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男「最近友の様子がおかしい」 幼「事件だね」
幼「いいや事件だよ。どう考えてもここ二日ばかり彼の様子はおかしい」
男「確かにそうだけどさ。なんかあったんじゃねえのか?彼女が出来たとか」
幼「彼の性格上、もしそうなら言いふらすような気がするけど」
男「・・・確かに」
幼「はっきりいってしまえば、僕には二日前の彼がまるで別人に思えるんだよ」
男「さすがにそこまでじゃねえけど・・・」
幼「二日前に何か心当たりは?」
男「ええと・・・」
友「男ー、帰ろうぜ」
男「お前部活は?」
友「あー、あんなもんもういいんだよ、女の子みんな彼氏もちだったからな」
男「そういう目当てだったか」
友「当たり前だろ。高校生なんだからよ」
男「高校生の価値観がすさまじいな」
友「いいから行くぞ。CD屋に付き合えよ」
男「はぁ・・・。仕方ない、行くか」
友「幼は?」
幼「僕は部活に行くよ。また明日ね」
男「ああ。じゃあな」
友「でな、軽音部の女連中、みんな彼氏いるでやんの。エレキ担当の子なんて彼氏DQNだぜ?」
男「その話ばっかりだな。他に話題ないのかよ」
友「ないね!」
男「男らしくていいんだかなんなんだか」
友「他の話題ね。最近の政治についてでも話すか?」
男「お前が話せないのは知ってるぞ」
友「ばれたか」
男「なんだそりゃ。失踪ってことか?」
友「やっぱ知らないか。失踪の場合もあるんだけど、なんかさ、突然働き出した連中が多いらしいぜ」
男「・・・?どういうことだ?」
友「そのまんまさ。市の政策だかがうまくいったってことじゃねえの?」
男「どこからそんな話を」
友「ベースの子の親がそういう役員らしくてさ。その子がドラムだかに話してるのを聴いた」
男「ふーん。まあいいことなんじゃねえの、それ」
男「いい時期になったからそろそろ働くか、てことじゃねえの。そろそろ夏だし」
友「夏場なんて汗だくになるじゃんか」
男「知らないよ、俺ホームレスじゃねえし」
友「そりゃそうだ。でも確か、幼も似たようなこといって多様な気がするんだけど」
男「幼が?一気に信憑性が増したな」
友「てめえ」
男「お前も少しは改心して、真面目に学業に励んだらどうだよ」
友「彼女が出来たらな」
男「一生無いな」
友「てめえは俺を怒らせた」
友「今日は何も掘り出しモンなかったな」
男「CD聴かないからわかんねえ」
友「いいぞCDは。特に洋楽。だまされたと思って聴いてみろよ、マイケルとかスティービーとか」
男「遠慮するよ。英語はさっぱりわかんない」
友「俺だってわかんねえよ。ああいうのは魂で感じるものなんだぜ」
男「尚の事分からない」
友「寂しい人生だな。まあいいや、じゃあ俺こっちだから」
男「ああ。また明日な」
・・・
幼「それがあの日の放課後」
男「ああ。で次の日からあんな具合さ」
男「おはよう」
幼「ああ。昨日はCD屋に行ったのかい」
男「あぁ。友の探してるものはなかったみたいだけど」
幼「洋楽を取り扱っている店が少ないからね。関東に出れば違うのかもしれないけど」
男「どうなんだろうな。お、噂をすれば」
友「・・・」
男「よお、ちゃんと宿題やってきたか?」
幼「今のうちにいっておくけど、見せないからね」
男「そ、それは俺が困る」
友「・・・俺のでよければ、見るか?」
男「・・・は?」
男「あ、ありがたいけど。お前やってきたのか?」
友「?そうだが」
幼「へえ・・・。珍しいね、キミが宿題をやってくるなんて」
友「そうだったか?」
男「何はともあれ、見せてくれ」
友「ああ。ほら」スッ
男「助かるぜ。ええと、第一問・・・」
幼(・・・全問当たってる・・・?)
男「しかしどういう風の吹き回しだ?昨日CD見つからなかったから自棄になったか?」
友「え?ああ、そうだな。やっぱり最近はAKB48とか嵐とか、人気だからな」
男「お、お前にそういう趣味があったとは。流行に乗ったのか?」
幼「洋楽は飽きたのかい?」
友「え?ああ、いや。流行に乗るのも必要かと思ってな」
男「さて、帰ろうかなと。友、お前今日は駅前行くのか?」
友「ああ、すまんな。これから部活に行かないとならん」
男「部活って、軽音部か?」
友「そうだ」
男「昨日もういい、みたいなこと、いってなかったかよ。それとも略奪に目覚めたか」
友「え?ああ、そうだったかな。とりあえず時間だから行くわ」
男「ああ」
幼「・・・」
男「で、今日も相変わらずあんな感じで、一人で席に座ってる」
幼「ボーっとして、考え事しているようにも見えるけど」
男「やっぱり様子が変だよな」
幼「うん。恋わずらいにしては重症だね」
男「となると、他に原因が?」
幼「さあ、どうだろうか。僕にも見当がつかないよ」
男「話だけでも聴いてみるか・・・。おい友、」
友「・・・なに」
男「どうかしたのか。ここ数日、変だぞお前」
友「変?」
男「ああ」
友「・・・」
男「え?」
友「どこら辺がおかしいと思う?」
男「どこって、お前らしくないって言うか」
友「だから、それってどういうことだ」
男「何かあったのかと思ったんだけど・・・」
友「どこだ、どこがおかしい?」
男「そ、そんな剣幕でいわれても。何怒ってんだよ」
友「あ、ああいや、・・・怒っているんじゃない」
幼(やっぱ変だ)
友「幼が・・・?」
男「ああ。お前の様子がおかしいからってさ」
友「・・・」ジーッ
幼(な、なんだ。僕の顔に何か付いてるか・・・?)
友「・・・そうか。気のせいだよ」
男「気のせいって」
友「すぐに慣れる。気にすんな」
男「・・・どう思う」
幼「どうっていわれても。中二病にしては時期が遅すぎる」
男「てことは、やっぱり何かあった、のか・・・」
友「じゃ、俺部活行くわ」
男「ああ。じゃあな」
幼「悩み事を抱えているなら、男に言わないのは妙な話だよ」
男「そうかな」
幼「そうさ。僕にいうことは無くとも、男に相談しないのは妙だ」
男「二人だけでゆっくり話してみたほうがいいと思うか?」
幼「名案だね。明日の昼食は二人で食べたらいい」
男「男同士の話ってやつか」
幼「じゃ、僕も部活に行くよ」
男「ああ、またな」
女「じゃあやっぱり?」
眼鏡「あなたのいうのは極端ですけど、それがあったのは事実です。部の活動記録にも、市の発表にもありましたし」
女「・・・わかった。ありがとう」
男(あれって、四組の女さん、だったかな。相変わらず美人だな)
女「・・・」テクテクテク・・・
男(・・・今日の晩飯なんだろ)
男「おはよう」
幼「ん?ああ、キミか」
男「友は、まだか」
幼「・・・」
男「昨日言ってたとおり、昼飯は二人で食うことにするわ。何か抱えてるのかもしれないし」
幼「ああ、その話か。わた・・・僕も少し考えてみたんだが、気のせいなんじゃないかな」
男「・・・え?」
幼「元々彼は無理にああいうキャラだったと考えれば不思議は無い。それに、人に悩みの一つや二つあってしかるべきさ」
男「そ、そりゃそうだけど」
幼「なに、すぐに慣れるよ。気にしないほうがいい」
男(・・・?)
男「あ、友・・・。おはよう」
友「・・・ああ」
幼「・・・」
男「な、なあ。ひょっとして友と喧嘩でもしたのか」
幼「は?」
男「昨日の放課後に何かあった、とか?」
幼「ないよ。何も無い。思うにキミは細かいことを気にしすぎなんだ。彼はいつもどおりだよ」
男「お前、何か不機嫌・・・?」
幼「不機嫌?」
男「なんか、お前らしくないというか」
幼「・・・」
男「え?」
幼「キミはわた・・・僕のどこが変だと思う?」
男「いや、そういわれても。昨日まであんなに友のこと気にかけてたのに」
幼「他人のことを気にしすぎなんだよ。人は変わるものじゃないか」
男「そ、そうかもしれないけど」
幼「さ、僕は宿題を片付けるから。邪魔をしないでくれ」
男(あ、あれ。こいつが朝に宿題持ち込むのはじめて見たけど・・・)
男(喧嘩でもしたのか?友の様子がおかしかったから、幼が声をかけて・・・)
男(いや、幼はそんなことで不機嫌になる奴じゃないし・・・)
担任「じゃあこの問題を・・・友、できるか?」
友「・・・x=3、-2」
担任「え?・・・ああ、答えは合ってるが、黒板に途中式を書いてくれるか?」
友「・・・」カキカキ
担任「おお、正解だ。どうしたんだ友、これができるなんて、悪いものでも食べたのか?」
友「・・・」
男「失礼します」
担任「ああ、悪いな男。昼に呼び出したりして」
男「あの。俺なんかしましたか」
担任「いやそうじゃないんだが。お前、友と喧嘩したか?」
男「え?」
担任「いや、ここ数日あいつの様子がおかしいような気がしてな。もっとこう、おちゃらけだったじゃんかあいつ」
男「ええまあ」
担任「それがここ数日、話を振っても反応悪いし、不機嫌そうじゃないか」
男(先生も気が付いたか・・・)
担任「うむ・・・。あいつらしくないな、とは思うんだけど、お前に心当たりが無いなら、あとは部活か家庭内の問題か」
男「そう、なんですかね」
担任「わかった、あとは俺の方で何とかするわ。悪かったな、昼飯の時間減らしちゃって」
男「いえいえ。では」
担任「ああ」
教頭「・・・」ジーッ・・・
幼「・・・何か用?」
男「いや用は無いけど・・・。やっぱり担任も友の様子がおかしいって言ってたぞ。らしくない、って」
幼「ああ、そのことか。それはもう対処済みだよ」
男「え?友の様子に?」
幼「いや。・・・それより、ご飯は食べなくていいのかい」
男「ああ、そうだったな。食べてくるわ、友は?」
幼「・・・さあ。ここにはいないよ」
担任「男、少しいいか」
男「なんですか」
担任「友の件だが、家に電話しても誰も出ないんだ。あいつの家って共働きだったか?」
男「・・・確か違ったような気がしましたけど」
担任「妙だな。友本人に話を聞いても、特に何も無いの一点張りだし」
男「そう、ですか」
担任「すまんな、今日はこれから職員会議があるからアレだが、明日もう一度話を聴いてみるわ。お前も気になるだろ、あいつの様子」
男「分かりました。お願いします」
男(としかいえないよなあ・・・)
男(友も幼もなんかあったよなあ、あれは。やっぱり喧嘩だろうか)
男(・・・まあ、担任に任せるしかないか・・・。ん?)
女「・・・」
男(あれ女さん、だよな。橋の下なんかで何やってるんだろ)
女「・・・」
男(・・・まあいいか。さっさと帰ろ・・・」
女(・・・ここからもいなくなってる。どういうこと・・・?)
担任「ええと、どういうことですか?」
教頭「キミは彼のどこがおかしいと思うのかね」
担任「どこ、といいますか・・・」
?「どこがおかしいんですか、先生」
担任「お前は・・・」
友「俺のどこがおかしんですか」
担任「友・・・?」
友「どこがおかしいんですか・・・」
担任「!!?こ、これは・・・!?うわあああああああ!!!?」
男「ギリギリセーフだ。よ、おはよう」
友「・・・」
幼「・・・」
男(・・・えーっと)
友「・・・ああ」
幼「・・・うん」
男「・・・」
担任「・・・席に着け。出席をとるぞ」
男(友の親に連絡付いたのかな・・・)
担任「・・・」
男「先生」
担任「・・・なんだ」
男「昨日の件、どうなりました?」
担任「昨日の件?」
男「ですから、友の様子が・・・」
担任「ああ、それな。気のせいだった」
男「は?」
担任「友にも色々あるんだろう。お前は人のことを気にしている暇があるのか?」
男「え?ええ?」
担任「教室に戻れ。授業始まるぞ」
男「・・・」
男(どうなってんだ・・・?)
女「・・・」
男「どうなってんだ一体・・・。友も幼も担任も・・・」
女「・・・ねえ」
男「え?うわ、女さん・・・!?」
女「なに、人を化け物みたいに」
男「ご、ごめん。驚いたから」
女「ねえ、あなたのクラスの担任のことなんだけど」
男「あ、ああ、どうしたの」
女「人が変わったみたいに見えない?」
男「!・・・うん、正直、昨日までとは様子が違うって言うか」
女「そうなってしまったのは担任だけ?」
男「ええと、あとは友と幼が少し変・・・かな」
男「二人とも不機嫌というか、とにかく様子がおかしいというか・・・」
女「そう・・・」
男「あの、これって」
女「あんまり踏み込まないほうがいいと思う」
男「え?」
女「彼らが言うとおり、気のせいだって思っていたほうが幸せかもしれない。それが彼らの言い分だし」
男「いや、そういわれても無理でしょ。ここ数日で人が変わっちまったなんて、おかしいだろ」
女「・・・。好奇心は猫を殺す。それでも気になる?」
女「そう。・・・じゃあ手伝って」
男「え?」
女「正直人手不足なの。これに気が付いた人はどんどんおかしくなるし」
男「おかしくなる・・・?」
女「人が変わる、というのか、なんというか」
男「友や幼みたいに?」
女「気が付いていないかもしれないけど、四組の生徒はほぼ大半がそうだった」
男「!?」
女「大体二ヶ月くらい前からね」
男「そんな、どういうことだ!?」
男「だって四組って。この前用があって教室に行ったけど、いつもどおりだったぞ」
女「そう。大体二週間くらい前から、みんなの性格が元に戻ってきた」
男「戻ってきた・・・?」
女「それまでは、あなたの担任と同じように不機嫌というか、無表情だった」
男「・・・」
女「今はだいぶ戻ってきてるけど、それでも違和感はある・・・」
男「ご、ごめん。意味が分からない。どういうこと?」
女「わかんない。わかんないけど、無表情から時間が経つごとに元の性格に近づいてきてる」
男「???」
女「すごい不気味・・・。SFみたいに」
男「あ、ちょっと・・・。・・・なんだったんだ、今の・・・」
男「・・・とりあえず教室戻らないと・・・」
教室
男「・・・」
友「・・・よう」
男「え?」
友「どこ行ってたんだよ、昼飯も食わずに」
男「あ、ああ。屋上で、その、昼寝を」
友「ああ・・・。それよりさ、次の授業の宿題、見せてくれよ」
男「見せてって、お前前の授業で問題一瞬で解いたじゃん・・・」
友「たまたまだよ・・・。なあ、いいだろ?」
友「・・・そうか。じゃあ幼だな・・・」
幼「・・・これ?」
友「・・・ああ。借りるぜ。じゃあ写そうよ、男・・・」
男「あ、ああ。でもいいのか幼。前は見せてくれなかったのに」
幼「・・・ああ、わt・・・僕そうだったかな。まあ今日はいいよ」
男(・・・なんだ、これ)
男(・・・友も幼も、機嫌直しつつあるのか?ならそれにこしたことはないか・・・)
男(やっぱり気のせいだったのかね・・・)
女『みんなの性格が、元に戻ってきた・・・』
男(・・・いや、まさかね。やっぱりただの不機嫌だったんだろ・・・)
委員長「あれ、先生、宿題の回収を忘れてますよ」
担任「・・・。ああ、そうだったな・・・。では委員長、回収してくれ」
委員長「あい。でも珍しいですね、宿題の鬼の先生が忘れるなんて」
担任「・・・そうだろうか」
委員長「ええ。らしくないですよ」
一同「ははは・・・」
友「・・・」ジーッ
幼「・・・」ジーッ
男「・・・」
委員長「んあ、男君じゃん」
男「あれ、委員長?」
委員長「なんとまあ珍しい。図書室で男君を見るとは」
男「ええと、まあ」
委員長「まあテストも近いからね、勉強にはもってこいだよここは」
男(勉強じゃないんだけどな・・・)
委員長「あ、そうだ。あい、これ。この前足りなかったプリント。渡すの忘れてた」
男「あ、ああ。ありがとう」
委員長「んじゃね、男君。ちゃんと勉強したまえよ~」
男「・・・」
女「知り合い?」
男「うお!?びっくりした!!」
男「わ、悪い。気が付かなかったから」
女「まあいいけど。今の一組の委員長だよね」
男「ああ。あんまり話したことは無いんだけど、な」
女「ふうん。まあいいや。それで昼の話なんだけど」
男「ああ。でもそれ、やっぱり気のせいじゃないのか?友も幼もただ不機嫌なだけで・・・」
女「・・・はじめはウチもそう思ったけど・・・。四組全体がそうだなんておかしいよ」
男「いやそうかもしれんけど、こっちのクラスは、」
?「キャアアアアアアアアア!!!!?」
男「い、今の悲鳴って・・・?」
女「まさか・・・」ダッ!!
男「あ、ちょっと!!」
女「こっちから・・・!?」
男「追いついた、ちょっと待ってって!!」
委員長「・・・」
女「あなた・・・」
男「委員長・・・?」
委員長「・・・なに」
男「今こっちから悲鳴が聞こえなかったか!?」
委員長「・・・いいえ。特に何も」
女「・・・!」
男「え、いやそんなはずは・・・」
委員長「・・・気のせいじゃない?それより、はいこれ」
男「え?」
委員長「・・・前に渡し忘れたプリント。・・・じゃ・・・」
男「このプリント・・・。さっきもらった奴と同じプリントだ」
女「え?」
男「ちょ、ちょっと一回図書室戻ろう」
女「え?う、うん」
図書室
男「・・・ほら。まったく同じプリントだよ」
女「インクのにじみ具合までまったく同じもの・・・?」
男「変だな、さっき同じものをもらったのに・・・」
男「え?・・・言われていれば、口癖の『あい』が無かったような・・・」
女「『はい』とは言ってたけど・・・」
男「確かにテンションが低かったというか、無表情だったというか・・・」
女「・・・やっぱり。でも、じゃあさっきの悲鳴は・・・」
男「・・・」
男(委員長の声のように、聞こえたけど・・・)
女「何がどうなってるのか、ウチにもさっぱり・・・」
男「・・・それでなんで、俺を図書館によんだりしたんだ?」
男「友達?」
女「軽音部でベースをやってる子なんだけど、その子が『ホームレスが消えてる』って話をしてて・・・」
男「その話・・・。友が言ってたな、それ」
女「・・・そしたらその子、数日後には人が変わったみたいになった」
男「友と同じか・・・。そこから四組全体が・・・?」
女「二週間とかからずにね・・・。様子がおかしいって気が付いた人から次々に」
男「女さんは・・・?」
女「わからない。なんでウチだけ平気なのか・・・。それとも次にああなるのはウチなのか・・・」
男「・・・」
女「そしたら今朝、廊下であなたと先生が話してたから、もしかしてと思って」
女「それに、委員長さんも・・・」
男「くそ、何がどうなってんだよ・・・」
女「・・・ベースの子が、『ホームレス消滅事件』は半年くらい前から始まった、って言ってた。だから、半年前に何か原因があるんじゃないかって」
男「え待って、その『ホームレス消滅事件』とこの話に何か関係があるのか?」
女「・・・わかんない。でもあの子がそれについて話した直後にああなったから・・・」
男「なるほど・・・」
女「昨日、ホームレスがいっぱいいたって言う橋の下にも行ったけど、もぬけの殻だった。ダンボール一つ無い」
男(昨日のはそういうことか・・・)
女「・・・来て。ここなら地元新聞の縮小版が置いてあるから」
男「・・・随分前から調べてるみたいだな」
女「教室にいても不気味だから」
男「それもそうだ」
女「・・・これ。大体この辺が半年前の記事」
男「半年前・・・。『彗星が大接近』に『小規模な地震相次ぐ』、『一家四人蒸発』、ああ、あったなこんな事件・・・」
女「それで、ついこの前見つけたんだけど・・・」
男「一週間前の新聞か。ええと、『ホームレス大量更正、全国のモデルケースに』ね。やっぱり新聞社も気が付いてたのか」
女「・・・で、これが今日の新聞」
女「・・・ホームレスの記事書いてた人」
男「・・・参ったな。どういうことだよこれ」
女「関わった人間が行方不明になってるし、友達は人が変わってしまった・・・」
男「・・・なるほど、確かに好奇心は猫を殺すねこれは」
女「・・・」
男「それで、何か分かったことは?」
女「何も・・・。彗星が地球の近くで爆発したこととか、地震の震源地がこの町に固まってることは分かったけど」
男「調べたのか?」
女「天文部や地学部に協力してもらった」
男(あの眼鏡はそういう関係者か・・・)
男「どっちかというと、こりゃSF研究会向けの話だよな・・・」
男「ど、どうだろ。確かに嬉々として話にのりそうだけど・・・」
女「じゃあ行こう。今ちょうど活動時間だし」
男「いや、まあいいけど・・・」
男(どっちかっていうと警察とか探偵とかがお似合いだぞこれ)
部室棟 二階 SF研究会 部室前
男「・・・知ってた?」
女「ううん。・・・知らなかった」
男「廃部になってたなんて。去年まで活動してたはずなのに」
女「そうなの」
男「会誌を発行してたから。ムー並みにぶっ飛んでたけど」
女「・・・」
男「え?」
秋葉「あの、生徒会の方ですか・・・?」
男(ずいぶんと秋葉系の奴だな・・・」
女「違う、けど。もしかしてSF研の人?」
秋葉「正確には元SF研ですが・・・。ええ、今年から副部長になる予定でした」
男「廃部になってたなんて・・・」
秋葉「・・・突然決まったんですよ。部長がいきなり申請したらしくて。でもなぜか顧問もあっさり許可したものですから。・・・立ち話もなんですから、中へどうぞ」
女「いいの?」
秋葉「ええ。鍵は僕が持ってますから」
男「うわ、こりゃすごい・・・」
秋葉「わが部自慢のコレクションです。これがUMA関連、これがUFO関連の資料です」
男「アダムスキー型のUFO写真なんて久しぶりに見たよ・・・」
女「詳しいね」
男「宇宙は男のロマンだからな」
秋葉「それで、どのようなご用だったのですか」
男「実は、『ホームレス消滅事件』について調べてて」
秋葉「ホームレス消滅事件?」
女「あ、それ命名ウチだから通じないかも・・・」
男「え?ああ、そうか、」
秋葉「ひょっとして、ホームレスが突如として職に付き始めていなくなった、という話では・・・?」
男「!知ってるのか!」
秋葉「ええ・・・。その話はSF研の中でもホットなニュースでしたから。部長以下、全員で調査したものです」
男「そうだったのか・・・。なら、資料とか残ってないか?」
男「処分・・・?」
秋葉「ちょうど廃部の話が突然持ち上がった頃でした。わざわざシュレッダーにかけてしまったので、今は何も・・・」
男「そうか・・・。じゃあ仕方ない」
女「突然資料を処分したの?」
秋葉「ええ。我々もぽかんとしてしまいましたよ。あれだけ苦心して集めた資料だったのに」
女「それで同じように突然、廃部にする流れになった・・・?」
秋葉「はい。部長が人が変わったように、『SFなんてはやらない』と。この部屋の資料は、元々部長が集めたものが大半なんです」
男「人が、変わったように・・・か」
男「・・・大いにありえる」
秋葉「?」
男「部長の人が変わったのって、その事件に関わってからすぐじゃなかったか?」
秋葉「ええと・・・少しお待ちを。活動記録を見れば一目瞭然です」ガサガサ
秋葉「ありました。ああ、ちょうど部長が順番だった時ですね。活動記録は順番で書くんです」
男「どれどれ・・・」
男「『記入者:部長 SF研の総力を結集して調べてきた例の事件について、私は興味深いことに気が付いた。あるホームレスのはなしによれば、ホームレスの中である日一人が突如豹変し、職に付いたのだという。
ちょうどその日の前日にある事が始まり、そのさらに前日には件の出来事が起きている。私は明日の集会でこの関連性について仲間に発表するつもりだ』・・・」
女「・・・どういうこと?」
秋葉「わからないんです。その翌日の集会で突如、廃部が宣言されたものですから」
女「何か?」
男「でもそう捉えるのが自然じゃないか?文章的にも」
女「前日に始まったある事、それに件の出来事・・・。そこが分かれば・・・」
秋葉「その文章自体が確かに考察に値しますが、我々にも意味が・・・」
男「本人に聴けば話は早い。部長は三年何組だ?」
秋葉「一応三組ですが、その、突然いなくなってしてしまったんです」
女「え?」
秋葉「一応転校扱いになっていますが、その、家族四人が一夜で消えてしまったんです。どうも夜逃げということで片付けられたようですが・・・」
男「・・・一家四人失踪事件・・・?半年前の?」
女「・・・好奇心は猫を殺すって言ったけど・・・。ここまでとは思わなかった」
男「今のところ手がかりはこの活動記録だけか・・・」
秋葉「そういえば、部長はこの頃やたらと天文部の部長さんと何かを話し合っていましたけど・・・」
女「天文部の部長と?」
男「知り合いか」
女「うん。二組の通称博士くん」
男「博士?」
女「天文の知識なら多分理科の先生よりもあると思う。前に表彰されてたくらいだし」
男「へえ・・・。それはすげえ」
秋葉「博士さんなら今の時間、多分東棟の屋上で天体望遠鏡を構えているはずです」
男「分かった。とりあえず行ってみようか」
女「うん」
博士「SF研の部長?ああ、友達だったよ」
男「やっぱりそうか」
博士「いや、友達というと語弊があるかもしれない。僕は彼の行動力には敬意を表するが、いたずらにUFOだの宇宙人だのを主張するのは好きじゃない」
女「主張?」
博士「彼はUFOや宇宙人は存在するといって聞かなかった。確かにその可能性はあるが、根拠があまりにも稚拙だった」
男(何の話だか・・・)
博士「・・・これを見てくれ」
女「写真・・・?」
博士「片方は当時の彼が持ってきた、隕石型のUFO写真だ。いかにも作り物だろう?」
男(アダムスキー型よりはマシだと思うが)
博士「・・・もう一枚は、つい最近僕が撮った物だ。場所はここだ」
男「この点みたいなの、星じゃないのか?」
博士「違う。何枚か撮ったから分かると思うが、信じがたいことに左右に飛び回っていた・・・」
博士「・・・その可能性はある。だから僕はここで夕方から待っているんだ」
女「UFOを?」
博士「UFOなのかどうかを確かめるためにだ」
男「・・・」
博士「見てしまったものは仕方ない。だから僕は立証しようとしているんだ。その存在を」
男「・・・そうか」
女「じゃあSF研の部長が頻繁に会いに来てたって言うのは・・・」
博士「彼はET彗星について詳しく調べていたよ」
男「ET彗星・・・半年前に大接近した、あの?」
男「そういえば日本にも隕石が落ちるかもって大騒ぎになったな」
博士「実際はほとんどが大気圏で燃え尽きた。彼はそれにやたら興味を持っていてね。その詳細なデータを我が部に求めていた」
女「じゃあ、やっぱり彼はその彗星が何らかの形であの事件に関わってると、気が付いて・・・?」
男「何らかって、彗星とホームレスの消滅に何の関係があるんだよ」
女「・・・それはわからないけど・・・」
博士「だが彼は随分と興奮した様子だったよ。ついに突き止めた、とね」
男「その直後に資料を処分して、廃部か・・・。やっぱり妙だな」
男「え?あ・・・」
教頭「下校時間は過ぎている・・・のだが、キミもいるということは、天体観測かな」
博士「ええまあ。そんなところです」
女「・・・」
教頭「本来はダメだが、まあいいだろう。キミには期待しているからね」
博士「ありがとうございます」
教頭「ん?キミは確か、昨日担任に呼び出されていなかったか?」
男「え?ええまあ・・・」
教頭「何を聞かれたか知らないが、あまり気にしないほうがいい。勘違いということもあるからね」
男「は、はあ」
教頭「それではね。遅くならないうちに帰るんだぞ」
男「・・・だな」
女「・・・」
博士「それで、キミたちは何を探っているんだい?彼の失踪かい?」
男「そうといえばそうだけど・・・。最近妙なことが起きてるから」
博士「妙なこと?」
男「ああ、まあ話すと長いんだけど・・・」
秋葉「あ、いたいた皆さんおそろいで」
女「秋葉くん?」
男「『資料:UFO』?これがどうしたんだ」
秋葉「この中になぜか、ET彗星の資料が挟まってまして・・・」
博士「どれ、少し拝借・・・。ふむ、大学の研究室がまとめたデータのようだね。ET彗星がどのように爆発したのか、詳しく書いてある」
男「これが挟まってたと・・・?」
秋葉「ええ。それともう一枚、部長の走り書きのメモが」
男「これは・・・?」
秋葉「一言、『移民者』とだけ・・・」
女「・・・」
秋葉「そこまでは・・・。ただ何か意味はあるはずだと思いまして」
男「謎は深まるばかりだな・・・」
博士「謎?」
男「・・・話してもいいよな?」
女「うん、ただし内密な話だって事を忘れないで」
男「・・・実はな」
・・・
秋葉「・・・ま、マジですか」
博士「信じがたい話だが・・・しかし、言われてみれば・・・。二組でもそんなことがあったかもしれん」
秋葉「ええ!?」
博士「基本的に僕は他人に無頓着だから気にしていなかったが、そうか、そうかもしれないな」
秋葉「で、でも今その話されちゃったら、俺も博士先輩も人変わっちゃうかも知れないじゃないですか!!」
男「だから内密にしてろって話だ。おそらくSF研の部長も、それのせいで・・・」
男「確かに・・・。もっとも、ウチのクラスはまだ三人だけだけど」
女「四組はほぼ壊滅・・・。一週回って性格が元に、いいえ、元の性格に近づいている・・・」
博士「ふむ・・・。キミは女さん、だったな」
女「え?ええ」
博士「・・・。ともかく、そのホームレスが消えたという事件も、クラスメイトの人が変わるという話も興味深い。僕の写真といい、今この町で何かが起きているのは間違いない」
男「でも手がかりが少なすぎるぜ。あまつさえ、関わったら人が変わっちまうか、最悪失踪だし・・・」
博士「分が悪いのは間違いないな・・・。しかし幸い、今この学校にいる生徒は僕らだけだ。教頭も許可をくれたし、対策会議と行こう」
秋葉「ああ、ちゃんと顧問から許可出てたんすか」
男「顧問?」
秋葉「ええ。教頭は、元SF研の顧問です」
博士「うむ、まず考えないといけないのは、なぜ人が変わってしまうのか、という点だな。今までのキミたちの体験から、おそらくこれに気が付いた人間が対象になっている」
男「同感だ。友の異変に気が付いた幼も担任も、無表情になっちまった」
秋葉「うちの部長もです」
博士「となると、しばらくはそれに気が付いていない振りをしている必要があるな・・・」
男「でもよ、ウチのクラスの委員長は気が付いてなかったと思うけど、多分人が変わっちまってるぜ・・・?」
博士「触らぬ神に祟りなし、だ。キミらはその疑惑がある人間とは極力関わらないでいた方がいい。難しいかもしれないが」
男「・・・原因が不明なら、そうするしかないか・・・」
秋葉「お、俺は今日何も聞いてないですから」
博士「賢明だな」
博士「地震か・・・?」
秋葉「最近多いですよね。ま、まさかまた大きいのが来るんじゃ・・・」
男「ええと、気象庁?だかがそれはないってさ。震源地がこの町周辺って事以外ばらばらで、断層も無いらしいから」
秋葉「よ、よかったっす・・・。この期に及んでルルイエ浮上なんて勘弁してほしいですし」
博士「それは創作だろう・・・。とにかく、この学校、いや、この町で何かが起きている。そしてそれに気が付いているのは多分僕らだけだ」
男「・・・ごくり」
博士「そして、僕は明日キミのクラスに出向こう。豹変したという二人を見ておきたい」
女「な、」
博士「危険は承知だが、好奇心には勝てないよ」
女「・・・好奇心は猫を殺すよ」
博士「そうだな。だが生憎僕は猫ほど可愛い生き物じゃないんだ」
男「・・・はよ」
友「よお・・・」
幼「・・・」
男(・・・)
博士「やあ。予告どおり参上したよ」
男「ああ、お前かおはよう」
友「・・・?」
博士「僕は隣のクラスのものだが、キミが友くんか。噂はかねがね」
友「・・・ああ」
博士「で、キミが幼さんか。元気が無いように見えるね」
幼「・・・気のせいだよ」
幼「・・・不機嫌じゃないよ、わ・・・僕は」
委員長「・・・他クラスの生徒は立ち入らないでくれる」
博士「おや、委員長さんか。なるほど、なるほど・・・」
女「・・・ねえ、大丈夫なの?」
男「俺が分かるわけないだろ」
博士「興味深いねえ。僕の知っている委員長さんじゃないようだ」
担任「・・・お前ら、何してる」
博士「ただの挨拶ですよ、先生。おはようございます」
担任「出て行け。お前のクラスはここではない」
博士「その前に・・・。前回のテストの問三についてですが」
担任「・・・」
博士「あれ、覚えてらっしゃらないですか。五月のテストのことですよ」
担任「それがどうした」
博士「あそこの解法ですが、やはり僕が間違っていましたよ。あれでは証明できませんから」
男「さっぱり・・・」
担任「・・・わかったのならいい。教室に戻れ」
博士「ええ、よく分かりました。それでは失礼・・・」
女「・・・」
男「・・・。ハッ、お、お前も戻った方がいいぞ」
女「え?あ、ああ、そう、そうする」
男(あいつ何考えてるんだ・・・)
博士「・・・来たか」
男「おいおい、朝のアレどういうことだ?一体何がしたかったんだお前は」
博士「ちょっとした確認さ。失踪したSF研部長になったつもりで、一番ありえない仮説を立てることにしたんだ」
女「ありえない仮説?」
秋葉「どういうことですか?」
博士「まさかと思ったけどね。八割がた間違いない。まったく信じがたいけどね」
女(・・・まさか)
男「どういうことだよ」
博士「信じがたいけど、いいかい、あの担任はおそらく本物の担任じゃないよ。カマをかけてみたが、彼は偽者だね」
秋葉「僕だって混乱しているんだ。そんな目で見ないでほしい」
男「なんだって?」
秋葉「五月のテスト、覚えているかい?あの時、数学の問題問三は問題文が間違っていたんだ」
女「・・・確か、全員に点数が加算された問題があったはず・・・」
男「そ、そうだったか?」
博士「そうだよ、あの時間違いを指摘したのは僕だからね。にもかかわらず、あの先生は『わかったならいい』だ。どう分かればいいのか、説明してほしいものだ」
秋葉「で、でもそれだけでそんな結論だなんて・・・」
博士「僕はアレ以来、事あるごとにそのネタであのせんせいをからかってきた。でも今日は苦い顔どころか、苦笑する浮かべずに無表情。どう考えてもおかしい」
男「そ、そりゃそうかもしれないけど」
博士「まあ一応、何らかの力で人格を歪められた、ということも考えられるけど、ね」
女「・・・」
男「直前に会った事を忘れて、同じプリントを渡すなんて妙だとは思ったけど・・・」
博士「極めつけは、SF研の部長が残した『移民者』だ。それがUFO資料の中に、彗星の記述とともに残っていた。彼が考えていそうなことは一つだ」
男「・・・まさか、おいおいそれはさすがに・・・」
博士「他にどんな可能性がある?人間を入れ替えられる存在が他にあるかい?」
秋葉「じゃ、じゃあ『移民者』が・・・?」
男「んなアホな・・・」
女(・・・)
博士「しかし問題はここからだ。もし仮に相手がそんな『移民者』だとして、僕らはどうやってそれに立ち向かうんだ?そんなでたらめな存在から」
博士「同感だ」
秋葉「で、でも・・・。僕らにはどうすることも・・・」
博士「・・・」
男「ああもう!!そんなでたらめな相手に勝つ方法なんてあるわけねえじゃねえか!!」
博士「・・・問題はそこだよ」
女(・・・)
博士「分からないな。だが連中の得体が知れない以上、急がないとまずいかもしれないね」
女「その、『移民者』の目的は何?」
秋葉「移民者だけに、住む土地を探してるんじゃないですか?」
男「でこの星にたどり着いたって?」
秋葉「可能性はありますよ」
博士「確かに。少なくとも彼はそう思ったのだろうね・・・」
男「そうか、女の言う『性格が元に戻ってきた』てのは、その人間の真似がうまくなった、とかそういう意味なのか」
秋葉「そう考えれば無理はないっすね・・・」
博士「しかし困ったな。僕らは地球防衛軍でもなんたら警備隊でもない。静かに侵略されていることに、誰も気が付いていない・・・」
女「・・・」
男「そんなわけの分からん連中に食いつぶされてたまるかよ・・・。何か、何か方法ねえのか?」
博「少なくとも大人は信じてくれないだろうし、生徒も相当数偽者、ああ、某漫画で言うところの人間モドキになっている・・・。分が悪いのは間違いない」
女「でも、まだ希望はある・・・んじゃないの」
秋葉「どう、なんでしょう。こっちにドラえもんでもいれば話は違うんですけど」
博士「うむ・・・。僕に一つ、気になることが、」
教頭「見つけたよ、ここにいたのか」
女「!」
秋葉「先生・・・?」
博士「・・・僕に何か用ですか?」
教頭「うむ、キミに話しがあるんだ。何、すぐに済むよ」
博士「・・・」
男「え?・・・揺れてる?」
秋葉「ええと、わかんないです」
教頭「・・・?」
博士「妙ですよね、どうも最近地震が多い。詳しく調べたいものです」
女(こいつ・・・)
博士「行きましょう、教頭先生」
教頭「うむ。では・・・」
男「あいつが行っちまったら、対策会議どころじゃないな・・・」
秋葉「とりあえず、続きは放課後にしましょうか」
女「・・・」
教頭「さて、と。お茶でも飲むかね」
博士「いえ」
教頭「そうか。しかし残念というか、面倒というか。キミのようにスペックの高い人間は始末におえない」
博士「それは始末できないからですか?それとも、コピーに手間取るから?」
教頭「ほお、気が付いていたのか」
博士「そりゃ勿論。教頭先生は鼻の横にうっすらと傷跡があるんですよ。古い傷跡がね」
教頭「!?」
博士「古人曰く、間抜けは見つかったようだぜ、だ」
教頭「・・・厄介だよ、キミのような地球人は。他の連中も入れ替えなければダメかな」
博士「・・・」
教頭「その様子では、覚悟は出来ているようだな」
友「我々に姿を渡す覚悟が」
博士「・・・僕は殺されるのかな」
委員長「わからない。命とは何か」
博士「なるほど、基本的な概念が異なるわけだ・・・」
担任「キミという固体を傷つけるのかという質問か」
博士「その認識で間違いない」
教頭「価値観による」
友「我々はこの星に住むことに決めた」
幼「それにはキミたち地球人が邪魔だ」
博士「侵略者、ということになるね」
委員長「我々はしかしキミたちよりもこの星をよりよいものにすることが出来る」
友「我々は同胞を殺しあうことなどない」
幼「我々は均一意思を持つからだ」
博士「・・・」
担任「我々はすでに、多くの同胞をこの星に招いている」
委員長「それに気が付かない程度の知的生命体など、存在する意味も無い」
博士(話が通じる相手ではない、か・・・!)
委員長「お前の存在がこの星のあり方を変えるだろう」
幼「その才能が開花する前に、お前は消えなければならない」
博士「・・・人の将来を決めるのは勝手だけど、随分な物言いだ」
博士(時間を延ばすのもそろそろ限界か・・・?)
友「さあ、眠るがいい。そしてお前の姿かたちは、我々が有効に使うだろう・・・」
博士「・・・!!」
男「博士おそいなー」
秋葉「まだ教頭のところなんじゃないですか?」
女(・・・彼はもう、おそらく・・・)
博士「・・・」
男「お、来た来た」
秋葉「遅いですよー」
女(・・・!)
博士「・・・ああ、待たせた・・・」
男「!」
秋葉「どうしたんですか?具合が悪そうですよ」
博士「・・・気のせいだ」
男「よし、じゃあ解散にしよう」
秋葉「え?」
博士「・・・」
男「仕方ないだろ、博士がこんな様子じゃ」
女「そうね、無理しても仕方ないし」
秋葉「そんな悠長な、そんなことしてる間にも、」
男「ああ、確かに時間は無い。けどテストまではまだしばらくあるんだ、勉強会は延期だ」
博士「・・・勉強会?」
男「いくぞ、秋葉!」ぐい
秋葉「ちょ、引っ張らないでくださいよ!!」
女「・・・」
博士「・・・」
女「・・・」ダッ
女「ということは、教頭先生もやつらということに・・・」
秋葉「まったく気がつかなかったっす・・・。面目ない」
男「これでこっちは三人だ。一番の戦力がやられちまった」
秋葉「万事休すっす・・・」
女「そういえば、昼休みに博士、地震がどうとかいってた」
男「地震か・・・。でも、それがなんだっていうんだろ」
秋葉「わかんないですね・・・」
女「調べる価値はあると思う」
男「でもよ、三人でどうするんだよ・・・。たった三人だぞ」
女「それは・・・」
秋葉「地震、でも実際最近多いですよね」
秋葉「それは・・・わからないっす」
女「でも博士が言ってた事だし」
男「はぁ・・・。ま、調べるだけ調べてみるか。確かどっかのHPでそういうの一覧で見れたよな」
女「どうだったかな」
秋葉「ああ、それ自分わかるっす。情報室行きましょう」
秋葉「ええと、これですね」
女「全部データベース化されてるんだ・・・」
男「確かにこの町を中心にして回りの山とかに多いんだな」
秋葉「震源はほぼすべてがごく浅いところで起きているようですね。震度は大きくても2程度です」
男「ごく浅い、か・・・」
女(・・・)
秋葉「まるで町をぐるりと囲うかのようですね」
男「確かに・・・。中心地から見ると、円状になってるようにも見えるな」
秋葉「だとすると、ここ・・・。南東のこの一角だけ、妙に震源がありませんね」
男「ホントだ。ここら辺て何かあったかな」
男「しかしここだけホントに震源が無いな。少し妙だぜ」
秋葉「そうですね、博士先輩なら何か気が付くかもしれませんが・・・」
男「・・・考えても分からないなら、行ってみるしかないか・・・」
男「ああ。博士いないんだし、悠長にしていられる時間もねえだろ」
女「それは、そうだけど・・・。危険じゃない?」
秋葉「女先輩はここに何があるか知ってるんですか?」
女「そ、そうじゃないけど・・・」
秋葉「何言ってるんですか。ここで帰ったらSF研の名が廃ります。一緒に行きますよ」
女「う、ウチも・・・。そんな危険なところに二人だけで行かせられないから・・・」
男「お前らもバカだな・・・。よし、んじゃ行こうか」
男「一時間に一本しかバスが無いとか何事だよ・・・」
秋葉「ずいぶん廃れたところですね・・・」
女(・・・)
男「ええと、こっちの方か。秋葉、道案内頼む」
秋葉「こっちです、そんな遠くは無いですから」
秋葉「みたいですね。立ち入り禁止になってますが、どうします?」
男「どうするもこうするも、博士だったら間違いなく我が物顔で入るよな」
秋葉「了解です。行きましょう」
女「あ、いや・・・。危ないんじゃないかなーって、聞いてないなあの二人・・・」
男「なかなか雰囲気あるな・・・」
秋葉「そういうのはオカ研の仕事ですよ」
男「そうだけど・・・」
女(まずい・・・。誰にも出くわさないといいけど・・・)
男「ん・・・?今奥から何か音しなかったか?」
秋葉「ま、マジすか?」
男「な、何でだよ」
女「例の移民者がいるかもしれないんだから、警戒して当然でしょ」
秋葉「う、うっかりしてたっす・・・」
男「よし、抜き足差し足で行こう・・・。ここも危険かも知れねえしな」
秋葉「あ、ホントだ。何か聞こえますね・・・」
?「これからどうなるんだ、俺たちは・・・」
?「さあ、ね。悲観しても仕方ないから、少しは泣き止んだらどうなんだ」
?「俺はこのまま彼女も出来ずに、宇宙人に殺されるんだ・・・」
?「あい。泣き止め友、男だろー」
?「お、男も何もあるか!!相手は宇宙人だぞ!!」
?「ふむ、このまま僕らはキャトられるのかな」
男「この声・・・」
秋葉「マジすか!?無事だったんですね!!」
幼「ん?やあ男、随分妙な場所で会うじゃないか」
友「うおおおお、心の友よ!!助けてくれぇ・・・」
委員長「両極端だよキミらは・・・」
男「これ、ガラス張りの牢獄か・・・?」
幼「どうなんだろうね、随分と動物園の動物の気分を味わったよ」
男「昨日からずっとここに?」
幼「まあね。衣食住はしっかりしてたからわりと快適だったよ」
委員長「やかましいの一人を除いてね」
秋葉「このガラス、どうやって開けるんですか?」
幼「さあ。連中は意のままに開け閉めできるみたいだったけど。スイッチらしきものは見当たらないし」
ガシュン!!
委員長「うお、開いた」
幼「はて、何で開いたんだろう」
女「それよりも今は脱出が最優先!!」
秋葉「同感です。さあ、こっちへ!!」
・・・
教頭「いけないな、ここまで入り込まれるとはね。地球人をバカにしすぎたか」
女「くっ・・・」
友「おいこのくそ偽教頭!!本物の教頭はどこだ!!」
男「担任や博士は!?」
教頭「まったく野蛮だな・・・。地球人というのはやはり危険だ。近い将来、宇宙にとって脅威となる・・・」
教頭「ほう?」
女「自らの侵略をそうやって正当化するなんて・・・!!」
教頭「見方の問題だろう。全宇宙から見れば、私たちは正義だ」
男「正義・・・?お前たちが・・・!?」
教頭「キミたちが誤った道に逸れる前に、道を正すことも出来る。我々ならばね」
友「M240惑星・・・?」
女「移民者の地球の呼び方よ」
偽教頭「我々はこの星を、いや、キミたちを正しく導くことが出来る。我々ならばだ」
委員長「勝手な言い分を・・・」
偽担任「勝手?ではキミらはどうなのだ?」
偽友「責任の押し付け合いで同種族の命すら軽くするのは、勝手じゃねえのか?」
偽委員長「あんたたちに言われたくない言葉よねー」
幼「僕らにも擬態していたのか・・・!!」
偽幼「このままではキミたちのためにも、全宇宙のためにもよくないんじゃないかな」
男「だ、だからって!なんで俺たちの未来をてめえなんかに渡さないとなんねえんだ!!」
女(・・・!!)
男「俺たちがお前らなんかに服従するわけあるか!!」
委員長「もう一人の自分て不気味・・・」
?「そういうことだ、移民者!!」
偽教頭「む!?」
博士「いいや、お前たちは侵略者だ。言葉でまで惑わそうなんて、そうはいかない!」
博士「僕を誰だと思ってるんだ?」
担任「ずいぶんやってくれたじゃないか・・・」
教頭「だが、それもここまでだ」
SF研部長「ほら見ろ、やっぱり宇宙人はいたじゃないか!!」
偽教頭「ぐ・・・」
偽友「かくなる上は・・・」
ビカビカッ!!
博士「ついに正体を現したな、移民者!!」
女「いいえ・・・、『バルタン星人』・・・!!」
バルタン星人「!!!!」
バルタン星人「!!!!」
友「こ、こいつら何人いやがるんだ!?」
女「!危ない!!」
男「うお!?」
バルタン星人「!!!!」
女「く、やはり分が悪い・・・!!」
男「そうも言っていられるか!!地球の未来は、俺たちの手で掴み取るんだ!!」
女「!」
委員長「アツいのは結構だけど、どうするんだよこの数!!」
男「んなこと出来るわけないだろ!?」
女「出来ます・・・!!そう言い切れる地球人が少しでもいてくれたんです、彼らを止める義務が私にはあります!!」
男「何を!?」
博士「キミも宇宙人なんだろ、女さんに化けているだけで」
男「!?」
博士「キミは『彗星が何らかの形で事件に関わってると、気が付いて・・・』といった。つまりキミは最初からそれを知っていた」
女「敵いませんね・・・。さすが、将来アレを生み出すだけのことはあります!!」
偽教頭「貴様は同胞のくせに・・・!!」
女「この星を侵略するのは誤りです・・・!!この星の未来はまだ決まってはいない!!」
女「いけない、崩壊が始まった・・・!!」
男「今度は何だよ!?」
女「やつらここの地下にある母船を動かす気です!!この辺に震源、いえ、隕石が落ちなかったのはそのためです!!」
友「隕石!?」
男「そうか、ごく浅い震源地の地震って、こいつらが隕石になって降りてきたときの衝撃だったのか!!」
博士「男、逃げるんだ!!」
男「んなこといったって!!」
女「この星の、いえ、宇宙の未来はあなたがたにかかっています!!それを忘れないで!!」
男「女!!」
男「で、でもよ!!」
幼「急いで!!」
友「崩れるぞ!!」
博士「あれは・・・」
部長「僕の持ってきた隕石型宇宙船と、お前が撮った写真は同じものだったのか・・・!」
教頭「う、宇宙船が空へ昇っていく・・・!!」
男「どっちだ、どっちが勝ったんだ・・・?」
男「なら、侵略を諦めたのか・・・?」
幼「分からないけど・・・。彼女は侵略に否定的だった・・・」
友「じゃ、じゃあよ。その意思が勝ったのかよ!?」
男「・・・そうはいかねえよな。俺たちは、きっと今よりいい未来を作れる。作って見せるさ」
委員長「その意気だよね」
友「すげえ経験したな俺たち・・・」
博士「そうかもしれない・・・。なら僕らは、もしかしたらそれに対抗しなければならないのかもしれない」
部長「対抗?」
博士「ああ。侵略者への、防衛手段が。侵略を跳ね返せる兵器が、ね・・・」
部長「兵器、か・・・」
幼「出来るよ、きっと」
男「・・・宇宙人との、友好か・・・」
友「壮大な夢だな」
委員長「でも、悪くないと思うよ」
男「すげえ経験だよな、今思うと」
幼「確かに。宇宙は広いな。僕も驚いたよ」
友「お前は終始落ち着いてたろうが」
幼「まあね。相手は宇宙人だ、騒いでどうこうなる相手じゃない」
幼「多分ね。・・・あ」
男「あ・・・」
女「・・・?あの、あたしの顔に何か付いてる?」
男「ああいや、そうじゃないんだけど・・・」
女「うん、検査入院のはずが、随分と大げさな期間の入院になっちゃったけど」
幼「そうか、何よりだよ」
男「・・・」
男「彼女らが何者だったのか、バルタン星人とは何なのか。それは結局分からない。あの時叫んだことが、正解なのかどうかも」
男「きっと次に彼ら、彼女らと会うときは、友好の証としてだと、そう信じている。未来は自分たちの手で掴み取ると、決めたから」
新聞記事
「日本人科学者、惑星防衛システムを発明!!侵略者への抑止力完成!!」
「日本人宇宙飛行士、明日外宇宙へ向けて発進!!循環型宇宙船、発進へ」
「惑星防衛システム拡張へ。侵略者への先制攻撃可能に」
「循環型宇宙船、宇宙人と接触か」
終わり
正直水遁なければあと1.5倍はボリュームあったんだけど・・・
七月十七日でウルトラマンは放送開始46年を迎えるんだぜ、っていう記念のSSでした
ザラブ星人ってのも迷ったけど、「THE LOVE」があるからなーと
あと「ET」は円谷英二監督のイニシャルでした
んでは、大学いってくるわ
乙
Entry ⇒ 2012.07.22 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「キミが気にする事じゃないよ」男「気にするよ!」
男「俺たち、幼馴染だろ?」
幼「幼少期から仲良く過ごしてきたからね」
幼「まぁ、そう言っても差し支えないだろうね」
幼「だからってキミが気にするような事じゃあないんだよ」
男「だけど!」
幼「半年間、彼がしていた事に気付かなかったのも私」
幼「つまり生徒会長である、私に全責任がある」
男「だからってあのアホどもがしたことの責任を…」
男「何で全部、幼が取る事になるんだよ!」
幼「全部ではないよ、男」
幼「私は私の本分を果たすだけだよ」
幼「学校というコミュニティ内でのリーダーとして選ばれた私には」
幼「責任という物があるんだよ、男」
男「…」
幼「そんな目をしないでくれ、男」
幼「私まで悲しくなってしまうじゃないか」
男「…」
幼「…案外遅くなってしまったな」
幼「最近は日が落ちるのも早い」
幼「早く職員室に鍵を戻して、帰ろう」
幼「…?三階のあの教室…カーテンの隙間から光が漏れているな」
幼「完全下校時刻は過ぎている…消灯し忘れか?」
幼「いや、そもそも、あの角の教室は使われていないはずだな」
幼「…見てくるか」
・
・
・
幼「…中から話し声が聞こえるな」
不良A「ぎゃー!やられたー!」
不良B「オーラスでマクられるとはな…」
副会長「ハハハ、これで俺がトップか?」
不良C「お前たまにすげーな」
副会長「頭の出来が違うよ、ハハハ」
副会長「フフ。ある程度は運だけど、頭の良さは関係あるさ」
副会長「さぁ、負けた分払えよ?」
不良A「わかってるよ、おらよ」
不良B「おう、今日はそろそろ帰るか?」
副会長「もう半荘やろうぜ?」
副会長「メンソールで良ければ一本やるよ」
不良C「お、ありがとよ」
不良A「じゃ、あと半荘いくとすっか!」
幼「…君たち。下校時間は過ぎているが?」
不良達「あぁん?」
幼「副会長…くわえ煙草で賭けマージャンか」
幼「窓も開けず換気もせず」
幼「ゴミ溜めの匂いだな、これは」
副会長「か、会長」
不良B「何だよ、結構可愛いじゃん」
不良C「あれ?ここ、絶対バレないんじゃなかったか?」
幼「こんな時間に、使われていない教室の電気が付いていたんだ」
幼「不審に思うのは当然だろう?」
幼「図書館の司書先生に頼まれてね」
幼「さっきまで図書室で手伝いをしていたんだ」
副会長「…」
幼「申し開きがあるなら聞くが?」
副会長「…黙ってろって言っても、聞かないよな。アンタなら」
副会長「あぁ、そうだよ!」
副会長「俺は大学へ行く時に有利になると思って、生徒会に入ったんだ!」
副会長「幸い、仕事は、有能なアンタと、アンタの子分が片付けてくれるからな!」
幼「男は私の子分じゃない」
副会長「知るか!だいたい俺は生徒会長になるはずだったのに」
副会長「アンタが…アンタなんかが選ばれたから…」
幼「…」
副会長「エリートなんだ!」
副会長「その俺より上の立場のお前が憎かった!」
不良A「なぁ、その話し長いのか?」
副会長「黙れよ!クソが!」
不良A「ぁあ?誰がクソだと?」
幼「…いい加減にしないか、見苦しい」
幼「そこの3人も含めて、生活指導に報告させてもらう」
副会長「…頭が良いと思っていたけど、買いかぶりだったみたいだな」
幼「…何だい、副会長。言いたい事があるなら言うと良い」
副会長「そのまま帰す訳ないだろって言いたいんだよ、バカか?」
不良達「おう、やっちまおうぜ!」
幼「古今東西、悪の栄えた試しは無し、だよ」
幼「…どうやら殴られないと、解らないようだね」
・
・
・
幼「さて」
幼「すぐに職員室へ行き、先生を呼んでこよう」
幼「大した怪我もないはずだが、救急車でも呼ぼうか?」
副会長「…覚えていろよ…親父に言いつけてやるからなっ」
幼「お好きにどうぞ」
副会長「学校に居られなくしてやる!」
幼「それだけ大声が出せるなら、救急車は必要ないようだね」
・
・
・
幼「だからこそ、退学ではなく、私は自宅謹慎3日で済んだんだよ」
幼「副会長は自主退学、不良達は退学になってしまったがね」
男「でも、幼は生徒会長を…」
幼「まぁ、それは仕方のない事だよ」
幼「暴力事件を起こした人間が、生徒の見本となれる訳がない」
幼「それが不思議と悔しさは無いよ」
幼「…いや、嘘だな」
男「やっぱり悔しいんだな?」
幼「違う。私がついた嘘とは、悔しいと思っていないと言う事ではないよ」
男「ん?」
幼「不思議でも何でもないんだよ」
男「相変わらずの遠回しな物言いだな、幼」
幼「歯痒いかい?」
男「付き合い長いんだ。別になんともないよ」
幼「フフ。そうかい」
幼「もちろんさ」
幼「あぁ、これは良い機会かもしれないね」
幼「私の思いの丈を伝えてしまおうか」
男「思いの丈?」
幼「生徒会長として、全校生徒の為を思い、行動していた訳ではないんだよ」
幼「ただ一つの事だけを想い、行動していたんだ」
男「何の事だ?」
幼「ふふ。ちょっと昔ね」
幼「ある事をしたら、ある人に褒められた」
幼「私はまたそれが欲しかっただけなんだ」
男「ん?」
幼「体に羽根が生えたら、きっとこんな感覚なんだろうとさえ思えた」
幼「どんなに大変な事も、その人の一言で」
幼「全部、軽々と乗り越えられた」
幼「単純だろう?」
幼「だから別に良いんだ」
幼「庶務の後輩男君は、しっかり者だから」
幼「立派に次の生徒会長を務めてくれるよ」
保育園の先生「はーい、それじゃあみんなー」
保育園の先生「仲の良い人と4人で輪になってくださーい」
園児「はーい」
幼「男くん、いっしょにわになろ?」
男「いいよっ」
幼「友くんと、幼友ちゃんもいっしょにやろう?」
友「わーい」
幼友「はーい」
幼「えー?なにがー?」
男「みんなでなんかするとき、いつでもいちばんにやるよね!」
男「えらい!」
幼「えへへ。そうかな?」
ナデナデ
幼「男くん、はずかしいよー」
男「えらい人はあたまナデナデしてもらえるんだよ!」
幼「えへへ。ありがとう、男くん」
・
・
・
幼「うん。頑張るよ」
男「もう4年連続で委員長だね!凄いよ幼ちゃん」
幼「えへへ。そうかな」
男「うん。偉い!」
ナデナデ
男「偉い事した人は頭を撫でて貰えるんだよ!」
ナデナデ
幼「あ、ありがとう。男くん」
・
・
・
幼「ありがとう、男君」
男「小学生の頃から頑張ってきたもんな」
幼「フフ。そうだね」
男「委員長やら、児童会長やらをやりつつ」
男「空手、頑張ってたもんな」
幼「精神の鍛錬にもなるからね」
幼「それに、男君が色々手伝ってくれたから、ここまで頑張れたんだよ」
幼「男君、いつもありがとう」
男「いやいや。頑張ったのは幼だろ?」
男「俺はほんの少し手伝っただけだよ」
男「偉いのは幼の方!偉いぞっ幼」
ナデナデ
幼「…ありがとう、男君」
・
・
・
男「あぁ。今まで通り、自主的に幼の手伝いをするって感じで頼む」
男「全校生徒の前で壇上に上がるなんて、ぞっとする」
男「俺、ヘタレだからさ」
幼「そうかい…では立候補してきた彼を副会長に指名しよう」
男「いつも隣りで見てたからわかる」
男「幼ならやれるよ」
幼「そうかな?」
男「間違いないよ」
ナデナデ
幼「…頑張るよ」
・
・
・
幼「フフフ。幼いながらに感じる事があったんだよ」
幼「それからかな。私は君に褒めて欲しくて」
幼「ただそれだけが欲しくて、頑張っていたんだよ」
幼「だから、生徒会長に固執していないんだよ」
男「幼…」
幼「偽善の塊みたいな存在だよ」
幼「幻滅されても仕方のない事だけど」
幼「この気持ちは偽れないよ、男」
幼「私は幼い頃から、ずっと君の事が好きだったんだ」
幼「ただ君だけを見ていたんだよ」
幼「でもこれは私の一方的な想いだから…」
男「気にするよ!」
幼「!」
男「幼っ!俺も思いの丈を伝えるぞ!」
幼「…なんだい?」
男「俺も、幼の事が好きだ!」
幼「ほ、本当に?」
男「俺が嫌いな奴の側にずっと居るわけがない。わかってるだろ?」
幼「…そうだね」
男「俺はそれを隣りでずっと見てきた」
男「一生懸命に頑張る幼の事が大好きだ」
男「できればこれからもずっと、幼の側に居させてくれ」
幼「…フフフ。それは愛の告白と受け取っていいのかな?」
男「あぁ。そのつもりで言った」
幼「私の勘違いではないんだね?」
幼「あぁ、夢みたいで、信じられないよ」
男「なら改めてもう一回言うぞ」
男「幼さん、俺とお付き合いして下さい」
幼「…こんな、偽善者な私で良ければ、貴方の彼女にしてください」
幼「ずっと…私の側に居て下さい
・
幼「良かったよ」
男「何がだ?」
幼「実はね…大学には生徒会なんて無いだろうから」
幼「もう褒めてもらえないな…などと思っていたんだ」
幼「滑稽だろう?」
ギュッ
幼「なっ…」
男「俺に褒められる事で幸せになるなら、いつでも褒めてやるよ」
男「幼の良い所なんて、山ほど知ってるぞ?」
男「毎日褒めてやるからな?覚悟しろよ」
幼「嬉しいよ、男」
幼「…ずっと一緒に居て、ね、男」
男「…おう」
おわり
毎朝ありがたや
次も期待
URL:幼馴染「キミが気にする事じゃないよ」男「気にするよ!」
Entry ⇒ 2012.06.28 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「幼馴染に幻想抱いたっていいじゃない!」男「は?」
男「なんなのって言われてもなぁ」
幼「幼馴染のくせに!」
男「俺から見たら、お前も幼馴染だけどな」
幼「全然鈍感じゃない!」
男「え、良い事じゃないの?」
幼「小6の時、私の気持ちを慮って、先に告白してくれたし!」
男「したなぁ」
男「あの頃の幼はずーっと困ったような顔してたもんなぁ」
幼「…その告白をそのまま受けちゃった私も私だけど」
男「受けてくれたなぁ」
男「まぁ、生まれた時からお隣さんだし」
男「告白する前からずっと一緒だったけどな」
幼「それはそうだけど…」
男「それになぁ…」
男「幼が、わかりましたって言ってくれたからなぁ」
男「俺達、付き合ってるんだよなぁ」
幼「高校になっても変わらない関係!」
男「なんだよ、何か変わりたいのか?」
男「ならいいだろ。朝っぱらから何言ってるんだ」
幼「アンタには私の幼馴染だって言う自覚が足りないって言いたいのよ!」
幼「周りに、ヤキモキさせるような女子の姿もなし!」
男「すいませんね、冴えない人間で」
幼「映画で言えば、通行人Aレベルの容姿!」
幼「志望する大学には、B判定という成績!」
幼「目からビームの一つも出せやしない!」
幼「どれをとっても平均・平凡!」
男「まぁ否定はできねーけどさ」
男「あと、目からビームって、人間じゃないよな?」
男「フラグ?」
幼「それを見てヤキモキする私!」
男「ヤキモキしたいの?」
幼「そういう幼馴染としての素質が、男には足りない!」
男「幼馴染って素質が必要なの?」
男「フラグとやらの数、多すぎるだろ」
男「あとなんで12飛ばしちゃった?」
幼「うっさい!とにかく!」
幼「アンタには幼馴染分が足りない!」
男「幼馴染分って何?」
男「バカではねぇよ。普通だよ」
幼「幼馴染分とは、幼馴染に含まれている成分の事に決まってるじゃない」
男「え?何その謎成分。怖い」
幼「そこんところがわかってないから、アンタはバカだって言ってるのよ」
男「あー、はいはい。バカだなぁ、俺は」
幼「もうちょっとグイグイ食いついてきてよ!」
男「えー。何か面倒くさい感じがするから、あんま絡みたくないなぁ」
幼「可愛い幼馴染の彼女に向かって、面倒くさいとは何事か!」
男「言っちゃナンだけど、幼も十分平凡だよな」
幼「私は…まぁ平凡…かな?」
幼「成績は…中の上くらい!」
男「俺と大して変わらないから、中の中だろ」
男「同じ大学の判定、Bだっただろ?」
男「なんでちょっとだけ、見栄張っちゃった?」
幼「見栄を張りたいお年頃なんだよ!」
男「同じ年だけどな」
男「別にいいじゃんか、平均」
幼「貧乳って程小さくないし、巨乳って程大きくない…」
男「そうだなぁ。服の上からしか観た事ねーけど」
幼「もっとメリハリのきいた体型だったらなぁ…」
男「メリハリねぇ」
幼「こう、ボンキュッボン!って感じでさぁ」
幼「そういう事、不意打ちで言うの止めなさいよっ」
男「はいはい、ごめんごめん」
幼「なんか、おざなりな返事!ムカつく!」
男「落ち着けよ、幼。皆見てるぞ?」
幼「…」
幼「料理の腕前は…美味かったでしょ?」
男「そうだなぁ…カントリーマアムくらい?」
幼「それは褒めすぎだよ!」
男「いや、普通って意味で言ったんだけど…」
幼「カントリーマアムは超美味しい食べ物じゃん!」
男「そうだけどさぁ」
幼「レシピの通りに作ってるんだから」
幼「激辛になったり、激マズになったりはしないよねぇ」
男「別に手作り弁当を作ってきたりもしなかったもんなぁ」
幼「お互い、親がお弁当作ってくれるもんね」
男「…」
男「他に何かないの?」
幼「…」
幼「はっ!もしかして、私にも幼馴染分が無い?」
男「ははは、自滅したな、幼」
男「ん?下駄箱の中に…」
幼「何?」
男「手紙が入ってた…」
幼「!!!!」
男「何だよ?」
幼「フラグキタコレ!」
男「何で幼が興奮するんだよ?」
幼「期待せざるを得ない!」
男「そんな事にはならないと思うけどなぁ」
幼「誰からなの?誰からなの?」
男「封筒には書いてないなぁ」
幼「今開けて見てよ!」
男「いくら付き合ってても、それは無い」
男「この手紙の差出人に失礼だろ」
幼「そ、それもそうね」
男「ま、心当たりもあるしな」
幼「え?だ、誰よ!」
男「正解はウェブで!」
男「まぁ教室についたら、話すよ」
幼「…こんな時でもやっぱり男は普通だね」
男「あぁ、はいはい、普通普通」
幼「また!おざなりな返事!」
男「いいから、教室行こうぜ」
友「おはよーっス、お二人さん」
男「おはよう」
幼「おはおう、友君」
男「…」
友「…何だよ、人の顔じろじろ見て」
友「俺に惚れたのか?」
男「気色悪い事言うな」
友「!」
男「…あぁ、返事は言わなくていいぞ」
男「今の顔見て、わかったから」
友「…何故バレた…」
幼「え?友君って、ゲイなの?」
友「そう、違う違う」
男「お前のイタズラだよな?」
友「そうそう、俺のイタズラです」
女「何でわかったの?」
男「俺みたいな、キング・オブ・ザ・普通の男子高校生に」
男「ラブレターなんてくるかよ」
友「キングって普通じゃなくないか?」
男「先週、文具屋で買ってるの、隣りで見てたんだが?」
友「くっ…イージーミス…か」
友「せっかく女の子っぽーい丸文字で」
友「中身もしっかり書いたのに…」
友「見もせずにバレるとはな!」
友「俺の昨夜の貴重な3時間を返せ!」
男「お前はアホだなぁ」
男「…で、何がしたかったんだ?」
友「お前と幼ちゃんの夫婦みたいな雰囲気に」
友「風雨を巻き起こしたかった」
友「あと、勉強はかどらなくて、ムシャクシャしてやった」
男「そういうわけだ、幼」
幼「…つまんないのー」
男「まぁそう言う訳でさ」
ムシャムシャ
幼「ん?何よ」
男「俺達の仲はこれからも平凡に続くって訳だ」
幼「それ、私達の仲が続かないってフラグ?」
ムシャムシャ
男「何だよ、別れたいのか?」
幼「違うよ!そんな訳ないじゃん!」
幼「付き合い始めて長いから」
ムシャムシャ
幼「単なる幼馴染って期間が短すぎだって言いたいのよ!」
幼「幼馴染に幻想抱いたっていいじゃない!」
男「はぁ…そうっすね」
ムシャムシャ
幼「そう思った訳よ、高校三年にして、ね」
男「ドラマチックねぇ…」
ガツガツガツ
幼「そうだよ!もっと…こう…」
幼「キュンキュンしたいんだよ!」
幼「例えば…そうね」
幼「別に意識せずに長年隣りに居た、単なる幼馴染の関係から」
幼「恋人へと変わる瞬間を、今、体験したいんだよ!」
男「…」
チュッ
幼「!」
ガリガリガリ
男「ドラマチックかなと思って?」
幼「…なかなかやるわね」
ガツガツムシャムシャ
男「それは良かった。勇気だした甲斐があった」
幼「…付き合い始めて、6年目にして、初めてのキスだもんね」
幼「いいじゃない、今ので私の心は満たされたわ!」
ガツガツガツ
男「それは重畳」
幼「…ねぇ、たまにでいいからさ」
男「ん?」
男「…普段と違う事、ね」
幼「…うん」
男「考えておくよ、幼」
幼「ありがとう、男。大好きよ」
男「…俺も大好きだよ、幼」
幼「…じゃあそろろろ…」
・
・
友「…お前らさぁ」
友「ほんっと、大概にしろよ?」
友「まだ昼休みだぞ?」
友「周りが昼飯食ってる中、チューするとか!?」
友「ちょっと意味がわからん!」
男「おい、友…ちょっと」
友「なんだ!親友なのに、モブ扱いか!背景の一枚絵か、俺は!?」
幼「友君、声が…」
友「畜生!!!爆発しろ!!!バカップル!!!!!!!」
クラス一同「友、うるさい!」
おわり
封筒食ってんのかとおもた
まぁそう読めなくもないがw
Entry ⇒ 2012.06.27 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
男「幼馴染が幼女化した」 おさななじみ「おとこー」トコトコ
男「……幼?」
おさな「そうだよー」ニパッ
男「え……あれ?」
おさな「どーしたの?」
男「いや……うん。俺疲れてるのかな」
おさな「わっ、たいへんだよ! ちゃんとやすまなきゃ!」
男「あぁ、そうだよな……まさか幼がちっちゃかったころの姿に見えるとかな」
おさな「えー?」
男「そもそも最近はまともに口も聞いてないのに……欲求不満かな」
おさな「それならだいじょーぶ!」
男「なにが?」
おさな「わたし、ちっちゃくなっちゃったの!」
男「……はぁ?」
おさな「だいじょーぶ?」
男「うん……現在進行形でだいじょばないかな」
おさな「たいへんだ!」
男「うん、大変だ」
おさな「あたまいたいの?」
男「いや……うん。結構ストレスとかたまってるのかなって」
おさな「じゃあマッサージをしてあげましょー!」
男「あぁ、うん……ありがとう」
おさな「どいたまんして!」
男「それをいうならどういたしまして、だろ?」
おさな「そうだった、たいへん!」
男「……そうだなぁ」
おさな「わたしげんかくじゃないよ?」
男「幻覚はみんなそういうんだ」
おさな「そうなの?」
男「いや、知らないけど」
おさな「もー、うそつきはダメなんだよ?」
男「あぁ、ごめんごめん」ポンポン
おさな「えへへー、ゆるしたげる!」
男「うん、ありがとう……しかし」
おさな「?」
男「最近の幻覚すごいな。手触りまであるのか」ナデナデ
おさな「もー、ほんものだってばー」
男「はいはい」
おさな「どーしたの?」
男「いや、なんでもない……結婚の約束とかしちゃってさ」
おさな「あっ、それならわた、し……」
男「ん? どうした」
おさな「うっ……ああああっ! なんでもない! 忘れなさいよ!」
男「!?」
おさな「何よ、文句あるの? 男のくせに生意気よ!」
男「えっ……あれ? 幼?」
おさな「なによ」
男「……え?」
男「えっ、ああ。あの妙なものばっか作ってた?」
おさな「昨日ふらっと来たと思ったらよくわかんない薬とか飲まされたのよ」
男「おいおい……あの人まだそんなこと」
おさな「まぁ、それで気づいたらこのざまよ」
男「……つまり、幼に間違いないんだな?」
おさな「ほんっと、最悪ね。私が私じゃないみたい」
男「まぁ、ちっちゃくてかわいらしいしな」
おさな「からかってるんじゃないわよ」
男「失礼しましたお嬢様」
おさな「あー、とにかく! 私は私に間違いないんだけど」
男「ん?」
男「あぁ……昔みたいでかわいかったけどな」
おさな「か、からかわないでよバカ……だからね」
男「このままじゃいろいろ大変だから面倒みろって?」
おさな「……アンタに頼むのは気が乗らないんだけどね」
男「昔は一緒に風呂だって入ったんだしロリコンじゃないからだいじょう、ブッ!?」バキッ
おさな「……私が私らしくない時の言動は気にしなくていいから」
男「あ、あぁ……子供のいうことだからな。大丈夫だわきまえてる」
おさな「うん、ありがとう……ごめん限界」ガクッ
男「ちょっと待て、戻る方法とか……」
おさな「どーしたの?」ケロッ
男「……次にでてきた時に聞くか」
男「はいはいなんですか?」
おさな「むぅ……はいはいっかいなんだよ!」
男「はい、失礼しました」
おさな「よろしい!」
男「お褒めに与り光悦至極にございます」
おさな「こーえ……?」
男「とっても嬉しいってこと」
おさな「なんだぁ、それほどでもないよ! だってわたしおとこのことだいすきだもん!」
男「あはは、ありがとう」ナデナデ
おさな「えへへ」
男「ん……飯作ろうか。なにがいい?」
おさな「オムライス!」
男「了解。まかせなさーい」
おさな「あっ、あとね」
男「仕上げのケチャップは任せるからな」
おさな「うん! さすがおとこはわかってるねー!」
男「まぁ、つきあいも長いからなぁ」
おさな「さぁ、がんばれおとこー!」
男「あいあいさー」
男「もうちょいだな……後は卵でライスを包むだけ!」
おさな「ごーごーおとこー♪」
男「お姫様にもいいところ見せたいから……なっ」ヒョイッ
おさな「おー」
男「一丁あがり!」
おさな「かっこいいー!」ギュッ
男「はっはっは、軽い軽い」
おさな「……」ジー
男「……作ってみるか?」
おさな「えっ、でも……」
男「大丈夫、危なくないように手伝うからさ」
おさな「そうなの……? いいの?」
男「あぁ、なんだか幼の料理が食べたくて仕方ないんだ!」
おさな「えへへ……そこまでいうなら、わたしがつくってあげましょー!」
男「よっ、日本一!」
男「力入りすぎ、もっとゆったり持って」
おさな「バッ! ってやりたい、バッ!って」
男「その体じゃちょっと無理じゃないかな」
おさな「できるもん! だいじょうぶだもん!」
男「あのな……」
おさな「やだやだ、わたしやるの!」
男「……はぁ。そういえば一度いいだすと聞かなかったよな」
おさな「わたしひとりだってできるんだから! もうおとこなんて」
男「はいはい、どうかお手伝いするのを許してくださいませ」
おさな「……むぅ、はいはいっかいだよ」
男「はい、お姫様」
おさな「そこまでいうなら、しかたないなぁ」
男「ありがたきお言葉」
男「泣くな、漢だろ!」
おさな「おんなのこだもんっ!」
男「そうだった」
おさな「……ごめんね、おとこ」
男「ん?」
おさな「だって、わたし……しっぱいしちゃったもん」
男「どこがだ?」
おさな「ぐ、ぐちゃぐちゃで……おいしそうじゃないもん……」
男「なにをおっしゃるうさぎさん。こんなにうまそうなオムライスは初めてだぞ?」
おさな「で、でも」
男「俺の分はこっちだからな! わけてやんなーい! はっはー、ざまぁ!」
おさな「……おとこぉ」ウルッ
男「ちょ、なんで泣くの!?」
男「あー……大丈夫だから。おいしそうだから」
おさな「ほん、とに? いいの……?」
男「うん。あんまり泣いてると……ケチャップを俺がかけちゃおうかなー?」
おさな「あっ、それはだめぇ!」
男「じゃあ、任せた」
おさな「うん……こんどこそ、しっぱいしないんだからね!」
男「うん。大丈夫だぞ」
おさな「ケチャップケチャップらんらんらー♪」
男「……珍妙な歌だな」
男「いえい!」
おさな「どうぞ、めしあがれ」
男「おう、ありがとう……ん?」
おさな「どーしたの?」
男「これ、文字が書いてあるよな」
おさな「そうだよー」
男「見間違えじゃなければ『男LOVE』って読めるんだけど」
おさな「じょうずでしょー」
男「……あぁ、うん。ありがとう」ナデナデ
おさな「えへへ」
男「どうした?」
おさな「おなかいっぱいになったから、おふろはいりたい」
男「あぁ、うん……沸かすか」
おさな「まかせたぞー、おとこたいいん!」
男「かしこまりました、隊長殿!」
おさな「さー、をつけなさい!」
男「サー、イエスサー!」
おさな「よろしい!」
男「……で、意味はわかってる?」
おさな「わかんない!」
男「だろうね」
男「あの頃はよかったなぁ……」
おさな「ねーおとこー」
男「んあっ!?
おさな「おふろわいたよー?」
男「あ、あぁ。先にはいれよ」
おさな「えー?」
男「……ん? 俺が先の方がいいのか?」
おさな「いっしょがいいのにー」
男「いっ……」
おさな「いやなの……?」
男「いや、別に俺は……構わないけど」
男(そもそも俺ロリコンじゃねぇし。ノーマルだし。ボンキュッボンのおねぇさん大好きだし)
おさな「ねぇ、おとこー。まだー?」
男「あっ、うん。脱ぐから、わかってるから!」
おさな「んー?」
男「ほら、幼も服脱いで」
おさな「ぬげなーい」
男「えっ?」
おさな「ねぇねぇ、ぬがせてー」
男「あのなぁ……」
おさな「ぬがせてぬがせてー!」
男「あー、わかったから。あんまり大きな声出すなよ」
おさな「きゃー、けだものー♪」
男「意味わかっていってるのかそれ」
男「すっぽんぽんで異性のズボンを脱がせようとするんじゃありません、はしたない」
おさな「えー? でもわたしのことはぬがせたくせにー」
男「なんか誤解を招く言い方だな」
おさな「いやーん」
男「はいはい色っぽい色っぽい」
おさな「むぅ、つれないぞー」
男「まったく……幼女に反応するほど変態じゃねぇよ」
おさな「むー」
男(……なんだ、昔の幼そのものじゃないか)
男(これで反応なんてするわけないよなぁ……純粋な子供なんだから)
おさな「できなーい」
男「……まぁ、予想はついてた。洗えって?」
おさな「うん! おねがいしまーす」
男「ん。はいはい」
おさな「はいはいっかーい」
男「はい。じゃあ泡だてて……と」
幼「まだー?」
男「先に泡だてたほうが髪にはいいらしいぞ? 女の子なんだからそういうのにも気をつけろよ」
おさな「はーい」
男「わかればよろしい。それじゃ……」ワシャッ
おさな「んっ」
おさな「んー?」
男「いや、髪に指を通してるだけで気持ちいい」ワシャワシャ
おさな「えへへー、じまんのかみなんだよー」
男「……昔は伸ばしてたのにな」スゥ…
おさな「えー?」
男「いや、なんでもない。かゆいところはございませんかー?」スルッ
おさな「んー、くるしゅうないぞー」
男「それはそれはよろしいことで」ワシャワシャ
男「そうか……じゃ、流すかな」
おさな「はーい」
男「目はちゃんとつむれよー」
おさな「んー!」
男「じゃあ、ジャバジャバーっとね」ザバーッ
おさな「んー」
男「ちゃんと流さなきゃ髪が傷んじゃうか」ジャーッ
おさな「んんー」
男「ん?」
おさな「わたしねー、おとこのことだいすきだよ」
男「あぁ、俺も好きだぞ?」
おさな「ほんと?」
男「あぁ。もちろん」
おさな「わぁい! やったぁ!」
男(……あぁ、かわいいなぁ)
男(子供とかできたらこんな気分になるのかな……悪くないな)
おさな「じゃあおとこー」
男「ん?」
おさな「わたしがおせなかながしてあげる!」
おさな「うん、よいしょ」
男「……大丈夫か?」
おさな「だいじょうぶだよー」
男「ならいいけどな……」
おさな「えいっ」ゴシゴシ
男「ん……うん」
おさな「おかゆーいとこーろはごーざいませーんかー♪」
男「快適ですよー」
おさな「それーはーすてきーですねー♪」
男「……ふふっ」
おさな「どうしたのー?」
男「いや、いい創作ソングだと思ってね」
おさな「そっかー」
男「ちょ、それは流石にいいから!」
おさな「えんりょしなくていいのよー」
男「いやいや、待てって……」
おさな「ほー……ら……って」
男「おい、だか、ら……?」
おさな「きゃ、きゃああああああ!? ちょっと、なに見せてるのよ、隠しなさいよ!」バキッ
男「へぶっ!?」
おさな「し、信じられない! 最低よ!」
男「いや、ちょっとまて……いつもの幼か?」
おさな「そ、そうよ……なによ、こっち見ないでよ!」
男「お、おう。すまん」
おさな「う、それでも乙女の髪に勝手に触れたりするのはセクハラなのよ?」
男「あー、ごめんごめん」
おさな「適当すぎる! なによ、本気にしないでよね!?」
男「本気にって……なにを?」
おさな「わ、わからないならいいから! アンタはさっさと……うっ」
男「ちょ、ちょっと待て。だからなんのことか……そもそもお前、戻る方法とか」
おさな「もど、るのは……」
男「わかるのか? 方法が分かればなにか」
おさな「……だめ、やっぱり。わた……し……」ガクッ
男「おい、幼……」
おさな「……んー?」
男「……またか。早すぎるんだよ」
おさな「だいじょうぶ?」
男「あぁ……」
男(意識だけなら時々戻るみたいだが、そもそも身体が……)
おさな「どうしたのー?」ペターン
男「いや、なんでもない」
男(……見事に子供ボディだもんなぁ。どうしたもんか)
おさな「へんなのー」
男「変で悪かったなぁ」
おさな「でもそんなとこもすきー」
男「はは、光栄だなぁ」
おさな「もー、ほんとうだよ?」
男「いや、どうせだから肩まで浸かって10まで数えようか」
おさな「うん、わかったー!」
男「よし、いーち、にーぃ」
おさな「さーん、しーぃ」
男「ごーぉ、ろーく」
おさな「しーち、はーち」
男「きゅーう、じゅー!」
おさな「もーいいかーい?」
男「もーいーよー、ってそれはかくれんぼだろ」
おさな「あれれー?」
男「……はぁ」
男「それはよろしゅうございました」
おさな「ほめてつかわす」
男「ははーっ、ありがたきお言葉」
おさな「うん、じゃあジュースのみたい!」
男「待て」
おさな「なぁに?」
男「身体、拭かないとベッタベタだろ?」
おさな「だいじょうぶ、きにしないよ?」
男「俺が気にするんだよ、俺が!」
おさな「もー、わがままだなー」
男「……本当に子供に戻ってるなぁ、まったく」
おさな「きゃー」
男「ほれほれほれー」
おさな「きゃーきゃー」
男「ほれほれほれほれー」
おさな「やー、そろそろやめてー」
男「ほれほれほれほれほれー」
おさな「やめてー!」
男「ほれほれほれほれほれほれほれ」
おさな「いたいっ! もう!」
男「あっ、ごめん」
おさな「もっとおとめのはだをだいじにしなきゃモテないよ!」
男「本当にごめん」
おさな「そんなおとこのことはわたしがだいじにしてあげましょー」
男「……え?」
男「そうかなぁ……」
おさな「うん、だからわたしをだいじーにしてくれなきゃダメ」
男「うん……?」
おさな「あしたはデートしよ?」
男「明日って……お前、学校」
おさな「だいじょーぶ!」
男「いやいや、でも……」
おさな「だって……わたし、いまのままだとがっこうにいけないもん」
男「あっ……」
おさな「……ねぇ、おねがい」
男「……わかった」
男「遊園地?」
おさな「うん!」
男「……あそこか。わかった」
おさな「えへへー、たのしみだなぁ……」
男「……幼?」
おさな「んむ……なぁに?」
男「お前、眠いだろ」
おさな「そんなこと……ふわぁ、ないよ?」
男「思いっきりあくびしてるじゃねぇか」
おさな「これは、その……めにゴミがはいったの」
男「それは涙が出た時のいいわけだ」
男「……なんだ?」
おさな「なんで、いっしょのおふとんじゃないの?」
男「一人はさびしいだろうと思ってわざわざベッドのそばに布団敷いたんだ。いいだろ?」
おさな「えー、やだぁ」
男「じゃあこっちの布団にするか? 俺がベッドで」
おさな「そうじゃないのー」
男「じゃあどうなんだよ」
おさな「いっしょのおふとんがいいの……」
男「あのなぁ……もし朝起きて幼がいつもの状態になってたりしたら」
おさな「だいじょうぶだよ、わたしはおとこがだいすきだもん!」
男「いや……だから」
おさな「?」
男「はぁ……どうせゆずらないんだろ?わかった」
おさな「わぁい!」
男「……どうした?」
おさな「えへへー、よんだだけー」
男「あのなぁ……」
おさな「おとこ、だぁいすきだよ?」
男「ん、ありがとよ」
おさな「ん……」
男「ん?」
おさな「ぎゅーってして?」
男「……あいよ」ギュッ
おさな「んんっ……あったかぁい」
男「……」
おさな「おやすみ、おとこ」
男「……あぁ、おやすみ」
男(……まだ、朝じゃないよな)
おさな「……この、身体」
男(幼……? 起きてるのか?)
