スポンサーサイト
照「千里山…?」
照「対局が終わったと思ったら千里山が倒れて病院に運ばれた」
照「何を言ってるか分からねーと思うが」
照「とりあえずお見舞いに行ってみる。ちょっとだけ心配だし」
照「というか罪悪感ハンパないんですけど」
煌「…私のことですか?私の名前は花田煌です」
照 「そんなことは些細な問題だ。病院に行こう」
煌「病院って、園城寺さんのところですか?」
照「話が早くて助かる。チームに話をつけてきて、3分後に会場入口で待ち合わせで」
煌「なんと、人の話を聞く気がないとはすばらくない。確かに心配ですが、今は準決勝の真最中で」
照「…ぐすっ」
煌「…え?」
照「元はと言えば…ひっぐ、新道寺がコンビ打ちなんかするから私も頑張って、打って、それなのに」グスン
煌「…私にも責任があると。わかりました。行きましょう。少々お待ちください」
照「おうはやくしろよ」ケロッ
菫「お疲れ、照」
照「ん」
照「急用ができた。少し出かけてくる」
淡「急用って…今は試合の真っ最中だよ?」
尭深「宮永先輩…斬新」
誠子「千里山の先鋒のところですか」
照「そうだ。今、千里山のレギュラーは試合で病院に行けない。他の生徒も顧問に止められていた。私が行くしかない」
淡「行くしかないって…」
菫「お前のことだ、止めても無駄だろう。こっちは私達に任せて、行って来い」
照「ありがとう、菫。礼は弾む」
菫「じゃあ焼肉のたれ一年分で」
照「却下。大星、迷惑かけるがよろしく頼んだぞ」
淡「…はい」
ワロタ
照「おせーよ馬鹿」
煌「急いで来たのに馬鹿呼ばわりとはすばらくないですね。では、行きますか」
照「ん」
照「失礼します」
煌「失礼」
怜「チャン…ピオン…?それに、新道寺の…」
煌「花田煌です。真打ちです」
照「身体にさわるから、無理に喋らなくていい」
怜「命に別状はあるわけやなし、ある程度回復したから大丈夫やで」
怜「ただ、三巡先は二度と見られへんねんけど」
煌「(三巡先が見えていたとはこれいかに)」
煌「お見舞いの品、棚に置いておきますね」
怜「気ぃ遣わせてしもたかな。おおきに」
照「私と対局したから、その…」
怜「チャンピオンのせいやあらへん。ウチがあんたに一糸報いるために、ちょーっとだけ無理した。そんだけや」
怜「あのまま何もせえへんかったら、阿知賀はツモ3倍満で千里山も大ピンチやったしな」
煌「園城寺さん。貴女の健闘、すばらでしたよ」
怜「あんたもな、花田さん」
煌「煌と呼んでいただいても結構ですよ?」
怜「ふふっ。じゃあ、煌」
煌「そうですね。時間を見るに、そろそろ終わる頃かもしれません」
怜「泉たちは大丈夫やろか」
照「心配には及ばない。千里山は貴女のために必死に闘っている」
怜「まぁ見舞いになんてきたらそれこそはっ倒したるけどな。まぁ、チャンピオンからそれ聞いて安心したわ」
照「…で、いい」
怜「ん?」
照「私も、照でいい」
怜「なんや、あんたも人間らしいとこあるんやな」
照「…茶化すのはやめて」
照「貴女を傷付けた私に、こんなことを言う資格は無いのかもしれないけど」
照「えーと…私は、貴女と対局したことを誇りに思ってて…」
照「だから、私を…その」
怜「なんや歯切れ悪いなぁ。煌、ちょっとだけ照と話したいんやえど、席外してもらえへん?」
煌「二人だけの内緒話ですか。すばらですね。では」タタッ
怜「すまんなぁ」
照「うん」
怜「私を嫌いにならないで、か?」
照「」ピクッ
怜「そんなことで嫌いになるわけあるかいな。ウチも照と対局できて楽しかったで」
照「そんなわけ…」
怜「そんなわけあるわ。大体、さっきも言ったやろ?ウチが倒れたんはウチが自分の能力で無茶したせいやし」
照「…」
怜「言いたいことは分かるで。照の本当の能力は」
怜「他家の本質を見抜く能力でも、場の支配でも、連続和了でもない」
照「!」
怜「んー、ドラローさんが涙目になってた辺りかな?」
怜「場の支配や連続和了は、ただの前座。そうなんやろ?」
照「…うん」
照「きっかけは、小さい頃の家族麻雀だった」
照「人の顔色を伺い続けた結果、人の打ち方や能力が分かるようになった。でも、いつだったかな…この力が、悪い方に開花した」
照「相手を最も苦しめる打ち方の把握。それが、照魔鏡の能力」
怜「本当、おっそろしいで」
照「ただ、強くなって褒められたかっただけなのに」
照「手に入ったのはお飾りの称号。重い賞賛と期待。それに、こんな能力」
怜「…皮肉なもんやな」
怜「?」
照「能力で傷つくのが、自分なら良かったのに…」
怜「照…ウチは」
照「いや、それは私のエゴか。今の発言はあまりにも怜に失礼だった。申し訳ない」
怜「照!」
照「…」
怜「ウチはな、あんたと打てて本当に楽しかったんや」
怜「あんたはウチの憧れやった。それに、あんたに勝って認められたかったんや」
怜「結果的にこんな有様になってしもたけど、照のせいやなんて微塵も思ってへん」
怜「もうすぐ体調も良くなるし、照の能力なんか全く効いてへんわ。ザマないなぁ」
照「怜…」
怜「また、照と麻雀が打ちたいねん」
怜「…ええやろ?」ニコッ
照「…!」
照「もちろん」
怜「ふふっ、照は笑ったら結構可愛いんちゃうんか?」
照「なっ」
煌「すばら」ギクッ
照「ずっと…聞いてたの」
煌「ばれてしまいましたか。面白いっ!」
照「あとでお仕置きだから」
煌「」
煌「同じく」
照「菫?うん、病院。うん…そう。ありがとう。もう少ししたら、ホテルに直接帰るから。えっ?ば、ばいばいきーん」
怜「なんや、試合終わったんか?」
照「そうみたい」
怜「そっか、結果は…あー、やっぱ言わんといて。竜華達から聞きたいわ」
照「…そう」
怜「それにしても…くくっ、チャンピオンがばいばいきーん…あははっ」
照「っ!あれは菫が言えって」
煌「あはっ、あははっ、ばいばいきーんて!ひー」
照「」ポカッ
煌「痛っ!」
照「ここ…病院だから」ギュルギュル
煌「いや、その、すいませんでした」
竜華「怜!大丈夫!?」
泉「お、園城寺先輩、体調は…って」ガクガク
セーラ「宮永照…っ!」
浩子「それに、新道寺の…」
煌「花田煌です」スバラッ
泉「すばらが名前やなかったんですね…」ガクガク
怜「泉はなんでそない震えとるん?」
泉「し、白糸台の次鋒に、こ、ここ…」
照「(菫は一体何をしたの)」
煌「(宮永さんの方が色々な人に恐れられてそうですけどね)」
照「(てめっ)」
煌「(まぁ、園城寺さんももう大丈夫みたいですし、そろそろ帰りますかね)」
照「(ん)」
照「(あと、お前さっきばいばいきーん笑ったろ。あれギルティだからな)」
煌「(まだ引きずってるんですか。誰にも言いませんよ)」
照「(…)」
怜「何こそこそやってるん…?」
煌「えっ!?は、はいっ」
セーラ「ちょっと待てや」
照「」ギクッ
照「なっ、ななっ」
照「ふっ、なんのようだ」ダラダラ
セーラ「なんでそんな汗だくやねん」
照「…別に、大したことをしたわけじゃない」
煌「同じ雀卓を囲った雀士が倒れたのですから、心配をするのは当然のことです」
照「それじゃ、私達はもう帰るから」
煌「お大事に」
セーラ「大方、責任感じて居づらくなったんやろなぁ」
浩子「悪い人ではなさそうやったし」
怜「ほんで、結果はどないやったん?」
泉「えーっと…その」ガタガタ
竜華「新道寺がトんで、白糸台と阿知賀が1位2位。ウチらは敗退や。」
怜「そっか…」
セーラ「白糸台の大将、大星淡。化け物やで、ホンマ」
泉「皆化け物ですわ」プルプル
怜「ううん。大量リードを許したウチにも責任があるし」
セーラ「ええやんか、みんな全力を出して終わったんやから。今更くよくよしてても仕方あらへん」
泉「園城寺先輩が元気なら、それが一番ですよ」ガクガク
浩子「来年こそは、全国優勝したりますんで。期待しとってください、泉に」
泉「ひっ!?」
怜「みんな…ありがとな」
浩子「江口先輩、何あさってはるんですか」
セーラ「…なんやこれ」
浩子「プリンやな、なんか動物の絵が描かれとる」
怜「可愛え」
竜華「可愛えなぁ」
泉「可愛いですね」ガクブル
怜「いつまで震えとるん?」
煌「なんでしょうか」
照「…お前は、私と麻雀を打ってて、その…苦痛だったか?」
煌「質問の意味が分かりかねますが」
煌「貴女と対局するということは、高校生の頂点と対局するということ。それは私達の、麻雀部の目標です」
煌「そんなすばらなことが苦痛だなんて、少なくとも私は思いません」
煌「まぁ、宮永さんにしてみれば私との対局は調整にもならなかったのかもしれませんが」
照「」ギュ
煌「すばっ!?急に抱きつくとは何を」
照「…煌」
煌「…」
煌「やっと、名前で呼んでくださいましたね」
菫「阿知賀の次鋒、決勝で絶対全裸にしてやる…」
尭深「阿知賀の中堅、次ナマ言ったらカメラ目線で漏らさせる」
誠子「阿知賀の副将、これ以上私をコケにするようなら全身の関節を外す」
淡「阿知賀の大将…犯す」
照「…何があったのか説明してほしい」
菫「ふふ、照…聞きたいか?」ニヤァ
尭深「うふふふふ…」
誠子「くくく…」ゴキッパキッ
淡「後悔しても知りませんよー?」
照「…やっぱり、やめとく」
照「カン」
照「もいっこカン」
照「さらにカン」
照「ツモ。リーヅモタンヤオ嶺上開花三暗刻三槓子三色同項ドラ3、16000オール」
照「麻雀って楽しいよね!」
健夜「(これ絶対普通に役満アガった方が早いよね)」
恒子「け、決着ー!先鋒戦、白糸台高校の宮永選手がラス親で他家三人をトバして優勝という、前代未聞の功績を叩き出しました!!」
健夜「宮永さん、今大会の準決勝までとは随分違った打ち方に見えました」
恒子「と、言いますと?」
健夜「それに、今までの宮永選手のセオリーであった『始めの一局で様子を見る』という、照魔鏡の能力も使わなかった」
健夜「何故かは分かりませんが、準決勝から今日の試合までに何か変化があったのは間違いないでしょう」
健夜「それに…」
健夜「今の彼女は、心から麻雀を楽しんでいるように見えます」
照「…見ていたの」
煌「当たり前じゃあありませんか」
怜「照、優勝おめでとう」
照「怜。もう体調はいいの?」
怜「おかげ様で全開や。それにしても、最後カッコよかったで。数え役満ぶっ放すとは思っとらんかったわ」
煌「つくづく、その実力が羨ましいです」
照「えへへ」
怜「うん」
照「煌」
煌「はい」
照「貴女たちのおかげで、楽しかった麻雀を取り戻せた。人を苦しめる麻雀から解放された。だから、そのー」
照「ーありがとう」ニコッ
カン!
玄ちゃんいるのにドラ持ってるって話だと思うよ
ここまで読んでくれてありがとね、おやすみ
>>80
そっちかww
照「ん」
煌「勢いあまって私に抱きついたことは園城寺さんに内緒の方がいいですか?」
照「なっ」
もいっこカン!
この三人の絡み良いね
すばらだった
Entry ⇒ 2012.08.10 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (3) | Trackbacks (0)
一方通行「これが打ち止めのパンツですかああああ!!!」
一方通行「染みがついたら大変だからなあああ!!!」
一方通行「漂白剤でえええええ!!!」
一方通行「まっしろおおおお!!!まっしろォ!!!」
一方通行「苺ましまろおおおおおお!!!」
ジャブジャブ
一方通行「もちろンゴム手袋を装備してェ!!!」
一方通行「やさしく手洗いイィィィ!!!!!」
一方通行「そしてベクトルで脱水したらァァァァ!!!」
一方通行「陰干し当然ンンンン!!!!」
ビシッ
一方通行「チッ面倒くせェ・・・・」
一方通行「豆腐を圧縮ゥ!!!」ギュー
一方通行「余分な水分を搾り出してェ!!!!」
一方通行「ヘルシーなハンバーグゥゥゥゥゥ!!!!!」
一方通行「苦手なにんじんとピーマンもォォォォ!!!!!」
一方通行「わからないくらいに細かく刻むゥゥゥゥゥゥ!!!」トントン
一方通行「こねて形を整えたらァァァァァ!!!」
一方通行「まずは強火で焼き色をつけるうゥゥゥゥゥ!!!!」
ジュウッ
一方通行「俺は炎を支配してるゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」
ゴウッ
一方通行「その後はもちろん中火ィィィィィイ!!!!」
一方通行「火加減命イィィィィィィィ!!!!」
一方通行「もちろンお花の形ィィィィィ!!!!」
一方通行「巧の業でええええ!!!!」
一方通行「黄身が中央にィィィ!!!!」
一方通行「色とりどりの野菜といっしょにィィィィィ!!!!」
一方通行「美しく飾る!!!」
一方通行「ビュウウウウウティフォオオォォォォォォォ!!!!!」
一方通行「チッ、できたぞクソガキィ」
打ち止め「わーい!!」カチャカチャ
打ち止め「あむっ あちゅっ!!」ベッ
一方通行「!!!!!」クワッ
一方通行「あせンじゃねェェェェ!!!!」
一方通行「フゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!フゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」
一方通行「こォやるンだよクソガキがァァァァ!!!!」
打ち止め「うん、ふー、ふー」
一方通行「まァまァだな」
打ち止め「あむっ・・・」
打ち止め「もぐもぐ」
一方通行「よく噛みやがれ」
打ち止め「ん」コク
打ち止め「おいひぃ!」ホワー
一方通行「チッ残さず食えよ」
打ち止め「うん!」
番外固体「ふぁ・・・」
一方通行「カカカカカカカ!!!!」
番外固体「えっ、何?」
一方通行「夜更かししてると大きくなれねェぞおおおおお!!!!」
番外固体「はいはいもやしにいわれたくありませんよー」ゴロゴロ
一方通行「夜更かししてこんな大人になりてェかああああ!!!!」ビシッ
番外固体「え?」チラッ
芳川「私って甘いのよね、自分に・・・」ダラー
番外固体「うわぁ・・・ヨシカワの周りにビールの空き缶のタワーが・・・」
一方通行「ダメ人間は誰でもなれンだぞォォォォォ!!!!」
番外固体「はい、わかりました」
一方通行「素直が一番ンンンンン!!!!!」
芳川「ねえ、冷蔵庫からビール取ってくれない?」
一方通行「オラァ!!!プレミアムモルツだァ!!!」
芳川「ありがと」プシュッ
番外固体「揺らさないように丁寧に取り出すんだね」
一方通行「そしてつまみはァァァァ!!!!」
一方通行「ゆでた枝豆ェェェェェ!!!」
一方通行「もっちろンンンン!!!!」
一方通行「塩抜きダァァァァァァ!!!」
一方通行「おらよ」
吉川「ん」モグモグ
番外固体「うん、こんな大人にはなりたくない
一方通行「もちろンゴミは分別ゥゥゥゥゥ!!!!」」ゴソゴソ
一方通行「混ぜるヤツは自分でゴミ処理場まで持って行きやがれェェェェ!!!!」
一方通行「業者がその収集所すべてのゴミを回収しないことだってあるンだからなァァァァァ!!!!」
番外固体「ゴミを捨てる時はちゃんとルールを守ろうね、ご近所さんを敵に回すよ」
一方通行「洗濯ゥ!!洗濯ゥ!!」
一方通行「シーツを洗濯ゥ!!!」
一方通行「最低一週間に一度は洗濯しやがれェェェェェェ!!!!」
一方通行「シーツがべたつくと感じるやつは今すぐ洗濯だァァァァァ!!!」
黄泉川「何か悪いじゃん、一方通行」
一方通行「こンのおっぱいィィィィィ!!!」
黄泉川「いきなり喧嘩売ってるじゃん?」イラッ
一方通行「いつまでもそのおっぱいが美しいままだと思ってるンですかあァァァァァ!!??」
黄泉川「は?」
一方通行「きちんと働いて面倒見が良い、オマエはそれだけで人生を終えるつもりですかァァァァ!!!」
黄泉川「ちょ、どういうことじゃんよ」
一方通行「ちったあ身を固めることを考えろってンですよォォォォォ!!!!」
黄泉川「お、おい///// お前が心配することじゃないじゃんよ」
一方通行「俺だけじゃねェってンですよォォォォ!!!」
打ち止め「うん、ヨミカワにはヨミカワの幸せがあるべきだと思うってミサカはミサカははっきりと伝えてみる」
黄泉川「お、お前ら・・・・」
打ち止め「ミサカネットワークをほしがるところは意外に多かったり」
一方通行「俺が許可しねェがなァ」
芳川「ねー、誰か暑いからガリガリ君買ってきてー」
一方通行「台無しですよォォォォォォォ!!!!」
打ち止め「でもこれもしかたないかもってミサカはミサカはため息をついてみる・・・」
番外固体「冷蔵庫に一本のこってたはず・・・・あった」
芳川「ねー、食べさせてー」
番外固体「はいはい あーん」
芳川「あーん」
一方通行「とりあえず浮いた話のひとつくらい聞かせやがれってンだ」
黄泉川「ま、考えとくじゃんよ ////////」
一方通行「チッ、心配かけさせンじゃねェ」
一方通行「日光の力で殺菌ンンンン!!!!」
打ち止め「おお、ぽかぽか陽気でお布団があたためられていくね!」
番外固体「干した布団ってあったかくて気持ちいいよね」
打ち止め「でも熱帯夜だとちょっと拷問かも」
一方通行「万全のォォォォォ!!!ベクトル操作でェェェ!!!!」カチッ
一方通行「布団に篭る熱を調節ゥゥゥゥゥ!!!!」
一方通行「ふっかふかになった布団から程よくぬくもりをのこしつつ熱を逃がすうゥゥゥゥゥ!!!!!」
夜
一方通行「一日天日で干した布団にィィィィィィィ!!!!」
一方通行「ふっかふかのタオルケットォォォォォ!!!!」
一方通行「さらに!!!暑苦しい室内の湿気をベクトルで調節ゥゥゥゥゥゥ!!!!」
打ち止め「ふかふかできもちいー」
番外固体「ほんと、ほどよいぬくもり・・・・」
一方通行「チッ、肩冷やすンじゃねェよ・・・」バサッ
一方通行「オオオオオォォォォリジナルウウウゥゥゥゥゥ!!!!」
御坂「一方通行!!」
一方通行「カカカカカカ!!!!」
御坂「何か用?」キッ
一方通行「一緒に来てもらうぜェ?」
御坂「何であたしがあんたに付き合わないといけないのよ、ふざけてるの?」
一方通行「何がふざけてるってンですかァァァァ!!!!」
御坂「へ?」
一方通行「打ち止めと番外固体がお姉さまと遊びたいってつぶやいたンですよォォォォォ!!!!」
御坂「えっあの二人が?」
一方通行「それはもうさびしそうな瞳でつぶやいたンですよォォォォォォォ!!!」
御坂「えっと・・・えっと?」
一方通行「遊ンでやってくれませンかねェェェェェェェ!!!!!」
御坂「え、うん、いいけど」
御坂「う、うん・・・」
御坂(なんか緊張する・・・)
ガチャッ
御坂「こ、こんにちわー」
打ち止め「お姉さま!?」
番外固体「マジで!?」
打ち止め「お姉さまだああああ!!!」ギュッ
御坂「こ、こら!!」
番外個体「よ、ようこそおこしやすくださいましたでごわすです」コチコチ
御坂「こらこら、何か言葉がおかしいわよ?」
一方通行「ケッ、やかましィ・・・」
芳川「ねー、のどかわいたー」
一方通行「水でも飲んでろォ」トクトク
芳川「あ、カルピスね、少し薄めでお願い」
一方通行「バターァ!!」
一方通行「砂糖ォ!!」
一方通行「卵ォ!!」
一方通行「お好みでチョコチップとかラムレーズンとかァ!!」
1:やわらかくしたバターと砂糖を白っぽくなるまで混ぜる。溶いた卵を少しずつ加えて更によく混ぜる
2:ふるいにかけた薄力粉を2回に分けて入れて、ヘラでサックリと混ぜる。粉っぽくなくなったら、ひとまとめにする
3:ラップで包んで冷蔵庫で30分以上ねかせる
4:ラップとラップの間に生地をはさんで、めん棒で5mmの厚さにのばす
5:好みの型で抜く。(一度型で抜いた生地は、まとめて→のばして→型抜きを繰り返す。)
6:190℃(予熱なし)で約15分焼けば完成
一方通行「だがァ!!!」
一方通行「あっつあっつなもンを食べさせて火傷したらどォするゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
一方通行「ここでお待ちかねのベクトルゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
一方通行「出来立てのサクっとした歯ごたえそのままに温もりが残る感じでェェェェ!!!」
一方通行「熱を放出ゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
御坂「ってことがあったののよねー」
打ち止め「へー、ヒーローさんとそんなことが!」
番外個体「で、お姉さまってヒーローさんのことどう思ってるの?」
御坂「ふえっ!? べ、べつになんとも・・・・ /////////」
打ち止め「へー」ニヤニヤ
番外個体「へー」ニヤニヤ
コンコン
打ち止め「はーい」
一方通行「ほらよォ」
御坂「あ、おいしそうじゃない」
打ち止め「これどうしたの?」
一方通行「黄泉川が買ってきたやつだろ、お前らで食え」
打ち止め「はーい」
番外個体「はーい」
バタン
御坂「・・・・、何か手作りっぽいわね?」
打ち止め「うん、もちろんあの人の手作りなんだけど」
番外個体「手作りってことを絶対に認めないからね」
御坂「えっ、何で?」
打ち止め「照れ隠しだと思う」
番外個体「ミサカ達のためにがんばってるところを意地でも見せたくないんじゃないかな」
御坂「そうなの?」
番外個体「カメラにハッキングして肝心なところだけが見事に映ってなかったからねえ・・・」
御坂「何それすごい」
打ち止め「全力で否定したがってるけどがんばって色々やってくれてるわけだから」
番外個体「これはもう気づかないフリしてあげたほうがいいよねってことになったんだよね」
御坂「あー、無理につきつめて変な方向にいったら台無しだもんね」
打ち止め「そう、一緒に暮らしてものすごく照れ屋さんなのがわかってほんわかしてるの」
番外個体「拍子抜けっていえば拍子抜けなんだけどさ、でもまあいい生活させてもらってるわけだし」
御坂「そうなんだ、なんかイメージがわかないんだけどね」
打ち止め「それはしょうがないかも」
番外個体「うん、まああの人がしてきたことは消えないわけだし・・・」
御坂「まあその辺は私も複雑ね・・・・」
御坂(目の前で妹達の一人を殺されちゃったもんね・・・・)
打ち止め「うん・・・」
番外個体「悲しい宿命ってやつなんだろうけど・・・あんなのはもういや・・・」
御坂「あー、しめっぽい話になっちゃったわね、クッキー食べましょ?」
打ち止め「うん!」
番外個体「ミサカチョコチップ!!」ヒョイ
打ち止め「じゃあミサカはレーズン!!ヒョイ」
御坂「私も」ヒョイ
おいしー!!!!
御坂「なにこれあったかくてさくさくしてて・・・」
打ち止め「でしょ?」
番外個体「お店でもこういうの中々食べられないもんね」
御坂「なんかくやしいわね・・・女の子として・・・」
打ち止め「それはいえるかも・・・」
番外個体「いつかまいったといわせるやつをつくってみたい・・・意地でも言わないと思うけど」
一方通行「フルゥゥゥゥゥゥゥツゥゥゥゥゥ!!!!」
一方通行「ミックス!!!」
一方通行「クッキーの甘さを邪魔しない程度にィィィィ!!!!」
一方通行「そしてェ!!もちろン添加物はベクトルで粉砕ィィィィ!!!」
一方通行「後味さっぱりのォォォォォォォォ!!!」
一方通行「フルゥゥゥゥゥツミックスゥゥゥゥジュゥゥゥゥゥス!!!!」
芳川「ねー、私にもクッキーとジュースちょうだーい」ダラッ
一方通行「・・・・お前には別メニューだ」
芳川「あら、これは・・・・」
一方通行「働かねェ!運動しねェ!外に出ねェ!そンなヤツにはカロリーを抑えたものを出すに決まってるじゃないですかァァァァァ!!!」
芳川「あなたって他人に甘いのね・・・」
一方通行「・・・・さァな・・・・」
芳川「うん、おいしいわ」
一方通行「黙って食え」
一方通行「ほらよォ、ジュースだ」
御坂「ありがと、一方通行」
一方通行「・・・お前に礼を言われるなンてなァ・・・」
御坂「そう?おもてなしされたらこんなもんよ?」
一方通行「・・・・・・チッあのことを忘れたわけじゃねェだろうが・・・」
御坂「そうね、でも今あたしは楽しいし、あんたの作ったクッキーはすごくおいしいわよ?」
一方通行「ケッ・・・」
バタン
打ち止め「ほうほう、うっすら顔が赤くなってたのをミサカは見逃さなかったよ!!」
番外個体「ミサカも見た」
御坂「なんか変なやつね・・・」チュー
御坂「あ、おいしい」
打ち止め「ほんとだ、さっぱりしてる」
番外個体「クッキーに合わせたんだろうね」
一方通行「これだからガキのお守りは面倒なんだよなァ・・・・」
芳川「ねー、一方通行、暴れん坊将軍の再放送録画できてる?」
一方通行「これだろうがァ」ピッ
芳川「ありがと」
一方通行「チッ」
ガチャッ
御坂「じゃあ今度買い物に行きましょうね?」
打ち止め「うん!ミサカはミサカは楽しみにしてるねってお姉さまにアピール!!」
番外個体「ミサカも楽しみにしてるね」
一方通行「ほゥ?」
打ち止め「ばいばーい」
番外個体「またねー」
一方通行「カカカカカカカ!!!!」
芳川「ねー、今日のご飯何ー?」
打ち止め「え?うん」
番外個体「牛筋煮込み丼の予定だったような」
一方通行「牛筋煮込みカレー丼に変更だァァァァァァァァ!!!!」
打ち止め「わーい、カレー!!」
番外個体「え?カレーになるの?やったー!」
芳川「わーい」
一方通行「てめェだけはおかわり無しだ」
芳川「えー」
一方通行「誰のおかげで体重が増えねェと思ってンだ」
御坂「お待たせー」
打ち止め「お姉さまー!こっちこっちー!!」
番外個体「あー、ドキドキが止まらない」
一方通行「カカカカカカカカカ!!!!」
御坂「あれ?」
打ち止め「偶然こっちのほうに用があったんだって」
番外個体「だからお姉さまが来るまでミサカ達の話し相手になってもらってたっていうか・・・」
一方通行「じゃあな、せいぜい楽しンでこいや」
御坂「えっと・・・うん」
打ち止め「じゃあ行ってくるね!」
番外個体「気が向いたらお土産買ってくるね」
一方通行「そォかよ・・」
御坂「このゲコ太かわいー!」
打ち止め「うぅ・・・これかわいいけど・・・」
番外個体「うん、ちょっと値段がね、こっちにしなよ」
御坂「そのへんはしょうがないわね、身の丈に合ったのにしなさい」
打ち止め「うぅ・・・・このゲコ太とはまたの機会に・・・」
一方通行「カカカカカカカ!!!!!」
店員「えっ?あの、ここ関係者以外立ち入り」一方通行「すこーし静かにしておらおうかァ!!」
店員「は、はい・・・」
一方通行「あのゲコ太をよこせェ!」
店員「い、いのちばかりは・・・はい?」
一方通行「二度も言わせるンじゃねェよ、あのゲコ太をよこせェ」
店員「あ、はい、カラーがろくしょk」一方通行「全部だァ!!」
店員「え?」
一方通行「二つずつだ・・・早くしろォ・・・」
御坂「わぁ・・・・・・」
御坂(これすっごくかわいい・・・・・)
打ち止め「ねえねえお姉さま!ミサカこれがいい!!」
御坂「あ、それもいいじゃない!それもう少し大きいのないの?」
番外個体「うぅ・・・・ミサカだけサイズ無いよぉ・・・・」
御坂「イヤミか・・・・」チラッ
御坂(あたしが母親に近づくのは当分先かぁ・・・・)
一方通行「おィィィィ!!オーダーメイドだァァァァ!!!」
職人「はい?」
一方通行「この柄の水着をこのサイズで作ってもらおうかァァァァァァ!!!」
職人「・・・・おい」
一方通行「なンだァ?」
職人「女物を作ってほしかったら本人を連れてきな」一方通行「ふっざけンなってンですよォォォォォォ!!!」
一方通行「パパがサンタクロースだからおもちゃ何がいい?って子供に聞くのと同じことだろうがァァァァ!!!」
一方通行「それで喜ンだとしても夢を壊された気持ちのほうが何倍も大きいだろうがァァァァ!!!」
職人「な、なるほど・・・・」
一方通行「純粋な心を叩き潰してまで現実を突きつけたいってンですかてめェはァァァァァ!!!!」
職人「・・・・」
一方通行「てめェはいつからそンなになっちまったァァァァァァァ!!!!!!」
一方通行「思い出せェェェェ!!!」
一方通行「お前が作った水着を着て喜ンでプールや海ではしゃぐ子供たちの笑顔をおおおおお!!!」
職人「そうだな・・・・俺が間違っていたよ・・・・」
職人「俺に・・・作らせてくれないか?」
一方通行「あァ、任せたぜェ、最ッ高ゥのやつをなァ!!」
職人「ふっ、腕がなるぜ・・・」
御坂「いやー、結構色々買えたわね」ホクホク
打ち止め「うん!」
打ち止め(でもあのぬいぐるみ・・・・)
番外個体「そうだね」
番外個体(やっぱりミサカあの水着・・・・)
向かいの建物
海原「ハァハァ・・・・」
海原「ハァハァ御坂さんとちっちゃい御坂さんとおっきい御坂さん・・・」
一方通行「おイィ」
海原「はい? 一方通行!!なぜここが!!」
一方通行「わかりやすいンだよ・・・」
海原「わかりやすい?」
一方通行「あいつらを見守るのにこれほどベストなスポットはねェだろうがァ!!」
海原「くっ・・・」
海原「愚問ですね、自分も御坂さんを見守っているに決まっているじゃありませんか」
一方通行「その手に持っているのは何なンですかァァァァ?」
海原「・・・思い出に決まっているじゃあないですか」
一方通行「おイィ・・・」
海原「いやです」
一方通行「まだ何も言って無ェぞ?」
海原「あなたの考えてることなんてお見通しですよ」
一方通行「ほゥ、じゃあこれから俺が何を言うかわかってンだろうなァ?」
海原「ええ・・・・無駄だと思いますが一応聞かせてもらいましょうか」
一方通行「命が惜しかったらお前が持っているものを全部よこせ」
海原「愚問ですね・・・・」
一方通行「なら・・・」
殺してでも奪い取る!!!
打ち止め「学生さんが多いところだからしょうがないかもってミサカはジュースを飲みながらどうでもよかったり」
番外個体「それにしても趣味が合う買い物って楽しいね」
御坂「そうね、普段だと周りの目もあって手にとるのも少しためらうやつも合わせてみられたし」
打ち止め「やっぱり自分が好きなのを買うのが一番だね」
番外個体「そうそう、欲しくもないもの買っても公開するだけだしね」
御坂「そうよねー、やっぱり買いたいもの買うのが一番だわー」ホワー
海原「アステカの名誉にかけてええええええええ!!!!!」
一方通行「学園都市第一位をなめンじゃねェってンですよおおおおおお!!!!」
海原「はっ!!!」
一方通行「無駄ァ!!!」
一方通行「さァて、回収回収」
一方通行「ほォ、色ンな媒体で保存してあンじゃねェか」
一方通行「画像に動画に音声・・・」
一方通行「こりゃ家宅捜索も必須だなァ・・・」
一方通行「さァて、こいつはもちろン・・・」
一方通行「木っ端微塵だァァァァァァァ!!!!」
轟!!!!!!
一方通行「こンだけ粉々にすりゃもう復元なンぞできねェだろ」
一方通行「さァて、こいつを起こして案内してもらうとすっか」
打ち止め「はいはいはい!映画みたいよってミサカは提案してみる!」
番外個体「あ、いいね」
御坂「そうね、せっかくこの面子でいるんだし見ちゃおうか」
打ち止め「やったー!」
番外個体「映画館ってあっちでいいんだっけ?」
御坂「うん、あっち・・・って」
上条「よう、御坂じゃねーか」
打ち止め「ヒーローさん・・・」
番外個体「お姉さまは平静を保てるのか・・・」チラッ
御坂「あ、あんたこんなところで何してんのよ!! ////////」
上条「いや、買い物だけど」
打ち止め「やっぱり・・・」
番外個体「お姉さまがんばれー」
上条「そっか、お前ら三人そろうと本当に姉妹みたいだよな」
御坂「そりゃそうよ、妹だもん!」
上条「番外個体が一番年下ってのがアンバランスだよな」
御坂「まあそのへんはしょうがないわよ」
上条「結構買い物楽しんでるんだな、何買ったんだ?」
御坂「べ、別にあんたに関係ないじゃない!!」
上条「いや、そんなに怒らなくても」
打ち止め「見てられない・・・」
番外個体「ここはミサカ達がお姉さまを助けないと・・・」
上条「え?」
打ち止め「ミサカの買った水着みてみたいの?ってミサカは小悪魔な瞳でヒーローさんを見つめてみたり」
上条「あ、そうか、悪い御坂」
御坂「え?うん、わかればいいのよ・・・」モジモジ
打ち止め「それでヒーローさんは何も買ってないみたいだけど」
番外個体「ひょっとして女の子には言えない買い物ってやつ?」
御坂「それって・・・ //////」
上条「ち、ちがうって、俺はただ単にシャンプーを買いにだな」
打ち止め「えー」
番外個体「つまんなーい」
上条「いや、何だったらよかったんだよ」
上条「ああ、なんか邪魔して悪かったな・・・」
打ち止め「ちょっと待ってヒーローさん!」
番外個体(このまま帰してたまるかっての)
上条「え?まだ何か?」
打ち止め「ミサカ達はこれから映画を見にいくんだよ」
番外個体「よかったらヒーローさんも一緒にどう?」
御坂「こ、こいつもいっしょに!!」
上条「えっと、悪い、この後学校のやつと用事があるんだよな」
御坂「ソウヨネー」
打ち止め「なんてタイミングが悪いの・・・」
番外個体「お姉さまどんまい・・・・」
御坂「ジャアネー」
打ち止め「お姉さま息してる?」
番外個体「かろうじてかな」
土御門「カミやんおそいぜよ」
青ピ「これで女の子つれてきたらもう死刑やで」
一方通行「つうううううちみいいいいかどくうううううん?」ユラァ
土御門「なっ!!なんでこんなところにお前が!!」
青ピ「つっちー、この人すっごく怖いけど知り合いなん?」
一方通行「おはなししませンかアァァァァ?」
土御門「落ち着け、話すから殺意を抑えてくれ!!」
青ピ「トラウマになりそうやあああ!!!!!」
上条「あれ?メール・・・・土御門か」
上条「・・・・なんだよそれ」
上条「あいつら急に来れなくなるなんて・・・」
一方通行「かあああああみじょおおおおおくううううううんんんん!!!!!」
上条「一方通行!!」
一方通行「きィぐううううですねェェェェェェ!!!!」
上条「あ、ああ、何でお前そんなにテンションが高いんだよ・・・」
一方通行「くくくききかきくこくくけくかきくこけくけくきくきくきこきかかか――――――!!」
一方通行「いつも通りだろォが」
上条「そうだっけ?」
一方通行「あァ」
一方通行「いや、暇してンだ、付き合えよ」
上条「え?」
一方通行「暇なンだろ?顔に書いてあンぞ?」
上条「まあ暇は暇だけどさ・・」
一方通行「じゃあついてこい」
上条「え?あ、ああ」
一方通行「こっちだ」
上条(来た道戻る形か・・・)
打ち止め「あぁ・・・お姉さまからどんよりとした空気が・・・」
番外個体「タイミングの問題とはいえ・・・・」
一方通行「よォ」
番外個体「あれ?」
一方通行「奇遇じゃねェか」
打ち止め「あなたと・・・」
上条「またあっちまったな」
御坂「えっ!!!」シャキッ
打ち止め(さすがおねえさま)
番外個体(わかりやすっ!)
こんなこと言ってた子がこんな立派に…
打ち止め「あのね、三人で映画に行こうって話してたの」
一方通行「そォか、しょうがねェ、つきあってやるか」
番外個体「じゃあヒーローさんも?」
上条「ああ、なんかヒマになっちまったからつき合わせてもらうよ」
御坂「うそ!?」
上条「あ、嫌だったか?」
御坂「いやいやいやいやそのいやどかなくてそのそういうことじゃないのよこれはね」
打ち止め「お姉さまはOKって言ってるよ!」
上条「そうなのか?」
番外個体「そうなの、さあ行くよヒーローさん」
一方通行「カカカカカカ」
上条「ゲコ太?」
御坂「うぅ・・・・」
御坂(やっぱり子供っぽいって思われちゃう・・・)
一方通行「そう言わずに見てみろってンだ」
打ち止め「すっごくおもしろいって評判なんだよ?」
番外個体「だまされたと思って観てみなよ」
上条「そうだな、せっかくみんなで来てるんだし俺もちゃんと観てみるよ」
一方通行「それでこそヒーローだ」
打ち止め(そしてもちろん)
番外個体(お姉さまの隣に座ってもらう)
上条「へー、ゲコ太ってこんな設定だったのか、奥が深いんだな」
御坂「もちろんよ、ただのかわいいキャラクターってわけじゃないのよ?」
上条「見た目と声にかなりギャップがないか?」
御坂「でしょ?一度聞いたら耳から離れない声なのよ」
上条「記憶に残りやすいってことか」
御坂「そうそう、それもゲコ太の魅力のひとつね」
一方通行(楽しそうじゃないですかァ)
一方通行(好きなものを語る時人は饒舌になるからなァ)
一方通行(それに・・・)チラゥ
打ち止め「わぁ・・・」キラキラ
番外個体「ゲコ太・・・」キラキラ
一方通行(結構じゃねェか)
御坂「うぅ・・・・ゲコ太ぁ・・・・」グスッ
打ち止め「ぐすっ・・・がんばれぇ・・・・」グスッ
番外個体「立って・・・たってよぉ・・・・」グスッ
一方通行(感覚を共有する・・・)
一方通行(順調じゃねェか・・・・)
一方通行(これで上条と穏やかな共通の話題ができるわけか・・・)
一方通行(この調子でいきゃァうまくやっていけるンじゃねェのか?)
