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妹「クラムボン警報だ。お姉ちゃん早く逃げよ」 姉「いやだ」
姉「うるさいなぁ。ドア閉めてよ」
妹「だからクラムボン警報だって。お姉ちゃんクラムボンになってもいいの」
姉「いいよ別に。もう面倒くさい」
妹「お姉ちゃん」
姉「どうせ逃げ場なんてないよ。私はウチに残る」
妹「じゃ私も残る」
姉「それがいいよ。あちょっとそこのお菓子取って」
妹「学校が休みになって、毎日休日だね」
姉「ね。どこもかしこもクランボンクランボンで馬鹿じゃんね」
妹「クラムボンね。お父さんとお母さんは大丈夫かな」
姉「さぁね。とっくにクランボンになっちゃってるかもね」
妹「お姉ちゃん」
姉「まーそれも人生としてアリなんじゃない。別に哀しくもなんともないし」
妹「お姉ちゃんは、私がクラムボンになったら哀しい?」
姉「さあ。アンタは? 私がクランボンになったら」
妹「わかんない」
姉「でしょ? 考えるだけムダだって」
妹「いつぐらいにココもダメになるのかなあ」
姉「さあね。結構すごいスピードなんでしょアレ」
妹「冷蔵庫の食べ物もつかな」
姉「まぁ全部無くなる前にはクランボンも来てるでしょ。まだだったら」
妹「まだだったら?」
姉「適当にそのへんのセブンやローソンから買ってくればいいし」
妹「たぶん店員さんいないよ」
姉「無人販売とおんなじでしょ。あー、だったらうまくいけば盗り放題かも」
妹「私万引きなんてやったことない」
姉「私だってないけど、まあ非常時だし」
妹「うまくやれるかな」
姉「不安ならお金だけ置いとけばいいよ。小遣いがなくなってから考えな」
妹「じゃあそうする」
姉「あ。また死んだ。きー」
姉「いーよん」
ピッ
『――クラムボンは勢力を増して北上しております。
やむを得ず外出する際は、必ず支給されたコートを忘れずに着用して――』
ピッ
『――ですから、一概に政府が悪いともいえない訳ですよ。
人為的に放出されたといっても、自然発生した形となんら変わりない経緯で――』
ピッ
『ザーーー』
姉「うるさい」
ピッ
『んなで なかよく ランランラン♪ ランランラン♪』
姉「あっまだコレあってたんだ観よ観よ」
妹「この非常時なのによく続いてるね」
姉「ね。日本に生まれて良かったねぇ」
妹「こういうときだからじゃないの」
姉「ケータイは圏外だし、ネットは配線ちゃんと繋がってるのに接続できない表示。どうして?」
妹「わかんない。ひまになる?」
姉「いんや。暇つぶしなら家に山ほどあるし」
妹「またゲームする?」
姉「お。やるかー? やるきかー?」
妹「勝負」
姉「じゃあ~目ぇ瞑って~……今日はコレ! で勝負! げっ、これかー」
妹「これ二人プレイできたっけ」
姉「できるできる。私あんまやったことないけど。まいーややろ。あコレ片付けてね」
妹「思ったより散らかってるね」
姉「うーんクランボンが来るまで当分散らかしモードだな。こりゃ」
姉「このゲーム意外と面白かった。あ。もうこれ空っぽ」
妹「ご飯つくろっか」
姉「あんまお腹空いてないな。間食しまくっちゃって」
妹「じゃあいいかな」
姉「アンタお腹空いたの?」
妹「すこし」
姉「お菓子食べると太るから? まだダイエット中?」
妹「うん」
姉「どーせクランボンになっちゃうのに?」
妹「ならなかったとき、損しちゃう」
姉「どーせもうダメだって。この国はクランボンで果てる運命なんだって」
妹「ふうん」
姉「卵まだあったっけ。いつもの作るね」
妹「はーい」
妹「いただきます」
姉「たっきますと」
妹「おいしい」
姉「ね。私の腕もまだ落ちちゃいないっぽい。しょう油とって」
妹「もうあと少ししかないよ」
姉「あー。しょう油のでかい奴ってどこにあったっけ」
妹「分かんない」
姉「詰め替えるのめんどくさいからいっか」
妹「あとで私やっとく」
姉「いーよ別に。しょうゆ使うの最後かもしれんし」
妹「やっとく」
姉「そ。で? もうごちそうさま?」
妹「ごちそうさまでした」
姉「ごちそーさまでした。一緒にお皿洗うの手伝ったげる」
妹「いい」
姉「おっぱいどんだけおっきくなったか見してよ」
妹「やだ。お姉ちゃんより小っちゃいに決まってるし」
姉「お姉ちゃん、クランボンになっちゃう前に一目見たいんだけども」
妹「だめ。お姉ちゃんはもうゼッタイ私の胸を見ることはないの」
姉「このー恥ずかしがり屋さんめ。かわいいやつめ」
妹「だめ」
姉「けち。ケチになるとおっぱい大きくならないんだぞ」
妹「お姉ちゃんケチなのにおっぱい大きいじゃん」
姉「そこがお姉ちゃんのすごいところ。一揉みしとく?」
妹「いいです」
姉「思い出作りの下手なコだねー。……スキあり!」
妹「きゃあ」
姉「うえ真っ暗。あそっか外の明かり点いてないからか」
妹「夜のうちにクラムボンが来たらどうするの」
姉「そんときゃそんとき。むしろ寝ている間な分、ありがたいかもよ」
妹「そうかな」
姉「それよりさ、恋バナしようぜ恋バナ」
妹「なにそれ」
姉「ありゃー死語になっちゃってるのかね。『夜の甘ったるい恋のおはなし』の略だよ」
妹「長い」
姉「アンタさ、気になるオトコノコとか、いるの?」
妹「わかんない」
姉「ほー。いる訳ね。ほー。誰?」
妹「お姉ちゃんはいるの?」
姉「いたけど、どうも一足先にクランボンになっちまったらしい」
妹「えええ」
妹「クラムボンになったって」
姉「別に私らも近いうちに仲間入りするんだから、別に悲しくもなんとも」
妹「そうなんだ」
姉「まあヒトでいられるうちに、しといた方がいいこともあるかもだけど」
妹「私、まだオトコノコとキスもしたことない」
姉「あらーピュアーな純潔を守ってるのネ」
妹「お姉ちゃんはあるの」
姉「ないけど」
妹「えっないの」
姉「うん。男の子を選り好みしてたらいつの間にか間に合わなくなってた」
妹「かわいそう」
姉「そう? クランボンになったらキスぐらいできるんじゃないの?」
妹「そうなの?」
姉「さあ。適当言ってみた」
妹「おやすみ」
姉「ヤすみ」
妹「」
姉「Zzz」
妹「」
姉「Zzz」
妹「Zz」
姉「はよ」
妹「あ。寝坊しちゃった」
姉「ぎゃーもうこんな時間」
妹「学校やってないよ」
姉「えっなんで? 今日休みだっけ? げげっ何でこんなリビング散らかってんの」
妹「クラムボン」
姉「あっ、あーね。なるほど。そういうのもあったか」
妹「いい天気」
姉「来てる? クランボン」
妹「来てないかも」
姉「そ。でもあと一時間後にくるかも。五分後かも。そっから見えてないだけかもねぇ」
妹「別に怖くないよ」
姉「あそうつまんないの」
妹「また遊ぶの」
姉「んーそうしたいのは山々なんだけどね。ちょっと出かけよっか」
妹「避難所に行くの」
姉「いやーあんな遠いとこまで歩いていけないっしょ」
妹「どこいくの」
姉「お菓子補充。ちょっとそこのコンビニまで。一緒に来る?」
妹「うん」
姉「外に出ると危ないかもよ」
妹「平気」
姉「そ。じゃ行こっか。サイフどこに置いてたっけ」
妹「お財布もっていくの?」
姉「えっ当たり前じゃん」
妹「そうだったね」
姉「あったあった。じゃそっち裏の戸締りよろしくねー」
姉「車も通らない昼下がりの道路」
妹「みんなクラムボンになりたくなかったんだね」
姉「変だなー。私らみたいなのはもっといそうなもんだけどなー」
妹「みんな家に閉じこもってるのかも。あ。コンビニ電気ついてる」
姉「開くかな。おー開いた」
妹「やっぱり誰もいないね」
姉「あ、でもほら。あっこカウンター」
妹「あ。引き出し飛び出してる。レジの」
姉「ところがお金が荒らされた様子はないですねぇ」
妹「電卓も用意されてる。ちゃんと準備されてるんだ」
姉「日本人の良心だね。あとほら、商品もぽつぽつなくなってる」
妹「やっぱり私達みたいに残った人がいるんだ。いるのかな」
姉「さーて何買おっかなー。今日は多めに持ってきたから奮発しちゃうぜ」
妹「カゴ持ってくるね」
妹「お会計は完全手動だね」
姉「もう。どれがいくらかいちいち覚えてないし」
妹「確かこれは200円。これは298円」
姉「これは?」
妹「これは、分かりません」
姉「しゃーないかー。えーっと待って。えーっ。148円!」
妹「いち……よん……はち」
姉「あとは。これとこれね。えーっと、えーっと。もー面倒くさい」
妹「おいくら」
姉「たぶん200円と300円ぐらい。いーのいーの、お金払わないよか罪は軽いし」
妹「じゃあ1146円」
姉「じゃ1200円ここに突っ込んどこ」
妹「お釣りは?」
姉「とっておけぇい」
姉「なーんか入るときも出るときも静かなコンビニって変なの」
妹「悪いことしてるみたい」
姉「してもいいのよ。どうせ誰も見てないし」
妹「誰か見てるかも」
姉「うん、ほら、あっこの警察の人とか」
妹「えっ。あっ」
姉「やっぱりそうだ。ほら、こっち自転車でくる!」
妹「クラムボンだったらどうしよう」
姉「うーん。もしそうならちょっと早いね。買ったお菓子まだ食べてないし」
妹「まだ心の準備できてない」
姉「大丈夫、そんときゃそんとき」
妹「大丈夫かな」
姉「てか、クランボンって自転車乗るの?」
妹「わかんない」
姉「乗らないんじゃね??」
姉「こんちわー」
妹「こんにちは」
巡査「こんにちは。お嬢さん方は、避難所に行かれないのですか」
姉「まぁ気が向いたら行きますんでお構いなく」
妹「おじいさんは、一人だけですか?」
巡査「はい。こうやって周囲に避難勧告を出しながら――」
姉「出しながら?」
巡査「クランボンのところに向かっているんですよ」
妹「どうして」
巡査「いやあ、待ちきれなくて、とでも言っておきましょうか」
姉「クランボンになりたいの? それって職務放棄じゃないの?」
巡査「ええ、私の独断です。まぁ今となっちゃ、警察なんて、なんの権限もありゃあしません」
妹「ふうん」
姉「これは? おもちゃ?」
巡査「本物ですよ。一応まだ弾も入ってます」
妹「ひえ」
姉「どうしてまた」
巡査「これを手放すことで、私はただのヒトになれるのです。もしよければ」
姉「要らないなら捨てればいいじゃないですか。なぜ?」
巡査「それは、頑なにクランボになるのを拒むヒトが、いるかもしれない、と思ったからです」
妹「ヒトのまま死ぬってこと? これを使って?」
姉「物騒なこと勧めるおじいちゃんだね」
巡査「これは失礼、そういう、まともな考えのヒトに会うのは久しぶりでして」
妹「怖いな」
姉「私たちなら大丈夫なんで、コレはそういうコトが必要な人に譲ったげてください」
巡査「そうですか。いやはや、気を悪くさせて申し訳ありませんでした。では、どうかお気をつけて」
姉「バイバイ、またね」
姉「外には怖い人がいるかもだって。帰ろっか」
妹「うん」
姉「ウチ、すぐそこだけど」
妹「着いた」
姉「カギカギ。開いた」
妹「ただいま」
姉「ただいまー」
妹「おトイレ」
姉「行っトイレ。あ、もう石鹸こんなすり減ってる。まいっか」
姉「がらがらがら。ぺっ」
姉「ふいー。お菓子何から食べよっかな」
姉「何じゃらほい」
妹「さっきのおじいさん、何でクラムボンになりたかったのかな」
姉「さぁね。嫌気がさしてたんじゃない?」
妹「嫌気?」
姉「多分、すごい詰め寄られたと思うよ。警察は市民を守るもんじゃないのかーとか」
妹「なるほど」
姉「だからこう、言い方は悪いけど、逃避的な? 厭世的な?」
妹「ふうん。でも、アレを使ってヒトのまま死ぬより、クラムボンになるのを選んだんだね」
姉「そりゃまー死ぬのは痛いだろうし、残された人はハッピーになれないだろうしねぇ」
妹「クラムボンはそうじゃないの?」
姉「そりゃ分かんないけど、だからこそ、より良い結果を未知なものに賭ける、みたいな?」
妹「ごめん分かんない」
姉「お姉ちゃんもよく分かんない。まーじきに分かることでしょうよ」
姉「いーよん」
ピッ
『ザーーー』
姉「うるさい」
ピッ
『ザーーー ……の……危険……』
ピッ
『ザーーー ……が……放棄……』
姉「うるさーい」
妹「どこもダメみたい」
ピッ
妹「昨日はちゃんとついたのに」
姉「ふーん。いよいよかもねぇ」
妹「うん」
妹「充電器は」
姉「どっかいっちゃった」
妹「探す」
姉「いーよ。どうせクリアできないし。ぽいっ」
妹「クリアしないの」
姉「したところでねー。うん、なんかもう締めに入っちゃってる感じだし」
妹「締めって?」
姉「なんか精神的に整理がついてるっていうかー。そう、心の準備! ね」
妹「そうなんだ」
姉「アンタはまだ不安なの?」
妹「少し」
姉「そう。そういうときは~あったかいもの! ミルクココアでも作っかー」
妹「ありがと」
姉「アレ、一番でかいカップあったでしょ記念品の。あれ今つかお、出しといてー」
妹「ふう」
姉「リラックスしたわー最高」
妹「落ち着いた」
姉「大丈夫? 落ち着いた?」
妹「もう平気だよ」
姉「そ。じゃあ~」
妹「じゃあ?」
姉「ゲームしよっか。アンタの一番得意な~こいつで!」
妹「いいよ。いつも通り適当に選ぼう」
姉「そう? せっかくのチャンスを棒に振っちゃっていいのかしらー?」
妹「望むところ」
姉「よしよし、なら正々堂々、適当に選んだゲームで白黒つけますかねぇ」
姉「きー何で勝てんのじゃあ」
妹「お姉ちゃんは見切るのが早過ぎるから。もっと粘らないと」
姉「そんなの私の性分に合わんのじゃー!」
妹「そろそろ終わ」
姉「待って! コレ最後! ほんと最後だから!」
妹「いいよ、最後なら」
姉「あっ、アンタまたわざと手抜くつもりでしょ! それダメだから!」
妹「だってお姉ちゃん、自分が勝つまでずっと『これが最後』って」
姉「じゃ、じゃあこの一戦で負けた方が今日の夕飯作るってのは!」
妹「ごはん? ほんと?」
姉「ほんとほんと絶対」
妹「やる」
姉「よしきた。じゃあこれスタート画面に戻すかんねー」
姉「いたっきまーす」
妹「おしょうゆ取って」
姉「はいよ。お。中身入ってんじゃん」
妹「任されよ」
姉「いいねぇ、調味料大臣の称号を与えよう」
妹「いらない」
姉「コレおいしい?」
妹「おいしい」
姉「ふふん。知ってる」
妹「おしょうゆ返して」
姉「お代わりしよ。あー今日2合しか炊いてなかった」
妹「もうちょっと炊く?」
姉「炊きましょうかねえ!」
妹「ごちそうさまでした」
姉「ごっそさまー」
妹「おなかいっぱい」
姉「おや、ダイエット姫が腹十分とは」
妹「お姉ちゃんは平気なの?」
姉「デザートまで入るよ」
妹「あるの?」
姉「今こそ打ち明けましょう……冷蔵庫の奥に秘蔵のプリンが!」
妹「あやっぱりアレお姉ちゃんのだったんだ」
姉「バレてる! まいいやアレ二人で食べよ」
妹「いいの」
姉「いーよ。食べれるうちに食べとこっ」
姉「ふいー、久々の姉妹水入らずのシャワーだったねぇ。水入らずってのは変か」
妹「お姉ちゃんが勝手に入ってくるから」
姉「いいじゃん。お姉ちゃんのおっぱいおっきかったっしょ?」
妹「もうサイテー」
姉「そんなに怒んなさんなて。結局アンタだっておっぱい見してくんなかったじゃん」
妹「でも後ろからいきなり揉んだでしょ」
姉「だって。見してくんなかったから」
妹「ひどい。お姉ちゃんのばか」
姉「でも発育途上ながら十分実ってたじゃない。お姉ちゃんは嬉しいよ」
妹「私は嬉しくない」
姉「今日はいい夢見れそうだー」
妹「もう。お姉ちゃんのばか」
姉「消灯」
妹「ん」
姉「どら。一緒の布団で寝るか」
妹「お断りします」
姉「今日も一日。有意義に過ごしたね」
妹「結局ぐうたらデイだったけど」
姉「でもお姉ちゃん疲れちったよ。寝よ寝よ」
妹「潜ってこないでよ」
姉「おあすみー」
妹「もう。おやすみ」
姉「Zzz」
妹「ふう」
姉「Zzz」
妹「Zz」
姉「Zzz」
妹「Zz」
ガタ
ガタ
妹「……!」
姉「Zzz」
妹「お姉ちゃん」
妹「お姉ちゃん」
妹「きた」
妹「ウチ、入ってきてる」
姉「んー?」
妹「クラムボンきた」
姉「えっまじで?」
妹「だって。まだ心の準備」
姉「ええー。じゃー飲む? あったかいの」
妹「もうリビングにいる。今からじゃ無理」
姉「アンタ震えてんの?」
妹「別に」
ガタガタ ガタ
妹「!」
姉「あー。近いね」
妹「逃げよ。ね。裏口から」
姉「夜中だよ?」
妹「懐中デント準備してる」
姉「なんだ。アンタ、ハナから逃げる気まんまんだったんじゃん」
ガタガタ ガタガタ
姉「よしいまっ!」
妹「うん!」
バタン!
姉「へへ、間抜けめー」
妹「ライトライト!」
ポチッ
妹「!!」
姉「うわっ。もう外にいるじゃん、こんなたくさん!」
妹「逃げよ、ね」
姉「逃げるったってどこに」
妹「クラムボンに捕まらないところ!」
姉「しょーがないなー。じゃ、とりあえず公園のあたり行こ。手、放さないでね」
妹「うん!」
姉「はっ……はっ……」
妹「はっ……はっ……」
姉「あー。外灯の一つくらい点いてりゃ楽なのになぁ」
妹「お姉ちゃん、そっち右にいる!」
姉「げっやば!」
「」
「」
姉「なんかどんどん増えてる気がする」
妹「追っかけてきてる!」
姉「ライトのせいじゃないの?」
妹「でもこれないと何にも見えない」
姉「しゃーないか。とりあえず足掻くだけ足掻いてみよ。ほら、もうひとっ走り!」
妹「う、うん!」
姉「あー。こりゃダメだわ」
妹「はぁ……はぁ……」
姉「ゲームで鍛えた私にゃ分かる。これ全方位囲まれてるわ。万事休す。」
妹「はぁ……はぁ……」
姉「どうする?」
妹「はぁ……はぁ……ふうう」
姉「とりあえずそこベンチ座ろ」
妹「お姉ちゃん」
姉「ん?」
妹「逃げよう」
姉「だからもう無理だって。ほら、先頭がもうあっこまで来てる」
妹「私、あんなのになりたくない。クラムボンはいや」
姉「も、腹を括るしかないよ。こうなったらさ」
妹「やだよぉ。逃げようよう」
妹「だって。だって」
姉「ま、最初のクランボンが出てきたときから、みんな覚悟しなきゃいけなかったんだよ」
妹「お姉ちゃん」
姉「だーいじょうぶだって。多分痛くないから」
妹「お姉ちゃん!」
姉「おーよしよし。よく頑張った。うん。今日までアンタ、よく頑張ったよ」
妹「うええん」
姉「よしよし。さて」
姉「妹を泣かせたクソンボンどもさん」
姉「やるならとっとと、手短にお願いしますね」
「」 「」 「」 「」「」
「」「」 「」 「」 「」「」
姉「これで終わりかぁ。 ま こんな もん でっしょ」
「」 「」 「」 「」「」
「」 「」 「」
姉「あれ?」
姉「あれあれ? どうしたのあんた等」
妹「……?」
姉「なに、私らがどこにいるか分かんないの?」
姉「こんなに声出してるのに?」
姉「あそう。多分そういうこと?」
姉「よくあるゾンビものの逆? うん、きっとそうっぽい」
妹「お姉ちゃん?」
姉「うん、あのね、追われてるときおかしいと思ってたんだけど」
姉「こいつらどういう理屈か分かんないけど多分」
姉「私達がしゃべってる間、私達の姿が見つけられないみたい」
妹「えっ?」
姉「こりゃーチャンスかもね」
妹「うん」
姉「あっこから切り抜けよっか」
妹「だ、大丈夫かな」
姉「ダメ元じゃなきゃ切り抜けられないって。行くよ」
妹「うん」
姉「その代わりがんがん会話しなきゃ。ほら何かしゃべって」
妹「え? えーっと雨にも負けず風にも負けず雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な身体が欲しいです」
姉「そっかー。そういうことだったんだねー」
妹「なにが?」
姉「今思えばさー。私ら起きてる間、ほとんど喋りっぱなしだったよね」
妹「うん」
姉「だから家に残ってた私ら、すごく見つかりにくかったんじゃないかな」
妹「なるほど」
姉「ほらー。こんな声出して喋ってるのにやっこさん、必死になってウロウロ探してて受ける!」
姉「かもねぇ。大体ヒトが追い詰められたときって、こんなペラペラ喋ったりしないだろうしね」
妹「これがきっかけで、もしかしてクラムボン騒動解決の糸口が掴めるんじゃないの?」
姉「かもねぇ」
妹「じゃあ誰かに伝えよ。はやく」
姉「あはは。なんかすっかり巻き返した感じ」
妹「やっぱり諦めちゃいけなかったんだよ。ね」
姉「うーん」
妹「?」
姉「正直、私ね。すっかりクランボンになる気だったんだよね」
妹「どうして?」
姉「この事件が起こる前も、ろくなことなかったし……全部元に戻ってもしょーもなかったし」
妹「そんなこと言わないでよ。またゲームしようよ」
妹「またお料理つくってよ。卵の。ちゃんと、おしょう油入れ替えるから」
姉「ん……。……。おっといけない、喋んないと喋んないと たはは」
妹「どこにいくの?」
姉「このままパジャマ姿でフラフラとー。夜道を徘徊する姉妹が向かう先はー」
妹「語呂わるい」
姉「避難所」
妹「避難所?」
姉「とりあえず誰かに、このピーチクパーチクでクランボンが凌げることを伝えるんだよ」
姉「お父さんとお母さんもいるかもしれないしね」
妹「行こっ、行こっ、避難所!」
姉「遠いぞー。イサドより遠いぞー」
妹「いいの! 早く行こっ!」
姉「こらこら引っ張りなさんな。おっ、ようクランボン!」
妹「クラムボン!!」
END
お付き合いいただきありがとうござおやすみなさい
希望ある終りで良かったよ
乙
Entry ⇒ 2012.10.05 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (3) | Trackbacks (0)
義姉「お姉ちゃんは心配なのです」男「はぁ」
男「座ってるけど」
義姉「揚げ足を取るのはよくありませんよ」
男「とってないけど」
義姉「こほん。今何時ですか?」
男「12時半だねぇ」
義姉「……」
男「……」
義姉「お姉ちゃんがどれだけ心配したと思ってるんですか!?」
男「ええ!?」
男「え?うん、まぁ大体は」
義姉「言ってみてください!」
男「17歳高校生」
義姉「そうです!高校生です!高校生が夜遊びなどごんどごうだんなのです!」
男「言語道断ね」
義姉「揚げ足をとらないでください」
男「とってない」
義姉「とにかく」
男「はぁ」
義姉「高校生の本文は勉強です」
男「はぁ」
義姉「それが……貴方は、貴方は!」
男「え?何が?」
義姉「カラオケですって!?」
義姉「どういうことですか!どういうことですか!」
男「どういう事と言われても」
義姉「貴方と初めて出会ってから13年」
男「……」
義姉「血は繋がらないものの、精いっぱい姉として、よそ様に誇れる弟にと育ててきたものです」
男「姉ちゃん当時5歳だよね?重すぎない?」
義姉「そうしてあなたはめきめきと成長し、私の唯一の自慢となってくれました」
男「他に自慢あると思うんだけど」
義姉「それが何ですか!この体たらくは!」
男「この程度で!?」
義姉「この程度とはなんですか!こういうことが不良になる第一歩なんですよ!?」
男「大げさな……」
男「姉ちゃんの場合捕まるもんね」
義姉「捕まりません!もうR-18 だって買えるんです!」
男「え?買ったの?」
義姉「買うわけないじゃないですか!あんな破廉恥な!」
男「ですよね」
義姉「とにかく、私のようにこう、夜九時以降は出歩かないという」
男「流石に早すぎない!?スーパーでももうちょっと開店してるよ!」
義姉「何を言ってるんですか!?夜中に出歩きでもして『おうちどこ?ちょっと警察まで来ようか』
と言われることだってあるんですよ!?」
男「それは姉ちゃんだけな?」
男「……具体的には?」
義姉「えっ」
男「いや、危険と言われても、正直俺からすれば何が危険なのやら……」
義姉「たとえば、『おじょうちゃん飴あげるからちょっとこようか』とか言っちゃう変態さんとか」
男「ねーから。183cmに対してそれはねーから」
義姉「もしくは、サブマシンガンで武装した変態さんとか」
男「それは変態さんの域を超えてる上に日本にはほぼ生息しないから」
義姉「常に全裸で徘徊している変態さんとか……」
男「発見次第蹴ればいいかな」
義姉「……」
男「……」
義姉「揚げ足をとらないでください!」
男「揚げ足の意味わかってる!?」
男「違うよ!足ってついてるじゃん!足の天ぷらだとしても性質が悪いよ!」
義姉「……とにかく、変態さんがいて危険なのです!」
男「別に俺からすれば危険じゃないんだけどなぁ」
義姉「それは慢心というものです!」
男「使い方が違うのか、それとも実際に間違っているのか」
義姉「多少身長が高いからといってうぬぼれてはいけません!」
男「あげないよ」
義姉「ください!」
男「あげないってば」
義姉「とにかく、油断と慢心は大敵なのです!己の弱さこそが真の敵なのです!」
男「いや、こんなタイミングで無駄にいい事言われても」
義姉「……では、試してみますか?」
男「え?」
義姉「貴方が、どれだけ甘いかをです!」
男「はぁ」
義姉「お姉ちゃんが、変質者に扮して襲い掛かります」
男「はぁ」
義姉「その時、貴方は全力でふりはらってください」
男「(そんな事したら姉ちゃん死にかねないしやんわりほどくか)」
義姉「では!3、2、1……Q!」
男「Q!?」
義姉「さぁ歩いて!」
男「あ、おう……」
テクテクテク……
バッ
義姉「がおー!」
男「がおー!?」
ガバッ
男「……え」
義姉「が、がおー……」
男「……」
義姉「食べちゃうぞー……」
男「あああああああああもう姉ちゃん可愛いなちくしょおおおおおおお!!」
ガバーッ
義姉「きゃああああああ!?」
男「はぁっ!つい余りの可愛さに米俵よろしく担いで部屋に持って帰るところだった!」
スト
義姉「い、いきなり持ち上げないでください!」
男「ごめんごめん、つい」
義姉「うう……ちょっと出たじゃないですか」
男「何が?」
義姉「黙っててください!!」
男「……え?微塵も」
義姉「なんでですか!」
男「むしろあんな変態さんならウェルカムだよ!お持ち帰りしちゃうよ!」
義姉「変態さんをテイクアウトするような弟に育てた覚えはありません!」
男「確かにそんな風に育てられた覚えはないね!」
義姉「……変態さんの恐ろしさが、まだわからないというんですか!?」
男「というか変態に対してビビることないしね。こっちは鍛えてるし」
義姉「……確かに、しっかりした腕ですよね」
ぺたぺた
男「だろー?」
ぺたぺた
義姉「……」
男「……」
ぺたぺた
義姉「……」
ぺたぺた
男「……あの?姉ちゃん?」
義姉「ほぅあっ!?何ですか!?」
男「いや、いつまで触ってるのかなーと」
義姉「思いのほかさわり心地がよかったもので」
男「持って帰る?」
義姉「いいんですか!?」
男「そこでそう答えちゃうあたり末期だね」
義姉「ですよねぇ……腕なんて取り外し不可ですし」
男「まぁ腕枕くらいならできるけど」
義姉「えっ」
男「えっ」
義姉「……」
義姉「……」
男「……」
義姉「……ぷはぁああっ!」
男「!?」
義姉「煩悩との戦いに打ち勝ちました。今日は一人で寝ます」
男「あ、そう……」
義姉「……」プルプル
男「プルプルしてるけど大丈夫!?」
義姉「大丈夫です、泣いて……泣いてなんか」グス
男「ちょっと!泣かないで!お願い!!」
義姉「いいですか」
男「はい」
義姉「お姉ちゃんをアイスごときで釣ろうなど」
男「はい」
義姉「しょうばせんしんです!」
男「笑止千万ね」
義姉「だから次はないと思っていてください!」モソモソ
男「(アイス食べる姉ちゃんも可愛い)」
男「うん」
義姉「夜遊びなどはもってのほかだ!」
男「うん」
義姉「私はこう言いたかったわけです」
男「なるほど」
義姉「で」
男「うん」
義姉「それについて」
男「うん」
義姉「何か反論はありますか!?」
男「うん」
義姉「まぁなくて当然ですよね。だって私お姉ちゃんですし……
ってあるの!?」
男「うん」
男「(オロオロする姉ちゃん可愛い)じゃなくて、
もう高校生なんだから、流石に夜遊びくらいはどうかなーって」
義姉「何を言ってるんですか!」
男「え」
義姉「高校生の本文は勉強!遊びに現を抜かしている場合などではないのです!」
男「俺大学もA判定だけど」
義姉「ええっ!?」
男「勉強教えてくれたのは姉ちゃんだったと思うけど……」
義姉「ああ確かに、そんな思いでもちらほら……」
男「教え方がうまいせいか、一度教えてもらったとこは忘れないんだよね」
義姉「む、むむ……」
男「何その惰性前提!?」
義姉「大切なのは結果じゃありません、過程です!」
男「受験じゃ一番意味ないよそのセリフ
義姉「とにかく、学生のうちは『ああ頑張ったなぁ、勉強したなぁ、充実したなぁ』
と思える生活をすべきです!」
男「そう思えるサークルまたは部活に入れられれば楽なんだけど
義姉「それはこう……自分次第というか」
男「……」
義姉「運命次第、というか……」
男「スケールがでかくなってきたなぁ」
義姉「とにかく、学生のうちは勉強して快感を感じるべきです!」
男「その表現をやめようか。特に姉ちゃんは危ない」
男「いや、勉強に魅力を感じる方が少数派だから」
義姉「!?」
男「そんな普通にびっくりされても」
義姉「だ、だってだって……楽しいじゃないですか、勉強」
男「……一応聞くけど、どのあたりが?」
義姉「頑張れば結果が伴うところです」
男「伴わなかった事って何?」
義姉「牛乳さんは私の身長に関して協力的になってくれませんでした」
男「あー……」
男「いい子すぎる!」
義姉「だから実は今はとっても眠いんです!」
男「それは見ればわかるよ」
義姉「とっても苦手なコーヒーさんに頼らざるを得なかったのです!」
男「ああ、そう……」
義姉「にがかった……」
男「いちごミルク買ってこようか?」
義姉「えっ!?」
男「……」
義姉「……はっ!ダメです!夜中に買い物などごんごごうごん!」
男「言語道断ね」
義姉「?」
男「はい、飴どうぞ」スッ
義姉「!!」
男「……」
義姉「あ、ありがとうございます……」
パク コロコロ
義姉「~♪」
男「(可愛い)」
義姉「……むふー」コロコロ
男「(可愛い)」
義姉「……っはぁ!あ、飴でお姉ちゃんをごまかそうったってそうはいきませんよ!」
男「惜しい!」
男「?」
義姉「……ふ」 コクリ コクリ
男「(……ああ!もう一時だから限界なんだ!お子様だから!)」
義姉「……ふぁっ!ね、寝てましぇんよ!」
男「わかったわかった、俺が悪かったからもう寝よう」
義姉「し、仕方ないでしゅね!しょこまで……」コクリコクリ
義姉「はっ!そこまで言うなら今日の所はゆるしゅてあげまふ!」コクリコクリ
男「(半分寝てるのに本当に良く頑張るなぁ……)」
義姉「……」ポンポン
男「……え?何?」
義姉「今日はお姉ちゃんの部屋で寝てください」
男「え!?何故!?」
義姉「貴方がこっそり抜け出さないように見張ります」
男「いやいや!大丈夫だって!抜け出すとかありえないから!」
義姉「信じられません!さぁ!」
男「(ね、姉ちゃんと同じベッドで寝ろと……!?)」
義姉「大丈夫ですよ、私ちっちゃいから二人くらいなら余裕です」
男「そこじゃなくって!ていうかたまに姉ちゃんが俺のベッドに侵入してるからサイズは知ってる」
義姉「あ、あれは起こそうとしたらついつい寝てしまっただけです」
男「(週1くらいであるんだけどね)」
義姉「さぁ!」ポンポン
男「ぐぬぬ……」
男「(……否!耐えられない!!今日のところは心を鬼にして、一人で寝るぞ!)」
男「……いや、俺一人で寝たいから、自分の部屋に帰るよ」
義姉「えっ……」ウルウル
男「ごめん姉ちゃん!!俺が間違ってた!!さぁ寝よう!」
義姉「はーい!」ウキウキ
男「(涙目の上目使いに勝てる男なんていません!!)」
義姉「さ、寝ましょう!」
男「……」
義姉「……」
男「……」
義姉「……どうか?」
男「(顔近ぁっ!!)」
男「ね、姉ちゃん……こっち向くの?」
義姉「え……駄目でした?」ウル
男「全くそんなことないよ!!むしろありがとう!!」
男「(しかしこれどうなんだ……?鼻くっつきそうなんだけど……あ、そっか、俺が寝返り打てば)」
ゴロン
義姉「あっ……」シュン
男「……」
義姉「……」シューン
義姉「わーい♪」
男「(畜生!!!畜生!!)」
義姉「さ、寝ますよ。それとも子守唄でも歌いましょうか?」
男「それは流石にいいや」
義姉「ふふ、もう高校生ですもんね」
男「(姉ちゃんはいいとこ小学生だけどな)」
義姉「今何か失礼なこと考えました?」
男「(エスパーかよ!!)」
男「いや……姉ちゃんはこの世界で創造されたものの中で最も美しいなって思ってただけ」
義姉「えっ……」
義姉「もー……照れちゃいます」
男「(かわああああああああああああ!)」
義姉「ね、寝ますよ!」プイッ
男「(顔真っ赤かわあああああああああ!!)」
義姉「朝ですよー」ユサユサ
男「むーん……」
義姉「起きてくださいー」ユサユサ
男「あと五分……」
義姉「……」
カプ
男「ほぅわっ!?」
義姉「おはようございます」ニコー
男「ちょ、今何」
義姉「さ、朝ごはん食べますよー」
男「え、あ、うん……」
義姉「当然です!」
男「おはっす」
義母「今日はスクランブルエッグとトーストと牛乳だからね。今日こそ大きくなるといいね」
義姉「今日こそ大きくなります!」
男「(まぁ……姉ちゃんのちっさいのは母さんの遺伝なんだけどな)」
男:183
父:185
義母:148
義姉:135
義母「はいいってらっしゃい」
男「てきま、俺姉ちゃんのおかげで遅刻したことないな……」
義姉「当然ですよ!早寝早起きは学生の基本です!」
男「(夜更かしした日もちゃんと6時に起こしてくれなくてもいいんだけど)」
「おはよーっ!!」ガバーッ
義姉「うにゃあっ!?」
義姉友「おはよう!おはよう!!ああ、今日も可愛いなぁ!」スリスリ
義姉「うああ……やめてくださいよぉ」
男「おはようございます。朝から元気そうで何よりです」
義姉友「おはよ。いやぁむしろ元気を貰ってるって感じ?」
男「なるほど、わかります」
男「おはよ。おうよ、羨ましいだろ」
義姉「小学生じゃないですよ!?」
義姉友「ああ、可愛い……」スリスリ
男友「まぁそこで羨ましいという発言が出てくるのは真性のロリコンとお前くらいじゃないか」
男「俺を真性のロリコンと一緒にするなよ、俺は140cm以上の人類に存在意義を感じてないだけだ」
男友「それを真性のロリコンっていうって知ってたか?」
男「えっ!?」
義姉「えっ……ろ、ロリコンさんだったんですか!?」
男「え?違うよ」
義姉「なんだ違うんですか……」
男友「(扱いやすいな)」
義姉友「(ちょろいなぁ)」
義姉「……」プルプル
義姉「……」プルプル
義姉「……黒板の上の方に手が届きません」
先生「おい鈴木、教室の奥に設置してある脚立持って来い」
鈴木「ウィィィッス!!」
――――――キーンコーンカーンコーン
ガララー
義姉「あの……すみません」
生徒A「(可愛い)」
生徒B「可愛い)」
男友「どうかしました?」
男「あれ?姉ちゃんじゃん」
義姉「あ!よかった、今日は一緒にお弁当を食べようと思いまして」
男「ファッ!?何事!?」
男「(姉ちゃんはすぐ本に影響されるからなぁ……)」
男友「(え?姉弟ものの官能小説貸したらどうなんの?)」
男「(やめとけ)」
義姉「さぁ行きますよ!いきますよ!」ズンズン
男「ちょっまっせめて弁当持たせて」
生徒A「(いいなぁ)」
生徒B「いいなぁ」
生徒C「ウォォォ!!ロリ敬語姉キターッ!!!」
――――屋上
男「……ここ立ち入り禁止じゃあ」
義姉「私、マスターキーもらってるんですよ」
男「ファッ!?」
義姉「『お前なら悪用しないだろう』ということで先生から借りてます!委員会権限です!」
義姉「むむ、それは人聞きが悪いですよ。私は貴方の風紀が乱れているのを更生させるためにこの場所を借りているのです」
男「それは言い方の問題のような気が」
義姉「いいんです!揚げ足をとるとモテませんよ!」
男「まぁモテないということはないんだけど」
義姉「えっ」
男「え?」
義姉「……」ウルウル
男「え!?」
義姉「も、もう彼女とかいるんですか……」
男「え!?」
義姉「カラオケというのも嘘で……本当は彼女さんと夜な夜な不純異性交遊にいそしんでいたんですか……?」
男「違う違う!話が飛躍しすぎ!彼女なんていないって!」
義姉「本当ですか!?」
男「もちろんだよ!てかできても不純なことはしないっていうか」
男「なんで!?」
義姉「そうですよね……いつか彼女作って、家に連れ込んで昼間から盛んに活動したりするんですよね」
男「ちょ、姉ちゃん!?」
義姉「『夜の自由研究』とか言って女体の観察結果をレポートに記したりするんですよね……」
男「なにそのひん曲がった想像!?ほぼ全ての学生は絶対にそんなことしないよ!AVの見すぎだよ!」
義姉「オーディオビジュアルの見すぎ?」
男「ああちょっと違う!姉ちゃんにAVは早かった!」
義姉「むむ、なんですか、私の知らない言葉でお茶を濁そうとするのは感心しません!詳しい意味を説明してください!」
男「ええっ!?」
義姉「さぁ!」
男「……あ、アダルトビデオ」
義姉「えっ?」
男「だ、だからAVは……アダルトビデオの略称で、えっちなビデオの事っていうか……」
義姉「……」カァァァァァッ
義姉「しゃ、しゃあおひるごはんをたべましょふ」カクカク
男「(うわぁ顔真っ赤で凄い動きがかくかくしてる)」
義姉「そ、そうですよね……、もも、もう高校生ですもんね、そそそういうことに興味があったりなかったりしなくもないというか……」
男「……」
義姉「……お姉ちゃんじゃダメですか!?」
男「ええ!?」
義姉「なんというかこう、貴方がその淫らな欲求をこう世間にぶつけてしまう前にお姉ちゃんが!お姉ちゃんがっ……!」
男「ちょ、落ち着いて!」
義姉「……きゅー」パタン
男「あ」
義姉「……」
男「あまりの事に、脳がオーバーヒートしたんだな……」
義姉「……」キュー
男「……可愛い」 ナデナデ
義姉「(お昼休みの記憶が飛び飛びです)」
義姉「(何かあったんでしょうか……?)」
先生「おい、この問題わかるか?」
義姉「あ、はい。4√3分の1です」
オォォ……
先生「流石だな。答え聞くときには任せるわ」
義姉「え?あ、はぁ……」
義姉「むむ……」
義姉「……帰りましょう!」
男「何か小学生が下駄箱にいるって聞いたから来てみれば」
義姉「帰りましょう!」
男「やっぱか。準備するから待ってね」
義姉「待ちます!」
男「……」
義姉「……」
男「(やべぇこれ小学生を連れて帰ってるお兄ちゃんだ)」
義姉「……お姉ちゃんは考えました」
男「へ?」
義姉「貴方にもいつか、彼女さんが出来、結婚していくのだと」
男「うん」
義姉「その時私は、涙をのみながらも祝福するのだと」
男「え?あ、うん」
義姉「そして私は……その人の……」
男「?」
義姉「な、なんて呼ばれたらいいんですか!?義義姉ちゃんですか!?それとも普通に義姉ちゃんですか!?
もしくは一周まわってお姉ちゃんですか!?」
男「そこっ!?」
義姉「だって気になるじゃないですか!義理の姉って一回までならまだしも二回目だとどうなるんですか!?完全に血のつながりがないとは言い切れないじゃないですか!」
男「ただいま」
義姉「ただいまです」
義母「おかえりー」
義姉「お母さん」
義母「ん?どうしたの?」
義姉「私って、義理の妹ができたらなんと呼ばれればいいんですか!?」
義母「!?」
男「つまり、俺が結婚して自分が義理の義理の姉になったらなんて呼ばれればいいか悩んでるんだって……」
義母「……その時は、一周まわって、お姉ちゃん?」
義姉「ですよね!」
男「違うだろっ!?」
男「~♪」カチャカッチャ
男「やっぱエロサイト巡回は捗るなぁ」
ガチャー
義姉「こんこん」
男「のうわぁっ!?ちょ、入る時はノックくらい!」
義姉「今口でしました!」
男「可愛いけどそれは駄目!」
義姉「えー」
男「とりあえずどうしたんだよこんな急に」
義姉「スキンシップを兼ねて、勉強しましょう!」
男「えぇ?」
義姉「最近の貴方の生活はたるんでいます!ここでしゃきっとやり直すべきです!」
男「別に俺成績に問題ないんだけど」
義姉「ダメです!もっと上を目指すべきです!」
義姉「え?ここから一番近い所に決まってるじゃないですか」
男「決まってるんだ」
義姉「決まってますよ。一人暮らしとかありえません。発狂します」
男「そこまで一人暮らし嫌い!?」
義姉「え、貴方はもしかして……一人暮らしを?」
男「大学が遠ければそうなるかな」
義姉「ダメです!!一人暮らしなんて!!不良になりますと言っているようなものじゃないですか!!」
男「何故!?」
義姉「とにかく!一人暮らしだけは絶対にダメです!どうしてもというのであれば、お姉ちゃんも一緒に住みます!」
男「ええ!?(歓迎だけど!)」
義姉「貴方が夜な夜な非行に走らないかどうか監視します」
男「(お姉ちゃんと二人暮らしってのも悪くないかもな)」
義姉「今何か、素敵な事考えませんでした?」
男「いや別に良からぬことは……ん!?」
男「え、いや……その」
義姉「それならいいですよ!オールオッケーです!」
男「あれ?」
義姉「じゃあここから一番遠い大学にしましょう!どこですかね?北海道大学?」
男「遠!なんとなく実家に帰ることすら許されない距離!」
義姉「長期休暇のみですね」
男「まぁ、俺はなんにせよ、姉ちゃんと同じ大学に行くんだから、そんなに上を目指しても意味ないっていうか」
義姉「え?」
男「ん?」
義姉「今なんて?」
男「そんなに上を目指しても意味ないっていうか」
義姉「その前!!」
男「なんとなく実家に帰ることすら許されない距離!」
義姉「その後!!」
義姉「……え?」
男「いや言葉のままだけど……」
義姉「……来てくれるんですか」
男「え?ああ、うん」
義姉「……」
男「……?」
義姉「そうですか……じゃあ私、部屋に帰りますね」
男「え?」
義姉「あの大学なら、そこまで勉強する必要はないですしね」
スタスタ
ガチャ
バタン
男「……?」
カチャ……
ソローリ ソローリ
ー! -!!
男「……?姉ちゃんの部屋から凄い声が聞こえる」
カチャ……
義姉「うっきゃあああああああああ!!嬉しいよぉ!嬉しいよぉ!!」
義姉「また一緒に通える!また一緒にご飯が食べられる!」
義姉「大学でも一緒だよぉ!ずっとずっと一緒だよぉー!!」
義姉「きゃーーーっ!!」バタバタ
パタン……
男「……さ、勉強するか」
男「(その日)」
男「(俺は初めて、抜くことなしに賢者モードになりました)」
男「あとごふ……」
男「やっぱ起きよう」
義姉「正しい判断ですよ」
男「……てか、今日土曜日じゃん」
義姉「それが?」
男「学校休みじゃん」
義姉「ああっ、もう半ドンはないんですね」
男「姉ちゃんも土日休みの世代だろ。半ドンとか知らないだろ」
義姉「まぁ、そんなことは置いておいて、休みの日だからといってだらだらするのは良くありませんよ」
男「ふーむ……」
義姉「さぁ、起きてラジオ体操でもしましょう!」
男「……おやすみ」
義姉「ああっ!?」
男「んー……?」
義姉「……」モゾモソ
男「……?」
義姉「……」
男「……」ドキドキ
義姉「……ん」
男「!?」
義姉「れろ……ん……む……んちゅ」ペロペロ
男「ほうあああああっ!!耳を執拗に舐めないで!?」
義姉「起きました?」
男「起きる!起きるよ当然起きる!てか人の耳舐めるって何考えてんのさ!」
義姉「これも必要なのです」
男「あのねぇあんまりひどいと俺も姉ちゃんの耳舐めるよ!?」
義姉「どうぞ?」
男「えっ……」
義姉「昨日お風呂に入りましたから、綺麗ですよ?」
男「ええっと……その……」
義姉「あ、やっぱり嫌ですか?それなら」
男「な、舐めます!舐めたいです!」
義姉「??」
男「……ん」レロッ
義姉「ひゃうんっ!?」
男「ん……はぁ、はぁ」
レロレロ ピチャッ
義姉「あ、ふぁっ……んッ!?」ビクンッ
バッ
義姉「だ、駄目です!ここ、これ以上は、なんか駄目です!」
男「……これでわかった?」
男「よし。わかってくれたなら嬉しい。俺は寝る」
義姉「……うー」
男「どうしたのさ?」
義姉「え、いや別に……」
男「何かあるんじゃないの?言わないと伝わらないよ?ほら」
義姉「……どうせヒマなら、お買いものでも行きたいなー、なんて」
男「……」
義姉「?」
男「行こう!今すぐ行こう!さぁ!!」
義姉「まだお店開いてませんよ!?」
義姉「当然です!学生の本分は早寝早起きです!」
男「流石に本文は勉強だと思うけど」
義姉「揚げ足をとるのは……」
男「今のは確かに揚げ足かなぁ?」
義母「まぁ、揚げ足というより正論ではあるわね」
男「で、今日はどこに行くの?」
義姉「決めてませんでした……」
男「じゃあいっそのこと、そのへんぶらぶらして回る?」
義姉「はい!」
男「……(こうしてると)」
義姉「~♪」
男「(小学生の年の離れた妹を連れてる兄みたいだな)」
義姉「今失礼な事考えましたよね」
男「えっ」
男「こうしてるとカップルみたいだね」
義姉「あぅぅ……」カァ
男「自分で言っておいて!?」
義姉「客観的にみると恥ずかしいものです」
男「ああ、そう……」
義姉「とりあえず服でも見ましょう」
男「そうだね(まぁここが子ども服専門店なのはおいておこう)」
男「あ、姉です」
義姉「今年で18になりました」
店員「……え?」
男「あ、これこの人の学生証です」
店員「……え?手の込んだおままごとじゃなくて?」
男「あ、いえ、一応事実です。信じがたいとは思いますが」
義姉「……どうせちっちゃいですよ」
男「大丈夫だから!そこが姉ちゃんの良さだから!」
店員「当店全力を尽くしてお似合いの品を選ばせていただきます!」
義姉「も、もうちょっと露出度が低いのがいいですね……」
男「最近の小学生はどぎついの着てるんですねぇ」
店員「ではこちらはどうですか?落ち着いた大人っぽいデザインで(ませた小学生に)非常に人気が高い商品です」
義姉「あ、じゃあこれで!」
店員「お買い上げありがとうございます」
――――
義姉「~♪」
男「やけにごきげんだね」
義姉「えー?だって一緒に服買いに行くなんて、久しぶりじゃないですか」
男「そうだっけ?」
義姉「そうですよ」
男「まぁ、今日は存分に楽しめばいいよ」
義姉「そうですね!」
男「早く!姉ちゃん早く食べて!」
義姉「……食べきりました!」
男「姉ちゃんアイスついてるよ」
義姉「え?どこですか?」
男「口の端のほう」
義姉「取れました?」
男「いやまだ」
義姉「……あーもう!とってください!」
男「えっ」
男「……」
フキフキ
男「はいとれたよ」
義姉「……あー、そうとるんですね」
男「どうすりゃ良かったのさ」
男「(逆になる未来しか見えない)」
イラッシャイマセー
―――――
グオオオ!
義姉「きゃあああああああああああああああああ!!!」
ガバッ
男「おうっ!?」
義姉「いやっひやあああああああああああああ!」ビクビク
男「(い、いくらなんでも怖がりすぎだろ……」
義姉「ぎゃああああああああああああ!!」
――――
義姉「少しも怖くありませんでしたね」
男「どの口が!?」
男「グオオ」
義姉「ぎゃあああああああああああっ!!」ビクビクッ!!
男「……」
義姉「……」
男「行こうか」
義姉「もー!」
――――
男「いやぁ久々にショッピングモール回るのも悪くないね」
義姉「そうですねぇ。普段あまりない発見ができました……って!?」
男「ん?どうか?」
義姉「大変ですよ!?もう八時です!」
男「ええ俺ら7時間もぶらぶらしてたの!?」
義姉「早く帰らないと不良です!」
男「……」
義姉「……はぁ!?」
男「別に姉ちゃんとでも、10時くらいまでは大丈夫でしょ」
男「(俺だったら見た目のおかげで何時まででもいられるんだけど……)」
義姉「こ、こんな時間からカラオケなんて」
男「まぁまぁ、スキンシップの一環として」
義姉「ええ、ちょ、ちょっと!」
スッ
店員「……え?」
男「彼女の学生証です」
店員「……え?18歳?……え?」
男「いけます?」
店員「……え?あ、はい。18歳なら問題ないです」
義姉「むぅ……」
店員「じゃあ、21番のお部屋になります」
男「はーい」
義姉「……むぅ」
男「まだすねてんの」
義姉「違います」
男「?」
義姉「これで私も不良になってしまったのかぁ……と、感慨ぶかくおもってるのです」
男「いや、これで不良は早い……」
義姉「じゃあどこからが不良のラインなんです!」
男「朝帰りかな」
義姉「朝帰り!?」
男「その名の通り朝に帰宅すること。カラオケでオールとか」
義姉「そんなのやんきーですよ!不良より駄目です!」
男「不良とヤンキーの差が気になる」
男「そりゃあまぁね。友達づきあいってものがあるし」
義姉「……一人で?」
男「今言ったよね!?友達とだよ!」
義姉「……女友達と二人で、こんな狭いところに?」
男「いや男友達だよ!二人きりでもないし!」
義姉「……ああ、そうなんですか!」
男「いくらなんでも姉ちゃんの想像は突飛すぎだよ」
義姉「いや、これが当然のかんがえですよ!?」
男「それはない、それだけはない」
男「あー、それはない。逮捕される」
義姉「補導ではなく!?」
男「ああ補導かも。でも正直ここまでだともはやお母さんに連絡ってレベルだよね」
義姉「大学生活が……」
男「大学はバイトもあって夜遅くなるもんねぇ」
義姉「私はバイトに採用されるのでしょうか」
男「それは……」
義姉「……」
男「……うん」
義姉「何か言ってください!」
義姉「やんわりと不可能と言われたような気がします」
男「否定ができない……」
義姉「……まぁ、あまりバイトをする気はありませんでしたしね」
男「何で?」
義姉「貴方と過ごす時間が減っちゃうじゃないですか」
男「えっ」
義姉「……え?」
男「……」ドキドキ
義姉「……あ」ドキドキ
男「ね、姉ちゃん……」ドキドキ
義姉「……はい」ドキドキ
プルルルルルルー
義姉「へぁっ!?」ビックゥ!!
男「あ、もしもし?」
男「そろそろお時間です、だってさ」
義姉「あ、あはは!私たち、ほとんど歌ってないですね!」
男「まぁいいんじゃない?こういうのも」
義姉「あ、あは!で、ですよね!あはは!」
男「……」
義姉「……」
男「い、行こうか」
義姉「……はい」
義姉「……きょ、今日は!」
男「おう!?」
義姉「た、楽しかった、ですね……」
男「……う、うん」
義姉「……」
男「……」
義姉「ま、また!」
男「おう!?」
義姉「また!行きたいですね!」
男「え、あ、うん!」
義姉「……その」
男「……うん」
男「うん」
義姉「もし仮に」
男「うん」
義姉「二人とも、クリスマスが暇だったら……」
男「……」
義姉「そ、その時は」
男「……」
義姉「ふたりで、また、どこかに、行きませんか?」
男「……え」
義姉「い、嫌なら別に」
男「そんなわけないだろ!」
義姉「っ」
男「喜んで、お供させてもらうよ」
義姉「……約束ですからね!」
終わり?
あとさるった
寒いからパンツ履くわ
Entry ⇒ 2012.09.13 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
義妹「お邪魔、します、ね」兄「ああ……」
兄「ん……? どうした?」
義妹「あの……」
兄「うん」
義妹「眠れ、なくて」
兄「あー……?」
義妹「あの、その、いつも使ってる抱き枕を、今日洗っていて……」
兄「ああ、そうなんだ……」
義妹「それで、一緒に」
兄「一緒に?」
義妹「一緒に、寝てもらえませんか?」
兄「……えっ」
義妹「はい……あの、嫌でしたら……すみません」
兄「嫌と言うか……なんで俺なんだ? そうだ、義母さんのとこには行った?」
義妹「行ったんですけど……」
兄「うん?」
義妹「あの……父さん、と……その」
兄「……あー」
義妹「……」
兄「……分かった。入っていいよ」
義妹「あ……ありがとうございます」
兄「ああ……狭いかもしれないけど」
義妹「いえ、そんなこと」ピタ
義妹「あ……すみません……少し、離れますね」
兄「ん、大丈夫だけど……驚いたな。抱き枕か……」
義妹「はい……情けないですが……あれが無いと、眠れなくて」
兄「俺は代役になれるのかな」
義妹「……兄さんなら、十分……」
兄「そうか」
兄「……大丈夫?」
義妹「少し、緊張してます……」
兄「それは、見れば分かる」
義妹「あの……兄さん」
兄「うん」
義妹「やっぱり、近付いても良いでしょうか」
兄「……勿論」
兄(そんな顔されて断れる筈が無い)
兄「……」モゾ
義妹「あ、……嫌でした?」
兄「大丈夫。大丈夫だ」
義妹「……ありがとうございます」
兄「……」
義妹「……落ち着きます」
兄「それは、良かった」
義妹「……突然、こんなことお願いして……迷惑ではなかったですか?」
兄「驚いたけど、迷惑なんか」
義妹「……そう、ですか」ギュウ
兄「……」
兄「……寝たか」
兄(……親父が再婚して早数ヶ月)
兄(最初は内気な子だったけど……最近、やっと懐いてくれたな)
兄「……良かった良かった」ナデナデ
義妹「……ん……」
兄(明日起きられるかな)
コンコン
兄「ん……はい?」モゾ
義妹「……こんばんは」ガチャ
兄「義妹か……どうした? それ、枕なんて持って……」
義妹「……失礼を、承知で……お願いがあります」
兄「とりあえず、部屋入って」
義妹「……はい」ガチャリ
兄「……流石に察しはつく」
義妹「……駄目でしょうか」
兄「理由が聞きたい」
義妹「……抱き枕は、洗い終わったんですけど」
兄「ああ、見た」
義妹「……眠れなくて」
兄「え?」
兄「……それで、俺のところに?」
義妹「……」コクリ
兄「義母さ……いや、昨日の今日じゃ、難しいか」
義妹「……変、ですよね、こんな……甘えん坊みたいで……」
兄「いや、義妹が甘えたがりなのは、知ってた」
義妹「あぅ……そうでしょうか?」
兄「そりゃな……中三で添い寝と言うのは」
義妹「そ、添い寝……」カァア
兄「変なこと言ったか?」
義妹「い、いえっ、でも、年は、関係無いです……」
兄「大いにある」
兄「そんなムキになるなよ……別にいいよ」
義妹「……ありがとうございます。すみません、何度も」
兄「まだ二回目じゃんか」
義妹「あ……そうでしたね」
兄「うん」
義妹「……あ、では……お邪魔、します」ペコリ
兄(可愛いなぁ)
義妹「……温かい」
兄「そりゃもう二時だ」
義妹「兄さんは、寝るのが早いですよね」
兄「そうか? たまに、十二時くらいに寝るけど」
義妹「それでも、早いですよ」
兄「習慣だからさ」
義妹「……高校生って、普通、午前一時か二時に寝るのが普通だと思ってました」
兄「そう言う奴もいるな、友だちに」
義妹「……兄さんは健康的です」
兄「褒め言葉として、受け取っとくよ」
義妹「はい、みんな優しくしてくれて。友だちもできました」
兄「そっか。お前は結構、人見知りする方だから、心配だった」
義妹「……ありがとうございます」ギュ
兄「でも、添い寝してもらってることは言わないようにね」
義妹「い、言わないに決まってるじゃないですかっ……!」
兄「はは、ならいいんだ」ナデナデ
義妹「ん……」
兄「ん」ナデナデ
義妹「その……撫でてもらうのは……嬉しいんですが……」
兄「ああ、やりすぎた?」
義妹「いえ、その……こうして向かい合ってると……恥ずかしくて……」
兄「あー……」
義妹「……どうしたら、いいか」カァア
兄「ごめんごめん。無遠慮だった。仰向けになるよ」モゾ
義妹「あ……」
兄「これなら、緊張せずに寝られるだろ?」
義妹「……はい」
兄「……三時か」
兄「……寝付きは良いんだな」
兄「……学校も問題無さそうだし」
兄「……受験、頑張れよ」ナデナデ
義妹「……」ギュ
兄(……俺も勉強しておくかな……)
トントン
兄「はい」
義妹「あれ……兄さん」ガチャ
兄「よう、今日もか」
義妹「あ、はい……まだ、起きてたんですね」
兄「うん。どうせ今日も来ると思ってたから、勉強してた」
義妹「……すみません」
兄「いいよ。一人で寝れるようになるまで、添い寝してやるから」
義妹「……ありがとうございます」
兄「まだ十二時半だぞ? お前こそ、来るのが早かったじゃないか」
義妹「それは……毎日二時近くにお邪魔しに行くのは、悪いかなと……」
兄「ふうん? そう言うもんかね」
義妹「はい。そう言うものです」
兄「でもこの時間なら、まだ義母さんは寝てないと思うけど」
義妹「う……」
兄「義母さんと一緒の方が、安心して……」
義妹「そんなこと、無いです」
兄「え」
義妹「兄さんの方が、いい」ギュッ
義妹「……」カァア
兄「……そうか。なら、お前の気が済むまで付き合うよ」
義妹「……」コクコク
兄「別に布団に顔埋め無くていいから」
義妹「……恥ずかしいですし」
兄「何を今更……ふぁ、あ」
義妹「あ……」
義妹「……寝不足、なんですか?」
兄「……かなぁ」
義妹「……ごめんなさい。私のせいです」
兄「いやいや、気にするなよ」
義妹「でも……うぅん……」
義妹「……これからは、もっと早く来ます」
兄「……一人で寝れるようになるのが最善だけどな」
義妹「あ。……えと、その」
兄「……まぁ、さっきも言ったけど、好きにしな」
兄「俺はお前を迷惑に思ってないから。いつでも添い寝しにきなさい」
義妹「に……兄さんっ」ガバ
兄「お、うわ、どうした」
義妹「……あっ。す、すみません! こんな! 抱きつくなんて、はしたない……」
兄「大丈夫……だけど……」
兄(添い寝は、はしたなくないのか?)
義妹「……」
兄(……気まずいな……義妹も離れちゃったし……)
兄「……そうだ」
義妹「はい……?」
兄「今度、勉強教えようか?」
義妹「え……唐突ですね」
兄「今年受験だろ? 一応、俺も経験した身だから……力になれると思う」
義妹「あ……さっき勉強してたのって」
兄「うん……まあ、ざっと。中三の数学を見直してた」
義妹「そうだったんですか……」
兄「ん」
義妹「用事は、ありますか?」
兄「俺は無いよ」
義妹「じゃあ……明日。勉強教えてください」
兄「分かった」
義妹「……それと」
兄「うん」
義妹「……ぎゅっとして……いいですか?」
兄「……ああ」
兄「……三日目」
兄「……義母さんに報告するべきかな」
兄「……こいつは喜ばないか」
兄「だが……このままと言うのも」ナデナデ
義妹「……」
兄(……悪い気は、しないが)
コンコン
兄「開いてるよ」
義妹「……こんばんは」ガチャ
兄「こんばんは。……じゃ、寝るか」
義妹「……はい」
兄「……変なやり取りだな」
義妹「……ですね」
義妹「……今日は、ありがとうございました」
兄「いやいや。予想以上に出来るもんだからびっくりしたよ」
義妹「そんなこと無いです……も、もしよかったら、また……」
兄「構わないけど、別に俺がいなくても出来るんじゃないか? 俺から話を持ちかけといて、なんだけどさ」
義妹「きょ、今日は、その……兄さんの前だから……やる気がでて……」
兄「……そうなの?」
義妹「はい、普段は……あんまりですから」
兄「そう言う風には見えないけどなぁ。予習復習は完璧っぽいし」
義妹「う……」
義妹「あ、ありがとうございます……!」
兄「よしよし」ナデナデ
義妹「あ……ん……」
兄「義妹は可愛いな」
義妹「なっ……か、可愛くなんて」カァ
兄「いやいや。兄の俺が言うんだから間違いない。家事は出来るし、気もきくし、少し甘えたがりのところも――」
義妹「あ、あの、兄さん……!」
兄「あ……すまん。なんか、気に触ること、言ったか」
義妹「そ、そうじゃ……なくて……その……」
義妹「そんな褒められると……眠れない、ので……やめて、ください」
兄「……あ、ああ。すまん」
義妹「……」
義妹「……」
兄(……また気まずい……)
義妹「……兄さん」
兄「……うん?」
義妹「変なこと言って、すみません」
兄「変なこと?」
義妹「折角褒めてくれたのに……眠れないからやめて、なんて……」
兄「あ、いや……流石に俺も、褒めすぎたかなって……」
義妹「……嬉しかったです」
兄「……」
兄「そっか……」
義妹「私は、こんな性格だから……」
義妹「面倒な女と……よく思われて」
兄「……そんなことない。みんな……見る目が無いんだ」
兄「確かに、人見知りかもしれないけど。言いたいことはちゃんと言える。面倒なんかじゃないよ」
兄「お前みたいな妹に慕われて……俺は、幸せだ」
義妹「……兄さん」ギュッ
兄「……?」
義妹「……ありがとう、ございます。私も……あなたのような、兄を持てて」
義妹「幸せ、です」ニコリ
兄「……やれやれ」
兄「……眠れなくなるのはこっちだ」
兄「……あの笑顔は、反則だろう」
兄「うーむ……やばいな……もう三時か……」
兄「これは本気で……寝不足に……」
兄「……」スヤスヤ
義妹「……」
トントン
義妹「……兄さん?」
義妹「……?」ガチャ
兄「……」スヤスヤ
義妹「……お眠り、でしたか」
義妹「……寝不足、ですよね……私が……いつも……」
兄「……ぐぅ」
義妹「……そ、っと」モゾ
義妹(ああ……やってしまった。布団に入ってしまった。邪魔するべきじゃないとわかってるのに……どうしても……)
義妹(大丈夫……起こさなければ、大丈夫……そっと、腕に……)ピタ
義妹(……!! 指、が、お兄さんの、手に……!)ドキドキ
義妹(あああ……いつも、腕をつかんでいたけど……)
義妹(今日、くらいは……)ソー
義妹(……手を)
義妹(つないで……)
ギュッ
義妹(……はぁあ)
義妹(兄さんの手……ごつごつしてるけど……暖かくて)
義妹(ずっと……こうして……)ギュ
義妹「あの……ね。……兄さん」
義妹「私は……あ、あなたの……ことが……」
義妹「……す、すっ……」
義妹「す、き……。……」
義妹「……っ」カァアア
義妹(なにを! 何を言ってるの! 私は! こんな、兄さんは、寝てる、のに……!)
義妹(……卑怯な手を……使ってしまいました)
義妹(……真正面から言えたら……どんなに……)
義妹「……すぅ……すぅ」
兄「……」モゾ
兄「朝だ……ん?」スッ
義妹「……ん……すぅ……」
兄「……あれ? 昨日の夜……来たっけ……?」
兄「いや、……俺が、寝ちゃったんだ。その後……来たんだな」
兄「……起きなかった俺も俺か。熟睡しちまった……」
兄「おい、義妹。朝だぞー」ユサユサ
義妹「んぅ……あ……」パチ
兄「おはようさん。昨夜はごめんな」
義妹「あ……あっ!! こ、これは……ちがくて!」バッ
兄「は?」
兄「え? いや、お前が、寝床に来るのはいつものことじゃ……」
義妹「そのことじゃなくて……て、手を」
兄「手?」
義妹「つないだ、まま……寝ちゃってたでしょう!?」
兄「ああ……そう言えば、そうだな」
義妹「……ごめんなさい。つい、指に、触れて……」
兄「……俺は構わないけど」
義妹「……嫌じゃないですか?」
兄「うん」
義妹「……よかった」
義妹「ね、眠れますよっ。現に……昨夜は……すぐ寝てしまいましたし」
兄「ふむ。手の方が効果があると」
義妹「……かもしれません」
兄「……今夜からはそうするか」
義妹「……はいっ!」コクコク
兄「そんな頷かなくても……」
コンコン
兄「開いてる」
義妹「……失礼します」ガチャ
兄「今日は、起きてたよ」
義妹「そうですね……無断で入り込んだりして、すみません」ペコ
兄「律儀だなあ。気にしなくていいのに」
義妹「でも……兄さんの気は、損ねたくありません」
兄「……こっちおいで」
義妹「はい……?」
兄「……ありがとな」ナデナデ
義妹「あっ……えっ……」カァア
兄「おお。電気がついてるとよく見える」
義妹「な……えっと! は、はやく寝ましょう!」
兄「はいはい」
義妹「……もう。今のは、卑怯ですよ」
兄「無断で人の寝床に入り込むのは?」
義妹「う……」
兄「……お互い様だな」
義妹「……そう言うことに、してください」
兄「……」
義妹「……兄さん」
兄「ん」
義妹「手を、つないで……いいですか」
兄「……ああ」
義妹「……はぁ」
兄「何のため息?」
義妹「……安堵のです」
兄「そっか」
義妹「……兄さんの手は、暖かいです」
兄「義妹の手は、柔らかいな」
義妹「……安心、します」
兄「……そっか。良かった」
義妹「……」
兄「……」
義妹「……あの、兄さん」
兄「ん……?」
義妹「もし……嫌じゃなかったら……こっちを向いてくれませんか?」
兄「……いいのか?」
義妹「はい……」
兄「……ちょっと待って」スッ
義妹「あ……」
兄「そっち向くなら……一旦手を離さないとな」モゾモゾ
兄「これでよし、と」ギュッ
義妹「あ、う」カァッ
兄「あ、う?」
義妹「……その、ですね」
兄「うん」
義妹「いきなり……手を、掴まれて、びっくりしました」
兄「あ、ああ。すまん。俺からじゃ、変だよな」
義妹「嬉しいですけど……ね……」
兄「……」
義妹「……」ゴクッ
兄(……暗がりの中で、義妹の喉が跳ねるのが見えた)
兄「……なんだ」
義妹「……すっ」
兄「す?」
義妹「す……す、……き」カァァァ
兄「……?」
義妹「あ、う、っ……わ、私は! あなたのことが……」
義妹「……すき……です」
義妹「はい……好きです。だ、大好き、なんです。兄さんのこと。兄としても……一人の、男性としても」
兄「そう……か」
義妹「こんなこと……言ったら、迷惑になると、思ってたのに……ごめんなさい。どうしても……私……」グス
兄「あ、……泣くな、義妹」ギュッ
義妹「あ、……ぇう、すみま、せっ……こんな……みっともない……」グスグス
兄「……みっともないなんて。とんでもない……ありがとな、きちんと言ってくれて」
義妹「うっ……うう……」
兄「落ち着いたら……ちゃんと、話をしよう。俺も、真面目に向きあうから」
義妹「はい……にい、さん……」コク
義妹「……ん」
兄「……落ち着いた?」
義妹「……はい。ごめんなさい。……私、おかしかったですよね」
兄「……そんなことないよ。可愛かった」
義妹「う……でも……好きなんて……兄さんは……兄さんなのに……」
兄「……ああ。俺達は兄妹だ」
義妹「じゃあ……」
兄「……最近、考えてるんだ」
義妹「……」
義妹「……はい」
兄「でも、お前が俺の部屋で寝るようになってから……少し変わった。お前を、より深く見るようになってしまった」
義妹「……それは、その……」
兄「……一人の女性として」
義妹「……」カァ
兄「……浅いよな。今まではただの妹だったのに。この数日だけで、お前を……」
兄「……汚い目で、見ようとしている」
義妹「……汚くなんか」
兄「俺にも……ちんけなプライドはある」
義妹「……」
兄「俺の気持ちは、まだ中途半端だ。まだ兄として、お前を見たいとも思ってる。だから……その」
兄「お前のことを、もっとよく知りたい。もっと時間をかけて、お前を一人の男として好きになりたいんだ」
義妹「……ふぇっ」ブワ
兄「え、ちょ……な、泣かないでくれ。すまん。俺が悪かった」
義妹「だ、大丈夫、です……に、兄さんが、考えてること……分かりましたから」
義妹「私も……兄さんのこと、もっと知りたいです。もっとあなたを好きになりたいです。わたし、私は……兄さんのことが、大好きだから」
義妹「……もう、泣きません」
兄「……ありがとな。お前が、そんな風に考えてくれてるなんて……思ってなかった」
義妹「……ずっと、好きでしたから」
兄「……そうか……」
義妹「私……頑張ります。兄さん。はしたない妹ですが……これからもよろしくお願いします」
兄「お前がはしたないなら、俺はもっと酷い男だぞ……うん。俺からも、よろしく」
義妹「……。それじゃ、その……この件は、今は一旦、おいといて……」
兄「うん?」
義妹「……また……手をつないで寝ても、いいですか?」
兄「……ああ」
終わりだよ
エロ期待してた人はすまんね! 数年待ってな!
すばらしかった
Entry ⇒ 2012.09.03 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
妹「なでれ」
妹「なでれ」
兄「いや、見た通り食事中なので、お断りします」モグモグ
妹「なでれ」
兄「いや、だから」
妹「なでれ」
兄「…………」ナデナデ
妹「んー」
妹「やや」
兄「満足してください」ナデナデ
妹「んー」
兄「どうでしょうか」
妹「ん。満足」ムギュー
兄「何故抱きつく」
妹「満足の結果?」ムギュー
兄「なるほど。しかし、飯を食いにくいのでやめてほしい心持ち」モグモグ
兄「ふむ。口を開ける所作がひな鳥に似てるのであげよう。はい、どうぞ」
妹「もぐもぐ。おいしい」
兄「うまかろううまかろう。存分にうまがるがいい」
妹「なんか偉そうだけど、私が作ったような」
兄「そうだった。いつもありがとう」ナデナデ
妹「なでれって言ってないのになでられた。らっきー」
妹「で」
兄「いつまで抱きついているのでしょうか」
妹「……死ぬまで?」
兄「手に永劫に取れない接着剤か何か付着していたのですか」
妹「いや、心積もりを」
兄「日常生活に支障をきたすのでやめるのがオススメ」
妹「そればかりは否定できない。仕方ない、離れよう」
兄「ん」
妹「…………」
兄「…………」
妹「…………」スリスリ
兄「おい」
兄「離れてませんが。それどころか兄の背中にすりすりとしているような」
妹「気のせい」
兄「気のせいか」
妹「ん」スリスリ
兄「…………」(気のせいじゃないように思えるが、断言されたので指摘できない)
兄「やはり抱きついていたように思えて仕方がない」
妹「気のせい」
兄「…………」(不満)
妹「さて、後ろから抱きつくのはとりあえず満足したので、次は前から抱っこしてもらおう」
兄「さっき気のせいと言ったのに」
妹「抱っこしろ」(ずりずりと兄の前に移動しつつ)
兄「兄の話を聞いているのか」
妹「抱っこしろ」
兄「いや、だから」
妹「抱っこ」(手をこちらに伸ばしつつ)
兄「…………」ムギュー
妹「んー」ムギュー
妹「排便中は遠慮しているが?」
兄「が? じゃねえ。当然だ」
妹「びっくり。きっきょー」
兄「うるせえ。吃驚じゃねえ」
妹「きっきょーまん」
兄「キッコーマンだ」
妹「許さん」
兄「…………」
妹「ただ、口移しで私に飯を移すのであれば、考えなくもない」
兄「…………」モグモグ
妹「飯を再開。私に飯を移す心積もりか。当方に移される用意アリ」
兄「…………」ズズズ
妹「む。味噌汁。汁を移されるのか。初めての体験に、ちょっとドキドキ」
兄「ごちそうさま」ゲフー
妹「…………」
兄「…………」
妹「…………」ションボリ
兄「よしよし」ナデナデ
妹「うううううー」
兄「さて、皿を洗うか」
妹「私の話を聞けー」
兄「よっこらしょっと」
妹「よっこらSHOTを回避」モゾモゾ
兄「勝手に人の背中に乗るでない」
妹「乗っていい?」
兄「いい。ああしまった、優しく聞かれたから思わず許可してしまった」
妹「しめしめ」
妹「奇形ではない。可愛い可愛い妹との噂」
兄「可愛い妹型のこぶができたと思えば」
妹「ぬぬぬ」
兄「じゃあシンクに皿を持って行きましょう」
妹「紅茶を淹れて頂戴、JUN」
兄「その真紅ではない」
妹「しんくー、しんくー」
兄「違います天子様」
妹「……うう。もうネタがない」
兄「素直に兄の背中に負ぶされていなさい」
妹「仕方ない、通常おんぶで我慢しよう。……あっ、おんぶとおんぷが似ている。……プルルンプル」
兄「黙ってないと下ろす」
妹「もうちょっとで変身できたが、降ろされるのは勘弁してほしいので黙っていよう」
妹「ふむ。つまり、こうか!」ブシャー
兄「こうじゃない」ビショビショ
妹「おお。水も滴るいい兄」ウットリ
兄「どうして水道を指で塞ぎ、上手に水しぶきを全て兄にあてる」
妹「建前は色々あるが、本音はびしょびしょにさせてお風呂に入れさせ、隙を見て一緒に風呂に入ろうと画策したから」
兄「建前をうやむやにしたまま画策しないでください」
妹「画策ってボスの腰巾着の名前みたい。カクとサク」
兄「人の話を聞け。あと水戸黄門を馬鹿にするな」
妹「この紋所が目に入らぬか」グリグリ
兄「それは紋所ではなく、後ろから頬ずりしているだけだ」
妹「間違えた。しっぱいしっぱい」
妹「お兄ちゃんとなら……いいよ?」
兄「何が」
妹「雰囲気を作っているのだから、しばし逡巡してから私を抱きしめるべき」
兄「だから、何が」
妹「子供は野球チームを作れるくらい?」
兄「ていうか普段俺のことをお兄ちゃんなどと呼ばぬくせに」
妹「ここぞという時なので、媚びた」
兄「別に今はここぞという時ではない」
妹「がーん。誤った」
妹「私も入ろう。いいね、兄?」
兄「だめだよ。はい下りた下りた」
妹「うまくいかない」ションボリ
兄「次は上手にやりましょう」ナデナデ
妹「分かった、次はあらかじめ風呂場に潜んでる」
兄「慰めるんじゃなかった」
兄「さて、風呂場へ移動したわけだが」
兄「軽くシャワーでも浴びてとっとと出ようと思ってたら」
妹「やあ」
兄「冗談だと信じていたのに、宣言通り妹がすでにいる。しかも、スク水を着て」
妹「ただのスク水ではない。伝説と言われる、旧スクだ。その違いは、大きい……!」
兄「ああ、水抜き穴がある方な」
妹「詳しい」
兄「しまった、兄の性的嗜好がばれた」
妹「中に手、入れる?」グイー
兄「はい」スポッ
妹「!」
兄「あ。あまりのごちそうに、思わず何も考えずに手を入れてしまった。でも、妹はこんな感じだし、別に」
妹「…………」///
兄(イカン)
兄「まさぐる」サワサワ
妹「兄の頭がおかしい!」
兄「しまった、本能が強すぎた」
妹「でも、まあ、お腹側だったので一安心。これがスジ側に手をやられていた日には、明日には挙式でしたよ旦那」
兄「スジとか言うな」
妹「もう寿司屋に行けない」
兄「そういうことじゃない」
妹「いつかあの動くレーンの上に鎮座したまま、店を一周するのが夢だ」
兄「人の夢と書いて儚いと読むので諦めましょう」
妹「運ばれてえ」
妹「兄が妹の腹をスク水の水抜き穴越しに触る」
兄「……捕まるかな?」
妹「捕まるね」
兄「やめるべきかな?」
妹「兄はどしたい?」
兄「理性と本能のせめぎあい」
妹「なるほど。とりあえず、お風呂にざんぶとつかればよい考えも浮かぶかと」
兄「それは名案だ」ザンブ
妹「わっしょい」ザンブ
兄「はふぅ……」
妹「はふぅ……」ギュー
兄「はっ。気がつけば妹とお風呂に入っている」
妹「ふはははは、ばーれーたーかー」スリスリ
妹「兄は着てない」ジーッ
兄「しまった。こっちを見ないで」
妹「さきほどから私の下腹部にあたるこの固いモノは……!」
兄「勃ってませんが」
妹「ちっ。露出が足りんか」ヌギヌギ
兄「脱ぐな!!!」モドシモドシ
妹「貧乳だから男の子と間違えたとかって理由でなんとかならないかな?」
兄「ああもう、先っちょ見えちゃったよ……」
兄「鹿力を発揮した覚えはないが、好都合なのでそうしてください」
妹「ただ、その代わりに、なでれ」
兄「濡れますよ?」
妹「こちとら兄に触れてるだけで既にびしょびしょだ」
兄「……髪の話ですよ?」
妹「私もだが?」
兄「…………」
妹「…………」スッ
兄「目を閉じるな」
妹「ぐぬぬ。絶対そうだと思ったのに」
妹「や、髪がぬっそりと濡れるのは好ましくないので、なでなではいい」
兄「お前がしろと言ったのでは。あと擬音がおかしい」
妹「んー……じゃ、抱っこしろ」
兄「既にしてます」
妹「むぎゅーってしろ。すりすりしろ。結婚して下さいって言え」
兄「はいはいいいえ」
妹「巧みな誘導尋問だったのに……」ションボリ
兄「さて、そろそろあがるか」
妹「まだ何もされてない」
兄「ちっ」
妹「ん」コクコク
兄「……冷静に考えると、風呂場でスク水着た妹を抱っこしてるのか。すごいな」
妹「はやくしろ」
兄「はいはい」ギュー
妹「んー」
兄「で、なんだっけ。これで終わりか」
妹「すりすり!」
兄「ちっ」
妹「このようにやる」スリスリ
兄「なるほど」スリスリ
兄「それは断りました」
妹「残念なこと大雪山おろし……」
兄「まるで分からないが、残念なのは伝わった」
妹「ゲッターは偉大だ」
兄「それは関係ない」
妹「登場人物全員頭おかしい原作漫画版がすき」
兄「女子なのに」
妹「もっとイチャイチャしてえ。ちゅーとかしてえ。ちゅーしろ」
兄「お断ります」
妹「スク水で頼んでるのに……」
兄「そこを強調されても」
妹「分かった。水抜き穴に差し込んでもいいからちゅーしろ」
兄「何を」
妹「…………」ジーッ
兄「分かった。分かったから見るな」
妹「ち」
兄「分かったと言ってます!」
兄「分かった、分かったよ。ほら、ほっぺこっち向けろ」
妹「口のハズだが?」
兄「そんな約束はしていない」
妹「隙間なく互いの口唇同士を塞ぎ、まるでそれ自体が別種の生き物であるかのように舌を絡ませ合うハズだが?」
兄「そんな約束もしてない」
妹「ちゅー……」ションボリ
兄「まあ、嫌ならしなくても」
妹「そうは言ってない!」プンプン
兄「なんでうちの妹はこうも偉そうなんだろう」
妹「じゃあ、はい」ズズズイッ
兄「寄り過ぎだ」
妹「私の兄に対する愛情度を距離で示してみた」
兄「目と鼻の先ですね」
妹「じゃあ、軽く顔を寄せればちゅーになるのでしてみてはどうだろう。その際、偶発的に横を向いてしまい、口にちゅーしてしまうかもしれないが、あくまで偶然なので責めてはいけない」
兄「その偶然が起きたら一ヶ月は口きかない」
妹「なんて酷い刑罰を思いつくんだ、この兄は」(涙目)
兄「そんなんで泣くな。やらなきゃ済む話だろ?」
妹「しかし、ちゅーがとてもしてえ」
兄「諦めてください」
妹「ぐぬぬ。なんて意思が強いんだ。こうなってはいつものように夜、兄が寝てる時にちゅーするしかないのか」
兄「聞き捨てならねえ」
兄「兄の話を聞け。どういうことなのか説明を求める」
妹「兄が寝ている時にちゅーをしているだけだが?」
兄「何その当然みたいな反応」
妹「一つ屋根の下に兄がいるのだ、ムラムラしてちゅーの一つや二つしたくなっても当然では?」
兄「当然ではない。ああ、だから最近朝起きたら顔中べったべただったのか。何か怪しい奇病にでもかかったのかと思ってたよ」
妹「舐めまくりだが?」
兄「もう言っても無理だろうからするなとは言わないが、せめて終わったら拭いてください」
妹「ん」コクコク
妹「後生大事にするものでもなし、問題無いだろう。だから今ここで妹にちゅーしても問題無いだろう」
兄「…………」
妹「わくわく」
兄「しません」
妹「がーん」
妹「そんな!?」
兄「それとも、もう夜に兄にちゅーしないか?」
妹「する」(即答)
兄「…………」
妹「今日からは起きててもする」
兄「眠れる獅子を起こしてしまったようだ」
妹「がおー」
兄「あら可愛い」ナデナデ
妹「がおんがおん」(嬉しい)
妹「髪がぬっそりする」
兄「あがったら乾かしてやるよ」
妹「兄が妹の髪を燃やそうとする」ブルブル
兄「もうちょっと安全な方法で乾かすよ」
妹「兄が焼身自殺する際の熱量で私の髪を乾かそうとする」
兄「……えっと、そうだな。極めて安全な方法で乾かすよ」
妹「どらいやー」
兄「当たり」ナデナデ
妹「ふふん」
兄「うけたまわろう」
妹「…………」(嬉しい)
兄「じゃ、そういうわけで、そろそろあがるか?」
妹「ん。ちゅーはまた後でいい」
兄「ちっ。覚えていたか」
妹「忘れるハズないわけだが?」
兄「まあ、ほっぺだし、いいか……」
妹「夜には口にするわけだが?」
兄「…………」
妹「おおおおお。ほ、保健体育の勉強をしなければ」アワアワ
兄「何を慌ててんだ」
妹「子作りのおさらいを」
兄「しません」
妹「そういう雰囲気だったハズだが」
おわり
続け
好きです
個人的にはかなり好みだった
元スレ:http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1345300436/
Entry ⇒ 2012.08.21 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
妹「兄さんは私のことが嫌いなのですか?」
妹「答えてください」
兄「…」
妹「兄さん!」
兄「妹…」
妹「はい、なんですか?」
兄「まず服を着なさい」
妹「それは私の自由です」
妹「兄さんだってよくするじゃないか」
兄「お前は女の子なんだからもっと恥じらいをだな」
妹「女として見てくれてるんですね」
兄「そういう意味じゃなくてな」
妹「ところでさっきの質問に答えてください」
兄「…」
妹「最近兄さんは私を避けているような気がします」
兄「…」
妹「どうしてですか」
兄「…これまでのお前の行動を振り返ってみろ」
妹「代わりに私のパンツを入れてあるから大丈夫です」
兄「いやいや、そういうことじゃ…」
妹「実際兄さんも最初に自分の引き出しに妹のパンツが紛れていた時、叫んで喜んでいたじゃないですか」
兄「喜んでないし!びっくりしたからだろ!」
妹「その後辺りをキョロキョロ見てから、匂いをかいでたじゃないですか」
兄「いやかいでないよ…」
妹「認めてもいいんですよ、私が好きだと。兄妹としてでなく、異性として好きだと」
兄「何でお前一人で話ポンポン進めてんの?」
妹「質問に答えれば着ましょう」
兄「………」
妹「なぜ私を避けているんですか」
兄「なんていうか、お前最近行動が淫らだし」
妹「淫らとはまた卑猥な表現を」
兄「敬語使ってるのに行動がビッチだし」
妹「失礼な」
兄「だからまぁ、清楚に振舞って欲しいというか」
妹「兄さんはそういうのがタイプなんですか?」
兄「いやタイプとかじゃなくて、とりあえずその淫らな言動をやめてくれればいい」
妹「ふむ…」
妹「…!」
兄「そんなことしても誰の為にもならないんだし、妹は清楚な方が可愛いよ」
妹「…」
兄「まあ、少しずつ直していけばいいよ。ゆっくりでいいから」
兄「もうこんな時間か、そろそろ寝るか。おやすみ」ガチャ
バタン
妹「………馬鹿」
妹(あなたの気を引く為に、わざと、執拗にあなたにすりよったじゃありませんか)
妹(それなのに、「誰の為にもならない」とか、「変な目で見られる」とか)
妹(あなたの為にやっているんです)
妹(あなたに気づいてもらうならどんな目で見られてもいいんです)
妹「何で…何で気づいてくれないのですか」
妹「私はどうすればいいのですか…?」グスッ
兄(いつから、あんな風になってしまったんだろう)
兄(俺が、ダメな兄だからなのだろうか…)
…
…
妹「うぅ…、ぐすっ」ポロ ポロ
妹(どうすれば…、一体、どうすれば…)
妹「…ふぅ、ふぅ」
妹(やっぱり、諦めることは出来ません)
妹(今まで通り、今まで通り…)
妹(頑張れば、きっと報われるんです…)
…
…
兄「…」
兄(あいつ、結局部屋に閉じこもって出てこなかったな…)
兄(…明日は休みだし、ケーキでも買ってきてやるか)
兄(今日はもう寝よう)
パチッ
兄「ん…」モゾモゾ
兄(朝…)
妹「ん…」モゾモゾ
妹(朝…)
兄「」
妹「…ふふ」
妹「昨夜は激しかったですね…」ポッ
兄「…」
兄(やっぱり、ケーキは無しだな…)
妹「…」ニコニコ
妹「…おや?」
兄「ん?」
妹「兄さん、まだ私に欲情しているのですか?」
兄「え?」ビンビン
兄「っ!?」
兄「こ、これはっ、違っ…!」
妹「よしよし」ナデナデ
兄「な、撫でるな!!」
妹「すごく喜んでますよ…?」
兄「う、うるさい、早くその手を離…」
妹「可愛い精子棒…」ナデナデ
妹「…あれ、大きくなった」
妹「『精子棒』なんて呼ばれて、興奮してるんですか?」
兄「あーっ、もう!」
兄「うるさい!」グイッ
妹「うぁっ」
兄「…」
妹「に、兄さ…」
兄「…」
妹「…ぅぅっ」
タタタッ
…バタンッ
兄「…」
兄(はぁ…、どうしようかなぁ…)
兄(どうすれば、あいつを…)
…
…
妹「ぐすっ、ぐすっ、えぐっ…」
妹「うぅーっ、ぅぅっ…」ポロ ポロ
妹(どうすれば、兄さんは、私を見て…)
妹「うぅっ、ぅ…っ」ポロ ポロ
…
…
「うぅっ、ぅ…っ」
兄「…」
兄(妹…)
兄「…」コンコン
兄「な、なぁ」
兄「ゲームしよう?」
「…ぐすっ、ぐすっ」
兄「…」
兄(こんなに傷つけてしまったとは…)
兄(…)
兄「…よし」
妹(私の気持ちを分かってくれない兄さんなんて)
妹(兄さんなんて…っ)
妹「!」
妹(玄関の音…?)