おさな「やっぱり……でも、だからって……」
男「幼……?」
おさな「あっ……な、なぁに、おとこ?」
男「いや……どうした、眠れないのか?」
おさな「え、えっと……だいじょうぶ、だよ?」
男「そうか……トイレとかじゃないよな?」
おさな「れ、レディにそんなこというのはデリカシーがないんだよ?」
男「おっと、すまん」
おさな「な、なんでもないってばー、へいきだよ?」
男「……? そうか、ちゃんと寝なきゃだめだぞ?」
おさな「……うん」
男「それじゃあ、おやすみ」
おさな「……おやすみ。男」
―――――
おさな「おっきろー!」ドスン!
男「げふっ!?」
おさな「おとこのこだろ、しゃんとしなさーい!」
男「はいはい……元気だなぁ」
おさな「だって、おとことおでかけだもん!」
男「それで寝不足になってもしらないぞ?」
おさな「えーっ、ちゃんとねてたもん!」
男「いやいや……ん、ていうか」
おさな「うんうん」
男「そろそろ……どいてくれない?」
おさな「や!」
男「そしたらお出かけできないんだけどなぁ」
おさな「あっ……じゃあどいたげる!」
男「はい、ありがとう」
おさな「えーっとね……うーん」
男「……目玉焼きのせトースト?」
おさな「それ!」
男「あいよ、ベーコンつきな」
おさな「うんうん!」
男「ちょっと待ってろよー」
おさな「はーい!」
男(……ま、たまには学校休んだってバチはあたらないだろ)
男(幼がこんなんじゃいってもしかたないだろうしな)
おさな「わぁい! ありがとー」
男「どういたしまして。じゃあ……いただきます」
おさな「いっただっきまーす! あむっ」モグモグ
男「あんまりがっつくなよ?」
おさな「ん、んぐっ、……おいしいよ!」
男「だから……」
おさな「あーん、あむっ」
男「……幸せならいいんだけどさ」」
おさな「……♪」モグモグ
おさな「うん!」
男「……えーっと、バスを乗り継いでいく感じだから」
おさな「ねぇねぇはやくー!」
男「あぁ、最後の確認してたんだってば。いくか!」
おさな「うん! いこー!」
ガチャッ
おさな「だーっしゅ!」
男「おい、遊園地は逃げないぞー」
おさな「じかんはゆうげんなのだよ、わとそんくん!」
男「はいはい、わかりましたよホームズ先生」
男「ほらほら、焦るなって……」
おさな「えー……じゃあ」
男「ん?」
おさな「て、つないで?」スッ
男「はいはい」ギュ
おさな「はいはいっかいでしょー」
男「はい、失礼しました」
おさな「わかればよろしーのです」
男「……くくっ」
おさな「もー、なんでわらうの?」
男「いや、幼はかわいいなぁってね」
男「いやいや、本当に……ん、あれって」
タッタッタッタッタ……
女「ちっこくちこくー! ……え、あれ?」
男「よ、女じゃん」
女「あっれー、男くんじゃん! ……そちらは、妹さん?」
男「いや、こいつは」
おさな「……うー、がるるるる」
男「……こいつは、うん。親戚にあずかってる子なんだ」
女「へー、かわいい子だね。 お名前は?」
おさな「きさまになのるななどないっ!」
女「Oh……勇ましいのね……」
男「おいおい、お……さみ。そこらへんにしとけよ」
女「おさみちゃん?」
男「そ、そうそう。そういう名前」
男「いや、ここはあわせてくれよ。頼むから」
おさな「むぅ……」
女「お、おさみちゃん? あの」
おさな「……なんですか」
女「いやぁ、今日って一応は平日じゃない? 男くんつれてるなんてどうしてかなーって」
おさな「わたしはいいのです。とくべつなので」
女「そっかー、特別かぁ……すごいね」
おさな「ふっふーん、そんけーしてもいいよ?」
女「うん、とっても尊敬しちゃうかも!」
おさな「えへへー」
男(チョロいな)
男「ん……いや、ちょっと体調がね」
女「へぇー、つまりサボりなんだぁ」
男「そういうわけでも……」
女「あるよね?」
男「あるけどさ」
女「ほーらやっぱり。まったくもう」
男「……はぁ」
女「男くんをそんな悪い子に育てた覚えはありませんよ!」
男「育てられた覚えもないけどな」
女「それはどうかな?」
男「なんでちょっとドヤ顔してるの?」
男「別に、たまにはいいだろ? 遅刻しそうなんじゃなかったのかよ」
女「ん、まぁいいかなーって」
男「おいおい……」
おさな「かえれ!」
女「ひどいっ!?」
男「おいおい、我慢してやってくれよ。女もヒマなんだよ」
女「もっとひどい!?」
おさな「そうか、かわいそうなこだったのかー」
女「ちょ、ちょっとぉ!?」
男「別にそういうんじゃないけどさ」
おさな「デートだよ!」
男「ちょ、おいっ!?」
女「スミにおけないねぇ……ヒューヒュー」
男「ちょ、女……これには深いわけが」
女「おっと、言い訳はご無用さ。……幼ちゃんに黙っておいてほしいんでしょ?」
男「あ……うん、まぁ」
おさな「わたし?」
女「いや、おさみちゃんじゃなくてね……そう、お兄ちゃんは……」
男「おいばかやめろ」
女「ちぇー、ケチ」
女「あのね、おさみちゃん。お兄ちゃんには実は好きな人がいるんだよ?」
おさな「えっ……」
男「おい、だから」
女「……もー、別にこの子に話したからってどうこうなるわけじゃないし結構有名だよ?」
男「そうかもしれないけど、でもな」
おさな「おとこ……すきな、ひと……いるんだ」
男「いやいや、確かにいるっちゃいるけど」
女「振り向いてもらえないって嘆いてるもんねぇ。私は応援してるけど」
男「……あのな」
おさな「……そっかぁ」
男「あ、あぁ」
女「まぁ、適当にごまかしといてあげる。私は遅刻確定だけど!」
男「俺が車に轢かれたのを見て病院に連れてったとか言えば?」
女「その手があったか!」
男「たぶんすっげぇめんどうなことになるけどな」
女「ちくしょう! なかった!」
男「じゃ、また今度な?」
女「うん、またねー! おさみちゃんも!」
おさな「うん、ばいばーい」
男「ん、あぁ」
おさな「すきなひと、いるの?」
男「……一応な」
おさな「へぇ……じゃあ」
男「ん?」
おさな「よこーれんしゅーしよ!」
男「はぁ?」
おさな「おんなのこに、はずかしいところはみせちゃだめなんだよ?」
男「あー……はいはい」
おさな「はいはいっかい!」
男「はいよ」
男「ん、遊園地だなぁ」
おさな「あんまりひとがいないよ! のりほーだいだよ!」
男「そうだな」
おさな「もー、そんなんじゃすきなこといっしょにきたときもたのしんでもらえないんだよ?」
男「……そうかな」
おさな「そうだよー。きょうはわたしがかわりをしてあげる!」
男「それはそれは」
おさな「エスコートしなさい、おとこ!」
男「おまかせあれ、お嬢様……」
おさな「えー?」
男「嫌だったか?」
おさな「わたしはいいけど、だっておんなのこだよ? たいくつしちゃわないかなぁ」
男「そういうものなのか?」
おさな「もっと、ジェットコースターとかできゃーきゃーいうのがすきなひとがおおいよ?」
男「ふぅん……でも幼は苦手だろ?」
おさな「う……そんなことないもん! だいじょうぶだもん!」
男「まぁどっちにしろ身長的に乗れないけどな」
おさな「あっ」
男「気付いてなかったのかよ……」
おさな「わ、わたしこどもじゃないもん……」
男「はいはい」ポンポン
男「よし、じゃあ……って、なんだ?」
おさな「あのね、おとこ……」
男「お、おう」
おさな「わたし、おうまさんにのりたいけど……でもね」
男「馬か……今の幼の身体だとちょっと乗りづらそうだな」
おさな「うん、だから……だからね?」
男「ん?」
おさな「わ、わたしを……ぎゅーってしながら……のってほしいなって」
男「……はい?」
男「いや、2人でとか……大丈夫なのか?」チラッ
係員「あぁ、お兄さんが支えてあげながら乗ってあげるんですか? 問題ありませんよ」
おさな「……だって?」
男「そうか……まぁ、それなら」
おさな「えへへ……」
男「ん、しょ。大丈夫か?」
おさな「う、うん」
男「別にふり落とされたりはしないだろうけどしっかりつかまって」
おさな「し、しっかりつかまえててくれる?」
男「……あぁ、もちろん」
男(心も、多分あの頃のまま。俺と一緒にいてくれたころのまま)
男(いつからだろうなぁ……話さなくなったの)
男(いつだっけなぁ……幼が、ショートカットにしたの)
おさな「わわわっ、おちちゃうかも! ねぇおとこ」
男「……あ、うん?」
おさな「……?」
男「ど、どうしたんだよ幼」
おさな「……なんで、ないてるの?」
男「えっ……」
おさな「……うそ」
男「いや、本当に」
おさな「たいくつだったの?」
男「違うって。ちょっとした思い出し泣きだよ」
おさな「なにをおもいだしたの?」
男「あー、ほら……子供のころ飼ってたピーちゃん」
おさな「あっ……ねこに、たべられちゃった?」
男「そうそう、あの時は二人してわんわん泣いたよなぁって」
おさな「だってかなしかったもん……でも、デートちゅうにおもいだすことじゃありません! げんてんです」
男「あぁ、ごめんよ」
おさな「うーん……」
男「……お化け屋敷」ボソッ
おさな「!?」ビクッ
男「は、苦手だろ?」
おさな「そ、そんなことない!」
男「いやいや、無理はするなよ」
おさな「だ、だいじょうぶだから! ぜったい!」
男「……いいのか?」
おさな「だ、だって……よ、よこーれんしゅーだから……」
男「あのなぁ……」
おさな「き、きになるあのこともスキンシップできちゃうかもしれない、よ?」
男「……そこまでいうならいこうか」
おさな「う、うん」
男「おいおい、そんなにくっついたらなにも見えないだろ」
おさな「い、いいの! わ、わたしはれんしゅーだから!」
男「あのなぁ……」
ウォァァァ……
おさな「ひぃっ」ビクッ
男「おいおい、だから……」
おさな「だ、だいじょうぶだもん……おとこがいるから……」
男「……はいはい」
男「おい、幼……」
おさな「ひぅっ!?」
男「いや、もうすぐ出口だぞ?」
おさな「でぐ、ち?」
男「ほら……あっちからちょっと明かりが見えるし」
おさな「で、でぐち……おそと……!」ダッ
男「おい待て、走ったりとかしたらラストで」
ガシャーン! ウヴォオオオオオオォォ!
おさな「きゃああああああぁぁぁぁぁっ!?」
男「……いわんこっちゃない、って」
おさな「あ、あっ……ぅぁあ……」ショワァァァ
男「幼……」
おさな「あ、ち、ちがう、のっ……うぅ、やぁ……」ピチョン
男「……あぁ、大丈夫だから、な?」
おさな「……」グスッ
男「大丈夫だって、誰にも言わないし……苦手なのは知ってたのにいこうっていったのは俺だから」
おさな「でも、おとこが……みたもん」
男「それは……仕方ないだろ。それに昨日一緒に風呂に入ったんだしこれぐらい」
おさな「は、はだかよりはずかしかったもん!」
男「大丈夫だって。子供のすることなんだし」
おさな「……うん」
男「ん?」
おさな「そう、だよね……いまのわたしはこどもだもんね……」
おさな「……ぱんつもかえたし、じかんもけっこうたったよね」
男「もうそんな時間か?」
おさな「ごはんだってたべたし。いろいろのったよ」
男「んー、同じのばかりだったような気もするんだが」
おさな「いっしょにやったシューティング、たのしかった! おとこはへたくそだねー」
男「うるせーやい。幼が先に俺のターゲットを撃っちゃうからだろ?」
おさな「だからね、つぎでさいごだよ」
男「……?」
おさな「……観覧車。乗ろう?」
男「あぁ、そうだな……ラストだからな」
おさな「……ねぇ、男」
男「どうした?」
おさな「わたし……私ね。好きな人がいるんだ」
男「……そう、なのか」
おさな「あれ? どうしたの?」
男「いや……幼、今お前どっちだ?」
おさな「どっちって、なんのことかな?」
男「子供の幼じゃないよな」
おさな「……ん、わかんない」
男「……?」
男「……うん、すごくうれしい」
おさな「でも、男がすきなのはわたしじゃない」
男「あぁ、そうだな」
おさな「だから、私はもういいかなって」
男「……」
おさな「デートの練習、楽しかった?」
男「……あのさ」
おさな「なぁに?」
男「俺、好きなやつがいるっていったよな?」
おさな「……うん」
おさな「……」
男「最近は……話さなくなっちゃったんだけどさ」
おさな「……?」
男「それでも好きだって、思ってたんだ」
おさな「それって……」
男「俺が好きなのは、幼だよ。子供のころのじゃなく、今のお前が一番好きだ」
おさな「……私、で……いいの?」
おさな「バカだなぁ……なんで?」
男「……なんでだろうな。子供のころからずっとなんだろうけど」
おさな「……私も、なんだけどさ」
男「隣にいてほしいっていうか……隣にいたいっていうか」
おさな「アンタの隣は退屈はしなさそうよね」
男「まぁ、幼みたいにかっこいい毎日じゃないけどな」
おさな「私の?」
男「うん、部活も勉強もキラキラ輝いててさ。俺なんて中途半端で」
おさな「……それで、話かけてこなくなったの?」
男「……そうかもな」
おさな「ホント、バカだね」
おさな「はーぁ、子供のころのかっこよかった男はどこにいっちゃったのかしら」
男「……今はずる賢くなっちゃったんだよ」
おさな「中学生にケンカうってまでかばってくれたのになぁ」
男「あれは……かっこつけたかっただけでさ」
おさな「だったらなんで自分がケガしてるのよ、もう……」
男「子供だったからなぁ」
おさな「今だって子供じゃない」
男「子供の身体になってるやつに言われたくないね」
おさな「むっ……言ってくれるわね。なら」
男「なんだよ」
おさな「……登ってみる? 大人のステップ」
男「……はぁ?」
男「……?」
おさな「さ、察しなさいよぉ! キ、キキ……キス、とか……してみない?」
男「あ、あぁ……なるほどな」
おさな「子供相手じゃ、いや?」
男「身体の問題じゃなくて……っていうかさ、いいのか?」
おさな「な、なにがよ?」
男「いや、俺でいいのかなって」
おさな「……あのね、男?」
男「ん?」
おさな「私、身体もしゃべる言葉も子供になっちゃってたけど……でも」
おさな「心は、ずっと私のままだったよ? 好きだって言ったのも本気なの」
おさな「こんな、恥ずかしいこと……言う気なかったわよ。でも本当に好きなの」
男「俺も、好きだ」
おさな「さっき聞いた」
男「……幼」
おさな「……ん」
男「好きだ」
おさな「私も」
男「……キスしてもいいかな?」
おさな「……そこで聞いちゃうから、アンタはモテないのよ」チュッ
男「んっ……!」
男「お前、いきなり……そんな」
おさな「別に、いい……で、しょっ……うぅっ!?」
男「え、幼!?」
おさな「くる、しっ……い……!」
男「お、おい! しっかりしろよ、どうしたんだよ!?」
おさな「え、えへへ……好きって、言えたのに……」
男「ちょ、ちょっと待てよ……」
おさな「ごめんね、だいすきだ……よ……?」ガクッ
男「幼……幼あああぁぁぁ!」
シュゥウウウウウ…… ゴウンゴウンゴウンゴウンゴウン…・・
女「……それで?」
男「うん、俺は……生まれ変わろうって」
女「ふーん、幼ちゃんのため?」
男「それと、俺自身のため。ちゃんとやってけなきゃいけないって思ってさ」
女「……お熱いんだね」
男「からかうなよ」
女「いやぁ、私にも1ミリぐらいはチャンスがないかなぁって思ってたんだけど……付け入る隙すらありゃしない」
男「俺は昔も今も幼一筋だからな」
女「はいはい……ところで」
男「ん?」
女「その愛しの幼ちゃんが呼んでるよ?」
幼「遅いわよ、男! お昼一緒に食べるっていったじゃない!」
男「あっ、ごめん! 今日の弁当だけどさ……」
女「はぁ……妬けちゃうねぇ、まったく」
男(そしたら、急に観覧車の中が白い煙に包まれて……目を開けたら半裸の、元通りのサイズの幼が)
男(おじさんが開発した薬はキスで効果が切れた……らしい。その時の痛みで気を失ったとか)
男(幼自身も知らなかったそうだ。まったくもってはた迷惑なおじさんだ)
男(でも)
幼「ねぇ、男?」
男「ん?」
幼「好きだよ」
男「知ってる」
幼「……そうじゃなくてさ」
男「……好きだよ」
幼「うん、知ってる」
男「……おいおい」
幼「いいじゃない……私と、男の仲なんだから?」
男(今は割と、幸せだから……もういいかななんて、思ってしまうのだ)
ここまで伸ばすつもりはなかった
寝落ちとかぐだぐだ展開とかすまんかったー。改めておやすみ
良かったよ
良かった
男「幼馴染が巨大化した」
男「幼……!」
幼「おーとーこー」
男「待て、どういうことなんだこれは……」
幼「わーかーんーなーいー」ぐおおおぉ
男「ちょっ、あぶねぇ!」
幼「ごーめーんーねー」
男「いや、いいから! 心当たりは!?」
幼「わーかーんーなーいー」ぐおおおぉぉぉ
男「だからあぶねぇっつってんだろうが!」
幼「ふーえーぇーぇー」
男「音波攻撃だと!?」
こういう路線?
まさにそんなのイメージして開いたら寧ろ逆でワロタ
そんなことをしている場合じゃないだろ
Entry ⇒ 2012.06.22 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
男「…幼馴染分が足りない…」幼馴染「は?」
男「…はは、幼はバカだなぁ」
幼「なんですって?」
男「幼馴染分は、幼馴染に含まれている成分の事だろう?」
幼「男が…男がもうダメだ!」
幼「ていうか、幼馴染成分ってなによ!」
幼「何よ、そのため息、腹立つわね」
男「俺が幼馴染分について、講義してやろう」
幼「別にいらないけど…」
男「例えばさ」
幼「始まっちゃったわ、講義」
幼「そうね」
男「俺が小学2年の時に引っ越してきてからだから…」
男「もう10年近い付き合いだよな?」
幼「そうね、そうなるわね」
男「…これはもう、俺たち、幼馴染の間柄なんじゃないか?」
幼「まぁ、世間一般ではそう言うんじゃない?」
幼「だから、幼馴染分って何なのよ!」
男「そうだな…色々あるが…」
男「幼馴染が醸し出す、ほわーっとした雰囲気の事だよ」
幼「ほわーって何よ、例えばどんな感じなのよ」
男「天然女さんがそれに該当する雰囲気を持っているな」
男「ぽやーっとした感じがするだろ?」
男「『おとこくん、だいすきです。わはー』なんて言われてみろ」
男「それだけで、幼馴染分は満タンまで補給されるな!」
幼「天然女さん…ねぇ?」
幼「あの子、キャラ作ってるのよ」
男「えっ?」
幼「おバカな男子は騙されてるみたいだけれど」
男「…」
幼「ちょっと抜けた感じで男子に接してれば」
幼「色々やってもらったりして、便利なのよ」
男「…うーそーだー!俺は信じねーぞー!」
男「天然女さんは、天然でぽやーっとしてる!」
男「あのぽやーっとした幼馴染分は本物だ!」
幼「まぁ、別に信じてればいいんじゃない?」
幼「私には関係ないし」
男「くそぅ…」
男「お、おう、あるぞ!」
男「女の子は、男の幼馴染を一途に想う!」
男「逆に男の方は鈍感で、その想いに気付かない!」
男「そういったシチュエーション自体が幼馴染分の一つだ!」
幼「へぇー」
男「幼馴染が優しく、もしくは厳しく起こしに来るとか」
幼「厳しく起こすってどんな起こし方よ」
男「…お昼休みには」
男「料理が下手、もしくは超絶上手な幼馴染が」
男「手作りのお弁当を、真っ赤な顔しながら差し出す、とか」
幼「あー、そう言うの、男子は好きそうだわね」
男「泣きそうになったり、嫉妬してみたり、とか」
幼「…女性に夢見すぎじゃない?」
男「帰り道、男の影に自分の影をそっと重ねて…」
男「真っ赤になったりとか」
幼「…」
男「幼馴染分は、私達の生活に浸透している物なのです」
幼「今の話しの中で一つだけ、思い当たる事があるわ」
男「お?どの部分だ?」
幼「男の方の幼馴染が鈍感って所」
男「…」
幼「…でしょ?」
男「俺は鈍感じゃない!鋭い方だ!」
幼「はいはい、鋭い鋭い」
幼「…何よ」
男「朝、俺を起こしに来てくれ!」
男「たまにで良いんで、手作りのお弁当をくれ!」
男「俺がクラスの女子と話してるのを、睨んだりしてくれ!」
男「あと、登下校、一緒にしよう!」
男「それらが全て叶えば」
男「お前の幼馴染成分は100%になり、完全体になるのだよ!」
男「む。これだけ言っても伝わらないのか…」
幼「…だいたいね」
幼「体力作りの為に、朝の5時からランニングしてるあなたを」
幼「私は一体、何時に起こしに行けばいいの?」
男「」
幼「中学に上がった時、冷やかされるのが嫌だって」
幼「あなたが断ってきたんでしょう?」
男「」
幼「私は作るのにやぶさかでないけども」
幼「一流レストランで働いてる、あなたのお父さんが作るお弁当と」
幼「比べられたら、何も作れないわよ!」
男「」
幼「あなた、普段クラスの女子と話さないでしょう」
幼「友君との会話姿でも睨みつければ良いのかしら?」
男「」
幼「補修で居残りさせられる事の多いあなたを」
幼「私はずっと待っていればいいの?」
幼「あなたのご両親の帰りが遅いから」
幼「夕食の支度をする為に早く帰りたい私を」
幼「バカなあなたの補修にまで付き合えって言うつもり?」
男「何か、あの、すいません、幼さん」
幼「はっきり言うけどね」
幼「さっきあなたが言った『幼馴染成分』のほとんどは」
幼「男女がお付き合いする事によって、ほぼ叶う事でしょう?」
幼「つまりそれは『幼馴染成分』じゃなくて」
幼「『彼氏・彼女成分』でしょう?」
幼「違う?」
男「は、はい教授。違わないと思います…」
幼「おかげで勉強はかどらないじゃないの」
男「…その事実だけは言われたくなかった!」
男「勉強し過ぎで、脳みその中の幼馴染分が不足してたから」
男「なんとかして、幼馴染分を補給したかったんだよー」
男「なのに、本物の幼馴染である幼は、幼馴染成分ゼロだし~」
幼「受験勉強、頑張れるって言うの?」
男「おう!頑張れる!」
幼「滑り止めの大学4つ落ちてる人の言う台詞かしらね」
男「本命は!本命だけは落とさない!」
幼「当たり前でしょ、落ちたら許さないわよ」
幼「まぁ、正直余裕ね」
幼「だからこうしてあなたに、勉強を教えているんじゃない」
幼「せっかくの晴れた週末、遊びにもいかずに、ね」
男「ありがとうございます」
幼「そう思っているなら、早く頭を働かせなさい」
チュッ
男「」
男「お前、今の、ちょっと…」
幼「何?文句でもあるのかしら?聞くだけ聞いてあげる」
男「今、ちゅーした?」
幼「したわね」
男「今、俺の口とお前の口が合わさった?」
幼「合わさったわね」
幼「一概にそうとは言い切れないと思うけども」
幼「まあ、一般的にはそうかもね」
男「お、俺とお前は恋人同士か?違うだろう?」
幼「あら、私とした事が」
幼「順番が逆だったわ」
男「順番?」
幼「私とお付き合いして下さい」
男「なっ!なんだって?」
幼「あら、嫌なの?こんな可愛い幼馴染が」
幼「今、あなたに愛の告白をしたのよ?」
幼「もちろん、返事は決まっているわよね?」
男「幼、お前…俺の事が好きだったのか?」
幼「男の方の幼馴染が鈍感って所は当たっているって」
幼「私はあなたの事が大好きよ」
幼「世界で一番愛していると言っても過言じゃないわ」
幼「それに私は」
幼「好きでもない相手に告白したりしない。分かっているでしょう?」
男「お、おう。長い付き合いだもんな」
男「…」
男「俺も幼の事大好きだよ…」
男「こんなダメ男で良ければ、お付き合いして下さい」
幼「はい、これからもずっとずっとよろしくね、男」
男「お、おうこちらこそ、よろしくな、幼」
幼「これからのあなたはダメ男なんかじゃないわ」
男「え?」
幼「正確には、ダメじゃなくなるわ」
幼「だって私があなたを変えるもの」
男「何する気だよ…怖い事言うなよ」
男「え?こんな時間から?まさか全部じゃないよな?」
幼「もちろん」
男「…」
幼「全部よ」
男「え~~~~」
幼「朝まで付き合うわよ。彼女だものね」
幼「…まったくもう」
幼「男は私が居ないとダメなんだから」
ギュッ
男「!」
幼「何よ?可愛い彼女に抱きつかれて幸せじゃないの?」
男「今の!今の台詞!」
男「『まったくもう。男は私が居ないとダメなんだから』」
男「コレはキタ!」
幼「何が来たの?」
男「ツンデレにもヤンデレにもドロデレにもほんわかにも」
男「全ての幼馴染ルートに共通する、良い台詞だ!」
幼「はあ?」
幼「抱きつかれた事より、台詞の方で感謝されてもね…」
幼「じゃあ、彼女成分と、幼馴染成分、両方満タンになった?」
男「はい!なりました!」
幼「じゃあ、勉強再開!」
幼「絶対、私と同じ大学に入ってもらうんだからねっ」
男「おほっ!ツンデレな幼も良いなぁ」
幼「いい加減にしろ、バカ!」
バシッ
おわり
誰か読んでくれていたら嬉しいです
それでは。
クーデレ馴染もええね
俺にもっと幼馴染成分を!
引用元: ・http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1339483553/
Entry ⇒ 2012.06.20 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「いちゃいちゃしたい」
幼馴染「ふにゃ…ふわあぁ…うーん、まだ眠いよぅ…」ムニャムニャ
男「幼馴染、起きて」ユサユサ
幼馴染「むー…じゃあ、起きるからちゅーして?」
男「……」
男「…まったく、もう」
グイッ
男「……」ンー
幼馴染「……」ンー
男「!」
幼馴染「!」
バッ!
幼馴染母「男くん、幼馴染のこと起こしてくれた?」
男「い、いえ、何でもありません」
幼馴染母「そう?ならいいんだけど…」
幼馴染「お、起きたよーママ」
幼馴染母「幼馴染、あんたいい加減一人で起きれるようになりなさい。男くんに頼りっぱなしじゃダメよ」
幼馴染母「まったく…朝ごはんできてるから、早く着替えて、降りてらっしゃい」
バタンッ
幼馴染「……」
男「……」
男「…多分」
幼馴染「……」
男「……」
幼馴染「…ちゅー、する?」
幼馴染「……」
グイッ
男「……」ンー
幼馴染「……」ンー
男「!」
幼馴染「!」
バッ!
幼馴染母「男くん、朝ごはん食べてく?」
幼馴染「お、男が部屋から出ないから着替えられないの!」
男「あ、あの、僕朝ごはん食べてきたので、いりません」
幼馴染母「そう?分かったわ…幼馴染、早く降りてらっしゃいよ」
バタンッ
男「……」
幼馴染「…ちゅー、する?」
男「……」フルフル
幼馴染「…だよね」
幼馴染「うん、ごめんね。ならべく早く済ませるから」
男「別に、気にしなくていいよ」
ガチャ、バタン
幼馴染「……」
プチプチ
幼馴染「今日は男と、どれくらいいちゃいちゃできるかなぁ…」
プチプチ
幼馴染「……」
幼馴染「おはよう、パパ、ママ」
幼馴染父「おはよう、幼馴染」
幼馴染母「あ、やっと降りてきた。ほら、早くごはん食べちゃいなさい」
幼馴染「はーい」
カチャカチャ、モグモグ
幼馴染「…ママ、また今度、お料理教えてくれる?」
幼馴染母「別にいいわよ。男くんに作ってあげるの?」
幼馴染「!!」
幼馴染母「ふふっ、あなた男くん好きねぇ」
幼馴染「も、もうっ…」
幼馴染母「…ふふっ」
カチャカチャ、モグモグ
幼馴染母「忘れ物ない?ハンカチ持った?ティッシュは?」
幼馴染「大丈夫。持ってるよ」
幼馴染母「ん。じゃあ男くん待たせても悪いから、早く行ってあげなさい」
幼馴染「はーい」
男「ううん、それじゃ、行こっか」
幼馴染母「二人とも気をつけてね。いってらっしゃい」フリフリ
男「はい、いってきます」
幼馴染「いってきまーす」フリフリ
男「……」
幼馴染「……」
男「…幼馴染のお母さん、来てないよね?」
幼馴染「…うん、忘れ物もして無いハズだし、大丈夫」
幼馴染「……」
キュッ
男「……っ///」
幼馴染「…えへへ」
ぷに、ぷに
幼馴染「男、くすぐったいよー」
男「あっ、ごめん。つい…」
幼馴染「あ、そういう意味じゃなくて…もっと触ってくれてもいいよ」
幼馴染「…えへへー」
男「……///」ドキドキ
…ぷにっ
友「幼馴染ちゃん、男くん、おはよう」
幼馴染「!」
バッ!
友「あれ?今二人で手つないでなかった?」
幼馴染「つ、つないでないよ!?」
幼馴染「うん、そう」
友「…まあ、いっか」
男(ほっ…)
友「それより、さっき変なネコがチンゲン菜――」
幼馴染「へー、そうなんだー――」
幼馴染(うう、せっかくの男とふたりっきりになれるチャンスなのに…)
男「友さんってば――」
幼馴染(ああー!学校着いちゃうよ、もーっ!)
教師「よーし、お前ら席につけー」
友「それじゃまた後でね、幼馴染ちゃん、男くん」
幼馴染「うん、また後でね」
幼馴染(結局、全然男といちゃいちゃできなかった…)
そこ気にしてどうすんだよwwwww
幼馴染(付き合ってるのがばれて、からかわれたりするのが嫌だから…)
幼馴染(知り合いの前では、ならべく一緒にいないようにする、ってことになってるけど…)
幼馴染「……」チラッ
男「……」
幼馴染(…やっぱり、淋しい)ジー
男「……」
友(幼馴染ちゃんが男くんのことすげえにらんでる…)
男(視線を感じる…)
幼馴染(ちゅ、ちゅーしたり…したい、けど…)ジー
幼馴染(…は、はずかしい///)ジタバタ
教師「幼馴染、具合でも悪いのか?」
幼馴染「なんでもないです!」
幼馴染「は、はい!すいません!」
教師「まったく…」
幼馴染「…はぁ」
男(幼馴染…)
教師「だから、つまり――」
幼馴染「…ふぅ」カリカリ…
教師「よし、じゃあ気をつけて帰れよ」
幼馴染(はぁー、やっと学校終わった…)
幼馴染(これでやっと、男と…)チラッ
男「……」ゴソゴソ…
男「友さん、ゴメン。今日も幼馴染とおつかい頼まれてるから…」
友「そっかー…二人とも大変だね。毎日のようにおつかい頼まれて」
幼馴染「せっかく誘ってくれてるのに、いつもゴメンね。じゃ、また明日ね」フリフリ
友「うん、また明日ー」テテテッ
幼馴染「あ、あのさ、男…学校からちょっと離れたところに、小さな公園あるでしょ?」
幼馴染「帰る前にちょっと寄りたいんだけど…いいかな?」
男「ん、別にいいよ」
幼馴染「ありがとう、男」
男(…着いた、けど…うーん、あいかわらず何も無い公園だなあ…)
幼馴染「…あっ、あそこのベンチに座ろっか」
男「…うん」
テクテクテク…トスッ
幼馴染「え、ええとね、公園に用事があるわけじゃないんだけど…」
男「…?」
幼馴染「そ、その…今日はまだ、あんまりいちゃいちゃできてないから…」
幼馴染「今、公園に誰もいないし…こ、ここで、いちゃいちゃしていけたら、なぁ…って思って…」
幼馴染「は、恥ずかしいけど…ガマンできなくなってきたんだもん…」
男「……」
幼馴染「お願い…ちょっとだけ、ちょっとちゅーするだけでいいから…」ウルウル
男「……っ」
幼馴染「男…んっ」
ちゅうっ
男「…ちょっとだけだからね」
幼馴染「…うんっ!」
ちゅ、ちゅちゅ、ちゅちゅちゅちゅ…ちゅっ
男「むにゅう…ん、むにゅ…」
幼馴染「…ん、そうだね…もうやめないとね」
男(結局、30分くらい延々とちゅーしちゃった…///)
幼馴染「ふー、やっと男といちゃいちゃできたよ…」
男「満足できた、幼馴染?」
男「あんなにちゅーしたのに…」
幼馴染「だって、今日はまだ…」
幼馴染「…ううん、最近ずっと、男といちゃいちゃできてなかったんだもん」
男「……」
男「なかなか、二人っきりになれる機会、なかったもんね」
ナデナデ
男「…でも、今はもうそろそろ家に帰らないと」
幼馴染「うん、わかってる」スクッ
男「……っ」
…キュッ
幼馴染「…えへへー」
男「…じゃ、一緒に帰ろっか」
幼馴染「今日さ、国語の宿題出たでしょ?」
男「うん、そうだけど、それが?」
幼馴染「宿題、一緒にやらない?」
テクテクテクテク…
男「えっ?別に一人でやっても…あっ」
幼馴染「ううー…」ウルウル
男「…ご、ごめん。一緒にやろっか」
幼馴染「うんっ!」キラキラ
男「ん、分かった。準備してまってるね」
幼馴染「準備!?ベッドの準備!?」キラキラ
男「な、何を言ってるの…」
テクテクテクテク…
テクテクテクテク…
幼馴染「えへへ、えへへー」
男「…ん、そうだね」
…パッ
幼馴染「……」
男(…なごりおしい)
幼馴染「お家、隣同士で良かったよね」
男「どうして?」
幼馴染「だって、こうやって一緒に帰っても、変に思われないから」
男「…うん、そうだね」
男「うん、また後で」フリフリ
ガチャ、バタン
男「……」
テクテクテクテク…
男「お母さん、ただいま」
男母「おかえりなさい、男」
男「今から幼馴染来るから」
男母「あら、幼馴染ちゃんが?」ニコ
男母「あらあら、そうなの」ニコニコ
男「…なんでニコニコしてるの?」
男母「なんでもないわよ~」ニコニコ
男「…そ、そう?まあ、別にいいけど」
男「何?」
男母「幼馴染ちゃんと仲良いわねぇ」
男「…べ、別に…普通だよ」
男母「あら、そう?」ニコニコ
男「な、何言ってるの…」
男母「幼馴染ちゃんかわいいんだから、他の男の子にとられちゃうかも…」
男「し、知らないよっそんなの」
テテテッ
男母「幼馴染ちゃんは大変ね…」
男母「……」
男母「それとも、大変じゃないかしら?」
男母「…うふふ」ニコニコ
カタ、パタ…コトン
男「…ふう、片付けはこんなとこかな。後は…」
男(…ベッドの、準備…)
男「……っ///」フルフル
男「!」
男ー!幼馴染ちゃんきたわよー!
男「い、今行くよ!」
男「……っ」イソイソ
幼馴染「おじゃましまーす」
男母「幼馴染ちゃん、いらっしゃい」
トテットテットテッ…
男「幼馴染、いらっしゃい」
男「うん…その、もう準備できてるから、部屋来て」
幼馴染「ん」
トテトテ…
男母「…うふふ」ニコニコ
男「…さて、それじゃあ」
幼馴染「いちゃいちゃしよっか!」キラキラ
男「宿題やるんじゃなかったの?」
幼馴染「えっ、宿題なんて別に一人でできるじゃん」
幼馴染「だって…宿題一緒にやろう、なんて、ただの口実だもん…」
幼馴染「男と二人っきりになりたかっただけだもん…」
男「……っ」
グイッ
男「…いちゃいちゃ、しよっか」
幼馴染「…うんっ!」
男「……」ンー
幼馴染「……」ンー
男「!」
幼馴染「!」
バッ!
男母「幼馴染ちゃん、これお菓子とジュース」
幼馴染「し、してません!」
男「何もしてないよ!」
男母「あら、そう?」
幼馴染(うう…今朝と同じだ…)
幼馴染(急に部屋に来るかもしれないって考えたら、あんまりいちゃいちゃできないよね…)
幼馴染(…はぁ。今日もこのまま、男といちゃいちゃできないのかなぁ)
男母「そうそう…男、あのね…」
幼馴染「…?」
男「…え?」
幼馴染「……!」
男母「多分一時間くらいで帰ってこれると思うけど…」
男「う、うん。別に大丈夫…」
男「お、幼馴染?」
男母「幼馴染ちゃんごめんなさいね。何もおもてなしできなくて」
幼馴染「いいえ!そんな、気にしないでください!」
男(幼馴染が挙動不審だ…)
男「行ってらっしゃい」
幼馴染「行ってらっしゃい!」ブンブン
バタンッ
男母(…幼馴染ちゃん、なんだか妙に元気だったわねぇ)ニコニコ
男「……」
幼馴染「…もう、行ったよね?」
男「…うん」
幼馴染「……っ」
男「…幼馴染?」
幼馴染「…いちじかん。おばさんが帰ってくるまで、一時間しかないから」
男「…うん、そうだね」
ギュウッ
幼馴染「男と、いちゃいちゃしたいの」
ギュウウッ
男「……」
男(幼馴染…)
男(その分二人っきりだと、遠慮なく甘えてくるんだよね…)
幼馴染「んふー…」クンカクンカー
男(そういう所もかわいいよ、幼馴染…)キュン
ナデナデ
男「いっぱい、いちゃいちゃしよっか」
幼馴染「…うん!」キラキラ
男(…幼馴染、かわいい)
…ちゅっ
ちゅううっ
男「…んっ…ん、はむっ」
ちゅう、ちゅ、ちゅううう…
幼馴染「んむ…むっ、にゅう…」
男「幼馴染…」
幼馴染「あっ…ま、待って、男」
男「…何?」
幼馴染「ちゅーもいいんだけど、その…」
男「うん、そうだね…それが?」
幼馴染「だから、その、今のうちに…え、えっち…しない?」
男「!!」
幼馴染「最近、全然できなかったし、さ…」
幼馴染「…ダメ?」
男「…ぼ、僕も」
幼馴染「!」
男「僕も、幼馴染と…え、えっち、したい」
男「幼馴染…」
幼馴染「来て…男…」
男(…ベッドの準備、しといてよかった)
男「……///」フルフル
ちゅ、ちゅっ…ちゅうう、ちゅうううう…
男「ふあっ、ん、む…はむ、にゅ…」
ぎしっぎしっぎしっぎしっ
幼馴染「やっわっ、ふわああ…あう、んっ」
ぎしっ…ぎしっ…
男「幼馴染…あむっ…」
男「うん、そうだね…そろそろお母さん帰ってくるし、もうやめよっか…」
幼馴染「んー、分かった」
男「…ねえ、幼馴染」
幼馴染「なにー?」
幼馴染「…うん。満足できた」
男「そっか、よかった」
ナデナデ
幼馴染「…えへへ」
男「どうかした?」
幼馴染「…なんだか…眠く…ふあぁ…」ムニャムニャ
男「…まったく、もう」
男「…うーん、でも…僕も…眠く…」ムニャムニャ
男母「ただいまー」
男母「男ー、幼馴染ちゃん、二人で大丈夫だったー?」
パタパタ
男母「アイス買って来たけど、食べるー?」
男母「…返事がないわねえ」
男母「宿題するのに集中してるのかしら…」
男母(…ちょっと様子を見てみましょう)
パタパタパタ…
男母「男、入るわよ…あらっ」ニコ
男「……」zzZ
幼馴染「くぅ…くぅ…」zzZ
男母「二人並んで、ベッドでお昼寝なんてしちゃって…ふふっ、仲良しね」ニコニコ
男母「…きっと宿題もせずに遊んで、つかれて寝ちゃったのね」
男「…んー」zzZ
幼馴染「くぅ…くぅ…」zzZ
男母「…うふふっ。まったく、もう」
男母「やっぱり、小学4年生ね」
男母「二人とも、まだまだ子供だわ」ニコニコ
幼馴染「んっ…男…だい、すきぃ…」zzZ
男「幼馴染…大好き…むにゃ…」zzZ
オワリ
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幼馴染「ふにゃ…ふわあぁ…うーん、おはよう、男」
うん
同設定でどうしてももう一本書きたくなったから書いた
でももう書かない
今から20レス程度のオマケ投下する
幼馴染「…しょちょう、来ちゃった」
男「……」
幼馴染「……///」
男「……!!!?」ガタッ
幼馴染「しょちょうだって、初潮。ほら、保健体育の授業で…」
男「う、うん…分かるけど…分かるけど…うあぁ…///」
ジタバタ、ジタバタ
幼馴染「…うう」
男「うん…そうだよね…うん」
幼馴染「…そのままえっちしたら…あ、赤ちゃん、できちゃうかも、知れないから…」
男(…赤ちゃん…僕と、幼馴染の…)
男「~ッ!!」フルフル
男「い、いや…別に幼馴染が謝るようなことじゃ…ないし…」
幼馴染「…その、それでね」
男「?」
幼馴染「…男に相談したいことがあるんだけど」
幼馴染「あのね…赤ちゃん…できちゃうのは困るけど…」
幼馴染「…え、えっちは、したいじゃない?」
男「……」
男「…うん」
男「…ああ…うん、そうだね」
男「こ、こ、コン…///」
男「…あれ、要るよね」
幼馴染「…うん」
男「うん…何?」
幼馴染「…あれ、一緒に買いにいかない?」
男「……」
男「…え、ええ!?」
幼馴染「だ、だって…一人で買うのは心細いし…」
幼馴染「それに…は、恥ずかしいよ」
男「確かにそうかもしれないけど…でも…」
男(二人で買うのも、恥ずかしいような…)
幼馴染「……」
男(…それなら…一人よりは二人の方が…いい…かな?)
男「…うん、分かった。じゃあ一緒に買いに行こっか」
幼馴染「…うんっ」
店員「ッシャッセー」
男「……」キョロキョロ
幼馴染「……」ソワソワ
男(いつも行ってる…近所のコンビニ…)
男(なのに…なんだか妙に緊張する…)
幼馴染「…男?」
男「あ、ああ…うん。それじゃ、レジ行こっか」
幼馴染「…うん」
幼馴染「……///」
コトッ
店員「ッズカリッシャー…」
店員(…なん…だと…?)
店員(え?これ近藤さん?え?この子たち、え?)
男(って言うか、ひょっとして、これ…二人で…これ…買うのって…)
男(「今から僕たちえっちします!」)
男(…って言ってるようなものなんじゃ)
男(い、いや、実際は今からえっちするわけじゃないけど、今日は…これを買いに来ただけだけど…)
男(どのみち今更止めることなんてできないし…サッとお金払ってサッと帰るしか…うああ…)ソワソワ
幼馴染(男の様子がおかしい…恥ずかしいから?)
男(幼馴染は…気付いてないのかな…ああ、もう…早く終われー!)
店員「アリャシャッター」
男「……ッ///」ソソクサ
幼馴染「……///」ソソクサ
店員(…チクショウ…ウゼェ…リア充カップルウゼェ…)ボロボロ
幼馴染「うん…すっごく、ドキドキした…」
幼馴染「…でもこれで、せいりさえ終わればいつでもえっちできるね」
男「…う、うん」
幼馴染「…でも、ほんとは…」
幼馴染「ほんとは、こういうの付けないで、そのままえっちして…」
幼馴染「男との赤ちゃん、作りたいけど…」
男「…お、幼馴染…っ///」
幼馴染「……」
幼馴染「大人になったら、子作りしてくれるのね!?」キラキラ
男「そ、それは…その…///」
男「…うん、するよ…こ、子作り」
幼馴染「……!」
幼馴染「えへへっ、えへへっ!」
男「幼馴染…」
男(幼馴染、すごくうれしそう…)
男(かわいいなあ…)
幼馴染「私も、男の事ずっと好きでいるから!」
男「…まったく、もう」
男「そんなの、当たり前だろ」
男「今までも、これからも。僕はずっと幼馴染のこと愛してるよ」
オワリ
幼馴染「お、男!男!こっち来て!」
グイグイ
男「ど、どうしたの幼馴染?」
幼馴染「いいから!すごいものがあったの!」
バァーン!
男「これって…コンドームの自販機!?」
幼馴染「そう、そうなの!びっくりだよね!」
男「こ、こんな便利なものがあったなんて…」
男「そうだね!幼馴染のおかげだよ!ありがとう!」
ギュッ ギュッ
ワーイワーイ
モブ(…なんであの子たちはコンドームの自販機の前で抱き合ってるのかしら)
オワリ
まさか小学生だとは思わなんだがwwwww
Entry ⇒ 2012.06.16 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
男「幼、そんなに急いでどうしたんだ?」幼「バカ!」
幼「っ!? バカバカっ!」
男「ごめんごめん。わざわざ口に出すことでもなかったな」
男「それよりも、次は移動教室だからな。さっさと済ませちゃえよ」
幼「〜〜〜〜っ//// バカバカバカ!」
男「あちゃ、いつの間にか凄い雨だな」
友「朝は The 快晴! って感じだったのにな」
友「男は傘持ってきてるのか? 俺は部室に置きっぱのやつがあるから大丈夫なんだが」
男「備えあれば憂いなしってね。この手のことで装備品を欠かしたことはないよ」
男「っと、玄関で幼が戸惑ってる。それじゃあな友」
友「おう、またな」
男「おーい、幼」
幼「!」
男「お前、傘持ってきてないのか? 昨日忠告してやっただろ」
幼「ふん!」
男「全く……俺の傘使わせてやるから一緒に帰ろうぜ」
幼「! ……ん////」コクリ
男「こんなこともあろうかと2つ持ってきといてよかった」
幼「……バカ!」
男「なんで貸してあげたのに怒ってるんだよ。その傘が嫌なのか?」
幼「ふん!」プイッ
男「こういう時の幼あよくわからん……」
男「そうだ、雨宿りがてらにそこの喫茶店寄ろうぜ? その傘貸してしまったお詫びに奢るよ」
幼「うむ」コクコク
男「あれ? なんかおかしくない? まぁいいや」
男「幼ってホント甘いもの好きだな。いや、俺もだけどさ」イチゴパフェ モグモグ
幼「ん」チョコパフェ モグモグ
男「……」モグモグ
幼「……」モグモグ
男「……」モグモグ
幼「……」モグモ…チラッ
幼「……」チラッ チラッ
男「もしかして……イチゴパフェ食べたい?」
幼「っ! ////」コクリ
男「他人のものを欲しがる癖はまだ直ってないんだな」
男「ほれ、あ〜ん」
幼「!? あ、あ〜……////」
幼「……」ワナワナ
幼「ふん!」バクバク
男「ちょっ!? なに全部食ってるンすか!?」
幼「バカ!」プイッ
男「理不尽だ……」
幼「ふんふふ〜ん♪」
隣のおばちゃん「あら? 幼ちゃん、おめかしなんかしてお出かけかい? へぇ、男くんと映画館でデートなんてやるじゃないかい」
幼「!?」 ブンブンブン
隣のおばちゃん「嘘ついたってダメだよ。全部顔に書いてあるんだから。頑張っといでよ!」
幼「……ん!」 コクリ
幼「おーい、バカ」
男「人の多いところでバカって呼ぶなよ。もう慣れたけどさ」
男「さて、じゃあ行くか。それにしてもお前から映画に誘うなんて久しぶりだよな。どんな映画なんだ?」
幼「ん……あれ」 ユビサシ
男「恋愛ものかぁ……こういうのはお互い、早く恋人と行くようになりたいもんだよな」
幼「〜〜〜〜っ!! バカバカバカ!」
映画「ナア、ヤラナイカ?」
男(もうすぐクライマックスか……大々的に宣伝してるだけあってなかなか面白いな)
幼「……」
男「……」
映画「yes yes! yes!!」
男(//// なんてシーン流すんだよ。幼馴染と一緒に見るような内容じゃねえよ!)
男「!?」
男「え、ちょ、幼!?」
男(手ぇ掴まれた……なんで? なんでこのタイミングで!?)
幼「……」
男(まさか……もしかしてもしかすると、幼のやつ……)
男(ってそんなわけないか。幼がそんな節操のない娘じゃないってことくらい百も承知……けど、ならこの手はなんだ?)
男(……)
男(……今更思ったんだが、二人きりでお出かけ→恋愛映画→手を繋ぐ。これって俗にいうデートってやつ、なんじゃ……?)
男(まさか幼、そのつもりで今日俺を誘ったのか!?)
男(今までそんな素振り見せたことなかったのに、あいつ……)
男「えっと、変なこと聞くけど、もしかして、その……お前……」
幼「zzz」
男「……」
幼「ムニャ ムニャ」
男「なんで残念そうなんだろう、俺」
映画「アンタ、オトコダヨ」
幼「あふぅぁぁぅ」※アクビ
男「……」
幼「……?」
男「……いや、なんでもない」
男「それより、これからどうするんだ? 幼は寝てたけど映画は見終わっちゃったし。」
男「なんか予定あるのか?」
幼「! あれ!」 ユビサシ
男「ゲーセン? そういや幼と行くのはかなり久しぶりだな」
幼「はやく、行く」 グイグイ
男「おいこら、服を引っ張るなって」
男「さて、何からやるか……幼は得意なゲームとかあるのか?」
幼「ん!」 ユビサシ
男「ジュラシックパークとは……また懐かしいガンシューティングを選んできたな」
幼「〜〜♪」 チャリン
男「これに乗ると変にテンション上がっちゃうよな。うわ、このグラフィック……時代を感じる」 チャリン
男「よし、じゃあいくぞ〜」 チャキッ
幼「ん!」 カチャッ
男「スタート!」
幼「ん〜〜♪」 ノビ
男「1000円も使ってしまった……照準右上にズレすぎだろ、あのガンコン」
男「で、幼は100円でクリア、と」
幼「ん!」 エッヘン
男「意外な特技だ……」
幼「次、あれ!」 ユビサシ
男「お? どれだ? …………ば、バーチャ、ロン!?」
幼「ん!」 ニッコリ
男「疲れた……暗くなってきたし、今日はここらでお開きにするか」
幼「! う、ん……」 シュン
男「……」
幼「……」 シュン
男「また行こうな? 映画にもゲーセンにも」
幼「! ……ん!」 パアアッ
幼「//// ふん!」
男「全く、素直じゃないなぁ。眠かったんなら最初からそう言えばよかったのに」
男「せっかく二人で行くんだから、二人一緒に楽しまないと損だろ?」
幼「……ん」
男「わかったのならよろしい」
幼「ん」
幼「……」
男「……」 ソワソワ
幼「?」
男「あ〜……その、なんだ」
男「ほら、暗くて足元見えないだろ」
男「手ぇ……引いてやるよ」 ギュッ
幼「あ……////」 カアッ
幼「……////」
男「え、映画館でのお返しだからな」
幼「?」
男「……なんでもない」
幼「? …………♪」ニコニコ
友「男〜今日は一人で下校か? 幼ちゃんは?」
男「あいつは委員会で居残りだ。遅くなるから先に帰ってていいって言われた」
友「ふ〜ん。そういえば幼ちゃんって何委員だっけ?」
男「美化委員。幼って意外ときれい好きだからな〜」
男「俺もだ。しかも清掃場所が一つじゃないらしくて一時間以上かかるらしいんだよ」
男「待つ方も待たれる方も気を使うから、こういう日は別々に帰るって決めてあるんだ」
友「へぇ〜。あ、じゃあさ、久しぶりにゲーセンにでも寄っていかね?」
男「いいぞ。ちょうど特訓しときたいゲームもあるしな」
友「特訓? なんか新しいゲームでも出てたっけ?」
男「いや、新しくはない……何年前のゲームなんだろ、あれ」
友「……照準のズレ、あれは酷すぎだろ」ゼエゼエ
男「一般人躱して撃つのが無理すぎる。ただでさえ敵が多いってのに」ハアハア
友「何で今更ジュラシックパークなんて……うわ、700円も使っちまったよ」
男「俺なんか1000円だぞ……進歩してないなぁ」
男「その前にもう一つだけいいか? えっと……あのゲーム、なんだが……」
友「ば、バーチャロン……男、少し見ないうちに趣味変わったな……」
友「意外に燃えたな……」
男「ああ……あの後の二時間はバーチャロンしかしてないぞ、俺たち」
友「まぁ、懐かしかったし、たまにはこんなのもいいけどな」
男「だな。ジュラシックパークはともかく、バーチャロンならもう幼に遅れはとらんぞ」
友「幼ちゃん? はは〜ん、今日のレトロゲーム’sを好きだったのは幼ちゃんか」
男「ああ。ついこの前なんだけどさ、あいつと映画見たあとに」
男「……なんだよ急に」
友「俺はな、お前たちのノロケをいつも一番間近で見てるんだぞ」
友「だからわざわざデートの思い出を聞かせたりなんかしないでくれ……独り身には辛い」
男「で、デートなんかじゃねえって!」
友「はいはい……休日に男女二人きりで出かけることをデート以外になんて呼ぶのか、知ってたら教えて欲しいよ」
男「ぐむむむ……」
男「ああ、さっさと帰っちまえ帰っちまえ」
友「ははは、じゃあまた学校でな〜」
男「じゃあな」
男「さて、帰るか」
男「……」 スタスタ
男「……デートか」
男「……」
男「この声……?」
幼「バカみっけ」
男「幼!? こんな遅くにこんな場所でどうしたんだ?」
幼「これ」 スッ
男「これは……清掃用品?」
幼「ん」
幼「でも、楽しい」
男「そっか、ならいいんだけどな」
男「ちなみに俺は友とのゲーセン帰りな」
幼「なにした?」
男「ふっふっふ。幼、もうこの前と同じ俺だと思うなよ?」
幼「!」
幼「……無駄な努力」
男「言ったな? よし、じゃあ今度の日曜日あたり暇か?」
幼「ん」
男「ならあの日と同じで、映画見てからゲーセン行こうぜ」
男「今面白そうなアクション映画やってるからさ」
男「そ、アクション。アクション物なら退屈しないし、幼も簡単には眠くならないだろ?」
幼「……バカ///」
男「ははは。なら、アクションで眠らなかったらまたあの恋愛映画にチャレンジしてみるか?」
幼「! ……ん!」
男「前の日はさっさと眠れよ? 二人で行ったのに感想が言い合えないってのは悲しいからな」
幼「ん」
幼「この前の、帰り……///」
男「ん? ……あ」
幼「……///」
男「……///」
幼「ううん、いい」 フルフル
男「そ、そうか?」
幼「そのかわり」 ギュッ
男「!?」
幼「暗くって足元危ない。手ぇ、握ってて……///」
男「お、おう///」
男「……///」
幼「……この前と、おんなじ」
男「……だな」
幼「……」
男「日曜が、楽しみだ」
幼「ん」
クラスメート「幼さん、あの……僕と付き合ってください。お願いします!」
幼「」ポカン
クラスメート「同じクラスになってからずっと見てました。それで、もしよければ」
幼「……無理」
クラスメート「っ! そう、ですか……」
クラスメート「……わかりました。お時間を取らせてスイマセン」 トボトボ
幼「……」
男「まったく、毎度のことながらなんで俺が付いていかないといけないんだ」
男「知らない奴が相手のわけでもないのに」
幼「…………もし、襲われたら」
男「クラスメート君がそんな人に見えるか?」
男「どんな断り方してるのかは知らないけど、学校の敷地内でそんなことする人なんかいないって」
幼「……」
幼「……」
男「……」
男(何度経験してもこの気まずさには慣れないな。幼も毎回黙っちゃうし)
男「し、しかし、幼はモテるよなぁ。告白された回数ももうふた桁いったんじゃないか?」
幼「……あんまり嬉しく、ない」
男「たしかに好きでもない奴から告白されても困るだけだしな」
幼「ん」
幼「男も、モテるよ?」
男「みえみえの慰めはいいっての。俺、生まれてこのかた告られた回数0だし」
幼「……ううん、一回」
男「はは、何言ってんだよ。本人が0って言ってるんだぞ。ないない」
幼「好き」
幼「これで、一回」
男「じょ、じょ、冗談はやめろって。心臓に悪いだろ」
幼「冗談、違う」
男「な……」
幼「……///」 ドキドキ
男「それとも友と一緒になってドッキリでも」 アセアセ
幼「……バカっ!!」 ダッ
男「よ、幼!?」
男「泣いてた……まさかあいつ、本気で……?」
男(あいつが泣いてるのを見るなんて、何年ぶりだろう)
男(それだけ本気だった、ってことか)
男(……幼い頃からずっと一緒だったし、俺だってずっと前から好意は持ってたけど)
男(……)
男(本気で気持ちを伝えてきた幼にあんな態度とっちまった……)
男(……はぁ、明日どうやって謝って仲直りしよう)
友「おう、男。おはよ」
男「……おはよ」
幼「……」 スタスタ
男「よ、幼。あの……おはよう」
幼「……」 スタスタ
男「あ……」
男(無視、か……こんな状態じゃ謝罪の言葉なんて届かないよな)
男「いや、今度のは喧嘩っていうか、さ……」
友「なんにせよ、謝るんなら早いほうがいいぞ〜」
友「残り少ない高校生活を無駄に浪費しちまうしな」
男「それはわかってるんだけど、どうすればいいんだろう」
友「お前も思い切って幼ちゃんに告白しちまえよ」 ケラケラ
男「!」
男(そうだよ……なんで俺は謝ることなんか考えてるんだ)
男(俺が伝えたいのは……幼が待ってる言葉はそんなんじゃないだろ!)
幼「……」
幼「……!」 机の中に手紙
手紙『放課後に校舎裏にて待ってます』
幼「……」 オロオロ
幼「……」 キョロキョロ
男の姿なし
幼「……ふん!」
幼「……」
幼「……バカ」 ボソッ
?「来てくれて、ありがとな」
幼「っ!」
男「よう」
幼「!?」 ダッ
幼「……」
男「そのままでいいから聞いてくれないか。もう回りくどいことなんか言わない」
男「昨日あれからいろいろ考えて、そして今朝、やっと自分のするべきことに気がついたよ」
幼「……」
幼「っ!?」
男「これが昨日の返事。遅くなって本当にゴメン」
幼「……」
男「もし、昨日の幼の気持ちが変わってないんだったらさ、俺と付き合ってくれないか?」
男「いや、変わってたとしてももう一度振り向かせてみせる! だから頼む!」
男「付き合ってください! 幼!!」
幼「……バカ」 ウルウル
幼「バカ、ばかぁぁ……うわぁぁぁぁん」 ポロポロ
男「泣いてちゃ、どっちかわからないだろ。ほら、ハンカチ」
幼「……ん」
幼「ぐすっ……」 コクリ
幼「……」
幼「……これから、よろしく」
男「うん、こちらこそよろしくな、幼」
幼「ん」 ニコリ
幼「ふんふふ〜ん♪」
隣のおばさん「あら、幼ちゃんじゃないかい。へぇ、男くんと付き合ってから初めてのデートかい?」
幼「ん!」 コクリ
隣のおばさん「嬉しそうだねぇ。でもまだ待ち合わせには三十分もあるじゃないか」
隣のおばさん「ちと早すぎるんじゃないかい?」
隣のおばさん「あらあら、男くんもしあわせものだね」
隣のおばさん「それじゃ、頑張ってくるんだよ」
幼「ん!」
幼「ついた」
?「……ん?」
幼「……!」
男「幼!? どうしたんだよ、こんな早くから」
幼「こっちの、セリフ」
男「だったら待ち合わせの場所で待ってやろうと思って早めに来ちまった」
男「ほら、初めてのデート、だからさ……待ち時間もなんか嬉しくって」
男「幼は?」
幼「おんなじ。男とおんなじこと、考えてた」
男「へぇ、なんか嬉しいな、こういうのって」
幼「ん」
男「どこかで暇つぶしでもするか?」
幼「いい。約束の時間まで、ここで待つ」 ギュッ
男「お、おい、待つのは構わないけどさ、こんな人前で腕組むなよ ///」
幼「……嫌?」
男「全然嫌じゃないけど照れる。幼だって顔真っ赤じゃないか」
幼「///」
幼「ん」
幼「でも時間なら、ある。いっぱい」
男「だな。大学だって同じだもんな」
幼「ん」
幼「そろそろ、時間」
男「もう三十分もたったのか……あっというまだな」
幼「早く、行く」 グイグイ
男「わかってるって。じゃあ俺らの初デートの始まりだ」
男「今日はこの前みたいに、上映中に寝るんじゃないぞ?」
幼「ふふっ、ば〜か♪」
――おわり
読んでくださった皆様、大変ありがとうございました
もし次があれば、その時もお目を通してもらえると幸いです
やはり幼馴染SSはいいものだ
元スレ:男「幼、そんなに急いでどうしたんだ?」幼「バカ!」
Entry ⇒ 2012.05.30 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
男「俺のピノがないんだが」 幼なじみ「そ、そうなんだ」コソッ
幼なじみ「ふ、ふーん。それは不思議だねえ。不可解だねえ」
男「母さんも父さんも旅行に行ってるし、妹は部活の合宿中で家には誰もいないのにな」
幼なじみ「な、難事件だよねー。迷宮入りだねー」コソッ
幼なじみ「ざ、残念だねー。男、かわいそう」
男「ああ、ところで幼なじみ」
幼なじみ「な、なにかな?」
男「さっきから両手を後ろにまわして何を隠してるんだ?」
幼なじみ「!!」
男「じゃあなんでそんな体勢なんだよ」
幼なじみ「こ、これはえーと……そう!後ろで手を床につくことによって安定して座れるようにしてるんだよ!」
男 ツン
幼なじみ「ふわぁあぁ!?」バタ!
男「ちょっとつついただけで倒れるじゃねーか」
幼なじみ「うう、痛いよ男ぉ」シクシク
幼なじみ「うう……だ、だめだよぉ。見せられないよぉ」
男「見せられないようなもの隠してるのか。それが何かを言ってみろ。納得できたら見ないでやる」
幼なじみ「う、うーんと……えーっと……」モジモジ
男「ほら、言えないのか」
幼なじみ「……ぱ……」
男「ん?」
幼なじみ「ぱ、パンツ……///」カアア!
幼なじみ「う、うん……///」
男「パンティー?下着?ショーツ?」
幼なじみ「そ、そうだよ!何回も言わないで///!」
男「……なんでパンツ持って俺の部屋来てるんだよ?」
幼なじみ「ち、違うの!持って来たんじゃなくて、さっき脱いだの///!」
男「俺が風呂入ってる間に?」
幼なじみ「そ、そう!」
幼なじみ「そ、それはえーっと……ひ、秘密!」
男「秘密って」
幼なじみ「女の子の秘密!しつこく訊くとセクハラだよ!」
男「はあ……」
幼なじみ「な、なんだよう……」
男「ほれ」ピラ
幼なじみ「ひゃううっ///!?」
幼なじみ「な、なにすんだよっ!スカートめくりなんて今時小学生でもしないよっ///!」
男「それはともかく」
幼なじみ「ともかくじゃないよっ!女の子の下着見ておいてともかくじゃないよっ!」
男「嘘ついたなおまえ」
幼なじみ「ひ、ひうう……!」ビク!
幼なじみ「か、隠してないってばぁ……」モジモジ
男「まさかピノじゃないだろうな?見せてみろ」
男「逃げるのか」
幼なじみ「違うよっ!男があんまりえっちだからけーべつしたのっ!襲われないうちに帰るのっ!」
ガラララ パタン
男「おいまて……行ったか」
幼なじみ「しかもなんであんなに冷静なんだよう……こっちはあんなに恥ずかしかったのに……」
幼なじみ「ええい!ピノやけ食いしてやる!やけ食いしてやるう!」パクパク
幼なじみ「うう、ちょっと溶けちゃってる……」パクパク
幼なじみ「へ、へえー」コソッ
男「また俺が風呂入ってる隙に無くなってたんだが」
幼なじみ「ど、泥棒さんかなぁ?こわいねえ」
幼なじみ「か、隠してないってば!」
男「じゃあなにしてる?」
幼なじみ「これはその……後ろからの奇襲に備えてるんだよ!」
男「前が隙だらけだ」コチョコチョ
幼なじみ「ひゃひいいっ!?あははははっ!?」ジタバタ
男「それでも隠してるものは見せないんだな」
幼なじみ「あ、当たり前だよっ!これはその……また恥ずかしいものなの!」
男「それじゃそれがなんなのか言ってみろ」
幼なじみ「や、やだもん!」
男「…………」ワキワキ
幼なじみ「は、はうう……わかったからもうくすぐらないでえ……」
男「早く言え」
幼なじみ「う、うーんとね……」
男「アイスまんじゅうだったら承知しないぞ」
幼なじみ「そ、その……」
男「ん?」
幼なじみ「ぶ、ぶらじゃあ……///」カアア!
幼なじみ「な、何回も言わないでってば!あと最後のは違うよっ!」
男「ていうか、おまえつけてるのか?いや、この質問は正確じゃないな、必要なのか?」
幼なじみ「必要だよっ!ちっちゃいけどちょっとは膨らんでるの!」
幼なじみ「ちっぱい言うなっ!気にしてんだぞ!もう!」
男「なんで俺の部屋で脱ぐんだって」
幼なじみ「そ、それはその……」
男「なんでだよ?」
幼なじみ「さ、サイズがきつくなっちゃって……///?」
男「……はあ」
幼なじみ「た、溜め息だけとかやめてくれないかな!?『嘘つけ』とか普通につっこんでよ!」
幼なじみ「きゃああああっ///!?」
男「やっぱりブラつけてるじゃねえか。いや、それはそれで意外だけど」
幼なじみ「し、失礼にもほどがあるよ!人の服めくりあげておいて!」
幼なじみ「は、はうう……」
男「覚悟しろよ、くすぐり地獄の刑だ」
幼なじみ「ひゃ、ひゃいっ!?」ビク!
幼なじみ「う、うう……」ジリ
男「それがアイスまんじゅうだった場合、さらに3時間くすぐらせてもらうがな」
幼なじみ「や、やだあぁあぁ!」 ダダダ
男「逃げたか」
幼なじみ「3時間もやられたらくすぐり殺されちゃうよ……うう……」
幼なじみ「そ、それにしても男のやつ!人の胸をちっぱいちっぱい言って!」
幼なじみ「こうしてやる!こんなアイスまんじゅうこうしてやるぅ!」ガツガツ
幼なじみ「うあ……頭にキーンと……!」ズキズキ
幼なじみ「ふ、ふーん?わたし知らないよ?」
男「そうか。それならちょっと後ろを向いてもらおうか」
幼なじみ「だ、だめ!」
男「はあ……」
男「いーや、なんでもない。で、今回はどんな恥ずかしいものを隠してるんだ?」
幼なじみ「は、恥ずかしいものだとわかってて訊くなんてえっちだよ!」
男「はいはい」
幼なじみ「ううー、幼稚園に入る前からの付き合いであるわたしを疑うなんて……」
男「いいから。ほら」
幼なじみ「う、うー///!」
男「言えって」
幼なじみ「……ぐ」
男「ん?」
幼なじみ「え、えっちな道具……///」
幼なじみ「そ、その……ピンク色の、ヴィーンてなるやつ……///」
男「ローターな」
幼なじみ「そ、そう、ローター……ってなに言わせるんだよっ///!」
男「勝手に言ったんだろうが」
幼なじみ「い、イった///!?女の子に対してなんて言葉使うんだよえっちえっち///!」ポカポカ
男「はああ……」
幼なじみ「そ、それはえっと……使うから……///」
男「ド変態じゃねえか」
幼なじみ「ち、違うよ!わたしはしたくなかったんだけどどうしてもしなきゃいけない理由が!」
男「ほお、どんな理由だ?」
幼なじみ「お、女の子の秘密!」
男「はあああ……」
幼なじみ「にゃああああっ///!?」
男「やっぱりしてなかっただろ。全然濡れてねえじゃねえか」
幼なじみ「な、ななな、なにしたの男!?なにしてくれたの!?」
男「おまえのパンツの中に手を入れて濡れてるかどうか確認したんだが?」
幼なじみ「だが?じゃないよっ!女の子の一番大切なところだよっ!?なに考えてるの!」
幼なじみ「嘘じゃないもん!これは……もうかわいたの!」
男「ほお、じゃあにおいをかがせてもらおうか」
幼なじみ「ふ、ふえっ!?」ビク!
幼なじみ「ふ、ふええっ!?」ビク!
男「安心しろ。かぎ間違いがないように、じっくりたっぷり、鼻を直接つけて嗅いでやる。きちんとおまえの一番大切なところから女の子のにおいがしたなら、疑いをはらそう」
幼なじみ「う、うう……///!」
幼なじみ『や、やあっ!男!そんなに嗅いだら……ふああっ!』ビクン!
男『ん、しっかり女の子のにおいがするな。すー、はー』
幼なじみ『ふあっ!?男ぉ!ならもう許してよぉ!やんっ!』
男『だめだ、こんないやらしい女の子には罰を与えないとな。ふふ』
幼なじみ『は、はあ!らめえ、男ぉ……』
男「どうした?本当ならできるはずだぞ?」
幼なじみ「む、む……」
男「む?」
幼なじみ「無理だよぉおぉお!!」ダダダ
男「逃げたか」
幼なじみ「わ、わたしいやらしいコじゃないもん!お、おなっ……だってしたことないし、ヴィーンっていうのも持ってないもん!」
幼なじみ「ううー、あずき最中ぁ」ガツガツ
幼なじみ「うう、おいしい……」
幼なじみ「へ、へえー。でも言われなきゃわかんないよ?わたし知らないから」
男「……おまえも学習しないな」
幼なじみ「な、なんだよう!隠してないもん!」
幼なじみ「な、なくならないよ!」
男「自爆してんじゃねえか」
幼なじみ「あっ!ね、ネタってなんのことー?」
男「ほんっとめんどくさいなおまえ」
幼なじみ「ふ、ふん!今日はすごいんだよ!すっごいものなんだよ!」
男「ほお、それは楽しみだ」
幼なじみ「き、聞いて驚きなさい!」
男「はいはい驚くから」
幼なじみ「……い」
男「ん?」
幼なじみ「わ、わたしの……おっぱい……///」
男「ショボッ」
幼なじみ「ひどいっ!?」
幼なじみ「ショボいゆーな!ちっぱいゆーなぁ!」バタバタ!
男「意味わかんないわ。根本的に」
幼なじみ「ふ、ふん!女の子の胸は、実は取り外し自由なんだよ!」
男「へえ」
幼なじみ「な、なにその反応!?男はどーてーさんだからわかんないんだよっ!」
男「なんだとこのやろう」ムニッ
幼なじみ「うにゃあああっ///!」ビク!
幼なじみ「む、ムカつく!矛盾してないところがムカつくうぅうう!」ジタバタ
男「まあその胸じゃ証拠不十分だな」
幼なじみ「わたしの胸に不名誉な称号つけないでよっ!」
幼なじみ「二回言うなっ!」
男「証拠不十分な胸じゃさ」
幼なじみ「一回でもだめ!」
男「不十分な胸じゃさ」
幼なじみ「略したら一番ひどくなったっ!?」
男「まあいろいろ不十分だから十分になるまで揉みしだいてやるよ」
幼なじみ「ひっ、ひいいい!?」ビク!
男「あーあ、逃げたか」
幼なじみ「余計なお世話だばかやろぉおぉ」ガツガツ!
幼なじみ「努力したのに……努力してるのに……」
幼なじみ「うう、ハーゲンダッツおいしい……さすが高いアイスだ……」ガツガツ
幼なじみ「つ、ついに直接来たっ!?」
男「おまえのせいで何日アイスが食えてないと思ってる」
幼なじみ「う、うあ、わたし知らないもん……」
幼なじみ「あ、あわ、わ、わ」ピョンピョン
男「跳ねて逃げるなよ。ノミかおまえは」
幼なじみ「せ、せめてウサギとかにしてくれない!?」
男「いいから早く返せって」
男「ん?」
幼なじみ「わたしが今日隠してるのはアイスじゃないのはもちろん、男にとっても大事なものなんだよ?」
男「なんだよそれ」
幼なじみ「だ、だから、男の……」
男「俺のなんだよ?」
幼なじみ「だ、だから……」
男「…………」
幼なじみ「男の……お、おち……ちん……だよ///」
幼なじみ「お、男が気づかないうちに切りとったの!」
男「…………」ブルッ!
幼なじみ「?どしたの?」
男「いや、嘘だとわかってても言葉だけで股間に寒気がな」
男「おまえな、もう虚言癖ってやつじゃないかそれ」
幼なじみ「ほんとだもん!この前ジャンプにあったもんそういうの!」
男「やめろ、コミックス派の人だっているんだ」
幼なじみ「ルーm」
男「やめろって」ポカ
幼なじみ「痛っ!?」
幼なじみ「お、男が部屋に来る前に切りとったの!」
男「じゃあ見てみろよ、ほれ」ボロン
幼なじみ「っ///!?や、やああっ///!」
幼なじみ「な、ないもん///!」プイ
男「ほんとにないなら見れるだろ?恥ずかしくないんだから」
幼なじみ「う、うう……///」チラ
幼なじみ「っ///!」プイ
男「はあ……」
幼なじみ「な、ないもん……」
男「じゃあ目そらすなって。見て触って確かめてみろって」
幼なじみ「う、うう……///!」
男「あるだろ?」
幼なじみ「う、み、見えないってば!」
男「じゃあ舐めてみろよ。味覚でも確認しろ」
幼なじみ「う、うう……///!」
ペロッ…
男「く……」ビク
幼なじみ「ふわっ!?」ビク!
幼なじみ「ふ、ふえ……///!」プルプル
男「どうした?」
幼なじみ「ふえええっ!びくってふるえたぁ!」ウワアアン!
男「そ、そりゃあな」
幼なじみ「こわいよぉ!うええええん!」ダダダ
男「あ、おい……ちゃっかりアイス持って逃げやがった」
幼なじみ「でっかい茸みたいな……ぐす」
幼なじみ「あ、アイス……」
幼なじみ「……食べよ」
男「幼なじみ」ニコ
幼なじみ「な、なに男?すごいいい笑顔で……」
男「怒らないからおまえがとったトルコ風アイス、返してくれ」ニコニコ
幼なじみ「し、知らな」
男「幼なじみ」ニコ
幼なじみ「は、はい!?」
幼なじみ「う、うん……」
男「俺が偶然とってあったのを、長い間暖めて……いや、実際には暖めたんじゃなくて冷凍だけど、とにかくすごく貴重なものなんだ」ニコニコ
幼なじみ「う、うん……」
男「だからさ」ニコニコ
幼なじみ「っ!?」ゾクッ!
男「あれだけは、返してくれないかな?」ニコニコニコニコ
幼なじみ「ふっ、ふえええっ!!」ビク!
男「ふん、他愛もない」
男「さすがにこれだけは渡せないからなあ」
男「まああんまりこういう手は使いたくないな。本気で恐がられても困るし」
男「さて、久しぶりにアイス食うか」
ガバッ!モゾモゾ
幼なじみ「うええええん……こわいよぉ……こわいよぉ……」
カタン
幼なじみ「ひいっ!?」ビク!
幼なじみ「は、はい!」サッ
男「こりゃカップ麺のスーパーカップだろうが」パシ
幼なじみ「あ!か、返してわたしの晩ごはんー!」ピョンピョン
男「どういうつもりで差し出したんだよ……」
幼なじみ「こ、これアイスじゃないよう……」
男「はあ……じゃあどんなのなの?恥ずかしいやつなの?」
幼なじみ「う、うん、あのね……」
男「はいはい」
幼なじみ「わたしの……その、耳///」
幼なじみ「み、耳だって敏感な人は敏感だよ?」
男「いや、それはわかるけど……それ以前にだったら今俺から見えてるおまえの耳はなんなんだよ」
幼なじみ「こ、これはあれだよ、でっかくなっちゃった!ってやつ」
男「懐かしいなおい」
幼なじみ「そ、そうだよ」
男「その胸は本物だと」
幼なじみ「そ、そうだよ!うわあああん!」
男「まあとにかく耳は偽物なんだから何してもいいんだな?」
幼なじみ「うええええん……え?」
男「あむっ」
幼なじみ「ふわあああっ///!?」ビクン!
幼なじみ「ふわぁああ……だ、だめえ……」ヘナ
ドサ
男「あむ……はむ……かぷ」
幼なじみ「あ、はあ……だめ……力、抜けちゃう……よ///」
男「ペロ……」
幼なじみ「っ///!?!?」
男「ふう、ようやく動けなくなったか」
男「ほら、アイス返せ」
幼なじみ「う、うー……」グイ
男「この、離せって」
幼なじみ「う、うう」フラフラ
男「フラフラのまま逃げやがった……」
幼なじみ「けど、アイスは死守した……えへへ♪」
幼なじみ「おっきくて一気に食べるとお腹壊しちゃうから、半分とっておこうっと♪」
幼なじみ「ふわあああっ!?な、なに男!?」
男「アイスの実とったろ?」
幼なじみ「まず言葉で言ってよ!」
男「確実に自業自得だ」
男「へいへい、じゃあどんな恥ずかしいものなのかなー」
幼なじみ「うう、乙女の恥じらいが軽く見られてるよ……」
男「自業自得だって」
幼なじみ「うー、じゃあ言うよ?」
男「早くしろよ」
幼なじみ「わ、わたしの、ね……」
男「はいはい」
幼なじみ「わたしの……舌///」
幼なじみ「えへへ///ちゅーとかにも使う舌だよ?」
男「フェラにもな」
幼なじみ「っ///!?も、もう!男のえっちえっちえっち///!」ポカポカ
幼なじみ「き、器用でしょ?」エヘン
男「……口の中に舌が見えるんだが」
幼なじみ「げ、幻術だよ……舌なかったら他の人びっくりするでしょ?」
男「ふーん」ズイッ
男「幻って事は、実態はないんだな?」
幼なじみ「そ、そうだよ」
男「じゃあ確かめてやる」
幼なじみ「な、なにを……んむ!?」
幼なじみ「ふっ、ふう!?ふむっ……!むうう///!」
男「あむ……ん……」
幼なじみ「っ!?っ!?ふ!ふううう///!」
幼なじみ(し、舌が……入って……///)
幼なじみ「んう、ふ……ちゅ、ん……///」
男「ちゅ、ちゅ、んん……れろ……」
男「ふう……」
幼なじみ「ふ、ふああ……///」トロン
幼なじみ「あう……///」
幼なじみ(お、おでことおでこ合わせて……顔近いよぉ……///)
男「嘘ついたな?」チュッ
幼なじみ「ん、ふう……///」
男「どうなんだ?」
幼なじみ「///」プイ
男「ふうん?じゃあもっとやってやる」
チュ…レロ…
幼なじみ「ふ、ふあ、ん……///」
幼なじみ「はあ……はあ……///」グッタリ
男「嘘、ついたのか?」
幼なじみ「う、うしょ……ついたぁ……///」
幼なじみ「う、うん……した……///」ハアハア
男「嘘ついたなら、お仕置きだな」
幼なじみ「う、うん……もっとしてえ……お仕置きのきしゅ……///」
男「んん、ちゅ、ちゅ、あむ」
幼なじみ「ふう、んっ……ふあ、あ///」
男「大丈夫か?」
幼なじみ「舌が疲れてる……」
男「あー……」
幼なじみ「男がこねすぎたせいだよ?」
男「わるい……」
幼なじみ「どこいくの?」
男「コンビニ。もう買いだめしてたアイスなくなった」
幼なじみ「わ、わたしもいく!」
幼なじみ「え?そ、それは……あはは」
男「やっぱ予定変更だ。おまえは連れてかない」
幼なじみ「え!?や、やだよ!」
男「動けなくなるくらいキスしてやる」グイ!
幼なじみ「ふ、ふえええっ///!?」ドサッ!
チュ…チュウ…レロ…チュッ
おわり
あとトルコ風にしてくれてありがとう。また喰いたいもんだ
元スレ:男「俺のピノがないんだが」 幼なじみ「そ、そうなんだ」コソッ
Entry ⇒ 2012.05.27 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「あのさ、あんた友くんと仲良いんでしょ?」
幼馴染「じゃあさ、これ渡しといて?」スッ
男「……えっ、手紙?」
幼馴染「ほら、早く持ってって!」
男「……ああ、うん」
男(どうみてもラブレターだよなこれ)
男「はぁ……」
モブ子「良かったぁ……」
幼馴染「約束通り駅前の喫茶店でケーキセット奢ってよね」
モブ子「うんっ。ありがとね、幼馴染!」
という舞台裏を希望します
友「なに? って、え!? これって……」
男「手紙渡してくれって預かった」
友「びっくりしたー。一瞬男がボクにって思ったよ」
男「人をホモ扱いするなよ」
友「し、してないよ! まったく、もう……」
男「確かに渡したから。じゃ」
友「う、うん。またね」
友「ね、帰りにどこか寄ってかない?」
男「今日は課題少ないし良いよ」
友「ゲーセンでも行く?」
男「いや、俺の家が良い」
友「男の家?」
男「たまには売上に貢献してくれ」
友「……あ、なるほどね」
カランカラン
男「ただいま」
父「おかえり。おや、今日は友達も一緒なんだね」
友「は、はじめまして。男君のクラスメートの友です」
父「はは。そう畏まらなくても良いんだよ」
男「友、どうせ閑古鳥だから適当に座って待ってて。部屋に鞄置いてくる」
友「うん。分かった」
男「父さん、ココア二つ宜しく」
父「ココア二つだね。直ぐに用意しよう」
――
―
友「男の家って喫茶店だったんだね」
男「言って無かったっけ」
友「初耳だよ」
男「そっか」
父「ココア二つ。お待たせ致しました」コト
友「あ、どうも」
男「それは俺からの奢りな。他に欲しい物はオーダーして売上に貢献してくれ」
友「うん、ありがとう。それじゃ、ナポリタン一つお願いします」
父「ナポリタンですね。少々お待ち下さい」
友「そうだ、課題今済ませる?」ズズッ
友「あ……」
男「ん? 舌でも火傷したか」
友「いや、ココア凄い美味しいから……」
男「そりゃ市販の物とは違うからな」
友「へぇ……」ズズ…
男「課題終わったらゼビウスでもやるか? 奥にまだ動くテーブル筐体があるんだ」
友「ゼビウス? テーブル筐体?」
男「ま、課題終わってからのお楽しみって事で」
友「わっ。ありがとうございますっ」
男「あれ、なんで二つ?」
父「一人だけ食べるのは気まずいだろ? 今日の分は息子が友人を招いた記念と言う事で、僕からのプレゼント」
友「良いんですか?」
父「もちろん」
友「ありがとうございます」
父「はは。今度は友人家族を連れての来店を待ってるよ」
男「餌付けかよ」
父「どうかな? それじゃ勉強頑張って」
友「そうだね」チュルッ
友「ん……」
男「どう?」
友「これも美味しい。男のお父さんは名シェフだね」
男「本人に言ってやりなよ」ズルズル
友「それもそうか」チュルチュル
友「にしても……」
男「ん?」
友「お店の雰囲気も良いし、ココアもナポリタンも美味しい。なのに……」
男「……ああ。客が居ない」
男「それに、駅前のカフェ行けば安くてそれなりのコーヒーが飲める」
男「友だって無名の喫茶店より、有名チェーンのカフェの方が入りやすいだろ?」
友「……それは、確かに…………」
男「おし、課題始めようか。終わったらゲームな」
友「う、うん」
男「ゼビウス以外に脱衣麻雀もあるけど、そっちにするか?」
友「だっ!? や、やらないよ!」
男「ははは……」
――
―
友「あ、もうこんな時間か」
男「そろそろ帰るか?」
友「うん、そうするよ」
友「男君のお父さん、今日はご馳走様でした。とても美味しかったです」
父「それは嬉しい言葉だね」
友「今度はちゃんとお客として来ますね」
父「ああ。待っているよ」
男「……父さん、欲しい本あるから途中まで送ってくるわ」
友「え?」
父「ああ。外はもう暗いから気を付けるんだよ」
男「分かってる。さ、行こうか」
友「う、うん。ありがとう」
友「気を使わなくても良いのに」
男「父さんと二人きりってのが苦手なんだ」
友「……そうなんだ。仲良さそうに見えたけど」
男「気を使う人だから。父さんは」
友「…………」
男「さ、行こうか。友はバス通学だっけ」
友「うん。本屋行くなら途中まで一緒だね」
男「そうだな。自転車で二人乗りする?」
友「暗いから止めとく」クスッ
男「確かに危ないか」
友「今日は色々ありがとう」
男「ああ」
友「またね。お父さんにも宜しく」
男「そうだ、友」
友「なに?」
男「手紙……どうするんだ?」
友「……良く考えてから答えを出すよ」
男「そうか……」
友「じゃ、また明日ね」
男「……ああ。またな」
男(カフェ飯レシピ集、ねぇ……)ペラッ
男(へぇ、結構しっかりしたレシピもあるんだな)
「なに読んでるの?」
男「ん?」
幼馴染「……へぇ、あんた料理に興味あったんだ」
男「別に……」
幼馴染「ところでさ、ちゃんと手紙渡してくれた?」
男「……ああ」
幼馴染「そっか。友くん何か言ってた?」
男「……よく考えてから答えを出すってさ」
幼馴染「ふぅん」
男「あのさ、用無いなら帰って良いかな。帰って残った課題やらなきゃいけないんだ」
幼馴染「じゃあ一緒に帰ろ」
男「…………」
男「別に、そんな事は……」
幼馴染「外もう暗いんだよ? 女の子一人で歩かせて平気なの?」
男「こんな暗くなる前に帰れば良かったのに」ボソ
幼馴染「むっ。なにか言った?」
男「別に。こんな遅くまで何やってたんだろうって思っただけ」
幼馴染「友達と近くのカフェでお喋りしてたら、つい、さ……」
男「……そうか」
幼馴染「あ……ごめん」
男「良いよ、気にしてないから。それより本買うから少し待ってて」
幼馴染「え?」
男「送るから少し待っててって事」
幼馴染「う、うん。じゃ、待ってるねっ」
幼馴染「……」
男「……」
幼馴染「あ、あのさっ」
男「なに?」
幼馴染「えーっと……」
男「……?」
幼馴染「そ、そう。本! 本なに買ったの?」
男「……参考書」
幼馴染「へ、へぇ。男ってば真面目ー」
男「来年大学受験だから。塾とか行く余裕無いし、今の内からしっかりやらないと」
幼馴染「……そう」
男「うん」
幼馴染「そういえば昔から言ってたっけ。人生レールに乗った者勝ちだって」
幼馴染「……あんたは本気でレールに乗る為の努力をしてるんだね」
幼馴染「……」
男「……つまらない奴になってごめん」
幼馴染「そ、そんな事無いって!」
男「……もうすぐ幼馴染の家だね。おやすみ」
幼馴染「うん、おやすみ……」
幼馴染「……」
幼馴染「あ、あのさ!」
男「なに?」
幼馴染「今度男の家……喫茶店行って良い?」
男「客としてなら歓迎するよ」
幼馴染「……うん。幼馴染みだからって適当な接客しないでよ? じゃあおやすみ!」タタタッ
男「おやすみ」
友「おはよう」
男「おはよう……って、また手紙貰ったんだ」
友「あはは……」
男「もう誰かと付き合った方が良いんじゃないか。それなら他の女も諦め付くだろうし」
友「そんな物かな」
男「さあ?」
友「もうっ。他人事だからって適当過ぎない?」
男「俺モテた事無いから、そういう苦労は理解出来ないし」
友「むう……」
男「ま、頑張れ」ポン
友「ううーっ」
男「あ……おはよう」
友「……知り合い?」
幼馴染「私は幼馴染。宜しくね」
友「宜しく。男君の知り合いなのかな」
幼馴染「うん。男とは所謂幼馴染みって奴ね」
男「中学からクラス違ったりで疎遠だったけどな。昨日声掛けられた時は一瞬誰かと思ったよ」
幼馴染「う……」
男「それで、何か用か?」
幼馴染「ううん。姿見えたから声掛けただけ」
友「……ふふっ」
男「どうした、急に笑って?」
友「ごめん。さすが幼馴染みだなって思ってさ」
友「変って言うか、しばらく疎遠だったって言ってたのに、お互い気兼ねの無い感じで話してたのが凄いなって……」
男「そんな物かな」
幼馴染「さあ?」
友「二人は不思議な関係なんだね」
男「?」
友「少し……羨ましいな……」ボソッ
幼馴染「おはよー」
モブ子「珍しいね、こんな早いなんて」
幼馴染「そ、そう? 何時もこんなくらいじゃない?」
男「友達来たみたいだし、俺達は先行くな」
幼馴染「え? う、うん……」
友「じゃあね、幼馴染さん」
モブ子「!」
モブ子「お、幼馴染!」
幼馴染「あ、そっか」
幼馴染「男っ。せっかくだから4人で学校行こうよ!」
友「ボクも構わないよ」
幼馴染「なら決まりね。この子は私の友達のモブ子」
モブ子「は、はじめまして!」ペコッ
幼馴染「こっちが前に話してた男で、この人が……」
友「友です。宜しくね、モブ子さん」
モブ子「は、はいっ。宜しくお願いします!」
幼馴染「あははっ。モブ子緊張し過ぎだよっ」
男「……」
幼馴染「……男?」
男「ごめん、先行って良いかな?」
幼馴染「あ……」
男「……それじゃあ」タタタ…
モブ子「わ、私何か気に障る事しちゃったかな!?」
幼馴染「ううん、モブ子は悪く無い」
モブ子「そう……なの?」
幼馴染「……あいつ、まだ賑やかなの駄目だったんだ」
友(賑やかなのが駄目?)