一方通行(ま、そううまくいかねェだろうができる限りの助けはしてやるか)
上条「まさか俺泣くとは思わなかったわ・・・なあ御坂」
御坂「あ、ちょっとまだこっち見ないで!」グシグシ
上条「ん?」
打ち止め「女の子の泣き顔なんてそう見せられるものじゃないんだよってミサカは大人ぶってみたり」
一方通行「ほら、鼻垂れてンだろうが」グシグシ
打ち止め「ん」チーン
番外個体「デリカシーは大切だからね」グシグシ
一方通行「上条、ちょっと飲み物買ってこようぜ」
上条「そうだな、ちょっと時間おくか」
一方通行「そォか、あいつらにも言ってやれ」
上条「ああ」
一方通行「超電磁砲だけどよォ」
上条「ん?」
一方通行「送っていってやれ」
上条「大丈夫じゃねーか?」
一方通行「感情が不安定な時ってのは一人にしないほうがいいンだよ」
上条「それもそうか、じゃあ俺御坂を送っていくよ」
一方通行「そォしろ」
御坂「またね」
一方通行「あァ」
打ち止め「ヒーローさんもお姉さまも」
番外個体「また遊ぼうね」
一方通行「さっさと帰ンぞ」
打ち止め「うん!」
番外個体「ヨシカワが飢え死にしちゃってたりして」
一方通行「笑えねェかもしれねェな」
打ち止め「お風呂とトイレしか立ち上がってるところを見てないかも」
番外個体「清潔にしてるだけ救いようがあるのかな」
御坂「・・・・・」
上条(何かふたりっきりになると気まずいな・・・何かはなさねーと・・えっと・・・)
御坂(あたしあいつと隣同士で・・・映画見て・・・泣き顔見られて・・・あいつも泣いてて・・・・)
御坂(うわあああああ!!!!意識するなっていうのが無理よおおおお!!!)ドキドキ
上条「な、なあ御坂!!」
御坂「はいいいいい!!!!」
上条「うわっ!」ビクッ
御坂「うわっ、ごめん、大きな声出しちゃった!!」
上条「いやいやいいっていいって!!」
御坂「えっと、何?」
上条「え?」
御坂「何か言おうとしたでしょ今」
上条「ああ、えっと・・・その・・・・御坂・・・・」
御坂「うん・・・・・」
黄泉川「おかえり」
番外個体「ヨミカワ今日は早かったんだね」
黄泉川「ああ、たまたま早く帰れたじゃんよ」
一方通行「そりゃよかったなァ?」
芳川「ええ、おなかがすいて倒れちゃうところだったわ」グテー
黄泉川「そういえば打ち止めと番外個体宛てに荷物が届いたじゃんよ」
打ち止め「荷物?」
番外個体「何だろうね」
黄泉川「差出人はサンタクロースになってるじゃん」
芳川「今夏なのにね」
一方通行「南半球は冬だろォが」
御坂「何・・・・?」
上条「御坂ってシャンプー何使ってる?」
御坂「・・・・・は?」
上条「いや、えっとだなほら、俺シャンプー買いにきたんだけど買えなくってさ、それでこの機会にシャンプーを変えようかと」
上条(ってこのタイミングで言うことじゃねーだろうがあああ!!!)
御坂「あ、シャンプーね、シャンプー・・・あ、今日買ったやつよかったら使う?」
上条「え?いいのか?」
御坂「かわいいからふたつ買ったのよ、だから一本あげるわ」
上条「あ、ゲコ太のやつか」
御坂「嫌ならいいけど・・・」
上条「いや、喜んで使わせてもらうよ」
御坂「うん、大事に使いなさいよ」
御坂「え?」
御坂(ゲコ太でこいつとここまで・・・・ありがとうゲコ太!!)
御坂(それに同じシャンプー使うのよね!おそろいってやつよね!!)
御坂(うわああああああ!!!!なんかすっごくはずかしいいいい!!!)ドキドキ
上条「御坂?」
御坂「ふぇっ!? /////////」
上条「だからさ、今度何かおごらせてくれよ。な?」
御坂「うん、期待してる・・・ ///////」
番外個体「これも!!」
黄泉川「よかったじゃん」
芳川「私は昨日のカレーがほしいんだけど」
一方通行「今あっためてンだろうが」
打ち止め「えへへ」ニコニコ
番外個体「やった」ニコニコ
黄泉川「それで、サンタさんは私には何もくれないじゃん?」
一方通行「ジャージ」
黄泉川「え?」
打ち止め「ヨミカワー、おっきいジャージが入ってたよ」
番外個体「これはヨミカワ専用だね」
芳川「でもツノもないし赤くもないのね」
一方通行「ンなもンあっても邪魔で目立つだけだろォが」
黄泉川「あはは、ありがたく使わせてもらうじゃん」
打ち止め「何か難しそうな本がいっぱいあるけど」
番外個体「これ哲学書?」
芳川「ブックオフに行けってことかしら、立ち読みって結構疲れるのよね」
黄泉川「こらこら」
一方通行「この調子で悟りでも開いてくれませンかねェ」
番外個体「悟り?」
打ち止め「宗教?」
黄泉川「そこまでは行ってほくないじゃんよ」
芳川「私教祖とか似合わないのよね、自分に甘いから」
一方通行「あァ、痛いほどわかってらァ」
御坂「うん ///////」
上条「だから御坂も何か考えててくれよ?」
御坂「うん ////////」
上条「じゃあな」
御坂「またね ///////」
ガチャッ
御坂「/////////」
黒子「まあお姉さま、どうなさいましたのそんなに顔を赤くされて」
御坂「えへへへへへへやったやった!!!きゃああああ!!!!もうすっごい幸せええええ!!!」
黒子「お姉さま・・・・もしや・・・・」
御坂「え?なんでもないわよなんでもないったらいや本当になんでもないわよもうさいこうよ!!!」
黒子「あの・・・・・類人猿めぇ・・・・・」ギリギリ
御坂「はぁ /////////」
番外個体「今日も手がこんでるじゃん」モグモグ
黄泉川「おかげで助かってるじゃんよ」モグモグ
芳川「私のだけおかず少なくない?」モグモグ
一方通行「何度も言わせンじゃねェ、動いてないやつにゃ毒だ」モグモグ
打ち止め「絶妙なカロリーコントロールだね」モグモグ
番外個体「職業にしちゃえば?」モグモグ
黄泉川「シェフとしてデビューするのも有りじゃんよ」モグモグ
芳川「それはそれで見てみたいわね」モグモグ
一方通行「めンどくせェ」モグモグ
一方通行「お前らの世話より面倒なことはしねェ主義なンだよ」
打ち止め「ふーん」ニヤニヤ
番外個体「へえ」ニヤニヤ
黄泉川「今日はやけに素直じゃん?」ニヤニヤ
芳川「おかわりしてもいい?」
打ち止め「ミサカ何もみてなーい」
番外個体「ミサカも何も聞いてなーい」
黄泉川「そうじゃん、ご飯がおいしいってはなしだけじゃんよ」
芳川「ねー、おかわり」
一方通行「・・・・一杯だけだぞ?」
おわり
面白かった乙!
Entry ⇒ 2012.08.10 | Category ⇒ 禁書目録SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
陽介「うーす相棒!なーに見てんだ? …はぁ?けいおん?」
完二「知らないんスか花村センパイ? ジュネスなのに」
陽介「うるせーな、あと俺そのものはジュネスじゃねー!」
陽介「…で、なんだよそれ」
完二「本当に知らないとかあり得ねっスよ、花村センパイ」
悠「けいおん!というのはいわゆる深夜アニメというものの中のタイトルの一つでな」
悠「等身大の女子高生達の日常を描いた作品だ」
悠「ほら、これがそれのDVD」
陽介「ふーん…面白いの?」
悠「個人的にはこれほど面白いかどうかは人それぞれと言いたくなる作品は無いと思ってる」
完二「ま、一度ハマったら抜け出せなくなるのは間違いねーな」
陽介「しょうなのぉ?」
陽介「あーパスパス、俺あんまアニメとか興味ねーし」
完二「いやいや男ならここは見るべきっしょ!」
陽介「無くね?ここは男関係無くね?」
悠「良いか陽介、けいおん!の魅力というものはだな…」
一時間後
陽介「わ、分かったから!見るから!もう落ち着いて相棒!」
悠「見る気になったか?」
陽介「見る見る見ます!見せてください!」
完二「それでこそ花村センパイっスよ!」
悠「ほら、持ってけ」
陽介「お、おうサンキュ」
完二「見終わったら、3人で語り合いましょーや」
陽介「へーへー」
自室
陽介「ふへー…今日もバイト疲れたぁ…」
陽介「さっさと寝っかな」
陽介「あ、そういや相棒からけいおん?だか借りてたんだっけ」
陽介「寝る前に少し見てみるか」
陽介「…クマとかに見られて無いよな」
陽介「アイツに俺がこんなん見てるってバレたら、ぜってーイジられるっつーの」
クマ『ぷぷー!ヨースケったらモテなさすぎて、とうとう二次元に逃げたクマね?』
陽介「…なんてことになりかねねーな」
陽介「さっさと見てさっさと返そう」
けいおん!
陽介「ん、始まったか」
陽介「…」
陽介「ずいぶんポップな感じのOPなのな」
陽介「こういうのわりと好きなんだよな俺」
陽介「…」
陽介「この天城っぽい子、可愛いな」
陽介「澪…だったか?」
陽介「で、このカチューシャが律だっけ」
陽介「特捜隊のメンバーで言ったら、里中あたりのイメージだな」
陽介「この子がムギちゃん」
陽介「…」
陽介「なんか良いなこの子!天然おしとやか系っつーの?」
陽介「俺の周りにそーゆータイプ居ないから新鮮だな」
陽介「…」
陽介「最後に主人公の唯ちゃん」
陽介「この子も天然っぽいな」
陽介「ちょっと天然のベクトル違うけど」
陽介「ちげーよ、唯!軽音ってそういう意味じゃねーよ!」
陽介「…」
陽介「お、結局入部するのな」
陽介「まぁ、入部しなきゃ廃部して終わっちゃうか」
だって本当は~♪
陽介「これで一話終わりか」
陽介「EDも良い曲だな、なんか頭に残る完二?」
陽介「…」
陽介「もちょっと見よ」
陽介「このアニメのタイトルってなんだっけ?」
陽介「…」
陽介「そーだそーだ、けいおん!だったな」
陽介「…」
陽介「全然、音楽やって無くね?」
陽介「ちょっと触ったか思えば、次の話じゃまるまる普通の日常のお話」
陽介「…」
陽介「え?そーゆーアニメなの?」
陽介「…」
陽介「次の巻、どこに置いたっけ」
陽介「もう二年生か、ってことはそろそろ新キャラが来てもおかしくねーな!」
陽介「…」
陽介「中野梓」
陽介「このちみっこさ、ちょっと大人ぶった感じ…」
陽介「どことなーくアイツに似てんな」
直斗「っくしゅん!」
陽介「うんうん分かるぜあずにゃん」
陽介「俺も最初はマジメに練習する音楽ものだと思ってたぜ」
陽介「ところがフタを開けてみれば軽音部とは名ばかりのお茶飲み部」
陽介「そりゃ、あずにゃんも怒るよなーはは」
陽介「…」
陽介「でもそのゆるーい感じが魅力的…なのかな?」
陽介「ふーむ」
陽介「…」
陽介「俺もお茶飲みたくなったな」
陽介「最初はどうなっかと思ったけど、あずにゃんも打ち解けたようでなによりだな」
陽介「…」
陽介「学園祭でライブか、誰もが一度は夢見るよなー」
陽介「ん、学園祭?」
陽介「…」
陽介「おおぅ…トラウマ思い出しちまった…」
陽介「…」
陽介「この学園祭…一波乱来るぜ」
陽介「うーん…唯が風邪引いた時はやばいと思ってたけど」
陽介「ここぞで一歩踏み出した澪ちゃんカッケーよ!」
陽介「これは学園祭大成功で終了だな!」
陽介「あっ」
陽介「…縞パン」
陽介「…」
陽介「巻き戻し」ピッ
クマ「ヨースケ!さっきからぶつぶつうるさいでしょーが!」
クマ「クマが睡眠不足で自慢の毛並みが荒れちゃったら、どう責任取るクマ!」
陽介「ちょっ!?」
陽介「わー!クマきち!勝手に入って来んなバカ!」
クマ「バカとはなにクマか!大体今何時だとおもっ…」
クマ「…しましま?」
陽介「バッ!見んな!」
クマ「…」
クマ「はっはーん」
陽介「な、な、なんでございやがりますか?」
クマ「クマはヨースケのこと、大事なトモダチと思ってるクマよ」
クマ「ヨースケもそういうお年頃、クマは理解あるクマなのです」
クマ「でもほどほどにしないと体を壊すクマ」
陽介「いやっあのっ違っ!」
クマ「ちゃんと眠るクマよヨースケ」すたすた
がちゃ
陽介「ああ…あらぬ誤解が…いや、自業自得か…」よよよ
クマ「あとでクマにも貸してね」
がちゃ
陽介「ちげーよ!そんなんじゃねーよ!」
陽介「ぜってーちげーかんな!」
陽介「…」
陽介「ハァ…もう寝よ」
陽介「…」
陽介「相棒…まずは一期とか言ってたけど、ってことは二期もあんのか?」
陽介「明日…つか今日か?聞いてみるか」
陽介「ふわぁ…ぁぁ」
陽介「…ぐすっ」
クマ「出たー!キャプテンルサンチマン改め、キャプテンパンチラマン・花村陽介だー!」
陽介「は?」
陽介「はああああ!?」
千枝「うわー引くわー…」
雪子「何度も何度も澪ちゃんのパンチラを巻き戻しして見て興奮するなんて…」
陽介「いやあれは出来心で!おいクマきち、どどどーゆーことだよ!」
クマ「ヨースケがミオチャンのパンチラを拝んでいるシーンはばっちり写真に取ったクマ」
クマ「もちろんあちこちにバラ撒いたクマよ!」
陽介「なななにいいい!?」
悠「だが陽介、けいおん!ファンならば興奮より先に澪ちゃんの怪我を心配するべきだったな」
陽介「あ、相棒!?」
完二「花村センパイ…見損ないました」
陽介「か、完二まで!?」
りせ「キモイ」
直斗「もう近づかないで下さいね」
陽介「お前ら!?」
陽介「み、澪ちゃん!?あれへ!?なんでココに!?」
ばちーん!
陽介「痛ッ!?」
澪「…最低」ぐすっ
陽介「う…」
陽介「うわああああああああ!」
…
陽介「…」
陽介「…夢か」
陽介「…」
陽介「なんつー夢見てんだ俺…」
陽介「社会的に本当に死んだかと思った…」
陽介「…」
陽介「学校行くかー…はは」
陽介「うん、良い天気だ!」
陽介「こんな日には嫌なことなんて忘れるに限んな!」
陽介「…」
陽介「夢とはいえ、澪ちゃんのビンタ超痛かったな…」
陽介「やたらスナップ効いてたぞアレ…」
陽介「…」
陽介「あれ?んなトコに楽器店なんてあったか?」
陽介「新しくオープンしたとかか?」
陽介「やたら町並みが都会的になってるっつーか…」
陽介「ハイカラっつーか…」
陽介「…」
陽介「道間違えたかな」
陽介「…」
陽介「方角的にはこっちだよな…」
陽介「…」
陽介「あ、あっれー?八高っていつから女子校になったんだっけー?」
陽介「おっかしーなーははっ」
陽介「…」
陽介「はああああああ!?」
陽介「何だよ!何だよコレ!」
陽介「どどどーゆーことだよぉ!」
陽介「見たことあんぞ…しかもかなり最近…」
さわ子「ちょっとそこの君!」
陽介「え?あれ?さわちゃん!?モノホン!?」
さわ子「なんで私の名前知ってるの?」
陽介「ああいや、えーと!」
さわ子「ここは女子校よ?何の用かしら?」
さわ子「あ、それとも女漁り?馬鹿ねー、そういうのは下校時を狙ってやりなさいよ」
陽介「いやあの、ここって八高じゃ…」
陽介「へっ?」
さわ子「それならそうと早く言いなさいよ、こっちよ」
陽介「転…へっ?」
さわ子「あ、緊張してる?そりゃ女子校に男の子が混じるんだから仕方ないわね」
さわ子「大丈夫!こういうのは第一印象さえ良ければ上手く行くものよ」
さわ子「さぁ、こっちへ来た来た!」
陽介「いや!あの!ちょ!話を!む、無理矢理はやめてー!」
さわ子「みんな、今日は以前から言っていた転校生を紹介するわよ」
律「おお!転校生!」
唯「どんな人かな~?」
紬「男の人って話よ~」
澪「(お、男の人…怖い人だったらどうしよう…)」ぷるぷる
律「え?男なのか?」
紬「うん」
律「女子校に男って良いの?」
紬「法律的には問題無いみたたい」
見た感じそれっぽいけど
陽介「(お父さん、お母さん、クマ、俺はまだ夢を見ているようです)」
陽介「(出来れば起こしてくれると助かります)」
陽介「…」
陽介「(はあああああ!?)」
陽介「(朝起きたら、けいおん!の世界に居ましただぁ?)」
陽介「(あり得ねーだろ!?)」
陽介「(ってかなんで俺なんだよ!こういうのは相棒の役目だろ!?)」
悠「っくしょい!」
悠「いや、大丈夫だよ菜々子」
悠「それよりお兄ちゃんと一緒に部屋で映画けいおん!!でも見ようか」
菜々子「うん!じゃあ菜々子、おーいお茶持ってくるね!」たたっ
悠「ああ」
悠「…」
悠「(頑張れ、陽介!)」ぐっ
陽介「っくしょん!」
それじゃー転校生を呼ぶわねー
陽介「(うお、来たか!?)」
陽介「(とりあえず今日一日をなんとかして切り抜ける!)」
入って良いわよー
陽介「(どうやって元の世界に戻るかとかは後だ後!)」
陽介「(まずは第一印象!明るく面白い感じで!)」
陽介「よっし!」
陽介「ジュネスの御曹司にして爽やかイケメン!口を開けばガッカリ王子!」
陽介「花村陽介でっす!」キラッ
…
陽介「…」
唯「(お腹減ったなぁ)」
律「(自分でイケメンって)」
澪「(怖くは無いけど変な人…)」
紬「(じゅねす?ってなにかしら)」
陽介「(コ、コケたあああああ!)」
陽介「言うな…何も言うな…」
律「さわちゃーん!花村君の席ここで良いですかー!」
さわ子「そうね…じゃあ花村君、そこの席へ」
陽介「はい…」
陽介「(イケると思ったのにな…相棒のキャッチフレーズにすりゃ良かったか?)」
律「転校生、転校生!いきなりやらかしたなー」
陽介「(りっちゃん…)」
陽介「そっとしといて…」
紬「(私は面白いと思ったけどなぁ)」
陽介「…」
律「おーい授業もう終わってるぞー?」
陽介「はっ!」
陽介「マジか…気がつかなった」
律「そんなしょげるなよー、ほら一緒にお昼食べるぞー」
陽介「一緒?」
律「この時期に転校してきてしかも男なんて珍しいなんてもんじゃないからな」
律「あたしの友達が一緒にお昼食べがてら、話がしたいってさ」
陽介「…おっけ、行く行く」
律「おー、先にあっちに行って待ってるからな」
陽介「(りっちゃん…良い子だ!ホント良い子だ…!)」
陽介「(俺、惚れっかも…)」
陽介「…」
陽介「なんてな」
陽介「今はそんなん考えてる場合じゃないよな」
陽介「(あくまでここはけいおん!世界だ、俺の世界じゃない)」
陽介「…」
陽介「っと、そろそろ行くか」
陽介「うーす!」
唯「うーす!」
紬「う~す!」
澪「はは初めまして…」
律「固いって、澪」
陽介「このたび、お呼びに預かりました花村陽介です!」
唯「私は平沢唯だよ!」ふんす
紬「琴吹紬です」
澪「あ、秋山…澪です」
陽介「はは、これから宜しくな」
陽介「(本当にここはけいおん!世界なんだな、ようやく実感したぜ)」
唯「こっちに座って良いよー」
陽介「おっ、サンキュ!」
紬「じゃあ、みんな揃ったし食べましょう」
律「だな」
一同「「「「「いただきまーす!」」」」」
陽介「いや、コレはジュネスの総菜パンがたまたま余ってたから持ってきただけ」むぐむぐ
陽介「…ごくん。つーかいきなり下の名前で呼ぶのな」
律「花村君だと他人行儀で堅苦しいじゃん」
陽介「へー、気遣ってくれてんのか?あんがとな」
律「いえいえ!」
紬「陽介君、一つ聞いて良い?」
陽介「ん、何?」
紬「じゅねすってなにかしら?」
紬「?」
陽介「俺ん家さ、スーパーやってんの。それの名前」
唯「そうなんだ!」
紬「へぇ~」
陽介「ま、やってるつっても親父が雇われ店長なだけだけどな」
律「ジュネス…そんなスーパーここら辺にあったっけか」
澪「…無かったと思う」
陽介「!」
律「ここ最近で工事してた建物なんて見かけなかったけどなぁ」
陽介「え、えーと」
陽介「夜中に突貫工事で建てたの!」
陽介「いやー辛かったなー!」
律「陽介が建てたんじゃないだろ!」びしっ
陽介「そ、そうでしたーあはは!」
唯「陽介君面白いねー」
紬「ふふふ」
澪「…」もぐもぐ
陽介「(そりゃ変に思うよな)」
澪「…あ、あの」
陽介「澪ちゃん…て呼んで良いよな?なにかな?」
澪「…陽介君はなんでこの学校に来たの?」
陽介「!」
陽介「あっ、えっと…」
陽介「…」
陽介「(俺が聞きてーよ!)」
陽介「こ、ここの軽音部に興味があってさ!」
陽介「みんなが2年生の時の学園祭ライブ、俺も見てたんだ」
律「2年…ああ!澪が」
澪「言うな馬鹿!///」
陽介「あはは…(澪ちゃんごめん!)」
陽介「んで俺、なんかすっげー感動して!」
陽介「俺もこの軽音部に入れたらなーって思ってここへ来たんだ!」
陽介「(半分は嘘じゃないから大丈夫、ごまかせる!)」
陽介「そ、そだな」
澪「(私達の演奏に…感動してくれたんだ)」
澪「…」
澪「(凄い嬉しい///)」
紬「軽音部に入りたい…ってことは陽介君は何か楽器が出来るの?」
陽介「ギターをな、ちょっとかじったくらいだけど」
唯「おお!私やあずにゃんと一緒だね!」
陽介「へっ?」
律「ふっふっふ…軽音部に入りたい、その心意気は買おう」
律「だが!」
律「入るには並大抵の実力では入れないぞ陽介!」
唯「この試練を乗り越えるのだ!」
律唯「「ふははははは!」」
澪「お前らな…」
陽介「…良いぜ!売られたケンカは買ってやるよ!」
陽介「俺の実力見せてやるぜ!」
紬「どんとこいです!」
唯「ここが私達の部室だよ」
陽介「ここが…」
陽介「(まんまアニメのままだ…!やばっ!感動!)」
律「では早速、力を見せて貰おう!」
陽介「おうよ!」
澪「陽介君…ギターは?」
陽介「あっ!そうじゃん!俺ギター持ってないじゃん!」
紬「倉庫にさわ子先生が昔使ってたギターがあったはずよ、それを使いましょうか」
陽介「悪いな、じゃあそれ借りるわ」
澪「(さわ子先生…昔…)」ぷるぷる
陽介「それじゃ、花村陽介で『The Junec Hero』!」
♪
唯「りっちゃん…!これは!」
律「ああ…そうだな唯」
澪「…」
紬「むむ!」
♪
陽介「っと!どうよ!」
陽介「おう」
律「あ…梓「あんまり上手くないですね」
陽介「うおわっ!?」
唯「あずにゃん!」
澪「何時の間に…」
梓「来たのはほんのさっきです」
律「な~か~の~!あたしのセリフ遮んなぁ!」
梓「すみません、つい」
紬「みんな来ましたし、お茶にしましょう」
紬「陽介君、お茶どうぞ」
陽介「サンキュ」
陽介「…でさ、俺そんな下手だった?」
唯「うーん、ふわって感じだったかなー」
律「擬音で例えるな、意味ががわからない」
澪「…素質はあると思う」
紬「きっと単に練習不足なだけじゃないかしら」
梓「基本がなってなかったので、まずはそこからだと思います」
陽介「なにコレ、すげー恥ずかしい」
陽介「今更かよ!」
唯「花村陽介君って言ってね、今日からここに転校してきたんだよ!」
梓「あれ、ここ女子校じゃ…」
紬「こまかいことは気にしちゃ駄目よ梓ちゃん」
律「ぜひ、軽音部に入りたいそうだ」
陽介「まぁ、そゆこと」
陽介「宜しくな、梓ちゃん」
梓「宜しくお願いします。えっと…花村センパイ」
陽介「おう!」
律「お、それ聞いちゃう?」
律「厳正なる審査の結果…」
陽介「ひ、ひとおもいにやってくれ!」
律「…」
律「明日の放課後からここへ来い!」
陽介「それってつまり…」
唯「合格だよ!陽介君!」
陽介「マジで!?よっしゃー!!」
律「荒削りだが光るものはあった」
澪「お前らそろそろいい加減にしろ!」ごん!
律「いたー!」
陽介「はっ?」
澪「大体、審査する側にまわれる程上手くないくせに」
律「みおしゃん、ノリだよノリ」
紬「でも楽しかった~」
梓「そんなことがあったんですか」
陽介「あ…」
律「ごめんごめん陽介、じゃあこの入部届けにサインを…」
陽介「あんじゃそりゃーっ!!!」
陽介「ふう…色々疲れた…」
陽介「まさかけいおん!の世界に来ることになるとはなぁ」
陽介「アイツらに連絡取ってみようと電話掛けたけどつながらねーし」
陽介「俺だけがこの世界に飛ばされたっぽいな」
陽介「…」
陽介「俺がこの世界に来た理由…それさえ分かれば戻れそうな気もするんだけど…」
陽介「今は良く分かんねーや…」
陽介「…」
陽介「も、寝よ」
陽介「俺がこの世界に来てから一週間経った」
陽介「俺は無事に軽音部へ入部することが出来、3年生最後の学園祭に向けて日々練習に励んでいる」
陽介「汗を流しながらかき鳴らすギターと喉を潤す合間のティータイムに俺はどことなく充実感を得ていた」
陽介「だが、未だに俺がこの世界に来た理由は分からないままだった…」
陽介「…」
陽介「よっし、録音完了!」
陽介「へへ」
梓「何やってるんですか?」
陽介「わあっ!?だからいきなり出てくんな!」
梓「ちゃんとはノックはしたです」
陽介「記録だよ記録」
梓「なんの記録ですか?」
陽介「内緒」
梓「そうですか」
陽介「えっ!?気になんねーの!?」
梓「まぁ特に」
陽介「冷たくね?あずにゃん俺だけ冷たくね?」
梓「あずにゃん言わないで下さい!」
梓「…唯センパイは特別です」
陽介「…」
陽介「…梓ってさ、ソッチ系なの?」
梓「は…」
梓「ははははい!?ソッチってなんですか!?」
陽介「なんで豪快にキョドんだよ!?モノホンかよ!?」
梓「ちっ違うです!特別ってのはそういう意味じゃなくて!」
梓「…」
梓「唯センパイは普段はあんなですけど、いざという時はやってくれる人ですから…」
梓「私が一年の頃、初めてセンパイがたの演奏を聴いた時、唯センパイがとても輝いてるように見えて」
梓「私に音楽ってこんなにも楽しく出来るものなんだ…って教えてくれたのが唯センパイなんです」
梓「…尊敬、してるんです」
陽介「だから、唯にだけはなんて呼ばれようが抱きつかれようが構わないってか」
梓「…まぁ」
陽介「お前やっぱソッチ系じゃね?」
梓「ですから!」
梓「…タチの悪い冗談です」
陽介「わりーって、でもさ」
陽介「いつかはみんな卒業すんだ、いつまでも唯にべったりじゃ駄目だぜ?」
梓「むしろ唯センパイが私にべったりなんです!」
陽介「俺にはどっこいどっこいに見えるけどな」
陽介「まぁ…」
陽介「唯の演奏を聴いて、梓が感動したように」
陽介「今度は梓がその感動を誰かに伝えられたらさ」
陽介「すっげーって思わねーか?」
陽介「要は学園祭、絶対に成功させようぜってこと!」
梓「…『良いこと』言おうとカッコつけてるんですね」
陽介「あ、バレた?」
梓「…ふふっ」
梓「…花村センパイこそ、ちゃんと頑張って下さい」
梓「今の所、一番下手なのは花村センパイなんですから」
陽介「…はい」
陽介「(相棒みたいにはいかねーな、はは)」
陽介「今日は他にもう誰も来ねーみたいだな」
陽介「俺もう帰っけど、梓はどうする?」
梓「私はもう少し残って練習してます」
陽介「分かった、あんま根詰めすぎんなよ」
梓「花村センパイは根詰めて下さい」
陽介「み、耳が痛い…」
陽介「…」
陽介「そんじゃ!」たたた
梓「もう!」
陽介「あー腹減ったー!なんか買って帰っかなー…って」
陽介「あれ、澪ちゃん?」
陽介「下駄箱で何やってんだ?」
陽介「…」
陽介「声掛けてみっか」
陽介「うーす!今帰りか?」
澪「…陽介君か」
澪「…たぶん、ラブレターだと思う」
澪「…3年生は卒業が近いから、その前に想いを伝えようと考える子が最近多いんだ」
陽介「へぇ、女子校でもそんなんあんのか」
澪「…正直困るんだよな、こういうの」
澪「こういうのに構ってる場合じゃないのに」
陽介「そう言ってやるなよ、手紙出した本人は本気なんだからさ」
澪「…女同士なんだから、その想いに答えられる筈無いのにさ」
陽介「…」
陽介「男からなら良いってことか?」
陽介「なら俺とかどーよ!今度二人っきりで遊びいこーぜ!」
澪「そういう問題じゃない!///」
澪「…」
澪「なんでフラれると分かってるのに私にラブレターなんて出すかな…」
澪「…お互い傷つくだけなのに」
澪「…だったら最初から好きになんてならなきゃ良いのに」
陽介「…」
陽介「ソレ、自分に向かって言ってんのか?」
澪「…そんな訳無い」
陽介「俺にはそんな風に聞こえたけどな」
陽介「自分から壁作ってたら意味ねーと思う」
澪「…」
陽介「どっかで自分の気持ちにフタしたまんまじゃ、いつかボン!だ」
陽介「…自分の気持ちから逃げんな」
陽介「澪が手を伸ばせばさ、きっと欲しいものは掴める!絶対に掴める!」
澪「…陽介」
陽介「手ぇ届かなくなってからじゃ…遅いんだからさ」
まだ引きずってそうだし
陽介「俺が保証してやる!」
澪「…ありがとう」
澪「こんな話したの、陽介が初めてだ」
澪「私の悩み…今まで誰にも気づいて貰えなかったし」
澪「気づいて貰おうとも思わなかったから…」
陽介「俺から言わせりゃバレバレだっつの」
陽介「澪が書いた歌詞見りゃ一目瞭然だ」
陽介「自覚無しかよ!あり得ねーだろ!」
澪「そこまで言わなくても良いだろ!」
陽介「…」
陽介「ははっ、顔真っ赤にしてやんの」
澪「うう…///」
陽介「(うわなにこの子超キャワイイ!)」
陽介「(こんな可愛い子を悩ませる、罪深い相手は一体誰なんだ?)」
クマ「っくしょいクマ!」
クマ「誰かクマの噂してるクマね…」
悠「お前じゃない」
クマ「センセイ?」
悠「お前じゃない」
澪「結局、相手の想いに答えられないことには変わりないけど…」
澪「なんとなく、今までと違う一歩が踏み出せそうなんだ」
陽介「…そっか」
澪「行ってくるよ!」たたっ
陽介「なぁー!?励ましてやったんだから、お礼にデートしてくれても良いんじゃねー!?」
澪「駄目ー!私、好きな人いるからー!」にこっ
たたた…
陽介「うっへ、バッサリ…」
陽介「…」
陽介「へへっ」
陽介「…って、あー!?もうこんな時間かよ!」
陽介「夜からシフト入ってたんだった!」
陽介「長居しすぎたー!」
陽介「あー疲れた…いくら遅れたからってビールケース300箱も運ばせなくても良いだろちくしょう…」
陽介「俺の足腰は限界だ…!」
陽介「はぁー…」
陽介「…そういえば明日から二日間合宿だっけ」
陽介「アニメのパターンだとムギちゃんが海沿いの別荘だかに連れてってくれるんだよな」
陽介「ってことは…」
陽介「これは期待しても良いんだよなーははっ!」
陽介「明日に備えてさっさと寝るか!」
唯「やー!」
律「くー!」
澪「し、しー!」
陽介「まーーーーー!!!」
梓「ちょっ!なんで叫ぶんですか!」
紬「潮風が気持ち良いわ~…」
陽介「テンション上げるなって方が無理だぜ梓!」
陽介「高い空!白い砂浜!青い海!そんで…」
陽介「(水着だろやっぱ!)」
ごん!
陽介「あ痛っ!」
澪「ご、ごめん陽介!なんとなく…」
陽介「訳分かんねーぞ!(こ、声出てたか俺?)」
澪「だからごめんって!」
唯「澪ちゃんと陽介君、いつの間に仲良くなったんだろ?」
律「む…」
紬「(二人とも呼び捨てになってる…)」
梓「…ちょっと酔ったかも」
梓「そうします…」
唯「ムギちゃん…」
紬「唯ちゃん?どうかした?」
唯「貰い酔いした…うぷっ」
紬「大変!唯ちゃんも中に行きましょう!」
唯梓「「うー…」」
陽介「いきなり二名脱落か?だらしねーなーはは」
澪「脱落って、何と戦ってるんだお前は…」
澪「あ、熱いって…そんなんじゃないぞ!///」
陽介「お、やっぱりそう見えちゃう?」
澪「調子に乗るな!」
陽介「げんこつは勘弁!」
律「むむ…」
澪「全く…付き合ってられるか」
澪「私も中で休んでくる」すたすた
陽介「た、助かった…」
律「…あのさ」
陽介「あんま、澪にちょっかい出すなってか?」
律「!」
陽介「安心しろ、そんなんじゃねーから」
律「まだ何も言ってないんだけど」
陽介「分かるっつーの」
陽介「澪とは幼馴染なんだろ?今までずっと一緒だったのに離れて行くのが気に入らない訳だ」
陽介「…友達ってさ、すっげー良いもんだよな」
陽介「嬉しい時は一緒に喜んでさ、悲しいときは一緒に泣いてくれる」
陽介「…でもさ、常に一緒に居るのが友達じゃねーだろ」
陽介「…お前は澪を常に目の届くとこに置きたがってるように見える」
律「っ!あたしは!」
陽介「それは澪を信頼してないからだ、そんなん友達じゃない…ただの依存だ」
律「だって…澪はあたしより綺麗で可愛くて…」
律「なんであたしなんかと一緒に居てくれるんだろって思うくらい良い子で…」
律「澪が居なくなったら…あたし何も残らないもん…」ぽろっ
陽介「…」
陽介「あーもう!この鈍感女!」
律「」びくっ
陽介「お前が澪と過ごしたこれまでの時間はそんなに信用出来ねーかよ!」
律「…」
陽介「澪の気持ちにちゃんと気づいてやれよ!向き合ってやれよ!」
陽介「なんで俺が先に気づいてんだ馬鹿!」
陽介「お前が気づいてやれ馬鹿!」
律「ば、馬鹿…」
陽介「それは『依存』から『大切』に変わる」
律「大切…」
陽介「自分と澪、二人に向き合って来いよ」
陽介「お前の気持ちを素直にぶつければ、澪はお前の望む答えをくれるさ」
陽介「俺が保証してやる」
陽介「なっ澪」
澪「…」
律「みお…」
律「…うん!」
律「ありがとう、陽介!」
澪「律!」たたっ
律「澪!」たたっ
ぎゅっ
澪「馬鹿律…!」
律「ごめん…ごめん澪…!」
陽介「…その手、離すんじゃねーぞ」
陽介「へへっ」
陽介「…」
陽介「…おえっ!気持ち悪っ!大声出したせいで酔った…!」
陽介「」
唯「着いたー!」
梓「もう大丈夫なんですか唯センパイ…」
唯「乗り物さえ降りちゃえば平気だよ~」
律「澪、そこ段差あるから」
澪「ん」
紬「(りっちゃんと澪ちゃん…手を繋いでる…私が居ない間に一体何が?)」
陽介「もう吐くもんねーのに…空っぽなのに…おえぇ」
陽介「ちっくしょう…うぷ」
紬「別荘はこっちよ~」
唯「ほーい」
澪「梓、私の背中に乗って」
梓「すみません澪センパイ…」
律「荷物はあたしが持つから」
陽介「あの~俺も助けて欲しいんだけど…」
一同「「「「男の子でしょ」」」」
陽介「…」
陽介「ちくしょう…良いことなんて一個も無い人生…!」
陽介「アイツらもう見えなくなってんな…」
陽介「ひでー…ひでーよ…!」
陽介「俺ここで死ぬのかなぁ…」
陽介「調子こいて、おっとっと段ボール一箱も持ってくんじゃなかったな」
陽介「…」
陽介「ん?…誰かこっちに戻ってきた?」
陽介「あれは…」
陽介「ムギだ!」
紬「やっぱり陽介君が心配で戻って来ちゃった」
陽介「女神だ…女神がココにいる!」
紬「それ重いでしょ?持ってあげる」
陽介「いやそれ、色々突っ込んでっから軽く20kgあ…」
紬「よっと」ふわっ ひょい
陽介「る…」
紬「早く行きましょ?みんな待ってるわ」にこっ
陽介「…マジで?」
陽介「わりーなムギ、色々持たせちまって」
紬「ううん、なんてことないわ~」
陽介「おまけに合宿先の手配やらなにやら全部ムギに任せちまってさ」
陽介「あ、あとこれはいつか言おうと思ってたんだけど」
紬「?」
陽介「いつも美味しいお茶とかお菓子とかありがとな!いつもすげーウメーよ」
紬「良いのよ、私が好きでやってるんだから///」
紬「それに…これくらいでしか役に立てないし」
陽介「…」
紬「え?」
陽介「何も誰かの為に尽くすことだけが役立つってことじゃない」
陽介「そこに居てくれるだけで安心出来る人が居る」
陽介「そこに居てくれるだけで優しい気持ちになれる人が居る」
陽介「ムギはそんな力を持ってるんだよ」
紬「私が…?」
陽介「ああ」
陽介「みんなムギを必要としてる」
陽介「それってさ…信頼されてるからじゃねーの?」
陽介「みんなはちゃんと『ムギ』を見てくれてる」
唯「ムギちゃーん!陽介くーん!」
律「早くしないと置いてくぞー!」
澪「おーい!二人ともー!」
梓「…セ、センパーイ」」
陽介「…行こうぜ!」
紬「…うん」
紬「うん!」
たたたっ
陽介「ちょ!おっとっと!俺のおっとっとが段ボールから落ちてる!」
陽介「わー!おっとっとが波にさらわれてくー!」
紬「えっ!ごっ、ごめんなさ~い」
陽介「俺の潜水艦…」
律「毎度のことながらでかいな~…」
唯「ここだけでサッカー出来るよ!」
陽介「んなこともあろーかと、サッカーボール持って来てんだなこれが!」
律「よっしゃ来い!陽介!」
陽介「行くぜ律!」
澪「せんでいい」ごんっ
律陽介「「あうっ」」
紬「気分はどう?梓ちゃん」
梓「大分楽になりました、ありがとうございます」
紬「いえいえ~」
陽介「それだけじゃない、バレーボールにバスケットボール」
陽介「ビーチボールに果てはゴルフボール!」
陽介「全部ジュネスオリジナルブランドだぜ!」
律「道理であんな大荷物…」
陽介「備えあれば憂いなしってな!」
澪「何に備えたらそうなるんだ」
唯「じゃあこのビーチボール持って海に行こうよ!」
梓「駄目です!もう午後ですし、今遊んだら練習出来なくなります!」
澪「梓の言うとおりだ」
律「…そーだな、練習すっか」
唯「りっちゃんまで?」
陽介「…お前律か?」
律「いやさ…」
律「あたしら最後の一年だし…真面目にやろっかなってさ」
唯「あ…」
紬「…」
澪「…」
梓「最後…」
陽介「…」
陽介「…そ、そだな!練習すっか練習!」
梓「(なんか皆さん…)」
陽介「(バラバラだな…)」
律「…」
澪「(最後…か)」
紬「…」
唯「(放課後ティータイムも…いつか終わるのかな)」
唯「(そんなのイヤだけど…)」
陽介「(…唯が一番ズレてんな)」
♪
陽介「ストップ、ストップ!休憩しよーぜ!もうぶっ続けで3時間だぞ!」
律「あっという間だな」
紬「…晩ご飯にしましょうか」
陽介「だな、無理したって体ぶっ壊すだけだ」
梓「そうですね…」
唯「…」
陽介「…唯?」
唯「あっ…な、何?陽介君」
陽介「メシ、だってよ」
唯「そ、そうなの?楽しみだな~!」
陽介「(うん?)」
陽介「うお…見たことねー食いもんばっかだな」
紬「たくさんあるから、どんどんおかわりしてね~♪」
律「良ーし、食うぞー!」
澪「律、まず手を洗ってからだろ」
梓「あ、これおしぼりです」
澪「ありがとな」
梓「はい、唯センパイも」
唯「…」
梓「唯センパイ?」
唯「あっうん!美味しそうだねあずにゃん!」
陽介「(んん?)」
澪「むぐむぐ…」
梓「むしゃむしゃ…」
紬「遠慮しないで食べてね~♪」
陽介「がつがつばりばりむしゃもぐごっくん…」
陽介「超ウメー…マジ腹ぺこの小羊の気持ち分かるわ~」
陽介「うっし!おかわりおかわり!」がたっ
唯「もぐ…もぐ…ごくん、…ふぅ」
陽介「(ん~?)」
陽介「これ以上はさすがに無理だな~あはは」
律「うわ、すげぇ腹出てるし」
澪「ああはなりたくないな…」
梓「醜いですね…」
紬「喜んで貰えてなによりです!」
陽介「だから冷たくね?梓俺だけ冷たくね?」
紬「あとはみんなでお風呂に入りましょうか」
陽介「お風呂!?みんな!?混浴!?」がばっ
澪「そんな訳あるか!///」
だが運が壊滅的に・・・
律「いやいやムギ、謝らなくて良いから」
澪「当然だから」
梓「覗いたら…分かってますよね?」
陽介「はっ!はいっ!」
澪「唯、行くぞ」
唯「は~い…」
すたすた…
陽介「(う~ん?)」
「おっきいといえばここにこんな巨大なものが二個もついてる人が!」
「ちょっ!ドコ触ってるんだよぉ///」
「うらやましいです…大きくて」
「あなたは形が良いから素敵よ~?」
「にゃっ!?」
「ほれほれ~!」
「待っ!んっ!///」
陽介「っとかやってんだろうなぁ!今ごろさぁ!」
陽介「へっ!見るなと言われてはいそうですかって退けるかっての!」
陽介「ここで行かねーで、何が男だ!」
陽介「張り切って!」
陽介「行くぜコラーッ!」
だだだだだだ!