妹(兄さん、どこか行っちゃったの…?)
妹(…)
妹(見捨てられた…)
妹「あぅぅ…っ、ぅ…っ」ポロ ポロ
兄(早くしてやらんと、どんなことするか分からんからな…)
兄(急がねば…)タッタッタッ
…
…
妹(好きな人と一緒に居られなくなってしまうのなら、生きている意味はあるの…?)
妹(私は、兄さんが好き)
妹(だけど、兄さんは…)
妹(…)
妹(もう、死にたい…)
妹(小さいときは、あんなに仲良く…)
妹「…」
ガチャッ
妹「!」
兄「はぁ、はぁ…」
兄「ただいま」
妹「…っ」プイ
妹「…」
妹(兄さんは、私のことが嫌い)
妹(だから、さっきも一人で出て行った)
妹(今も、こうやって無理して話しかけて…)
兄「妹」
妹「…」
兄「ケーキ食おう」ポム
妹「…」
妹「…?」
妹「…」
妹「兄さ…」
兄「ごめんな」ナデナデ
兄「一緒に食べような」
妹「…」
妹「…」ポロ ポロ
妹「…っ」
妹「帰ってきたときに、息切れしてたのは…」
妹(私のために、急いでくれたから…?)
兄「チョコケーキいっぱい買ってきたぞ」パカッ
妹「うぅ…っ」
ギュッ!
兄「おわっ!?」
妹「…」ギュゥ
兄「一緒に食べよう、な?」
妹「うん…」ギュゥ
…
…
妹「…ます」
兄(…まだちょっと落ち込んでるな)
兄「…ん」
妹「…?」
兄「あ…」
兄「あーん…」カァァァ
妹「…」キュン
兄「は、はよ食べろっ」
妹「…」
妹(兄さん…)
妹「あーんっ」
兄「…」
妹「もぐもぐ…」
妹「…美味しいです」
妹「…」ニコニコ
兄「…」
妹「どうしました…?」
兄「な、何でもないっ」
兄「ん?」
妹「あーん」
兄「…っ!?」
妹「早く、早く」
兄「…」
兄「…あー」カァァァ
妹「…」
妹「あむっ」
兄「あ!」
妹「えへへー…」モグモグ
兄「…」
妹(好き…)
妹「…」ニコニコ
兄「…だな」
妹「え?」
兄「幸せ…、だな」モジモジ
妹「に、兄さ…」
兄「ずっとこうしてたい」
妹「…」キュゥ
妹「…?」
妹「…」モゾモゾ
兄「…」
キュッ
妹「ぁ…」
妹(肩を、強く抱かれて…)
兄「…」
妹「…」
妹「…?」
兄「これ以上、何かしたいか…?」
兄「股間を触らないと、気が済まないか…?」
妹「…」
妹「兄さん…」
兄「裸を見せないと、気が済まないか…?」
妹「…」ウルウル
兄「…」
兄「俺も、お前が、…好き、だ」
妹「…」ポロ ポロ
兄「…だから」
兄「あんなことは、して欲しくなかったんだ…」
兄「俺が好きなのは、お前のカラダじゃない」
兄「…お前なんだ」
妹「ぅぅ…っ」
兄「お前は…?」
妹「…」
妹「兄さんが、好き…」ギュッ
妹「…」ギュゥゥ
兄「なぁ、妹」
妹「…」
兄「こっち、見てくれ」
妹「…」
兄「…」
チュッ
……ギュッ
おわり。
Entry ⇒ 2012.06.14 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
姉「ヤマザキ春のパンまつりよ!!」
姉「白いボウルが欲しいじゃない」
弟「買えばいいじゃん」
姉「そんなにパン食べれない」
弟「はぁ、そうですか」
姉「冷たい」
弟「俺はいらねぇし」
姉「お姉ちゃんは居るの」
弟「にとりで売ってるのと変わらないじゃん」
姉「変わるの、パン祭りでしかもらえないの、ミレニアムなの」
姉「わ、わざと」
弟「馬鹿姉貴」
姉「お姉ちゃんなんだぞー!?」
弟「弟なんですけど」
姉「はぁ……」
弟「はぁ……」
弟「……」
姉「食パンもあるから、ほらほら」
弟「ほらじゃない」
姉「コッペパンもあるよ」
弟「甘いからいらない」
姉「ランチパック!!」
弟「お腹いっぱい」
姉「走ってきなさい」
弟「いいえ」
姉「レッツランニング!ゴーゴー!」
姉「姉貴はパン買いに行くのに走ったので」
弟「どんだけ腹へってたんだよ」
姉「違うよ、私はシールを買いに行ったんだよ」
弟「食べ物を粗末にしてはいけません」
姉「母親かよ」
弟「弟だよ」
姉「もーーーー」
弟「……はぁ、じゃあカレーパンだけ食べるよ」
姉「やた」
弟「で、ポイント溜まったの?」
姉「気になる?」
弟「別に」
姉「気になるんだ」
姉「待ってよ、待ってよ、まだ言ってないよ」
弟「焦らすの嫌いなんだよ」
姉「そっか、分かった、じゃあ発表します!」
弟「焦らしてんじゃねぇか」
姉「あと半分足りません」
弟「はぁ」
姉「ちなみにお金もありません」
弟「そうですか」
姉「お金ない」
弟「うん、分かった、二階行く」
姉「ヘルプミー!弟君!!」
弟「ひっつくなよ気持ち悪いな!!」
姉「気持ち悪くない!お金貸してよ」
姉「それが貴方の姉よ」
弟「そんな姉をもった記憶は無い」
姉「私はお金貸してくれる弟持った覚えがある」
弟「そんな弟居たっけ」
姉「それは君だ」
弟「そんな弟じゃないです」
姉「いいえ」
弟「はい」
姉「いくら持ってるの?」
弟「言ってもいいけど、パン食べないよ?」
姉「この際諦めるよ」
弟「粗末にしたら怒るよ?」
姉「太っちゃう」
姉「大体さ、あのCM卑怯だよ。絶対欲しくなるように出来てるし」
弟「それがCMだろ」
姉「パンはいらないからシールだけくださいって店員さんに言おうかなって」
弟「あそこのスーパーいけなくなるからやめて」
姉「やめて欲しくば、お金を」
弟「俺もお金無いんだけど」
姉「……」
弟「……」
姉「はかったな」
弟「はかってない」
姉「どうしよう」
弟「諦めろ」
弟「もう面倒臭いよ」
姉「散っていったパン達はどうなるの」
弟「散らしたのは姉貴だ」
姉「食べるのは弟」
弟「押し付けるのやめろ」
姉「……はい」
書き溜め終わり。
姉「思いつきじゃないよ!朝食に使いたいんだよ!!」
弟「ふーん」
姉「食べるのは弟なのに」
弟「そうだけど」
姉「協力しないなんて、どうかしてる!」
弟「姉貴の行動のほうがどうかしてる」
姉「酷い」
弟「そうだな、姉貴は酷いな」
姉「そうじゃない!」
弟「じゃあどうなんだよ」
姉「姉は優しいです」
弟「……」
弟「気持ち悪い」
姉「そんなぁ女子高生の全裸なんて、男子高校生は目にすること出来無いんだぞ」
弟「そうか、だが俺の姉貴は女子高生ではない」
姉「現役の女子高生なんですけど」
弟「それはきっと間違いだ、姉は姉であって女子高生ではない。仮に姉が社会の身分上女子高生だとしても、弟の俺からすれば女子高生ではないんだよ」
姉「なんか気持ち悪いね」
弟「そうだな」
姉「そんなことはいいから、どうやったらシール集められるか考えてよ」
弟「面倒臭い」
姉「えー」
姉「あ、私の部屋にあった氷菓読んだでしょ」
弟「読んでない、アニメ見た」
姉「え、アニメやってんの、へぇ、そうなんだ。へぇ、って今は氷菓の話じゃなくて菓子パンの話してんの!!」
弟「あれはなかなか面白いなぁ、京アニだしさー」
姉「話しをそらすなぁ!!」
弟「ダメか」
姉「ダメです」
弟「とりあえず、母親に請求してみたら?」
姉「殴られる」
弟「知ってた」
姉「前にガリガリ君の当たり棒がどうしても欲しくて頼み込んだら殴られたから」
弟「姉貴は氷菓でも馬鹿なことしてた」
弟「馬鹿な姉貴を持つと弟は苦労するんだよ」
姉「ライトノベルの主人公みたいなこと言ってる」
弟「恥ずかしくなるからやめろ」
姉「とりあえず、考えついたのは、昼休みとかパン食べてる人をサーチして、見つけたらシール乞食してよ」
弟「なんだよシール乞食って、かなりみっともない上に最低だな」
姉「そんな困難を乗り越えた末にボウルで食べるサラダは美味しいと思うな」
弟「変わらないと思う」
姉「そうかもしれないけど!!私は変わると思うの!!」
弟「何度も言うけど変わらないし、サーチって……面倒だし」
姉「友達いないの?」
姉「いや、ほら友達いないとさサーチって面倒でしょ?」
弟「そうじゃなくてさ……いや、居るよ一応」
姉「その友達は弟のこと友達だと思ってるかな?」
弟「おいやめろ」
姉「本当の友達ならシールくれるよ!!」
弟「そんなので判定してたまるかよ!!」
姉「ポイントはたまるよ」
弟「あーもーーー!!」
姉「こんな深夜に騒がない!お母さん起きるよ!殴られるよ!」
弟「殴られろよ!姉貴が!!」
姉「こんな時にも殴らない弟はエライエライ」
弟「寝ていいかな」
姉「ダメ」
姉「うちバイト禁止だし」
弟「そうだった」
姉「弟の所は?」
弟「……特例以外は禁止」
姉「使えないなぁー」
弟「いや、姉貴のところもだろ!?」
姉「もー、期限は刻一刻と迫ってくるんだよ?今日作戦考えないとダメじゃん!!」
弟「あーもう!!じゃあ分かったよサーチするよ!!頑張ってさ!!」
弟「善処する」
姉「それダメなパターン」
弟「面倒くさいなぁ」
姉「面倒な姉でごめんね」
弟「そんな顔で言われても許せない、絶対に」
姉「テヘペロ」
弟「殴りてぇ」
弟「おは」
友「おは」
弟「朝からコッペパンかよ」
友「いや、ほら110円で安いしさ」
弟「へぇ、そうなんだ」
友「お前はちゃんと朝飯食ってるのか」
弟「姉貴が作るからな」
友「いいなぁ、うちのねーちゃんは料理まるでダメだからな」
弟「へぇ」
友「だからこうやって朝は金渡されてどっかで買って食えって言われる」
友「ん?」
弟「シールくれよ、なんか姉貴が血眼になって集めててさ。気持ち悪いくらい」
友「マジかよ、だがやれねーわ」
弟「なんでだよ、いいじゃねぇかどうせ捨てるんだろ?」
友「それが、うちのねーちゃんも集めててさ」
弟「なんだよ、料理できねーのに」
友「それは関係ねぇだろ」
弟「それもそうか、すまん」
友「もう腹いっぱいだから、残りはあげられるんだけどシールは無理だわ」
弟「じゃあ残り貰うわ」
友「おう、HR始まる前に食っちまえ」
弟「いただきー」
姉「Noooooooooooooooooo!!!なんでそこで粘らなかった!!」
弟「余ったパンが欲しくて」
姉「パンなら!!そこに!!いっぱい!!あります!!」
弟「その時欲しかったんだよ、家にあるパンをその場に持ってくることは出来無いじゃん」
姉「当たり前だよ!流石に私でも分かるよ!」
弟「それを聞いて安心した」
姉「そんな安心いらないよ!!」
弟「そう言う姉貴はどうなんだよ」
姉「私?私か、私はそりゃ、うん、凄いぞ」
弟「どう凄いんだよ」
弟「おー凄いな、ああ、凄い。姉貴にしては頑張ったよ」
姉「超怖かった、いつも話さない富岡さんに話しかけるのはまだ私には早かった」
弟「どんなんだったんだよ」
姉「えっとね……」
―――
―
姉「と、と、ととと、富岡ひゃん!」
富岡「え?」
姉「こここ、こんにちは」
富岡「こんにちは」
姉(す、素敵なスマイル……!?)
富岡「? 何か御用ですか?」
富岡「このパンですか?」
姉「い、いえ!違います!!そのパンではなくて!!」
富岡「はい?」
姉「シールをですね!!集めていまして!!」
富岡「あー、そうなんですか。あげますよ、はい」
姉「ありしゃす!」
―
―――
――――――
姉「ちなみに富岡さんは長州力みたいな顔してるよ」
弟「シールくれたのに失礼だな」
姉「だって怖かったんだもん。平手打ちされそうで」
弟「でも良い人だったじゃん、富岡さん」
姉「うん、ちょっと富岡さんの認識変わった」
弟「それはよかったじゃないか、一つのシールが友情芽生えさせたな」
姉「何それっぽいこと言ってんの」
弟「すまん」
弟「もう諦めるか、どれだけ頑張っても俺らは10.5点しか手に入らないんだよ」
姉「でも、明日また富岡さんがパン食べてれば11点になるでしょ?」
弟「食べてたらな、普段富岡さんはパンなのか?」
姉「知らない、たまたまクラス見たらパン食べてるの富岡さんくらいしか居なくて」
弟「長州力だもんな……」
姉「富岡さんが食べるパンは小さく見えるよ」
弟「これからも貰うのにコレ以上はいけない」
姉「そうだね」
姉「なんだって、それは誅伐が必要だ」
弟「いらん」
姉「なんでしなかったの」
弟「忘れててさ、午前中の授業で授業中に先生のヅラが取れてクラス中が大爆笑したっていうインパクトのあるイベントのせいでそういう小さなイベントを忘れちゃってさ」
姉「なんでそんな奇跡的な妨害がくるかな!?」
弟「傑作だった、今日は忘れられない一日になりそうだ」
姉「写メった?」
弟「ない、心に焼き付けた」
姉「ただの自慢話されてしまった……」
弟「満足」
弟「はいはい、あと特例でバイトしてるやつも探してみるよ」
姉「ほう?ノリ気だね」
弟「無理矢理乗らされたんだよ、泥船に」
姉「パンの船に!」
弟「沈め」
姉「ボウルがあれば大丈夫」
弟「うまくねぇ」
姉「そんなぁ」
弟「それにボウルあっても沈むだろ」
姉「そうかな」
弟「そうだよ」
姉「ランチパック食べよ……」
弟「俺は寝る」
姉「じゃ、明日は頼んだぞ!弟!!」
友「うす」
弟「おす」
友「昨日のヅラ事件は最高だったな!」
弟「本当にな、あんなに爆笑したの数年ぶりだよ」
友「まったくだ、あんなに笑ってるお前を見たのは初めてだ」
弟「お前もな」
友「はっはは!」
弟「あーそうだ、今日もお前パンか?」
友「昼はパンだぞ」
弟「まだシール集めてる?」
友「そうだなー、現在18点って言ってたな、ねーちゃん」
弟「そっかー、こっち今10.5点なんだよね」
弟「だよなぁ、さっさと集めないと毎日姉貴と会議だよ」
友「いいじゃん、お前の姉貴可愛いんだし」
弟「ねぇよ、お前の姉のほうが可愛いだろ」
友「それもねぇよ」
弟「そんなもんか」
友「そんなもんだ」
弟「しゃーない、昼休みに食ってるやつ探すか」
友「俺も協力すっから山分けしねぇ?」
弟「別にいいけど、2点溜まったら譲ってくれよなぁ」
友「おうおう」
弟「よう、田中」
田中「ん?珍しいね、委員長から話しかけてくるなんて」
弟「いやいや、もう委員長じゃないってば。あのさぁそのパンについてるシールくれねぇ?」
田中「シール?ああ、パン祭りの。集めてるんだ、意外だなぁ。器用なことしてるんだね」
弟「いやー俺じゃなくて姉貴がな」
田中「姉思いなんだね」
弟「田中は一人っ子か?」
田中「ううん、妹が一人いるよ」
弟「なら言っておく、妹は大事にしてやれ」
田中「し、してるつもりだよ」
弟「なら良し、ありがとな」
田中「うん」
吉田「んだよ」
友「あと、吉岡も」
吉岡「あ?」
友「おお、こええこええ。パン食い終わったんだろー?捨ててきてやるよ」
吉田「マジかよ、お前優しいなぁ」
吉岡「そういやお前清掃委員だったもんなぁ、教室は綺麗になってか」
友「そんなとこだよ、じゃあな」
吉田「気に入った、清掃委員のお通りだァ!!道開けろォ!!ゴミ箱まで邪魔するんじゃァねェ!!」
友「大げさだって」
弟「1.5……田中からしか貰えなかった」
友「なんだよ、俺は2点だってのに」
弟「マジかよ……山分けも何もねぇな、お互いGETした分持ち帰るか」
友「いいのか?」
弟「いいよ、お前はもうそれで溜まるんだろ?」
友「ああ、ならありがたく貰っておくよ」
弟「ちなみに誰から貰ったんだ?」
友「吉田と吉岡」
弟「……お前度胸あったんだな」
姉「弟は度胸無いよね」
弟「サーチしただけ良いじゃねぇか」
姉「いいけどさー、うーん、なんか物足りないよね」
弟「昨日より1点も多く手に入れたのにこの言われようかよ」
姉「いやいや、ありがたいけどさ。これで12点かぁ。あと8点どうしよう」
弟「いつまでだっけ?」
姉「4月30日」
弟「今日は?」
姉「4月27日」
弟「時間ねぇ」
姉「だから必死にならないと!!」
姉「私はほら、富岡さんがね」
弟「おう」
姉「うん、富岡さんが」
弟「焦らすなよ」
――――――
―――
―
姉「と、とみ、富岡ひゃん!!」
富岡「あら?ごめんなさいね、今日はパン持ってきてないの」
姉「あ、そ、そうなんだ……」
富岡「昨日はたまたまお腹すいちゃって、ごめんね」
姉「い、いやいいんでふ!!はひ!!大丈夫です!!お邪魔しました!!」
富岡「今度買ったら言うわね〜委員長〜」
―
―――
――――――
姉「いやー大食いだったわ」
弟「体重聞けない感じかー」
姉「聞けない感じだわー」
弟「そっかー……はぁ」
姉「でさー、あの本気でヤバイって思ったんだけどさ」
弟「おう」
姉「明日土曜日じゃん」
弟「そうだな、あ……」
姉「うん……」
姉「はい」
弟「終わったな、お疲れさん。そんな事よりゴールデンウィーク楽しもうぜ」
姉「いやーーー!!白いボウルが無いゴールデンウィークなんてちっともゴールデンじゃないよ!!」
弟「そこまで言うか」
姉「はぁ……仮に弟の友達くんが明日1点のパン買っても足りないもんね……」
弟「そうだな、残念だったな」
姉「うー……」
弟「また来年の春頑張ればいいじゃん、その時になったらまた俺も手伝うからさ」
姉「ほんと?」
弟「多分」
姉「絶対?」
弟「た……絶対」
弟「よし」
姉「今よしって言ったよね、ね?ねぇ?ねぇ、おい」
弟「言ってません」
姉「言いました」
弟「ない」
姉「ある」
弟「No」
姉「Yes」
弟「ごめんて」
姉「諦めつかないじゃないかー!!」
友「おす」
弟「よ」
友「昨日さ、なんか吉田と吉岡に気に入られちってさ、今日はパン貰っちったよ」
弟「マジかよ、お前人当たりは良いもんな」
友「人聞きの悪いこと言うなよ」
弟「すまんすまん、悪口のつもりじゃなかったんだが」
友「まぁいいや、二つも食えないんだよな、食べる?」
弟「おう、くれるなら食う」
友「あ、俺もうシールいらねぇんだけど、いる?」
弟「一応貰っておく」
友「結局今いくつなのさ?」
弟「12点……」
ボウルの単位って枚でいいのか
弟「無い、姉貴も俺も」
友「はー、そうか。じゃあ諦めないとな」
弟「だな、姉貴にはもう言った、ってこれ何?新商品?うめぇな」
友「みてぇだな、吉田の父親ヤマパンで働いてるみてーでな」
弟「へぇ……ってボウルの一つや二つくれねぇの?」
友「それが出来たら苦労しねぇよなぁ」
弟「それもそうか」
弟「吉田のイメージめっちゃ変わったんだけど、それ……」
友「ま、悪そうなやつほどいいやつなのかもな」
弟「へぇ……」
友「お前とお前の姉貴は集めるのが遅かったな」
弟「まったくだ。姉貴の思いつきによる行動はいつも迷惑してるよ」
友「まぁでも、それが弟ってもんじゃねぇの」
弟「知ってる」
友「俺も」
「「はっはっはっは」」
弟「ってわけだ、ほら2点」
姉「え、に、にてん……!?も貰ってきたの!?」
弟「吉田は1点のパンを二つくれたからな」
姉「マジかーーーー!!」
弟「な、なんだよ急に大声出すなよ五月蝿いな」
姉「あと1点じゃん……」
弟「はぁ?なんでだよ」
姉「それがね……」
―――
――――――
富岡「委員長さん」
姉「は、はひぃ!?」
富岡「うんん?どうしたの?」
姉「い、いや、なんでもないですたい。はいさい、それでわたくしめになにかゴ用でござんしょう?」
富岡「委員長面白いね、ほら委員長ヤマパンの点数集めてるって言ってたじゃない?私昨日それ聞いたらいつも頑張ってる委員長の為にいっぱい集めようと思って」
姉「さ、さようでございますか!?」
富岡「うん、と言っても5点なんだけどね、ごめんなさい」
姉「い、いや!本当ありがたいでふ!!本当ありあとう!!」
富岡「ううん、気にしないで委員長もクラスのみんなの為にいつもありがとう」
姉「そ、そんな私は、えへへ……これからもよろしくね!富岡さん!!」
富岡「うん!」
――――――
―――
―
姉「いい話だけどあと1点足りないよ!!」
弟「富岡さん本当良い人だな……」
姉「富岡さんが良い人ってことが分かったのは良い事だけど良くないよ!!!!!」
弟「もういいじゃねぇか、ヤマザキ春のパンまつりを通して吉田と富岡さんの良い所が分かったんだから」
姉「よくないよ!?」
弟「俺結構感動したし」
姉「感動したけど、満足してない!」
弟「買い置きしてた一本満足バーあげるから」
姉「いらないよ!」
弟「そうか」
姉「あと1点……どっかに落ちてないかなぁ」
弟「探しに行くのかよ?」
姉「行くかぁー道端に落ちてたりしないかな」
弟「はぁ。アホみたいな事すんなよ」
弟「せっかくに日曜日なのに俺は何をやってるんだろう」
姉「ここで見張ってればさ、シール買う人絶対分かるじゃん、思い切ってその人に話しかけて一枚でいいからくださいって言えば!」
弟「俺帰っていいか」
姉「ダメ!結局弟は数えるほどしか点数集めてないんだから!!」
弟「それにしたって変質者すぎるだろ!?なんでサングラスにマスクニット帽かぶってんだよ!?」
姉「雰囲気でも味わおうと思って」
弟「なんのだよ!?」
弟「気持ち悪い笑い方するなよ」
姉「気持ち悪いかな」
弟「気持ち悪いよ」
―――数分後。
姉「なかなか買わないね」
弟「まだ朝方だしな、日朝見たかったんだけど」
姉「録画してるでしょ、我慢我慢」
弟「眠い」
―――数時間後。
姉「来た!行くよ!!」
弟「ぬぉお!!少し寝てた……何が来たって?」
姉「何寝てんの!ほら、あのおばちゃん取ったよ!」
弟「行ってこい姉貴」
姉「一緒に行くんだよ!!」
おばちゃん「うん?……ひぃ!!」
姉「その、その、パンをですね」
おばちゃん「へ、変質者よ!!」
姉「え」
弟「あー……」
姉「いえ、違います!これは、その!!風邪で!!」
弟「帰りたい……」
おばちゃん「サングラスかけて風邪ひいてる人がいますか!!誰かー!!」
姉「ち、ちが!!」
姉「な、何もしてません!!」
警備員「それにしては不審な格好だろう!」
弟「だから言ったのに」
警備員「ちょっと事務所に来なさい」
姉「う、うぅ……」
弟「帰りたい……」
おばちゃん「近頃の若い子は何するか分からないものね……ブツブツ……」
姉「違います、違うんですお巡りさん」
警備員「僕は警備員だ」
姉「違うんです、警備員さん。あとカツ丼でお願いします」
警備員「だから警備員だ」
弟(ノリの良い警備員だな……)
姉「私はただ!!シールが欲しくて!!」
警備員「シール……?」
姉「はい、ヤマザキ春のパンまつりはご存知ですか?」
警備員「ああ、うちのかみさんが集めてたな」
姉「その〆切がもうすぐなんです、と言うか明日までなんですよ、で今19点なんです!」
警備員「ふむ、買えばいいじゃないか、パンを」
姉「お、お金が無くて……」
姉「はい……」
警備員「……」(そうか、きっと親は居ないんだろうな。貧しい生活をしていて、せめて食器でも新しくしようとポイントを必死に集めて……それなのに俺は最初万引き犯だなんて思って、健気な子達に何やってんだか……)
弟(何やってんだか……)
警備員「分かった」
姉「は、はい」
警備員「おじさんが買ってやろう!」
姉「すみま……えぇ!?」
警備員「いくらでも買ってやる!カツ丼も買ってやる!」
姉「え、あ、えっと、いいんですか?」
警備員「ああ、あと1点なんだろう?それくらい買ってやろう」
姉「あ、ありがとうございます!ほら、弟も!」
弟「あ、ありがとうございます……(どういうことだよ、このおっさん……)」
姉「やったー!これでボウルゲットだよ!!」
弟「お、おう」
姉「嬉しくないの?」
弟「び、微妙……」
警備員「ああ、気をつけてな」
姉「あの、点溜まったので替えてください!」
店員「はい、かしこまりました。少々お待ち下さい」
姉「胸が高まるね」
弟「そうか」
姉「もードライだなぁ」
弟「姉貴がテンション上がるほどドライになる」
姉「このこのー」
弟「やめろ」
姉「え」
弟「え」
店員「現在当店のボウルは切らしておりまして……」
姉「ほ、本当ですか?」
店員「え、ええ……次に入荷するのは私だけではちょっと分からないので……」
姉「て、店長とかなら分かるんですか!?」
店員「店長は本日不在でして……」
姉「Nooo……」
弟「今日は諦め……」
弟「え」
姉「行くよ」
弟「まじかよ……」
――――――夕方。
姉「なんで10軒周って見つからないの……」
弟「知らないよ……期限ギリギリだからだろ……」
姉「はー……もう夕方かぁ」
弟「ゴールデンウィークに何やってんだろ……」
姉「有意義じゃん?」
弟「まったく」
弟「……はぁ、面倒臭いなぁ」
姉「ここまで来たなら最後までがんばろう!!」
弟「……はいはい」
朝、俺は7時半に起きた、と言うか起こされた。
「ほら、行くよ。もうコンビニは開いてるんだから」
そう言うと、姉貴は俺のかけ布団を引き剥がす。
窓の外を見ると快晴だった、まるで俺を招き入れているような、そんな感じの天気。
そもそものゴールデンウィークの予定なんてもう思い出せないくらい、姉貴に振り回されていた。
本当ならば、午後まで寝ている予定だった本日4月30日もきっちりいつもの時間に起こされる始末。
姉貴の用意していた朝食を口に運んで、眠い目をこすりながら歯磨きをして、顔を洗い、着替えをして支度をした。
ちなみに、歯を磨いている時点で姉貴の支度は完璧に終わっていた。
どれだけボウルが欲しいのか、ここまで姉貴を動かすのは何故なのか、弟の俺には理解が出来なかった。
だけど、姉貴がボウルを欲しいと言うのなら、俺はついていく。
いつだってそうだった、小学校中学校、そして今高校生になっても。
多分これからも。
「出発!」
自転車にまたがり、家を出る。
姉貴はいつも以上にスピードを出していた、スピードを出すために漕ぎやすいようショートパンツをはいている。
どこまで準備していたのだろうか、俺には想像がつかない。
それくらい―――速かった。
何故姉貴はあれほどのスピードを出していたのに息を切らしていないのかが俺には不思議でしょうがなかった。
かくいう俺はというと、運動不足なのもあって息を切らし、ポケットにたまたま入っていたお金でスポーツ飲料を買おうか迷っていた。
「なかった……」
姉貴がコンビニから出てくる。
肩は下がっていて酷く落ち込んでいた、もう精神的にも参っているのだろう。
たった一個のボウルのせいで。
ここまで来ると、流石にイライラしてくる。何故ここまでして無いのか、何が俺たちを邪魔しているのか、ヤマザキは何故パン屋なのにボウルを出すのか。
全てが謎だった。
しかし、それはボウルを手にした時に解決する、俺はどこかでそう思っていた。
いや、これは願望かもしれない。
そうであって欲しい、早く手に入れて全てを知りたい、欲だったのだ。
姉貴は最初からこれに気づいていたのではないかと。
欲がここまで姉貴を動かしてきたのではないかと。
それに気づくと俺はますます興味が湧いた。
欲を手に入れた姉貴はどれだけのエネルギーを放つのか、と。
「姉貴!!」
俺は叫んでいた。息を切らしながら、呼吸を整えながら。
姉貴の顔をマジマジと見る。整った顔出ち、汗ひとつのない顔、見慣れた顔。紛れもなく俺の姉貴に……指示を出した。
「俺はあっちのコンビニ言ってみる、だから姉貴は駅前のほうを頼む、見つかったら連絡するから!」
姉貴は驚いていた。
今までやる気のなかった俺がここまで反応を変えたからだ。
姉貴がどう思っているかは分からない、もしかしたら俺が早く終わらせたいからと思っているからかもしれない。
でも、俺は姉貴の弟なのだ。
姉貴の思考と、俺の思考は、似ているのだから。
もう3軒回った。
一向に見つからない。
姉貴からの電話もこないと言うことは、姉貴も見つかっていないのだろう。
俺はもう3軒目になかった時半分諦めていた。
ここまでやって、ダメだったら、それはもう神様に反発するしかない、と。
そう悟った、最初からボウルは手に入れられなかった。
そういう風にできているんだ、と思った。
だから、俺は次のコンビニを目指す時にはスピードが落ちていた。
たらたらと自転車を漕いでいた、あまりの絶望に俺は耐えられなかったのだ。
疲れた。
このまま休みたい、という違う欲が出てきた。
この近くに公園がある、そこでスポーツ飲料を飲みながら休憩しようと思った。
それに日は真上を指している、きっともう正午だろう。
正確な時間を確認するために携帯を見た。
―――その瞬間……姉貴からの電話がかかってきた。
「も……もしもし」
と、ゆっくりと言う。
すると……
「もしもし!!あった、あったよ!!見つかった!!7軒目のスーパーで見つかったよ!!!」
という姉貴の歓声が、電話越しに伝わってきた。
俺の鼓動は高なった。
まさにテンションが上がった。
すぐに自転車にまたがり、発進させる。
姉貴に会ってすぐに良かったねと言いたい。
この際ドライな俺は捨ててしまおう、そう思った。
最速で、姉貴の指定したスーパーへと俺は向かった。
「あった、とうとう……手に入れたよ」
姉貴は俺にソレを見せた。
数日間ずっと求めていたもの、沢山の友達、知り合い、警備員さんも含めて山のような協力を得て手に入れた。
白いボウル。
「お、おお……よ、良かった……ね」
俺はもう声に出せないくらい疲れていた。
それくらいの速さでここまで来たのだ。
「よかった、よかったよ!!やったー!!弟!!ありがとう!!」
そう言うと姉貴は俺に抱きついてきた。
こんなにも汗ばんでいる俺に。
公衆の面前で……だが不思議と嫌な気持ちはしなかった。
いつもなら引き剥がすが、今はただ――――――嬉しかったのだ。
弟「おう」
姉「明日はこのボウル使って、朝ごはんだね!」
弟「きっといつもと違う味だろうな」
姉「もちろん!!」
家
姉「ただまー」
弟「ただいま」
母「二人揃ってどこ行ってたの」
姉「ちょっと……旅にね」
母「ふーん、まぁいいわ、御飯すぐだから着替えてきなさい」
姉「それより見てみて、これ!ヤマザキのボウルだよ!」
母「あら?貴方も集めてたの」
姉弟「え?」
姉「なん……」
弟「だと……」
母「お母さん3つもGETしちゃったわ!まぁでもお父さんの分も欲しかったから丁度いいわね」
姉「言ってよ!!言ってよ!!おかああさあああん!?!?」
弟「ほんとだよ……母さんが、母さんが言ってくれればああああ!!」
母「な、なによ二人揃って、いいから早く着替えてきなさい!!」
姉「ぅぁあああ……」
姉「いやーその節は本当ありがとうね、弟よ」
弟「いやもういいや、どうでも」
姉「そう?洗い流す?」
弟「んー、あんまり俺役に立たなかったしな」
姉「そうだよねぇ〜!!」
弟「物凄い肯定するなよ、それなりに頑張ったっての」
姉「わかってるってば」
弟「どっちだよ」
弟「え、ちょ、待って、この流れは」
姉「ミスドの1000ptで貰えるポン・デ・ライオンが!!!欲しいです!!」
弟「もう絶対協力しねぇからな!!!!!!!」
終わり!
今回私はヤマザキ春のパンまつりに参加できませんでしたが、こういう形で参加できて光栄に思います。
今後共美味しいパンを提供していって欲しいですね!ヤマザキには!!
でも本当なんでボウルなのかは謎ですね!!
お疲れ様でした!!
後半の小説部分と母親の圧倒的存在感が
おもしろかった
もちろん俺はボウルゲットしたぞ
ボウル2つで集めるの飽きて16点のシール捨ててごめんなさい
Entry ⇒ 2012.05.02 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
妹「兄さん、貴方は童貞なのですか?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333344513/
妹「!? どういう事です!?」
兄「アナルセックスだけした事があるのだ」
妹「随分とマニアックなのですね」
兄「いくら何でも眠っている妹の処女を奪うのは抵抗があったからな。アナルで我慢したのだ」
妹「!?」
以下腹筋スレ
兄「でも気持ちよかったし、寝ながら喘ぐお前も可愛かったぞ」
妹「…」
兄「おい、どこ行くんだ」
妹「話しかけないでください」
兄(本気にしてるのか…)
妹「…」
バタンッ
妹(お尻、お尻…)スリスリ
妹(こんなものなのでしょうか…?)
妹(うぅ、ぅぅ)スリスリ
…
兄(トイレに閉じこもってしまった)
兄(…)
兄「さっきの嘘だぞ」
「…」
兄「ごめんな、許してくれ」
「嘘だ!」
「兄さんの嘘つき!」
「もう私は兄さんの言うことなんか信じません!」
「私のお尻が…、お尻が…」
兄「…」
「もういいですっ、どこか行ってください!」
兄「…」
兄「あのなぁ、普通、尻にこんなもん挿れたら、誰だって気付…」
「疲れていて熟睡していたから気付かなかっただけですっ」
「もう言い訳は止めてください、せめて兄さんは兄さんらしく、かっこよく…」
「うぅ」スリスリ
兄「…」
兄「どうしたら許してくれる?」
「許しません!」
「お尻が、お尻…」
兄「じゃあ、どうしたら嘘だって信じてくれる?」
「信じません…っ」
兄「お前の好きな、なでなでも、ぎゅーぎゅーもしてやるぞ」
「…」
兄「最近してやれてなかったしな」
兄「…なんなら、童貞を捧げてもいい」
妹「…」
兄「やっと出てきてくれたか」
妹「最後のは意味不明ですが…」
妹「1時間のなでなでぎゅーぎゅーを所望します」
妹「この心の傷は簡単には癒えません」
兄「…了解」ギュ
妹「…」
兄(気持ちよさそうで何よりだ)
妹「…ところで兄さん」
兄「ん?」
妹「さっきの、童て…」
妹「何でもありません、早く続きをお願いします」
兄「…」ギュゥ
兄(妹も女の子だな)
兄(柔らかくて、あったかい)
妹「…」
妹「貴方は、この行為中に、私から女の子の部分を感じて興奮するような、」
妹「変態な兄さんではありませんよね」
兄「勿論」モミモミ
妹「ん…っ」
妹「肩もみですか…、続けてください」
妹「私は大変なんです、兄さんの妹なんです」
兄「…」モニュ
妹「ふぁ」
兄「こんなのがぶら下がってるからですか?」モニョ モニョ
妹「うぁぁぁっ!!」
「うぅ」
兄「ごめん、ごめん、冗談だよ」
「冗談で、妹の胸を…」
「変態です、まさか兄さんにおっぱいバージンを奪われるなんて…」
兄「おっぱいなんか一緒に寝てるときいつも揉んでるから問題ない」
ガチャッ
妹「本当ですか?」
兄「妹がお兄ちゃんの布団に潜り込むという行為は、つまり俺に体を預けたも同じ」
兄「存分にもみもみしてあげたぞ、おかげで最近大きくなってきただろ?」
兄「好きな人に揉まれるとデカくなるらしいからな」
妹「本当ですか?」
兄「うそです」
妹「どこまでが本当ですか?」
兄「前半のみです」
兄「…はい」
妹「私が、兄さんの布団で寝てる間に?」
兄「…少し」
妹「…」
妹「柔らかかったですか?」
兄「え?」
妹「気持ち良かったですか?」
兄「え…、ま、まぁ」
妹「揉み心地は?」
兄「最高でした」
妹「…」
兄(ここは俺も反撃しなければ)
兄「お前、見た目より以外とボリュームあるよな」
兄「鷲掴みにして驚いた、指の間からはみ出るおっぱいに」
兄「いやらしいカラダだよな、是非一度、あのおっぱいの乳頭を拝んでみたいものだ」
妹「…」
妹「いいですよ」モゾモゾ
兄「え?」
妹「…」モゾモゾ
妹「何でですか?」
妹「見たいんでしょう?」
妹「見せてあげますよ」スルスル
兄「ぎゅーぎゅーしてあげるから」
妹「おっぱいをですか?」
兄「いきなり態度変わりすぎだろ」
妹「いえ、身の危険を感じたので…」
兄「は?」
妹「おっぱいで満足してくれれば、安いものなんです、これで性欲が抜けてくれるなら」
妹「膣に手を出されるとまずいので…」
兄「…」
妹「ということで、ブラも取りますね」
兄「甘いな」
妹「!?」
兄「むしろ増幅するのだ」
兄「絶頂に達するまでは…!」
妹「!!」
妹「だめですっ!」
兄「何?」
妹「絶頂に達するまで増幅するのなら、おっぱい→膣となるに決まってます!」
妹「私の処女まんこは誰にも渡しま…」
妹「ハッ」
兄「お前、処女なのか」
妹「うるさいです!童貞!童貞!」
兄「…待てよ」
兄「お前の処女、俺の童貞、どちらの肩書きも同時に消し去ることのできる技があるぞ」
妹「…!」
兄「そう、アレだ」
妹「…」
妹「本気で言っているんですか」
兄「いや、方法の一つとしてある、と言いたかった」
妹「…」
妹「私のお尻の穴だけで満足せずに、膣まで…」
妹「…」
妹(私の処女まんこに、兄さんの童貞おちんちんが…)
妹(…)
兄「何を想像している?」
妹「!」
兄「ん?」
妹「今夜も一緒に寝ましょう」
兄「え、ああ」
兄「毎晩一緒に寝てるのに、なぜ改まって言うのか」
妹「…」
妹「お風呂入ってきます」
…
兄「では寝るか…」
ガチャッ
妹「…」
兄「こんばんは」
妹「はい」
妹「眠いんです、今日散々兄さんの相手させられましたから」
兄「そうか、じゃあ寝るか」
妹「…」
兄「布団に…」モゾモゾ
妹「はい」
兄「お前も早く入れよ、寒いだろ」ピッ
妹「…」
兄「おい、電気消したぞ?」
妹「分かってます」
妹「ちょっと待って下さい」
兄「…?」
妹「…」
妹「……」
妹「では失礼します」モゾモゾ
兄(何だったんだ、今の間は)
兄「ん…」
兄(あったかいな…)
兄(あれ、何かいつも以上に、ぬくもりが…)
兄(…?)
ぷにゅ ぷにゅ
兄「?」
むにゅぅぅ
兄「??」
兄(この、いつも以上の柔らかい感触は…?)
妹「…」ぎゅぅ
兄「…」
兄(おっぱいだけじゃない、全身が、柔らかく、あったかい…)
兄(こ、これは…)
兄「…」ソーッ
ぷにゅ
妹「んぁっ…」
兄(…全裸!?)
兄(息も荒くなってる…?)
妹「妹の胸を触るなんて、変態すぎます」
妹「しかも、生のおっぱいを…」モジモジ
兄(やっぱりか…!)
妹「…もっと触ってください」ギュッ
兄「!!」
妹「兄さん…」グイッ
兄(俺の腕を持って…!)
モニュ
妹「んっ…!」
モニョ モニョ
妹「柔らかいですか…?」ハァ ハァ
兄「うぁぁ…」
妹「誘ってきたのは、兄さんですよ…?」
兄「…っ?」
妹「私と、せっくす、するんでしょう…?」
妹「兄さん」ギュゥ
妹「優しくしてください…」
兄「い、いや、あの…」
妹「冗談で済ませる気ですか?」
妹「もう、そんなのいやです」ギュッ
兄「!!」
妹「それに合わせて過ごすのも楽しかったし、嫌いではなかったんです」
妹「でも…」
ギュッ
妹「兄さんが、好き…」
妹「だから…」
兄「妹…」
妹「うぅ…」ギュ
妹「もう冗談ばっかりはイヤです」
妹「まっすぐ私を見てください」
妹「兄さん、兄さん…」
妹「…?」
兄「ごめんな」
兄「そんな風に思ってたんだな、ごめんな」
妹「…」
兄「…」ギュッ
妹「ふぁ…」
兄「俺も好きだよ」
妹「っ」ビクッ
妹「…だから、兄さんと…」
ギュッ
妹「うぁ」キュゥ
兄「…」
兄「ほら、お前も」
妹「…」
妹「…」ギュッ
兄「あったかいな」
妹「…」コク
兄「どんな気持ちだ?」
妹「…」
妹「幸せ、です…」
兄「…」ナデナデ
妹「ん…」
兄「な?」
妹「…」
兄「俺は、そんな軽い気持ちで、お前のカラダに傷つけたくない」
兄「…もうちょっと大人になったら、な?」
妹「…」
ギュッ
「ぐすっ、ぐすっ…、泣いてまぜん」
「悔しかったのか?ごめんな」
「違いますっ…ぐすっ」
「とても、とっても…」
「嬉しかったんですっ…」
「…」
「そうか、そりゃ良かった」
「ぐすっ、ぐすっ…えへへ…」
「これからもずっと、傍にいます…」
「また、なでなで、ぎゅーぎゅーしてくださいね…?」
「えへへ…、ぐすっ」
「やっぱり、兄さんは変態です…」
ギュッ
「変態だけど、誰よりも大好きな、お兄ちゃんです…」
チュッ
おわり。
Entry ⇒ 2012.04.25 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
姉「じゃ、風呂でも入ってくれば?」男「そうするよ、おやすみ」 2
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334814587/
前→姉「じゃ、風呂でも入ってくれば?」男「そうするよ、おやすみ」 1
眼鏡「……?」
……
…………
男「えー?付きあってないって……え、え?この前のホテルの時……」
姉「そ、そんなん言うてないもん、知らんもん」
姉(つ、付き合うとかそんなん、形の話で、気持ちとかそういうんが)
姉(大事なんであって、言葉にせんでも分かるっちゅーかつながっとるっちゅうか)
姉(そう言うん大事やし、付き合うとか言うたらなんや嘘くさなるし……)ブツブツ
男「酷い……また弄ばれた……」
姉「弄んでないで……遊んどるだけやっちゅうに」
姉(あぅ……また強がりいうてもうた……い、いや強がりとかやのうて)
姉(……こ、こんなん、いうのが距離の近さの証っちゅうか……えーっと)
本来ならもう終わったものだし
姉「ま、まぁ、お陰で突っ込みのタイミングようなってきとるで、な、な」
男「慰められるとなんか、逆に落ち込んじゃいます」
姉「ややこしいなぁ」
姉(優ししたらあかんて……うちどないしたらええんよ……)
男「小柄ちゃん……」
姉「あかんあかん、学生や、しかも中学生や」
男「……中学生……なら……大学生じゃないから大丈夫だよね……」
姉「おい」バシッ
姉(なんやヤバい方向に舵切れてきたで……こやつ)
ソー
黒髪「ふんふん……長い間の微妙な関係で一歩踏み込めない、と」カリカリカリ
黒髪「確かに意識のある状態ではまだ二人はヤッちゃってないわけで」
黒髪「これはまだ揉めそうですな。うしっ……ネタがぐいぐいたまるっ」カリカリ
黒髪「男さんは、まだフリー、と」カリカリ
黒髪「しかし、5号室覗けるこの穴、誰があけたんだろう?」ジロジロ
……
小(……うう……この前以来、気まずくて、男さんと姉さんを避けちゃってる)
小(あのテンションなんだったんだろう……)
小(でも……ほんとにあったよね……帰ってから暫く……痛かったし……)
小(大人……になったのかなぁ……)
くちゅ
小(……いけない……また……触っちゃ……う……んっ……)
ちゃぽん
金髪(入ってこねーかなー?)
金髪(んー、のぼせて倒れてたら私も介抱されちゃうかなぁ……)
金髪(それで………………もうちょっと浸かってよう……)ブクブク
……
眼鏡「遅い……」
眼鏡(無いと思うんだが……まさかね)
眼鏡(……彼女も……やはり男性の方が……)
眼鏡(くそっ……ただ、生えているだけじゃないか……)
眼鏡(……でも、年上だったんだよね……彼……年上……か)
金髪「……」
金髪(あれー?なんかくらくなって……ほふぇ……)
くて
……
眼鏡(遅すぎる……)
眼鏡(一応見てくるか……)
……
眼鏡「……お、おい金髪っ」
金髪「ふにゃ」
眼鏡「兎に角、早くあがらせないと……」
眼鏡「緊急事態だ、君の部屋までこのまま連れて行くぞ」
眼鏡(連れてきたはいいが……さっきから金髪のうわ言が……)
眼鏡(気になる……)
眼鏡(白い肌が紅色に染まって湯気を出して……)
眼鏡(気はついたものの……すぐに寝ると裸で寝息を立て始めて……)
眼鏡(一体何故こんなに長湯を)
金髪「……先生……むにゃ……」
眼鏡(先生とは誰なんだ……)
金髪「……もっと……触って……そこ……ん……」
眼鏡(どんな夢を見ているのか)
金髪「……おーきいねー……ふふふ……」
眼鏡(姉さん、男さん、そして作家の黒髪さん)
眼鏡(金髪が『大きい』と表現するものは何か?)
眼鏡(身長か、胸か……陰茎か……)
眼鏡(金髪は誰よりも胸が大きい、そこで胸ではないと分かる)
眼鏡(では身長か?金髪よりも明らかに大きいのは黒髪さんと男さん)
眼鏡(……この二人のどちらか?)
金髪「……ぷるぷる……してる……」ニヤニヤ
眼鏡(身長はぷるぷるしていない……はぁ……やはり……)
金髪「……い……れ……て……」
眼鏡(彼か……)
眼鏡(聞いても答えないのだろうな……)
眼鏡(しかし……浴室で金髪が何を待ちのぼせたのかは判った……)
眼鏡(……)
眼鏡(くっ……浴室で……関係を持っていたのか……)
眼鏡(気づかなかったっ……)
金髪「……入ってる……あったかいよぉ……」
眼鏡(……くそっ、くそっ、拘束しないと言いながらなんだこの悔しさは)
眼鏡(……男さんと……話を付けなくては……)
がちゃり
眼鏡「話があります」
男「え、え?僕?」
男(きゅ、急にどうしたんだろ。すごい勢いで)
眼鏡「上がらせてもらいます」
眼鏡「金髪の話です」
男(な、なんだろ?女の子同士の悩みを相談されても困っちゃうんだけど……)
男(答えもエロゲベースになっちゃうよ?)
眼鏡「単刀直入に聞きます」
眼鏡「先生は金髪と関係を持ちましたか?」
男「え?」
男(ま、まさかあのあとも金髪さんに抜いてもらってるとか思われてる)
男(ご、誤解だよー!!)
男(1回切りで済ませたいよ、あんな恥ずかしいこと……ぅぅ)
眼鏡「!」
眼鏡(……っく……1回だけ……だけと軽く言うが……)
眼鏡(…………まさか……本当に……していたなんて……)
眼鏡(自信が……ボロボロに崩れていく……な)
眼鏡(確かに男さんは良い人だ……性別を別にすればボクだって今では好きだ)
眼鏡(大学の教官でもありしっかりと生活基盤を持っている……)
眼鏡(ボクじゃ……ダメなのかい?金髪……)
眼鏡(でも、男さんは……金髪とボクの関係を知りながら……)
眼鏡(許せない……このままじゃ済ませられない)
男「ほんとにあの時の事は僕も申し訳ないと思ってるんです」
男(自分の恋人が……風呂場で男の人のちんこ握らされて出されて……)
男(そんなのやっぱやだよね……)
眼鏡「申し訳ないと思ったら、どうしてしてしまったんですか」
男「あ、してしまったというか何というか……」
男「やっぱ男なんで……どうしようも無くて……」
眼鏡「どうしようも無い……そうなんですか」
眼鏡(やはり男なんて性欲の塊なんだ……金髪が誘ったかもしれないが)
眼鏡(結局、穴があれば挿れる……それだけのいきものなんだ……)
眼鏡(だから……これは復讐だ)
眼鏡「金髪にはできてボクにはできないんですか?」
眼鏡「どうしようもならなくなるんじゃないんですか?」
しゅるしゅる
眼鏡「……男さんの好きな女の子の裸ですよ?」
男「え、そんそんな」キョロキョロ
眼鏡「ボクには魅力がありませんか?」
男「い、いや、か、可愛くて……綺麗です……よ」チラチラ
眼鏡「では、ボクともできますよね?」
ぐいっ
男「な、何を?」
眼鏡「セックス」チュッ
眼鏡(これは復讐だ……金髪への)
黒髪「おほほほほほぅ……こいつぁ……参った」カリカリカリ
黒髪「く、スケブが足りねえっ」ダッ
がらっ
黒髪(男さん、ネタが豊富すぎて、私、1日、押入れから出れませんよっ)
黒髪「えーっと新しい……スケスケブ……」
黒髪「あ。あと、呼んであげなきゃっ」ダダダダ
男「ちょーーーーっとまったぁっ」
男「よくわかりません」
男(キスされた?え?なんで?)
眼鏡「……簡単なことです」
ぷちぷち
ぱさ
男(あ、あ、ブラジャーまで外しちゃった……)
男(くそっ、目が、目が離せない……秘境な……いや卑怯なっ)
眼鏡「ボクに触って……」グイ
男「!」
男(手を胸に引っ張られて……柔らか……い……)
男(なんだこのマシュマロメロンのような感触……)
眼鏡「愉しんでくださればいいんです」ニコ
眼鏡「先生……これはお仕置きなんです……」フフフ
眼鏡(金髪への、ね)
男「え、え、え」
男(どうしてこれが僕へのお仕置きになるのかわからないけど)
男(眼鏡さんを不快にさせてしまったのは事実だよね……)
男(……せめて……気の済むまで……じっとしていよう)
男(そ、そりゃ、まぁ、こんなお仕置きなら嬉しいやってか)
男(現金なものでさっきから勃起が収まらないんだけど……)
男(金髪さん、姉さん、小柄ちゃんごめんなさい……こんな僕)
男(眼鏡さんに押されて倒れるように布団に寝かされてしまった)
男(上から伸し掛かる眼鏡さんのおっぱいが重力で引っ張られて)
男(洋なしのようにプランプランとしてる)
眼鏡「先生……先生は……大きな胸は嫌いですか?」
男「……」
眼鏡「小柄のような小さな胸が好きなんですか?」
男「……」
ぷにゅ
眼鏡「ホントは大きな胸が好きなんですよね?」
男(はい……)
眼鏡「……知ってます……」
眼鏡「ここが教えてくれます……」サワ
男「オゥフ」
ぐ……
男(眼鏡さんが口の端に笑みを浮かべながらゆっくり顔を近づけて来て……)
ちゅ……ぱ
男(ん、舌がいきなり口に差し入れられてきたあああ、あばばば)
眼鏡「……ん」
男(……ゆっくり、口を離して……口と口の間に糸引いちゃってる)
眼鏡「……ふふ、ふふふ……」
男(笑いながら眼鏡さんが僕の服のボタンを外していく……)
眼鏡「ボクの方だったか……」
男(少し震える手で、でも手際よく外していく)
男(シャツがめくれると見えた肌に眼鏡さんの舌が……ちろちろと……)
そして、戦いの末に両者は砕けちり26の真の紋章となり、世界を創った
男「ご、ごめん、今日は汗をかいちゃってって」
眼鏡「これが……先生の本当の味……お風呂で流す前の味」
眼鏡(さっき唇をあわせて男さんの中に入った時に気がついた)
眼鏡(ボクは……男さんに嫉妬してたんじゃない……)
眼鏡(……ボクは金髪に嫉妬してたんだ……)
眼鏡(お仕置きなんかじゃない……他ならぬボクが……)
眼鏡(ただ、男さんに惹かれていたのか……)
眼鏡(金髪も男さんも欲しがるなんて欲が深い女だ……ボクは……)
男(何が起こってるのか未だに理解できないけれど)
男(眼鏡の隙間から見える眼鏡さんの裸眼の視線がとても淫靡に見えて)
男(じっとされるがままになりたい気分が広がってる)
小「……ん……はぁはぁ……んん」
がちゃり
小「……ぇ?」
黒髪「小柄ちゃん小柄ちゃん、ちょっと……ってわーお」キラキラ
さっ
小「な、なんででちょ、う」カァー
小(あわわ、一人でいじくってるの見られちゃった……)
小(とっさにスカートは下ろしたけど……パンティが足首にかかったままだよぉ)
黒髪「ま、まぁまぁ、ちょっと来てみてよ、うちの部屋に」
小「今からですか?」
黒髪「そうそう今すぐっ、早く」グイッ
小「わ、っとっと」
小(あ、パンティが脱げて部屋の奥に飛んじゃって……わ、引きずられるー)
ずるする
小「あ、あの黒髪さん……一体何を……」
黒髪「さっきしてた事はまた後でインタビューさせてもらいたいんだけど」
黒髪「今はそれよりもっと凄いことがね」キラキラ
小(な、なんか目が輝いてるような)
がちゃ
黒髪「ほら、ちょっとそこの押し入れ入ってみてみて」
小(あれ?先客……金髪さん?……押し入れから足が出てる)
小(……わっ、ほんとに作家さんの部屋だ……あれが作画したりする台かな?)
小(何も知らないで設計用の台って言われたらそう信じちゃうけど……)
黒髪「ほらっ」
ごそごし
小(金髪さんの横にモゾモゾと潜り込んでみる)
小(あれ?明かりが押し入れの壁から……こっちって……5号室!?)
小(…………穴が……二人がかりだと見難くて……え?眼鏡さん!?)
黒髪「見た?」キラキラ
黒髪「凄いことなっちゃってるでしょ」
小「何で……眼鏡さん?」
金髪「……」ジー
小(金髪さんは金髪さんで切なそうに穴を見つめたままで)
黒髪「いやぁ、まさか眼鏡から迫っていくとは意外だったよ」
黒髪「勉強になるよね」カリカリカリ
男「うん」
眼鏡「触って、舐めて、吸ってくれてますか?」
男(上半身は全部脱がされちゃった……)
男(下半身も臍のあたりを舐められているときにズボンを脱がされて)
男(パンツ一枚だ……眼鏡さんもパンティ一枚だ……)
男(ボーイッシュな見た目と裏腹に、薄くてふりふりのピンクのパンティで)
男(そのギャップと目の前で動く度にたぷんたぷんと揺れるおっぱいで)
男(僕の性欲はこれ以上ないくらい沸騰しちゃってて……正直恥ずかしい)
男(パンツの中でビクンビクン動いて染みを作ってるちんこも……)
男(パンツの上から軽く甘噛みしてくる眼鏡さん……コレが本当の眼鏡さん?)
男(何か何がどうダメかよくわかんなくなってきた……だって気持ちいいんだもん)
ポポポポローン
眼鏡「あはっ、凄く元気になっちゃって」ツン
男「あふ」
眼鏡「へー……これが金髪の……」
眼鏡「……気持ち良かったんですか?先生?」チラ
男「うん」
男(質問の意図を考える余裕がもうないや……)
男(え?)
ぽよん
男(顔の前に雪見だいふくが降ってきた)
男(いちご付き)
男(何も考えずに、いちごを口に含み転がす)
眼鏡「きゃぅっ」むにゅ
眼鏡「ごめんなさい力が抜けちゃって」
男(雪見だいふくが顔に降り積もっても僕は幸せなだけ)
男(いちごを一生懸命食べるだけ)
ぺろぺろころころ
男(だいふくも口に押し込まれてくる)むにょ
眼鏡「はぁはぁ……何これ……信じられない……」
男(僕のギンギンに張ったちんこが体を捻る眼鏡さんにあたる)
男(パンティ越しに湿った所をツンツンっと突っついたりして)
眼鏡「ふぐぅ……」
男(その度にその瞬間だけ……ボクっ子じゃなくて普通の女の子の声をだす)
男(とても愉しくなってきた、はは)
男「うん」ツン
眼鏡「ふにゅぅ……」
男「もごもご」ぺろり
男(その度、顔には凶悪なだいふくが押し付けられる)
眼鏡「ひんっ……」
男(心持ち眼鏡さんがぐったりして体を預け気味になっている)
男(僕がパンティをついても、ふにゅとか、あんとか可愛い声をあげるだけで)
男(僕の胸のあたりに紅い頬を当ててふぅふぅと息を吹きかけてる)
男「あのぅ、普段もですけど今の眼鏡さんも凄く可愛いです」
眼鏡「っ……ぅぐぅ……///」
男(声を出そうとしたけど力が入らなかった感じだ)
男(ああ、ダメ男だ……眼鏡さんに挿れたくなってきてる……僕)
男(……パンティ越しで突くので我慢しよう……)つんっ
男「あ」
男(ちょっと強く突いちゃったかも)
眼鏡「ふにゅっく……あん……あの……ボク……」
男「……ご、ごめん」
眼鏡「よく分からないから……お願いします……せんせい」ギュ
眼鏡(あ、ボクの処女はこの人にあげるものなんだ……)
眼鏡(だって……抱かれているだけでこんなにお腹が熱くなって……)
眼鏡(次から次に溢れて来て……そしてほっとする)
眼鏡(そんなの知らない……でも……1度きりなら……せめて……)
眼鏡(あぅ……また……パンティ越しに……)
にゅん
眼鏡(ん……ぁぅ……嘘……パンティが奥に押し込まれてる)
にゅ
眼鏡(あぅっ……パンティが……男さんの形に中に残ってる……)
にゅず
眼鏡(あ……ずれて……横から)
みゅずん
眼鏡「あぐっ」
眼鏡(濡れてクタクタになったパンティの横から男さんが入り込んできたっ)
眼鏡(重いっ、そして熱いっ、何かが差し込まれてる、痛いの!?わかんない)
男(安全日だからとかそんなの関係ないんだよね)
男(男としてダメだよね、職も失っちゃう!?)
男(抜かなきゃっ)ぐい
眼鏡「だ……め……」
男「でも……抜かないと……」
眼鏡「ふふ……これから抜くんでしょ?」
男「あ、いやそうじゃなくて……生ですし」
眼鏡「だ・か・ら?」
男「もう我慢汁でちゃってます危ないです」
眼鏡「出しちゃえば楽になるのに」チュ
男(どういう気だぁぁ、妊娠→発覚→失職のコンボ狙ってんの?)
で、このエロゲはいつ発売されるのですか?
小「何……と」
小(入った……しかも……ゴム無しで……酷い……卑怯っ)
小(私だって、生では挿れてもらってないのにっ)ムー
金髪「……」ツー
小(え?金髪さんの目から……涙が……)
金髪「……悔しい……」
小(そうだよね……眼鏡さんを男さんに)
金髪「……気持ちよさそう……」
小(そうそう気持よくさせられ……あれ?)
金髪「……私も挿れてもらってないのに……」
小(え?)
黒髪「いい台詞いただきましたっ、男さんモテモテですゾ、うひひひ」カリカリカリ
小(え、えええええええええええ)
黒髪(押入れを二人が占拠してるから直接見れない……うううう)
黒髪(押し入れから飛び出す可愛いおしりが2つ……)
黒髪(そう言えば、こっちの反応も観察しないとね)
ぺろん
黒髪(あれ?……んー、何で?小柄ちゃん……のスカート捲ったらパンティがない)
黒髪(どっかに飛んでった?蒸発した?そもそも無かった?)
黒髪(べっとべとじゃない……はちみつが股からこぼれたように太ももに流れを作ってる)
黒髪(というか、全然気づいてないの?)
黒髪(金髪ちゃんの方は……っと……)
ぺろん
黒髪(こっちはパンティ履いてるね……べとべとなのは一緒だけど)
黒髪(恋人をNTRても……いや恋人の浮気かもしれないけど)
黒髪(そういうのを見ても濡れちゃうのね、ふんふん)カリカリカリカリ
黒髪(よく集中してること……)スルッ
黒髪(全部脱がすまで、まーったく気が付かないなんて)
黒髪(陰唇の外観も勉強になるわ、二人共よくスケッチしとかなきゃ)カキカキカキ
……
小(あれ?何かお尻が涼しい?)
小(ふへっ……え?黒髪さん?指?……え、触ってる?)
小(ど、どしよう……え、え、え、えーと……今は隣の部屋が大事!)
小(気持ちいいだけだからそのままにしておこう)
……
黒髪(思わず触っちゃったけど、反応しないもんね?)
黒髪(研究、研究♪)くにくに
小「うきゅっ」キュッ
黒髪(流石にぶるっと反応があったか、でもジッと穴の向こうを見たままね)
黒髪(構わず調べさせてもらいますゾ、フヒヒヒ)ペロペロ
黒髪(こりゃ愉しい)ペロリン
黒髪(気分がいいし、私も脱いじゃえ)
ごそごそ
黒髪「クロスアウッ」ばっ
黒髪刑事が洋服(コンバットスーツ)を
かなぐり捨てる(クロスアウト)時間は
わずか、0.005秒に過ぎない!
では、クロスアウト過程をもう一度見てみよう。
黒髪:ブラウスのボタンに右手を掛ける
黒髪:スカートのフックに左手を掛ける
黒髪:ブラウスのボタンを高速で外しつつ
黒髪:スカートのフックを外してスカートを剥ぎ取る
黒髪:パンティに左手を掛けおろしつつブラウスを剥ぎ取る
黒髪:ブラウスを剥ぐ勢いでブラジャーのフックを外し
黒髪:パンティとブラジャーを脱ぎ捨てる
黒髪:パンティとブラジャーとスカートとブラウスが光速を突破
黒髪:洋服(コンバットスーツ)がエーテルの海に消え去る
金髪「ぅんっ……」ヌチョリ
黒髪(こっちの方が小柄ちゃんより粘度が高いなぁ、ふむふむメモメモ)カリカリカリ
黒髪(でも、指に吸い付いて来るみたいになってる)ニュローリ
黒髪(自分のとも比べてみないとね……)クニクニ
黒髪(この前は気がついたら真っ白になって暴走しちゃってたから……)
黒髪(ふむふむ……私のが一番粘度が低そうだなぁ)クニュ
黒髪(味はどれどれ……)ペロペロ
金髪「ひゃんっ」ギュウ
黒髪(塩気が強い……って、そういや金髪ちゃんは便所から引っ張ってきたっけ)
黒髪(ごめんごめん……でもまぁ悪くないよ、うん)ペロリ
黒髪(二人共綺麗なだなぁ……うい奴らめっ、このこのぅ)クニュクニュ
金髪・小「……ふみゃっ」
眼鏡「動いてもいいんだよ……」
男「動いたら出ちゃうので動けません……抜いてください」
眼鏡「あは、だーめ、体に力入んないや……さっきのズーッンってので」
眼鏡「全身に電気がビリビリって走っちゃったんだよね」
眼鏡「あ、決して不快じゃないよ……むしろ、そう快感だった」
眼鏡「先生は、今、気持よくないのかな?」
男「恥ずかしながらとても気持ちよくて困ってます」
男「上から下りてもらえないですか」
男「このままだと僕中で出しちゃいます……」
眼鏡「ボクはこのままじっとしていたいんだ」
眼鏡「……とっても気持ちが良くてね……じわじわと幸せなんだ」
男「僕も気持ちはいいんですがそれではマズイというか」
にゅろ
男「あ、待って待ってまって……」
眼鏡「ちょっと動いただけだよ……ボクが気持ちいい範囲で」
男「僕もそうなんです、だからやばいんです」
眼鏡「そうですね、これが終わってしまうのはボクも寂しい」
眼鏡「暫くこのまま甘えさせてください……先生」ピト
男(うー、先生って呼ばれる度に罪悪感が……)
眼鏡(先生って呼ぶ度に、胸に幸せが満ちてくる……)
眼鏡(もしかして、ボクって……教師萌?)
眼鏡(女子高で先生先生と騒いてる子たちを馬鹿に出来ないや……)フフ
男(あ、眼鏡さん笑ってる可愛い)
小「まだですね……しばらく感触を愉しんでるんでしょう」
金髪「詳しいね小柄ちゃん……そっか……経験したことあるんだもんね」
小「……ペースが違う感じですけど……ゆったりして……」
小「私も1度切りなのでよくわかってないです」
金髪「あれ?あの後、抱いてもらえてないの」
小「軽く、避けられてるような一歩引かれてるような……」
金髪「そっか、姉さんとくっついちゃったんだもんね」
小「……私、まだ諦めてません……諦めるきれません」
金髪「いいね、その姿勢。お姉さん応援しちゃうよ」
黒髪「……行けるかもしれませんよ、それ」クチュ
黒髪「だって男さんって今フリーだから」クチュクチュ
黒髪「姉さんが男さんとは付きあってないと、男さんに向かって」
黒髪「明言してました。今朝方」クチュピチャ
金髪「チャンスじゃん、小柄ちゃん」
黒髪「そしてあなたもね、金髪ちゃん」クチュ
金髪「え……違う違う、違いますって……まさかあはははは」
小「……金髪さんも……男さんが……?」
小「そう言えば、さっきの呟き……」
金髪「え?何か言ってた?」アセアセ
黒髪「挿れて欲しいとの旨発言してましたね」チュクチュク
金髪「いいい、言ってない言ってない、男の人なんて……なんて……」
黒髪「興味がないなんて嘘です」
黒髪「眼鏡さんと付きあっててもずっと気になってましたよね?」チュク
小「好きが二つあったって不思議じゃないですよ」
小「私、男さんが好きですが……姉さんも好きです……まぁ先輩として」
小「素直になれない気持ちはよく分かりますから……」
金髪「うう……」
黒髪「いつから、気になってたんですか?」クニニュク
金髪「……この前のホテルの時から……」
金髪「小柄ちゃんに優しそうにしてる姿を見て……ちょっと」
金髪「その後、お風呂に一緒になろうとしたりしたけど……」
金髪「かわされ続けちゃって……だからただの一方通行で……」
黒髪「金髪ちゃん……可愛い……」
小「あの、黒髪さんさっきから盛んに私達の……その……」
小「あそこをいじくってますけど……その……」モジモジ
小「いえ……どちらかと言えば気持よくて……困ってます」
黒髪「どうして?」
小「黒髪さんが女の人だからです」
黒髪「私は別に構わないわよ?」チュクチュク
小「……恥ずかしいんです……その……気持ちよくなるのが」モゾ
黒髪「凄く興味深いんだもの、是非触らせて欲しいわ」ペチョ
金髪「……眼鏡が気持よくて私が気持よくなっちゃダメな訳ないもん」
金髪「黒髪さん……黒髪さんのも触らせて……いえ、舐めさせてください」
金髪「小柄ちゃんのも……ちょっと興味があるの……」
小「え?!」
金髪「キスしていい?」
たのむ
金髪「……素敵な肌……」チュッ
小「……んぐぐぐっ……」
黒髪「おお、二人共分泌量が増えたっ」チュプチュプ
小(後ろから黒髪さんに弄られて、唇から金髪さんが侵入してきて……)
小(視線の先には男さんがゆっくり腰を動かして眼鏡さんをビクンビクンさせてる)
小(全てがごちゃごちゃになって全身がしびれちゃう……)ビク
小(力抜けちゃう……)クテン
黒髪「二人共出ておいで」クイクイ
黒髪「もっと全身観察させてちょうだいっ」ペロリ
小(黒髪さんにされるがままになっちゃおう……)
小(きっと気持ちいいんだ……)
金髪「黒髪さんっ」チュ
黒髪「んぐ……」
金髪「素敵な唇……柔らかいです……おいしい」
小(ど、どうしよう二人が始めちゃった)
小(私も何だか物足りない……疼いちゃう……熱い……)
金髪「……小柄ちゃん、おいで」ニコ
小(……えへ……呼んでもらえた……)
黒髪「こんな攻め方がっ、勉強になりますっ」カリカリカリカリ
小(凄い、金髪さんと裸でもつれながら黒髪さんメモも取ってる……)アハハ
金髪「ここに足を開いて……座って」
小(……どんなことされちゃうんだろう……)
眼鏡「……ぁ……ふ……ぃっ……ふぇ……」
男(うっとりという様子で目を閉じた眼鏡さんは)
男(すっかり体重を僕に預けて、口からたまに声とも付かない喘ぎを出してる)
男(ほとんど動いていないのに気持ちよさが全然収まらなくて)
男(一触即発の状態になっている)
男(眼鏡さんの幸せそうな表情で僕も幸せな気分になっている)
男(気を抜くと、そのまま射精してしまいそうだ……)
男(そのことを口にするたび眼鏡さんから『いいのに』と言われてる)
男(いいのかなぁ……)
がちゃ
姉「よう、男…………なっ、なっ、なっ何してんねええん」
どぴゅ
びくんびくん
男(あばばばばば、姉さんが訪ねてきた衝撃で出ちゃった)
男(腰が誰かのもののようにビクンビクン跳ねてしまう)ビクッ
眼鏡「姉さん……ごめんなさい……でも、凄く気持ちがいいです」
姉「な、な、なんで眼鏡と、あんたま、ま、まさか無理やり、けだものおおおお」
眼鏡「違います……襲ったのは私です」
眼鏡「私の理由で……男さんを襲いました」
眼鏡「だからごめんなさい」
男「……どうせ僕は姉さんと付き合ってるわけじゃないけどね」フゥ
姉「うううううううう、ぐるるるるるる」
姉「あ、で、でも、でも、学生に手を出しちゃダメええええ」
眼鏡「ごめんなさい、それも私が手を出してしまいましたので」
姉「うううう……男のあほおおおおおおおぉ」ダダダダッ
男「責任の一旦は確実に僕にもあります、はい」
眼鏡「でも、とても気持ちがよかったです……初めてにしては上出来でした」
眼鏡「ボク、女の子では金髪が一番ですけど男さんは……」
眼鏡「男の人の中で一番ですね」
眼鏡「ボクとしては男さんと金髪と仲良くしたい」
眼鏡「どうしたらいいんでしょう……」
男「去年までは縁がなかった悩みが多すぎて頭がパニックです」ハァァ
眼鏡「ボク、気がついた気持ちを金髪に正直に伝えてみます」
ガク
眼鏡「あは、まだ腰抜けてます……」
眼鏡「しばらく……まだしばらくこうさせてください……先生……」
小(……あ、また、軽く……イっちゃった……)
小(あぅ……金髪さん……どうして私の気持ちいいとこが分かるんだろう)
金髪「……ここ?」クチュ
小「……ぁっ」ビクッ
黒髪「……ぁ……ああああああああ、ぅ……ふ」ビクビク
金髪「黒髪さんは本当に敏感ですね、ふふふ」
黒髪「気持よすぎるよぉ……」ギュッ
金髪「指がしっかり挟まれちゃいますよ」
黒髪「くーん……」
小「……金髪のここ……綺麗……」ペロペロ
金髪「えへへ、あんまり見せびらかせないのが残念だよね」
眼鏡「……よし、いけそうです」
ぐい
ふら……
男「大丈夫?」がしっ
眼鏡「はい、そうだ……先生……お風呂入りませんか?」
男「そうだね、だいぶべたついちゃったし」
男(姉さんどこ行っちゃったんだろ……)
眼鏡「では、私準備してきます」
男「……え?一緒に?」
眼鏡「もちろんですが……」ハテ?
男(まぁ、賢者さんも居ることだしもう大丈夫かな……)
金髪「小柄ちゃん……何その舌……だ、だめそれ以上だめだって」
小「ここですか?ここなんですか?金髪ひゃん」ペロペロクチュクチュ
金髪「ぁんっ……ああんっ……だめ……でちゃう……いっちゃう……あん」ビクッ
ぷしゅっ
小「わっ」ピチャ
黒髪「はぁはぁ……お、おぉおおおお、こここれは潮吹きっ」カキカキカキ
黒髪「金髪ちゃんいい、さいこうっ、もうちょいっ」カキカキカキ
ぷしゅ……
金髪「……ううぅ……だめだって……言ったのに……」ポー
黒髪「……っと、スケッチひとまず終了っ、ねぇお風呂はいろう?」
がらがら
男・眼鏡「あ」
金髪・黒髪・小「あ」
金髪「狭いねー、男さん」
男(……う、う、分けて入ればいいのに全員入っちゃった)ブクブク
眼鏡「何とか入る位だね……」
小「は、早く洗いますね」
黒髪「うひゃー、あ、ごめん小柄ちゃん」ぷにゅ
男(洗い場も狭い)
男(眼鏡が金髪に気を使ったのか、浴槽には僕、金髪さん、眼鏡さんが)
男(洗い場は、黒髪さん、小柄ちゃん)
男(さっきから真正面が金髪さんの顔で、うっかりするとキスでもしてしまいそう)
男(そして問答無用で、その巨乳が僕の胸に押し付けられている)
男(背中からは、眼鏡さんが胸を僕に押し当てている)
男(……もう満足したはずだったんじゃないのかいマイサン?)
男(たまに金髪さんのお腹に当たっちゃってるんだよね)
男(前のノリだとすぐに騒ぎ立てると思ったのに……)
男(ちらっと見た後、顔を逸らして……なんと頬を染めてる)
男(お湯は湯あたりしないようにぬるめに調整したから……)
男(どうしちゃったんだろう、この変化……眼鏡さんの変化と関係が?)
眼鏡「金髪……ボクは君に言いたいことがあるんだ」
男(きた)
眼鏡「もしかしたら、ボクと男さんが風呂に入っているのを見て」
眼鏡「気づいたかもしれないけど……」
金髪「知ってる……見てたもん」
男「え?」
小「あ、私も見ました」
黒髪「私、よく見えませんでした……」ショボン
金髪「私も言わせて」
眼鏡「なんだい?」
金髪「私も男さんとセックスしたい」
眼鏡「え?……なんだって?」
眼鏡「もう、しちゃった後じゃ……」
金髪「どうして?処女なのに?」
男(なんか誤解があったような……それがなかったらこうなってなかった?)
金髪「でも、もう、これで……んうっ」
にゅぷり
金髪「ごめんなさい……男さん」
男(金髪が腹に当てていた僕のちんこを体をずらして)
男(一気に自分のあそこに導いてきた……)
男(びっくりする間もなく僕は金髪さんとつながっている)
金髪「……痛い……」
眼鏡「そ、そりゃそうだよ、いきなりだなんて」
金髪「いきなりじゃないわ……お風呂に入った時から……」
金髪「ずっと挿れたくて挿れたくて……んぁ……仕方なかったもの」
金髪「濡れてたの……ふっぁ」
男(顔が近い)
ちゅ……
男(おっぱいが二人の引力で押しつぶされて鏡餅のように広がってる)
小「それなりに……」
眼鏡「痛気持ちいい、って感じだからな」
黒髪「へー」
黒髪「でも、お風呂だと粘液が流れてしまって余計に痛いかもしれないですよ」
金髪「そ、そうなの?」
黒髪「って、聞いたことがあります」
男「浴槽の外に持ち上げるよ」ぐい
金髪「ん……ぐぅ……はぁはぁ……」
黒髪「うわぁ……一気に根本まで入っちゃってますね」
金髪「うぅぅぅ……ぐす……」ジワッ
金髪「ごめんなさいは私の方です……男さんも痛いですよね」
男「あは、僕は主に……その出しすぎで痛いです」
黒髪「そうなんですか?」
男「何でかは知らないけど……何度も出すとおしりとの間あたりが痛く……」
黒髪「そう言えば、粘液の分泌を促進する方法があるんですが……試します」
金髪「はい」
男「はい」
黒髪「では、男さん……ちょっと……ごにょごにょごにょ」
金髪「?」
男「それ……僕がですか?」
男「……金髪さん……可愛いです……好きです……」チュ
黒髪「ほら……」
小「何故ですか」
眼鏡「性的に、嬉しいこと気持ちいことがあれば濡れる、そういうこと」
黒髪「つまり、好きって言われて金髪さんが気持ちいいってことです」
黒髪「だって……」
金髪「……言っちゃダメえす……」
男(何だかめまいがするよ……何があったんだよ僕に……)
眼鏡「金髪は男が大好きだ、と」
金髪「うぐ……でも……眼鏡ちゃんも大好きなんだよぉ」
金髪「どっちも嘘じゃないんだもん」
眼鏡「ふぅ……先週なら怒ってたかもしれないけど……」
眼鏡「今のボクには自分のことのように理解できるよ……金髪」ンデナデ
ちゅ
ちゅちゅちゅ
男(キスまみれになってるよ)
男(それと同時に、挿れたあそこがキュッキュとしまってくる)
男(刺激されると動きたくなるのが男であって……)
男(僕からも金髪さんに激しくキスを求めていった)
男(周りはどうなっているのかすっかり忘れちゃって)
男(金髪さんが大きな声をあげるのも構わずズンズン腰を動かしてしまった)
金髪「あんあん……う……ぁん……はぁ……んっ……ふぁ……」
金髪「き、もち……いいいいああぁい……すごっく……あ。あ、ああああ」
金髪「だめ、だめ、だめでちゃうでちゃうでちゃう……ああああふぁああ」
男「僕も……でちゃ……うっ」ずん
びゅっく
男(腰が熱い……)
金髪「……でちゃ……た……おしっ……こ」
男(おしっこか……)
男(お風呂でよかった)
男(存分に漏らしちゃえばいいんじゃないかな)
金髪「……ん」ブルッ
男「出終わった?」
金髪「……///」コクン
黒髪「……はー」
黒髪「ブラヴォー!!!金髪ちゃん、男さん最高です……良い物見れました!」
黒髪「これで冬のネタまで完ぺき……ふふふふふふ」ニヤリ
トントン
小「ねえ、黒髪さん……」
黒髪「ん?」
小「今、下宿で処女なの黒髪さんだけになっちゃいましたね」
黒髪「え、うそ……」
眼鏡「本当です」
黒髪「人の心配してる場合じゃなかった!」
黒髪「男さん!あなたを先生と見込んでお願いが!!」
男(変な予感しかしません)
黒髪「この黒髪めも、ちゃちゃーっと女にしてください」
黒髪「経験にまさる知識なしというのが座右の銘」
黒髪「もう、あなたのちんこを挿れてもらわないと納得行きません」
黒髪「お願いします」ジー
金髪「勃起が収まらないうちに……ん……ね……ぁんっ」ニュポ
男「で、でも……もう……」
黒髪「できればバック……後背位でお願いします」クルッ
黒髪「その……まだですよねバックって……」
男「……バリエーションで決定するなんて……」
黒髪「あと……顔見られると恥ずかしいです……から」ポッ
男(あれ?……まだ戦う気かいマイサン?……)
男(確かに黒髪さんほどの美少女から誘われるなんて)
男(この先の人生ないかもしれないもんな……)
男(無理をおして入りたい気持ち……分かっちゃうよ……)
小「……」ゴクリ
黒髪「待ってください……あの2つ告白させてください」
黒髪「一つは……私、多分処女膜がありません……」
黒髪「色んな自慰をやりすぎてしまって……その……ぷっちょで……」
黒髪「ですので、思い切りお願いします」
黒髪「それから二つ目……」
黒髪「私、男さんが好きです……ざっくばらんに言うと」
黒髪「見ていると話しているといつもムラムラします」
黒髪「最近の自慰は男さんを思ってしています」
黒髪「だから今……凄く……ドキドキしてます」
黒髪「無茶苦茶にしてください……それと……」
黒髪「私を抱いた後は……姉さんを大事にしてあげてください」
黒髪「姉さん……男さんが大好きなんです」
黒髪「男さんが越してくる前から従弟の話を嬉しそうにしてました」
黒髪「側で聞いている私が好きになってしまうくらいにね」
金髪「知らなかった……」
黒髪「あなた達が入る前からだからね」
黒髪「姉さんの男さんに対する愛情は、よくわかってます」
黒髪「自分のことだと照れて反発しちゃうみたいだけど」
黒髪「大事に大事にしてあげてください」
黒髪「私、男さんの事を話す、姉さんも大好きなんです」
男「……はい」
ずぅん
男(軽く言ってるのに何だか凄く気持ちが入って突いちゃった)
男(って、おい!なんじゃああああああーーーー)
男(黒髪さんのおまんまんの気持ちよさ)
男(とろけてしまいそう……熱い熱い……)
男(そして、前からとは違う引っ掛かりが……)
男(……膜がないにしても、ここまで変わるものなのか?)