幼馴染「……ごめん。私も先に行くから、二人で登校して」
モブ子「えっ」
幼馴染「頑張ってね」
モブ子「う、うんっ」
幼馴染「友くん。モブ子を宜しくね!」タタタッ
友「う、うんっ」
モブ子「……私達も行きましょうか?」
友「そうだね。うん、行こうか」
男「……」スタスタスタ
幼馴染「ちょっと、足早すぎ!」ガシッ
男「……っ」ビクッ
幼馴染「……ご、ごめん」
男「……幼馴染は悪く無い。俺の方こそ空気悪くしてごめん」
幼馴染「ううん。私が考え無しに賑やかにしたから……」
男「もう、落ち着いてたと思ってたんだけどな」
男「ああ言う空気は、さ。まだ……駄目だった」
幼馴染「……ごめんね」
男「だから謝らないでって。それに、もう落ち着いたから」
幼馴染「……うん。ねっ、久し振りに二人で学校行こ?」
男「そうだね。行こうか」
友「今朝は急にどうしたの?」
男「あ、えーと、急にトイレ行きたくなって……」
友「本当に?」
男「う……」
友「……」ジーッ
男「今度ちゃんと話すから、今は……その、良いかな?」
友「分かった。悩みがあるなら、何時でも聞くからね」
男「ありがとう、友」
ガララっ
幼馴染「すいませーん、男君いますか?」
友「こんにちは」
男「何か用?」
幼馴染「お昼どうしてるかなって思ってさ」
男「……俺は何時もの所で済ませる」
幼馴染「何時もの所?」
友「化学準備室だね」
幼馴染「そんな所で?」
友「先生にお弁当って賄賂渡して使わせて貰ってるんだ」ヒソヒソ
幼馴染「へー」ヒソヒソ
男「友はどうするんだ?」
友「ボクは弁当じゃないから、適当に食堂で済ませるよ」
幼馴染「友くんお弁当無いの?」
友「そうだけど、なに?」
幼「ふふっ。それなら良い話があるんだけど、どう?」
男「先生、これ」
化学教諭「何時も悪いわね。それで今日のお弁当は何かしら」
男「オムライスとサラダだそうです。こっちのタッパにチリソース入ってるんで、温めてからかけて下さい」
化学教諭「やった、オムライス! これで午後も戦えるわっ」
男「はは……」
化学教諭「それにしても……」
友・幼馴染・モブ子「……」
化学教諭「今日は随分と大所帯ね」
男「幼馴染みとその友人ですよ、先生」
化学教諭「ふーん」ニヤニヤ
男「……レンジ借ります」
化学教諭「おけー。そうだ、あんた達インスタントで良かったらコーヒー飲む?」
男「俺は要りません」
友「ミルクあるならいただきます」
幼馴染「あ、私もミルクあるなら」
モブ子「砂糖ありますか?」
化学教諭「はいはい。ミルク入り二つと砂糖ミルク入り1つね」
化学教諭(長テーブルを使って微妙に距離を開けて座ってるわね)
化学教諭(うん。これなら心配無いか)
化学「はいコーヒー入ったわよ。カップ無いからビーカーだけど気にしないでね」コトッ
幼馴染「あ、どうも」
モブ子(ビーカー……)
友「毎回ありがとうございます、先生」
化学教諭「構わないわよ。どうせ普段は私しか飲まないから」
男「先生、弁当温めておきました」
化学教諭「ありがと。それじゃいただきまーすっ」
男「ああ。日替わりランチの仕込みついでに作って貰ってるんだ」モグモグ
幼馴染「じゃあ今日はオムライスなんだ」
男「ん」モグモグ
モブ子「え? 日替わり?」
幼馴染「男の家、喫茶店やってるのよ」
モブ子「すごいっ。実家が喫茶店なんですか?」
男「……うん」
幼馴染「そ、それよりモブ子! お弁当っ」
モブ子「はっ。そうでした」
友「多め……」
男「確かに多いね」
幼馴染「普段は私とモブ子とで食べてるんだけど、ほら、友くんお弁当無いって言ってたからさ」
モブ子「は、はいっ。宜しければ食べて下さい、友くん!」
友「そ、それじゃ少し貰おうかな」
化学教諭「青春ねぇ。男君、私達は同じお弁当同士隅でひっそり食べましょう?」
男「はぁ。別に構いませんが」
幼馴染「わ、私も!」ガタッ
化学教諭(……ほう)
幼馴染「その……一緒に、食べて良い?」
化学教諭(なるほどね)
男「別に構わないよ」
幼馴染「良かった……」
化学教諭「まったく……青春過ぎて眩しいわ、貴方達」
男「どうしました、先生?」
化学教諭「なんでも無いわよ。それより早く食べましょう」
幼馴染「そ、そうですねっ」
化学教諭(私、男君、幼馴染さん)
化学教諭(この子、バッサリ分けたわね)
男「……」モグモグ
幼馴染「男、大丈夫?」
男「……平気。他人事の距離だから」
幼馴染「あのさ」
男「ん?」
幼馴染「私は嫌じゃない?」
男「嫌じゃないよ」
幼馴染「良かった……」
男「……」モグモグ
幼馴染「なにが?」
男「お前、友にラブレター渡してくれって……」
幼馴染「ラブ……?」
幼馴染「……あ、ああああああれはモブ子に頼まれてっ」アタフタ
モブ子「呼んだ? 幼馴染」
幼馴染「う、ううん。ほら、モブ子は友くんにお弁当食べて貰いなよ!」
モブ子「ふぇっ!?」
化学教諭「ああっ、もう。羨ましいなぁっ」
男「先生、白衣にチリソース付いてます」モグモグ
化学教諭「ありゃ。これはうっかり」
男「子供じゃ無いんですから……」フキフキ
幼馴染「…………」
化学教諭「そう?」
男「そうかな」
幼馴染「……」
男「どうした?」
幼馴染「別にっ」
男「変な奴……」モグモグ
男「ご馳走様」
幼馴染「……」モグモグ
友「ご馳走様でした。美味しかったよ、モブ子さん」
モブ子「お、お粗末様でしたっ」
幼馴染「ご馳走様」
化学教諭「さて、食後にコーヒー要るひとー?」
友「いただきます。モブ子さんも要る?」
モブ子「は、はいっ」
化学教諭「おけー。幼馴染さん、ちょっと手伝って」
幼馴染「え、私ですか?」
化学教諭「そ。貴女も飲むでしょ?」クスッ
幼馴染「……分かりました」
幼馴染「はい」
化学教諭「お湯沸くまでもう少しかな」
幼馴染「あの、先生……」
化学教諭「あ、ついでに同じ棚にあるインスタントミルクティー取ってくれる?」
幼馴染「ミルクティー? この缶ですか?」
化学教諭「うん。それそれ」
幼馴染「……これって、男用ですよね」
化学教諭「そうよ」
幼馴染「あの、先生」
化学教諭「なにかな?」
幼馴染「先生は男がコーヒー飲めない理由、知ってるんですか?」
幼馴染「そう……ですか」
幼馴染「じゃあ、ここでお弁当食べさせているのは……」
化学教諭「……ま、多分貴女の想像通りよ」
幼馴染「……やっぱり」
化学教諭「さ、お湯が沸いたわ」
幼馴染「……」
化学教諭「貴女も理由を知ってるなら、男君の事はそっとしておきなさい」
幼馴染「!?」
化学教諭「今迄ずっとそうして来たのでしょう?」
幼馴染「それは……そうだけど……」
幼馴染「……」
化学教諭「男君は何時もの奴ね」カチャ
男「どうも」
化学教諭「はい、幼馴染さん。貴女はミルク入りよね?」カチャ
幼馴染「……はい」
幼馴染「……」ズズ
幼馴染「にが……」ボソッ
幼馴染「私も砂糖入れようかな……」
友「男、今日も男の家に行って良いかな?」
男「客としてなら構わないよ」
友「ふふっ、もちろんお客として行くよ」
男「それなら大歓迎」
友「何かオススメってある?」
男「パンケーキセットかな。家のは安い割に量多いからお得感があるよ」
友「パンケーキかぁ……甘い物も悪く無いね」
男「お友達サービスでメープルシロップとバターを増量してあげよう」
友「シロップでヒタヒタにするのは勘弁してよ?」フフッ
カランカラン
男「ただいま」
友「こんにちは」
父「やあ、いらっしゃい。男もお帰り」
男「今日は客だってさ」
父「おや、そうなのかい?」
友「はい。パンケーキセット、飲み物はホットコーヒーでお願いします」
父「パンケーキセット、にホット一つですね。畏まりました」
父「男。卵少なくなって来たから、補充をお願いして良いかな?」
男「分かった。着替えてくる」
男「悪いけど友、少し待ってて」
友「うん。行ってらっしゃい」
友「いえっ、お構い無く」
父「棚に漫画があるからね」
友「は、はいっ」
父「……」
友「……良いお店ですね」
父「はは。ありがとう」
友「なんだか、とても落ち着きます」
父「なかなかお世辞が上手だね。はい、コーヒー」カチャ
友「お世辞じゃありませんよ」
父「……ありがとう」
男「……入らないのか?」
幼馴染「……」
男「客なら歓迎するよ」
幼馴染「えっと……」
男「……」
幼馴染「男は買い出し?」
男「の帰り」
幼馴染「そうなんだ」
男「ん」
幼馴染「……入って良い?」
男「……良いよ」
男「ただいま」
父「お帰り……おや?」
幼馴染「お久しぶりです。おじさん」
父「久し振りだね。カフェオレで良いかい?」
幼馴染「あ、はいっ」
友「お帰り」
男「ただいま。父さん、卵ここに置いとくから」
父「ああ。ありがとう」
幼馴染「友くん来てたんだ」
友「うん。常連になる予定だからね」
男「そりゃありがたい」
幼馴染「ふふふ。男ったら現金ね」
友「ありがとうございます」
男「……父さん、パンケーキセットにバニラアイスなんて付いてたか?」
父「はは。今後ともご贔屓にってね」
男「まったく……」
父「熱々のパンケーキにバニラアイスを絡めて食べると美味しいから試してごらん?」
友「はい。いただきますっ」
父「はい、こちらのお嬢さんはカフェオレでしたね」カチャ
幼馴染「あ、どうも」
父「それと、これはサービスのアイス。一人だけ贔屓は良く無いからね」カチャ
幼馴染「良いんですか?」
父「もちろん。今後とも当店をご贔屓にお願いします……なんてね」フフッ
男「はあ……」
男「分かった。明日のランチは何にするんだ?」
父「ミルクカレーだよ。それじゃカウンター宜しく」
男「ああ」
幼馴染「明日ミルクカレーなの?」
男「みたいだね」
友「ミルクカレー?」
男「ミルクを入れてまろやかに仕上げたカレーだよ」
友「へぇ。ボク辛いのが苦手だから興味あるな」
幼馴染「明日休みだし来ようかな……」
男「そういや幼馴染は父さんのカレー好きだったよな」
幼馴染「うんっ」
友「ボクも明日来ようかな……」
――
―
友「あ……そろそろ帰らないと。お勘定お願いします」
父「あー。今日は仕込みが上手く行ったからサービスって事で……」
男「父さん」
父「う……」
友「おじさん、ボクは今日客として来ているんです。だからちゃんと支払わせて下さい」
男「そうだよ父さん。こういう事はしっかししないと駄目だ」
父「申し訳ない……」
男「ん。またね」
幼馴染「ばいばい」
父「ありがとうございました」
カランカラン
男「幼馴染はまだ帰らなくて良いのか?」
幼馴染「私もそろそろ帰ろうかな」
父「もう店を閉めるから送ってあげたらどうだい?」
男「送るって言っても近所だし……」
父「まあまあ」
男「……仕方ない。行こうか、幼馴染」
幼馴染「良いの?」
男「構わないよ」
幼馴染「……ありがと」
男「帰らなくて良いのか?」
幼馴染「ちょっと寄り道」
男「寄り道、か」
幼馴染「あのさ、男」
男「……なに?」
幼馴染「ずっと疎遠だった私が言える事じゃ無いけど……」
男「……」
幼馴染「辛くなる前に頼って良いからね」
男「……ありがとう」
幼馴染「たぶんって……」
男「他人事の距離なら、周りがどれだけ賑やかだろうと、幸せだろうと辛くならないから」
幼馴染「……」
幼馴染(全然……全然大丈夫じゃないよ、それ……)
男「それでもどうしようも無くなったら、幼馴染を頼るよ」
幼馴染「……うん」
幼馴染(幸せになっても、それが不意に壊れる事を知っているから)
幼馴染(幸せを壊されてしまったから。だから、幸せになる事が怖いままなんだ……)
男「……どうしたの?」
幼馴染「な、なに?」
男「俺より、幼馴染の方が辛そうに見えるから」
幼馴染「……」
男「……帰ろうか」
幼馴染「……うん」
友『あ、あのっ』
父『なにかな?』
友『今日学校行く途中、男の様子が少し変だったんです』
父『……』
友『ただの体調不良なら良いんですが……』
父『心配かい?』
友『それは勿論! 大切な友人ですから』
父『……そうか』
父『息子はね、僕の妻……つまり母親を事故で亡くしているんだ』
父『この店も、妻と僕の二人でデザインして作ったんだよ』
父『家族三人、本当に幸せだった』
父『だけど……妻は事故で……』
友『そんな事が……』
父『妻が無くなって、息子は酷く塞ぎ込んでしまった』
父『それ以来かな。息子は幸福だと感じると、酷く恐怖を覚えしまう様になったんだ』
友『幸せと感じる事が怖い……?』
友『そんな……』
父『だから息子が友君をここに連れて来た時は驚いたよ』
父『それと同時に嬉しかった。やっと立ち直ってくれたんだって』
父『けど、まだ立ち直りきれて無いんだね……』
友『はい。今朝、男が幼馴染さんと話てると突然……』
父『友君。情けない話だが、僕じゃ息子を立ち直らせる事が出来なかった』
父『息子が君をここに連れて来たって事は、君の事を本当に信頼しているんだと思う』
父『だから、これからも息子の良い友人でいて欲しい』
友『は、はい! こちらこそ、宜しくお願いします!』
カランカラン
男「いらっしゃいませ」
友「こんにちは」
男「友か。今ちょっと混んでるから、一段落付くまで俺の部屋で待ってるか?」
友「良いの?」
男「ああ。後一時間もすりゃ落ち着くから、適当にゲームでもやって待っててよ」
友「……いや、ボクも手伝うよ。その方が作業が減るだろ?」
男「良いの?」
父「お手伝いなら歓迎するよ。そうだね、このピークを乗り切ったらランチをご馳走するって言うのはどうだい?」
友「良いんですか?」
父「こちらからお願いしたいくらいさ」
男「よし。エプロン貸すから来てくれ!」
友「うん、分かった!」
友「い、いらっしゃいませ……」モジモジ
幼馴染「友……くん?」
友「うう……」
幼馴染「なにそのフリル付きエプロン……しかも絶妙に似合ってるし……」
友「ウエイトレス用のしか無いって言われて……」
男「いらっしゃい、幼馴染。もうすぐ空くから、カウンターで待ってて」
幼馴染「あ、男! 友君が何であんな格好を?」
男「バイトだよ。友、奥のテーブルのオーダー頼む。父さん、ランチセット、アイスコーヒー一つ!」
父「あいよー」
幼馴染「……バイトで女装……?」
客「お嬢ちゃん、お冷やお願い」
友「あ、はいっ。ただいま!」
幼馴染(お嬢ちゃん……?)
――
―
男「ようやく客が引いたか……」
友「疲れた……」
父「お疲れ様。助かったよ」
男「ああ。本当に助かったよ、友」
友「どう致しまして……」
父「幼馴染ちゃんも、せっかく来てくれたのに洗い物やらせちゃってゴメンね」
幼馴染「このくらいなら、何時でも手伝いますよ」
父「はは。それは嬉しい申し出だね」
父「さてと。少し遅くなったけどお昼にしようか」
幼馴染「私オレンジジュース」
友「ボクは烏龍茶」
男「分かった。適当に座って待ってて」
幼馴染「はーい。そこのテーブル行こ、友君」
友「うん。男、手伝う事あったら言ってね」
男「バイトはもう良いから、ゆっくりしてなって」
幼馴染「そういえば着替え無いの?」
友「あ……」カアッ
――
―
父「お待たせー。あれ、友君は?」
男「着替えに俺の部屋行った」
父「そうか。中々似合ってたのに、勿体ない」
友「変な事言わないで下さい!」
幼馴染「早かったね」
男「ちょうど良かった。カレーの用意出来てるぞ」
友「うん、直ぐ行く!」タタタ
――
―
男「ご馳走様」
友「ご馳走様でした。すっごい美味しかったです!」
父「ありがとう。そう言って貰えると作った甲斐があるよ」
幼馴染「ご馳走様でした。久し振りに食べたけど、やっぱりおじさんのカレーは最高ですねっ」
父「あ、あはは。そんな絶賛されると照れるな……」
父「よーし、父さん頑張って食後のコーヒー入れようかな!」
男「俺は烏龍茶にしとくよ」
父「そうか……二人はどうする?」
幼馴染「暖かいコーヒーが飲みたいです」
友「ボクも同じ物をお願いします」
友(お母さんが好きだったから、幸せだった頃を思いだして飲めないのかな……)
男「どうかした?」
幼馴染「ううん。なんでもないよ」
友「うん。ご飯食べて少しぼーっとしちゃったのかな」
幼馴染「そうだ、今度モブ子も連れて来て良いかな?」
男「別に構わないけど……」
友「気に入ってくれると良いね」
男「……そうだね」
男「大丈夫……まだ大丈夫だから……」
友「大丈夫って……酷い汗出てるじゃないか!」
男「大丈夫だよ……直ぐ落ち着く」
幼馴染「ご、ごめんっ。私がはしゃいだから!」
男「幼馴染は悪く無い。これは俺の問題なんだ……」
幼馴染「でも!」
友「……」
友(男は幸せだと感じるとこうなってしまう)
友(それはつまり、今が幸せだと感じていたんだ)
友(男君は今幸せだったのに何でこんな……)
友(幸せだと感じると恐怖を覚えるなら、男は何に幸せを感じたんだろう)
友(……少なくとも、ボクと居る時にこうなる事は無かった)
友(だとしたら、男は幼馴染さんと居ると幸せなの?)
友(……少し違う気がする。なら一体何が男にとっての幸せなんだろう……)
友「……うん」
幼馴染「心配するに決まってるでしょ!」
男「……」
幼馴染「もっと頼ってって言ったのに、何で……」
男「そうだったね。ごめん」
友(……あ)
友(もしかしたら、男は……)
男「……なに?」
友「ボクはどこにも行かない。ボク達はずっと友達だ!」
友「だから……安心して」
男「…………」
男「友、急にどうした?」
友「……落ち着いた?」
男「そういえば」
幼馴染「男の汗が引いてる」
友「よかった、思った通りで」
幼馴染「え、なに? どういう事?」
友「実は、昨日おじさんから男の昔の話を聞いていたんだ」
男「昔の?」
友「うん……」
幼馴染「……おじさんが話したんだ」
友「男、昨日の登校中に急におかしくなったろ? その事おじさんに相談したら……」
男「……そっか」
友「それで、ボクなり男がどうして幸せを怖がるか考えたんだ」
友「男はね。きっと幸せが怖いんじゃなくて、幸せな時間が失われる事が怖いんだと思う」
幼馴染(私と同じ考えだ……)
幼馴染(幸せが壊れたから、幸せになって壊れる事が怖い)
幼馴染(それをたった1日で気付くなんて……)
友「男がボクを信頼してくれたから、ボクの言葉を信じて、落ち着けたんだと思う」
友(だからこそ危ういのだけど)
男「……そうなんだ」
友「ただし根本的な解決じゃないよ。最終的には男自身が乗り越えなきゃいけないんだから」
男「……うん。ありがとう、友」
幼馴染「……良かったね、良い友達が出来て」
幼馴染「疎遠になってた私じゃ、こうは行かなかったわ」
友(本当にそうかな、幼馴染さん)
友(疎遠だったから大丈夫だったけど、また昔みたいに親密になったら、男はキミを失う事を一番恐れるとボクは思う)
友(……ただ、悔しいからキミが気付くまで秘密にしておくよ)
父(良かった。男は友人に支えられて、お前の死を乗り越えられそうだよ)
父(本当に良かった……)
父「コーヒーと烏龍茶お待たせ」
男「あ、父さん……」
父「ん、どうした?」
男「……なんでも無い」
父「そうか。さあ、冷めないうちにどうぞ、二人とも」
友「はい。いただきます」
幼馴染「いただきます。おじさん」
男「友、奥のテーブルのオーダー頼む!」
友「うん!」
幼馴染「ランチセット二つ入りましたー!!」
父「あいよー!」
カランカラン
男「いらっしゃいませ! 空いてる席にどうぞ!」
男「先生?」
化学教諭「思ってたより繁盛してるのね。可愛らしいウエイトレスのお陰かしら」
友「あ……」
幼馴染「どんまい……」
化学教諭「あら?」
化学教諭「なかなか似合ってるじゃない。友君」
友「くっ……」
モブ子「すいませーん。アイスコーヒーまだですかー?」
友「あ、はい! ただ今お持ちしまーす!」
化学教諭「おけー。あ、ランチセットの飲み物はアイスラテで宜しくね」
男「はい。かしこまりました」
男「父さん、ランチとアイスラテ一つ!」
父「あいよー」
ーー
ー
男「よっしゃ、山越えたーっ」
父「お疲れ様。みんな休憩入って良いよ」
男・幼馴染・友「はーい」
モブ子「そうですねー」
化学教諭「またまたー。本当は私が来てくれて嬉しい癖にっ」
幼馴染「モブ子も来てくれたんだね!」
モブ子「うん! 制服可愛いね! 二人とも良く似合ってると思うよっ」
友「そ、それはどうも……」
モブ子「は、はいっ」
化学教諭「……」
幼馴染「先生?」
化学教諭「こ、これは初めまして男君のお父様!」
父「これはご丁寧にどうも」
父「ああ、ごめんごめん」
父「お二人もゆっくりして行って下さいね」
化学教諭「はいっ。ゆっくりして行きます!」
モブ子「先生何か変……」
ーー
ー
幼馴染「美味しかったーっ」
友「ご馳走様」
モブ子「二人とも着替えちゃったんだ」
幼馴染「私と友くんはお昼のお手伝いだけだからね」
モブ子「むー。せっかく可愛かったのに」
化学教諭「サービス!? 是非!!」
モブ子「私も良いんですか?」
父「はい。もちろん」
モブ子「そ、それじゃあ、お願いしますっ」
男「俺は……」
幼馴染「……」
友「男……」
男「俺も、貰おうかな。父さんの入れたコーヒー」
父「……! そうか! 男も飲むか! みんな飲むなら一番良い豆挽かないとな!!」
幼馴染「もう……大丈夫なの?」
友「無理しなくて良いからね」
男「うん……なんかさ、急に飲んでみようかなって思ったんだ」
幼馴染「そっか……」
友「疎遠だった癖に」
幼馴染「う……」
友「どちらかと言うなら、生涯友人である事を誓ったボクのお陰じゃない?」
幼馴染「むむぅ……」
幼馴染「だったら私は男と添い遂げるわ!!」
男「へ?」
友「なっ……」
モブ子「こ、これって……ぷ、プロポーズ!?」
幼馴染「私だって男が大切なの!!」
男「え、なに? なんなの?」
化学教諭「愛されてるわぁ。もう爆発しちゃえば良いのに」
幼馴染「男! 駄目なの!?」
男「うぇっ!?」
男「だっ、駄目じゃ無いけど……俺、まだ高二だし……」
幼馴染「将来の話なら、どうかな?」
男「……うん。将来的な事で良いなら」
モブ子「おおーっ」
幼馴染「……えっと、私は久し振りに話した時に……かな」
幼馴染「ああ、この人と居るだけで心地良いなぁ……って言うか……」
男「俺も、そんな感じ……」
友「……ふふっ。これはかなわないな」
友「……そうですね」
化学教諭「私としても息子の様に可愛がってた生徒がトラウマを乗り越えた事は喜ばしいわ!」
モブ子「息子?」
友「…………」
モブ子「乗り越えるとかトラウマって何の事だかわからないけど、良かったね二人とも!」
化学教諭「そうね、良かったわね。先生的にはこのまま丸く納まるとやりやすいわ」
友「幼馴染さんに関しては納得し難い部分はあるけど、男が幸せを苦痛に思わなくなった事は嬉しいよ」
幼馴染「ありがとうモブ子、ありがとう先生!」
男「幼馴染の告白からなんかおかしな方向に話が進んでないか?」
父「なにやら随分と賑やかになっているね」
男「あ、父さん」
男「ありがとう、父さん」
父「その豆はね、僕とその大切な人が好きな豆を、二人が好きな加減で焙煎して挽いた物だよ」
男「そうなんだ……」ズズッ
父「どうかな?」
男「うん。美味しいよ、父さん」
男「コーヒーって、こんなに美味しい物だったんだね……」
父「ああ。なにしろお前を愛した二人が、この世で二番目に好きなものだからね」
男「そっか……」
友「あ、ありがとうございます」
幼馴染「いただきます」
化学教諭「良い香りですね」
モブ子「ちゃんとした喫茶店のコーヒーは初めてです!」
父「どうぞ。冷めないうちに」
男「うん。子供の頃は砂糖もミルクもたっぷり入れないと飲めなかったのにね」
幼馴染「大人になったのかな?」クスッ
男「かもね」クスッ
幼馴染「……あのさ」
男「なに?」
幼馴染「さっきは勢いで言っちゃったけど、私は今度こそずっと側に居るから」
男「……うん」
幼馴染「腫れ物扱いで距離を置くなんて絶対しない。だから、側に居ても良いよね?」
男「……うん」
幼馴染「ありがと、男……」
幼馴染「むっ……友くんは早くモブ子ちゃんに返事するべきだと思うな!」
モブ子「え?」
友「え?」
モブ子「言ってないの、友くん?」
友「言ってなかったの、モブ子さん?」
幼馴染「え……まさかあんたら……」
モブ子「え、えへへ……」
男「知らなかった……」
化学教諭「ええ……」
父「これからも息子をお願いします。先生」
化学教諭「え、これからも……?」
化学教諭(これからも息子をお願いしますって、つまり公私共々息子さんを息子としてどうぞ宜しくお願いしますって事?)
化学教諭(それは父さんをダーリンっと呼んで、男君をマイサンって呼ぶって事なの!?)
化学教諭「は、はいっ。息子さん……いえ、男君は私が責任持って面倒を見させていただきます!」
父「はは。真面目な方ですね」
モブ子「先生……私ね、正直おじさんと先生じゃ脈無いと思う」
友「ちゃんと考えてから答えを出すって言ったろ?」
友「それに誰かと付き合えばって言ったのは男じゃないか」
男「そういえば……」
幼馴染「私何で♂と張り合ってたんだろ……」
モブ子「友くん可愛いから仕方ないよ」ポッ
友「そんな事無い。モブ子さんの方が素敵だよ」ウフフ アハハ
男「ははは……」
男(側で笑ってくれる幼馴染や友、先生にモブ子さんが居れば)
男(俺の胸を抉った痛みを少しでも埋められる気がする)
幼馴染「……どうしたの。じっと見て来て」
男「これからも宜しくね、幼馴染」
幼馴染「……これからも、ずっと。でしょ?」
男「……そうだね、これからも、ずっと。宜しくね、幼馴染」
幼馴染「うん。宜しくね、男!」
日食見に行きながら書くものじゃないね
乙やの
追い討ちなくてよかった
Entry ⇒ 2012.05.26 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「やっほー」男「ん?
男「えっと、どちらさまですか?」
幼馴染「え」
男「今、俺は幼馴染って人と待ち合わせしてるんですが……」
幼馴染「え?」
男「あ、もしかして幼馴染さんの知り合いですか?」
幼馴染「い、いや、知り合いも何も……」
男「違うんですか、じゃあいいです」
幼馴染「え、え?え?え?ちょっと!こっち向いてっ」
このSSはSS深夜VIPのSSです
男「知り合いでもないのに、うっとおしいですね」
幼馴染「いやっ!私!私が幼馴染だからっ!」
男「は?何を言っているんですか?幼馴染なんて見当たりませんけど」
幼馴染「ちょっとぉー!頭上でキョロキョロしないでよっ」
男「何ですか、まだ用があるんですか?」
幼馴染「私と待ち合わせなんてしてないでしょ?!」
男「もちろんです。俺は幼馴染と待ち合わせしてるんですから」
幼馴染「だから、その幼馴染が私でしょ!?」
男「???」
幼馴染「あーもうっ!何よ!もういい!男なんて知らないっ」
男「ぷっ……ははっ……あーはっはっは!はははははははははははげほっ……くくくっ」
幼馴染「な、なによぅ……」
男「ごめんごめん、あー腹痛い……。久しぶり、幼馴染……ぶっ」
幼馴染「ど、ど、どういうこと……?」
男「え?ちょっとしたイタズラだけど……くはっ……あまりに慌てる様子が面白くて……ふっ」
幼馴染「つまり、私が幼馴染ってのはわかってたってこと……?」
男「そうだねぇ。一瞬で分かったよ。だから遊んだんだけど」
幼馴染「……」
男「あれ?怒ってる?」
幼馴染「……違う……。忘れられてなくて良かったって安心したの……」
幼馴染「しかも、待ち合わせなんてしてないどころか連絡先も知らないし……」
幼馴染「同姓同名の彼女が出来たかと思ったし……」
男「忘れてないし、同姓同名の彼女もいないよ」
幼馴染「うん。はぁーーーーーーーーーーーびっくりした!」
男「ごめんねーつい久々に会えて嬉しくてさ」
幼馴染「いつぶりだっけ?中学?」
男「そうだね。まぁ中学ではほとんど話してないけどね」
幼馴染「男が急に余所余所しくなるんだもん」
男「思春期だったんだよ。あと、高校は別だったね」
幼馴染「話さないからどこに行くか分からなかったんだよ」
幼馴染(私の予想より頭のいい高校に行っちゃうし……)
男「にしても大学で同じになるとはなー。学科まで同じだし」
幼馴染「私もびっくりしたよ……自己紹介のとき目を疑ったもん」
男「なんであんとき声かけてくれなかったの?」
幼馴染「ふつーは男から声かけるもんでしょーがぁー」
男「かけようと思ったんだけどさー、こっちを気にしてソワソワしてたから放っておいた」
幼馴染「え」
男「いつ痺れを切らしてこっちにくるかなーって思ってさ」
幼馴染「ひど……」
男「同じ学科なら話す機会多いから大丈夫だろーって」
幼馴染「一ヶ月も?」
男「いやー自己紹介からだから3週間でしょ」
幼馴染「私と話したくなかったの?」
男「授業中もこちらに視線を向ける幼馴染が面白かったまる」
幼馴染「……ぅう……さいてー……」
男「今日の講義もう終わった?」
幼馴染「ん」
男「じゃぁなんか食べに行こうよ」
幼馴染「ほんと?!」
男「ほんとほんとー」
幼馴染「じゃぁ、ぱふぇだよ!」
男「発音がギリギリぱへって言ってるみたい」
幼馴染「パフェ」
男「おっけ」
幼馴染「で、奢りだよね?」
男「もちろん。あ、あとメアド交換しとこうよ」
幼馴染「そうだよー高校のとき男に連絡できなくて困ったんだからねー」
男「中学んとき俺が携帯持ってなかったからね。でも、何か用事あった?」
幼馴染「それは、あの、うん、いろいろとね」
幼馴染(夏祭り行こうとか……初詣行こうとか……)
男「互いの家に行くような仲じゃなかったからねー」
幼馴染「ちょっと遠かったからね」
男「小学校のときは結構行ったり来たりしてたのにね」
幼馴染「いつから行かなくなったんだろー」
男「中学でしょ。あ、俺が素っ気なくなったからか」
幼馴染「それだ!男のせいで私は!」
男「私は?」
幼馴染「なんでもないですー」
男「? まぁいいか。ほかの懐かしい話は喫茶店でしようか」
幼馴染「どこに行くんだろーって思ってたら喫茶店?高くない?」
男「ここにあるのは中身のない財布……」
幼馴染「え!?なに、私に奢れってこと?!」
男「なわけないじゃん。ちゃんと金は入ってるよ」
幼馴染「びっくりさせないでよ……」
男「ま、俺の財布の心配なんかいいからパフェを楽しみな」
幼馴染「はーい」
===
幼馴染「もぐもぐ」
男「いい食べっぷりっすなぁ」
幼馴染「んへへ美味しいんだもん」
幼馴染「男はコーヒーだけでいいの?」
男「甘いものはちょっと苦手……」
幼馴染「確かに昔っからお煎餅とか食べてた……」
男「なんかダメなんだよなー軽く吐き気?みたいな感じがする」
幼馴染「はい、あーん」
男「うげ……まじかよ……」
幼馴染「とか言いながら食べてるし」
男「んー……」
幼馴染「美味しい?」
男「甘ったるい。あと幼馴染の味がした」
幼馴染「はぇ?!」
男「冗談」
幼馴染「さ、さっきから何なの……私の心臓を止めたいの?」
男「ハートを射止めたいの」
幼馴染「ま、また冗談をー」
男「冗談だ」(真顔
幼馴染「もー変なことばっか言ってると誤解されるよ?」
幼馴染「女ったらしだって」
男「あーそれは困るな。幼馴染だけに使うことにするよ」
幼馴染「うー」
男「いって、叩くなよっ」
幼馴染「私騙され易いんだからやめてよー」
男「だから面白いんだろ?というか、自覚はあったんだね」
幼馴染「うん。でも騙されてるのに気づかないから無意味」
男「ふぅん……今は一人暮らし?」
幼馴染「当然でしょ。地元からここ近くないわよ」
男「一人暮らしだと宗教の勧誘とかセールスとか来たら気を付けなよ?」
幼馴染「……うん」
男「何その変な間……もしかして、もうやられたの?」
幼馴染「いや、大丈夫だったんだけどー……友達いたから」
男「壺とか売られそうだった、と」
幼馴染「印鑑だった……」
男「なるほど」
幼馴染「男は大丈夫なの?」
男「ん?あー俺はこの前居留守した」
幼馴染「それって酷くない?」
男「下手に出て口車に乗せられるよりはいいだろ?」
幼馴染「そうだけどー可哀想っていうかー」
男「勝手に押しかけてるんだから無視されても可哀想ではないだろ」
幼馴染「うーん……そうかなぁ……」
男「そーそー」
ヒョイッ
幼馴染「あっ!私のウエハース!」
男「これはあんまり甘くないから美味しいんだよなー」
幼馴染「ううー」
男「だから叩くなって!好きだったの?これ」
幼馴染「うん」
男「んじゃぁ、はい」
幼馴染「あれ?なんであるの?」
男「幼馴染が好きだったらいけないなーと思って半分残しておいた」
幼馴染「半分減ってる……」
男「俺が噛じったのダメだったらごめんね?」
幼馴染「だ、大丈夫……」
男「間接キスとかダメだったっけ?」
幼馴染「女同士は余裕だよ」
男「男子とは出来ないってことか」
幼馴染「そ」
幼馴染(でも、男のなら……うう……ドキドキする……)
男「別に食わなくてもって……それ好きなんだったな」
幼馴染「食べれるよ」
男「あんま考えずに取ってゴメンなー?」
幼馴染「別にいいよ」
男「なんでニヤニヤしてんの?」
幼馴染「んーん、美味しかったよって」
幼馴染(ちょっとコーヒーの味がしたなんて……言えないもん)
男「ならいいけどさ」
幼馴染「そういえば男って高校で何してたの?」
男「部活?」
幼馴染「そ」
男「全部!」
幼馴染「へ?ぜ、全部って全部掛け持ちってこと?」
男「やってなかった!」
幼馴染「…………」
男「…………」
幼馴染「…………」
男「幼馴染は?」
幼馴染「私はバレーしてたよ」
男「なるほど、だから部活を引退して、ちょっと肉がついていい脚をしてるのか」
幼馴染「い、いい脚って……」
男「変態ですいませーーん」
幼馴染「まだ言ってないんだけど」
男「顔にでてた」
幼馴染「ほんとに?」
男「ほんとー」
幼馴染「気をつけないとなぁ……」
男「ちっさい頃からだよな」
幼馴染「うそ!?」
男「幼稚園のときにー、保育士のあの背の高い男の先生好きだったでしょ」
幼馴染「……顔に出てたの?」
男「あの先生と話してた時、めっちゃ顔が綻んでた」
幼馴染「うわー恥ずかしい……」
幼馴染「私も男の何かそういうの思い出そっ」
男「何もないでしょー……たぶん」
幼馴染「あっ……」
男「思い出した?」
幼馴染「い、いや、これは……うわ……変なの思い出しちゃった……」
男「顔が真っ赤ですけど」
幼馴染「男はね……覚えてる……?」
男「何を?」
幼馴染「小学校のとき、男の家で……その……お医者さんごっこして……」
男「わかった、忘れろ」
幼馴染「……男が私の体を……」
男「おい、これ以上言うなよっ……」
幼馴染「まさぐって……胸も……お股も……」
男「…………」
幼馴染「…………」
男「何で全部言っちゃったの……?」
幼馴染「珍しく男が焦ってたから……面白くて?」
男「一緒に自滅してんじゃねーか……顔がほんと茹で蛸だよ」
幼馴染「うん……」
男「ほんっとすいませんでしたっ!」
ガンッ
幼馴染「え、いいよいいよ!ど、土下座までしなくてもっ」
男「いくら知識がなかったとはいえっ!!」
幼馴染「き、気にしてないからっ……」
男「……ほんとごめん……逆に知識ない頃でよかった……」
幼馴染「知識あったら最後までしてた?」
男「そうだねー」
幼馴染「危なかったね」
男「中学のときもバレー部だったよな」
幼馴染「下手な話の逸らし方ー」
男「えー」
男「じゃぁ何さ、責任でも取ればいい?」
幼馴染「それってつまり……?」
男「ああいうのをしてもいい関係になるってことかな」
幼馴染「……付き合うってこと?それとも結婚?」
男「セフレ」
幼馴染「しね」
男「冗談ですーすいませんー」
幼馴染「いいムードかと思ったのに台無しじゃんっ」
男「幼馴染の真顔のしねはマジで怖かったー」
幼馴染「男のせいじゃん」
男「はははー」
幼馴染「そういえば、男って自炊してる?」
男「よし、晩御飯うちで食え!腕前を見せてやる!湯切りまじでうまいぞ!」
幼馴染「カップ焼きそばじゃん」
男「幼馴染は?」
幼馴染「ちゃんと自炊してるよ?と言っても夜だけだけど」
男「朝強くないもんな」
幼馴染「なんで知ってるの……?言った記憶ない……」
男「幼馴染の母ちゃんが話してた。あの子朝弱くて、下着姿で学校行こうとするのよーって」
幼馴染「……」
男「ほんとだったのか?」
幼馴染「お母さんのバカ……」
男「うわー……」
幼馴染「ひいた?」
男「是非とも見たかったわー」
幼馴染「私がひいた」
男「冗談だってー」
幼馴染「さっきの誰にも言わないでよ?」
男「言わないよ。その代わり、今日の晩御飯作ってー」
幼馴染「え?それ、本気?」
男「本気です。昨日でカップラーメンが切れてたの思い出した……」
幼馴染「買い物いけばいいじゃん」
男「まぁそうだけど、幼馴染の料理食べてみたいし」
幼馴染「食べたことないっけ」
男「バレンタインでチョコは貰ったし、いつだかクッキーも食べた」
幼馴染「そうだっけ?」
男「確かな。でも、お菓子じゃん。お菓子とご飯は違うからさ」
幼馴染「うーん、でも二人分作る食材ないから、買い物行くよ?」
男「そんくらいならオッケーだ」
幼馴染「じゃぁ、いいよ」
男「よっしゃ!って、幼馴染の家ってどの辺?」
幼馴染「んっとね、〜〜ってところ」
男「え?うちもそこなんだけど」
幼馴染「そこの、私は2丁目」
男「俺も2丁目」
幼馴染「アパートの名前は○○!」
男「……俺も○○……」
幼馴染「203号室……」
男「俺も203号室……」
幼馴染「それは嘘でしょ!」
男「ホントは202号室」
幼馴染「え、本当に?」
男「これは俺もビックリだ……本当だよ」
幼馴染「なんで今まで気づかなかったの……?」
男「こっちが聞きたいよそれは……」
幼馴染「まさか隣の部屋だなんて……」
男「そういえば大家さんが同じ県出身の可愛い女の子も入居したって言ってたわー」
幼馴染「そんな……可愛くないよ」
男「それはともかく、お前だったのかー」
幼馴染「ともかくって……嫌だった?」
男「これから毎晩幼馴染が料理作ってくれるなんて嬉しいなー」
幼馴染「毎晩!?」
男「さすがに冗談だよ。俺も大学生からヒモまがいのことはしないさ」
幼馴染「冗談ばっかで何が本当かわからないよー……」
男「高校時代のあだ名は狼少年だからな」
幼馴染「嘘つきじゃん」
男「そうだな」
幼馴染「大学でも嘘つきするの?」
男「本心を知られるのが好きじゃないんだ」
幼馴染「信じてもらえなくなるよ」
男「それは困るから、最小限にはするつもり」
男「信じてもらえなくて高校では面倒な目にあったからなー」
幼馴染「そっかぁ、大変だったんだね。自業自得だけど」
男「まさにそれだな」
幼馴染「そろそろ買い物行く?ていうか行かないとご飯作るの遅くなるかも」
男「じゃぁ行きますかー」
===
幼馴染「なんで手を……つないでるの?」
男「小学校時代を思い出すため?」
幼馴染「は、恥ずかしいよ……」
男「幼馴染って店とか行くとすぐ迷子になるじゃん」
幼馴染「そんなになってた?」
男「中学んときに班が一緒で、みんなで何か買ってくるみたいな授業あったじゃん」
幼馴染「うん」
男「そんとき、店に入って1分立つ前に迷子になった」
幼馴染「……思い出した……店内放送で呼ばれたんだ……」
男「半泣きで俺らんとこに駆け寄ってきたよな」
幼馴染「……ぅぅ……」
男「友はそんときにお前を好きになったんだってさ」
幼馴染「ふぇ?!」
男「中学の卒業式でアイツ告ってきただろ?」
幼馴染「そうだったね……断ったけど……」
男「あの後俺に泣きながら報告してきてウザかったんだよ……」
男(おかげで幼馴染に俺が告白し損ねたんだけど……)
幼馴染「そうなんだ……。男は誰かにこ、告白したりしなかったの?」
男「うぇ!?い、いやー、べ、別に好きな人いなかったからなー」
幼馴染「なーんだ、つまんないのー」
男「そういう幼馴染は?」
幼馴染「男」
男「へ?」
幼馴染「いや、別に告白はしなかったよ」
男「好きな人はいたんだ」
幼馴染「う、うん」
幼馴染(目の前に……ずっと想ってる人がいますけど……)
男「そっか、そうだよなー」
幼馴染「ね、いつまで手、つないでるの?」
男「あ、嫌だった?」
幼馴染「嫌ではないけど……カップルみたいだなって」
男「実際には幼馴染だけどね」
幼馴染「うん」
男「夕飯何作るの?この食材みても分かんないんだけど」
幼馴染「んっとね……分かんない……」
男「はぁ?」
幼馴染「い、いや、あのね、手、繋いでたら緊張して買い物してるの忘れてて、適当に突っ込んじゃった……」
男「ははっ、なんだそれー」
幼馴染「取り直してもいい?」
男「次は何作るか決めてから取ろうなー、俺も考えるからさ」
幼馴染「夕飯遅くなってごめんね?」
男「いいよ。俺も手伝えば早くなるでしょ」
幼馴染「カップ焼きそば以外作れるの?」
男「ああ、この前なんかお湯を沸かして注いだんだぞ?」
幼馴染「カップラーメンじゃん……しかも焼きそば系より簡単だし」
男「まぁ、最低限はできるからさ。それに作らせてばっかも悪いし」
幼馴染「最低限がどのくらいか怪しいけどね」
男「で、結局何作る?」
幼馴染「んーカレーかな」
男「楽だから?」
幼馴染「一人だと食べきれないくらい作っちゃうから」
支援
男「食い扶持がいないと食べれないんだね」
幼馴染「作りやすいし好きなんだけどね」
男「俺も好きだよ」
幼馴染「ふふっ」
男「どうした?気が狂ったか?」
幼馴染「なんでもなーい」
男「まぁいいや。だいたい買い終わった?」
幼馴染「うん」
男「じゃ、レジ行ってくる。物詰めるとこで待ってて」
幼馴染「え?お金は?」
男「ないよ?」
幼馴染「えぇ?」
男「気にすることはないよ」
幼馴染「言葉足らず……あとで払うからー」
男「はいはい」
=
幼馴染「私にも荷物持たせろー」
男「何で?」
幼馴染「男が重そう」
男「どっちも同じくらい重いから俺が持つって言ってるじゃん」
幼馴染「でもでも、なんか気持ち的にさぁ」
男「んじゃぁ、俺のリュック持ってよ」
幼馴染「よしきた!」
男「ほいよ」
幼馴染「うわー軽い……」
男「財布と筆箱しか入ってないからな」
幼馴染「教科書は?」
男「サークル室」
幼馴染「もう部屋の鍵持ってるの?」
男「いや、あのサークル室開っぱなんだよ」
幼馴染「なにそのサークル……」
男「サークル棟の空部屋」
幼馴染「ええ……勝手に使っていいの?」
男「知らん。空いてたから置いておいた」
幼馴染「ダメだよー。月曜日取りにいくよ?」
男「げ、まじでかー」
幼馴染「当たり前じゃん」
男「うへー……。あ、幼馴染ってサークル入った?」
幼馴染「うん。なんかースポーツなんでもサークルみたいな?」
男「なにそれ?」
幼馴染「名前のまんまだよー。その時のみんなの集まりと気分でするスポーツを決めるの」
男「ほうほう。して、男女比は?」
幼馴染「4:6で女子のほうが多いよ」
男「よし!俺もそこに入ろう!」
幼馴染「女の子目当て?」
男「そう見せかけた幼馴染目当て」
幼馴染「……え?」
男「知り合いいたほうがやり易いじゃん」
幼馴染「あーそういうことね」
男「あれ、機嫌悪くなった?」
幼馴染「男は一生荷物持ちでもしてればいいよ」
男「幼馴染専用の?」
幼馴染「そっ、それは……好きに……すれば?」
男「ふぅん、どうしようかなぁ」
幼馴染「あ!家もうすぐだよ!」
男「知ってるー部屋隣だもんねー」
幼馴染「そうだった……ほんとにほんとに隣?」
男「よーし、俺の部屋の鍵がそのリュックに入ってるから開けてみ?」
ガチャ
幼馴染「空いた……」
男「入ってみ?」
幼馴染「男の匂いがするー」
男「まじ?俺そんなに臭う?」
幼馴染「イヤな匂いじゃないよ」
男「ならいいや」
幼馴染「はい、男の部屋訪問終わりー」
男「もういいの?」
幼馴染「うん」
幼馴染(どきどきしすぎちゃうから……ね)
男「じゃー幼馴染の部屋訪問すたーとー」
幼馴染「その前に、冷蔵庫に食材入れてね?」
男「はーい」
幼馴染「こんなときは素直なんだね」
男「こんなとこで素直じゃなかったら捻くれすぎでしょ」
幼馴染「それもそうね」
男「幼馴染の匂いがするー」
幼馴染「変な臭い……?」
男「いや、いい匂い。香水とかの匂いは嫌いだけどさ。つけてないでしょ?」
幼馴染「うん」
男「だよねー。自然な匂いだよー」
幼馴染「よくわかんないよ」
男「そのまんまさ。おおー部屋がファンシー」
幼馴染「ちょ、ちょっと子供っぽいかなって思うんだけどさ……」
男「俺の何もない部屋よりはいいよ」
幼馴染「男は必要なものしかなかったね」
男「もうちょっと何か増やそうかなと思って一ヶ月」
幼馴染「あのぬいぐるみあげようか?」
男「いやいや、さすがにそれは悪いでしょ」
幼馴染「いいよ、あげるー」
幼馴染「その代わり新しいのがほしいなぁー」
男「集ってんの?」
幼馴染「毎晩の御飯と引き換えにどーですか!」
男「ふむ、良いであろう」
幼馴染「やった!」
男「で、あれはいらないの?」
幼馴染「一番お気に入りのやつだけど?」
男「え?」
幼馴染「男にならあげたいし、それに男に新しいのもらえるんならいいかなって」
男「おお、そ、そうか」
男(上目遣いでそんなこと言われたらドキってするだろ……)
幼馴染「うん……じゃ、じゃぁそろそろご飯作るね」
男「お、おう。何か手伝うか?」
幼馴染「玉ねぎ切ってー」
男「涙が出るから避けただろ」
幼馴染「いいじゃないそれくらい」
男「よっしゃ!切るぞ!」
幼馴染「ふふっ、何そのやる気ー」
男「包丁を持つのは何年ぶりかな……久しぶりだな、包丁よ」
幼馴染「嘘!?」
男「嘘だよ。じゃー切りまーす」
幼馴染「おお……意外にうまい……」
男「そうだろ?めっちゃうまいよー」
幼馴染「声を出した瞬間に崩れてく……もうぐっちゃぐちゃ」
男「おお?少し失敗したなー」
幼馴染「これで少しなの?!」
男「こんくらい序の口だろ」
幼馴染「ちょっと貸して、こうやるの」
男「は、早すぎて手がみえない……!」
幼馴染「冗談はいいから」
男「うまいな……等間隔で切れてる」
幼馴染「こんな感じで切ってねー」
男「うわーハードル高ぇ」
幼馴染「早くしてよ?もう他の材料は切れてるんだから」
男「嘘だろ!?は、はぇぇ」
幼馴染「玉ねぎは始めのほうで炒めるんだから早くー」
男「とか言いつつなんで抱きしめてくるんだ?」
幼馴染「あっえっな、なんでもないっ」
幼馴染「友達と料理するとこんな感じだから……つい……」
男「そうなのか。でも、危ないからやめような?」
幼馴染「うん、ごめん……」
幼馴染(男に抱きついちゃうなんて……私のバカ……ナイスばか!)
男「よし、切れたぞ!」
幼馴染「……及第点」
男「……さー炒めようかー」
幼馴染「あとは一人でできるからテレビでも見てていいよ?」
男「んー確かに邪魔になるだけみたいだしなぁ」
男「さっきの仕返しだけしとこう」
幼馴染「へ?あっ……だ、抱きしめるなんて……」
男「幼馴染暖かいなぁ」
幼馴染「男はおっきいね」
男「幼馴染が小さいんだよ。頭に顎が乗せられるー」
幼馴染「そーやって馬鹿にするー」
男「馬鹿にはしてないよ。小さくて可愛いって」
幼馴染「うー……」
男「ていうか、新婚みたいだなこれ」
幼馴染「!!」
男「数年ぶりに会ったのにこの親しみってなんだろうね」
幼馴染「幼馴染だから……じゃないの?」
男「小さい頃に一緒にいた人ってでかくなって会ってもすぐに親しくなれる」
幼馴染「うん」
男「幼馴染っていいね」
幼馴染「うん」
男「玉ねぎ焦げそう」
幼馴染「うん……って嘘!?」
男「じゃー俺はテレビ見てくるー頑張ってー」
幼馴染「え、ちょっと!ひどーーい」
男(あれ以上はちょっと暴走しそうだからな)
幼馴染(心臓が五月蝿すぎて料理に集中できない……)
=
幼馴染「できたよー」
男「おおー美味そう」
幼馴染「ちゃんと料理できるんだからね?」
男「食ってみないと分かんないだろ」
幼馴染「じゃぁ食べなよ」
男「はい、あーん」
幼馴染「えっ?」
男「ほら、あーんって。口開けろよ」
幼馴染「あ、あーん」
男「もぐもぐ」
幼馴染「うわ!口開けさせといて!」
男「美味しいじゃん!うちの母親よりうまいわー」
幼馴染「ほ、ほんとに?」
男「母はレトルトカレーしか作ったことないけどな」
幼馴染「比較対象変えてよ……」
男「俺の周りにカレー作れる人いたかなぁ」
幼馴染「カレーって簡単な料理じゃないの……?」
男「いや、ウチの家系が料理下手すぎるんだよ」
幼馴染「限度ってものがあるんじゃ……」
幼馴染「それに、男の家で私ご飯いただいたことあったよね?」
男「あーあれ作ったのは……誰だっけ……父か」
幼馴染「料理できるじゃん」
男「母が死ぬほど下手だからな。せざるを得なかったんだ」
幼馴染「で、男のお父さんはカレー作らなかったの?」
男「毎週のように作ってたぞ」
幼馴染「それと比べてどう?」
男「父のカレーはカレーであることを忘れるような味だったからなぁ」
幼馴染「なにそれ……怖いんだけど……」
男「味は美味しいんだけどな」
幼馴染「で、結局どっちが美味しいの?」
男「余裕で幼馴染のがうまいよ」
幼馴染「やった!」
男「そうこう言ってるうちに完食したしな」
幼馴染「早いねーさすが男の子」
男「おかわり!」
幼馴染「はいはい」
ガチャ
幼友「ばびゅーーーーーーーーーん!!」
幼馴染「!?!?」
幼友「おっ邪魔しまーーーーすぅう……う……うわ!男の子!!」
男「こんばんわー」
幼友「え、何なに!?か、彼氏?は、早いよ幼馴染!抜けがけ!?」
幼馴染「抜けがけじゃないし、彼氏じゃないし!」
男「なんだよ幼馴染、そんな嘘言うなよー」
幼馴染「ひゃんっ……!だ、抱きしめないでよ……男が出てくるとややこしくなる……」
幼友「お、お邪魔しましたーーー……」
幼馴染「ちょ、ちょっと待ってぇ!」
幼友「な、なんでしょうか……?」
幼馴染「あのね……この人はね、男って言って……
男「幼馴染の友達?」
幼馴染「え?お、男?」
幼友「は、はいそうです、彼氏サン。で、出ていきますね」
男「カレー作ったんだ、食べていきなよ」
幼友「いいんですか?」
幼馴染「お、幼友?ちょっと、ねぇ……」
男「大方幼馴染のご飯食べに来たんでしょ?」
幼友「え?な、なんでそれを……」
男「いや、普通友達の家にマイ箸だけ持ってこないでしょ」
男「今日はカレーだから箸は外れだけど」
幼友「はははーじゃぁ、お言葉に甘えて……」
幼馴染「私の話を聞いてよー……」
男「いいでしょ?」
幼馴染「まぁ……いいけど……」
幼友「もう一回、お邪魔しまーす」
男「いらっしゃーい」
幼馴染「いらっしゃーい……」
=
幼友「なるほど!男さんは幼馴染の幼馴染なんですね!」
男「そうそう。だから残念ながら彼氏ではないよ」
幼馴染「残念なの?」
男「喜ばしくも彼氏じゃないって言ったほうがよかった?」
幼馴染「それは絶対やだ」
幼友「仲いいんだねーこれが噂の男さんかー」
男「噂?」
幼馴染「ちょっとそれは言わなくていいって!」
幼友「いや、幼馴染の男の子がいるってのは聞いてたんですよ」
男「ほぅ……あ、敬語じゃなくていいよ?」
幼友「あ、はい……じゃなくて、うん」
幼馴染「幼友、さっきの続き言ったらもうご飯あげないよ?」
男「ちょーーーっと、幼馴染は黙っててねー」
幼馴染「んぐっ!んー!んー!」
幼友「後ろに座って手で口を塞ぐなんて……大胆……」
男「んで、続きは?」
幼友「あ、それは、なんかその男の子とは高校も別になったし、接点が少なすぎるんだけど」
幼馴染「んーーーー!!!んーーーーーー!!!」
幼友「忘れられなくって、また会えないかなぁって毎日のように言ってたの」
男「ほほぉ……その男の子について他に何か言ってなかった?」
幼友「中学のときは素っ気なかったけど、帰りが一緒になったらちゃんと話してくれたし、買い物にも行ってくれたりしてすごく楽しかったって」
幼友「で、いつもはカッコイイのにバレンタインにチョコあげたら真っ赤になって照れて可愛かったとか」
幼馴染「んーーーーーーーーーーーーー!!!」
幼友「高校のときの下校で一回だけ会ったときに今まで通り親しくしてくれて嬉しかったとか」
男「そんなこと言ってたんだぁー……」
幼友「あとは……」
男「すとっぷ」
幼友「へ?」
男「これ以上は俺が恥ずかしいからやめとくわ」
幼馴染「ぷはぁあああーーーーー……幼友のばか!!!!」
幼友「あうちっ!」
男「いい叩きだ……」
幼馴染「男も……ばかっ」
男「いってぇー俺にはビンタか……」
幼友「ちょっと調子に乗りすぎた?」
幼馴染「ちょっとじゃないよ!うう……恥ずかしい……」
男「でも、そんなに話してくれてめっちゃ嬉しいよ」
幼馴染「……ぅ」
幼友「いちゃいちゃすんなよーウチ悲しいぞー」
幼馴染「イチャイチャしてないよ!」
幼友「にしては親しくない?」
男「幼馴染が触り心地のいい体つきだからつい」
幼馴染「男がすぐ触ってくる。っていうか、触り心地いいって太ってるってこと?」
男「太くも細くもないってことだよ」
幼馴染「ならいいけど……」
幼友「触り易くていいなぁー楽しそう」
幼馴染「幼友はスタイル抜群じゃん」
幼友「そんなことないよ!さっき体重計ったら0.5kg太ってた!」
男「んなもん気のせいのレベルだろ……」
幼友「その気のせいが続いたら大変なことになるの」
幼馴染「それは言えてる……幼友はもうちょっとくらいなら大丈夫に見えるけどね」
幼友「幼馴染はもうちょっと太ったらぽっちゃりの仲間入りだよ?」
幼馴染「うそ!?」
幼友「うーそっ!」
幼馴染「もーびっくりした……男みたいな嘘つかないでよ」
男「俺は嘘なんて付いたことないぞ?」
幼馴染「すでにそれが嘘じゃん」
男「ばれた?」
幼馴染「ばればれー」
幼友「そういえば、男くんの学科は?」
男「幼馴染と同じだよ?確か幼友さんも一緒でしょ?」
幼友「……ああ……いたかもしれない……自己紹介で見たかも……」
男「俺は覚えてたよーめっちゃ美人がいるーって」
幼友「いやいや、美人だなんてそんな……」
幼馴染「…………」
男「俺は幼馴染みたいのほうが好きだけどね」
幼馴染「……っ!!」
幼友「幼馴染、表情変わりすぎ……わかり易いよ?」
男「俺もそれさっきコイツに言った」
幼馴染「出ちゃうもんは出るもん」
幼友「か、かわいい!抱きしめていい?男くん!」
男「ご自由にどうぞ〜」
幼馴染「私の意見はー……うぎゅー」
幼友「カレーは美味しいは幼馴染は可愛いわ……ここは天国か……っ!」
男「俺は毎晩それを味わえるなんて桃源郷かー」
幼友「毎晩!?」
男「毎晩」
幼友「夜這い?」
男「夜這い」
幼馴染「いやいやややや!夜這いはナシで!」
男「ちぇー」
幼馴染「な、何、するつもりだったの?」
男「これっぽっちも」
幼馴染「はぁ……びっくりした……」
幼馴染(でも少しだけ、残念に思う私がいるんだよな……)
幼友「じゃー夜這い担当はウチがするねー」
幼馴染「しなくていいからー」
男「俺は観察日記つけるかなー」
幼馴染「いらないよね?」
男「ソーデスネ、イリマセンヨネ」
幼友「あ!今日見たいテレビがあるんだ!ウチ帰るね!」
幼馴染「あ、うん。またねー」
幼友「ばいばーい。男くんもバイバイ」
男「じゃーなー」
幼友「あ、幼馴染、明日休みだしデートにでも行ったら?」
幼馴染「ふぇ?」
幼友「ばびゅーーーーーーん!」
ガチャン
男「嵐のように来て、帰っていくんだな」
幼馴染「いっつもあんな感じだよ。でも、その代わりーとか言って色々教えてくれたり、物をくれたりするんだ」
男「面白い人だなぁ」
幼馴染「……惚れそう?」
男「友達にしたいかな」
幼馴染「ふふっ」
男「何笑ってんの?」
幼馴染「秘密ー」
男「にしても、幼友ちゃんナイスあいでーあ」
幼馴染「でーと?」
男「デート行こうか」
幼馴染「で、でも私たちまだ付き合ってないというか、付き合ってからじゃないとあれっていうか」
男「デートは付き合ってなくてもできるだろ?」
幼馴染「まぁ……そうだけど」
男「どこ行きたい?」
幼馴染「んーどこでもいいけど……男は行きたいとこあるの?」
男「見たい映画があるな」
幼馴染「じゃぁそれ行こうよ」
男「あーでも感動ものだからなー」
幼馴染「私、ボロ泣きしちゃう……」
男「泣け泣けー」
幼馴染「大人になったから泣かないもん」
男「楽しみにしてるよ」
幼馴染「ちょっと食器洗ってくるね」
男「じゃぁ幼馴染はテレビ見といて」
幼馴染「私が洗うよ」
男「料理作ってもらったのに悪いって」
幼馴染「でも、結局食材費受け取らなかったし、私作ることしかしてないよ?」
男「いいのー。そんなの霞むくらい美味しかったんだから」
幼馴染「そんなに?えへへ」
男「だから皿洗いは俺がします」
幼馴染「今日はその言葉に甘えちゃうよ」
幼馴染「でも、明日からは私も洗うから」
男「私が、じゃないんだ」
幼馴染「一緒に楽しく皿洗いしよーよ」
男「へいへい」
=
男「……寝てるし」
幼馴染「……zzZ……zzZ」
男「ベットに移動させてやるかな」
男「しかし……俺が出て行ったら鍵どうすんだよ……」
男「玄関前で番犬でもするか……」
ガシッ
男「お……っと」
幼馴染「だめ……もうちょっといて……」
男「起こした?」
幼馴染「寝る……でも……あとすこ……し」
男「わかったよ。ここにいるから寝なー」
幼馴染「ん…………zzZ……zzZ」
男「……寝たか……?」
男「幼馴染は可愛いなぁ……ほんと……会えてすげー嬉しいよ……」
男「ちょっとベタベタしすぎだとは思うけどさ……嫌がってないからいいだろ?」
男「明日、楽しみだ……」
男「好きだよ……幼馴染…………zzZ」
====
チュンチュン
幼馴染「……んぁ…………」
男「……zzZ」
幼馴染「……男……?……男!?!?!?!?」
男「ぉお……おはよ……」
幼馴染「おおおおおお、男がなんで!ここで!寝てるの!?」
男「すげー目覚めいいじゃん」
幼馴染「ち、違う!びっくりして目からウロコでもう!なにコレなんで!」
男「昨日、幼馴染が引き止めたんじゃん……」
幼馴染「うそ……覚えてない……」
男「ええー……酒でも飲んでたの……?」
幼馴染「飲んでないよ……」
男「じゃぁ寝ぼけてたのか」
男「昨日、お前が引き止めて、眠るの待ってたら俺も寝てた。OK?」
幼馴染「頑張って起きて自分の部屋に帰ってよー……」
男「隣だしいいじゃないか……それに、いい胸元だ」
幼馴染「え?……あっ…………!!!!!!」
パシーン
男「いたたた……目ぇ覚めた」
幼馴染「変態!変態!」
男「変態だよ……。じゃ、俺は一旦戻るわー。開けとくから適当に起こしにきてー」
幼馴染「は?二度寝するの?」
男「ちゃんとシャワー浴びてから寝ますー」
幼馴染「どっちにしろ寝るんじゃん」
男「まぁね」
幼馴染「うー仕方ないなぁ……私の準備終わったら行くから」
男「はいはーい」
===
幼馴染「……男の部屋に入らないと……」
幼馴染「チャイムって鳴らしたほうがいいのかな……」
幼馴染「あ、そしたら男の寝顔見れない……」
幼馴染「こそこそ行こうっと……」
カチャ
男「……zzZ」
幼馴染「……おはよー」
幼馴染「起きない」
幼馴染「へへへ……男の寝顔ー♪」
幼馴染「そういえば、久しぶりに会ったのになんでこんなにベタベタしてくるのかなぁ」
幼馴染「私の心臓がもたないよ」
幼馴染「他の女の子にもこんな感じだったのかな……」
幼馴染「高校時代の男が知りたいかも……」
幼馴染「聞くしかないかなぁ……でもすぐごまかしそう……」
男「……zzZ…………zzZ」
幼馴染「そろそろ起こそうかな!」
幼馴染「男ーーー!!起きろーーー!!」
男「……おは」
幼馴染「すごい眠そう……」
男「俺も朝は強くない……」
幼馴染「でも、起きてね?映画に行くんでしょ?」
男「午後からでいいよね?」
幼馴染「だろうと思ってた……」
グイッ
幼馴染「ひゃんっ」
男「一緒に寝よう?」
幼馴染「え、へ、あ、え?うそ、へ?」
男「なーんて」
幼馴染「えー……またからかったの……?」
男「朝ご飯食べないとー」
幼馴染「ばっちり起きてるし」
男「幼馴染は朝食べた?」
幼馴染「パン食べたよ」
男「余ったカレーは?」
幼馴染「口が臭くなるじゃない」
男「そーいうの気にするんだねぇ」
幼馴染「まぁ……デートだし」
男「俺の冷蔵庫にはー……何もないからー……」
男「んー……あ!菓子パンあったー」
幼馴染「賞味期限は?」
男「1年前。もぐもぐ」
幼馴染「ええ!?な、なんでそんなの食べてるの!?」
男「あー、一年後だったわー」
幼馴染「菓子パンってそんなに日持ちよかったっけ……?」
男「本当は昨日だな」
幼馴染「ギリギリせーふだね」
男「変な味がする……」
幼馴染「もう……それもうそでしょ?」
男「いやいや本当だって。食ってみ?」
幼馴染「あーうー……はむっ」
幼馴染「もぐもぐ……変な味しないよ?」
男「えー……絶対オカシイと思ったのに……」
幼馴染「栗入り生クリーム?美味しいね」
男「……栗か……」
幼馴染「あれ?男、栗だめなんだっけ?」
男「そこに栗鼠が追加されれば好きなんだけどな」
幼馴染「栗鼠を追加??栗と……り……しね」
男「わーごめんなさーいーもう下ネタは言いませんーーー」
幼馴染「で、栗食べられないの?」
男「食えるけど……好きじゃない……」
男「これ、いる?」
幼馴染「さっき朝ご飯食べたからお腹減ってないよ……」
男「んー……じゃぁ俺の口がついたとこだけ切って、幼馴染のおやつにしよう」
幼馴染「別に切らなくてもいいよ?」
男「口にはバイ菌がいっぱいです。放置したらいいことにはならないでしょ?」
幼馴染「おおー気が利くねー」
男「一回これと同じようなことして腹壊したから」
幼馴染「経験があったんだ」
男「まぁ、今なら腹壊してもお互いに世話すればいいから安心して体調崩せるわー」
幼馴染「えーそんなに体調崩さないでよ?」
男「ここ2,3年風邪とかひいた記憶ないし大丈夫だと思うよ」
幼馴染「ならいいけど……」
男「てか、着替えたいんだけど、どうする?見ていく?」
幼馴染「み、見ていく?!」
男「そうかー幼馴染は俺の裸体が見たいのかー」
幼馴染「見ない見ない!出て行くよ!」
男「それはそれで面倒だなー」
幼馴染「じゃあどうするの……」
男「クローゼットの中にでも隠れてる?」
幼馴染「そんな一人隠れんぼみたいなことしないよ……」
男「俺が風呂場で着替えてくるわー。のんびりしといて?」
幼馴染「いいの?」
男「いいの」
幼馴染「わかった」
===
男「さーデートに行きますかー」
幼馴染「う、ん。で、デート……デート……」
男「幼馴染さ、ちょっとお洒落した?」
幼馴染「へ?」
男「いや、昨日よりも可愛いなぁって思って」
幼馴染「あー、うん。ちょっとだけ……へへ」
男「いつも遊びに行く時はそんくらいお洒落すんの?」
幼馴染「んーん。いつもはいつも通りの感じでいくよ?」
男「そうか、じゃぁ珍しい幼馴染なんだな」
幼馴染「そう、ビューティ幼馴染なのです!」
男「自分で言っちゃうの?」
幼馴染「ごめん、調子に乗りました……」
男「美人つーか可愛い系でしょ、幼馴染は」
幼馴染「子供っぽいのかなぁ……背も小さいし……」
男「そうだな。その可愛らしさにさっきからすれ違う人が何人振り向いたことやら」
幼馴染「嘘でしょ?そんなわけないじゃん」
男「はい、またひとりー」
幼馴染「私が見たときはこっち見てなかったー」
男「見られてるって気づかれないように見るに決まってるじゃん」
幼馴染「うー絶対うそだー」
男「見るだけなら害はないからいいかー」
幼馴染「ねーえーさっきの本当に本当なのー?」
男「残念ながら?喜ばしながら?本当だよ」
幼馴染「嬉しいけどちょっと怖いかも」
男「俺がいるから怖くはないよ。安心してドヤ顔でもしてなー」
幼馴染「どやっ」
男「可愛い可愛い」
幼馴染「なでんなー……!」
男「小さいころは俺がなでられてたから仕返しだ」
幼馴染「そうだったねー。幼稚園だっけ?泣き虫だったもんね」
男「そうそう幼稚園。あん頃はずっと泣いてたな」
幼馴染「私のほうが強かったもんね」
男「ジャンケンだけは弱かったけどな」
幼馴染「あれはー……運が悪かっただけだもん」
男「じゃぁジャンケンしてみるか?」
幼馴染「いいよー!勝つから!」
男「普通にしても面白くないし、負けたら映画奢りでいい?」
幼馴染「うぇ!?」
男「勝てるんだろ?」
幼馴染「勝てるよ!」
男「なら賭けてもいいよな」
幼馴染「うぐっ」
男「はい、じゃーんけーん」
「「ぽんっ」」
幼馴染「勝ったあーーーーー!!!」
男「うわ……負けた……」
幼馴染「ほらほら!勝ったじゃん!」
男「昔はいつも始めはチョキ出してたのに……」
幼馴染「そうだったの?!」
男「だから俺は連勝してたんだよ……年が経ったってことかー」
幼馴染「ずるじゃん!ずるじゃーーん」
男「へいへい、ズルしてましたー」
男「でも幼稚園のころだよ?もう時効でしょ」
幼馴染「それもそうかもねー」
男「はー映画奢りかー」
幼馴染「別にいいよ?昨日もいっぱい奢らせちゃったし」
男「言い出したんだからちゃんと払うよ」
幼馴染「でも……」
男「金の心配ばっかしてるとハゲるぞー」
幼馴染「は、ハゲないよ!女の子だもん」
男「女でもハゲる人はいるんだよ」
幼馴染「うそぉ……やだぁー」
男「幼馴染って昔からそんな髪型だったっけ?」
幼馴染「前はロングだったよ?」
男「あれ?そうだっけ……」
幼馴染「小さいときのこといっぱい覚えてるのに容姿は覚えてないの?」
男「なんか……んー……容姿なんかより中身を好きになったからなぁ……」
幼馴染「ふぇ?す、好き!?」
男「あ、いや!と、友達としての好きな!?」
幼馴染「ああ……友達かー」
男「うん……」
幼馴染「い、今の私の髪型どう?」
男「すごい似合ってるし、可愛いよ」
幼馴染「やったぁ!」
男「黒髪ショートか……染めなかったんだ?」
幼馴染「染めたらお金もったいないじゃん?」
男「幼馴染ってお金大好き?」
幼馴染「なんで?」
男「お金のことばっか考えてる気がする」
幼馴染「違うよー。一人暮らし始めたらお金のこといっぱい考えないといけないから、ね」
男「あー確かにそうかも」
幼馴染「男は適当なのに何故かうまくやり繰りできそう」
男「最終的に幼馴染がうまくまとめてくれると信じてる」
幼馴染「私?!」
男「俺、そういうの苦手だしさ……」
男「あ、映画館着いたー」
幼馴染「逃げた逃げた逃げた」
男「ほらほら、もうすぐ上映開始だぞ。早くー」
幼馴染「わかったからー」
幼馴染(男はどう……私のことどう思ってるのかな……)
===
幼馴染「ひぐっ……よかったねぇ……ぐすっ……」
男「ああ……うっ……よかった……ずずっ」
幼馴染「あえ?お、男も泣いでるじゃん……すんっ……」
男「うるぜぇよ……泣くどきは泣ぐんだ……ぐすっ」
幼馴染「間抜け顔ー……」
男「幼馴染だってメイク崩れてるー……」
幼馴染「え、うそ?」
男「うーそ。そもそも対してメイクしてないだろ?」
幼馴染「うん」
男「いい映画だったなぁ……」
幼馴染「こんな感動できる恋してみたいな……」
男「今は恋してないの?」
幼馴染「してるよ……。男は?」
男「……してる」
幼馴染「私の知ってる人?」
男「一番知ってるけど一番知らない人」
幼馴染「どうゆう意味ー?」
男「そういう意味ー。幼馴染のほうは?俺が知ってる人?」
幼馴染「んっとね……すごく知ってたり、でも知らないこともあるかも」
男「同じような答えじゃん」
幼馴染「ほんとだね……ふふっ」
男「あ、目がちょっと赤いよ」
幼馴染「映画で泣いたからね。男だって赤いよ?」
男「嘘ー。かっこわるいかなぁ」
幼馴染「感情を露わにできる男の人は好まれるんだよ?」
男「もうちょっと目を赤くするかー」
幼馴染「こすったらダメだよ?」
男「ちぇー」
幼馴染「そういえばこの後どうするの?」
男「あー……喫茶店は昨日行ったしー御飯には早いしー」
男「いい天気だし、その辺の公園でも行こうか?」
幼馴染「うわー楽しそう!行こ行こっ!」
男「お、テンション上がってるねぇ」
幼馴染「砂場あるかなぁーすっなばぁー」
男「砂遊びしたいの?」
幼馴染「なんか懐かしくない?」
男「まぁ、懐かしいけどね」
幼馴染「でしょでしょー?」
男「服汚れるぞ?」
幼馴染「……ブランコでもしよっか」
男「あれ?砂遊びはしなくていいのか?」
幼馴染「いいの、あれはもう飽きた」
男「ははっ、まだ始めてすらないのに飽きたのか」
幼馴染「そうなの」
男「いいよ、ブランコとベンチで膝枕な」
幼馴染「男がしてくれるの?」
男「してほしいのか?」
幼馴染「うんっ」
男「俺もしてほしいから、交代でしような」
幼馴染「へへへー」
男「本格的にこれは恋人だな……」
幼馴染「ん?何て言った?」
男「なんでもねーよ」
幼馴染「うん?あ、ブランコ空いてるよー!」
男「ちびっこは昼寝の時間なのかな」
幼馴染「ちびっこはお昼寝しないと体力持たないもんね」
男「幼馴染もちびっこだけどな」
幼馴染「私はお昼寝いらないもんねー……ふぁーーーぁ」
男「欠伸してんじゃねーか」
幼馴染「男が昼寝とか言うから眠くなってきた」
男「先に膝枕するかー」
幼馴染「さんせー!早く座ってー」
男「ほら、来いよ」
幼馴染「し、失礼しまーす……」
男「どう?」
幼馴染「ちょっと硬いかも……でも、すごくいい気持ち……」
男「そっか、よし。寝るんだ」
幼馴染「ん……おやすみ……」
男「おやすみ」
===
幼馴染「はっ!お、おはよう!」
男「……zzZ」
幼馴染「なんだよ男も寝てるじゃん」
幼馴染「あ、上着かけてある……優しい……」
幼馴染「でも男が風邪ひいちゃうよー?」
幼馴染「男ー起きてー」
男「んぁ?ああ……悪い……俺も寝てたか」
幼馴染「上着、ありがとね」
男「あー、風邪ひかれたらたまんねーからな」
幼馴染「男が引くんだからー」
男「俺は元気の子だから余裕」
幼馴染「意味わかんないよ」
男「あ、ブランコちびっこに取られてるな」
幼馴染「人が増えてるね」
男「あそこのお母様方がこっち見て話してる……」
幼馴染「会話の内容が簡単に予想できそうだね……」
男「今日は帰ろうか」
幼馴染「うん」
===
幼馴染「おはよー」
男「おは……」
幼友「元気ないぞー!男くん!」
男「月曜の朝は憂鬱なんだよ」
男「幼友は元気すぎるくらい元気だな」
幼友「あの時は驚きすぎて物怖じしてたからね!これからはこんな調子だよ!」
幼馴染「男、授業中に寝たらだめだよ?」
男「母親かっ!」
幼馴染「お母さんは授業中に寝たらダメーなんて言わないと思うけど……?」
男「ああ……授業風景なんて見てないもんな……そうだな……」
幼友「ツッコミにキレがないじゃん!」
男「ツッコミ専門じゃねーよー」
幼馴染「私がボケでー男はボケー」
幼友「誰が突っ込むの!?」
男・幼「「幼友」」
幼友「えぇーーーーーー……!!」
幼馴染「ふぁいとー」
男「美人でツッコミできたら世界狙えるぞー」
幼友「なんで世界を狙わないといけないのぉー」
男「それは自分で考えるに決まってるだろ……?」
幼友「二人とも『何言ってるのこの人?馬鹿じゃないの?』って目で見ないでーー!」
幼馴染「えへへ」
男「あはは」
幼友「もういいよぉ……。授業はじまるし……」
幼馴染「またね、男ー」
男「おー」
=
モブ「なぁ男?!」
男「んだよ、授業中だろーが」
モブ「いいんだよ、この授業くそ簡単だし」
男「そうだな、おやすみ」
モブ「ちょっと待てェェェい」
男「なに?」
モブ「なんで急にこのクラス一の美人の幼友ちゃんとクラス一可憐な幼馴染ちゃんと親しくしてんの?!」
男「俺は主人公でお前はモブってことだよ……」
モブ「頭イカレたか?」
男「えっとなぁ、三人で幼馴染の家で晩飯食ってから仲良しだ」
モブ「いろいろとオカシイぞ……」
男「必然だろ?」
モブ「泣いていいか?」
男「先生の豊満な胸で泣いてこい」
モブ「そうだな……ってこの授業の先生はババァだよ!!」
先生「モブくん、課題二倍ね」
モブ「おうふ……」
男「ご愁傷様。あとあの先生はまだお姉さんで通るよ、このロリコン」
先生「男くーん、課題ちょっと手を抜いてもいいわよー」
男「どや」
モブ「こんにゃろぅ……」
男「ガンバレー」
モブ「うっせーわー」
=
幼馴染「男ー、学食行こうー」
男「おおいいぞー。ってわけだ」
モブ「いいよ……俺は一人でパンでも食ってるよ」
幼友「いいじゃん!一緒に食べようよー!」
モブ「え!ほんとに!?」
男「2,3席離れてな」
モブ「それじゃあ他人だろ!」
幼馴染「2,3席じゃな足りないんじゃない?思い切って10席くらいが丁度いいんじゃないかな」
モブ「……」
幼友「こういう人らでも一緒に食べたい?」
モブ「何席離れれば……?」
幼友「ざっと100席かな」
モブ「ぅおおおおおおい!!!」
幼馴染「わ、びっくりした」
男「急に大声出すなよ」
幼友「発狂したの!?」
モブ「もういいっす……」
男「冗談だよ」
幼友「そーそー!一緒に食べてあげるから!」
幼馴染「そうだよー」
モブ「……くぅ……ありがとう……」
=
モブ「へぇー!幼馴染ちゃんは男の幼馴染だったんだね」
幼馴染「そうだったのー」
男「びっくりだよなぁ」
幼友「あんまり驚いてるように聞こえないよ!」
男「だって入学してすぐ気づいてたし」
幼馴染「3日位前にようやく話したし」
男「もうビックリし飽きたよな」
幼馴染「ねー」
幼友「息はぴったり、と」
モブ「俺と息を合わせてみる?」
幼友「ごめん!無理!あはっ」
モブ「……no……」
幼友「私には幼馴染がいるから!」
男「えー」
幼友「もちろん幼馴染は男のものだよ!」
幼馴染「お、男のものって……照れるよ……」
男「よーし、じゃぁ水くんでこーい」
幼馴染「メイドさんじゃないよぉー」
モブ「とか言って本当に水をとりに行くんだな」
モブ「付き合ってんの?」
男「いや、全然」
幼友「告白はしないの?」
男「久々に会ったからなぁ……もう少ししたら……かな」
幼友「他の誰かに取られないようにね?」
男「取られるどころか近づけねーよー」
モブ「かっこいいなぁ、男のくせに」
男「くせに、ってなんだよ」
モブ「僻みだよ、僻み」
男「モブは仲のいい女子いねーの?」
モブ「幼友ちゃん」
幼友「却下」
モブ「幼馴染ちゃん」
男「却下」
モブ「……いません……」
幼友「どんまーーい!」
モブ「くそぅ……」
幼馴染「何の話ーーー?」
男「モブは友達がいないって話」
幼馴染「かわいそうな人だったんだね」
モブ「何!?女友達どころか男友達も消えただと!?」
幼馴染「……そういうこともあるよ……?」
モブ「哀れんだ目で見るなぁぁあ」
幼友「正直、幼馴染とご飯食べられてる時点で友達なんていらないでしょ?」
男「幼馴染と幼友だろ」
モブ「はい!友達イリマセン!」
幼馴染「幼友はともかく、私はそんな人じゃないよー?」
男「一番可愛いくせに何を言う……」
幼友「ほんと!私がお嫁にもらいたーーい!」
幼馴染「じゃぁ幼友がお婿さん?たのしそー」
モブ「俺はペットでもいいので!!」
男「せめて人間にしろよ……捨てるなよ……」
幼馴染「男はー……んー……愛人?」
幼友「また変な役にしたね!」
男「複雑な心境だ……」
モブ「ペットよりマシじゃん」
男「自分で選んだろ、それ?」
モブ「せやな」
幼友「あ!結構時間やばい!」
幼馴染「あー本当だー」
男「いそげー」
===
幼馴染「今日の夜ご飯何にする?」
男「なんでもいいよ」
幼馴染「それは困るよー」
男「幼馴染スペシャルでー」
幼馴染「なにそれー」
男「幼馴染の得意料理を詰め込んだご飯」
幼馴染「またカレーになるよ?」
男「今日はハンバーグにしよう」
幼馴染「子どもの好きな料理ばっかりだね」
男「幼馴染といると昔のことばかり思い出すからかな」
幼馴染「……今は見てくれないの……?」
男(そんな、上目遣いで悲しそうに言われたら……ああもう心臓が鳴り止まない)
男「今ももちろん見るよ」
幼馴染「なら良かったぁ。ちょっと心配になったんだから」
男「なんで?」
幼馴染「え、あーなんでって言われると……あはは……恥ずかしい」
男「恥ずかしいって何考えてたんだよー気になるじゃーん」
幼馴染「やぁー、抱きつかないでよー歩きにくいじゃんー」
男「いいのいいの」
幼馴染「よくないよー付き合ってもないのに……これじゃ、か、彼氏彼女みたい……」
男「それもそうだな」
幼馴染「あれ?離れるの?」
男「自分が離れろっていったくせにー」
幼馴染「まぁそうだけど……」
男「ほら、早く帰るぞー!ハンバーグが待ってる!」
幼馴染「待ってはないよーー私が作るんだからねーー」
==
幼馴染「ーーー♪ーーー♪」
男「ノリノリだなぁ」
幼馴染「料理たのしいもん」
男「俺も料理楽しいとか言ってみてぇ……」
幼馴染「一緒にすれば楽しいんじゃない?」
男「じゃぁこうすればいいの?」
幼馴染「きゃぁ……なんで抱きつくの……」
男「好きだから……?」
幼馴染「ぁ……耳元でそ、そんなこと……恥ずかしいんだって……」
男「俺さ……」
幼馴染「うん?」
男「……やっぱなんでもねー」
幼馴染「えー気になるじゃん」
男「また今度言うよ」
幼馴染「ぶーぶー」
男「ぶーいんぐするなって」
男(なんであそこまで出来て……告白できねーんだよ……)
男(やっぱり怖いんだ……幼馴染とこのままの関係でいたくて……壊したくなくて……)
幼馴染「男?」
男「んっ?!あ、何?」
幼馴染「顔が怖いよ?笑ってー」
男「ほい、ほっへひっはるな……」
幼馴染「何言ってるかわかんなーい」
男「ふるへー」
幼馴染「ご飯できたよ?」
男「おお?いつのまに……」
幼馴染「男が考え事してるからでしょー」
男「んあーごめん」
幼馴染「いいよ、寛大な幼馴染ちゃんは許すー」
男「幼馴染様ー」
幼馴染「ひかえおろー」
男「さ、ご飯食べよ」
幼馴染「ここで放置なんてヒドイっ」
男「ご飯冷めるじゃんか」
幼馴染「確かにそうだけどー」
男「折角幼馴染がうまい料理作ってくれるんだからな、美味しいうちに食べないと」
幼馴染「うまい料理って……」
男「やっぱ美味いわ……もぐもぐ」
幼馴染「へへ……ありがと」
幼馴染「きゃっ」
男「おいおい、水こぼすなよ……」
幼馴染「ごめんねっ……。いま雑巾持ってくる!きゃぁっ」
ドッターン
幼馴染「ご、ごめん……」
男「滑り転んで俺の上に乗っかってくるとはな」
幼馴染「ごめんね……」
男「よかったよ、床とかに転んで怪我しなくて」
幼馴染「うん……あ、あ、の、そろそろ離さない?顔がちょっと……近いかな……」
男「……やだ」
幼馴染「え?あ……ん……ちゅっ……」
男「ごちそうさま」
幼馴染「え……え?え?え、えええええええーーーーーー!!!」
幼馴染「なななな何できっ、きききキス!?え、あれ?え、ええ!?」
男「……つ、つい?」
幼馴染「あ、あ、え、あ……ぞ、雑巾とってくる!!!」
男「お?ちょ、ちょっとー」
=
幼馴染(今!!!キスされたんだよね……!ど、どうしてっ……)
幼馴染(私の気のせいとか!そういうことじゃないよね?え?な、なんで!?)