陽介「アイツらのことだ、万が一俺が覗きに来る可能性も考えてるはず」
陽介「となると大量のトラップが予想される」
陽介「正面突破は不可能では無いが…音で気づき、逃げられる可能性もある」
陽介「ならば取るべきルートは!」
しゅばっ!
陽介「外だっ!」
陽介「ムーンサルトォ!」
くるくるくるくる…
陽介「とぅっ!」
しゅたっ
陽介「大分回り道になっちまったけど、楽園は目の前だ!」
陽介「無論、カメラも抜かりは無い!」
陽介「順調過ぎて怖いくらいだぜ!」
がさっ…
陽介「(殺気!?)」
がきぃーん!
?「ほう…得物は『クナイ』ですか、なかなか面白い御仁だ」
陽介「だ、誰だテメー…!(つ、つえぇ…!)」
?「ふんっ!」
陽介「うおっと!」
すっ…
斉藤「私は琴吹家で紬様のサポートを仰せ仕っている、執事の斉藤と申します」
斉藤「ここより先はお通し出来ません」
陽介「執事…アンタが番人ってか、上等だぜ」
陽介「わりーけど、負けねーよ?」
陽介「そうみてーだな」
じり…じり…
斉藤「はぁっ!」
陽介「だりゃあああ!」
ザシュッ
律「おーい、起きろー朝だぞー」
ゆさゆさ
陽介「んあ…朝?」
陽介「ふぁ…何時の間に寝てたんだ俺…」
律「さっさと顔洗って来いよ、朝ご飯出来てるから」
がちゃ たったったっ…
陽介「お?おー…」
陽介「…」
陽介「ここはどこだ?俺は誰?」
陽介「昨日の夜辺りの記憶が無い」
陽介「…」
陽介「んん?」
陽介「…」
陽介「頭にたんこぶ出来てる…」
陽介「もしかして俺、澪になんかしたか…?」
陽介「あり得るな…」
食堂
澪「むぅ…」
律「心辺りとか無いのか?」
澪「ううん、いつもこのくらいには来るはずなんだけど…」
紬「近場に病院があるから後で検査してみましょうか」
梓「なんともないと良いですね…」
すたすた
陽介「(やっぱり…澪が気難しい顔してんな、やはり昨日の俺は澪にやらかしたらしい)」
陽介「(ここは潔く土下座だ!)」
澪「陽介?」
陽介「すまん澪!俺、全く覚えてないけど、いま澪が悩んでることの原因はたぶんの俺のせいだ!」
唯「えっ?澪ちゃんの生理が来ないことがなんで陽介君のせいなの?」
澪律紬梓「「「「ブーーーーーッ!!!」」」」
陽介「えっ?」
陽介「…」
陽介「はあああああああああああ!?」
澪「へ?え?いや、は?」
紬「あ、貧血…」ふらぁ
梓「ムギセンパイー!」
唯「?」
陽介「あ、俺終わった。死んだ、コレ死んだ」
陽介「あははー昨日の俺ー出て来ーい、ぶっ殺してやるー」
澪「おわびに舌噛んで死ぬよ」あー…
律「わーわーわー!落ち着いて!とりあえず病院!そして検査!ね!?」
梓「ムギセンパイが目を覚まさないですー!」
唯「はわわわわわわ」
紬だったもの「」
陽介「どどどれが救急だ!?これか!?」
陽介「時報ってなんだよ!」バン!
律「…ただの生理不順でした」
澪「良かった…良かったよりつぅ…」よよよ
紬「ふっかつ!」
梓「澪センパイがなんともないと分かった瞬間、復活しましたね…」
陽介「マ、マジでか…良かったぁ…」へたり
澪「元はと言えばお前が変なこと言い出すから!」ごん!
陽介「だぁー!ダブルたんこぶー!」
陽介「つつ…いやマジ色々重なったせいっていうか…」
陽介「(じゃあ一個目のたんこぶは誰が…?)」
斉藤「…ごほん!」
梓「(怖っ)」
陽介「…テキトーこいてすみませんでした」
澪「全くだ馬鹿!」
唯「良かったね澪ちゃん!」
紬「本当に良かった…」
陽介「…仕方無い、迷惑掛けちまったし」
陽介「お詫びの品を渡さなきゃなーははっ!」
陽介「よっし!みんなは浜辺で待っててくれ!」
だだだっ
律「なんでお詫びの品を渡すのに、あんなに嬉しそうなんだ…?」
澪「ここで待ってろって言ってたな…」
陽介「よう!遅かったな!」
梓「早っ」
陽介「ほら、みんな受け取ってくれー」ぽいぽいぽぽいっ
律「っと!」
唯「なあにこれ?」
澪「もしかして…」
紬「水着?」
梓「…ですね」
陽介「そう、水着!」
陽介「もちろんジュネスオリジナルブランドだ!」
陽介「ろんもち!」
律「念がこもってそーだな」
唯「でもすごい可愛いよ、この水着」
梓「…確かに」
紬「せっかくだからいただきましょう?私、向こうで着替えて来るね」
唯「私も行く~」
梓「わ、私も!」
律「…着替えてくる」
澪「…私も」
律「覗くなよ」
陽介「もうしねーよ!」
すたすた
律澪陽介「「「…ん?『もう』…?」」」
陽介「海だー!うおっ冷てーははっ」
陽介「それに…」
律「みおーそっちボール行ったぞー!」
澪「今度は手加減しないからなー」
紬「わぁ…梓ちゃん真っ黒に焼けたわね」
梓「うう…毎年こうなんです」
陽介「…男の夢だなコレは」
陽介「あれ?」
陽介「唯を見かけねーな…」
唯「…」
すたすた
陽介「お姉さん一人?なーにやってんの?」
唯「なんにも」
陽介「そっか」
陽介「じゃ、何考えてた?」
唯「…これからのことかな?」
陽介「…意外な言葉だな」
陽介「まーな」
唯「…」
唯「私…大事な後輩に何も残せなかったよ」
唯「いつもあずにゃんには迷惑を掛けて怒られてばっかりだったし」
唯「新入部員だって集められなかった」
唯「私達が卒業したらあずにゃん独りぼっちになっちゃうよ…」
唯「うん…」
唯「私、ダメダメな先輩だね」
唯「…」
唯「…いつか大人になったら」
唯「…みんな忘れちゃうのかな」
唯「軽音部があって…HTTがあって…みんながいたこと」
唯「…忘れちゃうのかなぁ」
陽介「みんなのこと、どう思ってるよ」
唯「…」
唯「…大事な仲間」
陽介「ホントにぃ?」
唯「…うん」
陽介「マジで?」
唯「…うん」
陽介「ぜってー?」
唯「…うん」
唯「え?」
陽介「なら忘れねーよ」
陽介「大事なみんなと過ごした毎日はさ」
陽介「それにいずれ梓と離れても」
陽介「それだけ想ってるなら離れてても伝わるさ、唯の心は」
唯「そう…なのかな」
陽介「そうだよ」
陽介「それに唯は何も残してない訳じゃない」
陽介「梓がさ、軽音部に入った一番の理由知ってっか?」
唯「…」ふるふる
陽介「唯、オメーだよ」
唯「!」
陽介「楽しそうにギターを引く唯に音楽の楽しさを再認識させられたんだとさ」
陽介「尊敬してる、とも言ってたぜ?すっげー嬉しそうな顔してさ、ははっ」
唯「あずにゃんが…」
陽介「…いや、唯だけじゃない、軽音部全員だ」
陽介「みーんな梓ん中に残ってる!」
唯「残ってる…」
陽介「だから、んなシケた顔するなよ」
陽介「ちゃんと笑顔のままの唯で梓ん中に残してやれ!」にっ
唯「…うん!」にっ
陽介「俺もだ!」
唯「もうウジウジなんてしたりしない!」
陽介「そうそう!んな似合わねーことはやめとけ!」
唯「しどい!私だって女の子なのに!」
陽介「女の子ってより…子供?」
唯「がーん!」
陽介「ほら、そーゆートコがガキっぽいんだよ!」
陽介「やるか!?」
唯「…」
陽介「…」
唯陽介「「…ぶっ、あはははははは!」」
唯「はー…」
陽介「…日、落ちてきたな」
唯「みんなのトコに帰ろっか」
陽介「そうすっか!」
陽介「こうして、波瀾万丈の二日間の合宿は終わった」
陽介「過ごした時は短いながらも軽音部の絆はより深まったと言える」
陽介「そして俺達は残り少ない時を惜しみながらも最後の学園祭に向けて練習を重ねた」
陽介「そして、数カ月の時が過ぎた」
陽介「…」
陽介「うし、録音完了」
陽介「そして梓!後ろにいるのは分かってるぜ!」ばっ
しーん
陽介「…」
陽介「…」
陽介「///」
梓「あれ、まだ花村センパイだけですか?」
陽介「…おぅ」
梓「いよいよ明日ですね学園祭!先に打ち合わせしていましょうか」
陽介「…うん」
梓「…何か嫌なことでもあったんですか?」
陽介「…別に」
陽介「この後輩可愛くねぇ…」
がらっ
唯「陽介君!この歌詞の部分だけど…」
陽介「わっ!ちょ!おま!馬鹿!」がたっ
唯「むがもご…」
梓「?」
梓「歌詞がどうしたんでしか?」
陽介「い、いやなんでもない!ちょっと外出るわ!」
唯「むー!むー!」じたばた
がらっ
梓「?」
陽介「ここなら良いだろ…」ぱっ
唯「げっほ!げほっ!じぬがどおぼっだ…」
陽介「わりーわりー」
唯「なんか軽いよ謝り方が!」
陽介「てか、梓の前であの話すんなよな!」
陽介「全力でバレっとこだったぞ!」
唯「うっかり~してた~ごめ~ん」
陽介「軽ぃーぞ謝り方ぁ!」
唯「了解です!よーちゃん隊員!」
陽介「うむ、しっかりするのだぞ平沢特攻兵」
唯「しどい!」
陽介「へへーんだ!」
すたすた
唯「…」
唯「陽介君も大概、子供じゃん…」
すたすた
律「おっす唯」
澪「一人で何やってるんだ?」
唯「あ、りっちゃん!澪ちゃん!この歌詞の部分なんて読むの?」
澪「例の曲のか」
律「これはな、き…」
陽介「んー!最後の最後に良い練習出来たな!」
陽介「まさに息ピッタリ!一心同体っての?」
陽介「これで明日は完璧だな!」
陽介「…」
陽介「しかし相変わらず俺がこの世界に来た理由が分からんままだな」
陽介「向こうに帰る手がかりもなんもねーし」
陽介「…」
陽介「なーんか心がざわつくな…」
陽介「…寝よう、明日は学園祭だ」
陽介「…」
澪「凄い人の数だな…」
律「さすがのあたしも緊張してきた…」
紬「頑張ろうね!」ぐっ
梓「はいです!」
唯「あれ?陽介君は?」きょろきょろ
律「ああ、あそこでライブTシャツ配ってる」
陽介「らっしゃーせー!もれなく速が上がるライブTシャツはいかがっすかー!」
陽介「どもっす!」
客「これに描かれてるマスコットキャラ可愛いね、なんて言うの?」
陽介「ジラちゃんって言います!俺がデザインしました!」
客「良いセンスしてるよ、ただちょっと似てるよね、ミッ」
陽介「それ以上は駄目っす!」
澪「楽しそうだな」
律「自分の仕事じゃないのに良く働く奴だよ、おせっかいって奴?」
陽介「そろそろか…」
紬「うん!」
梓「やってやるです!」
澪「ああ!」
唯「だね!」
律「…あたし達でやれる最後の学園祭だ!気合い入れてくぞ!」
一同「「「「「「おーっ!」」」」」」
たたたっ
陽介「どもどもー!桜高唯一の爽やかイケメン男子、花村陽介でっす!」
しーん…
陽介「乗れよオメーら!恥ずかしーだろーが!」
陽介「そーそー!」
陽介「えっとー俺はギターをやってまーす!」
陽介「全力でやってやっから、オメーらもちゃんと答えろよなー!」
おー!
陽介「次は…見た目はお転婆元気っ娘!一皮剥けば乙女みかん!田井中律だー!」
律「(なんだよソレ!聞いてないぞ!///)」
律「た、田井中律でーす!ドラムスを担当してまーす!」
律「ビシバシ叩いて会場を熱狂の渦に包んでやっからなー!覚悟しろー!」
おおおおおー!
陽介「俺より歓声凄くね?」
律「次は…ほんわかぽわぽわに騙されないで!私の力はむぎゅう1!琴吹紬だぁ!」
たたたっ
紬「キーボード担当の琴吹紬です」ぺこっ
紬「こんな大勢の人に集まってもらって、私は今とても感動してます!」
紬「そして、それに応えられるように精一杯演奏して行きます!」
うおおおおおー!
陽介「うおっすげっ!」
紬「次は…小さな体に十万馬力!その指がつまびくは生か死か!?中野梓ちゃん!」
たたたっ
梓「な、中野梓です!花村センパイと同じで、ギターを担当してます」
梓「まだまだ未熟ですけど、持てる全てを出し切って演奏してやるです!」
あずにゃあああああん!
陽介「えっ?広まってんの?」
梓「次は…見た目は大人で中身はピュア!合い言葉はM・M・Q!秋山澪センパイです!」
たたたっ
澪「ベースの秋山澪です!」
澪「正直、今にも心臓がはちきれそうなくらい、ききき緊張してます!」
陽介「よっしゃアレいけ澪ー!」
澪「!(うううう!陽介ぇ~!悪ノリするな馬鹿!)」
澪「ハ、ハートを…ぶち抜くゾ?」
陽介「ぐふっ」
ぐふっ…
澪「さ、最後は歩く天然記念物!Going My Way平沢唯です!」
たたたっ
唯「3人目のギター!平沢唯です!」
唯「あずにゃんを除いた他のメンバーはみんな3年生でね」
唯「その3年生達にとっては今日が最後のライブなんだ」
唯「だから悔いの無いように」
唯「後悔しないように」
唯「頑張るからね!」
おおおおおおおおおお!
唯「あっそうか」
陽介「でも気持ちは伝わったみてーだな!」
おおおおおおおおおお!
唯「うん!」
唯「一曲目!『ごはんはおかず』行くよー!」
唯「~」
陽介「(律、オメーはいっつも元気一杯な奴だったな)」
陽介「(こまごましたのが嫌いだとか、部長っぽくねー振る舞いしてっけどさ)」
陽介「(本当は誰よりもみんなを気にかけてるって俺は知ってる)」
陽介「(せっかく掴んだ澪の手、離すんじゃねーぞ)」
唯「~!」
♪…
唯「まだまだ続けて二曲目行くよ!」
陽介「一気に曲調変えていくぜ!ついてこれるか!?」
おおおおおおおおおお!
陽介「良い返事だぁ!」
陽介「二曲目『Reach Out To The Truth』!」
澪「~」
陽介「(ムギ、お前がいてくれただけでどれほど俺が救われたか分からない)」
陽介「(女子校に男子一人っつーあり得ねー状況で内心ビクビクしてた俺を)」
陽介「(いつもお袋みてーな優しさで包み込んでくれた)」
陽介「(こんなことでしか役に立てないんじゃない、こんなことでもムギは役に立てるんだ)」
陽介「(ソレを忘れんなよ)」
澪「~!」
♪…
澪「どんどん行くぞー!」
律「おー!」
唯「三曲目『カレーのちライス』!」
陽介「よっしゃー!」
唯「~」
陽介「(梓は軽音部一の努力家だ)」
陽介「(自分にプラスになるものはどんどん取り込んでくスポンジみてーな感じ?)」
陽介「(ちょっと例えが変か?ははっ)」
陽介「(今度はその技術を梓が伝えていく番だ)」
陽介「(良い後輩が出来っと良いな!)」
唯「~!」
♪…
梓「後半戦いくですー!」
紬「テンション上がってきちゃったー!」
陽介「またまたガラッと曲調変えんぞ!」
陽介「四曲目『Beauty of Destiny』!」
澪「~」
陽介「(澪はカッコいい女の子だ!可愛いじゃなくてカッコいい!)」
陽介「(だってそうだろ?いくら恥ずかしくても怖がっていても、必ず一歩を踏み出していく)」
陽介「(頭で分かってる奴はいても本当に一歩踏み出せる奴はそういねーよ)」
陽介「(律が伸ばした手、ちゃんと握り返してやれよ)」
澪「~!」
♪…
唯「名残惜しいけど泣いても笑ってもこれがラスト!」
陽介「まさかここで声枯れた奴はいねーよなー!」
おおおおおおおおおお!
紬「上等!」
唯「最後は『U&I』!」
律「いくぞー!」」
唯「~」
陽介「(唯、オメーは良い先輩とは言えなかったな)」
陽介「(でもまぁ、何も誰かの手本になるだけが先輩の役割じゃない)」
陽介「(後輩と一緒に同じペースで歩く先輩がいたっていい)」
陽介「(全部を大切にしたいから、そうやって生きてんだろ?)」
陽介「(上等じゃねーか!唯、オメーが諦めないかぎりオメーは無敵だ!)」
唯「~!」
♪…
唯「みんなありがとー!」
おおおおおおおおおお!
陽介「俺達は!」
律澪紬梓「「「「いつまでも!」」」」
唯「放課後です!」
そ れ は な い
梓「終わりましたね…」
梓「でも不思議と悲しくは無いです」
梓「むしろとても良い気持ちです!」
唯「ふっふっふ…」
陽介「なーに言ってんだ梓!」
陽介「まだライブは終わってねーだろ!」
梓「えっ?」
律「大事な後輩へ」
澪「歌をプレゼントするよ」
陽介「聞いて下さい」
唯「『Never More』」
梓「この歌…」
唯「忘れないよ大事な みんなと過ごした毎日♪」
唯「NEVER MORE 暗い闇も一人じゃないさ♪」
唯「見つけだすよ 大事ななくしたものを♪」
唯「NEVER MORE キミの声がきっとそう ボクを導くよ♪」
唯「きみにふれたよるを それは♪」
唯「すてきなおもいで♪」
唯「いつもおぼえてる…♪」
♪…
梓「…」
梓「…ひぐっ」
梓「ず…るいです…センパ…イがたは…」ぽろ…
梓「最後の最…後でこんな…の…卑怯…です」ぽろぽろ
澪「みんな梓が大好きで」
律「大切に思ってるからさ」
紬「私達はもうすぐいなくなるけど…」
陽介「俺達に結ばれた絆は消えない…だってそうだろ」
陽介「俺達はずっと放課後なんだからさ!」
陽介「もう泣くなよ、キレイな顔が台無しだ」
陽介「いまハンカチ貸してや…」
陽介「!」
陽介「…」
律「よよ陽介!その手!」
紬「透け…てる」
唯「な、なに!?」
陽介「そっか…鍵は絆…か」
陽介「粋な真似してくれるじゃねーか」
陽介「…わり、説明してる時間無いっぽい」
梓「花村センパイ!」
陽介「これ、先輩から後輩にやるよ」
梓「花村センパイのヘッドホン…?」
陽介「あんま良いのじゃねーけど」
陽介「こんぐらいしか残せるのなくてさ、はは」
梓「」ふるふる
梓「大切に!大切にします!」
梓「ひぐっ…ぐす…」
唯「陽介君…うう…」
紬「ぐすっ…いきなり…すぎるわよ…」
澪「私、陽介のおかげで…変われて…感謝してて…」
律「あ、あたしだって…馬鹿陽介」
陽介「…みんな泣くなよ、一足早い俺だけの卒業式だ」
陽介「笑って送ってくれよ!」
陽介「じゃねーと俺まで…」
陽介「うお!いきなり叫ぶなよ!びっくりすんだろーが!」ぐすっ
唯「これ、あげる!」
陽介「これ…ギー太のピックか?大切にしてんだろ?」
唯「陽介君に持ってて欲しい」
唯「私たちからの」
唯「卒業証書だよ!」
陽介「ははっ…そっか」
陽介「…あんがとな」
陽介「お…オ…ーらのこ…大…きだっ…ぜ!」
唯「陽介君!」
律「陽介!」
澪「陽介ぇ!」
紬「陽介君…!」
梓「陽介センパイ!」
唯「…消えちゃった」
律「いきなりやってきて、いきなり消えて…台風みたいな奴だったな」
梓「…そうですね」
紬「…でも不思議と悲しく…ない」
澪「うん、きっとまた…すぐに会えるような気がする」
唯「私達は放課後で…」
唯梓律澪紬「「「「「つながってるから」」」」」
陽介「…」
陽介「…ん」
陽介「んおっ!?」がばっ
陽介「…」きょろきょろ
陽介「俺の部屋…」
陽介「戻ったのか…?」
陽介「そだ!テレビテレビ!」
TV「…八十稲羽市は今日から明日にかけて晴れのち…」
ピッ
TV「りせにはムリ!キライ!シン」
ピッ!
TV「稲羽名物、謎のビフテ」
ぷつん
陽介「…戻ってる」
陽介「…元の世界に戻ってる!」
陽介「…けいおん!か」
陽介「…」
陽介「…相棒にDVD返さなきゃな」
チャラン
陽介「?」
陽介「ポケットになんか…」
陽介「!」
陽介「ギー太の…ピック」
陽介「…」
陽介「あーもしもし!相棒か!?」
陽介「バンド組むぞバンド!」
陽介「あーそうだよ!影響されたよ!感化されたよ!」
陽介「…計算通り?マジでか」
陽介「バンド名?もちろん考えたぜ!」
陽介「略して…」
陽介「『HTST』!」
>花村陽介は『軽音』のアルカナを手に入れた
おしまひ
いい陽介だった
陽介馴染みすぎててワロタよ
Entry ⇒ 2012.08.09 | Category ⇒ ペルソナSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
りせ「…………」
りせ「……」
あかり「……? (会長さんだぁ……)」トコトコ
りせ「……」トコトコ
あかり「? (つ、ついてきてる……?)」トコトコ
りせ「……」トコトコ
りせ「……」トコトコ
あかり「……(ど、どうしよう……)」トコトコ
りせ「……」トコトコ
あかり「……(な、なにかあかりに用事があるのかな……?)」トコトコ
りせ「……」トコトコ
あかり「……(さ、さすがに帰り道でここまで一緒になる事ないだろうしなぁ……)」トコトコ
りせ「……」トコトコ
あかり「……(さすがにこの中までついてきたら、あかりに用事があるんだろうなぁ……)」トコトコ
りせ「……」トコトコ
――公園入口――
あかり「……」ゴクッ
あかり「……」スッ
りせ「……」スッ
あかり「! (入ってきた……!)」トコトコ
りせ「……」トコトコ
あかり「……(と、とりあえず、ベンチに座ろう……)」トコトコ
あかり「……」スッ
あかり「……」ゴクッ
りせ「……」スッ
あかり「! (隣に座ってきたよぉ……)」
りせ「……」
あかり「……」
りせ「……」
あかり「……(ど、どうしたら良いんだろう……)」
りせ「……」
あかり「……(先輩だけど、あかりから話し掛けて良いのかな……?)」
りせ「……」
りせ「……」クルッ
あかり「な、なにかご用事ですか……?」
りせ「……」コクッ
あかり「! (頷いたよぉ。やっぱり、なにか用事があるんだ)」
あかり「えぇっと……(でも、普通に聞いてもあかりじゃ聞き取れないだろうし……)」
りせ「……」
あかり「(ど、どうしよう……)」アセアセ
あかり「! (そうだ……!)」
あかり「(頷くのと、首を横に振るのは分かるから……)」
あかり「(yes/noで答えられる質問を繰り返していけば良いんだよぉ!)」
りせ「……」
りせ「……」コクッ
あかり「! (な、なんか初めて普通に会長さんとお話が出来たようで、嬉しいよぉ)」
あかり「(よーし、この調子で……)」
あかり「今日の学校は、疲れましたか?」
りせ「……」ブン
あかり「! (首を横に振ったね)」
あかり「会長さんは、学校がお好きですか?」
りせ「……」コクッ
あかり「あかりも大好きですよぉ」
りせ「……」コクッ
あかり「(なんか、楽しいなぁ……)」
りせ「……」ブン
あかり「……という事は、あかりにご用事を伝えるためにここまで来たという事ですか?」
りせ「……」コクッ
あかり「あ、なんかごめんなさい……」ペコッ
りせ「……」ブン
あかり「(わざわざこんな所まで来て貰ったんだから、しっかり用事を聞き出さなきゃね……!)」
あかり「えぇっと……そのご用事というのは……生徒会関連の事ですか?」
りせ「……」ブン
あかり「では、クラス関連の事ですか?」
りせ「……」ブン
あかり「では、ごらく部関連の事ですか?」
りせ「……」コクッ
あかり「(ごらく部関連の事かぁ……)」
リセ「……」ブン
あかり「(やっぱり違うのかぁ……。会長さんも普通に一緒に使ってくれてたしなぁ……)」
あかり「では、活動内容に関連した事ですか?」
りせ「……」ブン
あかり「(これもやっぱり違うかぁ……会長さんも普通に参加してくれてたしなぁ……)」
あかり「では……(後は……)誰か、メンバーに関連した事ですか?」
りせ「……」コクッ
あかり「! (ごらく部の誰かについての事なんだ……!)」
りせ「……」
あかり「(一番可能性の低い、一年生のちなつちゃんから聞いてみよう)」
りせ「……」
あかり「その誰かとは吉川ちなつちゃんですか?」
りせ「……」
あかり「……」
りせ「……」ブン
あかり「! (やっぱり違うみたい)」
あかり「(確率が高いのは、生徒会との関わりが多い二年生の京子ちゃんか結衣ちゃんだよね)」
あかり「(どっちかっていうと確率の低い結衣ちゃんから聞いてみよう)」
あかり「その誰かとは、船見結衣ちゃんですか?」
りせ「……」
あかり「……」
りせ「……」ブン
あかり「(やっぱり、一番色んな人と関わりがあるのは京子ちゃんだもんね!)」
あかり「その誰かとは、歳納京子ちゃんですね?」ニコッ
りせ「……!」
あかり「……?」
りせ「……」カァッ
あかり「……?(会長さん、どうしたんだろう……?)」
りせ「……」
あかり「(頬が少し赤くなって……)」
りせ「……」
りせ「……」ブン
あかり「!!」
あかり「(く、首を横に振った?)」
あかり「……」
あかり「……」ゴクッ
りせ「……」
あかり「そ、その誰かとは……」
りせ「……」
あかり「あ、赤座あかりですか?」
りせ「……」
あかり「……」
りせ「……」
あかり「……」
りせ「……」コクッ
あかり「!」
あかり「(でも一体なんだろう……生徒会長さんから直々にご用事なんて……)」
あかり「(あかり、変な事しでかしてないよねぇ……?)」アセアセ
あかり「(本当に……一体なんだろう……)」アセアセ
りせ「……」ジーッ
あかり「……?」
りせ「……」サッ
あかり「……」
あかり「(ちょっと恐いけど……)」
あかり「(わざわざこんな所まで来て貰ったんだから、なんとか聞き出さなきゃね……!)」
あかり「(yes/noだけで答えられる質問で用事の内容を絞っていくなんて……)」
あかり「(でも、なんとかやるしかないよぉ……)」
あかり「……」ゴクッ
あかり「ではそのご用事というのは……」
りせ「……」
あかり「あかりのクラスに関する事ですか? (でもこれだとちなつちゃんも一緒だから……)」
りせ「……」ブン
あかり「(やっぱり違うみたいだね……)では……」
りせ「……」
あかり「あかりの家族に関する事ですか?」
りせ「……」ブン
あかり「(これも違うかぁ……)」
あかり「(もっと範囲を広げるとしたら……)」
あかり「と、富山に関する事ですか?」ポリポリ
りせ「……」
あかり「……」
あかり「(く、首を横に振ってもくれないよぉ…・・)」
あかり「(後は……)」
あかり「……(こんな質問したら、自意識過剰かなぁ……)」
あかり「……」
あかり「(でも今の所、他に見つからないしなぁ……)」
あかり「……」ゴクッ
あかり「あ、あかり自身に関する事ですか?」
りせ「……」
あかり「……」ゴクッ
りせ「……」
あかり「……」
りせ「……」コクッ
あかり「!」
あかり「(あかり自身に関する事って言っても……)」
あかり「(よーし、頭の中に、自分の全身像を思い浮かべて……)」
あかり「(そうだ! 唯一の特徴と言ったら……)」
あかり「あ、あの……」
りせ「……」
あかり「あかりの、お団子についてですか?」
りせ「……」
あかり「……」
りせ「…………」
あかり「……?」
りせ「…………」
あかり「……」
りせ「……」ブン
あかり「(ち、違うのかぁ……。でも、なんだろう今の間は……?)」
あかり「あかりの学力についてですか?」
りせ「……」ブン
あかり「あかりの運動神経についてですか?」
りせ「……」ブン
あかり「あかりの身長や体重についてですか?」
りせ「……」ブン
あかり「あかりの生活スタイルについてですか?」
りせ「……」ブン
あかり「(わ、わかんないよぉ~!!)」
りせ「……」
あかり「!」
あかり「(……でもよく考えてみたら……)」
りせ「……」
あかり「(聞き取れないっていうだけで……)」
りせ「……」
あかり「(会長さんは喋らないわけじゃないんだよね……?)」
りせ「……」
あかり「(現に、西垣先生は聞き取ってるわけだから……)」
りせ「……」
あかり「(普通の距離じゃ聞き取れないっていうだけで……)」
りせ「……」
あかり「(しっかりと近づけば、聞き取れるはずだよね……!)」
あかり「(思いっ切り耳を口元に近付ければ良いんだよぉ……!)」
あかり「(よーし……!)」
あかり「会長さん!」キリッ
りせ「!」
あかり「ずばり、あかりへの用事は……」
りせ「……!」
あかり「なんですか!!」
りせ「!」
あかり「……(このまま……)」グイッ
あかり「……(会長さんの口元に耳を……)」グイグイ
あかり「……(……よし)」
あかり「教えて下さい!(これだけ近寄れば……!)」
りせ「……」
りせ「……」ほっぺにチュッ
あかり「!」
りせ「ずっと」
あかり「……」
りせ「これがしたかった」
あかり「……!」
りせ「……」
りせ「……」照れ笑い
あかり「……一体……ど、どういう……」ドキドキドキ
りせ「……」スッ
あかり「! (会長さん……自分からあかりの耳元に……)」
りせ「……」
りせ「可愛いから」
あかり「!」
りせ「それだけ」
あかり「……」ドキドキドキドキ
りせ「……」
あかり「(ど、どうしたら良いんだろう~……)」アセアセ
りせ「……」
あかり「(と、とりあえず、褒めて貰ったんだから……)」
あかり「か、会長さん」キリッ
りせ「!」
あかり「あ、ありがとうございます!(あれ、でも可愛いって言って貰ってありがとうはおかしいのかな……?)」
りせ「……」
あかり「……」
りせ「……」コクッ
あかり「! (よ、良かったよぉ……)」
あかり「(一方的なのは失礼だよね!)」
あかり「か、会長さんも、」
りせ「……」
あかり「すごく可愛いですよぉ!」ニコッ
りせ「……!」
りせ「………………」
りせ「………………」
あかり「……?」
りせ「……………」
りせ「……………」
あかり「(なんか……すごく戸惑ってるよぉ……)」
あかり「(その場しのぎで、お世辞を言ったように聞こえちゃったのかな……)」アセアセ
りせ「!」
あかり「(具体的に言わなきゃ、お世辞に聞こえちゃうよね……!)小さくて、綺麗な黒髪で、目がすっごく大きくてキラキラしてて!」
りせ「……!」
あかり「前々から可愛い人だなぁって思ってました!」キリッ
りせ「……」
りせ「…………」
りせ「………………」
りせ「……………………」
りせ「……………………………」
りせ「…………………………………」
あかり「か、会長さん!?」
あかり「……ふぅ(やっと会長さん、元通りになったよぉ……)」
りせ「……」
あかり「……(突然うろたえちゃってびっくりしたけど……)」
りせ「……」
あかり「……(とにかく、あかりが言ってる事がお世辞じゃないって事は伝わってたみたいで良かったよぉ……)」
りせ「……」
あかり「(でも今度は、口元に耳を近づけても喋ってくれなくなっちゃっけど……)」ショボーン
りせ「……」
りせ「……」
りせ「……」チョンチョン
あかり「……?」
あかり「……(じゃあ、口元に……)」グイッ
りせ「!」
りせ「……」カァッ////
りせ「……」カシッ
あかり「……?」
りせ「……」ブンブン ブンブン
あかり「! (近づくのもダメなのかなぁ…・・)」ショボン
りせ「……」
あかり「……?」
りせ「また」
あかり「! (あれ……? この距離で声が……?)」
りせ「時々こうして」
あかり「(な、なんで聞き取れるんだろう……??)」
りせ「お話してくれる?」
あかり「あ、当たり前ですよぉ!(まぁ、理由なんてなんでも良いよぉ)」ニコッ
りせ「……」
りせ「……」カァッ/////
りせ「……」
西垣「気づいたらついていってたんだから仕方ない? 本物のストーカーも全く同じ事言うぞきっと」ワラワラ
りせ「……」
西垣「んで、いきなり顔近づけてきたもんだから、ほっぺにチューしちゃったと」
りせ「……」カァッ
西垣「松本も意外と強引だなぁ~」ワラワラ
りせ「……」
西垣「なに? 気づいたら唇が付いてた? これまたなんの言い訳にもなってないな、それ」ワラワラ
りせ「……」
西垣「なんだ、うろたえたのはマジだったのか」ワラワラ
りせ「……」
西垣「まぁとにかく、隙を見て、吸わせたんだな? って言っても、微粒子状の薬品だから、よっぽど下手にやらない限り、バレないだろうけど……」
りせ「……」コクッ
西垣「そしたらしっかり効いて、赤座も松本の言葉聞き取れるようになったから……」
りせ「……」
西垣「これからも定期的にお喋りしようって約束した、と」
りせ「……」コクッ
西垣「良かったな!」
りせ「……」
りせ「……」ニコッ
西垣「(久し振りに見たな松本の笑顔……)」
終
乙
二人とも可愛かったわ
あかりせ最高だよ
Entry ⇒ 2012.08.09 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
和「お姉さん!」照「な、なんだ……」
照「な、なんなんだ……さっきから人の顔を穴の空くほど見詰めて」
和「……」ギュッ
照「む、無言で抱きしめるな!」
和「やっぱり、そっくりですね」
照「なにがだ」
和「顔とか匂いとか抱き心地とか、ですよ。そっくりです、咲さんに」
照「……それに対して私はなんてコメントすればいいんだ?」
設定としては、インハイが終わり、てるてると咲さんが和解。
てるてるが長野に戻って来て清澄に通っている、という事になっています。
ワロタ
和「偶然抱きしめる機会があっただけです。大丈夫、他意はありません」
照「そう、なら別にいいのだが……取り合えず離れてくれないか?」
和「その要求には応えられませんね」
照「なぜ? 咲を感じたいのなら咲本人に頼めばいい。咲は優しいからハグぐらいはさせてくれる」
和「別に私は咲さんに似ているからお姉さんを抱きしめているワケではありません」
照「え……?」
照「い、イヤではないが……その、胸が当たって……」
和「なら問題はありませんね、胸はワザとですし」
照「……貧乳である私への当てつけか?」
和「そんなつもりはありません。ただ、お姉さんにも私を感じてもらいたいだけです」
照「……だから、そういうセリフに対して私にどうコメントしろと」
和「ノーコメントで構いません。これは私が勝手にやっている事ですので。別に突き放してもらっても文句は言いません」
和「お姉さんは優しいですね。でも、聞く人によっては『ちょろい』とかって思われてしまいますよ?」
照「人を見る目は確かなつもりだ」
和「では私はそのお眼鏡にかなった、という事ですね。嬉しいです」
照「私の見る目が確かなら、アナタは無差別に誰かを抱きしめるような人ではないと思うのだけど」
和「人というのは、なんの前触れもなく人肌が恋しくなる瞬間があるんですよ。お姉さんにはないんですか?」
照「……私には麻雀がある」
照「だから麻雀をやっていれば、対局者の事を感じられる。相手を理解する事ができる。麻雀をする事が、私にとっての人との繋がりなんだ」
照「私の照魔鏡も、そういう『相手を理解する』って事の延長なんだと思う」
和「随分語られますね」
照「……さすがにちょっと恥ずかしい///」
照「それにこういう時に言ってもらわないと困る」
和「なにをですか?」
照「SOAというヤツだ」
和「ああ、あれですか。少なくとも今は言いませんよ。想いまでは否定したくありませんから」
照「今はその優しさが辛い……」
照「羨ましい?」
和「はい。私にとって麻雀は勝利やスコアを求める勝負事ですので、対局して相手を理解するとかコミュニケーションを取る、なんて考えた事もありませんでしたから」
照「いいんじゃないか? 麻雀というのは元々はそういうものだ」
照「むしろ私のような者の方が、真剣勝負に無粋な気持ちを持ち込んでいるのかもしれない」
和「でも、麻雀を通して人と仲良くなるという事は、とてもステキな事ですよ」
照「……そうだな」
和「だったら、また絆を繋げればいいじゃないですか」
照「簡単に言ってくれる……」
和「簡単な事ですからね。どうです? まずは私と打ってみませんか?」
照「……ふふ、そうだな。だが、手加減はしないぞ?」
和「もちろんですよ、お姉さん」
和「お姉さん」
照「今日はなんだ?」
和「このあとお時間ありますか?」
照「これと言った用事はないが……」
和「なら私と一緒に街に出ましょう」
照「え?」
和「服を買いに行くので、付き合ってください。ちなみにお姉さんに拒否権はありません」
照「別に構わないけど、私なんかより、咲や他の仲の良い友達の方がいいんじゃないか?」
和「私はお姉さんと行きたいんです。お姉さんだって、別に構わないんですよね? ならいいじゃないですか」
照「まあ、そうだが……」
和「お姉さん、どうですか? 似合ってますか?」
照「似合っていると思うが……」
和「なんですか? 煮え切らないですね、ハッキリ言ってください」
照「いや、フリフリの服が好きなのかな、と思って」
和「え?」
照「さっきからフリルの付いた服ばかり選んでるから、そうなのかと。違うの?」
和「別にフリルの服が特別好きというワケではありません。可愛い服が好きなんです」
和「たまたま可愛いと思う服が、フリルの服だったというだけの話しです」
照「それって、フリフリの服が好きって事じゃないのか?」
和「まあ、端的に言えばそうですね」
照「可愛いとは思うが、私には似合わないよ」
和「そんな事もないと思いますが……まあ、お姉さんは美人さんでスレンダーですから、線の真っ直ぐな服の方が似合いそうですね」
照「……スレンダーというのは嫌味か?」
和「はい?」
照「無意識か……むしろ質が悪い」
和「だからなんの話しですか」
照「私の口からは絶対言えない」
和「?」
和「それより、お姉さんも着てみませんか? フリルの服」
照「だから私には似合わないと言っているだろう」
和「そんなの着てみないと判りませんよ。ほら、試着室に入りましょう」グイグイ
照「おい、こら、引っ張るな!」
和「これとこれなんかお姉さんに似合うと思いますよ」フリルイッパイノフク
照「……」
和「はい、着替えてください!」カーテンシャー
和「着替えるまで出てきちゃダメですからね?」
照「……判ったよ」
照「……ど、どうだ?」
和「う~ん、似合っていないワケではないのですが……」
照「な、なんだ……」
和「……笑顔」
照「笑顔?」
和「表情が硬いんですよ。せっかく可愛い服を着ているんですから、表情も柔らかく笑顔でいきましょう」
照「……無愛想で悪かったな」
和「別に悪いとは言っていませんよ。普段はそれが魅力の一つですし」
照「え?」
照「急にそんな事言われても……」
和「営業スマイルで構いませんから」
照「友達の前で営業スマイルなんてできるか」
和「おや、私なんかでも友達認定してもらえていたんですね」
照「ま、まあな。咲の友達だし……」
和「咲さんの、ですか……。まあ、今はそれで満足しておきましょう」
照「それよりも、もう脱いでいいか? いい加減恥ずかしいのだが……」
和「そうですね……」
照「なんだ、急に考え込んで……」
和「名前……」
照「え?」
和「名前を呼んでくれたら、脱ぐ事を許可しましょう」
和「いつも『アナタ』って、他人行儀でしたからね。友達だと思ってくださっているのなら、名前で呼んでください」
照「……の……どか」
和「聞こえませんよ」
照「……の、和」
和「もう一度」
照「……和」
和「大きな声で!」
照「和!」
和「はい、もういいでしょう。脱いでも構いませんよ」
照「あ、ありがとう……?」
和「脱いだら別の服に着替えましょうね?」
照「」
照「あれだけ時間をかけたクセに、結局買ったのは一着だけか」
和「これでも早く決めたつもりなんですけど……」
照「二時間で早い方なのか。これだから女の買い物は……」
和「お姉さんだって女でしょう」
照「面倒くさいところまで女でいたくはない」
和「そういうのがお姉さんの悪いところですよ」
照「放っとけ」
和「放っておけません。なので、これを着て女子力をアップしてください」オミセノフクロ
照「え? だってこれは和が買った物じゃ……」
和「誰も自分の為に買ったとは言っていません」
照「まさか、今日私を誘ったのって……」
和「友達なら、相手の服ぐらい選んであげるものです」
照「……ありがとう」
和「どういたしまして」
和「お姉さん」
照「今度はなんだ?」
和「今日このあと、お姉さんの家にお邪魔してもいいでしょうか?」
照「別に構わないが……咲は帰りが遅くなると言っていたぞ?」
和「だからこそ、ですよ」
照「……咲の部屋にガサ入れする気か?」
和「さまか。私はそんな姑息なマネはしませよ」
照「ならなぜ……」
和「単純にお姉さんの部屋に興味があるからですよ」
和「咲さんのお部屋にはお邪魔した事がありますけど、お姉さんのお部屋は初めてですね」
照「別に面白味のない部屋だろ?」
和「いえいえ。お姉さんの部屋というだけで私には十分な彩りですよ」
照「そういうものか?」
照「私はお茶をいれてくるけど、コーヒーでいいか?」
和「はい」
照「砂糖とミルクは?」
和「ブラックで構いません」
照「判った……。あ、そうそう」
和「なにか?」
照「ガサ入れするなよ?」
和「善処しましょう」
照「確約してくれよ、まったく」
和「どうも……」
照「どうした? そんなムスッとした顔して」
和「せっかくガサ入れしたのになにも面白い物が出てきませんでした」
照「だから言っただろ、ガサ入れするなと。するだけ無駄だからな」
和「麻雀関係の物と小説しかないってどういう事ですか。もっとやましい物があってもいいじゃないんですか?」
和「官能小説の一冊でもあると思ってたのに……」
照「私は麻雀一筋だ。煩悩なんてない」
和「そんなオカルトありえません」
和「ならばその煩悩はどこにあるんですか?」
照「そういう物は見付からないように隠しておくものだろ?」
和「私のガサ入れ能力もまだまだという事ですか……」
照「修行して出直してこい」
和「そうさせてもらいます」
和「当たり前です。ガサ入れなんてただのついでですよ」
照「それじゃあ本当の目的を聞かせてもらおうか?」
和「遊びに、ですよ」
照「遊び?」
和「友達なのですから当然じゃないですか」
照「そう……なのか……?」
和「え? そうでしょう?」
照「……東京では、そういう事なかったから」
和「まあ、お姉さんは『インターハイチャンピオン宮永照』ですからね。近寄りがたかったのでしょう」
照「……和は、違うのか?」
和「私にとってはお姉さんは『ただの宮永照』ですからね。近寄りがたいもなにもありません」
照「和……」
和「普通はお喋りですとか、ゲームですとか、色々ありますけど……」
照「お喋り……」
和「口下手なお姉さんには難しかったですか?」
照「そ、そんな事ない!」
和「そうおっしゃるならお喋りしてみましょうか。話題は……ベタなところで『恋バナ』なんてどうです?」
照「い、いいだろう」
照「ほ、本当に単刀直入だな……」
和「まずそこをハッキリさせないと話しが進みませんからね」
和「それで、いるんですか? いないんですか?」
照「……いる、かも……」
和「ほうほう。相手は誰ですか?」
照「さすがにそれは……言えない……」
和「そうですか。まあ、相手を当てるのも恋バナの醍醐味ですからいいですけど」
和「私ですか?」
照「そうだ。私が言ったんだから、和も言うべきだ」
和「ヒ・ミ・ツです」
照「ず、ずるい!」
和「ずるくありませんよ。それより、お姉さんの好きな人の話しをしましょう」
照「うぅ……」
照「い、いやだ」
和「質問その一!」
照「聞いてないし!」
和「その人は同級生ですか?」
照「い、いいえ」
和「ほう。これで部長という線は消えましたか……」
照「むしろあの人は苦手だ。なんというか……フランク過ぎる」
和「なるほど」
和「その人は私の知っている人ですか?」
照「……はい」
和「その反応、私もかなり親しい人のようですね」
照「まあ、な」
和「随分絞り込めてきしたよ」
和「その人は麻雀部員ですか?」
照「はい……」
和「まあ、三年生ではなく、お姉さんと私の知っている人というと、麻雀部の人しか思いつきませんけど」
照「……」
和「そろそろ確信に触れてみましょうか?」
和「相手はズバリ、咲さんですね!」
照「え?」
和「まあ、聞くまでもありませんでしたか」
照「待って和、答えは『いいえ』だ」
和「はい?」
照「いいえ、だ。私の好きな人は咲じゃない」
和「え? だって……」
照「咲の事は確かに好きだが、あくまで姉妹として、だ。恋愛対象ではない」
照「違う」
和「優希ですか?」
照「いいや」
和「須賀くん?」
照「まさか」
和「もう残っているのは……」
照「……和、アナタだ」
照「い、嫌なら別に振ってもらっても構わないぞ。私なんかに好かれても迷惑だろうし……」
和「そんな事ありえません!」
照「和……?」
和「お姉さんに好かれて迷惑なんて、そんな事ありえません。むしろ……」
照「むしろ?」
和「う、嬉しいです……って、言わせないでくださいよ!///」
照「あ、ごめん……」
和「うぅ……///」
和「……はい///」
照「そ、そうか///」
照「その……聞いてもいいか?」
和「……なんですか?」
照「私にいろいろ構ってくれていたのは、好きだったから、って事でいいのか?」
和「……正直最初は咲さんに似ているからでした」
和「ですけど、お姉さんと話している内に、当然ですけど咲さんと違う人だと判ってきました」
和「始めはその違いは『興味』の対象でしかありませんでした。でもだんだんその『興味』が『好意』に変わっていったんです」
照「そ、そうなのか……」
和「はい……」
和「そういう確認は野暮というものですよ」
照「そう、だな」
和「フフフ」
照「どうした?」
和「お互いの気持ちを確認しても、なにが変わるワケでもないんだなあ、と思いまして」
照「……そうだな。でもそれは、決してロマンティックな関係ではないのかもしれないけど、とてもステキな関係だと思う」
和「……私も、そう思います」
照「これからもよろしくな、和」
和「もちろんですよ……照さん」
カン!