黒髪「……ぁ……」キュ
男(大きく声をだすんじゃなくて肩を震わせて声を殺している)
男(ぷるぷる震える背中がまた愛おしく綺麗だ)
男「きもち……いい」
黒髪「……うれし……ぃ///」
男(今日これだけ射精してなかったら一瞬で終わってた)
男(そして何より……全然避妊できてねえっす)
男(もうヤケクソだ、できちゃってたら全員僕のお嫁さんになってもらう)
男(子沢山で人生楽しむぞ)
にゅっちょにゅっちゅ
黒髪「……ん……ん……」
男(黒髪さんの声とは裏腹に中は暴れていると言っていい)
男(絡みつき、しまって、また緩んで飲み込んでという動きを)
男(次々としてくる……凄い……こんなに……)
男「はぁ……はぁ……」
男(ちんこに余裕が全然ない……でも、心地いい……)
男(挿れて出す動きの度に、射精の衝動が頂点に近づいて引き返す)
男(いつの挿入で出してもおかしくない気持ちよさが続いている)
にゅっちょっちょ
男(あ)
どく
黒髪「……あ……」ビクッ
どくどくどく……どぴゅ……
男「……はぁはぁ……」
黒髪「これが……射精……ですか…………凄く熱くて……」
黒髪「どうしてこんなに幸せなきもちになるんですか?」ニコ
小(私だけゴム付き……)ショボン
小(いつか生で射精してもらうんだから……)
ばたん
男「……帰ってたんだ、姉さん」
姉「ちょっと屋根の様子見てただけや」
男(姉さん……布団に座り込んでる)
男(目に涙の筋が見える)
男「あのさ……さっき」
姉「知らん」
男「ごめんなさい……って……うーん、言わない」
姉「あほ」
男「僕、でも姉さん傷つけたかな……何も知らないで」
男「姉さんが言葉で言ってくれないからって……不安になってた」
男「でも、沢山、姉さんから好きの態度受け取ってたよね」
男「姉さんも僕が好きだよね、ずーっと」
男「姉さんが言わないんだから、僕が言うことにするよ」
男「違ってたら否定してくれたらいいからね」
姉「そんなん言うな」
姉「言葉にしたら嘘くさなるやろ……」
姉「お前なんか好きちゃうわ」ガシッ
男「うん」
姉「……おかえり」
おしまい
……
姉「あ、今日は朝まで寝かせへんからな」
男「え?」
姉「満足するまでおわらんで」
男「え?」
えええええええ
おしまい!
乙
最高だった
ほんとうにありがとうございました
Entry ⇒ 2012.04.22 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼「男くん!恋人ごっこしよ!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334441826/
幼「え」
女「いいよ!」
男「んじゃ……女!今日も可愛いな!」ナデナデ
幼「………」スタスタ
女「えへへー!ありがとう男!」チュッ
幼「………」スタスタ チラッ
男「やめろよー!人が見てるだろー!」
男、女「えー?」
幼「女ちゃん私と交代!はい!」
女「わかったよー……」スタスタ
幼「男くん!今日もかっこいいね!」ギュッ
男「おー……[ドン]うわっ」女「きゃっ」
男、女「あっ……///」
男「……幼、ごめん!俺この人と一緒になる!」
女「…お願いします///」
幼「えー!なんでぇ!!なんでそうなるのぉ!女ちゃんの時とちがうぅ!」
男「えー?さっき普通のやったから違うのやりたかったのにー」
幼「私は普通のやりたかったのにぃ!!うわぁぁぁぁん!!!」
幼「男くん!また恋人ごっこしよ!」
男「えー?まぁいいよ」
幼「やったぁ!今度はちゃんと私達が恋人で男はちゃんと私を愛してる役ね!」
男「わかったー」
幼「男くんお待たせ!」
男「ううん!待ってないよ!わぁ…今日も幼は可愛いね!」ナデナデ
幼「えへへー」デレデレ
男「うん!」
友「なんだー?なにしてんだー?俺もまぜてー?」
幼「えー?今日はだめー!」
友「なんだよーけち!」スタタ
幼「えへへー!男くん続きやろ?」
男「……今の奴だれだよ……」
男「俺以外の奴とそんな関係だったのかよ!!」
幼「え?なんで怒ってるの?…男くん?なんで三角定規向けるの?」
男「……幼は…幼は俺の物だぁー!!」ダダダダ
ドンッ
幼「きゃっ……」コテン
幼「ふぇ……うわぁぁぁぁん!!また勝手に違う話にしたぁぁぁ!!わぁぁぁぁ!!!」
とりあえず可愛いので支援
男「えー?またぁ?」
幼「今日は普通のじゃなくていいからやろ!女ちゃんが恋人役でいいから!私愛人ね!」
男「じゃあいいよ!」
女「いいよー」
幼「……なんかちょっと悔しいけど…じゃあはじめ!」
男「んーよしよし…幼はえっちだなぁ」ナデナデ
幼「いや~ん!男のえっちぃ!」ギュッ
女「ちょっと!その女だれよぉ!」バーン
男「あっ!女!これは違うんだ!!」
幼「なぁにぃ?この女だれぇ?」
幼「あうっ」ポコッ
男「ごめんな女!俺が愛してるのはお前だけだぜ?今夜は寝かさないぞー!」
女「男くぅん……///」ダキ
男「さっ!こんな奴ほっといて俺達の家にいこうぜ!」ナデナデ スタスタ
女「男くん大好き!」チュッ
幼「……ちがうぅ!またちがうぅ!!なんでいつも私のやる役はダメな役なのぉー!!わぁぁぁぁ!!」
男「暇だからいいよー」
幼「今日は私がツンデレな恋人ね!」
男「ん?んー……ごめーん!お待たせー!」
幼「ちょっと!いつまで待たせる気よ!ノロマ!」
男「え?ごっごめんなー?」
幼「ダメね!罰として腕組みなさい!!///」
幼「罰なんだからね!離れちゃ駄目なんだから!!///」ギュッ
男「んー…そういえば今日も可愛いな幼」
幼「そっそんな事あんたに言われたって嬉しくないんだから!!//」
男「えー?じゃあ別れようぜー?恋人に言われても嬉しくないなら潮時だもん」
男「なんか今日の奴うざいしむかつくからやだ!あっちで友とサッカーやる」スタタタッ
幼「………うわぁぁぁぁん!!!また失敗したぁぁぁ!!!わぁぁぁぁ!!」
幼「えっ……いっいいよ!!やろう!!すぐやろう!!」
男「待って!友も誘うから…おーい!友ー!」
幼「えー…友くんはいいよぉ」
友「呼んだかー?」
男「恋人ごっこやろうぜ!」
幼「……男くん!付き合って下さい!!」
男「……ごめん幼さん」
幼「えっ……(付き合ってくれるんじゃないの?)」
男「俺……他に好きな人がいるんだ……」
幼「……どんな人なんですか?」
友子「だっだーりーん……はっはずかしいよこれ///」
幼「友くんじゃん!男同士でおかしいよ!!」
男「こいつは今男の娘だからいいんだよ!なっ!友子!」グイッ
友子「ちょ……だれかにみられる前におわらせてよぉ……///」
幼「頬染めるなぁー!!うわぁぁぁぁん!!男に負けたぁぁぁぁ!!わぁぁぁぁ!!!」
男「今日は恋人ごっこやらないのかー?」
幼「やらないもん」プイッ
男「そっかー、じゃあ女ちゃん恋人ごっこやろうぜ!」
女「いいよー」
女「男も最高だよぉ?」イチャイチャ
幼「………」
男「へへ!ここじゃ人目につくからな…隣の教室でいいことしようぜぇ?」イチャイチャ スタスタ
女「いいよぉ…いいことしてぇ…沢山してぇ……」イチャイチャ スタスタ
幼「………」 スタスタ
幼「…ビクッ……いかないもん」
男「へへぇ…いいことしようぜ?」ガラガラ
女「沢山しよぉ…?」ピシャリ
幼「………」
アーオトコクンスゴーイ!スゴーイ!モットー!
幼「………だめぇー!」バーン
幼「……なにしてるの?」
男「何って…肩もみだよ?」
女「男くんの肩もみ上手だよー!」
幼「………わぁぁぁぁ!!私のばかぁぁぁ!!スケベェぇぇぇ!!わぁぁぁぁ!!!」
幼「いっつも終わる時には私泣いてたなぁーあはは」
男「毎回毎回泣くのに懲りずに良くやったわお前も」
幼「そうだね~(笑)………久々にやる?恋人ごっこ」
男「ははは!マジか!よし!久々だからいいよ!」
幼「そうだねぇ……2人は幼なじみで学校帰り…」
男「…?恋人ごっこなのにか?というか今と状況同じじゃん?まぁいいけど」
幼「いいのいいの!じゃーはじめ」
男「お、おう…そうだな…(あっあれ…?ごっこだよな?……)」
幼「中学高校と…私も男も部活でずっと一緒に帰れなかったもんね…」
男「終わる時間ちがうしなー仕方ないよな」
幼「ふふ…そうだねーでも今日は一緒で私嬉しいな……」ギュッ
幼「いいじゃん?ごっこの一環だよ……ごっこの……」ギュゥ
男「そっそうか……(むっ昔は何とも無かったのに…)」ドキドキ
幼「ん…………」
男(なんで何も言わないんだ……)ドキドキ
幼「………ねぇ男?…私達……今恋人だよね?」
幼「だよね……でも…………今だけ?」
男「…………えっ…」
幼「…………私…結構我慢したと思うんだ……」
男「がっ我慢?」
幼「……うん……男への想い」
男「…おっ想いって?(えっ?聞いちゃうのそれ?聞いちゃうの?)」
男「まて!!すまない!!!…フゥ……フゥ………」
幼「うん……」
男「…………おっ俺も我慢してたと言うか………かっ隠してたと思う…………幼への気持ち……」
幼「えっ?」
幼「うっ……うん…」
男「………だがその前に!!」
幼「…?」
男「ごっこをやめる」
幼「ん……じゃ私もやめる…ね?…」スッ
男「ああ……」
幼「………」
男「俺の気持ち………それは」
幼「待って!」
幼「なんか……胸が……苦しい………」
男「おっ俺も大分ヤバい……でも…続き良いか?」
幼「…ハァハァ………いっいいよ…」
男「…俺は………俺の気持ちは………!!幼!!」
幼「はっはい!!」ビシッ
男「お……お前が好きだ!!!!」
幼「ふぇ………男ぉ……男ぉ……」ポロポロ
男「……だっだから……お前の!!お前の想いも聞きだい!!」
幼「私の……私の想いも男と……男と一緒だよ!!男が大好き!!大好きだよ!!」ギュッ
幼「男ぉ……男ぉ…うぇぇぇぇん…」ポロポロ
男「………今までも一緒だったけど…これかも…これからもずっと俺と一緒に居てくれ!!!」
幼「う゛ん!!」
友「えんだぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ガササ
女「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ガササ
男、幼「!!?」ビクッ
女「まさかこんな所でこんなお熱いラブロマンスが繰り広げられてるなんてびっくりだよー!!」
男、幼「」パクパク
友「いやぁ!邪魔はしない!邪魔はしないぞ!ただこれが言いたかった!……おめでとう、二人共」
女「……うん、おめでとうございます…お二人共」
友、女「じゃあそういう事で(笑)」スタスタ
幼「みっみられてた?どこから?ぜんぶ?………」
男「あの様子だと……あり得る……な…」
幼「あわわわわわわ!!!!…あぁ……」バタ
男「おっ幼!?」
幼「うっ……うぅん?あれ?ベンチ?」
男「おっ?気が付いたか」
幼「私……あっ!恥ずかしくて気絶しちゃった…の…?」
男「みたいだな(笑)」
幼「わっ笑いごとじゃないよ!もう!」
男「ははは!」
男「落ち着いたか」
幼「うん…………私ね?」
男「ん?」
幼「ずっとチャレンジしてる事があったの」
男「ほう?」
幼「小学校の頃からずっとね」
幼「色々試したの……遊び誘ったりお弁当作ったりバレンタインチョコもあげたり」
男「うん……」
幼「でも今一効果無かったみたいなの」
男「そうか……いや、そんな事は無かったんじゃないかな?」
幼「そうだったのかな?なら良かった……でも私が望んでる事にはならなかったの」
男「ああ……」
幼「……男から私に告白させるチャレンジ……やっと成功したの……」
男「そうだな」
幼「やっどなの゛…大変だっだんだがら……」
男「鈍くてごめんな……」ギュッ
男「うん…ごめん…」
幼「………でもね……さっきの聞いたら全部吹っ飛んじゃった!!」
男「そうか…良かったのかな?」
幼「良かったんだよ!」
男「なら良かった」
男「はい」
幼「これからは本当の恋人です」
男「はい」
幼「卒業証書として男からキスが贈呈されます」
男「はい……え?」
男「ちょっ!いきなり?!心の準備が!…」
幼「………早く………唇だからね………」
男「…………行くぞ」
幼「ん…………」
チュゥッ………
男、幼「!?」ビクッ
…………
男「さっ流石に二回はないよな……はは」
幼「うっうん…多分?」
友(なんで止めんだよ!)
女(今のは空気読みなさいよ!バカ!!)
男「ん?……ンッ」チュゥバ
幼「えへへ~!私からも贈呈!」カァァァ
男「あっありがとうございます」カァァァ
幼「………」
男「………」
男、幼「………かっかえろっか……!あははは!」
男「ああ……!」
幼「……これからもよろしくね!男!!」ギュッ
男「ああ!これからもずっとずっとよろしくな!!幼!!」
幼「うん!!」
終わり
乙
Entry ⇒ 2012.04.16 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
妹「わー、お兄ちゃんそれはねー…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333379365/
妹「……何が違うの?それ、私のパンツ、でしょ?昨日履いてたやつ。」
兄「ゴメン!許してくれ!」
妹「嫌。絶対許さない。お母さんに言うから。」
兄「や、それは、頼む!なんでもするから!」
妹「なんでもするって言った?ほんとに?」
兄「あ、ああ。だから母さんに言うのは…」
妹「…じゃあ今日の夜私の部屋に来て。ちゃんと言う事聞いてくれたら黙っててあげる。」
コンコン
兄「入るぞ。」
妹「どうぞ、お兄ちゃん。」
ガチャ
兄「あのさ、あんまり突拍子も無いことは…」
妹「別にお金もかからないし大したことじゃないよ、お兄ちゃんには。そこ座って。正座。」
兄「う、うん。」
カチャカチャ、ピッ
妹「じゃあ録画しながら質問してくから。」
妹「何かダメなの?」
兄「いや、なんだよ、質問って。」
妹「じゃあ聞くね。お兄ちゃんは今日私のパンツで変な事してたよね?具体的に何してたの?」
兄「え、それは…」
妹「ふーん、母さんに言う?」
兄「ごめんなさい!えっと、妹のパンツ使ってオナニーしました…」
兄「被せて…」
妹「聞こえないなぁ。はっきり言って。」
兄「ちんこに被せて擦りました…」
妹「そっか。じゃあ再現してくれる?とりあえずズボンとパンツ脱いでよ。」
妹「そうだよ。早く。ん?」
兄「わかった…」
ヌギヌギ パサッ
兄「脱いだぞ…」
妹「じゃあズボンとパンツは預かるね。お兄ちゃんのこれを私のパンツが包んだんだね。よく撮っておかないと。」
兄「恥ずかしい…」
兄「な、これは…」
妹「早く擦ったら?ん?」
兄「さすがに…」
>>17に決めてもらおう。
妹「あはっ、おぱんちゅだって。じゃあ今脱ぐからよく見てろよこのクソ豚野郎。あ、間違えちゃった。私の脱ぎ脱ぎするとこよぉく見ててね、お兄ちゃん。」
ヌギヌギヌギヌギ
妹「はい、おぱんちゅ。」
パサ
妹「その顔に被せられたおぱんちゅ使ってどうするの?お兄ちゃん。」
妹「目がやばいよ。早くしごきなよ、お兄ちゃん。じーっと見ててあげるからさ。」
ガサガサ
兄「ハァハァ妹…妹…」シコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコシコ
兄「妹…妹…うっ!」ビュルビュル
妹「気持ち良さそうに…それで終わり?」
兄「う、うん…」ハァハァ
妹「じゃあパンツ返して。」
妹「うん、だって私ノーパンだよ?風邪ひいちゃうじゃん。早く返して。」
兄「あ、ああ。」
妹「お兄ちゃんの…」ペロッ
チュパチュパ
妹「苦いね。」
兄「!?お前!弱みを握ろうとして録画してたんじゃないのか?何で舐めながらデジカメに寄ってるんだよ…」
兄「え?」
妹「まだ終わらないよ。早く足開いて。お兄ちゃんが私の体で好きなところはどこ?じーっと見てる足?もう正直に喋れるでしょ?」
チョンチョン
兄「あ…うあ…。足です、今みたいに足でされるのが…」
妹「靴下は履いたままがいいの?」チョンチョン
兄「はい…」ハァハァ
兄「妹が好きだ…あ…」
妹「嬉しい。私もお兄ちゃん大好きだよ。妹に足でされてスカートの奥凝視して血走った目の変態が好き。」
コスコス
兄「で、でももう…」
妹「ダメだって、こんな風に靴下足裏で挟まれて加速してもイったらダメ。」コスコスコスコス
兄「あーー!」ビュルビュル
妹「あーあ、足べったり…」
兄「ハァハァ…」
妹「…大好き…」
ゴリィ!
兄「!!!」ガクガク カクッ
兄「…」ジョーー
妹「あむっ」パクッ
ゴクゴク
妹「ぷはぁ!おしっこ飲んじゃった…予定外…」
妹「起きて!お兄ちゃん!」ビンタビンタ
兄「あ…」パチ
妹「気付いた?はいどうぞ。」グリグリ
兄「むぐ…」
妹「顔踏まれたいでしょ?匂い嗅いで勃たせて。ってもう勃ってる…」
ヌギ
妹「靴下は片方だけが好きでしょ?ほら、足舐めてシコシコして。イったらダメだよ。」
兄「ハァハァ」ペロ チュパシコシコシコシコシコシコシコシコ
妹「あぁぁ…気持ちぃ…」
兄「…良いのか?」
妹「良いわけないじゃん。でも犯したいんでしょう変態。足舐めながらおちんちん突っ込んで妹犯して気持ち良くなりたいんでしょ。」
兄「い、いくぞ。」ヌチュヌチュ
妹「へぁ…」ビクビク
妹「あぁ…お兄ちゃん…お兄ちゃん!お兄ちゃん!気持ち良いよぉ…あぅ…あぅ…い…」ビクンビクン
兄「妹…いくぞ!うあ!」ドクドク
妹「ふぁ!…ら…らめ…」ガクガクガクガク クタ…
兄「は、ぁぁぁ…」ブルブル
妹「…」ビクンビクン
兄「妹…ハァハァ…あ、妹?妹?」ユサユサ
妹「…」ビクンビクン
妹「中出ししたね…」パチリ
兄「妹!あ、ごめん…」
妹「近親相姦で生足舐めながら靴下足の匂い嗅いで夢中で腰振って中出ししちゃうんだね。お兄ちゃんは。」
兄「ごめん!責任はちゃんと…」
妹「取ってくれるの?ほんとの妹だよ。どうやって責任取るのかな?」
>>51
意味不明なレスはオリジナルでいきます。
妹「そう。私は家を出るし結婚もするわ。」
兄「な!だってお前…」
妹「だって私はお兄ちゃんが好きだから。例え戸籍が変わっても、例え日本を離れる事になっても、家を出て兄ちゃんと結婚するわ。」
兄「妹…」
妹「お兄ちゃんは黙ってついてきて私の足でも舐めてればいいのよ。大好き。」
~fin~
Entry ⇒ 2012.04.15 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
弟友「お前ってホント可愛いな」弟「そ、そうかなぁ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334054157/
弟「結構気にしてるんだよ……」
弟友「男にも告白されたことあるしな!」
弟「うう、トラウマだよ……他人事だと思って」
外野1(はぁはぁ……弟ちゃんマジ天使)
外野2(すりすりしたい、抱きしめたいいやむしろこすこすしたい)
外野3(弟ちゃん……ふぅ──)
弟「な、なんか変な視線が」
弟「それどっちが異常なの」
弟友「俺はノンケでもかまわず食っちまう男だぜ」
弟「もう聞き飽きたよ」
弟友「まあだからこうして俺とお前は友達でいられるんだ」
弟友(お前に気があるやつからやっかみ被る危険もないし)
弟「あ、そろそろ授業はじまるね」
弟友「数学の宿題難しかったよなぁ。お前あれできたか?」
弟「うん、兄ちゃんに教えてもらった」
弟友「ほう!お兄さんとな!」ガタッ
若っッッッッッッッッってねぇなああああああああん?
女はショタを調理できないんだよ
自分が材料になってしまうから
弟友「もちろんだ!あの無駄な肉のない細くも逞しい体、凛々しい相貌、そして何より引き締まったケツ!一度でいいから公衆便所へしゃれこみたいぜ」
弟「なんでそんなに詳しいの……」
弟友「たのむ!今度紹介してくれ!」
弟「えー、やだよなんか目がぎらぎらしてるもん……」
弟友「友よ、独り占めするつもりか!」
弟「とにかくなんかやだ……」
弟友「……」
弟友「みんな!弟クンが時間限定でナデナデさせてくれるそうだぞ!!」
外野2「うおおおおおおおすりすり!なでなで!こすこす!!!」ガタッ
外野3「弟ちゃ──ふぅ」ガタタッ
弟「うえっ!?」
弟友「さあナデナデするがいい!ただしイケナイところを触ったやつは俺がケツの穴にションベンしてやるからな!」
弟「うう……ひどいめにあった」
弟友(服も乱れて顔を真っ赤にして涙目で……そのテのやつがいたら辛抱たまらんレベルだなこれ)
弟「なんか内股さすさすされるし……」
弟友(んーギリギリセーフか)
弟「変な硬いのが首筋におしつけられるし」
弟友(アウト)
弟「なんかふにゃふにゃしたのが顔に押し付けられるし」
弟友(……アウト)
弟「何か言ってよぉ」
弟友「ウホッ」
弟「?」
昼休み
弟友「おい外野2と3」
ごめんこれ以上は無理
いてくる
2「な、何だよ弟友?」
3「俺達これから便所行くんだけど」
弟友「ほう丁度いい。やらないか」
3「は……?」
弟友「俺の友を穢した罪はそのケツの穴で償ってもらう!」
2「え?な、何だよ!俺達おティンティンには触って」
弟友「勃起したチ○コをこすりつけたのはどっちだ?」
2「う──ぁ」
弟友「玉袋を顔に押し付けたのはおまえだな?」
3「え、あ、い、や、その」
弟友「──いいのかい?ホイホイ便所になんか行っちまって」ジィィィ
2 3「ひ、ひぃ……」
「「アッーー!!」」
放課後
弟「なんか随分すがすがしい顔してるけど、何かあったの?」
弟友「くそみそな連中にケツ罰……天罰を下しただけさ」
弟「普通いい間違えないよそれ」
弟友「下したのはあいつらの方かも知れないけどな」
弟「なんの事?」
弟友「気にするな。それより一緒に帰ろうぜ」
弟「あ、うん。悪いけど今日はこの後用事あるんだ」
弟友「そっか、じゃあやめとこう。またあしたな」シュタッ
弟「バイバーイ」フリフリ
外野1(弟タン……手をふりふり……あの手でこすこすされてぇ)ハァハァ
ゾクッ
外野1「!?な、なんかケツの穴がヒュンってなった……せ、背筋が」
兄友(女)「おーい帰るじぇー」
兄「あーわり、この後弟と買い物行くんだ」
兄友「あ、あの可愛い弟さん?いいなーあんな素直で可愛い弟がいて。ウチの生意気なクソガキとは大違い」
兄「あいつだって生意気だぜ。小姑みたいに小言言ってくるし、女かっつーの」
兄友「女の子みたいだよねー見た目。女装させたらすっごい似合うんだろうなぁ」
兄「っ」
兄友「ん?どした?」
兄「なんでも、ねえよ」
兄友「まあいいや。んじゃウチは別のコ達と帰るね」
兄「あいよ」
近所のスーパー前
弟「あ、兄ちゃん!」タタッ
兄「よう、待ったか」
弟「ううん、さっき来たトコ」
弟「まだ寒いしあったかいのがいいな。鍋焼きうどんとかどうかな?」
兄「おおいいねえ。じゃあそれにするか」
弟「やった!」ギュッ
兄「っ!いい加減腕に抱きつくのやめろよ……」
?(……)
?(なんなんだろう、あの二人は)
?(カップルにしか見えない)
自宅 兄の部屋
弟『片付けはボクがしておくから、兄ちゃん先に休んでて』
兄(……あいつ益々女っぽくなってきたよな)
兄(家事好きだし、よく気がつくし……か、可愛いし)
兄「落ち着けよ俺……あいつは男で、しかも弟だぞ……」
兄「なんでこんなにドキドキしちまうんだよ」
兄「クッソ……」
コン コン
兄「ん?ああ……」
カララ
幼馴染「おっす」
兄「おっす」
幼馴染「部屋が窓で向かい合わせになっている可愛い幼馴染だ」
兄「自分で言うなボケ」
兄「はいはい」
幼馴染「日記もつけてないぞ」
兄「興味もねえよ」
幼馴染「で、何か悩んでたみたいだけど?」
兄「何のことだ?」ドキッ
幼馴染「とぼけても無駄。一緒に弟ちゃんの文化祭行ってからでしょ」
兄「ぐ……」
幼馴染「いい加減認めちゃえばいいのに」
兄「あ、あいつは男で、弟だぞ!?」
幼馴染「でも”気になってる”んでしょ?」
兄「はっきり言うな!」
幼馴染「もっとストレートに言おうか?」
兄「う、ぐ」
兄「おいやめろ」
幼馴染「その相手がクラスの出し物で女装した弟ちゃんだったなんて」
兄「やめろって言ってんだろ!」
幼馴染「大声出すと弟ちゃんに聴こえるよ?」
兄「……」
幼馴染「今日あんた達がスーパーで買い物してるの見かけたんだけど」
兄「げっマジか」
幼馴染「カップルが買い物してるようにしか見えなかった」
兄「……」ニヤ
幼馴染「あ、嬉しそうな顔」
兄「はっ!?」
兄「うっせ!」
幼馴染「まあまあ落ち着きたまえ」ポイッ
兄「ん?」パシッ
兄「……おい未成年」
幼馴染「茨の恋路に悩む友に乾杯♪」
兄「はぁ……一杯だけだからな」
幼馴染「はいはい」
幼馴染(──フッ)ニヤッ
弟「兄ちゃーん」コンコン
(E.ピンクのエプロン)
弟「あれ?返事がない……」
弟「また電気つけっぱなしで寝ちゃってるのかなぁ。開けるよ?」カチャ
兄「──」
弟「あ、窓開けたまま寝てる……ん?なんかビニール袋が」ガサガサ
兄 ガバッ!
弟「わっ!ご、ごめん起こしちゃった?兄ちゃんまた電気」
兄「──弟ぉ」
ぎゅっ
弟「え?……あ」
幼馴染(兄よ……)ゴクゴク
幼馴染(いい加減アルコールに極度に弱い上にバカになると言う自分の体質を理解するべきね)
幼馴染(あと、良い子は二十歳になってから飲酒しましょう)
数分前
幼馴染「あんたは弟ちゃんがー?」
兄「スキー!」イェイ
幼馴染「ライクですかー?」
兄「ラヴー!」イェイ
幼馴染「惚れてますかー?」
兄「イエース!」イェイ
幼馴染「よーしよく言った!それでこそ男!それでこそジェントルメン!」
兄「なんのきょれしきぃ!」ビシッ
兄「てっ」ガスッ
兄「おさななじみどの! きょれはなんでありまふか!」ガサガサ
幼馴染「男の嗜みだ。それを用いて弟ちゃんを手中に納めよ」
兄「しゅちゅーとはなんでしか!」
幼馴染「抱きしめて!」
兄「抱きしめて!」イェイ
幼馴染「チューをして!」
兄「チューをして!」イェイ
幼馴染「即情交!」
兄「即情交!」イェイ
幼馴染・兄「どんどんぱふぱふー」
兄「あいっ!」ビシッ
兄「……」
兄「──」ガクッ
現在
兄「弟……弟……」スリスリ
弟「ちょ、ちょっと兄ちゃん、痛いよ」
兄「んーやわらかい……」
弟「兄ちゃんなにこの匂い。もしかしてお酒?」
兄「なにーお酒だと?弟!おまえそんなもんに手だしてるのか!」
弟「出してるのは兄ちゃんでしょ!」
兄「そんないけない弟には──こうだ!」チュッ
弟「!?!?」
兄「──」チュルルルル
弟「んんっ、ちゅ、は──」チュルチュル
弟「んちゅ、は、ちゅる、ちゅぷっ、ちゅっ、ちゅっ」チュルレルチュルレル
※弟ちゃんは驚いてもがいているだけです
兄「──」チュプチュプ
弟「んっ、ちゅむ、んんっ、ちゅるるっ」
※弟ちゃんはあくまで驚いてもがいているだけです
兄「──」チュッチュッ
弟「んっ、んむっ、ちゅ、ちゅ」
※しつこいようですが弟ちゃんはあくまで(ry
兄「──はっ」
弟「ぷは……兄ちゃん……」ボーッ
兄「──」
兄(だきしめて・・・キスをして・・・そくじょうこう・・・)
ぎゅっ さわさわ
弟「ひぅっ!?」
さわっ さわわっ
弟「ふ、や、胸……そんな、兄ちゃん」
弟「ふぁ?」
兄「好きだ」ギュッ
弟「え、ええええっ!?」カァァ
弟「そ、そんな……だめだよ…だって」
弟「ボク、男の子だよ?」
兄「うそつけっ」
弟「えっ!?」
兄「オトコノコがそんなに可愛いわけあるかぁ」がばっ
弟「ひゃっ!?」ボスッ
兄「ん」チュッ
弟「んむっ」チュルッ
さわさわ
弟「は、ちゅ、んっ、んは……んちゅ」
弟(兄ちゃんの手……ぞわぞわする……)
ごそごそ
グイッ
弟「や、あ、シャツ──」
兄「おっぱい……弟の……」
弟「ないよぅ……」
兄「でも、乳首立ってるぞ?」クリッ
弟「あっ」ピ゚クッ
クリクリ モミモミ
弟「あ、や、うぁ、んっ、あ、な、なに、これ──あっ」ピクッ ピクッ
兄「かわいい……」ペロッ
弟「あふっ!?あ、ああっ」ビクビクッ
ちゅぷちゅぷ
弟「んあっ!あ──はっ、あっ」
弟「あっあっ!だ、だめ、あ、あふっ」
兄「もごもご」何が駄目なんだ?
弟「な、なんか、へ、変だ、よ、ああっ」
ぷはっ
兄「ふう……すごい感度だな、おっぱいでこんなに感じちゃうなんて。これでもオトコノコだって言うのか?」
弟「そ、そんな……」カァァ
兄「んーもうちょっと自分のことをわからせないとな」
弟「え?」
シュルッ プチッ ジィ~
弟「あ──っ」
ちょこん
兄「──ついてる」
兄「ついてる……ついてる……ついてる……オトコノコ」ペロッ
弟「ひゃっ!」
兄「ぺろ……ちゅぷ、ぺろっ」
弟「に、にいひゃ……き、きたな」
兄「ついてる……オトコノコ……ついてる……オトコノコ」くにくに
兄「あーもうどっちでもいいや」ちゅぷっ
弟「あっあっ、あうっ、ぞ、ぞわぞわ、くるぅ」プルプル
兄「ん、オトコノコの場所がおっきしてきたぞ?」ちゅるちゅる
もみもみ ちゅるる
弟「や、あっあっ、い、う、に、にいちゃ、ああっ」ビクッビククッ
兄「は、む、なんだお前、ちょっと被ってるのか……よし、兄ちゃんが舌で、んむっ」ペロッ ムキッ
弟「あああっ!あ、ああああっ!」ビクッ ピュピュッ ピュプププッ
弟「あああ──あ、あっ」ビクビクッ ピュルルッ
兄「なんだ、剥いた刺激でいっちゃったのか。いっぱい出たじゃないか」
弟「に、にいちゃ……おかしい、よ……ふぇぇ」
兄「大丈夫、兄ちゃんは男だ、紳士だ。だから嗜みを」
ガサガサ
弟「さっきのふくろ……え、あ」
無害!とろろ成分入りローション~ただのローションがこんなに感じるわけがない~
お尻で感じたいカップルの味方!強力殺菌作用成分でそのままでも安心!
弟「ちょ、ちょっと兄ちゃん……」
兄「もうこれはいらないだろ。こうしてみると、弟の勃起オンナノコ可愛いな……」つんつん
弟「あっ、あっ」
兄「さて」ぬとーっ
兄「おお、なんか手に取っただけでむずむずする……流石とろろ成分」
弟「に、にいちゃん……」
兄「怖がる事ないぞ。さあ、お尻をこっちにむけな」
パサッ
弟「あ、あれ……説明書?」
ピラッ
∧,,∧
( `-ω-) ようこそIDオナ禁スレへ!
/ ∽ |
しー-J
ここはsageずに書き込み、出たIDの数字の日数だけオナ禁をするという、
煩悩を捨てるためのトレーニングスレです。
例1 ID:wwh7KM12 の場合 7+12=19 なので19日オナ禁しましょう。
例2 ID:bicycle. の場合 数字がないので今日はオナニーしてください
さあ!存分にオナ禁するがよい!(`-ω-´) ↓
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
投げてんじゃねえよカス
あ?お?何言ってるんですかね?
兄「何だこれ」ピッ
弟「あっ」
兄「いいから、はやくお尻こっちに向けな」
弟「うう……兄ちゃん……」もそもそ
弟「ひゃっ!あ、ああっ」
兄「中までしっかり……」グリグリ
弟「あふっ、あっ!ほ──ぉ」ピクピク
兄「しっかり……」チュポチュポ
弟「あ、ああ」
兄「よし、もういいかな」
弟(なんかすごくむずむずする……)
弟「な、なにこれ……」モゾモゾ
兄「そんなに尻を振って、いけない子だなぁ、兄ちゃんを誘うなんて」ペロッ
弟「っ!!!」ビクッ
兄「ん?お尻の穴舐められたら感じたのか?」
弟「や、ち、違」
兄「正直に言えよ、むずむずするんだろ?」
弟「う、うう……」
ビクッ
弟「っ!」
弟(に、兄ちゃんの……あんなに大きい……)
弟「そ、そんな、まさか……」
兄「力ぬいて、動くなよ?」ピト
弟「あ──」
ヌ゙ルッ
弟「か──ぁ、は、ぁ」
兄「うわ……すげ、ぬるって……」
弟「く、は、に、にい──」ヌルル……
兄「あ、う……わ、これ……」
弟「に、兄ちゃんが……はいっ……ああっ」ヌルンッ
兄「お、おお、全部、はいった」
弟「か……ふ、ほぉ……は、ぁ──」
弟「は──っは──っ……」プルプル
兄「しかもこれ……俺のまでローションでむずむず……」ニュルル
弟「ひゃ!はぁっ」ビクビクッ
兄「すげえ……弟のナカ、熱い」ニュルッ ニュルルッ
弟「あ、ふぁ、ああっ」
弟(ぞ、ぞくぞく、する──兄ちゃんので……ボク、すごいぞくぞくしてる)
弟(おかしいよ……おかしいのに……)ニュチュッチュプッ
兄「はぁ──はぁ──」クチュッチュプッニュルッ
弟「あふっ、あ、はぅ、あっ」
弟(兄ちゃん……動かしてる)
弟「はぁ──え?」
兄「弟……こっち向いて仰向けに──」
弟「う、うん……」もぞもぞ
ピクン
兄「お前のオンナノコ……またこんなに固くなってるぞ?」
弟「あ──」
兄「今度は何もしてないのに……もしかしてほんとにお尻の穴で感じてたんだな?」
弟「──」カァァァ
兄「やっぱりいけない弟だなぁ。仕方ない、紳士な兄ちゃんがめいっぱい感じさせてやるからな」ニュルル
弟「ふぁぁっ!」ビクビクッ
兄「今度はもっと激しくするからな? 力ぬけよ?」
弟「はふ……う、うん……兄ちゃん──して」
グイッ パチュン
弟「はぁっ!?」
弟「うんっ!あふっ!ああっ!あ、ふっ!ふああっ!」
プルップルップルンッ
兄「は、はっ、オンナノコ、元気だ、な」クチュッ
弟「ひゃううっ!?」
兄「っ!し、締まりがっ」クチクチッ パンッパンッ
弟「はぁ、はふぁっ!だ、だめっ!」
弟(い、いじりながら、お尻っ!)
弟「ん──っ、はふっ、は、あ、ほ──」パチュッ パチュッ
弟「あ、あ、に、にいちゃ……また、で、でちゃ」
兄「く──にいちゃんも……そろそろ ちゅっ」
弟「んふっ、ちゅ、ちゅるるっ、ちゅぷ、ぺろ──」クチクチクチッ ニュプニュプッ
兄「ぷはっ」
弟「あ、や、も、もう、あっあっあっあっあっ!」
兄「くううっ!!」ビクッ!
ドプドプッ!!ビュブブブッ!!!ビュブゥゥゥッ!!
弟「ふやああぁぁぁぁぁ!!」ビクビクッ
ピュルルッ!ビュルルルルルルルルッ!!
弟「ん、んーーーーーっ……は、はぁ……」
くたっ
兄「はぁ……はぁ……」
弟「はふ……」
兄「弟……」
弟「にいひゃ、ん……」ちゅ
兄「んむっ、ん」
弟「はむっ、んふ、ちゅ……」
チュンチュン……チュンチュン……(IDフッキンハワルノリデシタスマンコ!)
兄「……」
弟「ん……」スースー
兄「……なにゆえ俺と弟は二人とも下半身を晒して同じベッドで朝を迎えているのだろう」
弟「にいちゃん……んんっ」スースー
兄「ところどころこびりついた変なもの……そしてなにうえ弟のケツから白いものが垂れているのか」
カララッ
兄「っ!」ビクッ!
幼馴染「おはよう」
兄「……」
幼馴染「随分激しかったね。まさかあれから三回もするなんて」
兄「……」
幼馴染「どう?愛する人と結ばれた感想は……」
兄「最悪だ……」
幼馴染「う……」
幼馴染(さ、流石にちょっと……)
兄「実の弟をレイプして……しかも一晩に、何度も……」
幼馴染「あ、あの、その」
兄「なのに、なんで……」
兄「なんでちょっとでも幸せを感じてるんだよ俺はぁぁぁ!!」グシャグシャグシャ
幼馴染「あ、そっちね……」
幼馴染「どっちでもいいんじゃない?茨の道に突き飛ばしたのは確かだし」
兄「もういいや、なんでも」
幼馴染「やっと吹っ切れたか」
兄「お前のせいだ!」
幼馴染「おかげといいなさい」
幼馴染「で、改めて聞くけど。あんた弟ちゃんのこと」
兄「っ──!」
幼馴染「……」
兄「──ああもう!好きだよ!可愛いよ!なんかもうついてるとか男だとか弟だとかどうでもいいくらい惚れちゃいましたよ!」
弟「……ほんとに?」
兄「──」
兄「あ、え、えっと、その、だな」
幼馴染「──嘘なの?」
兄「いや、違くてっ!あーっと……」
弟「──ボク、兄ちゃんがそれでいいなら、ボクもいいよ」
兄「……え?」
弟「だから、その、ボク、男の子だけど……兄ちゃんが、男でもいいって言うなら……」モジモジ
兄「っ」ドキッ
幼馴染「……さて、私はこれで」カラカラ
兄「あっちょ!」
幼馴染「ああそうそう……ちゃんと二人の学校には連絡を入れといてあげるから」ピシャッ
兄「どういう意味だぁ!」
弟「──にいちゃん?」
兄「う……」
兄「え?」
弟「ちゃんとして……くれる?」ウルウル
兄「あ──」
兄「……おいで」
弟「──うんっ」
ぎゅっ
兄「んっ」
弟「ん──ちゅ」
おわり
ただし二次元に限る!
おっきしてくれた同志はおられるであろうか
それじゃみんなお休み
可愛い男の子最高や
ふう
Entry ⇒ 2012.04.13 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
妹「もう……兄さん、1回だけですよ?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333280543/
妹「……はい」
兄「……」ドキドキ
妹「……」
ガタンッ
兄「くそっ!また音の出るTシャツかよ!!」
妹「さ、兄さん帰りましょうね」
兄「もう一回!もう一回やらせて!1000円自販機!!」
妹「ダメです」
妹「ですね」モサモサ
兄「けどこれちょっと中がスカスカすぎるな」モサモサ
妹「ふ菓子ですからね」モサモサ
兄「その点トッポってすげえよな、最後までチョコたっぷりだもん」
妹「じゃあトッポあげますからふ菓子もらいますね」モサモサ
兄「あっ!ウソウソ!!ふ菓子ちょうおいしい!!!」モサモサモサ
妹「どうしたんですか兄さん」パタパタ
兄「見ろッ……散歩中の犬に電柱と間違えられてマーキングされちまったッ……!」
妹「今日もですか」
兄「二度と同じ蹉跌は踏まぬと誓ったのに、不覚だ……」
妹「とりあえずそのまま上がらないでくださいね」
兄「はい」
兄「マジで?頼むわ」
妹「がってん、です」
モミモミ
ギュッギュッ
妹「はい、おしまいです。あ、今日の晩御飯は餃子でいいですか?」
兄「どうして縛ったし。あと晩メシはシュウマイの気分」
ビビビビビビイ
兄「くっ、……妹、な……にをし、た……」
妹「スタンガンです」
ビビビビビビビ
兄「めっちゃ肩こりに効くなコレ」
妹「でしょう?」
妹「兄さんトイレは閉めてしてくださいって何回言えば分かるんですか」
兄「えっ、なにそれ突然こわい」
妹「今日は洗濯ばさみです」
兄「はい」
妹「これを、こう……こう……こうです!」ゴバッ
兄「あうふっ」
妹「さらにこう、こう、これでどうですっ!」ゴバシャァ!
兄「あかん、ウチもうお嫁にいけへん……」シクシク
兄「食べる食べるー」
妹「今日はマグロのですよー」
兄「マジで?めっちゃ豪華やん」
妹「ふふん」
妹「はい」
兄「『バスガス爆発』、は『バスが酢爆発』というと言いやすいぞ」
妹「へー」
兄「それではいざ、……バフッ!?」
妹「……」プッ
兄「違うもん!『馬糞』って言おうとしたんだもん!!」
妹「一回負けたら終わりだから必死ですよねー」ハイッター!ギャクテンデス!!
兄「出てみたいよなぁ、っと電話か」ブルルルルルルル
妹「えっ、兄さんに電話かけてくる人なんているんですか」
兄「なにそれ泣きたい。もしもし?はい、はい。あー、はい。すぐ行きます」
妹「出かけるんですか?」
兄「ああ、ちょっとマモノさんに呼び出されたから行って来る」
妹「なるほど、仕事の人からですか納得です」
兄「うるさいバーカバーカ!この貧乳!!」
妹「あ゛?」
兄「ごめんなさいうそですエイプリルフールでした」
妹「はい」
兄「なんかエロいよな、響きがさ」
妹「全然」
兄「ですよねー」
妹「兄さんが言うとなんかやらしいです」
兄「そうでなきゃ俺が言うわきゃないだろぉ?!」バンッ
妹「永遠に口を閉ざしているが良いです」
ベキッ
兄「あふぅ」
兄「レオタードは?」
妹「その要件は却下されました」
兄「くそぅくそぅ」
妹「このリボンを……」
兄「ほう」
妹「ていっ」バッ シャキーン
兄「ほほう」
妹「どうですか、練習の成果」
兄「ちょいかしてみ」
妹「どうぞ」
兄「ほっ」ジャッ ガコゥン ドォォォォン・・・
妹「……まだまだ私は練習不足のようですね」
兄「ふはは」
妹「それは私にケンカ売ってると言うことですね?」
兄「……いや、趣味趣向だからなぁ。うん」
ペキュ
妹「中途半端なフォローなんてしたら殴りますよ?」
兄「もう殴っ……ていうか何か不吉な音がしたんですが」
なんからんま1/2思い出した
妹「ありましたね」
兄「あれって、どれだけ水がかかったら女になるんだろうな?」
妹「そういえばそうですね」
兄「ということで呪泉郷に行ってきたんだ」
妹「暇人ですね」
兄「で、今から半身だけ水を浴びてみる」
妹「どうぞ」
ザーッ
兄姉「……」
妹「かかった所だけ変化してて大変気持ち悪いです」
兄姉「なんかボンボン坂高演劇部の部長の気分だわ」
妹「なんですか」
兄「パンツかしてくれ」
妹「……何に使うつもりですか」
兄「何って……そりゃナニだろ」
妹「なら良いです」
兄「すまんね」
妹「たまには自分で作ったらどうですかこの三年寝太郎」
兄「なんだと!?わかりました」
妹「その前に、料理にオナホは使いませんよ」
兄「マジで?!」
兄「そういうと思ってな、買ってきてたんだ」
妹「たまには気が利きますね、ありがとうございます」
兄「いいってことよ」ギュッ
妹「……股間に挟んで何してるんですか」
兄「ほうら、たっぷり賞味するが良い」
妹「……」スッ ギリギリギリ
兄「そ、そっちは違うバナナですよーぅ?!」
ブチィ
兄「うれしそうだな」
妹「好きなんですもん、いいじゃないですか」
兄「今日もバケツプリンか?」
妹「いいえ!今日は浴槽プリンですっ!」グッ
兄「へー……」
兄「ふっ、わかっとらんな。風呂上りはフルーツ牛乳だ」ゴクゴク
妹「……」ゴクゴク
兄「……」ゴクゴク
妹「……!」ゴクゴク
兄「…プハッ、ふはは、俺の勝ちだな」
ヒュッ ゴン
兄「痛いひどい」
妹「わかりました」
兄「やった!」
妹「どうぞ」スッ
兄「これは・・・ガム?」
妹「お望みどおりカレー味です」
兄「くやしいっ!でも噛んじゃうっ!!」ビクッビクッ
妹「はい」
兄「うんこ味のカレーとカレー味のうんこどっちがいい?」
妹「おまかせします」
兄「ういうい」
妹「ほう、どんなですか」
兄「このクスリは100%やさしさで出来ています」
妹「どこからそのやさしさを抽出してきたんですか」
兄「三丁目の酒井さんから」
妹「そうですか」
兄「はい」
兄「ちょっくら三途の川で釣ってきた」
妹「アレ……ですか」
兄「うん、アレアレ」
妹「まぁたしかに、アレはそうかもしれませんね」
兄「だろだろ?」
妹「で?」
兄「その冷たさが心地よいのです」
テテテ テテテ テテテ テン♪
妹「冷たい、といえば?」
兄「ドールッ!」
妹「ファイナルアンサー?」
兄「ファイナルアンサー!」
デデデーン♪
妹「正解!」
兄「おっしゃあポケモンゲットだぜっ!」
兄「シリーズ」
妹「あててんのよ」トンッ
兄「包丁は少し痛いのでやめていただきたい」
妹「これで満足ですか?」
兄「うむ」
兄「何の?」
妹「兄さんのです」
兄「ははは、俺の中に爆弾でも詰めたか?」ポチッ
妹「あ」
チュドーン
妹「・・・だから言ったのに。馬鹿な兄さん」
兄「腹がむずがゆい」
妹「もう少し威力を高める必要がありますね」
兄「ふははは、プラスチック爆弾ごときでどうにかなると思うなよ」
妹「出直してきます」
兄「ようしどこからツっこんでやろうか?」
妹「言い方がやらしいです」
兄「自覚している」
妹「ならいいです」
兄「はい」
兄「しもた!今年は俺が桜係やった!!」
妹「そうですか」
兄「はい」兄「はい」
妹「……」スッ
妹「……」スッ
兄「あっ……」
ビスビスビスビスビスビス
兄「やめてとめてやめてとめてやめて」
妹「そうですが」
兄「じゃあ、普通にしゃべってみてもらっても良い?」
妹「無理です」
兄「無理なの?」
妹「仕様です」
兄「使用なら仕方ないな」
兄「ははは、妹は子供だなぁ」
妹「いいじゃないですか、楽しいですし」
兄「まあいいけどな、で?」
妹「今回は3tでお願いします」
兄「お、今回は爆破しがいがあるな。んじゃ取ってくるわ」
妹「はーい」
妹「兄さんの出生地ですね」
兄「イエス」
兄「おう、もうそんな季節か」
妹「はい」
兄「んじゃ、気をつけてな」
妹「留守をお願いしますね」バタン
兄「さて……と、妹の部屋のパンツでも借りるか」
妹「はい」スッ
兄「クーパー」
妹「はい」スッ
兄「汗」
妹「はい」シャッシャッ
兄「……何故すべてメスで済まそうとするんだ」ドクドク
妹「はい」ザクッ
妹「そうですか」
兄「やってみそ」
妹「仕方ないですね……てへぺろっ」テヘペロ
ズゴゴゴゴゴ゙ チュドーン
兄「おお、すげえな。これは人気出るわけだわ」
妹「ですね」
妹「別にそれでもいいですけど」
兄「マジで?!」
妹「溶けますよ?」
兄「マジで?!俺の心が的な?!」
妹「マジです。物理的に、です」
兄「それでもいいや」
妹「皮が溶けて丁度いいんじゃありませんか?」プッ
兄「心が折れそうだ……」
兄「くそっ!また音の出るTシャツかよ!!」
矛盾が生じている
妹「つじつまがあわないこと、ですね」
兄「これな、おかしいと思うんだよ」
妹「何がですか?」
兄「だって盾って殴るためのもんじゃん?」
妹「まあ、兄さん的にはそれでいいんでしょうがね」
兄「何、あの標準価格1600のバケモノか」
妹「SP回復用です」
兄「……」ジーッ
妹「……」ジーッ
兄「……あ、終わった」
妹「兄さん、妹モノとか趣味あったんですか?」
兄「巨乳眼鏡なら何でも良かった。別段反省する心積もりも無い」
妹「でしょうね」
しゅーーーーーーりょーーーーーーー
全部作ってくれるとは
Entry ⇒ 2012.04.08 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
姉「あなたの娘を連れてきたわ!」 娘「……」 男「……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333469369/
男「これは……どういうことでござるか」
娘「……」
姉「最近はやってるんでしょ!?こういうの!」
男「こ、こういうのってどういうのでござるか姉上」
姉「一人暮らしの冴えない男の家に、突然娘と名乗る女の子が!みたいな!」
男「ああ、アニメとかのあれでござるか……」
姉「そう!さすがは男!詳しいわね!」
娘「……キモい」ボソッ
男「お、お主……拙者の娘なのでござるか?」
娘「……(ブンブンブンブン!)」
男「全力で首をふられてるのでござるが」
姉「な、何いってるの娘ちゃん!さっき段取り話したでしょ!」ボソボソ
娘「こんなに気持ち悪い喋り方するとは聞いてない……」ボソボソ
姉「ちょっ、ええー?困るわよぉーそんなこと言われてもぉー」
姉「……チェンジ」ボソッ
男「……」
姉「え?あ、ああうん……どしたの?」
男「どこで拾ってきたんでござるかあの子……元あった場所に戻してきて欲しいんでござるが」
姉「な、なんてこと言うの!?女の子を犬か猫みたいに!この調教願望!」
男「ええー……」
娘「……ねえ」
男 姉「「……え?」」
娘「何でそんな気持ち悪い喋り方なの」
男「ド直球にもほどがあるでござるよ」
娘「きも……お?」
男「変な言葉を教えないで下され姉上」
姉「深夜にやってる女の子がいっぱい出てくるアニメを見てニヤニヤするのが仕事なの!」
娘「……キモい」
姉「そうでしょうそうでしょう!」
男「もう二人とも帰ってほしいのでござるが……」
男「えっ……ほんとにこの子は置いていくんでござるか」
姉「そうよ!詳しい事情はあとで話すわ!娘ちゃんのことお願いね!
あなたはキモオタだけど良識はあると信じてる!手だしたら殺すわよ!」
娘「……」
男「姉上……まさかこの子、姉上の隠し子──」
姉「馬鹿言わないでよ!私は処女よ!!」
バタン!
男「ええー……」
男「……」ゴクリ
娘「……」ジーー
男「えーっと……む、娘ちゃん……だったでござるな?」
娘「……」コクン
男「い、今……いくつでござるか?」
娘「じゅうにさい」
男「(幼稚園の年長さんぐらいだと思ってたでござる……)」
娘「……ときどき、うちに来てた。おねえさんて呼ばないとおこるおばさん」
男「うわあ。それだけじゃちと情報が足りないでござるな……」
男「その……どうしてこの家に連れてこられたのかはわかるでござるか?」
娘「……」
男「?」
娘「……っ」ウルッ
男「えっ、ちょ」
男「い、いなくなった!?って……じょ、蒸発ってことでござるか?」
娘「……」ブンブンブン
娘「仕事中の……事故で……乗ってた船が……テンプクして」
男「……あー」
娘「ゆくえ、ふめい……だって」
男「……」
男「それはつらいことを聞いてしまって……すまなかったでござる……」
娘「……」ブンブン
男「なるほど……」
娘「そしたらおば……おねえさんが」
男「本人がいないときはおばさんでいいでござるよ」
娘「……おばさんが。頼りになる人のところに連れていってあげる……だから心配いらない、って」
男「それがココだった……と?」
娘「……」コクン
娘「しょうじきいって……あてがはずれた」
男「正直な子でござるなー」
こんな大事なことを女の子に説明させる姉上にはあとで文句を言うとして」
娘「?」
男「ぶっちゃけた話をすると……あのおばさんも全然知り合いいないんでござるよ。
拙者たちと話すときは普通でござるが、知らない人と話すのがとにかく苦手で……」
娘「……わたしがはじめて会った時もすごく挙動不信だった。かんぜんにふしんしゃだった」
男「だからまー……なんというか……拙者が頼れるというよりは
あの人には拙者くらいしかまともに頼れる人がいないというか……」
娘「……なんてこった」
男「あ、あの……娘ちゃん?何を言ってるのでござるか?」
娘「きもおた……年いくつ?」
男「きも……さ、30でござるが」
娘「……まじ?」
男「な、なんでござるか?」
娘「……へやに女の子の人形がいっぱいあるのに、30?」
男「フィギュアは大人のたしなみでござるからな!コポォ」
娘「……」
狭い我が城ではござるが、こんなとこで良ければ歓迎するでござるよ!」
娘「いきなりフィギュアにたとえてくるしんけいがすごい」
娘「しかし……せにはらはかえられない。しばらくお世話になります。よろしくきもおた」
男「うむ、よろしくでござるよ!あと、できれば拙者のことはパパーと……」
娘「ところできもおた。さっそくだけどはなしがある。ちょっとここ正座して」
男「はい。なんでしょう」スッ
娘「きもおたのこと、きもおたきもおたと言いながら
じつはわたしもアニメやまんがは軽くたしなんでいる」
男「ほほう」
娘「だからこのてんかいがなにをいみしているのかなんとなくわかる」
男「ふむふむ」
男「ツンツンというよりは冷ややかに拒絶されてる感じでござるが」
娘「さまざまなこんなんを協力してのりこえることでしだいにはぐくまれるきずな」
男「あるある」
娘「そしてさいしゅうてきにはデレるわたし」
男「自分でデレるとか言った」
娘「パパぁ、パパぁ!いっしょにおふろはいろうよ!あらいっこしよー!
え!?いいじゃんべつにーいまはおやこなんだしー!えへへ!」
男「つづきはよ」
わたしのすべてを……パパにもらってほしいの」
男「支援」
娘「ねる」
男「ちょっ、おいふざけんな!睡眠代行はよ!続きオナシャス!!」
娘「おちついて」
男「……ハッ!いかんいかん」
娘「まあだいたいこんなかんじになるのがきもおたの理想のはず」
男「まあ、そうなるんならうれしいとは思うでござるが、理想とまでは……」
娘「でもげんじつはそんなにあまくないっ!」ビシッ
男「!?」ビクッ
男「おお?」
娘「わたしには彼氏がいるのだ。きもおたよ」
男「へ、へえ」
娘「……」
男「……?」
娘「へえ……って。そ、それだけ?」
男「ま、まあ……娘ちゃんくらい可愛い年頃の女の子なら彼氏くらいいるでござろうな……」
娘「か、かわ……」カアァァァ
男「ええ?い、いいも何も……それは拙者が決めることではないでござるし」
娘「ふつうこういうのはものがたりのちゅうばんかららすとにかけてもってくるはなしでしょ」
男「そう、なんでござるか?」
娘「とつぜんむすめと称しておしかけた女の子が
次のしゅんかん彼氏もち発言をするなんてなかなかない」
男「……言われてみればそんなアニメは見たことないでござるな」
娘「ほんらいならもっと驚いたり空気読めよてきなかんじをだしてもいいとこ」
男「はあ……」
男「はい」
娘「わたしにデレをきたいしようなどとおもうなよ!ということ」
男「>>32でカアァァァとかいうオノマトペが出てるのはあれはデレではないのでござりますか」
娘「ばかにするな。デレとはそんなにあさいものではない。
このていどでデレとはかたはらいたし」
男「ははあ」
娘「どんなに愛情いっぱいにつくそうと、わたしの心は彼氏からなびくことはないのよ」
男「一途なのでござるな」
娘「それでもいいのか?きもおたよ」
娘「う、うん……おばさんからはそうきいてるよ」
男「だったら彼氏と拙者がはりあったりするのはおかしいのではござらんか?」
娘「……」
男「むしろその彼氏殿と協力して、これからの娘ちゃんの未来を明るいものにしてゆかなくては!」
娘「……あ」
男「む?」
娘「あのおばさんが言ってたいみがちょっとわかった。きもおたはしゃべり方ほど中身はきもくない」
男「それは誉め言葉と受け取ってもいいのでござるかな……」
娘「……」コクン
男「えー……何ぶん突然のことで、ベッドが拙者のぶんしかないでござる
今日は娘ちゃんがそこで寝てくだされ。拙者は床でねるゆえ」
娘「……わかった。こんかいはあまえられる」
男「ははは」
ボフッ
娘「…………」
娘「ごめんやっぱパス。このベッドなんかくさい」
男「え!?」
娘「サクマドロップにはいってるすーすーする白いはずれ味のにおいがする」
男「拙者の体臭がメンソール系だったなんて衝撃の事実なのでござるが……」
むしろ当たり
男「……ま、まあ娘ちゃんがそれでいいのなら」
娘「おやすみきもたくん」
男「おやすみなさいでござるドラえむすめちゃん」
娘「……Zzz」
男「(ふー……やれやれ。とんでもないことになったでござる)」
娘「スーッ……スーッ……」Zzz
男「(こんなちっちゃい子にまで恋人がいるというのに拙者はいまだに素人童貞……くぅっ!)」
娘「ん……んん……」
娘「おかあ……さん……グスッ」Zzz
男「……」
男「今はそんなことどうでもいいでござるな……」
娘「……」モグモグモグ
男「うまいでござるか?」
娘「……」コクン
男「なにぶん男の料理でござるから、娘ちゃんの口に合うか心配してたのでござるが
今のところ文句がないということは、大丈夫そうでござるな?」
娘「ふつーにうまい」モグモグ
男「普通くらいでござるか」
娘「おかあさんが作るのよりうまいくらいにはうまい」
男「Oh……」
男「ん?なんでござるか?」
娘「今日はむすめはでかけるよ」
男「ほほう。一体いずこへ?」
娘「ふつうはむすめくらいの年だと学校とかいくんだよ?」モグモグ
男「そりゃあ知ってるでござるが……転入手続きも昨日拙者がすませたし。
でも今は春休みでござろう?」
娘「うん」モグモグモグ
娘「今日はなきもおたよ。むすめは彼氏のもとへゆくのだ」
男「ほほう」
男「えーっと……こういう時は『信じていた俺の娘が……!』とか言うんでござったか」
娘「そう。ちゃんと教えたでしょ」モグモグモグ
男「いまいちピンとこないんでござるよなー」
娘「……まあいい。とにかくそういうわけだから。
あとつけてきたりとかしないでよね。したらおんわなむすめでもおこるよ」
男「温和……?いやまあ、今日はちょうど用事もあるしそんなことはしないでござるが」
娘「……そんなこととはなんだ。そしてようじってなんだ」
男「え?」
娘「まさか……おんなか。おんななのか」
娘「……なんだと」
男「ほらほら、こぼしてるこぼしてる」フキフキ
娘「む、むぐう……やめろお」
男「しっかり甘えてくるでござるよ。拙者には甘えられずとも、彼氏どのになら甘えられるでござろう?」
娘「……う、うん」カアァァァ
男「……フフフ。それじゃあ拙者はもう行くでござるからな。
あ、食器はながしにおいといてくれれば拙者が洗っておくので」
娘「……いい。それくらいは私でもできるよ」
男「……そうでござるか?じゃあ任せるでござる!いってくるでござるー!」
娘「いってらっしゃい」
ガチャッ バタン
娘「……なんだよ。もうちょっとしんぱいしてくれてもいいのに……」ポツーン
娘「……おんなってだれだろう」
男「うっ……!し、しばらく来なかっただけでここまでの惨状に……!」
男「あねうえー!あーねーうーえー!いるんなら返事をしてくだされー!」
ガラガラガラッ
男「うおっ!?」
姉「うーん……その声は……男ちゃん……」
男「ゴミの山から出てこないで下され姉上……なんで数日でこんなに部屋を汚せるんでござるか」
姉「ちがうのよぉー……汚そうなんていうつもりはないのよー?
でもなぜか片付けないと汚れていっちゃうのよねぇー……」
男「いや、片付けないから汚れるんでござるよ姉上……」
男「はあ……とりあえずいつものごとくこの汚部屋の掃除にかかりますかな……」
姉「ああん!いつもありがとう男ちゃん!ほんとに愛してるー!ご褒美にあたしの処女あげちゃう!」
男「そんなものは明日のもえないゴミと一緒に捨てるでござる」
姉「ひ、ひどい!?」
男「フーッ……これでやっと前に片付けた時の状態に戻ったでござるな」
姉「ねーねー男ちゃーん!この髪型どう?ほら、金髪ツインテールー!
べっ、べつに男ちゃんのことなんか興味ないんだからねっ!」
男「姉上……姿が見えないと思ったら何遊んでるでござるか
それにいくら綺麗とはいえその年でツンデレごっこは痛す」
姉「なにか言った?」
男「サー!なにも言っておりません!サー!」
姉「フンッ。なによ……ちょっといきおくれてるだけじゃない……ブツブツ」
姉「……ねえ、男ちゃん」
男「む?」
姉「あれから娘ちゃんの様子はどーお?」
男「うーむ……男の拙者から見る限りは落ち着いて見えますが……」
姉「……そっかー。ごめんね、あの子をおしつける形になっちゃって」
男「姉上の奇行にふりまわされるのには慣れてるでござるよ。でも……」
姉「でも?」
男「本当にあの子は何なのでござるか?一体どうして拙者の家に……」
姉「……そうよねえ。そりゃあそこを話さないと納得できないわよねえ……」
姉「あの子のお母さんが私の知り合いで、その人が海難事故で、っていうのは聞いた?」
男「……ええ。そのあたりのことは、娘ちゃんから聞きましたが」
姉「その私の知り合い……あの子のお母さんっていうのはね……男ちゃんもよく知ってる人なのよ」
男「……むむ?」
むかし家がとなり同士で、貴方と仲の良かった幼馴染ちゃん。覚えてる?」
男「!」
男「……もちろん覚えてるでござる。忘れるわけがないでござろう」
姉「あの子のお母さんっていうのはね。その幼馴染ちゃんのことなのよ」
男「なっ!そ、そんな……ということはあの子は……」
姉「ええ。年齢的にも、あの事件のときに幼馴染ちゃんに出来た子に間違いないでしょうね」
男「そんな……。ハッ!じゃ、じゃあ幼馴染ちゃんは……!?」
姉「……残念ながら。生存の可能性は絶望的、といわれたわ……」
男「………………」
姉「……」
男「長いこと会えてなかったでござるが、それでも彼女の幸せだけはいつも願っていたのに……」
姉「彼女は幸せだったのよ、男。少なくとも死ぬ前のひとときだけでもね
あんなに可愛い我が子と一緒に暮らしていたんだから……」
男「……」
姉「私はこんなだから、あなたがつらい気持ちになるのはわかっていたけど他に頼れる人がいなかったの
それにあなたなら……あの子のことを大事にしてくれるってわかっていたから」
男「……幼馴染ちゃんの子供なら、拙者の子供も同然でござる」
男「ようやく姉上の真意がつかめたでござる。了解した。あの子のことは拙者が立派に育ててみせるでござる!」
姉「……うん。男ちゃんならそういってくれるって信じてたわ!」
男「それじゃ、また来週にでもくるでござるよ
それまではまた出来るだけ部屋を汚さないでくれると助かるでござるが……」
姉「任せておきなさい。大船よ!」
男「……はあ。では、またでござるよ姉上」
姉「ええ。またね!男ちゃんっ!」
ガチャッ バタン
姉「……ごめんなさい男。私はまだ、あなたに全てを話したわけじゃないの……」
~帰り道~
男「はあ……いきなりヘヴィな話を聞いて気分も重いでござる……」
男「さっさと家に帰って晩御飯の支度でも……ん?」
男「あれは……」
彼氏「──」
男「(おおう……あの道の向こうにいるのは……あれは娘ちゃん)」
男「(ということは、あの時の話からして隣にいるのが彼氏どの……でござるか?)」
彼氏「──でよぉ。──ってんだぜ?参るよなぁ?ハハハ!」
娘「プッ……アハハハ!それ、ほんと?」
男「(頭は金髪で、耳にはデカいピアス……
何だか娘ちゃんの姿から想像していた彼氏どののイメージとは若干違うでござるな)」
男「(……それにしても、娘ちゃん。彼氏にはあんな風に屈託なく笑うんでござるなあ……
ちょっとは嫉妬しろと娘ちゃんには言われたでござるが、確かにこれは悔しいものが……)」
男「(……あとをつけるなと釘をさされた手前、こうしてみているだけでも危ないでござるな
さっさと退散するでござる……)」
娘「……うん!きっと行くからね!……体には、気をつけてね?」
彼氏「心配すんなって!工事現場のバイトもやっと慣れてきたとこ──」
娘「じゃあね……!でんわす──」
彼氏「ああ。お前も新しい家で頑張んだぞ。また──」
男「(Oh……聞こえてしまったでござる。彼氏と泊まりがけ……)」スタスタスタ
彼氏「──おい、待てよてめえ。さっきからこっちジロジロ見てやがったなぁ?」
男「お、おおう!?」
アイツに何か用でもあったのかよ。ああ?」
男「そ、その例のアイツはどちらへ……?」
彼氏「帰らせたよ。ジロジロこっち見てるオッサンがいるのに気づいたからな」
男「ホッ……そうでござるか……
(とりあえずつけてたとか言って怒られる心配は消えたでござるな)」
彼氏「なに安心した顔してくれてやがんだてめえ?話が全然進んでねえぞコラ」
男「あ、ああ失礼……拙者あの子の『未成年後見人』とやらにあたる者でござる」
彼氏「み、ミセイネン……?
……もうちょっとわかる言葉で喋れやコラァッ!」
男「……も、申し訳ない。要するに現保護者代わりといったところでござるよ」
彼氏「……はあ?ってことはまさか……今アイツの暮らしてる家の家主か!?」
男「いかにも。まあ家主といってもアパートでござるが」
おば……おねえさんが自分ちで養ってくれるんじゃなかったのか……?」ブツブツ
男「あ、あのぉー?」
彼氏「……てめえ。他に一緒にすんでる奴はいんのか。彼女とかよ」
男「へ?い、いや……あいにく独り者なもので。拙者と娘ちゃんだけでござるが……」
彼氏「……マジかよ。最悪じゃねえか。完全に『据え膳』ってヤツじゃねーかよ……
何でそんな危険地帯にアイツを……何がおねーさんだあの野郎ふざけやがって……」ブツブツ
男「……あの。いまおそらく彼氏どのが心配されているようなことにはならないでござるから」
彼氏「信用できるか!いかにも素人童貞ですってな顔してやがる癖に!」
男「うぐっ……!」グサッ
男「は?え、ええと、だから心配されているようなことにはならないと……」
彼氏「そのちょっと前だ!ちょっと前!オレのことなんて呼びやがった!」
男「……?」
男「えっ……その、彼氏どの、と……」
彼氏「………………」
男「………………?」
男「お名前を知りませぬゆえ、娘ちゃんの彼氏どのなので
彼氏どの、とお呼びしたのですが……馴れ馴れしかったですかな?」
彼氏「………………なるほど。そういうことかよ」
男「……???」
男「は……はい?一体何を言って……」
彼氏「てめえは娘に信用されてねえってことだよ……保護者さん?」
男「……どういう意味でござるか」
彼氏「……なんだよ。そういう顔も出来んじゃねーか……」
彼氏「いいか、オレはな……アイツの彼氏なんかじゃねえんだよ」
男「……なっ!?」
男「まさか……ただのセフレとか言うんじゃないでしょうな!?」
彼氏「てめえはそっちばっかりか……ちげーよそうなんじゃねえ
オレとアイツは恋人なんてチャチな関係よりもっと深いもんで結ばれてるんだ」
男「……!?」
男「(ハッ!彼氏どのの左手薬指に、指輪が……ということは……!)」
男「ケッコンを前提とした……お付き合い。いわゆる婚約者!?
そんな……12歳の女の子捕まえて……ロ、ロリコ」
彼氏「おいてめえ今を言おうとした!!
どう見てもオレよりてめえのほうがロリータコンプレックス患ってそうだろうが!」
男「ち、ちがうんでござるか……?」
彼氏「何を見てそう判断したのかは聞かないでやるが……全然ちげえ」
男「……なるほど。やっと拙者にも飲み込めてきたでござる
ようするに彼氏どのは彼氏どのではなく、娘ちゃんのご兄弟……とかいうことでござるか?」
彼氏「……あーそうだよ。チッ、気づくのがおせえんだよ」
彼氏「そう言っとけばてめえが変な気おこさねえと思ったんだろ、アイツ
……こうしててめえのツラ見ると、アイツの判断は賢明だったと思うがな」
男「くっ……。ま、まあ警戒されるのも無理はないでござるよ
むしろそれくらいの防衛意識があるほうが心強いというもの!」
彼氏「……ああ。オレもそう思う。兄弟のオレが言うのもなんだがアイツは可愛いからな」
男「うんうん。そうでござるな」
彼氏「……すっっっげー、可愛いもんな」
男「うんう……ん?」
彼氏「ハァー……なんであんなに可愛いんだろうなあマジで。あれは天使だよ!天使!」
男「あの……あれ?」
さっきもオレが工事現場でバイトはじめたって言ったら、今度腹巻編んでくるね、とか言ってよ!」
男「は、はらまき……」
彼氏「可愛いと思うだろ!?なあ!?」
男「え、ええ。そりゃあーもう……」
彼氏「……てめえ。仮にも保護者だろ。どういう目で娘のこと見てやがるんだ!ああ!?」
男「ええー……いやそういう可愛いではなくてですな……」
彼氏「んだぁコラ!?可愛くないとでも言うつもりかテメエ!!」
男「理不尽でござる……」
あまり拙者のことどうこう言えませんぞ。一緒にお泊り☆とか……ちょっとどうかと……」
彼氏「…………いさまじゃねえ」
男「ん?え、なに?」
彼氏「お兄様じゃねえっつってんだよ!!」
男「……は?……えーっと、それはどういう
ああ、お兄様じゃなくて兄貴だ!とかそんなあれ」
彼氏「オレは……オレは……女だ!!!」
男「……ん?」
女「こんなナリしてるけどオレは女なの!!
そんでもって、アイツとは腹違いの姉妹(きょうだい)なの!!お兄様じゃねえ!!」
男「………………」
彼氏あらため女「な、なんだよ!?そんなに驚くことねえだろうが!」
男「え、いや、だって……ええ!?金髪にピアスだし……!」
女「きっ……金髪にピアスしてる女がそんなに珍しいかよ!ああ!?」
男「工事現場でバイトしてるし……こ、声だって男みたいだし……」
女「しょうがねえだろ!ここは収入いいんだよ!お、女友達は女の子なんだから
メイド喫茶にしろ、とか言うけどよ……あっ……あんな格好するなら土にまみれてたほうがマシだ!!」
男「は、はあ……」
女「あと……このハスキーボイスは自分じゃ気にいってんだ!
おかーさんも『女ちゃんの声は渋くてステキね』……ってほめてくれたんだぞっ!」
男「……そ、そうだったんでござるか。はー……驚いた
なるほど……たしかに言われて見ればどことなく娘ちゃんにも似ているような気もするし……」
女「うっ……な、なんだよ。何見てんだよ!」
男「それに……中性的な美人?ボーイッシュ系?って感じがしますな……」
女「び、美人って……そんなこと言われたことねえぞフカシこいてんじゃねえ!」
男「(……誉められるのに弱いのも娘ちゃんに似てる)」
娘ちゃんの姉!?そ、それってどういうことでござるか!?」
女「……は?どういうことって……そのまんまの意味だよ。何なんだよ」
男「ということは……女ちゃんも幼馴染ちゃんの娘!?」
女「い、いきなりちゃん付けかよコイツ……って、なんでその名前を!?
お、おまえ……おかーさんのこと知ってんのか!?」
男「……知ってるも何も、拙者と幼馴染ちゃんは生まれた時からの付き合いだったでござる
家が隣どうしだったし、小さい頃は毎日暗くなるまで公園で一緒に遊んでたでござるよ」
女「そ、そうだったのか……!あ、いや。言われてみればそうだよな
アイツが引き取られるくらいなんだから、それくらいのつながりはあって当然だ……」
女「そうか……おまえが……いや、あ、あんたが……おかーさんとおさななじみ……」
男「うむ、そうでござる。懐かしいでござるなあ……
彼女が引っ越したっきりそのままになってしまったでござるが……」
女「……おかーさん。オレが一人暮らしするようになってからはあんま連絡とってなかった
まさかあんなことになるなんて……くそっ、オレと違ってアイツはまだ小さいんだぜ……」グスッ
男「女ちゃん……」
女「っ!?
……な、ななな!なにしやがる!?」
男「あ、ああ……す、すまんでござる。つい……
なんだかうつむいた姿が娘ちゃんとだぶってしまって……」
女「…………んだよ。オレとアイツが似てるわけねーだろ……」
男「いやいや、そんなことないでござるぞ」ニコニコ
女「………………///」
男「ちょ、ちょっと調子にのりすぎたでござるな。申し訳ない」
女「……別にいいよ」ボソッ
男「んむ?」
女「それよりあんた、もういい時間だぞ。アイツもそろそろ家についてんじゃねえのか
さっさと帰ってやれよ。心配してるかもしれねーだろ」
男「ああ。そうでござったな……急いで帰らねば。
女ちゃんはどうするんでござるか?」
女「オレはこの近くのボロアパートに一人で住んでんだ。
……ほんとに近くだから別に心配しなくていーぞ」
男「そ、そうでござるか……」
くれぐれも言っとくが……アイツの『親父』になってやってくれよ?」
男「……もちろん拙者もそれを望んでるでござるが。一体どうしたでござるか?」
女「手出すなってことだよ!……カマトトぶんじゃねえよ気持ちわりい
なんかの手違いで『旦那』にクラスチェンジするようなら、タダじゃおかねえぞ」
男「あ、ああ。そういう……心配しないで下され。拙者、三次ロリにはあまり興味がないゆえ」
女「……な、なんか意味はわからねえが業の深そうなフォローだな」
男「ではでは!娘ちゃんとこれからも仲良くしてやってほしいでござるよー!」
女「ハッ、てめーに言われなくたってオレたちはずっと仲良しだ!」ベー
男「はっはっは!」
~
女「おかー……さん……」
(幼馴染「女ちゃん女ちゃん。これはねー。私が女ちゃんのパパからもらった指輪だよー!」)
(幼女「ゆび……わ?」)
(幼馴染「そうともさ!すっげーちっちゃい頃にもらってさー。そん時ゃスッカスカではまりもしなかったけどネ!」)
(幼女「……きれい」)
全く……指輪買うんならサイズくらい調べろってんだよ、なあ?」)
(幼女「?」ニコニコ)
(幼馴染「まーとにかく。このパパの指輪を女ちゃん、君にあげゆ!
今はまだスッカスカではまんないだろうけどさ、いつか大きくなってはまる頃には……)」
(幼馴染「きっと君は色んな悲しいこととか、泣きたくなることに出会うはずだ。
そんな時はこの指輪を見て元気を出しな!これには君のパパとママの愛情がこもってる!)」
(幼女「よく……わかんない。でもありがとう。大事にするねおかーさん!)」
(幼馴染「フフフッ。いい子だねー女ちゃんは。……いいかい女ちゃん。
君のおとーさんは見た目は良くなったけど、それに負けないくらい優しい人だったんだよ)」
(幼馴染「君もいつか大きくなって、誰かと恋をしたくなったら……
見た目が悪くても優しい人。君のおとーさんみたいな人を好きになりなさい!」)
(幼女「うん……わかった。おかーさん。えへへ……」)
~
女「おかーさん……」
女「ハハ……まさかな」
娘「……おそい」
男「申し訳ないでござる」
娘「……わたしのばんごはんは」
男「い、今から大急ぎで作るゆえ、待っていてほしいでござるよ!」
娘「……むう、しかたない。むすめはいまたいそうキゲンがいい
だからとくべつにゆるす」
男「ははーっ」
男「……彼氏どのとのデートが、よっぽど楽しかったみたいでござるな?」
娘「……まーね。わたしの彼氏はやさしいからね。きもおたのいちまんばいは」
男「ははは……そーでござるか」
娘「いちおくばいかもしれないね」
男「ほほう」
娘「ぎゅーってね。だきしめてくれたりもするからね」
男「なんと」
男「……?」
娘「ちゅ……ちゅーとかも、したりするんだぞ。ラブラブなんだぞ」
男「あ、ああー!
く……くそうっ!信じていた俺の娘が……っ!」
娘「うんうん。それでいい(ニコニコ)
……ふふふ、くやしいか。きもおたよ」
男「そうでござるな。本音を言えば少々くやしいでござる
彼氏どのを超えるとは言わぬまでも、いつか並び立つくらいにはなりたいものでござるなー」
娘「……?」
娘「どした……?きもおた
あの……そんなにくやしがらなくてもね……いいよ?」
男「……フッいやいやいや。そうはいかんでござるよ!」
娘「???」
娘「あのね……きもおた」
男「んむ?どしたでござるか」
娘「ほ、ほんとはね……むすめには彼氏はいなくてね……」
男「……」
娘「あの……か、かわりにおねーちゃんがいるのだ」
男「ほほう!」
娘「彼氏がいるっていうのはうそなのだ。……おこる?」
男「そう言えば、拙者が変な気をおこさないと思ったのでござろう?
それくらいの自己防衛は当然のことでござるよ。むしろ誉めてあげたいくらいでござる」
娘「あ……その……ち、ちがうよ
ちがうけど……ごめんなさい」
男「うむ。許す!」
娘「……おやすみなさい。きもおた」Zzzz
男「おやすみなさいでござる……」Zzzz
娘「おきろきもおた。朝ごはんつくれ」
男「うう……希望は?」
娘「あまいたまごやき」
男「ラジャー」
トントントントン……
男「学校は楽しいでござるかー?」
娘「うん。友達できた。ひとりだけ」
男「はは。友達は数じゃないでござるからな!拙者は学生時代友達いなかったけど!」
娘「後半のせいでいいセリフがだいなしだな」
男「一緒に遊ぶときはうちにつれてきてくれてもいいでござるからな」
娘「……そんなともだちを売るようなマネはできない」
男「どういう意味でござるか……」
男「……い、いってらっしゃいませでござる」
ガチャッ バタン
男「……さて、こっちも出かけるとしよう」
~
女「……おーい!こっちだこっち!」
男「すまぬ……ちょっと遅くなってしまったでござる」
女「別にいーよ。オレがはやく来すぎただけだ」
男「娘ちゃんの朝ごはんを作っていたら、つい……」
女「はは、すっかり主夫だなあアンタ。ま、それくらいでなきゃアイツは任せられねえ」
男「それじゃあ、今日も幼馴染ちゃんの小さかった頃の話を……」
女「あ、ああ。よろしく頼むぜ!」
…………
女「うお、もうこんな時間か……」
男「すっかり話し込んでしまったでござるな……」
女「さすがにドリンクバーだけでファミレスに朝から夕方まで粘ってたら店員の視線が痛いな」
男「はははは…………はッ!?」
女「ん?どした……おと……」
まどのそと
娘「…………」ジーーーーー
男 女「「!?」」ビクッ
娘「……なんでおねーちゃんときもおたがいっしょにいるの」
女「あ、いや……娘!こ、これはだな……」
男「拙者と女ちゃんは以前お会いしてから、何度かこうして会ってるのでござるよ」
女「(バカてめー!そのまんま言ってどうすんだよ!)」
男「(え……?)」
娘「……信じていた、私のきもおたが……」
男「わ、私の……?」
女「おかーさんの昔話をちょっとだけな、その……ねーちゃんが聞きたくってだな
コイツにワガママいって付き合ってもらってたんだよ!」
娘「……つきあって……?」
女「ちっがーう!!そういう意味じゃねえ!!」
娘「どうして私をなかまはずれにしたの……?」
女「ううっ……!ち、ちがうんだよぉ娘~!ねーちゃんがお前を仲間外れになんてするわけ……」アワアワ
男「娘ちゃんには……お母さんの話をするのはまだ時期がはやいと思ったのでござるよ」
娘「……」
女「へ、平気なのか?かーさんのこと思い出して……つらくねーか?」
娘「……だいじょうぶ。それよりふたりにほっとかれるほうがかなしい」
女「う、うう、うおおお……ごめんな。ごめんな娘ぇええええ!」
男「申し訳ないでござる……」
娘「うむ。ゆるす」
男「……それじゃあ、どこから話そうかな……」
娘 女 「「わくわく……」」
幼馴染「なに……これ。指輪?どうしたの?これ」
男「ためてたおこづかいで買った」
幼馴染「こ、こんな高そうなものいただけないよ!」
男「そんな悲しいこと言うなよー……露天商で買ったからいまさら返品きかないんだよ!」
幼馴染「で、でも……悪いよ、そんな」
男「俺を助けると思ってさ!ほら、つけてあげる!」
幼馴染「う、うん。その……ありがとう男くん」
男「へっへ……って、あれ?」スカッスカッ
幼馴染「……スッカスカだ」
男「う……うっそだろお!?」
幼馴染「……ハハッ。男くんのことだからそんなことだろうと思ったよ……」
男「さいあくだ……半年ぶんのこづかいがパーだ……絶対似合うと思ったのに……」
幼馴染「……そんなに悲しそうな顔しないでよー。まだ私成長期なんだしさ!」
男「ううう……どーして俺はいつもこう大事なとこでトチるんだ……」
娘「……しょうげきのじじつ」
男「はは、そうでござろう?拙者と娘ちゃんの母上がそんなに仲が良いとは─」
娘「むかしのきもおたは……しゃべりかたがふつう!」ピシャーン
男「……そこでござるか」
女「………………」
娘「……?おねーちゃん、どした?」
男「む?」
女「そんな、まさか……いや……そうとしか考えられねえ」
娘 男 「「?」」
女「な、なあ男!お前がおかーさんにプレゼントした指輪って……どんなんだった!?」
男「ええー?で、デザインまではちょっと……記憶にないでござるなあ」
女「そんなこと言わずに思い出してくれよ!頼むからっ!」
娘「……?」
女「お、思い出したのか!?」
男「うむ。ひとつだけ、思い出したことが……」
女「な、何だよ!何でもいいから言ってみてくれ!」
男「そのとき買った露天商のにーちゃんが……名前を掘るサービスをやってたでござる
だからその指輪の裏側に、拙者と幼馴染ちゃんの頭文字を……ほったような」
女「……!!!」
娘「……おねーちゃん?」
男「いったいどうしたのでござるか女ちゃん……」
女「……これ」スッ
男「む……?それは、左手薬指につけていた指輪でござるな……」
女「裏側んとこ、見てみろよ……『O_O』……オレはてっきり顔文字かなんかだと思ってたんだが」
男「なっ……!そ、そそ、その指輪は!?」
女「男と、幼馴染の頭文字……OとOって意味だったんだな……これ」
男「ど、どうしてその指輪を女ちゃんが……」
男「そういう意味じゃないでござる!何で拙者があげた指輪なんかが……
そんな大切な……形見だなんて……」
女「当たり前だろ……おかーさんが言ってたんだ。これはオレの……
ママと……パパの愛情がこもってるって!」
男「ママと……ぱ、パパ?」
女「最初に会った日からそんな気がしてた。
やっぱりあんたがオレのおとうさんだったんだ!」
娘「……!?
そ、そうなのおねーちゃん!?」
女「ああ。おかーさんが嘘いうはずねえよ!
それにオレのパパは顔は悪いけど、優しい人だったって言ってた……」
娘「(……きもおたとおなじだ)」
女「あんたが……あんたがオレのおとーさんだったんだな!なあ、そうだろ!?」
男「せっしゃが……女ちゃんの……父親?
そして、母親は……幼馴染ちゃん……」
男「女ちゃん……」
女「オレ……その、あ……いや、わ、私……」
娘「(おねーちゃん……きもおたのむすめだった)」
娘「(わたしとおねーちゃんは……ちちおやがちがうっておばさんが言ってた……)」
娘「(わたし……きもおたのむすめじゃなかった)」
娘「(わたしだけ……ほんとのかぞくじゃなかった……)」
(男「……幼馴染ちゃんの親は、俗に言う『ヤクザ』とかいわれる人たちらしかった」)
幼馴染「漫画やアニメだとさー……親がヤクザだったりすると
娘をちょ~かあいがって、顔の割に優しいパパッ!
なーんてことになるもんだけど、現実は甘くないやね~……ハハハ!」
(男「幼馴染ちゃんはそういって何でもないようにして笑ってたけど、顔によく変なあざができてた」)
幼馴染「ねえ、男くん……私と一緒に、どっか遠ーいとこで暮らさない?