幼馴染(も、もしかして抱きつくとかそういう感覚!?え!?男って日本人だよ!え?)
幼馴染(なんで?!どうして!?どういうことなの!?)
幼馴染(あ、なんか……意味わからなさすぎて涙でてきた……)
幼馴染(心臓はバックバクだし……もう何なの……男ぉ……)
=
男「やっちゃった……」
男「あんな近くに顔があったらキスしちゃうでしょ……」
男「幼馴染だからだけど……あーファーストキスだったよなぁ……俺はもちろん……たぶん幼馴染も……」
男「自分で自分がわからないわ……言葉よりも行動が先にでる……」
男「幼馴染の唇……すげぇ柔らかかった……味はハンバーグで甘酸っぱくなんてなかったけど……」
=
男「幼馴染?」
幼馴染「ふぇ?お、男?」
男「あ……泣いてたのか……」
幼馴染「う……うん」
男「ごめん……突然キスなんてしちゃって……ぼ、暴走したっていうか何ていうか……」
幼馴染「……うん……ファーストキス……奪われた……」
男「ほんとゴメン……好きな奴としたかったよな……」
幼馴染「した……けど……」
男「え?なんて言った?もっと大きい声で言って?」
幼馴染「なんでもない……わざと聞こえないように言ったの」
男「そうか……ごめんな……」
幼馴染「もう謝んなくていいよ?ちょっと泣いて整理したかっただけだから」
男「そっか……」
幼馴染「あ、床拭かないといけなかったね……」
男「大丈夫、俺が拭いといたから」
幼馴染「ありがと……」
男「……」
幼馴染「……」
男・幼「「あのさ」」
男「あ、先に言ってよ」
幼馴染「ううん、男が言って?」
男「いや、結構……その……真剣な話だから後でいいよ」
幼馴染「じゃぁ、先に言うね?」
幼馴染「……あのさ……今日はもう帰ってくれない?」
男「え?」
幼馴染「心の整理がつかないの……男の顔もまともに見れないし……」
男「……そっか、そうだよな……」
幼馴染「ごめん……で、話って?」
男「いや、こういう感じでする話じゃないから……」
幼馴染「わかった……じゃぁ、また明日、ね」
男「おう」
=
幼馴染「ちょっと冷たい感じになっちゃったかな……」
幼馴染「でも、ホントに男の顔見れなかったし」
幼馴染「……なんで……キスなんてしちゃうの……」
===
男「お、おはよ」
幼馴染「……おは」
幼友「んー?二人とも元気ないぞ!?どうしたの!」
幼馴染「なんでもないよ」
男「そうだぞー」
幼友「……なんか……違う!喧嘩でもしたのー?!」
男「喧嘩はしてねーよ」
幼友「喧嘩『は』してないんだね」
幼馴染「それ以外だって……何も……ないし……」
幼友「歯切れ悪い!何かあったなら相談してよ?」
幼馴染「うん、わかった」
モブ「男も相談したっていいんだぞ?」
男「あれ?いつのまにいたの?」
モブ「幼友ちゃんと一緒に来てたんだよ!」
男「まさかもう……」
幼友「こんなやつと付き合うわけないから!ただちょっと話ししてただけ!」
モブ「こんなやつって……」
男「すこし焦ってるぞ……?モブ、もしかしたらこれはチャンスかもしれない……!」
モブ「なんだって!!」
幼友「きもい」
モブ「お……っとぉ……」
男「どんまいっ!」
モブ「にこやかに言うなよっ」
幼友「あっそう言えば今日日直だ!」
モブ「頑張れーー」
幼友「教務室からプリント運ぶの面倒だよー……」
男「手伝おうか?」
幼友「いいの?じゃぁ頼んじゃうよー!」
幼友「あとー、幼馴染はポーっとしてないで起きてよー!」
幼馴染「ん?え?なに?」
幼友「話聞いといてよー!」
幼馴染「ごめん……」
幼友「まぁいいやー。じゃ、行くよ男!」
男「うーい」
=
幼友「ね、何したの?」
男「幼馴染のこと?」
幼友「当たり前じゃん。なんか今日ぼーっとしてるし、男を避けてるように見えるの」
男「まだ朝だぞ?眠たいだけなんじゃないのか?」
幼友「幼馴染とは高校から一緒なの。さすがに眠たいかどうかくらい分かるよ」
男「なるほどな、地元一緒だったのか」
幼友「そうだね。でもそれは今関係ない」
男「わかった、言うよ。幼馴染にキスをしたんだ」
幼友「なーんだキスか……って、ええ!?」
男「暴走した」
幼友「確認だけど、付き合ってないよね?あと、その先やってないでしょうね?」
男「付き合ってないし、その先はしてない」
幼友「ううーん……キスかぁ……告白は?しなかったの?」
男「しようとしたら、気持ちが整理できないから帰ってって言われてできなかった」
幼友「それは……どうすればいいんだろ。早めに告白するか、土下座するかしか思いつかない」
男「早めに告白するよ」
幼友「やっぱり男くんは幼馴染が好きだったんだね」
男「ずっと好きで、忘れられなくてさ」
幼友「素敵だね」
男「そうかな?もし大学がちがってたら絶対にもう出会うことはなかったと思うよ?」
幼友「出会えた、それが事実だよ。現実にもしもなんてないから」
男「そうだけどさ……」
幼友「まぁ頑張ってね!応援してるよ!」
男「おう……」
=
モブ「幼馴染ちゃんはさ、男が好きなの?」
幼馴染「ふぇ!?な、何言ってるのモブくん!?」
モブ「違うの?」
幼馴染「違う……くないけど……」
モブ「今日は何があったんだよ?気まづそう」
幼馴染「う……何もない……」
モブ「嘘だ。目が動きまくってるぞ」
幼馴染「うう……じゃぁ言いたくない」
モブ「あーそれでもいいや。その責任はどっちにあるの?」
幼馴染「……私かな……突き放すようなこと言っちゃったし」
モブ「ならさ、早く元通りになるようにしなよ」
幼馴染「……」
モブ「自分に問題があるって分かってるなら早く元に戻さないと意地張って悪い方に進むよ?」
幼馴染「うん……」
モブ「俺もそういう経験あるからさ……がんばれ!」
幼馴染「うん……ありがとね」
=
男「幼馴染帰ろうー?」
幼馴染「……うん。またね、幼友」
幼友「ばいばーい」
モブ「ばいー」
男「じゃーな」
モブ「よし、幼友一緒に帰ろうぜ!」
幼友「あ、女ーーー!帰ろうーー!!!」
モブ「……」
男「帰ろ?」
幼馴染「うん」
男「……」
幼馴染「……」
・
・
・
男・幼「「あのさ!」」
男「……ははっ。またかぶったな」
幼馴染「ほんとだね」
男「いいよ、先に言って」
幼馴染「ううん、昨日は私が先立ったから今日は男が先」
男「わかったよ。あのさ……あー……えっと……」
幼馴染「ん?」
男「えっとな……うー……あー……えー……」
幼馴染「そんなにうーあー言ってたら分からないよ」
男「ちょっと、一回手つないでいい?」
幼馴染「え?言いたいことってそれ?別にいいよ」
男「違う、言いたいことは別にあって……ただ、勇気でないから、幼馴染から貰おうかと」
幼馴染「私に言うのに私から勇気もらうの?変なのー」
男「うるせー。ほら、手出して」
幼馴染「はいどうぞ」
男「柔らかくて、小さくて、暖かいな」
幼馴染「男のも暖かいよ。大きいし、ちょっと硬いけど」
男「よし!言うぞ!」
幼馴染「うん」
男「あのさ、俺は……さ。幼馴染のことが……」
男「……好きなんだ」
幼馴染「…………へ?」
男「だから、好きなんだ!」
幼馴染「え、そ、それってどういう……?」
男「女の子として。愛だよ……好きなんだよ……」
幼馴染「ふ……ぁ……ぇ……ほ……ほんとう?」
男「ホントにホントに……大好きだ」
幼馴染「あ……あ……あの……昨日はごめん!」
男「はぁ?」
幼馴染「あぁ……違うの……もう頭がもうゴチャゴチャで……あぁ……」
幼馴染「で、でも昨日は……すぐに帰らせちゃって……ごめん……」
男「いや、あれは俺が勝手にキスしたせいだからいいけど……」
幼馴染「うう……」
男「告白の返事がそれ?」
幼馴染「ぅあ……あの……わ、私……も……その……えっと……」
幼馴染「す……好き……」
男「……」
幼馴染「何か言ってよぅ……」
男「好きだ、俺も好きだ……よかった……よかったぁ……」
幼馴染「私もよかったぁ……離れちゃって……絶対に好きに思われてないって……思って……」
男「それは俺も一緒だよ……好きだったのに告白もできずに離れて……ずっと後悔してた」
幼馴染「おとごぉ……ひぐっ……ぐすっ……うゎぁあぁぁぁあぁあん!」
男「お、幼馴染……」
幼馴染「両想いなんだよね……ぅうっ……恋人になれるんだよね……」
男「ああ……恋人になって……ちゃんと手もつなげるし、抱きしめられるし、キスも……できるよ」
幼馴染「うん……っ!……好きだよ……男……いっぱい……抱きしめて……?」
男「もちろん、幼馴染好きだ……」
幼馴染「えへへ……」
===
モブ「何?もう付き合ってるの?」
男「ああ」
幼友「早めにとは言ったけど……当日なんて聞いてない!」
幼馴染「あはは、ごめんね」
モブ「爆発しろーーー!!!こんにゃろう……!!」
幼友「ほんと……でも、幼馴染が幸せになれてよかった……ありがと、男」
男「もともと好きだったんだから、感謝なんていらねーよ」
男「それにさ……これ以上幼馴染を幸せにするから、まだ安心したらダメだよ」
幼馴染「え!?そこは安心しろって言うんじゃないの?」
男「……そんな自信ねーよー。でも、尽力する」
幼馴染「ならいいよ!幸せにしてね?」
男「ああ、当然だろ。何年だって隣にいて幸せにしてやる」
幼馴染「うん!」
おわり
お目汚し失礼しました
元スレ:幼馴染「やっほー」男「ん?
Entry ⇒ 2012.05.18 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「幼なじみ同士が相思相愛の恋愛物って古いよねー?」
幼「っ!」
男「でも王道って言うの?そういうのは俺好きだけどな」
幼「!…ま、まぁ私もそういうのは古いけど悪くはないかなぁとか思ってるんだけど?」
男「しかし俺とお前に限っては相思相愛じゃないから王道には行けないよな」
幼「あ、あははは…そう……だね…」
幼「!うんうん!あるある!…わっ私たちも……」
男「王道は好きだけどさ?あーいうの守るとかバカだよなぁ」
幼「……え」
男「小さい時の……しかも幼稚園とか小学校低学年の時とかにさ」
男「将来の約束したから、とか言って律儀に貞操守って他に恋愛しないのはどうなの?って思うわー」
幼「そ、そうかな……でも私たちも…」
幼「っ!?」
男「どんだけメンヘラなんだよ!とか思っちゃうよなー(笑)」
幼「あ、あははは…はは……」
男「しかもこういうのって急に思い出したかのように話し出すのが多いじゃん?」
男「なんかこう……色々あって仲が微妙な時に急に昔の約束覚えてる?とか言い出しちゃってさ」
男「そんな昔の事今更関係ないだろー(笑)って思っちゃうよな」
男「親が決めたとかならまだしも小さい頃の結婚とかの約束守るとか無いよなぁ…マジメンヘラ!あははは!!」
幼「」
幼「…え?」
男「昔のとかそういうのに捕らわれずにさ?今の自分の気持ちを伝えりゃ良いのになって思うわ」
男「ああいう話の主人公達は大体相思相愛で素直じゃないからすれ違って面倒臭いだけなんだし」
幼「…そうだね、それは私も思う」
男「でもま!俺達にゃ関係ない話だな!じゃあまた明日な!幼!」
幼「あ…もう家だったんだね、また明日ね!男!」
男「おう!」ガチャッ バタン
幼「………関係ない……か…」
幼「私だけだったんだね……」
後は頼んだ!
幼馴染「私が勝手に思い込んでたんだ……」
幼馴染「私だけ……」
幼馴染「男は」
幼馴染「……」 グス
幼馴染「だめ」
幼馴染「泣いたって何も変わらない」
幼馴染「男は昔とは変わった」
幼馴染「私も、変わらなきゃ」
幼馴染「変わるって?」
幼馴染「今の状況から、どう変わればいいの?」
幼馴染「そんなのわかんないよ……」
……
…
男「あー、なんかよく寝たなー」
男「そろそろ起きるか……って?え?」
時計「8時過ぎたよ」
男「マジか!?遅刻だ!」
男母「おーおはよー、どうしたそんなに慌てて」
男「どうしたもクソもあるか遅刻しそうなんだなんで起こしてくれなかった!」
男母「3回くらいこえかけたけど?それで起きないお前が悪い」
男「聞こえなかった!ちくしょー、ってか、なんで幼馴染今日は来てくれなかったんだよ」
男「もしかしてまえみたいに風引いたのか」
男母「幼馴染ちゃんなら、朝ご見出そうとした時にはもう学校に向かっていったよ」
男「は!?」
男「え、なんで?」
男母「さあ?なんか用事でもあったんじゃないの」
男母「朝ごはんは?」
男「そんな時間ねーっつってんだろ!」
……
…
男「うおおおおおお」 ダダダダダダ
扉「ガラガラ」
教師「それでは、今日は前回の続きから、教科書の45ページを」
男「ギリギリセーフ!」
教師「アウトだ」
男「ああああああああ」
男「習いませんでした!」
教師「そうか。授業終わったら職員室に来い」
男「……はい」
教師「わかったらさっさと席に着け」
……
…
男友「それでこってり絞られたと」
男「違うんだって布団が俺を離さなかったんだって」
男友「あーよくある言い訳」
男「うううなんだって今日は幼馴染来なかったんだ、毎日起こしに来てくれてたのに」
男「してねえよんなもん」
男友「じゃあなんで起こしてもらえなかったんだよ」
男「しるか俺の方こそ聞きたいぐらいだ」
男友「なんか機嫌を損ねるようなことでもしたんじゃねえの?」
男「んー心当たりはない」
男友「無意識の内にとかさあ」
男「ないもんはない」
男友「ほんとかねえ」
男友「ま、いいか。今日はどっか寄ってく?」
男「んー悪いけどパス」
男「数学でやたら課題出た」
男友「あれ?今日はなしって言ってなかった教師?」
男「遅刻の分の課題だと……10ページもある」
男友「oh...それはご愁傷様」
男「だから今日はすまん、また明日な」
男友「つまらんなあ、まあしゃーない、今日は一人でいって様子見てくるわ」
男「おう」
男友「明日は進化した俺の機体捌きに恐れるがいいわ」
男「一人で言ってろ」
…
男「あーやべえわからん」カリカリカリ
男「そもそも今日始めたばかりの単元を10ページもとか無理ゲだろ」
男「……もう諦めるか」
男「いやしかし」
〜〜〜
教師「おう来たか」
男「来ました」
教師「反省文と特別課題どっちがいい?」
教師「どっちか選べよ」
男「いきなり!?」
教師「さっさと選ばないと両方になるぞ」
男「!?」
男「えっとじゃあ、えーと、あー課題で」
男「10ページ!?ええ!?」
教師「選んだのはお前だ。明日までにやってこいよ」
男「明日まで!?そんなの無理ですよ」
教師「はじめから無理とか思うな、なにやってみなければわからんさ」
男「こんなの初めから分かってますって」
教師「ところできょうはなんで遅刻したんだ?」
男「話を聞いて……あ、えっとただの寝坊です」
教師「寝坊か、珍しいな。いつも早い時間に来てるだろ」
男「あー今日はちょっと」
教師「そうか。まあ次からは遅刻するなよ」
男「はい……」
男「あ、はい」
教師「それからだ、明日提出できなければ倍になるからな」
男「!?」
〜〜〜
男「諦めたら死ぬ……」
男「気合い入れ手かにゃ」
…
男「だあー!終わらねえ!まじやべえ!」
男「くそーこんなことになったのも!」チラ
男「幼馴染のせいだ……おお?」
―
幼馴染『!?』
男「目があってしまった……」
幼馴染『?』
男「……」 ジー
幼馴染『……?////』 シャー
男「あっカーテンが」
男「……宿題続けるか」
携帯「ブブブブブ」
男「メール?」
男「幼馴染からか」
男「いや、別になにもないよ、っと」
……
《そう 机にでも向かってどうしたの?勉強なんて珍しいね》
男「遅刻したせいで課題が出たんだよ、っと」
……
《課題?もしかして数学の》
男「そうそうお前が起こしてくれなかったから俺だけ課題が」
……
《私のせい?なの?》
男「あーいやそういうつもりで言ったわけじゃないんだが」
……
《課題ってどれくらい出たの》
男「10ページ、今日始めたところから」
男「わからん。でも終わらないと明日倍になるからなんとかやらな」
……
男「だめだだめだ、メールになんか集中していては」
男「課題をとにかく」
幼馴染「開けてもらえる?」 コンコン
男「うわっ、ちょっと、驚かすなよ、急に何のようだ」 カラカラ
幼馴染「宿題、手伝おうかと思って」
男「まじ?超助かる」
幼馴染「どれくらい進んだの?」
男「まだ2ページしか」
幼馴染「わあ」
…
男「じゃ次この問題だけど」
幼馴染「えっと、それはね」
……
…
男「よし、やっと最後の」
幼馴染「……」
男「これはどの公式使えば?」
幼馴染「……」
男「幼馴染?」
幼馴染「あっごめん、えっとその公式はね」
男「なに?」
幼馴染「私が起こしに来たほうがいいの?」
男「は?」
幼馴染「今日遅刻したのって、私のせいなんでしょ?」
男「あー、あれは冗談だ、そもそも自分で起きるのが普通だろ」
幼馴染「そう、だね」
男「明日からは自覚してちゃんと起きるさ」
男「だから大丈夫だ」
男「おう、じゃあ宿題とかありがとな」
幼馴染「うん、どういたしまして、じゃあおやすみ」
……
…
男「とは言ったものの……」
男「やはり遅刻しそうだ……」
男「今日は間に合うかな」
…
男「あーやっと居も授業が終わった」
男友「男ー今日こそゲーセン行こうぜ」
男「おっけ、今日は行ける」
男友「そう来なくっちゃな!」
……
…
男友「あーやっぱり勝てねえ」
男「そもそも年季が違うのだよ」
男友「ちくしょーリニューアルしたし少しは差が埋まると思ってたんだけどなあ」
男「ははは百年早いわ……あれ?」
男友「どうした?」
男友「幼馴染ちゃん?」
男「とあれは……D組のイケメンじゃないか」
男友「何にしてんだろうな」
男「さあ?」
男友「まあいいか、それよりマック寄ってかね」
男「あーうん、そうだな」
やっぱ時間切れだ
すまんな(´^ω^`)
おいおい
とか言って幼馴染の様子見に行く展開希望
店員「こちらでお召し上がりでしょうか?」
男友「あ、はい……でいいよな」
男「…」
男友「おーい?」
男「ん?ああ…」
店員「お連れ様のご注文は…」
男「…」
男「…悪い、男友。俺財布忘れちゃったからさ、とりにかえってくるわ」
男友「ええっ、しょうがないなー。俺が出すよ」
男「いや、それは悪いからな。じゃちょっといってくる」
みたいな?
男「さて…幼馴染は…」
幼「でさー昨日さ…」
イケメン「へー。それで?」
男「ちょっとつけてみるか」
イケメン「あっここだよここ」
幼「ほんとにおしゃれなところだね」
イケメン「この間できたらしいんだけど中々だったよ」
幼「へ〜、入ろ入ろ?」
イケメン「うん」
男「こんなとこに喫茶店できてたのか」
男「とりあえず俺もはいろ」
イケメン「ここでいいかな?」
幼「あ、うん」
男(俺は後ろの席でいいかな)
イケメン「ごめんね、突然呼び出したりなんかしちゃって」
幼「ううん全然。私も暇だったしね」
イケメン「そっか、ならよかったよ」
イケメン「あ、なんか頼んでいいよ。今日は俺が払うから」
幼「えーそんなの悪いよ〜」
イケメン「勝手に俺が呼び出したんだからそれくらいさせてよ」
幼「じゃあお言葉に甘えて…」
店員「ご注文は?」
男(やばい…声聞かれる…)
男「…」ぴっ
店員「かしこまりました、ミルクティーですね」
男「…」こくこく
女(ミルクティーか…そういえば男ってミルクティー好きだったよね…)
イケメン「どうしたの?」
幼「へっ?いや、なんでもないよ。私ミルクティーにするね」
イケメン「そっか、じゃあ俺はコーヒーにしようかな」
男(コーヒーとかよく飲めるな)
幼「で、今日はなんで呼び出されたのか聞いていい?」
イケメン「ああそうだったね、今日はそれを話そうと思ってたんだ」
店員「お待たせいたしました。ミルクティーになります」
男「…」ぺこっ
女「そっか。なんだろ?気になるなあ」
店員「お待たせいたしました。コーヒーとミルクティーでございます」
イケメン「ありがとうございます」
イケメン「はい、どうぞ。飲んでいいよ」
幼「ありがと」ごくっ
幼(あ、甘い…)
イケメン「で、今日なんで幼馴染さんを呼び出したか、なんだけどね」
幼「うん」
男(ミルクティーうめー)
イケメン「幼馴染さんに言いたいことがあったんだ」
幼「言いたいこと?」
イケメン「そう。聞きたい?」
幼「もー焦らさないでよ〜」
イケメン「ごめんごめん」
イケメン「幼馴染さん、俺と付き合ってください」
男「ブーッ!」
イ・幼「…?」
幼「へっ?それはどういう…」
男(あぶねーばれるとこだった)
イケメン「そのままの意味だよ」
幼「それってつまり…」
イケメン「俺は幼馴染さんが好きだ」
幼「…」かあっ
イケメン「無理に答えは出さなくていいんだよ。ただね…」
幼「ただ?」
イケメン「幼馴染さんに好きな人がいないんだったらOKして欲しいな」
幼「それは…」
イケメン「俺だったら絶対に幼馴染さんと楽しく過ごせる自信があるからね。それから好きになってくれるっていうのでも俺はじゅうぶん嬉しいんだ」
幼(どうしよう…でも私変わるって決めたしな…)
幼「あの、イケメンさん」
イケメン「? どうしたの?」
幼「私、まだ気持ちの整理つかないからさ、返事は今度でいいかな?」
イケメン「ああいつでもいいよ。いつでも俺は待ってる。ごめんね時間貰っちゃって」
幼「ううんいいの。楽しかったし。じゃあね」
男(さて、俺も帰ろう)
男友「男遅いな〜」
男友「ふわ〜あ。あーねみ」
男「はー今日は疲れた」
男「なんか忘れてる気がするけど…まいっか」
男「ん?」ちらっ
幼「…プイッ」しゃーっ
男「変なやつ」
翌日、学校
幼馴染友「ええっ、イケメン君に告白されたの!?」
幼「しーっ、幼友ちゃん声おっきいよ…」
幼友「ああごめん…。それであんたはなんて返事したのよ?」
幼「保留ってことにしてもらったよ」
幼友「もったいなーい。私だったらすぐ付き合っちゃうけどね」
幼「だって…」
幼友「だってどうしたのよ?」
幼「ううん…」
幼友「あんたもしかして好きな人とかいるの?」
幼「…」こくっ
幼友「…そ。誰とは聞かないわ。だいたい見当つくしね」
幼友「それで今どうしたらいいかわからないと」
幼「うん、まあそんな感じ…かな」
幼友「こればっかりは私が何言っても仕方ないしねえ。じっくり考えた方がいいと思うよ。ただ、あんまり返事を遅らすのも良くないと思う」
幼「それはわかってる…」
幼友「私ならイケメン君を選ぶ。告白はされてるわけだから楽でしょ?私からはこれしか言えない。頑張ってね」
幼(告白された方を選ぶか、これから告白する方を選ぶか…)
幼(私にとって、どっちが大事か…)
幼「よしっ」
幼「…」かきかき
放課後、教室
「どうしたの?教室に呼んだりして」
幼「ああいらっしゃい、イケメンさん」
イケメン「告白の返事をくれるのかな?」
幼「まあそういうことになるかな」
イケメン「そっか…」
幼「…ごめんなさい!」
イケメン「え…」
幼「私イケメンさんとは付き合えない…」
イケメン「…」
幼「ごめんね」
イケメン「幼馴染さんが謝ることはないんだよ」
幼「それでも…」
イケメン「優しいね、幼馴染さんは」
イケメン「俺はそういうところが好きなんだ」
幼「ありがとう。でもね…」
幼「"誰か"を考えたときに1番最初に頭に浮かんでくるのはイケメンさんじゃなかった」
幼(私の大切な人…)
幼「その人は私のことを好きじゃないかもしれない」
幼「私が告白したところで相手にもしてもらえないかもしれない」
幼「でも、それでも…!」
幼「もう少し私の恋を追いかけてみたいな…」
ーーーー
ーー
幼「ほら、起きてー?」
男「んっ」
男「おお幼馴染!来てくれたのか」
幼「はいはい、寝ぼけてないで早く学校行くよ?」
男「はいよ」
男「いってきます」
幼「ほらもっと元気だして!」
男「お前が元気すぎるんだろ」
幼「そうかな?いつも通りだって」
男「どこがだよ…」
幼(待っててね…)
幼「ほーらはーやくーっ!」
おわり
俺「終わった…。寝る!おやすみ」
乙
頑張れ幼馴染!
Entry ⇒ 2012.05.18 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
女DQN幼馴染「やべーよやべーよ!彼氏居るのにまだ処女だよ!」
男「……彼氏として来いよ」
幼馴染「いや正直ね?告られたから付き合っただけっつーか?」
男「へっ?」
幼馴染「正直に言うけどね?あいつと居ると楽しいけどそういう目で見れねーんだわ?」
男「……酷いなお前」
幼馴染「だからあいつで捨てるのは無理だわー」
男「じゃあ誰で捨てるつもりだよ……」
幼馴染「てめェだよてめェー」
男「えっ」
幼馴染「んだと、コラ」
男「お前の怖いお友達にでも頼めよ。顔だけは良いんだから喜んでヤってくれるぞ」
幼馴染「はぁ? ざっけんなって。誰があんな連中にヤられるかよ!」
男「お前が嫌がっても無理やりヤってきそうなモノだけど」
幼馴染「あいつらにそんな根性あるかよ。ウケルwww」
幼馴染「それにアタシには、男っていう悪知恵働く奴が側に居るからな。ビビって何もしてこねーよwww」
男「俺が陰でインテリヤクザって呼ばれてるのはお前の所為か」
男「お前の彼氏に悪いだろ。それにバレたら俺が危ない」
幼馴染「うわ、真面目ーwww」
男「はいはい」
幼馴染「なんだよー。ノリ悪いぞ!」
男「いきなりヤれって言われて乗れるかよ」
幼馴染「さっきアタシのコト可愛いって言ったじゃん。何でそこまで拒否んのさ」
幼馴染「……まさかアンタ彼女いんの?」
男「居ねーよ。仮に居たとしても、怖いお友達の居るお前には絶対言わねえ」
幼馴染「なんだよソレ。冷たいじゃんか……」
男「あのなぁ……」
幼馴染「なのに今は彼女出来ても教え無いってどういうコトだよ!」
男(ヒスんなよ……)
幼馴染「やっぱ男、彼女いんだろ! だからアタシみたいな奴は相手にしたく無いんだ!!」
男「だから彼女は居ないって」
幼馴染「だったらアタシとヤれよ!」
男「お前彼氏居るだろ」
幼馴染「……くっそ! 口ばっかり達者になんなバカ!!」
男「なぜそうなる」
幼馴染「バーカ! バーカ!」
男「……」イラッ
幼馴染「!?」ビクッ
男「……悪い、大声出して」
幼馴染「うう……」グスッ
男「だから悪かったって……」
幼馴染「おこんなよぉ……」ズビズビ
幼馴染「男が怒ると怖いだろぉ……」エグエグ
男「ごめん、もう大きな声出さないから泣くなって。ほら、ハンカチ」スッ
幼馴染「ん……」チーン
男「とにかく。彼氏に悪いし、ゴムも無い。だから無理」
幼馴染「……じゃあゴム買ってくる」ズズッ
男「は?」
幼馴染「それでもヤってくれないなら、男のアパートをダチに教えっからな!」
男「脅迫かよ……」
――
―
幼馴染「ゴムって結構するんだな! ガリガリくんくらいだと思ってた」
男「そんな安物あったら不安で使えないって」
幼馴染「そっか? 安いなら安い方が良いじゃんwww」
男「下手すりゃ社会的にも肉体的にも死ぬんだぞ。安物は普通買わねーって」
幼馴染「へー……」
男「どうした?」
幼馴染「随分コナレてんじゃん」
男「……自宅学習の成果だよ」
幼馴染「ふーん、自宅学習か。勉強家だな、男はー」ジトー
男「なんだよ……」
幼馴染「やっぱ彼女居んだろー。そーなんだろー」
男「まだ引っ張るのか、それ」
幼馴染「なんだかんだゴネて彼氏に悪いって言うしさー」
幼馴染「男も彼女居るから、そいつに悪いって思ってんだろー?」
男(お前と関わってる所為で周りから恐がられて出会いが無いんだよ! なんて言ったらまた泣くんだろうな……)
幼馴染「なんだよー。何とか言えよー」
男「何度も言うけど彼女居ないってば」
幼馴染「ウソくせー。マジウソくせー」
男「だいたい彼女居たら、折角の休みにお前とつるんでないだろ」
幼馴染「そ、それもそうか……」
男「分かったら先にシャワーで汗流してきな。タオル用意するから」
幼馴染「お、おう。分かった」テテテ
男(さて、どうやって幼馴染を退散させようか)
幼馴染「なんだよアイツ、シャンプーもボディソープもトップバリュじゃんか」プークスクス
幼馴染「……ま、帰ってから風呂に入り直せばいっか」ゴシゴシ
男『タオル持って来たぞ』
幼馴染「おー」ゴシゴシ
ガラッ
幼馴染「へ?」
男「ガス代勿体ないから一緒に入るぞ」
幼馴染「はあ? ざけんなって! ナニふつーに入って来てんだコラっ」
男「どうせこの後、素っ裸で抱き合うんだから関係無いだろ」
幼馴染「うぇ!?」
男「それにガキの頃一緒に風呂入った事あるんだから今更だ」
幼馴染「ガキの頃の話だろ!」
男「ほら、ガス代勿体ないから早く済ますぞ」
幼馴染「うう……」
男(大丈夫。相手は小便漏らしてベソかいてたり、ケンカしては親からゲンコツ貰ってた幼馴染だ)
男(欲情なんかしない。大丈夫。欲情しない……)チラッ
幼馴染「……」ゴシゴシ
男「以外とデカイな」
幼馴染「は、はぁっ!?」
男「胸。以外とデカイな」
幼馴染「い、いきなり何言ってんだ。大丈夫か?」
男「腰も締まってるし、足も綺麗だ」スッ
幼馴染「さ、触んな!」
男「後でヤるなら関係無いだろ」
幼馴染「そりゃそうだけどよ! でも、風呂ではちょっと……」
男(思ってた程嫌がらないな。押しが足りないのか?)
男「そうか」ペロッ
幼馴染「ふぁっ!? な、なに首舐めてんだ、バカか!?」ピクッ
男「んー?」チュルッ レロォ
幼馴染「く、くすぐいから止めろって……!」ピクピクッ
男(直接キスをせず、胸とかも触らずに……)
男「やんちゃしてるだけあって、全体的に締まってるな」ナデ
幼馴染「腰掴むなぁっ」
男「舐め回したくなる背中だな」
幼馴染「へ、変態だろ!? お前!」
男「そうかもな」
幼馴染「なっ……」
幼馴染「あ、アタシは先上がるかんな! 変態野郎!」バタンッ
男「……」
男「上手く行った……のか?」
男「……」
男「俺が反応してたのバレて無いと良いけど……」
男(さすがにあの身体を間近で見て反応しない訳無いよな)ギンギン
男(俺も頭冷やそう……)
男(ありゃ)
幼馴染「……」
男「待ってたのか」
幼馴染「ったりめーだろ、変態」
男「はは……」
幼馴染「一言でも文句言わないと気が済まねーんだよ!」
男「そうか」
幼馴染「アタシはキスだってした事ねぇんだぞ! それなのに、ナニいきなりあんな事すんだよ!!」
男「いきなりって言われてもな」
幼馴染「んだよ。文句垂れてんじゃねぇっ!」
男「これから、さっきより凄い事するんだぞ」
幼馴染「ば、バカか! お前みたいな変態となんかやんねーよ!!」
男「そりゃ残念。じゃ、早く服来て帰りな」
幼馴染「チッ……なんだよ、クソッ」
幼馴染「うっせ、バカ! シネ!」ゴソゴソ
男「ゴムはちゃんと着けてするんだぞ。お前の彼氏の歳じゃ養え無いだろ」
男「それに病気になる可能性もあるから、絶対にゴムは着けてするんだぞ」
幼馴染「わーってるよ! カーチャンかてめぇは!」
男「……一応心配して言ってるんだけどな」
幼馴染「……ふんっ。じゃーな」ガチャッ バタンッ
男「……危機は去ったか」
男(知ってる限りの幼馴染の交友関係から考えて、幼馴染に手を出すのは=破滅だもんな)
男(触らぬ神になんとやら、だ)
男(学校で幼馴染が寄って来ないお陰で平穏な一週間だったな……)
男(俺のインテリヤクザのイメージも、幼馴染が勝手に言い触らしただけみたいだったし)
男(まったく。生徒会にコネがあったりテストのヤマ張るのが上手いだけの事を、大袈裟にして吹聴すんなよ……)
プルルルル……
男「電話……幼馴染か」ピッ
男「どうした?」
幼馴染「……」
男「おい、イタズラか?」
幼馴染「……ぐすっ」
男「……?」
幼馴染「ち、違うし。イタズラじゃないしっ」グスッ
男「はぁ……」
幼馴染「なんだよ……アタシが電話したら悪いのかよ……」
男「悪くは無いけどさ」
幼馴染「だったら良いだろぉ」
男「……何あったんだ」
幼馴染「……」
男「何があったんだ」
幼馴染「……」
男「……今、何処に居る」
幼馴染「駅前のモス……」
男「モスか。じゃあ適当に俺の分頼んで待っててくれ。金は着いたら出すから」
幼馴染「……ん、分かった」
男「よっ」
幼馴染「……」
男(随分とめかし込んで。デートだったのか)
男「相席するぞ」
幼馴染「おう……」
男「俺の分は?」
幼馴染「アイスコーヒーとポテト」
男「……夕飯のつもりだったんだけどな。ま、いいか」
幼馴染「ほれ」
男「あ、勘定か。ほれ」スッ
幼馴染「……」グイッ
男「!?」
幼馴染「ん……」ヂュウウゥッ
男(え? なに? なんなの!?)チュウウウウゥ
幼馴染「やっぱりアンタだとイヤじゃない……」
男「……」
幼馴染「……」グスッ
男「い、いいいいきなり何すんだ!?」
幼馴染「……いいだろ、別に」
男「良くねーよ! 彼氏居るんだろ!? 何考えてんだ!」
幼馴染「あんな糞野郎、彼氏でも何でもねぇよッ!!」
男「く、糞野郎……?」
男(なんか方々から視線を感じる……)
男「と、取り敢えず場所変えようか。どこか落ち着いて話せる所探すぞ」
幼馴染「……ん。しゃーねーな」
男「カラオケで良いか? 確かクーポンが……」ゴソゴソ
幼馴染「アンタん家で良いだろ」
男(なんて恐ろしい事をさらっと言うんだコイツは)
幼馴染「んだよ、都合悪いのかよ」
男「あ、あー。少し散らかってるから、ちょっと……」
幼馴染「今更エロ本転がってようが、ティッシュ散乱してようが気にしねーよ。行くぞ」
男「仕方ないな。行くか」
男(面倒事じゃ無いと良いが……)
幼馴染「あーつかれたー」ポスッ
男「人ん家来て早々ベッドでくつろぐな。服がシワになるぞ」
幼馴染「うっせ。もう着ないから良いんだよ!」
男「着ないって……結構似合ってるのに、勿体ない」
幼馴染「……チッ。男、服貸せ」
男「お前に合うサイズの服なんか持って無いんだけど」
幼馴染「ジャージでも何でも良いから早く貸せよグズ!」ヌギッ
男「お、おいっ。ジャージ貸すから脱ぐなって!」
幼馴染「こんな服着てられっかよッ!」バサッ
幼馴染「うっせ! 早く服寄越せ!」
男「……」イラッ
男「お前なぁ……」
幼馴染「な、なんだよ……」
男「さっきの事といい、今の態度といい。何様なんだよ!」ガシッ
幼馴染「!?」
男「先週の時みたいに俺をバカにしてるのか?」ググッ
幼馴染「バカになんかしてねーよ!」
男「だったら……っ」ギリッ
幼馴染「わ、わかった! ちゃんと話すから怖い顔するなって!」
幼馴染「今日、彼氏とデートして……服買って貰って……」
幼馴染「それで、帰りに彼氏ん家行ったら……その……」
幼馴染「今みたいに押し倒されて……」
男「あ」
男(つい逆上してやっちまった……)
幼馴染「しよう。って言われたから、ゴム無いとイヤだって言ったら……」ギリッ
幼馴染「んなもん必要ねぇとか言いやがって、無理矢理……」
男「……されたのか」
幼馴染「いや、キス迫られただけ」
幼馴染「でも、顔近付けたらヤニ臭くてキモいから、つい……」
幼馴染「ぶん殴って逃げて来ちまった……」
男(ひでぇ)
幼馴染「し、しゃーないだろ! 部屋も何か酒とかヤニとかで臭かったし!!」
幼馴染「とにかくキモくてイヤだったんだよ!」
男「……で、他の奴はどうかと公衆の面前なのに俺にキスをした訳だ」
幼馴染「……お、おう」カアッ
男「……」
男(こいつ、あの時周りが見えてなかったな)
男「あ、悪い。押し倒したままだったな」
幼馴染「それは良いんだ。イヤじゃ無いから」
男「……」
男(ああ……まずい。不味い雰囲気だ)
幼馴染「キス以外もイヤじゃないか、試して……良いか?」
男(……やっぱりな)
男「彼氏はどうするんだ?」
幼馴染「あんな奴、彼氏じゃねぇよ。服だって熨斗付けて返してやる」
男「……今は頭に血が上ってるんだ。少し時間置いて冷静に……」
幼馴染「……」ジー
男(とは行かないよな……)
幼馴染「……そうやって、またはぐらかすんだろ」
男「……」
幼馴染「今しろよ、しないと悲鳴上げっかんな」
男「それは勘弁してくれ。下着姿なんだから洒落にならない」
幼馴染「だったら早くしろよ……」
男「分かった。後悔するなよ?」ギシッ
幼馴染「後悔ならさっきしたっての」
男(俺はどうなんだろうな……)
幼馴染「……んだよ。早くしろよ」
男「あ、ああ」
男(今後の身の振り方は後で知恵を搾るか)
幼馴染「おら、早くっ」ンー
男「ん……」チュウッ
幼馴染「んむっ……」ヂュル チュパッ
男「……イヤじゃないか?」
幼馴染「ん……次は舌入れろ」
男「……ああ」ヂュルッ レロォ
男「……」
幼馴染「い、イヤじゃないから、もっとして良いぞ……?」
男「じゃあ違う所にキスしてみるか」ススッ
幼馴染「なっ」
男「……」ハムッ
幼馴染「な、何考えてんだ! 耳たぶなんか舐めるなぁ」ビクンッ
男「嫌か?」チュウチュウ
幼馴染「いやじゃ……ないけど、くすぐい……っ」ハァハァ
男「首筋は……」レロォ…
幼馴染「ひゃうっ!?」ゾクッ
幼馴染「ひうっ」ビクッ
男「……幼馴染」
幼馴染「なんだよ……」ハァハァ
男「ブラ取るぞ」プチッ
幼馴染「ん……」シュルッ…
男「胸にもキスするぞ」ヂュウウウウゥゥッ
幼馴染「い、一々言うなっ……あっ……」ビクビクビクッ
男「……」ジュルルッ レロッ ヂュウウゥッ
幼馴染「だっ……ちく……び、やめっ……」ビクンッ
男(空いてる胸は手で……)クリッ
幼馴染「やぁ……もうっ……むりぃ……」ビクンッ ビクンッ
男「……大丈夫か?」
幼馴染「へ、変態っ」ハー ハー
男(幼馴染の基準じゃ乳首舐めたら変態なのか……)
男「もう止めるか?」
幼馴染「こ、ここまでして止めんじゃねぇよ!」
男「俺は変態だぞ?」
幼馴染「う……」
男「どうする?」
幼馴染「……男にされるのイヤじゃないから、もっと舐めても……良いんだぞ……」
男「へぇ……」
男(どうせ引き帰せないなら、いっそ……)
幼馴染「なっ?」
男「そのままうつ伏せになってろ」
幼馴染「え? えっ?」
男「綺麗な背中だな」レローッ
幼馴染「うぇえっ!?」ゾワッ
男「ん……」チュル
幼馴染「や、やめっ! 背中はマジくすぐいからっ!」ビクビクッ
男「腰も、お尻も……」ベロォオオッ
幼馴染「なっ!? どこ舐めて?」ゾクゾクゾクッ
男「脱がすから少しお尻浮かせて」
幼馴染「わっ!?」シュルッ
男「……シミが出来てるな」
幼馴染「な、なにじっくり見てんだ、変態!」
男「その変態に身体中舐められて、ココをこんなにしてる幼馴染も十分変態じゃないか?」グチュグチュ
幼馴染「う、うっせ! アタシは変態じゃないし!」ピクッ
男「変態じゃ無いのか。なら、ここを舐められても感じ無いよな?」ジュルッ
幼馴染「ば、ばか! そこはおしり……っ」
男「変態じゃ無いから、感じ無いんだろ?」ジュプジュプ
幼馴染「え? なんか入って……!?」ビクンッ
男「……」ジュプッ グリッ
幼馴染「し、舌入れて……?」ゾワワッ
男「入れてるのは指だよ。しかしねぇ……まさか幼馴染がお尻の穴で感じる変態だったとはなぁ」ジュポッ ジュポッ
幼馴染「か、感じてなんかねーよ! ん……ふぁあっ」ビクッ
※この話はフィクションです
お尻の穴を舐めて喉に炎症を引き起こすことも、指を入れてお釣りが付く事もありません
男「変? 変になるって言うのは、どういう風になるんだ?」グチュグチュ
幼馴染「いっ……言わせんな! 変態ッ!!」ビクビクビクッ
幼馴染「だいたい、いつまでソコいじってんだよ……っ」ハァハァハァ…
男「そうだな。俺の気が済むまで」ジュブジュブジュブ
幼馴染「ざ、ざっけんな! なんだよそれっ!」
男「嫌か?」
幼馴染「……ずりぃぞ、それ」
幼馴染「お前にされるの、イヤじゃないの……分かってんだろ……」
男「だいぶ解れたかな」ジュポン
幼馴染「うぁっ!?」ビクンッ
男「これなら何とかはいるかな」グリグリ
幼馴染「入る……?」グッタリ
男「確か先週買ったゴムがこの辺に……」ゴソゴソ
幼馴染「え……?」ドキッ
幼馴染「な、なあ。もしかして……」
幼馴染「う、うそだよな? 入れるってまさか……」
男「今まで散々俺を振り回して来たお返しだよ」
幼馴染「や、止めろって……冗談だろ?」
男「『嫌』か?」
幼馴染「だから……それはずりぃって……」ゾクゾクゾクッ
幼馴染「へ?」
男「ウソだよ」
幼馴染「……」プルプル
男「うつ伏せのまま腰だけ上げて……まさかお尻に入れられるの期待したのか?」
幼馴染「ううぅ……」カアッ
男「俺の方が我慢の限界なんだ。だから……」グイッ
ゴロン
幼馴染「うわっ」
男「足開いて。入れるから」
幼馴染「お……おう」
男「なんだ?」
幼馴染「終わったら一発殴らせろ」
男「……ああ。顔以外にしてくれよ」
幼馴染「へっ。しゃーねーな」
男「……首か背中に手回してくれ」クチュ
幼馴染「おう」スッ
男「入れるぞ」メリメリメリメリッ
幼馴染「くっ……」ギュウウッ
男「お、幼馴染……お前、鍛え過ぎじゃないのか……」ギチギチギチ
幼馴染「し、しらねーよ! んくっ……」ハーハーッ
男「一気に行くぞ」グイッ
ズブブブブッ
幼馴染「くうぅ……っ」ギュウウウウウッ
男「大丈夫か?」
幼馴染「はっ。よゆう……」ハァハァ
幼馴染「思ってたより……痛くない……」ギリッ
男「そうか。良かった」
男(出血も酷くなさそうだな)
幼馴染「けど直ぐ動いたら殴るかんな」
男「俺が我慢出来ると思うか?」ズズズッ
幼馴染「つっ……てめっ!」グッ
男「後で気が済むまで殴って良いぞ」ズブッ
幼馴染「うぁあっ!?」ビクンッ
幼馴染「ちょっ……いたいって……!」ガシッ
男「俺だって男なんだ。幼馴染みたいな可愛い子とヤって、我慢出来る訳無いだろ!」ズリュッ ズリュッ
幼馴染「へ? ……いつっ」ビクンッ
男「このまま……」ズリュッ ズリュッ ズリュッ ズリュッ
幼馴染「んうううぅっ」ギュウウウウッ
男「幼馴染……っ」ズリュッ ズリュッ ズリュッ ズリュッ
幼馴染「男ぉ……」ギュウッ
男「……ん」ゾワゾワッ
男「そろそろ……」ヌポンッ コスコスコスコス
幼馴染「えっ?」
男「くっ……」ビュルルルッ
幼馴染「す……すごい……」
――
―
幼馴染「あー。痛かったー」ノビー
男「少し血が垂れてるぞ」
幼馴染「うっせ。右手血塗れのクセにwww」
男「お前なぁ……」ハァ
幼馴染「ゴム付けてたんだから、あのままアタシの中でイケば良かったじゃんwwwww」
男「お前……ゴム付けてれば絶対安心とか思って無いか?」
幼馴染「え、違うの?」
男「違うから外で出したんだろ……」
幼馴染「マジか……」
男「そうだな。先入って良いぞ」
幼馴染「は? ナニ言ってんの。男も一緒に入るに決まってんだろ」
男「おいおい……」
幼馴染「ガス代勿体ないんだろ?」
男「あ、あー。そうだったな」
幼馴染「それに……」モジモジ
男「……」
幼馴染「さっきの続きっつーか、お尻……もう少し弄って欲しいっつーか……」
幼馴染「と、とにかくシャワー! 早くタオル用意しろ!!」
男「……あ、ああ」
幼馴染「あーきもちー」シャワワー
男「汗でベトベトだったからな。それより染みないなか?」ゴシゴシ
幼馴染「チクチクするけど余裕。親父のゲンコより痛くねーわ」
男「痛みのカテゴリーが違うだろ……」ゴシゴシ
幼馴染「たいした変わんねーよwww」
幼馴染「それより口濯いだか?」
男「ああ」
幼馴染「じゃあ……んむっ」チュッ
幼馴染「……へへ。舌入れても良いぞ」
男「じゃあ……」ヂュルルルッ
幼馴染「んっ……」トロン
男「ん?」
幼馴染「お尻も……弄って良いんだぞ?」モジモジ
男「へ?」
幼馴染「ううっ……弄れってんだよ!! な、殴っぞ!」カアッ
男「分かった! 分かったから手を下ろせ!」
幼馴染「分かれば良いんだよ、分かれば……」
幼馴染「ほら。アタシが抱き締めてやっから、そのまま弄れ」ギュッ
男「おう……」グチュッ
幼馴染「ふぁああ……っ」ピクッ
男「こうか?」ジュプブプ
幼馴染「ん……これヤバイ……ハマりそう……」ビクビクビクッ
男「痛く無いのか?」
幼馴染「全然。すげぇ気持ち良い……」ポワー
幼馴染「男……キスしながらかき回して。アタシを気持ち良くしてくれたら、さっき言った殴るのチャラにすっからさ……」チュッ
男「ん……」チュプ レロォ
幼馴染「キス、気持ち良いな」
男「……ああ」チュウウゥッ ジュブジュブッ
幼馴染「んん……っ」ビクッ
幼馴染「お、男……指じゃ……もう……」
幼馴染「なっ」
男「たとえお尻でも、生でしたら滴れてきた精液でってリスクがあるんだぞ」
男(それと俺が尿道炎になる危険性もな)
幼馴染「……なんだよ、めんどくせぇな」
幼馴染「でも、まぁ。それだけ男がアタシを気遣ってくれてるんだよな?」
男「そうだな」
幼馴染「へへ……」ギュウウッ
男「い、いや。明日学校だし、帰った方が良く無いか?」
幼馴染「明日はサボる」
男「おいおい……」
幼馴染「ゴムまだあったよな? シャワー上がったら続きしようぜ!」
男(……こりゃ何言っても駄目そうだ)
男「仕方ない。可愛い幼馴染の為に頑張るよ」
――
―
男「ローション必要無いくらいグショグショだな」パンパンパンパンッ
幼馴染「ふぁっ……んひぃっ!」ガクガクガク
幼馴染「すご……アタシ……お尻の方が好きかも……っ」ビクビクビクビクッ
男「散々俺の事を変態って言ってたのに、幼馴染の方が変態なんじゃないか?」パンパンパンパンパンッ
幼馴染「ち、ちが! アンタがアタシをこんなにしたんだろ!」
幼馴染「んっ……やばっ……おしっこ出そう……」ゾクゾクゾクゾクッ
男「漏らしたらお仕置きな」パンパンパンパンッ
幼馴染「ふえぇ!?」ビクンッ
男「俺も、そろそろヤバイ……っ」パンパンパンパン
男「うあ……っ」ニュポッ ビュルッ ビュルルルルルッ
幼馴染「ははは……」グデー
男「幼馴染もテンション上げて笑う余裕無いか……」
幼馴染「ん……」ニヘラッ
幼馴染「でも、すげー気持ち良かった……」ンフー
男「そいつは良かった。俺も今日はぐっすり眠れそうだ」
幼馴染「眠らせねーよ?」
男「は?」
幼馴染「男には聞きたい事があるからな。なんで妙にコナレてるのか、とか」ニヤッ
男「マジかい……」
男(あれは俺の変な悪評が元で遊んでると評判の女子に目を付けられ、一時期付き合っていたと素直に話した)
男(相手は相当遊んでいたみたいで、俺は自衛の為に必死で性病や感染症、ゴムの有無によるリスク等を頭に叩き込んだのだ)
男(思い返せば悲惨な初体験だった。そう漏らしたら、幼馴染は少し同情したのか、俺にオヤスミとキスをして布団に潜り込んでいった)
幼馴染「いやー、男の悪知恵はたいしたもんだな」
男「誉められてる気がしない」
幼馴染「元彼に襲われて病んだ振りしたら、面白い様にスイーッとダチがフェードアウトしてくんだもん。ウケすぎwww」
男「誰だって面倒な奴とつるみたく無いからな。無駄に熱いのが居なかったお陰ですんなり行ったってのもあるけど」
男「元彼君には……まぁ、悪い事をしたかもしれない……かな?」
幼馴染「はっ。アタシを無理矢理押し倒したんだ。自業自得だね」
幼馴染「それよりさ、言われた通りにある程度身辺整理したんだから、そろそろ……」
男「ああ。同棲しても良いぞ」
幼馴染「よっしゃ!」
男「お前は俺を殺す気か?」
幼馴染「えー。男のロマンなんだろ? 腹上死」
男「そんな遺族が処理に困る死に方はごめんだ」
幼馴染「つまんねー」ブーブー
男「ちゃんと程々には相手するって」
幼馴染「おう! あと、男の就職決まったら……その……」
男「分かってるよ。その時はゴム無しでしような」
幼馴染「へへへ……」テレテレ
幼馴染「あ、でも安全日ならお尻で生は良いよな!」
男「いけません」
幼馴染「ちぇー」
おしり
じゃ、ベルカティアをコンフェンションしてエヴァブレイドする作業に戻ります
面白かった
Entry ⇒ 2012.05.12 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「あんたって本当にバカね」
幼馴染「今日も授業で指されて答えられなかったじゃない?」
男「あの先生は答えられない奴を狙って指すだろ…」
幼馴染「それでも授業受けてれば解る程度の問題だったわよ?」
幼馴染「普段から授業だけは真面目な癖にあんなのも答えられないとか本当にバカなの?」
男「授業を真面目に受けるのは当たり前だろ…それにわかんない物はわかんないだよ」
幼馴染「本当にバカなのね」
幼馴染「私とあんたを一緒にしないでよ、私の時は次に指された学年トップの委員長も解らなかった奴よ?」
幼馴染「あんたはアレが解ったの?あんたが指されて答えられなかった奴は私は全部答えられたわよ?」
男「そりゃ解らなかったけど」
幼馴染「ほら駄目じゃない!私はあんたが大体の人が答えられるような事も毎回答えられないからバカだって言ってるのよ」
男「悪かったな、解らない時しか指されないだよ」
幼馴染「本当に答えられない人しか指さないなら私や委員長が指される訳無いんだから」
幼馴染「問題のレベルにあった人を的確に指してると私は思うけど?」
男「ならお前の読みが間違ってるか先生の読みが間違ってるんだろ…俺の時は解るようなのはなかった」
幼馴染「何それ?自分が解らなかった理由を他のせいにするつもり?」
幼馴染「バカだバカだと思ってたけどここまで程度の低いバカだとは思わなかったわ」
幼馴染「もうちょっとさ?私と居ても恥ずかしくないよう自分を磨いてくれない?」
幼馴染「磨いた所で高が知れているのはわかっているけど努力ぐらいしてほしいわね」
男「ああ…そうか………はぁ」
幼馴染「なによ?それにため息なんかついて、もしかして今の状態が努力した結果とか言わないでよね?」
男「いや、やっぱりなって……あとこれはもう諦めるしかないなって思ったんだよ」
男「その話じゃない、もうお前を諦めようって思ったんだよ」
幼馴染「……え?私を諦める?なっ何の話?」
男「俺さ、お前と居ると辛いんだよもう…」
男「昔からそんな風に言われて来たけどさ?お前最近特に言う事厳しいじゃん?」
男「俺はさ、お前のそばに居れればそれで良かったんだ」
幼馴染「ちょ…ちょっと男?…え?」
男「……勉強で失敗する度に罵られて、体育でヘマする度に罵られて、偶に成功しても偶然を自慢するなと罵られて」
男「バカにされはしても慰めたり誉められる事なんかこの数年一度もなかった」
男「それでも最近までは良かった…お前と居れれば……なんだかんだ居てくれるお前もどっか俺を思う所があるだろうと勝手に思ってた」
男「けど違ったみたいで…ただの昔からの知り合いとして…お前は何となく近くにいただけなんだなって最近気づいて」
男「そう思ったら今度は罵られる度に気分が重くなって、お前と話度に惨めになって」
男「そんなのはわかってた、ずっとわかってた」
男「でもお前から直接言われると心にクるな」
男「それにさ?一応本当に努力した結果なんだよな今の俺って」
男「でも高が知れてたよなやっぱり、お前にはそんな風には映ってなかったみたいだし」
男「この学校だってお前が行くみたいだったから無理して入ったけど」
男「案の定勉強が追いつかなくなってる」
男「精一杯努力してやっと背中が見える程度じゃ無理だったんだよな」
男「それにいきなりこんな事言われてもお前はなにそれって感じだろうし」
幼馴染「本当にね…」
男「ははっ……とりあえず知っておいて欲しかったって奴かな?女々しいよな」
幼馴染「本当女々しいわね」
男「ああ……だよな…」
男「俺もお前に近寄らないから」
男「もう惨めな俺を…見て欲しくないから…」
男「さようなら幼馴染…」
幼馴染「……あんたの話は終わり?なら次私ね」
男「え?」
幼馴染「あんたって本当にバカね」
男「……別に俺は謝って欲しかった訳じゃ…」
幼馴染「いいから聞いて、今度は私の番」
男「ああ…」
幼馴染「まず私はあんたをただの幼なじみだなんて思ってない」
幼馴染「一番仲の良い友達以上の存在だと思ってた」
幼馴染「当たり前でしょ?じゃなきゃ朝から迎えに行ったりお昼一緒に食べたり」
幼馴染「女子と男子で違う体育とかであんたを見てたりなんかしないわよ」
幼馴染「……悪態ばっかりついてたのは謝るわ……でも勘違いしないで欲しいのは私はあんたを嫌いじゃないって事」
男「………」
幼馴染「こんな私でも男はいつも普通に接してくれてたから……そんな風に思い詰めてるのもわからなかったけど…」
幼馴染「一番仲の良い人とか言っておいてね……駄目よね」
幼馴染「私こそ幼なじみとして失格ね」
男「そんな事…」
幼馴染「近くに居る人の気持ちって解りづらいのよね」
幼馴染「あんたも私の気持ちわかってなかったみたいだし」
幼馴染「でもこの際だからはっきりさせましょ」
幼馴染「あんた私の事どう思ってるの?」
幼馴染「そういうのじゃなくて、好きか嫌いかは?」
男「え!……すっ…好きだよ…」
幼馴染「うっ……わっ…私もあんた好きよ…」
男「なっなんだよこれ!///」
幼馴染「かっ確認よ!確認!お互い嫌いじゃ無いのがわかったでしょ!!嫌なの!?」
男「えぇ…?嫌って言うか嬉しいけど…」
男「いや…確かにそうかもしれないけど…」
幼馴染「それに勉強が解らないなら私が教える」
幼馴染「体育は自分で頑張って貰うしかないけど…練習とかしたいなら手伝う」
幼馴染「オシャレとかも私が見立ててあげる」
幼馴染「悩みがあるなら聞くし不満があれば言ってちょうだい」
幼馴染「私は毎日言ってるんだし」
幼馴染「だから……寂しいからもうさようならとか言わないで…」
幼馴染「………」
男「なんか独り善がりだったみたいだな」
幼馴染「そうね…」
男「でも言って良かったみたいだ」
幼馴染「うん、私も聞けて良かったみたい」
男「……やっぱり幼馴染の隣に居させてください」
幼馴染「……本当にバカね……言わなくても良いに決まってるじゃない…」
幼馴染「……なに?」
男「俺お前と幼なじみで良かった」
幼馴染「……私もあんたと幼なじみで良かった」
男「そっか…それといつかさ」
幼馴染「うん?」
男「俺がお前の隣に居るんじゃなくて、お前を俺の隣に置いときたい」
幼馴染「……?……え?それって…」
男「もう弱音は吐かないから」
男「今まで以上に更に自分を磨くから、お前に見合う男になるから」
男「それが出来たいつかに今の返事を聞くから考えといてくれ」
幼馴染「……うん」
男「……よし、じゃあ帰るか」
幼馴染「……?まだ何かあるの?」
男「明日からも幼なじみとしてよろしくな!」
幼馴染「……今更言うことじゃないでしょ」
男「ダメか?」
幼馴染「あんたって本当にバカね……良いに決まってるでしょっての」
幼馴染「……私も明日から幼なじみとしてよろしくね…」
男「ははっ!じゃあまた明日な!幼馴染!」
幼馴染「うん、また明日ね、男」
終わり
すっきりした
Entry ⇒ 2012.05.10 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (5) | Trackbacks (0)
幼馴染「はいはーい!立候補しまーす!」
幼馴染「うん」
男「でさ、俺は高校に入学したときから言ってたよな?静かに暮らしたいって」
幼馴染「そうだねぇ」
男「なのにお前はさぁ…俺を副委員長に推薦したよねぇ」
幼馴染「したねぇ…でも良かったじゃん。楽しいよ、私は」
男「お前が楽しくてもなぁ…」
このSSはSS深夜VIPのSSです
男「決め付けるな」
幼馴染「そう考えたら、むしろ感謝してほしいくらいだよ」
男「なーにが感謝だなにが。……はぁ、これからどうしよ」
幼馴染「どうせ部活も入ってないんだから、こうして放課後に残れるのはいいことだと思うよ?」
男「まぁ確かに…家に帰ってもやること無いしなぁ」
幼馴染「こうやって美少女と一緒に放課後、仕事できるんだから。喜びなよ?」
男「微少女の間違いだろ」
幼馴染「微妙ってことかコラ」
幼馴染「プリントの整理。全員分あるか、ちゃんと確認してよね」
男「へーい…」
幼馴染「ね、これ終わったら帰りにどこか寄ろうよ?」
男「家に直行したい」
幼馴染「却下」
男「じゃあ聞くなよ…」
幼馴染「違うって、何が」
男「委員長キャラって言うのはさ…もっとこう…眼鏡が似合って、クールで…」
幼馴染「ふむふむ」
男「勉強もできて、みんなを纏める力があって、読書好きで…」
幼馴染「うんうん」
男「お前とは正反対なんだよね」
幼馴染「んなっ…私は馬鹿だとでも!?」
男「学力はいいけど馬鹿な行動が目立つみたいな?」
幼馴染「ふーんだ、どうせ私は物静かなお嬢様キャラじゃありませんよーだ」
男「活発系だもんな。委員長とは程遠いよ」
男「面倒だなぁ」
幼馴染「あと少しで終わるから、もう一踏ん張り!」
男「どうせ明日も明後日もあるんだろ?」
幼馴染「先生によるよ」
男「生徒にまかせっきりにするなよー担任ー」
幼馴染「私は任せてくれてもいいんだけどねー」
男「…俺を巻き込むなよ」
幼馴染「だーめ、男も一緒に残るの」
男「……やっと終わった」
幼馴染「お疲れ様ー」
男「その紙の束…どうすんの?」
幼馴染「職員室に持っていくよー」
男「そうか…じゃあ行こう」
幼馴染「おうとも!」
幼馴染「もうあんまり残ってる人もいないねー」
男「さすがにこんな時間じゃあな」
幼馴染「こりゃあ、寄り道できそうにないですなぁ…」
男「また明日すればいいだろ」
幼馴染「!」
男「な、なんだよ」
幼馴染「それって、明日も一緒に仕事してくれるってことだよね!」
男「はぁ?……あ」
幼馴染「なーんだ!男も結構やる気じゃん!これからも頑張ろうね!」
男「……」
ガラガラ
幼馴染「失礼しました」
男「…失礼しました」
男「はぁ…疲れた」
幼馴染「相変わらず体力ないねー、私はまだまだ大丈夫だよ?」
男「お前と一緒にすんな…こちとら運動の類は大のつくほど苦手なんだぞ」
幼馴染「全く…男のくせに情けないねー」
男「じゃあお前はもっと女らしくしやがれ」
男「ですが?」
幼馴染「男に言っておこうと思ってね」
男「何を?」
幼馴染「これからもよろしくね!」
男「……」
幼馴染「……」
男「…こちらこそ」
幼馴染「うん!これからたくさん、一緒に仕事しようね!」
幼馴染「はい一回!」
男「さーて帰ろう」
幼馴染「あ!私を置いていくなー!」
男「なんでそんなに元気なんだよお前は」
幼馴染「なんでかなー?……教えない!」
男「はぁ?」
幼馴染「わかったけど教えない!さ、帰ろ?」
男「…なんだぁあいつ?変なの」
幼馴染「はーやーく!」
男「うるせー、ちょっと待て」
まさか幼馴染の身にあんなことが起ころうとは。
もしこのときに異変に気付いてさえいれば、最悪の事態は避けられたかもしれないのに。
幼馴染「…俺は…愚かだった」
男「勝手にモノローグつけるのやめてくれる?」
(;・ω・)
男「イチャイチャしてたか?」
幼馴染「してなかったの?」
男「お前が一人ではしゃいでいたとしか…」
幼馴染「酷い!」
男「早く感じたか」
幼馴染「そうみたい…男といるからかなぁ」
男「なんで俺といると早く感じるんだよ」
幼馴染「……」
男「なんだよ…そんな目で見るなよ…」
幼馴染「いーだ!また明日ね!」
男「お、おう」
男「まぁいいや、俺も帰ろう」
しかし、このときの俺は考えてもいなかった。
これが、幼馴染と交わす最後の会話になるなんてことを…
男「しつこい」
幼馴染「てへっ」
翌日
男「ふわぁ…」
幼馴染「おはよ!いい夢みれた?」
男「放課後、お前と一緒に仕事をするという悪夢をみた」
幼馴染「なるほどねぇ…昨日私と一緒に仕事できたことがあまりにも嬉しくて、夢にまで出てきちゃったかぁ」
男「ポジティブだなー」
幼馴染「暗い私なんて見たくないでしょ?」
男「正直見てみたい、幼馴染が泣いているところ」
幼馴染「えぇ!?」
幼馴染「そ、そうかな…私は男の前で泣いたことあるような…」
男「えー?あったかぁ?」
幼馴染「あったよ!………あったよね?」
男「聞くなよ」
男「引く」
幼馴染「もっと紳士的に!」
男「抱きしめる」
幼馴染「だからもっと優し……え!?」
男「その状態から頭撫で撫でして、泣き止むまでずっと傍にいてやる」
幼馴染「え、えっと…その…」
男「って、言ってほしかったんだろ?」
幼馴染「だ、騙したな!うわぁぁぁん!」
幼馴染「叙述トリックってやつ?」
男「難しい言葉を知ってるな。褒めてやろう」
幼馴染「わぁい!」
男「ちなみに、これは本当に喜んでいるのである」
幼馴染「むしろさっきのが演技だからねー」
男「女って怖いわー……」
放課後
男「じゃあまた明日な」
幼馴染「おい」ガシッ
男「なにをするんですか幼馴染さん、しんでしまいます」
幼馴染「今日も仕事があるよ」
男「えぇ……わかっていたとはいえ面倒臭い」
幼馴染「面倒でもやるの。若いころの苦労は買ってでもしろっていうでしょうに」
男「いいよ別に…老いてから苦労するし」
幼馴染「ダメ人間すぎる!」
幼馴染「態度が気に入らないけど…まぁ、やる気があるならよしとしますか」
作業中
男「…まだ、人残ってるのな」
幼馴染「まだ明るいからねぇ…ほらほら、夕日が綺麗だよ?」
男「本当だ…あんなに赤くなるもんなんだな」
幼馴染「そうだねぇ…ちょっぴりセンチメンタルな気分」
男「なにいってんだお前」
幼馴染「い、いいじゃん!たまにはクサいこと言っても!」
幼馴染「おお?男もいける口ですか?」
男「お前ほどではないけどな。こうまで綺麗な夕日見せられちゃ、何も言えん」
幼馴染「確かに、教室も赤く染まったね」
男「赤っていうか橙?」
幼馴染「どっちでもいいよー」
幼馴染「……」モクモク
男「……」
幼馴染「……なーんかさ」
男「ん?」
幼馴染「こういうの、いいよねっ」
男「こういうのってどういうの?」
幼馴染「今の状況!」
男「?」
男「うん」
幼馴染「これぞ……青春!」
男「うん」
幼馴染「絵に描いたような青春だよ!そう思わない!?」
男「そうかぁ?」
幼馴染「そうだよぉ!これ以上の青春っぽいことってある!?」
男「んー……じゃあ、一つ」
幼馴染「ほうほう?」
男「……恋とか」
男「ベタな間違いをありがとう」
幼馴染「……クッサぁぁぁぁ!!」
男「ちょ、声でかい……ってあれ?みんな帰っちゃったか」
幼馴染「お、男が恋って……あはは!お腹痛い…」
男「笑いすぎだろ…」
幼馴染「だ、だってそういうのに一切関心のなさそうな男が…あはははは!」
男「はぁ…言わなきゃよかった」
男「うん」
幼馴染「そっかー、あはは……ん?」
男「ん?」
幼馴染「恋、してるの?」
男「うん」
幼馴染「え、えっとそれって…私の知ってる人…?」
男「いやぁ、どうだろ?知らないんじゃないかな」
幼馴染「私の…知らない人…?」
幼馴染「そ、そんな……」
男「今言った事、内緒だぞ?誰にも言うなよ?」
幼馴染「秘密…?」
男「そう」
幼馴染「……」
男「いやぁーこういうことって幼馴染のお前にしか言えないからなー」
幼馴染「私だけ…」
男「こんな嘘つけるの、お前だけだからなー」
男「しかし見事に引っかかってくれたよな。あんなに落ち込むなんて」
幼馴染「……」
男「さすがにちょっと可哀想だったからもうネタバラししちゃったけど…もっと続けたかったなー」
幼馴染「……お」
男「お?」
幼馴染「男の馬鹿ぁぁぁぁ!」
男「え、え?」
男「な、なんだよ…そこまで怒るものだったか?」
幼馴染「乙女の純情を弄んだ罰だ!馬鹿!」ビターン
男「いてぇ!」
幼馴染「もう知らない!」
男「お、おい!」
男「あぁ…いてぇ…思い切りぶたれた…」
男「…ていうか、どうするんだよこれ…まだ途中なのに…」
男「……やるかぁ…」
男「そういえばあいつ……さっき泣いてたか?」
男「失礼しました…」
男「……暗い」
男「…早く帰ろう」
「待って」
男「ん?」
男「お、お前…なんでまだいるんだよ」
幼馴染「…図書室で寝てた」
男「寝てたんかい…」
幼馴染「……」
男「…とりあえず、帰るか?」
幼馴染「うん」
幼馴染「……」テクテク
男「……」
幼馴染「…あのさ」
男「!……なんだ?」
幼馴染「……さっきはごめん…思い切りやっちゃって」
男「いや…別にいいよ…俺にも落ち度はあったし」
幼馴染「ううん…私も悪いよ…仕事も押し付けちゃったし」
男「……」
幼馴染「私ってば、男に迷惑かけてばっかりだね…ごめん」
男「……」
幼馴染「明日からはさ、残らなくてもいいよ?私一人でやるから……だからね」
男「…だから?」
幼馴染「また私とお話、してね?」
幼馴染「じゃ、じゃあまた明日ね!」
男「待て」ガシッ
幼馴染「わわっ、何?離してよ…」
男「いや、だってお前…」
幼馴染「大丈夫だよ…一人で帰れるから……だから、離してよ…」
男「離せるかよ……俺は泣いてるお前を一人で帰させるほどクズじゃないわ」
幼馴染「泣いてなんか…ないよ」
幼馴染「あ…」
男「今朝の伏線、ここで回収」
幼馴染「え…あれ伏線だったの?」
男「うん。ほれほれ」ナデナデ
幼馴染「うわわ…」
男「泣き止むまで…だからな」
幼馴染「い、いやだ…」
男「え?」
幼馴染「わ、私がいいっていうまで……続けろ」
幼馴染「…よろしい」
男「……」ナデナデ
幼馴染「……この際だから言っちゃうね、私が立候補して、男を副委員長にした理由」
男「唐突だな…ま、聞いてやる」
幼馴染「ありがと…そんなに長くないから、最後まで聞いてね?」
男「承知しました」
幼馴染「ふふっ……私ね、男のことが好きなんだ」
男「……ん?」
男「お、おう」
幼馴染「でも、私は臆病だから…告白なんてできっこない…だからね」
男「だから…?」
幼馴染「役職を利用しようとしたの。男と2人っきりでお仕事を続けてれば、いつか男も私に惚れてくれるんじゃないかなって思って」
男「……」
幼馴染「でもね…ダメだった。結局、私の方から言っちゃった…臆病のはずなのに…おかしいね…」
男「……」
幼馴染「今なら勇気だせるって…だから…もう一回言うね…?」
男「……」
幼馴染「私は男のことが好き…だから、私と、付き合ってください…」
幼馴染「…無理に返事しなくていいからね…男の好きにしてくれればいいから…」
男「……お前は」
幼馴染「!……な、なに?」
男「お前は実に馬鹿だな」
幼馴染「え?」
男「俺だってお前に惚れてたんだよ」
幼馴染「え…え…えぇぇぇぇ!!?」
男「ちょ、うるさい」
男「どんなたちの悪い嘘だよ…信じろよ、自分の耳を」
幼馴染「だ、だって男…そんな素振り全く…」
男「そりゃ気付かれないようにしてたからな」
幼馴染「そ、そうだったんだ…」
男「だから、正直副委員長になれたとき…嬉しかったんだよ」
幼馴染「そ、そっか…でも、面倒臭いって…」
男「それは本当」
幼馴染「え、え?」
幼馴染「う、うん」
男「だからだ…その……」
幼馴染「……」
男「俺と…付き合ってくれ!」
幼馴染「……」
男「……」
幼馴染「うん!喜んで!」
幼馴染「私もだよ…やっと男と…その……恋人同士になれた」
男「…なんか恥ずかしいな」
幼馴染「うん…」
男「うん?俺だってそうだよ」
幼馴染「私だってそうだよ!」
男「ははっ…元気になって良かった良かった」
このとき、俺は思いもしていなかった。
まさか
男「おい」
幼馴染「まぁまぁ、最後まで聞いてよ」
このとき、俺は思いもしていなかった。
まさかこの先、今以上の幸せが俺たちに訪れるなんて。
男「こいつめ…やるじゃねぇか」
幼馴染「えへへ」
男「それじゃあ、この予想を実現させてやろうじゃないか。な、幼馴染?」
幼馴染「うん!」
きっとこの先、俺たちの前にはたくさんの障害が立ちふさがることだろう。
だが大丈夫だ。俺には、幸せになる未来しか見えないのだから。
幼馴染「最後はこんな感じでどうでしょう!」
男「最高だ!」
終わり
是非また書いてくれ
Entry ⇒ 2012.05.09 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「ふにゃ…ふわあぁ…うーん、おはよう、男」
幼馴染「あふ…まだ眠いよぅ…」ムニャムニャ
男「幼馴染、起きて」ユサユサ
幼馴染「むー…じゃあ、起きるからちゅーして?」
男「……」
男「…まったく、もう」
ちゅっ
幼馴染「んっ…えへへ、もう一回♪」
男「…一回だけだよ」
幼馴染「…んー」グイッ
男「ん、んん!?」グッ
とさっ
男「ちょ、ちょっと、幼馴染…んっ!」
ちゅ、ちゅう、ちゅむ、むちゅ…
男「ん…む、にゅ…」
ちゅう、ちゅううう、ちゅっちゅ…
幼馴染「ん、にゅ…はむ…」
男「……」
幼馴染「お布団、入って来てよ。この体勢だとちゅーしにくいから」バフバフ
男「…まったく、もう」
モゾモゾ
ちゅ、ちゅ…ちゅっ
男「んっ…む、ん…」
男「…もう…春だからね」
幼馴染「でも、いっぱいちゅーしていちゃいちゃできたから、満足!」
男「……///」
幼馴染「じゃあ、お腹すいたしゴハン食べよっ」
幼馴染「えー、お腹すいたからすぐ食べたいのに」プウッ
男「…幼馴染のせいだろ」
幼馴染「でも、男だってヤじゃなかったでしょ?」
男「…ヤじゃない、どころか…すごく、良かった、けど…///」
男「いただきます」
カチャカチャ、モグモグ
幼馴染「ん、おいしー。男、お料理上手になったね」モグモグ
男「幼馴染が教えてくれたから」モグモグ
幼馴染「そっか。GW中にまた何かお料理教えよっか?」
男「ん、お願い」
幼馴染「分かった。じゃあ、なにか考えとくね」
カチャカチャ、モグモグ
男「ごちそうさま」
幼馴染「あ、洗いものはわたしがやるから。朝ごはん作るの、全部お任せしちゃったし」
男「そう?じゃあお願い」
男(じゃあ、その間にお掃除でもしておこうかな)
男「お掃除終わった」
幼馴染「お洗濯は今してる」
男「…ええと、宿題はもう終わったし…後、何しようか」
幼馴染「することないならいちゃいちゃしよ!」キラキラ
男「さ、さっきやったばかりだろ…もっとこう、せっかくの休みなんだしどこか出かけるとか…」
幼馴染「デート!」キラキラ
男「で、デートって…ま、まあ、そう…///」
幼馴染「えっとねえ、それじゃあねえ…」
店員「ッシャッセー」
男「…近所のコンビニ」
幼馴染「最近あったかくなってきたから、アイス食べたくて」
男「…まあ、いいけどね」
男「チョコミント、カップのやつ」
幼馴染「私は…バニラかなあ。それともこのチョコチップのやつ…」
男「ガリガリ君ってすごく暑くならないと食べる気しないよね」
店員(コンビニの中でも手繋いだままとかリア充カップルウゼェ)
店員「アリャシャッター」
幼馴染「えへへ、おやつに食べようね」
男「うん」
店員(結局ずっと手繋いだままじゃねかリア充カップルウゼェ)
幼馴染「お昼まではまだ時間あるよ」
男「まあ、コンビニ行っただけだしね…」
幼馴染「……」クイクイ キラキラ
男「…あ、洗濯物干さないと」
男「マンガでも読もうかな…」
幼馴染「ね、いちゃいちゃしよ?身体ぴったりくっつけて、ぎゅってしながらちゅっちゅしよ?」
男「それとも、やってないゲームやろうかな…」スタスタ
幼馴染「男ー!無視しないでよー!」
男「…?幼馴染、どうした…」
幼馴染「男…ちゅー、しよ…?ちゅー…」クイクイ ウルウル
男「……っ///」
幼馴染「ちゅーしたいよ…男とちゅーしたい…」ウルウル キラキラ
幼馴染「男…んっ」
ちゅうっ
男「…幼馴染」
幼馴染「…男」
幼馴染「はむ、はむ…にゅ、むにゅ…」
ちゅ、ちゅ…ちゅううううう…ちゅ、ちゅ…
男「んっ、はむ…ん…」
ちゅううう、ちゅうううううう、ちゅううう…
男「…幼馴染のせいだろ…んっ」
ちゅう、ちゅううっちゅっちゅっ、ちゅうう…
男「幼馴染…はぁ、はぁ…」グッ
幼馴染「えへへ…男…いっぱい、いっぱい、ちゅーようね…」
ちゅうう、ちゅう、ちゅちゅっ、ちゅうちゅう、ちゅっ…
幼馴染「むにゅ…ふぅ、ふぅ…はむっ、んん…」
男「…そう、だね」
幼馴染「お昼ごはんは、私が何か作るね」スクッ
男「…ん、お願い」
トテトテトテ ガチャ バタン
最高じゃないか
男「…幼馴染」
ゴロンッ
男「……」
男「…はぁ」
男「いただきます」
カチャカチャ モグモグ
男「…うん、おいしいよ幼馴染」
幼馴染「えへへ、ありがとう!」
幼馴染「いいお嫁さんになるよ!」
男「はいはい」
カチャカチャ モグモグ
幼馴染「男のいいお嫁さんになるよ!」
幼馴染「ごちそーさま」
男「洗い物はやっとくから、幼馴染は休んでていいよ」
幼馴染「はーい。じゃあ、ベッドで待ってるね」
男「…な、何言ってるの」
男「…洗い物、終わったけど」
男「……」
男「…うん、一応、うん」
男「…本当に待ってたら悪いし、うん」
男「…まったく、もう」
幼馴染「男、こっちきてっ。いっしょにベッドでいちゃいちゃしよ!」バフッバフッ
男「……っ」
幼馴染「ほら、はーやーくー」バフバフッ バフッ
モゾモゾ
幼馴染「うへへー、男ー♪」
ギュウッ
男「……」
ギュウウッ
幼馴染「お布団、あったかくて気持ちいいね」
男「…うん、そうだね」
ギュッ ギュッ
男「…幼馴染?」
幼馴染「んー…」クンカクンカー
男「お、幼馴染、何を…」
幼馴染「んー?えへへー…」クンカクンカー
男「…まったく、もう」
ナデナデ、ナデナデ
幼馴染「…えへへー」クンカクンカー
男(…かわいい)
男「…幼馴染、その」
幼馴染「何?」
男「…ちゅーして、いいかな」
幼馴染「…うん、いいよ…んっ」ンー
ちゅっ
幼馴染「…うん、んっ」
ちゅ、ちゅっ
男「…はぁ、はぁ」
幼馴染「んん…男、もっとちゅーして…?」
男「…うん」
ちゅう、ちゅっ、ちゅう、ちゅう、ちゅう…
幼馴染「…はぁ、はぁ…もっと、もっと…」
ギュウウッ
幼馴染「ん、うう…男…」
男「幼馴染…そ、その…」
幼馴染「…何?」
ギュッ、もふもふ
幼馴染「なーに?ちゃんと言ってくれないと、分からないよ?」
男「幼馴染…その、ごめん…ちょっと、もう、ガマンできないから…」
男「…え、えっち、したい」
さわさわ
男「わっ、わっ」
幼馴染「すごいね、かちかちだ…」
男「……っ」
さわ、さわ
男「…あう、う」
幼馴染「…うん、いいよ、男…えっちしよ」
男「お、幼馴染っ」ガバッ
ギシッ、ギシッ
男「はあ、はあ…幼馴染…んっ」
男「…はぁ、はぁ」クタッ
幼馴染「…シャワー浴びたい」
男「…その前に、洗濯物とりこまないと」
幼馴染「あ、忘れてた」
幼馴染「じゃ、シャワー浴びよう」クイッ
男「…別に、別々でいいんじゃ…」
幼馴染「やだ!男と一緒がいいの!」
男「……っ///」
幼馴染「あ、シャワー浴びたらアイス食べようね」
男「あ、そうだね」
スルスル、パサッ
男「……」チラッチラッ
男「ご、ごめん」フイッ
幼馴染「もー、何で謝るの?見てもいいって言ってるじゃん」
幼馴染「ほらほら、私のおっぱい、男に揉まれるようになってからちょっとおっきくなったんだよ。どうかな?」プニッ
男「よ、良く分かんないよ。変わらないんじゃない」
男「……」
幼馴染「…でも、興奮するでしょ?」プニプニ
男「それは…まあ…その…興奮、するけど」
幼馴染「…えへへー」
男「…何?」
幼馴染「シャワー浴びながらさ…また、えっちする?」
男「え、ええっ?」
幼馴染「だ、だって…男の、また…」
男「…ううっ」
幼馴染「…また、こんなに硬くなって…辛そう、だから」ジーッ
男「……っ///」
幼馴染「私も…したい、し…ど、どうかな?」
ジュプッ、ジュプッジュプッ
幼馴染「や、やあっ男、はげし…い…んっ!」
幼馴染「…ふぅ、さっぱりした」
男「……///」
幼馴染「気持ちよかったね、男♪」
男「…う、ん…気持ちよかった」
幼馴染「わーい」キャッキャ
男「ええと、あとスプーンを…」
幼馴染「スプーンは出しといたよ」
男「あ、ありだとう」
男「熱くなっちゃったから、冷たいアイスがおいしいね」モフモフ
幼馴染「寒い日に食べてもおいしいけどね」モフモフ
男「まあね」モフモフ
幼馴染「……」ジーッ
幼馴染「ん、チョコミントもおいしそうだなって思って」
男「食べる?一口」
幼馴染「うん、ちょうだい」
男「はい、じゃあ…」
男「…幼馴染?」
幼馴染「…おほほ、はあう」アーン
男「…まったく、もう。はい、あーん」
ぱくっ
男「そ、よかったね」
幼馴染「えへへ、間接ちゅーだね」
男「……っ///」
幼馴染「はい、じゃあお返しに私も…あーん」
幼馴染「男、アイス溶けちゃうよ?はーやーくー」
男「わ、分かったよ…あ、あーん…」
幼馴染「……」ニヤ
ひょいっ、スカッ
幼馴染「…んふふ、おいひー」モフモフ
男「…ちょっと、幼馴染?何を――」
ぐいっ
男「…えっ?」
ちゅうううううううっ…
男「ん…んんっ!?」
幼馴染「ん、んむ…んうー…」
ちゅうううううううっ…ちゅうううううう…
幼馴染「ん、んん…んっ!」
ちゅぽんっ
幼馴染「…えへへ、どうだった?バニラアイス、おいしかった?」
男「…うん…おいしかった」
男「…うん、分かった」
幼馴染「…んー」ンー
男「……っ」
ぐいっ
ちゅっ、ちゅうううううううううう…
男「はむっ、にゅ…あ、甘…んっ」
男「…うん…でも、まだ…」
幼馴染「…物足りないよね、そうだよね」
男「…幼馴染、ベッドで続き、しよう」
幼馴染「…うん」
ちゅっ、ちゅっちゅっ、ちゅううう、ちゅうっちゅっ…
幼馴染「んっ、ふあっあっ…あう、んっ…むぅ…」
ぎしっぎしっぎしっぎしっ
男「幼馴染…んっ、はむっ…」
男「…うーん、ずいぶん長い時間、しちゃったね」
幼馴染「別にいいじゃん」
男「いいんだけど…せっかくのお休みなのに、一日中いちゃいちゃしてただけだなって思ってさ」
幼馴染「でも、一日中いちゃいちゃなんて、お休みの日にしかできないよ」
幼馴染「そうだよ」
すくっ
幼馴染「じゃ、ご飯作ろっか。男、今日も手伝ってね」
男「うん」
幼馴染「いただきます」
カチャカチャ、モグモグ
男「ん、おいしいよ幼馴染」
幼馴染「えへへ、ありがとう」
男「ん?」
カチャカチャ、モグモグ
幼馴染「お風呂たけるまで、またいちゃいちゃしようね」
男「…うん」
男「…うん」
幼馴染「お風呂からあがったら、今度はベッドでいちゃいちゃちゅっちゅして」
幼馴染「それから、朝までえっちしよ♪」
男「…うん///」
幼馴染「ごちそうさま…」
プルルルル、プルルルル
男「…電話だ」
幼馴染「おばさんからかな?」
幼馴染「んーん、男が電話してる間にやっちゃう」
男「そう?それじゃあ、ごめんね、お願い」
テテテッ、ガチャッ
男「…はい、もしもし」
幼馴染「〜♪〜♪」カチャカチャ
男「…うん、なんとか家事もできてるよ。幼馴染が色々、助けてくれてるし」
幼馴染「〜♪〜♪」カチャカチャ
男「僕も幼馴染も、もう小学4年生なんだから、二人で大丈夫だよ」
幼馴染「うん、今終わったとこ」
キュッ
幼馴染「おばさん、何だって?」
男「ん、二人で大丈夫かってことと、幼馴染によろしくって」
男「…いちゃいちゃ、しよっか」
幼馴染「…うんっ」パアァ
男「…まったく、もう」
男「…ふふっ。まったく、もう」
オワリ
楽しんでいただければ幸い
幼馴染とロリショタカップルは正義
楽しめました
Entry ⇒ 2012.05.06 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
男「ほら、ちゃんと飲め」 女「わ、わかったよぉ〜、うぅ」
女「うぅ・・・」ゴクゴク
男「ちゃんと毎日飲めよ?」
女「はぁ〜い」
男「ったく、世話がやけるなー」
こんな感じもいいと思うんだ
女「え・・・うん」
男「だめだろー、ちゃんと飲まなきゃ胸でかくならないぞー?」
女「えー、それはやだよー」
男「俺が協力してやるから苦手克服しようぜ?」
女「うぅ・・・がんばるよ」
女「うわ!?そんないっぱい買ったの?」
男「お前のためだぞ?」
女「むぅ・・・」
男「まずはコップ一杯飲んでみようか」
女「うっ、やっぱダメだよ〜」
男「コップ一杯くらい頑張れよなー」
女「苦手ってのは時間をかけて克服するものなんだよ」
男「女のくせになんて口を・・・」
女「んー?」
男「じゃあ明日もやるからな」
女「お、おー(やだなー)」
男(あいつに牛乳を飲ませるには・・・)
男(あいつ甘いものとか好きだよな・・・)
男(よし、砂糖を入れてみよう!)