でも難しいものですね。ガチ百合ではなくまったり百合を書きたかったのですが、まったりさせ過ぎて百合要素が弱くなってしまいましたね。
次に書く時はもう少し百合要素強めで書いてみたいものです。
朝からこんなssに付き合っていただき、本当にすばらでした!
ほんまにすばらでした!
和照アリですね。こんなにすばらだとは
また書いてくださいね!
こういうの良いね
これはすばらなものですよ
乙
Entry ⇒ 2012.08.09 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
京子「あかり×結衣のエロ同人誌書いてしまった…」
京子「フルカラー、全420ページ……ジャンプより存在感あるぞこれぇ」
京子「そして、ああ、なんでわたしは……ごらく部の机の上にこの本を置いてしまうんだあああ!」
京子「ああ、ダメ……こんなとこに置いておいて、見られたら身の破滅だ!」ゾクゾク
結衣「おはよー」ガララ
京子「チェストー!」バババッ
あかり「ど、どーしたの? 京子ちゃん」
京子「い、いやあ、ちょっとね」
あかり「もう、へんな京子ちゃん」
結衣「……ん? なんだその本」
京子「しまった、はじき飛ばしただけだった!」
結衣「ずいぶん分厚い本だな……なになに?」ペラ
京子「結衣……だめえええええ!」
みたいな
はよ
京子「結衣、だめ! かえせー!」
結衣「なになに? 世界は破滅の危機を迎えていた……おお、ずいぶん本格的なはじまり方だな」グイッ
京子「あぶぅ!? あかりからもなんか言ってよ!」
あかり「わあ、これって結衣ちゃんだよね? ヨロイ着て馬乗ってる……ナイトさんだぁ」
結衣「ふふ、けっこうかっこいいな……そして、さらわれた姫君を助けるのだ……」
あかり「……この、遠くの山に浮かんでるのって、お姫様の顔?」
結衣「お姫様の見た目の記憶は、魔王がみんなから盗んでしまっているらしい」
あかり「へー……だから輪郭だけなんだ……おもしろいね」
京子「く……面白いとか言われると、取り返せなくなるじゃんかあ……」
あかり「……どきどき」
結衣「あ、あぶない!」
あかり「……よかった、さすが結衣ちゃん。ドラゴンも一撃だ」
結衣「でも、不意打ちで傷を負って動けない……毒が回って……ああ……」
あかり「あ、魔法使いのおばあさんが出てきた」
結衣「よかった……良い魔法使いだったな。助けてもらって……予言?」
あかり「本当に大切なものは何か、よく考えることだな……って……」
京子「はうはう……読みすすめてるぅ」
あかり「でもでも、捕まっちゃたよ!?」
結衣「武器も奪われて、魔王の目の前、崖っぷちの二本道……どちらかを選べって……」
あかり「鳥かごに入れられたお姫様と、世界を破滅させる火山の噴火っ!? どっちかを選べって……そんな!」
結衣「おお!? そこでわたしは振り向いて……魔王! 私は騎士だ! 騎士は敵に背を向けない! おまえが私の後ろに居るなら、お前を倒すまでだ!」
あかり「何もない手に、光が集まって……こ、これは……」
結衣「エルフと聖なる魔法使いと、天使と地底人とアンドロメダ星人と未来人の力が集まって……」
あかり「ひとつの輝く剣に……いっけええええ! 結衣ちゃあああん!」
結衣「うおおおおおお! ……やった、魔王を倒した」
あかり「うん……うん……よかったね」ポロポロ
京子「読んでる……読んじゃってるよおおお!」
あかり「なんか、宿屋に泊まって……え……ええっ!?」
京子「……あちゃー」
結衣「うわ、ちょ……これ、すごすぎ」
あかり「……ごくり」
京子「ごめん! それ返して!」
結衣「うるさい、京子!」ドシーン
京子「あうっ……」
結衣「うわ……ナイトってやっぱり女の子だったんだ……」
あかり「わっ! わあっ! そんな、女の子同士なのに……」
結衣「……」ドキドキ
あかり「……」ドキドキ
結衣「まあ、助けたお姫様がかわいかったら仕方ないよな」
あかり「そうそう。騎士様がやさしくてかっこよかったら仕方ないって……」
あかり「あはは……そうそう」
結衣「それで……一夜を明かして、宿屋の主人に『お楽しみでしたね』って冷やかされて」
あかり「あ、あれ? 騎士様って言われるのに、お姫様には挨拶なしなの!?」
結衣「そういや……あかり鋭い。魔王がお姫様の美しさを独り占めしようとした封印のオーブが騎士の手にある限り、お姫様の呪いは解けないんだ」
あかり「えっ!? それじゃあ騎士様以外、だれも姫のことが誰かわからないし、だれも姫のかわいらしさを思い出せないの?」
結衣「うん……それで、騎士がこのまま姫を連れ帰っても、姫は隣国との政略結婚に使われるだけ……」
あかり「だから、オーブをそのままにして……逃げて……」
結衣「……ふぅ、ハッピーエンド……なのかな?」
あかり「うーん……どうなんだろ? 姫にも騎士様にも帰る国はなくなっちゃったんだよね」
京子「うわわ……感想談義が始まってる……作者としてはうれしいけど、ふくざつすぎるぅ……」
あかり「そうだよね……好きな人と……///」
結衣「好きな……おい、あかり!」
あかり「へ?」
結衣「そんなにじっと見るなよ……はずかしいじゃないか///」
あかり「ご、ごご、ごめん! 結衣ちゃん! そんなんじゃ……///」
結衣「……え? そ、そうだよな、京子の描いた漫画に影響されるなんて……」
あかり「……」
結衣「……」
あかり「……影響、されちゃったかも」
結衣「おい! 何バカなこと言って……」
あかり「結衣ちゃん、姫と騎士様みたいに……しよ?」
京子「お? ををををっ!? いかんふたりを止めないと!」
あかり「あいたっ」
結衣「だめだろ、あかり、そんなことしちゃ」
京子「……ほっ」
結衣「タチは騎士様だったろ?」
あかり「あ、そうだね」
京子「そうだね……じゃなあああい!」
結衣「もう、宿屋の親父、冷やかすなら朝にしてくれないかな?」
あかり「そうですわご主人……いまは下に降りていらしてくださらない?」
京子「ちょちょちょい! ……ふたりとも口調変わってるよ!?」
結衣「好きだ……姫」
あかり「ああ……騎士様♡」
ちなつ「ストーップ!」
あかり「きゃあ! 魔王!」
ちなつ「だれが魔王かッ!」
京子「へっ!?」
ちなつ「いま、世間でその本が大問題になっています。ふたりで一緒に読んだら、必ず恋仲になってしまう本」
京子「そ、そんな効果があったのか!? わたしの才能、おそるべし」
ちなつ「効果には限度があるそうですが……危険です。わたしが管理します!」
京子「ん、たしかに危険だよね……でもさ」
ちなつ「なんですか?」
京子「わたし、騎士と姫の顔、結衣とあかりは逆で描いたはずなんだ」
ちなつ「え……でも、たしかに結衣先輩は騎士様役で……」
京子「おかしいよね、見てよほら、騎士の顔」
ちなつ「え……それって」
京子「あかりでしょ?」
ちなつ「騎士様の顔……京子先輩になってます」
京子「え……そんなバカな!?」
京子「と、とにかく内容を確認するぞ!」
ちなつ「そうですね……まずはこのドラゴン退治から……」
京子「自分で描いて何だけど……面白いな」
ちなつ「たしかに……そうですね」
京子「読むの止まらない」
ちなつ「はい……」
………………
…………
……
…………
………………
綾乃「まったく……ごらく部の連中、なにしてたのかしら?」
千歳「ほんとに、4人とも全裸で気絶して……なにしてたんやろなぁ?」ツツー
綾乃「騒ぎになるまえに見つけられたから良かった……茶室を調べるわよ」
千歳「ほいな」
綾乃「……うわ、何この匂い……///」
千歳「女の子の匂いやねえ///」
綾乃「まさかあの子たち……いやいや、そんなこと……ん?」
千歳「どしたん?」
綾乃「漫画本みたい……見て」
千歳「あらほんと。この騎士、綾乃ちゃんにそっくりやわぁ」
綾乃「……あら、けっこう面白いわよ」
千歳「そうやなぁ……読むの止まらんわぁ」
……end
どーぞ
京子「そ、そうなんだよー(まだ導入部の日常場面だ……)」
結衣「へぇー。ちょっとじっくり読んで見るか~」
京子「あ、いや、だ、ダメだよ!」パシッ
結衣「なんで? 良いだろー?」ガバッ
京子「あぁ……(しばらくは日常場面だけど……)」
結衣「ふむふむ。私とあかりが街に遊びに行ってるんだな」
京子「そ、そうだね~(あんまり絵をじっくり見ないで~……)」
結衣「? でもなんで、手をつないでるんだ?」
京子「(あぁぁぁ……)ほらあかりって存在感無いじゃん? だから、迷子になりやすいっていうキャラ付けの一環だよ~」
結衣「なるほどなー。読者はまだこの時点では知らないわけだからなー」
京子「あ、ありがとう~(今回は特に気合い入れて書いちゃったからね~……)」
あかり「すごいねぇ~」ギュッ
京子「!」
京子(あかりと結衣が……密着して一緒に読んでる……)
京子(うっ……)
京子「……」ゴクッ
京子(私、オタク・歳納京子、今まであまたの作品や同人誌に触れてきましたが……)
京子(一番萌えるCPは……)
京子(ものすごく身近にいたという事に気が付いて早半年あまり……)
京子「実際に今度、こうやって二人で街におでかけするかー」
あかり「良いね、良いねぇ」ニコニコ
京子「……」キュンキュン
京子(萌える……)
俺得
京子(ま、まだ大丈夫だよね……)
あかり「ちょっと暗くて恐い道だねぇ……」
結衣「く、暗がりから誰か出て来たぞ!」
あかり「あぁ!!」
暴漢「おい! その赤髪の女をこっちに寄こせ!」
結衣「な、なんだお前は!?」
あかり「結衣ちゃん、あの人ナイフ持ってるよぉ……」
結衣「ナイフを持った暴漢だと……?」
あかり「こ、恐いよぉ……」ギュッ
京子「!」
京子(くっ……)
結衣「ど、どうなるんだ……?」
あかり「ナイフは危険だよぉ。結衣ちゃん、立ち向かっちゃだめだよぉ!」ギュッ
結衣「よし。ページをめくるぞ……」ゴクッ
あかり「う、うん」ギュッ
京子(くっ……密着してる二人も見ていたい……)
暴漢「うるせぇ! よこせって言ってんだろ!」ダッ ブンブン
あかり「ナイフ振り回しながら襲ってきたよぉ!」
結衣「!! あかり、逃げろ!」
あかり「ダメだよ結衣ちゃん!」
暴漢「おりゃあ~!!」ブンブン
あかり「結衣ちゃん危ないよぉ!」ギュッ
暴漢「おりゃあ!」ブンッ!
結衣「!」
あかり「結衣ちゃん、危ない!」バッ
ピッ
結衣・あかり「「!」」
あかり「あ、あかりのほっぺから……」
ポタポタ
結衣「あ、あかり! 大丈夫か!」
あかり「う、うん! ちょっと、ほっぺ切れちゃっただけだから……」ポタポタ
あかり「あ、あかり痛そうだよぉ~……」
結衣「あかり、やつ……私をかばって……」
京子(結衣のやつ……話にめっちゃ入り込んでる……)
あかり「だ、大丈夫だよぉ。後で唾つけて、帰ってからちゃんと絆創膏貼ればさ!」ポタポタ
結衣「あかり……」
あかり「あかり、実際にこんな風に切れたらきっと泣いちゃうよぉ……」
結衣「あかり……無茶しやがって……」
京子(ゆ、結衣……なにマジな顔してるんだ……)
結衣「あかり……」
あかり「……?」
結衣「とりあえず、応急処置だ」
あかり「応急処置?」
あかり「……?」
結衣「……」ほっぺにチュッ
あかり「!」
あかり「わぉ! (この結衣ちゃん大胆だよぉ……!)」
京子(こ、この場面はまだセーフよね? 医療行為だもんね?)ドキドキ
結衣「あかり」
あかり「? どうしたの?」
京子「……?」
結衣「応急処置だ」スッ
あかり「え?」
京子「! (ま、まさか……)」
結衣「……」ほっぺにチュッ
あかり「!」
京子「!! (キマシタワー!!)」
結衣「?」
結衣「!」
結衣「あ、あれ!?」
あかり「こ、これ漫画だよぉ!」アセアセ
結衣「あ……私、な、なにやってんだ……! (入り込み過ぎた……)」アセアセ
京子「……」キュンキュン
あかり「そ、そうだねぇ……」ドキドキ
結衣「……ふぅ」
あかり「……ふぅ」
結衣「続きを読もう」
あかり「うん」
暴漢「おい、お前ら!」
結衣「お、しばらくフレームアウトしてた暴漢がまた出て来たな」
あかり「すっかり忘れてたよぉ」
暴漢「ふっ」ニヤッ
暴漢「……」ガサゴソ
結衣・あかり「!?」
結衣「おい、暴漢の奴、だっさいウエストポーチからなにか出そうとしてるぞ……!」
あかり「なにかな? 新しい武器かなぁ?」プルプル
京子(あ……この辺からちょっとやばいかな……)アセアセ
暴漢「へ!」スッ
結衣・あかり「……?」
結衣「なんだこれ? 塗り薬の入れ物?」
あかり「まさか、あかりのほっぺに塗る薬をくれるのかなぁ……?」
京子(そろそろ読むのとめた方が良いかな……)
暴漢「……」ヌリヌリ
結衣「ナイフに……」
あかり「塗ってる……?」
あかり「ナイフさんが怪我したのかなぁ?」
結衣「いやいや、ナイフに塗るって事は、きっと毒なんだろ!」
あかり「えぇ~!? 毒~!?」
あかり「ど……」
結衣「毒だと!?」
結衣「やっぱり……」
あかり「えぇ……?」
暴漢「さっきみたいに、かすっただけでもアウトだぞ!」
結衣「な、なに~!」
あかり「え、えぇ~……?」プルプル
結衣「あかり、さっきみたいな無茶するなよ……!」
あかり「恐いよぉ……」ギューッ
京子「!」
京子(そろそろとめなきゃだけど……とめられないー!!)キュンキュン
暴漢「血液中に少しでも入ったら、10分で死ぬ!」
結衣「な……」
あかり「し、死ぬ……?」
結衣「おいおい、マジな毒じゃねぇか!」
あかり「二人共、逃げて~!」
暴漢「解毒方法は……」
結衣「お、教えてくれ!」
あかり「是非!」
結衣「な、なんでこいつ自分から解毒方法バラそうとしてるんだ!?」
あかり「なんだかんだ優しい暴漢さんなんだねぇ」
京子(作家・歳納京子の技術の無さが露呈してる……)ショボン
暴漢「解毒方法は……」
京子(あ……やばい。そろそろとめた方が……)
結衣「解毒方法は一体なんなんだ!」
あかり「気になるよぉ!」
ペラッ
暴漢「他人の唾液を口から摂取する事だ!」
あかり・結衣「「」」
京子(あちゃー……)
結衣「た、他人の唾液……!?」
あかり「つ、つばって事……!?」
暴漢「英語で言うならsalivaだな!」
京子(ど、どうしよう……明らかにおかしいでしょこんなの……)
京子「……」ゴクッ
京子「……」チラッ
結衣「……良かった」
あかり「……良かったね」
京子「!?」
結衣「そんな簡単な方法だったのか……」
あかり「やっぱり優しい暴漢さんなんだね……」
京子「」
暴漢「しゃあ! 行くぞ~!!」ダッ
あかり「!!」
結衣「くっ……!」
結衣「結局襲ってきやがるのか!」
あかり「やっぱり生粋の暴漢さんなんだねぇ!」プルプル
結衣「あかり、さっきみたいに私をかばうなんて事するなよ……!」ギュッ
あかり「ううん、結衣ちゃんこそ、早く逃げて!」
京子(ダメだ……読むのをとめようとする手が出ないよもう……)キュンキュン
暴漢「おりゃあ!」ブンッ
結衣「あかり! 危ない!」
あかり「結衣ちゃん!」
ブシュッ
あかり「結衣ちゃん!!」
結衣「うっ……」ポタ ポタ
あかり「結衣ちゃん!」
結衣「だ、大丈夫だ……二の腕がちょっと切れただけだよ……」ポタ ポタ
あかり「ちょ……」
あかり「ちょっとじゃないよぉ!」ギュッ
京子(か……完全に……)
結衣「早く逃げろ、」
結衣「あかり!」ギュッ
京子(物語とシンクロしちゃってるよ……)
暴漢「早くしねぇと、10分経っちまうぞ? ほら、時計だ」ポンッ
あかり「……」パシッ
結衣「あかり……早く逃げろ……」
あかり「結衣ちゃん」スッ
結衣「……」
あかり「……」肩カシッ
あかり「……」スッ
あかり「……」チュッ
結衣「!」
あかり「……」チューッ
京子「!!」
京子(も……もう萌え死ぬ……)ピクピク
あかり「?」
あかり「!」
あかり「あっ……!」
結衣「……」カァッ
あかり「ご、ごめん! ごめんごめん! (あかりってば……物語に夢中になり過ぎて……!)」アセアセアセアセ
結衣「い、いや……」カァッ
あかり「あっ……」カァッ
京子(あsんだjんだjなk)
結衣(さすがに口でキスは照れるな……)カァッ
あかり・結衣「……」テレテレ
あかり(ど、どうしよう……この空気……原因作っちゃったあかりがどうにかしなきゃ……)アセアセ
結衣(恥ずかしくて、あかりの顔が、しっかり見れない……)
あかり「……」チラッ
あかり(そ、そうだ!)
あかり(も、もう一回、漫画に没頭すれば良いんだ)カシッ
あかり「ゆ、結衣ちゃん! 続き読もう!」
結衣「! (確かにその方が今は……) そ、そうだな!」
京子「……」グッ
結衣「解毒されたんだよな……」
ピラッ
暴漢「ひゃっはっはっはっは」
あかり・結衣「!?」
結衣「またフレームアウトしてた暴漢が……大笑いしだしたぞ?」
あかり「笑顔可愛いねぇ」
暴漢「馬鹿め!」
あかり・結衣「!?」
暴漢「言ってなかったが……」
あかり・結衣「い、言ってなかったが……?」
暴漢「最低3分は口をつけてなきゃ効果がねぇんだよ!」
あかり・結衣「!」
結衣「こ、こいつ、情報の後だしなんて卑怯な!」
あかり「……」
暴漢「だから時計を渡したんだ!早くしろ! 手遅れになってもしらねぇぞ!」
あかり「……」カシッ
結衣「!?」
京子「……」時計サッ
あかり「……」パシッ
結衣「!」
あかり「……」チュッ
結衣「!!」
あかり「……」チューッ
結衣「んっ……」
京子(今日で死んでも良いや)
結衣「ぷはっ」パッ
結衣「あ……あかり……」
あかり「まだだよぉ。まだ、1分半しか経ってないよぉ」スッ
結衣「あ……」
あかり「……」チュッ
結衣「んっ……」
あかり「……」チューッ
京子「……」ビクン ビクン
結衣「んっ……」
あかり「……ふぅ」パッ
結衣「はぁ……はぁ……」
あかり「これで解毒出来たよぉ」ニコッ
結衣「あ、あかり……それは漫画の」
あかり「わかってるよぉ」
結衣「!」
あかり「途中からわかってたけど、なんかやめられなかったんだよぉ。ごめんね」シュン
結衣「……」
あかり「……」シュン
結衣「……ううん、良いよ」ナデナデ
あかり「んっ……」カァッ
京子(ぴゃー)
あかり「……」
結衣「……」ジーッ
あかり「……」カァッ
あかり・結衣「……」テレテレ
あかり「じゃ、じゃあ続き読もっか」
結衣「う、うん。そうだね」
京子「ちょっと待ったー!!」
あかり「え、えぇ……? (漫画が無いと……照れ臭くて……結衣ちゃんと……)」
結衣「マ、マジか……(あかりと……どう接して良いかわからないよ……)」
京子「だからここまで! ね! (このまま公園で事に及んじゃうからなぁ……)」バッ
あかり「きょ、京子ちゃん!(恥ずかしくて結衣ちゃんの方見れないよ……)」アセアセ
結衣「読ませてよ!(漫画無しでこの後どう過ごせば良いんだ……)」アセアセ
京子「漫画なんかよりさ……」
あかり・結衣「……?」
京子「あの入り口で立ちつくしてる子をどうにかした方が良いと思うよ~?」
あかり・結衣「!?」
ちなつ「……」デデーン
あかり「あっ……」
結衣「その……」
ちなつ「私も混ぜて下さいよ!」ダイブッ
あかり・結衣「!!」
京子(えぇっと……やっぱ結あか最高……っと)スマフォ ポチポチ
終
結あか最高
Entry ⇒ 2012.08.09 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
シャロ「わっしょい!ヨコハマ夏祭り」
シャロ「明日は待ちに待った夏祭りです! 楽しみですねっ!」
シャロ「かき氷にりんごアメにたこ焼きに……」タラー
シャロ「わなげや金魚すくいも楽しみですー!」
ネロ「あのさ……シャロ」
シャロ「何ですか?」
ネロ「楽しみにしてるとこ悪いんだけどさ、明日、その、僕……ちょっと用事があって……」
シャロ「えー!? お祭り来られないんですかー!?」
ネロ「本当にゴメン! 多分終わりの方には来られるからっ!」
エリー「シャロ……私も、明日はアルバイトが入ってて……」
エリー「ネロと同じで、初めの方は一緒に居られない……ごめんなさい」
シャロ「いいんですよ。エリーさんが謝る事はありません」
シャロ「……あっ! コーデリアさんは!?」
コーデリア「ごめんシャロ! 私も明日は生徒会長のお手伝いをしないといけなくて……」
コーデリア「済ませたらすぐに駆けつけるから!」
シャロ「……そうですか。分かりました」
コーデリア「……」
シャロ「3人とも用事が入ってるなんて……とっても残念です」ショボーン
シャロ「みんなでお祭り、行きたかったなぁ……」ズーン
エリー「シャロの周りに、黒いオーラが出てます……」
ネロ「やばいよ……やばいよ……」
コーデリア「かといって、用事を断る訳にもいかないし……」
ネロ「うーん、何かいい案はないかなぁ」
エリー「……明智さんたちに、声をかけてみますか?」
コーデリア「そうね。私たちで行ってみましょう」
――――・・・
コーデリア「……という訳なんですけど」
平乃「すみません。私たちもその日は警備に駆り出されていて……」
咲「人手不足なう」
次子「ごめんなー」
エリー「そうですか……」
咲「あれっ? でも、小衣って明日非番じゃなかった?」
次子「そうだっけ? ……ホントだ。小衣、明日休みじゃん」
コーデリア「なら、明智さんを誘ってみましょう!」
ネロ「でも、肝心の明智はどこにいるのさ」
次子「さっき、行くところがあるとか言って出てったな、そういや」
エリー「どこに行ったんでしょうか……」
コーデリア「案外、もうシャロを誘いに行ってたりして」
ネロ「まっさかー」
――――・・・
シャロ「うぅ……さみしいです」ズーン
トントン
シャロ「誰ですかー?」
小衣「あたしよ! 小衣! ……中、入るわね」
シャロ「……どうぞ」
小衣「元気ないじゃない。……全く、調子狂うったらないわ」
小衣「まああんたみたいなアホ探偵がどうなろうと知ったこっちゃないけど……」
小衣「……何かあったの?」
シャロ「ココロちゃあん……」
小衣「まとわりついてくんなっ! 服がよだれでよごれるっ! 後ココロちゃんゆーなーっ!」
小衣「ふーん、そんな事が……」
小衣「なら、明日は小衣と二人っきりね」
シャロ「?」
小衣「明日の夜は、このハーバード(中略)明智小衣がそばにいてあげるわ、光栄に思いなさいよ!」
シャロ「えっ?」
小衣「だーかーらー! 明日はあたしと一緒にお祭りに行こうって言ってるのよ!」
小衣「何度も言わせるなっ!」
シャロ「ココロちゃん……」
小衣「偶然明日がお休みで、暇だったから。仕方なくよ、そう、仕方なく」
シャロ「ありがと――――っ!」
エリー「……ただいま」
ネロ「シャロ、長谷川が葛モチくれたんだ。冷えてるうちにみんなで食べようよ!」
コーデリア「って、明智さん!?」
小衣「お邪魔してるわ」
シャロ「聞いてくださいっ! なんとっ! ココロちゃんがデートに誘ってくれたんです!」
ネロ「は?」
エリー「詳しく、聞かせてください……」
小衣「多大な誤解を招くからその言い方はやめろ!」
ネロ「じゃあ、明日はシャロと明智の2人でお祭りに行くんだね」
シャロ「はいっ! 楽しみですー!」
エリー「明智さん……シャロの事、宜しくお願いします……」
コーデリア「私たちもすぐに向かいますから」
小衣「そ、それは別にいいからさ、ちょっといい?」
コーデリア「何かしら。協力は惜しまないわ!」
小衣「……浴衣、着付けられる? 平乃も次子も仕事だから、その……」
エリー「それくらいなら……お安い御用です」
コーデリア「明智さん、明日のお昼ごろに来てくださいね」
小衣「よ、宜しく頼むわ!」
シャロ「またねー! ココロちゃーん!」
小衣「だからココロちゃんゆーなっつってんだろがー!」
シャロ「ぎにゃあああああああああああ」
ネロ「何だかんだ、シャロが元に戻って良かったよ」
エリー「……うん」
――――・・・夜
シャロ「きーみーがいたなーつーはー♪」
シャロ「とおいゆーめーのなかーあー♪」
シャロ「どの浴衣にしようかー、迷いますー!」
ネロ「シャロってば、ウキウキだね」
エリー「こっちの落ち着いた色合いの方が、私は好き……」
コーデリア「でも、この鮮やかな浴衣も捨てがたいわね」
ネロ「……もうさ、目つむって選んでさ、終わりでいいんじゃない?」
シャロ「え、えっ?」
エリー「私、かんざし持ってます。……コーデリアさん」
コーデリア「浴衣向きのコーディネートやヘアースタイルってあるのよ。丁度、ほら」
ネロ「ん、何この雑誌」
コーデリア「夏の特別号よ。色々面白いことが書いてあったわ」
エリー「これは……新しいですね……」
コーデリア「……と、いうわけで」
コーデリア「エリー! ネロ! シャロを押さえて!」
シャロ「あ、ちょっ、そこはくすぐったいですー!」
コーデリア「ぬふふふふふふふふふふふふふふふ」キュピーン
ネロ「ごめん……シャロ……」
エリー「許して……」
コーデリア「これでっ! フィニッシュよ!」グサッ
シャロ「ぎにゃあああああああああああああああ!」
――――・・・翌日
小衣「来たわよ! アホ探偵共!」
コーデリア「いらっしゃい、明智さん。丁度良かった、今、シャロの着付けが終わった所なのよ」
シャロ「ココロちゃーん! 似合ってますかー!?」
コーデリア「昨日の夜からみんなで苦労して作り上げたファッションコーデよ! どうかしら?」
シャロ「後半はもうコーデリアさんの着せ替え人形でした……」
小衣「い、いいんじゃない……(可愛いし……)」
シャロ「わーいっ! ココロちゃんにほめられちゃいましたー!」
小衣「コ、ココロちゃんいうなっ!」
コーデリア「さ、次は明智さんの番よ。鏡の前に立って頂戴」
コーデリア「どう? 中々上手く出来たと思うんだけど……」
小衣「へ、へぇ、すごいじゃない」
コーデリア「花柄の浴衣って、やっぱり映えるわね。明智さんだからなおさら」
小衣「そ、そう?」
コーデリア「……今日は、シャーロックのこと、宜しく頼むわね」
コーデリア「用事が終わったら連絡するから、どこかで落ち合いましょう」
コーデリア「あ、でも……」
コーデリア「2人きりがいいなら、電話は無視してくれて構わないわ」
小衣「はぁ!?」
コーデリア「ふふっ、お花畑に虫は不要よねえ」
小衣「ちょっ、からかうのはやめなさいよ!」
小衣「別にあたしとシャーロックはそんなんじゃ!」
コーデリア「分かってる、分かってるわよ」ニヤニヤ
小衣「わかってないっ!」
シャロ「コーデリアさんにココロちゃん、なにを話しているんですかー?」
コーデリア「じゃっ、私も生徒会長の所に行かなきゃいけないから、後は頼んだわ」
小衣「……」コクリ
コーデリア「シャロ、ちゃんと明智さんのいう事を聞くのよ」
シャロ「はーいっ!」
――――・・・
小衣「いかにも、お祭りっていう空気ね……」
シャロ「わーっ! 屋台がたくさんありますー! どこから食べつくしましょうかー!」
小衣「いきなり食い気かいあんたは……」
シャロ「それにしてもすごい人ですー。はぐれないようにしましょう! ココロちゃん!」
小衣「むしろ小衣はあんたが心配。ちゃんとあたしの袖握ってなさいよ」
シャロ「わかりましたっ!」
小衣「あんた、どこか行きたいとこある?」
シャロ「まずは、うーんと……うーんと……」
シャロ「あっ、チョコバナナがあります! 行きましょうココロちゃん!」
小衣「(普通りんご飴とかだと思うんだけど……)」
シャロ「はやく! ココロちゃん! チョコバナナは待ってなんかくれませんよー!」
小衣「……まったく」
シャロ「店員さーん! チョコバナナ二つー!」
ネロ「へい、らっしゃい!」
小衣「……」
シャロ「ネロ!? どうしてここにいるんですかー!?」
小衣「あんた、用事なんじゃ無かったの?」
ネロ「ん? 用事だよ。いやー、急にお手伝い頼まれちゃって……」
ネロ「それで、お祭りの前半だけ店番、任されてるんだ」
小衣「ふぅん。ま、何でもいいわ。2本ちょうだい。あたしとシャーロックの分」
ネロ「はい。……そうだ、1本おまけしとくから、半分こして食べてよ」
シャロ「わーいっ!」
小衣「あ、ありがたく貰っておいてあげるわ!」
シャロ「チョコバナナおいしいですー!」モグモグ
小衣「悪くないわね。値段も安かったし」モグモグ
シャロ「おまけも、もう食べちゃっていいですかー?」
小衣「あんまりがっつかないの。このアホ。口元にチョコがついてるわ」
シャロ「えー?」
小衣「浴衣で拭っちゃダメ! 服に着いちゃうでしょ」
小衣「ハンカチあるから、ほら、顔こっち向けて」
シャロ「はーい」
小衣「こんなに汚しちゃってぇ……」
――――・・・
シャロ「ふぅ、腹ごしらえはこれくらいにしておきますー」
小衣「あんた、その小さい体のどこに入るのよ……」
小衣「フランクフルト、焼きそば、イカ焼き、フライドポテト……うぷっ、考えただけで胸焼けが」
シャロ「次はデザートに冷やしパインでも……」
小衣「まだ食うんかい! もうやめろ! お腹を壊すわ!」
シャロ「小衣ちゃんがそういうならやめときますー!」
小衣「……あ、金魚すくいだわ」
シャロ「やっぱりお祭りと言えば金魚すくいですよねー!」
シャロ「うぅ……救ってあげますからね、あたしがみんな、救ってあげますから……」
シャロ「だからあたしのポイ(金魚すくいで使う例のアレ)から逃げないで下さいぃ……」
シャロ「あぁっ! ……おじさんもう一回やらせてください!」
小衣「シャーロックってばバカね。ちゃんとコツってモンがあるのよ」
シャロ「コツ?」
小衣「そうよ。こうやって斜めから入れたら……ね?」
シャロ「わあっ! 1匹すくえましたー!」
小衣「あんたってホント不器用なんだから。結局あたしがすくった1匹だけじゃない」
シャロ「♪~」ニコニコ
小衣「……ま、いっか。満足そうだし」
シャロ「♪~……。そうだ! 名前を付けてあげないといけませんね」
小衣「名前? この金魚の?」
シャロ「そうですー」
小衣「かまぼこ、ごぼてんときて……はんぺん?」
シャロ「うーん、ちょっとしっくり来ませんねー」
小衣「うー、難しいわね」
シャロ「それなら、名前はまた今度一緒に決めましょう!」
小衣「しょうがないから、小衣も付き合ってあげるわ」
シャロ「かわいい名前にしてあげますからねー、きんぎょさーん」
シャロ「あっ! ねこみみくまさんのぬいぐるみです!」
小衣「そんな……ねこみみくまさんを撃たなきゃいけないなんて」
シャロ「仕方ないんです……生きるために……仕方ないんです……」
小衣「シャーロック、やめてぇ……小衣なら何発ぶち込まれても平気だから……お願い」
シャロ「……ココロちゃん、現実はひじょうなんです……えいっ!」
小衣「あっ!」
シャロ「やったー! ねこみみくまさん、ゲットですー!」
シャロ「ねこみみくまさん~、もふもふでかわいいです~」
小衣「……(いいなぁ、シャーロック)」
シャロ「はいっ! ココロちゃん! プレゼントです!」
小衣「えっ!?」
シャロ「もらって下さい!」
小衣「でも、あんたが当てたものだし……」
シャロ「いいんですよ! 今日、ココロちゃんが誘ってくれなかったら、あたしは一人ぼっちでした」
シャロ「そのお礼ってことでー……なんつってー」
小衣「……ありがと」
――――・・・
小衣「それにしても、結構遊んだわねー」
シャロ「金魚すくいに射的に、かたぬきもやりましたー!」
小衣「小衣なんてお面まで買っちゃったわ」
シャロ「どうしてココロちゃんは般若のお面なんて買っちゃったんですかー?」
小衣「こう……びびっ! ってきたのよ。インスピレーションってヤツね」
シャロ「いんしゅぴ……あう、噛んじゃいましたー」
小衣「ばーか」
小衣「あっ、すいませ――――あうっ」ドテッ
シャロ「ココロちゃん!」
K「はっはー、次どこ行く?」
B「ナンパでもいくべ?」
S「いいねー。その為の、右手? 後そのための、拳?」
小衣「いたた……ちょっとあんたら……ってシャーロック!?」
シャロ「そこのサングラスをかけた人、待ってください!」
K「あん、何?」
シャロ「謝ってください」
シャロ「……ココロちゃんに謝ってくださいっ!」
K「は?」
B「いや何言ってんのお前?」
S「ぶつかってきた向こうが悪いんだよね、それ一番言われてるから」
シャロ「ぶつかってきたのはお互いさまです! ココロちゃんは謝りました!」
K「あーうっぜぇ……」
B「お前マジ俺らなめてっと」
S「どうなるか教えてやろうか?」
シャロ「そんなの知りません! 教えてもらいたくもありませんー!」
小衣「(バカ……震えてるくせに)」
K「よし、じゃあ(拳を)ぶちこんでやるぜ」
石流「貴様ら、何をやっている」
シャロ「い、石流さん?」
K「あ? んだよお前よぉ!」
石流「ぬぅん!」
K「おぶぇ!」
石流「……他愛も無い」
B「おいK! しっかりしろって!」
S「ちっ、ずらかるぞ」
シャロ「……石流さん、ありがとうございます」
石流「ふん。ああいう卑怯な輩が嫌いなだけだ」
シャロ「それでも、ですよ」
石流「……そういえば、エルキュールは居ないのか」
シャロ「はい。今日はまだ……」
石流「そうか。……残念だ」ボソッ
シャロ「え? 今、なんて」
石流「いや、何でもない。私も、もう行かねばならんしな。さらばだ」スタスタスタスタ
――――・・・とあるベンチ
シャロ「ココロちゃん、だいじょうぶですかー?」
小衣「大丈夫よ。ちょっと膝すりむいちゃっただけだから」
小衣「それより、あんたは大丈夫なの?」
小衣「(あんな不良共にたった一人で立ち向かっていくなんて……)」
シャロ「もちろん、怖かったです」
シャロ「でも、ココロちゃんがあんなめにあわされて……」
シャロ「じっと、出来なかったんですよ」
小衣「……ココロちゃん言うなっての」
小衣「……でも、カッコよかった。あたしを守ってくれた時のシャーロック」
小衣「ダメダメの癖に……」
小衣「……って何とか言いなさいよ」
シャロ「……zzz」
小衣「って寝てるしいいいいいいいいいい!」
小衣「……はぁ。何か馬鹿らしくなってきちゃった。それに……」
小衣「何だか……小衣も、眠たく……」
――――・・・
コーデリア「電話しても出ないから、お花畑の世界に行ってしまったのかと思ったら……」
シャロ「……zzz」
小衣「……」スヤスヤ
コーデリア「二人とも、こんな所で寝ちゃってる」
コーデリア「……手なんか繋いじゃってまあ……まるで姉妹みたいね」
コーデリア「ふふっ、シャロも明智さんも笑ってるわ」
コーデリア「……二人とも、どんな夢を見ているのかしら」
シャロ「……zzz」
小衣「……」スヤスヤ
終わり
おまけをいくつか書こうと思ったけど眠たいから寝るんだよね、それ一番言われてるから
じゃあギャラ貰って帰るから
また書いてくれよなー頼むよー
シャロここ最高
Entry ⇒ 2012.08.09 | Category ⇒ ミルキィホームズSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
P「千早、千早ってばー」千早「……」
P「返事してくれよー」
千早「……」ツーン
P「なあってばー」ツンツン
千早「…………」
P「千早のほっぺは柔らかいなぁ」ツンツン
千早「……」
千早「……」
P「はぁ……今は返事はいいから聞いてくれよ?」
千早「……」プイ
P「千早ぁ~」
千早「…………」
P「まぁ良い……良くないけども」
千早「……」
P「なんと、お前のために歌の仕事をとってきたぞ!」
千早「!…………」ピクッ
P「ふふん、どうだ! 嬉しかろう?」
千早「…………」
P「とっておきだったのに! これでもまだ無視するのか!?」
千早「……………………」
小鳥「あ、千早ちゃん」
千早「何ですか、音無さん」
P「さすがの俺も挫けそうだ」
小鳥「はい、この間言ってた本」
千早「すみません、ありがとうございます」
小鳥「いえいえ」
千早「さっそく読ませて頂きますね」
小鳥「あー、うんそれはいいんだけど……」
千早「何か?」
小鳥「プロデューサーさんはいいの?」
千早「えぇ、お気になさらずに」
小鳥「そ、そう……」
P「千早、その本は何なんだ?」
千早「……」プイ
P「ち~はやっ、何読んでるんだ?」
千早「…………」ペラッ
P「ん~表紙はカバーかかっててわからんが……後ろから回り込めばっ」サッ
千早「……」サッ
P「ムッ」サッ
千早「…………」サッ
P「このやろう!」ササッ
千早「………………」サササッ
小鳥(Pさんと千早ちゃん見てたらグルグルしすぎて気持ち悪くなってきた)
小鳥「ピヨッ!?」
P「千早に渡した本ってなんですか?」
小鳥「え!? えっと……それは……」チラ
千早「音無さん、ダメです」
小鳥「内緒です」
P「くそぉ!」
千早「……」ペラッ
P「はぁ……」
千早「…………」ペラッ
P「寂しいなぁ……」チラ
千早「…………」
P「千早とお喋りしたいなぁ?」チラ
千早「……」
ドア「ガチャ」
美希「ハニー! ただいまなのー」ガバッ
P「コラ、美希! 抱きつくなって」
美希「えー! 美希、お仕事頑張ったんだしこれくらい当然、って思うな!」
千早「……………………………………」ペラペラペラ
P「あーもう……」
美希「千早さんもただいま、なの!」
千早「……おかえりなさい、美希」
美希「何かペラって音がすると思ってたら千早さんが本読んでたんだね!」
千早「えぇ」
美希「何読んでたの?」
P(美希ナイス! 良い子だ!)