男くんと一緒なら別にどこだっていいんだーあたし……雪国でも南国でも、橋の下だっていいよ」
(男「幼馴染ちゃんが一度だけ、冗談めかして言ったセリフ……
あとになってそれが冗談なんかじゃなかったと気づいた時には、すべてが遅かった……」)
クラスメイト「ねえ知ってるー?C組の幼馴染ちゃんって子、妊娠したらしいよ」ヒソヒソ
クラスメイト「ええ!?それってマジ!?あたしらまだ14だよ!?なんだってそんな……」ヒソヒソ
クラスメイト「なんでもー……父親がヤクザで、犯されて子供ができちゃったんだって!」
クラスメイト「うっわー……最悪じゃんそれ」
クラスメイト「でもあの子、おろさないっていってるらしいよ。絶対産む!って……」
クラスメイト「えー!?無理でしょそんなの……おろせばいいのに」
クラスメイト「ねー……」
3ヶ月前……ちょうど俺の誕生日を二人で祝った辺りの頃だった」)
幼馴染「……」
(男「いろんな陰口を叩かれてたけど、それでも幼馴染ちゃんは学校を休まなかった
でも……その頃から俺とあまり話をしてはくれなくなった」)
(男「もしかしたらあの日……二人でシャンパンなんかもちよって騒いだあの日……
俺が寝こけてたあの日……起きたらいつのまにか幼馴染ちゃんが家に帰ってたあの日……)」
(男「あの日、帰ってきたばかりの幼馴染ちゃんに……父親と呼ぶのも憚られるようなゲス野郎が。
そう考えると、夜も眠れなかった」)
(男「幼馴染ちゃんが『家庭の事情』とやらで引っ越していったのは、その後まもなくのことだった)」
ガチャッ もわーん
男「……姉上、いるでござるか?姉上」
ガサッ
姉「んあー?……Oh!男ちゃんじゃない!もしかして部屋片付けにきてくれたのー!?キャホーイ!」
男「それもあるでござるが……ちょっと今日は聞きたいことがあって来たのでござる」
姉「ききたいことー?ふむ、いいでしょう!あたしに答えられることなら何でも聞きなさいっ!」
男「幼馴染ちゃんのこと……についてでござるが……」
姉「……あ、あー。そ、そういう系の話ね!ちょ、ちょっと待って!すぐに着替えてくるから!」ダッダッダッ
男「……ふう」
娘「おねーちゃんもむすめだったんだか、おねーちゃんもわたしたちといっしょにくらすべき」キリッ
女「え、えええー!?い、いいよそんな!おとう……こ、だって急にこられたら迷惑だろうし……」チラッ
男「……む?拙者は別にかまわないでござるぞ。大きめの可愛いフィギュアが増えたと思えば」
女「か、かわ……!?」カアァァァ
娘「むすめをフィギュアにたとえてくるしんけいがすごい」
女「あ、あの……その……!ま、まだそういうのは……や、やめとく……
まだ心の準備ができてねーし……その……あれだ……」
娘「むう……ざんねんだ」
男「ねえ」
女「……うう」
(男「女ちゃんがうちで暮らすなんて話が出てみたり……
何となく今までより娘ちゃんと距離を感じるようになってみたり……」)
男「単刀直入に聞くでござる。あの事件……
幼馴染ちゃんが妊娠して、引っ越していった件について……」
姉「……やっぱり、その話になるわよね」
男「拙者はずっと、あれは幼馴染ちゃんがあのゲス野郎の……父親の手によって汚されて
そのせいで幼馴染ちゃんが妊娠して……それをもみ消すために一家で引っ越したんだと思ってたでござる」
姉「当時、あの界隈でながれた噂話ではそうなっていたわね」
男「でも……事実とは違ったんでござるな
そしてそれを……姉上。当時からあなたは知っていた」
姉「……」
姉「ええ、そうよ。あのとき何がおこったのか、私は全て知っている」
だってあなたが幼馴染ちゃんとお隣どうしってことは、当然私と幼馴染ちゃんもお隣どうしってことだもん」
男「姉上と幼馴染ちゃんが仲良しだったなんてことは、拙者だって知ってるでござるよ」
姉「いいえ、男。あなたは知らないのよ。私と幼馴染ちゃんがどれくらい仲良しだったのかあなたは知らない」
姉「あの事件が起こるだいぶ前から……私は幼馴染ちゃんから色んな相談をもちかけられていたわ」
姉「どうすれば親から暴力をふるわれなくなるのか、親との縁を切るにはどうすればいいのか
女が子供を産めるようになるのはいつからなのか……とにかく、色んなことをね」
男「それって……」
姉「私はそのつど必死で調べて、自分なりの答えを幼馴染ちゃんに示し続けた
……あのときの経験があったからこそ、今の仕事にもつけたようなものね」
男「せ、拙者にはそんな相談……一度も……」
姉「あのねえ男ちゃん。そんな相談男ちゃんにできるわけないでしょう?
幼馴染ちゃんが当時だれのことが好きだったのかなんて、鈍感なあなたにだってわかるはずよ」
男「……」
姉「私は答えたわ。適齢やリスクや確率なんかを度外視すれば、
女が子供を産めるのは「初潮~閉経まで」……つまり、今のあなたはもう子供が産めるわよって」
男「!」
姉「ただし、こうも言ったわ。14歳未満の妊娠死亡率は、20代女性の5倍よ……ってね」
いつ父が私にそういった行為におよぼうとするかわからない。時間の問題だ……って」
男「くっ……!」
姉「だから幼馴染ちゃんは……そんな父親に……されるくらいなら、
多少強引にでも、例え嫌われてもいいから好きな人と……ってね」
男「つまりそれは……お、俺?」
姉「そうよ男ちゃん。『ゲス野郎』でも『拙者』でもなく『俺』……あなたのことね!
あなたの誕生日……幼馴染ちゃんが持ってきたシャンパンを飲んだわね?」
男「……あのシャンパンは、幼馴染ちゃんが持ってきたものだったんだっけ」
姉「あのシャンパンに……お姉ちゃん謹製の超強力催淫+睡眠剤が仕込まれてたっていったら驚く?」
男「……なっ!?」
姉「渡したのはもちろん私。だけど効果を説明して納得したのは幼馴染ちゃんよ
あとのことは……もう言わなくてもわかるでしょう?」
男「……俺が寝てるあいだに、その……俺と幼馴染ちゃんは……いたした、のか?」
姉「いたしてなきゃー妊娠なんてしないでしょ?
確かに催淫剤こそ飲んでたにしても一発命中とはねー……」
姉「協力、した?いいえあなたは協力なんかしないわ。あの頃の自分になってよく考えてみなさい」
男「…………うっ」
姉「14歳のあなたは、いくら14歳の幼馴染ちゃんに事情の説明をされたって
幼馴染ちゃんを妊娠させることに承諾したりなんか絶対しなかったはずよ」
(幼馴染「ねえ、男くん……私と一緒に、どっか遠ーいとこで暮らさない?
男くんと一緒なら別にどこだっていいんだーあたし……雪国でも南国でも、橋の下だっていいよ」)
男「(そうだ……あの言葉を冗談だなんて一笑に伏した俺には
もし事情を聞いてたら、なんていう権利はない……)」
姉「でもね、男ちゃん。あなたが後悔する必要はないのよ。幼馴染ちゃんのしたことは
それくらい世間一般の常識や倫理観といった価値観からはかけ離れたものだったんだもの」
姉「つまるところ、あなたはとんでもなーく愛されていたってことよ……簡単に言うならね
あの子にとってあなたとの子を成すことが、これから生きていく為に必要なことだ、って思わせるくらいには」
男「……幼馴染ちゃん」
姉「……あとは大体あなたの知っての通りよ。彼女は自らの思惑通りめでたく妊娠。
周りの制止もきかずに頑なに産むの一点張り。学校は退学、親はあらぬ疑いをかけられて逃げるように引っ越した、と」
私がしたことはそれくらいとんでもないこと……文字通り人の一生を左右するようなね」
男「まだもう一つ、腑に落ちないことがある」
姉「……ん?なあに?もうこれ以上叩かれたってほこりなんか……」
男「昔、ねーちゃんは言ってたよな
娘ちゃんの年齢からいっても、娘ちゃんはあの事件のときに出来た子だ、と……」
姉「え、ええ。それが…………あっ!」
男「ずっとそれがひっかかってたんだ。幼馴染ちゃんがもし生きていれば俺と同じ30歳のはず
娘ちゃんの年齢は12歳で、幼馴染ちゃんが妊娠したのは14歳の時……これだと計算が合わない」
姉「し、しまった。ば、ばれたか……ええそうよ。あの事件のときに産まれた子は娘ちゃんじゃない
でも、勘違いしないでね?それは何も、娘ちゃんが幼馴染ちゃんの子供だということが嘘ってわけじゃないのよ」
男「わかってるよ。娘ちゃんは娘ちゃんで、ちゃんと幼馴染ちゃんの娘だけど
それとは別に……幼馴染ちゃんにはもう一人娘がいた……それこそが件の幼馴染ちゃんの子供だってことだろ」
姉「……驚いた。そこまでお見通しだなんて。口調が戻ったら知能指数まであがったの?男ちゃん」
男「……実は種あかしをすれば簡単な話なんだよ。その幼馴染ちゃんのもう一人の娘……
いや、俺と幼馴染ちゃんの娘か。俺は最近会ってるんだよ。その子に」
姉「なっ!?……ええ!?……マ、マジ?」
男「……マジ」
幼馴染ちゃんはあなたの子を産んでる!って衝撃の事実を話したあとに
実は違う男の人の子も産んでるんですけどねー!なんて言ったらショックうけると思って黙ってたのにさ……」
男「……そうやって言葉にして改めて現実をつきつけられると、かなりショッキングなんだけど」
姉「あ、ああっ!?ご、ごめんね!?で、でも……だからって、
いまの娘ちゃんがあなたの娘であることは変わりないはずよね?」
男「……ああ、それくらい言われなくたってわかってるよ。幼馴染ちゃんの娘であることに変わりはないし
ちゃんと幼馴染ちゃんは……あれから人を愛することが出来たってことだもんな」
姉「Oh……おねえちゃんちょっと濡れたわ」
男「まあ、それをぬきにしても娘ちゃんは可愛いですし!コポォ」
姉「Oh……」
男「それじゃ、俺はそろそろ帰るよ。色々話聞かせてくれてありがとな」
姉「愛する男ちゃんのためなら朝飯前よっ!今日聞いた話なんか気にせずに
その子たちとは今までどおり接しておあげなさいね!」
男「ん……わかってる。んじゃまたな」
姉「今度はその子たち二人とも連れてきなさいね~!待ってるから~!」
ガチャッ バタンッ
姉「……はー。ほんとごめんねえ男ちゃん……」
姉「お姉ちゃん、まだ男ちゃんに言ってない秘密……あるのよねえ」
姉「我ながら、なんてミステリアスな女なのかしら……ふぅ」
もわーん
姉「……ところで、この部屋だれが片付けるの……?」
男「ただいまー」
娘「きもおた……おかえりなさい」
男「ん、ただいま!……留守番おつかれさま」
娘「さっきまでね、おねーちゃんきてたんだよ
きもおたのことまってたよ……いれちがいだったけど」
男「ありゃそっか。残念……まあ、女ちゃんとはまた今度3人でゆっくり会おうな」
娘「……」ジリッ
男「……?どした?あとずさりなんかして」
娘「おまえ……きもおたちがう。にせもの!」ビシッ
男「……は?」
娘「きもおたをどこにやった!ほんもののきもおたは『~しような』
なんてさわやかなしゃべりかたしない!もっとべとんべとんしゃべる!」
男「べ、べとんべとん……?」
娘「あと……ござるとか言う!せっしゃとか!おまえきもおた違う!ふつおた!」
男「オタってことは変わらないのか……」
娘「ううー……」
男「(普通の口調になった途端警戒される俺って……)」
男「あ、あー……ゴホン!た、ただいまでござるよ!娘ちゃん!」
娘「……!?」
男「今日は拙者の得意料理のオムライスでござるぞー!
拙者のぶんのオムライスにも特別に娘ちゃんがケチャップ文字を書く権利を与えるでござるよ!」
娘「……きも、おた!」
男「ドゥフッ!そうでござるよー!あなたのきもおたでござるぞー!」
娘「わーい!きもおた!きもおたー!ちゃんとキモーい!」ピョンピョン
男「フォカヌポォ」
娘「おいおきろ。きもおた」
男「ん、んんー……あと、五分……」
娘「じかんにそくばくされないじんしゅのくせに、あと5ふんとはなまいきな」
男「……ムニャムニャ」Zzzz
娘「……ぱ、パパ、おきて」ボソボソ
男「……パパ?」ガバッ
娘「!?」ビクッ
男「娘ちゃん……いま誰か拙者のことを可愛い声でパパぁって起こさなかったでござるか?」
娘「……の、のうないお花ばたけのはなしをされてもこまる」
男「う、うーん……?夢でござったか。残念……ここはなんとしてでも夢のつづきを」
娘「ふざけるな。おきろきもおた。さっさとごはんつくれ」
男「おおう、すまんでござる。ご飯以外の学校に行く準備はできてるのでござるか?」
娘「……さすがようびとかんけーないせいかつをしているいきもの。きょうはにちようだぞ」
男「Oh」
男「え……!?しまった、約束の日って今日でござったか!?」
娘「……きもおたはアニメにでてくるこどもの授業参観とかをへいきでブッチするおやだな」
男「うっ……拙者の一番嫌いな子供を悲しませる大人でござるか!これは猛反省せねば……!」
娘「わかったらさっさときがえてごはんつくって。きょうは3人でいっぱい遊ぶんだから」
男「うむ……そうでござるな!3人なかよく遊ぶでござる!」
娘「おいしゃさんごっことかきたいしないでよ」
男「……さすがに娘とおいしゃさんごっこは拙者でもハードル高いでござるよ」
ピンポーン
?「は、はーい!い、今あける!」
ガチャッ
女「いらっしゃーい愛する妹よぉーー!
そしてえーと、そ、その……お、おとーさん……」モジモジ
娘「…………おねー、ちゃん?」
男「…………女、ちゃん?」
女「なっ、なんだよ!二人してかたまって……」
娘「おねーちゃん……そのかみどした?
なんでスーパーサイヤ人のへんしんといた?」
男「髪……染めるのやめたんでござるか」
女「う、うう……そ、そうだよ地色に戻したよ
……なんか変かよ」
娘「へん……っていうか……」
男「……年相応になって、すごく可愛らしいでござるなあ」
女「なっ!か、か、かわわわ……!」
可愛い妹もいるし……お、親父の目も……あることだし?」モジモジ
男「お、おおう……拙者が親父なんていわれてもいまだにピンとこないんでござるが」
娘「しっかりしなさいきもおた。おねーちゃんをなかせたらゆるしませんよ」
男「はいでござる」
女「……と、とりあえず中入れよ、おと……親父も。……せまいけどさ」
娘「だいじょうぶ。ものであふれてるぶん、きもおたんちのほうがせまい。わたしがほしょーする」
~しつない~
男「へー。ここが女ちゃんの部屋でござるかー
なんか女の子らしい雰囲気の部屋でござるな!ぬいぐるみとかあって!」キョロキョロ
女「あっ、あんまジロジロ見んじゃね……ない、わよ……」
娘「ほとんどおねーちゃんのてづくりだよこれ」
男「な、なにぃ!?」
女「あっ!ば、ばか言うんじゃねえ!」
女「そ、その……おかーさんが裁縫得意だったんだよ……知ってるだろうけどさ
それで小さい頃習ってたから……忘れないようにと思ってときどき作んだよ。ガラじゃねーけどよ」
娘「そんなことないよおねーちゃん。かわいくてにあってるよ」
女「うおおおぉそんなこと言ってくれるのはお前だけだよ妹よぉおおお」スリスリスリスリ
男「(……くたびれた変なオッサンと優しい笑顔のおねーさんのぬいぐるみが仲良く並べて置いてある)」
女「……それがたぶんこの中じゃ一番古いやつだなー。おかーさんと……その
こんな感じなのかなーと思ってつくった、おとーさんのぬいぐるみだ……」
男「……女ちゃん」
娘「フフン。こっちにはなかよし姉妹のぬいぐるみもあるよ」
男「……」ナデナデナデナデ
女「……なっ!ちょ!?おい何だ突然!」
男「いや……すまんでござる。何だかむしょーにこうしたくなって……」ナデナデナデ
男「ドゥフッ!娘ちゃんもー!」ナデナデナデ
娘「……///」モジモジ
女「う、うう……や、やめろよ恥ずかしいなあ……」
娘「ゆ……め?」
女「な、何だよ。それ……」
男「昔、幼馴染ちゃんは言ってたでござる」
(幼馴染「あのねー男くん。あたしさー最近幸せについて本気だして考えてみたりしてんだー」)
(男「ふーん……?」)
(幼馴染「あたし……思うんだー
『幸せになるためならどんな苦しい目にあったっていい。べつに死んだって構わない!』って!)」
(男「……苦しい目にあったり死んじまったりするのは、
全然幸せじゃないだろ?なんか矛盾してねーかそれ……」)
(幼馴染「チッチッチッ。わかってないなー男くんは。……あたしはね、もしあたしが死んじゃって
いなくなったあとの世界だって、あたしの好きな人たちが笑ってないと嫌だなーって思ったのさ!」)
(幼馴染「あたしの夢は、あたしが好きな人たち皆が笑ってることだ!って気づいた。
だから、そのためなら私は死んでもいいやってこと!あ、もちろん簡単に死んじゃったりはしないぜ!?」)
(幼馴染「悩んで悩んで、精一杯もがいて苦しんで、これ以上もうやりようがない……ってくらいに頑張って
それでもダメなら……私には、そのときの覚悟があるってことなのさ」
(男「……。なんか、のんきな顔してる割に難しいこと考えてんだな、幼馴染ちゃん」)
(男「おい!そっちのほうが失敬だろうが!!」)
男「……まあ、そんなわけで幼馴染ちゃんは、自分が死んじゃったあとのことまで心配するような
なんとも不思議な中学生だったのでござるよ」ナデナデ
女「……おかーさん、そんなこと……言ってたのか……」
男「その頃はまだ女ちゃんたちなんてお腹にもいなかった頃でござるが……
もしかしたら幼馴染ちゃんは、何か予感みたいなものを感じてたのかも知れんでござるなー」
女「……」
娘「……」
男「あ……そ、その、すまんでござる。せっかくの楽しい空気がしめっぽくなってしまったでござるな!
つまり……二人にはそうやって笑っててほしいってことでござるよ!」
女「……わかったよ。あんがと、おとうさん」
娘「わたしも、もっとわらうようにする」
男「……うんうん」ナデナデナデ
女 娘 「「……///」」
?「もうすぐ、あの人が死んで1年になろうとしているわねえ」
??「ほんとだねー。はやいもんだぁー」
?「……寂しくなったりはしないの?」
??「んー……正直いうと、寂しいよ。すっごく会いたい
でも、なんたってもうすぐだからね。大きなご褒美のためならこれくらいは我慢できるよ」
?「……忘れられてたりして」
??「な!?そ、それはないって!絶対ない!ないと思う!ないんじゃないかな……まちょと覚悟はしておく」
?「……フフフッ」
??「ちぇー、いじわるだなー相変わらず……」
女「いってきまーす」
娘「いってくるぞ」
男「ほいほい。いってらっしゃいませでござるー」
ガチャッ バタン
男「ふー、さてと。久しぶりに部屋に一人しかいないわけだし
ここは溜まったものをはきだすために全力でオ……」
男「……オ、大掃除をするでござるぞー!
溜まったほこりをホウキではきだして……はあ」
ピンポーン
男「……ん?こんな時間に一体だれでござるか……?」
男「はいはーい」ガチャッ
幼馴染「よっ!元気してた?あたしあたし!」
男「…………」
バタン
?「うおーい!門前払いってどーゆーこと!?ねえちょっと!おーい!」ドンドンドン!
男「………………な、なんでござるか。今の幻覚は」
?「男くーん!あたしだよあたしー!ねえー聞こえてるんでしょ!?
……ちょっ、コラはやく開けろ!こちとら人目についたらやばいんだよっ!」ガンガンガンガン!
男「拙者には『あたし』なんて知り合いはいないでござる!お引取り願うでござる!」
幼馴染「あなたの幼馴染ちゃんだよー!おいコラふざけんな!開けろっての!」ズガズガズガズガ!
男「…………ッ!」
ガチャッ!
幼馴染「うおおおおあああ!?」
ドサッ…… ガチャッ
幼馴染「ふぃー……やっと入れてくれたね。男くん」
男「これは……何の冗談でござるか。それとも白昼夢とかいうやつでござるか……」
男「……幼馴染ちゃんは、仕事の途中に……船が事故で転覆して……」
幼馴染「生存の可能性は極めて絶望的……ってやつだねえ」
男「行方不明で……死体がでなくて……手続きもすませて」
幼馴染「そのへんのこといつも男くんがやってくれてたんだってねー……いやー
ほんっと君には頭あがんないよ。私なんかに好かれたばっかりにめちゃくちゃだねえ。ごめんねー」
男「海難事故で……1年がたったから……死亡扱いだって言われて……」
幼馴染「うん、そうだよ……。だからあたし、今死人なんだー」
男「…………はい?」
幼馴染「あーその、ゾンビとか幽霊ってわけじゃないよ?あくまで社会的に……ってやつね
戸籍の名前んとこにバッテンってされるあれ?」
男「……何が何だかさっぱりわかんねー」
幼馴染「……詳しい話は、可愛い我らが娘っこたちが帰ってきてからにしようか」
ガチャッ
女 娘 「「ただいまー」」
女「帰る途中に娘いたから拾ってきたよおとーさん」
娘「ひろわれたー」
幼馴染「よっ!お帰りー!元気してた?あたしあたし!」
女 娘 「「…………」」
バタン
幼馴染「リアクション一緒かよオイー!!」
男「……仕方ないにもほどがある」
幼馴染「うむ!まあぶっちゃけて言うとそういうことだよー!」
男「いやいやいやいやいや……そう簡単に人1人死んだことにはできねーだろ……」
幼馴染「このアイデアを聞いたときはそりゃあたしだって同じこと思ったさ!
だけど発案者が絶対イケる!任せとけ!って言うもんだから……」
女「はつ……あんしゃ、って……?」
ガチャッ
姉「はーいお邪魔しまーす!……って、あれ?もう顔合わせと説明はすんだのかな?
みんなのお姉ちゃんですよー!」
男「てん……めえかゴラぁああああああああ!!!!」
姉「ひ、ひぃいいいい!?」
女 娘 「「!?」」ビクッ
男「いちから順を追って説明しやがれ!こととしだいによっちゃタダじゃおかねえぞ!!」
姉「ま、待って待って待ってー!話を聞いてよ男ちゃーん!」ガクガクガクガク
女「お、おとーさん……」
娘「いつものきもおたじゃない……」
~
幼馴染「あたしの親……まあ、君たち二人にとってはおじーちゃんとかだね
その人らってーのが、もうちょーーータチ悪いんだこれが」ナデナデナデ
女「ふぁ……」
娘「おじーちゃん……たち?」
幼馴染「そ!ヤークーザ!って言って娘ちゃんはわかるかな……もーとにかく最悪なしつこさでね
男くんとの子供なんか絶対産ませないーって、すんげー追いかけまわされたりしたのさ」
幼馴染「もうこうなったら自力で産んじまうか!……なんて考えてた時にね
そこのおば……おねーさんから連絡もらって。『私がなんとかするから心配すんな!』……って」
姉「ね!?ね!?だからー!あたしは悪くないのよー!善意の使者なのぉおお!」ガクガクガク
おねーさんに借りてもらった部屋に住んでたよ。その頃のことは女ちゃん覚えてる?」
女「う、うん……小さかったからおぼろげだけど……」
幼馴染「ま……結構キッツい条件づけもされてたんだけどねー。一番キツかったのはやっぱ……
『男くんと連絡とっちゃいけませーん』ってやつかなー」テレテレ
男「……いや、テレテレとか言われても……」
姉「しょーがなかったの!あなたのご家族さん関係がご丁寧に男ちゃんの周りもはってて!
男ちゃんに会いに行こうなんてもんなら即見つかってまた軟禁状態よ!」
幼馴染「マ、マジ……?うわー、それじゃ結構ヤバかったのか……」
姉「……え?ちょっと。あなたまさか……男ちゃんに会いに来たりしてないでしょうね!!??」
幼馴染「ピーピピュ~ピー♪」
娘「あの……おかーさん」
幼馴染「おおう、娘ちゃん!なんだいなんだい?おかーさんだよ!相変わらずかーいいねえ!」ナデナデナデ
娘「おかーさんが生きてたってことは……あたしの、おとーさんもいきてるの?」
幼馴染「…………ん?」
アニメとかまんがだと、子供にそういう言いかたするときはたいてい死んでる。だからてっきり」
幼馴染「おおう……そういや娘ちゃんアニメとか漫画けっこう好きだったもんね
変な誤解させちゃったなー……あれはそのまんまの意味だったんだけどなー」
娘「じゃ、じゃあやっぱりいきてるんだ!いまどこにいるの?どんなひとなの?」
幼馴染「いや……ま、まあ……どこにいる……つーか……なんつーか」チラッ
男「…………ん?」
姉「……………………ちょっと。
ちょっとちょっとちょっと待ちなさい幼馴染ちゃん。ねえ!あんた!まさかっ!」
娘「……やっぱりいいや、聞くのやめる」
幼馴染「……お?いいのかい?実のおとーさんのことなのに……」
娘「わたしのおとーさんは、そこにいるきもおた……でいい。ほかのはいらない」
男「む、娘……ちゃん!」ジーン
幼馴染「…………はあ。そんなこと言われたら答えるわけにはいかないじゃんか」
娘「え……だ、だから……もういいよ。聞きたくない」
幼馴染「いーや!娘ちゃんは聞かなきゃダメだね。聞いたほうがいい!
だって……あんたのおとーさんってのも、そこにいる男くんだよ」
姉「え……っ。ってことは……えっ!?えええ!?
お父さんが違うっていう話は嘘で……両方とも父親は……男ちゃん、なの?」
幼馴染「イエース!!」ビシッ
姉「そ、そんな……まさか私までだまされてるなんて……
仕事先で関係をもった人のあいだに出来た子だって……幼馴染ちゃん言うから……」
男「ちょ、ちょっと待て!いくらなんでもおかしいだろ!
幼馴染ちゃんと最後に会ったのは引っ越していく前だし、そもそも俺は素人童貞だぞ!」
幼馴染「コンニチハー。デリヘルヌッキーマウスデース」(裏声)
男「……なっ!?そ、そ、そ、その声は……まさか……!?」
娘「ヌッキー……え?何?」
女「ぎゃあああ!おかーさん!何の話してんのかわかんないけど娘も聞いてんだよ!」
幼馴染「えー……信じないと思ってもってきました、こちら。このメイクで顔面をー……ポポンっと
おまけにこのヨレヨレウィッグをー……ほいっ!」
男「……ま、間違いない……!その……67点くらいの微妙な顔だち!」
幼馴染「……わざとやってるとはいえその評価はムカッときますな」
あの……あの……!えーっと、名前なんだっけ」
女「オッサーナでーす☆」
男「お……お……オッサーナちゃんッ!!」
女「ひさしぶりぃっ!男くんっ!げんきしてたぁー?プリッ!
いやー……正直、2回も男くんの童貞もらえるなんて最高にハッピーだったよあたし……」ハァハァ
姉 女 娘 「「「お……おっさーなちゃん……」」」ドヨーン
娘「おねーちゃん、どうていってなに?」
女「ひ、ひぃっ!アンタは知らなくていいの!知らなくてっ!」
男「ば、馬鹿な……ずっと童貞だと思ってたら幼馴染ちゃんとやってた、って時でもあんなに驚いたのに
やっと童貞捨てた!と思ったらその相手も幼馴染ちゃんだったというのか……!?」
幼馴染「いやーあれはほんっとに偶然でね……あまりにも男くんの顔が見たくなって
我慢できなくなって昔の男くんちにフラフラーっと行ってみたら……
男くんまだ暮らしてる!それどころか中から変な声が……」
幼馴染「あ、あ、あ、あの、あの、も、ももも、もしもももしもし!
あのぼ、ぼく、その、今から、お、おね、おねがいしたいんですけどーッ!」(鼻をつまみながら)
男「おい!それ俺のマネだっていうのか!!」
電話口に聞こえるデリ……だのヘル……だのいう不穏なフレーズ
そのときあたしは全てを理解した……そして、体に電撃が走ったのよッ!」
幼馴染「狂おしいほどに愛する想い人が……あろうことか!デリで!ヘルで!
貴重な『おみゆく』を吐き出そうとしておられる……そんなことは断じてあってはならねー!」
男「……お、想い人……」カアァァァ
姉「………………。
ちょっと、二人はおねーさんと一緒にこっち行ってましょうねー」
姉 娘 「「…………コクン」」 スタスタスタ
幼馴染「すぐに近所のドンキでウィッグとメイク道具を買い……
男くんちにやってきた42点くらいの名も知らぬおなごを全力で追い払い……」
男「……おい」
幼馴染「そ、そんでもって……そんでもってッ!
こ、ココ、コココ……近藤さんに……ヘアピンでプツリ……と細工をほどこしィッ!」
男「……あああ!そうだよ!俺ちゃんと!ゴム……した!
あんとき、つけてあげるねー☆とかいって……童貞ゆえになすがままにされたけど、まさか……」
幼馴染「…………ッ!」グッ
男「いや……そんな男らしい顔で親指立てられても……」
人生二度目の春のひとときを謳歌したわけですよー!」
男「は、春……なのか」
幼馴染「フッ……まぁ真夏の夜の夢のようでもあったがね」ニヤッ
姉「…………幼馴染ちゃん」
幼馴染「むむ……姉御!戻ってこられたんですかい!?」
姉「二人は向こうの部屋に置いてきたけどね……
全くしてやられたわ。私もうかつだった。幼馴染ちゃんがこんな……
恩を仇で返すようなことは絶対にしないとタカをくくっていたから、盲点だったわ」
男「ね、ねーちゃん……ちょ、そんな言い方は」
幼馴染「いいんだよ男くん!……姉御の言うことはもっともすぎて鼻血もでないくらいなんだ。
あんなにお世話してもらったのに、あたしは姉御との約束をやぶったんだからね」
男「幼馴染ちゃん……」
姉「……私は、男の身に危険が及ぶことは絶対に許しはしない
だからあなたと男がくっつくことを誰よりも反対したし、あなたに色々ひどいこともした。だからなの?」
男「なっ……ねーちゃん!?それほんとなのか!?」
幼馴染「アッハッハ……あぶないヤクザの娘と、かーいい弟がくっつこうとしてたら
そりゃー全力で止めるのがいいお姉ちゃんってヤツだよ。おねーさんは何も間違ってない」
そのあたしの幸せには、男くんが絶対必要だったってだけ……人の都合なんて考えない独りよがりだよ」
姉「一歩間違えれば、ここにいる皆が傷ついていたのよ。わかっているの?」
幼馴染「……返す言葉もないです。我ながら、ほんとにバカだなーと思います。
でも、あたしは……最後には皆が笑ってる自信があった。悲しませない自信があった」
幼馴染「その私が思い描いてる幸せな風景にたどり着くためなら……私は死んだっていい!
……まあ、ほんとに死んじゃうとは思わなかったけどね。えへへ……」
(幼馴染「あたしの夢は、あたしが好きな人たち皆が笑ってることだ!って気づいた。
だから、そのためなら私は死んでもいいやってこと!あ、もちろん簡単に死んじゃったりはしないぜ!?」)
(幼馴染「悩んで悩んで、精一杯もがいて苦しんで、これ以上もうやりようがない……ってくらいに頑張って
それでもダメなら……私には、そのときの覚悟があるってことなのさ」
男「(そうか……そういうことか。結局幼馴染ちゃんは、
最初っから一人で、俺たちが今いるココに向かって走り続けてたのか)」
男「(確かに幼馴染ちゃんの身勝手に振り回されて今の状況になってるのは事実……
でも、幼馴染ちゃんが行動を起こさなければ、今の状況には絶対にならないのも事実なんだ)」
男(無職30)二人の子持ち
それと……私の可愛い娘を、男くんのところに連れてきてくれてほんとにありがとう」
姉「………………」
姉「………………はぁ、参ったわ。完敗よ。
私には、今の男ちゃんの持ってる幸せに勝るほどのものを与える自信はないわ。あなたの勝ちよ」
幼馴染「いやいやいや……勝ちとか負けとかそんな……あたしの好きな人たちってのには
とーぜん姉御だって入ってるんですぜ!?」
姉「…………フフッ、そうだったわね」
幼馴染「で…………男くん!」
男「ん、おお!?な、なんだよ」
幼馴染「……ご感想は?」
男「か、感想……?いや……感想も何も……
とにかくすげーよお前……ねーちゃんじゃねーけど参った」
幼馴染「やっぱり……迷惑だった……かい?」
娘「…………」 女「…………」 ジーーー
男「…………いや、逆だよ。こんないい子たちを俺なんかに……ほんとにありがとう」
幼馴染「そうか。そっかぁー……ハハ!良かった……ほんとに良かった……グスッ」
女「おかーさん……良かったね」ナデナデナデ
娘「おつかれさま。おかーさん」ナデナデナデ
幼馴染「う、う゛うう……おまえだぢいい!ありがとう!ありがとぉおおお
最高だよぉお!死んだ甲斐があっだよぉおおおお!」ダキッ!
女「うんうん……すごいよおかーさんは。バラバラだった家族が1つに戻っちゃったよ」
娘「おとーさんがきもおたで……おかーさんが生きてて……
おねーちゃんといっしょで……なんだか……夢みたい……」
男「……はは」
女「いってきまーす」 娘「いってくる」
幼馴染「うおおお!行ってくるぜ!ダーリンッ!」
男「はいはーい。いってらっしゃい!今日の夕飯はすき焼きだよー!」
♀×3 「「「ウオオオオーッ!!」」」 ダダダダッ
ガチャッ バタンッ
男「……さてと。今日も主夫業がんばるとするかなー」
姉「うーん……男ちゃーん」
男「うお、ねーちゃん……起きたのか」
姉「うんー……すき焼きーってフレーズが聞こえて……」
男「そ、そうか……」
姉「ねえ……男ちゃん……」
男「んー?」
姉「結局……あの『ござる』口調ってなんだったの?」
男「………………」
途中ヤバかったけどコメントのおかげでなんとか完走っぽいとこまでいけました
色々変なとこ多いでしょうが笑って許してね!ほんとにお付き合いありがとー!
凄い楽しく読ませて貰ったよ
Entry ⇒ 2012.04.06 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
許嫁「私に童貞を捧げる覚悟はできたの?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333305419/
早く書けよ
男「覚悟と言うより、父親になる決意はしたよ」
許嫁「ち、父親……?」
許嫁「ま、まさか貴方、中で……」
男「そうだよ、だって子作りするんだから」
男「ゴムつけた方がいいのか?」
許嫁「!」
許嫁「そ、そんなわけないじゃない」
許嫁「筆おろしで中出しなんて、私だから許してあげるのよ、感謝しなさい童貞」
男(目がうるうるしてる……)
男(動揺してるのかな……?)
許嫁「……」
許嫁「な、何見てるの、するならさっさとしなさいよ、男らしくないわね」
男「ああ、分かった」
許嫁「……っ」
許嫁「……」
男「どうしたの?」
許嫁「……」テクテク
男(思えば、キスもまだ一回しかしたことないんだよな)
許嫁「さ、さっさと、しなさい……っ」
許嫁「……っ」
男「こっち向いて」
許嫁「……」ジ
男「……」ジーッ
許嫁「ぅ……」
許嫁「……」
許嫁「……っ」グッ
男「……」
男「許嫁……」ギュッ
許嫁「ぁ……」
チュッ
男「……」ギュッ
許嫁「んん……っ」
男「……」
許嫁「んぅ……」フルフル
男「……」スッ
許嫁「ぷは」
許嫁「はぁ、はぁ……っ」
許嫁「……」ウルウル
男(可愛すぎる……)
許嫁「……っ」ウルル
男「許嫁……」
男「触るよ……?」
許嫁「……っ」
許嫁「は、早く、しなさいっ……」
許嫁「ぅ……」
男(この、ちっちゃい胸が、愛おしい)
男(……)フニュ
許嫁「んっ!」ギュッ
男「痛くない……?」モミモミ
許嫁「ん、ん……っ」
男(許嫁の喘ぎ声……)ムクムク
許嫁「ぁ……っ」ビクッ
許嫁(だ、だめっ)
許嫁(そんな優しい顔して、もみもみされたら……)
許嫁(頭が、真っ白になっちゃ……っ)
許嫁(ぁ……っ)
許嫁「ま、待ちなさ……っ」
男「え……?」
許嫁「い、痛い、痛いっ」
男「!」パッ
男「ご、ごめん」
許嫁「はぁ、はぁ……」フルフル
許嫁「へ、下手すぎるっ……」
男「……ごめん」
男「こういうの、初めてだったから……」
許嫁「……」
男「トイレ?」
許嫁「一々聞かないで、ばかっ」
バタンッ
許嫁「……」
許嫁(落ち着かないと……)
許嫁(あれで、まだまだ序の口なんでしょ……?)
許嫁「ぅぅっ」
許嫁(あのまま、ゆっくり進んでいくのは、耐えられない……)
許嫁(もうこうなったら、一気に……)
ガチャッ
許嫁「……」
男「許嫁」
許嫁「挿れて」
許嫁「早く、貴方のその汚いものを私の中に入れて、汁を飛ばしなさいと言ったの」
男「許、嫁……?」
許嫁「前戯が下手すぎて話にならなかったから、早く終わらせてしまいたいのよ」
男「いいのか……?」
許嫁「え?」
男「許嫁っ」ガバッ!
男「許嫁、許嫁っ……!」グリグリ
許嫁「ぁ……、押し付けるのだめ……っ」
男「許嫁……っ」カチャカチャ
スルスル
……ビンッ!
男「許嫁も、脱がすよっ……」ビンビン
許嫁「おっきいっ……」
男「許嫁、許嫁っ」スルスル
許嫁「ぁ……」
許嫁「ちょっと、待……っ」
男「……パンツも、脱がすよっ」ハァハァ
許嫁「ん……くぅっ」
ビンビンッ
許嫁(お、おっきいよぉ)
許嫁(あんなの、あんなの……っ)
男「許嫁っ」グッ
許嫁「ぁ」
許嫁「ぱんつ……」
男「……」スルスル
許嫁「きゃぁぁっ……」カァァァ
許嫁(下半身が、全部……っ)
許嫁「ぅぅっ」モジモジ
男「隠さないで、見えないよ」
許嫁「やだっ、やだぁっ」
男「……」グイッ
許嫁「ぁ」
男「……綺麗だ」
許嫁「っ」ビクンッ
許嫁「ん……ぅっ……」
男「ひくひくしてるよ……?」
許嫁「だめぇっ……」
許嫁(……)
ビクッ ビクッ
許嫁(男の、跳ねてる……)
許嫁(あんなおっきいのが、私の中に……)
許嫁(やだ、やだぁっ……)
男「ついに、許嫁と一つになれる……」
男「挿れるね……」クチッ クチッ
許嫁「ふぁっ」
許嫁(あそこの入り口に、男のものを擦り付けられてるっ……)
あなたのご両親に許嫁として呼ばれました。
よろしくお願いします。
やったー!宜しく
おっ・・・男の娘・・・でも・・・いいですか///?
許嫁「!!」
許嫁(男の目が……、怖いっ……)
許嫁「っ!」グッ
男「あ……」
男「そ、そんなに脚閉じたら、挿れられな……」
許嫁「……っ」ウルウル
男「……」
男「許嫁……?」
許嫁「いやっ……」
男「……」
許嫁「男っ」ギュッ!
男「あ……」
許嫁「怖いよぉ」ブルブル
男「……」
男「許嫁……」ナデナデ
許嫁「絶対痛いよぉ……」
許嫁「痛いのやだよぉ……」ギュゥ
男「……」
男「泣かないで、大丈夫、大丈夫……」ナデナデ
男(許嫁……)
許嫁「うぅっ」ギュッ
許嫁「中に入るだけでも怖いっ……」
許嫁「それで、中で何か出されるのも怖い……っ」
許嫁「ごめんね、男……」
許嫁「ごめん、ごめんっ……」ギュッ
男「……」
男(許嫁……)
許嫁「……?」
男「こっちが悪かった」
男「許嫁とすることばっかり考えて、許嫁の気持ちも考えないで……」
許嫁「……」
男「許嫁と一緒に居られるだけで、十分幸せなのに」ギュゥ
許嫁「ふぁっ……」
許嫁「んっ……」
男「……」
男「愛してるよ、許嫁」ギュッ
ビクンッ
男「好きだ」
男「大好きだ」
男「死ぬまで手放さない」
ビクビクッ ビクンッ
許嫁「はぁ、はぁ……」
許嫁「うん……」
男「許嫁……」ナデナデ
許嫁「ふふっ……」ギュッ
……
……
男「……」ナデナデ
許嫁「んぅ……」
許嫁「男……」
許嫁「好き……、すぅ……」ギュッ
男「……」ナデナデ
……
男「くぅ、くぅ……」
「ちょっと!」
男「……?」
許嫁「股間を擦りつけないで、この変態!」
許嫁「さっさと起きなさい、こんなに抱き締められてたら、私が動けないわっ」
男「あ、ご、ごめんっ」パッ
許嫁「……」
チュッ
許嫁「……ふふ」ナデナデ
ギュッ
男「あ」
「今夜は、寝かせちゃだめよ……?」ボソッ
おわり。
素晴らしかった
Entry ⇒ 2012.04.04 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
兄「一分100円揉み放題?」 妹「そうです」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333078077/
妹「おっぱいです。胸です。バストです」
兄「マジか」
妹「マジです」
兄「でも一分は短くないか?」
妹「何を言っているのですか?私のおっぱいですよ?クラスの獣共なら一分1000円でも飛びつくいてくるでしょう
それを兄さんなので100円でいいと言っているのです」
兄「おま まさかクラスで…」
妹「失礼な、赤の他人に揉ませるなど、私はそこまで落ちぶれていません」
兄「ほっ… ならどうして」
妹「今月は何かと用入りだったので… 別に必要ないならいいんです」
妹「似てませんね 何とは言いませんが」
兄「取りあえず500円出す」
妹「500円ですか…まぁいいでしょう。ではどうぞ」
兄「え?服はそのまま?」
妹「当たり前でしょう。直に触りたいと言うのなら200円加算します」
兄「それは700円ということでいいかな?」
妹「何を言ってるのですか兄さんは馬鹿ですね。一分300円で5分なら1500円です。兄さんは馬鹿ですね」
兄「二回も言うなよ…」
兄「500円で5分お願いします」
妹「了解しました。では兄さんが触ったらストップウォッチのボタン押します」
兄「ゴクリ…」ドキドキ
ムニュ
妹「…んぁ」ポチ
兄(これがおっぱい…ハァハァ)モニュモニュ
妹「兄さん鼻息が荒すぎます…正直ちょっとァ…キモイです」
妹「… ン…」
兄(布の上からでもこの感触…直に触ったら…)モニュリルンモニュリルン
妹「…」
妹「はい、終了です」サッ
兄「ぁ…」
妹「そんなこの世の終わりみたいな顔しないでください。ではこれに」サッ
兄「ぶた…?」
妹「貯金箱です」
兄「あぁ…わかった」チャリン
妹「また触りたくなったら言ってください、では私はこれで」
スタスタ ガチャ バタン
兄(息子がありえないぐらい元気に)ギンギン
兄(感覚忘れないうちにっ!)
ガチャ 妹「兄さん」
兄「うわああぁぁ急に開けるなよ!」
妹「大丈夫ですよ、何をするかわかってますから。いつでもと言いましたが両親がいないとき限定ですよ?」
兄「わ、わかってるよ」
妹「わかってるなら構いません。それではごゆっくり」バタン
兄「…よし」
妹「兄さん、お風呂空きましたよ」
兄「あぁわかった」
兄「なぁ妹…」
妹「なんです?」
兄「さっきの件なんだが」
妹「兄さん…兄さんはほんと猿ですね。さっきも言った通り両親がいるときはダメです」
兄「いや、そうじゃなくて…こう、お、おっぱい以外にもいいのかどうかと…」
兄「…はい」
妹「しょうが無い兄さんですね。取りあえずお風呂に行ってきてください」
妹「少し考えますので」
兄「わ、わかった…」タッタッタッ
兄「上がったぞ!」
妹「!?」
兄「で、どうだ」
妹「早すぎます、さすがの私も少々引きました」
妹「兄さんはどうしたいのですか?兄さんのしたいことに私が値段をつけるというのでどうでしょう?」
兄「ぬ…それだとふっかけられるんじゃないのか?」
妹「はぁ…いいですか兄さん、この私が肉親にふっかけるわけないじゃないですか」
妹「はぁ…兄さの言いたいことはわかりました。陰部ですね」
兄「おふ…」
妹「いくら兄さんとはいえ流石にそこは高いですよ?」
兄「ちなみにいかほど?」
妹「一分300円です」
兄「300円?」
妹「安いと思いましたか?」
妹「食いつきますね… ただし、直だと+500円です」
兄「!?」
妹「やはり花園と言われるぐらいなので、直は高めです」
兄「しかし、合計800円は流石に高すぎるんじゃないかと思われますが」
妹「別に私が払ってくれと頼んでるんではないので、嫌なら何もしなければいいのです」
兄「むぐ…」
妹「キスは初回1万円です」
兄「たかっ!」
妹「そりゃファーストキスですからね 最初はこのくらいでしょう。そのかわり時間性ではありません」
兄「それはずっとってことか?」
妹「唇が離れるまで有効ってことですね。二度目からは一分500円とします。キスはやはり粘膜接触ですので多少高めの設定です」
妹「制限なしとはいえ、限界がありますよ?両親が返ってきたらアウトですし、お手洗いに行くとかでもアウトです。あくまで常識の範囲内での無制限という意味です」
兄「わ、わかった」
妹「他に何かありますか?」
兄「じ,じゃぁ逆にだ、お前が俺を触るってのはありか?」
妹「…まぁそう考えているでしょうね。予想はついてました」
兄「愚息て…まぁそのとおりだけどさ…」
妹「あまり触りたくはないのですが…そうですね手なら一分200円でどうでしょう?」
兄(200円…俺がいつもソロるときは全力で3分、まったり20分ぐらいだから…)
兄「わかった…それでいい。だが一つ提案がある」
妹「提案?」
兄「いいか?基本男は出さないといけないんだ」
妹「そうですね」
妹「確かに、ある程度私がさじ加減出来るはずですね」
兄「そこで、俺の命令通りに強さを調整して欲しい」
妹「なるほど、イクときを自分で決めたいと」
兄「そうだ」
妹「しかし、それでは最後のほうだけ私が触って本気でと言われたら2~3分で終わってしまうではないですか」
兄「そうか…その手があるのか…」
兄「簡単?」
妹「足コキ一発5,000円、手コキ一発8,000円、フェラ一発12,000円でどうですか?要は兄さんが出せればいいのでしょう?出せれば」
兄「高いような気がしないでもないが…まぁよし、それで行こう」
妹「他になにかありますか?」
兄「他には特にもうないk…あ」
妹「なんです?」
兄「オ、オナ お前のオナニーを見せてもらうのは?」
妹「はぁ!?」
兄「そうだ」
妹「兄さん…知ってはいましたけど変態ですね」
兄「今更だよ、ここまで来たら恥も外聞もあったもんじゃない で、いくらだ!」
妹「えっと…10,000円で」
兄「それはちゃんとお前がイクまでの値段だよな?」
妹「え、えぇそうです」
兄「OK了解だ、他にもあるっちゃあるけど、今のところはこれでいいかな」
妹「…わかりました」
母「妹ちゃん!あの兄がスーツ着てどっか外出したんだけどなにがあったか知ってる?
部屋から出てくるのなんて何日ぶりかしら…」
妹「さぁどうしたんでしょうね?」
更に2日後
母「妹ちゃん!妹ちゃん!兄が…兄が…バイト見つかったって…うぅ…あの時のスーツは面接だったのね…」
妹「そうなんだ」
兄「ただいまー」
母「おかえりなさい 仕事はどう?」
兄「んーまだわからないところが多いよ、慣れるまで大変かな。でも頑張るよ」
母「そう…がんばってね お風呂沸いてるから」
兄「ありがとう」
スタスタ
妹「頑張ってるみたいですね」
兄「まぁな 頑張ってる動機はかなり不純だけどな」
サービスの流れ: ← ←
これが家庭を持つということか
兄「なんだ?」
妹「日雇いにしなかったのは何故ですか?日雇いなら2~3日でお金が手にはいるでしょ」
兄「…」
兄「どうせ働くなら長く続けられるところのほうが、お前に定期的に頼めるからな」
妹「そうですか…」
兄「じゃ風呂入ってくる」
妹「はい、頑張ってください 兄さん」
兄「母さん、これ」
母「ん?なにこれ」
兄「少ないけど」
母「…ありがとう 一ヶ月ご苦労様…」ポロリ ウッ…
スタスタ
ガチャ
兄「おい、妹」
妹「なんでしょうか、兄さん」
兄「ほら」
妹「これは駅前の…」
兄「そのケーキ高いのな、店入ってびびったよ」
妹「あ、ありがとうごじゃり…ございます」
兄さんかっけえ
妹「今日は母が家にいるので兄さんの要求に応えることは甚だ難しいかと思いますがそのへんはどう思って居られるのでしょうか?
明日なら母はお友達の家に行くということなので16:00~21:00まで家にいませんよ?父もいつもどおり帰宅は社畜よろしく23:00ぐらいになるかと思われ…」
兄「お、おちつけ」
妹「うにゅ…」
兄「あーケーキ買った以外の給料は母さんに渡したんだ…今まで何もしてなかったしな」
妹「え…」
兄「だから今月は惜しいけどなしだ」
妹「…わかりました」
ガチャ
兄「ただいまー」
トテトテ
妹「おかえりなさい」
兄「おう、ただいま 母さんは?」
妹「お友達の家へ行ってます」
妹「ご飯温めましょうか?」
兄「そうだな ハラ減ったしな」
妹「で、ではゆっくりといてください すぐ準備します」トタトタ
兄「悪いな ありがと」
妹「はい、お茶です」
兄「ありがとう」ズズー アッチッ
妹「バイトはどんな感じですか兄さん?」
兄「あーそうだなーきついことはきつけど、何気に楽しいよ。周りの人もいい人ばっかりだし」
妹「そうですか」
兄「ただ、ずっと引き篭ってたツケで身体が訛って慣れるまで時間掛かりそうだ」
妹「でも、よかったですね」
兄「そうだな、お前のおかげだ」ポム
妹「な、なんですかいきなり」ナデナデ
兄「あのままだったら俺は今でも腐ってただろうからなー」
兄「きっかけは最低だし、今だって不純な動機でバイト頑張ってるしな」
兄「ん?」
妹「本来ならナデナデも要求するところですが」
兄「おふ、しまったこれもか」
妹「今日は特別に無料とします」
兄「そりゃ助かるよ」ナデナデ
兄「正直バイト先でも遊びに誘われても金なくて断ってるしな」タハハ
妹「見栄をはって母に渡しすぎるからですよ」
兄「初給料だ、カッコぐらいつけたくなるだろ」
妹「で、ではそんなかっこつけの兄さんが頑張ってるので、と 特別にご褒美をあ、あげます」
ご褒美キタ━━━━━━━━( ゚∀゚)━━━━━━━━!!
( ゚д゚ ) ガタッ
.r ヾ
__|_| / ̄ ̄ ̄/_
\/ /
妹「お、おふ…」
兄「ん?」
妹「お、お風呂で背中を流してあげます」
兄「!?まじか?」
妹「な、流すだけですからね!」
兄「そりゃありがたいな」
妹「で、では先に行っててください」
兄「了解」スタスタ
妹「……」
サバァー オシリキュッ ザバァー ザプーン
兄「ふー…」
兄(しかし、背中だけとはいえ妹とお風呂ってのはなんかこうモニョモニョするな)
妹「に、兄さん」
兄「お、おう…」(シルエットって妙に艶っぽくみえるな…)
妹「浴槽から出て、椅子に座っててください」シュルシュル
兄「わかった」ザパー
妹「…し、失礼します」ガラ
ピシャ
妹「振り向かないでくださいね」
兄「お、お…」
シャコシャコ ギュムギュム アワアワ
妹「…」ゴシゴシ アワアワ
兄(人に洗ってもらうってこんなに気持ちがいいんだ…)
妹「どうですか兄さん? 気持ちいいですか?」ゴシアワ
兄「あぁすごく気持ちがいい」
妹(兄さんの背中こんなに大きいのですね…)
妹「髪も洗いますね。シャンプーハットつけますか?」
兄「いらねーよ ってかシャンプーハットなんてこの家にねぇし現物見たこともねぇよ」
妹「ふふ、そうでしたね」
シャコシャコ ワシャワシャ アワアワ
妹「どこか痒いところありませんか?」
兄「定番の質問だな」
妹「一度ぐらい言ってみたかったのです」ワシャワシャ
兄(なんだろう…理髪店のおばさんに洗ってもらったのと全然違う気持ちよさだ…)
妹「流しますね」
兄「あ、おう」
ザババー ザババー プハー
兄「あーさっぱりした 気持よかったよありがとう 他人に洗われるってすごい気持ちがいいんだな」
妹「そんなによかったですか?」
兄「ああ、時々でいいからまたやってもらいぐらいだね」
妹「そうですね、それもプランとして考えてみましょう」
兄「はは、お安く頼むよ」
妹「兄さんこっち向いていいですよ」
兄「えっ」
妹「向いても良いと言っているのです」
兄「いや、だって」
妹「こっちを向きなさいっ!」
兄「は、はいっ!」
クルッ
兄「!?」
兄「」ジー
妹「似、兄さん?」
兄「いい…」ググッ
妹「え?」
兄「スク水は基礎攻撃力は高いと思っていたが、ここまでの破壊力を秘めていたとはっ!?」ググンッ
妹「えっと…兄さん?」
妹「ちょっと兄さん?」
兄「バイト先で、嫌なことがあってもアノ事だけを心の支えに頑張ってきた、お前がご褒美で背中流してくれるって言ってくれたときは純粋に嬉しかった。そりゃちょっとはなんやいやらしいラッキースケベでも起きたらええなーとか思ってたさ!」
妹「に、兄さ、おちちゅ 落ち着いてっ」
兄「でもスク水ってなんだよ!反則だろそれ!あぁそうだよドストライクだよ!
妹「に、兄さん一旦座って じゃないと兄さんの兄さんが私の目線にちらちらしてるから、お願い」
兄「なんやと!寧ろもろに見て欲しいと思うてるわ!モット見ろ凝視しろ!」
妹(ダメだ もうなんか兄さんじゃない 正気を取り戻さないと…何といえばいいのかしら…えっと)
兄「大体なお前は…」
妹「黙りなさい、この短小包茎童貞がっ!」ガシッ
兄「ひぅ…」
妹「兄さんが頑張ってるのは知ってるわ」ニギニギ
兄「おうっおうっ」
妹「不純であれ、なんであれ引き篭りの兄さんがここまでになるに相当努力したはずよ」ギュムギュム
兄「おっおっ…」
妹「それは家族みんなが理解してる」キュッキュッ
兄「あっぅぉ…」
妹「だから私は「うへぁっ!!」ビュルルッ
妹「…」
兄「…」
妹「…」
兄「ふぅ…」
妹「8,000円ね…」
妹「まさかスクール水着で暴走するとはいくら何でも予想出来なかったわ」
妹「夜に母へ8,000円前借りする兄さんの姿は流石に情けないと思ってしまったわ」
妹「ま、まぁ来月になれば兄さんのことだもん、野獣のように紙幣片手に迫ってくるに違いないわ」
妹「兄さんが望みそうなことを考えて値段つけておきましょう」
妹「取りあえず スク水着用 14,000円」
妹「あんまり安くしてしまうとお金が貯まってしまった時にまた引き篭もる可能性がありますからね」
妹「お金を貯めさせず、性欲も溜まらせずを心がけなくていけません」
妹「しかし、一番最初があんなだなんて…不覚です 最初はもっとこういい雰囲気で…」
妹「はっ いやいや何を考えているのでしょうか。少し冷静になりましょう」
兄「ただいまー」
母「おかえりなさい」
妹「おかえりなさい兄さん」
兄「あー疲れた」
母「お仕事は慣れてきた?」
兄「まぁ2ヶ月もすればある程度はね」
母「そう、よかったわ」ニコニコ
兄「あ、母さん明日ご飯いらないから」
母「あら、どこか出かけるの?」
兄「バイト先のみんなと遊んでくる」
妹「!?」
母「わかったわ」
兄「どぞー」
ガチャ
妹「兄さん」
兄「どうした?」
妹「明日どこいくのですか?」
兄「カラオケとボーリングって言ってたかなぁ?先月は誘いを一切断ってたから、今回はね
二ヶ月目だけど歓迎会してくれるんだって」
妹「そうですか…」
兄「まぁそんなに遅くはならないと思うから」
妹「わかりました」
母「妹ちゃーん」
妹「なんでしょう?」
母「町内会の会合があるから行ってくるわね。ご飯は用意してあるから兄が返ってきて、もしお腹が空いてたら温めてあげて」
妹「わかりました」
兄「だーだーいまー」
トタトタ
妹「おかえりなさい兄さん」
兄「うーいもーとーただいまー」デローン
妹「兄さんお酒飲んでます?」
兄「すこーしね ほんのちょびーっと。俺酒つよくねーし」
妹「はぁ… 兄さんしっかりしてください、部屋まで行きますよ」
兄「了解であります」ビシッ「妹殿の言うとおりにしますであります」ビシッ
妹「かなりうざいです」
妹「兄さん上着ぐらい脱いでください」
兄「いいですともー」
妹「まったく」ヌガセヌガセ
兄「なー妹ー」
妹「なんですか兄さん」
兄「ありがとな」
妹「なんですか?」
兄「お前があの時一分100円って話しかけてくれなけりゃずっと引き篭ったままだったろうし」
兄「外の世界が辛いことばかりじゃない、楽しこともあるんだ。ってこと知らずにいたはずだ」
妹「…」
妹「か、勘違いしてるようですが、私はお金が欲しくて言ったんです、他に他意はありません」
妹「ん…ぁん…ぷはぁ」
妹「一万円ですよ」
兄「あぁ、後でまとめて払うよ」
妹「しょうがないですね…んぁ」
兄「なぁ…」
妹「なん…ぁです?」
兄「聞くに聞けなかったことだけどさ、最後まで行くといくらになるんだ?」
妹「最後…ですか?そうですね」
妹「最後まで行くなら兄さん自身を私にください」
兄「そんなに安くていいのか?」
妹「私にとっては最高の価値をつけたつもりですよ?」
兄「そりゃ光栄だ」
おしまい
乙乙乙
すごくよかったよ
乙乙
安易にエロに走らないところが素敵だと思いました
乙
Entry ⇒ 2012.04.03 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
妹「猫薬?」 兄「猫薬」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1332080480/
このSSはSS深夜VIPのSSです
兄「猫っぽくなる薬」
妹「具体的にどうなるの?」
兄「ネコミミとしっぽが生える」
妹「ふーん。ところで、お兄ちゃんって猫属性保持してたっけ?」
兄「ああ、割と昔から持ってるぞ」
妹「んじゃ飲む」クピクピ
兄「わくわく」
妹「生えた」ニョキニョキ
兄「やったあ!」
兄「猫言語機能はなかったと思いましたが」
妹「サービス」
兄「これは喜ばしい」
妹「それはそうと、学校行かなきゃ」
兄「そうだな。はい、パン」
妹「ありがと。ぱくりむしゃ熱っつい!」
兄「猫舌にもなるのか」
妹「水、水……いや、ミルクがいい」
兄「おお、猫っぽい。ほい、牛乳」
妹「ミルクの方がそれっぽいと思って。またしてもサービス」
兄「これはあまり嬉しくない」
妹「ちぇ。ごくごく……ふー。熱かった」
妹「早いよ。早食いは太るよ?」
兄「以後気をつけよう。んじゃ、そろそろ行くか」
妹「ん。カギしめて……はい、おっけー。んじゃ行こっか、お兄ちゃん」
兄「あいあい」
妹「んー。そろそろ春だね。空気が暖かいね」
兄「そだな。気持ちいいな」ナデナデ
妹「なんで私の頭なでてるの?」
兄「ネコミミが可愛いので」
妹「じゃあしょうがないね」
兄「ああ、しょうがない」
妹「生えた」
妹友「生えたって……え、ええっ!? ちょっとちょっとおにーさん、どういうことなんですかっ!?」
兄「生えた」
妹友「いや、生えたって……なんでそんなローテンションなの!? とんでもないことじゃないの!? え、私がおかしいの?」
兄「いや、そんなことはないと思う」フニフニ
妹「お兄ちゃん、ミミ触るの好き?」
兄「ああ、ふにふにしてて気持ちいい」
妹友「いやいや、何をアンタら普通にしてるの!? ていうか何を普通に登校してるのっ!?」
妹「遅刻するよ、妹友」
兄「早くしないと置いてくぞ」
妹友「ああもう……もうっ! 説明を要求しますっ!」
兄「さっきも説明した通り、猫っぽくなる薬だ」
妹友「それは聞きましたけど! そもそも、何のための薬なんですか? どこから手に入れました? 安全なんですか?」
妹「くぁぁ……」
兄「お、あくび。やっぱ普段より眠いとかあるか?」
妹「んー……分かんない。今日はいつもより暖かいし」
兄「そか。確かに暖かいもんな」ナデナデ
妹「んー」
妹友「私の話を聞いてくださいよぅっ!」
兄「あまり頭がよくないもので、難しい話は分からないんだ」ナデナデ
妹「ほふー」
兄妹「「えー」」
妹友「えーじゃない」
兄妹「「ぶーぶー」」
妹友「しゃーらっぷ! ほらほら、とっとと離れる! はい、妹ちゃんは私の左! おにーさんは私の右!」
兄「ああ妹が、妹が離れていく」
妹「おにーちゃーん」
妹友「茶番はいいからっ!」
兄「叱られたね」
妹「怖いね」
妹友「きちんと説明してくれないと、妹ちゃんのネコミミを引き千切る」
兄「きちんと説明します」
妹友「……そんな怪しげなものを、妹ちゃんに飲ませたんですか?」
兄「猫っぽくなるって話だし」
妹友「妹ちゃんも、なんでそんな怪しげなものを飲んじゃうの?」
妹「お兄ちゃんが猫属性持ってるし」
妹友「アンタら、揃って馬鹿だ」
兄「馬鹿にされたね」
妹「本当だね」
妹友「ちょっとは深刻になってくださいっ! そんな訳の分からないものを妹ちゃんに飲ませて、何かあったらどうするんですかっ!?」
兄「責任をとって嫁にもらう」
妹「責任をとってもらって嫁にもらってもらう」
妹友「アンタら実の兄妹だっ!」
妹「それじゃお兄ちゃん、また後でね」ピコピコ
兄「ああ。しっぽでバイバイは素晴らしい」ナデナデ
妹「んー」
妹友「ほら妹ちゃん、行くよ! おにーさんも、いつまでなでてるんですか!」
兄「ネコミミの感触がたまらないんだ」ナデナデ
妹「お兄ちゃんになでられるのはたまらないの」
妹友「ほらほら、いーから行くわよ!」
妹「ああお兄ちゃん、お兄ちゃーん」
兄「妹、妹ぉぉぉぉぉ」
兄友「……何やってんだ」
兄「おはよう」
兄「ああ。生えた」
兄友「何を事も無げに……何があった?」
兄「さっき妹友に説明した通りだ」
兄友「……いや、私はその場にいなかったので分からないのだが」
兄「何度も説明するのが面倒なんだけど、それでも説明しなきゃダメか?」
兄友「ああ、そうしてくれると有難い」
兄「分かった。ひとまず教室へ行こう」
兄友「ふむ、着いたぞ。じゃあ、説明してもらおうか」
兄「かくかくしかじか」
兄友「ふむふむ、なるほど。いや、なるほどと言ったが、分からん。どうして寝てる間に薬瓶など持っている」
兄「俺に言われても」
教師「はいはい、授業を始めますよー」
兄友「む、もうそんな時間か。詳しい話はあとでまた聞かせてもらうぞ」
妹「別に。ていうかなんで妹友がそんな恥ずかしそうにしてるの?」
妹友「だ、だって、みんなじろじろ見てるし……」
妹「気にしすぎだと思うけど」
妹友「妹ちゃんが気にしなさすぎなのっ!」
妹「そう? 別にどこの誰とも知れない視線なんて気にならないけどなあ」
妹友「どこの誰って……同じクラスの人くらいは分かるよね?」
妹「……ふあああ。猫になってるからか、なんだか眠いよ」
妹友「はぁ……本当に妹ちゃんはおにーさんのこと以外は興味ナシね」
妹「妹として当然じゃない」
妹友「これを冗談じゃなくて本気で言ってるから怖いよね」
教師「はい、授業を始めま……いっ、妹さんっ!? そ、その耳は!?」
妹「生えました」
妹友「先生にまでそれで押し通す気なの!?」
兄「いつまで言っている。もう昼だぞ。弁当を食わんのか。食わんのなら一人で行くぞ」
兄友「ああいやいや、私も行こう。今日も妹さんと一緒か?」
兄「当然だ」
兄友「このシスコンめが」
兄「当然だ」
兄友「怯みもしない、か……いやはや、本当に君は強敵だな」
兄「そんなヤワな絆なんて持ってないものでね」
妹友「あっ、おにーさんが来た。兄友さんも。……いやー、いつ見ても綺麗よね、兄友さん?」
妹「なんていやらしい笑み」
妹友「うっふっふー。傍観者は楽しいよね?」
妹「この野郎、いつか泣かす」
兄「おまたせ」
兄友「やあ、今日もお邪魔させてもらうよ」
兄「こら。そんなことを言うものではない」
妹「……そだね。ごめんなさい、兄友さん」ペコリ
兄友「いや、別に気にしてないからいいんだけど……いや、本当に猫の耳だね。すごいね、触っても構わないかい?」
妹「構います。私に触ってもいいのはお兄ちゃんだけです」
兄「やったあ」フニフニ
妹「んー♪」
妹友「そこは叱るところじゃないんですか!?」
兄「そうだった。ええと、どうしても嫌か?」
妹「……あとでお兄ちゃんが全力で甘やかしてくれるなら、我慢する」
兄「いっそ今甘やかそう。おいで、妹」
妹「予想外。だが好都合。ごろごろにゃーん」
兄友「……えーっと。私達はどうすればいいんだろうか」
妹友「石でもぶつけてやりましょう」
妹「堪能した」
妹友「そこの馬鹿兄妹、終わったらとっとと飯の準備をしろ」
兄「あの娘さんは怖いね」
妹「怖いね」ペタン
兄「やや、ネコミミが恐怖でぺたりと。これは可愛い」ナデナデ
妹「はふぅ」
妹友「……この兄妹は学習機能がないの?」プルプル
兄妹「「はい」」
妹友「あと1秒遅かったら殴ってました」
兄「とても怖いね」
妹「ね」プルプル
兄「ああ小動物のように震える妹はなんて可愛いんだ」ナデナデ
妹「にゃあ」
妹友「うがぁー!」
兄友「忠告したのに」
兄「痛かった」
妹友「はぁー……はぁー……」
兄友「大丈夫かい、兄くん?」ナデナデ
兄「あ、ああ」
妹「ふしゃー」
兄「ああ妹が威嚇を。だが、なでられて満更でもないのもまた事実。俺は一体どうすれば」
妹友「大人しく席に着け」
兄「はい」
妹「妹友がもうお兄ちゃんに敬語使わなくなってる」
兄友「……はぁはぁ」ナデナデ
妹友「兄友さん、そろそろおにーさんをなでるのやめてください。あと、息が荒いです」
妹「最後の砦と思われた兄友も実は変態か。ちくしょう、ここにいる全員頭おかしいぜ」
兄「俺も?」
妹「泣きそうなお兄ちゃん可愛い」
兄「いただきます(性的に)」
妹「いただかれます(性的に)」
兄友「…………」(違和感を感じるが、何が、とまでは分からない)
妹友「普通に食え」(言外のことを見通した)
兄「怖いね」
妹「ね」
兄友「……むう」(自分だけ分からなくて悔しい)
兄「総入れ歯?」
妹「そんなこと言ってない。そう言えば、って言った」
兄友「ん? 兄くんはみなぎ信者なのかい?」
兄「ああ、うん、そう。あれだけの情報量でよく分かったな、兄友。すごいな」
兄友「ま、まあね。私も漫画は好きだからね。……えへへ///」
兄「やや、兄友の照れる姿は中々の破壊力を誇っているなあ」
妹「デレデレするな」ギュー
妹友「おにーさん、ちょっと黙ってた方がいいです」ギュー
兄「双方から頬をつねられ、俺は一体どうしたら」
兄友「そ、そう褒めるものではないよ。簡単なことだよ。別に以前君から聞いて買い漁ったのではないよ。……えへへへ///」
兄「兄友はまだ夢の中か。ええい可愛いなあ」
妹「お兄ちゃん」ギュギュー
妹友「おにーさん」ギュギュー
兄「あと数刻で俺の頬は取れる」
兄「さる事情により、もげかけたんだ」
妹「仕方ないよね」
妹友「そうね」
兄友「……? まあいい、食事をしよう」
妹「そうだ、お兄ちゃん。そういうわけで、お弁当がないの。どうしよう」
兄「霞を食べよう」
妹友「仙人でもない限り無理です!」
妹「さすがお兄ちゃん、ないすあいであ」
兄友「妹くんはどうして賛同しているんだろうか」
妹友「何も考えずてないんですよ、きっと」
兄「じゃあ早速食べよう。ぱくぱく」
妹友「私たちは普通にお弁当を食べましょう、兄友さん」
兄友「あ、ああ。……えっと、放っておいていいのかな?」
妹友「しばらくしたら泣きついてきますよ、絶対」
妹「ね」
妹友「兄友さん、その卵焼き美味しそうですね。私の魚フライと交換してくれないですか?」
兄友「構わないが……それだと少々交換レートに見合わないな。よし、それじゃこのミートボールを一つつけよう」
兄「しょうがないから妹のミミを噛んで我慢しよう」
妹「これは嬉しい提案。どうぞ」ピコピコ
妹友「おいそこの破廉恥兄妹、嬌声とか上げたりしたらタダじゃおかねえぞ」
兄「怖い人に釘を刺された。仕方ない、パンでも買いに行こうか」
兄友「あ、それは少し遅いかもしれないよ? もう昼休みになって10分は経過している、残ってるパンは人気のないものばかりだと思うよ?」
兄「これはやはり妹をミミを甘噛みして新たな性感帯を探す方向で行った方がいいのでは」
妹友「いいから素直に弁当分けてくれって言えや馬鹿兄妹」
兄「分けてください」
兄友「な、何も土下座までする必要はないと思うけど? あ、頭を上げてくれないか、兄くん? ……うぅ。妹くんも何か言ってやってくれないか?」
妹「土下座するお兄ちゃん可愛い」
妹友「知っていたけど、この兄妹はダメだ」
妹「でも、お兄ちゃんにミミを噛んでもらいたかった」
兄「家に帰ってから舐め倒すよ」
妹「その台詞だけでパンツが大変なことに」
妹友「ああコイツら殴りたい」
兄友「い、妹くんはとてもリベラルだね。う、うん、素直なのはいいことだよ///」
兄「なんでもない風を装って密かに照れてる兄友可愛い」
妹「死ね」ギュー
妹友「死ね」ギュー
兄「言われずとも、首を締められると死にます」
兄友「か、可愛いとか、そんな心にもないことを言うものではないよ。……う、うぅ///」
兄「ほら見ろ、可愛い」
妹「妹友、もっとだ。パワーを指に」ギュギュー
妹友「任せて」ギュギュー
兄「ぐげげぇ」
兄「ほんの少しの間、涅槃にいたんだ」
兄友「涅槃!? な、何があったと言うんだ!?」
妹友「気にしないでいいです」
兄友「え、いや、だが」
妹「大丈夫。いつものことだから」
兄「唯一と言っていい常識人の心遣いに感謝する。もしもの時は頼むよ、兄友」ギュッ
妹友「おにーさんは兄友さんのトリップを見てなかっのかな」
妹「たぶん、なかったことにしたいんだろうね」
兄友「そ、そんな、結婚なんて……えへへぇ///」
妹友「手を握られて早速トリップしてるけど、あれでも見ないフリをできるの?」
妹「よく訓練されたお兄ちゃんだから、問題ないよ」
兄「…………」
妹友「トリップしてる隙に兄友さんのスカートを覗こうとするな」ズビシ
兄「目が、目がぁ」
妹「私のスカートの中を覗かないからだよ」
妹友「いや、それもどうかと思う」
兄友「内的宇宙の旅から戻ってきたら何やら兄くんがもんどりうって苦しんでいる。何があった」
妹友「自業自得ですよ、おにーさん」
妹「そうだね。私のスカートを覗いていたらこんな事にはならなかったのに。……あ、箸がない」
兄友「私のを使えばいい。いつも余分に一膳持ってきているんだ」
妹「ありがとうございます、兄友さん」ペコリ
兄「そして俺も箸がない。誰か余分に持ってない?」
兄友「生憎だが、私はもうない」
妹友「私も持ってきてません」
妹「当然私も持ってないよ」
妹・兄友・妹友「「「…………」」」
妹・兄友・妹友「「「これは食べさせるしかない」」」
兄「いや、そのりくつはおかしい」
兄よ、なぜそこで冷静になるw
妹友「え、ええ、そうですね。私もおにーさんみたいな人に食べさせるのは正直不本意なのですが、大事な友人のおにーさんを飢えさせるのもアレなので、しょうがなく食べさせてあげます。そ、そうだよね、妹ちゃん?」
妹「お兄ちゃんと恋人ごっこしてえ」
兄「妹に代わり謝罪する。こんな妹で申し訳ない」
兄友・妹友「「は、ははは……」」
妹「じゃあ、私が一番。二番が私。三番も私。ネバーエンド私」
兄友「待て。それは流石に酷すぎじゃないか? いくら妹くんとはいえ、看過できるものではないぞ」
妹友「そ、そうよ、妹ちゃん。おにーさんは共有財産ってこの間決めたじゃない」
兄「俺のあずかり知らない所で俺の処遇が決められていた」
妹友「異論ありません。私のくじ運、見せつけてあげますよ」
妹「お兄ちゃんとぺろぺろしてえ」
兄「何やら協議しているようだが、そんなことをしている間に箸を貸してもらえばすむ話だと思うのだけど」
妹「わけの分からないことを話してる暇があるなら、萌え動作の練習してて」
兄「前の台詞も合わせ、妹が酷過ぎる」
兄友「せーの……っ! そ、そうか、私が一番か。そ、そうか。うん。一番か」
妹友「二番……まあ、いいわ」
妹「三番。……三番」
兄「よく分からないが、落ち込むな妹よ」ナデナデ
妹「んー。やはり、ネコミミ効果は抜群だ」
兄友「…………」ギリッ
妹友「兄友さん、そんな歯を噛み締めて悔しがらないでください。見てるこっちが怖いです」
妹「……少しの間だけですからね」
兄友「……しょっと。じゃ、じゃあ、兄くん。食べさせるが、その、いいかい?」
兄「あまりよくはないけど、妹たちからのプレッシャーが尋常ではないので断れない」
兄友「え、ええと。兄くんは何が好きだい? 卵焼きはなんかはどうだい? ……あ、それはもう妹友くんに渡してしまった」
兄「卵焼き」
兄友「……知ってはいたが、兄くんはいじわるだね」
妹友「見て妹ちゃん、いじわると言っておきながら嬉しそうだよ」
妹「お兄ちゃんの常套手段だよ。普段はああして意地悪とか冗談ばっか言って、ここぞという時は優しく決めるんだもん」
妹友「あー……」(思い当たることがちらほらある様子)
妹「どうして私だけにそのスキルを用いないのか。あの野郎、いつか泣かす」
兄「そこの二人、せめて声を潜める努力をお願いします」
兄「ああ、うん。好きだよ」
兄友「そ、そうか! わ、私も……す、好きだ。……もっ、もちろんハンバーグの話だぞ?///」
妹友「見て、ハンバーグが好きって言うだけであれだけの空気出してるよ」
妹「ちくしょう、私の番はまだか」
兄「外野がうるさいのでとっとと食べてしまおう」
兄友「そ、そうだな。じゃ、じゃあ、その。……あ、あーん///」
兄「あー」
兄友「あ、あーん。……ハァハァ、ハァハァ」
兄「目が血走って鼻息も荒い。とにかく怖い」
妹友「兄友さんは強敵だけど、変態だからまだ付け入る隙はあるわね。問題はこっちよね」
妹「ちくしょう、お兄ちゃんがすぐ側にいるのに触れられないから禁断症状が出てきやがった。手がふるえやがる」
妹友「……色んな意味で問題よね」
兄友「……はっ! うん? あれ、兄くんが咀嚼している……ま、まさか、自分で食べてしまったのか!?」
兄「いや、なんというか、俺に箸を向けたままあらぬことを呟いていたので、勝手ながら食べさせてもらったまでだ」
兄友「な、なんということだ……。貴重な一手をこのような悪手で失うとは……!」
兄「何かの競技なの? 餌付けゲーム?」
妹友「さぁさぁ、次は私の番ですよ! 兄友さんは妹ちゃんのところに行っていてくださいね」
兄友「くぅ……なんと悔いが残る結果だ」
妹「次が私の番次が私の番次が私の番」ビタンビタンビタン
兄「妹のストレスがマジヤバイ。しっぽが荒ぶってる」
妹友「じゃあ、早めに食べてくださいね。はい、あーん」
兄「……やるの?」
妹友「当然ですよ。どうして私だけ飛ばされなくちゃいけないんですか」
兄「いや、妹友は鬼軍曹キャラだからこういうのあまり興味がなさそうな気がして」
妹友「誰のせいで鬼軍曹キャラになったと思ってんだこの野郎」
妹「妹友に脅されて涙目のお兄ちゃんマジ可愛い」
兄「あ、あーん」ブルブル
妹友「震えないでください」
兄「さっきの余波がまだ取れてないんだ」
妹友「はぁ……。もう怒ってないから大丈夫ですよ?」
兄「う」
兄友「見たか妹くん、妹友くんのあの柔和な笑みを。飴と鞭をあれほど巧みに使い分けるとは……いや、勉強になる」
妹「ええい、私の番はまだか。あたふたするお兄ちゃんというご馳走を目の前に置かれて、これ以上耐えられそうもねぇ」
妹友「ほら、おにーさん。あーん?」
兄「あの、いや、妹友よ。妹らの声は気にならないのか?」
妹友「……聞こえないフリしてるんです///」
兄「いかん、これほど自分が雑食だと思わなかった」
妹友「はい?」
兄「何やらお前が可愛く見えるって話だ」
兄「もがもがもが」
兄友「高速でおかずを兄くんの口にいくつも詰めているが……あれで呼吸はできるのだろうか」
妹「あの野郎、人の親友にまで手を出すか。ちくしょう、姉妹丼ならぬ親友丼をご所望か。いいぜ、そっちがそのつもりならやってやる」
兄「もがもが……ごくん。やってやるな」
妹「にゃあ」
妹友「ほっ、ほら、私の番は終わりました。ほら妹ちゃん、貴方の番よ」
妹「待ち焦がれた私の番。覚悟せよ、お兄ちゃん」
兄「嫌な予感がてんこもりだ」
兄「はい」ムギュー
兄友「抱っこ! そういうのもあるのか」
妹友「ないです! 妹ちゃん、本筋から離れないの!」
妹「叱られたね」
兄「そうだね」ナデナデ
妹「んー」スリスリ
兄友「くっ……やはり妹くんには一日の長があるか。一瞬にして持って行かれた」
妹友「ルールを守らないなら弁当は返してもらうぞ、親友」
妹「怖い子が意地悪するので普通に食べさせるね、お兄ちゃん」
兄「分かった」
兄「こっちが許可を出す前にもう乗ってるね」
妹「猫は膝に乗りたがるので」
兄「じゃあしょうがないね」ナデナデ
妹「しょうがない」スリスリ
兄友「……いいなあ」
妹友「ああもう動かなくなるまで殴りてえ」
妹「分かった。んじゃお兄ちゃん、んー」
兄「……どうして口でおかずを挟んでいる」
妹「……。食べさせる際、事故と称してキスしようと画策しているから?」
兄「なるほど。じゃあいただきます」
妹「んー」
妹友「待てそこの実の兄妹! ちょっとは疑問を持て!」
兄「? ……! そういえば妹よ、ネコミミと頭の境目ってどうなってるの?」
妹友「いやそこの疑問はどうでもいいだろ」
妹「……お兄ちゃんのえっち///」
兄「よし、この照れ顔だけで一週間は戦える」
妹「たまには媚びておかないとね」
兄友「ネコミミか……」
妹友「なんだこの空間。収拾がつかねえ」
兄「了解。あー」
妹「はい、どうぞ。おいしい?」
兄「もぐもぐ。おいしい」
妹「私が作ったものじゃないのに。嫉妬で気が狂いそうだ」
兄「しまった。どうにか誤魔化さねば。しかし、どうすれば」
妹「帰ったら監禁せねば。然る後に洗脳も必要か」
兄「……ええい、ままよ!」ナデナデ
妹「にゃあにゃあ」スリスリ
兄「誤魔化せた」
兄友「おお……流石は兄くん、あれほどの危機を脱するとは。驚嘆に値する」
妹友「何なの? ネタ? 事前に練習してたの?」
妹「お兄ちゃんの心は瀬戸内海より広いでー。あと、お兄ちゃん。ミミ触るのと頭なでるのと、どっちが好き?」
兄「うーん、どっちかなあ」ナデナデ
妹友「はい、食べさせたんだからもう終わり」ガシッ
妹「ああお兄ちゃん、お兄ちゃーん」
兄「妹、妹ぉぉぉぉぉ」
兄友「あれ、デジャヴ?」
兄友「何を言っているんだい? 次は私の番だよ」
兄「……え? いや、もう兄友には食べさせてもらったよ?」
妹友「一巡で食べきれるわけないじゃないですか。当然、お弁当がなくなるまで続きますよ」
兄「え」
妹「くぅ……次の私の番まで持つか?」ブンブンブン
兄「えーと。とりあえず」ナデナデ
妹「にゃふー」
兄友「な、何を勝手なことをしている、兄くん! 私の番だぞ!?」
妹友「まあ、その次は私の番なんですが。……ま、まあ、順番ですから仕方なく、ですけど」
妹「にゃふー」
兄「地獄のメリーゴーラウンドはまだ始まったばかりだ……!」
妹友「なんだかんだで、ほとんどおにーさんが食べちゃいましたね」
兄友「ふむ。君達、お腹は大丈夫かい? カロリーメイトでよければあるから、もしよかったらどうだい?」
妹「大丈夫です。このくらいなら晩まで持ちそうですし、家に帰れば何かありますから」
兄「俺の胃に反芻機能さえあれば、皆を苦しませずに済んだものを。すまぬ…すまぬ…」
妹友「一人で嘔吐してろ」
兄「はい、すいません」
妹「ああもうお兄ちゃんとの逢瀬の時間が終わってしまった。あとはただ耐えるだけの時間。これほど辛いならもう恋なんてしない」
兄「それにしてもネコミミは可愛いなあ」ナデナデ
妹「こんな甘くて素敵でほわほわなものをどうして捨てられようか」スリスリ
妹友「ほら、行くわよ妹ちゃん」ガシッ
妹「ああお兄ちゃん、お兄ちゃーん」ズルズル
兄友「兄くんも、行くぞ」ガシッ
兄「ああ妹、妹ぉぉぉぉぉ」ズルズル
兄友(兄くんと手を繋いでいる。……あ、兄くんと手を繋いでいる!///)
兄(引っ張られてらくちんだ。一生誰かに引っ張られてえ)
兄友「何を言っているんだい、兄くん? 帰らないのか?」
兄「ああ帰る帰る。兄友は……今日も生徒会か?」
兄友「ああ。これでも私は副生徒会長でね、何かと忙しいんだ」
兄「そか。よければ手伝おうか?」
兄友「ふむ。折角の申し出だが、断らせてもらうよ。生憎と今は主だったイベントもなく、忙しいと言っても役員だけで十分まかなえる量の仕事しかないんだ」
兄「そっか。手が足らなくなったらいつでも言ってくれよ、基本的に暇なもので」
兄友「……その気持ちだけで十分だよ。ありがとうね、兄くん」ニコッ
兄「ところで兄くんとか言われると、シスプリの千影を思い出すな」
兄友「私のとっておきの笑顔を流すのか……」
兄「照れ隠しだ。許せ」
兄友「……ふふっ。照れるだけの威力があったのだ、十二分に報われたよ」
兄「いやはや。じゃあな兄友、また明日」
兄友「ああ。また明日」
兄「ひぎぃっ」
妹友「……ごめんなさいおにーさん、妹ちゃんの暴走を止められませんでした」
兄「びっくりした。ドアを開けたら妹が突然姿を現したのでびっくりした」
妹「そんなことより私の頭をなでなさい」
兄「あ、はい」ナデナデ
妹「はふぅ。相も変わらず痺れがくるほどの衝撃。これだからお兄ちゃんになでられるのはやめらんねぇ」
妹友「……何か薬物を?」
兄「完全なるナチュラルです」
妹「お兄ちゃん、手が止まっている。もっとなでよ」
兄「ああはいはい」ナデナデ
妹「はふぅ。はふぅ」
妹友「……本当に何も?」
兄「何も」ナデナデ
兄友「(やはりネコミミ、か……)」
兄「ん? 何か言ったか、兄友?」
兄友「いや、何も」
兄「……? まあいいか、じゃあそろそろ帰るよ。またな、兄友」
兄友「ああ。妹くんや妹友くんも、またね」
妹友「はい。さようなら、兄友さん」
妹「ばいばい」フリフリ
兄「ああしっぽでばいばい可愛い」ナデナデ
妹「大成功。フヒヒ」
妹友「お前ら早く行くぞ」ガシッ
妹「あああ」ズルズル
兄「妹だけでなく、俺まで引きずるとはなんたる膂力」ズルズル
兄「引きずられると自分で動かなくていいから楽なんだ」ズルズル
妹「引っ張られるお兄ちゃん可愛い」
妹友「年下の女の子に引きずられて恥ずかしくないんですか?」
兄「普通の年下の女の子に引きずられるのは恥ずかしいが、今回の場合は鬼軍曹が引っ張っているので特には」
妹友「あ゛?」
兄「すいません一人で歩きますのでどうか妹の命だけは」ブルブル
妹「お兄ちゃーん」ダキッ
兄「大丈夫だ、何があっても妹だけは守る」
妹「お兄ちゃん……」
妹友「茶番は家に帰ってから人目につかないようにやれ」
兄「はい、すいません」
妹「もうちょっと続けてたらキスぐらいまでならいけたかもしれないのに。ちくしょう、悔やんでも悔みきれねえぜ」
兄「俺をなんだと思っているんだ」
妹「了解、孕んだら連絡する」
兄「しまった、妹の方が一枚上手だ」
妹友「三度目だが、お前ら実の兄妹だからな?」
兄「禁忌だね」
妹「燃えるね」
妹友「誰か止めてくれ」
妹「そだね」ピコピコ
兄「何度見てもネコミミはいいなあ」ナデナデ
妹「よい薬を飲んだものだ。世界中の人にネコミミが生えたら争いなんて消えるのに」
兄「いや、野郎にそんなものが生えてもしょうがないだろ」ナデナデ
妹「お兄ちゃんなら似合いそう。食物に猫薬を仕込まれ、知らず摂取しネコミミが生え、私にミミを引き千切られまいと必死で逃げるお兄ちゃん萌え」
兄「妹がSに過ぎる」
妹「それじゃご飯の用意するね」
兄「……仕込まないでくださいね?」
妹「そうしたいのは山々なんだけど、もう薬が残ってないので。今考えると少しでも残しておけばよかった。そうすれば泣き叫ぶお兄ちゃんを見れたのに」
兄「俺のこと嫌い?」
妹「性的な目で見てる程度には好き」
兄「よかった」
兄友「……ふぅ。いい湯だった」
兄友「それにしても、ネコミミ、か……」
兄友「……いやいや、何を言っているのだ、私は。猫薬などという怪しげな代物が、どこにあるというというのだ。そもそも、あんな可愛らしいものが私のような無骨な者に似合うはずもない」
兄友「……妹くん、兄くんになでられていたな。何度も何度も……」
兄友「……もし、もしだ。もし私にもネコミミが生えたら」
兄友「…………」
兄友「…………」
兄友「…………///」
兄友「っ!? いや、だから何を想像しているのだ私はっ!? ああもう、寝てしまおう!」
???『…………』
兄友『……? ……?』
???『…………』
兄友「……んっ、んぅ。……えっ?」
兄「ああ今日も眠い」ナデナデ
妹「右に同じく。お兄ちゃん、顔を舐めまわして眠気を取って」
兄「それはいい提案だ」
妹友「てめぇら自重という言葉を覚えろ」
兄友「……お、おはよう、みんな」
兄「ああ、おは……っ」
妹友「あ、兄友さん、そっ、それっ!」
妹「ふしゃー」
兄友「ああ、いや、うん。その、なんというか……はは。私にも生えたよ、ネコミミとやらが」ピコピコ
兄「良し。良し。良し」ナデナデ
兄友「えっ、あっ、あ、はは……な、なでられてるね///」
妹友「ど、どういうことなんですか、兄友さんっ!」
妹「ふしゃー」
妹友「……まあいいです、100歩譲ってそうだとしましょう。でも、だからってどうしてそれを飲んじゃうんですか?」
兄友「そ、それは……」チラッ
兄「良し良し良し良し」ナデナデ
兄友「じっ、純粋なる興味だよ、妹友くん。人に獣の耳が生えるという奇跡を、身を持って体験できるまたとない機会だったのでね?」
妹友「信憑性が欠片も感じられません」
兄友「何を言うのだね、妹友くんは。私が嘘をついているとでも」
兄「ああ妹のネコミミもいいがクールビューティーな兄友のネコミミもいいなあ」ナデナデ
兄友「……う、嘘をついているとでも言うのかい?///」ピーン
妹友「……猫は嬉しいとしっぽが立つといいます。偶然でしょうが、兄友さんのしっぽも立ってますね?」
兄友「ぐ、偶然だとも。生えたてなので、まだ上手に扱えないだけさ」ピーン
兄「そうだ、ノドの下もなでてみよう」
兄友「あっ、兄くんっ!? そ、そんなところを……ああ、あああ///」
妹友「これはひどい」
妹「ふしゃー」
兄友「はぁ……はぁ……///」
妹友「うわ、エロッ」
兄友「ど、どこがだ! ただ執拗になでられただけだ!」
妹友「頬を上気させ、髪はほつれ、タイも乱れている。ここだけ見たら完全に事後ですよ」
兄友「じっ、事後!? な、何を言っているのだ、妹友くんは。た、ただ、その、なんだ。兄くんに可愛がられただけだ。……か、可愛がられた///」
妹「ふしゃー」
妹友「はいそこ、自分で言っておいて照れない。妹ちゃんもいい加減理性を取り戻して」
妹「ちくしょう、アドバンテージを奪われたか。こうなったらやりにくいぜ。もっと猫力が必要か」
兄「それにしても、ネコミミの女の子が二人もいて幸せだ」ナデナデ
兄友「ああ、またなでなでと……ああ、あああ///」
妹「ふにゃー。たまらん」
兄「ダブルなでなで。どう?」
妹友「日本が銃社会じゃなくて助かりましたね」
兄「じゃあ後でな、二人とも」
妹「くそぅ、猫力をたくわえねば。……なんだ、猫力って」
妹友「ええ、またお昼に。それと兄友さん、くれぐれも早まらないように」
兄友「ななっ、何を早まるというのだね妹友くん? わ、私が何かしでかすとでも?」
妹友「その新しい武器は、おにーさんには効果抜群ですから。……抜け駆けはナシですよ? 妹ちゃんが悲しみますから」
妹「泣くぜ」
兄「ほう、鳴くのか。やってみて」
妹「にゃあにゃあ」
兄「これは可愛い」ナデナデ
妹「しめしめ」
妹友「おにーさんは会話に入って来ないでください」
兄「時折性的な目で見てはいるが、基本的にはそうだな」
兄友「せっ、性!? う、わ、私をだぞ!? な、何を言っているのだ兄くんは!?///」
兄「偶然にも今そんな目で見てる。なんかえろいんだよな、兄友は」
兄友「う、うぅ……あ、あまりそんな目で見ないでくれたまえ。私にも、一応羞恥心というものがあるのだよ///」ピシピシ
兄「ああしっぽでイヤイヤされた。これはたまらない」ナデナデ
兄友「……うぅ///」
妹友「舌の根が乾く前に抜け駆けされてるよ、妹ちゃん」
妹「しょうがない。脱ぐか」
兄「脱ぐな」ペシッ
妹「にゃー」
兄友「普通に教室に来たけど……そうだね、そりゃざわつくよ」
兄「割と普通に接していたが、ネコミミ生えてるものな。俺は全く問題ないというか嬉しい話なんだが、一般人は面食らうよな」
兄友「うぅ……やはり、皆が見ているよ。少し、恥ずかしいね」
兄「大丈夫だ、兄友。そんな表情も、そそる」
兄友「なんの慰めにもなっていないことに気づいてるかな?」
兄「それにしてもネコミミの兄友は可愛いなあ。一日中顔を舐めていたいなあ」
兄友「えええっ!?」
兄「あ、なんか心の声が漏れた気がする。……まあ、気のせいか」
兄友「そっ、そそそそうだとも。わ、私は何も聞かなかったよ?///」
兄「そうか、それは良かった。ところで提案なんだが、一日中顔を舐めてもいいか?」
兄友「……人が必死で聞き逃したというのに、どうして改めて聞いてしまうのだい、兄くん?///」
兄「照れ怒る兄友は可愛いなあ」
兄「20歳以上の女性が感染すると死にます」
教師「助けてぇ!」
兄友「しれっと嘘を教えるものではないよ、兄くん」
──1年教室──
妹友「それにしても兄友さんにもネコミミが生えるなんて……どうなってるのかしら」
妹「ちくしょう、人のチャームポイントをパクリやがって。許せねえ。にゃあにゃあ言ってりゃ可愛いとでも思ってんのか」
妹友「兄友さんはにゃあなんて言ってないわよ?」
妹「そういえば私しか言ってなかった。まあここにはお兄ちゃんいないし、バレても問題ない」
妹友「本当に妹ちゃんは……」
妹「かわいかろう? だが許せ妹友、私には百合属性はないのだ。妄想は許すから適当に自分を慰めてろ」
妹友「よし来い」
妹「しゅっしゅっ」
教師「はい、授業を始め……なんで教室で猫耳少女がボクシングやってんだ」
妹「あ゛~~~~~……」ダレーン
妹友「だらけすぎよ、妹ちゃん」
妹「お兄ちゃんがいないのに張り切っても……この気配は! お兄ちゃんが来た!」ピコーン
兄「そう、お兄ちゃんが来ました。お待たせ、二人とも」ナデナデ
妹「ああ数時間ぶりのなでなではたまらない。ああもう一生お兄ちゃんになでられてえ。なでられ奴隷になりてえ」スリスリ
妹友「……? どうしたんですか、兄友さん?」
兄友「……いや、その」
兄「兄友に生えたネコミミを見に、休み時間ごとに代わる代わる見物人がやってきてね。疲れているようだ」
兄友「それも一因だが、私が疲弊している真の原因は、その見物人を追い払うため、兄くんが私に負ぶさり、ずっと私のネコミミに頬ずりしていたからだ」
妹友「ほう」
妹「ほう」
兄「これはいけない」
妹友「そろそろ肉片になりましょうか、おにーさん」
妹「ええいもうここで構わん、私に種を注げお兄ちゃん」
兄「それぞれ違う意味で怖い」
兄友「兄くんの息遣いが私のすぐ真上から聞こえる。兄くんの体温、そして心音が背中越しに届く。だが、何より一番感じ取れたのは、兄くんの柔らかな頬の感触だ。ネコミミから伝わるその感触、そして時折触れる兄くんの唇に、私は、……わ、私は///」
兄「いかん、一番ヤバイのはコイツか」
妹友「妹ちゃん、なんか予想以上に強敵みたいよ」
妹「ちくしょう、変態レベルが高すぎるぜ」
兄友「はっ! ……うん? どうしたんだい、みんな。もう昼だ、早く食べないとチャイムが鳴ってしまうよ?」
兄「そ、そうだな。みんな、早く食べよう」
妹友「そうですね。おにーさんへの糾弾はいつでもできますし」
兄「助けてくれ妹よ」
妹「よし。じゃあ服を脱ぐので少し待ってて」
兄「やっぱり助けなくていいや」
妹「無念」
兄「偉い」ナデナデ
妹「ほふぅ」
兄友「…………」チラチラ
妹友「……兄友さんもなでられたいんですか?」
兄友「なっ、何を言っているんだ妹友くんはっ!? そっ、そんなわけないだろう? は、ははは、はははは」
兄「なでなでコンボが発生した」ナデナデ
兄友「……こ、コンボとやらが発生したのならば仕方がないな。うん、仕方がない///」ニコニコ
妹「ちくしょう、文句の一つも言ってやりたいが依然お兄ちゃんのなでなでが続いてるから思考が制限される。ふにゃあ」
兄「two hit nadenade!」
妹友「巻き舌をやめろ」
兄「怒られた」クニクニ
兄友「あ、あの、兄くん? そ、その、ネコミミをくりくりするのは、そ、その、やめてくれないかな? そ、その、私にも都合というものが……うんッ///」
兄「これはえろい」
妹「新技か。私にも活かせそうだ。覚える必要があるな」
兄「なんて破壊力だ」ナデナデ
兄友「ううう……///」
妹「うんっ。……違うな。うんっ? ……ええい、どうすればあれほど艶のある声を出せる。兄友さん、教えてください」ペコリ
兄友「えっ、ええっ!? そ、そんなことを言われても……うぅ。あ、兄くん、助けてくれないか?」
兄「いや、俺もあの技は妹に伝授してほしいと思ってる。頼む、教えてやってくれ」ペコリ
兄友「えええっ!? わ、技とかじゃないのに……」
妹友「あーそぼろ美味え」
妹「ね」
兄友「うう……ずるいとかじゃないのに……」
妹友「茶番は終わったようですね」
兄「酷いな。今日はツッコミもなかったし」
妹友「さすがに三人相手に立ち回れる技術は持ってないもので」
兄友「わ、私も数に入っているのか!?」
妹友「この時間に関してなら、一番の強敵でしたよ」
兄友「うう……これでも常識人を自負しているつもりだったのだが……」
兄「ネコミミ生やしておいて常識も何もないだろ」ナデナデ
兄友「こ、これは、その……兄くんはひどいな」プゥ
兄「頬を膨らませるだと。そんなスキルまで隠し持っていたか」ナデナデナデ
妹「くそぅ、くそぅ。妬ましい、兄友さんが妬ましいぞ」
兄友「あ、あの、兄くん? ちょ、ちょっとなでなでが激しいような……あッ! こ、こら、ミミをくりくりするのはやめたまえと……んッ///」
妹友「あー茶が美味ぇ」
妹「腹ン中が嫉妬でパンパンだぜ」
兄友「はぁ……はぁ……あ、兄くん。ミミをくりくりするのはやめてくれと、あれほど言ったのに……」
妹友「やっと終わりましたか。もうあまり時間が残ってませんよ」
兄「しまった、ネコミミ無双に夢中になるあまりに。仕方ない、急いで食おう」
妹「そうだね。じゃあお兄ちゃん、あーん」
兄「いや、今日は箸を持ってきて……あれ? 妹、俺の箸は?」
妹「昨日のあーんが楽しかったので、故意に忘れてきた。はい、あーん」
兄「えぇー」
兄友「あの、差し出がましいようだが、予備の箸なら私が持っているのだが……」
妹「ちっ」
兄「こら、舌打ちなどするものではない。もっとネコミミ娘らしく可愛く行動するように」
妹「そうだね、お兄ちゃん。舌打ちなんてしてごめんなさい、兄友さん。にゃー」
兄友「い、いや、別に私は構わないが……」
妹友「ネコミミを品性の基準に持ってくるのは、ちょっと理解が届かないわね」
兄「うむ、語尾が素晴らしかったぞ」ナデナデ
妹「ほふー」
兄友「ところで、箸の件はどうなったのかな? 渡してもいいし、兄くんが望むなら、そ、その、昨日のように、その、だな。……あ、あーんをしても///」
兄「折角の提案だが、箸を貸してもらえるとありがたい」
兄友「そ、そうだね。当然そちらを選ぶに決まっているよ。はは。ははは」ションボリ
妹友「見て妹ちゃん、兄友さんのしっぽがだらんと垂れてるわ。悲しいみたいね」
妹「しっぽを完全に使いこなしている。ちくしょう、ネコミミでは勝ってるが、しっぽはリードを奪われてやがる。もっと精進が必要だぜ」
妹友「基準が分からないわ」
兄友「ほら、兄くん。箸だ、使ってくれ」
兄「ああ。ありがとう、兄友」
兄友「いやいや。こういう時のために持ってきたんだ、気にせず使ってくれると、こちらこそ嬉しいよ」
兄友(…………)
兄友(兄くんの使用済み箸。……な、なんて貴重なものが手に入るんだ!)
