむら「それももったいないし……」
まどか「何がもったいないの!?」
マミ「水道代なんて気にしなくていいのに」
さやか「多分ほむらが言ってるのはそういう意味じゃないと思いますよ」
ほむら「あ、まどか、引っ張らなくてもちゃんと歩くから……」
まどか「はーやーくー」グイグイ
ほむら「わ、わかったから……」
マミ「あらあら、鹿目さんは尻に敷くタイプなのね」
さやか「まあ、まどかのママを見てると納得ですけどねー」
杏子「笹団子うめー」モグモグ
さやか「あ、あたしの分は!?」
杏子「うめー」モグモグ
杏子「思い出さなくていい。忘れろ」
さやか「必死で笹かじってんだもん」
杏子「忘れろっての」
マミ「そういえば歯は大丈夫なの?」
杏子「ん? ああ、ほのほほひ」グイー
マミ「……佐倉さんの八重歯って可愛いわよね」
さやか「杏子のチャームポイントですよね」
杏子「二人とも何言い出すんだよ///」
ほむら「舐めようなんて……」ジャー
まどか「……」ジー
ほむら「ごめんなさい、舐めようとしました」ジャー
まどか「もう、ほむらちゃんは変なことばっかり///」
ほむら「せっかくのチャンスだったのに……ん、洗い終わったわ」
まどか「ちゃんと洗ったよね」
ほむら「ええ……せっかくまどかの唇が触れてたのに……」
まどか「……ほ、ほむらちゃんは間接キス、したかったの?///」
ほむら「そ、そうだけど……///」
杏子「七夕は知ってるよ。ただ笹を食う習慣があるってのを知らなかった」
マミ「それは暁美さんの嘘だけどね」
さやか「普通は騙されないで気付くって」
杏子「甘い」
さやか「へ?」
杏子「あいつがどれだけ本気で騙しに来たのか知らないから言えるんだ」
マミ「本気でって……」
ほむら「何かしら」
まどか「……か、間接より……ちゃんとしたい、よね……///」
ほむら「……ちゃんと、って……も、もちろんしたいけど///」
まどか「ちゃんとしたら、私の唾液がどうとか、変なことしなくなるよね///」
ほむら「た、多分……」
まどか「……約束してくれなきゃしないもん///」
ほむら「わ、わかったわ。もう変なことはしないって約束する」
まどか「じゃあ……いいよ///」
さやか「まあ普通はそうだよね」
杏子「そしたら竹の子や細竹の話を出して、竹も食べられるって言い出して」
マミ「まあ確かに食べられるけど……うーん」
杏子「あと繊維質を取らないと栄養素の吸収がどうとか、血糖値がどうとか……」
さやか「難しい単語を並べて騙すのは詐欺の手段だよね」
杏子「だから笹も食えるんじゃないかって思っちまったんだよ」
マミ「それで騙されるのもどうかと思うけど……」
まどか「ほむらちゃん……///」
ほむら「……んっ///」チュ
まどか「……んぅ///」チュ
さやか「遅いと思ったらなにやってんだ」ジー
マミ「覗き見はよくないわ」ジー
杏子「偶然視界に入っただけだよ」ジー
まどか「そうですね」
杏子「何始めんだ?」
さやか「あ、いっけね。杏子に説明するの忘れてた」
ほむら「何やってるのよ……」
さやか「だってしょうがないじゃん。笹食ってる杏子を見たらびっくりしすぎちゃって」
杏子「もうそれは言うなっての」
まどか「杏子ちゃんもどうかな?」
杏子「あー、アタシは別にどっちでもいいよ」
マミ「じゃあ書くってことよね」
杏子「だからどっちでもって……」
マミ「佐倉さんは嫌なら嫌って言うものね」
杏子「……ふん」プイ
ほむら「ツンデレ乙」
さやか「ツンデレ乙」
杏子「お前ら表出ろ」
まどか「そんなこと言って、書くのは上条君のことだよね」
さやか「たはは、お見通しかー。さすがあたしの嫁」
まどか「だって、去年も上条君のこと書いて、こっそり飾ってたもんね」
さやか「げ、見つかってたのか」
ほむら「そんなの見なくたってわかりそうなもんだわ」
さやか「さすがあたしの嫁2号」
ほむら「誰が2号よ」
まどか(ほ、ほむらちゃんは私のお嫁さんになるのだー///)
杏子「アタシだってわかるっての」ケタケタ
さやか「時代は一さや多妻制!? こうなったらみんなあたしの嫁だー!」
ほむら「でも貴女のハーレムは織姫ばっかりで一番欲しい彦星がいないのね」
さやか「……痛いところをついてくれるじゃん」グヌヌ
ほむら「中沢くらいなら入れられるかもしれないけど」
さやか「それはノーサンキュー」
まどか「……ああ、うん」
ほむら「……そう」
マミ「……いいんじゃない」
杏子「……はぁ」
さやか「な、なにそのリアクション……」
まどほむまみあん(まだ言ってなかったんだ……)
さやか「え? あー、それっぽいことは伝えたんだけど……」
ほむら「ちゃんと伝えなさいよ。あなたの子供が欲しい、って」
さやか「言えるかぁっ!」
マミ「暁美さんのは冗談だとしても……」
ほむら「冗談でもないのだけど。既成事実さえあれば……ねぇ?」
マミ「コホン。……想いはちゃんと伝えないとダメよ?」
さやか「だから今年こそはって……」
まどか「去年も同じこと言ってたよね」
さやか「うるさーい!」
まどか「あー、さやかちゃんひどーい」
さやか「じゃあ恋人が欲しい、とか書いちゃったり?」
まどか「そ、そんなこと書かないよー///」
マミ「鹿目さんにはもういるものね」
まどか「な、何言ってるんですか///」
ほむら「!?」
まどか「え?」
ほむら「まどかに恋人がいたなんて……」
まどか「え? え?」
ほむら「知らなかったわ……」
さやか「……鈍感にもほどがあるだろ……」
マミ「本気でショック受けてるわね……」
杏子「面倒なことになる前に誰かフォローしてやれよ……」
マミ「ええ、どうぞ」
さやか「ほむらもまどかを手伝ってきなよ」
ほむら「……かまわないわ……」
まどか「じゃあ、ほむらちゃん」
ほむら「……ええ」
さやか「どうしてこうなった」
マミ「わけがわからないわ」
ほむら「気を遣わなくても大丈夫よ。もう立ち直ったわ」
まどか「そうじゃなくて……」
ほむら「まどかが誰と付き合っても祝福する。うん、大丈夫」
まどか「なんか自己暗示みたいになってるよ?」
ほむら「大丈夫……大丈夫……でもちょっとダメかも……」
まどか「ほむらちゃん!?」
ほむら「まどか……?」
まどか「……さっきキスしたの忘れたの?///」
ほむら「わ、忘れるわけないわ///」
まどか「す、好きでもない人とあんなことしないよ///」
ほむら「でも、恋人って……」
まどか「私が好きなのはほむらちゃんだけだってば///」
ほむら「そうなの……?」
まどか「……信じてくれないの?」
ほむら「……いえ、まどかの言うことなら信じるわ」ギュ
ほむら「でも、みんな知らないはずじゃ……」
まどか「え? バレてるの気付いてなかったの?」
ほむら「ええ……でもどうしてバレたのかしら……」
まどか「少しは自分の行動を振り返ろうよほむらちゃん……」
ほむら「いえ、私がまどかを好きなのはバレてても、まどかと付き合ってるのは……」
まどか「そ、それは……その……なんでだろうね」
まどか(私がさやかちゃんに口滑らせちゃったんだよね///)
ほむら「そ、それは……まどかに恋人がいるって聞いて、パニックになっちゃって……」
まどか「今は?」
ほむら「まどかが私一人を好きでいてくれるって、ちゃんとわかってるわ」
まどか「じゃ……ご褒美」ギュ
ほむら「……これだけ?」ギュ
まどか「……もう///」チュ
ほむら「……まどか///」チュ
さやか「まあ別に言わなくても気付いてたんですけどね」ジー
マミ「普段の言動でバレバレよね」ジー
杏子「隠すつもりがあるなら人の家でやるなっての」ジー
杏子「お、復活したか」
さやか「まどかー、ほむらにどんな説得をしたんだー?」
まどか「どんなって、普通に誤解を解いただけだよ///」
マミ「それだけかしら? 実は人目がないことをいいことに……」
まどか「な、何もしてませんってば///」
さやか(やっぱりすぐ顔に出るんだよねえ)
さやか「どうなんだよ、ほむらー」
ほむら「な、何もなかったわよ///」
杏子(こっちもな)
マミ「んー、そうね……」
ほむら「マミの分は私が書いておいたわ」
マミ「え?」
ほむら「貴女の願いなんてわかってるわよ」ニコッ
マミ「暁美さんが鹿目さん以外に向ける笑顔は裏があるのよね……」
まどか「そ、そんなことないですって///」
ほむら(……先読みされるとつまらないわね)
マミ「なによこれ! これじゃまるで今まで失敗してるみたいじゃない!」
ほむら「じゃあ成功したの?」
マミ「……っ! 貴女には関係ないでしょう!」
さやか「まどかー、笑っちゃダメだよー」
まどか「わ、笑ってなんか……」
杏子「くっくっく……いいじゃん、それ採用しようぜ」
マミ「私のこと笑うなら、みんな死ぬしかないじゃない!」ジャキッ
さやか「うわわわわ、マミさん、ストップ! ストーップ!」
ほむら「ほんの冗談よ、気にしないことね」
さやか「そうそう、気にしちゃダメですって。ただの貧乳のひがみですよ」
ほむら「貴女も大概失礼ね……」
マミ「失礼なのは貴女でしょ……」
まどか「マミさんスタイルいいからダイエットなんて必要ないのに」
マミ「……でもね、今までそうだからってこれからもそうとは限らないのよ」
ほむら(それならケーキを控えればいいだけなのに)
杏子「よし、書けた」
さやか「ん? 杏子、書いてたの?」
杏子「ああ。見るかい?」
ほむら「杏子、覚悟はできてるんでしょうね……」
杏子「ほんの冗談だよ、気にすることないって」ニヒヒ
ほむら「……笹の件の仕返しのつもりかしら?」グヌヌ
さやか「これ、名前のところにまどかも足しておこうか」
まどか「さーやーかーちゃーん?」
マミ「もう、みんな胸の大きさなんてどうでもいいじゃない」タユン
まどか「……マミさんは黙っててもらえますか?」
ほむら「……マミ、貴女の身体に剣を刺して首を射出してもいいのよ?」
マミ「首は飛ばないわよ!?」
ほむら「まどかが幸せでありますように、かしら」
さやか「……ひねりも何にもないなあ」
マミ「本当に鹿目さんのことばっかりね」
ほむら「ええ、まどかのことしか考えてないもの」
まどか「……ほむらちゃん」
さやか「もういっそまどかが欲しいって書けば?」
ほむら「当人の意思を無視したお願いはよくないわ」
杏子「なんで急に真面目なんだよ」
ほむら「私のことはどうでもいいわ。まどかさえ幸せなら、他はどうだって……」
まどか「……私、冷蔵庫から飲み物出してきますね」
マミ「え、また?」
まどか「さっきは持ってくるの忘れたので……ほむらちゃん、手伝って」
ほむら「? ええ、いいけど」
さやか「まどかのあの様子だと説教かな」
杏子「あん? ほむらのやつ、何か怒らせること言ったか?」
さやか「……んー、まどかもさ、いろいろと思うところがあるんだよ」
ほむら「えっと……どの話かしら?」
まどか「自分のことはどうでもいいって。私が幸せなら他はどうでもいいって」
ほむら「ええ、本当よ。私は、まどかが幸せなら……」
まどか「本当にそう思ってるの……?」
ほむら「? 嘘じゃないわ」
まどか「……そんなの、私全然嬉しくないよ」
ほむら「……まどか?」
ほむら「……ええ、言ったわ」
まどか「だったら、ほむらちゃんも自分を大切に想う人のことも考えてよ」
まどか「自分のこと、どうでもいいなんて言わないでよ」
まどか「ほむらちゃんが幸せじゃなかったら、私は自分が幸せだって思えないよ……」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「まどか……ごめんね」ギュ
まどか「……やだ、許してあげない」ギュ
ほむら「え?」
まどか「ほむらちゃんも一緒に幸せになるんじゃダメなの?」
ほむら「それは……ダメじゃない、わ……」
まどか「それなら……私は、ほむらちゃんと一緒に幸せになりたい」
ほむら「うん……私も、まどかと一緒に幸せになりたい」
まどか「……本当?」
ほむら「嘘じゃないわ」
まどか「じゃあ……許してあげる」
ほむら「そうね、がんばるわ」
まどか「違うよ。ほむらちゃんががんばるんじゃなくて、一緒にがんばるんだよ」
ほむら「まどか……」
まどか「わかってくれたかな、私の気持ち」
ほむら「ええ……」
まどか「それなら……またご褒美///」チュ
ほむら「ん///」チュ
さやか「説教かと思ったらそうでもなかった」ジー
マミ「うちのキッチンは逢引の場所じゃないんだけど……」ジー
杏子「堂々とリビングでやられるよりマシだろー」ジー
――
マミ「そろそろみんな書き終わったみたいだし、全員発表しましょうか」
杏子「は!? 見せるのかよ!?」
さやか「でもここで発表しなくてもまどかには見られるんだよ?」
ほむら「そうね。まどかの家の笹に飾るのだし」
まどか「私はそれでもいいかなって……」
さやか「そんな不公平なことはあたしが許さーん!」
マミ「見られて困るようなことも書いてないでしょうし」
ほむら「書きたかったけどね」
まどか「ほむらちゃん///」
マミ「鹿目さんはシンプルね」
まどか「はい。いろいろ考えたけど、これが一番かなって」
ほむら「まどからしくていいと思うわ。ステキよ」
まどか「えへへ……」
さやか「誰にでもいい顔したいまどかにぴったりだね」
まどか「……さやかちゃん、あれとかそれとかバラしてもいいの?」
さやか「どれのことかはわからないけど土下座で誠意を見せるよ」
さやか「カッコの中小っさ! あたしの名前なんかギリギリ読めるかどうかだし!」
ほむら「書いてあるだけいいと思うけど」
まどか「あはは……」
マミ「まあ、おまけでも書いてもらえて嬉しい……のかしら?」
杏子「そこまでするんならもう一枚に分けて書けよ……」
まどか「今年も去年と同じなんだね」
さやか「うっさい。来年は違うこと書いてやるから見てろよー」
杏子「来年は他の男の名前が……」
さやか「おいやめろ」
ほむら「来年は他の女の名前が……」
さやか「貴女とは違うんです」
マミ「来年はキュゥべえの名前が……」
さやか「マミさんまで!? っていうか生物的にダメです!」
さやか「さすがマミさん、マジ天使」
マミ「もう、言いすぎよ……///」
ほむら「確かに天使は言いすぎね」
マミ「……そう言われるのも釈然としないけど」
杏子「さすがマミ、マジ悪魔将軍」
マミ「なんでそこまで落とすの……?」
まどか(マミさんとお願い事の内容被った……)
さやか「なにー?」
杏子「他人のために願ったところで、ろくなことにはならないのさ」
まどか「そんなことないよ」
ほむら「じゃあ杏子はなんて書いたのよ」
杏子「……なんだっていいだろ」
さやか「見せろー」
杏子「うわ、やめろっての!」
マミ「力ずくは良くないわ」キリッ
杏子「それならなんで羽交い絞めにするんだよ!」
さやか「おいおい、他人のために願ってもろくなことにならないんじゃないのかー」ウリウリ
杏子「うるせー。特に何も思いつかなかっただけだよ」
ほむら「素直じゃないわね、杏子」
杏子「お前が言うか!?」
まどか「ほむらちゃんは二人っきりだと素直だよね」
ほむら「ま、まどか……///」
マミ「佐倉さんも二人っきりだと……」
杏子「アタシは違う///」プイ
マミ「あらキュゥべえ。あなたも書く?」
QB「こんなもので願いが叶うわけでもないのに、キミたちはよく夢中になれるね」カキカキ
QB「こういう無駄な徒労を好むなんて、人類という種は本当にわけがわからないよ」カキカキ
QB「はい、書き終わったよ、マミ」キュップイ
さやか「おい」
まどか「言ってることとやってることが……」
マミ「もう、なんでみんな素直になれないのかしらね」
ほむら「杏子、なんか言われてるわよ」
杏子「あ? ほむらのことだろ」
さやか「あんたはどこのサラリーマンだ」
QB「切実なんだよ……さやか、誰か紹介してくれないかい?」
さやか「……海藻っぽいお嬢様ならいるけど」
まどか「ダメだよさやかちゃん!」
さやか「冗談だよ冗談。さすがにそれはないわー」
ほむら「貴女が言うと冗談に聞こえないのよ」
さやか「でも、仁美が契約すればあたしと条件は五分よね……」
杏子「おい、冗談じゃなかったのかよ」
マミ「ええ、お願いするわ」
杏子「アタシの分は燃やしちまってもいいぞー」
さやか「あんたは最後まで素直じゃないなあ……」
ほむら「私はまどかを送ってくわ」
まどか「うん、ありがとう」
さやか「さやかちゃんは空気を読んでついていかないことにするよ」
まどか「空気を読んでたら口に出して言わないよ///」
ほむら「まったく、ばかさやは///」
杏子「ん?」
ほむら「今日もパトロールでしょ?」
マミ「……あ、ああ、そうそう。今日は中止にしたのよ」
ほむら「……そうなの?」
さやか「そーそー。たまには正義の味方も休息が必要、ってね」
ほむら「……そういうことなら、私はそのまま帰るわね」
マミ「ええ、そうしてちょうだい」
まどか「パトロールのこと?」
ほむら「……まどかも気づいてたの?」
まどか「さやかちゃん、後ろで笑ってたから」
ほむら「まあ、一日くらい好意に甘えさせてもらってもいいわよね」
まどか「ほむらちゃんはもっと甘えてもいいと思うけど」ボソッ
ほむら「ん? 何?」
まどか「何でもないよー」
――
まどか「これで全部飾り終わったかな?」
ほむら「そうね。気が進まないけど、インキュベーターのも飾ったし」
まどか「……ほむらちゃん、まだお家に帰らないの?」
ほむら「……まどかの方こそ、まだ家に入らないの?」
まどか「……」
ほむら「……」
まどか「……///」
ほむら「……///」
ほむら「……まどかこそ、隠して一枚持ってるわよね」
まどか「ねぇ、それって見られたら困っちゃうのかな?」
ほむら「まどかになら、見られてもいいわ」
まどか「私も、ほむらちゃんになら見られてもいいよ」
ほむら「じゃあ……せーので見せ合いましょう?」
まどか「う、うん」
まどほむ「せーのっ」
ほむら「///」
まどか「ふ、二人とも同じようなこと考えてたんだね///」
ほむら「そ、そうね。同じね///」
まどか「で、でもほむらちゃんのはまだちょっと早いかな///」
ほむら「そ、そうかしら///」
まどか「それに、パパやママに見られちゃうかも……///」
ほむら「あ……そ、そうだったわね///」
まどか「あ、待って……」ギュ
ほむら「?」
まどか「ほむらちゃんが見られてもいいなら……そのままでも……///」
ほむら「で、でもまどかはいいの?」
まどか「私はちょっと勇気が足りなかっただけで、気持ちは同じだから……///」
ほむら「まどかがいいなら……私も、いいわ///」
まどか「じゃあ……そのまま、一緒に飾ろ?」
ほむら「ええ」
ほむら「上の方は届かないわ。脚立でも探して……」
まどか「……ね、ほむらちゃんが良かったら……肩車、してくれる?」
ほむら「え? え、ええ、まどかくらいなら肩車できるけど……」
まどか「じゃあ、いいかな?」
ほむら「えっと、まどかの脚をくぐって……いくわよ?」
まどか「うん」
ほむら「……んっ」
まどか「わ、わ、わ」
まどか「バランス取るからちょっと待って……」
ほむら「こ、こんな感じでどう?」
まどか「……うん、大丈夫。じゃあ笹に近づいて……」
ほむら「いい? 歩くわよ」
まどか「ゆ、ゆっくりね」
ほむら「う、うん……」
まどか「もうちょっと前……ストップ」
ほむら「……どう?」
まどか「……うん、付けられたよ」
ほむら「なに? まどか」
まどか「こうやってさ、一緒にがんばるっていいよね」
ほむら「まどか……」
まどか「一人でがんばるんじゃなくて、二人の方がもっとがんばれるもんね」
ほむら「ええ、これからは一人でがんばったりしないわ。まどかと、一緒に」
まどか「うん。一緒に、がんばろうね」
ほむら「まどかは上でバランス取ってるからいいのよ」
まどか「えへへ、そうかな」
ほむら「まどかはがんばってるわ。それは私が一番よく知ってるから」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「それに、まどかの太ももの感触が気持ちいいし」
まどか「も、もう/// なんで今そういうこと言うの///」
ほむら「……///」
まどか(あ、照れ隠しなんだ……)
ほむら「ええ、大丈夫だと思うわ」
まどか「二人の共同作業だね」
ほむら「まどか、それって……///」
まどか「え? あ、ち、違うよ? そういう意味じゃなくて……///」
ほむら「まどかとの共同作業……///」
まどか「く、繰り返さないでよー///」
ほむら「本当……」
まどか「来年もこうして一緒に七夕やろうね」
ほむら「あ、それも願い事に書いておけばよかったかしら」
まどか「それなら、今から書こうよ」
ほむら「そうね、短冊はまだあったはずだし」
まどか「一枚でいいよね」
ほむら「え?」
まどか「二人の願い事だから、二人で一枚」
ほむら「ええ」
『ほむらちゃんと、もっと、もっと、もっと仲良くなれますように まどか』
『まどかと結ばれて、二人で幸せな毎日を送れますように ほむら』
『来年も、その先も、ずっと一緒にいられますように まどか ほむら』
おしまい
支援ありがとうございました
行事物書くと必ず一日遅れるのはなんでだろう
この後ちょっとだけおまけ
ほら!ほら!カモン!嘉門!!
達夫さん呼んでどうすんだよ俺
詢子「お、飾り終わったのかい」
まどか「あ、ママ。今終わったよ」
ほむら「お邪魔してます」
詢子「お疲れ様。ほむらちゃんも帰る前に少し家で休んでいきなよ」
まどか「うん、それがいいよ。ほむらちゃん、何飲む?」
ほむら「えっと……まどかが入れてくれるなら何でも」
まどか「もう/// ママは?」
詢子「アタシはあんたらが何書いたのか楽しく見させてもらうよ」
まどか「あ……あんまり見ないでよ///」
知久「ボクも混ぜてくれるかい」
詢子「タツヤはもう寝かせてきたのかい?」
知久「ああ」
詢子「思春期の少女の短冊見るなんて、パパも悪いねえ」
知久「う……じゃあ遠慮しておこうかな」
詢子「冗談だよ。まどかたちだってパパに見られるのもわかって書いてるんだから」
知久「あはは……それは触れないであげようよ」
詢子「うーん……まどかもほむらちゃんもマミちゃんも杏子ちゃんもみんな同じような感じだねぇ」
知久「やっぱりボクらが見るから、意識しちゃうんじゃないかな」
詢子「もっとはっちゃけてくれてもいいのにねぇ」
知久「それは難しいんじゃないかな……」
知久「さっき肩車してつけてたやつかい? 見られたくないんじゃないかな」
詢子「甘い。ここにある以上、アタシが見ちゃいけないものはないはずさ」
知久「知らないよ……」
詢子「もちろんパパも共犯だよ」
知久「」
知久「おいおい、ボクが上になるのかい?」
詢子「アタシはどっちでもいいんだけど」
知久「……娘も見てるしね、ボクが下になるよ」
詢子「じゃあよろしく頼むよ。ふらついてみっともないとこ見せないでね」
知久「あはは……がんばるよ」
詢子「あ、その前に」
知久「なんだい?」
詢子「もし重いとか言ったり、よろけて倒れたりしたら……」
知久「したら?」
詢子「首を折る」
知久「」
――
まどか「もう外真っ暗だね」
ほむら「日が延びたとはいえ、さすがにこの時間じゃね」
まどか「……もう帰るの?」
ほむら「あんまり遅くまでいるのも悪いし……」
まどか「うーん……」
ほむら(まどかが泊まって欲しそうにしてるけど、さすがにご家族もいるしね……)
まどか「あ、ママが戻ってきた」
詢子「お、なんだ、ほむらちゃんは帰るのかい?」
ほむら「ええ、遅くまでどうもすみませ……」
詢子「泊まっていけばいいじゃないか」
ほむら「え?」
詢子「二人で幸せな毎日を送りたいんだろ」
ほむら「///」
まどか「ちょ、ちょっとママ……」
詢子「まどかももっともっと仲良くなりたいんだもんな」
まどか「///」
まどか「も、もう、ママってば///」
ほむら「え、ええと……///」
詢子「無理にとは言わないよ。ただ、泊まりたいならウチは全然かまわないって話さ」
まどか「ほむらちゃん、どうする?」
ほむら「じゃあ……その……お世話になります」
詢子「そんなに固くならなくてもいいって。いずれ家族になるみたいだしね」
まどほむ「///」
まどか「なに?」
詢子「知り合いにサラリーマンでもいるのかい?」
まどか「え? そんなのいないよ?」
詢子「契約がどうとか書いてあったのが一枚あったからさ」
まどか「あ、あはは……」
ほむら「……気にしないでください」
詢子「首の骨が……いや、なんでもない」
まどか「パパ!?」
詢子「冗談だよ。お客さん用の布団を出してる」
まどか「ほむらちゃんの返事を聞く前から?」
詢子「ああ、どうせほむらちゃんが断っても、まどかが止めると思ったし」
まどか「……///」
ほむら(さすがにまどかの考えることはお見通しね)
ほむら「はい、お言葉に甘えさせてもらいます」
詢子「なーに、その分のお返しは貰うからさ」
ほむら「……え」
まどか「ママ?」
詢子「夜は長いからねぇ。みんなで楽しくおしゃべりといこうじゃないか」
まどか「ど、どこまでって///」
ほむら「ま、まだそんな///」
詢子「まだ、ってことは、これからいろいろと……?」
ほむら「そ、それは……///」
まどか「ほ、ほむらちゃんにそんなこと聞いちゃダメだよ///」
詢子「じゃあ、まどかはほむらちゃんのことどう思ってるんだい?」
まどか「え? そ、その……親友、だよ///」
詢子「しーんーゆーうー?」
まどか「ほ、本当だよ。親友……よりもうちょっと仲がいい、けど……///」
詢子「ほほう、もうちょっとっていうのはどのくらいかな?」
ぐいぐい押すでぇ
詢子「残念ながらアルコールは一滴も入ってないんだな、これが」
ほむら「えーと……まどか、私、やっぱり……」
詢子「おっと、いまさら帰るのは無しだよほむらちゃん」ガシッ
まどか「ほむらちゃん、一人だけ逃げるのはずるいよー」
詢子「洗いざらい白状したら解放してあ・げ・る」
ほむら「まどかぁ……」
まどか「ほむらちゃん……」
さあ!!さあっ!!!!!
ほむら「わ、私は本当にまどかのことが好きです、大好きです///」
詢子「よーし、さあ、次はまどかの番だよ」
まどか「え、ええ?」
詢子「なんだ、まどかはほむらちゃんのこと嫌いなのか」
まどか「そんなことないよ! 私もほむらちゃんのこと、す……好き……だもん///」
知久「ママ、無双してるなぁ……」
まどか「そ、そんなの言えないよぉ……///」
詢子「言わないのかい? 言わないと……ほむらちゃんのおっぱいを全力で揉んじゃうよ」
まどか「卑怯だよ、ママ!」
ほむら「まどか、私のことはかまわず逃げて……」
まどか「……逃げてもあんまり意味ないんだけど」
知久「こりゃ、長くなりそうだね。ボクは先に退散させてもらおうかね」
まどか「うぅ……」
ほむら「まどかぁ……」
詢子「ところでまどかはほむらちゃんのおっぱいを揉んだことは?」
まどか「えぇ? え、えっと……///」
ほむら「///」
詢子「あるのかないのか、どっちなんだい?」
まどか「……ゴニョゴニョ///」
ほむら「///」
まどか「も、もう勘弁してー!」
ほむら「いっそもう全部ぶちまけた方が……」
まどか「だ、ダメだよ/// ママに知られるのって結構恥ずかしいんだから///」
詢子「娘のことはなんでも知っておきたいじゃないか」
まどか「娘はいろいろと知られたくないんだよ///」
詢子「ほむらちゃん、まどかの秘密と引き換えにしゃべる気は無いかい?」
ほむら「何なりと」
まどか「ほむらちゃん!?」
おまけおしまい
やっぱりまどほむは書いてて楽しい
それでは皆様おやすみなさい。
またどこかのスレでお会いしましょう。
次は何を書こうかな。
ほむほむまどっ子
ほむら「ところで今日は七夕よね」
まどか「え?」
ほむら「七夕なのよね」
まどか「えっと……うん、そうだね」
ほむら「今日は七夕なの……七夕なのよ……」
まどか「ほむらちゃん……もうそれくらいで……」
ほむら「七夕って言ったら七夕なのよ……」
行事物は期日を守ろう
ずっとニヤニヤが止まらんかった
また書いてくれ
Entry ⇒ 2012.07.09 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
あかり「わぁいお姉ちゃん」
シュバババ
あかね「あらあかり、あかえりなさい」ニコニコ
あかり「あ、お姉ちゃん、今日は早いんだね」
あかね「ええ、今日は午後が休講になったの、あかりも今日は早いのね」
あかり「うん、今日は部活はお休みだよ~」
あかね「そうなの」
あかり「でも明日はみんなでプールいくんだ~」
あかね「まあ、楽しそうね」
あかり「えへへ、楽しみだよぉ」
あかね「そうよ、でもまだちょっと時間があるから、どうしようかと思ってたの」
あかり「だったら、ちょっとお願いしてもいい?」
あかね「ええ、なにかしら?」
あかり「明日のおやつとか買いに行くの、一緒にきてほしいんだ~」
あかね「いいわよ、じゃあお姉ちゃんそのままバイト行くから、バイトの用意も持って行くわね」
あかり「わぁい!」
ゆるゆりに男はいらん
え、お兄ちゃんだったの
初期設定
>>10
初期設定ではお兄ちゃんだっただけで
実際にお兄ちゃんがいるわけではないけど、
お兄ちゃんの方が色々と面白い話作れそう
姉はワンパターンすぎる
誌上掲載では「お兄ちゃんの部屋」っていう札が貼ってある部屋があった
コミックス、アニメで無かったことになった
あかね「まずはどこに行くの?」
あかり「ん~とね、お菓子屋さ~ん」
ウイーン、イラッシャイマセー
あかり「なにがいいかな~」
あかね「いろいろあって迷っちゃうわね」
あかり「全部持って行きたいぐらいだよぉ」
あかね「まあ、あかりったら欲ばりさん」
あかり「あ、いもチップス!」
あかね「いもチップスはお姉ちゃんも好きよ」
あかり「じゃあこれにしよっと、お姉ちゃんは何味?」
あかね「お姉ちゃんはのりしおかな」
あかり「じゃあのりしおと、あかりはうすしおにするよ」
あかね「あら、お姉ちゃんの分も買ってくれるの?」
あかり「うん、ついてきてくれたお礼だよぉ」
あかり「えへへ、じゃあ買ってくるね」
あかね「ありがとう」
あかり「おいもさんを買うよ~うすしおさんだよ~♪」アッカリアッカリ
あかね「」ニコニコ
~店の外~
あかり「おやつとかって言ってたけど、他に何買うのか忘れちゃった」
あかね「じゃあ、今度はお姉ちゃんがお返しにケーキごちそうしてあげる、この近くにおいしいお店があるのよ」
あかり「わぁい、いいの?やったあ!」
あかね「うふふ」
あかり「すごい、フルーツてんこもりだ~!」
あかね「ね、おいしそうでしょ?あかりなら気に入ってくれると思ったわ」
あかり「いただきま~す」パクッ
あかね「」ニコニコ
あかり「おいひ~、あかり幸せものだよぉ」キラキラ
あかね「」ニコニコ
あかり「お姉ちゃんも一口食べてみてよ、これすごくおいしいよ」
あかね「あら、いいの?」
あかり「いいよぉ、はい、あ~ん」
あかね「まあ、あかりったら」パク
あかり「ね、すごくおいしいでしょ?」
あかね「うん、とってもおいしい」
あかり「今度みんなに教えてあげよ~っと」
あかね「」ニコニコニコ
あかり「」モグモグ
あかね「ねえあかり、学校は楽しい?」
あかり「うん、すっごく楽しいよ」
あかね「あかりは娯楽部に入ってるのよね、どんな部活なの?」
あかり「え~っとね、みんなでお話したり、お茶のんだり、マンガよんだりするんだ」
あかね「そう、いいわね」
あかり「部員はね、結衣ちゃんと京子ちゃんと、あとちなつちゃんっていう同級生の子がいるよ」
あかね「ちなつちゃん?」
あかり「そう、すっごくかわいくてね、髪の毛がもふもふしてるの」
あかね「こないだお泊りに来た子かしら?」
あかり「そうだよ~、ってあれ、お姉ちゃんあの日ちなつちゃんに会ったっけ?」
あかね「ううん、お母さんから聞いたのよ」
あかり「ちなつちゃんはね、あかりの大事なお友達なんだ~」
あかね「そう、あかりがそう言うんだから、きっととってもいい子なのね」
あかね「??」
あかり「そのちなつちゃんね、結衣ちゃんのことがとっても大好きなんだ」
あかね「あらあら」
あかり「それでよくあかりが相談にのってあげるんだよ、あかり結衣ちゃんとは幼馴染だしね」
あかね「あかりが恋愛の相談にのるの?」
あかり「そうだよ」
あかね「ちょっと頼りないわね、あかりは鈍感さんだから」クスッ
あかり「ひどいよぉ、あかりだってやる時はやるんだから!」プリプリ
あかね「うふふ、はいはい」
あかり「もぉ、信じてよぉ!」
あかね「じゃあ、そのうちお姉ちゃんも相談に乗ってもらおうかな」
あかり「お安い御用だよぉ」エッヘン
あかね「まあ、頼もしいわ」ニコニコ
あかり「」モグモグ
あかね「あかりは、好きな子とかはいないの?」
あかり「う~ん、あかりはまだそういうのとかわかんないかも…」
あかね「そっか」
あかり「でも、娯楽部のみんなは大好きだよ」
あかね「」ニコニコ
あかり「お姉ちゃんは?」
あかね「え?」
あかり「お姉ちゃんは好きな人とかいるの?」
あかね「そうねえ、お姉ちゃんはあかりのことが好きかな」
あかり「えへへー、あかりもお姉ちゃん大好きだよぉ」
あかね「うふふ」ニコニコ
あかね「」ニコニコ
あかり「もしそうなったら、お姉ちゃんに相談していい?」
あかね「ええ、いつでも」ニコニコ
あかり「わぁい、ありがとう」
あかね「」ニコニコ
あかり「お姉ちゃんも、恋の悩みがあったらいつでもあかりに相談してね」
あかね「ええ、頼りにしてるわ」ニコニコ
あかり「えへへー」
あかね「」ニコニコ
あかり「あ、いけない!お姉ちゃんもうすぐアルバイトの時間じゃない?」
あかね「そう、ね、そろそろ出よっか」
あかり「うん、今日はごちそうさま」ペコリ
あかね「いいのよ、こちらこそごちそうさま」ニコニコ
あかね「わざわざ送ってくれてありがとう、気を付けて帰るのよ」
あかり「うん、こちらこそ今日はありがと」
あかね「久しぶりにあかりとゆっくりお喋りできて楽しかったわ」
あかり「あかりもだよぉ、あ、いもチップス休憩時間に食べてね」
あかね「ええ、楽しみ」
あかり「あ!」
あかね「どうしたの?」
あかり「虫よけスプレー買うの忘れてたよ!」
あかね「あら、だったらお姉ちゃんのを貸してあげる」
あかり「ほんと?」
あかね「帰ってから渡すわね」
あかり「わぁい、ありがとぉ」
あかね「じゃあ、お姉ちゃん行くからね」
あかり「うん、行ってらっしゃい」
あかね「どうしたの?」
あかり「お姉ちゃんが中に入るまで見送ってるよ」
あかね「そう、嬉しいわね」ニコニコ
あかり「頑張ってね」
あかね「ええ、頑張るわ」トコトコトコ
あかり「ばいばーい」
あかね「ばいばい」トコトコトコ
ウイーン
あかね「おはようございまーす」
オハヨウゴザイマース
トコトコトコトコ
クルッ
あかね(まあ、あかりったらあんなに笑顔で手を振って)ニコニコ
あかね(気を付けて帰るのよ)ノシ
あかね(うふふ)ニコニコ
あかね(さ、頑張らなくちゃね!)
