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星奈「あぁっ、やめてよバカ小鷹!吸っても何も出てこないってば!」
URL:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1335286965/
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 02:23:23.92 ID:bXbHQKlx0
星奈「あぁっ、やめてよバカ小鷹!吸っても何も出て来ないってば!」モミモミ
ガチャッ
星奈「ッ!?」
小鷹「おつかれーって何してんだ星奈?」ジロジロ
星奈「な、何もしてないわよ!ジロジロ見ないでよバカ小鷹!」
小鷹「俺の名前呼んでなかったか?」
星奈「はぁっ!?なんで私があんたの名前なんか呼ばないといけないの?ほんっとバカ小鷹!」
ガチャッ
星奈「ッ!?」
小鷹「おつかれーって何してんだ星奈?」ジロジロ
星奈「な、何もしてないわよ!ジロジロ見ないでよバカ小鷹!」
小鷹「俺の名前呼んでなかったか?」
星奈「はぁっ!?なんで私があんたの名前なんか呼ばないといけないの?ほんっとバカ小鷹!」
14: アニメしか知らんけど小鷹の口分からん 2012/04/25(水) 02:32:23.28 ID:bXbHQKlx0
小鷹「(胸触ってた気がするんだけど気のせいか・・・?制服も若干乱れてるし)」
星奈「今日は夜空は来ないの?」
小鷹「あぁ、なんか用事あるとか言ってたから来ないんじゃないか?他の奴らは?」
星奈「知るわけないじゃない!」
小鷹「(何か怒ってるよな・・・)そーかい」
星奈「・・・・・・」
小鷹「・・・・・・」
星奈「(さっきの見られちゃった!?ううん・・・服の上からだったし声も出してないし・・・不安)」
小鷹「なぁ星奈」
星奈「ひゃ!?な、なによ!」
星奈「今日は夜空は来ないの?」
小鷹「あぁ、なんか用事あるとか言ってたから来ないんじゃないか?他の奴らは?」
星奈「知るわけないじゃない!」
小鷹「(何か怒ってるよな・・・)そーかい」
星奈「・・・・・・」
小鷹「・・・・・・」
星奈「(さっきの見られちゃった!?ううん・・・服の上からだったし声も出してないし・・・不安)」
小鷹「なぁ星奈」
星奈「ひゃ!?な、なによ!」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 02:42:44.18 ID:bXbHQKlx0
小鷹「別にそんなに驚かなくてもいいだろ・・・さっきまで一人で何してたんだ?」
星奈「(小鷹まさか見てたのかな・・・バレたらまずい・・・よね)」
星奈「いつも通りゲームしてたのよ、新しいの出たし早くクリアしなきゃいけないから」
小鷹「へぇ・・・テレビもゲーム機もついてないぞ?」
星奈「っ!?だ、だからあんたが来るちょっと前に辞めたのよ!あんた何なのさっきから・・・」
小鷹「いや別に何の意図も無いけどさ、星奈一人で寂しかったのかなーとか・・・ま、そも調子だと大丈夫みたいだな」
星奈「さ、寂しい!?わ、私はゲームがあれば寂しくなんてないし!あんた達が来なくても・・・寂しくなんかないもん・・・でもあんたが来て少しはうれsッ!」
ガチャッ
小鳩「あんちゃーん・・・」
星奈「(小鷹まさか見てたのかな・・・バレたらまずい・・・よね)」
星奈「いつも通りゲームしてたのよ、新しいの出たし早くクリアしなきゃいけないから」
小鷹「へぇ・・・テレビもゲーム機もついてないぞ?」
星奈「っ!?だ、だからあんたが来るちょっと前に辞めたのよ!あんた何なのさっきから・・・」
小鷹「いや別に何の意図も無いけどさ、星奈一人で寂しかったのかなーとか・・・ま、そも調子だと大丈夫みたいだな」
星奈「さ、寂しい!?わ、私はゲームがあれば寂しくなんてないし!あんた達が来なくても・・・寂しくなんかないもん・・・でもあんたが来て少しはうれsッ!」
ガチャッ
小鳩「あんちゃーん・・・」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 02:54:29.48 ID:bXbHQKlx0
小鷹「おー小鳩どうした?」
小鳩「毛虫が・・・服に毛虫がついちょるばい・・・どげんしようあんちゃーん・・・」
小鷹「あー取ってやるから」ヒョイ
星奈「(小鳩ちゃん可愛い小鳩ちゃん可愛い)」
小鳩「ッ!?」ササッ
星奈「あーん・・・なんで隠れちゃうの?こっちおいで?」
小鳩「いやっ!」
小鷹「あーせ星奈さっき何言おうとしてたんだ?」
星奈「!?なっ・・・なんでもないわよ!バカ!バカ小鷹!今日は帰るから!」
ガチャ・・・バタン
小鷹「具合でも悪いのか?・・・俺らも帰るか」
小鳩「毛虫が・・・服に毛虫がついちょるばい・・・どげんしようあんちゃーん・・・」
小鷹「あー取ってやるから」ヒョイ
星奈「(小鳩ちゃん可愛い小鳩ちゃん可愛い)」
小鳩「ッ!?」ササッ
星奈「あーん・・・なんで隠れちゃうの?こっちおいで?」
小鳩「いやっ!」
小鷹「あーせ星奈さっき何言おうとしてたんだ?」
星奈「!?なっ・・・なんでもないわよ!バカ!バカ小鷹!今日は帰るから!」
ガチャ・・・バタン
小鷹「具合でも悪いのか?・・・俺らも帰るか」
22: 遅くてすまん、SSって難しいな 2012/04/25(水) 03:03:59.73 ID:bXbHQKlx0
星奈「(私ってば何言おうとしてんのよ!バカバカ・・・)」
星奈「はぁ・・・帰ろ」
〜柏崎家〜
星奈「はぁ・・・」
ペガサス「・・・・・・・」
星奈「あぁ・・・もうっ・・・」
ペガサス「どうした星奈・・・さっきから溜息ばかりだが・・・恋の悩みか?」
星奈「ち、違うわよ!試験!そう明日の試験の事考えてたの!あ、私お風呂入ってくる」
ペガサス「・・・・・・試験?そんな予定は聞いていないが・・・まぁいいか」
ステラ「・・・」
星奈「はぁ・・・帰ろ」
〜柏崎家〜
星奈「はぁ・・・」
ペガサス「・・・・・・・」
星奈「あぁ・・・もうっ・・・」
ペガサス「どうした星奈・・・さっきから溜息ばかりだが・・・恋の悩みか?」
星奈「ち、違うわよ!試験!そう明日の試験の事考えてたの!あ、私お風呂入ってくる」
ペガサス「・・・・・・試験?そんな予定は聞いていないが・・・まぁいいか」
ステラ「・・・」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 03:14:36.54 ID:bXbHQKlx0
カポーン
星奈「私ってばどうしちゃったんだろ・・・隣人部の部室でゲームやってて・・・そういうシーンがあって・・・思い出したら・・・」モミモミ
ステラ「・・・・・・・」ジー
星奈「あぁっ・・・小鷹ぁ・・・そんなに強く触らないでよぉ・・・あぁ///」モミモミ
ステラ「・・・・・・お嬢様」
星奈「小鷹ッ・・・あぁ・・・あああああああ!?なんでいるのよ!!」
ステラ「お嬢様のお背中を流しに来たのですが・・・その・・・」
星奈「どこから見てたの・・・?」
ステラ「・・・最初から最後まで」
星奈「(あぁっ・・・死にたい・・・)」
星奈「私ってばどうしちゃったんだろ・・・隣人部の部室でゲームやってて・・・そういうシーンがあって・・・思い出したら・・・」モミモミ
ステラ「・・・・・・・」ジー
星奈「あぁっ・・・小鷹ぁ・・・そんなに強く触らないでよぉ・・・あぁ///」モミモミ
ステラ「・・・・・・お嬢様」
星奈「小鷹ッ・・・あぁ・・・あああああああ!?なんでいるのよ!!」
ステラ「お嬢様のお背中を流しに来たのですが・・・その・・・」
星奈「どこから見てたの・・・?」
ステラ「・・・最初から最後まで」
星奈「(あぁっ・・・死にたい・・・)」
27: >>24頑張りますとも! 2012/04/25(水) 03:21:41.48 ID:bXbHQKlx0
星奈「・・・・・・」
ステラ「・・・・・・」
星奈「みんなには内緒にして?その・・・そういうことしていたのとか・・・お願いっ!」
ステラ「お嬢様、それは分かりました・・・その小鷹様の名前を呼ばれていた気がするのですがそれは一体どういう?」
星奈「っ・・・///」
ステラ「その反応で大方察しますが、小鷹様の事が好き・・・ということですか」
星奈「好きだなんてそんな!わ、私はバカ小鷹の事なんてなんとも思ってないわよ!名前を呼んだのはたまたまなんだから・・・たまたまなんだ・・・から」
ステラ「・・・・・・」
星奈「みんなには内緒にして?その・・・そういうことしていたのとか・・・お願いっ!」
ステラ「お嬢様、それは分かりました・・・その小鷹様の名前を呼ばれていた気がするのですがそれは一体どういう?」
星奈「っ・・・///」
ステラ「その反応で大方察しますが、小鷹様の事が好き・・・ということですか」
星奈「好きだなんてそんな!わ、私はバカ小鷹の事なんてなんとも思ってないわよ!名前を呼んだのはたまたまなんだから・・・たまたまなんだ・・・から」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 03:33:02.92 ID:bXbHQKlx0
ステラ「(これは俗にツンデレというのでしょうか)」
ステラ「そうですか、お嬢様一つだけよろしいでしょうか?」
星奈「なによ?」
ステラ「小鷹様のどこを好きになったのですか?」
星奈「えーそれは!小鷹って見た目不良だけど超優しいのよ!プール行った時だって不良から守ってくれたし・・・・あの時の小鷹かっこよかったなぁ・・・ッ!?」
ステラ「ふふ・・・分かりました、頑張ってくださいね」
星奈「ち、違うの!今のは嘘!嘘なんだから!」
ステラ「では失礼します」ニコニコ
ステラ「そうですか、お嬢様一つだけよろしいでしょうか?」
星奈「なによ?」
ステラ「小鷹様のどこを好きになったのですか?」
星奈「えーそれは!小鷹って見た目不良だけど超優しいのよ!プール行った時だって不良から守ってくれたし・・・・あの時の小鷹かっこよかったなぁ・・・ッ!?」
ステラ「ふふ・・・分かりました、頑張ってくださいね」
星奈「ち、違うの!今のは嘘!嘘なんだから!」
ステラ「では失礼します」ニコニコ
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 03:43:16.83 ID:bXbHQKlx0
星奈「好きなんかじゃ・・・ない・・・」
星奈「(でもほんとにプールの時の小鷹すごいかっこよかった・・・ああ見えてすごい逞しい身体してるんのよね・・・)」モミモミ
星奈「あぁん・・・すごい・・・小鷹の事考えるだけでこんなに・・・気持ちいい・・・んんっ///」モミモミ
〜その頃隣人部部室〜
理科「こ、これは・・・『聖・吸乳伝』の最新作じゃないですかー!でもここにありってことは・・・星奈先輩・・・ゆ、ゆ、ユニバアアアアアアアアス!!!」バタッ
星奈「(でもほんとにプールの時の小鷹すごいかっこよかった・・・ああ見えてすごい逞しい身体してるんのよね・・・)」モミモミ
星奈「あぁん・・・すごい・・・小鷹の事考えるだけでこんなに・・・気持ちいい・・・んんっ///」モミモミ
〜その頃隣人部部室〜
理科「こ、これは・・・『聖・吸乳伝』の最新作じゃないですかー!でもここにありってことは・・・星奈先輩・・・ゆ、ゆ、ユニバアアアアアアアアス!!!」バタッ
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 03:53:25.51 ID:bXbHQKlx0
〜次の日、隣人部部室〜
小鷹「おつかれーってなんじゃこりゃ!?」
夜空「あぁ小鷹か、それは放置しておけ」
理科「ゆにば〜す・・・」ピクピク
マリア「お兄ちゃん!久しぶりだな!」ポテチバリバリ
小鷹「マリアかって・・・口周りすごいことになってんぞ・・・」
マリア「弁当だけじゃ足りなくてな!お兄ちゃんもポテチ食うか?」
小鷹「いや遠慮しとく」
ガチャ
星奈「やっほーって理科どうしたの?」
夜空「・・・・・・」
星奈「ちょっと無視しないでもいいじゃないバカ夜空!」
小鷹「おつかれーってなんじゃこりゃ!?」
夜空「あぁ小鷹か、それは放置しておけ」
理科「ゆにば〜す・・・」ピクピク
マリア「お兄ちゃん!久しぶりだな!」ポテチバリバリ
小鷹「マリアかって・・・口周りすごいことになってんぞ・・・」
マリア「弁当だけじゃ足りなくてな!お兄ちゃんもポテチ食うか?」
小鷹「いや遠慮しとく」
ガチャ
星奈「やっほーって理科どうしたの?」
夜空「・・・・・・」
星奈「ちょっと無視しないでもいいじゃないバカ夜空!」
42: 一服完了。頑張る 2012/04/25(水) 04:08:30.48 ID:bXbHQKlx0
小鷹「おー星奈来てたのかー体の調子はいいのか?」
星奈「はぁっ?別に普通だけど・・・急に何?」
小鷹「そうか?そういえば昨日なんか顔赤かったような気がしてさ」
星奈「ッッ!?夕日で顔がオレンジになってただけじゃない・・・?」
星奈「(バレてはないみたい・・・胸触って興奮してましたとか言えないよね)」
理科「あー・・・皆さん来てたんですね、なんか私記憶が無いんですけどーまぁいいですか」ガタン
夜空「ん?理科、何か落ちたぞ・・・『聖・吸乳伝?』?」
理科「あぁ思い出しました!それは私達の間では超有名なエロゲですよ?昨日たまたま見つけて・・・これって星奈先輩のですか?」
星奈「うわあああ!?ダメ!返して!」
夜空「ほう・・・ダメだ、ほら小鷹」ポイッ
星奈「はぁっ?別に普通だけど・・・急に何?」
小鷹「そうか?そういえば昨日なんか顔赤かったような気がしてさ」
星奈「ッッ!?夕日で顔がオレンジになってただけじゃない・・・?」
星奈「(バレてはないみたい・・・胸触って興奮してましたとか言えないよね)」
理科「あー・・・皆さん来てたんですね、なんか私記憶が無いんですけどーまぁいいですか」ガタン
夜空「ん?理科、何か落ちたぞ・・・『聖・吸乳伝?』?」
理科「あぁ思い出しました!それは私達の間では超有名なエロゲですよ?昨日たまたま見つけて・・・これって星奈先輩のですか?」
星奈「うわあああ!?ダメ!返して!」
夜空「ほう・・・ダメだ、ほら小鷹」ポイッ
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 04:16:03.17 ID:bXbHQKlx0
小鷹「うわっ!バカこっちに投げるなよ!」パシッ
星奈「うわあ!?返しなさい!バカ小鷹!」
小鷹「なんだ?ってこれは・・・星奈のエロゲか」ジー
星奈「見ないでー!」ドンッ
小鷹「うわっ!?っててて・・・星奈大丈夫か?」
星奈「うぅっ・・・」グスッ
夜空「お、お前ら!離れろ!今すぐにだ!」アタフタ
星奈「っ!?///(こ、小鷹の上に跨っちゃってる!?)」ドキドキ
小鷹「」
星奈「うわあ!?返しなさい!バカ小鷹!」
小鷹「なんだ?ってこれは・・・星奈のエロゲか」ジー
星奈「見ないでー!」ドンッ
小鷹「うわっ!?っててて・・・星奈大丈夫か?」
星奈「うぅっ・・・」グスッ
夜空「お、お前ら!離れろ!今すぐにだ!」アタフタ
星奈「っ!?///(こ、小鷹の上に跨っちゃってる!?)」ドキドキ
小鷹「」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 04:26:38.44 ID:bXbHQKlx0
夜空「肉・・・貴様ゲームだけでは飽きたらず現実でもそういうことをしようとするとはな・・・このビッチが!」
星奈「わ、わざとじゃないわよ!それに元はといえばあんたが悪いんでしょ!」ナミダメ
夜空「ふん、そんなゲーム如きにそこまで必死になるとはな、貴様真性の変態だな」
星奈「ち、違う!私はただ・・・その・・・」
小鷹「なぁ・・・早く降りて欲しいんだけど・・・」
星奈「っ!?」バッ
星奈「わ、わざとじゃないわよ!それに元はといえばあんたが悪いんでしょ!」ナミダメ
夜空「ふん、そんなゲーム如きにそこまで必死になるとはな、貴様真性の変態だな」
星奈「ち、違う!私はただ・・・その・・・」
小鷹「なぁ・・・早く降りて欲しいんだけど・・・」
星奈「っ!?」バッ
48: Zzz(。-_-。) 2012/04/25(水) 04:33:25.18 ID:bXbHQKlx0
小鷹「星奈怪我してないか?」
星奈「大丈夫・・・あ、ありがとう(小鷹優しい・・・///)」
夜空「・・・・・・」イライラ
星奈「わ、私今日は帰る・・・ばいばい」
小鷹「そうか、気をつけてな」
ガチャ・・・バタン
星奈「大丈夫・・・あ、ありがとう(小鷹優しい・・・///)」
夜空「・・・・・・」イライラ
星奈「わ、私今日は帰る・・・ばいばい」
小鷹「そうか、気をつけてな」
ガチャ・・・バタン
49: Zzz(。-_-。) 2012/04/25(水) 04:47:42.28 ID:bXbHQKlx0
夜空「・・・・・・」イライラ
小鷹「夜空・・・どうしたんだ?」
夜空「なんでもない、私も帰る」
小鷹「あぁ・・・お疲れさん」
〜夜、羽瀬川家〜
小鷹「(最近星奈の様子がおかしい気がするんだよな・・・あの一人で部室にいた時も様子がおかしかったし)」
小鳩「くーっくっくっく・・・我が半身よ!我への供物はまだか?」
小鷹「(なんか悩みとかか?あいつ誰にも言わないタイプっぽいもんな・・・)」
小鳩「くーっくっくっくもう一度だけ言うぞ!我は供物を欲している!」
小鷹「(後でメールしてみるか・・・それとも電話のほうがいいのか・・・)」
小鳩「あんちゃーん・・・」
小鷹「!?小鳩すまん・・・飯にするか」
小鷹「夜空・・・どうしたんだ?」
夜空「なんでもない、私も帰る」
小鷹「あぁ・・・お疲れさん」
〜夜、羽瀬川家〜
小鷹「(最近星奈の様子がおかしい気がするんだよな・・・あの一人で部室にいた時も様子がおかしかったし)」
小鳩「くーっくっくっく・・・我が半身よ!我への供物はまだか?」
小鷹「(なんか悩みとかか?あいつ誰にも言わないタイプっぽいもんな・・・)」
小鳩「くーっくっくっくもう一度だけ言うぞ!我は供物を欲している!」
小鷹「(後でメールしてみるか・・・それとも電話のほうがいいのか・・・)」
小鳩「あんちゃーん・・・」
小鷹「!?小鳩すまん・・・飯にするか」
50: 眠い・・・ 2012/04/25(水) 05:03:00.31 ID:bXbHQKlx0
〜柏崎家、星奈の部屋〜
星奈「はぁ・・・なんかバカ夜空のせいで・・・疲れたわ・・・」
星奈「そういえば私小鷹の上に・・・あの位置って・・・その・・・あれがあるとこよね・・・」ゴクリ
星奈「ステラさんは自分の部屋だし・・・お父さんは酔っ払って寝てるから起きてこないし・・・」
星奈「小鷹・・・んっ・・・」モミモミ
星奈「はぁ・・・んんっ・・・こっちも・・・」クチュッ
「あっ///んん・・・小鷹だめぇ・・・もっと優しく・・・してぇ・・・ん・・・」クチュックチュッ
星奈「あっ・・・すごい・・・小鷹の事考えるとすごい感じちゃう・・・あっん・・・ダメ・・・イっちゃうぅぅぅ!!」ビクッビクッ
ステラ「・・・・・・」
星奈「はぁ・・・なんかバカ夜空のせいで・・・疲れたわ・・・」
星奈「そういえば私小鷹の上に・・・あの位置って・・・その・・・あれがあるとこよね・・・」ゴクリ
星奈「ステラさんは自分の部屋だし・・・お父さんは酔っ払って寝てるから起きてこないし・・・」
星奈「小鷹・・・んっ・・・」モミモミ
星奈「はぁ・・・んんっ・・・こっちも・・・」クチュッ
「あっ///んん・・・小鷹だめぇ・・・もっと優しく・・・してぇ・・・ん・・・」クチュックチュッ
星奈「あっ・・・すごい・・・小鷹の事考えるとすごい感じちゃう・・・あっん・・・ダメ・・・イっちゃうぅぅぅ!!」ビクッビクッ
ステラ「・・・・・・」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 05:07:33.81 ID:1e/7byXo0
ステラ見すぎwwwwww
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 05:07:38.01 ID:OF+PIHhK0
ステラに見られてるwww
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 05:14:05.33 ID:bXbHQKlx0
星奈「あれ?小鷹からメール着てる」
『星奈、一人で悩んでないで誰かに相談するとかしろよ』
星奈「小鷹っ///」
ステラ「失礼しますお嬢様」
星奈「ひぃぃ!?」
ステラ「そこまで驚く事でしょうか?」
星奈「ノックぐらいしなさいよ!それで何の用?」
ステラ「(話をしようと来てみたら自慰の最中でした・・・とは言えないですね)いえ、少しお話をしにきました」
星奈「こないだの話・・・よね、いいわよ」
『星奈、一人で悩んでないで誰かに相談するとかしろよ』
星奈「小鷹っ///」
ステラ「失礼しますお嬢様」
星奈「ひぃぃ!?」
ステラ「そこまで驚く事でしょうか?」
星奈「ノックぐらいしなさいよ!それで何の用?」
ステラ「(話をしようと来てみたら自慰の最中でした・・・とは言えないですね)いえ、少しお話をしにきました」
星奈「こないだの話・・・よね、いいわよ」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 05:20:37.23 ID:bXbHQKlx0
ステラ「小鷹様と進展は?」
星奈「うーん・・・昨日の今日だから進展って言われても・・・あっ聞いて今日ね小鷹がさ!」
〜30分経過〜
星奈「それでね、さっきこんなメールまでくれたりして・・・もう小鷹ってほんとかっこいいんだから!」
ステラ「は、はぁ・・・(すごいですね・・・30分延々と小鷹様のお話・・・)」
星奈「あぁ・・・でも小鷹は夜空のほうが好きなのかも・・・だって部室いる時だってずとt夜空と一緒だし・・・」
ステラ「なるほど、こうしてみてはどうでしょう?間接的にお嬢様の気持ちを伝えてみる・・・とか」
星奈「うーん・・・昨日の今日だから進展って言われても・・・あっ聞いて今日ね小鷹がさ!」
〜30分経過〜
星奈「それでね、さっきこんなメールまでくれたりして・・・もう小鷹ってほんとかっこいいんだから!」
ステラ「は、はぁ・・・(すごいですね・・・30分延々と小鷹様のお話・・・)」
星奈「あぁ・・・でも小鷹は夜空のほうが好きなのかも・・・だって部室いる時だってずとt夜空と一緒だし・・・」
ステラ「なるほど、こうしてみてはどうでしょう?間接的にお嬢様の気持ちを伝えてみる・・・とか」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 05:28:01.21 ID:bXbHQKlx0
星奈「〜〜ッ!?無理!無理無理無理!そんなのできるわけない!」
ステラ「お嬢様落ち着いてください、あくまで間接的にですよ」
星奈「た、例えばどうすんのよ?」
ステラ「そうですね、では私g「ダメぇぇぇぇ!!」
星奈「それでもし夜空とかに知られたら・・・多分バカにするから!あー考えただけで腹が立つわね!」
ステラ「しかしお嬢様の気持ちを知っているのはお嬢様と私だけです。大丈夫です、夜空様にバレるようなヘマはしません」
星奈「ほ、ほんとに?本当のホントに!?・・・じゃあ、お願い」
ステラ「お嬢様落ち着いてください、あくまで間接的にですよ」
星奈「た、例えばどうすんのよ?」
ステラ「そうですね、では私g「ダメぇぇぇぇ!!」
星奈「それでもし夜空とかに知られたら・・・多分バカにするから!あー考えただけで腹が立つわね!」
ステラ「しかしお嬢様の気持ちを知っているのはお嬢様と私だけです。大丈夫です、夜空様にバレるようなヘマはしません」
星奈「ほ、ほんとに?本当のホントに!?・・・じゃあ、お願い」
60: ちょっとコーヒー買ってきます 2012/04/25(水) 05:37:39.25 ID:bXbHQKlx0
〜次の日、通学路〜
小鷹「ふあぁ・・・ねっむ・・・」
スッ
ステラ「おはようございます小鷹様」
小鷹「あれ・・・星奈のとこの・・・ステラさんでしたっけ」
ステラ「えぇ、今日は少しお話をしにきました」
小鷹「ん?ペガサスさんからですか?」
ステラ「いえ、お嬢様の事についてです。率直に聞きます、小鷹様はお嬢様の事をどう思っていますか?」
小鷹「お嬢様って星奈ですか・・・そうっすね・・・隣人部の仲間で・・・親父の友達の娘で」
ステラ「そういうことを聞いているのではありません、女性としてどう思っているのか?と聞いているのです」
小鷹「じょ、女性として・・・っすか」
小鷹「ふあぁ・・・ねっむ・・・」
スッ
ステラ「おはようございます小鷹様」
小鷹「あれ・・・星奈のとこの・・・ステラさんでしたっけ」
ステラ「えぇ、今日は少しお話をしにきました」
小鷹「ん?ペガサスさんからですか?」
ステラ「いえ、お嬢様の事についてです。率直に聞きます、小鷹様はお嬢様の事をどう思っていますか?」
小鷹「お嬢様って星奈ですか・・・そうっすね・・・隣人部の仲間で・・・親父の友達の娘で」
ステラ「そういうことを聞いているのではありません、女性としてどう思っているのか?と聞いているのです」
小鷹「じょ、女性として・・・っすか」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 05:50:29.92 ID:bXbHQKlx0
ステラ「より正確に言わせていただくと恋愛対象としてどうか、という事です」
小鷹「恋愛・・・ですか、確かに星奈は美人だと思うしきっとモテるんでしょう・・・だから俺みたいななのが好きとか言っていいのかな・・・って」
ステラ「なるほど、噂では小鷹様は夜空様に恋心があると聞きましたが?」
小鷹「夜空はなんていうか・・・恋心っていうよりは友情って感じです。なんか似てるんですよね・・・昔の友達に」
小鷹「恋愛・・・ですか、確かに星奈は美人だと思うしきっとモテるんでしょう・・・だから俺みたいななのが好きとか言っていいのかな・・・って」
ステラ「なるほど、噂では小鷹様は夜空様に恋心があると聞きましたが?」
小鷹「夜空はなんていうか・・・恋心っていうよりは友情って感じです。なんか似てるんですよね・・・昔の友達に」
64: >>62当分小鳩ちゃんの裸が頭から離れませんでした 2012/04/25(水) 05:56:26.23 ID:bXbHQKlx0
ステラ「そうですか、では最後に・・・これは私の憶測に過ぎませんがお嬢様は小鷹様に好意を寄せています」
小鷹「あの星奈がですか?いやそれはないんじゃないですかね・・・」
ステラ「私は近くでお嬢様を見てきました、ですからお嬢様の事は少しは分かります。私からはそれだけ言っておきます」
小鷹「・・・・・・・」
ステラ「では失礼します」
スタスタ・・・クルッ
小鷹「ど、どうしました?」
ステラ「くれぐれもこのことはご内密に、もし他言するような事があれば・・・」ニッコリ
スタスタ
小鷹「ステラさんこええ・・・」
小鷹「あの星奈がですか?いやそれはないんじゃないですかね・・・」
ステラ「私は近くでお嬢様を見てきました、ですからお嬢様の事は少しは分かります。私からはそれだけ言っておきます」
小鷹「・・・・・・・」
ステラ「では失礼します」
スタスタ・・・クルッ
小鷹「ど、どうしました?」
ステラ「くれぐれもこのことはご内密に、もし他言するような事があれば・・・」ニッコリ
スタスタ
小鷹「ステラさんこええ・・・」
66: 理科の一人称は「理科」でしたね、申し訳ない 2012/04/25(水) 06:05:16.15 ID:bXbHQKlx0
〜学校〜
理科「あ!小鷹先輩!」
幸村「あにき・・・おはようございます」
小鷹「おう理科に幸村か・・・珍しい組み合わせだな」
理科「さっきそこで会ったんですよ」
幸村「あにき・・・なにかおつかれですね」
小鷹「そうか?少し眠いだけだ(他言したらステラさんに何されるか分からん・・・)」
理科「えー?もしかして誰か好きな人でも出来てその人の事考えてたとか・・・ですかぁ?それって・・・理科のことですか?」
小鷹「それはないから安心しろ」
理科「・・・・・・・」orz
幸村「あにきそろそろじゅぎょうが始まります」
小鷹「あぁ、じゃあまた部室でな」
理科「あ!小鷹先輩!」
幸村「あにき・・・おはようございます」
小鷹「おう理科に幸村か・・・珍しい組み合わせだな」
理科「さっきそこで会ったんですよ」
幸村「あにき・・・なにかおつかれですね」
小鷹「そうか?少し眠いだけだ(他言したらステラさんに何されるか分からん・・・)」
理科「えー?もしかして誰か好きな人でも出来てその人の事考えてたとか・・・ですかぁ?それって・・・理科のことですか?」
小鷹「それはないから安心しろ」
理科「・・・・・・・」orz
幸村「あにきそろそろじゅぎょうが始まります」
小鷹「あぁ、じゃあまた部室でな」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 06:17:39.47 ID:bXbHQKlx0
〜放課後、部室〜
小鷹「(朝の話の事考えてたら何時の間にか放課後になっていた・・・)」
ガチャ
星奈「あ、お、おはよう!」
小鷹「いやもう放課後だけど」
星奈「私が挨拶してあげたのになんなのその反応!」
小鷹「あ、あぁすまん・・・」
星奈「(ちょっとどういう事!?小鷹の反応が明らかにおかしい・・・上手く話してくれたのよね・・・)」
小鷹「なぁ星奈、星奈ってモテるよな?彼氏とか作らないのか?」
星奈「いっ!?いきなり何の話よ!そうね・・・私と釣り合う男がいたら考えてもいいかな!(本当は小鷹以外興味無いなんて言えない///)」
小鷹「そっか・・・いるといいな」
星奈「そ、そういう小鷹はどうなのよ」
小鷹「俺に近寄ってくる物好きな女子が隣人部以外にいると思うか?」
星奈「た、確かに・・・(それなら尚更チャンスなんだけど!)」
小鷹「(朝の話の事考えてたら何時の間にか放課後になっていた・・・)」
ガチャ
星奈「あ、お、おはよう!」
小鷹「いやもう放課後だけど」
星奈「私が挨拶してあげたのになんなのその反応!」
小鷹「あ、あぁすまん・・・」
星奈「(ちょっとどういう事!?小鷹の反応が明らかにおかしい・・・上手く話してくれたのよね・・・)」
小鷹「なぁ星奈、星奈ってモテるよな?彼氏とか作らないのか?」
星奈「いっ!?いきなり何の話よ!そうね・・・私と釣り合う男がいたら考えてもいいかな!(本当は小鷹以外興味無いなんて言えない///)」
小鷹「そっか・・・いるといいな」
星奈「そ、そういう小鷹はどうなのよ」
小鷹「俺に近寄ってくる物好きな女子が隣人部以外にいると思うか?」
星奈「た、確かに・・・(それなら尚更チャンスなんだけど!)」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 06:25:35.95 ID:bXbHQKlx0
星奈「夜空とかはどうなの?仲いいじゃない」
小鷹「あー夜空はなんつーか恋愛っていうより友情っぽい感じだからな」
星奈「ふーん・・・(よかった・・・少し安心)」
星奈「じゃ、じゃあ・・・わた・・・私・・・とか・・・」
小鷹「な!?星奈はその・・・美人だと思うし完璧だと思う」
星奈「えっ!(な、なにこれ・・・この展開って///)」
小鷹「でもな・・・なんか完璧だから逆になんか遠いっていうか・・・いや悪い意味じゃないんだけどな」
星奈「な、なによそれ・・・」
小鷹「いや悪い意味じゃないんだ、な?」
星奈「もういい・・・帰る」ダッ
バターン!!
小鷹「・・・・・・」
小鷹「あー夜空はなんつーか恋愛っていうより友情っぽい感じだからな」
星奈「ふーん・・・(よかった・・・少し安心)」
星奈「じゃ、じゃあ・・・わた・・・私・・・とか・・・」
小鷹「な!?星奈はその・・・美人だと思うし完璧だと思う」
星奈「えっ!(な、なにこれ・・・この展開って///)」
小鷹「でもな・・・なんか完璧だから逆になんか遠いっていうか・・・いや悪い意味じゃないんだけどな」
星奈「な、なによそれ・・・」
小鷹「いや悪い意味じゃないんだ、な?」
星奈「もういい・・・帰る」ダッ
バターン!!
小鷹「・・・・・・」
76: 幸村難しい・・・ 2012/04/25(水) 06:39:23.56 ID:bXbHQKlx0
〜廊下〜
星奈「(なによ!バカ小鷹!バカバカバカバカ!!)」グスッ
幸村「せなのあねご・・・こんにちわ」
星奈「っ!?ゆ、幸村?どうしたのこんなとこで・・・」
幸村「はい、わたくしはこれから部室に向かうところです。せなのあねごは行かれないのですか?」
星奈「わ、私は用事があるから・・・」
幸村「そうですか、せなのあねご・・・どうかされましたか?」
星奈「えっ・・・急にどうしたのよ・・・」
幸村「目があかくなっています。泣いていたのかと思ったのですが・・・」
星奈「・・・ちょっといろいろあって」
幸村「せなのあねご、わたくしでよければおはなしのあいてになります」
星奈「幸村あんた・・・ありがとう」
星奈「(なによ!バカ小鷹!バカバカバカバカ!!)」グスッ
幸村「せなのあねご・・・こんにちわ」
星奈「っ!?ゆ、幸村?どうしたのこんなとこで・・・」
幸村「はい、わたくしはこれから部室に向かうところです。せなのあねごは行かれないのですか?」
星奈「わ、私は用事があるから・・・」
幸村「そうですか、せなのあねご・・・どうかされましたか?」
星奈「えっ・・・急にどうしたのよ・・・」
幸村「目があかくなっています。泣いていたのかと思ったのですが・・・」
星奈「・・・ちょっといろいろあって」
幸村「せなのあねご、わたくしでよければおはなしのあいてになります」
星奈「幸村あんた・・・ありがとう」
80: >>79頑張るつもりです 2012/04/25(水) 06:51:54.24 ID:bXbHQKlx0
〜近くのカフェ〜
イラッシャイマセー
星奈「でね・・・そんなわけ」
幸村「なるほど、せなのあねごはあにきのことが好き、ですが肝心のあにきははっきりしないと」
星奈「そう!そういうこと!ちょっとでも期待した私のドキドキを返して欲しいわ!」
幸村「さすがあにきです」
星奈「いや!待った!なんでそうなるの!」
幸村「ご冗談です、あにきの言葉から察するにはおそらくせなのあねごと自分では釣り合わない・・・そう思っているのではないでしょうか」
星奈「っ!確かに私は成績も優秀だし、運動神経も抜群!容姿も完璧!だけどさ・・・それでも一人の女の子だもん・・・釣り合うとかそんなの・・・」
イラッシャイマセー
星奈「でね・・・そんなわけ」
幸村「なるほど、せなのあねごはあにきのことが好き、ですが肝心のあにきははっきりしないと」
星奈「そう!そういうこと!ちょっとでも期待した私のドキドキを返して欲しいわ!」
幸村「さすがあにきです」
星奈「いや!待った!なんでそうなるの!」
幸村「ご冗談です、あにきの言葉から察するにはおそらくせなのあねごと自分では釣り合わない・・・そう思っているのではないでしょうか」
星奈「っ!確かに私は成績も優秀だし、運動神経も抜群!容姿も完璧!だけどさ・・・それでも一人の女の子だもん・・・釣り合うとかそんなの・・・」
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 07:00:17.64 ID:bXbHQKlx0
星奈「私は小鷹が好きで・・・それには釣り合うとかそんなの関係ないじゃない・・・」
幸村「せなのあねご、それをあにきにきちんと伝えてみてはどうでしょうか」
星奈「幸村・・・」
幸村「わたくしごときがこんなことをいうのはしのびないのですが、伝えないとわからないこともあります・・・さきほどあねごがおっしゃっていた事をそのままあにきにつたえてみてはいかがでしょうか」
星奈「・・・・・・」
幸村「ではあねご、わたくしはこれで失礼します・・・頑張ってください」スッ
アリガトーゴザイマシター
星奈「幸村・・・ありがとう・・・うん!そうよね・・・ちゃんと伝えないと・・・よし!」
幸村「せなのあねご、それをあにきにきちんと伝えてみてはどうでしょうか」
星奈「幸村・・・」
幸村「わたくしごときがこんなことをいうのはしのびないのですが、伝えないとわからないこともあります・・・さきほどあねごがおっしゃっていた事をそのままあにきにつたえてみてはいかがでしょうか」
星奈「・・・・・・」
幸村「ではあねご、わたくしはこれで失礼します・・・頑張ってください」スッ
アリガトーゴザイマシター
星奈「幸村・・・ありがとう・・・うん!そうよね・・・ちゃんと伝えないと・・・よし!」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 07:15:26.08 ID:bXbHQKlx0
星奈「小鷹に電話・・・しないと」
プルルルル・・・プルルルル
『もしもし羽瀬川ですが』
星奈「も、もしもし!私!星奈だけど」
『星奈・・・今日は悪かった』
星奈「ううん・・・今日の事はいいの」
『あぁ・・・すまん、それでどうした?』
星奈「あ、あのねあんたに言わないといけない事があるの・・・それでね、明日休みでしょ・・・だから私の家に来て!」
『ずいぶん急だが・・・わかった、じゃあ昼に行く』
星奈「うん!お、遅れたりしたら許さないから!」
『分かってるよ、じゃあな』
ブチッツーツー・・・
星奈「ちゃんと・・・伝えるんだから」
プルルルル・・・プルルルル
『もしもし羽瀬川ですが』
星奈「も、もしもし!私!星奈だけど」
『星奈・・・今日は悪かった』
星奈「ううん・・・今日の事はいいの」
『あぁ・・・すまん、それでどうした?』
星奈「あ、あのねあんたに言わないといけない事があるの・・・それでね、明日休みでしょ・・・だから私の家に来て!」
『ずいぶん急だが・・・わかった、じゃあ昼に行く』
星奈「うん!お、遅れたりしたら許さないから!」
『分かってるよ、じゃあな』
ブチッツーツー・・・
星奈「ちゃんと・・・伝えるんだから」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 07:28:18.83 ID:bXbHQKlx0
〜夜、柏崎家、星奈の部屋〜
ステラ「それで小鷹様に思いを伝える、ということですか」
星奈「うん・・・分かって貰えるかは分からないよ・・・でも伝えないと!ってそう思ったの」
ステラ「ふふ、お嬢様。今とても不安なのですね」
星奈「ふ、不安に決まってるじゃない・・・だって・・・告白なんてしたことないし・・・何言えばいいかとか分からないし・・・」
ステラ「告白に決まった言葉は要りません。気持ちが伝わればいいのですから」
星奈「うん・・・」
ステラ「お嬢様が思っている事、それを小鷹様に伝えてあげてください。私からは以上です」
星奈「決まった言葉は要らない、か・・・ありがとう・・・ちょっと安心した・・・かな、ちょっとだけよ?」
ステラ「そうですか、では私は失礼します。おやすみなさい」
星奈「うん、おやすみ」
星奈「(本当にありがとう・・・なんて恥ずかしくて言えないけどね・・・よし・・・!)」
ステラ「それで小鷹様に思いを伝える、ということですか」
星奈「うん・・・分かって貰えるかは分からないよ・・・でも伝えないと!ってそう思ったの」
ステラ「ふふ、お嬢様。今とても不安なのですね」
星奈「ふ、不安に決まってるじゃない・・・だって・・・告白なんてしたことないし・・・何言えばいいかとか分からないし・・・」
ステラ「告白に決まった言葉は要りません。気持ちが伝わればいいのですから」
星奈「うん・・・」
ステラ「お嬢様が思っている事、それを小鷹様に伝えてあげてください。私からは以上です」
星奈「決まった言葉は要らない、か・・・ありがとう・・・ちょっと安心した・・・かな、ちょっとだけよ?」
ステラ「そうですか、では私は失礼します。おやすみなさい」
星奈「うん、おやすみ」
星奈「(本当にありがとう・・・なんて恥ずかしくて言えないけどね・・・よし・・・!)」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 07:39:04.44 ID:bXbHQKlx0
〜次の日、柏崎家〜
小鷹「あぁ着いた・・・やっぱ改めて見るとでかいよなこの家・・・」
ステラ「お待ちしておりました」
小鷹「あ、どうも・・・えっと星奈います・・・よね」
ステラ「えぇ、そのために私がここで待っていたのですが」
小鷹「ありがとうございます」
ステラ「では行きましょう、お嬢様が待っておられます」
小鷹「(何の話か・・・いやそんなもん大体の予想はついている・・・それに俺だって言わないといけない事がある!)」キリッ
ステラ「よいお顔ですね、ここがお嬢様の部屋になります、では私は失礼します・・・幸運を」
スタスタ・・・
小鷹「よし・・・行くか!おーい星奈?入るぞ」
コンコン
小鷹「あぁ着いた・・・やっぱ改めて見るとでかいよなこの家・・・」
ステラ「お待ちしておりました」
小鷹「あ、どうも・・・えっと星奈います・・・よね」
ステラ「えぇ、そのために私がここで待っていたのですが」
小鷹「ありがとうございます」
ステラ「では行きましょう、お嬢様が待っておられます」
小鷹「(何の話か・・・いやそんなもん大体の予想はついている・・・それに俺だって言わないといけない事がある!)」キリッ
ステラ「よいお顔ですね、ここがお嬢様の部屋になります、では私は失礼します・・・幸運を」
スタスタ・・・
小鷹「よし・・・行くか!おーい星奈?入るぞ」
コンコン
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 07:45:39.12 ID:bXbHQKlx0
星奈「ど、どうぞ!」ドキドキ
小鷹「お、失礼します・・・やっぱり広いな」
星奈「ちょっと!私の部屋入って第一声がそれ!?ほんとバカ小鷹ね!」
小鷹「あぁ、すまん・・・綺麗だし、なんか女の子も部屋って感じだ・・・・・・女の子の部屋なんて入った事無いんだけど」ショボーン
星奈「な、なんで自分で言って落ち込んでんのよ・・・はぁ・・・まぁいいわ、その・・・伝えたい事・・・あるから」
小鷹「本来の目的を忘れてたよ・・・あぁ、いいぜ話してくれ」
小鷹「お、失礼します・・・やっぱり広いな」
星奈「ちょっと!私の部屋入って第一声がそれ!?ほんとバカ小鷹ね!」
小鷹「あぁ、すまん・・・綺麗だし、なんか女の子も部屋って感じだ・・・・・・女の子の部屋なんて入った事無いんだけど」ショボーン
星奈「な、なんで自分で言って落ち込んでんのよ・・・はぁ・・・まぁいいわ、その・・・伝えたい事・・・あるから」
小鷹「本来の目的を忘れてたよ・・・あぁ、いいぜ話してくれ」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 07:55:18.10 ID:bXbHQKlx0
星奈「あ、あのね・・・昨日さ部室で彼氏とか作らないって話したよね・・・」
小鷹「あぁ・・・昨日のはいや今は続けてくれ」
星奈「うん、それでね私釣り合う男がいたら・・・とか言っちゃった」
小鷹「・・・・・・」
星奈「でも本当は違うの!私は・・・わた・・・私はその・・・こだ・・・小鷹が・・・」ドキドキ
星奈「(あぁっ!私何してんのよ!ちゃんと伝えるって決めたんでしょ!行きなさい柏崎星奈!)」
星奈「わ、私は小鷹がす、す、好きなの!大好きなの!///」
小鷹「あぁ・・・昨日のはいや今は続けてくれ」
星奈「うん、それでね私釣り合う男がいたら・・・とか言っちゃった」
小鷹「・・・・・・」
星奈「でも本当は違うの!私は・・・わた・・・私はその・・・こだ・・・小鷹が・・・」ドキドキ
星奈「(あぁっ!私何してんのよ!ちゃんと伝えるって決めたんでしょ!行きなさい柏崎星奈!)」
星奈「わ、私は小鷹がす、す、好きなの!大好きなの!///」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 08:06:01.79 ID:bXbHQKlx0
星奈「小鷹は私とじゃ釣り合わないとか思ってるみたいだけどさ・・・私はそんなことどうでもいい」
小鷹「星奈・・・でもやっぱ星奈は俺みたいなのと違ってなんでも完璧だ、俺は釣り合わないんじゃないか・・・って思う」
星奈「あぁ!もうバカ小鷹!」グイッ
小鷹「っ!?星奈・・・?」
星奈「よく聞きなさい!私と小鷹は確かに色々違うかもしれない・・・でもね!私は一人の女の子、柏崎星奈として羽瀬川小鷹に告白してんのよ!だから小鷹も一人の男として答えなさいよ!!」
小鷹「・・・・・・」
星奈「私の思い・・・ちゃんと伝えた・・・から」ドキドキ
小鷹「星奈・・・でもやっぱ星奈は俺みたいなのと違ってなんでも完璧だ、俺は釣り合わないんじゃないか・・・って思う」
星奈「あぁ!もうバカ小鷹!」グイッ
小鷹「っ!?星奈・・・?」
星奈「よく聞きなさい!私と小鷹は確かに色々違うかもしれない・・・でもね!私は一人の女の子、柏崎星奈として羽瀬川小鷹に告白してんのよ!だから小鷹も一人の男として答えなさいよ!!」
小鷹「・・・・・・」
星奈「私の思い・・・ちゃんと伝えた・・・から」ドキドキ
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 08:17:08.27 ID:dn4//IPa0
小鷹「えっ、なんだって?」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 08:20:10.23 ID:bXbHQKlx0
小鷹「ふっ・・・はは!あはははっ!」
星奈「ちょ!?何がおかしいのよ!わ、私一生懸命伝えたのに・・・バカ小鷹・・・」
小鷹「いやなんか笑わずにはいられなかった・・・そうだよな釣り合うとか関係ないよな・・・ほんとバカ小鷹だな」
星奈「小鷹・・・」
小鷹「星奈!」
星奈「な、急に大きな声出さないでよ!」
小鷹「俺は一人の男として星奈の告白に答える!俺は!羽瀬川小鷹は柏崎星奈が好きだ!だから・・・星奈!俺と・・・付き合ってくれ!」
星奈「・・・そんなの答えは決まってるわよ・・・しょ、しょうがないから・・・つ、付き合ってあげるわよ!喜びなさいよ!」
小鷹「星奈・・・顔真っ赤だぜ」
星奈「あんたもよ・・・バカ小鷹」
星奈「ちょ!?何がおかしいのよ!わ、私一生懸命伝えたのに・・・バカ小鷹・・・」
小鷹「いやなんか笑わずにはいられなかった・・・そうだよな釣り合うとか関係ないよな・・・ほんとバカ小鷹だな」
星奈「小鷹・・・」
小鷹「星奈!」
星奈「な、急に大きな声出さないでよ!」
小鷹「俺は一人の男として星奈の告白に答える!俺は!羽瀬川小鷹は柏崎星奈が好きだ!だから・・・星奈!俺と・・・付き合ってくれ!」
星奈「・・・そんなの答えは決まってるわよ・・・しょ、しょうがないから・・・つ、付き合ってあげるわよ!喜びなさいよ!」
小鷹「星奈・・・顔真っ赤だぜ」
星奈「あんたもよ・・・バカ小鷹」
109: 気を取り直して 2012/04/25(水) 08:46:04.49 ID:bXbHQKlx0
星奈「あの・・・ね小鷹」
小鷹「どうしたんだ?」
星奈「お、お願いがあるんだけど・・・」
小鷹「顔真っ赤にして言われたら断れないだろ・・・」
星奈「うるさいわね!緊張してるのよ!はぁ・・・あのね抱っこ・・・して?」
小鷹「はい?抱っこ・・・抱っこ!?」
星奈「あぁもう!煩わしいわね!こ、こうしたら顔がよく見えるじゃない・・・」ズイッストン
小鷹「お、おう・・・すごく・・・近い」
小鷹「どうしたんだ?」
星奈「お、お願いがあるんだけど・・・」
小鷹「顔真っ赤にして言われたら断れないだろ・・・」
星奈「うるさいわね!緊張してるのよ!はぁ・・・あのね抱っこ・・・して?」
小鷹「はい?抱っこ・・・抱っこ!?」
星奈「あぁもう!煩わしいわね!こ、こうしたら顔がよく見えるじゃない・・・」ズイッストン
小鷹「お、おう・・・すごく・・・近い」
111: >>110いえいえ、ありがとうございます 2012/04/25(水) 08:54:11.12 ID:bXbHQKlx0
星奈「・・・・・・・・」ドキドキ
小鷹「・・・・・」ドッキンドッキン
星奈「小鷹あんた・・・見た目の割にヘタレなのね」
小鷹「俺だって緊張してるのに決まってるだろ!」
星奈「こういうシチュエーションだったら普通さ・・・んむっ!?」チュッ
小鷹「キス・・・だろ?」
星奈「こ、小鷹にしてやるじゃない・・・(あぁっドキドキし過ぎて死ぬかも・・・)」
星奈「・・・小鷹・・・その・・・当たってるのって・・・」
小鷹「す、すまん・・・それだ・・・」
星奈「いいよ・・・私だって・・・ずっとそういう想像とか・・・っ!してたから!」
小鷹「・・・・・」ドッキンドッキン
星奈「小鷹あんた・・・見た目の割にヘタレなのね」
小鷹「俺だって緊張してるのに決まってるだろ!」
星奈「こういうシチュエーションだったら普通さ・・・んむっ!?」チュッ
小鷹「キス・・・だろ?」
星奈「こ、小鷹にしてやるじゃない・・・(あぁっドキドキし過ぎて死ぬかも・・・)」
星奈「・・・小鷹・・・その・・・当たってるのって・・・」
小鷹「す、すまん・・・それだ・・・」
星奈「いいよ・・・私だって・・・ずっとそういう想像とか・・・っ!してたから!」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 09:01:55.61 ID:bXbHQKlx0
小鷹「星奈・・・あ、でも小鳩が家に・・・」
プルルルッ!
小鷹「誰だろう・・・知らない番号だけど」
星奈「出てみれば?」
小鷹「もしもし・・・?」
『もしもしステラです』
小鷹「ステラさん!?なんで俺の番号知ってるんですか・・・?」
『ふふ、内緒です。本日は小鳩様の身の回りの世話は私が致します、なので小鷹様はお嬢様とごゆっくりと、では失礼します』
小鷹「」
プルルルッ!
小鷹「誰だろう・・・知らない番号だけど」
星奈「出てみれば?」
小鷹「もしもし・・・?」
『もしもしステラです』
小鷹「ステラさん!?なんで俺の番号知ってるんですか・・・?」
『ふふ、内緒です。本日は小鳩様の身の回りの世話は私が致します、なので小鷹様はお嬢様とごゆっくりと、では失礼します』
小鷹「」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 09:07:14.39 ID:bXbHQKlx0
小鷹「まぁステラさんなら安心して任せられるし・・・ありがとうございますステラさん」
星奈「じゃあ・・・いいよ」
小鷹「お、おう・・・」チュ
星奈「んっ・・・はぁ」チュッ
小鷹「星奈・・・すごい可愛いよ」
星奈「ば、ばかっ!・・・好きにして・・・いいよ・・・?」
星奈「じゃあ・・・いいよ」
小鷹「お、おう・・・」チュ
星奈「んっ・・・はぁ」チュッ
小鷹「星奈・・・すごい可愛いよ」
星奈「ば、ばかっ!・・・好きにして・・・いいよ・・・?」
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 09:18:19.17 ID:bXbHQKlx0
コクンと頷くと小鷹は私の唇を再び塞ぐ
星奈「んむっ・・・こだかぁ・・・はぁっ・・・」チュル
小鷹「あぁ・・・ほんと綺麗だ・・・星奈」
私の唇を堪能した彼は私の首筋へと
ゆっくり舌を這わし、時には耳まで上がり私の耳朶を甘噛みする
星奈「あんっ・・・それ・・・耳はダメぇ・・・こだかぁ・・・胸・・・も」
小鷹「服・・・ぬ、脱がすぞ」
耳元で囁く小鷹の吐く息が私の体を震わせ
小鷹の手は私の上着のボタンをゆっくりと外して
小鷹「服の上からでもすげぇと思ってたけど・・・やっぱすげぇ・・・」
星奈「あ、あんまり見ないで・・・恥ずかしいから・・・ね?」
小鷹「すまん・・・でもすごい柔らかそうだ」
露わになった私の乳房を小鷹がゆっくりと揉みしだく
その手つきは優しくて・・・小鷹らしいな
星奈「んむっ・・・こだかぁ・・・はぁっ・・・」チュル
小鷹「あぁ・・・ほんと綺麗だ・・・星奈」
私の唇を堪能した彼は私の首筋へと
ゆっくり舌を這わし、時には耳まで上がり私の耳朶を甘噛みする
星奈「あんっ・・・それ・・・耳はダメぇ・・・こだかぁ・・・胸・・・も」
小鷹「服・・・ぬ、脱がすぞ」
耳元で囁く小鷹の吐く息が私の体を震わせ
小鷹の手は私の上着のボタンをゆっくりと外して
小鷹「服の上からでもすげぇと思ってたけど・・・やっぱすげぇ・・・」
星奈「あ、あんまり見ないで・・・恥ずかしいから・・・ね?」
小鷹「すまん・・・でもすごい柔らかそうだ」
露わになった私の乳房を小鷹がゆっくりと揉みしだく
その手つきは優しくて・・・小鷹らしいな
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 09:25:11.73 ID:culLTc34O
ふう…もうあったかいし風邪ひく心配もないな
124: トロくてすいません、エロ難しい 2012/04/25(水) 09:28:37.16 ID:bXbHQKlx0
小鷹「やっぱ柔らかい・・・星奈のおっぱい・・・いただきます」あむっ
星奈「ひゃぅん!?こ、小鷹ぁっ・・・吸っても何も出ないあぁん・・・」
小鷹が私の乳首を口に含んだ
優しく、でもたまに強く吸う度に私の体を電流が走って、想像していたのなんか全然比にならないの・・・
星奈「あっ・・・小鷹・・・それ気持ちいいの・・・もっと・・・お願い」
気付けば私はそんなお願いをしていて
小鷹は少し頷くとまたゆっくり吸ったり揉んだりを繰り返す
星奈「いいよ・・・小鷹ぁ・・・すごく・・・あぁっ・・・んんっ!」
なんだか頭がボーッとしてくる
あと凄く気持ちよくて・・・何かが弾けそう
星奈「あぁっ!小鷹!手握って!」
小鷹「手か!?こ、こうか!?」ギュッ
星奈「そ、そう!あっ・・・きちゃうの・・・小鷹ぁ・・・イっちゃう・・・ふぁぁんっ!!」ビクンッビクッ
小鷹が手を握ってくれたら頭の中で何かが弾けたみたいに一気に押し寄せてきて
真っ白になって・・・
星奈「んっふ・・・あふぅ・・・」
星奈「ひゃぅん!?こ、小鷹ぁっ・・・吸っても何も出ないあぁん・・・」
小鷹が私の乳首を口に含んだ
優しく、でもたまに強く吸う度に私の体を電流が走って、想像していたのなんか全然比にならないの・・・
星奈「あっ・・・小鷹・・・それ気持ちいいの・・・もっと・・・お願い」
気付けば私はそんなお願いをしていて
小鷹は少し頷くとまたゆっくり吸ったり揉んだりを繰り返す
星奈「いいよ・・・小鷹ぁ・・・すごく・・・あぁっ・・・んんっ!」
なんだか頭がボーッとしてくる
あと凄く気持ちよくて・・・何かが弾けそう
星奈「あぁっ!小鷹!手握って!」
小鷹「手か!?こ、こうか!?」ギュッ
星奈「そ、そう!あっ・・・きちゃうの・・・小鷹ぁ・・・イっちゃう・・・ふぁぁんっ!!」ビクンッビクッ
小鷹が手を握ってくれたら頭の中で何かが弾けたみたいに一気に押し寄せてきて
真っ白になって・・・
星奈「んっふ・・・あふぅ・・・」
127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 09:36:37.26 ID:bXbHQKlx0
小鷹「星奈・・・大丈夫か?」
星奈「うん・・・大丈夫だよ・・・小鷹キスして?」
小鷹「おう任せろ・・・んっ」チュッ
星奈「んむっ・・・ぷはぁ・・・」ギュッ
小鷹がすごく近くて、心臓の音も聞こえちゃう
すごくドキドキ言ってる・・・緊張してるんだね
小鷹「星奈・・・その下も触ってもいいか?」
星奈「・・・バカ小鷹・・・好きにしていいよって・・・言ったじゃない」
小鷹「そうだった・・・じゃあ・・・」
小鷹が笑う
やっぱり小鷹はかっこよくて、優しくて、でも逞しくて・・・
もう!なんか小鷹にされるがまま・・・嬉しいんだけど
小鷹が私のズボンをゆっくり脱がした
今日はちゃんと可愛いのでよかった
星奈「うん・・・大丈夫だよ・・・小鷹キスして?」
小鷹「おう任せろ・・・んっ」チュッ
星奈「んむっ・・・ぷはぁ・・・」ギュッ
小鷹がすごく近くて、心臓の音も聞こえちゃう
すごくドキドキ言ってる・・・緊張してるんだね
小鷹「星奈・・・その下も触ってもいいか?」
星奈「・・・バカ小鷹・・・好きにしていいよって・・・言ったじゃない」
小鷹「そうだった・・・じゃあ・・・」
小鷹が笑う
やっぱり小鷹はかっこよくて、優しくて、でも逞しくて・・・
もう!なんか小鷹にされるがまま・・・嬉しいんだけど
小鷹が私のズボンをゆっくり脱がした
今日はちゃんと可愛いのでよかった
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 09:46:28.40 ID:bXbHQKlx0
小鷹「・・・みずたm」バシィッ
星奈「く、く、口に出さないでよ・・・」
小鷹「すいまふぇん・・・」シクシク
星奈「もう・・・ほら小鷹も服脱いで・・・私も・・・小鷹にしてあげたいの・・・」
一瞬躊躇った小鷹は可愛いなぁ・・・
上を脱いでズボンも脱いで・・・下着も脱いで
星奈「は、初めて見た・・・今まではモザイクかかってたから・・・」
小鷹「恥ずかしいんだからあんま見ないでくれ・・・」
少し二人で見つめあって、二人一緒に笑って
小鷹は私のあそこを布越しに指先でなぞる
星奈「あぁっ!!んん・・・」
なにこれ自分でしてたのより全然気持ちいいんだけど・・・
星奈「はっ・・・はぁ・・・うぅん!」
小鷹が指を動かすたびにさっきよりすごい大きい涙が来て・・・すごく気持ちいいの
星奈「く、く、口に出さないでよ・・・」
小鷹「すいまふぇん・・・」シクシク
星奈「もう・・・ほら小鷹も服脱いで・・・私も・・・小鷹にしてあげたいの・・・」
一瞬躊躇った小鷹は可愛いなぁ・・・
上を脱いでズボンも脱いで・・・下着も脱いで
星奈「は、初めて見た・・・今まではモザイクかかってたから・・・」
小鷹「恥ずかしいんだからあんま見ないでくれ・・・」
少し二人で見つめあって、二人一緒に笑って
小鷹は私のあそこを布越しに指先でなぞる
星奈「あぁっ!!んん・・・」
なにこれ自分でしてたのより全然気持ちいいんだけど・・・
星奈「はっ・・・はぁ・・・うぅん!」
小鷹が指を動かすたびにさっきよりすごい大きい涙が来て・・・すごく気持ちいいの
139: 皆様には申し訳ないけど俺は小鳩ちゃんLOVE 2012/04/25(水) 09:55:41.25 ID:bXbHQKlx0
私も小鷹にしてあげる
小鷹の大きいそれの先っぽを手で撫でて
小鷹「うっ・・・星奈・・・」ビクッ
星奈「小鷹・・・気持ちいい?」ナデナデ
小鷹「あぁ・・・かなり」ビクッビクッ
私が手を動かすたびに小鷹は少し震えて、気持ち良くなってくれてるみたい
先っぽから全体を手で包んで動かして
小鷹「はぁっ・・・星奈・・・くぅ・・・」
星奈「小鷹・・・んっ・・・あぁん・・・」
小鷹のそれがだんだん熱くなってきた
動かすスピードを少し早くしてみる
小鷹「はっ・・・うぅ・・・星奈・・出る・・・ああっ!!」ビクビク
星奈「きゃっ!?」
小鷹のそれの先っぽから白い液体が飛び出してきた
これが精子・・・
小鷹「すまん・・・星奈の布団・・・」
星奈「ううん、ちょっとびっくりしたけど・・・でも小鷹も気持ち良くなってくれたんだね・・・嬉しい」
小鷹の大きいそれの先っぽを手で撫でて
小鷹「うっ・・・星奈・・・」ビクッ
星奈「小鷹・・・気持ちいい?」ナデナデ
小鷹「あぁ・・・かなり」ビクッビクッ
私が手を動かすたびに小鷹は少し震えて、気持ち良くなってくれてるみたい
先っぽから全体を手で包んで動かして
小鷹「はぁっ・・・星奈・・・くぅ・・・」
星奈「小鷹・・・んっ・・・あぁん・・・」
小鷹のそれがだんだん熱くなってきた
動かすスピードを少し早くしてみる
小鷹「はっ・・・うぅ・・・星奈・・出る・・・ああっ!!」ビクビク
星奈「きゃっ!?」
小鷹のそれの先っぽから白い液体が飛び出してきた
これが精子・・・
小鷹「すまん・・・星奈の布団・・・」
星奈「ううん、ちょっとびっくりしたけど・・・でも小鷹も気持ち良くなってくれたんだね・・・嬉しい」
143: 改行制限め・・・ 2012/04/25(水) 10:13:30.02 ID:bXbHQKlx0
小鷹「星奈・・・い、いくぞ」
星奈「小鷹の・・・ちょうだい」
小鷹が私の下着を下ろして脱がせる
自分でもびっくりするけど、すごく・・・濡れてる・・・私の入り口に小鷹がそれを当てがって
星奈「んんっ・・・小鷹の・・・すごい熱いよ・・・」
小鷹が私の中をゆっくりと進んでくる
星奈「あぁん・・・んっんっ・・・」
小鷹「星奈・・・痛くない?」
星奈「大丈夫だよ・・・なんか嬉しくて・・・痛みが無いわよ・・・」
そして小鷹の動きも段々早くなってきた
星奈「あっ・・・はぁっ・・・」
小鷹「うっ・・・はぁ・・・」
私の中の小鷹がどんどん大きくなって行くのが分かる・・・私も、身体中を何度も何度も快感が駆け巡ってさっきみたいに大きな涙が押し寄せてきたの
小鷹「星奈!俺出そう!」
星奈「私も・・・あっ・・・小鷹・・・手握って!」
小鷹「あぁ・・・任せろ!」ギュッ
小鷹が手を繋いでくれた
その刹那私は絶頂に達して・・・
星奈「イく・・・!イっちゃうい小鷹ぁ!!」
小鷹「星奈・・・大好きだ・・・ううっ・・・」ビクビクドクッドクッ
星奈「あぁんっ・・・・はぁっ!!!!」ビクンッビク
星奈「小鷹の・・・ちょうだい」
小鷹が私の下着を下ろして脱がせる
自分でもびっくりするけど、すごく・・・濡れてる・・・私の入り口に小鷹がそれを当てがって
星奈「んんっ・・・小鷹の・・・すごい熱いよ・・・」
小鷹が私の中をゆっくりと進んでくる
星奈「あぁん・・・んっんっ・・・」
小鷹「星奈・・・痛くない?」
星奈「大丈夫だよ・・・なんか嬉しくて・・・痛みが無いわよ・・・」
そして小鷹の動きも段々早くなってきた
星奈「あっ・・・はぁっ・・・」
小鷹「うっ・・・はぁ・・・」
私の中の小鷹がどんどん大きくなって行くのが分かる・・・私も、身体中を何度も何度も快感が駆け巡ってさっきみたいに大きな涙が押し寄せてきたの
小鷹「星奈!俺出そう!」
星奈「私も・・・あっ・・・小鷹・・・手握って!」
小鷹「あぁ・・・任せろ!」ギュッ
小鷹が手を繋いでくれた
その刹那私は絶頂に達して・・・
星奈「イく・・・!イっちゃうい小鷹ぁ!!」
小鷹「星奈・・・大好きだ・・・ううっ・・・」ビクビクドクッドクッ
星奈「あぁんっ・・・・はぁっ!!!!」ビクンッビク
145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 10:21:40.02 ID:bXbHQKlx0
星奈「はぁっ・・・はぁ・・・」ビクッ
小鷹「星奈・・・すごい可愛いな」チュッ
星奈「んんっ・・・小鷹ぁ・・・私ね今・・・すごく幸せだよ・・・小鷹と恋人になれてすごく・・・嬉しい」
小鷹「俺もだ・・・もっと早く気付いてればよかった」
星奈「気づくの遅すぎよ!・・・バカ小鷹・・・でも・・・だ、大好き・・・なんだから・・・もう!一回しか言わないから!」
小鷹「顔真っ赤だぞ・・・あぁ俺も大好きだ」
星奈「あんたも真っ赤よ・・・ありがとう」
こうして気付いたら私達は二人とも寝てしまってて
気付いたら朝・・・
結局二人とも急いでお風呂に入って支度
何故かっていうと・・・
小鷹「星奈・・・すごい可愛いな」チュッ
星奈「んんっ・・・小鷹ぁ・・・私ね今・・・すごく幸せだよ・・・小鷹と恋人になれてすごく・・・嬉しい」
小鷹「俺もだ・・・もっと早く気付いてればよかった」
星奈「気づくの遅すぎよ!・・・バカ小鷹・・・でも・・・だ、大好き・・・なんだから・・・もう!一回しか言わないから!」
小鷹「顔真っ赤だぞ・・・あぁ俺も大好きだ」
星奈「あんたも真っ赤よ・・・ありがとう」
こうして気付いたら私達は二人とも寝てしまってて
気付いたら朝・・・
結局二人とも急いでお風呂に入って支度
何故かっていうと・・・
146: >>144ゴールしたら・・・ですかね 2012/04/25(水) 10:28:13.55 ID:bXbHQKlx0
夜空「小鷹・・・肉・・・貴様ら二人揃って遅刻してきたと思ったら・・・」
星奈「夜空・・・小鷹と私付き合う事になったの・・・」
小鷹「でも部活中とか、学校では普段通りにするつもりだ!」
夜空「・・・・・・」ムッスー
幸村「よぞらのあねご・・・あにきたちを許してください、わたくしからもお願いします」
理科「小鷹先輩取られたのは悔しい・・・けどお似合いですよ!夜空先輩!理科からもお願いします!」
小鳩「くーっくっくっく・・・我が半身の不祥事は我の責任でもある!」
マリア「うんこー!」
星奈「夜空・・・小鷹と私付き合う事になったの・・・」
小鷹「でも部活中とか、学校では普段通りにするつもりだ!」
夜空「・・・・・・」ムッスー
幸村「よぞらのあねご・・・あにきたちを許してください、わたくしからもお願いします」
理科「小鷹先輩取られたのは悔しい・・・けどお似合いですよ!夜空先輩!理科からもお願いします!」
小鳩「くーっくっくっく・・・我が半身の不祥事は我の責任でもある!」
マリア「うんこー!」
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 10:30:06.50 ID:Q7B95LhE0
理科は小鷹寝取られでまたユニバースしそうだな
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 10:40:58.89 ID:bXbHQKlx0
夜空「・・・・・・」ムスッ
小鷹「頼む・・・この通りだ・・・」
星奈「なんでもいう事聞くから・・・!」
夜空「・・・・・・何でも?」ピクッ
理科「うわー夜空先輩凄く反応しましたね・・・」コソコソ
幸村「よぞらのあねご・・・おそろしいかたです」コソコソ
夜空「肉、今何でも言うことを聞くと言ったな」ニヤニヤ
星奈「え、えぇそうよ!言ったわよ!」
夜空「おいマリア、貴様も聞いたな?」
マリア「なんじゃ?よく聞こえんかったぞ!」
夜空「・・・・・・」ピキッ
アァーゴメンナサイゴメンナサイーユルシテー!!
小鷹「頼む・・・この通りだ・・・」
星奈「なんでもいう事聞くから・・・!」
夜空「・・・・・・何でも?」ピクッ
理科「うわー夜空先輩凄く反応しましたね・・・」コソコソ
幸村「よぞらのあねご・・・おそろしいかたです」コソコソ
夜空「肉、今何でも言うことを聞くと言ったな」ニヤニヤ
星奈「え、えぇそうよ!言ったわよ!」
夜空「おいマリア、貴様も聞いたな?」
マリア「なんじゃ?よく聞こえんかったぞ!」
夜空「・・・・・・」ピキッ
アァーゴメンナサイゴメンナサイーユルシテー!!