兄「ああ、そう言えばそうだな。教えてくれてありがとう、妹」
兄友「えええっ!? えっ、あっ、やっ、そ、そんな必要はないよ? ほ、ほら、友達だろう? わ、私は全く気にしないよ?」
兄「いや、友達だろうがなんだろうがケジメは大事だ。ちゃんと洗わせてもらう。まあ、本来ならこんなことは自分で気づかないとダメなんだけどな。はっはっは」
兄友「そ、そうかい。……はぁ」
妹友「すごいわ、妹ちゃん」
妹「これが妹の底力だー」
兄「何か目に見えない所で諍いがあったような気がしたが、気のせいだ」
兄友「そうだね。それじゃ行こう、兄くん」
妹「もうちょっとだけ一緒にいたいと願うことは罪なのか、お兄ちゃん」シュルリ
兄「いや、まだ少しだけ時間があるから構わないが、どうしてしっぽを俺の腕に巻き付けるのだい、妹よ」
妹「未練が私のしっぽを突き動かすの」
兄「なるほど。ならその未練、解きほぐしてくれよう」ムギュー
妹「! よもやなでなでではなく、抱っこが来ようとは。これだからお兄ちゃんは最高だ」スリスリ
妹友「おいそこの実の兄妹、TPOって分かるか?」
兄友(抱っこ。……いいなあ)
兄「そう言えば5時間目は体育だった。飯を食ってすぐにランニングと、教師の体罰は留まることを知らない」
教師「せめてそういうことは教師のいないところで言え」
兄「悔し紛れに吐瀉でもしてやりたいところだ」
教師「だから、そういうことを淡々と言うなッ! 怖ぇよ!」
級友A「おい、兄。ちょっとこっち来い」
兄「呼ばれた」
教師「あー怖かった」
級友A「おー来た来た。ほら、今日は女子が高飛びしてるぞ」
兄「本当だ。お、兄友もいる」
級友A「向こうも気づいたみたいだな。……恥ずかしそうに手ぇ振ってるな」
兄「くそぅ、負けるか。こっちも振ってやる!」
級友A「何の対抗意識だ! ああ兄友さんが他の子に何か言われてる。……ああチクショウ。いいなあ」
兄「ネコミミが? 野郎に生えても楽しくないと思うが、価値観はそれぞれだ、個人で楽しむ分にはいいと思うぞ」
級友A「違えよッ!」
級友A「おおおっ!? おい見たか兄! すげぇぞ兄友さん! あんな軽々とバーを超えて……しかも、あんな綺麗に……」
兄「しっぽがいいなあ」
兄友「……ふぅ、なんとか成功したか。……よかった」
兄友「結局、他の生徒は皆失敗し、私ともう一人だけが成功したか」
兄友「バーが一段階上がる。……そういえば、彼女は陸上部だったな。負けて当然。……だが」
兄友(兄くんが見ている。……無様なマネだけはできそうにないね)
兄友「……私の番か。……さて、と」
兄友「…………」トボトボ
兄「よう」
兄「暇なんで手伝いに来た」
兄友「……それは、折角だが、断らせてもらうよ。次の授業まで時間もないし、私を手伝っていたら兄くんの着替える時間がなくなってしまうよ?」
兄「暇なんで手伝いに来た」
兄友「…………。……はぁ、強情だね、兄くんは。仕方ない、そこまで言うなら手伝ってもいいよ」
兄「そうか。よかった」
兄友「…………」ズルズル
兄「…………」ズルズル
兄友「……どうして、何も言わないんだい?」ズルズル
兄「マットを引っ張るので精一杯なんだ」ズルズル
兄友「……嘘ばっかり。女子一人でも動かせる重さだよ、これは」ズルズル
兄「女子より筋力が劣ってるなんて、みんなには黙っておいてくれよ」ズルズル
兄友「……ふふ、ははは。ははははっ」
兄友「きっ、君は、本当に……ああ、うん。そうだな、私も一応女だからな」
兄「しかも、ネコミミ少女だからな。ちょお可愛い」ズルズル
兄友「そうかい? もしその言葉が本当なら、私はとても嬉しく思うよ」
兄「嘘なんか言わないよ。……よし、どうにか体育倉庫に運べたな。ああ疲れた」
兄友「お疲れ様。ごめんよ、後半は君一人に任せてしまったようだね」
兄「いいさ」ナデナデ
兄友「……兄くん」
兄「手がマットで汚れたので兄友の頭で掃除してるんだからねっ」ナデナデ
兄友「兄くん、嬉しくないよ……」
兄「ツンデレは世界共通だと思ったが。うーん。ええと、それじゃ、ネコミミに触りたくてたまらなかったんだ?」ナデナデ
兄友「私に聞かれても困るよ」
兄「それもそうだな。うーんうーんうーん」ナデナデ
兄友「……大丈夫だよ、兄くん。私はもう元気だよ?」
兄「なんだそ……い、いや、俺は兄友のネコミミを触りたくて仕方がないからなでただけだぞ?」
兄「ええと。兄友のしっぽが俺の腕に巻き付いているのだが」
兄友「あ、あれ? お、おかしいな、そんなつもりはないのに……」シュルシュルリ
兄「巻きつく一方だ」
兄友「あ、あれ? ち、違うんだよ兄くん? 私は外そうとしているんだよ?」シュルシュルシュル
兄「……まあいい。時間もないし、このまま戻るか」
兄友「ふぇええ!? そ、そんな、恥ずかしいじゃないか!」
兄「ネコミミなんて恥ずかしいモノを生やしておいて、今更恥ずかしいも何もないだろ」
兄友「そんな風に思っていたのかい!? な、なんのために私は……」
兄「いや、恥ずかしいけど超可愛いよね。個人的な意見でいいなら大好きです」
兄友「……それなら、まあ、いいよ。でも、それなら恥ずかしいモノなんて言わないでほしいね」プゥ
兄「またか。またその頬を膨らませる技か。いったい俺を惑わしてどうするつもりだ」ナデナデ
兄友「べ、別にそんなつもりはないよ! た、ただちょっと、不満が顔に出てしまっただけで、そ、その……う、うぅ///」
兄「ああ兄友の顔を一日中舐めてえ」ナデナデ
兄友「まだそれを言うのかい!?」
妹「! この感じ……兄友さんか!」
教師「妹さん、授業中に突然立たないでください」
妹「ちくしょう、お兄ちゃんを篭絡しているな。ああもう1年早く生まれていればこんなことには。だが年下だからこそ妹として甘やかされているのもまた事実」
妹友「おいそこのネコミミニュータイプ黙って座れ」
妹「きゅりりーん」
妹友「光るな」
兄「今日も終わった終わった。さてと、かえ」
兄友「あ、兄くん。いま帰りかい? 偶然だね、私も今日は生徒会がないから帰れるんだ。そ、その、よかったら一緒に帰らないかい?」
兄「腰を浮かしかけたその瞬間、兄友が素早い動きで俺の机の前までやってきて早口にまくし立てた。突然のことに頭が真っ白になる」
兄友「ものすごく冷静に説明してるのは、私の気のせいかな? ……それで、どうだい? その、無理にとは言わないが」ピコピコ
兄「そして冷静になった。ネコミミが可愛いから帰ろう」ナデナデ
妹「今日も妹が登場……くそぅ、予感は的中か。お兄ちゃんのなでなでが兄友さんに」
妹友「ものすごいだらしない顔でニヘニヘしてるわね、兄友さん」
妹「憎い、兄友さんが憎いぞ。嫉妬の炎で焦げそうだ」
兄「あ、二人とも来たのか」
妹「お兄ちゃん、どういうことなのか可愛い妹に説明を」
兄「よしよし」ナデナデ
妹「ふにゃぷー」
妹友「簡単すぎない、妹ちゃん?」
妹友「絶対に嫌です」
兄「絶対か。まあ既にネコミミハーレムだし、いいか」
妹友「いつか刺されますよ、おにーさん」
兄「嫌だな。よし、それじゃみんなで帰ろう」
妹友「あ、本当になでないんですか」
兄「嫌がってる奴を無理になでてもしょうがないないだろ」
妹友「……そですか」
兄「?」
妹友「ほら、何をぼーっとしてるんですか。帰りますよ、おにーさん。ほらほら、兄友さんも妹ちゃんも、正気に戻って」
兄友「な、何を言っているんだ、妹友くんは。私は元より正気だ」
妹「さっきのふにゃぷーで十分に萌えただろうか。もっと甘ったるい声の方が良かったか?」
兄「……? まあいい、帰るか」
兄「今日は大所帯になったな」
妹「いつもは私と妹友だけだからね。そこに新参ネコミミが混じってるからね」
兄友「……もしかしなくとも、私のことを指しているのかな?」ピコピコ
兄「そうだろうね」ナデナデ
兄友「……あの、兄くん。何かにつけて私をなでるのは、その、どうなのかな? い、いや誤解してほしくないんだが、嫌ということではないんだよ? た、ただその、人の目というものがだね?」ピーン
妹友「しっぽを立てておきながらあの台詞。どう思う、妹ちゃん?」
妹「私もなでられてえ」
妹友「私の親友はおにーさんが絡むとダメだ」
兄「本人を前にこんなのとは酷い話だ」
兄友「わっ、私は別に兄くんのことなんて何とも思ってないぞ!? た、ただの友達であって、そ、その、なんだ?」
兄「仮にそうだとしても、断言されると泣きそうになるよね」
兄友「ああいや違うんだよ兄くん!? 本当はそうじゃなくて、いやだがしかし……ああ、どうすればいいのだい!?」
妹「私はお兄ちゃんが大好きだよ?」ピコピコ
兄「なんて嬉しいことを。妹がいてくれてよかった」ナデナデ
兄友「ああ、あああ……こ、こんなハズじゃ……」
妹「にやり」
兄友「あ、兄くん、違うのだよ? 私は決して君を嫌ってなどいない、いやそれどころか、そ……その、だから、なんだ!? ん!?」
兄「兄友は何を焦っているのだ」
兄友「あ、焦る!? わ、私のどこが焦っているというのだ!?」
兄「よく分からんが落ち着け」ナデナデ
兄友「あ、うぅ……///」
兄「あんな感じというのがよく分からないが、お前はお前らしくあればいいのではないだろうか」ナデナデ
妹「まあなでられるならなんでもいいや。うへへ」
妹友「……本当、何がいいんだか」
妹「ん? お兄ちゃんを共有財産にしろと言った奴が何を言っているのか」
妹友「ああ、あれはそういう意味じゃなくて、男手が必要な時に借りやすいからそういう風に言ったの」
兄「隠し腕」ナデナデ
兄友「あ、兄くん、別に隠してもなんでもないように思えるのだけれど?」
妹友「……それだけよ」
妹「……まあいいケド。私としては好都合だし。ただ、まあ、親友だからな」
妹友「何の話だか」
妹「遠慮とか訳の分からないことを言うならぶっとばすって話だ」
妹友「……何のことかさっぱりよ」
兄友「あああ兄くん!? な、何を言っているのだい君は!?///」
妹「ちくしょう私も混ぜろ。どさくさに紛れて挿入しやがれお兄ちゃん」
妹友「……はぁ。おいてめぇらいい加減にしないと存在が法で規制されるぞ」
妹友「……ふう。疲れた」
妹友「妹ちゃんだけでも驚いたのに、まさか兄友さんまでねぇ」
妹友「……ネコミミ、ね。私のガラじゃないわね」
妹友「……でも、もし私にも生えたら、おにーさんは……」
妹友「…………」
妹友「! べ、別に私は、あんな人のことなんて、全然……」
妹友「……何言ってんだろ、私。今日は早めに寝よ」
妹友「……寝たら何も考えなくてすむもんね」
???『…………』
妹友『……? なんで私を……?』
???『願いを……』
妹友「……ん、ん~っ。……ん? ……なるほど」
妹「昨日は驚いたね。兄友さんにまでネコミミが生えるんだもの」
兄「俺としては願ったり叶ったりだけどな」
妹「ちくしょう、お兄ちゃんが変態なので禁忌を気にしないのはいいが、そのせいであっちへフラフラこっちへフラフラしやがる。私だけを襲えばいいのに」
妹友「あー……ええと。おはよう、二人とも」
兄「ああ、妹友か。おは……ッ!」
妹「なんとなく嫌な予感はしてたぜ」
妹友「まあ、なんていうか。……その、こんな感じよ」ピコピコ
兄「ふははは。ふはははは」ナデナデナデ
妹友「ちょ、ちょっとおにーさん、何を勝手に人の頭を……」
兄「快い。快いぞ、妹友よ」ナデナデナデナデ
妹「ちくしょう、ネコミミが三人も揃っちまいやがった。もはやアドバンテージは0に等しい。どうすりゃいいんだ」
兄「うお」
妹友「? どーしたんですか、おにーさん?」ピコピコ
兄「いや、なんというか、普段とのギャップが」
妹「ちくしょう、よもや妹友が鬼軍曹キャラだけでなく、庇護欲をかきたてる照れ屋な純情キャラまで保持していようとは。勝ち目がねぇ、妹キャラだけでは勝ち目がねぇよ」
兄「よく分からんが、俺は妹キャラも大好きですよ」ナデナデ
妹「なんだ。じゃあいいや。にゃーにゃー」スリスリ
妹「DOKI☆DOKI誰が最初に孕むかレース」
妹友「わっ、私はそんなつもりありません! ええ、ありませんとも! た、ただ、なんというか、みんな楽しそうだから、私もネコミミを生やしただけで……ほ、他の理由なんてないですからね!」
妹「ツンデレテラモエス」
妹友「舐めんなオタ猫」
妹「しゅっしゅ」
兄「よく分からんが、喧嘩するな子供たち」ナデナデ
妹友「こ、これは喧嘩とかじゃなくて、いつものコミュニケーションというか……うぅ、おにーさんはネコミミが生えてたら誰かれ構わずなでますね///」
妹「あー今日も脳が溶ける。ごろごろ」
兄友「おはよう、み……まっ、まさか妹友くんまでかい!?」
妹友「……みんな揃ったようだし、まとめて説明しますよ」
妹「あー」
兄「ふぅむ。こうも立て続けに俺に近しい人だけにそんな現象が起きるとは、とても嬉しい半面、少しばかり怖いな」
兄友「今更かい!? 兄くんは随分とのんきだね……」
兄「でもネコミミハーレムが結成できたからどうでもいいやうへへへへ」ナデナデ
兄友「な、なんて言い草だい。そ、そもそも私はそんないかがわしい組合に入った覚えは、その……き、聞いているのかい兄くん?///」
妹友「よ、世が世なら粛清されてますよ、おにーさん。まったく、平和な世の中でよかったですね///」
妹「手が足りねえ。私だけがなでられていねえ。ちくしょう、嫌な予感が的中しやがった。悲しさが胸に去来しやがる。にゃあにゃあ」ションボリ
兄「ああションボリ妹猫が可哀想で仕方が無い。なんて酷いことをしてしまったのだ俺は。許せ妹よ」ナデナデ
妹「しめしめ」スリスリ
妹友「全く誤魔化そうとしないのは、ある意味感心できるわね」
兄友(私も兄くんに頬ずりしたいなあ。……いかん、想像だけで鼻血が出そうだ)
兄「さて、今日も一日勉強頑張ろうな、ネコミミズ」
兄友「間違ってはいないが、酷い言い草だね」
妹友「それにしても……ものすごい注目を集めてますね。通る人みんながこっち見てますよ」
妹「なでれ」
兄「流石に三人も揃うと目立つからな。ああネコミミに囲まれて幸せだ。正直死んでもいい」
兄友「流石に言い過ぎじゃないかな、兄くん?」
妹友「まったく……おにーさんはある意味幸せものですね」
妹「なでれ」
兄「こうか」ナデナデ
妹「執念の勝利」スリスリ
妹友「ほら、行くわよ妹ちゃん」ガシッ
妹「うぬれー。今日もか、今日もかー」ズルズル
兄友「兄くんも、行くよ」ガシッ
兄「分かった、分かったから引っ張るない」ズルズル
兄友「ところで、兄くんはどう思っているんだい?」
兄「ああ、一夫多妻制の国への移住ってどうすればいいのか調べる予定だ」
兄友「なっ、何の話だい、何の!? そ、そうじゃなくて、これのことだよ!」ピコピコ
兄「ああ、ネコミミな。確かに、三人続けて、それも俺の知り合いばかりとなると、何らかの意味があるように思えるな」
兄友「そ、そうだよね。……と、ところで、さっきの話なんだけど、その……い、一夫多妻制の国というのは?」
兄「これほどネコミミ娘が増量したのだ、何らかの方法でかどわかして件の国へ連れていき、そこで洗脳して俺のお嫁さんになってもらう予定なんだ」
兄友「そ、そうなのかい。……べ、別に私は、その、せ、洗脳とかしなくても……///」
兄「ああ何度見てもネコミミは可愛いなあ」ナデナデ
兄友「あ、兄くん!? 人が一生懸命話してるのになでるなんて酷いじゃないか!」
兄「失敬、耐えられなかったので」ナデナデ
兄友「ううぅ……///」
妹友「なんとなく想像はついてたけど……ものすごく注目を集めるわね、このミミは」ピコピコ
妹「さて、一時間目は何だったかな」
妹友「妹ちゃんは歯牙にもかけてないのね。この豪胆さは見習いたいものね」
妹「媚びるべき相手に媚び、そうでない者は意に介さない。簡単な話だ」
妹友「時々妹ちゃんを野武士のように感じるわね」
教師「はい授業を始……毎日ネコミミの生徒が増える。なんなんだこの学校は」
兄「さあて、と。昼になったし、今日も行くか」
兄友「そうだね。……ところで兄くん、休み時間ごとに私をなでるのはやめてくれないかい? さすがに私も衆人環視の中でそんなことをされるのは、少しばかり照れるというか……」
妹友「話は聞かせてもらいました」
兄「うわあっ」
妹「もらったー」
兄友「妹友くん!? それに、妹くんも!? ど、どうしたんだい、教室にまで来るなんて」
妹友「たまには迎えに行こうという話になりまして。それよりおにーさん」
兄「は、はい」
妹「なでれ」
兄「ああなんだそういう話か。秘技、ダブルなでなで」ナデナデ
妹友「違いますっ! 邪魔しないで、妹ちゃん!」
妹「あー」
妹「なるほど、それは名案だ。あと、もちろん妹友にもな」
妹友「え?」
兄「ないがしろにしたつもりはなかったが……そうだな。じゃ、とりあえず中庭に行こう。流石の俺も教室でネコミミハーレムを愛でられるほどレベルが高くないんだ」
妹友「え、え?」
兄友「……なるほど。ふふ、よくよくできた友人を持っているじゃないか、妹友くん?」
妹友「え、え、え?」
兄「着いた」
妹友「な、なんで私の腕を押さえてるんですか、兄友さん? 妹ちゃんまで!」
兄友「いやなに、逃げられないようにね」
妹「往生際が悪いぜ、おじょうちゃん」
兄「それじゃあなでるわけだが……ええと。両側から押さえつけられているネコミミ少女を無理やりなでるなんて、絵面が悪すぎやしないか?」
妹友「そっ、そうですよ! 後で通報されたくなかったらやめてください、おにーさんっ!」
妹「ネコミミの以心伝心能力により、そんなことはしないと判明」
兄「えっ、そんな力があるの?」
妹友「ないですないです、あるわけないですっ!」
妹「…………」クイクイ
兄友「? ……ああ、なるほど。兄くん、妹友くんは嘘をついている。大丈夫、彼女はなでられたがっているよ」
妹友「兄友さんまで!? な、何を言っているんですか!?」
兄「そうなのか。じゃあいいか、なでよう」
妹友「いえいえちっともよくないですっ!」
妹友「ひゃっ」
兄「そして、とうっ」ナデナデ
妹友「~~~~~~~!!!///」
兄「うむ、よいモフり加減。しかし、三者三様でそれぞれミミの感じが違うのな」フニフニ
妹友「う、うぅ……触らないでください。おにーさんのばか。へんたい。えっち」
兄「興奮しかしねぇ」
兄友「兄くん……」
妹「流石お兄ちゃんだ、なんともないぜ。他人だったら通報してるけど」
妹友「も、もうなでたからいいでしょう? ほ、ほら、終わったから手を離してよ、二人とも」
兄「いや、もうちょっと」ナデナデ
妹友「~~~~~!! お、おにーさん、手つきがいやらしいです」
兄友「兄くん、年下の子にセクハラするのは感心しないよ」
妹「ちくしょう、私もセクハラされてぇ」
兄「普通になでてるだけなのに」
妹「まだか。まだそんなことを言ってるのか。構わないからもっとなでてやってくだせえ、お兄ちゃん」
兄「小悪党みたいな台詞だが、分かった」
妹「それと、あとでいいから私もなでれ」ピコピコ
妹友「ほらほらっ、妹ちゃんもあんなこと言ってますし! 私はもう放っといて、妹ちゃんをなでてあげてくださいよ、おにーさんっ!」
兄「心配するな、妹友よ。こんな時に、あってよかったダブルなでなで」ナデナデナデ
妹「ほふぅ」
妹友「あっ……。う、うぅー、なんで私までなでるんですかっ。妹ちゃんだけでいいのにっ。おにーさんのばかっ」
兄友(…………。私は年上だからな。この位、我慢できる。羨ましくなんてない。いや、本当。全然)
兄友(……兄くんは後で私もなでてくれるだろうか)
兄「酷い話だ」
妹友「……でも」
妹「あと、二人から三人に増えた所で、大して変わりはしない。それを受け入れる度量も、お兄ちゃんにはある」
兄「何の話か分からないので、邪魔をせずに暇つぶしに兄友をなでていよう」ナデナデ
兄友「あっ、こら兄くん!? そ、そんな空気じゃないのに……///」ピーン
妹「ああ私もしっぽを立たせたい。でも今は我慢。まあ、そんなわけで、あとは妹友の気持ち次第だ」
妹友「わ、私は、別に、そんな……」
兄友「……言う必要などないとは思うが、一応言っておこうか。私達に遠慮など必要ないからね? ……んッ! あ、兄くん、ミミをくりくりするなと言っているだろう?///」
妹「あそこのえろいお姉さんもそう言っている。本当に興味がないなら、これ以上はもう何も言わない。ただ、遠慮して身を引くなんて言うつもりなら、ぶっとばす」
兄友「えろいお姉さんって言われた……」ションボリ
兄「大丈夫、兄友はえろいよ」ナデナデ
兄友「確言されても嬉しくないよ、兄くん!」
妹「その程度で後悔するほどヤワな絆なんて持ちあわせてないものでね」
妹友「……本当、男前なネコミミね。もし妹ちゃんが男だったら惚れてたかも」
妹「残念ながら可愛い女の子なんでね、諦めてくれ」
妹友「というわけで、おにーさん」
兄「なんか話がこっち来た」ナデナデ
兄友「それならもう私を解放してくれないかい、兄くん? いつまで人をなでて……んぅッ! み、ミミの穴に指を入れるなんて、兄くんは何を考えているんだい!?///」
妹友「遅ればせながら、私も参戦させてもらいます。嫌なんて言わせませんからね?」
兄「何に?」
妹友「……妹ちゃん。この人、本当に分かってないの? それとも分かっててとぼけてるの?」
妹「ヒャア がまんできねぇ0だ! お兄ちゃんなでれ! あと抱っこしろ!」ピョンピョン
兄「飛びつくな」ナデナデムギュー
妹「あー。シリアスはきつい。あー」スリスリ
妹友「……あれほどかっこよかった人物とは思えない緩みっぷりね」
妹友「う。……さ、流石にあそこに飛び込む勇気はないですよ」
兄友「何を言ってるんだか。ほらほら、さっさと行った。大丈夫、兄くんは絶対に受け入れてくれるよ」グイグイ
妹友「わっ! お、押さないでください、兄友さん! ……って」ポフリ
兄「こんにちは」
妹友「……こ、こんにちは///」
妹「妹友が隣に来た。お兄ちゃん、親友丼の時間だ」
妹友「違いますっ! 違うけど……わ、私も、なでてください///」
妹「これはめでてぇ。赤飯を炊こう。祭だ祭だ」
妹友「ええいこの兄妹は本当に腹が立つ。……そ、それで、なでてくれないんですか?」
兄「いや、ちょっとびっくりして。はい」ナデナデ
妹友「んっ……///」
妹「ほほう。間近で見るとなかなかえろい。妹友よ、兄友さんの後継者になれるかもしれないぞ」
妹友「そ、そんなのなりたくないわよっ!」
兄友「正直泣きそうだよ、兄くん」
兄「あとで嫌というほどなでて慰めてあげるので我慢してくれ」
兄友(これは死ねる)
兄「あ、はい」ナデナデ
妹友「はふぅ……///」
妹「ちくしょう、早くも自分のペースをつかんでやがる。この女、思ったよりやりやがる。お兄ちゃん、こっちもだ、こっちもなでやがれ」
兄「とてもじゃないが女性の口調とは思えないな、お前は」ナデナデ
妹「ぐにゃー。たまらん」ダレーン
兄「涎を垂らすな」
兄友(……私の入る隙間がない)
妹友「おにーさんっ、おにーさんっ。こっちもお願いしますっ」
兄「少しだけ疲れてきたよ」ナデナデ
妹友「えへへぇ♪ まだまだですよ、おにーさん?」
妹「にゃー。こっちもなでれー。にゃー」
兄「少し、というのを訂正させてほしい」ナデナデ
妹「ふにゃふにゃ。ああいっそお兄ちゃんに膝に住みてえ」
兄友(……私は大人なんだ。こんなことで泣くものか)
兄友「なっ、泣いてなどいないぞ!? ……こほん。人をハラペコキャラに仕立て上げるのは感心しないな、兄くん?」
妹友「……もうちょっとなでてほしいです。ダメですか?」
兄「なんて破壊力だ。世界が終わるその時までなでていたい」ナデナデ
妹友「……おにーさん♪」スリスリ
妹「これはまずい。この妹、眠れる獅子を起こしてしまったやもしれんな」
兄友(本気で羨ましすぎる)
兄「しかし、いい加減に飯を食わないと昼休みが終わってしまう。なでるのはまた後日にしないか?」
妹友「……分かりました。我慢します。でも、あとでまたお願いしますよ?」ピコピコ
兄「あ、ああ」
妹「兄友さん、何らかの策が必要と思うのだけど」
兄友「……奇遇だね。私も似たようなことを相談しようと思っていたところだよ」
妹友「おにーさんっ、おにーさんっ」クイクイ
兄「す?」
妹友「はい、あーん♪」
妹「一切の駆け引きのないあーん。純粋だからこそ美しい、か」
兄友「な、何を言っているのだい妹くんは!? い、いいのかい?」
妹「遠慮するなと言った手前、どうにも言いにくいのです」
兄「もがもが、ごくん。……うん、おいしい」ナデナデ
妹友「えへへへへっ♪」ピーン
兄友「とか言ってる間に兄くんが食べさせられているよ!? しかも、なでなでまで!」
妹・兄友「「良しッ!」」
妹友「……じゃあ、食べますから、その代わりご飯の間、ずっとなでなでしてくれますか?」
妹「耐えらんねえ、これ以上耐えらんねえよ。私もなでてよお兄ちゃん。にゃあにゃあ」
兄友「何事も限度というものがあるのだよ。当然私にもその権利はあるよね、兄くん?」
兄「俺の腕の筋組織粉砕フラグがいま立った」
兄友「ふぅ……///」
妹「にゃー……///」
兄「ぼくのいしにはんして、うでがぴくぴくとうごめいています」
妹友「……えへへ、とってもよかったです。また明日もお願いしますね、おにーさん?」
兄「お前は俺の腕の面白い感じが見えていないのか」
兄友(……死んでしまう。こんなことを毎日していたら死んでしまう。……だが、それも本望……ッ!)
兄「戻って来い、兄友」
妹「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん」ペロペロ
兄「うべべ。顔を舐めるな」
兄友「っ!? そ、それは流石にルール違反だよ、妹くん!」
妹友「そうよっ、妹ちゃん!」
兄「頼もしい援護射撃だが、そこはかとなく嫌な予感がする」
兄「ほら見ろ」
妹友「舐めていいですか、おにーさん?」
兄「なんて台詞だ。ここは学び舎だぞ、ダメに決まってるだろ」
妹「お兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃんお兄ちゃん」ペロペロペロ
兄「うべうべ。お前もいい加減止まれ」
妹「実は冷静」ペロペロ
兄「なお悪い」
兄友「ああもう、妹くんだけとは贔屓に過ぎるだろう! 今日は特に冷遇されているんだ、これくらいはいいだろう!?」ペロペロ
兄「ういいっ!? ちょ、ちょっと待て兄友、お前はそんなキャラじゃないだろう!? ていうか冷遇なんてしてたか?」
兄友「したさ! 君が悪いのだよ、兄くん! ひとつ年上なだけで我慢させられる私の気持ちも考えたまえ!」ペロペロ
兄「待て舐めるな鼻を舐めるな顔が俺の顔が」
妹友「じゃあ私もおにーさんをぺろぺろしちゃいますねっ♪」ペロペロッ
兄「いや別に全員がやる必要など欠片も存在しないようなうべべべ」
妹「お兄ちゃんうめぇ」ペロペロ
妹「やりすぎた」
妹友「途中から楽しくなっちゃって思わず」
兄友「今は反省している」
兄「ああもうベタベタだ。顔も手も……よくもまあここまで。ただ、よくよく考えてみれば、ネコミミ少女らに舐められるなんて嬉しい以外の感情が浮かばないので、結果としてはありがとうございます」
兄友「土下座っ!?」
妹「さすがお兄ちゃんだ、ブレないぜ」
妹友「おにーさんはよく訓練されてますね」
兄「とはいえ顔中ベタベタだ。ちょっと顔洗ってくる」
妹「じゃあ洗ったそばからお兄ちゃんの顔を舐めるために追随する」
妹友「それを止めるために一緒に行きますね、おにーさん?」
兄友「なら、私は妹友くんが暴走しないようついていくかな」
兄「全員ここにいてください」
妹・妹友・兄友「「「ぶーぶー」」」
妹友「あ、お帰りなさいおにーさん。言われた通り待ってましたよ? 偉いですか? 思わずなでたくなっちゃうくらい偉いですか?」
兄「今日はもう勘弁してください」
妹友「残念です……」
妹「げふー」
兄「そしてなんで俺の妹はゲップしながら腹をさすっているんだ」
兄友「もうチャイムが鳴るまで間がないので、残すのももったいないということで、兄くんの余った弁当を食べてしまったんだ」
兄「あ。そういや自分の弁当食った記憶がねえ」
妹友「私が最初に少しあーんした時の分しか食べてないんじゃないですか、おにーさん?」
兄「そうかも。どうしよう。このままじゃお腹が空いて授業中に泣いちゃうかも」
妹「私の兄がこんなに可愛いはずがない」
妹友「子供みたいですね、おにーさん。グミでよかったらありますけど、食べます?」
兄「それはよかった。ありがとう、いただくよ」
妹友「えっへっへー。どうしましょうかね?」
兄「グミくれよ!」
兄「あの後、やーだよと言われたものの、なんとかグミを手に入れることに成功。もきゅもきゅしながら授業を受けていたら放課後になった」
兄友「誰に説明しているんだい、兄くん?」
兄「兄友は、今日は生徒会か?」
兄友「……非常に残念だが、肯定だ。明日までお別れだよ、兄くん」シュルリ
兄「そんなしっぽを巻きつかせるほど悲しむこともないだろ」ナデナデ
兄友「こっ、これはそのっ! ……あの、ところで手は大丈夫なのかい?」
兄「授業中に休めていたら治った」ナデナデ
兄友「……つまり、ノートをとっていないんだね。仕方ないな、兄くんは。また今度ノートを貸してあげるよ」
兄「ありがとうな、兄友。お前には頭が上がらないよ」
兄友「気にしなくていいよ。友達、だろう?」
兄「ああ、未来永劫永久不滅に友達だ」
兄友「……なんだか泣きそうだよ」
兄「友情に泣けてきたのだな」
兄友「わざとかい、兄くん?」
兄友「誰のせいだと思って……んッ! ああ、兄くんっ!? 教室でミミを触るのは反則だろう!?///」
兄「ああ今日も兄友はえろい」
兄友「き、君は本当に……んんッ!/// だ、だから触るのはダメだと……ひゃッ!」
妹「えろい」
妹友「えろいです」
兄「あ、来た」
兄友「きっ、ききき君達ッ!?」
妹「我らも一年であれほどえろくなれるのだろうか」
妹友「体つきは私達とそれほど違わないというのに……あれが上級生のえろさなのかしら?」
兄友「あ、あまり人のことをえろいえろいと言わないでもらえるかな?///」
兄「大丈夫、兄友はえろいよ」
兄友「だから、確言されても困るよ、兄くんッ!」
兄「ああ楽しかった」
妹友「あまり兄友さんをいじめてはダメですよ、おにーさん?」
兄「そうだな。以後気をつけよう」
妹「それにしても、変われば変わるものだ。あれほど恐ろしかった妹友の鬼軍曹もなりを潜め、今では萌え萌えにゃんしか表に出てきてこないのだから」
妹友「馬鹿にしてんのか妹猫」
妹「しゅっしゅ」
兄「なんでお前らはすぐ喧嘩すんだ。ほれ、落ち着け」ナデナデ
妹「ああー。あああー」
妹友「……本当に落ち着きますよね、これ」
兄「そうなのか? 自分じゃ分からんが」
妹「たまらんー。もっと、もっとなでれー」
妹友「ええ。なんと言いますか、安心するって言うんですか?」
兄「……コイツも?」
妹「なでれー。お兄ちゃん、なでれー」
妹「私も安心する。なのでお兄ちゃん、もっかいなでれ」
兄「また今度な。今日はなですぎて疲れた」
妹「がーん」
妹友「ざまぁ」
妹「しゅっしゅ」
兄「だから、喧嘩すんなって言ってるだろうが」ナデナデ
妹友「あっ……つい。ごめんなさい、おにーさん」
兄「謝る相手は俺じゃないだろ?」ナデナデ
妹友「……そうですね。ごめんね、妹ちゃん。ついからかっちゃった」
妹「結果としてお兄ちゃんになでられたので許す」
妹友「このおにーさん至上主義者め」
妹「そのまま言葉を返す」
妹友「う」
兄(何度触ってもネコミミの感触はたまらないなあ)フニフニ
妹「にしても、増えたよね。ネコミミ所持者」ピクピク
兄「あー、そだな。最初はお前だけだったのにな」ナデナデ
妹「ふにゃふにゃ。爆発的感染力だ」
兄「感染というが、猫薬を飲まなけりゃ生えないんだけどな」
妹「そもそも、あの薬はなんなの? 特に疑問を持たずに飲んじゃったけど」
兄「何、と言われても……以前説明した通りで、俺もそれ以上のことは分からない」
妹「まあ、これが生えてからお兄ちゃんとより一層仲良くなれたし、どうでもいいか。あとは最後の一線を超えるだけ」
兄「左手を添えるだけ?」
妹「にゃっ。スラムダンクが読みたくなった。おのれ、なんという策。ちくしょう、今日もしてやられたぜ。というわけでお兄ちゃん、ちょっと部屋に戻って漫画読んでるね」
兄「あいあい。飯ができたら教えるな」
妹「にゃーっ」
兄『……ん、んぅ……』
???『おい、起きぬか』
兄『はい』
???『うわあっ! 目覚めよすぎじゃ、馬鹿者!』
兄『それだけが取り柄で……って、誰? また新しいネコミミ娘? ちょっと多すぎでは。飽和するぞ』
???『くっくっく……馬鹿にするのもそこまでじゃ。ワシは、神じゃ!』
兄『へへー』ドゲザ
神『嘘っ、一発で信じた!? え、あれ、神通力が上がって威厳が上がったとかかの? ……えへへー、やったのじゃ♪』
兄『いや、ごめん嘘。信じた方が楽しそうだから信じたフリした』
神?『なっ、なんじゃとぉ!? せっかく力が強くなったと思ったのに……やっぱり人間は酷いのじゃ!』
兄『いや、酷いのは人間じゃなくて、俺という一個人だ』
神?『うるさいのじゃっ! やっぱり人間などろくでもないのじゃっ!』
兄『はぁ……まあいいや。それで、俺に何か用か?』
神?『ふん。近頃貴様の周辺で何か変なことがなかったか?』
神?『ええっ!? えっ、いや、あるじゃろ? 何か突飛な事件が』
兄『ない。一切ない』
神?『え、あれ……あ、あの、最近の? 貴様の周辺で猫の耳が生えた哀れな娘とか現れなかったかの?』
兄『現れた』
神?『ほらあるじゃろーが! なんでないとか言うんじゃっ! 心配しちゃったじゃろーが!』
兄『落ち着け』ナデナデ
神?『ふにゃふにゃ……はっ! か、神をなでるでないっ、愚か者めがっ!』
兄『あーやっぱネコミミはいいなあ』
兄『そんなぁ! 頼む、助けてくれ!』
神?『早いッ! まだ命乞いするところまで話は進んでおらん! もうちょっとワシが話してからやるのじゃ。よいな?』
兄『断る』
神?『断ってはいかんのじゃあ! ああもう、貴様は黙っておくのじゃ! よいかっ!?』
兄『…………』コクコク
神?『うむっ。えっとの、えーっと……あ、そうじゃ。……ふわはははーっ!』
兄『うわぁ』
神?『喋ってはいかんと言っとるじゃろーが! 特にうわぁとか言ってはならんっ! 泣いちゃうのじゃっ!』
兄『…………』コクコク
神?『まったく……ええと。ふわはははーっ! 今日が貴様の命日じゃ!』
兄『…………』
神?『近頃立て続けに猫薬なる怪しげな薬が出現したじゃろ? あれらは全て、ワシの仕業じゃ!』
兄(なんだって! なんていい神なんだ! 一生拝んでやる!)
神?『あの薬にはワシの呪いが込められておる。飲んだが最後、見るも無残な猫娘になってしまうという……恐怖の薬なのじゃ!』
神?『あの娘どもには夢の中で甘言を弄し、飲ませたのじゃ。……当然、元に戻して欲しいじゃろ?』
兄(いや、全然。むしろ世界中の女性に飲ましてほしいくらいだ)
神?『ならば、その生命を捧げよっ! さすれば、元に戻してやるのじゃ!』
兄(いや何を言ってんだ)
神?『ふふ……どうするのじゃ? 貴様の大事な者か、貴様自身の命か。特別に好きな方を選ばせてやるのじゃ』
兄『…………』
神?『あ、もう喋ってもいいのじゃ。ふふーん、どうじゃ!』
兄『いや、どうも何も、ばーか』
神?『えええええっ!? 神様なのに馬鹿って言われたあ!?』
兄『あんな可愛い物を元に戻してどうする。悩むところがなさすぎるだろ』
神?『な……何を言っとるのじゃっ! 人間は、人間は誰もが猫を忌み嫌ってるじゃろッ!』
兄『え、いや、そんなことは』
神?『そうに決まっとる! じゃなければ、ワシは、ワシはどうして……』
兄『え?』
兄『いや、だから呪いだろうがなんだろうが、解くつもりなど毛頭ないっての』
神?『……神と交渉するつもりかえ? 言っておくが、貴様の態度次第では、かの娘らは一生あのままなのじゃぞ?』
兄『いいじゃん、一生ネコミミ。ああもう超可愛い』
神?『……適当な嘘をつくなッ! あんな気持ち悪いものを可愛いと思うハズないじゃろッ!』
兄『は?』
神?『人は皆、猫と見れば戯れで蹴り、石で打ち、川に放り投げる。……そんなものを、どうして可愛いなどと言えるッ!』
兄『いや、そんな酷いことしないだろ』
神?『うるさいうるさいうるさいッ! 貴様が何と言おうとも、猫など誰もが忌み嫌っておるのじゃッ!』
兄『…………はぁ。いい加減にしろよ、このクソ神』
神?『ひッ! す、凄んでも呪いなど解いてやらんのじゃ!』
兄『……ああもうなんか腹が立ってきた。あのな、こんな可愛いものを気持ち悪いと思うなんて、ましてや忌み嫌うだなんて、ありえないだろッ!』ナデナデ
神?『にゃあーっ!? こっ、こら、なでるな!』
兄『大人しく聞いてりゃ勝手なことばっか言いやがって。いいか、このネコミミは超可愛いんだ!』ナデナデナデ
神?『う、嘘じゃ嘘じゃ嘘じゃ! 絶対嘘じゃ! 貴様は呪いを解いてもらうため、嘘を言ってるだけなのじゃ!』
神?『にゃ、ふにゃ……ご、ごろごろ……え、ええいッ! ワシを篭絡しようとしても無駄じゃっ!』
兄『いや、そんなつもりはないのだけれど』
神?『ふーっ、ふーっ、ふーっ……。なんと言われようと、ワシは騙されんぞ。貴様は、あやつの子孫なのだから……ッ!』
兄『はい?』
神?『あんな非道なことをできる愚かな者の子孫なんじゃ、貴様もどうせ他の連中と一緒じゃ!』
兄『いや、あの、ちょっと話が見えないのだけれど』
神?『……貴様の先祖は、とある猫を執拗に執拗に虐待しておったのじゃ。ワシは、その一部始終を、ずっと、ずっと見ておったのじゃ』
兄『……俺の先祖が?』
神?『……思い出すのもはばかれる、酷い虐待じゃった。結局、その猫はその男に殺されてしもうた』
兄『…………』
神?『……あの猫の無念は、相当なものだったのじゃろう。……ワシは、あの猫の無念を受け取ることにした。……あの男を、祟ることにした』
兄『祟る、って……』
神?『七代祟る。ワシはあの男とその子孫、その七代まで祟ると決めた。その最後の子孫が貴様じゃ』
兄『……そんなことが』
兄『……なるほど。でも、俺は最初から選ぶつもりはないっての。このままが幸せなんだ』
神?『貴様、まだ言うか……ッ!』
兄『言うさ。確かにその猫は可哀想だ。あんまりだ。俺の先祖が目の前にいたらぶっ殺してやりたいよ』
神?『……もし殺したら、貴様の存在も消えてしまうぞ』
兄『そのくらいムカつくってことだ。何度も言うが、猫は可愛いんだ。これっくらい』ナデナデ
神?『だ、だからワシをなでるなっ! わ、ワシは神であって、猫ではないっ!』
兄『ふーん。……本当に?』
神?『な、何を言っとるかや! あ、当たり前じゃろうが! ど、どうしてワシが神じゃないなどと思うのじゃ!?』
兄『いや、なんかね。他人事にしては、その虐待された猫に入れ込み過ぎてる気がして』
神?『そ、それは……わ、ワシが優しいからじゃ! それ以外にどんな理由があるというのじゃ!?』
兄『そうな。例えば、……神なんて最初からいなくて、虐待された猫が化け猫になり、勝手に神を名乗って祟っているだけ……とか?』
神?『っ!? なっ、ななな、何を、い、言っとるかや? そ、そんなわけ……』
兄『よし、決めた。そうだと勝手に思い込もう』
猫?『だっ、だから違うと言っとるじゃろーがっ! 勝手に猫扱いするでないっ!』
猫?『は……はぁ? な、何を言ってるかや、貴様は? 今は貴様を試しておる時なのじゃぞ?』
兄『お前は虐待されて死んだ可哀想な猫、と俺が勝手に思い込んでるので、死ぬほど可愛がりたい』
猫?『か、かわっ……ふ、ふざけるニャッ!』
兄『にゃ?』
猫?『あっ、いや、違う、ニャじゃない、なって言ったニャ! ……あ、いや今のも違くて!?』
兄『うん、可愛い。よし、やっぱりお前は俺が飼う!』
猫?『かっ、飼うッ!? なっ、なな、何を言うのニャ! そ、そんなの絶対にダメニャ!』
兄『完全に語尾がニャくんになってるが、決めた。お前を俺の飼い猫にして、嫌ってほど可愛がる』
猫?『……い、いいの? ……じゃないッ! だ、誰が貴様ニャんかに飼われるか!』
兄『じゃあ、選んでくれ。夢から覚めて、そこにお前がいたらそのまま飼う。いなけりゃ、これは夢だったと諦める』
猫?『わ、ワシに選べと言うのニャ? ……で、でも』
兄『好きにしてくれ。ただ、1つだけ言わせてもらうなら、俺は本当にお前と一緒にいたいと思っている』
猫?『わ、ワシのような子猫を相手に、何を言っとるニャ、この変態っ! ……も、もう、お前なんか元の世界に戻っちゃえばいいのニャっ!』
兄『うっぷす』
兄「ん、んぅ……よし、起きた」
猫?「……う、うにゃー」
兄「ふむ。そして夢かもと思っていたが、件の猫も隣に……えっ、人の姿?」
猫娘「な、なに? ダメかニャ?」
兄「いや、俺はてっきり猫の姿でくるものだと思っていたので。でもこの姿も可愛いし、いっか」ナデナデ
猫娘「にゃ、ふにゃ……にゅう///」
兄「わはははは。かーわいーい」ナデナデ
猫娘「にゅう……べ、別にお前の飼い猫になったわけじゃないニャ。お前が自分可愛さで猫を嫌ってないと嘘をついていないか、この目で調べるために飼い猫のフリをしてるだけなのニャ。……そ、それだけなのニャ!///」
兄「ああチクショウ可愛いなあ」ナデナデ
猫妹「にゃ、にゃう……あ、あんまりなでるニャ///」ピーン
妹「おはようお兄ちゃん、朝のみるくしぼり……てめぇ誰だ」ゴゴゴゴゴ
猫娘「ひにゃあっ!?」
兄「朝から殺気を撒き散らすな、妹よ」
妹「またか。また増えたのか。どこからこんな猫娘を拾ってきた、お兄ちゃん」
妹「なるほど、完全に把握した。……しかし、小柄な私より背が低いとは。何cmだ? 小学生くらい?」
猫娘「ぶるぶるぶる……こ、この娘、怖いニャ! 助けてニャ、ご主人さま!」ヒシッ
妹「語尾にニャ+ご主人様? なんてコテコテな。……いや、その位の方が逆にいいのか?」
兄「ああ大丈夫大丈夫。にしても、ご主人様っていいなあ」ナデナデ
猫娘「うにゅうにゅ……にゃー♪」
妹「ちくしょう、こいつぁまずい。私も媚びねば。お兄ちゃんお兄ちゃん、うっふんにゃん」
兄「それは萌えません」
妹「ちくしょう」
猫娘「ち、違うのニャ! さ、さっきのは、偶然出ちゃった言葉なのニャ。本当はそんなこと思ってないのニャ。……で、でも、一応飼い猫ってことだから、イヤイヤそう呼んでやるのニャ!///」
妹「ああこの可愛らしさが憎い。川に流してしまいてえ」
猫娘「この時代でも流されるのニャー!?」
兄「落ち着け。そして妹よ、冗談でもそんなことは言うものではない。ほら、猫娘も震えているではないか」ナデナデ
猫娘「ぶるぶるぶる……」ヒシッ
妹「ああ、そっか。……ごめんね、猫娘ちゃん。お姉ちゃんを許してくれる?」
猫娘「……わ、ワシは寛容だから、特別に許してやるのニャ。で、でも、次言ったら許さないのニャ!」
兄「妹が自らをお姉ちゃんと。……これはこれで!」ナデナデ
妹「計画通り」スリスリ
猫娘「いいニャー」
兄「普通に猫娘も連れてきたが、よかったのだろうか」
妹「今更ネコミミが一人や二人増えた所で変わらないよ」
猫娘「うにゃー……ご主人さまと同じ服を着た人がいっぱい」
妹友「……また増えてる。おにーさん、この子誰ですか?」
兄「かくかくしかじか」
妹友「なるほど。……ん? 何か見覚えあるわね」
猫娘「それも当然なのニャ。お前の夢に出て、猫薬を与えたのはこのワシなのニャ。えっへんなのニャ!」
妹友「……なるほど。今のネコミミの群れの全ての元凶なんですね」
猫娘「そうニャ。本来は猫の耳が生えて周囲の人間どもに忌避される予定なんだったのに、ご主人さまのせいで何もかも台無しニャ。なんか受け入れられてるのニャ。おかしいのニャ!」
兄「おかしくない。喜ぶだろ、普通」
猫娘「喜ばないのニャ! ご主人さまがおかしいのニャ!」
兄「まだ言うか。こんな可愛いのにまだ言うか」ナデナデ
猫娘「にゃ、うにゃ……な、なでなではずるいニャ、ご主人さま///」
兄「ああ可愛い」スリスリ
妹友「これはマズイわね」
妹「しかも、私達と違って天然物のミミときた。……いっそ千切るか?」
猫娘「にゃーッ!?」
兄「そこの娘さんがた、うちの猫が怖がってるのでやめてくれませんか」ナデナデ
猫娘「ぶるぶるぶる……」ヒシッ
妹友「う。……ちょっと可愛いのがムカつくわね」
妹「こうか。ぶるぶるぶる。……お兄ちゃん、可愛い?」
兄「可愛い」ナデナデ
妹「しめしめ」スリスリ
妹友「いかなる隙も見逃さないわね」
猫娘「いいニャー」
兄「おはよう。かくかくしかじか」
兄友「なるほどね。……ということは、この子も兄くんのハーレムの一員なのかい?」
兄「ハーレム?」
兄友「以前言っていたじゃないか、一夫多妻制の国へ移住すると」
妹「そいつぁ聞き捨てならねぇな」
妹友「そこは英語圏ですか? それならなんとかなりますが、それ以外となると今から勉強する必要がありますね」
兄「あれ、なんでみんなそんな乗り気なの? え、冗談じゃないの?」
兄友「冗談……?」
妹「お兄ちゃんが何を言っているかわからない件」
妹友「一人で全員分の稼ぎを得るのも難しいでしょうし、当然共働きですよね。海外でも有用な資格を在学中に取っておきましょう」
兄「あれ? あれ?」
兄「いや、嫌われてはいないと思うけど、好かれてるかどうかは」
妹「まだそんなこと言ってるのかお兄ちゃんは。可及的速やかに種を仕込まれる必要があるな」
兄友「こっ、ここでかい!? ……せ、せめて最初くらいはちゃんとした場所がいいよ、兄くん///」
妹友「私はやはり妹ちゃんの親友として、一緒に奪われるんでしょうか。……や、優しくしてくださいね、おにーさん?///」
猫娘「……ひょっとして、ワシもなのニャ? ……し、しょうがない。一応飼い猫だから、特別に我慢してやるのニャ!/// ……でも、入るかニャ?」
兄「すごいことになってきた」
妹「誰が最初かじゃんけん、じゃんけん」
兄友「負けられない戦いがここにある……!」
妹友「私の勝負強さを知ってて挑むとは、妹ちゃんも落ちたものね。一緒に奪われるとはいえ、おにーさんの最初は私がもらうわよ」
猫娘「新参だからって負けないのニャ! ご主人さまのため、猫の底力、見せてやるのニャ!」
兄「……まあ、いっか。よし、頑張ろう」
妹・妹友・兄友・猫娘「「「「最初はグー、ジャンケンポン!!!」」」」
おわり
おつ!
最後の三文字が霞んで見えない…
乙でした!
──兄妹宅──
兄「ええと」
妹「ふしゃー」
兄友「いやなに、ただの予行演習だよ。そう警戒しないでくれると嬉しいな」
猫娘「よこうえんしゅう?」
妹友「そうよ。将来のために、ね?」
兄「嫌な予感しかしねぇ」
兄友「それは気のせいというものだよ、兄くん。ただお泊りするだけさ」
兄「待て」
妹友「大丈夫ですよ、おにーさん。今日明日と学校はお休みですし、お泊りセットも、ほら、このとおりです!」ポンポン
兄「いやそんな心配はしてなくて」
妹「ふしゃー」
兄「待ってなんで三つ指ついてるの? え、それって結納の時の台詞だよね?」
妹友「……幸せにしてくださいね、おにーさん?///」
兄「え、あれ、まだ結婚してないのに。あれ?」
妹「ふしゃー。許せねえ。お兄ちゃん、負けじとこっちも結婚しよう」
兄「結婚とは勝ち負けでするものではないと思うのだけど」
猫娘「よく分からニャいけど、ワシもご主人さまと一緒がいいニャ。ご主人さま、けっこん、けっこん!」
兄「お泊りの話じゃなかったっけ?」
兄友「わ、私としたことが、少しばかり興奮していたようだ……深く謝罪させてもらう」
妹友「ちょっとだけ調子に乗りました。ごめんなさい、おにーさん」
兄「いや、分かってくれたらいいのだけれど……で、ちっこいの二人はなんで俺にしがみついてるんだ」
妹「血の繋がりだけでは優先性が薄いと判断し、肉体接触によりお兄ちゃんを篭絡せしめんと暗躍中」
猫娘「まねっこなのニャ。……ご主人さまにくっついてると、落ち着くのニャ♪」
兄「どういうわけか俺の周辺は腹黒が多いから、こういう子がいると安心するよね」ナデナデ
猫娘「にゃあにゃあ♪」スリスリ
兄友「ご、ごほん! 私達がいることを忘れてはいないかい、兄くん?」
兄「いや、忘れてはいないけど……結局、泊まりに来たってことだろ。うちはよくあるエロゲよろしく両親が海外赴任してるからいいけど、そっちは何か言われなかったのか?」
兄友「……とっ、特には何も言われなかったよ?///」
妹友「そっ、そうですね。た、大したことは言われませんでした///」
妹「……ほほう」
兄「?」
兄「二度目だけど、嫌な予感しかしねぇ」
猫娘「ご主人さま、もっとなでてくれニャ!」
兄「あ、はい」ナデナデ
猫娘「にゃあにゃあ♪」
兄友「……まさかとは思うが、兄くんはロリコンなのかい? もしそうなら、私には勝ち目が……!」
妹友「いや、そんな悲観するほど兄友さんも大した胸を持ってないと思いますけど。……B?」
兄友「……慧眼を持っているね、妹友くんは」
妹友「……もっとも、私はそれに負けているんですけどね。妹ちゃんには勝ってるけど」
妹「安心めされい女衆。お兄ちゃんは貧乳好きなだけで、ようじょでなければ勃たないわけじゃない。私たちにも勝ち目は……ある!」
兄友・妹友「「おおおおおっ!」」
兄「俺のプライバシーが存在していない件」
猫娘「元気出すニャ、ご主人さま!」ナデナデ
兄「猫娘は優しいなあ」
兄「近い近いです」
兄友「いつも妹くんや猫娘くんといるのだ、きっ、今日くらいは私がそばにいても構わないだろう?///」ヒシッ
兄「ああ反対側からああ」
妹「ここで妹が登場。乗るぜー超乗るぜー」
兄「そして妹が膝の上に」
猫娘「ワシも一緒なのニャ!」
兄「最後に猫娘がその隣に。もう動けません。このまま枯れ死ぬに違いない」
妹「人工呼吸」
男「まだ生きてます!」
妹「ちっ」
兄友「ほんの些細な機会も逃さない……認めたくないが、やはり妹くんは一歩先んじてるね」
妹友「こればかりは、ね。歴史が違うもの。……負けるつもりは更々ないけど」
猫娘「にゅう……ワシもちゅーしたいのニャ。ご主人さま、していいかニャ?」
兄「え」
兄「…………。いや、俺もちゅーしたいです」
妹「なんと」
猫娘「にゃ? ……にゃーっ!? い、いいのかニャ? いいのかニャ?」
兄「いいのニャ。はい、ちゅー」
猫娘「にゃー♪ ……あり? ほっぺ?」
兄「そう、ほっぺ」
猫娘「……ちょこっとだけ残念なのニャ。でも、嬉しいのニャ♪ ありがとニャ、ご主人さま!」
妹「ヘタレだ」
兄友「ヘタレだね」
妹友「ヘタレです」
兄「せめて俺から離れて陰口言ってくれませんかね?」
兄「酷い言われようだ」
兄友「しかし、兄くんのことだ。近い将来我慢できずにやってしまうだろうね」
兄「あ! なんだろう急に耳が聞こえなくなった!」
妹「よし、じゃあ今のうちに私もキスしとこう」
兄「ダメです」
妹「ちくしょう、聞こえてやがる。折角のちゃんすだと思ったのに。贔屓だ贔屓。私もお兄ちゃんとちゅーしてえ。にゃあにゃあ」
猫娘「むー……ご主人さま! 妹さまとちゅーしてあげるのニャ!」
兄「え」
猫娘「ワシだけ贔屓なんてダメなのニャ! みんな幸せじゃないとダメなのニャ!」
妹「思わぬ援護射撃だ。こいつはちゅーするしかないぜ、お兄ちゃん」
兄「え。えーっと。え?」
兄「ちゅー。……え?」
妹「ちゅ、はむ……ちゅぷ。……はぁ、お兄ちゃんとのちゅーは相変わらずたまらん。フヒヒ、うめーうめー」ペロペロ
兄友「口……だと……?」
妹友「一線を超えたというのに、一切の躊躇ナシ……やはり妹ちゃんは、凄い……!」
妹「あ、別にお兄ちゃんとするのはこれが初めてじゃないからへーきへーき」
妹友「どういうことだ実の兄妹」ゴゴゴゴゴ
兄「久しぶりの鬼軍曹の出現に震えが止まらないよ」
兄友「うう……分かってはいたけど、実際に見ると、かなりの衝撃だね……」
猫娘「ご主人さまご主人さま、もっかいワシもちゅーしてほしいのニャ♪」
兄「ああはいはい。ちゅー」
猫娘「にゃー♪ ……またほっぺなのニャ。解せぬ」
妹友「このロリコンどもめ」
兄「一人です」
兄友「ああ……一歩どころか二歩も三歩も先に行かれているよ……」
妹「お兄ちゃん、もう一度だ。こちらももう一度頼む」
妹友「てめェわざとか」
妹「てへぺろ(・ω<)」
妹友「今のはマジで頭(てっぺん)来た。表出ろ」
妹「しゅっしゅ」
妹「あー。たまらん。あー」
妹友「あっ……。う、うぅ。おにーさんはなでればなんでも解決すると思ってるフシがありますねっ///」
兄「うん」ナデナデ
妹友「なんの躊躇もなく肯定ですか……うう、おにーさんらしいというかなんというか……」
兄友「またか。ここでもリードを奪われるのか、私は」
猫娘「いいニャー」
妹「あー」
兄「え」
兄友「い、いや、兄くんの言いたいことも分かる。だが、だが……私だって、兄くんのことが大好きなのだッ!///」
妹「言った……!」
妹友「……そう言えばハーレムを形成しているというのに、まだ誰も告白してなかったわね。……私としたことが、迂闊、ね」
兄「……そこまでまっすぐ来られたら、こちらも相応の覚悟で答えるしかないな。うん、俺も兄友のこと好きだよ」
兄友「あっ、兄くん……///」ピーン
妹「嫉妬で狂いそうだぜ」ブンブンブン
妹友「よくもまあ他の女の子を前にして、そんなこと言えますね」ブンブンブン
猫娘「ワシのことは好きじゃニャいのかニャ、ご主人さま?」ションボリ
兄「ああいや猫娘も好きだよ。あと、そこのストレスがマッハでしっぽの動きがヤバイ二人も好きだよ」
兄友「……本当、都合がいいね、兄くんは」
兄「自分でもそう思うが、みんな大好きなんだ。ぶち殺されても仕方ないかもしれないが、死にたくないので殺さないで」
妹「どこかで何らかのフラグが立ってなかったら、今頃お兄ちゃんは首だけになってたに100ガバス」
妹友「私もそれに100ペリカ。まったく、賭けになりそうもないわね」
妹友「こっ、これは、その……そ、そりゃ、嬉しいわよ。……大好きな人に好きと言ってもらっているのだから///」
妹「正直独占してえが、まあ、ここの連中はネコミミ同盟のよしみで許す」
兄「怖いより嬉しい方が先に立ってる俺はおかしいのだろうか」
兄友「……いや、らしいと思うよ。……そ、それで、兄くん。……そ、そろそろキスしてもいいだろうか?///」
兄「え、あ、はい」
兄友「……一応ファーストキスなのだから、覚悟してくれたまえよ?」
兄友「ちゅ……ちゅる、ちゅ……ん、あ、兄くん……ちゅぷ、ちゅ」
妹友「うわ、うわあ……///」
妹「なんてえろさだ。これで本当に初めてというのか。ちくしょう、なんて才だ。正直この分野では勝てる気がしねぇ」
兄友「ん……ちゅ、んプ……あ、兄くん、少し待……ンうっ、ちゅ……」
猫娘「は、はニャ、はニャニャ……///」
兄「……ぷはっ。兄友、やっぱお前えろいな」
兄友「ひっ、酷いよ兄くんっ!/// 私はえろくなんてないよ!」
妹友「いいえ、兄友さんはえろいです」
妹「うん、えろい」
猫娘「えろニャ!」
兄友「みんなも!? しかも、猫娘くんまで!? い、一体私はどんな顔をしていたんだい!?」
兄「マジすか」
妹友「あれ、それとも私だけ仲間外れですか? 泣いちゃいますよ?」
兄「泣かれるのは困るな。それじゃ、なんというか、よろしくお願いします」
妹友「ふふっ。はい、よろしくお願いしますね、おにーさん。……幸せに、してくださいね?///」
兄友「そこであの台詞……妹友くんは策士だね」
妹「くそぅ、なんだあのお兄ちゃんのしまりのねぇツラは。ええぃ、私とちゅーした時にあんな感じになりゃいいのに」
猫娘「ワシも口でちゅーしたいニャー」
兄「感想を言うのがデフォなの?」
兄「あ、ああ。目、つむって」
妹友「…………」プルプル
兄「……大丈夫、別に怖いことじゃないから」ナデナデ
妹友「あ……お、おにーさん///」
兄友「……なにあれ。私もあんな風がいい」プゥ
妹「頬を膨らませてる所悪いけど、兄友さんはお兄ちゃんになでられることすら感じちゃいそうだから無理かと」
兄友「ひ、酷いよ妹くん!」
猫娘「二人とも、黙ってるニャ!」
兄友「ね、猫娘くんに叱られるとは……」
妹「今日は猫鍋だ」
猫娘「ひィィッ!? だ、だって、ご主人さまの邪魔をしたらいけないから……」
兄「お前らムード返せ。あと猫娘を食うな、妹」
妹「しっぱいしっぱい。食べるのはお兄ちゃんの役目だった」
妹友「あーもー! 早くキスしてください、おにーさんっ! このロリコンどもめ!」
妹友「うぅー……。ちゃんと愛してくださいよ。おにーさんのばか」
兄「う。そんな台詞を言われては、愛さざるを得ない」
妹友「そうです。愛さざる得なくしてください」
猫娘「あいさざるをえにゃくにゃくにゃ?」
兄友「しっ。いいところだ、黙って」
妹「ただのデバガメだぜ」
妹友「は、はい……んッ!」
兄友「やった……ッ!」
妹友「ん、……ちゅ、……ん」
猫娘「いいニャー」
妹友「……ん、ん。……んちゅ、……ん」
妹「……長いな」
妹友「……ちゅ、ぷ。……ふぅ。……えへへ、おにーさんに私の最初、奪われちゃいましたね?」
兄「う」
兄友「確信犯めいた何かを感じるね」
妹「ちくしょう、興奮してきやがった。お兄ちゃん、えろいことしよう」
猫娘「これはひどいニャ」
妹「大丈夫、お兄ちゃんは元からおかしい」
兄「それもそうだ」ナデナデ
妹「んー」
兄友「肯定するのかい!? なんというか、兄くんは……」
兄「まともな頭してたら、こんな状況にはなってないだろ」
妹友「……当事者ですが、そうですね。よくもまあ、こんなネコミミまみれのハーレム作りますね」ピコピコ
兄「ハーレムとか言うない。偶然好きな子が沢山いただけだ」
兄友「最低だよ、兄くん……。ま、まあ、別に構わないが。た、ただ、これ以上増やしたりしたら許さないからね!」プゥ
兄「か、勘違いしないでよね、許してほしいんだからねっ!」
妹友「無意味な対抗心でフラグを立てないでくださいっ!」
妹「ツンデレテラモエス」
兄「いや、流石にちょっと疲れたので」
妹「そいつぁいい。私も足りないと思っていたところだ」
兄「え」
兄友「そうだね。二度目だからね、今度はえろいなどという汚名を返上できそうだよ」
兄「いや」
兄友「……子供は何人欲しいですか?」
兄「おかしい。最後おかしい」
兄「いかん、これはマズイ方向だぞ」
兄友「さ、最初から皆でするのかい!? ……だ、だが確かに、その方が怖くないかもしれないし……」
兄「戻ってきて最後の良心」
猫娘「こうびなのニャ、ご主人さま!」ダキツキッ
兄「ああもうそのものズバリだ。……ええい分かった。来いッ!」
妹「後悔するなよ、お兄ちゃん。……一生幸せにしないと、許さないから」
兄友「まったく、本当に兄くんはえっちだな。やはり私がそばで見ておかないとダメだな。……だから、まあ、その。……ず、ずっとそばにいさせてくれよ?」
妹友「えへへ。おにーさんも妹ちゃんも兄友さんも猫娘ちゃんも、みんなみんな一緒で嬉しいです♪」
猫娘「ご主人さまがワシを救ってくれて、とっても幸せなのニャ♪ ずっと、ずーっと一緒なのニャ♪」
兄「太陽が黄色く見えてしまうに一万カボス」
今度こそ おわり
Entry ⇒ 2012.04.01 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
犬「にんげんになりました」男「なんと」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332501978/
男「・・・」
犬「・・・」
男「・・・」
犬「よろしくおねがいします」
男「とりあえず服を着ろ」Tシャツワタシ
男「よし」
犬「ほめてください」
男「・・・なに?」
犬「ごしゅじんはふくをきろといいました」
男「言ったな」
犬「ですからわたしはふくをきました」
男「着たな」
犬「ほめてください」
犬「・・・」
男「・・・えらいぞ、犬」
犬「!」
犬「わふ・・・」ブンブン
男(しっぽすげぇ)
男「・・・いや」
犬「ときにごしゅじん」
男「なんだ?」
犬「おなかがすきました」
男「・・・」
犬「・・・」
男「・・・」
犬「ますたー、いつもの」キリッ
男「そんなのどこで覚えた」
男「そうか・・・」
犬「はい」
男「・・・」
犬「・・・」
男「・・・」
犬「・・・ちなみにこれはおみせの『ますたー』とごしゅじんといういみの『ますたー』がかかっt」
男「聞いてない」
男「ああ」
犬「・・・」
男「・・・」スクッ
犬「どこかにいかれるのですか?」
男「・・・買い物に」
犬「!つまりさんぽですね!?」
男「違う」
男「お前は留守番だ」
犬「?」
男「・・・行くのは俺だけ。お前は行かない。わかるか?」
犬「なぜですか?」
男「・・・シャツ一枚の女の子を連れていくわけにはいかないだろう」ボソ
犬「???」
犬「・・・わかりました」ショボーン
男(あからさまに落ち込んだなぁ)
男「・・・犬」
犬「・・・なんでしょう?」ショボーン
男「言うこと聞いてえらいぞ」ナデナデ
犬「!!」
犬「と、とうぜんです!いぬですから!わたしいぬですから!!」ブンブンブンブン
男(おぉ・・・。まるでプロペラのようだ)
犬「はい!いってらっしゃいませ!」
バタン
犬「・・・」
『言うこと聞いてえらいな』
犬「・・・」
犬「・・・わっふ」フリフリ
犬「ごしゅじんはまだでしょうか」
1時間後
犬「ごしゅじんおそいです」
さらに30分後
犬「・・・」
もひとつ30分
犬「グスッ・・・」キューン・・・
犬「!!!」
男「ただいま」
犬「ごしゅじん!」ドグッ!
男「ガフッ」ドサァ
犬「ごしゅじん!ごしゅじん!」ペロペロペロ
男「・・・」
犬「」ペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
男「やめなさい」
男「・・・次からは気をつけろ」ベトベト
犬「わふ」
犬「それよりもごしゅじん」
男「なんだ?」
犬「とてもさびしかったです・・・」
男「・・・」
犬「とてもとてもさびしかったです・・・」
男「・・・」
犬「あとすこしおそかったら、さびしさのあまりおしっこをもらしていたかもしれません」
男「やめてくれ」
男「・・・」
犬「・・・」
男「・・・待たせて悪かったな」ナデナデ
犬「わふ」ブンブン
男「飯にするか」
犬「まってました!」
男「カレーだ」
犬「かれー」
男「カレー」
犬「・・・ひれもしっぽもついてません」
男「カレイじゃない、カレーだ」
犬「???」
男(そういえば、人間の食べ物でもよかったのか?)
男(もしなにかあったら・・・)
犬「ごしゅじん」
男「ん?」
犬「これからはまいにち『かれー』にしてください」
男「大丈夫みたいだな」
犬「ごしゅじん」トテトテ
男「?どうした?」
犬「からだがかゆいです・・・」モゾモゾ
男「あー・・・」
男(そういえばそろそろ体洗う頃か・・・)
男(・・・っていうか、これからは毎日じゃないと駄目か?)
男(一応人間だし)
犬「ごしゅじん?」
犬「・・・どうでしょう」
男(無理そうだな・・・)ハァ
男「もう少し待ってろ」
犬「?」
男「洗い物が終わったら風呂にいれてやる」
犬「わふ!?」
犬「・・・」
犬「わっふ」ブンブン
犬「・・・」ダラーン
男「・・・よし」アライモノオワリ
犬「!」ガバッ
犬「ごしゅじんはやく!はやくおふろに!!」ブンブン
男「落ち着け」
犬「はい!」ブンブン
男「・・・風呂に入るには、まず服を脱がないといけない」
犬「はい!」ヌギヌギ
男「ちょっ・・・」
犬「ぬぎました!」スッポンポーン
男「・・・」
男(なんて抑揚のないボディなんだ・・・)
犬「?」ペターン
犬「ごしゅじんはやく!おふろはまってくれませんよ!!」
男「むしろ待つことしかできねぇよ」
風呂場
犬「わふー・・・」
男「痛くないか?」アタマゴシゴシ
犬「はいー・・・」トローン
男(頭はまだ大丈夫。問題は・・・)
男(ついにこの時がきてしまったか・・・)
男「・・・」
犬「・・・ごしゅじん、どうしました?」
男(ここまできたなら覚悟を決めるか・・・)
男「なぁ犬」
犬「わふ?」
男「今からお前の体を洗うけど、いいか?」
男「・・・」
犬「・・・はい!もちろんです!」
男「・・・そうか」
犬「はい!」
男「・・・ほんとに洗うぞ?」
犬「・・・?はい」
男「・・・」
男(えぇい!ままよ!)