男(!?そうだ!)
男(あれをためすのはどうだろう)
男(何かの番組で体にいいとも聞いたことあるし・・・)
男(きっと甘いに違いない!)
女「うぅ、気がすすまない・・・」
男「そんなこと言ってたらいつまでたっても同じだろ!」
女「お、大声出さないでよー」ビクビク
男「す、すまん(つい気がはやってしまった・・・)」
男「ほら、今日の分だ」ゴト
女「はぁ(はやく飲んでおわらせよう)」
女「んっ」ゴクゴク
男(くっくっく、俺の精液が入ってるとも知らずに)
女「うー」
男「どうした、あと少しだぞ?」
女「わ、わかってるよ(やっぱりまずいなー)」ゴクゴク
女(でもこころなしか昨日より・・・気のせいか)
男「はい、よく飲めました」
女「う、うん」
男(今日は昨日の倍だ、何か反応がみれるといいが)
男「はい、どうぞ」
女「うん」ゴクゴク
女「ぷはっ」
男「?今日はずいぶんと簡単に飲んだな」
女「なんかねー、少し甘い気がしたの」
男「へー、3日飲んで慣れでもしたのかな(それは僕の精子ちゃん達だよwww)」
男(ははは、今日は女のためにいつもより頑張っちゃいますよっと)シュッシュッ
男(お・・・う、あっ・・・ひゃん!)
男(やばいよぉ〜・・・あっ!)ドピュッ
男(ふぅ・・・甘い・・・か)ペロッ
男「おええええええええええええ」
女「うん!」
男「・・・お前ちょっとうれしそうだな」
女「昨日すぐ飲めたでしょ?だから克服できてくるのがうれしくって」ニコニコ
男「なるほどな(俺の精子ともしらずに)」
男「今日は3倍だぞ?」
女「?なにが?」
男「あ、えっと・・・俺の応援?」
女「あはは、ありがとー」ゴクゴク
男「はは、だいぶいいじゃないか、もう克服したんじゃないか?」
女「牛乳ってこんなにおいしいものだったんだね」
男「うんうん、だろ?」
女「くせになっちゃいそうだよ」
男「あはは(明日は1:1でいく)」
女「!?」
女「ど、どうしたの!?そんなげっそりして」
男「い、いぁ〜たいしたことないおぉ」
女「だ、だいじょうぶ?」
男「それより、今日のぶん・・・」コト
女「う、うん・・・」
男「そ、それはよかた・・・」
男「も、もおだいびよさそうだから明日はお休みな」
女「は、はぁ〜い」
男「ふふふ(死ぬ)」
女「・・・」ソワソワ
女「牛乳なら家にもあったよね?」
女「よし!」
男「・・・・・・・・・」
女「!?」
女「ま、まずぅ〜」
女「なんで!?克服したはずなのに!?」
女「・・・」
女「男の家の牛乳と違うのかな・・・」
男「女?今日は休みっていったろー?」
女「そうだけど・・・」
女「さっき家で牛乳飲んでみたんだけど・・・すごいまずかった!」
男「!?」
女「なんでなのかなぁ・・・」
女「ねえ、男の家の牛乳もらってもいい?」
男「・・・ああ、飲んでみろ」
女「ありがとー」
男「ちょっと持ってくるな」
女「の、飲んでみるね」チビ
女「・・・まずい」
男「・・・」
女「うぅー、飲みたいよぉ・・・」ハァハァ
男「それはな」
女「我慢できない・・・」
男「まだ完成していないんだ」
男「ああ、俺はお前に克服してもらうためにあるものを混ぜていたんだ」
女「そ、それってなんなの!?おしえて!おねがい!」
男「・・・俺の精液なんだ」
女「」
女「・・・」
男「たしかに酷すぎたな・・・もうこんなことはやめるよ」
女「男のばか!」バチィーン
男「うっ」ドサァ
女「」タッタッタッ
男「むしろこれで済むとは・・・」
男「いや、この後なにかされるにちがいない」
男「なにやってんだ・・・俺・・・」
女「」ソワソワ
女「・・・」ソワソワ
女「なんでそわそわするの!?」
女「・・・でも確かに・・・おいしかった」ソワソワ
ピンポーン
男「!?」ビクッ
女「男いるー?」ソワソワ
男「き、きちまった!どうしよう!」アセアセ
女「入るよー」ソワソワ
女「その・・・昨日のことは本当に怒ってる」ソワソワ
男「それは・・・ごめん」
女「でも・・・その・・・我慢できなく・・・て」ハァハァ
男「?」
女「も、もう一度飲ませなさいよ!」
男「な、なにー!?」
女「///」モジモジ
男(いやしかし考えろ・・・これは・・・)
男(おいしい展開やん)
男「いいだろう」フフン
女「?(急に威張った!?)」
男「さあ、あがりたまえ」
男「いっただろう?あれは俺の精液を混ぜたものだ」
女「だ、だったらなに?」ソワソワ
男「もうわかるだろ?どうすればいいのか」
女「!?」
男「ほら、はやくしろ」
男「何?声が小さくて聞こえない」
女「し、下脱いで!」ソワソワ
男「・・・はぁー?なんて?」
女「ぬ、脱いでください///」
男「しょうがないなぁ」ヌギヌギ
女(くやしい・・・)
女「!?お、おっきい///」
男「どうした?がんばって搾りとれよ」
女「うぅ・・・(何をすれば・・・)」
女「こうかな・・・」シュッシュッ
男「おうふっ!?」
女「!?」
男「な、なんでもないよ、続けたまえ」
女「ま、まだ出ないの?」ソワソワ
男「それで出るとおもってんのか?もっと体つかうんだよ!」
女「う・・・うん」ハァハァ
男「どうした?息が荒いぞ?」
女「おねがい・・・はやく」ハァハァ
男「」ビンビン
―――
男「はぁはぁ(こいつ上手くなってる・・・)」
女「んふっ・・・」チュパチュパ
男「い、いい感じだ・・・あっ」
女「はぁん・・・///」グチュグチュ
男「おおお」
女「あぁ・・・」ネチャァ
女「はぁ・・・はぁ・・・」ペロペロ
男「ど、どうだ」ハァハァ
女「・・・やっぱり、おいしい///」
男「ふふふ、下の口もほしがってるんじゃないのか?」
女「そ、そんな///」
男「わかってるんだよ!」
新卒で入ったが何の未練もないわ
女「あんっあんっあんっ」
男「はは、いいぞ、いい声してるぞ」パンッパンッ
女「はぅ・・・んっ///」
男「ほしかったんだろ、じゃあいっぱいやるよ」パンッパンッ
女「そん・・・な・・・あんっ///」
男「うあっ」ドピュッ
女「うぅ・・・ん・・・」パタァ
――――
――
女「男ー!今日もしようねー!」
男「しょうがないな、ほら」
女「うふふ、毎日飲んだら胸も大きくなる・・・よね?」
男「飲んで確かめてみればいいさ」
女「///」
男「こうして可愛い彼女ができました」
「みんなも俺みたいにがんばろうね!」
おしまい
Entry ⇒ 2012.05.03 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「…………」クイクイ
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1333281719/
このSSはSS深夜VIPのSSです
幼馴染「おはよう、男」
男「それはいいが、せめて声をかけてくれ。無言で服の裾を引っ張られると、ちょっと驚く」
幼馴染「……ごめんなさい」シュン
男「ああいやいや、怒ってるわけじゃなくて。次から気をつけれくれればいいし、無理なら無理で別に構わないし」
幼馴染「分かった。頑張る」フンス
男「いや、別に頑張ることではない」
幼馴染「…………」シュン
男「そんなんで悲しそうにするな」ムニムニ
幼馴染「ほっへひっはははひへ(ほっぺ引っ張らないで)」
幼馴染「あくび。……寝不足?」
男「んー。なんとなくネットをぷらぷらとね」
幼馴染「テストも近いし、あんまり夜更かししたらダメだよ?」
男「そだな。お前と違ってそんな頭よくないからな、俺は。ちっとは勉強しないとなあ」
幼馴染「別に、私は頭よくないよ? 普通に授業を受けて、毎日ちょこっと復習してるだけ」
男「それができる奴を頭がいいっていうんだ」ナデナデ
幼馴染「……じゃ、私、頭いいんだ」
男「そゆこと」
幼馴染「…………」キラキラ
男「心なしか目が輝いてますね」
幼馴染「……頭がいいので」
男「なるほど」
男「あ、それはいいな。どうかこの頭の悪い子羊をお助けください」
幼馴染「ん。じゃあ、学校が終わったら私の部屋に集合。ね?」
男「了解。よろしくお願いします」
幼馴染「あ、ついでにご飯食べていく? おばさん、今日も遅いんでしょ?」
男「ん、まあ、そうなんだけど……いつもいつも世話になるのも悪いし、いいよ」
幼馴染「いいよ、気にしなくて。お父さんも男が来るの待ってるし」
男「嘘つけ。いっつもすげぇ威圧してくるじゃねえか、お前の親父さん」
幼馴染「……そかな? でも、言われてみれば、男がいる時は普段よりむーってしてるかも」
幼馴染「そんなことないよ? 男が来ない時、お父さんよく聞いてくるもん、男のこと」
男「ふーん。ま、いっか。じゃあ、今日は晩飯世話になるかな」
幼馴染「ん。……じゃ、頑張る」フンス
男「そんな気合を入れなくてもいいのに」
幼馴染「食べる人が増えると、料理人の血が騒ぐ」
男「誰が料理人だ、誰が」ムニムニ
幼馴染「ほっへひっはははひへ(ほっぺ引っ張らないで)」
男「着いた」
幼馴染「着いたね」
男「さて、今日も一日頑張るか」
幼馴染「……授業中に寝たらダメだよ?」
男「分かった、寝そうになってたら起こしてくれ」
幼馴染「席が離れてるから無理だよ」
男「残念だな」
幼馴染「うん」
男「ふああ……んー。やっぱりというか当然というか、今日も授業中に寝てしまった。どうして歴史の授業というのはああも眠くなるのだろうか」
幼馴染「おはよ。お昼だよ?」
男「ああ、そだな」
幼馴染「はい、お弁当」
男「いつもサンキュな」
幼馴染「んんん。料理好きだし」
男「それでも、サンキュな」ナデナデ
幼馴染「……ん」
幼馴染「いつもの中庭でいいと思う」
男「そだな。今日は暖かいし、丁度いいな」
幼馴染「花粉がわんさか、だけど」
男「お互い花粉症じゃなくて助かったな」
幼馴染「くしゃみしてる人、いっぱいいるもんね」
男「そだな」
男「おお。桜がすごいな」
幼馴染「一面桜の花びらだね」
男「うちの学校の唯一といっていいアピールポイントだな」
幼馴染「そんなことないよ。他にもいいところあるよ?」
男「例えば?」
幼馴染「……授業中に寝てても叱られない?」
男「以後気をつけます」
男「そだな。いただきます」
幼馴染「おあがりなさい」
男「ん、今日もうまそうだ」
幼馴染「…………」ドキドキ
男「んなじーっと見なくてもいいだろうに。どうせ今日もうまいに決まってるっての。味見したんだろ?」
幼馴染「したけど、絶対なんてことはないから。それに、もしまずくても男はおいしいって言うから。その嘘を暴くためにも、わずかな違和感も感じ取らないとダメだから」
男「どんだけ善人扱いされてんだ、俺は。まずけりゃまずいって言うぞ?」
幼馴染「はいはい」
男「コイツは……」
幼馴染「…………」ジーッ
男「あの、あまりじーっと見ないでいただけますか。緊張で箸が震える」
幼馴染「気にしないで」
男「無茶を言う。だが、幼馴染の願いだ、頑張って聞き入れよう」
幼馴染「…………」ジィーッ
男「……はぁ。あっ、あれはなんだ」ユビサシ
幼馴染「?」ユビノサキ キニナル
男「むしゃむしゃ」
幼馴染「あっ」
男「だいじょぶ。おいしい」
幼馴染「……騙された」シュン
男「やーいばーかばーか」ナデナデ
幼馴染「言動不一致」
男「あんまりじーっと見られると恥ずかしいんだよ」
幼馴染「そういうもの?」
男「そういうもの」
幼馴染「ふーん。それで、おいしい?」
男「おいしい」
幼馴染「……よかった」
男「そんな不安がることないのに。頭脳戦艦ガルなのに」
幼馴染「……がる?」
男「気にするな」
幼馴染「長年一緒にいるけど、いまだに男はよく分からないね」
男「ミステリアスで素敵だろう?」
幼馴染「……うん、今日もお弁当おいしい」
男「幼馴染のスルースキルが冴え渡る」
男「今日も食い終わるの遅いな。俺より弁当箱小さいのに」
幼馴染「しょうがないよ。女の子だもん」
男「涙が出ちゃう?」
幼馴染「これは分かった。アタックナンバーワンだ」エッヘン
男「当たり」ナデナデ
幼馴染「……えへへ」
幼馴染「授業中も寝てたのに」
男「社会の時間だけな。他の時間は起きてたぞ。偉かろう」
幼馴染「それが普通だよ。……あのね?」
男「ん?」
男「いいか? じゃ、頼む」
幼馴染「ん。じゃあ、ここに頭のっけて?」
男「ほい、っと」
幼馴染「ん。……どう? 硬くない?」
男「大丈夫、柔らかい」スリスリ
幼馴染「えっちだ」
男「そうなんだ」
幼馴染「えっちだえっちだ。……じゃ、チャイム鳴ったら起こすから、寝てていいよ」ナデナデ
男「分かった。んじゃ、ちょっと寝るわ。お休み、幼馴染」
幼馴染「お休み、男」ナデナデ
幼馴染「あ、起きた。……おはよ?」スリスリ
男「あー。おはよ、幼馴染」
幼馴染「まだ寝ぼけてる。まだチャイム鳴ってないけど、もうちょっとしたら鳴るから、早めに目を覚ました方がいいよ?」スリスリ
男「そだな、あとで顔洗ってくるよ。ところで」
幼馴染「ん?」スリスリ
男「なんでさっきから俺の顔を両手で包み込んですりすりしてんだ」
幼馴染「……? ……ああ。目、覚めるかな、って」スリスリ
男「なるほど」
幼馴染「覚めた?」スリスリ
男「まだ」
幼馴染「寝ぼすけさんだね」スリスリ
男「そうなんだ」
男「急いで教室に戻ろう、と思ったのに。なんでまだ中庭にいる」
幼馴染「戻る、とは言ってないから」チョコン
男「なるほど」
幼馴染「あ。弁当箱洗ってくれて、ありがとう」ペコリ
男「作ってもらってるし、これくらいはな。こんなので感謝されても困る」
幼馴染「ご飯作るくらいで、感謝されても困る」
男「卑怯な」
幼馴染「だから、毎日ご飯食べに来てもいいよ?」
男「いや、流石にそれはね。気を使う」
幼馴染「気にしないでいいのに」
幼馴染「ん」
男「ところで、次に時間なんだっけ?」
幼馴染「英語」
男「うわぁ」
幼馴染「苦手だよね、英語」
男「どうもね。なんかね。理解が及ばないね」
幼馴染「じゃ、今日の勉強会は英語にする?」
男「今から頭が痛くなってきた」
幼馴染「がんばれ、がんばれ」ナデナデ
男「頑張ります」
男「無理でした」プシュー
幼馴染「頭から湯気出てる」
男「疲れた。よもや俺に当たろうとは。酷いもんだったよ」
幼馴染「そだね。でも、男は苦手なりに頑張った。私には分かるよ?」ナデナデ
男「ありがたい話だ。慰めてもらったことだし、今日はテスト勉強頑張るか!」
幼馴染「ん。じゃあ、私も張り切って教える」フンス
男「いや、そんな張り切らなくていいです」
幼馴染「…………」ションボリ
男「や、もうさっきの授業で俺の体力は0なんですよ」
幼馴染「ちぇ」
幼馴染「男、帰ろ?」
男「ああ、そだな」
──通学路──
幼馴染「あ、そだ。スーパーに寄ってっていい?」
男「ああ。晩飯の材料か?」
幼馴染「うん。それと、他にも色々」
男「おっけ。荷物持ちは任せろ」
幼馴染「ん。期待してる。……あ」
男「ん?」
幼馴染「ねこ」
男「へ? ……あ、本当だ」
男「おい」
幼馴染「ねこーねこー」コイコイ
猫「ふしゃー」
男「すげー威嚇してるぞ」
幼馴染「かわいい」
男「……そうか?」
猫「ふしゃー」
猫「ふしゃー」
男「全然だな……ふむ。猫、ちょっと来い」
猫「ふしゃ……にゃ? にゃー」トコトコ
男「来た」ナデナデ
幼馴染「なんで。ずるい」
猫「にゃー」
幼馴染「私もなでたい」
男「よしよし」ナデナデ
幼馴染「なでられたい、じゃなくて」
男「なんだ」
猫「にゃー」
猫「にゃっ!?」
幼馴染「ん」ワキワキ
猫「にゃーっ、にゃーっ!」
幼馴染「……はぁ。はぁ。はぁ」ドキドキ
猫「にゃっ、にゃっ!? にゃー! にゃー!」ジタバタ
男「…………」パッ
幼馴染「あ」
猫「にゃーっ!」
幼馴染「……逃げた」
男「逃げたな」
男「ちょ、ま、待て! 泣くな! 違う、あんまりにも嫌がってたから、つい!」
幼馴染「……なでたかった」プルプル
男「次! 次があったら絶対になでさせてやるから! だから泣かないでお願い!」
幼馴染「……本当?」
男「本当、本当!」ナデナデ
幼馴染「……じゃ、約束」ユビキリゲンマン
男「あ、ああ。約束だ」ハリセンボンノマス
幼馴染「ん。……でも、なでたかった」
男「代わりに俺でもなでとけ」
幼馴染「ん」ナデナデ
男「どうだ?」
幼馴染「……それほど悪くない」ナデナデ
男「その感想は予想外だ」
男「おお、切り替え早いな」
幼馴染「約束したから。次はなでる。ねこなでる」フンス
男「そんな猫が好きなら、家で飼えばいいのに」
幼馴染「……お父さん、猫アレルギー」
男「あー。ままならないなあ」
幼馴染「ままならない」ションボリ
男「ま、元気出せ。次はちゃんとするから」ナデナデ
幼馴染「ん。ところで」
男「ん?」ナデナデ
居たところでこうはならない
だから俺たちはスレを開くのさ
的確すぎて泣いた
男「……シテナイヨ?」
幼馴染「もしねこの毛が私の頭についてたら、今日の勉強時間を倍にする」
男「つけましたごめんなさい勘弁してください」
幼馴染「……はぁ。男はしょうがないね?」
男「そうなんだ。しょうがないから許してくれ」
幼馴染「ん。しょうがないから許してあげる」
男「しょうがなくてよかった」
幼馴染「……しょうが、という言葉がゲシュタルト崩壊を」
男「しょうがないね」
幼馴染「ん、しょうがない。……そうだ、今日はしょうが焼きにしよう」
男「おお。あれおいしいよな」
幼馴染「ん。簡単だし、おいしいし。言うことなし」
男「今日の献立も決まったことだし、とっととスーパーに向かいますか」
幼馴染「ん」
幼馴染「かご」
男「俺が持つよ」
幼馴染「んんん」プルプル
男「いや、んんんじゃなくて」
幼馴染「これくらいへーき」
男「いや、俺が持つ。性別:雄としてここは譲れない」
幼馴染「めんどくさい……じゃ、こういうのは?」
男「なるほど、二人で持つ、と」
幼馴染「重さも分散されるし、ちょうどいい」
男「しかし……なんというか」
幼馴染「?」
男(新婚さんみたい、とは言えないな。恥ずかしくて)
男「や、なんでもない」
男「最近高いんじゃねえのか? よく知らないけど」
幼馴染「高い。キャベツが一玉248円。ありえない」プルプル
男「そんな震えるほど高いのか?」
幼馴染「例年より50円くらい高い。主婦には辛い」
男「学生だろ、お前は」フニフニ
幼馴染「台所を預かってるから。……ところで」
男「ん?」フニフニ
幼馴染「なんでまだ私のほっぺをふにふにしてるの?」
男「ん、ああ。なんか気持ちよくて」フニフニ
幼馴染「男はえっちだ」
男「そうなんだ」
幼馴染「えっちだえっちだ」
幼馴染「買う。……でも、少なめに」ヒョイヒョイ
男「高いもんな。あ、ピーマンは買わなくていいぞ? ほ、ほら、高いし?」
幼馴染「……子供?」
男「や、食べられるんだよ? ただ、あまりおいしくないなー……って、その、ね?」
幼馴染「…………」ヒョイヒョイ
男「あああああ」
幼馴染「男、ふぁいと」
男「ええい。くそ、頑張るさ」
幼馴染「ん、頑張れ。……んと、キャベツと、レタスと、それから……」
男「もやしだ。もやしパーティーをすべきだ。うっうー」
幼馴染「高い。もっと安い時があるから、今日はいい」
男「え、30円って高いのか?」
幼馴染「安い時は9円」
幼馴染「」ビクッ
男「にんじん あります よ?」
幼馴染「にんじん いらない よ」
男「はいはい。幼馴染、ふぁいと」ヒョイヒョイ
幼馴染「…………」ムスー
男「無理なら俺が食うから。な?」
幼馴染「……んじゃ最初から買わなきゃいいのに」ムスー
男「はいはい。怒るない」フニフニ
幼馴染「怒ってないもん」ムスー
男「分かりやすいな、おまいは」フニフニ
幼馴染「分かりやすくないもん。怒ってないもん」ムスー
幼馴染「…………」ソーッ
男「そこ。黙ってニンジンを戻すな」
幼馴染「戻してない」モドシモドシ
男「いや、せめて見つかったのなら手を止めろ」ソレヲモドシモドシ
幼馴染「…………」ムスー
男「はぁ……本当におまいはニンジン苦手な」
幼馴染「男だって、ピーマン苦手じゃん。子供みたい」
男「子供みたいな奴に子供と言われても痛くもかゆくもない」
男「ごめんなさい俺が悪かったですからどうか普通のご飯でお願いします」
幼馴染「男が私に勝てるわけがないんだよ」フンス
男「胃袋を人質に取られていると辛いゼ」
幼馴染「じゃあ、勝者の権利としてニンジンを破棄」モドシモドシ
男「しません」ソレヲモドシモドシ
幼馴染「……おいしくないのに」ムスー
幼馴染「…………」ペタペタ
男「いや、胸の肉の話はしてない」
幼馴染「……一向に大きくならない。呪い?」
男「知らん」
幼馴染「まあ、いっか」
男「いいのか」
幼馴染「ん。使うあてもないし」
男「使おうか?」
幼馴染「小さいよ?」
男「それくらいの大きさが好きなんだ」
幼馴染「そなんだ」
男「ああ」
幼馴染「……そなんだ」
幼馴染「豚肉、豚肉……あった。あ、半額。らっきー」ヒョイヒョイ
男「えらく大量に買うのな」
幼馴染「男がたくさん食べるだろうし。余れば冷凍すればいいし」
男「……ん、まあ、そうだな。……あのさ、食費」
幼馴染「いらない」キッパリ
男「せめて最後まで言わせてくれよ……」
幼馴染「ダメ。いらない。次言ったら怒る」
男「もう怒ってるじゃねえか」
幼馴染「だって、男は家族みたいなものなのに、食費入れるとか他人行儀なこと言うんだもん」ムスー
男「いや、でも厳密には違うのだから、金銭関係はしっかりしとかないといけないのでは」
幼馴染「…………」ムスー
男「……はい。そういうの気にせず飯を食らうぜ」
幼馴染「ん」
幼馴染「普通だよ」
男「さて。野菜買った、肉買った。とりあえず、今日買うのはこれくらいか?」
幼馴染「そだね。……あ」
男「ん?」
幼馴染「んんん」プルプル
男「何がだ。……ああ、なるほど」
幼馴染「んんん」プルプル
男「お菓子か。やっぱりお前も女の子なのな。どれ買うんだ?」ナデナデ
幼馴染「……いい?」
男「いいも何も、お前の財布だからな」
幼馴染「ん、んー……でもなあ。どうしてもってわけじゃないし、いらないよ」
幼馴染「買わないから、いい」
男「どれだ」
幼馴染「……ましまろ」
男「ん」ヒョイ
幼馴染「あ」
男「俺も偶然食いたくなったの」
幼馴染「……うそつき」
男「そうなんだ」
幼馴染「……それで、男が本当にほしいお菓子はどれ?」
男「や、俺は別に」
幼馴染「ダメ。私が食べたいの買ったんだから、男のも買わないと」
男「……えーと、じゃあ、……えっと、幼馴染が好きな菓子って」
幼馴染「今は男が食べたいお菓子を選ぶ番」
男「はぁ……。んじゃ、このせんべいを」
男「え、選んでない」
幼馴染「…………」ジーッ
男「ああもう、選んだけどそこそこ好きだからいいの!」
幼馴染「やれやれ」
男「……うさぎ?」
幼馴染「いっぱい買えた。……じゃ、男はこっち持って」
男「待て。一回両方寄こせ」
幼馴染「断る」
男「断るな。ほれ、貸せ」
幼馴染「…………」ムー
男「んーと……やっぱ軽い方持たせようとしたか。野郎には重いの持たせておけばいいんだよ」ヒョイ
幼馴染「……私の買い物に付きあわせたんだし」
男「知るか。ほれ、軽い方」
幼馴染「…………」ムー
男「ほら、怒ってないで帰るぞ」
幼馴染「……勉強、たくさんいじめてやる」
男「勘弁して」
幼馴染「冷蔵庫に入れたいから、一回うちに来て」
男「だよね」
──幼馴染宅──
親父「ん、帰ったか幼馴染……なんだ、隣のドラ息子も一緒か」
男「いや、そうでもない」
親父「いやいやいや、いるだろ! いま本人が返事したろ!」
幼馴染「んじゃ男、こっち来て?」
男「ん」
親父「ふん……幼馴染、気をつけろ。二人っきりになった途端、そこの馬鹿に襲われるかもしれないぞ」
男「父親の許可を得た」
親父「違うッ! ええい腹立つ、貴様には一生許可などやらんからなッ!」
幼馴染「お父さん、うるさいです」
親父「」
親父「お、落ち込んでなどおらんわッ! そもそも貴様に親父呼ばわりされる覚えはないッ!」
男「パパと呼べと? うわこのおっさん超気持ち悪い」
親父「んなこと頼んどらんッ! ああこの小僧本気で腹立つ! 死ねばいいのに!」
幼馴染「お父さん、冗談でも死ねとか言ったらダメです」
親父「え、あ、はい、ごめんなさい……」シュン
男「……ぷっ、くくっ」
親父「な、何を吹き出しているか! 言いたいことがあるならはっきり言え!」
男「娘に叱られてシュンとなってるいい年したおっさんが愉快で仕方がない。動画で保存して繰り返し見て笑いたい」
親父「はっきり言えとは言ったが多少はオブラートに包めッ! ええい、貴様など出ていけッ!」
幼馴染「お父さん」
親父「え、でもだって、こいつが……」
幼馴染「お父さん」ズイッ
親父「……わ、わし、ちょっと仕事があるの思い出したから仕事部屋にいるな! 怖くて逃げたとかじゃないからな!」ピュー
男「すげぇ、いい大人が娘の迫力に負けて逃げた」
男「いつもあんな感じだな、親父さん」
幼馴染「男がいない時は、普通なんだけどね。じゃ、野菜とか冷蔵庫に入れちゃおうか」
男「そだな」
男「完了ー」
幼馴染「ん。それじゃ、晩ご飯の下ごしらえしてるから、先に私の部屋に行ってて?」
男「いや、手伝うよ」
幼馴染「簡単だから、いいよ。先、行ってて?」
男「んー……そか。分かった」
男「というわけで、やって来たわけだが……相変わらず色気のない部屋だな。もっと部屋全体ショッキングピンクで染めりゃいいのに」
男「……いや、落ち着かなすぎだな。部屋を漁るのもなんだし、漫画でも読んでるか」
男「んーと……あった、ドロヘドロ。何巻まで読んだっけ?」
幼馴染「お待たせ。……あれ?」
男「くー……ぐー……」
幼馴染「寝てる」
男「zzz……」
幼馴染「勉強しないと、って言ったのに」
男「ぐー……ぐー……」
幼馴染「……ぐっすり寝てる」
男「zzz」
幼馴染「……ふああ。んー。なんか私まで眠くなってきちゃった」
幼馴染「でも、ベッド占領されちゃってるし」
幼馴染「……んー。ま、いっか。男だし」
幼馴染「くー……くー……」
男(なんで隣で幼馴染が寝てる)
幼馴染「ん……んや、んー……」
男(いや、それだけならまだいい。よくないが、まあいい。なんで俺に抱きついてんだ)
幼馴染「ん? んぅ? ……んー」
男(そのせいで一切身動きが取れない。あとなんかいい匂いがする。すげぇいい匂いがする)
幼馴染「ん……はふ。……ん♪」スリスリ
男「なんかすりすりしてきた!」
幼馴染「んぅ? ……んー。……ふああ。おはよ、男」
男「あ、ああ、おはよう」
幼馴染「んー。寝ちゃった」
男「いや、寝ちゃったじゃなくて。なんで俺に抱きついて寝てんだ」
幼馴染「ん? んー……男だし、いいかな、って」
男「いいかな、って……よくないだろ」
男「な、なんでって、そりゃその、男女七歳にして席を同じゅうせずというかなんというか、その」
幼馴染「男とだったら、別にいいと思うよ?」
男「え、ええと……そうなのか?」
幼馴染「男は、私と一緒に寝るの、嫌?」
男「まさか!」
幼馴染「ん。じゃ、別にいいじゃない」
男「……いいのか? いかん、なんかよく分からなくなってきた」
幼馴染「ふああ……。まだちょっと眠いな。もちょっと寝ていい?」
男「あ、いや、その……そうだ! ほら、勉強しないと」
幼馴染「んー……もちょっと寝てから。だめ?」コクビカシゲ
男「い……いいぃよ?」
幼馴染「ん」ダキツキ
男「な、なんで抱きつくのかな?」
男「そ、そっか。それなら仕方ないのか?」
幼馴染「ん。……なんでカクカクしてるの?」
男「そ、その、初期型のPSだから処理が遅いんだ」
幼馴染「人間だと思ってた」
男「俺もだ」
幼馴染「んふふ。……男にくっついてると、落ち着くね?」
男「俺は真逆だ」
幼馴染「一緒じゃない……」ムスー
男「そんなんで怒るな」ムニムニ
幼馴染「むー」
幼馴染「ん。……じゃ、私が寝るまで、なでていてね?」
男「ずっとですか」ナデナデ
幼馴染「なんか落ち着くの。なんでだろ」
男「俺の手から落ち着けビームが出てるからだ」
幼馴染「そっか。じゃ、そのビーム出しながらなでてね?」
男「しまった、選択肢を誤ったせいで幼馴染が寝るまでなでる羽目に」
幼馴染「がんばれ、がんばれ」スリスリ
男(なんかまた頬ずりされた。幼馴染の頬ずりマジヤバイ。超柔らかくって温かい。何これ死ぬる)
幼馴染「……ん。ん。……ね、男」
男「な、なんだ?」
幼馴染「……呼んだだけー」ニコッ
男(死ぬる。このままでは確実に死ぬる)
幼馴染「ん。ね、男」
男「ん?」
幼馴染「お休み」
男「……ああ、お休み」
男(幼馴染のお休みマジ可愛い。いかん、幸せすぎて顔がにやける)
男(時計を見ると時刻は8時を少し過ぎてる。腹も空いた。そろそろ幼馴染を起こさないと)
男(と思いつつなんとはなしに視線をドアの方に向けると、なんか鬼みたいな顔がドアの隙間からこっちを覗いてる)
男(一瞬叫びそうになったが、よく見たら幼馴染の親父だった。よかった)
男(いやよくない)
男(今の状況を確認してみよう。幼馴染と抱き合って寝てるところを、親父さんに見つかった。いかん、殺される)
幼馴染「……ん、んぅ」チュッ
親父「!!?」
男(そしてこの状況でさらに幼馴染が、無意識で、だろうが、俺の頬にキスをするというサプライズ油を火に投下。嬉しいけれど、こいつはマズイ)
親父「…………」ゴゴゴゴゴゴ
男(なんかドアの隙間の鬼が泣いてる気がする。そしてものすごい殺気も感じる。これは非常にヤクイ)
幼馴染「……ん。……ん、ふああああ。……あ、男だ」ギュー
親父「!!?」
男「あ、お、おはよう、幼馴染」
男「そ、そか。そ、それより、その、抱きつくのはどうかと思いますよ?」
男(見てるからドアの隙間から鬼が見てるから気づいて幼馴染!)
幼馴染「んー。もちょっとしたら完全に目覚ますから、もちょっと抱っこ」ギュギュー
男「そ、そうか。もう少ししたら離れるなら大丈夫だな」
男(ということだ親父さん、もう少しだけ我慢してください!)
幼馴染「……あと2時間くらい」
親父「長ぇよッ!」
男「あ」
幼馴染「……お父さん?」
親父「あ、いや……こほん。男くん、嫁入り前の幼馴染に、なんてことをしてくれたんだ」
男「あ、いや、これは、その」
親父「言い訳か? 情けないな」
男「覗いてた奴の台詞とは思えないけど……確かに情けないですね」
親父「お前は一言多いッ! ……こほん。とにかく、貴様はこの家に立ち入り禁止だ。早く出ていけ!」
親父「お前は黙ってろ!」
幼馴染「お父さん」ズイッ
親父「ひっ! で、でも、コイツがお前に酷いことしたし! そんなの許せないし!」
幼馴染「……男、私に何かしたの?」
男「へ? いや、何かと言われても、頭なでて抱っこしたくらい……か?」
親父「ほら! ほーら! 超エッチなことしてんじゃん! ばーかばーか! 死ね!」
男「親父さんを見てると、人間どんなにアレでも運が良ければ人の親になれると自信をもらえますね」
親父「人をアレとか言うなッ! 運だけじゃないし! ……と、とにかく、早く出ていけ!」
幼馴染「お父さん、それらの行為は私が男に頼みました。男は酷いことなんて何をしてません。それでも男に出て行けと言うなら、私も出ていきます」
男・親父「「えええええっ!?」」
男「いやちょっと待て幼馴染悪いのは俺なんだし何もお前まで出ていく必要ないだろ」
親父「そうだぞ幼馴染? 悪いのはそこの馬鹿だけなんだから、お前は今まで通りこの家にいたらいいんだよ?」
男「そうそう! それに、出ていくってどこへ行くつもりなんだよ」
幼馴染「当然、男の家」
親父「絶対ダメ! ダメのダメダメ! こんなのの家にいたら、一発でわしの大事な幼馴染ちゃんが妊娠しちゃう!」
男「うわ、このおっさん超きめぇ」
親父「てめぇ! ちゃんと援護射撃しろや!」
男「ああすいません、あまりに気持ち悪くて。じゃあ我慢して援護します」
親父「だから、お前はイチイチ一言多いんだよッ!」
男「こほん。……えっとな、幼馴染? ほら、年頃の男女が、その、一緒に住むとなると……ほら、色々問題があるから。な?」
親父「ほら! ほーら! こいつこんなエロい! こんなエロい奴と一緒に住むなんて馬鹿な考え捨てて、今まで通りパパと一緒にいよ? な?」
男「あ、親父さんちょっと耳塞いで超きめぇ上に馬鹿丸出し。そして一人称がパパ」
親父「早いッ! 塞ぐ時間を寄越せ! いいじゃん、パパ!」
男「まあいいんですけど、人には分相応というものがありますから」
親父「お前、『このおっさんまるで似合ってないのにパパとか言ってる(笑)』って暗に言ってるだろ!?」
男「直接言わないだけ偉いと思いませんか?」
親父「否定しろッ!」
男「う」
親父「あ?」
幼馴染「…………」
親父「ああいや違う今のナシ今のナシ! ノーカン! ノーカンだから!」
幼馴染「…………///」
親父「イヤァァァァァァァ!!! わしの幼馴染がこの馬鹿との新婚生活を想像して赤くなってるゥゥゥゥゥ!!!」
男「本来なら幼馴染の愛らしさに目が行く場面だが、親父さんの馬鹿さ加減がそれを邪魔している。親父さん、ちょっとだけ部屋から出ていってくれません?」
親父「酷ッ! 幼馴染、ちょっとコイツになんとか言ってやってくれ!」
幼馴染「……子供は何人くらい欲しい?///」
親父「イヤァァァァァァァァァ!!!!! わしの言葉で意識しちゃうどころかさらに先いって子作りの算段をするとこまでいってるゥゥゥゥゥ!!!!?」
幼馴染「……一緒に住んだら、たくさんできちゃいそうだね///」
親父「そっ、そんなのパパ絶対に許さんからね! そもそも一緒に暮らすことも許してないし! 結婚とか絶対の絶対に許さんし!」
幼馴染「……男の出禁を解除するなら、出て行きませんよ?」
親父「ぐ、む……し、しかし」
親父「分かった、分かったからこれ以上精神攻撃はやめてくれ! わしのHPはもう0よ!」
男「いい年なのに嬉々としてアニメの引用とかするんですね」
親父「もうこれ以上わしを責めるなあああああ!!! あと、お腹空いたからご飯作ってくれ娘! 本当はそれ言いに来たの!」
男「逃げた」
幼馴染「逃げたね」
男「やれやれ。いじめすぎだぞ、幼馴染」
幼馴染「……やっぱ男は見抜いてた?」
幼馴染「ん。ああすれば、お父さんは折れると思ったから」
男「折れるっつーか、へし折った感じだったな。しかし、世話をかけたな」ナデナデ
幼馴染「男とご飯食べられなくなるの、嫌だから」
男「そか。奇特な奴だな、お前は」ナデナデ
幼馴染「……それに」
男「?」
幼馴染「んんん。なんでもない」
男「そか。ま、いいや。じゃ、飯作るか」
幼馴染「ん。手伝ってくれる、男?」
男「任せろ」
一昔前の良きラブコメキャラを見てるようだ
幼馴染「今日のご飯はしょうが焼き」
親父「おお、美味そうだ。ただ、この食卓に異分子がいなけりゃもっと美味いに違いないのになあ」ジロリ
男「そう卑下しないでください、親父さん。誰も親父さんを邪魔者扱いなんてしてませんよ」
親父「なに都合よく解釈してんだよ! お前だよお前! 異分子さんはO・MA・E!」
幼馴染「いっぱい食べてね、男? 遠慮しておかわりしないとか、怒るからね?」
男「へーへー」
親父「あるェ? 何いい雰囲気作ってんの? 今はわしのターンじゃないの?」
幼馴染「食事の時に騒がないでください、お父さん」
親父「ご、ごめんなさい」
男「無様」
親父「てめェ! そういうことを言う時は普通聞こえないように言わね!? なんで真っ直ぐわしの目を見てはっきり言えるの!? 逆になんか嬉しいよ!」
男「いや、そんなM宣言されても困ります」
親父「してねーし! 野郎にそんな宣言しねーし! 幼馴染がわしを叩くとかならアリだけど!」
男「幼馴染、金槌ってこの家にあったっけ?」
幼馴染「お父さん、食事の時に騒がないでください」
親父「ご、ごめんなさい」
男「虫以下の学習能力」
親父「だから、なんでそういうことを人の目を見て言えんだよ!? ていうかさっきのは明らかにお前のせいだろーが!」
幼馴染「お父さん」
親父「す、すいません……」
男「虫未満の学習能力」
親父「とうとう虫に負けちゃったよ! どうしてくれんだよ! ていうかなんだよこの一連の流れ! 明らかにわしいじめだろ! 年長者は大事にしろよ!」
男「さくせん:おっさんだいじに」
幼馴染「ん。分かった」
親父「分からないで! いや大事にしてもらえるのは嬉しいけどトルネコと同じカテゴリに入れられるのはなんか辛い!」
男「大丈夫。一般兵は普通の鎧なのに、どういうことか一人だけピンク色の鎧に身を包んでるおっさんも同じカテゴリです」
親父「ピンクおっさん……? ライアンのことか……ライアンのことかーーーっ!!!」
男「ああ。幼馴染は料理上手だな」
幼馴染「普通だよ。……でも、嬉しいな?」
親父「あるェ? わしがスーパーおっさんになるところなのに見なくていいの? ていうか何いい雰囲気作ってるの? ここわしの家だよ? わしがせっせとお金稼いで建てた家だよ?」
幼馴染「お父さんも、しょうが焼き美味しいですか?」
親父「あ、おいしいおいしいー☆ミ」
男「…………」
親父「悲しそうな目でこっち見てないで、なんか言えよッ!」
男「道化」
親父「もうちょっと優しく! おっさんをもっとだいじに!」
親父「げふー。腹一杯だ。あ、男、そこのリモコン取って」
男「はい、どうぞ」
親父「さんくす。……あー、ドラマとニュースばっかだ。つまんね。ニコニコでも覗くか」
幼馴染「お父さん、締め切りが近いってこの前言ってたような」
男「嫌です」
親父「ちょっとは躊躇しろよ! 早く帰ればか! お前ばーか!」
幼馴染「お父さん」
親父「ひぃ」ピュー
幼馴染「まったく……お父さんは」
男「面白いな、親父さんは」
幼馴染「普段は冗談なんて全然言わないんだけど、男が来るとあんな感じになっちゃうの。はしゃいでるのかな?」
男「全力で嫌われてるようだし、それはないだろ」
幼馴染「そんなことないよ? お父さん、本当に嫌いな人は相手にしないもん」
男「そなのか。そうだとしたら嬉しいけどな。俺は親父さん、結構好きだから」
幼馴染「んふふ、あんなに悪く言ってるのに。でも、それ聞いたらきっと喜ぶよ、お父さん。悪態つきながら、だろうけど」
男「あー、なんか想像できるな」
幼馴染「んふふ。ね?」
幼馴染「そだね。……ごめんね、寝ちゃって?」
男「最初に寝てた俺のせいだろ。まあ、なんでお前まで一緒に寝ちゃうか理解に苦しむが」
幼馴染「だって、気持ちよさそうだったし」
男「だからって、普通一緒には寝ないだろ。俺はお前の将来が不安だよ」
幼馴染「どゆこと?」
男「いや、だから、普通どんなに親しくても野郎と一緒には寝ないだろ、って話」
幼馴染「ああ。男は特別だから、へーきなの」
男「」
男「そ、そ、そなのか。ま、まあ、それなら、その、いいけど」ギクシャク
幼馴染「? またカクカクしてるよ?」
男「そ、その、cpuが熱暴走してて」
幼馴染「古いPSは大変だね」ナデナデ
男「そ、そうなんだ」
親父「死ね! 死ーね!」(小声)
親父「うわ見つかった」ピュー
幼馴染「もう、お父さんは……」
男「一回自室に行ったけど、寂しくなってこっちに戻ってきてたんだな。ドアの隙間から覗いてたみたいだ」
幼馴染「ごめんね?」
男「お前が謝ることでもないだろうに」ナデナデ
幼馴染「えへへ……」
男「今日はもう遅いから、勉強はまた明日だな」
幼馴染「あ、そだね。……ごめんね?」
男「だから、何度も何度も謝るな」グニー
幼馴染「ほっへ、ほっへひっはははひへ(ほっぺ、ほっぺ引っ張らないで)」
男「まったく。じゃ、俺帰るな。親父さんによろしく言っといて」
幼馴染「あ、帰っちゃうんだ」ションボリ
男「あ、う、うん。いや、その、どうせまた明日会うだろ」
幼馴染「……うん、そだね。……えへへ。また明日ね、男」バイバイ
男「さっきバイバイってしてませんでしたっけ」
幼馴染「ん。でも、見送りたかったから」
男「見送るも何も、すぐ隣だろうに……」
幼馴染「そなんだけど。ダメ?」ションボリ
男「いや、ダメってことはないが……つか、そんなんで落ち込むな」ナデナデ
幼馴染「ん。それじゃ男、また明日ね?」バイバイ
男「んー。また明日」バイバイ
幼馴染「…………」バイバイ
男「……あの」
幼馴染「ん?」バイバイ
男「いつまで手を振っているのですか」
幼馴染「……男が家の中に入って、見えなくなるまで?」バイバイ
男「いいから。一回バイバイってしたら振らなくていいから」
幼馴染「……分かった」ションボリ
幼馴染「……えへへ。男は優しいね?」
男「勘弁しろよ……」
幼馴染「えへへへ。じゃあね、男」バイバイ
男「はいはい。じゃあな」バイバイ
──男宅──
男「はー……疲れた」
母「よっすよっす」
男「あ、母さん。帰ってたのか、おかえり」
母「ただーま。そしておかーり、我が息子よ」
男「ん、ただいま。飯は?」
母「食ってった」
男「そか。すぐに風呂の準備するから、ちょっと待っててくれ」
母「んー。でも、早くしないと缶タワーが完成しちゃうよ?」
男「タワーって……うわ、なんつー量の空き缶だ。どんだけ飲んでんだ」
男「未成年に勧めるな」
母「かったいねー。アタシが学生のころは、もう毎日のように呑んでたのに……アンタ、アタシの子じゃないねっ!」
男「そうだと嬉しいんだが、残念ながら子だよ。つーか、風呂入るならあんまり飲むな。溺れても知らねーぞ」
母「その時は、アンタが優しく介抱してね? 緊急時だし、おっぱい触ってもいいよ?」
男「マザコンじゃないんで触っても嬉しくねーよ」
母「結構でかいのに……あ、でもアンタちっちゃいのが好きだからダメか。お隣の幼馴染ちゃんみたいなのがいいんだよね?」
男「親殺しの時間だ」ヒョイヒョイヒョイ
母「待って待ってその缶まだ残ってるー! ごめんごめん、もうからかいませんから返してー!」
男「ったく……こんなんで優秀ってんだから世の中分かんねーな」
母「サーセンw」
男「ああ鬱陶しい。んじゃ、風呂洗ってくるからちょっと待っててくれな。いいか、あんま飲むなよ」
母「任せてっ!」プシュ
男「言ってるそばから新しい缶開けてんじゃねー!」
母「てへぺろ(・ω<)」
男「だー……無駄に疲れた」
男「宿題……まあいいや。明日幼馴染に見せてもらおう」
男「……いや、無理か。アイツそういうの厳しいからなあ。しゃーねえ、自分でやるか」
男「…………」ゴソゴソ
男「ない」
男「あー、そういや教科書類全部学校に置きっぱなしだったな……」
男「……今から行くのは超めんどくさい。結論:放棄」
男「よしっ! 寝ようっ!」
男「……んぐ、ぐー……」
???「…………」ガチャ
男「ぐー……ぐあー……」
???「……やっぱ寝てる。……朝だよ?」ユサユサ
男「ん? ……んあ」
???「もう遅い時間だよ? 遅刻しちゃうよ?」ユサユサ
???「……起きない。困ったな」ユサユサ
男「ん、……お、幼馴染……」
???「え?」
男「……ぐー、んぐー……」
幼馴染「……ね、寝言か。なんだ」
幼馴染「……男が見てる夢に、私が出てるの?」
幼馴染「…………」
幼馴染「…………あ、朝だよ。起きないと遅刻するよ///」ユサユサ
男「ん、んー……あ、んあ?」
幼馴染「あ、起きた。おはよ、男」
男「あ、ああ、おはよ、幼馴染。……なんで俺の部屋にいるの?」
幼馴染「……いつもの場所で待ってたけど、いつまでたっても来ないから」
男「そか。わざわざ悪いな。ふああ……」
幼馴染「おっきなあくび。ご飯用意してくるから、急いで着替えてね?」
幼馴染「ん? なぁに?」
男「なんで顔赤いんだ?」
幼馴染「……し、知らない///」プイッ
男「……?」
──居間──
男「着替えました」
幼馴染「ん。ご飯でいいよね?」
男「ああ。でも、飯食う時間あるか?」
幼馴染「朝ご飯は遅刻してでも食べなきゃダメ。はい、目玉焼き」
男「ん、サンキュ」
幼馴染「それと、海苔。インスタントだけど、味噌汁もあるよ」
男「おお、豪勢だな」
幼馴染「ホントは味噌汁はちゃんと作りたかったんだけど、ちょっと時間ないから。ごめんね?」
男「いやいや、十分すぎるくらいだって。じゃ、いただきまーす」
男「いやいや、ゆっくりはダメだろ。もう時間ねーんだし」
幼馴染「ダメ。急いで食べたら消化に悪い。遅刻してもいいから、ゆっくり。ね?」
男「俺だけならまだしも、お前まで巻き込むわけにはいかないっつーの」
幼馴染「…………」ムーッ
男「ああもう、分かった、分かったよ。ゆっくり食うよ。だから怒るなって」
幼馴染「分かればいいの。じゃ、いっぱい食べてね?」
男「朝からいっぱいは無理だよ」
幼馴染「がんばれ、がんばれ」
男「へーへー。適度に頑張るよ」
──通学路──
男「げふっ。うー、朝から食い過ぎた」
幼馴染「おかわりしたね。偉い偉い」ナデナデ
男「はいはい。んじゃ、急いで行くぞ」
幼馴染「ん。でも、小走りでいけば間に合うくらいの時間だから、そこまで急がなくてもいいよ?」
幼馴染「ん」
──公園──
男「おお。すごいな」
幼馴染「一面、桜吹雪だね。すごいね……」
男「これは、目を奪われるな。……あー、花見してーなー」
幼馴染「……する? お弁当、作るよ?」
男「マジか? じゃ、今度の休み、花見しよっか?」
幼馴染「ん。……お弁当、頑張る」フンス
男「いや、別にそこまで気合は入れなくても」
幼馴染「頑張る」フンス
男「……そ、そか。じゃ、よろしく頼むな」
幼馴染「ん」フンス
支援
いたとしても俺たちには惚れない
ので支援
男「ふぅ……どうにか間に合ったな」
幼馴染「ん。よかった」
男「全くだ。……あ、幼馴染、ちょっと動くな」
幼馴染「?」ピタッ
男「頭に桜の花びらがついてる」サッサ
幼馴染「…………」
男「……ん。おっけー」ナデナデ
幼馴染「……ありがと。男はどう?」
男「どうだろ? ちょっと見てくれ」
男「んー」
幼馴染「はい、とれたよ」ナデナデ
男「サンキュ。んで、なんでなでましたか」
幼馴染「男のマネ」
男「なるほど、なら仕方ないな」ナデナデ
幼馴染「ん。仕方ない」
幼馴染「男はさ、私の頭よくなでるよね」
男「ん、そうか?」
幼馴染「そうだよ」
男「んー、言われてみるとそうかもな。なんかお前をなでるの好きなんだよなあ。……あ、嫌だったか?」
幼馴染「んんん。んんん。んんん」プルプルプル
男「いや、そんな否定しなくても大丈夫だが……」
幼馴染「……怒った?」
男「怒るわけねーだろ」ナデナデ
幼馴染「……ん」コクコク
男「あ」
幼馴染「?」
男「……完っ全に宿題のこと忘れてた」
幼馴染「はぁ……ダメだよ? ちゃんとやらないと」
男「いや、やろうとはしたんだけど、そもそも教科書の類を持って帰ってなくて」
幼馴染「はぁ……」
男「とにかく、急いでやらないと」
幼馴染「宿題って、一時間目の数学の? じゃ、もう無理だよ」
男「なぜに」
幼馴染「だって」キーンコーンカーンコーン
教師「はいはい、授業を始めますよー」ガラッ
幼馴染「……ね?」
男「なるほど」
幼馴染「お疲れ様」ナデナデ
男「ああ、なでられた所から疲れがとれていく……」
幼馴染「じゃ、いっぱいなでないとね」ナデナデナデ
男「ふぃぃ……いや、よもや宿題しなかった罰で追加の宿題を出されるとは」
幼馴染「しょうがないよ」ナデナデ
男「まあな。さて、それじゃ交代だ」
幼馴染「え? 私は疲れてないよ?」
男「俺がなでたくなった」ナデナデ
幼馴染「なで男が現れた」
男「あー楽し」ナデナデ
幼馴染「……♪」
幼馴染「お昼だよ」トテトテ
男「そだな。今日も中庭で食うか」
幼馴染「ん」
──中庭──
男「ああ、今日もいい桜だな」
幼馴染「ん。はい、お弁当」
男「ん。いつもありがとな」
幼馴染「んんん。好きだから」
男「それでもな。他人の厚意にあぐらをかくのは恥ずかしいと思っているから、出来る限り感謝はしておきたいんだ」
幼馴染「……男のそういうとこ、好きだよ?」
男「かっこつけた甲斐があった」
幼馴染「騙された」
男「騙したった」ナデナデ
男「サンキュ。じゃ、いただきます」
幼馴染「ん。いただきます」
男「そして訪れる満足げふー。ごちそうさま」
幼馴染「ん。おいしかった?」
男「ああ。今日も大満足だ」
幼馴染「んふふ。そか。嬉しいな」
男「はぁ……あー、茶がうまい」
幼馴染「なんか、もうこれが花見みたいだね?」
男「あー、そだな」
幼馴染「でも、それとは別でちゃんと花見するよ? ……するよね?」クイクイ
男「するよ。だからそんな不安そうな顔するない」ナデナデ
幼馴染「ん。……へへへ?」
男「なんスか」
幼馴染「んんん。なんでもない」ニコニコ
幼馴染「んふふ。あのね、今日も膝枕、する?」
男「願ったり叶ったりだ」
幼馴染「ん。じゃ、ここに頭乗せて?」
男「ほいほい。よっと」
幼馴染「ん。じゃ、寝ていいよ? チャイムが鳴ったら、起こすから」
男「んー……それもいいが、今日はあんまり眠くないから、話でもしたい気分やも」
幼馴染「そう。じゃ、何の話しよっか?」
男「ふむ。そだな、お前のスペックの話でもするか」
幼馴染「すぺっく?」
男「そ。能力というか、性能というか。基本的に高くまとまってるよな」
幼馴染「そかな? 普通だよ?」
男「何言ってんだ。テストはいつも上位にいるし、運動だって……ああ、そういや以前いくつか運動部から勧誘されてたな」
幼馴染「ん。陸上部と、水泳部と、剣道部」
男「パーフェクトソルジャーですね」
男「俺のPSはカクカクしてすぐにフリーズするPSだからな。そっちのむせるPSとは格が違うよ」
幼馴染「んふふ」スリスリ
男「そういや、なんで部活入らないんだ? お前ほどの力があるなら、どこに入ろうが活躍できるだろうに」
幼馴染「だって、部活に入ったら家事する時間がなくなっちゃう」
男「あー……でも、もしどうしてもしたいなら俺がお前んちで家事やってもいいぞ? そりゃ最初は無理かもしれんが、教えてもらえりゃ頑張るし」
幼馴染「んんん。大丈夫。ありがと」
男「いや、うーん……」
幼馴染「それに、男と過ごす時間が減っちゃうから」
男「…………」
幼馴染「そんなの、嫌だから。だから、部活は入んないの」
男「……そ、そっか。そ、それはアレだな、仕方ないな」ギクシャク
幼馴染「またcpuが熱暴走してる。直れ直れ」スリスリ
男「その両手で俺の頬をすりすりする技は、逆に熱暴走が加速します」
幼馴染「残念」スリスリ
幼馴染「んふふ」
男「あ、そうだ。その、非常に自惚れ発言で死にたくなるが、俺と一緒に部活入りゃ悩みは解決するのでは?」
幼馴染「んんん。特に入りたい部活もないし、大丈夫だよ」
男「ただ俺のナルシストっぷりを振りまいただけで終わってしまった」
幼馴染「んふふ。ありがとね、男」スリスリ
男「世話になりっぱなしなんで、ほんの少しでも恩を返したいと思ったんだけどな。なかなかうまくいかないもんだ」
幼馴染「世話なんてしてないよ。私が好きでやってることなんだから」
男「それはそれ。まあ、将来に期待してくれ。どかーんと恩を返しますから」
幼馴染「ん。いっぱい期待するね?」
男「いっぱいは荷が重いなあ……」
幼馴染「男なら絶対大丈夫だよ。がんばれ、がんばれ」スリスリ
幼馴染「昔からずっと男のことを見てきた私の言うことだもん、間違いないよ。ね?」
男「そりゃ説得力があるな。じゃあ、のせられますか」
幼馴染「ん。もしダメだったら、私が養ってあげるね?」
男「ひどいヒモ宣言を見た」
幼馴染「んふふ」スリスリ
男「やれやれ。……ふああ。んー、なんか眠くなってきたな」
幼馴染「じゃ、寝る?」
男「そだな、悪いけど少し眠らせてもらうな。お休み、幼馴染」
幼馴染「ん。お休み、男」ナデナデ
幼馴染「……くぅ、くぅ」ナデナデ
男(どうやら幼馴染も寝てしまったようだ。だが、寝ている状態でどうして手が動いている。無意識か?)
幼馴染「……ん。……くぅ」ナデナデ
男(よく分からないけど、寝てる幼馴染も可愛いなあ。ちゅーしてえ)
幼馴染「……ん、んぅ。……あ、寝ちゃった」
男「おはよ」
幼馴染「あ、男が起きてる。……おはよ」ナデナデ
男「んむ。さて、そろそろ戻るか」
幼馴染「んと。……まだ時間あるから、大丈夫」
男「ん、そうか? でも、早めに戻った方が」
幼馴染「ん。……でも、もちょっとだけ」ナデ
男「……ま、そだな。急ぐ理由もないしな」
幼馴染「ん」スリスリ
男「はぁー。なんつーか、桃源郷って、こんな感じなのかな」
男「そうそう。空気はポカポカしてて、桜は舞ってて、お腹いっぱいで、幼馴染に膝枕されて。なんか、このまま死んでも後悔しない感じだ」
幼馴染「死んじゃダメ」ポカポカ
男「例えだ、例え。叩くな」
幼馴染「例えでも。死んじゃダメ」ポカポカ
男「いたいた。だから、叩くねい」
幼馴染「……死なない?」
男「最初から例えの話だっての。痛いの苦手だし、死ぬつもりなんかないよ」
幼馴染「……ん。……ダメだよ、死んだりしたら。怒るからね。いっぱい怒るからね。ご飯も作ってあげないし」
男「わーったよ。少なくとも、お前が死ぬまでは死なないよ」スリスリ
幼馴染「ん。……約束、だよ?」ユビキリゲンマン
男「了解了解うぐぅうぐぅ」ハリセンボンノマス
男「詳しいな……って、そっか、見たことあったか」
幼馴染「ん。前にね。一緒にアニメ見たよね」
男「そだったな……」
男(……そういえば、幼馴染のおばさん、小さい頃に病気で……)
男(……思い出させちゃったか。悪いことしたな)
幼馴染「……大丈夫だよ? 男がいるから。ね?」
男「お前、エスパーか」
幼馴染「男限定で、ね。顔見たら、何考えてるかなんとなく分かるの」
男「なんて厄介な」フニフニ
幼馴染「んふふ。ほっへひっはははひへ(ほっぺ引っ張らないで)」
幼馴染「ん。そだね」
男「弁当箱洗ってくるから先に」
幼馴染「んんん」プルプル
男「……戻らないよな。んじゃ、一緒に来るか?」
幼馴染「ん」コクコク
男「はー……暖かくなったとはいえ、水はまだ冷たいな」バシャバシャ
幼馴染「私が洗うよ?」
男「ダメ」
幼馴染「…………」ムーッ
男「お前飯作る人、俺洗う人。おっけー?」
幼馴染「……全部やるのに」ムスー
男「あんまり俺に楽を覚えさせるな。……はい、終わり」
幼馴染「お疲れ様。……わ、冷たいね、手」ムギュ
男「おいおい、俺の手握ったりしたらお前の手まで濡れるぞ」
男「いいよ、お前先使えよ」
幼馴染「はい、ハンカチ」
男「……本当、頑固だよな、お前」フキフキ
幼馴染「ん♪」
男「はい、拭き終わったよ。ありがとな」
幼馴染「んんん」フキフキ
男「じゃ、戻るか」
幼馴染「ん」
──教室──
男「そして教室に戻って授業を受けて放課後になったわけだが」
幼馴染「誰に説明してるの?」トコトコ
男「誰にだろう」
幼馴染「帰ろ?」
男「そだな」
男「そういや、明日休みだな」
幼馴染「そだね。それじゃ、花見、する?」
男「そだな。じゃ、悪いけど弁当頼むな」
幼馴染「ん。頑張る」フンス
男「そんな気合入れなくていいから。ほどほどで大丈夫だから」
幼馴染「ん」フンス
男「何も分かっちゃいねえ……」
幼馴染「んふふ。あ、そだ。今日もご飯食べていってね?」
男「いや、昨日も行ったし、今日はいいよ」
幼馴染「んんん」プルプル
男「いや、んんんじゃなくて」
幼馴染「……私の作るご飯、おいしくない?」
男「んなわけないだろ! 毎日だって食いたいくらいだ!」
幼馴染「…………」
幼馴染「…………///」
男「ち、違うぞ!? そ、そういう意味じゃなくてだな!?///」
幼馴染「う、うん、分かってる。ちょっと、びっくりしただけ///」
男「そ、そか。俺もびっくりした」
幼馴染「……でも、その、あの」
男「ん?」
幼馴染「……な、なんでもない///」
男「……そ、そうか///」
幼馴染「ん。そ、そう///」
男「……ええい、恥ずかしい///」
幼馴染「んふふ。……あ、あのね? もし嫌だったらいいんだけどね? ……ご、ごめん。やっぱいい」
男「ダメだ。ちゃんと言え。よほどでない限り断らないから」
幼馴染「よほどだもん」
男「訂正。なんでも聞く」
男「だーっ! 早くしないと俺からとんでもない提案するぞ!」
幼馴染「そ、そっちの方がいい。絶対そっちの方がいい。男のいうことなら、なんでも聞くもん」
男「ああもう、いいから言ってくれ。笑ったり馬鹿にしたりしないから」
幼馴染「…………。ホント?」
男「自身に誓って」
幼馴染「……ん。……じゃあ、あの、……て、手、繋いで、いい?///」
男「へ?」
幼馴染「……や、やっぱ、いい」ジワーッ
男「違う嫌とかじゃなくてびっくりしただけ! 泣くなッ!」ナデナデ
幼馴染「……ぐしゅ。泣いてないもん」
男「えらくもったいつけるから何を言うかと思えば。それくらい普通に言えばいいだろうに。昼間それ以上すごいことしたろ?」
幼馴染「だって、膝枕はよくするから。……それに、急にそんなこと言って、変だと思われたら悲しいし」
男「思わねーよ。ほら、繋ぐんだろ?」
幼馴染「……ん。いい?」
幼馴染「……ん。それじゃ」ギュ
男「…………」
幼馴染「…………」
男「……いかん。なんか照れる///」
幼馴染「……ん///」
男「と、とはいえこの程度で動揺するような男さんではないですよ?」
幼馴染「……あ、あの」
男「は、はいっ!?」
男「あ、ああ」
幼馴染「そ、それだけ」
男「そ、そか」
幼馴染「…………」
男「…………」ギュ
幼馴染「…………///」ギュー
男「…………///」ギュー
男(結局、あれから会話もなく、黙ったまま家に着いてしまった)
男(どうにもこうにも頬が熱くて仕方ねえ。幼馴染の方も、まあ、ちらっと見た感じ、似た感じみたいだ)
幼馴染「……着いちゃった、ね」
男「……そだな」
男(正直、手を離したくない。とはいえ、いつまでも家の前にいるわけにもいかないか)
幼馴染「……はぁ。じゃ、入ろ?」
男「……ああ、そだな」
──居間──
親父「おお、お帰り幼馴染。……と、邪魔者も一緒か」
男「しょうがないですよ、なんか知らないけどこの家に住んでるみたいだし。我慢するしかないです」
親父「だから、わしじゃねーっての! お前だっての! 昨日もやったよこのやり取り! なんか知らないってわしの家だから住んでるの! お前が邪魔者なんですぅー!」
幼馴染「それじゃ、部屋行こ?」クイクイ
男「ああ、そだな」
親父「あるェ? もう? パパともっとお喋りしよーよ? ねーねー」
親父「だから、ちょっとは小声で言うそぶりを見せるとか、せめてこっちをガン見しないとか、そういうおっさんに対する気遣いをもっと! more!」
幼馴染「じゃ、行こ、男?」クイクイ
男「ん、ああ、そだな」ナデナデ
親父「Ahーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!! わしの幼馴染タンの頭をなでなでと! もう最近は触らせてもくれないのに! ずっり! ずっり! 超ずっり!」
男「ふむ。……幼馴染」
幼馴染「?」
男「えいっ」ナデナデ
親父「Ahーーーーーーーーーーーーーーーーッッ!!!!! また! まただよ! これみよがしになでなでと! こいつはメチャ許さんよなあ!?」
幼馴染「……は、はぅ///」
親父「しかも、しかもだ! あろうことかわしの幼馴染タンが頬を染めてうつむいちゃうとか! なにこの地獄絵図! 誰かわしを殺して! ころころしてェ!」
男「幼馴染、丈夫なロープとかあるかな?」
親父「あ、ごめんなさい冗談で言いました。殺さないでください」
男「違います、自殺用に使ってもらうだけですよ」
親父「何この『俺が手を下さないから経歴に傷がつかない。完全犯罪せーりーッ』って感じ。いやいや、他殺だろうが自殺だろうが死ぬつもりはじぇんじぇんないヨ? 死ぬの怖いもん」
男「ん?」
幼馴染「……も、もっかい、いい?」コクビカシゲ
親父「GYAAAAAAAAAAAAA!!!!!!!!!! はい死んだ、今わし確実に死ーんだ!!! もういーや、お前ら勝手にキャッキャウフフしてろばーか! あ、幼馴染には馬鹿って言ってないよ? そこの腹立つ馬鹿にしか言ってないよ? ばーかばーか! 死ね!」ダダダダダッ
男「逃げたな。ナイスアシストだ、幼馴染」
幼馴染「?」
男「天然か。一番怖いな」
幼馴染「あ、あの、なでなで……」オズオズ
男「え、あ、はい」ナデナデ
幼馴染「……♪」
幼馴染「あ、ご、ごめんね? 嫌だったら別に全然」
男「逆だ、逆。嬉しいの」ナデナデナデ
幼馴染「……えへへ。……なんかね、なんか……なんだろ。……前より、もっと一緒にいたいな、って感じがするの」
男「そ、そか。光栄だな///」ナデナデ
幼馴染「あっ、前も一緒にいたいなって思ってたんだよ? でも、それより、もっと、もっといっぱい近くに……そ、その……そのね?///」
男「……あ、う、うん。なんとなく分かるから大丈夫///」ナデナデ
幼馴染「……う、うん///」
男「ということが居間であって」
幼馴染「……え、えへへ」チョコン
男「現在、幼馴染の部屋において、あぐらをかく俺の膝の上に幼馴染が乗る、という仰天体験が始まっています」
幼馴染「だ、ダメかな? ダメだよね、ダメに決まってるもん。すぐにどくから」ワタワタ
男「許さん」ギュッ
幼馴染「あぅ……」
男「ほれ、諦めたらもっと俺にやってほしいことを言え。言いまくれ」
幼馴染「……なんでも、いい?」
男「ああ、なんでもなんでもオールオッケーだ」
幼馴染「じゃ、じゃあ、じゃあね?」
男「…………」
幼馴染「えへへ♪ えへへぇ♪」スリスリ
男「あー……あの?」
幼馴染「や、やめないもん。なんでもいいって言ったもん」スリスリスリ
男「いや、そんなこと言わないが、その」
幼馴染「……こ、こんな時くらいしか、できないもん」スリスリ
男「いや、そうじゃなくて、その、……恥ずかしいのですよ。流石にこう、向かい合わせで抱き合って、頬ずりってのは」
幼馴染「……が、がまん///」
男「なるほど」スリスリ
幼馴染「ひゃっ!?」
男「あ、失敬。俺も我慢できなくなっちゃったので」スリスリ
幼馴染「……男も、頬ずりしたかったの?」
男「頬ずりというか、なんというか、その、ああいかん思考がまとまらない」スリスリ
幼馴染「……えへへ。幸せ、だね?」スリスリ
幼馴染「このままね? 一年先も、十年先も、ずっとずっとこうして一緒だと嬉しいね?」スリスリ
男「それは勘違いしちゃう台詞だなあ」スリスリ
幼馴染「……し、しちゃうといい。……かも///」スリスリ
男「えっ」
幼馴染「…………///」
男「えー……っと」
幼馴染「……い、今のナシ。うそ。全部嘘」ジワーッ
男「……いや、そんな嘘はダメだ。許さん。訂正しろ」
幼馴染「……ち、違う。嘘。嘘だもん。調子乗っちゃっただけだもん。……男は、私みたいなちんちくりんより、もっと可愛くて、優しくて、素敵な子と一緒にならないとダメだもん」
男「知らん。俺はな、お前みたいなのがいいんだよ」
幼馴染「えっ?」
男「猫好きで、料理上手で、優しくて、可愛くて、いっつも俺のことを大事にしてくれる、そういうお前みたいなのがいいんだよ!」ギュッ
幼馴染「……うー。ばか」
男「なんだ、知らなかったのか?」
男「ある程度は自覚してるさな」ナデナデ
幼馴染「……ぐしゅ。……そんなこと言って。知らないよ? 私なんかより、もっともーっと素敵な人が現れて、男に告白しても、もう男の隣には私がいるよ? ……絶対に譲らないよ?」
男「お前より素敵な女性なんかいねーよ」ナデナデ
幼馴染「……ふん。ばか。大好き」チュッ
男「奇遇だな、俺も大好きなんだ」チュッ
……
…
──公園──
幼馴染「……晴れたね?」
男「そだな。はぁ……あー、いい日和りだ」
幼馴染「シート持ってきたから。そこに敷こ?」
男「ああ、分かった」
男「ん、完成」
幼馴染「ん。それじゃ……じゃじゃーん。お弁当だよ?」
男「おお、お重。頑張ったな」ナデナデ
幼馴染「えへへ。……か、彼女の、初仕事だもん///」
男「おお。俺の彼女は可愛くて料理がうまくて可愛くて可愛いなあ」ナデナデ
幼馴染「え、えへへ、えへへぇ……♪」
男「いかん、幼馴染の顔がどれんどれんだ。緩みすぎだろ」
幼馴染「だ、だって、男にあんなに褒められたら、誰でもああなっちゃうよ」ムー
幼馴染「……もう気づいてるよ?」
男「マジか」
幼馴染「ん。今日の朝も『隣の馬鹿息子は人の大事な大事な娘を奪っておいて、挨拶もろくにしに来ん!』って」
男「うわぁ……そのうち言うつもりだったが、なんで既にバレてるかな」
幼馴染「昨日の食卓の雰囲気で、悟ったみたい」
男「マジか。結構勘が鋭いんだな、親父さん」
幼馴染「ずっとニコニコしてたもん、男」
男「……なるほど、俺が馬鹿なだけだったか」
幼馴染「……あと、私もニコニコしてた、らしい」
幼馴染「……私の方が幸せだもん」ムー
男「何の勝負だ」ムニムニ
幼馴染「ふにー」
男「さて、それじゃ食うか!」
幼馴染「ん。……あのね、男?」
男「ん?」
幼馴染「……えへへ。これからも、隣にいさせてね?」
男「知らなかったのか? 俺の隣は昔からお前の指定席だぞ」
幼馴染「奇遇だね? ……私も、そうなんだよ?」
おわり
面白かった、末永くイチャコラしろ。
久々にいいまったりほっこり幼馴染SSだった
悲しくなった奴は仲間だ
ともあれ>>1乙!
>>156
奇遇だな俺もすげー死にたくなった
Entry ⇒ 2012.04.24 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「おい、幼馴染料まだかよ」 男「体で支払います」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334012258/
男「だってもうお金ないし・・・」
幼馴染「だからって体で支払うって!て、てめえの体にそんな価値があるとでも!?///」
男「やっぱり駄目か・・・じゃああと一週間だけ待って」
幼馴染「駄目とは言ってねえだろうが!!このスカポンタン!!」
男「えぇー?」
みたいなね
男(なんか嬉しそうだな)
幼馴染「じゃ、じゃあそうだな~/// どうしようかなぁ~///」
男(やたらにやけてるな)
幼馴染「テッ、わっ、わ私とてて手を繋いで学校に登校しろオラァ!」
男「え?」
なんちゃってね
男「い、いや・・・」
男(体で支払うって、パシりをするとか荷物を持つとかそういう意味で言ったんだけどな)
男(まあこっちの方が楽だしいっか)
男「じゃあ一回500円ね」
幼馴染「あ、アァ!?」
男「え、高かった?じゃあ一回250円に・・・」
幼馴染「もうちょっと自分の体大切にしろよテメェ!!///」
男「えぇー」
幼馴染「・・・・・・///」テクテク
男「・・・・・・」テクテク
男(まさか本当に手を繋いで登校することになるとは)
男(小学生の頃以来かな・・・幼馴染の手を握ったの)
男(あの頃は幼馴染も素直でかわいかったのにな・・・)チラッ
幼馴染「・・・な、なんだコラ///」
男(今もかわいいけどね!!!!)
期待してんぞコラ!!
男「じゃあここまでだね」パッ
幼馴染「あっ・・・」
男「ん?」
幼馴染「・・・なんでも・・・ねぇよ」
男「ふーん。あ、俺2組だから」スタスタ
幼馴染「おい!!!」
男「な、何?」
幼馴染「・・・・・・かご・・・て・・・なげ・・・・」
男「何だって?」
幼馴染「放課後も私と手を繋いで帰れって言ってんだよ!!」
男「ちょっ」
エーキイター? ワタシイッショニキテルトコミタヨ ガヤガヤ ソウイウカンケイダッタンダー
男(恥ずかしすぎるぞこれは)
幼馴染「え?・・・あっ///」カァ
男(真っ赤になってしまわれている)
幼馴染「じゃ、じゃあ昼休みに屋上にこいよテメェ!!そこで話つけてやんよぉ!!」
男「わかりました」
幼馴染「じゃあな!!///」タッ
男(スキップしながら教室に向かったぞ)
男(俺から幼馴染料を回収できることが・・・)
男「はぁ・・・俺も教室行こう」
~教室~
友「おはよう」
男「ああ、おはよう」
友「聞いたんだけどさ、幼馴染さんと手を繋いで学校に来たって本当?」
男「本当だよ」
友「へぇ~とうとうやったかぁ~!おめでとう!」
友「ん?どういうこと?」
男「・・・この前、お前だけに話したろ」ヒソヒソ
友「えぇ!?まさか『幼馴染料』のこと!?」ヒソヒソ
男「そうだよ」
男「もう払えるお金が無くなったから、体で払ってたんだ」
友「ぶっ///」
男「とにかく、そういうことだから」
友「こ、こほん。でも・・・やめたほうがいいと思うよ?」
男「わかってるよ・・・わかってるんだけど・・・」
男「幼馴染に嫌われるのが怖いんだ・・・」
友「・・・・・・でも」
担任「HR始めるぞ~」ガラッ
男「じゃあ俺、席に戻るわ」
友(・・・手を繋ぐってことは幼馴染さんも『そういうこと』だと思うんだけどなぁ)
男「えーっと・・・あ、いたいた」
幼馴染「遅かったなテメェ・・・俺を待たせるたぁどういう了見だコラァ!」
男(まだ昼休みになって5分も経ってないんだけど)
男「何の話でしたっけ」
幼馴染「だっだからその放課後も手を繋いで帰るって話だ!!///」
男「じゃあまた500円でいいですか?」
幼馴染「う、うん///」
男(幼馴染料が月5000円だから5日で完済かぁ)
幼馴染「おい!」
男「何?」
幼馴染「その・・・手を繋ぐこと以外のこともやってくれんのか!?///」
男「え?あ、うん。別に何でも・・・」
幼馴染「何でもか!?」
男「痛いこと以外なら」
男「いてっ」
幼馴染「・・・た、確かに初めては血が出るっていうけどよぉ・・・///」モジモジ
男(なんだかよくわからないがうろたえているようだ)
男「それで、他に何か俺にやらせたいことがあるんですか?」
幼馴染「やっやら・・・てててめぇ!///」ポカッ
男「えぇー?」
男(なんか凄い楽しそうだ)
男(何を命令されるんだろう・・・)
幼馴染「お、何か腹が減ると思ったらお昼休みだったなぁ~!///」
男(お?これは『焼きそばパン買ってこい』的なあれかな?)
幼馴染「そういや弁当持ってきてたんだった!テメェと合うついでに屋上で食べようと思ってたんだった///」
男(そういや幼馴染は料理得意なんだっけ)
幼馴染「でもちょっと作りすぎちまったんだよなぁ~!!///」チラッ チラッ
幼馴染「おっと!調度いいやつがいるじゃねえか!///」
幼馴染「ほ、ほれ」スッ
男「え?」
幼馴染「食えよ!///」
男「あ・・・ありがとう・・・じゃなくて」
幼馴染「なんだコラ!俺の弁当は食えねえっていうのか!!」
幼馴染「なんだコラ!なんでもやるって言ったのはテメェだろうが!」
男「いやまあいいんだけど・・・学食にも飽きたし」
男「じゃあいただきま・・・」
幼馴染「あっ、アー!」
男「!?」
幼馴染「ハシ一膳しかモッテキテナカッタ!」
男(なんですごい棒読みなんだろう・・・)
幼馴染「時間がもったいねえだろうがゴラァ!!」
男(えぇー)
幼馴染「しかたねぇ・・・こりゃもう食べさせあいっこするッキャネエヨナ!」
男「え!?」
幼馴染「あぁん!?なんか文句でもあんのか!!?」
男「ナイデス」
幼馴染「おう///」
男「あーん」ヒョイ
幼馴染「あ、ああ、あーん・・・///」パク
幼馴染「・・・///」モグモグ
男「どう?」
幼馴染「うまい///」
男(自画自賛ってこういうことを言うのかな)
幼馴染「あー・・・///」
男「なんちゃって!」パクッ
幼馴染「あっ!!!」
男(うわ本当だ、すげー旨い。見た目ただの卵焼きなのに)モグモグ
幼馴染「あわわわわ」
男(幼馴染はやっぱりすごいなぁ)モグモグ
幼馴染「かかかっかんせつっかんせつきききキススッスウ!!!!?」ポカッ
男「いてっ!?」
男(そんなに卵焼き食べたかったのかな)
幼馴染「テメエが自分で食ってどうすんだ!食べさせあいって言っただろうがウジムシ!///」
男(ウジムシ!?)
幼馴染「箸貸せ!!」バッ
幼馴染「何が食いてえんだオラァ!唐揚げか!?ほうれん草の胡麻和えもあるぞコラ!」
男「じゃあ唐揚げで」
幼馴染「おう・・・///」
男「あーん」
幼馴染「!?/// あ、あっー・・・ああァン何見てんだコラァ!!?///」
男(えぇー!?)