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 10:49:22.67 ID:bXbHQKlx0
マリア「・・・・・・」グスン
小鳩「くーっくっくっく・・・聖職者とはか弱きものだな!」
マリア「うるさい!うんこ吸血鬼!」グスン
夜空「まぁいいだろう、その代わり肉、貴様にはしっかりと約束を守ってもらう」スッキリ
星奈「わ、分かってるわよ!軽いのにしてよね・・・?」
夜空「さぁな・・・?」ニヤニヤ
理科「夜空先輩・・・とっても悪い顔をしてますね・・・」コソコソ
幸村「よぞらのあねごをおこらせてはいあせん・・・」コソコソ
小鷹「夜空・・・ありがとうな」
夜空「べ、別に貴様らのためではない!肉がなんでもいう事聞くというから仕方なく・・・許してやったのだ・・・」
小鷹「俺はそんなお前も好きだぞ」
夜空「〜〜ッ!?!?」アタフタ
小鳩「くーっくっくっく・・・聖職者とはか弱きものだな!」
マリア「うるさい!うんこ吸血鬼!」グスン
夜空「まぁいいだろう、その代わり肉、貴様にはしっかりと約束を守ってもらう」スッキリ
星奈「わ、分かってるわよ!軽いのにしてよね・・・?」
夜空「さぁな・・・?」ニヤニヤ
理科「夜空先輩・・・とっても悪い顔をしてますね・・・」コソコソ
幸村「よぞらのあねごをおこらせてはいあせん・・・」コソコソ
小鷹「夜空・・・ありがとうな」
夜空「べ、別に貴様らのためではない!肉がなんでもいう事聞くというから仕方なく・・・許してやったのだ・・・」
小鷹「俺はそんなお前も好きだぞ」
夜空「〜〜ッ!?!?」アタフタ
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 10:56:14.68 ID:bXbHQKlx0
夜空「よし・・・仕切り直すぞ」
星奈「そうね!」
小鷹「あぁっ!」
幸村「あにきすぐお茶を用意します」
理科「ふふ・・・NTRの臭いが・・・ゆ、ゆ、ユニバアアアアアアアス!!!」バタン
小鳩「あんちゃーんお腹空いたと・・・」
マリア「お兄ちゃん!お腹空いた!」
夜空「今より隣人部の活動を伝える!肉の奢りで焼き肉だ!!」
おわり
星奈「そうね!」
小鷹「あぁっ!」
幸村「あにきすぐお茶を用意します」
理科「ふふ・・・NTRの臭いが・・・ゆ、ゆ、ユニバアアアアアアアス!!!」バタン
小鳩「あんちゃーんお腹空いたと・・・」
マリア「お兄ちゃん!お腹空いた!」
夜空「今より隣人部の活動を伝える!肉の奢りで焼き肉だ!!」
おわり
161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 10:57:56.36 ID:bm4nUPiA0
よくやった おつ!!
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 11:03:32.35 ID:jAiM1na5i
乙
ストレートな展開もいいもんだ
ストレートな展開もいいもんだ
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/25(水) 12:19:03.29 ID:rHp57hqm0
乙
Entry ⇒ 2012.05.01 | Category ⇒ 僕は友達が少ないSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
エルシィ「この人達みんな駆け魂が入ってますーー!!」夜空「ん?」
元スレ:エルシィ「この人達みんな駆け魂が入ってますーー!!」夜空「ん?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334988935/
エルシィ「本当にこの砂浜と海が結さんのものなんですかーー!?」
結「うん。まぁ、僕のじゃなくて五位堂の敷地だけどね」
ちひろ「さすがお金持ちはスケールが違う……」
歩美「そのおかげでこうやって2B-PENCILSの合宿が出来るんじゃない」
京「夏休みに海で合宿ってバンドっぽいよねー」
桂馬「おい、立ち止まるな。さっさと五位堂の別荘に案内してくれ」
エルシィ「もー、神にーさま。海ですよ! もっと楽しみましょうよ~~!!」
歩美「やっぱり桂木は連れて来なくてよかったんじゃない?」
ちひろ「確かにオタメガは関係ない。でもエリーがどうしてもって」
結「え? 二人ともあんなに頑張って男の子が好きそうな水着選んでたのに?」
歩美「ゆ、結ぃぃーー!!」
ちひろ「な、なに言ってんのさーー!!」
桂馬「別にお前達の合宿を邪魔するつもりはないよ」ピコピコ
歩美「それなら……」ちひろ「いいけど……」
エルシィ「あれ? 向こうの砂浜に誰かいますよ?」
結「本当だ。あれは―――」
小鷹「はぁはぁ、やっと着いた……」
幸村「あにき、荷物持ちお疲れ様です」
理科「あぁん、火照った身体に潮風が気持ちいいですぅ」
小鳩「海だーー!!」マリア「海だーー!!」
夜空「ほう、ここが肉の海か。想像していたのより気持ち悪くないな」
星奈「あんたねぇ、どんなのを想像して―――」
結「星奈!! 星奈じゃないか!!」
星奈「ご、五位堂!?」
歩美「へぇ、それならあの岬が境界線で別れてるんだ?」
結「そういうことだね。こっちは五位堂、向こうは柏崎の敷地なんだ」
星奈「―――ところで、五位堂。あんた達はなんで別荘に来てるのよ?」
ちひろ「私達はガールズバンドやってて舞高祭でライブやるのさ~」
京「その為の強化合宿なんだよねー」
夜空(ガールズバンド!? 文化祭でライブ!?)
小鷹「よ、夜空…?」
夜空(……リア充! 圧倒的リア充!! こいつ等は敵だ……!!)
エルシィ「ここで知り合えたのも何かの縁。皆さんよろしくお願いします~~!!」
ドロドロドロドロ!!!!
桂馬「!?」
エルシィ「!?」
桂馬「ま、まさか……」
エルシィ「に、にーさま大変です……」
桂馬「嫌だあああ!! 聞きたくない!!!!」
エルシィ「この人達みんな駆け魂が入ってますーーーー!!!!」
夜空「ん?」
桂馬「ああああぁぁぁぁーーーー!!!!」
星奈「な、なに、こいつ……。まぁいいわ。それじゃ五位堂、私達は行くから」
結「あぁ、僕達も荷物を置きに行こう」
桂馬「それじゃ駆け魂が入ってるのはそいつだけなのか?」
エルシィ「うぅ、すみません。駆け魂センサーが心のスキマをキャッチしただけでした」
桂馬「それでも全員に心のスキマがあるのか……。なんて残念な奴等なんだ……」
エルシィ「でも三日月夜空さんだけは本当に駆け魂が入ってますよ!!」
桂馬「―――」ガクッ
エルシィ「神にーさま?」
桂馬「……夏休みは毎日駆け魂狩り、家にいればハクアやノーラ、それにディアナ……」
桂馬「結の別荘なら誰にも邪魔されることなくギャルゲーが出来ると思ったらこれだ!!」
エルシィ「こんな所でも駆け魂に出会えるなんて運がイイですね!!」
桂馬「どこがだ!!」
エルシィ「さぁ、また駆け魂を捕まえて最高の夏休みにしましょう!!」
桂馬「はぁ、最悪な夏休みだよ……」
桂馬「それで、今回の相手のデータはあるのか?」
エルシィ「私はまだ何も調べてないですけど地獄のデータベースに少しだけありました!」
エルシィ「聖クロニカ学園高等部二年、三日月夜空さん」
桂馬「三日月、夜空、すごい名前だな。それに二年、僕達と同級生か」
エルシィ「それから今は隣人部という部活をしているそうです」
桂馬「隣人部? なんだそれは」
エルシィ「えーと、隣人部の主な活動は『友達を作ること』だそうです」
桂馬「……は?」
エルシィ「え、えと、友達を作ることって書いてありますよ」
桂馬「友達…? 奴等と友達になれば駆け魂は出て行くのか…?」
エルシィ「さ、さぁ…?」
桂馬「僕のギャルゲー理論で攻略すると友達ルートはバッドエンドだぞ!?」
ちひろ「あっ、エリーこんなところにいた! ほら着替えて行くよ」
エルシィ「ちひろさん、行くってどこにですか?」
ちひろ「もちろん海さ~~!!」
歩美「桂木も来たんだー」
ちひろ「オタメガも海で遊びたいのさー」
桂馬「おい、僕に絶対に海に来いって言った奴等は誰だ」
歩美「…………」
ちひろ「…………」
歩美「そ、それよりさ。桂木、私達に何か言うことあるんじゃない?」
ちひろ「そ、そうさー。こう、なんか、見た目とか」
桂馬「は……? あぁ、水着か。確かにギャルゲーで水着イベントは重要、だが」
桂馬「リアルの水着イベントなどに興味はない!!!!」
ドゴーン!! バシャバシャバシャ
桂馬「僕のPFPがああああああああああ!!!!」
『海だーーーーーーーーーー!!!!!!!』
桂馬「ん…?」
結「向こうの砂浜の星奈達だね」
エルシィ「あれは、何をしているんでしょう?」
ちひろ「海に向かって叫んでいる、としか」
歩美「説明のしようがない」
京「青春だねー」
結「そうだ、せっかくみんな同じ砂浜にいるんだ。みんなで一緒に遊ぼうよ!」
歩美「あ、いいかも。ビーチバレーの試合とかやろ!」
ちひろ「ちょっと怖そうだけど向こうにはイケメンもいた!」
京「ちひろ……」
桂馬(さっそく出会いイベントか。ここは重要だぞ)
星奈「五位堂、あんた変わったわね。さっきの男装といい、何かあったの?」
結「え? 別に、ただ自然にこうなっただけだよ」
幸村「パーティーで知り合った人に海で再会、素敵ですね」
理科「そ、それでセレブな二人の出会いはパーティーでら、ら、らんk」
夜空「おいっ!」バシッ
星奈「舞島で有名な所は五位堂と青山だけだからね。ちょっと覚えてただけよ」
桂馬(青山…? あぁ、美生か)
結「それで、どうかな?」
小鷹「いいんじゃないか? 人数は多い方が楽しいだろ?」
夜空「お、おい、小鷹。どういうつもりだ?」
小鷹「どうって、俺達は隣人部の活動で来てるんだ。友達を作るチャンスじゃないか」
夜空「そ、それは、そうだが……」
結「さて、自己紹介も済んだことだし、何をして―――」
星奈「ハァハァ……エルシィちゃん……ハァハァ……」
エルシィ「…? なんでしょう?」
星奈「一目見たときからカワイイと思ってたのよ! エルシィちゃんもふもふ羽衣モフモフさせてぇぇ!!」
エルシィ「星奈さんくっ付かないで下さい~~。どっちが喋っているのか分からなくなります~~」
小鷹「へ、へぇ、それじゃ小阪さん?は勉強も料理もギターも上手いんだ?」
ちひろ「そうなんですよ~~」クネクネ
京「おい」歩美「ないわー」
結「みんな好き勝手だなぁ。三日月さんのところも大変そうだね」
夜空(……なんだこいつ、馴れ馴れしいヤツだな……)
夜空「小鷹達はお前達と遊ぶようだが、私は違う。小鷹、私は部屋に戻っているぞ」
小鷹「お、おい、夜空! 夜空……」
夜空(……なんで私があんなリア充達と遊ばないといけないんだ……)
夜空(……小鷹もあんなバンドなんかやってる女と仲良くするとは……)
桂馬「ふぅ、やっとPFPに入った海水を拭き取れた」フキフキ
夜空「!?!?!? だ、誰だ!?」
桂馬「さっき自己紹介しただろ。桂木桂馬だ」
夜空「……なんでここにいる? ここは肉…、柏崎の別荘なんだが?」
桂馬「五位堂の別荘は結のボディガードが多くて、ゆっくりゲームも出来やしないよ」
夜空「そうか。だがそれとお前がここにいていい権利にはならないな」
桂馬「お前の読書の邪魔はしないよ。それともこの広いリビングに僕がいるだけで読書も出来ないというなら出て行くが」
夜空「……まぁいい。好きにしろ」
桂馬(あれだけ大勢の人間がいたら二人きりのイベントはそうそうない)
桂馬(ここで夜空との関係を他の奴等と違うモノにする。ここはどう攻めるか)
星奈「小鳩ちゃん! エルシィちゃん! 一緒にサンオイルの塗り合いしましょぉぉ!!」
小鳩「いやああああ!!」
エルシィ「あわわわ~~」
幸村「あにき、ビーチバレーといえど勝負は勝負、真の男たるもの勝ちたいです」
小鷹「あぁ、舞島と聖クロニカの対戦だからな。これは戦だ」
理科「小鷹先輩、ビーチボールを胸で受け止めたときに水着が脱げる確率はですね」
小鷹「おい」
マリア「ルールは知らないけどマリアもやるぞぉーー!!」
小鷹(……夜空、戻って来ないな。やっぱり追いかけたほうが良かったか……)
『やっぱり私一人は嫌です! みんなと、貴方と一緒にいたい!』
桂馬「フッ、分かっていたさ。さぁ行こう、僕達の楽園へ」ピコピコ
夜空(……凄く読書の邪魔なんだが……)
夜空「……おい、お前は友達のところへ行かなくていいのか?」
桂馬「友達…? あぁ、歩美達のことか。あいつ等はただのクラスメイト、妹のバンドメンバーだよ」
夜空「妹の付き添いで海まで来たのか? 随分シスコンなんだな」
桂馬(そいつも本当の妹じゃないんだが、というか悪魔だ、いや小悪魔、いやポンコツ小悪魔か)
桂馬「お前こそ部活の友達と遊ばなくていいのか?」
夜空「別にあいつ等は友達じゃない。同じ目的の為に一緒に行動しているだけだ」
桂馬(……目的、それが『友達を作ること』か……。色々矛盾している気がするが)
桂馬(やはり僕は、僕のギャルゲー理論でいく。友達ルートではなく、恋愛ルートだ!!)
理科「キマシ……」
星奈「ハァハァ……エルシィちゃんハァハァ……」ヌルヌル
エルシィ「あわわわ、変なところにサンオイル塗らないで下さい~~!!」
歩美「へぇー、でも本当に楠くん男なの?」
幸村「はい。わたくしは、真の男を目指す男です」
ちひろ「男なのに私達よりカワイイとは……」
京「でも男子なのになんで女子の水着?」
幸村「それは、夜空の姉御に『真の男は女装していても男らしさがにじみ出る』と聞いたので」
歩美ちひろ京(……全然にじみ出てない……)
結「いいじゃないか! 男の子が女の子の格好をしたって!」グイッ
幸村「結の姉御……。ありがとうございます」
結「かよわい男の子を守るのが、女の役目さ」
理科「キマシ……キマシタワー!!」ビクンビクン
結(……男の子なのに女の子の格好か。……帰ったらすぐに舞校の女子制服を注文しよう!!)
桂馬「!?!?!?」ガタッ
夜空「……どうした?」
桂馬「いや、なんだか寒気が……。ちょっと先の未来にとんでもない事が起こるような……」
夜空「……変なヤツだな」スタスタスタ
桂馬「おい、待て。どこに行くつもりだ?」
夜空「……買い出しだ。そろそろ晩ご飯の準備をしないといけない時間だからな」
桂馬「他のヤツらを待たなくていいのか? どうせ結のことだ、晩飯も一緒にとか―――」
夜空「あんなリア充達と一緒にいるつもりはない。私たちは私たちの合宿をするまでだ」
桂馬「そうか、なら僕も行こう」
夜空「はぁ!? お前は私の話を聞いてないのか!?」
桂馬「お前一人で部活全員の食料を持てるとは思えないな。まぁ僕のことはただの荷物持ちだと思えばいい」
夜空「自ら下僕になりたがるとは、お前はMなのか?」
桂馬「いいから行くぞ。―――他のヤツらが帰ってくる前にな」
桂馬(……ここは二人きりのイベントを維持する。買い出しイベント、ここはどう攻めるか)
星奈「買い出しに行くって書き置きがあったけど、夜空のヤツ帰りが遅いわね」
エルシィ「にーさまもいません! どうしましょ~~!?」
理科「これはもしかしたら……」
幸村「もしかしたら…?」
理科「夜空先輩と一緒の桂木さんが送り狼になって雑木林であんなことやこんなことにぃぃーー!!」
歩美「!?!?!?」ちひろ「!?!?!?」
ちひろ「……な、ないない。オタメガに限ってそんな度胸はない」
歩美「そ、そうそう。弁当を奪い合うオオカミにはなっても、女の子を襲う狼にはならない」
京「二つ名を持ってる人が言うと説得力あるねー」
理科「そうですか……。理科の推理だとこれ以外の答えはないんですが」
小鷹「おいおい……」
小鳩「あんちゃん……」
小鷹「小鳩……。そうだな、ちょっと俺が周りを見てくるよ」
桂馬「おい、本当にこっちでいいのか?」
夜空「う、うるさい! ちょっと待ってろ!」
夜空(……別荘にあった地図ではこっちのはずだが、土地勘のある肉を連れて来るべきだったか)
夜空(いや、あんなリア充達と仲良くしている肉を頼るなどありえん)
不良A「うはwwwwカワイイ女の子www見つけたwwww」
不良B「さすがリョー君wwww女の子探索レーダーはんぱないッスwwww」
不良C「あれww一人ッスかwwww」
夜空「………」スタスタスタ
不良A「ちょwwwスルーwwwww」
不良B「それはwwwwないwww」
桂馬(……ここでパセリ登場だと……!?)
桂馬「……ナンパとは、リアルの出会い方はこれだから困る」
不良A「ちょwwwwなにこいつwwwwww」
桂馬「キャラ設定も甘い、今時不良キャラはないな。二重人格で片方は優男、片方は精霊で暴走するぐらいしろ」
不良B「うはwwwwやっちゃっていいんすかwwwww」
夜空「止せ、相手は三人だ。ここは素通りして―――」グイッ
桂馬「夜空、後ろにいてくれ」
夜空「お前、なんで私の名前を……」
桂馬(フ、フフフ、フハハハハ!!)
桂馬(僕が夜空をかばう → 僕がパセリに殴られ気を失う → 通りすがりの警官がパセリを追い払う)
桂馬(夕日の浜辺で膝枕で僕を介抱する夜空!! 悩みを打ち明ける夜空!!)
桂馬(……完璧だ。僕のギャルゲー理論は完璧すぎる!! このままエンディングへ―――)
小鷹「お前ら、俺の知り合いになんか用か?」
不良ABC「なんだお前!?」
桂馬(……なんだお前!?)
夜空「小鷹!」
小鷹「俺の知り合いに用があるのかって聞いてんだよ」ギロリ
不良ABC「ヒィ…」
桂馬(……おいおい、まさかこの展開は……)
不良A「ちょっと道を聞こうとしただけッスよwwww」
不良B「思い出したんでいいッスwww」
不良C「それじゃ行きますわwwwwwwww」
小鷹「二人とも大丈夫か?」
夜空「小鷹、助かった」
桂馬(あ、あぁぁ……僕のギャルゲー理論が……)
小鷹(……あれ、これって桂木を助けたことになるのか?)
小鷹(これをきっかけに友達になれたりとか。よし、俺の初の男友達に!!)
桂馬「………」ギロリ
小鷹(めっちゃ睨まれてるぅぅーー!? なんでだーーーー!?)
夜空「結局、五位堂のバーベキューに参加することになるとは……」
小鷹「仕方ないだろ、時間も時間だったし、折角誘ってもらったんだしな」
マリア「肉だぁぁーー!!」小鳩「あぁぁーー!! それはうちの肉たい!!」
結「はい、三日月さん。お肉焼けたよ」
夜空「あ、あぁ……ん……う、美味いな」モグモグ
結「そう? それはよかった」
星奈「五位堂の言いなりだったあの結があんなに変わるとはね~」
桂馬「今は本人が好きでやってるんだ。いいんじゃないか」ピコピコ
星奈「ふーん……。アンタ、何か知ってそうね?」
桂馬(……星奈、声は似てるくせにポンコツとは違って鋭いのか……?)
エルシィ「うーー!! 今にーさま失礼なこと考えてました!!」
桂馬(……こういう所だけ鋭いんだよコイツは……)
星奈「まぁ、天才の私は何でもお見通しよ!!」
桂馬(……やっぱり勘違いか)
エルシィ「うーー!! 本当に神にーさまは凄いんですーー!!」
星奈「エルシィちゃんの言うことだから信じてあげたいけど……」
理科「さすがに桂木さんが『落とし神』というのはちょっと……」
夜空「どうした? 落とし神、何だそれは」
星奈「ええぇぇーー!? 夜空、落とし神知らないのぉぉーー!?」
理科「落とし神とは、ギャルゲー攻略の神とされている人物ですね」
夜空「……有名なゲーマーということか」
エルシィ「にーさまは本当に落とし神さまなんですーー!!」
星奈「発売当日に全てのヒロインを攻略する落とし神なんて、あんなのどうせチート技よ」
理科「そうですね。きっと落とし神はデバッグ会社の社員とか関係者でしょう」
エルシィ「うぅー……誰も信じてくれません……」
夜空「桂木、お前はその、落とし神なのか?」
桂馬「あぁ、僕は神だ。別に信じてもらえなくてもいいんだが」
夜空「それなら肉や理科の質問に全て答えられるな?」
桂馬「―――なるほど、そういうことか。いいだろう、神は逃げない!!」
星奈「そ、そんな……私より『きらスク』に詳しいヤツがいるなんて……」
理科「理科のギャルゲー知識を全て使ったのに……」
桂馬「まさかこの程度で、神である僕に挑むつもりだったのか?」
桂馬「今度はこちらから質問だ。星奈、質問傾向からしてギャルゲーをやり始めたのは最近だな」
星奈「そ、それは…!?」
桂馬「過去の名作をプレイしていないお前が、神に挑むなど……笑止!!!!」
星奈「くっ……。 ん? そ、それは、昨日発売したギャルゲー!?」
理科「それは開発陣がかなり難しく作ったのでヒロイン攻略には数週間かかると言われている新作です!!」
桂馬「………」ポチッ
『桂馬くん……。私、あなたが好きなの……!!』 シナリオ達成率100% CG達成率100%
星奈「こ、これが……」ヘナヘナ
理科「神の、力……」ビクンビクン
エルシィ「えへへ~~。どうです! スゴイでしょう! 私のにーさまはスゴイんですぅ!!」
桂馬「なんでお前が偉そうなんだよ」
夜空「フフ、無様だな肉!!(―――桂木桂馬、落とし神、なんなんだコイツは……)」
ちひろ「まさか温泉まであるとは、五位堂家さまさまですな」
歩美「夜空さん肌キレー!」
京「わー、本当だー。やっぱりモブとは違うよねー」
夜空「お、おい……。触る、な……。ちょ、やめ……」
エルシィ「星奈さん胸おっきいですぅーー!!」
小鳩「昼間のお返しじゃーー!!」バシャバシャ
星奈「ひゃーー!! もう、やったなーー☆」
理科「―――とか妄想しているんでしょう!! 小鷹先輩!! 桂木さん!!」
理科「さぁ、主人公スキルを使ってこの竹壁を壊すのですーー!!」
理科「それとも覗き穴から見てるんですか!? 見てるんですね!? きゃぁぁ!!」
結「いつもあんな感じ?」
夜空「あぁ……」
星奈「そうね……」
桂馬「おい、何か聞こえなかったか?」
小鷹「え? いや何も」
桂馬「そうか…」
桂馬「そういえば楠、ってなんだか主将を呼んでるみたいだな。幸村は?」
小鷹「幸村なら俺達の後に入るってさ。折角の露天風呂なんだから一緒に入ればいいのになぁ」
桂馬「―――まぁ、リアルは湯気が仕事したりしないからな」
小鷹「湯気…?」
桂馬(……駆け魂センサーは小鷹以外の隣人部に反応した。つまり幸村は……)
小鷹「それにしても風呂の中でもゲームやめないんだな」
桂馬「当然だ。僕の攻略を待っているヒロインがいる限り、僕がギャルゲーをやめることはない!!」
小鷹「お、おう……」
桂馬(……攻略初日はこんなものか)
桂馬(……明日からは夜空とイベントを重ねて好感度を上げる。合宿最終日までに攻略するんだ)
ちひろ「よーし、練習再開。……お?」
小鷹「へぇ、別荘の地下にこんなスタジオがあるなんて凄いな」
星奈「演奏するエルシィちゃんを見に来たわ!!」
夜空「私はリア充の練習風景なんか興味はないんだが、こいつ等が行きたいとうるさくてな」
マリア「マイクだぁぁーー!!」ダッ
ちひろ「あっ……」
マリア「んでっ!wwwwんでっ!wwwwんでっ!wwwww」
エルシィ「!?」 歩美「!?」
エルシィ「……にゃ~んでっwwwwwwww」
歩美「かまってwwwかまってwwww欲しいのwwwww」
エルシィ「イイ子じゃない時のwwwwワタシwwww」
歩美「カワイイとかってwwwwwありえな~いwwwww」
ちひろ「――――――歩美、エリー」
エルシィ「あわわわ、口が勝手に……。す、すみませーーーーん!!」
歩美「ご、ごめんごめん。真面目に練習するからさ」
ちひろ「昨日はあれだけ遊んだんだから今日は練習!!」
歩美「わ、分かってるって。さぁ、やろうか」
ちひろ「オッケー、それじゃ」
http://www.youtube.com/watch?v=LumWAyNp_D4
ちひろ「初めて恋をした記憶~~♪」
マリア「おぉー! ちひろの歌は元気が出るぞーー!!」
星奈「演奏するエルシィちゃんカワイイーーーー!!」
夜空「――――――初めて恋をした記憶、か」
夜空「お前は覚えてないのか、小鷹……」
小鷹「え? なんだって?」
夜空「―――なんでもない。用事を思い出した、先に別荘に帰ってるぞ」
小鷹「夜空…?」
桂馬(……あの二人……)
小鳩「……あんちゃん、ここの問題が分からんたい」
小鷹「え? や、やべぇ、ここは俺も苦手だった場所だ……」
夜空(……ん? あれは小鷹が宿題を教えているのか、それに桂木も?)
桂馬「こことそこ、途中から間違えてる。正しいルートはこっちだ」
小鷹「あぁ、そうか、なるほど。桂木は勉強も出来るんだな」
桂馬「隣のページでも同じような問題で間違えてるな。苦手ならここを重点的にやるといい」
小鷹「ちょっと見ただけでそんなことまで分かるのか!?」
小鳩「……ク、ククク、よくやったピエール。我が褒めてやるぞ」
桂馬「どういたしまして」スタスタスタ
小鳩「あっ……」グイッ
桂馬「ん?」ピコピコ
小鳩「あ……ぁ……ありがろん」
小鷹「あぁ、悪い。こいつ人見知りなんだよ」
桂馬「いや、別に気にしてないが(……ろん?)」
夜空(……そうか、桂木は成績いいのか。って私は何で隠れてるんだ……)
『バレバレ~バレンタイン~♪ バレバレ~バレンタイン~♪』
エルシィ「あぁーー!! かのんちゃんの新曲ですぅぅーー!!」
エルシィ「バレバレ~バレンタイン~♪」
桂馬「おい、なんだその黄色のサイリウムは……。前までそんなの持ってなかっただろ」
エルシィ「いつでもかのんちゃんを応援出来るようにと防衛隊の人にハッピープレゼントで貰いました!!」
星奈「アイドルの真似するエルシィちゃんもカワイイーー!!」
理科「そういえば中川かのんは舞島の学園に通ってるらしいですね。皆さん見たことあるんですか?」
歩美「え…と…」 ちひろ「見たことあるって言うか…」 京「同じクラスだったり…」
小鷹「中川かのんと同じクラスなのか!?」
夜空(……なっ!? アイドルが同じクラス!? どこまでリア充なんだコイツら!!)
星奈「……な、なによ。私たちの学園だって有名人ぐらいいるわよ」
幸村「なんと、初耳です」
星奈「数々の企業から商品開発の天才と言われてるこの志熊理科が!!」
理科「―――あのぉ、星奈先輩。トップアイドルと理科を比べられるのはちょっと……」
星奈「うっ……。うぅ、パパの学園だって凄いんだからぁぁーー!!」ダッ
エルシィ「神にーさまぁ! 花火やりましょうよーー!!」
星奈「神さまぁ!『きらスク』の花火イベントごっこやりましょう!!」
桂馬「だぁぁーー!! ステレオでカミサマカミサマ呼ぶんじゃねぇぇーー!!」
夜空「……なんだ桂木、お前は花火やらないのか?」
桂馬「夜空……。僕はリアルの花火なんて」
夜空「結構キレイだぞ?」バチバチ
桂馬「……まぁ、な」
夜空「フッ……」
歩美「あぁー、花火終わっちゃった」
ちひろ「ありゃ、こっちもだ」
歩美「ちひろー、新しいの取りに行こー」テクテク
ちひろ「―――あのさ、歩美ってオタメガのこと……」
歩美「ん? なに?」
ちひろ「い、いやー、なんでもないさー」
桂馬「…………」バチバチ
夜空「…………」バチバチ
桂馬「……なんで僕を花火に誘ったんだ?」
夜空「深い意味はない。この合宿でお前と二人になることが多かったからな、その流れだ」
桂馬(……そうなるように仕組んだのは僕なんだがな)
夜空「……私とお前は似ているのかもしれない」
桂馬「え?」
夜空「隣人部と舞校の奴等は随分仲良くなった。だが、私とお前はいつも一人だ」
桂馬「……他人と仲良くすることが出来ないのが似ている、か?」
夜空「フッ、酷い共通点だな。気を悪くしたか?」
桂馬「別に。事実だしな」
夜空「あぁ、そうか……。だから私はお前が気になっ――――――なんでもない」
桂馬(……夜空の好感度は上がってる。明日は合宿最終日、何かイベントが必要だな)
星奈「さぁエルシィちゃん、一緒にトナカイの数を数えて眠りましょう」
エルシィ「星奈さんの部屋は向こうですぅーー!! なんでここにいるんですかぁぁーー!!」
理科「………」ススス
ガチャ
小鷹「Zzz……Zzz……」
理科「やっと見つけましたよ。小鷹先輩、桂木さん」
理科「お二人のその逞しいモノで夜這いに来た理科を前から後ろから両方一緒に、ってあれ?」
理科「桂木さん……?」
理科「こんなところにいたんですか、桂木さん」
桂馬「理科か」
理科「夜の浜辺で海を見ながら黄昏るなんて、桂木さんは案外ロマンチストなんですね」
桂馬「別にそんなのじゃない」
理科「ここ最近ずっと夜空先輩と一緒にいるみたいですけど、何かあるんですか?」
桂馬「そうか? たまたまだろう」
理科「……夜空先輩を救うのは、小鷹先輩だと思ってました。まさかあなたのような人が現れるとは」
桂馬「……理科、お前は……」
理科「夜空先輩を助けてあげて下さい、落とし神様」
桂馬「………」
理科「さて! 理科は夜這いに失敗したので部屋に戻ります。それではオヤスミナサイです」
桂馬「……残念な奴らなのか、そうじゃないのか……」
エルシィ「嫌ですぅぅーー!! 私行きませーーん!!」
星奈「ハァハァ、エルシィちゃんが肝試しやろうって言ったのよぉぉ!!」グイグイ
エルシィ「うぅ……」
星奈「大丈夫、エルシィちゃんは私にくっ付いていればいいから。さぁ行きましょう」
エルシィ「……星奈さんは、幽霊怖くないんですか?」
星奈「幽霊なんて、冥土のメイドである私たちの下僕みたいなものよ、全然怖くないわ」
エルシィ「今はメイドの鎌はないじゃないですか~~。ここにはホウキしかありませーーん!!」
星奈「それならホウキで天狼七星陣? せめてソフトテニスのラケットがあれば妄想でなんとかするのに」
エルシィ「ラケットもないですし、宇宙船で遊びに来たワケでもないですよ~~!!」
星奈「まぁ、幽霊なんて無能力者でもなんとかなるわよ。さぁ行きましょう!!」
エルシィ「うぅ……。にーさまぁぁ!! 助けて下さーーい!!」
桂馬「早く行け」
歩美「それじゃ行こうか、小鳩ちゃん」
小鳩「うん……」
歩美(……そういえば、中二病で黒のゴスロリ服で、この声……)
小鳩(……このお姉ちゃん、大会で優勝する陸上部のエースで、この声……)
歩美(どこかで……)
小鳩(会ったことが……)
マリア「ひょうか、じゃなかった。ちひろは友達なんだよ!!」
ちひろ「イン……さん、じゃなくて。ほら、マリアちゃん行くよ」
結「かよわい男の子を守る僕が先頭に」
幸村「いえいえ、真の男たるわたくしが」ガサッ
結「っっ!?」幸村「っっ!?」
桂馬「何をやってるんだアイツ等は……。そろそろ僕達の順番か、夜空」
夜空「あ、あぁ……(またコイツと二人になるとは……)」
夜空「ぞ、雑木林を一周する程度では、肝試しにはならなかったな」
桂馬「そうだな。そこ、危ないぞ。木の根が張ってる」ピコピコ
夜空「お前はゲームしながら何故分かる……」
桂馬(……肝試しに意味はない。ここは二人で歩いたことに意味がある)
桂馬(……これで夜空の夏の最後の思い出は、僕と一緒に過ごした事になる)
夜空「―――あれは、もうみんな帰ってきてるみたいだな」
桂馬(……よし、ここで僕が夜空に好意がある素振りを見せ、考える時間を与える)
桂馬(……夏の思い出に浸る夜空を、海に呼び出して告白、これで攻略だ!!)
歩美「もー、なにいきなり変なこと聞いてくるのよー」
ちひろ「そうそう、私たち友達に決まってるのにー」
小鷹「そ、そうだよな」
星奈「い、いやー、そうよねー」
夜空「―――――――――」
桂馬「……夜空?」
エルシィ「あぁー! にーさま、おかえりなさいですーー!!」タッタッタッ
桂馬「………」
エルシィ「あれ、夜空さんは?」
桂馬「雑木林の奥の方へ走って行ったよ」
エルシィ「えぇー!? は、早く追いかけましょう!!」
桂馬「待て、今ルートの確認中だ」
桂馬(……夜空、星奈、小鷹、隣人部、友達……)
桂馬「……行くぞ、エルシィ」
エルシィ「い、行くって、どこですか!?」
桂馬「―――ラストイベントだ」
桂馬「見えたぞ…… エンディングが!!」
エルシィ「あのクールな夜空さんが走り去ってしまうなんて、いったい何があったんでしょう……」スィー
桂馬「もしかしたら駆け魂の影響が出始めてるのかもな、そうなると厄介だぞ。ん?」タッタッタッ
[○○岬][危険][立入禁止]
桂馬「看板が倒されてる……。まさかこの先に行ったのか?」タッタッタッ
夜空「………」フラフラ
エルシィ「カミさまぁ!!」
桂馬「夜空……。エルシィ、隠れてろ」
エルシィ「は、はい!!」
桂馬「……夜空!!」
夜空「……なんだ、桂木か。私なんかを追って来たのか? お前は本当に変わったヤツだな」
桂馬(……私なんか? なるほど、夜空の周りに黒い靄が見える、駆け魂のレベルが上がったか)
桂馬「夜空、そっちは危ない。とりあえずこっちに―――」
夜空「ち、近寄るな!!」
桂馬「夜空……?」
夜空「……あんなに簡単に友達が出来るものか。いつか裏切る、ヤツらも学校の連中と一緒だ……」フラフラ
桂馬「おい、夜空!!」
夜空「そうだ、みんな裏切る、私を……。タカ…… タカも、私を忘れてる……!!」
桂馬(……タカ? そうか、小鷹のことか……)
夜空「お、お前だって、どうせ私のこと、なんて―――」ガラッ
桂馬「夜空っっ!!!!」
エルシィ(……カミさま大丈夫ですかーー!? すぐに羽衣で引っ張りあげますーー!!)
桂馬(……待てエルシィ。このままでいい)
桂馬(このまま僕と夜空が落ちないように羽衣で固定しててくれ)
エルシィ(で、でも……)
桂馬(……僕を、信じろ)
エルシィ(……私は悪魔ですけど、いつでも神様信じてます!!)
夜空「くっ、足をかける場所がない……」
桂馬「夜空……!! 大丈夫か!?」
夜空「もうダメか…… 桂木、手を放せ。このままだとお前まで落ちるぞ」
桂馬「放せるワケ、ないだろ」グググ
夜空「お前がいなくなると高原や小阪が悲しむぞ。私の場合は誰も悲しまん、私はクラスで空気だからな」
桂馬「………」
夜空「そういえば、お前は落とし神だったな。その名の通り、私を落とせばいいじゃないか」
桂馬「……そう、僕は神だ。でも、僕が好きなヒロインを落とすのは崖からじゃなくて恋愛だよ」グイッ
夜空「か、桂木…?」
桂馬「落とし神として、このイベントで好きな女の子を落とすワケにはいかないな」
夜空「す、すす、好きな、って……」
桂馬「さっき、夜空がいなくなっても誰も悲しまないと言ったな」
桂馬「……僕が悲しい。僕は、夜空にいなくなってほしくない」
夜空「桂木……」
桂馬「それに、夜空がいなくなって本当に誰も悲しまないと思ったのか?」
桂馬「星奈が、小鷹が、隣人部のヤツらが、歩美やちひろ達だってそうだ」
夜空「そ、それは……」
桂馬「耳をすませ、聞こえるだろ?」
「ヨゾラー」「アホヨゾラー」「アネゴー」「センパーイ」「ヨゾラー」「ヨゾラサーン」「ヨゾラサーン」
夜空「……あいつら……私を、探して……」
桂馬「―――さぁ、帰ろう。君がいなくなると悲しむ人達がいる場所へ」
桂馬「――――――隣人部へ」
桂馬「このまま進めば雑木林の道に出れるはずだ」
夜空「か、桂木、もういいだろ。手を、離してくれ」
桂馬「ん? あぁ、そうだな」
夜空「………」
桂馬「……?」
夜空「―――桂木、先ほど助けてもらった礼が、まだだったな」
桂馬「え?」クルッ
夜空「……ん////」
桂馬「!?!?!?!?」
エルシィ「で、出たああぁぁ~~~~!!!!」
エルシィ「駆け魂、勾留♪♪」
夜空「か、勘違いするなよ。私は落とされたんじゃない、自分からお前に落ちたんだ」
小鷹「よ、夜空!! 大丈夫か!?」
夜空「どうした? みんな揃ってなにしてる?」
理科「夜空先輩達が帰ってこないからみんなで探してたんですよーー!!」
幸村「あねご、心配しました」
夜空「あぁ、少し道に迷っただけだ。何も心配いらない」
小鷹「そ、そうか、それならよかった」
星奈「だから言ったでしょー? あーあー、心配して損したーー」
夜空「……みんな、すまなかったな。……肉、心配をかけた、すまん」
星奈「え……? え、ええぇぇーー!?」
夜空「どうした……?」
小鷹「よ、夜空が、星奈に、あ、謝った……」
星奈「ちょ、ちょっと夜空大丈夫!? 雑木林で何か変なモノ拾い食いしたんじゃないでしょうね!?」
夜空「そんなことするワケないだろう。こんな夜中にうるさい肉だな、少しは黙れ」
星奈「な、なんですってぇぇーー!?」
ちひろ「……あっ、オタメガーー!!」
歩美「やっと見つけた~~。桂木、なにやってんのよ」
桂馬「あぁ、道に迷った。なんでだろうな」ピコピコ
歩美ちひろ「「ゲームしながら歩いてるからよーー!!」」
歩美「結たちも探してるから早く戻ろーー」
ちひろ「まったく、心配させないでよ~~」
桂馬「……心配? お前たちが、僕を……?」
歩美「そりゃ心配ぐらいするでしょ。私たち、と、とと、友達なんだから」
桂馬「友達……? 僕たちが?」
歩美「そうよ?」
ちひろ「というか友達とも思ってないクラスメイトを合宿に誘うワケないさーー」
桂馬(――――――僕の、友達……――――――)
ガチャ
小鷹「おーい、この間の合宿の写真が出来たぞーー」
星奈「へぇー、見せて見せて」
小鳩「あんちゃん、これ……」 マリア「お兄ちゃん、これ……」
星奈「何よこれ、誰を撮ろうとしたの? 小鷹、あんた写真撮るの下手すぎ……」
幸村「誰も写ってない風景写真もあります。あにきは自然を愛する真の男ということですね」
小鷹「ちょ、待て待て!! そんなはずは…… あれ、確か上手く撮ったよな……」
理科「この集合写真なんてスカスカですね。まぁ、理科たちらしいといえばらしいですが」
夜空「……そうだな」
夜空(―――私たちは、この写真のようにまだ距離がある。今はそれでいい)
夜空(これからその距離をつめていこう、この隣人部で。そうだろ? けい――――――)
小鷹「……夜空?」
夜空(……私は、誰かの名前を……。気のせいか……?)
小鷹「どうした、もうみんな集まってるぞ」
夜空「分かった。――――――隣人部の活動を始める!!!!」
エルシィ「うーー……」ジー
桂馬「なんだ、駆け魂と睨めっこか? 新地獄にはそういう遊びがあるのか」
エルシィ「うーー!! 違いますぅ!!」
桂馬「ならなんだ、夜空の駆け魂に何かあるのか?」
エルシィ「夜空さんの心のスキマの反応は、かなり大きかったんですけど……」
エルシィ「出てきた駆け魂はこの小ささ…… どうしてでしょう~~?」
桂馬「あぁ、そのことか。いいんだよ、僕たちは駆け魂を出したんだ」
エルシィ「それは、そうですけど……」
桂馬「夜空の本当の心のスキマは、これから向こうのプレイヤーキャラが満たしていくよ」
エルシィ「プレイヤーキャラ?? 誰ですかそれ??」
桂馬「このバグ魔……」
エルシィ「夜空さん達、今頃なにしてますかね~~」
桂馬「知らないよ。また友達作りとかいうのをやってるんじゃないか」
エルシィ「わーー!! それは楽しそうですぅ!!」
桂馬「……部活までして友達作り、理解できないな。僕は友達いないけど、まったく気にしてないぞ」
エルシィ「あーー、またにーさまそんなこと言ってます~~」
エルシィ「それじゃ、にーさまは歩美さんやちひろさんも友達だと思ってないんですか?」
桂馬「…………訂正する」
桂馬「――――『僕は友達が少ない』……これならいいだろ?」
エルシィ「はい! それでは行きましょう、にーさまの攻略を待っているヒロインのもとへ!!」
桂馬「僕が攻略したいのはリアルじゃなくてゲームのヒロインなんだが……」
「神のみぞ知るセカイ」×「僕は友達が少ない」
『神のみぞ知る隣人部』
完
オマケ
ちひろ「さ、それじゃエンディングいきますか」ギュィーン
歩美「オッケー」 エルシィ「はい!!」 星奈「そうね」
夜空「……おい待て肉」
星奈「なによ夜空、私アンプの調整とかで忙しいんだけど」
夜空「なんでお前が2B-PENCILSの演奏に入ろうとしてるんだ」
星奈「誰かさんが攻略されてる間にエルシィちゃんからベース習ったのよ」
夜空「なん……だと……」
星奈「まぁ、私は天才だからすぐに覚えたわ!!」
夜空「ぐぬぬ……」
星奈「あれ?wwまさか夜空ww楽器の一つも演奏出来ないの?wwww」
夜空「……何を言ってる肉、私もエンディングの演奏に参加する予定だったぞ」
星奈「えっ……楽器は……?」
夜空「エアギターだ!!!!」
http://www.youtube.com/watch?v=kub2XaZfHBE
これで終わりになります。
ここまで読んで下さった方々、ありがとうございました。
支援レス保守レスとても嬉しかったです。
ちょっと休憩しました
アニメ版はがないの夜空には駆け魂が入っているようにしか見えなかった……
ですからこのSSを書きました
星奈のほうが人気高いのは分かってるんですけど、夜空が好きなんで
スレタイ通り本当に隣人部全員同時攻略を書こうかと思ったのですが
凄い長編になりそうだったのでやめました
でもいつかそういうのも書いてみたいです
神のみ本編の同時攻略ネタが面白いので興味があります
それでは『神のみぞ知る隣人部』にお付き合い頂き、ありがとうございました!!
また次のSSでお会いしましょう
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334988935/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 15:15:35.38 ID:EelD9mFc0
エルシィ「本当にこの砂浜と海が結さんのものなんですかーー!?」
結「うん。まぁ、僕のじゃなくて五位堂の敷地だけどね」
ちひろ「さすがお金持ちはスケールが違う……」
歩美「そのおかげでこうやって2B-PENCILSの合宿が出来るんじゃない」
京「夏休みに海で合宿ってバンドっぽいよねー」
桂馬「おい、立ち止まるな。さっさと五位堂の別荘に案内してくれ」
エルシィ「もー、神にーさま。海ですよ! もっと楽しみましょうよ~~!!」
歩美「やっぱり桂木は連れて来なくてよかったんじゃない?」
ちひろ「確かにオタメガは関係ない。でもエリーがどうしてもって」
結「え? 二人ともあんなに頑張って男の子が好きそうな水着選んでたのに?」
歩美「ゆ、結ぃぃーー!!」
ちひろ「な、なに言ってんのさーー!!」
2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 15:20:22.19 ID:EelD9mFc0
桂馬「別にお前達の合宿を邪魔するつもりはないよ」ピコピコ
歩美「それなら……」ちひろ「いいけど……」
エルシィ「あれ? 向こうの砂浜に誰かいますよ?」
結「本当だ。あれは―――」
小鷹「はぁはぁ、やっと着いた……」
幸村「あにき、荷物持ちお疲れ様です」
理科「あぁん、火照った身体に潮風が気持ちいいですぅ」
小鳩「海だーー!!」マリア「海だーー!!」
夜空「ほう、ここが肉の海か。想像していたのより気持ち悪くないな」
星奈「あんたねぇ、どんなのを想像して―――」
結「星奈!! 星奈じゃないか!!」
星奈「ご、五位堂!?」
5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 15:29:41.75 ID:EelD9mFc0
歩美「へぇ、それならあの岬が境界線で別れてるんだ?」
結「そういうことだね。こっちは五位堂、向こうは柏崎の敷地なんだ」
星奈「―――ところで、五位堂。あんた達はなんで別荘に来てるのよ?」
ちひろ「私達はガールズバンドやってて舞高祭でライブやるのさ~」
京「その為の強化合宿なんだよねー」
夜空(ガールズバンド!? 文化祭でライブ!?)
小鷹「よ、夜空…?」
夜空(……リア充! 圧倒的リア充!! こいつ等は敵だ……!!)
エルシィ「ここで知り合えたのも何かの縁。皆さんよろしくお願いします~~!!」
ドロドロドロドロ!!!!
桂馬「!?」
エルシィ「!?」
8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 15:39:30.69 ID:EelD9mFc0
桂馬「ま、まさか……」
エルシィ「に、にーさま大変です……」
桂馬「嫌だあああ!! 聞きたくない!!!!」
エルシィ「この人達みんな駆け魂が入ってますーーーー!!!!」
夜空「ん?」
桂馬「ああああぁぁぁぁーーーー!!!!」
星奈「な、なに、こいつ……。まぁいいわ。それじゃ五位堂、私達は行くから」
結「あぁ、僕達も荷物を置きに行こう」
9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 15:49:57.06 ID:EelD9mFc0
桂馬「それじゃ駆け魂が入ってるのはそいつだけなのか?」
エルシィ「うぅ、すみません。駆け魂センサーが心のスキマをキャッチしただけでした」
桂馬「それでも全員に心のスキマがあるのか……。なんて残念な奴等なんだ……」
エルシィ「でも三日月夜空さんだけは本当に駆け魂が入ってますよ!!」
桂馬「―――」ガクッ
エルシィ「神にーさま?」
桂馬「……夏休みは毎日駆け魂狩り、家にいればハクアやノーラ、それにディアナ……」
桂馬「結の別荘なら誰にも邪魔されることなくギャルゲーが出来ると思ったらこれだ!!」
エルシィ「こんな所でも駆け魂に出会えるなんて運がイイですね!!」
桂馬「どこがだ!!」
エルシィ「さぁ、また駆け魂を捕まえて最高の夏休みにしましょう!!」
桂馬「はぁ、最悪な夏休みだよ……」
11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 16:01:02.85 ID:EelD9mFc0
桂馬「それで、今回の相手のデータはあるのか?」
エルシィ「私はまだ何も調べてないですけど地獄のデータベースに少しだけありました!」
エルシィ「聖クロニカ学園高等部二年、三日月夜空さん」
桂馬「三日月、夜空、すごい名前だな。それに二年、僕達と同級生か」
エルシィ「それから今は隣人部という部活をしているそうです」
桂馬「隣人部? なんだそれは」
エルシィ「えーと、隣人部の主な活動は『友達を作ること』だそうです」
桂馬「……は?」
エルシィ「え、えと、友達を作ることって書いてありますよ」
桂馬「友達…? 奴等と友達になれば駆け魂は出て行くのか…?」
エルシィ「さ、さぁ…?」
桂馬「僕のギャルゲー理論で攻略すると友達ルートはバッドエンドだぞ!?」
ちひろ「あっ、エリーこんなところにいた! ほら着替えて行くよ」
エルシィ「ちひろさん、行くってどこにですか?」
ちひろ「もちろん海さ~~!!」
12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 16:09:47.67 ID:EelD9mFc0
歩美「桂木も来たんだー」
ちひろ「オタメガも海で遊びたいのさー」
桂馬「おい、僕に絶対に海に来いって言った奴等は誰だ」
歩美「…………」
ちひろ「…………」
歩美「そ、それよりさ。桂木、私達に何か言うことあるんじゃない?」
ちひろ「そ、そうさー。こう、なんか、見た目とか」
桂馬「は……? あぁ、水着か。確かにギャルゲーで水着イベントは重要、だが」
桂馬「リアルの水着イベントなどに興味はない!!!!」
ドゴーン!! バシャバシャバシャ
桂馬「僕のPFPがああああああああああ!!!!」
13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 16:19:40.38 ID:EelD9mFc0
『海だーーーーーーーーーー!!!!!!!』
桂馬「ん…?」
結「向こうの砂浜の星奈達だね」
エルシィ「あれは、何をしているんでしょう?」
ちひろ「海に向かって叫んでいる、としか」
歩美「説明のしようがない」
京「青春だねー」
結「そうだ、せっかくみんな同じ砂浜にいるんだ。みんなで一緒に遊ぼうよ!」
歩美「あ、いいかも。ビーチバレーの試合とかやろ!」
ちひろ「ちょっと怖そうだけど向こうにはイケメンもいた!」
京「ちひろ……」
桂馬(さっそく出会いイベントか。ここは重要だぞ)
17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 16:30:41.35 ID:EelD9mFc0
星奈「五位堂、あんた変わったわね。さっきの男装といい、何かあったの?」
結「え? 別に、ただ自然にこうなっただけだよ」
幸村「パーティーで知り合った人に海で再会、素敵ですね」
理科「そ、それでセレブな二人の出会いはパーティーでら、ら、らんk」
夜空「おいっ!」バシッ
星奈「舞島で有名な所は五位堂と青山だけだからね。ちょっと覚えてただけよ」
桂馬(青山…? あぁ、美生か)
結「それで、どうかな?」
小鷹「いいんじゃないか? 人数は多い方が楽しいだろ?」
夜空「お、おい、小鷹。どういうつもりだ?」
小鷹「どうって、俺達は隣人部の活動で来てるんだ。友達を作るチャンスじゃないか」
夜空「そ、それは、そうだが……」
19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 16:39:42.29 ID:EelD9mFc0
結「さて、自己紹介も済んだことだし、何をして―――」
星奈「ハァハァ……エルシィちゃん……ハァハァ……」
エルシィ「…? なんでしょう?」
星奈「一目見たときからカワイイと思ってたのよ! エルシィちゃんもふもふ羽衣モフモフさせてぇぇ!!」
エルシィ「星奈さんくっ付かないで下さい~~。どっちが喋っているのか分からなくなります~~」
小鷹「へ、へぇ、それじゃ小阪さん?は勉強も料理もギターも上手いんだ?」
ちひろ「そうなんですよ~~」クネクネ
京「おい」歩美「ないわー」
結「みんな好き勝手だなぁ。三日月さんのところも大変そうだね」
夜空(……なんだこいつ、馴れ馴れしいヤツだな……)
夜空「小鷹達はお前達と遊ぶようだが、私は違う。小鷹、私は部屋に戻っているぞ」
小鷹「お、おい、夜空! 夜空……」
21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 16:50:07.24 ID:EelD9mFc0
夜空(……なんで私があんなリア充達と遊ばないといけないんだ……)
夜空(……小鷹もあんなバンドなんかやってる女と仲良くするとは……)
桂馬「ふぅ、やっとPFPに入った海水を拭き取れた」フキフキ
夜空「!?!?!? だ、誰だ!?」
桂馬「さっき自己紹介しただろ。桂木桂馬だ」
夜空「……なんでここにいる? ここは肉…、柏崎の別荘なんだが?」
桂馬「五位堂の別荘は結のボディガードが多くて、ゆっくりゲームも出来やしないよ」
夜空「そうか。だがそれとお前がここにいていい権利にはならないな」
桂馬「お前の読書の邪魔はしないよ。それともこの広いリビングに僕がいるだけで読書も出来ないというなら出て行くが」
夜空「……まぁいい。好きにしろ」
桂馬(あれだけ大勢の人間がいたら二人きりのイベントはそうそうない)
桂馬(ここで夜空との関係を他の奴等と違うモノにする。ここはどう攻めるか)
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 16:59:44.67 ID:EelD9mFc0
星奈「小鳩ちゃん! エルシィちゃん! 一緒にサンオイルの塗り合いしましょぉぉ!!」
小鳩「いやああああ!!」
エルシィ「あわわわ~~」
幸村「あにき、ビーチバレーといえど勝負は勝負、真の男たるもの勝ちたいです」
小鷹「あぁ、舞島と聖クロニカの対戦だからな。これは戦だ」
理科「小鷹先輩、ビーチボールを胸で受け止めたときに水着が脱げる確率はですね」
小鷹「おい」
マリア「ルールは知らないけどマリアもやるぞぉーー!!」
小鷹(……夜空、戻って来ないな。やっぱり追いかけたほうが良かったか……)
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 17:09:19.11 ID:EelD9mFc0
『やっぱり私一人は嫌です! みんなと、貴方と一緒にいたい!』
桂馬「フッ、分かっていたさ。さぁ行こう、僕達の楽園へ」ピコピコ
夜空(……凄く読書の邪魔なんだが……)
夜空「……おい、お前は友達のところへ行かなくていいのか?」
桂馬「友達…? あぁ、歩美達のことか。あいつ等はただのクラスメイト、妹のバンドメンバーだよ」
夜空「妹の付き添いで海まで来たのか? 随分シスコンなんだな」
桂馬(そいつも本当の妹じゃないんだが、というか悪魔だ、いや小悪魔、いやポンコツ小悪魔か)
桂馬「お前こそ部活の友達と遊ばなくていいのか?」
夜空「別にあいつ等は友達じゃない。同じ目的の為に一緒に行動しているだけだ」
桂馬(……目的、それが『友達を作ること』か……。色々矛盾している気がするが)
桂馬(やはり僕は、僕のギャルゲー理論でいく。友達ルートではなく、恋愛ルートだ!!)
29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 17:19:26.55 ID:EelD9mFc0
理科「キマシ……」
星奈「ハァハァ……エルシィちゃんハァハァ……」ヌルヌル
エルシィ「あわわわ、変なところにサンオイル塗らないで下さい~~!!」
歩美「へぇー、でも本当に楠くん男なの?」
幸村「はい。わたくしは、真の男を目指す男です」
ちひろ「男なのに私達よりカワイイとは……」
京「でも男子なのになんで女子の水着?」
幸村「それは、夜空の姉御に『真の男は女装していても男らしさがにじみ出る』と聞いたので」
歩美ちひろ京(……全然にじみ出てない……)
結「いいじゃないか! 男の子が女の子の格好をしたって!」グイッ
幸村「結の姉御……。ありがとうございます」
結「かよわい男の子を守るのが、女の役目さ」
理科「キマシ……キマシタワー!!」ビクンビクン
結(……男の子なのに女の子の格好か。……帰ったらすぐに舞校の女子制服を注文しよう!!)
33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 17:29:56.64 ID:EelD9mFc0
桂馬「!?!?!?」ガタッ
夜空「……どうした?」
桂馬「いや、なんだか寒気が……。ちょっと先の未来にとんでもない事が起こるような……」
夜空「……変なヤツだな」スタスタスタ
桂馬「おい、待て。どこに行くつもりだ?」
夜空「……買い出しだ。そろそろ晩ご飯の準備をしないといけない時間だからな」
桂馬「他のヤツらを待たなくていいのか? どうせ結のことだ、晩飯も一緒にとか―――」
夜空「あんなリア充達と一緒にいるつもりはない。私たちは私たちの合宿をするまでだ」
桂馬「そうか、なら僕も行こう」
夜空「はぁ!? お前は私の話を聞いてないのか!?」
桂馬「お前一人で部活全員の食料を持てるとは思えないな。まぁ僕のことはただの荷物持ちだと思えばいい」
夜空「自ら下僕になりたがるとは、お前はMなのか?」
桂馬「いいから行くぞ。―――他のヤツらが帰ってくる前にな」
桂馬(……ここは二人きりのイベントを維持する。買い出しイベント、ここはどう攻めるか)
34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 17:39:39.04 ID:EelD9mFc0
星奈「買い出しに行くって書き置きがあったけど、夜空のヤツ帰りが遅いわね」
エルシィ「にーさまもいません! どうしましょ~~!?」
理科「これはもしかしたら……」
幸村「もしかしたら…?」
理科「夜空先輩と一緒の桂木さんが送り狼になって雑木林であんなことやこんなことにぃぃーー!!」
歩美「!?!?!?」ちひろ「!?!?!?」
ちひろ「……な、ないない。オタメガに限ってそんな度胸はない」
歩美「そ、そうそう。弁当を奪い合うオオカミにはなっても、女の子を襲う狼にはならない」
京「二つ名を持ってる人が言うと説得力あるねー」
理科「そうですか……。理科の推理だとこれ以外の答えはないんですが」
小鷹「おいおい……」
小鳩「あんちゃん……」
小鷹「小鳩……。そうだな、ちょっと俺が周りを見てくるよ」
36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 17:49:58.55 ID:EelD9mFc0
桂馬「おい、本当にこっちでいいのか?」
夜空「う、うるさい! ちょっと待ってろ!」
夜空(……別荘にあった地図ではこっちのはずだが、土地勘のある肉を連れて来るべきだったか)
夜空(いや、あんなリア充達と仲良くしている肉を頼るなどありえん)
不良A「うはwwwwカワイイ女の子www見つけたwwww」
不良B「さすがリョー君wwww女の子探索レーダーはんぱないッスwwww」
不良C「あれww一人ッスかwwww」
夜空「………」スタスタスタ
不良A「ちょwwwスルーwwwww」
不良B「それはwwwwないwww」
桂馬(……ここでパセリ登場だと……!?)
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 17:59:38.10 ID:EelD9mFc0
桂馬「……ナンパとは、リアルの出会い方はこれだから困る」
不良A「ちょwwwwなにこいつwwwwww」
桂馬「キャラ設定も甘い、今時不良キャラはないな。二重人格で片方は優男、片方は精霊で暴走するぐらいしろ」
不良B「うはwwwwやっちゃっていいんすかwwwww」
夜空「止せ、相手は三人だ。ここは素通りして―――」グイッ
桂馬「夜空、後ろにいてくれ」
夜空「お前、なんで私の名前を……」
桂馬(フ、フフフ、フハハハハ!!)
桂馬(僕が夜空をかばう → 僕がパセリに殴られ気を失う → 通りすがりの警官がパセリを追い払う)
桂馬(夕日の浜辺で膝枕で僕を介抱する夜空!! 悩みを打ち明ける夜空!!)
桂馬(……完璧だ。僕のギャルゲー理論は完璧すぎる!! このままエンディングへ―――)
小鷹「お前ら、俺の知り合いになんか用か?」
42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 18:11:04.82 ID:EelD9mFc0
不良ABC「なんだお前!?」
桂馬(……なんだお前!?)
夜空「小鷹!」
小鷹「俺の知り合いに用があるのかって聞いてんだよ」ギロリ
不良ABC「ヒィ…」
桂馬(……おいおい、まさかこの展開は……)
不良A「ちょっと道を聞こうとしただけッスよwwww」
不良B「思い出したんでいいッスwww」
不良C「それじゃ行きますわwwwwwwww」
小鷹「二人とも大丈夫か?」
夜空「小鷹、助かった」
桂馬(あ、あぁぁ……僕のギャルゲー理論が……)
小鷹(……あれ、これって桂木を助けたことになるのか?)
小鷹(これをきっかけに友達になれたりとか。よし、俺の初の男友達に!!)
桂馬「………」ギロリ
小鷹(めっちゃ睨まれてるぅぅーー!? なんでだーーーー!?)
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 18:21:04.15 ID:EelD9mFc0
夜空「結局、五位堂のバーベキューに参加することになるとは……」
小鷹「仕方ないだろ、時間も時間だったし、折角誘ってもらったんだしな」
マリア「肉だぁぁーー!!」小鳩「あぁぁーー!! それはうちの肉たい!!」
結「はい、三日月さん。お肉焼けたよ」
夜空「あ、あぁ……ん……う、美味いな」モグモグ
結「そう? それはよかった」
星奈「五位堂の言いなりだったあの結があんなに変わるとはね~」
桂馬「今は本人が好きでやってるんだ。いいんじゃないか」ピコピコ
星奈「ふーん……。アンタ、何か知ってそうね?」
桂馬(……星奈、声は似てるくせにポンコツとは違って鋭いのか……?)
エルシィ「うーー!! 今にーさま失礼なこと考えてました!!」
桂馬(……こういう所だけ鋭いんだよコイツは……)
星奈「まぁ、天才の私は何でもお見通しよ!!」
桂馬(……やっぱり勘違いか)
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 18:31:20.11 ID:EelD9mFc0
エルシィ「うーー!! 本当に神にーさまは凄いんですーー!!」
星奈「エルシィちゃんの言うことだから信じてあげたいけど……」
理科「さすがに桂木さんが『落とし神』というのはちょっと……」
夜空「どうした? 落とし神、何だそれは」
星奈「ええぇぇーー!? 夜空、落とし神知らないのぉぉーー!?」
理科「落とし神とは、ギャルゲー攻略の神とされている人物ですね」
夜空「……有名なゲーマーということか」
エルシィ「にーさまは本当に落とし神さまなんですーー!!」
星奈「発売当日に全てのヒロインを攻略する落とし神なんて、あんなのどうせチート技よ」
理科「そうですね。きっと落とし神はデバッグ会社の社員とか関係者でしょう」
エルシィ「うぅー……誰も信じてくれません……」
夜空「桂木、お前はその、落とし神なのか?」
桂馬「あぁ、僕は神だ。別に信じてもらえなくてもいいんだが」
夜空「それなら肉や理科の質問に全て答えられるな?」
桂馬「―――なるほど、そういうことか。いいだろう、神は逃げない!!」
47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 18:41:13.31 ID:EelD9mFc0
星奈「そ、そんな……私より『きらスク』に詳しいヤツがいるなんて……」
理科「理科のギャルゲー知識を全て使ったのに……」
桂馬「まさかこの程度で、神である僕に挑むつもりだったのか?」
桂馬「今度はこちらから質問だ。星奈、質問傾向からしてギャルゲーをやり始めたのは最近だな」
星奈「そ、それは…!?」
桂馬「過去の名作をプレイしていないお前が、神に挑むなど……笑止!!!!」
星奈「くっ……。 ん? そ、それは、昨日発売したギャルゲー!?」
理科「それは開発陣がかなり難しく作ったのでヒロイン攻略には数週間かかると言われている新作です!!」
桂馬「………」ポチッ
『桂馬くん……。私、あなたが好きなの……!!』 シナリオ達成率100% CG達成率100%
星奈「こ、これが……」ヘナヘナ
理科「神の、力……」ビクンビクン
エルシィ「えへへ~~。どうです! スゴイでしょう! 私のにーさまはスゴイんですぅ!!」
桂馬「なんでお前が偉そうなんだよ」
夜空「フフ、無様だな肉!!(―――桂木桂馬、落とし神、なんなんだコイツは……)」
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 18:50:48.38 ID:EelD9mFc0
ちひろ「まさか温泉まであるとは、五位堂家さまさまですな」
歩美「夜空さん肌キレー!」
京「わー、本当だー。やっぱりモブとは違うよねー」
夜空「お、おい……。触る、な……。ちょ、やめ……」
エルシィ「星奈さん胸おっきいですぅーー!!」
小鳩「昼間のお返しじゃーー!!」バシャバシャ
星奈「ひゃーー!! もう、やったなーー☆」
理科「―――とか妄想しているんでしょう!! 小鷹先輩!! 桂木さん!!」
理科「さぁ、主人公スキルを使ってこの竹壁を壊すのですーー!!」
理科「それとも覗き穴から見てるんですか!? 見てるんですね!? きゃぁぁ!!」
結「いつもあんな感じ?」
夜空「あぁ……」
星奈「そうね……」
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 19:00:47.54 ID:EelD9mFc0
桂馬「おい、何か聞こえなかったか?」
小鷹「え? いや何も」
桂馬「そうか…」
桂馬「そういえば楠、ってなんだか主将を呼んでるみたいだな。幸村は?」
小鷹「幸村なら俺達の後に入るってさ。折角の露天風呂なんだから一緒に入ればいいのになぁ」
桂馬「―――まぁ、リアルは湯気が仕事したりしないからな」
小鷹「湯気…?」
桂馬(……駆け魂センサーは小鷹以外の隣人部に反応した。つまり幸村は……)
小鷹「それにしても風呂の中でもゲームやめないんだな」
桂馬「当然だ。僕の攻略を待っているヒロインがいる限り、僕がギャルゲーをやめることはない!!」
小鷹「お、おう……」
桂馬(……攻略初日はこんなものか)
桂馬(……明日からは夜空とイベントを重ねて好感度を上げる。合宿最終日までに攻略するんだ)
56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 19:11:52.26 ID:EelD9mFc0
ちひろ「よーし、練習再開。……お?」
小鷹「へぇ、別荘の地下にこんなスタジオがあるなんて凄いな」
星奈「演奏するエルシィちゃんを見に来たわ!!」
夜空「私はリア充の練習風景なんか興味はないんだが、こいつ等が行きたいとうるさくてな」
マリア「マイクだぁぁーー!!」ダッ
ちひろ「あっ……」
マリア「んでっ!wwwwんでっ!wwwwんでっ!wwwww」
エルシィ「!?」 歩美「!?」
エルシィ「……にゃ~んでっwwwwwwww」
歩美「かまってwwwかまってwwww欲しいのwwwww」
エルシィ「イイ子じゃない時のwwwwワタシwwww」
歩美「カワイイとかってwwwwwありえな~いwwwww」
ちひろ「――――――歩美、エリー」
エルシィ「あわわわ、口が勝手に……。す、すみませーーーーん!!」
歩美「ご、ごめんごめん。真面目に練習するからさ」
58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 19:21:40.14 ID:EelD9mFc0
ちひろ「昨日はあれだけ遊んだんだから今日は練習!!」
歩美「わ、分かってるって。さぁ、やろうか」
ちひろ「オッケー、それじゃ」
http://www.youtube.com/watch?v=LumWAyNp_D4
ちひろ「初めて恋をした記憶~~♪」
マリア「おぉー! ちひろの歌は元気が出るぞーー!!」
星奈「演奏するエルシィちゃんカワイイーーーー!!」
夜空「――――――初めて恋をした記憶、か」
夜空「お前は覚えてないのか、小鷹……」
小鷹「え? なんだって?」
夜空「―――なんでもない。用事を思い出した、先に別荘に帰ってるぞ」
小鷹「夜空…?」
桂馬(……あの二人……)
60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 19:32:03.65 ID:EelD9mFc0
小鳩「……あんちゃん、ここの問題が分からんたい」
小鷹「え? や、やべぇ、ここは俺も苦手だった場所だ……」
夜空(……ん? あれは小鷹が宿題を教えているのか、それに桂木も?)
桂馬「こことそこ、途中から間違えてる。正しいルートはこっちだ」
小鷹「あぁ、そうか、なるほど。桂木は勉強も出来るんだな」
桂馬「隣のページでも同じような問題で間違えてるな。苦手ならここを重点的にやるといい」
小鷹「ちょっと見ただけでそんなことまで分かるのか!?」
小鳩「……ク、ククク、よくやったピエール。我が褒めてやるぞ」
桂馬「どういたしまして」スタスタスタ
小鳩「あっ……」グイッ
桂馬「ん?」ピコピコ
小鳩「あ……ぁ……ありがろん」
小鷹「あぁ、悪い。こいつ人見知りなんだよ」
桂馬「いや、別に気にしてないが(……ろん?)」
夜空(……そうか、桂木は成績いいのか。って私は何で隠れてるんだ……)
62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 19:41:37.71 ID:EelD9mFc0
『バレバレ~バレンタイン~♪ バレバレ~バレンタイン~♪』
エルシィ「あぁーー!! かのんちゃんの新曲ですぅぅーー!!」
エルシィ「バレバレ~バレンタイン~♪」
桂馬「おい、なんだその黄色のサイリウムは……。前までそんなの持ってなかっただろ」
エルシィ「いつでもかのんちゃんを応援出来るようにと防衛隊の人にハッピープレゼントで貰いました!!」
星奈「アイドルの真似するエルシィちゃんもカワイイーー!!」
理科「そういえば中川かのんは舞島の学園に通ってるらしいですね。皆さん見たことあるんですか?」
歩美「え…と…」 ちひろ「見たことあるって言うか…」 京「同じクラスだったり…」
小鷹「中川かのんと同じクラスなのか!?」
夜空(……なっ!? アイドルが同じクラス!? どこまでリア充なんだコイツら!!)