~おわり~
おやすみなさい
9巻であかあか読みたいよぉ
あかあか最高
Entry ⇒ 2012.07.09 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
久「惚れやすい体質?」 加治木「ああ、そうなんだ」
加治木「私は、その…恥ずかしながらそういう経験に乏しくてな」
加治木「惚れやすいとまではいかなくても、すぐ意識してしまうんだ」
久「へぇ…なんだか意外ね」
加治木「…そうかもしれないな。自分でも情けないとは思っているさ」
加治木「だからこのことはあまり人には話していないんだ」
久「……ふーん」スリスリ
加治木「なっ…久、なにを…!」
久「でも私には話してくれた」ギュ
加治木「そ、それは成り行きでだな…(む、胸が…!//)」カァ
加治木「べ、別にそうは言ってないだろ…!//」
久「ふふ、じゃあやっぱり私は特別ってことなのね…嬉しい」ギュッ
加治木「わわっ……ひ、久!からかうのはよしてくれ!」バッ
久「ああん」
加治木「まったく…お前という奴は。やはり話すべきことではなかったな」
久「そんな、私とても嬉しいのよ?ゆみの特別になれて」
加治木「なっ…そ、そこまでは言ってないだろ!//」
加治木「ああ、もうこんな時間か。そうだな、明日もまたよろしく頼む」
久「ホントはもっとゆみと二人っきりでいたいけど…」サスリサスリ
加治木「だ、だからからかうのはよせと言っているだろう!///」
久「私は本気よ?ふふ…それじゃあおやすみなさい」
加治木「あ、ああおやすみ」
加治木「まったくあいつは…」ドキドキ
モモ「せんぱぁーい!!!どーこ行ってたんすかあ!!!」ギュウウウ
加治木「うわぁ!//モ、モモ。ああ…ちょっとな」
モモ「ちょっとってなんすかあ!!私寂しかったすよお!!」ギュウウ
加治木「す、すまない」
蒲原「ワハハーこらこらモモ、ユミちんだってプライベートな時間があるんだぞー」
モモ「えー私はプライベートな時間もずっと先輩といたいっす!」
加治木「な…//無茶言うんじゃないモモ」
佳織「はは…」
津山「うむ」
蒲原「ワハハー」
久「それじゃあ皆さん、今日もよろしくお願いねー」
ハーイ
久「今日の午前中はとりあえず好きな面子で打ってちょうだい…」チラ
加治木「!」
久「…それじゃあ開始ー!」
ワー
加治木「……」
加治木(さっきのはただ偶然目があっただけだ。別に他意はない!断じてないんだからな!)
加治木(……ああ久…君はどうしてそう…)
加治木(同級生とは思えない大人の色気。いや、言うなればもはや魔性のオーラ)
加治木(穢れを知らない純粋無垢な少女ならものの数秒で落としてしまうだろう…)
「――木さん?」
加治木(いやまあ私もなにも知らないのだがな……)
「――加治木さん?」
加治木「ああ、私もその甘美な欲望に身を任せたい。めちゃくちゃにされてしまいたい…!」
加治木「ひぇっ!?な、なんだ!?」バッ
福路「あ…びっくりさせちゃったかしら。ごめんなさい」
加治木「福路か…いや、すまない。こっちが勝手に驚いただけだ。それで、なんだ?」
福路「はい。よかったら卓、一緒にどうですか?」
加治木「君とか…ああ、願ったりかなったりだ。お願いするよ」
福路「ありがとうございます。後の二人はもうついてるから、こっちです」
加治木「ああ…」
はじめ「加治木さんかー」
和「よろしくお願いします」
加治木「国広一に原村和……それに君か」
加治木「なかなかやっかいな卓に誘われてしまったようだな」フッ
福路「ふふ…それじゃあ三人ともよろしくお願いします」
加治木「よろしく頼む」
加治木「ああ、そういえばそうだな」カチャカチャ
はじめ「昨日もかなりの時間打ってたし、結構当たってない人いなくなってるよね」カチャカチャ
福路「ええ…加治木さんとは是非とも打っておきたかったから」カチャカチャ
加治木「わ、私と?名門風越のキャプテンにそう言ってもらえるなら私も光栄だ」カチャカチャ
福路「いえいえ…」カチャカチャ
加治木「……いや、今のは少し違うな」
加治木「風越だとかそんなことじゃなく、私も一雀士福路美穂子と是が非でも打っておきたかった」キリ
福路「……はい!ありがとうございます」ニッコリ
加治木(!…なんだこの笑顔は天使か!?//)
加治木「そ、そうか…?」
和「キザですね」
加治木「ぐぬぬ…」
福路「いえ…私はとっても嬉しかったですよ?」ニッコリ
加治木「あ、ありがとう福路…//」
加治木「ツモ。4000、2000だ」
はじめ「うわーそこで引いちゃうかー」
福路「あらあら」
和「ありがとうございました。これでまた加治木さんがトップですね」
加治木「今日はツキが回っているようだな。うまくいきすぎている」
加治木(それに今は…)チラ
福路「……?うふふ」ニッコリ
加治木(勝利の女神がついているからな!//)
加治木(その身から溢れる母性!全てを包み込んでくれる優しさはもはや長野全一!)
加治木(久とは正に陰と陽。私の良いところ、悪いところ全てを受け入れまた愛してくれるその優しさ…)
加治木(時には母のように、また時には幼馴染のように見守ってくれるその美しいオッドアイ)
加治木(私と打ちたいと言っていたな…も、もしかして私に気があるのか!?)
加治木(まさか…す、好きなんてこと…///)カァ
加治木(美穂子…君となら私はどこまでへも…///)
福路「あ、あの加治木さん?顔が赤いけど…熱でもあるのかしら?」ピト
加治木「な――っ!!///」ボンッ
加治木「はぁ…いったい私はなにをやっているんだ…」
加治木「この体質にもほとほと嫌気がさすな」
加治木「ただ優しくされたり、最近では話をしただけで意識してしまう」
加治木「向こうはなんとも思ってないのにな…」ハァ
加治木「中学生じゃあるまいし…私はしっかりしないといけないのに…キャラ的に」
加治木「だいたい…「だーれだ!」サッ
加治木「わっ…!ひ、久か!?」
久「せーいかーい」
久「あら、私たちだって高校三年生。まだまだ子供って言ってもいいんじゃない?」
加治木「それは…まあ…」
久「ふふ…でも私の声、わかってくれたわね」
加治木「い、いやまあ…そりゃあわかるというかなんというか…」
久「嬉しい」ギュ
加治木「ひ、久!?///ここではその…みんな来るだろ…!」
久「私は別に見られてもかまわないけど?」ギュッ
加治木「ひ、久…私もその……君となら///」ギュ
咲「あ、部長」
加治木「!!」バッ
加治木「ああいやなんだ!宮永咲!なんだ!今日はいい天気だな!絶好のカン日和ってな!はは」
咲「え?あ、はい…?でも今日ちょっと曇ってますよ」
加治木「だな!だろーな!そういうと思ったさ!ははは」
咲「はぁ…」
久「なにか私にようかしら咲」
咲「あ、はいそうなんです。実はかけてる牌があって…」
咲「もう1セット牌があるか部長に聞こうかと…」
久「まだあるわよ。確かあっちの休憩室の上の棚に入れたと思うわ」
咲「あ、わかりました!じゃあ私取ってきますね」
加治木「それなら私が取ってこよう」キリ
咲「え、でも…」
加治木「なに、今君は卓についているのだろう?」
加治木「私は今フリーだし、宮永咲は戻って対局を続けていればいいさ」
咲「そうですか…じゃあお願いします加治木さん!ありがとうございます!」
加治木「なにいいんだ」
加治木「ふっ、可愛い後輩のためさ」
久「ふふ、よーし私ももういっちょ打つかー」
加治木「あ、ああ…行ってこい」
久「じゃねー」スタスタ
加治木「……」
加治木(久……私は君の考えていることがわからないぞ…)トコトコ
加治木(私は一体どうしたらいいんだ…誰かアンサーを教えてくれ!)ダッシュ
加治木「この部屋か…確か上の棚と言っていたな」
加治木「ん…思ったより高いぞ…」ガララ
加治木「あれか…よっ…」
加治木「む…あと少し…くっ…」ノビー
「よっと」グイ
加治木「!?」
純「よぉ、これでよかったか?」
加治木「君は…井上純」
加治木「あ、ああそうだな…すまない」
加治木「いや、ありがとう井上純」
純「いーっていーって気にすんな」
衣「衣もいるぞー」
加治木「やぁ、天江衣。君たちはなにを?」
純「いやちょっと疲れたから、一息付きにな」
加治木「そうか…ここは休憩室か。愚問だったな」
加治木「そうなのか…君が麻雀で疲れるというのも珍しいな」
純「ああ、こいつ昨晩はしゃいで全然寝てねーからな。早く寝ろっつったのに」
衣「うー、でも強者たちとの対局は楽しいぞ!」
衣「それに昨日はジュンも一緒に起きていたではないか!衣だけ子供扱いするな!」
純「お前が無理に付き合わせたんだろ」
衣「むー」
加治木「ふふ…二人は仲が良いんだな」
加治木「そうか…」
衣「まあ衣がお姉さんだからジュンと遊んであげているのだがな」
純「また言ってるよこいつ…」
加治木「天江衣は優しいんだな」
衣「そうだぞ!」
加治木「ふふふ」チラ
純「はは」チラ
衣「ふふん♪」
はじめ「いたいたー二人とも」
衣「トーカ!はじめ!」
はじめ「なんか親子を見てるようですごい和んだよー」
加治木「お、親子!?」
透華「私がお母さんのはずでしたのに、純の相手は加治木ゆみでしたのね」
純「またおかしなことを…おれは女だっつーのに」
加治木(私と井上純が…夫婦……!?)
純「帰ったぞー」
衣「わーいパパだー!」ダダダッ
純「おーう衣ー良い子にしてたかー」ダキッ
衣「うん!衣はいつも良い子だぞ!」
純「そっかー」ナデナデ
私「貴女、おかえりなさい」
純「ああ、ゆみ。ただいま…」チュッ
私「ええ!?な、なにを…///」
純「ゆみの顔を見たらつい、な」
私「な、なにを言ってるんだ…//」
純「そうだな、そうしようかな」
衣「衣もパパと入るぞ!」
私「じゃあ二人で入ってきてくれ。あがる頃には夕飯が出来てるから」
純「ああ…ゆみ」
私「ん?」
純「いつもありがとうな」ナデナデ
私「ん……///」
~~~~
加治木(なにこれめちゃくちゃいい//)ハナヂダラダラ
はじめ「どうしたの急に!?ティ、ティッシュは…」
加治木「ぐっ…これはぞの…ずばない…」
純「おいおいどうした?ん…これ使えよ」つハンカチ
加治木「え?」
加治木(ハ、ハンケチーフだとおおぉ!!?)キュン
透華「はじめの言うとおりですわ!豚に真珠ぐらい違和感ありまくりでしてよ」
純「お前ら…あとでぶっ飛ばす」
衣「さすがだぞジュン!」
加治木「あ、ありがと…あの…その……//」カァ
加治木(やばい恥ずかしい顔が見れない////)
純「血が喉に詰まったりすることがあるからなー」
純「鼻押さえて、ある程度止まったら氷で鼻冷やしときな」
加治木「うん…///」コクリ
はじめ「純くんが鼻血の対処に詳しいなんて納得だね~」
透華「はじめの言うとおりですわ!きっと昔喧嘩に明け暮れていたんですわね」
純「お前ら…マジで覚えとけよ」
衣「さすがだぞジュン!」
加治木「……」
加治木「ぐ……」
加治木「ぐわああああああああ」
加治木(まさか井上純があんな……!)
加治木(わ、私を…お…お…女の子として扱ってくれるなんて…!)
加治木(このハンケチ…)ギュ
加治木(…えへ)ニヘラ
加治木(いやいやいやにやけるな!)
加治木(別にこれはその…ただの優しさであってだな…)
加治木(ただの優しさ……)
久「ゆみ」
加治木「ん?久か……」
久「鼻血出したらしいけど、大丈夫?」
加治木「あ、ああ…恥ずかしい話だが、すっかり止まったみたいだ」
久「そう、良かったわ。心配したのよ?」
加治木「すまないな…」
久「じゃあもう打てるのね?」
加治木「ああ、もちろんだ。私達はそのために呼ばれたのだろう?」フッ
久「ふふ…じゃあ、こっちこっち」
加治木「ああ…」
福路「うふふ、よろしくね」
純「よぉ、さっきぶり」
加治木「な、なんだと……!」
久「井上さんっていっつもなにか食べてるわよね。大食漢?」タン
純「あのさぁ…それって女にでも言うのか?まあよく食べる方だけどさ」タン
福路「うふふ」タン
加治木「……」タン
久「あら、言うんじゃない?でもまあ女の大食いって珍しいわよね」タン
純「んーまあ普通は男のイメージだよな」タン
福路「でも、よく食べる人って素敵だと思うわ。男の人でも女の人でも」タン
加治木「……」タン
加治木(麻雀を始めて以来初めてだな…)
加治木(対局中に逃げ出したいと思っているのは…)
加治木(久…まさかわかっててやってるんじゃないだろうな…)
久「ねぇ、ゆみもそう思うわよね?」
加治木「えぇ!?あ、いや…すまん聞いてなかった……」
純「ははは、麻雀に集中しすぎてたか?」
福路「あらあら」
加治木「くっ……//」
久「美味しそうだと思わない?」
加治木「ああ…モモも言っていたな」
加治木「なにやら変わった味も多いとかいうあの…」
久「そうそう!タコス味とかわかめ味とかあるらしいわよ?」
純「うえーやっぱり絶対美味しくねえ」
福路「わ、私も…普通の味がいいかしら」
久「えー普通の味じゃつまんないじゃない!悪待ちしてこそ新たな発見もあるのよ!」
加治木「君らしい考え方だな…」フッ
加治木「ただ私達は地元から遠いからな。なかなか行く機会もないんだ」
加治木「なっ!?」
福路「あら、素敵ですね」
純「オ、オレも行くのか?」
久「当たり前でしょ!むしろ私は貴女に一番食べさせたいんだけど、わかめ味」
純「なんでわかめ…」
純「ま、まあ別に行ってもいいけどさ…」
久「ふふ、素直じゃないわね。食べたいっていいなさい、わかめ味」
純「いやだからなんでオレはわかめ推しなんだよ!」
加治木「私は…その……」
純「ん?」
福路「うふふ」
久「ん~?」
加治木「行かさせていただきます…」
――――
――
加治木「それじゃあそろそろ行くよ」
久「お疲れ様。本当にありがとう、ゆみ」
加治木「なに、君達のためとはわかっていたが、私も十二分に楽しんでしまっていた」
加治木「……頑張ってくれ久」
久「ええ」
加治木「美穂子もお弁当ありがとう。みんな喜ぶよ」
福路「いえいえ。お気をつけて」
久「私もおべんとーほしー」ギュウ
福路「きゃっ…う、上埜さん……//」
加治木「それじゃあ、またどこかで」
久「どこかで、じゃないでしょ?約束、忘れないでね?」
加治木「あ、ああ…それじゃあ」
ガチャ
加治木「ふー」ドサッ
モモ「先輩!やけにお別れが長かったっすね…」
加治木「ああ…まあ、色々とな…」
蒲原「ワハハーそれじゃあいくぞー」ブロロロ
モモ「むー……」
蒲原「ワハハーこれであとはユミちんだけだなー」ブロロロー
加治木「ああ…行きも帰りもすまないな蒲原。疲れるだろうに」
蒲原「なに、今さらきにすんなー」
蒲原「しかしユミちんも相変わらずあの体質は変わってないんだなー」
加治木「なっ…蒲原…気付いていたのか…」
蒲原「ワハハーあんなに取り乱すユミちんが見れるのはあれが出た時ぐらいだからなー」
蒲原「伊達に一番長くユミちんを見てきてないぞー?」
加治木「そう、だな…また恥をさらしてしまったよ」
蒲原「私も最初聞いた時は驚いたけどなー」
蒲原「ユミちんのキャラがあるからなー」
加治木「……」
蒲原「でも、人をすぐ好きになれるのはとっても素晴らしいことなんだー」
蒲原「それだけユミちんが優しいってことでもあるんだぞー?」
加治木「…まさか。言いすぎだ蒲原」
蒲原「ワハハー」
加治木「……なんだ?」
蒲原「ちょっと遠回りしてもいいかー?」
加治木「別にかまわないが…疲れてないのか?」
蒲原「気にすんなってーそれじゃあ行くぞー」
ブロロロロー
加治木「ここは……?」
蒲原「まあ、ちょっと降りようやー」ガチャ
加治木「……すごいな」
蒲原「ワハハー私のとっておきだー。ちょうど夕日が落ちてきてるなー」
加治木「ああ……こんな綺麗な景色始めてみたよ…」
蒲原「ワハハーユミちんにも見せたくてなー」
加治木「……」
加治木「……」
蒲原「ユミちん」
加治木「……ん」
蒲原「終わったんだなー…私達の、麻雀部の夏がー」
加治木「……」
蒲原「色んな事があったなー」
蒲原「部員もなかなか集まらなくてさー大会だって、ちゃんと出られないと思ってたんだけどなー」
加治木「……」
蒲原「でもさー出られるどころか、県大会の決勝まで行けたんだー」
蒲原「もちろんユミちんはそれじゃあ満足してないっていうのはわかってるぞー」
蒲原「私だってそうだ…でもなー私は本当に嬉しいんだー」
加治木「……」
蒲原「…ちょっとの間だけ、なにも言わないで私に話させてくれないかー?」
加治木「……ああ」
蒲原「……私はなーユミちんに本当に感謝しているんだー」
蒲原「ワハハー私は部長の器じゃないからなーそれは自分でもよくわかってるんだー」
蒲原「ユミちんがいなかったら…鶴賀の麻雀部は0だったんだー」
蒲原「すごいなー一人で0から100にしちゃうなんて」
加治木「……」
蒲原「これを言ったら絶対にそんなことないって言うからな―ユミちんは」
蒲原「だから黙ってもらったんだーワハハー」
加治木(蒲原……)
蒲原「モモはもちろん…佳織やむっきーもだぞー」
蒲原「まあ私が一番感謝してる自信があるけどなーワハハー」
蒲原「ありがとなーユミちん」
加治木「……」
加治木「あえて言わせてくれ」
加治木「お前が私に感謝している以上に私はお前に感謝しているんだ」
蒲原「……」
加治木「思えば麻雀と出会わせてくれたのもお前だったな…蒲原」
加治木「部を立ち上げた時もやっと部員が五人揃った時も」
加治木「みんなを引っ張ってきたのは私じゃない、蒲原お前だ」
蒲原「……」
加治木「…私が鶴賀麻雀部の頭だとしたら…蒲原、お前は心だ」
加治木「両方ないと困るだろ?」
蒲原「…ワ、ワハハーユミちんはやっぱずるいなー」クル
加治木「ふふ…泣き顔を見られるのが嫌か?」
蒲原「な、なに言ってんだーユミちん私は泣いてなんかいないぞー」ゴシゴシ
加治木「ああ、そうだな」
蒲原「ったく…先車行ってるぞー」タッタッタ
加治木(蒲原私は……)
加治木「……」
蒲原「……」
加治木「……」
蒲原「なあユミちん…私はなーホントは…」
加治木「……」
蒲原「ユミちんがさー」
加治木「……」
蒲原「ユミちん?」
加治木「……」スースー
蒲原「…ワハハーやっぱずるいなーユミちんは」
ブロロロロ
prrrrrr prrrrrr
蒲原「んー?誰だこんな早くに…」ピッ
『蒲原か!私だ』
蒲原「ユミちんー?どうしたんだこんな朝からー」
加治木『ああ、実はあの三人とデー、お出かけすることになってな』
加治木『三人が好きそうなファッションを全部取り入れたら異様な様になってしまったんだ!』
加治木『どんな格好していけばいいと思う!?』
蒲原「ワ、ワハハーそういうのは専門外だなー」
加治木『蒲原聞いてるのか!?』
蒲原「ワハハー」
加治木『蒲原!』
蒲原「ワハハー」
おしまい
よくわからないけど続きを書けば良いんじゃないかな
でもこのユミちんは好きだからいつかまた違う話書きたいなー
ワハユミは正義だと思うんだなー
微妙な感動話だったなー
それじゃあお疲れ様なんだな―
かじゅかわいいよかじゅ
面白かったよおつおつ
Entry ⇒ 2012.07.09 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
真尋「ニャル子をかわいがってみよう」
真尋「最近、僕が真酷と呼ばれつつあるけど…これはなんとかしたい」
真尋「僕に猛アタックしてくるニャル子をかわいがるとどうなるかな」
真尋「まあ、最初は>>5でもしようか」
イイ…
真尋「後ろから抱きしめるか」
真尋「居間にいるかな…あっ、いたいた」
真尋「一人か…クー子とかいたら気まずいからちょうどいいや」
真尋「(よしっ!)」ガバッ!
ニャル子「ひゃあっ!?」
ニャル子「真尋さん!?何してるんですか!?」
真尋「見れば分かるだろ、ニャル子に抱きついてるんだよ」
ニャル子「それはわかりますよ…でもなんで急に…」
真尋「僕は…ただニャル子に抱きつきたかったんだ!」
ニャル子「!!」
真尋「もしかして、嫌だった?」
ニャル子「いえ、とんでもない!逆に真尋さんからアタックしてくれて嬉しいですよ!」
真尋「…まだやってもいいのか?」
ニャル子「もっとやってください!ぎゅ~って!」
真尋「いきなり抱きついた時の反応は可愛かったな」
真尋「次は>>16でもしよう」
真尋「次は耳を甘噛みしてみよう」
真尋「あのさ、ニャル子。ちょっと目を瞑ってくれ」
ニャル子「え?真尋さん、また抱きしめてくれるんですか!?」
真尋「いいから目を瞑れよ」
ニャル子「はいは~い」
はむっ
ニャル子「ふあっ…」
真尋「(もうちょっと噛んでみるか)」
ニャル子「ひゃうんっ!」
ニャル子「…真尋さあん…今日は攻撃的ですねえ…」
真尋「攻められてばかりも嫌だからな」はむっ
ニャル子「はうっ…」
真尋「みんなのチョイスのセンスが良すぎて感動するよ」
真尋「んじゃ、次は>>31でも」
GJ
真尋「愛でも囁くか」
真尋「あいつに逆に言ってみたらどんな反応するかな」
真尋「ニャル子~、耳貸してくれないか?」
ニャル子「さっきのもう一回してくれるんですか?」
真尋「いいから、誰にも聞かれたくないことなんだ」
ニャル子「ほうほう、気になりますねえ」
真尋「じゃあ、言うぞ…」
ニャル子「ドンとこいです!」
真尋「ニャル子、好きだ」
ニャル子「え…!?」
真尋「聞こえなかったか?ニャル子、好きだよ」
ニャル子「あの…それ、ホントですか?」
真尋「嘘なんかつくもんか、ニャル子じゃあるまいし」
ニャル子「ああ…私、真尋さんに好きって言われた…」カアッ
真尋「ニャル子が真っ赤になって部屋に戻っちゃった…」
真尋「あいつ、押すのは得意なのに押されるのは苦手なのかな」
真尋「珍しい反応だったな、次は>>65だ」
真尋「耳掃除でもするか」
真尋「今更だけど、いじめるような無茶苦茶な安価だったら下をとるぞ。ここはあくまでかわいがるところだ」
コンコン
真尋「ニャル子~、部屋入ってもいいか?」
ニャル子「…はい、どうぞ…」
真尋「失礼します」
ニャル子「あの、何ですか真尋さん?」
真尋「(まだ顔が赤いな…)耳掃除でもしようかなと思ってさ」
ニャル子「み、耳掃除!?」
真尋「そうだよ、ニャル子にさ」
ニャル子「ありがたいですけど…なんで?」
真尋「僕はニャル子の耳掃除をしてあげたいだけなんだ、ただそれだけだよ」
ニャル子「……」
真尋「嫌ならいいんだ、急にごめん」
ニャル子「あっ!是非お願いします!!」
真尋「じゃあ、寝転べよ」
ニャル子「どこに寝転べばいいんでしょうか?」
真尋「僕の膝の上に決まってるだろ、やりにくいじゃないか」
ニャル子「ひ、膝の上…(これって思いっきり膝枕じゃないですか!)」
真尋「早くしないとクー子たちが帰ってくるぞ」
ニャル子「わかりました…じゃあ、お願いします」
ニャル子「失礼します…」スッ
真尋「あ、ああ…(いい匂いがするな…)」
ニャル子「うう…真尋さんの膝枕…(恥ずかしくて死にそう…)」
真尋「耳掃除するけど…いいか?」
ニャル子「オッケーですよ」
真尋「動くなよ」
ニャル子「はい…」
真尋「(人に耳掃除するのは初めてだな…)」
ニャル子「(ああ…気持ちいいよお…)」
真尋「もう一度言ってみるか…」
ニャル子「……」
真尋「ニャル子、大好きだよ」
ニャル子「……」
真尋「…ニャル子?」
ニャル子「…すーすー……」
真尋「寝ちゃってるよ…」
真尋「ニャル子が寝たから今日はこれぐらいか…」
真尋「意外な反応で可愛かったな…」
真尋「もうそろそろ僕も寝ようか」
真尋「んじゃ、そろそろ学校に行くか…」
真尋「行きながらニャル子に>>120でもしよう」
真尋「手でも繋いでみよう」
ニャル子「まっひろさ~ん!」
真尋「あ、来たか…よしっ!」
ギュッ
ニャル子「えっ?真尋…さん?」
真尋「ニャル子、早く行こう」
ニャル子「(手…繋いでる…しかもこれって恋人繋ぎじゃ…)」
真尋「どうかしたか、ニャル子?」
ニャル子「いえっ!なんでもないですから」
真尋「ならいいけど…行こう」
ニャル子「はい(真尋さんの手、暖かいな…)」
クー子「二人で…何してるの?」
真尋「クー子…恋人繋ぎだよ、ニャル子とさ」
ニャル子「(真尋さん、恋人繋ぎだって知ってたんだ…)」
ハス太「二人だけでそういうのはずるくない?」
クー子「私もニャル子と恋人繋ぎ…したい」
ニャル子「誰があんたなんかとするもんですか!」
クー子「結局してくれなかった…ニャル子ひどい」
ニャル子「だからあんたなんかとしないってんです!」
真尋「それより早く入らないか…」
クー子「ダメ、私の愛が入るなと言ってる」
真尋・ニャル子「いや、その理屈はおかしい」
ニャル子「まひろさ~ん…えへへへ…」
真尋「また寝てるのか…>>142でもしてやるか」
空気読めカス
真尋「ニャル子って言いながらオナニーでもするか」
真尋「ちょっと悩んだが、いじめじゃないからいいか」
真尋「みんなは授業に集中してるな…大丈夫だよな」
真尋「ニャル子…ニャル子…」
ニャル子「ふにゃ…ま…ひろさん?」
真尋「ニャル子…ニャル子…」
ニャル子「真尋さん…なんで私の名前を…?」
真尋「ニャル子…」
ニャル子「なんか恥ずかしいですよ…」
真尋「(また顔が赤くなってる…可愛いな)」
真尋「ニャル子のやつ、よくまた寝られるな…」
ニャル子「うへへ…まっひろさん…それはダメですよ…」
真尋「どんな寝言だよ…頭でもなでてやる」
真尋「みんなに気づかれそうだけど…まあいいか」
ナデナデ
ニャル子「ふあ…気持ちいいですよお…」
真尋「寝てても感触は感じるのか…」
ニャル子「もっと…もっとして…ください」
クー子「私もニャル子の頭…ナデナデしたい」
ハス太「なんでニャル子ちゃんだけ…!僕も真尋くんになでなでされたい…」
真尋「次は体育か…」
珠緒「ねえ、ニャル子ちゃん。あれから八坂くんと進展は!?」
ニャル子「ありましたよ!昨日の間にだいぶ!」
珠緒「へえ~、詳しく教えて欲しいな」
ニャル子「えっと、昨日は…耳掃除してもらいました」
珠緒「」
珠緒「(なんでそこまで進んでるの!?もう恋人同然じゃん!)」
珠緒「こうなったら八坂くんに直接…!」
真尋「…嫌な予感が」
珠緒「八坂くん!ニャル子ちゃんとはどんな関係!?」
真尋「それは…>>175かな」
恋人同士って言えないんだよな恥ずかしくて
そうなんだろ?
真尋「友達かな」
珠緒「友達…そうだよね!それ以外あり得ないよね!」
真尋「まあ…ね(こいつに言うと全校生徒に知られるからな…)」
珠緒「安心したよ、ああいう関係かと思った…」
真尋「何を考えてたんだよお前は」
真尋「今度は起きてるのか」
ニャル子「ずっと寝るわけにもいきませんよ」
真尋「まあそうだけど」
ニャル子「でしょう!?」
真尋「(昼休み前だから元気なのか…起きてるから>>209でもするかな)」
神とはなんですか?
(邪)神を弄くる?
サーセン
真尋「髪でも弄るか」
真尋「それっ」クイッ
ニャル子「ひゃあっ!そこはあんまり弄らないでください!」
真尋「なんでだよ、このアホ毛可愛いじゃないか」
ニャル子「か、可愛い……まあ…そういうなら触ってもいいですけど…」
真尋「(これはツンなのかデレてるのか…可愛いからまあいいか)」
真尋「もう屋上が定番化してるよな…」
クー子「少年…気にしたら負け」
ニャル子「さあ、食べましょう!」
真尋「変な材料使ってるんじゃないだろうな」
ニャル子「普通に地球の材料を使ってますよ、心配性ですねえ真尋さんは」
クー子「私は…ニャル子が…食べたい…」
ハス太「それはダメだよ、クー子ちゃん…」
ニャル子「はい、真尋さん、あ~ん」スッ
真尋「(また恋人じみたことを…これは>>229しとくか)」
真尋「(ニャル子にキスするか、あいつもかなりしようとしてきたし)」
真尋「まず、箸を置いてくれ」
ニャル子「え?あの…普通のお弁当ですよ?」
真尋「そういうことじゃないんだ」
ニャル子「…?…置きましたよ…」
チュッ
クー子・ハス太「!?」
ニャル子「え?…これは……?」
真尋「お前が散々やろうとしてきただろ。逆に僕がニャル子にしただけさ」
ニャル子「…///」カアッ
クー子「…少年」
ハス太「…真尋くん」
真尋「あの…なんか二人とも怖いんだけど」
クー子「ニャル子にキスするなんて…許すまじ…」
ハス太「そういうことを僕たちの前でするものじゃないよ!」
ニャル子「クー子!あんたなんかとキスするつもりなんて一切ないですよ!!」
クー子「なら…無理やり…」
真尋「それはやめろ」
真尋「ニャル子がいろんな反応して可愛かったな…」
真尋「みんなの協力に感謝するよ」
見てくれた人ありがとう
Entry ⇒ 2012.07.08 | Category ⇒ ニャル子さんSS | Comments (2) | Trackbacks (0)
孫娘「おい、クソジジイ!」祖父「なんだ、バカ孫!」
孫娘「おい、クソジジイ!」
祖父「なんだ、バカ孫!」
孫娘「アンタみたいな老いぼれに、金を恵んでもらう筋合いはないよ!」
孫娘「こんな金、いらない!」ポイッ
祖父「なんだと!?」
祖父「まだ働いてもいないスネかじりのひよっ子めが!」
祖父「大人しく受け取っておけ!」
祖父「ま、ネコに小判だ。どうせ下らんモノを買うに決まってるがな!」
孫娘「なんだとぉっ!?」
孫娘「アンタだって、国から年金もらって暮らしてるじゃんか!」
孫娘「あたしにあーだこーだいえる立場じゃないじゃん!」
祖父「ふん、ワシは何十年も働いて、老後のために年金を払ってきたんだ!」
祖父「悔しかったら働いてみせい!」
祖父「もっとも、お前のようなケツの青いガキを雇ってくれるところなんてないがな!」
祖父「ガハハハハッ!」
孫娘「ぬぅぅ……」
祖父「近所の宇宙博物館の名誉研究員としてな!」
祖父「どうだ、名誉だぞ!? 名誉!」
孫娘「ふ……ふん。いい年して、宇宙なんかに目を向けちゃってさ」
孫娘「まだ本気で月に行きたいとか思ってるわけ?」
祖父「当然だ!」
祖父「ワシらの世代、特にワシのような人間にとって月面着陸はロマンだ!」
祖父「アームストロング船長なんて、お前知らんだろ!?」
孫娘「知らないよ!」
孫娘「少しは地面に目を向けた方がいいんじゃない?」
祖父「どういう意味だ?」
孫娘「だってジジイはもうすぐ地面に埋まっちゃうじゃん!」
孫娘「それにどうせ行くとしたら地獄でしょ?」
孫娘「上だけでなく下も見ないと、舌抜かれちゃうよ!」
孫娘「キャハハハッ!」
祖父「む、こんのバカ孫が! 成敗してくれる!」
孫娘「負けるもんか!」
母「ちょっと二人とも、やめなさいよ」
父「いいじゃないか、やらせておけよ」
母「もう、あなたまで……!」
父「オヤジが博物館を定年になって……」
父「まだまだ馬力はあるのに、名誉研究員なんて名ばかりの職を与えられて」
父「しかもそれからすぐにお袋が亡くなって……正直ボケちまうかと思ってたけど」
父「あの様子なら、そういう心配もなさそうだ」
父「どっちも本気でやってるワケじゃないしな」
父「互いに相手は爺ちゃん、相手は子供だって手加減してるよ」
母「ちょっとは注意しないと……」
父「いいんだよ、気が強いオヤジにはあれぐらいでちょうどいいのさ」
父「俺がわりと大人しめで、親にあまり反発しない子供だったから」
父「どことなくオヤジも張り合いがなさそうだったしな」
父「それに二人とも、楽しそうじゃないか」
母「まったくあの子ったら……だれに似たんだかねぇ……」
祖父「ゼェ……ゼェ……」
孫娘「なかなか……やるじゃん……ジジイのくせに」
祖父「そっちこそ……やるじゃないか……ガキの分際で」
孫娘「ま、まぁ……疲れたし」
孫娘「今日はこのくらいにしといてあげるよ」
孫娘「あたしだって孫が祖父を暴行、なんてニュースになりたくないし」
祖父「それはこっちのセリフだ」
祖父「老い先短い身で、ムショ入りなんてゴメンだからな」
祖父「そんなことになったら、死んだ婆さんに顔向けできんわ」
孫娘「アンタの葬式で、くたばってよかったっていってやるから」
孫娘「骨なんかゴミ捨て場にばら撒いてやるから!」
祖父「ふん、ワシみたいなのは簡単にはくたばらないと相場が決まってるんだ」
祖父「いっそお前がくたばる時まで、ギネス更新するくらい長生きしてやる」
祖父「お前の葬式では、どうしようもないバカ孫でしたって大笑いしてやる!」
孫娘「やるか!?」
祖父「いつでもいいぞ!?」
孫娘「ジジイ、ご飯だってさ」
孫娘「ここは一時休戦といこうじゃないか」
祖父「ふん、いいだろう」
祖父「腹が減っては戦はできぬ、というしな」
孫娘「飯を食べてしばらくしたら、次は風呂で海戦だ!」
祖父「よかろう、ミッドウェーを生き抜いたワシの実力見せてやる」
孫娘「熱い湯はイヤだからね、ぬるま湯で」
祖父「やれやれ、仕方あるまい」
孫娘「いっけぇ~!」
祖父「砲撃だ!」
ザッパァン! バッシャ! バッシャアン! ザバァン! ジャブン!