千早「…………音無さんに借りた本よ」
美希「あはっ、そっかぁ~」
P(答えになってないよ! 美希も納得すんなよおバカ!)
P「じゃぁ今日はもう帰ったほうが」
美希「せっかくハニーとソファーに座ってるんだしここでちょっと寝るね」
P「え、ちょっ、おい!」
美希「おやすみなのー」
千早「……………………………………」
P(計らずしも美希を膝枕する形になってしまった)
千早「……………………………………………………」
P(心なしか千早もさっきより不機嫌になっている気がする……)
千早「……」
P「……千早ってば」
千早「……」ツーン
P(小鳥さんヘルプ!)チラ
小鳥「ピヨっ!?」
小鳥(無理です無理です!)ブンブン
律子「今戻りました」
P「律子! お帰り! お疲れさま!」
千早「お疲れ様です」
小鳥「お疲れさまでーす」
美希「zzz」
律子「全く美希はまた事務所で寝て……プロデューサーさんも甘やかしちゃダメですよ?」
P「ははは……面目ない」
P「そういえば律子、前に言った千早の次の仕事の件なんだけどな」
律子「あぁ、歌がメインのやつでしたっけ」
P「あぁそうだ、その話を千早としようと思ってたんだ、な? 千早」
千早「…………」
P「あれぇ!?」
律子「どっちなんですか……
律子「はい?」ヒソ
小鳥「実は、プロデューサーさんは今千早ちゃんに無視されてるんです」ヒソヒソ
律子「千早がですか……彼女らしくないですね」ヒソ
小鳥「きっかけは些細なことだったんですけどねぇ……」ヒソヒソ
P「よぉし、千早! 新曲についての意見とかあったら聞いちゃうぞー!」
律子「どんだけ下手に出てるんですか……」ハァ
P「なぁ、千早……千早の声が聞きたいよ」
千早「…………」
P「俺を見てくれよ」
千早「……」
P「千早と、喋りたいよ」
千早「……」
美希「あふぅ、おはようなの……美希、おはようのちゅーがほしいな!」ガバッ
千早「………………………………………………」
P「バカやめろ!」
小鳥「ピヨッ?」
律子「ほら美希、帰るわよ」
美希「えー、なんでー?」
律子「もう仕事終わったんだから当然でしょ、送ってあげるから行くわよ」
美希「美希、律子……さんよりもハニーに送ってほしいの」ギュッ
P「だから抱きつくなっての!」
律子「いいからいくわよ」
美希「はーい……またね? ハニー」
P「おう、またな」
律子(貸し1ですからね)
P(律子ありがとおおおおお!)
千早「……」
P「さっきからページ進んでないけどそんな面白いのか?」
千早「っ………………」ペラ
P「お茶でも入れるかな……千早は飲むか?」
千早「…………」
P「…………はぁ」トボトボ
千早「……」チラ
小鳥「あ……じゃぁ頂いてもいいですか?」
P「はい」トボトボ
小鳥(背中に哀愁が漂ってる……)
千早「……」チラチラ
小鳥(千早ちゃんはPさんのことずっとチラチラ見てるし……)
千早「なんでしょう」
小鳥「プロデューサーさん、もう許してあげたら?」
千早「許すもなにも、別に起こっていませんが」
小鳥「でも、ずっと無視してるし……かわいそうじゃない?」
千早「私だって無視したくて無視してるわけじゃありませんし……」
千早「だって、プロデューサーが!」
小鳥「まぁ私もあの時事務所にいたからね」
千早「はい……」
小鳥「でも、ここまでするほどの事じゃないんじゃないかしら……」
千早「確かにやり過ぎかなとは思ってます……」
小鳥「じゃぁそろそろプロデューサーさんの相手してあげないと拗ねちゃうかもしれないわよ?」
千早「でも、ちーちゃんって呼んでくれるまで返事したくありません!」
千早「ごめんなさい」
小鳥「プロデューサーも恥ずかしがって呼んでくれないし……」
千早「普段は呼んでくれるのに、事務所だと呼んでくれないんです」
小鳥「職場だからだと思うけど……」
千早「それはわかってますけど……」
P「いやーお待たせしました。はい、どうぞ」
小鳥「あ、ありがとうございます」
小鳥「とってもおいしいですよ」
P「それはよかった」
千早「……」
P「千早もどうだ?」
千早「…………ちーちゃん」ボソ
P「ぐ……千早も飲むだろ?」
千早「…………」プイ
P「なぁ、千早……」
千早「……」
P「仕事中はそういう風にしないって約束したじゃないか」
千早「………………」プイ
P「困ったなぁ」
千早「…………私は仕事中じゃないもん」ボソ
千早「……」ゴクゴク
小鳥(あ、お茶は飲むんだ)
P(拗ねながらも両手使ってお茶飲むちーちゃん可愛い)
千早「……」ニコォ
千早「ハッ」ブンブン
小鳥(プロデューサーの入れてくれたお茶がおいしくてニヤけちゃったけど必死で取り繕う千早ちゃん可愛い!)
小鳥(もうちーちゃんって呼べばいいじゃないですか)
P(それはできない)
小鳥(どんだけまじめなんですか)
P(正直今更引っ込みがつかない)
小鳥(…………)ジトー
P(しょうがないじゃないですか! 職場じゃそういう風にしないって決めてるんですよ!)
小鳥(それは立派ですけど……)
小鳥(あたしに聞かないでくださいよ! むしろ困ってるのコッチですからね!?)
P(それもそうだ……申し訳)
小鳥(素直にちーちゃんって呼ぶか、あとは逆にこっちが無視するか、とかですかね)
P(前者は無理として、そんなことしてちーちゃんが泣いたらどうすんですか!)
小鳥(今ちーちゃんって言わないでください!?)
P(おっと失礼、とにかく、千早が傷つくようなことはできませんよ)
小鳥(傷つくまえに仲直りすればいいじゃないですか)
P(ふむ……)
千早(なによ……音無さんと見詰め合っちゃって……早く呼んでくれればいいのに……)シュン
千早(なんかすっごい難しい顔して考えてる……)
千早(やっぱり呼んでくれないよね……)
千早(ちーちゃんって呼んでほしかったなぁ……)
千早(でも、職場だし……これ以上迷惑かけちゃダメよね)
千早(次に話しかけてくれたら返事をして、謝りましょう)
千早(許してくれるわよね、優しいもん……)
P「……」チラ
千早「!」ササッ
P(顔見ただけで思いっきり目をそらされた……)
千早(恥ずかしくてつい目をそらしてしまった……)
P(ソファーに体育座りする千早は可愛いなぁ)
千早(きた!)
P「なみに、小鳥さんお茶菓子なんていりますか」
小鳥「いただけるなら」
千早(あれぇ?)
P「これ俺のお気に入りなんですよ、期待していいですよー」
千早(でもでも、この流れなら私にもいる?って聞いてくれるからその時に謝ろう)
小鳥「プロデューサーさんのオススメなんて楽しみです」
千早(食いしん坊って思われちゃうかもしれないけど、それくらいしょうがないわね)
小鳥「わー、ありがとうございます!」
P「いえいえ」
千早(よし……そろそろ……こっちに……)
P「どうです?」
小鳥「ピヨ!? これ本当においしいですよ!」
P「だからいったでしょ、お気に入りだって」
千早(自分の席に座っちゃった)
小鳥「いいのを教えてもらっちゃいました」
P「ははは、喜んでもらえて良かったです」
千早(あれぇ?)
P(そして罪悪感がやばいな……寂しそうな顔してるよ! ごめんよちーちゃん!)
小鳥(これ本当においしい……ポチっとこ)
千早(なんで決心したらチャンスがなくなるんだろ……)
P(ちーちゃんの悲しそうな顔やべええええええええええ)
P「音無さん本当にこの作戦大丈夫なんでしょうね」ヒソヒソ
小鳥「え、あ、はい多分?」カチカチ
P「あんた仕事中に何してんだ」
小鳥「お二人には言われたくないです……」
千早(あ……)
P「……」カタカタ
千早(仕事始めちゃった……)
小鳥「……」ポチ
千早(音無さんも仕事してるみたいだし……)
千早(何やってるんだろ……私……)
P「……」カタカタ
千早「はぁ……」
P「……」カタカタ
千早「……」ジー
P「……」
千早「……ばかぁ」
小鳥(千早ちゃん! 私がいるの忘れないで! 二人っきりじゃないのよ!)
小鳥(あぁでも拗ねていじけるレアな千早ちゃんは本当に可愛い! このまま見ていたい!)
千早「……」ジワァ
千早(ダメだ……私が悪いんだから……)
千早(顔洗ってきましょう……)スッ
小鳥(千早ちゃん、トイレかしら?)
P(千早が席を立ったか……)
P「そろそろ俺から声をかけたらいいんですかね?」
小鳥「どうでしょう?」
P「どうでしょうて」
小鳥「さすがにそこまではあたしにはわからないですよ」
P「そんなぁ……」
小鳥「でも……」
P「でも?」
小鳥「寂しそうな千早ちゃん可愛かったです」
P「それは同感です」
P「いやー、でも話しかけるタイミングって難しいですよ」
小鳥「例えば、千早ちゃんから話しかけてくるのを待つとか」
P「話しかけてきますかねぇ」
小鳥「この調子ならもうすぐだとは思いますけど……」
P「ふむ」
小鳥「まぁ、個人的にはプロデューサーさんに無視されたらどんな反応するのかも興味ありますが……」
P「今無視してるじゃないですか」
小鳥「千早ちゃんが話しかけてきても無視したら、ですよ」
P「そんな事っ!」
小鳥「おや」
P「したら千早がどんな反応するのか、気になって仕方がないじゃないですか!」
小鳥「プロデューサーも大概ですね」
P「ソファにですか」
小鳥「そうです」
P「なんでわざわざ?」
小鳥「私とプロデューサーがソファに向かい合って座ります」
P「はい」
小鳥「戻ってきた千早ちゃんはどっちの隣に座ると思います? 今の心境で、です」
P「小鳥さん、初めて貴女を尊敬しましたよ」
小鳥「あ、千早ちゃんお帰りなさい」
千早「ど、どうも」
千早(なぜ二人がソファーに……)
小鳥「ん? どうかした?」
千早「いえ、なんでもありません」
P(この女本気や! 本気やでぇ!)
千早(早く座らないと不自然だわ……でもどっちの隣に座れば……)
千早(普段の私なら迷わず彼の隣に座る……)
千早(しかし今のこの気まずい状態で隣に座っていいかしら……)
千早(隣に座っても話しかけてもらえなかったら立ち直れないかもしれない)
千早(でも正直隣に座りたい、むしろ膝の上に座りたい)
千早(そうね、普段隣に座ってるんだし問題ないわよね)
千早(別に私が隣に座りたいとかじゃなくて、普段通りにするというだけのことよ)
千早(別に本能のままに行動するわけじゃないわ、十分に思考を重ねた上での行動よ、千早)スッ
P(俺の)
小鳥(隣に座った!)
千早「え」
P(ここで二人きりにするとは……)
P「お願いします」
小鳥「お願いされましたー」
P(小鳥さん、一気に攻めるつもりだ!)
千早(二人きりになってしまったわ)
P「…………」
千早(私のせいだけど……会話がない……)
千早(今の沈黙は……嫌……ね……)
P「……」
千早(勇気を出すの千早、なんでもいいから、話かけて謝るの!)
千早「…………あの……」
P「………………」
千早「今日のおしg」
小鳥「お待たせしました!」
P(小鳥さんマジ鬼畜のカットイン)
千早(ぁぅ……)
小鳥(ふふ、タイミングはばっちりでしたね)
千早(これくらいで諦めちゃダメよ、千早……私はもっとひどいことをしたんだから……)
千早「き、今日のお仕事ってもう終わったんですか!?」
P(きたー! きてしまった! 普通の質問をめっちゃ気合たっぷりに言ってしまった!)
P「…………」
P(心を鬼にしろ、心を鬼にして沈黙を貫くだ俺!)
千早「ぁぅ……」
千早「!?」
小鳥「そうですねぇ、もう急ぎのお仕事は終わりました」
P「じゃぁゆっくりしてても問題ないですねー」
小鳥「そうですね」
千早「…………グスッ」
P(ちーちゃんごめぇん! 頭ナデてぇ! ハグしてぇ! そして謝りてぇ!)
小鳥(我慢ですよ! 今我慢しなきゃ全部無駄になりますよ!)
P(もう終わりでよくないですか、マジでもうキスしたい押し倒したい持ち帰りたい)
小鳥(欲望駄々漏れですよ……)
千早「ぷろ……でゅうさぁ……」グスッ
P「っ」
小鳥(ダメです、我慢です! 耐えてください! あとちょっとです!)
P(泣きそうなんですよ!? 俺のちーちゃんが!)
小鳥(もうちょっとだけでいいですから!)
P「グッ…………」プイッ
千早「…………」グイ
小鳥(プロデューサーさんの服のすそ泣きそうな顔で掴んでるちーちゃんキマシタワー!)
P(お?)
千早「仕事中はしっかりしますから……」ポロ
小鳥(あ……やばいかも)
千早「嫌いに……ならないでぇ……」ポロポロ
小鳥(泣いちゃったあああああああああ)
P「」
P「セイッ!」ドゴォ
小鳥「ビヨッ!?」バタッ
P「ちーちゃんごめえええええええん!」ダキッ
千早「あっ……グスッ……スン……」
P「ごめんな、ごめんなああああああ」ギュー
千早「……怒って……ない?」グスン
P「怒ってない!」
千早「……私のこと嫌いになってない?」ウルウル
P「なるわけねぇだろ!」
千早「ちーちゃんの事……好き?」ダキッ
P「大好きに決まってんだろ!」
小鳥「」チーン
口車に乗ったPも悪いじゃないですかー
P「…………」ナデナデ
小鳥「」チーン
千早「……」ギュッ
P「……」ナデナデ
P「落ち着いたか?」
千早「…………はい」
P「千早があんまりかわいいんでな」
千早「答えになってないです」
P「まぁ無視された腹いせと、寂しそうな千早が可愛かったからだ」
千早「………………」ジトー
P「さ、最初に無視したのは千早だろ!?」
千早「そ、それはそうですけど……」
P「す、すまん」
千早「嫌われちゃったらどうしようって……すっごく怖かったんですから……」
P「悪かったよ」
千早「反省してます?」
P「してる、すっごい反省してる!」
千早「信じられません」
P「えぇ、どうやったら信じてくれるんだ?」
千早「自分で考えてください!」プイッ
千早「なんですか」
P「キスしていいか?」
千早「だ、ダメに決まってるじゃないですか! 何考えてるんですか!」
P「誠意を見せようと思ったんだがなぁ……」
千早「意味がわかりません、事務所でそんなこと……」
P「事務所で拗ねてたのは誰だよ」
千早「そ、それはそれです!」
千早「ぅ……なに?」
P「はは、ちーちゃんはかわいいなぁ」ナデナデ
千早「事務所だけど、良いの?」
P「誰も見てないしノーカンだ! ノーカン!」ナデナデ
千早「意味わかんない」ギュッ
P「そういうちーちゃんだって抱きついてきてるじゃん」
千早「知らない!」ギュー
千早「直ってない」
P「どうしたら直る?」
千早「ちゅーしてくれたら直る……」
P「ちーちゃんかわいい!」チュッチュッ
千早「そういうのじゃないの!」
P「はいはい」
千早「ん……」
P「……」チュッ
千早「はい、お手数をおかけしました」
P「それはよかった」
千早「そろそろ帰りましょうか、良い時間ですし」
P「そうだな、戸締りしていくから先行っててくれ」
千早「……待ってますよ」
P「悪いな」
千早「いえ……」
千早「はい」
ドア「バタン」
P「かぎ閉めてっと」カチャ
千早「帰りましょうか」
P「そうだな」
千早「手、つないでもいいですか?」
P「階段下りるまでだぞ」
千早「はーい、えへへ」ギュッ
小鳥「Zzz……プロデューサーさんも千早ちゃんもだいたーん……ぐへへ……zzz」
おしまい、おわり、略しておしり
可愛い千早を貼ってくれた人はまじありがとう
ちーちゃんはかわいいなぁ
終始可愛すぎて悶え死にそうでした
Entry ⇒ 2012.08.08 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
シオ「ソーマ! オナカスイタ!」ソーマ「チッ」
ペイラー「おやおや、やはりシオは一番ソーマに懐いているようだね」
ソーマ「……知るか。面倒くさい」
ペイラー「そう言わずにまたシオの食事を頼むよ」
ソーマ「……チッ」
シオ「ソーマ、イタタダキマス、だな!」
ソーマ「……フン、行くぞ」
シオ「おー!」
ペイラー「ソーマも満更でもなさそうだね」
ソーマ「ほら、荷電性のシユウを狩った……後は好きにしろ」
シオ「わーい! イタダキマス!」モグモグ
ソーマ「ったく、無邪気に食べやがって……」
シオ「ねぇソーマ」
ソーマ「……なんだ?」
シオ「シオ、ゴチソウ食べたいな」
ソーマ「……」
シオ「ソーマ、タベタイ」
ソーマ「……週に一回の約束だったはずだ」
シオ「……ダメ?」
ソーマ「……チッ」
ソーマ「分かってるとは思うが、これは俺とお前だけの秘密なんだからな」
シオ「ウン! ソーマとシオだけの秘密! ゴチソウイタダキマス!」
ペイラー「最近シオは元気だねぇ」
シオ「シオ元気! オイシイモノ食べてるカラ!」
ペイラー「ふむ、興味深い。偏食であるはずなのにシオが美味しいもの、と定義して食事が出来るなんて」
ペイラー「何が好物なんだい?」
シオ「んとね、秘密!」
ペイラー「ほう、秘密にするということまで覚えたんだね。ますます興味深い」
ペイラー「何故秘密なんだい?」
シオ「ソーマとシオだけの秘密だから!」
ペイラー「ほう」キラン
ペイラー「やあソーマ、呼び出してすまないね」
ソーマ「……何のようだ。シオの件ならこの間行ったばかりだろう」
ペイラー「いや、気になることがあってね」
ソーマ「気になること?」
ペイラー「ソーマ、シオにこの間荷電性のシユウを食べさせたね?」
ソーマ「ああ、そういう話だったからな。そもそもあんたが用意した場所だろう」
ペイラー「そうなんだ。支部長の件もあるし、密かにかつ信頼できるものだけで調査して注意を払い、極力邪魔が無いよう配慮して選んでるつもりだよ」
ペイラー「それは実際に現場に向かっている君もわかるだろう?」
ソーマ「……ああ」
ペイラー「つまり、そこでシオが何を食べ、どうするかというのはおよそ検討がつく」
ソーマ「……」
ペイラー「でも彼女はどうやら君が与えた何かがえらくお気に入りのようでね」
ソーマ「……」
ペイラー「単刀直入に聞くよ、シオに何を食べさせたんだい?」
ソーマ「シオは?」
ペイラー「ソーマとの秘密だと言われたよ」
ソーマ「……」
ペイラー「で、教えてもらえるかな」
ソーマ「聞いてどうする」
ペイラー「彼女は新たな可能性だ。でもアラガミじゃないわけじゃない。僕らの研究結果として、今オラクル細胞には偏食という嗜好があることがわかっている。君には言うまでもないよね」
ソーマ「……」
ペイラー「もっと言えばオラクル細胞、アラガミには好物という嗜好が無い筈なんだ。食事という概念はあっても味に対して興味は無い。偏食故にね」
ペイラー「でもシオは今段々と人間に近づいてもいるように見える。それは僕にとってはとても喜ばしいことなんだ」
ペイラー「彼女がいかにして彼女の偏食嗜好から外れた物を好むようになったのか、とても興味深いよ」
ペイラー「もっとも、まだ偏食傾向から外れた、とはわからないけど。君がもともと何処かで狩っていたアラガミのコアか何かをシオに与えた可能性もあるし」
ソーマ「……」
ペイラー「だから良ければ彼女に何を与えたのかを聞かせてもらえないかな」
ソーマ「断る」
ペイラー「……ほう? 何故だい? 良ければ理由を聞かせてもらえないかな」
ソーマ「言うつもりはない」
ペイラー「そうか。残念だけど仕方がないね。わかったよ。もし教えても良いと思ったらいつでも来てくれないか」
ソーマ「……妙な探りはやめろ」
ペイラー「わかっているよ。若い子達の秘密を土足で踏み込むような真似はしないさ」
ペイラー「昔から僕は科学者にしてはロマンチスト過ぎると言われる程だからね」
ペイラー「君がその気になるまで待っているよ」
ソーマ「……」
シオ「ソーマ! 一週間経ったよ! 今日はゴチソウの日だね!」
ソーマ「……」
シオ「ソーマ?」
ソーマ「今日は無しだ」
シオ「えー!? なんで!? どうして!? シオゴチソウ楽しみにしてたのに」
ソーマ「お前が約束を守らなかったからな」
シオ「?? シオ秘密にしてたよ」
ソーマ「秘密ってのは秘密にしてることも秘密にしなきゃ意味がないんだ」
シオ「そーなのかー」
シオ「ごめん、シオえらくなかったな」
ソーマ「……」
シオ「謝るから、ソーマ食べちゃ、ダメ?」
ソーマ「……今日はダメだ」
シオ「ちょっとも、ダメか?」
ソーマ「ダメだ」
シオ「ツマミグイも?」
ソーマ「ダメだ」
シオ「うう~~」
ソーマ「……」
ペイラー「やあ、呼び出してすまないね」
アリサ「いえ」
ペイラー「実はシオの様子が少しおかしくてね」
アリサ「え? シオちゃんの様子がおかしい?」
ペイラー「そうなんだ。ここ数日少しイライラしているようでね」
ペイラー「あまり人を寄せ付けなくて、こういうのは同じ女性の方が良いと思ってね。話を聞いてあげてくれないか」
ペイラー「正確にはシオは女性ではないかもしれないが、私は彼女を一人の女性として扱っているつもりでもあるんだ」
アリサ「わかりました。話してみます」
ペイラー「宜しく頼むよ」
死神さんのことをこのロリコンめ!と思ってるはず
ロリコンなんていう知識というか概念はさすがに得ないようにさせてるはず…たぶん
アリサ「シオちゃん?」
シオ「うううぅぅうぅうう」
アリサ「どうしたの? 機嫌悪いみたいだけど」
シオ「シオ、ゴチソウタベタイ」
アリサ「ゴチソウ? お腹が空いてるの? 博士は食事を用意してないのかな」
シオ「博士はゴハン用意してくれてる」つアラガミ
アリサ「うわ……グロ……っううん! じゃあ、それ食べないの?」
シオ「シオ、ゴチソウがいい」
アリサ「ゴチソウ? ご馳走って何?」
シオ「……」
アリサ「シオちゃん?」
シオ「……」
アリサ「どうしたの? 何か言って?」
シオ「……言えない」
アリサ「どうして?」
シオ「……言えない」
ペイラー「そうか……」
アリサ「はい、何を聞いても言えない、ってそればっかりで」
ペイラー「言えない、か」
アリサ「すいません、力になれなくて」
ペイラー「ああいや、そんなことはないよ。シオには言えない事があるってことだ。それがわかっただけでも前進だよ」
ペイラー「それにそういうことがあったほうがより人間みたいだと思わないかい?」
アリサ「確かにそうですけど……」
ペイラー「今までが素直すぎたからね。親みたいな心境の僕らとしては寂しいけど、喜ばしいことでもあるよ」
アリサ「そう、ですね……あ、そういえば、ゴチソウが食べたいって言ってました」
ペイラー「……ゴチソウ、か」
アリサ「何か心当たりがあるんですか?」
ペイラー「う~ん、前にちょっとね。ソーマがシオに何かを食べさせたらしくてね」
アリサ「じゃあソーマさんに聞けば」
ペイラー「それがソーマは話したがらなくてね」
アリサ「なんでですか?」
ペイラー「それはわからない。でも話したくないコトを無理に聞くわけにもいかないだろう?」
アリサ「でも何だかシオちゃんが可哀想です。食事もあまり摂ってないみたいだし」
ペイラー「なんだって!? 偏食のシオが、今までの食事を摂らない……これは……」ブツブツ
アリサ「とりあえず私もソーマさんに話を聞いてみます」
ペイラー「ああ、くれぐれも無理は言わないようにね」
ペイラー「人には決して探られたくないことだってある」
アリサ「わかりました」スタスタ
ペイラー「しかしシオが食事を摂らないなんて……」
ペイラー「偏食の傾向が変わってきているのか? 特定のアラガミ、もしくは食物に嗜好が変動……」
ペイラー「しかし偏食因子では……いやそもそも細胞の……」
ペイラー「ううむ、実に興味深いね」
アリサ「さて、どうしようかしら。あ、リーダー!」
リーダー「?」
アリサ「ソーマさん見てませんか? 話を聞きたくて」
リーダー「」フルフル
アリサ「そうですか」
リーダー「?」
アリサ「実はシオちゃんの様子がおかしくて」
リーダー「!」
アリサ「シオちゃん全然食べてなくてゴチソウがいいって言うんです」
リーダー「?」
アリサ「博士が言うにはソーマさんが前に食べさせたものが気に入ったみたいで。でもそれが何かソーマさんは言いたくないみたいなんです」
リーダー「……」
アリサ「なんだかシオちゃんほっとけなくて……」
アリサ「あの、リーダー、良ければ手伝ってもらえませんか?」
リーダー「」コクン
アリサ「ありがとうございます!」
アリサ「ソーマさん、いますか?」
ソーマ「……なんだ?」
アリサ「入りますね」
リーダー「……」
ソーマ「お前達か。何のようだ。デートなら他所でやれ」
アリサ「デッデデデエデートだなんてそんな! ち、違うんです! ねぇ?」
リーダー「」コクン
アリサ「あ、いやそんなきっぱり頷かなくても……」
リーダー「???」
ソーマ「ふざけるなら出て行け」
アリサ「違うんです! シオちゃんのことでちょっとお聞きしたくて」
ソーマ「シオ?」
アリサ「最近シオちゃんの様子がおかしくて」
ソーマ「どういうことだ?」
アリサ「あまり食事をしたがらないみたいなんです」
アリサ「ゴチソウが食べたい、ってそればっかりで」
ソーマ「……」
アリサ「本人に聞いてもそのゴチソウがなんなのか教えてくれなくて」
アリサ「博士が言うにはゴチソウと言えば前にソーマさんが何か食べさせたみたいだ、って言ってましたから」
ソーマ「……」
アリサ「教えて下さい。何を食べさせたんですか? 手に入りにくい物ですか?」
ソーマ「……」
アリサ「私でも取ってこれるなら取ってきますから!」
ソーマ「……出て行け。話すことはない」
アリサ「そんな……」
ソーマ「……」
アリサ「でも、シオちゃんが……!」ガシッ
アリサ「!? リーダー?」
リーダー「」フルフル
アリサ「でも……いえ、わかりました。すいません」
リーダー「」ジッ
ソーマ「……なんだ?」
リーダー「」コク
ソーマ「チッ、わかったよ」
シオ「あ、ソーマ!」パァ
ソーマ「獲物を狩りに行くぞ」
シオ「まだ一週間経ってないよ? よ?」
ソーマ「勘違いするな、狩りにいくだけだ」
シオ「うぅ」
ソーマ「……頑張れば、ご褒美をやる」
シオ「! うん! シオえらくなる! シオえらいえらいになる!」
ソーマ「……チッ」
シオ「ソーマ? シオえらい?」
ソーマ「ああ」
シオ「じゃあ、ゴチソウ、良い? ソーマタベテイイ?」
ソーマ「……ああ」
サクヤ「ふぅ、ソロの仕事は終わり、っと。あら? あれはソーマとシオ? 何してるのかしら?」
シオ「ソーマ、オイシイ!」
ソーマ「っ! あんまり、がっつく、な……! ウッ」
シオ「白いの、オイシイ!」
サクヤ「白いの?」
サクヤ「……ということがあって」
ペイラー「ふむ、そんなことが」
サクヤ「今の話を聞いてそれがきっとソーマが与えたものだと思うんですけど」
ペイラー「うーん、でも情報が足りないな。それに勝手にそういうことを調べるのは少し私の主義に反するね」
ペイラー「二人は秘密にしたいようだ。ならそっとしておこうじゃないか」
サクヤ「はぁ、まぁ博士がそう言うなら」
サクヤ(でも白いのって何かしら? オウガテイル?)
ペイラー(白いの……まさかね)
シオ「うふふ~」ツヤツヤ
アリサ「なんかシオちゃんツヤツヤしてません?」
ペイラー「そうだね。昨日ソーマと狩りにいったから、そこでまた何かを食べさせて貰ったんだろう」
アリサ「あ~相変わらずソーマさんだけのスペシャルメニューかぁ。ずるいなあ、私もシオちゃんを喜ばせてあげたい」
アリサ「リーダーは心当たりありません?」
リーダー「」フルフル
シオ「? アリサも食べたいのか? ゴチソウ」
アリサ「え?」
アリサ(食べさせてくれるのかしら?)
アリサ(でもアラガミを渡されて食べてって言われても困るし)
アリサ「ううん、良いのよ」
シオ「そっかー。オイシイのに」
アリサ「そんなに美味しいの?」
シオ「オイシイ!」
アリサ「そう」
アリサ(一体何を食べさせてもらってるのかしら?)
アリサ「さて、それじゃそろそろお暇するわね、シオちゃん」
シオ「またなー」
アリサ「ええまた。じゃあ行きましょうリーダー」
リーダー「」コク
スタスタ
ペイラー「二人は行ってしまったね」
シオ「うん、でもゴチソウいらないのかー」
ペイラー「残念かい?」
シオ「うん、あんなにオイシイのになー。アリサならリーダーから食べられるよーもったいないー。でも一番はソーマのだなー」
ペイラー「……」
アリサ「う~ん、一体なんなんでしょうね」
サクヤ「何の話?」
アリサ「シオちゃんですよ。ソーマさんから食べさせて貰ってるって」
サクヤ「ああ」
アリサ「私もシオちゃん喜ばせてあげたいですよ」
サクヤ「う~んそうねー、あ、寒冷地のオウガテイルでも持って行ってみる?」
アリサ「? どうしてですか?」
リンドウイベントで喋ったやん
うおー(棒)
ニゲルナー
これ偏食因子を持ってるソーマだけの特権やな
一応皆も持ってるか
うそだろ?
最初にガシーンされた時の呻き声とか無しだぞ
違うよ
GEシナリオからGEBシナリオに移るムービーの時になんか説明してんのあるじゃん?