星奈「……な、なによ。私たちの学園だって有名人ぐらいいるわよ」
幸村「なんと、初耳です」
星奈「数々の企業から商品開発の天才と言われてるこの志熊理科が!!」
理科「―――あのぉ、星奈先輩。トップアイドルと理科を比べられるのはちょっと……」
星奈「うっ……。うぅ、パパの学園だって凄いんだからぁぁーー!!」ダッ
64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 19:51:02.36 ID:EelD9mFc0
エルシィ「神にーさまぁ! 花火やりましょうよーー!!」
星奈「神さまぁ!『きらスク』の花火イベントごっこやりましょう!!」
桂馬「だぁぁーー!! ステレオでカミサマカミサマ呼ぶんじゃねぇぇーー!!」
夜空「……なんだ桂木、お前は花火やらないのか?」
桂馬「夜空……。僕はリアルの花火なんて」
夜空「結構キレイだぞ?」バチバチ
桂馬「……まぁ、な」
夜空「フッ……」
歩美「あぁー、花火終わっちゃった」
ちひろ「ありゃ、こっちもだ」
歩美「ちひろー、新しいの取りに行こー」テクテク
ちひろ「―――あのさ、歩美ってオタメガのこと……」
歩美「ん? なに?」
ちひろ「い、いやー、なんでもないさー」
67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 19:59:41.00 ID:EelD9mFc0
桂馬「…………」バチバチ
夜空「…………」バチバチ
桂馬「……なんで僕を花火に誘ったんだ?」
夜空「深い意味はない。この合宿でお前と二人になることが多かったからな、その流れだ」
桂馬(……そうなるように仕組んだのは僕なんだがな)
夜空「……私とお前は似ているのかもしれない」
桂馬「え?」
夜空「隣人部と舞校の奴等は随分仲良くなった。だが、私とお前はいつも一人だ」
桂馬「……他人と仲良くすることが出来ないのが似ている、か?」
夜空「フッ、酷い共通点だな。気を悪くしたか?」
桂馬「別に。事実だしな」
夜空「あぁ、そうか……。だから私はお前が気になっ――――――なんでもない」
桂馬(……夜空の好感度は上がってる。明日は合宿最終日、何かイベントが必要だな)
69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 20:07:10.92 ID:EelD9mFc0
星奈「さぁエルシィちゃん、一緒にトナカイの数を数えて眠りましょう」
エルシィ「星奈さんの部屋は向こうですぅーー!! なんでここにいるんですかぁぁーー!!」
理科「………」ススス
ガチャ
小鷹「Zzz……Zzz……」
理科「やっと見つけましたよ。小鷹先輩、桂木さん」
理科「お二人のその逞しいモノで夜這いに来た理科を前から後ろから両方一緒に、ってあれ?」
理科「桂木さん……?」
71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 20:15:57.44 ID:EelD9mFc0
理科「こんなところにいたんですか、桂木さん」
桂馬「理科か」
理科「夜の浜辺で海を見ながら黄昏るなんて、桂木さんは案外ロマンチストなんですね」
桂馬「別にそんなのじゃない」
理科「ここ最近ずっと夜空先輩と一緒にいるみたいですけど、何かあるんですか?」
桂馬「そうか? たまたまだろう」
理科「……夜空先輩を救うのは、小鷹先輩だと思ってました。まさかあなたのような人が現れるとは」
桂馬「……理科、お前は……」
理科「夜空先輩を助けてあげて下さい、落とし神様」
桂馬「………」
理科「さて! 理科は夜這いに失敗したので部屋に戻ります。それではオヤスミナサイです」
桂馬「……残念な奴らなのか、そうじゃないのか……」
72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 20:22:12.64 ID:EelD9mFc0
ちひろ「もう合宿も最後の夜かーー」
歩美「いっぱい練習したし遊んだし、楽しかったよねーー」
桂馬(……そろそろ、か。エルシィ、頼むからバグるなよ……)
エルシィ「あのぉ、みなさーーん!!」
夜空「ん? なんだ?」
星奈「どうしたのエルシィちゃん!?」
エルシィ「今から皆さんでこの夏の最後の思い出作りとして、肝試しをしましょう!!」
理科「あぁー、いいですね。夏の定番行事です」
幸村「肝を試す。あにき、真の男になるため挑戦したいです」
小鷹「あぁ、いいんじゃないか。近くに雑木林があるし、そこら辺を一周するとか」
エルシィ「じ、実はですね。もう私ペアを作るクジを(羽衣で)作っておいたんです!!」
ちひろ「……なんかいつものエリーじゃないみたい」
エルシィ「そ、そんな事ないですよ~~!!」
桂馬(……思いっきり怪しまれてるじゃないか。まぁいい、僕と夜空がペアになれば後はこっちで)
エルシィ「ところで皆さん、肝試しってなにをするんですか????」
桂馬「――――――」
歩美「いっぱい練習したし遊んだし、楽しかったよねーー」
桂馬(……そろそろ、か。エルシィ、頼むからバグるなよ……)
エルシィ「あのぉ、みなさーーん!!」
夜空「ん? なんだ?」
星奈「どうしたのエルシィちゃん!?」
エルシィ「今から皆さんでこの夏の最後の思い出作りとして、肝試しをしましょう!!」
理科「あぁー、いいですね。夏の定番行事です」
幸村「肝を試す。あにき、真の男になるため挑戦したいです」
小鷹「あぁ、いいんじゃないか。近くに雑木林があるし、そこら辺を一周するとか」
エルシィ「じ、実はですね。もう私ペアを作るクジを(羽衣で)作っておいたんです!!」
ちひろ「……なんかいつものエリーじゃないみたい」
エルシィ「そ、そんな事ないですよ~~!!」
桂馬(……思いっきり怪しまれてるじゃないか。まぁいい、僕と夜空がペアになれば後はこっちで)
エルシィ「ところで皆さん、肝試しってなにをするんですか????」
桂馬「――――――」
73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 20:30:02.75 ID:EelD9mFc0
エルシィ「嫌ですぅぅーー!! 私行きませーーん!!」
星奈「ハァハァ、エルシィちゃんが肝試しやろうって言ったのよぉぉ!!」グイグイ
エルシィ「うぅ……」
星奈「大丈夫、エルシィちゃんは私にくっ付いていればいいから。さぁ行きましょう」
エルシィ「……星奈さんは、幽霊怖くないんですか?」
星奈「幽霊なんて、冥土のメイドである私たちの下僕みたいなものよ、全然怖くないわ」
エルシィ「今はメイドの鎌はないじゃないですか~~。ここにはホウキしかありませーーん!!」
星奈「それならホウキで天狼七星陣? せめてソフトテニスのラケットがあれば妄想でなんとかするのに」
エルシィ「ラケットもないですし、宇宙船で遊びに来たワケでもないですよ~~!!」
星奈「まぁ、幽霊なんて無能力者でもなんとかなるわよ。さぁ行きましょう!!」
エルシィ「うぅ……。にーさまぁぁ!! 助けて下さーーい!!」
桂馬「早く行け」
75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 20:37:21.75 ID:EelD9mFc0
歩美「それじゃ行こうか、小鳩ちゃん」
小鳩「うん……」
歩美(……そういえば、中二病で黒のゴスロリ服で、この声……)
小鳩(……このお姉ちゃん、大会で優勝する陸上部のエースで、この声……)
歩美(どこかで……)
小鳩(会ったことが……)
マリア「ひょうか、じゃなかった。ちひろは友達なんだよ!!」
ちひろ「イン……さん、じゃなくて。ほら、マリアちゃん行くよ」
結「かよわい男の子を守る僕が先頭に」
幸村「いえいえ、真の男たるわたくしが」ガサッ
結「っっ!?」幸村「っっ!?」
桂馬「何をやってるんだアイツ等は……。そろそろ僕達の順番か、夜空」
夜空「あ、あぁ……(またコイツと二人になるとは……)」
76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 20:41:41.25 ID:1wcP+nUA0
中の人ネタが得意な>>1
78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 20:51:49.73 ID:EelD9mFc0
夜空「ぞ、雑木林を一周する程度では、肝試しにはならなかったな」
桂馬「そうだな。そこ、危ないぞ。木の根が張ってる」ピコピコ
夜空「お前はゲームしながら何故分かる……」
桂馬(……肝試しに意味はない。ここは二人で歩いたことに意味がある)
桂馬(……これで夜空の夏の最後の思い出は、僕と一緒に過ごした事になる)
夜空「―――あれは、もうみんな帰ってきてるみたいだな」
桂馬(……よし、ここで僕が夜空に好意がある素振りを見せ、考える時間を与える)
桂馬(……夏の思い出に浸る夜空を、海に呼び出して告白、これで攻略だ!!)
歩美「もー、なにいきなり変なこと聞いてくるのよー」
ちひろ「そうそう、私たち友達に決まってるのにー」
小鷹「そ、そうだよな」
星奈「い、いやー、そうよねー」
夜空「―――――――――」
桂馬「……夜空?」
81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 21:01:26.54 ID:EelD9mFc0
エルシィ「あぁー! にーさま、おかえりなさいですーー!!」タッタッタッ
桂馬「………」
エルシィ「あれ、夜空さんは?」
桂馬「雑木林の奥の方へ走って行ったよ」
エルシィ「えぇー!? は、早く追いかけましょう!!」
桂馬「待て、今ルートの確認中だ」
桂馬(……夜空、星奈、小鷹、隣人部、友達……)
桂馬「……行くぞ、エルシィ」
エルシィ「い、行くって、どこですか!?」
桂馬「―――ラストイベントだ」
桂馬「見えたぞ…… エンディングが!!」
83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 21:11:25.49 ID:EelD9mFc0
エルシィ「あのクールな夜空さんが走り去ってしまうなんて、いったい何があったんでしょう……」スィー
桂馬「もしかしたら駆け魂の影響が出始めてるのかもな、そうなると厄介だぞ。ん?」タッタッタッ
[○○岬][危険][立入禁止]
桂馬「看板が倒されてる……。まさかこの先に行ったのか?」タッタッタッ
夜空「………」フラフラ
エルシィ「カミさまぁ!!」
桂馬「夜空……。エルシィ、隠れてろ」
エルシィ「は、はい!!」
桂馬「……夜空!!」
86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 21:20:38.19 ID:EelD9mFc0
夜空「……なんだ、桂木か。私なんかを追って来たのか? お前は本当に変わったヤツだな」
桂馬(……私なんか? なるほど、夜空の周りに黒い靄が見える、駆け魂のレベルが上がったか)
桂馬「夜空、そっちは危ない。とりあえずこっちに―――」
夜空「ち、近寄るな!!」
桂馬「夜空……?」
夜空「……あんなに簡単に友達が出来るものか。いつか裏切る、ヤツらも学校の連中と一緒だ……」フラフラ
桂馬「おい、夜空!!」
夜空「そうだ、みんな裏切る、私を……。タカ…… タカも、私を忘れてる……!!」
桂馬(……タカ? そうか、小鷹のことか……)
夜空「お、お前だって、どうせ私のこと、なんて―――」ガラッ
桂馬「夜空っっ!!!!」
89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 21:30:48.10 ID:EelD9mFc0
エルシィ(……カミさま大丈夫ですかーー!? すぐに羽衣で引っ張りあげますーー!!)
桂馬(……待てエルシィ。このままでいい)
桂馬(このまま僕と夜空が落ちないように羽衣で固定しててくれ)
エルシィ(で、でも……)
桂馬(……僕を、信じろ)
エルシィ(……私は悪魔ですけど、いつでも神様信じてます!!)
93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 21:41:26.07 ID:EelD9mFc0
夜空「くっ、足をかける場所がない……」
桂馬「夜空……!! 大丈夫か!?」
夜空「もうダメか…… 桂木、手を放せ。このままだとお前まで落ちるぞ」
桂馬「放せるワケ、ないだろ」グググ
夜空「お前がいなくなると高原や小阪が悲しむぞ。私の場合は誰も悲しまん、私はクラスで空気だからな」
桂馬「………」
夜空「そういえば、お前は落とし神だったな。その名の通り、私を落とせばいいじゃないか」
桂馬「……そう、僕は神だ。でも、僕が好きなヒロインを落とすのは崖からじゃなくて恋愛だよ」グイッ
夜空「か、桂木…?」
桂馬「落とし神として、このイベントで好きな女の子を落とすワケにはいかないな」
夜空「す、すす、好きな、って……」
95 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 21:51:07.58 ID:EelD9mFc0
桂馬「さっき、夜空がいなくなっても誰も悲しまないと言ったな」
桂馬「……僕が悲しい。僕は、夜空にいなくなってほしくない」
夜空「桂木……」
桂馬「それに、夜空がいなくなって本当に誰も悲しまないと思ったのか?」
桂馬「星奈が、小鷹が、隣人部のヤツらが、歩美やちひろ達だってそうだ」
夜空「そ、それは……」
桂馬「耳をすませ、聞こえるだろ?」
「ヨゾラー」「アホヨゾラー」「アネゴー」「センパーイ」「ヨゾラー」「ヨゾラサーン」「ヨゾラサーン」
夜空「……あいつら……私を、探して……」
桂馬「―――さぁ、帰ろう。君がいなくなると悲しむ人達がいる場所へ」
桂馬「――――――隣人部へ」
97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 22:01:08.88 ID:EelD9mFc0
桂馬「このまま進めば雑木林の道に出れるはずだ」
夜空「か、桂木、もういいだろ。手を、離してくれ」
桂馬「ん? あぁ、そうだな」
夜空「………」
桂馬「……?」
夜空「―――桂木、先ほど助けてもらった礼が、まだだったな」
桂馬「え?」クルッ
夜空「……ん////」
桂馬「!?!?!?!?」
エルシィ「で、出たああぁぁ~~~~!!!!」
エルシィ「駆け魂、勾留♪♪」
夜空「か、勘違いするなよ。私は落とされたんじゃない、自分からお前に落ちたんだ」
99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 22:05:41.82 ID:g+ilOhY6i
かーみーのーみ~~~
100 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 22:11:24.60 ID:EelD9mFc0
小鷹「よ、夜空!! 大丈夫か!?」
夜空「どうした? みんな揃ってなにしてる?」
理科「夜空先輩達が帰ってこないからみんなで探してたんですよーー!!」
幸村「あねご、心配しました」
夜空「あぁ、少し道に迷っただけだ。何も心配いらない」
小鷹「そ、そうか、それならよかった」
星奈「だから言ったでしょー? あーあー、心配して損したーー」
夜空「……みんな、すまなかったな。……肉、心配をかけた、すまん」
星奈「え……? え、ええぇぇーー!?」
夜空「どうした……?」
小鷹「よ、夜空が、星奈に、あ、謝った……」
星奈「ちょ、ちょっと夜空大丈夫!? 雑木林で何か変なモノ拾い食いしたんじゃないでしょうね!?」
夜空「そんなことするワケないだろう。こんな夜中にうるさい肉だな、少しは黙れ」
星奈「な、なんですってぇぇーー!?」
103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 22:20:30.11 ID:EelD9mFc0
ちひろ「……あっ、オタメガーー!!」
歩美「やっと見つけた~~。桂木、なにやってんのよ」
桂馬「あぁ、道に迷った。なんでだろうな」ピコピコ
歩美ちひろ「「ゲームしながら歩いてるからよーー!!」」
歩美「結たちも探してるから早く戻ろーー」
ちひろ「まったく、心配させないでよ~~」
桂馬「……心配? お前たちが、僕を……?」
歩美「そりゃ心配ぐらいするでしょ。私たち、と、とと、友達なんだから」
桂馬「友達……? 僕たちが?」
歩美「そうよ?」
ちひろ「というか友達とも思ってないクラスメイトを合宿に誘うワケないさーー」
桂馬(――――――僕の、友達……――――――)
107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 22:32:04.32 ID:EelD9mFc0
ガチャ
小鷹「おーい、この間の合宿の写真が出来たぞーー」
星奈「へぇー、見せて見せて」
小鳩「あんちゃん、これ……」 マリア「お兄ちゃん、これ……」
星奈「何よこれ、誰を撮ろうとしたの? 小鷹、あんた写真撮るの下手すぎ……」
幸村「誰も写ってない風景写真もあります。あにきは自然を愛する真の男ということですね」
小鷹「ちょ、待て待て!! そんなはずは…… あれ、確か上手く撮ったよな……」
理科「この集合写真なんてスカスカですね。まぁ、理科たちらしいといえばらしいですが」
夜空「……そうだな」
夜空(―――私たちは、この写真のようにまだ距離がある。今はそれでいい)
夜空(これからその距離をつめていこう、この隣人部で。そうだろ? けい――――――)
小鷹「……夜空?」
夜空(……私は、誰かの名前を……。気のせいか……?)
小鷹「どうした、もうみんな集まってるぞ」
夜空「分かった。――――――隣人部の活動を始める!!!!」
110 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 22:41:17.27 ID:EelD9mFc0
エルシィ「うーー……」ジー
桂馬「なんだ、駆け魂と睨めっこか? 新地獄にはそういう遊びがあるのか」
エルシィ「うーー!! 違いますぅ!!」
桂馬「ならなんだ、夜空の駆け魂に何かあるのか?」
エルシィ「夜空さんの心のスキマの反応は、かなり大きかったんですけど……」
エルシィ「出てきた駆け魂はこの小ささ…… どうしてでしょう~~?」
桂馬「あぁ、そのことか。いいんだよ、僕たちは駆け魂を出したんだ」
エルシィ「それは、そうですけど……」
桂馬「夜空の本当の心のスキマは、これから向こうのプレイヤーキャラが満たしていくよ」
エルシィ「プレイヤーキャラ?? 誰ですかそれ??」
桂馬「このバグ魔……」
113 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 22:55:30.50 ID:EelD9mFc0
エルシィ「夜空さん達、今頃なにしてますかね~~」
桂馬「知らないよ。また友達作りとかいうのをやってるんじゃないか」
エルシィ「わーー!! それは楽しそうですぅ!!」
桂馬「……部活までして友達作り、理解できないな。僕は友達いないけど、まったく気にしてないぞ」
エルシィ「あーー、またにーさまそんなこと言ってます~~」
エルシィ「それじゃ、にーさまは歩美さんやちひろさんも友達だと思ってないんですか?」
桂馬「…………訂正する」
桂馬「――――『僕は友達が少ない』……これならいいだろ?」
エルシィ「はい! それでは行きましょう、にーさまの攻略を待っているヒロインのもとへ!!」
桂馬「僕が攻略したいのはリアルじゃなくてゲームのヒロインなんだが……」
「神のみぞ知るセカイ」×「僕は友達が少ない」
『神のみぞ知る隣人部』
完
117 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 23:06:40.58 ID:EelD9mFc0
オマケ
ちひろ「さ、それじゃエンディングいきますか」ギュィーン
歩美「オッケー」 エルシィ「はい!!」 星奈「そうね」
夜空「……おい待て肉」
星奈「なによ夜空、私アンプの調整とかで忙しいんだけど」
夜空「なんでお前が2B-PENCILSの演奏に入ろうとしてるんだ」
星奈「誰かさんが攻略されてる間にエルシィちゃんからベース習ったのよ」
夜空「なん……だと……」
星奈「まぁ、私は天才だからすぐに覚えたわ!!」
夜空「ぐぬぬ……」
星奈「あれ?wwまさか夜空ww楽器の一つも演奏出来ないの?wwww」
夜空「……何を言ってる肉、私もエンディングの演奏に参加する予定だったぞ」
星奈「えっ……楽器は……?」
夜空「エアギターだ!!!!」
http://www.youtube.com/watch?v=kub2XaZfHBE
120 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 23:11:57.29 ID:EelD9mFc0
これで終わりになります。
ここまで読んで下さった方々、ありがとうございました。
支援レス保守レスとても嬉しかったです。
126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 23:36:35.12 ID:EelD9mFc0
ちょっと休憩しました
アニメ版はがないの夜空には駆け魂が入っているようにしか見えなかった……
ですからこのSSを書きました
星奈のほうが人気高いのは分かってるんですけど、夜空が好きなんで
119 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 23:10:46.21 ID:k1YSApRq0
乙
面白かった
面白かった
123 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 23:28:58.82 ID:KU9Kr3wo0
乙!
面白かった
面白かった
127 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 23:39:07.98 ID:h+FSDWDP0
>>126
乙乙
俺は理科が好きだがな
乙乙
俺は理科が好きだがな
129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/21(土) 23:57:47.97 ID:EelD9mFc0
スレタイ通り本当に隣人部全員同時攻略を書こうかと思ったのですが
凄い長編になりそうだったのでやめました
でもいつかそういうのも書いてみたいです
神のみ本編の同時攻略ネタが面白いので興味があります
それでは『神のみぞ知る隣人部』にお付き合い頂き、ありがとうございました!!
また次のSSでお会いしましょう
130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/22(日) 00:01:09.72 ID:7clG7iM90
乙
夜空可愛よね
並行攻略今度書いてくれよ 長くなるなら最悪ss速報いくとかあるしね
夜空可愛よね
並行攻略今度書いてくれよ 長くなるなら最悪ss速報いくとかあるしね
Entry ⇒ 2012.04.25 | Category ⇒ 僕は友達が少ないSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
DAIGO「ガチで俺は友達が少ないんスよぉ…」
元スレ:DAIGO「ガチで俺は友達が少ないんスよぉ…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333874934/
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333874934/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 17:48:54.56 ID:X0cS7mPC0
DAIGO「ま、いいや」
DAIGO「あっ、いっけねぇ~。教室に体操着忘れちったぁ~」
DAIGO(あれは…確か三日月夜空さんっスよねぇ…?)
夜空「ペラペラ」
DAIGO(誰と話してんだろ…。つか入りづれぇ~)
DAIGO(ええい!もう入るっきゃないしょー!)
ガラッ
DAIGO「あっ、いっけねぇ~。教室に体操着忘れちったぁ~」
DAIGO(あれは…確か三日月夜空さんっスよねぇ…?)
夜空「ペラペラ」
DAIGO(誰と話してんだろ…。つか入りづれぇ~)
DAIGO(ええい!もう入るっきゃないしょー!)
ガラッ
3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 17:52:50.08 ID:X0cS7mPC0
夜空「!?」
DAIGO「し、失礼しま~す」
夜空(み、見られた……?)
DAIGO「ええ~と、体操着体操着…あった」
夜空「……」
DAIGO「……」
DAIGO「…あ、あのぉ、ちょっといいっスか?」
夜空「な、何だ」
DAIGO「もしかしてぇ…夜空さんて幽霊とか見えちゃったりするんスか?」
夜空「…は?」
DAIGO「し、失礼しま~す」
夜空(み、見られた……?)
DAIGO「ええ~と、体操着体操着…あった」
夜空「……」
DAIGO「……」
DAIGO「…あ、あのぉ、ちょっといいっスか?」
夜空「な、何だ」
DAIGO「もしかしてぇ…夜空さんて幽霊とか見えちゃったりするんスか?」
夜空「…は?」
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 17:57:42.16 ID:X0cS7mPC0
夜空「何を言ってるんだお前は。幽霊なんかいるわけないだろう?」
DAIGO「え、いないんスか?」
夜空「当たり前だ」
DAIGO「えぇ~…ガチショックなんスけど。幽霊っていないんスか」
DAIGO「じゃあ、誰と話していたんスか?」
夜空「み、見ていたのか!?」
DAIGO「いや、別に覗き見るつもりじゃ無かったんスけど…すみません」
夜空「……」
DAIGO「……」
DAIGO「え、いないんスか?」
夜空「当たり前だ」
DAIGO「えぇ~…ガチショックなんスけど。幽霊っていないんスか」
DAIGO「じゃあ、誰と話していたんスか?」
夜空「み、見ていたのか!?」
DAIGO「いや、別に覗き見るつもりじゃ無かったんスけど…すみません」
夜空「……」
DAIGO「……」
10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:02:18.94 ID:X0cS7mPC0
夜空「私は友達と喋っていただけだ……エア友達と!」
DAIGO「エア友達…?なんスかそれ?」
夜空「エアギターとかあるだろう。その友達版だ」
DAIGO「すげぇ~!夜空さんハンパないじゃないっスかぁ」
夜空「そ、そうだろう。ふふん」
DAIGO「へぇ~、エア友達かぁ~」
夜空「ここにいるのがエア友達のともちゃんだ」
DAIGO「え、どこっスか?」
夜空「ここにいるだろう」
DAIGO「あ、こんにちはともちゃん。DAIGOって言います、よろしくっス」
夜空(こいつ…本気で信じてるのか…?)
DAIGO「エア友達…?なんスかそれ?」
夜空「エアギターとかあるだろう。その友達版だ」
DAIGO「すげぇ~!夜空さんハンパないじゃないっスかぁ」
夜空「そ、そうだろう。ふふん」
DAIGO「へぇ~、エア友達かぁ~」
夜空「ここにいるのがエア友達のともちゃんだ」
DAIGO「え、どこっスか?」
夜空「ここにいるだろう」
DAIGO「あ、こんにちはともちゃん。DAIGOって言います、よろしくっス」
夜空(こいつ…本気で信じてるのか…?)
14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:07:11.67 ID:X0cS7mPC0
DAIGO「ところで夜空さんは何か部活してないんスか?」
夜空「するわけないだろう。どれもくだらん部活ばかりだ」
DAIGO「じゃ、自分で作ればよくないっスか?」
夜空「自分で作る…?」
DAIGO「はい」
夜空「そうか……その手があったか!」ダダッ
DAIGO「え、どこ行くんスか」
夜空「じゃあなっ!DAIGO♪」ニコッ
DAIGO「あ、その笑顔いいっスね。笑えばカワイイんだからいつも笑ってればいいのに」
夜空「なっ…// ば、ばかっ!//」
DAIGO「行っちゃった…」
DAIGO「ま、いいや。俺も帰るか」
夜空「するわけないだろう。どれもくだらん部活ばかりだ」
DAIGO「じゃ、自分で作ればよくないっスか?」
夜空「自分で作る…?」
DAIGO「はい」
夜空「そうか……その手があったか!」ダダッ
DAIGO「え、どこ行くんスか」
夜空「じゃあなっ!DAIGO♪」ニコッ
DAIGO「あ、その笑顔いいっスね。笑えばカワイイんだからいつも笑ってればいいのに」
夜空「なっ…// ば、ばかっ!//」
DAIGO「行っちゃった…」
DAIGO「ま、いいや。俺も帰るか」
15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:08:13.56 ID:YWyk5zJK0
このDAIGOどう考えても友達多いだろ
21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:10:58.78 ID:HemIVU120
>>15
おじいちゃんが消費税導入しちゃったことで…
おじいちゃんが消費税導入しちゃったことで…
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:12:55.09 ID:IVTuGkxD0
>>21 この話いつの時代だよww
20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:10:54.98 ID:X0cS7mPC0
~DAIGOの家~
DAIGO「ただいまぁ~」
KOBATO「クックック。今日は遅かったではないか、我が眷属よ」
DAIGO「ちょっと体操着取りに行ってたんスよ」
DAIGO「ただいまぁ~」
KOBATO「クックック。今日は遅かったではないか、我が眷属よ」
DAIGO「ちょっと体操着取りに行ってたんスよ」
25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:13:23.78 ID:l70ZKBF20
KOBATOじゃねえよww
28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:18:29.15 ID:X0cS7mPC0
KOBATO「クーックックッ。新たな我が必殺技が出来た」
DAIGO「えっ、マジっスか?」
KOBATO「食らうがよい…黒き薔薇の香り!!」
DAIGO「芳香剤で遊んじゃダメでしょ~、何してんスかぁ~」
KOBATO「クックック…………ごめんなさい」
DAIGO「ま、いいや。早くお風呂入っちゃって下さいな」
小鳩「うんっ」
DAIGO「まったく、黒い薔薇の香りだかかほりだか知らないけど、アニメの影響もほどほどにしてほしいなぁ」
DAIGO「ん…?」
DAIGO「黒い薔薇のかほり…黒い薔薇のかほり……?」
DAIGO「これだぁ!」
DAIGO「えっ、マジっスか?」
KOBATO「食らうがよい…黒き薔薇の香り!!」
DAIGO「芳香剤で遊んじゃダメでしょ~、何してんスかぁ~」
KOBATO「クックック…………ごめんなさい」
DAIGO「ま、いいや。早くお風呂入っちゃって下さいな」
小鳩「うんっ」
DAIGO「まったく、黒い薔薇の香りだかかほりだか知らないけど、アニメの影響もほどほどにしてほしいなぁ」
DAIGO「ん…?」
DAIGO「黒い薔薇のかほり…黒い薔薇のかほり……?」
DAIGO「これだぁ!」
36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:23:16.23 ID:X0cS7mPC0
~翌日~
夜空「DAIGO、ちょっと来い」
DAIGO「えっ、なんスか?」
夜空「いいから来い!」
ざわざわ…
三日月さんが話しかけた…? 転校生に…?
夜空「昨日お前に言われた通り、新しく部活を作ったぞ」
DAIGO「ヴァンガード・ファイト部っスね!」
夜空「違う!隣人部だ!何だヴァンガード・ファイトって」
DAIGO「隣人部…?ちょっと良くわかんないっスね」
夜空「DAIGO、ちょっと来い」
DAIGO「えっ、なんスか?」
夜空「いいから来い!」
ざわざわ…
三日月さんが話しかけた…? 転校生に…?
夜空「昨日お前に言われた通り、新しく部活を作ったぞ」
DAIGO「ヴァンガード・ファイト部っスね!」
夜空「違う!隣人部だ!何だヴァンガード・ファイトって」
DAIGO「隣人部…?ちょっと良くわかんないっスね」
37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:24:32.62 ID:+4cUCEu70
どっちもよくわかんないッすね
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:24:39.41 ID:O0fQ2pv/0
ヴァンガろうぜ!
41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:30:22.40 ID:X0cS7mPC0
DAIGO「なるほどぉ~、つまり友達を作る部ってことっスね?」
夜空「その通りだ」
DAIGO「確かに俺たち、友達いないっスもんねぇ~」
夜空「ところでDAIGOはなぜ友達がいないんだ?お前なら一人や二人いそうだが」
DAIGO「なんかぁ、俺のノリがウザいらしいんスよぉ。この前女子の陰口聞いちゃって、知ったんス」
夜空「…まぁ、この学校は大人しい人間ばかりだからな…」
夜空「DAIGOは来る高校を間違えたのかもな…」
DAIGO「間違ってなんかないっスよ」
夜空「え?」
DAIGO「だって夜空さんにこうして会えたじゃないっスか」
夜空「…そ、そそそ、そうだな// ふ、ふんっ!」
夜空「その通りだ」
DAIGO「確かに俺たち、友達いないっスもんねぇ~」
夜空「ところでDAIGOはなぜ友達がいないんだ?お前なら一人や二人いそうだが」
DAIGO「なんかぁ、俺のノリがウザいらしいんスよぉ。この前女子の陰口聞いちゃって、知ったんス」
夜空「…まぁ、この学校は大人しい人間ばかりだからな…」
夜空「DAIGOは来る高校を間違えたのかもな…」
DAIGO「間違ってなんかないっスよ」
夜空「え?」
DAIGO「だって夜空さんにこうして会えたじゃないっスか」
夜空「…そ、そそそ、そうだな// ふ、ふんっ!」
45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:37:11.28 ID:X0cS7mPC0
DAIGO「んじゃ、とりあえず、この部員募集の紙張っちゃっていいんスね?」
夜空「うむ」
DAIGO「ついでにコレも張っとくかぁ~」
夜空「ん?何だソレは?」
DAIGO「今度、校内ライブやろうと思ってんスよぉ」
夜空「そうか…DAIGOは音楽をやっていたんだったな」
DAIGO「あ、よく知ってますねぇ~」
夜空「この前も校内でライブしていただろ……客はゼロだったが」
DAIGO「それを言っちゃお終いっしょ~」
夜空「それはともかく、そろそろ部室に行くぞDAIGO」
DAIGO「行っちゃいますぅ?」
夜空「うむ」
DAIGO「ついでにコレも張っとくかぁ~」
夜空「ん?何だソレは?」
DAIGO「今度、校内ライブやろうと思ってんスよぉ」
夜空「そうか…DAIGOは音楽をやっていたんだったな」
DAIGO「あ、よく知ってますねぇ~」
夜空「この前も校内でライブしていただろ……客はゼロだったが」
DAIGO「それを言っちゃお終いっしょ~」
夜空「それはともかく、そろそろ部室に行くぞDAIGO」
DAIGO「行っちゃいますぅ?」
51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:41:34.98 ID:X0cS7mPC0
DAIGO「へぇ~、ここが俺たちの部室かぁ~」
夜空「そうだ。私たちの部室だ」
コンコンッ
DAIGO「おっ?早速、入部希望者が来たみたいっスね」
ガチャッ
星奈「あ、あの…部員募集の紙見たんだけど…」
DAIGO「見てくれたんスか。やりましたよ夜空さん」
夜空「リア充は死ね!」
バタンッ
DAIGO「ひでぇ~」
夜空「そうだ。私たちの部室だ」
コンコンッ
DAIGO「おっ?早速、入部希望者が来たみたいっスね」
ガチャッ
星奈「あ、あの…部員募集の紙見たんだけど…」
DAIGO「見てくれたんスか。やりましたよ夜空さん」
夜空「リア充は死ね!」
バタンッ
DAIGO「ひでぇ~」
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:42:06.79 ID:DB1oEKYU0
ちょっとまて
客がゼロなのに夜空が知ってたってことは…
客がゼロなのに夜空が知ってたってことは…
57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 18:46:53.17 ID:X0cS7mPC0
DAIGO「いくらなんでもガチシビアっスよぉ~」
夜空「あいつは柏崎星奈と言って、学校でも1位2位を争うほどのリア充なのだ」
DAIGO「そうなんスか?」
夜空「リア充は敵だ!」
DAIGO「そうなんスか?」
ガシャッ ガシャッ
DAIGO「ん…?あ、窓の方にいますよ?」
星奈「ちょっと!ここ開けなさいよ!」
夜空「チッ」
カチャリ
星奈「私も…私も友達ほしいのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
DAIGO「そうなんスか?」
夜空「あいつは柏崎星奈と言って、学校でも1位2位を争うほどのリア充なのだ」
DAIGO「そうなんスか?」
夜空「リア充は敵だ!」
DAIGO「そうなんスか?」
ガシャッ ガシャッ
DAIGO「ん…?あ、窓の方にいますよ?」
星奈「ちょっと!ここ開けなさいよ!」
夜空「チッ」
カチャリ
星奈「私も…私も友達ほしいのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
DAIGO「そうなんスか?」
71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:19:56.90 ID:X0cS7mPC0
星奈「ほら、あたしって成績優秀で運動神経抜群で家はお金持ちで、この美貌じゃない?」
星奈「だから皆に嫉妬されて友達がなかなか出来ないのよ」
DAIGO「あぁ~…何かその気持ち分かるなぁ」
星奈「何であんたにあたしの気持ちが分かるのよ?」
DAIGO「いやそれは……」
DAIGO(いや…俺のお爺ちゃんが竹下登っていうのは伏せといた方がいいよな…)
DAIGO「……いや、何でもないっス」
星奈「はぁ?ま、いいわ。とにかく、あたしも隣人部に入部してあげるんだから感謝しなさいよね!」
夜空「ふんっ。勝手にしろ」
星奈「だから皆に嫉妬されて友達がなかなか出来ないのよ」
DAIGO「あぁ~…何かその気持ち分かるなぁ」
星奈「何であんたにあたしの気持ちが分かるのよ?」
DAIGO「いやそれは……」
DAIGO(いや…俺のお爺ちゃんが竹下登っていうのは伏せといた方がいいよな…)
DAIGO「……いや、何でもないっス」
星奈「はぁ?ま、いいわ。とにかく、あたしも隣人部に入部してあげるんだから感謝しなさいよね!」
夜空「ふんっ。勝手にしろ」
72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:20:53.76 ID:X0cS7mPC0
大変なことに気付いた…俺はがないを良く知らないんだった…
74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:22:45.44 ID:DB1oEKYU0
>>72
天才か
天才か
80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:27:48.21 ID:X0cS7mPC0
>>74
いや一応見たことはあるけど、よく覚えてない…
DAIGO「あれ?夜空さん何やってんスか?」
夜空「PSPだ」
DAIGO「あぁ~、パッション・スター・フェニックスっスね?」
夜空「違う!プレイステーションポータブルだ!」
星奈「へぇ、ちょっと見せなさいよ」
夜空「触るな肉。手の脂で汚れるだろ」
星奈「あ、あたしそこまで脂ぎってないわよ!」
DAIGO「脂ギッシュ☆」
星奈「ウザっ」
いや一応見たことはあるけど、よく覚えてない…
DAIGO「あれ?夜空さん何やってんスか?」
夜空「PSPだ」
DAIGO「あぁ~、パッション・スター・フェニックスっスね?」
夜空「違う!プレイステーションポータブルだ!」
星奈「へぇ、ちょっと見せなさいよ」
夜空「触るな肉。手の脂で汚れるだろ」
星奈「あ、あたしそこまで脂ぎってないわよ!」
DAIGO「脂ギッシュ☆」
星奈「ウザっ」
73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:22:42.12 ID:TtwwOZ7f0
問題ないぞ
つづけたまへ
つづけたまへ
87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:35:29.71 ID:X0cS7mPC0
DAIGO「それで、何のゲームしてんスか?ヴァンガードっスか?」
夜空「違う。モンスター狩人だ、通称モン狩」
DAIGO「モン狩…?」
星奈「へぇ、面白そうね」
DAIGO「じゃあ、俺たちも買って一緒にやっちゃいましょう」
なんやかんやあって
星奈「ギャルゲー買って来たわ!ガチガチ☆メモリアル」
DAIGO「なんか他人とは思えないタイトルっスね」
夜空「何か卑猥じゃないか…?」
夜空「違う。モンスター狩人だ、通称モン狩」
DAIGO「モン狩…?」
星奈「へぇ、面白そうね」
DAIGO「じゃあ、俺たちも買って一緒にやっちゃいましょう」
なんやかんやあって
星奈「ギャルゲー買って来たわ!ガチガチ☆メモリアル」
DAIGO「なんか他人とは思えないタイトルっスね」
夜空「何か卑猥じゃないか…?」
89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:43:39.80 ID:X0cS7mPC0
~後日~
星奈「…ねぇ、DAIGO。あんた泳げる?」
DAIGO「割と得意な方っスけど…それがどうしたんスか?」
星奈「……」
DAIGO「あ、星奈さん泳げないんスか?」
星奈「う、うるさいわね!」
星奈「…ねぇ、今度の日曜暇?」
DAIGO「いや、その日は駅前で路上ライブがあるんスよぉ」
星奈「どうせ誰も聞きやしないわよ。だからあたしに付き合いなさいよ」
DAIGO「なかなかヒドイこと言うんスねぇ~。そりゃ確かに皆素通りして行きますけど…」
星奈「なら決まりね!日曜はプールに行くわよ!」
DAIGO「え、プールで歌えってことっスか?」
星奈「歌わなくていいわよ!あたしに泳ぎ方教えろって言ってんのよ」
DAIGO「ま、一応ギター持ってくかぁ~」
星奈「…ねぇ、DAIGO。あんた泳げる?」
DAIGO「割と得意な方っスけど…それがどうしたんスか?」
星奈「……」
DAIGO「あ、星奈さん泳げないんスか?」
星奈「う、うるさいわね!」
星奈「…ねぇ、今度の日曜暇?」
DAIGO「いや、その日は駅前で路上ライブがあるんスよぉ」
星奈「どうせ誰も聞きやしないわよ。だからあたしに付き合いなさいよ」
DAIGO「なかなかヒドイこと言うんスねぇ~。そりゃ確かに皆素通りして行きますけど…」
星奈「なら決まりね!日曜はプールに行くわよ!」
DAIGO「え、プールで歌えってことっスか?」
星奈「歌わなくていいわよ!あたしに泳ぎ方教えろって言ってんのよ」
DAIGO「ま、一応ギター持ってくかぁ~」
92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:47:24.18 ID:X0cS7mPC0
~プール~
星奈「じゃあ教えなさい」
DAIGO「はぁ~い」
DAIGO「まずは俺が手持っててあげるんで、足を動かしてみましょう」
星奈「わかったわ」
DAIGO「うひゃ~、星奈さん覚えるの早いっスね」
星奈「そうかしら?」
DAIGO「マジパネぇっスよ」
DAIGO「あ、そろそろランチしちゃいます?」
星奈「そうね」
星奈「じゃあ教えなさい」
DAIGO「はぁ~い」
DAIGO「まずは俺が手持っててあげるんで、足を動かしてみましょう」
星奈「わかったわ」
DAIGO「うひゃ~、星奈さん覚えるの早いっスね」
星奈「そうかしら?」
DAIGO「マジパネぇっスよ」
DAIGO「あ、そろそろランチしちゃいます?」
星奈「そうね」
98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:49:33.58 ID:X0cS7mPC0
ちょっとここで質問。
原作だと何かメシ食うシーンで何か話してたよね?
どんな話題だっけ?
原作だと何かメシ食うシーンで何か話してたよね?
どんな話題だっけ?
99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:51:56.43 ID:Vd2+K6FM0
ヴァンガードについて
101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:52:47.38 ID:TNr/ruwm0
消費税増税についての意見と疑問
105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:57:29.06 ID:X0cS7mPC0
>>99>>101サンクス!
DAIGO「ところで星奈さんはヴァンガったりするんスか?」
星奈「は?ヴァンガ?何それ?」
DAIGO「えぇ~?知らないんスか?」
星奈「何よその言い方…何かムカつくわね…」
DAIGO「メッチャ面白いっスよ。今度ヴァンガりましょう」
星奈「そんなことよりさぁ、アンタ、消費税についてどう思う?」
DAIGO「え…そ、それは……」
星奈「あたし思うんだけどさぁ、消費税導入した人ってバカよね」
DAIGO「……」シュン
星奈「えっ、何でアンタがシュンとするのよ…」
DAIGO「いや、何でもないっス。ただ……すみません」
星奈「…?」
DAIGO「ところで星奈さんはヴァンガったりするんスか?」
星奈「は?ヴァンガ?何それ?」
DAIGO「えぇ~?知らないんスか?」
星奈「何よその言い方…何かムカつくわね…」
DAIGO「メッチャ面白いっスよ。今度ヴァンガりましょう」
星奈「そんなことよりさぁ、アンタ、消費税についてどう思う?」
DAIGO「え…そ、それは……」
星奈「あたし思うんだけどさぁ、消費税導入した人ってバカよね」
DAIGO「……」シュン
星奈「えっ、何でアンタがシュンとするのよ…」
DAIGO「いや、何でもないっス。ただ……すみません」
星奈「…?」
104 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 19:55:22.47 ID:btpTCWdD0
小鷹が編入の際に世話になった肉の親に挨拶に行かなきゃ、って話になって
文脈理解してない肉が勘違いしてあーだこーだ言ってた覚えはある
あと肉ってあだ名は案外いやじゃないとかそんなことも
文脈理解してない肉が勘違いしてあーだこーだ言ってた覚えはある
あと肉ってあだ名は案外いやじゃないとかそんなことも
112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:01:38.10 ID:X0cS7mPC0
>>104あー、そうだ!サンクス
DAIGO「そう言えば、星奈さんのお父さんってうちの学校の理事長なんスよね?」
星奈「そうよ」
DAIGO「…じゃあ今度挨拶に行かなきゃなぁ~」
星奈「えっ、ちょ、何でアンタがあたしのパパに挨拶しに行くのよ!?//」
DAIGO「えっ?ダメっスか?」
星奈「だ、だって…//」
DAIGO「ま、いいや。今度ガチで行かせてもらいますね」
DAIGO「そう言えば、星奈さんのお父さんってうちの学校の理事長なんスよね?」
星奈「そうよ」
DAIGO「…じゃあ今度挨拶に行かなきゃなぁ~」
星奈「えっ、ちょ、何でアンタがあたしのパパに挨拶しに行くのよ!?//」
DAIGO「えっ?ダメっスか?」
星奈「だ、だって…//」
DAIGO「ま、いいや。今度ガチで行かせてもらいますね」
116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:05:31.61 ID:X0cS7mPC0
DAIGO「じゃあ俺、ゴミ捨てて来ちゃいますよ」
星奈「うん」
DAIGO「あれぇ~?星奈さんどこだぁ~?」
DAIGO「ん?」
男A「いいじゃんかよぉー、俺らに付き合えよー」
男B「ほれほれ。ヒヒッ」
星奈「な、何なのよアンタたち!」
星奈「うん」
DAIGO「あれぇ~?星奈さんどこだぁ~?」
DAIGO「ん?」
男A「いいじゃんかよぉー、俺らに付き合えよー」
男B「ほれほれ。ヒヒッ」
星奈「な、何なのよアンタたち!」
119 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:10:08.79 ID:X0cS7mPC0
星奈「ふんっ。悪いけど、あたしはアンタたちみたいなゴミに構ってる暇なんて無いのよ!」
男A「んだとぉ~!」
男B「おい、やっちまおうぜ!」
星奈「ちょっと、離しなさいよ!」
ギュイーンッ ギュギュギュギュイィィィィィィンッ!
星奈「!?」
男A「な、何だこの戦慄が走る旋律は…!?」
男B「まるで怒りに燃えるようなギター音…誰だ!?」
DAIGO「俺だぁ!!」ギュイィィィンッ
星奈「DAIGO…?」
男A「んだとぉ~!」
男B「おい、やっちまおうぜ!」
星奈「ちょっと、離しなさいよ!」
ギュイーンッ ギュギュギュギュイィィィィィィンッ!
星奈「!?」
男A「な、何だこの戦慄が走る旋律は…!?」
男B「まるで怒りに燃えるようなギター音…誰だ!?」
DAIGO「俺だぁ!!」ギュイィィィンッ
星奈「DAIGO…?」
120 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:11:47.98 ID:xhLdAi1M0
アンプwwwどこに繋いでんだwww
125 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:21:01.77 ID:X0cS7mPC0
男A「な、何だテメェは!」
DAIGO「聞いてください、新曲、月夜の悪戯の魔法!」
男B「な、何か歌い出したぞこいつ…」
星奈「ちょ、恥ずかしいからやめないよね!」
DAIGO「えぇ~?」
男A「チッ…覚えてろよ!」
DAIGO「あ、ちょっとぉ~、最後まで聞いてってくださいよぉ~」
DAIGO「聞いてください、新曲、月夜の悪戯の魔法!」
男B「な、何か歌い出したぞこいつ…」
星奈「ちょ、恥ずかしいからやめないよね!」
DAIGO「えぇ~?」
男A「チッ…覚えてろよ!」
DAIGO「あ、ちょっとぉ~、最後まで聞いてってくださいよぉ~」
127 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:28:13.85 ID:X0cS7mPC0
星奈「ったく、あんな奴ら、あたしだけで追い返せたのに…」
DAIGO「でも…」
星奈「ほっといてくれていいわよ。別に…」
DAIGO「いいわけないじゃないっスか!」ガシッ
星奈「へ…?」
DAIGO「何で星奈さんはそうやってすぐに強がるんスか!」
DAIGO「いくら強がったところで、傷つくのは自分なんスよ!?」
星奈「DAIGO…?」
DAIGO「俺は…俺は星奈さんが傷つくところなんて、見たくないっスよ!」
星奈「な、何言ってんのよ…バカじゃないの…//」
DAIGO「バカっス」
DAIGO「でも…」
星奈「ほっといてくれていいわよ。別に…」
DAIGO「いいわけないじゃないっスか!」ガシッ
星奈「へ…?」
DAIGO「何で星奈さんはそうやってすぐに強がるんスか!」
DAIGO「いくら強がったところで、傷つくのは自分なんスよ!?」
星奈「DAIGO…?」
DAIGO「俺は…俺は星奈さんが傷つくところなんて、見たくないっスよ!」
星奈「な、何言ってんのよ…バカじゃないの…//」
DAIGO「バカっス」
129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:29:31.59 ID:+WvF4xzeO
かっけえええええ
131 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:30:08.63 ID:SRN2hVTN0
DAIGOさんマジかっけえっす
136 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:34:45.43 ID:X0cS7mPC0
~帰り道~
DAIGO「いやぁ~。泳ぎ上達して良かったっスねぇ」
星奈「ま、あたしにかかれば楽勝よ」
DAIGO「あ、じゃあ俺んちあっちなんで」
星奈「う、うん」
DAIGO「また明日学校で会いましょ~」
星奈「あ、あの…」
DAIGO「なんすか?」
星奈「今日は……ありがとう//」
DAIGO「…どういたしまして」
星奈「あと…アンタは別にバカじゃないわよ。…あたしが保証してあげるわ!」
DAIGO「マジっすか?いやぁ~、それは有り難いっスね」
DAIGO「いやぁ~。泳ぎ上達して良かったっスねぇ」
星奈「ま、あたしにかかれば楽勝よ」
DAIGO「あ、じゃあ俺んちあっちなんで」
星奈「う、うん」
DAIGO「また明日学校で会いましょ~」
星奈「あ、あの…」
DAIGO「なんすか?」
星奈「今日は……ありがとう//」
DAIGO「…どういたしまして」
星奈「あと…アンタは別にバカじゃないわよ。…あたしが保証してあげるわ!」
DAIGO「マジっすか?いやぁ~、それは有り難いっスね」
139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:39:10.40 ID:X0cS7mPC0
~DAIGOの家~
小鳩「あんちゃん何してたんじゃ!このばかたれ!」
DAIGO「ごめぇ~ん、今日プール行ってたんスよぉ」
小鳩「あんちゃんばっかりズルイばい!」
DAIGO「じゃ今度一緒に行くかぁ~?」
小鳩「う、うん…//」
DAIGO「そんな異り、今日はアニメの真似しないんスね」
小鳩「ハッ…」
KOBATO「クックック…何を言っておるのだ我が眷属よ…。私はここにいるぞ」
DAIGO「いつもの小鳩で安心したっス」
小鳩「あんちゃん何してたんじゃ!このばかたれ!」
DAIGO「ごめぇ~ん、今日プール行ってたんスよぉ」
小鳩「あんちゃんばっかりズルイばい!」
DAIGO「じゃ今度一緒に行くかぁ~?」
小鳩「う、うん…//」
DAIGO「そんな異り、今日はアニメの真似しないんスね」
小鳩「ハッ…」
KOBATO「クックック…何を言っておるのだ我が眷属よ…。私はここにいるぞ」
DAIGO「いつもの小鳩で安心したっス」
142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:40:29.35 ID:lzCQ/aVX0
KOBATOになると声がDAIGOになる様子しか想像できない
144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:45:48.29 ID:X0cS7mPC0
~翌日~
DAIGO「……ん?」
???「…!」サッ
DAIGO「んん~?何か誰かにつけられてる気がするぞぉ~?」
DAIGO「……」
???(角曲がった!急がなくては…)
ドンッ
???「きゃっ!」
DAIGO「ちょっとぉ~、何で俺をつけて来るんスかぁ~」
幸村「も、もうしわけありません」
DAIGO「もしや…俺のおっかけ?」
幸村「は、はい…」
DAIGO「マジかよぉ~!俺も有名になったなぁ~!」
DAIGO「……ん?」
???「…!」サッ
DAIGO「んん~?何か誰かにつけられてる気がするぞぉ~?」
DAIGO「……」
???(角曲がった!急がなくては…)
ドンッ
???「きゃっ!」
DAIGO「ちょっとぉ~、何で俺をつけて来るんスかぁ~」
幸村「も、もうしわけありません」
DAIGO「もしや…俺のおっかけ?」
幸村「は、はい…」
DAIGO「マジかよぉ~!俺も有名になったなぁ~!」
154 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:50:25.40 ID:X0cS7mPC0
DAIGO「観客0人でも、めげずに校内ライブやってて良かったぁ~」
幸村「じつは…わたくしDAIGO先輩のライブ、ずっとかくれてみとどけておりました」
DAIGO「えっ、そうなんスか?言ってよぉ~~」
幸村「あの、DAIGO先輩のことあにきとよばせてもらってもいいでしょうか?」
DAIGO「いいっスよ」
~部室~
DAIGO「て、ことで幸村くんも入部希望みたいっス」
夜空「む…まあ認めよう」
幸村「あにき、ありがとうございます//」
DAIGO「さてとギターの練習でもするかぁ~」
幸村「じつは…わたくしDAIGO先輩のライブ、ずっとかくれてみとどけておりました」
DAIGO「えっ、そうなんスか?言ってよぉ~~」
幸村「あの、DAIGO先輩のことあにきとよばせてもらってもいいでしょうか?」
DAIGO「いいっスよ」
~部室~
DAIGO「て、ことで幸村くんも入部希望みたいっス」
夜空「む…まあ認めよう」
幸村「あにき、ありがとうございます//」
DAIGO「さてとギターの練習でもするかぁ~」
158 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:55:56.81 ID:X0cS7mPC0
~翌日~
DAIGO「あれぇ~?ここどこだぁ?」
DAIGO「学校で迷子になるとかヤバイなぁ~」
DAIGO「ここは…理科室?」
DAIGO「開けてみるかぁ」ガチャッ
理科「…」
DAIGO「お~い、君ぃ~、こんな所で寝ちゃダメでしょ~」ユサユサ
理科「…」
DAIGO「あ、気絶してるのかぁ~」
DAIGO「ま、いいや。保健室に連れて行くしかないっしょ~。よっこいせ」
DAIGO「あれぇ~?ここどこだぁ?」
DAIGO「学校で迷子になるとかヤバイなぁ~」
DAIGO「ここは…理科室?」
DAIGO「開けてみるかぁ」ガチャッ
理科「…」
DAIGO「お~い、君ぃ~、こんな所で寝ちゃダメでしょ~」ユサユサ
理科「…」
DAIGO「あ、気絶してるのかぁ~」
DAIGO「ま、いいや。保健室に連れて行くしかないっしょ~。よっこいせ」
161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 20:56:49.75 ID:Ksq+4rOZ0
DAIGOと理科の絡みとか想像つかん
164 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:02:43.64 ID:X0cS7mPC0
~教室~
DAIGO「さてと、メシ食うかぁ~」
ガラッ
DAIGO「ん?」
理科「あなたがDAIGO先輩ですか?」
DAIGO「え?そうっスけど、なんすか?」
理科「理科を保健室まで運んでくれたそうで、ありがとうございます」
DAIGO「え?それでわざわざお礼言いに来たんスか?うわぁ~律儀ぃ~」
理科「だって、普通、女子が気絶してたらレイプするのが普通じゃないですか」
ざわ…
レイプ…? 転校生が後輩をレイプ…? かわいそう…
DAIGO「ちょ、ちょっと何言ってんスか、困るなぁ~もぉ~」
理科「では、私これで失礼しますね」
DAIGO「んもぉ~何てマイペースな少女なんだ…」
DAIGO「ま、いいや。メシ食うか」
DAIGO「さてと、メシ食うかぁ~」
ガラッ
DAIGO「ん?」
理科「あなたがDAIGO先輩ですか?」
DAIGO「え?そうっスけど、なんすか?」
理科「理科を保健室まで運んでくれたそうで、ありがとうございます」
DAIGO「え?それでわざわざお礼言いに来たんスか?うわぁ~律儀ぃ~」
理科「だって、普通、女子が気絶してたらレイプするのが普通じゃないですか」
ざわ…
レイプ…? 転校生が後輩をレイプ…? かわいそう…
DAIGO「ちょ、ちょっと何言ってんスか、困るなぁ~もぉ~」
理科「では、私これで失礼しますね」
DAIGO「んもぉ~何てマイペースな少女なんだ…」
DAIGO「ま、いいや。メシ食うか」
166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:06:19.58 ID:DB1oEKYU0
DAIGO「ま、いいや。メシ食うか」
落ち着きすぎだろwwwww
落ち着きすぎだろwwwww
167 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:07:34.50 ID:X0cS7mPC0
~部室~
DAIGO「えぇ~?理科ちゃんも入部するんスか?」
理科「はいっ!」
夜空「ちょ、ちょっと待て!隣人部がどんな部なのか知っているのか!?」
理科「友達を作る部活ですよね?理科も友達いませんから、問題ありません」
DAIGO「へぇ~」
理科「ふふっ、これでDAIGO先輩と一緒にいられますね!」
夜空「ぐぬぬ」
DAIGO「えぇ~?理科ちゃんも入部するんスか?」
理科「はいっ!」
夜空「ちょ、ちょっと待て!隣人部がどんな部なのか知っているのか!?」
理科「友達を作る部活ですよね?理科も友達いませんから、問題ありません」
DAIGO「へぇ~」
理科「ふふっ、これでDAIGO先輩と一緒にいられますね!」
夜空「ぐぬぬ」
173 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:14:27.56 ID:X0cS7mPC0
ガキA「お前のじいちゃんのせいで消費税できたんだってな!」
ガキB「うちの母ちゃんも迷惑だって言ってたぜ!」
DAIGO「や、やめてよぉ…」
ガキA「うるせぇ!一発殴らせろ!」
DAIGO「ひぃぃっ」
???「やめろ!!」
DAIGO「え…?」
???「消費税は日本にとって必要なんだよ!」
DAIGO「な、なんすか…君…?」
???「いいからここは任せろ!」
DAIGO「わ、わかったっス」
ガキA「覚えてろ!」
???「ふんっ」
DAIGO「うわぁ~、君強いんスねぇ~」
ガキB「うちの母ちゃんも迷惑だって言ってたぜ!」
DAIGO「や、やめてよぉ…」
ガキA「うるせぇ!一発殴らせろ!」
DAIGO「ひぃぃっ」
???「やめろ!!」
DAIGO「え…?」
???「消費税は日本にとって必要なんだよ!」
DAIGO「な、なんすか…君…?」
???「いいからここは任せろ!」
DAIGO「わ、わかったっス」
ガキA「覚えてろ!」
???「ふんっ」
DAIGO「うわぁ~、君強いんスねぇ~」
180 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:18:40.72 ID:668ybwHB0
夜空かっけえwwww
178 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:17:28.99 ID:xhLdAi1M0
これは惚れるww
177 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:16:43.77 ID:tYYm/s+u0
大人すぎだろこの子
182 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:19:22.60 ID:X0cS7mPC0
???「怪我はないか?」
DAIGO「おかげさまで平気みたいっス」
???「なら良かった…」
DAIGO「あの、俺と友達になってくれませんか?」
???「ああ、いいぜ!よろしくウィッシュ☆」
DAIGO「ウィッシュ…?なんスかそれ、かっけぇ~//」
???「俺が考案した決めポーズなんだ。ガチでいいだろ?」
DAIGO「ガチ…?」
???「マジの上が、ガチなのさ」
DAIGO「す、すげぇ~//」
DAIGO「夢…か…」
DAIGO(昔、親友だったアイツは…今どこにいるのだろうか……)
DAIGO「おかげさまで平気みたいっス」
???「なら良かった…」
DAIGO「あの、俺と友達になってくれませんか?」
???「ああ、いいぜ!よろしくウィッシュ☆」
DAIGO「ウィッシュ…?なんスかそれ、かっけぇ~//」
???「俺が考案した決めポーズなんだ。ガチでいいだろ?」
DAIGO「ガチ…?」
???「マジの上が、ガチなのさ」
DAIGO「す、すげぇ~//」
DAIGO「夢…か…」
DAIGO(昔、親友だったアイツは…今どこにいるのだろうか……)
186 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:21:17.92 ID:btpTCWdD0
YOZORAの影響なのか・・・
193 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:25:45.84 ID:X0cS7mPC0
~部室~
ガチャ
DAIGO「ウィース」
幸村「おまちしておりました、あにき」
理科「遅いですよ、先輩♪」
DAIGO「ウィッシュ☆」
理科「ウィッシュ☆」
幸村「うぃ、ういっしゅ//」
夜空「…」
星奈「何なの、そのウィッシュって」
DAIGO「俺の決めポーズなんスよ。まぁ挨拶みたいなもんスね」
星奈「へぇ~。ウィッシュ☆」
夜空「貴様はやるな肉!」ペチンッ
星奈「いたっ!…何すんのよバカ夜空!」
ガチャ
DAIGO「ウィース」
幸村「おまちしておりました、あにき」
理科「遅いですよ、先輩♪」
DAIGO「ウィッシュ☆」
理科「ウィッシュ☆」
幸村「うぃ、ういっしゅ//」
夜空「…」
星奈「何なの、そのウィッシュって」
DAIGO「俺の決めポーズなんスよ。まぁ挨拶みたいなもんスね」
星奈「へぇ~。ウィッシュ☆」
夜空「貴様はやるな肉!」ペチンッ
星奈「いたっ!…何すんのよバカ夜空!」
197 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:32:33.82 ID:X0cS7mPC0
夜空「貴様は今後ウィッシュ禁止だ。わかったな?」
星奈「何であたしだけ禁止なのよ!」
夜空「意味などない。強いて言えば、貴様がやってるのを見ると反吐が出るからだ」
DAIGO「まぁまぁ、二人とも落ち着いてぇ~」
夜空「ふんっ」
理科「あ、そう言えばDAIGO先輩はカラオケって行ったことあるんですか?」
DAIGO「カラオケっスか?あんまりないっスねぇ~。歌う時は大抵野外だし…」
理科「なら、今度カラオケに行ってみませんか?」
DAIGO「あ、それナイスアイディアっスね」
幸村「あにき、わたくしもいってみたいです、カラオケ」
DAIGO「あ、いいノリしてるじゃないっスか幸村くん」
夜空 星奈「」ウズウズ
星奈「何であたしだけ禁止なのよ!」
夜空「意味などない。強いて言えば、貴様がやってるのを見ると反吐が出るからだ」
DAIGO「まぁまぁ、二人とも落ち着いてぇ~」
夜空「ふんっ」
理科「あ、そう言えばDAIGO先輩はカラオケって行ったことあるんですか?」
DAIGO「カラオケっスか?あんまりないっスねぇ~。歌う時は大抵野外だし…」
理科「なら、今度カラオケに行ってみませんか?」
DAIGO「あ、それナイスアイディアっスね」
幸村「あにき、わたくしもいってみたいです、カラオケ」
DAIGO「あ、いいノリしてるじゃないっスか幸村くん」
夜空 星奈「」ウズウズ
199 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:39:15.05 ID:X0cS7mPC0
ガチャッ
小鳩「あんちゃん、こんなとこにおった!」
DAIGO「なんすか」
星奈「か、かわいい//」
星奈「ちょっとDAIGO、あんたの知り合い?紹介しなさいよ!」
DAIGO「あ、妹の小鳩っス」
星奈「えっ?あんたの妹?こんなにカワイイのに!?」
DAIGO「ちょっとぉ~、それどう言う意味っスかぁ~」
星奈「小鳩ちゅわーーーーん!お姉ちゃんと一緒に遊びましょ?うへへ」
小鳩「ひっ…やっ!」
DAIGO「あ、そうだ。小鳩もカラオケ行っちゃいますぅ?」
小鳩「うんっ」
星奈「小鳩ちゃんが行くならあたしも行くわ!」
夜空「わ、私だって行くぞ!」
DAIGO「よぉし!明日はパーリィーだぁ!」
小鳩「あんちゃん、こんなとこにおった!」
DAIGO「なんすか」
星奈「か、かわいい//」
星奈「ちょっとDAIGO、あんたの知り合い?紹介しなさいよ!」
DAIGO「あ、妹の小鳩っス」
星奈「えっ?あんたの妹?こんなにカワイイのに!?」
DAIGO「ちょっとぉ~、それどう言う意味っスかぁ~」
星奈「小鳩ちゅわーーーーん!お姉ちゃんと一緒に遊びましょ?うへへ」
小鳩「ひっ…やっ!」
DAIGO「あ、そうだ。小鳩もカラオケ行っちゃいますぅ?」
小鳩「うんっ」
星奈「小鳩ちゃんが行くならあたしも行くわ!」
夜空「わ、私だって行くぞ!」
DAIGO「よぉし!明日はパーリィーだぁ!」
209 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:47:17.04 ID:X0cS7mPC0
やばいカラオケの件思い出せない
DAIGO「ってことでカラオケ楽しかったぁ~!」
理科「そうですね!」
夜空「うむ」
星奈「あ、そうだDAIGO」
DAIGO「なんすか」
星奈「この前のことパパに話したら、是非来てくれってさ」
DAIGO「マジっスか?いやっほぉ~」
夜空「ちょ、ちょっと待て!なぜDAIGOと肉の父親が会うのだ!」
星奈「夜空には関係ないわよ」フフンッ
夜空「ぐぬぬ」
DAIGO「ってことでカラオケ楽しかったぁ~!」
理科「そうですね!」
夜空「うむ」
星奈「あ、そうだDAIGO」
DAIGO「なんすか」
星奈「この前のことパパに話したら、是非来てくれってさ」
DAIGO「マジっスか?いやっほぉ~」
夜空「ちょ、ちょっと待て!なぜDAIGOと肉の父親が会うのだ!」
星奈「夜空には関係ないわよ」フフンッ
夜空「ぐぬぬ」
212 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:51:44.34 ID:X0cS7mPC0
~数日後~
理科「先輩、携帯のアドレスと番号、交換しましょうよ!」
DAIGO「携帯…?」
夜空「そう言えば私も携帯なんてものを持っていたな、一応」
DAIGO「んじゃ、交換しちゃいます?」
夜空「そうだな」
星奈「…」チラッ
DAIGO「え~と、あった」
理科「では交換しましょう!」
星奈「…」ソワソワ
理科「先輩、携帯のアドレスと番号、交換しましょうよ!」
DAIGO「携帯…?」
夜空「そう言えば私も携帯なんてものを持っていたな、一応」
DAIGO「んじゃ、交換しちゃいます?」
夜空「そうだな」
星奈「…」チラッ
DAIGO「え~と、あった」
理科「では交換しましょう!」
星奈「…」ソワソワ
214 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 21:57:16.10 ID:X0cS7mPC0
理科「それじゃあ赤外線で交換しましょう」
DAIGO「赤外線…?なんスかそれ?紫外線の親戚っスか?」
理科「違いますよぅ…」
夜空「何?違うのか…?では赤道の仲間か?」
理科「ち、違います…」
理科「赤外線でやれば、わざわざ相手の番号やアドレスを打ち込まなくてもいいんですよ?」
DAIGO「え、なんすかそれ。マジハンパないじゃないっスか」
夜空「ああ…ガチで凄いな…これが文明なのか…」
DAIGO「え…?今ガチって言いました…?」
夜空「い、言ってない!お前の聞き間違えだ!//」
DAIGO「赤外線…?なんスかそれ?紫外線の親戚っスか?」
理科「違いますよぅ…」
夜空「何?違うのか…?では赤道の仲間か?」
理科「ち、違います…」
理科「赤外線でやれば、わざわざ相手の番号やアドレスを打ち込まなくてもいいんですよ?」
DAIGO「え、なんすかそれ。マジハンパないじゃないっスか」
夜空「ああ…ガチで凄いな…これが文明なのか…」
DAIGO「え…?今ガチって言いました…?」
夜空「い、言ってない!お前の聞き間違えだ!//」
217 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/08(日) 22:02:24.12 ID:X0cS7mPC0
理科「では幸村くん、赤外線通信しましょう」
幸村「はい」
夜空「な、何だと…ボタン一つで交換出来ると言うのか…!」
DAIGO「すげぇ~!これがデジタル世代かぁ~」
夜空「とにかく、私たちは手で打ち込もう」
DAIGO「そうっスね」
星奈「…」ソワソワ
幸村「はい」
夜空「な、何だと…ボタン一つで交換出来ると言うのか…!」
DAIGO「すげぇ~!これがデジタル世代かぁ~」
夜空「とにかく、私たちは手で打ち込もう」
DAIGO「そうっスね」
星奈「…」ソワソワ
358 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 12:46:51.14 ID:qJLZVjxU0
~DAIGOの家~
ヴァンガードファイトシヨウゼー ヴァンガードファイトシヨウゼー
DAIGO「ん…?電話か…?」
DAIGO「こんな時間に誰だぁ~?んもぉ~」
ピッ
DAIGO「もしもしぃ?」
星奈『あっ、あのっ、内藤さんの家ですか?』
DAIGO「そうっスけど?」
星奈『あ…もしかしてDAIGO?』
DAIGO「星奈さんっスか?なんすかこんな時間に~」
星奈『ね、ねぇ…アンタの携帯ってどこの会社のどの機種なの?』
DAIGO「そんなの聞いてどうするんスか?」
星奈『いいから教えなさいよ!』
ヴァンガードファイトシヨウゼー ヴァンガードファイトシヨウゼー
DAIGO「ん…?電話か…?」
DAIGO「こんな時間に誰だぁ~?んもぉ~」
ピッ
DAIGO「もしもしぃ?」
星奈『あっ、あのっ、内藤さんの家ですか?』
DAIGO「そうっスけど?」
星奈『あ…もしかしてDAIGO?』
DAIGO「星奈さんっスか?なんすかこんな時間に~」
星奈『ね、ねぇ…アンタの携帯ってどこの会社のどの機種なの?』
DAIGO「そんなの聞いてどうするんスか?」
星奈『いいから教えなさいよ!』
359 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 12:50:40.87 ID:qJLZVjxU0
DAIGO「えぇ~とぉ…daimoのG9110iっスねぇ」
星奈『daimoのG9110iね…うん、わかったわ。ありがと』
ピッ プーップーッ
DAIGO「なんだなんだぁ?」
DAIGO「ま、いいや寝るか」
星奈『daimoのG9110iね…うん、わかったわ。ありがと』
ピッ プーップーッ
DAIGO「なんだなんだぁ?」
DAIGO「ま、いいや寝るか」
363 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 12:58:09.16 ID:qJLZVjxU0
~翌日・部室~
DAIGO「夜空さん、ヴァンガりましょう!」
夜空「仕方ない…ヴァンガってやるか」
DAIGO「ヴァンガード召喚、hide!」
夜空「ならばこちらもヴァンガード召喚、yasuだ!」
DAIGO「ひえぇ~。そう来ちゃいますぅ?」
バンッ
星奈「あたしも携帯買ったわ!!」
DAIGO「ちょっと、yasuはズルくないっスか?」
夜空「私は勝つためなら手段は選ばん。覚えとけDAIGO」
星奈「ちょっと!無視しないでよ!!」
DAIGO「夜空さん、ヴァンガりましょう!」
夜空「仕方ない…ヴァンガってやるか」
DAIGO「ヴァンガード召喚、hide!」
夜空「ならばこちらもヴァンガード召喚、yasuだ!」
DAIGO「ひえぇ~。そう来ちゃいますぅ?」
バンッ
星奈「あたしも携帯買ったわ!!」
DAIGO「ちょっと、yasuはズルくないっスか?」
夜空「私は勝つためなら手段は選ばん。覚えとけDAIGO」
星奈「ちょっと!無視しないでよ!!」
364 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 13:06:57.16 ID:qJLZVjxU0
DAIGO「なんすか」
星奈「だから!あたしも携帯買ったのよ!」
DAIGO「えぇ~?すごいじゃないっスかぁ~」
星奈「ふふん」
DAIGO「アレ…?その携帯、俺のと同じじゃないっスか?」
星奈「そ、そうかしら?偶然よ偶然っ」
DAIGO「偶然ってすげぇ~!」
星奈「ほら!さっさと交換するわよ!」
DAIGO「ウィ~ッシュ」
夜空「ぐぬぬ」
星奈「だから!あたしも携帯買ったのよ!」
DAIGO「えぇ~?すごいじゃないっスかぁ~」
星奈「ふふん」
DAIGO「アレ…?その携帯、俺のと同じじゃないっスか?」
星奈「そ、そうかしら?偶然よ偶然っ」
DAIGO「偶然ってすげぇ~!」
星奈「ほら!さっさと交換するわよ!」
DAIGO「ウィ~ッシュ」
夜空「ぐぬぬ」
369 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 13:17:44.90 ID:qJLZVjxU0
~その日の夜~
星奈『あ、もしもしDAIGO?』
DAIGO「なんすか」
星奈『明日なんだけど、アンタどうせ暇でしょ?』
DAIGO「暇じゃないっスよぉ~。明日は遠夜駅でゲリラライブの予定が…」
星奈『そんなの中止すればいいじゃない』
DAIGO「えぇ~?」
星奈『パパが会いたがってるから、明日あたしの家に来なさいよ。小鳩ちゃんも連れて来てね』
DAIGO「んもぉ~、強引っスねぇ~」
星奈『あ、もしもしDAIGO?』
DAIGO「なんすか」
星奈『明日なんだけど、アンタどうせ暇でしょ?』
DAIGO「暇じゃないっスよぉ~。明日は遠夜駅でゲリラライブの予定が…」
星奈『そんなの中止すればいいじゃない』
DAIGO「えぇ~?」
星奈『パパが会いたがってるから、明日あたしの家に来なさいよ。小鳩ちゃんも連れて来てね』
DAIGO「んもぉ~、強引っスねぇ~」
373 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 13:22:23.24 ID:qJLZVjxU0
DAIGO「ここが星奈さんの家かぁ…でけぇ~」
天馬「やあ。君がDAIGOくんだね?」
DAIGO「なんすかアンタ」
天馬「星奈の父だ。いつも娘がお世話になってるね」
DAIGO「いえ、こちらこそ星奈さんにはお世話になってます」
天馬「とりあえずあがってくれたまえ」
DAIGO「失礼しま~す」
小鳩「お、お邪魔します」
星奈「こばとちゅわああああん!待ってたわよぉぉぉ!」
小鳩「うげっ」
DAIGO「ちょっとぉ~、小鳩が怖がってるじゃないっスかぁ~」
天馬「やあ。君がDAIGOくんだね?」
DAIGO「なんすかアンタ」
天馬「星奈の父だ。いつも娘がお世話になってるね」
DAIGO「いえ、こちらこそ星奈さんにはお世話になってます」
天馬「とりあえずあがってくれたまえ」
DAIGO「失礼しま~す」
小鳩「お、お邪魔します」
星奈「こばとちゅわああああん!待ってたわよぉぉぉ!」
小鳩「うげっ」
DAIGO「ちょっとぉ~、小鳩が怖がってるじゃないっスかぁ~」
374 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 13:30:40.46 ID:qJLZVjxU0
DAIGO「ところで、お名前聞いてもいいっスか?」
天馬「……ぺ、ペガサスだ」
DAIGO「うおお、かっけぇ~!」
天馬「そ、そうかね//」
DAIGO「俺もそう言う名前が良かったっスよぉ~」
天馬「DAIGOくん、夕飯食べて行くかね?」
DAIGO「えっ、いいんスか?」
星奈「せっかくなんだし、食べて行きなさいよ」
DAIGO「よし、食べて行くかぁ」
天馬「……ぺ、ペガサスだ」
DAIGO「うおお、かっけぇ~!」
天馬「そ、そうかね//」
DAIGO「俺もそう言う名前が良かったっスよぉ~」
天馬「DAIGOくん、夕飯食べて行くかね?」
DAIGO「えっ、いいんスか?」
星奈「せっかくなんだし、食べて行きなさいよ」
DAIGO「よし、食べて行くかぁ」
375 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 13:39:03.11 ID:qJLZVjxU0
DAIGO「あ、ペガサスさん、お土産持って来たんスよぉ」
天馬「ん?これは…?」
DAIGO「俺の歌を入れたテープっス」
天馬「ほほぉ。ありがとうDAIGOくん、今度聞かせていただくとするよ」
星奈「ところで、今日泊まって行ったら?」
DAIGO「いや、それはさすがにマズイんじゃないんスか?」
天馬「別に構わんぞ。空いてる部屋もあるしな」
DAIGO「じゃ、小鳩、泊まって行きますか」
小鳩「ん…そうする」ウトウト
天馬「ん?これは…?」
DAIGO「俺の歌を入れたテープっス」
天馬「ほほぉ。ありがとうDAIGOくん、今度聞かせていただくとするよ」
星奈「ところで、今日泊まって行ったら?」
DAIGO「いや、それはさすがにマズイんじゃないんスか?」
天馬「別に構わんぞ。空いてる部屋もあるしな」
DAIGO「じゃ、小鳩、泊まって行きますか」
小鳩「ん…そうする」ウトウト
401 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 16:09:50.41 ID:qJLZVjxU0
星奈「ささっ、小鳩ちゃん!一緒にお風呂入りましょ!」
DAIGO「あ、小鳩が拉致られた」
DAIGO「ま、いいや部屋に行くかぁ」
天馬「DAIGOくん、一杯どうかね」
DAIGO「あ、それいいっスねぇ。でも俺、未成年なんスよぉ…」
天馬「安心したまえ、君はブドウジュースだ」
DAIGO「それトロピカーナっスか?俺トロピカーナ意外は飲めないんスけど」
天馬「安心したまえ、トロピカーナだ」
DAIGO「あ、小鳩が拉致られた」
DAIGO「ま、いいや部屋に行くかぁ」
天馬「DAIGOくん、一杯どうかね」
DAIGO「あ、それいいっスねぇ。でも俺、未成年なんスよぉ…」
天馬「安心したまえ、君はブドウジュースだ」
DAIGO「それトロピカーナっスか?俺トロピカーナ意外は飲めないんスけど」
天馬「安心したまえ、トロピカーナだ」
403 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 16:11:47.45 ID:qJLZVjxU0
天馬「ういぃ~ヒック」
DAIGO「あぁ~あぁ~、何酔っちゃってんスかぁ~」
天馬「zzz」
DAIGO「あれ?寝ちゃったぁ~。おやすみなさいペガサスさん」
DAIGO「ちょっと下の階に行ってみるかぁ」
DAIGO「あぁ~あぁ~、何酔っちゃってんスかぁ~」
天馬「zzz」
DAIGO「あれ?寝ちゃったぁ~。おやすみなさいペガサスさん」
DAIGO「ちょっと下の階に行ってみるかぁ」
406 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 16:18:23.48 ID:qJLZVjxU0
バンッ
DAIGO「ん~?」
小鳩「うわぁ~ん!あんちゃ~ん!」
DAIGO「どうしたんスか。そんな生まれたままの格好で飛び出して来ちゃって…」
星奈「ああんっ、小鳩ちゃんまってぇ~♪」
DAIGO「ん?」
星奈「…………へ?」ドテッ
DAIGO「せ、星奈さん…巨乳っスね」
星奈「う…うわぁぁぁぁぁん」
星奈「DAIGOのエロすけべ変態バカアホヴァンガードファイター!!」ダダダッ
DAIGO「行ってしまった…」
ステラ「きゃー、DAIGOのさんのエッチー」
DAIGO「まあ確かに俺はエッチっスね」
DAIGO「ん~?」
小鳩「うわぁ~ん!あんちゃ~ん!」
DAIGO「どうしたんスか。そんな生まれたままの格好で飛び出して来ちゃって…」
星奈「ああんっ、小鳩ちゃんまってぇ~♪」
DAIGO「ん?」
星奈「…………へ?」ドテッ
DAIGO「せ、星奈さん…巨乳っスね」
星奈「う…うわぁぁぁぁぁん」
星奈「DAIGOのエロすけべ変態バカアホヴァンガードファイター!!」ダダダッ
DAIGO「行ってしまった…」
ステラ「きゃー、DAIGOのさんのエッチー」
DAIGO「まあ確かに俺はエッチっスね」
407 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 16:18:30.29 ID:EJdazqCr0
こんなに憎めないイケメンも他にいない
411 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 16:26:28.10 ID:qJLZVjxU0
~翌日~
DAIGO「あ、お世話になりましたぁ~」
天馬「うむ」
星奈「あの…DAIGO。…昨日のことなんだけど……」
DAIGO「…何のことっスか?」
星奈「だ、だから…昨日の夜…」
DAIGO「いやぁ~。良く覚えてないっスね。ほら俺ってエロすけべ変態バカアホヴァンガードファイターですし」
星奈「ばっちり覚えてるじゃないのよ!!//」
DAIGO「いやぁ~、でもこんな事言うのもなんなんすけどぉ……GGPでしたねぇ~」
星奈「GGP…?」
DAIGO「ガチ眼福ってことっス」
星奈「DAIGOのばかぁぁぁぁぁぁぁ!!」
DAIGO「また行ってしまった…。きっと走りたい年頃なんスねぇ。いやぁ~青春だなぁ~」
DAIGO「あ、お世話になりましたぁ~」
天馬「うむ」
星奈「あの…DAIGO。…昨日のことなんだけど……」
DAIGO「…何のことっスか?」
星奈「だ、だから…昨日の夜…」
DAIGO「いやぁ~。良く覚えてないっスね。ほら俺ってエロすけべ変態バカアホヴァンガードファイターですし」
星奈「ばっちり覚えてるじゃないのよ!!//」
DAIGO「いやぁ~、でもこんな事言うのもなんなんすけどぉ……GGPでしたねぇ~」
星奈「GGP…?」
DAIGO「ガチ眼福ってことっス」
星奈「DAIGOのばかぁぁぁぁぁぁぁ!!」
DAIGO「また行ってしまった…。きっと走りたい年頃なんスねぇ。いやぁ~青春だなぁ~」
413 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 16:28:18.22 ID:w4DJE7JC0
ワロタ
415 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 16:31:21.10 ID:qJLZVjxU0
天馬「DAIGOくん」
DAIGO「なんすか」
天馬「これからも、星奈のことを宜しく頼む」
DAIGO「いいっスよ」
天馬「そうか…ふふっ」
DAIGO「よし帰るか」
DAIGO「なんすか」
天馬「これからも、星奈のことを宜しく頼む」
DAIGO「いいっスよ」
天馬「そうか…ふふっ」
DAIGO「よし帰るか」
417 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 16:35:50.24 ID:qJLZVjxU0
~数日後~
DAIGO「夏っスねぇ~」
理科「暑いですね」
DAIGO「SUMMER PARTYって感じっスね」
幸村「はい。さまーぱーてぃーですね、あにき」
理科「そう言えば、皆さんは夏休みどうするんですか?」
夜空「特に予定はないな」
星奈「あたしも…」
DAIGO「俺はこの前中止したゲリラライブを敢行しようと思ってんスよ」
幸村「そのときはぜひわたくしも行かせていただきます、あにき」
DAIGO「照れるなぁ~」
理科「みんな暇でしたら、合宿でもしませんか?」
DAIGO「えぇ~?俺の話聞いてましたぁ~?」
DAIGO「夏っスねぇ~」
理科「暑いですね」
DAIGO「SUMMER PARTYって感じっスね」
幸村「はい。さまーぱーてぃーですね、あにき」
理科「そう言えば、皆さんは夏休みどうするんですか?」
夜空「特に予定はないな」
星奈「あたしも…」
DAIGO「俺はこの前中止したゲリラライブを敢行しようと思ってんスよ」
幸村「そのときはぜひわたくしも行かせていただきます、あにき」
DAIGO「照れるなぁ~」
理科「みんな暇でしたら、合宿でもしませんか?」
DAIGO「えぇ~?俺の話聞いてましたぁ~?」
419 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 16:41:31.95 ID:qJLZVjxU0
夜空「うむ…自分がいざリア充になった時に、合宿の予行演習しとくのも悪くないな」
理科「決まりですね!」
DAIGO「勝手に決めないでくださいよぉ~」
星奈「ならあたしの別荘に行きましょうよ」
DAIGO「ゲリラライブ…」
星奈「諦めなさいよ」
DAIGO「そうっスね。じゃあ合宿ではっちゃけちゃいましょう!」
理科「決まりですね!」
DAIGO「勝手に決めないでくださいよぉ~」
星奈「ならあたしの別荘に行きましょうよ」
DAIGO「ゲリラライブ…」
星奈「諦めなさいよ」
DAIGO「そうっスね。じゃあ合宿ではっちゃけちゃいましょう!」
421 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 16:42:11.52 ID:qJLZVjxU0
あっ、やべぇ!マリアの存在忘れてた!