孫娘「……浴槽のお湯がほとんどなくなっちゃったね」
祖父「またお母さんに怒られるぞ。お湯を無駄にするなって」
孫娘「ジジイのせいにするからいいもん!」
祖父「だったらワシもお前のせいにしてやるからな!」
孫娘「う~……!」
祖父「ぬ~……!」
祖父「だれが見とれるか」
祖父「ワシが愛した女性は、婆さんただ一人だった」
祖父(ホントは他数名いたけど……)
祖父「胸も出てないガキの裸なんぞ、これっぽっちも興味ないわ!」
孫娘「ひっどい、今のセクハラだよ!」
祖父「ふん、お前こそジジハラだ!」
祖父「少しは年長者を敬ったらどうだ!」
孫娘「そっちがうやまうに値するジジイになったらね!」
祖父&孫娘「ふんっ!」
孫娘「ようし、一緒に寝てやるよ、クソジジイ」
祖父「ほう、ワシの布団が恋しいか?」
孫娘「眠ったまま地獄に落ちちゃったジジイの死体の、第一発見者になってやるよ」
祖父「こんのバカ孫めが、寝てる間に屁をしてニオイをうつしてやるからな!」
孫娘「だったらあたしもオネショしてやる!」
祖父「ぐぬぅ……」
孫娘「ぬぐぅ……」
母「オネショなんて絶対許さないからね。洗濯が大変なんだから」
孫娘「ちぇっ」
<家>
ガキ大将「うっす!」
眼鏡「おジャマします」ペコッ
少女「こんにちは」
母「あら、いらっしゃい」
孫娘「ま、狭いところだけど上がってよ」
ガキ大将「ちわっす!」
眼鏡「孫娘さんの友だちの眼鏡といいます」
少女「こんにちは」
孫娘「これがあたしのジジイだよ、もうすぐくたばる予定だけどね」
少女「そんなこといったらダメよ……」
孫娘「いいのいいの」
祖父「ま、いつものことだしな。気にしないでおいてくれ」
祖父「そうだが、なんで知ってるんだね?」
眼鏡「やっぱり! ボク、よくあそこに行くんですよ!」
眼鏡「あそこで見かけたことがあって、もしかしたら……と思ったんです」
祖父「ほぉ~そうなのか!」
祖父「どうだね、よかったらちょっとワシの部屋に来るかい?」
祖父「色々なロケットや人工衛星の模型や……天体写真があるよ」
眼鏡「ぜ……ぜひ!」
ガキ大将「俺も見てみたい!」
少女「私も……」
孫娘「…………」
祖父「下の方をどんどん切り離して宇宙へ飛ぶんだ」
ガキ大将「へぇ~こんなゴツイのが宇宙に行ったのかぁ……」
祖父「ワシもけっこう本を書いたりしていてね」
祖父「これなんか、君でも分かりやすく読めるんじゃないかな?」
眼鏡「お、お借りします! ありがとうございます!」
祖父「これが天の川の写真だよ」
祖父「もう七夕にもなかなか見られないようになったが……」
少女「うわぁ~キレイ……!」
孫娘「…………」
祖父「君たちが孫だったら嬉しかったんだがな」
祖父「ガハハハハハッ!」
ガキ大将「へへへ、今日は楽しかったっす!」
眼鏡「ボクもおじいさんみたいな人の孫になりたかったです……」
少女「孫娘ちゃんに似て、明るくて面白い人ですね」
祖父「ま、ワシは今はほとんど暇人だから、また来るといい」
孫娘「…………」
祖父(たまにはよその子と遊ぶのも悪くなかったな……)
祖父(しかしまぁ、やっぱりアイツとのケンカは欠かせんな)
祖父「──ってあれ? 孫娘はどこだ?」キョロキョロ
母「あ、お義父さん」
母「あの子……ちょっとスネちゃったみたいで」
祖父「あ~……まあ、つい出しゃばって友だちと遊ぶのをジャマしてしまったからな」
祖父「悪いことをしてしまったな」
母「いえ、そうじゃないんですよ」
祖父「え、どういうことだい」
祖父「へ?」
母「他の子が孫だったら、って言葉もけっこうショックだったようで……」
母「まあ、すぐに元通りになりますよ」
祖父「……やれやれ、しょうがない孫だ」
祖父「少しは可愛いところがあるじゃないか」ニヤッ
祖父「どれ、少しからかってやるとするか」
孫娘「……なんだよ、クソジジイ」
孫娘「アイツらが孫だった方がよかったんでしょ!」
祖父「まぁな」
孫娘「!」
祖父「だれかとちがって、あの子たちは素直で、真面目で、宇宙にも興味がある」
祖父「あのような孫を持てた爺さん婆さんは、さぞ幸せだろうな」
孫娘「…………!」
祖父「ワシとしてはまぁ……なんだ」
祖父「もう少し張り合いがある孫の方がいい」
祖父「年寄りを年寄りと思わない、一筋縄じゃいかない孫の方がな」
孫娘「…………」
孫娘「やれやれ、しょーがないな」
孫娘「やっぱ、ジジイの孫はあたしじゃなきゃ務まりそうもないね」
祖父「フン、そうだな」
孫娘「仲直り!? お母さん、ジジイとあたしは宿命のライバルなの!」
孫娘「仲直りなんてありえないよ!」
母「あらやだ、ごめんね」
母「まあそれはともかく、明日おじいちゃんの博物館に行ってみない?」
孫娘「へ? なんで」
母「なんでって、アンタおじいちゃんが働いてるところほとんど見たことないでしょ」
孫娘「見る価値がないからだよ!」
母「アンタとケンカしてる時とちがって、マジメなところを見たくないんでしょ?」
母「なんとなく照れ臭いから」
孫娘「ち、ちがうよ!」
母「じゃあ、いいじゃない」
母「たまには親孝行だと思って、私に付き合いなさいよ」
母「おじいちゃんにはナイショにしといてあげるから」
孫娘「分かったよ……」ブス…
<宇宙博物館>
母「ほら、あそこにおじいちゃんがいるわよ」
母「お客さんになにかを説明してるみたい……すごいわねぇ」
孫娘「…………」
母「どう?」
孫娘「ふんっ!」
孫娘「あんなクソジジイに説明されるお客さんが可哀想!」
母「まったく……じゃあ帰りましょうか」
孫娘「あ、あの説明が終わるまで待って」
孫娘(ピンと背筋をはって、お客さんの質問にハキハキ答えていた)
孫娘(もちろん、内容はあたしにはよく分からないけど……)
孫娘(いつもとは別人みたいだった……)
孫娘(ちょっとだけ、かっこよかった……かな?)
孫娘(ううん、やっぱりかっこよくなんかない!)
祖父「ただいま」
孫娘「あっ、ジジイ! この給料泥棒!」
孫娘「今日も博物館の人に迷惑かけてきたんだろ!」
祖父「なにをいうか! ちゃんと金の分くらいは働いてきたぞ!」
孫娘「ウソつき! ウソつきは泥棒は始まりなんだよ!」
祖父「ほぉう、今日はなかなかいうじゃないか! よし着替えたら一勝負だ!」
祖父「いっとくが手加減しないぞ!?」
孫娘「よしきた!」
孫娘(よかった……いつものジジイだ)
<宇宙博物館>
職員「どうでしょう?」
祖父「ふ~む」
祖父「近年話題になったこともあるし」
祖父「もっと人工衛星を押し出したレイアウトにした方がいいかもしれないな」
職員「そうですね」
職員「模型などを取り寄せてみましょうか」
祖父「うむ、そうしてくれると──うっ!」
祖父「ううっ……!」ガクッ
職員「ど、どうしました!? しっかりして下さい!」
孫娘「えぇっ!?」
先生「博物館で仕事中、倒れられたらしいの……」
先生「今日は早退して、すぐ病院に行ってあげて」
孫娘「分かりました!」
孫娘(そんな……ジジイが倒れただなんて、そんな……!)
孫娘(ジジイ……くたばったりしたら、許さないんだから!)
祖父「いやぁ~心配かけてすまなかったな」
父「無事でなによりだったよ、オヤジ」
母「えぇ、本当によかった……」
孫娘「うぅっ……」グスッ
祖父「おいおい、涙はワシは死んだ時にとっておけよ。ガハハハハッ!」
祖父「ただでさえ、ワシが死んだ時に泣きそうもないんだからな、お前は」
孫娘「泣いてなんかないよ!」
孫娘「なんなら、ここで勝負する!?」
母「こらこら」
祖父「勝負は退院してから、だな」
孫娘「うん!」
孫娘(ふぅ……)
孫娘(よかった……ジジイが無事で……)
孫娘(本当に心臓が止まるかと思っちゃったよ)
孫娘(さぁて、明日から当分家にジジイはいないけど)
孫娘(いつ帰ってきてもいいように、いっぱい悪口を考えておこう!)
孫娘「……むにゃ……」
父「ああ……だいぶ悪いらしい」
父「もってあと半年……だそうだ」
母「そんな……! でも全然そんな風には見えなかったけど……」
父「まあ、我慢強い人だったし……それに……」
父「アイツとやり合ってる時のオヤジは本当に楽しそうだった」
父「多分アレがあったから、あんな状態でもここまで頑張れたんだろうな」
孫娘(病気だなんてウソみたいだった)
孫娘(あたしが持ってった見舞い品にケチをつけてきて、いつもの大喧嘩)
孫娘(でも……でもね)
孫娘(本当はあたし知ってるんだ)
孫娘(だって……)
孫娘(ジジイを驚かせようと思って、こっそり面会時間外に病院に行った時──)
祖父「げほっ、ごほっ、げほっ!」
ナース「大丈夫ですか!?」
祖父「ああ……げほっ! げっほ!」
祖父「すいません……本当に」
祖父「まったくこんなところ、孫には見せられんな」
ナース「早く元気になって、お孫さんを喜ばせましょうね」
祖父「……ああ」ゲホッ
孫娘「…………」
孫娘(こんなところ、あたしに見られたくないよね?)
孫娘(だって、逆の立場だったらあたしもジジイに見られたくないもん)
孫娘(だって、あたしらは宿命のライバルなんだもん)
孫娘(だから今日は会わないでおくね)
孫娘(本当は会いたいけど……)
<学校>
孫娘「ねぇ、みんな。相談があるんだけど……」
ガキ大将「どうしたんだよ、突然」
眼鏡「なんだい?」
少女「どうしたの?」
孫娘「実はね……」
孫娘「あたしのジジイを……月に行かせてあげたいんだ」
孫娘「ジジイ、今入院してて……すごく辛そうなんだ」
孫娘「で、昔から月に行くのが夢だったっていってたから……」
孫娘「もし叶えてあげたら……少しはよくなるかと思って……」
少女「そういうことだったの……」
眼鏡「あのお爺さんが……そんな……」
ガキ大将「…………」
ガキ大将「いいぜ、出来る限りのことはしてやろうや!」
ガキ大将「とにかく方法があるのか調べてみようぜ!」
眼鏡「じゃあボクの家にパソコンがあるから、インターネットで調べてみよう!」
孫娘「……ありがとう!」
ガキ大将「──ダメだったな……」
眼鏡「月旅行はおろか」
眼鏡「ほんのちょっと大気圏外に出るだけでも、とんでもない費用がかかる……」
眼鏡「しかも訓練まで必要とするなんて……」
眼鏡「これじゃ、とても入院しているお爺さんに旅行させることはできない……」
少女「漫画とかじゃ一瞬で行けるのに……」
孫娘「みんな、ありがとう……ごめんね」
ガキ大将「そうだ! 宇宙博物館に月の石が展示してあったろ!?」
ガキ大将「あれを分けてもらって、プレゼントするってのはどうだ!?」
ガキ大将「爺さんは博物館の人なんだし、頼めば分けてもらえるだろ!」
眼鏡「それぐらいなら、できるかもしれないね!」
少女「うん、頼みに行ってみよう!」
孫娘「みんな……」
職員「──その気持ちは痛いほど分かるよ」
職員「私も……あの人には昔からお世話になってきたからね……」
職員「しかし、アレは博物館の物ではなく、借りものなんだ」
職員「たとえ一部であろうと、あげるってワケにはいかないんだ……」
眼鏡「そうですか……」
ガキ大将「くそう……!」バシッ
少女「月の石もダメだなんて……」
職員「すまないね、私としても本当は丸ごと差し上げたいくらいなんだ」
孫娘「いいよいいよ。あんなジジイ、その辺の石ころでも十分だもん!」
孫娘(ごめんね……ジジイ)
眼鏡「なにしろ地球から月までは、38万キロもあるからね……」
眼鏡「月が向こうからやって来てくれればなぁ……」
孫娘「そんなことできっこないよね……」
少女「…………」ハッ
少女「そうだわ!」
少女「月の方から地球に来ればいいのよ!」
孫娘「え、どういうこと!?」
少女「気休めにしかならないかもしれないけど──」
ガキ大将「面白いな!」
眼鏡「まあ、相手は天文学のプロだけど……きっと喜んでくれるよ」
少女「じゃあ、今日中に一人一つずつ作って、明日病院に行きましょう!」
孫娘「うんっ!」
孫娘「ふんふ~ん」チョキチョキ
母「あら、アンタなに作ってるの?」
孫娘「えへへっ」チョキチョキ
孫娘「明日病院に行って、ジジイに月旅行気分を味わわせてやるんだ」チョキチョキ
母「月旅行気分……?」
母「病院なんだし、あまり騒がしくしたらダメよ」
孫娘「は~い」チョキチョキ
<病院>
祖父(さてと、今日は孫娘が友だちを連れてくるとかいっていたな)
祖父(弱ってるところは見せられんな)
祖父(今日は久しぶりに調子がいいからな、いつでもいいぞ)
コンコン
祖父(来たか!)
ガチャッ
祖父「!?」
ウサギA「はるばる月からやってきてやったぞ!」
ウサギB「へへへ、地球の空気はうまいぜ……」
ウサギC「あなたは我々の住んでいる星に詳しいそうですね、こんにちは」
ウサギD「はじめまして、お爺さん」
祖父(こ、これはウサギのお面を被った──)
祖父(いや、この四人は月で餅をついているウサギだ!)
祖父「ほう、わざわざ月から来てくれたのか! こりゃまたご苦労だったね」
ウサギA「地球の文明は遅れてるから、なかなか大変らしいじゃない?」
ウサギA「だからこっちから来てやったよ」
祖父「どうもありがとう、ウサギさんたち。ま、ゆっくりしていってくれ」
ウサギB「照れ臭いぜ」
ウサギC「ところで、あなたは月について色々知っているそうなので」
ウサギC「ボクたちに教えていただけませんか?」
ウサギD「お願いします」
祖父「ガハハッ、ワシは君たちの故郷が大好きだからね」
祖父「ワシなんかの話でよければ、聞かせてやろう」
ウサギC「勉強になりました。また色々教えて下さい!」
祖父「月に住んでるウサギさんたちに満足してもらったなら」
祖父「ワシも研究者冥利に尽きるってもんだ、ガハハハハッ!」
ウサギD「……ところで、お爺さん」
祖父「なんだい?」
ウサギD「このウサギさんが特別にいいたいことがあるらしいの」
ウサギA「えっ!? な、ないよそんなの!」
ウサギD「ほらほら!」グイッ
ウサギA「うぅ……」
祖父「ほぉう。聞かせてもらおうか?」ニヤッ
祖父「ああ、一緒に住んでいたよ」
ウサギA「その孫から伝言を……もらってるから……」
祖父「ほぉう?」
ウサギA「聞いてくれる……?」
祖父「もちろんだとも」
祖父「ワシが世界で一番愛する孫からの伝言だからな」
祖父「耳かっぽじって聞かねばバチが当たる」
ウサギA「あ、ありがとう……」
ウサギA「いっつもジジイ呼ばわりしてごめんなさい」
ウサギA「えぇと……あたしはおじいちゃんが大好きです」
ウサギA「実はあたし、こっそり博物館に行ったことがあるの」
ウサギA「お客さんに説明をしていたおじいちゃんは、とてもかっこよかった」
ウサギA「あ、あとおじいちゃんのために、月の石をもらいに博物館に行った時」
ウサギA「博物館の人も……心配してたよ」
ウサギA「お父さんとお母さんも……」
ウサギA「だからまた……」グスッ
ウサギA「絶対……元気になって……」グスッ
ウサギA「ケンカ……しようね……」ポロッ
祖父「こりゃあ、くたばれなくなっちゃったな!」
ウサギA「くたばるなんて……いわないでよ……」
祖父「そうだな!」
祖父「孫娘には、絶対元気になると伝えてくれ!」
ウサギA「うん……!」グシュッ
祖父「他のみんなもありがとう!」
祖父「まさか月からわざわざやって来てくれるとは」
祖父「ワシはアームストロング船長より、贅沢者だよ!」
ウサギB「絶対元気になって下さいっす!」
ウサギC「また宇宙について教えて下さい!」
ウサギD「私たちも待っていますから……」
祖父「月までは遠いから、気をつけて帰るんだぞ」
ウサギB&C&D「はいっ!」
ウサギA「…………」
祖父「?」
ウサギA「…………」バッ
孫娘「ぐすっ……」
祖父「おうおう、よしよし」ナデナデ
孫娘「絶対絶対絶対、元気になってね!」
孫娘「あたし……待ってるからね!」
祖父「ガハハッ! 心配するな、ワシのようなジジイはしぶといと相場が決まってる!」
祖父「だからお前もしぶとく生きろよ!」
孫娘「へん、分かってら!」
──
───
それから数週間後、祖父は帰らぬ人となった。
亡くなる直前の日々、祖父は入院前とは比べ物にならないほどやせ衰えていたが、
その顔には常に明るい笑顔が張り付いていた。
まるで長年叶えられなかった夢を、ついに叶えることができたかのように──
父「……まったくオヤジらしい最期だったな」
母「天国で、きっとお義母さんと再会したでしょうね……」
孫娘「ううん、おじいちゃんは天国には行ってないよ」
母「え?」
孫娘「だって、あんなに元気だったんだもん」
孫娘「きっと……おばあちゃんも誘って……月まで行ってると思うから……」
おわり
面白かった
Entry ⇒ 2012.07.08 | Category ⇒ その他 | Comments (0) | Trackbacks (0)
ルルーシュ「悪逆皇帝・・・ね」
C.C.「完成したのか?」
ルル「無論だ、昨日のうちに仕上げている。これで条件は全てクリアだ」
スザク「・・・もう引き返させはしない」
ルル「当然だ。だが、私の根底にある甘さを拭う為にもお前の存在は不可欠だ」
スザク「その為に俺はここに居る」
ルル「なら、周囲の警戒、任せたぞ・・・C.C.もな」
C.C.「解っている、私はお前の共犯者だぞ?」
スザク「イエスユアハイネス」
ルル「時間だ・・・行くぞ・・・」
国民は頭を垂れルルーシュの来場を待つ
ヘリから
ミレイ「見えました!皇帝ルルーシュヴィブリタニア様です」(ルル、あなたは何をしようとしているの?)
ルル「これより式典を執り行う!私は神聖ブリタニア帝国第99代唯一皇帝、ルルーシュヴィブリタニアである!」
C.C.「以後の司会進行は、この私、C.C.が務めさせて貰う」
ルル「始めろ」
C.C.「解っている。皇帝陛下より、挨拶を申し上げる、心して聞け。」
ルル「愛すべき我が神聖ブリタニア帝国民よ、私は悲しい!!」
ざわめく会場
国民の一人が立ち上がる
国民A「なんだ!いきなり掌返したように!恐怖で人を支配しようとしてる癖に!!」
どこからともなくスザクが現れ、国民Aを拘束する
スザク「皇帝陛下がお話だ、不敬なるぞ!」
ルル「良い、拘束を解け」
ルル「スザァク!!」
スザク「イエスユアハイネス」
ルル「兵達よ、銃を下ろせ」
ざわ・・・ざわ・・・
国民(ブリタニア人だからだろ?イレヴンだったらすぐ殺されてるさ)
ルル「国民の声が・・・今の私には聞こえる・・・悪逆皇帝、今更どの口が言う・・・これまでの私の行い、振り返れば当然だ」
ルル「その全て、受け入れよう」
スザク「・・・」
C.C.「・・・」
ミレイ「なんという事でしょう、皇帝陛下が今までの国民に対する振る舞いを享受されるとの事です」(ルル、アンタ・・・)
ルル「そして、その全てを受け止めよう」
ざわ・・・ざわ・・・
ルル「愛すべき全ての国民達よ!頭を垂れる必要など、もう無いのだ・・・」
C.C.(・・・それがお前が決めた道なのだな)
ルル「これから、私の即位に伴い、神聖ブリタニア帝国の抜本的な改革を行う!今日のこの場は、それを国民の皆に周知し、理解を得、また、今後才気溢れる国民の意見を反映させる為の政策の一つである!」
ルル「無論、すぐに皆の信頼が得られるとも考えてはいない、この国は慣れすぎてしまった・・・絶対君主制という、強大な一柱に支配される生活に!」
スザク(もう・・・引き返せはしない、逃げる事も許さない)
C.C.(言うのか、ルルーシュ・・・)
ルル「神聖ブリタニア帝国の絶対君主制は!この私、ルルーシュヴィブリタニアによって幕を閉じる!」
ルル「全ては過去、終わった事!だが、私はこう考える・・・振り返り、過ちから学ぶ事は、国に、民にとって大きな財産となる!未熟ではあるが、私に皆の力を貸して欲しい!!」
国民「うおおおおおおおおお!」
ルル「ありがとう諸君、そして、改めて言わせてもらおう、私は神聖ブリタニア合衆国初代代表、ルルーシュヴィブリタニアである!」
国民「うおおおおお!オールハイルブリタニア!!!!!」
C.C.「静粛にしろ、これから今回の合衆国設立にあたっての貢献者を表彰する」
カレン「ルルーシュ・・・私は騙されないぞ!こんな形でイレヴンを懐柔しようとするなんて!!」
扇「黒の騎士団を追われた彼が俺たちを許すはずが無い・・・俺たちの知っているゼロは、ルルーシュはそんなに甘くない」
藤堂「何かある、と見て間違いないな・・・ギアスか?」
玉城「でもよ、ゼロはギアスは使っていないぜ?俺達、自分の意志で発言してるじゃねーか」
カレン「私はもう一度かけられているから効かない・・・でも、皆は・・・」
ルル「今、会場に居る国民の大半が元ブリタニア人だ。報道を見ている大多数の元イレヴン・・・いや、日本人は、私の発言をにわかには信じられないだろう・・・C.C.!」
C.C.「あぁ、これより代表より前世代の戦犯に対する特例措置を発表する」
ルル「今日までの旧ブリタニア帝国と旧日本人の対立が、今の神聖ブリタニア合衆国を形成する為の大きな転機となった!血塗られた歴史ではある!しかし進化の為の歴史と私は考える!よって!黒の騎士団員の無罪放免を宣言する!牢を開け、彼らに自由を!!」
カレン「嘘・・・ルルーシュ・・・」
藤堂「ゼロ・・・私達の活動は・・・黒の騎士団は間違っていなかったと・・・」
玉城「あったりまえだぜ!なんたって、黒の騎士団はゼロが指揮してたんだからよ!」
扇「調子のいい事を・・・だが、ゼロからすれば俺たちは自分を裏切った者・・・なのに」
玉城「役者が違うんだってこったろ!あわよくば、これで俺も官僚に・・・」
カレン「それに、国が、ブリタニアが私たち日本人を受け入れてくれた・・・お母さん・・・お兄ちゃん・・・私達、これもひとつの正解で良いんだよね?」
牢番A「放送は見ていたな?牢を開ける」
牢番B「団服は別室に保管してある、案内しよう」
ルル「旧ブリタニア帝国民として、黒の騎士団に家族を殺された者も居るだろう・・・その者達からすれば、複雑な心境となるのは理解しているつもりだ」
スザク(ユフィ・・・今、君の死に本当の意味でルルーシュが報いろうとしている・・・君の目指した行政特区日本は、形を変えて実現しようとしているよ・・・)
コーネリア(ゼロ・・・ルルーシュ・・・どちらも本当のお前だったと言う事か・・・憎しみを超え、ギアスを超え、何かを見いだしたか)
ルル「しかし、解って欲しい!日本人もまた、同じなのだと!争いで流れる血は、涙は、あらゆる思想、民族、主義を越え、平等にあると言う事を!」
ルルーシュ、大きく息を吸い、深く吐き出す
ルル「何故、私がこの様な思想に至ったか、一部の者以外にはきっと解らないだろう・・・」
黒の騎士団員が式典会場に着く
スザク(ルルーシュ!言ってしまうのか?・・・国民の反応はどうなる・・・場合によっては・・・)
再びざわめき立つ会場
国民「代表がゼロ?」
国民「俺たちブリタニア人を攻撃していたのは代表?ぬけぬけとあんな事を」
スザク(まずい・・・ある程度予測はしていたが)
C.C.「予想以上の大反響だな?予測していたのだろう?」
ルル「そうだな、だがこれは必要なのだ・・・仮面の裏に隠れた正体を知らずして誰が本当の意味でついて来る・・・?それを黒の騎士団で学んだんだよ・・・理屈じゃないのさ」
C.C.「お前、変わったな・・・感情も操り人を籠絡する魔王が」
ルル「魔王など、もうこの時代に必要は無い、シャルルの二番煎じなど遠慮させてもらおう」
C.C.「私は変わらないぞ?」
ルル「構わんさ、それより・・・そろそろ場を沈めようか?」
C.C.「そうだな」
C.C.「おい、お前達少し黙れ」
C.C.「代表の話が途中だぞ、良く聞け」
ルル「この女はこういう性格でな、無礼を私から詫びよう、すまない」
カレン(ゼロと明かした上で頭を下げた・・・)
ディートハルト(あぁ、ゼロ貴方はいつも私の予想の上を行く・・・国民の心を掴む、それもシナリオ通りなのですか?)
カレン「ゼロ・・・言い切ってくれた・・・」
藤堂「この男・・・」
ざわつく場内
スザク(暴動が起きるか?)
ルル「私はゼロであり、多くのブリタニア人を死に追いやった!そのゼロが!こうして今、この合衆国をまがりなりにも率いようとしている!旧世代の皇位継承権と、悪魔の様なギアスと言う呪いを用いて!」
ルル「まだ実績のない私だ・・・人々を苦しめ、同胞を利用して来た私は、諸君らにとって紛れも無く戦犯であり、私はその贖罪を受けなければならないだろう・・・」
ルル「ゼロと言う記号が恐怖であれば、この命、皆の為に差し出そう!」
ルル「ここに居る国民只一人でも、私の命が欲しいと手を挙げ願うならば、今、ここで!この人生に幕を引く!」
ルル「私は常々、黒の騎士団員に言って来た・・・撃っていいのは撃たれる覚悟のある奴だけだ・・・と」
ルル「今一度問おう、私の命が欲しい者はいないか!?」
ひとりの国民が挙手をした
国民B「私は・・・貴方が・・・」
スザク「ルルーシュ!」
ルル「控えよ、ナイトオブゼロ!だが話を聞かせてもらえないか?」
国民B「ブラックリベリオン・・・私の夫は騎士でした・・・それを黒の騎士団は・・・」
ルル「貴方のご主人の魂は、この国の大切な架け橋になってくれたと私は考えています・・・ですが、ご主人を失ったことは事実だ」
国民B「きっと夫もその言葉で少しは浮かばれます・・・しかし、私の悲しみは・・・憎しみはどこにぶつければ良いのでしよう?」
ルル(ここだな)
スザク「ルルーシュ!」
ルル「私に恥をかかせる気か!スザァク!」
スザク「ルルーシュ、君は・・・」
C.C.(やっぱりお前は魔王だよ・・・身も心もな)
ルル「C.C.、仮面とナイフを」
C.C.「あぁ、用意している」
ルルーシュ、仮面を被る
ゼロ「さぁ、これを持って」
国民B「あ・・・あぁあああ・・・ゼロ・・・ゼロッ・・・!!」
国民の手はガタガタと震えている
ゼロ、ギアス発動
ゼロ「どうされました?『私を刺す事が出来ない』ですか?」
国民B「あぁ、何故だろうなこうして貴方を前にするとそんな気が失せてしまった・・・不思議な気分だ・・・」
ゼロ「ありがとうございます・・・こうして貴方に命を救われたのも、きっと何かの導きなんでしょうね・・・」
ざわつく国民
国民「おぉ・・・」
スザク(ルルーシュ・・・まさかギアスを!?)