犬「わっふわっふ♪」
男「」グッタリ
男(元・犬とはいえ、あそこまで女の子がやわらかいとは・・・)
男(まだ手に感触が残ってる・・・)
男「・・・寝よう」フラフラ
犬「あ、じゃあわたしもねます」
男「そうか」
犬「はい」
犬「それではごしゅじん、おやすみなさい」
男「まて」
犬「はい?」
男「なんでお前は俺の布団にはいってくる」
犬「?いつもいっしょにねてるじゃないですか」
男(・・・そういえばそうだった)
犬「!?なぜですごしゅじん!」
男「なんででもだ」
犬「・・・」
男「犬は言う事を聞くいい子なんだろ?だったら・・・」
犬「・・・違います」
男「え?」
犬「わたしはいいこじゃありません。だからごしゅじんといっしょにねます」
男「・・・なんでそこまd」
犬「だって!!」
犬「べつべつにねたら、ごしゅじんはいなくなるかもしれません」
犬「わたしがねてるあいだに、おそとにおいていくかもしれません」
犬「ま、また・・・」グスッグスッ
犬「わたしを・・・すてるかもしれません・・・」グスッ
男「犬・・・」
男(ダンボールに入れられて捨てられていた)
男(初めて犬に会ったとき、こいつはすがるようにして俺にすりついた)
男(まるで、もう捨てられないよう俺の機嫌をとっているかのようだった)
犬「グスッ・・・。ほんとうは、きょうもすごくふあんでした」
犬「おかいものにいったまま、ごしゅじんがもどってこないかもとおもいました」
犬「わ、わたしは・・・」
男「・・・もういいんだ、犬」ポン
犬「ごしゅ・・・じん・・・?」
男「お前はもうなにも心配しなくてもいい」
男「お前は俺を必要としてくれるし、俺にも・・・お前が必要だ」
男「だからもういいんだよ、犬」
犬「・・・ごしゅじん」グスッ
男「ん?」
犬「・・・おしっこがしたいです」ズビッ
男「台無しだよ!!」
男「お前ってやつは・・・」
犬「ごしゅじん」
男「なんだ」
犬「・・・わたし、ごしゅじんのいぬでよかったです」
男「・・・そうか」
犬「はい。・・・だから」
犬「これからもいっぱいなでなでしてくださいね!ごしゅじん!」
おわり
と言いたいがエピローグを期待してもいいのだろう?
これはこのままほのぼのENDがいいかもね
のこってたら下手なりに続き書きます
男「犬のための服を買いに来たわけだけど」
男「・・・」チラッ
犬「ごしゅじん!たこやきってなんですか!?あ!あっちからもいいにおいが!」
男「大丈夫か?これ」
犬「はい!!」ブンブン
男「おちつけ」
犬「はい」ピタッ
男(おぉ・・・。すごいじゃないか)
犬「」ソワソワソワソワソワ
男(そうでもなかった)
犬「ごしゅじん」
男「なんだ?」
犬「ふくはそんなにひつようなんですか?なんだかまだいわかんが・・・」
男「服がないと散歩にいけないな」
犬「かいましょう!いますぐに」
男「服屋についたわけだが」
犬「わふ」
男「欲しい服とかはないのか?」
犬「どんなふくがあるかわかりません・・・」
男(それもそうか、犬だし)
犬「あ、でもまえに『てれび』でみたやつがあります!」
男「なんだ」
犬「『ゆるふわもてけいふぁっしょん』というやつです1」
男「却下だ」
なんだかんだで
男「買ったな」
犬「かいましたね」
男「結構似合ってたぞ」
犬「わふ?」
男「・・・可愛いってことだ」
犬「!」
犬「かわいいですか!?いぬかわいいですか!?」
男「あ、あぁ」
犬「・・・」ムフーン
男(誇らしげだ・・・)
男「あ」
犬「?」
男「悪い、すこしトイレに行って来る」
犬「そうですか、じゃあわたs」
男「ついてくるなよ?」
犬「・・・わふ!?」
男「ちゃんと戻ってくるから、な?」
犬「・・・わかりました」ショボーン
犬「はやくもどってきませんかね・・・」
「ねぇwww」
犬「わふ?」クルッ
DQN1「うはっwwwwwやっべwwww超美少女じゃんwwwww」
DQN2「これはそそるwwwwwww」
犬「どちらさまでしょうか・・・?」
DQN2「ねぇねぇwwwwそのしっぽと耳なんかのコスプレ?wwww」
DQN1「めっちゃかわいいねwwwwwwwwwww」
DQN1「俺らと遊ばない?wwwwwうまいパスタ(笑)の店知ってんだよねwwww」
犬「ぱすた?」
DQN2「そうそうwwww暇なら行こうよwwwww」
犬「ありがとうございます。でも、いぬはごしゅじんをまってるので」
DQN2「ごしゅじん?・・・チッ、彼氏持ちかよ」
DQN1「つまんねーな」
DQN1「ってかごしゅじんとかwwwwプレイの真っ最中かよwww」
DQN2「そいつ相当の変態野郎だなwwww」
犬「?へんたいってなんですか?」
DQN2「えwwwwそれマジで言ってんの?」
DQN1「いいか?wwwww変態ってのは、どうしようもないダメ野郎のことを言うんだよwwww」
犬「だめ、やろう・・・」
DQN1「そうそうwwww」
DQN2「だからさwwwwそんなやつほっといて俺らt」
犬「やめてください!!!」
DQN's「」ビクッ
犬「ごしゅじんはだめなんかじゃありません!」
犬「ごしゅじんはわたしをひろってくれました!」
犬「いっしょにねてくれました!」
犬「いっぱいなでなでしてくれました!!」
犬「かれーもたべさせてくれました!!」
犬「からだをあらってくれました!!」
犬「わたしを・・・ひつようだっていってくれました・・・」
犬「そんなごしゅじんを、だめなんていわないで!!!」
DQN2「な、なんだよこの女・・・。頭おかしいんじゃねぇか?」
OQN「行こうぜ」
スタスタ・・・
犬「・・・」グスッグスッ
男「ただいm・・・どうした犬!」ダッ
犬「ごしゅじん・・・」
男「どどどどうした!?ぽんぽん痛いのか!?」
犬「ぽんぽん?」
男「ぁ・・・」
犬「?」ズビッ
男「ゴホン・・・。・・・なにがあったんだ?」
犬「あ、はい・・・。さっき・・・」
犬「ごめんなさい・・・」
男「なんで犬が謝るんだ。悪いのそいつらだ」
犬「でも・・・」
男「いいから。ほら、帰るぞ」
犬「はい・・・」
男「・・・俺は」
犬「?」
男「俺は犬が好きだよ」
犬「ぇ・・・」
男「俺は犬が好きだ。大好きだ」
男「甘えん坊なところも、ちょっとバカなところも」
男「全部ひっくるめて犬が好きだ」
男「だから、犬がそこまで怒ってくれて俺は嬉しい」
男「それじゃあ駄目か?」
犬「・・・」
男「・・・犬?」
犬「」ガバァ!
男「うお!?」
犬「」ペロペロペロペロペロ
男「ちょっ、やm」
犬「」ペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロペロ
男「」
犬「ほんのうにしたがったらこうなりました」
男「・・・」ベットリ
犬「しつれい」
男「・・・あぁ」
犬「ごしゅじん」
男「・・・なんだ?」
犬「えい」
チュッ
男「・・・」
男「!?」
犬「さっきのはいぬとしてのかんしゃです」
犬「そして・・・」
犬「これは『にんげん』のかんしゃです」
男「・・・そうか」フッ
犬「はい」
犬「ときにごしゅじん」
男「なんだ?」
犬「おしっこがしたいです」
男「またか!!」
・
・
・
・
・
「ごしゅじん、どうですか?」
「・・・」
「ごしゅじん」
「・・・似合ってるぞ」
「!」
「・・・わふっ」
「それと、俺はもう『ごしゅじん』じゃないぞ」
「・・・そう、でしたね」
「・・・あぁ」
「泣くなよ・・・」
「・・・はい」ズビッ
「・・・」
「・・・それじゃあ、いきましょう」
「・・・そうだな」
「これからもよろしくおねがいしますね?・・・『あなた』」
ほんとにおわり
よかったらアドバイスやご意見などくれると嬉しいです
かわいいなあ
乙
久々にわんことくらそう、やるか
これを参考にまた作りたいと思います
ちなみに自分は犬をゴールデンレトリバーで想像しました
俺もゴールデンレトリバーってイメージだったわ
素晴らしかった、また書いてくれ
乙
Entry ⇒ 2012.03.24 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
妹「もう……赤ちゃんできたらどうするつもりなんですか、兄さん?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332230002/
∧,,∧
( `・ω・) ようこそID腹筋スレへ!
/ ∽ |
しー-J
ここはsageずに書き込み、出たIDの数字の回数だけ腹筋をするという、
硬派なトレーニングスレです。
例1 ID:wwh7KM12 の場合 7+12=19 なので19回頑張りましょう。
例2 ID:bicycle. の場合 数字がないので今日は一休み。
さあ!存分に腹筋するがよい!(`・ω・´) ↓
兄「もう一度お願いします」
妹「赤ちゃんできたらどうするつもりなんですか、と聞いたんです」
兄「俺たちは今、何をした?」
妹「ちゅーです」
兄「それも、お前がいきなり抱きついてきて、びっくりして振り向いた俺と、」
兄「唇が当たってしまった、って状況だろ」
妹「はい、ですが、ちゅーはちゅーです」
妹「赤ちゃんできちゃいますよ、どうするんですか」
兄「…」
兄(これは…)
妹「はい」
妹「好きな人とちゅーすればできます」
妹「…はっ」カァァァ
兄「…まぁこの際、好きな人云々は置いといて」
兄「キスすればできると?」
妹「はい」
兄(これは…やるしかない)
兄「妹」
妹「はい?」
ギュッ
妹「んぁ…っ?」
チュッ
チュッ チュッ
妹「ん…」
チュプ チュプ
妹「んむーっ!」パタパタ
妹「ぷは」
妹「ふぅ、ふぅ…っ」
妹「も、もぅ、バカ兄さんっ!」
妹「あんなにいっぱいするなんて…、絶対妊娠しちゃいました…うぅっ」
妹「…」
妹「でも、どうせそうなんだったら…」ギュ
兄「?」
チュッ
妹「ん…」ギュゥ
妹「ちゅ、ちゅっ…」
妹(兄さん…)ギュゥ
チュ チュプ
チュル
…
…
ギュゥ
妹「兄さん兄さん!」
妹「名前はどうします、男の子か女の子、どっちがいいですか、何か英才教育しますか」
兄(あの日から、ずっとこんな感じだな)
妹「うぅ、待ち遠しいです」ワクワク
兄「あのときは、赤ちゃんできたらどうするつもりだとか言ってたのにな」
妹「うるさいです」
妹「もうできてしまったんだから、ポジティブに考えるんです!」
妹「♪」
兄(できてしまったとか言うわりには凄く機嫌がいいな)
妹「一応、これで確かめます」
兄(そんなものの存在を知っているのに、何故…)
妹「えへへ、楽しみです」
妹「トイレに行ってきます、覗いたり、音を聞いたりしないでください!」
バタンッ
兄「…」
兄(何だか、可哀想なことしてる気がしてきた…)
…
妹「…」
兄「どうだった?」
妹「…」
妹「なんで…」
兄「?」
妹「ぅ…」
…
「うぅ…」
兄「…」
兄(部屋に閉じこもってしまった)
兄(…こんなことになるとは思ってなかった…、ここは、素直に謝ろう)
兄「妹」コンコン
「ぐすっ…」
兄「入るぞ」ガチャ
兄「…」
兄「できてなかったんだな」
妹「…」コク
兄「…」
兄「ごめん」
兄「キスじゃ、赤ちゃんはできないんだよ」
妹「…」
妹「え?」
兄「キスしただけじゃ、赤ちゃんはできない」
妹「え?」
兄「だから…」
妹「ちゅーだけじゃダメなんですか?」
兄「あぁ、そうだ」
兄「今まで知ってたのに言わなかった、本当にごめ…」
妹「どうやったらできるんですか?」
兄「え?」
妹「だったら、どうやったらできるのか教えてください!」
兄(急に勢いよく喋り出したぞ、一体どうし…)
妹「早くっ」ギュゥ
兄「うわ、抱きつくなっ!」
妹「兄さん、兄さんっ!」スリスリ
妹「兄さんっ」スリスリ
妹「今まで黙っていたお詫びに、それを教えてください!」
兄「お、教えてどうする」
妹「兄さんと実行しま…」
妹「…ごほん、妹に正しい教育をするのが、兄さんの務めでしょう?」
兄「まぁそうだが…」
妹「兄さん、早くっ」ギュゥ
兄(なんか、どさくさに紛れて、いつも以上に体を密着させてきている気が…)
兄(…まぁ、そんなことより、どうしようか…)
兄(本当のことを教えてやらないと、また間違ったことを信じ込ませてしまってもなぁ…)
妹「えへへ…」スリスリ
兄「スリスリやめろ」
兄「かなり、何と言うか…、刺激的な内容だが…」
妹「…」
妹「いいですよ」
妹(教えてもらったら、絶対に兄さんにそれを実行してあげますから…!)
兄「心して聞きなさい」
妹「…」コク
…
…
兄「…じゃあ、俺は部屋に戻るから」
バタンッ
妹「」
妹(これは、想像を絶しました…)
妹(あ、あんなところに、男性のものが…)
妹(…)
兄(…こんな思いもよらないタイミングで兄離れが始まるなんて)
兄(お兄ちゃん、ちょっと寂しいかも…)
コンコン
「兄さん、兄さんっ」
兄「妹?」
妹「兄さんっ」ギュ
兄「おわっ」
妹「兄さん、兄さん」
兄「な、なんだよ」
妹「兄さん兄さんっ」ギュゥ
妹「兄さんっ」スリスリ
兄「ぐぬぅ…」
妹「…」ジーッ
兄「だから何なんだって!」
兄「しつけぇぇぇっ、何だよぉぉぉっ!!」
妹「…」ギュ
妹「兄さん」
兄「ああああああああ!!」
妹「…」
妹(こんなにアピールしてるのに、兄さんは全然気付いてくれないです…)
妹「うぅ…」
兄「な、何だよ」
妹(こ、こうなったら…)
兄「ん?」
妹「…」スリスリ
兄「!?」
兄(俺の太ももの上に座って、腰を…)
妹「兄さん…、んっ…」スリスリ
兄「」
妹「兄さん…」スリスリ
妹(誘惑しようと思って始めたのに、お股が擦れて、何だか気持ちいいです…)
妹「んっ…」ハァハァ
兄「や、止めなさい!」
兄(股間をすりつけるなぁっ…、俺の股間も、そろそろ、ヤバ…)ムクムク
妹「兄さん、何だかもっこりしていませんか?」
兄「うるさい、離れろ」
妹「やだっ」ギュ
妹「兄さんっ」
妹「やだっ」
妹「なんでですかっ」
妹「こんなに膨らませてるのにっ」ニギ
兄「ぅ」
妹「すごいカチカチになってますよ…?」モミモミ
妹「兄さん」
妹「赤ちゃん欲しいです」
兄(とうとう自分から言い出しやがった…!)
妹「妹の気持ちぐらい汲み取ってください、変態兄さんっ」
兄「…」
兄(まさか、子作りの真実を教えることで、こんな方向に向かってしまうとは…)
兄(これは危険だぞ)
妹「兄さんっ」ギュゥ
兄「どけ、風呂行くから」
兄「だぁっ、離せよっ!」
妹「うぅーっ」ギュゥ
兄「ぐぬぬぅ…」
妹「じゃあ私も行きます」
兄「勝手にしろ!」
妹「いいんですか!?」
妹「やったー!」
兄「…あれ?」
兄(…今、私も行きますって言った?)
妹「えへへ…兄さん」ギュ
妹「なんですか?」ワクワク
兄「…」
妹「…」ニコニコ
兄(…こんな状態の妹を裏切るのは可哀想すぎるよな…)
妹「兄さん?」
兄「いや、何でもない、風呂行くぞ」
妹「えへへ…」ギュ
兄「嘘つけ、昨日も勝手に入ってきたくせに」
妹「えへへ…」
妹「ぬぎぬぎ」
パサッ パサッ
兄「…」
兄(今更、こいつの体なんか見慣れたが…)
兄(こいつは、新たな目で俺の体を…)
妹「どうしたんですか兄さん、まさか服を着たまま、お風呂に入る気ですか?」
兄「違います」スルスル
ボロン
妹「ぅ…」ドキッ
妹「だって…」
兄「だって何だよ」
妹「…何でもないです」
兄(『こんなのが私の中に…』とか思ってるんじゃないのかよ)
兄(さっき『赤ちゃん欲しい』とか言って開き直ってたのに、無かったことにしてやがる)
ブルン ブルン
妹(おっきい…)
妹(こんなのが私の中に…)
妹「え?」
兄「何でもない」
兄「まぁ、とりあえず入るぞ、寒い」
ガチャッ
妹「はいっ」
ゴシゴシ
妹「気持ちいいですか?」
兄「うん」
妹「…」
妹(…!)
ムニュ
兄「!?」
兄(この柔らかい感触は…)
コシコシ
妹「えへへ…、今日は、妹タオルで洗ってあげます」ムニムニ
妹タオルだとぉ!?
妹「えへへ…、妹タオルは、兄さんを綺麗にするまで離れないようになっています」ギュッ
妹(たっぷりボディソープをつけて…)
妹「んっ…、はぁはぁ…」コシコシ
兄「ぁ…」
コリコリ
兄「うぁ…っ」
兄(妹の、ぬるぬるおっぱいが、ぬるぬる乳首が…っ)
妹「んぅっ、はぁはぁ…っ」コシコシ
妹(ふふ、これは効いているはずです)
妹(兄さんの肉棒の様子は…)チラッ
ギンギン
兄「ど、どうした」
妹「に、兄さんの、肉棒が…」
兄「肉棒とか言うな!」
妹「そ、それっ…」
兄「…?」
ギンギン
妹「それで準備万端ということなんですか…?」
兄「ち、違っ」
妹「なら、もっと妹タオルを…」コシコシ
兄「んぁ…っ」
ビクッ ビクッ
妹「うぁ、肉棒が跳ねてますよっ…!」
妹「気持ちいいと言うことですか?」コシコシ
兄「やめろぉっ…!」ビクッ ビクッ
兄「違うっ…」
妹「ほぅ…」
妹「えぃっ」ムニュ
ビクッ
妹「やっぱり、おっぱいを押し付けたら、嬉しそうに跳ねてますよ」
妹「我慢しなくていいんですよ、兄さん、射精って気持ちいいんでしょう?」
兄「うるさい、もう綺麗になったから流すぞ!」
妹「前も綺麗にしてあげます」ギュッ
妹「なに卑猥なこと言おうとしてるんですか」
兄「おまんこじゃない!」
兄「…はっ」
妹「…」ニヤニヤ
妹「兄さん可愛いです」ギュッ
コシコシ
妹「んっ…、おなかに当たってますよ」プニプニ
兄「うぁっ、もういいって…っ」
兄(妹と向かいあって、カラダをこすりあわせて…っ)
妹「兄さん、兄さん…」コシコシ
兄(あそこが、妹のおなかにこすれて…)
妹「兄さん…っ」クリクリ
兄(俺の乳首と、合わせてっ…)
妹「兄さん…、んんっ…」コシコシ
兄「ぁ、ぁ…」
スリスリ クリクリ
兄「あ」ビュルッ
兄「あ、あ」ビュ ビュッ
妹「兄、さ…?」
兄「…」
妹(兄さんのおちんちんから、白いものがいっぱい…)
妹(これが、射精…)
妹「えへへ…」ギュッ
妹「兄さん、兄さん…」
妹(兄さんを射精させられた…、嬉しい…)ギュゥ
妹「えへへ…」ナデナデ
兄「…」
ムクムク
…ツンツン
妹「…?」プニプニ
妹「うぁ、また大きくなってます…」
妹「兄さん可愛い!」ギュゥ
妹「だめです!」スリスリ
妹(だって、最後の目標は、兄さんと…)
兄「と、とりあえず俺は十分綺麗になった」
兄「でも、お前のおなかが汚れちゃったな…」
トローッ
妹「…」ポッ
妹「♪」
妹(兄さんに洗ってもらうの、気持ちいいです)
兄「ご機嫌だな」
妹「はい」
妹「何せ、兄さんを…」
兄「さっきの話は止めろ!」
妹「えへへ…、すいません」ナデナデ
兄「いちいち抱きつくなっ」
妹「いやです、えへへ…」
チャポン
妹「んぅ…」
妹「兄さんもお湯も、すごくあったかいです…」ギュゥ
ムニュムニュ
兄「…」
兄「…なぁ」
兄「ほんとにこのままだと、俺、いつかお前のこと…」
妹「いつでもどうぞ」ニコ
兄「…」
兄(ヤバい、マジで襲ってしまいそうだ…)
妹「兄さん、兄さん♪」ギュゥ
妹「兄さん?」
兄「あがるわ」
妹「え…」
妹「まだそんなに浸かってないですよ」
兄「うん」ジャバッ
妹「あ、待って…」
ガチャッ
兄(俺、どうかしてるぞ…)
兄(妹のカラダで勃起して、こすりつけられて射精して…)
兄(挙げ句の果てに、もう少しで襲ってしまいそうなところまで行き…)
兄(…兄貴失格だ)
妹「兄さん」
兄「ん?」
妹「…」ギュ
妹「…」
妹「置いてかないでください」
妹「寂しい」ギュゥ
兄「…」
兄「ごめんな」ナデナデ
妹「…」
…
ギュゥ
妹「…」
兄「おい、いつまでくっついてんだ」
妹「何だか、こうしていないと、兄さんが遠くに行ってしまう気がして…」
兄「…」
兄「安心しろ、それはない」
兄「さっきは、ちょっと頭を冷やそうと思っただけで、お前を嫌いになったわけじゃないよ」ナデナデ
妹「…」
妹「えへへ…」
妹(兄さん…)ギュ
妹「はい」
兄「…もちろん、一緒に、か?」
妹「はい♪」ギュ
妹「…」ギュゥ
兄「…」
ムニュムニュ
兄「…」
「こっち向いてください」
兄「…」
モゾ
妹「えへへ…」ニコ
兄「…」
チュッ
妹「ん…むっ…」
兄「…」ギュッ
妹「んっ!」ビクッ
妹「ん…、にいさっ…」
兄「ちゅ、ちゅぷっ…」ギュゥ
妹「ん、んっ…!」
妹(抱きしめながらなんて、だめ…っ)
兄「ちゅぷ、にゅぷっ…」ギュゥゥ
妹「んんっ、ん…!」ビクビク
妹「ぷは」
妹「はぁ、はぁ…っ」
妹(兄さん…)トローン
兄「…」
ギュッ
兄「…」
兄「妹…」
兄「好きだ、妹…」
妹「はいっ、兄さん…っ」
チュッ チュプッ
…
…
兄「ごめんな…?」
妹「いえ、謝らないでください」
妹「私、今幸せです」ギュゥ
兄「…」
兄「妹っ!」ガバッ
「ぁ…」
…
…
妹「んっ、んぅっ…」
妹「兄さん…っ」ウルウル
兄「…っ」
チュッ
妹「んむっ…!」
兄「ちゅ、ちゅっ(妹、妹…っ)」モミモミ
妹「んんっ…!」ビクッ
妹「…」
兄「…?」
妹「…」
兄(なんだ、この、何とも言えない表情は…)
(俺としたいと言ってたよな?)
(赤ちゃん欲しいと)
(じゃあ、いいんだろ?)
(本人も受け入れる準備は出来ているだろう、でもなんだ、この感覚は…)
(…頭を冷やせ妹だ)
(妹と気持ちよくなりたい、中に出してやりたい)
(…実の妹だ、家族だ)
(妹が望んでる、最後までやれ)
(お前自身もやりたいんだろう?)
(…大切な、妹だ)
(セックスしろ、子供を作れ)
(妹、妹、妹…っ)
「…兄さん?」
兄「はっ」
妹「…」
妹「私は、もう十分幸せです」ニコ
妹「えへへ…」ギュッ
妹「いいですよ、別に、今のままで…」
妹「ずっとこのまま、一緒にいられるなら…」
兄「…」
妹「射精なら、いつでもさせてあげますし」ニコ
兄「ば、バカ言うなっ」
妹「えへへ…」ギュゥ
妹「だから、私も負けないぐらい、兄さんを大切にしたい」
妹「兄さんに、苦しんで欲しくない」
妹「だから、今は、このまま…」
妹「ずっと、一緒に…」ギュゥ
兄「…」
妹「…えへへ」
妹「大好きですよ、兄さん」
兄「…」
兄「ああ、俺も…」
兄(俺達が、じじい、ばばあになっても、ずっと一緒だぞ…?)
妹「…」
兄「…」
チュッ
「それじゃあ、寝る前に一回ぬきぬきしておきましょうね」
「う、うるさ…」
「あれ、いいんですか、こんなにおっきくなってるのに」
「…」
「一回じゃ、とても足りないな」
「…えへへ」
ギュッ
「…兄さんのえっちっ」
チュッ
「ひぁんっ!」
「えへへ、兄さん可愛い」
「もっと、こんなやり方も…?」モゾモゾ
「ふぁぁっ、止めっ…」
「こういうのは…?」ジュプジュプ
「うぁぁぁぁぁっ!!」
…
…
おわり。
乙
さーて腹筋だ
Entry ⇒ 2012.03.23 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
弟「なんで兄貴だけ許嫁が……」 男「ん?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332158810/
男「ああ、そうだな」
男「それじゃ弟、学校行ってくるから」
弟「ああ」
許嫁「いってきます」
弟「いってらっしゃい」
ガチャ……バタン……
弟「……」
弟「行ったか……」
男「弟もそろそろ高校行かせないとな」
許嫁「不登校になってから随分たちますね」
男「でも無理やり行かせるのもなんだかな……」
許嫁「本人次第です」
男「そうだな」
許嫁「さすがにずっとこのままでは困りますけど……」
男「まあ、いつかは元気になるだろ」
許嫁「だといいのですが……」
弟「……」スッ……ガチャ……
弟「……」ゴソゴソ
弟「あった……」
弟「今日もやるか」ヌギッ
弟「……」マキマキ
弟「くうっ……許嫁のパンツ……気持ちいいっ……」シュッシュッ
弟「毎日やっても飽きないな」ハアハア
弟「許嫁……許嫁……」シコシコ
弟「おうっ!」ビュルルルル
弟「……」
弟「はあはあ」
弟「ふう」シュル……パラッ……
弟「……今日も大量だ」ジー
弟「しばらくおいて染み込ませとこう」ポイッ
弟「気持ちよかった」
男「女~宿題見せて~」
女「駄目、そういうのはよくないんじゃない?」
男「いいじゃん、なんかおごるからさ」
許嫁「男さん、私でよろしければ……」
男「いや、許嫁に見せてもらうのはなんか申し訳ないっていうか」
女「私には申し訳ないと思わないの?」
男「まあな」
男「まあ今回はけちな女じゃなくて優しい許嫁に甘えるよ」
許嫁「///」
許嫁「これが今日の宿題です、どうぞ」スッ
男「サンキュー」
女「そうよね」
友「ちくしょー! 許嫁ちゃんの優しさを独占するなんて許せねえ!」
男「正真正銘の許嫁だからな」
女「許嫁は男にはもったいなすぎるわ」
友「そうだそうだ! 羨ましいぞ! 俺にも許嫁いないのかよ!?」
男「許嫁、明日からは一緒に宿題しようか、効率いいし。」
許嫁「はい、喜んで」
男「あと夕飯はハンバーグ食べたい」
友「ちくしょー!」ギリギリ
弟「……」ゴソゴソ
弟「ん?」スッ
弟「兄貴と許嫁のツーショット写真か……」
弟「大切そうに写真たてに……」
弟「うれしそうな顔しやがって……」
弟「……」
弟「ぶっかけてやる」シコシコ
弟「全部俺の精液まみれにしてやるからな」シュッシュッ
弟「……ふふ」ニヤニヤ
男「さあ飯だ」
許嫁「男さんどうぞ」スッ
男「サンキュー」
友「男は許嫁ちゃんの愛妻弁当か……」
友「それに比べて俺はコンビニのパンだ」ハア
友「悲しい」
男「普通だろ、俺がいるから格差を感じるだけで」
友「許嫁ちゃん……悪いけど明日から俺にも弁当作ってくれないかな?」
女「友、あんたかなり図々しいわよ」
男「駄目だ、許嫁は俺のために弁当作るんだよ」
男「だよな、許嫁?」ナデナデ
許嫁「は、はい! 私は男さんだけのために作ります!///」
友「……」
女「元気出しなさいよ」
友「ま、まさか……女が俺に弁当作ってきたりとか!?」
女「あるわけないでしょ、面倒くさい」
女「好きでもない男に弁当作るほど暇じゃないわ」
友「ですよね」
男「ん?」
友「もうさ、許嫁ちゃんとエッチとかしたの?」ヒソヒソ
男「してない」
友「えーもったいねー。なんで?」ヒソヒソ
男「結婚するまではしないって約束してあるからな」
友「ありえねー、でも男はしてみたいだろ?」ヒソヒソ
男「まあな」
女「……ねえ」
友「ん?」
女「さっきから声聞こえてるわよ」
許嫁「///」
マジでやめて
許嫁「い、いえ。私はそんなことありませんけど///」
女「でも男のことだからてっきり毎日のように許嫁を求めてるのかと思ってたわ」
男「ひでえな」
友「いや……普通そうだろ。男なんて皆野獣なんだからよ」
友「許嫁なんてできたあかつきにはやることなんて決まってるだろ!」
男「お前らなあ……」
男「まあ俺もたまにムラムラしてくるけどさ」
許嫁「!」
友「だろ?」
女「はい、もうこの話は終わりね。許嫁が困ってるわよ」
昨日はトイレ行って戻ってきたら10スレぐらいで落ちてたから立て直した
弟「はあ、もうそろそろ帰ってくる時間だな」
弟「漁ったものは全部元通りにしたし……」
ガチャ
男「ただいまー」
弟「おかえり兄貴」
弟「許嫁もおかえり」
許嫁「はい」バタン
男「許嫁、お腹空いたー」
許嫁「わかりました男さん、すぐに夕食の準備に取り掛かりますね」
許嫁「できましたよ」
男「いただきまーす」
弟「いただきます」
男「……」ガツガツ
許嫁「ふふ、男さんそんなに慌てて食べなくても……」
男「美味いからしょうがない」ガツガツ
許嫁「うれしいです男さん///」
許嫁「私もいただきます」パクッ
許嫁「……?」
許嫁「(なにか変な臭いが? イカは使っていないはずですけど……。箸からでしょうか?)」
弟「……」モグモグ
弟「(兄貴の女に対するこの制圧感がたまらん)」ムラムラ
男「どうした許嫁?」
許嫁「い、いえなんでもありません」
許嫁「(洗いかたが悪かったのかもしれません。あとでしっかり洗っておきましょう)」
弟「ごちそうさま」ガタッ
男「もう食べたのか? 早いな」
弟「俺は部屋にいるから」スタスタ
男「ああ」
許嫁「はい、片付けは私がしますので男さんはゆっくりしていてください」
男「悪いな、じゃあ俺はテレビ見てるから終わったら呼んでくれ」
許嫁「すぐに終わらせますから」
男「おう」
男「さてテレビテレビと……」ピッ
男「……」ジー
男「ははは」
男「ん? 終わったのか。じゃあ、風呂入ろうか」
許嫁「はい」
男「じゃあ、俺が先に入ってるから」スタスタ
風呂
男「ふう」
許嫁「失礼します」ガラッ
男「来たか」
許嫁「男さん、お背中をお流しいたします」スッ
男「悪いな毎日」
許嫁「許嫁である私の務めですので……」ゴシゴシ
許嫁「それに私が望んでやっていることですから///」ゴシゴシ
許嫁「男さん?」ゴシ……
男「ごめんムラムラしてきちゃった」ムラムラ
許嫁「え?」
男「許嫁……もし俺が今その身体に巻いてるタオルとれって言ったらどうする?」
許嫁「え……えっと……」
許嫁「その……本番以外のことでしたら……男さんがお望みなら私は……」モジモジ
男「触ったりしてもいいってこと?」
許嫁「は、はい……どうぞ……」
男「……」
男「はは、ごめんごめん冗談冗談」
許嫁「え?」
許嫁「はい」
男「それでふと許嫁はどう思ってるのかなって思ってさ」
許嫁「そうでしたか……」
男「大丈夫、俺も本番は結婚するまでするつもりないから」
許嫁「申し訳ありません、男さん……」
許嫁「男性でしたらそういうことをしたいと思うのが当たり前ですのに私のわがままで……」
男「いいっていいって」
男「でも、そのうち我慢できなくなって触っちゃうかもしれない。覚悟しておいてくれよ許嫁」ケラケラ
許嫁「もう男さんったら……///」
許嫁「はぁ」
許嫁「男さんはああいってくださいましたけど……」
許嫁「いつ愛想をつかされても文句は言えません……」
許嫁「もし……男さんに誰か女性が近づいて誘惑でもしたら……」
許嫁「身体を許していない私を見限ってその女性について行ってしまうことだって考えられます……」
許嫁「信じるしかありませんよね……」
許嫁「もう寝ましょう。写真は……ありました」スッ
許嫁「お休みなさい男さん///」チュ
許嫁「?」
許嫁「また変な臭いが……?」
許嫁「気のせい……でしょうか」
許嫁「(あ……もう少しで眠れそうです)」ウトウト
ガチャ
許嫁「(え? 誰か入ってきた?)」
ナデナデ
許嫁「(あ、頭を撫で……///)」
許嫁「(男さんですよね? これは寝たふりをしていたほうがいいんでしょうか……)」
ソー……モゾモゾ……
許嫁「(え!? べ、ベッドの中に!?///)」ドキッ
ギュウ
許嫁「(うぅ……抱きしめられて///)」
許嫁「(でしたら起きないでいたほうがいいですね……)」
サワサワ
許嫁「(男さん……なんだか手つきがいやらしいです///)」
モミ
許嫁「(ひゃうっ!///)」
モミモミ
許嫁「(む、胸を!? た、たしかに触ってもいいとはいいましたけど……)」アタフタ
モミモミ
許嫁「(でも……これくらいしか私はできないですし……)」
許嫁「(……男さんの望むことは全て受け入れたいです)」
許嫁「(! パジャマの下に手を……)」ビク
許嫁「(寝るときはブラジャーをしていないのに……直接……)」
ムニュムニュ
許嫁「(んっ……男……さん///)」
クリクリ
許嫁「(ああ……は……恥ずかしいです……すごく///)」
ギュッ
許嫁「(ッ!///)」
許嫁「(男さんの指で……乳首を……摘ままれて///)」
ハアハア
許嫁「(男さんの荒い息遣い……男さんにご満足いただけているのでしたら私もうれしいです)」ドキドキ
許嫁「(止まった?)」
モゾモゾ
許嫁「(あ……今ベッドから出て……)」
チュ
許嫁「(!?)」
ガチャ……バタン……
許嫁「……」ジー
許嫁「男さん……」パチッ
許嫁「唇に……」
許嫁「……ファーストキスです///」ポー
許嫁「なんだか……明日顔を合わせるのが恥ずかしいです///」モジモジ
許嫁「ずるいですよ……こんなの///」
男「おはよう、許嫁」
許嫁「///」
男「許嫁?」
許嫁「は、はいっ! 男さんおはようございます!///」
男「なんだ? 朝から元気だな」
許嫁「(男さんは昨日のことについて私が気付いていないと思っているんですから、あくまでいつも通りに……)」
許嫁「(でも、どうしても意識して……///)」カアア
弟「おはよう、二人共」
男「ああ、おはよう弟」
許嫁「おはようございます」
弟「……」ジー
許嫁「?」
弟「ごちそうさま」
男「じゃあ、俺達は学校行ってくるから……」
弟「ああ」
男「なあ、そろそろお前も学校行かないか?」
弟「……」ダッ
男「あっ!」
ガチャ……バタン……
男「……やれやれ、まだ無理っぽいな」
許嫁「男さん、そろそろ行きませんと……」
男「ああ、悪い。行こうか」
許嫁「(……昨日のことが頭から離れません)」
許嫁「……」
許嫁「ふふ///」ニコニコ
女「許嫁、幸せそうな顔してるわね」
許嫁「え、あれ? 顔に出てましたか?」
女「隠してるつもりだったの? ダダ漏れよ。なんか様子がいつもと違うわ」
男「女も気付いた? 今日の許嫁なんか朝からおかしいんだよ」
女「なにかいいことでもあったの?」
許嫁「えっと……」チラッ
男「ん?」
許嫁「///」
女「(男絡みよねそりゃ)」
許嫁「(男さんに恥をかかせるわけにはいきません)」
女「まあ、無理には聞かないけど」
女「なにか困ったことがあったら言わなきゃ駄目よ」
許嫁「ありがとうございます」
友「うーむ」
男「どうした?」
友「お前許嫁ちゃんになにかした?」
男「なにかっていわれてもな……」
男「いや、してないって!」
友「おかしい……」
男「なにが?」
友「許嫁ちゃんのあの顔……確実に女としての喜びを感じている顔だ」
男「お前すごいな」
友「でも、男はエロいことはしていないという」
男「ああ」
友「許嫁ちゃんに限って浮気は考えにくいが……」
男「(あ、もしかして昨日の風呂でのあれか? あれぐらいで?)」
男「(まあ、許嫁はエロいことに耐性なさそうだし……)」
男「(真にうけて考え込んでるのかも)」
男「(後で弁解しておこう)」
友「男、気をつけろよ。俺の勘だと許嫁ちゃんに別の男が近づいてる」
男「あー悪い。許嫁がおかしい原因っぽいの心当たりあるわ。後で謝っておく」
友「そうなのか? それならいいけどよ……」
男「お前の勘も当たんねーなー」ケラケラ
友「うっせーよ」ケラケラ
弟「昨日は最高だったな~」
弟「風呂に盗聴器仕掛けておいて正解だった」
弟「許嫁はあの時完全に兄貴って思い込んでたし……」
弟「冗談でもあんな話をした兄貴に感謝だな」
弟「許嫁も兄貴のために寝たふりをし続けるとか」
弟「俺に都合よく行き過ぎだな、今日もできるかもしれない」
弟「許嫁の生乳を俺がこの手で……」
弟「キスまでしてやったんだぜ」
弟「……」ムラムラ
弟「もう一発許嫁のパンツで抜くか」ゴソゴソ
風呂場に盗聴器って無理かもしれんけどそういうことで
男「真に受けて悩んでたのなら悪かった」ペコリ
許嫁「(昨日のって夜這いのことですよね? 謝るということは私が起きていたことに気付いていたってことでしょうか)」
許嫁「そんなっ……頭を上げてください男さん!」
許嫁「私はそのっ……嫌じゃなかったですし……いえむしろうれしかったです!」
許嫁「私ではあれくらいしかお役にたてませんし……」
男「(許嫁……俺に気をつかってるよなこれは……昨日の俺の発言は単純にセクハラ発言だもんな~)」
男「もう絶対しないから」
許嫁「い、いえ私としては毎日でも構いません!」
男「え? 昨日みたいなことを毎日でもしていいってこと?」
許嫁「はい///」
男「(毎日セクハラ発言を求めるってどういうことだよ……)」
自分で納得しないでくれ…
男「許嫁が欲しいっていうならいいけどさ」
許嫁「ほ、欲しいというわけではないですけど!///」
許嫁「男さんがお望みなら……」
許嫁「それと……私は次からも目を瞑っていたほうがよろしいのでしょうか?」
男「(はあ?)」
男「(目を瞑る? 見て見ぬふりをするって意味だよな? 気にしないってことか?)」
男「う~ん……まあ……そうしてくれ」
許嫁「わかりました」
許嫁「(あくまで寝ている私に触るというスタンスが大事なんでしょうか……目は開けないようにしないと駄目ですね)」
許嫁「……」ソワソワ
ガチャ……バタン……ソー
許嫁「(来ました!)」ドキッ
モゾモゾ
許嫁「(平常心……あくまで寝たまま……)」ジー
モミモミ
許嫁「(パジャマの上からでもやっぱり恥ずかしいですね///)」
プツップツッ
許嫁「(ボ、ボタンを!?)」
スッ……ムニュ……
許嫁「(うう……男さん……大胆過ぎですよ///)」カアア
許嫁「(んっ……あ……)」ピクピク
グリグリ
許嫁「(手のひらでこねくりまわされて……乳首がつぶされています///)」
ゴソゴソ
許嫁「?」
グイ
許嫁「(ひっ! お、お尻に硬いのが……///)」
スリスリ
許嫁「(こすりつけられて///)」
モミモミ
許嫁「(胸も……)」
許嫁「(男さん……気持ちいいのでしょうか……)」
スッ
許嫁「(? 男さんの手がお腹のほうに下がっていって……)」
スー
許嫁「(ッ! わ、私の下着の中に!?///)」ビクッ
クチュ
許嫁「(んっ……男さん、それはさすがに……///)」
スー……ニチュニチュ……
許嫁「(男さんの指で……あそこがなぞられたり……軽く挿れられて……///)」ピクピク
許嫁「(ひう……声が出てしまいそうです……でも……男さんは私が寝ている形を望んで……)」
許嫁「(ひゃん! きゅ、急に……激しすぎ……んっ///)」
シュッシュッ
許嫁「(お尻の方も段々速く……)」
シュッシュッ……グニ……
許嫁「(あ、お尻の谷間に挟んで……)」
ドピュビュルビュルビュル……
許嫁「(ああっ……)」ビクッ
ハアハア
許嫁「(男さん……これが……射精……でしょうか)」ボー
ジンワリ
許嫁「(パジャマに染み込んできました……ほのかに温かいです///)」
許嫁「(ご満足いただけたでしょうか……)」
許嫁「(ベッドから出て……終わりでしょうか?)」
チュ
許嫁「(んっ///)」
ナデナデ
許嫁「(男さんに撫でていただくのは……とても気持ちがいいです///)」
ガチャ……バタン……
許嫁「……」
許嫁「……行ったみたいです」パチッ……ガバッ……
許嫁「あ、精液をふき取っておかないと染みになってしまいますね」ヌギヌギ
ネチョ
許嫁「パジャマにこんなにたくさん……」
許嫁「ネバネバしてます……」
許嫁「あれ……この匂いは……」
許嫁「どこかで嗅いだことがあるような……」
許嫁「でも精液なんて初めて見ましたし……嗅いだのも初めてのはず……」
許嫁「どこで嗅いだんでしたっけ……」
許嫁「……」
許嫁「まあ、そのうち思い出すかもしれません」
許嫁「ティッシュでふき取って寝ましょう」フキフキ
許嫁「でも……男さん……今日はいきなり大胆すぎますよ///」
許嫁「もしかして次からもどんどんエスカレートしていくかもしれません」
許嫁「///」ドキドキ
男「(一日一個のセクハラ発言を心がけよう)」
男「(言ったほうがいいんだよな? 許嫁が求めてるんだし)」
男「許嫁」
許嫁「はい?」
男「いい尻してるな」
許嫁「///」
男「……」
男「(……なんだこれ?)」
男「(これでいいのか!? 意味あるのかこれ!?)」
男「(駄目だ……許嫁の考えが読めない)」
男「はあ」
友「どうしたよ、ため息ついてよー」
男「ん~、ちょっと家庭の事情でな」
男「いや、別に困ってるわけじゃないんだけどさ……」
友「なんだそれ、とりあえず言ってみな」
男「許嫁のことなんだけど……」
友「まだ解決してないのか?」
男「なんか変な気がするんだよな~」
男「なんとなくしっくりこない」
男「なんだよ?」
友「許嫁ちゃんの部屋を盗撮しよう! なにか原因がわかるかもしれない!」
男「死ねよお前」
男「お前、それ自分が得したいだけだろ。エロいことしか考えてない」
友「そっそんなわけねえし! 俺は心配してるだけだし! あわよくば着替えとか見れるとか考えてねえし!」
男「却下だ却下! 絶対に許さん」
友「後悔するぞ……あの時俺の言葉に耳を傾けておけばってなるぞ……絶対」
男「はいはい」
許嫁「(男さんでしたら本番はしないという約束は守っていただけるでしょうし……)」ボー
許嫁「///」ボー
女「今日もボーとしてるわね」
許嫁「あ、女さん」
女「顔赤いわよ」
許嫁「えっ……そんなに?」
女「これだけ教えてくれない? 男となにかあった?」
許嫁「ええっと……はい///」コクリ
許嫁「そ、そんな……手を出されるとか……そんなことはっ///」ブンブン
女「(わかりやすいわね)」
女「ふ~ん、だったらいいわ。気をつけなさいよ」
許嫁「え? 気をつけるとは?」
女「……」スタスタ
許嫁「あっ行ってしまいました……」
女「(男もやることやってるわね)」
許嫁「……」ドキドキ
ガチャ……バタン……
許嫁「(あっ///)」
ソー
許嫁「(きょ、今日も///)」
チュ
許嫁「(キス……)」
レロ
許嫁「(ふあ……舌が私の中に……///)」
レロレロ……クチュ……ツー
許嫁「(これ……初めてですけど……好きかもしれません///)」
許嫁「(男さんの唾液が入ってきて……///)」
許嫁「///」ポー
スッ
許嫁「(あっ……終わってしまいました……)」
ズルッ……ブルン……
許嫁「(何をしていらっしゃるんでしょうか?)」
ズイッ……プニュ……
許嫁「(?……唇になにか押し付けられて……こ、これってもしかして///)」
グイグイ
許嫁「(お、押されてます……軽く口を開いたほうがいいですよね?)」アー
ズニュニュ……ネト……
許嫁「(は、入ってきました///)」
献身さが裏目にでたとでも考えてください
許嫁「(す、少ししょっぱいです……)」
許嫁「(硬いですけど弾力があって……)」
ズッズッニチュニチュ
許嫁「(細かく動いて舌にこすりつけ始めました……)」
許嫁「(い、息が……苦しい)」
ヌポン
許嫁「(え? 抜い……)」
ネチャ
許嫁「(今度は頬に!?)」
ネチョネチョニチュニチュ
許嫁「(うう……)」
ドプッドプドプ……
許嫁「(!?)」
スッ……ネトッ……
許嫁「(指で頬についた精液をすくって……?)」
グイ……ネチャ……ネチャ
許嫁「(う、口の中に……入れられて……舌に塗りこまれて……)」
許嫁「(に、苦いですけど……これが……男さんの味///)」ポー
ガチャ……バタン……
許嫁「(えっ?)」
許嫁「あっ……もう行ってしまいました……」ポツーン
許嫁「うう、目に精液がついて……開けられません……」
許嫁「これで開けますね」パチッ
許嫁「……」ジー
許嫁「男さん///」ペロ
許嫁「私……なんだか……どんどんエッチになっていってる気がします///」ペロペロ
許嫁「男さんが毎日あんなことをするから///」
許嫁「夜になると体が火照ってしまうようになってしまいました」
許嫁「……明日は……」
許嫁「本番を誘ってみましょうか……もう我慢ができません」ドキドキ
許嫁「いつも通りにやってきたところでいきなり申し出て……びっくりさせるとしましょう」
許嫁「男さんにも喜んでいただけるはずです///」
弟「ふふふ」ニヤニヤ
弟「顔射って最高だな……」
弟「許嫁がどんどん俺で染まっていく……」
弟「俺の精液を兄貴のと勘違いしてうまそうに舐めてるんだぜ」
弟「たまんねーよ」
弟「でも挿入はできないからな……」
弟「あのあたりが限界か?」
弟「まあ、時間をかけて開発していけばなんとかなるかもしれん」
弟「これからも楽しませてもらうぜ許嫁」ニヤニヤ
申し出たのが許嫁からなのにあっさり撤回するもんなのか?
SSだから突っ込んでも仕方ないけど
性を知ってしまったら歯止めがきかなくなったみたいな感じで頼む
翌朝
男「え、朝からうなぎ?」
許嫁「はい///」
男「なんで?」
許嫁「ええっと……うなぎが安かったんです……」
男「まあ、いいけどさ」パクパク
許嫁「(精力をつけませんと///)」
男「あれ、弟は?」
許嫁「今日はまだ寝ているみたいです」
男「ふ~ん」パクパク
許嫁「男さんお弁当です」スッ
男「サンキュー、それじゃ早速」パカッ
男「……これは……うなぎ?」
許嫁「はい///」
友「豪華だな」
女「(毎日盛ってんのかしら)」
男「……なあ、もしかして夜も……」
許嫁「はい、うなぎです」
男「……」
男「(これはやっぱりおかしいな)」
男「なにかいい方法はないか?」
友「またその話か。だから盗撮しとけって俺も付き合うからさ」
男「……」
友「お前が見ていない間になにかあるかもしれないだろ?」
男「わかった……でも、撮った映像のチェックは俺が先にするからな」
友「だったら意味ねーじゃん!」
男「は?」
友「嘘、冗談」
友「まあ、ばれないところにカメラ置いておいて明日回収、映像チェックの流れでいいだろ」
男「なにかわかるといいけどな。望み薄だけど」
男「これでいいか?」
友「オッケー、多分ばれないだろ」
男「よし、だったらさっさと退散しよう。買い物に行ってもらってる許嫁が帰ってくる前に」
友「ちょっと待て」スーハースーハー
男「なにしてるんだ?」
友「いや、せっかく許嫁ちゃんの部屋に入れたんだから深呼吸を……」スーハースーハー
男「死ねクズ」
友「おっ!?」
男「な、なんだ?」ビクッ
友「……精液の臭いだ……」クンクン
男「お前すごいな」
男「……ないけど」
友「……」
男「……」
友「お前、浮気されてるわ」
男「……」グスン
友「泣くなって……」
男「だって……」ポロポロ
友「俺が相手見つけてやるから」
男「……どうやって?」ヒックヒック
友「精液の臭いを追ってみる。持ち主までたどり着けるかもしれない」
男「やっぱりお前すごいわ」
友「ここだ」
男「いや……ここ弟の部屋だぞ?」
友「弟いたのか? 弟に寝取られるか……可哀想に」
友「今弟はいるのか?」
男「ああ、不登校だから……いると思う」
友「不登校? 一日家にいるってことか? 弟の年齢は?」
男「ああ、年は俺の一つ下だな」
友「あ~、だったら許嫁の部屋でオナりまくってる可能性もあるな」
男「! それだ!」
男「浮気じゃなかったぞー! バンザーイ! バンザーイ!」
友「馬鹿! 声でかいだろ! 弟に聞かれる!」
男「あっ……」
友「弟ぐらいの年齢になるとな……性に興味が出てくるのはしょうがないことなんだよ……」
友「でも、自分がしていることがばれるとすごく恥ずかしいと感じる」
友「それを受け止めてあげて優しく諭してあげるのが兄貴の役目なんだよ……」
友「今頃弟は部屋の中で怯えているだろうよ、ばれた……今に兄貴が怒りにくるってな」
男「……」
友「行ってやれ……くれぐれも怒鳴ったりするなよ。相手のことを理解する気持ちが大切なんだ」
男「俺……行ってくるよ……」
ガチャ
男「……あれ?」
友「いないな」
男「どこ行ったんだ?」
友「おい、見ろ! 窓が開いている!」
男「え……なんで?」
友「まさか……」
男「下を見てみるか……」ソー
男「!!」
男「うわあああああああっ!!」ドサッ
男「地面に……死体が……おえっ」
友「そうきたか……」
男「はい」
警察「飛び降り自殺、あるいは窓から壁をつたって降りようとしたところ足を滑らせて転落ってところか」
警察「(他殺もありうるな)」
友「男の家は五階建てだからな、高さは十分だ。死んでも不思議はない」
警察「この子は君の弟であることに間違いないね?」
男「はい、引きこもりがちでした」
警察「ふむ、ということは自殺だな」
許嫁「ただいま戻りました、男さん」
警察「この子は?」
男「俺の許嫁です。一緒に住んでいます」
許嫁「男さん、なんの騒ぎですか?」
許嫁「えっ?」
友「部屋から落ちたんだとよ」
許嫁「そんな……」
警察「君たちは今日のところは帰りなさい」
警察「また後日集まってもらうと思うけど」
友「わかりました。じゃあ俺帰るわ、またな」スタスタ
男「失礼します」
許嫁「失礼します」ペコリ
警察「……」
男「(部屋の前での会話が聞こえていてなんとか逃げようと壁に張り付いて下を目指したところ転落……)」
男「(それは無理だぞ弟)」
許嫁「男さん、うなぎです」スッ
男「ああ、ありがとう」モグモグ
男「……」モグモグ
男「……」モグモグ
男「……」モグモグ
男「ごちそうさま」
許嫁「はい」
男「はあ」
男「こんな日はさっさと寝てしまうに限る」
男「おやすみ」ガバッ
男「……」ジー
男「……」
男「……」グスッ
男「……」ポロポロ
男「弟……ごめんな……」ヒックヒック
男「……俺のせいで……」
男「駄目だ……一人でいたくない……許嫁の部屋に……」ガバッ
許嫁「……」
ガチャ
許嫁「(と、とうとうこの時が///)」
男「許嫁……」
モゾモゾ……ギュウ……
男「……」
許嫁「男さん……///」パチッ
男「ごめんな、少しの間このまま……」ギュウ
許嫁「いえ、お気のすむままに」
男「……」グスッ
許嫁「(男さん……傷ついていらっしゃるんですね……)」
許嫁「(なおさら私が支えてあげないと……///)」
上手いわ
男「……」
許嫁「……抱いてください」
男「……え?」
許嫁「私を抱いてください///」
男「(許嫁……俺を元気づけるために……)」
男「(たしかに他人に甘えることも大切かも……ここは許嫁に甘えよう)」
男「……いいんだな?」スッ
許嫁「……はい」
チュ
許嫁「ん///」
許嫁「あ……///」ドサ
男「脱がしてもいいんだよな?」
許嫁「男さん……確認は必要ありません」
許嫁「私は全て喜んで受け入れますから///」
許嫁「男さんのお好きなように……」
男「わかった、脱がすぞ」
プツップツッ
許嫁「……///」
プツッ……パサッ……プルン
男「おおっ……」
足を滑らせました
男「(これが……おっぱい……)」ゴクリ
ムニュ……モミモミ……
許嫁「んっ……あ……///」ピクピク
許嫁「(やっぱり……面と向かって触られるのは恥ずかしいですね……声は出せますけど///)」
男「柔らかい……」モミモミ
男「乳首勃ってる……」クリクリ
許嫁「ああっ……」
男「……」レロー……チュパチュパ……
許嫁「はぁんっ……///」
男「(たまらん)」
許嫁「あ……はい……どうぞ///」トローン
男「じゃあ」グイッ……スルスル……
許嫁「し、下着も一気に!?///」
男「あ、ごめん。俺女の子脱がせたことなんてないからさ……順序が大事だよな」
許嫁「(たしかに下は今まで脱がされませんでしたね)」
許嫁「あ、いえ恥ずかしかったのでつい/// 男さんのお好きなようにといったばかりなのに……」
男「よかった……続けるぞ」スルスル……ヌギッ
男「……許嫁……きれいだ」ジー
許嫁「うう///」
男「ああ」ヌギヌギ……ブルン……
許嫁「ッ!///」カアア
男「驚いてる?」
許嫁「は、はい……見るのは初めてですので……///」
許嫁「(あれが昨日私の口に……)」ジー
男「もう我慢できない……許嫁……足開いて……」
許嫁「こうでしょうか?///」クイッ
男「ああ……挿れるよ」ズイ
クチュ
許嫁「んっ///」
ズズ……ズ……クチュ……
許嫁「ああ、男さんのが中に……入って///」ビクビク
ズニュ……プチ……プチチ……
許嫁「~~~~ッ!」ツー
男「血が出てる……今のが処女膜ってやつか? よかった……浮気なんてしてるわけないもんな……」
許嫁「と、当然ですっ……私は男さんしかっ……」
男「痛くないか? 止まったほうがよかったり……」
許嫁「少し……痛いですけどっ……大丈夫……です……続けて……ください///」
許嫁「……///」ピクピク
ズズッ……ニチュ……
男「……入った」ハアハア
許嫁「い、いかがですか?」
男「これだけですごい気持ちいい……動いてもいいか?」
許嫁「はい///」コクリ
男「……」ズッチュズチュズッチュ
許嫁「ああっ……ひぐっ……んあっ!///」
男「許嫁はどんな感じ?」グッチュグッチュ
許嫁「き……気持ちいい……ですっ///」
男「許嫁の中……すごい……絡みついてくる……」パンパンパン
許嫁「んっ……んっ……んん///」
男「!」ビクン
男「ヤバッ……もうイキそう! 抜くぞ!」グチュグチュグチュ
許嫁「えっ……だ、駄目ですっ男さん……抜いちゃ嫌です! このままっ中に出してください///」
男「で、でも……」ズッチュズッチュズッチュ
許嫁「絶対に離しませんからっ……私の中にっ……」ガシッ
男「……どうなってもしらないからな!? くうっ!」ビクン
ドプッビュルビュルルルルルル
許嫁「ふあぁ!///」
男「ん?」
許嫁「これからは堂々と夜這いしていただいて構いませんから///」
許嫁「私も喜んでお相手しますし///」
男「いやいや……もうこれっきりだから……」
許嫁「えっ?」
男「もともと結婚まではしないって話だったしな」
許嫁「で、ですが……」
男「今日は特別だから」
許嫁「男さん……私の体はもう男さんの刺激なしでは……我慢できないんです///」
男「え? 一回で?」
許嫁「一回というよりは……ここ数日の間のあれでです///」
男「(言葉でこうなるって……淫乱じゃん……)」
許嫁「お願いします、男さん。これからも毎日///」
男「ん~……わかった! とことん付き合うよ。体力が持てばだけど」
許嫁「ありがとうございます!」
男「避妊はしっかりするからな」
許嫁「う……はい」
男「改めてこれからもよろしくな許嫁」
許嫁「はいっ! はいっ!///」
許嫁「大好きです、男さん///」
男「……なんかしっくりこないところはあったけど……まあいっか」
~完~
終わり、あとこれはまあ>>177あたりまでの反応で路線を決定しました。
もともとそのつもりだったので
反応次第ではNTRだったってことか……
Entry ⇒ 2012.03.21 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
妹「犯されてしまいました・・・どうしましょう」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330730818/
妹「人気のないところで無理やりに押し倒されて」
妹「未成熟な私のま○こにずぶずぶって男のアレを入れられて」
妹「抵抗もできないままに蹂躙されてしまうなんて・・・」
妹「まぁ、私は遠目でもそれとわかる超絶美少女なのですから仕方ありません」
妹「油断をしたのが悪いと納得することにしましょう」
妹「この私がまさかあんなにはしたない声をあげてしまうなんて・・・ 意外でした」
妹「せめて、この相手が兄さんだったなら・・・」
妹「幸い、気をやった所で盆の窪を突いたら死んでくれましたが」
妹「私は美少女なだけでなく、暗殺術の心得もあるのです」
妹「それだけに犯されたのが余計に悔しいですね」
妹「愛する私の兄さんは超のつく処女厨」
妹「私が処女でなくなったと知るや兄さんの興味はもはや私に来ることはないでしょう」
妹「中に出された精液はティッシュでふき取りましたし、匂い消しもしましたが・・・」
妹「処女膜がなくなったのはどうしようもありません」
男「・・・・」
妹「さっき殺した男の死体ですね・・・ 死ね!もっかい死ね!」 ガスガス
妹「妊娠していなければよいのですが・・・」
妹「あ、そろそろ日が暮れますね」
妹「今日はスーパーの特売ですが・・・ 汚れた体を洗うのが先決でしょう」
妹「兄さんの帰ってこないうちに済ませなければ」
~自宅~
兄「おかえり」
妹「orz」
妹「いえ・・・なんでもありません」
妹「そんなことより、シャワーを浴びますね」
兄「いいけど・・・ 早いな」
妹「今日はちょっとあつかったので・・・汗をかいてしまいまして」
兄「ん・・・ でもさ、お前、服凄い乱れてるぞ?」
妹「!?」
兄「暑いのに?」
妹「え、ええ」
兄「変なの・・・ まあいいや、行ってらっしゃい」
妹「はい」
妹「危くばれる所でした」
妹「できれば処女膜を再生していただきたいのですが」
妹友「い、いきなりベビーな話聞かされた上に処女膜再生って、なにこれ冗談?」
妹「できないのですか?」
妹友「え? まぁ処女膜程度なら簡単だけど」
妹「ありがとうございますさすが自称マッドサイエンティストさんですね助かります」
妹友「ま、まだやるとは言ってないけどね・・・いや妹ちゃんの頼みを断るなんてできないけどさ」
妹「代わりに私のクローンを作りたいとかなんとか話してましたが」
妹「正直なんのことだかよくわかりませんし」
妹「処女厨な兄さんのため二つ返事で許可しておきました」
妹「・・・その間兄さんに非処女と気付かれないよう気をつけてないと」
妹「おっと、考え事をしていたらもうこんな時間ですか」
妹「兄さんのために急いで晩御飯の支度をしましょう」
妹「兄さんお帰りなさい。たった今出来上がったところなんですよ」
妹「冷めないうちに食べてください」
兄「おうよ!もう腹ぺこで委員会の仕事も早々に切り上げて帰ってき…ん?」
妹「どうかしましたか? ・・・はっ!」
妹「(いえそんなまさか帰ってきたあと匂いはしっかり落としてますし)」
妹「(股の間にまだ違和感はありますが行動に支障のないよう注意しています)」
妹「(ですから気付かれてはいないはず・・・しかし)」
妹「(年齢=処女厨歴な兄さんのことです、ほんのわずかな違いから感付かれている可能性も・・・)」
兄「んー・・・この匂い・・・今日はカレーだな!」
妹「(違いました)」
妹「お粗末様でした。いえカレーは誰が作っても失敗しませんから」
兄「そうか? でも俺は妹のカレーが一番好きだな」
妹「・・・///」
兄「さてと、俺は部屋に戻るぞ、切り上げてきた処女厨委員kおっと」
兄「ま、まだやらなきゃいけない仕事があるんでな、またな」
妹「・・・ふぅ、なんとかやり過ごせました」
妹友「・・・どこに話してるの?」
妹友「それで例の件なんだけどさ」
妹「処女膜再生計画の件ですね、なんでしょうか」
妹友「装置の製造に取り掛かったところだから今週の土曜日辺りにできると思う」
妹「今日が水曜日ですから・・・はい、お願いします」
妹友「そ、それでさちょっと相談なんだけど・・・妹ちゃんってバイブって持ってる?」
妹「・・・いまなんと?」
妹友「今回のはラブリーマイエンジェル妹ちゃんの、しかもやんごとなき部位を扱うわけだし」
妹友「いくら安全に配慮にしても足りないわけで」
妹「よくわかりませんが機械が設計通り動くかの確認が必要なんですね」
妹「ですが、それとバイブがどう関係・・・まさか」
妹友「うん、他に友達いないし自分が実験台になるしかなくて」
妹友「だったらまだバイブでやっちゃったほうが・・・それも怖いけど、まだいいかなって」
妹「そういうことですか、いきなりだったので驚きました」
妹友「うん、びっくりさせてごめんね」
妹友「(それに理想は妹ちゃんにペニバンで奪ってほしかっんだけど)」
妹友「(それが無理ならせめて妹ちゃんが使ったのと同じ道具で・・・)」
妹「びっくりです、まさか妹友ちゃんが処女だったなんて」
妹「・・・ごめんなさい、そういった玩具は持っていないんです」
妹友「そ、そうなの?」
妹「ええ、兄さんが処女厨ですから手違いで大切な処女膜を傷付けないように」
妹「道具を使うどころかオナニーすらした記憶がありません」
妹「あのあと妹友ちゃんは落胆したまま専用の研究室へと歩いていきました」
妹「どうやらその後はずっと篭ったままのようです」
妹「・・・この計画が終了したらたくさんお礼をしなければいけませんね」
妹「では帰りましょう」
妹「兄さんおかえりなさい。あれ? 私今日遅くなるなんて言いました?」
兄「いやさっき・・・妹友ちゃんと一緒に歩いてるの見たからさ・・・」
妹「うーん、見間違いではないでしょうか、今日もいつも通り帰ってきましたから」
妹「・・・? 兄さんなんだか様子がおかしいですよ?」
兄「そうだな・・・おかしいよな・・・なぁ」
兄「妹友ちゃんって・・・最近彼氏できた?」
兄「栗ノ花の臭い・・・あの動き・・・」
兄「我らの純潔十傑が・・・陥落・・・」
兄「・・・うわぁぁぁ」
妹「あっ、兄さん・・・部屋に走っていっちゃいました」
妹「ご飯食べないんでしょうか、せっかく作ったのに」
妹友「うん」
妹「学校に来たら妹友ちゃんに聞いてみようと思っていたんですが」
妹友「うん」
妹「・・・えーっと、隣にいるのは私のクローンですか?」
妹友「うん、作っちゃった///」
妹「その手早さは見習いたいです」
妹友「あっ、もちろん例の装置と同時進行だから安心して」
妹友「それで、昨日妹ちゃんにバイブ持ってないって言われて」
妹友「しくしく研究室に戻ってさ、なんとなく受精卵状態の妹クローンちゃん見てて、ティンてきたの!」
妹友「そうだ!クローンにちんちん生やしちゃえばいいんだ!って」
妹「あっ・・・うん、はい」
妹クローン「できあがったのがこちらです」
妹「スカートめくらなくていいです」
妹友「この子がカプセルから出てきて――産まれた瞬間、襲ってた」
妹「手が早いです」
妹友「そしてクローンだから生みの親である私には逆らえない」
妹クローン「妹友様の命令は絶対ですから」
妹友「従順な妹ちゃんwithちんちん、これはもう朝まで逆レイプするしかないよね」
妹「・・・お疲れ様です」
妹友「途中研究室から自宅に場所を移して二回戦目」
妹クローン「妹友様が我慢できずに公園のトイレで行為に及んだので正確には三回戦目です」
妹友「そうだっけ? もう何回出されたか覚えてないし」
妹「・・・おそらく兄さんはその移動しているときを見掛けたのですね」
妹「だから兄さんはうろたえていたんですね」
妹「謎は解けました」
妹「と同時に疑問が」
妹友「え? おちんちんが萎えない秘密かな? 説明してあげて」
妹クローン「はい、設計段階で既に絶倫となるよう調整さr」
妹「あっ、いえそれは予想できてましたから気にしてないです」
妹友「ええ、マッドサイエンティストならこれくらい容易いよね」
妹「・・・私のクローンを非処女にして実験台に使えばよかったのでは?」
妹友「そんなのだめ、クローンとはいえ妹ちゃんには違いないんだし」
妹友「その身体を傷付けるなんて私には出来ない」
妹「・・・ち○こ生やすのは?」
妹友「それとこれとは別問題」
妹友「うん、それはちゃんとやってるから大丈夫だよ」
妹クローン「人手の増加で作業効率もアップしています」
妹友「最終調整も兼ねたテストが・・・金曜日の夕方辺りに出来そうだから」
妹友「予定通り土曜日には処女に戻れるはずだよ」
妹「もう私には妹友ちゃんだけが頼りなので・・・よろしくお願いします」
妹友「・・・うん! よし頑張っちゃうぞー!」
妹クローン「・・・はい」
妹友「開発両方頑張っちゃうぞー!!」
妹「兄さんに非処女と気付かれないように」
妹「なるべく学校では近づかないようにしてます」
妹「なので家に帰ってからが戦いなのです」
妹「よし、では帰りましょう」
妹「兄さんおかえりなさい」
妹「なんだか昨日と同じく、いえ、それを下回る勢いでテンションが低いようですが」
妹「な、なにかあったのですか?」
妹「(私の非処女に気付いてではないことを願います・・・)」
兄「・・・十傑が・・・六傑になってた」
兄「内外からの要望もあって十傑メンバーの処女非処女再調査をしたんだ」
兄「そしたら、とりあえず妹友ちゃんは非処女確定――てかなんで妹のクローンが隣に・・・」
妹「さ、さあ?」
兄「・・・一人は男の娘だった」
妹「男の子ですか」
兄「・・・あまり気にするな」
兄「後の二人は最近彼氏とやったって情報が出てきてな」
兄「片方は幼馴染みとめでたく結ばれてって形だから、悔しいけど普通に祝福しといた」
妹「片方ですか? ではもう一方は・・・」
兄「・・・処女厨委員会のメンバーが手を出してやがった」
妹「古株・・・三年生ということでしょうか」
兄「だからこそ十傑の一人を観察するグループのリーダーに抜擢されてたんだ」
兄「なのにそいつはその立場を利用し、犯しちゃならねえ血の掟を破ってまで処女を犯しやがった」
妹「なるほどリーダーなら情報操作もできますね」
兄「というわけで奴には男を辞めてもらった」
妹「・・・驚きました」
兄「・・・今日も部屋に篭ったままになりそうなんだ」
妹「いえ兄さんが忙しいのがわかっていれば大丈夫です」
妹「でもいくら大変だからって食事を抜いたらだめですからね」
兄「そっか、昨日は一緒に食べなくてすまん」
兄「じゃあさっそく晩飯にするか」
妹「はい!」
妹「(・・・ひとまず私の非処女は気付かれてないようでよかったです)」
妹「妹友ちゃん、妹クローンさん、おはようございます」
妹友「妹ちゃんおはよ」
妹友「そうそう、例の装置だけど、今朝やったアルパカでの動物実験だと成功率100%だったよ」
妹クローン「もちろん形状弾力その他において喪失直前の処女膜と完全一致しています」
妹「それは良い知らせです!」
妹友「うん、あとは予定通り今日の夕方に私で最終テスト、明日には晴れて妹ちゃんの処女膜復活!」
妹友「どうしたの?」
妹「いえ・・・あ、あの、ここまでしていただいて図々しいとは思うのですが」
妹「もし出来たらでいいのです・・・出来れば少し予定を早めてもらえませんか?」
妹友「・・・いいなー、妹ちゃんのお兄さんは」
妹友「なんだかちょっと嫉妬しちゃうかな」
妹「妹友ちゃん・・・ごめんなさい」
妹友「だめだめ謝らないで、そんな気にしなくていいからね」
妹友「・・・よし! じゃあ放課後私の結果を見て問題無かったら」
妹友「続けて妹ちゃんの本番ってことでどうかな?」
妹「はい、お願いします」
妹友「うーん、確か妹ちゃんが犯さr・・・アレされたのって今週の頭くらいだよね?」
妹「はい、薄汚い粗末なち○こで中出しレイプされたのはその辺りです」
妹友「・・・そいつ調べ上げて人体実験していい?」
妹「もう石の中にいます」
妹友「たぶんそのくらいなら今日中には終わるかな、ただ具体的な時間はちょっとわかんないや」
妹「そうですか、では兄さんに少し帰りが遅くなるかもと伝えてきます」
妹友「うん、いってらっしゃい」
妹クローン「・・・妹友様」
妹友「なあに? さすがにみんなが見てる教室でえっちするのはちょっと」
妹クローン「・・・手を握ってもよろしいですか?」
妹友「・・・ん、お願い」
妹「確か机は窓側最後尾でした、いい位置です」
妹「・・・兄さんの周囲になんだか人だかりが出来てます」
妹「どうしたのでしょいか」
「そんなのどうでもいい」
「なにより正確な情報を」
「俺のクラス全滅だって」
「リストを改める必要が」
「そうだ!全頭検査だ!」
「妹クローンはふたなり」
「全女子生徒の一斉捜査」
「まて早まるんじゃない」
「総帥の指示を待つんだ」
「ふたなりは女子に含む」
「いや入れたらだめだろ」
「総帥!「総帥!「総帥!」総帥!」総帥!」
兄「・・・やれ」
兄「全女生徒を徹底的に調べあげろ」
妹「・・・え? なんですかあれ」
「まずどこから調べる?」
「ここはローラー作戦で」
「非処女は絶対見逃すな」
「俺できれば触診がしt」
「氏ね」「カス」「ゴミ」
「・・・考えるな感じろ」
「三年から順に調べるか」
「だったら俺授業サボる」
「お前の担任処女だぞ?」
「処女の授業はサボるな」
「処女には違わないけど」
「後ろが処女の男性教師」
「休憩時間を上手く使え」
「放課後前に二年は終了」
「放課後は帰宅部がいる」
「一年の調査は委員一丸」
「今日中に調べ尽くせ!」
妹「・・・よくわかりませんが、ピンチですね」
兄「来週の定例会、議題はふたなりと男の娘の扱いについてな」
妹「全校生徒の処女調査」
妹「これは一年生を調べるのが放課後だと話してました」
妹「今すぐ調べられるわけではないので一安心ですが」
妹「それでも妹友ちゃんの結果を待っていては間に合いません」
妹「一か八かの決断・・・よし」
妹友「あら、早い、こは妹ちゃん似じゃなかったんだね」
「いえ、それより相談が」
妹友「なあに? みんなが見てる教室でえっちはさっきしたでしよ?」
「・・・・・・妹友様の万全を期すため前もって機器の調整を行いたいのですが」
「念のため操作方法を教えていただけませんか?」
妹友「ん? それならもうカプセルの中は溶液で満たされてるから」
妹友「後は中に私が浸かって赤色のボタンを押すだけ、簡単でしょ?」
「・・・はい、ありがとうございます」
妹友「あら、おかえり・・・どうだった?」
妹クローン「どうと聞かれましても・・・思ったほど混雑はしていなかった、としか」
妹クローン「小であれば空いた男性側も使えなくはないのですが、外見を考えr・・・妹友様?」
妹友「・・・やられた」
妹「これが例の装置でしょうか」
妹「カプセル、溶液、赤色ボタン・・・間違いないです」
妹「ではさっそく入りましょう・・・濡れると困るので制服は脱いでおきます」
妹「それと、うーん、あった! 妹友ちゃんこのボールペンお借りしますね」
妹「柔らかくて微かに弾力がありそっと包み込むような・・・いえ、ふわふわした感じです」
妹「とても心地よいですね」
妹「・・・はっ! 違います違います妹友ちゃんが来る前にはやく装置を動かさなければ!」
妹「はい、当たりました」
妹「暗殺術の心得があれはこの程度朝飯前です」
妹「なるほどボタンを押すとフタが閉じ追加の注水でカプセル全体を満たs・・・あれ?」
妹「なんだか眠く・・・んっ・・・すぅ・・・zzz」
妹友「はぁはぁ・・・だめ! 間に合わなかった!」
妹クローン「妹友様は足が遅いです」
妹友「う、うるさい!」
妹友「無理にこじ開けたらどうなるかわからないし・・・」
妹友「まさか妹ちゃんが妹クローンちゃんの真似をしてくるなんて」
妹友「一生の不覚よ、もし妹ちゃんになにかあったら、うぅ」
妹クローン「・・・私は妹友様を信じてます、きっと大丈夫ですよ」
妹友「うん・・・また手を握っててもいい?」
妹友「妹ちゃん裸なのね」
妹友「今のうちにじっくり観察しておかなきゃ」
妹クローン「既に動画での撮影は開始しています」
妹友「しっかりお願いね」
「調査資料まとめました」
「三学年の全女生徒だな」
「それと全女性教師です」
「処女及び非処女の情報」
「身長体重スリーサイズ」
「家族構成更に交友関係」
「行動や思考のパターン」
「資格趣味興味長所短所」
「あと好きなパンツの色」
「お前らちょっと怖いな」
「犯罪行為はないよな?」
「「「「・・・・」」」」
「だがこれでより完璧な」
「最新版の処女リストが」
「我らの物になったのだ」
兄「諸君、休日返上でよく働いてくれた・・・感謝する」
妹「・・・なにこの集まり」
妹友「おっほん、妹ちゃんのお兄さん、ちょっといいかな?」
妹友「・・・なにこの集まり」
兄「なに?」
妹友「・・・お兄さん土日はここで総帥してたの? 家に戻ってないよね?」
兄「それが?」
妹友「留守電に『土日は帰らない』ってあったけど、念のため」
妹友「一度も帰宅してないなら、妹ちゃんも土日家に戻らなかったことも知らないよね」
妹友「ええ、結果としてはそうなるかも、ですが」
「マジかよ可愛い顔して」
「やっぱ非処女は怖いな」
妹友「・・・」
兄「・・・交換条件ってことか」
兄「このタイミングで話し掛けたってことは、最新版処女リストを渡せばいいのかい?」
「血と汗と涙の結晶を!」
「そう簡単に渡せるか!」
「しかし総帥の妹が人質」
「でも妹は確か非処女だ」
「じゃあどうでもいいや」
妹友「いやそんなのいらないですし」
妹友「・・・ところで、最後から二番目、ちょっと来なさい」
「・・・えっ?なに俺?」
「えっ・・・なんで俺が」
「呼ばれてんだから行け」
「でも・・・非処女だし」
妹友「もうめんどくさい! 妹クローンちゃんちょっと来なさい」
妹クローン「はいなんでしょうか」
妹友「あいつここに連れてきて」
「だったら従いましょう」
妹友「・・・」
妹クローン「はい、こちらです」
妹友「うん、ありがと・・・あとあいつにこれ命令して・・・」
妹クローン「はい、了解です」
「さっき?・・・えっと」
「総帥の妹は非処女って」
妹クローン「・・・非処女になったのはいつですか?」
「た、確か総帥の話だと」
「・・・小学校の一年生」
「え?俺は父親からって」
「近所のロリコンだろ?」
「もしかして複数相手か」
妹友「あら、その辺テキトーなのね」
妹友「ま、いいや・・・妹ちゃん出てきていいですよ」
幼妹「・・・」
兄「ん? なんだクローンの幼子・・・じゃないな」
兄「幼くなってるけど・・・もしかして妹か?」
幼妹「・・・うん」
妹友「その説明は後でです」
妹友「それより妹ちゃん、お兄さんになにか聞くことないかな?」
幼妹「・・・お兄ちゃん」
兄「なんだい?」
幼妹「もうこの前みたいな痛いの、しないよね?」
妹友『なにかおかしい』
妹クローン『そうですか?』
妹友『だってもう機械か作動して半日、一週間足らずならもうとっくに治ってても・・・』
妹クローン『・・・妹友様』
妹友『なあに? 妹ちゃんの寝てる前でえっちならさっきからしてるでしょ?』
妹クローン『そもそもこの装置はどのような手順で修復するのですか?』
妹友『あれ? 言ってなかった?』
妹友『修復ってのはちょっと違うかな』
妹クローン『・・・と言いますと?』
妹友『ほら、治すなら失う直前の状態で、完璧に治したいでしょ?』
妹友『なので肉体の時間を巻き戻して、結果、処女になります』
妹クローン『・・・普通に治療するほうが簡単ではないですか?』
妹友『だから、普通にやったら本当の完璧にはならないと思うの』
妹友『・・・それに普通だとマッドサイエンティストじゃない』
妹友「あっ、記憶はちゃんと残ったままだから安心してね?」
妹友「・・・まぁ妹ちゃんの場合ちょっと戻る期間が長くて」
妹友「過去と現在の記憶がごちゃごちゃになってるみたいだけど・・・これもその内安定すると思う」
兄「・・・そうか、じゃあ今妹はあのときの姿なのか」
妹友「うん」
妹友「・・・あんたが無理矢理犯した小学一年生の姿よ」
妹友「装置から出てきた後の妹ちゃんの様子でそんなの吹き飛んじゃった」
妹クローン「はい、なだめるのに苦労しました」
妹友「部屋の隅でガタガタ震えてなにかに恐怖する妹ちゃん」
妹友「てっきり身体が一気に幼くなった反動かなと思ったけど、よく声を聞いたら」
妹クローン「・・・お兄ちゃん怖いお兄ちゃん嫌っお兄ちゃん止めて・・・」
妹友「どうもお兄さんから毎日レイプされてたみたいなのよね」
妹友「・・・一応私が言いたいのはこれくらい」
兄「お兄さんからなにかある?」
兄「・・・妹は戻るのか?」
妹友「なにが?」
兄「・・・今までの、俺から襲われてた記憶を忘れた状態に」
妹友「・・・それは善処する」
「妹に手出したのかよ!」
「しかも処女の妹にか!」
「ふざけんな!マジで!」
「それでも処女厨かお前」
兄「・・・それまで散々なついてきたのに、処女奪ったら急に怯えて」
兄「おかしいだろ・・・非処女になった途端目の敵にしやがって」
兄「だから俺は非処女が嫌いなんだ」
兄「・・・嫌いになって蹴っ飛ばしたら床に頭ぶつけて」
兄「記憶まるごと無くしてたあとは、非処女でも妹だけ特別に許してやったよ」
兄「・・・なあ、妹は今処女なんだよな」
妹友「ええ」
兄「そっか・・・」
幼妹「お兄ちゃん・・・もう痛いのしない?」
兄「・・・もうしないよ」
妹友「なあに?」
妹クローン「事件が起きて犯人を逮捕、罰を受ける、というのよくある幕引きですが」
妹クローン「・・・この場合どのようにするのですか?」
妹友「警察ってわけにもいかないし・・・うーん」
「・・・・・・血の掟!」
「そうだ奴に血の掟を!」
「昔の話とはいえ・・・」
「妹の処女奪いやがって」
「絶対にやつを許すな!」
妹友「だってさ、よくわからないけど」
妹友「あらら、お兄さん連れてかれちゃった」
妹クローン「果たして無事に戻って・・・こなくてもいいですよ」
妹友「じゃあ妹ちゃん帰ろうか」
幼妹「はーい・・・あのねお姉ちゃん」
妹友「どうしたのかな? それとお姉ちゃんのことはママって呼んd」
幼妹「あのね・・・男性を女性の身体に変化させてお仕置きしたいのですが」
おわり
Entry ⇒ 2012.03.12 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (2) | Trackbacks (0)
妹「犯人は……あなたです!」兄「えっ?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330868818/
前→妹「Q・E・D!Q・E・D!」兄「え?」
兄「なんでそんなことを俺に聞くんだ」
妹「お気に入りのしましまブラジャーだったんですけど……」
兄「ほうほう」
妹「兄さん、不思議なこともあるもんですね」
兄「謎だなぁ、ミステリーだなぁ」
妹「この世に謎なんてありません。あるのは論理的帰結、ただそれだけです」
兄「格好いいな、なんか探偵みたいで」
妹「その私の探偵脳が犯人は兄さんだと告げています」
兄「なんでだよ!」
妹「兄さんしか居ないんです」
兄「俺がお前のブラジャーを盗ってどうするというんだ」
妹「その、すごく言いにくいんですけど」
兄「聞こうか」
妹「パッドの部分で兄さんのいきり立ったのものを包み込み……こうして」シュッシュ
兄「パントマイムは止せよ、生々しいから」
妹「直接言ってくれれば貸してあげたのに、盗るのが興奮するんですね」
兄「だから、違うってば」
兄「こら、勝手に部屋を漁るんじゃない」
妹「この前掃除したと思ったのに、すぐ散らかりますね」ゴソゴソ
兄「いいから、そんなとこまで手を突っ込まなくても」
妹「あ、えっちなDVDを発見しました」
兄「だから止せっての!」
妹「これは更なる調査が必要ですね。今掃除機とってきます」
兄「勘弁してくれよ……」
兄「見つかったか?お前のブラジャー」
妹「今のところまだですね」
兄「盗ってないんだからあるわけないだろ」
妹「一応弁明があれば聞きますけど」
兄「ていうか大体、盗ったものをいつまでもそのままにしておくわけないだろ」
妹「ふむふむ」
兄「使ったら証拠隠滅するだろうな、俺だったら」
妹「長期にわたって複数回使用する見通しがあると思われますので、その説は弱いですね」
兄「決め付けは良くないぞ」
妹「兄さん、この雑誌の山は捨ててもいいですか?」
兄「うん、いいよ」
妹「わかりました」
兄「だから、最初からないって言ってるじゃないか」
妹「そ、そんな……私の推理が」
兄「推理じゃなくて決め付けと思い込みじゃないか?」
妹「推理を修正します」
兄「それは良かった」
妹「……出ました!犯人は兄さんでQ・E・Dです」
兄「どうあっても俺のせいにしたいようだな」
妹「これは仮説ですけど、いいですか?」
兄「一応、聞こう」
妹「私は兄さんがニートを脱却しようと、無駄なあがきをしているのを知っています」
兄「悪いか!」
妹「明日アルバイトの面接、あるんですよね」
兄「そうそう」
妹「一説によると、男性の方も気合を入れるときには勝負ブラを装着する人がいるそうです」
兄「どんな変態だよ」
妹「兄さんは明日の面接のために私のブラジャーを盗み、今現在も身に着けている……これが今回の事件の真相です」
兄「その奇想天外な発想だけは褒めてあげてもいいな」
妹「さ、兄さん。服を脱いで下さい。確かめさせてもらいます!」ズルッ
兄「あーれー!」
兄「へ、へくしっ!寒いよー」
妹「おかしいですね。身につけてないなんて」
兄「当たり前だろ!いいから服を返せ」
妹「兄さん、ゴロゴロしてる割には結構引き締まった体をしてますね」
兄「あんま食わないからな」
妹「ちょっと触ってみてもいいですか?」
兄「だめ」
妹「私は初めからそう言ってますよ?」
兄「だってお前が下着がないとか騒ぐときはいつも……いや何でもない」
妹「再び推理の修正を余儀なくされています……」
兄「どこで無くなったんだ?」
妹「干してあったのがなくなったんです」
兄「それは下着泥棒とかじゃないのか」
妹「……ですよね」チラ
兄「俺を見るな、俺を」
兄「そうなの?」
妹「現場検証を行いましたけど、私たち家族以外の足跡はありませんでした」
兄「靴を脱いで侵入してきたとか」
妹「それに、下着泥棒ならもっとたくさん盗んでいくんじゃないかと思うんです」
兄「大量の下着を持って外を歩いてたらおかしいだろ。必要な分だけ持ってたんじゃないの」
妹「それに、もっと可愛い下着も干してあったのにそれは無事でした」
兄「まぁ、そのへんは主観によるんじゃないか?」
妹「その主観を考慮すると、尚更しまもようの下着を盗むのは兄さんしか」
兄「たくさんいるって、そんな人間」
妹「そこはもう計算済みです。今日の最大風速はこれくらいで」
兄「ふむふむ」
妹「ブラジャーの重さがこれくらいで、面積がこうです」ピッポッパ
兄「電卓?」
妹「これに風向き、洗濯ばさみの圧力を加えて計算すると、家の外へと飛んでいくにはこれくらいの風速が必要となります」
兄「ふーん……ていうかお前頭いいな」
妹「流体力学くらいはマスターしないと探偵としてやっていけませんから」
兄「なんて才能の無駄遣いなんだ」
妹「そういうことになりますね」
兄「超自然説というのはどうだろう」
妹「超自然説?」
兄「例えば、幽霊が盗んで盗っていったとかそういう類」
妹「はぁ……」
兄「UFOがキャトル・シュミレーションで盗んでいったのかもしれないぞ」
妹「それはそれで面白いですけど、UFOがなぜ私のお気に入りのブラを盗むんですか?」
兄「地球の文化の研究かも知れん。あいつら裸族だし」
妹「人間の社会で起こることは、人間の手によって犯行が行われるんです。これは推理のイロハですよ」
兄「たまにはそういう推理小説があってもいいじゃない」
兄「やれやれ」
妹「私だってちゃんと裏を取ってきてるんですからね?正直に言うなら今のうちです」
兄「ウラ?」
妹「そうです。聞きたいですか?」
兄「うむ。というか聞かないと話が終わりそうにないし」
妹「それでは、今から証人を召喚させていただきます」
兄「おおげさだなぁ」
妹「お母さーん!どうぞー」
母「まったく、何なの?晩御飯の仕度があるのに……」
兄「……」
兄「一体なんだというんだ」
母「んー、だから、洗濯物の取り込みをお兄ちゃんにお願いしたって。ゴロゴロして暇そうだったから」
兄「」ギク
妹「……ありがとうございました。干した時には私のブラジャーは?」
母「ちゃんとあったわよー」
妹「さぁ兄さん。どうですか?」
兄「ど、どうですかって言われても」
妹「どうして洗濯物を取り込んだことを私に内緒にしていたんですか?」
兄「こういう風になるのが嫌だったからじゃないか……」
母「よくわからないけど、もうすぐ晩御飯だからねー」
妹「はーい、お母さん」
兄「腹が減ってきたなぁ。そろそろ行くか」
妹「まだです、兄さん」
兄「婆ちゃんまでこんなことに巻き込んでるのか」
祖母「一体なんの騒ぎかねー」ガチャ
妹「おばあちゃん、さっき私に言ったことをもう一度お願いします」
祖母「えとねー、お兄ちゃんが洗濯物の取り込みを頑張ってたよーって、そう話したけどねー」
妹「その時、私のブラジャーはありましたか?」
祖母「さーねー、あったような気もするけど……私も手伝ったけどもねー……」
妹「ありがとうございました」
祖母「喧嘩はしちゃだめだからねー。よいしょっと」
妹「ケンカじゃないですから大丈夫です……さぁ兄さん」
兄「な、なんだ一体」
妹「本当は欲しかったんですよね?」
兄「違うって」
妹「私はただ正直に話して欲しいだけなんですよ?それを忘れないでください」
兄「……」
兄「こんどは誰だよ」
妹「おとうさーん!ちょっと来てください」
兄「えっ」
父「妹ちゃんがパパに何の用なのかなっ?嬉しくて死んじゃいそうじゃないかっ!」ガチャ
兄「あからさまに怪しい奴が来たぞ、おい」
妹「お父さん、さっき私に話したことをもう一度お願いします」
父「ん?ここのごくつぶしが洗濯物をたたんでたのを見たって話をしただけだが」
兄「うるせーぞハゲ!」
父「ハタチすぎてパパに食わしてもらってるくせになんて口の聞き方だッ!コラッ!」
兄「るせー!バイトするっちゅーねん!」
妹「け、ケンカしないでください……ありがとうございました」
兄「と、言われても」
妹「つまり、洗濯物に関わってるのは兄さんだけなんですkら、これがどういうことかわかりますか?」
兄「それがお前の推理の根拠という訳だな」
妹「そうです、正直に話してくれれば今日は一緒にお風呂に入ってあげますから」
兄「なんだそりゃ、お前が入りたいだけじゃないのか」
妹「ち、違いますっ!兄さんがそうしたいかと思いまして」
兄「状況証拠が俺に味方してないのはわかったけど、決定的な証拠がないとな」
妹「それを見つけにここへ来たのですが、あてが外れました」
妹「司法の場ではそうでしょうね。しかし、人民裁判ではそうはいきません」
兄「何か恐ろしいことを言ってるな」
妹「皆さーん!私の推理はどうでしたか?」
父「有罪だな。持ってるならパパに寄こしなさい」ガチャ
兄「居たのかよ」
祖母「おやおやー」ガチャ
兄「婆ちゃんまで」
母「有罪。あんた今日は晩ご飯抜きだからねっ!」ガチャ
兄「そ、そんなー!」
妹「さぁ兄さん、もう楽になって下さい、ね?」
兄「違う……違うんだぁあああっ!」
兄「……」グギュルルル
兄「うぅう、腹減ったなぁ……」
兄「マジで晩飯抜きとか、一種のネグレクトじゃないのか?」
兄「成人後にネグレクトが適用されるかは不明だが……ちくしょう」グゥルルルル
兄「コンビニ言って何か買うにしても、金ないしなぁ」
兄「今日のあの様子だと、誰も金貸してくれなそうだし」
祖母「お兄ちゃんやー、入ってもいいかいー」コンコン
兄「ん……婆ちゃん?」
祖母「ほっほっほ、これを食べなー」
兄「お、おにぎり?た、助かったぁっ!」
祖母「たくさんあるからねー」
兄「う、うまいっ!生き返るぅっ!!ハフハフッ」ガツガツ
祖母「つまらせちゃいけないよー」
兄「ふんがとっと」
祖母「はい、お茶があるからねー」カチャ
兄「ありがとー!」
祖母「美味しかったかいー?」
兄「あぁ、中身も俺の好きなもんばっかだったし」
祖母「そいつは良かったよー」
兄「これでバイトの面接も頑張れそうだ」
祖母「お金は大丈夫かねー?」
兄「電車賃くらいはなんとか」
祖母「はい。少しだけどお婆ちゃんがあげるからねー」
兄「え?いいの?」
祖母「いいんだよー。今日は可哀相だったしねー……」
兄「婆ちゃんマジ天使」
兄「あぁ、お休み」
祖母「面接、頑張るんだよー」
兄「うん……あ、婆ちゃんちょっといい?」
祖母「ん?」
兄「ちょっといいづらいことなんだけどさ」
祖母「ほっほっほ、おこづかい、もう少し欲しいのかい?しかたないねー……」
兄「いや、婆ちゃんが今着けてる妹のブラジャーのことなんだけど」
祖母「!?」
兄「なんか口調が変になってるけど」
祖母「そんな事ないと思うよー」
兄「でもさ婆ちゃん、それバレバレだぞ。着物にブラの線が出てるし」
祖母「お、おかしいねー……っ……」
兄「可愛いから、ついつけてみたかったとか?」
祖母「」ギク
兄「やっぱりか……」
兄「いや、一緒に洗濯物取り込んだの婆ちゃんしかいないし」
祖母「見てたのかいー?」
兄「おかしなことするなぁって見てたけど」
祖母「ほっほっほ……」
兄「……」
祖母「ご、ごめんよー!!」ドゲザァ
兄「ば、婆ちゃんっ!別に怒ってないからっ」
祖母「そうなのかいー……」
兄「まぁ、おにぎりも作ってもらったし、お小遣いも貰ったし」
兄「いや、妹がイキイキしてたからさ」
祖母「妹ちゃんがかいー?」
兄「うん、推理だQ・E・Dだって騒いでるときはいつも楽しそうなんだよ」
祖母「きゅーえーでーって何かね」
兄「ま、まぁそれはいいんだけど、あいつの推理もまだまだだな」
祖母「ほっほっほ、惜しかったんだけどねー」
兄「可能性をひとつにしか絞り込まなかったのがあいつの今回の失敗だな、うん」
祖母「まだまだ若いねー」
兄「婆ちゃんが言うなよ」
祖母「ちゃんと明日には返すからねー」
兄「はいはい」
兄「ほんとにこんなにお小遣いもらっていいの?」
祖母「いいんだよー」
兄「ドゥフフ、むしろ得したかもしれんな」
祖母「それじゃーねー」ガチャ
兄「うん」
祖母「おや、何かドアの前にあるよー」
兄「え?」
祖母「お盆におにぎりがのってるよー」
兄「なんかメモがあるな……『今日は私の負けです』」
祖母「妹ちゃんかねー」
兄「多分ね」
兄「おはよう」
妹「あ、兄さん……」
兄「話聞いてたのか?ドアの向こうで」
妹「う、うぅ……聞いてました」
兄「そーいうことみたいだぞ。せっかく自分で状況を固めて犯人を絞り込んだのに」
妹「だ、だってお婆ちゃんが犯人だなんて絶対に思わないですっ!」
兄「でも、俺か婆ちゃんしか盗れる人はいなかったんだろ?お前の捜査では」
妹「そうだったら、兄さんだって思うじゃないですかっ!もうっ!」
兄「まぁ、次に起きる事件の肥やしにするがいい」
妹「ううー、悔しいですっ……」
兄「朝、いつもみたいに俺を起こしにこなかったからな。よっぽど悔しかったと見た」
妹「ふんっ!」
兄「プププ」
妹「ところで兄さん、私が今憂慮していることがあります」
兄「聞こう」
妹「兄さん朝弱いですから、自分ひとりじゃなかなか起きれないですよね」
兄「ご覧の通りだ」
妹「おにぎり沢山食べて、夜も寝付きにくかったでしょう」
兄「おかげでもうこんな時間だよ」
妹「アルバイトの面接はいいんですか?」
兄「……」
妹「……」
兄「……アッーー!!!」
前スレ
妹「Q・E・D!Q・E・D!」兄「え?」
でした。それではまた
五話も期待
Entry ⇒ 2012.03.12 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
兄「ウィィィン」妹「お兄ちゃんだ!なんか機械音がするけど!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330823446/
その発想は無かった
VIPまだ終わってなかった
人としては終わってるけどな
妹「お兄ちゃん」
兄「オ、オハヨウ」
妹「?」
兄「オニイチャン デスヨー」ウィィィ
ナデナデ
妹「……」
妹「なんか変だよ」
兄「ナ、ナニガ」
兄「ドウミテモ ニンゲン ダロ」ウィィィ
妹「……」
妹「表情がかたいよ」
兄「ウ、ウルサイ」
兄「ブアイソウ デ ワルカッタナ」
妹「お兄ちゃん、どうしちゃったの……?」
兄「ダ、ダカラ、ナニモ……」
妹「……」ウルウル
兄「……」
妹「……っ」タタッ
兄「ア……」
バタンッ
……
……
妹(なんで、なんで……)
妹(ばかにしてるの……?)