427 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 16:50:05.29 ID:qJLZVjxU0
~別荘~
DAIGO「ここが星奈さんの別荘っスか。パネぇ~」
理科「それじゃあ皆さん!早速海に行って泳ぎましょう!」
夜空「よ、よし…せっかくだから海に向かって叫ぶぞ」
DAIGO「叫ぶ?」
夜空「よくリア充どもがやってるだろ。あんな風に私たちも練習してみよう」
DAIGO「よぉし、やるかぁ!」
「「「「海だぁーーーー!!」」」」「ウィッシュ☆」
DAIGO「何かメッチャはずいんスけど…」
夜空「う、うむ…」
DAIGO「ここが星奈さんの別荘っスか。パネぇ~」
理科「それじゃあ皆さん!早速海に行って泳ぎましょう!」
夜空「よ、よし…せっかくだから海に向かって叫ぶぞ」
DAIGO「叫ぶ?」
夜空「よくリア充どもがやってるだろ。あんな風に私たちも練習してみよう」
DAIGO「よぉし、やるかぁ!」
「「「「海だぁーーーー!!」」」」「ウィッシュ☆」
DAIGO「何かメッチャはずいんスけど…」
夜空「う、うむ…」
430 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 16:58:51.54 ID:qJLZVjxU0
DAIGO「んじゃ小鳩さん、日焼け止め塗ってあげますよ」
小鳩「うん」
幸村「では、わたくしはあにきのうしろをぬってさしあげますね」ヌリヌリ
DAIGO「あっ、すいません幸村さん。ありがとぉございます」
理科「ゆ、幸村くんがDAIGO先輩の後ろを…!?」
幸村「あにき…いれますよ…?//」
DAIGO「ああっ…幸村のガチでガチガチなアレが俺のアナルにBREAKERZして来るぅ…//」
幸村「さまーぱーてぃーのかいまくです、あにき//」
DAIGO「ああ…す、凄い激情っス…//」
理科「うひゃあああああ」バタリッ
夜空「何なんだアイツは…」
小鳩「うん」
幸村「では、わたくしはあにきのうしろをぬってさしあげますね」ヌリヌリ
DAIGO「あっ、すいません幸村さん。ありがとぉございます」
理科「ゆ、幸村くんがDAIGO先輩の後ろを…!?」
幸村「あにき…いれますよ…?//」
DAIGO「ああっ…幸村のガチでガチガチなアレが俺のアナルにBREAKERZして来るぅ…//」
幸村「さまーぱーてぃーのかいまくです、あにき//」
DAIGO「ああ…す、凄い激情っス…//」
理科「うひゃあああああ」バタリッ
夜空「何なんだアイツは…」
436 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 17:08:04.06 ID:qJLZVjxU0
~そして夜~
DAIGO「ガチで怖い話大会でもしましょう!」
星奈「いいわよ」
DAIGO「じゃあ俺から行きますね」
DAIGO「これは、俺が校内でライブを決行した時の話なんスけどね…」
DAIGO「俺は意気込んで、そりゃあもう熱唱したんスよ…」
DAIGO「そしてふと気付くと、恐ろしい光景を目の当たりにしたんス…」
夜空「……」
DAIGO「何と、客が誰もいなかったんスよ…」
理科「……」
幸村「……」
星奈「…え?終わり?」
DAIGO「え、怖くないっスか?だって誰もいなかったんスよ?」
DAIGO「ガチで怖い話大会でもしましょう!」
星奈「いいわよ」
DAIGO「じゃあ俺から行きますね」
DAIGO「これは、俺が校内でライブを決行した時の話なんスけどね…」
DAIGO「俺は意気込んで、そりゃあもう熱唱したんスよ…」
DAIGO「そしてふと気付くと、恐ろしい光景を目の当たりにしたんス…」
夜空「……」
DAIGO「何と、客が誰もいなかったんスよ…」
理科「……」
幸村「……」
星奈「…え?終わり?」
DAIGO「え、怖くないっスか?だって誰もいなかったんスよ?」
438 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 17:10:37.84 ID:PWOM0d+T0
ワロタww
439 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 17:11:23.19 ID:8HooGlF10
天然なのかワザとなのかwwww
445 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 17:26:35.97 ID:qJLZVjxU0
星奈「そんなの、誰もDAIGOの歌に興味なかっただけでしょうが!」
DAIGO「そんな馬鹿な…」
DAIGO「でも下校時間に下駄箱でやってたんスよ?それで誰も来ないって言うのは…」
夜空「ふむ…確かに不可解ではあるな…」
星奈「やだ…もしかして神隠し!?」
幸村「なんとおそろしい…」
理科(関わらないように避けてただけなんじゃ…)
星奈「やだ…何かそう思うと怖くなって来たね…」
DAIGO「でしょ~?」
夜空「怪奇現象だな…」
DAIGO「さて、もう寝るか」
DAIGO「そんな馬鹿な…」
DAIGO「でも下校時間に下駄箱でやってたんスよ?それで誰も来ないって言うのは…」
夜空「ふむ…確かに不可解ではあるな…」
星奈「やだ…もしかして神隠し!?」
幸村「なんとおそろしい…」
理科(関わらないように避けてただけなんじゃ…)
星奈「やだ…何かそう思うと怖くなって来たね…」
DAIGO「でしょ~?」
夜空「怪奇現象だな…」
DAIGO「さて、もう寝るか」
446 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 17:28:49.20 ID:0n7HGgVHO
下駄箱は迷惑だろww
448 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 17:30:45.47 ID:qJLZVjxU0
~DAIGOと幸村の部屋~
幸村「おやすみなさいませ、あにき」
DAIGO「おやすみぃ~」
DAIGO「zzz」
ガチャッ
星奈「DAIGO…、ねえDAIGOってば」
DAIGO「ん?ん~…?なんすかぁ?」
星奈「ちょっとトイレまでついて来てよ…」
DAIGO「いいっスよ。なかなかおちゃめっスね」
幸村「おやすみなさいませ、あにき」
DAIGO「おやすみぃ~」
DAIGO「zzz」
ガチャッ
星奈「DAIGO…、ねえDAIGOってば」
DAIGO「ん?ん~…?なんすかぁ?」
星奈「ちょっとトイレまでついて来てよ…」
DAIGO「いいっスよ。なかなかおちゃめっスね」
451 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 17:32:36.64 ID:qJLZVjxU0
星奈「じゃ、じゃあ…ここで待っててね…?」
DAIGO「了解っス」
ガチャッ バタンッ
星奈「……」
星奈「…ねえ、DAIGOいる?」
DAIGO「いますよぉ~」
星奈「ホッ…」
DAIGO「さて寝るかぁ」
DAIGO「了解っス」
ガチャッ バタンッ
星奈「……」
星奈「…ねえ、DAIGOいる?」
DAIGO「いますよぉ~」
星奈「ホッ…」
DAIGO「さて寝るかぁ」
452 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 17:34:55.19 ID:qJLZVjxU0
小鳩「あんちゃん、あんちゃん…」
DAIGO「んん~?なんすかぁ~?」
小鳩「トイレ…」
DAIGO「んもぉ~、しょうがないっスねぇ~」
小鳩「…あんちゃん、おるぅ?」
DAIGO「zzz」
小鳩「あ、あんちゃん!?あんちゃん!?」
DAIGO「いけね、寝てた。いるっスよぉ~」
小鳩「ホッ」
DAIGO「んん~?なんすかぁ~?」
小鳩「トイレ…」
DAIGO「んもぉ~、しょうがないっスねぇ~」
小鳩「…あんちゃん、おるぅ?」
DAIGO「zzz」
小鳩「あ、あんちゃん!?あんちゃん!?」
DAIGO「いけね、寝てた。いるっスよぉ~」
小鳩「ホッ」
454 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 17:38:22.30 ID:qJLZVjxU0
理科「先輩…、DAIGO先輩っ」
DAIGO「…トイレっスね?いいっスよ。行きましょう」
理科「トイレ?理科はただDAIGO先輩に夜這いしに来ただけですが?」
DAIGO「いいんスか理科ちゃん。俺、獣になっちゃいますよ?」
理科「構いませんよ♪」
DAIGO「あぁ~でも今日は疲れてるから無理っぽいっス」
理科「そんなぁ」
DAIGO「また今度やりましょう」
DAIGO「…トイレっスね?いいっスよ。行きましょう」
理科「トイレ?理科はただDAIGO先輩に夜這いしに来ただけですが?」
DAIGO「いいんスか理科ちゃん。俺、獣になっちゃいますよ?」
理科「構いませんよ♪」
DAIGO「あぁ~でも今日は疲れてるから無理っぽいっス」
理科「そんなぁ」
DAIGO「また今度やりましょう」
457 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 17:43:27.31 ID:qJLZVjxU0
DAIGO「…俺もトイレに行くかぁ」
ガチャッ
夜空「わっ!」
DAIGO「うわぁ~ビビったぁ~。何してんすかぁ~」
夜空「トイレか?」
DAIGO「え、何で分かったんスか?」
夜空「お前のことなら何でも分かるからな」
DAIGO「えぇ~?なんスかそのサイケデリックな能力」
夜空「ちょうど私も行きたいと思っていたところだ。…一緒に行くか?」
DAIGO「夜空さんと連れションっスか」
夜空「バカ言ってないで、さっさと行くぞDAIGO」
ガチャッ
夜空「わっ!」
DAIGO「うわぁ~ビビったぁ~。何してんすかぁ~」
夜空「トイレか?」
DAIGO「え、何で分かったんスか?」
夜空「お前のことなら何でも分かるからな」
DAIGO「えぇ~?なんスかそのサイケデリックな能力」
夜空「ちょうど私も行きたいと思っていたところだ。…一緒に行くか?」
DAIGO「夜空さんと連れションっスか」
夜空「バカ言ってないで、さっさと行くぞDAIGO」
460 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 17:47:41.33 ID:qJLZVjxU0
DAIGO「夜空さん意外に怖がりなんじゃないっスかぁ?」
夜空「バカを言うな!」
DAIGO「夜空さんは神隠しとか信じるんスか?」
夜空「信じるわけないだろう」
DAIGO「そうっスよねぇ、幽霊も信じてなかったし」
夜空「その通りだ」
DAIGO「でも……」
DAIGO「下駄箱でライブするのは、やっぱダメっスよねぇ…」
夜空「そうだな…。迷惑だしな」
夜空「バカを言うな!」
DAIGO「夜空さんは神隠しとか信じるんスか?」
夜空「信じるわけないだろう」
DAIGO「そうっスよねぇ、幽霊も信じてなかったし」
夜空「その通りだ」
DAIGO「でも……」
DAIGO「下駄箱でライブするのは、やっぱダメっスよねぇ…」
夜空「そうだな…。迷惑だしな」
461 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 17:52:42.64 ID:qJLZVjxU0
~数日後~
DAIGO「夏祭り行っちゃいませんか?」
星奈「いいわね」
DAIGO「さて満喫したし帰るかぁ~」
星奈「ステラが迎えに来るまで、時間かかるみたい」
DAIGO「マジっスか?じゃあ花火でもやっちゃいます?」
DAIGO「夏祭り行っちゃいませんか?」
星奈「いいわね」
DAIGO「さて満喫したし帰るかぁ~」
星奈「ステラが迎えに来るまで、時間かかるみたい」
DAIGO「マジっスか?じゃあ花火でもやっちゃいます?」
466 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 18:00:20.96 ID:qJLZVjxU0
星奈「綺麗ね…」シュウウウウ
小鳩「クックック…我は二つの光を操りし者」シャアアアア
キャッキャッ
DAIGO「…」パチパチ
夜空「DAIGO、お前は何してるんだ?」
DAIGO「線香花火っス」ジジジジ
夜空「そ、そうか…。何かお前のキャラとは合ってないチョイスだな…」
DAIGO「好きなんスよ、線香花火。何か夏の終わりの切なさをそのまま表現してるみたいで…」
夜空「DAIGO…」
理科「DAIGO先輩…」
幸村「あにき…」
DAIGO「よし、最後にこの『ガチ百連発』っていう花火で派手に行きましょう」
小鳩「クックック…我は二つの光を操りし者」シャアアアア
キャッキャッ
DAIGO「…」パチパチ
夜空「DAIGO、お前は何してるんだ?」
DAIGO「線香花火っス」ジジジジ
夜空「そ、そうか…。何かお前のキャラとは合ってないチョイスだな…」
DAIGO「好きなんスよ、線香花火。何か夏の終わりの切なさをそのまま表現してるみたいで…」
夜空「DAIGO…」
理科「DAIGO先輩…」
幸村「あにき…」
DAIGO「よし、最後にこの『ガチ百連発』っていう花火で派手に行きましょう」
473 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 18:08:30.52 ID:qJLZVjxU0
ヒュー… パァァァァンッ パァン パァン パァン パァン…
星奈「本当に百連発だったわね…」
DAIGO「いやぁ~、すごかったっスねぇ」
夜空「うむ。なかなか綺麗だったな」
理科「ん…?何か匂いません?」
星奈「確かに…何の匂いかしら…」
DAIGO「星奈さんの香水じゃないっスか?」
星奈「あ、あたしそこまで香水キツくないわよ!失礼ね!」
理科「何か燃えてるような匂いが…」
星奈「ちょ、ちょっと夜空!髪が燃えてるわよ!」
夜空「へ?」
星奈「本当に百連発だったわね…」
DAIGO「いやぁ~、すごかったっスねぇ」
夜空「うむ。なかなか綺麗だったな」
理科「ん…?何か匂いません?」
星奈「確かに…何の匂いかしら…」
DAIGO「星奈さんの香水じゃないっスか?」
星奈「あ、あたしそこまで香水キツくないわよ!失礼ね!」
理科「何か燃えてるような匂いが…」
星奈「ちょ、ちょっと夜空!髪が燃えてるわよ!」
夜空「へ?」
476 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 18:16:19.11 ID:qJLZVjxU0
夜空「わわっ…!」
DAIGO「こりゃもう水かけるしかないっしょ~」
理科「先輩、バケツの水で!」
DAIGO「じゃあ夜空さん、後ろ向いちゃってください」
夜空「わ、わかった」
DAIGO「そりゃ」バシャアッ
夜空「……」
星奈「夜空…?」
夜空「……」
DAIGO「夜空さん、すみません…俺のせいでビショビショに…」
理科「し、仕方ないですよ…」
DAIGO「夜空さんが大切にしてた長い髪に、俺は……ガチ最悪っスよね」
夜空「き、気にするなDAIGO。そんな顔はよせ…お前のそんな顔、見たくない…」
DAIGO「…俺、もう帰るっス」
夜空「DAIGO…」
DAIGO「こりゃもう水かけるしかないっしょ~」
理科「先輩、バケツの水で!」
DAIGO「じゃあ夜空さん、後ろ向いちゃってください」
夜空「わ、わかった」
DAIGO「そりゃ」バシャアッ
夜空「……」
星奈「夜空…?」
夜空「……」
DAIGO「夜空さん、すみません…俺のせいでビショビショに…」
理科「し、仕方ないですよ…」
DAIGO「夜空さんが大切にしてた長い髪に、俺は……ガチ最悪っスよね」
夜空「き、気にするなDAIGO。そんな顔はよせ…お前のそんな顔、見たくない…」
DAIGO「…俺、もう帰るっス」
夜空「DAIGO…」
478 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 18:17:54.64 ID:lbtvBllP0
ここで逆にDAIGOが帰るwww
479 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 18:18:11.01 ID:vwor8r9u0
なんでDAIGOが帰ってるんだよwwwww
484 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 18:21:07.21 ID:qJLZVjxU0
それから、結局DAIGOと夜空は夏休みの間、部室に姿を現すことはなかった…。
星奈「…なんかDAIGOがいないと盛り上がんないわね」
理科「そうですね…」
幸村「あにき……」
そして、夏休み明けの登校初日がやって来た。
星奈「…なんかDAIGOがいないと盛り上がんないわね」
理科「そうですね…」
幸村「あにき……」
そして、夏休み明けの登校初日がやって来た。
486 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 18:21:58.53 ID:/Q4sEF8R0
繊細すぎかわいい
516 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 18:53:28.86 ID:qJLZVjxU0
~教室~
先生「出席とるぞー。内藤!」
DAIGO「ウィッシュ☆」
隣の女子「うざ……」
DAIGO「…」シュン
先生「三日月!…三日月?」
DAIGO(夜空さん…)
ガラッ
夜空「遅れてすみません」
先生「出席とるぞー。内藤!」
DAIGO「ウィッシュ☆」
隣の女子「うざ……」
DAIGO「…」シュン
先生「三日月!…三日月?」
DAIGO(夜空さん…)
ガラッ
夜空「遅れてすみません」
521 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 18:57:37.05 ID:qJLZVjxU0
夜空「…」ツカツカ
DAIGO「……」チラッ
DAIGO「…!?」
ガタッ
DAIGO「SOLA…!?」
夜空「…」
夜空「……」
夜空「久しぶり、DAIGO…!」
DAIGO「……」チラッ
DAIGO「…!?」
ガタッ
DAIGO「SOLA…!?」
夜空「…」
夜空「……」
夜空「久しぶり、DAIGO…!」
524 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:04:31.14 ID:qJLZVjxU0
~10年前~
夜空「BREAKERZ?」
DAIGO「俺たちのバンド名っスよ!昨日、徹夜して考えたんスよ」
夜空「そっか…いい名前だな」
DAIGO「いつか…一緒に武道館の舞台にたちましょう!」
夜空「そうだな…」
夜空「その時までよろしくウィッシュ☆」
DAIGO「ウィッシュ☆」
夜空「ふふっ。なかなか様になって来たなDAIGO」
DAIGO「夜空さんのおかげっスよ!」
夜空「BREAKERZ?」
DAIGO「俺たちのバンド名っスよ!昨日、徹夜して考えたんスよ」
夜空「そっか…いい名前だな」
DAIGO「いつか…一緒に武道館の舞台にたちましょう!」
夜空「そうだな…」
夜空「その時までよろしくウィッシュ☆」
DAIGO「ウィッシュ☆」
夜空「ふふっ。なかなか様になって来たなDAIGO」
DAIGO「夜空さんのおかげっスよ!」
526 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:06:08.85 ID:RlSJ1P0F0
夜空はどういう境遇であんな子になったんだ
527 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:08:39.41 ID:0n7HGgVHO
>>526
竹下登擁護派で友達いなかったんじゃない?
竹下登擁護派で友達いなかったんじゃない?
528 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:09:55.75 ID:mpsqzHGr0
>>527
当時の子ども政治感発達しすぎだろ・・・
当時の子ども政治感発達しすぎだろ・・・
529 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:10:21.46 ID:qJLZVjxU0
そして、10年前のあの日…。
DAIGO(ちゃんとSOLAに伝えなきゃ…明日引っ越すこと…)
DAIGO(約束守れないでごめん…、SOLA)
DAIGO「……SOLA遅いなぁ~」
夜空「どうしよう…でもちゃんと打ち明けなきゃ。私が女ってことを…」
夜空「一応スカート穿いて来たけど…」
夜空「ううう……だ、ダメだ!やっぱり勇気が出せないっ!」タタタッ
その日以来、俺とSOLAが再び顔を合わせることはなかった…。
そして、今…。
DAIGO「SOLA…」
夜空「DAIGO…」
俺たちは、再会を果たした。
DAIGO(ちゃんとSOLAに伝えなきゃ…明日引っ越すこと…)
DAIGO(約束守れないでごめん…、SOLA)
DAIGO「……SOLA遅いなぁ~」
夜空「どうしよう…でもちゃんと打ち明けなきゃ。私が女ってことを…」
夜空「一応スカート穿いて来たけど…」
夜空「ううう……だ、ダメだ!やっぱり勇気が出せないっ!」タタタッ
その日以来、俺とSOLAが再び顔を合わせることはなかった…。
そして、今…。
DAIGO「SOLA…」
夜空「DAIGO…」
俺たちは、再会を果たした。
536 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:16:48.97 ID:EJdazqCr0
イイハナシダナー
537 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:18:11.51 ID:qJLZVjxU0
そして…。
~体育館~
DAIGO「うっしゃああああ!BREAKERZ体育館ライブの開幕だああああ!!」
DAIGO「んじゃ、メンバー紹介だああああ!」
DAIGO「ボーカルとギターは俺、DAIGO!」
DAIGO「ベースのSOLA!」
夜空「ふんっ」ヴッヴーンヴヴヴーン♪
DAIGO「エレキギター、RIKA!」
理科「よろしくー」ギュンギュンギュイィィィン♪
~体育館~
DAIGO「うっしゃああああ!BREAKERZ体育館ライブの開幕だああああ!!」
DAIGO「んじゃ、メンバー紹介だああああ!」
DAIGO「ボーカルとギターは俺、DAIGO!」
DAIGO「ベースのSOLA!」
夜空「ふんっ」ヴッヴーンヴヴヴーン♪
DAIGO「エレキギター、RIKA!」
理科「よろしくー」ギュンギュンギュイィィィン♪
538 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:19:12.26 ID:EJdazqCr0
BREAKERZ結成wwww
542 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:23:37.02 ID:qJLZVjxU0
DAIGO「ドラムス、SENA!」
星奈「イェーイ!」バラボッチーン♪
DAIGO「タンバリン、YUKIMURA!」
幸村「おまかせください、あにき」シャンシャン♪
DAIGO「カスタネット、KOBATO!」
小鳩「クックック」カチカチッ♪
DAIGO「最後にマラカス、MARIA!」
マリア「あははー!」シャッシャッシャッシャッ♪
DAIGO「そんじゃ行くぜええええ!皆ノッてるかあああああああ!!!!」
シーン…
DAIGO「あ、やっぱ誰もいないんスね」
DAIGO「あ、おわりっス」
星奈「イェーイ!」バラボッチーン♪
DAIGO「タンバリン、YUKIMURA!」
幸村「おまかせください、あにき」シャンシャン♪
DAIGO「カスタネット、KOBATO!」
小鳩「クックック」カチカチッ♪
DAIGO「最後にマラカス、MARIA!」
マリア「あははー!」シャッシャッシャッシャッ♪
DAIGO「そんじゃ行くぜええええ!皆ノッてるかあああああああ!!!!」
シーン…
DAIGO「あ、やっぱ誰もいないんスね」
DAIGO「あ、おわりっス」
545 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:24:40.81 ID:lbtvBllP0
マリア急に出てきたなwww
550 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:25:52.72 ID:Ot++/w9F0
乙
面白かった
面白かった
551 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:26:06.01 ID:qJLZVjxU0
所々エピソードが飛んでたり、マリアの存在忘れててすみませんでした。
ちなみに一番好きなのは遊佐葵です
ちなみに一番好きなのは遊佐葵です
555 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:28:13.79 ID:MB8hbzcB0
>>551
原作読んでるじゃねえかwwwww
原作読んでるじゃねえかwwwww
557 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:28:53.07 ID:qJLZVjxU0
>>555
6巻と7巻は持ってる
6巻と7巻は持ってる
554 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:27:48.81 ID:rKbOCLFb0
乙ッシュ☆
568 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 19:43:38.24 ID:te44PypJ0
乙
DAIGO最高だなw
DAIGO最高だなw
574 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/09(月) 20:00:12.51 ID:0QKX/Xen0
乙っス
Entry ⇒ 2012.04.11 | Category ⇒ 僕は友達が少ないSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
星奈「あれ、今日は夜空だけ?」
元スレ:星奈「あれ、今日は夜空だけ?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331625212/
夜空「……」
夜空「ふ……ふふふ……」
夜空「傑作だったな、肉の顔……」
夜空「最近あまりにも肉がしつこく絡んでくるんで、こういう態度をとってみたが……」
夜空「なかなか面白いかもしれないな」ゾクゾク
星奈「……」
星奈「何で……?」
星奈「私、何かしちゃったかな……」
ガチャ
小鷹「おーっす」
星奈「ぐす……」
小鷹「あれ、星奈だけか?」
星奈「小鷹……!」
小鷹「うわっ、どうした」
星奈「夜空が……夜空がぁ……!」ウワアアァァ
小鷹「……?」
星奈「かくかくしかじか」
小鷹「なるほど」
小鷹(夜空が本気で星奈を無視するわけ……ないよな)
小鷹「まぁ、あれだ、元気出せ」
星奈「うう……」
小鷹「何かしたつもりはないんだろ?」
星奈「……うん」グスン
小鷹「大丈夫だよ。明日になったら元に戻ってるって」
星奈「……うん」
星奈「あたし、今日は帰る……」
小鷹「お、おう……」
星奈「……」ズーン
小鷹(だいぶ凹んでるなー)
星奈「はぁ……」
星奈「どうしよう」
星奈「……」
星奈「と、とにかく明日謝ってみよう」
星奈「何か悪いことしたのかわからないけど」
星奈「そういうのちゃんと聞いて謝ろう」
――次の日の放課後、隣人部――
星奈「よっ、夜空ぁっ!!」
夜空「……」ペラ
星奈「ちょっと、返事しなさいってば!」
夜空「……」
小鷹「……」ハラハラ
幸村「あにき、お茶です」コトッ
小鷹「あ、あぁ、さんきゅ……」
理科「小鷹せんぱい小鷹せんぱい」ボソッ
小鷹「ん?」
理科「……夜空先輩、どうしちゃったんですか?」
小鷹「わからん」
理科「えっ」
夜空「……」ペラ
星奈「ぅ……」
星奈「そ、そんな本なんか読んじゃってバッカじゃないの!?」
夜空「……」
星奈「ばーかばーか! ばか夜空!!」
夜空「……」
星奈「ほ、ほっぺつんつんするわよっ」ツンツン
夜空「……」
星奈「よ、夜空ぁ……」ウルウル
小鷹「さすがにかわいそうだな……」
理科「どーしたんでしょうねぇ、夜空先輩」
幸村「昨日までは普通でしたよね」
小鷹「うーん」
星奈「……っ、つんつん!」
夜空「……」
星奈「ほ、ほっぺつねるわよっ」ムニムニ
夜空「……」
夜空「……ふぅ」
星奈「!!」
夜空「小鷹、今日マリアはどうした?」
小鷹「ん? あ、あぁ……まだ来てないな」
夜空「そうか。いない方が静かでいいがな、まぁ後で来るだろう」
星奈「…………っ」
星奈「……い、いいわ」
星奈「そっちがその気なら、受けてたってやろうじゃない……!」
星奈「ぜ、絶対私に構うようにしてやるわよっ」
夜空「……」
星奈「……ぅ」ジワッ
星奈「うわああああああああん!!」
夜空「……」
小鷹「せ、宣戦布告して逃げたぞ」
夜空(ふふ……)ゾクゾク
シーン
小鷹「な、なぁ夜空」
夜空「なんだ?」
小鷹「どうして星奈を……こう……無視、してるんだ?」
夜空「可愛いからだ」
小鷹「へ?」
夜空「見たか? あの肉の表情」
夜空「何度話かけても無視される」
夜空「それなのに健気に寄ってくる……」
夜空「ちょっかいをかけてくるが、それも無視される」
夜空「その時の肉のなんとも言えない顔……」ゾクゾク
夜空「あの肉が可愛いと思えるなんて」
小鷹「……あー」
幸村「なんていいますか」
理科「歪んでますね」
理科「でも理科はアリだと思います!」キリッ
小鷹「それにしても、少しやり過ぎじゃないか?」
夜空「そうか?」
小鷹「星奈、泣いてたぞ」
夜空「それが良いのだろう?」
小鷹「それにすげー落ち込んでるし」
夜空「可愛いじゃないか」
小鷹「わ、わからん……」
理科「もし星奈先輩が隣人部辞めちゃったらどうするんです?」ハイ
夜空「……」
夜空「……」
夜空「連れ戻す」
理科(デレですか? これはデレてるんですか!?)
星奈「うぅ……」
星奈「また無視されたぁ……」
星奈「ゲームもやる気起きないし」
星奈「……」
星奈「謝れなかったな……」
星奈「あ、明日はもうちょっと素直にしてみよう」
星奈「うー……夜空ぁ……」クスン
――次の日、隣人部――
夜空「……」
星奈「よ、夜空っ!」
夜空「……」
小鷹「……夜空は昨日と変わらず、か」
理科「星奈先輩はメンタル強いですねぇ」
ガチャ
マリア「おにーちゃ――――ん!」ガバチョ
小鷹「うわっ、マリア!」
マリア「昨日は来れなくってさびしかったのだー!」
マリア「……あれ?」
マリア「なんか空気が重いのだ?」
小鷹「あぁ……ちょっとなぁ」
星奈「よ、夜空……あの……」
星奈(素直に、素直に……!)
星奈「こ、この間は私、夜空に何かしちゃったのかな……」
夜空「……」
星奈「だ……だから……えと」
夜空「……」
星奈「ご、ごめんなさい……っ!」
夜空「……」
星奈「で、でも、何しちゃったのかわからないから……」
星奈「お、教えてもらえたらなって……」
夜空「……」
夜空「……にく」
星奈「よぞら……!」パァッ
夜空「今夜は焼肉でも食べたいな。そう思わないか、小鷹?」
小鷹「え!? あ……あぁ、そうか……?」
マリア「はいはい! 食べたいのだ!!」
夜空「うるさい丸かじるぞ」
マリア「やっ、やめるのだうんこ夜空――!!」
星奈「ぁ……」
星奈「…………」シュン
夜空「……」ゾクゾク
理科「むむ……」
理科「星奈先輩」
星奈「な……なに? 別に泣いてないわよっ」グスッ
理科「はいはい。この理科が知恵をお貸しましょう!」
幸村「おぉー」パチパチ
理科「ズバリ! 押して駄目なら引いてみる!」
星奈「おぉー!」
理科「……と、お互い意地はって埒があかないと思うので」
星奈「……おぉ?」
理科「押して駄目なら更に押しましょう!」
星奈「……結局やることは変わらないんじゃない」
理科「まぁそうですね」
星奈「でも更に押せったって……」
理科「ちっちっち」
星奈「?」
理科「先輩には武器があるじゃないですか!」
星奈「!!」ハッ
星奈「ギャルゲで培ったコミュ力とテクニック……!?」
理科「遠くはないけど違います」
理科「先輩にはそのワガママボデーがあるじゃないですかああああ!」
星奈「なっ……!?」
理科「それを使ってー……」
星奈「い、色仕掛けしろっての……!?」
理科「はい!」キラン
星奈「そ……それで喜ぶのは男じゃ……」
理科「先輩!」
星奈「え?」
理科「おっぱいが好きなのに性別は関係ありません」キリッ
理科「と、いうわけで」
理科「おおっとー!」
理科「そういえば理科、この後用事があるんでしたー」
理科「小鷹先輩、付き合ってくださいっ」
小鷹「おわっ!?」ゲイッ
幸村「あにき、お供します」
マリア「なにー!? お兄ちゃんが行くならわたしも行くぞー!」バタバタ
バタン
星奈「……え」
シーン
夜空「……」
星奈「……」
星奈(き……きまずい……)
星奈(で、でもせっかく二人っきりにしてもらったし)
星奈(がんばろう)グッ
夜空(肉が小さくガッツポーズをしている……)
星奈「夜空っ」
夜空「……」
夜空(うーむ……私も小鷹たちの跡を追った方がよかっただろうか)
星奈「む、無視するのもいい加減にしなさいよね」
夜空「……」
星奈(くっ……さすが夜空……二人っきりになったからってすぐには靡かないわね)
理科『そのワガママボデーで……』ムフフ
星奈「っ」
星奈「うぅ……///」
星奈(そんなこと言われても……!)
夜空「……?」
夜空(なんだ、ひとりでクネクネと……顔も赤いな)
夜空(どうせろくでもないことを考えているのだろう)
夜空(これだから肉は)
星奈「夜空……」ピトッ
夜空「……」
星奈「……///」ムニ
星奈(あああ、何やってんだろあたし……)
夜空「……」
夜空(腕に肉(星奈)の肉(胸)が……)
星奈「……っ///」
星奈(あたし、端から見たらただの変態じゃん……)ムニュムニュ
星奈「…………」ムニュムニュ
夜空「……」
星奈(あれ……?)
星奈(これ、このあとどーすればいいんだろ……)
夜空(く……認めたくはないが、これはなかなか……)
夜空「……」
夜空(本のページがめくれん……)
夜空(気持ち良いが仕方ない、少し腕をずらして……)グッ
星奈「っあ……!?」ビクッ
夜空「……」
夜空(ほう……)
夜空「……」ペラリ
星奈「ちょ、ちょっと夜空……」
星奈(腕動かさないでよ……!)
夜空(ふん……貴様が密着させたんだろう)
夜空「……」グイッ
星奈「っ……!」モニュ
夜空(大きい割に感度も良いとは……)
星奈(き、聞かなきゃ……)
星奈「夜空……あの」ムギュ
夜空「……」
星奈「なんで無視するのよ……」
夜空「……」
星奈「あたしが何かしたの?」
夜空「……」
星奈「何を言っても無視なの……?」
星奈(ぅぅ……)ジワ
夜空(これだこれ)ゾクゾク
夜空(その顔が見たいからこうしているのだ)
星奈「……夜空は」
星奈「夜空はあたしのこと嫌いなの……?」
夜空「……」
星奈「だから無視してるわけ?」ギュ
夜空「……」
星奈「……」プルプル
夜空(……肉?)
星奈「ねぇ」
星奈「そうならはっきり言ってよ……」
夜空「……」
星奈「夜空」
夜空「……」
星奈「……そっか」
星奈「あたし、もう隣人部辞める」
夜空「……!?」
星奈「今までありがと」
星奈「アンタとはケンカしかしてなかったけど楽しかったわよ」
夜空「……」
星奈「あたし、アンタが好きだったかもしんない」
星奈「だから」
夜空(……ぁ)
星奈「夜空に嫌われたまま、ココにいたくないし……」
星奈「じゃあ……」スッ
夜空「……っ」
ギュッ
夜空「待て……」
星奈「……」
夜空(い、勢いで抱きしめてしまった……)
星奈「……えへへ」グス
夜空「……」
星奈「やっとしゃべった」
星奈「でも」
星奈「離して」
夜空「……」
星奈「隣人部は辞める」
夜空「な、なんでだ……」
星奈「夜空はあたしの顔なんて見たくないでしょ」
夜空「……」
星奈「だから」
夜空「……すき……だ」
星奈「……ぇ」
夜空「……っ///」
夜空「お、お前が好きだ……!」
星奈「……///」カァァ
星奈「も、もっかい……」
夜空「何度も言うか馬鹿肉!」ギュッ
星奈「ちょっと苦しいよ夜空」ギュー
夜空「す……すまん……」
夜空「あ……あと……」
夜空「隣人部は辞めるな……!」
星奈「なんで?」
夜空「肉がいなければ……その、私が困る」
星奈「ん……わかった」
星奈「それにしても肉って……」
星奈「こういうときくらいは名前でさぁ」
夜空「うるさいギャルゲ脳」
星奈「あの、じゃあ何で無視してたのよ」
夜空「……それは」
星奈「あたしマジで落ち込んだんだから」
夜空「……すまん」
星奈「ちょっとだけガチ泣きしたし……ちょっとだけよ?」
夜空「あぁ、可愛いかった」
星奈「はぁ!?」
夜空「いやだから、そんな肉の顔が見たくてだな……」
星奈「うわ、アンタ最悪」
夜空「うるさい黙れ肉」
星奈「良い趣味してるわね」
夜空「……」
夜空「せ……」
星奈「?」キョトン
夜空「……あー……、」
夜空「……せな」
星奈「……なぁに夜空」ニヤニヤ
夜空「くっ……///」
夜空「もう二度と呼ばん」
星奈「えー」
星奈「ね、夜空」
夜空「なんだ肉」
星奈「キス……していい……?」
夜空「は……」
星奈「ねぇ」
夜空「このエロゲ脳め……」
星奈「だめ?」シュン
夜空「……好きにしろ」
星奈「やった」スッ
夜空「っ……」ドキ
星奈「……」
夜空「は……早くしろ」ドキドキ
夜空(近い近い近い近い)ドキドキ
星奈「ふつー目、閉じるでしょ」
夜空「ぅ……」
夜空「ほら閉じたぞ早く……、」
チュッ
星奈「……えへへ」
夜空「……!!」カァァ
星奈「もういっかい……」チュ
夜空「! ……っ」
星奈「夜空かわいい……」トロン
夜空「この……」チュ
星奈「ん、ふ……」
夜空「んぅ……っ」ピチャ
夜空「いい気になるなよ……肉」ムニ
星奈「やっ……」ビクッ
夜空「貴様の好きなゲームでは、こういう時にこうするんだろう?」モミモミ
星奈「ちょ……夜空ぁ……っ」ゾクゾク
夜空「さすが揉み甲斐のある肉だな」モニュモニュ
星奈「ぁう……///」
夜空(やはり制服の上からだとやりづらいな……)
夜空(脱がす、……とまではいかなくとも、前ははだけさせるか)プチプチ
星奈「ま、まって夜空ぁ……」
夜空「……」ゴク
夜空(なんだこの……肉は!)ドーン
星奈「な、何かしゃべりなさいよ……」ドキドキ
夜空「綺麗だ」チュッ
星奈「ひゃうっ///」
夜空「……星奈」
星奈「な……んぅっ」チュ
夜空「ちゅっ……っは……」ペロ
星奈(夜空の足がぁ……内股にぃっ……)ビクビク
夜空「……んんっ」
夜空「ほら、ココももう固くなってるぞ」コリコリ
星奈「や……ん、ちくび……やめ……っ」ビクッ
星奈「はーっ、ぁ……っは……」ビクン
夜空「……」パッ
星奈「ぁ……」
夜空「……」ペロリ
星奈「なんで……やめるの……?」
夜空「飽きた」
星奈「は……?」
星奈(何で……こんなの生殺しじゃない……)
夜空「してほしいか?」
星奈「……ぅ」
夜空「じゃあいいか」
星奈「ま、待ちなさいよ!」
星奈「し……して……っ」
夜空はニヤリと口を歪める。
その姓と同じ、三日月の形に。
夜空「断る」
星奈「……え」
熱くほてる身体が快楽を求めておかしくなりそうで、夜空の言葉が理解できなくて、早く気持ちよくなりたくて。
夜空「ほら」
両足の間に入れられた夜空の足が上がり、私の身体に電流が走った。
夜空「もうこんなに濡れてるな」
夜空の太股が私の股間を擦る。
下着越しのそれだけでも、私をおかしくなりそうさせるにはじゅうぶんすぎる刺激だった。
星奈「よ……よぞらぁ……」
頭がぼーっとして、思考することができない。
霞む視界の中で、夜空だけがはっきりと映る。
夜空の声だけが聞こえる。
夜空「自分でしてみろ」
星奈「ぇ……?」
夜空「私の足は貸してやろう」
どうやってやれば。
欲望と混乱と、ぐちゃぐちゃな頭でそれでも夜空に縋る。
星奈「いじわる、しないでよ……」
伸ばした指は絡めとられて、壁に押し付けられる。
夜空「貴様のそういう表情が好きだ」
とことん趣味の悪い奴だ。
そんなコイツから、私は逃げられない。
夜空「ほら、こうして」
腰に手を回される。
くすぐったさに近い感覚に、身体がぴくんと跳ねた。
そのまま夜空の太股に、私の局部擦り付けるように押し付ける。
夜空「こう」
星奈「ふぁ……あっ」
快感の得られる術を知った私は、自制心などとうに捨て去っていた。
星奈「っ、ぁん……っ……」
もう水分を含み切れない下着ごと、白く細い彼女の足に密着させる。
圧迫で蜜がつぅ、と垂れた。
夜空「私の足を汚してまで、そんなことがしたいのか」
好きなひとの足を使って、私はこんなことを。
罪悪感と、背徳感と。
わけがわからなくなりながら、夢中で快感を貪る。
星奈「夜空っ……夜空ぁ」
夜空「ん……?」
その妖しい笑みに囚われる。
星奈「はぁっ……ぁ、……あっ」
夜空が私の顎に指を添える。
親指で唇をなぞられ、無理矢理に閉じた隙間をこじ開けられる。
いとも簡単に、彼女の指は口内に侵入した。
星奈「ん……」
指を舌で捕まえると、それは思った以上に細かった。
口内を指で掻き乱され、喉へ喉へと深く入り込もうとしてくる。
息が、苦しい。
唇の端から夜空の手を伝う自分の唾液に、光が反射していた。
夜空「……星奈」
愛おしそうに名を呼ばれる。
コイツのことだ、今の私を可愛い、なんて思ってるんだろう。
夜空「腰が止まってるぞ、肉」
夜空に強く押し付けられる。
そこで私は腰を後ろに引く。
擦れ合って、力が抜ける。
接触面で運動を妨げようとする向きに力が働いて、それは私に快感を運ぶ。
星奈「っ……はっ、……はぁ……ッ」
未だ口内も嬲り続けられていて、酸欠で意識が朦朧とする。
すると指がするり、と抜かれた。
星奈「……んぁ」
夜空「可愛い表情が見れたからな、あとは私がやってやる」
肩で息をする私を尻目に、夜空はその指を舐め上げた。
星奈「ぁ……れ……?」
力が抜けて、足腰が立たなくなっていることに気づく。
背中の壁と両足の間に挟まれた夜空の太股、腰に回された手で私は支えられていた。
そのままずるずるとしゃがみ込んだ。
夜空が覆いかぶさるようにして私を囲う。
膝を持って足を開かれて、閉じたいのに力が入らない。
私は夜空の為すがまま。
星奈「アンタって……」
荒い息を整えながら言う。
夜空「なんだ?」
星奈「どこでこんな知識増やしてんのよ」
唇を塞がれて、視界が夜空で埋まる。
真っ黒な髪が夜の空のように見えて、瞳を閉じた。
夜空「ほんとに着けてる意味ないなコレ」
ショーツ越しに筋をなぞられる。
少し力を込めただけで、窪みに生地ごと指は沈む。
くちゅ、と粘着性のある音が響いて、恥ずかしさで消えたくなった。
星奈「やめ……っ、……ふあぁ」
夜空「やめて? そんなこと思ってないだろう」
コイツの、何でもお見通し、みたいな目線と口調がムカつく。
それがあながち間違いじゃないから、もっとムカつく。
星奈「ばか夜空」
夜空「ほう、いまそんな口がきけるとは」
星奈「うっさいあほぉ……。ひとのこと散々無視してぇ……」
夜空「まだ言ってるのか」
星奈「あた、あたしっ……ホントに嫌われてるかと……」
やば、また涙出てきた。
思考も顔もくしゃくしゃで、胸が苦しくて、夜空がいて。
呼吸が不規則に乱れる。
夜空「星奈」
目元に唇を落とされる。
舌で雫を掬って、触れられたところは熱くなった。
夜空「しょっぱいな」
星奈「……っ、ばか」
きゅっと抱き寄せられて、夜空の体温を感じる。
不安とか恐怖とか、そういうものが夜空に溶かされてく気がした。
夜空「私は、星奈が好きだから」
星奈「…………うん」
そして唇を重ねた。
何度も何度も触れるだけのキスを繰り返す。
夜空「星奈……」
何も言わずにコクリと頷く。
私は夜空の首に腕を回したまま、ぎゅっと目をつむる。
視覚を封じると、その分聴覚が敏感になる。
ショーツを下ろされる時に響いた水音が、とても厭らしく感じられた。
夜空「すごい……トロトロだ……」
星奈「――――っ!」
指が這い、溢れる蜜を掬い上げる。
ショーツ越しとは桁違いの快感に、身体を震わせた。
夜空「気持ち良くて声も出ないか?」
ふるふると首を振る。
入口を往復する指は、楽しげに踊っているかのようだ。
それはやがて円を描きながら奥へ沈んでいく。
星奈「ふ……ゃあっ……」
夜空「星奈……」
夜空は私を気遣うように、頻繁にキスを落としてくる。
額、唇、首、鎖骨、胸、順々に下っていって、あ、お臍にもキスしたコイツ。
星奈(実はコイツ……優しかったり?)
甘えてきたりしたら更に可愛いだろーなー、なんて。
酸素を欲して喘ぎながらそんなことを考えていると、ふと目が合う。
夜空「言っておくが私は最低だぞ? だれかさんのお墨付きだ」
コイツも根に持ってるし。
謝る代わりにほっぺにちゅう。
夜空「……っ」
こういうのを狐に包まれたような~、って言うんだろう。
赤くなったと思ったら、急に意地悪な笑みを浮かべた。
夜空「いつまでも余裕でいられないぞ」
全身がびくりと痙攣した。
隠核を指で転がされ、弄ばれる。
星奈「んっ……ぁ、ふあぁ……!?」
中に入れられた指が、探るように掻き回される。
下腹部がきつい、気がする。
異物感が快感に変わっていこうとする中で、
星奈「――――っ!?」
一瞬、腰が浮くくらいの、快楽の波に襲われた。
夜空「ここか?」
夜空は変化を見逃さない。
指を手前に軽く折って、ぐりぐりと押し付ける。
星奈「ゃっ……そこっ、……やら、ぁ……、……ッ!」
夜空「ここが気持ち良いんだろう?」
頬にキスをしながら、余裕たっぷりの表情で夜空は言う。
星奈「ひぁっ……だめっ、そこぉ……!」
快感が強すぎて、怖くなる。
だから、夜空にぎゅっとしがみついた。
密着したせいか、指が更に奥に沈んだ気がした。
それでまた快感が煽られる。
星奈「夜空……夜空ぁ……っ!」
夜空「星奈っ……」
星奈「……怖い、よぉ、……ふあっ……、なんか……くるぅ……」
頭の奥で火花が散る。
全身が細かく痙攣して、限界が近いことを知らせる。
星奈「よぞら、夜空ぁ……!」
呂律の回らなくなりそうになりながら、必死で名前を呼ぶ。
夜空は応えるように唇を塞いでくれた。
夜空「……ん、んんっ……」
星奈「ちゅぅ、んんっ……ん……」
瞬間、頭が真っ白になって全身が大きくびくり、と跳ねた。
中に挿入された指をきゅうっとちぎれんばかりに締め付けながら、波がゆっくり引いていくのが感じる。
唇を離すと、互いの舌を銀の糸がつないでいた。
星奈「っはぁ、……はぁ…………夜空ぁ」
夜空「…………」
荒く息を吐きながら、夜空は私を抱き寄せた。
そうされて、わかった。
夜空の心音は、自分と同じくらい早くて。
星奈「夜空……」
夜空も私とおんなじくらいドキドキしてくれてたのかな。
満足感と幸福感で、心地好いまどろみに身を任せようとして――――、
ガラッ
理科「先輩方ー! 理科の作戦は上手くいきましたk……」
夜空「……」
星奈「……」
理科「……」
夜空「……」
星奈「……」
理科「……ゆ、」
夜空星奈「「ゆ?」」
理科「ユニバアアアアアアアアアアアアス!!!!」
おわりで(完)
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331625212/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 16:53:32.31 ID:n/PhLijW0
夜空「……」
星奈「ちょっと!何とか言いなさいよ」
夜空「今日は誰も来ないか…仕方ないな、帰ろう」バタン
星奈「え…」
星奈「…」グスン
星奈「ちょっと!何とか言いなさいよ」
夜空「今日は誰も来ないか…仕方ないな、帰ろう」バタン
星奈「え…」
星奈「…」グスン
6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 17:28:51.44 ID:Pn3TXBGVO
百合にして良いなら書きたいけどな
まぁ時間も需要もなさそうだし
まぁ時間も需要もなさそうだし
9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 17:40:03.50 ID:KIAaY5OG0
>>6
需要はある
書け
需要はある
書け
10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 17:40:09.24 ID:Pn3TXBGVO
夜空「……」
夜空「ふ……ふふふ……」
夜空「傑作だったな、肉の顔……」
夜空「最近あまりにも肉がしつこく絡んでくるんで、こういう態度をとってみたが……」
夜空「なかなか面白いかもしれないな」ゾクゾク
13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 17:45:07.35 ID:Pn3TXBGVO
星奈「……」
星奈「何で……?」
星奈「私、何かしちゃったかな……」
ガチャ
小鷹「おーっす」
星奈「ぐす……」
小鷹「あれ、星奈だけか?」
星奈「小鷹……!」
小鷹「うわっ、どうした」
星奈「夜空が……夜空がぁ……!」ウワアアァァ
小鷹「……?」
16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 17:52:35.20 ID:Pn3TXBGVO
星奈「かくかくしかじか」
小鷹「なるほど」
小鷹(夜空が本気で星奈を無視するわけ……ないよな)
小鷹「まぁ、あれだ、元気出せ」
星奈「うう……」
小鷹「何かしたつもりはないんだろ?」
星奈「……うん」グスン
小鷹「大丈夫だよ。明日になったら元に戻ってるって」
星奈「……うん」
星奈「あたし、今日は帰る……」
小鷹「お、おう……」
星奈「……」ズーン
小鷹(だいぶ凹んでるなー)
17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 17:55:06.20 ID:Pn3TXBGVO
星奈「はぁ……」
星奈「どうしよう」
星奈「……」
星奈「と、とにかく明日謝ってみよう」
星奈「何か悪いことしたのかわからないけど」
星奈「そういうのちゃんと聞いて謝ろう」
20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:01:55.29 ID:Pn3TXBGVO
――次の日の放課後、隣人部――
星奈「よっ、夜空ぁっ!!」
夜空「……」ペラ
星奈「ちょっと、返事しなさいってば!」
夜空「……」
小鷹「……」ハラハラ
幸村「あにき、お茶です」コトッ
小鷹「あ、あぁ、さんきゅ……」
理科「小鷹せんぱい小鷹せんぱい」ボソッ
小鷹「ん?」
理科「……夜空先輩、どうしちゃったんですか?」
小鷹「わからん」
理科「えっ」
22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:07:42.18 ID:Pn3TXBGVO
夜空「……」ペラ
星奈「ぅ……」
星奈「そ、そんな本なんか読んじゃってバッカじゃないの!?」
夜空「……」
星奈「ばーかばーか! ばか夜空!!」
夜空「……」
星奈「ほ、ほっぺつんつんするわよっ」ツンツン
夜空「……」
星奈「よ、夜空ぁ……」ウルウル
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:10:33.82 ID:Pn3TXBGVO
小鷹「さすがにかわいそうだな……」
理科「どーしたんでしょうねぇ、夜空先輩」
幸村「昨日までは普通でしたよね」
小鷹「うーん」
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:17:55.44 ID:Pn3TXBGVO
星奈「……っ、つんつん!」
夜空「……」
星奈「ほ、ほっぺつねるわよっ」ムニムニ
夜空「……」
夜空「……ふぅ」
星奈「!!」
夜空「小鷹、今日マリアはどうした?」
小鷹「ん? あ、あぁ……まだ来てないな」
夜空「そうか。いない方が静かでいいがな、まぁ後で来るだろう」
星奈「…………っ」
28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:21:39.57 ID:Pn3TXBGVO
星奈「……い、いいわ」
星奈「そっちがその気なら、受けてたってやろうじゃない……!」
星奈「ぜ、絶対私に構うようにしてやるわよっ」
夜空「……」
星奈「……ぅ」ジワッ
星奈「うわああああああああん!!」
夜空「……」
小鷹「せ、宣戦布告して逃げたぞ」
夜空(ふふ……)ゾクゾク
30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:24:17.67 ID:Pn3TXBGVO
シーン
小鷹「な、なぁ夜空」
夜空「なんだ?」
小鷹「どうして星奈を……こう……無視、してるんだ?」
夜空「可愛いからだ」
小鷹「へ?」
36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:36:16.08 ID:Pn3TXBGVO
夜空「見たか? あの肉の表情」
夜空「何度話かけても無視される」
夜空「それなのに健気に寄ってくる……」
夜空「ちょっかいをかけてくるが、それも無視される」
夜空「その時の肉のなんとも言えない顔……」ゾクゾク
夜空「あの肉が可愛いと思えるなんて」
小鷹「……あー」
幸村「なんていいますか」
理科「歪んでますね」
理科「でも理科はアリだと思います!」キリッ
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:44:07.03 ID:Pn3TXBGVO
小鷹「それにしても、少しやり過ぎじゃないか?」
夜空「そうか?」
小鷹「星奈、泣いてたぞ」
夜空「それが良いのだろう?」
小鷹「それにすげー落ち込んでるし」
夜空「可愛いじゃないか」
小鷹「わ、わからん……」
理科「もし星奈先輩が隣人部辞めちゃったらどうするんです?」ハイ
夜空「……」
夜空「……」
夜空「連れ戻す」
理科(デレですか? これはデレてるんですか!?)
39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:47:50.50 ID:Pn3TXBGVO
星奈「うぅ……」
星奈「また無視されたぁ……」
星奈「ゲームもやる気起きないし」
星奈「……」
星奈「謝れなかったな……」
星奈「あ、明日はもうちょっと素直にしてみよう」
星奈「うー……夜空ぁ……」クスン
42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:56:36.96 ID:Pn3TXBGVO
――次の日、隣人部――
夜空「……」
星奈「よ、夜空っ!」
夜空「……」
小鷹「……夜空は昨日と変わらず、か」
理科「星奈先輩はメンタル強いですねぇ」
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 18:59:22.42 ID:Pn3TXBGVO
ガチャ
マリア「おにーちゃ――――ん!」ガバチョ
小鷹「うわっ、マリア!」
マリア「昨日は来れなくってさびしかったのだー!」
マリア「……あれ?」
マリア「なんか空気が重いのだ?」
小鷹「あぁ……ちょっとなぁ」
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 19:02:40.53 ID:Pn3TXBGVO
星奈「よ、夜空……あの……」
星奈(素直に、素直に……!)
星奈「こ、この間は私、夜空に何かしちゃったのかな……」
夜空「……」
星奈「だ……だから……えと」
夜空「……」
47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 19:05:16.23 ID:Pn3TXBGVO
星奈「ご、ごめんなさい……っ!」
夜空「……」
星奈「で、でも、何しちゃったのかわからないから……」
星奈「お、教えてもらえたらなって……」
夜空「……」
48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 19:12:26.18 ID:Pn3TXBGVO
夜空「……にく」
星奈「よぞら……!」パァッ
夜空「今夜は焼肉でも食べたいな。そう思わないか、小鷹?」
小鷹「え!? あ……あぁ、そうか……?」
マリア「はいはい! 食べたいのだ!!」
夜空「うるさい丸かじるぞ」
マリア「やっ、やめるのだうんこ夜空――!!」
星奈「ぁ……」
星奈「…………」シュン
夜空「……」ゾクゾク
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 19:17:24.47 ID:Pn3TXBGVO
理科「むむ……」
理科「星奈先輩」
星奈「な……なに? 別に泣いてないわよっ」グスッ
理科「はいはい。この理科が知恵をお貸しましょう!」
幸村「おぉー」パチパチ
62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:20:17.64 ID:Pn3TXBGVO
理科「ズバリ! 押して駄目なら引いてみる!」
星奈「おぉー!」
理科「……と、お互い意地はって埒があかないと思うので」
星奈「……おぉ?」
理科「押して駄目なら更に押しましょう!」
星奈「……結局やることは変わらないんじゃない」
64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:25:15.98 ID:Pn3TXBGVO
理科「まぁそうですね」
星奈「でも更に押せったって……」
理科「ちっちっち」
星奈「?」
理科「先輩には武器があるじゃないですか!」
星奈「!!」ハッ
星奈「ギャルゲで培ったコミュ力とテクニック……!?」
理科「遠くはないけど違います」
66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:29:06.79 ID:Pn3TXBGVO
理科「先輩にはそのワガママボデーがあるじゃないですかああああ!」
星奈「なっ……!?」
理科「それを使ってー……」
星奈「い、色仕掛けしろっての……!?」
理科「はい!」キラン
星奈「そ……それで喜ぶのは男じゃ……」
理科「先輩!」
星奈「え?」
理科「おっぱいが好きなのに性別は関係ありません」キリッ
69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:34:56.16 ID:Pn3TXBGVO
理科「と、いうわけで」
理科「おおっとー!」
理科「そういえば理科、この後用事があるんでしたー」
理科「小鷹先輩、付き合ってくださいっ」
小鷹「おわっ!?」ゲイッ
幸村「あにき、お供します」
マリア「なにー!? お兄ちゃんが行くならわたしも行くぞー!」バタバタ
バタン
70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:35:44.02 ID:Pn3TXBGVO
星奈「……え」
シーン
夜空「……」
星奈「……」
星奈(き……きまずい……)
星奈(で、でもせっかく二人っきりにしてもらったし)
星奈(がんばろう)グッ
夜空(肉が小さくガッツポーズをしている……)
72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:42:21.83 ID:Pn3TXBGVO
星奈「夜空っ」
夜空「……」
夜空(うーむ……私も小鷹たちの跡を追った方がよかっただろうか)
星奈「む、無視するのもいい加減にしなさいよね」
夜空「……」
星奈(くっ……さすが夜空……二人っきりになったからってすぐには靡かないわね)
74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:47:34.10 ID:Pn3TXBGVO
理科『そのワガママボデーで……』ムフフ
星奈「っ」
星奈「うぅ……///」
星奈(そんなこと言われても……!)
夜空「……?」
夜空(なんだ、ひとりでクネクネと……顔も赤いな)
夜空(どうせろくでもないことを考えているのだろう)
夜空(これだから肉は)
76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:53:10.29 ID:Pn3TXBGVO
星奈「夜空……」ピトッ
夜空「……」
星奈「……///」ムニ
星奈(あああ、何やってんだろあたし……)
夜空「……」
夜空(腕に肉(星奈)の肉(胸)が……)
星奈「……っ///」
星奈(あたし、端から見たらただの変態じゃん……)ムニュムニュ
79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 20:58:04.51 ID:Pn3TXBGVO
星奈「…………」ムニュムニュ
夜空「……」
星奈(あれ……?)
星奈(これ、このあとどーすればいいんだろ……)
夜空(く……認めたくはないが、これはなかなか……)
夜空「……」
夜空(本のページがめくれん……)
80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:01:36.17 ID:Pn3TXBGVO
夜空(気持ち良いが仕方ない、少し腕をずらして……)グッ
星奈「っあ……!?」ビクッ
夜空「……」
夜空(ほう……)
82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:05:21.49 ID:Pn3TXBGVO
夜空「……」ペラリ
星奈「ちょ、ちょっと夜空……」
星奈(腕動かさないでよ……!)
夜空(ふん……貴様が密着させたんだろう)
夜空「……」グイッ
星奈「っ……!」モニュ
夜空(大きい割に感度も良いとは……)
84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:11:21.92 ID:eaVGALAI0
小鷹なんて必要なかったんや…
86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:14:29.05 ID:Pn3TXBGVO
星奈(き、聞かなきゃ……)
星奈「夜空……あの」ムギュ
夜空「……」
星奈「なんで無視するのよ……」
夜空「……」
星奈「あたしが何かしたの?」
夜空「……」
星奈「何を言っても無視なの……?」
星奈(ぅぅ……)ジワ
夜空(これだこれ)ゾクゾク
88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:18:23.11 ID:Pn3TXBGVO
夜空(その顔が見たいからこうしているのだ)
星奈「……夜空は」
星奈「夜空はあたしのこと嫌いなの……?」
夜空「……」
星奈「だから無視してるわけ?」ギュ
夜空「……」
星奈「……」プルプル
夜空(……肉?)
