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月「ああ、コンソメ味は絶対に家族の中で僕しか食べない」
引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347758720/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 10:25:20.89 ID:j1yA8BCf0
リューク「?」
月「ただいまー」
母「おかえり 月、コンソメ味って以外と美味しいのね」
月「……っ!」
月「ただいまー」
母「おかえり 月、コンソメ味って以外と美味しいのね」
月「……っ!」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 10:27:31.24 ID:LmEGhkOhO
致命的なミス
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 10:31:33.93 ID:j1yA8BCf0
母「たまには冒険もいいものねえ。のりしおが好きだったけどところで中に小型テレビが入ってたけど最近のお菓子ってオマケがすごいのね」
月「あ、あぁ…」(よし、母にはばれてない!あとはカメラ越しにばれてないといいが…)
捜査本部
L(……)
L「夜神さん…」
総一郎「ん?」
L「最近のお菓子ってすごいですね」
松田「あんなん売ってたんだ!僕も買ってこようかな」
月「あ、あぁ…」(よし、母にはばれてない!あとはカメラ越しにばれてないといいが…)
捜査本部
L(……)
L「夜神さん…」
総一郎「ん?」
L「最近のお菓子ってすごいですね」
松田「あんなん売ってたんだ!僕も買ってこようかな」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 10:32:46.66 ID:i8mCt8UT0
マヌケ過ぎるwww
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 10:34:16.29 ID:4gYv8J+40
ちょっとポテチ買ってくる
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 10:38:52.25 ID:j1yA8BCf0
リューク「ククク…どうするんだ月… そもそも絶対にコンソメを食べないなんて根拠はなかっただろ?」
月(違う!今までは絶対に食べてなかったんだ!なんで今日に限って!)
月「…じゃあちょっと部屋で勉強してくるよ。」
母「わかったわ。がんばってね」
ガチャ
月(まあ、カメラ越しにはばれてないと祈るしかない だが甘いな こんなこともあろうかと…)
バン!
月(机の奥の奥の方にもう一個コンソメがあったのさ!(カメラ入り))
月(違う!今までは絶対に食べてなかったんだ!なんで今日に限って!)
月「…じゃあちょっと部屋で勉強してくるよ。」
母「わかったわ。がんばってね」
ガチャ
月(まあ、カメラ越しにはばれてないと祈るしかない だが甘いな こんなこともあろうかと…)
バン!
月(机の奥の奥の方にもう一個コンソメがあったのさ!(カメラ入り))
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 10:39:21.09 ID:i8mCt8UT0
抜かりねぇwwwwwww
20: 忍法帖【Lv=36,xxxPT】(1+0:15) 2012/09/16(日) 10:41:53.24 ID:3/gxIwTO0
この月はできる奴
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 10:44:52.19 ID:j1yA8BCf0
リューク「あぁ、カメラの場所と向き全部口で説明するんだったな…ちゃんと頭に入れてくれ二度説明するのはゴメンだからな」
月「よしっ頑張るぞ勉強!」
リューク「ベッドのよすみ、エアコンの中、本棚の………かくかくしかじか」
月(やはりLだ!奴も限度ってのをしらない!)
月(まあだがこれで僕はどう見ても勉強している受験生だ)
月「よしっ頑張るぞ勉強!」
リューク「ベッドのよすみ、エアコンの中、本棚の………かくかくしかじか」
月(やはりLだ!奴も限度ってのをしらない!)
月(まあだがこれで僕はどう見ても勉強している受験生だ)
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 10:48:46.35 ID:j1yA8BCf0
月(これならえにばれずにデスノートで今報道されている犯罪者を殺すことができる!!)
(ポテチの中に小型テレビが入っている)
小型テレビ「次のニュースです」
月(……っ!音が!!)
(ポテチの中に小型テレビが入っている)
小型テレビ「次のニュースです」
月(……っ!音が!!)
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 10:58:09.12 ID:j1yA8BCf0
リューク「さすがにいまのは怪しいぞ どうする月?」
月「つ…次のニュースです」
リューク(?!)
捜査本部
L「今なにか音がしませんでした?」
相沢「確かに私も聞こえたぞ」
L「ポテチ…ポテチ……なにか閃きそうだがなんだったか…」
月「つ…次のニュースです」
リューク(?!)
捜査本部
L「今なにか音がしませんでした?」
相沢「確かに私も聞こえたぞ」
L「ポテチ…ポテチ……なにか閃きそうだがなんだったか…」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 10:58:54.40 ID:P0jDBHAJ0
どいつもこいつもアホだろwwww
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 11:03:04.07 ID:j1yA8BCf0
総一郎「ちょっとまて…まさか月…」
L「どうしました?」
総一郎「まさか…アナウンサーになりたいのか!?」
総一郎「警察官になりたいと言っていたのに!なぜだ!」バン!
松田「まあまあ落ち着いて下さい!」
L(なるほど、夢がアナウンサーか…それなら今の発言もつじつまがあう…ただポテチ…これだけがなにか引っかかる…)
L「どうしました?」
総一郎「まさか…アナウンサーになりたいのか!?」
総一郎「警察官になりたいと言っていたのに!なぜだ!」バン!
松田「まあまあ落ち着いて下さい!」
L(なるほど、夢がアナウンサーか…それなら今の発言もつじつまがあう…ただポテチ…これだけがなにか引っかかる…)
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 11:09:04.38 ID:j1yA8BCf0
夜神家
リューク「ククク…とっさにアナウンサーの真似をするとは…さすがだな月…」
月(なんとかこれでごまかせたろう…あとはもともとの作戦通りに…)カキカキパクパク
月(あとはこれをゴミ箱に捨てて…)ガサッ
月「よしっもうひとがんばり」
数分後
捜査本部
ワタリ「さきほど今日9時のニュースで報道された犯罪者が二人とも心臓麻痺でなくなりました」
総一郎「キラだ!」
リューク「ククク…とっさにアナウンサーの真似をするとは…さすがだな月…」
月(なんとかこれでごまかせたろう…あとはもともとの作戦通りに…)カキカキパクパク
月(あとはこれをゴミ箱に捨てて…)ガサッ
月「よしっもうひとがんばり」
数分後
捜査本部
ワタリ「さきほど今日9時のニュースで報道された犯罪者が二人とも心臓麻痺でなくなりました」
総一郎「キラだ!」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 11:14:42.32 ID:j1yA8BCf0
総一郎「これでうちの家族は潔白ですね!」
L(………ポテチ…ポテチ…ポテチ……!!!そうだ!)
L「待って下さい!やはり夜神月は怪しい!」
総一郎「なぜだ!息子はその時間テレビどころかパソコンもつけていなかった!どうやって犯人の名前を知るというんだ!」
松田「そうっすよ!僕も見てました!」
L「よく思い出して下さい あの夜流れた不自然な音を…」
総一郎「音…?」
L(………ポテチ…ポテチ…ポテチ……!!!そうだ!)
L「待って下さい!やはり夜神月は怪しい!」
総一郎「なぜだ!息子はその時間テレビどころかパソコンもつけていなかった!どうやって犯人の名前を知るというんだ!」
松田「そうっすよ!僕も見てました!」
L「よく思い出して下さい あの夜流れた不自然な音を…」
総一郎「音…?」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 11:21:15.68 ID:j1yA8BCf0
総一郎「月のアナウンサーの練習のことを言っているのか!私もまだ認めたわけではないが息子の夢を笑うのは許さ…」
L「違います そんなことはどうでもいいんです 月くんが「次のニュースです」と二回言いましたね?」
総一郎「あ、ああ…それはそうだが?」
L「あれをもう一度聞いてみたら一回目と二回目…声が違うんです!」
総一郎「息子がアナウンサーの練習で緊張したことを言っているのか!それぐらいは仕方ない!私も昔は…」
L「まあいいです 私が後日 月くんと接触します」
L「違います そんなことはどうでもいいんです 月くんが「次のニュースです」と二回言いましたね?」
総一郎「あ、ああ…それはそうだが?」
L「あれをもう一度聞いてみたら一回目と二回目…声が違うんです!」
総一郎「息子がアナウンサーの練習で緊張したことを言っているのか!それぐらいは仕方ない!私も昔は…」
L「まあいいです 私が後日 月くんと接触します」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 11:27:02.57 ID:j1yA8BCf0
大学入学式
生徒A「これって入試トップの成績で入った奴がやるんだよな?」
生徒B「ずいぶんとかわった奴がトップだな」
壇上
L(夜神月…満点じゃなかったのか…)
月(くそっ!あんな奴に負けるとは!)
生徒A「これって入試トップの成績で入った奴がやるんだよな?」
生徒B「ずいぶんとかわった奴がトップだな」
壇上
L(夜神月…満点じゃなかったのか…)
月(くそっ!あんな奴に負けるとは!)
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 11:33:40.72 ID:j1yA8BCf0
L(まあいい…少し作戦は変わるが他にいくらでも方法はある あとで話しかけてみるか)
入学式後
L「夜神くん」
月(こいつ!成績トップだったやつだ!イヤミを言いにきたのか?)
L「夜神総一郎の息子…もし誰にも言わないと誓っていただければキラ事件に関する重大なことをお話したいと思っています」
月「言わないよ 何?」
L「私はLです」
月「な!?」
入学式後
L「夜神くん」
月(こいつ!成績トップだったやつだ!イヤミを言いにきたのか?)
L「夜神総一郎の息子…もし誰にも言わないと誓っていただければキラ事件に関する重大なことをお話したいと思っています」
月「言わないよ 何?」
L「私はLです」
月「な!?」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 11:38:06.67 ID:j1yA8BCf0
月(なにを言ってるんだこいつは…LがLだと言うはずがない!と、とりあえず落ち着け…動揺がバレるのはまずい…)
L(この反応…50%といったところか…)
月「ほ、ほ、本当にそうならあなたは僕の尊敬する憧れの人です」
リューク「ククク…面白いやつだ」
L「どうも」
L(この反応…50%といったところか…)
月「ほ、ほ、本当にそうならあなたは僕の尊敬する憧れの人です」
リューク「ククク…面白いやつだ」
L「どうも」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 11:43:04.42 ID:j1yA8BCf0
L「じゃあまた後日、キャンパスでお会いしましょう」
月「ああ…」
月 帰宅
さゆ「東大生おかえりーっ」
月「…」
さゆ「?」
ガチャ
月「くそっやられた!」
リューク「やられた?………」
月「こんな屈辱は生まれてはじめてだ!」
月「ああ…」
月 帰宅
さゆ「東大生おかえりーっ」
月「…」
さゆ「?」
ガチャ
月「くそっやられた!」
リューク「やられた?………」
月「こんな屈辱は生まれてはじめてだ!」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 11:47:51.15 ID:j1yA8BCf0
月「僕より成績がいい上にリムジンで帰るだと!?調子のりやがって…!」
リューク「死神の目の取り引きをして殺せばいいじゃないか」
月「なるほど、でも寿命が残り半分になるのはいやだ!」
リューク「わ、悪い…」
月「やられたよ…いい手だ…」
月「ふひっ」
リューク「?」
月「ふひっふっふひひひっデュフっふひひ…ふひふはははははは!」
リューク(壊れた?)
リューク「死神の目の取り引きをして殺せばいいじゃないか」
月「なるほど、でも寿命が残り半分になるのはいやだ!」
リューク「わ、悪い…」
月「やられたよ…いい手だ…」
月「ふひっ」
リューク「?」
月「ふひっふっふひひひっデュフっふひひ…ふひふはははははは!」
リューク(壊れた?)
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 11:54:07.21 ID:j1yA8BCf0
月「これはいい…これは向こうもなにもつかんでいない証拠だ ぼくはおまえを信じこませ、そして全てを引き出しお前たちを殺す」
リューク(怖ぇーー!)
翌日
月「流河…僕にテニスで勝てると思うなよ…フヒッ…」
流河「?」
生徒「安永先輩ー」
安永「む?」
生徒「夜神月ってどこかで聞いたことあると思ったら2000の大会で関東大会ベスト32に入っています!」
安永「そうか…」
リューク(怖ぇーー!)
翌日
月「流河…僕にテニスで勝てると思うなよ…フヒッ…」
流河「?」
生徒「安永先輩ー」
安永「む?」
生徒「夜神月ってどこかで聞いたことあると思ったら2000の大会で関東大会ベスト32に入っています!」
安永「そうか…」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 11:59:04.70 ID:wZGv/vhv0
凄いは凄いんだけどまた反応に困る成績だな・・・
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 11:56:55.20 ID:j1yA8BCf0
試合後
月「まさかストレートでやられるとは思わなかったよ…」
L「はい 少し本気を出しすぎました…」
リューク(月弱ぇーwww)
月(くそくそくそ!)
L「まあとりあえず二人で話せる場所に移動しませんか?」
月「そうだな」
月「まさかストレートでやられるとは思わなかったよ…」
L「はい 少し本気を出しすぎました…」
リューク(月弱ぇーwww)
月(くそくそくそ!)
L「まあとりあえず二人で話せる場所に移動しませんか?」
月「そうだな」
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:03:31.83 ID:j1yA8BCf0
喫茶店
L「捜査協力をお願いする前提で何も見せないのも失礼ですから…一般には公開されていない情報です 推理してみて下さい」
月(ぼくが悪ふざけで犯罪者に書かせた紙だ…こんなもので僕の顔色が変わるとでも?)
月「えるしっているかしにがみはりんごしかたべない……だろ?どうかんがえても」
L「違います 裏を見て下さい」
月(裏…まさか!)
月「うーん そこまでは推理できなかったな」
L(怪しすぎる…60%だな)
L「捜査協力をお願いする前提で何も見せないのも失礼ですから…一般には公開されていない情報です 推理してみて下さい」
月(ぼくが悪ふざけで犯罪者に書かせた紙だ…こんなもので僕の顔色が変わるとでも?)
月「えるしっているかしにがみはりんごしかたべない……だろ?どうかんがえても」
L「違います 裏を見て下さい」
月(裏…まさか!)
月「うーん そこまでは推理できなかったな」
L(怪しすぎる…60%だな)
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:06:08.49 ID:j1yA8BCf0
ピピピ
L「ちょっと失礼します」
L「なんだ?」
ワタリ「たいへんだ 夜神さんが倒れました」
L&月「まさかキラに!」
L「ちょっと失礼します」
L「なんだ?」
ワタリ「たいへんだ 夜神さんが倒れました」
L&月「まさかキラに!」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:10:10.84 ID:j1yA8BCf0
病院
母「月…お父さんが…」
月「そんな…」
そこには心臓発作で死んだ父がベッドに横たわっていた
L「夜神さん…」
月「くっそーキラぁ!」(急すぎだろ…でもこれでぼくが疑われる可能性も減った)
母「月…お父さんが…」
月「そんな…」
そこには心臓発作で死んだ父がベッドに横たわっていた
L「夜神さん…」
月「くっそーキラぁ!」(急すぎだろ…でもこれでぼくが疑われる可能性も減った)
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:16:15.82 ID:j1yA8BCf0
翌日
L「おはよう月くん」
月「ああ…」
L「ところで今日もお話したいことが…」
月「うるさい!」
L(なんだなんだ?)
月「もういやだ…父が死んで僕もキラと疑われてる…もう警察はいやだ!僕はアナウンサーになるんだ!」
L(そんな設定あったな…ここでだしてくるとは…)
L「おはよう月くん」
月「ああ…」
L「ところで今日もお話したいことが…」
月「うるさい!」
L(なんだなんだ?)
月「もういやだ…父が死んで僕もキラと疑われてる…もう警察はいやだ!僕はアナウンサーになるんだ!」
L(そんな設定あったな…ここでだしてくるとは…)
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:23:27.85 ID:j1yA8BCf0
月「とにかくもう警察とは関わりたくない…普通の大学生活を送りたいんだ…悪いけど捜査協力はできないよ…」(昨日の喫茶店のミスは痛い…とりあえず警察から距離をとらなければ…)
L「…そうですか」
月「じゃあ…」
L「…」
夜神家
リューク「ナイス演技だったぜ月…とりあえずリンゴくれ」
月「はいはい」シャクシャク
L「…そうですか」
月「じゃあ…」
L「…」
夜神家
リューク「ナイス演技だったぜ月…とりあえずリンゴくれ」
月「はいはい」シャクシャク
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:29:20.87 ID:j1yA8BCf0
リューク「冗談はやめてくれ!はやくくれ!」
月「わかったよ」
リューク「やっぱりリンゴはインドアでどうどうにかぎる!」
月(ちょっとまてよ…カメラが…そういやまだカメラがある!ヤバい!!マジで!)
捜査本部
松田「竜崎!月くんの部屋でリンゴが浮いています!」
L「?!」
月「わかったよ」
リューク「やっぱりリンゴはインドアでどうどうにかぎる!」
月(ちょっとまてよ…カメラが…そういやまだカメラがある!ヤバい!!マジで!)
捜査本部
松田「竜崎!月くんの部屋でリンゴが浮いています!」
L「?!」
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:34:07.35 ID:j1yA8BCf0
L「本当だ!しかもどんどん減っていってる!何だこれは…まさか…死神!」
月「………」
リューク(俺は悪くない…よな?)
月「………てじな~にゃ!」
リューク「???!!!」
月「………」
リューク(俺は悪くない…よな?)
月「………てじな~にゃ!」
リューク「???!!!」
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:36:59.16 ID:48buiuwXO
今度はマジシャンかよwww
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:39:24.90 ID:j1yA8BCf0
リューク「月…さすがにこれは…」
捜査本部
L(これはいったい?!アナウンサーだけでなく手品師も目指していたと?いや、今のは違う!明らかに手品とはかけ離れていた!しかもあのひとり言…やはり死神…)
松田「さすがにこれは怪しいっす!月くんの家に行きましょう!」
相沢「おれも賛成だ!」
L「そうですね…」
リューク「どうすんだ月?おそらく捜査本部のやつらここまでくるぞ?」
月「リューク……取り引きだ…」
捜査本部
L(これはいったい?!アナウンサーだけでなく手品師も目指していたと?いや、今のは違う!明らかに手品とはかけ離れていた!しかもあのひとり言…やはり死神…)
松田「さすがにこれは怪しいっす!月くんの家に行きましょう!」
相沢「おれも賛成だ!」
L「そうですね…」
リューク「どうすんだ月?おそらく捜査本部のやつらここまでくるぞ?」
月「リューク……取り引きだ…」
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:44:30.43 ID:j1yA8BCf0
リューク「……いいだろう」
月「ふふふ…見える、見えるぞ!」
月「ふっ捜査本部の奴らがもう家の外まで…おい、まてまてまて、全員マスクにサングラスだと!!名前が見えない!」
L「この時期は花粉がひどいですね」
相沢「まったくだ!」
松田「ちょっと僕たち怪しくないっすか?」
月「ふふふ…見える、見えるぞ!」
月「ふっ捜査本部の奴らがもう家の外まで…おい、まてまてまて、全員マスクにサングラスだと!!名前が見えない!」
L「この時期は花粉がひどいですね」
相沢「まったくだ!」
松田「ちょっと僕たち怪しくないっすか?」
140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:48:57.82 ID:j1yA8BCf0
リューク「そういや今年は特に花粉がひどいらしいな…実は俺も…」
月「うるさい!」(ヤバい…)
ピンポーン
母「はーい」
L「捜査本部のものです 月くんいますか?」
母「二階にいますよ どうぞ上がってください」
月「しょうがない!じつは僕は体術には自信があるんだ!」
リューク「……」
月「うるさい!」(ヤバい…)
ピンポーン
母「はーい」
L「捜査本部のものです 月くんいますか?」
母「二階にいますよ どうぞ上がってください」
月「しょうがない!じつは僕は体術には自信があるんだ!」
リューク「……」
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:52:25.60 ID:j1yA8BCf0
ガチャ
松田「月くん少し話しが…」
ボコッ!
相沢「月くん!一体なにを…」
バコッ!
月「あと1人…落ち着け…」
L「なるほど、タイマンですか…いいでしょう!」
松田「月くん少し話しが…」
ボコッ!
相沢「月くん!一体なにを…」
バコッ!
月「あと1人…落ち着け…」
L「なるほど、タイマンですか…いいでしょう!」
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:55:43.45 ID:j1yA8BCf0
リューク「L対キラ 最終的に頭脳じゃなくて体術になるとは…」
月「オラオラオラオラオラ!!」
ヒュンヒュン
月「当たらない!何故!」
L「経験の差……ですかね!せいやっ!」
ボコッ
月「うっ!」
月「オラオラオラオラオラ!!」
ヒュンヒュン
月「当たらない!何故!」
L「経験の差……ですかね!せいやっ!」
ボコッ
月「うっ!」
155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 12:59:05.59 ID:j1yA8BCf0
リューク「おい!月!頭脳戦で勝てないのに体術でも勝てないとは何事だ!」
月「黙ってろ死神!」
L「! 今…死神と言いましたね?」
月「い…いや…!違う4×2=3と言ったんだ」
L「?!」
月「黙ってろ死神!」
L「! 今…死神と言いましたね?」
月「い…いや…!違う4×2=3と言ったんだ」
L「?!」
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:01:45.57 ID:j1yA8BCf0
月「だから…死神なんて言ってない」
L「なるほど…月くんは九九を間違えるほどバカだったんですね」
月「うっ!」
L「4×2=8ですよ」
月「ううっ!」
月「く…ふふっ……ふははははははははは!」
月「そうだ 僕がキラだ」
L「なるほど…月くんは九九を間違えるほどバカだったんですね」
月「うっ!」
L「4×2=8ですよ」
月「ううっ!」
月「く…ふふっ……ふははははははははは!」
月「そうだ 僕がキラだ」
165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:03:24.79 ID:29VZe63Mi
どうしてそうなるwwww
167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:03:58.86 ID:ikgwmHjF0
ノートも見つかってねーのになんで白状した
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:04:26.20 ID:j1yA8BCf0
月「ならば」
月「どうする」
月「ここで殺すか?」
月「いいか」
月「僕はキラ」
月「そして」
月「新世界の神だ」
月「どうする」
月「ここで殺すか?」
月「いいか」
月「僕はキラ」
月「そして」
月「新世界の神だ」
174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:09:09.95 ID:j1yA8BCf0
L「まあ、そんなことはいいです とりあえず夜神月…キラ容疑で確保します」
ガシッ
月「はなせえ!!」
リューク「無理だ月…その技は四の字がためといって簡単には抜けられ…」
月「黙れ死神!」
ガシッ
月「はなせえ!!」
リューク「無理だ月…その技は四の字がためといって簡単には抜けられ…」
月「黙れ死神!」
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:14:29.04 ID:j1yA8BCf0
L「あ、警察の迎えがきたようです 」(また死神と言った…)
月「くっそー!」
二時間後
L「ワタリ 何か喋ったか?」
ワタリ「いえ まだ一言も…拘束されていることに対する文句すら言いません」
L「よし その映像をこっちにもくれ」
松田「うわっ」
月「くっそー!」
二時間後
L「ワタリ 何か喋ったか?」
ワタリ「いえ まだ一言も…拘束されていることに対する文句すら言いません」
L「よし その映像をこっちにもくれ」
松田「うわっ」
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:17:37.80 ID:j1yA8BCf0
相沢「竜崎これは…」
L「キラの容疑で捕まえたんです これ位当たり前です」
月(ちくしょう!ちくしょう!なんとかして逃げなければ!なにか方法は…)
リューク「ククク…月…」
月(リューク!)
リューク「助けて欲しいか?」
月(うんうんうん!)
L「キラの容疑で捕まえたんです これ位当たり前です」
月(ちくしょう!ちくしょう!なんとかして逃げなければ!なにか方法は…)
リューク「ククク…月…」
月(リューク!)
リューク「助けて欲しいか?」
月(うんうんうん!)
187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:24:26.45 ID:j1yA8BCf0
リューク「そうだな…じゃあ「トイレ…トイレ行きたいーっ!また月のおしっこしてるとこ見れるよ楽しくない?!」って言うんだ そしたら助けてやってもいいぞ」
月「……っ!」
リューク「ククク」(いくらなんでも月がこんなこと言うはずがない…)
月「トイレ…トイレ行きたいーっ!ま…また月のおしっこしてるとこ見れるよ楽しくない?!」
L「??!!!」
月「……っ!」
リューク「ククク」(いくらなんでも月がこんなこと言うはずがない…)
月「トイレ…トイレ行きたいーっ!ま…また月のおしっこしてるとこ見れるよ楽しくない?!」
L「??!!!」
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:29:58.32 ID:j1yA8BCf0
リューク「まったくここまで落ちぶれるとは…助けてやろう」
月「ほ…本当か!」
リューク「ああ」
サラサラッ
月「そうか…捜査本部の名前をデスノート全員書き込んでくれるのか…」
リューク「いや、死ぬのは月…おまえだ」
月「ほ…本当か!」
リューク「ああ」
サラサラッ
月「そうか…捜査本部の名前をデスノート全員書き込んでくれるのか…」
リューク「いや、死ぬのは月…おまえだ」
200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:36:23.40 ID:j1yA8BCf0
月「ま、まて!!」
リューク「夜神月 部屋にあるホモ同人誌が夜神幸子と夜神粧祐に見つかったあと心臓麻痺っと」
月「おい!頼む!粧祐にだけはバラさないでくれ!母はまだいいが粧祐にだけはーっ! 何か手はあるんだろリューク!」
リューク「デスノートに書かれたことは絶対に取り消せない お前がいちばんしってるはずだ さよならだ夜神月」
月「頼む!粧祐にだけは!粧祐にだけはーーーっ!!」
リューク「夜神月 部屋にあるホモ同人誌が夜神幸子と夜神粧祐に見つかったあと心臓麻痺っと」
月「おい!頼む!粧祐にだけはバラさないでくれ!母はまだいいが粧祐にだけはーっ! 何か手はあるんだろリューク!」
リューク「デスノートに書かれたことは絶対に取り消せない お前がいちばんしってるはずだ さよならだ夜神月」
月「頼む!粧祐にだけは!粧祐にだけはーーーっ!!」
202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:38:14.82 ID:NGiCpZlv0
夜神幸子と夜神粧祐まで死んでしまう
208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:41:27.01 ID:j1yA8BCf0
ドクン!
月「ちく…しょう……」(まあスカトロものがばれなかっただけいいか…)
L「夜神月が叫んだあとに死んだ…」
松田「終わった……のか?」
相沢「ああ…俺たちの戦いは…終わったんだ…」
L「…」
松田「…」
月「ちく…しょう……」(まあスカトロものがばれなかっただけいいか…)
L「夜神月が叫んだあとに死んだ…」
松田「終わった……のか?」
相沢「ああ…俺たちの戦いは…終わったんだ…」
L「…」
松田「…」
214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:44:14.19 ID:j1yA8BCf0
翌日
松田「竜崎!実はさっき月くんの机を調べていたら急に燃えて…」
相沢「なにっ!」
L「そうですか…おそらく日記でも隠してあったんでしょう」
松田「そっか!」
相沢「確かにそうだな」
松田「竜崎!実はさっき月くんの机を調べていたら急に燃えて…」
相沢「なにっ!」
L「そうですか…おそらく日記でも隠してあったんでしょう」
松田「そっか!」
相沢「確かにそうだな」
218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:46:55.57 ID:j1yA8BCf0
松田「あと夜神家が全員死んでました」
L「そうですか…」
相沢「そうか…」
一週間後
相沢「たいへんだ!犯罪者が10人心臓麻痺で死んだ!」
L「そうですか…」
相沢「そうか…」
一週間後
相沢「たいへんだ!犯罪者が10人心臓麻痺で死んだ!」
223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:54:36.93 ID:j1yA8BCf0
松田「竜崎!行こう!」
L「はい」(終わってなんかなかった!私とキラの戦いは…夜神月がキラだったかなんてどうでもいい!いつと通り私は目の前の事件を解決するだけだ…)
相沢「解決できないかもしれない。途中でつまづくかもしれない」
松田「でもそんなときは思い出すんだ…親の顔を…」
L「解けない事件はない!私たちは!」
L&相沢&松田「キラ捜査一課だ!」
完
L「はい」(終わってなんかなかった!私とキラの戦いは…夜神月がキラだったかなんてどうでもいい!いつと通り私は目の前の事件を解決するだけだ…)
相沢「解決できないかもしれない。途中でつまづくかもしれない」
松田「でもそんなときは思い出すんだ…親の顔を…」
L「解けない事件はない!私たちは!」
L&相沢&松田「キラ捜査一課だ!」
完
225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 13:55:51.36 ID:CWt+D9nr0
何この打ち切りエンド
246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/16(日) 14:27:47.60 ID:j1yA8BCf0
最後適当にまとめたのはごめん
247: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】(1+0:15) 2012/09/16(日) 14:28:47.14 ID:9O9E4yx90
>>246
たのしかったよ
乙
たのしかったよ
乙
Entry ⇒ 2012.09.17 | Category ⇒ デスノートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
L「月くん……はっきり言いましょう」月「……」ドキッ
引用元: ・http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340543000/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:03:20.96 ID:2bGwxcea0
とあるカフェ
月「……ふ、なんだい、竜崎。楽しいお茶の時間に……」
L「月くんも分かっているはずです。偽りの友を演じるのはやめましょう」
月「……ふん。キラの話か。証拠もないのに僕をキラなんt」
L「私は月くんが好きです」
月(!?)
月「……ふ、なんだい、竜崎。楽しいお茶の時間に……」
L「月くんも分かっているはずです。偽りの友を演じるのはやめましょう」
月「……ふん。キラの話か。証拠もないのに僕をキラなんt」
L「私は月くんが好きです」
月(!?)
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:03:46.11 ID:9Gmx31/40
\ ウホッ! /⌒!| =彳o。ト ̄ヽ '´ !o_シ`ヾ | i/ ヽ ! /
\ ! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | /
| ̄ ̄ ̄\ | | /ヽ! | |ヽ i !/-、,,_,, _,,
| \ ヽ | _ ,、 ! ,/ ヽ、
/  ̄ ̄ ̄ ̄\\ ! '-゙ ‐ ゙ レ/ . \
/ やらないか \ ∧∧∧∧∧ / ,! | | ト, ゙、
/ /\ < ホ > / ,,イ ./|! .リ | リ ! .|! | ト|ト}
/ / / < 予 > // //ノノ //゙ ノ'////|.リ/
/ / < モ > ´彡'゙,∠-‐一彡〃 ト.、,,,,,,,,,,,レ゙
―――――――――――――< 感 > 二ニ-‐'''"´ /`二、゙゙7
,, - ―- 、 < ! 祭 > ,,ァ''7;伝 ` {.7ぎ゙`7゙
,. '" _,,. -…; ヽ < の > ゞ‐゙'' ,. ,. ,. l`'''゙" ,'
(i'"((´ __ 〈 } / ∨∨∨∨∨ \. 〃〃" ! |
|__ r=_ニニ`ヽfハ } /_,,._,,.....、、..、、、,,_ \ (....、 ,ノ !
ヾ|! ┴’ }|トi } /゙´ .}, \ `'゙´ ,'
|! ,,_ {' } / ,.ァぃぐ \ ー--===ァ / す
「´r__ァ ./ 彡ハ、 / ァ')'゙⌒´ 'リヽ, | \ _ _ ./ 大 ご
ヽ ‐' / "'ヽ/ ヾ、 ,.、=ニテ‐゙レ l \` ̄ ,/ き く
ヽ__,.. ' / / . 〉 '" /{! .\ 〉 | \ ./ い :
/⌒`  ̄ ` / ,r‐-、 /  ̄´ `i. /ミlii;y′ \/ で
腹ン中パンパンだぜ / .| !`ト,jィ .`、 - 人 ./;jl髭' \ す
\ ! ハ!| ー─ ' i ! `' '' " ||ヽ l | /
| ̄ ̄ ̄\ | | /ヽ! | |ヽ i !/-、,,_,, _,,
| \ ヽ | _ ,、 ! ,/ ヽ、
/  ̄ ̄ ̄ ̄\\ ! '-゙ ‐ ゙ レ/ . \
/ やらないか \ ∧∧∧∧∧ / ,! | | ト, ゙、
/ /\ < ホ > / ,,イ ./|! .リ | リ ! .|! | ト|ト}
/ / / < 予 > // //ノノ //゙ ノ'////|.リ/
/ / < モ > ´彡'゙,∠-‐一彡〃 ト.、,,,,,,,,,,,レ゙
―――――――――――――< 感 > 二ニ-‐'''"´ /`二、゙゙7
,, - ―- 、 < ! 祭 > ,,ァ''7;伝 ` {.7ぎ゙`7゙
,. '" _,,. -…; ヽ < の > ゞ‐゙'' ,. ,. ,. l`'''゙" ,'
(i'"((´ __ 〈 } / ∨∨∨∨∨ \. 〃〃" ! |
|__ r=_ニニ`ヽfハ } /_,,._,,.....、、..、、、,,_ \ (....、 ,ノ !
ヾ|! ┴’ }|トi } /゙´ .}, \ `'゙´ ,'
|! ,,_ {' } / ,.ァぃぐ \ ー--===ァ / す
「´r__ァ ./ 彡ハ、 / ァ')'゙⌒´ 'リヽ, | \ _ _ ./ 大 ご
ヽ ‐' / "'ヽ/ ヾ、 ,.、=ニテ‐゙レ l \` ̄ ,/ き く
ヽ__,.. ' / / . 〉 '" /{! .\ 〉 | \ ./ い :
/⌒`  ̄ ` / ,r‐-、 /  ̄´ `i. /ミlii;y′ \/ で
腹ン中パンパンだぜ / .| !`ト,jィ .`、 - 人 ./;jl髭' \ す
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:07:36.44 ID:2bGwxcea0
L「前から月くんに好意を寄せていました」
月(お……落ち着け。Lのことだ、僕の動揺を誘っているんだろう)
L「月くん。月くんは、私の推理では、99%キラです」
月(そら来た。動揺を誘い、自分のペースに乗せ、口を割らせようとする……考えが見え見えだ)
L「しかし」
L「私のこの好意も99%本物だと思うんです」
L「月くん。私と付き合ってください」
月(!?)
月(お……落ち着け。Lのことだ、僕の動揺を誘っているんだろう)
L「月くん。月くんは、私の推理では、99%キラです」
月(そら来た。動揺を誘い、自分のペースに乗せ、口を割らせようとする……考えが見え見えだ)
L「しかし」
L「私のこの好意も99%本物だと思うんです」
L「月くん。私と付き合ってください」
月(!?)
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:12:51.84 ID:2bGwxcea0
L「……」
月(なんだこの空気)
L「月くん。返事を」
月「えっ?……あ、ああ……」
月(……無難な返事を心がけるんだ。いつキラの話になるか分からない)
月「……か、考えておくよ」
L「……月くん。疑ってるんですか?」
月「え」
L「これは私自身の気持ちです。キラとは関係ない」
L「なので、月くんも月くん自身の答えを出してください」
月(……こいつ、本気か?)
月(なんだこの空気)
L「月くん。返事を」
月「えっ?……あ、ああ……」
月(……無難な返事を心がけるんだ。いつキラの話になるか分からない)
月「……か、考えておくよ」
L「……月くん。疑ってるんですか?」
月「え」
L「これは私自身の気持ちです。キラとは関係ない」
L「なので、月くんも月くん自身の答えを出してください」
月(……こいつ、本気か?)
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:17:52.30 ID:2bGwxcea0
L「私もずっと迷っていました」
L「キラを捕まえたいという自分の気持ち。それに反して……」
L「一目惚れした人のキラ容疑がどんどん高まっていく」
月「……それは僕のことか」
L「そうです。だから……私は」
L「人生で初めて、苦しいと思った。犯罪者を捕まえるだけの人生の中で、初めて、『苦しいと思えた』んです」
月「りゅ、竜崎……」
L「だから……気持ちを伝えようと思った。ただ、それだけの話です」
月(……嘘をついてるようには思えない)
月(しかし……嘘をついてる可能性を捨ててはいけない!)
L「キラを捕まえたいという自分の気持ち。それに反して……」
L「一目惚れした人のキラ容疑がどんどん高まっていく」
月「……それは僕のことか」
L「そうです。だから……私は」
L「人生で初めて、苦しいと思った。犯罪者を捕まえるだけの人生の中で、初めて、『苦しいと思えた』んです」
月「りゅ、竜崎……」
L「だから……気持ちを伝えようと思った。ただ、それだけの話です」
月(……嘘をついてるようには思えない)
月(しかし……嘘をついてる可能性を捨ててはいけない!)
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:23:12.39 ID:2bGwxcea0
月(ここは……いったん逃げる!)
月(こいつのペースに合わせたら何が起こるか分からない……!)
月「……すまないな、竜崎。信用できない」
L「……!」
月「僕はキラじゃない。だからこそ、僕をキラだと疑っているヤツを」
月「信用できると思うか?」
L「……そ、それは分かっているんです……その上で……」
月「……もういい。ふざけている暇があるなら、一刻も早く本物のキラを見つけるために捜査を進めてくれ」
月「僕はこれで失礼するよ」ガタッ
L「……月くん……」
・
・
・
月(こいつのペースに合わせたら何が起こるか分からない……!)
月「……すまないな、竜崎。信用できない」
L「……!」
月「僕はキラじゃない。だからこそ、僕をキラだと疑っているヤツを」
月「信用できると思うか?」
L「……そ、それは分かっているんです……その上で……」
月「……もういい。ふざけている暇があるなら、一刻も早く本物のキラを見つけるために捜査を進めてくれ」
月「僕はこれで失礼するよ」ガタッ
L「……月くん……」
・
・
・
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:27:23.80 ID:2bGwxcea0
・
・
・
夜神宅
ガチャ
月「ただいま」
総一郎「……月。遅いぞ。こんな時間までどこに行っていた」
月「……父さんも、知ってるんだろう? 例のごとく、竜崎に尋問されてたんだよ」
総一郎「尋問?……おかしいな」
月「……父さん?何か知ってるのか?」
総一郎「……月。おまえ、告白されただろう」
月「!……なんで父さんがそれを!」
・
・
夜神宅
ガチャ
月「ただいま」
総一郎「……月。遅いぞ。こんな時間までどこに行っていた」
月「……父さんも、知ってるんだろう? 例のごとく、竜崎に尋問されてたんだよ」
総一郎「尋問?……おかしいな」
月「……父さん?何か知ってるのか?」
総一郎「……月。おまえ、告白されただろう」
月「!……なんで父さんがそれを!」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:31:33.64 ID:2bGwxcea0
総一郎「月……おまえ……」
月「父さん!竜崎とグルだったんだな!父さんも僕を疑ってるんだ!」
総一郎「……月!歯をくいしばれ!」バキッ
月「ぐはっ!?な、何を……!!」
総一郎「月!おまえは竜崎が……Lが……どんな気持ちで……っ!」
月(……なんの話だ?)
総一郎「何が尋問だ……。私は昨日」
総一郎「竜崎に恋の相談を受けたんだ!」
月(!?)
総一郎「竜崎がどんな気持ちだったか、お前には分かるか!?」
月「父さん!竜崎とグルだったんだな!父さんも僕を疑ってるんだ!」
総一郎「……月!歯をくいしばれ!」バキッ
月「ぐはっ!?な、何を……!!」
総一郎「月!おまえは竜崎が……Lが……どんな気持ちで……っ!」
月(……なんの話だ?)
総一郎「何が尋問だ……。私は昨日」
総一郎「竜崎に恋の相談を受けたんだ!」
月(!?)
総一郎「竜崎がどんな気持ちだったか、お前には分かるか!?」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:32:39.57 ID:v3VRCMfA0
誰得
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:32:51.32 ID:BliMEgdk0
俺得
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:33:15.98 ID:RA6U083D0
俺得
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:35:29.61 ID:FvE1Qy2KO
どんな気持ちだったかわかるのか!?(迫真)
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:36:48.67 ID:2bGwxcea0
『夜神さん……明日、上手くいくでしょうか?』
『それは分からん。だが……告白すると、決めたんだろう』
『はい……』
『なら、そうすればいい。人の好意に向き合えないほど、月は情けない息子じゃないはずだ』
『ありがとうございます……夜神さん』
『礼には及ばない。キラ事件のことは、今は忘れよう。頑張るんだぞ』
『はい』
総一郎「あの時の竜崎の目は本気だった」
月「……」
総一郎「お前はそれを踏みにじったんだ」
月「そ……そんなの知るか! 普段からキラだキラだと言われて、突然告白なんて……!」
『それは分からん。だが……告白すると、決めたんだろう』
『はい……』
『なら、そうすればいい。人の好意に向き合えないほど、月は情けない息子じゃないはずだ』
『ありがとうございます……夜神さん』
『礼には及ばない。キラ事件のことは、今は忘れよう。頑張るんだぞ』
『はい』
総一郎「あの時の竜崎の目は本気だった」
月「……」
総一郎「お前はそれを踏みにじったんだ」
月「そ……そんなの知るか! 普段からキラだキラだと言われて、突然告白なんて……!」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:41:23.80 ID:2bGwxcea0
総一郎「……失望したぞ、月」
月「と、父さん!僕は悪くない!」
総一郎「……。竜崎の目を、ちゃんと見てやったか!?ちゃんと、話を聞いてやったのか!?」
月「あ、ああ!もちろんさ!」
総一郎「その上でお前は!!」
総一郎「竜崎がふざけていると!!竜崎がお前を混乱させようとしてると!!」
総一郎「そう思ったんだな!?」
月「……っ」
月(ぼ、僕は……)
月(常に、疑っていた……)
月(薄々、本気だと気づいていながら……っ!)
総一郎「月!!どうなんだ!?」
月「と、父さん!僕は悪くない!」
総一郎「……。竜崎の目を、ちゃんと見てやったか!?ちゃんと、話を聞いてやったのか!?」
月「あ、ああ!もちろんさ!」
総一郎「その上でお前は!!」
総一郎「竜崎がふざけていると!!竜崎がお前を混乱させようとしてると!!」
総一郎「そう思ったんだな!?」
月「……っ」
月(ぼ、僕は……)
月(常に、疑っていた……)
月(薄々、本気だと気づいていながら……っ!)
総一郎「月!!どうなんだ!?」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:47:26.10 ID:2bGwxcea0
月「……父さんの言う通りだ。僕は、竜崎の気持ちに向き合おうとしなかった」
総一郎「……」
月「でも……どうすればいいんだ。あいつと僕は……」
月「……敵なんだよ……」
総一郎「……月。お前の悪いクセだ」
月「!」
総一郎「頭が良い故に、状況を整理し、客観的に見て判断を下そうとする傾向にある」
総一郎「もちろん、それは悪いことではない。しかし……」
総一郎「時として、人は……立場や状況を無視する行動をするべきなんだ」
月「っ……」
総一郎「……」
月「でも……どうすればいいんだ。あいつと僕は……」
月「……敵なんだよ……」
総一郎「……月。お前の悪いクセだ」
月「!」
総一郎「頭が良い故に、状況を整理し、客観的に見て判断を下そうとする傾向にある」
総一郎「もちろん、それは悪いことではない。しかし……」
総一郎「時として、人は……立場や状況を無視する行動をするべきなんだ」
月「っ……」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:48:20.43 ID:44J+RaeN0
月何気に自分がキラだってばらしてないか
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 22:51:32.58 ID:2bGwxcea0
総一郎「あとは、お前に任せる」
総一郎「……あまり夜遅くまで起きるんじゃないぞ」ガタッ
ガチャ…バタン
月「……」
月(……僕はキラだ)
月(そして……告白してきたのはL)
月(……くそ……)
月(……そもそも、どうなんだ?僕はあいつのことを、どう思っているんだ?)
月(……)
月(……そうだ……)
月(……あの時……僕が感じたことを思い出せばいい……)
総一郎「……あまり夜遅くまで起きるんじゃないぞ」ガタッ
ガチャ…バタン
月「……」
月(……僕はキラだ)
月(そして……告白してきたのはL)
月(……くそ……)
月(……そもそも、どうなんだ?僕はあいつのことを、どう思っているんだ?)
月(……)
月(……そうだ……)
月(……あの時……僕が感じたことを思い出せばいい……)
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:00:10.11 ID:2bGwxcea0
月(告白された時……)
月(僕は何を考えた)
月(『気持ち悪い』?……普通は、こう考えるはずだ)
月(しかし、僕は……あくまで、『キラ』としての自分。『L』としてのあいつ……そこばかり考えていた)
月(……あいつの好意と、『キラ』と『L』の関係。そこの狭間で戸惑っていた)
月(でも……それは間違ってる! 僕が考えるべきなのは……!)
月(あいつの好意に対して、僕の気持ちがどうなったのか、だ!)
月(そして、僕は……)
月「……リューク」
リューク「うほっ……うほっ……」
月「リューク!」
月(僕は何を考えた)
月(『気持ち悪い』?……普通は、こう考えるはずだ)
月(しかし、僕は……あくまで、『キラ』としての自分。『L』としてのあいつ……そこばかり考えていた)
月(……あいつの好意と、『キラ』と『L』の関係。そこの狭間で戸惑っていた)
月(でも……それは間違ってる! 僕が考えるべきなのは……!)
月(あいつの好意に対して、僕の気持ちがどうなったのか、だ!)
月(そして、僕は……)
月「……リューク」
リューク「うほっ……うほっ……」
月「リューク!」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:04:32.98 ID:QE145Oga0
>リューク「うほっ……うほっ……」
クッソワロタ
クッソワロタ
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:05:02.88 ID:2bGwxcea0
リューク「うほっ!?なんだイキナリ!?」
月「気持ち悪い顔しやがって……お前は人間の恋に興味があるのか」
リューク「へへ……いいだろ、静かに眺めてる分にはよぉ」
月「……明日、竜崎と話をつけてくる」
リューク「うほっ、マジかよ。そりゃ楽しみ……」
月「お前は僕の見えない距離まで、そして、僕らの会話が聞こえない距離まで離れろ。いいな?」
リューク「ああ? それじゃ意味ねぇだろ」
月「リューク。これは僕たち二人の問題だ」
リューク「ちっ……報告だけ頼んだぜ? じゃねーと禁断症状が出ちまう」
月「どういう体してるんだお前は」
月「気持ち悪い顔しやがって……お前は人間の恋に興味があるのか」
リューク「へへ……いいだろ、静かに眺めてる分にはよぉ」
月「……明日、竜崎と話をつけてくる」
リューク「うほっ、マジかよ。そりゃ楽しみ……」
月「お前は僕の見えない距離まで、そして、僕らの会話が聞こえない距離まで離れろ。いいな?」
リューク「ああ? それじゃ意味ねぇだろ」
月「リューク。これは僕たち二人の問題だ」
リューク「ちっ……報告だけ頼んだぜ? じゃねーと禁断症状が出ちまう」
月「どういう体してるんだお前は」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:11:38.12 ID:2bGwxcea0
リューク「人間の恋の味ってのは、リンゴよりうまいってことに気づいたからな」
月「……気持ち悪い死神だ」
リューク「うほっ。そう言うな。俺もお前らの恋が実ることを祈ってるぜ」
月「死神に祈られたら、悪いことが起きそうだ」
リューク「くく……とりあえず約束は守ってやるよ。離れてりゃいいんだろ」
月「……ああ。明日で」
月「キラとLの戦いは終わりだ」
・
・
・
月「……気持ち悪い死神だ」
リューク「うほっ。そう言うな。俺もお前らの恋が実ることを祈ってるぜ」
月「死神に祈られたら、悪いことが起きそうだ」
リューク「くく……とりあえず約束は守ってやるよ。離れてりゃいいんだろ」
月「……ああ。明日で」
月「キラとLの戦いは終わりだ」
・
・
・
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:16:39.80 ID:2bGwxcea0
・
・
・
とあるカフェ
L「……話、ですか」
月「ああ……はっきりさせようじゃないか」
L「……昨日はすみません。私にはコミュニケーション能力がないもので」
月「ふっ……いや、竜崎の気持ちは伝わってきたよ」
L「……?」
月「竜崎。まず……ひとつ言っておく」
L「なんでしょう」
・
・
とあるカフェ
L「……話、ですか」
月「ああ……はっきりさせようじゃないか」
L「……昨日はすみません。私にはコミュニケーション能力がないもので」
月「ふっ……いや、竜崎の気持ちは伝わってきたよ」
L「……?」
月「竜崎。まず……ひとつ言っておく」
L「なんでしょう」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:21:58.19 ID:2bGwxcea0
月「僕は、捕まってもいい。そう思った上での言葉だ」
L「!……まさか」
月「僕はキラ(ホモ)だ」
L「!……認めるんですね?」
月「竜崎の推理通りだ。僕は大量殺人犯キラ(ホモ)」
L「……」
月「しかし……同時に」
月「夜神月という一人の人間だ」
月「僕は、キラという立場より、自分の気持ちを優先させようと思った」
月「だから……僕は、全てをさらけ出して竜崎と向き合う」
L「……うれしいです」
L「!……まさか」
月「僕はキラ(ホモ)だ」
L「!……認めるんですね?」
月「竜崎の推理通りだ。僕は大量殺人犯キラ(ホモ)」
L「……」
月「しかし……同時に」
月「夜神月という一人の人間だ」
月「僕は、キラという立場より、自分の気持ちを優先させようと思った」
月「だから……僕は、全てをさらけ出して竜崎と向き合う」
L「……うれしいです」
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:23:15.61 ID:PYr0PSVx0
駄目だこいつら...
早くなんとかしないと...
早くなんとかしないと...
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:27:42.55 ID:2bGwxcea0
月「僕は竜崎を信用しているし、だまされていてもかまわない」
月「自分の気持ちを伝えるだけだ。昨日の竜崎と同じように」
L「……」
月「僕は竜崎が好きだ」
L「……!」
月「掴みどころがなくて、マイペースで……でも、竜崎とたわいもない話をしている時を、僕は無意識に楽しんでいた」
L「月くん……私も……月くんとの会話を、楽しんでいました」
月「竜崎。今はLもキラも関係ない」
月「僕と付き合おう」
月「自分の気持ちを伝えるだけだ。昨日の竜崎と同じように」
L「……」
月「僕は竜崎が好きだ」
L「……!」
月「掴みどころがなくて、マイペースで……でも、竜崎とたわいもない話をしている時を、僕は無意識に楽しんでいた」
L「月くん……私も……月くんとの会話を、楽しんでいました」
月「竜崎。今はLもキラも関係ない」
月「僕と付き合おう」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:34:32.18 ID:2bGwxcea0
L「もちろん、です……」
月「……ありがとう……竜崎……僕は一度、君の気持ちを無視したのに……」
L「いえ……私が悪いんです。それに、最終的には私と向き合ってくれた」
L「それだけで十分です」
月「……竜崎。もう殺人はやめるよ。そして……二人で歩もう」
月「二人の愛の新世界へ」
L「……」コクン
リューク「うほっ!!!!うほほっ!!!!!!」
・
・
・
月「……ありがとう……竜崎……僕は一度、君の気持ちを無視したのに……」
L「いえ……私が悪いんです。それに、最終的には私と向き合ってくれた」
L「それだけで十分です」
月「……竜崎。もう殺人はやめるよ。そして……二人で歩もう」
月「二人の愛の新世界へ」
L「……」コクン
リューク「うほっ!!!!うほほっ!!!!!!」
・
・
・
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:40:10.92 ID:pQ8WC+lL0
いい話だな
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:41:57.02 ID:2bGwxcea0
こうして、月(ホモ)とL(ホモ)はカップルになった。
L(ホモ)は無断で捜査を打ち切り、極秘裏に月(ホモ)を保護し、家に帰った。
もちろん納得できないキラ捜査本部のメンバー。しかし、総一郎は全てを察したような目でメンバーをなだめ、事なきを得た。
家族、優秀な学生の立場……全てを捨て、L(ホモ)に向き合った月(ホモ)を総一郎は誇りに思った。
そしてキラ事件はどんどん風化し……テレビで扱われなくなり……人々の注目を浴びることはなくなった。
L(ホモ)は無断で捜査を打ち切り、極秘裏に月(ホモ)を保護し、家に帰った。
もちろん納得できないキラ捜査本部のメンバー。しかし、総一郎は全てを察したような目でメンバーをなだめ、事なきを得た。
家族、優秀な学生の立場……全てを捨て、L(ホモ)に向き合った月(ホモ)を総一郎は誇りに思った。
そしてキラ事件はどんどん風化し……テレビで扱われなくなり……人々の注目を浴びることはなくなった。
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:43:24.54 ID:9Gmx31/40
良い話だな
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:51:13.45 ID:2bGwxcea0
月(ホモ)の母と妹は突然の兄の失踪に涙した。
しかし、総一郎は全てを察したような目で二人をなだめた。
こうして……月(ホモ)とL(ホモ)は
今までの戦いを忘れ、新世界へと歩みだした。
二人(ホモ)+死神一匹の暮らし。
リュークは当然退屈せず……
月(ホモ)とL(ホモ)は平和な暮らしを送った。
デスノートは埋めた。
これが、警察や世間を騒がせたキラ事件の真実である。
・
・
・
しかし、総一郎は全てを察したような目で二人をなだめた。
こうして……月(ホモ)とL(ホモ)は
今までの戦いを忘れ、新世界へと歩みだした。
二人(ホモ)+死神一匹の暮らし。
リュークは当然退屈せず……
月(ホモ)とL(ホモ)は平和な暮らしを送った。
デスノートは埋めた。
これが、警察や世間を騒がせたキラ事件の真実である。
・
・
・
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:56:29.55 ID:2bGwxcea0
・
・
・
月(ホモ)「……L」
L(ホモ)「なんですか?」
月(ホモ)「僕たち……幸せだよな」
L(ホモ)「……99%幸せですね」
月(ホモ)「ん?あとの1%はなんだよ?」
L(ホモ)「それは……私が月くんにふさわしい人物なのか、という不安です」
L(ホモ)「本当に私で良かったんですか?こんな、社交性のない男……」
月(ホモ)「ふっ……そんなことか」
・
・
月(ホモ)「……L」
L(ホモ)「なんですか?」
月(ホモ)「僕たち……幸せだよな」
L(ホモ)「……99%幸せですね」
月(ホモ)「ん?あとの1%はなんだよ?」
L(ホモ)「それは……私が月くんにふさわしい人物なのか、という不安です」
L(ホモ)「本当に私で良かったんですか?こんな、社交性のない男……」
月(ホモ)「ふっ……そんなことか」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/24(日) 23:59:37.50 ID:9xkCqo+R0
(ホモ)がデフォになっとる
118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 00:00:59.27 ID:1kDVVpEH0
月(ホモ)「僕たちの歩む新世界にそんな不安はいらないよ」
L(ホモ)「……ありがとう。うれしいです」
月(ホモ)「……散歩でも行くか」
L(ホモ)「そうですね」
リューク「うほっ」
おわり
L(ホモ)「……ありがとう。うれしいです」
月(ホモ)「……散歩でも行くか」
L(ホモ)「そうですね」
リューク「うほっ」
おわり
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 00:01:32.11 ID:MT9T1k1E0
一瞬良い話かと思ったがBADENDだこれ
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 00:03:24.09 ID:zT+NXjHO0
>>119
二人が幸せならそれでいいじゃないか
二人が幸せならそれでいいじゃないか
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 00:08:00.21 ID:MT9T1k1E0
>>120
ああ…そうだな
ああ…そうだな
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 00:04:25.79 ID:jQBpQgBP0
乙(ホモ)
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 00:08:05.62 ID:nadV4oZM0
いい話だなー
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/25(月) 00:09:28.81 ID:NGOKmjKS0
ミサミサ(´・ω・`)
Entry ⇒ 2012.06.25 | Category ⇒ デスノートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
月「で……であ…でぁー…TH…であのて……?」
引用元: ・http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338999526/
ワイワイ ガヤガヤ
月「…………」
月「……ダメだ、サッパリ読めない」
パラッ
月「……ほ、ほ…ほぅー…ほぅー…と…うせ……いt……」
女子(あの人ほーほー言いながら気持ち悪い顔してる……)
月「……どうして日本語じゃないんだよ」
月「ぷっ、でも今はパソコンで翻訳ができる時代なんだよね」
月「よし…帰ったら自室のPCでgoogle翻訳でもしてみるか」
「おーい!月ー!早く帰ろうぜー!」
月「あぁ、今行くよ」
月「ただいまー」
幸子「あら、おかえり月…模試はどうだったの?」
月「受けなかったよ」
幸子「なっ!?どうして受けなかったの!?あれだけ受けなさいって言ったのに…」
月「ははは、母さん…僕が模試なんて受けると思う?」
月「それじゃ、僕は部屋でマリオゴルフをするからこれで」
幸子「お父さんに言いつけますからね!!」
バタン
月「ふー……さて、パソコンを起動、っと」
~30分後~
月「くそっ……全部英語だから打つのに時間掛かったよ」
使用方法
・このノートで記述されている名前を持つ人間は死ぬ。
彼/彼女の名前を書くときに作家が自分の心に人の顔を持っていない場合、このノートでは有効になりません。
したがって、同じ名前を共有する人々は影響を受けません。
・死亡の原因は人の名前を書いて40秒以内に書き込まれた場合、それは起こります。
・死の原因が指定されていない・場合には、人は単に心臓発作で死んでしまう。
・死因を書いた後、死の詳細は次の6分40秒で記述する必要があります。
月「……?」
月「……」カチッ カチッ
1.き‐じゅつ【記述】
[名](スル)1 文章にして書きしるすこと。また、書きしるしたもの。
「見聞したことをつぶさに―する」2 《 description 》事物の特質を、事実そのままに正確かつ組織的にしるしのべること。
月「なるほど……」
月「彼/彼女の名前を書くときに作家が自分の心に人の顔を持っていない場合……?」
月「なにを言ってるんだ、こいつは……」
月「この行は飛ばして……」
月「死亡の原因は人の名前を書いて40秒以内に書き込まれた場合、それは起こります。……」
月「死の原因が指定されていない・場合には、人は単に心臓発作で死んでしまう。……」
月「死因を書いた後、死の詳細は次の6分40秒で記述する必要があります。……」
月「……つまり、こういう事か?」
月「このノートに名前を書かれたら死ぬ……」
月「そして、その名前を書かれた人物を心の中で思い浮かべて……合掌」
月「そうすれば、なんやかんやで40秒後に……病気で亡くなる」
月「死の…カチッ……しょうさい、か」
月「つまり、詳しく書くと病気以外で無くなる、ということだね」
月「ぷっ、がんばってキーボードをカタカタして損したよ」
月「マリオゴルフしよっ、と」
月「…くそっ!!どうして玉が入らないんだよ!!」
月「もうやめだ、やめ……」
月「……」チラッ
月「……」テクテク
月「……」パラッ
月「……」カキカキ
クッパ 死ね
月「………」
カチッ カチッ カチッ ・ ・ ・
月「……チッ、やっぱり偽物じゃないか」
月「あ、そういえば合掌してなかったな……」
クッパ 死ね(←さっきは合掌してませんでした)
月「……」パンッ
カチッ カチッ カチッ ・ ・ ・ 。
月「……はぁ、死ぬわけないよな」
<ライトー、ゴハンヨー
月「わかった、今下に降りるよー!」
バタン
リューク「……」
月「ふー、食べた食べた……」
リューク「おい」
月「……!?う、うわぁああああああ!!!デーモン…」「静かにしろ」
月「むぐっ!?」
リューク「落ち着いたか?」
月「…フー…フー……」コクッ コクッ
月「ぷはっ!誰だよお前!!なに人の部屋でコスプレしてるんだよ!!」
リューク「ククク……俺は死神だ、これはコスプレなんかじゃない」
月「死神……?」
リューク「そうだ」
月「ちょっと待ってくれ、今ググるから」
リューク「…………」
リューク「―――、という訳だ…しかし拾い主がこんなにも馬鹿だったなんてな」
月「うるさい…それで、その死神様が僕に何の用だよ?」
リューク「ククク……お前に選択肢をやろう」
リューク「まず、そのノートは本物だ」
月「はぁ?これが本物だって?クッパは死ななかったぞ」
リューク「クッパ……?」
月「あぁ、そうだよ…ほら、あの画面に映ってるトゲトゲの甲羅を背負ってるキャラクター」
リューク「……はぁ、わかった…俺が直々にデスノートの使い方を説明してやる」
リューク「二度は説明しないからな、ちゃんと聞いておけよ」
月「そういうことだったのか……もっと分かりやすく書いてくれてもいいんじゃないか?」
リューク「人間界で一番ポピュラーな英語で説明を付けたんだが……」
月「はぁ!?ここは日本なんだよ!!英語ならアメリカにでも落とせよ!!」
リューク(ダメだこいつ……最悪な奴がノートを拾ったかもしれない)
月「……それで、さっき選択肢がなんだって?」
リューク「あ、あぁ……その前に聞いておくが…お前、このノート使うか?」
月「くれるのか?貰えるなら、僕が貰うよ」
リューク「そうか……俺はデスノートと俺に関する記憶を消す事もできる」
リューク「そうすれば、お前はそのノートを拾い、こうして俺と出会った事を忘れてこれからを過ごすだろう」
月「いや、使い方がわかれば鼻から手が出るくらいほしいくらいだ…感謝するよ、リューク」
リューク(鼻から……?)
リューク「まぁいい、それじゃー今からそれはお前のものだ」
リューク「あと、これも覚えておいてくれ」
月「はぁ……ちょっと待ってくれ、頭がおかしくなりそうだからまた今度じゃダメか?」
リューク「いや、これは今話しておきたいんだが……」
月「うるさい、お前の名前をこのノートに書くぞ」
リューク「ククク、月……俺はデスノートじゃ死なない…死神だからな」
月「へぇー」 カキカキ
デューク 家から落ちる
月「……」ニヤニヤ
リューク(……)
月「……あれ、何も起きないな」
リューク「だから言っただろ?俺はデスノートじゃ死なないって」
リューク「それに、俺の名前を間違ってるんだ…俺は『リューク』だ」
月「ふ、ふーん…まぁ知ってたけど」ケシケシ
リューク「消しゴム……」
リューク「お前……本当に大丈夫か?」
月「うるさい、死神に心配されるほど僕も落ちぶれちゃいないさ」
リューク(十分落ちぶれてるだろ、お前……)
月「はぁ……何か面白いテレビでもやってないかな」ピッ
TV『警視庁は犯人を音原田九郎、無職…』
月「……試しにこいつでも殺してみるか」
リューク「ククク……」
音原田九朗
リューク「……おい」
月「なんだよ?僕は今楽しみにしてるんだけど……」
リューク「ここ、字を間違えてるだろ?これじゃ死なない」
月「いちいちうるさいな、こんなの同じようなもんだろ」
音原田九朋
リューク「……もういい、言っておくがこれじゃ死なないからな」
月「朋……この字、いいな」
月「ダブルライト……僕の子供の名前候補にしておこう」
リューク「……」
月「さて、僕はマリオゴルフでもするかな」
リューク「なんだ、それ?」
月「リュークもやるか?ここに2コンがあるけど…」ゴソゴソ
――
――――
――――――
リューク「ウホッ」
月「くそっ!!やられたっ!!!」ガタッ
~1週間後~
リューク「……なぁ」
月「なんだ?リューク……僕はこれから最近発売したみんゴル4をプレイするんだけど」
リューク「お前さ、もう少しノートを使わないのか?」
月「はぁ……わかってないね、リュークは」
リューク「?」
月「人の命は重いんだ……名前を書くだけで命を落とす、なんてのはあってはいけない」
リューク(……拾った日はすぐに名前を書いてたじゃねえか)
リューク「ククク……ならヒーローになるのはどうだ?」
月「ヒーロー?」
リューク「そうだ、犯罪者をノートで裁く…デスノートがあれば俺はできると思うがな」
月「僕が……ヒーローに……?」
リューク「そうだ……凶悪犯罪者の名前と顔をわかっていれば、お前は…いや、お前なら裁ける」
リューク「そのデスノートでな…まぁ、ヒーローというよりダークヒーローだな」
月「……ダークヒーロー…月…?」
リューク「これは悪魔で助言だ、やるやらないはお前が決めろ」
月「…………」
リューク「みんゴル4をやらないのか?なら俺は一人でやるが…」
月「すまない、リューク…僕にはやる事が出来た」
リューク「ククク……なら仕方無いな、俺はりんごでも食べながら一人でみんゴルをしてよう」
月「あ、それは僕のりんごだぞ」
リューク「え……」
『ICPOの皆さま、Lです』
『この事件はかつて無い大規模で難しい…そして、』
『絶対に許してはいけない凶悪な大量殺人犯です!!』
――
――――
――――――
リューク「月……随分飛ばしてるな」
月「おかげで手が痛いよ…もう名前は書きたくないね」
リューク「ククク……ホールインワンだ、月」
月「くそっ!手加減くらいしろよ!!僕は手が痛いんだよ!!」
月「もう1回だ、リューク!!」
粧裕『おにいちゃーん!TVで面白いのやってるよー!!』
月「面白いの……リューク、ゲームはここまでだ」カチッ
リューク「あっ!消しやがった!!」
月「電気代の節約だよ」ニヤニヤ
ピッ
TV『しかし、お前のしている事は…悪だ!!』
月「うおっ」
リューク「なんだ、これは?」
月「いや、僕にもわからないよ……」
TV『……』
月「…………?」
リューク「?」
TV『……?キラ、お前は悪だ!!』
月「……キラ?誰の事だ?」
リューク(いや、お前の事だろ……)
TV『………失礼しました』
月「まったく、リューク…みんゴル4の続きだ」
L「各地方に流したが……殺されなかった、か」
L「キラ…お前は日本に居ると思ったが……違ったのか……?」
~ 数日後 ~
粧裕『お兄ちゃん、居るー?』
月「居ないよー!」
ガチャッ
粧裕「あっ、やっぱり居るじゃん」
月「なんの用だよ?」
リューク「おい、ライ…」「静かにしてくれ!僕は今真剣なんだ!!」
粧裕「あ、それみんゴル4だ!私にもやらせてよー」
月「お前は僕が買ってから一ヶ月後にプレイ可能っていつも言ってるだろ?」
粧裕「ぎゃっ、お兄ちゃんのケチー……あ、なにこれ?」
月「そのノートカッコいいだろ?僕のなんだ」
リューク(……)
粧裕「え…きゃあああああああああああ!!!!」
月「ど、どうした粧裕!?」
粧裕「お、お兄ちゃん!!あそこに変な人が立ってるよ!!」
月「え?粧裕にも見えるのか……?」
リューク「はぁ……月」
リューク「そのデスノートに触った人間は俺の姿が見える」
粧裕「う、嘘……喋った……?」
月(馬鹿!そういう事は早く言えよ!!)
粧裕「お、お兄ちゃん……この人は誰……?」
月「あ、あぁ…その…海外から来た僕の友達なんだ」
粧裕「海外?一体どこの民族を連れて来たの……」
月「ほら、民族って瞬間移動とか得意でさ」
粧裕「はぁ?なにいってるの?」
月「と・に・か・く!!名前はリューク!!終わり!!」
粧裕「う、うん……リュークさん、か」
リューク「くく……よろしくな」
月「あと粧裕、この事は誰にも言わないでくれ…僕たち2人だけで飼おう」
リューク(飼おうって……)
粧裕「で、でもエサ代とかも掛かるし…」
月「りんごをたまに食べさせてあげるだけでいいんだ…!頼む!母さんや父さんには言わないでくれ!!」
粧裕「……わかった、内緒にしておくね」
月「粧裕……!」
粧裕「5000円」
月「……」
~ 次の日 ~
月「よし、行くか」
リューク「行くかって…学校か?」
月「あぁ、まずは気に入らない学校の奴らを殺していくよ」
リューク「おい、人の命は重いんじゃなかったのか?」
月「何言ってるんだ、僕が嫌いな奴は軽いに決まってるだろ」
リューク(……月って面白ッ!!)
月「さぁ、行くよリューク」
月「ふー……大体こんなもんか」
リューク「ここ、漢字を間違えてるぞ」
月「あ、ほんとだ」ケシケシ
リューク「それにしても、いいのか?30人も書いちゃって」
月「あぁ、このノートがある限り僕は見つからないよ」
リューク「ククク……」
キャー イヤー!! ドウシター!!
月「はぁ……帰りは遅くなりそうだ」
リューク「だな」
L「この学校で心臓麻痺が30人……?」
L「やっと手掛かりが掴めたぞ……キラ」
L「私が正義だ!!」
―
月「ただいまー」
幸子「ら、月!良かった…平気だったのね……」
月「ははは、なにを言ってるだ母さん?」
幸子「ほら、TV見て……」
TV『――高校で、30人の生徒が死亡…』
月「ど、どうしてTVに僕の高校が…一体なにが起きているんだ……?」
リューク(やっぱ馬鹿だ、こいつ……)
月「くそっ!!まさかニュースになるなんて思わなかったよ!!!」
リューク「そりゃあ1日で生徒30人が心臓麻痺で死んだらニュースになるだろ」
月「はぁ……完全に予測範囲外だったよ……」
リューク「それで、どうするんだ?」
月「しばらくデスノートは使わないよ、逮捕怖いし」
リューク(あんなに自信満々に見つからないって言ってたじゃねえか……)
月「ま、お休みって所かな……リューク、マリオパーティーしよう」
リューク「お、いいね」
― 一週間後 ―
先生「え…えぇー……転校生を紹介します……」
月(こんな時期に転校生か……まぁ気に入らなかったら殺すだけだ)
L「流河早樹と言います、皆さんよろしくお願いします」
先生「えぇー、では…あそこの席の隣でいいか?」
L「はい、構いませんよ」
月「……よろしく」
L「よろしくおねがいします」
先生「えぇー、では…」
L(夜神月……夜神総一郎の息子、か……)
L「月くん、…教科書を見せてもらってもいいですか?」
月「あぁ……ほら、これ」
L「ありがとうございます……月君、君は警察庁 夜神総一郎局長の息子でしたね」
L(しかし、わからないな……局長の息子がどうしてこんな底辺高校に……?)
月「父さんを知ってるのか?」
L「はい……月君、単刀直入に言いますね」
月「なんだよ?」
L「私はLです」
月「……ごめん、Lってなんだ?」
L「……」
月「確かに僕もマクドナルドのポテトを頼む時はLだけど…」
L「……」
月「あ、そういえばLと言えば僕のパンツもLだったね、流河もそうなのか?」
L「……」
L(……な、何が何だかわからない……)
月「……どうした?」
L「い、いえ…その、なんでもありません」
L(おかしい……どういうことだ……?)
L(夜神月はキラではない……?いや、しかし…)
リューク(クク……こいつは月の馬鹿さ加減を知らないようだな)
月「おい、そこまで言われたら気になるだろ?Lってなんだよ?」
L「……」
月「はぁ…だんまりか」
L「……すいません、正直言うと月君がキラじゃないかと私は疑っていたのです」
月「僕がきらら?確かに妹のまんがタイムきららを読むのは好きだけど…」
L「わかりました、もう結構です…喋らないでください」
先生「―――――、であるからして」
月「…………」
L(こんな授業内容…猿でもわかる……)
L(しかし、月君がキラじゃないとなると次のターゲットは……)
月「はぁー、誰か殺そうかなー……」
L「……!!」
L「……月君、さっきなんて言いました?」
月「え?僕、なにか言ったか?」
L「言ったでしょ、『誰か殺そうかなー』って」
月「あぁ、こっちの話だから気にしないでくれ」
L(……これはキラからの挑発か?)
L(いや、しかしこの馬鹿に心臓麻痺を起こせるとは到底思えない……)
L「……月君、放課後に月君の家へ遊びに行ってもいいですか?」
月「ははは、僕の家?別にいいけど妹目当てだったら許さないぞ」
L「可愛い妹さんが居るんですか?」
月「あぁ、夜神粧裕って妹が居るんだけど…」
L(夜神粧裕、か……一応ターゲットに入れておこう)
L(夜神月……お前は本当にキラなのか……)
― 月の家 ―
月「ただいま母さんー」
L「お邪魔します」
幸子「あら、おかえり月…その隣の人は友達?」
月「あぁ、Lって言うんだっ」「流河です、よろしくおねがいします」
幸子「わかったわ よろしくね、流河君」
L「はい、よろしくおねがいします」
月「それじゃ僕たちは僕の部屋に行くよ、こっちだ」
L「わかりました……」
L(夜神幸子……夜神総一郎の妻……)
月「なにする?マリパ?マリゴ?」
L「マリオパーティーでもしましょうか」
月「わかった、用意するから少し待っててくれ」
L(……怪しい物は特になし、か)
月(デスノートは僕のお宝本の隠し場所に置いてある……だから触られないだろうな)
――――
――
―
月「くそっ!!!やられた!!!!」
L「月君、あなたはワンパターンです…これじゃ、負けるのも納得ですよ」
月「うるさい!!もう1回だ!!」
粧裕『お兄ちゃーん』
ガチャッ
粧裕「……あれ?お友達?」
L「……初めまして、月君の友達の流河と言います」
粧裕「え!?流河!?好きな芸能人の名前とそっくりじゃん……」
月「それで粧裕、なんの用だよ?」
粧裕「うん、りんごを買ってきたからリュークにあげようと思ったんだけど…」
リューク「ウホッ」
月「はぁ……リューク、粧裕の部屋へ行って流河に見つからないよう食べてくれ」
リューク「わかった、それじゃあ行こうぜ」
L(私に見つからない様……?この兄弟はなにを言ってるんだ……)
月「さぁ、邪魔者も消えたし続きをしようか」
L「……待って下さい、質問をしてもいいですか?」
月「なんだ?あっ、もしかしてたった今思いついた僕の打倒流河攻略…」
L「違います、……月君、あなたと妹さんは何か隠し事でも…」
月「ん、あぁ、父さんと母さんに内緒でな…絶対に言わないでくれよ?」
L「……私も月君が良ければ仲間に入れてもらえませんか?」
月「いや、それはダメだ流河……これ以上、この事を広められたら困るからね」
L「誓います、私は口が裂けてでもその秘密を言いません」
月「……はぁ……わかったよ」
月「今、ペットみたいなのを飼ってるんだ……死神を、ね」
L「わかりました、もう結構です」
L「今日はとても楽しかったです、月君」
月「あぁ、またいつでも来てくれ」
L「それでは、また明日」
月「気を付けて帰れよ」
ガチャン
月「ふー……完璧だな、抜かりは無かった」
月「それにしても粧裕の奴、僕の友達が来てるのにリュークの話題を出すなよ……」
月「まったく、僕が居なかったら今頃どうなってたのかわからない」
月「さて、デスノートを取りだして……」
月「…………」
月「暇だし紙飛行機でも作るか」ビリッ
月「…………」
月「……よし、完成だ」
月「名前は「神飛行機」っと……」
―――――
L(…………)
L(…………夜神月はキラじゃない)
L(しかし、何かが引っかかる……)
L「…………」
L「……ワタリ、今から学校の門まで向かいます…そこで合流しましょう」
L「…………」コツン
L「ん……?」
L「紙飛行機……?」ペラッ
L「…………!」
L「これは!!心臓麻痺を起こした犯罪者と生徒達!!!」
L「…………どういうことだ…もうめちゃくちゃだ……」
― 次の日 ―
月「おはよう、流河」
L「おはようございます……月君、少し私とお話しましょう」
月「ん?話ってなんだよ?」
L「この紙を見てください……私が帰っていたら、このような紙が飛んできました」ピラッ
L「見覚えとかは無いですか?」
月「あ、それ僕の紙飛行機だ…なんだ、流河が拾ったのか」
L「この書かれている名前を見てください」
L「ここに書かれている名前は死亡した犯罪者達と、死亡したここの生徒達です」
月「!」
L「……どうしました?月君」
月「流河……それ」
L「はい」
月「どうして開いたんだ……?」
L「え?」
月「どうして開いたんだよ……せっかくの僕の紙飛行機が……」
L「月君……?」
月「あぁー、ほら!ここに折り目が付いてるじゃないか!!これじゃ上手く飛ばないだろ!!!」
L「……っ!?」
L(これは月君が書いたものではない……?)