ゼロ、仮面を外す
ルル「さぁ、他にはいませんか?」
ルル「国民の皆が、私を信じてくれるのであれば、このゼロと言う記号も、ギアスと言う呪いも!全ては神聖ブリタニア合衆国の力となるでしょう!!私は誓う!この国の、全ての国民が自由、平等を永劫維持して生きて行ける穏やかな国を築く事を!!」
国民「おおおおおおおおおお!!!!!!」
わき上がる国民
国民「オールハイルブリタニア!オールハイルルルーシュ!!」
ルル「現段階では合衆国政府はあくまで暫定的なものとし、基本的には旧体制から各国は引き継いでもらいたい」
ルル「旧ブリタニア帝国領には以前と同様、シュナイゼルを置く、良いな?」(私の傀儡としてな)
シュナイゼル「もちろんだとも、私で良ければ喜んで引き受けよう」
ルル「感謝する」
国民「おぉ、シュナイゼル様が!」
藤堂(旧ブリタニア帝国民の顔を立てる事も忘れない・・・か)
ルル「藤堂、取り戻すんだったな・・・我々の日本を・・・」
藤堂「ゼロ・・・散って行った四聖剣も浮かばれるだろう」
ルル「カレン、もうイレヴンなどと日本人を蔑む人間はいなくなる・・・これで、良かっただろうか?」
カレン「ルルーシュ・・・ゼロ・・・ありがとう!!」
ルル「この新日本州では、行政特区日本よりも、より旧来の日本に近い文化を再現し、ありのまま、日本人が暮らせる政策を進めて行く」
スザク「イエスユアハイネス」
ルル「お前を象徴とする・・・旧来の天皇家にあたる位置だ。当然だろう?柩玄武の忘れ形見だ・・・・国民よ!受け入れてくれるか!?」
国民「おおおおおおおおおおお!ナイトオブゼロが!日本人のトップに!?」
国民「オールハイルスザク!オールハイルスザク!」
千葉「ブリタニア国民が・・・日本人と・・・!!」
藤堂「今の彼なら、荷が勝つ事も無かろう」
カレン「味方なら、こんなに心強い奴も居ないわね」
スザク「イエスユアハイネス」
ルル「違うな、間違っているぞ、柩スザク・・・天皇家は象徴だ、俺もこの合衆国の代表であって、立場は同じだ・・・今まで通り、ルルーシュで良い」
ルル「今後、新日本州の本格的な立て直しに移る・・・インフラの整備、産業の地盤強化、国民の意識改革を迅速に行い、準備が整い次第、現トウキョウ租界で天皇家設立式典を行う事を約束しよう!」
TV越しの日本人
日本人「おおおおおおおお!」
会場のブリタニア人も手を取り合う二人に歓声を送る
C.C.「お前達静かにしろ、進めるぞ・・・次に新たなナイトオブゼロを任命する」
かかってる設定で進めてます
カレン「わわ・・・私が?ナイトオブ・・・・ゼロ・・・」
ざわめく式典会場
国民「イレ・・・いや、日本人が?ナイトオブゼロに?しかも女だぞ?」
ルル「腑に落ちない気持ちが勝っている、と言った所だろう!しかし、国民よ!彼女はブリタニア人と日本人のハーフ、シュタットフェルト家の血も流れている。この差別、格差の無い理想国家の建造に当たって、彼女以上にナイトオブゼロの適任者が居るだろうか?」
国民「シュタットフェルトだって?」
国民「ナイトオブゼロとやり合ってた、黒の騎士団のエースだって話だぞ?」
国民「実力も折り紙付き、家柄も備わっている・・・反対の余地がないな・・・」
ルル「ありがとう、国民よ!私の我が侭を受け入れてくれた事に感謝する!」
カレン「ルルーシュ・・・私・・・」
C.C.「甘い時間はもう良いか?さっさとしろ」
カレン「な・・・!そ、そんなんじゃ・・・私は・・・ただ・・・」
C.C.「図星だな?しおらしい所も少しはあるじゃないか」
カレン「うるさい!黙れ魔女///」
C.C.「わかっている、お前は相変わらずさらっととんでもない事を言い出すな・・・これより儀を行う」
ルル「ナイトオブゼロ、紅月カレン!」
カレン「ここに!」
国民から歓声があがる
C.C.「続いて、旧零番隊に当たる編成及び技術開発局の編成の発表に移る」
こうして、新体制の発表を終え、新しい世界に向けて動き出した
ルル「少し不満そうだな、スザク」
スザク「何故、ギアスを使った?」
C.C.「お前、以前私と感応した事で解ってしまうようだな」
ルル「最初からシナリオ通りだ、お前もポーカーフェイスが様になって来たじゃないか」
スザク「本当に必要だったのか?ユフィにかけた力だぞ・・・」
スザク「君の想いは知ってる、国民をまとめるため・・・何人を想定していた?」
ルル「わからない、ほぼ全員が敵になると考えていたさ。スザク、お前を含めてな」
C.C.「悪運の強い魔王様だ」
スザク「君の本心が、贖罪の意志がきっと皆の心を動かした、だからこそ、ギアスを使って欲しくはなかった。奇跡を今更演じなくても、奇跡はもう起きている」
ルル「あの日、お前の気が変わらなければ俺は今頃息絶えていた」
スザク「僕はゼロを演じ続け、生きなければならなかった」
スザク「ユフィが見えた・・・耳元で囁いたんだ、友達を犠牲にして訪れた平和が本当の平和なのか?って、幸せになって欲しいって」
ルル「俺はこんなやり方しか出来ない・・・それでも!皆の幸せを願う、ナナリーとユフィの想いを実現する為にも、俺はまだ死ねない・・・お前がそう思わせたんだ」
ゼロ『生きろ!!』
スザク、フレイヤ発射ボタンを押す
スザク「死を覚悟した、でも死ねなかった!君のせいだ!っ・・・今回は見逃そう・・・だが、次にギアスを使った時は・・・」
ルル「わかっている、そのための皇室制度だ・・・俺と同位のお前を作る事が、俺に対する一番のカウンターになる」
スザク「自覚している」
ルル「なら良い、これからもよろしく頼む・・・親友としてな」
C.C.「おかしなものだな、お前達の友情と言う奴は」
カレン「ルルーシュ、そろそろ向かいましょう」
C.C.「これはナイトオブゼロ、代表の名を呼び捨てるとは不敬ではないのかな?」
ルル「C.C.構わんさ、今更よそよそしくされるのも困るが、カレン・・・公衆の面前では代表と呼んでくれよ?」
カレン「わかってる。そんな馬鹿じゃないよ」
ルル「側近は気心が知れていなければ落ち着かないさ、ゼロは記号だが、中身はただの人間だ」
C.C.「絶対君主制も終わった事だしな」
スザク「長く続いた支配体制に慣れすぎてしまったからね」
ルル「内部から変えて行かなければならないだろう、その為にはまず日本だ」
C.C.「日本は旧ブリタニアの隷属的支配の象徴だからな」
カレン「租界やゲットーに残るブリタニア人や名誉ブリタニア人との社会的な格差や思想的な劣等感を排除しないとね」
ルル「そうだ、必要なのは意識改革だ」
スザク「内的変化が皆に起これば、新日本州の未来も明るくなるだろう」
ルル「歴史の破壊は既に終わった、これからは未来の創造だ」
C.C.「創造を口にする魔王とは、珍しいものだな」
ラクシャータ「お、代表様のお出ましだよ~」
ルル「茶化すなよ、ラクシャータ」
ロイド「代表~僕の伯爵位はどうなっちゃうのかな~特権階級も廃止するんでしょ~」
ルル「ロイド伯爵、心配には及ばない。旧体制の爵位以上の人間には、それぞれ秀でた技能があるだろう・・・基本的には政治、軍事に携わって貰う事になるが、適材適所に配置していく
当然、君たちには技術開発局の人間として潤沢な研究資金を用意しよう、神聖ブリタニア合衆国の繁栄のため、力を振るってもらいたい」
セシル「よかったですね、聖天八極式の量産化計画、始められますね」
ロイド「でもアレ、そのままのスペックだと乗りこなせる人間が居ないからね~」
セシル「ロースペック化が必要ですね」
ラクシャータ「日本の発展で、サクラダイトの産出量増加も見込めるね~」
ロイド「あははは~、ラクシャータも、これからは同僚だね~楽しい兵器を沢山開発しようね~」
ラクシャータ「何だか気持ち悪いね~、プリン伯爵の手綱はちゃんと握っておいてくれよ」
セシル「慣れてますので任せてください」
ロイド「ダメだよ~セシル君は暴走しちゃうと手が付けられないからね~」
セシル「伯爵に言われるのは心外です」
ルル「兵器の開発も構わないが、医療福祉方面の研究もしっかり頼むぞ、その為の技術開発局でもある、期待している」
ロイド「はいはい~任せて任せて~」
スザク(本当に大丈夫だろうか?)
カレン(うわぁ・・・あたしの紅蓮はこの人に・・・)
C.C.「そうこうしている間に到着だ」
ルル「よし、行くか」
ルル「よく目に焼き付けるんだ、これが我々が起こした戦争の爪痕だ」
カレン「うん」
スザク「あぁ、これを立て直す!ブリタニアの、日本人の、皆の力で」
ルル「そうだ、これは旧ブリタニア帝国体制と、黒の騎士団が残した負の遺産・・・どんなに理想を語ろうと、実現しなければ意味は無い」
藤堂「日本の再生・・・」
ルル「私にはそれを成す責任がある、そうだろう?スザク」
スザク「ユフィだけじゃない、ナナリーのためにも・・・」
千葉「散って行った四聖剣のためにも」
スザク「あぁ、それまではお前の・・・ゼロとしてのカリスマに頼らせてもらう。日本人にはまだゼロが必要だ」
ルル「だが、それはあくまで記号だ。その記号はやがて役目を終え、スザクと言う名に変わる・・・お前から名字を奪うことにもなる・・・」
C.C.「天皇家に名字は無かったらしいからな」
スザク「構わない、父をこの手にかけたんだ。枢木の性を名乗る事も・・・」
ルル「捧げてもらうぞ、お前の命、日本に・・・世界に」
スザク「あぁ、わかった」
ミレイ「こんばんは、ニュースの時間です」
ミレイ「今日、現地入りしたルルーシュヴィブリタニア、神聖ブリタニア合衆国初代代表は新宿ゲットーを中心に日本州内を視察、国民との対話、交流を行いました」
ミレイ「明日は新宿ゲットー日本州内における基本政策の発表を行うという事で、戦災瓦礫で散乱した周辺の清掃に国民は大忙しです」
ミレイ「中継を繋ぎます」
リヴァル「あ・・・俺?」
報道「すごい熱気ですね?」
リヴァル「当然!ルルーシュは国民皆の希望の星だ!おーい!見てる?」
リヴァル「ルルーシュはアッシュフォード学園に通ってたんだ、同級生なんだよ」
報道「なるほど、御学友でしたか。代表はどんなお人柄でしたでしょうか?」
リヴァル「頭は切れるけど、授業はよくサボってた・・・よく賭けチェ・・・あっと・・・何でもないです。今思えば、黒の騎士団の活動で不在だったことが多かったのかなって・・・でも、生徒会副会長もやってて本当にすごい奴です」
報道「ありがとうございます、では御学友として代表に一言お願いします」
リヴァル「日本も、ブリタニアもルルーシュならまとめあげてくれるって信じてる!明日、楽しみにしてるよ!また学園にも顔、出せよな」
報道「ありがとうございました、中継をお返しします」
ルル「フフフ・・・リヴァル、良い印象工作になった・・・」
C.C.「お前は露悪的な表現が好きだな」
カレン「ルルーシュ、あれ言わせたの?」
ルル「まさか、報道がああして寄って来る事だけ事前に伝えておいたまでだ」
C.C.「あれがリヴァルの本心と言う事だな」
カレン「良いの?」
ルル「側近と親友と魔女を連れてるんだ、とびきりの武闘派揃いでな・・・何の問題もない」
スザク「しかし、他の生徒が・・・」
ルル「お前、忘れたのか?カレンも・・・」
カレン「え?」
カレン「だったら尚更・・・」
ルル「フフ・・・違うな、間違っているぞ?」
C.C.「一時的なものだろう?スザクの時だってそうだった」
ルル「こういう問題は慣れと時間が解決してくれるものさ、大体、学の無い人間に民衆はついて来ないぞ?そうだろう?未来の天皇様?」
スザク「ルルーシュ、君って人は・・・」
スザク「では、自分も・・・」
カレン「え?あ・・・ちょっと二人とも・・・」
ルル「君はどうするんだ?ナイトオブゼロ?」
カレン「ルルーシュ・・・ナイトオブゼロなんて呼ばないで・・・私」
ルル「冗談だ、カレン、お休み」
カレン「お休み、ルルーシュ」
部屋の外
C.C.「ふぅ、今日は蒸すな・・・熱い熱い」
カレン「~~~///」
C.C.(ニヤリ)
ルル「外が騒がしいな・・・?」
C.C.「あまり大きな声を出すな、大好きなルルーシュ代表に聞こえるぞ?」ボソボソ
カレン「うぐっ・・・///そんなんじゃない!」ボソボソ
C.C.「さっきも言ったが私はもう眠い・・・部屋に戻って寝る」ボソボソ
カレン「部屋って・・・あんた・・・え?嘘?」ボソボソ
C.C.「何を今更・・・黒の騎士団の時から、アッシュフォード学園でも一緒だ」(ニヤリ)
カレン「~~~!!!!」
カレン「ばっ・・・馬鹿な事言わないでよ!そんな、そんなこと、な、無いに決まってるでしょ///」ボソボソ
C.C.「そういう事なら私はもう寝る、じゃあな、お休みナイトオブゼロ」
カレン「~~!!!」
キィー・・パタン
ルル「どうした?誰かとしゃべっていたのか?」
C.C.「あぁ、大した事じゃない・・・ウサギと戯れていただけさ」
ルル「?」
ロイド「ふんふ~ん、紅蓮の量産化計画、進めるよ~?」
ラクシャータ「量産化するのは良いけど、ランスロットはどうするんだい?人口はブリタニア人が圧倒的に多いんだぞ?
量産化するならランスロットをベースにした方が良いんじゃないか?」
ロイド「ふ~ん、それもそうだね。セシル君はどう思う?」
セシル「私も、ランスロットベースの方が良いと思います、紅蓮は拡張性が高かったので色々強化出来ましたが、量産機は武装もコストも限られてきますし」
ロイド「ふーん、じゃあランスロットベースで行こうか?」
ラクシャータ「武装のオミットはどれにするんだい?」
セシル「ヴァリスはハドロンモードのみにしますか?」
ロイド「エナジーウイングは射出機構はオミットしよう」
ラクシャータ「だったら飛翔滑走翼の方がEN効率がいい」
セシル「それだと資金かなり余りますね~」
ロイド「新しいKMF作っちゃおうか~?ランスロットベースで~」
あーでもない、こーでもない
セシル「決まりましたね」
ラクシャータ「これ、許可出るのかい?」
ロイド「通すだけ通してみようよ~・・・わかんないよ~も・し・か・し・た・ら」
ロイド「君、君、こ~れっ!どう思う?」ニコニコ
斑鳩クルー「私ですか?少し拝見・・・」
第10世代ランスロット系KMF先行量産試作機概要書【機密】
コンセプト:単機中央突破を目的とした重装甲化システム
武装:スラッシュハーケン4基/スーパーヴァリス改/エナジーウイング/眼部ハドロンレーザー照射機構2機/
MVS2基/足部MVS隠し腕2基/右腕部輻射波動機構/左腕部収束ハドロン重砲/絶対守護領域/アンチゲフィオンディスターバー
セシル「どうでしよう?夢が詰まってますよね?ね?」
ラクシャータ「これはやばいよ!アンチゲフィオンディスターバーの理論は完成していたからね」
斑鳩クルー「率直に申し上げます・・・」
ロイド「うん、うん」
斑鳩クルー「操縦出来ません」
セシル「あ・・・えっと・・・」
ラクシャータ「空気読めないね~」
ロイド「うーん、またハイスペックを追求しすぎたかなぁ?でも、フレイヤは搭載していないし」
ロイド「もう一度聞くよ?どうだろう?」
斑鳩クルー「無理です」
ロイドセシルラクシャータ「・・・」
ルル「ハァ・・・ハァ・・・なんだ、夢か」
ルル「朝から酷い夢を見た・・・」
C.C.「どうした?朝からマッドサイエンティスト共に愚かな要求をされる夢でも見たか?
ルル「ハァ・・・フフフ・・お見通しだな、さすがは魔女、人の夢でも覗き見るギアスでも手に入れたか?」
C.C.「冗談はそれくらいにしろ、ホラ、机の上に置いてあるぞ?」
ルル「・・・何がだ!?」
ルル「これは!?」
第10世代ランスロット系KMF先行量産試作機概要書【機密】
ルル「~~~!!」
C.C.「3人とも目の下に隈を作っていたな、ブリタニアと黒の騎士団初の共同作業だ、喜んで援助してやろうではないか?」
C.C.「この機体が完成すれば我が軍の軍事力は飛躍的に向上するな」
C.C.「まして量産化前提の機体だ、パイロットの質もより高くなる」
C.C.「そうだ、パイロットの養成機関を据えてはどうだ?」
C.C.「お前が人員の配置を間違える事は『万が一にも』ないだろうが、あえて言わせて貰おうか」
C.C.「ドンマイ、焦んな」
ルル「魔女が!!///」
ルル「ぐぅう・・・味方から精神攻撃を食らうとは」
カレン「ルルーシュ!そろそろ・・・」
C.C.「タイムキーパーはここにも居る、安心してくれて良いぞ?ナイトオブゼロ」(ニヤニヤ)
カレン「そう、わかった」
C.C.(つまらん、反応が薄いな)
カレン(屈しない!あんたみたいな魔女に!)
ルル「どうした二人とも?」
日本人「わああああああ」
ブリタニア人「うおおおおおおおルルーシュ様ぁああああ」
日本人「ゼロよおおおおおおおお」
カレン「すごい人」
スザク「期待されているんだね、ルルーシュ」
ルル「そうだな、そしてそれは私だけではない」
スザク「ああ」
ルル「それにな、スザク」
スザク「ん?」
ルル「私も黒の騎士団を率いていた者として、期待しているのだよ」
ルル「日本人の底力に」
藤堂「ゼロ・・・」
カレン「もう到着する頃ね」
ルル「そうか、ジェレミアとコーネリアも来ているのか?」
カレン「そう聞いているわ」
ルル「それは丁度良い」
C.C.「ルルーシュ、そろそろはじめるぞ」
ルル「ああ」
国民「うおおおおおおおおおおおおお」
国民「ルルーシュ様あああああああ」
国民「ゼロおおおおおおおゼロよおおおおおおおおおおおお」
ルル「今日はここ、新宿ゲットーから、新日本州の国民、いや、ブリタニア国民全てに向けて日本再興への方針を表明する!」
ルル「復興に向けての方針は3つ!」
ルル「2つ目は支配体制からの脱却を狙い、国民一人一人の自立を促す政策を取って行く事!」
ルル「最後に!これは政府側の課題だが、国民の意見に耳を傾け、応えうる全ての希望を実現して行くと言う事!」
国民「地位の保障・・・そんな時代がくるなんて・・・」
国民「俺たちにも・・・住む場所が与えられるんだ!!」
国民「おおおおおおおお!!!」
C.C.「先に言っておくが、困窮者の人数が把握出来ていない、場合によってはシェアハウスと言う形を取り住居を確保する事になる」
国民「おおおおおおお」
ルル「ただし、就業はあくまで自分の意志で行う事が斡旋の条件だ!自らの意志で、自らの生活を勝ち取ってくれ!!そのためのサポートは全力で行わせてもらう!!」
ルル「日本工業地帯、これをブリタニア全土に響き渡らせようではないか!」
国民「おおおおおおおおおおおおおおおおお」
国民「ゼロおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
わかります
こっちと違って星刻みたいな有能な奴が上にいるから酷いことにはならないだろ
天子様かわいいし
ナナリー「お兄様!」
ルル「聞け!ブリタニア国民たる日本人よ!前総督ナナリーヴィブリタニア、彼女は行政特区日本を押し進めた一人!誰よりも世界の平和を願う彼女の心に動かされ、私は今の政策を進めている!」
ルル「ナナリー・・・」
ナナリー「はい、お兄様」
ナナリー「私は見ての通り足が動きません、以前は目も見えなかったんです。私一人の力は微々たるものです、しかし皆さんの協力があれば、きっと世界は良くなるでしよう、私は信じています。神聖ブリタニア合衆国が、世界に平和をもたらす事を!」
国民「おおおおおおおおおおおおお」
ディートハルト「これから・・・これからブリタニアはまだ発展して行く・・・・完成された国家などではなかった・・・ゼロ・・・あなたはやはり素晴らしい・・・」
ジェレミア「ルルーシュ様、見事な演説でした」
ルル「何を、それはナナリーの方だ」
ルル「ナナリーの純粋な気持ちが皆の心を打ったんだろう」
コーネリア「ルルーシュ・・・お前」
ルル「何ですか?姉上」
コーネリア「私は今こそ気付かされたよ、民衆が真に望んでいる平和とは何か、完敗だ」
ルル「まだ、何も始まっていません、それに勝ち負けなどない」
コーネリア「血眼になって姉を殺そうとした男の言う台詞か?」
ルル「お互い様でしよう」
コーネリア「そうだったな・・・しかし、ユフィの事を思うなら、やり遂げてみせろ!可能な限り協力はしよう」
ジェレミア「もちろんです」
ナナリー「お兄様、もう行かれるのでしょう?」
ルル「ああ、やらなきゃいけない事が山ほどある」
ナナリー「あまり無理をなさらずに」
ルル「ああ、わかってるよナナリーまたアッシュフォード学園で会おう」
ナナリー「はい」
C.C.「ルルーシュ、時間だ」
ルル「あぁ、今行く。それでは姉上、ジェレミアも失礼する」
扇「ゼロ、少し話したいことがあるんだが・・・」
ルル「なんだ?」
扇「実は、俺と千草に・・・その子供が出来てな・・・結婚するんだ、俺たち」
ルル「そんな事だと思っていたさ」(C.C.から聞かされた時には腰が抜けるかと思ったが・・・扇の奴!いつの間に!!)
扇「何でもお見通しか・・・流石はゼロだ」
ルル「当然だな、私を誰だと思っている」(しかし先に聞いていて良かった・・・扇の前で腰を抜かすなど、格好がつかん)
扇「俺は一度君を裏切り、千草は君を追い、殺そうとした。それでも変わらず話をしてくれる君にお礼を言いたい・・・ありがとう、ルルーシュ」
ルル「扇・・・お前も俺に同じ事を言わせるのか?」
扇「何だ?」
ルル「愚問だな・・・お互い様だ」
アッシュフォード学園
ルル「本当に・・・すごい・・・人だかりだ」
女生徒「キャー!ルルーシュ代表~!!」
ルル「学園に居る時は、それは忘れさせて欲しいな・・・うぎゅうう・・・」
女生徒「キャー!ルルーシュくーん!!」
スザク「僕は、割と普通なのにね、ね?カレ・・・ん?」
カレン「ちょっと、何なのよ?」
ざわざわ
男生徒「あの子だろ?シュタットフェルトの・・・」
男生徒「うそっ、超大人しかった子じゃん?」
男生徒「黒の騎士団ってバレないようにしてたんだってさ」
男生徒「でも可愛くね?おっぱいでかいし」
男生徒「馬鹿、ナイトオブゼロだぞ?殺されるぞ?」
カレン「うーるーさーい!あっち行け!お前ら!しっしっ!!」
男生徒「ひえええええ!やっぱこえええええええ!!」
カレン「フー・・・フー・・」
カレン「あぁああああ、学園での私のイメージがああああ」
スザク「いいじゃないか、もうナイトオブゼロとしてのイメージの方が勝ってるよ」
カレン「アンタには私の気持ちなんてわからないわよ・・・はぁ・・・」
キャーキャー
わーわー
女生徒「ルルーシュくーんコッチ向いて~」
ルル「ハハハ・・・」(ニコッ)
カレン「ルルーシュ!デレデレして・・・」
C.C.「滑稽だな」
ルル(なんなんだ・・・これは・・・想定外だ)
カレン「あ、チャイムだよ」
ルル「みんな、授業に出ないと・・・さ、ほら」
女生徒「えー」
女生徒「つまんなーい」
C.C.「お前の事を理解している女が一人いたぞ?良かったな、ルルーシュ」
ルル「黙れ、魔女」(つまらない男だと?自称波乱に満ちた人生を送った男代表!ルルーシュヴィブリタニアに向かって!)
ルル「!!」
???「なんだ?その顔は・・・しまりのない」
???「なんだ?その顔は・・・しまりのない」
ルル「あ・・・姉上・・・」
コーネリア「フン、驚いたか?実はな・・・」
かくかくしかじか
C.C.「えーっ、産休を取ったヴィレッタの代わりに、ナナリーの護衛も兼ねて体育教師として赴任して来ただってー」(棒読み)
コーネリア「そういう事だ、弟だろうと代表だろうと、ナイトオブゼロだろうと魔女だろうと、未来の天皇だろうと関係ない、学園では、私に従ってもらうぞ?」
スザク「まさか・・・ルルーシュ!!」
ルル「あぁ、その可能性が高い」
カレン「とりあえず、授業受けに行こうよ」
ルル「やはりな・・・なんでこうなった・・・」
スザク「ルルーシュ・・・この授業大丈夫かな?」
ジェレミア「これはルルーシュ様、このジェレミアゴットバルト、誠心誠意、日本語の授業に励んで参りましょう」
ジェレミア「さぁ、君っ!これを日本語で直訳してみたまえ!」
ジェレミア「ふーん、君はもう少しセンスを磨いた方が良い」
生徒「すみません」
ジェレミア「その答えは・・・」
ジェレミア「私の素晴らしき雪辱!!」
ルル「・・・」
C.C.「懐かしい記憶が蘇るな」
ルル「馬鹿がッ!」
藤堂かと思ったwww
ルル「苦痛だった・・・」
スザク「なんて言うか・・・お疲れ様」
リヴァル「ルルーシュ!やっと人だかりが消えたね」
ルル「あぁ、良い所に・・・今度の国語の授業は抜け出して賭けチェスでも一緒に行かないか?」
C.C.「お前、わかっているのか?コーネリアが教師だぞ?」
ルル「我が姉上だ・・・ジェレミアよりはマシだと期待したい」
スザク「そんな言い方・・・」
コーネリア「皆の者、今日はバスケットボールという、旧米国で隆盛を極めた球技を行う!」
生徒「先生」
コーネリア「ん?なんだ?」
生徒「そのスポーツはメジャーです」
コーネリア「そ、そうか・・・日本ではポピュラーなスポーツだったようだな」
コーネリア「では、チーム編成を発表するが、今日はコートを半分使用した3on3だ」
ルル「ご都合だな」
スザク「仕方ないよ」
コーネリア「Aチーム、ルルーシュヴィブリタニア、紅月カレン、C.C.」
コーネリア「続いてBチーム、柩木スザク、ジノヴァインベルグ、そして・・・私だ!」
生徒(うわぁ・・・先生が入るんだ・・・)
生徒(え?ヴァインベルグ卿居たの?)
スザク「こうなってしまったからには・・・手加減はしないよ、ルルーシュ・・・」
ルル「望む所だ、私の戦略で貴様の戦術を叩き潰してくれる」
コーネリア「それは叶わないぞ、弟よ、いつかの雪辱・・・ここで晴らさせてもらう!」
ジノ「カレン、僕の想いを君に届けよう」
カレン「戦場で会えた事を喜ぶべきかしら?」
C.C.「なんでも良いから早くしろ」
カレン「はい」
ルル「C.C.はヴァインベルグ卿に付け」
C.C.「もうやっている」
スザク「カレン、君は僕が止める!」
カレン「させないよ、スザク!」
ルル「カレン、突破しろ!」
カレン「任せてください!」
カレンC.C.にパス
C.C.「こっちはがら空きだ・・・」
ルル「馬鹿め!かかったな!ヴァインベルグ卿の思考を読めば容易い・・・カレンに向かって行く事など想定の範囲!
加えて姉上は私が抑えている・・・条件は全てクリア!打て、C.C.!!」
C.C.「しゅーと」
ボールがゴールにバウンドした所をはたき落とす
ルル「何!?読み違えた・・・スザクの身体能力を・・・」
スザク「ルルーシュ、僕を相手にバウンドシュートは通じないよ」
ルル「フハハハ・・・庶民シュートしか通用しないという事か?」
ルル「くっ、コーネリア・・・余計な事を!」
ルル「カレン!」
カレン「させるか!」
ジノ「残念だったね、このボールは私が頂こう!そして愛のシュートっ!」
バシン!!
カレン「はぁ・・・はぁ・・・」
ジノ「流石だ・・・僕の渾身のシュートをはたき落とすとは」
カレン「させるかぁああああ!!」
スザク(僕が空いた・・・今だ!)
コーネリア「フフフ・・行くぞ!ナイトオブゼロおおお!!」
コーネリア→スザクにパス
カレン「紅月カレン、受けて立つ!・・・アレ?」
ルル「馬鹿が!私が出る!」
ルル「C.C.はそのままヴァインベルグ卿をおさえておけ!」
スザク「来るか!」
スザク、シュートを打つ体制
ルル(折り曲げた膝の角度、肘の角度、手首の角度、体のしなり・・・ここから導き出される弾道は・・・3Pシュート・・・条件は見えた!!)
スザク「ルルーシュウウウウウウウ!」
ルル「スザァク!」
ルル「何故だ・・・」ガクっ
スザク「今回は僕らの勝ちだね」
ルル「計算は完璧だった・・・俺は確かにスザクの直線上にいた・・・ボールにめがけてジャンプして・・・」
スザク「カレンなら、届いていただろうね」
ルル「な・・・!」
コーネリア「お前は自分の身体能力を過信した、お前にそんな跳躍力はない!」
C.C.「残念なお知らせだ、お前の身体能力は低い」
ルル「お・・・俺の・・・負けだ・・・・」
コーネリア「今日の授業はこれで終了、帰っていいぞ~」
生徒「おつかれさまでしたー」
コーネリア「うん、一矢報いた後の挨拶は格別だ」
ルル「皆の前で恥をさらしてしまった・・・もう代表やめたい・・・もう嫌だ・・・・そうだ、リフレインを合法化しよう・・・」ブツブツ・・・
ゴッ!
ルル「いたいです」
スザク「甘えるな!」
ルル「スザク・・・」
スザク「君の弱さは自分が埋めると言ったはずだ、それにカレンも居る」
カレン「あなたの出来ない事や苦手な事は、私たちがするわ」
ルル「お前達・・・」
C.C.「そう言う事だ・・・誰も運動音痴、情けないなどと口には出していないだろう?」
ルル(ずぅうううううん)
スザク(ひどい)
カレン(鬼ね)
ルル「もういい、これ以上の施しはさらに虚しくなる」
ルル「すまない、スザク、今ので目が覚めた」
スザク(今の?C.C.の悪口の事かな?)「あぁ、それなら良いんだ」
C.C.「残念なお知らせだ、これから本格的に忙殺される事になる」
カレン「旧中華連邦の件?」
C.C.「そうだ、シンクーの体調が思わしくない・・・毎日吐血吐血で血みどろだ」
スザク「その隙をついて、反乱分子が活動を活発化している」
ルル「極力武力による鎮圧は控えたい所だが、相手の出方に依っては軍を動かす必要もあるだろう」
C.C.「向かうのか?」
ルル「明日、中華連邦へ向かう」
中華連邦
シンクー「ぐはっ・・・」
天子「しんくー・・・しんくー・・・」しくしく
シンクー「天子様、大丈夫です・・・」
天子「でも、でも・・・しんくー・・・血が」
朱禁城に警報が響く
兵「敵襲!敵襲!」
シンクー「賊めが・・・天子様はやらせん!」
兵「KMFの小隊が攻めてきます」
シンクー「数は?」
兵「現在14機確認しています」
天子「なりません!しんくー!そんな体ではむりです!」
シンクー「天子様、すぐに片付けて戻って来ますから」
兵「天愕覇王荷電粒子重砲、整備完了しました」
シンクー「よし、神虎・・・発進」
敵兵「ひゃっはぁあああ!蜂の巣にしてやるぜえええええ」
シンクー「目標を確認、破壊する」
敵兵「おらおらおら」ズドドドドド・・・・
敵兵「バズーカをくらいなぁ~」
シンクー「神虎の機動性を甘く見てもらっては困るな」
敵兵「かすりもしねぇ!化け物か?」
敵兵「ひゃああああ逃げろぉおお」
シンクー「天子様に仇なす者は、このシンクーが許さん!」
敵兵「あばばば」
敵兵「あべしー」
敵兵「来た来た来たぜぇ・・・」
敵兵「飛んで火にいるシンクーちゃんってな」
敵兵「ここに残り12機が潜んでいるとは思うまい・・・」
敵兵「奇襲部隊の2機は捨て駒だぜぇ・・・」
敵兵「ワイルドだろぉ~」
敵兵「おらおら、そろそろ我慢の限界だぜぇ~」
敵兵「第2部隊、一斉掃射だぜぇ~」
敵兵「ファイア!!」ダダダダダダダダ・・・
無数の弾頭が神虎を襲う
シンクー「チャージ完了、天愕覇王荷電粒子重砲、発射!」ゴウン!
敵兵「いわゆるMAP兵器だぜぇ」ドォン!
敵兵「俺たち8機はやられちゃうぜぇ・・・」ドォン!
敵兵「俺たちも捨て駒だぜぇ・・・」ドォン!
敵兵「ワイルドだろぉ~」ドォン!
敵兵「でも、諦めてねえんだぜぇ~」ドォン!
敵兵「第3部隊、後は頼んだぜぇ~」ドォン!
敵兵「ワイルドだろぉ~」ブッピガーン!
敵兵は跡形もなく消し飛んだ
シンクー「あと4機・・・何処だ・・・」ガクン!
ウウウウ・・・・ン
シンクー「システムダウン?何故だ?・・・まさか?」
敵兵「ヒャッハー!足止め成功だぜぇ~」
敵兵「捨て駒にしては上出来だぜぇ~」
敵兵「ゲフィオンディスターバーだぜぇ~」
敵兵「ワイルドだろぉ~」
シンクー「くっ・・無念!天子様!」
敵兵「お前は良いエサになるからよぉ~」
シンクー「くっ!貴様ら・・・ゲホっ!」
敵兵「まだくたばんなよぉ~エサはエサらしく、大人しくしてろやぁ!」ゲシゲシ
シンクー「がはぁああ・・・」
敵兵「おーこええ目つきだ」
敵兵「火事場の糞力で暴れられたらたまらねぇ、縛っとけ」
敵兵「おぉ」
シンクー「貴様ら・・・天子様に指の一つでも触れてみろ・・・」
敵兵「おぉ?なんかいったぁ~?」
敵兵「ヒャッハー!酒がうめーぜぇえええ」
敵兵「おい、ビデオ回して朱禁城な」
敵兵「あー今夜は酒がうめーぜぇええええええええ」
兵「賊からこんなビデオレターが届いております」
敵兵「こんちくわ、朱禁城の皆さん」
敵兵「我々の要求は天子様の身柄と中華連邦の権力の掌握です」
敵兵「先日、そちらの総司令官殿を機体もろとも鹵獲しちゃいました」
敵兵「総司令官殿の命が惜しければ、こちらの要求をお受けください」
敵兵「見てる?天子ちゃん?どんな気持ち?どんな気持ち?」
敵兵「ヒャッハー!!」ブツっ!
兵「以上です」
ルル「一足遅かったか・・・」
天子「しんくーが・・・しんくーが・・・」
カレン「天子様・・・」
ルル「現在判明している敵戦力はKMF4機と神虎、ゲフィオンディスターバーを所有している事くらいか?」
C.C.「そうだ、まぁ、ディスターバー以外は余裕だな」
ルル「しかしシンクーらしくない・・・この程度の連中にやられるとは」
C.C.「人を見た目で判断するな、現に奴らは第3世代KMFを10機と引き換えに神虎を鹵獲している」
カレン「何かディスターバーを作動させる為の罠を張っていたんだろうね」
スザク「ここは自分が・・・」
ルル「ダメだ、私もシンクーの頭脳とKMF技術を過小評価している訳ではない」
スザク「アレは強力すぎる・・・無理だ」
ルル「だろうな、一応聞いてみただけだ」
ロイド「アレレ~?お困りですかね~?」
セシル「ルルーシュ代表、私たちの提案書、見ていただけましたか?」
ラクシャータ「私たちの愛の結晶が役に立つよ~?」
ルル「目は通した、だが実用的ではない」
ルル「あのKMFはカレンでも無理だ」
ロイド「おーめーでーと~う~あれは着脱可能な携行武装だよ~」
ルル「何っ?スペックシートを寄越せ!」
セシル「そう言われると思って、お持ちしてます」
C.C.「随分手際がいいな」
ルル「すぐ用意出来るのか?」
ラクシャータ「もちろんさ!どうする?ランスロットに装備するかい?」
ルル「いや、私が使う!蜃気楼に装備しろ!」
ルル「条件は揃った、作戦を伝える」
ルル「ここか、敵の指定ポイントは」
敵兵「来なすったぜぇ~」
敵兵「馬鹿が、最新型のKMFに乗ってのこのこ現れやがったぜ」
ルル「私はルルーシュヴィブリタニア!貴殿らと戦闘する意志は無い!」
ルル「その証拠に、このKMFには戦闘用の武装を一切搭載していない」
ルル「私の言う事が信用出来なければディスターバーの作動後、私の身柄を拘束しに現れるが良い」
ルル(ニヤリ)ガクン
ウウウウ・・・ン
敵兵「動きが止まった!行くぜぇ~!」
敵兵「ヒャッハーこっちには神虎もあるんだぜぇええええ!」
ルル「フ・・・4機とも来たか」
ルル「4」
ルル「3」
ルル「2」
ルル「1」
ルル「アンチゲフィオンディスターバー、起動!」
蜃気楼、動き出す
敵兵「動きやがった!」
敵兵「ブラフにかけやがったな?」
ルル「そうとも、このゲフィオンディスターバーの効果範囲は私の蜃気楼でキャンセルさせて貰った、だが安心したまえ・・・この蜃気楼に攻撃用の武装は一切搭載していない」
敵兵「なら、そいつをぶっ壊して引きずり出してやるぜぇ!」ドガガガガガ
敵兵「おらあああああああああ」
ルル「どうした?私を引きずり出すのではなかったか?男だろ?やってみろ!」
敵兵「往生しやがれええええええ!!」
敵兵「うおおおおおおおおおおお!!」
敵兵「ヒャッハアアアアアアアア!!」
敵兵「しいいいいねええええええ!!」
ルル「思った通り接近戦に持ち込んで来たか!馬鹿が!」
ルル「条件は全てクリア!アンチゲフィオンディスターバー、収束!!」
敵兵「な・・・何故?」
敵兵「うごかねぇ・・・」
敵兵「こうなったらおぼっちゃま一人、白兵戦で仕留めてやらああああ!!」
スザク「動くな!」
カレン「戦場に血を流したくはない」
藤堂「既に貴様らに狙いを付けている」
アーニャ「ロック・・・完了」
ルル「これでチェックだ」
敵兵「糞が・・・汚い真似を」
ルル「私はゼロ・・・この記号にとってそれは褒め言葉だよ」
ルル「覚えておくと良い、戦場に立つ時の私はルルーシュではない、ゼロだ」
スザク「シンクーの監禁場所を言え」
敵兵「へっ・・・わかったよ・・・降参だ」
ルル「フ・・・無血の戦場も悪くない・・・」
カレン「本当に出来たね」
ルル「当然だ、私の戦略に不可能は無い」
スザク「武力は威嚇まで、血を流さず解決する・・・以前の君には無かった発想だ」
ルル「あれも国民だ・・・彼らも改心して、またやり直せば良い」
C.C.「全く、優しい魔王様だ」
スザク「突入準備は整った」
ルル「敵のアジトだ・・・万全を期して行け」
スザク「了解した」
藤堂「ゼロの号令で突入する」
ルル「総員、突入!」
スザク「いっけぇええええ!」ダァン!