91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:26:20.35 ID:Pn3TXBGVO
星奈「ねぇ」
星奈「そうならはっきり言ってよ……」
夜空「……」
星奈「夜空」
夜空「……」
星奈「……そっか」
星奈「あたし、もう隣人部辞める」
92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:27:30.46 ID:Pn3TXBGVO
夜空「……!?」
星奈「今までありがと」
星奈「アンタとはケンカしかしてなかったけど楽しかったわよ」
夜空「……」
星奈「あたし、アンタが好きだったかもしんない」
星奈「だから」
夜空(……ぁ)
星奈「夜空に嫌われたまま、ココにいたくないし……」
93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:31:09.99 ID:Pn3TXBGVO
星奈「じゃあ……」スッ
夜空「……っ」
ギュッ
夜空「待て……」
星奈「……」
夜空(い、勢いで抱きしめてしまった……)
星奈「……えへへ」グス
夜空「……」
星奈「やっとしゃべった」
94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:32:11.12 ID:N2/k+G+I0
あちゃーきましたわ、これは完全にきちゃってますわ
100 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:35:39.40 ID:Pn3TXBGVO
星奈「でも」
星奈「離して」
夜空「……」
星奈「隣人部は辞める」
夜空「な、なんでだ……」
星奈「夜空はあたしの顔なんて見たくないでしょ」
夜空「……」
星奈「だから」
夜空「……すき……だ」
101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:36:09.09 ID:lQ2dMYwu0
えんだあああああああああああああああいやあああああああああああああああ
104 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:38:57.41 ID:Pn3TXBGVO
星奈「……ぇ」
夜空「……っ///」
夜空「お、お前が好きだ……!」
星奈「……///」カァァ
星奈「も、もっかい……」
夜空「何度も言うか馬鹿肉!」ギュッ
108 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:44:34.51 ID:Pn3TXBGVO
星奈「ちょっと苦しいよ夜空」ギュー
夜空「す……すまん……」
夜空「あ……あと……」
夜空「隣人部は辞めるな……!」
星奈「なんで?」
夜空「肉がいなければ……その、私が困る」
星奈「ん……わかった」
星奈「それにしても肉って……」
星奈「こういうときくらいは名前でさぁ」
夜空「うるさいギャルゲ脳」
109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:45:20.74 ID:Pn3TXBGVO
ちょっとだけ乳栗あっていい?
111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:46:00.27 ID:E4ed9xa20
どうぞどうぞ
てか、よろしくお願いします
てか、よろしくお願いします
114 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:52:49.58 ID:Pn3TXBGVO
星奈「あの、じゃあ何で無視してたのよ」
夜空「……それは」
星奈「あたしマジで落ち込んだんだから」
夜空「……すまん」
星奈「ちょっとだけガチ泣きしたし……ちょっとだけよ?」
夜空「あぁ、可愛いかった」
星奈「はぁ!?」
夜空「いやだから、そんな肉の顔が見たくてだな……」
星奈「うわ、アンタ最悪」
夜空「うるさい黙れ肉」
星奈「良い趣味してるわね」
夜空「……」
116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 21:57:08.70 ID:Pn3TXBGVO
夜空「せ……」
星奈「?」キョトン
夜空「……あー……、」
夜空「……せな」
星奈「……なぁに夜空」ニヤニヤ
夜空「くっ……///」
夜空「もう二度と呼ばん」
星奈「えー」
118 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:00:33.86 ID:Pn3TXBGVO
星奈「ね、夜空」
夜空「なんだ肉」
星奈「キス……していい……?」
夜空「は……」
星奈「ねぇ」
夜空「このエロゲ脳め……」
星奈「だめ?」シュン
夜空「……好きにしろ」
121 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:04:39.12 ID:Pn3TXBGVO
星奈「やった」スッ
夜空「っ……」ドキ
星奈「……」
夜空「は……早くしろ」ドキドキ
夜空(近い近い近い近い)ドキドキ
星奈「ふつー目、閉じるでしょ」
夜空「ぅ……」
夜空「ほら閉じたぞ早く……、」
チュッ
124 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:08:25.15 ID:yI+VcqrR0
原作でも肉が攻めって感じだしなぁ
126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:09:04.28 ID:Pn3TXBGVO
星奈「……えへへ」
夜空「……!!」カァァ
星奈「もういっかい……」チュ
夜空「! ……っ」
星奈「夜空かわいい……」トロン
夜空「この……」チュ
星奈「ん、ふ……」
夜空「んぅ……っ」ピチャ
133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:16:42.35 ID:Pn3TXBGVO
夜空「いい気になるなよ……肉」ムニ
星奈「やっ……」ビクッ
夜空「貴様の好きなゲームでは、こういう時にこうするんだろう?」モミモミ
星奈「ちょ……夜空ぁ……っ」ゾクゾク
夜空「さすが揉み甲斐のある肉だな」モニュモニュ
星奈「ぁう……///」
140 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:26:03.32 ID:Pn3TXBGVO
夜空(やはり制服の上からだとやりづらいな……)
夜空(脱がす、……とまではいかなくとも、前ははだけさせるか)プチプチ
星奈「ま、まって夜空ぁ……」
夜空「……」ゴク
夜空(なんだこの……肉は!)ドーン
星奈「な、何かしゃべりなさいよ……」ドキドキ
夜空「綺麗だ」チュッ
星奈「ひゃうっ///」
142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:33:08.57 ID:Pn3TXBGVO
夜空「……星奈」
星奈「な……んぅっ」チュ
夜空「ちゅっ……っは……」ペロ
星奈(夜空の足がぁ……内股にぃっ……)ビクビク
夜空「……んんっ」
夜空「ほら、ココももう固くなってるぞ」コリコリ
星奈「や……ん、ちくび……やめ……っ」ビクッ
144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:39:49.07 ID:Pn3TXBGVO
星奈「はーっ、ぁ……っは……」ビクン
夜空「……」パッ
星奈「ぁ……」
夜空「……」ペロリ
星奈「なんで……やめるの……?」
夜空「飽きた」
星奈「は……?」
146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 22:40:36.87 ID:Pn3TXBGVO
星奈(何で……こんなの生殺しじゃない……)
夜空「してほしいか?」
星奈「……ぅ」
夜空「じゃあいいか」
星奈「ま、待ちなさいよ!」
星奈「し……して……っ」
150 ちょっと地の文付けさせて台詞だけとかマジ無理ゲー 2012/03/13(火) 22:52:43.12 ID:Pn3TXBGVO
夜空はニヤリと口を歪める。
その姓と同じ、三日月の形に。
夜空「断る」
星奈「……え」
熱くほてる身体が快楽を求めておかしくなりそうで、夜空の言葉が理解できなくて、早く気持ちよくなりたくて。
夜空「ほら」
両足の間に入れられた夜空の足が上がり、私の身体に電流が走った。
夜空「もうこんなに濡れてるな」
夜空の太股が私の股間を擦る。
下着越しのそれだけでも、私をおかしくなりそうさせるにはじゅうぶんすぎる刺激だった。
157 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 23:01:01.42 ID:Pn3TXBGVO
星奈「よ……よぞらぁ……」
頭がぼーっとして、思考することができない。
霞む視界の中で、夜空だけがはっきりと映る。
夜空の声だけが聞こえる。
夜空「自分でしてみろ」
星奈「ぇ……?」
夜空「私の足は貸してやろう」
159 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 23:06:10.02 ID:Pn3TXBGVO
どうやってやれば。
欲望と混乱と、ぐちゃぐちゃな頭でそれでも夜空に縋る。
星奈「いじわる、しないでよ……」
伸ばした指は絡めとられて、壁に押し付けられる。
夜空「貴様のそういう表情が好きだ」
とことん趣味の悪い奴だ。
そんなコイツから、私は逃げられない。
165 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 23:14:38.90 ID:Pn3TXBGVO
夜空「ほら、こうして」
腰に手を回される。
くすぐったさに近い感覚に、身体がぴくんと跳ねた。
そのまま夜空の太股に、私の局部擦り付けるように押し付ける。
夜空「こう」
星奈「ふぁ……あっ」
快感の得られる術を知った私は、自制心などとうに捨て去っていた。
167 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 23:21:57.09 ID:Pn3TXBGVO
星奈「っ、ぁん……っ……」
もう水分を含み切れない下着ごと、白く細い彼女の足に密着させる。
圧迫で蜜がつぅ、と垂れた。
夜空「私の足を汚してまで、そんなことがしたいのか」
好きなひとの足を使って、私はこんなことを。
罪悪感と、背徳感と。
わけがわからなくなりながら、夢中で快感を貪る。
星奈「夜空っ……夜空ぁ」
168 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 23:29:09.16 ID:Pn3TXBGVO
夜空「ん……?」
その妖しい笑みに囚われる。
星奈「はぁっ……ぁ、……あっ」
夜空が私の顎に指を添える。
親指で唇をなぞられ、無理矢理に閉じた隙間をこじ開けられる。
いとも簡単に、彼女の指は口内に侵入した。
星奈「ん……」
指を舌で捕まえると、それは思った以上に細かった。
170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 23:34:14.87 ID:Pn3TXBGVO
口内を指で掻き乱され、喉へ喉へと深く入り込もうとしてくる。
息が、苦しい。
唇の端から夜空の手を伝う自分の唾液に、光が反射していた。
夜空「……星奈」
愛おしそうに名を呼ばれる。
コイツのことだ、今の私を可愛い、なんて思ってるんだろう。
175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 23:42:31.97 ID:Pn3TXBGVO
夜空「腰が止まってるぞ、肉」
夜空に強く押し付けられる。
そこで私は腰を後ろに引く。
擦れ合って、力が抜ける。
接触面で運動を妨げようとする向きに力が働いて、それは私に快感を運ぶ。
星奈「っ……はっ、……はぁ……ッ」
未だ口内も嬲り続けられていて、酸欠で意識が朦朧とする。
178 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 23:50:58.87 ID:Pn3TXBGVO
すると指がするり、と抜かれた。
星奈「……んぁ」
夜空「可愛い表情が見れたからな、あとは私がやってやる」
肩で息をする私を尻目に、夜空はその指を舐め上げた。
星奈「ぁ……れ……?」
力が抜けて、足腰が立たなくなっていることに気づく。
背中の壁と両足の間に挟まれた夜空の太股、腰に回された手で私は支えられていた。
180 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/13(火) 23:57:57.27 ID:Pn3TXBGVO
そのままずるずるとしゃがみ込んだ。
夜空が覆いかぶさるようにして私を囲う。
膝を持って足を開かれて、閉じたいのに力が入らない。
私は夜空の為すがまま。
星奈「アンタって……」
荒い息を整えながら言う。
夜空「なんだ?」
星奈「どこでこんな知識増やしてんのよ」
唇を塞がれて、視界が夜空で埋まる。
真っ黒な髪が夜の空のように見えて、瞳を閉じた。
181 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:04:04.62 ID:VJuELz8L0
>視界が夜空で埋まる
これすごいロマンチックな台詞だな
これすごいロマンチックな台詞だな
183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:05:41.35 ID:8Uu/IjEwO
夜空「ほんとに着けてる意味ないなコレ」
ショーツ越しに筋をなぞられる。
少し力を込めただけで、窪みに生地ごと指は沈む。
くちゅ、と粘着性のある音が響いて、恥ずかしさで消えたくなった。
星奈「やめ……っ、……ふあぁ」
夜空「やめて? そんなこと思ってないだろう」
コイツの、何でもお見通し、みたいな目線と口調がムカつく。
185 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:11:44.07 ID:8Uu/IjEwO
それがあながち間違いじゃないから、もっとムカつく。
星奈「ばか夜空」
夜空「ほう、いまそんな口がきけるとは」
187 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:20:05.90 ID:8Uu/IjEwO
星奈「うっさいあほぉ……。ひとのこと散々無視してぇ……」
夜空「まだ言ってるのか」
星奈「あた、あたしっ……ホントに嫌われてるかと……」
やば、また涙出てきた。
思考も顔もくしゃくしゃで、胸が苦しくて、夜空がいて。
呼吸が不規則に乱れる。
190 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:29:15.18 ID:8Uu/IjEwO
夜空「星奈」
目元に唇を落とされる。
舌で雫を掬って、触れられたところは熱くなった。
夜空「しょっぱいな」
星奈「……っ、ばか」
きゅっと抱き寄せられて、夜空の体温を感じる。
不安とか恐怖とか、そういうものが夜空に溶かされてく気がした。
夜空「私は、星奈が好きだから」
201 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:40:21.93 ID:8Uu/IjEwO
星奈「…………うん」
そして唇を重ねた。
何度も何度も触れるだけのキスを繰り返す。
夜空「星奈……」
何も言わずにコクリと頷く。
私は夜空の首に腕を回したまま、ぎゅっと目をつむる。
視覚を封じると、その分聴覚が敏感になる。
ショーツを下ろされる時に響いた水音が、とても厭らしく感じられた。
206 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 00:51:46.17 ID:8Uu/IjEwO
夜空「すごい……トロトロだ……」
星奈「――――っ!」
指が這い、溢れる蜜を掬い上げる。
ショーツ越しとは桁違いの快感に、身体を震わせた。
夜空「気持ち良くて声も出ないか?」
ふるふると首を振る。
入口を往復する指は、楽しげに踊っているかのようだ。
それはやがて円を描きながら奥へ沈んでいく。
星奈「ふ……ゃあっ……」
210 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:00:58.66 ID:8Uu/IjEwO
夜空「星奈……」
夜空は私を気遣うように、頻繁にキスを落としてくる。
額、唇、首、鎖骨、胸、順々に下っていって、あ、お臍にもキスしたコイツ。
星奈(実はコイツ……優しかったり?)
甘えてきたりしたら更に可愛いだろーなー、なんて。
酸素を欲して喘ぎながらそんなことを考えていると、ふと目が合う。
夜空「言っておくが私は最低だぞ? だれかさんのお墨付きだ」
コイツも根に持ってるし。
212 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:07:59.55 ID:8Uu/IjEwO
謝る代わりにほっぺにちゅう。
夜空「……っ」
こういうのを狐に包まれたような~、って言うんだろう。
赤くなったと思ったら、急に意地悪な笑みを浮かべた。
夜空「いつまでも余裕でいられないぞ」
全身がびくりと痙攣した。
隠核を指で転がされ、弄ばれる。
星奈「んっ……ぁ、ふあぁ……!?」
213 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:15:09.35 ID:8Uu/IjEwO
中に入れられた指が、探るように掻き回される。
下腹部がきつい、気がする。
異物感が快感に変わっていこうとする中で、
星奈「――――っ!?」
一瞬、腰が浮くくらいの、快楽の波に襲われた。
夜空「ここか?」
夜空は変化を見逃さない。
指を手前に軽く折って、ぐりぐりと押し付ける。
星奈「ゃっ……そこっ、……やら、ぁ……、……ッ!」
215 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:21:14.49 ID:8Uu/IjEwO
夜空「ここが気持ち良いんだろう?」
頬にキスをしながら、余裕たっぷりの表情で夜空は言う。
星奈「ひぁっ……だめっ、そこぉ……!」
快感が強すぎて、怖くなる。
だから、夜空にぎゅっとしがみついた。
密着したせいか、指が更に奥に沈んだ気がした。
それでまた快感が煽られる。
217 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:27:08.99 ID:8Uu/IjEwO
星奈「夜空……夜空ぁ……っ!」
夜空「星奈っ……」
星奈「……怖い、よぉ、……ふあっ……、なんか……くるぅ……」
頭の奥で火花が散る。
全身が細かく痙攣して、限界が近いことを知らせる。
星奈「よぞら、夜空ぁ……!」
呂律の回らなくなりそうになりながら、必死で名前を呼ぶ。
夜空は応えるように唇を塞いでくれた。
219 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:34:08.73 ID:8Uu/IjEwO
夜空「……ん、んんっ……」
星奈「ちゅぅ、んんっ……ん……」
瞬間、頭が真っ白になって全身が大きくびくり、と跳ねた。
中に挿入された指をきゅうっとちぎれんばかりに締め付けながら、波がゆっくり引いていくのが感じる。
唇を離すと、互いの舌を銀の糸がつないでいた。
星奈「っはぁ、……はぁ…………夜空ぁ」
夜空「…………」
荒く息を吐きながら、夜空は私を抱き寄せた。
220 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:38:05.37 ID:8Uu/IjEwO
そうされて、わかった。
夜空の心音は、自分と同じくらい早くて。
星奈「夜空……」
夜空も私とおんなじくらいドキドキしてくれてたのかな。
満足感と幸福感で、心地好いまどろみに身を任せようとして――――、
ガラッ
理科「先輩方ー! 理科の作戦は上手くいきましたk……」
222 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:39:10.59 ID:8Uu/IjEwO
夜空「……」
星奈「……」
理科「……」
夜空「……」
星奈「……」
理科「……ゆ、」
夜空星奈「「ゆ?」」
理科「ユニバアアアアアアアアアアアアス!!!!」
おわりで(完)
226 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 01:45:35.04 ID:8Uu/IjEwO
いちゃいちゃを書きたかったのに途中のアレなんだ……
あんまし読み返さないで投稿してたからなんか描写がイマイチだね
最後もうちょっと余韻を持たせられたらよかった
今回は早く書くように心掛けてました
もしもしからでしたが
支援、保守、レス、ありがとうございました!
今夜は満天の星空です
あんまし読み返さないで投稿してたからなんか描写がイマイチだね
最後もうちょっと余韻を持たせられたらよかった
今回は早く書くように心掛けてました
もしもしからでしたが
支援、保守、レス、ありがとうございました!
今夜は満天の星空です
230 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:02:16.51 ID:OIs7DL7mO
乙
すばらしい星空だった
すばらしい星空だった
234 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/14(水) 02:43:21.41 ID:l9DXcA5U0
いい星空が見れた
乙
乙
Entry ⇒ 2012.03.22 | Category ⇒ 僕は友達が少ないSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
星奈「えへへ~♪夜空だーいすき!」夜空「や、やめろ肉!!」
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 20:34:58.07 ID:epW5Eqdz0
2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 20:35:35.07 ID:HJ0aCTEj0
空白は甘え
14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 20:47:06.44 ID:epW5Eqdz0
夜空「べたべたくっつくな!このバカ肉が!!」
星奈「よ~ぞ~ら~♥」
小鷹「なんだこの新鮮な光景は…」
理科「あーこれたぶん理科のせいだと思います」
小鷹「は?」
星奈「よ~ぞ~ら~♥」
小鷹「なんだこの新鮮な光景は…」
理科「あーこれたぶん理科のせいだと思います」
小鷹「は?」
19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 20:58:28.97 ID:epW5Eqdz0
~~30分くらい前
理科「フフフ…ついに完成しましたよ【ヒトメデスキニナールZZ(ダブルゼータ)】!!」
理科「見た目は普通のコ力・コーラ…だがしかしその実体は!飲むと最初に目に入った人物を死ぬほど好きになってしまうトンデモ薬!!」
理科「これを机に放置し、小鷹先輩が最初にやって来て飲んだ瞬間!クローゼットから飛び出し先輩の視界に入れば!」
理科「先輩は理科の虜になる…ふふ、完璧です」
理科「ではしばらく隠れて待ってみましょう」
理科「フフフ…ついに完成しましたよ【ヒトメデスキニナールZZ(ダブルゼータ)】!!」
理科「見た目は普通のコ力・コーラ…だがしかしその実体は!飲むと最初に目に入った人物を死ぬほど好きになってしまうトンデモ薬!!」
理科「これを机に放置し、小鷹先輩が最初にやって来て飲んだ瞬間!クローゼットから飛び出し先輩の視界に入れば!」
理科「先輩は理科の虜になる…ふふ、完璧です」
理科「ではしばらく隠れて待ってみましょう」
21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 21:06:19.25 ID:epW5Eqdz0
ガチャ
理科(こ、小鷹せんぱ……ってあれ?星奈先輩?)
星奈「あ、コーラあるし。ちょうどノド渇いてたのよねー」ゴクゴク
理科(なん…だと…)
星奈「え、なにこれ…なんか身体が熱くなってきちゃ…」
ガチャ
夜空「……ん?」
星奈「あ。よ…ぞら…」フラリ
理科(こ、小鷹せんぱ……ってあれ?星奈先輩?)
星奈「あ、コーラあるし。ちょうどノド渇いてたのよねー」ゴクゴク
理科(なん…だと…)
星奈「え、なにこれ…なんか身体が熱くなってきちゃ…」
ガチャ
夜空「……ん?」
星奈「あ。よ…ぞら…」フラリ
24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 21:14:11.06 ID:epW5Eqdz0
夜空「どうした肉。妙に顔が赤いが、発情でもしているのか?ふん、さすが万年発情期の淫乱メス豚」
星奈「夜空………スキ」
夜空「ぶっ」
夜空「き、貴様何を言って」
星奈「大好き……愛してる、夜空///」
夜空「」
星奈「夜空………スキ」
夜空「ぶっ」
夜空「き、貴様何を言って」
星奈「大好き……愛してる、夜空///」
夜空「」
27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 21:22:28.81 ID:epW5Eqdz0
そして現在
小鷹「なるほど、その変な薬を飲んだ星奈が最初に見たのが夜空だったってわけか」
理科「いやーまさかこんな展開になるとは」
理科「まーでも意外とこういうのも理科的にはアリかなと思ったり」ニヤ
小鷹「お前絶対楽しんでるだろ…」
星奈「ねぇーぎゅってして!よぞらぁ~♪」
夜空「するかバカ!!」
小鷹「なるほど、その変な薬を飲んだ星奈が最初に見たのが夜空だったってわけか」
理科「いやーまさかこんな展開になるとは」
理科「まーでも意外とこういうのも理科的にはアリかなと思ったり」ニヤ
小鷹「お前絶対楽しんでるだろ…」
星奈「ねぇーぎゅってして!よぞらぁ~♪」
夜空「するかバカ!!」
32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 21:29:51.22 ID:epW5Eqdz0
星奈「夜空!よぞらぁ~♥」
夜空「あーもうやかましいぞ駄肉が!!」
ベチコン!←ハエ叩きの音
星奈「よ、よぞr」
ベチコン!!
夜空「まったく鬱陶しい腐肉だ…」
星奈「い、いひゃい……」ウルウル
夜空「へ」
夜空「あーもうやかましいぞ駄肉が!!」
ベチコン!←ハエ叩きの音
星奈「よ、よぞr」
ベチコン!!
夜空「まったく鬱陶しい腐肉だ…」
星奈「い、いひゃい……」ウルウル
夜空「へ」
36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 21:37:36.33 ID:epW5Eqdz0
星奈「うぐ…うわああああああああん!!」ポロポロ
夜空「ちょ」
理科「あー夜空先輩泣かしたー」
夜空「いや待て!これは肉が身の程をわきまえずになれなれしくしてきたからであって」
小鷹「でも星奈のヤツ本気で泣いてるみたいだぞ」
星奈「ひぐっ……ひっく、ひっく」ポロポロ
夜空「ぐ…」
夜空「ちょ」
理科「あー夜空先輩泣かしたー」
夜空「いや待て!これは肉が身の程をわきまえずになれなれしくしてきたからであって」
小鷹「でも星奈のヤツ本気で泣いてるみたいだぞ」
星奈「ひぐっ……ひっく、ひっく」ポロポロ
夜空「ぐ…」
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 21:51:36.86 ID:epW5Eqdz0
夜空「………………ちょっとこい」グイ
星奈「ふぇ?」
~~~~~~~~~~~
夜空「……どういうつもりだ?」
星奈「夜空ぁ……スキ♪」ベタベタ
夜空「それはもういい!!」
夜空「ふざけるのも大概にしろ。私は貴様の戯れに付き合っている暇はないのだ」
星奈「ふぇ?」
~~~~~~~~~~~
夜空「……どういうつもりだ?」
星奈「夜空ぁ……スキ♪」ベタベタ
夜空「それはもういい!!」
夜空「ふざけるのも大概にしろ。私は貴様の戯れに付き合っている暇はないのだ」
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 21:53:46.73 ID:VtC0jqgd0
こんな星奈も悪くない
49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 22:00:03.02 ID:epW5Eqdz0
星奈「…………」シュン
夜空「まったく……肉は肉らしくいつも通り気持ち悪いニヤケ顔で破廉恥なゲームでもしてればいいものを」
星奈「……かえる」
夜空「ああ、さっさと帰れ、豚肉」
星奈「あたし、夜空といっしょに帰る!!」
夜空「…………は?」
夜空「まったく……肉は肉らしくいつも通り気持ち悪いニヤケ顔で破廉恥なゲームでもしてればいいものを」
星奈「……かえる」
夜空「ああ、さっさと帰れ、豚肉」
星奈「あたし、夜空といっしょに帰る!!」
夜空「…………は?」
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 22:11:30.77 ID:epW5Eqdz0
夜空「な、なんで私が貴様と一緒に帰らないといかんのだ…」
星奈「……」ウルウル
夜空「捨てられた子犬のような目で私を見るなっ!!」
星奈「……」ウルウル
夜空「う、ぐぐ……ぐ……」
夜空「チッ……仕方ない。い、一回だけだからな!後にも先にも一回だけだぞ!!」
~~~~~~~~~
夜空「というわけで、先に帰る」
星奈「えへへ、よぞら~///」デレデレ
小鷹「よ、夜空と星奈が二人で帰る、だと…」
理科「明日は地球終了するんじゃないですかね…」
星奈「……」ウルウル
夜空「捨てられた子犬のような目で私を見るなっ!!」
星奈「……」ウルウル
夜空「う、ぐぐ……ぐ……」
夜空「チッ……仕方ない。い、一回だけだからな!後にも先にも一回だけだぞ!!」
~~~~~~~~~
夜空「というわけで、先に帰る」
星奈「えへへ、よぞら~///」デレデレ
小鷹「よ、夜空と星奈が二人で帰る、だと…」
理科「明日は地球終了するんじゃないですかね…」
77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 23:08:43.67 ID:epW5Eqdz0
帰り道
夜空「……」←不機嫌
星奈「~♪」←すごく上機嫌
夜空「はぁ……どうしてこのバカ肉と帰らなきゃならないのか」
星奈「よーぞーらー♪」ギュ
夜空「え」
星奈「えへへ、夜空の手あったかーい///」
夜空「な、なななななにをする変態肉!!!」
夜空「……」←不機嫌
星奈「~♪」←すごく上機嫌
夜空「はぁ……どうしてこのバカ肉と帰らなきゃならないのか」
星奈「よーぞーらー♪」ギュ
夜空「え」
星奈「えへへ、夜空の手あったかーい///」
夜空「な、なななななにをする変態肉!!!」
83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 23:15:46.56 ID:epW5Eqdz0
夜空「は、離せバカ!!」パッ
夜空「脂ぎった手で気安く私の手を触るんじゃないっ、こ、この油肉!!」ドキドキ
星奈「むー」
夜空「だ、だいたい女同士で手をつなぐとか……いったい何を考えて…///」
星奈「えへー♥」ギュ
夜空「話を聞け!!」
夜空「脂ぎった手で気安く私の手を触るんじゃないっ、こ、この油肉!!」ドキドキ
星奈「むー」
夜空「だ、だいたい女同士で手をつなぐとか……いったい何を考えて…///」
星奈「えへー♥」ギュ
夜空「話を聞け!!」
84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 23:18:27.72 ID:ZfX//2uO0
デレデレの肉と意識し始める夜空、これ以上素晴らしい物があるだろうか
86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 23:27:57.83 ID:qXtBTAtE0
ワッフルワッフル
88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 23:28:05.24 ID:epW5Eqdz0
夜空「あー疲れる…」←結局つないであげた
星奈「~♪」
生徒A「ね、ねぇあの二人ひょっとして」ヒソヒソ
生徒B「金髪と黒髪の美少女のカップル…実に絵になりますわね」ヒソヒソ
夜空(め、めちゃくちゃ注目されてるしっ///)
夜空「お、おい走るぞ肉!!」ダッ
星奈「よ、よぞら?」
星奈「~♪」
生徒A「ね、ねぇあの二人ひょっとして」ヒソヒソ
生徒B「金髪と黒髪の美少女のカップル…実に絵になりますわね」ヒソヒソ
夜空(め、めちゃくちゃ注目されてるしっ///)
夜空「お、おい走るぞ肉!!」ダッ
星奈「よ、よぞら?」
94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 23:42:04.70 ID:epW5Eqdz0
夜空「ハァ、ハァ…夢中で走りすぎて隣のバス停まで来てしまった」
夜空「まったく、今日は災難な日だ…っておい肉、貴様バス逆方向だろう」
星奈「だってあたし夜空と一緒に帰りたいもん」
夜空「知るか!!……ついてくるなよ、いいか絶対ついてくるなよ」
バス車内
夜空「……」
星奈「~♪」←ちょっと離れたところで上機嫌にしている
夜空(に・くぅぅぅぅ……)
夜空「まったく、今日は災難な日だ…っておい肉、貴様バス逆方向だろう」
星奈「だってあたし夜空と一緒に帰りたいもん」
夜空「知るか!!……ついてくるなよ、いいか絶対ついてくるなよ」
バス車内
夜空「……」
星奈「~♪」←ちょっと離れたところで上機嫌にしている
夜空(に・くぅぅぅぅ……)
96 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 23:48:13.66 ID:epW5Eqdz0
駅前
夜空「……」チラ
星奈「えへへへ♪」
夜空「ついてくるなと言っただろう!このアホ肉め!!」
星奈「!」ビクッ
星奈「よ、よぞらぁ……」ウル
夜空「う……と、とにかく私はこれから本屋に用があるのだ!これ以上貴様の相手をする気はない」
星奈「…」
夜空「ふん」スタスタ
夜空「……」チラ
星奈「えへへへ♪」
夜空「ついてくるなと言っただろう!このアホ肉め!!」
星奈「!」ビクッ
星奈「よ、よぞらぁ……」ウル
夜空「う……と、とにかく私はこれから本屋に用があるのだ!これ以上貴様の相手をする気はない」
星奈「…」
夜空「ふん」スタスタ
102 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/26(木) 23:59:55.00 ID:epW5Eqdz0
夜空(やれやれ…普段出さないような大声を出しまくったせいでやけに疲れてしまった)
夜空(少し小腹も空いたな…ファミレスにでも寄るか)
ファミレス
店員「いらっしゃいませー!何名様ですか?」
夜空「1名」
夜空(ふっ…一人ファミレスはもうとっくに慣れてしまった)
夜空(少し小腹も空いたな…ファミレスにでも寄るか)
ファミレス
店員「いらっしゃいませー!何名様ですか?」
夜空「1名」
夜空(ふっ…一人ファミレスはもうとっくに慣れてしまった)
105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 00:05:27.95 ID:MKQUivKI0
店員「1名様ですか?えーっと、後ろの方は…」
夜空「は?」クルッ
星奈「ついてきちゃった♪」
夜空(こ、このぞぬ肉め…!)
夜空「………………1名で」
店員「えっと……」
星奈「……」ウルウル
夜空「あーっ!もう2名でいい!!」
夜空「は?」クルッ
星奈「ついてきちゃった♪」
夜空(こ、このぞぬ肉め…!)
夜空「………………1名で」
店員「えっと……」
星奈「……」ウルウル
夜空「あーっ!もう2名でいい!!」
109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 00:18:13.94 ID:MKQUivKI0
夜空(クソッ…理科の作った薬のせいで面倒臭いことになってしまった)
星奈「あたしこのスペシャルストロベリーパフェ!!」
夜空「……ショートケーキのセットで」
店員「かしこまりました」
夜空「はぁ……」
星奈「あたしこのスペシャルストロベリーパフェ!!」
夜空「……ショートケーキのセットで」
店員「かしこまりました」
夜空「はぁ……」
113 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 00:28:20.90 ID:MKQUivKI0
~~~~~~~~~~
店員「お待たせいたしました。スペシャルストロベリーパフェでございます」
夜空「また無駄に派手なデザートだな…貴様に相応しい残念スイーツと呼んでやろう」
星奈「いただきまーす♪」
夜空「……」ズズズ←コーヒー飲んでる
星奈「ねー夜空?」
夜空「あ?」
星奈「はい、あーん♥」
夜空「ぶっ!!」
店員「お待たせいたしました。スペシャルストロベリーパフェでございます」
夜空「また無駄に派手なデザートだな…貴様に相応しい残念スイーツと呼んでやろう」
星奈「いただきまーす♪」
夜空「……」ズズズ←コーヒー飲んでる
星奈「ねー夜空?」
夜空「あ?」
星奈「はい、あーん♥」
夜空「ぶっ!!」
116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 00:38:25.70 ID:MKQUivKI0
夜空「バ、バカか貴様は!!///」
星奈「ふぇ?」
夜空「な、なぜ貴様に…その、あ、あ~ん…をしてもらわないといけないのだ」ドキドキ
星奈「……?」
星奈「じゃあ、あたしにあ~んしてくれるの?えへへ♪」
夜空「するかっ!」
星奈「ふぇ?」
夜空「な、なぜ貴様に…その、あ、あ~ん…をしてもらわないといけないのだ」ドキドキ
星奈「……?」
星奈「じゃあ、あたしにあ~んしてくれるの?えへへ♪」
夜空「するかっ!」
309 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 20:28:34.69 ID:duDsgqFb0
星奈「夜空のケチー」ブー
夜空「はいはい、うるさいうるさい」
星奈「ねぇ~やってよ~」
夜空(一体こいつは何を考えているのだ…今時普通のカ、カ、カップルですらそんなことしないぞ…)
星奈「ねえってばー」
夜空「……」ズズズ
星奈「や~だ~!あ~んしてくれないとやだやだやだやだやーだー!!」ジタバタ
夜空「駄々っ子か貴様は!!」
夜空「はいはい、うるさいうるさい」
星奈「ねぇ~やってよ~」
夜空(一体こいつは何を考えているのだ…今時普通のカ、カ、カップルですらそんなことしないぞ…)
星奈「ねえってばー」
夜空「……」ズズズ
星奈「や~だ~!あ~んしてくれないとやだやだやだやだやーだー!!」ジタバタ
夜空「駄々っ子か貴様は!!」
319 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 20:38:16.44 ID:duDsgqFb0
周りの客(なんだ?なんだ?)ザワザワ
夜空(…はっ!まずい…こんな場所で変に注目されるなんて冗談じゃない)
星奈「やだやだやだ」ジタバタ
夜空「静かにしろバカ肉!く…うぐ……しょうがない……」
夜空「はなはだ不本意で…まったく気が進まないが…と、特別に貴様に食べさせてやる」
星奈「ほんとにっ!?」
夜空「あ、ああ…」
夜空(…はっ!まずい…こんな場所で変に注目されるなんて冗談じゃない)
星奈「やだやだやだ」ジタバタ
夜空「静かにしろバカ肉!く…うぐ……しょうがない……」
夜空「はなはだ不本意で…まったく気が進まないが…と、特別に貴様に食べさせてやる」
星奈「ほんとにっ!?」
夜空「あ、ああ…」
323 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 20:50:42.14 ID:duDsgqFb0
星奈「ありがとー夜空!」
夜空「あーもううるさい。さっさとやるぞ」
星奈「♪」←口を開けて待っている
夜空(なんという嬉しそうな表情…というかまさか私が肉にあーんをする日が来ようとは…)
夜空「ほ、ほら」ドキドキ
星奈「むー。それじゃダメ!…あ~んってやって?」
夜空「こ、このワガママ挽き肉め…」
夜空「あーもううるさい。さっさとやるぞ」
星奈「♪」←口を開けて待っている
夜空(なんという嬉しそうな表情…というかまさか私が肉にあーんをする日が来ようとは…)
夜空「ほ、ほら」ドキドキ
星奈「むー。それじゃダメ!…あ~んってやって?」
夜空「こ、このワガママ挽き肉め…」
330 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:05:57.20 ID:duDsgqFb0
夜空(だがさっきのようにギャーギャーと騒がれても困る…クソ、腹をくくるしかないのか…)
星奈「♪」
夜空「あ、あ~~ん………」ソローリ
夜空(なんだこれ…は、はずかしすぎる…///)
星奈「はむ」パクッ
星奈「おいふぃ♥」モグモグ
夜空(顔が火照ったように熱い…なんなのだこの感情は…)ドキドキ
星奈「♪」
夜空「あ、あ~~ん………」ソローリ
夜空(なんだこれ…は、はずかしすぎる…///)
星奈「はむ」パクッ
星奈「おいふぃ♥」モグモグ
夜空(顔が火照ったように熱い…なんなのだこの感情は…)ドキドキ
342 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:34:11.11 ID:duDsgqFb0
夜空(いや単にこれは羞恥心で熱いと感じているだけだ、そうに違いない)
夜空(わ、私が肉に対して変な気持ちを抱くなんて万が一にもありえない)
星奈「えへへ!お返しに夜空にもあ~んってしてあげる♪」
夜空「い、い、いいいいいるかそんなもの!!」
夜空「だ、だいたい私たちは女同士なのになんでそんなキモイことを」アセアセ
星奈「夜空……あたしのことキライ?」
夜空「うぐっ!」
夜空(わ、私が肉に対して変な気持ちを抱くなんて万が一にもありえない)
星奈「えへへ!お返しに夜空にもあ~んってしてあげる♪」
夜空「い、い、いいいいいるかそんなもの!!」
夜空「だ、だいたい私たちは女同士なのになんでそんなキモイことを」アセアセ
星奈「夜空……あたしのことキライ?」
夜空「うぐっ!」
347 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:46:24.60 ID:duDsgqFb0
夜空「……」
夜空「あ、ああ嫌いだ!そもそも私は今まで一度たりとも貴様に好意を持ったことはない!」
星奈「え」
夜空「まったく貴様と同じ空気を吸ってるだけで嫌気が差す…憎憎しい肉だ」
星奈「……ひぅ……ぐすっ……」ポロポロ
夜空(ってまた泣・い・て・る・し!!)
夜空「あ、ああ嫌いだ!そもそも私は今まで一度たりとも貴様に好意を持ったことはない!」
星奈「え」
夜空「まったく貴様と同じ空気を吸ってるだけで嫌気が差す…憎憎しい肉だ」
星奈「……ひぅ……ぐすっ……」ポロポロ
夜空(ってまた泣・い・て・る・し!!)
355 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:05:15.60 ID:duDsgqFb0
星奈「あたし夜空のこと大好きなのに…どうしてそんなこと言うの?」ポロポロ
夜空「あ、いや、その…」
夜空「嫌い、ではあるんだが、その、本気で嫌いというわけではなくて、だな」アセアセ
星奈「じゃあスキってこと!?」
夜空「どうして貴様はそうポジティブに物事を考えられるのだ…」
星奈「恥ずかしがらなくてもいいのに♪はい、夜空、あーん♥」
夜空「ああ、もうっ!」
夜空「あ、いや、その…」
夜空「嫌い、ではあるんだが、その、本気で嫌いというわけではなくて、だな」アセアセ
星奈「じゃあスキってこと!?」
夜空「どうして貴様はそうポジティブに物事を考えられるのだ…」
星奈「恥ずかしがらなくてもいいのに♪はい、夜空、あーん♥」
夜空「ああ、もうっ!」
362 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:20:27.20 ID:duDsgqFb0
夜空(今の肉には何を言っても通じなさそうだ…しょうがない…)
夜空「……早くしろ」
星奈「えへへ!はい、あ~ん♪」
夜空(うう……は、恥ずかしくて死ぬ……!///)
星奈「どう?」
夜空「…///」モグモグ
星奈「夜空、あたしと間接キスしちゃったね♪」
夜空「ぶふっ!」
夜空「……早くしろ」
星奈「えへへ!はい、あ~ん♪」
夜空(うう……は、恥ずかしくて死ぬ……!///)
星奈「どう?」
夜空「…///」モグモグ
星奈「夜空、あたしと間接キスしちゃったね♪」
夜空「ぶふっ!」
366 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:32:30.88 ID:duDsgqFb0
夜空「か、か間接キスってなにを子供みたいなことを!単に同じスプーンを使っただけだろうが!///」
星奈「あ、あたしたちキス…しちゃった…///」
夜空「【間接】を抜くんじゃない!こここ、この変態肉!!」ドキドキドキ
~離れたテーブル席~
理科「うわーゆりゆりじゃのう」
小鷹「こっそりついてきてみたらとんでもないものを見てしまった…」
理科「にしても夜空先輩と星奈先輩、どっちが受けなんですかね?」
小鷹「しらねえよ…」
星奈「あ、あたしたちキス…しちゃった…///」
夜空「【間接】を抜くんじゃない!こここ、この変態肉!!」ドキドキドキ
~離れたテーブル席~
理科「うわーゆりゆりじゃのう」
小鷹「こっそりついてきてみたらとんでもないものを見てしまった…」
理科「にしても夜空先輩と星奈先輩、どっちが受けなんですかね?」
小鷹「しらねえよ…」
476 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 07:09:04.33 ID:+/pfkjZk0
~~~~~~~~~~
店員「ありがとうございましたー」
夜空「はぁ…」
夜空(結局、ケーキの味もほとんどわからなかった…周囲の客共は興味津々で見てくるし…)
星奈「ねーねー夜空!次はどこ行くの?」
夜空「私は本屋に行くつもりだが、貴様はついてくるな…と言ったところでどうせ無駄なんだろうな」
星奈「♪」ワクワク
夜空「やれやれ…」
店員「ありがとうございましたー」
夜空「はぁ…」
夜空(結局、ケーキの味もほとんどわからなかった…周囲の客共は興味津々で見てくるし…)
星奈「ねーねー夜空!次はどこ行くの?」
夜空「私は本屋に行くつもりだが、貴様はついてくるな…と言ったところでどうせ無駄なんだろうな」
星奈「♪」ワクワク
夜空「やれやれ…」
481 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 07:23:21.74 ID:+/pfkjZk0
本屋
夜空(いつもここの店は空いてるな。人が多いとそれだけで息苦しく感じるからな…ありがたい)
夜空(さて、あのファンタジー小説の新刊は、と)
星奈「じー」
夜空「な、なんだ肉…」
星奈「ねー夜空ってこういうのは読まないの?」ヒョイ
夜空(パ、パンツ丸出しの女が男に抱きついている…破廉恥な…。ライトノベルか?)
夜空(いつもここの店は空いてるな。人が多いとそれだけで息苦しく感じるからな…ありがたい)
夜空(さて、あのファンタジー小説の新刊は、と)
星奈「じー」
夜空「な、なんだ肉…」
星奈「ねー夜空ってこういうのは読まないの?」ヒョイ
夜空(パ、パンツ丸出しの女が男に抱きついている…破廉恥な…。ライトノベルか?)
485 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 07:41:36.88 ID:+/pfkjZk0
夜空「私はそんな低俗でいかにもアホっぽい表紙の本は買わない主義なのだ。まぁ存在自体が下品な貴様にはお似合いかもしれんが」
星奈「ふぅん。じゃあ夜空はどんな本が好きなの?」
夜空「少年まんg…じゃなくて!ファ、ファンタジーとかミステリーとか…まぁそういうジャンルの一般小説だな」
夜空「貴様もライトノベルばかり読んでないで、普通の小説も読んでみたらどうだ?そしたらその残念な脳みそも少しは改善されるかもしれないぞ」
星奈「むー」
星奈「ふぅん。じゃあ夜空はどんな本が好きなの?」
夜空「少年まんg…じゃなくて!ファ、ファンタジーとかミステリーとか…まぁそういうジャンルの一般小説だな」
夜空「貴様もライトノベルばかり読んでないで、普通の小説も読んでみたらどうだ?そしたらその残念な脳みそも少しは改善されるかもしれないぞ」
星奈「むー」
488 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 07:57:20.90 ID:+/pfkjZk0
立ち読みタイム
夜空(あ、これは太宰の…)
夜空(……)
夜空(ふぅ…走れムロスはやはりいいものだ)
星奈「夜空っ♪」ヒョコ
夜空「うわっ!…ってびっくりさせるな、このアホ肉!」
星奈「それあたし知ってる!確か主人公が友達との約束を果たすために一生懸命走るのよね!」
夜空「別に走ることが主題ではないんだが…というかこの有名作品を知らない日本人なんていないだろう」
夜空(互いに信頼しあえる友達……か)
星奈「?」
夜空(あ、これは太宰の…)
夜空(……)
夜空(ふぅ…走れムロスはやはりいいものだ)
星奈「夜空っ♪」ヒョコ
夜空「うわっ!…ってびっくりさせるな、このアホ肉!」
星奈「それあたし知ってる!確か主人公が友達との約束を果たすために一生懸命走るのよね!」
夜空「別に走ることが主題ではないんだが…というかこの有名作品を知らない日本人なんていないだろう」
夜空(互いに信頼しあえる友達……か)
星奈「?」
492 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 08:12:05.27 ID:+/pfkjZk0
~~~~~~~~~~
夜空「さて用も済んだし、帰るk」
星奈「♪」ワクワク
夜空「まだついてくる気か貴様は…もうほとんど日も暮れているというのに…」ウンザリ
近くの公園のベンチ
星奈「パパに電話したら、おっけーだって!」トテトテ
夜空「ああそう…」
夜空(親にいちいち許可を取るとか…私としては肉に問答無用のNGを突きつけて欲しかったが)
星奈「となり、いい?」
夜空「……勝手に座れ」
星奈「えへへ♪」チョコン
夜空「さて用も済んだし、帰るk」
星奈「♪」ワクワク
夜空「まだついてくる気か貴様は…もうほとんど日も暮れているというのに…」ウンザリ
近くの公園のベンチ
星奈「パパに電話したら、おっけーだって!」トテトテ
夜空「ああそう…」
夜空(親にいちいち許可を取るとか…私としては肉に問答無用のNGを突きつけて欲しかったが)
星奈「となり、いい?」
夜空「……勝手に座れ」
星奈「えへへ♪」チョコン
495 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 08:32:25.27 ID:+/pfkjZk0
ヒュー…
夜空「さむっ!」
夜空(なぜ私はこんなクソ寒い中、肉と一緒にベンチに座っているのだろう…)
夜空「……」スッ
星奈「どこいくの?」
夜空「ちょっとコーヒー買ってくるだけだ」
夜空「さむっ!」
夜空(なぜ私はこんなクソ寒い中、肉と一緒にベンチに座っているのだろう…)
夜空「……」スッ
星奈「どこいくの?」
夜空「ちょっとコーヒー買ってくるだけだ」
499 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 08:56:52.24 ID:+/pfkjZk0
~~~~~~~~~
夜空「……ほれ、肉」ポイッ
星奈「わっ?……夜空?」
夜空「私のおごりだ、ありがたく思え」
星奈「えへへ、ありがと~♪」
夜空「だ、だから抱きついてくるなと言ってるだろう!///」
星奈「あ、そうだ!」
夜空「?カバンから何を…」
星奈「じゃーん!」
夜空「マフラーか…で、それがどうしたというのだ?」
夜空「……ほれ、肉」ポイッ
星奈「わっ?……夜空?」
夜空「私のおごりだ、ありがたく思え」
星奈「えへへ、ありがと~♪」
夜空「だ、だから抱きついてくるなと言ってるだろう!///」
星奈「あ、そうだ!」
夜空「?カバンから何を…」
星奈「じゃーん!」
夜空「マフラーか…で、それがどうしたというのだ?」
502 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 09:11:50.10 ID:+/pfkjZk0
星奈「ふふーん!これをこうやって…」マキマキ
夜空「な、なにをする肉!っておい、こ、こら!」
星奈「えへー、どう?」
夜空(い、一本のマフラーを二人で…って距離が近い!)ドキドキ
星奈「まるでカップルみたい♥」
夜空「な、な、なにバババカなことを言っているのだ貴様は!///」
夜空(しかし…悪い気はしない…なぜだ)ドキドキ
夜空「な、なにをする肉!っておい、こ、こら!」
星奈「えへー、どう?」
夜空(い、一本のマフラーを二人で…って距離が近い!)ドキドキ
星奈「まるでカップルみたい♥」
夜空「な、な、なにバババカなことを言っているのだ貴様は!///」
夜空(しかし…悪い気はしない…なぜだ)ドキドキ
507 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 09:27:03.61 ID:+/pfkjZk0
星奈「よぞらー、髪の毛さわってもいい?」
夜空「へ」
星奈「夜空の髪、さらさらしてるー♥」
夜空「バ、バカ!!やめろ!!///」
夜空(さらさら…当然だ。これでも髪には結構気を遣っている…店員はウザイが、美容院にも行ってるし)
夜空「まったく…許可もなく勝手に私の髪に触れるとは。ゆるさん」
夜空「貴様の髪もくしゃくしゃにしてやる」ワシャワシャ
星奈「わ!わふ~♥」
夜空(犬かコイツは…)
夜空「へ」
星奈「夜空の髪、さらさらしてるー♥」
夜空「バ、バカ!!やめろ!!///」
夜空(さらさら…当然だ。これでも髪には結構気を遣っている…店員はウザイが、美容院にも行ってるし)
夜空「まったく…許可もなく勝手に私の髪に触れるとは。ゆるさん」
夜空「貴様の髪もくしゃくしゃにしてやる」ワシャワシャ
星奈「わ!わふ~♥」
夜空(犬かコイツは…)
508 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 09:31:14.43 ID:GZ2hEuUd0
なんだこれ
なんだこれ
ニヤニヤしちまうじゃねーか
なんだこれ
ニヤニヤしちまうじゃねーか
511 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 09:41:14.55 ID:+/pfkjZk0
夜空「……」
夜空「……今から言うことは、ただの独り言だ。聞き流せ」
星奈「?」
夜空「ある学校に一人の美少女がいました」
夜空「彼女はクラスでは孤高の存在でしたが、ある日偶然にも10年ぶりにかつての親友と再会を果たしました」
夜空「聡明な彼女はかつての親友と二人きりで過ごす時間を作るために、新しく部活を始めることにしました」
夜空「この素晴らしいプランは、何事もなくうまくいく…はずでした」
夜空「……今から言うことは、ただの独り言だ。聞き流せ」
星奈「?」
夜空「ある学校に一人の美少女がいました」
夜空「彼女はクラスでは孤高の存在でしたが、ある日偶然にも10年ぶりにかつての親友と再会を果たしました」
夜空「聡明な彼女はかつての親友と二人きりで過ごす時間を作るために、新しく部活を始めることにしました」
夜空「この素晴らしいプランは、何事もなくうまくいく…はずでした」
513 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 09:57:14.28 ID:+/pfkjZk0
夜空「ところがすぐに思わぬ邪魔者が入ってきました。そいつのせいで当初の予定は完全に狂ってしまいました」
夜空「少女はその邪魔者をたいそう憎みました。そりゃもう肉肉しいくらいに」
夜空「彼女は、そいつをイジり倒しました。1日に必ず1回はイジり倒さないと気がすまないレベルでした」
夜空「……しかし、驚くことに、部活を続けるうちに彼女の心の中で感情の変化が起こってきました」
夜空「最初はただの邪魔者でしかなかったそいつが…彼女にとって、何か特別な存在になってきたのです」
夜空「彼女は、そいつがいないと何か物足りない…満たされない。そう思うようになりました」
夜空「少女はその邪魔者をたいそう憎みました。そりゃもう肉肉しいくらいに」
夜空「彼女は、そいつをイジり倒しました。1日に必ず1回はイジり倒さないと気がすまないレベルでした」
夜空「……しかし、驚くことに、部活を続けるうちに彼女の心の中で感情の変化が起こってきました」
夜空「最初はただの邪魔者でしかなかったそいつが…彼女にとって、何か特別な存在になってきたのです」
夜空「彼女は、そいつがいないと何か物足りない…満たされない。そう思うようになりました」
521 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 10:13:37.99 ID:+/pfkjZk0
夜空「彼女は、別にそいつを嫌っているわけではありません。もしかしたら、もしかすると…彼女は、本当は」
夜空「本当は、そいつのことが…」
星奈「夜空?」
夜空「……///」
星奈「ひょっとして、そいつって……あたしのこと?」
夜空「べべ別に誰とも言ってないだろう!!というか独り言に野暮な質問をするな!!」アタフタ
夜空「本当は、そいつのことが…」
星奈「夜空?」
夜空「……///」
星奈「ひょっとして、そいつって……あたしのこと?」
夜空「べべ別に誰とも言ってないだろう!!というか独り言に野暮な質問をするな!!」アタフタ
537 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 10:32:35.46 ID:+/pfkjZk0
星奈「えへへ、夜空かわいい♪」
夜空「うぅ…」
星奈「…………ちゅっ♥」
夜空「え」
夜空「ひ、人のデコに何をするのだ貴様は!!!///」
星奈「夜空がかわいすぎるから、デコチューしちゃった!」
夜空「なんというは、破廉恥な…むぐ、あうぅ……///」ドキドキ
夜空「うぅ…」
星奈「…………ちゅっ♥」
夜空「え」
夜空「ひ、人のデコに何をするのだ貴様は!!!///」
星奈「夜空がかわいすぎるから、デコチューしちゃった!」
夜空「なんというは、破廉恥な…むぐ、あうぅ……///」ドキドキ
544 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 10:49:10.91 ID:+/pfkjZk0
夜空(く、くそ……ここまでやられっぱなしだと、私の気がすまない……)
夜空「おい、肉!!」
星奈「なにー?」
夜空「…………………好きだ」
星奈「えっ」
夜空「お前のことが……大好きだ」
星奈「ふぇ?よ、よぞ、ら?」
夜空「おい、肉!!」
星奈「なにー?」
夜空「…………………好きだ」
星奈「えっ」
夜空「お前のことが……大好きだ」
星奈「ふぇ?よ、よぞ、ら?」
545 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 10:53:45.46 ID:G0yVXaJT0
そろそろ脱いでいいかな?
546 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 10:54:34.93 ID:M3DltShb0
>>545
おせーよ
おせーよ
550 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 11:03:04.24 ID:+/pfkjZk0
星奈「ホント……に?」ドキドキドキ
夜空「ああ」
星奈「ちょ、ちょっと待って、あ、あたし…///」
夜空「って嘘に決まってるだろう!騙されたなバカめ!!HAHAHA」
星奈「えー!!」
夜空「普通に考えれば私が貴様を好きになるはずがないだろう!この単細胞肉め!!」
星奈「もー!ばかぁ!!」ポカポカ
夜空「ああ」
星奈「ちょ、ちょっと待って、あ、あたし…///」
夜空「って嘘に決まってるだろう!騙されたなバカめ!!HAHAHA」
星奈「えー!!」
夜空「普通に考えれば私が貴様を好きになるはずがないだろう!この単細胞肉め!!」
星奈「もー!ばかぁ!!」ポカポカ
551 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 11:12:53.99 ID:+/pfkjZk0
夜空「だがまぁ……なんだ、その、今日は……割と、た、楽しかった……ぞ」
星奈「え?」
夜空「ふ、ふん…」←髪の毛いじってる
星奈「うん、あたしも楽しかった!ありがと、夜空♪」ニッコリ
夜空「…///」
夜空(だ、だからなんで肉の笑顔ごときでこんなにドキドキしないといけないのだ!!)
星奈「えへへへ♪」
夜空「う…むぅ…///」ドキドキ
星奈「え?」
夜空「ふ、ふん…」←髪の毛いじってる
星奈「うん、あたしも楽しかった!ありがと、夜空♪」ニッコリ
夜空「…///」
夜空(だ、だからなんで肉の笑顔ごときでこんなにドキドキしないといけないのだ!!)
星奈「えへへへ♪」
夜空「う…むぅ…///」ドキドキ
556 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 11:22:36.76 ID:+/pfkjZk0
翌日。
夜空(昨日はいろいろ大変だったな…最後は肉の家の執事が迎えに来てくれて助かったが…)
夜空(まぁ、薬の効果はさすがに切れてるだろう)
ガチャ
星奈「……」←パソコンでエロゲやってる
夜空(はぁ……よかった)
夜空(だがなぜだろうか…ほんの少し残念な気がしなくもない…)
夜空(昨日はいろいろ大変だったな…最後は肉の家の執事が迎えに来てくれて助かったが…)
夜空(まぁ、薬の効果はさすがに切れてるだろう)
ガチャ
星奈「……」←パソコンでエロゲやってる
夜空(はぁ……よかった)
夜空(だがなぜだろうか…ほんの少し残念な気がしなくもない…)
560 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 11:37:34.34 ID:+/pfkjZk0
理科「呼ばれて飛び出てジャジャーン!志熊理科、参上!!」
星奈「あっ!やっと来たわね理科!!あんた昨日あたしに変な薬飲ませたでしょ!!」
理科「いや、そんなキレられても…星奈先輩自分からグイッと飲んだじゃないですか」
星奈「やっぱりあんたの仕業だったのね!あれ飲んだら突然身体が熱っぽくなって、気付いたら家のベッドで寝てたし…なんなのよいったい!」
夜空「……なに?」
星奈「なによ」
夜空「肉……貴様もしかして覚えてないのか?」
星奈「は?何のことよ?」
夜空「…………ちょっと来い」
星奈「な、なによ急に!?ていうかあたし今夏海ルート攻略してる最中」
夜空「駄肉の分際で口答えするな。早く来い」
星奈「あっ!やっと来たわね理科!!あんた昨日あたしに変な薬飲ませたでしょ!!」
理科「いや、そんなキレられても…星奈先輩自分からグイッと飲んだじゃないですか」
星奈「やっぱりあんたの仕業だったのね!あれ飲んだら突然身体が熱っぽくなって、気付いたら家のベッドで寝てたし…なんなのよいったい!」
夜空「……なに?」
星奈「なによ」
夜空「肉……貴様もしかして覚えてないのか?」
星奈「は?何のことよ?」
夜空「…………ちょっと来い」
星奈「な、なによ急に!?ていうかあたし今夏海ルート攻略してる最中」
夜空「駄肉の分際で口答えするな。早く来い」
564 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 11:50:26.85 ID:+/pfkjZk0
~~~~~~~~~~
夜空「貴様、薬を飲んだ後まったく何も覚えてないのか?」
星奈「しっつこいわねー、記憶にないって言ってるでしょうが」
夜空「なん…だと…貴様が豹変してから私は大変な目にあったのだぞ…」
星奈「へ?豹変?あたしあんたに何かしたの?」
夜空「わ、私がとてつもないショックを受けたというのに貴様だけケロッとしているなど許しがたい!いいだろう、教えてやる…貴様の残念すぎる振る舞いを…」
夜空「貴様、薬を飲んだ後まったく何も覚えてないのか?」
星奈「しっつこいわねー、記憶にないって言ってるでしょうが」
夜空「なん…だと…貴様が豹変してから私は大変な目にあったのだぞ…」
星奈「へ?豹変?あたしあんたに何かしたの?」
夜空「わ、私がとてつもないショックを受けたというのに貴様だけケロッとしているなど許しがたい!いいだろう、教えてやる…貴様の残念すぎる振る舞いを…」
567 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 11:59:46.00 ID:+/pfkjZk0
説明中。。。。
星奈「は、はあああああ!?あ、あたしがあんたにデレデレでゾッコンで手つないだりあーんしたり!?」
夜空「ああ」
星奈「しかもそのうえあんたのおでこにキ、キ、キキキキスしたですって!?」
夜空「そうだ。しかも非常に嬉しそうなスマイルをしていた」
星奈「ありえないし!絶対ありえないから!!てゆーかあんたにキスとかうわーキモ!キモッ!!」
夜空「それはこっちのセリフだっ!!あ、あんなこと…思い出すだけで気持ち悪くなる!」
星奈「は、はあああああ!?あ、あたしがあんたにデレデレでゾッコンで手つないだりあーんしたり!?」
夜空「ああ」
星奈「しかもそのうえあんたのおでこにキ、キ、キキキキスしたですって!?」
夜空「そうだ。しかも非常に嬉しそうなスマイルをしていた」
星奈「ありえないし!絶対ありえないから!!てゆーかあんたにキスとかうわーキモ!キモッ!!」
夜空「それはこっちのセリフだっ!!あ、あんなこと…思い出すだけで気持ち悪くなる!」
570 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 12:12:32.78 ID:+/pfkjZk0
星奈「…………マジで、したの?」
夜空「嘘をついたところで私に何の得があるというのだ…」
星奈「ぎゃあああ~~~~~~~~~!!」
夜空「あれほど残念な肉は見たことがない…恐らく今後もアレを越えるものはないだろう」
星奈「た、確かにあたしあんたのことキライじゃないし、その、ほんのちょっぴりスキ、かもしれないけど…」ボソボソ
夜空「あ?」
星奈「でもさすがに…キスはちょっと…///」
夜空「顔が赤いぞ肉…もしかして貴様、ま、まさかキス以上のことをしたかったのか…普通に引くぞ…」
夜空「嘘をついたところで私に何の得があるというのだ…」
星奈「ぎゃあああ~~~~~~~~~!!」
夜空「あれほど残念な肉は見たことがない…恐らく今後もアレを越えるものはないだろう」
星奈「た、確かにあたしあんたのことキライじゃないし、その、ほんのちょっぴりスキ、かもしれないけど…」ボソボソ
夜空「あ?」
星奈「でもさすがに…キスはちょっと…///」
夜空「顔が赤いぞ肉…もしかして貴様、ま、まさかキス以上のことをしたかったのか…普通に引くぞ…」
573 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 12:19:22.96 ID:+/pfkjZk0
星奈「なっ!?そんなわけないでしょ!バカじゃないの!」
夜空「ふん……エロゲー脳の貴様のことだ。どうだか」
ギャーギャー
理科・小鷹「……」コソーリ
理科「元の状態に戻っちゃったみたいですね。理科的にはレズレズルートでもよかったんですけど」
小鷹「いや、そのルート行ったら隣人部えらいことになると思うぞ。マジで」
~~~~~~~~~~
星奈(はぁ……それにしても)
星奈(もしあのとき夜空のおでこじゃなくて、唇にキスしていたら…どうなってたのかしら)
星奈(あたしとしては、べ、別にそれでも…///)
夜空(う、背中に妙な寒気が…)ゾクゾク
おわる
夜空「ふん……エロゲー脳の貴様のことだ。どうだか」
ギャーギャー
理科・小鷹「……」コソーリ
理科「元の状態に戻っちゃったみたいですね。理科的にはレズレズルートでもよかったんですけど」
小鷹「いや、そのルート行ったら隣人部えらいことになると思うぞ。マジで」
~~~~~~~~~~
星奈(はぁ……それにしても)
星奈(もしあのとき夜空のおでこじゃなくて、唇にキスしていたら…どうなってたのかしら)
星奈(あたしとしては、べ、別にそれでも…///)
夜空(う、背中に妙な寒気が…)ゾクゾク
おわる
578 ◆YgQwmTWa7I 2012/01/28(土) 12:23:03.28 ID:+/pfkjZk0
>>1の力ではこれが限界です本当に(ry
星空のイチャイチャをかいてみたかった
あと、無駄に長引いてごめんなさい、保守ありがとうございました。
星空のイチャイチャをかいてみたかった
あと、無駄に長引いてごめんなさい、保守ありがとうございました。
576 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 12:22:27.59 ID:94q++wcOO
乙
579 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 12:23:16.08 ID:qJEY0P230
長いことありがとう
乙
乙
584 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 12:27:36.08 ID:vwNxna4V0
乙
Entry ⇒ 2012.01.29 | Category ⇒ 僕は友達が少ないSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
星奈「こっばっとちゃ~~~~~~~~~~~ん!!!」小鳩「死ね」
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 21:39:33.82 ID:ENaKC0XB0
星奈「へ?」
元スレ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327235973/
星奈「こっばっとちゃ~~~~~~~~~~~ん!!!」小鳩「死ね」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327235973/
星奈「こっばっとちゃ~~~~~~~~~~~ん!!!」小鳩「死ね」
5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 21:45:54.19 ID:ENaKC0XB0
星奈「こ、こ、こばと、ちゃん?」
小鳩「……」
小鷹「お、おい小鳩?」
夜空「……」
小鳩「ククク……我が眷属よ、今宵の生贄は何だ?」
小鷹「肉じゃがだけど…」
小鳩「そうか……では、帰るぞ」
小鷹「???おう」
小鳩「……」
小鷹「お、おい小鳩?」
夜空「……」
小鳩「ククク……我が眷属よ、今宵の生贄は何だ?」
小鷹「肉じゃがだけど…」
小鳩「そうか……では、帰るぞ」
小鷹「???おう」
10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 21:50:48.71 ID:ENaKC0XB0
パタン
理科「帰っちゃいましたね」
夜空「ああ」
理科「星奈先輩……小鳩さんに何したんですか?」
星奈「……」チーン
夜空「見ろ、肉がただのしかばねのようだ」
幸村「ごしゅうしょうさまです」
理科「帰っちゃいましたね」
夜空「ああ」
理科「星奈先輩……小鳩さんに何したんですか?」
星奈「……」チーン
夜空「見ろ、肉がただのしかばねのようだ」
幸村「ごしゅうしょうさまです」
11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 21:51:26.40 ID:8N7RXFXx0
星奈は虐められれば虐められるだけ輝くわ
13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 21:59:28.71 ID:ENaKC0XB0
星奈の家
星奈「小鳩ちゃんにあんなこと言われるなんて……」
星奈「ううん、きっと何かの聞き間違いよ!あのマイスイートエンジェルの小鳩ちゃんが死ねなんていうわけないじゃない!」
星奈「確か小鳩ちゃんはお肉が大好きだったわね」
星奈「ぐふふ、明日放課後に最高級のお肉を学校まで届けさせれば……きっと……」
星奈「うひひ……」
星奈「小鳩ちゃんにあんなこと言われるなんて……」
星奈「ううん、きっと何かの聞き間違いよ!あのマイスイートエンジェルの小鳩ちゃんが死ねなんていうわけないじゃない!」
星奈「確か小鳩ちゃんはお肉が大好きだったわね」
星奈「ぐふふ、明日放課後に最高級のお肉を学校まで届けさせれば……きっと……」
星奈「うひひ……」
14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:10:16.15 ID:ENaKC0XB0
翌日。部室。
バタン!
星奈「はぁはぁ……こ、小鳩ちゃんいる!?」
小鳩「……」
星奈「こ・ば・とちゃん♪お姉ちゃん今日ね、小鳩ちゃんの大好きなもの持ってきたの!」
小鳩「……」
星奈「じゃーん!!ほら見て!最高級の霜降りの松○牛!!凄いでしょ!?」
小鷹「なんでお前生肉学校に持ってきてるんだよ…」
夜空「アホだな」
バタン!
星奈「はぁはぁ……こ、小鳩ちゃんいる!?」
小鳩「……」
星奈「こ・ば・とちゃん♪お姉ちゃん今日ね、小鳩ちゃんの大好きなもの持ってきたの!」
小鳩「……」
星奈「じゃーん!!ほら見て!最高級の霜降りの松○牛!!凄いでしょ!?」
小鷹「なんでお前生肉学校に持ってきてるんだよ…」
夜空「アホだな」
17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:16:02.97 ID:ENaKC0XB0
小鳩「……」ジィー←霜降り肉を見てる
星奈「~~♪」ワクワク
小鳩「……」ジィー
星奈「~~♪」テカテカ
小鳩「死ね」
星奈「うわああああああああああああああああああああああん!!!」ダダダ
小鷹「ちょ、おい星奈!?」
夜空「肉は犠牲になったのだ……」
星奈「~~♪」ワクワク
小鳩「……」ジィー
星奈「~~♪」テカテカ
小鳩「死ね」
星奈「うわああああああああああああああああああああああん!!!」ダダダ
小鷹「ちょ、おい星奈!?」
夜空「肉は犠牲になったのだ……」
18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:25:03.53 ID:ENaKC0XB0
小鷹「おい小鳩、お前ちょっと言いすぎじゃないか?星奈のやつ肉持ったままマジ泣きして走ってったぞ」
小鳩「……」
夜空「小鷹の妹も色々ストレスが溜まっているのだろう。いつもあのバカ肉から変態じみた行為を受けているからな」
小鷹「う~ん……とりあえず俺、ちょっとあいつ見てくるよ」
夜空「駄肉のことなど放っておけ。どうせすぐ戻ってくる」
小鷹「そういうわけにもいかないだろ…」
小鳩「……」
夜空「小鷹の妹も色々ストレスが溜まっているのだろう。いつもあのバカ肉から変態じみた行為を受けているからな」
小鷹「う~ん……とりあえず俺、ちょっとあいつ見てくるよ」
夜空「駄肉のことなど放っておけ。どうせすぐ戻ってくる」
小鷹「そういうわけにもいかないだろ…」
22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:32:33.41 ID:ENaKC0XB0
礼拝堂の近くのベンチ
星奈「ひっぐ、ぐすっ、うぐ」
小鷹「やっと見つけた……つか、お前置いてある肉どーすんだよ」
星奈「こだかぁ……」
小鷹「ん?」
星奈「あ、あたし……ひぐっ、小鳩ちゃんに嫌われてるの……?」
小鷹(嫌われてるだろ……普通に)
星奈「ひっぐ、ぐすっ、うぐ」
小鷹「やっと見つけた……つか、お前置いてある肉どーすんだよ」
星奈「こだかぁ……」
小鷹「ん?」
星奈「あ、あたし……ひぐっ、小鳩ちゃんに嫌われてるの……?」
小鷹(嫌われてるだろ……普通に)
24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:40:58.13 ID:ENaKC0XB0
小鷹「嫌われてるかどうかはひとまず置いておいて……お前ここ最近小鳩に何かしたか?」
星奈「別に何もしてないわよ?」
星奈「1週間前は普通にペロペロしたし、その次の日は髪の毛クンカクンカしたわね」
小鷹「お、おぅ」
星奈「その次の日は小鳩ちゃんが寝てるときにひざをペロペロしたわね」
小鷹(こいつ人の妹に何をしてやがるんだ…)
星奈「別に何もしてないわよ?」
星奈「1週間前は普通にペロペロしたし、その次の日は髪の毛クンカクンカしたわね」
小鷹「お、おぅ」
星奈「その次の日は小鳩ちゃんが寝てるときにひざをペロペロしたわね」
小鷹(こいつ人の妹に何をしてやがるんだ…)
25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:48:37.89 ID:ENaKC0XB0
星奈「えーっと、その次の日は」
小鷹「わかった、もういい……お前が小鳩に対して変態行為に日々勤しんでいるのはよくわかった」
星奈「は、はぁ?誰が変態よ!かわいいものを愛でるのは当然のことでしょうが!!」
小鷹「いや、愛でるって言ってもお前……」
星奈「『チキマヨ』のメバルちゃんだってマヨネーズかけてペロペロしたくなるでしょ!?」
小鷹(そりゃお前だけだ)
小鷹「わかった、もういい……お前が小鳩に対して変態行為に日々勤しんでいるのはよくわかった」
星奈「は、はぁ?誰が変態よ!かわいいものを愛でるのは当然のことでしょうが!!」
小鷹「いや、愛でるって言ってもお前……」
星奈「『チキマヨ』のメバルちゃんだってマヨネーズかけてペロペロしたくなるでしょ!?」
小鷹(そりゃお前だけだ)
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 22:56:32.01 ID:ENaKC0XB0
星奈「うわーん!マイスイートエンジェル・小鳩ちゃんカムバーック!!」
小鷹「はぁ……」
小鷹(こりゃ小鳩に直接聞いてみるしかなさそうだな)
~~~~~~~~~~
小鷹の家
小鷹「なぁ小鳩」
小鳩「何だ?我が眷属よ」
小鷹「はぁ……」
小鷹(こりゃ小鳩に直接聞いてみるしかなさそうだな)
~~~~~~~~~~
小鷹の家
小鷹「なぁ小鳩」
小鳩「何だ?我が眷属よ」
29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:06:59.37 ID:ENaKC0XB0
小鷹「お前さ、星奈となにかあったのか?」
小鳩「……」
小鷹「確かにお前が星奈のこと嫌ってるのはわかるけど……あそこまで言うなんて」
小鳩「ククク…そ、それが世界の選択だ…」
小鷹「意味がわからん…」
小鳩「……」
小鷹「確かにお前が星奈のこと嫌ってるのはわかるけど……あそこまで言うなんて」
小鳩「ククク…そ、それが世界の選択だ…」
小鷹「意味がわからん…」
31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:14:16.57 ID:XFWhOErB0
世界の選択なら仕方ないな
32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:14:40.89 ID:ENaKC0XB0
3日前
夜空(ふむ……今日はまだ小鷹の妹しか来ていないのか。面白い、アレを試してみるか)
夜空「おい、ちょっと話がある」
小鳩「?」
夜空「小鷹の妹よ。お前は毎日あの金髪変態肉から嫌がらせを受けているな」
小鳩「……」コクリ
夜空「正直なところ、もうあいつとは関わり合いになりたくないだろう?」
小鳩「……」コクリ
夜空「ふふふ……そこで、だ。私に妙案がある」
夜空(ふむ……今日はまだ小鷹の妹しか来ていないのか。面白い、アレを試してみるか)
夜空「おい、ちょっと話がある」
小鳩「?」
夜空「小鷹の妹よ。お前は毎日あの金髪変態肉から嫌がらせを受けているな」
小鳩「……」コクリ
夜空「正直なところ、もうあいつとは関わり合いになりたくないだろう?」
小鳩「……」コクリ
夜空「ふふふ……そこで、だ。私に妙案がある」
34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:23:55.57 ID:ENaKC0XB0
夜空「内容は実に簡単だ。あの淫乱肉にただ一言『死ね』と言えばいい」
小鳩「え……」
夜空「私が死ねと言ってもあいつに大した効果はないが、お前が言えば間違いなく効果は抜群だろう」
夜空「最初のうちはしつこく近づいてくるかもしれないが、何度か繰り返せばそのうち何もしてこなくなるはずだ」
小鳩「う、うむ……わかった」
夜空(ククク……楽しみだ)
小鳩「え……」
夜空「私が死ねと言ってもあいつに大した効果はないが、お前が言えば間違いなく効果は抜群だろう」
夜空「最初のうちはしつこく近づいてくるかもしれないが、何度か繰り返せばそのうち何もしてこなくなるはずだ」
小鳩「う、うむ……わかった」
夜空(ククク……楽しみだ)
37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:31:54.99 ID:ENaKC0XB0
夜空(あの日、結局肉は来なかったが…次の日からあいつは『死ね』の猛火にさらされている)
夜空(肉よ、果たして耐えられるかな…?)