L(指紋鑑定からは夜神月が出てきた…どういうことだ……まさか、)
月「ここをこう折ってこうするんだ、聞いてるか?流河」
L(まさかこいつ……落ちてる紙で紙飛行機を作っただけだというのか……?)
L「……月君、この名前に見覚えはないんですね?」
月「名前…………流河」
L「はい」
月「字が汚くて読めないんだけど……一体誰が書いたんだ?」
L「…………」
L「……わかりました、これは月君の物じゃないんですね?」
月「あぁ、こんな汚い字…まったく、一体どこのどいつが書いたんだ……」
L「本当に見覚えありませんね?」
月「見覚え無いよ……まるで僕の書く字じゃないか」
L「……!」
L「月君……ノートを見せてもらってもよろしいですか?」
月「僕の?何に使うんだよ」
L「見せてください、これまでの授業の参考にしたいんです」
月「は、はぁ……わかったよ」
L(……掴んだ)
L(これでこの紙飛行機に書かれた字と酷似していれば……)
L(夜神月……お前はキラだ!!)
月「ほら、これが僕のノートだ……あんまりジロジロ見ないでくれよ?」
L「……ありがとうございます」
L(……)ゴクリ
L「……」ペラッ
月「?どうした?」
L「……月君、どうしてノートが真っ白なんですか?」ペラッ ペラッ
月「え?そりゃあ僕、ノートは執らない主義だし……」
L「ふざけないでください、返します、ありがとうございました死ね」
月(Lは途中でお腹が痛くなって保健室に行くし……誰かになんかされたのか?)
月「母さんただいまー」
幸子「あ、おかえり月…部屋の掃除しておいたわ」
月「はぁ、もう僕も高校生だし部屋の掃除くらい自分でやるよ」
幸子「あら、そう?あ、庭に来て!今リューク君と粧裕とお父さんとで焼き芋してるのよー」
月「へぇー、焼き芋ねぇー……ん?ちょっと待って?いまリュークって言わなかった?」
幸子「それがお父さんと一緒に月の部屋を掃除してたら、怪しいノートを見つけちゃってねえ」
月「え……母さん!!そのノートいまどこ!!」
幸子「え?あそこよ?」
デスノートと月のお宝本「……」パチ…パチ…
総一郎「こんな卑猥な本、こうしてやる……!」
リューク「おっ、帰ったか月……デスノートが燃えてるが俺は何もしてないぞ……それと芋っておいしいな」
月「な、……な…なんてことを……!!」
月「リューク!これは一体どういうことだ!!」
リューク「いやそれがさ、お前のお父さんとお母さんがデスノートに触れちまったんだよな」
リューク「それで俺の姿が見えて最初は驚いてたが…お前の妹のコイツが説得してくれた」
粧裕「いえい♪」
リューク「それでお前のお父さんとお母さんがお前の部屋を掃除してたから俺が手伝ってやったんだ」
リューク「そしたら追い出すどころか一緒に焼き芋パーティーをしないか?なんて言うからさ」
月「…………」
リューク「俺と粧裕で芋を買いに行ったんだ、もちろんりんごもな」
リューク「芋とりんごを買って家に帰って来るともう枯れ葉を集めて準備してたんだ」
リューク「ま、流石の俺でも落ち葉の中に隠れている物を透視するのは不可能だ」
リューク「落ち葉の中にデスノートと月のお宝本があるとは死神の俺でも予想ができない」
リューク「ま、そういうことだ」
月「……」
リューク「それにしても月、人間界の芋っておいしいんだな」
幸子「ふふ、リューク君はたくさん手伝ってくれたからね、たくさん食べていいわよ」
リューク「ウホッ!」
総一郎「最初は私も驚いたが……月、ペットを飼うならまずは父さんと母さんに相談しなさい」
月「はぁ……」
月「父さん、僕の芋は?」
L「……………」
L「はぁ……また一からやり直しか…仕方ない、この紙に書いて整理するとしよう」
L「まずは私が一番キラだと思う夜神月と私の関係から筆記していこう……」
夜神 月
↑ 疑い
L=Lawliet
L「……………」
L「うぐっ……!」ドクン
完
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:18:46.73 ID:KWlL2YLa0
ワイワイ ガヤガヤ
月「…………」
月「……ダメだ、サッパリ読めない」
パラッ
月「……ほ、ほ…ほぅー…ほぅー…と…うせ……いt……」
女子(あの人ほーほー言いながら気持ち悪い顔してる……)
月「……どうして日本語じゃないんだよ」
月「ぷっ、でも今はパソコンで翻訳ができる時代なんだよね」
月「よし…帰ったら自室のPCでgoogle翻訳でもしてみるか」
「おーい!月ー!早く帰ろうぜー!」
月「あぁ、今行くよ」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:21:44.47 ID:KWlL2YLa0
月「ただいまー」
幸子「あら、おかえり月…模試はどうだったの?」
月「受けなかったよ」
幸子「なっ!?どうして受けなかったの!?あれだけ受けなさいって言ったのに…」
月「ははは、母さん…僕が模試なんて受けると思う?」
月「それじゃ、僕は部屋でマリオゴルフをするからこれで」
幸子「お父さんに言いつけますからね!!」
バタン
月「ふー……さて、パソコンを起動、っと」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:22:15.47 ID:IGT3xQ8k0
アホライト
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:22:30.25 ID:39F1+7Bz0
マリオゴルフでわろた
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:23:39.10 ID:KWlL2YLa0
~30分後~
月「くそっ……全部英語だから打つのに時間掛かったよ」
使用方法
・このノートで記述されている名前を持つ人間は死ぬ。
彼/彼女の名前を書くときに作家が自分の心に人の顔を持っていない場合、このノートでは有効になりません。
したがって、同じ名前を共有する人々は影響を受けません。
・死亡の原因は人の名前を書いて40秒以内に書き込まれた場合、それは起こります。
・死の原因が指定されていない・場合には、人は単に心臓発作で死んでしまう。
・死因を書いた後、死の詳細は次の6分40秒で記述する必要があります。
月「……?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:27:54.70 ID:KWlL2YLa0
月「……」カチッ カチッ
1.き‐じゅつ【記述】
[名](スル)1 文章にして書きしるすこと。また、書きしるしたもの。
「見聞したことをつぶさに―する」2 《 description 》事物の特質を、事実そのままに正確かつ組織的にしるしのべること。
月「なるほど……」
月「彼/彼女の名前を書くときに作家が自分の心に人の顔を持っていない場合……?」
月「なにを言ってるんだ、こいつは……」
月「この行は飛ばして……」
月「死亡の原因は人の名前を書いて40秒以内に書き込まれた場合、それは起こります。……」
月「死の原因が指定されていない・場合には、人は単に心臓発作で死んでしまう。……」
月「死因を書いた後、死の詳細は次の6分40秒で記述する必要があります。……」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:29:01.28 ID:8+mW7e1Y0
そこからかい!
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:33:14.24 ID:KWlL2YLa0
月「……つまり、こういう事か?」
月「このノートに名前を書かれたら死ぬ……」
月「そして、その名前を書かれた人物を心の中で思い浮かべて……合掌」
月「そうすれば、なんやかんやで40秒後に……病気で亡くなる」
月「死の…カチッ……しょうさい、か」
月「つまり、詳しく書くと病気以外で無くなる、ということだね」
月「ぷっ、がんばってキーボードをカタカタして損したよ」
月「マリオゴルフしよっ、と」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:37:25.02 ID:KWlL2YLa0
月「…くそっ!!どうして玉が入らないんだよ!!」
月「もうやめだ、やめ……」
月「……」チラッ
月「……」テクテク
月「……」パラッ
月「……」カキカキ
クッパ 死ね
月「………」
カチッ カチッ カチッ ・ ・ ・
月「……チッ、やっぱり偽物じゃないか」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:38:24.91 ID:m2Y6G0J5P
クッパwwww
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:39:47.15 ID:O1tOx5Tei
なかなかやりおる
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:40:24.45 ID:KWlL2YLa0
月「あ、そういえば合掌してなかったな……」
クッパ 死ね(←さっきは合掌してませんでした)
月「……」パンッ
カチッ カチッ カチッ ・ ・ ・ 。
月「……はぁ、死ぬわけないよな」
<ライトー、ゴハンヨー
月「わかった、今下に降りるよー!」
バタン
リューク「……」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:46:09.58 ID:KWlL2YLa0
月「ふー、食べた食べた……」
リューク「おい」
月「……!?う、うわぁああああああ!!!デーモン…」「静かにしろ」
月「むぐっ!?」
リューク「落ち着いたか?」
月「…フー…フー……」コクッ コクッ
月「ぷはっ!誰だよお前!!なに人の部屋でコスプレしてるんだよ!!」
リューク「ククク……俺は死神だ、これはコスプレなんかじゃない」
月「死神……?」
リューク「そうだ」
月「ちょっと待ってくれ、今ググるから」
リューク「…………」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:47:14.94 ID:AZIgQqWu0
人の部屋でコスプレwww
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:47:46.73 ID:UQmMzVm30
どんだけググるの好きなんだよwww
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:50:54.95 ID:RbRoHUfK0
こんなアホでも自分でググる月は好感が持てるな
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:52:51.63 ID:KWlL2YLa0
リューク「―――、という訳だ…しかし拾い主がこんなにも馬鹿だったなんてな」
月「うるさい…それで、その死神様が僕に何の用だよ?」
リューク「ククク……お前に選択肢をやろう」
リューク「まず、そのノートは本物だ」
月「はぁ?これが本物だって?クッパは死ななかったぞ」
リューク「クッパ……?」
月「あぁ、そうだよ…ほら、あの画面に映ってるトゲトゲの甲羅を背負ってるキャラクター」
リューク「……はぁ、わかった…俺が直々にデスノートの使い方を説明してやる」
リューク「二度は説明しないからな、ちゃんと聞いておけよ」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:01:06.16 ID:KWlL2YLa0
月「そういうことだったのか……もっと分かりやすく書いてくれてもいいんじゃないか?」
リューク「人間界で一番ポピュラーな英語で説明を付けたんだが……」
月「はぁ!?ここは日本なんだよ!!英語ならアメリカにでも落とせよ!!」
リューク(ダメだこいつ……最悪な奴がノートを拾ったかもしれない)
月「……それで、さっき選択肢がなんだって?」
リューク「あ、あぁ……その前に聞いておくが…お前、このノート使うか?」
月「くれるのか?貰えるなら、僕が貰うよ」
リューク「そうか……俺はデスノートと俺に関する記憶を消す事もできる」
リューク「そうすれば、お前はそのノートを拾い、こうして俺と出会った事を忘れてこれからを過ごすだろう」
月「いや、使い方がわかれば鼻から手が出るくらいほしいくらいだ…感謝するよ、リューク」
リューク(鼻から……?)
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:06:11.75 ID:KWlL2YLa0
リューク「まぁいい、それじゃー今からそれはお前のものだ」
リューク「あと、これも覚えておいてくれ」
月「はぁ……ちょっと待ってくれ、頭がおかしくなりそうだからまた今度じゃダメか?」
リューク「いや、これは今話しておきたいんだが……」
月「うるさい、お前の名前をこのノートに書くぞ」
リューク「ククク、月……俺はデスノートじゃ死なない…死神だからな」
月「へぇー」 カキカキ
デューク 家から落ちる
月「……」ニヤニヤ
リューク(……)
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:10:01.84 ID:KWlL2YLa0
月「……あれ、何も起きないな」
リューク「だから言っただろ?俺はデスノートじゃ死なないって」
リューク「それに、俺の名前を間違ってるんだ…俺は『リューク』だ」
月「ふ、ふーん…まぁ知ってたけど」ケシケシ
リューク「消しゴム……」
リューク「お前……本当に大丈夫か?」
月「うるさい、死神に心配されるほど僕も落ちぶれちゃいないさ」
リューク(十分落ちぶれてるだろ、お前……)
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:19:34.76 ID:KWlL2YLa0
月「はぁ……何か面白いテレビでもやってないかな」ピッ
TV『警視庁は犯人を音原田九郎、無職…』
月「……試しにこいつでも殺してみるか」
リューク「ククク……」
音原田九朗
リューク「……おい」
月「なんだよ?僕は今楽しみにしてるんだけど……」
リューク「ここ、字を間違えてるだろ?これじゃ死なない」
月「いちいちうるさいな、こんなの同じようなもんだろ」
音原田九朋
リューク「……もういい、言っておくがこれじゃ死なないからな」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:25:25.62 ID:KWlL2YLa0
月「朋……この字、いいな」
月「ダブルライト……僕の子供の名前候補にしておこう」
リューク「……」
月「さて、僕はマリオゴルフでもするかな」
リューク「なんだ、それ?」
月「リュークもやるか?ここに2コンがあるけど…」ゴソゴソ
――
――――
――――――
リューク「ウホッ」
月「くそっ!!やられたっ!!!」ガタッ
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:26:48.36 ID:fR/H2Ta/i
ダブルライトくそワロタ
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:35:09.45 ID:tOv8VJAJ0
ノートのこともう忘れてそう
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:38:09.08 ID:KWlL2YLa0
~1週間後~
リューク「……なぁ」
月「なんだ?リューク……僕はこれから最近発売したみんゴル4をプレイするんだけど」
リューク「お前さ、もう少しノートを使わないのか?」
月「はぁ……わかってないね、リュークは」
リューク「?」
月「人の命は重いんだ……名前を書くだけで命を落とす、なんてのはあってはいけない」
リューク(……拾った日はすぐに名前を書いてたじゃねえか)
リューク「ククク……ならヒーローになるのはどうだ?」
月「ヒーロー?」
リューク「そうだ、犯罪者をノートで裁く…デスノートがあれば俺はできると思うがな」
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:38:50.59 ID:bGk78k8s0
どんだけゴルフ好きなんだよwwwwwwww
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:45:41.77 ID:KWlL2YLa0
月「僕が……ヒーローに……?」
リューク「そうだ……凶悪犯罪者の名前と顔をわかっていれば、お前は…いや、お前なら裁ける」
リューク「そのデスノートでな…まぁ、ヒーローというよりダークヒーローだな」
月「……ダークヒーロー…月…?」
リューク「これは悪魔で助言だ、やるやらないはお前が決めろ」
月「…………」
リューク「みんゴル4をやらないのか?なら俺は一人でやるが…」
月「すまない、リューク…僕にはやる事が出来た」
リューク「ククク……なら仕方無いな、俺はりんごでも食べながら一人でみんゴルをしてよう」
月「あ、それは僕のりんごだぞ」
リューク「え……」
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:53:27.25 ID:KWlL2YLa0
『ICPOの皆さま、Lです』
『この事件はかつて無い大規模で難しい…そして、』
『絶対に許してはいけない凶悪な大量殺人犯です!!』
――
――――
――――――
リューク「月……随分飛ばしてるな」
月「おかげで手が痛いよ…もう名前は書きたくないね」
リューク「ククク……ホールインワンだ、月」
月「くそっ!手加減くらいしろよ!!僕は手が痛いんだよ!!」
月「もう1回だ、リューク!!」
135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:54:46.07 ID:VxgD7fPO0
ニュースガン無視じゃないですか
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:58:53.91 ID:KWlL2YLa0
粧裕『おにいちゃーん!TVで面白いのやってるよー!!』
月「面白いの……リューク、ゲームはここまでだ」カチッ
リューク「あっ!消しやがった!!」
月「電気代の節約だよ」ニヤニヤ
ピッ
TV『しかし、お前のしている事は…悪だ!!』
月「うおっ」
リューク「なんだ、これは?」
月「いや、僕にもわからないよ……」
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 03:03:35.76 ID:KWlL2YLa0
TV『……』
月「…………?」
リューク「?」
TV『……?キラ、お前は悪だ!!』
月「……キラ?誰の事だ?」
リューク(いや、お前の事だろ……)
TV『………失礼しました』
月「まったく、リューク…みんゴル4の続きだ」
L「各地方に流したが……殺されなかった、か」
L「キラ…お前は日本に居ると思ったが……違ったのか……?」
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 03:06:29.52 ID:wP0pPi6pO
キラと呼ばれてることすら知らないwwww
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 03:13:22.99 ID:Yu2UZTCR0
放送事故わろた
247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 14:46:50.59 ID:KWlL2YLa0
~ 数日後 ~
粧裕『お兄ちゃん、居るー?』
月「居ないよー!」
ガチャッ
粧裕「あっ、やっぱり居るじゃん」
月「なんの用だよ?」
リューク「おい、ライ…」「静かにしてくれ!僕は今真剣なんだ!!」
粧裕「あ、それみんゴル4だ!私にもやらせてよー」
月「お前は僕が買ってから一ヶ月後にプレイ可能っていつも言ってるだろ?」
粧裕「ぎゃっ、お兄ちゃんのケチー……あ、なにこれ?」
月「そのノートカッコいいだろ?僕のなんだ」
リューク(……)
粧裕「え…きゃあああああああああああ!!!!」
253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 14:54:05.75 ID:KWlL2YLa0
月「ど、どうした粧裕!?」
粧裕「お、お兄ちゃん!!あそこに変な人が立ってるよ!!」
月「え?粧裕にも見えるのか……?」
リューク「はぁ……月」
リューク「そのデスノートに触った人間は俺の姿が見える」
粧裕「う、嘘……喋った……?」
月(馬鹿!そういう事は早く言えよ!!)
粧裕「お、お兄ちゃん……この人は誰……?」
月「あ、あぁ…その…海外から来た僕の友達なんだ」
粧裕「海外?一体どこの民族を連れて来たの……」
255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 14:59:26.74 ID:KWlL2YLa0
月「ほら、民族って瞬間移動とか得意でさ」
粧裕「はぁ?なにいってるの?」
月「と・に・か・く!!名前はリューク!!終わり!!」
粧裕「う、うん……リュークさん、か」
リューク「くく……よろしくな」
月「あと粧裕、この事は誰にも言わないでくれ…僕たち2人だけで飼おう」
リューク(飼おうって……)
粧裕「で、でもエサ代とかも掛かるし…」
月「りんごをたまに食べさせてあげるだけでいいんだ…!頼む!母さんや父さんには言わないでくれ!!」
粧裕「……わかった、内緒にしておくね」
月「粧裕……!」
粧裕「5000円」
月「……」
259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:01:28.38 ID:RkIsHcJE0
妹はしっかりしてるな
260: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:04:46.89 ID:jjWaaCW40
抜け目ないな
262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:06:28.05 ID:KWlL2YLa0
~ 次の日 ~
月「よし、行くか」
リューク「行くかって…学校か?」
月「あぁ、まずは気に入らない学校の奴らを殺していくよ」
リューク「おい、人の命は重いんじゃなかったのか?」
月「何言ってるんだ、僕が嫌いな奴は軽いに決まってるだろ」
リューク(……月って面白ッ!!)
月「さぁ、行くよリューク」
265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:11:26.69 ID:KWlL2YLa0
月「ふー……大体こんなもんか」
リューク「ここ、漢字を間違えてるぞ」
月「あ、ほんとだ」ケシケシ
リューク「それにしても、いいのか?30人も書いちゃって」
月「あぁ、このノートがある限り僕は見つからないよ」
リューク「ククク……」
キャー イヤー!! ドウシター!!
月「はぁ……帰りは遅くなりそうだ」
リューク「だな」
267: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:14:40.94 ID:RzN5eDdK0
アホだw
269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:15:20.69 ID:N4mJjZj00
家に帰ってから書けよw
271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:16:45.85 ID:KWlL2YLa0
L「この学校で心臓麻痺が30人……?」
L「やっと手掛かりが掴めたぞ……キラ」
L「私が正義だ!!」
―
月「ただいまー」
幸子「ら、月!良かった…平気だったのね……」
月「ははは、なにを言ってるだ母さん?」
幸子「ほら、TV見て……」
TV『――高校で、30人の生徒が死亡…』
月「ど、どうしてTVに僕の高校が…一体なにが起きているんだ……?」
リューク(やっぱ馬鹿だ、こいつ……)
274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:20:36.74 ID:KWlL2YLa0
月「くそっ!!まさかニュースになるなんて思わなかったよ!!!」
リューク「そりゃあ1日で生徒30人が心臓麻痺で死んだらニュースになるだろ」
月「はぁ……完全に予測範囲外だったよ……」
リューク「それで、どうするんだ?」
月「しばらくデスノートは使わないよ、逮捕怖いし」
リューク(あんなに自信満々に見つからないって言ってたじゃねえか……)
月「ま、お休みって所かな……リューク、マリオパーティーしよう」
リューク「お、いいね」
282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:28:36.35 ID:KWlL2YLa0
― 一週間後 ―
先生「え…えぇー……転校生を紹介します……」
月(こんな時期に転校生か……まぁ気に入らなかったら殺すだけだ)
L「流河早樹と言います、皆さんよろしくお願いします」
先生「えぇー、では…あそこの席の隣でいいか?」
L「はい、構いませんよ」
月「……よろしく」
L「よろしくおねがいします」
先生「えぇー、では…」
L(夜神月……夜神総一郎の息子、か……)
284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:34:13.58 ID:KWlL2YLa0
L「月くん、…教科書を見せてもらってもいいですか?」
月「あぁ……ほら、これ」
L「ありがとうございます……月君、君は警察庁 夜神総一郎局長の息子でしたね」
L(しかし、わからないな……局長の息子がどうしてこんな底辺高校に……?)
月「父さんを知ってるのか?」
L「はい……月君、単刀直入に言いますね」
月「なんだよ?」
L「私はLです」
288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:38:56.72 ID:KWlL2YLa0
月「……ごめん、Lってなんだ?」
L「……」
月「確かに僕もマクドナルドのポテトを頼む時はLだけど…」
L「……」
月「あ、そういえばLと言えば僕のパンツもLだったね、流河もそうなのか?」
L「……」
L(……な、何が何だかわからない……)
月「……どうした?」
L「い、いえ…その、なんでもありません」
293: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:45:20.16 ID:KWlL2YLa0
L(おかしい……どういうことだ……?)
L(夜神月はキラではない……?いや、しかし…)
リューク(クク……こいつは月の馬鹿さ加減を知らないようだな)
月「おい、そこまで言われたら気になるだろ?Lってなんだよ?」
L「……」
月「はぁ…だんまりか」
L「……すいません、正直言うと月君がキラじゃないかと私は疑っていたのです」
月「僕がきらら?確かに妹のまんがタイムきららを読むのは好きだけど…」
L「わかりました、もう結構です…喋らないでください」
295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:47:29.02 ID:CyWdRN2Y0
しゃべらないでくださいwwwww
嫌われたwwww
嫌われたwwww
296: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:47:42.74 ID:UjFPigPAP
おいきらら馬鹿にすんな
298: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:50:24.46 ID:KWlL2YLa0
先生「―――――、であるからして」
月「…………」
L(こんな授業内容…猿でもわかる……)
L(しかし、月君がキラじゃないとなると次のターゲットは……)
月「はぁー、誰か殺そうかなー……」
L「……!!」
L「……月君、さっきなんて言いました?」
月「え?僕、なにか言ったか?」
L「言ったでしょ、『誰か殺そうかなー』って」
304: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:54:07.66 ID:KWlL2YLa0
月「あぁ、こっちの話だから気にしないでくれ」
L(……これはキラからの挑発か?)
L(いや、しかしこの馬鹿に心臓麻痺を起こせるとは到底思えない……)
310: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 15:59:56.52 ID:KWlL2YLa0
L「……月君、放課後に月君の家へ遊びに行ってもいいですか?」
月「ははは、僕の家?別にいいけど妹目当てだったら許さないぞ」
L「可愛い妹さんが居るんですか?」
月「あぁ、夜神粧裕って妹が居るんだけど…」
L(夜神粧裕、か……一応ターゲットに入れておこう)
L(夜神月……お前は本当にキラなのか……)
317: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:04:56.30 ID:IPbaRaU6O
これは絶対ノート見られるwwwww
328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:22:36.27 ID:KWlL2YLa0
― 月の家 ―
月「ただいま母さんー」
L「お邪魔します」
幸子「あら、おかえり月…その隣の人は友達?」
月「あぁ、Lって言うんだっ」「流河です、よろしくおねがいします」
幸子「わかったわ よろしくね、流河君」
L「はい、よろしくおねがいします」
月「それじゃ僕たちは僕の部屋に行くよ、こっちだ」
L「わかりました……」
L(夜神幸子……夜神総一郎の妻……)
334: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:27:40.64 ID:KWlL2YLa0
月「なにする?マリパ?マリゴ?」
L「マリオパーティーでもしましょうか」
月「わかった、用意するから少し待っててくれ」
L(……怪しい物は特になし、か)
月(デスノートは僕のお宝本の隠し場所に置いてある……だから触られないだろうな)
――――
――
―
月「くそっ!!!やられた!!!!」
L「月君、あなたはワンパターンです…これじゃ、負けるのも納得ですよ」
月「うるさい!!もう1回だ!!」
338: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:30:37.34 ID:d1jx23PMO
さすがにノートは隠したかww
340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:32:34.46 ID:OICoqAsP0
>>338
L対策じゃなくて家族対策だろうなwww
L対策じゃなくて家族対策だろうなwww
342: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:32:50.40 ID:KWlL2YLa0
粧裕『お兄ちゃーん』
ガチャッ
粧裕「……あれ?お友達?」
L「……初めまして、月君の友達の流河と言います」
粧裕「え!?流河!?好きな芸能人の名前とそっくりじゃん……」
月「それで粧裕、なんの用だよ?」
粧裕「うん、りんごを買ってきたからリュークにあげようと思ったんだけど…」
リューク「ウホッ」
月「はぁ……リューク、粧裕の部屋へ行って流河に見つからないよう食べてくれ」
リューク「わかった、それじゃあ行こうぜ」
L(私に見つからない様……?この兄弟はなにを言ってるんだ……)
344: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:33:39.20 ID:N6CC0LjU0
本人の前で何いってんだwwwww
347: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:35:33.68 ID:G/SJOR3s0
この兄弟かなり仲いいなww
355: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:41:48.61 ID:KWlL2YLa0
月「さぁ、邪魔者も消えたし続きをしようか」
L「……待って下さい、質問をしてもいいですか?」
月「なんだ?あっ、もしかしてたった今思いついた僕の打倒流河攻略…」
L「違います、……月君、あなたと妹さんは何か隠し事でも…」
月「ん、あぁ、父さんと母さんに内緒でな…絶対に言わないでくれよ?」
L「……私も月君が良ければ仲間に入れてもらえませんか?」
月「いや、それはダメだ流河……これ以上、この事を広められたら困るからね」
L「誓います、私は口が裂けてでもその秘密を言いません」
月「……はぁ……わかったよ」
月「今、ペットみたいなのを飼ってるんだ……死神を、ね」
L「わかりました、もう結構です」
362: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:43:35.64 ID:d1jx23PMO
まぁそうなるわなwwwwwwwww
372: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:47:30.03 ID:KWlL2YLa0
L「今日はとても楽しかったです、月君」
月「あぁ、またいつでも来てくれ」
L「それでは、また明日」
月「気を付けて帰れよ」
ガチャン
月「ふー……完璧だな、抜かりは無かった」
月「それにしても粧裕の奴、僕の友達が来てるのにリュークの話題を出すなよ……」
月「まったく、僕が居なかったら今頃どうなってたのかわからない」
375: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:49:11.66 ID:XlmIlmx60
むしろこいつは一周回って天才なんじゃないかと思える
377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:52:49.80 ID:KWlL2YLa0
月「さて、デスノートを取りだして……」
月「…………」
月「暇だし紙飛行機でも作るか」ビリッ
月「…………」
月「……よし、完成だ」
月「名前は「神飛行機」っと……」
―――――
L(…………)
L(…………夜神月はキラじゃない)
L(しかし、何かが引っかかる……)
379: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:54:24.27 ID:d1jx23PMO
まさか・・・
381: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:56:46.08 ID:KWlL2YLa0
L「…………」
L「……ワタリ、今から学校の門まで向かいます…そこで合流しましょう」
L「…………」コツン
L「ん……?」
L「紙飛行機……?」ペラッ
L「…………!」
L「これは!!心臓麻痺を起こした犯罪者と生徒達!!!」
L「…………どういうことだ…もうめちゃくちゃだ……」
384: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 16:57:34.35 ID:5br1dPnfO
よりにもよって書いたページを神飛行機にしたのかよwwwww
394: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:00:29.79 ID:STJYc16D0
もう詰んでるだろこれwwwwwwww
407: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:04:44.43 ID:KWlL2YLa0
― 次の日 ―
月「おはよう、流河」
L「おはようございます……月君、少し私とお話しましょう」
月「ん?話ってなんだよ?」
L「この紙を見てください……私が帰っていたら、このような紙が飛んできました」ピラッ
L「見覚えとかは無いですか?」
月「あ、それ僕の紙飛行機だ…なんだ、流河が拾ったのか」
L「この書かれている名前を見てください」
L「ここに書かれている名前は死亡した犯罪者達と、死亡したここの生徒達です」
409: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:05:23.67 ID:O9heqhUQ0
終わったwwwww
415: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:08:20.93 ID:BU1l7oVui
どう切り返すのか
417: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:08:47.68 ID:KWlL2YLa0
月「!」
L「……どうしました?月君」
月「流河……それ」
L「はい」
月「どうして開いたんだ……?」
L「え?」
月「どうして開いたんだよ……せっかくの僕の紙飛行機が……」
L「月君……?」
月「あぁー、ほら!ここに折り目が付いてるじゃないか!!これじゃ上手く飛ばないだろ!!!」
L「……っ!?」
423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:10:52.69 ID:IuyD0IS9O
だめだこいつはやくなんとかしないと
424: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:11:09.73 ID:kxnf+yyhO
想像の斜め上をいく月
432: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:13:15.30 ID:KWlL2YLa0
L(これは月君が書いたものではない……?)
L(指紋鑑定からは夜神月が出てきた…どういうことだ……まさか、)
月「ここをこう折ってこうするんだ、聞いてるか?流河」
L(まさかこいつ……落ちてる紙で紙飛行機を作っただけだというのか……?)
L「……月君、この名前に見覚えはないんですね?」
月「名前…………流河」
L「はい」
月「字が汚くて読めないんだけど……一体誰が書いたんだ?」
L「…………」
437: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:15:01.24 ID:UYm2w1kRP
すげえなこの月
意図しない所で捜査かく乱しまくりだよ
意図しない所で捜査かく乱しまくりだよ
439: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:15:22.69 ID:lN/6574e0
欺く以前に記憶力に難があるwwwww
446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:17:47.06 ID:KWlL2YLa0
L「……わかりました、これは月君の物じゃないんですね?」
月「あぁ、こんな汚い字…まったく、一体どこのどいつが書いたんだ……」
L「本当に見覚えありませんね?」
月「見覚え無いよ……まるで僕の書く字じゃないか」
L「……!」
L「月君……ノートを見せてもらってもよろしいですか?」
月「僕の?何に使うんだよ」
L「見せてください、これまでの授業の参考にしたいんです」
月「は、はぁ……わかったよ」
459: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:22:11.28 ID:KWlL2YLa0
L(……掴んだ)
L(これでこの紙飛行機に書かれた字と酷似していれば……)
L(夜神月……お前はキラだ!!)
月「ほら、これが僕のノートだ……あんまりジロジロ見ないでくれよ?」
L「……ありがとうございます」
L(……)ゴクリ
L「……」ペラッ
月「?どうした?」
L「……月君、どうしてノートが真っ白なんですか?」ペラッ ペラッ
月「え?そりゃあ僕、ノートは執らない主義だし……」
L「ふざけないでください、返します、ありがとうございました死ね」
461: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:22:48.60 ID:vwU0DZ040
ありがとうございます死ねwww
464: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:22:57.83 ID:uZS/0/Zu0
死wwwねwww
467: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:24:15.52 ID:qOAacA8F0
ノート取らんのに持ってくんなよwww
485: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:31:43.75 ID:KWlL2YLa0
月(Lは途中でお腹が痛くなって保健室に行くし……誰かになんかされたのか?)
月「母さんただいまー」
幸子「あ、おかえり月…部屋の掃除しておいたわ」
月「はぁ、もう僕も高校生だし部屋の掃除くらい自分でやるよ」
幸子「あら、そう?あ、庭に来て!今リューク君と粧裕とお父さんとで焼き芋してるのよー」
月「へぇー、焼き芋ねぇー……ん?ちょっと待って?いまリュークって言わなかった?」
幸子「それがお父さんと一緒に月の部屋を掃除してたら、怪しいノートを見つけちゃってねえ」
月「え……母さん!!そのノートいまどこ!!」
幸子「え?あそこよ?」
デスノートと月のお宝本「……」パチ…パチ…
総一郎「こんな卑猥な本、こうしてやる……!」
リューク「おっ、帰ったか月……デスノートが燃えてるが俺は何もしてないぞ……それと芋っておいしいな」
月「な、……な…なんてことを……!!」
490: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:32:59.66 ID:QKOmo9yO0
なんだこの家族
495: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:33:19.26 ID:fIEDp07mi
証拠がwwww
507: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:37:57.07 ID:KWlL2YLa0
月「リューク!これは一体どういうことだ!!」
リューク「いやそれがさ、お前のお父さんとお母さんがデスノートに触れちまったんだよな」
リューク「それで俺の姿が見えて最初は驚いてたが…お前の妹のコイツが説得してくれた」
粧裕「いえい♪」
リューク「それでお前のお父さんとお母さんがお前の部屋を掃除してたから俺が手伝ってやったんだ」
リューク「そしたら追い出すどころか一緒に焼き芋パーティーをしないか?なんて言うからさ」
月「…………」
リューク「俺と粧裕で芋を買いに行ったんだ、もちろんりんごもな」
リューク「芋とりんごを買って家に帰って来るともう枯れ葉を集めて準備してたんだ」
リューク「ま、流石の俺でも落ち葉の中に隠れている物を透視するのは不可能だ」
リューク「落ち葉の中にデスノートと月のお宝本があるとは死神の俺でも予想ができない」
515: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:41:51.68 ID:KWlL2YLa0
リューク「ま、そういうことだ」
月「……」
リューク「それにしても月、人間界の芋っておいしいんだな」
幸子「ふふ、リューク君はたくさん手伝ってくれたからね、たくさん食べていいわよ」
リューク「ウホッ!」
総一郎「最初は私も驚いたが……月、ペットを飼うならまずは父さんと母さんに相談しなさい」
月「はぁ……」
月「父さん、僕の芋は?」
519: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:42:38.63 ID:xcTRL/YW0
そこで芋かよ
529: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:45:53.10 ID:KWlL2YLa0
L「……………」
L「はぁ……また一からやり直しか…仕方ない、この紙に書いて整理するとしよう」
L「まずは私が一番キラだと思う夜神月と私の関係から筆記していこう……」
夜神 月
↑ 疑い
L=Lawliet
L「……………」
L「うぐっ……!」ドクン
完
533: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:46:53.52 ID:5br1dPnfO
ライトとばっちりじゃねぇかwwwww
545: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:47:49.85 ID:OICoqAsP0
迷宮入りwww
555: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:48:51.46 ID:uZS/0/Zu0
面白かった乙w
562: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:49:33.66 ID:XUlM1xugi
久々に大笑いした
乙
乙
569: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 17:50:23.96 ID:C0tR4nbH0
二人とも死ぬんかよwwwwwwww乙
589: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 18:05:55.69 ID:IuyD0IS9O
デスノートをつかった人間は不幸になる
原作通りだ
原作通りだ
Entry ⇒ 2012.06.13 | Category ⇒ デスノートSS | Comments (3) | Trackbacks (0)
夜神月「囲碁界の神に僕はなる!」
元スレ:夜神月「囲碁界の神に僕はなる!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334321599/
月「まったく……つまらない……」
月「毎日が同じ事の繰り返し……この世は腐ってる」
ゴトン!
月「ん、なんだ今の音?」
月「あれは……碁盤?」
月「なぜ校庭に……」
・・・
月「……なるほどね。だいたい事情は察したよ」
月「つまり君は平安時代に死んだ碁打ちで、僕につく以前は寅次郎とか言う奴に取り憑いていたわけだ」
月「そして何の因果か、時代を経てこの僕に巡りあった」
佐為「ありがとうございますライト!」
月「待て佐為。まだお礼を言うのは早いよ」
佐為「え……」
月「僕は事情を察しただけであって君に付き合って囲碁をする気はない」
佐為「そんな……うぅ……そんなぁ……」シクシク
月「う゛っ、オエ」
月(なんだ!? 急に吐き気が……?)
月「佐為!! お前、ぼ、僕を取り殺す気なのか!?」
佐為「そんなつもりはありませんが。うぅ、碁を打てないなら私は一体なんのために」シクシク
月「オエ、わかった。泣き止んでくれ」
佐為「打たせてくれるのですか!」
月「……悪いけど、僕は受験生でね。わかる? 勉強に忙しい身なんだ」
月「これから塾にいって夜まで勉強だ」
佐為「忙しいのですか……いえ、わがままは言いませんライトに時間があるときで良いので」
月「おとなしくしてるならそれでいい」
佐為「はい♪」
【塾】
佐為「何を読んでいるのですか」
月「囲碁のルールブックだよ。さっき書店で買ってたろ?」
佐為「ライトは碁の打ち方を知らないのですか?」
月「全くね。いくら東大A判定余裕の天才の僕でも、興味のないものはさすがに知らない」
月「だいたい現代には娯楽なんていくらでもあるからね。ゲームとか漫画とか、まぁ僕はそっちも興味ないけど」
佐為「そうですか……」
月「それよりも」パタン
月「ざっと本に目をとおした感じだと、恐ろしく時間を食いそうなボードゲームだな」
月「オセロとくらべて手の数が多すぎる」
佐為「そうなんです」ニコニコ
月「さすがの僕でもルールを覚えるのに三十分かかった」
佐為「もうすべて覚えたのですか!」
月「あぁ。といってもルールを覚えただけであって、実際に打つのは君だけどね」
女「あ、ううん大丈夫。もう迎えがくるから」
月「そ、そうなんだ……」
男「おーいあかりー! わりー検討おもったより長引いちゃってさ、ちょっと出んの遅れた」
女「お疲れ様。じゃあ夜神君、また学校でね!」
月「……あ、あぁ。そっちの彼は、藤崎さんのお兄さん?」
女「えっと、幼馴染……かな?」
男「あかり、この人誰?」
女「同じ学校の夜神君。東大目指してるすっごい頭いい人なんだよ」
男「へーよくわかんねぇけどすげぇな!」
月「君はどこを目指してるの?」
男「俺? 俺は……そうだなぁ」
男「神の一手、かな?」
佐為「!」
月「?」
男「じゃあな! 勉強がんばってな」
・・・
佐為「……」
月「どうした、佐為。行くぞ」
佐為「……あの少年……私は……」
月「佐為?」
佐為「……彼もまた、私とおなじ道を往かんとする者」
月「何をいっているんだ佐為。どうみてもただのフリーターだ」
月「前髪だけ染めた奇妙な金髪。おまけに聞くところによると中卒じゃないか」
月「あんな髪型が許される仕事なんてアルバイトくらいしか僕は知らないよ」
月「社会の底辺を垣間見た。僕はああはなりたくないね」
月「学年のマドンナ的存在の藤崎さん、こんな大事な時期にあんなのと付きあうなんて」
月「まぁ、いい。僕には関係ない」
月「あと言っとくけど僕は言い寄られたから女の子の相手をしているだけで、別に女漁りが趣味なわけじゃないからな」
佐為「やけにしゃべりますね悔しかったんですか?」
月「……ッ。今日は帰ったら寝る」
佐為「そんなぁ~! 碁は打たないのですか!」
月「気分が乗らない」
佐為「楽しみにしてたのにシクシクシクシク」
月「うぐ、ォェ……い、一回だけだぞ」
・・・
母「怖いわねぇ」
月「ただいま母さん。どうしたの幽霊でも見た?」
母「物盗りですってー。ライトもさゆも気をつけなさいよ」
月「物盗り?」
母「ご近所にプロの碁打ちの人いるでしょ?」
月「いたっけ。僕は母さんほどご近所話に詳しくないよ」
母「そこのお宅に物盗りがはいったんですって。大事な碁盤を盗まれたそうよ」
月「……へぇ。わかったよ戸締りはしっかりしとく」
・・・
佐為「平和な時代にみえても悪人はいるのですね」
月「まぁね。むしろ見えないところで悪さするやつは増えてる」
月「仮に僕に犯罪者を裁く力があればきっとそういう人間をさばいていただろうな」
佐為「はぁ……それよりもライト!」
月「あぁわかってる。打つんだろ」
佐為「はい♪」
月「とはいっても。僕の家には碁盤は碁石がない。つまりは碁は打てない」
佐為「……ライトの嘘つきー!!」
月「だけど、佐為。よく見ててご覧。時代はここまで進歩したんだ」
月「……」カタカタ カチッカチッ
月「どうだい? いまやインターネットを通じていつでもだれとでも対局ができる!」ドヤッ
月「仕組みを説明しても佐為には理解が及ばないだろうけど。簡単に言えば、これがあれば対局相手に困ることはないってことさ」
佐為「……」
月(おかしい……何故驚かない)
佐為「す、すごいですね! この箱で……碁を……」
月「佐為?」
佐為「すいません……ライトに出会ってからどうも頭の中に霧がかかったような感じがして」
月「幽霊のくせに頭をぶつけでもしたのか?」
月「佐為……まさか碁を覚えてないなんていうんじゃないだろうな」
月「記憶があやふやな幽霊なんてなんの価値もないじゃないか」
佐為「大丈夫です。碁は打てます」
月(打てますといっても結局PCの操作をするのは僕なんだけどな)
カチッ カチッ
月「名前はなんにする? そうだな……K……I……R……A!」ターン!
月「KIRA! なんてどうだろう?」
佐為「?」
月「……冗談。そんな顔しないでくれ。せっかくだから佐為の名前を使おうか」
月「s a i ……sai、っと」カタカタカタ ターン!
月「あれ、結構名前かぶってるな」
月「ややこしいな、変えたほうがいいか?」
【 L・Lが対局を申し込んできました 】
月「な、なんだこいついきなり僕に対局を!」
月「クク……まぁいい。僕の実験台第一号はL・L、お前だよ」
月「そして佐為。僕にどれほどボードゲームのセンスがあるかみせつけてやるよ」
佐為「え、あれ、ライト!? 私に打たせてくれるのでは!?」
月「僕だってルールを覚えるだけじゃまだわからない所があるからね」
月「それに、実際に自分で打ってみないと佐為がほんとに強いかどうかわからないだろ?」
佐為「そ、そうですけど……うそつきーウソツキー……」
月「後ろでみてなよ。僕が華々しく初勝利を飾る瞬間をね」
【 対局を開始しました 】
月「……まずは四隅からだな」カチッ
月「そして辺をかためていく」
月「ふふふ、どうだ。ここは僕の陣地だ。簡単には侵入できないだろう」
月「ははは! なんだ、簡単じゃないか佐為!」
佐為「……」
月「天才の僕に陣取りゲームで勝とうなんて100年早い、いや生まれ変わっても無理だよ」
月「それにしても、対局閲覧者数がものすごいな」
月「世界中が僕の囲碁デビューに注目している……というのは考え過ぎかなw」
月「さてと、なぁ佐為。形成はどうだい」
佐為「投了したほうがいいですね」
月「……ば、ばかな! 本気でいってるのか!? ふざけるなあああ!!」
月「まだ対局ははじまったばかりだぞ! 中盤にも差し掛かっていない!!」
佐為「この者の実力、並大抵のものではありません」
月「クッ、コイツ、よくみれば上位クラスのアベレージじゃないか……!! 初心者狩りか!!」ガタッ
佐為「碁をおぼえたてのライトが勝てる相手ではないでしょう」
月「僕が……負ける!?」
月「嘘だ……そんなの……ありえない……」
月「テニスでも勝った。勉強も、チェスも、ゲームもなにもかも!!」
佐為「私が教えてあげます。共に成長しましょう」
月「いやだ……負けたくない……負けたくないいいい!!!」
カチカチカチカチ
佐為「でたらめに置いても勝てませんよ。囲碁は運で決まるものではありませんから」
月「ハァ……はぁ……」
月「ごめん。すこし取り乱しただけだ。ストレスがたまっててね」
【 saiが投了を選びました。L・Lの勝ちです 】
月「……いつのまにか閲覧者たちもいなくなっている……どういうことだこれは!」
佐為「私に聞かれましても……」
そのころ 中国
リ・リンシン「また偽saiか……釣られたよ」
リ・リンシン「やはりsaiは三年前のあの一局以来……ネットの闇に消えてしまったのか……」
リ・リンシン「もう忘れよう……」
リ・リンシン「中国アマNo.1のL・Lともあろうこの私が……これではネットストーカーではないか」
……
【 L が投了を選びました。saiの勝ちです】
月「ふぅ……よくわからないうちに終わったな。瞬殺だ」
佐為「ぅ……私はこんな碁を打ちたかったわけでは」
月「対局相手はいまごろ悔し涙を浮かべているだろうね。ははは!」
月「気分がいい」カタカタカタカタ
[sai:みたか僕の勝ちだ!!!!!!!]
[ L :お強いですね囲碁歴は長いんですか?]
月「囲碁歴だって? ふふふ……はははははは!」
[sai:聞いて驚け! 僕は囲碁歴なんとたったの一日だよwwwwwwwwww]
[sai:その僕に! 負けた! お前は!!! 雑魚め!!]
[ L :はい。今回は私の負けです]
月「なんだこいつ。僕の挑発にのらないなんて」
[ L :ですが、次は負けません]
月「何を言っている……ネットは広い。もうお前と出会うことはないよL」
[ L :sai、私はあなたを必ず見つけ出し……]
月「え……」
[ L :公衆の面前に晒しあげる! ]
[sai:!!!]
月「な、なにを言っているんだ……」ガタガタ
[sai:ふざけるなぁーーー!!!]
[ L :そして佐為、私は今回の対局で一つ大きなヒントを得た]
[sai:なんだと!?]
[ L :リアルタイムで対局することでお前がどこからアクセスしているかおおまかにつかめた]
[ L :sai! お前は今日本の東京にいる!]
[sai:なに!!!!]
月「……ッ!! こいつまさか僕のプロフィールとIP情報を!!」
月「……いや、だがこの程度で個人の特定はできないはずだ」
月「だいたいどうして何もしてない僕が晒しあげられなきゃならないんだ……ネットに潜むキチガイめ……」
佐為「ライト、対局のあとはお礼を言わないとだめですよ」
月「そういう問題じゃないんだ!!」ガタッ
【 L が退室しました 】
月「……佐為。ネット碁は今日で終わりだ。コイツに粘着される」
月「ネットに個人情報を晒されたらたまったもんじゃないからな」
月「まさかこんなことになるとは……」
佐為「あの、よくわからないのですが」
月「ここで打つと危険なんだ。それにやっぱり碁は直接手で打つに限る。そうだろ?」
佐為「は、はい♪ 碁石の音が聞きたいです!」
月(しかしどうする。明日駅前の碁会所にいってみるか……?)
・・・翌日
カランコロン
市河「あらいらっしゃい。初めてよね?」
月「えぇ」
市河「ふふ緊張しなくていいのよ。若い子もたまにくるから」
市河「あなたの棋力はどれくらい?」
月「棋力?」
市河「どれくらい打てるかってこと」
月「あぁ、そういう。そうですね……僕、結構強いですよ」ニヤッ
佐為「はい♪ へぇこんなところで打つんですか」
市河「あらすごい自信。じゃあ相手探すわね」
???「よければ打ちましょうか」
市河「あ、ならちょうどいいわ。竜崎さんお願いね?」
月「この人と打てばいいんですか?」
竜崎「はじめまして竜崎です」
月「夜神月です。お願いします」
竜崎「珍しい名前ですね。お願いします」
月(佐為、ここではあまり目立ちたくない。わかるな?)
佐為「わかりました」
月(本当の強さをこいつに悟られない程度にごまかして戦え)
佐為「はい。しかしライト。このものに私は不穏な空気を感じます。気をつけて」
月(打つのは僕じゃないし、打ち間違えなんてしないよ。気をつけるとしたら佐為の方だ)
佐為「そうですが……」
竜崎「では私が握りますね」
月「あの、その座り方は……?」
竜崎「すいませんこうしないと思考力40%ダウンです」
月「そうですか……」
佐為「ライト早く早く!」ワクワク
・・・
佐為「14のニ。ハネツケ」
月(佐為、こいつの実力はどうだ)
佐為「なかなかのものです。ですが負けることはありません」
佐為「しかし……」
竜崎「……」コトン
月(あぁ同情するよごめん佐為。コイツ、なんて手つきだ……はじめて碁石をさわる僕よりひどい)
竜崎「夜神君。なかなかお上手ですね」コトン
月「そうかい?」パチッ
竜崎「しかしあまり経験はないとみました」コトン
月「!!! それは竜崎の方だろ? 石の置き方がめちゃくちゃだ」パチッ!!
竜崎「そうですね……無駄口失礼しました」コトン
月(落ち着け……こいつはこっちを反応をみているに過ぎない)
佐為「やはり昨日の者ですか」
月(佐為! わかっていたなら何故言わない!)
佐為「すいません……あの箱の世界ことはよくわからなくて」
月(クッ、完全に油断していた)
竜崎「どうしました夜神君」
月「ええと……L? 何のことだ、何かの暗号?」
竜崎「あ、すいません。私はネット上でLと名乗り、とある打ち手を捜索しているのです」
月「へぇ……ハンドルネームはLっていうのか」
竜崎「とある打ち手……saiを追っています」
月「sai……」ゴクリ
竜崎「もちろんライト君も知っていますよね?」
月「あぁ。なんかいっぱいいるよな今」
竜崎「ですが私が探しているのは本物のsaiです」
月「きっと君が昨日打ったsaiは偽物だったんじゃないか?」
月「昨日saiに君が勝ったなら今日も勝てるはずだろ?」
月「つまり僕はsaiじゃない」
竜崎「その可能性もあります。大いに」
月「だろ? だいたいsaiって名前のやつなんて五万といる。確認なんてとれやしないさ」
竜崎「おっしゃるとおりです。ですが私は確信しています。昨日対局し勝った相手は本物のsaiであると」
月「だとしたらsaiも大したことないな。こんな碁会所の客に倒されるようでは」
竜崎「えぇ、そうですね」
佐為「ライト! もう一度戦わせてください! この嘘つきをこらしめます」
月(バカ言え。バレたらおしまいなんだよこっちは)
佐為「碁の勝敗で嘘をつくなんて! 私はズルが許せません!」
月(落ち着け佐為。こいつはバレるの上等で見え見えの嘘をついているだけだ)
佐為「しかし……」
竜崎「夜神君いい忘れました。私はただの碁会所の客ではなく、雇われ探偵です」
月「た、探偵!?」
月「なぁ、竜崎。お前さっきから僕に何を言いたいんだ?」
月「僕の実力なんてたかがしれてるだろ? 僕はただの学生だよ」
月「だいたい外に出られてそんなに棋力があるならとっくにプロになっているよそうは思わないか?」
竜崎「そうですね。いまのところsaiはネット上にしか存在しません」
竜崎「申し訳ありませんでした」
月「じゃあなんで僕にこんな尋問めいたことを」
竜崎「探偵ですから。一応の探りです。すでにsaiの住んでる地域は絞り込めています」
竜崎「saiが私を警戒してネット上に現れない以上、こうしてわざわざ足をつかっているのです」
竜崎「夜神君以外のそれらしい人物にもたくさんアプローチをかけてみましたすいません」
月「……そうか。でも疑われるほうは気分がわるい」
月「悪いことをしていないのに罪に問われた気分だ」
竜崎「ご迷惑をおかけしました。ではこれからは囲碁友達になりましょう」
月「友達……か……」
月「まぁ僕も適当に打つ相手は欲しかったし、かまわないよ」
佐為「良かったですねライト!」
佐為「しかしライト。一つ問題が」
月(なんだ)
佐為「私はこの棋譜を読むことができません。記録に使われた文字が違うからです」
月(お前が憑いた秀作は江戸時代の人間だったな……)
月(アラビア数字が入ってきたのは明治初期……くそっ)
竜崎「どうしました難しい顔して」
月「あ、いやっ、すごい棋譜だなって思って」
竜崎「当たり前です。とある日本の元トッププロと、それに拮抗する実力を持つ者の対局ですから」
月「なるほど……悪いけどそこまでのレベルになるとどう意見していいか」
竜崎「……」
月「? どうした?」
竜崎「実はこれ、三年前のsaiと塔矢行洋のネット対局の棋譜なのですが」
月(何ッ!!!!!)
佐為「私の棋譜……?」
月(佐為! お前!! 僕に何かかくしているな! 三年前だって!?)
佐為「いえ、そんなことは一切っ!」
月「……」
竜崎「知らないのですか?」
竜崎「ネット碁ユーザーなら誰でもしってる、現代で最も有名な棋譜なのですが?」
月「……あ、あぁそうだったね。最近みてなかったからすっかり忘れてたよ。たしかにすごい一局だった」
月(こいつ……わかってるんだ! 僕を完全にハメようとしている!!)
竜崎「……」ニヤッ
月「やはりsaiはすごいな。半目差とは言え、あの塔矢行洋に勝ってる」
月(塔矢行洋といえば……引退記者会見もやっていた五冠の王……)
月(囲碁界のことをまるでしらない僕でも名前くらいは知ってる)
竜崎「ええ碁をはじめて間もない私が見てもすごい一局です」
竜崎「が!」ゴソゴソ
月「?」
竜崎「実はもう一枚あるんです」 パサッ
月「!!!」
竜崎「これは日本のとある若手プロの発見をもとに、途中から手順を書き換えた架空の棋譜です」
竜崎「彼の指摘の通りに打つと、なんと、反目逆転しているのです!」
竜崎「そう、saiの半目負けです」
佐為「!! 確かに! ここの一手、黒は切断に備えずに隅に置いていれば、白は抑えるしかなく、逆転しています!」
月「……」
竜崎「この二枚目こそ。実は真に有名な棋譜なのです」
竜崎「ライト君。ネットでしかあまり碁をしないあなたが何故しらなかったのですか?」
竜崎「これほどの棋力をもってして、何故ですか」
月「……」
月(まずい。完全にボロがでた)
佐為「もう打ち明ければいいんじゃないですか?」
月(だめだ。ここで僕がsaiだと認めれば、もしかしたらなんらかの罪でしょっぴかれる可能性がある)
月(わずかな可能性として、僕の知らないところでこのsaiがなんらかのネット犯罪に手を染めてるかもしれないだろ)
月「……竜崎」
竜崎「はいなんでしょう」
月「僕はこれでも受験生でね。もうここ数年ずっとパソコンにはログインしていない」
月「最後に碁をうったのもずっと前のことだ」
佐為「ライトまでそんなに嘘をつくなんて!」
竜崎「ライト君……その割にはずいぶん強いですね」
月「あぁ、僕は碁が強い。だけどsaiほどではない」
竜崎「はい」
月「竜崎。君と打ち、君にsaiだと疑われたことで火がついたよ」
竜崎「そうですか」
月「君より先に、saiは必ず僕がみつけだして……」
月「処刑台に送る」
佐為「もう死んでます」
竜崎「saiは犯罪者ではありませんよw」
月「僕は頭の回転が早いからすぐわかった。お前は三年前にも一度この世に現れている」
佐為「いえ、そんなことは」
月「そしてその時のことが記憶から消えている。それだと全て辻褄があう」
月「棋譜をみたらわかるだろ? お前だよ」
佐為「確かに、私と打ち筋はよくにています」
月「幽霊がどうやって記憶を保つのか、なぜ存在しているのかさっぱり理屈はわからないがそれ以外考えられない」
佐為「私は神によってこの世に再臨することができました。それも二度も」
月「二度……秀作と僕か……だとすると僕が三回目だよ」
月「僕と秀作の間に誰かいたはずだ。確実に! さぁ思いだせ!」
佐為「……と言われましても」
月「……無いものは仕方ないか。なら僕が探しだして証拠をつきつける」
佐為「……ライト」
月「もしかしたらお前の失われた記憶がもどるかもしれないし、本物のsaiを見つけることで僕の疑いも晴れる」
月「saiは普通に考えたら一人しか存在しえないからね」
月「saiであるがゆえに僕はわかる! 僕以外のsaiがいることを!!!」
月「saiめ! Lめ!!」
月「ふふ、ふははははは! 碁以上にいい退屈しのぎになりそうだよ!!」
佐為「ライト、打ちましょうよ」
月「あぁそうだな。僕も囲碁界を調査する以上ある程度棋力があったほうが便利だ」
月「碁打ちはどうやら棋譜をみるだけで個人を特定できるようだ」
月「うかつだったよ。あやうく言い逃れできない失態をおかすところだった」
月「この先むやみにsaiのちからを使うのは危険かもしれないな」
佐為「はぁ……」
月「なんだノリ気じゃないな」
佐為「いえ、別にそういうわけでは」
月「それに調査といってももう実は目星が付いているんだよ」
佐為「え……」
月「インターネットは便利だね。プロ棋士の過去の成績を見れるなんて」
佐為「……プロ棋士?」
月「先代のsaiは間違いなくプロの棋士だ。それも日本の」
佐為「なぜ断定できるのですか?」
月「佐為、所詮この世は金なんだよ」
佐為「お金?」
月「どんな人間であれ、お前ほどの力を手に入れればそれを利用する」
月「プロに対局で勝てるんだ。つまりプロになることなんて容易いってわけ」
月「知ってるかい? 棋戦の賞金は数千万単位なんだ。塔矢行洋なんて億単位の収入があったらしい」
佐為「それはすごいですね」
月「そいつは佐為に取り憑かれた後、まずは佐為の実力をネットでテストしていたんだ」
月「実際に使い物になるかどうかね」
月「おそらくそれネットでの100連勝とプロつぶし。ふふふ僕は冴えてるな」
月「そしてテストの結果、使い物になると判断した彼はその力を巧妙に利用して一気に囲碁界を駆け上がった」
月「しかし障壁はあったみたいだ。それが塔矢行洋。タイトル獲得を目指す以上必ず壁になる実力者だ」
月「塔矢行洋のタイトルを奪わないと多大な賞金は得られない」
月「考え悩んだそいつは佐為ではなく、saiを利用した」
佐為「さっぱりわからないのですが……それにライトすこし妄想が過ぎますよ……」
月「saiの力を利用し、公式手合いとは別の舞台を用意し、塔矢行洋を叩き潰し引退においこみ……」
月「冠位を奪い取った!!」ガタッ
佐為「!」ビクッ
月「僕の思考のレベルだと、もはや簡単なプロファイングで答えはでる」
月「L、格の違いをみせてやるよ」
佐為「それで、誰なのですか?」
月「犯人は現在のタイトルホルダーで、三年前に一気に囲碁界を駆け上がり」
月「ネットの利用に長け、頭脳明晰、塔矢行洋と個人的に対局の約束ができる関係性にある人物……」
月「緒方精次・十段碁聖!!!」ビシッ
竜崎「……ですが残念はずれです」
月「何!」
竜崎「緒方さんはsaiではありません」
月「……な、何を根拠に」
竜崎「なぜなら……あ、来たようです」
緒方「よぉ竜崎。まさかここに来ていたとはな」
竜崎「どうも緒方さん」ペコリ
月「なっ!」
月(お、緒方精次!!)
佐為「これがライトの言っていた私の元宿主ですか?」
月(バカな……何故ここに!)
緒方「こっちの少年は?」
竜崎「私に捜査協力してくれてる夜神君です碁も打てます」
月「お、おい竜崎!?」
月(な、ななな、ぼぼぼ僕の推理が!? 外れれ!?)
緒方「君もsaiを追っているのか」
月「あの、僕は……」
竜崎「彼が私の依頼人です」
月「!!!」
緒方「なんだその資料は? まさか君、竜崎と同じように俺を疑うのか?」
月「えっ」
竜崎「私も依頼当初、夜神君と同じ結論に行き着きました」
緒方「失礼な奴だったよ。依頼主をまっさきに疑うなんて」
竜崎「しかし実際に囲碁をおぼえてみて」
竜崎「彼ではないと確信しました」
月「そ、それはなぜ」
緒方「優れた碁打ちなら、打てばわかる」
佐為「そのとおりですね!」
月「!!!」
月(打てばわかるだと……!? そんなことが!?)
月「あの、どうして彼に依頼を?」
緒方「俺はただsaiと打ちたいがために、ネットの闇に消えたsaiを探している。それだけだ」
緒方「俺は忙しい身、以前は自分で足をつかってあちこち調べていたがいまはなかなか時間がなくてな」
竜崎「そんな緒方さんに今日はプレゼントがあります」
緒方「!」
月「プレゼント?」
竜崎「夜神君にもあとで見せてあげます」
緒方「はやく渡せ。そのために検討もすっぽかしてここへ飛ばしてきたんだ」
竜崎「どうぞ」ペラリ
月「その紙は?」
竜崎「先日の私とsaiのネット対局の棋譜です。印刷してきました」
竜崎「電話で伝えても信じてもらえなかったので直接棋譜をみたいと」
月(……佐為、どうだ?)
佐為「はい、確かに先日の対局の棋譜ですね」
緒方「……」
竜崎「どうですか?」
緒方「……ッ」
緒方「竜崎。残念だがこいつはsaiではない」
佐為「えっ」
月(……!)
緒方「saiは……saiはもっと優美で華麗なウチ回しをする」
緒方「俺の知ってるsaiは、こんな他人を一方的に痛めつけるような碁は打たない!」
緒方「だれが相手であろうと紳士的な態度は崩さなかった! 匿名のアマチュア相手でもだ!」
佐為(……この者……一体)
月(……運がまわってきたな。これでLの捜査はほぼ白紙……)
竜崎「そうですか。では捜査をやりなおします。引き続きネットでsaiを名乗る打ち手に探りをいれます」
竜崎「同時に私は、プロ棋士になります」
月「!」
-街中-
月「Lがプロを目指すか……僕もプロになる」
佐為「あの緒方という男、ただものではありません」
月「当たり前だろ、日本のトッププロの一人だぞ」
佐為「並々ならぬ執念を感じました。怖いほどに」
月「何度も化けてでてくるお前ほどじゃない」
佐為「彼と、打ってあげてくれませんか?」
月「無理だ。僕の計画に狂いが生じる。舞台を整えるのが先だよ」
佐為「私は彼と打ちたい」
月「すぐにかなうさ。僕はプロになるんだからね」
佐為「私のちからで?」
月「まぁ、それもあるし。僕自身も精進するよ。自信はあるんだ」
月(竜崎……行き着くとこが同じだとしたら、必ず僕が先にたどりつく)
月(プロ試験か……おもしろいよ)
月(退屈しのぎにはちょうどいい)
月(お前は囲碁界の神となった僕の前にひれ伏すんだ)
月(saiはネットだけでなく、現実世界でも神になる!)
月「神の一手は僕のものだ……」ボソッ
青年1「え?」
青年2「どうした進藤」
青年1「いや……別に。行こうぜ! 市河さんとの約束に遅れちまう」
青年2「遅れるのは君があんな相手に手こずるから」
青年1「うるせー! お前だってリーグ戦がけっぷちじゃねーか!」
青年2「次勝てば問題ない!」
-月の部屋-
月「さて」
佐為「またその箱ですか?」
月「あぁ。僕のアテが外れた以上、Lの先手を打たないといけない」
月「同時に第一のsaiをあぶりだす」
佐為「どうやってですか? ていうかほんとにいるのですか?」
月「いるよ。何度も説明したろ」
佐為「やはり身におぼえのないことですからなかなか腑に落ちなくて……」
月「僕が予想するに、いま第一のsaiは突然佐為を失ったことに対して非常に焦っている」
月「だけどそこに第二のsaiが現れたとしたら……」
佐為「?」
月「……お前は碁以外はあまり頭のまわりがよくないのか?」
佐為「す、すいません。まだこの世に来たばかりなので」
月「……第一のsaiは必ず僕に接触を試みるはずだ」カタカタカタカタ
佐為「またネット碁というやつですね!」ワクワク
月「あぁ。アカウントを取りなおした……さて、誰を餌にするか」
月「手っ取り早く自分の力を証明するには、できるだけ強いやつを倒すほうがいい」
月「レーティングの高い強いやつほど、閲覧者数も多いからな。多くの人間の目にとまる」
佐為「私、打てるのですか!?」
月「打ってくれ、だけど手は抜くな。思い切り力を見せつけるんだ」
佐為「またですか……」
月「zelda……よし、レーティングが高いこいつにしよう」
【 zelda に対局を申し込みました 】
月「ククク……公開処刑のはじまりだよ」
佐為(碁が打てるなら……いまは文句を言うまい……行きますよ!)
【 saiが黒です。対局を開始します 】
【とあるアパートの一室】
和谷「……なんだ……つええ!」カチカチッ
伊角「和谷が押されている……?」
奈瀬「なによこいつ!? アマじゃないって事!? 和谷! やっちゃいなさいよ」
本田「いや、アマでもなかなか強い奴はいるよ……ここまでは見たこと無いけど」
和谷「sai……本物か? あのsaiなのか!?」
伊角「ものすごい閲覧者数だな。いつもの5倍近いぞ」
本田「人気が人気を呼んでいるんだ。流れるコメントの量もすごいぞ」
zeldaこと和谷義高五段がsaiに公開処刑ワロタンゴwwww
ガチsai復活キタ――(゚∀゚)――!
オワコンのsaiさん降臨wwwwww
和谷五段涙ふけよwwwww
sai俺と打て! とあるプロだ! メールアドレスは
sai強すぎ吹いた
現役プロ棋士がボコられてると聞いて
zeldaよええwwwwww
↑じゃあ互戦でzeldaに勝ってみろよ雑魚
一方的だな……挽回できるか?
ゼwwwルwwダwwwww厨二乙
和谷「ッ!」
伊角「とても激しい碁だ……」
本田「荒れているな」
奈瀬「和谷……」
和谷「……ここまでかッ……ちくしょう」カチカチ
【 zelda が投了を選びました。saiの勝ちです】
sai大勝利キタ――(゚∀゚)――!!
zelda生贄第一号wwwwww
sai俺と打て! とあるプロだ! メールアドレスは→
これがsai……しびれるね(笑)
圧倒的すぎワロタwwwwww
zelda明日森下九段に殺されるんじゃね?wwww
zelda弱いな プロってこんな程度か
↑じゃあプロになってみろks
toyakoyoとの再戦キボンヌ
つかこのsai本物?
saiとは強さの記号である……
s a i 完 全 復 活
奈瀬「何よ! 好き勝手コメントして! むかつく!」
和谷「負けた……3年前より……こてんぱんに」
伊角「和谷……元気だせ。お前はよくやったよ」
和谷「ちっくしょおおお!!」ドンッ
和谷「くそっくそっ! お前は一体!!」カタカタカタ
[zelda:誰なんだ! 本物か!? あのsaiか!?]
[sai:はい]
和谷「答えた!?」
伊角「saiってチャットしないんじゃなかったか?」
和谷「普通はそうだけど、なぜか俺は昔saiと少しだけチャットしたことがある」
本田「本当か!!」
和谷「……」カタカタカタ
[zelda:あなたはプロですか]
[sai:いいえ]
和谷「じゃあアマなのか!」カタカタカタ ターン!
[sai:いいえ。神です]
[sai:I'm A GOD ]
和谷「GOD!?!?」
本田「神だって!? 俺の初手天元さえ決まれば……」
奈瀬「なによこいつ! ふざけてんの!?」
伊角「だがしかし、saiは神がかった強さを持っている」
和谷「……力は認めるしかない。俺は負けた!」
本田「和谷、仇は俺がとる……任せろ」
奈瀬「本田! 無謀よ!!」
[ zelda が再戦を申し込みました ]
本田「……」ドキドキ
伊角「本田、落ち着いていけ。負けても得るものはあるはずだ」
[ saiに断られました ]
本田「……」
s a i は 神
zeldaだせぇwwwwww
お断りします( ゚ω゚ )
神のサイに虫けらのようにつぶされるゼルダwwwww
和wwwww谷wwwwwwwwよしたかーwwwwww
いまの対局動画サイトにうpるわwwwww
やべぇ閲覧数15マソwwwwwww
海外からのアクセス多いな
お前らzeldaさんの実力しらんくせに調子のんなksdm
sai俺と打て! とあるプロだ! メールアドレスは→
sai俺と打て! とあるプロだ! メールアドレスは→
sai俺と打て! とあるプロだ! メールアドレスは→
sai俺と打て! とあるプロだ! メールアドレスは→
↑スクリプト通報しといた^^
・・・外国
フランク「オーイェルさん! やはりsaiですよあの!」
オーイェル「そうなのか?」
フランク「zeldaは日本のプロだというのは有名。それに勝ったんだ!」
フランク「そしてその後現在4連勝」
フランク「どれもネット棋士の強豪相手だ!」
オーイェル「オランダアマNo.1のキミが言うなら本当なんだろうな」
フランク「嬉しすぎて心臓が破裂しそうだ!」
フランク「対局の申し込みが途切れないよ! 僕もまた対局したいな!」
オーイェル「長引きそうだ。コーヒーをいれてくるよ」
フランク「シュガーはスティック5本で頼む」
オーイェル「知ってるよ」
リ・リンシン「さいいいいいいいいいい!!!! はぁはhぁhぁはsaiだ!!!!間違いない!」
リ・リンシン「先からそこそこチャットをしているようだな」
リ・リンシン「くそっ! 日本語の勉強をしていればよかった!」
ヤンハイ「どれどれ?」
リ・リンシン「や、ヤンハイプロ!」
ヤンハイ「へぇ。俺がおもった人物像とはずいぶん違うんだなsaiってのは」
リ・リンシン「な、なんて書いてあるのか読めるのですか?」
ヤンハイ「俺は一応語学が趣味だからなぁ」
リ・リンシン「教えてくれませんか?」
ヤンハイ「失望するなよ?」
私は囲碁界に舞い降りた神だ
私は誰にも負けない絶対の存在だ
私は日本のどのプロより強い
私に勝てる自信のあるものはいどんでくるといい
[sai:私は近いうちに囲碁界の全てを手に入れる!]
・・・
佐為「ライト、なぜこのような事を」
月「なぜかって?」
月「神だから」ニヤッ
佐為「……」
月「強いものが上にたつ。それがこの世の摂理だよ」
佐為「……」
月「現にもうネット棋士の中には僕の敵はいない。そうだろ?」
月「数年間くすぶっていたsai信者のコミュニティにも火がついた」
月「実力、実績、人気ともにsaiの一人勝ちだよ」
佐為「囲碁はそのような競技ではありません」
月「いや、全ては勝ち負けを競う競技だ」
月「そして竜崎! お前はもはやネットの神ことsaiを追うことすらかなわない」
月「僕にはたくさんの信者がいるからね。そんなことをしたらネットに住処がなくなるよ」
・・・
竜崎「やられましたね」
緒方「……」
竜崎「しかしもはや名実ともに彼がsaiである以上。あなたはsaiと対局することができる」
竜崎「つまり、もう私の使命は」
緒方「いや、違う」
緒方「俺のしっているsaiはこんな奴ではない……気がする」
竜崎「……困った依頼主ですね」
ヒカル「そうだよ緒方さん。こんなのsaiじゃない」
緒方「進藤……」
ヒカル「saiは……佐為は……こんなひどい碁を打たない」
アキラ「同感だな。緒方さんもsaiのことはよく知ってるでしょう?」
緒方「アキラ…………ふっ、そうだな。すこし気が動転していた」
竜崎「プロ三人がそういうのでしたらそうなのでしょう。調査を続けます」
緒方「腹立たしいな。こんなヤツにsaiの品格が落とされるなんて」
アキラ「僕もそう思います」
竜崎「しかし、実力がすべての世界です」
ヒカル「……確かに」
市河「なぁにみんなして怖い顔して」
緒方「この偽saiをなんとか黙らせられないものか。偽物だと証明できれば」
竜崎「方法はあります」
アキラ「教えてくれ竜崎」
竜崎「勝てばいいんですよ。saiとは無敗の最強の棋士である称号。負ければなんの意味もありません」
ヒカル「!」
アキラ「そ、そうだな……」
緒方「だが対局しようにもつながらないからな。みろこのアクセス数。どこから湧いてきた」
緒方「それに俺は、リクエストを送りすぎてついには通報されて垢BANされてしまった」
アキラ「やりかたが悪いんです」
ヒカル「……やりかた、か」
・・・
ヒカル「……ただいまー」
ヒカル母「あぁヒカル!」
ヒカル「どしたの?」
ヒカル母「見つかったのよ! あんたの大事な碁盤!」
ヒカル「え……? まじ!?」
ヒカル「あかりちゃんの高校にあったそうよ。あかりちゃんが見つけてくれたの」
ヒカル「あかりの!?」
ヒカル母「あかりちゃん運んできてくれるって。あんた取りに行きなさい」
ヒカル「うん!」
・・・
あかり「あ! ヒカルー!」
ヒカル「あかり! どうしてお前の高校に!」
あかり「わかんないよ。でもこれヒカルのでしょ? 私見慣れてるからわかっちゃった」
ヒカル「確かに俺のだ……よかったぁ……」
あかり「大事な碁盤だもんね」
ヒカル「あぁ。じいちゃんに買ってもらった思い出の碁盤だ」
あかり「不思議なこともあるもんだね! 泥棒はどうして私の学校に捨てたんだろう」
ヒカル「不思議……か……。不思議……」
あかり「ヒカル?」
ヒカル「わり、あかり俺ちょっと用事おもいだした!」
あかり「えーー! これ私が運ぶの!?」
ヒカリ「今度うめあわせすっから!」
あかり「もーー! ヒカルったらちっとも変わらないんだから」
・・・
都内ネットカフェ
店員「いらっしゃいませ」
ヒカル「三時間パックで」
店員「かしこまりました」
ヒカル「ここにくるのも相当久しぶりだな」
ヒカル「三谷と三谷のねーちゃん今頃なにしてんだろうな」
ヒカル「……」カチッ カチッ
ヒカル(もし、もし佐為が再びこの世に現れているのなら)
ヒカル(俺にだけ……俺にしかわからない方法で……なんとかコンタクトを!)