幼馴染「食え!!」ズイッ
男「もがが」パクッ
男「・・・・・・」モグモグ
幼馴染「ど、どう?」
幼馴染「!!!///」パアァ
男「いや、本当においしいよ」
幼馴染「そうかそうか!もっと食べていいぞ!!」ヒョイッ ズイッ
男「んがぐぐ」パクッ
男(口の中に押しこむのやめてほしいなぁ・・・)モグモグ
幼馴染「ほ、ほら!まだまだあるぞ!一杯食べていいからな!///」
幼馴染「ったく、殆ど一人で食いやがって///」
男(殆ど食わされたみたいなもんだけど)
男「たいへんおいしゅうございました」
幼馴染「あ、あっそ///」
男(なぜか俺の好物ばっかりだったなー)
幼馴染「じゃあ・・・もしテメェさえよけりゃ・・・その・・・」
男「ん?」
男「えっ!?」
幼馴染「な、何だよ!?嫌か!?」
男「いや俺はいいんだけど・・・大変じゃないのか?」
幼馴染「毎朝自分の弁当作ってるから、ひっ一人分増えたところでどうってことはねえよ!!///」
幼馴染「料理の練習にもなるし・・・俺も他人の意見を聞きたいし・・・」
男「そうか・・・じゃあお願いしてもいいかな」
幼馴染「わ、わかった!!/// じゃあこれも500円でいいか?///」
男「えっお金取るの」
幼馴染「なっ何いってんだコラ!お前が幼馴染料を体で支払うって言ったろうが!!」
男「どういうこと?」
幼馴染「ま、毎日私の弁当食べて、テメェの感想を聞かせろ!!それで500円分だ!///」
男(えっとつまり・・・)
男(お弁当を作ってもらえて、なおかつ500円貰えるってこと?)
男「いやそれは・・・」
幼馴染「ななななっなんだコラ!今更怖気づいたのかこのやろう!!」
幼馴染「なら問題ないな!!も、もう昼休み終わるから俺は教室に帰るぞ!」
男「えっ、あー・・・うん」
幼馴染「じゃあな!放課後も忘れんなよ!!///」タタタッ
男(あ、そんなに走ると)
タタタタタッ ガッ ドテッ
男(やっぱり転んだ)
幼馴染「~!!///」パッ チラッ
男(見てなかったふりしてあげよう)サッ
幼馴染「~~~///」ホッ
男(怪我は・・・してないな、よかった)
男「待った?」
幼馴染「今来たところだ」
男「そう、じゃあ行こうか」
幼馴染「お、おい!!」
男「ん?」
幼馴染「手・・・手を繋ぐって言っただろうが!忘れたのかオタンコナス!///」
男「あーそうだった。ごめんごめん」ギュッ
幼馴染「今回だけは許してやる・・・///」
幼馴染「・・・・・・」テクテク
男(今日は楽しかったな・・・一緒に登下校したり、お昼ごはん食べたり)
男(昔に戻ったみたいだった)
男(それがなんで、今はこんな関係になってしまったのだろう・・・)
幼馴染「・・・・・・」テクテク
男(お金でお互いの行動を縛るような・・・)
男(友の言うとおりだ・・・こんなの、やっぱり間違ってる)
幼馴染「・・・な、何だよ・・・///」
男「もうやめにしないか」
幼馴染「・・・・・・えっ・・・?」
男「幼馴染料を俺はもう払わない」
幼馴染「・・・・・・」
男「体で支払うってのも、忘れてくれ」
幼馴染「・・・・・・やだ・・・」
男「それでもう俺と付き合えないってなら、仕方な・・・」
幼馴染「いやだよ!!!」
男(・・・泣いてるのか?)
幼馴染「・・・なんでっ・・・ヒック・・・今更ぁあ・・・グスッ」
幼馴染「やだよぉ・・・ッ・・・ふぇぇ・・・」ポロポロ
男「幼馴染・・・でも」
幼馴染「お金ッ・・・ならっ・・・グスッ・・・ぜんぶっ全部返すからっ・・・」ポロポロ
幼馴染「もうやめるだなんて・・・ヒック・・・言わないでよぉ・・・」
幼馴染「私のこと・・・グスッ・・・嫌いにならないで・・・」ポロポロ
男「・・・・・・」
幼馴染「・・・グスッ・・・ヒック・・・ほんと・・・?」
男「うん・・・とりあえず落ち着いて、このハンカチで涙拭いて」スッ
幼馴染「グスッ・・・・・・ちーん」
男(鼻かんだ・・・)
~~~~~~~~~
男「落ち着いた?」
幼馴染「うん・・・」
幼馴染「っ・・・!」ビクッ
男「やっぱり、やめよう」
幼馴染「・・・・・・」
男「・・・一つ、聞いてもいいか?なんで、幼馴染料なんか・・・」
幼馴染「男に・・・・・・」
男「俺に?」
幼馴染「嫌われようと・・・思って・・・」
男「え・・・」
幼馴染「だって・・・グスッ・・・男、言ったんだもん・・・『女となんて遊べるか』って・・・」
男「そんなこと俺がいつ・・・」
幼馴染「ちゅ、中学校の時・・・」
男(・・・!・・・・確かに、言ったような覚えが・・・)
男(友達に幼馴染との関係をからかわれて、とっさに・・・)
幼馴染「ヒック・・・だから・・・私、口調も振る舞いも男の子みたいにして・・・グスッ」
幼馴染「でも・・・男、私のこと避けはじめて・・・」
男(・・・・・・)
幼馴染「お金要求すれば、男も怒るだろうって・・・呆れて私のこと嫌いになるだろうって・・・」
幼馴染「でも男、お金持ってきて・・・私どうしたらいいかわかんなくなっちゃって・・・グスッ」ポロポロ
幼馴染「ごめんな・・ッ・・・ヒック・・・ごめんなさいっ・・・グスッ」
男(・・・・・・なんてこった)
男(俺が、悪かったんじゃないか・・・)
男(幼馴染をこんなに追い詰めてたなんて・・・)
幼馴染「全部返すからっ・・・グスッ・・・私がお金払ってもいいからぁ・・・」
幼馴染「今更・・・グスッ・・・男のこと諦められるわけないよ・・・ヒック・・・」ポロポロ
男「・・・幼馴染」
幼馴染「うっ・・・ふぇぇえ・・・」ポロポロ
男「あー、もう!ほら涙拭いて!」ゴシゴシ
幼馴染「ううっ・・・」
男「わかった。幼馴染料は廃止しない」
幼馴染「・・・!」
男「手をつなぐのは1万、弁当は2万」
幼馴染「・・・ううっ・・・ヒック・・・うっ・・・グスッ・・・」ポロポロ
男「・・・ところが!今ならなんとですね」
男「俺の恋人になることで、全部無料になります!」
幼馴染「・・・・・・」
幼馴染「・・・え?」
幼馴染「えっええっえええぇぇ!?///」
男「手をつなぐのも、弁当を一緒に食べるのも」
幼馴染「~~~!!///」
男「いまだけですよー?どうしますか?」
幼馴染「・・・なる!男の恋人になる!!///」
男「じゃあ恋人プランに加入ということで・・・」
男「・・・・・・・プッ」
幼馴染「・・・・・・ククッ・・・あははっ・・・///」
幼馴染「ほ、ほんとだぜ!まったく///」
男「しかしだな、多分俺のほうが先に幼馴染のことを好きなったんだぞ」
幼馴染「な、なんだと!俺の方がテメエより先に好きになったっての!///」
男「口調はそのままなんだな」
幼馴染「えっ・・・だ、駄目か?くせになっちまって///」
男「いや、いいよ。そんな幼馴染も好きだ」
幼馴染「~~~!!///」ポカッ
男「ん?」
幼馴染「そっそのさ・・・・・・ちゅ、ちゅーとかも恋人なら無料なのかな?」
男「なっ!///」
幼馴染「///」
男「えーっと・・・うん、そうだな、無料だ、な・・・///」
幼馴染「じゃ、じゃあ・・・」スッ
男「う、うん」
男(・・・こりゃ恋人料の支払いは、一生かかるかもしれないなぁ)
チュッ
~二人は幸せなキスをして終了~
おわり
面白かったよ!
乙
乙
Entry ⇒ 2012.04.18 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (2) | Trackbacks (0)
男「」ホ゛ー 幼馴染「」ホ゛ー
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1333865641/
このSSはSS深夜VIPのSSです
幼馴染「………」
男「うまい棒食べる?」
幼馴染「………」コク
男「美味しいなー」ハ゜クハ゜ク
幼馴染「………」モサモサ
幼馴染「………」
男「なんでお前いっつも俺んち居るのー?」
幼馴染「………?」ハテナ
男「なんとなくー?」
幼馴染「………」コク
男「じゃーわかんないよねーなんでかってー」
幼馴染「………」コク
幼馴染「………」シ゛ー
男「ん?」
幼馴染「………」フイッ
男「なーんだよー」
幼馴染「………」
幼馴染「………」スクッ
男「あ、帰る?」
幼馴染「………」コク
男「そっかー、じゃね」ノシ
幼馴染「…………」スタスタ
男「ふぁぁ、いってキマシ」
幼馴染「…………」トコトコ
男「あ、おはよ」
幼馴染「…………」ノシ
男「寒いね」
幼馴染「………」コク
友「うーっす、おはよ。男君に幼馴染よ」
幼馴染「………」
幼馴染「!……」フ゛ンフ゛ン
女「はいはい、おはよ」
男「おはよ。女」
女「はいおはよう」
女「元々近いからね」
友「じゃ、俺ら行くから」
男「じゃねー」
幼馴染「………」
女「はいはいー」
友「国語だ」
男「えーっと国語よー、何処にいるのだー」カ゛サカ゛サ
男「おりょ………?べ、弁当……無い……」カ゛ーン
友「あららのら」
男「あれ、幼馴染……弁当もってきてくれたの!?ありがとー!」
友「良かったな出来た幼馴染で」
幼馴染「………」
男「ホントありがとなー」ナテ゛ナテ゛
幼馴染「………!!」タ゛ッ
友「……?走ってっちゃったぞ?」
男「なんでだろーねー」
幼馴染「………!!」ハ゛タハ゛タ
女「ん?いい事あった?」
幼馴染「………!!」コクコク
女「そっかそっか」
幼馴染「………!!」ハ゛タハ゛タ
女(何があったんだろうか……)
男「ん?何で?」
友「眉目秀麗、才色兼備、頭脳明晰、将来有望……」
友「それに完璧なまでの無口!これで男共にモテないわけない!」
友「しかし、告白した奴もことごとこくフラれる。なぜか」
男「たぶん、免疫ないからじゃない?」
友「……はたしてそうだろうか……」
友「そうだったの?」
男「幼稚園時代から一緒だけどそうだよ。いっつも部屋にいるから、一緒に遊んでたの」
友「へー……閉じこもりがち?」
男「そうそう。だから俺と一緒に外で遊んでたんだよ」
友「そっかぁ……」
教師「一回死にたい………」カ゛ラッ
友「せんせー!冒頭から暗すぎでーす!」
モブ「ソータ゛ソータ゛イケメンノクセニー」
男「ははは!面白いなぁ!」
先生「だっはっは!おうみんなー!今日もキラッキラに輝いてやるぜ!」
モブ「センセーウルセーヨー アツスキ゛ルー」
女「相変わらず修造みたいな先生だわ……」
幼馴染「………」コク
先生「おう!幼馴染!挨拶くらいは交わしてくれんかー!?」ヒ゛シッ
幼馴染「……………」ヘ゜コリ
先生「だっはっは!まぁそれが社会の挨拶だわな!だっはっは!!」ケ゛ラケ゛ラ
女「はぁ……」
教師「あ……プリント足りない……死にたい……そうだ飛べば僕みたいなダメ教師でも神様は許してくれるかな……」カ゛タッ
友「先生!別のクラスが余ってるかもしれません!」
教師「そっか……ありがと……生徒に助けられるなんて……教師失格……死にたい……」カ゛ララ
男「本当に扱いに困るね、あの先生」
友「俺がいなかったらマジで飛んだよあの体勢……」ハァ
先生「と、いうわけで!連絡事項は以上だ!いつも異常だがな!だっはっは!」カ゛ララ
教師「すいません……プリント……余ってませんか……」
先生「おお!余ってますよ!足りなかったんですか!?」
教師「はい……ふがいない……死にたい……ありがとうございます……」
先生「だっはっは!生きることを諦めないでください!真矢みきじゃないですけど!だっはっは!」
教師「はぁ……失礼します……励まされるなんて……人間失格……ダニに生まれ変わって日光で死にたい………」カ゛ラッ
先生「だっはっは!全くしょうがない先生だからなあの先生はー!」ケ゛ラケ゛ラ
女「………GJ」
女「……?教師見つめてなにしてんの?」
幼馴染「………」クイクイ
女「……私と似てるかもってこと?」
幼馴染「………」コクコク
女「んなこたぁ無いんじゃない?あんたはちゃんとあたしと話してるでしょ?って、話してないか」
幼馴染「………」
女「とにかく!気にすること無いのよあんたは!」ハ゛ンハ゛ン
幼馴染「…………」コク
友「どうしたよ」
男「いやさ……キティーちゃんってさ……りんご三つ分の身長にりんご二つの体重って内蔵の圧縮パネェことになるんじゃないかって……」
友「お前さ……そういうことに頭使うと秀才だけど学業には役に立たないんだよな」
男「テストとか苦手だからさ」
友「お前確か時速なんキロでイカを投げたらウラシマ効果でるかって言う議題で特殊相対性理論と一般相対性理論解いてたよね」
男「そうそう。アレ楽しかったな。だって過去からイカが帰ってくるんだぜ?笑えるだろ」
友「確かに笑いを通り越して疑問がでてくる」
男「おっと、もう昼か。弁当食べなきゃな」
幼馴染「………」チョイチョイ
男「はいはい、中庭ねー」
女「友、あんたも来る」
友「ういういっと」
幼馴染「……?」
男「はい、あーん」
友「!?」
女「!?」
幼馴染「…………!!」ハ゜クッ
女「食いおった!」
幼馴染「……!!」ヘ゛シヘ゛シ
女「おお!?顔を真っ赤にしてべしべしとなんだ!」
幼馴染「………!!!////」ヘ゛シヘ゛シ
友「あの…それは……」
男「食べさせてあげた→自分で食べる暇省ける→人助けってことにならない?」
女「ならない。余計なお世話」
幼馴染「…………」フ゛ンフ゛ン
女「ん?そんなこと無い?」
男「流石わかってくれる」サスサス
幼馴染「………!!」ハ゛タハ゛タ
キンコンカンコーン
男「おおっと、昼ご飯を食べたところで丁度良く」
教師「そこの人……授業始まるよ……あ…でも僕の授業なんか聞かないよねみんなごめんなさい一回死んで詫びるよ」
友「あーあー!教師さんの授業楽しみー!」
女「ほ、ほんとだよねー!」
教師「良かった……頑張ろう……」スタスタ
女「よかった……」
友「死ぬとこだった……」
男「ははは、なにやってんの?」
幼馴染「………」ハテナ
幼馴染「…………」ハ゜タハ゜タ
幼馴染「…………」キュッ
女「んー?どうしたの?胸なんか抑えて。苦しい?」
幼馴染「…………」ハ゛タハ゛タ
女「それとも、誰かいなくなって寂しいとか?無いか」
幼馴染「…………」コク
女「え……」
幼馴染「………」スタスタ
女(乙女にとってそれは……大事件)
女(……そう……恋しかない!!)
女(なんとしても……成就させなきゃ幼馴染ちゃんが死んじゃう!うさぎみたいに!!」
友「なんだようるせーな、ブツブツと……」
女「うっさいわボケコラァ!黙っとんらかい!!あぁん?」
友「な、ななななんだよ……」ヒ゛クヒ゛ク
女(よーし……)
幼馴染「!?」アワワワワ
女(この反応……)
女「なーに慌ててんの?普通の女の子は恋バナくらいするって」
幼馴染「………………??」
女「もしかして……恋バナって言葉知らない?」
幼馴染「………」コク
幼馴染「………」ホ゜カーン
女「よくわからないって顔ね……」
幼馴染「…………」コクコク
女「じゃ、あたしが模範的な恋バナするわ」
幼馴染「…………」ハ゜チハ゜チハ゜チ
女「いや拍手するようなもんじゃないけど……」
幼馴染「…………」
幼馴染「………」コクコク
女「それでね?ずーっと男友達みたいにしてたから、異性としては見てくれてないのかな、なんつって」
幼馴染「…………」コクコク
女「で、気がついたらずーっとダラダラそいつと過ごしてきたわけ。どうしようかね?」
幼馴染「……………」
女「あーあー考えなくていいよ。これが模範的な恋バナなの。わかった?」
幼馴染「…………!!」コクコク
女(ふふ、どさくさに紛れて暴露しちゃったけど、ちゃんとわかってくれて良かった……)
幼馴染「……………」
女「つっても、あんた喋らないからわかんないか」
幼馴染「……………」
女「もしかして、好きなのかどうかわかんない?」
幼馴染「……………」コク
女「そっかそっか。でもいつかわかるよ。ああ、こいつ好きなんだなーって」
幼馴染「……………!!」ハ゜ァァァァ
女「ふふ、せいぜい頑張れや!」ハ゛ン
幼馴染「……………!!」コクコク
教師「はい……みなさんさようなら……僕もこの世からさようならしたい……もう卒業していいよね……人生を……」
友「頑張ってください!応援してます!」
教師「ありがとう……ありがとう………」ホ゜ロホ゜ロ
男「大人って涙もろいんだな」
友「疲れるよお前にも教師にも……」
男「ん?ああ、そうだな。一緒に帰るか」
幼馴染「………」コク
友「じゃあ俺も帰るか」
女「あたしも付いていくわ」
友「なんで?」
女「ふん!なんでも!」
幼馴染「…………」シ゛ー
男「んー?どうした?」
幼馴染「…………」スッ
男「………?」
女(……悩んでるわ……たぶん相手は……)シ゛ー
男「ん?だから何?」
女「なんでもないわ」
男「………??」
友「いや、さぁ……俺に聞かれても……」
男「じゃあなんなんだろう……」
友「だから俺に聞かれても……」
男(……もしかして幼馴染に嫌われてんのかねー……)
女「あ、あたしと友はこっちだから。ばいばいー」
幼馴染「………………」ノシ
男「ばいびー」
幼馴染「……………」
男「俺んち来る?」
幼馴染「……………」フルフル
男「そっか……ばいばい」
幼馴染「……………」ノシ
幼馴染「……………」カ゛チャッ
幼馴染姉「お、おかえりーぶふふふふふふwww」クスクス
TV『先生!海外行ってる時点で事件っス!』
幼馴染姉「ぶふwwwwwwwwご飯出来てるからwww食べててwwwwwwwww」
幼馴染「………………」ハ゜クハ゜ク
幼馴染姉「あー……面白かった。探偵がアホすぎる」
幼馴染「………………?」
幼馴染姉「その顔、ズバリ気付いてないでしょう!ズバリそうでしょう!」
幼馴染「……………?」ハテナ
幼馴染姉「うんうん、お姉ちゃんにもそういう時期あった。でもね、結局気付く頃にはだいたい遅いものよ」
幼馴染「………」
幼馴染姉「だから、早くしないと手遅れよ?」
幼馴染「……………」コク
幼馴染姉「わかったらちゃっちゃとメシ食わんかい!」ヒ゛シッ
幼馴染「……………」ハ゜クハ゜ク
幼馴染姉「また夜の散歩?気をつけてねー」
幼馴染「…………」コク
幼馴染「…………!」
美女「はー……ご主人様の出番が一瞬で終わった………」
幼馴染「…………」チョンチョン
美女「ん?誰ですか?どうしました?」
幼馴染「…………」フ゛ンフ゛ン
美女「何か相談……?」
幼馴染「………」コクコク
美女「きっと、それは迷いがあってからこそですわ。」
美女「私は、ご主人、じゃなくて、彼には初めて仕事を評価してもらった喜びから惹かれていったものですわ」
幼馴染「……………」コクコク
美女「好きになるのに、理由はいりませんわ。自分が好きなんだと思えば、それはもう好きなんですわ。何か基準になってしまったら、たまったものじゃありませんわ」
幼馴染「…………!!」コクコク
美女「なかなか物わかりがいいお嬢さんですわ……私はそろそろ事務所に帰らないと……」スッ
幼馴染「…………!!」フ゛ンフ゛ン
美女「ええ、さよなら……また、会えそうな気がしますわ……ふふふ」スゥ
幼馴染「…………」
幼馴染「……………………!!」コクコク
幼馴染姉「ん?いい事でも思いついたの?じゃ忘れないうちに早くと寝ておきなさい」
幼馴染「…………」コクコク
幼馴染「…………」モフモフ……Zzz……
男「ふぁぁ、おはよ」
男妹「お早うお兄ちゃん」クルクル
男「お前いい加減回るクセ直せ」
男妹「余計なーお世話だよー」クルクル
男「はぁ、いってきます」
男妹「いーってらしゃーい」クルクル
幼馴染「……………」チラッ
男「んー?」
幼馴染「…………////」フイッ
男「なーんだよー」
友「おいーっす」
男「なぁ、やっぱ悪いことした?」
友「なんだよシラネ」
女(幼馴染ちゃん……顔が真っ赤に……)
女(ははーん……)
女「ねぇねぇ……やっぱ、好きでしょ?」ヒソヒソ
幼馴染「…………////!!」コクコク
女「ふふ……良かったね……」
友「相変わらず早い」
男「じゃね幼馴染」ノシ
幼馴染「…………////」タ゛タ゛タ゛
男「なぁ、悪いこと……」
友「だぁぁぁぁぁぁぁぁ!!知らねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
男「どうしたー!」
教師「出席とるから………ああ……明日には出席簿に僕の名前は無いんだろうな……」
友「頑張って!まだ若いから!」
教師「そっか………頑張る………」
男「いい加減にしろよ」
先生「今日なー!先生は友人の結婚式があるんで一日いません!今から結婚式行くんで、さよなら!!だっはっは!」タ゛タ゛タ゛タ゛
女「おいちょっと待て」
モブ「カワリノセンセーイナイノカヨー フ゛ーフ゛ー」
カ゛ラッ
美女「はーい、静かにしないとぶん殴りますよ。刃物で」
女「だ、誰?」
幼馴染「………!!」フ゛ンフ゛ン
幼馴染「………」コクコク
美女「どうも、あの元気バカ先生の代わりを一日します、美女でーす。よろしくね」
モブ「ヤヘ゛ーチョーカワイイーオレノヨメ」
美女「あ、残念でしたね。私結婚してますから。はい国語始めまーす」
幼馴染「…………」キラキラ
女(憧れの目………)
ビッチ「あのさ、幼馴染ちゃん。ちょっと付き合ってくれない?」
幼馴染「…………」コク
ビッチ2「助かるー」
ビッチ「じゃちょっと来て!」
幼馴染「………」スタスタ
ビッチ「おら!この子が好きだった男子、あんたが好きだからフったんだよ!?」
ビッチ2「マジムカツク………」ト゛ンッ
幼馴染「………!?」ト゛サッ
ビッチ「あー、ちょっと!バットあったー☆これで……」
ビッチ2「うんうん、やっちゃお!」
幼馴染「……………!!」ヒ゛クッ
幼馴染「…………助けてっ!!!男ぉ!!」
ト゛コ゛ォッ
ビッチ「った……!」
男「なにこれ?パーチー開くの?」
ビッチ2「な、なによ……あんたがフったから………」
男「だからってよー、パーチーは無いだろー。つまんねぇなー」
幼馴染「……………男」ウルウル
男「はいはい、あなたのヒーロー男でーす」ニコッ
ビッチ「っく……」タ゛ッ
ビッチ2「くっそ……」
男「に、してもひどいねぇ。お前が声出すなんてよっぽどだぞ?」
男「十数年ぶりだよ……声聞いたの」
幼馴染「私………私……」
男「あーあーいいからいいから。もう喋らなくていいって」
幼馴染「違くて……あの………」
男「あ?」
幼馴染「………心配かけてごめんなさい………」
男「ばーか。俺の勝手な心配だ。好きでしたことだよ」
幼馴染「……………男」
ビッチ2「くっそ………」
美女「はいはーい!私見ちゃいました!ついでに撮っておきました!決定的瞬間ー!」
ビッチ「!?」
ビッチ2「!?」
美女「うーん、なんてゆーかですねー、ほら、言うじゃないですか。『人の恋路を邪魔する奴は馬に蹴られて死んじまえ』って」
美女「と、いうわけで、馬じゃなくて悪いですけど、私にの蹴られてもらいますわ!」
ビッチ&ビッチ2「うわぁぁぁぁぁ!」
美女「いい仕事しましたわ……ご主人様に褒めてもらいます……」
幼馴染「…ビッチ2をフったのって……男……?」
男「そうだよ!」
幼馴染「……そ、それって……私が好きだからって……?」
男「……たははっ!恥ずかしいな!まぁさ……そういうことかな?」
男「ぶっちゃけ、好きかどうかわかんなかったからさ!」
幼馴染(………………!!)
男「……はぁ?それって………」
幼馴染「………私は男が好きだから、ずーっと誰とも付き合わなかったの」
男「…………え、え?」
幼馴染「だから……好きなの」
男「……ふふっ、ははははは!安心したわ!じゃあ付き合うか?」
幼馴染「…………」コク
男「……………よろしくな」
幼馴染「…………」コクコク
男「おっす!帰り道まで走ってなにやってんだか」
友「なんで……腕………組んで……」
幼馴染「………………/////」
女「ついに………あたしを越えたのね……ふふ」
友「い、いつのまに!?」
女「ずっと居たわよ」
幼馴染「…………」コクコク
友「なんだよこいつら……俺だって好きな人と結ばれたい………」
女「へー、好きな人いるんだー?」ニヤニヤ
友(………いるよ。すぐ近くに)
友「バカにすんなって!いるっつーのそれくらい!」
幼馴染「…………」ヘ゜コリ
男母「おかえ……り………」カ゛シャーン
男母「大変!嫁!嫁連れてきた!お赤飯!」タ゛タ゛タ゛
男「……,はぁ?」
幼馴染「……………////」
美女「でうも、予言が当たったようですわねぇ」
幼馴染「………!!」ヘ゜コリ
美女「じゃ、祝いましょうか?結婚祝い♪」
男「いやぁ、照れるよー」
幼馴染「…………よろしくね、旦那様」
男「こっちこそよろしく。俺のお嫁さん」
男妹「ENDですよぉ~」クルクル
~fin~
駆け足気味ですいません。
Entry ⇒ 2012.04.13 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「今日もハイパー幼馴染ちゃんタイムの時間ですよー?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333024674/
男「…ん…んぁ」
幼馴染「おはよう!男!」
男「あぁ、おはよう。幼馴染」
幼馴染「目が覚めたところで早速!!」
男「あーはいはい。来いよ」
幼馴染「ハイパー幼馴染ちゃんターイムっ!!」ガバッ
幼馴染「んんん~!男ぉ…」モフモフ
男「はいはい。男さんはここにいますよ」
幼馴染「いつもみたいに頭撫でてぇ…」モフモフ
男「はいはい」ナデナデ
幼馴染「ぐへへ…たまりませんなぁ」
男「彼氏できたらもうこんな事やめろよ」ナデナデ
幼馴染「わかってるってばー」
幼馴染「ふっふふっふっふーん」
男「お前さ、いつまでアレ続けるの?」
幼馴染「ん?アレって?」
男「朝のもふもふ」
幼馴染「んー、男は嫌?」
男「嫌じゃないけどさ、もうお互いいい歳な訳だしそろそろ恥じらいってモノを…」
幼馴染「もう!今更何言ってんの!私たちの仲じゃない!」
友「…どんな仲だよコラ。リア充は爆発しちまえ」
幼馴染「あ、友くんおはよー!」
男「ああ友か、おはよう」
友「おはよう。……お前らまだアレやってんのか」
男「まぁな」
友「俺は付き合い長いからいいけど、他のヤツらに知られたら変な誤解されるぞ?気をつけとけよ?」
?「……………」ジー
幼馴染「今日も遅刻ギリギリだね」
男「お前らのせいだよお前ら」
幼馴染「うっわ、ひどい事言うねキミ」
友「ねー?本当いやだわー?」
男「はいはいごめんなさい……って、ん?」
友「お、どうした?」
男「……」
友「なんだ?ラブレターか?」
男「いや…」
『貴方と幼馴染さんの秘密を知っている。バラされたくなければ放課後体育館裏へ』
男「違うみたいだ」
友「良かったな。ラブレターだったらお前の命は無いところだったぞ」
男「ばーか」
?「………」
男「(なんなんだあの手紙は)」
男「(俺と幼馴染の秘密って………アレくらいしかないよな)」
男「(あんな事バラされても別に……)」
男「(いや、俺は良くても幼馴染はどうする…)」
男「(やっぱり行くしかないか)」
ドンッ
男「あっ、ごめん」
女「いたた…」
友「テメー!女さんを転ばせるとは何事だ!!」
女「あっ、大丈夫だから!全然平気!気にしないで!」
男「いや、でも…」
女「そんな事より!」
女「おはよう!男くん!」
男「あ、あぁ。おはよう」
女「ふふと、もうすぐHR始まっちゃうよ?じゃあまたね!」タタッ
友「私は思いました」
友「リア充爆ぜろ。と」
男「なんだそりゃ」
友「幼馴染ちゃんも可愛いよ!!」
男「また朝からくだらない事言って…」
友「というか男、なんでお前女ちゃんと会話してるだよ。羨ましいぞコラ」
男「そりゃあ去年クラスが同じだったんだ。会話くらいするだろ」
友「俺だって去年同じクラスだったろ」
男「そうだな」
友「ちくしょう…」
幼馴染「馬鹿な事言ってないで早く教室行こうよー」
??「………」
幼馴染「男帰ろー」
男「ああ、ごめん。今日は先に帰っててくれ」
幼馴染「なんか用事でもあるの?」
男「ちょっとな」
幼馴染「そっすか。あんまり遅くなっちゃダメだよ?」
男「はいはい。母さんみたいな事言いやがって」
幼馴染「へへっ、じゃーね!」
男「………さて、と」
男「………」
男「(誰なんだろうな)」
男「(知らない奴だと気まずいな。でも知ってる奴だとそれはそれで…)」
男「(文面からして脅し…なんだよな?)」
男「(とにかく相手の目的を確認しないとな)」
?「………来てくれたんだね」ジャリッ
男「!?」
男「女…さん?」
女「こんな所に呼び出しちゃってごめんね?」
女「うん、びっくりした?」
男「そりゃあね」
女「あはは、ごめんね?」
男「なんで…?」
女「ちょっとある筋から男くんと幼馴染ちゃんとのお話を手に入れまして」
女「ってまぁ君達の立ち話を聞いちゃっただけなんだけど。ごめんね?……ってさっきから謝りっぱなしだ私」
男「それで……何が目的なの?」
女「えっ?」
男「あんな手紙を出して…一体どういうつもりなの?」
男「えっ?」
女「ああいう書き方をすれば絶対来てくれると思ったの!脅したりそういうつもりは無かったの!本当にそれだけ!」
男「ほんとに?」
女「ほんとに!」
男「ほんとのほんと?」
女「ほんとのほんと!」
男「そっか、良かった。色々と心配しちゃったよ」
女「いやぁ…面目ないっす」
男「…あれ?じゃあなんで呼び出しなんか?」
女「実は…」
女「聞きたい事とお願いがありまして…」
男「聞きたい事?お願い?」
女「うん」
女「男くんと幼馴染ちゃんは…付き合ってたりするのか?」
男「いや、別に」
女「即答!?」
男「よく言われるけどそんな事ないよ」
女「そ、そうなんだ…」
女「じゃあ男くんは幼馴染ちゃんの事…好きだったりする?」
男「ああ、好きだよ」
女「即答!?」
男「ただまぁ男女の好きっていうより、家族の好きっていう感覚かな。あいつとはずっと一緒だし…」
女「そっか。………そっかそっか」
男「いえいえ」
女「……で、お願い事なんだけど」
男「何?俺にできる事なら協力するけど…」
女「幼馴染ちゃんとのアレ…なんだっけ?はいぱー…」
男「ハイパー幼馴染ちゃんタイム?」
女「そう!それ!」
女「そ、その………」
女「お手数をおかけして誠に申し訳ないとは思いますが、ハイパー女ちゃんタイムに付き合って頂けないでしょうか」
男「あぁ、それぐらいなら全然……って、えっ?」
女「お昼休みとか放課後に…私も男くんに幼馴染ちゃんみたいな事…してもいいっすかね?」
男「」
女「あれ?お、男くん?」
男「え、いやその…待って、ちょっと待って待って」
男「えーっと…具体的にどんな事なのかわかってる?」
女「男くんの胸に飛び込んで男くんの事もふもふしながら頭撫でて貰うんでしょ?」
男「…いや、まずいでしょ」
女「なんで!幼馴染ちゃんは良くて私はダメなの!?ずるいよ!」
男「いやいやずるいとかずるくないとかじゃなくてね」
女「じゃあなんなのさ!」
女「そりゃそうだよ!でも幼馴染ちゃんも女の子じゃん!」
男「いや、あいつは家族みたいなもんだから。でも女さんは…」
女「他人だからダメだっていうの!?」
男「他人というか…いや、その」
女「もう!いいもん!」
女「脅すみたいだから本当は嫌だったんだけど最終手段を使うしかないね!」
男「まさか…」
女「二人の事、学校のみんなに言い触らしちゃうんだから!!」
男「えぇぇぇぇ…」
女「細かい事気にしない!さぁ!OK?NG?どっち!?」
男「………ぐぬ……OKで」
女「やったー!」
男「ただ、俺も健全な男子なんだよ。できれば控えめn「男くぅーん!!」ダキッ
男「あわっ、あわわわわわ」
女「ハァハァ」モフモフ
男「ちっ、近っ、近いぃぃぃ」
女「もふ……当たり前…じゃん……もふもふ」
女「そんな事より……もふ……頭!」
男「ははははははひ」ナデナデ
女「えへへ…」
男「あ、危なかった…頑張った俺の理性…」
女「理性さん頑張らなくてもいいのに」
男「えっ?なんだって?」
女「なんでもない!明日もよろしくね!」
男「明日もですか…」
女「というか毎日ね!じゃあね!」
男「………マジか」
??「あいつ……こっちはずっと我慢してたってのになんて羨ましい事を……」
男「とにかく当面は我慢しよう。……もってくれよ俺の理性」
男「……女さんの胸、あいつと違って柔らかかったなぁ」
男「…………寝るか」
幼馴染「んふー」モフモフ
男「……なぁ」ナデナデ
幼馴染「んー?」モフモフ
男「やっぱり変わってるよな」ナデナデ
幼馴染「なにが?」モフモフ
男「こういう事」ナデナデ
幼馴染「だよねぇ」モフモフ
男「認めんのかよ」
幼馴染「手が止まってる!」モフモフ
男「はいはい」ナデナデ
幼馴染「別にやましい事してるわけじゃないしー」モフモフ
男「やましいってお前…」
幼馴染「ん、何?男は嫌だった?」モフモフ
男「嫌って訳じゃないけどさ」
男「将来の話だろうけど、お前にも彼氏ができる訳じゃん?」
幼馴染「うーん」モフモフ
男「彼女が自分以外の男とこんな事を毎日してたって知ったら、嫌な気持ちになるんじゃないかなぁ」
幼馴染「そう?だって私達ずっと一緒の兄妹みたいな感じじゃん。だからセーフだよ」モフモフ
男「そういうもんじゃないと思うんだけどなぁ」
男「と言うよりな」
幼馴染「うん」モフモフ
男「俺のせいでお前に彼氏が出来ないんじゃないかと心配になって」
幼馴染「…………はぁ?」モフモフ
男「だってお前可愛いじゃん?だからお前の事気になってるヤツ結構いると思うんだよねー」
幼馴染「」ピタッ
男「ん?どした?」
幼馴染「………可愛い?誰が?私?」
男「いや、だからそうだって」
幼馴染「いやいやいやいや、何言ってるんですか男さん。そんな事言ったらキミの方こそ…」
男「俺の方こそ?」
幼馴染「………あ、あれ?(……改めて見ると男って……カッコイイ…かも)」
幼馴染「い、いや!なんでもない!」
男「なんだそりゃ」
男「幼馴染ー、帰ろうぜー」
幼馴染「!!」ササッ
男「??なんなんだあいつ」
友「今日の幼馴染ちゃん様子が変だったな。なんかあったのか?」
男「いや、別になにかあった訳じゃないけど」
女「…」チラッ
友「ふーん。あの日かね」
男「うわ…さすがにそういう冗談はヒくわ」
男「まぁ今日は違うけどな」
友「なんでわかるんだよ」
男「匂い」
友「………………ごめん、ちょっと本気でヒいた」
男「最初に話振ったのお前だろ!!」
女「…」チラッチラッ
男「うわぁ…」
男「(めっちゃ見られてる…勢いで逃げ帰ろうと思ったけど無理っぽい…)」
男「あー友、悪いけど…」
友「また用事かぁ?最近付き合い悪いぞコラ」
男「すまん。本当にすまんこ」
友「今度なんか奢れよ。それで許してやる」
男「はいはい。お安い御用で」
友「じゃあなー」
男「………」
女「へっへ。さっすが旦那、話がようおわかりで」
女「なにかね男くん」モフモフ
男「女さんってこういうキャラだったんだなーって」ナデナデ
女「キャラ?」モフモフ
男「俺の知ってる女さんはお嬢様?って訳じゃないけど、まぁおしとやかーな感じだったから」ナデナデ
女「これが素です」モフモフ
男「意外でした」ナデナデ
女「GNPを弁えているんですハイ」モフモフ
男「TPOね」ナデナデ
女「あれ?じゃあGNPってなんだっけ?」モフモフ
男「『頑張ったら何個プリンが食べられるかな』の略、つまり国民総生産のことです」ナデナデ
女「男くんは物知りだねー」モフモフ
男「ん?」
女「私がこんな性格で…幻滅しちゃった?」
男「…しないよ」
女「……そすか」
男「女さんは女さんだからね」ナデナデ
女「……ふぉぉぉ」
男「どうかした?」ナデナデ
女「いやぁ、これはけしからんですなぁ」
男「??」ナデナデ
男「ん?」ナデナデ
女「最初はあんなにドギマギしてた癖に最近は手慣れてきたね」モフモフ
男「はは…まぁね」ナデナデ
女「こうやって男くんは女の子を手玉にとっていくんだね」モフモフ
男「人聞きの悪い事を…」ナデナデ
男「こんな事他の人にはしないよ」ナデナデ
女「えっ」
男「幼馴染と女さんだけだよ」ナデナデ
女「……とうっ」ゲシッ
男「いたい!?」
女「気の利かないヤツめ」モフモフ
女「ついでに順番も気にくわない」モフモフ
女「ん?」モフモフ
男「女さんって、ちょっと幼馴染に似てるね」ナデナデ
女「なんだと」
男「だからこういう事してもあんまり緊張しないんだと思う」ナデナデ
女「あー、あぁぁぁ…しまったぁぁぁ」
男「どうかした?」ナデナデ
女「いえ、こっちの話です。お気になさらず」モモモフモフ
男「さいですか」ナデナデ
女「堪能しました。ごちそうさまです」
男「お粗末様です」
女「明日も宜しくお願いします」
男「マジですか」
女「マジです。はい」
女「じゃ、帰ろっか!!」
男「そうだね」
女「買い食いしよーぜー!!」
??「絶対に許せない…」ギリッ
男「……ん、んん」
ガチャリ
幼馴染「」ソー
幼馴染「お、男、朝だよ…起きて」ユサユサ
男「んん…」
幼馴染「起きてってばぁ、ねぇ」ユサユサ
男「…んぁ?幼馴染?」
幼馴染「おっ、おおおはよう!!」
男「おう、おはよう」
幼馴染「……」
男「ん、どした?今朝はしないのか」
幼馴染「えっ?」
幼馴染「あ、あぁ、うん。する、するよ!!」
男「そうか」
幼馴染「し、失礼します」
ポフッ
男「?」
幼馴染「……///」モフ
男「なんだか今日は控えめだな」
幼馴染「そっ、そそそそそそうかな!?そんな事にゃいと思うよ!?」モモフッ
男「そうか、気のせいか」ナデナデ
幼馴染「う、うわぁぁ!?」ビクッ
男「どうした?」
幼馴染「な、なんでもない!!」
男「…という事があって」
友「なるほど。全て合点がいった」
先生「これが世にいう『りあじゅう』という奴か」
友「死ねばいいのに。氏ねじゃ死ねばいいのに」
男「酷い言われようだ」
先生「幼馴染は気付いてしまったようだな」
友「みたいですね」
先生「まぁ私に言わせれば今までが異常だったのだが」
友「おっしゃる通りで」
先生「後は自分で考えるんだな、男」スタスタ
男「……なんで先生がいんの?」
友「知るか」
女「…うん、それは男くんが悪いかなぁ」モフモフ
男「女さんまでそんな事言う…」ナデナデ
女「男くん……それわざと?」モフモフ
男「ん?なにが?」ナデナデ
女「…うん。男くんがもし女の子だったら無自覚びっち間違いなしだ」モフモフ
男「なんだそりゃ」ナデナデ
女「まぁそこに付け込んで甘えてる私も私だけど」モフモフ
男「さっぱり話がわかんないね」ナデナデ
女「きみはじつにばかだな」モフモフ
女「しゃくではあるけど、このままじゃフェアじゃないもんね」モフモフ
男「?」ナデナデ
女「上杉謙信の再来と言われた女ちゃんですから、今回は幼馴染ちゃんに塩を送ってあげましょーかね」モフモフ
男「よくわからないけどなんか強そうだな」ナデナデ
女「聞けぇ!男くん!」
男「あ、はい」
女「あ、ナデナデは止めちゃダメだってば」モフモフ
男「はいはい」ナデナデ
男「ズバリ?」ナデナデ
女「悩み事があるからです!!」モフモフ
男「うん、多分そうだろうね」ナデナデ
女「えっ」モフモフ
男「何を悩んでるのかわかんないけど、あいつの事だから大丈夫だよ」ナデナデ
女「ていっ」ゲシッ
男「痛い!二度目!?」
女「今日幼馴染ちゃんの家に行ってあげなさい」モフモフ
女「それで幼馴染ちゃんと一度ちゃんとお話した方がいいよ」モフモフ
男「はぁ」ナデナデ
女「まぁ悩み事の見当はだいたいついてるけど」モフモフ
男「え、なになに?」ナデナデ
女「いや、さすがにそこまで教えるとただでさえ芳しくない私の旗色が更に悪くなるんで」モフモフ
男「女さんは時々わけのわからない事を言うね」ナデナデ
男「はぁ」ナデナデ
女「返事は!?」モフモフ
男「はぁーい」ナデナデ
女「のばさない!」モフモフ
男「はいはい」ナデナデ
女「『はい』は一回!」モフモフ
男「はい」ナデナデ
女「よっしゃ!」モモモモモモモモモモフモフ
女「今日はこれで勘弁してやろう」
男「ありがたき幸せにござる」
ピンポーン
男「そこまで気にする事じゃないと思うんだよなぁ」
…………
男「………ってアレ?誰もいない?」
男「いや、幼馴染はもう帰ってるはず。寝てるのか?」
男「確か植木鉢の下にーっと」
男「お邪魔しまーっす」ガチャリ
男「あれ、本当に誰もいない?」
男「幼馴染ー!寝てるのかー?」
―えっ?お、男!?
―どどどどうしてうちに!?
―うわぁ! ガシャーン
男「幼馴染!?」ダッ
男「どうした!幼馴染!?」ガチャッ
男「って」
幼馴染「…あ………ぇ…」
男「」
キャァァァァァァァァァァァ
バチーン!
女「なんていうタイミングの良さ…」モフモフ
男「いや悪いでしょ」ナデナデ
女「いやいや良すぎだって」モフモフ
女「私がけしかけておいてなんだけど、これは予想外だったね」モフモフ
男「また女さんが訳のわからない事を言い出した」ナデナデ
女「本当にわかんないのかコラ」ギュッ
男「ッ!?」ビクッ
女「お、急にドギマギしてどうしたどうした?」モフモフ
男「や、その…」ナデ…ナデ…
女「この有様だよ。状況はとても宜しくないね」モフモフ
男「ちょ、ちょっと…」ナデナデ
男「なにがさ」ナデナデ
女「産まれたままの幼馴染ちゃんを見た感想は…」モフモフ
男「なんだよそれ」ナデナデ
女「おら正直に吐いちまいなっ」ギュッ
男「わ、わかった!言う!言うから!」
女「よしよし。はよはよ」モフモフ
男「いゃ、まぁ…」ナデナデ
女「ふむふむ」モフモフ
男「正直綺麗だったよ」ナデナデ
女「」モフ…
男「女さん?」ナデナデ
女「マジか」
男「マジでした」ナデナデ
女「『こうかは ばつぐんだ!』って感じか」モフモフ
男「まーた始まった」ナデナデ
男「もう勘弁してよ」ナデナデ
女「吐いちまえようりうり」ムニムニッ
男「うわっ!わわわ!」
女「吐けば楽になるぜー」モフモフ
男「やっ、なんていうかその…」ナデナデ
女「その?」モフモフ
男「あいつも女の子なんだなぁと思った」ナデナデ
女「おそいな、今更すぎるね」モフモフ
男「長く伸びた細い脚」ナデナデ
男「小さい割に肉付きのいいお尻」ナデナデ
男「痩せすぎてないくびれた健康的なお腹まわり」ナデナデ
男「慎ましいながらも存在を主張していた胸」ナデナデ
男「そして濡れたうなじ」ナデナデ
男「俺や友みたいな男たちとは全然違った」ナデナデ
女「…………えーっと、チラ見だったんだよね?」モフモフ
男「うん」ナデナデ
女「ぐぬぬ…おそるべし幼馴染ちゃん」モフモフ
女「これは私もハプニングを装ったエロテロリストになる必要があるかもしれない…」モフモフ
男「?」ナデナデ
男「うん」ナデナデ
女「今でも言える?」モフモフ
男「正直わかんない」ナデナデ
女「異性として認識しちゃったから?」モフモフ
男「そうそう」ナデナデ
女「明日からも幼馴染ちゃんナデナデできる?」モフモフ
男「正直恥ずかしい」ナデナデ
女「やっとか」モフモフ
女「『遅れてきた思春期、男』どっかのお笑い芸人の紹介フレーズみたいだね」モフモフ
男「よくわからないけど馬鹿にされた事はわかった」グワシ
女「ぐわー男くんが成長しよったー」
男「うーん、まだわかんない」ナデナデ
女「道のりは遠いっすなぁ」モフモフ
男「精進します」ナデナデ
女「でも毎朝モフモフはしに来るんだよね?」モフモフ
男「うん」ナデナデ
女「うわぁ…幼馴染ちゃん可愛いなぁ…」モフモフ
男「女さんも充分可愛いと思うけどね」ナデナデ
女「はいはいどーもどーm……えっ」
男「どうかした?」ナデナデ
女「やっ、なん……でも………ない……す…」
男「変な女さんだ」ナデナデ
女「無自覚ジゴロまで成長してんじゃねーぞこの野郎」モフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフモフ
男「けちんぼ」ナデナデ
女「なんとでも言うがいいさ」モフモフ
男「はいはい」ナデナデ
女「………ところでさ」モフモフ
男「ん?」ナデナデ
女「この前…私のモフモフにも慣れてきたって言ったじゃん?」モフモフ
男「ああ…言ったかもね」ナデナデ
女「今もこうしててなんとも思わない?」モフモフ
男「うーん…言わなきゃダメっすか?」ナデナデ
女「うん、ダメっすね」モフモフ
女「…………どすか」モフモフ
男「………正直、最近ちょっと恥ずかしい」ナデナデ
女「……そっかそっかぁ。これは私にもかろうじて脈は残ってるって事かなー?」モフモフ
男「なにそれ」ナデナデ
男「謹んで拝聴致しましょう」ナデナデ
女「どんなに恥ずかしくても、幼馴染ちゃんのモフモフ要求には応えてあげる事!いい!?」モフモフ
男「はいはい」ナデナデ
女「あ、あとね」モフモフ
男「ん?」ナデナデ
女「男くんが幼馴染ちゃんの様子がおかしい理由がわかったら、私もうこういう事しないと思うから」モフモフ
男「そうなの?」ナデナデ
女「そうなんです」モフモフ
男「そうなんですか」ナデナデ
女「けじめはつけないといけないからね」モフモフ
男「?」ナデナデ
男「……………ん」
男「んん……………朝か」
男「珍しいな…今日は幼馴染来てないのか………」
幼馴染「…じ、実はいます」
男「うわぁぁぁぁっ!!!」
幼馴染「や、それは驚きすぎでしょー」
男「驚くわバカ!!」
幼馴染「とっ、とりあえずおはよう…」
男「お、おう。おはよう…」
幼馴染「……」モジモジ
男「き、今日もするのか?」
幼馴染「……………」コクリ
幼馴染「んっ…」
男「(最近幼馴染のモフモフが控えめになってきた)」ナデナデ
幼馴染「ふぅっ…………ふぅっ……」モフ…モフ…
男「(モフモフしてる時も全然喋らないし…)」ナデナデ
幼馴染「んん…………へへへ」モフモフ
男「(まぁ機嫌よさそうだからいいや)」ナデナデ
幼馴染「んっ…………………男ぉ」モフモフ
男「ん、なんだ?」ナデナデ
幼馴染「えっ」
男「いや、今俺の事呼ばなかった」
幼馴染「…?…………!?」カァァァ
幼馴染「なっ、なんでもない!なんでもないから!!」
男「そうか?」
幼馴染「そう!そうなの!」
何だよこれは
・
・
ジリリリリリリリリリ
男「…………ん」ユサユサ
男「…朝か、おはよう」
幼馴染「お、おはよう」
男「ん」
幼馴染「んっ」ポフッ
幼馴染「んふふっ」モフモフ
男「よしよし」ナデナデ
幼馴染「よしよしって…私はペットじゃないよぉ」モフモフ
男「ははっ、悪かったな」ナデナデ
幼馴染「もー」モフモフ
男「……良かった」ナデナデ
幼馴染「?」モフモフ
幼馴染「あ」モフモフ
男「いつも通りとまでいかないけど、元気出てきたみたいだから」ナデナデ
幼馴染「…」モフモフ
男「何か悩んでるみたいだったけど、それも解決したみたいだな」ナデナデ
幼馴染「……ないよ」モフモフ
男「ん?」ナデナデ
幼馴染「全然…解決してないよ」モフモフ
男「そ、そうなのか」ナデナデ
幼馴染「でも、悩んでても仕方ないかなって思えるようにはなってきたんだ」モフモフ
男「そうか」ナデナデ
幼馴染「今日の私は昨日までの私とは違うんだよ。私は日々成長してるのさ」モフモフ
男「そっか。すごいな」ナデナデ
幼馴染「…全然すごいと思ってないでしょ」モフモフ
男「んー?」ナデナデ
幼馴染「その…お願いがあるんだけど…」モフモフ
男「なんだー?」ナデナデ
幼馴染「あの……あのね?」モフモフ
男「おう」ナデナデ
幼馴染「そのぉ…」モフモフ
幼馴染「…………………………私の事、ギュッってしてくれないかな?」モフモフ
男「はいはい…ってえっ?」
幼馴染「………ダ、ダメ?」モジモジ
男「あ、いや、その…ダメじゃない」
幼馴染「じ、じゃあ…」ドキドキ
男「お、おう」ドキドキ
男「(俺は何もやましい事をしていない。ただ幼馴染を抱きしめるだけだ)」
男「(あいつは家族みたいな存在。家族を抱きしめたって何も問題ないはず)」
男「(そう、これは家族間の愛情表現)」
男「(………って愛情表現!?)」
男「(俺が!?幼馴染に!?愛情!?)」
男「(待て、待て待て。幼馴染はそんなんじゃない、同い年ではあるけど可愛い妹みたいな存在だ)」
男「(そう、幼馴染は可愛い…)」
男「(……って可愛い!?可愛い幼馴染だと!?)」
男「(あぁぁぁぁぁ!?さっきから俺は何考えてるんだよぉぉぉ!?)」
男「(あわ、あわわわわわ…)」
幼馴染「…いや」
男「?」
幼馴染「へへっ、やっぱりいいや!」
幼馴染「へっ、変な事言ってゴメンね?男も困っちゃうよね?嫌だよね?」
幼馴染「もう変な事言わないからさ…たがら…だから……」
ギュッ
幼馴染「あっ」
男「嫌…な訳ないさ」
男「ただ少し…恥ずかしかったんだよ」
幼馴染「……」
幼馴染「へっ…へへへ」ギュッ
男「……」ナデナデ
幼馴染「暖かいねぇ」モフモフ
男「お前も暖かいな」ナデナデ
幼馴染「…うん………うん!」モフモフ
男「どうした?」ナデナデ
幼馴染「ちょっと例の悩み事についてね」モフモフ
幼馴染「悩んでても埒があかないし、真っ正面からぶつかってみようかと思いまして」モフモフ
男「そうか、頑張れよ」ナデナデ
幼馴染「む、他人事だと思って」モフモフ
男「ははは、悪かったな」ナデナデ
幼馴染「他人事じゃないんだけどね」モフモブ
男「……」ナデナデ
・
・
男「幼馴染の悩み事…わかった気がするんだ」ナデナデ
女「おっ、ほんと?」モフモフ
男「俺の自惚れじゃなけりゃあね」ナデナデ
女「あー」モフモフ
女「それね、多分正解」モフモフ
男「やっぱりかぁ」ナデナデ
女「はたから見れば異常だったんだよ?この歳にもなってあんなに仲がいいなんて」モフモフ
男「そうだったのか」ナデナデ
女「そうだったんですよ」モフモフ
女「?」モフモフ
男「もう毎朝のモフモフは止めようと思うんだ。すごい今更だけど、こんな事もうできない」ナデナデ
女「ふふっ、私とは今まさにやってるのに?」モフモフ
男「女さんにももう止めようって言うつもりだったんだ」ナデナデ
女「でも現に今しちゃってるじゃないすか」モフモフ
女「まるで元彼とズルズルとセフレの関係が続いちゃってる女の子みたいっすね」モフモフ
男「返す言葉もないっす」
女「……おっす。了解っす」
男「うん、ありがと」
女「これで、やっとスタートラインに立てたかな?」
男「?」
女「最初はなりふり構わず抜け駆けしちゃおうかと思ったんだけどね、やっぱりそういうのはフェアじゃないと思ったんだ」
女「何も知らない純粋―悪く言えば無知な二人にも、同じ土俵に立ってもらってからにしよう」
女「そう思ったんすよ」
男「??女さん?一体何を…?」
女「おいおいマジかよ少年。気付いたのは幼馴染ちゃんの気持ちだけっすか。救えねぇニブチン野郎だなぁコラ」
女「つまりそんなニブチン野郎に惚れちゃった私は更に救えないダメ女って事だ」
男「……え?」
女「………………………………好き…です」
女「私が幼馴染ちゃんと仲良くなって」
女「幼馴染ちゃん経由で男くんと話すようになって」
女「男くんと話していると時間があっという間に過ぎていった」
女「男くんにからかわれると、恥ずかしいと同時に嬉しかった」
女「二年生になって、クラス名簿に男くんの名前があった時は天にも昇る気持ちだった」
女「男くんと二人で文化祭の買い出しに行った時なんか、もう死んでも構わないってくらいに舞い上がってた」
女「三年生になって男くんと別のクラスになったと知った時は、世界の終わりが来たかと思うくらいに落ち込んだ」
女「そんな時に、幼馴染ちゃんとの毎朝の話を盗み聞きしちゃったの」
女「でも気が付いたらあんな事言っちゃってた。きっと幼馴染ちゃんが羨ましかったんだろうね」
女「あとはもうズルズルと。クラスのみんなには隠してた私の素もさらけ出しちゃって、しかもそれをスルーしちゃうくらいの勢いであっさりと受け入れてくれちゃって」
女「ここまでされて『仲のいいお友達』な訳ないでしょばか」
女「もう私は男くんにメロメロだっちゅーねん。責任とれこの鈍感野郎」
女「………って、こんなまくしたてるように喋るのもそれだけ私が緊張してる証拠でして…」
男「女さん…」
男「」ドキッ
女「」スーハー スーハー
女「…好きです、男くん」
女「最近自分の気持ちに気付いた幼馴染ちゃんなんかとは年季が違います」
女「三年間、ずっとずっと好きでした」
女「私と……付き合ってください!!」
男「女さん…」
男「俺……」
女「あ、別に今すぐ答えが欲しいとは思っていないので念のため」
男「……えっ?」
女「だから、少しだけ返事は待つよ」
男「…女さん…ありがとう」
女「っていうのは建前。こんだけ私をヤキモキさせたんだ。男くんなんか私と幼馴染ちゃんの気持ちに挟まれて思いっきり悩んじゃえばいいんだ!!ばーかばーか!!」
男「…こんにゃろうめ」
女「そんでもって授業中に私の告白を思い出してニヨニヨして先生に怒られちゃえ!!ばーかばーか!!」
男「…自分で言って恥ずかしがらないでよ」
女「……うっさい」カァァ
女「だから幼馴染ちゃんの気持ちも、しっかりと受け止めてあげて欲しいんだ」
男「女さん…」
女「ちゃんと後腐れの無いように断って、私の所に来てねっ」
男「っておい」
女「へへへー」
男「ったく…」
女「でも私も負けるつもりもないからね!そこに隠れてる幼馴染ちゃん!!」
男「なっ!?」
シーン
女「なんちゃってー。驚いた?」
男「…頼むから驚かさないでくれよ」
ジャリッ
男&女「!?!?!?」
男「多分…というか間違いなく」
女「冗談で言ったんだけどなぁ…なんてタイミングの悪い…」
女「身から出た錆って奴だね」
男「それを言うなら瓢箪から駒でしょ」
女「いやいや、あながち間違ってないとは思いますけど」
男「………幼馴染と話をしてくる」
女「そかそか。いってらっしゃい」
男「…………ごめん」ダッ
女「………グスッ」
女「へへっ、男くんの身から出たのは錆じゃなくてサビだったのかねぇ」グスッ
女「鼻がツーンときますなぁ。誰が上手い事言えと」グスッ
女「…………なんで謝んだよぉ、ばかぁ…」グスッ
ピンポーン
男「あ、男です。幼馴染いますか?」
男「…はい…はい。すみませんけど、あがってもいいですか?」
男「…はい…お邪魔します」ガチャ
男「幼馴染、いるんだろ?」
シーン
男「…無視ですかそうですか」
男「話がある。入ってもいいか?」
シーン
男「入るぞー」ガチャッ
幼馴染「」ヒグッグスッ
男「なんかあると布団かぶって丸まって…お前は昔から変わらないな」
幼馴染「」グスッズズッ
男「話があるんだ。聞いてくれ」
幼馴染「……ない」
男「ん?」
幼馴染「私は…ヒグッ…話す事なんかないもん」
男「………」
男「オラァッ!!」ガバッ
幼馴染「きゃぁぁっ!!」
男「…顔、すごい事になってんぞ」
幼馴染「うるさぁ゛ぃぃぃ」
男「……今日の、どの当たりから見てたんだ?」
幼馴染「………ヒグッ」
幼馴染「………さいしょからだよ……ばかぁ…グスッ」
男「あー、とりあえず泣き止んでくれ。話が進まないから」
幼馴染「がっでなごどゆうなよぉぉぉ……」
男「ははは…違いないな」
幼馴染「ヒグッ…ヒグッ……エグッ」
男「………」
・
・
・
・
男「………そろそろ落ち着いたか?」
幼馴染「………」ズズーッ
幼馴染「………何しに…きたの」
男「だから話をだな」
幼馴染「私は話す事なんてないもん!!」
幼馴染「知らない!知らない知らない!知らないもん!!」
男「…聞き分けのないやつだな」
幼馴染「うるさいうるさい!」
幼馴染「男なんか女ちゃんとイチャイチャしてればいいんだ!!」シュッ
男「」ボフッ
幼馴染「私なんかほっといて女ちゃんの所に行けばいいじゃない!!」
男「……はぁ」
男「行かないよ、女さんの所には」
男「行けないよ、女さんの所になんか」
男「何も知らなかった俺は女さんの気持ちに甘えてたんだと思う」
男「知らなかったからって許されるもんじゃないよな。結果的に俺は女さんとお前を傷つける事になっちゃったわけだし」
男「でも、悪い事だけじゃなかった。いい事もあった」
幼馴染「…………」
男「女さんのおかげで、俺は自分の気持ちに気がつくことができたんだ」
男「………あぁ、ダメだ。やっぱ無理だわ」
男「なんかカッコつけて気の利いた上手い事言おうと思ってたんだけどなぁ。やっぱ無理だ、向いてない」
男「……幼馴染、一回しか言わないから良く聞け」
男「無視すんな、聞こえてるなら返事くらいしてくれ」
幼馴染「……う、うん」
幼馴染「…………」
幼馴染「…………えっ?」
男「見んな。そんな目で俺を見んな」
幼馴染「…………?」
男「すんな。そんなキョトンとした顔すんな」
幼馴染「え…嘘、嘘だよ」
男「嘘じゃないっちゅーの。バリバリ本気だぞコラ。男の子の一世一代の告白舐めんなコノ野郎」
幼馴染「だって…だって男…女ちゃんに告白されてた…」
男「それは断るつもり」
幼馴染「女ちゃんとイチャイチャしてた…」
男「それは、まぁ…色々とありまして……その…」
幼馴染「ホラ!!」
男「だっ、だから違うって!!」
幼馴染「い、イチャイチャって!!」
男「自分の事は棚に上げるつもりかよ!毎朝あんだけしてたじゃないかよ!」
幼馴染「そ、それは…」
男「……とにかく、俺は本気なんだ」
男「もう女さんとはあんな事しない。ああいうのは好きな人としかしたくない」
男「そんでもって俺の好きな人は…」
男「幼馴染、お前なんだよ」
男「………」
幼馴染「………」
男「………なんか言ってくれよ」
幼馴染「…………うそだ」
男「嘘じゃないって」
幼馴染「うそだうそだ!うそに決まってる!」
男「本当だよ。俺は本気」
幼馴染「…………ぅ………ぁ」
幼馴染「私…馬鹿みたいじゃん」
幼馴染「勝手に毎日ベタベタして」
幼馴染「勝手に意識し始めちゃって」
幼馴染「勝手に変な期待しちゃって」
幼馴染「勝手にフラれちゃったと思いこんじゃって」
幼馴染「一人相撲もいいとこだよ…何やってんだろう私」
男「ああ、確かにお前は馬鹿かもな」
幼馴染「……うるさい」
男「でも俺は、お前のそういう馬鹿なところも大好きなんだ」
幼馴染「……………」
男「…返事、聞かせてくれないか?」
幼馴染「………………好きに…決まってんじゃん」
幼馴染「…私だって男の事大好きだよ…ばか」
幼馴染「ふっ…んっ……ちゅぅっ…」
幼馴染「…プハッ。アルティメット幼馴染ちゃんタイムだよ。最近の鬱憤を全部晴らすつもりだから、覚悟するんだね」
男「っていうかなんで普通にキスしてんの。しかも舌入りのベロチュー」
男「ファーストキスって流れでするもんじゃないでしょ。もっとこうロマンチックなシチュエーションがさぁ……」
幼馴染「もう…うるさいなぁ…んちゅっ!」
幼馴染「んっ…男っ、男ぉ…」
幼馴染「もう離さない…チュッ…離れないで…ジュルルッ…ずっとずっと傍にいてぇ…」ギュッ
男「(なにこの猛攻)」
小さかったそれは時間の経過と共に大きく、激しいものになっていく
初めは胸に飛び込み、胸板に体重を預けていただけだった
それが今はどうか
あぐらをかく俺に向き合い、彼女もまた、俺の脚の上であぐらをかいている
異なる点は彼女の脚
白く透き通る彼女の二本の脚は、俺の腰に回され俺を逃がすまいと拘束する
同じく彼女の腕は俺の後頭部を押さえこみ、俺は行動の一切を彼女に封じられた形となる
彼女は一心不乱に俺の唇を吸う
その姿は普段の天真爛漫な彼女からは想像もできない、とても淫靡なものであった
この時この瞬間、彼女は一匹の発情した雌となっていたのだ
男「どう?どう?」
幼馴染「男……男ぉ…すきぃ…」
男「聞いちゃいねぇ」
男「はいストーップ」プハッ
幼馴染「…やぁぁぁ…やらよぉぉ……もっと、もっときすぅ…」
男「…お前キャラ変わりすぎだぞ」
幼馴染「もっと…もっとぉ…」チウチウ
男「…あっ!ばか!首筋なんか吸うな!」
幼馴染「男がっ、いけないんらもん…」チウチウ
幼馴染「男が…ちゅうさせてくれらいから……」チウチウ
幼馴染「ふぅ…ふぅぅぅん…」チウチウ
幼馴染「いたっ!!」
男「番組の途中ですが、臨時ニュースです」
幼馴染「…えっ?」
男「アルティメット幼馴染ちゃんタイムは終了」
男「只今より、アルティメット男様タイムのはじまりです」
男「ほら、口あけろ」
幼馴染「う…うん」
男「舌だせ」
幼馴染「…あ、あい」ペロ
男「んっ…」
チュッ…ジュルッ……ジュルルッ
彼女の口内の全てを犯す
舐めて、吸って犯す
彼女の口内の唾液を吸い尽くす
彼女の口内に自分の唾液を流しこむ
これは躾だ
お前は俺のものだと、彼女の口に刻みこむ
犯す、犯す、犯す
一分か、十分か、あるいは一時間か
俺はひたすら侵略をすすめ、彼女はひたすら蹂躙を受け入れる
二人の間に会話はなく、ただ唾液の水音だけが部屋に響く
男「どうした?」
幼馴染「…その…私のお腹に…固いのが…」
男「今さら気付いたのか?どれだけキスに夢中だったんだよ」
幼馴染「だってぇ…だってぇぇ…」
男「ふふ、幼馴染は可愛いな」ギュッ
幼馴染「ふぁっ!?お、男!?」
男「ん?どうした?」サワサワ
幼馴染「…お、お尻に…男の手が……」
男「そりゃそうだ。両手で撫で回してるからな」サワサワモミモミ
幼馴染「やっ!んっ、んんん!」
幼馴染「や、男…まってよ…」
男「嫌…か?」
幼馴染「ぅぅぅ…」
男「嫌ならしないよ。俺だって無理矢理は嫌だ」
幼馴染「いや…じゃない。すごく…うれしいよ。…けど」
男「けど?」
幼馴染「しっ、下にお母さんがいるから…」
男「ああそんな事か」シュルシュル
幼馴染「そ、そんな事!?」
男「『避妊だけは絶対にするな』だってさ」
幼馴染「え?え?えぇぇぇぇ!?」
男「まぁまぁ」
幼馴染「さっきまでのただ甘な雰囲気はどこに!?」
男「まぁまぁ」
幼馴染「ふざけたフリしてるけど目が本気だし!?」
男「うるさいおっぱい吸うぞコラ」チュパッ
幼馴染「ひっ、ひゃぁぁぁん!!」
男「すごい感度の良さ」チウチウ
幼馴染「あ、やらっ!吸っちゃやらぁっ!!」
男「声抑えちゃって…可愛いやつめ」
幼馴染「もうばかっ!しっ、しらないもん!」
男「幼馴染、ほら、俺の指舐めて」
幼馴染「あっ……男のゆび?」
男「うん、早くくわえて?」チウチウ
幼馴染「う、うん…」チュパッ
男「幼馴染…」チウチウ
幼馴染「男…男…」チュパチュパ
幼馴染「んっ…男のゆび…おいひいよぉ」チュパチュパ
幼馴染「あっ…」
男「幼馴染、気付いてる?」スッ
幼馴染「…えぇ?」
男「幼馴染のここ、すごく濡れてる」クチッ
幼馴染「………///」
男「…いい?」
幼馴染「…………………コクリ」
幼馴染「覚悟……できたから。……へへ」
男「…そう言ってもらえるのは大変嬉しいのですが、どう見ても平均サイズです」
幼馴染「これが…私の中に入るんだね…」
男「そうなるな」クチッ
幼馴染「あっ!ま、待って!!」
男「?」
幼馴染「す、少しだけ心の準備を…」
男「…」
幼馴染「」スーハー
男「…」
幼馴染「」スーハー
男「落ち着いた?」
幼馴染「もっ、もうちょっとだけ!!」
男「…らしいな」
幼馴染「ちょっとだけ怖いかな」
男「大丈夫、優しくするさ」
幼馴染「…うん、私も我慢する」
男「じゃあそろそろ…」
幼馴染「どんなに痛くても!相手が男だからね!私は幸せだよ!」
男「…そうか。そう言ってもらえると嬉しい」
男「じゃあ…」
幼馴染「ままままままま待って!!タイム!タイム!」
幼馴染「ちちちちちち違うから!怖くなんてないから!もう覚悟できたから!」
幼馴染「……そそそそう!今面白い事思いついちゃってさ!男に聞かせてあげたいなって思ったの!!」
男「なんだそりゃ」
幼馴染「えーと…えーっと……」
男「今考えてんじゃないか」
幼馴染「そ、そんなことな…ハッ!?整いました!」
男「はいどうぞ」
男「……その心は」
幼馴染「どちらも『はか』にて終わります!!」
男「…おもろないわ」ズブッ
幼馴染「ヒギィッ!?」
男「ちなみに今のはボケに対する『ツッコミ』とチンコを『突っ込む』をかけた身体を張ったギャグです」
幼馴染「……ギャグで乙女の純潔を…ヒッ…奪うな…ばかぁ」
・
・
幼馴染「酷い…初めてだったのに…」グスッ
幼馴染「雰囲気もへったくれもない親父ギャグで処女喪失なんて……」ヒグッ
幼馴染「うわぁぁぁぁん!!」
男「でも刑事さん、あの女最後は自分から腰振ってましたよ?」
幼馴染「びぇぇぇぇぇぇん!!」
男「異議あり!異議あぁぁり!!」
男「俺は抜こうとしました!ちゃんと外に出そうとしましたぁぁ!!」
男「犯人は幼馴染です!!あいつがだいしゅきホールドをしかけてきて腰を擦りつけてきたんです!!」
幼馴染「………え?そうだった?」
男「『やらっ…ぬいちゃ、やらっ!!』」
男「『なか、なか!なかにぃぃぃ!!』」
男「『ほしい!ほひいのぉ!男のあかちゃんほひいのぉぉぉ!!』」
男「しまいにゃ『へへ…男の精子…出されちゃったぁ…』とか言いながら幸せそうに自分の腹さすってたじゃないですか…」
幼馴染「うっ…………」
男「いて、いたいいたい!許して!許してってば!」
幼馴染「………たら許してあげる」
男「ん?」
幼馴染「もう一回、えっちしたら許してあげる」
男「……はいはい」
幼馴染「ん」
男「一回と言わず何回もするさ」チュッ
幼馴染「次こそイチャイチャするんだからね!」
男「なんだかんだ言ってさっきも充分イチャイチャしてたろうに…」
幼馴染「もっとするの!」
男「はいはーいっと」ギュッ
幼馴染「へへへ…大好きだよ?男!」
男「腰が痛い…」
幼馴染「多分私の方がもっと痛い…まだ何か入ってる気がするし…」
男「平日にするもんじゃないな」
幼馴染「そうだね…」
幼馴染「……でも、休むの日は…ね?」ニギッ
男「…お、おう」ギュッ
「二人ともおはよう!!」
男&幼馴染「ッ!?」パッ
幼馴染「あ…」
男「女…さん」
女「その様子から察するに、二人は付き合い始めたのかなー?」
男「あ、あぁ…その…」
女「別に畏まらなくたっていいよ、私と男くんの仲じゃない」
男「……」
男「うん、昨日から…かな?幼馴染と付き合う事になった」
女「……へへっ、そっか」
女「……二人とも、おめでとう」
男「女さん…」
幼馴染「…女ちゃん…ありがとう…」
幼馴染「?」
女「男くんとは…もうキスとかアレとか…しちゃったの?」
幼馴染「え、えぇぇぇ!?」
女「ホラホラはいちまえよー」
幼馴染「や、そんなぁ…恥ずかしいよー」テレテレ
幼馴染「…みんなには秘密だからね?」テレテレ
幼馴染「…じ、実は昨日の晩私の部屋で…」
幼馴染「…ってあれ?女ちゃん?」
幼馴染「」
幼馴染「『私は男との惚気話に恥ずかしがってたと思ったらいつのまにか女ちゃんが男にマウントとってベロチューしてた』」
幼馴染「な…何を言ってるのかわからねーと…」
幼馴染「って違う!!」
幼馴染「なななななななななな何してるんだよー!私の男にぃぃぃ!!?」
最高だな!!
幼馴染「『えへへ』じゃないよぉ!」
男「」
女「や、私諦めるとは一言も言ってませんので!寝取るマンマンなのでそこんとこよろしく!!」
幼馴染「へっ、屁理屈だよ!!そんなのズルい!」
女「ズルくないですー!恋愛にズルいもクソもありませーん!!」
幼馴染「はっ、離れろ!男から離れろこのぉぉ!!」
女「やですー!離れませーん!!」
幼馴染「開きなおった!?」
女「私の処女膜は男くんに売約済です!」ドドン
幼馴染「キャンセル!そんな契約キャンセルするもん!!」
女「ざーんねーんでしたー!本人以外のキャンセルは無効ですー!!それにとっくの昔にクーリングオフの期間は終了してますー!!」
幼馴染「じゃあ違約金払うもん!!そんなの無し!!」
女「違約金は本人による身体での支払いのみ受け付けておりますが宜しいですか?」
幼馴染「宜しいわけないでしょー!!」
??「…くそう…くそう…」
?生「私だってあいつが入学した時から狙ってたんだぞ…」
先?「あいつが卒業したら…卒業したらって思ってたに…」
先生「………私もなりふり構わず男にアピールをしたら何か変わったのかなぁ…」
先生「…行き遅れ女の初恋だったんだけどなぁ」
男くんの戦いはこれからだ!エンド
おしまい
男モテ過ぎワロタwwwwww
はよ!はよ!!!!!
はよ書けやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
良いSSだった
Entry ⇒ 2012.04.09 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「男の部屋漁ってたら…」
幼馴染「おっぱいが一向に大きくならない」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332427193/
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332518830/
幼馴染「うわあ、みんなおっぱい大きい」
幼馴染(やっぱり、男も大きいほうが大好きなのかな?)
幼馴染「でも、わたしのは…」フニフニ
幼馴染(お母さんもお姉ちゃんもあんなに大きいのに…)
幼馴染(で、で、でもこの本に載ってる人たちみんなが大きいわけじゃ!!)
幼馴染「………」
幼馴染(いくら見返しても、みんな大きいね)ションボリ
幼馴染「で、でも!男がおっぱいの大きさだけで人を判断するわけないよね」
カエッタゾー
幼馴染「!!」
幼馴染(帰ってきた。見つからないうちに部屋に行こう)
幼馴染「………」
幼馴染「一冊くらい……いいよね」
幼馴染「どうしてわたしってこんなおっぱい小っちゃいのかな」
幼馴染(昔はお姉ちゃんより大きかったのに)
幼馴染「はあ……」
女「なに溜息吐いてるんだ!!」
幼馴染「ひゃう!!」
女「むふふ。相変わらず揉みやすい小柄なおっぱいですなあ」
女「ひひ、甘い声出しちゃって。しょうがないな。もっといじめたいけど、離してあげる」
幼馴染「ハアハア…。もう!ずっとやめて、って言ってるじゃん!!」
女「ごめんよ。どうも幼馴染見てるといじめたくなっちゃってね~」
幼馴染「へ?…べ、別になんでもないよ!!」
女「………えいっ!!」
幼馴染「ふぃあ!?」
女「ウソ言うのはこの口か~。あんな深刻そうな顔してなんもないわけないだろ~」
幼馴染「いふぁいふぉ!!いふぁいふぉ!!ふぃっふぁんふぁいで!!(痛いよ!!痛いよ引っ張んないで!!)」ギュウウ
・・・・・・・・・
女「お、幼馴染…そんなことしてるんだ…」
幼馴染「うん…。男って女の子の好み言わないから…何か手掛かり無いかなって」
女「それで、その手掛かりには、自分には無い物が記してあったと」
幼馴染「そ、そうなんだよ!!女の人みんなおっきかっただもん!!」
女「そーか、そーか」
幼馴染「むうう!! スタイルよくておっぱい大きい女ちゃんに言われても嫌味ににしか聞こえないもん!!」
女「おや、こりゃあ、手厳しい」
幼馴染「はあ。どうしたら大きくなるのかなあ…」
女「!!」
女( ニヤリ)
幼馴染「な、なんだか笑顔が怖いよ、女ちゃん」
女「このお胸を大きくする方法はね、誰かに揉んでもらうことよ!!」ドーン!
幼馴染「………」
女「あり?なんだか反応が薄いぞ。折角提案してやったのに」
幼馴染「女ちゃん……」
幼馴染「それ、毎日自分でやってるよ」
幼馴染「む。どういうこと?」
女「あたしゃあ今、『誰か』って言ったろ。自分でやっても意味がないんだよ」
幼馴染「そ、そうな…の?」
女「そうなのですぞい。むふふ。と、言うわけで…」
幼馴染「お、女ちゃん!め、目が血走ってるよ…。な、何を?」
女「とりゃああ!!」
幼馴染「ひゃあああ!!」
幼馴染「ひ、お、女ちゃん…。そんな…さわっちゃ、んっ!!だ、だめ…」
女「ふふふ~。幼馴染は可愛いね。そういう風に顔真っ赤にしてくれるんだもん」
幼馴染「ん…っく…そ、そんな…言わ…ないで…」
女「ああ、もう。本当可愛いな。それそれそれ!!」
幼馴染「ほ、ホントに…これいじょ…はだめえ…」
女「正直すまない。朝っぱらからやり過ぎてしまった」
幼馴染「もう…授業受けられない…。お嫁に行けないよ…」
女「そんな大げさなこと言わないの。ほら、授業始まるぞ」
幼馴染「うう、鬼…悪魔…」
女(っはああああ。ほんっっっっっと可愛い!!)
幼馴染(あの後、考えたんだ)
幼馴染(揉まれて胸が大きくなるなら…)
幼馴染(男に揉んでもらえばいいんだ!!)
幼馴染(そうすれば、おっぱいも大きくなるし、男も喜ぶはず!!)
幼馴染(そして、最後には…「幼馴染、俺、おっぱいだけじゃ」とか言われて…)
幼馴染(うう、おとこぉ積極的だよ!!)
子供「ママー。あのお姉ちゃんなんで顔赤くしてくねくねしてるの?」
ママ(43)「きっと、面白いことを考えてるのよ。ふふ」
幼馴染「こんにちはー」
男母「あら、幼馴染ちゃん、こんにちは」
幼馴染「あ!おばさん、こんにちは。あ、あの…男いますか?」
男母「ええ、居るわよ。二階のお部屋に居るから上がって大丈夫よ」
幼馴染「は、はい!!おじゃまします!!」トントントン。
男母「さてと。今夜はお赤飯かしらね」
実況「ああ、見てください、キヌガサさん!!中畑監督ベンチで固まってますよ!!」
キヌガサさん「ムリもないですね。三浦が初回から13失点ですから。燃え尽きちゃってますね」
男「なんということだろうか…」
男「帰ってきておもむろにテレビを点けたら…」
男「まさかこんなことになってるとは…」
男「野球というものは恐ろしいな」
どんっ!!
幼馴染「お、男ー!!遊びにきたよ!!」
男「うわ!!ってなんだ…幼馴染か…」
男「いや、むしろ良かった。父さんだったら、暴れ狂ってただろうから」
幼馴染「え、どして?(私でよかったって言ってもらえた//)」
男「ほら、見ての通り負けてるだろ、横浜。父さん横浜が負けてるところ見ると、機嫌損ねるからさ」
幼馴染「ふーん。あの優しそうなおじさんが。あ、男。私も一緒に見てもいい?」
男「別にいいけど、いいのか野球で?」
幼馴染「うん。大丈夫!!隣座るよ」
つまり機嫌悪いのがデフォって事ですね
男「これはもうひどいな。今日は負けだな、横浜。あと、この投手三浦じゃなくて牛田な」
幼馴染「へ、へえ。そうなんだ」
幼馴染(ど、どうしよ…。何気なく隣に座っちゃったけど…)
幼馴染(なんだかすごくドキドキするよ///)
幼馴染(そ、それになんだか男からいい匂いがするし…///)
幼馴染(うう、男を真っ直ぐ見てらんないよ///)
幼馴染「ひゃ、ひゃい!?」
男「顔真っ赤だぞ?熱でもあるのか?」
幼馴染「そ、そんなことないよ!!ぜんぜん元気だよ!!」
男「ホントか?ちょっといいか?」グイッ!!
幼馴染「ひゃ!!」
幼馴染「……」ドキドキ
幼馴染(お、男の顔が近くに///)
幼馴染(お、男の息が当たってる//)
幼馴染(そ、それに、また別のいい匂いがする////)
男「まあ、大丈夫に越したことはないか」
男「お、いい当たり!…ああーセカンド正面か。ここで内川が居てくれればな」
幼馴染(ど、どうしよう…)
幼馴染(タイミング見ておっぱい揉んでもらおうかと思ったけど…)
幼馴染(ドキドキしすぎて喋れないよ////)
幼馴染(男のバカ!!なんであんなことすのよ!!)
幼馴染「ひえ!?」
男「だって、わざわざ野球を見るために来たわけじゃないだろ?」
幼馴染「う、うん。ま、まあそうだけど…」
幼馴染(お、おっぱい揉まれに来たなんて…言えないよね)
幼馴染「う、うん!!ちょっと暇だったから、来ただけだよ!!特に用事はないよ!!」
幼馴染「えへへ////」
幼馴染(もうバカ!!何で言わないのよ!!)
幼馴染(ここで言っちゃえばよかったのに。うう…)
男(何か。妙に可愛いな今日の幼馴染)
・・・・・・・・
・・・・・・・・・・
男「さて、風呂でも入るか」
幼馴染「もうお風呂入るの?」
男「ああ。いつもは先夕飯だけど、母さんがまだ黙ったままだから、入ってくるよ」
幼馴染「そ、そうなんだ」
幼馴染(こ、これはチャンスだよね!!男が入った後にこっそり私も入って!!そして…)
幼馴染「………」
幼馴染(えへへ///)
男「おーい!にやけてるぞ、大丈夫か?」
男「ふう。やっぱいいよな、風呂ってのは」
男(しかし、今日の幼馴染、やっぱり少し変だったよな…)
男(何か、少しそわそわしてたと言うか、なんと言うか…)
男「まあ、いつものことか。気にしない気にしない」
幼馴染「男ー!!入っていーい!?」
男「!?」
幼馴染「だから、一緒に入ろうよ。昔はよく入ったでしょ?」
男「バ、バカ!!今と昔は全然違うだろ!!大体、母さんがいる手前そんなこと…」
幼馴染「大丈夫だよ。おばさんも頑張ってって言ってくれたから」
男「何を期待してるんだあの人は!!」
男「ちょ、ちょっと待て幼馴!!」
幼馴染「?どうしたの、顔背けて?」
男「な、なんで前を隠してこないんだよ!!」
幼馴染「わたしと男の仲だよ。気にしない気にしない」
幼馴染(うう、ほ、ホントはすごく恥ずかしいけど…がまんがまん///)
男「え? それはどういう?」
幼馴染「だーかーらー。背中流してあげるって言ってるでしょ!!」
男「わ、分かったから腕にしがみつくな!!」
男(む、胸が。生おっぱいが当たってるんだよ!!)
幼馴染(な、何としても、男におっぱいを意識させなきゃ!)
可愛いぜ畜生!
男「…………」ゴシゴシ
男(無言と言うものがこんなに辛いというのを初めて知ったな)
幼馴染(男の背中すごく広い///それに適度に筋肉があってすごいたくましいな///)
幼馴染「お、男。お湯掛けるよ///」
男「お、おう。た、頼んだ。」 ザパァ!
幼馴染「気持ち良かった?///」
男「ああ、気持ち良かったぞ」
幼馴染「じゃあね。男、その…あのね///?」
男「ん?何だ?」
幼馴染「わ、わたしの背中も流してくれるかな///?」
男「…イマ…ナンテイイマシタ?」
男(も、モジモジしながら上目遣いで、見てくるなよ…)
男(こ、断るに断れねえじゃないか)
幼馴染「おとこぉ…」
男「分かった!!流してやるから!!だから泣くなって!!」
幼馴染「………」ゴシゴシ
幼馴染(うう。無言は辛いよ。何かしゃべってよ…)
男(幼馴染の背中すべすべしていて、すげえ気持ちいい)
男(それに背中を擦る度におっぱいが揺れて///)
男「………」
男(だ、ダメだ!!そんなこと意識しちゃ!!煩悩退散!煩悩退散!)
幼馴染(男に洗ってもらうの気持ちいいな///)
幼馴染「うん」ザパア!
男「よし、全部泡取れたな。じゃあ、俺は出るから…」
幼馴染「ちょ、ちょっと待って!!」
男「!?」
幼馴染「そ…その…」
幼馴染「まえの方も…あ、洗ってください////」
男「 」
幼馴染「………」コクコク
男「ま、マジで…?」
幼馴染「うん。お願い…///」
男(前ってことは、必然的に胸を触ることになっちまうよな?)
男(そ、それは流石に…まずいんじゃ…)
幼馴染「おとこぉ…だめ…?」
男(そ、そんな、同じ手を二度も喰らうわけには!!)
幼馴染「うん。いいよ。来て」
男(喰らってしまうんだな、これが。うん正面から見ると女のおっぱい綺麗な形してるな、こんちくしょー)
男(と、取りあえず。あんまり長い時間女の身体を見るのはまずい。さっさと済ませて)
幼馴染「あ、男。もう一つお願いがあるんだけどね///」
男「ん?な、なんだ?」
幼馴染「わ、わたしね、ちょっと、お肌が弱いからさ…」
幼馴染「タオルじゃなくて、素手で洗ってもらえるかな?」
男「 」
幼馴染「ひわい?」
男「そ、その…胸を生で触ってしまうというか…なんというか…」
幼馴染「えへへ。大丈夫だよ、男///」フニッ!