ドアを破り突入
ルル「各員はアジト内を捜索し、シンクーを保護せよ」
チャッ
敵兵「ひぃっ!と・・・藤堂!」
こめかみに銃をあてる藤堂
藤堂「武器を捨て投降しろ」
敵兵「あ・・・あわわ」
藤堂「ゼロ、敵兵を一人拘束した」
ルル「監禁場所を吐かせろ、殺す以外の手段は問わん」
藤堂「承知した」
敵兵「い・・・命だけは・・・ひいっ」
藤堂「それはどうかな?ただ、より正確な情報を提供する事で助かる確率は高くなるだろう」
敵兵「俺は詳しく知らされちゃいねぇんだ・・」
藤堂「ほう・・・私を前にしらを切るか」
撃鉄を起こす藤堂
敵兵「ほ・・・本当だ・・信じてくれ・・・」
藤堂「ふん・・・まぁ良い、こいつを縛り上げて連れ出せ」
兵「はい」
敵兵2「こちとら夜勤だぜぇ?TV監視員様だぜぇ・・・すーすー」
スザク「突入!」ダァン!ドアを蹴り飛ばすスザク
敵兵2「なーんだぁ?目が覚めちまうだろーがぁ!?」くわっ
スザク「すでに狙いは付けている、武器を捨てろ」
敵兵2「は・・・はは・・・何の冗談だこりゃ?」
敵兵2の頭にレーザーサイトが当たる
敵兵2は武器を捨てた
敵兵2「早朝バズーカじゃあるまいし・・・最悪だぜぇ?」
スザク「余計な事はいい、手を頭の上に、立ち上がれ・・・」
敵兵2「あぁ・・・」(なんかムカつくぜぇ・・・隙を見つけて攻撃してやるぜぇ?)
スザク「そのままこちらまで来い、聞きたい事がある」
敵兵2「わかった、わかったから銃を下ろして欲しいぜぇ・・・」(うぜ・・・殺してやるんだぜぇ?)
スザク「・・・銃を下ろせ」
兵「は!」
敵兵2「ヒャッハー!ヴァカが!」
素早く身をかわすスザク
敵兵2「!!」
タァン・・・
気を失い倒れる敵兵
兵「手刀一発で・・・」
スザク「血を流すなとの指示だ、遂行してみせる」
兵「ゼロ様、敵兵を一人鹵獲しましたが抵抗した為気絶させました」
スザク「すまない、ルルーシュ」
ルル「わかった、捜索を続けろ」
スザク「ルルーシュ、施設内の敵兵は全て連行した」
ルル「そうか、ご苦労だったな」
藤堂「ゼロ、総司令殿を発見した」
ルル「よし、良くやった」
兵「しかし、かなりの吐血で・・・」
ルル「そうか・・・動けそうか?」
藤堂「気を失っているようだ」
ルル「医療班を回す、回収後、撤収」
天子「しんくー!しんくー!よかった・・・ぶじで・・」
ルル「天子よ・・・・シンクーの容態は思わしくない」
スザク「拘束されている間、何も口に出来ず、リンチまがいの暴行を受けている」
C.C.「良く生きていたものだな、大したものだ」
ルル「不死身のお前も食うに困るとまずいのか?」
C.C.「そうだな、ピザが切れるとまずいな」
ルル「・・・」
ルル「藤堂、気持ちはわかるが殺めるだけでは何も解決しない」
スザク「ルルーシュ、言いたい事はわかるが・・・」
C.C.「綺麗ごとでは済まされない事もある」
カレン「そうだよ!やっぱり、戦う事が必要になる場面もあると思う!」
ルル「ふむ・・・では聞こう!何故争いは起こる?」
スザク「何故って・・・抽象的過ぎてどう答えるべきかわからないよ」
カレン「憎しみがうまれるからじゃないかな?」
ルル「では何故憎しみがうまれる?何故人は人を憎む?」
カレン「憎しみがうまれるからじゃないかな?」
ルル「では何故憎しみがうまれる?何故人は人を憎む?」
ルル「色恋か?利権争いか?金銭の縺れか?」
ルル「その多くは『略奪』で片付くだろう?」
ルル「好きな人を奪われたら憎い、努力して得た地位をかすめ取られたから憎い、
追い剥ぎにあったから憎い、そして・・・大切な人の命を奪われたから憎い」
ルル「それぞれ違う理由を持っていても共通している部分は略取されたと言う事実!」
スザク「・・・」
カレン「私は・・・日本を・・・家族を奪われたから、黒の騎士団で戦った」
ルル「そう、『奪う』これを繰り返す限り真の平和など訪れない!」
人は求める事には貪欲だが与える事には無頓着だ」
ルル「カレン!私が昔『誰かが何かしてくれる、待っているだけではダメなのだ』と黒の騎士団に向けて言ったのを覚えているか?」
カレン「ええ・・・」
カレン「でも、あの時は日本を取り返すって」
ルル「そうだ、だが私はそれをやめたのだ」
ルル「結果、日本と言う国は無くなったが『日本人』と言う民族を守る事がこれから出来る」
ルル「私はシャルル・・・マリアンヌ・・・親の命を、その存在を奪った」
ルル「その後に残された道は、自らの死をもって償う事、すなわち自らの命を奪う事・・・それしか無いと思っていた・・・思い込んでいた」
ルル「シャーリーの記憶も奪った・・・ユフィの命も奪った・・・」
スザク「・・・」
ルル「スザクから、コーネリアからユフィを奪った私が憎まれた様に」
ルル「そして、ゼロと言う隠れ蓑を奪われた」
ルル「そうしてやっと気付く事が出来た・・・奪うのでは無く、共にあり、与える事こそが重要なのだと」
C.C.「そんなに人間は甘くない、自分に厳しくも出来ない・・・それが人間の業だ」
ルル「しかし、誰かがやらねばならない!それは、人の意志を奪い続けた私に出来る、せめてもの償いなのだ!例え死よりも険しき道であったとしても!!」
カレン「ルルーシュ・・・あなた、そこまで」
藤堂(この男の才気・・・死を覚悟し、受け入れた者にしか纏えない代物と言う訳か)
スザク「そうだ・・・その想いを聞いたからこそ僕は・・・すまない、君の甘さを許さないと言いながら、自分自身が甘えていた」
ルル「改めて、皆私について来てくれるか?」
C.C.「大甘な魔王様でも、私はお前の共犯者だ」
スザク「だからこそここに居る」
カレン「もちろんです、ゼロ・・・ルルーシュ」
藤堂「ゼロ・・・いや、ルルーシュヴィブリタニアの生き様、この目で見せてもらおう」
ルル「ありがとう、きっと世界は変わる、変えて行ける」
大陸同盟協定締結式
C.C.「ついに来たな、この日が」
ルル「ああ、長かった・・・しかし、充実した3年間だった」
スザク「ルルーシュ!」
ルル「スザク!久しぶりだな・・・どうだ?日本は?」
スザク「インフラの整備も終わって、計画通り進んでいるよ」
ルル「それは良かった」
スザク「君を信じてやって来て、本当によかったと思っている」
ルル「今日から日本は独立し、君は日本の象徴になる、約束通りな」
スザク「ああ、まだ実感が湧かないよ」
ルル「嫌でも湧いて来る・・・国民皆が君に期待しているのだから」
ルル「カレン、首尾はどうだ?」
カレン「全世界が、あなた達を待っています」
ルル「そうか、では行くとしよう」
スザク「そうだね、ルルーシュ」
国民「ルルーシュ代表!!」
国民「スザク様!!」
国民「天子様!!」
C.C.「いいのか?ルルーシュ?」
ルル「愚問だな・・・はじめるぞ」
C.C.「静粛に、これより世界大陸同盟協定締結式及び日本独立記念式典を開催する」
国民「・・・」
C.C.「代表挨拶」
ルル「愛すべき全世界の国民よ!私は今!猛烈に感動している!」
ルル「人種を越え、国を越え!人類は今!初めて一つになる!」
ルル「不平に嘆き、暴動に苦しみ、私もその一部と化してしまった自責の念に押しつぶされていた・・・」
ルル「しかし!世界は変わった!私だけではない!この世界の、全ての人間の意識が!平和への願いこそが!世界を動かしたのだ!!」
国民「おおおおおおおおおお!!!!!!!」
ルル「そして今日、ブリタニアの保護監視指定区域を外れ、独立国家として生まれ変わる国がある!!」
ルル「その名は日本!」
日本人「日本!バンザーーーーーーーーーーーーイ!!!」
ルル「旧ブリタニア体制に虐げられてきた日本は、踏まれても折れず、屈せず、不屈の魂を以て今日の日を迎える事となった!!」
日本人「うおおおおおおおお!!!!」
ゼロの仮面を取り出すルルーシュ
国民「ゼロおおおおおおおおおお!!ゼロよおおおおおおお!!」
ルル「そう、この仮面はゼロ!かつての私であり、世界の敵であり!救世主であった者の残骸である!」
ルル「スザク!ランスロットを!」
スザク「準備はできているよ、いつでも良い」
ルル「ハドロンブラスター、用意!」
ランスロット、ブラスターを構える
ルル「てー!」ゼロの仮面を空高く投げるルルーシュ
スザク「発射!」
跡形も無く消える仮面
ルル「国民よ!ゼロと言うこの仮面の役目は終わった!」
ルル「私はここに世界大陸同盟協定の締結と、日本の独立を宣言する!」
国民「うおおおおおおおおおお!!!!!ルルーシュ様!!!!!!」
ルル「今日は一度だけ、このギアスの力を使わせてもらいたい・・・」
C.C.(・・・)
ざわめく会場
国民「!!!?」
ルル「全国民に問う!」
ルル「ギアスは呪いだろうか?」
C.C.(ルルーシュ・・・お前は)
スザク(ゼロ『生きろ!!』)
国民「・・・」
ルル「私は呪いだと考えていた・・・」
C.C.(私の・・・言葉を・・・)
スザク(『俺は・・・生きなければならないんだぁあああああ!!』)
ルル「私はこう考える・・・ギアスは願いなのだと・・・希望が具現化した現象なのだと」
C.C.(・・・ルルーシュ!)
スザク(・・・ルルーシュ・・・昔からずっと、僕は君に助けて貰ってたんだ)
ルル「これが私が使う、人生最後のギアスとしよう!」
ルル「ルルーシュヴィブリタニアが命じる!」
ルル「世界よ!未来永劫、幸福であれ!!」
FIN
Entry ⇒ 2012.07.08 | Category ⇒ コードギアスSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
照「「咲-saki-育成ゲーム」……だと……?」
照「どれどれ、「このゲームは、幼い頃の咲を育成し、立派な雀士に育て上げるゲームです」か……」
照「なお、このゲームでは多数の選択肢が存在し……あぁ、めんどくさい」
照「つまり咲を育て上げることができるゲームなのか……面白そうだな、ふふっ」
照「早速インストールしよう」
…どうすか?(コトッ
照「最初から始める……しかないのか」
照「まぁ、そんなものか」カチッ
照「おお、なんか丘の絵が……ん?」
『嶺に咲く花のようになりなさい……』
照「こ、これ……ちょっと違うけど、私のセリフだ……」
照「ま、まぁ……こんなことはよくあるだろう」カチッ
(お姉ちゃん……私、頑張るよ!)
照「咲のボイスついてないの!?フルボイスじゃないの!?」
照「これで諭吉二枚とか、ぼった!?」
照「……落ち着け、私…まだゲームは始まったばかり」カチッ
照「ふむ……この設定、まるっきり私たちじゃないか?でも、姉……私が東京に行ってないんだな」カチカチ
照「日常的な話だな」カチカチ
『どうかな、新しい学校にはもう慣れた?』
『うん、お友達もできたよ、須賀っていう人』
『もうお友達ができたのね』
照「中学校入学式の場面か」
照「むう……咲に友達ができたのか」
『部活は入るのか?』
『うーん、部活はいいかなぁ……』
麻雀部に誘う
それもいいだろう
照「お、やっとか……ここはやはり誘うだろ」カチッ
『入るところがないなら、麻雀部なんてどうだ?小さい頃からやっているんだ』
『麻雀部か……うん、入ってみるよ』
照「よしっ……!」カチカチ
照「っと……一瞬で一週間が経った……こういうゲームなのか?」カチカチ
照「……!」ガタッ
照「一緒にお風呂に入ってるCGだとっ……!?」
照「くっ、ちゃんと隠されてる……私ですらみたことのない裸を……許されんぞこれは」
『調子はどう?』
『うん、みんな強くて麻雀打つのが楽しい。もっと打ちたいなぁ』
『そうか、じゃあ明日はお姉ちゃんと打とうか』
『ほんと!?うれしいよ!』
照「可愛いなぁ……」
翌日
『よし、早速打つぞ』
『お願いします!』
照「お、実際にNPCと打てるシステムなんだな」
照「配牌もツモもすごくいいな……」
『嶺上開花ツモ、500、1000です』
照「な……嶺上開花だと……だが私の一位か」
『すごいじゃないか、嶺上開花なんて』
『えへへ、お姉ちゃんに比べたらまだまだだよーもう一回やろう!』
照「もう一回か」
照「こんども私の一人勝ちか……ん?」
照「二連続プラマイ0?」
『ぐ、偶然だよ~』
ワザとじゃないのか?
そんなこともあるよな
照「ふむ、ここで選択肢か……咎めておいたほうがいいだろう」カチッ
『ワザとじゃないのか?』
『わ、ワザとじゃ……』
『ワザとじゃなくても、このままプラマイ0だけ出してたら試合にも勝てないのはわかっているだろう』
『で、でも……!』
『ふんっまぁいい』
照「咲がしょんぼりしてる……」
照「部活終了か……お、久しぶりの夜パート」
『おまえ、勝ちたくないのか?』
『あはは……だから偶然……』
『嘘をつくな、部に入ってからの対局は全部プラマイ0だそうじゃないか』
『う……』
『勝つのが怖いのか?それとも勝てなくていいと思っているのか?将来は接待雀士にでもなるのか?』
照「私、何もそこまで言わなくても」
『そうだな、今度の団体戦は咲もレギュラーに入れよう』
『え!?なんで……』
『お前のプラマイ0でチームが負けるだなんて、とても滑稽じゃないか』
『……わかった、もう二度とそんなことはしないよ』
照「喧嘩になりそうで怖いなぁ…」カチカチ
『おやすみなさい』
照「大丈夫だよ、咲…お姉ちゃんはどんな咲でも……」カチカチ
ーーーーーー
ーーー
『ツモ、1000、2000』
『ロン、7700』
『ロン、12000』
『ツモ、8000オール』
『すごいじゃないか、咲』
『お姉ちゃんほどじゃないよ』
『いや、ほとんどを東場でとばすんだから対したものだよ』
照「なん……だと……」
照「咲の眼にハイライトが入ってないよぉ……」
照「もっとこう、楽しく……楽しくイチャラブできるゲームだと思ってたのに……」
照「いや、まだ、まだ諦めんよ……」
照「せ、選択肢が全然なかった……」
照「そろそろ……そろそろあるはずだ……」
まもなく先鋒……
『咲、行ってこい』
『はい』
『咲ちゃん、ますます先輩に似てきてませんか?ただでさえ顔立ちとか似てたのに雰囲気まで……』
『ばかなことを言うな、まったく……』
照「私に似てきてる…だと……!?」
照「し、試合が始まるな……」
『先に行っておきますけど、あなたたちみたいな雑魚に東二局なんて見せません』
照「こ、この子咲じゃない……」プルプル
『ロン、1500』
『ロン、4200』
『ロン、6400』
『ロン、8600』
ーーーーーー
ーー
『ロン、34400』
照「一人だけずっと狙い撃ちして……ひどすぎる……」
照「う、うう……こんなの咲じゃないよぉ……」
『これが、私の証明だよ』
『ふふふっ』
END
照「えっ……え……」
照「最後、私の髪型した咲のCG……」
照「きっついわー……」
照「こんどこそ…今度こそ……」
照「なんもセーブしてなかったぁぁぁ!!」
照「ん……おーとせーぶ?」
照「助かった」
照「あったあった……やるなら麻雀部に誘うところからかな?それとも最初からか……」
どーする??
>>85
1.麻雀部に誘うところ
2.最初から始める
照(そうだな、最初からやってみようか)
透華「はぁ、一周クリアしましたのね」
一「さすがにこの終わり方はないよ、透華……」
照(!?)
一「あぁ、あれは所謂バッドエンドルートってやつなんだ」
透華「それをクリアしましたから、新しいルートが開放されましてよ」
照(……製作者?まぁいいや……)
一「じゃ、楽しんでください」
照(んー……これ、必要だったのかな)
「…!…きて、お姉ちゃん!」
>>100
1.起きる
2起きない
そんなオプションついてません!
照(ん……なんだ、ここ……)
「起きてお姉ちゃん!約束したでしょ!」
照(ん…あれ、咲の声?)
照「んー……なに?」
幼咲「景色の綺麗な丘に行くっていう約束!今日行くって!」
照(んー……?話が見えてこない)
幼咲「はやく行かないと陽が暮れちゃうよ!」
照「あー、ごめん…パス」
幼咲「ええ~~!?」
照「代わりに、プリン買いにいこう、それで許して……」
幼咲「ぶー……しょうがないなぁ、もう……」
照(あれ、私ゲームしてたんじゃ……)
幼咲「おはよう、お姉ちゃん」プクー
照「ちょっと気分が悪くていけそうにないんだ……ごめん」
幼咲「いいよ、プリンくれれば」
照「うん、後で買いに行こう」
幼咲「うん!」
照(一体何がどうなって……)
照(んんー?)
照「なぁ、咲は何歳だ?」
幼咲「ふぇ……?10歳だけど……」
照「そ、そうか……」
照(と、なると私は12歳の時の……あの場面と同じタイミング……あれ?)
照(あのゲームでも同じタイミングで始まっていた……)
照「まさか……」
照「ゲームの中に……?」
照(ははっ…ゲームだったら、エンディングを迎えて終わり……)
照(それで戻れるなら、このステージで踊ってみるのも面白いかもしれない)
照「よし、早速プリンを買いにいくか」
幼咲「わーい!」
照(そういえば、一緒に散歩することはあっても、買い物なんてすることはなかったな…)
照「ふふっ…咲、プリン何個ほしい?」
幼咲「いくつでもたべれるよ~♪」
照「あ、はは……そっか、じゃあたくさん買わないとねー」
幼咲「たくさんたべるよぅ~」
照「ふふっ」
照(さて、何個かって上げようか?)
>>125
1.一個
2.五個
3.十個
幼咲「んー……お姉ちゃん選んでー」
照「えーと、五個入りのでいい?これ」
幼咲「うん!」
照「はいはい…じゃ、これにするね」
幼咲「はーい」
照(天使だなぁ……まさに理想の……)
照「現実は……はぁ」
照(いまは忘れよう)
照「他にもほしいものある?」
幼咲「んーん」
照「そ…じゃ帰るか」
幼咲「はーい」
照「おかえり、プリン食べようか」
幼咲「うんー!」
照(ふふっ……咲との生活、こんなに楽しかったっけ……)
幼咲「お姉ちゃん、たべないの?」
照「わ、私はいいよ……」
幼咲「むー」プクー
幼咲「あーん!食べて!」
照「えっ……」
幼咲「あーん!」
照「あ、あーん」
幼咲「美味しい?」
照「ふふっ、美味しい」
幼咲「よかった」ニコニコ
照「えー、なんでさー?」
幼咲「だって、お姉ちゃん約束破った……」
照(あー、そういえば)
照「あはは…ごめんね」
照(私たちの人生に沿ったストーリーみたいだけれど、いきなり本筋のフラグを壊したから、ifって事になるんだよなぁ……)
照(これ、大丈夫かしら)
照(……いまは、考えないほうがいいか)
照「ぷっ……なにそれ」
幼咲「私はえらいのだー」
照「どれくらいー?」
幼咲「神様よりえらいよ!」
照「そりゃ敵わないなぁ」
幼咲「われにひれふせー」
照「ははーっ!」
照(うん、たまにはこういうのも楽しいや)
幼咲「わっはっは」
照「まさかほんとに全部食べちゃうなんて」
幼咲「残してもあげなかったもん」
照「ははは…咲はひどいなぁ」
幼咲「ひどくないよー!」
照「ふふっ」
幼咲「…ふぁ……」
照「眠い?」
幼咲「あう……おやつ食べたら眠くなってきた」
照(どうしようか?)
>>150
1.私も眠いからお昼寝しようか
2.麻雀すれば眠気も覚めるさ
幼咲「ふぁ~い……」
照「ふふっ、じゃあ一緒に寝よう」
幼咲「うん……」モフッ
照「おやすみ……」
幼咲「すぅ…すぅ……」
照「どうなるんだろうなぁ……私」
照(どうしてこうなったのかはまだ不明だが、何かが原因なのは確かだと思う……)
照(一番怖いのは、何週間も飛ばされることか……うーむ)
照(そういうのは、意識の切れ間に起こると予想できるな、つまり寝ること……)
照「むぅ……寝れない」
照「まぁ、しばらくは咲のようすでもながめ…て……?」
照(あれ、意識が……飲まれて……)
ーーーーーー
ーーー
照「ん……あ、寝てたのか……」
幼咲「あ、お姉ちゃんおはよう」
照(うわ、一週間経ってる……)
照「おはよう」
幼咲「うん、おはよー」
照(なにができる、なにが……)
照「そうだ、咲」
幼咲「んー、なにー?」
照「今日は街にでもいかないか?買いたいものがあるんだ」
照(……理由はなんでもいいんだがな)
幼咲「いくいく!」
照「よし、じゃあ準備できたらいくか……」
幼咲「準備してくるねー!」
照「急がなくてもいいんだぞ」
照(とりあえず、街に行って確認したいことは山ほどあるか)
照(まぁ、しょうがないか)
幼咲「準備できた」キラキラ
照「はやっ!?」
幼咲「だって、お姉ちゃんとお出かけだもんっ」
照「ははは、かわいいこと言っちゃってーうりうり」
幼咲「わ、わぁー……髪が……」
照「ふふふっ、いこうか」
幼咲「う、うん!」
照(ふー、随分と懐かしい景色だ)
照(いまは、都会化がまだ始まったばかりの時か)
照(ふぅ、感慨に耽るものでもないな)
幼咲「おっかいものー」
照(咲はいつもの調子みたいだし、まぁ大丈夫か)
照「お、あんなところにアイス屋なんてあるんだな」
幼咲「アイス!?」キラキラ
照(うわあ、眼がキラキラしてる)
照「んー、どうしようか」
>>175
1.買ってあげる
2.お金がないと嘘をつく
照「よし、買ってあげるよ」
幼咲「ほんと!?」
照「好きなの選んでいいからね」
幼咲「じゃあね~……これと、これとこれ!みっつ!!」
照「はいはい、これお代です」
「ありがとね~」
幼咲「わくわく」
照「ふふっ」
「はい、みっつ重なってるから落とさないようにね」
幼咲「ありがとー」
照「どっかで食べていく?」
幼咲「うん」
照「ふふっ、よかった」
照(ん、あれは……)
照(龍門渕の、たしか…透華……?しかしなんで17歳のときと同じ背丈なんだ……?)
照「ちょっとまっててくれ、お手洗いにいかせてくれ」
幼咲「うん、わかったー」
照(このご時世、金髪は目立つ……いた)
照「おい」
透華「あら、なんのようで?」
透華「ふふっ、私に問い詰めても無駄ですわよ」
照「……なに?」
透華「私はこのゲームを監視するためだけのプログラムでしてよ?」
照「製作者と瓜二つなんだな」
透華「ええ、その通りでしてよ?でも、私たちはなにも話せませんの……ゲームをたのしんでくださいな」
照「くっ、ハズレか……」
透華「さっ、もどったもどった」
照「一つだけ聞かせてくれ」
照「この世界に終わりはあるのか?」
透華「ありますわ」
照「そうか」
幼咲「少しの間だったから……」
照「よかった」
幼咲「これ、おいしい」
照「お姉ちゃんも一口もらっていい?」
幼咲「うん」
照「……」
照「おいしいよ」ニコッ
幼咲「よかったー」ニコニコ
照(おいしいんだが…なんだ、この味は……)
照(……わからないなぁ)
幼咲「~♪」
照(まぁ、問題はないだろう)
幼咲「ごちそうさまー」
照「もう食べ終わったのか、もう少し休んでいく?」
幼咲「ううん、お姉ちゃん買うものあるんでしょ?」
照「いや、いいんだ」
幼咲「ふーん?」
照「咲はなんかあるか?」
幼咲「このアイスでじゅーぶんっ」
照「そ、そうか……」
照「……帰るか?」
幼咲「うーん……疲れたし、帰りたいかも」
照「はいはい、んじゃ帰りますか」
幼咲「アイス、ありがとね!」
照(不思議だな……今の咲、なんか別の子に見えるんだけど……)
照「まぁ、気にしてても…仕方ないか」
照(あー、またか……ここ電車の中だけど、別の意識が動くのかな……)
照(おやすみ……)
ーーーーー
ーー
咲「起きてー、お姉ちゃん……」
照「ん…んー……ええ?」
照(もう中学生か、一気に飛んだな)
咲「……?」
照「……」シタミル
照「…」マエミル
照「え、なにこれ」
咲「え…と…その、どうかしましたか?お姉ちゃん……」
照(あれ?まんま神代じゃん……)
咲?「……あれ?調子悪いんですか?」
照「お前は咲か?」
咲「宮永咲だよ……」
照(とんでもねえ)
小咲「……?4月7日ですけど……」
照「……もうすぐ学校?」
小咲「明日に入学式が……」
照「そ、そうか……」
照(えーと、何がいけなかったんだ……?)
照(胸……胸!?まさか胸に栄養が行きすぎた!?)
照「生きるんて、つらいなぁ」
小咲「……?」アセアセ
照「いや、気にしないで」
小咲「は、はい」
照「咲は、麻雀部はいるか?」
小咲「は、入ろうとは思ってるんですけど…私、麻雀弱くて……」
照「そんなことはないと思う…」
小咲「そ、そうかな?」
照「うん……」
照「例えば、神頼みしてみると面白いことになるかも」
照(ほんとに神代に進化してるなら……ね)
小咲「神様…ですか……」
照「と、いうわけで、私の妹で新入部員の宮永咲だ」
咲「よ、よろしくお願いします……」
照「この麻雀部は10人しかいないが……優勝めざしてがんばろう」
一同「はい!」
咲「ええと、ええと……」
照「そうだな、早速咲に打ってもらうか」
咲「え…でも……」
照「大丈夫、リラックスして打ってみな」
咲「は、はい」
咲「ええと……ここは、これのほうがいいのかな……」トンッ
「それロン!7700!」
咲「は、はい……」チャリ
照「咲、落ち着いて」
咲「う、うん…」スーハー
咲「………」
ゴッ
照(やっぱ、降りてきた……)ハァ
照(配牌からチンイツの一向聴か……)
ーーーーー
ーー
咲「ツモ、6000、12000」
「ひっ……三倍満…!?」
照「想像以上だ」
照(我ながら化け物を育て上げてしまった)
咲「…」ゴッ
照「ん……?」
照「おまえ…それ……」
咲「ツモ、純正九連地和」
照(あかん……)
照「これはあかん」
咲「……」
咲「……ハッ!?」
照「おはよう……」
咲「あれ、寝てたの……私……」
照「うん……」
「はい……」
「ねえ、私死ぬのかな…」
照「…落ち着け」
照「これで近場の大会優勝もできるかもしれない、みんな頑張って行こう」
咲「……」ポカーン
咲「は、はい……」
照「よし、大会に向けて練習するぞ!」
ーーーーー
ーー
照「どうだ、部活は楽しいだろ?」
咲「うん、みんなで仲良くやれるから、楽しいです」
照「ふふっ、それを聞けてよかった」
咲「じゃあ、今日はおやすみなさい」
照「おやすみ」
照「ん…またこの感覚か」
照「……」
照「……うわ、もう夏か」
咲「おき……起きてました」ガックリ
照「なんだ……それならもうちょっと寝てたほうがよかったか?」
咲「い、いえいえ!」
照「で、今日はなんの日だ……」
咲「全中の決勝……ですけど」
照「マジか」
咲「大マジです」
照「春のはどうだったっけ…」
咲「予選決勝で敗退です……というか、こんな大事なこと忘れてたんですか」
照「最近物忘れが」
咲「えー」
照「わかった、わかったから…」
咲「ここで待ってます」フンス
照「えー」
照「まあいいか」
ーーーーー
ーーー
実況「期待の一年生、宮永咲ここまで落ち着いた闘牌を見せて二位を維持していますが、すでにトップと3万点差です!」
照「さすが決勝…先鋒戦だけで差か」
照「くっ……」
咲「……」スゥ…
咲「ッ」キッ
淡「へー」
照「……ふぅ」
咲「ロン、清一色一通平和ドラ3赤…32000」
淡「な……最後だけ別人みたいに……」
淡「うそでしょ?ありえない……ははは」
実況「先鋒戦、終了です!最後にトップに役満を直撃!!まくりました!!」
照「よくやった……後は休んでて」
咲「は、はいっ」
照「決勝先鋒を一位抜けできたんだ、誇っていい」
咲「はい……」
照「じゃあ、いってくる」
咲「いってらっしゃい」
ーー
ーーーーーー
照「ん……」パチッ
照「あ、戻ってきた……」
照「製作者に連絡しておくか」
照「……えっ、そんなシステムは積んでいない……?はい、すみません……」
照「……はて」
照「ふふっ…でもまぁ、また機会があったら、入りたいな」
幼咲「取扱説明書、このゲームはフィクションです。実際のアニメや原作の展開とは一切関係ありません。
なお、このゲームは、実際に脳と直結し擬似体験ができる使用となっております。
注意してほしいことは、今後一切再発売はありません。それでは、楽しい旅をお楽しみください。」
おわり
乙
次→照「育てて、ニューゲーム」
Entry ⇒ 2012.07.08 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「結衣にモンスターボール投げるとどうなるのかな」
ちなつ「いやいや、いきなりなに言ってるんですか……?」
京子「まぁまぁ、いつもキバキバ言ってるし捕まえられるかもよ」
京子「ふふん、ここにしっかりボールも準備したし」ゴソゴソ
結衣「こんにちはー、遅れてゴメンね……」
京子「きたな結衣、覚悟っ!」ピュー
結衣「うわっ、なんだよ京子!?」
ちなつ「どうせ無理ですよ、あとでゲンコツですね……」
シュルシュルルルルル……ポンッ!