ヒカル(気づいてくれ、佐為……!)
カタカタカタ カチカチッ
佐為「寅次郎? 寅次郎と書いてあります!」
月「はははは! わかりやすいやつだ」
月「あとはコイツとコンタクトをとれば……!」
月「L! 僕の勝ちだ!」
佐為「対局するのですか?」
月「いいよ。力を失った偽saiの彼に見せつけてやろう」
月「本物のsaiのちからをね!」
【 寅次郎様と対局を開始します 】
・・・
ヒカル「やっぱり……佐為!!」
ヒカル「間違いない……!」
ヒカル「戻って……? きたのか……?」
月「さぁ。はじめようか」
[sai:次はこの方を血祭りにあげます]
[寅次郎:よろしくおねがいします]
キタ――(゚∀゚)――!!
寅次郎wwww名前だせぇwwwwwww
なんかのアニメキャラだっけ?
sai! sai! sai!
20人目の生贄wwwwwwww
がんばってね
30分で瞬殺オネシャス
――このアカウントは停止されています――
――このアカウントは停止されています――
↑こいつ先から必死すぎwwwwwww
↑どうせzeldaだろwwwwwwwww
俺じゃねぇよ!
sai様おろかな愚民どもに粛清を
寅次郎ってなんだっけ
月「さぁ、見せてみろ」
佐為「……いささか緊張しますね」
月「なに、相手は力を失ったあわれな人形だよ」
月「はじまったか」
月「佐為、最初の布石は僕が打つ」
佐為「……」
月「大丈夫だよ。僕もそこそこに覚えた」
月「それにいくらでも挽回できる。だろ?」
佐為「なら好きにどうぞ。どうせ私には関わりのない碁です」
月「ふてくされるなよ。僕のほうが立場は優位なんだ」
月「囲碁に飽きればやめて、あとは東大生(予定)として人生を満喫するだけさ」
佐為「……」
月「さてと、まずは四隅からだな」
カチカチッ
月「どうせ布石程度じゃ実力なんて測れない」
みろ! これが神の布石じゃwwwwww
お前らうるさすぎwwww
参考になるわぁ~
初手天元おかないのか? 悪手だろ
↑なんやこいつめっちゃキモいわ
sai! 俺だ! いますぐ俺と打て! メールアドレスは→
sai! 俺だ! いますぐ俺と打て! メールアドレスは→
↑何回アカウントとりなおすんだよwwwwww
もと囲碁部部長の僕の見解としてはこの布石はなかなかレベルが
コーヒーいれるか…
寅次郎ってなんかきいたことあるんだよな
sai! 俺だ! いますぐ俺と打て! メールアドレスは→
sai様……まさに神の一手
月「閲覧数もそこそこだな」
月「初代saiの抹殺にはふさわしい舞台だ」
月「……ふふふ」
月「……ん?」
[寅次郎:huzakeruna mazimeni ute!]
月「なっ!!」
月「ぼ、僕が……まじめじゃないだと!?」
佐為「……そろそろかわりましょうか?」
月「!!」
佐為「この先の数手が勝敗に大きくかかわってきますよ」
月「何!?」
佐為「……この者は、強いです」
月「ば、ばば馬鹿な! そんなわけ……」
月「こいつはお前のちからを借りたまがいものだぞ!」
佐為「……」
月「納得がいくところまで僕が打つ!」
月「なぁに、劣勢から逆転すればパフォーマンスになる」
月「神である以上、愚民どもに飽きられてはだめだからね」
月「エンタメ性を維持するのも一つの仕事さ」
月「寅次郎。僕は必ず勝つ!」カチッ
[寅次郎:Arigatou Gozaimasita]
[sai:あまりに弱い……そんな実力で私に挑んでくるとは無謀でしたね]
月「なんだ? なぜ投了した? あれだけの手数で勝てないと察したのか!?」
月「ふふ、やはり僕は強い! お前の力を借りなくても僕は強いってことだ!」
月「佐為! みてただろ!? ははは」
佐為「……ライト。画面をみてください」
月「え……」
[寅次郎:yokatta omaega sai zyanakute]
月「何を言っている……僕はsaiだぞ」
[寅次郎:dakara mou omae ha doudemoii]
月「!!!」
月「ど、どうでもいいだと!? 僕を……神のことを!?」
で、でたー廃車の負け惜しみwwwwwwww
寅次郎日本語でおk
日本語変換しろks
てかこんな雑魚いままでいたかよwwww
なぁ寅次郎って秀作の幼名じゃね?
秀www作wwwwww過去の棋士wwwww
いまはsai様一強時代だろJK
toyakoyoも強いよ?
zeldaも強いし
月「どうでもいい……何を考えている第一のsai」
佐為「そのままの意味でしょう」
月「……!」
佐為「ライト、あなたの負けです」
月「バカな! 僕は勝ったぞ! みろ! 20連勝だ」
佐為「はい。saiは20連勝しました」
佐為「でもあなたは……?」
月「……う、う、ぅ、;ああああ!! ぐっ、あああ第一のsaiめぇええ!!」
月「くそう!! 許さないこんな屈辱はじめてだ!!!」
月「間違いなく! 僕には佐為の力がある!」
月「なのにこいつはどうでもいいって……どうでもいいだとおぉおお!!」
月「寅次郎!! 僕はお前を絶対につきとめる!!」
月「つきとめた上で、コテンパンにしてやる!! いやそれだけじゃすまさない処刑台におくってやる!」
佐為「……私が、打ってですか?」
月「僕自身がだあああああああ!!!」ガシャーン
佐為「ライト……箱が」
月「うるさいうるさいうるさい!! 天才なんだ僕は、なんでもできる……絶対に……こいつなんかに……」
月「うるさいぃぃいい……!!!」ワナワナ
佐為「ライト。まだあなたは碁を覚えて日が浅い」
佐為「なのにこれだけ碁のことをわかるようになりました。それはすごいことですよ」
佐為「たぶん、あなたには才能があります。いいえ、間違いなくあります」
月「……あぁ、当たり前だろ。僕はプロに、いや、囲碁界の神になる男だ!」
佐為「はい。着実に力をつけましょう。あなたのために」
佐為「そして私とともに、神の一手を!」
奈瀬「それより進藤。リーグ本戦入りおめでと」
ヒカル「あぁうん」
伊角「まさか三次リーグまで突破するとはな」
ヒカル「塔矢だって同じさ。負けてられねぇよ」
和谷「タイトル挑戦者になったらなんかおごってくれ」
奈瀬「えー? 普通逆じゃない?」
和谷「いいの! これが森下流なの!」
ヒカル「ははは」
伊角「もうすぐプロ試験か……」
和谷「とびっきりの暑い夏がくるぜ」
ヒカル「今年はどんな奴はいってくるかなー」
和谷「進藤お前にうろちょろ付きまとってるあいつらは?」
ヒカル「あー、岡と庄司? 見込みありって感じかな」
本田「若いやつがプロ入りしてくれないといよいよもって北斗杯のメンバーが危ういよな」
伊角「同感だな。22歳までにひきあげてくれればいいのに」
・・・
夏 プロ選抜試験 予選
月「やれやれ。僕ほどの実力者が予選をうけなきゃならないなんて」
竜崎「当然です私たちは院生とは違い、外来なので」
月「三勝したら本戦だろ? スムーズに進むために竜崎とはあたりたくないな」
竜崎「私もですライト君が一日遅れで本戦にくることになるのは忍びないので」
月「ッ! ……お前は」
竜崎「それよりもライト君よくプロのなる決断を」
月「まぁ、暇だからね」
竜崎「学業はどうするんですか?」
月「僕は効率がいい人間でね。それにプロ試験は夏休みを含んでるから出席日数も大丈夫さ」
竜崎「うまくいけば現役東大生のプロ棋士の誕生ですね」
月「必ずうまくいくさ」
竜崎「私も必ずsaiを捕まえます」
月「sai・・・か」
佐為「もうあれから三ヶ月ちかく前になりますね」
月(まだそんだけしか立ってないんだよ)
月(いまでもネット上はsaiの再臨を求める声であふれてる)
月(だけどまだ時期尚早だ)
月(僕は名実ともに……saiに……神になる!)
竜崎「その握りこぶし。気合入ってますね」
月「一応お金かかってるしね」
竜崎「親御さんは承諾したのですか?」
月「タイトルホルダーになれば一年でこの家を2つ建てられるっていったら父さん呆然としてたよ」
竜崎「なるほど」
・・・
月「ありがとうございました」
筒井「ありがとうございました……」
月(これで一勝……ぬるすぎる)
筒井「く、やはり強いな……」
月「筒井さん、大学生でしたっけ?」
筒井「えっ、うん」
月「その実力でよくこれましたね」ニタァ
筒井「!!」
筒井「き、記念受験みたいなものだよ。来年からは司法試験の勉強するから」
月「そうですか。まぁがんばってください」
月「一勝っと」
佐為「あの眼鏡の彼、非常に正確なヨセでした。感心しましたよ」
月「あぁ、僕の10分の1くらいの実力はある」
竜崎「どうでしたライト君」
月「どうもこうもないさ。予選は昼寝しながらでも勝てるな」
竜崎「というよりも私はライト君以外歯牙にもかけていません」
月「……ふふ、僕もだよ」
竜崎「ライト君はいい加減身の振り方を考えたほうがいいです」
月「それはお前のほうだろ。あんな座り方して、対局相手に失礼だ」
竜崎「まぁお互いに言いたいことはやまほどありますが」
月「竜崎。本戦で会おう」
竜崎「はいそうですね。よけいな馴れ合いをしている暇があればライト君は勉強したほうがいいです」
月「若いころの時間は貴重だからね」
佐為「時間……ですか」
月(千年この世にいるお前には関係のない話だったか)
佐為「はぁ……しかし暇ですね。ライト以外ともうしばらく打ってませんし」
月「そうだな。僕としてはあまり危険なことはしたくないんだけど」
月「たしか棋院にはフリー対局スペースがあったな」
月「いってみるか」
佐為「いいんですか!?」
月「少しだけだぞ。打つ相手は素人に限る」
佐為「はい♪ それでもいいですので」
月「まったく。めんどくさい」
佐為「ライト少しだけ丸くなりましたよね」
月「僕にはもとから刺なんてないよ」
・・・
門脇「え? いまから俺と対局? まいったなぁ」
月「一局だけお願いできませんか?」
月「この中ではおじさん一番つよそうですし」
門脇「おじっ!? ま、まぁいいだろ。座れよ」
月「全力でいきます」
門脇「なんだぁ? いやに自信ありげだが、この時期ってことはプロ試験の受験者か?」
月「えぇ、まぁ」
門脇「ふぅん……w」
門脇(俺のことを知らねーみたいだな。懐かしいぜこういうシチュエーション)
門脇(いっちょ先輩棋士様がもんでやるか)
門脇「よし、俺が黒だ」
月「おねがいします」
門脇「おねがいしますっと」
・・・
門脇「あ、が……え? え? 負けました」
月(まずい……コイツ、実力者だ)
佐為「ありがとうございました。とても心躍るたのしい一局でした」
門脇「なぁ、君……」
月「……」
月(まずい、どうする!?)
門脇「今年はよぉ、レベルがたけーのが入ってくるって思っといていいのか?」
月「え」
門脇「へへ、楽しみだぜ」
門脇「絶対まけんなよ。プロになって俺が雪辱を晴らすまで負けんじゃねーぞ!」
門脇「じゃあな」コツコツ
月「なんだったんだ?」
ヒカル「あ、門脇さん! こんなとこにいた」
門脇「よぉ進藤くん。今日の手合い頼むぜ。負けねーから」
ヒカル「また素人相手にして景気づけ?」
門脇「ま、そんなとこかな。行こうぜ」
月「あいつ……藤崎の隣にいた金髪」
佐為「……」
月「プロだったのか」
佐為「彼とも交える時がいずれやってくるのですね」
月「僕は負けないよ。誰にも」
月「寅次郎を探し出し屈服させると誓ったんだ」
月「負けることは許されない」
佐為「でも毎晩私に負けてますよね」
月「うるさいぞ。それは別の話だ」
月(雪辱戦か……)
月「ふふふ、ふはははははは!!」
月「はははははは!!!」
受付「ちょっと静かにしてください対局してる人がいるんですよ」
・・・
プロ試験予選 三日目
篠田「おめでとう夜神くん。本戦出場決定だ」
月「どうも」
篠田「よくがんばったね。本戦でも良い対局をみれることを期待してるよ」
月「僕が目指すのは全勝です」
篠田「懐かしいなぁ。昔そう言った子がいるんだよ」
篠田「結局、ライバルにまけてしまったけどね」
月「僕はライバルにも勝ちますよ」
篠田「ほう、クールな子かと思ったら意外と熱いんだね」
月「碁は戦いです。冷静につとめるだけでは勝てませんよ」
月(L、寅次郎……! 僕に盤上で血祭りにあげられる日を震えながら待つといい!)
おっさん「負けました」
院生A「負けました」
院生B「負けました」
院生C「負けました」
おばさん「負けました」
月「ありがとうございましたw」
佐為「……」
月「どうした佐為。気に入らなそうな顔して」
月「五日経って5連勝。全部中押しだ」
佐為「い、いえ……強くなりましたね」アセアセ
月「強くなった? ふはははは僕は元から強いんだよ」
月「負けちゃいないさ寅次郎にも……Lにも!」
佐為(あなたの負けん気の強さ、どこか懐かしく感じます)
佐為(この気持は何?)
佐為(私は一体この先どうなるのでしょうか)
月「勝ったほうが勝敗をつけるっていうシステム」
月「実に気分がいいな」ポンッ
月「夜神月、中押しっと」
竜崎「ライトくん。はんこを貸してくれませんか」
月「竜崎……勝ったのか」
竜崎「負ける気がしませんし、負けてはこの先仕事になりません」
月「そうだったな探偵」
月「絶対にプロにならなきゃならないお前は僕以上に必死ってわけだ」
竜崎「はいそうなんですだからこの後も秘密の特訓です」
月「特訓?」
竜崎「はい私のバックにはたくさんの有能なプロがついていますので」
月「なるほど。強いわけだ」
竜崎「ライト君は誰かに弟子入りしてるのですか?」
月「僕? ははは、そんなわけないだろ独学だよ」
竜崎「なるほどわかりました。やっぱりライト君はすごいです」
月「竜崎め。あいかわらずおちょくってくるな」
佐為「実はライトのことを好きなんじゃないですか?」
月「……佐為、冗談でもそんな気持ち悪いことは言わないでくれ」
佐為「ライトはモテるのに特定の相手をつくらないのは不思議でたまりません」
月「特定の相手ね……」
佐為「好きな女性はいないのですか? あの塾の子とかは?」
月「佐為、いまの僕の恋人は」
佐為「はい……?」
月「囲碁だよ」ドヤァ
佐為「ライト♪」
ギュ
月(ちょろいな……僕は男か女かよくわからない幽霊を口説くセンスもあるみたいだ)
院生D「負けました」
院生E「負けました」
院生F「負けました」
院生G「んっひwwwwwwww」
福井「負けましたぁ~夜神くんつよいなぁ~」
飯島「負けました……」
月「ありがとうございました!」
佐為「すごいすごい! 10連勝ですよ」
月「現在竜崎と同率で戦績一位だ。もう合格は固いな」
佐為「万に一つこの先を落とすって考えはないんですね」
月「ないよw」
佐為「竜崎との決着は」
月「第20戦目だ。あと十日……それまでは力を蓄える」
佐為「竜崎もおそらく万全の状態で望んできます」
月「あぁ。僕も全力で迎え撃つ」
プロ選抜試験本戦 第20戦目
篠田「やぁ竜崎君夜神君」
月「おはようございます先生」
竜崎「おはようございます」
月「竜崎、いつにもましてすごいクマだな」
竜崎「……眠たいので手加減してくれますか?」
月「ふざけるなそんなわけないだろ」
篠田「今日が実質の頂上決戦だね」
篠田「今日勝ったほうは合格確定だ」
篠田「20勝したら残りすべて落としても上位三人に入れる」
月「……」
竜崎「私が一抜けとさせていただきます」
月「それはできないな」
月「……」イライライライラ
佐為「ライト……」
月(黙ってろ佐為。これは僕の戦いだ)
佐為(あぁ……私の声が聞こえるようでは……)
佐為(集中できていない)
竜崎「……」コトン
竜崎「……」チラッ?
月「ッ!」パチン
佐為(布石の段階で早速ペースを崩されるとは)
月(まだこの手つきなのか……ええい落ち着け……安い挑発にのったらだめだ)
月(僕はいまや実力者。冷静に戦えばこんなふざけた奴に負けるはずがない)
竜崎「……」コトン
竜崎「……」チラッ?
月(なにが碁の中に真実がある、だ)
月(竜崎、見損なったよ。キミがこんなくだらない手をつかうなんて)
竜崎「……」コトン グダー
月(……いや、違う!)
月「……」パチッ
月(これが竜崎流なんだ)
月(以前言っていたな。この座りかたじゃないと思考力がダウンするって)
月(こいつはこいつなりの全力をもって僕を迎え撃っている!)
月(それを卑怯だのなんだのってケチをつけて……僕は、僕は!!)
月「……」スッ
佐為「ライト!」
竜崎(どうやら引き出してしまったようですね。彼の本性を……)
竜崎「……」パチッ
月(ここでキリ!? 強引なやつめ)
月(守らないと右辺は全滅する……)
月(だが、こいつ……)
竜崎「……」ニヤニヤ
月(まるで読めない。まるで僕の力を試しているかのようだ)
月(試されているのか!!?)
月(僕がsaiだから!? 様子をみているんだ)
月(ふふ、面白いよ竜崎。まさか盤面でまで探りをいれてくるとは)
月(あぁ、僕はsaiさ。真実ならくれてやる。だが口に出さない限り確証は得られない)
月(君の挑発、僕流でうけてたつよ)
月「……!」スッ
竜崎「……!」ニタァ
佐為(両者激しい攻防……しかしライト)
佐為(あなたの碁はほんとうに進化しましたね)
佐為(私も、いつかあなたと真に向い合って打てたらいいのに……」
佐為(竜崎、あなたともです)
佐為(あなたの策略。残念ながら私にはお見通しですが)
佐為(きっとこの先もっと巧みになる。私はそう予感しています)
佐為(いつまでもライトの好敵手であってください)
月「ッ」スッ
竜崎「!」コトッ
篠田「打かけにしてください。お昼は45分ですませてください」
月「……打ち切ろう竜崎」
竜崎「えぇ」
篠田(ここもここも、一体どういう手順なんだ)
篠田(展開が早すぎる! この二人……やはり逸材だ)
篠田(塔谷先生……また日本の囲碁界に新しい風がふきこんできましたよ)
篠田(いまは、どこで何をしていらっしゃるのか)
竜崎「ありがとうございました」
月「……ありがとうございました」
篠田「おお! 決着したか」
佐為「素晴らしい碁でした。実に」
佐為「私が見てきた数カ月の中で過去最高とも言える内容です」
佐為「しかし……どんなに素晴らしい碁でも勝者は一人」
竜崎「ライト君、お見事です」
竜崎「saiである確率。いまは3%のままにしておきます」
月「……」
月「佐為ぃいい! 今日の一局を検討するぞぉお!!!」
佐為「は、はい。やりましょう。思う存分っ」
月「つぎはぁ!!! 竜崎ぃいいい!! お前をおおお!!」
粧裕「お兄ちゃんうるさいよー! お母さん怒ってるー」
月「僕は神になる!! 敗北は許されないぃぃ!!!」
佐為「この先負ける度にこれですか?」
月「早く並べろおおお!! 検討するっていってるだろおおお!!」
佐為「碁石持てないんですけど」
月「それもそうだな」
月「ま、合格は揺ぎないし。いつまでもひきずったらそれこそ本当の負けだ」
プロ選抜試験本戦 21戦目
庄司「負けました……」
月「ありがとうございました」
庄司「ありがとうございました……はぁー」
月「……」
庄司「今年こそはいけると思ったのに、外来でこんなに強い人が二人もくるなんて反則だぜ」
月「僕もそう思うよ。自分の才能がおそろしいからね」
月「僕はプロになる。プロと院生のお祭り、若獅子戦でまた会おう」
庄司「……」
岡「なんなんだあの人……」
庄司「しらねー、変態だろ。たまに一人で叫んでるし」
岡「やっぱああいうおかしい人しかプロになれないのかな」
庄司「弱気になるなよ……来年こそがんばろぜ」
岡「……おう」
月「……やった」グッ
篠田「おめでとう夜神君。君もそうして喜びの表情をみせることがあるんだね」
月「先生……」
篠田「これで君の合格は確実になった。残りすべて落としても」
月「じゃあ明日からは欠席します」
篠田「え」
月「僕の中で、不戦敗は負けではないのでどうでもいいんです」
篠田「え、ちょ、夜神くん?」
月「プロになったらさっそく新初段戦ですよね?」
篠田「ああそうだよ。冠位もちのトッププロとハンデつきで対局することになる」
月「指名ってできますか?」
篠田「それはできないよ」
月「そうですか。じゃあ誰でもいいです。どうせ名前しらないので」
篠田「お、おい!! 夜神くん!? どこへいく!? 明日ちゃんとくるんだぞ!?」
‐授賞式‐
佐為「ついにライトもプロですねー」
佐為「これからさらなる手練と相まみえるとは、感慨深いです」
月「しばらくは低段者としか打てないんだ。前座だよ。全員」
竜崎「ライト君無事合格おめでとうございます」
月「竜崎。やっぱりお前も後の手合いすっぽかしたんだな」
竜崎「はい興味ありませんでしたので」
月「そういうのは心の中にしまっとけ。口にださないほうがいい」
佐為「ライト! この前の人いますよ!」
月「あぁ? あの金髪の」
ヒカル「あ、お前!」
月「僕?」
ヒカル「お前か、以前門脇さんを倒したっていう謎の一般人」
月「夜神月だ。今年からプロになる」
ヒカル「そうか。そんじゃ対局できる日を楽しみにしてるぜ」
月「ええ……君にはなにかとてつもないシンパシーを感じるよ」
ヒカル「はぁー?」
和谷「おい進藤! 主賓がなにやってんだよ。はやく準備しろ」
月「ん、zeldaか」
和谷「あぁ? 誰だお前」
ヒカル「俺とタメの後輩」
和谷「あぁ。プロになったのかおめでとう」
和谷「早くあがってこいよな。俺たちは一応低段者じゃないからすぐには対局できねーぜ」
月「そうですか。すぐに追いつきます」
和谷「なっまいきなやつだな。例のsaiみてぇ」
月「sai……か」
竜崎「どうしました?」
月「いや……なんでもない」
月(ここからはじまる……僕の神の物語が!!)
月(ここに来ている多くの賞の受賞者たちも、いずれ僕にひざまづく)
月「ふふふふ」
佐為(この顔、またよくないことを考えてますね……)
月「楽しみだよ……」ニヤァ
竜崎「なにがですか? もしかしてsaiとして囲碁界の頂点に君臨する妄想でもしましたか?」
月「そんなわけないだろ。お前はいくらなんでも妄想のしすぎだ」
竜崎「いえ、あくまで推理です」
月「はずれたら妄想だろ」
竜崎「可能性があるかぎりは推理です」
月(しつこいな……だが竜崎、お前の推理は正しい。しかしその正しさすらすべて無意味なものになるんだ)
月(新初段戦で僕の実力をみせつける!!)
数日後
粧裕「お兄ちゃん! 棋院から手紙きてるよ!」
月「きたか!」
粧裕「みせてみせて!」
月「粧裕がみてもわからないだろ?」
粧裕「ぎゃっ、ケチ」
月「緒方十段だとやりがいがあるが……さて、どいつに決まったかな」
新初段戦のお知らせ
対局相手:進藤ヒカル8段(本因坊)
○月×日 13時開始
日本棋院幽玄の間 にて
月「進藤……ヒカル?」
佐為「現在の本因坊が相手ですか」
月「ふっ、佐為にとっては感慨深いか?」
月「だが悪いな僕にとっては新初段戦は通過点でしかない」
月「ハンデは逆コミ5目半もあるんだ。ぬるすぎる」
月「若い世代の実力と、格の違いをみせてあげるよ」
月「時代遅れの年寄りどもは僕のつくる新囲碁界には必要ない!」
月「まずは本因坊のじいさんをみせしめだ」
佐為「進藤……ヒカル……」
月「竜崎は誰に決まったかな。電話でもしてみるか」
月「もしもし? 竜崎? saiじゃない、僕だ」
月「いちいちかまをかけてくるな」
月「それより新初段戦。僕の相手は本因坊だ」
月「へぇ、名人相手か」
月「塔矢? あぁ、あの塔矢名人……は引退しなかったか?」
佐為「こんな場所で打てたら……どれほどの幸せであるか」
月「……佐為、お前」
ヒカル「すんません。遅れちゃいました」
月「あ」
ヒカル「よ!」
月「……天野さん、進藤本因坊遅いですね」
ヒカル「俺俺! 俺だよ」
月「今日は採譜のために来てくれたのか?」
ヒカル「はぁ~!? せっかくお前のために高い服きてきたのにそれはないぜ」
天野「夜神くん、本気で知らないのか?」
天野「今日の君の対局相手の進藤本因坊だ」
月「えっ!」
ヒカル「よろしくな、夜神」
月「な、ま、おま……え?」
ヒカル「そうかたくなるなって! 気楽にいこうぜ」
月「……あぁ、はい」
ヒカル「天野さん、ちゃっちゃと撮っちゃって」
ヒカル「俺こいつと早く打ちたかったんだ」
天野「その前にインタビューいいかい?」
ヒカル「え?」
天野「なぜ進藤本因坊は、今回特別に夜神くんを指名したのですか?」
月(指名だと……!)
佐為「本因坊から指名だなんて、すごいんじゃないですか!?」
ヒカル「……なんでって」
ヒカル「ビビっときたからだよ。あと門脇さんのお礼参り」
月「そ、そんな理由で……ふ」
月「……ふふ、ははははは! はははは!!」
月「僕をなめるなぁ!!」
ヒカル「なめてねーよ。だから全力で行く。夜神も『持てる力』全部だしきってくれよな」
ヒカル「座れよ」
月「……本因坊。いずれその座ももらいうける」
ヒカル「新初段がいう台詞かよ!」
月「……すいません」
ヒカル「譲らねー。これだけは。絶対」
月「なら奪いとるまで!」
奈瀬「ハンデは逆コミ5目半。新初段が黒をもちます」
月「空気が変わった……」
佐為「……」
月(佐為……どいてくれないか?)
天野「夜神くん? すわりなさい」
ヒカル「……」
月(どくんだ佐為。帰ったらいくらでも打ってやる)
佐為「……はい。ごめんなさいライト」
月(これは僕の囲碁界征服の第一歩となる記念すべき対局だ)
月(いくらなんでも……お前に譲ることはできない)
月(それに別室ではあいつが見ている)
佐為「竜崎……」
月(だけじゃない。緒方十段が来ているとなおのことややこしいことになる)
月(あいつらはsaiの打ち筋研究科だからな)
佐為「わかります」
月(諦めてこの金髪本因坊が僕にけちょんけちょんにされるところを横から見ていろ)
佐為「はい」
月「おねがいします」
ヒカル「おねがいします」
ジャラッ…
月(まずは四隅からだ)
月「……」スッ
天野「カシャカシャ」
天野「よかった。今年も割りとすんなりはじまった」
篠田「進藤くんが塔矢名人にいどんだときは初手20分でしたからね」
ヒカル「……」チラッ
ヒカル「……」パチッ
月「……ふん」スッ
佐為「どうやら一通り頭の中で組み立ててきたようですね安心しました」
佐為「ライトの言う通り、私の出る幕ではありません」
佐為「が……! え……」
月(こ、こいつ!!)
月(秀策のコスミ! な、なぜこんな古い定石を)
月「……」ドクンドクン
佐為「この者の打ち筋……ま、まるで……!」
月(なぜだ、なぜ……)
月(秀策……本因坊だからか?)
月(僕に対して接待プレイを? いや所詮新初段戦だから華をもたせる気か!?)
月(だが全力でくると確かにこいつは言った)
佐為「ライト……」
月(秀策……いや、違うな! こいつが言いたいのは……!!!)
月(……寅次郎、というわけか)ギロリ
ヒカル「……」スッ
月(なめるな……)
月(なめるな僕を!!!)
月(お前は僕に! 一度!! まけているんだ!!!! 今回も僕が勝つ!!!!)
ヒカル「……」スッ
月(まただ。完全に僕を挑発している!!!)
佐為「ライト、あまりに自意識過剰です」
月(しっててやっているとしか思えない。まさか僕を、saiを誘い出す気か!)
月(だが佐為の力をつかっては……Lが……くそっ)
佐為「ライト……」
月(決めた! 僕が力でねじ伏せる!)
月(プロ試験でついた『中押しの夜神』の異名は伊達じゃない!!)
月「!」パチッ
ヒカル「……」スッ
月(どれだけ先を読んで荒らしてもしのがれる。こいつの読みの深さは異常だ)
月(だが、僕ほどではない!! 僕なら勝てる!)
月(コイツが一億手先を読むなら! 僕は一億一手先を読むだけ!!!)
佐為「ライトの力。それはこの圧倒的な執念と異常なまでの自信……まったく感服いたします」
【別室モニター】
竜崎「攻めますねライトくん」
アキラ「だが進藤は手堅く防ぐよ」
竜崎「それを見越して一本キリが入ってます」
アキラ「だが進藤はそれすらも見越して先手をうっている」
竜崎「なるほど、しかしライトくんはそれ機能させないように新手をくりだしてきました」
アキラ「だが進藤はものともしない。ほら」
竜崎「しかしライトくんは強引に突破しますよ」
アキラ「だが進藤はまたたくまに」
竜崎「ここでライト君ノータイムで急所に」
緒方「だまって見ていろ」
月(進藤……なんてやつだ! 逆コミ5目半のハンデをものともしない)
月(いや、当然か。若手最強棋士の一角だからな……)
月(だが僕がここでお前を下す! 僕に敗北は許されないんだ!!)
ヒカル(おもったより出切ってきたな。さすが俺が指名しただけあって楽しませてくれる)
ヒカル(なぁ夜神……お前は一体……?)
ヒカル(佐為……ちがうのか?)
ヒカル(ほんとはそこにいて、俺たちの対局をみてるんじゃないのか?)
ヒカル(答えろよ! 佐為!)
パチン!
月「!!!」
佐為「……」
月(ぐ…・…な゛、まずい、形勢が……!!)
月(バカな!! ココに来てさっきの悪手が絶好の位置に!?)
・・・
アキラ「決まったな」
竜崎「いまのは致命的ですライトくん」
アキラ「夜神くんがミスをしたんじゃない。進藤がすごいんだ」
竜崎「さすが名人と本因坊」
アキラ「進藤は優勢になったら今以上に冷静になる」
竜崎「おそろしいですね」
アキラ「進藤のことが、おそろしいほどに冷たく感じるときがあるんだ」
竜崎「私も進藤くんと打ってみたいです」
アキラ「まずは明日僕が相手になる」
竜崎「負けません。夜神くんと約束しましたから」
アキラ「だけどその夜神くんはもうここからだと厳しいんじゃないかな」
竜崎「いえ、夜神くんを侮ってはいけません。彼の追い詰められた時のポテンシャルは」
緒方「黙ってみていろ! 追い出されたいのか」
・・・
月(まずい、立て直せるか!?)
月(……バカな。僕は何を言ってるんだ。ここから本因坊相手に立て直すだと!? 無謀だ)
月(逆コミの貯金は尽きた。これ以上劣勢になっては……もはやヨセまで保たない!)
月(つまり……負ける!? 僕が!? ハンデがあるのに!? 僕が負ける!?!?)
月「……ぅぅ、うぐぐぐががががっ」パチッッ
ヒカル「!」
月(負ける゛ぅ!!? 僕がァああああ!?)
月(あ゛ぁりえないんだ! こんなことありえない゛!!)
月(僕の野望への第一歩だぞ!!!)
月(踏み外していいものか!! 滑り落ちていいものかぁ!!!)
月「あガガガがギギギ!!! あううぅぅぁぁlああ!!!」ガタガタガタガタ
ヒカル「……・」スッ
佐為「ライト……このままではあなたの精神が……!」
月(あ゛ああああああああああ!!)
月「あ゛ああああああああああ!!」
月(あ゛ああああああああああ!!)
月(嫌だ。負けたくない。嫌だ。負けたくない。いやだ)
月(僕はsaiなんだ。神になる男だ。世界最強の……絶対の存在に……)
月(こんなところで本因坊ごときに。本因坊に……進藤おおおおお!!!!)
佐為「ライトぉー!!」
月「 」
ヒカル「……?」
月「……」スッ
ヒカリ「!」
月「……」スッ
ヒカル「なっ……!」
・・・
越智「彼、壊れちゃったみたいだね」
アキラ「……」
竜崎「……」
越智「ほら、また考えられないような悪手だ。もう終わりだよこの碁は」
伊角「……黙れ越智」
越智「!!」ビクッ
竜崎(夜神くん……)
アキラ(進藤……)
緒方(sai……)
アキラ「……この打ち方」
緒方「夜神月はいつのまにか進藤の弟子にでもなっていたのか?」
越智「だとすると進藤が彼を指名したのもわかりますね」
伊角「違う……この展開は!!」
アキラ「進藤!! 馬鹿な!!」ガタッ
緒方「……夜神月……何者なんだ」ゴクリ
竜崎「緒方さん。ご依頼の捜査、おおきく進むかもしれません」
緒方「えっ」
竜崎「碁は嘘をつきません。碁の中に真実があるのですよ」
竜崎「そして進藤本因坊はこの中でそれを一番よくしっています」
竜崎「まぁ、私の推測は外れるんですけどね」
アキラ「竜崎、僕も君と同じ意見だ」
緒方「お前たち、いったい何を」
竜崎「いつか必ず解き明かします。その時は進藤本因坊を重要参考人として呼ぶかもしれません」
ヒカル「……」
月「……」
奈瀬(もうっ、なにやってんのよ進藤! この一手でどれだけ時間かけてるの)
奈瀬(たしかに、さっきの夜神新初段のはすごい一手だったけど……まだまだあんたが優勢じゃない!)
奈瀬「進藤……? え、なにっ? どうしたの?」
天野「進藤くん? 体調でも?」
ヒカル「……よく、しってるんだ。この打ち方。とても、よく」
ヒカル「なぁ……勉強、したのか?」
月「はい」
ヒカル「そっか……」
月「……」
ヒカル「ありがとな、夜神」パチッ
月「……ありません」ペコッ
・・・
アキラ「投了したぞ!」
越智「進藤、さすがに強いな」
伊角「進藤……どこまで先へいくんだ」
竜崎「帰ります。家にかえって見直したい棋譜がたくさんあるので」
緒方「送っていこう」
竜崎「ありがとうございます」
竜崎(夜神くん。君はどうあがこうとも、間違いなく、一人の立派な碁打ちですよ)
竜崎(碁は嘘をつきません。いまあなたのだしきったすべてが、あなたなのです)
竜崎(再戦を楽しみにしています)
・・・
天野「いやぁ良い内容でした」
天野「夜神くん良かったよ。結果は負けだけど自信をもっていい」
月「そうですね。僕もそう思います」
ヒカル「……天野さん。すこし二人でいまの内容検討させてください」
天野「あぁ! わかった。終わったらもう一枚写真とるから声かけてくれ」
ヒカル「奈瀬もすまないけど」
奈瀬「う、うん」
月「完敗ですよ本因坊。いや、寅次郎といったほうが?」
ヒカル「……そこに、いるんだよな?」
月「……はて、なんのことです?」
ヒカル「やめろよ。そういうの」
月「……」
ヒカル「なぁ、佐為。どうだった?」
ヒカル「俺、本因坊になったんだ!」
ヒカル「どうしても、欲しくて、桑原のじいちゃん倒して……さ」
ヒカル「佐為、俺、お前に話たいこと山積みだ」
ヒカル「なぁ……頼むよ。もう一度、俺の前に……」
月「……進藤」
月(だけど、佐為はもう君のことを……)
佐為「ヒカル……」
月「!」
月(佐為! お前……!)
佐為「感謝しますライト」
月(え……)
佐為「あなたのすべてをかけた一手」
佐為「私はそれを見た瞬間、なにもかも理解しました。私という存在……あなたという存在を」
月「僕……が?」
ヒカル「……え?」
月「そうか……」
ヒカル「夜神? おい夜神?」
月(僕は……そうか。悔しいが、神となる僕ですら、運命の歯車の一つでしかなかったというわけか)
月(やれやれだ……)
ヒカル「夜神ぃ?」
月「ヒカル」
ヒカル「!!」
月「大きく、なりましたね」
ヒカル「佐為……?」
月「ここにいます」
ヒカル「佐為……お前! なんで、なんで消えたんだよ!」
月「あなたを育て、あの一局を見せ、私の役目は一度尽きました」
ヒカル「あの一局……塔矢先生との?」
月「はい」
ヒカル「でも、お前は神の一手をまだ極めてない!」
月「大丈夫。神の一手は、あなたと、この子が目指してくれます。ですよね?」
月「私のすべてを託しました。そして、あなたたちは受け取ってくれた」
ヒカル「佐為……」
月「私は、きっとあなたのために千年の時を永らえ」
月「そして、きっとあなたの果てしない成長を一目みるために」
月「数年の時を経てこの子と出会った」
ヒカル「夜神……」
月「……そういうことだ進藤」
ヒカル「お、おいまてよ。まだ俺は話したいことが山ほど」
月「進藤。お前は棋士だ。語り合いたいなら石を握れ」
ヒカル「!」
月(佐為)
佐為「ありがとうございます月。なにも伝えられない私の代わりに」
月(いいんだ。きっと、これが僕に課された使命なんだろう)
月(僕だって、神を信じているからこそ、神になりたい)
佐為「あなたには感謝してもしきれません」
月(僕もだよ、佐為。囲碁、おしえてくれてありがとう)
佐為「ライト……最後に、ひとつだけわがままきいてくれますか?」
月(最初にいったはずだよ佐為。僕は幽霊に情なんてうつらない)
月(でも、お前は友達だから)
月(僕に、見せてくれ。本当のsaiを)
佐為「はい!」
月「ヒカル、私が黒です。コミは五目半、いいですか」
ヒカル「……あぁ!」
ヒカル「探偵ってあれだっけ?」
竜崎「えぇ。saiを追っています。必ず見つけて公衆の面前にひきずりだします」
ヒカル「佐為をみつける、か」
月「ふっ」
竜崎「何故笑うんですか? いまの嘲笑を考察するに実はライトくんがsaiで可能性が一気に13%に」
アキラ「sai……か」
ヒカル「なんだか途方もない話じゃないかなー」
竜崎「そうですか? たしかに証拠詰めはかなり大変かとおもいますが」
ヒカル「いや、いいんだいいんだ頑張ってくれよ。俺もsaiがいたら会ってみたいし」
夜神「僕もだよ。きっとすさまじく冷徹で頭のめぐる人間だろうな」
竜崎「いいえ夜神君。私なりに過去のsaiの棋譜や対局データをプロファイリングした結果」
ヒカル「結果?」
竜崎「……saiはとても温厚で、おもいやりのある人物かと推察されます」
ヒカル「へぇ! そりゃ初耳だぜ! なぁ夜神?」
月「ははは、新説だな。でも、いい線いってるかもね」
竜崎「塔矢くんはどう思いますか?」
竜崎「saiをみつけるにはどこをあたれば効果的だと考えますか?」
アキラ「うーん、どうだろう」
アキラ「少なくとも、saiは僕らの胸の中にいる。それじゃだめかな?」
竜崎「だめです。そんなことを報告したら緒方さんにひどい目にあわされます」
ヒカル「よっし、そろそろ始めっか」
月「そろそろ進藤本因坊に引導をわたして重圧から解放してあげないと」
ヒカル「まだまだ負けねぇぞ!?」
月「それと、僕は本気で本因坊のタイトルを狙うよ」
ヒカル「え?」
月「神の座を、神の一手を、目指すにあたってね」
ヒカル「……! あぁ、待ってるぜ!」
おわり
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334321599/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 21:53:19.90 ID:MUh2aUQg0
月「まったく……つまらない……」
月「毎日が同じ事の繰り返し……この世は腐ってる」
ゴトン!
月「ん、なんだ今の音?」
月「あれは……碁盤?」
月「なぜ校庭に……」
5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 21:56:49.38 ID:MUh2aUQg0
‐放課後‐
月「誰も気づいていないのか」キョロキョロ
月「ふぅん。そういえば、確かうちには囲碁部があったな。届けてやるか」
月「にしてもずいぶんと汚れているな」
月「あれ? 拭いてもとれない」
???「聞こえるのですか?」
月「!!」
???「私の声が、聞こえるのですか?」
月「だれだ!! 死神か!?」
???「神よ……感謝いたします」
月「うわ! うわー!!」
月「誰も気づいていないのか」キョロキョロ
月「ふぅん。そういえば、確かうちには囲碁部があったな。届けてやるか」
月「にしてもずいぶんと汚れているな」
月「あれ? 拭いてもとれない」
???「聞こえるのですか?」
月「!!」
???「私の声が、聞こえるのですか?」
月「だれだ!! 死神か!?」
???「神よ……感謝いたします」
月「うわ! うわー!!」
6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:00:32.79 ID:MUh2aUQg0
・・・
月「……なるほどね。だいたい事情は察したよ」
月「つまり君は平安時代に死んだ碁打ちで、僕につく以前は寅次郎とか言う奴に取り憑いていたわけだ」
月「そして何の因果か、時代を経てこの僕に巡りあった」
佐為「ありがとうございますライト!」
月「待て佐為。まだお礼を言うのは早いよ」
佐為「え……」
月「僕は事情を察しただけであって君に付き合って囲碁をする気はない」
佐為「そんな……うぅ……そんなぁ……」シクシク
月「う゛っ、オエ」
月(なんだ!? 急に吐き気が……?)
9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:04:05.31 ID:MUh2aUQg0
月「佐為!! お前、ぼ、僕を取り殺す気なのか!?」
佐為「そんなつもりはありませんが。うぅ、碁を打てないなら私は一体なんのために」シクシク
月「オエ、わかった。泣き止んでくれ」
佐為「打たせてくれるのですか!」
月「……悪いけど、僕は受験生でね。わかる? 勉強に忙しい身なんだ」
月「これから塾にいって夜まで勉強だ」
佐為「忙しいのですか……いえ、わがままは言いませんライトに時間があるときで良いので」
月「おとなしくしてるならそれでいい」
佐為「はい♪」
12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:08:13.54 ID:MUh2aUQg0
【塾】
佐為「何を読んでいるのですか」
月「囲碁のルールブックだよ。さっき書店で買ってたろ?」
佐為「ライトは碁の打ち方を知らないのですか?」
月「全くね。いくら東大A判定余裕の天才の僕でも、興味のないものはさすがに知らない」
月「だいたい現代には娯楽なんていくらでもあるからね。ゲームとか漫画とか、まぁ僕はそっちも興味ないけど」
佐為「そうですか……」
月「それよりも」パタン
月「ざっと本に目をとおした感じだと、恐ろしく時間を食いそうなボードゲームだな」
月「オセロとくらべて手の数が多すぎる」
佐為「そうなんです」ニコニコ
月「さすがの僕でもルールを覚えるのに三十分かかった」
佐為「もうすべて覚えたのですか!」
月「あぁ。といってもルールを覚えただけであって、実際に打つのは君だけどね」
15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:12:20.65 ID:MUh2aUQg0
佐為「ライトは打たないのですか?」
月「まさか。片手間に勉強でもしているよ」
佐為「……」シュン
月「そうだ佐為」
佐為「はい」
月「この講師の授業は退屈だから平安や江戸時代のウラ話でも聞かせてくれ」
佐為「もちろんです!」
月「ククク、佐為は運がいいよ。僕のような、要領が良くて物分りの早い人間にとり憑けて……」
佐為「神に感謝しております」
月「ただし僕は自分の限られた時間は有効に使う。あくまで君の相手をするのは暇つぶしだ」
月「それを忘れなければ、存分に碁を打たせてやると約束する」
佐為「ありがとうございますライト!」ギュム
月(幽霊のくせに感触があるとは……)
月「まさか。片手間に勉強でもしているよ」
佐為「……」シュン
月「そうだ佐為」
佐為「はい」
月「この講師の授業は退屈だから平安や江戸時代のウラ話でも聞かせてくれ」
佐為「もちろんです!」
月「ククク、佐為は運がいいよ。僕のような、要領が良くて物分りの早い人間にとり憑けて……」
佐為「神に感謝しております」
月「ただし僕は自分の限られた時間は有効に使う。あくまで君の相手をするのは暇つぶしだ」
月「それを忘れなければ、存分に碁を打たせてやると約束する」
佐為「ありがとうございますライト!」ギュム
月(幽霊のくせに感触があるとは……)
18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:16:26.62 ID:MUh2aUQg0
月「さて、役にたたない授業もおわったし帰るとするか」
月「ん、雨か。めんどうだな。傘をもってきておいて良かった」
月「佐為、見てろ」
佐為「はい?」
バサッ
月「……」ドヤッ
佐為「……?」
月「……おかしい何故驚かない……お前は唐傘しか知らないだろ?」
佐為「え? あぁ、傘ですか。すごいですよね時代は知らず知らず進むものです」
佐為「私が生きていた時代からは考えられない進歩です」
月「……」
女「あ、夜神君。傘もってきたんだ偉いね」
月(えっと……誰だ?)
佐為「可愛いらしい子ですね。ライトの知り合いですか?」
月「……あぁ、念の為にね。参考書が濡れたら困るから」
月「ん、雨か。めんどうだな。傘をもってきておいて良かった」
月「佐為、見てろ」
佐為「はい?」
バサッ
月「……」ドヤッ
佐為「……?」
月「……おかしい何故驚かない……お前は唐傘しか知らないだろ?」
佐為「え? あぁ、傘ですか。すごいですよね時代は知らず知らず進むものです」
佐為「私が生きていた時代からは考えられない進歩です」
月「……」
女「あ、夜神君。傘もってきたんだ偉いね」
月(えっと……誰だ?)
佐為「可愛いらしい子ですね。ライトの知り合いですか?」
月「……あぁ、念の為にね。参考書が濡れたら困るから」
22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:21:02.29 ID:MUh2aUQg0
女「それより夜神君! さっきの授業で」
月「!!」
月(こいつ……まさか僕と佐為のやり取りを!?)
女「碁の本よんでたでしょ! 囲碁に興味あるの!?」
月「…………いや、ちょっとね。暇だったから」
月(そうだ思い出した……こいつ、うちの高校の……名前は……)
女「興味があったら囲碁部に来てよ! 次の大会までは三年生も活動してるから!」
佐為「ライト! 行きましょう! ぜひ!」
月(うるさいぞ佐為よくわかってないくせに)
女「って、夜神くんは東大めざしてるんだよね。ごめんね。部活やってる時間なんてないよね」
月「藤崎さん。(で合ってるはずだ)よければバス停まで傘入っていく?」
佐為「優しいんですねライト」
月(まぁね。僕の顔と器量ならこの子もあっという間に僕の虜かな)
女「あ、ううん大丈夫。もう迎えがくるから」
月「そ、そうなんだ……」
月「!!」
月(こいつ……まさか僕と佐為のやり取りを!?)
女「碁の本よんでたでしょ! 囲碁に興味あるの!?」
月「…………いや、ちょっとね。暇だったから」
月(そうだ思い出した……こいつ、うちの高校の……名前は……)
女「興味があったら囲碁部に来てよ! 次の大会までは三年生も活動してるから!」
佐為「ライト! 行きましょう! ぜひ!」
月(うるさいぞ佐為よくわかってないくせに)
女「って、夜神くんは東大めざしてるんだよね。ごめんね。部活やってる時間なんてないよね」
月「藤崎さん。(で合ってるはずだ)よければバス停まで傘入っていく?」
佐為「優しいんですねライト」
月(まぁね。僕の顔と器量ならこの子もあっという間に僕の虜かな)
女「あ、ううん大丈夫。もう迎えがくるから」
月「そ、そうなんだ……」
24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:25:25.77 ID:MUh2aUQg0
女「あ、ううん大丈夫。もう迎えがくるから」
月「そ、そうなんだ……」
男「おーいあかりー! わりー検討おもったより長引いちゃってさ、ちょっと出んの遅れた」
女「お疲れ様。じゃあ夜神君、また学校でね!」
月「……あ、あぁ。そっちの彼は、藤崎さんのお兄さん?」
女「えっと、幼馴染……かな?」
男「あかり、この人誰?」
女「同じ学校の夜神君。東大目指してるすっごい頭いい人なんだよ」
男「へーよくわかんねぇけどすげぇな!」
月「君はどこを目指してるの?」
男「俺? 俺は……そうだなぁ」
男「神の一手、かな?」
佐為「!」
月「?」
男「じゃあな! 勉強がんばってな」
30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:29:23.56 ID:MUh2aUQg0
・・・
佐為「……」
月「どうした、佐為。行くぞ」
佐為「……あの少年……私は……」
月「佐為?」
佐為「……彼もまた、私とおなじ道を往かんとする者」
月「何をいっているんだ佐為。どうみてもただのフリーターだ」
月「前髪だけ染めた奇妙な金髪。おまけに聞くところによると中卒じゃないか」
月「あんな髪型が許される仕事なんてアルバイトくらいしか僕は知らないよ」
月「社会の底辺を垣間見た。僕はああはなりたくないね」
月「学年のマドンナ的存在の藤崎さん、こんな大事な時期にあんなのと付きあうなんて」
月「まぁ、いい。僕には関係ない」
月「あと言っとくけど僕は言い寄られたから女の子の相手をしているだけで、別に女漁りが趣味なわけじゃないからな」
佐為「やけにしゃべりますね悔しかったんですか?」
33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:33:24.31 ID:MUh2aUQg0
月「……ッ。今日は帰ったら寝る」
佐為「そんなぁ~! 碁は打たないのですか!」
月「気分が乗らない」
佐為「楽しみにしてたのにシクシクシクシク」
月「うぐ、ォェ……い、一回だけだぞ」
・・・
母「怖いわねぇ」
月「ただいま母さん。どうしたの幽霊でも見た?」
母「物盗りですってー。ライトもさゆも気をつけなさいよ」
月「物盗り?」
母「ご近所にプロの碁打ちの人いるでしょ?」
月「いたっけ。僕は母さんほどご近所話に詳しくないよ」
母「そこのお宅に物盗りがはいったんですって。大事な碁盤を盗まれたそうよ」
月「……へぇ。わかったよ戸締りはしっかりしとく」
37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:37:06.09 ID:MUh2aUQg0
・・・
佐為「平和な時代にみえても悪人はいるのですね」
月「まぁね。むしろ見えないところで悪さするやつは増えてる」
月「仮に僕に犯罪者を裁く力があればきっとそういう人間をさばいていただろうな」
佐為「はぁ……それよりもライト!」
月「あぁわかってる。打つんだろ」
佐為「はい♪」
月「とはいっても。僕の家には碁盤は碁石がない。つまりは碁は打てない」
佐為「……ライトの嘘つきー!!」
月「だけど、佐為。よく見ててご覧。時代はここまで進歩したんだ」
月「……」カタカタ カチッカチッ
月「どうだい? いまやインターネットを通じていつでもだれとでも対局ができる!」ドヤッ
月「仕組みを説明しても佐為には理解が及ばないだろうけど。簡単に言えば、これがあれば対局相手に困ることはないってことさ」
佐為「……」
月(おかしい……何故驚かない)
39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:41:10.94 ID:MUh2aUQg0
佐為「す、すごいですね! この箱で……碁を……」
月「佐為?」
佐為「すいません……ライトに出会ってからどうも頭の中に霧がかかったような感じがして」
月「幽霊のくせに頭をぶつけでもしたのか?」
月「佐為……まさか碁を覚えてないなんていうんじゃないだろうな」
月「記憶があやふやな幽霊なんてなんの価値もないじゃないか」
佐為「大丈夫です。碁は打てます」
月(打てますといっても結局PCの操作をするのは僕なんだけどな)
カチッ カチッ
月「名前はなんにする? そうだな……K……I……R……A!」ターン!
月「KIRA! なんてどうだろう?」
佐為「?」
月「……冗談。そんな顔しないでくれ。せっかくだから佐為の名前を使おうか」
月「s a i ……sai、っと」カタカタカタ ターン!
40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:44:08.06 ID:MUh2aUQg0
月「あれ、結構名前かぶってるな」
月「ややこしいな、変えたほうがいいか?」
【 L・Lが対局を申し込んできました 】
月「な、なんだこいついきなり僕に対局を!」
月「クク……まぁいい。僕の実験台第一号はL・L、お前だよ」
月「そして佐為。僕にどれほどボードゲームのセンスがあるかみせつけてやるよ」
佐為「え、あれ、ライト!? 私に打たせてくれるのでは!?」
月「僕だってルールを覚えるだけじゃまだわからない所があるからね」
月「それに、実際に自分で打ってみないと佐為がほんとに強いかどうかわからないだろ?」
佐為「そ、そうですけど……うそつきーウソツキー……」
月「後ろでみてなよ。僕が華々しく初勝利を飾る瞬間をね」
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:48:44.72 ID:MUh2aUQg0
【 対局を開始しました 】
月「……まずは四隅からだな」カチッ
月「そして辺をかためていく」
月「ふふふ、どうだ。ここは僕の陣地だ。簡単には侵入できないだろう」
月「ははは! なんだ、簡単じゃないか佐為!」
佐為「……」
月「天才の僕に陣取りゲームで勝とうなんて100年早い、いや生まれ変わっても無理だよ」
月「それにしても、対局閲覧者数がものすごいな」
月「世界中が僕の囲碁デビューに注目している……というのは考え過ぎかなw」
月「さてと、なぁ佐為。形成はどうだい」
佐為「投了したほうがいいですね」
月「……ば、ばかな! 本気でいってるのか!? ふざけるなあああ!!」
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:50:12.32 ID:I1HrxB7N0
実は囲碁わからない俺に産業
48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:51:53.69 ID:eeSJQcInP
>>46
初期に
端っこに置いても
取られるだけ
初期に
端っこに置いても
取られるだけ
49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:52:23.66 ID:MUh2aUQg0
月「まだ対局ははじまったばかりだぞ! 中盤にも差し掛かっていない!!」
佐為「この者の実力、並大抵のものではありません」
月「クッ、コイツ、よくみれば上位クラスのアベレージじゃないか……!! 初心者狩りか!!」ガタッ
佐為「碁をおぼえたてのライトが勝てる相手ではないでしょう」
月「僕が……負ける!?」
月「嘘だ……そんなの……ありえない……」
月「テニスでも勝った。勉強も、チェスも、ゲームもなにもかも!!」
佐為「私が教えてあげます。共に成長しましょう」
月「いやだ……負けたくない……負けたくないいいい!!!」
カチカチカチカチ
佐為「でたらめに置いても勝てませんよ。囲碁は運で決まるものではありませんから」
月「ハァ……はぁ……」
月「ごめん。すこし取り乱しただけだ。ストレスがたまっててね」
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:56:29.49 ID:MUh2aUQg0
【 saiが投了を選びました。L・Lの勝ちです 】
月「……いつのまにか閲覧者たちもいなくなっている……どういうことだこれは!」
佐為「私に聞かれましても……」
そのころ 中国
リ・リンシン「また偽saiか……釣られたよ」
リ・リンシン「やはりsaiは三年前のあの一局以来……ネットの闇に消えてしまったのか……」
リ・リンシン「もう忘れよう……」
リ・リンシン「中国アマNo.1のL・Lともあろうこの私が……これではネットストーカーではないか」
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 22:58:21.39 ID:eeSJQcInP
Lかと思ったがコイツかwww
54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:00:42.35 ID:MUh2aUQg0
月「……」
佐為「ら、ライト……気を落とさないで。互先で最初から勝てる者などおりません」
月「佐為、次の相手は君が完膚なきまでに叩き潰せ。いいな?」
佐為「……し、しかし」
月「さて、誰にしようか」
【 L が対局を申し込んできました 】
月「またさっきのやつか!! いや、Lが一つ少ない……それにアベレージが低いな」
月「なんにしても腹立たしい。佐為」
月「手抜きは一切許さない。潰すんだ再起不能になるまで徹底的に」
佐為「……!!」
月「もし少しでも情けをかけたら……わかるな? 僕はすこし機嫌が悪くなる」
月「それと言っておくが僕は幽霊に対して情は抱かない」
佐為「……わかりました」
佐為「ら、ライト……気を落とさないで。互先で最初から勝てる者などおりません」
月「佐為、次の相手は君が完膚なきまでに叩き潰せ。いいな?」
佐為「……し、しかし」
月「さて、誰にしようか」
【 L が対局を申し込んできました 】
月「またさっきのやつか!! いや、Lが一つ少ない……それにアベレージが低いな」
月「なんにしても腹立たしい。佐為」
月「手抜きは一切許さない。潰すんだ再起不能になるまで徹底的に」
佐為「……!!」
月「もし少しでも情けをかけたら……わかるな? 僕はすこし機嫌が悪くなる」
月「それと言っておくが僕は幽霊に対して情は抱かない」
佐為「……わかりました」
57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:04:09.33 ID:MUh2aUQg0
……
【 L が投了を選びました。saiの勝ちです】
月「ふぅ……よくわからないうちに終わったな。瞬殺だ」
佐為「ぅ……私はこんな碁を打ちたかったわけでは」
月「対局相手はいまごろ悔し涙を浮かべているだろうね。ははは!」
月「気分がいい」カタカタカタカタ
[sai:みたか僕の勝ちだ!!!!!!!]
[ L :お強いですね囲碁歴は長いんですか?]
月「囲碁歴だって? ふふふ……はははははは!」
[sai:聞いて驚け! 僕は囲碁歴なんとたったの一日だよwwwwwwwwww]
[sai:その僕に! 負けた! お前は!!! 雑魚め!!]
[ L :はい。今回は私の負けです]
月「なんだこいつ。僕の挑発にのらないなんて」
60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:07:13.66 ID:igO4Zm+j0
小学生レベルの煽りじゃねーか
62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:08:31.83 ID:MUh2aUQg0
[ L :ですが、次は負けません]
月「何を言っている……ネットは広い。もうお前と出会うことはないよL」
[ L :sai、私はあなたを必ず見つけ出し……]
月「え……」
[ L :公衆の面前に晒しあげる! ]
[sai:!!!]
月「な、なにを言っているんだ……」ガタガタ
[sai:ふざけるなぁーーー!!!]
[ L :そして佐為、私は今回の対局で一つ大きなヒントを得た]
[sai:なんだと!?]
[ L :リアルタイムで対局することでお前がどこからアクセスしているかおおまかにつかめた]
[ L :sai! お前は今日本の東京にいる!]
[sai:なに!!!!]
66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:09:55.80 ID:P6gn8nDy0
囲碁に勝つと晒されんのか
68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:10:04.47 ID:I1HrxB7N0
Lすごすぎワラタ
69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:10:46.82 ID:MaYrXHjy0
煽り耐性なさすぎワロタ
72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:12:47.38 ID:MUh2aUQg0
月「……ッ!! こいつまさか僕のプロフィールとIP情報を!!」
月「……いや、だがこの程度で個人の特定はできないはずだ」
月「だいたいどうして何もしてない僕が晒しあげられなきゃならないんだ……ネットに潜むキチガイめ……」
佐為「ライト、対局のあとはお礼を言わないとだめですよ」
月「そういう問題じゃないんだ!!」ガタッ
【 L が退室しました 】
月「……佐為。ネット碁は今日で終わりだ。コイツに粘着される」
月「ネットに個人情報を晒されたらたまったもんじゃないからな」
月「まさかこんなことになるとは……」
佐為「あの、よくわからないのですが」
月「ここで打つと危険なんだ。それにやっぱり碁は直接手で打つに限る。そうだろ?」
佐為「は、はい♪ 碁石の音が聞きたいです!」
月(しかしどうする。明日駅前の碁会所にいってみるか……?)
74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:16:08.94 ID:MUh2aUQg0
・・・翌日
カランコロン
市河「あらいらっしゃい。初めてよね?」
月「えぇ」
市河「ふふ緊張しなくていいのよ。若い子もたまにくるから」
市河「あなたの棋力はどれくらい?」
月「棋力?」
市河「どれくらい打てるかってこと」
月「あぁ、そういう。そうですね……僕、結構強いですよ」ニヤッ
佐為「はい♪ へぇこんなところで打つんですか」
市河「あらすごい自信。じゃあ相手探すわね」
???「よければ打ちましょうか」
市河「あ、ならちょうどいいわ。竜崎さんお願いね?」
81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:20:13.47 ID:MUh2aUQg0
月「この人と打てばいいんですか?」
竜崎「はじめまして竜崎です」
月「夜神月です。お願いします」
竜崎「珍しい名前ですね。お願いします」
月(佐為、ここではあまり目立ちたくない。わかるな?)
佐為「わかりました」
月(本当の強さをこいつに悟られない程度にごまかして戦え)
佐為「はい。しかしライト。このものに私は不穏な空気を感じます。気をつけて」
月(打つのは僕じゃないし、打ち間違えなんてしないよ。気をつけるとしたら佐為の方だ)
佐為「そうですが……」
竜崎「では私が握りますね」
月「あの、その座り方は……?」
竜崎「すいませんこうしないと思考力40%ダウンです」
月「そうですか……」
佐為「ライト早く早く!」ワクワク
82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:24:17.13 ID:MUh2aUQg0
・・・
佐為「14のニ。ハネツケ」
月(佐為、こいつの実力はどうだ)
佐為「なかなかのものです。ですが負けることはありません」
佐為「しかし……」
竜崎「……」コトン
月(あぁ同情するよごめん佐為。コイツ、なんて手つきだ……はじめて碁石をさわる僕よりひどい)
竜崎「夜神君。なかなかお上手ですね」コトン
月「そうかい?」パチッ
竜崎「しかしあまり経験はないとみました」コトン
月「!!! それは竜崎の方だろ? 石の置き方がめちゃくちゃだ」パチッ!!
竜崎「そうですね……無駄口失礼しました」コトン
88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:28:33.86 ID:MUh2aUQg0
・・・
佐為「これで終局です」
月「僕の2目半勝ちかな。惜しかったね」ニヤッ
竜崎「ええ……私の負けです」
月「ありがとうございました」
竜崎「ところで夜神君。ひとつ聞きたいことがあります」
月「なんだい?」
竜崎「夜神君はどこで囲碁をおぼえましたか?」
月「僕? あぁ、ネットでね」
竜崎「いつ頃からやってますか?」
月「うーん……結構前かなw」
竜崎「だと思いましたしかしこうやって碁盤で打つ経験は少ないようですね人差し指の爪がとても綺麗ですので」
月「えっ」
竜崎「私がLです」
月(何ッ!!!!!!!!!)
佐為「これで終局です」
月「僕の2目半勝ちかな。惜しかったね」ニヤッ
竜崎「ええ……私の負けです」
月「ありがとうございました」
竜崎「ところで夜神君。ひとつ聞きたいことがあります」
月「なんだい?」
竜崎「夜神君はどこで囲碁をおぼえましたか?」
月「僕? あぁ、ネットでね」
竜崎「いつ頃からやってますか?」
月「うーん……結構前かなw」
竜崎「だと思いましたしかしこうやって碁盤で打つ経験は少ないようですね人差し指の爪がとても綺麗ですので」
月「えっ」
竜崎「私がLです」
月(何ッ!!!!!!!!!)
91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:32:14.28 ID:MUh2aUQg0
月(落ち着け……こいつはこっちを反応をみているに過ぎない)
佐為「やはり昨日の者ですか」
月(佐為! わかっていたなら何故言わない!)
佐為「すいません……あの箱の世界ことはよくわからなくて」
月(クッ、完全に油断していた)
竜崎「どうしました夜神君」
月「ええと……L? 何のことだ、何かの暗号?」
竜崎「あ、すいません。私はネット上でLと名乗り、とある打ち手を捜索しているのです」
月「へぇ……ハンドルネームはLっていうのか」
竜崎「とある打ち手……saiを追っています」
月「sai……」ゴクリ
竜崎「もちろんライト君も知っていますよね?」
月「あぁ。なんかいっぱいいるよな今」
竜崎「ですが私が探しているのは本物のsaiです」
92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:37:21.26 ID:MUh2aUQg0
月「何をもって本物と判断するんだ?」
竜崎「無論、棋力です」
月「あぁそうだね。無粋な質問だった忘れてくれ」
竜崎「実は私、昨日本物のsaiと対局しまして」
月「……」
竜崎「勝ちました」ニヤッ
月「なんだと!!!!!!」
佐為「え? 確かに私が勝ちましたよ? ライト、この者は嘘をついています!」
月(そんなことわかってる!)
月(のせられるな。あくまでこっちの動揺をさそっているだけ)
月(こいつに僕がsaiだとバレたら……ネット上に晒される!!)
月「ふー……そうなんだ。すごいな。でもいま僕に負けた君がsaiに勝てるなんて……」
竜崎「はい。だから夜神君がsaiの可能性がわずかにあります」
月(ふざけるな!!! 道理にかなっていない!!)
月「ははは、僕がsaiか。なるほどね褒め言葉として受け取っておくよ」
竜崎「無論、棋力です」
月「あぁそうだね。無粋な質問だった忘れてくれ」
竜崎「実は私、昨日本物のsaiと対局しまして」
月「……」
竜崎「勝ちました」ニヤッ
月「なんだと!!!!!!」
佐為「え? 確かに私が勝ちましたよ? ライト、この者は嘘をついています!」
月(そんなことわかってる!)
月(のせられるな。あくまでこっちの動揺をさそっているだけ)
月(こいつに僕がsaiだとバレたら……ネット上に晒される!!)
月「ふー……そうなんだ。すごいな。でもいま僕に負けた君がsaiに勝てるなんて……」
竜崎「はい。だから夜神君がsaiの可能性がわずかにあります」
月(ふざけるな!!! 道理にかなっていない!!)
月「ははは、僕がsaiか。なるほどね褒め言葉として受け取っておくよ」
96 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:42:58.32 ID:MUh2aUQg0
月「きっと君が昨日打ったsaiは偽物だったんじゃないか?」
月「昨日saiに君が勝ったなら今日も勝てるはずだろ?」
月「つまり僕はsaiじゃない」
竜崎「その可能性もあります。大いに」
月「だろ? だいたいsaiって名前のやつなんて五万といる。確認なんてとれやしないさ」
竜崎「おっしゃるとおりです。ですが私は確信しています。昨日対局し勝った相手は本物のsaiであると」
月「だとしたらsaiも大したことないな。こんな碁会所の客に倒されるようでは」
竜崎「えぇ、そうですね」
佐為「ライト! もう一度戦わせてください! この嘘つきをこらしめます」
月(バカ言え。バレたらおしまいなんだよこっちは)
佐為「碁の勝敗で嘘をつくなんて! 私はズルが許せません!」
月(落ち着け佐為。こいつはバレるの上等で見え見えの嘘をついているだけだ)
佐為「しかし……」
竜崎「夜神君いい忘れました。私はただの碁会所の客ではなく、雇われ探偵です」
月「た、探偵!?」
99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:48:02.13 ID:MUh2aUQg0
月「なぁ、竜崎。お前さっきから僕に何を言いたいんだ?」
月「僕の実力なんてたかがしれてるだろ? 僕はただの学生だよ」
月「だいたい外に出られてそんなに棋力があるならとっくにプロになっているよそうは思わないか?」
竜崎「そうですね。いまのところsaiはネット上にしか存在しません」
竜崎「申し訳ありませんでした」
月「じゃあなんで僕にこんな尋問めいたことを」
竜崎「探偵ですから。一応の探りです。すでにsaiの住んでる地域は絞り込めています」
竜崎「saiが私を警戒してネット上に現れない以上、こうしてわざわざ足をつかっているのです」
竜崎「夜神君以外のそれらしい人物にもたくさんアプローチをかけてみましたすいません」
月「……そうか。でも疑われるほうは気分がわるい」
月「悪いことをしていないのに罪に問われた気分だ」
竜崎「ご迷惑をおかけしました。ではこれからは囲碁友達になりましょう」
月「友達……か……」
月「まぁ僕も適当に打つ相手は欲しかったし、かまわないよ」
佐為「良かったですねライト!」
100 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:52:34.04 ID:MUh2aUQg0
竜崎「では友達ですので以降はライト君と呼びます」
月「勝手にしろ」
竜崎「ライト君に早速聞きたいことがあるのですが」
月「まだ質問があるのか? 尋問は断るぞ」
竜崎「いえ意見を伺いたいのですが。この棋譜をどう思いますか?」パサッ
月「棋譜か……」
月(棋譜ってたしか対局記録のことだよな。クソっこんなの見ても読めないぞ)
佐為「……」
月(佐為、どうなんだ?)
佐為「非常に素晴らしいものです。おそらくは私と同等かそれ以上の者が残したもの……!」
月(そんなに!)
竜崎「……」
月「勝手にしろ」
竜崎「ライト君に早速聞きたいことがあるのですが」
月「まだ質問があるのか? 尋問は断るぞ」
竜崎「いえ意見を伺いたいのですが。この棋譜をどう思いますか?」パサッ
月「棋譜か……」
月(棋譜ってたしか対局記録のことだよな。クソっこんなの見ても読めないぞ)
佐為「……」
月(佐為、どうなんだ?)
佐為「非常に素晴らしいものです。おそらくは私と同等かそれ以上の者が残したもの……!」
月(そんなに!)
竜崎「……」
102 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/13(金) 23:56:32.08 ID:MUh2aUQg0
佐為「しかしライト。一つ問題が」
月(なんだ)
佐為「私はこの棋譜を読むことができません。記録に使われた文字が違うからです」
月(お前が憑いた秀作は江戸時代の人間だったな……)
月(アラビア数字が入ってきたのは明治初期……くそっ)
竜崎「どうしました難しい顔して」
月「あ、いやっ、すごい棋譜だなって思って」
竜崎「当たり前です。とある日本の元トッププロと、それに拮抗する実力を持つ者の対局ですから」
月「なるほど……悪いけどそこまでのレベルになるとどう意見していいか」
竜崎「……」
月「? どうした?」
竜崎「実はこれ、三年前のsaiと塔矢行洋のネット対局の棋譜なのですが」
月(何ッ!!!!!)
104 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:01:02.76 ID:YkINa0Lm0
佐為「私の棋譜……?」
月(佐為! お前!! 僕に何かかくしているな! 三年前だって!?)
佐為「いえ、そんなことは一切っ!」
月「……」
竜崎「知らないのですか?」
竜崎「ネット碁ユーザーなら誰でもしってる、現代で最も有名な棋譜なのですが?」
月「……あ、あぁそうだったね。最近みてなかったからすっかり忘れてたよ。たしかにすごい一局だった」
月(こいつ……わかってるんだ! 僕を完全にハメようとしている!!)