妹(いや、違う、お兄ちゃんはそんなことしない)
妹(じゃあ、ほんとに、お兄ちゃんは、お兄ちゃんは……)
妹(あれじゃ、まるでロボットみたいだよぉっ……)
妹「うぅぅっ……」
……
……
兄「……」
兄「ア、イモウト、オカエr……」
妹「……」
兄「……?」
兄「ソノ、テ ニ モッテル ノハ……?」
妹「……」
ドンッ
兄「!」
兄「……」
兄(ガ、ガソリン……?)
兄「ナ、ナンダ ソノ メ ハ……」
妹「……」
兄(『オマエナンカ、コレデモ ノンデロ』……?)
妹「……」ウルウル
兄「……」
妹「うぅっ」タタタッ
兄「ア……」
……
……
コンコン
妹「……」
「ハイッテ イイカ」
妹「ぐすっ……」
妹「だめ……」
「……」
「ア、アノナ、イモウト……」
「ホントハ オニイチャン ハナ……?」
妹「う……」
妹「うるさいぃっ!」
「……!?」
妹「お兄ちゃんじゃない!」
妹「話しかけないで、いやだっ!」
「……」
妹「嫌い、嫌いっ」
妹「大嫌いなのぉっ……」
妹「ぐすっ……」
「……」
ウィィ
ウィィ
……
……
妹「うぅぅ、ぅぅ……」
妹「……」
妹「……」
……
……
妹「……」
妹「ん……」
妹「寝ちゃってた……」
妹「……」
妹「……」
妹(お腹すいた、ご飯買いに行こ……)
……
妹「……」テクテク
妹「……」
妹「ん……?」
『ロボット医療ならお任せ、ロボロボ整形外科』
妹(ロボット医療……)
妹(お兄ちゃん……)
テクテク
……
医者「……?」
妹「だ、だから、あの……」
妹「お兄ちゃんを、人間のカラダに戻してあげられませんか……?」
医者「ははは、何を言ってる」
医者「キミのお兄さんはロボットなのかい?」
妹「た、多分……」
妹「何か、変な音鳴ってて、表情もかたくて……」
医者「まだ、ウチで人体をロボットに改造した患者は、一人しかいないんだよ?」
医者「それに、ウチはロボットから人体に戻すことはできないよ」
妹「そ、そうですか……」
妹「……」
医者「……」
医者「……ん?」
妹「……?」
医者「記憶を……、そ、そうか、そうか……」
妹「え……?」
医者「ははは、はは……」
妹「な、何がおかしいんですか」
医者「いやぁ、ははは……」ゴシゴシ
医者「お兄さんには、謝ってあげないといけないなぁ」
妹「……?」
医者「キミが、だよ……?」
妹「……」
医者「……」
医者「いやぁ、通りで見たことある顔だと思った」
妹「うぅっ」
妹「早く教えてくださいっ」
医者「……」
医者「キミのお兄さんは、一回死んだんだよ」
妹「……」
妹「……?」
医者「信号無視して突っ込んできた車にキミが引かれそうになって」
医者「お兄さんが、とっさに身代わりになったんだ」
妹「……」
医者「当然、お兄さんは吹き飛ばされ、」
医者「カラダはボロボロ、このままでは命はないという状態にまで陥った」
妹「……」
医者「お兄さんを、ロボットのカラダにする手術をしたんだ」
妹「……」
妹「……で、でも」
医者「そんな覚えがないんだろう?はは」
医者「そりゃそうだ、目の前でお兄さんがキミを守って引かれたんだから……」
妹「……」
医者「キミのカラダに外傷は全くなかったが、」
医者「心に傷は残った……」
医者「その事故が起きたときの記憶を、全て失ってしまったんだ」
医者「だから、私もほとんどキミの顔は見たことがなかった」
医者「……」
医者「もう、分かったかい?」
医者「キミのお兄さんは、キミを守って……」
ダッ
医者「……はは」
医者「それでいい」
医者「早く行ってやりなさい」
医者「お兄さんのところへ……」
兄(シタク ハ デキタ……)
兄(ナガカッタ、コノ イエ デノ セイカツモ、モウ オワリカ……)
兄(イモウト トモ、コレデ……)
兄「……」
ガチャッ
兄「……」
兄「ゴ、ゴメン、スグニ デテ……」
ギュッ
兄「!?」
妹「……」
妹「……」ギュゥゥ
兄「……」
妹「……」
兄「……」
妹「大好き……」
兄「……」
妹「お兄ちゃん……」
兄「……」ポロ ポロ
ありがとうって言って
抱き締めて
それでもまだまだ足りないかも知れないけど……
もう絶対に離れない
お兄ちゃんは、私が守る
私が、ずっと一緒にいる
そばにいる
……
「……」ウィィ
「えへへ……、お兄ちゃんとお散歩、久しぶり」
「ウン」
「……」
「お手手、つなご?」
「……」
「ウン」
ギュッ
握ったその手は、とっても、暖かかった。
おわり。
Entry ⇒ 2012.03.11 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
従姉「男くんとけっこんするー!」 男「」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330491320/
従姉「男くーん」
男「ほらほら、こんなとこで寝ないで。玄関は冷えるから」
従姉「あらら…天井が回ってるよー」
男「ほら、ちゃんと歩いて」
従姉「あははは」
まで妄想したのに!
従姉「うへへへ~・・・だって男くんは従姉の旦那さんだも~ん!!」ダキッ
男「はいはい夢はお布団の中で見ましょうね?」
従妹「すいません男さん、いつもいつも姉がご迷惑をおかけして・・・」
男「いやいやそんな!従妹ちゃんが謝ることじゃないよ?」
男「なんだかんだで飲ませちゃう僕にも責任が・・・」
従妹「そんなことありません!私の責任です!」
男「いやいや僕の責任だよ!」
従姉「男く~ん!!」ギュッ
従妹「このバカ姉!!!」
こんなところまで妄想したよ
男「く、苦しい…」ジタバタ
従妹「こら!離しなさい!」
従姉「いーやーっ!」
男「ちょ…死ぬ…」
従妹「はーなーせー!」グイグイ
従姉「あははは…ぐぅ…」コテッ
男「はあ、はあ…従姉?」
従妹「…寝たみたいですね」
男「はあ…助かったよ従妹ちゃん」
ってな感じか?
男「いやそんな悪いよ」
従妹「そんなことありません!それにこんなに手が冷たいんですし・・・」
男「!?」
従妹「あっ!ごめんなさい、急に手なんか握っちゃって・・・」
男「いいいや気にしてななないよ!?」アセアセ
従妹「だけどホントに冷たいですね・・・やっぱり上がっていってください」
従妹「元はといえば姉のせいですから・・・さっ、どうぞどうぞ!」ギュッ
男(手をぎゅっと握られてしまった!!暖かい・・・)
男「じゃ、じゃあお言葉に甘えて・・・」
ってことになるのかな?
従妹「あ、そうですね…このままじゃ風邪ひきますから…」
男「部屋まで運ぶよ」ヒョイ
従妹「あ」
男「従姉の部屋どこ?」
従妹「こっちです」
従妹(いいなぁ…男さんに御姫様だっこされて…)
でどうだ?
従姉「えへへ・・・おとこくんはわたしのおむこさん~・・・」
男「・・・まったく」ナデナデ
従妹(あっ・・・今度は頭ナデナデされてる・・・お姉ちゃんばっかりずるいよぉ!)
従妹(私だってお姫様抱っことか頭ナデナデとかされたい!!)
っていうことになるわけだよ
従妹「!?」
男「やばい!何か受けるもの!!」
従妹「は、はい!」サッ
男「おう!…って、ゴミ箱!?」
従妹「あ」
従姉「うぷっ」
男「あ!まずい!」サッ
従姉「うえっぷっ!」ゲロゲロゲロッピ
男「ふぅ…間に合った」
従妹「ごめんなさい、男さん…」
男「いや、助かったよ従妹ちゃん」ナデナデ
従妹「あ…」
ってなとこだろう
従妹「え、えへへ///」テレテレ
従姉「うぇぇ・・・みずぅ・・・」
従妹「・・・」
男「・・・水とお薬持ってこようか」
従妹「ですね」
ってかんじかな?
男「あ、ありがと」
従妹「いえ、そんな…すみません」
男「…へ?」
従妹「お姉ちゃんが迷惑かけちゃって…」
男「あはは、迷惑だなんて思ってないから」
従妹「でも…」
男「それより早く持っていかないとな」
従妹「あ、はい」
でどうだ?
従姉「うぅぅ・・・」
従妹「飲み過ぎはダメだっていつも言ってるのに・・・」
男「あははは」
従姉「んぅ~・・・飲ませて~」アーン
男「はいはい」
従姉「口移しで~」アーン
男「はいはい・・・・・・ん?」
従妹「お姉ちゃん!!?」
となるのかな?
男「い、従妹ちゃん?」
従妹「酔ってるからって何でも許されるわけじゃありません!」
男「だからってコップの水を直接従姉の口に注ぐのは…」
従姉「ごほごほっ…うーん…」
従妹「…確かにやりすぎましたか。布団が濡れちゃいましたね」
男「そこかよ!」
従妹「…タオル取ってきます」
パタン
従妹(ど、どうしよう…男さん、引いちゃってた…)
てなことになっちまったけど
男「もう大丈夫なのか?」
従姉「吐いて楽になったみたい・・・よっと」
男「びしょびしょだな。今従妹ちゃんがタオル持ってくるから」
従姉「よく出来た妹ねぇ・・・私に似て」
男「全然似てないぞ」
従姉「あら失礼ね!おっぱいなんかそっくりなんだからね!」
男「そんなところ誰も言ってないだろうが」
男「確かに出来の良い妹だな。お前に似ず」
従姉「似てるよ」
男「似てない」
てな感じで修正をはじめてだな
従姉「そうね。私なら先に男くんの唇を奪っちゃうわね」
男「だろうな」
従姉「ふふっ…で?どうするの?」
男「どうする…とは?」
従姉「妹のことよ。今頃落ち込んでるわよ?」
男「なんで?」
従姉「…相変わらず鈍いわねぇ…」
男は従姉と恋仲で補正する?
従姉「ふら~っと行って、何か手伝うことないかな?って言いながら」
従姉「手をぎゅっと握ってやればいいのよっ!」
男「なななんで手を握る必要が!?」
従姉「ヘタレ~!黙って握ってきなさい!!」
男「ヘタレじゃない!!あぁ分かった行ってきてやろうじゃないか!!」
男「握ってきてやろうじゃないか!!」
ガチャッバタン
従姉「・・・へへへっ、お姉ちゃんは妹の役に立てたかな?」
男と従妹をくっつければいいと思うのよ
従妹「はぁ…」
ガチャ
男「おーい従妹ちゃん。なんか手伝うことあるか?」
ドキッ
従妹「え?あっ!いえ…」
男「そうか?」
従妹「は、はい。タオルありました」
男「そっか。じゃあ持ってくよ」
従妹「いえ、私が持っていきますから」パタパタ
ズルッ
従妹「あっ!」
男「あぶない!」ギュッ
男(思わず抱きしめちまった…)
てな感じで
従妹 ドキドキ…
従妹(男さんの胸…ドキドキいってる…)
男「えっと…その…」
従妹「あっ!」バッ
男「…タオル持っていってくる…」
従妹「…すいません」
ガチャ
男「ほら、タオル」
従姉「あ、さんきゅー…で?」
男「なにが?」
従姉「妹の手、握ったの?」
男「あ、いや…」
従姉「はあ?」
仲間が居ないとつまんねー…
従姉「おお!それでそれで?」ズイッ
男「そんな身を乗り出さなくても…タオルをもらって来た」
従姉「はあ?」
男「しょうがないだろ?ドキドキしちまって何したらいいかわかんなかったんだから…」
従姉「…このチキン!」
男「言い返す言葉もありません…」
従姉「男くん、あんた妹のこと好きなんでしょ!?」
男「なっ!」
従姉「それぐらい分かるわよ」
男「え?いや!…えっと…ええーっ!?」
従姉「で?どうなの?」
男「……う、うん」
従姉「どれぐらい?」
従姉「だから、どれぐらい好きなの?」
男「そんなの分かんねーって…ずっと従妹ちゃんしか意識しなかったんだから…」
従姉「はあ…そんなに好きなら告白すればいいのに」
男「それは…無理です」
従姉「妹、モテるよ?告白したオトコなんてそれこそ両手じゃ足りないよ?」
男「…」
従姉「でもね、妹は全部断ってきた。なんでか分かる?」
男「それは…なんでだろ…」
従姉「鈍いわねぇ…男君が好きだからに決まってるでしょ?」
男「…………はい?」
従姉「まだわかんないの?男くんと妹は両思いだって言ってるの!」
男「え?ちょっ…ちょっとまって?えっと…」
男「いや…分かりました…まだちょっと混乱してるけど…」
従姉「それで、どうしたい?」
男「…へ?」
従姉「だからね、妹と付き合いたいの?」
男「そりゃあ…付き合いたいよ」
従姉「…だってさ」
男「え?」
従妹「…//」
従姉「さっき部屋に入ってきたの。男くん、私のほう向いてたからわかんなかったでしょうけど」
男「い、いつから?」
従妹「…『どれぐらい?』から…」
男「なっ!」
従妹・男「「…//」」
従姉「ほらっ!二人ともここで告白しなさい」
男「はあ?」
従姉「あたりまえでしょ?妹はまだ聞いてないんだから。男くんからのこ・く・は・く♪」
男「ちょっ」
従妹「男さん…私…」
男「あっ!ちょっと待った!!」
従妹「え?」
従妹「…うん」
従姉「ほら、早くしなさい!」
男「うるさいって!…あの、従妹さん?」
従妹「は、はい!」
男「…好きです!付き合って下さい!!」
従妹「はいっ!喜んで!!」
男「あ、ありがとう!」ギュッ
従妹「あ…//」
従姉「ひゅーひゅー♪」
従妹「うう…なんか恥ずかしい…」
男「俺も…」
従姉「で?妹は何か用があってここに来たんじゃないの?」
従妹「あ…お風呂が沸いたから…お姉ちゃん入るかなって…」
従妹「…ごめんね?」
従姉「いいわよ。それより…しっかりね?」
従妹「え?」
パタン
男「…さて、じゃあ俺は…」
従妹「あ、ちょっと待ってください!」
男「ん?なんd…ん!」
チュッ
従妹「…私のファーストキスだからね!」
~END~
Entry ⇒ 2012.03.08 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
弟「気まずい」姉「……」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1329748541/
このSSはSS深夜VIPのSSです
弟「ただいまー」ガチャ
姉「…」トントン
弟「このように僕が帰ってくるとそそくさと自分の部屋に行ってしまいます」
弟「因みに僕は部活で遅いのでご飯が遅いのです」
姉「…」トコトコ
弟「ちようど良いところにお姉ちゃんが降りて来ました」
姉「…」
弟「お姉ちゃん!ご飯美味しかったよ!」
姉「そ…」トントン
弟「返事を貰えました!今日は機嫌がいいみたいです」
弟の部屋
弟「最近僕はパソコンにはまりはじめました」
弟「なになに?『最近妹が素っ気ない』か」
弟「『分かる、姉がいるんだけど話しすらしてくれない』っ
と」
姉「今日も会話出来なかったな…」
姉「弟…いっつも私に話し掛けてくれるのに…」
姉「はぁ…スマホでもしよ」
姉「やっぱ使いにくい…」
姉「ん…?『最近妹が素っ気ない』…か」
『分かる、姉がいるんだけど話しすらしてくれない』
姉「『きっと事情があるんだよ、察して挙げな』…っと」
弟(どんな事情なんだろ…寂しいな…)
友「で、昨日もダメだったと」
姉「はい…」
友「素直になっちゃえば良いのに」
姉「それが出来ないから相談してるんじゃない」
ピポパ
トゥルルルル
ピッ
友「もしもしー?」
友弟『おう、姉ちゃんどうした?』
友「どうした?じゃねぇよ、購買でパン買ってこい」
友弟『は?またかよ』
友「文句言ってねぇで買ってこい」
友弟『へいへい』
ピッ
その辺はノリ
友弟「ってことで行ってくる」
弟「大変だね」
友弟「ま、ちょうど俺も買いにいくつもりだったからな」
弟「姉思いだね」ニヤニヤ
友弟「ばっ…俺ののついでだよ!ついで!」
友「あんがとー」
友弟「じゃ、俺帰るわ」
友「うむ、ご苦労じゃった」フリフリ
姉「いい弟君だね」
友「ま、いいパシリよ」
姉「もう一人弟として欲しいくらい」
友「だ、ダメだよ!あいつはあたし専用なんだから!」
姉「はいはい」ニヤニヤ
弟「ただいまー」
姉「…」(なんか言わなきゃ!おかえり!?…いや…むむむ…)トントン
弟「今日も駄目っぽいなぁ…」
姉の部屋
姉「はっ…!?」
姉「あ、戻って来てる…」
姉(やっちゃったー!!)
姉「あ、もしかしたらすれっどとかいうのを建てれば相談に乗ってくれるかも!」
姉「えっと…『弟に冷たく当たっちゃうんだけどどうすれば良い?』っと」
姉「え?スペック?えーっと…」
弟「やっぱりお姉ちゃんの料理は美味しいですはい」
弟「さて…パソコンでもしますか」
弟「え?…『弟に冷たく当たっちゃうん だけどどうすれば良い?』…って…」
弟「みてみよう」カチッ
弟「好き…」
弟「いや!まだお姉ちゃんだと決まった訳じゃないんだ!」フルフル
弟「…こ、これは…」
弟「スペックが全部一緒…?」
弟「お姉ちゃん入るよ!」ガチャ
姉「え…?きゃっ!」
弟「ちょっとスマホ見せて」
姉「う…うん」
弟「やっぱり」
姉「弟…これは…」
姉「だって…弟を好きになっちゃうなんて変だし…」
姉「は、はずかしいから…」
弟「あぁ、もう可愛いなぁ…」ギュッ
弟「お姉ちゃ?・ん」ギュウウ
姉「あ…ぁ…」
弟「ん…?どうしたの?」
姉「」
弟「あ、気絶してる」
弟「いいじゃん!可愛かったよ、お姉ちゃん!」
終わり
ってやつか?
書く気あるなら書けばいいし無いなら書かなきゃいいさ、自分で決めれ
姉「どうも、弟となかを戻して更に仲良くなった姉です」
姉「突然ですが皆さんに報告があります」
姉「おーい!一緒に買い物いこー?」
弟「めんどくさい、勝手に行けば?」
姉「一緒に行きたいのになー」
弟「…早く順備して」
姉「行ってくれるの?」
弟「買いたい物があったのを思いだしただけだよ」
弟「あっそ…」
姉「弟は楽しくないの?」
弟「あんまり」
商店街
姉「はぁ?・あのネックレス綺麗ね」
弟「そーだね」
姉「あ、ごめんね、寄り道はこのぐらいにして行こう」
姉「へ…?」
弟「僕が買いたいのがあったから買ってくる」
姉「うん!」
ショッピングセンター
弟「買い物って本なんだ」
姉「うん、ここぐらいでしか取り扱ってなくてさ」
弟「うん」
夕食後、姉の部屋
姉「ふぅ…いいお湯だったー」ホカホカ
姉「ん…?これ…」
姉「あのネックレスだ…」
姉「ふふふ…」
姉「原因は私はが弟をどう思ってるか気付いてなかったから積極的になれたけど」
姉「知ってから恥ずかしくなっちゃったんだと思われます」
姉「そこで私は弟に積極的にアタックすることで」
姉「あの子のシスコンを復活させることにしたのです!」
姉「お礼はあした言おうっと、おやすみー」
朝
姉「おはよー!」
弟「ん…」
姉「なによ?元気無いじゃない」
弟「気にしないで良いよ」
姉「そう…気をつけてね」
友「で、両思いになれたと」
姉「恥ずかしい言い方だけど…そう」
友「良かったじゃない!あ、またちょっと待ってね」
ピポパ
トゥルルルル
ピッ
友弟「ほほう、急に恥ずかしくなったと」
弟「うん…」
友弟「ま、誰にもよくあることさ、俺だって―――」
トゥルルルル
ピッ
友『もしもしー』
友弟「おー姉ちゃん、また購買か?」
友『それもあるんだけどまた別の用事、あとで図書室ね』
友弟「おう!了解」
ピッ
弟「行ってらっしゃい」
図書室
友「で、どうだった?」
友弟「なにが」
友「弟の様子よ!嬉しそうだったとか」
友弟「あーそれなんけどさ」
友弟「どうするんだ?」
友「今回ばかりは自分たちで解決してもらわないとね」
友弟「そうだな…」
友「でも懐かしいわ~前のあんたもそういうことあったわねぇ」
友弟「うるせぇ!」
友弟「ああ」
友「ちゃんと伝えてきなさい」
友弟「おぉ」
弟「長かったね」
友弟「ちょいと姉ちゃんと話してきたんだ」
弟「へー」
友弟「あ、俺と姉ちゃんからお前に一つだけ」
弟「なに?」
友弟「自分に素直になれよ」
家
弟「ただいま…」
姉「おかえりー」ダキッ
弟「え?」
姉「遅かったわねぇ」ギュウウ
弟「」
姉「弟…?」
姉「!?」ビクッ
弟「お姉ちゃん!お姉ちゃん!」ギュウウ
姉「え…?えぇぇぇ!?」
弟「大好き!!超大好き!!」ギュウウ
姉「ふぁ…は…」
弟「お姉ちゃん…?」
弟「あ、また気絶してる…」
弟「おねぇちゃーん」ギュウウ
終わりセカンド
Entry ⇒ 2012.03.08 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
妹「Q・E・D!Q・E・D!」兄「え?」 番外編
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330434405/
前→妹「Q・E・D!Q・E・D!」兄「え?」
妹友「妹ちゃん、かえろー」
妹「そうですね」
妹友「むふふ」
妹「なんですか、その笑いは」
妹友「今日さ、デートなんだー」
妹「サッカー部の彼氏とは仲直りしたんですか?」
妹友「な訳無いでしょー……あいつの話はもういいから。思い出すだけで股間が熱くなるわ」
妹「そ、そうですか」
妹友「妹ちゃんももてるのに、全然だよね」
妹「私は別に同級生とかに興味ないです」
妹友「ふーん……あ、それでね、プレゼントもらっちゃってさー」
妹「え、まだ付き合ってないのにですか」
妹友「手紙と一緒にもらったんだー」
妹「はぁ……豪儀な方ですね」
妹友「野球部の男くん、知ってる?」
妹「あ、知ってますよ」
妹友「その男くんにさ、このネックレスを……あれ……あれれ」ゴソゴソ
妹「ネックレスですか……はぁ……いいですね」
妹友「な、無いっ!」
妹「は?」
妹友「な、無いよっ!無いっないいいいいっ」
妹「ちょ、ちょっと落ち着いて下さいっ!」
兄「うーん暇だなぁ……」ピコピコ
兄「リオレウスを狩るのももう飽きてしまった」ピコピコ
兄「まだ妹が事件だQ・E・Dだの騒いでるほうが……いやそれは無いわ」
妹「兄さん兄さーんっ!」バァン
兄「うおっ!何事かっ」
妹「事件ですっ!Q・E・Dですっ!」
妹友「こ、こんにちわー」
兄「また君か」
妹友「えーんえーん」シクシク
兄「あのさぁ、それは警察に落し物かなんかで届けたほうが」
妹「午後の体育までは身につけてたそうなんですよ」
兄「それで、なんで気がついたのがこの時間なんだ?」
妹友「だってー……貰ったばっかだったから気がつかなかったんだもーん」
兄「そういうもんかねえ」
妹「兄さん、何とかしてあげましょう」
兄「とは言ってもなぁ、鞄とか机をひっくり返したほうが早いと思うぞ?」
兄「ふーん……となると、盗まれたとか」
妹友「げっマジ?」
兄「どこに置いてあったの?」
妹友「えっとー……先生に見つかると怒られるから、制服と一緒に机の上に置いたと思うんだけどー……」
兄「思うんだけど、何?」
妹友「あんまり自信ないや、てへぺろ」
兄「ズコー」
妹「に、兄さんしっかり」
妹友「そうなの」キリッ
妹「そこは自信たっぷりに言うところじゃないですよ、妹友ちゃん」
妹友「だってー……」
兄「うーん、悪いけどこれは無理だよ」
妹友「ええー!そんなー……」
兄「探すのを止めたときによく見つかるらしいから、それまで待つのがいいんじゃないかな」
妹「確かにこれはちょっと厳しそうですね……」
兄「もう一回探しに行ってもおそらく見つからないと思うし」
妹友「でもー……今日の夜、会う約束してるんですよー……」
妹「やっぱり、相手はがっかりするんじゃないでしょうか」
妹友「だよねー」
兄「金属アレルギーが出て駄目だったとかは?」
妹友「アレルギーが出にくいネックレスなんですよー」
兄「八方塞がりだな。素直に謝るのが吉とみた」
妹友「でもー……貰ったばっかりのものなくすなんて、サイテーじゃないですかー……」
兄「まぁいい気はしないだろうけど、そんなに致命的なものでもないと思うんだけどな」
兄「聞こう」
妹「妹友ちゃんが貰ったネックレスなんですけど……おんなじ物がまだ売ってるんですよ」
兄「へぇ、そうなんだ」
妹「それで……ちょっと反則気味かもしれないですけど、それを買って身につければ問題ないんじゃないかと思うんです」
兄「名案といえば名案だな。妹友ちゃんが黙ってれば誰も傷つかない」
妹友「それでー……そのー……」
妹「ちょっと見て来たんですけど、値段がその……私たちには手が出なくて」
兄「え?」
妹「……兄さん、節約生活してるから、まだ退職金余ってますよね」
兄「ま、まさか……」
兄「ええー!」
妹友「この通りですっ!必ず体で返しますからっ!」ドゲザァッ
妹「ちょっと、ドサクサ紛れに何を」
兄「えーと、いくらあればいいのかな」ヒーフーミー
妹「兄さんっ!私というものがありながらっ!」
兄「ちょ……いでで、待てって、落ち着けよ」
妹友「むふふ」
兄「貸すのは構わないけど……」
妹「ちゃんと現金で返してくださいね!」
妹友「大丈夫、絶対正月にはお年玉で返しますー!」
兄「おい、まだ3月なわけだが」
妹「兄さん、ごめんなさい」
兄「んー……いいよ別に。金は天下の回り物ともいうし」
妹「考えたけど、これ以上のQ・E・Dは無かったんです」
兄「Q・E・Dの使い方が未だに微妙だなお前は」
妹「これでとりあえず事件解決ですね」
兄「ま、とりあえず済んだみたいだし一緒にモンハンやろーぜ」
妹「はい、PSPとってきますね」
兄「うーん、平和だなぁ」
妹「おはよう、妹友ちゃん」
妹友「あ、おはよー!昨日はありがとねー」
妹「特に問題なかったですか?そっちは」
妹友「うーん……問題といえば問題あったかなぁ」
妹「え、もしかしてバレましたか……?」
妹友「誘ってんのにさー、手出してこないんだもん。チキンだよねー」
妹「そ、そういう話ですか。まったくもう」
妹友「妹ちゃんだって好きなくせにー」
妹「こほん。置いていきますよ」
妹友「あ、待ってよー!」
妹「うわっと……また手紙が入ってます」
妹友「またー?一日何通貰うのよあんた」
妹「平均して4通くらいでしょうか」
妹友「はやく彼氏つくりなよー」
妹「心の中にいるからいいんですっ」
妹友「あー私にも入ってる!」
妹「良かったですね」
妹「随分ふくらみがありますね」
妹友「よっぽど私に伝えたい気持ちがあるんだわ……ん?」
妹「どうしたんですか?」
妹友「なんかおもーい。なんか入ってるよ」ジャラジャラ
妹「お金みたいな音ですね」
妹友「そういう発想は無かったわ……どれどれー」
妹「なんでちょっと嬉しそうなんでしょうか……」
妹友「っっっっ!!!」
妹「?……妹友ちゃん?」
妹友「うっそ……何これ……何なのコレぇっ!」ジャラン
妹「……ネックレス……ですね……」
妹友「ボロボロになってる……何で、何でこんな風になってんの…っ!」
妹「こ、これは……ひどいですっ……」
兄「ちょwwwwオメガ強すぎwwwww」ピコピコ
兄「魔法剣士が有効という話だが、レベルが低すぎるんだなきっと」ピコピコ
兄「ほとんどレベル上げしてこなかったしな……うーんめんどくせ」
兄「……」
兄「……むぅ、なにやら胸騒ぎが」
兄「こういう時は大抵、妹が」
妹「兄さん兄さーーーんっ!」バァンッ
兄「ほらな」
兄「おい、お前ら学校は」
妹「体調不良ということにして休みました」
兄「昨日の夕方もおんなじことがあったというのに、今日は一体なんなんだよ」
妹「ちょっと、これをみてみて下さい」ジャラン
兄「なんだこれ、ヤンキーが財布に付けるチェーンみたいだな」
妹友「ぐす……えーんえーん」シクシク
妹「兄さんっ!これはネックレスですっ」
兄「えー……全然そういう風に見えないけど」
妹「よく見ると元はちゃんとしたものだというのがわかります」
兄「あ、本当だ……」
妹「……これは、昨日買ったのではなく、なくしたと思っていたほうです」
兄「随分ボロボロのを貰ったんだな、ひどい男だ」
妹「兄さん兄さん、違います」
兄「え、違うの」
妹「もしそうだったら、妹友ちゃんがこんなに泣く訳ないじゃないですか」
妹友「ひっくっ……ひっく」
兄「と、いうことはつまり……」
妹「誰かがこんな風にしたんです。これは事件です」
兄「な、なんだってー!」
妹「妹友ちゃん、しっかり……」
兄「うーん、これはひどいなぁ」
妹友「もし見つかったら、いっこは質に入れようと思ってたのにー……」
妹「あうっ……」
兄「余計なことさえ言わなきゃいい子なのにな」
妹友「いけね」
兄「心当たりはあるのか?」
妹友「心当たり?」
兄「こーいうことしそうな奴、周りにいるのかってことだけど」
妹友「それは……なくもないけど」
妹友「うん……そうです」
妹「怨恨の線が強そうですね」
妹友「そんなー……」
兄「だなぁ……その人はモテるタイプなんだろ、きっと」
妹「結構人気のある男の子ですよ」
兄「ふーん……」
妹友「そうなの」
兄「前はサッカー部だったし、スポーツやってる人が好きなの?」
妹友「運動部系の人って、クラスでも目立つ感じが多いじゃないですかー。力関係とかも」
兄「まぁ、そういう傾向はあるかもしれんな」
妹友「そういうのがなんか好きっていうかー」
兄「なるほど」
妹友「あ、でもお兄さんみたいにそういうのに無頓着な感じの人も好きですよ」
兄「そ、そう。ありがとう」
妹「兄さんは単に友達が少なかっただけですよね」
兄「おいやめろ頼むやめてください」
妹友「犯人を見つけてボコボコにしたいです!」
妹「ちょっと待ってください、それはちょっと」
妹友「だってーだってだって!」
兄「気持ちはわかるけどなぁ……先生にいったほうがいいんじゃない?」
妹友「えー……だってこれ、みようによってはイジメだよね」
兄「うーん、まぁ」
妹友「イジメはかっこ悪いけど、イジメられてるのが周りにばれてもかっこ悪いし」
兄「ふむふむ」
妹「事が公になって、もっとわかりにくいやり方で陰湿なことをされたりしたらもっと困ると思います」
兄「それは一理あるか……」
兄「俺部外者だけど……」
妹「兄さんもうちの学校の卒業生ですから、入るくらいは大丈夫ですよきっと」
兄「うーん……大丈夫かなぁ」
妹友「お兄さん、お願いします……報酬はいつもどおり、私の体で払いますからー」ペコリ
兄「ちょ」
妹「………にいぃいさんっっっ、どういうことですかっ!!!」
兄「待て違う、妹友ちゃんの冗だアッー!」
妹友「むふ」
兄「何か懐かしいな」
妹「久しぶりの母校はどうですか?」
兄「なんというか、胸のこの辺りがキュンとなるな」
妹「……キモイです。置いていきますよ」
兄「一応、職員室とかに挨拶に行ったほうがいいのかな?」
妹「そうですね。私と一緒にいればそう怪しまれることも無いでしょう」
兄「だな」
妹「通りすがりがてら玄関も見ていきましょう」
兄「はーい」
兄「この下駄箱に入ってたのか?」
妹「そうですよ。ここが妹友ちゃんの靴箱です」
兄「警察が科学捜査すれば一発だろうけどな」
妹「手袋をしていれば証拠なんて残らないですよ」
兄「ま、そうだけど……こっちがお前の?」
妹「そうです」
兄「なんか入ってるぞ、まさか」ガチャ
妹「またですか……今朝も回収したばっかりなのに」ドサササ
兄「げっ……ラブレター?」
妹「今日はちょっと多いですね」
兄「ちょっとってレベルじゃねーぞ」
妹「ふふ、もしかして危機感を感じてますか?」
兄「な、んなわけないし」
妹「ふーん、じゃあこの中の誰かと……」
兄「おいこら、ちょっと待ちなさい」
妹「ふふふ、冗談ですよっ」
兄「ったく……あ、妹友ちゃんのほうにも何か入ってるな」
妹「妹友ちゃんも結構貰うみたいです」
兄「ふーん……かわいいしなぁ」
妹「そうですね……」
兄「……」
妹「……」
兄「あからさまに怪しいな……」
妹「そうですね……」
妹「い、いいんでしょうか」
兄「多少、プライベートな部分にも手を突っ込まないと解決しないよ」
妹「そ、そうですよね……もし普通のラブレターだったらどうしますか?」
兄「そんときは普通にもどそう。閉じてるところを慎重に剥がしてくれよ」
妹「2通ありますね。はい、こっちは兄さんで」
兄「あいよ」
妹「慎重に……慎重に……」ビリビリ
兄「へくしっ!!!」ビリャリャリャッ
妹「に、兄さんっ!何してるんですか!」
兄「不可抗力だ!仕方ないだろっ!」
兄「悪かったってば」
妹「……こっちは普通のラブレターですね。『君が好きさ、大好きさ。』と書き出しが」
兄「頭悪そうな文章だなおい」
妹「これくらいストレートなほうがいいかもしれませんよ」
兄「そんなもんかねぇ……こっちはどうかな」
妹「どうですか?」
兄「うわ……ビンゴだな」
妹「見せてください」
『別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ別れろ』
兄「なんかこえぇええええッ!」
妹「こ、これはちょっと背筋が寒くなりますね……」
妹「こ、この手紙どうしますか?」
兄「見せないほうがいいだろうな。またショック受けるだけだ」
妹「そうですね……」
兄「もう一回見せて」
妹「ご丁寧にPCでプリントアウトしてますね」
兄「男か女かもわからないな……」
妹「便箋は昨日と同じです」
兄「ってことは、複数に悪く思われてる可能性は下がったかな……」
兄「ふぅ、まさか昔の担任の先生に捕まって30分も話し込んでしまうとは」
妹「兄さんが無職なせいで説教までされましたね」
兄「俺だって好きで働いてないわけじゃないぞっ」
妹「でも、ぐうたらしてるのもまんざらではない、と」
兄「そうそう……ってこら」
妹「まぁ私はいつでも兄さんと遊べるからいいですけど」
兄「そいつは良かった」
妹「ところで、どうしてグラウンドなんですか?」
兄「あー、その彼氏って野球部なんだろ?ちょっと見ておこうかと思って」
妹「ネックレスの件に関係ありますかね?」
兄「そう決め付けてるわけじゃないけど、何か閃くかもと思ってさ」
妹「さすが兄さんです」
兄「頑張ってるなー」
妹「兄さんも野球でもはじめたらどうですか?」
兄「何のためにだよ」
妹「健康のためにです」
部員「バッチコーイ」
部員「しゃーこいやおらー」
オタ「バッチwコーイwwでごwざwるwww」
兄「な、なんか変なのも混じってるな……」
妹「あ、あれでもちゃんとした部員なんですよ」
兄「そうは見えんが。太ってるし」
妹「趣味はフィギュア製作らしいですが、ギャップ萌えのために野球部に入ったとかなんとか」
兄「あいつが犯人だったら楽そうだけどな……バカそうだし」
お前ら?
俺はこんなんじゃねぇしww
こんなんじゃ•••••ねぇし•••
俺、ちゃんと中学は野球してたぜ
俺サッカー派だから
いや俺らは基本卓球部か帰宅部だろ
妹「えーっと、あそこのブルペンで投げてる人ですね」
兄「おぉ、エースって奴か」
妹「エースは隣の人ですね。例えるならダルビッシュとメガネッシュさんでしょうか」
兄「ふーん、……その近くにいる女の子は?」
妹「マネージャーさんですね。あの……兄さんちょっと耳を」
兄「なになに」
妹「個人的には、今回あの人が一番怪しいと思ってるんです」ヒソヒソ
兄「ほうほう、聞かせてくれ」
妹「その……彼女とは同学年なんですが」
兄「うん」
妹「妹友ちゃんの彼氏と昔から仲が良くて、好きなんじゃないかって前からうわさになってたんです」ヒソヒソ
兄「ほー……」
妹「はい。でも、実際怪しいんですよ」
兄「どうして?」
妹「体育は、彼女のクラスと合同なんです」
兄「……なる」
妹「彼女なら、盗る機会があったと思うんです」
兄「うーん、そうか……ちょっと話がしてみたいけど」
妹「え、でも……」
兄「難しいよなぁ、やっぱり」
兄「ギョギョ」
妹「こんにちわ、先生」
先生「うむ。そこに居るのは兄じゃないか。ヒョットコみたいな顔してても騙されんぞ」
兄「いやーあははは。先生もお変わりなく」
先生「こんなところでどうしたんだ。卒業したくせに野球に興味あるのか」
兄「いや、妹の迎えに来て通りすがっただけです」
先生「そうか、ところでお前は今なにしとるんだ」
兄「えーと……」
先生「まさかニートではあるまいな……」
兄「いやそのあの」
先生「貴様っ!あれほど在学中に口を酸っぱくして指導したにもかかわらずっ!ちょっと来いっ!」
兄「あーれー」
妹「に、兄さん、私は先に行ってますから……」
兄「待ってー」
妹「お疲れ様でした、兄さん」
兄「二時間も説教するなんて尋常じゃないぞ」
妹「野球部のコーチのはずなんですけどね」
兄「職務放棄じゃないのか?まったく……」
妹「進展の無いまますっかり日が暮れてしまいましたね、兄さんのせいで」
兄「颯爽と逃げたくせに何を言うかお前は」
妹「野球部の練習も終わったみたいです……」
兄「仕方ない、今日のところは帰るか……」
兄「俺はなんかストレスで下痢気味だわ」グルルル
妹「ちょっと兄さん、いくら兄さんでも漏らしたらヒきますから!」
兄「そこまでではないけど、用を足したいな」
妹「トイレ、近くには無いですよ」
兄「学校は閉まったかな?」
妹「多分、駄目ですね」
兄「この建物は?」
妹「ここは女子寮ですよ。向こうが男子寮。」
兄「新しいな。最近できたのか」
妹「遠方からの生徒が増えましたからね」
兄「ふーん……いてて」グギュルル
妹「あっ……マネージャーさん、こんばんわ」
マネ「珍しいわね、こんなところで」
妹「え、えとー、そうですね、えへへへ……」
マネ「その男の人は?もしかして彼氏?」
兄「兄です……」グギュルルル
マネ「ど、どうしてお腹を押さえてるんですか?お兄さん」
妹「ちょっと緩くなってるみたいです」
マネ「あら、それは大変ね」
兄「よ、良ければトイレをかして貰えると嬉しいんだけど……」
兄「別に……ちょっとイントネーションがこっちの人と違うから、勘で言ってみただけだよ」グギュルル
マネ「わぁ、何か探偵さんみたいですねお兄さん」
兄「はは……で、貸してもらえるかな?」
マネ「うーん、女子寮は男子禁制なんだけど……」
兄「や、やっぱりそういう落ちか……」グルルル
マネ「妹ちゃんのお兄さんということだから、いいですよ。悪い人じゃなさそうだし」
兄「助かったー」
妹「良かったですね、兄さん」
兄「アッー!アッー!」←排泄中
マネ「な、なんで声をだすのっ」
妹「兄さんっ!恥ずかしい真似はやめてくださいっ!!」
兄「そんなこと言われても……アッーー!!」
マネ「い、今ほどワンルームを悲しんだことはないわ……」
妹「ごめんなさいぃい……」
マネ「ププ、でも楽しいお兄さんね」
妹「楽しいは楽しいんですけど……これはちょっと」
兄「アッー!」
マネ「ぷっ……あははははっ」
妹「にーーーいーーーさーーーんっっっ!!」
兄「ふぅ……君は命の恩人だ、ありがとう」スッ
マネ「あ、あの……握手はいいんですけど手は洗いましたか……?」
妹「まったく、サイテーです」
兄「そんなに怒るなよ」
マネ「はい、下痢した後水分を取らないと脱水になりますから」コト
兄「あ、ありがとう」
妹「いいんですか?お茶までいただいて」
マネ「いいわよ別に。どうせ私一人だし」
兄「おい、いい子じゃないか……」ヒソヒソ
妹「べ、別に私は最初から悪いひとだなんて言ってないですよ……」ヒソヒソ
マネ「?」
マネ「もともと私物が少ないですから」
兄「さすが女の子の部屋ってところだな」
妹「むっ!私の部屋だって綺麗ですよ」
兄「わかってるってば……」
マネ「ホントに少ないんですよ……部屋はベッドと勉強机があるくらいですし」
兄「ここって、築何年だろ」
マネ「去年、建てたらしいですけど……」
兄「どおりで綺麗なはずだな」
妹「そんなこと聞いてどうするんですか?住みたいんですか?」ジト
兄「いちいち突っかかってくるなよ、うっとおしいな」
妹「な、なんですってー!」
マネ「仲良しなのねぇ、お兄さんと」
マネ「残念ながら、空き部屋はないですよお兄さん」
妹「……」ツンツン
兄「ふーん……あ、もうひとつお願いがあるんだけど……」
マネ「なんですか?」
兄「さっき急いでズボンを脱いだら、ベルトのバックルが壊れちゃってさ、ペンチとかはさみとか貸してもらえないかな」
妹「どんだけ我慢してたんですか!」
兄「俺は二時間も我慢してたんだぞお前」
妹「トイレに行かせてくださいって言えばよかったでしょう?」
兄「あいつにそんなこといえるわけ無いだろうに……」
マネ「ごめんなさい、私持ってないです。爪切りくらいしか」
兄「それでいいや」
妹「そういうことは家に帰ってからやってください」
兄「皆で食べるの?」
マネ「そうですね、食堂で寮生があつまって食べます」
兄「ここでは料理しないんだ」
マネ「キッチンないですから」
兄「あ、本当だ」
妹「ほらほら兄さん、そろそろ行きますよ」
兄「はいはい……それじゃ、おじゃましました」
マネ「くすっ……何のお構いもできませんで」
妹「ちょっと可愛いとすぐこうなるんだからっ!ほら兄さんっ!」
妹「兄さんはほんっとーにどすけべですっ!」
兄「開口一番それかい」
妹「きっと私がいなかったら電話番号からスリーサイズまで根掘り葉掘り聞いたに違いないです」
兄「何を根拠にそんな」
妹「そんなにあそこが気に入ったんですか?」
兄「まぁ、女子寮って言葉はかなり魅かれるものがある」
妹「女子寮の管理人とか就職すればいいんじゃないですか?」
兄「昔そーいうエロゲーもあったな」
妹「何がですか」
兄「とりあえず、あの部屋で壊したんじゃないのはわかったけど……うーん……」
妹「な、何の話ですか?」
兄「ネックレスだけど……あの子じゃないとなると一体」
妹「ど、どうしてです?」
兄「お前がもし人様のものをパクってぶっ壊してやろうと思ったら、どこでする」
妹「それは……河原とか?」
兄「そんなオープンな環境で誰かに見つかる可能性があってもか?」
妹「えーと、家ですかね」
兄「やっぱそうだよなぁ……」
妹「改めて見ると、そうですね」
兄「これはちょっとそこらのハサミとか爪切りじゃ無理だろうけど、あそこは包丁もないみたいだし」
妹「何かにぶつけて壊したんじゃないですか?」
兄「壁も床もテーブルも傷ひとつないし、部屋の外でやるわけにもいかないだろ。もちろん風呂トイレも確認したけど」
妹「に、兄さん……いつトイレとお風呂を」
兄「大声を出して悟られないように頑張って漁ってみた。ユニットだったから手間が省けた」
妹「……」
兄「破片らしきものもないし、まぁあの子はシロでいいんじゃない」
妹「兄さんっ」ダキッ
兄「うおぉうっ!」ドタ
兄「大したことは何もしてないんだけど……」
妹「そんなことないです……やっぱり私の助手なだけはあります」
兄「え?俺のほうが助手なの?」
妹「そうですけど。不満ですか?」
兄「いや別に……まぁいいか」
妹「ご褒美に今日は一緒に寝てあげます」
兄「結局まだ何もわかってないんだけど」
妹「明日からの捜査に期待ですね」
兄「もう諦めるという選択肢はないの」
妹「そんなものはないです」
兄「うーん、多少決めうちでいくしかないのか……?」
兄「学校で生徒が使えるPCはここだけなんだな」
妹「あとは、情報処理室ですけど……授業以外は鍵が掛かってます」
兄「そっちはプリンタは?」
妹「無いです。基本的にプリントアウトすることが無いので」
兄「ふーん、そりゃ好都合だな」
妹「どうしてですか?」
兄「あの子の部屋PC無かったし、もしあの子だったらここであの怪奇レターを書いたのかもと思って」
妹「な、なるほど……でも、友達の家とか」
兄「その可能性もあるけどな。まずは試してみよう」
妹「何をするんです?」
兄「同じものを作ってみるんだよ。何かわかるかもしれないし」
妹「どのPCでも同じじゃないですか?そんなの」
兄「まぁみてろって」カタカタ
妹「なんでメモ帳なんですか?」
兄「それ、ワードじゃなくてメモ帳で書いてるじゃん」
妹「ど、どうしてわかるんですか」
兄「プリントアウトした時にワードとメモ帳じゃちょっと違うんだよ。よしおk」
妹「あ、出てきました」ウィーン
兄「司書さんに、インク交換したのはいつか聞いてきてくれ」
妹「むっ!なんか私が助手みたいです」
兄「ちょ、大事なとこなんだからごねんなよ」
妹「ちゃんと私に分かるように説明してくださーい!じゃなきゃ行きませんっ」
兄「二つを見比べてみたら分かるだろ、最初の手紙はインクが薄くなってる」
妹「……言われて見れば微妙にそうですね」
妹「まぁそうだと思いますけど」
兄「何百人もいるんだからすぐ気がついて交換するはずだ」
妹「ふむふむ」
兄「この手紙を書いた後、インクを交換したなら振り出しだ。もしここ最近交換して無いなら」
妹「……ここでプリントアウトした可能性は極めて低いということですね」
兄「新しいのはばっちり印刷されてるからな」
妹「ふ、ふんっ!私だってそれくらい気がついてましたからっ!」
兄「嘘くさいな、もう」
妹「と、とりあえず今回は大人しく聞いてきてあげます」
兄「頼むぞー」
兄「やっぱりかぁ。ありがとう」
妹「つまり、家にPCとプリンタがある人があの手紙を書いたわけですね。マネージャーさんはシロなんですね」
兄「あくまで可能性が低くなったってことだけど。他に怪しい人もいないのがちょっとなぁ」
妹「なんだか犯人に近づいてきた気がしますね」
兄「100メートル先のゴールに、2メートルくらいは近づいたかな……」
妹「それでもある程度は絞り込めるような気がします」
兄「うーん……もうちょっと聞き込みしていかないと」
妹友「ぉにいさーん!妹ちゃーん!」タタタタ
兄「お、妹友ちゃんが走ってくる」
兄「あぁ、例の彼氏の」
妹「私たちもちょうど行こうと思ってたんです」
妹友「ほんと?じゃ、一緒にいこー」
妹「はい」
兄「元気そうで良かった」
妹友「むふ、ラブレターもらっちゃったしー」
兄「あ、あぁそうなんだ……」
妹友「なんかバカっぽい文章だったけど、やっぱ嬉しいよねこういうの」
兄「おそらく昨日のやつだろうな」ヒソヒソ
妹「でしょうね」ヒソヒソ
妹友「しかもね、封綴じた後に一回開けたみたいでね、それがまた可愛いっていうかーくすぐられるっていうかー」
妹「すみません……それ私です……」ボソ
妹友「なんかいったー?」
妹「……な、何も」ブンブン
妹「そうですよ」
妹友「ドゥフフ、みてみて」バッ
兄「フェイスタオル?」
妹友「これでね、投球練習で流した汗を拭いてあげようと思ってるの」
妹「わぁ……意外と少女ちっくですね」
妹友「喜んでくれるかなー……」
妹「私はいいと思います」
兄「衆人環視の中でそんなことするなんてどんな羞恥プレイだよ……」
妹友「それじゃ私、ちょっと行ってくるから」
妹「行ってらっしゃい」
兄「はいよ」
部員「バッチコーイ」
部員「しゃーおらー」
オタ「大wリーグwボールww3号wwwww」
部員「てめーはスパイク磨いとけボケー」
兄「あいつ明らかに浮いてるけど」
妹「本人気にしてないみたいだしいいんじゃないでしょうか……」
兄「昨日のマネージャーさんもいるみたいだな」
妹「そりゃマネージャーですし」
兄「んー……なんかもめてないか?あそこ」
妹「え?」
妹友「ちょっとだけだし、いいじゃん」
マネ「練習の邪魔になるの!そんなこともわかんないの?」
妹友「そんなー……だって私たち」
マネ「付き合ってるからとか、関係ないからね!」
兄「やっほー」
妹「に、兄さん」
兄「喧嘩は良くないと思って」
マネ「……別に喧嘩してるわけじゃないです。ただこの子が」
妹友「何よー!前は別に良かったじゃない。私のほかにもおんなじことしてるひといたよー」
マネ「前は前、今は今!もうすぐ選抜があるんだから、時間を無駄にできないの!わかったら行ってちょうだい」
兄「うわ……」
妹「けんけんがくがくですね……」
マネ「分かってるなら向こうに行って下さい」
妹友「こいつむかつくー」
兄「好きな人にタオルの差し入れくらい、いいんじゃないかな……監督もいないみたいだし」
妹「に、兄さん……」
兄「ちょっとユルい考えかもしれないけど、それも青春の1ページってことでさ」
妹友「そーだそーだ」
マネ「……駄目です」
兄「えっ」
マネ「お話は聞きましたけど。とにかく許可しません。お引取りください」
妹友「えー……厳しすぎ……」
兄「むむむ」
妹「と、とにかく一度向こうに行きましょう……ほら」
兄「悪い悪い」
妹友「あーあーつまんないのー……」
兄「昨日話したときは、もう少し話の分かる子だと思ったんだけど」
妹「確かに、ちょっと厳しすぎるような気もしましたけど」
妹友「あーあー、もうお兄さんにあげる。このタオル」
兄「こんなもん貰ってどうしろと」
妹友「それ、顔も拭けるし、体も拭けるし、いざという時はお腹にかけて寝たり最後は雑巾にもできちゃう万能タオルだよー」
兄「それを世間ではフェイスタオルというんだ」
妹友「むふ、ばれた。じゃーねー!」
妹「どうしますか?」
兄「一度帰って、考えを整理しようかな」
妹「兄さんがそういうなら」
兄「じゃ、行くか……」
部員「おーい!伏せろー!」
妹「え?」
兄「ファ、ファールボールが……危ないぞっ!!」
妹「きゃーーーっ!!」
兄「ひでぶっ!!!」
兄「うーーーん……」
妹「兄さん兄さん、大丈夫ですか……?」ユサユサ
兄「お、ここは……」
妹「大丈夫ですか?吐き気とかは無いですか?」
兄「あれ、一体俺はどうしたんだっけ」
妹「兄さんは私をかばって、頭にボールが当たって……」
兄「あらら……お前は平気だったのか?」
妹「もうっ!今は兄さんの話をしてるんですよっ!」
兄「ご、ごめん」
兄「そんな大げさな」
妹「大げさじゃないです!硬球が当たったんですよっ!」
兄「お前にあたらなくて良かったなぁ」
妹「兄さんがかばってくれたからです……」
兄「かっこいいだろ」
妹「はい……じゃなくてっ!まずはヨダレを拭いてからそういう事を言ってくださいっ!」
兄「フッフフ……タオル貰っといて良かった」ゴシゴシ
先生「気がついたか」ガララ
兄「どーも」
兄「そんな大げさな」
妹「明日にでも無理やり引っ張って行きます」
兄「げ……」
先生「頭の怪我は用心しすぎてしすぎるということはない。悪いことは言わんから病院にいっておけ」
兄「はーい……」
先生「一応、打球を打った選手も連れてきたからな。謝罪したいそうだ」
兄「え……いいっすよ別にそんな」
先生「いいぞ、入って来い」
オタ「グププwwwwどうも申し訳ありませんwwでwごwざwるww」ガララ
兄「お前かい」
兄「あーもういいもういい。頭が痛くなる」
先生「そもそもお前はスパイクを磨けといっておいただろうが!」
オタ「しかし大佐www拙者もww部員のはしくれww」
先生「ワシまで頭が痛くなってきた」
兄「かえろっかなぁ、もう」
オタ「お詫びにwwwこれを持っていくでござるwww」
兄「色紙?」
オタ「拙者のサインでごwざwるwww」
兄「滅茶苦茶いらねぇ」
オタ「グププwwそれを説明するとなると24時間では足らんでござるwwそもそもの成り立ちはww」
兄「あーもういいもういい……?」
妹「帰りましょう兄さん。私も頭痛を引き起こしそうです」
兄「なぁ、サインに余白が多いからさ、もう少し書いてくれ」
オタ「ラジャーwwwでござるww」
兄「えーとな……『栄冠を君に』じゃなくて『栄冠が君に』」
オタ「いい言葉でござるwwよりアクティブにでござるwww」サラサラ
兄「あとは……『めざせ、珍プレー好プレー』」
オタ「うはwwwwプロを目指せとwwwww」サラサラ
兄「おk、これくらいでいいかな」
先生「物好きもいたもんだのー」
妹「何してるんですか、もう……」
兄「うー……腫れてきたな……」
妹「明日は病院に行かなきゃ駄目ですよ」
兄「わかってるよ」ガサ
妹「何を見てるんですか?」
兄「ラブレター」
妹「なんななななな、なんですってー!!」
兄「お、俺のじゃないって!妹友ちゃんのタオルに挟まってたんだよ」
妹「あ、そーいうことですか」
兄「ちょっとオタ君の色紙とって」
妹「えー……触りたくも無いんですけど」
兄「まぁまぁ、俺はあんまり動いちゃ駄目っていわれてるし」
妹「はい、どうぞ」ポイ
兄「投げるなよ」
妹「何がですか?」
兄「この字なんだけど、ほら」
妹「んー……きったない字です。読みにくいです」
兄「この汚さが最初ひっかかったんだけど、『大』の字だけ似てるくらいならそんなに気にしなかったんだよ」
妹「といいますと」
兄「『君』『が』『大』『好』『さ』全部おんなじだろ、ほら」
妹「あ……本当ですね」
兄「『き』は『さ』とほとんど同じ字体だから省いたけど、それにしてもこれは似すぎだなぁ」
妹「こ、これを確かめるために書かせたんですか?」
兄「うん」
兄「ラブレターが無記名なのもなんかおかしい気もしてたし」
妹「つまり、どういうことになるんでしょう」
兄「わかんない」
妹「えっ」
兄「なんか繋がりそうなんだけど……いまいち決め手にかけるんだよな」
妹「今回のネックレスとオタ君のラブレターに関係があるんでしょうか……」
兄「なんにせよ明日だな、ちょっとカマかけてみれば簡単にボロを出すかもしれない」
妹「午前中は病院に行きますからね!」
兄「分かってるってば」
妹「何も異常がなくて良かったですね」
兄「日ごろの行いがいいからな」
妹「普段はゲームしてるだけな気がしますけど」
兄「なにおう」
妹「さ、それより学校に行きましょう」
兄「おし、行くか……」
妹「今日はそろそろ解決したいですね」
兄「また野球のボールが飛んできても困るしな」
妹「今度は私が兄さんを庇ってあげます」
兄「今から行けば、ちょうど放課後かな……」
兄「着いたな」
妹「なんか学校休んだのに学校に来るって窮屈な感じがします」
兄「なんだそれ」
妹「なんとなく身の置き所がないというか」
兄「わかるわかる」
妹「またグラウンドでいいんですか?」
兄「うん、話してみないとわかんないしな」
妹「何か作戦でもあるんですか?」
兄「や、何も考えてないけど。なるようになるだろ」
妹「ええー!昨日偉そうに話しかけないでとかいったくせに!」
兄「頭が痛かっただけだってば」
妹「うぅ、不安になってきました……」
部員「バッチコーイ」
部員「しゃーおらー」
オタ「ヒーローでwござるwwH2でござるwww」
兄「相変わらずだな」
妹「オタ君に用があるんですか?」
兄「だなー。おーいおーい」
オタ「グププww拙者のふぁんでござるなwww」
兄「ちょっと借りてもいいですか?」
部員「バッチコーイどうぞー」
部員「しゃーおらーいつまででも」
オタ「wwwwwww」
兄「メンタル強すぎだろこいつ……」
妹「取り柄といえば取り柄ですよね」
兄「それはまぁ、あとでいいんだけど」
オタ「親戚のお子さんのぶんも書くでござるww」
兄「人気者なんだろうなぁ」
オタ「ござるよww選抜出場でござるからww」
兄「彼女とかいるの?」
妹「いるわけ無いです……」
オタ「二次元にはwwwたくさんいるでござるがwww」
兄「そ、そうなんだ……でも、二次元だと触れないじゃないか」
オタ「wwwフィギュアなら愛でることができるでござるwww」
妹「う、うわあ……」
兄「ひ、ひくなひくな」
オタ「興味あるでござるかwwww」
兄「まあ少しはあるかな」
妹「兄さん!キモイです」
兄「いいから静かに」
妹「全然関係ないじゃない話じゃないですか……」
兄「なんかあーいうのって、自作したりするのもアリなんだよな」
オタ「うはwwwでござるwww魔改造でござるよww」
兄「君もやるの?」
オタ「当然でござるwwww」
兄「ふむふむ……」
妹「理解できない世界です」
兄「ちょっとネットで見たけど、本格的にやろうと思ったら大変そうでさ」
オタ「wwwww」
兄「道具とかも揃えないといけないみたいだし」
オタ「肯定wwwでござるwww」
兄「ナイフとか、やすりとかで削ったりするんだろ?俺、手先器用じゃないし」
オタ「慣れでござるよwww慣れればスパスパいけるでござるww」
兄「ネックレスくらいならスパスパいけちゃう?」
オタ「」ビク
妹「あ……」
オタ「な、なんなななななんでござるかwwwww?ネックwwレwスww訳不明www」
妹「日本語が怪しくなってます……」
兄「はは、冗談だよ。まさかそんなことするわけないよな。意味ないし」
オタ「wwwwwwwwwwww」
妹「笑ってごまかそうとしてるのか、地なのか判別不能ですね」
オタ「話がwww見えないwwww」
兄「フィギュアの話はもういいや、別の話にしよう」
オタ「把握wwww」
兄「最近は名前なしラブレターって流行ってんのかな?」
オタ「」ビク
妹「か、完璧黒ですこの人……っ!」
兄「限りなく黒に近いグレーってところかな……」
兄「あ、マネージャーさん」
オタ「wwwwww」
マネ「何してるの、はやく練習に戻って」
オタ「了解でござるwwww」タタタタ
妹「あ、待ってくださいっ!」
兄「いや、あいつはもういいや」
妹「どうしてですか!あからさまに怪しかったです!」
マネ「まったくもー……二日続けてなんなのよ」
兄「悪かった。ちょっとフィギュアとネックレスについて話を」
マネ「ふーん。何でもいいけど練習の邪魔しちゃだめですよ」
マネ「べ、別にいいけど……次から気をつけてくれれば」
兄「妹友ちゃんもさ、悪気はなかったんだよ」
マネ「……それはわかりますけど」
兄「彼氏に貰ったプレゼントなくしちゃったみたいでさ、あー見えて落ち込んでるらしい」
マネ「彼女、うっかりさんですからね。ネックレスなんて失くさないでしょ普通」
兄「ネックレスとは一言も言ってないけど」
マネ「え…?」
妹「むむむ」
マネ「えーと、さっきの話の流れで……」
兄「フィギュアとネックレスの話をしたとは言ったけどね」
マネ「あ、この前話してたの聞いたの……失くしたって大騒ぎしてたもん」
妹「私は初耳ですけど」
マネ「妹ちゃんが学校休んでる時にっ!!」
兄「ま、妹友ちゃんなら友達相手にそうやって騒ぐのもありうる話だよな」
マネ「で、でしょ!」
兄「でもさ、なくなってないんだ。本当は」
マネ「ふーん、よ、良かったじゃない……」
兄「借りてきたんだけど見る?綺麗だよな、これ」ジャラ
マネ「う、嘘……っ!!!」
兄「嘘、とは?」
マネ「くぅううう……!」
マネ「な、なにそれっ!インチキじゃないっ!!」
兄「なくなったその日のうちに買ったんだ。失くしたのは皆に内緒にしてな」
妹「兄さんがお金だしてあげたんですよー」
マネ「え……」
兄「だから、学校の友達にネックレスがなくなったなんて言ったりしない。さっき君はなんていったっけ」
マネ「う……うぅ……」
兄「さっきのは嘘だと思う。君がそういう嘘をつかなくちゃいけなかった理由は多分」
マネ「うわあああああああああああああっ」ダッ
妹「に、逃げたっ」
兄「こ、このタイミングで逃げるか!?」
兄「待ってー」
妹「何してるんですか兄さんっ!」タタタタ
兄「き、昨日の後遺症でフラフラする……」フラフラ
妹「一番肝心なときにーー!!」タタタタ
兄「さらに日ごろの運動不足が追い討ちを」ドタドタ
妹「冷静に解説しなくてもいいですっ!走って下さいっ!!」
妹友「…………てめぇだったのかぁあああああああっ」ドゴッ
マネ「ぎゃふんッ!!!」
兄「うお」
妹「妹友ちゃんっ」
妹友「うっすうっすー」
マネ「うぅーーん……」
兄「お、気がついたかな」
妹「みたいですね」
妹友「じゃあもう一回眠らせてあげないとね」バキボキ
兄「なんでこんな好戦的なのこの子」
妹「昔からこうですよ」
妹友「二人とも草食系すぎー。そんなんじゃこれからの世の中生きていけないですよー」
マネ「ここは……」
兄「一応目立たないところにと思って、ここ先生も生徒も来ない穴場だし」
妹「さすが卒業生ですね」
マネ「ひ、ひぃいいいい」
妹友「てめーの手下が全部吐いたぞコラ?」
マネ「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいいいいいっ!!」
妹友「スットロいこといってんじゃねーぞゴラッ!謝ってすむなら警察も探偵もいらねーんだよッ」
兄「待って待って、それじゃ話もできないじゃないか……」
妹「一応理由くらいは聞いてもいいと思いますよ?」
妹友「ケッ……」
兄「あのオタ君にいろいろ手伝ってもらったみたいだけど」
妹「今後、卒業まで朝倉南さんの物まねで接する約束って相当きつかったと思います」
兄「そりゃかえって失敗に終わってよかったんじゃないかな……」
マネ「うぅ……はい……」
マネ「……」
妹「理由を話せばもしかすると、全殺しが半殺しになる可能性もあります」
妹友「笑えねー理由だったら分かってるんだろうなオイ」
兄「いや、笑いとかいらないから」
妹「いいにくいなら私から言ってあげますけど」
妹友「つーか理由なんてひとつでしょ。私と男くんが付き合うのが気に入らないんだから」
兄「やっぱそうなの?」
マネ「……」コク
妹友「ほらね」
マネ「うぅ……うん、ずっと前から」
兄「告白すればよかったのに」
妹友「そーだそーだ。卑怯なことしないで正面からこいっての」
兄「入学当初から好きだったの?」
マネ「……」コク
妹「ずっとうわさになってましたからね」
兄「ま、想いが深いぶんなかなか言い出せないってこともあるんだろう」
マネ「は、はい……」
兄「そっか」
妹友「何よーこの同情の流れはー!あんなことされたってのにさー」
妹「まぁ、恋をすると人は冷静じゃいられなくなるという良い典型ですね」
兄「綺麗にまとめたな」
妹「今回も無事にQ・E・Dですね」
妹友「じゃーね、ばいばいきーん」
マネ「うん……あ、待って」
妹友「あん?まだ文句あんの」
マネ「そうじゃなくて……あの」
兄「you、喋っちゃいなyo」
妹「キモイです、兄さん」
マネ「私、好きなんです……」
妹友「わ、分かったってばそれは……私にはとめる権利ないし、言うだけ言ってみればっ」
兄「まぁまぁ」
マネ「だから、好きなんです、妹友ちゃんのことっ!」
妹「えっ」
兄「えっ」
妹友「えっ」
兄「はー……」
妹「こ、これはなんとも」
妹友「こ、このひともしかして……ビアンなの……?」
兄「これは人類♂にとって大きな損失」
マネ「す、好きです……だから、付き合ってくださいっ!」
妹友「はいいいいいいいいっ?」
兄「正面から真っ向勝負だな」
妹「こ、これは……厳しいですね」
妹友「待って、無理だよー!」
マネ「え、別に……いい友達だと思うけど」
妹「仲良かったみたいですけど」
マネ「ただそれだけなの」
妹友「私がタオル持ってったら冷たくあしらったのは?」
マネ「妹友ちゃんの幸せそうな顔みると嫉妬に狂いそうで」
兄「なるほど、筋は通るけど」
妹「証明終了ですね」
妹友「ちょっと、何納得してるんですかー」
マネ「お願いっ!私ネコも立ちも両方いけますからっ!」ヒシ
妹「ネコと立ちって何ですか?」ヒソヒソ
兄「受けと攻めの事だろうな……」ヒソヒソ
妹「そうですね」
妹友「ちょっとー!」
兄「あとは二人で話し合って解決してくれ」
妹「私はそういう形もありだと思いますよ」
妹友「ま、待ってー!」
マネ「お、お願いーーーっ!行かないでっ!」
妹友「アッー」
次は4部でお会いしましょう(ウソ)
次も期待してる。
めっちゃ面白かった
そのうち4部でスレ立てしてくれ
四部も見たいです
Entry ⇒ 2012.03.07 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
妹「Q・E・D!Q・E・D!」兄「え?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330434405/
兄「なんでそんなことを俺に聞くんだ」
妹「お気に入りのしましまパンツだったんですけど……」
兄「ほうほう」
妹「兄さん、縞ぱん好きですよね」
兄「う、うん……まぁかわいいよなあーいうパンツ」
妹「以上、証明終了です。犯人は兄さんです」
兄「むちゃくちゃやがな」
妹「洗濯機の中も、物干し場も探しましたけどみつかりませんでした」
兄「タンスに入ってたんじゃないの?」
妹「無くなったのに気がついたのは今日ですけど」
兄「ふむ」
妹「お風呂で昨日脱いだものなんですよ」
兄「となると、物干し場で盗まれたとか」
妹「兄さんの部屋を確認させて下さい」
兄「やだよ、そんなあらぬ疑いで押し入られるのは」
妹「確認拒否……証明終了です。犯人は兄さんです」
兄「使い方間違ってないか?」
妹「間違ってません」
妹「それは多分、そのパンツを寄り代にして私を慰み者にするためかと」
兄「遠まわしに直接的な表現方法をありがとう。でもな」
妹「はい?」
兄「妹で欲情したりしない。だからお前のパンツを盗んだりはしない」
妹「それを証明できますか?」
兄「証明って言われても」
妹「……これを見てください」ファサ
兄「!?」
妹「イチゴ柄のパンツなんですけど、これもお気に入りなんです」
兄「な、なんでたくしあげて見せるんだよ……」
兄「しないしない」
妹「どうして前かがみになるんですか?」
兄「もともと猫背だから」
妹「よく見えるようにストッキングも脱ぎますね」スルスル
兄「やめろー!」
妹「膝まででいいですね……さぁ兄さん、よく見てください」
兄「あうぅ」
妹「鼻息も荒く、顔面紅潮を確認。欲情していると判断。兄さんは妹のパンツで興奮してますね」
妹「兄さんは妹のパンツで興奮する人間である。そのため私のパンツ盗難に関わっている可能性も否定できません」
兄「いくらなんでも強引杉」
妹「……」ファサ
兄「よせって」
妹「縞ぱんを返してくれたらこっちのパンツを差し上げますから」
兄「だから盗ってないってば!」
兄「もういいだろ、俺は忙しいんだ」
妹「忙しいといってもゲームでしょう」
兄「ゲームだって大事な用事なんだ」
妹「兄さんが犯人でないのなら、私のパンツ捜索に付き合ってください」
兄「えー……」
妹「この事件には何か大きな組織の力が関与している可能性があります」
兄「組織ってなんだよ」
妹「それではまず現場検証からはじめたいと思います」
兄「待ってー」
妹「私は昨日の夜、ここで服を脱いでお風呂に入りました」
兄「当たり前だろ。ここ以外でどこで脱ぐんだ」
妹「兄さんは部屋で脱いでからお風呂に行くでしょう?」
兄「たまにはそういう時もあるけど……もともと薄着のときとか」
妹「お風呂上りまでには確かにあったんです」
兄「ふーん、洗濯したんだろ」
妹「ブラジャーがあるから、それは無いです」
兄「あ……本当だ」
兄「どうって言われても」
妹「しましまでしょう?」
兄「う、うん……」
妹「かわいいと思いませんか?」
兄「えーと、うん。まぁ……」
妹「どうして前かがみになるんですか?」
兄「う、うるさいな」
妹「上下セットだから、下だけなくなると非常に困るんです」
兄「それはなんとなくわからんでもない」
妹「兄さんの部屋にある可能性のほうが非常に高いです」
兄「まだ言うか」
妹「確かに洗濯籠の中にいれたんですよ」
兄「ふーん……」
妹「そのときの状況を再現すると、こうです」スルスル
兄「ちょ、なんで服を脱ぐんだよっ!」
妹「実況見分の一種です」プチ
兄「こ、こら」
妹「兄さんは妹の胸でなんか欲情しないでしょう?」プルン
兄「あぅぅ……」
妹「そして、パンツはこう脱いで」スルスル
兄「……」
妹「このかごに入れました」ポイ
妹「そして私はお風呂に」ガララ
兄「おい、風呂から上がるまではあったんだからいいだろ。そこまで再現しなくても」
妹「あ……そうですね」
兄「まったく」
妹「でも、せっかくだから一緒に入りませんか?」
兄「な、なんななな」
妹「さぁ、はやくズボンを脱いで下さい」カチャカチャ
兄「何をするんだ!」
妹「いいからはやくー!」ズルル
兄「あーれー」
兄「な、何すんだよっ」
妹「最悪、兄さんがはいている可能性も考慮したのですが」
兄「お前の兄貴像はどこまで最低なんだよ」
妹「これでQ・E・Dならだいぶ楽だったんですが……」
兄「いいから服を着ろって!」
妹「去年までは一緒にお風呂に入ってたじゃありませんか」
兄「去年は去年、今年は今年だ」
妹「話をまとめると、昨日の夜から今日の夜にかけて私のパンツはなくなりました」
兄「うむ、期間が長すぎて特定が難しいな」
妹「この家でその間ずっと滞在し、なおかつフリーダムだったのは兄さんだけです」
兄「痛いところをついてくるな」
妹「そしてご覧の通り、物干し場にも私の縞ぱんはありません」
兄「もっとよく探してみろよ……手伝ってやるから」ゴソゴソ
妹「一見協力的な人が実は真犯人はよくあるパターン……これでまた兄さんにフラグが立ちました」
兄「どないせいちゅーねん」
妹「なんですか?」
兄「フッフフ、よくも人を犯人扱いしてくれたな」
妹「?」
兄「これを見ろ」ドーン
妹「縞ぱん!?ど、どこにあったんですか」
兄「いや、これ普通に干してあったから」
妹「よ、よく見せてください」
兄「ほれ」
妹「……」
兄「これでこのばかげた騒ぎも終結だな」
妹「……これはお母さんのです。私のではありません」
兄「げろげろ」
兄「くぅう、母ちゃんのパンツに触ってしまった」
妹「ちゃんと洗濯してますよ?」
兄「そういう問題じゃない」
妹「私のは洗濯してなくても盗るくせに?」
兄「しつこいなぁ。ていうか盗るのは洗う前じゃないと意味無いだろ」
妹「……今の発言は危険ですね。自分が犯人だと認めたようなものです」
兄「違うってば!一般的にはそうだろ」
妹「まあ、まだ証明終了しないでおきます」
兄「あくまで第一容疑者なんだな、俺は」
兄「うーん、お前のは……平気かな」
妹「ふ、ふーん……どうしてですか?やっぱり妹に欲情する変態だから?」
兄「棘があるなぁ、もう」
妹「最初から言ってくれれば、兄さんにさしあげても良かったのに」
兄「誘導尋問のつもりか」
妹「母さんのパンツじゃだめなんですか?」
兄「俺が犯人じゃないという前提で話すけど、母さんのパンツとか無理。有り得ない。見たくも無い。キモイ」
母「ほほー……あんたいい根性してるわね」ボキバキ
妹「あ、母さん」
兄「ひぎぃ」
妹「災難でしたね」
兄「お前母さんいるの知ってて話したろ……ったく」
妹「ふふ、どうでしょう」
兄「ここはもう実況見分おしまいか?」
妹「あ、これは私のパンツですよ」ヒラヒラ
兄「よせって」
妹「ゴムが少しゆるくなってるんです、ほらほら」ビヨーン
兄「やめろー!」
妹「やはり妹のパンツに過剰な反応を……怪しさは募るばかり、マル」
兄「何書いてるんだ?」
妹「捜査日記です。こうしてデータを蓄積して論理を構築していくのが私のやり方です」
兄「一丁前のことをいいやがる」
妹「そこまではスタート時点でわかってたことですから」
兄「カラスがつついて持っていった可能性は?」
妹「推理小説は人が犯人でなくてはなりません。そういう決まりがあるんです」
兄「チンパンジーが犯人の推理小説の名作を知ってるけど」
妹「そ、それはもう古いです」
兄「どの道、鳥が犯人だったらお手上げだけどな」
妹「とりあえず、次は私の部屋ですね」
兄「まだ続くのか……」
兄「なんで風呂場で脱いだパンツをお前の部屋で探すんだ?」
妹「可能性としてはいくつか考えられます」
兄「聞こう」
妹「まず、私の縞ぱんだけ母さんが洗濯し、干せたところでタンスにしまった」
兄「なんでお前のだけ別口で洗うんだよ。そんなに汚れてたのか?」
妹「兄さん、口の利き方に注意して下さい」ゴリッ
兄「足を踏むのはやめてくれ、痛い」
妹「どんなにありえなそうなことでも、他の可能性を排除し、残ったものが真実です」
兄「ホームズの決め台詞だな」
妹「もうひとつは、兄さんがその獣欲をみたした後、何食わぬ顔でタンスにしまいこんだ……」
兄「そこまで露骨に間抜けな犯行を犯す奴がいるだろうか」
妹「いるんですよ、世の中には結構」
兄「ここはまだ確認してないのか?」
妹「はい」
兄「早い段階で探すべきところだろ。もしあったらどうしてくれるんだ」
妹「その時は縞ぱんを兄さんに差しあげます」
兄「いや、いらないから」
妹「そろそろ本当のことをいってもいいんですよ?」
兄「バカなこと言ってないで見てみよう」ガラ
妹「そこは、私の下着がいっぱい入ってます」
兄「そ、そのようだな……」
妹「どうですか?ありますか?」
兄「うーん……」ゴソゴソ
妹「えっちですね。私の下着の山に手を突っ込んで」
兄「そんなこというなら手伝わないぞ」
妹「それはまた別のですね」
兄「この、黒と白のやつは」
妹「それも違います。無くなったのは水色のですから」
兄「なんでそんなに一杯縞ぱん持ってんだよ」
妹「にいさ……男性が好む下着だと聞いて」
兄「人によると思うけどな」ゴソゴソ
妹「に、兄さん。あんまり引っ掻き回さないでください」
兄「調べてるんだからしかたないだろ……おや」
妹「なんですか?」
兄「トランクスがあるけど、これもお前の?」
妹「ギク」
兄「なんだよ、その露骨に怪しい反応は」
妹「そ、それは母さんが捨てるっていってたもので」
兄「え?そうなの?」
妹「もったいないから、私が部屋着にしてたんです……けっして兄さんみたいな使い方はしてないです」
兄「俺みたいなってなんだよ」
妹「こう……私の下着で、ごしごししてるんですよね?」シュッシュ
兄「パントマイムは止せ、生々しい」
妹「わ、私は他のところを調べますから!あんまり散らかさないでくださいね」
兄「はいはい」
兄「なんだよ、タンスにはないぞ」
妹「ここを見てください」
兄「窓枠……なんだよ、これがどうした」
妹「よく見てください。窓枠に少しだけ土がついています」
兄「あ、本当だなぁ……なんだこれは」
妹「これは、賊が外から私の部屋に侵入してきた可能性を示すものです」
兄「そうかなぁ……猫かなんかだと思うけど」
妹「兄さんが昨夜、あるいは今日の昼、ここから侵入し、タンスからパンツを盗んでいった……」
兄「ちょ」
妹「兄さんの靴に土が付着していればQ・E・Dですね……検めさせてもらいますよ」
兄「仮に俺が犯人でも、なんでわざわざ外から入らなくちゃいけないんだよ」
妹「そう思わせることが兄さんの作戦です。靴を持ってきてください、さぁさぁ」
妹「うぅ……そんなはずは」
兄「犯人俺説から少し離れたほうがいいんじゃないのか?」
妹「あ、洗ったんです!靴を洗って、何食わぬ顔で持ってきた……」
兄「そもそもここ二階じゃないか。伝って登れるような雨どいも無い」
妹「それはきっと、兄さんが部屋から窓伝いに侵入してきたんです」
兄「それなら、靴を履いてるのは変じゃないか?」
妹「あぅぅ……」
兄「もーいいだろ。新しいのを買ってやるから諦めろ」
妹「まだですッ!兄さんの部屋を確認します」
兄「あーもう、好きにしてくれ」
兄「どこを調べるんだ?」
妹「というか兄さん、散らかってますね」
兄「まぁ、こんなもんだろ」
妹「だめですよ、いくら冬でもウジがわきます、こんな部屋」
兄「そんなに汚くも無いと思うんだが…」
妹「とりあえず兄さんの部屋の掃除もかねて捜索しましょう」
兄「えぇー……いいよ」
妹「駄目です。依然として一番怪しいのは兄さんなんですよ」
兄「はいはい」
妹「いま掃除機を持ってきますから、ちょっと待っててください」
兄「悪いな、部屋の掃除までさせて」
妹「捜査のためですから、気にしないでください」
兄「この本もまとめて捨てるか」
妹「ちゃんと資源ごみにださないと駄目ですからね」
兄「わかってるよ」ペラッ
妹「掃除の最中に古い雑誌を読み返すのは止めましょう」
兄「ついな」
妹「『……らめぇッッ!おにいひゃ……イクよぉっ……』」
兄「音読はやめような」
妹「これは重要な証拠になりますね。裁判の際には提出させていただきます」
兄「たまたまこういう漫画も連載してるってだけだろ!」
兄「見つかったか?お前のパンツは」
妹「……見つからないです」
兄「つまり、この部屋にはないってことだ」
妹「お、おかしいです……そんなはずは」
兄「ふーむ……」
妹「やっぱり兄さんが履いてるんです、そうに違いありません」
兄「さっき確認したじゃないか。履いてないし」
妹「この家のどこにも無いのです。パンツが一人で歩き回るはず無いでしょう」