男「!?」
男(お、幼馴染が俺の手を自分のおっぱいに…。やばい、すごい柔らかい)
幼馴染「わたしね、男だったらどんなとこを触られても平気。だからね、男。気にしないで大丈夫だよ///」
男「分かった。洗わしてもらうぞ」
幼馴染「うん!!////」
男「じゃあ、まずはここからな」
幼馴染「っ!?」
幼馴染(お、お腹!!私弱いのに///)
幼馴染「ふぁ///んっ…ひゃっ///」
幼馴染(ど、どうしよう・・・声が我慢出来ないよ///)
男「じゃあ、次はここだな」
幼馴染「ハア…ハア…」
幼馴染(足…なら大丈夫…)
男「よっと」
幼馴染(男の手…すごく気持ちいいや)
幼馴染「男、洗うの上手だね」
男「そうか?まあ、褒めてもらえてるなら嬉しいよ」
男(ああいう風に言ってくれたけど、流石にアソコを洗うのはまずいよな)
男(となると次は胸だな…)
男「幼馴染…本当にいいんだな、胸、触っても」
幼馴染「だ、大丈夫だよ。さっきも言ったでしょ。男ならいいって」
男「そうか…分かった」
幼馴染「ひゃっ!?」
男(幼馴染のおっぱい…今まで無いものだと思ってたけど…)
男(こうして触ってみると結構柔らかいんだな)
男(おっと感傷に浸っている場合じゃない。早く洗わないと)ニュルニュル
幼馴染「ふあっ!!//んっ・・んひゃあ!!」
男(しかしまあ、洗ってるだけなのに随分声が出るんだな)
幼馴染(お、男の手…洗ってるだけなのに、すごくいやらしい)
幼馴染(そ、それに…手がたまに先っぽに擦れて…)
幼馴染(な、なんだか…変な気分になってきたよ///)
男(それに、薄らだけど目にも涙が溜まってきてる…)
男(そろそろ終わりにしてやろうかな)
男「幼馴染、流すけど、大丈夫か?」
幼馴染「ん…///だ、大丈夫…」
男「よし」ジャパア!
・・・・
男(そして、互いに身体も洗い終わり湯船に浸かっているわけだが)
男「………」
幼馴染「………」
男(なんとなく気まずくて、お互い話す気配が無い)
男(でも、俺には一つ聞きたいことがある)
男「なあ、幼馴染」
男「なんで、いきなり風呂なんか一緒に入ろうなんて言い出したんだ?」
幼馴染「え!? え、えっとそれはね…」
幼馴染「お、男におっぱいを…揉んでもらいたかったから…」
男「………」
男「あの…それはどういう?」
幼馴染「その中の人、みんなおっぱいが大きかったの。だから、男はおっきいおっぱいの人が好きなのかなあとか思って」
幼馴染「だから、今日ねそのことを女ちゃんに相談したらね、『誰かにおっぱいを揉んでもらいなさい』って言われたの」
幼馴染「それで、揉んでもらうなら男が良い…ううん。男じゃなきゃ嫌だからね、そのチャンスを伺ってたらね」
男「俺がちょうど風呂に入ったってわけか」
幼馴染「うん…そう…」
幼馴染「でも、世界で一番。いっちば~ん男のことが大好きです」
幼馴染「部屋を漁るとかいろいろ迷惑かけちゃって、ダメダメなわたしだけど」
幼馴染「わたしをあなたの一番にしてください!!」
男「そうだな。色々言いたいことはあるけど」
男「まず、人の部屋を勝手に漁るんじゃない。親しき仲にも礼儀ありだぞ」
幼馴染「う、うん…」
男「あと、もう一つな」
男「確かに俺は、胸がデカくてスレンダーな人が好みだ」
男「だけどな、それ以上にな…お前のことが好きなんだ」
幼馴染「うん…」
幼馴染「……はい」
幼馴染「喜んで!!」ニコッ!
終わり
初めてのSSでしたが、皆さんのお陰で書き終えることが出来ました。
お休み
続きを期待してるぞぉい
幼馴染「私のおっぱいは一向に大きくならない…」
幼馴染「男はこれで十分って言ってくれるけど…」
幼馴染「やっぱり大きくしたいよ」
女「なるほど。それでまた私のところに来た訳か」
幼馴染「うん」
女「でも、男君、別に何も言ってないんでしょ?」
幼馴染「でも!」ズイッ!
幼馴染「やっぱり、女の子としてはおっきいおっぱいが欲しいんだよ!!」
幼馴染「むうう。みんなあるからそういう風なこと言うんだよ」
幼馴染「それに、小さいと…子供っぽいし、色気がないというか…」
女「まあ、それは一理あるね」
幼馴染「ふえ?どうって?」
女「白を切るんじゃねーぞ。もうちゅーとかしたのか?もうやっちまたかー?」
幼馴染「え?え?」
幼馴染「ふえええええ!?」
女「はあ!?あんた2ヵ月も経ってるのにまだキスしてないの!?」
幼馴染「う、うん…」
女「お、おねーさん…。それはちょっと酷すぎますよ」
女「そうだよ。はあ…なんだか、男君が不憫に思えてきたよ…」
幼馴染「うう。だって、男が寝ているときにしようと思ってもいざしようとすると、緊張しちゃって」
女「まず、起きているときにしようって概念がないのねあなたには」
幼馴染「うう…」
幼馴染「うう!!」タジタジ
女「明日、学校に来るまでに男君にキスしてきなさい!!してこなかったら、1ヶ月間私にカレーパンを奢ること。いいね」
幼馴染「うう…。恥ずかしいのに…」
幼馴染「おとこー、いるー?」コンコン
男「おう、いるぞー」
幼馴染「あれ? また野球見てたの?」
男「うん。なんかこの前のベイスターズ見てたら無性に応援したくなってさ」
幼馴染「へー。あ、また隣良い?」
男「ああ。いいぞ」
男「知ってるのか?」
幼馴染「うん。この前見たときに覚えたんだ」
男「ふーん。お、打った!!…あー、セカンドゴロか」
幼馴染「悔しそうだね」
幼馴染「それってまずいことなの?」
男「ああ。高槻に行きたいのに間違えて宝塚線に乗っちゃったくらいまずいことだ」
幼馴染「よ、よく分からないけど、大変なんだね」
幼馴染(やっぱり男といると楽しいな)
幼馴染(でも、ドキドキもする)
幼馴染(わたし、やっぱり男のこと大好きなんだ)
幼馴染「………」
幼馴染「ねえ、男…」
幼馴染「あ、あ、あ、あのね…///その//」
男「なんだよ。モジモジしてても分からないって」
幼馴染「わ、わたしたち…つ、付き合って、も、も、もう2ヶ月だよね//」
男「ああ、そうだぞ」
男「そ、そろそろって言うのは?」
幼馴染「そ、そ、そ、そ、そ、そ、その////キ、キ、キ///」
男「キ?」
幼馴染「キ、キ、キ、キs」
男母「男ー! ごはんよー!!」
幼馴染「………」
男「幼馴染。お前泊まっていくのか?」
幼馴染「ふえ?ど、どうして?」
男「だってもう10時だぞ夜の」
幼馴染「ええ!?」
幼馴染(ほ、ホントだ…。キスのことばっか考えていて全然気づかなかった)
幼馴染「う、うん。ちょ、ちょっとお部屋が暑いからさ。えへへ」
男「そうか。確かに強いかもな暖房」
男「俺、風呂に入ってくるからその間に泊まるか決めておいてくれ。暖房の温度自由にしていいから」
幼馴染「う、うん。ありがと」
バタン!
幼馴染(ど、どうしよう…///)
幼馴染(で、でも…今日中にキスをしないと女ちゃんにカレーパンを…)
幼馴染(キ、キス…恥ずかしいな///)
幼馴染「………」
幼馴染(ダメだよ…いつまでもこれじゃ)
幼馴染(きょ、今日は泊まって…)
幼馴染(男とキスをするんだ!)
・・・・・・・・
男「それで、泊まっていくんだな?」
幼馴染「う、うん!!」
男「よし、オッケー。じゃあ母さんに頼んで、別の部屋に布団を…」
幼馴染「お、男!!」
男「!!」
幼馴染「あ、あの出来れば…い、一緒に寝てほしいなって////」
男「 」
男「………」
男(さて、毎回恒例の状況説明をさせてもらおう)
男(隣には俺のジャージに身を包んだ幼馴染がいる。うん、胸元ゆるゆるだからいろいろ見えてるね)
男(顔を赤らめて上目遣いでこちらを見ている)
男(うん、なんというか)
男(ヤバいね、色々と!!)
男「な、なんでしょうか!?」
幼馴染「あ、あのさっき言いたかったこと、言うね…」
男「さっき…?」
幼馴染「ゆ、夕飯の前のアレ…」
男「ああ、キ、なんとかってやつか」
男「おわ!!」
幼馴染(か、顔が近い!!)
幼馴染「あのね、男。今日、女ちゃんに言われたの」
男「な、なんて言われたんだ…?」
幼馴染「つ、付き合って2ヶ月も経つのにキスをしないのは可笑しいって」
男「……え?」
幼馴染「で、でもね…恥ずかしいの…いざとなると」
幼馴染「ごめんね。私の…わたしのせいだよね…ごめんね…」
幼馴染「ひっく、うう…うう…」
男「………」
幼馴染「ひゃ!?」
幼馴染「お、おとこ!?」
男「ごめん…俺の方こそごめんだよ」
幼馴染「な、何で…」
幼馴染「何で男が謝るの?」
男「でもさ、違うよな、普通はしたいよな。付き合ってるんだから」
幼馴染「う、うん…」
男「だからごめんな、幼馴染」
幼馴染「それでね、男…」
男「幼馴染!!」
幼馴染「は、はい!!」
男「その…」
男「キス…するか…?」
男「…よし分かった」
チュッ!
幼馴染「…んっ///」
男(幼馴染の唇すげえ柔らかい…)
男(それになんか…息遣いが妙にいやらしい)
男「ハア…ハア…」
幼馴染「し、しちゃったね///」
男「そ、そうだな///」
幼馴染「う、うん。すごく気持ちよかった///」
男「そ、そうか、。そりゃあ、よかった」
幼馴染「………」
男(なんとなく…気まずくて話ができない)
男(何か話さなきゃってのは分かってるんだけどな…)
幼馴染「おとこ…?」
幼馴染「わたし、キスしてよかった。すごく気持ち良かったし、なにより」
幼馴染「すごく幸せだった…」
男「………」
男「うん、俺もそうだよ」
幼馴染「えへへ。だからね」
幼馴染「またしようね、キス!!」
終わり
明日までにこのスレがあったら、明日。もしなかったら、いつか、初エッチ編を書きたいと思います。
女「ふう。なんか久々に遊んだな」
幼馴染「そうだね。二人とも夏休みに入ってから忙しかったからね」
女「しっかしまあ、あれだねえ。こうして二人で話しているとあの時のことを思い出すねえ」
幼馴染「ふえ?何のこと?」
女「うっふふふ~。女さんのバージンですよ」
幼馴染「バ、バ、バ///バージン!?」
女「うわっ!声が大きいよ!キスだよキス!!ファーストキスのこと!!」
幼馴染「キ、キ、キ、キ、キス////」
女「あちゃー…そっちでも恥ずかしがるか」
女「『あのね、男のちゅーしたと』」
幼馴染「わー!やめて!!やめて!!」
女「にひひ。あの時の幼馴染、可愛かったな」
幼馴染「うう…」
幼馴染「進展?」
女「もう。わかってんだろーが。キスときたらその先はエッチしかないだろ!」
幼馴染「エ…エッチ///」
女「どうした?顔なんか赤らめて?」
女「ん? どうした、どうした?」
幼馴染「………」ゴニョゴニョ
女「えー!?きょ、今日誰もいない男君の家に呼び出されてるー!?」
幼馴染「わー!わー!女ちゃん声大きいよ!!」
女「ああ。ご、ごめんよ」
幼馴染「や、やっぱりそういうことだよね?」
女「あったりまえじゃないか!!ここで何も手を出してこなかったら、男君ホモかバイのどっちかだよ!!」
幼馴染「ホ、ホモ///」
女「おーい。そこで顔を赤らめるなよー」
男(まずい…幼馴染を呼び出したのはいいけど…)
男(心の準備が全くできていない!)ドヤア!
男(勢いに任せるのはよくないな、本当に)
男(しかもさ…)
男「なんで避妊具だけは準備万全なんだよ!!」ドーン!
男「………」
男「はあ。ここまで来たら腹をくくるしかないか…」
実況「いやー。ベイスターズは強いですねー。初回だけで16点ですよ」
キヌガサ「ええー。筒香がいい働きを見せていますからね」
男「もうベイスターズだけが心のオアシスだな」
幼馴染「はあ…」
幼馴染(来ちゃったなあ…。緊張するなあ)
幼馴染(…初エッチかあ)
幼馴染(女ちゃんが痛いって力説してたなあ)
幼馴染(その後、私が練習台にって言ってきたからびっくりしたなあ)
幼馴染(うん!こんなところに居ても始まらないや、入ろう!!)
幼馴染「ごめんくださーい!」
男「!!」
男「や、ヤバいついに…ついにこの時が来てしまった…!!」
男「お、お、お、お、落ち着け!!こんな時こそ落ち着くんだ!!」
男「やばいやばいやばいやばいやばいたらいぞ!!」
幼馴染「ど、どうしたの?ぶつぶつ言って?」
男「 」
幼馴染「男、そんな気にしなくて平気だよ」
男「だって。すっげえ馬鹿みたいだったじゃん」
幼馴染「だ、大丈夫だよ!うん!大丈夫!」
男(フォローになってないぞ…)
男「………」
男(なんだか…落ち着かないな…)
幼馴染(うう。男と目を合わせるだけでも、意識しちゃう)
幼馴染(こんなシチュエーション、前にもたくさんあったのに…)
男(いかんいかん!意識してはいけない!!)
実況「六回のオモテ遂にスワローズが勝ち越し!野口の満塁ホームランで勝ち越し20対16です!!」
キヌガサ「中畑監督、泡吹いて失神しています」
キヌガサ「まさにベイス、ボールでしたね」
幼馴染「お、終わっちゃったね、野球」
男「あ、ああ。そうだな…」
幼馴染「ざ、残念だったね、ベイスターズ」
男「あ、ああ。そうだな」
幼馴染「………」
男「………」
幼馴染「わ、わたし!お、お風呂入ってくるよ!!」タッタッタ
幼馴染(ど、ど、どうしよう///な、なんだか勢いだけでお風呂に来ちゃったけど…)
幼馴染(考えてみればまだ夕飯も食べてないじゃない…)
幼馴染(もしかして、わたし期待してるのかな…///男とすること)
幼馴染(うう…これじゃあわたし、変態さんだよお///)
男「行っちまったな…風呂に」
男「これはもう…良いってことだよな?」
男(……いや)
男(考えてみれば、付き合うときもキスの時もあいつからだった)
男(男として、それでいいのか?)
男「……」
男(ダメだよな…)
男(大体、家に呼んだのも俺じゃないか)
男(覚悟を決めよう!)
ガチャ
幼馴染「おとこー、上がったよー」
男「幼馴染っ!!」ガシッ!
幼馴染「ひゃ!?な、何かな?」
男「俺も風呂に入ってくるから、その…俺の部屋に行っててくれないか?」
男「………」
幼馴染「う、うん…。分かった。行ってるね」ニコッ!!
トントントントン
男「ふう。あとは…もう、成り行きに任せるしかないな…」
ガチャ
男「よ、よう…。その…待ったか?」
幼馴染「ううん。そんなに大丈夫だよ!!」
幼馴染「ふふふ!」
男「どうしたんだ?」
幼馴染「なんか、デートの待ち合わせみたいだね」
男「………」
男「ああ、そうだな」
男「おっけ」ポフ
幼馴染「………」
男「………」
男「なあ。幼馴染…」
幼馴染「ん?どうしたの?」
男「いや、なんか…うまく言えないけどさ。うん。俺、お前のこと大好きだ」
幼馴染「どうしたのいきなり。変な男」
男「だから…そういう前提で聞いてくれ」
幼馴染「うん。分かったよ」
男「あのさ。今日、幼馴染を家に呼んだのはさ…特に意味なんてなかったんだ。ただ一緒に居たかった、とかそういう理由なんだ」
男「でもさ、考えてみたら、今夜…いま二人きりなんだよな。そうなるとさ…俺も男だから…その…意識する部分とかあるんだ」
男「だからそのなんて言うんだ…うまく言えないけど…その…」
幼馴染「いいよ」
男「へ?」
幼馴染「いいよ。わたし、決心も出来てるし、それにわたしも男としたい。だから…」
幼馴染「しよ///男///」
男(………)
男(理性がログアウトしました)
幼馴染「んっ!?」
幼馴染(お、男とのキス…//)
幼馴染(ま、毎日してるけど…きょ、今日は、はげっ!!)
男「………」チュウウウ
幼馴染「んんっ!?」
幼馴染(し、舌…入ってきた///)
幼馴染「んっ…ふっ…ふあ…///」クチュクチュ
幼馴染(あ、頭…真っ白になってきた///)
男「………」クニクニ
幼馴染「………ぷはっ!!」
男「ハア…ハア・・・」
幼馴染「おとこぉ…おとこぉ///」
男(トロンとした目で幼馴染がこちらを見上げてくる)
男(顔も真っ赤で、息遣いも荒い)
男(これでがまんしろって方が無理だよな)
幼馴染「う、うん。小っちゃいけど…」
男「そんなこと…関係ないよ」フニフニ
幼馴染「ん…っは!!///」
男「幼馴染の胸、こんな柔らかいじゃないか…」
幼馴染「そ、そんな…んはっ!!」
男「それに良いんだよ。俺は幼馴染だから良いんだよ」
男「んっ!?」
幼馴染「ん…///んふっ…ふぅ///」クチュクチャ
男(お、幼馴染…)フニフニ
幼馴染「んんっ…ん…んちゅ///」クチュクチュ
男「お、幼馴染…?」
幼馴染「おとこ…おっぱい触って…いいよ。服脱がせていいよ////」
男「ああ、分かった!」フクヌガス
幼馴染「////////」
男「お、幼馴染?」
幼馴染「えへへ。お風呂のの後は、苦しいからいつもしてないんだ」
男「………」
男(理性が超新星爆発を起こしました)
男(まずい…服越しでも柔らかったけど生はさらにヤバい…)フニフニ
幼馴染「んあ…いやぁ…////」
男(これは…うん、タイミングだな)パツニシノバス
幼馴染「……っっ!!」
幼馴染(あ、アソコに…手が…)
男(声が大きくなった。これは感じてるってことでいいのか?)
幼馴染(だ、ダメ…も、もう何も考えられない////)グチュグチュ
幼馴染「んんっ!!ふあ////あっ、ふあああぁ///」ビクビク
男「………」
男(これは…イったってことだよな…)
男(俺が幼馴染をイせたん…だよな)
男(ちょっとうれしいかも…)
男「ああ…俺もだ…」
幼馴染「いいよ…おとこ…きて…」
男「幼馴染!!」
男「そりゃあ変わってなかったら可笑しいだろ」
幼馴染「それもそうだね。…それにしても」
男「ん?」
幼馴染「これが///入ってくるんだよね////」
男「…やめとくか?」
幼馴染「ううん。来て男。私、男と一つになりたい///」
男「幼馴染…」
幼馴染「うん」
男「ゆっくり…行くからな…」ヌプッ!
幼馴染「んんっ!いっ!!」
男「!?」
男「だ、大丈夫か!?」
幼馴染「う、うん…大丈夫。だから続けて」
男「…………」ヌプププ
幼馴染「・・・・・・っは、入った?」
男「あ、ああ」
幼馴染「そ、そう…よかった」
男「動いても大丈夫そうか?」
幼馴染「う、うん。平気///」
男「じゃあ、動くぞ」ヌププ、グニュ
幼馴染「んっ!?んあっ!」
男(幼馴染の中…すごく温かい)
幼馴染(男のすごく熱い…)
男(ヤバい…なんも考えられない…とにかく気持ちい)ヌポ、ヌプ
幼馴染「ん・・・ああっ!おとこぉ///」
男「っく…幼馴染!」
男「俺も…そろそろヤバい」グニュ、ズポ、ニチュ
幼馴染「い、いいよ…中に出しても…」グニ、ニチュ
男「なっ!?」
幼馴染「ふああ!んっ////!!」ビクビク
男(お、幼馴染がイったから…締め付けが!!)
幼馴染「おとこぉ、おとこぉ!!」ニチャニチャニチャニチャ!
男「っく…幼馴染…俺…」パンパンパン!!
幼馴染「だ、大丈夫だよ。だから来て…!」パンパンパン!
男「幼馴染…幼馴染いいいいい!!」ビュルウウウウウ!!
……………
幼馴染「ねえ、男」
男「ん?」
幼馴染「わたし…今すごい幸せ…。男と…一緒になれて…」
男「そうか」
男「俺も一緒だよ」
幼馴染「よかった。ねえおとこ…」
男「今度はなんだよ?」
幼馴染「大好きだよ!!!」
すべてが終わり
三日間ありがとうございました
Entry ⇒ 2012.03.26 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
男「幼馴染を抱きしめて愛を囁きながらキスしたい」幼馴染「えっ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332037364/
男「え、何が?」
幼馴染「だからその…私を抱きしめて……ゴニョゴニョ…ってヤツ」
男「いや本気だよ」
幼馴染「ははっ、だよね!本気だよねってええぇぇぇぇぇ!?」
男「ちなみに抱き合う時は立った状態じゃなく座った状態な」
幼馴染「な、な、な…」
男「それで幼馴染は脚を俺の身体に巻き付ける。いわゆる対面座位な」
幼馴染「あわ…あわわわわ…」
男「もちろんキスはベロチューな」
幼馴染「うわーん!!」
幼馴染「学校遅刻しちゃうよー!……ってアレ?起きてる」
男「おはよう幼馴染」
幼馴染「え?あ、うん。おはよう…」
男「とりあえずちょっとこっち来いよ」
幼馴染「え?なんで?」
男「布団の中でイチャイチャしようぜ」
幼馴染「あぁイチャイチャねってはぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
男「そりゃもうブライダル雑誌のCMばりにイチャイチャベタベタと」
幼馴染「うわぁぁぁん!おばさぁぁぁぁぁん!」ドタドタドタ
男「おう、おはよう」
幼馴染「友くんおはよー!」
友「今日も朝から一緒に登校ですか。バカップルは滅んでしまえ」
幼馴染「やだぁ、そんなんじゃないよー」テレテレ
男「そうだぞ友。俺たちはバカップルなんかじゃない」
幼馴染「そうだよ!私たちはただの…」
男「将来の結婚はもう誓い合ってる。だから夫婦といっても差し支えない」
幼馴染「将来を誓い合った仲なんだから!ってひぃぃぃぃぃぃ!?」
男「おう」
幼馴染「はい、お弁当!」
男「いつもいつもありがとな」
幼馴染「いえいえ、どーいたしましてー」テレテレ
男「じゃあいただきまーす」
幼馴染「はい召し上がれー」
男「ん」
幼馴染「?」
男「あーん」
幼馴染「!?なっ!ななななななな!」
男「はよ。あーん!」
幼馴染「んっ…!」パクッ
友「(あ、そこは食べるんだ)」
幼馴染「んー?」
男「子供っていいよなー」
幼馴染「…は?」
男「可愛いよな」
幼馴染「あぁうん。確かに可愛いねー」
男「一姫二太郎って言うくらいだし、一人ずつ二人は欲しいな」
幼馴染「…ん?んん?なんの話?」
男「幼馴染似の女の子なんてそりゃもう可愛いだろうなぁ」
幼馴染「え、ちょ…ええ?」
男「でも」
男「子供が産まれても俺が一番大切なのはお前だからな、幼馴染」
幼馴染「あばっばばばばばっばばば」
幼友「………へ、へぇ」
幼馴染「もう私恥ずかしくて死んじゃいそう…」
幼友「嫌なら嫌って男くんにハッキリ言った方がいいと思うよ?」
幼馴染「や、その…別に…嫌だっていう訳でも…」モジモジ
幼馴染「男の気持ちは嬉しいし……私も恥ずかしいけど正直満更でもなくはないというか……」
幼友「」イラッ
幼馴染「でっ、でもやっぱりそういうのは節度っていうか…時と場所を弁えて…」
幼馴染「あっ!だだだだからって二人っきりの時は何してもいいかっていうとそういう訳でもなくてね?」
幼馴染「だからその…」
幼馴染「……ってあれ?幼友ちゃん?」
幼友「いやぁ…あまりにも酷い惚気だったもので」
幼馴染「私は真剣に悩んでるのに!!」
幼友「…ほぅ」
幼馴染「…ヒッ」ビクッ
幼友「そうかそうか、なら話は早い」
幼友「単刀直入に聞くよ?あなた男くんの事好きなの?」
幼馴染「そっ、それは…」
幼友「す・き・な・の!?」
幼馴染「すっ!好きです!大好きです!結婚したいです!男のお嫁さんになりたいです!男の赤ちゃん産みたいです!」
幼友「そこまで聞いてない」ペチッ
幼馴染「いたいっ」
幼友「まぁいいわ。耳を貸しなさい」ゴニョゴニョゴニョ…
男「…ん、朝か」
男「早く着替えないと…幼馴染が来ちゃうな…」
モゾ
男「ん?モゾ?」
幼馴染「……ZZZ」
男「おっ、おおおおおお幼馴染ぃぃ!?」
幼馴染「…………ん」
男「」ビクッ
幼馴染「あ、男ぉ…おはよぉ」
男「オ、オハヨウゴザイマス」
幼馴染「もう朝かぁ、私着替えてくるね」
男「は、はひ」
スルッ
男「(はっ、はははははは裸かかかかかかか)」
男「おう、友か……おはよう」
幼馴染「友くんおっはよー!今日もいい天気だね!!」ギュッ
男「ちょっ…幼馴染さん?」
友「…え?なに?お前ら本当に付き合いはじめたの?」
男「いや、ちが…」
幼馴染「もう何言ってるの友くん!私たちはちっちゃい頃から愛を誓いあった仲なんだから!」
幼馴染「これぐらい当たり前だもん!」ギュウッ
男「あの…幼馴染さん。その、慎ましいながらも確かに存在を主張する二つの膨らみが……」
幼馴染「お?お?恥ずかしいの?うりうりー」ギュッギュッ
男「あばばばばばば」
友「」
男「お、おう」
幼馴染「今日のお弁当は自信作なんだよ!」
男「へぇー」パカッ
『おとこ☆LOVE』
男「………」カポッ
幼馴染「さぁ食べよう!」パカッ
男「あっ!ばかっ!蓋あけんなっ!」
いいぞもっとやれ
男「あぁ、うまいな」モッシャモッシャ
幼馴染「卵焼きおいしい?」
男「あぁ、うまいな」モッシャモッシャ
幼馴染「よかったー」
男「そんな事よりほら」
幼馴染「?」
男「はい、あーん」
幼馴染「はむっ」パクッ
男「えっ」
幼馴染「モグモグ…おいしいよぅ…モグモグ…」
男「自分で作った料理だろ」
幼馴染「ペロペロ…男の唾液がついたお箸おいしいよぅ…ペロペロ」
男「oh....」
幼友「…で、それからどうなの?」
幼馴染「もうバッチリだよ幼友ちゃん!」
幼馴染「おかげで私は自分の気持ちに正直になれたよ!」
幼友「ん?」
幼馴染「でも最近男の方からのアプローチが少なくなってきてね、ちょっと寂しいっていうか……」
幼友「えっ」
幼馴染「私の気持ちに応えてくれないの…」
幼友「(コイツ…ミイラ取りがミイラになりやがった)」チュー
幼友「(まぁいっか。楽しそうだし)」チュー
幼友「そりゃきっと幼馴染のアプローチが足りないのよ」
幼馴染「!?や、やっぱりそうなのかな!?」
幼友「もっと大胆にいきなー」チューベコッ
幼馴染「もっと…大胆に…だいたんに…」ブツブツ
男「おい」
幼友「あれ?どしたの?」
男「とぼけんな、全部幼馴染から聞いたぞ」
幼友「ありゃ、バレちまったか」
男「幼馴染に変な事吹き込みやがって」
幼友「えぇ?変な事とは心外だなー」
幼友「私は幼馴染の背中をちょーっと押してあげただけなんだけどなー」
男「それに関しては…まぁ…感謝してない事もない…」
男「え?」
幼友「とぼけるんじゃないわよ。なにかあったんでしょ」
男「それはまぁ……確かにに何かあったかと言われれば無かった事もないとは言えなけど…」
幼友「(この言い淀み方そっくりだなー)」
幼友「ほらほら、話しちゃいなさいよ」
男「……う」
幼友「どこまでいったのよ?」
男「…………した」
幼友「へぇ!もうしたんだぁ!」
幼友「………………えっ」
男「いやいや、そういう振りはいいから」
幼友「えっ」
男「だから…最後までしたんだよ」
幼友「えっ、えっ?」
男「あいつと………ックス…したっつってんだろ!!」
幼友「ははっ、なーんだ」
幼友「セックスねセックス。そこまでいったんだーってはぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
幼友「」
男「そんだけだから。じゃあな」
幼友「あっ!まままままま待って!」
男「なんだよ」
幼友「あんた達の初体験!詳しく聞かせなさいよ!」
男「えー」
幼友「二人仲を取り持ってあげたんだから!それくらい聞かせてもらってもいいはずよ!」
幼友「(後学のために!とは死んでも言えない)」
男「んー、しょうがないなぁ」
幼友「あ、ありがと」チュー
男「お前、幼馴染に『もっと大胆に攻めろ』って言ったらしいな」
幼友「う、うん」チュー
男「多分その日の晩だったんだろうな」
幼友「?」チュー
男「あいつが夜這いに来た」
幼友「ブーッ」
男「俺が布団に入ってすぐの事だったから、幸い事なきを得た」
幼友「ゲホッゲホッゲホッ」
男「続けていい?」
幼友「ガハッ……う、うん…ゲホッ」
男「おやすみー」ガチャ
男「……ふぅ」
男「………ZZ」
ガラララ
?「男ー?起きてる?起きてないよねー?」
?「しつれいしまーす」モゾモゾ
男「…ZZZ……ん?……」
?「ま、まずはズボンとパンツを脱がすんだよね?」ズリズリ
ボロン
?「!?!?!?こ、これが男の……」
?「よし!………い、いただきまー…」アーン
男「こら」
幼馴染「うひゃぁぁぁぁぁ!!しっ、失礼しましたぁぁぁ!!」ドタバタ
~~~~~~~~~~~~~~
男「こんな感じだった」
幼友「早速だけどあの娘のアグレッシブさに脱帽だわ」
幼友「あぁ、昼休みになると二人で出かけてるね……ってまさかあなた達……」
~~~~~~~~~~~~~~
幼馴染「今日のお弁当は自信作だよ!」
男「おう、ありがとな」
幼馴染「へへっ、食べて食べて!」
男「んじゃいただきま「待って!」」
男「えっ?」
幼馴染「おっ、男にはわわわわ私が食べさせてあげるっ!」
幼馴染「はむっ」パクッ
男「と言いつつお前が食べるのかい」
幼馴染「モグモグモグモグ」チラッ
男「っておい、待て、待つんだ。早まるな…」
ブッチュゥゥゥゥ
~~~~~~~~~~~~~~
男「色気のないファーストキスでした」
幼友「……これが噂に名高い処女ビッチ…」
幼友「ゴクリ」
男「俺が食べてるところを逆に吸われたりもしました」
幼友「あわわわ」
男「まぁここまでされれば『あれ、コイツ俺の事なのかなーって意識し始めちゃう訳で』」
幼友「遅いね、うん。スッゴく遅いと思う」
幼友「なにが?」
男「俺の嫁の幼馴染に決まってんだろ。あ、『俺の嫁』ってのは本人公認なので念のため」
幼友「」イラッ
男「いやぁもうちょー可愛いのよあいつ」
男「俺の気をひこうと必死でさー」
幼友「」イライライラ
男「俺もわかってるのにその可愛いさに当てられちゃってさー」
幼友「」イライライライラ
男「あの時は理性を保つのに必死だったわ。まぁもう理性を保つ必要はないんですけどね(笑)」
幼友「あぁぁぁぁ!!うっぜぇぇぇぇぇ!!」グシャッ
男「とか言いながらさりげなく身体を俺の腕に絡めてきたり」
幼馴染『ちょっと男!!聞いてるの?そりゃあ!!』ムギュッ
男「とか言いながら俺の背中に抱き着きつつ胸を押し当ててきたり」
幼友「」
幼友「え、えーっと…」
幼友「今のやり取りは二人が事をいたす前のお話なんだよね」
男「え?うん、そうだよ?」
幼友「///」
男「お前がけしかけたからだろうに」
幼友「いや、私もそこまでいくとは思ってなかったからさぁ」
男「『溜まりに溜まった長年の想いが爆発した』らしいぞ。本人曰く」
幼友「そう言われるとなんだかいじらしく聞こえてくるわね」
男「物は言いようだな」
幼友「…でさ」
男「?」
幼友「そろそろ…その…初めての時の話を聞きたいな…とか思ったんだけど。…………なんちゃって」
男「あぁー」
幼友「と言いますと?」
男「幼馴染の積極的なアピールにドギマギする俺」
幼友「ふむふむ」
男「幼馴染にそこまでされても、臆病な俺は一歩踏み出す勇気が出ずに逃げ続けています」
幼友「あちゃー」
幼友「うわ」
男「突然の出来事に慌てる俺、涙ながらに告白をする幼馴染」
幼友「あら素敵」
男「とうとう二人は結ばれ、初夜を迎えます」
幼友「お、おぅ」
男「抜かずの七連続中出しセックスをして、二人は繋がったまま眠りにつきます。めでたしめでたし」
幼友「ふむふむ。漫画のような純愛だなってえぇぇぇぇぇぇ!?七連続中出しセックスぅぅぅぅぅぅぅ!?」
男「その反応の仕方流行ってるのか」
幼友「…うわ」
男「あの娘可愛い顔してむっつりスケベなのよ」
幼友「し、知りたくなかった衝撃の事実…」
男「学校でもした事あるし」
幼友「マジで!?」
男「先週幼馴染が授業中に保健室行ったじゃん?」
幼友「うん、顔赤かったから熱でもあったのかな」
男「あれ男子トイレの個室に行かせただけだから」
幼友「は、はぁぁぁぁぁ!?」
男「で、休み時間にそのままシた」
幼友「あうあうあう…」
男「よう」
幼友「別になにもやってないわよ」
幼馴染「ほんとにい?私の知らない所で二人で愛を囁きあったりしてないよねえ?」ウルウル
幼友「そ、そんなわけないでしょ」
男「当たり前だ」
幼馴染「本当なんだね?じゃあ証拠にぎゅって抱きしめて大好きだよって囁きながらキスして」
男「しょうがないな・・・」ギュッ
男「愛してる」チュッ
幼馴染「えへへー、でもディープでもう一回。ね?」
男「ったく」ブッチュー
幼友「あばばばばばばばばばばば」
おわり
乙だけど最後の一行が見えない
Entry ⇒ 2012.03.25 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
男「幼馴染をレイプしてしまった…らしい」幼馴染「ううっ…(チラッ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/game/41719/1332506883/
男「あー、なんかごめんな」
幼馴染「なんなのその謝り方…グスッ」
男「いや正直記憶が…」
幼馴染「あんなにめちゃくちゃにしたのに…」
男「…マジ?」
幼馴染「ヤダって言ったのに…たくさん中に出された…ううっ」
男「……うわぁ」
幼馴染「もうお嫁にいけない……」
男「…ごめん。正直全然記憶にないけどごめん」
幼馴染「」チラッ
男「…ん?」
幼馴染「ううっ…ヒグッ」
幼馴染「グスッ」
男「具体的に俺は一体どんな事を?」
幼馴染「そんな事私に言わせないでよぉ…うぇぇぇん」
男「確かに…無神経だったな」
幼馴染「私の部屋に男がいきなり入ってきて、『はぁはぁ、幼馴染の野郎ほんっとエロい身体になっちまったなぁ』とか言いながら身体中を撫で回してきたと思ったらいきなりキスしてきて…」
幼馴染「『もうたまんねぇなぁ』とか言ったと思ったらいきなりパンツを脱ぎ出して私のアソコに男のアレをこすりだして…」ハァ
幼馴染「私やめてって言ったの。やめてって言ったのに男は『お前が俺の子供孕むまでめちゃくちゃに犯してやるからな』って私の服を剥ぎ取って…」ハァハァ
幼馴染「私のおっぱいを揉み揉みしながら私のアソコをガンガン攻めてきちゃうのよきっと」ハァハァハァ
幼馴染「じゃなくて攻められたのよ」
男「…お、幼馴染?」
幼馴染「ヒグッ…エグッ…」
幼馴染「とぼける気なんだ…うわぁぁん」
男「昨日は幼父さんに付き合ってお酒飲んでたからなぁ」
幼馴染「お酒の勢いで犯された私って……」
男「でも昨日の俺相当酔ってたみたいだな」
幼馴染「…なんでよ?」
男「その凹凸のない身体見て『エロい身体』とか言っちゃってたんでしょ俺?」
幼馴染「あ?」
男「あ、ごめんなさい嘘です冗談です。………って、え?」
幼馴染「うぅぅ…」ポロポロ
男「お、おじさん!」
幼馴染「お父さぁぁぁぁん」
幼父「この落し前、どう付けてくれるつもりかね」
男「本当に申し訳ございませんでした…………………釈然としないけど(ボソッ」
幼父「謝って済む問題ではないだろう」
男「はい、おっしゃる通りです」
幼馴染「うっ…ぐすっ…」チラチラ
この幼馴染、やりおる・・・!
幼父「私としても未来ある若者の前途を……あ、あれ」
幼馴染「ゼントヲドザスヨウナマネハシタクナイノダ」ボソッ
幼父「前途を閉ざすような真似はしたくないのだ?」
男「…ん?」
幼父「人の話を聞いているのかね!?」バンッ
男「はっ、はひぃ!!」
幼父「えー、えー、えーっと」
幼馴染「ジダン」
幼父「男くんは示談というものを知っているかね」
男「は、はい」
幼父「ならば話は早い」
幼父「君がこの一件の責任を取って、娘と結婚をするのであれば」
幼父「今回の件は全て水に流そうではないか」
男「はい、わかりまし………ん??」
幼父「チッ」
幼馴染「チッ」
男「いや、そんな事はないですけど…」
幼馴染「満更でもないんだ…へへっ」
男「ん?」
幼馴染「うぅぅ…」ポロポロ
幼父「ではなにが不満なのかね」
男「いや、不満というか…」
男「仮にも俺レイプ犯ですよ」
幼父「あっ」
男「そんなヤツに娘を預けて心配じゃないんですか」
幼父「どどどどどうしよう幼馴染ちゃん」ボソボソ
幼馴染「作戦のしおり13P第三項」ボソボソ
幼父「す!少し席を外させてもらう!!」ガタッ
幼馴染「うっ…うっ…グスッ」
男「………」
男「うっ…」
男「(きっ、きまず…)」
男「(くないな。別に)」ウン
男「(なんでだろう…俺にその時の記憶がないからかな?)」ウーン
男「(あっ、そうだ)」ポンッ
幼馴染「さっきからなに一人で考え込んだり納得したりしてるの!!」
男「幼馴染さ」
幼馴染「え?」
男「さっきからレイプされた割には悲壮感がないよな」
幼馴染「」
幼馴染「ひどいよ男…グスッ…そんなのフリに決まってるじゃん…」
幼馴染「私がどれだけ傷ついたか、わかってるの?」
幼馴染「…うぇぇん」チラッ
男「ごっ、ごめん!そうだよな!俺が馬鹿だったよ!だから泣くなって」
幼馴染「ビェェェェン!!」
男「あわわわわわ」
幼馴染「頭撫でてくれないとやだぁー!うわぁぁぁぁん!」チラッチラッ
男「あーよしよし。ごめんな」ナデナデ
ガチャ
幼馴染「あっ、パp…お父さん!」
幼馴染「聞いて!男ったr」
幼父「」ボロッ
幼母「はぁい♪」
幼馴染「ひぃぃぃぃぃぃ!!」
幼母「パパから話は聞いたわ」
幼馴染「ひっ!」
幼母「男くん」
男「はい」
幼母「悪いんだけど、今日のっころは帰って貰ってもいいかしら?」
男「…はぁ」
幼母「今回の件について、先に私たち家族で話をしたいの」
男「いいんですか?」
幼母「近いうちに、そちらのご両親も交えてお話をしましょう?」
男「まぁ…そうなりますよね」
幼馴染「マ、お母さん!これは私と男の問題だから!男のおじさんとおばさんは関係な」
幼母「いいわね?」
幼馴染「はっ、はひ!!」
幼母「じゃあそういう事で」
男父「幼母さんに呼ばれた」
男母「ちょっと行ってくる」
男「あ、俺は?」
男父「留守番でもしてろ」
男「え?いいの?」
男母「何わけわかんない事言ってんのよ」
男父「とにかく行ってくる」
男「ああ、行ってらっしゃい」
・
・
男父「ただいま」
男「あ、おかえり」
男母「……ハァ」
男父「母さん、男には私から話をするよ」
男「うわぁ…」
男父「男、話がある。私の部屋に来なさい」
男「(まぁこうなるよな)」
男「……」
男父「幼母さんから話は聞いた」
男父「…この大馬鹿ものめ」
男「…ごめん」
男父「で?どうするつもりだ?」
男「その…やっぱりした事に対する責任は取らなきゃいけないとは思ってる」
男父「幼馴染ちゃんは本当に辛そうだったぞ」
男「う」
男父「それもこれもお前が不甲斐ないからだ。本当に情けない」
男「返す言葉もありません」
男父「…幼母さんがお前と話をしたいそうだ」
男「え?」
男父「今から幼馴染ちゃんの家に行ってきなさい」
男「はい」
幼母『はぁい』
男「あ、俺です。男です」
幼母『あ!待ってたのよ男くん!入って入って!』
ガチャ
男「お邪魔します」
幼母「いらっしゃっい、男くん」ニコニコ
幼馴染「…うぅ」
幼父「…うぅ」
男「?」
幼母「立ち話もなんだから、あがってあがって」
男「あ、はい」
男「あ、ありがとうございます」
幼母「貴方たちも座りなさい」
幼馴染「…ハイ」スッ
幼父「…ハイ」スッ
幼母「…あら?違うわよ?」
幼馴染「え?」
幼母「貴方たちは床に正座よ?」
幼馴染「うぅぅ…ハイ」
男「???」
男「(おばさんなんで笑ってんだよ…怖ぇ)」
男「その節は本当にすみませんでした」
幼母「ふふっ」
男「?」
幼母「あらごめんなさい。お話中に笑っちゃうなんて失礼よね?」
男「…はぁ?」
幼母「それよりね男くん?」
男「はい」
幼母「パパと幼馴染ちゃんが男くんに言いたい事があるんだって。聞いてくれる?」
男「え?なんですか?」
幼母「ほら、二人とも?」
幼馴染「…」
幼父「…」
幼馴染「この度は…」
幼馴染「お酒に酔っ払って前後不覚になった男を襲う事に失敗し、誠に申し訳ありませんでした!!」
幼父「夜這いに失敗した娘を父として叱るどころか、あまつさえ奸計を用いて男くんを陥れようと画策した事、本当に申し訳ございませんでした」
幼母「土下座は?」
幼馴染&幼父「ごめんなさい!!」ズザー
男「………」
男「………は?え?」
幼母「ふふふ」
幼母「こういう事だったみたい。驚いた?」
男「話についていけない」
男『』スピー
幼馴染『失礼しまーす』ソロリ
幼馴染『男、起きてるー?』
男『』スピー
幼馴染『へへっ、ばっちし。さすがパパ!!』
幼馴染『おーとこっ♪』ガバッ
幼馴染『んっ…ちゅっ…ふむぅ…』チュー
幼馴染『プハッ……キス…しちゃった』
幼馴染『へへっ、ファーストキスだね!男!』
~~~~~~~~~~~~~~
幼母「泥酔状態の昏睡姦自体は悪くなかったんだけどねぇ。王道だし」
男「一体なんの王道ですか」
(中略)
幼馴染『へへっ、いよいよご開帳だね』
幼馴染『えいっ!』ズルッ
ボロン
幼馴染『……え?』
ギンギン
古舘「ズボンに下着という聖骸布から解き放たれたそれは、雄々しく天を衝かんとそびえ立っている!!」
古舘「その姿はさながらバベルの塔!!おちんちん!!お前は何を求めて高みを目指す!?」
古舘「『知れた事、我が目指すは神の領域』」
古舘「『塔の頂から放たれる生命の弾丸にて、俺は子宮という名の神を撃ち堕としてみせようぞ』」
古舘「バベルの塔おちんちんよ!!お前はその身で一体どれだけの女神を堕とすつもりなのかー!?」
幼馴染「昔お風呂で見たパパのと全然違う…」
~~~~~~~~~~~~~~
幼母「ふふっ、男くんのすごく立派みたいね?」
男「///」
幼馴染『こ、こんなの本当に入るのかな?』
幼馴染『…うん、大丈夫』
幼馴染『男が寝てる間になかだしたねつけせっくすをして既成事実を作るんだ!』
幼馴染『……』ドキドキドキ
幼馴染『いくよ…男』ドキドキドキ
幼馴染『やっとひとつになれるね?』ドキドキドキ
幼馴染『んっ』ズッ
ズブッ
幼馴染『~~ッ!?』
幼馴染『いったぁぁぁぁぁぁい!!!』
幼馴染『うぇぇぇぇん!!無理だよこんなのぉぉ!!』
~~~~~~~~~~~~~~
幼母「男くんの…おっきくなったら幼馴染ちゃんの手首くらいあるんだって?」
男「まぁ…そうかもしれません」
幼母「///」
幼父『ふふっ、幼馴染ちゃんは今頃うまくできてるかなぁ』
幼父『まぁあれだけ飲ませたし、大丈夫だよね』
幼父『男くんが僕の息子かぁ…なんだかいいなぁ』
ドタドタドタ…
幼馴染『うわぁぁぁぁんパパぁぁぁぁ!!』ガチャ
幼父『おおおお幼馴染ちゃん!!どどどどうしたの!?』
・
・
・
幼父『…っていうのはどうかな?』
幼馴染『すごい!パパ天才!じゃあ私今から作戦のシナリオ作るから!』
幼父『うん、頑張れー』
~~~~~~~~~~~~~~
幼母「まったく…夜這いのひとつもできないなんて我が娘ながら本当に情けないわ…」
男「というかおたく家族の仲良すぎですね」
男「もう色々とついていけないですね」
幼母「もう男父さんと男母さんに合わせる顔がなくって恥ずかしいわ」
男「……あれ?父と母にはこの顛末は…」
幼母「もちろん話したわよ?」
男「…うわ」
幼母「男父さんには…」
『お宅の幼馴染さん程のべっぴんを襲う根性がないウチの息子が悪いんです』
幼母「って謝られちゃったけど、そんな事ないからね?悪いのは幼馴染ちゃんとパパだから」
男「」
男「本題?なんですか?」
幼母「夜這いもろくにできないダメなウチの娘なんだけど…」
幼母「男くんさえよければ、貰ってくれないかな?」
男「…えっ?いや、その、えっ?ええぇぇぇぇ!?」
男「やっ、でも!その…そうだ!幼馴染!幼馴染本人の意思は!!」
幼馴染「…」カァァァ
幼母「あら可愛い」
男「ま、まじか…」
男「いや、その…」
幼母「?」
男「どうかなもなにも…実は俺もずーっと前から幼馴染の事好きだった訳で…」
幼馴染「…えっ」
男「むしろこっちの方からお願いしますってぐらいで…」
幼馴染「男…」
男「だから、こんな俺でよければ…その」
幼馴染「男ぉぉぉぉ!!」ガバッ
男「のわぁっ!!」
幼馴染「好き!!大好き!!すきぃぃぃ!!」チュッチュッ
男「ばっ、ばか!おじさんやおばさんの前だぞ!!」
幼母「あらあらうふふ」
幼馴染「わらし…んちゅっ…がまんしゅるから…んっ…」チュパチュパ
幼馴染「いたくても…ちゅうっ…さいごまでがまんしゅるから……」チュウウ
男「幼馴染…」
幼馴染「えっちしてよぉ………」
幼母「うふふ…」
幼父「ママ…?」
幼母「寝室に行きましょ、パパ?」
幼母「幼馴染は私たちから離れていっちゃうみたいだから、もう一人…ね?」サスサス
幼父「…うん、そうだね」ムクリ
ガチャ…バタン
幼馴染「男ぉ…男ぉ…すきぃ」チュッチュッ
男「…ん」
幼馴染「…あ、起きた。おはよっ」チュッ
男「身体…大丈夫か?」
幼馴染「あんまだいじょばない……まだ男のが入ってる気がする」
男「ちょっと激しくし過ぎたな…ゴメン」
幼馴染「ちょっとどころじゃないよ…私途中から記憶ないよ…」
幼馴染「おかしくなっちゃうからやめてって言ったのに…ほんとにレイプされてるみたいだったよ」
男「ははっ、ごめんな」ナデナデ
幼馴染「でも、男にむちゃくちゃにされるの……嫌じゃないかも」
男「ああもう可愛いなぁ」チュッ
幼馴染「えへへ…」
幼馴染「えへへ…もっかいする?」
男「ああ。したい」
幼馴染「もちろんいいよ。私は男のものだからね」
幼馴染「でも…朝からこんな事するなんて私たちほんとにえっちだね?」
男「若さは馬鹿さ。そんな事関係ないさ」
幼馴染「もうっ!」
アァッ!!パパッ!!スゴイ!!スゴイノォ!!
男&幼馴染「………」
おわり
カットされた部分は脳内補完か...
Entry ⇒ 2012.03.24 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
男「ヤンデレっていいよな」 幼馴染「えっ?」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1331740030/
このSSはSS深夜VIPのSSです
幼馴染「何がというわけなの!?」
幼馴染「空いた口が塞がらないよ……」
男「幼馴染も賛同してくれたようで何よりだ」
幼馴染「ちっとも賛同してないよっ!」
幼馴染「つっこみどころが満載だよっ! なんだよ、監禁とか拘束って!」
男「あと、これが最重要なんだが、俺を病的に愛せ」
幼馴染「あ、愛せって……/// そ、そんなの無理に決まってるよ!」
男「フリでいいから。じゃ、そういうことで今からお前はヤンデレな」
幼馴染「勝手に決めるしぃ……。わ、分かったよ、言い出したら聞かないし、なってあげるよ。で、でも、しょーがなくだよ、別に男のことなんて愛してなんてないんだからねっ!///」
男「ツンデレじゃなくてヤンデレをやれ」
幼馴染「う、うるさいっ! え、えーっと……それで、どしたらいいの?」
男「とりあえず包丁だな」
幼馴染「包丁!?」
男「お腹空いたんだ」
幼馴染「別にいーけどね、いつものことだし。それで、何食べたい?」
男「メロンパン」
幼馴染「……作らなくてもいいんだけどね、私は」
男「ごめんなさい、お任せします」ドゲザー
男「楽しそうだな」
幼馴染「うんっ。料理は好きだからね。それに……」チラッ
男「?」
幼馴染「な、なんでもないよっ///」
男「あ、そうだ。料理に何らかの体液を入れておけよ」
幼馴染「男が変態にっ!?」
男「ちげーよ、ばか。ヤンデレなら、血なり涎なり下の口から出る何らかの分泌液なりを入れるもんなんだよ」
幼馴染「し、下の口って……お、男のえっちえっちえっち!///」ポカポカ
男「いていて、待て、落ち着け。下の口ってのはお前が想像してる性的なものじゃなくて、腹にある口のことだ。主に通りがかった人を食すことで有名な口の方だ」
幼馴染「そんな口、ボクだけじゃなくて全世界の女の子に存在しないよっ!」
男「マジで? ……どうやら参考にする文献を誤ったようだ」
幼馴染「どんな文献読んで……って、これ魔物図鑑じゃないの!」
男「女は魔物と言うし」
幼馴染「どしてそんなに馬鹿なの?」
男「うわ、汚え」
幼馴染「男が言ったことだよっ!?」
男「すまん、つい本音が出た」
幼馴染「どっちにしろショックだよぅっ!」
男「幼馴染タンの涎ペロペロー♪」
幼馴染「うわぁ……」
男「ノリノリでもダメなのか」
幼馴染「どして真ん中のテンションでいけないのかなぁ……?」
男「特製、幼馴染の涎入りチャーハンだな」
幼馴染「入れろって言われたから入れたの! 好きで入れたんじゃないの!」
男「じゃあお前は死ねって言われたら死ぬのか!?」
幼馴染「何の対抗心!? 小学生!?」
男「じゃあいただきます」ペコリ
幼馴染「テンションの落差についていけないよ……。あ、おあがりなさい」
男「もぐもぐ」
幼馴染「ど、どう? まずい? まずいよね? まずかったら残していいからね? 後で私が食べちゃうから残しても大丈夫だよ?」
男「もぐもぐ。んー……いつも食ってるチャーハンと味が変わらん。本当に涎入れたのか?」
幼馴染「い、入れたよ! ぺっぺってしたもん!」
男「うわ、汚え」
幼馴染「二回目でも傷つくものは傷つくんだよっ!?」
幼馴染「炒めちゃった時に、涎の味が飛んじゃったかなあ?」
男「え、涎って味あるの? よし、ちょっとキスして確かめてようか」
幼馴染「しっ、しないよっ! 男のえっちえっちえっち!///」ポカポカ
男「ぶべらはべら」モグモグ
幼馴染「私に叩かれながら普通にチャーハン食べてる……」
幼馴染「はい、おそまつさま。……どだった?」
男「将来はいいお嫁さんになると思う」
幼馴染「そっ、そうじゃなくて! もー! 分かってるくせに! もー!///」ポカポカ
男「でもこのご時世だから、専業主婦じゃなくて性奴隷との兼業で頑張って欲しいと思った」
幼馴染「人の将来の職業を勝手に決めるなっ! ふつーにOLの予定だよっ!」
男「夢がないなあ。将来は力士になるンだと意気込んでいた幼馴染はどこへ行ってしまったんだ」
幼馴染「最初からどこにもいないよっ! メチャ女の子だよっ! 将来の夢はお嫁さんだよっ!」
男「まあ今はその夢はひとまず置いといて、俺の夢であるヤンデレを手伝ってくれ」
幼馴染「ううう……」
幼馴染「もうちょっと言い方に気を付けようよ!?」
男「ま、オーソドックスに監禁かな。つーわけで幼馴染、俺を手錠で拘束しろ」
幼馴染「そんなの持ってないよ」
男「この幼馴染は使えねえなあ。ヤンデレの風上にも置けやしねえ」
幼馴染「し、しょーがないもん! 今日突然任命されたもん! まだヤンデレってよく分かってないもん!」
男「もんもんうるせえ! お前はモンモンモンか! あっ、今の笑うところですよ?」
幼馴染「それで、どやって拘束したらいいかな?」
男「スルーもやむなしと思います」
幼馴染「だいじょぶ? きつくない? あ、服の上から巻いちゃったね……あとで弁償するね?」
男「俺が頼んだことなんだから弁償とかするな、ばか。むしろ俺が後でお前に精神的に弁償しなきゃいけないことしてんだから」
幼馴染「精神的な弁償って?」
男「そだな……今回は俺のやりたいことを手伝ってもらってるから、次はお前のしたいことを手伝ってやる」
幼馴染「えええっ!? な、何でもいい!?」
男「今すぐミジンコになってコサックダンスしろ、とかいう無茶な内容でなければ」
幼馴染「なんでも……えへへ、なんでも、なんでも♪」
男「いかん、ミジンコでコサックダンス、略してミジコサの予感しかしねぇ」
幼馴染「そんなのしないよっ!」
男「ダメ」
幼馴染「ふぇええ!!? なんでもって言ったのに!?」
男「そんなの頼むことでも何でもない。普通に付き合うから、別のことにしろ」
幼馴染「な、なんだ……あーびっくりした」
男「あと、さっきの『ふぇええ』ってのが媚びた感じで可愛かったのでもっかい言え」
幼馴染「い、言わないよっ! ていうか咄嗟に出た言葉だったから自分でもびっくりだよ!」
男「ふぇええフェルトペン」
幼馴染「絶対確実に言いたいだけだよ……」
幼馴染「あ、あの、私、ベッドじゃなくて布団なんだけど……」
男「そうか。俺は人間なんだ」
幼馴染「巧みな話術で私がさも布団みたいにされた!?」
男「荒川工」
幼馴染「また言いたいだけだよ! たくみ繋がりだよ! ええっと……こ、粉川巧!」
男「みりん干し」
幼馴染「せっかく対抗したのにしりとりにされた!?」
幼馴染「無茶苦茶だよぅっ!? うぅ……売ってるお店あったかなあ? いくらくらいするんだろ」
男「本当に買おうとするな、ばか。冗談だ。しょうがない、ひとまずそこの机と俺をガムテで繋ぐか」
幼馴染「あ、私がやるよ。ぐーるぐーるぐーる……はい、できあがり♪」
男「よし、これで監禁拘束された俺が完成だ」
幼馴染「……動けないの?」
男「こうもぐるぐる巻くと、たとえガムテとはいえなかなかに強固になっており、俺程度の力ではとてもじゃないが破けない。そして砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けない」
幼馴染「イチイチそういうことは言わなくていいよ。……でも、そなんだ。動けないんだね?」ニヤア
男「ひぃ、幼馴染が突如ニャアと! 猫憑きか!」
幼馴染「ニヤア、だよ! ほくそ笑んだの!」
男「なんだ」
幼馴染「ありえない勘違いだよぉ……」
男「それこそ俺が望んだ展開だ。流石は幼馴染、やればできるな!」ナデナデ
幼馴染「え、えへへぇ♪/// ……って、どこでなでなでしてるんだよ!」
男「手はさる事情により使えないので、足で行っております」
幼馴染「足蹴にされてるよ! 絵面が悪いよ! 明らかにいじめられてる図だよ!」
男「大丈夫、俺はSだから興奮してる」
幼馴染「ちっともだいじょばないよ!」
男「ジョビジョバ?」
幼馴染「そんなことは言ってない!」
男「スペーストラベラーズは面白かったね」
幼馴染「そしてそんなことも聞いてないよ!」
男「ふむ、よいロールプレイだ。元から素質があったのかもしれないね」
幼馴染「人がいっしょーけんめー怖がらせてるんだから、ちょっとは怯えてよ!」
男「まるで気づかなかった。前言撤回、素質ゼロ」
幼馴染「うぅぅ……い、いーもん! そんなこと言う酷い男なんて、一生解放してあげないもん!」
男「ヤンデレ娘と一生一緒だなんて、幸せすぎる」
幼馴染「し、幸せって……/// そ、外に出さないんだよ? ずっと、ずーっとだよ?」
男「それは困るな。学校に行けないのはモチロンだが、その行き帰りにお前とお喋りするのは楽しみなんだったんだけどな」
幼馴染「あ、あぅ……/// そ、それじゃ、特別に学校は行ってもいーことにするよ」
男「あんな口車で簡単に折れるな」
幼馴染「嘘なの!?」
男「ほう」
幼馴染「ご飯だってここで食べてもらうし、お風呂は一緒に入ってもらうもん! おトイレは……え、えと、一人で頑張ってもらうとして、その、寝るのも一緒に寝るもん!」
男「上々の出来だ。いいじゃないか、イイジャマイカ!」
幼馴染「そ、それで、ち……ちゅーとかもするもん!///」
男「あ、そういうのはいいです」
幼馴染「乙女の決心をすげなく断るなッ!」
男「チャンス?」
幼馴染「あっ! な、なんでもないよ?」
男「…………」
幼馴染「か、考えこまなくていーから!」
男「お前……ひょっとして……」
幼馴染「あ……あぅ……///」
男「実は、……女、なのか?」
幼馴染「実はも何も最初から全身全霊で女だよっ! どこに考えこむ余地があるんだよっ!」
男「幼馴染が実は女ってネタはよくある話だから、お前もそうなのかなーって思ったんだ」
幼馴染「元から女の子だよっ! スカート履いてるし、おっぱいとかあるもん!」
男「いいえ、ないです」
幼馴染「ちっこくて見えないけどあるのっ!」
男「大喜びです」
幼馴染「ヤンデレ好きだけじゃなくてロリコンも併発!?」
男「あいのちから?」
幼馴染「べっ、便宜上ね、便宜上! ほっ、ほら、いま私ヤンデレだから! ヤンデレは対象者を大好きだから!」
男「ああ、そっかそっか。いやてっきりお前が実は俺のことが大好きで、今回の件を利用してどうにか俺を意識させようとしてるんだと下衆の勘ぐりなんかしちゃった。いや悪い悪い」
幼馴染「えすぱー!?」
男「はい?」
幼馴染「なっ、なんでもない、なんでもないよ!」
男「お、いいないいな、いい感じだな!」
幼馴染「じゃ、じゃー……と、とりあえず、なでなでして?」
男「こうか?」ナデナデ
幼馴染「足でじゃなくて! って、手はガムテープでぐるぐる巻きだし! 一回目で気付こうよ私!」
男「ばーかばーかばーか」
幼馴染「ば、ばかじゃないもん、ばかじゃないもん!」
男「こうだな」ギュッ
幼馴染「足でじゃなくてえ! 足ばっかりだよ! なんだかちょっと器用になってるよ!」
男「この短時間に進化した俺を褒めろ」
幼馴染「うぅー……じゃ、じゃあ、発送の転換だよ!」
男「え?」
幼馴染「こ、こうだもん!」ギュッ
男「はひぃ」
男「い、いや、言いませんが。そ、その、近くないですかね?」
幼馴染「……だ、抱きついてるから、そりゃ、ちょっとは近いもん」ムギュギュー
男「だ、大胆ですね」
幼馴染「だ、だいたーんすりーだからしょうがないもん」
男「ヤンデレと思いきや、ロボだったのか」
幼馴染「よそーがいです」
男「なんかちょい古いな」
幼馴染「テレビあんまり見ないもん。男の教えてくれる範囲でしかテレビのこと分からないもん」
男「今は『ご主人様、抱いて欲しいですにゃんわん』と幼馴染の男性に言うのが若い女性の間でブームらしいぞ」
幼馴染「にゃわん」
男「清々しいほどの略しっぷりだ」
幼馴染「ていうか、嘘でしょ」
男「はい」
男「ちんこの話?」
幼馴染「体の話っ! もー、えっちえっちえっち!///」
男「ははは。体ねえ……お前とこうやってがっつり触れ合うなんて、ガキ以来だからなあ。その頃から思えばでかくもなるだろ」
幼馴染「そだね、そだよね。……久しぶりだよね、こーやって触れ合うのなんて」
男「深夜になるとお前の家に忍び込み、寝てるお前にペロペロペロペロしてるから久しぶりでもないけどな、俺は」
幼馴染「変態ッ!?」
男「ばか、年頃の男性はみんなこんなもんだぞ?」
幼馴染「えっ、じゃあ、知らない間に私のファーストキス奪っちゃったの?」
男「気づいてないようですが冗談ですよ?」
男「忍び込み辺りの話……って、いかんな。コイツ暴走してやがる」
幼馴染「乙女の唇をなんだと思ってるんだよ! 超許せないよ! ……あ、改めて、しっかりちゅーしてもらうよっ!」
男「えっ」
幼馴染「ほ、ほほほら、動かないの! わ、私はヤンデレだから! 嫌でもちゅーしてもらうんだからね!」
男「待て落ち着け幼馴染! 嫌なんてことはないがとにかく落ち着け! ああでもこの抵抗できずに蹂躙されるってシチュエーションは興奮するなあウヒヒヒヒ」
幼馴染「うわぁ」
男「落ち着いてくれたようで何よりだが、どういうことか涙が止まらないよ」
男「せっかくいい感じだったのに」
幼馴染「よく考えたら冗談だよね。忍び込んだりなんてできないもん。じゃあ、ちゅーも冗談かぁ。……はぁ」
男「何のため息ですか」
幼馴染「たっ、ため息なんて吐いてないもん! なんかはぁーって息吐きたくなっただけだもん! そしてこれ以上の追求禁止!」
男「…………」
幼馴染「熟考も禁止ぃ! 色々考えるな、ばかぁ!」
男「幼馴染……まさか、お前……」
幼馴染「あ、あぅ……」
男「……女、なのか……?」
幼馴染「そのネタはもーいーよっ!」
男「テンドン大好きなんです」
幼馴染「知らないよッ!」
幼馴染「うぐ……い、いーの! 今の私はヤンデレさんだからずっとくっついてるの! 男が私のことを好きって言うまでずーっとこうなんだからねっ!」
男「好き」
幼馴染「ぴゃー!?」
男「なんて愉快な生き物だ。もっと言ってやれ。好き好き好き好き」
幼馴染「そっ、そそ、そんな言葉だけじゃいっこーに信じられないもん! も、もっと誠心誠意心を込めて言わないとダメだもん!」
男「誠心誠意と心を込めてって意味重なってませんか」
幼馴染「細かいことはどーでもいーのっ! いーから! ほら!」
男「分かったよ。んん……幼馴染、俺は、お前が……」
幼馴染「はわ、はわわ……///」
男「……スキーだ」
幼馴染「惜しいっ! 最後に伸ばさなければ百点だった! でもそれのせいで冬の楽しみになっちゃって何もかも台無しだよぅ!」
男「幼馴染は愉快だなあ」
幼馴染「好きで愉快なんじゃないよっ! こちとら必死だよ!」
幼馴染「……あ、あのね、ひとつ提案があるんだけど」
男「大好きな幼馴染の言うことだ、なんだって聞いてあげるよ」
幼馴染「だっ、だだっ、大好きぃ!!? ふ、ふひゃー……///」
男「ただ、聞くだけで全部聞き流すけどね」
幼馴染「それならいっそ聞いてもらわない方がいいよっ! 大好きな相手への行動じゃないよッ!」
男「ばか、今の俺は『ヤンデレに狙われている哀れな虜囚』という役なんだ。上手に媚びを売って隙を見て逃げ出す、というロールプレイなんだから、この程度のリップサービスは当然だ」
幼馴染「ちっともサービスされてないよ! 私が本当のヤンデレなら今頃惨殺ENDだよっ!」
男「好きとか適当言ってりゃなんでも許されるんじゃないんですか」
幼馴染「適当すぎるよぉ……男と付き合う人は大変だね。……わっ、私は幼馴染だから、男のことなんでも知ってるからっ、だいじょぶだけど!」
男「へー」
幼馴染「明らかに興味がない素振りだよぉ……」
男「はい」
幼馴染「あのね、男の手が使えないのは面白くないから、ガムテープでぐるぐるするのは手じゃなくて足にしない?」
男「それは名案だ。でも、そうするとお前を足蹴にする大義名分がなくなっちゃうからなあ……うーむ、どしたものか」
幼馴染「この人ものすごく酷い!?」
男「まあ、難癖つけて足蹴にすりゃいいか。よし、それじゃこのガムテを剥がしてくれ」
幼馴染「全部聞こえてるよ! 足蹴になんてしたら怒るよ!? いちおー剥がすけど!」ビリビリ
男「剥がすのか。って、いていて! 俺の腕毛がガムテに奪われる」
幼馴染「こら、暴れるな! 言うほど生えてないんだから我慢する! ……はい、剥がしたよ」
男「おお、なんという開放感! あー楽しかった。んじゃ帰るか」
幼馴染「かーえーるーなー! まだ私のターンは終わってないぜ!」ダキツキ
男「ドロー! モンスターカード! か?」
幼馴染「そーそー! あの動画面白かったねぇ♪ またあーゆーの見せてね♪ ……じゃなくてえ! もー! 男はすぐに話を脱線させる!」
男「お前が振ったんだろうが」
幼馴染「うるさいの!」
男「これで俺の機動力は大幅にdown、全盛期のビルバインと並ぶとまで言われた鬼回避率も露と消えた」
幼馴染「またよく分かんないこと言ってるしぃ……とにかく、これで手は使えるようになったよね」
男「ん、ああ。で、何すんだ? ラジオ体操第二? あの肩をいからせてウホウホするのが恥ずかしくて恥ずかしくてたまらないが、それが望みか? なんという羞恥プレイ。だが、命令とあらばやってやる!」
幼馴染「まったく頼んでないことを嬉々としてやろうとするなっ! ……え、えっと。とりあえず、そこに寝て」
男「ああ、はい」
幼馴染「それで、よい、しょっと」ノシッ
男「ぅおおいっ! 寝る場所間違ってやしませんかお嬢さん!?」
幼馴染「ま、間違ってないもん! いっつもこの布団は薄くて背中痛いなーって思ってたもん! 人間肉布団だもん! 男はおっきいからその上に寝ても問題ないもん!」
男「いや、俺が大きいのではなくお前が小さいだけってお前何やってんだ」
幼馴染「ろ、ろーりんぐで敵の攻撃を回避。結果、仰向けからうつ伏せになっちゃったけど、結果論だからそれを責めるのは酷だ」
男「敵などどこにもいません」
幼馴染「う、うるさい! ……ぅああ、思ったより顔近いぃ///」
男「鼻息がこしょばい」
幼馴染「そ、そゆこと言うなあ!///」
幼馴染「……でろ」
男「へ?」
幼馴染「だから、なっ、なでろって言ったの!///」
男「尻か。任せろ、得意だ」
幼馴染「頭に決まってるだろ! なんでお尻をなでてくれなんて言うと思うんだよぉ!」
男「そりゃ頭より尻の方がなでた時に俺が楽しいからだろ」
幼馴染「楽しいとか知らないっ! 頭なでるのっ! 命令、めーれー! 断ったら包丁でぶすぶすーだよ!」
男「お、これは実にヤンデレらしい台詞。……いや待て、本当にそうか? 包丁=ヤンデレとは、あまりに記号的過ぎやしまいか? 俺はいつから人ではなく物に萌えていたんだ?」
幼馴染「そーゆーことは一人の時に考えろっ! 今は私をなでなでする時間なのっ!」
男「そうか。どうぞ存分になでなでしていてください」
幼馴染「私が自分の頭なでてたらただの頭おかしい人じゃないのっ! 男が私の頭をなでるのっ! いーこいーこするのっ!」
男「どんどん幼児化が進むな。いい傾向だ!」
幼馴染「喜ぶなっ! 止めろ!」
男「子供か。暴れるな」
幼馴染「うるさいっ! 今の私の言うことは絶対なんだよ! 断ったりしたら痛い目見せちゃうからね!」
男「そりゃ怖いな。しかし、なでる、か……」
幼馴染「な、なんだよ……い、嫌でもなでないとダメだかんねっ! なでないと解放したげないから! 嫌々でもなでなきゃダメだからね! で、でもそれを顔に出しちゃダメだよ!」
男「実は、もうボケの案が尽きちゃって。普通になでることしかできそうにないんだが、それでもいいか?」
幼馴染「最初っからそれをお望みだよっ! 無駄にドキドキしちゃったよ! 正直泣きそうだったよ!」
男「じゃあ、はい」ナデナデ
幼馴染「は……はぅぅぅぅ///」
男「うわ、きめぇ」
幼馴染「流石に泣くよ!?」
男「冗談だ、冗談。とても可愛い鳴き声です」
幼馴染「な、鳴き声とかゆーなっ! 勝手に漏れちゃっただけだよっ!」
男「つくづく萌えキャラだな」
幼馴染「そんなつもりは毛頭ないよっ!」
幼馴染「はぅわっ!?」
男「はぅわ? 何語?」
幼馴染「お、お世辞なんて効かないもん!/// そ、そ、そゆこと言っても解放なんてしてあげないから!」
男「あと、ほっぺもふにふにで気持ちいいし」フニフニ
幼馴染「あ、あぅ……///」
男「わはは。モチみてえ」グニー
幼馴染「あぅぅ……監禁されてる人の行動じゃないよぅ」
男「それを言うなら、お前こそ。人を監禁しておいて、何を好き勝手に頬をうにうにされている」
幼馴染「だ、だって、気持ちいーし……」
男「お前の性感帯おかしいぞ」
幼馴染「そーゆー意味の気持ちいいじゃないよっ! 男に触ってもらって気持ちいいってお話っ!」
男「ほう」
男「落ち着け。深呼吸だ」
幼馴染「そ、そだね。すーはーすーはー」
男「吸って吐いて吸って吐いて吐いて吐いて吐いて吐いて」
幼馴染「すーはーすーはーはーはーはーは……っ!? っぱあ! 無理だよ死ぬよ臨死体験だよ!」
男「最初から気づけ」
幼馴染「テンパってるんだからちょっとは気遣ってよ!」
男「なるほど。分かった、任せろ」ムギュッ
幼馴染「ふわわわっ!? ふわ、ふわあ!? だ、抱っこ、抱っこ!?」
男「そして、よしよし」ナデナデ
幼馴染「こっ、このコンボは凶悪、凶悪だよぅ! 頭溶けるよ!」
男「あらかじめ手に塩をすり込んでおいた甲斐があるというものだな」
幼馴染「ナメクジじゃないっ! 全力で人だよっ! 折角の甘いムードも雲散むしょーだよっ!」
支援
幼馴染「じゃあ最初から余計なこと言わなきゃいいのにぃ……」
男「それは、どうせいつか死ぬから生きててもしょうがないと言っているようなもんだぞ」ナデナデ
幼馴染「極論すぎるよぉ。……あの、ところでさ?」
男「ん?」ナデナデ
幼馴染「……えへへ。な、なんか近いね?」
男「飛び出すメガネをしてるからそう見えるだけだ。ただの錯覚だ」ナデナデ
幼馴染「なんだか古いよ。今ならすりーでぃーメガネだよ?」スリスリ
男「む。自身の顔が高速振動させることにより、俺のなでなでを妨害するとは。やるな、幼馴染!」
幼馴染「ちっともやってない! 頬ずりして甘えてるの! さりげなくやったつもりだったのに大失敗だよ!」
男「わはは。んで、ちっとは落ち着いたか?」
幼馴染「へ?」
幼馴染「……えと、うん。落ち着いた、みたい」
男「そか。よかった」
幼馴染「……あの、落ち着いても、抱っこしてくれる?」
男「絶対に御免だ」
幼馴染「悪魔!?」
男「さっきの抱っこはあくまでお前を落ち着かせるため。それ以外の何物でもない」
幼馴染「……そ、そだよね。……男って、優しいもんね。……ただ私を落ち着かせるためで、他の感情なんてあるはずないもんね。……えへへ。なに勘違いしてたんだろ、私」
幼馴染「ふわっ!? ……え、え?」
男「ヤンデレ娘を抱っこっこ。あー幸せ」
幼馴染「…………。……うぅぅぅぅーっ!」ギュー
男「頬をつねるな」
幼馴染「わざとだもん! わざとあーゆー言い方して私を悲しませた罰だもん! ちょっとは痛い思いしてもらわないと割に合わないもんっ!」ポロポロ
男「あーもー、こんなことで泣くな。まったく、どこまで子供みたいなんだか」ナデナデ
幼馴染「子供じゃないもん……うぅぅ……」ズビー
男「鼻を垂らすな。ティッシュティッシュ……ほれ、ちーん」
幼馴染「ふがふが……ちーん」
男「はい、よくできました」ナデナデ
幼馴染「全力で子供扱いだよ……ぐす。あっ、ゴミ箱はそこだよ」
男「ん。よし、飛んでけー」ポーイ
男「ところで、そろそろヤンデレ成分が切れてきたので、何かやってもらえませんかね?」
幼馴染「なでなで……」
男「そんな悲しそうな声を出すな。なんかそれっぽい台詞言ったらやってやるから」
幼馴染「うー……あっ! ……お、男は何も心配しなくてもいいんだよ? 私が一生飼ってあげるからね?」
男「んー、台詞としちゃ間違ってないが、俺とお前の関係じゃ逆の方がしっくりきませんかね?」
幼馴染「逆? 私が男の、……ぺ、ぺっと? ……ふへへぇ///」
男「なんで喜んでんだ」
幼馴染「よっ、よよ喜んでなんてないよっ!///」
男「まあ、一応言えたしご褒美です」ナデナデ
幼馴染「私の方が立場が上のハズなのに、どう見ても男の方が偉そうだよぉ……」
男「実際偉いしな」ナデナデ
幼馴染「うちゅうのほうそくがみだれてるよぉ……♪」スリスリ
男「ストレートにえろいな!」
幼馴染「そっ、そういう意味で言ったんじゃないよっ!/// 久しぶりにいっぱいお話できたから、明日もそうしたいなーって……ねっ?」
男「うーん……でも、流石にお泊りまでは」
幼馴染「……いっ、嫌とは、言わないよね、言わないよね?」
男「そこで不安そうにするな。もっと病んだ感じでニヤーっと笑いながら言え」
幼馴染「うぅぅ……不安の方が大きくて笑ったりなんてできないよぉ」
男「断ったら殺す、いやむしろ何か喋る前に包丁を腹に突き立てる、くらいの意気込みで頑張れ」
幼馴染「怖いよっ! 男を殺すとか考えただけで泣いちゃうよ!」
男「うーむ……どーも向いてないみたいだなあ」
幼馴染「えっ」
男「キャストを誤ったか? 今からでも、他のやつに」
幼馴染「ヤ、ヤだっ。捨てないで、捨てないでっ。頑張るからっ、頑張るからっ」
男「お、おい」
男「ちょっと落ち着けって」
幼馴染「ほ、他の子とこんなことするなら。い、いっそ、私が、私がっ」
男「落ち着けと言っとるだろ」ペシッ
幼馴染「にゃっ! ……うー」
男「うなるな。そもそも俺に他の女性の知り合いなんていないぞ」
幼馴染「へ? …………そなの?」
男「そなの。知らなかったのか?」
幼馴染「だ、だったら最初っからそう言ってよ! ……うぅ、なんか変なこと言った気がする」
男「大丈夫、気のせいじゃない!」
幼馴染「笑顔で言わないでよ、ばかぁ!」
男「いやはや。しかし……さっきのはよかった。鬼気迫ってた。ああいうのだよ、俺が望んでたのは! 正直身の危険を感じたぞ!」
幼馴染「さ、さっきのは……そ、その。演技とかじゃないから。盗られちゃうって、必死だったから」
男「どうやら開いてはいけない扉が少し開いたようですね」
幼馴染「う、うぅ~……自分にあんな性質があったなんて、びっくりだよ」
幼馴染「ヤだっ! あんなコントロールできない状態ご免被るよっ! 自分でもちょっと怖かったもん!」
男「ばか、俺が一番怖いに決まってるだろ。正直殺されるかと思ったぞ」
幼馴染「だったら開けようとするなっ!」
男「自分の命と浪漫を天秤にかけたら、そりゃ浪漫に傾くだろう、男なら!」
幼馴染「無駄にかっこいいよぉ……」
男「あと、こんな性質が暴走したら何かあった時に危ないから今のうちにコントロールできるようにしよう、っていう言い訳をいま思いついた」
幼馴染「全部言っちゃってる! なんだか何もかも台無しだよ!」
男「じゃあ手始めに……」
幼馴染「な、何するの? こ、怖いことはダメだよ?」ブルブル
男「ちょおご機嫌ですね」
幼馴染「ふぇっ!? そっ、そそそんなことないよっ! 試練だよ、しれん! えっと、み、みずからのおにをせいぎょするために仕方なくやってるんだもん!」ムギュー
男「満面の笑みで俺に抱きついていたのは、俺の目の錯覚なのだろうか」
幼馴染「そ、そうだもん。錯覚だもん。そもそも、男が言い出したことなんだよ?」
男「『ヤンデレ化をコントロールする第一歩として、まずは俺を好きになること』……自分で言っておいてなんだが、よく受け入れたな」
幼馴染「しっ、仕方ないもん! この性質は危ないから、制御しなきゃだし。……だ、だから、しょーがなく男を好きになってあげるもん! そのための行動だもん!」
男「しょうがなく、なぁ」ナデナデ
幼馴染「はひゃー♪ ……な、なによ、その目は」
男「何も」
幼馴染「うぅー……何もって顔じゃないよ! ほ、本当にしょがなくだもん! まだ好きじゃないもん!」
男「はいはい」ナデナデ
幼馴染「ものすっごく信じてないしぃ……ほ、本当なんだからね! あっ、そだ、明日お休みだし、デートしよ、デート!」
男「デートなんて戯言ほざいておいて、まだ好きじゃないと?」
幼馴染「じゃないの!」
幼馴染「やったー♪ どこ行こっか、どこ行こっか? あっ、そだ! あのねあのね、お弁当作るから一緒に食べようね♪」ムギュー
男「なんかもうヤンデレとか関係なく可愛く見えてきた俺は頭がおかしいのだろうか」
幼馴染「かっ、かわ……/// も、もーっ! 男は別に私のこと好きになる必要ないのに、……も、もーっ!///」ポカポカ
男「ぶべらはべら」
幼馴染「ま、まったく男は。誰にでもそーゆーこと言うんだから」
男「言うか、アホ。そんな軽くねーよ」
幼馴染「……あ、あぅぅ///」
男「照れるな。こっちの方が恥ずかしくなってくる」
幼馴染「ん、んなもん無理だよ! 恥ずかしーよ! ていうか男も耳まで真っ赤だよ!」
男「いやはや、慣れないマネはするものではないですね」
男「されには同意」
幼馴染「明日はデートしてー、あっ、学校でもお弁当一緒に食べようね♪ それから学校帰りには買い食いしたりー。……えへへ。やりたいこと、いーっぱいあるよ」
男「なんかもうヤンデレとか全然関係ない気がするが、楽しそうだしまあいいや」
幼馴染「全ては制御するためなのーっ! 関係あるの! あと、もっかい抱っこ!」
男「はいはい」ムギュー
幼馴染「えへへー♪ 今日も明日も明後日も、好きになるためにずっと、ずーっと一緒にいてもらうからね、男?」
男「もう十分好きだろ」
幼馴染「まだなの! もっともっともっと好きになるの! あと……その、お、男にも私を好きになってもらうの!」
男「大丈夫。最後の条件は既に達成済みだ」
幼馴染「へっ?」
おわり
乙
Entry ⇒ 2012.03.22 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「言っておくが、ボクは独占欲が強いぞ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332228672/
幼馴染「君は昨日、ボクが付き合ってくれと言ったらOKと言ったな?」
男「うん、言ったね」
幼馴染「ボクは漸く君と愛し合えるってわけだ」
男「そ、そう言われると照れるな」テレテレ
幼馴染「ふふ、その照れると頬を掻くクセも愛しい対象だ」ギュウ
男「えへへ」
幼馴染「ふふ……っじゃなくてだ!」
男「ひゃあ!?」ビクッ
男「き、聞いたよ……」
幼馴染「で、だ!」
男「うん」
コンコン
男「はーい」
妹「兄さん、飲み物持って来ましたよ」
男「あぁ、ありがとうね」ニコ
妹「えへへ」
幼馴染「……」イラッ
男「お、幼馴染だよ……何言ってるの」
幼馴染「そうだろう!?ならば私にもっと……」
妹「兄さん」ギュー
男「もう、妹は甘えん坊だなぁ」ナデナデ
幼馴染「な……!」
妹「へへーん」ニヤ
幼馴染「」カチーン
はやく続けろよ
男「わあ!?」バッ
妹「あ……」
幼馴染「男は私のものだ。許可無く抱きつくな」ギュゥゥゥ
男「ちょ、幼馴染。苦し……」
妹「兄さんが苦しがってます!やめてください!」
幼馴染「あ……」パッ
男「ふぅ、ふぅ」
妹「大丈夫ですか、兄さん」ナデナデ
幼馴染「だ、だいたい君がボクの男に必要以上にベタベタするからだ!」
妹「人のせいですか?まったくコレだから……」ハフゥ
幼馴染「な……ぐぬぬぬぬ」
男「大丈夫だから、そんなに喧嘩しないでって……」
妹「兄さん、無事でよかったです」スリスリ
幼馴染「む、無駄に擦り寄るんじゃない!」
妹「するつもりも無いですよ。私はいつまでも兄さんの妹です」
男「そんな事言ってたらいつまでも彼氏できないぞ」
妹「えへへ、今のところ必要としていませんので大丈夫です」
男「しょうがないなぁ」
妹「えへへ兄さーん」ダキ
幼馴染「……」プルプル
幼馴染「……」ギュ
男「幼馴染?」
幼馴染「ん……」スリスリ
男「どうしたの?」
幼馴染「……にも」
男「え?」
幼馴染「ボクにも、もっと構え……」ボソボソ
男「……ん」ナデナデ
幼馴染「男」
男「うん?」
幼馴染「二人っきりに、なりたいんだ……」ウルウル
男「……!」キュン
妹(ま、まずいです!)