竜崎「……」ニヤッ
月「やはりsaiはすごいな。半目差とは言え、あの塔矢行洋に勝ってる」
月(塔矢行洋といえば……引退記者会見もやっていた五冠の王……)
月(囲碁界のことをまるでしらない僕でも名前くらいは知ってる)
竜崎「ええ碁をはじめて間もない私が見てもすごい一局です」
竜崎「が!」ゴソゴソ
月「?」
107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:05:22.25 ID:E1yoXkJq0
竜崎「実はもう一枚あるんです」 パサッ
月「!!!」
竜崎「これは日本のとある若手プロの発見をもとに、途中から手順を書き換えた架空の棋譜です」
竜崎「彼の指摘の通りに打つと、なんと、反目逆転しているのです!」
竜崎「そう、saiの半目負けです」
佐為「!! 確かに! ここの一手、黒は切断に備えずに隅に置いていれば、白は抑えるしかなく、逆転しています!」
月「……」
竜崎「この二枚目こそ。実は真に有名な棋譜なのです」
竜崎「ライト君。ネットでしかあまり碁をしないあなたが何故しらなかったのですか?」
竜崎「これほどの棋力をもってして、何故ですか」
月「……」
月(まずい。完全にボロがでた)
佐為「もう打ち明ければいいんじゃないですか?」
月(だめだ。ここで僕がsaiだと認めれば、もしかしたらなんらかの罪でしょっぴかれる可能性がある)
月(わずかな可能性として、僕の知らないところでこのsaiがなんらかのネット犯罪に手を染めてるかもしれないだろ)
108 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:09:14.95 ID:E1yoXkJq0
月「……竜崎」
竜崎「はいなんでしょう」
月「僕はこれでも受験生でね。もうここ数年ずっとパソコンにはログインしていない」
月「最後に碁をうったのもずっと前のことだ」
佐為「ライトまでそんなに嘘をつくなんて!」
竜崎「ライト君……その割にはずいぶん強いですね」
月「あぁ、僕は碁が強い。だけどsaiほどではない」
竜崎「はい」
月「竜崎。君と打ち、君にsaiだと疑われたことで火がついたよ」
竜崎「そうですか」
月「君より先に、saiは必ず僕がみつけだして……」
月「処刑台に送る」
佐為「もう死んでます」
竜崎「saiは犯罪者ではありませんよw」
109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:11:29.50 ID:23Cg1Lfa0
何だこの心理戦w
110 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:14:38.09 ID:E1yoXkJq0
【月の部屋】
カタカタカタカタ
月「……竜崎め、やってくれる」
月「あいつはたったあれだけのことで、間違いなく僕を疑っている」
月「僕はsaiであってsaiでないのに、いい迷惑だ」カタカタ カチッカチッ
月「sai……か……。ちょっと調べただけで真偽不明の噂話がたくさんでてくるな」
月「ネットでの100連勝。多数のプロ撃破。そして最後のあの一局か……」
月(この謎のネット棋士saiってやつと同一だと僕は疑われてしまった)
月(偶然にも僕に取り憑いた佐為の名前を使ってしまったから……)
月(偶然……? ふふ、馬鹿なことを)
月「佐為、お前がこのsaiだよ」
佐為「ええと……私は藤原佐為ですが」
月「違う。三年前のコイツ。間違いない」
カタカタカタカタ
月「……竜崎め、やってくれる」
月「あいつはたったあれだけのことで、間違いなく僕を疑っている」
月「僕はsaiであってsaiでないのに、いい迷惑だ」カタカタ カチッカチッ
月「sai……か……。ちょっと調べただけで真偽不明の噂話がたくさんでてくるな」
月「ネットでの100連勝。多数のプロ撃破。そして最後のあの一局か……」
月(この謎のネット棋士saiってやつと同一だと僕は疑われてしまった)
月(偶然にも僕に取り憑いた佐為の名前を使ってしまったから……)
月(偶然……? ふふ、馬鹿なことを)
月「佐為、お前がこのsaiだよ」
佐為「ええと……私は藤原佐為ですが」
月「違う。三年前のコイツ。間違いない」
113 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:18:33.95 ID:E1yoXkJq0
月「僕は頭の回転が早いからすぐわかった。お前は三年前にも一度この世に現れている」
佐為「いえ、そんなことは」
月「そしてその時のことが記憶から消えている。それだと全て辻褄があう」
月「棋譜をみたらわかるだろ? お前だよ」
佐為「確かに、私と打ち筋はよくにています」
月「幽霊がどうやって記憶を保つのか、なぜ存在しているのかさっぱり理屈はわからないがそれ以外考えられない」
佐為「私は神によってこの世に再臨することができました。それも二度も」
月「二度……秀作と僕か……だとすると僕が三回目だよ」
月「僕と秀作の間に誰かいたはずだ。確実に! さぁ思いだせ!」
佐為「……と言われましても」
月「……無いものは仕方ないか。なら僕が探しだして証拠をつきつける」
佐為「……ライト」
116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:22:53.03 ID:E1yoXkJq0
月「もしかしたらお前の失われた記憶がもどるかもしれないし、本物のsaiを見つけることで僕の疑いも晴れる」
月「saiは普通に考えたら一人しか存在しえないからね」
月「saiであるがゆえに僕はわかる! 僕以外のsaiがいることを!!!」
月「saiめ! Lめ!!」
月「ふふ、ふははははは! 碁以上にいい退屈しのぎになりそうだよ!!」
佐為「ライト、打ちましょうよ」
月「あぁそうだな。僕も囲碁界を調査する以上ある程度棋力があったほうが便利だ」
月「碁打ちはどうやら棋譜をみるだけで個人を特定できるようだ」
月「うかつだったよ。あやうく言い逃れできない失態をおかすところだった」
月「この先むやみにsaiのちからを使うのは危険かもしれないな」
佐為「はぁ……」
月「なんだノリ気じゃないな」
佐為「いえ、別にそういうわけでは」
118 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:28:11.85 ID:E1yoXkJq0
月「それに調査といってももう実は目星が付いているんだよ」
佐為「え……」
月「インターネットは便利だね。プロ棋士の過去の成績を見れるなんて」
佐為「……プロ棋士?」
月「先代のsaiは間違いなくプロの棋士だ。それも日本の」
佐為「なぜ断定できるのですか?」
月「佐為、所詮この世は金なんだよ」
佐為「お金?」
月「どんな人間であれ、お前ほどの力を手に入れればそれを利用する」
月「プロに対局で勝てるんだ。つまりプロになることなんて容易いってわけ」
月「知ってるかい? 棋戦の賞金は数千万単位なんだ。塔矢行洋なんて億単位の収入があったらしい」
佐為「それはすごいですね」
月「そいつは佐為に取り憑かれた後、まずは佐為の実力をネットでテストしていたんだ」
月「実際に使い物になるかどうかね」
月「おそらくそれネットでの100連勝とプロつぶし。ふふふ僕は冴えてるな」
122 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:33:11.22 ID:E1yoXkJq0
月「そしてテストの結果、使い物になると判断した彼はその力を巧妙に利用して一気に囲碁界を駆け上がった」
月「しかし障壁はあったみたいだ。それが塔矢行洋。タイトル獲得を目指す以上必ず壁になる実力者だ」
月「塔矢行洋のタイトルを奪わないと多大な賞金は得られない」
月「考え悩んだそいつは佐為ではなく、saiを利用した」
佐為「さっぱりわからないのですが……それにライトすこし妄想が過ぎますよ……」
月「saiの力を利用し、公式手合いとは別の舞台を用意し、塔矢行洋を叩き潰し引退においこみ……」
月「冠位を奪い取った!!」ガタッ
佐為「!」ビクッ
月「僕の思考のレベルだと、もはや簡単なプロファイングで答えはでる」
月「L、格の違いをみせてやるよ」
佐為「それで、誰なのですか?」
月「犯人は現在のタイトルホルダーで、三年前に一気に囲碁界を駆け上がり」
月「ネットの利用に長け、頭脳明晰、塔矢行洋と個人的に対局の約束ができる関係性にある人物……」
月「緒方精次・十段碁聖!!!」ビシッ
125 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:36:40.75 ID:bmL9IJro0
ちげぇwww
129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:37:59.11 ID:E1yoXkJq0
佐為「この眼光の鋭い者ですか?」
月「決まりだよ佐為」
月「お前は以前、この写真の眼鏡男に憑いていた」
佐為「そんな記憶ありませんが」
月「さらに言うと、この緒方という人物、過去にsaiに対して異常に執着する怪しい素振りをみせていたと噂されている」
月「決定的だよ。自分はsaiでなく、saiを追う者であるとアピールをしつつ、裏ではsaiの力を利用してのし上がった」
佐為「果たしてそうなのでしょうか……」
月「いまや彼が一番数多くのタイトルを取得しているからね」
月「きっといまごろ佐為を失って焦っているだろうな。実力の伴わない偽りのタイトルホルダーめ」
月「ふふふ、緒方十段……お前の失墜はもうすぐだ」
月「お前の力はいまや僕が手に入れた! もう時代は終わったんだよ」バンバンバン
月「こいつに接触し口止めさえすれば、次は僕が大手を振るうことができる」
佐為「え……」
月「わからないのか? 佐為の力を存分に使い」ククク
月「囲碁界の神に僕はなる!」
月「決まりだよ佐為」
月「お前は以前、この写真の眼鏡男に憑いていた」
佐為「そんな記憶ありませんが」
月「さらに言うと、この緒方という人物、過去にsaiに対して異常に執着する怪しい素振りをみせていたと噂されている」
月「決定的だよ。自分はsaiでなく、saiを追う者であるとアピールをしつつ、裏ではsaiの力を利用してのし上がった」
佐為「果たしてそうなのでしょうか……」
月「いまや彼が一番数多くのタイトルを取得しているからね」
月「きっといまごろ佐為を失って焦っているだろうな。実力の伴わない偽りのタイトルホルダーめ」
月「ふふふ、緒方十段……お前の失墜はもうすぐだ」
月「お前の力はいまや僕が手に入れた! もう時代は終わったんだよ」バンバンバン
月「こいつに接触し口止めさえすれば、次は僕が大手を振るうことができる」
佐為「え……」
月「わからないのか? 佐為の力を存分に使い」ククク
月「囲碁界の神に僕はなる!」
130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:38:51.81 ID:Oyru4Om+0
この月は頭がダメな子や
134 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:42:59.44 ID:E1yoXkJq0
佐為「神……!?」
月「プロになり、頂天までのぼりつめ、それと同時に自分が真のsaiであったと公言する」
月「哀れな敗北者たちは誰しもが僕を崇め、僕にすりより、僕の言うことをきく」
月「富も名声も手に入れれば! Lがいまさらどう動こうが住所を晒されようがなにも関係がない!」
月「なぜなら僕の力は! 『真』であるからだ! そして誰も疑うことすらできない!」
月「僕は囲碁界で絶対の権力者になる未来を手に入れたんだ!」
月「はははははは!」
佐為「私は……こんなことのために……」
月「こんなことのため? 違うよ佐為。これはそう、運命だ!」
佐為「運命……?」
月「僕を囲碁界の神の座にひきあげるために、神は君を僕の元へ送りこんだ。そう考えるのが普通じゃないか?」
佐為「違います。私は神の一手を……追求するために……」
月「……佐為、間違っているよ」
月「僕の一手一手が……神の一手になるんだッ!!」
月「プロになり、頂天までのぼりつめ、それと同時に自分が真のsaiであったと公言する」
月「哀れな敗北者たちは誰しもが僕を崇め、僕にすりより、僕の言うことをきく」
月「富も名声も手に入れれば! Lがいまさらどう動こうが住所を晒されようがなにも関係がない!」
月「なぜなら僕の力は! 『真』であるからだ! そして誰も疑うことすらできない!」
月「僕は囲碁界で絶対の権力者になる未来を手に入れたんだ!」
月「はははははは!」
佐為「私は……こんなことのために……」
月「こんなことのため? 違うよ佐為。これはそう、運命だ!」
佐為「運命……?」
月「僕を囲碁界の神の座にひきあげるために、神は君を僕の元へ送りこんだ。そう考えるのが普通じゃないか?」
佐為「違います。私は神の一手を……追求するために……」
月「……佐為、間違っているよ」
月「僕の一手一手が……神の一手になるんだッ!!」
137 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:47:31.85 ID:E1yoXkJq0
-翌日-
カランコロン
佐為「またここへ来たのですか!」ワクワク
月「あぁ、多くの情報をあつめるなら一人より二人だよ」
月「どっちみち証拠探しという当面の目的は同じだしね」
月「ま、少しのリスクはあるけど僕なら大丈夫だ」
竜崎「どうもライト君昨日ぶりですね」
月「やぁ竜崎。実は僕、昨晩一人でsaiについて考えてみたんだけど」
竜崎「はい」
月「おおざっぱなプロファイリングで目星はついた。これが資料だ」
竜崎「そうですか」
月「saiは緒方十段。どうだろう?」
竜崎「ライト君すごいですねたった一日でこれほど調べあげるとは」
月「……ふふ」
月(無論、僕しか知りえない決定的事実はお前には教えないがな……!)
カランコロン
佐為「またここへ来たのですか!」ワクワク
月「あぁ、多くの情報をあつめるなら一人より二人だよ」
月「どっちみち証拠探しという当面の目的は同じだしね」
月「ま、少しのリスクはあるけど僕なら大丈夫だ」
竜崎「どうもライト君昨日ぶりですね」
月「やぁ竜崎。実は僕、昨晩一人でsaiについて考えてみたんだけど」
竜崎「はい」
月「おおざっぱなプロファイリングで目星はついた。これが資料だ」
竜崎「そうですか」
月「saiは緒方十段。どうだろう?」
竜崎「ライト君すごいですねたった一日でこれほど調べあげるとは」
月「……ふふ」
月(無論、僕しか知りえない決定的事実はお前には教えないがな……!)
138 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:51:21.55 ID:E1yoXkJq0
竜崎「……ですが残念はずれです」
月「何!」
竜崎「緒方さんはsaiではありません」
月「……な、何を根拠に」
竜崎「なぜなら……あ、来たようです」
緒方「よぉ竜崎。まさかここに来ていたとはな」
竜崎「どうも緒方さん」ペコリ
月「なっ!」
月(お、緒方精次!!)
佐為「これがライトの言っていた私の元宿主ですか?」
月(バカな……何故ここに!)
緒方「こっちの少年は?」
竜崎「私に捜査協力してくれてる夜神君です碁も打てます」
月「お、おい竜崎!?」
月(な、ななな、ぼぼぼ僕の推理が!? 外れれ!?)
140 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 00:55:05.89 ID:E1yoXkJq0
緒方「君もsaiを追っているのか」
月「あの、僕は……」
竜崎「彼が私の依頼人です」
月「!!!」
緒方「なんだその資料は? まさか君、竜崎と同じように俺を疑うのか?」
月「えっ」
竜崎「私も依頼当初、夜神君と同じ結論に行き着きました」
緒方「失礼な奴だったよ。依頼主をまっさきに疑うなんて」
竜崎「しかし実際に囲碁をおぼえてみて」
竜崎「彼ではないと確信しました」
月「そ、それはなぜ」
緒方「優れた碁打ちなら、打てばわかる」
佐為「そのとおりですね!」
月「!!!」
月(打てばわかるだと……!? そんなことが!?)
142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:00:08.19 ID:E1yoXkJq0
竜崎「はい。棋士にはそれぞれ一定のリズムがあります」
竜崎「意識してもなかなか拭い取れない癖のようなものです。少なくとも緒方さんはsaiとは打ち筋が異なります」
緒方「そういうことだ。残念だったな」
月「……すいません」
竜崎「また、仮に緒方さんがsaiだとしたら不自然です」
月「それはなぜ……」
竜崎「名実ともに備わっている緒方さんがわざわざ謎の打ち手saiを名乗る意味がないからです」
月「!」
竜崎「夜神君。あなたの推測をきかせてください」
竜崎「仮に緒方さんがsaiであったとして、saiであることを公にしない理由付けを」
月「そ、それは……」
竜崎「ないんですね? それとも何かしっているのですか? わたしの知らないことを」
月「い、いや……」
緒方「おいおい困ってるじゃないか。お前の誘導尋問のようなやりかたはあまり好きじゃないな」
竜崎「すいません」
竜崎「意識してもなかなか拭い取れない癖のようなものです。少なくとも緒方さんはsaiとは打ち筋が異なります」
緒方「そういうことだ。残念だったな」
月「……すいません」
竜崎「また、仮に緒方さんがsaiだとしたら不自然です」
月「それはなぜ……」
竜崎「名実ともに備わっている緒方さんがわざわざ謎の打ち手saiを名乗る意味がないからです」
月「!」
竜崎「夜神君。あなたの推測をきかせてください」
竜崎「仮に緒方さんがsaiであったとして、saiであることを公にしない理由付けを」
月「そ、それは……」
竜崎「ないんですね? それとも何かしっているのですか? わたしの知らないことを」
月「い、いや……」
緒方「おいおい困ってるじゃないか。お前の誘導尋問のようなやりかたはあまり好きじゃないな」
竜崎「すいません」
144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:04:26.24 ID:E1yoXkJq0
月「あの、どうして彼に依頼を?」
緒方「俺はただsaiと打ちたいがために、ネットの闇に消えたsaiを探している。それだけだ」
緒方「俺は忙しい身、以前は自分で足をつかってあちこち調べていたがいまはなかなか時間がなくてな」
竜崎「そんな緒方さんに今日はプレゼントがあります」
緒方「!」
月「プレゼント?」
竜崎「夜神君にもあとで見せてあげます」
緒方「はやく渡せ。そのために検討もすっぽかしてここへ飛ばしてきたんだ」
竜崎「どうぞ」ペラリ
月「その紙は?」
竜崎「先日の私とsaiのネット対局の棋譜です。印刷してきました」
竜崎「電話で伝えても信じてもらえなかったので直接棋譜をみたいと」
月(……佐為、どうだ?)
佐為「はい、確かに先日の対局の棋譜ですね」
147 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:08:05.11 ID:E1yoXkJq0
緒方「……」
竜崎「どうですか?」
緒方「……ッ」
緒方「竜崎。残念だがこいつはsaiではない」
佐為「えっ」
月(……!)
緒方「saiは……saiはもっと優美で華麗なウチ回しをする」
緒方「俺の知ってるsaiは、こんな他人を一方的に痛めつけるような碁は打たない!」
緒方「だれが相手であろうと紳士的な態度は崩さなかった! 匿名のアマチュア相手でもだ!」
佐為(……この者……一体)
月(……運がまわってきたな。これでLの捜査はほぼ白紙……)
竜崎「そうですか。では捜査をやりなおします。引き続きネットでsaiを名乗る打ち手に探りをいれます」
竜崎「同時に私は、プロ棋士になります」
月「!」
153 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:13:33.34 ID:E1yoXkJq0
月「捜査のためにそこまでやるのか!?」
竜崎「はいそうです。実は先ほどのライト君のプロファイリング、決して遠からずです」
竜崎「私もライト君同様に日本のプロの中にsaiがいるとふんでいます。そして実力を巧妙に隠しています」
月「おい昨日は僕のことを疑ったくせに」
緒方「そうなのか?」
竜崎「疑っている相手なんて星の数ほどいます。相手は匿名、日本のネットユーザーすべてが対象です」
竜崎「しかし、現在一応の目星をすでにつけています」
竜崎「あとは証拠詰め。楽しい詰碁のはじまりです」
竜崎「ここへ来ているのはプロ試験までの時間つぶしも兼ねているんです」
月「……」
月(クソっ……どこまで人をバカにしているんだ)
緒方「プロ入りすればプロとの交流が増える。無論プライベートの付き合いもな」
竜崎「はい。実力も手に入り、捜査が捗ります」
緒方「竜崎ならきっと探し当ててくれると信じている」
竜崎「全力でがんばります。緒方さんには莫大な依頼金を頂いているので」
竜崎「はいそうです。実は先ほどのライト君のプロファイリング、決して遠からずです」
竜崎「私もライト君同様に日本のプロの中にsaiがいるとふんでいます。そして実力を巧妙に隠しています」
月「おい昨日は僕のことを疑ったくせに」
緒方「そうなのか?」
竜崎「疑っている相手なんて星の数ほどいます。相手は匿名、日本のネットユーザーすべてが対象です」
竜崎「しかし、現在一応の目星をすでにつけています」
竜崎「あとは証拠詰め。楽しい詰碁のはじまりです」
竜崎「ここへ来ているのはプロ試験までの時間つぶしも兼ねているんです」
月「……」
月(クソっ……どこまで人をバカにしているんだ)
緒方「プロ入りすればプロとの交流が増える。無論プライベートの付き合いもな」
竜崎「はい。実力も手に入り、捜査が捗ります」
緒方「竜崎ならきっと探し当ててくれると信じている」
竜崎「全力でがんばります。緒方さんには莫大な依頼金を頂いているので」
156 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:18:20.95 ID:E1yoXkJq0
緒方「俺はsaiと打ちたい! どうしてもだ!」
月「なぜそこまで……」
緒方「奴は俺の師である塔矢名人に勝ち、引退に追い込んだ!」
緒方「そして俺はなにより、saiと打ったやつらのことが羨ましい!!!!」
月「! 緒方十段……」
佐為(この身があれば……いますぐにでもあなたと……)
竜崎「そういうわけなのでライト君。もうあなたとはしばらく会えないかもしれません」
竜崎「私はしばらく碁の勉強をしなくてはなりません」
竜崎「東大に簡単に入る頭脳があっても、碁はそうはいきませんから」
月「竜崎……健闘を祈るよ。じゃあ僕はこれで」
市河「あら、もう帰るの?」
月「えぇ、用事は終わったので」
市河「もうちょっといてくれたらおもしろい人にあわせてあげたのに」
月「受験生なんで、勉強忙しいんです」
市河「残念! またきてね」
月「なぜそこまで……」
緒方「奴は俺の師である塔矢名人に勝ち、引退に追い込んだ!」
緒方「そして俺はなにより、saiと打ったやつらのことが羨ましい!!!!」
月「! 緒方十段……」
佐為(この身があれば……いますぐにでもあなたと……)
竜崎「そういうわけなのでライト君。もうあなたとはしばらく会えないかもしれません」
竜崎「私はしばらく碁の勉強をしなくてはなりません」
竜崎「東大に簡単に入る頭脳があっても、碁はそうはいきませんから」
月「竜崎……健闘を祈るよ。じゃあ僕はこれで」
市河「あら、もう帰るの?」
月「えぇ、用事は終わったので」
市河「もうちょっといてくれたらおもしろい人にあわせてあげたのに」
月「受験生なんで、勉強忙しいんです」
市河「残念! またきてね」
157 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:22:35.80 ID:E1yoXkJq0
-街中-
月「Lがプロを目指すか……僕もプロになる」
佐為「あの緒方という男、ただものではありません」
月「当たり前だろ、日本のトッププロの一人だぞ」
佐為「並々ならぬ執念を感じました。怖いほどに」
月「何度も化けてでてくるお前ほどじゃない」
佐為「彼と、打ってあげてくれませんか?」
月「無理だ。僕の計画に狂いが生じる。舞台を整えるのが先だよ」
佐為「私は彼と打ちたい」
月「すぐにかなうさ。僕はプロになるんだからね」
佐為「私のちからで?」
月「まぁ、それもあるし。僕自身も精進するよ。自信はあるんだ」
159 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:26:32.03 ID:E1yoXkJq0
月(竜崎……行き着くとこが同じだとしたら、必ず僕が先にたどりつく)
月(プロ試験か……おもしろいよ)
月(退屈しのぎにはちょうどいい)
月(お前は囲碁界の神となった僕の前にひれ伏すんだ)
月(saiはネットだけでなく、現実世界でも神になる!)
月「神の一手は僕のものだ……」ボソッ
青年1「え?」
青年2「どうした進藤」
青年1「いや……別に。行こうぜ! 市河さんとの約束に遅れちまう」
青年2「遅れるのは君があんな相手に手こずるから」
青年1「うるせー! お前だってリーグ戦がけっぷちじゃねーか!」
青年2「次勝てば問題ない!」
165 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:31:32.39 ID:E1yoXkJq0
-月の部屋-
月「さて」
佐為「またその箱ですか?」
月「あぁ。僕のアテが外れた以上、Lの先手を打たないといけない」
月「同時に第一のsaiをあぶりだす」
佐為「どうやってですか? ていうかほんとにいるのですか?」
月「いるよ。何度も説明したろ」
佐為「やはり身におぼえのないことですからなかなか腑に落ちなくて……」
月「僕が予想するに、いま第一のsaiは突然佐為を失ったことに対して非常に焦っている」
月「だけどそこに第二のsaiが現れたとしたら……」
佐為「?」
月「……お前は碁以外はあまり頭のまわりがよくないのか?」
佐為「す、すいません。まだこの世に来たばかりなので」
月「……第一のsaiは必ず僕に接触を試みるはずだ」カタカタカタカタ
166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:35:56.99 ID:E1yoXkJq0
佐為「またネット碁というやつですね!」ワクワク
月「あぁ。アカウントを取りなおした……さて、誰を餌にするか」
月「手っ取り早く自分の力を証明するには、できるだけ強いやつを倒すほうがいい」
月「レーティングの高い強いやつほど、閲覧者数も多いからな。多くの人間の目にとまる」
佐為「私、打てるのですか!?」
月「打ってくれ、だけど手は抜くな。思い切り力を見せつけるんだ」
佐為「またですか……」
月「zelda……よし、レーティングが高いこいつにしよう」
【 zelda に対局を申し込みました 】
月「ククク……公開処刑のはじまりだよ」
佐為(碁が打てるなら……いまは文句を言うまい……行きますよ!)
【 saiが黒です。対局を開始します 】
170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:38:52.15 ID:ONRD1xfl0
噛ませ代表の和谷さんじゃないか!
175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:40:22.57 ID:6C9n5JHB0
公開処刑wwww
176 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:41:03.38 ID:E1yoXkJq0
【とあるアパートの一室】
和谷「……なんだ……つええ!」カチカチッ
伊角「和谷が押されている……?」
奈瀬「なによこいつ!? アマじゃないって事!? 和谷! やっちゃいなさいよ」
本田「いや、アマでもなかなか強い奴はいるよ……ここまでは見たこと無いけど」
和谷「sai……本物か? あのsaiなのか!?」
伊角「ものすごい閲覧者数だな。いつもの5倍近いぞ」
本田「人気が人気を呼んでいるんだ。流れるコメントの量もすごいぞ」
zeldaこと和谷義高五段がsaiに公開処刑ワロタンゴwwww
ガチsai復活キタ――(゚∀゚)――!
オワコンのsaiさん降臨wwwwww
和谷五段涙ふけよwwwww
sai俺と打て! とあるプロだ! メールアドレスは
sai強すぎ吹いた
現役プロ棋士がボコられてると聞いて
zeldaよええwwwwww
↑じゃあ互戦でzeldaに勝ってみろよ雑魚
一方的だな……挽回できるか?
ゼwwwルwwダwwwww厨二乙
177 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:42:04.66 ID:dEPg6tApP
大人気だなゼルダwww
ヤムチャ的人気者だけどwww
ヤムチャ的人気者だけどwww
184 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:45:56.03 ID:E1yoXkJq0
和谷「ッ!」
伊角「とても激しい碁だ……」
本田「荒れているな」
奈瀬「和谷……」
和谷「……ここまでかッ……ちくしょう」カチカチ
【 zelda が投了を選びました。saiの勝ちです】
sai大勝利キタ――(゚∀゚)――!!
zelda生贄第一号wwwwww
sai俺と打て! とあるプロだ! メールアドレスは→
これがsai……しびれるね(笑)
圧倒的すぎワロタwwwwww
zelda明日森下九段に殺されるんじゃね?wwww
zelda弱いな プロってこんな程度か
↑じゃあプロになってみろks
toyakoyoとの再戦キボンヌ
つかこのsai本物?
saiとは強さの記号である……
s a i 完 全 復 活
191 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:50:18.41 ID:E1yoXkJq0
奈瀬「何よ! 好き勝手コメントして! むかつく!」
和谷「負けた……3年前より……こてんぱんに」
伊角「和谷……元気だせ。お前はよくやったよ」
和谷「ちっくしょおおお!!」ドンッ
和谷「くそっくそっ! お前は一体!!」カタカタカタ
[zelda:誰なんだ! 本物か!? あのsaiか!?]
[sai:はい]
和谷「答えた!?」
伊角「saiってチャットしないんじゃなかったか?」
和谷「普通はそうだけど、なぜか俺は昔saiと少しだけチャットしたことがある」
本田「本当か!!」
193 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:54:20.57 ID:E1yoXkJq0
和谷「……」カタカタカタ
[zelda:あなたはプロですか]
[sai:いいえ]
和谷「じゃあアマなのか!」カタカタカタ ターン!
[sai:いいえ。神です]
[sai:I'm A GOD ]
和谷「GOD!?!?」
本田「神だって!? 俺の初手天元さえ決まれば……」
奈瀬「なによこいつ! ふざけてんの!?」
伊角「だがしかし、saiは神がかった強さを持っている」
和谷「……力は認めるしかない。俺は負けた!」
本田「和谷、仇は俺がとる……任せろ」
奈瀬「本田! 無謀よ!!」
194 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:55:45.25 ID:sq5GIFZ90
厨二過ぎてネットの伝説になるレベル
196 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:56:10.11 ID:S9ZTiaLP0
月さんまたドヤ顔ですか
200 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 01:59:29.28 ID:E1yoXkJq0
[ zelda が再戦を申し込みました ]
本田「……」ドキドキ
伊角「本田、落ち着いていけ。負けても得るものはあるはずだ」
[ saiに断られました ]
本田「……」
s a i は 神
zeldaだせぇwwwwww
お断りします( ゚ω゚ )
神のサイに虫けらのようにつぶされるゼルダwwwww
和wwwww谷wwwwwwwwよしたかーwwwwww
いまの対局動画サイトにうpるわwwwww
やべぇ閲覧数15マソwwwwwww
海外からのアクセス多いな
お前らzeldaさんの実力しらんくせに調子のんなksdm
sai俺と打て! とあるプロだ! メールアドレスは→
sai俺と打て! とあるプロだ! メールアドレスは→
sai俺と打て! とあるプロだ! メールアドレスは→
sai俺と打て! とあるプロだ! メールアドレスは→
↑スクリプト通報しといた^^
206 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:04:06.25 ID:E1yoXkJq0
・・・外国
フランク「オーイェルさん! やはりsaiですよあの!」
オーイェル「そうなのか?」
フランク「zeldaは日本のプロだというのは有名。それに勝ったんだ!」
フランク「そしてその後現在4連勝」
フランク「どれもネット棋士の強豪相手だ!」
オーイェル「オランダアマNo.1のキミが言うなら本当なんだろうな」
フランク「嬉しすぎて心臓が破裂しそうだ!」
フランク「対局の申し込みが途切れないよ! 僕もまた対局したいな!」
オーイェル「長引きそうだ。コーヒーをいれてくるよ」
フランク「シュガーはスティック5本で頼む」
オーイェル「知ってるよ」
リ・リンシン「さいいいいいいいいいい!!!! はぁはhぁhぁはsaiだ!!!!間違いない!」
209 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:09:53.32 ID:E1yoXkJq0
リ・リンシン「先からそこそこチャットをしているようだな」
リ・リンシン「くそっ! 日本語の勉強をしていればよかった!」
ヤンハイ「どれどれ?」
リ・リンシン「や、ヤンハイプロ!」
ヤンハイ「へぇ。俺がおもった人物像とはずいぶん違うんだなsaiってのは」
リ・リンシン「な、なんて書いてあるのか読めるのですか?」
ヤンハイ「俺は一応語学が趣味だからなぁ」
リ・リンシン「教えてくれませんか?」
ヤンハイ「失望するなよ?」
私は囲碁界に舞い降りた神だ
私は誰にも負けない絶対の存在だ
私は日本のどのプロより強い
私に勝てる自信のあるものはいどんでくるといい
[sai:私は近いうちに囲碁界の全てを手に入れる!]
214 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:14:58.37 ID:E1yoXkJq0
・・・
佐為「ライト、なぜこのような事を」
月「なぜかって?」
月「神だから」ニヤッ
佐為「……」
月「強いものが上にたつ。それがこの世の摂理だよ」
佐為「……」
月「現にもうネット棋士の中には僕の敵はいない。そうだろ?」
月「数年間くすぶっていたsai信者のコミュニティにも火がついた」
月「実力、実績、人気ともにsaiの一人勝ちだよ」
佐為「囲碁はそのような競技ではありません」
月「いや、全ては勝ち負けを競う競技だ」
月「そして竜崎! お前はもはやネットの神ことsaiを追うことすらかなわない」
月「僕にはたくさんの信者がいるからね。そんなことをしたらネットに住処がなくなるよ」
216 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:19:54.47 ID:E1yoXkJq0
・・・
竜崎「やられましたね」
緒方「……」
竜崎「しかしもはや名実ともに彼がsaiである以上。あなたはsaiと対局することができる」
竜崎「つまり、もう私の使命は」
緒方「いや、違う」
緒方「俺のしっているsaiはこんな奴ではない……気がする」
竜崎「……困った依頼主ですね」
ヒカル「そうだよ緒方さん。こんなのsaiじゃない」
緒方「進藤……」
ヒカル「saiは……佐為は……こんなひどい碁を打たない」
アキラ「同感だな。緒方さんもsaiのことはよく知ってるでしょう?」
緒方「アキラ…………ふっ、そうだな。すこし気が動転していた」
竜崎「プロ三人がそういうのでしたらそうなのでしょう。調査を続けます」
218 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:25:49.56 ID:E1yoXkJq0
緒方「腹立たしいな。こんなヤツにsaiの品格が落とされるなんて」
アキラ「僕もそう思います」
竜崎「しかし、実力がすべての世界です」
ヒカル「……確かに」
市河「なぁにみんなして怖い顔して」
緒方「この偽saiをなんとか黙らせられないものか。偽物だと証明できれば」
竜崎「方法はあります」
アキラ「教えてくれ竜崎」
竜崎「勝てばいいんですよ。saiとは無敗の最強の棋士である称号。負ければなんの意味もありません」
ヒカル「!」
アキラ「そ、そうだな……」
緒方「だが対局しようにもつながらないからな。みろこのアクセス数。どこから湧いてきた」
緒方「それに俺は、リクエストを送りすぎてついには通報されて垢BANされてしまった」
アキラ「やりかたが悪いんです」
ヒカル「……やりかた、か」
219 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:26:43.55 ID:geFRfulB0
垢BANwww
221 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:30:31.00 ID:IpgeKbvH0
緒方BANワロタ
220 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:30:06.99 ID:E1yoXkJq0
・・・
ヒカル「……ただいまー」
ヒカル母「あぁヒカル!」
ヒカル「どしたの?」
ヒカル母「見つかったのよ! あんたの大事な碁盤!」
ヒカル「え……? まじ!?」
ヒカル「あかりちゃんの高校にあったそうよ。あかりちゃんが見つけてくれたの」
ヒカル「あかりの!?」
ヒカル母「あかりちゃん運んできてくれるって。あんた取りに行きなさい」
ヒカル「うん!」
224 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:34:13.21 ID:E1yoXkJq0
・・・
あかり「あ! ヒカルー!」
ヒカル「あかり! どうしてお前の高校に!」
あかり「わかんないよ。でもこれヒカルのでしょ? 私見慣れてるからわかっちゃった」
ヒカル「確かに俺のだ……よかったぁ……」
あかり「大事な碁盤だもんね」
ヒカル「あぁ。じいちゃんに買ってもらった思い出の碁盤だ」
あかり「不思議なこともあるもんだね! 泥棒はどうして私の学校に捨てたんだろう」
ヒカル「不思議……か……。不思議……」
あかり「ヒカル?」
ヒカル「わり、あかり俺ちょっと用事おもいだした!」
あかり「えーー! これ私が運ぶの!?」
ヒカリ「今度うめあわせすっから!」
あかり「もーー! ヒカルったらちっとも変わらないんだから」
226 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:40:01.04 ID:E1yoXkJq0
・・・
都内ネットカフェ
店員「いらっしゃいませ」
ヒカル「三時間パックで」
店員「かしこまりました」
ヒカル「ここにくるのも相当久しぶりだな」
ヒカル「三谷と三谷のねーちゃん今頃なにしてんだろうな」
ヒカル「……」カチッ カチッ
ヒカル(もし、もし佐為が再びこの世に現れているのなら)
ヒカル(俺にだけ……俺にしかわからない方法で……なんとかコンタクトを!)
ヒカル(気づいてくれ、佐為……!)
カタカタカタ カチカチッ
231 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:47:36.52 ID:E1yoXkJq0
【月の部屋】
月「メッセージボックスは対局申し込みでいっぱいだな」
佐為「大人気ですね」
月「……ふふふふ」
佐為「どうしました?」
月「なぁ佐為。僕の2つ目の目標が達成されたよ」
佐為「2つ目? なんでしたっけ」
月「一つはLの無力化。そしてもうひとつは」
月「第一のsaiのあぶりだしだ!」
件名:初手天元様 が対局を申し込んできました。
件名:Frank様 が対局を申し込んできました。
件名:アクアリウム大好き様が対局を申し込んできました。
件名:アクアリウム大好き様が対局を申し込んできました。
件名:アクアリウム大好き様が対局を申し込んできました。
件名:アクアリウム大好き様が対局を申し込んできました。
件名:アクアリウム大好き様が対局を申し込んできました。
件名:L・L様 が対局を申し込んできました。
件名:寅次郎様が対局を申し込んできました。
月「メッセージボックスは対局申し込みでいっぱいだな」
佐為「大人気ですね」
月「……ふふふふ」
佐為「どうしました?」
月「なぁ佐為。僕の2つ目の目標が達成されたよ」
佐為「2つ目? なんでしたっけ」
月「一つはLの無力化。そしてもうひとつは」
月「第一のsaiのあぶりだしだ!」
件名:初手天元様 が対局を申し込んできました。
件名:Frank様 が対局を申し込んできました。
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件名:寅次郎様が対局を申し込んできました。
234 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:48:36.81 ID:Axj0Wv8M0
寅次郎キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━ !!!
237 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:52:10.24 ID:E1yoXkJq0
佐為「寅次郎? 寅次郎と書いてあります!」
月「はははは! わかりやすいやつだ」
月「あとはコイツとコンタクトをとれば……!」
月「L! 僕の勝ちだ!」
佐為「対局するのですか?」
月「いいよ。力を失った偽saiの彼に見せつけてやろう」
月「本物のsaiのちからをね!」
【 寅次郎様と対局を開始します 】
・・・
ヒカル「やっぱり……佐為!!」
ヒカル「間違いない……!」
ヒカル「戻って……? きたのか……?」
240 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:57:17.73 ID:E1yoXkJq0
月「さぁ。はじめようか」
[sai:次はこの方を血祭りにあげます]
[寅次郎:よろしくおねがいします]
キタ――(゚∀゚)――!!
寅次郎wwww名前だせぇwwwwwww
なんかのアニメキャラだっけ?
sai! sai! sai!
20人目の生贄wwwwwwww
がんばってね
30分で瞬殺オネシャス
――このアカウントは停止されています――
――このアカウントは停止されています――
↑こいつ先から必死すぎwwwwwww
↑どうせzeldaだろwwwwwwwww
俺じゃねぇよ!
sai様おろかな愚民どもに粛清を
寅次郎ってなんだっけ
月「さぁ、見せてみろ」
佐為「……いささか緊張しますね」
月「なに、相手は力を失ったあわれな人形だよ」
241 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:58:07.32 ID:PBkXxxiU0
緒方ェ・・・
242 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 02:58:09.30 ID:mx89YNSg0
垢BANさん…
245 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:00:23.18 ID:E1yoXkJq0
月「はじまったか」
月「佐為、最初の布石は僕が打つ」
佐為「……」
月「大丈夫だよ。僕もそこそこに覚えた」
月「それにいくらでも挽回できる。だろ?」
佐為「なら好きにどうぞ。どうせ私には関わりのない碁です」
月「ふてくされるなよ。僕のほうが立場は優位なんだ」
月「囲碁に飽きればやめて、あとは東大生(予定)として人生を満喫するだけさ」
佐為「……」
月「さてと、まずは四隅からだな」
カチカチッ
月「どうせ布石程度じゃ実力なんて測れない」
250 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:06:16.06 ID:E1yoXkJq0
みろ! これが神の布石じゃwwwwww
お前らうるさすぎwwww
参考になるわぁ~
初手天元おかないのか? 悪手だろ
↑なんやこいつめっちゃキモいわ
sai! 俺だ! いますぐ俺と打て! メールアドレスは→
sai! 俺だ! いますぐ俺と打て! メールアドレスは→
↑何回アカウントとりなおすんだよwwwwww
もと囲碁部部長の僕の見解としてはこの布石はなかなかレベルが
コーヒーいれるか…
寅次郎ってなんかきいたことあるんだよな
sai! 俺だ! いますぐ俺と打て! メールアドレスは→
sai様……まさに神の一手
月「閲覧数もそこそこだな」
月「初代saiの抹殺にはふさわしい舞台だ」
月「……ふふふ」
月「……ん?」
[寅次郎:huzakeruna mazimeni ute!]
月「なっ!!」
252 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:11:50.97 ID:E1yoXkJq0
月「ぼ、僕が……まじめじゃないだと!?」
佐為「……そろそろかわりましょうか?」
月「!!」
佐為「この先の数手が勝敗に大きくかかわってきますよ」
月「何!?」
佐為「……この者は、強いです」
月「ば、ばば馬鹿な! そんなわけ……」
月「こいつはお前のちからを借りたまがいものだぞ!」
佐為「……」
月「納得がいくところまで僕が打つ!」
月「なぁに、劣勢から逆転すればパフォーマンスになる」
月「神である以上、愚民どもに飽きられてはだめだからね」
月「エンタメ性を維持するのも一つの仕事さ」
月「寅次郎。僕は必ず勝つ!」カチッ
255 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:15:09.62 ID:SfIrU1j00
負けるフラグが見事に立っている
257 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:16:44.09 ID:E1yoXkJq0
月「ハァ……はぁ! どうだ!!」
佐為(あまりに劣勢……相手の実力を鑑みると逆転はもう……)
月「佐為、そろそろ行くか?」
佐為「……どうなってもしりませんよ」
月「勝て。それがお前の条件だ」
佐為「では……」
【 寅次郎 が投了を選びました。saiの勝ちです】
月「え……」
佐為「……」
sai20連勝キタ――(゚∀゚)――!!
圧倒的実力差wwwwww
とwwwらwwwじwwろwっうwwww
戦意喪失はええ粘れよwwwww
次は俺が相手だ!
金払ってでも対局したいれす^p^
月「な、何故だ……え? 僕に恐れをなしたのか?」
佐為(あまりに劣勢……相手の実力を鑑みると逆転はもう……)
月「佐為、そろそろ行くか?」
佐為「……どうなってもしりませんよ」
月「勝て。それがお前の条件だ」
佐為「では……」
【 寅次郎 が投了を選びました。saiの勝ちです】
月「え……」
佐為「……」
sai20連勝キタ――(゚∀゚)――!!
圧倒的実力差wwwwww
とwwwらwwwじwwろwっうwwww
戦意喪失はええ粘れよwwwww
次は俺が相手だ!
金払ってでも対局したいれす^p^
月「な、何故だ……え? 僕に恐れをなしたのか?」
260 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:22:04.42 ID:E1yoXkJq0
[寅次郎:Arigatou Gozaimasita]
[sai:あまりに弱い……そんな実力で私に挑んでくるとは無謀でしたね]
月「なんだ? なぜ投了した? あれだけの手数で勝てないと察したのか!?」
月「ふふ、やはり僕は強い! お前の力を借りなくても僕は強いってことだ!」
月「佐為! みてただろ!? ははは」
佐為「……ライト。画面をみてください」
月「え……」
[寅次郎:yokatta omaega sai zyanakute]
月「何を言っている……僕はsaiだぞ」
[寅次郎:dakara mou omae ha doudemoii]
月「!!!」
月「ど、どうでもいいだと!? 僕を……神のことを!?」
266 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:27:13.05 ID:E1yoXkJq0
で、でたー廃車の負け惜しみwwwwwwww
寅次郎日本語でおk
日本語変換しろks
てかこんな雑魚いままでいたかよwwww
なぁ寅次郎って秀作の幼名じゃね?
秀www作wwwwww過去の棋士wwwww
いまはsai様一強時代だろJK
toyakoyoも強いよ?
zeldaも強いし
月「どうでもいい……何を考えている第一のsai」
佐為「そのままの意味でしょう」
月「……!」
佐為「ライト、あなたの負けです」
月「バカな! 僕は勝ったぞ! みろ! 20連勝だ」
佐為「はい。saiは20連勝しました」
佐為「でもあなたは……?」
月「……う、う、ぅ、;ああああ!! ぐっ、あああ第一のsaiめぇええ!!」
月「くそう!! 許さないこんな屈辱はじめてだ!!!」
269 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:33:20.63 ID:E1yoXkJq0
月「間違いなく! 僕には佐為の力がある!」
月「なのにこいつはどうでもいいって……どうでもいいだとおぉおお!!」
月「寅次郎!! 僕はお前を絶対につきとめる!!」
月「つきとめた上で、コテンパンにしてやる!! いやそれだけじゃすまさない処刑台におくってやる!」
佐為「……私が、打ってですか?」
月「僕自身がだあああああああ!!!」ガシャーン
佐為「ライト……箱が」
月「うるさいうるさいうるさい!! 天才なんだ僕は、なんでもできる……絶対に……こいつなんかに……」
月「うるさいぃぃいい……!!!」ワナワナ
佐為「ライト。まだあなたは碁を覚えて日が浅い」
佐為「なのにこれだけ碁のことをわかるようになりました。それはすごいことですよ」
佐為「たぶん、あなたには才能があります。いいえ、間違いなくあります」
月「……あぁ、当たり前だろ。僕はプロに、いや、囲碁界の神になる男だ!」
佐為「はい。着実に力をつけましょう。あなたのために」
佐為「そして私とともに、神の一手を!」
272 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:38:33.93 ID:E1yoXkJq0
・・・
和谷「saiのやつ、また消えちまったなー」
伊角「さすがに連日打ちすぎて体調不良でもおこしたんじゃないか?」
奈瀬「神が?w」
本田「またひょっこりでてくるんじゃないか」
和谷「神出鬼没だからなsaiは」
和谷「けど俺実はだいたいの目星つけてるんだぜsaiの!」
ヒカル「へぇ、聞かせてよ」
和谷「saiは学生だ!」
ヒカル「なんで?」
和谷「なんでって……出没時間的に?」
奈瀬「なによそれ」
伊角「でもたしかに端々の言動が子供っぽかったな」
和谷「あぁ、あれで確信した。俺が三年前チャットしたsaiとあいつは一緒だ!」
ヒカル(なんだかなー)
和谷「saiのやつ、また消えちまったなー」
伊角「さすがに連日打ちすぎて体調不良でもおこしたんじゃないか?」
奈瀬「神が?w」
本田「またひょっこりでてくるんじゃないか」
和谷「神出鬼没だからなsaiは」
和谷「けど俺実はだいたいの目星つけてるんだぜsaiの!」
ヒカル「へぇ、聞かせてよ」
和谷「saiは学生だ!」
ヒカル「なんで?」
和谷「なんでって……出没時間的に?」
奈瀬「なによそれ」
伊角「でもたしかに端々の言動が子供っぽかったな」
和谷「あぁ、あれで確信した。俺が三年前チャットしたsaiとあいつは一緒だ!」
ヒカル(なんだかなー)
275 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:43:24.33 ID:E1yoXkJq0
奈瀬「それより進藤。リーグ本戦入りおめでと」
ヒカル「あぁうん」
伊角「まさか三次リーグまで突破するとはな」
ヒカル「塔矢だって同じさ。負けてられねぇよ」
和谷「タイトル挑戦者になったらなんかおごってくれ」
奈瀬「えー? 普通逆じゃない?」
和谷「いいの! これが森下流なの!」
ヒカル「ははは」
伊角「もうすぐプロ試験か……」
和谷「とびっきりの暑い夏がくるぜ」
ヒカル「今年はどんな奴はいってくるかなー」
和谷「進藤お前にうろちょろ付きまとってるあいつらは?」
ヒカル「あー、岡と庄司? 見込みありって感じかな」
本田「若いやつがプロ入りしてくれないといよいよもって北斗杯のメンバーが危ういよな」
伊角「同感だな。22歳までにひきあげてくれればいいのに」
278 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:49:29.62 ID:E1yoXkJq0
・・・
夏 プロ選抜試験 予選
月「やれやれ。僕ほどの実力者が予選をうけなきゃならないなんて」
竜崎「当然です私たちは院生とは違い、外来なので」
月「三勝したら本戦だろ? スムーズに進むために竜崎とはあたりたくないな」
竜崎「私もですライト君が一日遅れで本戦にくることになるのは忍びないので」
月「ッ! ……お前は」
竜崎「それよりもライト君よくプロのなる決断を」
月「まぁ、暇だからね」
竜崎「学業はどうするんですか?」
月「僕は効率がいい人間でね。それにプロ試験は夏休みを含んでるから出席日数も大丈夫さ」
279 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:53:29.78 ID:E1yoXkJq0
竜崎「うまくいけば現役東大生のプロ棋士の誕生ですね」
月「必ずうまくいくさ」
竜崎「私も必ずsaiを捕まえます」
月「sai・・・か」
佐為「もうあれから三ヶ月ちかく前になりますね」
月(まだそんだけしか立ってないんだよ)
月(いまでもネット上はsaiの再臨を求める声であふれてる)
月(だけどまだ時期尚早だ)
月(僕は名実ともに……saiに……神になる!)
竜崎「その握りこぶし。気合入ってますね」
月「一応お金かかってるしね」
竜崎「親御さんは承諾したのですか?」
月「タイトルホルダーになれば一年でこの家を2つ建てられるっていったら父さん呆然としてたよ」
竜崎「なるほど」
282 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:57:47.21 ID:E1yoXkJq0
・・・
月「ありがとうございました」
筒井「ありがとうございました……」
月(これで一勝……ぬるすぎる)
筒井「く、やはり強いな……」
月「筒井さん、大学生でしたっけ?」
筒井「えっ、うん」
月「その実力でよくこれましたね」ニタァ
筒井「!!」
筒井「き、記念受験みたいなものだよ。来年からは司法試験の勉強するから」
月「そうですか。まぁがんばってください」
月「一勝っと」
佐為「あの眼鏡の彼、非常に正確なヨセでした。感心しましたよ」
月「あぁ、僕の10分の1くらいの実力はある」
283 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:59:00.84 ID:AyfksBw70
ライトうぜぇwww
285 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 03:59:40.51 ID:h881wP7x0
性格の悪さを隠す気無いのかw
288 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:02:32.33 ID:E1yoXkJq0
竜崎「どうでしたライト君」
月「どうもこうもないさ。予選は昼寝しながらでも勝てるな」
竜崎「というよりも私はライト君以外歯牙にもかけていません」
月「……ふふ、僕もだよ」
竜崎「ライト君はいい加減身の振り方を考えたほうがいいです」
月「それはお前のほうだろ。あんな座り方して、対局相手に失礼だ」
竜崎「まぁお互いに言いたいことはやまほどありますが」
月「竜崎。本戦で会おう」
竜崎「はいそうですね。よけいな馴れ合いをしている暇があればライト君は勉強したほうがいいです」
月「若いころの時間は貴重だからね」
佐為「時間……ですか」
月(千年この世にいるお前には関係のない話だったか)
佐為「はぁ……しかし暇ですね。ライト以外ともうしばらく打ってませんし」
月「そうだな。僕としてはあまり危険なことはしたくないんだけど」
289 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:06:39.94 ID:E1yoXkJq0
月「たしか棋院にはフリー対局スペースがあったな」
月「いってみるか」
佐為「いいんですか!?」
月「少しだけだぞ。打つ相手は素人に限る」
佐為「はい♪ それでもいいですので」
月「まったく。めんどくさい」
佐為「ライト少しだけ丸くなりましたよね」
月「僕にはもとから刺なんてないよ」
・・・
門脇「え? いまから俺と対局? まいったなぁ」
月「一局だけお願いできませんか?」
月「この中ではおじさん一番つよそうですし」
門脇「おじっ!? ま、まぁいいだろ。座れよ」
302 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:12:18.00 ID:E1yoXkJq0
月「全力でいきます」
門脇「なんだぁ? いやに自信ありげだが、この時期ってことはプロ試験の受験者か?」
月「えぇ、まぁ」
門脇「ふぅん……w」
門脇(俺のことを知らねーみたいだな。懐かしいぜこういうシチュエーション)
門脇(いっちょ先輩棋士様がもんでやるか)
門脇「よし、俺が黒だ」
月「おねがいします」
門脇「おねがいしますっと」
・・・
門脇「あ、が……え? え? 負けました」
月(まずい……コイツ、実力者だ)
佐為「ありがとうございました。とても心躍るたのしい一局でした」
305 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:16:54.66 ID:E1yoXkJq0
門脇「なぁ、君……」
月「……」
月(まずい、どうする!?)
門脇「今年はよぉ、レベルがたけーのが入ってくるって思っといていいのか?」
月「え」
門脇「へへ、楽しみだぜ」
門脇「絶対まけんなよ。プロになって俺が雪辱を晴らすまで負けんじゃねーぞ!」
門脇「じゃあな」コツコツ
月「なんだったんだ?」
ヒカル「あ、門脇さん! こんなとこにいた」
門脇「よぉ進藤くん。今日の手合い頼むぜ。負けねーから」
ヒカル「また素人相手にして景気づけ?」
門脇「ま、そんなとこかな。行こうぜ」
307 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:21:05.45 ID:E1yoXkJq0
月「あいつ……藤崎の隣にいた金髪」
佐為「……」
月「プロだったのか」
佐為「彼とも交える時がいずれやってくるのですね」
月「僕は負けないよ。誰にも」
月「寅次郎を探し出し屈服させると誓ったんだ」
月「負けることは許されない」
佐為「でも毎晩私に負けてますよね」
月「うるさいぞ。それは別の話だ」
月(雪辱戦か……)
月「ふふふ、ふはははははは!!」
月「はははははは!!!」
受付「ちょっと静かにしてください対局してる人がいるんですよ」
311 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:26:21.95 ID:E1yoXkJq0
・・・
プロ試験予選 三日目
篠田「おめでとう夜神くん。本戦出場決定だ」
月「どうも」
篠田「よくがんばったね。本戦でも良い対局をみれることを期待してるよ」
月「僕が目指すのは全勝です」
篠田「懐かしいなぁ。昔そう言った子がいるんだよ」
篠田「結局、ライバルにまけてしまったけどね」
月「僕はライバルにも勝ちますよ」
篠田「ほう、クールな子かと思ったら意外と熱いんだね」
月「碁は戦いです。冷静につとめるだけでは勝てませんよ」
月(L、寅次郎……! 僕に盤上で血祭りにあげられる日を震えながら待つといい!)
312 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:31:32.79 ID:E1yoXkJq0
竜崎「ライト君」
月「竜崎か」
竜崎「私は、碁の中には必ず真実が潜んでいると信じています」
月「真実?」
竜崎「えぇ。真実です」
月「僕は何も偽らないよ」
竜崎「saiがネットから姿を消した途端。あなたはプロの道をめざすと言い出しました」
月「なんだそれ。こじつけか?」
竜崎「打てばわかります」
月「すっかり碁打ちだな。探偵業をおろそかにするなよ」
竜崎「私は頭をつかうのが好きなので」
月「奇遇だな。僕もだ!」
竜崎「では、本戦で」
佐為「宣戦布告されちゃいましたね」
月「かまをかけてきただけだ。あいつのうっとうしいアプローチも僕が神の座につけば終わる」
月「竜崎か」
竜崎「私は、碁の中には必ず真実が潜んでいると信じています」
月「真実?」
竜崎「えぇ。真実です」
月「僕は何も偽らないよ」
竜崎「saiがネットから姿を消した途端。あなたはプロの道をめざすと言い出しました」
月「なんだそれ。こじつけか?」
竜崎「打てばわかります」
月「すっかり碁打ちだな。探偵業をおろそかにするなよ」
竜崎「私は頭をつかうのが好きなので」
月「奇遇だな。僕もだ!」
竜崎「では、本戦で」
佐為「宣戦布告されちゃいましたね」
月「かまをかけてきただけだ。あいつのうっとうしいアプローチも僕が神の座につけば終わる」
316 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:39:36.02 ID:E1yoXkJq0
‐プロ選抜試験 本戦開始‐
月「全部で25戦か。総当たりってのはめんどうだな」
佐為「わぁー、ここにいるのみんな碁の道を極めんとする猛者たちなのですね」
月「の卵だよ」
佐為「早く戦いたいです!」
月「打つのは僕だ」
月「一日で10戦出来れば楽なのにな」
佐為「時間がたりませんよ」
月「いまの僕なら全部中押しで勝てる」
佐為「うぬぼれすぎです」
月「そうかな?」
佐為「碁を甘くみるライトなんて予想外に苦戦して泣きをみればいいんです」
月「はいはい」
月「とりあえずサクっと白星をつかんでくるよ」
月「全部で25戦か。総当たりってのはめんどうだな」
佐為「わぁー、ここにいるのみんな碁の道を極めんとする猛者たちなのですね」
月「の卵だよ」
佐為「早く戦いたいです!」
月「打つのは僕だ」
月「一日で10戦出来れば楽なのにな」
佐為「時間がたりませんよ」
月「いまの僕なら全部中押しで勝てる」
佐為「うぬぼれすぎです」
月「そうかな?」
佐為「碁を甘くみるライトなんて予想外に苦戦して泣きをみればいいんです」
月「はいはい」
月「とりあえずサクっと白星をつかんでくるよ」
319 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:43:55.54 ID:E1yoXkJq0
おっさん「負けました」
院生A「負けました」
院生B「負けました」
院生C「負けました」
おばさん「負けました」
月「ありがとうございましたw」
佐為「……」
月「どうした佐為。気に入らなそうな顔して」
月「五日経って5連勝。全部中押しだ」
佐為「い、いえ……強くなりましたね」アセアセ
月「強くなった? ふはははは僕は元から強いんだよ」
月「負けちゃいないさ寅次郎にも……Lにも!」
佐為(あなたの負けん気の強さ、どこか懐かしく感じます)
佐為(この気持は何?)
佐為(私は一体この先どうなるのでしょうか)
322 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:48:30.38 ID:E1yoXkJq0
月「勝ったほうが勝敗をつけるっていうシステム」
月「実に気分がいいな」ポンッ
月「夜神月、中押しっと」
竜崎「ライトくん。はんこを貸してくれませんか」
月「竜崎……勝ったのか」
竜崎「負ける気がしませんし、負けてはこの先仕事になりません」
月「そうだったな探偵」
月「絶対にプロにならなきゃならないお前は僕以上に必死ってわけだ」
竜崎「はいそうなんですだからこの後も秘密の特訓です」
月「特訓?」
竜崎「はい私のバックにはたくさんの有能なプロがついていますので」
月「なるほど。強いわけだ」
竜崎「ライト君は誰かに弟子入りしてるのですか?」
月「僕? ははは、そんなわけないだろ独学だよ」
竜崎「なるほどわかりました。やっぱりライト君はすごいです」
326 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:53:05.58 ID:E1yoXkJq0
月「竜崎め。あいかわらずおちょくってくるな」
佐為「実はライトのことを好きなんじゃないですか?」
月「……佐為、冗談でもそんな気持ち悪いことは言わないでくれ」
佐為「ライトはモテるのに特定の相手をつくらないのは不思議でたまりません」
月「特定の相手ね……」
佐為「好きな女性はいないのですか? あの塾の子とかは?」
月「佐為、いまの僕の恋人は」
佐為「はい……?」
月「囲碁だよ」ドヤァ
佐為「ライト♪」
ギュ
月(ちょろいな……僕は男か女かよくわからない幽霊を口説くセンスもあるみたいだ)
327 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:53:49.87 ID:dEPg6tApP
いろいろウザイwww
331 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:56:08.43 ID:q1OcYvbDO
心で思ったことは佐為に伝わるんじゃなかったかwww
332 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:56:21.76 ID:h881wP7x0
佐為口説いてどうすんだよw
334 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 04:58:21.21 ID:E1yoXkJq0
院生D「負けました」
院生E「負けました」
院生F「負けました」
院生G「んっひwwwwwwww」
福井「負けましたぁ~夜神くんつよいなぁ~」
飯島「負けました……」
月「ありがとうございました!」
佐為「すごいすごい! 10連勝ですよ」
月「現在竜崎と同率で戦績一位だ。もう合格は固いな」
佐為「万に一つこの先を落とすって考えはないんですね」
月「ないよw」
佐為「竜崎との決着は」
月「第20戦目だ。あと十日……それまでは力を蓄える」
佐為「竜崎もおそらく万全の状態で望んできます」
月「あぁ。僕も全力で迎え撃つ」
340 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:03:29.74 ID:E1yoXkJq0
プロ選抜試験本戦 第20戦目
篠田「やぁ竜崎君夜神君」
月「おはようございます先生」
竜崎「おはようございます」
月「竜崎、いつにもましてすごいクマだな」
竜崎「……眠たいので手加減してくれますか?」
月「ふざけるなそんなわけないだろ」
篠田「今日が実質の頂上決戦だね」
篠田「今日勝ったほうは合格確定だ」
篠田「20勝したら残りすべて落としても上位三人に入れる」
月「……」
竜崎「私が一抜けとさせていただきます」
月「それはできないな」
345 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:07:35.01 ID:E1yoXkJq0
佐為(ついにこの日が……)
佐為(あぁ羨ましい。ライバルとの血沸き肉踊る対局)
佐為(私に自由な体があれば、どこへなりといって強者と相見えるというのに!)
佐為(ライト、絶対勝ってください。私の想いも一緒にお願いします)
月「僕は勝つ」
竜崎「私に勝ったらライト君がsaiである可能性が3%から8%になります」
月「ッ! お前ぇ!」
竜崎「ライト君、これは心の削り合いですよ」
月「一方的すぎる!」
竜崎「それはsaiだから怒っているのですか?」
月「ふざけるな」
佐為「ライト、惑わされてはいけません。心を落ち着けて」
月「だいたいお前、碁の中に真実があるっていっただろ! 盤外からの攻撃なんて」
ビー!
竜崎「さぁ、はじめましょう。お願いします」
佐為(あぁ羨ましい。ライバルとの血沸き肉踊る対局)
佐為(私に自由な体があれば、どこへなりといって強者と相見えるというのに!)
佐為(ライト、絶対勝ってください。私の想いも一緒にお願いします)
月「僕は勝つ」
竜崎「私に勝ったらライト君がsaiである可能性が3%から8%になります」
月「ッ! お前ぇ!」
竜崎「ライト君、これは心の削り合いですよ」
月「一方的すぎる!」
竜崎「それはsaiだから怒っているのですか?」
月「ふざけるな」
佐為「ライト、惑わされてはいけません。心を落ち着けて」
月「だいたいお前、碁の中に真実があるっていっただろ! 盤外からの攻撃なんて」
ビー!
竜崎「さぁ、はじめましょう。お願いします」
348 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:11:29.44 ID:E1yoXkJq0
月「……」イライライライラ
佐為「ライト……」
月(黙ってろ佐為。これは僕の戦いだ)
佐為(あぁ……私の声が聞こえるようでは……)
佐為(集中できていない)
竜崎「……」コトン
竜崎「……」チラッ?
月「ッ!」パチン
佐為(布石の段階で早速ペースを崩されるとは)
月(まだこの手つきなのか……ええい落ち着け……安い挑発にのったらだめだ)
月(僕はいまや実力者。冷静に戦えばこんなふざけた奴に負けるはずがない)
竜崎「……」コトン
竜崎「……」チラッ?
351 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:15:46.30 ID:E1yoXkJq0
月(なにが碁の中に真実がある、だ)
月(竜崎、見損なったよ。キミがこんなくだらない手をつかうなんて)
竜崎「……」コトン グダー
月(……いや、違う!)
月「……」パチッ
月(これが竜崎流なんだ)
月(以前言っていたな。この座りかたじゃないと思考力がダウンするって)
月(こいつはこいつなりの全力をもって僕を迎え撃っている!)
月(それを卑怯だのなんだのってケチをつけて……僕は、僕は!!)
月「……」スッ
佐為「ライト!」
竜崎(どうやら引き出してしまったようですね。彼の本性を……)
354 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:21:30.40 ID:E1yoXkJq0
竜崎「……」パチッ
月(ここでキリ!? 強引なやつめ)
月(守らないと右辺は全滅する……)
月(だが、こいつ……)
竜崎「……」ニヤニヤ
月(まるで読めない。まるで僕の力を試しているかのようだ)
月(試されているのか!!?)
月(僕がsaiだから!? 様子をみているんだ)
月(ふふ、面白いよ竜崎。まさか盤面でまで探りをいれてくるとは)
月(あぁ、僕はsaiさ。真実ならくれてやる。だが口に出さない限り確証は得られない)
月(君の挑発、僕流でうけてたつよ)
月「……!」スッ
竜崎「……!」ニタァ
356 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:26:48.77 ID:E1yoXkJq0
佐為(両者激しい攻防……しかしライト)
佐為(あなたの碁はほんとうに進化しましたね)
佐為(私も、いつかあなたと真に向い合って打てたらいいのに……」
佐為(竜崎、あなたともです)
佐為(あなたの策略。残念ながら私にはお見通しですが)
佐為(きっとこの先もっと巧みになる。私はそう予感しています)
佐為(いつまでもライトの好敵手であってください)
月「ッ」スッ
竜崎「!」コトッ
篠田「打かけにしてください。お昼は45分ですませてください」
月「……打ち切ろう竜崎」
竜崎「えぇ」
360 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:32:43.90 ID:E1yoXkJq0
篠田(ここもここも、一体どういう手順なんだ)
篠田(展開が早すぎる! この二人……やはり逸材だ)
篠田(塔谷先生……また日本の囲碁界に新しい風がふきこんできましたよ)
篠田(いまは、どこで何をしていらっしゃるのか)
竜崎「ありがとうございました」
月「……ありがとうございました」
篠田「おお! 決着したか」
佐為「素晴らしい碁でした。実に」
佐為「私が見てきた数カ月の中で過去最高とも言える内容です」
佐為「しかし……どんなに素晴らしい碁でも勝者は一人」
竜崎「ライト君、お見事です」
竜崎「saiである確率。いまは3%のままにしておきます」
月「……」
364 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:37:21.52 ID:E1yoXkJq0
【月の部屋】
月「……」
佐為「ずっと頭かかえてますね」
月「……」
佐為「ライト……良い内容でしたよ?」
月「……」
佐為「惜しかったですけど……竜崎は大いにライトの期待に答えてくれました」
月「……ふ、ふふ」
月「ふははは、ふはははははは!!」
佐為「ら、ライト……」
月「ははははははは!!! はははははははは!!!」
月「お゛も゛しろ゛いよぉ竜崎ぃ!!!!」ガターン
月「この雪辱ぅ!! 必ず……必ず……ッ!! ははははは!!!」
佐為(こ、怖い……)
月「……」
佐為「ずっと頭かかえてますね」
月「……」
佐為「ライト……良い内容でしたよ?」
月「……」
佐為「惜しかったですけど……竜崎は大いにライトの期待に答えてくれました」
月「……ふ、ふふ」
月「ふははは、ふはははははは!!」
佐為「ら、ライト……」
月「ははははははは!!! はははははははは!!!」
月「お゛も゛しろ゛いよぉ竜崎ぃ!!!!」ガターン
月「この雪辱ぅ!! 必ず……必ず……ッ!! ははははは!!!」
佐為(こ、怖い……)
369 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:42:15.76 ID:E1yoXkJq0
月「佐為ぃいい! 今日の一局を検討するぞぉお!!!」
佐為「は、はい。やりましょう。思う存分っ」
月「つぎはぁ!!! 竜崎ぃいいい!! お前をおおお!!」
粧裕「お兄ちゃんうるさいよー! お母さん怒ってるー」
月「僕は神になる!! 敗北は許されないぃぃ!!!」
佐為「この先負ける度にこれですか?」
月「早く並べろおおお!! 検討するっていってるだろおおお!!」
佐為「碁石持てないんですけど」
月「それもそうだな」
月「ま、合格は揺ぎないし。いつまでもひきずったらそれこそ本当の負けだ」
373 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:44:18.09 ID:FkggFj0P0
切り替え早過ぎワロタ
377 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:47:57.24 ID:E1yoXkJq0
プロ選抜試験本戦 21戦目
庄司「負けました……」
月「ありがとうございました」
庄司「ありがとうございました……はぁー」
月「……」
庄司「今年こそはいけると思ったのに、外来でこんなに強い人が二人もくるなんて反則だぜ」
月「僕もそう思うよ。自分の才能がおそろしいからね」
月「僕はプロになる。プロと院生のお祭り、若獅子戦でまた会おう」
庄司「……」
岡「なんなんだあの人……」
庄司「しらねー、変態だろ。たまに一人で叫んでるし」
岡「やっぱああいうおかしい人しかプロになれないのかな」
庄司「弱気になるなよ……来年こそがんばろぜ」
岡「……おう」
383 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:53:22.35 ID:E1yoXkJq0
月「……やった」グッ
篠田「おめでとう夜神君。君もそうして喜びの表情をみせることがあるんだね」
月「先生……」
篠田「これで君の合格は確実になった。残りすべて落としても」
月「じゃあ明日からは欠席します」
篠田「え」
月「僕の中で、不戦敗は負けではないのでどうでもいいんです」
篠田「え、ちょ、夜神くん?」
月「プロになったらさっそく新初段戦ですよね?」
篠田「ああそうだよ。冠位もちのトッププロとハンデつきで対局することになる」
月「指名ってできますか?」
篠田「それはできないよ」
月「そうですか。じゃあ誰でもいいです。どうせ名前しらないので」
篠田「お、おい!! 夜神くん!? どこへいく!? 明日ちゃんとくるんだぞ!?」
384 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:54:33.61 ID:mx89YNSg0
まさにライト
387 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 05:58:35.84 ID:E1yoXkJq0
‐授賞式‐
佐為「ついにライトもプロですねー」
佐為「これからさらなる手練と相まみえるとは、感慨深いです」
月「しばらくは低段者としか打てないんだ。前座だよ。全員」
竜崎「ライト君無事合格おめでとうございます」
月「竜崎。やっぱりお前も後の手合いすっぽかしたんだな」
竜崎「はい興味ありませんでしたので」
月「そういうのは心の中にしまっとけ。口にださないほうがいい」
佐為「ライト! この前の人いますよ!」
月「あぁ? あの金髪の」
ヒカル「あ、お前!」
394 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 06:04:59.32 ID:E1yoXkJq0
月「僕?」
ヒカル「お前か、以前門脇さんを倒したっていう謎の一般人」
月「夜神月だ。今年からプロになる」
ヒカル「そうか。そんじゃ対局できる日を楽しみにしてるぜ」
月「ええ……君にはなにかとてつもないシンパシーを感じるよ」
ヒカル「はぁー?」
和谷「おい進藤! 主賓がなにやってんだよ。はやく準備しろ」
月「ん、zeldaか」
和谷「あぁ? 誰だお前」
ヒカル「俺とタメの後輩」
和谷「あぁ。プロになったのかおめでとう」
和谷「早くあがってこいよな。俺たちは一応低段者じゃないからすぐには対局できねーぜ」
月「そうですか。すぐに追いつきます」
和谷「なっまいきなやつだな。例のsaiみてぇ」
396 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 06:10:19.44 ID:E1yoXkJq0
月「sai……か」
竜崎「どうしました?」
月「いや……なんでもない」
月(ここからはじまる……僕の神の物語が!!)
月(ここに来ている多くの賞の受賞者たちも、いずれ僕にひざまづく)
月「ふふふふ」
佐為(この顔、またよくないことを考えてますね……)
月「楽しみだよ……」ニヤァ
竜崎「なにがですか? もしかしてsaiとして囲碁界の頂点に君臨する妄想でもしましたか?」
月「そんなわけないだろ。お前はいくらなんでも妄想のしすぎだ」
竜崎「いえ、あくまで推理です」
月「はずれたら妄想だろ」
竜崎「可能性があるかぎりは推理です」
月(しつこいな……だが竜崎、お前の推理は正しい。しかしその正しさすらすべて無意味なものになるんだ)
月(新初段戦で僕の実力をみせつける!!)
399 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 06:18:07.86 ID:E1yoXkJq0
数日後
粧裕「お兄ちゃん! 棋院から手紙きてるよ!」
月「きたか!」
粧裕「みせてみせて!」
月「粧裕がみてもわからないだろ?」
粧裕「ぎゃっ、ケチ」
月「緒方十段だとやりがいがあるが……さて、どいつに決まったかな」
新初段戦のお知らせ
対局相手:進藤ヒカル8段(本因坊)
○月×日 13時開始
日本棋院幽玄の間 にて
月「進藤……ヒカル?」
402 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 06:24:27.44 ID:WFCggyKz0
いきなりヒカルかよ
404 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 06:25:23.10 ID:E1yoXkJq0
佐為「現在の本因坊が相手ですか」
月「ふっ、佐為にとっては感慨深いか?」
月「だが悪いな僕にとっては新初段戦は通過点でしかない」
月「ハンデは逆コミ5目半もあるんだ。ぬるすぎる」
月「若い世代の実力と、格の違いをみせてあげるよ」
月「時代遅れの年寄りどもは僕のつくる新囲碁界には必要ない!」
月「まずは本因坊のじいさんをみせしめだ」
佐為「進藤……ヒカル……」
月「竜崎は誰に決まったかな。電話でもしてみるか」
月「もしもし? 竜崎? saiじゃない、僕だ」
月「いちいちかまをかけてくるな」
月「それより新初段戦。僕の相手は本因坊だ」
月「へぇ、名人相手か」
月「塔矢? あぁ、あの塔矢名人……は引退しなかったか?」
407 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 06:30:44.87 ID:E1yoXkJq0
月「僕は勝つよ。必ずね」
月「竜崎は一度痛い目をみておいたほうがいいんじゃないかな」
月「僕としても竜崎の高い鼻が叩き折れるところを見てみたいし」
月「ま、健闘を祈っててくれ」
月「じゃあな。あといっとくけど僕はsaiじゃない」
月「くそっ、竜崎のやつ」
月「隙があれば僕を探ろうとしてくる」
佐為「彼の執着心は異常ですね」
月「あんなやつのことで気をもんでいる場合じゃない」
月「進藤ヒカルとやらの棋譜をとりよせて対策をたててみるか?」
月「いや、それもおもしろみがないな」
佐為「すごい自信ですね」
月「ゆとりのない神なんて嫌だろう?」
佐為(ライトの場合はゆとりというよりも傲慢なのでは……)
月「だんだん僕もお前の顔をみてるだけで何を考えているかわかるようになってきたよ」
月「竜崎は一度痛い目をみておいたほうがいいんじゃないかな」
月「僕としても竜崎の高い鼻が叩き折れるところを見てみたいし」
月「ま、健闘を祈っててくれ」
月「じゃあな。あといっとくけど僕はsaiじゃない」
月「くそっ、竜崎のやつ」
月「隙があれば僕を探ろうとしてくる」
佐為「彼の執着心は異常ですね」
月「あんなやつのことで気をもんでいる場合じゃない」
月「進藤ヒカルとやらの棋譜をとりよせて対策をたててみるか?」
月「いや、それもおもしろみがないな」
佐為「すごい自信ですね」
月「ゆとりのない神なんて嫌だろう?」
佐為(ライトの場合はゆとりというよりも傲慢なのでは……)
月「だんだん僕もお前の顔をみてるだけで何を考えているかわかるようになってきたよ」
417 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 06:36:07.94 ID:E1yoXkJq0
・・・・
【幽玄の間】
月「へぇ、中にまでカメラが入るんですかw」
天野記者「緊張するかい?」
月「特には」
天野「落ち着いてるねぇ。例年だと新初段のみんなはガチガチなんだけど」
月「あくまで通過点にすぎません」
天野「こりゃ大物だ! ありし日のアキラ君や進藤君を思い出す」
月「進藤、くん?」
天野「あぁ、もうくんなんて呼んじゃいけないよなぁ」
天野「進藤本因坊、まだこないのかな。そろそろ記念写真のとりたいのに」
佐為「……ライト」
月(佐為、どうした)
佐為「幽玄の間……この張り詰めた空気……ライトは感じますか?」
月「さぁね。テスト中の教室のほうがよっぽどピリピリしてないか?」
【幽玄の間】
月「へぇ、中にまでカメラが入るんですかw」
天野記者「緊張するかい?」
月「特には」
天野「落ち着いてるねぇ。例年だと新初段のみんなはガチガチなんだけど」
月「あくまで通過点にすぎません」
天野「こりゃ大物だ! ありし日のアキラ君や進藤君を思い出す」
月「進藤、くん?」
天野「あぁ、もうくんなんて呼んじゃいけないよなぁ」
天野「進藤本因坊、まだこないのかな。そろそろ記念写真のとりたいのに」
佐為「……ライト」
月(佐為、どうした)
佐為「幽玄の間……この張り詰めた空気……ライトは感じますか?」
月「さぁね。テスト中の教室のほうがよっぽどピリピリしてないか?」
418 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 06:41:06.42 ID:E1yoXkJq0
佐為「こんな場所で打てたら……どれほどの幸せであるか」
月「……佐為、お前」
ヒカル「すんません。遅れちゃいました」
月「あ」
ヒカル「よ!」
月「……天野さん、進藤本因坊遅いですね」
ヒカル「俺俺! 俺だよ」
月「今日は採譜のために来てくれたのか?」
ヒカル「はぁ~!? せっかくお前のために高い服きてきたのにそれはないぜ」
天野「夜神くん、本気で知らないのか?」
天野「今日の君の対局相手の進藤本因坊だ」
月「えっ!」
ヒカル「よろしくな、夜神」
月「な、ま、おま……え?」
421 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 06:47:05.85 ID:E1yoXkJq0
ヒカル「そうかたくなるなって! 気楽にいこうぜ」
月「……あぁ、はい」
ヒカル「天野さん、ちゃっちゃと撮っちゃって」
ヒカル「俺こいつと早く打ちたかったんだ」
天野「その前にインタビューいいかい?」
ヒカル「え?」
天野「なぜ進藤本因坊は、今回特別に夜神くんを指名したのですか?」
月(指名だと……!)