京子「わーいっ、野生の結衣を捕まえたぞ!」ニコニコ
ちなつ「……えっ」
ちなつ「そ、そんなことより結衣先輩はどこへ行ったんですか!?」グイグイ
京子「くっ、くるし、嬉しいけど苦しいっ……!」
京子「ちなつちゃんまず落ち着こうよ、ね?」
ちなつ「これが落ち着いていられますかっ!」
京子「結衣はここのモンスターボールにいるから安心して」ニコッ
ちなつ「だからそれが有り得ないって……はぁ、もう疲れました」
京子「結衣捕まえちゃった……えへへ♪」
京子「あ、うん……それじゃ出てきて、結衣!」
ポワッ……
結衣「……?」キョロキョロ
ちなつ「結衣先輩特に何もなさそうですね、良かったぁ……」
結衣「キバキバ、キバァ……」
京子「あはは、結衣ってば寝ぼけてるな、よしよし」ナデナデ
結衣「あ、あれ、京子……」
結衣「ううん、心配してくれてありがとう」ニコッ
ちなつ「はぁ……いいなぁ、私も結衣先輩欲しいです」
京子「だめだめ、これは私の百合モンなんだから」
ちなつ「な、なんですか百合モンって!?」
京子「ちなつちゃんにもモンスターボール貸してあげるよ、ふふ」
ちなつ「貰ってもどうしようもないんですけど……」
京子「ちなつちゃんの百合モンが結衣に勝ったら、……譲るよ」ボソッ
ちなつ「!?」
京子「うんうん、でも結衣は強いよ~」ニコニコ
ちなつ「……」チラッ
結衣「キバァ、キバキバ……」ニコッ
ちなつ「か、可愛すぎます、私のモノに……」
ちなつ「その言葉に二言はありませんよね、絶対ですよ!?」
京子「はいはーい、頑張っていい百合モン捕まえてきてね~」
ちなつ「よおおおおおし、頑張ります!!」ドヒューン
京子「ふふ、ほんと結衣は可愛いなぁ、甘えん坊さんだもんね」
結衣「京子、なんかいろいろツッコミ入れたいんだけどさ」
京子「うん、さっきからウズウズしてたでしょ」
結衣「なんかもうどうでもいいや、好きにして」ギュッ
京子「そりゃ頭の中パニックにもなるよね、あはは……」
結衣「……負けたら京子と離ればなれになっちゃうの?」
京子「いや、一回捕まえた百合モンはずっとその人のモノだよ」ニコッ
結衣「……おい、ちなつちゃんに土下座しろ」
結衣「……モノって言い方がなぁ」ポリポリ
京子「ふふ、まんざらでもないって顔してるじゃん」
結衣「……うるさい」
京子「ちぇー、ほんと素直じゃないんだから」
京子「……お?」ゴソッ
結衣「特に体で変わった部分は無さそうだな、良かった良かった」
京子「百合モン図鑑があったんだ……!」
京子「えへへ、結衣のこと調べちゃおうっと♪」ピッ
船見結衣 寂しがり屋百合モン
たかさ 160cm
おもさ ××kg
ツッコミタイプ
一人暮らしを始めたのは京子との時間が欲しいから。
しっかり者に見えて、寂しがり屋さん。寂しい夜は寝る前に京子の写真を見る。
なんだかんだ言って京子が好き。
京子「……」
結衣「あ、その図鑑ポケモンでよく見るよね、どれどれ」
京子「だーめ、これは百合モンマスターの私だけが見ていいの!」
結衣「あっ……なんだよもう」
結衣「あのさ、私の項目変なこととか書いてなかったよね?」
京子「ふふふ、さぁてどうだろうね」
京子「ま、結衣が私にゾッコンだったのは昔からわかってたし」ニコニコ
結衣「変なの……」
結衣「マスターがこっちに甘えてどうするんだよ……ふふ」
京子「百合モンとマスターの絆を深めるためには当然のことです」
結衣「絆とか今さらだと思うけどなぁ……」
結衣「でも百合モンバトルって具体的にどんなことするの?」
京子「それはもちろん自分の技を使って百合百合するのよ」
結衣「自分の技……?」
京子「そうそう、結衣の技は確か、えーっと……」
京子「お、ちなつちゃんやーっと来たかな」
結衣「……わ、私の技は?」
ちなつ「くふふ、最高の百合モンゲットしてきましたよ……!」
ちなつ「さぁ京子先輩、正々堂々と百合モンバトルの開始です!!」
京子「面白い、その勝負受けて立つよ」ニコッ
結衣「……大丈夫かなぁ」
京子「一番高いのがちなつちゃんで、結衣は4番目くらいだよ」
結衣「……自覚は無いんだけどな」
ちなつ「くふ、くふふふ……」
結衣「ちなつちゃん自信たっぷりだね、気を引き締めなきゃ」
京子「うーむ、相手が綾乃だとちょっと分が悪いかな……」
結衣「あ、やっぱり相性の良しあしとかあるんだ?」
京子「あるというか、ダジャレ連発されると結衣に勝ち目はないね」
結衣「……なるほどね、あはは」
京子「来るよ、結衣!」
結衣「……」ゴクッ
ポワワン
あかり「……?」
結京「あー……」
京子「これは悪いけど負ける気しないよ」
あかり「えっ、いきなり出てきてこの仕打ちはあんまりだよぉ!?」
結衣「あかり、不憫な子……」
あかり「うぅぅぅぅ、あかりには状況が呑み込めないよぉ」シクシク
結衣「よしよし、いい子だから泣かないの」
あかり「あっ、……ぇへへ結衣ちゃ~ん」スリスリ
結衣「ふふ、百合モンバトルは殴る蹴るとかはないみたいだから安心だね」
あかり「そうなんだ~、結衣ちゃんとお喋りしてればいいのかな?」
結衣「たぶんそんな感じかな、案外楽そうだね」
結あか「ねー」
ちなつ「……私が百合モンになれば良かったんだ」ガクッ
あかり「結衣ちゃん、大福あるからどうぞ、あ~ん……」
結衣「あ~ん、あむっ、ふふ美味しいね」
京子「くそっ、命令もしてないのに百合百合するなコラッ!」
ちなつ「そうですよまったくもう!……先手必勝あかりちゃん、まるくなる、よっ!!」
あかり「……!」ガタッ
結衣「うわっ、ついに始まっちゃうのか……」
京子「なるほど、まずは手堅く防御力を上げるか……」
ちなつ「あかりちゃん、どんどん丸くなって防御力を上げるのよ!」
あかり「はーいっ、ぇへへ……猫さんもビックリの丸さだよぉ」ゴロゴロ
結京「……」
結衣「か、可愛いかも……」
京子「むかっ、なーに鼻の下伸ばしてるんだよ!」ツネッ
結衣「いたたたたたたっ、……マスターが私に攻撃してどうするんだよ」
京子「だまらっしゃい、ほんっと隅に置けないんだから……」ムスッ
ちなつ「あ、あかりちゃん、ネコちゃんみたいで可愛いな~……」ナデナデ
結衣「……和むな」
京子「ええい、敵に情けは無用だよ結衣、のしかかりだっ!」
結衣「……!」
結衣「あ、あかりゴメン……命令は絶対なんだ」トサッ
あかり「……あっ、ゆ、結衣ちゃん」
結衣「重くないかな、平気?」
あかり「……ううん、温かくてなんか落ち着くなぁ」ギュッ
あかり「ふふ、結衣ちゃんとお昼寝なんて子供の時以来だね」
結衣「お昼寝じゃなくて、今は百合モンバトルだよ」
あかり「……うん、たくさん百合百合しないとね」
ちなつ「……あかりちゃん、あまえる」
あかり「結衣ちゃん、あかり今度お泊りしていいかな?」ニコッ
結衣「えー、どうしようかな……」
あかり「お願い、あかり何でもするから……」ギュッ
結衣「……ふふ、あかりのお願いだったら断れないな」
結衣「あかりは甘えん坊だなぁ、お小遣いでも欲しいの?」
あかり「……ううん、それよりずっとこうしていたい」
結衣「嬉しい私もだよ、あかり」ニコッ
京子「……からみつく」
結衣「……」スルスルッ
あかり「あ、はぁ……結衣ちゃん、なんかいやらしいよぉ」
結衣「だって命令なんだもん、私の足とあかりの足を絡ませるかしかないよね」ギュッ
あかり「うっ、う、結衣ちゃんの、吐息が……首に……」カァー
あかり「う、うん、ほんと?」
結衣「ふふ、ただ相手が悪かったね、それが敗因かな」スリスリ
あかり「やっ、だ、ダメだよ、そんなところ擦り付けたら……」
結衣「そんなところってどんなところかな、言うまで止めてあげないよ?」
あかり「うぅぅ、結衣ちゃんイジワルだよぉ……」カァー
結衣「可愛い子にはイジワルしたくなるんだよ、ゴメンね」ギュッ
あかり「ふぁっ……ん……」
京子「……押してるか、あのたらしめ」
ちなつ「……マズイ、あかりちゃん、てんしのキッス」
結衣「ふふ、べつに無理して背伸びする必要はないよ」ギュッ
結衣「あかりにはやっぱりされるがままが似合ってる――」
あかり「んっ……」チュッ
結衣「……!」
あかり「んっ、んー……はむ……」チュッ
結衣「……あっ……ん……」ギュッ
あかり「はっ……はぁ……」
結衣「あっ、あかり、あか」
あかり「まだっ、足りないもん、……んっ」チュッ
結衣「……!」
あかり「ふふん、あ、あかりだって、主人公なんだから」
結衣「うんっ、うん……」
ちなつ「……押してますね」
京子「……尻軽、したでなめる」
結衣「わ、私だって、あかりなんかに負けるか」
あかり「あかりには勝てないよぉ、百合力はあかりの方が上みたいだねっ」ニコッ
結衣「……ふふ、後悔するなよ」
あかり「あははっ、くすぐったいよぉ……」
結衣「むかっ、なんか余裕あるなあかりのやつ」
結衣「……」グイッ
あかり「あわわわわわっ……」
結衣「ふふ、可愛い声いっぱい聞かせてね」ペロッ
あかり「ちょ、ちょっと、太もも舐めるのは反則……ひぅっ……!」
あかり「やぁっ、はぁ……んっ……」ビクッ
結衣「……可愛い、あかりの声もっと聴かせて」
あかり「結衣ちゃん、結衣ちゃんっ……」ギュッ
結衣「ふふ、これはもう私の勝ちかな、あかり……」ペロッ
あかり「んっ、んん……!」
あかり「も、もう参りました、あかりの負けだよぉ……はっ、はぁ……」ビクッ
結衣「……お疲れさま、いい百合モンバトルだったよ」チュッ
あかり「うっ、うん、……結衣ちゃんもね」チュッ
京子「……あ、そ」
あかり「ちなつちゃんゴメンね、負けちゃったよぉ……」シクシク
ちなつ「……ふーん、そ」
結衣「あの京子、そのゴルフクラブはなに……?」
あかり「ち、ちなつちゃん、その木刀で何するつもりかな……?」
京ちな「お仕置き」ニコッ
おしまい
何て身勝手な百合モントレーナーだw
Entry ⇒ 2012.07.08 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
照「育てて、ニューゲーム」
菫「なんだいきなり」
照「私今日から部活休むね」
菫「……は?」
照「じゃ、伝えたからよろしく」
菫「………」
菫「はぁー?」
照「今度こそ、今度こそ咲を育て上げてみせる」ブツブツ
照「まってて、咲」ブツブツ
淡「……?なにつぶやいてるんだろ……」
前スレ
照「「咲-saki-育成ゲーム」……だと……?」
とりあえずおいておく
照「ふふ、まだ諦めない」
照「前回失敗したのはきっと、初めてだったから」
照「でも、今度こそは大丈夫……」
照「まってて、咲」
二週目:丘行く代わりにプリン×5、アイスで姫様化
とりあえず前回のあらすじ
照「この前はいきなり引きずりこまれたからびっくりしたけど……」
透華『二週目もクリアしたのですね』
一『どうだったかな?こうやってゲームの中に入る気分は』
照「どうにもこうにも、説明は欲しかったがな」
一『あははっ、たしかに説明不足だったかも知れないけど、説明書には書いてあるよ?』
照「えっ……」
照(あれ?なんで会話できてるの?ただのプログラムじゃ……)
一『細かいことは気にしないの』
照「は、はい……」
一『ボクからのヒントだよ。最初ので大きく分岐するから気をつけてね』
照「ふむ、じゃあ早速始めるか」
照「可愛いSDキャラが表示されていたけど、そのキャラと意思疎通ができるのか……」
照「文明開化ってすごい」
照「さて、早速どこから始めるかなやんでしまう」
どうする??
>>25
1.ニューゲーム
2.プリン買うところ
照「えーと……前回はいつ気を失ったんだっけ……」
照「……」
照「まずい、覚えてない」
照「……ええい、なんとでもなれ!」ッターン
幼咲「お姉ちゃん、起きて!お姉ちゃん!」
照(あぁ、もう既にアウトか……)
照(さて、どうしようか)
1.起きる
2.寝たふり
照(多分、次の言葉は……)
幼咲「今日は景色の綺麗な丘にいくんだよね!?」
照(やはり……)
照「あぁ、ここから距離もある、早く出ないとダメだな」
幼咲「準備オーケー!」フンス
照「あはは……私がまだできてないぞ」
幼咲「はやくー」
照「はいはい」
照(あーはずかし)イソイソ
照(でもまぁ、準備はし易くて助かるな)
照「よし、じゃあいこうか」
幼咲「はーい」
照「ここから結構あるからな、疲れたらいうんだぞ?」
幼咲「うん」
幼咲「お姉ちゃん」
照「ん、なんだい?」
幼咲「ううん、なんでもなーい」
照「なんだなんだ、このこのー」クリクリ
幼咲「ひゃー頭がー」
照「ふふっ」
照「この景色を、咲に見せておきたかったんだ」
幼咲「こんなにお花が沢山あるなんてすごい!」
照(こう見ると、咲もこの中で咲いている一輪のようだな……可愛い)
照「こうやって咲いている花のことを嶺上開花と呼ぶそうだ」
幼咲「リンシャンカイホー?」
照「麻雀の役の名前だよ」
照「こうやって山の頂上で咲くって意味なんだ」
幼咲「へぇぇ……咲く、かぁ」
照「ん?」
幼咲「咲くって、私の名前と同じだね!」
照「あぁ、そうだな……」
照「森林限界を超えた高い山の上、そこに花が咲くこともあるんだ……だからおまえもその花々のように……」
照「強く……なるんだ」
・・・フラグですやん
照(あれ…思った言葉が出てこなかった……)
照「空気も美味しいだろう?」
幼咲「うん、またここに来たいな……」
照「また、機会があればな」
幼咲「うんっ」
照(……場面が、切り替わって)
咲「お姉ちゃん、私頑張るよ」
ーーーーー
ーー
照「はっ……」
照「くぅ……この感覚には慣れないな……」
咲「あ、お姉ちゃんおはよう」
照「あぁ、おはよう」
照(いまは……もう中学生かもう一つのルートとえらい違いだな)
照(ここで入れとかないと、現実と同等のが出来上がる気がする……
いくら私が東京にいないといえども、捻くれたまま成長させるわけにはいかんな)
咲「うーん…まだ迷ってて……帰宅部でもいいんだよね」
照「ふむ……」
>>65
1.誘う
2.誘わない
咲「え、麻雀かぁ……」
照「いつも家族でやってるんだ、咲だってそれなりに強いと思う」
咲「お姉ちゃんが、そこまで言うなら……」
照「あぁ、入学式の日にも部活があるから、その時にきてくれ」
咲「はぁい」
照(あの時と同じ展開なら、咲はプラマイ0を完璧にこなしてくる……)
照(どうしたものか)
咲「半分くらい小学校でみてた顔だから新鮮味がないよぉ…」
咲「あ、でも須賀くんって人は今日初めて会ったよ…○○小学校だったんだってー」
照「へぇ、新しい友達もできたのか……」
照「さて、ここが部室」
咲「ドキドキ」
照「みんな、新入部員を紹介する」
照「私の妹で一年の、宮永咲だ」
咲「よろしくお願いします」
「よろしくねー」
照「部員は少ないけれど、なんとか頑張って大会上位は取りたいな」
「そうですねー……」
照「よし、聞きたいこととかあるだろうが、早速練習だ」
「はいー」
照「先が思いやられる……」
照「ん、そういえばこの後って……」グニャリ
照(あぁ…やっぱり、かぁ)
照「……ん、湯気…?」
照(これはッ!?)
照(いや、落ち着け私……)
照「調子はどう?」
咲「みんな強くて、麻雀打つのがたのしいよ…もっと打ちたいくらい」
照「そうか、なら明日はお姉ちゃんと打とうか」
咲「ほんと!?」
照「あぁ、私も咲と打ってみたい」
照(……はぁ)
照「よし、さっそく打つか」
咲「お願いします」
「お願いします!」
照(さてさて……この配牌は……ここは乱数ではなくて、きちんとレールが敷かれているんだな)
照(このレールから脱線できるのか、試してみる価値はあるか)
>>90
1.試す
2.試さない
照(ここで高い手に変えようとしたらどうなる?)トンッ
照「……」
照(よし…裏が乗れば倍満手、ツモでもラスを飛ばせるな)トンッ
咲「ロン、1000点」
照「……」チャリ
照(……やはり、そううまくはいかないか)
照:38700⇒35600
A:6400⇒18700
咲:30600⇒24500
b:24300⇒21200
照(ふむ……)
照(これで咲は5100~6000の得点を狙ってくるな、つまり40符3翻……)
照「……」
照(オーラス、私が和了できないような配牌かな…これは、だが)
照(できた……七対子聴牌……!)
照「リーチ!」
咲「……」ピクッ
照(この場にリーチ棒が出れば、4100~5000点、狙う手も変わってくるはず……)
咲「……」カチッ
咲「カン」
照「な…」
咲「ツモ、嶺上開花…1200、2300」
照「ふぅ……私が一位か」
照「すごいじゃないか、嶺上開花なんて」
咲「えへへ、お姉ちゃんに比べたらまだまだだよ」
照「だけど、嶺上開花は珍しい役なんだ」
咲「偶然だよぉ~」
照「……よし、もう一回やるか」
咲「うん!」
照(さてと……)
照(咎める必要があるのかはわからない……な)
照「咲は、二連続でプラマイ0なのか」
咲「偶然だよ~」
照(あぁ…めんどくさい)
>>107
1.咎める
2.気づいてはいるが、無視する
咲「……」ホッ
照「よし、もうこんな時間だし解散しようか」
一同「はい!」
ーーーーー
ーー
照「そういえば、そろそろ春季大会もあるんだ」
咲「麻雀にも大会ってあるんだ……」
照「有名な競技だからね」
咲「へぇー」
照「地区予選、全国大会と結構試合数もあるんだよ」
咲「そうなんだ……」
咲「ええっ…でも……先輩たちに悪いよう……」
照「お前の安定した打牌、みんな信用してるんだ」
照「だから……お前に大将を任せたい」
咲「えっ……」
照「頼んだぞ」
咲「う、うん……」
照「気張らずにいけばいいさ」
咲「う、うん……」
照(さて、これでどうなるか……)
照「じゃあ、もう時間がアレだし、寝ようか」
咲「うん」
咲「おやすみなさい」
照「おやすみ」
照(………)
照(……大会二週間前までとんだか)
照「おはよう」
咲「おはよう、最近早く起きるね」
照「さすがに大会前に怠けているわけにはいかない」
咲「あはは……」
照(カレンダーにオーダー発表とかでかでかと書いてあるし……)
咲「今日オーダー発表なんだよね?」
照「あぁ、お前はちゃんと大将だ」
咲「えー、ほんとにぃー?」
照「ほんとのほんと、変更はない」
咲「そんなー」
照「先鋒は、宮永照…私だ
次峰にA、中堅Bで副将にCだ」
照「そして、大将に……」
照(ほんとに、いいのだろうか?)
>>127
1.宮永咲、大将任せたぞ
2.D、お前が大将だ
咲「……!?」
D「はい、わかりました!」
照(これでいいんだ、これで……)
咲「……私、帰ります」ダッ
照「おい!……練習、始めるぞ」
「えと……いいんですか?」
照「気にしないでいい」
「は、はぁ……」
照「いいんだ、これで……」
ーーーーー
ーー
照「ただいま、咲」
シーン
照「……いるんだよな…?」
照「……」
照「おかしい……家にいないなんて」
部活の方は惜しくも春夏、どちらとも全国大会一回戦で敗退するという結末で、それからの三年間は心に穴が空いたような生活だった。
高校は清澄を選び部員も集まっていない麻雀部でただ、待っていた。
そして集まった
久「白糸台にとんでもない一年が入ったらしいわ」
照「へぇ…」
久「先鋒なんだけど地区予選はすべてどこかしらとばしてるらしいわ…名前は確か、咲、宮永咲……あなたの妹かしら?」
照「……」
照(あの時、なんで咲を裏切るようなことをしたんだろうな……あの時裏切らなければ咲はいなくならなかったかもしれない……
あの時にあんなこといった私には姉の資格などない…か……)
照「私には、妹などいない」
BADEND
照「……お前はどっちだ?」
透華「プログラムですわ」
照「そうか」
一「あの時まさかバッドルート選択しちゃうなんてねーびっくりだよ」
一「ちなみに、咎めるを選択すると一気にバッド直行なんだ」
照「あぁ、知ってる……」
透華「まぁ、一応やり直しはききますのよ、どうします?」
>>170
1.最後の選択肢に戻る
2.
透華「なんでしょうねぇ」
咲「もう、お姉ちゃんなんて信じられない……」
咲「こんなところにいたくない……もう顔もみたくない……」
咲「……そうだ」
咲「東京で暮らしてるお母さんのところにいこう」
咲「あ、お母さん?私、咲だよ……うん、元気だよ……あのね、お母さんのところに行ってもいいかな……うん、ありがとう」
咲「ここにはもう帰らない……」
咲「さようなら、宮永照」
咲「うん…久しぶりです」
母「あなたは私の娘なんだからそんな遠慮することはないわよ」
母「で、なにか用があるんでしょう?」
咲「私を、東京の学校に通わせてください」
母「あら……いいわよ」
母「ただし、条件があるわ」
咲「条件……?」
母「そう、中学、高校のインターで一回ずつ優勝できると約束できるなら……ね」
咲「そんな簡単なことでいいんですか?」
母「ええ」
咲「じゃあ、お願いします」
咲と照が入れ替わってるだけで
母親が白糸台の理事長なので、そのコネで白糸台中学に編入させてもらった。
咲(周りは雑魚ばかりで
最初のインターミドルは手加減なしでやってしまったので簡単に優勝してしまったし)
咲(これからの試合……参加は、控えよう)
咲(目立ちすぎちゃったなぁ…)
淡「そろそろ口聞いてくれてもいいじゃない」
咲「……」
淡「麻雀部にも顔だしてないしさ、私は同じクラスだからこうやって話しかけれるけど……」
咲「うざったい」
淡「……なっ!?」
咲「寄らないでよ、ハエ」
淡「誰がハエですって!?」
咲「ふん……」
咲「……」
淡「ぶー…まただんまりですかー……」
咲「なに、ハエ?」
淡「だーかーらー、私はハエじゃなくて淡!大星淡!覚えなさいよ」
咲「やだよ」
淡「よーべー!」
咲「…」プイッ
咲「……めんどくさい」
淡「……ごめん」
咲「じゃあどっかいって話しかけないで」
淡「それは無理」
咲「死ね」
淡「やだ」
咲(……三年経った今でもやってるんだけどね)
淡「はぁ…三年かけてやっとか……麻雀やっぱり強いじゃん咲」
咲「咲って呼ばないでくれる?次鋒さん」
淡「む、エースポジだからって調子に乗って」
咲「言っておくけど、次鋒のあんたに回ってこないから」
淡「え、回してよ!?」
咲「回さないよ、ヘマされて負けたらいやだもん」
淡「ええ……」
淡「あ、私の名前はあんたじゃなくてあわいだから、まちがえないでよ!」
咲「なにいってんの」
淡「三年も経ってるのに覚えないあんたが悪い!」
咲「知らないよそんなの」
淡「ムッカー」
全部飛ばして終わるだなんて、呆気ない
淡「咲、全国大会の特集」
咲「あっそ」
淡「宮永咲、激戦区の西東京で無双だってさー」
咲「ふーん」
淡「あれ、これ……脅威の和了率、清澄の宮永だってさ」
咲「へー」
淡「苗字おんなじだね」
咲「気持ち悪いなぁ」
淡「姉妹?」
咲「まさか」
淡「……嬉しそうだね」
咲「そんなことないけど?」
淡「むー……」
咲(ふふっ、復讐の時だよ……お姉ちゃん)
淡「あれ、今笑った」
咲「誰かさんの顔が無様にゆがんでたからね」
淡「なんだとー」
咲「ふふっ」
ということで、咲視点でした
透華「どうでした?」
照「泣いていい?」
透華「……」
一「自業自得だよ」
照「……だよなぁ……」
一「はいはい」
一「じゃ、いってらっしゃーい」
照「………」
照(はぁ……キツかったな…そして淡は後でシメトコウ)
照「大将は……宮永咲だ、頼んだぞ」
咲「……はい!」
照(プラマイ0の癖、まだ治ってないんだっけなぁ)
照「このメンバーで、インターミドルを目指すぞ」
一同「はい!」
照「どうだ、調子は?」
咲「最近は調子いいよ、レギュラーに選んでくれてありがとう」
照「みんな合意の上なんだ、誇っていいんだよ」
咲「うんっ」
照「ふふっ、楽しみだな…大会が」
咲「私も頑張るから!」
照「ふふっ、任せたぞ」
咲「任されました」
ーー
照「地区予選、大将戦、後半戦、オーラスか……」
照「トップとの差が一万あるか」
C「ご、ごめんなさい……私が稼げなくて……」
照「いや、しょうがないさ」
照(プラマイ0の壁を打ち破れないなら、二位止まりかな…しょうがない)
照(30000払いならすでにプラマイ0圏内だしな)
照「ふぅ……」
「ロン、7700」
照「トップが和了したか……だめだったな」
ABC「はい……」
照「あいつはよく戦った、一年であれだけやれれば今後が楽しみだ」
「わかってますよ」
咲「……」
咲「あの、私のせいで…負けちゃって……ごめんなさい……」
照「負けて、悔しい?」
咲「悔しい…最後に和了がれれば勝ってたのに、手が動かなかった…」
照「悔しいと感じれたなら、だして正解だったな」
咲「え……?」
照「これからは、悔しいと感じないような、後悔のないような試合をしてほしい」
照「全力を出し切るのが試合なんだからな」
咲「私……うん、ごめんねお姉ちゃん」
照「次の、インターミドルは取りにいくからな!」
咲「うん!」
照「さ、みんな…帰ろうか」
咲「はい!」
あれから咲は、部活の練習でも頭角を表していた
「はー…咲ちゃんに勝てる気しない……」
咲「え、えっと……」
「いや、今の方が打ってて楽しいから、いいんだけど」
咲「えへへ……」
照「これなら、大将は咲で決まりだな」
咲「え…でも……」
照「今ならやれるでしょ?」
咲「うん……」
ーーー
インターミドル、団体戦決勝戦…
全国の中学の王者が残りの半荘二回できまってしまいます!
チャンピオンの称号を手にするのはどの中学か……
咲「いってきます、お姉ちゃん」
照「全力を出すんだぞ」
咲「わかってる」
照(ふふっ、成長したな……咲は)
咲「4000、8000」
照「咲、成長したな……」
咲「やった…私、やったよ!」
照「あぁ、よく頑張った」
ーーーーー
ーー
咲「お姉ちゃんが卒業なんて……」
照「家にはいるんだ、そんな変わらないだろう」
咲「ううん……全然ちがうよ」
照「あはは……」
咲「お姉ちゃん、ぽっぺただして」
照「ん……?」
咲「今までありがとう」
ちゅっ
ーーーーー
ーー
照「ん…」パチッ
照「あぁ、これで終わりか……」
照「憎らしいフェードアウトの仕方だな…まったく」
照「ふふっ、ほっぺかぁ……」
カン
照「あ、大星?うん、ちょっと私の部屋にきてほしい…じゃ」
淡「なに、いきなり……」
淡「先輩、なんですかー」
照「よくきたな、とりあえず入れ」
淡「は、はぁ…お邪魔します」
照「よーし、じゃあちょっと付き合ってもらうかー」
淡「は、はいぃ…?なににですか」
照「ストレス発散に」
もいっこカン、嶺上開花!
他に何か見たいもんあるんですか
あとは栄養が足りなかったルートだな!
ところで松実姉妹編と愛宕姉妹編はいつですか
分岐画像見て思いついたネタだからねぇ
玄や絹ちゃんに分岐があれば?
Entry ⇒ 2012.07.08 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
モモ「須賀京太郎……大っ嫌いっす!」
まこ「合宿ならこの前も龍門渕や風越と一緒にやったのう」
久「ええ。でも全国を相手にすると考えたら、まだまだ練習を重ねたいと思ってね」
和「わかりました。楽しみにしています」
優希「京太郎、おとなしくご主人様の帰りを待っているんだじぇ!」
京太郎「誰がご主人様だ、誰が」
久「あぁ、それで須賀君のことなんだけど……今回は一緒に合宿に来てほしいの」
京太郎「へ?」
京太郎「そ、そりゃあ行きたいですけど……でもいいんですか? 何か問題でも起こったら……」
久「あら、須賀君は問題起こす気なのかしら?」
京太郎「い、いやいやいや! そんな気はめっそうもありません!」
咲「京ちゃん……(ジトー」
久「まぁ、須賀君なら大丈夫って判断よ。もちろん鶴賀にも了承済みだから、遠慮することはないわ」
京太郎「そ、そうですか! ならぜひ参加させていただきます!」
優希「私の可愛さのあまり、夜這いをかけるんじゃないじょ!」
京太郎「安心しろ、それだけは絶対ありえない」
優希「なにをー!」
まこ(なぁ、大丈夫なんじゃろか……?)
久(須賀君なら平気でしょ。それに雑用係がいないと色々不便だし)
まこ(鬼じゃ……)
蒲原「ワハハ、佳織も少し鍛えてもらうといいさ」
妹尾「う、うん。頑張るね」
加治木「あと、清澄からは以前の合同合宿には来なかった男子部員が一人来るそうだ」
妹尾「男子……ですか?」
津山「清澄に男子部員なんていたんですね」
蒲原「ワハハ、別に問題ないだろう?」
妹尾「まぁ、別にいいけど……」
津山「私も構いませんが」
モモ「……男子っすか……」
モモ「まぁ……女子の中に男子が一人ってのはちょっと危険じゃないっすか?」
蒲原「ワハハ、大丈夫さ。清澄の部長からも安全だってお墨付きだから」
モモ「でも、それはあくまで清澄内の話っす」
モモ「加治木先輩みたいな美人を見たら、理性を失うかもしれないっすよ!」
加治木「り、理性って……」
蒲原「ワハハ、もう了承しちゃったから今更どうこうできないけどな」
加治木「みんな、くれぐれも失礼のないようにな」
モモ「…………」
モモ(まずいっすね……男子なんてろくに喋ったこともないけど、みんなエッチだって聞くっす)
モモ(あの調子じゃ他の先輩たちや、清澄には期待できそうにない)
モモ(もしもの時は、私が先輩を守らなくちゃ……!)
加治木「それでは、三日間よろしく頼む」
久「こちらこそよろしく。須賀君は初対面だから簡単に挨拶して」
京太郎「は、はい。一年の須賀京太郎です。よ、よろしくお願いします!」
加治木「君が須賀君か。先の大会でも裏方としてずいぶん貢献したと話は聞いている」
蒲原「ワハハ、男子だからといって遠慮せず、気軽に接してきてくれ」
京太郎「は、はい! お世話になります!」
京太郎(いやー、加治木さんって近くで見るとホント綺麗だなー)
京太郎(胸もそれなりだし、やっぱりこの合宿来てよかったぜ!)デレデレ
モモ「……」ムッ
モモ「……東横桃子っす」スタスタ
妹尾「あ、ちょっと桃子さん!」
和「行っちゃいましたね……」
まこ「なんか、えらい睨んどったのう」
久「須賀君、もしかして彼女に何かした?」
京太郎「い、いえ、初対面のはずですけど……」
加治木「すまないな。男子だということでちょっと警戒してしまっているようだ」
加治木「普段はいい奴なんだ。気を悪くしないで仲良くしてやってほしい」
京太郎「は、はぁ……」
加治木「ふぅ……さすがだな。トップを取られてしまったか」
京太郎「た、ただいま……」
優希「おー、遅いじょ京太郎! タコス持ってきたか!」
和「須賀君、ありがとうございます」
久「買い出しお疲れ様、須賀君。早速だけど次は夕食の支度をよろしくね」
京太郎「は、はい……わかりました……」
咲「京ちゃん、頑張って」
加治木「久、彼にばかり雑用を押し付けるわけにはいかない。こちらからも人手を……」
京太郎「いや、大丈夫ですよ……」
モモ「いいんじゃないすか、本人が大丈夫って言ってるんだから」
加治木「モモ!」
モモ「実際そうっすよ。この合宿は、清澄が全国に向けて力をつけるためのもの」
モモ「だったら、私たちが卓を離れるわけにはいかないんじゃないっすか?」
加治木「う……それは……」
京太郎「……いえ、慣れっこだし問題ないですよ! それじゃ、麻雀頑張ってください!」
妹尾「ツ、ツモりました。えっと……トイトイ、純チャン……でしょうか?」
まこ「」
優希「」
津山「」
京太郎「ちょっとトイレっと」
モモ「……ん?」
京太郎「あ……」バッタリ
モモ「…………」
京太郎「よ、よぉ……」
モモ「……須賀さん。加治木先輩を見て、鼻の下伸ばしてたっすよね」
京太郎「な、何言ってんだ! 別にそんなこと……!」
モモ「私の目が黒いうちは、加治木先輩には手を出させないっすからね!」
モモ「一つ、忠告しておくっす。それじゃ、夕食頼むっすよ」
京太郎「て、手を出すって……」
和「やっぱり温泉はいいですね」
京太郎「お、みんなあがったか」
久「ええ。鶴賀も一緒にあがったから、須賀君も入っていいわよ」
まこ「今日はずいぶん働いてくれたからのう。ゆっくり休むといい」
京太郎「ありがとうございます。それじゃ、行ってきます」
妹尾「……あれ? 東横さんは?」
津山「そういえば、温泉でも見かけませんでしたけど」
加治木「いたけど、ステルスモードになってたからな。もうしばらく温泉でゆっくりしたいそうだ」
蒲原「ワハハ、ぴりぴりしてたからなぁ今日のモモは」
モモ「須賀京太郎……やっかいな奴っすね……」
モモ「でも、働いてくれてはいるんすよね……料理もおいしかったし……」
モモ「加治木先輩も仲良くしろって言ってたし、まぁ少しくらいなら甘く見てあげても……」
モモ「いやいや、でも……あーもう、よくわからないっす!」
モモ「とりあえず、のぼせかねないしそろそろ出るとするっすかね」ザバァ
京太郎「何だか知らないが、えらく嫌われてしまったな……」
京太郎「下手すりゃ追い出されかねないし、せめてこれ以上問題を起こさないようにしないと」
京太郎「それはそうと、温泉は楽しみだなー」
ガラッ
「「……へ?」」
加治木「お、落ち着けモモ……話を聞く限り、彼に罪はない」
久「ごめんなさい、東横さんのことを確認してなかった私が悪かったわ」
津山「いえ、こちらこそ一言告げておくべきでした」
モモ「うぅ……もう、お嫁に行けないっす……」
蒲原「ワハハ、ならいっそ彼に責任を取ってもらうかー?」
まこ「京太郎はなかなかの優良物件じゃけんのう」
久「あ、でも高校生らしい付き合いをしないとダメだからね。大会出場停止になったら大変だし」
「「「あっはっはっはっは!」」」
モモ「無理矢理お笑い方向に持ってって誤魔化してるっすよね!?」
咲「きょ、京ちゃん……大丈夫?」
京太郎「」
優希「全身の打撲が死因と見られるじぇ。なーむー」
和「優希、死んでませんから……」
むしろ見なかったふりをする京太郎と見られてないと勘違いしたモモの高度な心理戦だろ!