男「しょ、しょうが」「兄さん!」
妹「げ、ゲームやりませんか!?」
男「で、でも……」チラ
幼馴染「……」ウルウル
男「妹、ごめんね。今日は……」
妹「うぬぬ!」
幼馴染「そうと決まったらさっさと行くぞ男!善は急げだ!」ッバ
男「お、幼馴染!?」
幼馴染「さぁさぁ時間は節約しないとな!シャキシャキ動け!」グイグイ
男「ちょ、幼馴染待って~~」
妹「や、やられました……」
男(二人っきりになる場所が隣の家っていうのも変な感じだなぁ……)
幼馴染「男、話を戻すぞ」ゴゴゴゴゴ
男「あ、うん」
幼馴染「ボクは独占欲が強いんだ」
男「三回目だよね」
幼馴染「君は妹を可愛がり過ぎだ」ブス
男「そ、そりゃあたった一人の妹なんだから」
幼馴染「だったらボクはたった一人の彼女だ」プクー
男「うん?」
幼馴染「ボクだってな……」
男「……?」
幼馴染「嫉妬くらい、するんだぞ……」グス
男「……!」キュン
幼馴染「男、男が大好きなんだボクは」
男「幼馴染……」
男「んっ」チュ
幼馴染「ん、んっ……」チュ
男「はぁ、幼馴染」
幼馴染「……ふふ」
男「き、キスとか、幼馴染以外にやるつもりとか、ないから」
幼馴染「……!」ドキ
男「大丈夫、安心しt……んんっ!!」
幼馴染「ん……ん!」グイグイ
男(こ、こんなに押し付けて……)
幼馴染「ぷは……」ハァハァ
男「お、幼馴染……」ハァハァ
幼馴染「男……私を……」
男「幼馴染……ん?」
幼姉「ジー」
幼馴染「……」
男「……」
男「あ、あははは……」ダラダラ
幼姉「いや、妹の初セックスはしっかり見ておかないと姉としてだな」
幼馴染「見る必要性が見えないのだが!?」バンッ
幼姉「しかしあんなにも濃厚なキスをするなんて、フフ」
幼馴染「な、な……!」カァァァ
男「……」プシュー
幼姉「しかし男クンは変わらないな。少し妹が羨ましく感じるよ」
男「そ、そんな……」
幼馴染「だ、ダメだ!何を言っている!」
男「あ、あははは……」
幼姉「男クンもどうだ?少し私に身を預けてみないか?」ムニュ
男「あ、あの……」(む、胸が……)
幼姉「男クンが望む事なんでもしてやるんだが?」ムニムニ
幼馴染「な、何ボクの男を誘惑してるんだ姉さん!」
幼姉「ふふん、妹が持ち得てない物を少しばかり男クンに堪能してもらおうと思っただけだ」ボイン
幼馴染「が!ぬぬぬぬぬう……」ペターン
幼馴染「ワーワー」
男(本当に似てるなぁこの姉妹)
男(顔だけじゃなくて口調も仕草もそっくりだ)
男(まぁ、一部大きさの差はあるんだけどね)
幼馴染「今すっごい失礼なことを考えてなかったか」
男「え、なんのこと」
幼姉「ふぅ、男クン、どうかな。このあと二人で食事でも」
男「お、幼馴染がいるので……」
幼馴染「そうだぞ!私は男の彼女なんだ!か・の・じょ!!」
幼姉「まったく大声で喚いてみっともないぞ、妹よ」
男「うん?」
幼馴染「場所を移すぞ!」
男「う、うん!」
スタタタタタ
幼姉「ふむ」
幼姉「少しからかい過ぎたか」
幼姉「……でも」
幼姉「本当、羨ましいよ、幼馴染」
男「……」タッタッタ
幼馴染「ハァ、ハァ、ハァ」
男「……ここ」ハァハァ
幼馴染「……え?」
男「懐かしいな」
幼馴染「……公園?」
男「昔よく遊んだよね。かくれんぼとかして」
幼馴染「がむしゃらに走ったらここについていたか……」
男「思えば」キィキィ
幼馴染「……うん?」キィキィ
男「もう、年齢と同じくらいの年数一緒にいたんだよね」
幼馴染「あぁ、物心ついた時からボクは男のことを覚えてる」
男「ん、俺もさ」
幼馴染「い、今から思えばあの頃からボクは男のことを好きだった」
男「俺も」
幼馴染「昔から相思相愛だったんだな……えへへ」ニヨニヨ
男「そうだね」ニコ
男「うん?」
幼馴染「……呼んだだけだ」
男「幼馴染」
幼馴染「なんだ?」
男「呼んでみただけ」ニコ
幼馴染「ふふ」
男「あはは」
幼馴染「なんだ?」
男「俺はね、妹も、幼姉さんも好きだよ」
幼馴染「……そうか」シュン
男「でも、幼馴染」
幼馴染「え?んっ!」チュ
男「ん……」チュ
幼馴染「はぁ……男……?」
男「俺の真ん中にいる人は、何時だって幼馴染だから」ニコ
幼馴染「……!」ドキ
妹「で、あれはなんなんですか」
幼姉「ふふ、仲睦まじいじゃないか」
妹「な、納得できません!私だって……」
幼姉「君も、男クンが好きなら素直に祝ってあげられるようにならなきゃね」
妹「……むぅ」
幼姉「ふふ、ちょっと難しいかな」
妹「はぁ」
男「幼馴染」ナデナデ
幼馴染「ふふ」
男「幼馴染、ちょっと暑いよ」
幼馴染「そうか、耐えるんだな」ピト
男「そんなぁ」
幼馴染「漸く独り占めできるんだ」ニコ
男「そんな、俺は」
幼馴染「男」ニッ
男「うん?」
男「え」
幼馴染「……男の真ん中だけじゃない。男の全てをボクの事だらけにしてやるからな」
男「あはは、楽しみだよ」ニコ
幼馴染「あぁ覚悟しておけ」チュ
おわる
おやすう
おやす
Entry ⇒ 2012.03.21 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染「私と付き合って、その後は私の旦那になればいいじゃん?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331828389/
男「だ・・・だからそのな、小さい頃から一緒だったからってそれは安易な考えだとぼかぁ思うね!」
幼「いいじゃないか。そのまま幸せな家庭を築こうぜ!青春いいじゃないか!私はこれでも尽くすよ!」
男「バーカ、バーカ!なんでそんな自身満々でそんなこと言えるのさ・・・」
幼「ふふっ・・・なんでだと思う?」
男「知るかっ!幼もさ、その・・・俺だけじゃなくて周りをよく見たほうがいい。可能性は無限大だ」
幼「これからもお前を見ていく所存だ!」
男「ば・・・・ばか野郎!!」テレテレ
男「そう・・・断る理由もないんだよ・・・けどお前はもっといろんなものを見て、感じたりしたらいいと思う!」
幼「お前は?」
男「善処しますっ!」
幼「いやいや・・・お前はちょっとなぁ・・・私が言うのもあれだけど無理だろ・・・ぷふぅ・・・」ニヤニヤ
男「お前なんなの?喧嘩売りに来たの?」
幼「だからさっきから言ってるように私と一緒にいればいいんだって!」
男「断る!まだ俺にだって可能性はあるはずなんだい!」
幼「だってお前の浮いた話しなんざ聞いたことないぜ?今だって聞いたことないぞ」
男「喉乾いたから飲み物とってくるね?」
男「ふむ、ではここで発表しちゃおうかなぁ~?重大発表しちゃおっかな~?」チラッ、チラッ
幼「なんだよ、勿体ぶらないで早く話しちゃえよ!」ウズウズ
男「いいぜいいぜ!実はさ・・・同じクラスに気になる子がいますっ!キャッ、ハズカシ!」
幼「おい・・・それ、マジかよ・・・?」
男「ごめん、ちょっとふざけ過ぎた。でも本当に気になる子なんだ」
幼「そうか、お前からついに浮いた話しが聞けたな・・・しかし、お前その子とこう・・・やり取りとかしてるのか?」
男「ぜっんぜんしてない!むしろ関わったことない!」
幼「さすがだな兄弟?」
男「違うよ?ぼく一人っ子だよ幼?」
男「そうだな・・・小柄で、髪の毛は長くて休み時間はよく本読んでたな・・・かわいいぜ?」
幼「すごい断片的だな。どこが好きになったんだ?包み隠さずどうぞ!」
男「なんていうのかな・・・あの儚さ・・・かな・・・?」
幼「うぉほっ!なんか私もドキドキしてきた!マジかよ男やったじゃん!」
男「待って待って、まだなにも進歩してないから」
幼「そっか、すまん。しかしあれだな、聞く限り私とはだいぶ違う感じの子みたいだ」
男「うん、幼とは正反対かなたぶん」
幼「手伝いたいなー・・・手伝いたいかもしれないなー・・・」チラッ、チラッ
男「あ、大丈夫だよほんと?」
男「男の男って・・・俺のことはいいの。幼だって自分のことを考えないといけないってさっきもチラって言った気がする」
幼「いいじゃんさ、いいじゃんさ!もしイヤならもうちょっと甘酸っぱい話をしてくれ!」
男「え!そんなんで諦めてくれるの?甘酸っぱい・・・どんな感じをお求めなんですか?」
幼「やっぱその女の子が気になるってことはそれなりに切っ掛けがあったはずなんだ!さぁ、馴れ初めを話せ!」
男「えぇー・・・恥ずかしいんですが・・・」
幼「なら私がお前たちの仲を取り持とう!大丈夫、同じ女だからなるようになると思う!」
男「なるようになるじゃダメでしょ!そこは頑張ってよ!」
幼「じゃあ話して!」ニコニコ
男「はい・・・」
男「それで教室に戻ったらその子がいてさ?」
幼「続けて?」
男「俺がドアを開けたから反射的に見ちゃったんだろうな!目が合っちゃってさ?」
男「俺・・・テンパっちゃってあたふたしちゃって・・・・そしたらその子どうしたと思う!?」
幼「なになになに?なにが起きたんだよ!?」
男「その子、俺に微笑んでくれたんだよっ!!」
幼「うおおおおお!その子の顔わかんないけどシチュエーション想像したらキュンってするなこれはっ!」バンバン!
男「夕日が差し込んでてその光りを浴びた彼女にぼかぁとても儚さを感じてしまったって話しなんですよっ!」
男「俺も青春してると思う!このまま思いでの1ページにしても一向に構わんッッッ!」
幼「それはダメだろ!」
男「だ・・・だって怖いぜぇ?いい思いでが苦い思い出に変わるのなんて・・・」
幼「バーカ、例えそうでもお前が一生懸命考えて行動することに意味があるんだよ。失敗しても・・・まあいいじゃん?」
男「よくないよっ!どうせなら笑顔でいたいよ!!」
幼「・・・・・フッ」
男「いま鼻で笑ったろ!それより幼だってなにか色気付いた話しぐらいあるだろ!」
幼「色気?まあ似たような話しはあるけども・・・」ポリポリ
男「よし、話して貰おうか?俺だって結構・・・恥ずかしかったんだからな!」
男「え?ちょっと気持ち悪くなってきた・・・幼ってモテルの・・・?なんか泣きそう・・・・」
幼「でもちょっと違う。同性に言い寄られて告白されたりね・・・」
男「それハーレムですやん!」
幼「いや、私は普通だから!異性がちゃんと好きなんだから・・・・」
男「確かに俺も野郎に言い寄られたら怖くてたまらない・・・けど幼が同性にモテてるって知らなかったな」
幼「ほら、私って結構サバサバした感じでいいらしいよ?」
男「もう少し女らしくしたほうがいいんじゃないか?」
幼「男は・・・そのほうがいいのか・・・?」
男「う~ん・・・今更って感じで違和感しかないと思うからいいです!」
幼「すごいって・・・・そうだな、普通に『付き合ってください!』とか、『私の御姉様になってください!』とかさ?他には男装してくれとかも言われたっけ」ケラケラ
男「御姉様か・・・なんか、なんか響きが・・・うーん、御姉様か・・・」モンモン
幼「もちろん全て断らせて貰ったさ。まあたまにやっぱり傷つく子もいたりしてね・・・」
男「ほう?なんか穏やかじゃない」
幼「たまに嫌がらせしたりする子がいたりするんだよ。私や・・・私の周りでね?」
男「マジで・・・?怖いからちょっと聞きたくないかもしれない・・・」
幼「そう?ちょっとした武勇伝を男に聞かせられると思ったけど・・・残念だ」ケラケラ
幼「気にするな、バレないように頑張ってたんだから。気づかれてたら私がカッコ悪いだろ?」
男「ますます俺がカッコ悪いじゃんか・・・」ズーン
幼「お前はカッコ悪くていいんだ、じゃないと私が困る」ニヤニヤ
男「正直たまに幼ってカッコいいものな・・・くそぅ!」
幼「ふふっ、私が女ってのを忘れるなよ?そういうのも悪くはないけどさ」
男「女ってズルいよな?カッコいいって言われても、可愛いって言われても喜べるものな」
幼「うーん・・・男はどちらかといえば可愛いの部類だろうな。ヘタレ可愛い?」
男「うるせー!」
男「照れてねーし!どう反応していいかわからなかっただけだし!撫でようとすんなっ!」
幼「ほんとに男はまったく・・・まったくもう・・・」ハァハァ
男「あとあれだ、スカートとズボン穿けるのもなんかズルい気がしてきたな!」
幼「じゃあ穿いてみたら?スカート。なにかに目覚めたら自己責任でよろしく」
男「あんなヒラヒラ穿いたらなんか心許ない感じがする。よく女って穿けるよな?」
幼「半ば強要されてるに近い気もするけどな。ちなみに私は下からスパッツを着用しているぞ!」
男「え・・・だめだよ・・・スカートの下はパンツじゃなきゃ。男子の夢壊さないでよ・・・」
幼「あれっ!?好きじゃなかったのか!!」
幼「そうだったのか・・・勉強になるな!今度から私もスパッツは脱ぎパンツにしよう!」
男「あ、大丈夫!幼はそのまま。なんかイヤだから。スパッツでね?他の人には注意しといてな」
幼「まさか指定されるとは思わなかったぞ・・・まあ変わらないからいいけど」
男「そういや最近というか前から思ってた!寝る前のちょっした時間の潰し方はどうしたらいいのか!」
幼「私が来よっか?男が眠るまで話ししてあげるぞ!」
男「どう考えても夜更かししちゃうじゃないですか、ヤダー!」
男「おっ!なかなかグッドアイデアじゃないですか」
幼「でもだんだん興奮してきて続き読んじゃって眠れなくなるんだよなっ!」
男「ちょっと、幼さん・・・なに読んでるんですか・・・いくら俺だからって多少は僕だって幼馴染の夜の事情聞かされたら恥ずかしいよ・・・・」
幼「なに読んでるって格闘漫画だよ」
男「ですよねー!なんか俺って」爛れてるのかもしれない・・・」
幼「格闘漫画はいいぞー?最初はヘタレなんだけどだんだん男らしくなっていくとこに私はちょっとだけキュンとする!男も読むか?」
男「そんな痛そうな話し読めるかっ!だいたい眠る前に興奮して起きたらなんの意味もないしょ!」
幼「ちぇ・・・読み始めたら楽しいのに・・・」
幼「えー!血湧き肉踊る格闘漫画も読もうぜ!」
男「いいです、俺そういうの苦手だから。幼こそ俺の漫画読んで見ろって!」
幼「え!だって・・・私のキャラじゃないだろそういうの・・・」テレテレ
男「なんだキャラって?そんなの気にするなって!」
幼「わかったよ!んじゃ帰りに借りるから後で見繕ってよ」
男「了解、お前の荒んだ心を癒す作品を貸してやるさ」
幼「いや、別に荒んでるわけじゃないし・・・」
男「それは軽いジョークだよ。けどここまで男前さんだと困らない?」
幼「あんまり!けど同性の子たちがちょっとだけ・・・さっきも話したけどさ」
幼「こんなの全然喜べるわけないだろ・・・あの子たちには悪いとは思ってるけどさ・・・」
男「案外さ、友達になりたくて来てるんじゃないの?なんかで聞いたけど女の子同士の友情を間違って恋愛感情に捉える子もいると聞きました!だから勘違いやも?」
幼「いや、あの子たちはガチだよ・・・男は見てないからわからないだろうけどね・・・ふふっ・・・」
男「幼・・・哀愁漂わせる程になにかあったんだね。でも仕方ないんじゃないか?俺から見ても幼は凛々しいというかカッコいいというか・・・」
幼「ありがとう男、でも私だって女だからもう少し女性として扱って貰えたら嬉しいぞ・・・と、ちょっとだけわがままを言ってみたり?」
男(幼を女性として・・・女性として・・・女性として・・・・)
男「・・・・・」ポッ
幼「なんで顔が赤くなって・・・ははぁ~ん?私にもまだまだ可能性があるってとこかなっ!」ニヤニヤ
男「うぅー・・・・」
幼「いやいや、その・・・素直に喜んでたんだよ?私にだってまだ可能性があるみたいだしさ」
男「そりゃ・・・幼みたいな綺麗な奴にさ・・・その・・・言い寄られたら誰だって意識するよ・・・」
男「けど幼はどこか本心を隠してる気がして言葉を素直に受け止められないんだよ・・・」
幼「そうだな、のらりくらりと返してばかりだった気がするかもしれないね」
男「ずっと一緒にいるのに・・・なんだか離れていってるような気がしてたり・・・俺はそう感じてた」
男「今日、初めて幼がその・・・同性の子たちに嫌なことされたことを知って・・・俺は気づいてもやれなかったし、幼は俺に話してくれないし・・・」
幼「それはごめん、けど私は男を守りたくて・・・・」
男「確かに頼りなく見えても仕方ないかもしれないけども・・・俺だって幼は大切なんだし・・・」モジモジ
男「1人で悩むより絶対にいいと思ったり・・・・しま・・・・・・す・・・・」
幼「どうした男・・・?続けてよ」
男「恥ずかしくなってきた・・・」
幼「そっかそっか、男は恥ずかしかったのか!」ニヤニヤ
男「うわああああああ!忘れろおおおおおおお!!」
幼「忘れるわけないだろう?私は男にとって大切な存在みたいだしね?」ニヤニヤ
男「こいつマジでもう!もうっ!!」
幼「私だって男は大切な存在だよ?いつも男に伝えてきただろ?」
男「だから!なんかアメリカのホームドラマ並みに軽く言うから実感沸かないんだってば!」
男「・・・・・」チュッ
幼「な?わかっただろ」
男「は・・・はぁ?ぜ、全然わからないんですけどぉ・・・」ドキドキ
幼「じゃあもう1回しないといけないね・・・・」
男「えっ!あっ、あの・・・・その・・・・」アセアセ
幼「目、瞑って・・・?」
男「ひゃい!」ドキドキ
幼「・・・・・んっ」チュッ
男「・・・・・んっ」チュッ
幼「これでも伝わらなかったら私はもっと過激にしていくしかないんだけどな?」クスクス
男「だ、大丈夫、十分にわかったよ・・・うん・・・」ドキドキ
幼「それはそれでツマラナイじゃないかっ!」
男「どうしたいのさっ!」
幼「悩んでしまえばいいよ!まあ最初に唾つけとば意識してこっちに来ざるえないだろうけど」ニヤニヤ
男「お前!うおおおおおおおお!!」
幼「言っておくけど・・・・私だって餌を目の前にされたらどうしようもないんだ。しかもその誰かに餌が取られそうものなら手段は取ってられないよ!」
男「もう少し表現の仕方を変えろよ。なんかその表現すっごくイヤだ」
幼「と言っても満更でもない男君。これにはさすがに苦笑い」
男「なんだよ・・・俺だけすごくドキドキさせられて・・・幼は俺で遊んでるんだろきっと・・・」シクシク
幼「いやいや、これだけやってるのにまだそんなに悲観的なの・・・」
男「おぷ!ふ、不意討ちとはやるじゃん・・・」ドキドキ
幼「なんだろ・・・こうやってると・・・・あ、やっぱなんでもない」
男「なんだよ、言いかけたら最後まで言うべきだろ」ジッ・・・
幼「その・・・あまり見つめられるとその・・・切なくなると言うか・・・」
男「なんだよ切なくなるって・・・切ないなら俺だろ!普通抱き締めるのは男の役目だろ!」ジタバタ!
幼「コラ、暴れない。いいじゃないかちょうど私に収まるサイズだしね?それとも離したら私を抱き締めてくれるの?」ギュッ
男「それは・・・」ドキドキ
幼「なら離してあげられないな」ナデナデ
男「頭撫でるな!」
幼「イヤだった?」
男「・・・・じゃないけど」
幼「ならいいじゃないか」ナデナデ
男「・・・・・」ドキドキ
幼「あぁん・・・せっかくだからもう少し堪能したかったのに・・・」ジトー・・・
男「うっさい!これ以上したら俺が変になりそうだし・・・」
幼「なんだ、私と青春するか?」ケラケラ
男「お前、青春禁止な?」
幼「いつもあれぐらい素直だと可愛いんだけど・・・困ったやつだねまったく」
男「お前はもうちょい真面目になれよ!」
幼「失礼だね、私はいつも真面目だよ?」
男「わかったよ・・・歯向かったらなにされるかわかんないし・・・」
幼「わかればよしだ。そういえば男の気になる子の話しなんだけど・・・・」
男「なんだ?なんか幼の前でその話しされたら気が引けるんだけど・・・・」
幼「まあちょっと気づいたことがあって・・・」
男「そうだよ。それがなにかあるの?」
幼「あちゃー・・・確か男のクラスの子たちってみんな私のとこに来てたと思ってさ?」
男「は?え・・・・?ちょっと・・・それって・・・」
幼「いや、可能性はまだあるかもしれないよ・・・・まぁ、うん。ファイト!」
男「なんで応援されてんだよ俺・・・」
幼「いや、私はイヤだよ?けど男が決めたら私は引くし。私は男が好きだからこのまま旦那さんになってもらいたいよ」
俺「あー・・・ややこしいなもう・・・」
幼「簡単だよ、男が悩んで決めたらいいんだよ。ね?」
男「ね?じゃねーよ!知らぬ間に失恋したかもしれない疑惑はあるし、幼にはその・・・色々されて意識せざる得ないし・・・」
男「俺は複雑なんだよ」
幼「このこと知ってるのは私と男だけなんだから別に気にしなくていいんじゃない」
男「それはダメだ!あの子にも幼にも失礼だし・・・」
幼「もう、可愛いな男は!お姉さんがナデナデしてあげよっか?」
男「いいです、遠慮します。つーかそろそろ帰れよ!」
幼「なんだよ・・・男はそんなに私に帰って欲しいの?寂しくなると思うけど・・・」
男「寂しくならない。時間も遅いだろ」
幼「実は私が寂しかったりするんだよ・・・今日、泊まってもいい?」
男「冗談だよね・・・?」
幼「寂しいと思うのはホント。まぁ今日はとても素敵な日だったからよしとする」
男「ん、なんで?」
幼「なにせ男は人の温もりを知ったからです・・・切なくなったら呼んでもいいよ?」
男「ならないし呼ばないし。ほら、これが幼に貸す漫画な」
幼「わぁ・・・可愛い漫画だね?」
男「早く帰れよ!」
幼「早く帰ってほしくてたまらないみたいだね・・・」
男「明日もまた会えるんだからいいだろ」
幼「私はもっともっと男と居たいよ。これからもだよ?」
男「うっ・・・それはありがとう。たまに真面目になるのやめろよな・・・」ドキドキ
幼「ふふ・・・好きだよ男?それじゃまた明日ね?」
男「あぁ、また明日な!」
男「うっさい・・・」
幼「その顔はどう見ても眠れなかったって感じだろ?大丈夫、私も眠れなかったんだぜ!」
男「・・・・」
幼「だから言ったろ、寂しくなるって?」
男「幼はどうだったんだよ!」
幼「私はもちろん寂しかったに決まってるだろっ!」
男「なんかふざけてるようにしか見えない・・・」
幼「どうだろーな!男はどうだった?私がいなくて寂しくなったか?」
男「も、黙秘します・・・」
幼「いいよいいよ、私のことを前よりは意識してくれてるみたいだから私は嬉しいよ!」
男「昨日のあれは反則だろ!あんなの誰だって・・・」
男「あ!よくないと思うんだそういう笑い方、なんか感じ悪い!」
幼「気に障ったらごめんな?私はいつでも男を待ってるからな!」
男「はいはい、学校行こうぜ」
幼「む!信じてないな男!昨日は結構それはそれは男と女の関係に近かったと言うのに・・・」
男「おい!朝からやめろよ、ご近所さんに変な勘違いされちゃうだろ・・・」
幼「昨日の素直な男はどこにいったんだろうな?いつもの男もいいけど、たまに違った一面を見せられるとこっちもたまったもんじゃないよ」
男「おっさんじゃん!その思考は思いっきりおっさんじゃん!」
幼「抱き締めていい・・・?」
男「が、学校行こうぜっ!」
男「いや、だから昨日も言ったけど幼に不満なんてあるわけないってば」
幼「じゃあもう付き合おう!私が男を幸せにしてあげるからっ!」フンス!
男「いや・・・これでも気になる子いますから・・・だから幼ももう少し視野を広げてみろって。幼ならもっといい人を・・・」
幼「却下だ、そんなのありえないだろっ!」
男「なんでちょっと怒ってるのさ・・・」
幼「あ、ちょっとな。けど私だってかなり堪えてると思うよ実際」
男「きっと一緒に居すぎて変な固定概念にとらわれてるんだよ」
幼「違う、断言できる。この気持ちはまさしく本物・・・たとえ男でも否定するなら許さないからな・・・」
男「いや、否定なんて・・・俺はやっぱり思われてすごくその・・・感謝してるし・・・」ドキドキ
幼「そうだな、好意を向けられて嫌がる奴なんてよっぽどひねくれた奴だけだ。男はどんな奴だろうな・・・」
男「え!あー・・・なにかって言われても・・・」
幼「なんだ、男は気になる子ができてもアピールしないのか?そんなんじゃ気づかれないぞ!」
男「うっさい!幼は積極的過ぎるんだよ・・・」
幼「私も手伝ってあげたいけど・・・・」
男「いいよっ!なんでその・・・俺のこと好きなのに他の子とくっつける手伝いするんだよっ!」
幼「いろいろ理由はあるけど・・・1番ば男の成長のためかな?他は秘密な!」ケラケラ
男「またバカにしてるのだけはわかった!」
幼「してないよ、もっと素敵な人になってほしいだけだよ」
男「くそぅ!じゃあ、また放課後な!」
幼「あぁ、後でな!」
幼「その相手が私だとなおよかったんだけどなぁ・・・」
幼「ん、これはだいぶ待った気がするな・・・私は甘いものをご所望だ!」
男「あー・・・いいオヤツがあったらあげるよ」
幼「おぉ!言ってみるもんだ」ケラケラ
男「それより聞いてくれよ!実は女さんと今日、話せたんだよっ!」
幼「え・・・?同じクラスの子だったよな・・・マジで?」
男「マジマジ!しかも話しかけられたんだよ!」
幼「なっ・・・!」
男「これはモテ期が来てるのかもしれない・・・」
幼「信じられない・・・男に興味を持つなんて私以外いるはずないと思ってたのに・・・」
男「おい!それは逆にどういう意味なんだよっ!」
幼「そのままの意味だよ。けど弱ったな・・・私の計画が台無しになるかもしれない・・・」
男「なんだそれ・・・ぜったいどうでもいいことだろうけど」
男「うわぁ・・・俺って幼の中でだいぶダメな奴なんだな・・・」
幼「ダメな男が好きな女性も多いみたいだしな」
男「おぉ・・・コメントしずらい・・・」
幼「大丈夫だ、男はむしろしっかりしてるから安心だぞ!」
男「幼はもう少しお淑やかになるともっといいかもしれない!」
幼「男がその方がいいなら努力はするけど・・・大変そうだなそれは・・・」
男「無理に変えても疲れそうだしな」
幼「ゆっくりとした変化も味があってまたいいものなんだぜ?」
男「なんだそれ?」
幼「秘密。じゃ、男は部屋を掃除したりしてて?私は着替えてから男のとこに来るよ」
男「わかった、準備しとく」
男「おう、いらっしゃい」
幼「うーん・・・」
男「どうした、なんか変なとこあった?」
幼「いや、昨日はここでお前とキスしたり抱き合ったりしたんだなーっと・・・」
男「ば、バカッ!せっかく意識しないようにしてたのになんで思い出させるんだよっ!」
幼「ん、なら存分に思い出して意識して私と幸せになろう!それがいいだろう!さあ昨日の続きもするか男っ!」ハァハァ
男「しません!」
幼「ちぇっ・・・照れ隠し?」
男「・・・・ちょっとだけ」
幼「ならいいかなぁ・・・そうだ、対、女さん対策会議を開こう!」
男「おう!それは有意義な会議だ。実は話しかけられた全然うまく返事できなかったんだよ・・・」
男「もう少し気の利いたことを返してやれたらとぼかぁ後悔してたんだよ!」
幼「まぁ・・・さすがに返しが上手くなるには場数を踏まないといけないから今の男には無理かもしれないなぁ・・・」
男「知ってたよ!でも少しはどうにかしたいじゃんか!」
幼「うーん、それよりは話題を出してあげることのほうがいいんじゃないか?沈黙は苦しいし」
男「それだっていつかは沈黙になりそうじゃん!」
幼「そっか・・・私もこういうのには疎かったりするんだよな・・・」
男「へぇ?女の子ってこの手の事は得意だと思ってた」
幼「恋愛話は好きでよく聞くんだけどアドバイスはなぁ・・・ほら、男と私はすでにそういうのいらないだろ?」
男「くそぅ!参考にならないじゃないかっ!あと恥ずかしいこと言うなよ!」
幼「可愛いなぁ・・・」ボソッ・・・
男「なんか正しいような・・・投げやりな感じも・・・」
幼「慣れだよ慣れ、そっちの方が信頼できるよ」
男「そうだけど、一歩踏み出すためにそれはそれは大変な勇気などがいるんだよ」
幼「じゃあ私で練習していく?」
男「いいよ、幼はすぐからかうし、真面目にやってくれないだろ」
幼「酷いなぁ・・・私は男が緊張しないように努めてるってのに!」
男「そもそも前から一緒に居るから緊張なんかしないし!」
幼「それにしては昨日の男くんはだいぶ緊張してたみたいだ」ケラケラ
男「お前・・・あれは、誰だってそうなるだろ・・・」
幼「私だってそうだ、好きな人にするんだ。緊張しないわけないだろ」
男「そっか・・・幼にそこまで言われたらやるしかないよな!」
幼「いや、私からしたらそういうの止めてもらって私だけ見ていて欲しいのだけど・・・」
男「任せろ!明日はなんかやれる気がしてきたな!」
幼「やる気でるんだ・・・止めないけどさ、なんかさ・・・」イジイジ
男「なんだよ、応援してくれるんじゃなかったのか?」
幼「いや・・・ちょっと誤算があって私に余裕がないかもしれないなーと・・・」
男「あ・・・なんかごめん・・・」
幼「違う、そうじゃなくて・・・私も頑張らなくちゃって思ったんだよ。うーん・・・違うなぁ、なんか今日はこれぐらいにして帰るよ、また明日ね」
男「それは急だな」
幼「好きな人に暗いとこは見せたくないの、しゃね!」
男「またな!」
男「うん、元気になってる。おはよ」
幼「まあ性に合わないからさ?なぁ、ちょっとお願いがあるんだけどいい?」
男「俺ができる範囲でならいいよ」
幼「えっと・・・男が気になる女さんって子が見てみたいなぁと・・・」モジモジ
男「いや・・・そんなの俺に聞かないでも勝手に見たらいいんじゃないか?」
幼「いや、だってそれはなんかズルっこい感じがして!」アセアセ
男「幼の中でいろいろあるのはわかった。俺に気を使わなくてもいいから見てあげたらいいよ?」
幼「そっか、ありがとう男?」
男「これは感謝されても困るよ・・・」
幼「私のライバルだからな!ならちゃんと礼儀を持たないといけないと思ってな!」
男「意味がわからない・・・」
男「まさか教室までついてくるとは・・・ほらあの子。本読んでる子がいるじゃん」
幼「あー・・・あの子か。可愛らしくていい感じじゃないか男」
男「だろ?なんか守ってあげたくなる感じでしょ!」
幼「わかる!私もそういう衝動を常に我慢してるからな。続けて?」
男「え?まぁそんな感じ」
幼「じゃああれだな、放課後少しお話しでもする誘いでもしないといけないのでは?」
男「ちょっと!飛躍しすぎだよ、もうちょっとレベル落として挨拶軽く交わすとこから始めよう!」
幼「いいや、このままでは私と彼女がフェアでなくなってしまうじゃないか!」
男「幼の自分ルール知らないよっ!」
男「おいっ!やめろおおおおおお!!」
幼「あの、ちょっといいかな?」
女「はい・・・・あっ、幼さん!お、おはようございますっ!」アセアセ
幼「うん、おはよ。元気があっていいね?」
女「ありがと・・・ございます・・・・あの、私に用ってなんですか?」
幼「あは、実はさほらあそこに冴えない男って奴がいるけどわかる?」
男「あわわわわわ・・・・」ガクガク
女「はい、男くんですよね?」
幼「そうそう、実は男が女さんと放課後ちょっとお話しとかしてみたいらしいんだ」
女「え?私とですか?」
幼「そう、お願いできるかな?そうしてくれると助かるなぁ・・・」
幼「いや・・・私の頼みと言うか・・・まあいいかな?ともかく放課後に男とよろしくしてあげて。それじゃ」
女「はいっ!任せてください!」
幼「やぁ、ただいま!」
男「ほんとに言ってきやがったコイツ・・・」
幼「フェアじゃないのは好きじゃないから仕方ないじゃないか!」
男「・・・で?」ソワソワ
幼「ん、なにが?」
男「だから・・・どうだったのさ・・・」ソワソワ
幼「ふふ・・・知りたい?知りたいか?」ニヤニヤ
男「うっせ!早くしろって!」
幼「快く了承してくれたよ、よかったな男?」ナデナデ
男「マジでか!うは、なんかすげー嬉しくなってきた!!」
幼「ふふ・・・」ナデナデ
男「あの・・・恥ずかしいので撫でるのやめてください・・・」テレテレ
男「幼さん目が全然笑ってないじゃないですか・・・」
幼「まっさかー?私はこれでも寛容のつもりなんだよ!」
男「そうっすよね、俺も薄々そう思っていましたっ!」
幼「じゃれあいもここまでにして・・・今日は女さんと男は二人であんなことやこんなことするから・・・はっ!私は先に帰らなくてはいけないじゃないかっ!しまった・・・」
男「あ!そうなっちゃう?仕方ないねまったく!」
幼「いいさ・・・じゃあせめて家についたら教えてよ?たぶんかなり気になってると思うしさ」
男「うん、わかった。その・・・ありがと幼。お前のおかげでちょっと進歩できた」
幼「これぐらいなんともないさ、続きは帰ってからにでも聞くよ」
男「おう、ただいま。そしていらっしゃい」
幼「清いか!?まだ体は清いままか!?キスまでは許せるけどそれ以上はさすがに我慢できないだろ私が!」
男「大丈夫、そんなのなかったから・・・怖いから離れてくださいよ・・・」ビクビク
幼「本当か・・・?若者の姓の探求心は奥深いものだよ?もしかして男は草食?」
男「ちがうよ?最初からガッついてたらだれだってドン引きするよ・・・」
幼「求められてこそ女が光るんだよ。それが華だよわかってないな男は!」
男「みんなそこまでオープンじゃないと思うな・・・もしそれがホントなら怖いでしょ・・・」
幼「みんなムッツリさんだよ。イヤイヤ言っても喜んでるよ」
男「なんか女の子からそういうの聞きたくなかったなぁ・・・」
男「そうだね、たぶん普通のコミュニケーションはとれたとは思うな・・・好きな本を聞いたり、その本の内容を聞いたり・・・」
幼「ふーん・・・ほかには?」
男「いろんな表情が見れて楽しかったかなぁ・・・いつもは無表情なのになんか・・・こんな顔もできるんだなって思ったらなんか・・・もうねっ!」バンバン!
幼「なんだろ・・・なんかほんのりムカついてきたな私」
男「話せって言われたのにっ!」
幼「だって正直、羨ましいんだよ?男は私のことでそんな顔とかしてくれないし・・・嫉妬しちゃってるな・・・」
男「だって・・・いつも幼は俺からかうから・・・」モジモジ
幼「昔の初々しい男の顔が懐かしいなぁ・・・」
男「面白いな幼さんって・・・ごめんなさい!」
幼「よくもまあ間違いを犯さないでここまでこれたよなって思うよ私?と、同時に私の女としての魅力に疑問を感じて傷ついたり・・・」
男「そうだなぁ・・・激しかったな色々・・・免疫ついちゃったよ俺」
幼「そう、やり過ぎだったんだよ。今や直接的に伝えないと男には伝わらないから大変だよ、私だって恥ずかしい時だってあるんだ!」
男「俺が悪いのかっ!ご、ごめん・・・」
幼「でもそんなとこも好きだったり・・・」モジモジ
男「どこに転んでもいいじゃないですかもう!」
幼「そうだ、明日はどうするんだ?女さんとなにかするのか?」
男「あぁ、明日はなんか弁当作ってくれるって言ってたから・・・」
幼「なんと・・・」
男「できないよりかはねぇ?俺も作るの好きだしさ」
幼「参ったな・・・そういうのは生憎やらないから・・・」
男「別に無理してやらなくていいって、なんかそういうのらしくないだろ」
幼「でも男は嬉しいんだろ・・・私も混ざりたい!仲間はずれはダメだろうっ!」
男「いいのっ!俺は食べて貰えるほうが嬉しいから!」
幼「食べて貰える・・・そうか、やはり私は男にとって特別と?いっぱい食べさせて貰ってるものなー?」ニコニコ
男「まぁ試食って感じだけども・・・」
幼「それでも私は女さんよりはリードしてるんじゃないかなっ!」
男「今のとこで勝敗の決め手ってあった?」
幼「私の中に・・・・かな?」
男「あ、はい」
男「だって・・・さっきからふざけてばかりだし・・・」
幼「いつも真面目にしてたら疲れちゃうだろ?男も力を抜けるようにならないと」
幼「それとも・・・また私とキスしたくなっちゃったかな・・・?可愛いな男は・・・」クスクス
男「ちっがーう!それは嬉しいけど・・・気持ちがハッキリしないからそんなのできるわけないだろっ!」
幼「と言っても・・・いつ答えが出るやらね?きっと男は意地張っちゃうと思うよ。だって男って素直じゃないとこあるし・・・」
男「そんな失礼なことしないよっ!幼に対してもそれは絶対だ」
幼「私は・・・信じてあげたいけど少し不安だったりするよ・・・さすがにそういうので失恋したなんて悲しすぎる・・・」
男「だから・・・あーもうっ!なんか違う!今日は解散!!」
幼「そうだね・・・私もなんか調子悪いみたいだ・・・また明日ね男?」
男「ごめん幼、また」
男「カッコ悪いな・・・はぁ」
女「おはようございます、男くん!今日は・・・幼さんと一緒じゃないんですか?」
男「女さんっ!?おはよう!うん、今日はちょっと・・・ね?」
女「そうですか・・・いつも一緒だからちょっと新鮮に感じますね」クスクス
男「そうかな・・・登下校は一緒だけど学校ではあまり顔合わせないよ?」
女「それではあれです、もうそんなイメージがついちゃってるんですきっと」
男「イメージかぁ・・・なんか幼に悪いなぁ・・・」
女「なんでですか?微笑ましいことじゃないですか」
男「だって・・・まわりに固められて幼に自由がないみたいだから・・・」
男「そうだと思うけど・・・」
女「幼さんはそう言ってたんですか?」
男「いや・・・言ってないけど・・・あいつ、昔から俺と一緒にいるから・・・もっと違う世界があるのに全然興味もってくれなくてさ。それって勿体ないなぁと思って・・・」
女「男くんはいいんですか?そんな理由で幼さんが離れて行っても」
男「・・・・その時にならないとわからないよ」
女「そうですね、その時にならないとわからないことに一生懸命になって、仮に幼さんがそうなった時に後悔しても遅いんです」
男「でも・・・今が正しいとも俺には思えないよ・・・」
女「男くんってちょっぴりひねくれてるんですね?少しガッカリしたかもしれないです」
男「ごめんね・・・昨日から調子悪いんだ・・・」
男「ごめんね・・・なんか上手く感情がコントロールできない・・・」
女「幼さんとなにかありました?」
男「えっ!あったといえばあるけど・・・でもなんか違うと思うし・・・」
女「それじゃひとまずそれはお昼休みに私のお弁当を食べながら話しましょう?」
男「うん・・・わかった」
男「朝から不幸なオーラを出されてたら気にもなりますからね、切り替えも大切ですよ」
男「え、そんなに暗かったかな?けっこう落ち込んでたのかな俺・・・」
女「こういう時に客観的に見れたらいいんですど・・・そうそう上手くはできないですから」
男「なんか気遣ってもらってありがとう女さん」
女「いえ、昼休み楽しみにしてますから」
男「うん、俺も楽しみにしてる」
男「大丈夫だよ、どこで食べよっか?庭とか屋上は寒いし・・・」
女「教室でいいじゃないですか。私、お腹ペコペコです」
男「あ、そっか・・・それじゃ適当に机くっ付けるよ?」
女「いいです、椅子持ってきました」
男「準備いいんだね女さん?じゃ俺の机で・・・」
女「お腹ペコペコです」
男「もう準備おっけーだから!もう食べちゃおうよ女さん、ねっ!ごめんなさい!」
女「はい、これ男くんのお弁当です。ちょっと少ないかもしれないですけど」
男「いやいや、そんな滅相もない!女さんの手作りなだけ嬉しいです!」
女「そうですか、開けてみてください」
男「うん・・・わぁ、彩りも栄養のバランスも丁度よさそうな弁当だ!」
女「それではいただきましょう」
男「うん!いただきまーす!!」
男「もっちもっち・・・ふぇ!あ、はいどうぞ」
女「昨日は幼さんとなにがあったのですか?」
男「なにがあったか・・・そうだ、女さんに相談してもいいかな?」
女「私でよければいいですよ。楽しそうですし・・・」
男「うーん・・・俺は結構悩んでたりするんだけどね・・・ははは・・・」
女「で、なんですか?」
男「えっと・・・最近の幼がよくわからないんだ・・・」
女「ノロケですか?」
男「違うから!そんなわけじゃないから!!」
女「そうですか、危うく・・・」
男「危うく?」
女「気にしないで続けてください」
男「はぁ・・・最近の幼ってどこか歯切れが悪いというか・・・前から思ってはいたんだけど・・・」
男「どこかはぐらかされてるのかな・・・誤魔化したり、ふざけたり・・・」
女「どんな場面でです?」
男「えっと・・・それは・・・」カァァ
女「そこらへんは是非に聞きたいです詳しく」
男「その・・・引かないでね?えと、幼ってよくふざけて俺にふざけて告白したり、抱きついたりしてくるんだ」
女「ほぅ・・・」ビキビキ
男「だから俺はやめてって言うんだけどやめてくれないし・・・真面目に話したらはぐらかされるし・・・」
女「で、それはいつから?」
男「気づいたらかな・・・」
女「それじゃその前は?」
男「その前は・・・え、えっとそれはちょっとあの・・・・」
女「なにかあったのはわかりました」ビキビキ
女「まぁ噂は聞いてたから知ってますけど・・・男くんから直接聞くと・・・・ふふふ」ビキビキ
男(うはぁ、笑ってる顔かわいいなぁ女さん・・・・)
女「そうですね、私から言えることと言えば・・・幼さんは実に可愛らしい女の子だということです」
男「あいつが可愛い・・・どちらかというと・・・」
女「可愛いらしいんです」
男「え?はい、そうですね・・・」
女「男くんもしっかりしてください。本来なら私と昼休みを過ごしてる場合ではないはずです」
男「うん・・・今日は幼とちゃんと話してみるつもりだったし・・・」
女「似たような性格だといろいろ苦労するのかもしれないですね」
男「誰が?」
女「知りません!今日は幼さんと一緒に帰ってあげてください。かなり心配してると思いますよ」
男「うん、ありがと女さん」
幼「・・・・・・」ムスッ!
男「怒ってても待っててくれるんだからなぁ・・・ありがと」
幼「お昼・・・楽しそうだったじゃないか・・・?」ジトー
男「見てたのか・・・どちらかというと説教だったきがするなぁ・・・」
幼「いいんじゃないか?朝、私を置いていった報いだ」
男「それはごめん、だってなんか気まずくて・・・・」
幼「き、昨日は少し、私も大人げなかったから・・・おあいこでいい・・・・よ?」
男「はは・・・それは助かるな、なんか今日は幼が素直な気がする」
幼「私だってたまには・・・ね。」
男「今日はいろいろ話しできるチャンスというわけか・・・」
幼「でも話しは男の家でやろう、さすがに道行く人に聞かれたら恥ずかしいじゃないか・・・」
男「わかってる、帰ろうぜ?」
幼「うん・・・」
幼「うん、お邪魔します・・・」
男「おい、いつも通りでいいんだよ?なんでそんな畏まってるのさ」
幼「いや・・・もうなんか気持ち悪くってさっきから・・・」
男「なんでだよ・・・」
幼「まったく・・・こうなったのも元を返せば・・・」ブツブツ
男「なにさ、思うことあるなら聞くよ?今日はお互い腹割ろうじゃないか!」
幼「すごい今さらだよね・・・」
男「大丈夫、今日はなにを言われても受け止められる気がする!」
幼「ヘタレだったはずだけど?」
男「大丈夫です!ほんと今日はやれる気がするからっ!」
男「うん、わかってる」
幼「ちゃんと伝わってる?」
男「正直に言うと・・・幼が俺のこと好きなのは知ってる・・・つもりではいるけど正直、実感はない・・・」
幼「だろうね、私も知ってたからあんな風にスキンシップしてたもの・・・」
男「その・・・昔は本気だったのか?いや、そうだったんだよな・・・」
幼「そうだよ、毎日・・・男のことだけ考えて考えて・・・色んなことして気を引いてみたけどね・・・全部ダメだったからね・・・」
幼「そしたらね、だんだん悲しくなって虚しくなって・・・だって気づかれないんだよ?私はこんなに伝えてるのに・・・こんなの・・・」
男「ごめん・・・」
幼「今さらだからね、怒ってるけど・・・男を責められるわけないじゃないか」
男「だから・・・いつも本心隠して・・・」
幼「そうだよ・・・私、怖がりだから」
幼「だから焦ったんだよ・・・男は私以外の人と一緒になるはずないからって・・・安心してたからね・・・男の口から他の子の名前が出るなんて・・・頭が真っ白になっちゃったよ?」
男「だからってやり過ぎだって。もっと自分を大切に・・・」
幼「男にはわからないと思うよ・・・そこまで追い込まれることなんてなかったろうから」
男「うん・・・いつも幼に我慢させて、追い込んでた本人だからな」
男「だから・・・そんなお前だから俺以外の異性も見てほしかったんだよ。」
幼「私はっ!男以外に興味なんて・・・・」
男「うん、俺が女さんを気になるって嘘言っても・・・幼は俺に尽くしてくれてさ・・・俺マジで最低だよね・・・」
幼「うん・・・えっ?待って、大切なとこ聞き逃した気がする・・・」
男「いや・・・ついたけど・・・全部じゃないよ?5割りは好きかなと・・・ははは」アセアセ
幼「はぁ・・・男はなにがしたかったのさ。検討はつくけどもさ・・・」
男「いや・・・俺に気になる子ができたら幼ももう少しだけ周りを見れるようになるかなーって・・・」
幼「なんども言うけど・・・私は男以外に興味ないよ?」
男「俺・・・幸せだよね・・・ごめんね?」
幼「ま、まぁ?横取りされる心配がなくなって私は安心したけど・・・女さんはどうするの・・・?」
男「大丈夫、放課後に話した時にすぐ話したから!彼女、全然イヤな顔一つしないで許してくれたよ。素敵な子だよね?」
幼(あぁ、絶対ぶち切れてたよ・・・ごめんね女さん)
幼「じゃあ1人で悶々としてた私は恥ずかしかったと?」
男「そういうとこをもっと見せてくれたら可愛いと思うよ!」
幼馴染「・・・・・」ジタバタ!
男「まぁ・・・そうだけど」
幼「ふふふ・・・よくも私を手玉に取ってくれたよ男・・・わかってるよね・・・?」ジリジリ・・・
男「おい、なんで近寄ってくるんだ・・・やめようよね?」
幼「いや、だって最近は男分が足りなくて・・・いいだろ?な?痛くしないからさ?」
男「なんかすごくヤらしく聞こえるからイヤだ!」
幼「じゃあわかった!ギュって抱き締めさせて!男は私に嘘ついて悲しませたんだからそれぐらいいいだろ?もしダメなら夜な夜な添い寝してやる」ハァハァ
男「やめろよ!母さんたちや叔母さんに勘違いされるだろ!」
幼「親公認って憧れるな私・・・まぁ男次第だよね」ニコニコ
男「うぬぬ・・・」
幼「いいよぅ・・・素直な子はお姉さん大好きだなぁ・・・」ハァハァ
男「ほら・・・早く抱き締めろよ・・・結構その・・・恥ずかしい・・・」カァァ
幼「うーん・・・なんか今日は嗜好変えて男、私を抱き締めて?」
男「え?俺が!?べべ、別にいいけどね、こんなのいつもと似たようなもんだしっ!」
幼「ふふ・・・じゃあ、お願いだよ男・・・ん・・・」
男「まったく・・・幼はまったく・・・」ギュッ・・・
幼「ふふ・・・捕まえた!これで男は逃げられないなっ!それにしてもちっちゃいな男は?あはは」ギュッ!
男「おまー!まぁ・・・今日は大人しくしといてあげる・・・今日だけなっ!」ギュッ・・・
幼「そう言って優しく抱き締めてくれる男にすごく愛しさを感じちゃうな私・・・」ギュッ!
男「俺も少し・・・やり過ぎた気がするから・・・喜んでくれるならこれぐらはさ・・・・」ギュッ・・・
幼「うん、ありがとう男・・・私、幸せだよ・・・」ギュッ・・・
男「うふっ!急に強く絞めるなよなっ!さぁ・・・どうだろうなー」
幼「なんと!ここまできて生殺しか!男、そういうのも悪くないと思うけど・・・そういうのはお互いを隅々までわかりあってからすべきだと私は思うっ!」ギュッ!!
男「うっ・・・なに創造膨らませてんだよ・・・そうだな・・・」
幼「ゴクリ・・・」ギュッ!!
男「保留で・・・」ボソッ・・・
幼「ふざけるなああああああ!」ギュギュウ!!!
男「いたいいたいいたい!!!」
幼「キスするぞ!いいのかっ!?」
男「いいよ?んっ・・・」
幼「ちょ・・・男大胆だよ・・・」ドキドキ
男(なるほど・・・こう扱えばいいのか・・・)
こうして幸せになりました、めでたし
Entry ⇒ 2012.03.19 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染み「なでろ」 男「えー」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1331258783/
このSSはSS深夜VIPのSSです
男「『えっ』って」
幼馴染み「なんでなでてくれないの?」
男「なんでって言われても」
幼馴染み「いつもなでてくれるのに」
男「なんかいじわるしたくなって」
幼馴染み「なろー」ポカポカ
男「ふふふ」
男「きかないきかない」
幼馴染み「なでろ、なでろよー」ポカポカ
男「ふふふ」
男「ふふふ」
幼馴染み「いいもん」スク
男「お?」
幼馴染み「昼ごはんつくる」
男「これはめずらしい」
幼馴染み「えらい事してなでさせる」
男「ほほー」ニヤニヤ
幼馴染み「キムチと野菜とウインナーと……昨日炊きすぎたご飯と……」ゴソゴソ
幼馴染み「これでお昼ごはんなら……んー……」
幼馴染み「よし、決めた」
男「おー」
幼馴染み「どうだ」フフン
男「キムチチャーハンですか」
幼馴染み「余り物的にこれがよかった」
男「おいしそう」
幼馴染み「食べよ食べよ」
幼馴染み「いただきまーす」
男「うん、おいしい」モグモグ
幼馴染み「でしょ」フフン
男「キムチの食感とチャーハンが合う」モグモグ
幼馴染み「ピリ辛でおいしいでしょ」モグモグ
男「うん」
幼馴染み「ふふー♪」モグモグ
幼馴染み「ごちそうさまー」
男「おいしかった」
幼馴染み「でしょでしょ」
男「えらいえらい」
幼馴染み「ふふー♪」
男「俺のぶんのプリン食べていいよ」
幼馴染み「ほんとっ?」
男「えらかったからね」
幼馴染み「やった♪」
男「辛いの食べた後だから余計甘いでしょ?」
幼馴染み「うん♪」
男「じゃあ俺部屋でレポート書いてるね」
幼馴染み「うん」モグモグ
男「ふー」
男「そろそろかな」
ダダダ バンッ
幼馴染み「うあああん」ポカポカ
男「ふふふ」
幼馴染み「なろぉお」ポカポカ
男「ふふふ」
男「だまされた」ニヤニヤ
幼馴染み「いじわるー」ポカポカ
男「プリンは?」
幼馴染み「全部食べた」
男「それまで気づかなかったの?」
幼馴染み「半分くらいで気づいた」
男「うん」
幼馴染み「けど全部食べてやった」
男「さすが」
男「ダメ」ニヤニヤ
幼馴染み「なでなさい」
男「ダメだよ」ニヤニヤ
幼馴染み「うおおー」ポカポカ
男「プリン食べたでしょ?」
幼馴染み「食べたけどー」ポカポカ
男「それでいいじゃん」ニヤニヤ
幼馴染み「甘かったけどー」ポカポカ
男「お?」
幼馴染み「あったかいでしょ」ギュー
男「あったかい」
幼馴染み「やわらかいでしょ」ギュー
男「やわらかい」
幼馴染み「なでたくなった?」
男「正直やばい」
幼馴染み「ふふー♪」
幼馴染み「えー」
男「耐えてみせる」
幼馴染み「うー」
男「いじわるしたいから」
幼馴染み「これでどーだ」スリスリ
男「うおお」
幼馴染み「おりゃおりゃー」スリスリ
幼馴染み「んうー」バタバタ
男「動けまい」
幼馴染み「そんなにやばかった?」バタバタ
男「正直やばかった」
幼馴染み「ふふ♪」パタパタ
男「もうスリスリできないでしょ」ガシッ
幼馴染み「うーうー」バタバタ
男「ふふふ」
男「ふふふ」
幼馴染み「おやつの時間だからだよー」バタバタ
男「あ」
幼馴染み「とっておいたフレンチクルーラーが」バタバタ
男「行ってきなさい」スッ
幼馴染み「ん」タタタ
男「よーし」
幼馴染み「ん」パク
男「あ」
幼馴染み「んふふ」
男「ひとりじめする気か」
幼馴染み「んーんー」ブンブン
男「こっち側から食べろと?」
幼馴染み「ん」コク
男「く……」
幼馴染み「ふふ♪」
幼馴染み「ん」
男「あなたにひとりじめされるのが癪だから」
幼馴染み「んふふー♪」
男「く……」モグモグ
幼馴染み「んー」ズイッ
男「!?」チギリ
幼馴染み「ん」モグモグ
男「く……」モグモグ
男「キスしそうだったから」
幼馴染み「うん」
男「しちゃったら耐えられない」
幼馴染み「うん」
男「なでちゃう」
幼馴染み「ふふ♪」
男「おっと」ガシッ
幼馴染み「なぜ肩をつかむ」
男「なにしようと思ったの」
幼馴染み「ちゅーを」
男「ダメ」
幼馴染み「えー」
男「してほしいけど」
幼馴染み「ちゅー」スッ
男「耐えられなくなる」ガシッ
幼馴染み「うーうー」バタバタ
男「え」
幼馴染み「ん?」
男「俺がつくるよ」
幼馴染み「夜はわたし担当だよ」
男「昼つくってもらったし」
幼馴染み「好きでやった事だからいいよ」
男「ん……」
男「うん」
幼馴染み「今日はメンチカツだよ」
男「おいしそう」
幼馴染み「うん」
幼馴染み「いただきまーす」
男「おいしい」モグモグ
幼馴染み「うん」モグモグ
男「おいしいよ」
幼馴染み「ありがと♪」
幼馴染み「カレーコロッケもおいしいよ」
男「前食べたのなんだっけ?」
幼馴染み「キーマカレーコロッケ?」
男「あれはおいしかった」
幼馴染み「カレーがとろーっとしてたよね」
幼馴染み「ごちそうさまー」
男「せめて洗い物はする」
幼馴染み「んー」
男「二食つくってもらったし」
幼馴染み「じゃあ一緒に」
男「うん」
幼馴染み「流すねー」ジャー
男「うん」カチャカチャ
幼馴染み「ふふ♪」ジャー
幼馴染み「ごめんね一番もらって」
男「んーん」ギュ
幼馴染み「きゃー♪」
男「ないみたい」
幼馴染み「どーするー?」
男「寝室行こうか」
幼馴染み「ん」コク
幼馴染み「ん///」ギュー
男「ん」ギュー
ナデナデ
幼馴染み「あ」
男「よしよし」ナデナデ
男「ん」ナデナデ
幼馴染み「んー///♪」スリスリ
男「今日はえらかったね」ナデナデ
幼馴染み「うんっ♪」
男「ん?」
幼馴染み「もっとなでてほしい」
男「いいよ」ワシャワシャ
幼馴染み「きゃー♪」
男「どのくらい?」ナデナデ
幼馴染み「一時間くらい」
男「それはキツい」
幼馴染み「でもしてくれるでしょ?」
男「今日えらかったからね」ナデナデ
幼馴染み「んうー♪」スリスリ
男「寝ちゃったか」
幼馴染み「んうー……」
男「あと15分か」ナデナデ
幼馴染み「ん……」
男「きちんとしてあげるからね」ナデナデ
幼馴染み「すうすう……」
おわり
今回もよかったぜ
面白かった
Entry ⇒ 2012.03.11 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染み「38度5分」 男「ごほごほ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1329994194/
このSSはSS深夜VIPのSSです
男「ごほごほ」
幼馴染み「かなりつらそう」
男「久々にひいたから……ごほごほ」
幼馴染み「看病するね」
男「ありがとう」ゴホゴホ
男「あんまりない……」ゴホゴホ
幼馴染み「お薬、食後のしかないよ」
男「ちょっとだけなら……ごほ」
幼馴染み「うん」
男「ありがとう……」
幼馴染み「一応切ったけど、すりおろす?」
男「お願い……喉痛くて……」ゼエゼエ
幼馴染み「うん」シャリシャリ
幼馴染み「あーん」スッ
男「あーん……」パク
モグ…モグ…
男「んぐ……」ゴクン
幼馴染み「のみづらそう」
男「喉いたいから」
幼馴染み「食べれるだけでいいよ」スッ
男「あーん……」
幼馴染み「半分くらいかー」コト
男「ごめんね」ゴホゴホ
幼馴染み「しかたないよー」
男「ん……」ゴクン
男「げほげほっ」
幼馴染み「大丈夫?」
男「うん……」ゴホゴホ
幼馴染み「あとはゆっくり寝て」
男「うん……」
幼馴染み「お水置いておくね」コト
男「うん……」
ガチャ
幼馴染み「冷蔵庫の中すっからかん」
男「ん……」ゴホゴホ
幼馴染み「栄養あるの作らなきゃだから買い物行ってくる」
男「うん……」ハアハア
男「うん……」ゲホゲホ
幼馴染み「何かいるのある?」
男「う……」ゲホゲホ
男「思いつかない……」
幼馴染み「一応イチゴ買ってくるね」
男「うん……」ハアハア
幼馴染み「卵買った、イチゴ買った、他には……」
タイムセールマデアトサンジュップンデース
幼馴染み「あ……」
幼馴染み ウズウズ
幼馴染み「……帰らなきゃ」スタスタ
幼馴染み「大人しくしてたかな」トントン
ガチャ
男「ふうふう」ゼエゼエ
幼馴染み「ん、帰ったよ」
男「おかえり」ゼエゼエ
幼馴染み「ただいま」
男「ちゃんと……手洗いうがいを……」ゴホゴホ
幼馴染み「こんな時まで……」
男「げほげほっ」
幼馴染み「ちゃんと寝てなさい」
男「ん……」パタン
幼馴染み「食欲は?」
男「朝よりは……」
幼馴染み「おうどんくらいいける?」
男「少しなら……」
幼馴染み「わかった」
ガチャ
幼馴染み「できたぞー」
男「うん……ありがと」ゴホゴホ
男「いつもなら……天ぷらか油揚げだけど」ゼエゼエ
幼馴染み「そんなものはない」
男「まあ当然だけど……」ハアハア
幼馴染み「せめてもの情けでかまぼこと卵はいれた」
男「ありがとう」ゼエゼエ
幼馴染み「でも無理して食べるのダメだよ」
男「うん……いただきます」ズルル
男「こんな時でもごはんは美味しい」ズルル
幼馴染み「よかった」
男「ん……」ズルル
幼馴染み「全部食べれたね」
男「うん……ごほっ」
幼馴染み「ペースはだいぶ遅かったけど」
男「それはさすがに……」ゲホゲホ
幼馴染み「あとは寝てなさい」
男「うん……」
幼馴染み「きちんと寝てる?」
男「すー……すー……」
幼馴染み「よしよし」
男「ん……んん……」ハアハア
幼馴染み「…………」
男「……幼馴染みさん」
幼馴染み「起きてたの?」
男「手を握ってくれた時から」
幼馴染み「バレてたか」
男「ずっと居ちゃダメだよ」
幼馴染み「なんで?」
幼馴染み「うん」
男「すごく嬉しいけど」
幼馴染み「うん」
男「うつっちゃう」
幼馴染み「ん……」
男「もうちょっとだけ」
幼馴染み「もうちょっとだけ」
男「ん……ごほごほ」
幼馴染み「寝なさい」ギュ
男「うん……」
男「すー……すー……」
幼馴染み「…………」ギュ
幼馴染み「具合はどう?」
男「少しいい……」ボー
幼馴染み「もうちょっとしたらご飯にするけど、食べれる?」
男「ちょっと時間おいてからなら……」ゴホゴホ
幼馴染み「ん、わかった」
男「うん……ありがと」ハアハア
幼馴染み「ねてていいよ、食べさせたげる」
男「うん……」
幼馴染み「なんと、ふーふーのサービス付きです」フーフー
男「なんという定番な……げほげほっ」
幼馴染み「無理してつっこまないの。あーん」スッ
男「あーん……」パク
男「頼まれても無理だ……」ハアハア
幼馴染み「体なら拭いてあげれるよ?」
男「いや……今日1日くらいからいいや……」
幼馴染み「たとえ明日治ってても大事をとって明日も休みだよ?」
男「その時は……汗のかきようによってはお願い……」
幼馴染み「うん」
ガチャ
男「ん……」
幼馴染み「眠れないの?」
男「昼に寝すぎて……」
幼馴染み「体力奪われてるからそれでも寝れるよー」
男「ん……うん」
幼馴染み「ささ、早く寝よ」モゾモゾ
男「こ、こら……」
幼馴染み「ん?」
幼馴染み「いつもこうでしょ?」
男「今日はダメ……うつっちゃう」
幼馴染み「風邪には人肌の温もりがいいんだって」
男「絶対ダメ、うつる」
幼馴染み「えー」
男「今日は他の部屋で、予備の布団しいて寝て」ゲホゲホ
幼馴染み「うー」
カチャ…
幼馴染み「…………」ソー
男「すー……すー……」
幼馴染み「……よし」
モゾモゾ
男「んん……すー……すー……」ギュ
幼馴染み(ふふ♪やっぱり)
幼馴染み(いつも抱きしめて寝てるから、一緒に寝れば癖で抱きついてくると思った♪)
幼馴染み(わたしなら大丈夫だよ、男)
幼馴染み(早く治ってね……)
幼馴染み「くー……くー……」
男「ん、んん……」パチ
男「ふああ……あ」
男「大分楽になったかな……」
男「よくきくなあの薬……ん?」
バッ
幼馴染み「ごほごほ」
男「やっぱり」
幼馴染み「そこはわたしの愛情に感激するところ」ゴホゴホ
男「それはしてはいるけど」
幼馴染み「ん」ゴホゴホ
幼馴染み「体ダルい」
男「俺と同じだね」
幼馴染み「喉いたい」
男「俺と同じだね」
幼馴染み「せきとまんない」ゴホゴホ
男「完璧にうつったね」
幼馴染み「朝食べてから」ゲホゲホ
男「リンゴがいいの?」
幼馴染み「すりおろしたの……ごほっ」
男「うん」
幼馴染み「あーんは?」
男「昨日の俺よりはつらくなさそうだけど……」
幼馴染み「あーん」
男「……あーん」スッ
幼馴染み「♪」パク
男「それはよかった」
幼馴染み「風邪じゃなくても食べたいかも」シャリシャリ
男「今度からそうしよう」
幼馴染み「うん♪……ごほごほ」
幼馴染み「えー」ゴホゴホ
男「どの口が言うのか」スッ
幼馴染み「こちょぐりはいやあ」ゴホゴホ
男「さすがに今はしないけど」
幼馴染み「ん」ゴホゴホ
男「ゆっくり寝なさい」
幼馴染み「わかった」
幼馴染み「はーい」
ガチャ パタン
幼馴染み「あ……」
幼馴染み「かまぼこ昨日の男のおうどんので最後だった」
幼馴染み「くうう、わたしだけかまぼこナシの月見うどんかよー」バタバタ
幼馴染み「ごほっ、ごほっ」
幼馴染み「早く寝よ……」
幼馴染み「んん……」モゾモゾ
男「ごめん、起こした?」
幼馴染み「んーん……なに?」
男「もう食べれる?」
幼馴染み「んー……」
男「食べれるなら作るよ」
幼馴染み「お願いします」
男「わかった」
幼馴染み「ありがとう……あ」
幼馴染み「ワカメがはいってる」
男「かまぼこなかったから」
幼馴染み「ありがとう」
男「うん」
幼馴染み「美味しい」ズルル
男「よかった」
幼馴染み「んー」
男「いくらでも寝れる派なんだから」
幼馴染み「ん」
男「じゃあおやすみ」
幼馴染み「待って」
男「ん?」
男「うん」
幼馴染み「連れてって」
男「えっ」
幼馴染み「倒れそう」
男「そうは見えない……」
幼馴染み「お願い」ジー
男「っ、わかった……」
ギュー
男「わざとらしい」
幼馴染み「そんなことない」ギュー
男「…………」
幼馴染み「顔赤いよ?」ニヤニヤ
男「っ///」
幼馴染み「また熱出たの?」ニヤニヤ
男「違う///」
幼馴染み「ふふふ♪……ごほごほ」
幼馴染み「待っててくれたね」
男「そうしないと不機嫌になる」
幼馴染み「ふふ♪いこ」ギュ
男「ん……」
幼馴染み「また熱出た」クスクス
男「違う///」
幼馴染み「嘘だあ……ごほごほっ」
男「ほら、騒ぎすぎ」
男「意味が違う」
幼馴染み「笑えよー」ツンツン
男「寝てなさい」
幼馴染み「はーい」
カチャ
男「寝てる……?」ソー
幼馴染み「おー」
男「……寝てなさいって」
幼馴染み「さっき起きたの」
男「なるほど」
幼馴染み「汗でびしょびしょ」
男「暖房きついね」
男「着替えを?」
幼馴染み「下着も」
男「えっ」
幼馴染み「動けない」グター
男「く……」スタスタ
幼馴染み「欲情すんなよー」クスクス
男「しないっ///」スタスタ
幼馴染み「ほほー」ニヤニヤ
男「なに」
幼馴染み「これをはいてほしいって事?」ピラ
男「違う///」
幼馴染み「すなおになれよー……ごほごほ」ズイッ
男「二重の意味でやめて……」
幼馴染み「寝る時はつけないの」
幼馴染み「知ってるでしょ」
男「ちっぱいだから?」
幼馴染み「やっぱり襲う」ズイッ
男「やめて」
男「悪かったから」
幼馴染み「今は襲わないけど」
男「ほっ」
チュー
男「あ……」
幼馴染み「ふふ」
男「ほっぺに……」
幼馴染み「治ったら襲う」
男「うう……///」
幼馴染み「ふふ……♪」
幼馴染み「わーい」
男「お粥じゃなくて雑炊ね」
幼馴染み「わーい」
男「こっちのほうが好きでしょ」
幼馴染み「うん♪」
幼馴染み「いただきまーす」
幼馴染み「男まで雑炊付き合わなくても」モグモグ
男「んー」
幼馴染み「ほとんど治ったんだから好きなの食べていいんだよ?」
男「病人食に飽きつつあるあなたにとられる」モグモグ
幼馴染み「しないよ」モグモグ
男「風邪ひくといつもする」モグモグ
幼馴染み「しないもん」プイ
男「してるよ」
幼馴染み「男の雑炊美味しいからしない」モグモグ
男「…………///」
幼馴染み「照れやがって」ニヤニヤ
男「…………///」モグモグ
幼馴染み「ふふ♪」モグモグ
男「それはよかった」
幼馴染み「あとは寝るかー」
男「さすがいくらでも寝れる派」モゾモゾ
幼馴染み「ちょっとちょっと」
男「ん?」
幼馴染み「なに一緒に寝ようとしてるの」
幼馴染み「うつっちゃうでしょ」
幼馴染み「だめ」
男「だめ」
幼馴染み「なにー」ゴホゴホ
男「昨日は逆だったから」
男「文句は言わせない」
幼馴染み「うー」ゴホゴホ
男「やっぱりまだせきでるね」
幼馴染み「うん」ゴホゴホ
男「おいで」
幼馴染み「うん……♪」モゾモゾ
幼馴染み「うん」ゴホゴホ
男「明日は治るといいね」
幼馴染み「また男に風邪戻しちゃうかも」ゴホゴホ
男「それは困る」
幼馴染み「もらえよー♪」スリスリ
男「こらこら」ナデナデ
幼馴染み「言ってる事とやってる事がちがーう♪」スリスリ
男「ふふ」
幼馴染み「ふふ♪」
男幼「おやすみ……♪」
おわり
乙
Entry ⇒ 2012.03.06 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染み「よー」 男「んー」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1329139613/
このSSはSS深夜VIPのSSです
幼馴染み「また来たの」
男「男子寮に入るのバレたらやばいからやめなさいと」
幼馴染み「抜け道使ってるから大丈夫」
男「はー」
幼馴染み「ふふ♪」
幼馴染み「ふふ♪」
男「プライバシーもない」
幼馴染み「ふふ♪」
男「笑ってごまかさない」
幼馴染み「ふふ♪」
男「はー」
男「ん?」
幼馴染み「いっつも一人部屋を希望するのはわたしに来てほしいからでしょ?」
男「違う」
幼馴染み「照れてるー」クスクス
男「照れてないっ」カアアー
男「あなたが来るからです」
幼馴染み「来てほしいからじゃなくて?」
男「来た時のためです」
幼馴染み「ふーん」
男「なっ」
幼馴染み「優しい男すき」
男「うっ」
幼馴染み「ふふー♪」ニヤニヤ
男「照れてない」
幼馴染み「純情くんめ」クスクス
男 カアアー
幼馴染み「ちゅーしてあげようか?」
男「なっ」
幼馴染み「遠慮せずに♪」ノソノソ
男「くるなくるな」バタバタ
幼馴染み「ちゅってしてあげるちゅって」
男「うう」カアアー バタバタ
男「うう……あ」
幼馴染み「あ」
男「…………」
幼馴染み「…………」
幼馴染み「胸見た?」
男「見た」
幼馴染み「ひゃう」
男「ちっぱい」
幼馴染み「ばかっ」
男「ごめんごめん」
男(それでも帰らないんだ)
幼馴染み「おこった」
男「おこったの?」
幼馴染み「うん」
幼馴染み「女子みんなに言う」
男「やめて」
幼馴染み「覚悟しろ」
男「やめて」
幼馴染み「わたしを愛でているすべての女子が、おまえに襲いかかるであろう」フフン
男「人気だもんね」
幼馴染み「みんなお菓子くれる」
男「うん」
幼馴染み「男もちょーだい」
男「はい」スッ
幼馴染み「ありがと」
男「うん」
幼馴染み「ゆるす」
男「ありがと」
男「本読んでた」
幼馴染み「エッチなの?」
男「違う」
幼馴染み「エッチだー」
男「違うってば」
幼馴染み「どんなのー?」スッ
男「…………」
幼馴染み「文字ばっかだー絵がないー」
男「お風呂入ったばっか?」
幼馴染み「てめーにおいかいだなー」
男「うん」
幼馴染み「なろー」ポカポカ
男「ふふ」
幼馴染み「むー……」
ガバッ
男「おお」
幼馴染み「すりすり」スリスリ
男「なにしてんの?」
幼馴染み「わたしのにおいをおまえにつける」ニヤニヤ
男「えっ」
男「やめて」
幼馴染み「ふふ♪」スリスリ
男「うう」カアアー
男「いいにおいだけど」
幼馴染み「よかった♪」
男「あ」
幼馴染み「ん?」
男「まだ髪かわいてない」
幼馴染み「あがってすぐ来たから」
幼馴染み「だって」
男「だってじゃない」
幼馴染み「くし」
男「ほら」
幼馴染み「くしゃみしただけ」
男「はー」ゴソゴソ
男「ほら」ポンポン
幼馴染み「なにかな?」ニコニコ
男「膝のうえ来なさい」
男「かわかしてあげるから」
幼馴染み「ふふー♪」ガバッ
幼馴染み「はやくはやくう♪」パタパタ
男「はいはい」カチ
ブオオー
幼馴染み「ふふー♪」
男「熱くない?」
幼馴染み「うん♪」
幼馴染み「気持ちいい♪」
男「ん?」
幼馴染み「男に髪いじられるの♪」
男「…………」ブオオー
幼馴染み「ん♪」ピョン
男「あ」
幼馴染み「んー?」
幼馴染み「名残惜しかったり?」クスクス
男「…………」
幼馴染み「ふふ♪」
男「あ」
幼馴染み「髪とかして♪」ニコニコ
男「……うん」
幼馴染み「ふふ♪」ニコニコ
幼馴染み「手櫛でいいよ♪」
男「いいの?」
幼馴染み「いいの♪」
男「ん」スッ
サラサラ
幼馴染み「ふふー♪」パタパタ
幼馴染み「そうかなー」
男「うん」サラサラ
幼馴染み「ありがと♪」
男「こちらこそ」
幼馴染み「ふふー♪」パタパタ
男「おりないの?」
幼馴染み「名残惜しいでしょ?」
男「ん……」
幼馴染み「ふふー♪」ニコニコ
幼馴染み「じゃあいてあげる」ニコニコ
男「ありがと」
幼馴染み「んー?」
男「これから俺がセットしたい」
幼馴染み「…………」
男「いい?」
幼馴染み ピョン
男「あ」
幼馴染み「お願いします」ペコ
男「うん」
幼馴染み「ふふ♪」パタパタ ストン
幼馴染み「うん」
男「教えてね」
幼馴染み「うん」
幼馴染み「びしばししごく」
男「びしばしかぁ」
幼馴染み「ふふ♪」クスクス
男「んー?」
幼馴染み「来年は卒業だね」
男「うん」
幼馴染み「どうするの?」
男「一人暮らしする」
幼馴染み「…………」
男「大学に行って」
男「うん」
幼馴染み「…………」パタパタ
男「うん」
幼馴染み「はいこれ」スッ
男「ん?」
幼馴染み「チョコレートです」
幼馴染み「うん」
男「ありがとう」
幼馴染み「もっと感謝してー」クスクス
男「毎年ありがとう」
幼馴染み「毎年好きだもん」
幼馴染み「ふふ♪」カアアー
男「え」
幼馴染み「好きだよ」
男「う」カアアー
幼馴染み「大好き」
幼馴染み「いい加減気づけよばーろー」ポカポカ
幼馴染み「ずっと好きだったんだぞー」ポカポカ
男「うう……」カアアー
男「ん?」
幼馴染み「返事ちょーだいよ」
男「あ……」
幼馴染み「返事くれないと不安」ポカポカ
男「いたいいたい」
男「するする」イタイイタイ
幼馴染み「はようせい」スッ
男「ふー」
幼馴染み「ん……」
幼馴染み「大好き?」
男「セリフとらない」
幼馴染み「ふふー♪」
男「ふふ」
幼馴染み「ねえ」
男「なに?」
幼馴染み「言って?」
男「なにを?」
幼馴染み「大好きって」
幼馴染み「はやくう」パタパタ
男「わかったよ」
幼馴染み「ん」
男「こほん」
幼馴染み「…………」
ガバッ!
幼馴染み「んー♪」スリスリ
男「よしよし」ナデナデ
幼馴染み「えへへ♪」
男「いいよ」
幼馴染み「誰かにバレちゃうかも」
男「いいよ」
幼馴染み「ちゅーしてあげようか?」
男「しよ」
幼馴染み「うん♪」
チュ
幼馴染み「へへー♪」パタパタ
幼馴染み「大好き♪」
男「うん」
幼馴染み「大好きだよ」
男「俺もだよ」
幼馴染み「言って?」
男「大好き」
幼馴染み「ふふ♪」
幼馴染み「えー」
男「帰りなさい」
幼馴染み「ぶーぶー」
男「帰りなさい彼女」
幼馴染み「わかりました彼氏」
男「またね」
幼馴染み「最後にひとつ」
男「ん?」
幼馴染み「一人暮らしするの?」
男「うん」
幼馴染み「ダメ」
男「なんで?」
男「…………」
幼馴染み「ダメ?」
男「ダメじゃない」フルフル
幼馴染み「ん」
男「よろしくお願いします」ペコ
幼馴染み「よろしくお願いします」ペコ
男「ふふ♪」
幼馴染み「ふふ♪」
男「またね」
幼馴染み「ずっと一緒ね」
男「ずっと一緒」
幼馴染み「うん♪」
過去編おわり
男「つかまえました」 幼馴染み「つかまりました」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1327924766/
幼馴染み「なにをする」 男「あなたこそ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1327995373/
幼馴染み「これあげる」 男「なにこれ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1328930230/
の過去編でした
Entry ⇒ 2012.03.05 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染み「これあげる」 男「なにこれ?」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1328930230/
このSSはSS深夜VIPのSSです
幼馴染み「うん」
男「なんかベタベタしてる……あ」
男「こら」ガシ
幼馴染み「なによー」
男「これ桜餅の葉っぱでしょ」
男「食べたの?」
幼馴染み「食べた」
男「しかも二枚ってことは……」
幼馴染み「二つとも食べた」
男「こら」
幼馴染み「にへへー♪」
幼馴染み「甘くて美味しかった♪」
男「前はドーナツを食べたよね?」
幼馴染み「甘くて美味しかった♪」
男「このー」ガバッ
幼馴染み「きゃー♪」
幼馴染み「あはははははっ、だ、だめえ♪」
男「勝手に食べた罰です」コチョコチョ
幼馴染み「ごめんなさいごめんなさいっ♪、あはははははっ」
男「まったくもう」スッ
幼馴染み「あははっ♪……ふうー……ふうー」
幼馴染み「甘かったから」
男「はあー」
幼馴染み「美味しかったから」
男「まんじゅうでも食べよ」
幼馴染み「わたしも」
男「ダメ」
男「味変わんないでしょ」
幼馴染み「白いほうあげる」
男「さっき桜餅食べたのに」
幼馴染み「甘いの食べたいの」
幼馴染み「よいしょ、よいしょ」セッセッ
男「こら」ガシ
幼馴染み「なによー」
男「何してるの」
幼馴染み「なにもしてない」
幼馴染み「食べてないよ」
男「白玉を片方に移してたでしょ」
幼馴染み「うん」
男「なんでそんなことしたの?」
幼馴染み「白玉美味しいから」
男「白玉を戻しなさい」
幼馴染み「やだ」サッ
男「あ」
幼馴染み「へへー♪」
男「返しなさい」
男「白玉を戻しなさい」
幼馴染み「へへー♪」ダッ
男「あ」
幼馴染み「へへー♪」
男「待ちなさい」
幼馴染み「ふふー♪」モグモグ
男「逃げながら食べるな」
幼馴染み「♪」モグモグ
幼馴染み「んんー♪」モグモグ
男「出しなさい」
幼馴染み「んーん」フルフル
男「ぺっしなさい、ぺっ」
幼馴染み「んー?」
男「ほら」
幼馴染み「ん♪」ゴックン
男「あ」
幼馴染み「へへー♪」ペロリ
男「白玉食べられた……」
幼馴染み「美味しい♪」
男「はあー」
男「なに……?」
幼馴染み「えい♪」ヒョイ
男「ん?」パク
男「あんこ?」モグモグ
幼馴染み「甘いでしょ?」
男「甘い」
幼馴染み「ふふー♪」
幼馴染み「うわあーん」ピョンピョンッ
男「ほれほれ」ニヤニヤ
幼馴染み「かえせーっ」ピョンピョンッ
男「おチビさんでは届くまい」ニヤニヤ
幼馴染み「わたしのシュークリームーっ」ピョンピョンッ
幼馴染み「あっ、ああーっ」ピョンピョンッ
男「今までのうらみ」ニヤニヤ
幼馴染み「だめーっ、わたしのシュークリームっ」ピョンピョンッ
男「ふふふ」スッ
男「あーん」
幼馴染み「う」
男「ん?」
幼馴染み「うー……」ウルウル
幼馴染み「ううー……」グスン
男「ほら、半分コ」スッ
幼馴染み「うん……」モグモグ
男「甘い?」
幼馴染み「甘い」
男「よかった」
幼馴染み「ゆるす」
男「よかった」
男「コンビニなんて久しぶりだった」
幼馴染み「さむさむ」ガサガサ
男「さっそく食べるの?」
幼馴染み「うん」
幼馴染み「はい、男の餡まん」
男「ありがとう」
幼馴染み「んー」モフモフ
男「…………」ジー
幼馴染み「ん?」モフモフ
男「その口いっぱいに頬張ってモフモフ噛むのをやめなさい」
幼馴染み「なんで?」モフモフ
男「かわいいから」
幼馴染み「ひゃあ」
男「着込みすぎのモコモコとあいまってかわいいから」
幼馴染み「ふふー♪///」カアアー
男「ただいまー」
幼馴染み「ふふふ♪」パタパタ
男「ん?」
幼馴染み「ふんふーん♪」ガサガサ
男「?」
幼馴染み「ふふ」ヒョイ
男「あ」
幼馴染み「ふふん♪」
男「また高いプリン買って」
幼馴染み「これおいしいの」
幼馴染み「ごめんごめん」
幼馴染み「一口あげるから」
男「仕方ない」
幼馴染み「えー」
男「それくらいサービスしなさい」
幼馴染み「ぶー」シブシブ
幼馴染み「はい、あーん」
男「あーん」パク
幼馴染み「おいしい?」
男「幼馴染みに食べさせてもらうと格別だ」
幼馴染み「くせー///」
男「照れてる」ニヤニヤ
男「照れてる照れてる」ニヤニヤ
幼馴染み「照れてないもん///」カアアー
男「照れてるじゃん」ニヤニヤ
幼馴染み「うにゃあああっ///」ガバッ
男「うおっ」ドサッ
チュッ
男 カアアー!
幼馴染み「どうだ///」ニヤニヤ
男「照れた」カアアー!
幼馴染み「勝った///」カアアー!
幼馴染み「あ」
テテテ
男「ん?」モグモグ
幼馴染み「そのプリン」
男「一口もらった時おいしかったから買ってきた」
幼馴染み「おいしかったって?」
男「プリンが」
幼馴染み「ちゅーは?」
男 カアアー!
幼馴染み「ふふ///」カアアー
幼馴染み「ふふふ///」スッ
男「ん?」
幼馴染み「素直なコにはもう一回してあげましょー///」
男 カアアー!
幼馴染み「ん……」
チュッ
幼馴染み「ん……ちゅ///」
男「ん……///」
男「ん……///」
幼馴染み「へへー///」
男「う」カアアー
幼馴染み「照れ屋さんめ///」
男 カアアー!
男「なぜ膝のうえに座るの?///」
幼馴染み「まだ照れてやんの」ニヤニヤ
男 カアアー!
幼馴染み「ふふ」ニヤニヤ
幼馴染み「プリン一口ちょうだい、照れ屋さん♪」
幼馴染み「あーん」
男「…………」ジー
幼馴染み「なにくちびる見てるんだよー」ニヤニヤ
男「っ見てない」
幼馴染み「エッチ、照れ屋」
男「く///」カアアー!
幼馴染み「早く食べさせてよー」ニヤニヤ
幼馴染み「あーん」パク
幼馴染み「んむんむ♪」モグモグ
幼馴染み「あまーい♪」
男「…………」ジー
男「いや、シャツの隙間から」
幼馴染み「ひゃわっ」バッ
男「かわいいブラつけてるんだね」
幼馴染み「ばかあー///」ポカポカ
男「ちっぱいだけど」
幼馴染み「ばかばかあー」ポカポカ
幼馴染み「男ー走ろー」
男「なんでまた」
幼馴染み「甘いの食べてばっかだったから」
男「うん」
幼馴染み「太っちゃう」
男「いってらっしゃい」
幼馴染み「一緒にいくのー」グイグイ
幼馴染み「なにーてめー」ツネリ
男「ひひゃいひひゃい、ひっふぁるふぁ」
幼馴染み「こいよー」ギュウギュウ
男「わはっはわはっは」
幼馴染み「走るぞー」
ズテン
幼馴染み「ひゃあ」
男「こけた」
幼馴染み「うー……」
男「これで3回目だね」
幼馴染み「うー」ボロ
男「この県出身なら、いい加減すべる雪とすべらない雪くらい見分けれるようになりなさい」
幼馴染み「わかんないもん」
男「その手はなんですか幼馴染みさん」
幼馴染み「手つなぐ」
男「走れないよ?」
幼馴染み「代わりに歩く」
男「ん」
幼馴染み「手つないでればこけない」
男「ん」ギュ
幼馴染み「ふふ♪」ギュ
幼馴染み「あ」
男「ん?」
幼馴染み「コンビニだ」
男「寄ってく?」
幼馴染み「うん」
男「甘いの買う?」
幼馴染み「うん♪」
おわり
妹「おにい、お母さんが雪かきしてって」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1328147108/l50
幼馴染み「あったかいの食べたいね!」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1327887248/
かな
こういうのは宣伝みたいでダメなのかもしれないけど
それと会話のやりとりが凄い萌えさせてくれるな
面白かった
Entry ⇒ 2012.03.04 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)