佐為「本因坊から指名だなんて、すごいんじゃないですか!?」
ヒカル「……なんでって」
ヒカル「ビビっときたからだよ。あと門脇さんのお礼参り」
月「そ、そんな理由で……ふ」
月「……ふふ、ははははは! はははは!!」
月「僕をなめるなぁ!!」
ヒカル「なめてねーよ。だから全力で行く。夜神も『持てる力』全部だしきってくれよな」
427 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 06:54:27.42 ID:E1yoXkJq0
ヒカル「座れよ」
月「……本因坊。いずれその座ももらいうける」
ヒカル「新初段がいう台詞かよ!」
月「……すいません」
ヒカル「譲らねー。これだけは。絶対」
月「なら奪いとるまで!」
奈瀬「ハンデは逆コミ5目半。新初段が黒をもちます」
月「空気が変わった……」
佐為「……」
月(佐為……どいてくれないか?)
天野「夜神くん? すわりなさい」
ヒカル「……」
月(どくんだ佐為。帰ったらいくらでも打ってやる)
佐為「……はい。ごめんなさいライト」
429 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 06:58:13.45 ID:E1yoXkJq0
月(これは僕の囲碁界征服の第一歩となる記念すべき対局だ)
月(いくらなんでも……お前に譲ることはできない)
月(それに別室ではあいつが見ている)
佐為「竜崎……」
月(だけじゃない。緒方十段が来ているとなおのことややこしいことになる)
月(あいつらはsaiの打ち筋研究科だからな)
佐為「わかります」
月(諦めてこの金髪本因坊が僕にけちょんけちょんにされるところを横から見ていろ)
佐為「はい」
月「おねがいします」
ヒカル「おねがいします」
ジャラッ…
月(まずは四隅からだ)
432 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 07:00:41.10 ID:69PKzBLD0
(まずは四隅からだ)←フラグ
435 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 07:03:47.88 ID:E1yoXkJq0
月「……」スッ
天野「カシャカシャ」
天野「よかった。今年も割りとすんなりはじまった」
篠田「進藤くんが塔矢名人にいどんだときは初手20分でしたからね」
ヒカル「……」チラッ
ヒカル「……」パチッ
月「……ふん」スッ
佐為「どうやら一通り頭の中で組み立ててきたようですね安心しました」
佐為「ライトの言う通り、私の出る幕ではありません」
佐為「が……! え……」
月(こ、こいつ!!)
月(秀策のコスミ! な、なぜこんな古い定石を)
438 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 07:10:27.92 ID:E1yoXkJq0
月「……」ドクンドクン
佐為「この者の打ち筋……ま、まるで……!」
月(なぜだ、なぜ……)
月(秀策……本因坊だからか?)
月(僕に対して接待プレイを? いや所詮新初段戦だから華をもたせる気か!?)
月(だが全力でくると確かにこいつは言った)
佐為「ライト……」
月(秀策……いや、違うな! こいつが言いたいのは……!!!)
月(……寅次郎、というわけか)ギロリ
ヒカル「……」スッ
月(なめるな……)
月(なめるな僕を!!!)
月(お前は僕に! 一度!! まけているんだ!!!! 今回も僕が勝つ!!!!)
442 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 07:17:40.33 ID:E1yoXkJq0
ヒカル「……」スッ
月(まただ。完全に僕を挑発している!!!)
佐為「ライト、あまりに自意識過剰です」
月(しっててやっているとしか思えない。まさか僕を、saiを誘い出す気か!)
月(だが佐為の力をつかっては……Lが……くそっ)
佐為「ライト……」
月(決めた! 僕が力でねじ伏せる!)
月(プロ試験でついた『中押しの夜神』の異名は伊達じゃない!!)
月「!」パチッ
ヒカル「……」スッ
月(どれだけ先を読んで荒らしてもしのがれる。こいつの読みの深さは異常だ)
月(だが、僕ほどではない!! 僕なら勝てる!)
月(コイツが一億手先を読むなら! 僕は一億一手先を読むだけ!!!)
佐為「ライトの力。それはこの圧倒的な執念と異常なまでの自信……まったく感服いたします」
452 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 07:23:46.92 ID:E1yoXkJq0
【別室モニター】
竜崎「攻めますねライトくん」
アキラ「だが進藤は手堅く防ぐよ」
竜崎「それを見越して一本キリが入ってます」
アキラ「だが進藤はそれすらも見越して先手をうっている」
竜崎「なるほど、しかしライトくんはそれ機能させないように新手をくりだしてきました」
アキラ「だが進藤はものともしない。ほら」
竜崎「しかしライトくんは強引に突破しますよ」
アキラ「だが進藤はまたたくまに」
竜崎「ここでライト君ノータイムで急所に」
緒方「だまって見ていろ」
458 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 07:29:04.11 ID:E1yoXkJq0
月(進藤……なんてやつだ! 逆コミ5目半のハンデをものともしない)
月(いや、当然か。若手最強棋士の一角だからな……)
月(だが僕がここでお前を下す! 僕に敗北は許されないんだ!!)
ヒカル(おもったより出切ってきたな。さすが俺が指名しただけあって楽しませてくれる)
ヒカル(なぁ夜神……お前は一体……?)
ヒカル(佐為……ちがうのか?)
ヒカル(ほんとはそこにいて、俺たちの対局をみてるんじゃないのか?)
ヒカル(答えろよ! 佐為!)
パチン!
月「!!!」
佐為「……」
月(ぐ…・…な゛、まずい、形勢が……!!)
月(バカな!! ココに来てさっきの悪手が絶好の位置に!?)
461 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 07:33:10.42 ID:E1yoXkJq0
・・・
アキラ「決まったな」
竜崎「いまのは致命的ですライトくん」
アキラ「夜神くんがミスをしたんじゃない。進藤がすごいんだ」
竜崎「さすが名人と本因坊」
アキラ「進藤は優勢になったら今以上に冷静になる」
竜崎「おそろしいですね」
アキラ「進藤のことが、おそろしいほどに冷たく感じるときがあるんだ」
竜崎「私も進藤くんと打ってみたいです」
アキラ「まずは明日僕が相手になる」
竜崎「負けません。夜神くんと約束しましたから」
アキラ「だけどその夜神くんはもうここからだと厳しいんじゃないかな」
竜崎「いえ、夜神くんを侮ってはいけません。彼の追い詰められた時のポテンシャルは」
緒方「黙ってみていろ! 追い出されたいのか」
467 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 07:39:03.79 ID:E1yoXkJq0
・・・
月(まずい、立て直せるか!?)
月(……バカな。僕は何を言ってるんだ。ここから本因坊相手に立て直すだと!? 無謀だ)
月(逆コミの貯金は尽きた。これ以上劣勢になっては……もはやヨセまで保たない!)
月(つまり……負ける!? 僕が!? ハンデがあるのに!? 僕が負ける!?!?)
月「……ぅぅ、うぐぐぐががががっ」パチッッ
ヒカル「!」
月(負ける゛ぅ!!? 僕がァああああ!?)
月(あ゛ぁりえないんだ! こんなことありえない゛!!)
月(僕の野望への第一歩だぞ!!!)
月(踏み外していいものか!! 滑り落ちていいものかぁ!!!)
月「あガガガがギギギ!!! あううぅぅぁぁlああ!!!」ガタガタガタガタ
ヒカル「……・」スッ
469 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 07:42:48.43 ID:E1yoXkJq0
佐為「ライト……このままではあなたの精神が……!」
月(あ゛ああああああああああ!!)
月「あ゛ああああああああああ!!」
月(あ゛ああああああああああ!!)
月(嫌だ。負けたくない。嫌だ。負けたくない。いやだ)
月(僕はsaiなんだ。神になる男だ。世界最強の……絶対の存在に……)
月(こんなところで本因坊ごときに。本因坊に……進藤おおおおお!!!!)
佐為「ライトぉー!!」
月「 」
ヒカル「……?」
月「……」スッ
ヒカリ「!」
473 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 07:46:46.66 ID:E1yoXkJq0
月「……」スッ
ヒカル「なっ……!」
・・・
越智「彼、壊れちゃったみたいだね」
アキラ「……」
竜崎「……」
越智「ほら、また考えられないような悪手だ。もう終わりだよこの碁は」
伊角「……黙れ越智」
越智「!!」ビクッ
竜崎(夜神くん……)
アキラ(進藤……)
緒方(sai……)
477 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 07:51:51.54 ID:E1yoXkJq0
ヒカル「……」パチッ
月「 」スッ
ヒカル「……」パチッ
月「 」スッ
ヒカル「……」パチッ!
月「……」
佐為(ライト……あなたはほんとうに成長しました)
ヒカル(コイツ、さっきから様子がおかしい)
月「……」スッ
ヒカル(この、かすかに感じるこの空気は……?)チャッ
月「……」パチッ
ヒカル「はっ!」
・・・
越智「ひょ!? さっきの悪手が……なんで!」
月「 」スッ
ヒカル「……」パチッ
月「 」スッ
ヒカル「……」パチッ!
月「……」
佐為(ライト……あなたはほんとうに成長しました)
ヒカル(コイツ、さっきから様子がおかしい)
月「……」スッ
ヒカル(この、かすかに感じるこの空気は……?)チャッ
月「……」パチッ
ヒカル「はっ!」
・・・
越智「ひょ!? さっきの悪手が……なんで!」
480 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 07:57:51.39 ID:E1yoXkJq0
アキラ「……この打ち方」
緒方「夜神月はいつのまにか進藤の弟子にでもなっていたのか?」
越智「だとすると進藤が彼を指名したのもわかりますね」
伊角「違う……この展開は!!」
アキラ「進藤!! 馬鹿な!!」ガタッ
緒方「……夜神月……何者なんだ」ゴクリ
竜崎「緒方さん。ご依頼の捜査、おおきく進むかもしれません」
緒方「えっ」
竜崎「碁は嘘をつきません。碁の中に真実があるのですよ」
竜崎「そして進藤本因坊はこの中でそれを一番よくしっています」
竜崎「まぁ、私の推測は外れるんですけどね」
アキラ「竜崎、僕も君と同じ意見だ」
緒方「お前たち、いったい何を」
竜崎「いつか必ず解き明かします。その時は進藤本因坊を重要参考人として呼ぶかもしれません」
481 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 08:04:28.32 ID:E1yoXkJq0
ヒカル「……」
月「……」
奈瀬(もうっ、なにやってんのよ進藤! この一手でどれだけ時間かけてるの)
奈瀬(たしかに、さっきの夜神新初段のはすごい一手だったけど……まだまだあんたが優勢じゃない!)
奈瀬「進藤……? え、なにっ? どうしたの?」
天野「進藤くん? 体調でも?」
ヒカル「……よく、しってるんだ。この打ち方。とても、よく」
ヒカル「なぁ……勉強、したのか?」
月「はい」
ヒカル「そっか……」
月「……」
ヒカル「ありがとな、夜神」パチッ
月「……ありません」ペコッ
483 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 08:08:25.59 ID:E1yoXkJq0
・・・
アキラ「投了したぞ!」
越智「進藤、さすがに強いな」
伊角「進藤……どこまで先へいくんだ」
竜崎「帰ります。家にかえって見直したい棋譜がたくさんあるので」
緒方「送っていこう」
竜崎「ありがとうございます」
竜崎(夜神くん。君はどうあがこうとも、間違いなく、一人の立派な碁打ちですよ)
竜崎(碁は嘘をつきません。いまあなたのだしきったすべてが、あなたなのです)
竜崎(再戦を楽しみにしています)
491 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 08:14:09.20 ID:E1yoXkJq0
・・・
天野「いやぁ良い内容でした」
天野「夜神くん良かったよ。結果は負けだけど自信をもっていい」
月「そうですね。僕もそう思います」
ヒカル「……天野さん。すこし二人でいまの内容検討させてください」
天野「あぁ! わかった。終わったらもう一枚写真とるから声かけてくれ」
ヒカル「奈瀬もすまないけど」
奈瀬「う、うん」
月「完敗ですよ本因坊。いや、寅次郎といったほうが?」
ヒカル「……そこに、いるんだよな?」
月「……はて、なんのことです?」
ヒカル「やめろよ。そういうの」
月「……」
497 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 08:20:42.47 ID:E1yoXkJq0
ヒカル「なぁ、佐為。どうだった?」
ヒカル「俺、本因坊になったんだ!」
ヒカル「どうしても、欲しくて、桑原のじいちゃん倒して……さ」
ヒカル「佐為、俺、お前に話たいこと山積みだ」
ヒカル「なぁ……頼むよ。もう一度、俺の前に……」
月「……進藤」
月(だけど、佐為はもう君のことを……)
佐為「ヒカル……」
月「!」
月(佐為! お前……!)
佐為「感謝しますライト」
月(え……)
佐為「あなたのすべてをかけた一手」
佐為「私はそれを見た瞬間、なにもかも理解しました。私という存在……あなたという存在を」
501 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 08:25:41.42 ID:E1yoXkJq0
月「僕……が?」
ヒカル「……え?」
月「そうか……」
ヒカル「夜神? おい夜神?」
月(僕は……そうか。悔しいが、神となる僕ですら、運命の歯車の一つでしかなかったというわけか)
月(やれやれだ……)
ヒカル「夜神ぃ?」
月「ヒカル」
ヒカル「!!」
月「大きく、なりましたね」
ヒカル「佐為……?」
月「ここにいます」
ヒカル「佐為……お前! なんで、なんで消えたんだよ!」
505 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 08:28:54.37 ID:gwxVG6CC0
盛り上がってまいりましたあああああああああああああ
509 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 08:32:27.63 ID:E1yoXkJq0
月「あなたを育て、あの一局を見せ、私の役目は一度尽きました」
ヒカル「あの一局……塔矢先生との?」
月「はい」
ヒカル「でも、お前は神の一手をまだ極めてない!」
月「大丈夫。神の一手は、あなたと、この子が目指してくれます。ですよね?」
月「私のすべてを託しました。そして、あなたたちは受け取ってくれた」
ヒカル「佐為……」
月「私は、きっとあなたのために千年の時を永らえ」
月「そして、きっとあなたの果てしない成長を一目みるために」
月「数年の時を経てこの子と出会った」
ヒカル「夜神……」
月「……そういうことだ進藤」
ヒカル「お、おいまてよ。まだ俺は話したいことが山ほど」
月「進藤。お前は棋士だ。語り合いたいなら石を握れ」
ヒカル「!」
514 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 08:38:10.71 ID:E1yoXkJq0
月(佐為)
佐為「ありがとうございます月。なにも伝えられない私の代わりに」
月(いいんだ。きっと、これが僕に課された使命なんだろう)
月(僕だって、神を信じているからこそ、神になりたい)
佐為「あなたには感謝してもしきれません」
月(僕もだよ、佐為。囲碁、おしえてくれてありがとう)
佐為「ライト……最後に、ひとつだけわがままきいてくれますか?」
月(最初にいったはずだよ佐為。僕は幽霊に情なんてうつらない)
月(でも、お前は友達だから)
月(僕に、見せてくれ。本当のsaiを)
佐為「はい!」
月「ヒカル、私が黒です。コミは五目半、いいですか」
ヒカル「……あぁ!」
520 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 08:43:29.32 ID:E1yoXkJq0
佐為(ヒカル……)
佐為(あの頃と比べて、背が高くなった)
佐為(声も低くなりましたね)
佐為(もちろん、強くなりました)
佐為(あなたとすごした日々。すべておぼえています)
佐為(ごめんね? 私はきっととても哀しい思いをさせたでしょう)
佐為(私のこと探しまわったりしちゃいませんでしたか?)
佐為(泣いちゃいましたか?)
佐為(でもヒカルは負けずに、ここまでこれた)
佐為(私はそれだけで、生まれて良かったとすら思えるんです)
佐為(ヒカル、いままでありがとう)
佐為(ライト、ほんとうにありがとう――――
ヒカル「……!」パチッ
月「はっ!」
佐為(あの頃と比べて、背が高くなった)
佐為(声も低くなりましたね)
佐為(もちろん、強くなりました)
佐為(あなたとすごした日々。すべておぼえています)
佐為(ごめんね? 私はきっととても哀しい思いをさせたでしょう)
佐為(私のこと探しまわったりしちゃいませんでしたか?)
佐為(泣いちゃいましたか?)
佐為(でもヒカルは負けずに、ここまでこれた)
佐為(私はそれだけで、生まれて良かったとすら思えるんです)
佐為(ヒカル、いままでありがとう)
佐為(ライト、ほんとうにありがとう――――
ヒカル「……!」パチッ
月「はっ!」
522 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 08:47:58.27 ID:4BdouCC60
おい、ちょ待て・・・
523 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 08:50:54.24 ID:E1yoXkJq0
月「……」
ヒカル「……佐為? 長考か? 珍しいな」
月「……」
ヒカル「……」
月「進藤。残念ながらこの棋譜は、永遠に完成しないものとなった」
ヒカル「!!」
月「……」
ヒカル「ぁ……・そ……っか」
月「だけど」
ヒカル「ぅ……佐為……また……お前は」
月「僕でよければ、続きを打とうか?」
ヒカル「!」
月「どうだろう?」
ヒカル「そうだよな……。ありがとう……夜神」
月(佐為……楽しかったよ。そして……さようなら)
ヒカル「……佐為? 長考か? 珍しいな」
月「……」
ヒカル「……」
月「進藤。残念ながらこの棋譜は、永遠に完成しないものとなった」
ヒカル「!!」
月「……」
ヒカル「ぁ……・そ……っか」
月「だけど」
ヒカル「ぅ……佐為……また……お前は」
月「僕でよければ、続きを打とうか?」
ヒカル「!」
月「どうだろう?」
ヒカル「そうだよな……。ありがとう……夜神」
月(佐為……楽しかったよ。そして……さようなら)
528 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 08:57:46.57 ID:E1yoXkJq0
・・・・
ヒカル「でさぁ、あかりのやついきなり言うんだぜ?」
アキラ「まぁ僕らもそういう歳だし、彼女の気持ちはいい加減汲んであげなきゃだめじゃないか?」
竜崎「若いお二人がうらやましいです」
ヒカリ「つか竜崎って何歳なんだよ。外来うけれたってことは、まだ二十代だよな?」
竜崎「それは究極の秘密です」
カランコロン
市河「あら、いらっしゃい東大生さん」
夜神「はは、やめてくださいよ。入れたのだってラッキーなんですから」
ヒカル「よ! 夜神ぃ! いまから早碁すんだけどやる?」
夜神「あぁ、もちろんやるよ。早碁は頭の回転の早い僕の一番の得意種目だからね」
ヒカル「あぁ?」
夜神「睨みつけてる暇があったらはやく握ってくれ。僕は碁だけ打ってるわけにはいかない忙しい身でね」
竜崎「はい私もです。本業は探偵ですので」
ヒカル「でさぁ、あかりのやついきなり言うんだぜ?」
アキラ「まぁ僕らもそういう歳だし、彼女の気持ちはいい加減汲んであげなきゃだめじゃないか?」
竜崎「若いお二人がうらやましいです」
ヒカリ「つか竜崎って何歳なんだよ。外来うけれたってことは、まだ二十代だよな?」
竜崎「それは究極の秘密です」
カランコロン
市河「あら、いらっしゃい東大生さん」
夜神「はは、やめてくださいよ。入れたのだってラッキーなんですから」
ヒカル「よ! 夜神ぃ! いまから早碁すんだけどやる?」
夜神「あぁ、もちろんやるよ。早碁は頭の回転の早い僕の一番の得意種目だからね」
ヒカル「あぁ?」
夜神「睨みつけてる暇があったらはやく握ってくれ。僕は碁だけ打ってるわけにはいかない忙しい身でね」
竜崎「はい私もです。本業は探偵ですので」
533 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 09:04:57.82 ID:E1yoXkJq0
ヒカル「探偵ってあれだっけ?」
竜崎「えぇ。saiを追っています。必ず見つけて公衆の面前にひきずりだします」
ヒカル「佐為をみつける、か」
月「ふっ」
竜崎「何故笑うんですか? いまの嘲笑を考察するに実はライトくんがsaiで可能性が一気に13%に」
アキラ「sai……か」
ヒカル「なんだか途方もない話じゃないかなー」
竜崎「そうですか? たしかに証拠詰めはかなり大変かとおもいますが」
ヒカル「いや、いいんだいいんだ頑張ってくれよ。俺もsaiがいたら会ってみたいし」
夜神「僕もだよ。きっとすさまじく冷徹で頭のめぐる人間だろうな」
竜崎「いいえ夜神君。私なりに過去のsaiの棋譜や対局データをプロファイリングした結果」
ヒカル「結果?」
竜崎「……saiはとても温厚で、おもいやりのある人物かと推察されます」
ヒカル「へぇ! そりゃ初耳だぜ! なぁ夜神?」
月「ははは、新説だな。でも、いい線いってるかもね」
536 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 09:12:33.08 ID:E1yoXkJq0
竜崎「塔矢くんはどう思いますか?」
竜崎「saiをみつけるにはどこをあたれば効果的だと考えますか?」
アキラ「うーん、どうだろう」
アキラ「少なくとも、saiは僕らの胸の中にいる。それじゃだめかな?」
竜崎「だめです。そんなことを報告したら緒方さんにひどい目にあわされます」
ヒカル「よっし、そろそろ始めっか」
月「そろそろ進藤本因坊に引導をわたして重圧から解放してあげないと」
ヒカル「まだまだ負けねぇぞ!?」
月「それと、僕は本気で本因坊のタイトルを狙うよ」
ヒカル「え?」
月「神の座を、神の一手を、目指すにあたってね」
ヒカル「……! あぁ、待ってるぜ!」
おわり
548 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 09:16:06.85 ID:gwxVG6CC0
乙
ほんとぶっ続けて投下してくれてありがとう!
ほんとぶっ続けて投下してくれてありがとう!
549 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 09:16:53.73 ID:HOvH4v7dO
お疲れ様
面白かったぜ
面白かったぜ
581 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 10:24:43.25 ID:5OIKHgUN0
乙
いい話で終わってよかった
いい話で終わってよかった
594 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 12:06:17.23 ID:InGxed5ZO
追い付いた
乙
序盤でネタSSかと思ったのに、意外といい話で終わったな
乙
序盤でネタSSかと思ったのに、意外といい話で終わったな
609 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/14(土) 13:29:29.20 ID:uG/3iW7q0
乙
Entry ⇒ 2012.04.14 | Category ⇒ デスノートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ローラ「デスノートをねー、拾ったよー☆」ペロッ
元スレ:ローラ「デスノートをねー、拾ったよー☆」ペロッ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333138710/
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333138710/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:18:30.47 ID:fqQJqYzL0
ローラ「モカー、散歩いこうかー☆」
モカ「おう」
ローラ「リードを付けて……、オッケー、行ってきまーす☆」
ローラ「今日はすごい寒いねー」
ローラ「あれ……? なにかノートが落ちてるよー?」
モカ「おう」
ローラ「リードを付けて……、オッケー、行ってきまーす☆」
ローラ「今日はすごい寒いねー」
ローラ「あれ……? なにかノートが落ちてるよー?」
2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:18:46.55 ID:0pvWsq2Q0
わろた
5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:20:53.90 ID:fqQJqYzL0
ローラ「デス……ノート?」
ローラ「なんか聞いたことあるんだけどねー、なんだったかなー」
ローラ「……」
ローラ「あ、思い出した☆ 死神と戦う漫画だ!」
ローラ「じゃあこれ単行本か何かかなー?」
ローラ「……何も描いてない」ペラペラ
ローラ「ま、いっか☆ 家に帰って日記帳にしよう!」プクッ
ローラ「なんか聞いたことあるんだけどねー、なんだったかなー」
ローラ「……」
ローラ「あ、思い出した☆ 死神と戦う漫画だ!」
ローラ「じゃあこれ単行本か何かかなー?」
ローラ「……何も描いてない」ペラペラ
ローラ「ま、いっか☆ 家に帰って日記帳にしよう!」プクッ
13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:25:38.19 ID:fqQJqYzL0
-帰宅後だよっ☆-
ローラ「今日は寒かったよー」
ローラ「今日は寒かったということをツイッターにつぶやこう!」
ローラ「……」カチカチ
『今日はねー、とっても寒かったよー!
でもモカの散歩だったから寒さも吹っ飛んじゃう!(・_・)』
ローラ「今日は寒かったよー」
ローラ「今日は寒かったということをツイッターにつぶやこう!」
ローラ「……」カチカチ
『今日はねー、とっても寒かったよー!
でもモカの散歩だったから寒さも吹っ飛んじゃう!(・_・)』
21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:32:04.21 ID:fqQJqYzL0
ローラ「なにしよっかなー」
ローラ「そうだ! さっき拾ったノートに日記を付けよう!」
ローラ「何を書こうかなー」
ローラ「まあいいや、とりあえず書いちゃおっと☆」
○月×日 晴れ
本日は、徹子の部屋で黒柳徹子さんと共演させていただきました。
黒柳徹子さんは、いかにも黒柳徹子さんと言いますか、まさに黒柳徹子さんでした。
番組の流れで黒柳徹子さんからピアスをもらったのですが、いつつけるか迷ってしまいます。
お返しにと黒柳徹子さんに似合いそうな服をプレゼントしようとしたところ、断られてしまいました。
とことで黒柳徹子さんってなんで黒柳徹子さんなんでしょうね。
季節は春に近づいていますが、まだ肌寒さが残っております。
いつになれば春の暖かさを感じられるのでしょう。
ローラ「こんなかんじでいっか☆」
ローラ「そうだ! さっき拾ったノートに日記を付けよう!」
ローラ「何を書こうかなー」
ローラ「まあいいや、とりあえず書いちゃおっと☆」
○月×日 晴れ
本日は、徹子の部屋で黒柳徹子さんと共演させていただきました。
黒柳徹子さんは、いかにも黒柳徹子さんと言いますか、まさに黒柳徹子さんでした。
番組の流れで黒柳徹子さんからピアスをもらったのですが、いつつけるか迷ってしまいます。
お返しにと黒柳徹子さんに似合いそうな服をプレゼントしようとしたところ、断られてしまいました。
とことで黒柳徹子さんってなんで黒柳徹子さんなんでしょうね。
季節は春に近づいていますが、まだ肌寒さが残っております。
いつになれば春の暖かさを感じられるのでしょう。
ローラ「こんなかんじでいっか☆」
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:33:00.36 ID:Wo8des6j0
殺す気満々じゃねえかwwww
29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:36:32.76 ID:fqQJqYzL0
ローラ「よく考えたら共演したのは今日じゃないけど、まあいっか☆」ペロ
ローラ「今日は仕事もないし、暇だなー!」
ローラ「テレビでも見よう、ポチポチッ」
ルールル ルルル ルールル…
ローラ「あ、徹子の部屋がやってるよ!」
ローラ「徹子さん、相変わらず元気だなー」
ローラ「この番組って生放送に見えて収録なんだよね」
ローラ「出演するまでしらなかった☆」
ローラ「今日は仕事もないし、暇だなー!」
ローラ「テレビでも見よう、ポチポチッ」
ルールル ルルル ルールル…
ローラ「あ、徹子の部屋がやってるよ!」
ローラ「徹子さん、相変わらず元気だなー」
ローラ「この番組って生放送に見えて収録なんだよね」
ローラ「出演するまでしらなかった☆」
32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:40:15.85 ID:fqQJqYzL0
ローラ「……」
ローラ「今日の徹子の部屋、面白くないなー」
タラララン! タラララン!
ローラ「あれ、ニュース速報だ! 日本の大統領が変わったのかな!?」
『黒柳徹子さんが意識を失い、病院へ搬送』
ローラ「……」
ローラ「ま、いっか☆」
ローラ「今日の徹子の部屋、面白くないなー」
タラララン! タラララン!
ローラ「あれ、ニュース速報だ! 日本の大統領が変わったのかな!?」
『黒柳徹子さんが意識を失い、病院へ搬送』
ローラ「……」
ローラ「ま、いっか☆」
33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:40:57.73 ID:Ab47bUlT0
よくねぇwww
35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:43:50.10 ID:fqQJqYzL0
PLLL PLLL
ローラ「あれ、電話がなってるー?」ピッ
ローラ「もしもし、ローラですけど」
マネージャー「実は…」
ローラ「えっ、黒柳さんが?」
ローラ「……」
ローラ「あのピアス・・・気味悪…」
ローラ「あれ、電話がなってるー?」ピッ
ローラ「もしもし、ローラですけど」
マネージャー「実は…」
ローラ「えっ、黒柳さんが?」
ローラ「……」
ローラ「あのピアス・・・気味悪…」
42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:48:22.50 ID:fqQJqYzL0
ローラ「…でも、式にはあのピアスを付けて行こうかな」
ローラ「それにしても、今日は変なことばっかりおこるなー」
ローラ「あのノートのせいなのかなー、ちょっとよく見てみよう!」
ローラ「さっきは真ん中のページに適当に日記を書いただけだったしねー☆」
ローラ「ちょっとノートを取ってこよう!」トテトテ
モカ「…」
ローラ「それにしても、今日は変なことばっかりおこるなー」
ローラ「あのノートのせいなのかなー、ちょっとよく見てみよう!」
ローラ「さっきは真ん中のページに適当に日記を書いただけだったしねー☆」
ローラ「ちょっとノートを取ってこよう!」トテトテ
モカ「…」
47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:53:10.30 ID:fqQJqYzL0
ローラ「モカただいまー!」
おう「モカ」
ローラ「そういえばこのノート、どこか禍々しい雰囲気をまとってるよー☆」
ローラ「でも普通のノートだなあ……」ペラペラ
ローラ「あれ、表紙の裏に何か書いてあるよー?!」
ローラ「えーっと……」
ローラ「アラビア語だからわからないやー☆」テヘペロッ
おう「モカ」
ローラ「そういえばこのノート、どこか禍々しい雰囲気をまとってるよー☆」
ローラ「でも普通のノートだなあ……」ペラペラ
ローラ「あれ、表紙の裏に何か書いてあるよー?!」
ローラ「えーっと……」
ローラ「アラビア語だからわからないやー☆」テヘペロッ
49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:53:51.91 ID:42N7+Jdy0
おうが喋った!
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 05:54:38.85 ID:YwZtnXTM0
しゃべたぁぁあぁあ!
56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:00:33.77 ID:fqQJqYzL0
ローラ「あれ、でも裏表紙には英語で説明が書いてあった!」
How to use
ローラ「ふむふむ」
ローラ「なるほどー、ここに名前を書いた人は死んじゃうのか!」
ローラ「でも名前を書いた人の顔を知ってないとだめなんだー!」
ローラ「フフフッ、おもしろーい☆」テヘペロ
ローラ「でも、これと徹子さんの件は関係なさそうだなー」
ローラ「ま、いっか☆」
How to use
ローラ「ふむふむ」
ローラ「なるほどー、ここに名前を書いた人は死んじゃうのか!」
ローラ「でも名前を書いた人の顔を知ってないとだめなんだー!」
ローラ「フフフッ、おもしろーい☆」テヘペロ
ローラ「でも、これと徹子さんの件は関係なさそうだなー」
ローラ「ま、いっか☆」
58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:03:30.13 ID:fqQJqYzL0
ローラ「ちょっと嘘っぽいノートを拾ったよー!」
ローラ「でも、これが本当ならとーっても面白いよねー☆」
ローラ「何となくだけど、バングラデシュにいた時に知り合った男の子の名前を書いちゃおう!」
L Lawliet
L「ぐっ」
ローラ「でも、これが本当ならとーっても面白いよねー☆」
ローラ「何となくだけど、バングラデシュにいた時に知り合った男の子の名前を書いちゃおう!」
L Lawliet
L「ぐっ」
59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:04:39.18 ID:Y1bFbEAP0
終着点が見えないwww
61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:05:35.45 ID:fqQJqYzL0
ローラ「……」
ローラ「あ、でもその男の子が死んじゃっても私にはわからないんだ!」
ローラ「失敗した~、テヘッ」テヘペロッ
ローラ「じゃあもうちょっとわかりやすい人で試してみようかな!」
ローラ「>>68とかどうだろう!」
ローラ「あ、でもその男の子が死んじゃっても私にはわからないんだ!」
ローラ「失敗した~、テヘッ」テヘペロッ
ローラ「じゃあもうちょっとわかりやすい人で試してみようかな!」
ローラ「>>68とかどうだろう!」
68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:06:49.38 ID:eKWJZfLT0
アッコさん
75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:07:55.28 ID:hzTCGhvmO
この物語はどこへ向かっているのか
77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:09:00.52 ID:fqQJqYzL0
ローラ「よし、アッコさんにしよう!」
ローラ「特に意味はないけどねえ~、フフッ」
金 福子
ローラ「どうなるかなー☆」
アッコ「ぐっ」
出川「アッコさん!」ニヤ
勝俣「大丈夫ですか!」ニコ
ローラ「特に意味はないけどねえ~、フフッ」
金 福子
ローラ「どうなるかなー☆」
アッコ「ぐっ」
出川「アッコさん!」ニヤ
勝俣「大丈夫ですか!」ニコ
84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:12:05.56 ID:fqQJqYzL0
ローラ「よし、アッコさんのマネージャーに電話してみよう!」
ローラ「ポチポチ~」
PLLL PLLL ガチャ
ローラ「あ、急にすいません、ローラと言います」
マネ「すまない、今急にアッコさんが倒れたと連絡が入って……後にしてくれ!」
プー プー
ローラ「……」
ローラ「すごい、このノート!」
ローラ「ポチポチ~」
PLLL PLLL ガチャ
ローラ「あ、急にすいません、ローラと言います」
マネ「すまない、今急にアッコさんが倒れたと連絡が入って……後にしてくれ!」
プー プー
ローラ「……」
ローラ「すごい、このノート!」
88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:14:24.92 ID:fqQJqYzL0
ローラ「でもねー、人をむやみに殺すのはいけないんだよ!」
ローラ「暇つぶしに>>99の名前を書いてこのノートはしまっておこう!」
ローラ「私も人を殺すのは気分がよくないからねー!」
ローラ「暇つぶしに>>99の名前を書いてこのノートはしまっておこう!」
ローラ「私も人を殺すのは気分がよくないからねー!」
99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:16:37.00 ID:RYAAD0+T0
川越達也
120 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:21:52.71 ID:fqQJqYzL0
ローラ「よーし、川越シェフにしよう!」
ローラ「この前番組で嫌いなものをしこたま食べさせられたからねー☆」
ローラ「よーし、はりきっていくよ~☆」
川越達也
ネットで自分のコラ画像が流通していることを知りショックを受ける。
そのままの流れで何となく心臓麻痺だよ~☆
ローラ「これでいいや!」
シェフ「ぐっ」
照英「うっ」ドピュ
ローラ「この前番組で嫌いなものをしこたま食べさせられたからねー☆」
ローラ「よーし、はりきっていくよ~☆」
川越達也
ネットで自分のコラ画像が流通していることを知りショックを受ける。
そのままの流れで何となく心臓麻痺だよ~☆
ローラ「これでいいや!」
シェフ「ぐっ」
照英「うっ」ドピュ
122 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:23:18.89 ID:3VPubAhU0
照英www
126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:23:58.80 ID:fqQJqYzL0
ローラ「よし……こんな恐ろしいノートは、徹子さんのピアスと一緒にしまっておこう!」
ローラ「よ~し、久しぶりにマリオパーティやろう!」
-3日後-
ローラ「ただいまー! モカー、今日も疲れたよー!」
リューク「……」
ローラ「って、うわわ! だ、誰!?」
ローラ「よ~し、久しぶりにマリオパーティやろう!」
-3日後-
ローラ「ただいまー! モカー、今日も疲れたよー!」
リューク「……」
ローラ「って、うわわ! だ、誰!?」
133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:25:42.02 ID:fqQJqYzL0
ローラ「モ、モカを守らなきゃ!」ギュッ
リューク「俺か? 俺は…死神さ」
ローラ「死神!? すごーい!」ポイッ
リューク(驚かないのか…なんてヤツだ)
リューク「ところでお前、このノート使ったか?」
ローラ「あれ、どっから引っ張り出してきたの? でも使ったよ~すごいね~!」
リューク(人を殺してなおこの精神……! 化け物だ…!)
リューク「俺か? 俺は…死神さ」
ローラ「死神!? すごーい!」ポイッ
リューク(驚かないのか…なんてヤツだ)
リューク「ところでお前、このノート使ったか?」
ローラ「あれ、どっから引っ張り出してきたの? でも使ったよ~すごいね~!」
リューク(人を殺してなおこの精神……! 化け物だ…!)
135 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:27:29.48 ID:8wIdQOJL0
死神に化け物って言われてるよ
136 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:28:12.57 ID:fqQJqYzL0
リューク「で、どうだ……。 そのノートを使った気分は」
ローラ「うーん、別にどうってことなかったよー!」
リューク「……」
リューク「もう使わないのか?」
ローラ「うん? 使わないよー!」テヘペロッ
リューク「もったいないと思わないのか?」
ローラ「えっ、なんでー?」
ローラ「うーん、別にどうってことなかったよー!」
リューク「……」
リューク「もう使わないのか?」
ローラ「うん? 使わないよー!」テヘペロッ
リューク「もったいないと思わないのか?」
ローラ「えっ、なんでー?」
140 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:33:41.25 ID:fqQJqYzL0
リューク「人を殺せるんだぞ? こんなノート一つで!」
リューク「警察だって嗅ぎ付けやしない。 最高じゃないか!」
リューク「どうしても使わないってんなら俺に返してもらう手もあるが…」
リューク「このノートさえあれば、お前は無敵なんだ!」
リューク「 新 世 代 の 神 にだってなれるんだ!」
ローラ「新世代の神…」
ローラ「うーん、興味ないなー。 もうそのノート邪魔だから持って帰って! 」
リューク「……」
ローラ「オッケー☆ じゃあね~☆」テヘペロ
Fin
リューク「警察だって嗅ぎ付けやしない。 最高じゃないか!」
リューク「どうしても使わないってんなら俺に返してもらう手もあるが…」
リューク「このノートさえあれば、お前は無敵なんだ!」
リューク「 新 世 代 の 神 にだってなれるんだ!」
ローラ「新世代の神…」
ローラ「うーん、興味ないなー。 もうそのノート邪魔だから持って帰って! 」
リューク「……」
ローラ「オッケー☆ じゃあね~☆」テヘペロ
Fin
142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:34:15.99 ID:dNpqlCte0
終わっちゃったwwwww
147 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:38:00.05 ID:4uBZgAsF0
乙!
151 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/31(土) 06:41:21.45 ID:6kMuXUbuO
犠牲者は
黒柳徹子
L
和田アキ子
川越シェフ
の4名か。
L…
黒柳徹子
L
和田アキ子
川越シェフ
の4名か。
L…
Entry ⇒ 2012.04.01 | Category ⇒ デスノートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
夜神月「大事な話って?」総一郎「ああ……父さんな……」
元スレ:夜神月「大事な話って?」総一郎「ああ……父さんな……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331296494/
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331296494/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:34:54.72 ID:NmMZojmR0
総一郎「警察……辞めたんだ」
月・粧裕・幸子『……え?』
総一郎「……すまん……」
月・粧裕・幸子『……』
ある晩の家族会議、
父さんから驚きの告白。
何故かそこには、ギターがあった。
月・粧裕・幸子『……え?』
総一郎「……すまん……」
月・粧裕・幸子『……』
ある晩の家族会議、
父さんから驚きの告白。
何故かそこには、ギターがあった。
10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:38:38.50 ID:NmMZojmR0
幸子「ちょっとあなた……どういうこと?」
月「そうだよ父さん。冗談はやめ――」
『ガシャリーンッ!!』
総一郎「冗談ではないっっっ!!!!!」
月・粧裕・幸子『……!!』
怒号とともに湯呑みを叩き割る父さん。
確かあれは、僕が小学生のときにあげた――
……父の日のプレゼントなのに……
月「そうだよ父さん。冗談はやめ――」
『ガシャリーンッ!!』
総一郎「冗談ではないっっっ!!!!!」
月・粧裕・幸子『……!!』
怒号とともに湯呑みを叩き割る父さん。
確かあれは、僕が小学生のときにあげた――
……父の日のプレゼントなのに……
12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:39:29.53 ID:7Lhh3yil0
これはひどい
20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:42:32.91 ID:NmMZojmR0
幸子「あ、あなた! その湯呑みは――」
総一郎「お前たち……見ろ」
幸子「!!」
右手を差し出す父さん。
破片で血だらけだった。
総一郎「……その目によく刻んでおけ!!」
総一郎「これが……私の決意だっっっ!!!」
月・粧裕・幸子『……!!』ビクッ
正直、何を言ってるか分からない。
でも父さんは……真剣だった……。
総一郎「お前たち……見ろ」
幸子「!!」
右手を差し出す父さん。
破片で血だらけだった。
総一郎「……その目によく刻んでおけ!!」
総一郎「これが……私の決意だっっっ!!!」
月・粧裕・幸子『……!!』ビクッ
正直、何を言ってるか分からない。
でも父さんは……真剣だった……。
27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:47:29.61 ID:NmMZojmR0
幸子「あ、あなた……本当に何が――」
月「母さん! 今は止血が先だよ!」
月「粧裕、すぐにタオルを取ってくるんだ!」
粧裕「う、うん……わかった……!」
『スッ』
総一郎「立つなああああああっっっ!!!!!」グワッ
月・粧裕・幸子『……!!』ビクッ
総一郎「……」ハァハァ
月「……で、でも父さん……血を止めないと……」
総一郎「話はまだ……終わってないだろう」
月「母さん! 今は止血が先だよ!」
月「粧裕、すぐにタオルを取ってくるんだ!」
粧裕「う、うん……わかった……!」
『スッ』
総一郎「立つなああああああっっっ!!!!!」グワッ
月・粧裕・幸子『……!!』ビクッ
総一郎「……」ハァハァ
月「……で、でも父さん……血を止めないと……」
総一郎「話はまだ……終わってないだろう」
33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:52:23.60 ID:NmMZojmR0
粧裕「うっ……ひっく……」グスン
あまりの威圧に泣き出す粧裕。
くそっ。何なんだよこの状況は!
月「何で……警察を辞めたんだ?」
総一郎「……」スッ
腕を組み、目を閉じた父さん。
居間には重たい空気がのし掛かる。
総一郎「……これは警視総監直々の命令……」
月「……え?」
『ガンッッッッッ!!!!!』
総一郎「私は……ハメられたんだ!!!!」
月・粧裕・幸子『……!!』
テーブルを叩きつける父さん。その目は血走っている。
ハメられたって……一体どういうことなんだ……!?
総一郎「あれはそう……去年の冬のことだった――」
あまりの威圧に泣き出す粧裕。
くそっ。何なんだよこの状況は!
月「何で……警察を辞めたんだ?」
総一郎「……」スッ
腕を組み、目を閉じた父さん。
居間には重たい空気がのし掛かる。
総一郎「……これは警視総監直々の命令……」
月「……え?」
『ガンッッッッッ!!!!!』
総一郎「私は……ハメられたんだ!!!!」
月・粧裕・幸子『……!!』
テーブルを叩きつける父さん。その目は血走っている。
ハメられたって……一体どういうことなんだ……!?
総一郎「あれはそう……去年の冬のことだった――」
39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:56:08.06 ID:9VacW8oV0
しかし全く展開が読めない
40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:57:00.76 ID:NmMZojmR0
◇去年の冬://電車◇
ガタンゴトン……ガタンゴトン……
『次は 東京 東京 お出口は――』
総一郎(よし、今日も仕事、がんばるz……ん!?)ピクッ
『さわっ、さわっ……』
総一郎(!!!!!)
総一郎(ま、まさかこれって……)
――ち、痴漢!?
ガタンゴトン……ガタンゴトン……
『さわ、さわ……もみ、もみ……』
総一郎「ぁ……///」
総一郎(くっ……どこの誰か知らんが……)
総一郎(私は警視庁刑事部部長……夜神総一郎だぞ!!)
総一郎(そんな私に痴漢して、生きて帰れると思うな!!)
ガタンゴトン……ガタンゴトン……
『次は 東京 東京 お出口は――』
総一郎(よし、今日も仕事、がんばるz……ん!?)ピクッ
『さわっ、さわっ……』
総一郎(!!!!!)
総一郎(ま、まさかこれって……)
――ち、痴漢!?
ガタンゴトン……ガタンゴトン……
『さわ、さわ……もみ、もみ……』
総一郎「ぁ……///」
総一郎(くっ……どこの誰か知らんが……)
総一郎(私は警視庁刑事部部長……夜神総一郎だぞ!!)
総一郎(そんな私に痴漢して、生きて帰れると思うな!!)
41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:57:34.57 ID:ucdO23420
痴漢されたのかよwwww
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 21:59:03.16 ID:9VacW8oV0
強気な女剣士キャラっぽくてわロタ
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:02:20.89 ID:NmMZojmR0
総一郎(見てろ! 今に一生の恥をかかせてやる!!)ガッ!!
痴漢の腕を強く掴んだ私――そして声を荒げる。
総一郎「みなさん! この人痴漢です!!!!」
……しかし……
少女「いたっ……おじさん……離してよぉ……」グスン
総一郎「なっ……!!!?」
驚くことに、私が掴んだ腕は、か細いものだった。
総一郎(……ま、まさかこんな少女が私に……!?)
少女「ひっく……離して……痛い……痛いよぉ……」グスン
私は心底驚いた。こんな少女が痴漢だなんて……。
一体どういうことだ? そんなことがあり得るのか!?
そんな意外性に、気を動転させていたら――
L「おやおや、これは珍しいことが起こりました」
一人の男が、車内に声を響かせた。
痴漢の腕を強く掴んだ私――そして声を荒げる。
総一郎「みなさん! この人痴漢です!!!!」
……しかし……
少女「いたっ……おじさん……離してよぉ……」グスン
総一郎「なっ……!!!?」
驚くことに、私が掴んだ腕は、か細いものだった。
総一郎(……ま、まさかこんな少女が私に……!?)
少女「ひっく……離して……痛い……痛いよぉ……」グスン
私は心底驚いた。こんな少女が痴漢だなんて……。
一体どういうことだ? そんなことがあり得るのか!?
そんな意外性に、気を動転させていたら――
L「おやおや、これは珍しいことが起こりました」
一人の男が、車内に声を響かせた。
59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:08:52.41 ID:NmMZojmR0
L「紳士は今、“この人痴漢です”、とおっしゃいました」
L「しかし思い出して下さい。“痴漢”とは普通――」
L「女性に性的な嫌がらせを働く、“男性”のことですよね?」
総一郎「……!」
そう言いながら、私に歩み寄る猫背男。
まるで乗客全員に問いかけるような口調だ。
L「そこで紳士に質問ですが――」
L「あなたは本当に、痴漢を“され”たのですか?」
総一郎「くっ……!」
電車内に漂う、不穏な空気。
おかしい。何だかアウェイを感じる。
総一郎「確かに厳密には、痴漢でなく痴女だったが……」
総一郎「私が尻を触られたのは、紛れもない事実だ!」
L「ほう……こんな清純な少女が、あなたのような中老に?」
総一郎「だからそう言ってるだろ! 人を外見で判断するな!」
L「しかし思い出して下さい。“痴漢”とは普通――」
L「女性に性的な嫌がらせを働く、“男性”のことですよね?」
総一郎「……!」
そう言いながら、私に歩み寄る猫背男。
まるで乗客全員に問いかけるような口調だ。
L「そこで紳士に質問ですが――」
L「あなたは本当に、痴漢を“され”たのですか?」
総一郎「くっ……!」
電車内に漂う、不穏な空気。
おかしい。何だかアウェイを感じる。
総一郎「確かに厳密には、痴漢でなく痴女だったが……」
総一郎「私が尻を触られたのは、紛れもない事実だ!」
L「ほう……こんな清純な少女が、あなたのような中老に?」
総一郎「だからそう言ってるだろ! 人を外見で判断するな!」
63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:11:38.56 ID:9VacW8oV0
総一郎はLが電車に乗ってた時点で不審に思うべき
66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:13:20.00 ID:xuAX2oPT0
Lが電車に乗る様を想像できない
70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:14:08.15 ID:NmMZojmR0
L「では当の本人に聞いてみましょう」
L「あなたは、彼のお尻を触りましたか?」
少女「≡」ブンブン
首を横に振る少女。
瞳にはまだ、涙が残っている。
L「触ってないそうですよ?」
総一郎「なっ……この女……!!」
L「片方は触ったといい、もう片方は触ってないという」
L「これはどちらかが……嘘をついているようですね」
総一郎「バカを言うな。私が嘘をつくわけないだろ!」
L「そんなこと、誰にも分かりませんよ」
L「むしろこの場所の特性を考えると――」
L「あなたの方が不利だと言えますけどね」
総一郎「私が不利だと……? どういうことだ?」
L「あなたは、彼のお尻を触りましたか?」
少女「≡」ブンブン
首を横に振る少女。
瞳にはまだ、涙が残っている。
L「触ってないそうですよ?」
総一郎「なっ……この女……!!」
L「片方は触ったといい、もう片方は触ってないという」
L「これはどちらかが……嘘をついているようですね」
総一郎「バカを言うな。私が嘘をつくわけないだろ!」
L「そんなこと、誰にも分かりませんよ」
L「むしろこの場所の特性を考えると――」
L「あなたの方が不利だと言えますけどね」
総一郎「私が不利だと……? どういうことだ?」
77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:19:17.61 ID:NmMZojmR0
L「少女さん。この車両は何と呼ばれていますか?」
少女「……女性……専用車両……」グスン
総一郎「それがどうしたというんだ?」
L「気づきませんか? 女性専用車両ということは――」
L「この車両に、男性が乗ることは許されないんですよ?」
総一郎「だから、それがどうしたと聞いているんだッ!!」
L「……!?」
総一郎「この車両が女性専用? そんなことは分かっている」
総一郎「痴漢防止のために設立された? もちろん知っている」
総一郎「だが私が痴漢なんてすると思うか? 無論するわけがない!!」
総一郎「だから私は、女性専用車両に乗ってもいいんだ!!」
L(この男……何を言ってるんだ……?)
少女「……女性……専用車両……」グスン
総一郎「それがどうしたというんだ?」
L「気づきませんか? 女性専用車両ということは――」
L「この車両に、男性が乗ることは許されないんですよ?」
総一郎「だから、それがどうしたと聞いているんだッ!!」
L「……!?」
総一郎「この車両が女性専用? そんなことは分かっている」
総一郎「痴漢防止のために設立された? もちろん知っている」
総一郎「だが私が痴漢なんてすると思うか? 無論するわけがない!!」
総一郎「だから私は、女性専用車両に乗ってもいいんだ!!」
L(この男……何を言ってるんだ……?)
87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:20:54.73 ID:9VacW8oV0
なぜLもいたし
93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:22:39.56 ID:J6F0AlmT0
乗ってもいいはずだろ
視線に耐えられればの話だが
視線に耐えられればの話だが
95 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:24:30.45 ID:NmMZojmR0
L「……まぁいいでしょう。とりあえずは百歩譲ります」
L「では、この女性専用車両に乗車した理由を教えて下さい」
総一郎「ふん。すいてたからに決まっている」
総一郎「今は通勤ラッシュ中。当然の選択だろう」
L「……なるほど。自分は特別扱い、というワケですね」
総一郎「特別扱い? 断じてそのような意識はない」
総一郎「他の男も、私を真似たきゃ真似ればいいし」
総一郎「現にお前も、この車両に乗っているじゃないか」
L「ほう……私が男だと、どうして決め付けるのですか?」
総一郎「……何?」ピクッ
L「では、この女性専用車両に乗車した理由を教えて下さい」
総一郎「ふん。すいてたからに決まっている」
総一郎「今は通勤ラッシュ中。当然の選択だろう」
L「……なるほど。自分は特別扱い、というワケですね」
総一郎「特別扱い? 断じてそのような意識はない」
総一郎「他の男も、私を真似たきゃ真似ればいいし」
総一郎「現にお前も、この車両に乗っているじゃないか」
L「ほう……私が男だと、どうして決め付けるのですか?」
総一郎「……何?」ピクッ
97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:25:22.70 ID:8M+78w1m0
なん・・・だと・・・?
107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:29:21.24 ID:NmMZojmR0
L「“人を外見で判断するな”、そう言ったのはあなたですよ?」
総一郎「ふん。その声・容姿から考えると、男が妥当だろう?」
L「これはこれは、立派な先入観をお持ちで」
L「声の低い女性や、ずぼらな格好をした女性がいないとでも?」
総一郎「私は可能性の話をしている。妥当とはそういう意味だ」
L「つまり統計的に私を男だと判断した、ということですか?」
総一郎「ああ。人間は普通そうする。何もおかしいことではない」
L「確かにそうですが、それでは100%とは言えませんよね?」
総一郎「しつこいぞ。性別判断にそこまでの精度は必要ないだろ」
L「しかし私は今、こうして完全性を要求しているんです」
L「私が男かどうか、100%で知りたければ――」
L「私の股間を触ってみるのが一番だと思いますよ」
総一郎「……何? 股間を触るだと?」
L「はい。性別を判断するにあたって――」
L「性器を基準にすることは、言わばスタンダードですから」
総一郎「ふん。その声・容姿から考えると、男が妥当だろう?」
L「これはこれは、立派な先入観をお持ちで」
L「声の低い女性や、ずぼらな格好をした女性がいないとでも?」
総一郎「私は可能性の話をしている。妥当とはそういう意味だ」
L「つまり統計的に私を男だと判断した、ということですか?」
総一郎「ああ。人間は普通そうする。何もおかしいことではない」
L「確かにそうですが、それでは100%とは言えませんよね?」
総一郎「しつこいぞ。性別判断にそこまでの精度は必要ないだろ」
L「しかし私は今、こうして完全性を要求しているんです」
L「私が男かどうか、100%で知りたければ――」
L「私の股間を触ってみるのが一番だと思いますよ」
総一郎「……何? 股間を触るだと?」
L「はい。性別を判断するにあたって――」
L「性器を基準にすることは、言わばスタンダードですから」
113 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:31:22.94 ID:gUB9UnpZ0
おい
118 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:33:16.71 ID:Upki89pW0
これは酷い罠だ
128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:36:27.52 ID:NmMZojmR0
総一郎「ふん……確かに一発で分かる方法だな」
L「ええ。決定的な証拠となるはずです」
総一郎「そこまで言うなら……確かめさせてもらうぞ?」
L「……」ゴクリ
『もみもみ』
総一郎「……ふん。ほら見たことか。やはり付いて――」
『ガシッ』
L「みなさん! この人痴漢です!!!!」
総一郎「なっ……なにぃっ……!!!?」
L「そう。本来“痴漢”というのは、このような“男”のことを指します」
L「つまりあなたは、女性を男性呼ばわりした、ということです」
L「それは故意・過失を問わず、許されることではありません」
L「紳士であるなら、今すぐ彼女に謝っていただけませんか?」
少女「……ぐすん……ひっく……」
総一郎「!!!!!」
L「ええ。決定的な証拠となるはずです」
総一郎「そこまで言うなら……確かめさせてもらうぞ?」
L「……」ゴクリ
『もみもみ』
総一郎「……ふん。ほら見たことか。やはり付いて――」
『ガシッ』
L「みなさん! この人痴漢です!!!!」
総一郎「なっ……なにぃっ……!!!?」
L「そう。本来“痴漢”というのは、このような“男”のことを指します」
L「つまりあなたは、女性を男性呼ばわりした、ということです」
L「それは故意・過失を問わず、許されることではありません」
L「紳士であるなら、今すぐ彼女に謝っていただけませんか?」
少女「……ぐすん……ひっく……」
総一郎「!!!!!」
130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:37:21.64 ID:GgcO0FWq0
わけがわからないよ
131 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:37:24.81 ID:fCfn+aQL0
一体どこに向かってるんだよ……
143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:41:52.95 ID:NmMZojmR0
総一郎「何で謝罪なんか……たかが言葉を間違えただけだろ!」
L「いいえ謝ってください。さもないと――」
L「私に働いた痴漢行為に、責任を取ってもらいますよ?」
総一郎「!!!!!」
総一郎「ふざけるな! お前が触れといったんだろう!」
L「いえ。私は“触っていい”なんて一言も言ってませんよ」
L「“触ったら男かどうか分かる”、と言っただけです」
総一郎「くっ……そんなのは屁理屈だっ!!」
L「ところで少女さん、彼が私の股間に触るのを見ましたか?」
少女「……」コクリ
首を縦に振る少女。それを見て猫背男はニヤリ。
L「おほっ、これはこれは。どうします? 目撃者がいますよ?」
L「あれほど痴漢をしないと豪語していた人が痴漢ですか?」
総一郎「くっ……この下衆野郎っ……!!」
総一郎「……謝ればいいんだろ……謝ればっ……!!!」
L「いいえ謝ってください。さもないと――」
L「私に働いた痴漢行為に、責任を取ってもらいますよ?」
総一郎「!!!!!」
総一郎「ふざけるな! お前が触れといったんだろう!」
L「いえ。私は“触っていい”なんて一言も言ってませんよ」
L「“触ったら男かどうか分かる”、と言っただけです」
総一郎「くっ……そんなのは屁理屈だっ!!」
L「ところで少女さん、彼が私の股間に触るのを見ましたか?」
少女「……」コクリ
首を縦に振る少女。それを見て猫背男はニヤリ。
L「おほっ、これはこれは。どうします? 目撃者がいますよ?」
L「あれほど痴漢をしないと豪語していた人が痴漢ですか?」
総一郎「くっ……この下衆野郎っ……!!」
総一郎「……謝ればいいんだろ……謝ればっ……!!!」
151 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:46:46.95 ID:NmMZojmR0
『カチッ』
L「では、少女に謝ってください」
L「“痴漢呼ばわりしてすみませんでした”、と」
少女「……ぐすん……ひっく……」
総一郎「……痴漢呼ばわりして……すまなかった……」
『カチッ』
L「はい、結構です。少女さん、これでいいですか?」
少女「……ぐすん……」コクリ
L「良かったですね。許してもらえたようですよ?」
総一郎「……ふん。じゃあこの件はもういいだろう……」
総一郎「次は本題――この女が私の尻を触ったかどうかだ」
L「ほう……あくまでこの少女が、あなたに痴漢行為をしたと?」
総一郎「ああ。そればっかりは譲れない――」
総一郎「――痴漢は列記とした犯罪だからな!!」
少女「……ッ!」ビクッ
L「では、少女に謝ってください」
L「“痴漢呼ばわりしてすみませんでした”、と」
少女「……ぐすん……ひっく……」
総一郎「……痴漢呼ばわりして……すまなかった……」
『カチッ』
L「はい、結構です。少女さん、これでいいですか?」
少女「……ぐすん……」コクリ
L「良かったですね。許してもらえたようですよ?」
総一郎「……ふん。じゃあこの件はもういいだろう……」
総一郎「次は本題――この女が私の尻を触ったかどうかだ」
L「ほう……あくまでこの少女が、あなたに痴漢行為をしたと?」
総一郎「ああ。そればっかりは譲れない――」
総一郎「――痴漢は列記とした犯罪だからな!!」
少女「……ッ!」ビクッ
155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:50:27.88 ID:NmMZojmR0
総一郎「皆さんの中に目撃者はいらっしゃいませんか!!」
総一郎「この少女が、私の尻に触る瞬間を見たという方は!!」
『……』 『……』 『……』
静まり返る車内。ただ虚しく、私の声が響くだけだった。
総一郎(くっ……目撃者はいないのか!!)
L「ところで紳士。あなたはこの少女を疑ってるようですが」
L「もし彼女が痴漢行為をしてない場合――」
L「あなたは、“痴漢冤罪”の罪を背負うことになりますよ?」
総一郎「ふん。そんなものは怖くも何ともない」
総一郎「現実として、痴漢行為はあったのだからな!」
L「ほう……それは残念ですね……」
総一郎「……何? 残念だと?」
L「ええ。もしあなたが少女を痴漢として追い込み――」
L「結果として少女が何らかの罰を被ることになれば――」
L「それはすなわち、あなたが罰を受けることになりますから」
総一郎「この少女が、私の尻に触る瞬間を見たという方は!!」
『……』 『……』 『……』
静まり返る車内。ただ虚しく、私の声が響くだけだった。
総一郎(くっ……目撃者はいないのか!!)
L「ところで紳士。あなたはこの少女を疑ってるようですが」
L「もし彼女が痴漢行為をしてない場合――」
L「あなたは、“痴漢冤罪”の罪を背負うことになりますよ?」
総一郎「ふん。そんなものは怖くも何ともない」
総一郎「現実として、痴漢行為はあったのだからな!」
L「ほう……それは残念ですね……」
総一郎「……何? 残念だと?」
L「ええ。もしあなたが少女を痴漢として追い込み――」
L「結果として少女が何らかの罰を被ることになれば――」
L「それはすなわち、あなたが罰を受けることになりますから」
157 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:52:17.14 ID:NmMZojmR0
総一郎「ふん。意味が分からんな。私が罰を受けるだと?」
L「はい。もしあなたが少女を痴漢にしたてあげた場合――」
L「私は公の場で、このテープを再生しようと思っています」カチッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
L「では、少女に謝ってください」
L「“痴漢呼ばわりしてすみませんでした”、と」
少女「……ぐすん……ひっく……」
総一郎「……痴漢呼ばわりして……すまなかった……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
総一郎「!!!?」
L「この録音、改めて聞くとどうですか?」
L「あなたが“痴漢冤罪”を認める内容になってませんか?」
総一郎「くっ……いつの間にっ……!!!」
L「今時、男だろうが女だろうが、痴漢は痴漢なんですよ?」
総一郎「きさま騙したなああああああああああ!!!!」
L「はい。もしあなたが少女を痴漢にしたてあげた場合――」
L「私は公の場で、このテープを再生しようと思っています」カチッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
L「では、少女に謝ってください」
L「“痴漢呼ばわりしてすみませんでした”、と」
少女「……ぐすん……ひっく……」
総一郎「……痴漢呼ばわりして……すまなかった……」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
総一郎「!!!?」
L「この録音、改めて聞くとどうですか?」
L「あなたが“痴漢冤罪”を認める内容になってませんか?」
総一郎「くっ……いつの間にっ……!!!」
L「今時、男だろうが女だろうが、痴漢は痴漢なんですよ?」
総一郎「きさま騙したなああああああああああ!!!!」
159 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:52:47.37 ID:kkXK8Xr70
ひ、ひでぇ…!
161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:54:49.91 ID:9VacW8oV0
こんなことをしてLになんのメリットがあるのか
162 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:55:01.35 ID:PZ4Ocd9eP
ここからどうギターに繋がるのかまったく見えないのが凄い
166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:56:23.15 ID:NmMZojmR0
L「さて紳士。どうしますか?」
女性専用車両で、
少女がオヤジに痴漢をした。
L「これだけでも信じ難い話だというのに――」
仮に認められたとしても、
あなたは冤罪行為で裁きを受ける。
L「こんな状況、私なら素直に諦めますよ?」
総一郎「くっ……!!!」
L「無駄な足掻きはやめたらどうでしょう?」
総一郎「……お前は一体、私に何の恨みがあるんだ?」
L「恨み? そんなものはありませんよ」
L「強いて言うなら……“依頼”でしょうか」
L「女性専用車両に毎日乗り続ける男を懲らしめて欲しいと」
L「――この少女に頼まれましたから」
少女「……てへ♪ おじさんが悪いんだよ?」
総一郎「!!!!?」
女性専用車両で、
少女がオヤジに痴漢をした。
L「これだけでも信じ難い話だというのに――」
仮に認められたとしても、
あなたは冤罪行為で裁きを受ける。
L「こんな状況、私なら素直に諦めますよ?」
総一郎「くっ……!!!」
L「無駄な足掻きはやめたらどうでしょう?」
総一郎「……お前は一体、私に何の恨みがあるんだ?」
L「恨み? そんなものはありませんよ」
L「強いて言うなら……“依頼”でしょうか」
L「女性専用車両に毎日乗り続ける男を懲らしめて欲しいと」
L「――この少女に頼まれましたから」
少女「……てへ♪ おじさんが悪いんだよ?」
総一郎「!!!!?」
170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:58:12.43 ID:Upki89pW0
はめられてるwwwww
173 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:58:26.76 ID:8M+78w1m0
な、なんだってー!?
175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 22:58:54.03 ID:lXVtN21w0
なんだとおおおおおおお!!
182 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:02:12.35 ID:NmMZojmR0
総一郎「じゃ、じゃあやはり……私の尻を触ったのは……」
少女「うん私だよ♪ でも録音があるから訴えられないね」
総一郎「……フフ……フハハハハハハハッ!!!!」
総一郎「バカめ! そんなもの乗客が証人になってくれる!」
総一郎「お前の自白が聞けた、その時点で私の勝ちだッ!!!」
少女「何言ってるの? そんなのいるわけないでしょ――」
少女「毎日女性専用車両に乗ってくる、おじさんの味方なんて」
総一郎「……!!」
L「依頼主としては、この話は穏便に済ませて欲しいようです」
L「警視庁刑事部部長がこんな様では、世間に示しがつきませんからね」
総一郎「くっ……そこまで大事になってるのか……?」
少女「感謝してよおじさん♪ 危うくクビだったんだよ?」
総一郎「……クビ? この正義感溢れる私がか?」
少女「うん私だよ♪ でも録音があるから訴えられないね」
総一郎「……フフ……フハハハハハハハッ!!!!」
総一郎「バカめ! そんなもの乗客が証人になってくれる!」
総一郎「お前の自白が聞けた、その時点で私の勝ちだッ!!!」
少女「何言ってるの? そんなのいるわけないでしょ――」
少女「毎日女性専用車両に乗ってくる、おじさんの味方なんて」
総一郎「……!!」
L「依頼主としては、この話は穏便に済ませて欲しいようです」
L「警視庁刑事部部長がこんな様では、世間に示しがつきませんからね」
総一郎「くっ……そこまで大事になってるのか……?」
少女「感謝してよおじさん♪ 危うくクビだったんだよ?」
総一郎「……クビ? この正義感溢れる私がか?」
191 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:06:52.24 ID:9VacW8oV0
女の子に尻触られてたぐらいで総一郎キレすぎ
192 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:07:25.79 ID:Ph2Mce7e0
>>191
むしろ喜ぶべき
むしろ喜ぶべき
196 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:14:50.14 ID:NmMZojmR0
少女「うん♪ 実は私、おじさんの写真をパパに見せたの」
少女「パパ警察官だから、何とかしてくれると思ってね」
少女「そしたらパパ――」
“この写真の男が、何度も女性専用車両に乗ってくるのか?”
“クッ、なんて野郎だ。安心しろ、今すぐやめさせ――ん?”
“よく見ればコイツ……刑事部の夜神じゃないか!!”
“何という警察官の恥! これは明日、緊急会議を開かねば!”
少女「――ってな感じに、何だかすごく怒っちゃってさ」
少女「可哀想だから私が探偵さんと隠密に解決するってことで」
少女「怒り狂うパパを説得したんだよ♪」
総一郎「……そうなのか……ちなみに君のお父さんの役職は……?」
少女「んーとねぇ……警視総監……だったかな?」
総一郎「!!!!!」
少女「おじさん、感謝してよね。パパすっごく怖かったんだから」
総一郎「ああ……ありがとう……私を救ってくれて……」
総一郎「私の正義を……認めてくれて……」
少女「パパ警察官だから、何とかしてくれると思ってね」
少女「そしたらパパ――」
“この写真の男が、何度も女性専用車両に乗ってくるのか?”
“クッ、なんて野郎だ。安心しろ、今すぐやめさせ――ん?”
“よく見ればコイツ……刑事部の夜神じゃないか!!”
“何という警察官の恥! これは明日、緊急会議を開かねば!”
少女「――ってな感じに、何だかすごく怒っちゃってさ」
少女「可哀想だから私が探偵さんと隠密に解決するってことで」
少女「怒り狂うパパを説得したんだよ♪」
総一郎「……そうなのか……ちなみに君のお父さんの役職は……?」
少女「んーとねぇ……警視総監……だったかな?」
総一郎「!!!!!」
少女「おじさん、感謝してよね。パパすっごく怖かったんだから」
総一郎「ああ……ありがとう……私を救ってくれて……」
総一郎「私の正義を……認めてくれて……」
203 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:22:49.78 ID:NmMZojmR0
◆現在://夜神家/リビング◆
総一郎「――というような流れで」
総一郎「警視総監の娘が私を救ってくれたのだ」
総一郎「まさにそれは、正義を貫く私へのご褒美……」
総一郎「彼女は本当に……良い子だった……」
月・粧裕・幸子『……』
……父さん……?
総一郎「だから私は、彼女のことが好きになった」
総一郎「すまないが幸子……お前よりもずっとな……」
総一郎「しかし私の正義は、不倫という行為を許さない」
総一郎「だから私は、援助交際という形を取ることで」
総一郎「自らの正義を保つことに成功したのだ」
月・粧裕・幸子『……』
……何を……言ってるの……?
総一郎「――というような流れで」
総一郎「警視総監の娘が私を救ってくれたのだ」
総一郎「まさにそれは、正義を貫く私へのご褒美……」
総一郎「彼女は本当に……良い子だった……」
月・粧裕・幸子『……』
……父さん……?
総一郎「だから私は、彼女のことが好きになった」
総一郎「すまないが幸子……お前よりもずっとな……」
総一郎「しかし私の正義は、不倫という行為を許さない」
総一郎「だから私は、援助交際という形を取ることで」
総一郎「自らの正義を保つことに成功したのだ」
月・粧裕・幸子『……』
……何を……言ってるの……?
206 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:23:41.04 ID:G/DxiBxT0
なんということでしょう
209 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:24:19.29 ID:LGbkKC4v0
だめだこいつ・・・
213 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:26:55.33 ID:NmMZojmR0
◇回想続き://都内某所◇
総一郎「これで頼む!」
私は1万円札を10枚束ね、
彼女に向かって頭を下げる。
少女「えぇ……困るよぉ……」
総一郎「頼む! おじさん本当に――」
総一郎「君のこと、好きになっちゃったんだ!」
少女「……でもおじさん……結婚してるんじゃないの?」
総一郎「ああ、してる……だから“援助”交際なんだ」
総一郎「断じて真剣な交際じゃない! 不倫ではないんだ!」
少女(……この人……本当に何言ってるの……?)
総一郎「くそっ……じゃあこれならどうだ!?」
私は精一杯の気持ちを込めて逆立ちをした。
路上の小石が掌に食い込んで痛い……だが乗り越えろっ!
総一郎「これが今の……私の気持ちだっっっっ!!!!」プルプル
少女(……も、もういやぁ……)グスン
総一郎「これで頼む!」
私は1万円札を10枚束ね、
彼女に向かって頭を下げる。
少女「えぇ……困るよぉ……」
総一郎「頼む! おじさん本当に――」
総一郎「君のこと、好きになっちゃったんだ!」
少女「……でもおじさん……結婚してるんじゃないの?」
総一郎「ああ、してる……だから“援助”交際なんだ」
総一郎「断じて真剣な交際じゃない! 不倫ではないんだ!」
少女(……この人……本当に何言ってるの……?)
総一郎「くそっ……じゃあこれならどうだ!?」
私は精一杯の気持ちを込めて逆立ちをした。
路上の小石が掌に食い込んで痛い……だが乗り越えろっ!
総一郎「これが今の……私の気持ちだっっっっ!!!!」プルプル
少女(……も、もういやぁ……)グスン
221 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:32:12.65 ID:NmMZojmR0
少女「……ぐすん……ひっく……」
総一郎「ん? 何を泣いて――はっ!?」プルプル
私の告白に……心打たれたというのか……。
なんて……なんて可愛いんだっ……!
総一郎「好きだ少女!! 大好きだぞぉ!!!!」プルプル
少女(いやああああああああああ!)グスン
少女(帰りたい……帰りたいよぉ……!)グスン
少女(でも帰ったら……きっとこの人悲しんじゃう……)グスン
少女(そう考えると……何だか胸が痛くて……)グスン
胸を押さえる少女。こういう人間はたまにいる。
相手の気持ちを汲みすぎるというか、同情しすぎというか。
病的なまでに自分の気持ちを押し殺してしまう人種。
総一郎(胸を押さえるくらい私を……愛おしすぎる)プルプル
総一郎「……じゃあ、私と援助交際、してくれるんだな?」
少女(……もうこの人……わけ分かんないよ……)
少女「……おじさん……警察官じゃないの……?」グスン
総一郎「ん? 警察官だが、それがどうしたんだ?」
総一郎「ん? 何を泣いて――はっ!?」プルプル
私の告白に……心打たれたというのか……。
なんて……なんて可愛いんだっ……!