~~~~~~~~~~
翌日。
星奈「こ、こばとちゃ」
小鳩「死ね」
そのまた次。
星奈「こばt」
小鳩「死ね」
夜空(肉よ、果たして耐えられるかな…?)
~~~~~~~~~~
翌日。
星奈「こ、こばとちゃ」
小鳩「死ね」
そのまた次。
星奈「こばt」
小鳩「死ね」
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:36:25.43 ID:ENaKC0XB0
星奈「こばとちゃんは天使こばとちゃんは天使こばとちゃんは天使」ブツブツ
星奈「こばとちゃんは死ねなんていわないこばとちゃんは死ねなんていわない」ブツブツ
小鷹「おい、大丈夫なのかあれ…」
理科「理科的には精神的に相当ヤバイ領域に入ってると思います」
幸村「せなのあねご……」
星奈「こばとちゃんは死ねなんていわないこばとちゃんは死ねなんていわない」ブツブツ
小鷹「おい、大丈夫なのかあれ…」
理科「理科的には精神的に相当ヤバイ領域に入ってると思います」
幸村「せなのあねご……」
41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/22(日) 23:50:57.12 ID:ENaKC0XB0
星奈の家
星奈「そうよ…小鳩ちゃんがあんな暴言をあたしに吐くわけがない」
星奈「あの小鳩ちゃんはそう…偽者よ!!」
星奈「本物の小鳩ちゃんは、いったいどこに……」
星奈「本物の小鳩ちゃんが戻ってくるまでは……アレをするしかないわね……」
星奈「ステラ!」
ステラ「なんでしょう、お嬢様」
星奈「…」ゴニョゴニョ
ステラ「…すぐに用意させていただきます」
星奈「そうよ…小鳩ちゃんがあんな暴言をあたしに吐くわけがない」
星奈「あの小鳩ちゃんはそう…偽者よ!!」
星奈「本物の小鳩ちゃんは、いったいどこに……」
星奈「本物の小鳩ちゃんが戻ってくるまでは……アレをするしかないわね……」
星奈「ステラ!」
ステラ「なんでしょう、お嬢様」
星奈「…」ゴニョゴニョ
ステラ「…すぐに用意させていただきます」
45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 00:02:20.24 ID:oclWFMtu0
翌日。部室
バン
星奈「待たせたわね愚民共!!」
小鷹「いや別に待ってねーけど……ってなんだその格好!?」
理科「それ、小鳩さんの衣装ですね…」
星奈「ふっふっふ……そこにいる小鳩ちゃんは偽者よ」
小鷹「は?」
星奈「だから、本物の小鳩ちゃんが現れるまで、このあたしが(仮)小鳩ちゃんとしてやっていくことに決めたの」
小鷹「すまん、まったく意味がわからない…」
バン
星奈「待たせたわね愚民共!!」
小鷹「いや別に待ってねーけど……ってなんだその格好!?」
理科「それ、小鳩さんの衣装ですね…」
星奈「ふっふっふ……そこにいる小鳩ちゃんは偽者よ」
小鷹「は?」
星奈「だから、本物の小鳩ちゃんが現れるまで、このあたしが(仮)小鳩ちゃんとしてやっていくことに決めたの」
小鷹「すまん、まったく意味がわからない…」
51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 00:10:25.82 ID:oclWFMtu0
星奈「ククク……この我の意図が理解できぬとは……眷属としてあるまじき話……」
小鷹「なんかその口調お前がやると痛さ倍増するな…」
理科「衣装もぱっつんぱっつんですね。吸血鬼というよりはむしろサキュバスと言ったほうが」
夜空(まずい……ここまでになるとは思わなかった)
夜空(ちょっと、やりすぎたか?)
小鷹「なんかその口調お前がやると痛さ倍増するな…」
理科「衣装もぱっつんぱっつんですね。吸血鬼というよりはむしろサキュバスと言ったほうが」
夜空(まずい……ここまでになるとは思わなかった)
夜空(ちょっと、やりすぎたか?)
58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 00:20:32.73 ID:oclWFMtu0
星奈「ククク……愚民共め、我の蠱惑的な身体に魅了されておるのか……」
小鷹「魅了つーかお前が小鳩の衣装着てもコスプレにしか見えねーぞ」
理科「えっちぃ系のコスプレ喫茶でありそうですよね」
夜空「おい、小鷹の妹」チョイチョイ
小鳩「?」
小鷹「魅了つーかお前が小鳩の衣装着てもコスプレにしか見えねーぞ」
理科「えっちぃ系のコスプレ喫茶でありそうですよね」
夜空「おい、小鷹の妹」チョイチョイ
小鳩「?」
61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 00:33:17.69 ID:oclWFMtu0
星奈「ク、クク……我をそこらの下劣なコスプレ喫茶と一緒にするな……そもそもあたs…我はメイド喫茶にしか興味がない…」
小鷹「なんで吸血鬼がメイド喫茶に興味もつんだよ」
理科「ちょっと素が出てきましたね」
部室の外。
夜空「この前言った『アレ』……もういいぞ」
小鳩「え?」
夜空「もう肉に『死ね』と言わなくていい」
小鳩「……」
小鷹「なんで吸血鬼がメイド喫茶に興味もつんだよ」
理科「ちょっと素が出てきましたね」
部室の外。
夜空「この前言った『アレ』……もういいぞ」
小鳩「え?」
夜空「もう肉に『死ね』と言わなくていい」
小鳩「……」
64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 00:45:01.87 ID:oclWFMtu0
夜空「あいつももう十分懲りたはずだ。普段の行いを反省していることだろう」
夜空「というわけで、明日から普通にあいつに……いや、待てよ」
夜空(肉のやつ……偽者がどうのこうの言っていたな)
夜空(うーむ……私がネタばらししたほうが早そうだ)
夜空「小鷹の妹、少し協力してくれ」
小鳩「?」
夜空「というわけで、明日から普通にあいつに……いや、待てよ」
夜空(肉のやつ……偽者がどうのこうの言っていたな)
夜空(うーむ……私がネタばらししたほうが早そうだ)
夜空「小鷹の妹、少し協力してくれ」
小鳩「?」
68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 00:53:42.95 ID:oclWFMtu0
~~~~というわけで、ここでネタばらし~~~~
星奈「夜おおおおおおおおおおゾルアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
夜空「はっはっは、いやー面白かったぞ。あ、あとすまんかった」
星奈「いtgm4ltr&$*‘うぇりゅ7jん:j?!!!」
理科「ホラー映画の怪物レベルの恐ろしい顔してますね」
小鷹「女の子がしちゃいけない顔だろこれ…」
星奈「夜おおおおおおおおおおゾルアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
夜空「はっはっは、いやー面白かったぞ。あ、あとすまんかった」
星奈「いtgm4ltr&$*‘うぇりゅ7jん:j?!!!」
理科「ホラー映画の怪物レベルの恐ろしい顔してますね」
小鷹「女の子がしちゃいけない顔だろこれ…」
69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 00:58:39.11 ID:oclWFMtu0
星奈「ほ・ん・と・に!!ほんとにあんたってサイアクね!!」
夜空「だからすまんかったと言っているだろう……な?」チラッ
小鳩「うぅ……」
星奈「こ、小鳩ちゃん……」
小鳩「お、おねえちゃん…………ご、ごめんなしゃい……」ペコリ
小鷹「へ?」
理科「OH…」
夜空「だからすまんかったと言っているだろう……な?」チラッ
小鳩「うぅ……」
星奈「こ、小鳩ちゃん……」
小鳩「お、おねえちゃん…………ご、ごめんなしゃい……」ペコリ
小鷹「へ?」
理科「OH…」
70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 01:04:39.97 ID:oclWFMtu0
星奈「こ、小鳩ちゃん……もっかい」
小鳩「ご……ごめんなさい」
星奈「じゃなくて、そ、その前」
小鳩「う……お、おねえちゃん」
星奈「こ、こ、こ、小鳩ちゃんがついにあたしのことを、お、お、おね、おね」フルフル
星奈「ひゃあああっほおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ダッ
小鷹「お、おい!?」
小鳩「ご……ごめんなさい」
星奈「じゃなくて、そ、その前」
小鳩「う……お、おねえちゃん」
星奈「こ、こ、こ、小鳩ちゃんがついにあたしのことを、お、お、おね、おね」フルフル
星奈「ひゃあああっほおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」ダッ
小鷹「お、おい!?」
74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 01:12:40.49 ID:oclWFMtu0
理科「……いっちゃいましたね」
夜空「ちょっと刺激が強すぎたか……まぁ面白いから別にいいだろう」
小鷹「つーか小鳩お前、お姉ちゃんって…」
小鳩「ふん……今回だけじゃ……」
夜空「ちょっと刺激が強すぎたか……まぁ面白いから別にいいだろう」
小鷹「つーか小鳩お前、お姉ちゃんって…」
小鳩「ふん……今回だけじゃ……」
75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 01:17:42.44 ID:oclWFMtu0
翌日。
星奈「ねぇ小鳩ちゃ~~~ん!おねがい、もっかいお姉ちゃんって呼んでー♥」
小鳩「や!」
星奈「ああん、そんなこと言わずにぃ~♥」
小鳩「や!」
夜空「まるで懲りていない…」
小鷹「なんかまた『死ね』って言い出しそうで見ててハラハラするんだが」
理科「禿同です。あ、そういえば先輩、ハゲドウとディルドーって」
小鷹「うるせえ」
終わり(らしい)
星奈「ねぇ小鳩ちゃ~~~ん!おねがい、もっかいお姉ちゃんって呼んでー♥」
小鳩「や!」
星奈「ああん、そんなこと言わずにぃ~♥」
小鳩「や!」
夜空「まるで懲りていない…」
小鷹「なんかまた『死ね』って言い出しそうで見ててハラハラするんだが」
理科「禿同です。あ、そういえば先輩、ハゲドウとディルドーって」
小鷹「うるせえ」
終わり(らしい)
78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 01:21:22.15 ID:oclWFMtu0
お肉様がどうみてもギャグ要員です本当に
この二人の掛け合いが好きなんで、原作でももっと絡み増えたらいいなと思います。
この二人の掛け合いが好きなんで、原作でももっと絡み増えたらいいなと思います。
77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 01:20:25.38 ID:q6USHEd+i
小鳩ちゃんも肉も可愛かった!おつ!
79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 01:23:06.90 ID:WQ/6xhTS0
や!
可愛すぎちゅっちゅっ
可愛すぎちゅっちゅっ
80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/23(月) 01:26:20.66 ID:JMWkM4Gg0
おもしろかった乙
Entry ⇒ 2012.01.24 | Category ⇒ 僕は友達が少ないSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
小鳩「あれからもう10ヶ月かぁ………」
前→小鷹「あれからもう10年か……」
小鳩「(………やっぱり………あんちゃんと離れたから………)」
カチャカチャ、カチャ………
小鳩「………はぁー」
ダッタッタッタッタッタ
マリア「おっす小鳩ぉ!」ドン
小鳩「おわぁあ!?」ガタン
マリア「あははは、ビックリしたかぁ?」
小鳩「なんだマリアか………」
マリア「ぼけーっとしてたからなぁ、勢いつけて脅かしちゃったよ」
小鳩「もぉー、なんでこっちの部に来てんの、あんた下の階で受付でしょ」
マリア「だってなぁー、ずっと座ってるのもさぁー」
小鳩「理科さんに見つかったらどうすんの………」
マリア「大丈夫だって、あの人どうせ社長室からは出てこないんだから、引きこもりなんだからなぁ、あははは」
小鳩「あんたねぇ………」ヒョイ
マリア「………?………何?」
小鳩「あれ」ヒョイ、ヒョイ
マリア「………え?」クルッ
理科「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!」
マリア「うわぁあ!な、何で!?」
小鳩「あ、あたし知らないっと………」
理科「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!」
マリア「あわわわわわわ」ガクガク
理科「………保険をかけておいて正解でしたよ………いつかこうなるんじゃないかと思って………マリアちゃんのところだけ監視しておいたんです………」
マリア「そ、そんな、ズルい………」
理科「マリアちゃん!仕事サボって何やってんですか!」
マリア「えっと………その………小鳩がちゃんと仕事してるかなぁーと思いまして………偵察に………」汗ダラダラ
小鳩「(………してるってば)」
理科「小鳩ちゃんはマリアちゃんより数年もここに勤めてるんですよ!なんでマリアちゃんがそんな心配出来るんですか!」
マリア「えっと………その………」
理科「いくら隣人部の仲だったとはいえ、入社したてのマリアちゃんに任せられるのは今はこれくらいなんです!しっかり仕事してくれないと………!」
マリア「あの………小鳩が最近元気なかったから………それで………」
理科「あっ」
小鳩「………」
理科「………そうですね」
小鳩「………理科さん、マリアの思うツボですよ」
マリア「うっ」
理科「分かってますよ………でも理科も思ってたんです、小鳩ちゃん最近元気ないなって………」
小鳩「別に………そんなことは………」
理科「でもマリアちゃん!」ギロリ
マリア「ひっ!」
理科「仕事をサボったことは許しません、理科の部屋まで来てもらいますよ、説教してやるんだから」ガシッ
マリア「うわぁぁぁん!小鳩ぉ!助けてぇ!」ズルズルズル
小鳩「言わんこっちゃないんだから………」
理科「………小鳩ちゃん」
小鳩「は、はい」
理科「今日、仕事の後どうです?久しぶりに付き合いませんか?」
小鳩「え………」
理科「このところ仕事ばっかりで大変だったでしょう?たまには愚痴でも聞かせてください」
小鳩「でも………」
理科「社長命令です」
小鳩「………わかりました」
理科「じゃあ夕方に、あとでメールします」
マリア「小鳩ぉ!助けろぉ!うわぁぁぁん!」ズルズルズル
バタン
小鳩「はぁ………」
-居酒屋-
ワイワイ、ガヤガヤ
マリア「うぅ………酷い目にあった………」
小鳩「あのねぇ、マリアはコネで入ったんだから、会社の入り口でサボられたんじゃ理科さんの面目丸潰れでしょ………」
マリア「だってさぁ、ホントに暇だったんだよ、1階はわたし1人だし………受付使う人全然いないし………」
小鳩「受付でゲームしながらポテチ食べてる人間に、誰も案内頼もうなんて思わないって」
マリア「結局全部没収されたし………」
小鳩「当たり前でしょ」
マリア「うぅ、小鳩まで………」
小鳩「はぁ、これじゃあシスターやってた頃と変わらないなぁ………」
マリア「い、いや!これでも変わったんだぞ!」
小鳩「………例えば?」
マリア「インスタントばっかりの生活じゃなくなった!」
小鳩「昼ご飯、カップラーメンだったじゃん………」
マリア「か、家事は自分でするようになった………」
小鳩「部屋汚いじゃん………あとあの匂いどうにかならないの?」
マリア「………立派な社会人になった」
小鳩「さっきまで社長に説教されてたのに?」
マリア「うぅ………」
小鳩「だらしないなぁ」
マリア「…………」
小鳩「しっかりしてよ、もう大人なんだから」
マリア「………………小鳩だって」ボソッ
小鳩「え?」
マリア「小鳩だって………馬鹿やってた頃あったじゃん………」
小鳩「………なに?」
マリア「隣人部の頃」
小鳩「うっ!」
マリア「ニヤリ」
小鳩「あ、あれは若さ故の過ちというか………」
マリア「くっくっく………我が名はレイシス・ヴィ・フェリスティ・スメラギ………」
小鳩「ちょ!やめ………!」
マリア「おや?頼んだはずの供物がまだ届いておらんな………ここの店員は一体何をやっておるのだ………」
小鳩「ま、マリア!お願いだからぁ!」
マリア「くっくっく………いいだろう………我を愚弄したら最後どうなるか………この夜の帝王の名を以てその体に………!」
小鳩「やめろって言っちょろーが!」パァン!
マリア「おごぉ!」
ガラガラガラ
理科「すいません、お待たせしましたぁ」
小鳩「もぉー、遅いですよー」
理科「思ったより会議が長引いてしまって………ってマリアちゃんどうしたんですかその顔?理科、殴りましたっけ?」
マリア「いや、ちょっと小鳩に………」ヒリヒリ
小鳩「ジロッ」
マリア「あ、いや、何でもないです………」
理科「そうですか………あ、すいませーん、ビールと焼き鳥くださーい」
店員「はいよー」
ワイワイ、ガヤガヤ
理科「しかし女だけで居酒屋ってのもアレですねぇ」
小鳩「理科さんが誘ったんじゃないですか」
理科「そーなんですけどね、あははは」
マリア「そうだぞ!社長だったらもっと良いとこ連れてけ!」
理科「あ゙?」ギロリ
マリア「あ、あはは、何でもないです………え、枝豆おいしいなぁ、モグモグ」
理科「ところで2人とも、1人暮らしにはもう慣れましたか?」
小鳩「えっと………」
マリア「ぜーんぜん、料理とかワケわかんないし、掃除とかも面倒くさいし」
理科「マリアちゃん、シスターやってた頃と変わらないじゃないですか」
マリア「うう………理科にも言われた………」
理科「小鳩ちゃんは?」
小鳩「私は家事は出来るので、なんとか………」
マリア「むー」
理科「寂しかったりしないんですか?」
小鳩「そ、それは………」
理科「ん?」
小鳩「その……少し……」
理科「ずっと小鷹先輩と暮らしてきたんですもんね、寂しくて当然ですよ」
小鳩「………」
マリア「そうか?わたしもババアと離れたけど全然寂しくないぞ?むしろ嬉しいぞ?」
理科「あっちはきっと寂しがってますよ………」
マリア「そうかなぁ?」
小鳩「………あんちゃん………元気かなぁ」
理科「元気に決まってますよ、なんたって新婚さんなんですから」
マリア「あのお兄ちゃんがなぁー」
小鳩「………」
理科「理科たちもすっかり大人ですよねぇ………」
小鳩「………グスン………あんちゃん………」
マリア「あはは、泣くなって」
小鳩「………ぅぅ………グスン」
理科「ささ、もっと飲みましょう」
マリア「おー!」
小鳩「………うん」
ワイワイ、ガヤガヤ
-小鷹宅-
星奈「………えへへ」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「も、森島先輩………こんなところで………」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「ひ、膝の裏!?………こ、これは………じゅるり………」
ピコピコ、ピコピコ
ガチャン
小鷹「ふぅー、ただいまー」
星奈「え………あ、しまった!」
小鷹「帰ったぞー………星奈?」
星奈「あ、あははは………お、お帰りー」
小鷹「………」
星奈「き、今日もお疲れ様!」汗ダラダラ
小鷹「おい………それって………」
星奈「あ、あはは………」
小鷹「………」
星奈「お、お風呂にするぅ?ご飯にするぅ?それともア・タ・シ?」
小鷹「………」
星奈「………こ、小鷹?」
小鷹「ゲ………」
星奈「ゲ?」
小鷹「ゲーム卒業出来てねぇじゃんかよぉお!」
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁん!ごめんなさぁぁぁぁぁぁい!」
-食卓-
小鷹「第1回、家族会議を行います」
星奈「………はい」
小鷹「議題はこれです」ドーン
星奈「ぅぅ………」
小鷹「なんと押し入れいっぱいに隠してありました」
星奈「ご、ごめんなさい………」
小鷹「お前なぁ………ギャルゲーとかもうやめるって言ってくれたじゃないかよ」
星奈「………はい」
小鷹「俺、あの時お前のことホントにスゴイやつだって思ったんだぞ?俺の為に自分からやめるって言ったんだから………」
星奈「はい………言いました………」
小鷹「というわけで全部捨てます」ヨッコラセ
星奈「ちょ!ちょっと待ってぇ!」ガシッ
小鷹「だってなぁ」
星奈「ご、ご飯作るの忘れたのは謝るから!お願いします!どうかそれだけはぁ!」
小鷹「家事全部すっぽかしてるだろーが!」
星奈「ゔわああああああん!ホントにお願いだからぁぁぁ!小鷹ぁぁぁぁぁぁ!」
小鷹「あのなぁー」
星奈「い、家出るわよ!?泣くわよ!?パパ怒るわよ!?」
小鷹「あぁ、天馬さんにも言っておくか………」
星奈「それもやめでよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
-喫茶幸村-
小鷹「………ということがあったんだ」
夜空「ズズズ」
コトッ
夜空「………」
小鷹「………」
夜空「………馬鹿かあいつは」
小鷹「だよなぁ」
小鷹「困ってんだよ、結局その日は許したんだけどな、同じような事がそれから何度かあってさぁ」
夜空「ならいっそ全部捨ててやるのが一番なんじゃないか?」
小鷹「俺もそう思ったんだけど、流石に可哀想でな………」
夜空「時間制限を設けるとかは?」
小鷹「あー、ダメだった、1度試したんだけど、あいつ我慢できずに俺が帰ってくるまでずっとやってたみたいでさぁ」
夜空「小学生かあいつは………」
小鷹「その方がまだいいんだけどな………」
夜空「で、あいつ今なにしてるんだ?今日は連れて来なかったのか?」
小鷹「平日に溜まった分の家事をやらせてるよ、1週間もサボってたからなぁ」
夜空「ホントに子供みたいだな」
小鷹「でもそういうとこ、嫌いになれないんだけどな………」
夜空「………そうだな」
小鷹「そういえば、本はどうなったんだ?」
夜空「え?」
小鷹「ほら、なんか本を書いてるとか言ってたじゃんか」
夜空「ああ………初めてのことだからな、今少し練ってるところだ」
小鷹「へぇー、どういうのなんだ?教えてくれよ」
夜空「だ、ダメだ!恥ずかしい………」
小鷹「そ、そうか………」
夜空「出来るまでは誰にも見せたくないから………」
小鷹「でもいつかは読んで見たいなぁ、夜空の書いた本………」
夜空「うぅ………なんだか照れるな………」
小鷹「完成したら見せてくれよ、ダメか?」
夜空「そうだなぁ………じゃあ特別に読者第一号にしてやろう」
小鷹「ホントか?」
夜空「ああ、ただいつになるか分からないぞ?本当に出来るかも分からないし………」
小鷹「いやいいって、ゆっくり作りなよ、俺も気長に待つからさ」
テクテクテク
幸村「姉御………わたくしも姉御の書いた本を読んでみたいです………」
夜空「え、幸村も?」
小鷹「ああ、いいじゃないか、これで読者第二号だ」
夜空「お、おい………ホントに期待し過ぎないでくれ………何だか急に書くのが怖くなってきた………」
小鷹「期待しようぜ、な、幸村」
幸村「はい………読める日を心から楽しみにしております………」
夜空「ほ、ホントにやめろってばぁ!」
小鷹「あははは」
-小鳩宅-
ガチャン
小鳩「ただいま………」
シーン
小鳩「はぁー………」
TV『日本!日本!わぁぁぁぁぁぁ!』
小鳩「………」ピッ
TV『じゃーぱねっと♪じゃーぱねっと♪』
小鳩「………」ピッ
TV『今日行われた裸祭りでは多くの参加者が………』
小鳩「………」ピッ
TV『なんと松子デラックス1000人分に相当するケーキが………』
小鳩「はぁ………」
-会社 受付-
ガヤガヤ、ザワザワ
マリア「ふわぁあ~」ムニャムニャ
社員a「おはようございまーす」
マリア「はいおはよー」
社員b「マリアさん、おはよー」
マリア「はいおはよー」
社員c「おはようございまぁぁぁぁぁぁす!」
マリア「はいおはよー、お前うるさいよー」
テクテクテク
マリア「ん?」
小鳩「テクテクテク………」
マリア「………………」
小鳩「テクテクテク………」
マリア「………………」
小鳩「テクテクテク………」
マリア「………は?」
理科「え、小鳩ちゃんが?」
マリア「うん、パジャマで出社してた」
理科「そ、それはなんというか………かわいいというか………」
マリア「最近特に疲れてるみたいだなぁ、何だか元気もないし」
理科「確かにこの前見たときも、何だかぼーっとしてたような………」
マリア「なぁー、やっぱりお兄ちゃんが原因じゃないのか?」
理科「まぁ、恐らくは多分………」
マリア「どうにかなんないかなぁ」
理科「そうですねぇ………」
-会社 オフィス-
理科「小鳩ちゃん」
小鳩「あ、理科さん………」
理科「(あ、まだパジャマなんだ………かわいい………)」
小鳩「すいません………スーツ忘れちゃって………」
理科「そんな格好じゃ他の社員に示しがつきませんよ」
小鳩「そうですよね………すいません、1度家に戻ります………」
理科「いえ、大丈夫ですよ、ちょっと理科の部屋まで来てください」
小鳩「あ………はい」
-社長室-
理科「えーっと、これだと合うかな?」ガサゴソ
小鳩「………」
理科「はい小鳩ちゃん、これ着てください」バッ
小鳩「ホントにすいません、スーツをお借りするなんて………」
理科「いえこれくらいはいいんですよ、ただ小鳩ちゃんと少し話したいと思ってたから………ちょっと掛けてくれますか?」
小鳩「………はい」
理科「紅茶です」カチャン
小鳩「どうも………」
理科「最近、なんだか調子が良くないって聞きましたよ?」
小鳩「なんだか疲れてるみたいで………今日のも多分そうなんじゃないかと………」
理科「1人暮らしは………やっぱり辛いですか?」
小鳩「そんなことは………」
理科「小鳩ちゃん、本心を言ってください、社長命令です」
小鳩「………辛いです」
理科「ですよね」
小鳩「家に帰っても誰もいないのは………スゴく………寂しいです………」
理科「ふむぅ」
小鳩「でも、社会人なんだから堪えなきゃいけないことだと思って………マリアだってそうだし………」
理科「小鳩ちゃんの場合、家に誰もいないというより、小鷹先輩がいないという方が大きいんじゃないですか?」
小鳩「ぅぅ………」
理科「やっぱり寂しいですよね」
小鳩「………グスン」
理科「まったく………仕方ないですねぇ」
小鳩「え?」
理科「チャララララララ、どこでもドア~(似てない)」ペラリ
小鳩「………」
理科「………」
小鳩「………あの」
理科「ごめんなさい」
小鳩「………これは?」
理科「ご、ゴホン!特別に休暇を差し上げます、小鳩ちゃんは良く働いてくれているし………この封筒にはその手続きと、それから向こうまでの切符やら何やらが入ってます」
小鳩「向こうって………何ですか?」
理科「なにって………決まってるじゃないですか」
小鳩「………?」
理科「小鷹先輩のところですよ」
小鷹「それで昼間のうちに来るらしいから迎えに行ってくれないか?俺、仕事休めないし、早めに帰るようにはするからさ」
星奈「分かったわ!任せて!」グッ
小鷹「………大丈夫だろうか」
星奈「何よ、襲ったりなんかしないわよ」
小鷹「真っ先に出るのがそれかよ!」
星奈「い、いや!ホントにそんなつもりないから!」
小鷹「お前なぁ、前科一犯なんだからな?」
星奈「大丈夫だって、ちゃんと迎えに行くから」
小鷹「だといいんだけど………」
ー会社 受付ー
マリア「ふわぁあ~」ムニャムニャ
社員a「おはようございまーす」
マリア「はいおはよー」
社員b「マリアさん、おはよー」
マリア「はいおはよー」
社員c「おはようございまぁぁぁぁぁぁす!」
マリア「はいおはよー、お前うるさいよー」
ガヤガヤ、ザワザワ
マリア「………」
ガヤガヤ、ザワザワ
マリア「………今日は小鳩遅いなぁ」
ー駅ホームー
アナウンス『ドア開きまーす、ご注意ください』
プシュー
小鳩「ふぅー、ホントに遠かったなぁ、やっと着いた………」
ーバスプールー
小鳩「あんちゃん迎えに来るって言ってたけどどこに………ん?………あ゙!」
星奈「ルーンルーン♪」
小鳩「せ、星奈がいる………なんで………あんちゃんは………?」キョロキョロ
星奈「(小鳩ちゃんまだかなー♪)」
小鳩「あんちゃんいない………」
星奈「(まだかな~♪)」
小鳩「………」
星奈「♪~」
小鳩「………に、逃げよう」
テクテクテク
夜空「なんだ、来るなら来るって教えてくれたら良かったのに 」
小鳩「すいません、昨日の今日だったので………」
夜空「1人で来たのか?」
小鳩「あ………えっと………迎えが来てはいたんですけど………」
夜空「ああ、その様子だと星奈が1人で来たんだろうな」
小鳩「………はい」
夜空「あいつの今までの行いが祟ったと思えばいいさ、気にするな」
小鳩「そ、そうですね………」
-バスプール-
星奈「(………小鳩ちゃん遅いなぁ)」
-喫茶幸村-
カランカラーン
幸村「おや………これはこれは………お久しぶりです、小鳩の姉御………」
小鳩「お久しぶりです、幸村さん………あの、やっぱり姉御って………」
幸村「ああ、失礼しました………いらっしゃいませ、小鳩殿………」
小鳩「ど、どっちもなんかなぁ………」
夜空「急に来ることになったらしくてな、幸村、コーヒーを頼む、小鳩も同じでいいか?」
小鳩「あ、はい、お願いします………」
幸村「かしこまりました………」テクテクテク
小鳩「いいお店ですね」
夜空「ふっふっふ、そうだろう、実は建設に私も立ち会ったんだ」
小鳩「そうだったんですか?」
夜空「ああ、ここを建てるとき色々と注文をつけてな、私好みにしてもらったんだ」
小鳩「ゆ、幸村さんの立場は一体………」
夜空「まったく苦労したんだぞ、テーブルなんか特にこだわってな、建設直前で注文を追加したら現場ともめてしまったんだ、仕方ないから私も投資して、出来るまでに3年もかかってしまったよ」
小鳩「完全に私物化しちゃってるんですね……」
夜空「私のお気に入りだ」
幸村「どうぞ………」カチャ
小鳩「ありがとうございます」
幸村「テクテクテク………」
夜空「ズズズ」
小鳩「ズズズ」
コトッ
夜空「そういえば、どうして急に来ることになったんだ?」
小鳩「え………あ………その………」モジモジ
夜空「小鷹に会いたくなった………とか?」
小鳩「………はい」
夜空「女の一人暮らしだもんな、寂しくもなるか」
小鳩「最近、特に堪えられなくなってきて………」
夜空「そうか………」
小鳩「夜空さんはそういうことないんですか?」
夜空「え、私か?…………うーん、最近はない………かな………」
小鳩「………最近?」
夜空「一度小鷹が帰って来ただろう?あの時以来、寂しくなることはなくなったかなぁ………」
小鳩「え、なんでですか?だって夜空さん………」
夜空「………まぁそうだったんだけどな、何だか星奈のことを考えたら不思議とそう思えたんだ………なんでだろうな………」
小鳩「大人なんですね………」
夜空「ふふ………そうかもしれないなぁ」
小鳩「………」
夜空「そういう小鳩こそもう大人だろう、あれとかもういいのか?もうやってないのか?」
小鳩「え?」
夜空「ほら、あの、レイシス・ヴィ・フェリスティとかってやつ」
小鳩「………すいません、ホントに勘弁してください」
夜空「くっくっく………処女の生き血はいかがかな、我が主よ………」
小鳩「よ、夜空さん!」ガタッ
夜空「あははは」
小鳩「ぅぅ………」
夜空「小鷹にはなんて言って来たんだ?」
小鳩「あんちゃんにはただ遊びに行くって言ったんです………寂しくて来たなんて言えなくて………」
夜空「そうだな、あいつきっと心配するだろうからなぁ」
小鳩「でもどうすればいいのか………相談するのも出来なくって………」
夜空「んー」
小鳩「………」
夜空「なぁ小鳩」
小鳩「………なんですか?」
夜空「たまには相手の事なんて考えなくてもいいんじゃないか?」
小鳩「………夜空さんはもう少し考えた方が良いと思います」
夜空「うっ………ま、まぁそう言わずにな、困ったときは、後のことなど考えず誰かを頼っても良いんじゃないかということだ」
小鳩「………」
夜空「頼ってみないと分からないことってあるだろ?それに………小鷹ならきっと力になってくれるさ」
小鳩「………そうですね」
夜空「なんなら、私でもいいんだぞ?」
小鳩「それは遠慮しておきます」
夜空「むー」
小鳩「………えへへ」
-町内-
テクテクテク
小鳩「………え、じゃあ一緒に来てくれないんですか?」
夜空「ああ、仕事の都合でこっちに来てたんだ、もう図書館に戻らないといけないからな、ここらでお別れだ」
小鳩「そ、そんな………」
夜空「あんまり星奈が絡んでくるようだったら警察でも呼べばいいさ、番号分かるか?」
小鳩「じょ、冗談言わないでください!あんなのと2人でいられるわけないじゃないですか!」
夜空「小鷹が帰ってくるまでの辛抱だな」
小鳩「夜空さん結婚式のとき見てたでしょ!?私、あいつに身ぐるみ剥がされて襲われかけたんですよ!?」
夜空「あ………ああ………あれは酷かったな………」
小鳩「マリアが止めてくれたからよかったけど………ぅぅ」
夜空「そのせいで星奈のやつずっと気絶してたからな、シュールな結婚式だった………」
小鳩「きっとまた襲われます………」
夜空「被害届は出してやる」
小鳩「よ、夜空さん!」
夜空「まぁ小鷹に早く帰るように言っておいてやるから、今日は大人しく家に向かうんだな」
小鳩「そんなぁ………」ガクッ
TV『バキッ!バキッ!バキッ!バキッ!バキッ!バキッ!』
星奈「ちょ、ちょっと!なにフラグ折ってんのよ!い、イベントが………!」
TV『可哀想だけど、仕方がないよね』
星奈「だ、誰よあんた!立ち絵もない癖に!ふざけんじゃないわよぉ!」
TV『先輩………そんな………』
星奈「さ、紗江ちゃん!ち、違うの!行かないで!」
TV『さようなら………』
星奈「紗江ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
-町内-
テクテクテク
小鳩「はぁ………やだなぁ星奈に会うの………また襲われたりしたら………」
テクテクテク
小鳩「星奈がいなければすぐにでも家に向かうのに………」
テクテクテク
小鳩「あんちゃん………どうして星奈なんかと………」
テクテクテク
小鳩「あのままずっと一緒にいたかったのに………」
テクテク………ピタッ
小鳩「ぅぅ………グスン………」
-会社-
マリア「じゃあ、小鳩はお兄ちゃんのところに行ったのか?」
理科「ええ、2日ほど休みをあげたので、しばらくは寂しくなりますね」
マリア「小鳩のやつきっと喜んでるだろうなぁ」
理科「でもあっちには星奈先輩がいますから、ゆっくりは休めないでしょう、それでも元気になってくれればいいんですけど………」
マリア「わたしにも休暇くれたらなぁ」
理科「小鳩ちゃんはキチンと働いていたからご褒美として休暇をあげたんです、マリアちゃんもしっかり働いてください」
マリア「ぶー」
理科「でないと没収したPS vitaも返しませんからね」
マリア「ぅぅ………分かりました」
-小鷹宅 玄関前-
小鳩「………あ、この家だ」
『Kodaka & Sena』
小鳩「………はぁ」ポチッ
ピンポーン
小鳩「………」
シーン
小鳩「………ん?」
ピンポーン
小鳩「………」
シーン
小鳩「も、もしかしてまだ駅に………どうしよう………」スッ
ガチャン
小鳩「あれ………開いてる………?」
-小鷹宅-
ピコピコ
星奈「まさかさっきの子が隠しキャラだったなんて………一体どんな子かしら………早く立ち絵を拝みたいわぁ………」ワクワク
TV『は、はじめまして………あたし………上崎裡沙
っていいます………』
星奈「裡沙ちゃん来たーーーーー!はぁはぁ………なにこれ!ちょー可愛いんですけどぉ!」
ガチャン
小鷹「ただいまー、星奈ぁー?」
バンッ!
小鳩「なんで主婦が昼間っから鼻の下伸ばしてんですか!」
星奈「も、申し訳ありませんでした………」
小鳩「星奈さんもうアラサーでしょ!?結婚して主婦なんでしょ!?ゲームなんかやってて恥ずかしくないんですか!?」
星奈「か、返す言葉もございません………」
小鳩「ていうかあなた女でしょ!?なんでギャルゲーなんかしてるんですか!?ふざけちゃってるんですか!?」
星奈「ほ、本当にごめんなさい………もう許して………」
小鳩「それになんですかこの押し入れ!?なにこのゲームの量!?ほとんどギャルゲーだし!?限度ってもん越えちゃってるでしょうがぁ!」
星奈「こ、小鳩ちゃん………もうこのくらいで………」
小鳩「星奈さんが全部悪いんですよ!」バン
星奈「こ、小鷹も帰ってくるし………夜ご飯も作らないといけないから………ね?」
小鳩「あんちゃんなんでこんなのと結婚したんだよぉぉぉぉぉぉ!」
星奈「こ、小鳩ちゃん………」
小鳩「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
小鷹「と、とんでもないことになってるな………」
ゴクゴクゴク
コトン
小鳩「ふぅ………」
小鷹「落ち着いたか?」
小鳩「うん………あんなに叫んだの初めてだったかも………」
小鷹「壮絶だったからな………」
小鳩「なんか、体に溜まってたものが全部出たみたい………今スゴいスッキリしてる」
小鷹「で、出来ればあれが最後であって欲しいな……_」
小鳩「だって星奈が………」
小鷹「まぁ、ゲームのことは俺が言っとくから、俺もどうにかしようと思ってたところだし………」
小鳩「………分かった」
小鷹「それより久しぶりに来たんだ、今日はゆっくりしていけよ、小鳩の話もたくさん聞きたいからな」
小鳩「うん!」
星奈「ご飯出来たわよー」
小鷹「おーう」
小鳩「プイッ」
星奈「ぅぅ………小鳩ちゃん………」
-居酒屋-
ワイワイ、ガヤガヤ
理科「………いつもは寂しい女3人ですけど、小鳩ちゃんがいないともっと寂しいですねぇ」
マリア「わたしは小鳩の分も奢ってもらえるからいいけどなぁ」ガツガツ
理科「………呑気ですね」
マリア「だって実際そうだし」
理科「マリアちゃんのそういうところ………素直に羨ましいです」
マリア「いっつも馬鹿にしてるくせにー」
理科「それはマリアちゃんが仕事をしないときだけですよ」
マリア「むー」
理科「理科だって、たまには何も考えたくない時ぐらいあるんです………」
マリア「………」ジー
理科「………なんですか?」
マリア「理科ってさ」
理科「はい?」
マリア「お兄ちゃんのこと好きだったでしょ」
理科「んなぁ!?」ガタン
マリア「でしょ?」
理科「ど、どうしたんですか急に!こんなのいつものマリアちゃんじゃありませんよ!」
マリア「むー、失礼だなー、わたしだってそういうこと考えたりするんだぞ」
理科「そ、そりゃあそうですけど………でもなんでいきなり………」
マリア「なんとなく」
理科「なんとなくって………」
マリア「どうなの?」
理科「き、嫌いではありませんでした………」
マリア「曖昧だなぁー」
理科「そ、そういうマリアちゃんこそどうなんですか?実は陰でこっそり狙ってたんじゃないですか?」
マリア「うん、大好きだった」
理科「ぐっ、なんて素直な………」
マリア「でもなぁー、お兄ちゃんのこと考えたら結局なにも出来なかったんだよ」
理科「………?」
マリア「あのときは隣人部のみんなでいることの方が大切に思えてさぁ………きっとお兄ちゃんもそう思ってたと思うんだ………聞いたわけじゃないけど」
理科「………そうですね」
マリア「でもまぁ、星奈が1番乗りしちゃったんだけどな、わたしもなんかしとけばよかったなぁって時々思うんだよなぁ」
理科「マリアちゃん………」
マリア「理科の言うように、あの頃の私も呑気だったんだろうなぁ………」
-翌日 -
チュンチュン、チュンチュン
星奈「ん………んん………」
チュンチュン、チュンチュン
星奈「………ん?」
チュンチュン、チュンチュン
星奈「え………あれ!?」
ダッタッタッタッタッタ
星奈「小鷹ぁ!」
小鷹「よぅ、遅かったじゃんか」
星奈「こ、小鳩ちゃんは!?」
小鷹「さっき出かけたよ」
星奈「え?」
小鷹「夜空に呼ばれたらしくってな、朝から図書館に行ったよ」
星奈「あぁ………てっきり帰っちゃったのかと思った………良かったぁ」
小鷹「夕方には戻るって言ってたから、夜ご飯の買い物はそれまでに行くからな」
星奈「うん、分かった」
小鷹「………あのさ」
星奈「ん?」
小鷹「ゲームのことなんだけど………」
星奈「………うん」
小鷹「明日には小鳩も帰っちゃうし、安心して戻れるようにしてやりたいんだ」
星奈「………分かったわ」
小鷹「限度があれば俺は別にかまわないんだけどなぁ」
星奈「なんか、やってると夢中になっちゃうのよね………何も聞こえなくなるし………なにより楽しいし………」
小鷹「重症だな………」
星奈「でも………そうね、いつまでもこんなことしてられないわよね」
小鷹「お前なりに解決してくれればいいから………無理のないようにな」
星奈「うん………ありがと」
小鷹「よし………じゃあ溜まってる家事をやるか」
星奈「おー!」
-図書館-
ウィーン
小鳩「す、スゴいところだなぁ………ここで夜空さんが働いてるんだ………」
夜空「小鳩、よく来たな」
小鳩「あ、夜空さん………スゴいですねここ、東京ドームくらいあるんじゃないですか?」
夜空「ふっふっふ………そうだな………そしてここで働いている私も選ばれし者というわけだ」
小鳩「それでもジャージなんですね………」
夜空「それは気にするな………向こうに静かなところがあるから、話はそこでしようか」
小鳩「分かりました」
-図書館 応接室-
夜空「はいコーヒー、幸村みたいには上手く入れられなかったが」カチャン
小鳩「いえ、ありがとうございます」
夜空「ズズズ」
小鳩「ズズズ」
コトッ
小鳩「それで、話ってなんなんです?」
夜空「うん………それが………だな………」モジモジ
小鳩「………?」
夜空「その………実は今………本を書いているんだ………」
小鳩「ああ、知ってますよ」
夜空「え、なんで!?」
小鳩「あんちゃんから聞いたんですよ」
夜空「あ、あいつ!まさか言いふらしてるのか!?」
小鳩「あー、隣人部のみんなには教えてたみたいです」
夜空「そ、そんな………」ガクン
小鳩「夜空さん?」
夜空「急に書けなくなってしまったんだ………」
小鳩「えっ?」
夜空「書き出しは良かったんだ………自分でも名作と思える作品が間違いなく出来つつあったんだ………」
小鳩「そ、そういうの、自分で言っちゃうんですね………」
夜空「でもこの前、小鷹に期待してるって言われてから………急に書けなくなってしまって………」
小鳩「それで私に?」
夜空「………うん」
小鳩「そうだったんですか………」
夜空「頼めないか?」
小鳩「でも私、文学なんて分かりませんよ?」
夜空「1人の読者として感想を言ってもらえればいいんだ、出来ているところまでだが………」
小鳩「で、でも………」
夜空「頼む!小鳩にしか相談出来ないことなんだ!」
小鳩「わ、分かりました………やってみます………」
夜空「それで………これがそうなんだ」スッ
小鳩「な、なんだか緊張するなぁ………」
夜空「簡単でいいから、とりあえず読んでみて感想を聞かせてくれ、文学的な評論はしなくていいから」
小鳩「は、はい………」
夜空「モジモジ、モジモジ」
小鳩「………ペラ………ペラ」
夜空「モジモジ、モジモジ」
小鳩「………ペラ………ペラ」
夜空「ぅぅ………」
小鳩「………ペラ………ペラ」
夜空「小鳩………ま、まだか?」
小鳩「もう少しです」ペラ
夜空「ぅぅ………」
パタン
小鳩「ふぅー」
夜空「お、終わったか?」
小鳩「はい………ひと通り読み終えました」
夜空「それで、感想は………?」
小鳩「………」
夜空「こ、小鳩?」
小鳩「………その………ちょっと意外でした」
夜空「………え?」
小鳩「夜空さんがこういうもの書くとは思っていなかったので………あ、悪い意味じゃないですよ?もちろん良い意味で………」
夜空「どういう………」
小鳩「ライトノベルだったんですね」
夜空「………へ?」
小鳩「えっと………だから………ライトノベルだったんですね………夜空さんが書くジャンルとは思っていなかったので、ちょっと意外でした」
夜空「な、なにを………」
小鳩「んー、そうなると挿絵が必要になってきますね………これをどうやって乗りきるか………」
夜空「ば、馬鹿を言うな!崇高な純文学のつもりで書いたんだぞ!芥川賞も狙える名作なんだ!ラノベなどという稚拙なジャンルであるものか!」
小鳩「いえ………どう見てもこれは………ラノベです………」
夜空「馬鹿な………」
小鳩「………夜空さん、ライトノベル読んだことありますか?」
夜空「そ、それは………その………」
小鳩「まさか………」
夜空「………ない………です」
小鳩「………あなた司書でしょ」
夜空「し、司書にだって読まないジャンルはある」
小鳩「でもライトノベル読んだことないっていうのは………」
夜空「だってラノベに文学的な価値なんてないし………」
小鳩「読まないのに分かるはずありませんよ」
夜空「むぅ………」
小鳩「でも夜空さんの書いたこれ、面白かったですよ?」
夜空「ほ、本当か!」
小鳩「はい………内容が夜空さんらしいというか、らしくないというか………とにかく作品には引き込まれました」
夜空「そうか………それは良かった………」
小鳩「ただジャンルはもうライトノベルなので………知らないジャンルをこのまま書くというのは無理があるんじゃないでしょうか?」
夜空「むぅ、確かにな………」
小鳩「執筆は一度やめて、ライトノベルを知るところから始めてみたらどうですか?」
夜空「うーん、ライトノベルかぁ」
小鳩「偏見してたら、何事も損ですよ」
夜空「そうだな………よし、やってみるか」
小鳩「じゃあ図書館にある分から探してみましょうか」
夜空「分かった」
-夕方-
テクテクテク
小鳩「思ったことを言ってみただけだったけど………あんなアドバイスで大丈夫だったのかなぁ………」
テクテクテク
小鳩「でも、夜空さんの本おもしろかったなぁ、早く続き読んでみたいなぁ………」
テクテクテク
小鳩「あっ」
小鷹「よっ、小鳩」
小鳩「あ、あんちゃん、どうしたの?」
小鷹「どうしたって言われてもな、小鳩を迎えに来たんだよ」
小鳩「べ、別にいいのに………もう子供じゃないんだから………」
小鷹「まぁ、そう言うなって、久しぶりなんだ、一緒に帰ろうぜ」
小鳩「う、うん………」
小鷹「なんだよ?嬉しくないか?」
小鳩「いや………その………嬉しい………」
小鷹「まったくこいつぅ、可愛いなぁー」ナデナデ
小鳩「も、もう!やめてよあんちゃん!」
小鷹「ははは」
テクテクテク
小鳩「家事はもういいの?」
小鷹「ああ、途中から星奈が1人でやるって言いだしてな、追い出されちゃったんだ、なんだか張り切ってたなぁ」
小鳩「………なんで?」
小鷹「さぁな、もしかしたら小鳩の手前、かっこつけたいんじゃないかなぁ」
小鳩「あいつが張り切るとロクなことがないのに………」
小鷹「大丈夫だって、あいつやらないだけで家事はパーフェクトなんだから、俺よりずっと上手いんだぞ?」
小鳩「だといいんだけど………」
小鷹「そういや、なんで夜空に呼ばれたんだ?」
小鳩「えっと、かくかくしかじかで………」
小鷹「あー、そのことだったのか」
小鳩「夜空さん、かなりプレッシャーだったみたいだよ」
小鷹「それは悪いことしたなぁ………」
小鳩「あんまり軽はずみなこと言っちゃだめだよあんちゃん」
小鷹「あのときはホントに楽しみにしてたからなぁ………こんど謝っておかないとな………」
小鳩「でも夜空さんの本が読めるなんて楽しみだね」
小鷹「そうだなぁ………あ、そういえば小鳩は夜空の本がどんなのか見たんだろ?どういうのだったんだ?」
小鳩「それは………内緒」
小鷹「なんだよ、ちょっとくらい良いだろ」
小鳩「ダメ、夜空さんに口外しないって約束したんだから、あんちゃんでも駄目なの」
小鷹「………さいですか」
小鳩「でも、きっといい本が読めるよ」
小鷹「しゃーない、それまでは気長に待つか」
小鳩「うむ、それでよい」
小鷹「あははは」
小鳩「………えへへ」
テクテクテク
アハハハハハ
小鳩「………それでマリアが転げ落ちゃってさー」
小鷹「あはは、なんだよそれ、理科もびっくりだろ」
小鳩「そう、それで理科さんがマリアのことを………ん?」
小鷹「………どうした?」
小鳩「………あれ」
小鷹「ん?」
小鳩「………あそこ………なんか煙が上がってる」
小鷹「え、どこ?」
小鳩「ほら、あれ」
小鷹「あ、ほんとだ、なんだろうな………祭りか?」
小鳩「………火事?」
小鷹「この季節にか?ちょっと考えられないな」
小鳩「あ、あんちゃん………」
小鷹「ん?」
小鳩「あれ………うちから出てない?」
ダッタッタッタッタッタ
小鳩「はぁ………はぁ………や、やっぱり………うちの方から上がってる!」
ダッタッタッタッタッタ
小鷹「はぁ………はぁ………!」
カンカンカンカンカンカン
小鳩「あ、あんちゃん!消防車が!」
小鷹「小鳩!俺が先に行く!星奈が無事か確かめてくる!」
小鳩「わ、分かった!すぐに追いつくから!」
ダッタッタッタッタッタ
小鷹「(くそ!何で1人にしちまったんだ!………星奈!)」
ダッタッタッタッタッタ
小鷹「(星奈に何かあったら………俺は………!)」
ダッタッタッタッタッタ
小鷹「ほ、ホントに火が………庭の方からだ!」
ダッタッタッタッタッタ
小鷹「星奈ー!無事かぁ!」
星奈「えっ!?」ビクッ
小鷹「せ、星奈………!」
星奈「ど、どうしたのよいきなり………ビックリするじゃない………」
小鷹「え………あ………」
星奈「あ、でもちょうど良かったわ、ほら見て」
メラメラ、バチバチ
小鷹「こ、これ………」
星奈「どう?これがあたしの覚悟よ、これならきっと、小鳩ちゃんも安心して向こうに戻れるわ」
小鷹「な………なにを………」
星奈「スゴイ迷ったんだから、ホントはこんなことしないで売っちゃっても良かったんだけど、明日には小鳩ちゃんも帰っちゃうって言うし、なによりこれならあたしの決意を間近で見てもらえると思ったのよ」
小鷹「…………お」
星奈「あたしなりに考えたのよ?準備するのも大変だったんだから」
小鷹「………お前は………何をやってるんだ?」
星奈「ちょっと聞いてなかったの?小鷹だって今朝言ったじゃない」
小鷹「だから………一体………」
星奈「もう………見てわかんない?」
小鷹「………」
星奈「押し入れにあったゲームを全部燃やしてるの」
スパァン!
星奈「痛ぁー!」
小鷹「この大馬鹿野郎ぉぉぉ!」
星奈「な、なんでこうなるのよぉぉぉ!」
カンカンカンカンカンカン
夜空『どうしてだ?』
小鷹「徹夜で正座させてるからな、これから明日の朝までは地獄を見てもらう」
夜空『それでもまだ足りないくらいだ』
小鷹「今はこれで許してやってくれ」
夜空『いつか必ずしばいてやる………』
小鷹「………ほどほどにな」
夜空『まったく………幸村なんてもっと心配していたんだからな』
小鳩「ホントに悪かったなぁ、幸村にも同じように伝えておいてくれ」
夜空『ああ、分かってる、ちょうどいま幸村のとこにいるからな、すぐに伝えておくよ』
小鳩「あんちゃーん」
小鷹「あ、いま行く………じゃあそろそろ」
夜空『ああ、くれぐれも本当の火事なんてよしてくれよ』
小鷹「ありがとな………それじゃあおやすみ」
夜空『うん、おやすみ』
ピッ
小鷹「さすがに今回は大事だったなぁ」
小鳩「………」
小鷹「………どうした?」
小鳩「あのさ………」
小鷹「………ん?」
小鳩「あんちゃんって………星奈のどこが良いの?」
小鷹「えっ」
小鳩「そりゃあ容姿もスタイルも良いし、何でも出来るみたいだけど………でも………」
小鷹「………小鳩は星奈のこと嫌いか?」
小鳩「………少し」
小鷹「あはは、そっか」
小鳩「ま、真面目に話してるんだよ!?」
小鷹「いや、ふざけてるわけじゃないよ、それでも嫌いにならない小鳩が可愛くってさ」
小鳩「ぅぅ………」
小鷹「でもそうだな、どこが好きなんだろうなぁ」
小鳩「いい年してギャルゲーなんかやってるし………女の子相手に鼻の下伸ばしてるし………ボヤ騒ぎまで起こすし………」
小鷹「そうだなぁ、良いところ全然ないな」
小鳩「だったらなんで………」
小鷹「んー………」
小鳩「………」
小鷹「なんか………あいつのそういうところも含めて、嫌いになれないんだよな」
小鳩「えっ?」
小鷹「ゲームするのも、小鳩に絡むのも、馬鹿騒ぎ起こすのも………確かに迷惑だったりするけどな、あいつがすると嫌なことだけじゃないっていうか………うーん難しいなぁ………」
小鳩「………」
小鷹「多分、理屈とか抜きにしてあいつ全部が好きなんだな………嫌いなところも好きだし、好きなところも好きなんだ」
小鳩「………えへへ」
小鷹「わ、笑うなよ!」
小鳩「だって、あんちゃんまで馬鹿に見えたから、おかしくって」
小鷹「………なんだよそれ」
小鳩「でもね………私も馬鹿なんだなぁって………いま気づいた」
小鷹「………そっか」
小鳩「大人になっても、理屈なんか無しにいられるんだね」
小鷹「………そうだなぁ」
-玄関-
星奈「(ぅぅ………足痛いよぉ………)」ビリビリ
-リビング-
小鳩「あのね、これは言うつもりじゃなかったんだけど………本当は寂しくてこっちに来たんだ」
小鷹「え、そうだったのか?」
小鳩「うん………ずっとあんちゃんと2人で生活してたからさ………急にあんちゃんと離れて………辛くなって………」
小鷹「………」
小鳩「あんちゃん?」
小鷹「………本当はな、小鳩も一緒に3人で暮らすつもりだったんだ」
小鳩「えっ?」
小鷹「結婚したからって妹と暮らしちゃいけないなんてことないからな………3人で暮らせるなら、あのまま小鳩とも一緒に暮らそうと思ってたんだ」
小鳩「じゃ、じゃあどうして………」
小鷹「星奈に反対されたんだよ」
小鳩「えっ!?」
小鷹「ビックリだろ?俺もあいつの口からそんなこと聞くと思わなくってさ、あのときはかなり驚いたよ」
小鳩「ど、どうして………」
小鷹「『それだと小鳩ちゃんがあたしと同じになる』」
小鳩「…………え」
小鷹「自分と重なる部分が多いから、何かに長く依存してると、将来きっと自分と同じようになるからって………星奈がそう言ったんだ」
小鳩「星奈が………」
小鷹「スゴイよなぁあいつ………1番小鳩にべったりなのに………1番お前のために考えてくれてたんだ」
小鳩「そうだったんだ………」
小鷹「小鳩には悪いと思ったんだけどな………星奈の話を聞いたら………俺もそうするべきだと思ったんだ………でも、ごめんな、やっぱり寂しかったよな………」
小鳩「ううん………私………てっきり2人の邪魔だからって思って………恥ずかしいなぁ………」
小鷹「………今からでも3人で住んでみるか?」
小鳩「え………それは………」
小鷹「俺は別にいいんだぞ?星奈にも話してみるし」
小鳩「………」
小鷹「………小鳩?」
小鳩「………やっぱりいい………せっかく星奈が私のために言ってくれたんだし………私もそれに応えてみたい」
小鷹「………そっか」
小鳩「でも………星奈のことちょっと見直しちゃった」
小鷹「そういうところも、好きになれるだろ?」
小鳩「抱きついてくるのは嫌なんだけどなぁ」
小鷹「ははは」
星奈「こ、小鷹………もういいでしょ………助けてよぉ……_」ビリビリ
小鳩「………あんちゃんが起きるまでは駄目です」
星奈「え?………あ!小鳩ちゃん!」ダッ
小鳩「あっ」
ダッタッタッタッタッタッタ
星奈「小鳩ちゃぁぁぁぁぁ………うぐぇ!」ドテッ
小鳩「………」
星奈「な、なにこれ!やばい!足が超やばいんですけど!あ、あたしの足が!」ガクガク
小鳩「………夜通しで正座してたんですから、しばらく歩けませんよ」
星奈「そ、そんな!小鳩ちゃんが目の前にいるっていうのに!ふんぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
小鳩「………」
星奈「このぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ガクガク
小鳩「………」
星奈「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ガクガク
小鳩「………はぁ」
スゥ
星奈「えっ?」
小鳩「………立てますか?」
星奈「あ………うん………」
小鳩「ソファーまで運びますね」ヨイショ
星奈「あ、ありがとう………」
-リビング-
ヨイショ、ヨイショ
ドサッ
小鳩「ふぅ………水でも飲みますか?」
星奈「え?………あ………うん」
小鳩「ちょっと待っててください」
星奈「………」
テクテクテク
小鳩「はい、どうぞ」
星奈「………」ジー
小鳩「な、なんですか?」
星奈「ほれほれー!」コチョコチョ
小鳩「んもー!やったなぁ!」バッ
星奈「きゃあ!」
小鳩「お返しだぁ!」コチョコチョ
星奈「あははははは!ギブ!ギブー!」
キャッキャ、キャッキャ
アハハハ、ウフフフ
小鷹「(………な、何やってんだあいつら)」
-駅-
アナウンス『下り方面の改札は1階の西3番乗り場から………』
小鳩「じゃあもう行くね、2人ともありがとう」
小鷹「ああ、気をつけてな、理科とマリアにもよろしく言っといてくれ」
小鳩「うん」
星奈「小鳩ちゃん、寂しくなったらいつでも来ていいんだからね」
小鳩「うん、ありがとう、また来るから」
小鷹「でも小鳩だってもう大人だからな、次来るときは婿付きかもしれないなぁ」
星奈「そ、そんな………!」
小鳩「あんちゃん、変なこと言わないでよ」
星奈「そ、そうよ!小鳩ちゃんはあたしのなんだから!」
小鷹「えー、でもいないのか?気になる人とか」
小鳩「そ、それは………その………」モジモジ
小鷹「ん?」
星奈「え?」
小鳩「………一応いるけど」
星奈「えええええええええ!?」
小鷹「ははは、じゃあ今度連れてこいよ、そんときはちゃんと迎えに行ってやるから」
星奈「………う、嘘でしょ!?小鳩ちゃん!?」
小鳩「もぉ!いたっていいじゃん!」
星奈「そんな………ぅぅ………ゔわぁぁぁぁぁぁん!あたしの小鳩ちゃんがぁぁぁぁぁぁ!」
小鷹「頑張れな、小鳩」
小鳩「うん」
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁん!そんなぁぁぁぁぁぁ!」
アナウンス『2番乗り場の上り電車は間もなく………』
小鳩「あ、もう電車来ちゃう!ごめん!もう行くね!」
小鷹「ああ、気をつけてな」
小鳩「また来るから!2人とも元気でねー!」タッタッタ
星奈「ま、待って!小鳩ちゃん!」ダッ
ピーッピーッ、ピーッピーッ
駅員『こ、こらー!そこぉ!改札越えるなー!』
小鷹「お、おい!よせ!」ガシッ
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁん!」ジタバタ
駅員『やめんかこらぁ!』
小鷹「せ、星奈!」
星奈「小鳩ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
-ホーム-
アナウンス『2番線に電車がまいります、白線の内側まで………』
小鳩「………ふぅ」
ガタンゴトン、ガタンゴトン
パァー
アナウンス『電車がまいります、ご注意ください』
小鳩「(またいつか………ここに戻ってくる………だからそれまで………)」
小鳩「………行ってきます」
-後日談-
ペラッ、ペラッ
理科「こ、これどう考えても理科たちのことですよね………ぅぅ………なんだか恥ずかしいなぁ………」
小鳩「でも面白いですよ?けっこう評判になってるらしいし………あ、この絵とか幸村さんのことですよね、上手いなぁ………自分で描いたのかな」
理科「挿絵はおそらく別の人にやってもらったんでしょうね、あの人、絵心は皆無ですから」
小鳩「………聞かれたら後が怖いですよ?」
理科「大丈夫ですよ、ここに夜空先輩が来るわけないんですから、あははは」
ポン
理科「ひっ!」ビクッ
マリア「ごめんごめん、寝坊しちゃって」
理科「な、なんだ、マリアちゃんか………もう………びっくりさせないでくださいよ………」
小鳩「ちょっとー、遅いよマリア」
マリア「いやー、昨日飲み過ぎちゃってさぁ、あははは」
理科「まったく………プライベートくらい時間を守れないんですか、社会人失格ですよ?」
マリア「いいのかなぁそんなこと言って?今の話、夜空にちくっちゃおっかなー」
理科「何言ってんですか………そんなことしたらマリアちゃんクビですからね」
マリア「な、なんだよそれぇ!社長だからってずるいぞ!」
理科「社長は何したっていいんです、特にマリアちゃんに関しては」
マリア「ぅぅ………いつか理科の会社を乗っ取ってやるぅ………」
小鳩「それよりマリア、ちゃんと持ってきた?」
マリア「え………なに?」
理科「忘れたんですか?今日は夜空先輩の本を3人で読もうって、この前言ったじゃないですか」
マリア「え、夜空の本もう出来たのか!?」
理科「………やっぱり忘れてたんですね」
小鳩「ちゃんと教えたはずなんだけどなぁ………」
マリア「夜空の本かぁー………どんなタイトル?」
理科「えーと、確か………ほら、これです」バッ
マリア「なんだこれ?ホントに夜空が書いたのか?馬鹿っぽいタイトルだなぁ」
理科「あーあ、いまの夜空先輩にちくっちゃおー」
マリア「え………あぁ!」
理科「マリアちゃん、迂闊すぎです」
マリア「ぅぅ………ごめんなさい………」
小鳩「馬鹿だなぁ………」ボソッ
マリア「あ!いま小鳩も馬鹿って言ったぁー!」
小鳩「え………ち、違うよ!今のはマリアに言ったんだよ!」
理科「命知らずが多いですねぇ」ニヤニヤ
小鳩「理科さん!乗らないでください!」
マリア「あははは!夜空に言ってやるからなぁ!」
小鳩「んもぉ!そんときはマリアだって同じなんだからね!」
マリア「え?あ、そっか!しまったぁ!」
小鳩「もぉ!馬鹿!」
理科「2人とも静かにしてくださいよ、周りの人に迷惑です」
マリア「なら言い出しっぺは理科だからな!3人一緒に道ずれだ!」
小鳩「そうですよ!理科さん!」
理科「え………えぇ!?」
理科「2人とも静かにしてくださいよ、周りの人に迷惑です」
マリア「なら言い出しっぺは理科だからな!3人一緒に道ずれだ!」
小鳩「そうですよ!理科さん!」
理科「え………えぇ!?」
ヒュー
ペラペラペラペラ………パタン
『僕は友達が少ない』
2 忍法帖【Lv=10,xxxPT】 2011/12/25(日) 16:43:37.87 ID:6F6CKv2J0
-会社 オフィス-
小鳩「ふぅー」
カチャカチャ、カチャカチャ
小鳩「(………最近、仕事おもしろくないなぁ………疲れるばっかりで………前と変わらないはずなのに………)」
カチャカチャ、カチャカチャ
小鳩「(なんでだろう………)」
カチャカチャ、カチャカチャ
小鳩「ふぅー」
カチャカチャ、カチャカチャ
小鳩「(………最近、仕事おもしろくないなぁ………疲れるばっかりで………前と変わらないはずなのに………)」
カチャカチャ、カチャカチャ
小鳩「(なんでだろう………)」
カチャカチャ、カチャカチャ
3 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:45:19.79 ID:6F6CKv2J0
小鳩「(………やっぱり………あんちゃんと離れたから………)」
カチャカチャ、カチャ………
小鳩「………はぁー」
ダッタッタッタッタッタ
マリア「おっす小鳩ぉ!」ドン
小鳩「おわぁあ!?」ガタン
4 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:46:06.67 ID:6F6CKv2J0
マリア「あははは、ビックリしたかぁ?」
小鳩「なんだマリアか………」
マリア「ぼけーっとしてたからなぁ、勢いつけて脅かしちゃったよ」
小鳩「もぉー、なんでこっちの部に来てんの、あんた下の階で受付でしょ」
マリア「だってなぁー、ずっと座ってるのもさぁー」
小鳩「理科さんに見つかったらどうすんの………」
5 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:46:51.90 ID:6F6CKv2J0
マリア「大丈夫だって、あの人どうせ社長室からは出てこないんだから、引きこもりなんだからなぁ、あははは」
小鳩「あんたねぇ………」ヒョイ
マリア「………?………何?」
小鳩「あれ」ヒョイ、ヒョイ
マリア「………え?」クルッ
理科「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!」
マリア「うわぁあ!な、何で!?」
小鳩「あ、あたし知らないっと………」
6 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:47:31.49 ID:6F6CKv2J0
理科「ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!」
マリア「あわわわわわわ」ガクガク
理科「………保険をかけておいて正解でしたよ………いつかこうなるんじゃないかと思って………マリアちゃんのところだけ監視しておいたんです………」
マリア「そ、そんな、ズルい………」
7 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:48:10.38 ID:6F6CKv2J0
理科「マリアちゃん!仕事サボって何やってんですか!」
マリア「えっと………その………小鳩がちゃんと仕事してるかなぁーと思いまして………偵察に………」汗ダラダラ
小鳩「(………してるってば)」
理科「小鳩ちゃんはマリアちゃんより数年もここに勤めてるんですよ!なんでマリアちゃんがそんな心配出来るんですか!」
マリア「えっと………その………」
8 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:48:44.27 ID:6F6CKv2J0
理科「いくら隣人部の仲だったとはいえ、入社したてのマリアちゃんに任せられるのは今はこれくらいなんです!しっかり仕事してくれないと………!」
マリア「あの………小鳩が最近元気なかったから………それで………」
理科「あっ」
小鳩「………」
理科「………そうですね」
9 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:49:25.04 ID:6F6CKv2J0
小鳩「………理科さん、マリアの思うツボですよ」
マリア「うっ」
理科「分かってますよ………でも理科も思ってたんです、小鳩ちゃん最近元気ないなって………」
小鳩「別に………そんなことは………」
理科「でもマリアちゃん!」ギロリ
マリア「ひっ!」
理科「仕事をサボったことは許しません、理科の部屋まで来てもらいますよ、説教してやるんだから」ガシッ
マリア「うわぁぁぁん!小鳩ぉ!助けてぇ!」ズルズルズル
小鳩「言わんこっちゃないんだから………」
10 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:50:15.78 ID:6F6CKv2J0
理科「………小鳩ちゃん」
小鳩「は、はい」
理科「今日、仕事の後どうです?久しぶりに付き合いませんか?」
小鳩「え………」
11 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:50:47.28 ID:6F6CKv2J0
理科「このところ仕事ばっかりで大変だったでしょう?たまには愚痴でも聞かせてください」
小鳩「でも………」
理科「社長命令です」
小鳩「………わかりました」
理科「じゃあ夕方に、あとでメールします」
マリア「小鳩ぉ!助けろぉ!うわぁぁぁん!」ズルズルズル
バタン
小鳩「はぁ………」
12 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:51:42.62 ID:6F6CKv2J0
-居酒屋-
ワイワイ、ガヤガヤ
マリア「うぅ………酷い目にあった………」
小鳩「あのねぇ、マリアはコネで入ったんだから、会社の入り口でサボられたんじゃ理科さんの面目丸潰れでしょ………」
マリア「だってさぁ、ホントに暇だったんだよ、1階はわたし1人だし………受付使う人全然いないし………」
小鳩「受付でゲームしながらポテチ食べてる人間に、誰も案内頼もうなんて思わないって」
マリア「結局全部没収されたし………」
小鳩「当たり前でしょ」
マリア「うぅ、小鳩まで………」
13 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:52:14.97 ID:6F6CKv2J0
小鳩「はぁ、これじゃあシスターやってた頃と変わらないなぁ………」
マリア「い、いや!これでも変わったんだぞ!」
小鳩「………例えば?」
マリア「インスタントばっかりの生活じゃなくなった!」
小鳩「昼ご飯、カップラーメンだったじゃん………」
マリア「か、家事は自分でするようになった………」
小鳩「部屋汚いじゃん………あとあの匂いどうにかならないの?」
マリア「………立派な社会人になった」
小鳩「さっきまで社長に説教されてたのに?」
マリア「うぅ………」
14 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:52:46.44 ID:6F6CKv2J0
小鳩「だらしないなぁ」
マリア「…………」
小鳩「しっかりしてよ、もう大人なんだから」
マリア「………………小鳩だって」ボソッ
小鳩「え?」
マリア「小鳩だって………馬鹿やってた頃あったじゃん………」
小鳩「………なに?」
マリア「隣人部の頃」
小鳩「うっ!」
15 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:53:17.70 ID:6F6CKv2J0
マリア「ニヤリ」
小鳩「あ、あれは若さ故の過ちというか………」
マリア「くっくっく………我が名はレイシス・ヴィ・フェリスティ・スメラギ………」
小鳩「ちょ!やめ………!」
マリア「おや?頼んだはずの供物がまだ届いておらんな………ここの店員は一体何をやっておるのだ………」
小鳩「ま、マリア!お願いだからぁ!」
マリア「くっくっく………いいだろう………我を愚弄したら最後どうなるか………この夜の帝王の名を以てその体に………!」
小鳩「やめろって言っちょろーが!」パァン!