加治木「まぁ、こうなった以上はみんなで分担して……」
モモ「いいっすよ。私がやるっす」
久「いいの? かなり量あるけど」
モモ「あんなスケベ男一人で出来ることなんて、私でも余裕っすよ」
加治木「ま、まぁモモがそう言うなら私は止めないが……」
久「ふーん……いいわ、なら明日から須賀君の仕事任せたわよ、東横さん」
モモ「了解っす」
久「では、いただきます」
モモ「うぅ……眠いっす……」
蒲原「ワハハ、朝食の支度お疲れさん、モモ」
優希「京太郎はどうしたんだじぇ?」
咲「もうしばらくは安静だってさ」
モモ「それで、この後は何をすればいいんすか?」
久「そうね……まず朝食と布団の後片付け、それとみんなのシーツの洗濯、昼食の買い出し。街までかなり遠いけど頑張ってね」
久「あと部屋の掃除に夕食の準備と片付け、布団の用意……あ、もちろん牌譜の整理もね。後は……」
モモ「」
妹尾「でも、東横さん大丈夫なの?」
モモ「さ、さすがにちょっと……」
久「やっぱり無理よねぇ……須賀君なら一人で出来たんだけどね」
モモ「……! や、やるっす!」
加治木「お、おいモモ……」
モモ「大丈夫っす! あいつには負けてらんないっす!」
久「ありがとう。じゃあお願いするわ」
久「あらら。捲られちゃったわね」
モモ「か、買い出し戻ったっす……遠すぎ、重すぎっす……」
加治木「だ、大丈夫かモモ……」
モモ「ぜ、全然へーきっす……次の仕事、あるんで……」フラフラ
蒲原「ワハハ、何だかやつれたなモモは……」
加治木「……なぁ、やはり我々も手伝うべきじゃないか?」
和「でも……あの様子じゃ、素直に言うことを聞くとも思えません」
蒲原「だなぁ……元々は彼一人でやってた仕事だし……」
久「その通りね。でも、心配いらないわ」
加治木「?」
久「須賀君も東横さんも一年同士、長い付き合いになる。だったら多少無理してでも、仲良くなっておくべきじゃない?」
加治木「……何か、考えでもあるのか?」
久「ええ、きっとうまくいくわ。だから、ここは全部東横さんに任せてみましょう」
モモ(私はこんな遅くまで頑張っても、まだ仕事が終わってないのに……)
モモ(あいつは、これを全部一人でやってたんすか……)
モモ(なのに私は……自分にも出来るに決まってるなんて言って、この体たらく……)
モモ(これじゃあ、あいつをけなす資格なんて……)
モモ(ざまぁないっすね……)
モモ(部屋の掃除と……牌譜の整理も全然進んでない……)
モモ(はは……どう見ても今夜中に終わりそうにないっすね……)
モモ(私が、変な意地を張ったばっかりに……みんなに迷惑を……)
モモ(最低っす……)
京太郎「……東横さんか?」
モモ「す、須賀さん!?」
京太郎「あぁ。一日休んだらだいぶ楽になったからな」
モモ「……謝らないっすからね」
京太郎「そんな必要ないさ、俺も悪かったんだし。それより、今日一日俺の仕事代わってくれたそうじゃん。ありがとな」
モモ「別に……」
京太郎「まだ仕事残ってるんだろ? 後は俺がやるから、東横さんはもう休みなよ」
モモ「いいっすよ。私がやるっす」
京太郎「んじゃ、一緒にやろうか」
モモ「……勝手にするっす」
モモ「……須賀さんは、いつも一人で雑用全部やってるんすか?」
京太郎「んー、まぁ大体な」
モモ「……なんで、それで平気なんすか?」
京太郎「平気……って?」
モモ「他の人たちに本来やるべきことを全部押し付けられて……腹が立たないんすか?」
モモ「やめたいって思ったこと……ないんすか?」
京太郎「あー……なるほどな。それはちょっと違うぜ、東横さん」
京太郎「これは押し付けられてるわけじゃない。、完全にとは言わないが、俺が望んでやってる部分もあるんだよ」
モモ「望んで……っすか?」
京太郎「でも俺は咲たちに比べて全然強くないからさ、現段階じゃ麻雀では全く貢献できない」
京太郎「だったら雑用を俺がすることで、そのぶんみんなが強くなれればって思ってな」
モモ「でも……っ」
京太郎「それにな……俺は嬉しいんだよ、自分が役に立ってるのが」
モモ「嬉しい?」
京太郎「だって清澄の麻雀部なんて、最近まで人数不足で大会にも出られないって状況だったんだぜ」
京太郎「それが今や県大会を制して、全国制覇まで見据えてるくらいだ」
京太郎「俺も影ながら、その躍進を支えていられるんだって思うと、雑用も悪くないってさ」
京太郎「凄い? 俺が?」
モモ「自分が活躍できなくても、みんなをしっかり支えてる。今回だって、須賀さんにずいぶん助けられていたのに……」
モモ「私なんて、須賀さんを目の敵にしてばかりで、何一つできやしなかった……」
京太郎「……いいんじゃないか。俺だって最初は失敗続きで、優希にどやされたりしたもんだぜ」
京太郎「東横さんは加治木さんのために麻雀を打ってるって聞いたけど、その想いであれだけ活躍してるんだ」
京太郎「十分すぎるくらい部に貢献してると思うし……そういうのって、尊敬するよ」
モモ「…………」
京太郎「今日だって、俺が寝てる間一人で頑張ってたそうじゃないか。もっと自信を持っていいと思うぜ」
モモ「……ふふっ、ありがとっす」
京太郎「な、何か東横さんに素直にお礼言われると調子狂うな」
モモ「なんすかそれ! 私だって礼くらい言えるっすよ!」
京太郎「はは、ごめんごめん。さ、残りの仕事片付けちまおうぜ」
モモ「はいっす!」
モモ「ん……朝……」
モモ「あ、もしかしてあの後、途中で寝ちゃって……」
モモ「やばっ……って、ここ、どこっすか? 誰かの部屋……?」
モモ「と、とりあえず残りの牌譜の整理をやりに行かないと……」
京太郎「zzz」
モモ「須賀さん……完全にあのまま寝落ちしちゃったみたいっすね……」
モモ「あれ……全部、終わってる……?」
モモ「あ、清澄の部長さん……」
久「あなたが寝ていたのは須賀君の部屋よ。きっと、彼が運んであげたんでしょうね」
モモ「須賀さんが……」
久「ねぇ、一緒に仕事をしてみて何か分かったんじゃないかしら?」
モモ「…………」
久「その理由は彼が唯一の男手だからってだけじゃない。もちろん、ただの嫌がらせでもない」
久「確かに麻雀はまだまだ弱いけど……清澄になくてはならない人だし、みんな頼りにしてるのよ」
モモ「…………」
久「そのことを、あなたはもう気付いているんでしょう?」
モモ「……それでも……」
久「?」
モモ「それでも、あいつがエッチな奴だってことには変わりはないっす」
久「あははっ、まぁそれは否定はしないわ」
久「こちらこそ、いい特訓になったわ」
蒲原「ワハハ、特に須賀君にはずいぶん迷惑をかけてしまったな」
京太郎「いえ、お互い様ですから」
加治木「うむ。麻雀もあまり打てなかっただろうし、よければいつでもうちに遊びに来るといい」
京太郎「本当ですか!? ありがとうございます、加治木さん!」
加治木「かしこまることはない。君ならいつでも大歓迎だ」
京太郎「いやー、そう言ってもらえると嬉しいですよ!」
モモ「……」ムッ
モモ「……モモでいいっす。みんなそう呼んでるっすから」
京太郎「……ああ。今度は一緒に打てるといいな、モモ!」
モモ「ふん、私に勝とうなんて十年早いっすよ……京さん」
久「あらあら、予想以上に仲良くなったみたいね」
和「ふふ……青春ですね」
優希「のどちゃん、おばさんくさいじぇ」
和「えぇ!?」
蒲原「ワハハ、それじゃみんな乗った乗った。またなー、清澄の諸君!」
モモ(はぁ……)
モモ(何なんすかね……最後、先輩と京さんが親しく話してるのを見たら、ムカッとしたっす……)
モモ(これってまさか……いやいや、そんなわけないっす!)
モモ(私が好きなのは京さんじゃなくて加治木先輩! 間違いないっす!)
モモ(そう、京さんのことなんか何とも思ってないっすから!)
モモ(京さんなんか、好きなわけ……)
蒲原「……で、モモは好きなのか?」
モモ「はぁ!?」
モモ「す、好きなわけないっすよ! あんなエッチな奴!」
モモ「そうっす! 京さんのことなんか、ぜーんぜんこれっぽっちも好きじゃないっすからね!」
加治木「……モモ……」
津山「……あの、これからみんなで蕎麦でも食べにいこうかって話をしてて……」
妹尾「桃子さんは蕎麦好きかって聞いたんだけど」
モモ「……へ?」
モモ「なっ……なっ……」
加治木「しかし、実にわかりやすい反応だったな……」
妹尾「桃子さん、頑張って!」
津山「うむ」
モモ「~~~~~!」
モモ(あーもう、どうしてこうなるっすかぁ!)
モモ(こうなったのも全部、あいつのせいに違いないっす! そうに決まってるっす!)
モモ「須賀京太郎……やっぱり、大っ嫌いっす!」
END
Entry ⇒ 2012.07.08 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ニャル子「えへへ……私たち新婚さんみたいですね……///」
ニャル子「真尋さ~ん、朝ですよ~」ユサユサ
真尋「んぅ……」
ニャル子「ほーら、起きてください?」
真尋「ん……すぅ……すぅ……」
ニャル子「なんでそこで寝ちゃうんですか……おはようのキスしちゃいますよ?」
真尋「んぁ……ニャル子……おはよう……」
ニャル子「なんでそこで起きちゃうんですか……」シクシク
ニャル子「何故と言われましても……夫を起こすのは妻の勤めですので」
真尋「誰が夫だ……って何か静かだな」
ニャル子「あぁ、クー子とハスター君が居ないからですね」
真尋「またそれか……どうせ幻夢郷とお父さんだろ」
ニャル子「まぁ、ぶっちゃけそうですが」
真尋「……登場させるのがめんどくさいだけなんじゃ──」
ニャル子「真尋さん、それ以上言うと究極の混沌の中心送りですよ?」
真尋「お前の実家じゃねえか……」
真尋「ん?ただのエプロンじゃないか」
ニャル子「ただのとは失礼な……可愛いのを選んできたんですよ?」
真尋「可愛い……のか、それ?御大が描かれてるんだが……」
ニャル子「ベリッシモ可愛いっしょ!似合いますか?似合いますかねえ!?」
真尋「可愛いかは別としてお前にはお似合いだな」
ニャル子「いゃん♪真尋さんに誉められちゃいました♪」
真尋「全然誉めてねえよ……」
真尋「なんだよ」
ニャル子「私は意味もなくエプロンを着るような趣味の持ち主ではないのですよ」
真尋「そんな趣味の奴はそんなに居ねえよ」
ニャル子「普段真尋さんに朝食を作っていただいているので、今日は私が」
真尋「まあ僕だってたまには楽をしたいからな……で、地球の食材だよな?」
ニャル子「当たり前です!真尋さん、地球産じゃないと喜んでくれないので……」
真尋「ん、そうか」
ニャル子「さあ!召し上がれぇ!」
真尋「なぁ、ニャル子」
ニャル子「はい、なんでしょう」
真尋「これがお前の用意した朝ごはんか?」
ニャル子「そうでしょうが」
真尋「牛乳かけるだけじゃねえか……」
ニャル子「し、失礼な!栄養も取れますし美味しいですし、立派な朝食ですよ?」
真尋「そのエプロン無意味だったじゃねえか!!」
真尋「何をどう頑張ったんだ言ってみろ」
ニャル子「この場で一から作った苦労が真尋さんに分かりますか!?」
真尋「シリアルを……この場で……作っ、た……のか?」
ニャル子「はい♪」
真尋「ダメだ……意味が分からない……こいつの存在理由が」
ニャル子「……おきに召しませんでしたか?」
真尋「いや……ごく普通の料理を期待しただけなんだ……」
真尋「いつも弁当食ってんだろ……まぁいいか」モグモグ
ニャル子「美味しいですか?」
真尋「まあ一から作ったとは信じられない、悪くない」
ニャル子「素直に美味しいって言ってくれればいいのに……」
ニャル子「なんですか真尋さん」
真尋「なんで起こしに来たんだ?」
ニャル子「何故と言われましても朝ですから」
真尋「今日日曜日だぞ?」
ニャル子「それがなにか」
真尋「学校休みなんだぞ?」
ニャル子「そうですね」
真尋「無理に早く起きる必要無かったよな?」
ニャル子「そうは言うがな大佐……」
真尋「僕もお前らに振り回されて疲れてるんだけど」
ニャル子「だって朝早くから夜遅くまでイチャイチャしたいんですもん……」
真尋「しないから安心しろ」
ニャル子「いつまで待てば振り向いてくれるんですか……」
真尋「一生待ってろ」
ニャル子「一生待ったら振り向いてくれるんですか!?」
ニャル子「一生待ったら結婚してくださいね?」
真尋「……待てたらな」
ニャル子「おお?ついにデレました?」
真尋「いや……まあ、いいや」
ニャル子「あれ?なんか変なこと言いましたかね?」
真尋「なんでもない」
真尋「今度はなんだよ」
ニャル子「せっかくの日曜日ですが、ご予定は?」
真尋「家でゆっくりしたい」
ニャル子「まあたまには良いですね」
真尋「珍しく素直じゃないか」
ニャル子「毎度毎度連れ回してたら真尋さんも疲れちゃうかなと思いまして」
真尋「自覚あるなら日頃からそうしてくれ」
真尋「この時間帯は面白いのやってないだろ」
ニャル子「ん~……あ、新婚さんの特集やってますよ!」
真尋「だからなんだよ」
ニャル子「憧れちゃいますね~……ね?真尋さん」
真尋「何がだよ」
ニャル子「いつか、結婚しましょうね」
真尋「当分しないから安心しろよ」
ニャル子「当分、ですか……えへへ」
真尋「勘違いすんな!」
真尋「人の話聞けよ」
ニャル子「真尋さんはやっぱり地球がいいですよね?」
真尋「まあそうだな」
ニャル子「結構ノリ気ですね……ハワイとかグアムですかね?」
真尋「南の島っていうのには行ってみたいよな」
ニャル子「えへへ……いつか二人で行きましょうね!」
真尋「いや一人で行くよ」
ニャル子「そんな冷たいこと言わないでくださいよ……」
ニャル子「大丈夫ですよ、真尋さんに苦労はかけさせません」
真尋「どの口が言うか……」
ニャル子「それともそんなに私が嫌ですか……?」
真尋「……そこまでは言ってないから安心しろ」
ニャル子「もぅ、やっぱり私のこと愛してるじゃないですか♪」
真尋「どこにそんな要素が……」
真尋「話が飛躍し過ぎてついていけない……」
ニャル子「真尋さんは何人くらい欲しいですか?サッカーチームくらいですか?」
真尋「そんなに要らないだろ……」
ニャル子「そんなに、ってことは赤ちゃんは欲しいんですね♪いゃん!」
真尋「そ、そういうつもりで言ったわけじゃない!」
ニャル子「じゃあどういうつもりですかー?」
真尋「ぅぐ……」
ニャル子「んもー照れちゃって///」
真尋「うるさいうるさいうるさい!」
真尋「そしてなんだよ」
ニャル子「そうこうしてるうちにお昼ですが」
真尋「さっき朝飯食べたばかりだろ」
ニャル子「気にしたら負けです」
真尋「負けていいから追及したい……」
ニャル子「そんな事よりお昼ご飯のご用意をしましょかね」
真尋「いいよ僕が作るから」
ニャル子「なら二人で共同作業といきましょう」
真尋「結局お前も居るのか」
ニャル子「いいじゃないですか、どうせ暇ですし」
真尋「まあいいか……何作ろうかなと……あ」
ニャル子「どうしました?赤ちゃん欲しくなっちゃいました?」
真尋「お前が朝ごはんを謎シリアルで済ませたからご飯が大量に余ってるぞ」
ニャル子「まだ根に持ってるんですか……」
真尋「チャーハンでいいか」
ニャル子「おおー、作れるんですか」
真尋「ただ炒めるだけだろ」
ニャル子「……本当にもったいないほどの料理の才能ですね」
ニャル子「あ、はい」
真尋「卵取って」
ニャル子「はい」
真尋「ネギとかチャーシューとか切っといて」
ニャル子「はーい♪」
真尋「……」
ニャル子「……」
真尋「醤油と鰹節取って」
ニャル子「あ、はい」
ニャル子「……真尋さん」
真尋「ん?」
ニャル子「今の私たち、新婚さんみたいですよね」
真尋「んーそうかもな」
ニャル子「結婚したら毎日がこんな感じですかねー」
真尋「んーそうかもな」
ニャル子「……聞いてます?」
真尋「んー?」
ニャル子「……なんでもないです」
ニャル子「うはー!美味しそうです!」
真尋「じゃあ食うか……いただきます」
ニャル子「いただきまーす」
真尋「……うん、醤油と鰹節でいい具合に誤魔化せてる」
ニャル子「共同作業の結晶……美味しいです……!」
真尋「変な言い方すんなよ」
ニャル子「でも共同作業じゃないですか」
ニャル子「それでも真尋さんのお手伝いした内に入るでしょう」
真尋「まあそうだけどさ」
ニャル子「なら二人の初めての共同作業ですね♪」
真尋「ケーキ入刀じゃなくて残念だったな」
ニャル子「いえいえ、真尋さんと一緒ならなんだってOKです」
真尋「ん、そうか」
ニャル子「はい♪そうですよ」
ニャル子「いえいえ、ここは私がやりますので」
真尋「いいのか?」
ニャル子「はい!真尋さんのお役に立ちたいです!」
真尋「ん、なら頼む」
ニャル子「それに……こういうのは妻の仕事ですよ?」
真尋「さぁて、頑固な油汚れちゃんはどいつかな」
ニャル子「すんません冗談ですから私にやらせてください」
真尋「珍しい事もあるもんだな……さてと──」
ニャル子「真っ尋さーん!終わりましたよー!」
真尋「はえぇ!」
ニャル子「クロックアップです」
真尋「相変わらず便利な能力だな……」
ニャル子「そんなわけで真尋さん」
真尋「今度は?」
ニャル子「耳掃除の時間です!」
真尋「初めて聞いたぞそれ……」
真尋「いいよ自分でやるから」
ニャル子「私にやらせてくださいよぅ」
真尋「なんで急に耳掃除なんだよ」
ニャル子「いいじゃないですか」
真尋「いや……まあいいかたまには」
ニャル子「今回は素直ですね……では」
ニャル子「当たり前じゃないですか!膝枕しないと出来ませんよ!」
真尋「だよなあ……」
ニャル子「さささ、おいでおいで」ぽんぽん
真尋「分かったよ……ったく……」
ニャル子「では失礼して……あ、痛かった言ってくださいねー」
真尋「痛くする予定でもあんのか」
ニャル子「そんなわけないじゃないですか、ただの定型文ですよ」
ニャル子「どうですかー?気持ちいいですかー?」カキカキ
真尋「ん……まぁ」
ニャル子「ふふっ……もっと素直になって結構ですよ?」
真尋「うるさいな」
ニャル子「えへへ……っと、おっきいの取れましたよ」
真尋「ん、そうか」
真尋「はいよ……っ!」
ニャル子「どうしました?」
真尋「いや……なんでもない」
ニャル子「私のお腹が気になりますか?」
真尋「うるさいな」
ニャル子「お望みはらお腹と言わずに全て見せてあげますよ?お触りOKで」
真尋「いいからとっととやれ」
ニャル子「はいはい分かりましたよぅ」
ニャル子「……んふふ」なでなで
真尋「おいこら」
ニャル子「ああっ、暴れちゃダメですよ危ないですから!」
真尋「なに撫でてんだよ」
ニャル子「膝枕といえばなでなでは付き物でしょう?」
真尋「知らないよ」
ニャル子「付き物なんです!えへへ~」なでなで
真尋「耳掃除はどうしたんだよ」
ニャル子「そうでしたね」
ニャル子「……」カキカキ
真尋「……」
ニャル子「……もう取れるもんは取れましたかね」
真尋「……」
ニャル子「真尋さーん、終わりましたよ」
真尋「……」
ニャル子「真尋さん?」
真尋「すぅ……すぅ…」
ニャル子「……寝ちゃいましたか」なでなで
真尋「すぅ……すぅ……んぅ……にゃる……こぉ……」
ニャル子「ふふっ……おまけにわたしの夢ですか……真尋さんってば」なでなで
ニャル子「寝顔も可愛いですよ……真尋さん」なでなで
ニャル子「おやすみなさいのキスですよ……」チュ
ニャル子「えへへ……」
ニャル子「さて、このままというのも魅力的ですが疲れちゃいますからね」
ニャル子「それに真尋さんが風邪でも引いたら大変です」
ニャル子「ベッドまで運んであげましょう」
真尋「んぁ……?いつの間にか寝ちゃったのか……」
真尋「って何でニャル子の部屋なんだ……」
ニャル子「んむぅ……すぅ……すぅ……」
真尋「っ!?……なんだニャル子か」
ニャル子「まひろ……しゃん……」
真尋「……普段から真尋さん真尋さんうるさい上に夢の中まで僕かよ」
ニャル子「だいしゅき……でしゅ……」
真尋「……ばか」なでなで
真尋「いったいどんな夢見てんだろうな……」なでなで
ニャル子「しゅふっく……ちょい……ごーへい……ごーへい……」
真尋「……なんの夢なんだ……」
真尋「ま、いっか……夕飯の支度しないと……」
ニャル子「すぅ……すぅ……」
真尋「また起こしにくるからな……」なでなで
真尋「ん?ご飯が用意されてる?」
真尋「……なんか紙が置いてある」
真尋さんが気持ち良さそうにおやすみなさっていたので
代わりに私が夕食を用意しました
お口に合うか分かりませんが、愛情たっぷりです!
どうぞ召し上がってください
byニャル子
真尋「ったく……ニャル子のやつ……」
真尋「……」
真尋「何で夏に鍋なんだ……」
真尋「ニャル子起こすか」
──ニャル子部屋
ニャル子「ゃん……まひろ……さん……」
真尋「気持ち良く寝てるとこ悪いな」
ニャル子「……だめ……でしゅ……」
真尋「起きろ」ユサユサ
ニャル子「……やさしく……して……」
真尋「ほら、起きろ」ユサユサ
真尋「……今一瞬起きただろこら」デコピン
ニャル子「にゃぅ……?んぁ、まひろしゃん……おはようございましゅ……」
真尋「寝惚けてんじゃねぇ」デコピン
ニャル子「にゃあ!?痛いでふよぅ……」
真尋「起きたか?」
ニャル子「起きてますよ……」
ニャル子「晩ごはん……なら私が用意しましたよ」
真尋「だから一緒に食べるぞ」
ニャル子「先に食べてくださってよかったのですよ?」
真尋「鍋を一人で食べても寂しいだろ?」
ニャル子「私が居ないと寂しいですか?」
真尋「そうだよ、早くこい」
真尋「そ、そういう意味で言ったんじゃない勘違いすんな!」
ニャル子「ふふっ、そういうことにしておきます」
真尋「なっ……絶対勘違いしてるだろ!」
ニャル子「いいじゃないですか別に」
真尋「……ったくお前は……」
ニャル子「えへへ~」
真尋「ふんっ!」デコピン
ニャル子「痛っ!痛いですよぅ……」
真尋「ほら、さっさと行くぞ」
真尋「何で夏に鍋なんだよ」
ニャル子「あれ?いけないんですか?」
真尋「普通は食わないだろ」
ニャル子「夏にお鍋は一般的ではないのですか」
真尋「そりゃそうだろ」
ニャル子「むぅ……季節によって料理が変わるというのがよく分からなかったです……」
真尋「そういえば宇宙人だったな」
ニャル子「……迷惑……だったですか……?」
真尋「そ、そんな事はないぞ!冬にアイス食べたりするだろ、そんな感じだ」
ニャル子「ならいいのですけど……」
ニャル子「いただきまーす」
真尋「随分と手の込んだ鍋だなおい」
ニャル子「真尋さんに美味しいって言っていただきたかったので頑張っちゃいました!」
真尋「そ、そっか」
ニャル子「そうです!では……はい、あーん?」
真尋「……は?」
ニャル子「はい、あーん?」
真尋「……なにやってんだ」
真尋「なにをだよ」
ニャル子「あーんすると倍以上美味しくなるそうですよ!」
真尋「そりゃ夫婦だからだろ」
ニャル子「私は真尋さんに美味しいって言って貰いたいんです……」
真尋「分かった分かった、やればいいんだろやれば」
ニャル子「はい♪あーんして?」
真尋「あーん……」
ニャル子「美味しいですか?」
ニャル子「えへへ……良かったです」
真尋「良かったな」
ニャル子「はい!じゃあ今度は真尋さんの番ですね」
真尋「……何が」
ニャル子「あーん」
真尋「……食べさせろと」
ニャル子「……嫌ですか……?」
真尋「分かったからそんな顔するな……」
真尋「うるさい、とっとと口開けろ……ほれ、あーん」
ニャル子「あーん……美味しいです……」
真尋「これで満足か?」
ニャル子「もっとして貰いたいです!」
真尋「もうやらん」
ニャル子「いいじゃないですかぁ!」
真尋「僕だって恥ずかしいんだからな!?」
真尋「まだしてないだろ」
ニャル子「まだ、ということは今後に期待にしても?」
真尋「まぁ……いつかな」
ニャル子「ま、真尋さん!」ダキツキ
真尋「こ、こら!抱き着くな!」
ニャル子「だって嬉しいんですもん♪」
真尋「だから言いたくなかったんだ……」
真尋「それはお前次第だろ」
ニャル子「私、真尋さん好みのお嫁さんになれますかね?」
真尋「だからお前次第だろ」
ニャル子「えへへ……お嫁さん……」
真尋「なんだそのだらしない顔は……」
ニャル子「えへへ……真尋さん……」
真尋「……ほらっ」チュ
ニャル子「にゃぅ!?///」
俺「にゃぅ!?///」
ニャル子「き……キスされて落ち着けるわけないですよぅ……///」
真尋「落ち着いてるじゃないか」
ニャル子「うぅ///」
真尋「なんだよ、言いたいことがあるならはっきり言え」
ニャル子「結婚してください!」
真尋「だからまだ早いって……まぁ、いつかな」
ニャル子「えへへ……言ったからには幸せにしてくださいね?」
真尋「……お前次第だろ?」
おわり
最後の行が見えない
続けてもいいのよ
ニャル子虐めSSがよく立つ中、俺は最後までイチャラブを続けていきたい
そして膝枕なでなでを布教するのだ
膝枕なでなでいいな
そのままお腹に顔を押し付けたい
Entry ⇒ 2012.07.07 | Category ⇒ ニャル子さんSS | Comments (4) | Trackbacks (0)
戦場ヶ原「今日は私の誕生日だけれど」
暦「・・・知らねえよ」
暦「いや、プレゼントはもう用意してるしさ」
戦場ヶ原「前売券特典のクリアファイルが私とまどかのペアじゃないのは何故?」
暦「お前じゃねえよ」
暦「色々と共通点はあるけどな」
戦場ヶ原「大体クリアファイルの種類を選べないって何よ」
暦「それは僕も思う」
戦場ヶ原「第二弾もあるしアニメイトとかでも出るんでしょう?」
暦「まあな」
戦場ヶ原「え? 誰と?」
暦「神原と」
戦場ヶ原「そういえばエヴァ破も二人で見に行ってなかった?」
暦「ああ、そうだよ」
戦場ヶ原「なにか納得いかないわ」
暦「なんでだよ。ちょうどクリアファイルの組み合わせは三種類じゃん」
戦場ヶ原「ほむらとまどかがあればいいの」
戦場ヶ原「デミとあんこは要りません」
暦「うーん、みんな可愛いと思うぞ?」
戦場ヶ原「はい?」
暦「さや杏もマミさんもQBだって可愛いだろ?」
戦場ヶ原「行っている意味がわからないわ」
戦場ヶ原「魔法少女はともかくQB?」
暦「いや、あいつ八九寺じゃん」
暦「何を」
戦場ヶ原「頭がおかしい」
暦「それはただの暴言だ」
戦場ヶ原「大体>>4の発言がうやむやになるじゃない」
暦「まあ、仕方ないんじゃないか?」
戦場ヶ原「私も行くわ。ビラも欲しいし」
暦「それくらい取ってくるって」
戦場ヶ原「ある分は全部よ」
暦「それはやらない」
戦場ヶ原「じゃあ、私も行くわ」
暦「来ても取らせないぞ」
戦場ヶ原「私の家でしょう。そんなこともわからなくなったの?」
暦「今の流れで話し続けても堂々巡りだろ。流れを変えるんだよ」
戦場ヶ原「で、何をくれるのかしら」
暦「ん?」
戦場ヶ原「あらかじめ用意しておいたプレゼントがあるんでしょう?」
暦「ああ、その話か」
戦場ヶ原「まあ、既に原作で望遠鏡だとバレてるけどね」
暦「やめろ」
誕生日おめでとうございます
IDに7が二つとか羨ましい
暦「悪かったな」
戦場ヶ原「別に悪いとは言ってないでしょう?初めてなのだからベタでいいんじゃない?」
暦「そうかよ」
戦場ヶ原「というより、おめでとうを聞いてないわ」
暦「ん、ああそうだな。誕生日おめでとう」
戦場ヶ原「何より先に言うべきことよね」
暦「お前が先手を打つから言えなかったんだよ!」
戦場ヶ原「これは訴訟物じゃない?」
暦「訴訟物じゃない」
戦場ヶ原「あらそう。それはともかく、そろそろ帰ったほうがいいんじゃない?」
暦「ん?そうか?」
戦場ヶ原「未成年なんだし、羽川さんはそこら辺うるさいでしょう」
暦「大目に見てくれそうな気もするけどな。でもまあ、帰るかな」
戦場ヶ原「夜道には気をつけなさいね・・・、ああ吸血鬼だから大丈夫かしら」
暦「だな」
戦場ヶ原「阿良々木君」
暦「ん?」
戦場ヶ原「ありがとう」
暦「お、おう///」
暦「金はなんとか足りるかな、忍にはドーナツを我慢してもらう必要があるが」
八九寺「あ、七夕さん」
暦「それはもう噛んでるとかそういうのとは明らかに違うけれど、あえて言わせてもらえば」
暦「僕の名前を季節の行事に合わせるな。僕の名前は阿良々木だ」
八九寺「失礼、噛みました」
暦「違う、わざとだ」
八九寺「かみまみた」
暦「わざとじゃない!?」
八九寺「ネタ切れた」
暦「それはSSのことか、かみまみたのことか」
暦「お前がメタ発言に乗らないとか一体なんなんだよ」
八九寺「まあ、本家の立場としては宣伝になるから一向に構いませんが」
暦「やめろ。また、ステマとか言われるんだよ」
八九寺「ステマ木さん」
暦「AA貼られるぞ」
八九寺「いえ、そもそも私には帰る場所がですね」
暦「しまった、地雷だった」
八九寺「むしろ怪異なんですから夜の方が元気なんじゃないですか?」
暦「何?誘ってんの?」
暦「この時点じゃ斧乃木ちゃんには会っていないんだが」
八九寺「そんなこと知りませんよ。ロリかっけーみなさんは」
八九寺「なんでそこまで原作にこだわるんです?」
暦「一応だよ。なんとなく気分が悪くなる」
八九寺「面倒ですねー。じゃ、私もういいです」
暦「お前何しに来たんだよ」
八九寺「戦場ヶ原さんに意識が寄っている阿良々木さんを誘惑しに来たんです」
暦「あーそうかよ」
八九寺「いちご100%でも西野はそんな感じに出てたでしょう?」
暦「最早何の関係もないネタだな」
火憐「兄ちゃん、朝だぞこらー」
月火「お兄ちゃん、朝だよ」
暦「ん?ああ、帰って寝たのか。八九寺は本当にどっか行っちゃたし」
暦(んー、特に予定はないし、>>42と遊びたいな)
暦「まあいいや。>>10でも言われてるように転売目的云々で劇場にいるだろうし」
暦(戦場ヶ原とかは連れて行けないか・・・・・)
火憐「どうした?一人でブツブツ言って」
暦「あ、いや。なんでもない」
月火「とにかく早く。朝ごはんで来てるよ」
暦「はいはい」
撫子「あ、暦お兄ちゃん。おはよう」
暦「千石。もしかしてお前も?」
撫子「うん。それいけ!アンパンマン よみがえれ バナナ島を見に来たの」
暦「あ、僕とは違ったか」
暦「この二人を適当に出して、貝木で落ち」
暦「さて、どうしたもんかね」
神原「阿良々木先輩!呼ばれた気がしたぞ」
暦「お前は本当にできた後輩だよ」
神原「なにかエロいことを言ってされば良いのだろう?」
暦「よくわかってるな」
神原「では、そこにあるゴミ箱。いやらしいとは思わないか?」
暦「ほほう。なぜだ、神原後輩」
神原「だって『びん・かん』だぞ?一体何を捨てろと言うのだ」
暦「よくわからんが、まあいい」
神原「しかし、阿良々木先輩。いくら伸びないからってSSスレなのだから外野が黙っているだけかもしれないのだぞ」
暦「ねえよ。安価した時に分かった」
暦「まあ、貝木との絡みはちゃんと書くから」
神原「うむ。BLだな」
暦「違うわ」
暦「うん。やっぱりお前は出るタイミングもわかってるな」
羽川「なんでもは知らないけどね。知ってることだけ」
暦「テンプレを若干変えてまでありがとうな。僕が何をしに来たかはわかるよな?」
羽川「うん。戦場ヶ原さんにプレゼントでしょ」
暦「まあ、そうなるのかな」
羽川「チケットはもう少し待ったほうがいいよ。30分後に二人分買えばまどほむが揃うと思うよ」
暦「マジで!?」
暦「お前いたのかよ」
羽川「まどかちゃんじゃないかな」
暦「マミさんじゃないのか?」
羽川「二人分買えばもう一つはそれだと思う」
暦「一体その情報はどこから・・・・・・・」
羽川「ぶっちゃけ勘なんだけどね」
暦「お前ならそれでも当てそうだよ」
暦「あいつ絶対にコンプするまで買うつもりだろ・・・・・」
羽川「というより多分簡単な法則でクリアファイルは並んでると思うけどな」
暦「ふーん。完全なランダムかと思ってたわ」
羽川「製造サイドの問題もあるしね。やっぱり規則は生じるよ」
???「面白いな。その規則とやらを聞かせてもらおうか。安心しろ、金は払う」
???「俺か?俺の名前は鹿目だ」
暦(偽名にしても鹿目って・・・・・)
鹿目「で、どうだ?俺にその情報を売るつもりはないか?」
羽川「売るほど確実性のあるものではありません」
鹿目「では、金は払わん。個人の意見として聞かせろ」
鹿目「そちらの男には教えようとしていたじゃないか」
羽川「彼は友達ですから」
鹿目「では俺も友達だ。そもそも人類は皆、友達だよ」
暦(うーん、完全空気だ・・・・・)
鹿目(ん?あいつは・・・・・・・)
暦「?」
鹿目「済まない、急用を思い出した。さらばだ」
暦「え?いや、ちょっと」