あれリーダーなんだぜ
サクヤ「私、この前偶然見ちゃったのよ」
アリサ「何をですか?」
サクヤ「シオに何かあげてるソーマを」
アリサ「ほんとですか!?」
サクヤ「遠目だったから何かは見えなかったけど、少しだけ会話が聞こえてね」
サクヤ「白いのオイシイ、って」
アリサ「白いの?」
サクヤ「ええ。そう言えばソーマはがっつくな、とかって言いながらくぐもった声を上げてたわね」
アリサ「白い物ですか……」
コウタ「おーい! 話してないで手伝えよー!」
リーダー「!!!!!」ブシュブシュ
アリサ「シオちゃーん! お土産ですよー!」
シオ「お土産? なにかな? なにかな?」
サクヤ「オウガテイルの頭と尻尾よ」
シオ「おうがている?」
アリサ「そう、シオちゃん好きじゃない?」
シオ「シオ、これいらない。シオおうがているはタベナイよ」
アリサ「え」
サクヤ「違ったのね。あと白い物っていうと……うーん」
シオ「?」
シオ「ソーマこないかなー」
コウタ「シオはソーマが好きなんだな」
リーダー「」コクコク
シオ「うん好きーシオソーマダイスキー!」
コウタ「おお、これはこれは……あとでソーマの奴をからかってやろ」
シオ「ソーマオイシイ! ダイスキー!」
コウタ「しっかしシオ、知能は成人くらいあるって聞いてるけど、話方は治らないなー、舌足らずっていうか」
コウタ「ソーマがくれるものが美味しいんだろ?」
リーダー「」コク
ペイラー「……」
ソーマ「……シオ、行くぞ」
シオ「あ! ソーマ! イクイクー!」
コウタ「お、ソーマさんのお出ましだ」
ソーマ「……チッ」
コウタ「そう嫌そうな顔するなよ。良かったじゃん」
ソーマ「何がだ」
コウタ「シオはソーマが大好き、ってさっきから言ってたんだぜ」
ソーマ「……チッ」
コウタ「お、照れてやがんのか? いつもよりフード深めに被り直して」
ソーマ「……うるさい」
シオ「ソーマ! 行こう! 早く行こう!」
ソーマ「……ああ」
コウタ「俺も一緒に行こうかな」
シオ「ダメー! ソーマとシオ、二人じゃなきゃダメー!」
ソーマ「……」
コウタ「ヒュー、熱いね! わかったよ、二人の邪魔はしない。ソーマ!」
ソーマ「……なんだ」
コウタ「こういうの、変かもしれないけどさ、言っておくよ。おめでとう」
ソーマ「……チッお気楽野郎が」
ソーマ「シオ」
シオ「んー? なーに?」
ソーマ「お前は、俺のことを……いや、やっぱりいい」
シオ「ソーマ?」
ソーマ「何でもない、忘れろ」
シオ「ソーマ、シオはソーマ、好きだよ?」
ソーマ「……」
シオ「ハカセよりもゴハンよりもリーダーよりもソーマ、好きだよ?」
ソーマ「……そうか」
シオ「えへへー、シオえらいか?」
ソーマ「……どうかな」
シオ「シオえらくない?」
ソーマ「……わからないな」
シオ「ソーマわからない?」
ソーマ「ああ」
シオ「じゃあシオと一緒だ」
ソーマ「そうだな」
シオ「ソーマ、シオと一緒! フフフ」
シオ「ソーマ~」ベタベタ
サクヤ「なんだかすっかりシオはソーマに懐いちゃってるわね」
アリサ「そうですね」
ソーマ「……チッ、離れろシオ」
シオ「イヤ~」
コウタ「いいじゃんいいじゃん、仲良きことは美しきかなって言うし」
アリサ「コウタの口から出るには相応しくない言葉ですね」
コウタ「なんだよそれ! 良いだろ別に。まぁ確かに昨日のバガラリーで言ってた言葉だけどさ」
ソーマ「……全く、あいつら好き勝手言いやがって」
ペイラー「良いじゃないかソーマ、それだけうち解けているということだよ」
ソーマ「チッ」
ペイラー「特にシオについては驚かされてばかりだよ。君も満更じゃないのが嬉しいね」
ソーマ「……」
ペイラー「……ソーマ」
ソーマ「なんだよ」
ペイラー「シオをよろしく頼むよ」
ソーマ「……なんで俺に言う?」
ペイラー「深い意味は無いけど、シオは特別君に懐いているからね」
ソーマ「……」
ペイラー「珍しく私が断言しよう。シオは君を好いている」
ソーマ「……知ったことか」
ペイラー「不安かい?」
ソーマ「……」
ペイラー「こうして一緒にいると私はシオが娘のように思えてね。もっともそれはソーマ君も同じコトだけど」
ソーマ「……」
ペイラー「だからこそ、君たちには悲しい結末にだけはなって欲しくない」
ペイラー「喧しい説教をするつもりはないよ」
ペイラー「ただ納得のいく行動をして欲しい。それだけさ」
ペイラー「まあ老婆心ながらの言葉だよ」
ソーマ「……ふん」スタスタ
ペイラー「……」
ペイラー(私の考えが正しければ彼は彼女に……)
ペイラー「アイーシャ、私は黙認するべきなのかね……」
ソーマ(このままじゃいけないのはわかってる……くそ)
ソーマ(俺はどうすりゃいい……)
ソーマ(怯えてるのか? 俺が?)
ソーマ(ちくしょう……)
ソーマ(……あ、あいつは)
リーダー「……」スタスタ
ソーマ「おい」
リーダー「?」
ソーマ「話がある」
ソーマ「俺がシオに何かやってる、ってのは知ってるな?」
リーダー「」コクン
ソーマ「俺はこれを誰かに言うつもりは無かった」
ソーマ「いずれシオも俺に興味を無くすと思っていた」
ソーマ「だがシオはより俺を求めるようになった」
リーダー「……」
ソーマ「このままじゃいけない、そう俺も思ってる」
ソーマ「俺は……俺がシオに与えてるのは……」スッ
リーダー「!!」
ソーマ「……すまない、だまって聞いてもらえて助かった。誰かに聞いて貰いたかった」
リーダー「」フルフル
ソーマ「……悪いな、助かった。出来ればこの事は誰にも言わないで欲しい」
リーダー「」コク
ソーマ「……フッ、ひよっこだったお前に頼ることになるなんてな」
ソーマ「とにかく肩の荷が下りたよ、じゃあな」
アリサ「あ~もう! 一体どのアラガミなんですか!」
サクヤ「一通り試したけどどれもシオのお眼鏡には適わないわね」
アリサ「くぅ! 一体何を上げてるんですかソーマさんは!」
サクヤ「こればっかりは本人に聞いてみないとね」
アリサ「でも教えてくれませんでしたし、リーダーにも無理矢理はいけないって感じで諭されました」
サクヤ「う~ん、こうなったら、後を付けてみる?」
アリサ「え?」
サクヤ「私も気になるし、今度の二人の狩りを影からこっそりと」
アリサ「で、でも……」
サクヤ「ちょっとだけよ、ね?」
アリサ「……はい」
ソーマ「……シオ」
シオ「?」
ソーマ「お前は、綺麗ってわかるか?」
シオ「綺麗? わかるよ! 掃除してると綺麗!」
ソーマ「それだけじゃない。空を見てみろ」
シオ「空? わあ! おっきいなー!」
ソーマ「ああいうのも綺麗って言うんだ」
シオ「ソーマは物知りだなー」
ソーマ「……」
シオ「お月様はオイシイかなー」
ソーマ「さあな」
シオ「でもシオはソーマのほうがいいなー」
ソーマ「……」
シオ「ソーマ」
ソーマ「……ああ」
シオ「イタダキマース!」
サクヤ「」コソッ
アリサ「」コソッ
サクヤ「まだちょっと遠いわね」
アリサ「でもこれ以上近づくとバレる可能性もありますよ」
ザッ
アリサ「!?」サクヤ「!?」
リーダー「……」ジロ
アリサ「リ、リーダー?」
サクヤ「どうしてここに……」
リーダー「」フルフル
アリサ「戻れってことですか」
リーダー「」コクン
サクヤ「でも……」
リーダー「」チラ
アリサ「う……すいませんリーダー。ごめんなさいサクヤさん、私は下ります」
サクヤ「アリサ……」
サクヤ(アリサはリーダー一筋だもんね。仕方ないか)
リーダー「」ジッ
サクヤ「わかったわよ、もうやめとくわ」
リーダー「」ホッ
コウタ「ん? お前等こんなとこでなにやってんのー?」
髪の毛だよな…
サクヤ「コウタ!?」
アリサ「え」
コウタ「あ、あれソーマとシオじゃん? おーい!」
アリサ「あ、バカッ!」
コウタ「え?」
シオ「!?」
ソーマ「!?」
コウタ「あれ? ソーマの奴フード、取って……え」
ソーマ「」ツルピカリーン
アリサ「ハ?」
サクヤ「ゲ?」
リーダー「……」
ソーマ「っ! お、お前等……!」
コウタ「え? 何お前ハゲだったの!?」
ソーマ「うるせえ違う!」
シオ「あー見つかっちゃったなー、ソーマの髪、ゴチソウなのになー」
アリサ「なん」
サクヤ「ですって……」
リーダー「……」フゥ
ソーマ「」
アリサ「ごめんなさい」
サクヤ「ごめんなさい」
コウタ「ご、ごめん」
ソーマ「……チッ」
リーダー「」ペコリ
アリサ「リーダーは悪くないんです! 私達を止めようと立ちふさがって……」
サクヤ「もう諦めようってなった時に」
コウタ「俺が来ちゃったのか……」
シオ「やっちゃったナー」
俺は髪の毛って最初からわかってたよ(震え声)
そそそそそそんな下品なこと考えるわけなな、ないだろ
コウタ「でも、だからそんなにしょっちゅうはあげられなかったのか」
サクヤ「それでも週一って結構なペースよね」
アリサ「白いのって髪だったんですねー」
コウタ「一週間でも驚きの速度だけど」
ソーマ「……くそ」
シオ「ソーマ怒らないでー、怒らないソーマが好きー!」
ソーマ「……チッ、帰るぞ」
リーダー「」ペコリ
ソーマ「お前が悪くないのはわかってる、何度も頭を下げるな」
リーダー「……」
ソーマ「気を使わせて悪かったな」
リーダー「」フルフル
コウタ「まあこれで隠し事もなくなったし、アナグラに戻ろうぜ! そういや博士がソーマに渡す物があるって言ってたし!」
サクヤ「いつもフード被ってるとは思ってたけど、最近余計に深く被ってる気がしてたのよね」
アリサ「一気に謎は解けましたけど、凄く悪いことをした気分です。やっぱりちゃんとリーダーの言うことは聞くべきでした」
ソーマ「ふん、これに懲りたらお前等、二度とこんな真似するんじゃねぇ」
サクヤ「悪かったわ」
アリサ「はい……」
シオ「あ、そーだ」
リーダー「?」
アリサ「?」
サクヤ「?」
コウタ「?」
ソーマ「?」
シオ「秘密ばれちゃったなら今度からはいつでもいーい?」
ソーマ「! ちょ、ちょっと待てシオ……」
アリサ「いや、それは伸びるまで待たないと……」
サクヤ「そうよねぇ」
シオ「? 上じゃないよー」
「「「「!?」」」」
ソーマ「」
ペイラー「ふふふ、これで「強力な増毛剤が出来るぞ」
ペイラー「これで二人の助けになればいいんだが……」
ペイラー「何故だろう、私はこれがいらないんじゃないかと思い始めたよ」
ペイラー「いや、それにしても実に興味深いね、シオの偏食傾向は」
ペイラー「シオの偏食傾向がまさか、ソーマそのものに向くなんて。ソーマの細胞を食べているんだね。アラガミの偏食ならではかな。アラガミは偏食で食べた物を吸収、取り込み……」
ペイラー「ん? 待てよ。ということは……私は何かを見落としているような……
シオ「?? お腹イタイ……?」
おわり
あえて何がどうなってるかはご想像にお任せ。
だがエロいことを考えた奴は終末補食されろ。
……ウギャアアアアーーー!!!
お、俺は大丈夫です
乙
つまり下からの白いのを飲んでにんし……いや、なんでもない
シ、シタカー、ナンダロウナー脛毛カナー
Entry ⇒ 2012.08.08 | Category ⇒ 版権物SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
イカ娘「今日も海辺の掃除でゲソ」
イカ娘「人間どもめ…海辺の掃除をする人の気持ちを考えなイカ!」
イカ娘「むっ…あいつは海辺に座ってなにしてるでゲソ?」
イカ娘「おぬし、さっきからずっと座って何しているのでゲソ?」
やよい「えっ!?えっと…海辺をスケッチしようかなって…」
イカ娘「スケッチ?それは美味いのでゲソか?」
やよい「違うよ!こうやって海の風景をこのスケッチブックに描いていくの」
イカ娘「おぉ!これはすごいでゲソ!見ているだけで波の音が聞こえてくるようではなイカ!」
やよい「それはきっと目の前の海の音じゃないかな…あはは」
やよい「あなたは海辺を掃除していたの?すごいゴミの量だけど…」
イカ娘「そうでゲソ!海を汚す人間どもから海を守るのが私の使命なのでゲソ!」
イカ娘「私の名前はイカ娘でゲソ!おぬしの名前は?」
やよい「私は黄瀬やよいだよ!よろしくね、イカ娘さん」
あかね「お~い、やよい~!」
やよい「日野あかねちゃん。私の友達だよ!」
あかね「やよい、そろそろお昼ご飯にすんで~!…そっちの子は?」
イカ娘「私はイカ娘でゲソ!人類を侵略するためにやってきたでゲソ!」
あかね「あたしは日野あかね、よろしくたのむわ!」
やよい「毎日海辺のゴミを拾ってくれてるんだって!」
あかね「そうなんか~ええ子なんやなぁ~…そうや!」
あかね「一緒に昼飯たべへんか?お好み焼きぎょーさんあんねん!」
イカ娘「お好み焼き…?それよりエビチャーハンがいいでゲソ」
あかね「なんや、エビが好きなんか?えびの入ったお好み焼きもあるで!」
イカ娘「それは本当でゲソか!?」
あかね「ほんまにエビが好きなんやなー。じゃあこっちでみんなで食べよか!」
みゆき「へぇ~っ、近くの海の家で働きながら海辺の掃除もしてるんだ、すごいね~!」
なお「私たちなんて働くのでせいいっぱいで、そんなことまで考えてなかったよ」
れいか「自分のことだけではなく、常に他のことにまで気を配れるなんて…イカ娘さんはとても素晴らしい方なんですね。」
イカ娘「ちょっと勘違いされてるような気もするでゲソが…まぁいいでゲソ」
あかね「できたで~おまちっ!」
みゆき「わぁ~おいしそう!」
あかね「イカちゃん!これがうち特製エビ玉やで~!たくさん食べてや!」
イカ娘「おぉ~っ!!おいしそうでゲソ~~~!!」
れいか「それではいただきましょうか」
やよい「賛成!」
なお「せぇ~の!」
みゆき&あかね&やよい&なお&れいか&イカ娘&俺「いただきまぁ~す!!!」
みゆき「おいしぃ~!やっぱりあかねちゃんのお好み焼きは最高だね!」
あかね「せやろ!イカちゃんはどうや?」
なお「よっぽど気に入ったみたいだね!」
れいか「すごい食べっぷりですわ」
あかね「まだまだあるからどんどん食べてや!」
イカ娘「このお好み焼きのお礼に、今度は海の家れもんで、私特製のいかすみパスタを食べさせてあげるでゲソ!」
れいか「まぁ、それは楽しみですね」
みゆき「いかすみって私食べたことないよ~」
なお「私もだよ!ぜひ食べてみたいね」
イカ娘「れもんでは大人気メニューなんでゲソよ!」
???「おーい、店やってるかー?」「やってるオニー?」「やってるだわさー?」
あかね「いらっしゃいませー!ご注文何にしま…って、お前らは!」
なお「それはこっちのセリフだよ!」
やよい「また悪さをしにきたのね!」
ウルフルン「いや俺たちはただ海を満喫s」
れいか「問答無用!」
みゆき「みんな!いくよ!!」
~~~~変身中~~~~
ハッピー&サニー&ピース&マーチ&ビューティ「輝け!スマイルプリキュア!」ドーン
ウルフルン「くそっ、せっかく今日はバカンスを楽しもうと思ってたのによお!」
アカオーニ「小麦色に焼こうと思ったのにオニ…」
マジョリーナ「仕方ないだわさ、ここはやるしかないだわさ!」
ウルフルン&アカオーニ&マジョリーナ「いでよ!アカンベェ!」
アカンベェ×3「アカンベェ~」
ハッピー「あいつらはみんなからバッドエナジーを集めて、怠惰な世界を作り上げようとしている悪党なの!」
サニー「私たちはそいつらからみんなを守るヒーローってとこや!」
イカ娘「それってもしかして人類を侵略しようとしてるってことでゲソか!?」
ウルフルン「あぁそうさ!俺たちはピエーロ様を復活させ、この世を侵略してやるのさ!!」
イカ娘「…」プルプル
マーチ「怖がらなくても大丈夫だよ、イカ娘ちゃん!」
ビューティ「えぇそうです。私たちがみんなを守ります!」
アカオーニ「そんなことできるわけないオニ!」
マジョリーナ「このアカンベェ3体で今日こそプリキュアを倒してやるだわさ!」
ハッピー「みんな!いくy…」
イカ娘「素晴らしいじゃなイカ!」
ピース「ど、どうしたのイカ娘さん?」
イカ娘「私は人類を侵略するために海からやってきた、イカ娘でゲソ!」
イカ娘「お前たち、一緒に人類を侵略してしまおうではなイカ!」タタタッ
ウルフルン「な、なんだこのガキは?」
マジョリーナ「よくわかんないけど、どうやら仲間にしてほしいみたいだわさ」
アカオーニ「(か、かわいいオニ…)」
イカ娘「さぁプリキュア!かかってくるでゲソ!」
サニー「ど、どうなってんねや!?」
ハッピー「わかんないけど…あのままじゃイカ娘ちゃんがあぶない!」
ビューティ「えぇ、みんなの力をひとつに!」
マーチ「いくよ!」
ハッピー「ハッピー…シャワー!!」
サニー「サニーファイヤー!!」
ピース「ピース…ひゃあっ!サンダー!!」
マーチ「マーチ…シュート!!」
ビューティ「ビューティ…ブリザード!!」
ズドドーン
サニー「はぁはぁ…どや!これが五人の力や!」
イカ娘「フッフッフ…全然効かないでゲソ!」
ピース「えっ!?」
マーチ「どうしてっ!?」
サニー「イカちゃんの髪が触手みたいにのびて、アカンベェをガードしとる!」
イカ娘「そうはいかないでゲソ!私には人類を侵略するという野望があるでゲソ!」
イカ娘「これでもくらうでゲソ!」
ハッピー「きゃあー!!」
サニー「な、なんやこれえ!」
ハッピー「みんな!大丈夫!?」
サニー「大丈夫や!けど…」
ピース「みんな捕まっちゃった…どうしよう!」
マーチ「イカ娘ちゃん!目を覚まして!」
ビューティ「闇に負けてはいけません!」
ウルフルン「こいつぁ使えるぜ!仲間にしてやってもいいんじゃねえか」
マジョリーナ「あたしの手下にしてやってもいいだわさ」
アカオーニ「(一緒に海で遊びたいオニ…)」
イカ娘「これでとどめでゲソ!」
???「イカちゃん?」
イカ娘「ギクギク!そ、その声は…」
千鶴「ゴミ拾いにいったっきり帰ってこないとおもったらこんなとこで遊んでいたのね…」
イカ娘「いや…これは…その…」
イカ娘「人類侵略の大事な一歩を踏み出そうとしていたのでゲソ!」
シュッ
イカ娘「い、いつの間に後ろに…」
イカ娘「ご、ごめんなしゃいでげしょ…」シュルッ
ハッピー「わっ!」
サニー「あいたっ」
ピース「きゃっ!」
マーチ「いてっ」
ビューティ「スタッ」
ウルフルン「おいなんだこいつ!アカンベェ、はやくやっちまえ!」
アカンベェ×3「アカンベェ~」
ズバズバズバッ
アカンベェ×3「アカンベェ~」昇天
マジョリーナ「こ、こいつ強いだわさ!新しいプリキュアだわさ!?」
ウルフルン「ちぃっ、今日はひくぞ!さんざんなバカンスになっちまったぜ!」
アカオーニ「(また会いたいオニ…)」
シューン
イカ娘「許してほしいでゲソ許してほしいでゲソ~」
みゆき「な、なんだったんだろう…」
なお「よくわかんないけど、あいつらを倒してくれたってことはいい人なんじゃないかな?」
れいか「まぁなにはともあれ退治することができてよかったです」
あかね「それにしても…」グゥ~
やよい「お好み焼き食べてる途中だったもんね…お腹すいちゃった」
千鶴「あなたたち、うちのイカ娘ちゃんがご迷惑おかけしちゃったみたいで」
千鶴「よかったらお昼ごはんをおごらせてもらえないかしら?近くの海の家をやってるのだけれど」
みゆき「本当ですか!」
なお「お腹ぺこぺこだよ~」
れいか「では、お言葉に甘えさせてもらいましょうか」
あかね「それじゃ早速いこか~!」
イカ娘「あの、千鶴…じつは私もお昼ご飯がまだなのでゲソ…」
千鶴「何か行ったかしら?」ギラッ
イカ娘「な、なんでもないでゲソ!注文とってくるでゲソ~」タタッ
みゆき「大変そうだね~イカ娘ちゃん」
なお「そうだね~、明日は私たちも海辺の掃除を手伝うなんてどうかな?」
れいか「賛成です。こうしてお昼ご飯をいただけるわけですし、お手伝いのひとつもしないと私の道に反します」
あかね「せやな!明日はみんなで早起きしてゴミ拾いや!」
やよい「あっ、メニューにいかすみパスタがある!これイカ娘さんが言ってたのじゃないかな?」
みゆき「おいしそうだね~!みんな、これ注文しようよ!」
れいか「えぇ、構いませんよ」
あかね「すいませ~ん!いかすみパスタ5つお願いします~!」
千鶴「は~い!…イカちゃん、いかすみパスタ5人前よ」
イカ娘「さ、さすがに5人前いっぺんには…」
ギラッ
イカ娘「わ、わかったでゲソ~…オエー」
みゆき「わー、おいしそう!」
れいか「黒いめん…初めての食事です」
あかね「なーイカちゃん!一緒にお昼ご飯たべようや~!」
なお「そうそう!みんなで食べたほうが何倍もおいしいよ!」
イカ娘「お誘いは嬉しいのでゲソが…」チラチラッ
千鶴「…はぁっ。いいわよ、一緒に食べてらっしゃい」
イカ娘「ほ、本当でゲソか、千鶴!」
千鶴「お友達のお誘いは断っちゃ駄目よ」ニコ
イカ娘「ありがとうでゲソー!」タタタ
千鶴「あら、そうかしら?」
イカ娘「栄子~!エビチャーハン10人前頼むでゲソ!」
栄子「調子にのるな!バカッ!」
やよい「それじゃあ食べよっか!」
みゆき「せぇ~の!」
みゆき&あかね&やよい&なお&れいか&イカ娘「いただきまぁ~す!!!」
おわり
乙
テンポ良くて面白かったよ
Entry ⇒ 2012.08.08 | Category ⇒ 版権物SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
鳴上「違和感がする」
鳴上「やっとついた。確か迎えに来てくれるって事だったが…」
???「あ、悠。やっときた」
鳴上「え?君は…誰?」
???「あー…マリー。一応君の彼女」
鳴上「いや、それはない」
マリー「うーん…ま、いいや。とにかくよろしく。迎えすぐ来るよ。じゃ」スタスタ
鳴上「…逆ナン…なのか?」
???「おにいちゃん!!!」ギュ
鳴上「え?」
堂島「待たせて悪かったな。叔父の堂島だ。こっちは…」
菜々子「菜々子だよ!お兄ちゃんいらっしゃい!」ギュー
>随分とアットホームな迎えだ
???「お、来た来た!」
???「あ、ホントですね!」
???「なんか緊張する!」
???「元気そうでなによりじゃ!」
???「そうだな…先輩!」グス
???「明日から楽しみクマー!」
堂島「あいつら来てたのか…ダメって言ったのに」
鳴上「お知り合いですか?」
堂島「ああ、あいつらは。。。ま、そのうちわかる。さ、行くぞ」
堂島「さて、じゃあこの辺一回りしてきたらどうだ?」
鳴上「はい。でも、ここセルフじゃないですよね?店員いないみたいですが」
堂島「細かい事気にすんな!行ってこい!」
鳴上「は、はい…」
>この町は何かおかしい気がする。
>だが悪い気はしない…
堂島「よし、じゃあ今日はパーティだな!」
菜々子「うん!お兄ちゃんのためにたくさんご馳走準備したからね!」
鳴上「すみません、こんなにして貰って」
堂島「何言ってんだ悠。俺たちは家族なんだ。気にせず食え!」
菜々子「そうだよお兄ちゃん。菜々子、お兄ちゃんがかえっ…来てくれて嬉しいんだよ!」
鳴上「はい、じゃあ遠慮なく」
>やはり何か違和感を感じる…
>何故か学校までは普通に来る事が出来た
???「お、来た来た!おーい、お前転校生だろ?」
鳴上「あ、ああ。…昨日駅にいた?」
???「あっちゃー、やっぱ見られてたか。俺は花村陽介。同じクラスって事でちょっと見にいったわけ」
鳴上「…」
花村「あっれー?もしかして引いちゃった?ドン引きですかー!?」
鳴上「普通ならそうなんだが…」
>何故だろう。悪い気はしない。
花村「ま、仲良くしようぜ!相棒」
鳴上「いきなり相棒は更に引く」
花村「」
鳴上「…」クスクス
>楽しい学校になりそうだ
???「花村君、そして・・・鳴上君!」
>名前を知っている?そういえば昨日陽介と一緒に…
???「一応はじめまして…かな?私は里中千枝。よろしく!」
???「私は天城雪子…よろしく」グス
千枝「ちょ、ちょっと雪子!いきなり泣いたらドン引きだって!」
雪子「う、うん、わかってるんだけど。わかってるんだけど」グスグス
雪子「鳴上君…」
>つい手が出てしまった。こちらがドン引きされそうだ
千枝「いいなぁ雪子。ねね、鳴上君!私も私も!」
雪子「ちょ、ちょっと千枝!」
鳴上「…」ナデナデ
千枝「えへへ///」
花村「お前は相変わらずすげーよ…」
鳴上「相変わらず?」
花村「いや、何でもない!気にすんな!」
鳴上「…」
>何か違和感を感じる…
花村「さて、悠!お前に会わせたい奴がいる」
鳴上「…」
???「せ、先輩!はじめましてっす!巽完二っす!」
>夜は近づかない方がいいオーラを感じる…
???「せんぱーい!はじめましてだけどずっと会いたかったよー!りせちーだよ!」ギュー
鳴上「…」
>違和感を感じる。やわらかい…
っぽいな
>口調は凛としているのに体はモジモジしている。女らしい一面だ
鳴上「はじめまして。よろしく」
全員「…」
鳴上「…何かおかしかったか?」
花村「い、いやそんな事ない!皆これから仲良くやっていこうぜ!」
直斗「そ、そうですよ先輩!僕たちは先輩の仲間ですから」
>仲間…といわれて悪い気はしない
直斗「えっ、あの先輩…///」
千枝「直斗君をなでた…」
雪子「なでたね」
りせ「直斗君ずるい!」
花村「な、なあ何で直斗をなでたんだ?」
完二「…ちくしょー…」シクシク
鳴上「あ、いや女の子が寂しそうな顔をしてたからつい…」
直斗「え?僕が女だと?」
花村「お前覚えてるのか!?」
鳴上「え?覚えてる?どういう…」
>猛烈に頭痛がする…
花村「おい、悠!悠!」
鳴上「ここは…」
マリー「や。目が覚めた?」
鳴上「マリー…」
マリー「名前覚えてくれた?よし、一歩前進」
鳴上「俺は一体…」
マリー「屋上で倒れたんだよ。他の皆は授業中。」
鳴上「そうか。君はいいのか?」
マリー「私は違うから。こことは関係ないし」
鳴上「…」
>意味はわからないが何故か納得出来てしまう
>帰ってきた?どういうことだ
マリー「のんびり出来るといいけどね。あれだけ女の子に手を出していったんだから」クスクス
鳴上「…えっ」
マリー「じゃ、またね」
鳴上「…」
>嫌な予感がする…今日は帰ろう
菜々子「お兄ちゃん!倒れたってホント!?大丈夫!?」
堂島「おい、大丈夫か?すぐ病院に・・・」
鳴上「いえ、ゆっくり休んだから大丈夫です」
堂島「そうか?とにかく無理はするな」
菜々子「そうだよお兄ちゃん。無理したらダメだからね!」
鳴上「…」
>皆本気で心配してくれている…出会って間もない俺を…
>出会って間もない?
鳴上「…」
>今日はもう寝よう
花村「おい、昨日大丈夫だったのか?」
鳴上「ああ。すまない、黙って帰って…」
千枝「いいよいいよ!気にしないで。何かあったときはすぐ連絡してね」
雪子「そうそう!すぐに飛んでいくから!」
鳴上「そうか…じゃあ俺の連絡先を」
花村「あ、ああ!でも、なんとなく悠の携帯には全員登録されてる気がするなー」
千枝「そ、そうだね!昨日倒れてる間に勝手に登録しちゃったかな。完二君が」
雪子「うんうん、勝手にね。完二君が」
花村「そ、そう!完二がね!」
鳴上「…」
>確かに全員登録されている。完二の仕業…?
花村「そそそんな事ねぇよ!?全くそんな隠し事なんて!」
千枝「」ピーピピー
雪子「あ、旅館から呼び出しが」バタバタ
鳴上「怪しすぎる」
>何を隠されているのだろうか…
千枝「鳴上君、今日予定無かったらちょっと付き合ってもらえないかな?」
鳴上「…」
>特に予定は無いので付き合うことにした
千枝「昔ね、ここで良くトレーニングしてたんだ。あ、もちろん今もね!」
千枝「その時にね、いつも見守ってくれる人がいたんだ。毎日」
鳴上「…」ズキ
千枝「いつも肉肉言ってる私をね、受け入れてくれて…ほんとに大好きだったんだ」
鳴上「その人は…どうしたんだ?」
千枝「内緒。でも、今でもすぐ近くにいたりしてね」
鳴上「…」
千枝「鳴上君…」ギュ
千枝「ごめんね。少しだけこうさせてて。私の…」
「大切な人」
鳴上「千枝…」
>欠けていた何かが体に入ってきた気がする
>千枝と長い時間一緒に過ごした
雪子「鳴上君。ごめんちょっといいかな?」
鳴上「天城か。どうした?」
雪子「今からちょっといいかな?話したい事があるの」
鳴上「…」
>今からは特に予定はない。一緒に行く事にした
雪子「ごめんね、急に。迷惑だと思ったんだけど…」
鳴上「問題ない」
雪子「私がね、凄く悩んでたときがあって。その時、ここで良く話を聞いてもらったの」
鳴上「…」
雪子「旅館を継ぐのがいやでいやで。籠の中の鳥じゃないって。抜け出したいって」
雪子「でも、私をずっと支えてくれた人がいたんだ。」
鳴上「どうして俺に…」
雪子「どうしてかな?でも、鳴上君に聞いて欲しかったんだ」
雪子「ごめんね、迷惑かもしれないけど…」ギュ
雪子「今だけこうしてて…私の」
「大好きな人」
鳴上「…」
>欠けていた何かが体に入ってきた気がする
>雪子と長い時間一緒に過ごした
りせ「せんぱーい!」
鳴上「…やわらかアイドル」
りせ「それ私?気に入ってくれたなら嬉しいけど」ギュ
>やわらかい…
りせ「先輩、今日今から空いてる?ちょっと付き合って欲しいんだ」
鳴上「…」
>やわらかいから行ってみよう
りせ「先輩なんか大胆になった?」アハハ
りせ「ここ、前に良くきてたなぁ。で、いっつも相談に乗ってもらって」
鳴上「…」
りせ「私、アイドルやっていけるかなって凄く悩んでた。そんな時、言ってくれたんだ」
りせ「りせはりせだろ。アイドルのりせちーもりせの一部だって」
鳴上「…」
りせ「嬉しかったな。ホント。なのにその人はそんな事わすれちゃってて。」
りせ「でも、全部許しちゃう。だからさ…」ギュ
鳴上「…」
りせ「今だけこうしてていいよね?私の…」
「大事な人」
鳴上「…」
>欠けていた何かが体に入ってきた気がする
>りせと長い時間一緒に過ごした
直斗「あ、先輩…」
鳴上「直斗か。どうした?」
直斗「あ、あの。良かったら今から時間ありますか?ちょっとお話したい事が」
鳴上「ああ、行こう」
直斗「は、はい!」
直斗「ここは僕にとって思い出の場所なんです」
鳴上「…」
直斗「あの時の僕は悩んでました。子供扱いされる僕、女扱いされる僕」
直斗「でも、それを真っ向から否定してくれた人がいるんです。その・・・女でよかったって言ってくれて」
鳴上「…ッ」ズキズキ
直斗「僕は、その人のお陰で成長できました。とても・・・とても大好きで、尊敬してて」
直斗「だからこそ、こんなの耐えられませんよ…」ギュ
鳴上「…」ズキズキ
直斗「先輩、今だけでいいです。だからこのままで…私の…」ギュ
「憧れの人」
鳴上「…」ズキズキ
>欠けていた何かが体に入ってきた気がする
>直斗と長い時間一緒に過ごした
鳴上「何か話をする度に何かを思い出そうとする。でも、何を忘れてる?」
>だが、思い出そうとすると頭痛がする…
鳴上「思い出してはいけない気がする…」
ブゥン
鳴上「テレビが!?」
???「・・・けて・・・たすけて」
鳴上「誰か映ってる。助けて?」
マリー「助けて!」
プツン
鳴上「マリー!?お、おい」
ズルッ
鳴上「えっ。うわああああ!」
鳴上「こ、ここは・・・」
鳴上「…」ズキズキ
鳴上「何かを思い出そうとしてる?でも、俺は…」
ズズズ
シャドウ「プギャー!」
鳴上「な、なんだこの化け物は!?」
シャドウ2「プギャー!」
???「ふははは!そこでとまるのだ!」
鳴上「!?」
???「お前はここで死ぬのだぁ!」
鳴上「これは…」
???「我が主いでよー!」
主「許さない許さない!全部壊してやる!」ドドドドド
ドガーン
鳴上「な、なんなんだこれは…!」
???「わーっはっはっは!全部吹き飛ばすのだ!そして、お前の大事な仲間も…吹き飛ぶクマ!」
鳴上「仲間?」
ブウウウウン
雪子「…」
りせ「…」
直斗「…」
完二「…」フンドシ
花村「…」
>皆捕まったのか?何故皆が…
>意味がわからない。これは夢?何で完二はフンドシなんだ。
主「きえろおおおお!」
ドンドンドン!
>爆発が皆に近づいている!
鳴上「…」
>どうすればいい。どうしたら。そもそも仲間?出会って数日で?逃げ出す?助ける?どうやって?
>仲間ってなんだ?俺は?俺は空っぽ?誰も俺を知らない。引っ越してきたばかり。俺には何もない?
鳴上「いや、違う!」
鳴上「俺は、仲間とここまで来た!そう、ここで仲間をやらせる訳には行かない!」
>体内にあった欠片が再びひとつになった!
鳴上「ペルソナ!イザナギ!」
???「おお、センセイー!」
主?「やった!?」
???「え、ちょっと待つクマ!!」
主??「ちょ、ちょっと待って!それダメだよ!」
千枝「え、ちょっとヤバイって!」
雪子「鳴上君ストップ!ストップ!」
りせ「花村先輩のせいだよ!何とかしてよ!」
花村「え、無理だって!あんなの止められるわけねーって!」
直斗「先輩!皆無事ですからやめてください!」
完二「やめねーとフンドシぶつけっぞ!!!」
鳴上「それは嫌だな…」プシュー
マリー「わざわざここまでやってあげたのに。感謝してよね」
???「ホントクマよ!こんなあくどいのはクマじゃないクマ!」
花村「まあ、クマは途中からバレバレだったけどな…」
クマ「そんなの酷いクマー!」
鳴上「何より完二のフンドシは勘弁だ」
完二「ぶつける準備までしてたのに…酷いっすよ!」プラーン
女性陣「キャー!へんたーい!!!」ペルソナ!
完二「ちょ、まてってダイン形は死ぬ!マジで死ぬって!」
…
花村「で、結局お前の記憶喪失の原因はなんだったの?」
鳴上「いや、それが全然思い出せない」
花村「そっか・・・実際どこまで覚えてるもんなの?」
鳴上「俺が記憶にあるのは。確か千枝と雪子と直斗とりせが遊びにきて・・・」
花村「ちょ、何それ!?俺きいてないよ?行ってないよ!?」
鳴上「で、夜皆で泊まってたんだが」
花村「泊まってた!?どこにだよ!」
鳴上「聞きたいか?」
花村「いや、いい…」
>陽介は勇気が足りない
鳴上「で、誰が一番か喧嘩になって…」
花村「聞かなきゃ良かった」
鳴上「仲裁に入ったとこで記憶が無いな」
花村「もうそれってあいつらのせいじゃね?」
鳴上「案外悪くは無いかな」
千枝「な、鳴上君…ごめんね、今回のは私のせいなんだ」
花村「里中!?やっぱりお前らかよ…でもなんでだよ!」
千枝「鳴上君がハッキリしないからついドゴッと…」アハハ
千枝「で、記憶戻すために皆にお願いして…」
>思い出したくない記憶が蘇りそうだ
>そっとして
雪子「鳴上君」
>何かまずい気がする
りせ「先輩♪」
>これはヤバイ気がする
直斗「先輩!」
>死の予感すらする…
千枝「ごめんね、今回は私たちが喧嘩したせいで。だからね、私たち考えたんだ!」
花村「ひでぇ…」
りせ「私たち、5股でも全然いいかなって・・・///」
花村「」
鳴上「えっ」
直斗「先輩と一緒にいられるなら、全員一緒でも問題無いかなって…///」
花村「でもでも、それだと一人おおくね!?お前ら4人じゃん!まさか完二…」
鳴上「それはない!」
花村「マリーちゃんか…羨ましいぞこのー!」ダダダダ
千枝「花村いっちゃったね…ま、ほっとこ」
雪子「とにかく、5人なら1週間に1回は回ってくるし、いいかなって///」
りせ「先輩、期待してるからね!」
直斗「そのかわり、これ以上ふえたりしたらダメですよ!」
鳴上「…」
>今なら逃げ出せそうな気がする。逃げ出そうか…
綾音「あ、先輩!帰ってきてたんですね!また一緒にいられるんですね///」
結実「見つけた!帰ってきたならなんで連絡くれないの?寂しかったんだから…」
エビ「あ、ほんとにいた。帰ってきたのに連絡くれないってどういうこと?…寂しかったんだから」
マーガレット「私もついでに出てきました。お帰りなさいませ。」
菜々子「おにーちゃーん!」
鳴上「…」コソコソ
>早く逃げよう
雪子「そうだね。それがいい」ボボボ
りせ「急所検索・・・後頭部だね」キュイーン
直斗「僕のナンブ…結構痛いですよ?」カチャ
・・・
鳴上「」チーン
マリー「おーい、生きてる?死ぬのはダメだよ」
マリー「それにしても手加減無しだったね。でも、あちこち手を出した君が悪いね」
マリー「でも記憶が無くす、か。あんなに辛い事無いのにね。でも、大丈夫」
マリー「君がどんな人になっても、私は一緒にいるから」
マリー「だから安心してね。私の」
「最愛の人」
おわり
乙
Entry ⇒ 2012.08.07 | Category ⇒ ペルソナSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
P「スピードラーニングのせいで貴音が英語しか喋れなくなった」
P「おーい貴音!」
貴音「Mysterious・・・」
P「どうしたんだ?貴音」
貴音「Why・・・why・・・」
P「?」
貴音「It became impossible to talk except English. 」
P「!?」
貴音「Very mysterious. 」
P「あの……貴音さん?」
貴音「What do you understand whether I should do?」
P「一体どうしたってんだ貴音!?そんな流暢に英語でしゃべりかけるなんて……!」
貴音「I do not understand, either. 」
P「冗談はよしてくれよ……。これも演技か何かの特訓か?」
貴音「……」
P「おお、響。そんなところで何してる?」
響「貴音の、ことなんだけど……」
P「お、何か知ってるのか?」
響「自分のせいなんだ……」
P「は?」
響「自分のせいで、貴音がこんなことに……」グスッ
P「ちょっと……泣いてちゃ訳が分からないだろう」
響「これを……」
P「ん?なんだこれ……?」
P「……」
P「スピードラーニング……?」
貴音「It is the cause!」
P「なんて言ってるんだ……?貴音」
響「それが原因だってさー」
P「ちょっと落ち着こう響。ほら、ソファーにかけて」
響「うん……」
P「貴音もこっちに」
貴音「Yes, I understand. 」
P(なんか調子狂うな)
P「それで、どういう話からはじまるんだ。この状況は」
響「自分、今度の響チャレンジで海外ロケに行くことになってたでしょ?」
P「ああ、たしかスペシャル特番に合わせた長期ロケだったな」
響「それで、外国に行っても困らないようにこれを使ったんだよ」
P「スピードラーニングを?」
響「うん……」
P「それでなんでまた貴音が……」
響「……」
貴音(I'm hungry・・・)
(Oh...He speaks to my mind directly...!)