マリア「おごぉ!」
16 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:53:46.56 ID:6F6CKv2J0
ガラガラガラ
理科「すいません、お待たせしましたぁ」
小鳩「もぉー、遅いですよー」
理科「思ったより会議が長引いてしまって………ってマリアちゃんどうしたんですかその顔?理科、殴りましたっけ?」
マリア「いや、ちょっと小鳩に………」ヒリヒリ
小鳩「ジロッ」
マリア「あ、いや、何でもないです………」
理科「そうですか………あ、すいませーん、ビールと焼き鳥くださーい」
店員「はいよー」
17 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:54:14.33 ID:6F6CKv2J0
ワイワイ、ガヤガヤ
理科「しかし女だけで居酒屋ってのもアレですねぇ」
小鳩「理科さんが誘ったんじゃないですか」
理科「そーなんですけどね、あははは」
マリア「そうだぞ!社長だったらもっと良いとこ連れてけ!」
理科「あ゙?」ギロリ
マリア「あ、あはは、何でもないです………え、枝豆おいしいなぁ、モグモグ」
18 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:54:47.54 ID:6F6CKv2J0
理科「ところで2人とも、1人暮らしにはもう慣れましたか?」
小鳩「えっと………」
マリア「ぜーんぜん、料理とかワケわかんないし、掃除とかも面倒くさいし」
理科「マリアちゃん、シスターやってた頃と変わらないじゃないですか」
マリア「うう………理科にも言われた………」
理科「小鳩ちゃんは?」
小鳩「私は家事は出来るので、なんとか………」
マリア「むー」
20 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:55:25.88 ID:6F6CKv2J0
理科「寂しかったりしないんですか?」
小鳩「そ、それは………」
理科「ん?」
小鳩「その……少し……」
理科「ずっと小鷹先輩と暮らしてきたんですもんね、寂しくて当然ですよ」
小鳩「………」
マリア「そうか?わたしもババアと離れたけど全然寂しくないぞ?むしろ嬉しいぞ?」
理科「あっちはきっと寂しがってますよ………」
マリア「そうかなぁ?」
21 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:55:54.53 ID:6F6CKv2J0
小鳩「………あんちゃん………元気かなぁ」
理科「元気に決まってますよ、なんたって新婚さんなんですから」
マリア「あのお兄ちゃんがなぁー」
小鳩「………」
理科「理科たちもすっかり大人ですよねぇ………」
22 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:56:25.04 ID:6F6CKv2J0
小鳩「………グスン………あんちゃん………」
マリア「あはは、泣くなって」
小鳩「………ぅぅ………グスン」
理科「ささ、もっと飲みましょう」
マリア「おー!」
小鳩「………うん」
ワイワイ、ガヤガヤ
23 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:57:45.90 ID:6F6CKv2J0
-小鷹宅-
星奈「………えへへ」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「も、森島先輩………こんなところで………」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「ひ、膝の裏!?………こ、これは………じゅるり………」
ピコピコ、ピコピコ
24 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:58:10.78 ID:6F6CKv2J0
ガチャン
小鷹「ふぅー、ただいまー」
星奈「え………あ、しまった!」
小鷹「帰ったぞー………星奈?」
星奈「あ、あははは………お、お帰りー」
小鷹「………」
星奈「き、今日もお疲れ様!」汗ダラダラ
小鷹「おい………それって………」
25 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:58:37.21 ID:6F6CKv2J0
星奈「あ、あはは………」
小鷹「………」
星奈「お、お風呂にするぅ?ご飯にするぅ?それともア・タ・シ?」
小鷹「………」
星奈「………こ、小鷹?」
小鷹「ゲ………」
星奈「ゲ?」
小鷹「ゲーム卒業出来てねぇじゃんかよぉお!」
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁん!ごめんなさぁぁぁぁぁぁい!」
26 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:59:04.23 ID:6F6CKv2J0
-食卓-
小鷹「第1回、家族会議を行います」
星奈「………はい」
小鷹「議題はこれです」ドーン
星奈「ぅぅ………」
小鷹「なんと押し入れいっぱいに隠してありました」
星奈「ご、ごめんなさい………」
27 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 16:59:34.52 ID:6F6CKv2J0
小鷹「お前なぁ………ギャルゲーとかもうやめるって言ってくれたじゃないかよ」
星奈「………はい」
小鷹「俺、あの時お前のことホントにスゴイやつだって思ったんだぞ?俺の為に自分からやめるって言ったんだから………」
星奈「はい………言いました………」
小鷹「というわけで全部捨てます」ヨッコラセ
星奈「ちょ!ちょっと待ってぇ!」ガシッ
小鷹「だってなぁ」
28 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:00:02.97 ID:6F6CKv2J0
星奈「ご、ご飯作るの忘れたのは謝るから!お願いします!どうかそれだけはぁ!」
小鷹「家事全部すっぽかしてるだろーが!」
星奈「ゔわああああああん!ホントにお願いだからぁぁぁ!小鷹ぁぁぁぁぁぁ!」
小鷹「あのなぁー」
星奈「い、家出るわよ!?泣くわよ!?パパ怒るわよ!?」
小鷹「あぁ、天馬さんにも言っておくか………」
星奈「それもやめでよぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
29 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:00:32.84 ID:6F6CKv2J0
-喫茶幸村-
小鷹「………ということがあったんだ」
夜空「ズズズ」
コトッ
夜空「………」
小鷹「………」
夜空「………馬鹿かあいつは」
小鷹「だよなぁ」
30 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:00:58.73 ID:6F6CKv2J0
小鷹「困ってんだよ、結局その日は許したんだけどな、同じような事がそれから何度かあってさぁ」
夜空「ならいっそ全部捨ててやるのが一番なんじゃないか?」
小鷹「俺もそう思ったんだけど、流石に可哀想でな………」
夜空「時間制限を設けるとかは?」
小鷹「あー、ダメだった、1度試したんだけど、あいつ我慢できずに俺が帰ってくるまでずっとやってたみたいでさぁ」
夜空「小学生かあいつは………」
小鷹「その方がまだいいんだけどな………」
31 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:01:28.76 ID:6F6CKv2J0
夜空「で、あいつ今なにしてるんだ?今日は連れて来なかったのか?」
小鷹「平日に溜まった分の家事をやらせてるよ、1週間もサボってたからなぁ」
夜空「ホントに子供みたいだな」
小鷹「でもそういうとこ、嫌いになれないんだけどな………」
夜空「………そうだな」
32 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:02:00.43 ID:6F6CKv2J0
小鷹「そういえば、本はどうなったんだ?」
夜空「え?」
小鷹「ほら、なんか本を書いてるとか言ってたじゃんか」
夜空「ああ………初めてのことだからな、今少し練ってるところだ」
小鷹「へぇー、どういうのなんだ?教えてくれよ」
夜空「だ、ダメだ!恥ずかしい………」
33 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:02:34.05 ID:6F6CKv2J0
小鷹「そ、そうか………」
夜空「出来るまでは誰にも見せたくないから………」
小鷹「でもいつかは読んで見たいなぁ、夜空の書いた本………」
夜空「うぅ………なんだか照れるな………」
小鷹「完成したら見せてくれよ、ダメか?」
夜空「そうだなぁ………じゃあ特別に読者第一号にしてやろう」
小鷹「ホントか?」
夜空「ああ、ただいつになるか分からないぞ?本当に出来るかも分からないし………」
小鷹「いやいいって、ゆっくり作りなよ、俺も気長に待つからさ」
34 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:03:09.67 ID:6F6CKv2J0
テクテクテク
幸村「姉御………わたくしも姉御の書いた本を読んでみたいです………」
夜空「え、幸村も?」
小鷹「ああ、いいじゃないか、これで読者第二号だ」
夜空「お、おい………ホントに期待し過ぎないでくれ………何だか急に書くのが怖くなってきた………」
小鷹「期待しようぜ、な、幸村」
幸村「はい………読める日を心から楽しみにしております………」
夜空「ほ、ホントにやめろってばぁ!」
小鷹「あははは」
35 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:03:40.68 ID:6F6CKv2J0
-小鳩宅-
ガチャン
小鳩「ただいま………」
シーン
小鳩「はぁー………」
36 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:04:25.39 ID:6F6CKv2J0
TV『日本!日本!わぁぁぁぁぁぁ!』
小鳩「………」ピッ
TV『じゃーぱねっと♪じゃーぱねっと♪』
小鳩「………」ピッ
TV『今日行われた裸祭りでは多くの参加者が………』
小鳩「………」ピッ
TV『なんと松子デラックス1000人分に相当するケーキが………』
小鳩「はぁ………」
39 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:11:16.01 ID:6F6CKv2J0
-会社 受付-
ガヤガヤ、ザワザワ
マリア「ふわぁあ~」ムニャムニャ
社員a「おはようございまーす」
マリア「はいおはよー」
社員b「マリアさん、おはよー」
マリア「はいおはよー」
社員c「おはようございまぁぁぁぁぁぁす!」
マリア「はいおはよー、お前うるさいよー」
40 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:11:42.93 ID:6F6CKv2J0
テクテクテク
マリア「ん?」
小鳩「テクテクテク………」
マリア「………………」
小鳩「テクテクテク………」
マリア「………………」
小鳩「テクテクテク………」
マリア「………は?」
41 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:12:14.26 ID:6F6CKv2J0
理科「え、小鳩ちゃんが?」
マリア「うん、パジャマで出社してた」
理科「そ、それはなんというか………かわいいというか………」
マリア「最近特に疲れてるみたいだなぁ、何だか元気もないし」
理科「確かにこの前見たときも、何だかぼーっとしてたような………」
マリア「なぁー、やっぱりお兄ちゃんが原因じゃないのか?」
理科「まぁ、恐らくは多分………」
マリア「どうにかなんないかなぁ」
理科「そうですねぇ………」
43 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:12:43.63 ID:6F6CKv2J0
-会社 オフィス-
理科「小鳩ちゃん」
小鳩「あ、理科さん………」
理科「(あ、まだパジャマなんだ………かわいい………)」
小鳩「すいません………スーツ忘れちゃって………」
理科「そんな格好じゃ他の社員に示しがつきませんよ」
小鳩「そうですよね………すいません、1度家に戻ります………」
理科「いえ、大丈夫ですよ、ちょっと理科の部屋まで来てください」
小鳩「あ………はい」
44 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:13:25.90 ID:6F6CKv2J0
-社長室-
理科「えーっと、これだと合うかな?」ガサゴソ
小鳩「………」
理科「はい小鳩ちゃん、これ着てください」バッ
小鳩「ホントにすいません、スーツをお借りするなんて………」
理科「いえこれくらいはいいんですよ、ただ小鳩ちゃんと少し話したいと思ってたから………ちょっと掛けてくれますか?」
小鳩「………はい」
45 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:13:57.64 ID:6F6CKv2J0
理科「紅茶です」カチャン
小鳩「どうも………」
理科「最近、なんだか調子が良くないって聞きましたよ?」
小鳩「なんだか疲れてるみたいで………今日のも多分そうなんじゃないかと………」
理科「1人暮らしは………やっぱり辛いですか?」
小鳩「そんなことは………」
理科「小鳩ちゃん、本心を言ってください、社長命令です」
小鳩「………辛いです」
理科「ですよね」
46 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:14:34.29 ID:6F6CKv2J0
小鳩「家に帰っても誰もいないのは………スゴく………寂しいです………」
理科「ふむぅ」
小鳩「でも、社会人なんだから堪えなきゃいけないことだと思って………マリアだってそうだし………」
理科「小鳩ちゃんの場合、家に誰もいないというより、小鷹先輩がいないという方が大きいんじゃないですか?」
小鳩「ぅぅ………」
理科「やっぱり寂しいですよね」
小鳩「………グスン」
47 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:15:08.71 ID:6F6CKv2J0
理科「まったく………仕方ないですねぇ」
小鳩「え?」
理科「チャララララララ、どこでもドア~(似てない)」ペラリ
小鳩「………」
理科「………」
小鳩「………あの」
理科「ごめんなさい」
48 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:15:53.60 ID:6F6CKv2J0
小鳩「………これは?」
理科「ご、ゴホン!特別に休暇を差し上げます、小鳩ちゃんは良く働いてくれているし………この封筒にはその手続きと、それから向こうまでの切符やら何やらが入ってます」
小鳩「向こうって………何ですか?」
理科「なにって………決まってるじゃないですか」
小鳩「………?」
理科「小鷹先輩のところですよ」
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:20:34.31 ID:D7cawznZO
小鳩可愛すぎワロタ
51 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 17:25:12.18 ID:6F6CKv2J0
-小鷹宅-
星奈「え、小鳩ちゃんが来るの?」
小鷹「ああ、さっき直接連絡があってな、明日遊びに来るんだって、何だか急だよなぁ」
星奈「小鳩ちゃんが………うちに………うへへへ」
小鷹「顔、顔」
星奈「ご、ごめん、つい」
星奈「え、小鳩ちゃんが来るの?」
小鷹「ああ、さっき直接連絡があってな、明日遊びに来るんだって、何だか急だよなぁ」
星奈「小鳩ちゃんが………うちに………うへへへ」
小鷹「顔、顔」
星奈「ご、ごめん、つい」
52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:26:44.62 ID:7/zOx9zj0
星奈が高校の頃から全く成長していない…
59 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 18:42:07.07 ID:6F6CKv2J0
小鷹「それで昼間のうちに来るらしいから迎えに行ってくれないか?俺、仕事休めないし、早めに帰るようにはするからさ」
星奈「分かったわ!任せて!」グッ
小鷹「………大丈夫だろうか」
星奈「何よ、襲ったりなんかしないわよ」
小鷹「真っ先に出るのがそれかよ!」
星奈「い、いや!ホントにそんなつもりないから!」
小鷹「お前なぁ、前科一犯なんだからな?」
星奈「大丈夫だって、ちゃんと迎えに行くから」
小鷹「だといいんだけど………」
60 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 18:43:10.37 ID:6F6CKv2J0
ー会社 受付ー
マリア「ふわぁあ~」ムニャムニャ
社員a「おはようございまーす」
マリア「はいおはよー」
社員b「マリアさん、おはよー」
マリア「はいおはよー」
社員c「おはようございまぁぁぁぁぁぁす!」
マリア「はいおはよー、お前うるさいよー」
61 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 18:44:15.50 ID:6F6CKv2J0
ガヤガヤ、ザワザワ
マリア「………」
ガヤガヤ、ザワザワ
マリア「………今日は小鳩遅いなぁ」
62 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 18:45:58.03 ID:6F6CKv2J0
ー駅ホームー
アナウンス『ドア開きまーす、ご注意ください』
プシュー
小鳩「ふぅー、ホントに遠かったなぁ、やっと着いた………」
ーバスプールー
小鳩「あんちゃん迎えに来るって言ってたけどどこに………ん?………あ゙!」
星奈「ルーンルーン♪」
小鳩「せ、星奈がいる………なんで………あんちゃんは………?」キョロキョロ
63 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 18:46:47.57 ID:6F6CKv2J0
星奈「(小鳩ちゃんまだかなー♪)」
小鳩「あんちゃんいない………」
星奈「(まだかな~♪)」
小鳩「………」
星奈「♪~」
小鳩「………に、逃げよう」
64 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 18:47:30.70 ID:6F6CKv2J0
-町内にて-
テクテクテク
小鳩「そういえば今日平日だったんだ………あんちゃん来ないに決まってんじゃん………馬鹿だなぁ………」
テクテクテク
小鳩「どうしよう………家まで歩けば時間つぶせるかなぁ………」
夜空「ん?小鳩か?」
小鳩「えっ」クルッ
夜空「ああ、やっぱり小鳩だ」
小鳩「よ、夜空さん!」
テクテクテク
小鳩「そういえば今日平日だったんだ………あんちゃん来ないに決まってんじゃん………馬鹿だなぁ………」
テクテクテク
小鳩「どうしよう………家まで歩けば時間つぶせるかなぁ………」
夜空「ん?小鳩か?」
小鳩「えっ」クルッ
夜空「ああ、やっぱり小鳩だ」
小鳩「よ、夜空さん!」
65 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 18:48:03.05 ID:6F6CKv2J0
テクテクテク
夜空「なんだ、来るなら来るって教えてくれたら良かったのに 」
小鳩「すいません、昨日の今日だったので………」
66 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 18:48:31.51 ID:6F6CKv2J0
夜空「1人で来たのか?」
小鳩「あ………えっと………迎えが来てはいたんですけど………」
夜空「ああ、その様子だと星奈が1人で来たんだろうな」
小鳩「………はい」
夜空「あいつの今までの行いが祟ったと思えばいいさ、気にするな」
小鳩「そ、そうですね………」
-バスプール-
星奈「(………小鳩ちゃん遅いなぁ)」
67 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 18:49:02.10 ID:6F6CKv2J0
-喫茶幸村-
カランカラーン
幸村「おや………これはこれは………お久しぶりです、小鳩の姉御………」
小鳩「お久しぶりです、幸村さん………あの、やっぱり姉御って………」
幸村「ああ、失礼しました………いらっしゃいませ、小鳩殿………」
小鳩「ど、どっちもなんかなぁ………」
夜空「急に来ることになったらしくてな、幸村、コーヒーを頼む、小鳩も同じでいいか?」
小鳩「あ、はい、お願いします………」
幸村「かしこまりました………」テクテクテク
68 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 18:49:39.50 ID:6F6CKv2J0
小鳩「いいお店ですね」
夜空「ふっふっふ、そうだろう、実は建設に私も立ち会ったんだ」
小鳩「そうだったんですか?」
夜空「ああ、ここを建てるとき色々と注文をつけてな、私好みにしてもらったんだ」
小鳩「ゆ、幸村さんの立場は一体………」
夜空「まったく苦労したんだぞ、テーブルなんか特にこだわってな、建設直前で注文を追加したら現場ともめてしまったんだ、仕方ないから私も投資して、出来るまでに3年もかかってしまったよ」
小鳩「完全に私物化しちゃってるんですね……」
夜空「私のお気に入りだ」
70 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:11:09.34 ID:6F6CKv2J0
幸村「どうぞ………」カチャ
小鳩「ありがとうございます」
幸村「テクテクテク………」
夜空「ズズズ」
小鳩「ズズズ」
コトッ
71 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:11:39.66 ID:6F6CKv2J0
夜空「そういえば、どうして急に来ることになったんだ?」
小鳩「え………あ………その………」モジモジ
夜空「小鷹に会いたくなった………とか?」
小鳩「………はい」
夜空「女の一人暮らしだもんな、寂しくもなるか」
小鳩「最近、特に堪えられなくなってきて………」
夜空「そうか………」
72 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:12:05.54 ID:6F6CKv2J0
小鳩「夜空さんはそういうことないんですか?」
夜空「え、私か?…………うーん、最近はない………かな………」
小鳩「………最近?」
夜空「一度小鷹が帰って来ただろう?あの時以来、寂しくなることはなくなったかなぁ………」
小鳩「え、なんでですか?だって夜空さん………」
夜空「………まぁそうだったんだけどな、何だか星奈のことを考えたら不思議とそう思えたんだ………なんでだろうな………」
小鳩「大人なんですね………」
夜空「ふふ………そうかもしれないなぁ」
小鳩「………」
73 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:12:43.52 ID:6F6CKv2J0
夜空「そういう小鳩こそもう大人だろう、あれとかもういいのか?もうやってないのか?」
小鳩「え?」
夜空「ほら、あの、レイシス・ヴィ・フェリスティとかってやつ」
小鳩「………すいません、ホントに勘弁してください」
夜空「くっくっく………処女の生き血はいかがかな、我が主よ………」
小鳩「よ、夜空さん!」ガタッ
夜空「あははは」
小鳩「ぅぅ………」
74 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:13:11.57 ID:6F6CKv2J0
夜空「小鷹にはなんて言って来たんだ?」
小鳩「あんちゃんにはただ遊びに行くって言ったんです………寂しくて来たなんて言えなくて………」
夜空「そうだな、あいつきっと心配するだろうからなぁ」
小鳩「でもどうすればいいのか………相談するのも出来なくって………」
夜空「んー」
小鳩「………」
75 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:13:35.81 ID:6F6CKv2J0
夜空「なぁ小鳩」
小鳩「………なんですか?」
夜空「たまには相手の事なんて考えなくてもいいんじゃないか?」
小鳩「………夜空さんはもう少し考えた方が良いと思います」
夜空「うっ………ま、まぁそう言わずにな、困ったときは、後のことなど考えず誰かを頼っても良いんじゃないかということだ」
小鳩「………」
76 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:13:59.36 ID:6F6CKv2J0
夜空「頼ってみないと分からないことってあるだろ?それに………小鷹ならきっと力になってくれるさ」
小鳩「………そうですね」
夜空「なんなら、私でもいいんだぞ?」
小鳩「それは遠慮しておきます」
夜空「むー」
小鳩「………えへへ」
77 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:14:35.15 ID:6F6CKv2J0
-町内-
テクテクテク
小鳩「………え、じゃあ一緒に来てくれないんですか?」
夜空「ああ、仕事の都合でこっちに来てたんだ、もう図書館に戻らないといけないからな、ここらでお別れだ」
小鳩「そ、そんな………」
夜空「あんまり星奈が絡んでくるようだったら警察でも呼べばいいさ、番号分かるか?」
小鳩「じょ、冗談言わないでください!あんなのと2人でいられるわけないじゃないですか!」
夜空「小鷹が帰ってくるまでの辛抱だな」
小鳩「夜空さん結婚式のとき見てたでしょ!?私、あいつに身ぐるみ剥がされて襲われかけたんですよ!?」
78 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:15:07.88 ID:6F6CKv2J0
夜空「あ………ああ………あれは酷かったな………」
小鳩「マリアが止めてくれたからよかったけど………ぅぅ」
夜空「そのせいで星奈のやつずっと気絶してたからな、シュールな結婚式だった………」
小鳩「きっとまた襲われます………」
夜空「被害届は出してやる」
小鳩「よ、夜空さん!」
夜空「まぁ小鷹に早く帰るように言っておいてやるから、今日は大人しく家に向かうんだな」
小鳩「そんなぁ………」ガクッ
79 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:16:16.58 ID:6F6CKv2J0
-小鷹宅 リビング-
ピコピコ、ピコピコ
星奈「結局小鳩ちゃん来なかったなぁ………3時間も待ったのに………」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「どうかしたのかなぁ………少ししたらまた駅まで行ってみようかな………」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「ああ………紗江ちゃんかわいいなぁ………ふかふか………」
TV『あたしが守ってあげる!』
星奈「え?」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「結局小鳩ちゃん来なかったなぁ………3時間も待ったのに………」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「どうかしたのかなぁ………少ししたらまた駅まで行ってみようかな………」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「ああ………紗江ちゃんかわいいなぁ………ふかふか………」
TV『あたしが守ってあげる!』
星奈「え?」
80 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:16:52.14 ID:6F6CKv2J0
TV『バキッ!バキッ!バキッ!バキッ!バキッ!バキッ!』
星奈「ちょ、ちょっと!なにフラグ折ってんのよ!い、イベントが………!」
TV『可哀想だけど、仕方がないよね』
星奈「だ、誰よあんた!立ち絵もない癖に!ふざけんじゃないわよぉ!」
TV『先輩………そんな………』
星奈「さ、紗江ちゃん!ち、違うの!行かないで!」
TV『さようなら………』
星奈「紗江ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
81 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:17:18.03 ID:6F6CKv2J0
-町内-
テクテクテク
小鳩「はぁ………やだなぁ星奈に会うの………また襲われたりしたら………」
テクテクテク
小鳩「星奈がいなければすぐにでも家に向かうのに………」
テクテクテク
82 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:17:53.57 ID:6F6CKv2J0
小鳩「あんちゃん………どうして星奈なんかと………」
テクテクテク
小鳩「あのままずっと一緒にいたかったのに………」
テクテク………ピタッ
小鳩「ぅぅ………グスン………」
83 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:18:23.50 ID:6F6CKv2J0
-会社-
マリア「じゃあ、小鳩はお兄ちゃんのところに行ったのか?」
理科「ええ、2日ほど休みをあげたので、しばらくは寂しくなりますね」
マリア「小鳩のやつきっと喜んでるだろうなぁ」
理科「でもあっちには星奈先輩がいますから、ゆっくりは休めないでしょう、それでも元気になってくれればいいんですけど………」
マリア「わたしにも休暇くれたらなぁ」
理科「小鳩ちゃんはキチンと働いていたからご褒美として休暇をあげたんです、マリアちゃんもしっかり働いてください」
マリア「ぶー」
理科「でないと没収したPS vitaも返しませんからね」
マリア「ぅぅ………分かりました」
84 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:18:50.13 ID:6F6CKv2J0
-小鷹宅 玄関前-
小鳩「………あ、この家だ」
『Kodaka & Sena』
小鳩「………はぁ」ポチッ
ピンポーン
小鳩「………」
シーン
小鳩「………ん?」
85 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:19:17.58 ID:6F6CKv2J0
ピンポーン
小鳩「………」
シーン
小鳩「も、もしかしてまだ駅に………どうしよう………」スッ
ガチャン
小鳩「あれ………開いてる………?」
86 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:19:45.44 ID:6F6CKv2J0
-小鷹宅-
ピコピコ
星奈「まさかさっきの子が隠しキャラだったなんて………一体どんな子かしら………早く立ち絵を拝みたいわぁ………」ワクワク
TV『は、はじめまして………あたし………上崎裡沙
っていいます………』
星奈「裡沙ちゃん来たーーーーー!はぁはぁ………なにこれ!ちょー可愛いんですけどぉ!」
87 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:20:47.21 ID:6F6CKv2J0
TV『あなたの望むことなら………なんだって………』
星奈「や、やばい!なにその台詞!裡沙ちゃんやばすぎ!マジ天使!裡沙ちゃんマジ天使!」
TV『やっぱり………大きい胸の方が良いんですか?………努力はしてるんですけど………』
星奈「ど、努力!?………うへへ………おじさんも一緒に手伝っちゃいますよぉ?」
小鳩「………」
TV『………今日は………その………うちに泊まりに来てくれませんか?』
星奈「うっひゃぁぁぁぁぁぁ!なにこれ!?いきなり初夜!?だってそうでしょこれ!?男と女が泊まりとなれば後はベッドの上で激しく求め合って………!」
スパァン!
星奈「うごぉ!?」
小鳩「昼間っからなにやっちょるんばい!」
星奈「や、やばい!なにその台詞!裡沙ちゃんやばすぎ!マジ天使!裡沙ちゃんマジ天使!」
TV『やっぱり………大きい胸の方が良いんですか?………努力はしてるんですけど………』
星奈「ど、努力!?………うへへ………おじさんも一緒に手伝っちゃいますよぉ?」
小鳩「………」
TV『………今日は………その………うちに泊まりに来てくれませんか?』
星奈「うっひゃぁぁぁぁぁぁ!なにこれ!?いきなり初夜!?だってそうでしょこれ!?男と女が泊まりとなれば後はベッドの上で激しく求め合って………!」
スパァン!
星奈「うごぉ!?」
小鳩「昼間っからなにやっちょるんばい!」
92 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:33:57.17 ID:6F6CKv2J0
-数十分後-
小鷹「もう小鳩来てるだろうな、元気にしてたかなぁ」
ガミガミ、ガミガミ
小鷹「………ん?」
ガミガミ、ガミガミ
小鷹「な、なんだ?…………家の中からか?」
小鷹「もう小鳩来てるだろうな、元気にしてたかなぁ」
ガミガミ、ガミガミ
小鷹「………ん?」
ガミガミ、ガミガミ
小鷹「な、なんだ?…………家の中からか?」
93 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:34:33.92 ID:6F6CKv2J0
ガチャン
小鷹「ただいまー、星奈ぁー?」
バンッ!
小鳩「なんで主婦が昼間っから鼻の下伸ばしてんですか!」
星奈「も、申し訳ありませんでした………」
94 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:36:04.19 ID:6F6CKv2J0
小鳩「星奈さんもうアラサーでしょ!?結婚して主婦なんでしょ!?ゲームなんかやってて恥ずかしくないんですか!?」
星奈「か、返す言葉もございません………」
小鳩「ていうかあなた女でしょ!?なんでギャルゲーなんかしてるんですか!?ふざけちゃってるんですか!?」
星奈「ほ、本当にごめんなさい………もう許して………」
97 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:37:44.22 ID:6F6CKv2J0
小鳩「それになんですかこの押し入れ!?なにこのゲームの量!?ほとんどギャルゲーだし!?限度ってもん越えちゃってるでしょうがぁ!」
星奈「こ、小鳩ちゃん………もうこのくらいで………」
小鳩「星奈さんが全部悪いんですよ!」バン
星奈「こ、小鷹も帰ってくるし………夜ご飯も作らないといけないから………ね?」
小鳩「あんちゃんなんでこんなのと結婚したんだよぉぉぉぉぉぉ!」
星奈「こ、小鳩ちゃん………」
小鳩「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
小鷹「と、とんでもないことになってるな………」
100 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:43:23.57 ID:6F6CKv2J0
ゴクゴクゴク
コトン
小鳩「ふぅ………」
小鷹「落ち着いたか?」
小鳩「うん………あんなに叫んだの初めてだったかも………」
小鷹「壮絶だったからな………」
小鳩「なんか、体に溜まってたものが全部出たみたい………今スゴいスッキリしてる」
小鷹「で、出来ればあれが最後であって欲しいな……_」
小鳩「だって星奈が………」
101 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:43:51.66 ID:6F6CKv2J0
小鷹「まぁ、ゲームのことは俺が言っとくから、俺もどうにかしようと思ってたところだし………」
小鳩「………分かった」
小鷹「それより久しぶりに来たんだ、今日はゆっくりしていけよ、小鳩の話もたくさん聞きたいからな」
小鳩「うん!」
星奈「ご飯出来たわよー」
小鷹「おーう」
小鳩「プイッ」
星奈「ぅぅ………小鳩ちゃん………」
103 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:44:35.61 ID:6F6CKv2J0
-居酒屋-
ワイワイ、ガヤガヤ
理科「………いつもは寂しい女3人ですけど、小鳩ちゃんがいないともっと寂しいですねぇ」
マリア「わたしは小鳩の分も奢ってもらえるからいいけどなぁ」ガツガツ
理科「………呑気ですね」
マリア「だって実際そうだし」
理科「マリアちゃんのそういうところ………素直に羨ましいです」
マリア「いっつも馬鹿にしてるくせにー」
104 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:45:15.12 ID:6F6CKv2J0
理科「それはマリアちゃんが仕事をしないときだけですよ」
マリア「むー」
理科「理科だって、たまには何も考えたくない時ぐらいあるんです………」
マリア「………」ジー
理科「………なんですか?」
マリア「理科ってさ」
理科「はい?」
マリア「お兄ちゃんのこと好きだったでしょ」
理科「んなぁ!?」ガタン
105 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:45:50.99 ID:6F6CKv2J0
マリア「でしょ?」
理科「ど、どうしたんですか急に!こんなのいつものマリアちゃんじゃありませんよ!」
マリア「むー、失礼だなー、わたしだってそういうこと考えたりするんだぞ」
理科「そ、そりゃあそうですけど………でもなんでいきなり………」
マリア「なんとなく」
106 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:46:36.57 ID:6F6CKv2J0
理科「なんとなくって………」
マリア「どうなの?」
理科「き、嫌いではありませんでした………」
マリア「曖昧だなぁー」
理科「そ、そういうマリアちゃんこそどうなんですか?実は陰でこっそり狙ってたんじゃないですか?」
マリア「うん、大好きだった」
理科「ぐっ、なんて素直な………」
107 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:48:08.45 ID:6F6CKv2J0
マリア「でもなぁー、お兄ちゃんのこと考えたら結局なにも出来なかったんだよ」
理科「………?」
マリア「あのときは隣人部のみんなでいることの方が大切に思えてさぁ………きっとお兄ちゃんもそう思ってたと思うんだ………聞いたわけじゃないけど」
理科「………そうですね」
マリア「でもまぁ、星奈が1番乗りしちゃったんだけどな、わたしもなんかしとけばよかったなぁって時々思うんだよなぁ」
理科「マリアちゃん………」
マリア「理科の言うように、あの頃の私も呑気だったんだろうなぁ………」
109 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:48:57.13 ID:6F6CKv2J0
理科「………えへへ」
マリア「むー、笑うなよぉ」
理科「あ、いえ………違うんです………」
マリア「………?」
理科「もしかしたら………マリアちゃんが1番大人だったのかもしれませんね………」
マリア「あはは、なんだか照れるなぁ」
理科「………うそです」
マリア「なんだよもぉ!」
理科「あははは」
ワイワイ、ガヤガヤ
マリア「むー、笑うなよぉ」
理科「あ、いえ………違うんです………」
マリア「………?」
理科「もしかしたら………マリアちゃんが1番大人だったのかもしれませんね………」
マリア「あはは、なんだか照れるなぁ」
理科「………うそです」
マリア「なんだよもぉ!」
理科「あははは」
ワイワイ、ガヤガヤ
110 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:50:11.94 ID:6F6CKv2J0
-翌日 -
チュンチュン、チュンチュン
星奈「ん………んん………」
チュンチュン、チュンチュン
星奈「………ん?」
チュンチュン、チュンチュン
星奈「え………あれ!?」
111 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:50:40.81 ID:6F6CKv2J0
ダッタッタッタッタッタ
星奈「小鷹ぁ!」
小鷹「よぅ、遅かったじゃんか」
星奈「こ、小鳩ちゃんは!?」
小鷹「さっき出かけたよ」
星奈「え?」
112 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:51:17.14 ID:6F6CKv2J0
小鷹「夜空に呼ばれたらしくってな、朝から図書館に行ったよ」
星奈「あぁ………てっきり帰っちゃったのかと思った………良かったぁ」
小鷹「夕方には戻るって言ってたから、夜ご飯の買い物はそれまでに行くからな」
星奈「うん、分かった」
113 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:51:54.73 ID:6F6CKv2J0
小鷹「………あのさ」
星奈「ん?」
小鷹「ゲームのことなんだけど………」
星奈「………うん」
小鷹「明日には小鳩も帰っちゃうし、安心して戻れるようにしてやりたいんだ」
星奈「………分かったわ」
小鷹「限度があれば俺は別にかまわないんだけどなぁ」
星奈「なんか、やってると夢中になっちゃうのよね………何も聞こえなくなるし………なにより楽しいし………」
小鷹「重症だな………」
115 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:52:37.20 ID:6F6CKv2J0
星奈「でも………そうね、いつまでもこんなことしてられないわよね」
小鷹「お前なりに解決してくれればいいから………無理のないようにな」
星奈「うん………ありがと」
小鷹「よし………じゃあ溜まってる家事をやるか」
星奈「おー!」
116 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:53:29.62 ID:6F6CKv2J0
-図書館-
ウィーン
小鳩「す、スゴいところだなぁ………ここで夜空さんが働いてるんだ………」
夜空「小鳩、よく来たな」
小鳩「あ、夜空さん………スゴいですねここ、東京ドームくらいあるんじゃないですか?」
夜空「ふっふっふ………そうだな………そしてここで働いている私も選ばれし者というわけだ」
小鳩「それでもジャージなんですね………」
夜空「それは気にするな………向こうに静かなところがあるから、話はそこでしようか」
小鳩「分かりました」
117 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:53:56.52 ID:6F6CKv2J0
-図書館 応接室-
夜空「はいコーヒー、幸村みたいには上手く入れられなかったが」カチャン
小鳩「いえ、ありがとうございます」
夜空「ズズズ」
小鳩「ズズズ」
コトッ
119 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:54:55.46 ID:6F6CKv2J0
小鳩「それで、話ってなんなんです?」
夜空「うん………それが………だな………」モジモジ
小鳩「………?」
夜空「その………実は今………本を書いているんだ………」
小鳩「ああ、知ってますよ」
夜空「え、なんで!?」
小鳩「あんちゃんから聞いたんですよ」
120 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:55:43.71 ID:6F6CKv2J0
夜空「あ、あいつ!まさか言いふらしてるのか!?」
小鳩「あー、隣人部のみんなには教えてたみたいです」
夜空「そ、そんな………」ガクン
小鳩「夜空さん?」
夜空「急に書けなくなってしまったんだ………」
小鳩「えっ?」
122 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:56:28.55 ID:6F6CKv2J0
夜空「書き出しは良かったんだ………自分でも名作と思える作品が間違いなく出来つつあったんだ………」
小鳩「そ、そういうの、自分で言っちゃうんですね………」
夜空「でもこの前、小鷹に期待してるって言われてから………急に書けなくなってしまって………」
小鳩「それで私に?」
夜空「………うん」
小鳩「そうだったんですか………」
夜空「頼めないか?」
小鳩「でも私、文学なんて分かりませんよ?」
123 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:57:21.79 ID:6F6CKv2J0
夜空「1人の読者として感想を言ってもらえればいいんだ、出来ているところまでだが………」
小鳩「で、でも………」
夜空「頼む!小鳩にしか相談出来ないことなんだ!」
小鳩「わ、分かりました………やってみます………」
夜空「それで………これがそうなんだ」スッ
小鳩「な、なんだか緊張するなぁ………」
夜空「簡単でいいから、とりあえず読んでみて感想を聞かせてくれ、文学的な評論はしなくていいから」
小鳩「は、はい………」
124 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 19:57:59.81 ID:6F6CKv2J0
夜空「モジモジ、モジモジ」
小鳩「………ペラ………ペラ」
夜空「モジモジ、モジモジ」
小鳩「………ペラ………ペラ」
夜空「ぅぅ………」
小鳩「………ペラ………ペラ」
夜空「小鳩………ま、まだか?」
小鳩「もう少しです」ペラ
夜空「ぅぅ………」
126 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:01:12.87 ID:6F6CKv2J0
パタン
小鳩「ふぅー」
夜空「お、終わったか?」
小鳩「はい………ひと通り読み終えました」
夜空「それで、感想は………?」
小鳩「………」
夜空「こ、小鳩?」
127 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:04:54.92 ID:6F6CKv2J0
小鳩「………その………ちょっと意外でした」
夜空「………え?」
小鳩「夜空さんがこういうもの書くとは思っていなかったので………あ、悪い意味じゃないですよ?もちろん良い意味で………」
夜空「どういう………」
小鳩「ライトノベルだったんですね」
夜空「………へ?」
128 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:06:40.60 ID:6F6CKv2J0
小鳩「えっと………だから………ライトノベルだったんですね………夜空さんが書くジャンルとは思っていなかったので、ちょっと意外でした」
夜空「な、なにを………」
小鳩「んー、そうなると挿絵が必要になってきますね………これをどうやって乗りきるか………」
夜空「ば、馬鹿を言うな!崇高な純文学のつもりで書いたんだぞ!芥川賞も狙える名作なんだ!ラノベなどという稚拙なジャンルであるものか!」
小鳩「いえ………どう見てもこれは………ラノベです………」
夜空「馬鹿な………」
129 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:08:06.44 ID:6F6CKv2J0
小鳩「………夜空さん、ライトノベル読んだことありますか?」
夜空「そ、それは………その………」
小鳩「まさか………」
夜空「………ない………です」
小鳩「………あなた司書でしょ」
夜空「し、司書にだって読まないジャンルはある」
小鳩「でもライトノベル読んだことないっていうのは………」
夜空「だってラノベに文学的な価値なんてないし………」
小鳩「読まないのに分かるはずありませんよ」
夜空「むぅ………」
130 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:09:13.13 ID:6F6CKv2J0
小鳩「でも夜空さんの書いたこれ、面白かったですよ?」
夜空「ほ、本当か!」
小鳩「はい………内容が夜空さんらしいというか、らしくないというか………とにかく作品には引き込まれました」
夜空「そうか………それは良かった………」
小鳩「ただジャンルはもうライトノベルなので………知らないジャンルをこのまま書くというのは無理があるんじゃないでしょうか?」
夜空「むぅ、確かにな………」
131 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:10:46.55 ID:6F6CKv2J0
小鳩「執筆は一度やめて、ライトノベルを知るところから始めてみたらどうですか?」
夜空「うーん、ライトノベルかぁ」
小鳩「偏見してたら、何事も損ですよ」
夜空「そうだな………よし、やってみるか」
小鳩「じゃあ図書館にある分から探してみましょうか」
夜空「分かった」
132 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:12:05.45 ID:6F6CKv2J0
-夕方-
テクテクテク
小鳩「思ったことを言ってみただけだったけど………あんなアドバイスで大丈夫だったのかなぁ………」
テクテクテク
小鳩「でも、夜空さんの本おもしろかったなぁ、早く続き読んでみたいなぁ………」
テクテクテク
小鳩「あっ」
小鷹「よっ、小鳩」
133 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:13:17.45 ID:6F6CKv2J0
小鳩「あ、あんちゃん、どうしたの?」
小鷹「どうしたって言われてもな、小鳩を迎えに来たんだよ」
小鳩「べ、別にいいのに………もう子供じゃないんだから………」
小鷹「まぁ、そう言うなって、久しぶりなんだ、一緒に帰ろうぜ」
小鳩「う、うん………」
小鷹「なんだよ?嬉しくないか?」
小鳩「いや………その………嬉しい………」
小鷹「まったくこいつぅ、可愛いなぁー」ナデナデ
小鳩「も、もう!やめてよあんちゃん!」
小鷹「ははは」
134 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:14:02.19 ID:6F6CKv2J0
テクテクテク
小鳩「家事はもういいの?」
小鷹「ああ、途中から星奈が1人でやるって言いだしてな、追い出されちゃったんだ、なんだか張り切ってたなぁ」
小鳩「………なんで?」
小鷹「さぁな、もしかしたら小鳩の手前、かっこつけたいんじゃないかなぁ」
小鳩「あいつが張り切るとロクなことがないのに………」
小鷹「大丈夫だって、あいつやらないだけで家事はパーフェクトなんだから、俺よりずっと上手いんだぞ?」
小鳩「だといいんだけど………」
135 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:14:56.20 ID:6F6CKv2J0
小鷹「そういや、なんで夜空に呼ばれたんだ?」
小鳩「えっと、かくかくしかじかで………」
小鷹「あー、そのことだったのか」
小鳩「夜空さん、かなりプレッシャーだったみたいだよ」
小鷹「それは悪いことしたなぁ………」
136 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:15:42.00 ID:6F6CKv2J0
小鳩「あんまり軽はずみなこと言っちゃだめだよあんちゃん」
小鷹「あのときはホントに楽しみにしてたからなぁ………こんど謝っておかないとな………」
小鳩「でも夜空さんの本が読めるなんて楽しみだね」
小鷹「そうだなぁ………あ、そういえば小鳩は夜空の本がどんなのか見たんだろ?どういうのだったんだ?」
小鳩「それは………内緒」
小鷹「なんだよ、ちょっとくらい良いだろ」
137 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:16:18.64 ID:6F6CKv2J0
小鳩「ダメ、夜空さんに口外しないって約束したんだから、あんちゃんでも駄目なの」
小鷹「………さいですか」
小鳩「でも、きっといい本が読めるよ」
小鷹「しゃーない、それまでは気長に待つか」
小鳩「うむ、それでよい」
小鷹「あははは」
小鳩「………えへへ」
138 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:17:29.26 ID:6F6CKv2J0
テクテクテク
アハハハハハ
小鳩「………それでマリアが転げ落ちゃってさー」
小鷹「あはは、なんだよそれ、理科もびっくりだろ」
小鳩「そう、それで理科さんがマリアのことを………ん?」
小鷹「………どうした?」
小鳩「………あれ」
小鷹「ん?」
139 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:18:31.36 ID:6F6CKv2J0
小鳩「………あそこ………なんか煙が上がってる」
小鷹「え、どこ?」
小鳩「ほら、あれ」
小鷹「あ、ほんとだ、なんだろうな………祭りか?」
小鳩「………火事?」
小鷹「この季節にか?ちょっと考えられないな」
141 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:19:29.05 ID:6F6CKv2J0
小鳩「あ、あんちゃん………」
小鷹「ん?」
小鳩「あれ………うちから出てない?」
146 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:27:09.92 ID:6F6CKv2J0
ダッタッタッタッタッタ
小鳩「はぁ………はぁ………や、やっぱり………うちの方から上がってる!」
ダッタッタッタッタッタ
小鷹「はぁ………はぁ………!」
カンカンカンカンカンカン
小鳩「あ、あんちゃん!消防車が!」
小鷹「小鳩!俺が先に行く!星奈が無事か確かめてくる!」
小鳩「わ、分かった!すぐに追いつくから!」
147 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:28:30.67 ID:6F6CKv2J0
ダッタッタッタッタッタ
小鷹「(くそ!何で1人にしちまったんだ!………星奈!)」
ダッタッタッタッタッタ
小鷹「(星奈に何かあったら………俺は………!)」
ダッタッタッタッタッタ
148 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:30:08.78 ID:6F6CKv2J0
小鷹「ほ、ホントに火が………庭の方からだ!」
ダッタッタッタッタッタ
小鷹「星奈ー!無事かぁ!」
星奈「えっ!?」ビクッ
小鷹「せ、星奈………!」
149 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:31:58.68 ID:6F6CKv2J0
星奈「ど、どうしたのよいきなり………ビックリするじゃない………」
小鷹「え………あ………」
星奈「あ、でもちょうど良かったわ、ほら見て」
メラメラ、バチバチ
小鷹「こ、これ………」
星奈「どう?これがあたしの覚悟よ、これならきっと、小鳩ちゃんも安心して向こうに戻れるわ」
小鷹「な………なにを………」
150 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:32:58.19 ID:6F6CKv2J0
星奈「スゴイ迷ったんだから、ホントはこんなことしないで売っちゃっても良かったんだけど、明日には小鳩ちゃんも帰っちゃうって言うし、なによりこれならあたしの決意を間近で見てもらえると思ったのよ」
小鷹「…………お」
星奈「あたしなりに考えたのよ?準備するのも大変だったんだから」
小鷹「………お前は………何をやってるんだ?」
星奈「ちょっと聞いてなかったの?小鷹だって今朝言ったじゃない」
小鷹「だから………一体………」
152 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:34:09.88 ID:6F6CKv2J0
星奈「もう………見てわかんない?」
小鷹「………」
星奈「押し入れにあったゲームを全部燃やしてるの」
153 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:35:07.02 ID:eGbRbSOI0
そっちかよwww
154 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:37:08.66 ID:6F6CKv2J0
スパァン!
星奈「痛ぁー!」
小鷹「この大馬鹿野郎ぉぉぉ!」
星奈「な、なんでこうなるのよぉぉぉ!」
カンカンカンカンカンカン
155 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:40:34.22 ID:6F6CKv2J0
-数時間後-
夜空『じゃあ3人とも無事なんだな?怪我もないんだな?』
小鷹「ああ、家が燃えたわけじゃなかったからな、みんな大丈夫だよ」
夜空『はぁ………良かったぁ………』
小鷹「悪かったなぁ心配かけて、星奈にはキツく言っとくから」
夜空『いや、それでは駄目だ、私の気が収まらん、星奈に代わってくれ、直々に説教をくれてやる』
小鷹「あー、今は無理だ」
夜空『じゃあ3人とも無事なんだな?怪我もないんだな?』
小鷹「ああ、家が燃えたわけじゃなかったからな、みんな大丈夫だよ」
夜空『はぁ………良かったぁ………』
小鷹「悪かったなぁ心配かけて、星奈にはキツく言っとくから」
夜空『いや、それでは駄目だ、私の気が収まらん、星奈に代わってくれ、直々に説教をくれてやる』
小鷹「あー、今は無理だ」
156 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:41:28.09 ID:6F6CKv2J0
夜空『どうしてだ?』
小鷹「徹夜で正座させてるからな、これから明日の朝までは地獄を見てもらう」
夜空『それでもまだ足りないくらいだ』
小鷹「今はこれで許してやってくれ」
夜空『いつか必ずしばいてやる………』
小鷹「………ほどほどにな」
158 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:42:30.14 ID:6F6CKv2J0
夜空『まったく………幸村なんてもっと心配していたんだからな』
小鳩「ホントに悪かったなぁ、幸村にも同じように伝えておいてくれ」
夜空『ああ、分かってる、ちょうどいま幸村のとこにいるからな、すぐに伝えておくよ』
小鳩「あんちゃーん」
小鷹「あ、いま行く………じゃあそろそろ」
夜空『ああ、くれぐれも本当の火事なんてよしてくれよ』
小鷹「ありがとな………それじゃあおやすみ」
夜空『うん、おやすみ』
ピッ
159 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:43:50.79 ID:6F6CKv2J0
-リビング-
小鷹「じゃあ、予定よりも早く帰っちゃうのか?」
小鳩「うん、本当は明日の夕方までいようかと思ったんだけど、あんちゃん達がいないんじゃしょうがないし………明日の朝には出るよ」
小鷹「今日の騒ぎさえなければなぁ」
小鳩「やっぱり、1日かかるんでしょ?」
小鷹「消防署と警察署だからなぁ、もしかしたら明日の夜までかかると思うよ」
小鳩「はぁ………本当に馬鹿なんだから………」
小鷹「じゃあ、予定よりも早く帰っちゃうのか?」
小鳩「うん、本当は明日の夕方までいようかと思ったんだけど、あんちゃん達がいないんじゃしょうがないし………明日の朝には出るよ」
小鷹「今日の騒ぎさえなければなぁ」
小鳩「やっぱり、1日かかるんでしょ?」
小鷹「消防署と警察署だからなぁ、もしかしたら明日の夜までかかると思うよ」
小鳩「はぁ………本当に馬鹿なんだから………」
160 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:44:42.12 ID:6F6CKv2J0
小鷹「さすがに今回は大事だったなぁ」
小鳩「………」
小鷹「………どうした?」
小鳩「あのさ………」
小鷹「………ん?」
小鳩「あんちゃんって………星奈のどこが良いの?」
161 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:45:34.39 ID:6F6CKv2J0
小鷹「えっ」
小鳩「そりゃあ容姿もスタイルも良いし、何でも出来るみたいだけど………でも………」
小鷹「………小鳩は星奈のこと嫌いか?」
小鳩「………少し」
小鷹「あはは、そっか」
小鳩「ま、真面目に話してるんだよ!?」
162 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:46:32.78 ID:6F6CKv2J0
小鷹「いや、ふざけてるわけじゃないよ、それでも嫌いにならない小鳩が可愛くってさ」
小鳩「ぅぅ………」
小鷹「でもそうだな、どこが好きなんだろうなぁ」
小鳩「いい年してギャルゲーなんかやってるし………女の子相手に鼻の下伸ばしてるし………ボヤ騒ぎまで起こすし………」
小鷹「そうだなぁ、良いところ全然ないな」
小鳩「だったらなんで………」
163 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:47:20.30 ID:6F6CKv2J0
小鷹「んー………」
小鳩「………」
小鷹「なんか………あいつのそういうところも含めて、嫌いになれないんだよな」
小鳩「えっ?」
164 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:48:22.29 ID:6F6CKv2J0
小鷹「ゲームするのも、小鳩に絡むのも、馬鹿騒ぎ起こすのも………確かに迷惑だったりするけどな、あいつがすると嫌なことだけじゃないっていうか………うーん難しいなぁ………」
小鳩「………」
小鷹「多分、理屈とか抜きにしてあいつ全部が好きなんだな………嫌いなところも好きだし、好きなところも好きなんだ」
小鳩「………えへへ」
小鷹「わ、笑うなよ!」
165 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:50:21.43 ID:6F6CKv2J0
小鳩「だって、あんちゃんまで馬鹿に見えたから、おかしくって」
小鷹「………なんだよそれ」
小鳩「でもね………私も馬鹿なんだなぁって………いま気づいた」
小鷹「………そっか」
小鳩「大人になっても、理屈なんか無しにいられるんだね」
小鷹「………そうだなぁ」
-玄関-
星奈「(ぅぅ………足痛いよぉ………)」ビリビリ
166 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:51:09.71 ID:6F6CKv2J0
-リビング-
小鳩「あのね、これは言うつもりじゃなかったんだけど………本当は寂しくてこっちに来たんだ」
小鷹「え、そうだったのか?」
小鳩「うん………ずっとあんちゃんと2人で生活してたからさ………急にあんちゃんと離れて………辛くなって………」
167 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:51:58.48 ID:6F6CKv2J0
小鷹「………」
小鳩「あんちゃん?」
小鷹「………本当はな、小鳩も一緒に3人で暮らすつもりだったんだ」
小鳩「えっ?」
小鷹「結婚したからって妹と暮らしちゃいけないなんてことないからな………3人で暮らせるなら、あのまま小鳩とも一緒に暮らそうと思ってたんだ」
小鳩「じゃ、じゃあどうして………」
小鷹「星奈に反対されたんだよ」
小鳩「えっ!?」
168 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:53:26.42 ID:6F6CKv2J0
小鷹「ビックリだろ?俺もあいつの口からそんなこと聞くと思わなくってさ、あのときはかなり驚いたよ」
小鳩「ど、どうして………」
小鷹「『それだと小鳩ちゃんがあたしと同じになる』」
小鳩「…………え」
小鷹「自分と重なる部分が多いから、何かに長く依存してると、将来きっと自分と同じようになるからって………星奈がそう言ったんだ」
小鳩「星奈が………」
169 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:54:20.10 ID:6F6CKv2J0
小鷹「スゴイよなぁあいつ………1番小鳩にべったりなのに………1番お前のために考えてくれてたんだ」
小鳩「そうだったんだ………」
小鷹「小鳩には悪いと思ったんだけどな………星奈の話を聞いたら………俺もそうするべきだと思ったんだ………でも、ごめんな、やっぱり寂しかったよな………」
小鳩「ううん………私………てっきり2人の邪魔だからって思って………恥ずかしいなぁ………」
170 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:54:46.30 ID:6F6CKv2J0
小鷹「………今からでも3人で住んでみるか?」
小鳩「え………それは………」
小鷹「俺は別にいいんだぞ?星奈にも話してみるし」
小鳩「………」
小鷹「………小鳩?」
171 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:55:32.59 ID:6F6CKv2J0
小鳩「………やっぱりいい………せっかく星奈が私のために言ってくれたんだし………私もそれに応えてみたい」
小鷹「………そっか」
小鳩「でも………星奈のことちょっと見直しちゃった」
小鷹「そういうところも、好きになれるだろ?」
小鳩「抱きついてくるのは嫌なんだけどなぁ」
小鷹「ははは」
172 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:56:09.47 ID:6F6CKv2J0
-翌朝-
チュンチュン、チュンチュン
小鳩「ふわぁあ」ムニャムニャ
テクテクテク
小鳩「あっ」
星奈「はぁ………はぁ………ぅぅ………」ビリビリ
小鳩「(そういえば徹夜で正座してたんだっけ………)」
星奈「も、もう朝なのに………なんで小鷹来ないのよぉ………ぅぅ………」ビリビリ
小鳩「………」
チュンチュン、チュンチュン
小鳩「ふわぁあ」ムニャムニャ
テクテクテク
小鳩「あっ」
星奈「はぁ………はぁ………ぅぅ………」ビリビリ
小鳩「(そういえば徹夜で正座してたんだっけ………)」
星奈「も、もう朝なのに………なんで小鷹来ないのよぉ………ぅぅ………」ビリビリ
小鳩「………」
173 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:57:19.00 ID:6F6CKv2J0
星奈「こ、小鷹………もういいでしょ………助けてよぉ……_」ビリビリ
小鳩「………あんちゃんが起きるまでは駄目です」
星奈「え?………あ!小鳩ちゃん!」ダッ
小鳩「あっ」
ダッタッタッタッタッタッタ
星奈「小鳩ちゃぁぁぁぁぁ………うぐぇ!」ドテッ
小鳩「………」
星奈「な、なにこれ!やばい!足が超やばいんですけど!あ、あたしの足が!」ガクガク
175 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:58:25.49 ID:6F6CKv2J0
小鳩「………夜通しで正座してたんですから、しばらく歩けませんよ」
星奈「そ、そんな!小鳩ちゃんが目の前にいるっていうのに!ふんぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
小鳩「………」
星奈「このぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」ガクガク
小鳩「………」
星奈「うがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」ガクガク
176 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:59:10.96 ID:6F6CKv2J0
小鳩「………はぁ」
スゥ
星奈「えっ?」
小鳩「………立てますか?」
星奈「あ………うん………」
小鳩「ソファーまで運びますね」ヨイショ
星奈「あ、ありがとう………」
177 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 20:59:48.24 ID:6F6CKv2J0
-リビング-
ヨイショ、ヨイショ
ドサッ
小鳩「ふぅ………水でも飲みますか?」
星奈「え?………あ………うん」
小鳩「ちょっと待っててください」
星奈「………」
178 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:02:58.94 ID:6F6CKv2J0
テクテクテク
小鳩「はい、どうぞ」
星奈「………」ジー
小鳩「な、なんですか?」
179 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:04:02.59 ID:6F6CKv2J0
星奈「………えへへ」
小鳩「………?」
ガシッ
小鳩「うわぁあ!」
星奈「もぉ!小鳩ちゃん!ホントに可愛いんだからぁ!」ナデナデ
小鳩「ちょ、ちょっと!やめてよぉ!」
星奈「そらそらー!」ガシガシ
小鳩「ちょ、ちょっとー!」
星奈「うりうりー!」ウリウリ
小鳩「あははは!くすぐったい!」
小鳩「………?」
ガシッ
小鳩「うわぁあ!」
星奈「もぉ!小鳩ちゃん!ホントに可愛いんだからぁ!」ナデナデ
小鳩「ちょ、ちょっと!やめてよぉ!」
星奈「そらそらー!」ガシガシ
小鳩「ちょ、ちょっとー!」
星奈「うりうりー!」ウリウリ
小鳩「あははは!くすぐったい!」
180 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:04:47.89 ID:6F6CKv2J0
星奈「ほれほれー!」コチョコチョ
小鳩「んもー!やったなぁ!」バッ
星奈「きゃあ!」
小鳩「お返しだぁ!」コチョコチョ
星奈「あははははは!ギブ!ギブー!」
キャッキャ、キャッキャ
アハハハ、ウフフフ
小鷹「(………な、何やってんだあいつら)」
181 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:05:46.36 ID:6F6CKv2J0
-駅-
アナウンス『下り方面の改札は1階の西3番乗り場から………』
小鳩「じゃあもう行くね、2人ともありがとう」
小鷹「ああ、気をつけてな、理科とマリアにもよろしく言っといてくれ」
小鳩「うん」
星奈「小鳩ちゃん、寂しくなったらいつでも来ていいんだからね」
小鳩「うん、ありがとう、また来るから」
182 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:06:45.38 ID:6F6CKv2J0
小鷹「でも小鳩だってもう大人だからな、次来るときは婿付きかもしれないなぁ」
星奈「そ、そんな………!」
小鳩「あんちゃん、変なこと言わないでよ」
星奈「そ、そうよ!小鳩ちゃんはあたしのなんだから!」
小鷹「えー、でもいないのか?気になる人とか」
小鳩「そ、それは………その………」モジモジ
小鷹「ん?」
星奈「え?」
小鳩「………一応いるけど」
183 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:08:25.17 ID:6F6CKv2J0
星奈「えええええええええ!?」
小鷹「ははは、じゃあ今度連れてこいよ、そんときはちゃんと迎えに行ってやるから」
星奈「………う、嘘でしょ!?小鳩ちゃん!?」
小鳩「もぉ!いたっていいじゃん!」
星奈「そんな………ぅぅ………ゔわぁぁぁぁぁぁん!あたしの小鳩ちゃんがぁぁぁぁぁぁ!」
小鷹「頑張れな、小鳩」
小鳩「うん」
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁん!そんなぁぁぁぁぁぁ!」
184 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:09:47.52 ID:6F6CKv2J0
アナウンス『2番乗り場の上り電車は間もなく………』
小鳩「あ、もう電車来ちゃう!ごめん!もう行くね!」
小鷹「ああ、気をつけてな」
小鳩「また来るから!2人とも元気でねー!」タッタッタ
星奈「ま、待って!小鳩ちゃん!」ダッ
ピーッピーッ、ピーッピーッ
駅員『こ、こらー!そこぉ!改札越えるなー!』
小鷹「お、おい!よせ!」ガシッ
185 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:10:36.08 ID:6F6CKv2J0
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁん!」ジタバタ
駅員『やめんかこらぁ!』
小鷹「せ、星奈!」
星奈「小鳩ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
187 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:11:17.97 ID:6F6CKv2J0
-ホーム-
アナウンス『2番線に電車がまいります、白線の内側まで………』
小鳩「………ふぅ」
ガタンゴトン、ガタンゴトン
パァー
アナウンス『電車がまいります、ご注意ください』
188 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:11:55.66 ID:6F6CKv2J0
小鳩「(またいつか………ここに戻ってくる………だからそれまで………)」
小鳩「………行ってきます」
190 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:12:46.83 ID:6F6CKv2J0
-後日談-
ペラッ、ペラッ
理科「こ、これどう考えても理科たちのことですよね………ぅぅ………なんだか恥ずかしいなぁ………」
小鳩「でも面白いですよ?けっこう評判になってるらしいし………あ、この絵とか幸村さんのことですよね、上手いなぁ………自分で描いたのかな」
191 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:13:39.81 ID:6F6CKv2J0
理科「挿絵はおそらく別の人にやってもらったんでしょうね、あの人、絵心は皆無ですから」
小鳩「………聞かれたら後が怖いですよ?」
理科「大丈夫ですよ、ここに夜空先輩が来るわけないんですから、あははは」
ポン
理科「ひっ!」ビクッ
マリア「ごめんごめん、寝坊しちゃって」
理科「な、なんだ、マリアちゃんか………もう………びっくりさせないでくださいよ………」
小鳩「ちょっとー、遅いよマリア」
192 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:14:34.43 ID:6F6CKv2J0
マリア「いやー、昨日飲み過ぎちゃってさぁ、あははは」
理科「まったく………プライベートくらい時間を守れないんですか、社会人失格ですよ?」
マリア「いいのかなぁそんなこと言って?今の話、夜空にちくっちゃおっかなー」
理科「何言ってんですか………そんなことしたらマリアちゃんクビですからね」
マリア「な、なんだよそれぇ!社長だからってずるいぞ!」
理科「社長は何したっていいんです、特にマリアちゃんに関しては」
マリア「ぅぅ………いつか理科の会社を乗っ取ってやるぅ………」
193 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:15:35.22 ID:6F6CKv2J0
小鳩「それよりマリア、ちゃんと持ってきた?」
マリア「え………なに?」
理科「忘れたんですか?今日は夜空先輩の本を3人で読もうって、この前言ったじゃないですか」
マリア「え、夜空の本もう出来たのか!?」
理科「………やっぱり忘れてたんですね」
小鳩「ちゃんと教えたはずなんだけどなぁ………」
194 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:16:19.45 ID:6F6CKv2J0
マリア「夜空の本かぁー………どんなタイトル?」
理科「えーと、確か………ほら、これです」バッ
マリア「なんだこれ?ホントに夜空が書いたのか?馬鹿っぽいタイトルだなぁ」
理科「あーあ、いまの夜空先輩にちくっちゃおー」
マリア「え………あぁ!」
理科「マリアちゃん、迂闊すぎです」
マリア「ぅぅ………ごめんなさい………」
小鳩「馬鹿だなぁ………」ボソッ
195 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:18:47.50 ID:6F6CKv2J0
マリア「あ!いま小鳩も馬鹿って言ったぁー!」
小鳩「え………ち、違うよ!今のはマリアに言ったんだよ!」
理科「命知らずが多いですねぇ」ニヤニヤ
小鳩「理科さん!乗らないでください!」
マリア「あははは!夜空に言ってやるからなぁ!」
小鳩「んもぉ!そんときはマリアだって同じなんだからね!」
マリア「え?あ、そっか!しまったぁ!」
小鳩「もぉ!馬鹿!」
196 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:19:42.08 ID:6F6CKv2J0
理科「2人とも静かにしてくださいよ、周りの人に迷惑です」
マリア「なら言い出しっぺは理科だからな!3人一緒に道ずれだ!」
小鳩「そうですよ!理科さん!」
理科「え………えぇ!?」
196 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:19:42.08 ID:6F6CKv2J0
理科「2人とも静かにしてくださいよ、周りの人に迷惑です」
マリア「なら言い出しっぺは理科だからな!3人一緒に道ずれだ!」
小鳩「そうですよ!理科さん!」
理科「え………えぇ!?」
197 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:20:52.18 ID:6F6CKv2J0
マリア「よぉし!そうとなったらさっそく夜空に電話だぁ!」
小鳩「ちょ!そんなんしなくていいっちゅうに!」
理科「マリアちゃん!調子に乗りすぎです!」
マリア「あははは!」ピッポッパ
小鳩「こらぁ!電話するなぁ!」
理科「小鳩ちゃん!捕まえてください!」
マリア「あはははははは!」スタタター
小鳩「マリア!待てぇ!」ダッ
理科「逃がしませんよ!」ダッ
ドタバタ、ワイワイ
小鳩「ちょ!そんなんしなくていいっちゅうに!」
理科「マリアちゃん!調子に乗りすぎです!」
マリア「あははは!」ピッポッパ
小鳩「こらぁ!電話するなぁ!」
理科「小鳩ちゃん!捕まえてください!」
マリア「あはははははは!」スタタター
小鳩「マリア!待てぇ!」ダッ
理科「逃がしませんよ!」ダッ
ドタバタ、ワイワイ
198 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:21:31.37 ID:6F6CKv2J0
ヒュー
ペラペラペラペラ………パタン
『僕は友達が少ない』
200 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/25(日) 21:21:48.86 ID:6F6CKv2J0
-おしまい-
199 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:21:35.36 ID:JI2nQ26X0
正直予想通りだけどこんな終わり方も良いよな
201 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 21:23:50.40 ID:7/zOx9zj0
乙
Entry ⇒ 2011.12.25 | Category ⇒ 僕は友達が少ないSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
小鷹「あれからもう10年か……」
1 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:03:14.90 ID:hgk7xikv0
小鷹「(隣人部でみんなと過ごした日々も今となっては懐かしいな……今頃みんなどうしてるんだろうな……)」
上司「羽瀬川くん」
小鷹「あ、はい!」
上司「さっき話したことなんだがね」
小鷹「え~と、あ、はい!書類の件でしたら…… (今は仕事に集中しなきゃな)」
上司「羽瀬川くん」
小鷹「あ、はい!」
上司「さっき話したことなんだがね」
小鷹「え~と、あ、はい!書類の件でしたら…… (今は仕事に集中しなきゃな)」
3 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:05:28.11 ID:hgk7xikv0
-羽瀬川家-
ガチャン
小鷹「ふぅ~、ただいま」
小鳩「おかえりー、あんちゃーん」
小鷹「おーう、ただい………」
小鳩「……?……どうしたの?」
小鷹「……くっくっく……今帰ったぞ我が十僕 よ……」
小鳩「!?……はわわわわ!あ、あんちゃん……! 勘弁してよ!」
小鷹「あはははは、悪い悪い」
4 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:08:54.42 ID:hgk7xikv0
小鷹「今日はどうした?いつもより早いんだ な」
小鳩「うん、理科さんが今日は早めに切り上げて良いって言ってくれて」
小鷹「そっか、あいつも社会人してるんだなぁ」
小鳩「あんちゃんによろしくねって言ってた よ」
小鷹「はいはい、飯今から作るから待ってろな」
小鳩「あ……」
小鷹「何?」
小鳩「実はもう作っちゃった……」
小鷹「へぇー、小鳩の手料理か、久しぶりだな」
小鳩「うん、いつもあんちゃんに作らせて悪いと思って……」
小鷹「そっか……くっくっく……よくやった我が十僕よ……誉めて遣わす」
小鳩「あ、あんちゃん!」
小鷹「ははは」
小鳩「もぉー」
5 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:10:36.68 ID:hgk7xikv0
小鷹「うん、うまいな」
小鳩「そ、そう?」
小鷹「ああ、親父に食わせたらきっと驚くぞ、『俺の小鳩がいつの間にかこんな立派になって ~』とか言ってな」
小鳩「えへへー」
小鷹「でもパスタと麻婆豆腐は変だろ」
小鳩「え?そう……かな?」
小鷹「これでトマトジュースがあったらまた言ってやるんだけどな ー」
小鳩「むー」
6 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:11:56.43 ID:hgk7xikv0
小鷹「そういえばさー」
小鳩「んん?」
小鷹「みんなどうしてんだろうな……」
小鳩「みんなって?」
小鷹「隣人部」
小鳩「あー」
小鷹「卒業したきりじゃん?」
小鳩「あのあとここに越してきちゃったもんねー」
小鷹「距離が出来ると実際、交際ってなくなるもんなんだなーって、最近改めて分かったよ」
小鳩「………うん」
8 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東京都) 2011/12/07(水) 19:17:09.40 ID:ZCX7FHmP0
小鳩はもう中二病完治したかwww
10 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:26:01.49 ID:ywEzoh8t0
テレビ『日本!日本!わああああああ!』
小鳩「ジー」
小鷹「今どうなってんだろうな…」
小鳩「また日本負けてる……」
小鷹「いや、そっちじゃなくて」
小鳩「え?あ、ああ」
小鷹「ふぅー」
小鳩「かけてみれば?電話」
小鷹「えっ」
小鷹「いやあ、えっとその……」
小鳩「怖いんでしょ~」
小鷹「うっ」
小鳩「まぁ……分かるけどね」
小鷹「お前こそマリアとはどうしたんだよ」
小鳩「うっ」
小鷹「やっぱ俺と同じだよなー、あれだけ『うんこ!うんこ!』とか言い合う仲だったのに……」
小鳩「あんちゃん汚い……」
小鷹「でも気になるだろ?」
11 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:29:12.47 ID:ywEzoh8t0
小鳩「でも電話はやだよぉ、あんちゃん……」
小鷹「んー……じゃあ見に行くか」
小鳩「えっ」
小鷹「土日に学園まで行ってさ、町をぶらぶら廻って見ようぜ、もしかしたら誰かに会えるかもしれないし」
小鳩「えー」
小鷹「なんだよ、マリアや星奈がどうしてるか気にならないのか?」
小鳩「マリアは気になるけど……変態は別に……」
小鷹「アイツだってきっといい歳なんだから『いやーん!小鳩ちゃーん!』なんてしてこないって」
小鳩「んんー……」
小鷹「ま、会えればだけどな……」
小鳩「じゃあ日本が勝ったら行く……」
小鷹「う……よ、よし、じゃあ日本が勝ったら行くんだな!約束だぞ!」
小鳩「うん!」
12 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:31:36.41 ID:ywEzoh8t0
-日曜日-
アナウンス「聖クロニカ学園~聖クロニカ学園~」
プシュー、ブロロロロロ~
小鷹「ふぅー、やっぱ遠いなぁー、流石に疲れたよ」
理科「……あの……小鷹先輩……」
小鷹「お?どうした?」
理科「……いや……分かるでしょ……」
小鷹「……何だよハッキリ言えよ」
理科「……何で理科が一緒何ですか……」
小鷹「だってなー、日本負けたからなぁ」
理科「理科、会社任されてる身なんですよぉ!?なんてことしてくれてんですかぁ!」
小鷹「いや、でも日曜だし、会社……休みだろ?」
理科「ヒラはね!ヒラは!理科は社長なんです!日曜だからって簡単に休めないんです!」
小鷹「でもこうして付いてきてくれたし……」
理科「……そりゃあ、小鷹先輩たってのお願いでしたから……」
小鷹「頼むよ、な?」
理科「……ふぅー、仕方ありませんね、ていうか、ここまで来てから言われても遅いんですけどね……」
小鷹「じゃあ行くか」
理科「うん!ダーリン!」
小鷹「そういうのいいから……」
理科「……………」
14 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:33:44.85 ID:ywEzoh8t0
理科「しかし先輩、これからどうするんです?」
小鷹「うーん、先だって決めた予定はないんだよな……みんながどうしてるか知れればいいくらいでいたから……」
理科「人知れない町で女社長をつれ回す…………なんてサディスティック!理科はもう!もう! 抑えきれません!行きましょう!誰も知らない所へ!そして理科と共に愛の楽園を!私を!私 を!欲望の赴くまま私を愛してえええええええ ええ!」
小鷹「まず俺の家に行ってみるか……」
理科「………………グスン」
15 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:35:14.98 ID:ywEzoh8t0
-旧羽瀬川家-
小鷹「うわー、変わんねえな」
理科「…………」
小鷹「でも貸家にしてるだけあってやっぱ人住んでんのな、入れればなんて思ってたけど……」
理科「…………」
小鷹「あ、三輪車がある!家族で住んでるのか~、当然だよな~、一戸建てだもんな~」
理科「はいはい、説明乙でーす」
小鷹「な、なんだよ……どうしたんだよ理科……」
理科「むー……別にいいです……小鷹先輩のせいですから……」
小鷹「なんだよそれ……」
理科「で、どうするんです?行く宛も無いようじゃ理科帰っちゃいますよ?」
小鷹「わー!待て待て!えっと……そうだな……星奈の家に行こう!学校があるなら理事長がまだ住んでるはずだ!うん、それがいい!そうしよう!」
理科「さいですか……」
16 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:36:27.66 ID:ywEzoh8t0
-バス内-
理科「小鷹先輩………」
小鷹「ん?」
理科 「楽しかったですよね隣人部」
小鷹 「そうだな」
理科「……楽しかったですか?……隣人部?」
小鷹「……なんだよ」
理科「いえ……楽しかったならいいんです……」
小鷹「まあ部といっても皆で馬鹿なことばっかりやってたけどな……それでも俺は楽しかったよ」
理科「………思い残したこととか無かったんですか?」
小鷹「………」
理科「ないならいいんです……」
17 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:37:45.70 ID:ywEzoh8t0
アナウンス「○×△□~○×△□~」
プシュー、ブロロロロロ~
小鷹「やっと着いたな」
理科「相変わらずおっきいですねー」
小鷹「ああ」
理科「ホントに………おっきい………ゴクリ」
小鷹「ちゃんと家見てー!」
19 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:40:23.14 ID:ywEzoh8t0
-柏崎家玄関前-
小鷹「う~やっぱ緊張してきたな………」
理科「しっかりして下さいよ、いい大人なんですから」
小鷹「お、おう!」
理科「……」
小鷹「じゃあ……押すぞ……」
理科「どうぞ」
ピンポーン
シーン
理科「……返事がありませんね」
小鷹「おっかしーな、留守かなぁ」
ピンポーン
シーン
理科「……どうします?」
小鷹「いないんじゃなあ、夕方に出直すか」
理科「ちょっとホッとしてません?先輩」
小鷹「べ、別にしてねーよ!」
理科「でもそうですね、夕方に出直すしかありませんね」
小鷹「残念だけどな……」
理科「行きましょうか」
20 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:41:55.18 ID:ywEzoh8t0
テクテクテク
ステラ「あっ」
小鷹、理科「あっ」
ステラ「……えーと」
小鷹「ステラさんじゃないですか!久しぶりで……」
ステラ「スタタタター!」
小鷹「え!ちょっと待って!」
理科「な、なんで逃げたんですか!先輩何かしたんですか!」
小鷹「な、なにもしてねーよ!いいから追うぞ!」スタタタター!