羽川「阿良々木君。放っておいたほうがいい」
暦「ていうか既に見失ったんだが・・・・・・・」
神原「ん?どうかしたのか」
暦「いや、なんでもないよ」
神原「おお!千石ちゃんじゃないか!」
暦「あれ?映画見に来たんじゃなかったのか?」
撫子「時間がまだなんだ。席だけ取っておいて、暦お兄ちゃんを探してたの」
羽川「おはよう、千石ちゃん。阿良々木君の友達の羽川翼だよ」
撫子「あ・・・・、お、おはようございます」
撫子「あと25分くらい」
暦(てことは千石の暇つぶしの相手をしても間に合うな)
暦「そうだ、千石。お前前に羽川に会った時にすぐに逃げたろ」
撫子「ご、ごめんなさい・・・・」
暦「僕じゃなくて羽川にな」
撫子「ごめんなさい羽川さん」
羽川「うん。許してあげる」
暦「ところで羽川は何をしに来たんだ?」
暦「ああ、そういえばそうだったな」
羽川「原作とは曜日がずれてるけど無視していいんだよね?」
暦「一向に構わない」
神原「ん?そういえば映画って上映の何分か前には入っておいたほうが良くないか?」
撫子「あ!」
暦「ん?25分って入場までじゃなかったのか」
撫子「しししし失礼します!」
暦「おお、ガハラさん。どうしてここに」
戦場ヶ原「結局昨日・・・じゃなくて今日、二人で来るかどうか曖昧なままだったじゃない」
暦「ああ、そうか」
羽川「誕生日おめでとう、戦場ヶ原さん。プレゼントは今度ね。まさか今日会えるとは思ってなかったから」
戦場ヶ原「あら。気を使わなくてもいいのに。というより、羽川さんでも知らないことはあるのね」
羽川「あっはー。当たり前じゃない」
神原「あの名言は本当に阿良々木先輩にしか言わないのだな・・・・」
戦場ヶ原「阿良々木君ってコメンタリーやってたっけ?」
神原「つばさキャット下巻だろう」
戦場ヶ原「ああ、私のコメンタリーじゃないから聞いてないわ」
暦「お前な・・・・・、いや、聞かなくていいけど」
羽川「阿良々木君。そろそろ」
暦「ん?もうそんな時間か」
戦場ヶ原「第二弾は何かしら。メガほむ、制服ほむら、あとは着物とか?」
暦「なんでほむらオンリーなんだよ」
戦場ヶ原「魔物語第焔話ほむらオンリー」
暦「うまくない」
暦「やることがないんだよ」
戦場ヶ原「神原に馬鹿なことをさせましょう」
暦「神原も羽川も帰ったよ」
戦場ヶ原「あら、じゃあ本当にすることがないじゃない」
暦「>>1111てなんだよ」
戦場ヶ原「じゃ>>11?」
暦「SSでそれってなんだよ」
戦場ヶ原「さっきからセリフが短いわよ、ネタ切れだと思われるでしょう」
暦「いっぱいいっぱいなんだ」
戦場ヶ原「『い』を『お』に変えると?」
暦「おっぱおおっぱお」
戦場ヶ原「つまらない男ね」
暦「バカみたいにおっぱいおっぱいと繰り返すような真似は僕はしない」
戦場ヶ原「今繰り返したわよ」
暦「おっぱいと言うくらいなら胸と言いたいな」
戦場ヶ原「この際だから訊くけど、私は巨乳キャラなの?」
暦「んー、羽川がいるしなー。美乳とかでいいんじゃないか」
戦場ヶ原「とかって。なんで適当なのよ」
戦場ヶ原「そういえば、阿良々木君は羽川さんと私の腰の話で盛り上がるんだっけ」
暦「なぜそれを!?」
戦場ヶ原「羽川さんに聞いたのよ」
暦「どんな状況だよ」
戦場ヶ原「こっちのセリフと言いたいところだけど。コメンタリーよ」
暦「コメンタリーって恐ろしいな」
暦「30分だけだけどな」
戦場ヶ原「そこではなんの話をしたのかしら」
暦「えっとなー、あー、うん。まあ、最終回だからな。締めみたいなもんだよ」
戦場ヶ原「そんなわけ無いでしょう。コメンタリーが真面目に進むわけないんだから」
暦「ひどい言いようだな」
暦「そうみたいだな。なんかブッ飛んだトークテーマあるか?」
戦場ヶ原「じゃあ、羽川さんのどんなところが好き?」
暦「なんだその質問は!?」
戦場ヶ原「いや、実際羽川さんとの馴れ初めみたいのものを詳しくは知らないのよね」
暦「んー」
戦場ヶ原「やっぱり春休み関連で話せない?」
暦「・・・・・ああ、悪いな。いつかは話さなきゃならないんだけど」
戦場ヶ原「いいわよ。いつまでも待つわ。とは言っても私は不死身じゃないから少しは急いでね」
戦場ヶ原「何かしら」
暦「僕は子供とかできるんかね」
戦場ヶ原「阿良々木君は男でしょう?」
暦「そうじゃなくて」
戦場ヶ原「別にいいわよ。私は阿良々木君がいればそれでいい」
暦「そっか」
戦場ヶ原「ところで>>77をとった不届きものがいるわ」
暦「やめてやれ」
戦場ヶ原「殺めてやれ?」
暦「違うわ」
暦「やめてくれ。死ねる」
戦場ヶ原「だってオチが見えないんだもの」
暦「丸投げするか?」
戦場ヶ原「嫌よ」
暦「そろそろ腰が痛いみたいだが」
戦場ヶ原「産みの苦しみね」
暦「・・・・・・」
戦場ヶ原「神原を召喚しましょう。長引くわ」
戦場ヶ原「流石に早いわね。なにか面白いことを言いなさい」
神原「無茶ぶりだ!」
戦場ヶ原「なにかエロいことを言いなさい」
神原「承知した!」
神原「その程度ではダメだよな」
暦「お前の口から出ればなんでもいやらしいんじゃないか?」
神原「阿良々木先輩のその言葉が何よりいやらしい気がするぞ」
暦「知らねえよ」
戦場ヶ原「私は柄物しか持ってないわ」
神原「おお。八九寺ちゃんはどうだろう。あの年代は付けている子といない子がいるからな」
暦「やめろ。ガールズトークならまだしも普通に女の話をするな」
神原「羽川先輩は寝るときは外すんだったか」
暦「それは知ってる」
戦場ヶ原「・・・・・・なぜ?」
戦場ヶ原「私の家にはパソコンがないもの」
神原「私は機械には疎いしな」
暦「そもそもこの街単位でいなさそうだ」
神原(千石ちゃんは少し危ういかもな・・・・・)
神原「どうした阿良々木先輩。流石に眠いのか?」
暦「いや、吸血鬼体質でそこは大丈夫」
神原「そこは、ということは他に問題があるのか」
暦「ずっと言ってきてことだ。ネタだよネタ」
神原「ん?ああ、本当だ。戦場ヶ原先輩が眠っているな」
暦「え?」
神原「寝顔がまた美しい」
暦(・・・いやいやこれは反則じゃねえか?そういえば初めて寝顔見るな///」
暦「黙れ。夢オチとか一番ないわ。出てきた以上辻褄合わせなきゃならないだろうが」
忍「心配無用じゃよ。夢オチがいかんのなら、オチじゃなければよいのであろう」
暦「ああ。・・・って、またじj分の首絞めてるじゃねえか!?終わらせろよ!」
忍「不死身だけに終わらんよ」
忍「まあ、ぶっちゃけGWにも儂は喋っておったからのう。夢にする必然性はないのじゃが」
暦「ふざけんなよ。SSは取り返しがつかないんだよ」
忍「カカッ。まあ、そうカッカしなさんな」
暦「この金髪幼女め」
暦「お前の好きにしろよ、もう僕は責任を取らない」
忍「いっそこのやりとりだけが夢で、実は寝入ったお前様とツンデレ娘を」
忍「あの猿女が好き放題やっておる、とかでもいいとは思うがの」
暦「よくねえよ」
暦「僕も知らない」
暦「ん?なんでもありか・・・・」
忍「ん?エロいことでもやるつもりか?」
暦「いや、忍野や影縫さん、貝木を出すのはどうだろう」
暦「別に僕にとっても心地いいメンツじゃねえよ」
影縫「酷い言いようやなあ、鬼畜なお兄やん」
貝木「今回の件からお前が得るべき教訓は迂闊にSSスレを立てるものではないということだ」
忍野「はっはー。ようやくの登場だよ。久しぶりだね、何かいいことでもあったのかい?」
暦「ん?あれ?ここは?」
戦場ヶ原「私の家よ」
暦「状況がわからん」
戦場ヶ原「>>25以降は夢よ」
暦「ふざけんな!流石に読み手が消えるわ!」
戦場ヶ原「いや、>>99が面白そうだったから」
暦「へ?」
戦場ヶ原(父)「久しぶりだね」
父「すまないね、ひたぎの誕生日に付き合わせてしまって」
父「いや、その場に私が居合わせることを詫びたほうがいいのかな」
暦「いえ、そんなことないです」
ひたぎ「見て、お父さん。阿良々木君からのプレゼントよ」
父「よかったな、ひたぎ」
暦「って、日本語あってるっけ。まあいいか」
ひたぎ「帰るの?」
暦「ああ、また明日・・・・じゃないけど、またな」
父「送っていくよ」
暦「あ、いえ、大丈夫ですよ」
父「いいからいいから」
暦「はい・・・・」
父「ひたぎの誕生日にはね、僕はどうしてもひたぎの母親のことを思い出すんだ」
暦「はあ」
父「確かにひたぎの母親は宗教に嵌って結果私の家族を、いやひたぎを滅茶苦茶にした」
暦「・・・・・・・」
父「しかし彼女がいなければひたぎはこの世に生まれてはいない」
暦「それはそうですけど」
父「つまりは、いや、なんということはないのだがね。ただ僕は君に」
暦「わかってますよ、お義父さん。その・・・・なんとなくは」
父「ふふ、そうか。それならいい」
そんなことは些細なことだ
ただ一つ今日はまだ始まったばかりだ
だからせめて今日の残った時間でできる限りあいつにこの想いをぶつけたい
戦場ヶ原、蕩れ。
そして、誕生日おめでとう。(完)
Entry ⇒ 2012.07.07 | Category ⇒ 化物語SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「神は俺にまたしても洗濯をせまろうというのか!」
岡部「雨か」
まゆり「雨だねぇ」
ダル「雨っしょ」
岡部「はぁ……」
岡部「……」 グッショリ
まゆり「わわー……びっしょびしょに濡れてるねぇ……洗濯物」
ダル「あ、まゆ氏、びしょびしょに濡れてるーってのもう一度よろ」
岡部「言わすなド低脳が!」
まゆり「んー……?」
岡部「おのれぇぇぇ……」
まゆり「てるてる坊主つくんなきゃだねぇ」
岡部「神は俺にまたしても洗濯をせまろうというのか!」
岡部「わずかなスペースに無理やり押し込められ水攻め、薬品攻め、さらには回転運動による身体歪曲」
岡部「それこそブラックホール内の超重力に押しつぶされるかのごとく」
岡部「ククク、これを拷問と言わずして何というのだ」
ピーピーピー
岡部「仕上げは熱風によってその体の水分を絞り上げてくれるわ!」
岡部「フゥーッハッハッハ!」
───
──
ピーピーピー
岡部「む……」
岡部「コイン切れ……くそ、まだ生乾き……」
岡部「全く、8分100円とはぼったくりもいいところだな」 チャリン
ゴゴゴゴゴ
岡部「ゆけい! ムスペルヘイムの熱に身を捩るのだっ」
岡部「……」 ソワソワ
───
──
岡部「……」 ソワソワ
まゆり「もうすぐクリスちゃんに会えるねー、オカリン」
岡部「なっ! べ、別に俺は助手に会いたいなどとは一言も──」
まゆり「まゆしぃは早く会いたいなー、オカリンも会いたい? 会いたいよねー」
岡部「まぁゆりはさっさと受験勉強にでも移れ? な?」
岡部「うむ、確か……明日のはず」
ダル「さすがオカリン、牧瀬氏のスケジュールは完璧に把握ですねわかります」
岡部「や、奴は俺の助手だからな! スケジュール管理も俺の仕事である」
ダル「はいはいツンデレ乙」
まゆり「もー、照れなくてもいいんだよ、お洗濯まで張り切っちゃって」
岡部「照れてないっ」
ダル「でも、明らかに落ち着きがない件」
岡部「き、貴様こそ顔が緩みっぱなしではないか!」
ダル「今日のお前にだけは言われたくないスレはここですか? 明日は由季たんとデートなんだお、ふひ、ふひひ」
岡部「それこそお前にだけは言われたくないわっ」
───
──
~翌日 駅構内~
ザワザワ
岡部「クリスティーナはまだ来てないみたいだな」
まゆり「んー、そうみたいだねぇ」
ザワザワ
まゆり「あ」
まゆり「ねぇねぇオカリン! ほらほら、クリスちゃんだよぉ」
岡部「むっ」
まゆり「クリスちゃーん」 ブンブン
まゆり「わぁー、久しぶりぃ」 ダキッ
紅莉栖「うふふ、元気そうでなにより」 ナデナデ
まゆり「会いたかったよぉ、クリスちゃーん」
紅莉栖「私もよ、まゆり」
岡部「……」
紅莉栖「……そういえば橋田はいないの?」
まゆり「ダル君はねー、”こんなクソ暑い中外出歩けるかーぁ、僕はラボで待ってるぞーぅ!”って言ってたよー?」
紅莉栖「ったく……」
紅莉栖「で」
紅莉栖「あんたなんでそっぽを向いてるの?」
岡部「……」
まゆり「クリスちゃんに会えてとってもとーっても嬉しいなーって思ってるんだよーきっと」
紅莉栖「ふぇっ!?///」
岡部「ち、違う! こんなところで堂々と百合フィールドを展開されて困り果てているのだっ」
紅莉栖「なっ、別に展開してない! 全然展開してないんだからな!」
紅莉栖「というか会うなりセクハラまがいの発言はやめろこの変態!」
岡部「あいっかわらずキャンッキャンとうるさいぞクリスティーナ」
紅莉栖「あんったがそうさせてんだろ! 後ティーナってつけんなとあれほど!」
岡部「フゥーハハハ! このやりとりも実に半年ぶりだな助手よ!」
紅莉栖「だからあんたの助手になった覚えはこれっぽっちもないと言っとろーが!」
まゆり「えっへへー」
岡部・紅莉栖「まゆり?」
まゆり「なんでもないのです」 ニコニコ
まゆり「さ、早くいこ?」
ガチャリ
岡部「帰ったぞー、ダル」
紅莉栖「グッモーニン」
まゆり「ダル君トゥットゥルー」
ダル「おぉ牧瀬氏、これは久しぶりでござる」
紅莉栖「久しぶり、元気だった?」
ダル「我が息子ともども元気です、ふひひ」
紅莉栖「会うなりセクハラはよせよ……このHENTAI」
ダル「HENTAIじゃないよ! 仮にHENTAIだったとしてもHENTAI紳士だお!」
紅莉栖「はいはい、どうでもいい、ホントどうでもいい」
紅莉栖「相変わらず蒸し風呂みたいな部屋ね……」
ダル「全くだお。ラボの士気を高めるためクーラーを要求する、全力で!」
紅莉栖「ホント、いい加減エアコンの1つや2つ付けなさいよね、昨年末も寒さでシバリングが止まらなかったじゃない」
岡部「あれは貴様が薄着だったのが悪いのだっ」
紅莉栖「だからって掃除機の排気を温風として使うとか馬鹿なの!? 死ぬの!?」
岡部「なっ、貴様ぁ!」
岡部「この狂気のマッドサイエンティストが改造を施した、”またつまらぬ物を繋げてしまったby五右衛門(改)”を愚弄するか!」
岡部「掃除もしながら暖房もできるというすぐれものだぞっ!」
紅莉栖「どこがよっ。産廃以外の何物でもないでしょ!」
まゆり「はいはーい、二人ともそこまでー」
岡部・紅莉栖「ん?」
まゆり「ドクペだよー、はい、オカリン、クリスちゃん、どうぞっ」
紅莉栖「サンクスまゆり」
岡部「うむ、ご苦労」
まゆり「ねぇねぇ、ジューシー唐揚げナンバーワンもあるよー? 食べるー?」
紅莉栖「あら、こんなクソ暑い中でかけるの?」
ダル「ふひひ、僕自身から発せられる熱は別なのだぜ」
紅莉栖「なにそれ、意味不明なんですけど」
ガチャ バタン
紅莉栖「ねぇ、あれどうしたの? やけに嬉しそうだったけど」
まゆり「ダル君はねー、今日デートなんだってー」
紅莉栖「え? うそ! あの橋田が!?」
まゆり「そうだ、ジューシー唐揚げナンバーワンチンしてくるねー」 トタタ
紅莉栖「そ、そう言えば彼女ができたとか言ってたっけ……」
紅莉栖「生意気な……橋田のくせに」
紅莉栖「ね、ねーよ!///」
岡部「ほぉう? 相変わらず寂しい青春を送っているのだなクリスティーンナッよ!」
紅莉栖「そ、そういうあんたはどうなのよ!///」
岡部「馬鹿なことを言うな! 俺は狂気のマッドサイエンティストであり望むのは世界の混沌、色恋沙汰に身を支配されることなどっ……」
岡部「一切ないのだフゥーハハハ!」
紅莉栖「そ、そうなんだ」
紅莉栖「……」
岡部「……」
紅莉栖「……」
岡部「……」
まゆり「はーい、二人ともー。ジューシー唐揚げチンできたよー」 トタタ
岡部「でかしたまゆり!」
紅莉栖「ありがとう、まゆり!」
岡部「……」
まゆり「んー? どうしたのクリスちゃん、眠いのー?」
紅莉栖「えぇ、時差ボケかしら……」
まゆり「だったらねー、ソファでちょっと横になる? 今ならまゆしぃのお膝貸してあげるよー?」
紅莉栖「ええっ!? いやでもっ……」
まゆり「遠慮しなくてもいいんだよー? えっへへー」
岡部「ふぅん、まだ昼前だというのにまゆりの膝枕でオネムとは……このお子様セレセブめっ」
紅莉栖「セレセブゆーな!」
岡部「……フゥーハハハ、いっちょまえに寝顔は見られたくないというのかこの、メリケン処女めっ!」
紅莉栖「なっ──んであんたがそんなこと知って──///」
岡部(あ、やばい)
紅莉栖「……///」
岡部「……」
まゆり「もーだめだよオカリーン、クリスちゃんと喧嘩しちゃあ」
岡部・紅莉栖(多分まゆりは意味が分かってないな・わね)
まゆり「えっへへ」
岡部「随分ごきげんだな、紅莉栖と会えたのがそんなに嬉しかったのか?」
まゆり「んー、それもあるけどねー」
岡部「あるけど?」
まゆり「春の頃はオカリンとっても寂しそうだったのに」
岡部「春?」
まゆり「うん」
岡部「……」
まゆり「去年の冬にクリスちゃんがラボに遊びに来てくれた時もオカリンすっごく楽しそうで」
紅莉栖「むにゃむにゃ……」
まゆり「まゆしぃまで楽しくなってきちゃってね?」
紅莉栖「カイバー……むにゃ……」
まゆり「ずっとあんな時間が続けばいいなーって思ってたのです」
まゆり「それからオカリンは、とっても寂しそうで……」
岡部「そんなに顔に出てたか?」
まゆり「ううん、みんなには分からないようにしてたのかなぁ」
まゆり「でもね? まゆしぃにはちゃんと分かってたんだよ?」
岡部「……敵わないな、まゆりには」
まゆり「だからね? 今のクリスちゃんとオカリンを見てると、まゆしぃはとっても幸せなのです」
まゆり「でもねー……オカリンはもっとクリスちゃんに優しくしないとだめだよぉ」
紅莉栖「むにゃ……オカベー」
岡部「優しく……だと?」
まゆり「うん」
紅莉栖「ヘンタイ……むにゃにゃ」
岡部「ぐっ! こいつは俺にとって助手だからな。少々厳しい程度がちょうどいいのだっ」
まゆり「もーオカリンってば」
まゆり「紅莉栖ちゃんおはよーう」
紅莉栖「ふぇっ!? わ、私ったらいつの間に……」
まゆり「えっへへー、紅莉栖ちゃんの寝顔、ごちそうさまでしたぁ」
紅莉栖「ちょ、ちょっとそういう事言わないでっ///」
岡部「起きたのならばさっさとよだれを拭いてこい」
紅莉栖「た、垂れてねーし! 全然垂れてねーし!」
まゆり「それじゃあまゆしぃはるか君のところに行ってくるねー」
岡部・紅莉栖「えっ?」
紅莉栖「そ、そうなの?」
岡部「いつ頃戻ってくるんだ?」
まゆり「んー、夕方までには戻ってこれるといいなぁ」
岡部「そうか……気をつけろよ」
まゆり「うん! それじゃあまたねー」
紅莉栖「気をつけて」
バタン
岡部・紅莉栖「……」
ガチャ
まゆり「あ、二人とも仲良くねー? トゥットゥルー」
バタン
岡部「……」
紅莉栖「……」
岡部・紅莉栖(な、なにか話さないと!)
紅莉栖「……」
岡部(おのれっ……意識した途端何も浮かんでこなくなったぞ)
紅莉栖(て、ていうかこれ二人っきりよね……あわわわわどうしようどうしようどうしよう)
岡部・紅莉栖(話題話題話題話題話題)
岡部・紅莉栖「「あの」」
岡部「なんだ助手よ、話すがいい」
紅莉栖「いっ、いや、その……岡部から……」
岡部「遠慮するな」
紅莉栖「遠慮とかしてないし、全然してないし///」
岡部(くっ……鳳凰院モードで乗り切るか?)
──『優しくしないとだめだよぉ』
岡部「ぐぬぬ……」
岡部「え? いや、曇っているが……」
紅莉栖「あ、そ、そうよね……」
岡部・紅莉栖「……」
岡部「天気といえばぁ!」
岡部「昨日は大雨でな!」
紅莉栖「へ、へぇーそう、日本では雨だったのね」
岡部「全くぅ! 干していた洗濯物を再びコインランドリーに持って行く事になろうとはな!」
岡部「まさにシュタインズゲートの洗濯ということか!」
紅莉栖「あは……あはは」
岡部「はは……ははは」
岡部「……」
紅莉栖「……」
岡部・紅莉栖(まゆりぃぃぃぃぃ)
───
──
岡部「……」
紅莉栖「……」
ガチャリ
まゆり「トゥットゥルー、ただいまー」
紅莉栖「まゆりぃ!」 ギュ
まゆり「わわー」
岡部「随分早かったんだな」
まゆり「え? うん、ちょこちょこーって直すだけだったので」
岡部「そうかそうか」
まゆり「あ、それよりほらほらー」 ピラッ
紅莉栖「お祭りか……ふむん」
岡部「メリケンスイーツ(笑)は祭りははじめてか? ん?」
紅莉栖「何回か行ったことあるわよ、バカにしないで」
まゆり「ほらほらー、オカリンもクリスちゃんも行こうよー、浴衣もあるよー?」
紅莉栖「そうね……そうしましょう」
岡部「うむ、童心に返るのも悪くないな」
岡部「ん? あぁ……ではドクペを買ってくる」
バタン
紅莉栖「ふぅ」
まゆり「どうしたのー? お祭り、いやだった?」
紅莉栖「いや、そうじゃないの」
紅莉栖「……岡部って私のこと嫌いなのかしら」
まゆり「え?」
紅莉栖「最初に会った時から変なあだ名で呼ぶし、いつもいつも私のことからかうし」
紅莉栖「アメリカにいる間もあんまりメールくれなかったし……」
まゆり「……そんなことないよ?」
まゆり「オカリンはね、クリスちゃんのことが大好きなんだよ」
紅莉栖「ふぇっ!?///」
まゆり「もちろんまゆしぃもクリスちゃんのことが大好きだよー、えっへへー」
紅莉栖「あ、ありがと……///」
まゆり「クリスちゃんの研究の邪魔になるからあんまりメールしない方がいいーって」
紅莉栖「そ、そうなの?」
まゆり「オカリンホントは寂しいのにねー、えっへへ」
紅莉栖「あいつが寂しがる? ま、まさかー……」
まゆり「ホントだよー、まゆしぃには分かるもん」
紅莉栖「信じられない……アンビリーバブル」
まゆり「はい、終わり~」 ポン
紅莉栖「サンクス」
まゆり「じゃあ今度はまゆしぃが着るのも手伝ってねー」
紅莉栖「オーケイ」
岡部「着付け……終わったみたいだな」
まゆり「トゥットゥルー、どうかなー? かわいいよねー」
岡部「う、うむ……これはまた……中々」
紅莉栖「ちょ、こっちみんなっ///」
まゆり「似合ってるでしょー」
岡部「……」
紅莉栖「……///」
岡部「や、やはり浴衣には貧乳のほうがよく似合──へぶぅっ!?」
紅莉栖「まじでいっぺん死んでこい!」
岡部「お、おう……」
るか「あ、皆さんこんばんは」
まゆり「るか君、トゥットゥルー」
るか「牧瀬さんも、お久しぶりです」
紅莉栖「はろー、お久しぶり。相変わらずキュートね」
るか「そ、そんな……キュートだなんて」
岡部(だが男だ)
紅莉栖「お父さんの手伝いしてるのよね? まさに理想の娘だわ」
岡部(だが男だ)
紅莉栖「しかも巫女服がこんなに似合ってる……お嫁に行く時とかもう反対されそう」
岡部(だが男だ)
岡部「しかし……中々賑わっているな」
るか「はい、土曜日ですので」
るか「あ、それじゃあボク、仕事があるのでこれで失礼しますね」
紅莉栖「頑張ってね」
岡部(だが……男だ)
紅莉栖「あれ? まゆりは?」
岡部「あ、いない、いないぞ!?」
紅莉栖「さっきまでいたのに……」
岡部「ったくあいつは……気がつくといつもいなく──」
まゆり「あ、おかいん ふりふひゃん あこやき おいひいよー」
岡部・紅莉栖「」
岡部「……まっさきに買い食いとはな、さすがまゆり」
まゆり「えっへへ、お祭りと言ったら屋台! なのです」
岡部「全く、まゆりといると飽きなくて済む」
紅莉栖「ホント、あんたが過保護になるものうなずける」
まゆり「こっちこっちー」
紅莉栖「ホント、すごく大きい……です」
岡部「……」
紅莉栖「なっ、なんでもない///」
岡部「やはり貴様は生粋の@ちゃんねらーと言うことか」
紅莉栖「うっさい!///」
パシュ
まゆり「わわー……逃げられちゃったよー……」
岡部「そんな馬鹿正直にやっても失敗するだけだぞ」
紅莉栖「いいところ見せてみたら?」
岡部「ぬっ……いいーだろう、ゴールドフィッシュごとき、すぐにでも捕獲してやる」
パシュ
岡部「」
岡部「造作もっ──」
パシュ
岡部「」
紅莉栖「ダメダメね」
岡部「う、うるさい、ならば貴様がやってみろ」
紅莉栖「望むところよ」
紅莉栖「いい? 脳科学的見地によれば動物が生命の危機に貧した時の行動はとにかく脅威からの離脱
すなわち離脱が不可能な位置まで威嚇しつつ誘導……そして一気に……」
パシュ
紅莉栖「」
岡部「ふぅん、偉そうなことを言った割にはみじめにも失敗ではないかフゥーハッハッハ!」
───
──
紅莉栖「あれ? なにかしらこれ」
まゆり「そえはねー、リンゴ飴ちゃんだよ」
紅莉栖「リンゴ飴? ふむん、こんなのあるんだ」
まゆり「おいしいよー」
紅莉栖「そうなの? でも……」 チラッチラ
岡部「……欲しければ買ってやらんこともないぞ? ん? 助手の面倒を見るのはこの俺の仕事でもあるからな」
紅莉栖「べ、別にあんたに買って欲しいとかそんなこと思ってないんだからな!」
岡部「フゥーハハハ、素直になったらどうなのだクリスティーナよ」
───
──
まゆり「もー、だめだよクリスちゃーん、お口の周り、べたべただよー?」
紅莉栖「えっ? うそっ///」
岡部「……」 チラッ
紅莉栖「み、みんなHENTAI!」
岡部「いやっ、別にそういう目で見ていたわけではっ」
紅莉栖「あんたがHENTAIだってことを再確認した、ホント再確認した!」
岡部「さ、さっさと口の周りを拭くのだな、みっともない」
紅莉栖「ぐぬぬっ……」 フキフキ
岡部「全く、子供じゃあるまいし……」
紅莉栖「ほ、ホントだ、またいなくなっちゃった」
岡部「全くあいつはふらふらと……!」
るか「あれ? そんなにあわててどうしたんですか?」
岡部「まゆりがいないのだ!」
るか「はぐれちゃったんですか?」
紅莉栖「携帯……携帯……だめ、つながらない」
岡部「くそ、あいつはいつもいつも……!」
紅莉栖「探しましょ」
岡部「ルカ子、良ければお前も手伝ってくれないか?」
るか「は、はい」
紅莉栖「ええ」
~~~~~~~~~~~~~~~
ザワザワ
岡部「まゆり……どこだ、まゆり!」
~~~~~~~~~~~~~~~
ザワザワ
紅莉栖「どこ? どこにいるの?」
~~~~~~~~~~~~~~~
ザワザワ
るか「まゆりちゃん……一体どこに……」
るか「はぁっ……はぁっ……」
るか「まゆりちゃん……どこに……」
るか「え?」
るか「あ、あれは──」
まゆり「あ、るか君」
るか「こんな所で、何してたの?」
まゆり「えーっとねー。お星様に手が届かないかなーって」
るか「星に……?」
るか「そ、それよりまゆりちゃん、岡部さんたちが……」
まゆり「ねぇねぇるか君、少し座って話さない?」
るか「え? いいけど……」
まゆり「星……よく見えるねぇ」
るか「うん、東京じゃ珍しいくらいだね、ここらへんは田舎だからかな」
まゆり「短冊にはお願いした?」
るか「え? えっと……お父さんとお母さんと、お姉ちゃんが元気でいられますようにって……」
まゆり「るか君は家族思いだねー、えっへへ」
るか「そうなの?」
まゆり「うん」
まゆり「織姫さまに……」
まゆり「織姫さまになれますようにーって」
るか「……」
まゆり「えっへへ、まゆしぃはロマンティストの、厨二病なのです!」
るか「……きっと、なれるよ」
まゆり「……ううん、まゆしぃにとっての彦星さまにはね」
まゆり「もう織姫さまがいるんだ」
るか「え?」
まゆり「まゆしぃにとっての彦星さまは……オカリン」
るか「まゆりちゃん……」
まゆり「だからね、まゆしぃは昨日”オカリンとクリスちゃんが逢えますようにー”って」
まゆり「てるてるまゆしぃを作って、晴れますようにーっていっぱい祈ってたんだぁ」
るか「星……よく見えるよね」
まゆり「うん、まゆしぃのおかげかもねぇ、えっへへ」
岡部「まゆり! まゆり……どこにいるんだ!」
岡部「はぁっはぁっ……」
──「星……よく見えるよね」
──「うん、まゆしぃのおかげかもねぇ、えっへへ」
岡部(ん? この声は……まゆりとルカ子?)
まゆり「まゆしぃは、ホントは札幌の大学に行きたくなかったけど……行こうかと思います」
るか「えっ?」
岡部(は──!?)
岡部(お、思わず隠れてしまった……札幌!? 札幌ってどういうことだよ!」
るか「岡部さんのそばにいられなくなっちゃってもいいの?」
まゆり「よくないよ……よくないけど」
まゆり「まゆしぃね? オカリンとクリスちゃんが一緒にいるのを見るとすっごく嬉しいんだぁ」
まゆり「2人はとっても恥ずかしがり屋で、中々素直になれないけど……」
まゆり「オカリンも、クリスちゃんの前ではとっても楽しそうで」
まゆり「それを見てるまゆしぃも段々楽しくなってきちゃって」
まゆり「まゆしぃを救ってくれた鳳凰院凶真がふっかーつって……えっへへ」
るか「……」
まゆり「でもおっかしいなぁ……とっても嬉しくてまゆしぃ大勝利☆……なのに、なんだか胸がぎゅーって……なるんだ」
岡部(まゆり……)
るか「で、でも、岡部さんだってきっとまゆりちゃんと一緒にいたいんじゃないかな」
まゆり「だめだよるか君、オカリンはクリスちゃんのことが好きなんだよ、まゆしぃじゃ、ないんだ」
まゆり「まゆしぃはさ、もうオカリンの人質じゃいられないよ……」
まゆり「ずっとそばにいる訳には、いかないもんね」
岡部(まゆり……)
岡部(神は俺にまたしても選択をせまろうというのか)
るか「いつだったか、ボクに教えてくれたよね」
るか「彦星はアルタイル……織姫はベガ」
まゆり「うん」
るか「ベガは白くて明るくてとっても綺麗、海外だと白いアークライトって呼ばれてる」
まゆり「うん」
るか「顔、上げて?」
まゆり「え?」
るか「ほら、見上げてみて」
まゆり「……あ」
まゆり「夏の……大三角……だね」
るか「そう、ベガとアルタイルと……デネブ」
まゆり「え……?」
るか「あ、いや! 決してまゆりちゃんが織姫さまになれないとか、そういう意味じゃなくて、その……」
るか「……デネブって他の2つよりもすっごく遠くにあるんだよ?」
るか「それでもあんなに輝いて見えるのは光度が太陽の5万倍もあるからなんだって」
まゆり「えへへ、るか君はお星様博士だねぇ……」
るか「まゆりちゃんといる時の優しい岡部さん、牧瀬さんといるときの強引な凶真さん……どっちも本物の岡部さん」
るか「ううん、まゆりちゃんと牧瀬さんがいてこその岡部さんなんだって、ボクは思うな……」
るか「まゆりちゃんがそばにいるから、いつでも笑ってられる」
るか「牧瀬さんがそばにいるから、いつでも元気でいられる」
るか「だから、岡部さんのそばにいられないだなんて言わないで? ね?」
まゆり「るか君……」
まゆり「えっへへ、ありがとるか君、なんだか……元気でたのです」
紅莉栖「あ、いたいた、まゆりー!」
岡部「──!?」
まゆり「あ、クリスちゃんだぁ!」
紅莉栖「ん? どうしたのよ岡部、こんなところで」
岡部「お、おい!」 ボソボソ
まゆり「え?」
るか「え?」
岡部「……」
まゆり「オカリン、聞いてたの?」
岡部「す、すまん、聞くつもりはなかったんだが」
まゆり「オカリンはクリスちゃんのこと……」
紅莉栖「……?」
まゆり「ううん、なんでもないのです」
紅莉栖「……まゆり?」
まゆり「まゆしぃはさ、オカリンのそばに居ても……いいのかな」
紅莉栖「ちょっとまゆり……いきなり何言い出してるのよ……」
岡部「……」
岡部「クク……」
岡部「ククク……」
岡部「フハハ……」
まゆり「オカリン?」
岡部「フゥーハハハ!!」
岡部「お前はこの狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真の、人質なのだからな!」
まゆり「オ、オカリン?」
岡部「どこにも連れてなんて行かせないのだフゥーハハハ!!」
紅莉栖「ちょ、また厨二病?」
岡部「クリスティーナよ!」 ビッ
紅莉栖「ふぇっ!?」
岡部「貴様もこの俺から離れることは許さん!」
紅莉栖「ちょ、勝手に何言い出してる!」
岡部「貴様もまた俺の助手なのだからなフゥーハハハ!!」
岡部(あぁ……へたれ、俺……)
岡部(だが今はまだ、これで赦してくれないか?)
ガシッガシッ
岡部「どわあ!」
紅莉栖「きゃあ!」
岡部「おいまゆり、引っ張るな!」
紅莉栖「ちょっと! どこいくのよ!」
まゆり「さあさあ、短冊に願い事書きに行くのです!」
まゆり「るか君も早くー」
るか「ま、待ってまゆりちゃん……!」
岡部「……」
紅莉栖「何お願いするの?」
まゆり「えっへへー、内緒だよー」
──みんながいつまでも仲良くいられますように
以上だ
Entry ⇒ 2012.07.07 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)