兄「そらま、そうだけど」
兄「聞こう」
妹「……女の子のパンツは、非常に面積が小さいです。それはわかりますか?」
兄「言ってる事はわかるけど、意味がわからない」
妹「つまり、その上からボクサーパンツを履けば、見た目はわかりません」
兄「なんという暴論」
妹「この事件の真相は……兄さんのパンツ二枚重ねによる犯行の隠匿、これでQ・E・Dです」
兄「ま、待て」
妹「待ちません、いきますよー!」ズルルル
兄「アッー!」
妹「あれ……履いてない」
兄「さっきからそう言ってるじゃないか!」
妹「そ、そんな……私の推理が……」
兄「推理と思いつきの違いを学ぼうな」
妹「むっ……!生意気です」
兄「それよりパンツをもとに戻してくれ、寒い」
妹「ふーふー」
兄「息を吹きかけるなっ」
妹「なんか、芋虫みたいです」ジーッ
兄「凝視するなよ」
妹「……くんくん」
兄「においを嗅ぐのも止めてくれ」
兄「ご覧の通りだ」
妹「しかし、私のパンツを何らかの事情で使用した可能性は否定できません」
兄「はぁ……なんだか面倒くさくなってきた」
妹「何かしら証拠が挙がる気がしますので、調べさせてもらいます」
兄「は?」
妹「何か、水色の繊維でもみつかれば、重大な証拠になるんですが」サワサワ
兄「うひゃひほうっ!」
妹「へんな声を出さないでください……糸くずひとつでも大事な証拠になるんです」サワサワ
兄「うおぉ……」ムクムク
兄「な、なんだよっ!」
妹「おちんちん、大きくなってきました」サワサワ
兄「触られると大きくなるのは自然の摂理だ」
妹「ふぅーん……シワがなくなって調べやすくなりました」ツンツン
兄「つつくな」
妹「……れろっ」ペロ
兄「な、なんで舐めるんだよっ!」
妹「つ、つい……」
兄「くぅっ……だから使ってないって……」
妹「兄さん、この毛の中が怪しいです」サワサワ
兄「そんなこといわれても」
妹「んー……顔に棒が当たって邪魔です……」ニギッ
兄「はふぅ!」
妹「ん?兄さん?」ニギニギ
兄「握るのは止めてくれ」
妹「へぇ……どうしてですか?」ニギニギ
兄「ちょっと変な気持ちになるから」
妹「兄さん兄さん」シコシコ
兄「しごくなー!」
妹「あはは、これは面白いです」
兄「ほ、本当のことって……」ビクビク
妹「私の縞ぱん、返してください」シコシコシコ
兄「だ、だから知らないってば」
妹「まだ、そんなことを言うんですか……ぱくっ」カプ
兄「っ!」
妹「パンツなんか盗まなくても、ちゅぱ……言ってくれればいいのに」チュパチュパ
兄「盗んでないっ」
妹「待っふぇくらふぁいね、今脱ぎまふから…」シュル
兄「な、なんでパンツを」
妹「……私のパンツで……こうしたんじゃないんですか?」シコシコシコシコ
兄「アッー!」
妹「さぁ兄さん、いい加減吐いてください」
妹「汚してもいいですよ……洗濯しますから」シコシコシコ
兄「ま、また無くなったらどうするんだよ」ビクン
妹「また無くなったら兄さんと一緒に探します」シコシコシコ
兄「そ、そんなに簡単にパンツがなくなるわけないだろ」ビクン
妹「ふふ、そうですね」シコシコシコ
兄「つまり……最初からそんなものは無かった……と」ビクビクン
妹「えっ…」シコシコシコ
兄「俺の推理では、お前の狂言の線が非常に濃厚だ」
妹「」ギク
兄「そもそも、お前のその縞ぱんとやらを、俺は見たことがない」
妹「それが根拠ですか……?買ったばかりかもしれないですよ」シコシコシコ
兄「いつもお前は、買ったばかりのパンツは俺に見せてくるじゃないか……」ビクビクン
妹「縞のブラジャーがありましたけど……それは?」シコシコシコ
兄「上下のアンバランスで萌えを刺激するためのお前の作戦……」
妹「完璧です……兄さん」シコシコシコシコ
兄「こ、これが俺のQ・E・Dだッ!」ドピュピュ
妹「きゃッ!!か、顔に……」
兄「ふぅ……」
第一部完
妹「兄さん兄さん」
兄「ん?どうした」
妹「冷蔵庫にプリンがあったんですけど」
兄「あーあったな」
妹「兄さんプリン好きですよね?」
兄「まぁ好物だな」
妹「あれば食べちゃいませんか?」
兄「ちょっと待って」
妹「犯人は兄さんでQ・E・D!」
兄「またかい」
兄「あのさ、こないだもそうだったけど」
妹「なんですか?」
兄「なんで俺が第一容疑者なんだよ。他にも食いそうな奴いるだろう」
妹「居ないです。兄さんが一番怪しいです」
兄「大体あのプリンは俺がお前に買ってきた奴じゃないか」
妹「そうですが」
兄「なんで俺がお前に買ってきた奴を俺が食うんだ?論理的におかしくないか」
妹「自分が買ってきたもの→だから食べてもいい→食べた……以上、証明終了です」
兄「おまえ探偵だけは向いてないな」
妹「むっ、失礼な」
妹「まだそんなことをいいますか」
兄「でもなぁ、ホントに知らないんだって」
妹「そこまで言うのであれば、私も後には引けないです」
兄「ど、どうしようっていうんだ」
妹「私のプリン捜索に一緒に付き合ってもらいますよ」
兄「やれやれ……」
妹「さ、行きましょう兄さん。まずは現場検証です」
兄「待ってー」
妹「ここが犯行現場です」
兄「そんな大げさな」
妹「この冷蔵庫の中に今朝は確かに入ってたんですよ」
兄「それは俺も見た」
妹「最後に見たのはいつですか?」
兄「えーと、朝飯のときかなぁ」
妹「私と一緒ですね。その時どう思いましたか?」
兄「え、別に。プリンがあるなぁって」
妹「食べたいと思いませんでしたか?」
兄「えーと、まぁ……っておい、何書いてんだよ」
妹「兄さんの発言は証拠として記録に残します。つまり食べたいという意思はあった、と」
兄「陰険な警察みたいな真似しやがって」
妹「ち、違いますっ!今度はちゃんとプリンは存在してます」
兄「そうだけど、自分で食べて騒いでるとか」
妹「それは有り得ません。なぜなら私は今一刻も早くプリンを食べたいと願ってますから」
兄「結構マジっぽいな」
妹「私は冷蔵庫の中をもう一度見てみます……兄さんはゴミ箱のなかに空がないか見てみてください」
兄「なんで俺が……」ゴソゴソ
兄「うわ、くっさいなぁゴミ箱……」ゴソゴソ
妹「後でちゃんと手を洗ってくださいね」
兄「わかってるよ、もう」
妹「んー……無いですね」ポヨン
兄「こら、お前の尻が当たって邪魔だ」
妹「セクハラですね、兄さん」ポヨンポヨン
兄「物探しに集中できないから」
妹「甘いものを食べた後は私のお尻で欲情ですか?いい気なもんですね」ポヨンポヨン
兄「お前わざとやってるだろ!」
妹「冷蔵庫とゴミ箱の位置関係により、この結果は必然です」ポヨンポヨン
兄「くっ、ゴミ箱を向こうに持っていけばいい」ガタタ
妹「あっ兄さん!」
兄「ゴミ箱にあったこれは?プリンのカラ」
妹「蓋をよく見せてください……あ、これは違いますね」
兄「どうしてそういい切れる」
妹「蓋にはマジックで名前を書いておいたんですよ」
兄「あ、あっそう……」
妹「つまり犯人はキッチンで食べたのではなく、いずこかへプリンを持ち去った可能性が高いです」
兄「まぁここで食ってるのをお前に見つかったら面倒だしな」
妹「さて、どうしましょうか」
兄「新しいのを買ってやるからもういいだろ」
妹「駄目です。あの日あの時兄さんが買ってくれたプリンは世界でただひとつなんです」
兄「おおげさだなぁ」
妹「?」
兄「家族全員に聞けばいいだろ。プリン食ったかって」
妹「家族はほぼ出かけています。平日の昼間ですから」
兄「あ、そう……」
妹「兄さん、歯みがきをしたのはいつですか?」
兄「え?朝飯の後だけど」
妹「その後何か飲んだり食べたりしましたか?」
兄「いや、ついさっきのことだし」
妹「ふぅん……私もそうです」
兄「え?」
妹「だから、私とキスしましょう」
兄「な、なんでえっ!」
妹「兄さんが犯人であれば、口腔内にカラメルやバニラエッセンス等の残渣物があると仮定」
兄「残ってなかったらどうするんだよ」
妹「同時に私がプリンを食べていないという証明にもなりQ・E・Dです」
兄「まて、少し落ち着きたまえ」
妹「私は落ち着いてますよ、兄さん……さ」ギュ
兄「手を繋いでどうするつもりだ」
妹「諦めてキスしましょう……大丈夫、私も初めてですけどカウントしませんから」
兄「わー!」
兄「んっ……」
妹「はぁ……兄さん、くひを開けてください……れろっ……」
兄「あ、あーん……」
妹「れるっ……ちゅば……ちゅっ……んっ!ぷはぁ…」クチュクチュ
兄「な、長いんじゃないか」
妹「そんなことないれす……ちゅっ……ちゅっ……もっと舐めないと……わかりません……」チュバチュバ
兄「んむっ」
妹「はぁっ……!兄さん……兄さん……ちゅぱっ……」ギュ
兄「な、なんでしがみついてくるんだよっ」
妹「もっと奥まで……舐めないと……れるっ」クチュクチュ
兄「こ、こうか」
妹「はむっ」カプ
兄「!?」
妹「んっ……変です……甘くない……」レロレロ
兄「だから、食べてないってば……」
妹「私のはどうですか?」チュパチュパ
兄「ん……特に、甘くは無い……」
妹「お互い、犯人では無い、ということですね……」
兄「うん……」
妹「もう一回しましょうか」
兄「えっ」
妹「もしかしたら、奥歯のほうに証拠が残ってるかもしれないです」チュ
兄「んむむむむっ」
妹「兄さん……兄さん」チュパチュパ
妹「たくさん探しましたけど、どうも兄さんは犯人では無いですね」
兄「最初からそう言ってるだろ!」
妹「私はどうでしたか?」
兄「いや、プリンっぽい味は無かった」
妹「謎は深まるばかりですね……」
兄「買ってやるって、な。もういいだろ」
妹「二つ買ってくれますか?」
兄「なんでだよっ!無くなったのは一個だろ!」
妹「無くなった分も合わせて、二つ食べたいです」
兄「あーもうわかったよ」
妹「えへへ、兄さん大好きですっ」ギュ
妹「私も一緒に行っていいですか?」
兄「そこのコンビニにいくだけだぞ」
妹「二人でお出かけしたいですから」
兄「ふぅん……しかし、いいのか?真犯人は」
妹「迷宮入りの事件も多々あるものですよ、世の中には」
兄「もっとちゃんと探せば出てきそうだけどな」
おばあちゃん「お兄ちゃんやー」
兄「あれ、婆ちゃんいたのか」
妹「!?」
兄「うん、わかった」
妹「き、気をつけてください、お婆ちゃん」
おばあちゃん「あぁ、妹ちゃん、さっきはプリンありがとうねー」
兄「は?」
妹「」
おばあちゃん「とっても美味しかったよー」
妹「そ、それは良かったです」
兄「おい、どういうことだ」
妹「うぅ、急にお腹が」タタタッ
兄「まてやー」
おばあちゃん「おやおやー」
兄「ったく、また自作自演かよ」
おばあちゃん「ほっほっほ、お兄ちゃんに構って欲しいんじゃないのかねー」
兄「なんだよ、見てたの?」
おばあちゃん「二人でハグハグしてたのは見てたよー」
兄「げげ」
おばあちゃん「ほっほっほ、仲が良くていいねー」
兄「仲がいいというか、えーと」
兄「人の失業を喜ぶなんて、あいつは鬼か」
おばあちゃん「妹ちゃんはねー、お兄ちゃんが大好きだからねー」
兄「そうなの?」
おばあちゃん「いっつも、お兄ちゃんの話ばっかりしてたんだよー」
妹「おばあちゃあああああああんっ!」
兄「トイレから大声が」
おばあちゃん「ほっほっほ、じゃあ出かけようかねー」
兄「いってらっしゃい」
妹「おばあちゃんっ!それ以上話したらここで首吊って自殺しますから!」
兄「もう行ったぞ……」
妹「……いやです」
兄「察するにお前は」
妹「なんですか?」
兄「構って欲しかっただけなのか?」
妹「……それが兄さんのQ・E・Dですか?」
兄「うむ」
妹「底の浅い推理ですね」
兄「もう推理ってレベルじゃない気もするけど……」
妹「おばあちゃんが言った事は気にしないでください。アルツハイマーが進んでいるんです」
兄「ひでえこと言うなぁ」
妹「いいんですか?」
兄「いいから出て来いよ。行くぞ」
妹「ど、どこにですか」
兄「プリン買うんだろ。婆ちゃんのぶんもあわせて3つ」
妹「……いいんですか?」
兄「しかたないだろ……お前が食べたいっていうんだから」
妹「け、計画通りっ!です」ガチャ
兄「ウンコは流したか?」
妹「してないですっ!」
~2部完~
兄「なんだよ一体」
妹「私たちに仕事の依頼が来ました」
兄「は?」
妹「事件です。私の灰色の脳細胞が疼いています」
兄「いや、俺たち探偵じゃないだろ」
妹「探偵には免許も資格もいりませんよ。自分が探偵だと思えば探偵なのです」
兄「何の実績も無いのに……」
妹「私たちはすでに『縞ぱん事件』『消えたプリン事件』を解決したじゃないですか」
兄「どっちもお前の自作自演だったわけだが」
妹「ぴこぴこはいつでもできますから」ブチ
兄「アッー!セーブしてないのにー!」
妹「さ、依頼人が向こうで待ってます」グイ
兄「ったくしょーがないな……どうなってるんだ」
妹「行きますよ、兄さん」
兄「待ってー」
妹「色々あります」
妹友「こんにちわー」
兄「なんだよ、依頼人とか言ってお前の友達じゃないか」
妹「始めはこうして知り合いの悩みを解決するものです。そのうち口コミで評判が広がるものですよ」
兄「広まっても困るんだけど……」
妹友「むふふ」
妹「今お茶を出しますから、ちょっと待っててください」
妹友「はーい。お兄さん久しぶりー」
兄「あぁ、相変わらず元気そうで何より」
妹友「そうでもないの。もうハートブレイク寸前なの」
兄「そ、そうなんだ」
妹「詳しくお伺いしましょう」カチャ
妹友「ありがとー」
妹友「んーと、私の彼氏のことなんだけどー」
兄「あ、彼氏いるんだ」
妹友「私たちくらいの年なら、普通いるよー」
兄「へぇ、妹には居ないけどな」
妹「わ、私はどうでもいいです!兄さんだって彼女も居ないし仕事も無いじゃないですか」
兄「どっちも不可抗力だろ」
妹「恋人は努力次第で作ることができます」
兄「見解の相違だな。がんばっても出来ない奴は出来ない」
妹「それを証明できますか?頑張れば付き合えない人はいないです。努力が足りないんです」
兄「それがお前のQ・E・Dか?じゃあ頑張れば芸能人ともサッカー選手ともつきあえるってのか?」
妹「芸能人だろうがスポーツ選手だろうが実の兄だろうが私は付き合えると思います」
兄「最後に変なの混じってなかった?」
妹「混じってません」
妹友「あのー……」
妹「ごめんなさい。話の続きをどうぞ」
妹友「えーとね、付き合ってる彼氏が最近冷たいって言うか」
兄「ふむ」
妹友「構ってくれないっていうか、会ってても素っ気無いというかー」
兄「なんか普通の恋愛相談みたくなってるけど」
妹「最後まで話を聞きましょう」
兄「はいはい……ちなみに付き合って何ヶ月?」
妹友「3ヶ月っすー」
兄「あー……それは別れの周期だな」
妹「そうなんです?」
兄「よく言うだろ、3の周期で訪れるってやつだ」
兄「ほほう……ちなみに彼氏はイケメンなの?」
妹友「んー、お兄さんと同じくらいには」
兄「はっはっは、そりゃモテるだろうなー」ドヤッ
妹友「そうなんですよーえへへ」
妹「……」
兄「なんだよ」
妹「別に」
妹友「それで、彼氏の素行調査をお願いしたいんですけどー」
兄「素行調査って……なんか地味だな」
兄「そういうのは警察の仕事じゃないの?探偵は頭を使ってぱぱっと解決するもんだろ」
妹「それは警察の能力が低かった前時代の話です」
兄「俺たちそもそも素人だけど……」
妹「ほんとの探偵さんに頼むと、費用も時間もかかりますからね」
兄「一種の浮気調査みたいなもんかな?」
妹友「浮気してるかわかんないけど、そうだと思いますー」
兄「ふーん、もし浮気してたらどうするの?」
妹友「んー……別れるかなー。私も時間無駄にしたくないし」
兄「浮気してなかったら?」
妹友「最近様子がおかしい理由を突き止めて欲しいですー」
兄「なるほど……」
妹「これは責任重大ですよ兄さん。ひとつのカップルの命運が私たちの手に委ねられてるんです」
兄「まぁ、プリンとかパンツとは一線を画す話ではあるけど」
兄「え?なんでまた」
妹友「えへへー、捜査の状況を逐一知りたいもん。だめかなぁ」
妹「だ、だめですッ!」
妹友「えーなんでー」
兄「駄目だぞ、探偵といったってサービス業なんだ。要望をむげに断るわけにもいかん」ピピ
妹友「ありがとー!」
妹「ちょっと兄さんっ」
妹友「ねーお兄さん、寝れないときとか夜メールしてもいい?」
兄「あ、あぁうんいいよ(かわいいなぁ)」
妹「な、なんですかこの流れは……」
兄「ここがその彼氏の通ってる学校か……」
妹「私たちの隣の地区にある学校ですね」
兄「ていうかどうやって知り合ったんだ?」
妹「妹友ちゃんとは部活で知り合ったらしいですよ」
兄「ふーん……ていうか、学校の中の様子を探れないのは痛いな」
妹「写真は預かってます。この方が出てきたら尾行開始です」
兄「でもさぁ、素行調査なんて一日で結果がでるとは限らないじゃん」
妹「そうですね」
兄「まさか何か起きるまでずっと続けるのか?」
妹「最低でも日々の行動をアルゴリズム化できるまでは続ける必要がありますよね」
兄「最悪だぁ」
妹「兄さんは暇だからいいじゃないですか」
妹「だらしないですよ、兄さん」
兄「もうやだ、帰る。立ってるだけでつまんないし」
妹「こら、駄目ですよ。仕事なんですから」
兄「報酬も無いのに……うぅ寒い」
妹「ほら、手を握ってあげますから」ギュ
兄「あ、ありがとう」
妹「こうして立ってれば、きっとカップルに間違われて怪しさ半減です」
兄「そうかなぁ……」
妹「ついでに腕を組んでもいいですか?」
兄「こ、こら、体を押し付けるな」
キーンコーンカーンコーン
妹「授業が終わったみたいですね」
兄「お前が学校どうしたかは聞くまい」
兄「……」
妹「……来ないですね」
兄「学校でだべってるとか」
妹「その可能性もありますね」
兄「それか部活やってるんだろ?グラウンドか体育館とか」
妹「その可能性もありますね」
兄「もしかして妹友ちゃんと約束あるとか」
妹「だったらすぐ出てくるでしょう。頭を使って下さい」
兄「……」ムカ
妹「寒いからって思考停止してたらだめです……って兄さん!」
兄「なんだ?」
妹「ど、どうしてお尻を触るんですか……んっ……!」
兄「いやぁ頭が上手く働かなくてつい」
兄「どうした」モゾモゾ
妹「スカートの中から手を出して下さい。対象があらわれました」
兄「お、本当だ」
妹「さ、尾行を開始しますよ……気が付かれない様に注意して下さい」
兄「面識ないんだから平気だろ、見られても」
妹「いいからこっちです」コソコソ
兄「はいはい」コソコソ
兄「しかし写真で見たときも思ったけど、スポ根って顔だなぁ」
妹「アニメでいそうな顔です」
兄「あーいう顔が好きなのな?妹友ちゃんは」
妹「なんでも、サッカー部の主将だとか」
兄「ふーん……そりゃモテるだろうな」
妹「そうですね、私はあんまり興味ないですけど」
兄「しかし、どこに行くんだろうなぁ」
妹「歩行速度から推定して、何か目的のあるものと思われます」
兄「繁華街のほうに向かってるけど、家は向こうなのかな」
妹「兄さん、人が多いですけど見失わないようにしましょう。こっちです」
兄「待ってー」
兄「お、ツタヤに行くみたいだぞ」
妹「何かDVDでも借りるんでしょうか」
兄「さぁなぁ……とりあえず俺たちも入ろう」
妹「そうですね」
店員「いらっしゃいませー」
男「……」キョロキョロ
兄「何か挙動不審だな……」
兄「邦画コーナーにいくみたいだ」
妹「洋画には『用が』無いんですね」
兄「……」
妹「……」
兄「……」
妹「笑うとか、つまらなければつまらないとか、何かしらリアクションが無いと悲しいです」
兄「すいませーん!暖房効いてないみたいなんですけどっ」
店員「えっ!そんなことないと思うんですけど……」
妹「もうっ!兄さん!!」バシバシ
兄「あはは……悪かったよ」
妹「もうっ!勇気を出して言ったのにっ」
妹「邦画コーナーでうろちょろしてますね」
兄「あ、あの辺はセクシー映画だな」
妹「セクシー映画とは」
兄「アダルトビデオコーナーに入る勇気が無い人用のコーナーだな」
妹「サッカー部主将のくせに気が小さいですね……」
兄「それは関係ない。それにあれはあれで需要があるんだぞ」
妹「兄さんも借りたことがあるんですか?」
兄「古いにっかつとかは妙にエロイんだよな……」
男「……」カタ
妹「あ、手に取りましたね」
兄「彼には妙に親近感がわくなぁ」
妹「帰ったら一緒に観ましょうね」
兄「なんでホラー映画なんだよ」
妹「兄さんがビビるのを見るのが好きなんです」
兄「ちょっと性格悪いんじゃないか?」
妹「兄さんの借りたのは何ですか?」
兄「『ミート・ザ・ペアレンツ』だな」
妹「好きですね、それ……」
男「……」スタスタ
兄「おっと、次だ次」
兄「しかしあれだな、こうして尾行してると」
妹「なんですか?」
兄「いや、人のプライベートを覗き見している感が物凄いな」
妹「仕方ないです、それが仕事ですからね」
兄「しかも、それをちょっと楽しいと感じてる自分がいる」
妹「あ、それはなんとなくわかります」
兄「興信所でバイトしてみようかな」
妹「私もやりたいです」
男「ん?」チラ
兄「おっと……自然に自然に」
妹「手を繋ぎましょう。カップルだと思われるように」
兄「そうだな」ギュ
兄「しかし、どこに行くんだろうな」
妹「さぁ……」
兄「家に帰るんじゃないっぽいけど」
妹「妹友ちゃんとは約束してないみたいですね。さっきメールで確認しましたから」
兄「ふーん……となると、ホントに浮気とかだったりして……」
妹「それをしっかり確かめましょう」
兄「おう……ってなんか」
妹「何です?」
妹「え……兄さん……」
兄「ひくなひくな!マジだってば!」
妹「幻聴じゃないんですか?」
兄「本当だってば、どこからだろ」
幼女「……ぁーん…わぁーーん……」
男「大丈夫?お母さんはどこかな?」
幼女「……わかんない……」
兄「おや」
幼女「うん……ありがとう」
男「肩車をして、すいませーーーん!この子のお母さんはいませんかーーーー!」
兄「うぉ、道のど真ん中で叫び始めた」
妹「でも、いい人ですね」
兄「これはプラス査定だな……」
妹「ちょっと兄さん、面接してるんじゃないんですからね」
兄「そ、それはわかってるけど」
妹「誰に優しくしてようが、浮気してたらそのままちゃんと報告するんですからねっ」
兄「わかってるって……つーかまだ疑いがほんのちょっとあるだけなんだろ?」
妹「それはそうですけど……」
お母さん「幼女ちゃーんっ!」
幼女「おかあさーん!このお兄ちゃんがねっ」
兄「……」
男「……」
兄「今度は一人ファミレスかぁ」
妹「私たちはこの辺に座りましょうか」
兄「うん」
妹「さ、兄さん、何か食べましょう」
兄「おいおい、尾行中だぞ」
妹「向こうも注文してますし、何も頼まないのもおかしいですよ」
兄「そりゃそうか……じゃ、パスタでも適当に」
妹「カルボナーラとバジリコにしますから、半分こしましょう兄さん」
兄「はいはい」
妹「あと、いちごミルク頼んでいいですか?」
兄「お前普通に食事を楽しむ気まんまんだな」
妹「腹が減っては探偵はできませんから」
妹「何がですか?」ズズズ
兄「普通、あの年頃の男の子が一人でファミレスなんてこないだろ」モグモグ
妹「それは世間一般の普通であって、彼の普通はどうだかわかりませんよ」モグモグ
兄「そりゃそうだけど、俺がいいたいのは待ち合わせの可能性が高いなって事」モグモグ
妹「あっ!兄さん!半分以上食べましたね!」
兄「お前だってもう4/5は食ってるじゃないか!何が半分こだよっ」
?「おまたー」
男「よっ」
兄「あ……」
男「いいよ、そんなに待ってないから」
兄「うは……ビンゴかぁ」
妹「こ、これは……大当たりみたいですね」
兄「女の子の顔、わかるか?お前と同じ制服みたいだけど……」
妹「ちょ、ちょっとここからだとわからないです……」
兄「つーかすげぇ髪型だな……アフロっぽいけど」
妹「きっとブラックミュージックをリスペクトしてるんですね」
兄「あんな髪型のやつ学校にいたらすぐわかるだろ、心当たりはないのか?」
妹「えーと、生徒はたくさんいますから……よくわからないです」
兄「うーむ、まぁ顔が可愛けりゃあの髪型もありなのかなぁ」
妹「だ、駄目ですよ……もし知り合いだったら気まずいです」
兄「おいおい、そんな消極的な」
妹「とりあえず、カメラで証拠を押さえておきましょう」パシャリ
兄「おっ準備がいいな」
妹「探偵7つ道具の一つです」
兄「あとの6つは?」
妹「えーと……順次登場予定です」
兄「適当なこといってごまかしただろ今」
男「それじゃ行こうか」
女「うんっ!今日はどこつれてってくれるのー?」
兄「出るみたいだな。いくぞっ!」
兄「映画館かぁ、デートって感じだな」
妹「この時点でただの友達って線はなさそうですね」
兄「うん……何観るんだろうな」
男「何が観たい?」
女「えっとねー!アフロ田中がいいなっ」
兄「ぶっ」
妹「どうしたんですか?」
兄「いや、おかしくて思わず噴いてしまった」
妹「私は3丁目の夕日64が観たいですね……」
兄「俺もそっちがいいな、せっかく観るなら」
男「……アフロ田中また今度にして、今日は3丁目の夕日にしない?」
女「うー。いいけどさー」
兄「お、やった」
妹「私たちもチケットを買いましょう」
『じゅんのすけぇええええええっ』
兄「うぅっ吉岡くんの演技は泣けるわ」
妹「はい、兄さんハンカチですよ」
兄「ありがと」チーン
妹「ふふ、涙もろいんですね」
兄「1と2はトータルで30回は観たからな。思い入れが半端ないんだ」
女「……んもう、だめだってばぁ……こんなところで……」
男「……大丈夫だって、誰も見てないから」
妹「に、兄さんっ……なんか不穏な感じです」
兄「あ、そういや尾行してるんだっけか……」
兄「ただのセフレかもよ?本命は妹友ちゃんで」
妹「そ、そんなの都合が良すぎますっ!許せないですっ!」
兄「いまはそんなことより映画のほうが大事だ。ちょっと黙っててくれ」
妹「もう……」
兄「昭和っていいよね」
妹「私は平成生まれだからわからないです」
兄「今度はゲーセンか。もう普通にデートだな、あれは」
妹「間違いありませんね」
兄「何してるんだろ」
妹「あれはUFOキャッチャーですね」
男「大物捕ったどー!」
女「きゃーすごーい」
兄「観察されてるともしらずはしゃいでやがる」
妹「私も撮ります」パシャリ
兄「こんだけ証拠があれば充分だな、きっと」
妹「兄さん兄さん、私たちも少し遊びませんか?」
兄「そうだなぁ……まだあいつらはここにいそうだし」
妹「兄さんと一緒にプリクラが撮りたいです」
兄「了解」
兄「いや、普通に撮っても面白くないだろ……」
妹「こういうのは面白くなくてもいいんですっ!」
兄「ほらほら、モタモタしてると置いていかれるぞ」
妹「あっ待ってください」
兄「でも、お前はよく写ってるな」
妹「え……そうですか?」
兄「ケータイに張って置こうかな」ペタ
妹「……」
兄「どした」
妹「な、なんでもないです……行きましょう」
兄「だいぶ、時間も遅くなってきたけど平気か?」
妹「私は大丈夫ですよ」
男「……」
女「……」
兄「あーあー……よりそうように歩いちゃってまあ」
妹「これはもう言い逃れできませんね」パシャリ
兄「妹友ちゃんにはかわいそうな結果になってしまったな」
妹「仕方ないです……どんなことでも知らないより知ったほうがいいです」
兄「それもホームズのセリフだな」
男「……なぁ……いい?」
女「……うん、私もえっち、したい……」
兄「うぉ、なんて刺激的な……彼女の髪がアフロじゃなければ」
妹「鼻の下伸ばしてないで追いかけますよっ!あそこのホテルですっ!」ダッ
兄「ちょ、ちょっとまって」
兄「なぁ、何もわざわざ俺たちまで中に入らなくても」
妹「駄目ですよ、最後まで真実を追究するんです」
兄「とはいえ、俺たちだけでこの部屋に入ってもしかたないだろ……」
妹「大丈夫です、使われてるのはこの部屋と隣の部屋だけですから」
兄「なんでそんなことがわかるんだ?」
妹「フロントで確認しました」
兄「で、どうするんだこれから」
妹「盗聴を開始します」
兄「へっ」
妹「正確に言うと、聴診器ですけど」
兄「ヴィレッジとかで売ってるやつか」
妹「これを壁に当てると、隣の部屋の物音くらいは……」ピト
兄「聞こえるのか?」
妹「よく兄さんの部屋の音はこれで聞いてますけど」
兄「おい、ちょっと聞き捨てならんことを今」
妹「しっ!静かにっ……!」
兄「……」
妹「聞いてみて下さい兄さん。決定的な証拠です」
兄「ど、どれどれ」ゴクリ
兄「おおぅ……これは素晴らしい」
妹「聞こえますか?」
兄「よく聞こえるぞ。なんということでしょう」
妹「これはもう完全にアウトですね」
兄「うむ……うむ……」
隣部屋『あっあっあっ!あーーーーーーっ……!』
兄「や、やべぇ……勃起してきた」ムクムク
妹「に、兄さん……」
兄「不可抗力だ、勘弁してくれ」
兄「ちょ」
妹「いいから……兄さんは隣の物音を聞いていてください」カチャカチャ
兄「う、うん」
妹「すっごく、大きくなってます」ポロン
兄「な、なんでかなぁ」
妹「盗聴、興奮してるんですか?」シコシコシコ
兄「さ、さぁ」
妹「ふふ、ほんとにえっちですね兄さん」カプ
兄「!?」
妹「んっ……れろっ……ちゅっ…ぢゅっ……ぷはぁ……」チュパチュパ
兄「うっ……」
隣部屋『やぁああっ……!いっちゃうよぉ……!』
兄「や、やばい……なんだこの状況は」
兄「はぁはぁ……」
妹「ちゅぱっ……じゅるっ……れる……隣はどうですか?」チュバチュバ
兄「ま、まだ盛り上がってるみたいで」
妹「そう……ですか……んっんっ……んっんっ…」シコシコシコ
兄「うぅううっ……ちょっと待って」
妹「どうしてでふか……れるっ……じゅる……れろれろ」シコシコシコ
兄「も、もう出そうだから」
妹「そうなんですか……?いいですよ、口の中に出しても……」シコシコシコ
兄「うっ……うっうああっ!」
妹「んっ……じゅるるるっ……!んっ!!」
兄「い、イクッ!!」ドピュルルル
妹「んん~~ッ!!!」
兄「す、すまん……つい頭を押さえてしまって」
妹「い、いいですけど……けほけほ」
妹「ちょっと、疲れてしまいました……」
兄「まだ、時間あるから寝たらいいんじゃないかな」
妹「ごめんなさい……いいですか?」
兄「時間が来たら起こしてやるから」
妹「わかりました、お願いします」コテ
兄「……」
妹「くーくー……」
兄「寝たか……」
兄「あれ、そういやなにしに来たんだっけ……」
男「ふぅ……」
女「ねーねー、もう一回しようよ」
男「いや、もう時間ないんじゃないかな」
女「あ、そうだねー」
男「シャワー浴びてきたら?汗かいたでしょ」
女「うん、私が先でいいの?」
男「いいよ、ていうかいつまでそのアフロのかつらかぶってるの?」
女「あ、忘れてた」スポ
男「ププ、結構似合ってたけど」
妹友「そうかなぁ、あー頭痒かった」
妹友「んー、お兄ちゃんと尾行の振りしてデートしたいって妹ちゃんが」
男「普通に頼めばいいじゃないか」
妹友「好きなんでしょ、こういうの」
男「変わった子だね」
妹友「ねーねー聞かれてるの知っててするのって興奮するね」
男「はは、また頼もうか」
妹友「それもいいかもー」
妹友「で、どうでしたかー?」
兄「うん、非常にいいづらいんだけど」
妹「気を確かに持って聞いて下さい」
妹友「うんうん、聞くよー」
兄「結果から先に言うと、黒だな」
妹友「あっちゃー、やっぱりね」
妹「妹友ちゃん、気を落とさないでくださいね」
妹友「うんうん、わかってるわかってる」
兄「な、なんか余裕あるな」
妹友「そんなことないですよー」
妹友「うっわー、アフロ髪だー」
妹「街中ではかなり目立ってました」
妹友「この女の子と浮気してたの?」
兄「あぁ、ホテルにも行ってたみたい」
妹友「ふーん」
兄「俺の言うことじゃないけど、彼氏とは別れたほうが……」
妹友「うーん、一時の気の迷いなら許してあげる。」
兄「え?」
妹「さすが妹友ちゃん、こころが広いです」
兄「こないだは二股かけられるくらいなら別れるとか言ってなかったっけ」
妹友「やっぱり彼氏大好きだしー、サッカー部だしー主将だしー」
兄「あれま」
妹友「私だけですよー」
妹「私は……殺します」
兄「こわっ!ボソっと言うなよ」
妹友「とにかく、これで調査は終了ですね。ありがとうございましたー」
兄「あ、でも」
妹友「なーに?あ、もしかして私と付き合いたいとか?でもなー」
妹「それはだめですっ!」
兄「い、いや……その彼氏なんだけど次の日もまた、違う子とデートしててさ」
妹友「えっ」
妹「えっ」
妹友「ど、どういうことっ」
妹「え……さ、さぁ」
兄「これが次の日の写真。茶髪で結構遊んでそうな感じだった」
妹友「がびーん」
妹「い、妹友ちゃん、しっかり」
兄「で、これが昨日の写真……ラブホ前で撮ったんだけど。また違う子だな」
妹「な、なんて絶倫ですか」
兄「まぁ……妹友ちゃんがいいっていうならこれはこれでおしまいだな」
妹友「う……ぅう……」
妹「い、妹友ちゃん……?」
妹友「うがぁああああああああああああああああっ!!!!!殺す!絶対殺すぅっ!!」
兄「うおおおっ!」ビク
妹「お、落ち着いて下さい」
兄「さっきまでと反応が違いすぎる」
妹友「待ってろやぁドグサレチンポがぁあああああっ」ダダダダッ
兄「あ、待って……」
妹「……行っちゃいましたね」
兄「あーあ、マジで殺したりするんじゃないだろうな」
妹「まったくもう、なんであんなことしたんですか」
兄「いや、そういう話だっただろ……」
妹「そ、それはそうなんですけどっ!」
兄「なんにせよ、浮気調査はもうごめんだなぁ。気が滅入るよ」
妹「うぅ、こんなはずではなかったんですが……」
兄「なんだって?」
妹「なんでもないですっ」
保守ありがとうございます。いっこうにクオリティがあがらず申し訳ない
Entry ⇒ 2012.03.07 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
双子・妹「で? 私と姉とどっちを選ぶのよ!!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330294787/
妹「うん!」
妹「くっつくなら、どっちかにしなさいよね!」
男「く、くっつく?」
姉「……」モジモジ
妹「ちょっと、お姉ちゃんもコソコソしてないで!」
姉「わ、私は、どっちでもいいよ……?」
妹「もぉー、これだからお姉ちゃんは!」
男「……」
男(見た目も顔も一緒なのに、表情と性格が真逆すぎる)
妹「早く選ばないと、他の男に盗られちゃうよ!?」
妹「どっちがいいの、お兄ちゃん!」
男「うるさいなぁ……」
姉「……」モジモジ
妹「お兄ちゃんのこと嫌いなの?」
姉「ぅ……」
姉「……」ギュゥ
男「!?」
姉「……」ウルウル
男「……っ」
男(姉の破壊力……!)
妹「……」
妹「うん!」
妹「どっち!?」
男「……」ギュッ
姉「ぁ」
妹「!?」
姉「ふぁ……」トロン
妹「……っ!」
妹「……」ウルウル
男「!?」
男「あ、おいっ」
バタンッ
男「……」
スリスリ
男「?」
姉「お兄ちゃん……」ウルウル
男「っ!!」
男(ヤバい……、可愛すぎる)
男(どうかしてしまいそうだ……)
姉「……」スリスリ
男(ヤバい気持ちいい……)ナデナデ
姉「……」ギュゥ
……
……
妹「うぅ」
妹「……」
姉「……」ギュゥ
……
……
妹「……」
姉「うん」
男「よしよし、気をつけてな」ナデナデ
姉「……」
姉「お兄ちゃ……」
男「ん?」
姉「い、いしょ……」
男「?」
姉「一緒に……」
姉「ぅ……」モジモジ
男「……ゴクッ」
男(姉の方と一緒にお風呂……)
男(……たまらん)
姉「……」
男「だめだ」
姉「え……」
男「ごめんな」
男「でも、お兄ちゃんも男だから……」
男「その……、何か色々危ないから……」
姉「……」
男「ごめん」ナデナデ
姉「……」
姉「うん」ニコ
男「おー」ナデナデ
バタンッ
男「……ふぅ」
男「何か今日は色々と、疲れ……」
ギュム
男「!?」
妹「……」
男「おま、いつの間に?」
妹「……」スリスリ
男「!?」
妹「……」ニギ
男「うぁ」
妹「……」ニギニギ
男「うぁぁ、ぁ……」
妹(振り向いてもらうには、こうするしかないんだ……)
妹「……」スリスリ
男「ちょ、おいっ……」
妹「おっきくなった」
妹「変態」
男「っ」
男「う、うるせぇな、お前が触るから……」
妹「……」
妹「っか」
男「え?」
妹「責任、とってあげよっか」
男「責任……?」
妹「お兄ちゃんの、こんなにしちゃった責任」
男「!?」
妹「……」ニギニギ
男「あっ……」
妹「お兄ちゃん……」
男「っ!」
妹「……」
男(な、なんだこの顔……、今まで見たことないぞ、こんな、こんな……)
妹「……ちゅーして」
男「!?」
妹「……」
男(妹が目を閉じて……、これは……)
妹「……」
妹「まだ足りないの……?」
男「?」
妹「ほんとに変態なんだからっ……」
男「な、何がだ」
妹「こうして欲しいんでしょ……?」
妹「はむ」
男「ぁ」
妹「あむあむ」モグモグ
男「あ、あ」
男(ズボンの上から、くわえられて……)
妹「ひもひいい?あむあむ」スリスリ
男「く、ぁ……っ」
男「あっ、あ……」
妹「……直接して欲しい?」
男「い、いや、だめ」
妹「……」スルスル
……ビンッ
男「あ……」
妹「っ」ビクッ
妹(すご……おっきい……)
妹ばっかりずるいぞ!
男「……」
ナデナデ
妹「ん……」ビクッ
男「怖いんだろ?」
男「何でこんなことするのかは分からないが、それはお前の本心じゃないんだろ?」
男「じゃあ、こんなこと別にしなくて……」
妹「お兄ちゃ……」
ガチャッ
男・妹「!?」
姉「……」ポロッ
妹「へ、変態お兄ちゃんが無理やり……」アセアセ
男「おい!?」
妹「何よっ」
バタンッ
男・妹「あ」
……
……
姉「……」
姉(お兄ちゃん……)
妹「う、うるさい、そもそも変態お兄ちゃんが止めないから……」
男「止めたよ!何回も!」
妹「ぅ……」
妹「……」
妹「ご、ごめんなさい……」ボソッ
男「……」
ギュッ
妹「ぁ」
男「いや、ごめんな」
男「さっきのは、お兄ちゃんが悪かったよ」
男「しっかり止めてやれなかった、俺の責任だ」ナデナデ
妹「……っ」
妹(お兄ちゃん……)キュン
男(説明するのは難しいぞ、あれは……)
妹「……」
妹(お兄ちゃんが好きすぎて辛い……)
「……」
男「……」
男(うぅ……、どうしようか……)
男(このままずっと気まずいままなんて、嫌だぞ、俺は……)
……
……
姉「……」モゾモゾ
……
男「ふぅ……」
男(結局出てきてくれなかったな……)
男(今日は一旦もう寝て、落ち着いてから考えよう……)モゾ
男(お休みなさい……)
……
……
ガチャッ
男「?」
……テクテク
男(誰かが、入って……?)
ポフッ
男「うぐっ」
男(誰かに乗られて……)
「お、お兄ちゃん……」ボソッ
男「!?」
「……」モジモジ
男(ど、どっちだ!?暗くて見えな……)
スリスリ
男「あ」
男(股間が……)
……モゾモゾ
男(あ、パンツの中に手が入って……)
……ニギ
男「っあ」
……シコシコ
男「あっ」ビクッ
「……気持ち、いい?」
男「だ、だめだ、止め……」
シコシコシコシコ
男「ああっ!」
男(い、妹か!?さっきあんなことがあったのに、何考えて……)
シコシコシコシコシコシコ
男「っっ!」ビクッ
男「あっ、だめ、だ……、出るっ……!」
「!!」パッ
男「ああっ、あっ!!」
男(す、寸止めかよ……、卑猥すぎるだろ……!)
「……」
男(どっちだ、電気を……!)ピッ
「あむ」
男「っ!」ビクッ
男(い、いきなりあそこが暖かいものに包まれて……これは……)
姉「もぐもぐ……」
男「っあ……!(あ、姉の方……!?)」
男「ああっ!」
男(クチの中、暖かい……気持ちいい……)
男(じゃなくて!)
男(何で、姉が……)
姉「んじゅっ、じゅっ……じゅぷっ」
男「あ、あ、出そう……っ」
男「ああっ!」
男(だ、だめだ、止められない……、出るっ……!)
姉「じゅぷ、じゅぷっ……」
男「あああっ!」ビクッ
ビュルルルルルッ
姉「んっ……」
男「あっ、あっ!」ドクッドクッドクッ
姉「……っ」
男(や、ヤバい……最近禁欲してたから、玉の中身が全部……)
姉「……っ」トローッ
姉「ごくっ」
男「!?」
姉「……ぷは」
男「」
姉「……」
姉「たかった」
男「え?」
姉「お兄ちゃんに、気持ちよくなってもらいたかった……」ボソッ
男「……」
姉「お、お風呂から出たとき、お兄ちゃん、妹ちゃんにしてもらってて……」
姉「お兄ちゃん、こういうのして欲しいのかな、って思った……」
男「……っ」
姉「……ちゃん」
姉「して……」
男「……?」
姉「お兄ちゃんの、欲しい……」
男「!?」
姉(もっと、気持ちよくなってもらいたい……)
男「……」
ギュッ
姉「っ」ピクッ
男「バカ……」
男「そんなことしなくても、俺はお前が……」
姉「……っ」キュゥッ
男「しかも、あのときだって別に喜んでたわけじゃないし、」
男「たまたまああなってしまっただけで、俺が求めた訳じゃない」
姉「ぇ……」
男「でも」
男「気持ちは嬉しかったよ、ありがとう」ギュゥ
姉「……っ」ビクンッ
姉「うん」
男「……」ギュ
姉「……」ギュゥ
モゾモゾ
……
……
男「ん……」モゾ
男(朝か……)
姉「すぅ、すぅ……」
男(ふふ、可愛い寝顔だな)
男(今日は休みだし、このまま寝かしておいてやろう)ナデナデ
……
ガチャッ
男「ふぁぁ……」
男「ん……?いい匂いが……」
妹「……」
男「おぉ、起きてたのか」
男「どうした、いつもはもっと遅……」
妹「ご、ご飯作ってみた」
男「え?」
妹「た、食べてみてよ」
男「……(妹は、一体どうしたのか……)」
……
男「おお……」
男「これ全部、お前が?」
妹「う、うん」
男「へぇ、やれば出来るんだな」
妹「う、うるさいっ……」
妹「……」ドキドキ
妹(な、何より、お兄ちゃんに食べてもらいたかったから……)
妹「……」ドキドキ
男「じゃあ、遠慮なく」
男「ぱくっ」
男「もぐもぐ……」
妹「……」
男「……美味い」
妹「っ」キュン
妹「さ、触らないでっ」
男「はは、悪い悪い」
男「美味いぞ!」バクバク
妹「ぁ……」
妹(お兄ちゃぁんっ……)キュンキュンキュン
妹「……っ」フラッ
男「ん?大丈……」
妹「ちょ、ちょっとトイレ……」
男「そうか、それじゃあ俺は頂いておきます」
妹「う、うん……」フラフラ
バタンッ
男「……大丈夫かよ」
妹(だ、だめだ……)
妹(何か、お股が変な感じがして……)
サスサス
妹「ん……っ」
妹(気持ち、い……)
サスサス サスサス
妹「んんっ……」
妹「お兄、ちゃ……」モゾモゾ
妹(だめ……、止められない……)
妹「んぁ……」
妹「お兄ちゃ……」
妹(ち、直接……)
……クチュッ
妹「あぁっ……!」ビクンッ
妹「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ……!」
クチュクチュ
妹「ふぁぁっ、お兄ちゃんっ……!」
男「……」カァァァ
妹「!?」
男「……」
男「ご、ごめんなさい」
バタンッ
妹「……」
妹「……」
男(あいつ、心配だから見に行ったら、トイレで俺の名前呼んで、何を……)
ギュッ
男「!?」
妹「……」
男「い、いも……」
グイッ
男「うわぁっ!?」
バタンッ
妹「最低……」
男「は!?」
妹「の、ノックもしないで、開けるなんて……」
男「何回もしたよ!」
男「でも反応なかったし、中からお前の苦しそうな声がしたから……」
妹「……っ」
妹「知らない!」
男「知らないって……」
妹「責任……」
男「!?」
妹「責任……とってもらうから……」ギュッ
男「……っ!」
妹「お兄ちゃん……」スルスル
男「っ!?」ビンッ
男「お、おい、勝手にパンツ降ろすn……」
妹「……」ギュッ
……クチュッ
男「!?」
男(この感触……、まさか……)
妹「んんっ……!」
ニュルッ……
男「あ……」
男(まさか……妹の……)
ニュルルル……
男「あ……」
ップ…………コツンッ!
妹「ぁっ!」ビクッ
男「うぁぁ……っ」
キュンキュン
男(……凄いキツく締め付けて、でもぬるぬるで、柔らかくて、暖かくて……これは……)
妹「んんっ……!」ギュゥ
ニュルッ ニュルッ
男「ああっ……!」
男(妹の中に……っ)
妹「お兄ちゃ……」
妹「痛……っ」ギュッ
男「……はっ」
妹「ぁっ……」
ニュルルル……ヌポッ
妹「あ……っ」
妹「何で抜いちゃうのっ……?」
男「ば、バカやろう!はぁっ、はぁっ……」
妹「……っ」
男「それを中に入れるなんて……、そんな……」
妹「……っ」ウルウル
男「バカやろう!」
ギュッ
妹「ぁ」キュン
男「……っ!」
ニュルッ
妹「ぁぁっ」
男「はぁっ、はぁっ……!」カクカク
ニュッ ニュッ
妹「んぁぁぁっ……!」ギュッ
ニュッ ニュッ
妹「ふぁ、ぁぁっ……、お兄ちゃっ……」
男「凄い気持ちいいよ……、柔らかくて、暖かくて……!」カクカク
ニュッ ニュッ
妹「ぁぁぁっ……!」
妹「んっ」
男「くんくん、すーはー……」カクカク
妹「ふぁぁあぁっ!」
男「はぁっ、はぁっ……、出そうだっ……!」カクカク
ニュッ ニュッ
妹「ぁぁっ、お兄ちゃぁぁっ……!」
男「あ、あ、あ……」
男「出るっ……!」カクカクカクカクカクカク
妹「ふぁぁぁっ!!」ギュゥ
男「ああああっっ!!!」ググッ
ビュルルルルルッ!!!
妹「っ、っ」ビクンッ
男「はぁっ、はぁっ……」
男「……気持ちよかったよ」
男「……妹の、『太もも』……」
妹「……っ」キュン
男「はぁ、はぁ……」
男「すげぇ出た……」
妹「お、お兄ちゃ……」
ギュゥ
妹「あっ」
男「……大好きだぞ」
妹「っ!!」ビクビクッ
……
ガチャッ
妹「……」
男「……」
妹「あ、あの、お兄ちゃん……」
妹「ごめんなさ……」
男「……」ナデナデ
妹「ぁ……」
男「いいよ」
妹「……っ」
男「気にすんな、バカ」
男「俺も俺、お互い様だ」
妹「……」キュン
男「……じゃあ、朝飯の続きだ」
男「一緒に食べよう」
妹「……」
妹「うん!」
ガチャッ
男「おーい」
姉「すぅ、すぅ……」
男「起きろー」ユサユサ
姉「ん……」
男「おはよう」
姉「……」
姉「……」ニコ
男「妹が朝飯作ってくれたんだ」
男「一緒に食べよう」
姉「うん」
妹「えへへ……」
姉「……」ニコニコ
男「……」
男「お前ら、どっちも可愛いよ」ナデナデ
姉・妹「……っ」キュン
男「……それじゃ、みんなで食べよう」
「……いただきます!」
おわり。
ありがとう
姉とのセクロスはよ・・・
乙かれ
Entry ⇒ 2012.03.03 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
妹「チョコもらって来た」 兄「なんでやねん」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329222467/
兄「なんで女がもらって来んだよ」
妹「だってくれるもんは仕方ねーし」
兄「あれか、友達同士でやり取りっていう」
妹「違うよ、私あげてないもん」
兄「もしかして男がくれたとか?」
妹「ううん、女の子」
兄「へ、へえ……ふ、ふーん」
兄「え?」
妹「どうだった?」
兄「なにが?」
妹「チョコだよ、もらえたの?」
兄「誰が?」
兄「なんで?」
妹「なんでってバレンタイン」
兄「え?なにそれ?」
妹「いやもうそういうのいいよ、面白くないし」
兄「……」
兄「今年もとか言うなよ」
妹「ホントのことだし」
兄「ぎ、義理チョコはもらわない主義なんだ」
妹「ふーん、義理チョコ断ったんだ」
兄「……まあな」
兄「は?」
妹「このチョコ、分けたげよか?」
兄「分けるって……」
妹「私じゃ食べきれないし」
兄「あのな」
妹「だってすげえ悲しそうな顔してるし」
兄「してねえよ!」
妹「ほら血の涙出てるよ」
兄「えっ?」
妹「嘘だけど」
兄「くっ……」
妹「ああっと、そんなにヘコむなって」
兄「もう今日はそっとしといてくれないかな」
妹「仕方ないなあ、じゃあ私がやるよ」
兄「だからもらったのなんか」
妹「違うって、そんな事だろうと思ってわざわざ用意したんだぜ」
妹「義理じゃないよ」
兄「え?」
妹「義理じゃなくて実の妹だし」
兄「そんなボケもいらん」
妹「まあそう言わずにさ、ほらほら一応手作りだぜ」
妹「素直になれよ、意地張るって」
兄「張ってねえっての、だいたいなあ」
妹「なんだよ」
兄「去年まではくれなかったくせに」
妹「え?欲しかったの?」
兄「違うけど、今年はなんでまた」
妹「それは……去年までは思春期だったんだよっ」
妹「あれ?違うの?なんかこう素直になれないみたいな」
兄「よく判らんけど、つまり素直になったんだ」
妹「うんまあ」
兄「それで俺にチョコくれてやると」
妹「だから兄ちゃんも素直に頂戴しときなよ」
兄「やだ」
兄「借りができる」
妹「うわめんどくせー、そんなだから義理チョコの一つももらえないんだよっ」
兄「いや義理チョコは……」
妹「もういいって、嘘は」
兄「……」
兄「な、なんだよ」
妹「それって借りが出来なきゃ欲しいってことだよな」
兄「うっ」
妹「そういうことだろ?元々いらないものなら借りって言わないし」
兄「あ……いや」
妹「だろ?」
妹「ぷっ」
兄「笑うなよ」
妹「よしじゃあ私の言うこと聞いたくれたらチョコをあげます。これでどうだよ?」
兄「交換条件か」
妹「そそ」
妹「そうだな」
兄「いやそこは否定して欲しいんだけど」
妹「んなこたないよ」
兄「おざなりだな」
妹「めんどくせー、そもそも黙ってもらっときゃいいのに文句ばっかり言うなよ」
兄「……わかったよ」
妹「え、えっと……あのほら」
兄「なんだよ急にもじもじして」
妹「ほらあの……小さい頃よくやってたあの」
兄「小さい頃?判んねえよ」
兄「よしぎゅ?吉牛?吉野家の牛丼?」
妹「ち、ちげーよ!ほら……よしよし、ぎゅうって……やつ
兄「あ、ああ……ええっ!?」
妹「……」
妹「い、いいだろ」
兄「はは、カラはでかくなってもやっぱりまだ子供だな」
妹「笑うな、ちゃんとセリフもだぞ」
兄「え?セリフって、えーと……ええっ?あれ言うの?」
妹「言うの」
妹「……ん」
兄「ほれ頭、よしよし」
ナデナデクリクリ
妹「んふふ」
兄「ほい」
ぎゅっと抱きしめっ!
妹「んん~」
兄「……」
妹「……セリフ」
妹「言わなきゃ終わんないよ、妹抱きしめてるとこ誰かに見られたらどうすんの」
兄「えっあっ、かっ、可愛い、妹ちゃん」
兄「お……お、お嫁さんにして……あげる、ね」
妹「ありがと」
chu!
妹「なんで?チューまでが1セットだろ」
兄「ま、まあそうだけど」
妹「何照れてんの、昔はいつもしてただろ」
兄「そりゃ小さかったから、今キスとかお前」
妹「ん?そんな大したことじゃないって」
兄「はあ、やっぱりまだ子供なんだな」
妹「……」
兄「お、さんきゅ」
妹「へへ……嬉しいか?」
兄「ん、まあ、な」
妹「兄ちゃん」
兄「ん?」
妹「ホントに結婚してやろうか?」
兄「はは、相手見つからなかったらお願いするわ」
妹「あはは」
兄「はいよ」
妹「それ義理じゃないよ、それに私もう子供じゃないし」
兄「ん?なんだって?」
妹「いいから早く開けて食べちゃってよ」
バタン
兄「さて、早く喰って美味かったとか言ってやらんとな」
ガサガサ
兄「ん?なんだよでかいな……」
ガサゴソ
兄「って『ずっと大好き』って、何だよこれ」
兄「チッ、まったくあいつは」
妹『トイレ~』
兄「お前これ渡すの間違ってんぞー!」
妹『なんでー!』
兄「メッセージがおかしいって!これ本命だろよー!」
兄「俺の分間違って誰かに渡したろー!」
妹『……』
兄「おーい、聞こえてんのー?」
妹『うっさいボケしね!!』
兄「へ?」
妹『いいから黙ってそれ食っとけ!』
兄「いいのか食べて、まあもう開けちゃったしな」
ポリポリ
ポリポリ
兄「ん……おいし」
おしまい
Entry ⇒ 2012.02.28 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
妹「はぁ?別に好きとか言ってないんですけど」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1328661708/
妹「何でそうなるんですか?」
幼馴染「え、だって妹は、兄君を私に取られるのが嫌だから今駄々をこねてるんだよね?」
妹「べ、別にお兄ちゃんのことなんか好きじゃないし!」
幼馴染「うん、じゃあこれから私と兄君が二人きりで遊びに出かけても問題ないよね?」
妹「ううー・・・」
幼馴染「・・・」
妹「お兄ちゃんはこの女と、あああ、あ、あたし!どっちが好きなの!?」
兄「・・・幼馴染かな?好きって言ってくれてるし。あ、でももちろん妹のことも」
妹「うー・・・」ダンダン!!
幼馴染「はぁ(悔しがって地団太踏んでる妹可愛い)」
幼馴染「あ・・・」
兄「じゃあ、行こうか」
幼馴染「え?でも妹が・・・」
兄「ちょっと拗ねてるだけだよ。甘いものでも買って帰ればすぐに機嫌良くなると思う」
幼馴染「・・・」
兄「幼馴染は本当に優しいな。そういうところが好きだ」
幼馴染「へ?あ、ああ。私も兄君好きだよ。うん・・・」
兄「?」
妹「あ、あんな女・・・幼ちゃんを好きなって・・・」
妹「・・・」
妹「本当はあたしだって幼ちゃん好きだもん・・・」
妹「小さい頃から優しくて面白くてたくさん遊んでもらってお姉ちゃんみたいで」
妹「うー・・・」
トントン
妹「だ、誰!?」
幼馴染「私。入れて」
兄「二階にあがって行ったし部屋だろうな。行くか」
幼馴染「待って。妹と私、二人で話をさせて」
兄「どうして?」
幼馴染「妹と二人きりでいちゃいちゃしたいから」
兄「え?」
幼馴染「間違えた。やっぱり妹が今拗ねている原因は兄君にあると思うの」
兄「だからどうしてだよ」
幼馴染「兄君は本当に鈍いね。でもそういうところも好きだよ妹の方がもっと好きだけど早く妹と妹の部屋で二人きりになりたい」
兄「え?」
幼馴染「間違えた。とりあえず兄君はここで待ってて。それじゃあ」
兄「お、おい」
幼馴染「じゃあ、私があなたのお兄ちゃんと付き合っても問題ないんだよね」
妹「……」
幼馴染「どうしたの?」
幼馴染「やっぱり困るの?」
妹「……」
妹「……」
幼馴染「妹がお兄ちゃんに恋しちゃうなんて……、あり得るんだ」
妹「……」グスッ
幼馴染「まぁいいや、どっちにしろ今からお兄ちゃんとデートだから」
幼馴染「またね」
妹「……」
……
妹「……」
幼馴染「やほ」
妹「……」
幼馴染「楽しかったよ、デート」
妹「……」
幼馴染「仲良くお手手繋いで、肩が触れ合うような距離で歩いて……」
妹「……」
幼馴染「それも、ラブストーリーだよ」
幼馴染「二人で一つのポップコーン食べて……」
幼馴染「すごい、幸せな時間だったなぁ……」
妹「……」
幼馴染「帰りにちゅーしたの」
妹「……!」
幼馴染「裏路地で、抱き締め合って」
幼馴染「激しくキスして……」
妹「……」ポタ ポタ
幼馴染「あっ、ごめん、ごめんね」ナデナデ
幼馴染「それで、そのまま二人とも気分が乗ってきて……」
幼馴染「いっぱい交わっちゃったの……」
妹「……」
幼馴染「お兄ちゃんと、何回も一つになったの」
幼馴染「すっごい幸せで、気持ちよくて、二人で溶けちゃいそうだった……」
妹「……」
幼馴染「前かがみになって、立って抱きつかれながら、後ろから腰をいっぱい振られて……」
幼馴染「獣みたいに求め合って……」
幼馴染「気持ちよくて、気持ちよくて……」
妹「……」
……
コンコン
兄「おい、どうした」
兄「飯できてるぞ」
「…………」
兄「……」
兄「入っていいか」
「…………」
妹「……」
兄「お、おい」
兄(涙の跡が……)
兄「どうした、何があった」
妹「……」
妹「……」
兄「おいっ……」
妹「……」
兄「……」
ギュゥ
兄「……」ギュゥゥ
妹「っ」
兄「……」ナデナデ
兄「何があったか、お兄ちゃんに話してみ」
兄「な」
妹「……っ」
妹「うぅっ……」ポタ ポタ
兄「……」
兄「ほら、ゆっくりでいいから」
妹「う゛ぅ゛っ……、う゛っ」グスッ
妹「おに゛ちゃっ……、おざなっ……、う゛ぅっ」ギュゥゥ
兄「……」ナデナデ
兄「……」ナデナデ
兄「……」
兄「お兄ちゃんだけはお前の味方だ」
兄「……俺はお前が大好きだ」ギュッ
妹「う゛っ……ぅ……」
兄「だから……、な」
兄「ほんとにゆっくりでいいから、な」ナデナデ
妹「う゛ぅ゛ーっ……!」ギュゥゥ
兄「幼馴染……?」
妹「う゛んっ……、ぐすっ、ぐすっ」ギュゥゥ
兄「……?」
兄(幼馴染……?)
兄「俺には幼馴染なんていないぞ」
妹「……ぐすっ」
兄「……」
兄「そいつ、本当に俺の幼馴染だって言ってたのか」
妹「ぅ゛ん……っ、ぐすっぐすっ」
兄「……」
おい、こわいから!
Entry ⇒ 2012.02.27 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (2) | Trackbacks (0)
義妹「ふふっ、兄さんって鈍感さんなんですから」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1328612821/
義妹「兄さん?もしよろしければ今日……お出かけしませんか……?」
兄「ん?別にいいけど」
義妹「はぁ……どうせなぁ…っぇあば?いいんですか……?」
兄「いや暇だし」
義妹「わかりましたっ、準備してきますっ!」
ダッタッタッタッタ
ガチャ バンッ
義妹「……ふぅ……」
義妹「うぅぅ……っやったっ!やったっ!デートだぁ……」テレテレ
義妹「でも、フリルが……これじゃ子供にしか見られないです……」
義妹「はぁ……でもこれにします」
チュルルル 約10分くらい
義妹「兄さーん!準備できましたよ!」
兄「あぁ玄関で待ってるから早くこいよー!」
義妹「はいー!」
義妹(どうしましょうか…緊張してきました)ドキドキ
義妹(化粧すればよかったかなぁ……でもやり方わからないし……)
義妹(……しかしあまり待たせるのはよくないですね、いきましょう)
スタスタ
どうしよ
超頑張れ
兄「あぁ、気にしないよ。それじゃあいこうか」
ガチャ
兄「ところで……どこいきたいんだ?」チラッ
義妹「あっ……えっとですね、久しぶりに遊園地に……」テレテレ
兄「ははっ、遊園地か。別にいいぞ。……それにしても久しぶりだなぁ」
義妹「はい、それに今日はイベントがあるらしいので」
兄「ん?何のイベント?」
義妹「ついてからのお楽しみですよー」
兄「はっは、意地悪だなぁ」ハハハ
<ワーイワーイ
<ンッギャアアアアアアアアアアアアアアアアア
兄「うーん、それにしても懐かしいなぁ……」
義妹「私が兄さんと始めて会ったとき以来ですからね」
兄「あぁ、あの時は本当に可愛かったからなぁ……」ホワワン
―――回想
従業員「さぁさぁ世にも恐ろしいお化け屋敷ですよー!なんとここは従業員の死体も埋まってるヤバーイ場所ですよー!」
男「おっ、おもしろそー!なぁいこうぜ?」
義妹「うぅ……」ガクガク
兄「大丈夫だってー!一緒に行けば怖くないからさっ!」ニコニコ
義妹「あぁ……ぁ……」
兄「だから緊張もするなって!兄妹になったんだからさー!」ギュ
義妹「ぁ……手……」テレテレ
兄「さっ!いこうぜー!」タッタッタ
義妹「うぅぅ……」ガクガク
男「怖がりすぎだって」スタスタ
義妹「……」
サッ
人魚人形「ギョギョギョーイ!!!!」バーンッ
義妹「やぁっ!!!」ビクッ
兄「おっ、と」ギュッ
義妹「ふぇぇ……」ギュー
兄「大丈夫か……?」
義妹「やぁ……ぃゃ……」ギュー
兄「まだ始まったばかりだぞ……あっ、そうだ。最後まで言ったらご褒美あげるよ!」
義妹「なに……?」ギュー
兄「終わってからのお楽しみだ」
義妹「……」フルフル
兄(それにしても可愛いよねこの子。ボディタッチも多いし……」
<オビャァ……
兄「ん……何か聞こえるな」チラチラ
義妹「やぁ……」ビクビク
<ナンデウメタテラレタノ
<マイソウシテクレタッテェ
兄「……そういえば従業員が埋まってる設定だったな」
兄「まぁゾンビかなぁ……」
義妹「やっ……やぁぁ……」ギュ
兄「守るから気にするなよな」
<ダレカキタミタイ
<タスケテモラオウヨ
肉塊B「クリックよろすー!」
肉塊C「ねぇ……助けてよ……てすけてよおおおおおおおお!!!!!!!」モコモコ
兄「ッ……!?」ビクッ
義妹「ァ……」ショワアアアア
兄「……ははっ……何ですか……」ヒキツッタカオ
肉塊「大人の……h…とたちに話を……きて…t」
兄「ヒアイ」
義妹「」ショワワワワ
兄「ごめん……ちょっといってくるよ。ハハ……ハハ」ダッタッタッタッタッタ
なんか展開わからないです
兄(その後、死体が埋められたことは周囲にバレてはいなかったようだが……)
兄(義妹はそれ以来霊的なものは心霊特集見るだけで失禁してしまうようだ)
兄(それなのにどうしてトラウマになったここに着たんだろ)
義妹「兄さん?どうかしましたか?」
兄「あっ、なんでもないぞ」
義妹「……そういえば兄さん、昔は可愛かったっていってましたけど今は可愛くないですか……?」
兄「あぁ、可愛いよ」シラッ
義妹「そうですか……」シュン
兄が鈍感ってこと忘れてたから軌道修正
兄「んー……それじゃ、お前が前着たときにやれなかったジェットコースターかな」
義妹「むー!あの時は小さかったから仕方ないですよ!」
兄「今でも小さいけどな」ククク
義妹「悪かったですねっ!」ムカムカ
兄「ごめんごめん。それじゃいこうぜ?」
スッ
義妹「えっ……」
兄「ほら、手」
義妹「……そういうのは恋人同士でやるものなんですよ?」
兄「別に俺とお前じゃ同じようなもんだろ」
義妹「何いってるんですか、もうっ!」ギュ
兄「ははっ、カップルだってよ。従業員さん、純粋な目してるからそう見えるんでしょうねー」ニコニコ
従業員E「へぁっ?ありがとうございます……」テレテレ
義妹「ムゥ……(こういうのが天然ジゴロなんですよねぇ……)」
従業員E「もうっ、彼女さん拗ねてますよー?しっかりしてくださいよ」
兄「っと、ごめんな義妹。それじゃいこうぜ?」
従業員E「ではこちらへー」
スタスタ
ガチャ
従業員E「全員座りましたかー?」
<ハーイ!
従業員「それでは地獄への特急便、レッツゴーです!」
ゴゴゴゴゴ
兄「へっ?今なんかすげー恐ろしい名前聞こえたんだけどっ!」
義妹「うぅ……気にしません、気にしません」ガクガク
兄「ふぅ……」
義妹「コワイコワイコワイコワイコワイコワイ」
兄「それにしても良い景色だなぁ……高くなるにつれて景色が映えるよ」
義妹「ヤメテクダサイオネガイシマスオネガイシオマスア」
兄「……それにしても1分くらい上ってるよなー、もう50mくらいじゃねーか?」
兄「おっ、下りに入るぞー」
ガシャン ガシャン ガシャ……キイィィィ
ピタ
兄「ん?故障か?」
義妹「ナニガアッタノ?タスケテタスケテ」メギュ
……ガタ ガッシャアアアアアアアン
シュイイイイイイイイイイイイイイイイ
兄「うっひょー!!!!!!気持ちいい風だぜっ!これは天まで行きそうな風ッ……」ハハハ
義妹「ふにゃあああああああああああああああああ」
義妹「 ,, -―-、
/ ヽ
/ ̄ ̄/ /i⌒ヽ、| オエーー!!!!
/ (゜)/ / /
/ ト、.,../ ,ー-、
=彳 \\‘゚。、` ヽ。、o
/ \\゚。、。、o
/ /⌒ ヽ ヽU o
/ │ `ヽU ∴l
│ │ U :l
|:!
U 」
兄「大丈夫か?少しベンチで休憩しようか」
義妹「はい……すみません兄さん」
義妹「ありがとうございます……」キュッキュ
義妹「……ンッ……ゴクッ…ゴクッ……ぷはぁ…」ハァハァ
兄「そんな急いで飲むなって……」ゴクゴク
義妹「それにしても兄さんはいつもエメマンですよねー」
兄「あぁ、男の飲み物だよ」ゴクゴク
兄「……でもそれだったらお前はいつもオレンジジュースだよなー」ニヤニヤ
義妹「っ……兄さんも子供みたいって馬鹿にするんですかっ!」プンプン
兄「んっ、俺ももってことは誰かほかにも言われたのか?」
義妹「はい……妹友ちゃんです。それにそんなんだから兄さんに……あっ」
兄「へっ?どうして俺の名前が出てくるんだ?」
義妹「なんでもないですっ!もう大丈夫なので遊びましょうよ!」
兄「そうだな、それじゃゴミば娘は……」
兄「あったな、っと」ポイ
義妹「ふふっ……それでは観覧車に!」
兄「はぁ?そういうのは最後にいくだろ普通……」
義妹「常識に捉われてどうするんですか!もちろん一番最後も乗りますよっ!」
兄「あぁ、そうか。それに前着たときも乗れなかったしな……」
義妹「そう……ですね」
兄(あれ?いきなり暗くなったぞ?もしかしてお化け屋敷を思い出して……?)
義妹「それより早く歩いてください!」スタスタ
兄「あぁ、わかったわかった」スタスタ
………………
…………
……
従業員A「いらっしゃいませー……巨乳な彼女さんですかー。いいですねー」ニコニコ
兄「ははっ、そりゃどうも。……でも貴方も綺麗な体じゃないですか」ニコ
従業員A「本当っ?……ってよりセクハラよっ!ぜんぜん嬉しくもないですし!!」
兄「ん……あれ?お前……」
従業員A「兄」
兄「誰だよ」
従姉「従姉よ!……って、そんなに影薄いの私っ?」
兄「あぁ……」
義妹「あの……久しぶりですね?従姉さん?」
従姉「なんで疑問系なの……?」
従姉「それにしても……ふぅん……?」チラチラ
従姉「義妹ちゃん、ちょっとこっちきてくれるー?兄は待ってて」
兄「うい」
義妹「はい……?」
従姉「ねぇねぇ、今日はデートなの?」ニヤニヤ
義妹「えっ……いやっ」テレテレ
従姉「ふっふ……がんばってねー?応援してるよ、あの天然ジゴロ相手だけど……」
義妹「はいっ!」
兄「いや別に……それより何はなしてたんだ?」
義妹「別になんでもないよ」
兄「そうか」
従姉「それにしてもさー兄ってムード考えないの?まだ昼なのに観覧車とか……」
兄「それは義妹が……」
義妹「はい」
従姉「ふぅん……まぁ考えがあるんでしょうね。それじゃあいたからどうぞー」
スタスタ
フゥン
義妹「ふわぁ……綺麗ですねー兄さん」キラキラ
兄「あぁ」
兄(それにしてもここに来るときのあいつの顔とは大違いだ。さっきのは杞憂だったかな)
兄「それじゃ中で考えようぜ?次どこいく?」
義妹「んー、そうですね……」グゥ~
兄「あぁ、そういえば昼時だったな。先に飯食おうぜ」
義妹「ありがとうございます、兄さん」オナカサスサス
―――――――その後何もなく昼食後
兄「ふぅ……食ったな」
義妹「もうおなかいっぱいです」パンパン
兄「んじゃ……」
義妹「乗り物全部制覇しましょう!」
兄「うわっ」ビクッ
兄「やけに元気になったな」
兄「はぁはぁ……ちょっと待てって……」
<キャッキャウフフ
<タノシイデスー
義妹「次はコーヒーカップにっ!」
兄「早いから!」
<キャアアアアアアアア サラマンダーヨリズットハヤーイ
<ヒャー
義妹「オエー……ちょっとやりすぎましたね、それにしても何で兄さん酔わないんですか?」
兄「あぁ……そういう体質なんだよ」
義妹「少し休憩したら次いきましょう?」
兄「あぁ」
遊園地でメジャーなものって何だろう・・・
バイキング
義妹「それじゃバイキング乗りましょうよ!」
兄「おいおい……お前大丈夫なのか?絶叫もの得意じゃないくせに……」
義妹「いいんです!早く行きましょうよ!」スタスタ
兄「はいはい」スタスタ
義妹(少しでも大人に近づくには怖いものをなくさないと……)スタスタ
従業員A(男)「ウホッ……そうとうな池面……おっと失礼。どうぞ」
兄「どうもー」
義妹(……今のは危なかったかもしれないですね。もうすこしでアッー!な展開に)
~~
兄「ちゃんと装着した?」ガシッ
義妹「大丈夫です!」
従業員A(男)「……」ピッ
義妹「なんですかこれ?あまりおもしろくないですね……」
兄「おいおい……(こいつまさかバイキング知らないの?さっきやってるところみてなかったのか…?)
ブワン ブワン ブワン
義妹「楽勝ですねー兄さん」
兄「あ……あぁ」
グォン グォン グォン
義妹「へっ……なんかどんどん……」ガクガク
ブォン ブォン ブォン
義妹「キャアアアアアアアアアアアアアア!外れる!外れるぅぅ!」ガクガクガク
義妹「助けて兄さぁぁん!許してくださいお願いします!ふぇぇん!」ギャーギャー
義妹「もう悪いことしないからぁぁ!」ガクガク
兄「やっぱりお子ちゃまだなぁ……」ボソッ
義妹「!?(いまお子ちゃまって……そうだ、兄さんにレディーにみられるように……)
義妹「すぅ……キャー!おもしろいですねー兄さん!!」ニコニコ
兄「へっ?怖くないのかよ?」
ブォンブォン
義妹「楽しいですよー?(コワイコワイコワイ早く終わってよぉ……)」ニコニコ
兄「そうか……それじゃあと一段アップするみたいだから楽しもうぜ」ニヤ
義妹「へっ……?」
ブォンブォン…ギャオンギャオンギャオン!
義妹「」
兄「はぁ……やれやれだなぁ」
ギャオンギャオン
兄「謝ることでもねーよ。それにしても成長しないなー心も体も」
義妹「むー!悪かったですねー!」
兄「ははは。……それじゃ次ゴーカートやろうぜ?」
義妹「ゴーカートですか?でしたらマリカで鍛えたこの腕で……」
兄「……ゲームの実力は関係ないぞ」
兄「っと、だから走るなって!」スタタタタ
義妹「早く来てくださいって!!」
―――着いて…
従業員B(美)「こんにちはー、カップルさんですね?でしたらこちらの二人乗りカートに」
義妹「いえっ、一人ずつ乗りたいです」
従業員B「そうですか、失礼しました」ペコリ
兄「いえいえ、こいつが文句いわなきゃよかっただけですから。……それにしても綺麗な髪ですねー」ニコニコ
従業員B「はぅ!……あっ、ありがとうごじゃいます!」テレテレ
従業員B「ふふ、噛んじゃいました」テヘペロ
ゴゴゴゴゴ
従業員B「うっ」ビクッ
従業員B「すみませんっ!それでは空きましたのでどうぞー!」
従業員B「彼氏さんは黒いので、彼女さんは青で」
スタスタスタ
兄「ふぅ」ドスッ
義妹「ククク……」ポスッ
義妹「なんかこれキノピオのに似てるな……」
義妹「まぁいい……やるか……」ニヤァ
兄「久しぶりだなぁ」チラッ
兄(あいつ……やる気か、咄嗟にマリカーの技量は本番ででないといったがそんなことはない、これでは負けるかもしれないな……)
もっとさり気なーく・・・
ブォンブォン……
義妹「いきますよ?準備はいいですか、兄さん?」チラッ
兄「ああ、おkだ」
義妹「それでは3」
兄「2」
義妹「1」
兄・義妹「「GO」」
ブオオン!!
兄「クッ!スタートはコンマ1秒ほど遅れてしまったッ!」
兄「カーブで追い越すか!」ブオオン
義妹「ふっ……カーレースはスタートが命……この勝負もらいましたっ!」ブオオン
その後、兄も追い上げ一歩も譲らない攻防が繰り広げられた…
そこで繰り広げられていたF1のような戦いは周りの空気は張り詰めていた
そして問題なのが緊迫とした空気
これは兄にとっての不安材料でしかなかった・・・
兄は本番で劇が佳境に入ったとき少し緊張していたせいか粗相してしまった
だから兄はそういう空気が嫌いなのだ
そのせいだろう―――兄は案の定負けた
義妹「やったー!勝ちましたよ兄さん!」ニヤニヤ
兄「クソッ……クソッ……」ウルウル
義妹「えっ!?兄さん泣いてるんですか?すみませんっ、謝りますから!」
兄「違う……いいから…さ」orz
義妹(負けたのが恥ずかしいのかな)
兄「うん」
義妹「それでは……」
兄「観覧車か?」
義妹「いえっ!お化け屋敷に行きましょう!」
兄「は……?」
兄「いやいや、おまえどうしたの?もしかして偽者かっ!?」
義妹「何いってるんですか?」
兄「だって……お前、前遊園地来た時あれ見てからそういうの大大嫌いになったんじゃ?」
義妹「なんのことですか?確かにあの時お化け屋敷には行きましたけど……」
兄「だからさ、肉塊……」
義妹「あぁ、あの人形ですか?すごいですよね、人みたいにしゃべってましたし」
兄「あ、ああ(まさかこいつ覚えてないのか……?でも心霊映像とかみると……)」
兄「でもさ、お前心霊映像とかみると前失禁してたじゃないか!」
兄「おかしいだろ!怖いから漏らしてたんだろ?」
義妹「勘違いしないでくださいよ!あれは気になってずっとみてたのでトイレいくの忘れてたんですよっ」
兄「あっ、そういえば……まじまじみてたような……」
義妹「ほらー本当やめてくださいよー」
義妹「それよりもういきましょう?閉まっちゃいますよ」
兄「あぁすまん」
スタスタ
<ドウゾー
<ハイ
兄「ふぅ……前来た時とぜんぜん違うな」スタスタ
義妹「はい、でも結構雰囲気でてますよね」スタスタ
人形「ウヒヒヒヒイイイイイイ」バーン
義妹「ッ……」ギュ
兄「なんだ、やっぱり怖いじゃないか」
義妹「違いますって、少し吃驚しただけですよ」
義妹(もしかしてホモとか……?いや、ないない。だってちゃんとPCにエロフォルダあったし!)スタスタ
兄「義妹?考え事か?」
義妹(やっぱり妹には興奮しないのかなぁ……)
義妹「はぁ……」スタスタ
兄「おいってば」ギュ
義妹「ひゃっ!?」ビクッ
兄「考え事か?危ないから気をつけろよ?」
義妹「は、はい……(び、びっくりしたぁ、兄さんってやっぱり優しいなぁ……)」ドキドキ
兄「おっ、光が見えてきたな。終わりだ」
義妹「ですね」スタスタ
義妹「はい」
義妹(今日です……今日しかないですもんね……たった一言です。「好き」といえれば)
義妹「兄さん、手繋いでいきません?」
兄「あぁ、いいぞ」ギュ
スタスタスタ
従姉「あーおかえりー?勿論最後に乗っていくんだよね?」
兄「あぁ」
従姉「それじゃ前に出てー」チラッ
義妹「……」コクン
義妹「微妙に分かり難い言い方ですね」
義妹(後20秒ほどで頂上……そこで言わなきゃ……」グッ
義妹「あの?兄さん、少しお話したいですけど……」
兄「ん?なんだ?」
義妹「えっとですね……」ドキドキ
義妹(やばいやばい!もう駄目です、頂上がぁ……)
義妹「あの…ですね……」
兄「ああ」
義妹「私、兄さんのこと好きです」
義妹「だから私は兄さんが大好きです、貴方を、一人の男として」
兄「そう……だったのか」ドキドキ
義妹「はい、私があなたと出会ったときからずっと、ずっと」ニコ
兄「そうか」
義妹「それで……返事は……?」
兄「勿論、俺も好きだよ」ニコ
義妹「ふぇっ?」
兄「俺も、あのお化け屋敷のときかな、お前が気になりだして……な」
義妹「ふふっ、そうだったんですか」
義妹「私も気づきませんでしたけど……」
義妹「ふふっ、兄さんって鈍感さんなんですから」
The End
支援してくださった方々、レスくださった方々ありがとうございましたー!
書き溜めもないしH描写などもなくて申し訳ありませんが・・・
こんな稚拙な文を読んでくださって本当にありがとうございました
では
非エロは非エロの良さがある
やはり、いちゃラブはええなぁ
Entry ⇒ 2012.02.27 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)