P「うん、それで?」
響「それで……ついうれしくなっちゃって、貴音に自慢したんだ」
響「そしたら、貴音も少し興味を持ってくれて……」
P「貴音に貸したと……?」
響「うん」
P「これがねぇ……本当に分かるようになるのか?英語が」
響「だって!聞き流すだけだから、ライフスタイルに合わせて誰でもすぐに始められるし、英語の後に日本語を収録だから、辞書なしで英語が聞き流せるし
英語→日本語の順で聞くうちに、英語を英語で理解する回路ができるらしくて、BGMのクラシック音楽で、リラックスして聞き流せる上に、『スピードラーニング』なら、
きれいな英語で話せるようになるんだ……」
P「響、お前はいつからエスプリラインのまわし者になった」
響「えぇ!?自分、そんなつもりじゃ……」
P「思いっきり宣伝してんじゃないか」
貴音「Hibiki. 」
響「What is the matter? 」
P「ホワット!?」
(約)気にしないでください、響。こうなったのも、私のせいなのです。
響「But・・・」
(約)でも……
貴音「You thought of me and acted. 」
(約)貴方は、私を想って行動してくれただけなのです。
響「Takane・・・」
(約)たかねぇ……
P「おいお前ら。日本語で話せ。会話についていけん」
響「あ!……ごめん、プロデューサー」
貴音「I'm sorry」
P「あ、貴音は仕方ないけどな」
響「……ごめんなぁ」
P「一体どうなってるんだ?響はちゃんと英語と日本語、両方話せるようになったっていうのに」
響「ほら、貴音って……一途じゃない?目標とか、アイドルの活動とかも一生懸命だし」
P「ラーメンとかな」
貴音「Ramen noodles ! It is favorite! 」
P「今のはなんとなくわかったぞ……」
響「貴音、どうやら気合いを入れて聞きすぎてこうなっちゃったみたいなんだ」
P「んなアホな」
響「でも!こうして貴音がネイティブなイングリッシュをスピークして……」
P「それはルー大柴だろう」
響「ごめん、プロデューサー。自分、ちょっと興奮気味で……」
P「まあ落ち着け。そう焦ってもどうなるって問題じゃない」
貴音「」グギュルルル
P「腹が減ったのか?」
貴音「Yes」
貴音「Why are ramen noodles delicious in this way? 」
(訳)なぜ、ラーメンはこうも美味なのでしょう?
響「Takane really likes ramen noodles. 」
(訳)貴音は本当にラーメンが好きだよね
貴音「Yes, ramen noodles are really wonderful food. Why does it drive me mad?」
(訳)ええ。ラーメンとは真、面妖な食べ物です。なぜこうも私を狂わせるのでしょう?
P「お前らやめてくれ。日本にいるのになぜか疎外感を感じる」
P(貴音はルックスも相まって本当に外国人みたいだなぁ。なんていうかエキゾチックな)
響「でも、おなかいっぱいになるとなんだか落ち着くさー」
P「うん。腹が減っては何とやらってやつだ」
貴音「oh・・・oh・・・!」ズルズルズル
P「貴音も少し落ち着け」
響「何を?」
P「貴音の日本語矯正」
響「そんなこと出来るの?」
P「確証はないが、やってみるしかない」
響「どうやって?」
P「比較的日本語に近い音節に並べた英語を読み上げ、日本語の語感を思い出させる」
響「語感……」
P「たとえば、貴音のよく口にする言葉『面妖な……』を」
響「うん?」
貴音「?」
P「『Men』『You』『Now』に分けて、連続で発音する」
貴音「Is it OK now?」
(訳)これで大丈夫なのでしょうか?
P「よし、それじゃあ行くぞ」
貴音「Men」
響(おお!)
P「You」
貴音「You」(音:ユー)
P「だめだ!」
響「貴音ぇ……」
貴音「Sorry・・・Once again!」
P「おう」
響「もう一度だって」
P「流石にそれぐらい分かるよ」
響「ご……ごめん」
P「これでも英検4級だ。なめんなよ」
響(低っ……!!)
貴音「Men」
響(……)
P「Yo!」
貴音「Yo!」
響(おお……!)
P「Now」
貴音「Now」
響「やった!!」
P「面妖な!」
響「面妖な!」
貴音「Mysterious!!」(面妖な!)
P「だめだーっ!!」
響「なんでだよ!!あと一歩でしょ!?」
貴音「Why・・・What has happened!?」
P(結局、貴音の日本語矯正は一向に進んではいなかった)
P(なんども音節矯正に挑戦してみるのだが、結局は英語に戻ってしまう)
P(どうやら、単語はよくてもいざ言葉として発するときには英語として認識されてしまうらしい)
P(ここ一カ月、貴音は仕事も出来ずに悩んでいる。それもそうだ)
P(ずっと、つきっきりで矯正に取り組んでいるため、仕事など出来るわけがない)
P「それどころか……」
T.Shijou「?」
響「うぎゃー!ついに名前まで外国人っぽくなっちゃったぞ!」
T.Shijou「Sorry.Hibiki.HAHAHA!」
P「笑い方まで英語っぽく……」
響「こんなの……こんなの貴音じゃない」
T.Shijou「Hibiki?Are there any problems?」
(訳)響?何か問題でも?
響「……こんなものがあるから……!!」
響「でも……でも……!」
P「今は……それを失うわけにはいかない」
響「こんな……こんなはずじゃなかったのに……!!」
P「いまさら悔やんでも仕方がない。今は、どうするかを考えるしかない」
P「そうだろう?響」
響「……うん。そうだね」
T.Shijou「……」フラリ
P「おい!貴音!どこへ行く!?」
T.Shijou「It carries out to a walk. 」
(訳)散歩に行ってまいります
響「散歩に行ってくるって……」
P「そうか……あまり遠くへは行くなよ」
T.Shijou「Yes,A darling person」
P「……?」
P「……遅い」
響「プロデューサー……」
P(何度も電話したが、一向に電話に出る気配がない)
P「探しに行くか……」
響「じゃ、じゃあ自分も……!」
P「いや、もう夜も遅い。お前は帰るんだ、響」
響「いやだよ!自分も貴音を探すさ!」
P「夜道は危険だ。それに響はアイドルだろう。もし変なゴシップでも書かれたら大変だ」
響「……」
P「安心しろ……っていうのは無茶かもしれないけど、今日はとにかく帰れ」
響「本当に……自分には何もすることはないのか?」
P「そうだな。貴音の無事を祈っててくれ」
響「……うん」
P(さて、貴音探しに出ますか。といっても、あてはないんだが……)
貴音「……」
貴音(なんということでしょうか。私の浅はかな考えが、ここまで問題になろうとは……)
貴音(不思議なものですね。こうして考えは日本語のままなのに、紡がれる言葉は異国の言葉……)
貴音「……HAHAHA!!」
貴音(笑うしかありませんね。今までろくに英語など話したこともなかった私が、今や英語しか話せないとは)
貴音(すぴーどらーにんぐ……なんと恐ろしいものでしょう)
貴音「Darling・・・」
貴音(貴方様……愚かな私を許してください……)
貴音(貴方様の気を引きたいばかりに、このような事態を招いた私を、どうか……)
貴音(それが私の個性であると思うと同時に、ほんの僅かに、こんぷれっくすに思っていたのです)
貴音(そんなあるとき、響が突然すぴーどらーにんぐを使い始めました)
貴音(流暢に英語を話す響は、なんと輝かしく見えたでしょうか)
貴音(その時、私は思ったのです)
貴音(もし私が、流暢な英語を話せたら、あの方はどのような反応をくださるのでしょう?)
貴音(褒めてくださるでしょうか?もっと私にかまってくれるでしょうか?)
貴音(その一心で、つい教材に没頭してしまいました)
貴音「It is this result. 」
貴音(それが、この結果です)
貴音(あの方に褒めてもらうどころか、意思疎通すら困難な状態になってしまいました)
貴音(なんと……面妖な……)
貴音(好奇心が身を滅ぼすとは……よく行ったものですね……)
貴音「……HAHA」
貴音(おや。視界が歪んでまいりました……)
貴音(今夜は満月が大変美しいですね)
貴音(展望台にでも行きましょうか。こんな気持ちのときは、静かに月を眺めているのが一番です)
貴音(そういたしましょう。私は、今や一人きりなのですから)
貴音「The night when the moon is so blue・・・」
貴音(ふふ。英語で歌う月のワルツもよいものですね……)
貴音「♪~~」
また変な方向に行ってしまう
会話の最後に毎回オチつけて『お後がよろしいようで』っていうのか?
通行人A「さっきの女、めちゃくちゃ美人だったな!」
通行人B「そうだな!なんか英語でしゃべってたし……外国人かな?」
P「!!」
P「ちょっとすみません」
通行人B「え?」
P「さっきの話なんですけど……」
通行人A「うん。何?」
P「もしかして、その女性って、身長が170近くあって、銀髪の女性でしたか?」
通行人A「そうだけど……」
通行人B「あんた、あの人の知り合い?」
P「ええ、彼女は四条貴音といいます。俺はそのプロデューサーです」
通行人B「四条……あーっ!」
通行人A「たしか893プロとかいう芸能事務所の……」
P「違います!765プロです!」
通行人A「うーん……はっきりとは分からないけど」
通行人B「多分、あっちじゃないかな」
P「あっち?」
通行人B「新しく出来た、展望台」
通行人A「あー……あったねそんなの」
P「そうですか!ありがとうございます!それじゃあ!」
ポトッ
通行人B「あ!あの、これ落としましたよ!」
P「!!」
P「ありがとうございます!大事なものなんですよ、これ」
P「それじゃあ失礼します!765プロをよろしくお願いしまーす!!」
通行人A「……なんだったんだ?あいつ」
通行人B「そんなに大事なものだったのか……あのmp3プレイヤー」
P(貴音……手間かけさせて……待ってろよ)
貴音「It is held in the breast some day, and the dream in which it slept is seen. 」
(訳)いつかその胸に抱かれ、眠った夢を見る
貴音「……hmm」
貴音(こうしていると……心が癒されますね)
貴音(誰もいない展望台に一人……ふふ。こうしてたそがれるのもまた一興)
貴音(貴方様……)
P「貴音」
貴音「Whom!?」
(訳)何奴!?
P「こんなところにいたのか、貴音」
貴音「……」
P「さぁ、もう帰ろう。だいぶ夜も更けてきた」
貴音「……」
P「?」
貴音『どうせ私の言葉は、貴方様には理解できないのでしょう?』
貴音『だって、私は今、英語しか話せない身なのですから』
P「貴音……」
貴音『私、今ならはっきりと言えます』
P「……」
貴音『私、貴方様を慕っておりました。』
P「あのな……貴音」
貴音『この一ヶ月間、私にずっと付き添ってくださいましたね』
貴音『そのひと時は、私にとって歯がゆくも幸せな時間でした』
貴音『言葉が通じないとはいえ、貴方様が私だけを見てくださる時間だったのです』
P「貴音……?」
貴音『もし、私がこういったならば、貴方様にはどのように聞こえるのでしょう?』
貴音『そう、”月がきれいですね”と……』
貴音『!?』
P『さっきの貴音の言葉、全部筒抜けだよ』
貴音『そんな……なぜ……?』
P『全く……さっきから止めようとしたのに、俺の話を聞かないから』
貴音『……』
P『顔真っ赤だぞ、貴音』
貴音『貴方様……一体いつから、私の言葉を』
P『つい2,3日前のことだよ。そのぐらいから大体何を言ってるのか分かってきてた』
貴音『まさか……貴方様……!?』
P『これだよ』スッ
貴音『音楽ぷれいやー、ですか?』
P『これに入れて、ずっと聞いてたんだ』
貴音『まさか……』
P『そう、スピードラーニングをね!!』ババーン
イイハナシダナーって思ってたのに、これで全部もってかれた
P『……あは』
貴音『貴方様は……いけずです』
P『ごめんごめん……ちょっとからかってみたかったんだ』
貴音『いけずです!!』
P『わっ……ちょっと……泣くなって』
貴音『私が……どれほど思い悩んでいたことか……』
P『うん、大体分かってた』
貴音『!?』
P『言っただろ?2,3日前から分かってたって』
貴音『……』
P『ダーリンって言われた時、てっきり貴方様って意味かと思ってたけどね』
P『今なら分かるよ。そういうニュアンスじゃなかったって』
P『つい英語だと思って、意識がダダ漏れになってただろう?』
貴音『なんと……なんと……』
貴音『……私は……ただ……』
P『でも、その気持ちに応えることはできない』
貴音『……そう、ですか』
P『うん。貴音はアイドル。そして俺はプロデューサー』
P『決して、その垣根を越えてはいけないんだ』
貴音『ええ……分かっていますとも』
P『ごめんな……貴音』
貴音『……ふぅ……っ』
P『でもな』
貴音『……』
P『俺は、またこうして、貴音と月を眺めていたいと思う』
P『愛しているとはいえない。だけどこうなら言えるよ』
P『月が、綺麗ですねって』
貴音『……貴方様……!!』
貴音『旅の恥はかき捨てと言うでしょう?』
P『意味合いは分かるけど、ちょっとちがうな……じゃなくて、流石にまずいって』
貴音『私を辱めた罰です。しばらくの間、こうしていてください』
P『……う……まぁ、いいか』
P(周りには人影もないし、どうせ何言ってるかも聞き取れないんだ。英語だから)
P『さて、じゃあラーメンでも食べに行こうか』
貴音『それは良い提案ですね』
P『だろ?』
貴音『きっと、こうして貴方様と食べるらぁめんは、極上の味でしょうね』
P『ちょっと……買いかぶり過ぎだ』
貴音『よいのです。これで』
P『そうか……』
P(まぁ、今はこれぐらいしてもかまわないか)
P(貴音の日本語矯正も、なんとかしてやらなきゃなぁ……)
律子「日本語の教材を聴きこめばいいんじゃない?」
P「あ……」
律子「何考えてるんですか……」
P「いや、なんというか、盲点だった」
貴音「That's right」
(訳)その通りでしたね
P「さて、じゃあ早速日本語の教材を探すか……」
響「あ!自分、いい教材知ってるぞ!」
P「本当か!?」
響「うん。ちょっとまってて。確か家にあったはずだから、とってくるよ」
ガチャ
P「よかったなぁ、貴音!」
貴音「Reary・・・」
P「……」
響「……」
P「なぁ、響」
響「どうしたんだプロデューサーそんな怖い顔で見るなよやめろよ」
P「日本語の教材っていうから、期待してたのに……」
貴音「クリやクリでゆたさんあんによーやー。ウンジュ様」
(訳)これはこれでいいじゃないですか。貴方様
P「なんで沖縄の方言全開なんだよ!!」
響「じ、自分だって!貴音が完璧にマスターすると思ってなかったから……」
P「スピードラーニングの一件で学べよ……」
貴音「ウンジュ様」
P「うん?」
貴音「こうなっのみぐさぁ~からんかいや、分かってからなますねみ?」
(訳)こうなったからには、分かっていますね?
響「こうなったからには、分かっていますねって」
P「何をだよ……」
貴音「まのみぐさぁ~、わんにんかいちゃー付き添ってから、矯正クミソーリーませ。ウンジュ様」
(訳)また、私にずっと付き添って、矯正してくださいませ。貴方様
P「もうわけがわからん……」
貴音「ウンジュ様、みんかーをお貸しくぃみそーれ」
(訳)貴方様、耳を貸してください
P「いてて……ひっぱるなって」
貴音「かなさんどー、ウンジュ様」ボソッ
P「へっ?」
響「今何て言ったんだ!?貴音!?」
貴音「とっぷしーくれっとやいびーん」
響「うがー!ずるいぞ!」
P「たはは……」
P(驚異の語学能力を発揮して、世界を股に掛ける大女優に貴音は成長した)
P(今でも、貴音とともに多忙の日々を過ごしているが……)
貴音「貴方様」
P「うん?」
貴音「月が、綺麗ですね」
P「うん。月が綺麗だな。とっても」
P(こうして、今も貴音と一緒に、月を見ている)
おわり
読んでくれた人、支援してくれた人、どうもありがとうございました
面白かった
面白い
Entry ⇒ 2012.08.07 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
P「ウチのアイドルの性に対する意識がヤバい」
P「はい、必ずトップアイドルを出して見せます」
社長「……ウチの子たちはちょっと個性的だけど、頑張ってくれたまえ」
P「はあ……(個性的なのはいいことでは?)」
社長「今日から我が765プロは新しいプロデューサーを迎えることになった」
P「よろしくお願いします」
アイドル達「……」
P(暗い……俺、何か間違ったか……?)
P(それとも第一印象で嫌われたんだろうか……?)
社長「……では、事務所周りを案内するからついてきてくれたまえ」
P「はい……」
伊織「春香、アンタ趣味悪いんじゃない?」
雪歩「……男の人だなんて……」
あずさ「今まで社長以外の男の人が事務所にいたことがなかったものね~」
真(ボクの王子様……かも……)
響「にーにー以外の若い男なんて……」
P「……精一杯頑張りますので、どうぞよろしく」
美希「……」
社長「では、小鳥クン、いろいろ教えてあげてくれたまえ」
小鳥「ピ、ピヨ!!?」
社長「では、頼んだよ?」
P「あ、あなたが音無さんですね?よろしくお願いします」
小鳥「ピ…は、はいっ!」
P「なるほど」
小鳥(ち、近い……)
小鳥(男の人にこんなに近づかれるなんて……)
美希「……男の人にあんなに近づくと、子供が出来ちゃうの……」
貴音「事務所であのような……」
やよい「はわー……、大人のゴニョゴニョですー……」
律子「おはようございます」
小鳥「あ、ちょうどいいところに!」
小鳥「こちらの律子さんに聞いてください!それじゃ!!」
律子「へ?……え?(あ、新しいプロデューサー、男の人……)」
P「よ、よろしくお願いします」
P「?」
律子「……もうダメー!!」
P「えー……?」
P「俺、やっていけるのかな?」
P「そんなこんなで初仕事なわけだが……」
P「えーっと、天海さん?そんなに離れないで」
春香「え?あのっ、でもっ、その……」
P「あ、ホラ、車道の方に行くと車危ないよ?」
春香(あ……、肩に手が……)
春香(男の人に触られるなんて……)
春香(これはもう結婚しか……)
千早「……ええ」
P「歌が得意……とか」
千早「……はい」
P(気まずい……)
P「じゃあ、ちょっと聞かせてもらっていいかな?」
千早「……構いません」
―スタジオ―
千早「……他のスタッフさんは?」
P「今日はちょっと聞かせてもらうだけだから、俺しかいないよ」
千早(男の人と二人きりで……!!)
アオイートリー
P「凄い!!本当に凄い歌声だね!!」
千早(男の人にこんなに褒めてもらって……、これがプロポーズ?)
真美「ぎゃー!!やられたー!!」
P「ははは、本当に双海さんたちは元気だね」
亜美「え?あ……」モジモジ
真美「これは……その……」モジモジ
亜美(プロデューサーの兄ちゃんに恥ずかしいところ見られた……)
真美(これが責任とってもらうってやつ……?)
P「お、元気だね」
真(……え?元気?やっぱりボクは男の子っぽいんだ……)
P「うん、元気でとってもかわいいよ」
真「え?ボク……かわいいですか……?」
P「ん?うん、かわいいよ凄く」
真(男の人にかわいいって言われるなんて……、やっぱり王子様なんだ……)
雪歩「は、はい!」
P「もう遠いのはいいとして……」
雪歩「あ、あの私引っ込み思案で、自分を変えてみたくて!その……」
雪歩「あ、えと、その名前は萩原雪歩、好きなのは……」
P「あ、それも聞きたいんだけど」
P「どうして鉄仮面を被ってるのかなって」
雪歩「コレが無いと男の人とお話しできないんですぅ」
P「いや、流石に取ってもらわないと」
P「あ、簡単に取れるな」スポッ
雪歩「あ……」バタッ
P「い、いかん!!まさか倒れるとは!!」
薄れゆく意識の中で、雪歩は思った……。これはもう結婚しかないと……
響「ハム蔵ー!?」
P「ハム蔵ってコイツかい?」
響「あ、ハム蔵!勝手にいなくなっちゃダメ!!」
P「ははは、そう怒らないでくれよ」
P「じゃあ、ホラ、返すよ」
響「……あ、うん……」
響(……いまちょっと……プロデューサーの手と自分の手が……)
響(これは……もしかして妊娠……)
やよい「うっうー、もやし炒めできましたー!!」
やよい「今日のおひるごはんは豪華ですー!!」
P「お、いい匂い」
やよい「あ、プロデューサー……」
P「ちょっともらっていい?」ヒョイパクッ
やよい(あ、プロデューサーが私のもやし炒めを……)
やよい(これがしんこんさん……ですか……?)
あずさ「……ここはどこかしら……?」
あずさ「事務所に電話を……」
ガチャ
P「はい、765プロです」
P「あ、三浦さんですね?え?迷った?」
P「あ、それじゃ俺、迎えに行きますよ。近くに特徴的な建物とか……」
あずさ(迎えに……)
あずさ「私を……ですか……?」
P「え?ええ、そうですけど」
あずさ(プロデューサーさんが……私を迎えに……)
あずさ(そしてそのまま……結婚……なのね……)
P「あの。三浦さん?近くの建物とかですね、教えて貰ってもいいですか?
P「……えっと……」
美希「……」ササッ
P「あの、星井さん?」
美希「何なの?そこの人?」
P「俺と一定の距離を取るの止めてもらえるかな?」
美希「ダメなの。男の人と近づくと妊娠するの」
P「あ、えっと、おにぎり好きなんだよね?一緒に食べようよ」
美希「……中身は?」
P「鮭とおかか……、俺が握ったやつだから味の保証はできないけど」
美希(手作りのおにぎりでプロポーズとはなかなかやるの)
美希(でも、ミキはそんな軽い女じゃないの!!)
美希「おにぎりをテーブルの上に乗せて、ゆっくり離れるの」
春香「今日はみんなに、重大な発表があるの……」
千早「……何かしら……?」
春香「私、プロデューサーさんと、結婚します!!」
千早「……プロデューサーと結婚するのは私よ」
春香「私なんて、プロデューサーさんに肩触られたんだから!!」
アイドル達に戦慄走る
千早「……私と言うものがありながら……」
あずさ「迎えに来てくれたのに……私を捨てるんですね……」
雪歩「……お嫁に行けなくなった責任……取ってもらいますぅ……」
響「春香がそれなら、自分だって……」
響「手と手が触れ合ったぞ……ハム蔵越しに……」
真「……ハム蔵まで……!!」
春香「……そんな……プロデューサーさん……、信じてたのに……」
やよい「美希さん……、私見ました……」
亜美「おにぎり……プロデューサーの兄ちゃん手作りの……」
真美「美味しそうに、食べてたね……」
美希「なっ……!」
千早「くっ……、また妊娠……!?初日から皆をもてあそんで」
美希「え……?手作りおにぎりじゃ……妊娠しないよね……?ね……?」
真「するに決まってるじゃないか!!」
P「いや、しないから」
P「いやいやいや、皆さん酷すぎますよ」
P「音無さん、秋月さん、お願いします」
律子「……」
小鳥「ゴメンね……皆、私、一足先に大人の階段を登っちゃったの……」
雪歩「……大人の……階段?」
P「……(この人マジどうやって今まで生きてきたんだろう?)」
P「えーっと、今から皆さんに性教育します。」
P「じゃあ始めますよ」
千早「まさか……男の人と同じ部屋に入っても妊娠しないなんて」
春香「男の人に肩を触られても妊娠しないんだね……」
美希「や、やっぱりおにぎりじゃあ妊娠しなかったの!」
亜美「すごーく青ざめてたくせにー」
真美「ちょー面白かったよー!」
あずさ(迎えに行くって言うのがプロポーズじゃなかったなんて……)
響(何かプロデューサー、自分の時は教えにくそうにしてたさー)
雪歩「あ、あの、コンクリートの発注キャンセルでお願いしますぅ」
真(やっぱり王子様の可能性も少しだけ……?)
P「で、俺がお迎えと」
P「あの二人はたぶん大丈夫だと思うんだが……」
―仕事先―
P「お、いたいた」
P「……ん?」
伊織「伊織ちゃん、疲れちゃった。ジュース買ってきなさい」
スタッフA「え?」
伊織「何ボケッとしてるのよ。早くしなさい」
スタッフ達「まただぜ……」
貴音「……下賤な手で私の台本に触るのはお止めさない!!」
貴音「余計なことは、なさらなくて結構です」
スタッフ達「こいつら何様だよ……」
貴音伊織「!!」ビクッ
P「何をしてるんだ!!スタッフの皆さんにその態度!!」
P「早く謝りなさい!!」
伊織「な、何よ……、私に逆らおうっての……?」
P「いいから早く謝るんだ!!」
伊織「ひっ……」
貴音「……も、申し訳……御座いませんでした……」
伊織「……グスっ……ご、ごめんなさい……」
スタッフ「……いや、まあいいってことよ」
P「誠に申し訳ありません、私どもの教育が行き届かないばかりに」
スタッフ「ははは……、いやまあ、気にしてないから」
スタッフ「新しく765プロに入ったんだってな……まあ頑張んなよ……」(小声)
貴音「……はい」
P(道理でポテンシャルの割に売れてないわけだ……)
伊織「グスっ……グスっ……、ごめんなさい……」
P「なんでまた、あんな態度を……」
貴音「それは……私たちも、殿方が……その、苦手と言いますか……」
貴音「765プロの中では、唯一、伊織が殿方を恐れず仕事をしていたので」
貴音「私も苦肉の策で……」
伊織「だって……しょうがないじゃない……」
伊織「使用人を扱うようにしないと、男の人が怖いんだもの!!」
貴音「どうしてよいやら……途方に暮れておりまして……」
貴音「私には……もう後がないのです……うう……」
伊織「ある日気づいたのよ、男と思わなきゃいいんだって」
伊織「だから、凄く上から、見下すようにして話してれば、男の人を意識しなくても
いいんじゃないかって……グスっ」
伊織「でも、現場の評判はどんどん悪くなるし……」
伊織「結局、家にいるのと同じように、本当の自分は出せないし……」
伊織「こんなんじゃ、私、アイドルになった意味がないじゃない……」
P「……」
P「偉いぞ」ナデナデ
伊織(あ……)
貴音(……これは……)
P「これからは、仕事の現場には、必ず俺がついていくよ」
P「俺はみんなのプロデューサーだからな、怖いことは、絶対に起こさせない」
伊織「うん……」
貴音「はい……」
P「だから、俺と一つ約束してくれ」
貴音伊織「?」
スタッフ達(げ、また765プロか……)
伊織「あの……、おはようございます!」(ニコッ)
貴音「おはようございます!」(ニコッ)
スタッフ達「あ、あれ……?」
スタッフA「えーっと、ご希望のオレンジジュース」
伊織「ありがとうございまーす!」(ニコッ)
スタッフA「あ、え?うん」
スタッフB「あ、四条さん、台本の差し替えがありまして、新しい台本です」
貴音「ありがとうございます」(ニコッ)
その日、スタッフBの心を、今まで生きてきた中で最大級の衝撃が貫いたのだった
P「ニコッと笑って挨拶すること、簡単だろ?」
P「ウチの子たちは、男性を過剰に意識しなけりゃ最高の素材なんだ」
P「よーし、目指せ、トップアイドル!!」
P(しかし、何か忘れてるような)
伊織(ナデナデなんてされたら、結婚するしかないじゃない!)
貴音(殿方に頭を撫でられるなど……これは最早生涯を添い遂げるしか……)
やよい「……けっきょく、赤ちゃんはどうやったらできるんですかー?」
終わり
P「ファンとのふれあいは最も大事な仕事だ」
P「しかし、今までの765プロはそういう仕事が全くできなかったらしい」
P「だが、ここからは違うぞ!新しい765プロを見せるんだ」
―握手会―
俺「デュフフフ……よろしくオナシャス……」
雪歩「ひい……」
雪歩(プロデューサー、助けてー!!)
雪歩「きゅう……」バタッ
P「いかん!!」
P「担架容易してくれ」
俺「……」
ヒソヒソ クセーンダヨ クウキヨメヨ アイツノセイカヨ
雪歩「ごめんなさい……」
P「ちょっとずつ、男に慣れて行かないといけないな……」
雪歩「でも……、今日みたいのだと……」
P「ふーむ……」
過剰にしたいと思うんだがどうだろう?」
P「嫌だったら、すぐ止めるけど」
伊織「……べ、別にいいんじゃない?」
春香「……ど、どんなことをするんでしょう?」
P「まあセクハラにならない程度に」
真(ジュースを回し飲みしたりとか……、きゃー!!)
真(……あれ?間接キスは妊娠しないんだっけ?)
社長「スキンシップ過剰と言うからどこまで凄いことをするかと思ったら……」
やよい「もういい感じだとおもいまーす!!」
真美「えー、もうちょっと待とうよー」
社長「みんなで鍋とは……(この暑いのに)」
P「ショック療法はまだ早いことがわかりましたから」
P「俺や社長が箸突っ込んだ鍋から食べるのが第一段階です」
P「あ、それと、男と一緒に鍋つついても妊娠はしないからな、安心しろよ」
真「や、やだなあ……、分かってますよアハハハハ……」
春香(ここはプロデューサーさんに取り分けてあげて……)
春香「ぷ、プロデューサーさん……」
貴音「……あなた様、取り分けておきました。どうぞ」
P「ん?おう、すまんな」
P「あれ?どうした?春香」
貴音「どうやら春香も取り分けていたようですね」
P「あ、スマンスマン。そっちも食べていいか?」
春香「ぁ……、その、ど、どうぞ!!(やったあ!!)」
P「おう、ありがとう」
貴音「そういたしますと、あなた様の食べかけの分が余ってしまいますね」
P「そっちも食べるから、置いといて」
貴音「いいえ、やはり鍋は熱いうちに食べてこそ」
貴音「というわけで……えい!」
P「あ、俺の、食べちゃった。まあいいか」
他のアイドル「っ……!!!」
貴音(正妻の座は私のものです)
雪歩「わ、私はいいですぅ……」
P「駄目駄目、これも仕事の一環なんだから……」
P「ほら、俺が取り分けたから」
雪歩(この間も迷惑かけちゃったし……)
雪歩(勇気を振り絞って……、えい!)
雪歩「あ、食べれました!おいしいです!」
P「よしよし」ナデナデ
雪歩「あ……」
P「ちなみにナデナデでも妊娠はしないからな、プロポーズでもないぞ」
伊織「……!!!」(ガーン)
貴音「がーん……」
P「さて」
春香「プロデューサーさ~ん、やっぱりこの時間の都内の電車なんて
乗れませんよう……」
P「いやびっくりしたよ。始発に乗って来て、都内に入ったら降りて自転車だろ?」
P「よくまあ続いてたな」
春香「えへへ……(褒められちゃった……)」
P(褒めてないぞ)
P「これから忙しくなると思うし、流石に電車は使わないとな」
春香「あ、男の人がたくさん……」
P「大丈夫だ、俺が守ってやるから」
春香(俺が守るなんて……これがプロポーズ……)
P「さ、乗るぞ」
乗車後
春香「……」
春香「乗ってみたら、意外に大丈夫でした」
P「まあそうだろう」
春香「あははは、取り越し苦労だったみたいですね」
P(……今はまだ……な)
P「さて、次は某ダンジョン級の巨大駅だ」
P「あれ全部がここで乗ってくる乗客だ」
春香「」
春香(いやあああああああああ!!!!)
P「天海さん、大丈夫。俺につかまってるんだ!!」
春香「はいい……!」
春香(でも……凄い押されて……男の人がこんなに……)
P(仕方がない)
春香(あ、プロデューサーさん……私の肩にそんなに手をまわして……)
春香(私、大丈夫そうです……)
俺「ちくしょう……、電車の中でイチャイチャしやがってよう……」
あずさ「あら~、また電車ですか~?」
美希「プロデューサーはセクハラしてくるから嫌なの」
P(半泣きで抱きついてきたのお前じゃん……)
やよい「わ、私は……もっとやってもいいかなーって……」
真美「真美も……、もう何回かやっても……いいよ?」
P「今日は違う趣向だ」
雪歩「……秋○原……?」
亜美「怖いよ……兄ちゃん……」
P「大丈夫、彼らは基本的に人畜無害だ」
響(あ、目が合うとそっと目を逸らすぞ)
小鳥(落ちつくわ……)
律子「でも何か変なにおいが……」
律子「生態……ですか?」
P「ああ。では、こちらに来てくれ」
―とあるゲームセンター―
P「ここだ……」
伊織「ちょ、ちょっと、ゲーム機に突っ伏してる人がいるわよ?
救急車呼ばないと」
P「いや、彼は大丈夫だ。彼が今日、みんなに見せたい人だ」
P「このゲームは、『アイドルマスターズ』……」
P「アイドルを育てるゲームだ」
真「……いろんなゲームがあるんですね……」
P「遂に、成し遂げたんですね」
「ぐ……、は、はい……、遂にちーちゃんでSランク……」
P「ちなみに彼は7年間、このゲームをやり続けたそうだ」
千早「7年……!!どうしてそこまで……」
「だって……愛してるから……、きっとトップアイドルにって……」
千早「……!!」
雪歩「……」
P「みんなを応援してくれるファンは、純粋にみんなを応援してくれてる」
P「怖い存在じゃないんだ……」
アイドル達「……!!」
雪歩「……私、もう一回握手会やりますぅ!」
P「よし、よく言ったぞ!!」
ヒソヒソ アイツマタキテルゼ
俺「……」
俺「ブヒッ……お、応援してます!!」
雪歩「ありがとうございます!」(ニコッ)
俺「あひい……」
雪歩「これからも、応援してくださいねっ?」(ニコッ)
コンドハ キモオタガ タオレタゾー
P「成長したな……」グスっ
雪歩「あ、ありがとうございますー」
雪歩「あ、あの……」
雪歩「上手くできたご褒美に……」
雪歩「わ、私のこと、雪歩って、呼んでくださいっ」
P「え?そんなのでいいのか?」
P「じゃ、よく頑張ったね、雪歩」ナデナデ
雪歩(下の名前で呼んで貰うなんて……)
他のアイドル(これが婚約……)
他のアイドル(私も負けてはいられないわ……)
P「天海さん……じゃなかった、春香、次の仕事なんだけど」
春香「はい、どうしました?プロデューサーさん?」フフン
雪歩「くっ……」
P(俺も割と慣れてきたなー)
P(みんなの仕事も増えてきたし、いい傾向だ)
美希「みんなイチャイチャして、軽い女なの」
美希「ミキはそういうの、ありえないって思うな」
美希「そこに置くの」
P「はいはい」
伊織「なんなの?アレ?」
千早「……プロデューサーが、毎日美希におにぎりを作って来てるの」
亜美「えー、ミキミキだけずるーい!」
真美「真美にもちょうだーい!!」
美希「やっ!!これはミキのなの!!」
伊織「……美希、それはちょっと酷いわよ?」
美希「ふーんだ」
P「……え?そう?」
千早「おにぎりを毎日作ってくるのはやりすぎでは?」
千早「しかも、群馬から朝一で配送されるお米を使って」
千早「中身はオーソドックスと斬新なものを半分ずつ」
P「なぜそれを……」
P「星井さんは、総合的な才能はウチでも随一だと思う」
千早「ええ、私にはグラビアはできませんし」
千早「くっ……」
P「しかしレッスン量が足りないから、その魅力を引き出せないんだよなあ」
P「モチベーションが上がるならと思って、いろいろやってみてはいるんだけど」
千早「確かに、美希だけは以前とあまり仕事量が変わりませんね」
P「そうなんだよなあ」
P「それでイラついてるのかなと思ったりしてな」
美希「……何か、嫌になっちゃった……」
小鳥「大変です!プロデューサーさん!!」
P「へ?」
小鳥「こんな書置きが……」
―ミキは旅に出ます 探さないで下さい―
P「何やってんだ……。えーっと、音無さん、今日仕事がある人の送迎
お願いできますか?」
社長「……送迎は任せたまえ」
小鳥「社長!!」
社長「早く行くんだ」
P「はい、探してきます!あ、一時間ごとに連絡入れますから」
千早「私たちも探しましょう……」
伊織「意外ね……、一番怒ってると思ったけど」
千早「怒ってるわよ」
トボトボ
美希「……」チラッ
トボトボ
美希「誰も来ないの」
美希「ふーんだ……」
変質者「ぐへへ、めんこいおなごじゃ」
真「……!!今悲鳴が……」
P「……(これは)」
P「美希!!いるんだろ!!」
美希「プロデューサー!!助けて!!」
変質者「大声出すんじゃねえ!!」
P「あ、いた」
変質者「ちっ!!見つかった!!」
P「お前、星井さんを返してもらうぞ」
P「うおおおおおおおおおおお!!」
千早「……」
美希「……」
千早「……」
美希「ごめんなさい……」
千早「謝って済む問題じゃないわ……」
美希「だって……こんなことになるなんて……」
千早「……」
美希「……」
千早「プロデューサーは、書置きを見てすぐに飛び出して行ったわ」
千早「みんなも一緒に探してくれた……」
千早「それだけ、あなたのことをみんな大切に思ってるのよ?」
美希「……!!」
P「見つけてほしいなら行き先を書いた方がいいぞ。あれじゃ分からん」
ミキだけ取り残されたカンジがして、さみしかったの……」
P(あれだけ尽くしてた俺って一体……)
千早「美希は……、もっと素直になってもいいと思うわ」
美希「……素直に……」
―後日 調理室―
美希「できたのー!!」
やよい「わあ!凄い量のおにぎりですー!!」
美希「この前は迷惑かけちゃたから、おわびなの」
P「あ、ありがとう。美味そうだな」
美希「あと……その……」
美希「これからは、千早さんのレッスンについて行きたいの」
P「……ハードだぞ?」
美希「うん、分かってるの」
P「よしっ!!」
美希「あ、それから……」
美希「これからは、ミキがおにぎり作ってくるから、一緒に食べようね」
千早「敵に塩を送ることになろうとは……」
千早「でも、夫の悩みを解決するのは妻の役目……」
千早「負けないわよ」
P「何かこないだから誰かに見られてる気がする……」
P「まあ気のせいか」
終わり
Entry ⇒ 2012.08.07 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
竜華「浮気をしようと思う」
竜華「いや、せやから……」
泉「いきなり何言ってるんですか」
フナQ「見損ないましたわ。まさか浮気するような人やったとは」
竜華「まだしとらんよ!」
竜華「ただセーラ達の意見聞いてからにしようと思って……」
セーラ「俺らがええ言うと思ってたんか」
泉「そうですよ。園城寺先輩が聞いたら……」
フナQ「喧嘩でもしたんならさっさと話し合ったほうがええで」
セーラ「そもそも何で浮気にたどり着いたんや」
竜華「魅力とか甲斐性みたいのを向上させようと思って」
泉「魅力?」
セーラ「何で」
竜華「飽きられないため?」
セーラ「恋愛に飽きるとかないやろー」
竜華「ほな甲斐性」
セーラ「浮気は甲斐性ってやつか?あんなん本気にすんな」
竜華「せやかて……」
セーラ「怜部屋に置いて何しに来た思ったらこんなアホなことかい……」
フナQ「……。で、何で魅力向上させんのに浮気なんですかね」
竜華「みんな以外の人に相談したんよ」
竜華「そしたら色々な子と関係持てばええって言われて」
セーラ「……なあ、竜華。誰に相談したんや」
竜華「誰かは分からへん。ネットやし」
竜華「ええ?恥ずかしいやん相談見られるの」
フナQ「どうせしょうもない相談なんやからええやろ」
竜華「うう……」カチカチ
ryuka;恋人に飽きられない方法は何かありますか?