理科「ま、待って!理科走るのわ……」
21 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:43:09.84 ID:ywEzoh8t0
小鷹「(くそ!何で逃げるんだ!しかも……はええ!)」
ステラ「スタタタター!」
小鷹「(追いつけない……!ん?あ、あれは!)」
ステラ「旦那様ー!」
小鷹「え!ペ、天馬さん!?」
天馬「なんだステラ……騒がしいな、日曜くらい静かに過ごしたらどうおおおおおおお!」 スタタタター!
小鷹「(げ!今度は天馬さんがが向かってくる!)」
天馬「小鷹くぅぅぅぅぅぅぅぅぅん!」スタタタター!
小鷹「な、なんなんだー!」スタタタター!
天馬「ま、待て!なぜ逃げる!」
小鷹「何で追ってくるんですかぁ!」
天馬「体勝手に………ってそれよりも……星奈のことだ!星奈をしらないか!」
小鷹「え……」ピタッ
22 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:44:38.79 ID:ywEzoh8t0
小鷹「星奈は……どうしたんです……?」
天馬「ゼー……ゼー……だから……君に聞いてるんだ……ゼー……ゼー……」
理科「ハァー……先輩……やっと……追いついた……」
小鷹「家に……居ないんですか?」
天馬「そうか……君の所にもいないのか………」
理科「一体何ですか……?」
小鷹「そんなことって……!」
天馬「それが……星奈が家出したみたいでな……」
小鷹「え!? …………家出?」
理科「何ですかそれ?」
天馬「ふむ……それがはずかしい話なんだが、星奈と言い合いになってな……アイツを思って言ったつもりななんだが逆鱗に触れたようで……」
小鷹「はぁー」
理科「いい歳して家出って……」
天馬「すまない……何処か心当たりはないか?」
小鷹「と言われても………俺たちも今知ったことですし……」
理科「失礼ですが、星奈さんにお友だちは……」
天馬「君たち限りだったようだ……」
小鷹「さいですか……」
23 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:46:35.95 ID:ywEzoh8t0
理科「ふーん……小鷹先輩、隣人部のメンバーにあたって見るしかなさそうですね」
小鷹「メンバーっていうと、後は夜空、幸村、マリアの3人だな」
理科「星奈さんが行くとすればこの3人のうちの誰かの家でしょう」
小鷹「どれくらい経つんです?星奈が家を出てから……」
天馬「1ヵ月だ」
小鷹「なんでまたそんなに……」
天馬「私にも非があったからな、当分はあいつの好きにさせようと思ったんだ、ただそろそろ限度が来ているようでな……」
理科「とっくに限界越えてますよ」
天馬「アイツの会社にも色々言われてな、あと少しでクビを落とすそうだ」
小鷹「アイツ……連絡いれてないのか……」
理科 「星奈先輩……相変わらずのようですね」
24 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:48:13.21 ID:ywEzoh8t0
小鷹「じゃあ俺たち星奈を探しに隣人部を当たってみます」
天馬「すまないな、本当はゆっくり君たちを出迎えてやりたいところだったが…………ところで小鷹君、今日はどうしてここに?」
小鷹「星奈さんや隣人部の皆に会えたらと思って……」
理科「ちょっとビビってたくせに………」
小鷹「うるさいなぁ」
天馬「そうか……小鷹くん……星奈とは良くしてやってくれ……」
小鷹「は…はい!」
理科「………」
小鷹「じゃあ」
天馬「うん、気をつけてな」
25 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:49:41.08 ID:ywEzoh8t0
-三日月家-
ガチャ
夜空「……帰ったぞ」
ダッダッダッダッダッダッダ
星奈「夜空ぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
夜空「うわ!止めろ!アラサー!抱きつくなああ!」
星奈「だって……だって……ヒッグ……ヒッグ……」
夜空「はぁー……まったく……」
星奈「ゔぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!」
夜空「お前なー……」
26 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:51:31.39 ID:ywEzoh8t0
-夜空の部屋-
星奈「パパったらほんっとあり得ないのよ!?『少しはいい人を探したらどうだ』だって言ってさーー!余計なお世話だってのよぉ!まったくぅ!」カパ、グビグビ
夜空「なぁ……昼間から空けるなよ、そしてそれは何度も聞いた……」
星奈「なぁに言ってんのよぉ!あんたぁ!あたしの気持ち分かってんのぉ!?」
夜空「いや……私の気持ちこそ分かってくれ……」
星奈「大体職場のヤツラもそぉよ!なぁにが『今夜、一緒に食事でもどうですか?キリッ』よぉ!?お前らとなんか死んでも行くかってぇの! 身のほどをわきまえなさいよねバァァァァァァァァァカ!」グビグビ
夜空「はぁー……死にたい……」
28 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:53:09.74 ID:ywEzoh8t0
-聖クロニカ学園 校門前-
理科「果たして星奈先輩がマリアちゃんの所に来るでしょうか?」
小鷹「て言っても近場から当たるならまずここだからな、マリアにも会いたいし」
理科「どうなってますかねぇ、マリアちゃん」
小鷹「どーかな、一応教師は続けてるらしいし、一人前の大人なんじゃないか?」
理科「だといいんですけど……」
29 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:54:23.35 ID:ywEzoh8t0
-学園内-
小鷹「うわー懐かしいな!あの頃のまんまだ!」
理科「ホントですねー 、部室はどうなったんでしょうか?」
小鷹「隣人部は俺たちきりだったらしいからなぁ、空き部屋かなんかじゃないのか?」
理科「行ってみます?」
小鷹「そうだな」
30 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:55:13.98 ID:ywEzoh8t0
-旧隣人部 部室-
ガチャ
小鷹「失礼しまーす………う!」
理科「な、なんですかこの臭い?し、死ぬ!」
バタン!
小鷹「お、おい!」
理科「小鷹先輩!ここはダメです!次に行きましょう!」
小鷹「ま 、待てって!今……人が中に!」
理科「ダメです!生きているわけありません!行きましょう!」ガシッ!
31 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 19:57:09.34 ID:ywEzoh8t0
-職員室前-
理科「うわー、中に入ってないのに臭いついちゃいましたよ」クンクン
小鷹「あの人……大丈夫かな……」
理科「いいんです!先輩!アレは死んでいました!私達が来たときにはもう手遅れだったんです!」
小鷹「くそぉ!」
理科「過去にとらわれていては先はありませんよ!さあ立って下さい!」
小鷹「うう………」
コンコン、ガチャ
理科「失礼しまーす」
小鷹「……しまーす」
ケイト「はーい、何ー?……うわ!なに!?臭い!」
理科「あっ」
小鷹「あ、ケイトじゃないか!」
ケイト「え?あ!……ぅぅ……臭い!部屋から出て!」
小鷹「え……そんな……」
ケイト「あーもー!いいから出て!」 ドン!
バタン!
小鷹「……追い出されちゃった」
理科「……ましたね」
32 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:02:41.40 ID:ywEzoh8t0
ガチャ
ケイト「も~あんた達……」
小鷹「久しぶりだなぁ、元気だったか?」
ケイト「いいからこれ!マスクして」
理科「あ!ありがとうございます!」
ケイト「兄ちゃん……マリアんとこ行ったで しょ」
小鷹「え……マリア?」
33 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:03:28.15 ID:ywEzoh8t0
小鷹「確かにマリアに会いに来たんだけどな、でもまだ会ってないぞ?」
ケイト「臭いで分かるって」
理科「あ!もしかして隣人部の部室って……」
ケイト「今はマリアの一人部屋だよ」
小鷹「じゃ……じゃあ倒れてたあの人って……」
ケイト「あー、アレは寝てんだよ、兄ちゃん達、 部屋には入ってないだろ?」
小鷹「てっきり死んでんのかと……」
ケイト「あいつもいろいろあってねー……」
34 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:04:48.51 ID:ywEzoh8t0
-再び旧隣人部 部室前-
ケイト「………で、どうすんの?」
小鷹「どうするって、マリアに会いに来たんだからな、そりゃ会うよ」
ケイト「なら兄ちゃん達だけにしてくれよ、あたしはここまでだ」
理科「り……理科もここでいいです」
小鷹「このやろー………」
ケイト「じゃ、開けるよ」
ガチャ
理科「っう!」
ケイト「かぁー!」
小鷹「うう……」
ケイト「さっさと入って!」ドン!
小鷹「ま、待って!」
理科「閉めます!」
バタン!
小鷹「あいつらー……」
35 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:06:32.76 ID:ywEzoh8t0
小鷹「しかし……この臭いほんっとに……」
スースー……
小鷹「あっ」
マリア「スースー……」
小鷹「ほ、本当にマリアだ……」
マリア「スースー……」
小鷹「(よくこんな部屋で……てか……綺麗になったな……特にスタイルが……ゴクリ)」
36 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:07:33.61 ID:ywEzoh8t0
小鷹「マリアー、起きろー」
マリア「んー」
小鷹「おーい、マリアー」
マリア「ん……んん」
小鷹「マリアさーん」
マリア「ん………何?」
小鷹「よお」
マリア「ん………誰……………んあ!兄ちゃん!」
小鷹「よお、久し振り」
マリア「何で兄ちゃんが!はわわわ!えと……この部屋は……ケイトがやりました!」
小鷹「ケイトにはもう会ったよ……」
マリア「えーと……えーと……実は夜にデリヘルとして働いてまして……昼夜の過酷な労働のせいで精神的に支障が……そう……そのせいです!」
小鷹「いや、もっと何か思いつかないのか……それにマリアのこともケイト先生から聞いたよ……」
マリア「うー……あのババア……」
37 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:08:44.71 ID:ywEzoh8t0
マリア「はいこれ紅茶」コトッ
小鷹「お、おう……………大丈夫かこれ?」
マリア「わたしも飲むし……」ズズ
小鷹「そ、そうか……」ズズ
コトッ
小鷹「教師……辞めたいんだって?」
マリア「うん……」
小鷹「どうしたんだよ、急に」
マリア「急にじゃないよ、ずっと思ってたことだから……」
小鷹「そうか……」
38 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:09:38.56 ID:ywEzoh8t0
マリア「悪魔はどうしてる……?」
小鷹「……悪魔?……ああ小鳩なら理科のとこで働いてるよ、今日は来てないけどな、マリアのこと気にしてたみたいだぞ……」
マリア「……そう」
小鷹「と言っても、今はもう悪魔じゃないんだけどな……」ズズ
マリア「そっか、もう厨二じゃないんだ……」
小鷹「この前小鳩に『くっくっく、処女の生き血はいかがかな?我が主よ』とか言ってやったら『わわわ!あんちゃん!あんちゃん!』て言って慌ててたよ」
マリア「そう……」
小鷹「………」
39 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:10:48.89 ID:ywEzoh8t0
小鷹「ま、好きにしたらいいさ」
マリア「え?」
小鷹「お前が決めたことだ、今さら俺が何か言っても、お前が悩んで考えた末の気持ちは動かせないさ……」
マリア「兄ちゃん……」
小鷹「でもいくらケイトに許してもらえないからって、この有り様はなぁ……」
マリア「こ、こうすればババアも少しは堪えると思って………」
小鷹「仕事しなくなって一気にタガが外れたんだろ……」
マリア「うう……」
小鷹「あまりケイトにも迷惑かけるなよ?アイツはあれで酷いシスコンなんだから……」
マリア「………はい」
小鷹「うん、よろしい」
マリア「………えへへ」
40 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:11:51.29 ID:ywEzoh8t0
小鷹「ところでマリア、星奈を知らないか?」
マリア「あー、来たよ、ここに」
小鷹「じゃあ学園に……」
マリア「んーにゃ、わたしの部屋の臭いだけ嗅いで出てったみたい…」
小鷹「なんだ……そうか……」
マリア「家出してんだって?」
小鷹「ああ、1ヵ月家に帰ってないらしい」
マリア「何やってんだかねー」
小鷹「お前も人のこと言えないぞ?」
マリア「う……」
41 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:13:07.21 ID:ywEzoh8t0
コンコン
理科「せんぱーい、生きてますか?」
小鷹「あ、悪い!今行く!」
マリア「あははは、科学女も来てる」
小鷹「今度は小鳩も連れてくるよ」
マリア「えへへ」
小鷹「それじゃあな、マリア、もしかしたら暫くこの町にいるかもしれないから、なんかあったら電話してくれ」
マリア「うん、会えて良かったよ兄ちゃん」
小鷹「おう」
マリア「兄ちゃん」
小鷹「ん?」
マリア「わたしだってもう……大人の女だよ……」チラリ
小鷹「部屋の掃除が出来なきゃな」
マリア「んもー!」
小鷹「ははは、じゃあまたな」
バタン
マリア「………えへへ」
42 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:14:25.77 ID:ywEzoh8t0
-夜空の部屋-
夜空「……パラ……パラ……」
パタン
夜空「なあ」
星奈「……なに?」
夜空「どうするんだ、これから………お互いもういい大人なんだ、いつまでもこうしていられないことくらい分かるだろう……」
星奈「………はい」
夜空「もう1ヶ月になる……少しは私の身にもなってくれ……お前の気持ちも分かるがな……」
星奈「……ごめん」
夜空「……パラ……パラ……」
パタン
夜空「なあ」
星奈「……なに?」
夜空「どうするんだ、これから………お互いもういい大人なんだ、いつまでもこうしていられないことくらい分かるだろう……」
星奈「………はい」
夜空「もう1ヶ月になる……少しは私の身にもなってくれ……お前の気持ちも分かるがな……」
星奈「……ごめん」
43 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:15:31.96 ID:ywEzoh8t0
夜空「じゃあ私は司書の仕事があるからもう行くぞ、帰りは夕方過ぎるかもしれん」
星奈「日曜なのに忙しいんだ……」
夜空「全くだ、あっちであくせく働いて、その上家に帰れば同居人の世話をしなくてはいけないの
だからな」
星奈「ホントにごめん……」
夜空「ふぅー……」
星奈「………」
夜空「じゃあ行ってくる」
星奈「……うん」
夜空「……なあ星奈」
星奈「なに?」
夜空「図書館も静かで良いところだ……たまには本でも読みに来い」
星奈「……うん」
夜空「じゃ」
バタン
44 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:16:46.76 ID:ywEzoh8t0
-再びバス内-
アナウンス「次は~○×△~○×△」
理科「しかしマリアちゃん大人になってましたね、理科びっくりしました」
小鷹「ああ、成長ってのは恐ろしいな……少し見とれちゃったよ」
理科「うう~……理科にはそんなこと言ってくれないのに……」
小鷹「理科も十分綺麗だぞ?」
理科「はいはい、お世辞はいいんです、理科こうみえて社長なんですから、そういった言葉は聞き飽きてるんです」
小鷹「なんだよ……素直じゃねえな……」
理科「でも本当にマリアちゃん綺麗になりましたね、出るとこ出て……引っ込むとこ引っ込んで……うう……理科もう挫けそうです……」
小鷹「だ、大丈夫だ!理科、お前にもマリアに劣らない魅力的なところが沢山あるじゃないか!」
理科「一体どこを指して言ってるのやら……このプリン頭野郎は……」
小鷹「えと……心の底では相手を思いやってくれてるとことか」
理科「…………だ、騙されませんよ?」
45 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:18:26.60 ID:ywEzoh8t0
小鷹「一見好き勝手してるようだけど、真に相手を思いやって行動出来るのは理科のすごく良いところじゃないか!」
理科「ぅ……は…恥ずかしいです……もう結構です……小鷹先輩……」
小鷹「いや、まだあるぞ!礼儀正しいのに時たま見せる可愛らしい仕草とか、一途に歯止めの効かないところとか、それから……」
理科「は、恥ずかしいって言ってんだろがぁ!」バキッ!
小鷹「うがっ!」
46 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:19:48.91 ID:ywEzoh8t0
理科「しかし先輩、これからどうします?探すといっても幸村くんの住所は理科達知りませんよ?なら次は夜空先輩ですか?」
小鷹「……そ、そうなるな……そのつもりでバスに乗ったんだし……」ヒリヒリ
理科「しかし変わらずに今もそこに住んでるでしょうか……夜空先輩」
小鷹「どうかな、こればっかりはアイツの家に行ってみないと」
理科「その意気で電話すればいいのに……」
小鷹「い、いいから行ってみようぜ!」
理科「はいはい」
47 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:21:27.88 ID:ywEzoh8t0
アナウンス「次は~○×△~○×△~」
プシュー、ブロロロロロ~
-三日月家 玄関前-
小鷹「あ、やっぱりあの時のままだ」
理科「表札がちゃんとありますね、よかったです
」
小鷹「ああ、『三日月』なんて苗字そうそういないからな、まず間違いないだろ」
理科「じゃあ押してください」
小鷹「え、また俺が!?」
理科「当然です、理科にやらせるつもりですか?さっきの勢いで理科をエスコートしてくださいよ」
小鷹「わ、分かったよ……」
ピンポーン
49 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:25:32.09 ID:ywEzoh8t0
-夜空の部屋-
ピンポーン
テレビ『かなーしーみのー……むーこぉーえとー……たどりー……』
星奈「信じらんない!あり得ない!なにこの終わりかた!あり得ないっしょ普通!言葉ちゃんがぁ!私の言葉ちゃんがぁ!………ぅぅ…………う…………ゔわぁぁぁぁぁぁん!!」
ピンポーン
テレビ『せーいじゃくのやーみにー……』
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁん!」
50 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:26:53.48 ID:ywEzoh8t0
-再び三日月家 玄関前-
ピンポーン
小鷹「……出ないな」
理科「ですね……」
小鷹「出掛けてるのかな」
理科「夜空先輩がですか?あり得ませんよ、ああいう手合いは土日、暗い部屋で読者かゲームをしてるはずですから」
小鷹「お前なぁ……」
理科「でもホントにいないようですし、出直すしかありませんね」
小鷹「そうだなぁ……行くか」
ピンポーン
小鷹「……出ないな」
理科「ですね……」
小鷹「出掛けてるのかな」
理科「夜空先輩がですか?あり得ませんよ、ああいう手合いは土日、暗い部屋で読者かゲームをしてるはずですから」
小鷹「お前なぁ……」
理科「でもホントにいないようですし、出直すしかありませんね」
小鷹「そうだなぁ……行くか」
51 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:30:51.22 ID:ywEzoh8t0
-再び夜空の部屋-
星奈「誠ぉぉぉぉぉぉぉ!氏ねぇぇぇぇぇぇ!ゔわぁぁぁぁぁぁん!」
-小鷹たち一行-
小鷹「(何か聞こえるな……)」
理科「行きますよ?小鷹先輩」
小鷹「あ、ああ……」テクテク
53 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:36:13.74 ID:ywEzoh8t0
-とある喫茶店-
店員「いらっしゃいませ」
理科「しかし参りましたねー、もう星奈先輩が行きそうなところありませんよー」
小鷹「ああ……全くどこにいるんだか……」
理科「もしかしたら……この町にはもういないんじゃないんですか?」
小鷹「たしかになー……でも、頼る宛もなくここを出るかな?アイツの友達って俺たちきりらしいじゃんか……」
理科「『友達』ね……」
小鷹「…………」
理科「もしかして………彼氏のとことか………?」
小鷹「っ!」
理科「…………えへ」
小鷹「…………」
理科「だってあんな派手な容姿にあのスタイルですよ?その上成績優秀、スポーツ万能、努力を知らない天才気質…………性格こそ難ありですけど、それでも付き合いがないって方が変ですよ、ねえ先輩?」
54 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:37:52.81 ID:ywEzoh8t0
小鷹「確かに……な……」
理科「惜しいことしましたね、小鷹先輩、逃した魚は大きいですよ……?」
小鷹「知るかよ……もう昔のことだろ……」
理科「でも………理科は小鷹先輩は正しかった思います………」
小鷹「………」
理科「……あの時の理科たちには荷が勝ち過ぎたんですよ……小鷹先輩にも……夜空先輩にも……星奈先輩にも……」
小鷹「俺は……あのままでいたかったんだ……」
理科「……でも確かに……もう昔のことなんですよねー」
小鷹「…………」
店員「おまたせしました、こーひーとけーきになります……」カチャ
55 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:42:46.33 ID:ywEzoh8t0
小鷹「とにかく、今は今だ……星奈を見つけて……夜空に会って……話はまたそれからだ」
理科「そうですね……」
店員「……こちらだーじりんとくっきーです……かっぷがおあつくなっておりますのできをつけておのみください……」カチャ
理科「どうも」
小鷹「しかしこれからどーするよ?行く宛もないんじゃ探しようがないぞ?」
理科「夕方まで待って、また夜空先輩を訪ねるしかありませんね……」
小鷹「だよなぁ……」ズズズ
理科「はぁー……」モグモグ
店員「テクテクテク……」
56 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:47:01.62 ID:YxQAXA+70
小鷹「ズズズ……」
理科「モグモグ……」
店員「テクテクテク……」
小鷹「ズズズ……」
理科「モグモグ……」
店員「テクテクテク……」
小鷹「………」
理科「………」
店員「テクテクテク……」
小鷹、理科「!?」
57 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:48:15.86 ID:YxQAXA+70
理科「い、今のって……!」
小鷹「だよ……な……」
タッタッタッタッタ
小鷹「幸村!」
幸村「あにき、このようなところで……おひさしくございます」
小鷹「髪伸びたんだなぁ!全然気づかなかったよ!」
幸村「めんぼくございません……あにきとあわないうちにこのようにいろをたしなむようになってしまいましたうえ……おのぞみとあらば……ここできります」シャキーン
小鷹「いやいやいや!そんなんじゃねえって!似合ってるぞ、すごく!」
幸村「あにき……」ポッ
理科「ぐ……これまたスゴい美人になって……」
58 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:49:53.17 ID:YxQAXA+70
ゴトン
幸村「どうぞあにき、けーきです」
小鷹「いや……ワンロールはちょっと……」
理科「幸村さん……もしかして最初から理科たちに気づいてました?」
小鷹「え?」
幸村「はい……しかしわたしはしょうがいあにきにつかえるみ……ひさしくあわなかったからといってかんじょうをあらわにしてはぶしとしてあまりにみじゅくとおもい、かげむしゃとしてのにんをまっとうしようとしたしだいです」
理科「ふむ……そうでしたか」
小鷹「あいかわらず読みにくいなぁもぉ!」
59 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:51:18.74 ID:YxQAXA+70
小鷹「………実はかくかくしかじかという訳なんだ」
幸村「………そうだったんですか………星奈の姉御が家出を………」
理科「(………直ってる!)」
小鷹「ああ、でもその様子だと幸村のとこには来てないみたいだなぁ」
幸村「はい……もしいらっしゃれば間違いなくお出迎えしていますから……」
小鷹「そうか……」
理科「(………ツッコミなし!?)」
60 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:52:22.43 ID:YxQAXA+70
幸村「それでしたらあにき、夜空の姉御の所ではないでしょうか?」
小鷹「ああ、俺たちもそう思ってな、ここに来る前にアイツんちに行ったんだ、でも留守でさぁ……」
幸村「あにき………おそらく夜空の姉御は今お勤めをされています………」
小鷹「え…仕事?」
理科「あ、それで」
幸村「はい……星奈の姉御が夜空の姉御の所にいるかは存じませんが、夜空の姉御が家にいないのはそのためでしょう……」
小鷹「そうだったのか……」
理科「どうします?先輩」
小鷹「決まってるだろ、幸村、夜空はどこで働いてるんだ?」
幸村「はい、姉御は………」
61 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:53:46.01 ID:YxQAXA+70
-図書館-
小鷹「図書館かー、まぁ夜空らしいな」
理科「やっぱり理科の言う通りでしたね先輩、きっと夜空先輩、今本読んでますよ」
小鷹「理科には敵わないなぁー」
理科「ささ、行きましょう」
小鷹「ま、待てって!」
62 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:54:39.50 ID:YxQAXA+70
小鷹「広いな……」
理科「ちょっとびっくりですね……町外れにこんな立派な図書館があったなんて……」
小鷹「そこで働いてるんだから夜空は大したもんだよ」
理科「ですねー、まあもともと本ばっかり読んで…………わわわ!先輩!こっち!隠れて!」グイ
小鷹「うお!なんだよ!」
63 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:56:54.84 ID:YxQAXA+70
コソコソ
小鷹「おい理科……」
理科「先輩、あれ……」
小鷹「え?」
理科「ほら……貸出カウンターの……」
小鷹「…………あ!」
理科「しー!」
小鷹「よ……夜空……」
理科「ね?」
小鷹「アイツ……なんでジャージなんだ……!」
64 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:57:58.57 ID:YxQAXA+70
理科「夜空先輩も相変わらずみたいですね」
小鷹「ありえねーだろ!ここの図書館、俺が今まで見た中で一番スゴい施設だぞ!」
理科「理科だってそうですよ、こんな立派な建物見たことないです」
小鷹「アイツ……相変わらず勝手してんな……」
理科「で、どうします?」
小鷹「どうするって言っても………勤務中に話しかけるのもな……」
理科「きっと夜空先輩、小鷹先輩を見た瞬間に跳ね上がりますよ」
小鷹「だよなあ」
理科「小鷹先輩、理科にnice ideaがあります!」
小鷹「………とりあえず聞こうか」
65 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 20:58:56.17 ID:YxQAXA+70
理科「はいコレ!」
小鷹「へ?」
理科「コレで万事おっけーです!」
小鷹「いや………お前これ………いくらなんでもアナログ過ぎんだろ………」
理科「なに言ってんですか、帽子くらい気軽に素性を隠せるものなんて他にありませんよ 」
小鷹「もっと近未来的なものが出てくるとおもったんだけどなぁ……」
理科「甘えたこと言わないでください、夢なんて見てないで現実見てください」
小鷹「……しょうがないなぁ」キュッ
理科「武運を祈ります!」
小鷹「オーライ……」
66 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:02:38.73 ID:YxQAXA+70
小鷹「(どれにするかな…………なんでもいいか………よしコレだ!)」
-貸出カウンター前-
小鷹「…………」
夜空「…………ペラ……」
小鷹「…………あの……」
夜空「…………ペラ……」
小鷹「…………」
夜空「…………ペラ……」
小鷹「…………」
夜空「…………ペラ……」
小鷹「すいませぇん!」
夜空「んなぁ!」
小鷹「こ……これ借りたいんですけど……」
夜空「…………チッ」
小鷹「(コイツ……今……)」
67 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:04:24.82 ID:YxQAXA+70
ペラペラペラペラ、パタン
夜空「貸出は2週間になります………」
小鷹「は……はい」
夜空「……………」
小鷹「……………」
夜空「……………あの」
小鷹「は、はい!」
夜空「……………カード」
小鷹「へ?カード?」
夜空「カード」
小鷹「ええと………」
夜空「はぁー………………ナニカンガエテルンダコイツハ」
小鷹「あの………」
夜空「貸出カードがないと貸出できません」
小鷹「カード………あ!」
夜空「この本は元あった場所に戻しておいてください」
小鷹「あ………」
夜空「…………ペラ………」
小鷹「あの……」
夜空「…………ペラ………」
小鷹「…………ぅぅ」
68 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:05:47.76 ID:YxQAXA+70
-図書館 入口-
理科「理科としたことが……貸出カードのことを忘れるなんて……うっかりでした……」
小鷹「いや、それよりもなんだよアイツの態度!信じらんねえ!ジャージで受付してるのもそうだけど、舌打ちだのなんだのって………!」
理科「そこはそれ昔のままの夜空先輩だったってことですよ」
小鷹「はぁー……なんだかなー……」
理科「とりあえず閉館まで待ちましょう」
小鷹「………帰りたいよ………小鳩………」
69 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:08:35.49 ID:YxQAXA+70
-閉館後-
夜空「はぁー……疲れた……」テクテクテク
小鷹「何が疲れただよ!ずっと本読んでただけのくせによ!」
夜空「な……………!」バッ
小鷹「よう」
理科「お久しぶり振りです!夜空先輩!」
夜空「あ………お………お前ら………!」
70 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:10:30.87 ID:YxQAXA+70
小鷹「何だよ、俺のこともう忘れたのかよ」
理科「なに言ってんですか、忘れるわけないでしょ、ね、夜空先輩?」
夜空「………ぅ………ぅ………ぅぅ………」
小鷹「お………おい………」
理科「あらら……」
夜空「うう…………う…………グスン」
理科「あーあ、小鷹先輩、じゃあ後任せますね………」
小鷹「お、おい理科!」
夜空「ううううう……………グスン………………うわぁぁぁぁぁぁぁん!小鷹ぁぁぁぁぁぁ!」ガシッ
小鷹「………………よしよし、ほら泣くなよ、な?」
夜空「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
小鷹「泣くなって………」
夜空「小鷹ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
小鷹「…………泣くなっての」
夜空「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
71 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:12:14.33 ID:YxQAXA+70
-バス内-
小鷹「おい夜空、大丈夫か?酷い顔になってんぞ?」
夜空「だ、大丈夫だ、問題ない……」
理科「小鷹先輩……それ……およそ女性に言っていい言葉じゃありませんよ……」
小鷹「あ……ああ、悪い」
夜空「いや……いいんだ……確かに……酷い有り様だったからな……」
小鷹「目一杯泣いてたもんなぁ」
理科「スゴい泣きっぷりでしたからねぇ………1リットルくらい出たんじゃないですか?」
夜空「こ、これ以上は言うな!恥ずかしい………」
理科「『小鷹ぁ!小鷹ぁ!』」
夜空「くっ!」ベシッ!
理科「痛ぁー!」
小鷹「おいおい………」
小鷹「おい夜空、大丈夫か?酷い顔になってんぞ?」
夜空「だ、大丈夫だ、問題ない……」
理科「小鷹先輩……それ……およそ女性に言っていい言葉じゃありませんよ……」
小鷹「あ……ああ、悪い」
夜空「いや……いいんだ……確かに……酷い有り様だったからな……」
小鷹「目一杯泣いてたもんなぁ」
理科「スゴい泣きっぷりでしたからねぇ………1リットルくらい出たんじゃないですか?」
夜空「こ、これ以上は言うな!恥ずかしい………」
理科「『小鷹ぁ!小鷹ぁ!』」
夜空「くっ!」ベシッ!
理科「痛ぁー!」
小鷹「おいおい………」
72 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:13:23.50 ID:YxQAXA+70
小鷹「しかし夜空が図書館の司書になってたとはなぁ……しかもあんな立派なところで」
夜空「図書館は静かで良いところだからな……本に囲まれるのも好きだったから前々からなりたいと思ってたんだ」
理科「でも大変だったんじゃないですか?採用試験」
小鷹「そうなのか?」
夜空「ふっふっふ………倍率なんと5000倍だ」
小鷹、理科「ご、5000倍!」
夜空「だからまぁ、私は選びに選び抜かれたスーパー司書ということになるな…………ふ」
理科「5000倍………」
73 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:14:32.13 ID:YxQAXA+70
……」
小鷹「ど、どんな試験だったんだ?」
夜空「なに……文学について簡単な質問があったくらいだ、まぁ私にとっては常識レベルだったがな」
理科「面接とか無かったんですか?」
夜空「あったぞ、それが一番の難所だったな………」
小鷹「どうやって乗り越えたんだ?」
夜空「さすがにその時の私では無理があったのでな………適当な演劇団に入って、面接で自分を偽る特訓をした」
小鷹「こ……こいつ」
小鷹「ど、どんな試験だったんだ?」
夜空「なに……文学について簡単な質問があったくらいだ、まぁ私にとっては常識レベルだったがな」
理科「面接とか無かったんですか?」
夜空「あったぞ、それが一番の難所だったな………」
小鷹「どうやって乗り越えたんだ?」
夜空「さすがにその時の私では無理があったのでな………適当な演劇団に入って、面接で自分を偽る特訓をした」
小鷹「こ……こいつ」
74 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:15:30.16 ID:YxQAXA+70
夜空「苦労したよまったく……劇団のヤツ
らが鬱陶しいのなんのと……」
理科「こ、ここまで不純な動機はそうそうありませんね……………理科、この世の悪を見ているかのようです……………」
夜空「しかし努力した甲斐もあってな、うまく面接官どもも騙せて見事採用された、今後の人生でも有力であろうスキルも身に付けられて一石二鳥とはまさにこのことだな…………はっはっは!」
小鷹、理科「……………」
76 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:17:35.10 ID:YxQAXA+70
小鷹「だけどなぁ、夜空………あの受付態度はどうなんだ………?」
夜空「………?………なんだ?」
小鷹「だから受付がな………」
理科「夜空先輩………小鷹先輩は今日、貸出カウンターまで行って夜空先輩と話してるんですよ」
夜空「?」
小鷹「あんなの会話にすらなってなかったけどな……」
理科「確かに……」
夜空「どういう………?」
理科「小鷹先輩」
小鷹「……よし」
夜空「…………?」
77 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:19:19.73 ID:YxQAXA+70
小鷹「『すいませぇん!』」
夜空「んなぁ!…………………………あ」
理科「思い出しました?」
夜空「小鷹…………お前あのときの帽子だったのか……………」
小鷹「ばれるんじゃないかってヒヤヒヤしたんだけどな……」
理科「ね、先輩?帽子は偉大でしょ?」
小鷹「まぁな」
夜空「そうだったのか………」
小鷹「酷い対応だったぞあれ…………いつもああなのか?」
夜空「………採用当時は上手く演技してたんだがな、思いのほか疲れるので最近はいつもああだ…………楽な仕事だと思ったんだがな」
小鷹「お前に合格された他の受験生が可哀想過ぎるな………」
理科「理科だったら呪ってます………」
78 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:20:48.26 ID:YxQAXA+70
小鷹「それになんでまたジャージなんだ?………いくらなんでもその格好で司書って………」
夜空「動きやすいからに決まっているだろう」
小鷹、理科「……………」
小鷹「………いや………でもな………」
夜空「司書といっても仕事のうちには本の運搬とか肉体労働も含まれるからな、その点においてジャージは最強なんだ」
小鷹「一見、利にかなってるけどな………」
理科「人としてアレですね………」
小鷹「お前も相変わらずだったんだなぁ……」
夜空「う、うるさい!」
理科「あ、着きますよ」
アナウンス「次は~○×△~○×△~」
プシュー、ブロロロロロ~
79 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:21:57.45 ID:YxQAXA+70
-喫茶店 入口前-
小鷹「しかし今気づいたんだが………」
理科「ええ………理科もです…………」
夜空「なんだ、知らなかったのか?」
『喫茶店 幸村』
小鷹「幸村って書いちゃってるなこれ……」
理科「これに気づかずにいたんですから……理科たちはとんだ間抜けですね……」
夜空「ほら、行くぞ」
80 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:23:00.45 ID:YxQAXA+70
カランカラーン
小鷹「よう、幸村」
幸村「あにき、お帰りなさいませ……おや……夜空の姉御にも会えたようで……」
小鷹「ああ、おかげさまでな」
理科「理科、1日歩いてヘトヘトですぅー」
幸村「お食事を用意しておきました……召し上がってください……」
理科「やったぁー!」
小鷹「店いいのか?幸村」
幸村「はい……久しぶりにあにき達がいらっしゃったのですから、今日は貸し切りにしましょう………」
小鷹「悪いなぁ」
夜空「みんなで食べるのもひさしぶりだな」
理科「ささ、みなさん食べましょう!」
小鷹「そうだな」
81 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:24:14.21 ID:YxQAXA+70
-喫茶幸村-
小鷹「うまい!」
幸村「それは何よりです………まだまだありますゆえ、どんどん召し上がってください………」
夜空「し…しかしスゴい量だな………」
理科「パスタなんて理科の知ってるやつ全部ありますよ……ミートソース、カルボナーラ、ペペロンチーノ、ナポリタン……etc……etc ……」
幸村「店の総力をあげて作りましたゆえ………」
夜空「店のメニュー全部がここにあるわけか………」
幸村「はい………」
小鷹「流石に食べきれないなぁ………マリアとケイトを呼ぶか………」
理科「あ、いいですね」
夜空「そうだな」
小鷹「よし、ちょっと待ってろ」
82 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:25:23.95 ID:YxQAXA+70
-店の外-
カランカラーン
小鷹「えっと………マリアは………」ピッポッパッポ
プルルルルルル
プルルルルルル
ガチャ
小鷹「あ、もしもし……マリア?」
マリア『もしもし兄ちゃんかぁ?』
小鷹「おう、悪いなぁ、さっき会ったばっかりなのに」
マリア『あははは、兄ちゃんなら全然いいぞぉ、なんだぁ?』
小鷹「実はいま夜空たちと一緒に幸村の店でご馳走になってるんだけどな、それが食べきれないくらいなんだ」
マリア『え………』
83 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:27:25.56 ID:YxQAXA+70
小鷹「だからな、隣人部の久しぶりの集まりも兼ねてケイトも連れて食べに来ないか?」
マリア『…………』
小鷹「マリア………?」
マリア『それは………まことでございますか………?』
小鷹「………?………おう、いっぱいあるぞ?マリアとケイトが来ても食べきれるか分からないくらいだ………」
マリア『具体的にはどのような………?』
小鷹「そうだな………イタリアンがほとんどだな………スパゲッティとかピザとか………ああ、ローストビーフとかサラダもあるぞ」
マリア『……………マジ?』
小鷹「ああ」
マリア『……………』
小鷹「…………マリア?」
84 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:28:57.35 ID:YxQAXA+70
マリア『いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁほぉぉぉぉぉぉぉぉぉい!』
小鷹「お、おいマリア!」
マリア『兄ちゃん!すぐ行くからな!わははははは!食べ終わったら承知しないぞぉぉぉ!』
小鷹「け、ケイトもちゃんと連れてくるんだぞ!あと、体洗ってこいな!」
マリア『ケイト?なんだそれ?わははははは!待ってろな兄ちゃん!飛んでいくから!わははははは………!』ガチャ
ツー…ツー…ツー…
85 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:30:16.34 ID:YxQAXA+70
小鷹「(……………大丈夫かな、アイツ)」
カランカラーン
夜空「小鷹、早くしろ、私たちだけじゃ食べきれん」
小鷹「あ、悪い、今行く」
理科「先輩……理科もう食べられません……助けて……ウップ」
小鷹「はいはい………」
86 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:31:13.97 ID:YxQAXA+70
-再び喫茶店内-
ゴクゴクゴク
理科「プハー!…………ウップ…………えへへ」
小鷹「お、おい理科………飲み過ぎだって………顔真っ赤だぞ………」
理科「なんてことないれすよ小鷹先輩………ウップ………えへへ………それより理科と結婚してください………ウップ」
小鷹「お前なー………」
夜空「なぁぁぁぁぁぁぁぁぁにぃぃぃぃぃぃ!」
小鷹「うわ!よ、夜空!」
夜空「やっちまったなぁぁぁ!」
小鷹「………………へ?」
夜空「男は黙って………!」
理科「はしご酒!」
夜空「男は黙って………!」
理科「はしご酒!」
夜空、理科「あははははははははは!」
小鷹「なんだかなぁー………」
87 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:32:24.29 ID:YxQAXA+70
幸村「あにき………」
小鷹「幸村………お前は大丈夫か?」
幸村「あにき………よくぞご無事で………」
小鷹「…………え?」
幸村「本能寺で明智の者どもに火囲いになっと聞いた時には………わたくし………この身を焼かれる思いでした………本当によくぞご無事で…………わたくし…………わたくし…………それだけでもう…………グスン」
小鷹「ダメだこりゃ…………」
88 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:33:39.22 ID:YxQAXA+70
カランカラーン
マリア「兄ちゃーん、来たぞぉ!」
小鷹「おお、よく来たな!…………あれ…………ケイトは?」
マリア「えへへ……………今ごろ気絶してる」
小鷹「え!?」
マリア「兄ちゃんとこ行ってくるって行ったらな、『あんた!それより仕事に復帰しなさい!』なんて言うからなぁー、首根っこ叩いて1人で来ちゃった、あははは!」
小鷹「だ、大丈夫なんだろうなそれ……」
マリア「あんなんで死ぬならとっくに天に召されてるって、大丈夫、大丈夫」
小鷹「(…………すまない…………ケイト)」
夜空、理科、幸村「zzz………zzz…………」
89 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:34:35.26 ID:YxQAXA+70
ガツガツ、ムシャムシャ
マリア「うん!うまい!」
小鷹「幸村が作ったんだ、後で礼言っとけよ」
マリア「うん!」ガツガツ、ムシャムシャ
91 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:35:40.97 ID:YxQAXA+70
マリア「プハー………お腹いっぱいだ………ゲップ」
小鷹「おう………よく食べきれたな………すげぇな………」
マリア「最近ずっとインスタントだったからなぁ、手料理が食べたくってしょうがなかったんだよ………あーでも、もうお腹いっぱい………もう無理………ゲップ」
小鷹「インスタントばっか食ってるシスターって………全然ありがたくねえな………」
マリア「だってなぁ、仕事サボりだしてからババアが食事にまで規制かけるようになってなぁ、コンビニで買うしかなかったんだよ、そりゃあもう大変だったんだぞ兄ちゃん」
小鷹「そっか………ケイトも大変なんだなぁ」
マリア「なんでわたしじゃないんだ?」
小鷹「だってなぁ……」
92 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:38:20.66 ID:YxQAXA+70
小鷹「マリア…………教師辞めた後どうするんだ?」
マリア「そうだなぁ………とりあえず辞めたいって思ってただけだから………そのあとは全然考えてなかったなぁ」
小鷹「そりゃケイトも止めるって」
マリア「むー」
小鷹「就職とか?」
マリア「それが出来ないだろうってことは社会人になった兄ちゃんが一番よく分かってるだろ?」
小鷹「………だな」
93 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:39:34.79 ID:YxQAXA+70
マリア「どうするかなー………」
小鷹「………」
理科「はい!理科に任せてください!」
小鷹「おわ!お前起きてたのかよ!」
理科「うぇへへ………マリアちゃん…………理科の会社で働きますか………?…………ヒック」
マリア「え………ほんと?」
94 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:40:50.13 ID:YxQAXA+70
小鷹「おい、いいのかよ理科、酒も抜けてないのにそんなこと決めちゃって……」
理科「なに言ってんですか、このプリン頭は……ヒック……理科は社長なんですよ?………何でも出来るに決まってるじゃないですか………ヒック」
マリア「兄ちゃん………その会社って確か………」
95 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:41:47.95 ID:YxQAXA+70
小鷹「ああ!小鳩が働いてるところだ!よかったなマリア!」
マリア「えへへ………また小鳩に会えるんだ………グスン………」
小鷹「泣くなってマリア、でも………よかったなぁ!」
マリア「えへ………えへへ………ぅ………ぅぅ………う………うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!よがったよぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
理科「いやーん!もう!泣いてるマリアちゃんかわいい!………ヒック」
小鷹「よーし!マリアの就職祝いだ!もっと飲むぞぉ!」
理科、マリア「おおおおおおおおお!」
アハハハハハハ!ワイワイ
97 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:42:37.39 ID:YxQAXA+70
-夜空の部屋-
ピコピコ、ピコピコ
星奈「……………」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「……………」
ピコピコ、ピ……
星奈「……………おそいなぁ、夜空」
98 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:44:51.08 ID:YxQAXA+70
-翌朝 AM 9:00- ※月曜日です
チュンチュン、チュンチュン
小鷹「ん………ん………んあ?」
夜空「………zzz………zzz………」
理科「………zzz………zzz………えへへ………むにゃむにゃ………」
幸村「………zzz………zzz………あにき………zzz」
マリア「スー………スー………」
小鷹「………………………?」
チュンチュン、チュンチュン
小鷹「!!!!!!!!!」
チュンチュン、チュンチュン
小鷹「ん………ん………んあ?」
夜空「………zzz………zzz………」
理科「………zzz………zzz………えへへ………むにゃむにゃ………」
幸村「………zzz………zzz………あにき………zzz」
マリア「スー………スー………」
小鷹「………………………?」
チュンチュン、チュンチュン
小鷹「!!!!!!!!!」
101 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:47:12.06 ID:YxQAXA+70
チュンチュン、チュンチュン
小鷹「理科ぁぁぁぁぁぁ!起きろぉぉぉぉぉぉ!」
理科「ん…………んあ…………あ……………おはようございます…………小鷹先輩…………」
小鷹「理科!大変だ!今日は月曜日だ!」
理科「え?……………あ……………ああああああああああああ!」
小鷹「夜空!お前もだ!仕事あるだろ今日!」
夜空「んん…………昨日祝日勤務だったから…………今日は休みだ…………zzz」
理科「わわわわわわわわわ!どうしよう!どうしよう!」オタオタ
小鷹「あーもぉー!会社に何て言えばいいんだよ!」アタフタ
理科「小鷹先輩!理科、夕方に大事な会議があるので!すぐに帰ります!マリアちゃんの件もその時に突っ込んでおきますから!」ドタバタ
小鷹「ああ!よろしく頼む!気をつけて帰れよ!」
理科「では!」スタタタター!
102 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:49:04.09 ID:YxQAXA+70
夜空「………zzz………zzz………」
幸村「………zzz………zzz………あにき………zzz」
マリア「スー………スー………」
小鷹「はぁー………」
チュンチュン、チュンチュン
小鷹「……………会社休むか」
103 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:49:56.78 ID:YxQAXA+70
-数時間後 町内-
テクテクテク
夜空「………じゃあ今日1日ここにいるのか?」
小鷹「ああ、会社にはもう連絡したよ、理由つけるの大変だったよまったく………」
夜空「昨日はみんなはしゃいだからなぁ」
小鷹「マリアまで酒飲んじゃうんだもんなぁ、なんだかおかしかったよ」
夜空「仕事が決まってよっぽど嬉しかったんだろうな」
小鷹「まぁな………ただ、ケイトはさみしがるだろうなぁ」
夜空「しかし、これでマリアもれっきとした社会人になるわけだ」
小鷹「あのマリアがなぁ……」
夜空「あの頃の私たちからじゃ考えられないな」
小鷹「ほんとだな」
テクテクテク
104 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:51:09.33 ID:YxQAXA+70
-三日月家 玄関前-
小鷹「夜空の家にあがるのも随分久しぶりだな」
夜空「ああ、高校の時以来だな」
小鷹「10年くらい前か………」
夜空「そうだな………まぁ今日は私も休みなんだ、ゆっくりしていけ」
小鷹「ああ」
105 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:53:00.63 ID:YxQAXA+70
ガチャン
夜空「帰ったぞ…………………あ゙!」
小鷹「………?………どうした?」
バタン!
小鷹「夜空?」
夜空「ちょっと来い!」グイ
小鷹「お、おい!お前んちここだろ!」
夜空「いいから来い!」スタスタスタ
106 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:54:39.75 ID:YxQAXA+70
-夜空の部屋-
星奈「夜空ぁー?帰ったのー?」
シーン
星奈「………?………気のせいかしら?」
107 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:55:36.08 ID:YxQAXA+70
-近くの公園-
小鷹「おい、どうしたんだよ?」
夜空「……………忘れてた」
小鷹「……………何を?」
夜空「……………」
小鷹「……………おい」
夜空「……………星奈」ポツリ
小鷹「え?」
108 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:56:22.88 ID:YxQAXA+70
夜空「星奈がウチにいるんだった…………」
小鷹「星奈?…………星奈…………あ、そうだ!」
夜空「しまったなぁ」
小鷹「夜空!星奈が家出したらしいんだ!」
夜空「あぁ、よく知ってるよ、毎日のようにあいつに聞かされていたからな……」
小鷹「じゃあ、お前の家にいるのか?」
夜空「ああ」
小鷹「よかったぁ………」
夜空「よくないだろ!」
小鷹「え?」
109 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:57:12.11 ID:YxQAXA+70
夜空「あいつを昨日の集まりに呼んでないだろ!」
小鷹「あ………あぁ!」
夜空「ましてや今帰ったんじゃお前と朝帰りということになる………あいつ間違いなく誤解するぞ………」
小鷹「しまったぁ………」
夜空「少し時間を入れよう」
小鷹「………そうだな」
110 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:58:09.90 ID:YxQAXA+70
-再び町内-
テクテクテク
小鷹「しかしなんで忘れてたんだろうなぁ………」
夜空「急なことだったからな………お前が図書館に来たのも、みんなで集まることになったのも…………」
小鷹「お前がえんえん泣いたからじゃないのか?」
夜空「うっ」
111 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:58:51.66 ID:YxQAXA+70
小鷹「探すの忘れてた俺もそうだけど………家に星奈いるの知ってて忘れるのはなぁ………」
夜空「…………ごめんなさい」
小鷹「『小鷹ぁ!小鷹ぁ!』」
夜空「や、やめろ!ばかぁ!」
小鷹「ははは」
夜空「ぅぅ………」
112 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 21:59:33.59 ID:YxQAXA+70
-喫茶幸村-
カランカラーン
幸村「おや、あにき………お早いお帰りで…………」
小鷹「ああ、ちょっと事情ができてな、悪いんだけど少しの間またここにいさせてくれ」
幸村「お気にせずとも好きなだけここにいらしてください………わたくしにはそれがなによりなのです………」
小鷹「そっか…………あれ、マリアは?」
幸村「先ほどケイト殿がいらして学園の方へと担がれていきました………」
小鷹「ケイトも相変わらずだなぁ」
幸村「コーヒーをお持ちしますね………」
小鷹「ありがとな」
113 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:00:42.26 ID:YxQAXA+70
幸村「どうぞ………コーヒーとクッキーです………」カチャ
夜空「ありがとう」
幸村「いえ………」テクテクテク
夜空「ズズズ……」
コトッ
小鷹「………」
夜空「………」
114 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:02:03.13 ID:YxQAXA+70
小鷹「………」
夜空「………」
小鷹「なぁ、星奈はなんで家出したんだ?」
夜空「星奈の家に行ったんだろう?聞かなかったのか?」
小鷹「詳しくは聞かなかったよ、星奈にも悪いと思って……」
夜空「心当たりは………?」
小鷹「…………」
夜空「ふぅー……」
小鷹「…………」
夜空「まぁ、家出した理由は確かにあるんだけどな、根を掘っていけば、それはやはりお前のせいなのだろう………」
小鷹「そっか………」
115 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:03:14.03 ID:YxQAXA+70
夜空「なんだ、気づいてたのか」
小鷹「少しな……」
夜空「だが、お前にあんなことをさせたのも元はといえば私と星奈みたいなもんだからな………自業自得みたいなものだ………」
バンッ!
小鷹「この町を離れたのは俺の意思だ!」
夜空「…………」
小鷹「…………」
夜空「そうさせたのが私と星奈だって言ってるんだよ………」
小鷹「…………」
116 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:04:22.26 ID:YxQAXA+70
夜空「簡単な話、星奈は父親にお前以外の男との結婚を勧められて、堪えきれず私のところに転がり込んできたんだ、いい迷惑だよまったく」
小鷹「あいつ、仕事まずいんじゃないのか?天馬さんにこのまま会社に連絡入れないようだと間違いなくクビ切られるって聞いたぞ?」
星奈「本人は気にしてないらしい、あいつにしてみればそれ以上の問題なんだろう……」
小鷹「結婚かぁ………」
117 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:06:03.51 ID:YxQAXA+70
夜空「小鷹はそういう予定はないのか?」
小鷹「…………あったとしても、ここに1度戻ってくるべきだと思ったんだよ…………まぁ、ないんだけどな…………」
夜空「相変わらずヤンキー扱いなんだろうなぁ」
小鷹「うっ………よ、夜空こそどうなんだよ?」
夜空「ジャージで司書やってる女に男が寄ってくると思うか?」
小鷹「さいですか…………」
夜空「いつの間にか私たちも、忙しくなったんだよなぁ…………」
小鷹「…………そうだな」
118 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:07:36.89 ID:YxQAXA+70
-喫茶幸村 入口-
カランカラーン
小鷹「じゃあ幸村、俺は多分、このまま夕方のバスで駅まで向かうと思う…………いろいろご馳走になったな、うまかったよ」
幸村「とんでもありません………あにき………来ていただけるだけでなによりです………是非またいらしてください………」
夜空「幸村、私はあとでまた来るから、そのときはまたコーヒーを入れてくれ」
幸村「かしこまりました………」
小鷹「また来るよ、それまで元気でな」
幸村「はい………いってらっしゃいませ………」
小鷹「…………ああ、行ってくる」
カランカラーン
119 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:08:54.61 ID:YxQAXA+70
-再び町内-
テクテクテク
夜空「こう言ってはなんだが、星奈に会ってどうするつもりだ?」
小鷹「さぁな………とりあえず家に帰るよう促して、仕事に復帰させて、それまでに話すことがあれば話せばいいさ」
夜空「随分あっさりなんだな………」
小鷹「久しぶりに会う友達何てそんなもんだろ」
夜空「『友達』か………」
小鷹「変か?」
夜空「私に聞くのか?それを」
小鷹「…………」
夜空「…………」
小鷹「…………悪い」
夜空「…………」
120 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:10:26.91 ID:YxQAXA+70
小鷹「…………星奈に会うの…………少し怖いんだよ」
夜空「…………」
小鷹「…………」
夜空「…………ならどうして戻ってきたんだ…………?」
小鷹「…………」
夜空「…………」
小鷹「…………」
夜空「…………」
小鷹「俺ももうアラサーだからなぁ…………」
121 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:11:19.83 ID:YxQAXA+70
夜空「…………」
小鷹「…………」
夜空「…………」
小鷹「…………」
夜空「小鷹…………」
小鷹「…………なんだよ」
122 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:12:10.59 ID:YxQAXA+70
夜空「私は別にいいんだぞ…………」
小鷹「…………」
夜空「…………」
小鷹「でも…………」
夜空「あの頃に比べたら、私たちは随分大人になったんだ…………」
小鷹「…………」
123 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:13:05.77 ID:YxQAXA+70
夜空「自分の道くらい…………そろそろ自分の好きなように…………もう…………選んでもいいんじゃないか?」
小鷹「でも夜空は…………」
夜空「なぁ小鷹」
小鷹「…………」
夜空「10年って…………長かっただろう…………?」
小鷹「…………」
夜空「あいつもきっと長かったはずなんだ」
124 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:14:47.82 ID:YxQAXA+70
-三日月家 玄関前-
夜空「雰囲気ぶち壊しなんだが、あいつきっと今、ギャルゲーやってるぞ」
小鷹「あいつ………自分の歳とか数えてないのか…………?」
夜空「さぁな、鏡の前に立って、そこの自分に満足ならそれでいいんだろう」
小鷹「………相変わらずなんだな」
夜空「あいつが私の家に転がり込んできたときなんて本当に酷かったんだぞ、あいつ服や化粧品なんて一切持たずに、代わりに大量のギャルゲー、エロゲーを抱えてきたんだからな」
小鷹「本当に酷い話だな、それ……」
125 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:16:49.00 ID:YxQAXA+70
夜空「あの頃の私でも、あいつはこういったゲームからいつかは足を洗うと思っていたんだがな…………甘かったようだ」
小鷹「相変わらずなんだな………」
夜空「みんな、変わらないところもあるさ………」
小鷹「…………」
夜空「…………」
小鷹「じゃあ」
夜空「うん」
ガチャン
126 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:17:50.53 ID:YxQAXA+70
-夜空の部屋-
ピコピコ、ピコピコ
星奈「…………」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「…………」
携帯『you've got mail!』
ピコピコ、ピ………
星奈「…………」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「…………」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「…………」
携帯『you've got mail!』
ピコピコ、ピ………
星奈「…………」
127 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:18:57.21 ID:YxQAXA+70
星奈「…………」
カチャ
星奈「…………あ」
『件名 今後の退社手続きについて』
星奈「…………」
128 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:20:01.74 ID:YxQAXA+70
星奈「…………」
パタン
星奈「…………」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「…………」
ピコピコ、ピコピコ
星奈「…………」
ピコピコ、ピ………
星奈「…………ぅぅ」
129 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:21:29.45 ID:YxQAXA+70
星奈「………ぅ………ぅ…………」
星奈「ぅ………ぅぅ………グスン」
星奈「ぅぅぅぅぅぅぅぅ…………グスン…………グスン」
星奈「あ………あそこ………いいところだったんだけどなぁ………」
130 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:22:16.70 ID:YxQAXA+70
星奈「家からも通えて………優良企業で………給料もいいし……」
星奈「仕事は………やりがいあって楽しかったし………勤める価値のあるところだったし………」
131 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:23:09.11 ID:YxQAXA+70
星奈「男は………あたしの言いなりだったし………女どもは………いつもあたしの陰口叩いてたし………」
星奈「誰も………本当のあたしを好きになってくれないし………家に帰れば………いつも泣いてたし………」
星奈「………………」
星奈「どうしてこうなっちゃったのかな…………」
星奈「あたしって…………容
132 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:24:08.15 ID:YxQAXA+70
星奈「あたしって…………容姿端麗で…………成績優秀で………」
星奈「スポーツ万能で…………スタイル抜群で………才色兼備で…………」
星奈「なんにでもなれた筈なのに………」
星奈「どうしてこうなっちゃったんだろう…………」
133 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:26:30.33 ID:jvpCssnf0
星奈「…………あのとき先走ったから…………かな…………」
134 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:27:14.95 ID:jvpCssnf0
星奈「…………夜空を差し置いたから…………だよね…………」
135 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:28:12.02 ID:jvpCssnf0
星奈「…………小鷹に…………付き合って…………なんて…………言ったから…………小鷹は…………」
136 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:29:24.88 ID:jvpCssnf0
星奈「でも……………こんな……………」
星奈「こんなのって…………こんな…………」
星奈「ぅ………ぅぅ………う………うう………グスン」
137 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:31:33.61 ID:jvpCssnf0
星奈「ぅ………グスン………グスン…………うううううう」
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
138 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:33:03.94 ID:jvpCssnf0
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
小鷹「…………」
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
小鷹「……………」
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
小鷹「そんなに泣くなよ……」
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ……ぇ?」
139 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:34:34.02 ID:jvpCssnf0
小鷹「後ろ後ろ」
星奈「……え?」バッ
小鷹「久しぶり」
星奈「…………小鷹?」
小鷹「うん」
星奈「な、なんで…………?」
140 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:35:14.35 ID:jvpCssnf0
小鷹「なんでって言われてもな、大変だったんだぞ、お前が家出したっていうから」
星奈「なんで…………グスン」
小鷹「でもそのおかげで隣人部のみんなにも会えたんだからな、よかったよ、星奈ともこうして会えたし」
141 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:36:17.60 ID:jvpCssnf0
星奈「…………」
小鷹「親父さん、心配してるぞ」
星奈「…………」
小鷹「仕事も戻らないと大変だろ?」
星奈「…………今クビになった」
小鷹「へ?」
星奈「今ぁ!クビになったのぉ!ほらぁ!」バッ
小鷹「………………あ」
142 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:37:53.19 ID:jvpCssnf0
星奈「………はぁー………でも………清々したわ………あんなとこあたしには物足りないくらいだったし………」
小鷹「やりがいのある優秀企業だったんじゃないのか?」
星奈「あ、あんた!聞いてたの!?」
小鷹「すぐそこにいたからなぁ」
星奈「ぅぅ…………」
小鷹「ははは」
143 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:38:47.71 ID:jvpCssnf0
-バス停近く-
テクテクテク
星奈「ねぇ」
小鷹「ん?」
星奈「夜空は来ないの?」
小鷹「ああ、あいつとはさっきそこで別れたよ」
星奈「いつこっちに来たの?」
小鷹「………昨日から」
144 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:39:43.88 ID:jvpCssnf0
星奈「昨日………?」
小鷹「………実を言うと、昨日隣人部のメンバーみんなでな、幸村のところで一晩中飲んでたんだよ………小鳩はいなかったんだけどな………」
星奈「えっ」
小鷹「夜空を責めるなよ…………あいつも俺に会ったときえんえん泣いたんだから…………いろいろ思い出して大変だったんだよ」
星奈「あ、あたしも行きたかった…………」
小鷹「家出なんてしてなければなぁ」
星奈「ぅぅ………」
145 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:40:52.04 ID:jvpCssnf0
-バス停-
星奈「………あのさ」
小鷹「ん?」
星奈「あのときは………その………ごめん………」
小鷹「あのときって………あれ?」
星奈「………うん」
小鷹「………たしかにあれにはまいったなぁ」
星奈「あたしも卑怯だったと思ってる………小鷹の気持ちも考えずに………」
小鷹「…………」
146 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:42:27.89 ID:jvpCssnf0
星奈「夜空にも何も言わないでやったことだし………」
小鷹「俺も悪かったよ………ケジメもつけないままただこの町を離れて………卑怯だった」
星奈「あたしのせいだから…………それに小鷹の立場だったら、あれが当然だと思うし…………」
小鷹「でも、夜空のやつ、そのあとも変わらずにお前といてくれるんだから、いいやつだよな」
星奈「そうね………いっぱい迷惑もかけたし………」
小鷹「ちゃんと礼言っとくんだぞ?」
星奈「うん………」
147 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:43:45.83 ID:jvpCssnf0
小鷹「あのな、星奈」
星奈「なに?」
小鷹「さっき、夜空に言われたんだ」
星奈「なにを?」
小鷹「もう自分の好きな道を自分で選んでもいいんじゃないか?って」
星奈「…………夜空」
148 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:44:56.97 ID:jvpCssnf0
小鷹「10年って…………長かったよな…………」
星奈「夜空…………」
小鷹「感謝しきれないよな…………あいつには…………」
星奈「夜空…………ぅぅ…………グスン………ぅぅ…………夜空ぁ…………」
小鷹「泣くなよ…………もうバス来るぞ?」
星奈「う………うん………グスン………えへへ………そうね………グスン………でも…………嬉しくて………」
小鷹「そうだな」
星奈「ぅぅ………ゔわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」ガシッ
小鷹「よしよし………今までごめんな」
星奈「ゔわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
ブロロロロロ~
149 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:46:00.02 ID:jvpCssnf0
小鷹「なぁ星奈」
星奈「………グスン………なに?」
小鷹「このまま一緒に来るか?」
星奈「………ダメ」
小鷹「え゙!?」
星奈「…………えへへ」
小鷹「…………えっと」
151 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:47:06.69 ID:jvpCssnf0
星奈「夜空にまだお礼言ってないし、一度家にかえってパパに顔も見せないといけないし、仕事の手続きもしないとね…………」
小鷹「飛びついてくると思ったんだけどなぁ」
星奈「少しは大人になったのよ」
152 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:48:04.99 ID:jvpCssnf0
小鷹「でも、ギャルゲーまだやってるんだって?夜空から聞いたぞ」
星奈「あ、あれは!………その………」
小鷹「まぁ、ほどほどにな………」
星奈「………ぅぅ………今日でやめるわ………」
小鷹「いいのかよ?」
153 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:49:55.46 ID:jvpCssnf0
星奈「だって…………小鷹もギャルゲーやってる奥さんなんて嫌でしょ?」
小鷹「奥さんかぁ」
星奈「……………えへへ」
小鷹「……………はは」
星奈「でも全部済ませたら必ず行くわ、だから………それまで………」
小鷹「うん、待ってる」
星奈「うん!」
運転手『お客さーん、乗られますかー?』
小鷹「あ、はい!すぐ乗ります!」
154 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:50:56.18 ID:jvpCssnf0
星奈「じゃあ気をつけて………」
小鷹「ああ、早く来いな」
星奈「飛んでいくわよ!」
小鷹「おう!」
運転手『発車しまーす』
バタン
ブロロロロロ~
星奈「………さてと」
星奈「(…………………夜空にお礼しないとね)」
155 ◆GSwKOxm7aw 2011/12/07(水) 22:52:24.51 ID:jvpCssnf0
-後日談--
小鷹と星奈が町に戻って来たのはそれから少しあとのことだった、式のときもそうだったが、二人ともこれから充分幸せにやっていけるように思えた、泣き崩れていた星奈の父親はすごかったなぁ
マリアは理科の会社で無事に採用されたようだ、久しぶりに小鳩と会ってスゴいはしゃぎ様だったと小鷹は言っていた、理科もこれから大変だ
幸村は相変わらずだ、今もここで、こうして私にコーヒーを入れてくれている…………私はというと…………そうだな…………何だか落ちついているなぁ………ふふふ…………そうだな…………本でも書くか………どんな本を書こうかなぁ…………
-おわり-
157 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(東海・関東) 2011/12/07(水) 23:04:03.24 ID:n42vFA0AO
乙
これは良いはがないSS
これは良いはがないSS
161 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/12/07(水) 23:34:11.74 ID:Lf2GXQTDO
乙
はがないSSでは好きだなこれは
正直続きがみたいが…
はがないSSでは好きだなこれは
正直続きがみたいが…
次→小鳩「あれからもう10ヶ月かぁ………」
Entry ⇒ 2011.12.25 | Category ⇒ 僕は友達が少ないSS | Comments (0) | Trackbacks (0)