総一郎「好きだ少女!! 大好きだぞぉ!!!!」プルプル
少女(いやああああああああああ!)グスン
少女(帰りたい……帰りたいよぉ……!)グスン
少女(でも帰ったら……きっとこの人悲しんじゃう……)グスン
少女(そう考えると……何だか胸が痛くて……)グスン
胸を押さえる少女。こういう人間はたまにいる。
相手の気持ちを汲みすぎるというか、同情しすぎというか。
病的なまでに自分の気持ちを押し殺してしまう人種。
総一郎(胸を押さえるくらい私を……愛おしすぎる)プルプル
総一郎「……じゃあ、私と援助交際、してくれるんだな?」
少女(……もうこの人……わけ分かんないよ……)
少女「……おじさん……警察官じゃないの……?」グスン
総一郎「ん? 警察官だが、それがどうしたんだ?」
226 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:33:44.58 ID:yvxH3AQF0
月なんとかしろ新世界の神だろ
あとついでにお前の父親だろ
あとついでにお前の父親だろ
230 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:37:38.93 ID:NmMZojmR0
少女「私と援助交際したら、犯罪になっちゃうよ?」
少女「だって私まだ……中学生……未成年だもん」
少女「おじさん……警察官なのに罪を犯すの?」
総一郎「馬鹿者。正義が罪を犯すわけないだろう」
総一郎「それに君の言う“罪”というのは国が定めたもの――」
総一郎「そんなものは、論理が破綻しているっっ!!!!」
総一郎「援助交際は、私の正義では罪にならないっ!!!」
総一郎「少し考えれば自明だ。両者合意の下なんだぞ?」
総一郎「そこに犯罪性なんか、あるわけがないだろ!!!」
総一郎「児童の保護のため? あまり正義をなめるなっっ!」
総一郎「私は君を傷つけない。傷つけないがゴムはつける!」
総一郎「脅したり、ネットに晒したり? するわけがない!」
総一郎「だから私は、援助交際をしてもいいんだ!!」
少女「……!?」
……もしかしてこの人……相当危ないんじゃ……
少女「だって私まだ……中学生……未成年だもん」
少女「おじさん……警察官なのに罪を犯すの?」
総一郎「馬鹿者。正義が罪を犯すわけないだろう」
総一郎「それに君の言う“罪”というのは国が定めたもの――」
総一郎「そんなものは、論理が破綻しているっっ!!!!」
総一郎「援助交際は、私の正義では罪にならないっ!!!」
総一郎「少し考えれば自明だ。両者合意の下なんだぞ?」
総一郎「そこに犯罪性なんか、あるわけがないだろ!!!」
総一郎「児童の保護のため? あまり正義をなめるなっっ!」
総一郎「私は君を傷つけない。傷つけないがゴムはつける!」
総一郎「脅したり、ネットに晒したり? するわけがない!」
総一郎「だから私は、援助交際をしてもいいんだ!!」
少女「……!?」
……もしかしてこの人……相当危ないんじゃ……
235 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:39:29.89 ID:lqYC2haF0
>>「私は君を傷つけない。傷つけないがゴムはつける!」
うるせえよwww
うるせえよwww
244 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:42:45.04 ID:NmMZojmR0
◆現在://夜神家/リビング◆
総一郎「――その後、私は彼女とラブホテルに行った」
総一郎「……何だその目は? もちろん合意の上だぞ?」
総一郎「彼女は嬉し涙を流しながら、快諾してくれたよ……」
月・粧裕・幸子『……』
総一郎「そしてその晩のことだ。異常事態が起こったのは……」
総一郎「……私の元に、警視総監から電話が掛かってきたんだ」
“夜神、話がある。今すぐ私の家まで来い”
総一郎「――ってな」
月・粧裕・幸子『……』
総一郎「……殴られたよ……12発……」
総一郎「そして自主退職を命じられ、私は職を失った……」
総一郎「そう……私は彼女に――」
『バンッッッッッッッッッッ!!!!!!!』
総一郎「――ハメられたんだっっっっ!!!!!」クワッ
総一郎「――その後、私は彼女とラブホテルに行った」
総一郎「……何だその目は? もちろん合意の上だぞ?」
総一郎「彼女は嬉し涙を流しながら、快諾してくれたよ……」
月・粧裕・幸子『……』
総一郎「そしてその晩のことだ。異常事態が起こったのは……」
総一郎「……私の元に、警視総監から電話が掛かってきたんだ」
“夜神、話がある。今すぐ私の家まで来い”
総一郎「――ってな」
月・粧裕・幸子『……』
総一郎「……殴られたよ……12発……」
総一郎「そして自主退職を命じられ、私は職を失った……」
総一郎「そう……私は彼女に――」
『バンッッッッッッッッッッ!!!!!!!』
総一郎「――ハメられたんだっっっっ!!!!!」クワッ
247 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:43:13.17 ID:GCIQG5Pq0
12発で済んだのかwwwwwww
248 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:43:22.81 ID:chPXQ0WT0
ハメたの間違いだろ
249 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:43:25.47 ID:DuznXwPC0
お前がハメたんだろ
250 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:43:31.90 ID:sLmkY7xo0
いや、ハメたんだろ
268 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:49:12.52 ID:NmMZojmR0
月・粧裕・幸子『……』
……ふぅ……。
月「うあああああああああああっっっっっ!!!」
尊敬する父親がクズだった衝撃。
僕は全力で叫び、全てを吐き出そうとする。
粧裕・幸子『……』
言葉を失っている、母さんと粧裕。
僕の叫びすら、その耳には届いていない。
『バンッッッッッッッッッッ!!!!』
総一郎「静かにしろライト!!!」
総一郎「話はまだ終わってないだろ!!」
月「……黙れ……黙れ!!!!!」
総一郎「なっ!? 黙れだと!?」
総一郎「親に向かってその口の聞き方は何だ!!!!」
月「うるさい!! 全部お前が悪いんじゃないかっっっ!!!」
総一郎「何ッ!?」
……ふぅ……。
月「うあああああああああああっっっっっ!!!」
尊敬する父親がクズだった衝撃。
僕は全力で叫び、全てを吐き出そうとする。
粧裕・幸子『……』
言葉を失っている、母さんと粧裕。
僕の叫びすら、その耳には届いていない。
『バンッッッッッッッッッッ!!!!』
総一郎「静かにしろライト!!!」
総一郎「話はまだ終わってないだろ!!」
月「……黙れ……黙れ!!!!!」
総一郎「なっ!? 黙れだと!?」
総一郎「親に向かってその口の聞き方は何だ!!!!」
月「うるさい!! 全部お前が悪いんじゃないかっっっ!!!」
総一郎「何ッ!?」
273 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:50:43.05 ID:DuznXwPC0
月が正論吐いてる…
278 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:55:02.74 ID:NmMZojmR0
月「女性専用車両への乗車、援助交際が許される?」
月「冗談はたいがいにしろっ!! 特に援助交際ッッッ!!」
月「少女を傷つけた上に、母さんまで悲しませやがって!!」
総一郎「幸子が悲しむ? ふん! 知ったことか!!」
総一郎「私は本能で、幸子ではなく少女を選んだ!!」
総一郎「仕方のないことに一々文句をつけるんじゃない!!!!」
月「仕方がないだと!? お前は母さんと結婚してるんだぞ!?」
月「自分の誓いに責任を持て! 何のための理性だよっっ!!」
総一郎「だからある程度譲歩してやったんだろうが!!!」
総一郎「私が不倫ではなく援助交際を選んだ理由を忘れたか!!」
月「だからどっちも一緒だろッ! そのラインが意味不明なんだよ!!」
総一郎「意味不明!? 援助交際なんて風俗と同じだろうがっ!!」
総一郎「既婚者が風俗に行って何が悪い!? 説明してみろ!!!」
月「ふざけるなっ!! お前の場合、相手に惚れてんだろうが!!」
月「冗談はたいがいにしろっ!! 特に援助交際ッッッ!!」
月「少女を傷つけた上に、母さんまで悲しませやがって!!」
総一郎「幸子が悲しむ? ふん! 知ったことか!!」
総一郎「私は本能で、幸子ではなく少女を選んだ!!」
総一郎「仕方のないことに一々文句をつけるんじゃない!!!!」
月「仕方がないだと!? お前は母さんと結婚してるんだぞ!?」
月「自分の誓いに責任を持て! 何のための理性だよっっ!!」
総一郎「だからある程度譲歩してやったんだろうが!!!」
総一郎「私が不倫ではなく援助交際を選んだ理由を忘れたか!!」
月「だからどっちも一緒だろッ! そのラインが意味不明なんだよ!!」
総一郎「意味不明!? 援助交際なんて風俗と同じだろうがっ!!」
総一郎「既婚者が風俗に行って何が悪い!? 説明してみろ!!!」
月「ふざけるなっ!! お前の場合、相手に惚れてんだろうが!!」
282 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/09(金) 23:56:33.80 ID:kWcWkt+q0
この月はデスノートの記憶失くしてるころの月
293 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:01:23.56 ID:t9hoFfWD0
総一郎「それは本能だから仕方ないとさっき言っただろ!!!」
総一郎「お前は好きになるかどうかを理性で決めるのか!!?」
月「だから結婚ってのは……ああくそっ!! 話がループしている!!」
総一郎「だったら静かにしていろ! まだ続きがあるんだ!!」
月「続きだと? どうせろくな事でもないんだろ!!」
総一郎「黙れ!! 私がどれだけ傷ついたと思っている!?」
総一郎「私はずっと自分の正義に従って生きてきたんだぞ!?」
総一郎「なのにその結果がこの有様!! 理不尽すぎるだろ!!」
総一郎「悪が生き延び、正義が淘汰される? ふざけるなっ!!」
総一郎「そんな間違った社会……この私が許さないっっ!!!!」
総一郎「だから私は、小さな金融会社から金を借り――」
総一郎「このギターとアンプ、そしてマイクを購入し――」
総一郎「パンク・ロックの道を歩もうと決意したっ!!!」
月「……!」
……なっ……ここでギターが出てくるのか……!
総一郎「お前は好きになるかどうかを理性で決めるのか!!?」
月「だから結婚ってのは……ああくそっ!! 話がループしている!!」
総一郎「だったら静かにしていろ! まだ続きがあるんだ!!」
月「続きだと? どうせろくな事でもないんだろ!!」
総一郎「黙れ!! 私がどれだけ傷ついたと思っている!?」
総一郎「私はずっと自分の正義に従って生きてきたんだぞ!?」
総一郎「なのにその結果がこの有様!! 理不尽すぎるだろ!!」
総一郎「悪が生き延び、正義が淘汰される? ふざけるなっ!!」
総一郎「そんな間違った社会……この私が許さないっっ!!!!」
総一郎「だから私は、小さな金融会社から金を借り――」
総一郎「このギターとアンプ、そしてマイクを購入し――」
総一郎「パンク・ロックの道を歩もうと決意したっ!!!」
月「……!」
……なっ……ここでギターが出てくるのか……!
297 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:02:49.77 ID:bl6zrlBD0
待てそこでギターがでてくるのはおかしい
301 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:03:10.50 ID:sAMQooGX0
金借りんでもそのくらい買えるだろwwww
310 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:07:15.66 ID:t9hoFfWD0
総一郎「自分の正義が認められる、そのときまで――」
総一郎「自分の心の叫びを、社会にぶつけ続けたい……」
総一郎「私はそれだけを胸に、ひたすらコイツを鳴らしてきた……」
月・粧裕・幸子『……』
総一郎「……すまない。お前達に黙ってたことは謝る」
総一郎「だが、成功するまで、言いたくなかったのだ」
総一郎「お前達を……不安にさせたくなかったから……」
月・粧裕・幸子『……』
……何だろう……この気持ち……
総一郎「ははは。そんな顔をするな……」
総一郎「まぁ実際、私の人生というのは、苦労の連続だった……」
総一郎「最後に、“私が何に苦悩していたか”赤裸々に綴ったナンバー……」
総一郎「“Little Dream”――聞いてくれ」
『ギュィィン……♪』
総一郎「ズンズンチャッチャ♪ ズンズズンチャッチャ――」
総一郎「自分の心の叫びを、社会にぶつけ続けたい……」
総一郎「私はそれだけを胸に、ひたすらコイツを鳴らしてきた……」
月・粧裕・幸子『……』
総一郎「……すまない。お前達に黙ってたことは謝る」
総一郎「だが、成功するまで、言いたくなかったのだ」
総一郎「お前達を……不安にさせたくなかったから……」
月・粧裕・幸子『……』
……何だろう……この気持ち……
総一郎「ははは。そんな顔をするな……」
総一郎「まぁ実際、私の人生というのは、苦労の連続だった……」
総一郎「最後に、“私が何に苦悩していたか”赤裸々に綴ったナンバー……」
総一郎「“Little Dream”――聞いてくれ」
『ギュィィン……♪』
総一郎「ズンズンチャッチャ♪ ズンズズンチャッチャ――」
323 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:11:51.40 ID:lG/LTqpy0
このタイミングで歌うのwww
338 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:21:34.35 ID:t9hoFfWD0
こwwwなゆきwwww舞う季節はwwww
いつwwwもww3センチwwwww
ひとwwwはだwwwでwww4センチwwww
カイwwwロでwww5センチwwww
風に吹かれてwwww2センチと22ミリwwww
ぼwwwくはww君の全てなどwww
知ってwwwはいwwwないだろうwwww
それwwwでもwww6センチでwww
君を逝wwwかせたよwwww
根拠はないけどwwwwwwww本気で思ってるんだwwwwwww
「細い」や「短い」なんてもうwwwやめろwwwやめろwwww
硬けりゃいいだろwwwwww黙ってしゃぶってろよwwww
えんwwwぎでwww喘ぐのならwwww
喜びも悲しみもwwww虚しいwwwwwwwwだwwwwけwwwww
「ちいwwwwwさいwwwwwねぇwwww」
心まで抉るwwww否定の言葉wwwwアッアッアアンwwww
6wwwwwセンwwwチのwwww
惨め消えるまでwwwwあと7センチwwwwwwwwwwww
いつwwwもww3センチwwwww
ひとwwwはだwwwでwww4センチwwww
カイwwwロでwww5センチwwww
風に吹かれてwwww2センチと22ミリwwww
ぼwwwくはww君の全てなどwww
知ってwwwはいwwwないだろうwwww
それwwwでもwww6センチでwww
君を逝wwwかせたよwwww
根拠はないけどwwwwwwww本気で思ってるんだwwwwwww
「細い」や「短い」なんてもうwwwやめろwwwやめろwwww
硬けりゃいいだろwwwwww黙ってしゃぶってろよwwww
えんwwwぎでwww喘ぐのならwwww
喜びも悲しみもwwww虚しいwwwwwwwwだwwwwけwwwww
「ちいwwwwwさいwwwwwねぇwwww」
心まで抉るwwww否定の言葉wwwwアッアッアアンwwww
6wwwwwセンwwwチのwwww
惨め消えるまでwwwwあと7センチwwwwwwwwwwww
346 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:25:14.54 ID:KLoSunr80
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Λ_Λ . . . .: : : ::: : :: ::::::::: :::::::::::::::::::::::::::::
/:彡ミ゛ヽ;)ー、 . . .: : : :::::: :::::::::::::::::::::::::::::::::
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/ :::/;;: ヽ ヽ ::l . :. :. .:: : :: :: :::::::: : ::::::::::::::::::
 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
↑リアルにこうなった
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 ̄ ̄ ̄(_,ノ  ̄ ̄ ̄ヽ、_ノ ̄ ̄ ̄ ̄
↑リアルにこうなった
351 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:29:40.09 ID:EjuMCD/aP
こんなもん聴かされて家族はどんなリアクションすればいいんだ
353 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:32:24.59 ID:t9hoFfWD0
『ギュィィン……♪』
総一郎「……以上だ……」ハァハァ
月・粧裕・幸子『……』
月「……」
粧裕「……」
幸子「……」
総一郎「……」
総一郎「……話は……終わりだ」
~完~
総一郎「……以上だ……」ハァハァ
月・粧裕・幸子『……』
月「……」
粧裕「……」
幸子「……」
総一郎「……」
総一郎「……話は……終わりだ」
~完~
357 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:33:08.57 ID:EjuMCD/aP
終わりかよコンチクショーwww
368 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:36:25.55 ID:EjuMCD/aP
この続きが死ぬほど気になるけど乙!
379 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:39:46.45 ID:EWibyMQA0
素晴らしいオチだ
乙
乙
385 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:55:23.93 ID:IJIG+SSN0
面白かった
386 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/10(土) 00:56:34.43 ID:flpGMzqI0
家族の無言さがたまらんwwww
Entry ⇒ 2012.03.23 | Category ⇒ デスノートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
夜神月「父さん、僕のデスノート返してよ」総一郎「すまんな…」
元スレ:夜神月「父さん、僕のデスノート返してよ」総一郎「すまんな…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329291899/
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329291899/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 16:44:59.11 ID:b41xgT1f0
総一郎「ちょっとメモに使わせてもらった」
月「ああ、それぐらいならいいよ」
総一郎「それよりデスノートって…」
月「え…」
月「…っ!!!バカ野郎!!!」
ドンッ(突き飛ばす)
総一郎「きゃっ」
月(はぁはぁ…!どうして父さんが僕のデスノートを…!?)
月「ああ、それぐらいならいいよ」
総一郎「それよりデスノートって…」
月「え…」
月「…っ!!!バカ野郎!!!」
ドンッ(突き飛ばす)
総一郎「きゃっ」
月(はぁはぁ…!どうして父さんが僕のデスノートを…!?)
2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 16:46:11.18 ID:NQ61R0/t0
「きゃっ」て
6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 16:50:31.66 ID:b41xgT1f0
リューク「どうした?」
月「と、父さんがデスノートに触れた…」
リューク「ほう…」
月「リューク!!絶対に父さんの前に姿を現すな!」
リューク「分かったよ、バレたらマズイしな」
月「ノートに書かれた名前を見られてしまったらやばかったよ」
リューク「大丈夫だったのか?」
月「ああ、父さんはどうやらただのノートとしか思っていないみたいだ」
リューク「そういえば、お前の親父は警察官だったな…」
月「チャリの盗難捜査しかしたことない奴だよ」
月「と、父さんがデスノートに触れた…」
リューク「ほう…」
月「リューク!!絶対に父さんの前に姿を現すな!」
リューク「分かったよ、バレたらマズイしな」
月「ノートに書かれた名前を見られてしまったらやばかったよ」
リューク「大丈夫だったのか?」
月「ああ、父さんはどうやらただのノートとしか思っていないみたいだ」
リューク「そういえば、お前の親父は警察官だったな…」
月「チャリの盗難捜査しかしたことない奴だよ」
8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 16:54:20.03 ID:b41xgT1f0
ザーザー
L「キラ、お前は悪だ」
月「な、なんだコイツは…?」
リューク「Lか…面白そうな奴だな」
L「お前のやっている事は悪だ」
L「犯行手口からして、頭の悪そうな奴だ」
月「…」ぴくぴくッ
L「悔しいなら俺を今すぐ殺してみろ」
リューク「コイツ、自分の命を差し出すつもりか?」
月「リューク」
リューク「あん?」
月「無視すれば良いだけだ…Lって奴はただ僕を挑発しているだけさ」
プツンッ
リューク「あ、もう見なくて良いのかよ?」
月「僕はまだまだ他にすることがあるからね」
L「キラ、お前は悪だ」
月「な、なんだコイツは…?」
リューク「Lか…面白そうな奴だな」
L「お前のやっている事は悪だ」
L「犯行手口からして、頭の悪そうな奴だ」
月「…」ぴくぴくッ
L「悔しいなら俺を今すぐ殺してみろ」
リューク「コイツ、自分の命を差し出すつもりか?」
月「リューク」
リューク「あん?」
月「無視すれば良いだけだ…Lって奴はただ僕を挑発しているだけさ」
プツンッ
リューク「あ、もう見なくて良いのかよ?」
月「僕はまだまだ他にすることがあるからね」
12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 16:57:10.07 ID:b41xgT1f0
ワタリ「L、なにも起こりません」
L「バカな…キラはテレビを見ていないのか?」
ワタリ「どうします?」
L「引き続き全チャンネルをジャックして放送し続けろ」
ワタリ「はっ」
「キラ、早く返事をしろ」
「お前のやっていることは悪だ」
通行人「なにこれ?キラVSエル?」
「私がこの手でお前を見つけ出し始末してみせる」
「私が!」
L「バカな…キラはテレビを見ていないのか?」
ワタリ「どうします?」
L「引き続き全チャンネルをジャックして放送し続けろ」
ワタリ「はっ」
「キラ、早く返事をしろ」
「お前のやっていることは悪だ」
通行人「なにこれ?キラVSエル?」
「私がこの手でお前を見つけ出し始末してみせる」
「私が!」
15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:01:17.24 ID:b41xgT1f0
月「しかし、どうして父さんが僕のノートを…」
リューク「それが引っかかるな」
月「僕は基本、学校と塾以外で部屋を出ることはない」
月「さっきはたまたま塾に行っていたために部屋を空けていた」
月「リュークも僕と一緒に塾に行っていたために、僕の部屋に誰が入ったかは分からない」
リューク「それに、お前の隠し場所は万が一見つかったとしても…」
月「そう、ノートと共に燃え尽きるはずだ」
リューク「だったら尚更おかしいな」
月「まあいい…これ以上深く考えるのも良くない」
月「僕はまた裁きを続けるとするよ」
リューク「それが引っかかるな」
月「僕は基本、学校と塾以外で部屋を出ることはない」
月「さっきはたまたま塾に行っていたために部屋を空けていた」
月「リュークも僕と一緒に塾に行っていたために、僕の部屋に誰が入ったかは分からない」
リューク「それに、お前の隠し場所は万が一見つかったとしても…」
月「そう、ノートと共に燃え尽きるはずだ」
リューク「だったら尚更おかしいな」
月「まあいい…これ以上深く考えるのも良くない」
月「僕はまた裁きを続けるとするよ」
20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:06:13.37 ID:b41xgT1f0
ワタリ「結局、キラは裁きませんでしたね」
L「キラ…相当頭がキレるようだな」
ワタリ「明日はどうされますか?」
L「今度は変わった形で放送をしてくれ」
ワタリ「はっ」
L(キラ…お前が無視し続けようが必ず見つけ出す)
L「キラ…相当頭がキレるようだな」
ワタリ「明日はどうされますか?」
L「今度は変わった形で放送をしてくれ」
ワタリ「はっ」
L(キラ…お前が無視し続けようが必ず見つけ出す)
24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:10:35.64 ID:b41xgT1f0
月「父さん」
総一郎「なんだ?」
月「僕が塾に行ってる間、勝手に部屋に入ったの?」
総一郎「ああ…入ったぞ」
月「…!」
総一郎「勉強机になにか細工をしていたようだが…」
総一郎「危ないから解除させてもらったぞ」
総一郎「そしたら、あのお前の黒いノートが出てきて借りていただけだ」
月(か、解除しただと…!?)
月「解除した時、何も起きなかった!?」
総一郎「何も起きなかったさ綺麗に解除出来たからな」
リューク(コイツも相当デキるな)
総一郎「なんだ?」
月「僕が塾に行ってる間、勝手に部屋に入ったの?」
総一郎「ああ…入ったぞ」
月「…!」
総一郎「勉強机になにか細工をしていたようだが…」
総一郎「危ないから解除させてもらったぞ」
総一郎「そしたら、あのお前の黒いノートが出てきて借りていただけだ」
月(か、解除しただと…!?)
月「解除した時、何も起きなかった!?」
総一郎「何も起きなかったさ綺麗に解除出来たからな」
リューク(コイツも相当デキるな)
25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:12:45.23 ID:jScgWEci0
なんでメモに使うだけの紙を手に入れるのにそこまで冒険してるんだよ総一郎は
28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:15:34.50 ID:b41xgT1f0
月「マズイ…マズイ…!」
リューク「けど、デスノートをただのノートにしか思ってないみたいだろ」
月「分からない…父さんはわざと惚けているのかもしれない…」
リューク「親父がか?」
月「本当に警戒するべき相手は父さんだ…きっとそうだ…!」
リューク「ククッ、敵が多くて面白いな」
月「ふざけるな!!こっちとしては迷惑なんだよ!」
リューク「Lにお前の父…敵は多い方がゲームは盛り上がるぜ」
月「チッ…これからは父さんの事も警戒しなくちゃならない」
リューク「けど、デスノートをただのノートにしか思ってないみたいだろ」
月「分からない…父さんはわざと惚けているのかもしれない…」
リューク「親父がか?」
月「本当に警戒するべき相手は父さんだ…きっとそうだ…!」
リューク「ククッ、敵が多くて面白いな」
月「ふざけるな!!こっちとしては迷惑なんだよ!」
リューク「Lにお前の父…敵は多い方がゲームは盛り上がるぜ」
月「チッ…これからは父さんの事も警戒しなくちゃならない」
31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:20:11.78 ID:b41xgT1f0
―夕食―
母「貴方、食事をしながらブログを更新するのは止めてください」
総一郎「すまんな」
月「・・・」ピクッ
月(ぼ、僕のノートの事をブログに書いてるのか…?)
月(父さんって結構前からブログしてるし…)
月(万が一書かれていればLという奴にまで流れてしまう)
ガチャッ
さゆ「ただいまぁ」
母「さゆ…!こんな時間までどこ行ってたのよ!」
さゆ「はー?友達と遊んでただけだし」
母「いいから、こっちに来なさい!」
さゆ「離せってクソババア…!」
総一郎「もぐもぐっ」
月(今日のブログ…どんな内容なのか気になる……)
母「貴方、食事をしながらブログを更新するのは止めてください」
総一郎「すまんな」
月「・・・」ピクッ
月(ぼ、僕のノートの事をブログに書いてるのか…?)
月(父さんって結構前からブログしてるし…)
月(万が一書かれていればLという奴にまで流れてしまう)
ガチャッ
さゆ「ただいまぁ」
母「さゆ…!こんな時間までどこ行ってたのよ!」
さゆ「はー?友達と遊んでただけだし」
母「いいから、こっちに来なさい!」
さゆ「離せってクソババア…!」
総一郎「もぐもぐっ」
月(今日のブログ…どんな内容なのか気になる……)
39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:23:53.14 ID:b41xgT1f0
月「父さん…ブログ楽しい?」
総一郎「ん?まぁまぁだな」
月「僕もやってみようかな…」
総一郎「でも、父さんは今はmixxiにハマっているぞ」
月「みっくすしぃー?」
総一郎「今やほとんどの人がやっている大型コミュニティサイトだ」
月「へぇ…」
総一郎「ツイッターみたいに呟けばコメントとかもしてくれるぞ」
月「なんか楽しいね」
総一郎「つい車を運転しながらでも呟いてしまうぐらいだ」
月(危ないだろそれ…)
総一郎「ん?まぁまぁだな」
月「僕もやってみようかな…」
総一郎「でも、父さんは今はmixxiにハマっているぞ」
月「みっくすしぃー?」
総一郎「今やほとんどの人がやっている大型コミュニティサイトだ」
月「へぇ…」
総一郎「ツイッターみたいに呟けばコメントとかもしてくれるぞ」
月「なんか楽しいね」
総一郎「つい車を運転しながらでも呟いてしまうぐらいだ」
月(危ないだろそれ…)
43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:27:54.76 ID:b41xgT1f0
総一郎「おっ、マイミックス申請きた」
月「マイミックス?」
総一郎「フレンド登録のようなものだ」
総一郎「見知らぬ人とも仲良くなれるのもいい」
月「へ、へぇ」
総一郎「ミックスシィーの友達がいれば現実の友達なんて必要ないぞ」
リューク(お前の親父可哀想な奴だな)
月(うるさい…)
総一郎「月、お前も始めたら父さんに申請してくれよ」
月「分かった」
総一郎「さて…今日はこのまま寝るとしよう」
月「おやすみなさい」
月「マイミックス?」
総一郎「フレンド登録のようなものだ」
総一郎「見知らぬ人とも仲良くなれるのもいい」
月「へ、へぇ」
総一郎「ミックスシィーの友達がいれば現実の友達なんて必要ないぞ」
リューク(お前の親父可哀想な奴だな)
月(うるさい…)
総一郎「月、お前も始めたら父さんに申請してくれよ」
月「分かった」
総一郎「さて…今日はこのまま寝るとしよう」
月「おやすみなさい」
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:30:16.64 ID:b41xgT1f0
母「さゆ、そこに座りなさい!」
さゆ「あ?もしもしー?」
さゆ「今さぁクソババアが吠えててうざいんだよねぇ~」
母「コムは止めなさい!人が話してるでしょ!」
さゆ「あ、止めろって…返せよぉ!」
月(デスノートの他にもう1つ僕の家には問題があります)
月(それは、さゆが反抗期を迎えてしまい)
月(家庭が崩壊しかけているということです)
さゆ「あ?もしもしー?」
さゆ「今さぁクソババアが吠えててうざいんだよねぇ~」
母「コムは止めなさい!人が話してるでしょ!」
さゆ「あ、止めろって…返せよぉ!」
月(デスノートの他にもう1つ僕の家には問題があります)
月(それは、さゆが反抗期を迎えてしまい)
月(家庭が崩壊しかけているということです)
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:33:20.97 ID:b41xgT1f0
母「いつから…いつからそんな風になったのよ…!」
さゆ「あぁもう泣くなってうぜぇな」
さゆ「あ、メールだ」
ピッピッ
さゆ「やばっ!先輩からメールきた!」
さゆ「また出かけるねぇ~今日は晩御飯いらないから」
スタスタ
母「ま、待ちなさい!まだ話は終わってないでしょ!」
月「さゆ…」
さゆ「邪魔、どいて」
月「ご…ごめんなさい……」
スッ
さゆ「うん?あはは、すぐ行くから待っててー」
月(……)
さゆ「あぁもう泣くなってうぜぇな」
さゆ「あ、メールだ」
ピッピッ
さゆ「やばっ!先輩からメールきた!」
さゆ「また出かけるねぇ~今日は晩御飯いらないから」
スタスタ
母「ま、待ちなさい!まだ話は終わってないでしょ!」
月「さゆ…」
さゆ「邪魔、どいて」
月「ご…ごめんなさい……」
スッ
さゆ「うん?あはは、すぐ行くから待っててー」
月(……)
52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:34:17.74 ID:xXVLSKNb0
デスノートで世の中を変える前にやるべきことがあるだろ
56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:37:01.52 ID:b41xgT1f0
月「…」
リューク「お前の家庭やばいだろ」
月「うん」
リューク「デスノートで裁く前に家庭を変えるべきじゃねーのか?」
リューク「それに、たった1人の妹があんな風に変わったんだったら尚更…」
月「今日はやけに喋るじゃないかリューク…」
リューク「いや、家族は大切にして欲しいからよ」
月「さゆにも色々あるんだよ」
リューク「確か…人間には反抗期ってのがあるんだったな」
月「恐らく、さゆは今が反抗期のピークさ…放置しておけばその内元に戻る」
リューク「妹が怖いだけだろ?」
月「…」ピクッ
リューク「お前の家庭やばいだろ」
月「うん」
リューク「デスノートで裁く前に家庭を変えるべきじゃねーのか?」
リューク「それに、たった1人の妹があんな風に変わったんだったら尚更…」
月「今日はやけに喋るじゃないかリューク…」
リューク「いや、家族は大切にして欲しいからよ」
月「さゆにも色々あるんだよ」
リューク「確か…人間には反抗期ってのがあるんだったな」
月「恐らく、さゆは今が反抗期のピークさ…放置しておけばその内元に戻る」
リューク「妹が怖いだけだろ?」
月「…」ピクッ
57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:37:22.50 ID:Pm6ECCmC0
リューク普通すぎワロタ
63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:40:04.78 ID:b41xgT1f0
リューク「お前、さっきも妹に謝ってただろ?」
リューク「普通は兄の方が権力が上なんじゃねーのか?」
リューク「それともただお前が妹に怯えてるだけか?あぁ?」
リューク「だとしたら、情けねぇ兄貴だなオイ…」
月「…」ぷるぷるっ
リューク「なんとか言えよ…たった1人の兄だろ?」
月「こ、怖いんだよ…今のさゆが…」
リューク「ぷっ」
月「さゆのバックに暴走族さんとかヤクザさんがついてるみたいだし…」
リューク「さん付けしなくていいだろ…」
月「も、もし!さゆに説教なんてしたら殺されると思って……」
リューク「普通は兄の方が権力が上なんじゃねーのか?」
リューク「それともただお前が妹に怯えてるだけか?あぁ?」
リューク「だとしたら、情けねぇ兄貴だなオイ…」
月「…」ぷるぷるっ
リューク「なんとか言えよ…たった1人の兄だろ?」
月「こ、怖いんだよ…今のさゆが…」
リューク「ぷっ」
月「さゆのバックに暴走族さんとかヤクザさんがついてるみたいだし…」
リューク「さん付けしなくていいだろ…」
月「も、もし!さゆに説教なんてしたら殺されると思って……」
70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:44:57.85 ID:b41xgT1f0
リューク「もうこの際、デスノートに妹の名前書けよ」
月「え」
リューク「その方が手っ取り早いしいいだろ?」
月「そ、それはできない…」
リューク「は?」
月「もし、さゆが死ねば真っ先に僕が犯人だってバレてしまう」
リューク「考え過ぎだろ…」
月「バカ野郎!日本のヤクザさんの情報網はすごいんだよ!」
リューク「…」
月「だから、さゆノートに書くことは絶対に出来ない」
リューク「お前…新世界の神になれないな…」
月「え」
リューク「その方が手っ取り早いしいいだろ?」
月「そ、それはできない…」
リューク「は?」
月「もし、さゆが死ねば真っ先に僕が犯人だってバレてしまう」
リューク「考え過ぎだろ…」
月「バカ野郎!日本のヤクザさんの情報網はすごいんだよ!」
リューク「…」
月「だから、さゆノートに書くことは絶対に出来ない」
リューク「お前…新世界の神になれないな…」
75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:50:25.34 ID:b41xgT1f0
リューク「まあ、そこに座れ」
月「うん」
リューク「俺がお前にノートを拾ってもらった時には既に妹があんな感じだったな」
月「そうなんだよ…リュークと出会う1週間前に…」
月「それまで、ホントに良い子だった」
月「よく…父さんと僕とさゆの3人でお風呂入ってたし」
月「家族の行事にも積極的に参加してくれた」
リューク「…」
月「でも、突然反抗期を迎えてしまって…」
リューク「そうか…反抗期が収まるまで待つしかないな」
月「この間も僕の部屋で喫煙してたし…ホントにショックだった…」
月「うん」
リューク「俺がお前にノートを拾ってもらった時には既に妹があんな感じだったな」
月「そうなんだよ…リュークと出会う1週間前に…」
月「それまで、ホントに良い子だった」
月「よく…父さんと僕とさゆの3人でお風呂入ってたし」
月「家族の行事にも積極的に参加してくれた」
リューク「…」
月「でも、突然反抗期を迎えてしまって…」
リューク「そうか…反抗期が収まるまで待つしかないな」
月「この間も僕の部屋で喫煙してたし…ホントにショックだった…」
78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:52:10.35 ID:iGOrXYNp0
3人でお風呂・・・だと・・・?
80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:54:38.72 ID:b41xgT1f0
月「今じゃまともに会話すら出来ないよ」
リューク「ホント情けない神だな」
リューク「頭が良くてもこんな奴じゃ嫌だな」
月「黙れリューク…!」
リューク「お前の親父はこのことに無関心だな」
リューク「さっきも、母親だけ説教してたみたいだが…」
月「父さんはキラ事件で忙しいからね」
月「家庭の問題なんかに体力を使ってられないんだよ」
リューク「父親失格だな」
月「父さんも大変なんだよ…責めないでくれ」
月「そうだ、僕もミックスシィーを始めて父さんの呟きを見てみよう」
リューク「ホント情けない神だな」
リューク「頭が良くてもこんな奴じゃ嫌だな」
月「黙れリューク…!」
リューク「お前の親父はこのことに無関心だな」
リューク「さっきも、母親だけ説教してたみたいだが…」
月「父さんはキラ事件で忙しいからね」
月「家庭の問題なんかに体力を使ってられないんだよ」
リューク「父親失格だな」
月「父さんも大変なんだよ…責めないでくれ」
月「そうだ、僕もミックスシィーを始めて父さんの呟きを見てみよう」
84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 17:59:01.50 ID:b41xgT1f0
さゆ「こんばんはー」
シブタク「おう、遅かったな」
さゆ「すいません…!ババアに説教されてて…」
模木「シブタクさんの兄貴は?」
シブタク「今日、兄貴は風邪で休みだから俺達だけで暴走しようぜ」
模木「シブタクの兄貴、ヤクザですからね」
シブタク「よーし…今日もバイク乗り回すぜぇぇぇぇぇ!!」
さゆ「きゃーー!シブタクさんかっこいい!」
ぶろろろろろろん!!!!!
ワタリ「うるさいですね」
L「暴走族でしょう…放っておけ」
ワタリ「はっ」
シブタク「おう、遅かったな」
さゆ「すいません…!ババアに説教されてて…」
模木「シブタクさんの兄貴は?」
シブタク「今日、兄貴は風邪で休みだから俺達だけで暴走しようぜ」
模木「シブタクの兄貴、ヤクザですからね」
シブタク「よーし…今日もバイク乗り回すぜぇぇぇぇぇ!!」
さゆ「きゃーー!シブタクさんかっこいい!」
ぶろろろろろろん!!!!!
ワタリ「うるさいですね」
L「暴走族でしょう…放っておけ」
ワタリ「はっ」
89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:03:06.06 ID:b41xgT1f0
―松屋―
店員「いらっしゃいませぇ」
L「2名です」
店員「こちらへどうぞ」
スッ
店員「ご注文お決まりでしょうか?」
L「ワタリ、私はいつもので」
ワタリ「ユッケ丼の並を2つ」
店員「ユッケ丼の並2つですね…かしこまりました」
L「やはり、本部にいるより松屋の方が落ち着くな」
ワタリ「そうですね」
ガーッ
店員「いらっしゃいませぇ!何名様でしょうか?」
月「1名です」
L「…」ピクッ
店員「いらっしゃいませぇ」
L「2名です」
店員「こちらへどうぞ」
スッ
店員「ご注文お決まりでしょうか?」
L「ワタリ、私はいつもので」
ワタリ「ユッケ丼の並を2つ」
店員「ユッケ丼の並2つですね…かしこまりました」
L「やはり、本部にいるより松屋の方が落ち着くな」
ワタリ「そうですね」
ガーッ
店員「いらっしゃいませぇ!何名様でしょうか?」
月「1名です」
L「…」ピクッ
94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:07:06.77 ID:b41xgT1f0
L(ワタリ…客がきたからいつものように)
ワタリ「竜崎ですね」
L「そうだ」
店員「すいません、席を無駄に使いたくないんで合席でよろしいでしょうか?」
月「あ…僕は構いません」
店員「では、こちらへどうぞ」
スッ
月「どうも」
L「始めまして、竜崎です」
ワタリ「ワタリです」
月「夜神月です」
ワタリ「竜崎ですね」
L「そうだ」
店員「すいません、席を無駄に使いたくないんで合席でよろしいでしょうか?」
月「あ…僕は構いません」
店員「では、こちらへどうぞ」
スッ
月「どうも」
L「始めまして、竜崎です」
ワタリ「ワタリです」
月「夜神月です」
96 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:10:21.35 ID:J3GuG1Bp0
こいつら何で自己紹介してんのwwww
97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:11:57.12 ID:AtTbCnhp0
店員さりげなく酷い
98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:12:00.24 ID:b41xgT1f0
L(夜神…?確か、あまりキラ事件の捜査に顔を出さない夜神総一郎さんの息子か…?)
L「夜神さん」
月「はい」
L「珍しい名前ですね…夜って漢字に紙で夜紙でしょうか?」
月「ははは、夜は合ってますけど神ですよ」
L「そうですか」(夜神総一郎の息子である確率…95%)
ワタリ「ご注文は?」
月「あ、僕もユッケ丼の並で」
L「こんな時間に高校生ぐらいの貴方が出歩いて大丈夫なのでしょうか」
月「は…はい…塾の帰りなんで」
L「塾ですかお疲れ様です」(夜神月…中3である確率…98%)
L「夜神さん」
月「はい」
L「珍しい名前ですね…夜って漢字に紙で夜紙でしょうか?」
月「ははは、夜は合ってますけど神ですよ」
L「そうですか」(夜神総一郎の息子である確率…95%)
ワタリ「ご注文は?」
月「あ、僕もユッケ丼の並で」
L「こんな時間に高校生ぐらいの貴方が出歩いて大丈夫なのでしょうか」
月「は…はい…塾の帰りなんで」
L「塾ですかお疲れ様です」(夜神月…中3である確率…98%)
100 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:16:05.52 ID:b41xgT1f0
店員「すいません、ユッケ丼3つ出来たんでカウンターまで取りにきてくださーい」
L「人遣いの荒い松屋ですね」
月「あ、僕が取りに行きますよ」
ワタリ「いえ…私が取りに行きますので座っていてください」
スタスタ
月「ワタリさんって…竜崎さんの父親なんですか?」
L「まあ、そんな所ですね」
月「竜崎さんはおいくつなんですか?」
L「今年で28歳です」
月「そうですか…年上ですね」(竜崎が年齢を詐称した確率…80%)
L「受験生が懐かしく思えますよ」
L「人遣いの荒い松屋ですね」
月「あ、僕が取りに行きますよ」
ワタリ「いえ…私が取りに行きますので座っていてください」
スタスタ
月「ワタリさんって…竜崎さんの父親なんですか?」
L「まあ、そんな所ですね」
月「竜崎さんはおいくつなんですか?」
L「今年で28歳です」
月「そうですか…年上ですね」(竜崎が年齢を詐称した確率…80%)
L「受験生が懐かしく思えますよ」
105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:20:30.12 ID:b41xgT1f0
L「どこの塾に通ってらっしゃるんでしょうか」
月「精進ハイスクールです」
L「なるほど、CMでよくやっていますね」
L(精進ハイスクールはこの辺でも○○地域にしかない)
L(よって、夜神月の住所は○○区の4丁目だ)
月「勉強漬けで疲れました」
L「特に受験生となれば大変ですね」
ワタリ「どうぞ」
スッスッ
月「ありがとうございます」
L「ご苦労」
ワタリ「それでは、食べましょうか」
月「精進ハイスクールです」
L「なるほど、CMでよくやっていますね」
L(精進ハイスクールはこの辺でも○○地域にしかない)
L(よって、夜神月の住所は○○区の4丁目だ)
月「勉強漬けで疲れました」
L「特に受験生となれば大変ですね」
ワタリ「どうぞ」
スッスッ
月「ありがとうございます」
L「ご苦労」
ワタリ「それでは、食べましょうか」
109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:25:33.22 ID:b41xgT1f0
月「竜崎さん…その体勢で食べるんですか?」
L「ええ、この体勢でないと松屋のユッケ丼の美味しさが65%下がります」
月「両膝悪くなりますよ」
L「慣れましたから」
ワタリ「ユッケ丼美味しいですね」
月「僕も大好きなんですよ」
L(夜神月、今の発言から見て週に2回は松屋に通っているな…)
月「竜崎さんってなにかお仕事はされてるんですか?」
L「ワタリと共にコンビニで働いています」
月「へぇ…親子で同じところで働くってすごいですね」
L「なにかの縁でしょう」
L「ええ、この体勢でないと松屋のユッケ丼の美味しさが65%下がります」
月「両膝悪くなりますよ」
L「慣れましたから」
ワタリ「ユッケ丼美味しいですね」
月「僕も大好きなんですよ」
L(夜神月、今の発言から見て週に2回は松屋に通っているな…)
月「竜崎さんってなにかお仕事はされてるんですか?」
L「ワタリと共にコンビニで働いています」
月「へぇ…親子で同じところで働くってすごいですね」
L「なにかの縁でしょう」
112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:27:46.80 ID:AtTbCnhp0
推理というかほとんど想像じゃんかwww
これでいいのか名探偵
これでいいのか名探偵
115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:29:28.38 ID:b41xgT1f0
L「…ところで夜神さん」
月「はい?」
L「最近、キラ事件がニュースで大きく取り上げられてますよね」
月「…」ピクッ
ワタリ(竜崎…一般人にそんな話を…)
L(黙ってろワタリ)
月「それがどうしたんですか?」
L「いえ、現役受験生のキラ事件に対する意見を聞いてみたいと思いまして」
月「…逆に竜崎さん達はどう思ってるんですか?」
L「そうですね…ワタリからどうぞ」
ワタリ「わ、私がですか?」
L「早く言え」
月「はい?」
L「最近、キラ事件がニュースで大きく取り上げられてますよね」
月「…」ピクッ
ワタリ(竜崎…一般人にそんな話を…)
L(黙ってろワタリ)
月「それがどうしたんですか?」
L「いえ、現役受験生のキラ事件に対する意見を聞いてみたいと思いまして」
月「…逆に竜崎さん達はどう思ってるんですか?」
L「そうですね…ワタリからどうぞ」
ワタリ「わ、私がですか?」
L「早く言え」
119 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:34:37.09 ID:b41xgT1f0
※月は高3でしたLの推理が間違っているということにしてください
ワタリ「キラが怖いとしか思えませんね」
ワタリ「なんか…引きこもりの人間が犯人なんかじゃないと」
月「…」ピクピクッ
月(ひ、引きこもりだと…?キラは健全なる受験生だぞ!?)
L「…」(夜神月、やけに表情が曇っているな…)
月「…竜崎さんはどのような意見をお持ちで?」
L「ワタリと同じです」
L「そもそも、自身を神と称している所に痛さを感じてしまいますね」
L「彼のやっていることは悪そのものですから」
月(なんだコイツ…?昨日のテレビで放送されていたLと同じようなことを…)
ワタリ「キラが怖いとしか思えませんね」
ワタリ「なんか…引きこもりの人間が犯人なんかじゃないと」
月「…」ピクピクッ
月(ひ、引きこもりだと…?キラは健全なる受験生だぞ!?)
L「…」(夜神月、やけに表情が曇っているな…)
月「…竜崎さんはどのような意見をお持ちで?」
L「ワタリと同じです」
L「そもそも、自身を神と称している所に痛さを感じてしまいますね」
L「彼のやっていることは悪そのものですから」
月(なんだコイツ…?昨日のテレビで放送されていたLと同じようなことを…)
123 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:38:30.77 ID:b41xgT1f0
月(まさか…竜崎という男、Lなのか?)
月(いや、まだLと断定するには早すぎる…)
月(そもそもLが松屋なんかに来る訳がないからな)
L「…どうされましたか?」
月「い、いえ」
L「では、次は夜神さんの考えを」
月「そうですね…僕はお2人の意見とは大きく異なります」
L「ぜひ聞かせてください」
月「まず、キラはとても頭が良くてイケメンだと思います」
月「性格も明るくて誰からも好かれるような人間じゃないですか?」
L(やけにキラの事を持ち上げてくるな…怪しいなこの男…)
月(いや、まだLと断定するには早すぎる…)
月(そもそもLが松屋なんかに来る訳がないからな)
L「…どうされましたか?」
月「い、いえ」
L「では、次は夜神さんの考えを」
月「そうですね…僕はお2人の意見とは大きく異なります」
L「ぜひ聞かせてください」
月「まず、キラはとても頭が良くてイケメンだと思います」
月「性格も明るくて誰からも好かれるような人間じゃないですか?」
L(やけにキラの事を持ち上げてくるな…怪しいなこの男…)
131 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:42:34.54 ID:b41xgT1f0
L「キラがイケメンだという根拠は?」
月「ないですけど…なんとか想像がつくんです」
L「なるほど」
月「あと、キラは引きこもりじゃないですよ」
L「なぜです?」
月「引きこもりが人を殺すなんて出来ませんから」
L「…そうですね、それは私の推理ミスです」
月(あまり僕が不利になるようなことは言わない方がいいな)
月(この男が万が一、Lだという可能性も否定は出来ない…)
L「他に考えは?」
月「そうですね…でもやっぱりキラのやっていることは間違ってますよね」
L(ここにきてキラを否定し始めたか…夜神月がキラである確率…12%)
月「だから、警察の方に早く捕まればいいと思ってます」
L「そうですね…受験生らしい考えで安心しました」
月「ないですけど…なんとか想像がつくんです」
L「なるほど」
月「あと、キラは引きこもりじゃないですよ」
L「なぜです?」
月「引きこもりが人を殺すなんて出来ませんから」
L「…そうですね、それは私の推理ミスです」
月(あまり僕が不利になるようなことは言わない方がいいな)
月(この男が万が一、Lだという可能性も否定は出来ない…)
L「他に考えは?」
月「そうですね…でもやっぱりキラのやっていることは間違ってますよね」
L(ここにきてキラを否定し始めたか…夜神月がキラである確率…12%)
月「だから、警察の方に早く捕まればいいと思ってます」
L「そうですね…受験生らしい考えで安心しました」
132 忍法帖【Lv=9,xxxP】 2012/02/15(水) 18:44:32.51 ID:K1Mw9IZq0
推理適当すぎてワロタwwwwwww
134 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:45:42.94 ID:Xp78NAyW0
これ多分解決しなくても平和だろ
135 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:46:12.45 ID:b41xgT1f0
月「僕もコンビニで働いてる竜崎さんの意見が聞けてよかったです」
ガシッ
互いに握手を交わす
L「すいません、さっきトイレに行った時、手を洗うのを忘れました」
月「…!」
サッ
ワタリ「竜崎、そろそろ帰りましょうか」
L「ええ、余ったユッケ丼はタッパに詰めろ」
ワタリ「はい」
サッサッ
月「じゃあ、僕も失礼しますね」
L「分かりました…またいずれお会いできるかもしれません」
月「その時はまた一緒にキラについて語りましょう」
月「あ、竜崎さんの働いてるコンビニに一度行ってもいいですか?」
L「……」ピクッ
ガシッ
互いに握手を交わす
L「すいません、さっきトイレに行った時、手を洗うのを忘れました」
月「…!」
サッ
ワタリ「竜崎、そろそろ帰りましょうか」
L「ええ、余ったユッケ丼はタッパに詰めろ」
ワタリ「はい」
サッサッ
月「じゃあ、僕も失礼しますね」
L「分かりました…またいずれお会いできるかもしれません」
月「その時はまた一緒にキラについて語りましょう」
月「あ、竜崎さんの働いてるコンビニに一度行ってもいいですか?」
L「……」ピクッ
138 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:50:14.11 ID:b41xgT1f0
月「この近くですよね?」
L「飛行機で5時間ぐらいかかりますよ」
月「え、そんな嘘は止めてくださいよ笑」
L「ホントです」
ワタリ「この近くですよ」
L「ば…ばか…」
月「やっぱり近くですよね?嘘つかないでくださいよ」
ワタリ(しまった…コンビニで働いてもいないのに…)
月「それじゃ、行ってもいいですか?」
L「今日は無理です…」
月「明日でいいですか?学校の帰りに寄ってみますね」
L「いえ、私とワタリは月に1回しかシフトに入れられないので」
月「つ、月に1回!?」
L「飛行機で5時間ぐらいかかりますよ」
月「え、そんな嘘は止めてくださいよ笑」
L「ホントです」
ワタリ「この近くですよ」
L「ば…ばか…」
月「やっぱり近くですよね?嘘つかないでくださいよ」
ワタリ(しまった…コンビニで働いてもいないのに…)
月「それじゃ、行ってもいいですか?」
L「今日は無理です…」
月「明日でいいですか?学校の帰りに寄ってみますね」
L「いえ、私とワタリは月に1回しかシフトに入れられないので」
月「つ、月に1回!?」
139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:50:54.14 ID:7b3QLo950
わがまますぎだろwww
146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:54:18.08 ID:QwPO/06u0
ワタリも馬鹿だったか
147 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:54:33.36 ID:t9IPqilS0
最初の頭のきれる月の跡形もない
148 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 18:54:56.99 ID:b41xgT1f0
L「ですから、コンビニきたところで私達には会えません」
月「そうですか…でも一度見るだけ見てみたいです」
L(近くのコンビニを適当に言っておくか)
ワタリ(さすが、Lは頭がキレる…世界も認めた探偵…)
L「○○区の…」
月「そこの店員さんに竜崎さんの事、聞きますからね」
月「ホントに月1回なのかとか…店ではどんな感じなのかとか」
L「…」ピクッ
ワタリ(こ、これでは嘘がつけない…)
月「場所はどこですか?」
L(………)
月(これで竜崎達が働いていなければ…キラ事件に何らかの関わりを持っていることになる…ククッ…)
月「そうですか…でも一度見るだけ見てみたいです」
L(近くのコンビニを適当に言っておくか)
ワタリ(さすが、Lは頭がキレる…世界も認めた探偵…)
L「○○区の…」
月「そこの店員さんに竜崎さんの事、聞きますからね」
月「ホントに月1回なのかとか…店ではどんな感じなのかとか」
L「…」ピクッ
ワタリ(こ、これでは嘘がつけない…)
月「場所はどこですか?」
L(………)
月(これで竜崎達が働いていなければ…キラ事件に何らかの関わりを持っていることになる…ククッ…)
157 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:01:22.81 ID:b41xgT1f0
L「分かりました、○○区の××川のコンビニです」
月「分かりました…明日学校帰りに寄ってみますね!」
ガーッ
店員「ありがとうございましたぁ」
ワタリ「竜崎…このままでは…」
L「私に策があります」
ワタリ(さ、策!?ここにきてやはりLはいつも通り冷静だった…!)
L「今夜中に××川の前にコンビニを建てろ」
ワタリ「え」
L「何でも出来るワタリだからこそ頼めることだ」
L「あと、なるべく街の人間に気付かれないように建てるんだ」
L「新しく出来たコンビニだとバレないように外装はボロボロで構わない」
ワタリ「で…ですが急にコンビニが出来れば街の人間が怪しむはずです…」
L「大丈夫だ、とにかく急げ」
ワタリ「はっ」
月「分かりました…明日学校帰りに寄ってみますね!」
ガーッ
店員「ありがとうございましたぁ」
ワタリ「竜崎…このままでは…」
L「私に策があります」
ワタリ(さ、策!?ここにきてやはりLはいつも通り冷静だった…!)
L「今夜中に××川の前にコンビニを建てろ」
ワタリ「え」
L「何でも出来るワタリだからこそ頼めることだ」
L「あと、なるべく街の人間に気付かれないように建てるんだ」
L「新しく出来たコンビニだとバレないように外装はボロボロで構わない」
ワタリ「で…ですが急にコンビニが出来れば街の人間が怪しむはずです…」
L「大丈夫だ、とにかく急げ」
ワタリ「はっ」
161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:05:42.50 ID:b41xgT1f0
ワタリ「内装はこんな感じでいいか」
カーンカーン
ワタリ「商品も今の内に海外から取り寄せておかないと」
カーンカーン
ワタリ「フゥ…これならあと9時間程度で完成しそうだ…」
―次の日―
さゆ「ただいまぁ」
母「さ、さゆ!!」
さゆ「今日学校パスするから~おやすみ」
母「ぱ…ぱすってどういうつもり!?待ちなさい!」
月(夜遊びとかやんちゃだな…)
総一郎「朝食なう…っと」
月「あ、父さんまたつぶやいてるの?」
総一郎「ああ…つぶやくのが楽しくて仕方ない」
カーンカーン
ワタリ「商品も今の内に海外から取り寄せておかないと」
カーンカーン
ワタリ「フゥ…これならあと9時間程度で完成しそうだ…」
―次の日―
さゆ「ただいまぁ」
母「さ、さゆ!!」
さゆ「今日学校パスするから~おやすみ」
母「ぱ…ぱすってどういうつもり!?待ちなさい!」
月(夜遊びとかやんちゃだな…)
総一郎「朝食なう…っと」
月「あ、父さんまたつぶやいてるの?」
総一郎「ああ…つぶやくのが楽しくて仕方ない」
166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:09:16.00 ID:b41xgT1f0
母「もうダメだわ…貴方からもなんとか言ってやってください」
総一郎「その内、元に戻るだろう」
月(恐ろしいぐらい冷静だな…)
母「…!!さゆのこと何とも思ってないんですか!?」
母「仕事から帰っても家族のことには向きもせず携帯ばっかりして!」
母「浮気してるんじゃないの!?」
総一郎「ば、バカ…朝からそんなこと言うのはやめなさい」
母「もういいです…知りません…!」
スタスタ
総一郎「ま、待ちなさい!」
スタスタ
月「…」
リューク「確実に崩壊しかかってるなお前の家族」
月「まだ持ち堪えそうだよ」
総一郎「その内、元に戻るだろう」
月(恐ろしいぐらい冷静だな…)
母「…!!さゆのこと何とも思ってないんですか!?」
母「仕事から帰っても家族のことには向きもせず携帯ばっかりして!」
母「浮気してるんじゃないの!?」
総一郎「ば、バカ…朝からそんなこと言うのはやめなさい」
母「もういいです…知りません…!」
スタスタ
総一郎「ま、待ちなさい!」
スタスタ
月「…」
リューク「確実に崩壊しかかってるなお前の家族」
月「まだ持ち堪えそうだよ」
168 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:13:00.97 ID:b41xgT1f0
―放課後―
月「さて、帰るか」
月の友達「月!一緒に帰ろうぜ!」
月「ごめん…今日も塾なんだ」
月の友達「またかよ?最近ノリ悪くて寂しいぜ…」
月「ごめん」
リューク(付き合い悪いんだなお前って)
月(男友達と遊ぶなんてメリットが無さ過ぎるからね」
月「さーて…竜崎の嘘を暴きに行くか…」
リューク「お、はりきってるな」
月「当たり前さ、人の嘘を暴くのは僕にとって最高に興奮することだからね」
月「さて、帰るか」
月の友達「月!一緒に帰ろうぜ!」
月「ごめん…今日も塾なんだ」
月の友達「またかよ?最近ノリ悪くて寂しいぜ…」
月「ごめん」
リューク(付き合い悪いんだなお前って)
月(男友達と遊ぶなんてメリットが無さ過ぎるからね」
月「さーて…竜崎の嘘を暴きに行くか…」
リューク「お、はりきってるな」
月「当たり前さ、人の嘘を暴くのは僕にとって最高に興奮することだからね」
169 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:16:43.18 ID:b41xgT1f0
―××川前―
月「…ここか」
リューク「ボロっいコンビニだなぁ」
月「というか、こんな所にコンビニがあったんだな」
リューク「人気の無さそうな所に建てるから売り上げも大変だろうな」
月「まあいい、とりあえず入るか」
ガーッ
ワタリ「あらっしゃいやせぇ」
月「…え」
L「夜神さん、ようこそ」
月(りゅ…竜崎!?バカな…今日はシフトに入ってないんじゃ…?)
L「たまたま、私とワタリ以外の従業員が倒れてしまったので代理でやっているんですよ」
月「…ここか」
リューク「ボロっいコンビニだなぁ」
月「というか、こんな所にコンビニがあったんだな」
リューク「人気の無さそうな所に建てるから売り上げも大変だろうな」
月「まあいい、とりあえず入るか」
ガーッ
ワタリ「あらっしゃいやせぇ」
月「…え」
L「夜神さん、ようこそ」
月(りゅ…竜崎!?バカな…今日はシフトに入ってないんじゃ…?)
L「たまたま、私とワタリ以外の従業員が倒れてしまったので代理でやっているんですよ」
177 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:20:44.31 ID:b41xgT1f0
月「そ、そうですか…それは大変ですね」
L(…驚いているな?)
月(クソッ…これで完全に竜崎はキラ事件に関わっている可能性が0となった…!)
月(ただのフリーターになにを警戒していたんだ僕は…!)
L「まさか嘘だと思っていましたか?」
月「い、いえ…」
L(夜神月、私が嘘をついていると思っていた確立…100%)
ワタリ「竜崎…から揚げくんが出来ました」
L「よし、ご苦労」
月(真面目に働いてるみたいだし…どうやら本当のようだな…)
L(…驚いているな?)
月(クソッ…これで完全に竜崎はキラ事件に関わっている可能性が0となった…!)
月(ただのフリーターになにを警戒していたんだ僕は…!)
L「まさか嘘だと思っていましたか?」
月「い、いえ…」
L(夜神月、私が嘘をついていると思っていた確立…100%)
ワタリ「竜崎…から揚げくんが出来ました」
L「よし、ご苦労」
月(真面目に働いてるみたいだし…どうやら本当のようだな…)
181 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:24:55.39 ID:b41xgT1f0
月(にしても、店内汚すぎだろ…)
月(置いてある雑誌全部、2ヶ月前の雑誌だし…)
月(よく見ると商品もほとんど賞味期限が切れてる…)
月(アイス売り場に至っては氷しか入ってない…)
L「ここのコンビニは中々人がきてくれませんから大変ですよ」
月「××川通りは元々人気が少ないですからね」
ワタリ「こっちとしても毎日が死活問題なんです」
月「へぇ…」
L「立ち読みしてくださっても構いませんよ」
月「あ、ありがとうございます」
月(2ヶ月前の雑誌なんて誰も読まねーよ…)
月(置いてある雑誌全部、2ヶ月前の雑誌だし…)
月(よく見ると商品もほとんど賞味期限が切れてる…)
月(アイス売り場に至っては氷しか入ってない…)
L「ここのコンビニは中々人がきてくれませんから大変ですよ」
月「××川通りは元々人気が少ないですからね」
ワタリ「こっちとしても毎日が死活問題なんです」
月「へぇ…」
L「立ち読みしてくださっても構いませんよ」
月「あ、ありがとうございます」
月(2ヶ月前の雑誌なんて誰も読まねーよ…)
191 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:30:24.55 ID:b41xgT1f0
月「じゃあ、もう帰りますね」
L「はい」
ワタリ「ありがとうあんしたぁ」
月(チッ…逆に僕が疑われてしまったかもしれない…)
月(しばらくノートを使うのは控えた方がいいな…)
ガーッ
L「…」
L「はい」
ワタリ「ありがとうあんしたぁ」
月(チッ…逆に僕が疑われてしまったかもしれない…)
月(しばらくノートを使うのは控えた方がいいな…)
ガーッ
L「…」
193 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:31:16.07 ID:b41xgT1f0
ワタリ「なんとか誤魔化せたようですね」
L「ワタリ、今回は本当によくやった」
ワタリ「ありがとうございます」
L「これで夜神月から疑われる事もなくなった」
L「むしろ、これで竜崎=コンビニの店員という方程式が奴の頭の中で出来上がったはずだ」
ワタリ「ええ…竜崎がLだなんて思いもしませんよ」
L「引き続きキラ事件を捜査していきたいと思う」
さゆ「えー?なにここ新しくコンビニ出来てんじゃん!」
ワタリ「客がきたようですね」
L「接客はお前に任せる、私は裏で仮眠を取っておく」
ワタリ「分かりました」
L「キラに関する事が分かればすぐに起こせ」
ワタリ「はい」
L「ワタリ、今回は本当によくやった」
ワタリ「ありがとうございます」
L「これで夜神月から疑われる事もなくなった」
L「むしろ、これで竜崎=コンビニの店員という方程式が奴の頭の中で出来上がったはずだ」
ワタリ「ええ…竜崎がLだなんて思いもしませんよ」
L「引き続きキラ事件を捜査していきたいと思う」
さゆ「えー?なにここ新しくコンビニ出来てんじゃん!」
ワタリ「客がきたようですね」
L「接客はお前に任せる、私は裏で仮眠を取っておく」
ワタリ「分かりました」
L「キラに関する事が分かればすぐに起こせ」
ワタリ「はい」
196 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:36:02.65 ID:b41xgT1f0
さゆ「げっ!汚っ!」
ビッチ「マジ臭いし~なにこのコンビニ~」
ワタリ「いらっしゃいあせっえ」
さゆ「しかも店員、ジジイじゃん…」
ビッチ「きもいし早く出ようよ」
さゆ「床もじめじめして汚いし…クソコンビニ!」
ワタリ「…ニッコリ」
ビッチ「さゆのお父さん警察官だからチクっちゃえば?」
さゆ「えーあんなクソ親父じゃ何にも出来ないよ~」
L「…」ピクッ
L(警察官の親父……?)
ビッチ「マジ臭いし~なにこのコンビニ~」
ワタリ「いらっしゃいあせっえ」
さゆ「しかも店員、ジジイじゃん…」
ビッチ「きもいし早く出ようよ」
さゆ「床もじめじめして汚いし…クソコンビニ!」
ワタリ「…ニッコリ」
ビッチ「さゆのお父さん警察官だからチクっちゃえば?」
さゆ「えーあんなクソ親父じゃ何にも出来ないよ~」
L「…」ピクッ
L(警察官の親父……?)
197 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:39:56.02 ID:b41xgT1f0
L「ワタリ、ちょっとこい」
ワタリ「はい」
L「あの女子達にアンケートを取ってこい」
ワタリ「アンケートですか…?」
L「名前と住所だけでいい、あと家族構成も」
ワタリ「分かりました」
L「5000円で釣れるはずだ」
ワタリ「はい」
L(一応、調べておくか)
ワタリ「あのー」
さゆ「なに?」
ワタリ「5000円でアンケートに協力してもらえませんか?」
ビッチ「5000円?それなら書こうよさゆ!」
さゆ「ふーん、名前と住所と家族構成だけで良いんだ」
ワタリ「お願いします」
ワタリ「はい」
L「あの女子達にアンケートを取ってこい」
ワタリ「アンケートですか…?」
L「名前と住所だけでいい、あと家族構成も」
ワタリ「分かりました」
L「5000円で釣れるはずだ」
ワタリ「はい」
L(一応、調べておくか)
ワタリ「あのー」
さゆ「なに?」
ワタリ「5000円でアンケートに協力してもらえませんか?」
ビッチ「5000円?それなら書こうよさゆ!」
さゆ「ふーん、名前と住所と家族構成だけで良いんだ」
ワタリ「お願いします」
200 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:43:27.88 ID:b41xgT1f0
さゆ「はい、書いたよ」
ビッチ「5000円早く出せって」
ワタリ「どうぞ」
さゆ「やった!これでタバコ買えるじゃん!」
ビッチ「早く買いに行こうよ~」
ワタリ「…」
L「どうだった?」
ワタリ「ビンゴです」
L「見せてみろ」
スッ
L「父は夜神総一郎…兄に夜神月か……なるほど」
ワタリ「つまり、夜神月の妹という訳ですか」
L「夜神月の妹、夜神さゆ…か」
ワタリ「どうします?」
L「ただの不良女としか思えません、それ程警戒する必要もないでしょう」
ビッチ「5000円早く出せって」
ワタリ「どうぞ」
さゆ「やった!これでタバコ買えるじゃん!」
ビッチ「早く買いに行こうよ~」
ワタリ「…」
L「どうだった?」
ワタリ「ビンゴです」
L「見せてみろ」
スッ
L「父は夜神総一郎…兄に夜神月か……なるほど」
ワタリ「つまり、夜神月の妹という訳ですか」
L「夜神月の妹、夜神さゆ…か」
ワタリ「どうします?」
L「ただの不良女としか思えません、それ程警戒する必要もないでしょう」
201 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:46:38.45 ID:kLbQRwbC0
ツッコミどころあり過ぎワロタ
203 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:47:26.37 ID:b41xgT1f0
L「本部に戻りましょう」
ワタリ「え、コンビニは?」
L「もう情報は得れた…このコンビニは必要ない」
ワタリ「…」
L「さて、行くか」
月「やばい…やばいって…」
リューク「どうした」
月「竜崎って奴に怪しまれてるかもしれない」
リューク「竜崎?」
月「ただのフリーターだけど…なんか怖い…」
リューク「ノートのこと話してないなら大丈夫だろ」
月「そうか…それもそうだな…」
ワタリ「え、コンビニは?」
L「もう情報は得れた…このコンビニは必要ない」
ワタリ「…」
L「さて、行くか」
月「やばい…やばいって…」
リューク「どうした」
月「竜崎って奴に怪しまれてるかもしれない」
リューク「竜崎?」
月「ただのフリーターだけど…なんか怖い…」
リューク「ノートのこと話してないなら大丈夫だろ」
月「そうか…それもそうだな…」
207 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:52:52.47 ID:b41xgT1f0
「えー弥海砂さんがアイドル活動を休止するようです」
「たった今入ってきたニュースです…弥海砂さんが…」
月「え、ミサミサ休止するの?」
リューク「なんだコイツ」
月「有名なアイドルだよ」
リューク「ほう…」
月「まあ、ファンからのストーカーとかひどかったみたいだし」
月「それに睡眠時間とかも全然無いみたいだからアイドルに嫌気が差したんだろうな」
リューク「アイドルって大変だな」
月「そりゃそうさ」
リューク「で、お前はファンなのか?」
月「ふっ、僕がアイドルのファンなんかになる訳がないだろ?」
月「口を慎めよリューク」
「たった今入ってきたニュースです…弥海砂さんが…」
月「え、ミサミサ休止するの?」
リューク「なんだコイツ」
月「有名なアイドルだよ」
リューク「ほう…」
月「まあ、ファンからのストーカーとかひどかったみたいだし」
月「それに睡眠時間とかも全然無いみたいだからアイドルに嫌気が差したんだろうな」
リューク「アイドルって大変だな」
月「そりゃそうさ」
リューク「で、お前はファンなのか?」
月「ふっ、僕がアイドルのファンなんかになる訳がないだろ?」
月「口を慎めよリューク」
211 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 19:59:48.97 ID:b41xgT1f0
―その夜―
月「あー寝れないから夜道を歩いてみよう」
リューク「裁きは良いのか?」
月「しばらくは僕も休止だよ」
月「…」
ミサ「だ、誰か助けて…!」
月「むっ」
模木「いいじゃねぇかよ…へへっ」
月「お、襲われてる子ってミサミサ!?」
リューク「助けたらヒーローだぜ月」
月「助けたいけど襲ってる男のガタイが良すぎる…」
リューク「ホント情けないなお前」
月「バカが、様子を見て襲っている男の動きを観察してから助けるんだ」
ミサ「だれか…!!」
月「あー寝れないから夜道を歩いてみよう」
リューク「裁きは良いのか?」
月「しばらくは僕も休止だよ」
月「…」
ミサ「だ、誰か助けて…!」
月「むっ」
模木「いいじゃねぇかよ…へへっ」
月「お、襲われてる子ってミサミサ!?」
リューク「助けたらヒーローだぜ月」
月「助けたいけど襲ってる男のガタイが良すぎる…」
リューク「ホント情けないなお前」
月「バカが、様子を見て襲っている男の動きを観察してから助けるんだ」
ミサ「だれか…!!」
218 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:03:27.66 ID:b41xgT1f0
リューク「やばい、脱がされるぞあいつ」
月「クッ…さすがにそれだけは避けたい…!」
リューク「足震えてんぞ」
月「な、ななんで震えてるんだ…動け僕の足…!!ミサミサを助けるんだ!」
リューク「早く行けって」
月「うおおおおおおお」
ヒュンッ
模木にデスノートを投げつける
ペシッ
模木「いててっ…なんだこのノート?」
模木がノートに触れる
リューク「よう」
模木「…ひ…!!!?だ、誰だテメェ!?」
リューク「そうか、今のでわざとノートに触れさせたのか…あったまわりー」
月「クッ…さすがにそれだけは避けたい…!」
リューク「足震えてんぞ」
月「な、ななんで震えてるんだ…動け僕の足…!!ミサミサを助けるんだ!」
リューク「早く行けって」
月「うおおおおおおお」
ヒュンッ
模木にデスノートを投げつける
ペシッ
模木「いててっ…なんだこのノート?」
模木がノートに触れる
リューク「よう」
模木「…ひ…!!!?だ、誰だテメェ!?」
リューク「そうか、今のでわざとノートに触れさせたのか…あったまわりー」
222 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:07:02.38 ID:b41xgT1f0
模木「ひ、ひやあああああああ!」
模木はあっさりと逃走した
リューク「なんだアイツ…見かけだけかよ」
月「大丈夫?」
ミサ「あ、ありがとうございます」
月(生で見ると可愛い)
ミサ「…」
月「怪我してない?良かったら病院まで送って行くよ?」
ミサ「だ、大丈夫です…」
月「良かった俺の家でもいいよ?」
リューク(強引だな)
ミサ「ホントに大丈夫です…!それよりこのノート…」
スッ
月「…ばっ…!触るな…!!」
模木はあっさりと逃走した
リューク「なんだアイツ…見かけだけかよ」
月「大丈夫?」
ミサ「あ、ありがとうございます」
月(生で見ると可愛い)
ミサ「…」
月「怪我してない?良かったら病院まで送って行くよ?」
ミサ「だ、大丈夫です…」
月「良かった俺の家でもいいよ?」
リューク(強引だな)
ミサ「ホントに大丈夫です…!それよりこのノート…」
スッ
月「…ばっ…!触るな…!!」
225 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:12:33.85 ID:b41xgT1f0
リューク「あーあ…ノートに触れられたか」
ミサ「な、なにこの人……?」
月(クソッ…)
ミサ「きゃっ―――」
ガッ
ミサの口元を押さえる
月「騒がないでくれ…ちゃんと説明するから」
ミサ「…!」
月「叫ばないって約束できる?」
ミサ「…」コクッ
月「よし」
ミサ「ぷはぁっ」
ミサ「なにこの大きな人…?虫じゃないよね…?」
ミサ「な、なにこの人……?」
月(クソッ…)
ミサ「きゃっ―――」
ガッ
ミサの口元を押さえる
月「騒がないでくれ…ちゃんと説明するから」
ミサ「…!」
月「叫ばないって約束できる?」
ミサ「…」コクッ
月「よし」
ミサ「ぷはぁっ」
ミサ「なにこの大きな人…?虫じゃないよね…?」
229 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:16:19.08 ID:b41xgT1f0
月「コイツは僕の守護霊だ」
ミサ「守護霊…?」
リューク(なに言ってんだ月……)
月「僕の守護霊が見える人なんて極稀さ」
月「まさか、君が見えるとは思わなかったよ…」
ミサ「……」
月「なぁ?そうだろ守護霊のリューク!」
リューク「ああ、俺はこの人の守護霊だ」
ミサ「ほ…ホントなんだ…なんか可愛いね」
月(ククッ…バカが!こーいう股間の緩そうなアイドルなら簡単に騙せる!)
リューク「今日もこの人を守護するのが俺の役目」
月「はははは、照れるから止めてくれよ」
ミサ「守護霊…?」
リューク(なに言ってんだ月……)
月「僕の守護霊が見える人なんて極稀さ」
月「まさか、君が見えるとは思わなかったよ…」
ミサ「……」
月「なぁ?そうだろ守護霊のリューク!」
リューク「ああ、俺はこの人の守護霊だ」
ミサ「ほ…ホントなんだ…なんか可愛いね」
月(ククッ…バカが!こーいう股間の緩そうなアイドルなら簡単に騙せる!)
リューク「今日もこの人を守護するのが俺の役目」
月「はははは、照れるから止めてくれよ」
232 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:20:09.29 ID:b41xgT1f0
ミサ「でも、さっきのストーカーにこのノート投げたよね?」
月「…それがどうした」
ミサ「だって…なんかおかしいもん」
月「おかしいだと?」
ミサ「さっきのストーカーもこのノートに触れてから突然、発狂し始めた」
ミサ「それは、多分リュークを見たからだと思う」
ミサ「それで…今度は私がノートを拾うために触れたらリュークが出てきた」
ミサ「見える人は限られてるってのは嘘で、ホントはこのノートに触れたら見えるんじゃ…?」
月「……え」
月「な、なにを言ってるんだ」
ミサ「ごめんなさい…ちょっと変に思っちゃったから」
月「探偵気取りかい?ったくこれだから困るんだよ!」
月「…それがどうした」
ミサ「だって…なんかおかしいもん」
月「おかしいだと?」
ミサ「さっきのストーカーもこのノートに触れてから突然、発狂し始めた」
ミサ「それは、多分リュークを見たからだと思う」
ミサ「それで…今度は私がノートを拾うために触れたらリュークが出てきた」
ミサ「見える人は限られてるってのは嘘で、ホントはこのノートに触れたら見えるんじゃ…?」
月「……え」
月「な、なにを言ってるんだ」
ミサ「ごめんなさい…ちょっと変に思っちゃったから」
月「探偵気取りかい?ったくこれだから困るんだよ!」
234 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:21:12.94 ID:L18gu2zq0
まさかの知将ミサ
236 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:21:36.59 ID:DRt60KZB0
ミサ一番賢いww
239 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:24:47.85 ID:b41xgT1f0
ミサ「それに、こんなノート見たことないし…」
月「文房具屋に置いてあるよ」
ミサ「ホント?ミサ今度見に行くよ?」
月(クッ…!)
リューク(ミサって奴、月のこと追い込んでる)
ミサ「リュークってホントは守護霊じゃないよね?」
リューク「ああ、死神だ」
月(りゅ…リュークッ!!!)
ミサ「死神?ミサの思ってたイメージと違うしー」
リューク「死神のイメージは人それぞれだからな」
月「リューク、もういい行くぞ」
リューク「おっ」
ミサ「待ってよ…まだ話終わってないでしょ」
月「文房具屋に置いてあるよ」
ミサ「ホント?ミサ今度見に行くよ?」
月(クッ…!)
リューク(ミサって奴、月のこと追い込んでる)
ミサ「リュークってホントは守護霊じゃないよね?」
リューク「ああ、死神だ」
月(りゅ…リュークッ!!!)
ミサ「死神?ミサの思ってたイメージと違うしー」
リューク「死神のイメージは人それぞれだからな」
月「リューク、もういい行くぞ」
リューク「おっ」
ミサ「待ってよ…まだ話終わってないでしょ」
241 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:27:48.98 ID:b41xgT1f0
月「話すことなんてないよ」
ミサ「そのノートになにか秘密があると思うなぁ」
月(クソッ…この女は次から次へと…)
リューク「ククッ…」
ミサ「ねぇミサに教えてよ?」
月「帰ってくれないか…もう夜遅いし帰る」
タッタッタ
ミサ「あ…」
月(疑われたら逃走するのが一番賢いやり方だ!)
ミサ「あの制服、この辺の高校の子かな?」
ミサ「今度調べてみようっと」
ミサ「そのノートになにか秘密があると思うなぁ」
月(クソッ…この女は次から次へと…)
リューク「ククッ…」
ミサ「ねぇミサに教えてよ?」
月「帰ってくれないか…もう夜遅いし帰る」
タッタッタ
ミサ「あ…」
月(疑われたら逃走するのが一番賢いやり方だ!)
ミサ「あの制服、この辺の高校の子かな?」
ミサ「今度調べてみようっと」
244 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:31:24.50 ID:b41xgT1f0
月「ただいま」
総一郎「…」
月「と、父さん!?」
玄関にうつ伏せで倒れていた総一郎
月「どうしたの!?父さん!!!」
総一郎「母さんが出て行った…」
月「え」
総一郎「さゆが元に戻るまで家に戻らないだとさ」
月「か、母さんが?」
総一郎「すまない…父さんが母さんを説得することが出来なかった」
月「いいよ…父さんは悪くないよ…」
総一郎「……ぐすっ…」
月「父さん、泣かないでよ」
総一郎「情けなくて涙が溢れるんだ…ぐすっ…」
リューク(親子揃って情けねぇな…)
総一郎「…」
月「と、父さん!?」
玄関にうつ伏せで倒れていた総一郎
月「どうしたの!?父さん!!!」
総一郎「母さんが出て行った…」
月「え」
総一郎「さゆが元に戻るまで家に戻らないだとさ」
月「か、母さんが?」
総一郎「すまない…父さんが母さんを説得することが出来なかった」
月「いいよ…父さんは悪くないよ…」
総一郎「……ぐすっ…」
月「父さん、泣かないでよ」
総一郎「情けなくて涙が溢れるんだ…ぐすっ…」
リューク(親子揃って情けねぇな…)
249 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:35:33.90 ID:b41xgT1f0
総一郎「父親失格だ…」
カチカチッ
月「父さん、口ではそう言いつつブログ更新するの止めてよ…」
総一郎「…」
月「確かに父さん1人の責任じゃないけど」
月「ちょっと携帯に依存し過ぎじゃない?母さんが嫌気さす気持ちも分からなくないよ…」
月「キラ事件の捜査だってあんまりしてないみたいだし…」
月「所詮、盗難チャリの捜査しかした事ない父さんには無理だよね」
月「別に父さんが悪いって言ってる訳じゃないんだ」
総一郎「…」
月「父さん?」
総一郎「まさか、お前の口からそんな風に言われるとは思わなかった」
タッタッタ
月「と、父さん!?2階に上がってなにをするつもりなの!?」
カチカチッ
月「父さん、口ではそう言いつつブログ更新するの止めてよ…」
総一郎「…」
月「確かに父さん1人の責任じゃないけど」
月「ちょっと携帯に依存し過ぎじゃない?母さんが嫌気さす気持ちも分からなくないよ…」
月「キラ事件の捜査だってあんまりしてないみたいだし…」
月「所詮、盗難チャリの捜査しかした事ない父さんには無理だよね」
月「別に父さんが悪いって言ってる訳じゃないんだ」
総一郎「…」
月「父さん?」
総一郎「まさか、お前の口からそんな風に言われるとは思わなかった」
タッタッタ
月「と、父さん!?2階に上がってなにをするつもりなの!?」
251 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:39:23.09 ID:b41xgT1f0
リューク「おい…自殺する気だろ…」
月「じ、自殺!?」
急いで月も2階へ駆け上がった
総一郎は月の部屋にいた
総一郎「…」
月「と、父さん…!」
総一郎「来るな…近寄ればこの窓から飛び降りるぞ…!」
リューク(この高さなら精々骨折…いや骨折もするか分かんねーな)
月「だ、ダメだよ自殺なんて!さぁ早くこっちに!」
総一郎「月…お前とさゆが生まれてきてくれて、本当に父さんと母さんは幸せだった」
月「えっ……」
月「じ、自殺!?」
急いで月も2階へ駆け上がった
総一郎は月の部屋にいた
総一郎「…」
月「と、父さん…!」
総一郎「来るな…近寄ればこの窓から飛び降りるぞ…!」
リューク(この高さなら精々骨折…いや骨折もするか分かんねーな)
月「だ、ダメだよ自殺なんて!さぁ早くこっちに!」
総一郎「月…お前とさゆが生まれてきてくれて、本当に父さんと母さんは幸せだった」
月「えっ……」
253 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:41:42.01 ID:b41xgT1f0
総一郎「まだ、お前達が幼い頃」
総一郎「私は毎日のようにお前達に感謝し続けていた」
月(幼少)「あぅぁー」
総一郎「父さんと母さんの所に生まれてきてくれてありがとう…」
月(幼少)「あぁー」
総一郎「ありがとう…ホントにありがとう…」
総一郎「あの頃は幸せだった…まさかこんな風に崩壊するとは思わなかったんだ」
月「だったら皆でもう1度やり直そうよ…」
月「父さんが死んだら家族が欠けちゃうだろ…!?」
総一郎「私は毎日のようにお前達に感謝し続けていた」
月(幼少)「あぅぁー」
総一郎「父さんと母さんの所に生まれてきてくれてありがとう…」
月(幼少)「あぁー」
総一郎「ありがとう…ホントにありがとう…」
総一郎「あの頃は幸せだった…まさかこんな風に崩壊するとは思わなかったんだ」
月「だったら皆でもう1度やり直そうよ…」
月「父さんが死んだら家族が欠けちゃうだろ…!?」
256 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:45:19.72 ID:b41xgT1f0
総一郎「もうやり直せない…無理だ…
月「そんなの家族が協力すれば大丈夫だよ!」
月「どんな困難も家族が協力し合えばきっと乗り越えられるよ!」
総一郎「……月」
月「お願いだから死なないでよ…!父さんまでいなくなったら僕…」
総一郎「いつの間にか、お前も成長したんだな」
月「…父さん…」
総一郎「もう後はお前に任せられる…ありがとう月」
スタッ
月「…!!!!!!」
父さんは、最後に満面の笑みを浮かべ飛び降りた
月「そんなの家族が協力すれば大丈夫だよ!」
月「どんな困難も家族が協力し合えばきっと乗り越えられるよ!」
総一郎「……月」
月「お願いだから死なないでよ…!父さんまでいなくなったら僕…」
総一郎「いつの間にか、お前も成長したんだな」
月「…父さん…」
総一郎「もう後はお前に任せられる…ありがとう月」
スタッ
月「…!!!!!!」
父さんは、最後に満面の笑みを浮かべ飛び降りた
261 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:52:19.76 ID:b41xgT1f0
L「それでは、キラ捜査を始めたいと思います」
ワタリ「はい」
L「今日も集まったのはこれだけですか…」
L「他の方は?」
ワタリ「夜神さん以外、全員欠席との連絡が」
L「そうですか…最早頼れるのはワタリしかいませんね」
ワタリ「ありがたきお言葉」
L「それでは、私の思う犯人候補リストというのを見てもらいます」
ワタリ「犯人候補リスト…?」
L「これです」
スッ
ワタリ「…第1位、夜神月…?」
L「順位が高くなるに連れてキラの可能性が高くなります」
ワタリ「はい」
L「今日も集まったのはこれだけですか…」
L「他の方は?」
ワタリ「夜神さん以外、全員欠席との連絡が」
L「そうですか…最早頼れるのはワタリしかいませんね」
ワタリ「ありがたきお言葉」
L「それでは、私の思う犯人候補リストというのを見てもらいます」
ワタリ「犯人候補リスト…?」
L「これです」
スッ
ワタリ「…第1位、夜神月…?」
L「順位が高くなるに連れてキラの可能性が高くなります」
268 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 20:57:03.99 ID:b41xgT1f0
ワタリ「やはり、夜神月がキラだということですか…」
L「まだ断定は出来ません」
L「彼のキラに対する考え、松屋での行動から弾き出した結果こうなったのです」
ワタリ「まだキラの殺害方法すらも分かりませんからね」
L「ほとんどの人間が心臓麻痺で死んでいる…」
L「時間もバラバラでどんな手口を使っているかも分からない」
L「もし、好きな時に好きな時間に殺せるような道具があるとすれば」
L「それこそ大惨事を招く事となる…」
ワタリ「キラが殺害しているのは犯罪者や死刑囚ですね」
L「犯罪者を消していけば世界を変えれるとでも思っているのか…?」
L「まだ断定は出来ません」
L「彼のキラに対する考え、松屋での行動から弾き出した結果こうなったのです」
ワタリ「まだキラの殺害方法すらも分かりませんからね」
L「ほとんどの人間が心臓麻痺で死んでいる…」
L「時間もバラバラでどんな手口を使っているかも分からない」
L「もし、好きな時に好きな時間に殺せるような道具があるとすれば」
L「それこそ大惨事を招く事となる…」
ワタリ「キラが殺害しているのは犯罪者や死刑囚ですね」
L「犯罪者を消していけば世界を変えれるとでも思っているのか…?」
269 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:00:53.74 ID:b41xgT1f0
総一郎「いててっ…」
月「大丈夫?消毒するね」
ぷしゅぷしゅ
総一郎「ぎぃゃあああああああ!!」
月「放っておいたら膿んだりするから我慢しなよ」
総一郎「うぐぐぐっ…」
月「でも、死ななくて良かったね」
総一郎「庭の芝生がクッションとなってかすり傷だけで済んだ…」
月「これに懲りてもう自殺なんて止めてくれよ」
総一郎「ああ、すまん…」
月「僕と父さんが協力すればきっとさゆも母さんも元に戻るよ」
総一郎「…そうかもしれんな…」
月「大丈夫?消毒するね」
ぷしゅぷしゅ
総一郎「ぎぃゃあああああああ!!」
月「放っておいたら膿んだりするから我慢しなよ」
総一郎「うぐぐぐっ…」
月「でも、死ななくて良かったね」
総一郎「庭の芝生がクッションとなってかすり傷だけで済んだ…」
月「これに懲りてもう自殺なんて止めてくれよ」
総一郎「ああ、すまん…」
月「僕と父さんが協力すればきっとさゆも母さんも元に戻るよ」
総一郎「…そうかもしれんな…」
271 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:04:34.70 ID:b41xgT1f0
総一郎「とりあえず、母さんは後回しにしておいて」
総一郎「まずはさゆを何とかしないとな」
月「うん…今日も学校休んで遊んでるし」
総一郎「直接、さゆの遊んでる場所に行って連れ戻すか」
月「どこで遊んでるんだろう」
総一郎「カラオケとか…ボウリングか?」
月「僕、真面目だから不良のさゆの遊び場なんて分からないよ」
総一郎「手分けして探してみるか」
月「じゃあ、僕はカラオケ店を見てくる…!」
総一郎「分かった…何かあればすぐにつぶやいてくれ」
タッタッタ
リューク(行っちまった……)
総一郎「まずはさゆを何とかしないとな」
月「うん…今日も学校休んで遊んでるし」
総一郎「直接、さゆの遊んでる場所に行って連れ戻すか」
月「どこで遊んでるんだろう」
総一郎「カラオケとか…ボウリングか?」
月「僕、真面目だから不良のさゆの遊び場なんて分からないよ」
総一郎「手分けして探してみるか」
月「じゃあ、僕はカラオケ店を見てくる…!」
総一郎「分かった…何かあればすぐにつぶやいてくれ」
タッタッタ
リューク(行っちまった……)
276 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:09:43.10 ID:b41xgT1f0
L「では、妹である夜神さゆに接触してみましょう」
ワタリ「妹から兄の事を聞きだすんですね」
L「妹になにか不審な事がないか聞いてみましょう」
ワタリ「では、行きましょう」
L「夜神さゆはどこにいるんだ?」
ワタリ「街に仕掛けてある10万台の監視カメラから探しています」
L「見つかったらすぐに教えてください」
ワタリ「はい」
L(キラ…もう少しでお前を捕まえる事が出来る…)
L(必ずお前を見つけ出し、始末してみせる)
ワタリ「妹から兄の事を聞きだすんですね」
L「妹になにか不審な事がないか聞いてみましょう」
ワタリ「では、行きましょう」
L「夜神さゆはどこにいるんだ?」
ワタリ「街に仕掛けてある10万台の監視カメラから探しています」
L「見つかったらすぐに教えてください」
ワタリ「はい」
L(キラ…もう少しでお前を捕まえる事が出来る…)
L(必ずお前を見つけ出し、始末してみせる)
278 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:12:57.15 ID:b41xgT1f0
月「はぁはぁ…」
タッタッタ
ドンッ
通行人「いてっ」
月「す、すいません…!」
タッタッタ
月(さゆ…どこにいるんだ…?)
月(もう1度やり直そう…今ならやり直せる…!)
タッタッタ
ドンッ
月「あ…すいません…!」
DQN「あ?」
月「ひっ」
DQN「コイツ…塾のテスト1位の夜神月じゃね?」
月(ど、どうして僕の名前を…?)
タッタッタ
ドンッ
通行人「いてっ」
月「す、すいません…!」
タッタッタ
月(さゆ…どこにいるんだ…?)
月(もう1度やり直そう…今ならやり直せる…!)
タッタッタ
ドンッ
月「あ…すいません…!」
DQN「あ?」
月「ひっ」
DQN「コイツ…塾のテスト1位の夜神月じゃね?」
月(ど、どうして僕の名前を…?)
280 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:17:37.24 ID:b41xgT1f0
DQN「お前、頭良いからって調子乗ってんだろ」
ドスッ
月「…ぐぁっ!」
DQN「俺達のこと見下してんだろ?」
ドスッ
月「うっ…!!」
DQN「おら、金出せよ」
月「……い、妹を探してるんだ…」
DQN「あ?妹だぁ?」
リューク(このDQNの名前をノートに書いてやりたいが)
リューク(結果的に月の寿命を伸ばすことになるから俺が死ぬ)
リューク(可哀想だが、自分でなんとかさせるしかない)
リューク(ライオンの親が子を崖から突き落とすぐらいだしな…)
ドスッ
月「…ぐぁっ!」
DQN「俺達のこと見下してんだろ?」
ドスッ
月「うっ…!!」
DQN「おら、金出せよ」
月「……い、妹を探してるんだ…」
DQN「あ?妹だぁ?」
リューク(このDQNの名前をノートに書いてやりたいが)
リューク(結果的に月の寿命を伸ばすことになるから俺が死ぬ)
リューク(可哀想だが、自分でなんとかさせるしかない)
リューク(ライオンの親が子を崖から突き落とすぐらいだしな…)
281 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:18:34.32 ID:ynjEyj7J0
死ぬレベルの接触なのかよwww
285 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:22:27.85 ID:b41xgT1f0
―死神界―
死神「リュークのノート拾った人間死にそうだな」
レム「…」
サラサラ
死神「お、おい!レム止めろ…!」
レムは自分のノートにDQNの名前を書き消滅した
DQN「…死ね!!」
月「くっ…!」
ドクンッ!
DQN「ぐぁっ…あああああああああ!!」
バタッ
月「え?」
リューク(誰かがノートに書いたのか…?)
月「ど、どうしていきなり倒れたんだ……」
死神「リュークのノート拾った人間死にそうだな」
レム「…」
サラサラ
死神「お、おい!レム止めろ…!」
レムは自分のノートにDQNの名前を書き消滅した
DQN「…死ね!!」
月「くっ…!」
ドクンッ!
DQN「ぐぁっ…あああああああああ!!」
バタッ
月「え?」
リューク(誰かがノートに書いたのか…?)
月「ど、どうしていきなり倒れたんだ……」
290 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:26:14.57 ID:b41xgT1f0
月「こ、こんなことしてる場合じゃない!」
タッタッタ
リューク(良かったな…妹を救ってやれよ月)
ワタリ「見つかりました」
L「どこだ?」
ワタリ「○○市のカラオケ店のようです」
L「そうか、準備しろ」
ワタリ「分かりました」
L「いよいよ決着の時だ気合を入れていけワタリ」
ワタリ「はっ!」
タッタッタ
リューク(良かったな…妹を救ってやれよ月)
ワタリ「見つかりました」
L「どこだ?」
ワタリ「○○市のカラオケ店のようです」
L「そうか、準備しろ」
ワタリ「分かりました」
L「いよいよ決着の時だ気合を入れていけワタリ」
ワタリ「はっ!」
295 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:32:13.59 ID:b41xgT1f0
―カラオケ店―
L「ここですね」
ワタリ「はい」
シブタク「へへっ」
さゆ「シブタクさん、これからどこ行くんですかー?」
L「夜神さゆさんですね…」
さゆ「げっ、この前のコンビニの店員じゃん」
シブタク「なんだコイツ?」
L「竜崎です」
ワタリ「ワタリです」
シブタク「自己紹介なんていらねーよ、どけって」
L「貴方に用はありません…夜神さゆさんとお話しがしたいのです」
シブタク「あ…?」
さゆ「はぁ?きもいから話すことないって!!」
L「ここですね」
ワタリ「はい」
シブタク「へへっ」
さゆ「シブタクさん、これからどこ行くんですかー?」
L「夜神さゆさんですね…」
さゆ「げっ、この前のコンビニの店員じゃん」
シブタク「なんだコイツ?」
L「竜崎です」
ワタリ「ワタリです」
シブタク「自己紹介なんていらねーよ、どけって」
L「貴方に用はありません…夜神さゆさんとお話しがしたいのです」
シブタク「あ…?」
さゆ「はぁ?きもいから話すことないって!!」
297 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:34:58.32 ID:b41xgT1f0
L「3人きりになれる所に行きましょう」
グイッ
さゆ「ちょ…離せって…!!」
L「ワタリ、抵抗出来ないように縄で縛り上げてください」
ワタリ「はい」
ギュゥーー
全身を縄で縛り上げられるさゆ
さゆ「きゃっ…」
シブタク「テメェ!!何してんだよ!!」
L「すいません、これも平和のためです」
シブタク「あぁ!?ふざけた事言ってるとぶっ飛ばすぞ!!」
グイッ
さゆ「ちょ…離せって…!!」
L「ワタリ、抵抗出来ないように縄で縛り上げてください」
ワタリ「はい」
ギュゥーー
全身を縄で縛り上げられるさゆ
さゆ「きゃっ…」
シブタク「テメェ!!何してんだよ!!」
L「すいません、これも平和のためです」
シブタク「あぁ!?ふざけた事言ってるとぶっ飛ばすぞ!!」
298 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:38:32.77 ID:b41xgT1f0
タッタッタ
月「さ、さゆ!!」
L「…月くんじゃないですか」
さゆ「お…お兄ちゃん…?」
月「おい竜崎!さゆになんて事を…!!」
L「…」
ワタリ「行きましょう」
L「トランクに詰めておけ」
月「お、おい待て!!さゆを誘拐するつもりか!?」
L(マズイな…この状況だと言い逃れが出来ない…)
L「月くん、私はキラ事件の捜査員の1人です」
月「なっ…」
L「ですから、妹さんの協力が必要なのです」
月(そ…そうか…竜崎はキラ事件の捜査員だったのか…!)
月「さ、さゆ!!」
L「…月くんじゃないですか」
さゆ「お…お兄ちゃん…?」
月「おい竜崎!さゆになんて事を…!!」
L「…」
ワタリ「行きましょう」
L「トランクに詰めておけ」
月「お、おい待て!!さゆを誘拐するつもりか!?」
L(マズイな…この状況だと言い逃れが出来ない…)
L「月くん、私はキラ事件の捜査員の1人です」
月「なっ…」
L「ですから、妹さんの協力が必要なのです」
月(そ…そうか…竜崎はキラ事件の捜査員だったのか…!)
299 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:42:03.77 ID:b41xgT1f0
月(なるほど、それで僕にしつこくキラ事件について聞いてきたのか…)
月(確か竜崎って名前だったな…後で始末しよう)
L「それでは失礼します」
月「待ってくれ」
月「僕も兄として一緒に連れて行ってくれ」
L「…分かりました」
月「ニヤッ」
シブタク「お、おい!ちょっと待てよ!!」
シブタク「さゆは絶対に連れて行かせないぞ!!」
L「ワタリ…その男もトランクに詰めておけ」
ワタリ「はっ」
ぎゅぅー
シブタク「うっ…止めろ…離せ…!!!」
L「それでは、車に乗ってください」
月(確か竜崎って名前だったな…後で始末しよう)
L「それでは失礼します」
月「待ってくれ」
月「僕も兄として一緒に連れて行ってくれ」
L「…分かりました」
月「ニヤッ」
シブタク「お、おい!ちょっと待てよ!!」
シブタク「さゆは絶対に連れて行かせないぞ!!」
L「ワタリ…その男もトランクに詰めておけ」
ワタリ「はっ」
ぎゅぅー
シブタク「うっ…止めろ…離せ…!!!」
L「それでは、車に乗ってください」
301 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:45:43.98 ID:b41xgT1f0
―本部―
L「…」
月「りゅ、竜崎これは一体どういうことなんだ…」
L「見ての通りです」
ワタリ「監禁から2時間が経過しました」
さゆ「ああ…あっ……」
牢獄に目隠しをされ監禁されているさゆ
L「ご苦労、引き続き監視をしていてくれ」
ピッ
月「ふざけるな…!!!さゆはまだ子供なんだぞ!?」
L「これも事件を解決するために必要なことです」
L「貴方の家族の母親以外、キラだと疑っていますから」
月「なっ……」
L「疑いを晴らしたければ我慢してください」
L「…」
月「りゅ、竜崎これは一体どういうことなんだ…」
L「見ての通りです」
ワタリ「監禁から2時間が経過しました」
さゆ「ああ…あっ……」
牢獄に目隠しをされ監禁されているさゆ
L「ご苦労、引き続き監視をしていてくれ」
ピッ
月「ふざけるな…!!!さゆはまだ子供なんだぞ!?」
L「これも事件を解決するために必要なことです」
L「貴方の家族の母親以外、キラだと疑っていますから」
月「なっ……」
L「疑いを晴らしたければ我慢してください」
306 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:48:41.23 ID:b41xgT1f0
L「こちらの様子はどうでしょうか」
ピッ
シブタク「変態さーん、監禁なんてしないでよー」
シブタク「俺がトイレする所みたいんでしょー?変態さーん」
シブタク「お願いだから解放してよ…!!!!ねぇ!!!」
プツンッ
L「2時間後にしてようやく発狂し始めましたね」
月「か、彼は監禁する必要ないんじゃないか?」
L「夜神さゆと関わりがある時点で怪しいです」
L「彼も同じく監禁し監視させていただきますよ」
月「竜崎…こんな事をしてまで事件を解決しても意味がない…!」
L「なぜです?月くんは凶悪な犯罪者を野放しにしておくのですか?」
ピッ
シブタク「変態さーん、監禁なんてしないでよー」
シブタク「俺がトイレする所みたいんでしょー?変態さーん」
シブタク「お願いだから解放してよ…!!!!ねぇ!!!」
プツンッ
L「2時間後にしてようやく発狂し始めましたね」
月「か、彼は監禁する必要ないんじゃないか?」
L「夜神さゆと関わりがある時点で怪しいです」
L「彼も同じく監禁し監視させていただきますよ」
月「竜崎…こんな事をしてまで事件を解決しても意味がない…!」
L「なぜです?月くんは凶悪な犯罪者を野放しにしておくのですか?」
309 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:53:12.80 ID:b41xgT1f0
月「そんな事はない…でも、やり方が汚すぎる!!」
月「この国の倫理に反している…!」
L「私は犯人を捕まえるためだったら何でもします」
L「それ程、今回の犯人は凶悪且許せない犯人なのです」
月「…クッ」
L「もちろん、貴方の事も疑っています」
月「……」
L「ですが、塾のテストが1位という情報を手に入れたので疑いは晴れてきています」
月「え…」
L「もしよければ塾のテスト1位の貴方の頭脳をお借りしたい」
月(う、疑いが晴れてる…?)
月「この国の倫理に反している…!」
L「私は犯人を捕まえるためだったら何でもします」
L「それ程、今回の犯人は凶悪且許せない犯人なのです」
月「…クッ」
L「もちろん、貴方の事も疑っています」
月「……」
L「ですが、塾のテストが1位という情報を手に入れたので疑いは晴れてきています」
月「え…」
L「もしよければ塾のテスト1位の貴方の頭脳をお借りしたい」
月(う、疑いが晴れてる…?)
313 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:56:07.38 ID:b41xgT1f0
月(じゅ、塾のテストか…)
―回想シーン―
塾長「それでは、テストを始めます」
月(腕時計の中にカンペを仕込んでおいたから余裕だな…)
カチカチッ…サラッサラッ
…1週間後
塾長「夜神…おめでとう!今回のテストで1位だ」
月「どうも」
「パチパチッ」
塾長「よく頑張ったな、これからも塾の看板として頑張ってくれ!」
月(…計画通り)
―回想シーン―
塾長「それでは、テストを始めます」
月(腕時計の中にカンペを仕込んでおいたから余裕だな…)
カチカチッ…サラッサラッ
…1週間後
塾長「夜神…おめでとう!今回のテストで1位だ」
月「どうも」
「パチパチッ」
塾長「よく頑張ったな、これからも塾の看板として頑張ってくれ!」
月(…計画通り)
315 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 21:59:08.14 ID:b41xgT1f0
L「受験で忙しいとは思いますが」
月(別に僕は頭が良いって訳じゃないしな…)
月(暇だしやってみよう)
月(竜崎の素性を暴けるかもしれないし)
月「いいよ、僕の頭脳で良ければいくらでも貸すよ」
L「ご協力ありがとうございます」
ワタリ「竜崎…さゆちゃんの様子が…」
L「映せ」
ピッ
さゆ「監禁してる奴出て来いって…!!マジで殴るからな…!!!」
さゆ「おい、何とか言えよ!!!!」
L「殴れるのなら殴ってみたくださいよ…ほら」
さゆ「…!!お前マジで殺すぞ…!」
プツンッ
L「なるほど、精神的にも相当きていますね」
月(別に僕は頭が良いって訳じゃないしな…)
月(暇だしやってみよう)
月(竜崎の素性を暴けるかもしれないし)
月「いいよ、僕の頭脳で良ければいくらでも貸すよ」
L「ご協力ありがとうございます」
ワタリ「竜崎…さゆちゃんの様子が…」
L「映せ」
ピッ
さゆ「監禁してる奴出て来いって…!!マジで殴るからな…!!!」
さゆ「おい、何とか言えよ!!!!」
L「殴れるのなら殴ってみたくださいよ…ほら」
さゆ「…!!お前マジで殺すぞ…!」
プツンッ
L「なるほど、精神的にも相当きていますね」
323 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 22:02:57.52 ID:b41xgT1f0
月「おい…さゆはもう限界だろ」
L「まだ監禁し続けます」
月「クッ、兄として見るのは辛い…」
L「…」
月(父さんに助けを求めよう)
月「ちょっと、出かけてくる」
L「分かりました」
ぷるるるるっ
L「ワタリ?どうした?」
月「…おい、ワタリさんがどうかしたのか?」
ピッ
L「たった今、風俗店の前で店を出たばかりの夜神総一郎を確保しました」
月「………!!!!」
L「まだ監禁し続けます」
月「クッ、兄として見るのは辛い…」
L「…」
月(父さんに助けを求めよう)
月「ちょっと、出かけてくる」
L「分かりました」
ぷるるるるっ
L「ワタリ?どうした?」
月「…おい、ワタリさんがどうかしたのか?」
ピッ
L「たった今、風俗店の前で店を出たばかりの夜神総一郎を確保しました」
月「………!!!!」
324 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 22:03:43.33 ID:CR2VhN8o0
親父wwwwwwwwww
325 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 22:03:49.69 ID:eWS+5r7g0
風俗wwww
なにやってんだwww
なにやってんだwww
333 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 22:08:07.41 ID:b41xgT1f0
ガーッ
ワタリ「連れてきました」
総一郎「…」
月「と、父さん!!!!」
L「ご苦労…ワタリは引き続き夜神さゆとシブタクの監視を続けてください」
ワタリ「はい」
月「父さん…!!風俗って…何してんだよ!!?」
総一郎「月」
月「なに?」
総一郎「私は不倫をしていたかもしれない…」
月「………!!!!!」
月「ば、バカな事を言うのは止めろ父さん…!さっき家族の絆を固めたばかりだろ!?」
ワタリ「連れてきました」
総一郎「…」
月「と、父さん!!!!」
L「ご苦労…ワタリは引き続き夜神さゆとシブタクの監視を続けてください」
ワタリ「はい」
月「父さん…!!風俗って…何してんだよ!!?」
総一郎「月」
月「なに?」
総一郎「私は不倫をしていたかもしれない…」
月「………!!!!!」
月「ば、バカな事を言うのは止めろ父さん…!さっき家族の絆を固めたばかりだろ!?」
339 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 22:11:53.96 ID:b41xgT1f0
総一郎「ははは、もう父さんがキラでいいやはははは」
月「と、父さん…」
L「夜神さん貴方も監禁させて頂きます」
総一郎「好きにしてくれ、もうどうでもいい」
総一郎「母さんよりも美人な女とヤルことが出来たしな…ははは」
月「父さん…!!!」
総一郎「月、家は任せた」
ワタリ「それでは目隠しをさせていただきます」
サッサッ
L「シブタクさんと同じ部屋に入れておいてください」
ワタリ「かしこまりました」
月「父さん…!!!父さん待ってよ…!!!!!」
総一郎、決死の覚悟…!
月「と、父さん…」
L「夜神さん貴方も監禁させて頂きます」
総一郎「好きにしてくれ、もうどうでもいい」
総一郎「母さんよりも美人な女とヤルことが出来たしな…ははは」
月「父さん…!!!」
総一郎「月、家は任せた」
ワタリ「それでは目隠しをさせていただきます」
サッサッ
L「シブタクさんと同じ部屋に入れておいてください」
ワタリ「かしこまりました」
月「父さん…!!!父さん待ってよ…!!!!!」
総一郎、決死の覚悟…!
343 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 22:16:26.69 ID:b41xgT1f0
月「………」
L「お気の毒に」
月「軽蔑してるだろ…?僕の家族が崩壊してて…」
L「いえ、お父様は立派な警察官だと思っています」
月「チャリ盗難しかまともに捜査したことのない親父がか…?ははっ…」
L「ええそうです」
月「情けない親父だ…僕は不幸な息子だよ…」
L「今からでも家族をやり直すのは可能です」
月「……」
L「まずは妹さんとお父様の疑いを晴らせば良い事です」
月「疑い…晴れるのか?父さんに至っては自分でキラ宣言してたし…」
L「ええ、このまま何も起きなければ」
L「お気の毒に」
月「軽蔑してるだろ…?僕の家族が崩壊してて…」
L「いえ、お父様は立派な警察官だと思っています」
月「チャリ盗難しかまともに捜査したことのない親父がか…?ははっ…」
L「ええそうです」
月「情けない親父だ…僕は不幸な息子だよ…」
L「今からでも家族をやり直すのは可能です」
月「……」
L「まずは妹さんとお父様の疑いを晴らせば良い事です」
月「疑い…晴れるのか?父さんに至っては自分でキラ宣言してたし…」
L「ええ、このまま何も起きなければ」
348 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 22:21:04.03 ID:b41xgT1f0
―8時間後―
月「竜崎、ユッケ丼買ってきたぞ」
L「ありがとうございます」
ピッ
L「ワタリ、3人の映像を映せ」
ワタリ「かしこまりました」
パッ
さゆ「……」
L「夜神さゆは眠っていますね」
パッ
シブタク「ねぇーおしっこもらしたから誰か処理してよー」
シブタク「あー!変態さんはシブタクのおしっこ欲しいよね?^^」
L「ワタリ、後でシブタクさんの尿を処理しておいてください」
ワタリ「か…かしこまりました」
L「さて、最後に夜神総一郎さんですが…」
パッ
月「竜崎、ユッケ丼買ってきたぞ」
L「ありがとうございます」
ピッ
L「ワタリ、3人の映像を映せ」
ワタリ「かしこまりました」
パッ
さゆ「……」
L「夜神さゆは眠っていますね」
パッ
シブタク「ねぇーおしっこもらしたから誰か処理してよー」
シブタク「あー!変態さんはシブタクのおしっこ欲しいよね?^^」
L「ワタリ、後でシブタクさんの尿を処理しておいてください」
ワタリ「か…かしこまりました」
L「さて、最後に夜神総一郎さんですが…」
パッ
350 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 22:25:05.94 ID:b41xgT1f0
総一郎「……」
総一郎「監禁なうっと」
L「…?」
月「と、父さんの携帯依存症だ…!」
L「どういう意味ですか?」
月「きっと携帯がいじれなくて自分の口で呟いてるんだ!」
L「なるほど、それでブツブツと呟いてるんですね」
総一郎「そろそろ8時間経過なうっと」
総一郎「誰かコメントしてくれないかな…」
L「総一郎さんも相当キてますね」
月「…ごめん」
L「いえ、なにもバカにはしてませんから」
総一郎「監禁なうっと」
L「…?」
月「と、父さんの携帯依存症だ…!」
L「どういう意味ですか?」
月「きっと携帯がいじれなくて自分の口で呟いてるんだ!」
L「なるほど、それでブツブツと呟いてるんですね」
総一郎「そろそろ8時間経過なうっと」
総一郎「誰かコメントしてくれないかな…」
L「総一郎さんも相当キてますね」
月「…ごめん」
L「いえ、なにもバカにはしてませんから」
352 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 22:31:26.23 ID:x43D4lPE0
もうダメだこの一家…
354 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 22:34:51.51 ID:++vYF+Ds0
誰かまともなやつ出てこいよ…
390 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:02:56.13 ID:b41xgT1f0
―13時間後―
L「…何も起きませんね」
月「3人はキラじゃないんだ…もう解放したらどうだ?」
L「そうですね、シブタクはそろそろうざいので解放します」
ピッ
L「ワタリ、シブタクだけ解放しろ」
ワタリ「はい!」
月(ワタリさんの表情がすごく明るくなった…)
月(シブタクさん、クソと尿しか撒き散らしてなかったし)
L「さて、夜神さゆさんの方はどうでしょうか?」
月「さゆ…!」
さゆ「トイレ行きたい……」
L「監禁する前にトイレしましたよね?」
さゆ「もう漏れそう…!!」
L「ダメです、怪しい行動は一切させません」
L「…何も起きませんね」
月「3人はキラじゃないんだ…もう解放したらどうだ?」
L「そうですね、シブタクはそろそろうざいので解放します」
ピッ
L「ワタリ、シブタクだけ解放しろ」
ワタリ「はい!」
月(ワタリさんの表情がすごく明るくなった…)
月(シブタクさん、クソと尿しか撒き散らしてなかったし)
L「さて、夜神さゆさんの方はどうでしょうか?」
月「さゆ…!」
さゆ「トイレ行きたい……」
L「監禁する前にトイレしましたよね?」
さゆ「もう漏れそう…!!」
L「ダメです、怪しい行動は一切させません」
392 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:04:42.56 ID:b41xgT1f0
月「おい!!鬼畜過ぎるぞ!」
L「疑いを晴らすためです」
月「クソッ…!」
さゆ「ホントに出るから…!トイレ行かせてよ!」
L「出るなら漏らしてもらって構いません」
さゆ「はぁ!?お前マジで調子乗んなよ…!」
L「私は部屋で見てますからどうぞ」
さゆ「お願いだから…!!トイレに行かせて!!」
月(兄としてさゆが漏らす所は見てみたい…ゴクリ…)
L「どうぞ、漏らしてください」
さゆ「ふざけんなよっ…!!おい!!!」
L「疑いを晴らすためです」
月「クソッ…!」
さゆ「ホントに出るから…!トイレ行かせてよ!」
L「出るなら漏らしてもらって構いません」
さゆ「はぁ!?お前マジで調子乗んなよ…!」
L「私は部屋で見てますからどうぞ」
さゆ「お願いだから…!!トイレに行かせて!!」
月(兄としてさゆが漏らす所は見てみたい…ゴクリ…)
L「どうぞ、漏らしてください」
さゆ「ふざけんなよっ…!!おい!!!」
399 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:09:18.44 ID:b41xgT1f0
月「漏らすぞコレ」
L「月くんも見たいですよね?」
月「クッ…!」
さゆ「お兄ちゃん助けてよ…!!」
月「あ、言葉遣いが元に戻ってる」
L「…ニヤリ」
ピッ
L「夜神さゆさん」
さゆ「な…なによっ……」
L「ちゃんと改心して家に戻られますか?もし、改心するというならトイレに行かせてあげます」
さゆ「え……」
月「りゅ、竜崎…お前……」
L「さゆさんは元々、キラの疑いなんてありませんでした」
L「ただ、月くんの家庭が崩壊していると聞いたので今回このような行動を取る事にしたのです」
L「月くんも見たいですよね?」
月「クッ…!」
さゆ「お兄ちゃん助けてよ…!!」
月「あ、言葉遣いが元に戻ってる」
L「…ニヤリ」
ピッ
L「夜神さゆさん」
さゆ「な…なによっ……」
L「ちゃんと改心して家に戻られますか?もし、改心するというならトイレに行かせてあげます」
さゆ「え……」
月「りゅ、竜崎…お前……」
L「さゆさんは元々、キラの疑いなんてありませんでした」
L「ただ、月くんの家庭が崩壊していると聞いたので今回このような行動を取る事にしたのです」
403 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:10:10.97 ID:NQ61R0/t0
イイハナシダナー
405 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:11:04.77 ID:tCBrnPp80
おいこれ逆効果だろwwwwwwwww
409 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:13:15.29 ID:b41xgT1f0
月「竜崎……そこまで考えていたのか…」
月「どうして、どうして僕のためにそこまで…!」
L「月くんは私の初めての松屋友達ですから」
月「…!!」
L「また、今度一緒に食べに行きましょうね」
月「あ…ああ…ぜひ」
月「どうして、どうして僕のためにそこまで…!」
L「月くんは私の初めての松屋友達ですから」
月「…!!」
L「また、今度一緒に食べに行きましょうね」
月「あ…ああ…ぜひ」
410 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:13:41.42 ID:b41xgT1f0
ピッ
L「どうですか?改心しますか?」
さゆ「するからっ…するから早くトイレに行かせてよぉ…!」
L「その言葉に嘘偽りはありませんね?」
さゆ「ないから!!早く!!!」
L「本当ですね?」
さゆ「ホントに!!ホントだからっ!!」
L「分かりました、ワタリ…トイレまで連れて行ってあげてください」
ワタリ「かしこまりました」
月「竜崎…いくらなんでも今のは焦らし過ぎだろ…」
竜崎(もう少し粘れば漏らしたかもしれないのに)
L「どうですか?改心しますか?」
さゆ「するからっ…するから早くトイレに行かせてよぉ…!」
L「その言葉に嘘偽りはありませんね?」
さゆ「ないから!!早く!!!」
L「本当ですね?」
さゆ「ホントに!!ホントだからっ!!」
L「分かりました、ワタリ…トイレまで連れて行ってあげてください」
ワタリ「かしこまりました」
月「竜崎…いくらなんでも今のは焦らし過ぎだろ…」
竜崎(もう少し粘れば漏らしたかもしれないのに)
413 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:17:11.05 ID:b41xgT1f0
L「さて、残りは総一郎さんだけですね」
月「父さんが一番怪しいかもしれないからな」
L「…」
月「やるなら徹底的に監禁しよう…!」
L「さっきと言っている事が矛盾していませんか?」
月「父さんならいいんだよ!徹底的に頼む!」
L「分かりました」
ピッ
総一郎「うぅっ…あああああ…」
L「気分はどうですか」
総一郎「気分は良くない…見れば分かるだろ…)
月「父さん、ホントにキラなのか?」
総一郎「その声は月か……キラではない…さっきのは勢いで言っただけだ…」
L「勢いで言える事ではありませんよ」
総一郎「すまん…」
月「父さんが一番怪しいかもしれないからな」
L「…」
月「やるなら徹底的に監禁しよう…!」
L「さっきと言っている事が矛盾していませんか?」
月「父さんならいいんだよ!徹底的に頼む!」
L「分かりました」
ピッ
総一郎「うぅっ…あああああ…」
L「気分はどうですか」
総一郎「気分は良くない…見れば分かるだろ…)
月「父さん、ホントにキラなのか?」
総一郎「その声は月か……キラではない…さっきのは勢いで言っただけだ…」
L「勢いで言える事ではありませんよ」
総一郎「すまん…」
421 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:22:03.64 ID:b41xgT1f0
L「さゆさんが改心されたようです」
総一郎「エッ」
L「残るはお母様と貴方だけですね」
総一郎「…」
L「貴方は家庭を立て直そうと口で言いながらも風俗に出向いた」
L「家族の人間からすればこれ以上にない裏切り行為ですよ」
総一郎「すまん…ホントに反省してる…」
L「謝れば済む事ではありません、父親ならばもっと責任感を持ってください」
月「竜崎…」
L「どの人間にも責任というのはついてきます」
L「月くん達が生まれた時点で貴方には父親としての責任が出来る」
L「今の中途半端な貴方には月くん達を幸せにすることは出来ませんよ」
総一郎「ぐぬぬ…」
総一郎「エッ」
L「残るはお母様と貴方だけですね」
総一郎「…」
L「貴方は家庭を立て直そうと口で言いながらも風俗に出向いた」
L「家族の人間からすればこれ以上にない裏切り行為ですよ」
総一郎「すまん…ホントに反省してる…」
L「謝れば済む事ではありません、父親ならばもっと責任感を持ってください」
月「竜崎…」
L「どの人間にも責任というのはついてきます」
L「月くん達が生まれた時点で貴方には父親としての責任が出来る」
L「今の中途半端な貴方には月くん達を幸せにすることは出来ませんよ」
総一郎「ぐぬぬ…」
424 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:23:25.08 ID:mpLzBMKY0
話の方向が家族更生になってるなwww
440 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:28:41.47 ID:b41xgT1f0
月「父さん…」
総一郎「へっ、たかが風俗に行ったぐらいいだろ!」
L「いいえ…お子様達に悪影響なので止めてください」
総一郎「あの女の身体じゃ満足できなくなったんだよ!!」
月「父さん止めろよ…!母さんの悪口は!」
L「総一郎さん、貴方のミックスシィーを調べさせてもらいました」
総一郎「あ…?」
L「ミックスシィーではそーちゃんという呼び名で活動されていますね」
L「自身が作り上げたコミュニティ…不倫サークル」
月「不倫サークル!?」
L「総一郎さんのマイミックスを拝見しましたが…400人中全て女性の方でした」
L「それも全員、独身女性ばかりです」
総一郎「お…お前…一体どこでその情報を…」
総一郎「へっ、たかが風俗に行ったぐらいいだろ!」
L「いいえ…お子様達に悪影響なので止めてください」
総一郎「あの女の身体じゃ満足できなくなったんだよ!!」
月「父さん止めろよ…!母さんの悪口は!」
L「総一郎さん、貴方のミックスシィーを調べさせてもらいました」
総一郎「あ…?」
L「ミックスシィーではそーちゃんという呼び名で活動されていますね」
L「自身が作り上げたコミュニティ…不倫サークル」
月「不倫サークル!?」
L「総一郎さんのマイミックスを拝見しましたが…400人中全て女性の方でした」
L「それも全員、独身女性ばかりです」
総一郎「お…お前…一体どこでその情報を…」
443 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:30:02.57 ID:Vid9x9H80
クズのレベルを凌駕してやがる
470 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:38:05.48 ID:b41xgT1f0
月「う、嘘だ…!」
L「その他にも貴方が登録されているコミュニュティサイトを見つけることが出来ました」
L「出会い系サイト等と合わせるとおよそ56サイトにも及びます」
月「ごっ!?」
L「家族というものながありながら…情けないですね」
総一郎「ぜ、全部見たというのか!?」
L「ええ、貴方のIDとパスワードも調べさせてもらいました」
総一郎「なんだと!?」
月「竜崎…お前、ただのフリーターじゃないだろ……?」
L「鋭いですね月くん」
L「私は世界一の探偵兼電脳世界の探偵でもあるんですよ」
月「…!!!」
L「その他にも貴方が登録されているコミュニュティサイトを見つけることが出来ました」
L「出会い系サイト等と合わせるとおよそ56サイトにも及びます」
月「ごっ!?」
L「家族というものながありながら…情けないですね」
総一郎「ぜ、全部見たというのか!?」
L「ええ、貴方のIDとパスワードも調べさせてもらいました」
総一郎「なんだと!?」
月「竜崎…お前、ただのフリーターじゃないだろ……?」
L「鋭いですね月くん」
L「私は世界一の探偵兼電脳世界の探偵でもあるんですよ」
月「…!!!」
487 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:42:34.43 ID:b41xgT1f0
総一郎「電脳世界の探偵…?」
L「キラ事件を重く見た日本の警察が私に依頼をしてきました」
月(だから、捜査をしているのか…つまり竜崎は探偵という訳か…)
L「もちろんキラ事件の捜査をしつつ」
L「総一郎さんの事も調べさせてもらいましたよ」
月「掛け持ちで捜査していたのか…!?」
総一郎「くっ…だが、56のサイトをこの短期間で…!?」
L「全てワタリのお陰です」
月「え」
L「ワタリが徹夜で総一郎さんが登録しているサイトを探し出しIDとパスワードまで調べ上げました」
総一郎「……!!」
L「私とワタリが協力してこそ世界一の探偵となれるんですよ」
L「今回の総一郎さんの件は、私とワタリの絆が導き出したものです」
L「キラ事件を重く見た日本の警察が私に依頼をしてきました」
月(だから、捜査をしているのか…つまり竜崎は探偵という訳か…)
L「もちろんキラ事件の捜査をしつつ」
L「総一郎さんの事も調べさせてもらいましたよ」
月「掛け持ちで捜査していたのか…!?」
総一郎「くっ…だが、56のサイトをこの短期間で…!?」
L「全てワタリのお陰です」
月「え」
L「ワタリが徹夜で総一郎さんが登録しているサイトを探し出しIDとパスワードまで調べ上げました」
総一郎「……!!」
L「私とワタリが協力してこそ世界一の探偵となれるんですよ」
L「今回の総一郎さんの件は、私とワタリの絆が導き出したものです」
490 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:44:06.56 ID:t9IPqilS0
Lなにもしてなくね?
498 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:47:30.54 ID:GTvUY79D0
おいデスノートどこいった
503 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:48:40.44 ID:b41xgT1f0
月「竜崎、何もしてないだろ…」
L「ワタリのために2台のパソコンを買ってあげました」
L「ですから私も貢献しましたよ」
総一郎「……」
L「私1人で電脳探偵とは名乗れません」
L「ですが、ワタリと2人なら名乗る事が出来ます…」
総一郎「……」
月「父さん…僕に嘘ついてたんだね…」
総一郎「違う、竜崎の言っている事は嘘だ」
L「まだ言い訳をするつもりですか?」
総一郎「…不倫は罪か?」
L「はい?」
総一郎「私が不倫をすれば…どうする?捕まるのか?ならば?ここで?」
L「……不倫は捕まらないと言いたいのでしょうか」
L「ワタリのために2台のパソコンを買ってあげました」
L「ですから私も貢献しましたよ」
総一郎「……」
L「私1人で電脳探偵とは名乗れません」
L「ですが、ワタリと2人なら名乗る事が出来ます…」
総一郎「……」
月「父さん…僕に嘘ついてたんだね…」
総一郎「違う、竜崎の言っている事は嘘だ」
L「まだ言い訳をするつもりですか?」
総一郎「…不倫は罪か?」
L「はい?」
総一郎「私が不倫をすれば…どうする?捕まるのか?ならば?ここで?」
L「……不倫は捕まらないと言いたいのでしょうか」
508 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:53:20.20 ID:b41xgT1f0
総一郎「ククッ…ハハハハハハ!!!!」
月「!?」
L「その笑いは認めたという事でいいのでしょうか?」
総一郎「ああ、好きにしろ」
月「父さん…!!」
総一郎「不倫は文化だ…不倫こそするべきことだ…!!」
月「なんでそんな事言うんだよ!母さんが好きで結婚したんじゃないのかよ!?」
総一郎「あんな女、結婚して数ヶ月で飽きた」
月「…!!」
L「貴方は捕まらないと仰られましたが」
L「私が一生光の当たらない所で監禁させてもらいます」
総一郎「ハァ!!!?不倫しただけで終身刑かよ!!?」
月「!?」
L「その笑いは認めたという事でいいのでしょうか?」
総一郎「ああ、好きにしろ」
月「父さん…!!」
総一郎「不倫は文化だ…不倫こそするべきことだ…!!」
月「なんでそんな事言うんだよ!母さんが好きで結婚したんじゃないのかよ!?」
総一郎「あんな女、結婚して数ヶ月で飽きた」
月「…!!」
L「貴方は捕まらないと仰られましたが」
L「私が一生光の当たらない所で監禁させてもらいます」
総一郎「ハァ!!!?不倫しただけで終身刑かよ!!?」
515 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/15(水) 23:57:13.75 ID:b41xgT1f0
L「ワタリ、地下室に一生監禁しておいてください」
ワタリ「かしこまりました」
月「…」
L「月くん構いませんか?」
月「あ、ああ…もうあんなの父さんじゃないしな…」
ワタリ「それでは行きましょうか」
グイッ
総一郎「離せや」
パシッ
総一郎はワタリをタックルで倒し逃走する
L「…ワタリ!」
ワタリ「ぐぁぁぁ…」
月「りゅ、竜崎!早く追いかけよう!」
L「ええ…」
ワタリ「かしこまりました」
月「…」
L「月くん構いませんか?」
月「あ、ああ…もうあんなの父さんじゃないしな…」
ワタリ「それでは行きましょうか」
グイッ
総一郎「離せや」
パシッ
総一郎はワタリをタックルで倒し逃走する
L「…ワタリ!」
ワタリ「ぐぁぁぁ…」
月「りゅ、竜崎!早く追いかけよう!」
L「ええ…」
524 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:01:03.76 ID:vuHLc4tN0
タッタッタ
月「どこに向かってるんだあいつは…!?」
L「どうやら、こちらに向かっているようです」
月「え?」
ピタッ
総一郎「月…ククッ……」
月「と、父さん…いやあんたなんかもう父さんじゃない!」
スチャッ
総一郎「一緒に死のうや」
L「…」
総一郎は拳銃を月に向けて突きつけた
月「…!!!」
総一郎「父さんと死んで楽になろう…月…」
月「い、嫌だ…!僕はまだ死にたくない…!!」
月「どこに向かってるんだあいつは…!?」
L「どうやら、こちらに向かっているようです」
月「え?」
ピタッ
総一郎「月…ククッ……」
月「と、父さん…いやあんたなんかもう父さんじゃない!」
スチャッ
総一郎「一緒に死のうや」
L「…」
総一郎は拳銃を月に向けて突きつけた
月「…!!!」
総一郎「父さんと死んで楽になろう…月…」
月「い、嫌だ…!僕はまだ死にたくない…!!」
528 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:03:55.63 ID:vuHLc4tN0
ガッ
総一郎が月にタックルを仕掛けようとする
しかし、月は総一郎のタックルを綺麗に切る
ドスンッ
総一郎「くっ…」
月「僕はまだ死ねない!!」
L「…」
総一郎「なら、まずはお前を殺すしかないな」
スチャッ
月「くっ…!!」
L「引き金を引いた瞬間、貴方を捕まえますよ…総一郎さん」
総一郎「どうにでもなれ…!」
ズガーーーーンッ!!!
月「………」
総一郎が月にタックルを仕掛けようとする
しかし、月は総一郎のタックルを綺麗に切る
ドスンッ
総一郎「くっ…」
月「僕はまだ死ねない!!」
L「…」
総一郎「なら、まずはお前を殺すしかないな」
スチャッ
月「くっ…!!」
L「引き金を引いた瞬間、貴方を捕まえますよ…総一郎さん」
総一郎「どうにでもなれ…!」
ズガーーーーンッ!!!
月「………」
533 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:07:56.63 ID:vuHLc4tN0
月「……」
L「お疲れ様です」
月「え…」
総一郎「ふぅ……」
L「空砲ですよ」
月「え」
総一郎「すまん、月…これもお前の疑いを晴らすためなんだ…」
月「ど、どういう意味…」
L「総一郎さんを確保した時に演技をするように頼んでおいたのです」
L「月くんがキラなら殺される瞬間であればきっと何らかの方法で回避したはず…」
総一郎「だが、お前は何もしなかった」
L「つまり…月くんを含め夜神家の皆さんがキラである可能性は0となりました」
L「お疲れ様です」
月「え…」
総一郎「ふぅ……」
L「空砲ですよ」
月「え」
総一郎「すまん、月…これもお前の疑いを晴らすためなんだ…」
月「ど、どういう意味…」
L「総一郎さんを確保した時に演技をするように頼んでおいたのです」
L「月くんがキラなら殺される瞬間であればきっと何らかの方法で回避したはず…」
総一郎「だが、お前は何もしなかった」
L「つまり…月くんを含め夜神家の皆さんがキラである可能性は0となりました」
535 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:09:04.17 ID:6j862FE20
遠回りすぎるwwwwwww
536 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:09:24.84 ID:JqdvMUg20
もう訳が分からんwwww
538 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:10:44.33 ID:sRqh6NIm0
どこから演技wwwwwwww
542 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:11:56.09 ID:y0f6Cyjo0
待てどっから演技でどっからマジなんだwwwwww
543 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:11:58.46 ID:vuHLc4tN0
L「総一郎さんがサイトを経由して不倫していたのは確かです」
L「その事を奥様に伏せておくという条件で協力してもらうことにしました」
総一郎「ああ、これも家族を護るためなんだ」
月「…」
L「まだ状況が理解出来ませんか?」
月「だ、だって…父さんのあんな狂った表情…初めて見たから…」
総一郎「あれも演技だ、宝塚の劇団員も裸足で逃げ出す程の演技力だっただろ?」
L「総一郎さんの決死の覚悟のお陰ですよ」
月「……はははは」
月(これで僕の疑いも晴れたし一件落着だな)
L「その事を奥様に伏せておくという条件で協力してもらうことにしました」
総一郎「ああ、これも家族を護るためなんだ」
月「…」
L「まだ状況が理解出来ませんか?」
月「だ、だって…父さんのあんな狂った表情…初めて見たから…」
総一郎「あれも演技だ、宝塚の劇団員も裸足で逃げ出す程の演技力だっただろ?」
L「総一郎さんの決死の覚悟のお陰ですよ」
月「……はははは」
月(これで僕の疑いも晴れたし一件落着だな)
544 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:11:58.73 ID:s95jh8TW0
えっ?…えっ?
551 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:16:03.40 ID:uQkGm/AjI
結局は不倫してるww
552 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:16:19.28 ID:vuHLc4tN0
月「不倫はホントなの?」
総一郎「もちろんさ、母さんには黙っておいてくれよ?」
月「…うん」
L「さて、これでキラ事件の捜査に専念することが出来ます」
総一郎「さゆも改心したことだしな」
ぷるるるる
月「あ、電話だ」
月「もしもし?」
さゆ「あ、月?今日も彼氏の家泊まるからーじゃあねぇ」
ピッ
月「…」
総一郎「誰からだった?」
月「間違い電話だったよ…」
総一郎「そうか」
総一郎「もちろんさ、母さんには黙っておいてくれよ?」
月「…うん」
L「さて、これでキラ事件の捜査に専念することが出来ます」
総一郎「さゆも改心したことだしな」
ぷるるるる
月「あ、電話だ」
月「もしもし?」
さゆ「あ、月?今日も彼氏の家泊まるからーじゃあねぇ」
ピッ
月「…」
総一郎「誰からだった?」
月「間違い電話だったよ…」
総一郎「そうか」
553 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:17:06.31 ID:AcJiLbUC0
くっそwwwwwwwww
557 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:17:33.24 ID:qW6QcJWa0
改心してねえwwwwwwww
560 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:20:55.50 ID:vuHLc4tN0
ワタリ「竜崎、肋骨が折れました」
L「そこまで演技しろとは言っていない」
ワタリ「夜神さんのタックルが強すぎて…」
L「自然治癒でなんとかなるだろ」
ワタリ「かしこまりました」
総一郎「月!父さんもこれからはキラ事件を一緒に捜査する!」
L「夜神さんの行動力があればキラもきっと捕まえられますね」
月(どんどんダメな奴が集まってくるな…)
総一郎「しかし、キラの奴どんな手を使って人を裁いているんだ…」
L「それは私も考えていました」
L「そこまで演技しろとは言っていない」
ワタリ「夜神さんのタックルが強すぎて…」
L「自然治癒でなんとかなるだろ」
ワタリ「かしこまりました」
総一郎「月!父さんもこれからはキラ事件を一緒に捜査する!」
L「夜神さんの行動力があればキラもきっと捕まえられますね」
月(どんどんダメな奴が集まってくるな…)
総一郎「しかし、キラの奴どんな手を使って人を裁いているんだ…」
L「それは私も考えていました」
565 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:25:42.73 ID:vuHLc4tN0
ザーザー
「……キラは神です」
L「?」
総一郎「な、なんだこのテレビ番組!?」
「キラを…批判するのであれば…私がキラの代わりに裁きます」
月「…こ、これは?」
ワタリ「さくらテレビの連中が放送しているようです」
L「なるほど、視聴率稼ぎのためですか」
月「おい…!このまま放っておいたら誰か死ぬぞ!」
L「今の所何も起きません…ですが、月くんの言う通り放送を中止した方が良さそうですね」
月(てか、ノートってもう1冊あるのか…?)
「……キラは神です」
L「?」
総一郎「な、なんだこのテレビ番組!?」
「キラを…批判するのであれば…私がキラの代わりに裁きます」
月「…こ、これは?」
ワタリ「さくらテレビの連中が放送しているようです」
L「なるほど、視聴率稼ぎのためですか」
月「おい…!このまま放っておいたら誰か死ぬぞ!」
L「今の所何も起きません…ですが、月くんの言う通り放送を中止した方が良さそうですね」
月(てか、ノートってもう1冊あるのか…?)
568 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:29:19.97 ID:vuHLc4tN0
L「ワタリと夜神さんと月くんと私の4人で今からさくらテレビに乗り込みます」
総一郎「よし、今すぐ行こう!」
L「ワタリ…すぐに車を手配しろ」
ワタリ「はっ!」
タッタッタ
月「おい、リューク」
ズズッ
リューク「よう…」
月「ノートの所有者は僕以外にもいるのか?」
リューク「へへっ、さぁな…俺はノートを2冊持っていたしな」
月「なんだと…?」
リューク「俺からはお前に一切助言をするつもりはねぇよ」
月「チッ」
総一郎「よし、今すぐ行こう!」
L「ワタリ…すぐに車を手配しろ」
ワタリ「はっ!」
タッタッタ
月「おい、リューク」
ズズッ
リューク「よう…」
月「ノートの所有者は僕以外にもいるのか?」
リューク「へへっ、さぁな…俺はノートを2冊持っていたしな」
月「なんだと…?」
リューク「俺からはお前に一切助言をするつもりはねぇよ」
月「チッ」
573 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:32:46.49 ID:vuHLc4tN0
ワタリ「皆さん、お乗りください」
総一郎「よーし…さくらテレビの連中に一泡吹かせてやるぞ…」
L「夜神さんはりきってますね」
総一郎「ふふっ、捜査がこんなに楽しいとは思わなかったさ」
月(……)
月(僕以外にノートの所有者がいるということか)
月(あのテレビの発言から見て、まず味方と見ていいな)
総一郎「とーつげき!とーつげき!」
月(そもそも、こんなバカ連中に僕がキラだと疑われる心配もないな)
月(これからは少し大胆な事をしても良さそうだ)
総一郎「よーし…さくらテレビの連中に一泡吹かせてやるぞ…」
L「夜神さんはりきってますね」
総一郎「ふふっ、捜査がこんなに楽しいとは思わなかったさ」
月(……)
月(僕以外にノートの所有者がいるということか)
月(あのテレビの発言から見て、まず味方と見ていいな)
総一郎「とーつげき!とーつげき!」
月(そもそも、こんなバカ連中に僕がキラだと疑われる心配もないな)
月(これからは少し大胆な事をしても良さそうだ)
577 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:37:33.96 ID:vuHLc4tN0
―さくらテレビ前―
出目川「よーし、このテープを使ってどんどん視聴率稼ぐぞ!!」
出目川「誰も俺達が作った偽装テープだとは思わねぇだろうしな!」
ガーーーーーッ
ピッ
ワタリ「着きました」
L「ここがさくらテレビですね」
月「降りよう」
総一郎「よし、行くか」
警備員「ちょっと…関係者以外は入れませんよ」
スチャッ
総一郎は警備員に拳銃を構えた
総一郎「私達は警察だ…脳みそぶち抜かれたくなかったらどいていろ」
警備員「ヒッ…」
L「中に入りましょうか」
総一郎「ああ、急ごう」
出目川「よーし、このテープを使ってどんどん視聴率稼ぐぞ!!」
出目川「誰も俺達が作った偽装テープだとは思わねぇだろうしな!」
ガーーーーーッ
ピッ
ワタリ「着きました」
L「ここがさくらテレビですね」
月「降りよう」
総一郎「よし、行くか」
警備員「ちょっと…関係者以外は入れませんよ」
スチャッ
総一郎は警備員に拳銃を構えた
総一郎「私達は警察だ…脳みそぶち抜かれたくなかったらどいていろ」
警備員「ヒッ…」
L「中に入りましょうか」
総一郎「ああ、急ごう」
580 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:41:21.99 ID:vuHLc4tN0
タッタッタ
バタンッ
総一郎「警察だ…!!!全員両手を挙げて床に伏せろ!」
出目川「…!!」
L「なるほど、ここでテレビを流している訳ですね」
総一郎「テープはどこだ!?」
出目川「あ…あんた達誰だ…!!!」
総一郎「早く言え」ギロッ
出目川「つ、机の上だよ…!大体、そのテープは俺達が作った偽テープだ…!」
月「偽テープ?」
L「道理で死人が出なかった訳です」
L「私も怪しいとは思っていましたが、念のために様子を見にきただけです」
月「無駄足だったね」
L「そうですね、ワタリ…帰りましょうか」
バタンッ
総一郎「警察だ…!!!全員両手を挙げて床に伏せろ!」
出目川「…!!」
L「なるほど、ここでテレビを流している訳ですね」
総一郎「テープはどこだ!?」
出目川「あ…あんた達誰だ…!!!」
総一郎「早く言え」ギロッ
出目川「つ、机の上だよ…!大体、そのテープは俺達が作った偽テープだ…!」
月「偽テープ?」
L「道理で死人が出なかった訳です」
L「私も怪しいとは思っていましたが、念のために様子を見にきただけです」
月「無駄足だったね」
L「そうですね、ワタリ…帰りましょうか」
584 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:46:18.49 ID:vuHLc4tN0
L「まだまだ、キラについて謎が多すぎます」
月「そうだな」
総一郎「ワタリさん紅茶おかわり」
ワタリ「はい」
L「おっと…そろそろ来る頃ですね」
月「え?誰が?」
コンコン
L「どうぞ、お待ちしておりました」
ガチャッ
月「え…」
ミサ「遅くなりました…ミサミサです」
L「彼女は今日から私達と共に捜査してくれる新しい捜査員の1人です」
月(あ、あいつは…)
ミサ(夜神月…みーつけたっ)
前編 完
月「そうだな」
総一郎「ワタリさん紅茶おかわり」
ワタリ「はい」
L「おっと…そろそろ来る頃ですね」
月「え?誰が?」
コンコン
L「どうぞ、お待ちしておりました」
ガチャッ
月「え…」
ミサ「遅くなりました…ミサミサです」
L「彼女は今日から私達と共に捜査してくれる新しい捜査員の1人です」
月(あ、あいつは…)
ミサ(夜神月…みーつけたっ)
前編 完
585 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:46:56.90 ID:vuHLc4tN0
保守、支援ありがとうございました
後編はいずれ書きます
後編はいずれ書きます
594 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:52:07.62 ID:bmpn8J4PO
>>585
乙、後編楽しみにしてるよ
乙、後編楽しみにしてるよ
591 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:49:56.93 ID:s95jh8TW0
ここまでで前編…!?
596 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 00:54:03.63 ID:/nalZQVY0
総一郎の威厳とはなんだったのかww
後編が楽しみ
後編が楽しみ
601 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/16(木) 01:03:43.46 ID:vQWEMwB30
乙
おい後編はいずれって気になるじゃねえか
必ずやってくれよ?
おい後編はいずれって気になるじゃねえか
必ずやってくれよ?
Entry ⇒ 2012.03.04 | Category ⇒ デスノートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
月「粧裕……粧裕……」シコシコ
元スレ:月「粧裕……粧裕……」シコシコ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329901223/
※このSSは未完です
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329901223/
※このSSは未完です
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:00:23.91 ID:3oL/Kvpt0
代理
2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:02:11.22 ID:dAvNjiaC0
代理ありがとう
3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:02:38.54 ID:dAvNjiaC0
社会の悪を排除し、理想の社会を創ることを夢見て犯罪者を裁く夜神月は、学校から帰った直後に付けたテレビの女性芸能人が扇情的だったのでオナニーを開始していた。
月「ハァ……ハァ……いいよ……そう…もっとねっとりと……」シコシコ
リューク「俺のいる前でオナニーなんてやめてくれないか」
月「ハァ……ハァ……興を削ぐような……ことを言わないでくれ……見たくないならどこかに行けばいい……」シコシコ
リューク「あぁ、それは良いが……テレビ付けっぱなしだぜ?」
月「後で消す…………粧裕の胸……まだ固いんだな……」シコシコ
月「ハァ……ハァ……いいよ……そう…もっとねっとりと……」シコシコ
リューク「俺のいる前でオナニーなんてやめてくれないか」
月「ハァ……ハァ……興を削ぐような……ことを言わないでくれ……見たくないならどこかに行けばいい……」シコシコ
リューク「あぁ、それは良いが……テレビ付けっぱなしだぜ?」
月「後で消す…………粧裕の胸……まだ固いんだな……」シコシコ
4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:03:26.17 ID:dAvNjiaC0
付けっぱなしだったテレビの番組が急に切り替わった。
テレビ「番組の途中ですがICPOからの全世界同時生中継を(ry」
リューク「何か始まったぞ? いいのか?」
月「重要な情報なら後でネットでも見れるだろ…………もう……トロトロだ……」シコシコ
テレビ「私は全世界の警察を動かせる唯一の人間 LIND・L・TAILOR 通称「L」です(ry」
リューク「クックック……まぁ、ゆっくりすればいい」
リュークは窓から外に行ったが、月は興味を持たなかった。ただ、妹の粧裕を対象にオナニーをしていた。
テレビ「番組の途中ですがICPOからの全世界同時生中継を(ry」
リューク「何か始まったぞ? いいのか?」
月「重要な情報なら後でネットでも見れるだろ…………もう……トロトロだ……」シコシコ
テレビ「私は全世界の警察を動かせる唯一の人間 LIND・L・TAILOR 通称「L」です(ry」
リューク「クックック……まぁ、ゆっくりすればいい」
リュークは窓から外に行ったが、月は興味を持たなかった。ただ、妹の粧裕を対象にオナニーをしていた。
6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:03:49.72 ID:dAvNjiaC0
テレビ「よって私はこの犯罪の首謀者。俗に言われている「キラ」を必ず捕まえます」
そこで初めて月はテレビ番組に興味を持ち、「L」をチラ見した。何やら癪に障ることを言っているので、一瞬裁こうかと思ったもののデスノートは机の引き出しにしまっていた。
月「面倒だな……今はいいか…………あぁ! 粧裕! 激しいよ……」シコシコ
デスノートを取り出すのが面倒に思えて、月はオナニーを続行した。ただ、彼は優秀な頭脳を持つ天才高校生である。性欲に支配される意識の片隅で一つだけ考えた。
月(後でだ。後でノートに名前を書けばいい。)
そこで初めて月はテレビ番組に興味を持ち、「L」をチラ見した。何やら癪に障ることを言っているので、一瞬裁こうかと思ったもののデスノートは机の引き出しにしまっていた。
月「面倒だな……今はいいか…………あぁ! 粧裕! 激しいよ……」シコシコ
デスノートを取り出すのが面倒に思えて、月はオナニーを続行した。ただ、彼は優秀な頭脳を持つ天才高校生である。性欲に支配される意識の片隅で一つだけ考えた。
月(後でだ。後でノートに名前を書けばいい。)
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:04:13.68 ID:dAvNjiaC0
机に転がっていたシャーペンで、机に置かれていた勉強用ノートの適当なページの端に「L」の名前を左手で書いた。右手はチンコを上下にしごいていた。
月「ハァ……ハァ……粧裕の中……すごく気持ちいいよ…………」シコシコ
彼はオナニーを長時間楽しむタイプだった。30分以上緩急をつけながら彼はチンコをしごいていた。
月「あぁ! もうだめだ……我慢できない…………イクよ! 粧裕の中でイクッ!」ドピュドピュ
彼は天才高校生である。性欲から解放され、冷静さを取り戻した頭脳で彼はまた考えた。
月(まずい。普段ならオナニーはトイレに籠ってやる僕がついつい部屋でしてしまった。精液の処理を考えなくては)
月「ハァ……ハァ……粧裕の中……すごく気持ちいいよ…………」シコシコ
彼はオナニーを長時間楽しむタイプだった。30分以上緩急をつけながら彼はチンコをしごいていた。
月「あぁ! もうだめだ……我慢できない…………イクよ! 粧裕の中でイクッ!」ドピュドピュ
彼は天才高校生である。性欲から解放され、冷静さを取り戻した頭脳で彼はまた考えた。
月(まずい。普段ならオナニーはトイレに籠ってやる僕がついつい部屋でしてしまった。精液の処理を考えなくては)
10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:04:40.30 ID:dAvNjiaC0
月(ティッシュで拭くのは……ダメだ。痕跡が残るし、臭いの元になってしまう。トイレにティッシュを流すのもダメだ。最悪つまってしまい、言い訳に事欠いてしまう。)
久しぶりのオナニーで排出された精液はチンコと右手で抑えきれる量ではなく、今は彼の体の上に汚くぶちまけられていた。しかし天才高校生である彼は無意識のうちに自分の体の上だけに精液を留まらせておくことに成功した。
月(椅子や机や床には精液はこぼれていない。まだ考える時間はある。そうだ、精液をこぼさないようにして急いでトイレに行くのはどうだ? ……これも止めた方がいい。床に落ちてしまった時や家族に見られたときにフォローできない。)
そのとき、彼の目にあるものが止まった。それは机の片隅に転がっていた。
久しぶりのオナニーで排出された精液はチンコと右手で抑えきれる量ではなく、今は彼の体の上に汚くぶちまけられていた。しかし天才高校生である彼は無意識のうちに自分の体の上だけに精液を留まらせておくことに成功した。
月(椅子や机や床には精液はこぼれていない。まだ考える時間はある。そうだ、精液をこぼさないようにして急いでトイレに行くのはどうだ? ……これも止めた方がいい。床に落ちてしまった時や家族に見られたときにフォローできない。)
そのとき、彼の目にあるものが止まった。それは机の片隅に転がっていた。
13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:05:39.80 ID:dAvNjiaC0
月(こ、これは! 僕が駅でついウンコをしたくなったときに自販機で買った、トイレに流せるティッシュじゃないか! そう。これで拭いていつものようにトイレに流せば問題ない!)
嬉々として流せるティッシュで精液を拭きとって、トイレに流した。もちろん、尿を排出するのに必要な平均時間をトイレで過ごしてから水を流すと言った工夫も欠かさない。
そして何事もなかったように自室に戻った。
月(そういえば特別番組はもう終わったのか。今から早速名前を書くか)
嬉々として流せるティッシュで精液を拭きとって、トイレに流した。もちろん、尿を排出するのに必要な平均時間をトイレで過ごしてから水を流すと言った工夫も欠かさない。
そして何事もなかったように自室に戻った。
月(そういえば特別番組はもう終わったのか。今から早速名前を書くか)
14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:06:27.12 ID:dAvNjiaC0
引き出しに手をかけたその瞬間に彼は気がついた。
月(まてよ? 自分の臭いは自分では気がつかない……今家族が入ったらどう思うだろうか。扉を開けた瞬間に立ち込める青臭い臭いに粧裕はともかく母さんは気がつくだろうな。)
月(クソッやっぱり早まってオナニーするんじゃなかった。と、とりあえず消臭だ。消臭剤をまこう。)
部屋に置いてあったスプレータイプの消臭剤を念入りに椅子の周りやベッド、さらに空気中にも散布した。その後に彼はさらに気がついた。
月(しまった! 普段僕はこんなに一度に消臭剤を使わない。家族が入ってきた場合いつもより強いエタノール臭とフローラルな香りに疑われるかもしれない。消臭剤は早計だった。)
月(まてよ? 自分の臭いは自分では気がつかない……今家族が入ったらどう思うだろうか。扉を開けた瞬間に立ち込める青臭い臭いに粧裕はともかく母さんは気がつくだろうな。)
月(クソッやっぱり早まってオナニーするんじゃなかった。と、とりあえず消臭だ。消臭剤をまこう。)
部屋に置いてあったスプレータイプの消臭剤を念入りに椅子の周りやベッド、さらに空気中にも散布した。その後に彼はさらに気がついた。
月(しまった! 普段僕はこんなに一度に消臭剤を使わない。家族が入ってきた場合いつもより強いエタノール臭とフローラルな香りに疑われるかもしれない。消臭剤は早計だった。)
15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:06:55.90 ID:dAvNjiaC0
月(そうだ! 換気だ。さらに換気をすれば問題ない。しかし、最近冷えてきた。換気中はこの部屋は寒いだろうな。下の部屋に行こう。)
彼はリビングに向かい、夕食を作っていた母親に、何事もなかったかのように夕食の内容を聞いた。普通の高校生であるならば、ここで交流は終わり、テレビに関心を向けるだろう。しかし彼は天才である。最近母親に愛想を振りまいていないことを思い出し、料理を手伝った。
その後、夕飯を食べたり、粧裕に勉強を教えたりなどが積み重なった。オナニー中の正常でない思考で考えた「後でLの名前をデスノートに書く」ということは完全に彼の頭から消え去った。
リューク「オナニーを悟られないようにあんなに頑張るなんて……やっぱり人間て面白――っ」
彼はリビングに向かい、夕食を作っていた母親に、何事もなかったかのように夕食の内容を聞いた。普通の高校生であるならば、ここで交流は終わり、テレビに関心を向けるだろう。しかし彼は天才である。最近母親に愛想を振りまいていないことを思い出し、料理を手伝った。
その後、夕飯を食べたり、粧裕に勉強を教えたりなどが積み重なった。オナニー中の正常でない思考で考えた「後でLの名前をデスノートに書く」ということは完全に彼の頭から消え去った。
リューク「オナニーを悟られないようにあんなに頑張るなんて……やっぱり人間て面白――っ」
18 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/02/22(水) 18:08:39.82 ID:0uPp6wvX0
実際やってそうだな
20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:09:06.75 ID:dAvNjiaC0
一方こちらも天才的頭脳を持つ探偵「L」
L「おかしいですね。97%の確率でキラは日本にいると考えたのですが」
ワタリ「一体なぜキラは囮の「L」を殺せなかったのでしょう?」
L「わかりませんでも、キラが特別番組を見ていたら「L」は必ず死んでいたでしょう」
ワタリ「なでそう思うのですか?」
L「あの特別放送はキラが「裁き」を行う時間帯に合わせて日本地域別の時間に放送されました。そして、キラはテレビ放送された被害者を短時間で必ず殺します」
L「さらに特別放送の時間帯が地域別だと悟られないように、主要な掲示板はその時間帯にサーバーエラーになるようにしておきました」
ワタリ「それが原因で怪しまれたのではないでしょうか?」
L「おかしいですね。97%の確率でキラは日本にいると考えたのですが」
ワタリ「一体なぜキラは囮の「L」を殺せなかったのでしょう?」
L「わかりませんでも、キラが特別番組を見ていたら「L」は必ず死んでいたでしょう」
ワタリ「なでそう思うのですか?」
L「あの特別放送はキラが「裁き」を行う時間帯に合わせて日本地域別の時間に放送されました。そして、キラはテレビ放送された被害者を短時間で必ず殺します」
L「さらに特別放送の時間帯が地域別だと悟られないように、主要な掲示板はその時間帯にサーバーエラーになるようにしておきました」
ワタリ「それが原因で怪しまれたのではないでしょうか?」
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:10:23.35 ID:dAvNjiaC0
L「いいえそれは84%の確率で無いと思います。今はまだネットを媒体とした連絡網が発達しきっていません。ネットでリアルタイムで情報を得る手段は限られています」
ワタリ「ではキラは日本にはいない……そう思われるんですか?」
L「完全に日本にいないとは言い切れません。ですが12%に大きく下がりました。今後は同じようにネットでの情報交換を規制しつつ、テレビ放送を全世界で時間をずらして行います。キラの潜伏している国だけでも特定したいと思います」
ワタリ「手配はどのように行いましょうか?」
L「囮の「L」を20人に増やしてください。これで効率は20倍です。そのうちの一人が殺された時点で止めます」
ワタリ「ではキラは日本にはいない……そう思われるんですか?」
L「完全に日本にいないとは言い切れません。ですが12%に大きく下がりました。今後は同じようにネットでの情報交換を規制しつつ、テレビ放送を全世界で時間をずらして行います。キラの潜伏している国だけでも特定したいと思います」
ワタリ「手配はどのように行いましょうか?」
L「囮の「L」を20人に増やしてください。これで効率は20倍です。そのうちの一人が殺された時点で止めます」
24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:10:59.52 ID:dAvNjiaC0
ワタリ「承知いたしました。」
すぐに全世界での「キラ捜索テレビ放送」が開始された。主要国へ放送されても反応がなく、放送は次々に行われた。
一方月は学校から帰り、全世界の主要犯罪者をネットで検索した後に勉強を始めた。
月「次は微分方程式でも見なおs あれ?これは確か……」
勉強が進んだことで勉強用ノートが次のページへと進んだ。その端にLIND・L・TAILORと書かれていた。その文字を見た瞬間に彼はあのテレビ放送を思い出した。
すぐに全世界での「キラ捜索テレビ放送」が開始された。主要国へ放送されても反応がなく、放送は次々に行われた。
一方月は学校から帰り、全世界の主要犯罪者をネットで検索した後に勉強を始めた。
月「次は微分方程式でも見なおs あれ?これは確か……」
勉強が進んだことで勉強用ノートが次のページへと進んだ。その端にLIND・L・TAILORと書かれていた。その文字を見た瞬間に彼はあのテレビ放送を思い出した。
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:12:26.83 ID:dAvNjiaC0
月(そういえばこいつも裁くんだった。完全に失念していた。反応を見られないのは残念だが、彼には死んでもらおう。)
すぐに机の引き出しからデスノートを取り出して名前を書いた。
その頃の特設スタジオ
LIND・L・TAILOR(これで同じ文面を読むのは4回目だ……でもこの調子ならもうすぐで釈放されるぞ! 少しの辛抱だ。そうすれば解放されて大手を振って町を歩けるってもんだ……)
LIND・L・TAILOR「しかしお前のしている事は……悪だ!!」
LIND・L・TAILOR「ウグッ!」
LIND・L・TAILOR(ち、ちくしょう……もう少し、もう少しだったのに……)
すぐに机の引き出しからデスノートを取り出して名前を書いた。
その頃の特設スタジオ
LIND・L・TAILOR(これで同じ文面を読むのは4回目だ……でもこの調子ならもうすぐで釈放されるぞ! 少しの辛抱だ。そうすれば解放されて大手を振って町を歩けるってもんだ……)
LIND・L・TAILOR「しかしお前のしている事は……悪だ!!」
LIND・L・TAILOR「ウグッ!」
LIND・L・TAILOR(ち、ちくしょう……もう少し、もう少しだったのに……)
30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:13:32.49 ID:dAvNjiaC0
リンドを映していたスタジオは騒然となり、すぐにワタリに「L」死亡の知らせが入った。
ワタリ「リ、LIND・L・TAILORが心臓麻痺で死んだそうです!」
L「! 本当ですか! ついにキラの尻尾をつかみましたね。それで「L」が出ていた放送が流されていた場所は?」
ワタリ「フィリピンです」
L「フィリピン……かつての太平洋戦争で日本に侵攻された上にバターン死の行進で大量の死亡者が出ている。日本に恨みを持つ理由としては十分です。」
L「そのことを考慮すればキラの犠牲者が日本に偏り気味なことも特別おかしいことではありません。時差も日本とほぼ変わらない-1時間。キラついに尻尾をつかみましたよ」
ワタリ「リ、LIND・L・TAILORが心臓麻痺で死んだそうです!」
L「! 本当ですか! ついにキラの尻尾をつかみましたね。それで「L」が出ていた放送が流されていた場所は?」
ワタリ「フィリピンです」
L「フィリピン……かつての太平洋戦争で日本に侵攻された上にバターン死の行進で大量の死亡者が出ている。日本に恨みを持つ理由としては十分です。」
L「そのことを考慮すればキラの犠牲者が日本に偏り気味なことも特別おかしいことではありません。時差も日本とほぼ変わらない-1時間。キラついに尻尾をつかみましたよ」
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:33:01.51 ID:dAvNjiaC0
月はLがフィリピンに行ったことなど全く知りもせず、考えもしなかった。ただ漠然とLが死んだことで裁きがやりやすくなったなと考えていた。
月「ふぅ……これでしばらく安泰だ。なんだかムラムラしてきたな」
おもむろにズボンを下げ、リュークにリンゴを渡すと窓から出て行ってくれた。この時すでに暗黙の了解である。
月「とりあえずこの画像でいいか」シコシコ
月「ダメだ……何かが違う…………これでは抜けない」シコシコ
月「何かないか。何か」カチカチ
そのとき月の目に「妹」の文字がとまった。月のチンコがそれに反応し、少し固くなったのを彼の手は感じ取っていた。
月「まさか……そんな……妹だぞ? 粧裕に欲情なんて……」
月「ふぅ……これでしばらく安泰だ。なんだかムラムラしてきたな」
おもむろにズボンを下げ、リュークにリンゴを渡すと窓から出て行ってくれた。この時すでに暗黙の了解である。
月「とりあえずこの画像でいいか」シコシコ
月「ダメだ……何かが違う…………これでは抜けない」シコシコ
月「何かないか。何か」カチカチ
そのとき月の目に「妹」の文字がとまった。月のチンコがそれに反応し、少し固くなったのを彼の手は感じ取っていた。
月「まさか……そんな……妹だぞ? 粧裕に欲情なんて……」
51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:42:26.57 ID:dAvNjiaC0
「妹」の字をクリックし、画像を開いた彼はそれで抜こうとした。しかし、まだ何かが足りない。そう感じた・
月(……この画像は「妹」設定だが、粧裕じゃない)
月「これじゃダメだ……これじゃ満足できるオナニーじゃない」シコシコ
天才的頭脳は何が必要かを瞬時に判断した。
月(そうだ。下着だ。出来ればパンツがいい。形状的に隠しきれる可能性が高い)シコシコ
月「パンツ……パンツ……くそっ性欲のせいで冷静な判断が出来ない。ここは無理にでも一回抜いておこう」シコシコ
月はすぐに適当なポルノ動画をサムネイルで即座に選びとり、再生した。
月(この判断に狂いはない。顔も割と好みの方だ……よしいいぞ……)シコシコ
とにかく早く抜いてしまいたい彼は前戯の段階であっても絶頂が来たら発射することを選んだ。
月(……この画像は「妹」設定だが、粧裕じゃない)
月「これじゃダメだ……これじゃ満足できるオナニーじゃない」シコシコ
天才的頭脳は何が必要かを瞬時に判断した。
月(そうだ。下着だ。出来ればパンツがいい。形状的に隠しきれる可能性が高い)シコシコ
月「パンツ……パンツ……くそっ性欲のせいで冷静な判断が出来ない。ここは無理にでも一回抜いておこう」シコシコ
月はすぐに適当なポルノ動画をサムネイルで即座に選びとり、再生した。
月(この判断に狂いはない。顔も割と好みの方だ……よしいいぞ……)シコシコ
とにかく早く抜いてしまいたい彼は前戯の段階であっても絶頂が来たら発射することを選んだ。
60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:52:52.55 ID:dAvNjiaC0
月(そろそろ挿入のシーンだが……まぁいい。さっさと抜いてしまおう)
気分が高まってきた彼は一気にスパートをかけた。それと同時に動画の中で挿入が開始される。
月「ハァ……ハァ……そろそろだ………………イける! ウッ……あぁ!くそっやられた!」
無情にも彼が絶頂の直前。まさにその瞬間のことだった。アングルが変わり、男優の尻が画面のほとんどを占める画面になった。もう止められない。
彼は男優でイってしまったのだ。抜いたことで急に冷静になり、見知らぬ男優に大きな怒りを感じた。机を思い切り殴ることで落ち着こうとしたものの、苛立ちは完全には収まらなかった。
だが、彼は天才高校生である。苛立ちを理性で抑え、流せるティッシュで精液を拭きとり、トイレに流すと「粧裕の脱いだ直後のパンツ」を手に入れる方法を考え始めた。
気分が高まってきた彼は一気にスパートをかけた。それと同時に動画の中で挿入が開始される。
月「ハァ……ハァ……そろそろだ………………イける! ウッ……あぁ!くそっやられた!」
無情にも彼が絶頂の直前。まさにその瞬間のことだった。アングルが変わり、男優の尻が画面のほとんどを占める画面になった。もう止められない。
彼は男優でイってしまったのだ。抜いたことで急に冷静になり、見知らぬ男優に大きな怒りを感じた。机を思い切り殴ることで落ち着こうとしたものの、苛立ちは完全には収まらなかった。
だが、彼は天才高校生である。苛立ちを理性で抑え、流せるティッシュで精液を拭きとり、トイレに流すと「粧裕の脱いだ直後のパンツ」を手に入れる方法を考え始めた。
64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 18:59:02.51 ID:dAvNjiaC0
カーテンを開き、リュークにオナニー終了の合図を送り、消臭剤を散布した。
時間が惜しい。リュークの帰還の前に考えを展開する。
月(単純に粧裕のパンツを入手するだけであれば粧裕が風呂に入った直後に入れば入手できる。しかしこの場合その後だ。母さんに粧裕のパンツが無いと怪しまれてしまう。それは避けなければいけない)
そこまで考えた時点でリュークが帰った。
リューク「終わったか。なんだ、また何か考えているのか? 「裁き」についてか?」
月「いや、もっと重要だ。僕の生活に直接関わってくる」
リューク「警察にでも調べられてるのか?」
月「違う。粧裕のパンツを手に入れる方法だ」
時間が惜しい。リュークの帰還の前に考えを展開する。
月(単純に粧裕のパンツを入手するだけであれば粧裕が風呂に入った直後に入れば入手できる。しかしこの場合その後だ。母さんに粧裕のパンツが無いと怪しまれてしまう。それは避けなければいけない)
そこまで考えた時点でリュークが帰った。
リューク「終わったか。なんだ、また何か考えているのか? 「裁き」についてか?」
月「いや、もっと重要だ。僕の生活に直接関わってくる」
リューク「警察にでも調べられてるのか?」
月「違う。粧裕のパンツを手に入れる方法だ」
65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 19:07:30.72 ID:dAvNjiaC0
リューク「俺も協力しよう」
彼も死神とは言え、男だった。
月「洗濯機から単純にパンツを回収しただけでは母さんにも粧裕にもばれてしまう。これをどうすれば解決できると思う?」
死神はうろたえた。
リューク「お、俺なら洗濯機から取るだけだ」
月「もう少し考えたほうがいい。警戒されるとそれだけでやっかいだ」
月「……そうだ。取ったこと自体がばれなければ良いんだ。」
リューク「どういうことだ?」
月「つまり、粧裕が履いているパンツと全く同じパンツを僕が所有していればいい。僕の持っているパンツを洗濯機に入れれば全く問題がない」
リューク「お前……悪魔だな」
彼も死神とは言え、男だった。
月「洗濯機から単純にパンツを回収しただけでは母さんにも粧裕にもばれてしまう。これをどうすれば解決できると思う?」
死神はうろたえた。
リューク「お、俺なら洗濯機から取るだけだ」
月「もう少し考えたほうがいい。警戒されるとそれだけでやっかいだ」
月「……そうだ。取ったこと自体がばれなければ良いんだ。」
リューク「どういうことだ?」
月「つまり、粧裕が履いているパンツと全く同じパンツを僕が所有していればいい。僕の持っているパンツを洗濯機に入れれば全く問題がない」
リューク「お前……悪魔だな」
66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 19:08:43.72 ID:ukBw416z0
天才すぎる・・・!
67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 19:15:50.99 ID:dAvNjiaC0
リューク「でも具体的にはどうするつもりなんだ?」
確かに自分がパンツを買うのはまずい。店員に冷ややかな目で見られてしまう上にどこから情報が漏れるか分からない。
月は深呼吸してさらに思考する。
月「デスノートだ……」
リューク「デスノート?」
月「女性犯罪者を利用すればいい。近辺にいる女性犯罪者ならパンツを買ってもその行為には全く怪しまれない。僕がキラだと特定されないようにその犯罪者には事故死でもしてもらう」
月(しかし、それで買ってこられたパンツが僕か粧裕の好みで無かった場合がある。その場合はパンツを得ても意味がない)
月「まずは粧裕が履くパンツの傾向を調べようかと思う」
確かに自分がパンツを買うのはまずい。店員に冷ややかな目で見られてしまう上にどこから情報が漏れるか分からない。
月は深呼吸してさらに思考する。
月「デスノートだ……」
リューク「デスノート?」
月「女性犯罪者を利用すればいい。近辺にいる女性犯罪者ならパンツを買ってもその行為には全く怪しまれない。僕がキラだと特定されないようにその犯罪者には事故死でもしてもらう」
月(しかし、それで買ってこられたパンツが僕か粧裕の好みで無かった場合がある。その場合はパンツを得ても意味がない)
月「まずは粧裕が履くパンツの傾向を調べようかと思う」
69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 19:25:26.92 ID:dAvNjiaC0
リューク「何でそんなことが必要なんだ?」
月「確実に上質のパンツを得るためさ」
それから月は粧裕が風呂に入った直後に入浴し、履かれているパンツの傾向と粧裕の生活をチェックし始めた。
その結果、休日に友人と出かけるときには高確率で水色と白の縞パンを履いていることが分かった。
月(これは僕の好みにも合っている。このパンツしかない。)
二週間後の金曜日に待ちに待ったタイミングがやってきた。
粧裕「明日は友達と遊びに行くんだー。いいでしょー」
月「! じゃあ」
月「確実に上質のパンツを得るためさ」
それから月は粧裕が風呂に入った直後に入浴し、履かれているパンツの傾向と粧裕の生活をチェックし始めた。
その結果、休日に友人と出かけるときには高確率で水色と白の縞パンを履いていることが分かった。
月(これは僕の好みにも合っている。このパンツしかない。)
二週間後の金曜日に待ちに待ったタイミングがやってきた。
粧裕「明日は友達と遊びに行くんだー。いいでしょー」
月「! じゃあ」
71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 19:33:19.02 ID:dAvNjiaC0
つい出かけた「パンツは水色の縞のを履いていくのか?」の言葉を飲み込んだ。
月「おしゃれしていくのか」
粧裕「言われなくてもおしゃれくらいしていきますーっ」
自然な演技でテレビを付けて日曜日の天気予報を見て晴れであることを確認し、切り出した。
月「ねえ母さん。大学生になったら通学用にカバンが必要だと思うんだけど、日曜日に一緒に買いに行ってくれないかな?」
幸子「えぇいいわよ」
月「粧裕のセンスもあてにしたいんだけど、来てくれるか?」
粧裕「んー?いいよ?」
月「おしゃれしていくのか」
粧裕「言われなくてもおしゃれくらいしていきますーっ」
自然な演技でテレビを付けて日曜日の天気予報を見て晴れであることを確認し、切り出した。
月「ねえ母さん。大学生になったら通学用にカバンが必要だと思うんだけど、日曜日に一緒に買いに行ってくれないかな?」
幸子「えぇいいわよ」
月「粧裕のセンスもあてにしたいんだけど、来てくれるか?」
粧裕「んー?いいよ?」
76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 19:46:29.88 ID:dAvNjiaC0
言質を取ると夕飯をすませ、すぐに自室でデスノートを開いた。
リューク「今度は誰を「裁く」んだ?」
月「パンツ計画が進行しただけさ」
女性犯罪者の名前を躊躇せずに書き、死因を加えた
佐藤花子
四日後 事故死
二日後の日曜日午前11時からコンビニのカップ酒を数本のみ、酩酊する。同日1時半に(夜神家近辺の住所)近くの「夜神」という珍しい表札を見つけ、庭に侵入し何気なく洗濯物を見る。
そこに干されていた水色の縞模様のパンツが妙に記憶にのこる。同日4時までに非常に似たパンツを購入し、茶封筒に入れ夜神家の郵便受けに入れる。
四日後に急用で急ぎ、信号無視を犯し大型車両に轢かれる。
月「これで問題ない」
リューク「今度は誰を「裁く」んだ?」
月「パンツ計画が進行しただけさ」
女性犯罪者の名前を躊躇せずに書き、死因を加えた
佐藤花子
四日後 事故死
二日後の日曜日午前11時からコンビニのカップ酒を数本のみ、酩酊する。同日1時半に(夜神家近辺の住所)近くの「夜神」という珍しい表札を見つけ、庭に侵入し何気なく洗濯物を見る。
そこに干されていた水色の縞模様のパンツが妙に記憶にのこる。同日4時までに非常に似たパンツを購入し、茶封筒に入れ夜神家の郵便受けに入れる。
四日後に急用で急ぎ、信号無視を犯し大型車両に轢かれる。
月「これで問題ない」
81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 19:54:46.47 ID:9lLKMSKJ0
才能の無駄遣いをしすぎだろこの天才
82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 19:55:05.85 ID:dAvNjiaC0
リューク(酒に酔って正常な判断ができないことも計算に入れて書いている……やっぱこいつ面白!)
二日後に夜神家は外出し、通学用のカバンを選んだ。月はできるだけ時間をかけてカバンを選び、5時に帰宅することに成功した。
月(これで茶封筒が入っていれば成功だ!)
自然な演技で郵便受けを確認する。
月(!)
そこには茶封筒が入っていた。震える手で茶封筒をつかみ取り、新品のカバンの中に隠す。
あくまで普段通りの表情で自分の部屋に入ると焦る手でカギを閉めて茶封筒を取り出した。
二日後に夜神家は外出し、通学用のカバンを選んだ。月はできるだけ時間をかけてカバンを選び、5時に帰宅することに成功した。
月(これで茶封筒が入っていれば成功だ!)
自然な演技で郵便受けを確認する。
月(!)
そこには茶封筒が入っていた。震える手で茶封筒をつかみ取り、新品のカバンの中に隠す。
あくまで普段通りの表情で自分の部屋に入ると焦る手でカギを閉めて茶封筒を取り出した。
85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 20:00:38.84 ID:dAvNjiaC0
リューク「上手くいったのか?」
月「見ていれば分かるさ」
中身を改めると、やはりそこには粧裕のパンツと全く同じパンツが入っていた。
月「ハハハ! アハハハハハ! やっぱり僕は間違ってなんかいなかったんだ! 僕の推理は正かった!」
リューク「後はパンツを交換するだけだな!」
月「それは違う。このパンツはどこからどう見ても新品だ。こんなに綺麗なパンツではばれる可能性がわずかだが存在する」
リューク「じゃあどうするつもりなんだ?」
月「僕が自分のパンツの上から履けば問題ない。幸い僕の体系は細めだ。そこまでパンツに無理をさせるわけじゃない。」
月「見ていれば分かるさ」
中身を改めると、やはりそこには粧裕のパンツと全く同じパンツが入っていた。
月「ハハハ! アハハハハハ! やっぱり僕は間違ってなんかいなかったんだ! 僕の推理は正かった!」
リューク「後はパンツを交換するだけだな!」
月「それは違う。このパンツはどこからどう見ても新品だ。こんなに綺麗なパンツではばれる可能性がわずかだが存在する」
リューク「じゃあどうするつもりなんだ?」
月「僕が自分のパンツの上から履けば問題ない。幸い僕の体系は細めだ。そこまでパンツに無理をさせるわけじゃない。」
89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 20:06:05.93 ID:dAvNjiaC0
それから何日か立ち、粧裕が例のパンツを履いた日になった。
洗濯機の上に例のパンツが鎮座しているのを見た月は震える手で自分のパンツの上に履いている例のパンツを脱いだ。
月(これで……粧裕のパンツがついに手に入る!)
洗濯機の上のパンツと自分が履いていたパンツを交換し、着替えの部屋着の下に粧裕の履いていたパンツを隠した。
月(もし母さんや粧裕が急に脱衣所に入ってきてもこれで何とかしのげるだろう)
その日は気持ちが先走って、体を洗わずに風呂を出た。
洗濯機の上に例のパンツが鎮座しているのを見た月は震える手で自分のパンツの上に履いている例のパンツを脱いだ。
月(これで……粧裕のパンツがついに手に入る!)
洗濯機の上のパンツと自分が履いていたパンツを交換し、着替えの部屋着の下に粧裕の履いていたパンツを隠した。
月(もし母さんや粧裕が急に脱衣所に入ってきてもこれで何とかしのげるだろう)
その日は気持ちが先走って、体を洗わずに風呂を出た。
91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 20:12:08.50 ID:dAvNjiaC0
月(ここから部屋まではパンツを部屋着のポケットに入れれば問題ない。後は存分にオナニーをすればいい)
自室のドアノブに手をかけたときに天才高校生は気がついた。
月(もし、もしもだ。粧裕が宿題を教えるように頼んできたら……オナニーがばれる可能性が存在する。)
月(先に聞いておくべきだろう)
粧裕の部屋の扉をノックした。
月「なぁ、粧裕。宿題でどこか分からない部分とかあるか?」
粧裕「急にどうしたのー? いつもはそんなこと言わないのに。機嫌でもいいの?」
月「そんなところだよ」
自室のドアノブに手をかけたときに天才高校生は気がついた。
月(もし、もしもだ。粧裕が宿題を教えるように頼んできたら……オナニーがばれる可能性が存在する。)
月(先に聞いておくべきだろう)
粧裕の部屋の扉をノックした。
月「なぁ、粧裕。宿題でどこか分からない部分とかあるか?」
粧裕「急にどうしたのー? いつもはそんなこと言わないのに。機嫌でもいいの?」
月「そんなところだよ」
96 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 20:20:07.16 ID:dAvNjiaC0
リューク「先手を打ったってことか。やるなお前」
天才高校生にとって取るに足らないレベルの問題を解いているときにも、彼は既に少し興奮していた。妹のパンツを所持した状態で本人と交流しているのだ。
五分とかからずに宿題は終わり、自室に戻った月。ベッドに横になって早速パンツの臭いを嗅いだ。
リューク「どんな臭いだ?」
月「普段男子という枠の中で生活してる僕には未知の香りだ。すごく興奮する」
すぐにズボンをずらす。リュークは空気を読んで窓から外に出た。
月「粧裕……いい臭いだよ……」シコシコ
月「ここに粧裕のマ○コが触れてるんだ…………ハァ……ハァ……」シコシコ
天才高校生にとって取るに足らないレベルの問題を解いているときにも、彼は既に少し興奮していた。妹のパンツを所持した状態で本人と交流しているのだ。
五分とかからずに宿題は終わり、自室に戻った月。ベッドに横になって早速パンツの臭いを嗅いだ。
リューク「どんな臭いだ?」
月「普段男子という枠の中で生活してる僕には未知の香りだ。すごく興奮する」
すぐにズボンをずらす。リュークは空気を読んで窓から外に出た。
月「粧裕……いい臭いだよ……」シコシコ
月「ここに粧裕のマ○コが触れてるんだ…………ハァ……ハァ……」シコシコ
98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 20:26:50.03 ID:dAvNjiaC0
やはり実物がそこにあるとオナニーの充実差が違う。普段の何倍も興奮していた。
月「もう出るっ」ドピュドピュ
月「ハァ……ハァ…………」
精液を処理するとばれないように引き出しの隠しの部分にデスノート本体と一緒にパンツをしまった。
以前リュークに「デスノートに一部でも触ると見られちゃうぞ☆」と言われて制作したものだった。
月(慎重すぎるようだが、そのくらいでちょうどいい)
フィリピンにて、Lはついにキラを捜索することをあきらめた。何をしてもキラらしき人物は姿を見せなかった
L(つまり……「全世界同時放送」がフェイクだと見破られていたのか?)
L「ワタリ、一度日本に飛びます」
月「もう出るっ」ドピュドピュ
月「ハァ……ハァ…………」
精液を処理するとばれないように引き出しの隠しの部分にデスノート本体と一緒にパンツをしまった。
以前リュークに「デスノートに一部でも触ると見られちゃうぞ☆」と言われて制作したものだった。
月(慎重すぎるようだが、そのくらいでちょうどいい)
フィリピンにて、Lはついにキラを捜索することをあきらめた。何をしてもキラらしき人物は姿を見せなかった
L(つまり……「全世界同時放送」がフェイクだと見破られていたのか?)
L「ワタリ、一度日本に飛びます」
106 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 20:42:24.53 ID:dAvNjiaC0
そこからLは日本の「キラ捜査本部」の人員をふるいにかけ、6人の捜査員を残らせた。情報の機密性を高め、キラと当てはまる条件を絞ろうとしたのだった。
捜査員たちにも気がつかれないようにこっそりとある犯人の情報を捜査員に渡した結果、捜査員に近い人間がキラである可能性が高いと結論付けた。
そこで捜査員全ての家に隠しカメラと盗聴器をつけることを宣言した。
「ば……馬鹿な!! ここは日本ですよそんなことは許されない」
「い……いくらなんでもそれは無理ですよ竜崎…」
L「首ではなく命まで懸けて捜査云々。5%云々」
捜査員一同「いいだろう……! 疑われるのは憤慨だ。付ければいい。ただし、トイレや浴室、脱衣所を見るのはその家族の捜査員と竜崎だけだ!」
捜査員たちにも気がつかれないようにこっそりとある犯人の情報を捜査員に渡した結果、捜査員に近い人間がキラである可能性が高いと結論付けた。
そこで捜査員全ての家に隠しカメラと盗聴器をつけることを宣言した。
「ば……馬鹿な!! ここは日本ですよそんなことは許されない」
「い……いくらなんでもそれは無理ですよ竜崎…」
L「首ではなく命まで懸けて捜査云々。5%云々」
捜査員一同「いいだろう……! 疑われるのは憤慨だ。付ければいい。ただし、トイレや浴室、脱衣所を見るのはその家族の捜査員と竜崎だけだ!」
109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 20:45:15.52 ID:ieTcGJUG0
oh....
114 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 20:53:08.64 ID:dAvNjiaC0
その次の日
山本(友人)「悪いなライト俺女子にしか出さない主義」
友人に突っ込みを入れるわけでもなく、普通に玄関のドアノブを回す。
月(ん? なんだ誰も帰ってないのか)
自室に入る直前に彼は異変に気がついた。シャーペンの芯が少しでていない。
月(誰かが侵入した……?)
リューク「なあライト家に誰もいないようだし久しぶりにマリオゴルフしない?」
月(父さんはキラ捜査をしている……家族を調べるために隠しカメラや盗聴器を仕掛けた可能性も考えられる……リュークに調べさせてみなければ)
リューク「なあライトマリオゴルフしようぜ」
山本(友人)「悪いなライト俺女子にしか出さない主義」
友人に突っ込みを入れるわけでもなく、普通に玄関のドアノブを回す。
月(ん? なんだ誰も帰ってないのか)
自室に入る直前に彼は異変に気がついた。シャーペンの芯が少しでていない。
月(誰かが侵入した……?)
リューク「なあライト家に誰もいないようだし久しぶりにマリオゴルフしない?」
月(父さんはキラ捜査をしている……家族を調べるために隠しカメラや盗聴器を仕掛けた可能性も考えられる……リュークに調べさせてみなければ)
リューク「なあライトマリオゴルフしようぜ」
116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 20:57:46.02 ID:dAvNjiaC0
制服から着替えつつ、あくまでも自然な動きで私服に盗聴器が付けられていないことを確認する。
しきりに話しかけてるリュークなどいないかのように振る舞いながら家を出た。
リューク「おいライトさっきから俺を無視しやがって怒るぞ」
月「リューク家に監視カメラか盗聴器。いや、どうせなら両方だろう。仕掛けられている可能性がある」
リューク「えっ!? だ……だから話しかけてもしゃべらなかったのか……」
月はリュークに侵入者がいたことを確実視する理由と、盗聴器などが仕掛けられていると読んだ理由を説明した
月「ところでリュークリンゴはどうなる? 僕の目には不思議じゃないが、カメラから見たら……」
リューク「あ!」
しきりに話しかけてるリュークなどいないかのように振る舞いながら家を出た。
リューク「おいライトさっきから俺を無視しやがって怒るぞ」
月「リューク家に監視カメラか盗聴器。いや、どうせなら両方だろう。仕掛けられている可能性がある」
リューク「えっ!? だ……だから話しかけてもしゃべらなかったのか……」
月はリュークに侵入者がいたことを確実視する理由と、盗聴器などが仕掛けられていると読んだ理由を説明した
月「ところでリュークリンゴはどうなる? 僕の目には不思議じゃないが、カメラから見たら……」
リューク「あ!」
119 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:03:02.32 ID:dAvNjiaC0
月「部屋でリンゴを食べたければ隠しカメラと盗聴器の場所を確認するんだ」
リューク「分かった」
月「じゃあ行くよ、リューク」
リューク「カメラ捜し、これももまた面白!だ!! その前に一つポテチのコンソメ味って絶対ライトしか食べないの?」
月「あぁ」
平然と自室に帰り、出かけたついでに購入したグラビア誌を読み始める。
その録画を、総一郎と竜崎は見ていた。
総一郎「あの真面目な息子があんな雑誌を……」
月(くそっ こんな媚びた雑誌なんかじゃダメだ。500円程度だったが正直金の無駄だ。しかしこれも粧裕のパンツで抜くためだ……我慢だ夜神月。ちくしょう……こんなBBA……)
リューク「分かった」
月「じゃあ行くよ、リューク」
リューク「カメラ捜し、これももまた面白!だ!! その前に一つポテチのコンソメ味って絶対ライトしか食べないの?」
月「あぁ」
平然と自室に帰り、出かけたついでに購入したグラビア誌を読み始める。
その録画を、総一郎と竜崎は見ていた。
総一郎「あの真面目な息子があんな雑誌を……」
月(くそっ こんな媚びた雑誌なんかじゃダメだ。500円程度だったが正直金の無駄だ。しかしこれも粧裕のパンツで抜くためだ……我慢だ夜神月。ちくしょう……こんなBBA……)
121 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:12:40.63 ID:dAvNjiaC0
リューク「エアコンの中にカメラ発見」
月(やはりカメラはついていたか。となると盗聴器もだ。日本の警察がこんなことをするとは思わない……そういえばLとかいう奴がいたな……でも、あいつはデスノートで殺したはず……いや待てよ?)
リューク「お、ここにも発見。机の上はここからのカメラだけでバッチリだ」
月(僕がLの立場ならあんなに堂々と名前と顔を公表しない。それにあの「L」はご丁寧に名前の書かれたプレートまで用意していたぞ。普通顔はともかく名前は公表しない)
リューク「本棚に向けてもカメラがあったぞ」
月(つまりあの「L」は偽物で本物のLが日本の捜査に加わったのか? だとしたら早く片付けないとまずい。平気でカメラや盗聴器を仕掛ける奴だ。粧裕でのオナニーが今よりもっとしにくくなる可能性が高くなる)
リューク「クローゼットの中にも一台あった」
月(一番許せないのは粧裕の部屋にも仕掛けているだろうってことだ。この調子だと風呂場にもトイレにもあるかもしれない。粧裕の裸を見ている奴がいるってだけで殺したくなってくる)
月(やはりカメラはついていたか。となると盗聴器もだ。日本の警察がこんなことをするとは思わない……そういえばLとかいう奴がいたな……でも、あいつはデスノートで殺したはず……いや待てよ?)
リューク「お、ここにも発見。机の上はここからのカメラだけでバッチリだ」
月(僕がLの立場ならあんなに堂々と名前と顔を公表しない。それにあの「L」はご丁寧に名前の書かれたプレートまで用意していたぞ。普通顔はともかく名前は公表しない)
リューク「本棚に向けてもカメラがあったぞ」
月(つまりあの「L」は偽物で本物のLが日本の捜査に加わったのか? だとしたら早く片付けないとまずい。平気でカメラや盗聴器を仕掛ける奴だ。粧裕でのオナニーが今よりもっとしにくくなる可能性が高くなる)
リューク「クローゼットの中にも一台あった」
月(一番許せないのは粧裕の部屋にも仕掛けているだろうってことだ。この調子だと風呂場にもトイレにもあるかもしれない。粧裕の裸を見ている奴がいるってだけで殺したくなってくる)
122 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:13:28.57 ID:10V0nUmwO
裁きなんてしなければ安全にオナニーできただろwww
125 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:20:37.67 ID:ZA3gOVvs0
懸念そっちばっかりwwwwww
126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:23:39.30 ID:dAvNjiaC0
月(こんな真似をしたLは絶対に僕が裁いてみせる!)
その日の夜Lは総一郎とともに夜神家の浴室の録画を見ていた。
L(ここで夜神さんの娘、粧裕さんが入浴……中学生でまだ身体も発育中といったところでしょうか)
L(それにしても夜神家の子供は外見の水準が高いですね……)
L「夜神さんすみません。今のところが少し気になったので巻き戻して良いですか?」
総一郎「粧裕は女の子だぞっ!? 貴様何のつもりだ!」
L「これも捜査のためです。私に下心はありませんので、巻き戻しお願いします。」
夜神総一郎は不機嫌そうに巻き戻しボタンを押した。結局同じシーンを三回みてLは問題なしと告げた。
その日の夜Lは総一郎とともに夜神家の浴室の録画を見ていた。
L(ここで夜神さんの娘、粧裕さんが入浴……中学生でまだ身体も発育中といったところでしょうか)
L(それにしても夜神家の子供は外見の水準が高いですね……)
L「夜神さんすみません。今のところが少し気になったので巻き戻して良いですか?」
総一郎「粧裕は女の子だぞっ!? 貴様何のつもりだ!」
L「これも捜査のためです。私に下心はありませんので、巻き戻しお願いします。」
夜神総一郎は不機嫌そうに巻き戻しボタンを押した。結局同じシーンを三回みてLは問題なしと告げた。
130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:30:31.93 ID:IzllJko30
父さんが普通で良かった
131 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:31:01.94 ID:dAvNjiaC0
月は粧裕のために監視カメラを外させる決意をした。つまりはキラで無いことを証明するために約4万円を捨てる真似をした。
おかげで監視カメラが外れたとリュークから告げられた。その夜は溜まっていて、粧裕のパンツで大いにオナニーをした。
月(ふぅ……頑張ったかいがあった。オナニーが堂々と出来るのは気持ちがいいな。そもそも裁きだけなら今ストックしてあるノートにシャーペンで書いて、消しゴムで消して使い回せばいいし)
L「皆さんの家庭を監視した結果、怪しい人物はいません。盗聴器やカメラは外します」
L(夜神家の浴室だけは外したくないのが本音ですが……)
「はぁー結局容疑者はいずか……」
総一郎「気を抜くなこれで操作は振り出しに戻った」
おかげで監視カメラが外れたとリュークから告げられた。その夜は溜まっていて、粧裕のパンツで大いにオナニーをした。
月(ふぅ……頑張ったかいがあった。オナニーが堂々と出来るのは気持ちがいいな。そもそも裁きだけなら今ストックしてあるノートにシャーペンで書いて、消しゴムで消して使い回せばいいし)
L「皆さんの家庭を監視した結果、怪しい人物はいません。盗聴器やカメラは外します」
L(夜神家の浴室だけは外したくないのが本音ですが……)
「はぁー結局容疑者はいずか……」
総一郎「気を抜くなこれで操作は振り出しに戻った」
135 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:41:28.02 ID:dAvNjiaC0
L「勘違いしないでください。映像を見た限りではいないといったまでです。」
L「あのなかにキラがいたとしてもボロは出しません。何もボロを出さずに今まで通り犯罪者を葬っているということです」
L「そもそも「全世界同時放送」をフェイクと見破るほどの人物です」
総一郎「では竜崎……やはりあの中にキラはいると」
L「ですから…………5%です」ドヤァ
Lは角砂糖を何個も入れた紅茶をかき混ぜながら考えた。キラが相当の頭の良い人物であるということ。精神がとんでもない領域に達していること
そこまで察した時点で彼は小学生でも分かりそうなことに気がついた。
L(頭の良い人物……どう見ても該当しそうなのは一人ですね)
L(偶然にも夜神家ですか……これで粧裕さんをまた見る口実にもなります)
L「あのなかにキラがいたとしてもボロは出しません。何もボロを出さずに今まで通り犯罪者を葬っているということです」
L「そもそも「全世界同時放送」をフェイクと見破るほどの人物です」
総一郎「では竜崎……やはりあの中にキラはいると」
L「ですから…………5%です」ドヤァ
Lは角砂糖を何個も入れた紅茶をかき混ぜながら考えた。キラが相当の頭の良い人物であるということ。精神がとんでもない領域に達していること
そこまで察した時点で彼は小学生でも分かりそうなことに気がついた。
L(頭の良い人物……どう見ても該当しそうなのは一人ですね)
L(偶然にも夜神家ですか……これで粧裕さんをまた見る口実にもなります)
136 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:44:24.59 ID:uVyzgEhr0
このLはまるで意味がわからない
137 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:47:59.24 ID:dAvNjiaC0
そして月がセンター試験を受ける日がやってきた。模試で全国一位をとることに比べれば大学合格など実に簡単だ。
試験序盤から早速注意を受ける者がいたことに月は反応した。
試験官「そこ……受験番号162番。ちゃんと座りなさい……」
つい後ろを振り向いてしまい、162番と目が合った。
月(何だあの座り方……)
それは机に足をかける座り方だった。試験官の注意に対して162番ことLは言い返した
L「普通の座り方をすると思考力が40%下がります」
試験官は少し頭のおかしい人物だと判断した。給料がもらえればそれでいい。そう考えた。
彼の座り方では机に振動が大きく伝わってしまう。Lの隣には全国模試50番以内の人物が座っていたのだが、Lの座り方と振動によって気が散り、マークシートのマークを一つずつずらしてしまったのはまた別の話である。
試験序盤から早速注意を受ける者がいたことに月は反応した。
試験官「そこ……受験番号162番。ちゃんと座りなさい……」
つい後ろを振り向いてしまい、162番と目が合った。
月(何だあの座り方……)
それは机に足をかける座り方だった。試験官の注意に対して162番ことLは言い返した
L「普通の座り方をすると思考力が40%下がります」
試験官は少し頭のおかしい人物だと判断した。給料がもらえればそれでいい。そう考えた。
彼の座り方では机に振動が大きく伝わってしまう。Lの隣には全国模試50番以内の人物が座っていたのだが、Lの座り方と振動によって気が散り、マークシートのマークを一つずつずらしてしまったのはまた別の話である。
138 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:50:04.15 ID:uVyzgEhr0
気の毒すぎワロタ
142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 21:59:49.18 ID:dAvNjiaC0
問題なく月は東大に合格した。話では入試トップの人物が代表として挨拶をすると聞いていた。
だからLと二人であいさつだと聞いたときに驚愕した。彼は自分と全く同じ点数をLも取ったのだと瞬時に理解した。
入学生「二人とも全教科満点だって噂だよ」
入学生「二人は対照的だな……一人は温室育ちって感じだが(ry」
入学生(あれ? あいつら確か試験会場同じだったような……注意されてたときにチラ見したけど二人ともモロにカンニングしてなかったっけ?)
挨拶が終わり、降壇の際にLは月に対して単刀直入に切り出した。
L「私はLです」
だからLと二人であいさつだと聞いたときに驚愕した。彼は自分と全く同じ点数をLも取ったのだと瞬時に理解した。
入学生「二人とも全教科満点だって噂だよ」
入学生「二人は対照的だな……一人は温室育ちって感じだが(ry」
入学生(あれ? あいつら確か試験会場同じだったような……注意されてたときにチラ見したけど二人ともモロにカンニングしてなかったっけ?)
挨拶が終わり、降壇の際にLは月に対して単刀直入に切り出した。
L「私はLです」
145 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:10:57.95 ID:dAvNjiaC0
一瞬驚いた物のすぐにそんな馬鹿な、と考えを否定した。いきなり自分がLだと宣言するのはどう考えても頭がおかしい人物だからだ。
おまけに「全世界同時放送」のとき以来、日本のメディアから「L」は消えていた。
月(こいつがLなはずがない。しかし邪険にも扱えないだろう。彼は全教科が僕と同じであると考えられる……適当にあしらおう)
月「よく分からないが……素晴らしい挨拶だったのは確かだ。尊敬するよ」
L「どうも……名乗ったのはキラ事件解決の力になっていただけるかもしれないと思ったからです」
月(入試の学力が直接推理力につながるとでも考えているのか? だったらハーバードとかに協力してもらうべきじゃないのか? やはりこいつはおかしい)
L(夜神月……キラである可能性5%未満……しかしあの中では一番何かを感じさせた。そしてもしお前がキラであればこれ以上のプレッシャーは無いだろう……)
おまけに「全世界同時放送」のとき以来、日本のメディアから「L」は消えていた。
月(こいつがLなはずがない。しかし邪険にも扱えないだろう。彼は全教科が僕と同じであると考えられる……適当にあしらおう)
月「よく分からないが……素晴らしい挨拶だったのは確かだ。尊敬するよ」
L「どうも……名乗ったのはキラ事件解決の力になっていただけるかもしれないと思ったからです」
月(入試の学力が直接推理力につながるとでも考えているのか? だったらハーバードとかに協力してもらうべきじゃないのか? やはりこいつはおかしい)
L(夜神月……キラである可能性5%未満……しかしあの中では一番何かを感じさせた。そしてもしお前がキラであればこれ以上のプレッシャーは無いだろう……)
146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:12:43.09 ID:ShBc0h9h0
お前はさゆたんの風呂覗きたいだけだろ
148 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:15:48.65 ID:dAvNjiaC0
そうLがシミュレーションするように月は考えなかった
月(日本でのLの知名度なんて大したことはない。せいぜいネットでたまにネタにされるだけだ。仮にこいつがLで、僕をキラだと疑っているとしても今のところ何もできない)
月(せいぜい友人となって家に来るくらいだ。それに正しい開け方をしないとデスノートは燃えてしまう)
入学式後にLがコンタクトを取ってきても冷ややかな態度で接する月だった。
家に帰った月はパンツを取り出す際にあることに気がついた。
月(この引き出しを変な開け方されたらまずまちがいなく粧裕のパンツが燃えてしまう!)
月(何としてもそれだけは阻止しなければ……交友関係は間違っても持たないようにしよう)
月(日本でのLの知名度なんて大したことはない。せいぜいネットでたまにネタにされるだけだ。仮にこいつがLで、僕をキラだと疑っているとしても今のところ何もできない)
月(せいぜい友人となって家に来るくらいだ。それに正しい開け方をしないとデスノートは燃えてしまう)
入学式後にLがコンタクトを取ってきても冷ややかな態度で接する月だった。
家に帰った月はパンツを取り出す際にあることに気がついた。
月(この引き出しを変な開け方されたらまずまちがいなく粧裕のパンツが燃えてしまう!)
月(何としてもそれだけは阻止しなければ……交友関係は間違っても持たないようにしよう)
167 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:43:19.55 ID:dAvNjiaC0
その後キャンパス内でLからテニスの試合に誘われたものの「興味を持っているサークルが他にあるから」とし、回避しようとした月だった。
L「では私もそのサークルを見学しようかと思います」
月「申し訳ないけど僕の好きにサークルを見させて欲しいんだ。どうしたって他人が付いていると完全な自由にならないから」
月「それに友達作りに必死になる時期だからと言って我慢はよくないよ。自分に納得のいくサークルに入った方がいいと思う。テニスに興味があるんだろ? 行った方がいい」
ごく自然な対応が出来たと自分でも実感した。これで今日はLを名乗る男。流河と離れる口実が出来た。
L「分かりました。今日はテニスサークルを見学したいと思います」
L(流石に疑っていますか。より慎重にいかなければなりませんね)
L「では私もそのサークルを見学しようかと思います」
月「申し訳ないけど僕の好きにサークルを見させて欲しいんだ。どうしたって他人が付いていると完全な自由にならないから」
月「それに友達作りに必死になる時期だからと言って我慢はよくないよ。自分に納得のいくサークルに入った方がいいと思う。テニスに興味があるんだろ? 行った方がいい」
ごく自然な対応が出来たと自分でも実感した。これで今日はLを名乗る男。流河と離れる口実が出来た。
L「分かりました。今日はテニスサークルを見学したいと思います」
L(流石に疑っていますか。より慎重にいかなければなりませんね)
168 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:50:14.66 ID:dAvNjiaC0
適当にサークルを見て回った結果、顔立ちの良く頭もいい月に寄ってくる人物は十数人いた。とりあえず連絡先を交換してから彼は帰宅した。
リューク「お前って意外とモテるんだな」
月「自信がないわけじゃない」
リューク「あのLって名乗った奴はどうするんだ?」
月「あの変人はこのまま放置だ。交流なんてない方がいい」
リューク「でも、妙に付きまとってくるぞ」
リューク「実は本物のLじゃないのか?」
月「だとしても僕は何もしない」
リューク「お前って意外とモテるんだな」
月「自信がないわけじゃない」
リューク「あのLって名乗った奴はどうするんだ?」
月「あの変人はこのまま放置だ。交流なんてない方がいい」
リューク「でも、妙に付きまとってくるぞ」
リューク「実は本物のLじゃないのか?」
月「だとしても僕は何もしない」
172 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 22:56:50.97 ID:dAvNjiaC0
リューク「いいのか? それで」
月「また自分がLだと主張するようならカマをかけるさ」
リューク「もう少しちゃんと考えてみろよ」
月「分かった。冷静に考えてみるから一度出ていってくれ」
リュークが窓の外に出る前に月があることに疑問を持った。
月「いつも同じ方向に飛んで行ってるが、何しに行ってるんだ?」
リューク「若いねえちゃんが一人暮らししてるアパートがあるんだ。俺は向こう見られないからいいもんだぞ」
それはそれで羨ましいと感じた月だったが何も追求せずに手を振った。リュークが窓からでていってすぐにカーテンを閉め、引き出しから粧裕のパンツを取り出しズボンを下げた。
月「また自分がLだと主張するようならカマをかけるさ」
リューク「もう少しちゃんと考えてみろよ」
月「分かった。冷静に考えてみるから一度出ていってくれ」
リュークが窓の外に出る前に月があることに疑問を持った。
月「いつも同じ方向に飛んで行ってるが、何しに行ってるんだ?」
リューク「若いねえちゃんが一人暮らししてるアパートがあるんだ。俺は向こう見られないからいいもんだぞ」
それはそれで羨ましいと感じた月だったが何も追求せずに手を振った。リュークが窓からでていってすぐにカーテンを閉め、引き出しから粧裕のパンツを取り出しズボンを下げた。
174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:01:09.08 ID:E16h8Szj0
彼も男である
175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:03:47.39 ID:dAvNjiaC0
昨日まで粧裕が履いていたパンツのクロッチの裏地を軽く指でこすりつつ、右手ではチンコをしごき始める。
月(昨日までこれを粧裕が履いてたんだよな……)
ついつい呼吸が荒くなってしまう。
月「このパンツ……少し臭う…………ハァ……ハァ……でも嫌じゃない…」シコシコ
月「あまり洗わなかったのかな…………」シコシコ
妄想が加速する。
月「粧裕が…………こんなに柔らかいなんて…………思わなかった……」シコシコ
月「この前より…………胸が少し……膨らんでる……」シコシコ
月(昨日までこれを粧裕が履いてたんだよな……)
ついつい呼吸が荒くなってしまう。
月「このパンツ……少し臭う…………ハァ……ハァ……でも嫌じゃない…」シコシコ
月「あまり洗わなかったのかな…………」シコシコ
妄想が加速する。
月「粧裕が…………こんなに柔らかいなんて…………思わなかった……」シコシコ
月「この前より…………胸が少し……膨らんでる……」シコシコ
177 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:08:31.90 ID:dAvNjiaC0
月「前に粧裕がいないときに……粧裕の部屋でパンツの臭い嗅いだっけ……」シコシコ
最近エスカレート気味なのは本人でも否定はできなかった。
月「女の子の臭いだったな……興奮した……」シコシコ
月「粧裕のすべすべなお腹に頬ずりしたい……」シコシコ
月「あぁ! 粧裕……粧裕ぅ!」ドピュ
月(またやってしまった。いつも粧裕ではもう抜かないと決めてるのに……)
精液の処理を終えて、パンツをしまい、消臭剤をまいてカーテンを開けた彼の頭はこの日一番冷静な思考が可能となっていた。
最近エスカレート気味なのは本人でも否定はできなかった。
月「女の子の臭いだったな……興奮した……」シコシコ
月「粧裕のすべすべなお腹に頬ずりしたい……」シコシコ
月「あぁ! 粧裕……粧裕ぅ!」ドピュ
月(またやってしまった。いつも粧裕ではもう抜かないと決めてるのに……)
精液の処理を終えて、パンツをしまい、消臭剤をまいてカーテンを開けた彼の頭はこの日一番冷静な思考が可能となっていた。
180 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:17:00.90 ID:dAvNjiaC0
月(流河がLを名乗る目的は何だろうか……一つ目は彼が本当におかしな人間であるということだ。オカルトとか好きそうだし。)
証拠が残ると言い逃れができなくなる可能性が出てくることを考え、彼はそれを字に起こしてまとめようとはしなかった。
月(二つ目は彼が本当にLだということだ。テレビのLは世界的名探偵を自称していた。少なくとも「全世界同時放送」が出来るくらいの地位、金のいずれか、もしくは両方を持っている可能性があり、相当頭の切れる奴だ)
月(全世界同時と言ってその地域の全てのチャンネルをジャックし、LIND・L・TAILORを始めとする囮のLが変死すればその地域にキラがいる可能性が高い)
月(切れものでなけば思いついても実際に実行しようとはしないだろう。そして流河は僕と同等か僕よりも頭がいい)
月(三つ目は彼が囮のLである可能性だ。だとすれば後ろに本物がいるだろう)
証拠が残ると言い逃れができなくなる可能性が出てくることを考え、彼はそれを字に起こしてまとめようとはしなかった。
月(二つ目は彼が本当にLだということだ。テレビのLは世界的名探偵を自称していた。少なくとも「全世界同時放送」が出来るくらいの地位、金のいずれか、もしくは両方を持っている可能性があり、相当頭の切れる奴だ)
月(全世界同時と言ってその地域の全てのチャンネルをジャックし、LIND・L・TAILORを始めとする囮のLが変死すればその地域にキラがいる可能性が高い)
月(切れものでなけば思いついても実際に実行しようとはしないだろう。そして流河は僕と同等か僕よりも頭がいい)
月(三つ目は彼が囮のLである可能性だ。だとすれば後ろに本物がいるだろう)
183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/22(水) 23:27:38.22 ID:dAvNjiaC0
月(いずれにしろ、彼自身にLである証拠を求めればそのどれかだと分かるだろう。証拠がどう考えてもおかしいのなら一つ目に、整合性のある証拠であれば二番目、三番目になる)
月(もし整合性があっても僕がまだ信用していない素振りを見せれば、もっと情報が出てくる。情報があまり出てこないで、彼が僕に付きまとわなくなったらそれはそれで結構な収穫だ)
月(粧裕の裸を見たLは消してやりたいのはもちろんだが、それは必然じゃない。奴を少しでも粧裕から遠ざけ、僕が粧裕に抱いてる気持ちに気付かせないためなら僕自身のプライドなんてどうでもいい)
月(副産物として僕がキラでないと思わせられるかも知れないしな)
月(もし整合性があっても僕がまだ信用していない素振りを見せれば、もっと情報が出てくる。情報があまり出てこないで、彼が僕に付きまとわなくなったらそれはそれで結構な収穫だ)
月(粧裕の裸を見たLは消してやりたいのはもちろんだが、それは必然じゃない。奴を少しでも粧裕から遠ざけ、僕が粧裕に抱いてる気持ちに気付かせないためなら僕自身のプライドなんてどうでもいい)
月(副産物として僕がキラでないと思わせられるかも知れないしな)
191 ◆0GlvLlK8qg 2012/02/22(水) 23:37:54.62 ID:dAvNjiaC0
翌日昼休みの昼食の時に月の周りを取り巻く「友人」たちの間を遠慮なくかき分けてLは月に話しかけた。
L「月くん今日は私と一緒にサークルを回ってくれませんか? 月くんが昨日見たことで得た意見を聞かせてほしいのですが」
自分から話しかける手間が省けたことを少し喜びながら、月は「友人」たちの言葉を遮ってLに返す。
月「ごめん、ちょっといい?……うん、でなんだって?」
L「月くんの意見を参考にしながらサークルを回りたいんです」
月「じゃあ4時に正門のところで待っていてくれないか?」
L「分かりました。必ずその時間に行きます」
L「月くん今日は私と一緒にサークルを回ってくれませんか? 月くんが昨日見たことで得た意見を聞かせてほしいのですが」
自分から話しかける手間が省けたことを少し喜びながら、月は「友人」たちの言葉を遮ってLに返す。
月「ごめん、ちょっといい?……うん、でなんだって?」
L「月くんの意見を参考にしながらサークルを回りたいんです」
月「じゃあ4時に正門のところで待っていてくれないか?」
L「分かりました。必ずその時間に行きます」
199 ◆0GlvLlK8qg 2012/02/22(水) 23:49:00.04 ID:dAvNjiaC0
月「待たせてすまない」
L「いえ私も少し前に来たところです。では行きましょうか」
月「あー……そのことなんだけど流河に聞きたいことがあるんだ。昨日回ったサークルの先輩に良い喫茶店を教えてもらったんだけど今日はそこに行かないか?」
L「構いません。どちらかというと月くんと交流することが目的ですから」
Lが許可を出してすぐに月は歩き始めた。流河が極端な猫背で、歩き方もどことなく普通でないのに自分の横に並んで歩けることに少し驚いた。
歩く最中も言葉が交わされる
月「交流が目的ってことはやっぱり流河も代表挨拶が二人だったことに興味を持ったんだ?」
L「いえ私も少し前に来たところです。では行きましょうか」
月「あー……そのことなんだけど流河に聞きたいことがあるんだ。昨日回ったサークルの先輩に良い喫茶店を教えてもらったんだけど今日はそこに行かないか?」
L「構いません。どちらかというと月くんと交流することが目的ですから」
Lが許可を出してすぐに月は歩き始めた。流河が極端な猫背で、歩き方もどことなく普通でないのに自分の横に並んで歩けることに少し驚いた。
歩く最中も言葉が交わされる
月「交流が目的ってことはやっぱり流河も代表挨拶が二人だったことに興味を持ったんだ?」
201 ◆0GlvLlK8qg 2012/02/22(水) 23:56:40.32 ID:dAvNjiaC0
L「それもありますが、詳しいことはその喫茶店でお話しします」
それからどうでもいいような間を持たせるだけの、中身のない会話をするうちに喫茶店に着いた。
迷わず奥の席に対面するように座る。
月「先輩がこの喫茶店は彼女と来たり、内緒話をするときにうってつけだと言っていた」
L「良い場所を教えて頂きました」
月「ここならその座り方もそんなに気にする事もないしね。はは……」
親しみを感じさせる程度に踏み込んだ冗談を言うのも彼の考えからだった。こちらから擦りよる姿勢を見せて油断させられればそれで問題は無い。
それからどうでもいいような間を持たせるだけの、中身のない会話をするうちに喫茶店に着いた。
迷わず奥の席に対面するように座る。
月「先輩がこの喫茶店は彼女と来たり、内緒話をするときにうってつけだと言っていた」
L「良い場所を教えて頂きました」
月「ここならその座り方もそんなに気にする事もないしね。はは……」
親しみを感じさせる程度に踏み込んだ冗談を言うのも彼の考えからだった。こちらから擦りよる姿勢を見せて油断させられればそれで問題は無い。
202 ◆0GlvLlK8qg 2012/02/23(木) 00:01:33.44 ID:VO1TsgmT0
L「ああ……私はこの座り方でないとダメなんです。一般的な座り方をすると推理力は40減です」
L「で、月くん私に話したいこととは?」
月「流河が僕に「私はLです」って言ったことについてなんだ」
L(ついに本気にしてくれましたか)
L「ええ……そのことは否定しません。私はLです。そして私はあなたをキラではないかと疑っています」
月「! そんな……僕はキラじゃない」
L「否定するのは当然です。」
L「で、月くん私に話したいこととは?」
月「流河が僕に「私はLです」って言ったことについてなんだ」
L(ついに本気にしてくれましたか)
L「ええ……そのことは否定しません。私はLです。そして私はあなたをキラではないかと疑っています」
月「! そんな……僕はキラじゃない」
L「否定するのは当然です。」
208 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 00:10:58.61 ID:VO1TsgmT0
驚いたように見せたのも、動揺したように否定したのも月は演技だった。誰しも真顔でほぼ初対面の人物にそう言われたらまず驚き、動揺するだろう。それを見越してのことだった。
この状況に陥って冷静に言葉をかみ砕き、十分に相手の意図を理解してから静かに否定できる人物などそうそういないというのが彼の考えだった。
L「それで、月くんが言いたいことをどうぞ」
月「ああ、それは僕がキラじゃないとわかってからでいいよ疑われたままだと気分が悪い。流河の方から好きに話してくれ」
L「じゃあ……失礼とは思いますが月くんの推理力をテストしてみていいでしょうか?」
月「いいよ。面白そうだ。」
月はこの推理力テストが「夜神月がキラしか知りえないことを言わないかテスト」であることを見抜いていた。そして下手に考えずに自分がキラでないことをアピールしようと考えた
月(興味を失えばどこかに行くのは必然だろう)
この状況に陥って冷静に言葉をかみ砕き、十分に相手の意図を理解してから静かに否定できる人物などそうそういないというのが彼の考えだった。
L「それで、月くんが言いたいことをどうぞ」
月「ああ、それは僕がキラじゃないとわかってからでいいよ疑われたままだと気分が悪い。流河の方から好きに話してくれ」
L「じゃあ……失礼とは思いますが月くんの推理力をテストしてみていいでしょうか?」
月「いいよ。面白そうだ。」
月はこの推理力テストが「夜神月がキラしか知りえないことを言わないかテスト」であることを見抜いていた。そして下手に考えずに自分がキラでないことをアピールしようと考えた
月(興味を失えばどこかに行くのは必然だろう)
212 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 00:19:57.70 ID:VO1TsgmT0
L「私がLだと名乗り出たことから何かわかりますか?」
月は飲むために口元に持ってきた紅茶を飲まず、カップの内側を見つめて制止することで考えている素振りを見せた。ときおり上斜め方向に視線を送ることも忘れない。
たっぷり時間をかけて口を開く。
月「そうだな……まずLは僕をキラだと疑っている。もしくは言うのは失礼だけど、君は変人だ。」
L自身が自分から言ったことをまるで自分が考えたことかのように言い、誰でも分かりそうなことを付け加える。
Lがそれで? といった顔をしたが気がつかないふりをして答えを導き出しました。という表情で見返した。
Lは期待外れそうな顔をしながらも口では月を肯定した。
L「正解です。しかし……もう少し考えられることもあったんじゃないでしょうか。」
月「そうかな? これが精一杯だと思う」
当然であるといった表情をする裏で、月はLが求めていたような答えを導き出していた。
月は飲むために口元に持ってきた紅茶を飲まず、カップの内側を見つめて制止することで考えている素振りを見せた。ときおり上斜め方向に視線を送ることも忘れない。
たっぷり時間をかけて口を開く。
月「そうだな……まずLは僕をキラだと疑っている。もしくは言うのは失礼だけど、君は変人だ。」
L自身が自分から言ったことをまるで自分が考えたことかのように言い、誰でも分かりそうなことを付け加える。
Lがそれで? といった顔をしたが気がつかないふりをして答えを導き出しました。という表情で見返した。
Lは期待外れそうな顔をしながらも口では月を肯定した。
L「正解です。しかし……もう少し考えられることもあったんじゃないでしょうか。」
月「そうかな? これが精一杯だと思う」
当然であるといった表情をする裏で、月はLが求めていたような答えを導き出していた。
215 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 00:28:52.57 ID:VO1TsgmT0
それから実験の時に受刑者に遊び心を込めて書かせた「しっている 死神は リンゴしかたべない」に気がつかないふりをして「受刑者の精神がいずれもおかしくなったのか、キラが精神をおかしくさせたのかだ」と言いきった。
やはりLは不満げな顔をするのだった。
L(月くんは予想よりもずいぶん推理力が低い……これでは夜神家では総一郎さんにしか近付けない。粧裕さんが遠ざかっていく……キラでないとすると振り出しにもなってしまう。)
月「不満そうじゃないか」
L「私はもっと月くんがより深い思考ができる人間だと思っていました。どうやら検討違いだったようです」
月「僕は勉強が人よりも出来るだけで、推理とかは苦手なんだ」
L「そうですか……今のところ月くんがキラである可能性は低いです」
月「良かった。僕から聞きたいことなんだけど、流河は自分がLだと言っていたけどどうやって証明するんだ?」
L「あなたのお父さんに私の風貌を聞けば信憑性のある答えが返ってくるでしょう。」
やはりLは不満げな顔をするのだった。
L(月くんは予想よりもずいぶん推理力が低い……これでは夜神家では総一郎さんにしか近付けない。粧裕さんが遠ざかっていく……キラでないとすると振り出しにもなってしまう。)
月「不満そうじゃないか」
L「私はもっと月くんがより深い思考ができる人間だと思っていました。どうやら検討違いだったようです」
月「僕は勉強が人よりも出来るだけで、推理とかは苦手なんだ」
L「そうですか……今のところ月くんがキラである可能性は低いです」
月「良かった。僕から聞きたいことなんだけど、流河は自分がLだと言っていたけどどうやって証明するんだ?」
L「あなたのお父さんに私の風貌を聞けば信憑性のある答えが返ってくるでしょう。」
217 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 00:39:27.62 ID:VO1TsgmT0
月「それだけじゃ不十分だと思うんだ。もっとしっかりとした証拠が欲しい」
それでL自身の情報が増えることを期待した月だったが、Lは大胆にも自分の携帯からワタリを経由して夜神総一郎に電話をかけ、月に総一郎からの言葉を聞かせることで自分がLであることを証明した。
月(結局何も得られなかった……)
L(ここまで大胆なことをやらされるとは思いませんでした。…………ここから粧裕さんまで一気に近付けるかもしれません)
電話の向こうの総一郎に話しかけ始める
L「夜神さん。これで月くんは捜査本部のことを知ってしまいました。今は少しでも人出が必要です。彼をいっそ捜査本部に引き込んではどうでしょうか」
月(! くそっやられた! 逆に流河ことLと近くなってしまった)
L「ええ、そうです。はい。一室余っていると? それは好都合です。はい。それでは本部の場所を移動させていただきます」
月の耳に何やら不穏なことが聞こえ始めた。
それでL自身の情報が増えることを期待した月だったが、Lは大胆にも自分の携帯からワタリを経由して夜神総一郎に電話をかけ、月に総一郎からの言葉を聞かせることで自分がLであることを証明した。
月(結局何も得られなかった……)
L(ここまで大胆なことをやらされるとは思いませんでした。…………ここから粧裕さんまで一気に近付けるかもしれません)
電話の向こうの総一郎に話しかけ始める
L「夜神さん。これで月くんは捜査本部のことを知ってしまいました。今は少しでも人出が必要です。彼をいっそ捜査本部に引き込んではどうでしょうか」
月(! くそっやられた! 逆に流河ことLと近くなってしまった)
L「ええ、そうです。はい。一室余っていると? それは好都合です。はい。それでは本部の場所を移動させていただきます」
月の耳に何やら不穏なことが聞こえ始めた。
220 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 00:46:42.55 ID:VO1TsgmT0
それから驚愕の展開を聞かされた。
自分が捜査本部にほぼ強制的に入れさせられたこと。
「ホテルに警察が毎晩集まる」ことでの@捜査本部の特定を恐れるという口実で夜神家に捜査本部を移動させられたこと。
Lが夜神家で寝食を共にすることになったこと。
これが主だった。これならば必要な時なら家にいる時間帯でもキラ対策の議論が行えるというのが理由だった。
L「月くんのお母様と妹さんに信じてもらえそうな理由は私が考えたので一切問題ありません。」
L(これで粧裕さんと非常に近くなれた。それにまた浴室にカメラを仕掛けられる!)
月(最悪の事態だ。Lが粧裕と近くなった上にキラとしての僕とも近くなってしまった!)
自分が捜査本部にほぼ強制的に入れさせられたこと。
「ホテルに警察が毎晩集まる」ことでの@捜査本部の特定を恐れるという口実で夜神家に捜査本部を移動させられたこと。
Lが夜神家で寝食を共にすることになったこと。
これが主だった。これならば必要な時なら家にいる時間帯でもキラ対策の議論が行えるというのが理由だった。
L「月くんのお母様と妹さんに信じてもらえそうな理由は私が考えたので一切問題ありません。」
L(これで粧裕さんと非常に近くなれた。それにまた浴室にカメラを仕掛けられる!)
月(最悪の事態だ。Lが粧裕と近くなった上にキラとしての僕とも近くなってしまった!)
222 銀myLOVE ◆YINbe/LOVE 2012/02/23(木) 00:49:47.72 ID:3TvzeFK80
こいつもうキラとかどうでもいいだろwwwwwwwwww
226 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 00:59:28.05 ID:nXA+JB5E0
天才2人がこれほどの頭脳戦を繰り広げる原動力はサユニー
229 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 01:04:58.85 ID:HypQqGRc0
>>226
いいじゃないか
いいじゃないか
228 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 01:03:23.65 ID:VO1TsgmT0
月「本当に流河は僕の家に住むのか……?」
L「間違いなく本当です。それにまだ月くんがキラでないと完全に決まったわけではありません。その監視もあります」
Lは心の中だけで「もっとも粧裕さんに近づくことが最優先ではありますが」と付け加えた。
月「それは……住むのはいつからだ?」
L「今日帰ったらそのままです。必要な機材は一般的な家電製品に偽造して運び込みます」
月(今日からじゃ「裁き」もオナニーもやりづらくなってしまう……どうしたものか)
月「いきなりだから心の準備ができてない。明日からじゃダメなのか?」
L「夜神さんにすぐに家族に連絡するように言ってしまったので無理だと思います。」
どうしようもない状況に月はイラつき始めた。さらにLは粧裕の裸を見た可能性が非常に高いことを思い出し、そのこととオナニーがやりにくくなってしまった状況によって怒りは頂点に達した。
しかし彼は天才大学生である。表情には出さなかった。
L「言い忘れていましたが、ご家族といるときや一般人といるときは流河。捜査本部にいるときは竜崎と読んでください。両方偽名です。」
始めて流河という名前を聞いた時には特に何も感じなかったのだが、今は偽名が地味なかっこよさを追求していることに対してさえ快く思わないほどだった。
月(偽名なんて佐藤清とかでいいだろ! くそっ!)
L「間違いなく本当です。それにまだ月くんがキラでないと完全に決まったわけではありません。その監視もあります」
Lは心の中だけで「もっとも粧裕さんに近づくことが最優先ではありますが」と付け加えた。
月「それは……住むのはいつからだ?」
L「今日帰ったらそのままです。必要な機材は一般的な家電製品に偽造して運び込みます」
月(今日からじゃ「裁き」もオナニーもやりづらくなってしまう……どうしたものか)
月「いきなりだから心の準備ができてない。明日からじゃダメなのか?」
L「夜神さんにすぐに家族に連絡するように言ってしまったので無理だと思います。」
どうしようもない状況に月はイラつき始めた。さらにLは粧裕の裸を見た可能性が非常に高いことを思い出し、そのこととオナニーがやりにくくなってしまった状況によって怒りは頂点に達した。
しかし彼は天才大学生である。表情には出さなかった。
L「言い忘れていましたが、ご家族といるときや一般人といるときは流河。捜査本部にいるときは竜崎と読んでください。両方偽名です。」
始めて流河という名前を聞いた時には特に何も感じなかったのだが、今は偽名が地味なかっこよさを追求していることに対してさえ快く思わないほどだった。
月(偽名なんて佐藤清とかでいいだろ! くそっ!)
230 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 01:05:19.99 ID:VO1TsgmT0
申し訳ないが、いい加減眠いのと今後の展開を練るのとで今日は寝させて欲しい
十分に練られたら後日またスレを立てようかとおもう。
月監禁程度までを一気にすっとばせたのは良かった点だと思う。
じゃあお休みなさい
十分に練られたら後日またスレを立てようかとおもう。
月監禁程度までを一気にすっとばせたのは良かった点だと思う。
じゃあお休みなさい
231 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 01:05:53.99 ID:mgCCTYPj0
乙
いいサユニーを
いいサユニーを
233 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 01:06:53.62 ID:KH29T7ez0
乙
234 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/23(木) 01:07:52.62 ID:8luKoAEl0
乙
デスノの粧裕とヒカ碁のあかりはドストライクだった
デスノの粧裕とヒカ碁のあかりはドストライクだった
Entry ⇒ 2012.02.28 | Category ⇒ デスノートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)