セーラ「……こんなんネットとかやなくて怜に直接聞けばええやん」
竜華「いちいちツッコミいれんといて!めっちゃ居たたまれない!」
フナQ「はいはい」カチカチ
竜華「ポエムを勝手に見つけられたばかりか音読された気分や……」
takehisa;簡単よ自分の魅力を向上させれば良いだけ
ryuka;自分磨きですか?
takehisa;まあそんなところだけど。外見じゃなくて内面
セーラ「案外まともな事言うとるな」
フナQ「続き見ても同じ事が言えるか」
takehisa;沢山の女の子と関わる
takehisa;あわよくば関係をもつ
セーラ「……」
ryuka;それって浮気じゃないんですか?
takehisa;恋人が1人じゃなきゃダメって誰が決めたというの
takehisa;遊び半分じゃなければそれは浮気じゃない。本気よ
takehisa;話が逸れたけど沢山の女の子と関わるとそれだけスマートな身のこなしが出来るようになるわけ
ryuka;なるほど。でも恋人は怒りませんか
takehisa;怒るも何もバレなきゃ問題ないわよ
takehisa;バレないように立ち回るのもいかにスマートかが重要よ
ryuka;万が一バレたらしばかれたりしませんか?
takehisa;バレたこと無いからわからなーい
竜華「うう」
竜華「う、うちもちょっとおかしいなーとか思ったんよ?」
泉「スマートな先輩とかもう先輩じゃないですよ」
フナQ「ネットの情報なんて話半分に見る程度が丁度ええのに」
takehisa;ま、怖いなら関係持つのはやめて仲良くする程度に留めておきなさい
takehisa;わざと色々な子と見えるところで仲良くすると……
ryuka;すると?
takehisa;恋人の嫉妬を煽って釘付け
ryuka;なるほど!それくらいなら出来そうです!
takehisa;力になれたなら嬉しいわ
ryuka;ちなみに何人の人と関係を持っているんですか?
takehisa;片手じゃたりないわね
フナQ「……」
フナQ「恋人の嫉妬を煽って釘付け……ねぇ」
竜華「……」
セーラ「お前これが八割方目的やろ」
竜華「……だってヤキモチ怜見たいんやもん」
泉「飽きられない為の魅力向上は?」
竜華「……」
竜華「仕方ないやん!」
竜華「ヤキモチ焼いて拗ねた怜が可愛かったんやもん!また見たかったんやもん!」
セーラ「逆ギレすんな」
竜華「ううう」
セーラ「つかヤキモチってあれか、一回戦の動画見たときのか」
竜華「そうそう」
竜華「あの後ずっとしがみついてて可愛かったんやで」
セーラ「……まあそれだけ見たら可愛いもんやけど」
セーラ「その後怜が何したか覚えてへんの?」
竜華「へ?」
セーラ「二回戦集中狙いしてボコッたやん。しかも泣かせたやん」
竜華「……」
セーラ「ちょっと可愛いって竜華が言うてあれやで」
セーラ「浮気なんてしようもんなら……ヤキモチ程度で済むと思うんか」
竜華「……」
泉「あの人は黙って切り捨てたりしそうなタイプですよね」
セーラ「さもなければ」
フナQ「リー棒突き立てられるかも」
フナQ「目に」
セーラ「あいつ勘鋭いからなー」
竜華「!」ガタガタ
竜華「でもネットの人……」
フナQ「からかわれたに決まっとるやないですか」
フナQ「ネットなんてどうとでも言えるんやから」
セーラ「お前騙されやすいからなー」
泉「今時何股したーとか自慢気に言う人居ませんよ」
セーラ「このネットの、もしかして怜やったりしてな」
フナQ「本当に寝とったんですかね」
竜華「!」
泉「誘導尋問的な」
セーラ「あーこれは目にリー棒やなー」
竜華「と、怜いいいい!」ダダダッ
竜華「怜いいいい!」ガバッ
怜「うっ……」
竜華「ごめんあれ誤解やから!許してええええ」ギューッ
怜「……苦しいから……」
竜華「うちにはあんただけやから!」ギューッ
怜「急に何なん……」
セーラ「行ったか……」
泉「先輩、いつか詐欺にあいそうですよね」
フナQ「あの人にネット使わせたらあかんわ」カチカチ
フナQ「ネットニュース……ん?これ近場やん」
セーラ「なにー?」
フナQ「近辺で人が刺されたとか……あ、未遂か……って麻雀部の人やん!」
泉「マジですか?」
フナQ「被害者は長野の代表の部長らしいですね」カチカチ
フナQ「部活の大会で観光中の出来事やって」
セーラ「通り魔か何かか?ほんま災難やな」
泉「最近ほんま物騒ですよね……」
怜「……だから何のこと言うてんの?」
竜華「あれは気の迷いやねん!」
怜「あれが何なのかから分からんし」
竜華「せやから目にリー棒だけは堪忍してえええ」
怜「は?」
完
また書いてね
>>37
宥「冗談でもダメだからね?」
Entry ⇒ 2012.08.07 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
クロヴィス「やめろ!腹違いとはいえ実の兄だぞ!」ルルーシュ「…」
ルルーシュ「残念ですよ、兄さん」
クロヴィス「ま、待ってくれ!!殺すな!!」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「そ、そうだ!!お前、コーネリアは覚えているだろ!!お前のことを慕ってた!!」
ルルーシュ「当然です」
クロヴィス「姉上はとても美人になっている!!うん!!今度、会わせてやる!!きっと驚くぞ!!ははははは!!」
ルルーシュ「終わりにしましょう、兄さん」
クロヴィス「ユ、ユーフェミアとの謁見の場を設けてやる!!!ユーフェミアも美人になっているぞ!!あいつは表舞台に出ていないから、顔なんて久しく見てないだろ!?」
ルルーシュ「……」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「姉上は美人だろう?ユーフェミアはまだ幼さを残しているが、やはり美人だ。ルルーシュもそう思うだろ?」
ルルーシュ「兄さん。もう関係ないんですよ。私は復讐のためにここへやってきたのですからね」
クロヴィス「ま、まて!!早まるな!!姉上もユーフェミアもお前のことを心配していた!!死んだと聞いたときは三日三晩泣き続けたのだぞ!!」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「そんな姉妹をお前は裏切るのかぁ!?この私を討つ事でぇ!!やめろ!!復讐は何も生まれない!!」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「そうだ!!位は騎士候だが、部下にヴィレッタという美人もいる!!そいつをお前のくれてや―――」
バァァァン!!!
クロヴィス「ひぃ?!」
ルルーシュ「生き恥を晒すおつもりですか?クロヴィス兄さん?」
クロヴィス「ルルーシュ……やめろぉ……」
クロヴィス「わ、分かった……死ぬ。死ぬから」
ルルーシュ「なに?」
クロヴィス「撃つな……撃つなよ……そのままでいろ……」
ルルーシュ「何をするおつもりですか?」
クロヴィス「遺作を残そうと思ってな」ゴソゴソ
ルルーシュ「……」
クロヴィス「これでは私の芸術作品は各方面から絶賛されている。成長したお前の姿を絵に残したい」
ルルーシィ「そうは行きません」
クロヴィス「なぜだぁ?!」
ルルーシュ「絵を遺言にし、俺が殺害したことを公言するおつもりでしょう?」
クロヴィス「その手があったか?!」
ルルーシュ「……」バァァン!!!
クロヴィス「ひぃ?!」
クロヴィス「ルルーシュ……よし……では……」ゴソゴソ
ルルーシュ「次はなんですか?」
クロヴィス「実はこの少女を探している」
ルルーシュ「……!」
ルルーシュ(この女は……)
クロヴィス「名前はC.C.という。この少女をお前の奴隷にくれてやる。これでいいだろう?」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「ここだけの話。こいつは中々の美人で、しかもお尻がいい」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「どうだ?お尻フェチのお前にとっては垂涎ものであろう!ははははは!!!」
ルルーシュ「兄さん……もう……死んでもらえますか……?」
クロヴィス「くそぉ!こうなったら!!」バッ!!
ルルーシュ「なに!?」
クロヴィス「父上に訴えるしかない!!」ダダダダッ!!
こいつ追い詰められて銃突きつけられてん忘れてるだろwww
クロヴィス「シャルル皇帝陛下につなげぇ!!」
クロヴィス「聞こえているのか?!」バンバン
ルルーシュ「艦内の電源は全て落としたはずですが?」
クロヴィス「そうであった……!!」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「ルルーシュ!!私がお前に何をしたというのだ?!言ってみろ!!」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「私はお前を悼むためにこうしてエリア11の総督になったのだぞ!!」
クロヴィス「このような兄を殺すなんて狂気の沙汰ではないかぁ!!」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「おねがいだ……ルルーシュ……命だけは……いのちだけはぁ……」ガクガク
ルルーシュ(なんて情けない……。このような者が日本人の虐殺を行ったのか……)
ルルーシュ「……そこに直れ!!クロヴィス!!!」
クロヴィス「は、はい!!」
クロヴィス「ど、どういう意味だ?」
ルルーシュ「そのままの意味だ」
クロヴィス「……?」
ルルーシュ「……っ」バァァン
クロヴィス「やめろぉ……鉄砲はやめろぉ……」
ルルーシュ「お前は人を殺すことになんの抵抗もないのか?」
クロヴィス「……あ、あいてはイレヴン……だ……」
ルルーシュ「そうだな。ブリタニア人の奴隷、イレヴン。だから殺してもいい。兄さんはそう考えている」
クロヴィス「う、うん」
ルルーシュ「では、ここで俺が兄さんを殺した場合、俺の今後はどうなると思いますか?」
クロヴィス「国家反逆罪に問われるだろう」
ルルーシュ「それは法律の問題ですよ。俺が言いたいのは、身内が、コーネリアが、どのような感情を芽生えさせるかと言っている!!」
クロヴィス「……恨むだろうな……犯人を……いや、恨んで欲しい……な……」
ルルーシュ「そうだ。人を殺せば恨まれる。そして自分が撃たれることになる。兄さんはそのことが分かっていない!!」
ルルーシュ「分かったのですね?」
クロヴィス「人を無闇に殺すのはよくない。ということだな」
ルルーシュ「ええ。たとえそれがイレヴンでも」
クロヴィス「そうだった……私が間違っていたようだ……ルルーシュ」
ルルーシュ「分かってくれましたか」
クロヴィス「ああ。目が覚めた。心が晴れ晴れとしている。悟りを開いたのかもしれないな」
ルルーシュ「兄さん!」
クロヴィス「ルルーシュ!!」
ルルーシュ「では、さようなら」
クロヴィス「!!」
バァァァン!!!
ルルーシュ「……」
クロヴィス「ひぃー……ひぃー……」ガクガク
ルルーシュ(くそ……なぜだ……何故、この距離で外す……。我ながら細い神経だな……!!)
ルルーシュ「……!!」
ナナリー『―――私はお兄様と居るだけで幸せです』
ルルーシュ(どうしてナナリーがちらつく……!!)
クロヴィス「休日は庭園でルルーシュとゆっくりチェスをして……それから、絵を描いて……のんびり過ごしたいだけなのに……」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「あと考古学の研究とか……遺跡巡りとか……したいだけなのに……どうして……どうして……私が殺されなければならないんだぁ……」
ルルーシュ「……っ」
クロヴィス「ごめんなさい……ごめんなさい……」ガクガク
ルルーシュ「……!!」
クロヴィス「あぁ……いやだぁ……死にたくない……また、ルルーシュとチェスがしたい……。あの私が悔しがっているのを見下すルルーシュの顔が見たい……」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「ナナリーに一目会いたい……」
ルルーシュ「なら、死んだことにしろ」
クロヴィス「……え!?」
クロヴィス「いいのか?!」
ルルーシュ「皇位を失うことになるんだぞ?」
クロヴィス「……」
ルルーシュ「どうする?お前の選択肢はふた―――」
クロヴィス「いいだろう。死んだことにする」
ルルーシュ「……いいのか?」
クロヴィス「本当のことをいうと、総督に向いていないと薄々自覚していた」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「カメラの前で耳障りのいいことだけを言う者になど、愚民しか尻尾を振らないからな……」
ルルーシュ「そうですか」
クロヴィス「また、あの日に戻れるなら皇位なんていらない」
ルルーシュ「皇位がなければあの日には戻れませんがね」
クロヴィス「え……」
ルルーシュ「……」
あとダールトン
この二人を殺めたルルーシュは許されない
証拠隠滅のために民を虐殺だっけ?
かなりえぐいよね
ルルーシュ「俺とは会えますが」
クロヴィス「……」
ルルーシュ「迷うことなんてないでしょう?」
クロヴィス「そうだな。迷うことなど何もなかった」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「よかろう。私、クロヴィスは死ぬ!!」
ルルーシュ「よし」
クロヴィス「では、ちょっと待っていろ」
ルルーシュ「は?」
クロヴィス「今、エリア11全土に私が死んだことを報告し―――」
ルルーシュ「やめろ!!!貴様はバカか!?」
クロヴィス「しかし!!知らせないと行方不明扱いになってだな……!!」
ルルーシュ「貴様の腹心を使えばいいだろうが!!お前が放送してどうする!!」
クロヴィス「おお!!そうか。では、バトレーを呼ぼう」
クロヴィス「バトレーよ」
バトレー「はい」
クロヴィス「私は死んだぁ!!!」バッ!!
バトレー「な、何を仰っているのですか……?」
クロヴィス「疲れたのだ……」
バトレー「は、はい……?」
クロヴィス「総督という肩書きに。私は綺麗なテラスで可愛い弟とチェスをしたり、絵を描いたりしたい」
バトレー「しかし!!」
クロヴィス「新しい総督にはコーネリアを推す。よろしく頼む」
バトレー「殿下!!!殿下ぁぁぁぁ!!!」
クロヴィス「許せ!!私は弟と生きることを決めたのだ!!!」
バトレー「どういうことですかぁ!!」
クロヴィス「あと可愛い妹も待っている!!さらばだ!!」
バトレー「でんかぁぁ!!」
クロヴィス「待たせたな」
ルルーシュ「とにかく身を隠しますよ」
クロヴィス「ああ。ところでルルーシュは今、どこに住んでいるのだ?」
ルルーシュ「アッシュフォード家の世話になっています」
クロヴィス「そのことは姉上たちには?」
ルルーシュ「報告するわけがないでしょうが」
クロヴィス「そうか。しかし、ルルーシュ。お前を政治の道具にするつもりなんて更々ないぞ?」
ルルーシュ「兄さんになくても、シャルルにはある」
クロヴィス「そんなことはないと思うが」
ルルーシュ「いいから、来い」
クロヴィス「ルルーシュよ!また、チェスができるな!」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「な?」
ルルーシュ「黙ってついてこい!!」
ジェレミア「失礼します!」
ヴィレッタ「なにがあったのですか?!」
バトレー「来てくれたか……」
ジェレミア「クロヴィス殿下が総督の座から退いたというのは?」
バトレー「突然のことで混乱している……」
ヴィレッタ「すぐに後を追いましょう」
ジェレミア「そうだな」
バトレー「やめろ。総督が行方不明になったと知れたら全体の士気に関わる……それに……」
ジェレミア「それに?」
バトレー「殿下は死んだことにしてほしいと言ってきたのだ」
ヴィレッタ「なんと……」
ジェレミア「他には何か言っていませんでしたか?」
バトレー「そういえば……弟と生きるとか……可愛い妹が待っているとか……」
ジェレミア「クロヴィス殿下の弟と妹……?」
ルルーシュ「今日はとりあえずここを使ってください」
クロヴィス「おお……。凋落したとは聞いていたが、流石はアッシュフォード。設備は充実しているな」
ルルーシュ「あの世で寝るよりはマシでしょう?」
クロヴィス「さてと、ルルーシュ?」
ルルーシュ「はい?」
クロヴィス「チェスでも、どうだ?」
ルルーシュ「兄さん。自分の立場が分かっているのですか?」
クロヴィス「今はクロヴィス・ランペルージだな」
ルルーシュ「違う!!勝手に実兄になろうとするな!!!」
クロヴィス「腹違いとは実の兄だろ!!」
ルルーシュ「いいから!!俺が良いと言うまでこの部屋から出ないでください!!」
クロヴィス「そんな!!ナナリーは!?ナナリーには会えないのか?!」
ルルーシュ「落ち着いたら会わせますから」
クロヴィス「チェスもだぞ!!ルルーシュ!!分かっているな!?」
ルルーシュ(全く……大丈夫なんだろうな……)
ナナリー「お兄様、お帰りなさい」
ルルーシュ「ただいま、ナナリー」
ナナリー「……」
ルルーシュ「どうした?」
ナナリー「お兄様、何かあったのですか?」
ルルーシュ「え?」
ナナリー「足音がとても疲れているときの感じなので」
ルルーシュ「はは。ちょっと歩き疲れただけだ」
ナナリー「そうですか」
ルルーシュ(まだナナリーとクロヴィスを会わせることはできないな)
ルルーシュ(何をされるかわからない……)
ナナリー「……」
ギルフォード「姫様。大変です」
コーネリア「どうした?」
ギルフォード「エリア11総督のクロヴィス殿下がお亡くなりになりました……」
コーネリア「なんだと?」
ギルフォード「……ということにしてほしいと」
コーネリア「……どういうことだ?」
ギルフォード「まだ詳しいことは確認している最中なのですが。何でも職務を放棄し、行方を眩ませたらしいです」
コーネリア「クロヴィス……!!皇族としての自覚がないのか……!!」
ギルフォード「それを素直に公表するわけにもいかないので死亡したことにしたいと―――」
コーネリア「抜けている。惚けている。堕落している!!」
ギルフォード「私に言われましても……。そこで姫様にエリア11の総督にしたいと……」
コーネリア「……いいだろう」
ギルフォード「姫様……」
コーネリア「総督になり、クロヴィスを探してくれる!!!草木を燃やし尽くし、更地にしようともな!!!」
ルルーシュ(俺を疑っていたカレンはもう心配ないな……。次の段階に進むか)
ナナリー「お兄様、大変です」
ルルーシュ「どうした?」
ナナリー「スザクさんが……」
ルルーシュ「なに!?」
テレビ『クロヴィス殿下殺害の容疑で逮捕されたのは名誉ブリタニア人の枢木スザクと判明いたしました』
ルルーシュ(くっ……まさかスザクが……!!)
ナナリー「お兄様、嘘ですよね?」
ルルーシュ「ああ。あいつがこんなことできるわけない」
クロヴィス「やっと私は死んだことになったか」
ナナリー「え?」
ルルーシュ「貴様!!どこから沸いて出た!?」
クロヴィス「あれから数日だ。チェスもネット通販で購入してしまったぞ」
ナナリー「その声……」
ナナリー「……誰ですか?」
ルルーシュ「ナナリーから離れろ!!ゲスが!!」
クロヴィス「ゲスって……実の兄に失礼だな」
ナナリー「……?」
ルルーシュ「部屋を出るなとあれほど言っただろうが!!」
クロヴィス「だが、やっと公には死んだことになった。これで私は死人。私が道を歩いていてもそっくりさんで済ませることができる」
ルルーシュ「できるか!!」
ナナリー「もしかしてクロヴィス兄様?」
クロヴィス「そうだ。ナナリー。クロヴィスだ」
ナナリー「……お、お会いできて光栄です」
クロヴィス「これからはずっと一緒だ。そうだ。スケッチブックも買ってきたんだ。お前をモデルに絵を描きたい。いいな?」
ナナリー「嫌です」
ルルーシュ「兄さん!!まだ部屋で大人しくしていてください!!」
クロヴィス「ルルーシュ!!いつまでも放置されては新しい扉を開きかねない!!私と遊んでくれ!!」
クロヴィス「いつまでもイレヴンのメイドでは私の欲求が満たされないんだ!!ルルーシュ!!分かってくれ!!」
ルルーシュ「……」
ナナリー「それって咲世子さんのことですか?」
クロヴィス「ああ。そんな名だったかな。イレヴンの名前はなんてみんな一緒に見え―――」
ナナリー「咲世子さんです」
クロヴィス「え?」
ナナリー「覚えてください。今すぐに」
クロヴィス「ナナリー、どうした?なにを―――」
ナナリー「さよこさん。です。クロヴィス兄様?」
クロヴィス「さ、咲世子か!!わかった!!覚えた!!」
ナナリー「さ、よ、こ、さ、ん、です。何度も言わせないでください」
クロヴィス「咲世子さんか……ああ、私は少し覚えが悪くてな……」
ナナリー「お兄様?なんですか、この人?」
ルルーシュ「ナナリー。今から事情を話そう」
ルルーシュ「で、その殿下の身柄を隠すために選ばれたのが……」
ナナリー「アッシュフォード学園なのですね」
ルルーシュ「そういうことだ」
ナナリー「……」
クロヴィス「ナナリー、横顔が素敵だな。そのまま動かないでくれ」カキカキ
ナナリー「お兄様……」
ルルーシュ「なるべく遠くの部屋を使ってもらっているから」
ナナリー「でも……こうして顔を出されては……その……」
ルルーシュ「分かった。言うな」
ナナリー「……」
クロヴィス「ナナリー!!できた!!良い出来だぞ!!ほら!!」
ナナリー「素敵な絵ですね、クロヴィス兄様。私、目が見えないのでそういう感想しか言えませんけど」
クロヴィス「あ……すまない……浮かれすぎた……。許してくれ……ナナリー」
ナナリー「嫌です」
ルルーシュ「部屋に戻れ!!」
クロヴィス「すまなかったぁ!!今度はそうだ!!曲をつくろう!!ナナリーのために!!」
ナナリー「結構です」
クロヴィス「期待しててくれ!!」
ナナリー「……」プイッ
クロヴィス「あぁ……」
ルルーシュ「ナナリーは今、突然の再会に戸惑っているだけですから」
クロヴィス「分かった……また、明日顔を見に来る」
ルルーシュ「俺が許可するまで出るな!!」
クロヴィス「うぅ……」
ナナリー「お兄様……」
ルルーシュ「悪かったな、ナナリー」ナデナデ
ナナリー「今日は一緒に寝てください」
ルルーシュ「分かったよ」
ナナリー「お兄様……」ギュッ
ルルーシュ「甘えん坊だな」ナデナデ
ナナリー「お兄様だけですから」
ルルーシュ「なんだよ、それ」
ナナリー「ふふ……」
ルルーシュ(さてと……まずはクロヴィス殺害の容疑を晴らさないとな……)
ルルーシュ(スザクを救い、そして……仲間に引き入れる……)
ルルーシュ(そのためにはあのレジスタンスを使うか……)
ルルーシュ(カレン、協力してもらうぞ……ふははははは!!!!!)
ナナリー「お兄様……」
ルルーシュ「ん?」
ナナリー「おやすみなさいのキスを……」
ルルーシュ「はいはい」
クロヴィス「咲世子さん」
咲世子「なんでしょうか?餌ならテーブルに」
クロヴィス「いや、ルルーシュはどうした?いるのか?」
咲世子「生憎と外出しております」
クロヴィス「そうか……」
咲世子「……チェックメイトです」
クロヴィス「?!」
咲世子「では、仕事がありますので」
クロヴィス「待ってくれ!!5手!!い、いや!!3手だけ戻してくれ!!」
クロヴィス「このままでは私のプライドが!!」
咲世子「失礼します」
クロヴィス「あぁ……」
テレビ『―――ゼロと名乗る男が現れました!!なんとクロヴィス殿下を殺害したのは自分だと言っています!!これはどういうことでしょう!?』
クロヴィス「ん?ゼロ……?」
ジェレミア『なんだと?!』
ゼロ『私だ!!クロヴィスを殺したのは、この私!!ゼロだ!!!』
ジェレミア『なんだと……!?そんなこと信じられるものか!!』
クロヴィス「……」
ゼロ『では、これを見ていただきましょうか』
『あれはなんでしょうか?何か機械のようですが、詳細は分かりません』
クロヴィス「あれは……C.C.を入れていたカプセル……」
クロヴィス「どうしてあのような場所に……?いや……そうか、シンジュクにルルーシュがいた」
クロヴィス「そして、このタイミングで私を殺したと公表できる人物……」
クロヴィス「ゼロは……ルルーシュか……」
クロヴィス「ルルーシュ、やはり復讐は止めないのか」
クロヴィス「……」
クロヴィス「……よし」
ゼロ「さぁ、どうする?」
ジェレミア(くっ……あのカプセルには毒ガスがある。民衆に気づかせず、人質にするとは……!!)
ジェレミア「こやつは気が狂っている!!」
兵士「ジェレミア様」
ジェレミア「なんだ、こんなときに!!」
兵士「あの……クロヴィス殿下から……通信が……、ジェレミア様に代わって欲しいと」
ジェレミア「悪戯だろう?!」
兵士「しかし、軍の専用回線からなのですが……」
ジェレミア「……」
ゼロ「どうした?見逃してくれないのか?」
ジェレミア「しばしまて」
ゼロ(なんだ……?)
ジェレミア「ジェレミア・ゴットバルトだ」
クロヴィス『ジェレミアか。私だ。クロヴィス・ラ・ブリタニアだ』
クロヴィス『それは言えない。私は死んだ身だ。……そうだな、あえて言うなら天国にいる』
ジェレミア「なにを……」
クロヴィス『ジェレミアよ。皇族に忠義を誓ったお前なら、私の頼みも聞いてくれるな?』
ジェレミア「な、なんでしょうか……?」
クロヴィス『その場で枢木スザクの無罪を言い渡し、ゼロと名乗る男を全力で見逃せ』
ジェレミア「はぁ?!しかし、枢木はともかく、あのゼロと言う男はブリタニアの旗に傷をつけるような行為を!!」
クロヴィス『二度はいわない。全力で見逃すのだ』
ジェレミア「ぐ……」
クロヴィス『お前の忠義に期待する』
ジェレミア「殿下?!殿下ぁ!?」
ヴェレッタ「ジェレミア卿?どうしたのですか?」
ジェレミア「……」
ゼロ「さあ、交渉を続けましょうか?」
ジェレミア「く、く……枢木スザクは……無罪だ……」プルプル
ジェレミア『この場で言い渡す!!枢木スザクは無罪である!!』
ゼロ『なんだと?!』
スザク『……!!』
ヴィレッタ『ジェレミア卿なにを!?』
ジェレミア『そしてゼロという男を全力で見逃すのだ!!いいか!!手を出すことはこのジェレミア・ゴットバルトが許さん!!!ウオォォォ!!』
ゼロ『……そうか。では、お言葉に甘えさてもらおう。よかったよ、オレンジのことは公表しないで済んで』
ヴェレッタ『逃がすか!!』
ジェレミア『聞こえなかったのか!!私は逃がせといった!!!』
ヴィレッタ『何故ですか!?』
ジェレミア『クロヴィス殿下のご命令だ!!!』
ヴィレッタ『クロヴィス殿下の?!』
『ジェレミア卿を止めろ!!ご乱心だ!!!』
ジェレミア『ええい!!全力だ!!!全力で見逃せぇぇぇ!!!我が忠義のためにぃぃ!!!』
クロヴィス「ふふふ……いいぞ、ジェレミア。よくやった。これでルルーシュは救われた……」
ナナリー「……」
咲世子「どうやら枢木スザクさんは無罪放免のようですね」
ナナリー「よかったぁ」
クロヴィス「ナナリー」
ナナリー「……なんですか?」
クロヴィス「今の放送、見ていたか?」
ナナリー「はい」
クロヴィス「あれは私が一声かけたからなんだ」
ナナリー「はい?」
クロヴィス「大事な友人だったのだろう、あの名誉ブリタニア人の枢木スザクというのは」
ナナリー「え、ええ」
クロヴィス「ルルーシュもあんな危険なことまでして救いたかったのだから、当然か」
ナナリー「……え?」
クロヴィス「私は気がついたのだ。ゼロはルルーシュということに!!ナナリー、私には分かる。実の弟だからなぁ」
ナナリー「クロヴィス兄様?それは本気で言っているのですか……?」
クロヴィス「なに?まさか、ルルーシュのやつ、ナナリーにすら真実を語っていないのか?」
咲世子「ナナリー様……あの……」
ナナリー「根拠はあるのですか?」
クロヴィス「ゼロが脅しのために用いたカプセル……報道では何らかの機械と言っていたか。あれは私が保有していたものだ」
クロヴィス「そしてそれはシンジュク事変の際に行方不明になった。誰かが持ち去ったのだろう」
ナナリー「それで?」
クロヴィス「そのときルルーシュもシンジュクにいた。これは確かな情報だ」
ナナリー「……」
クロヴィス「偶然と思うか?」
ナナリー「……思います」
クロヴィス「そうだな……確かにこれだけでは弱いか……なら―――」
C.C.「そこまでだ」
クロヴィス「……!!」
咲世子「貴方は?」
C.C.「……」
ナナリー「あの……」
C.C.「ルルーシュの恋人だ。将来を誓ったな」
ナナリー「え……!?」
クロヴィス「C.C.か……!!どうして……ここが……?!」
C.C.「まあ、ルルーシュの居場所くらいすぐにわかる。それよりもだ」
クロヴィス「な、なんだ?暴力はいけない……」
C.C.「余計なことをベラベラと。その舌を引き抜いてやりたい気分だよ」
クロヴィス「なに?」
C.C.「私は奴に、ルルーシュに期待している。こんなつまらないピンチを招くわけにはいかない」
クロヴィス「おま―――」
C.C.「喋るな。撃つぞ?」
クロヴィス「ひぃ!」
C.C.「C.C.だ」
咲世子「C.C.さん。とにかく銃は下ろしてください」
C.C.「なら、このバカを隔離しておけ」
咲世子「わかりました」
クロヴィス「お前……ルルーシュになにかしたのかぁ?!」
C.C.「答える義理はないな」
クロヴィス「ルルーシュを泣かせるようなことはするな!!兄としてそれだけは許さんぞ!!」
C.C.「そっくりそのままお前に返すよ、その言葉」
ナナリー「……」
C.C.「すまないな。ナナリーだったな。ルルーシュから聞いている」
ナナリー「あの……お兄様と恋人って……」
C.C.「何か不都合でもあるのか?」
ナナリー「いえ……少し、早いなぁって思っただけですから」
C.C.「そうか。あいつもそろそろ帰ってくるころだろう。少し待たせてもらう」
コーネリア「報告書は読ませてもらった」
ギルフォード「就任早々、大問題ですね」
コーネリア「全くだ」
ジェレミア「……」
コーネリア「クロヴィスがゼロなる男を全力で見逃せと言った。それは間違いないようだな。多くの兵士も証言している」
ジェレミア「はい」
コーネリア「そしてお前は忠義のために……従った。そうだな?」
ジェレミア「その通りです」
ギルフォード「それでクロヴィス殿下の足取りは?」
ジェレミア「まだ……」
コーネリア「何をしている!!!奴はテロリストになったのかもしれないのだぞ!!!」バンバン!!!
ジェレミア「コーネリア皇女殿下。実はお聞きしたいことがあります」
コーネリア「どうした?」
ジェレミア「ルルーシュ様とナナリー様はご存命なのですか?」
コーネリア「待て。どうして、その二人の名が出てくる?」
ジェレミア「報告書には伏せておいたことなのですが……。バトレー将軍がクロヴィス殿下の最後の言葉を聞いているのです」
ジェレミア「弟と生きる。可愛い妹が待っていると」
コーネリア「……」
ジェレミア「このエリア11で、それもクロヴィス殿下が慕っていた実弟となると……ルルーシュ様しか思い当たりません!!」
コーネリア「確かにな」
ジェレミア「もし……ルルーシュ様がゼロだとすれば、クロヴィス殿下があのような行動を取ったことも頷けます」
コーネリア「ルルーシュがゼロだと……」
ジェレミア「今、お二人の所在を調べているところですが、まだ情報がなく……」
コーネリア「……お父様の話では一時期、枢木という家に預けられていたらしい」
ギルフォード「枢木……?」
ジェレミア「枢木スザク……!!まさか……!!」
コーネリア「呼べ」
ギルフォード「イエス、ユア・ハイネス!!」
C.C.「学校か」
ルルーシュ「……」
C.C.「どうした?」
ルルーシュ「お前、クロヴィスを殺そうとは思わないのか?随分と酷いことをされてきたんだろ?」
C.C.「そうだな。そうしたいのは山々だが、お前の許可がいるだろ?」
ルルーシュ「なんで生かしているのか。自分でもよく分からないがな」
C.C.「情か?微笑ましいな。ブリタニアを潰そうとしている男がそんなに甘くていいのか?」
ルルーシュ「利用価値はまだあるかもしれない」
C.C.「あるかな。あんな男に」
ルルーシュ「ふん……」
テレビ『―――臨時ニュースをお伝えします。ただいま総督府から発表がありました』
ルルーシュ「……ん?」
テレビ『サイタマゲットーに潜伏するテロリストの掃討作戦を開始する模様です。その際、一部道路が封鎖されることとなり―――』
ルルーシュ「コーネリア……」
ダールトン「来ますか?」
コーネリア「来る。ルルーシュがゼロなら。この挑発に乗ってくる」
スザク『あの』
ダールトン「なんだ?」
スザク『自分にはまだ信じられないのですが……』
コーネリア「貴様が信じられなくても、確かめる必要はある」
スザク『ゼロが……』
ダールトン「思い当たる節でもあるのか?」
スザク『……いえ。ありません』
コーネリア「働け。特派にもチャンスをやるのだからな」
ロイド『あは~、ありがとうございます~。一生懸命、やりますね~』
コーネリア「ふん」
コーネリア(ついでにクロヴィスも引き摺りだしてやる……)
クロヴィス「コーネリア……これは……」
咲世子「餌はいつもの場所に置いておきましたので」
クロヴィス「ああ。ご苦労」
咲世子「では」
クロヴィス「ルルーシュを挑発している……?いや、姉上のことだ、私も狙っていることだろう」
クロヴィス「……」
クロヴィス「よし」
C.C.「よしではない。通信機を置け」
クロヴィス「C.C.!!なんの用だ!?」
C.C.「コーネリアと直接会話をするつもりか、アホめ」
クロヴィス「コーネリアにゼロが現れても全力で見逃せというだけだ」
C.C.「それを言えばゼロがルルーシュであることがバレる。そうなったらどうなると思う?」
クロヴィス「……?」
C.C.「……ルルーシュは指名手配され、ナナリーは政治利用される。それぐらい分かるだろ」
C.C.「なんだと?」
クロヴィス「姉上がユーフェミアの次に溺愛していたのは、あのルルーシュだ。歳も離れていたし、本当に可愛がっていた」
クロヴィス「そんな姉上がルルーシュを指名手配にするわけがない!!悪くても軟禁だ!!」
C.C.「それでは私が困る」
クロヴィス「ここで軟禁とはいかないからな……」
C.C.「そういう問題じゃない」
クロヴィス「私も一緒に軟禁されないとチェスができない!!まだ、ルルーシュと一回もチェスをしてないのに!!咲世子さんにすら勝ってないのに!!」
クロヴィス「ああ。でも、咲世子さんの蔑んだ眼差しの良さも最近になって分かってきたが……」
C.C.「とにかく余計なことはするなよ」
クロヴィス「まて、どこに行く?」
C.C.「お前には関係がない」
クロヴィス「当ててやろう。サイタマゲットーだろ?」
C.C.「……」
クロヴィス「そうだよな。恋人は心配になるものだ。C.C.、ルルーシュを幸せにしてやってくれ。お前にならルルーシュを任せられそうだ」
ルルーシュ「P1!応答しろ!!」
『うわぁ―――!!』
ルルーシュ「残っているもの!!順に報告しろ!!」
ルルーシュ「ちぃ……!!なんだこれは……こうもあっさり……。戦いにすらなっていないぞ……!!」
コーネリア『全兵に告ぐ!!ハッチをあけて顔を晒せ!!!』
ルルーシュ「……!!」
ルルーシュ「コォォネリアァァァ……!!!」
ルルーシュ(どうするこのまま戦うか。無理だ。この人数を相手にできない)
ルルーシュ(ギアスを使うか。論外だ。何の意味もない……)
兵士『どうした。ハッチを開けろ』
ルルーシュ「……!!」
兵士『故障か?なら、私が開けてやろう』
ルルーシュ「く……そ……」
兵士『―――ゼロだ!!ゼロがいるぞ!!』
ダールトン「ゼロだと!!追え!!なんとしても捕らえろ!!」
コーネリア「……まて」
ダールトン「はい?」
コーネリア「全兵に告げる!!そのゼロは偽者だ!!追うな!!」
ダールトン「姫様!?どうして……!!」
コーネリア「タイミングが良すぎると思わないか?」
ダールトン「は?」
コーネリア「顔を見せろと言った瞬間に都合よく姿を、それも単身で現れた。まるで注目しろと言わんばかりだ」
ダールトン「では……」
コーネリア「本物のゼロはナイトメアの中にいる。確実にな」
ダールトン「分かりました。全員。ハッチを開けて顔を晒せ」
コーネリア(あのゼロは恐らくクロヴィスだ。となれば……)
コーネリア(我が隊に混じって、ルルーシュがいる)
ルルーシュ「バカな……!!ゼロが現れても……追わないだと……!!」
兵士『さあ、ハッチを開けろ』
ルルーシュ「……!!」
C.C.『―――ルルーシュ。私が囮になる。お前はその場で暴れろ』
ルルーシュ「C.C.?!……無理だ。何故だか分からないがコーネリアは確信している。ゼロが隊に混じっていると」
C.C.『どうする?お前を殺したくはないぞ』
ルルーシュ「どうすることも……」
『ふははははははは!!!!!』
ルルーシュ「な、なんだ?!」
コーネリア『何者だ!!』
クロヴィス『元エリア11総督、クロヴィス・ラ・ブリタニアだ!!!』
ルルーシュ「な……?!」
C.C.『あのバカ……!!』
コーネリア『なに用か?!愚弟めが!!』
クロヴィス『姉上よ!!話がしたい!!』
コーネリア「……」
ダールトン「姫様……どうされますか?」
コーネリア「無視だ。ハッチを開けさせろ」
ダールトン「はっ」
クロヴィス『待ってくれ!!姉上!!私に謁見のチャンスをくれませんか!!』
コーネリア「……」
クロヴィス『全てを話す!!私がどうして急に総督の座から退いたのか!!』
クロヴィス『ルルーシュとナナリーの現在の様子とか!!!』
コーネリア「……」ピクッ
クロヴィス『姉上ぇ!!お願いします!!!』
ダールトン「どうしますか?何度も深々と頭を下げているようですが」
コーネリア「……仕方ない。全兵士に告げろ。周囲を警戒しつつ退却しろとな。ダールトン、お前はクロヴィスをここへつれて来い」
ダールトン「イエス、ユア・ハイネス」
コーネリア「クロヴィスよ。率直に訊ねる。お前とゼロの繋がりについて知りたい」
クロヴィス「そんなことより、聞いてください。ルルーシュのことなんですが……」
コーネリア「ゼロがルルーシュなのか?」
クロヴィス「ち、ちがう!!ぜんぜんちがう!!」オロオロ
コーネリア「クロヴィス……」
クロヴィス「だから、ルルーシュがゼロではないのですよ!!何故なら……ほら……理由がない!!我々と敵対する動機が!!」
コーネリア「……ルルーシュは恨んでいることだろうな。マリアンヌ様のこと、捨てられたこと……」
クロヴィス「……」
コーネリア「不出来な姉だ、私は。弟の怨嗟すら払うことができない」
クロヴィス「姉上。マリアンヌ様は……シュナイゼル―――」
コーネリア「兄上は犯人を追っている立場だ。違う」
クロヴィス「そうですか」
コーネリア「やはりルルーシュがゼロなのだな?そしてクロヴィス。お前も奴の悪事に手を貸したのだな?」
クロヴィス「……弟の手助けをしてなにがいけないのですか、姉上よ」
クロヴィス「ルルーシュはゼロですが、黒幕は私です」
コーネリア「……」
クロヴィス「ジェレミアの一件……オレンジ事件でしたか。あれも手引きをしたのは、この私」
コーネリア「お前にこそブリタニアを敵に回す動機がないではないか!!」
クロヴィス「あります」
コーネリア「なんだと?」
クロヴィス「腹違いとはいえ実の兄です。弟と妹がやろうとしていることを黙ってみているわけにはいきません」
コーネリア「兄ならその蛮行を止めるべきではないか?」
クロヴィス「ルルーシュはこの私に銃口を向けた。それだけの覚悟を持つ弟をどうしてとめられるのですか!?」
コーネリア「クロヴィス!!それはクーデターと同義だぞ!!分かっているのか!?」
クロヴィス「姉上こそ!!この7年!!ルルーシュとナナリーがどのような思いで生きてきたのかわかったいるのですか?!」
コーネリア「……!」
クロヴィス「全てを水に流し、私たちの胸に飛び込んでこいと言うには時間が経ちすぎているではないですか!!」
コーネリア「しかし、それでも……我々に牙を向くことは万死に値する」
あの人は間違いなく皇族の中で一番のアホ
ただし愛すべきアホ
長男が一番気性が似なかった
コーネリア「ナナリーも加担しているのか?」
クロヴィス「兄のためならやる子ですよ、ナナリーは」
コーネリア「兄妹揃って……嘆かわしい……」
クロヴィス「姉上よ。今日のところはルルーシュを見逃してもらえませんか?」
コーネリア「本気で言っているのか?」
クロヴィス「私にも姉上にも……父君にも二人と止める権利などありはしない」
コーネリア「ふざけるな!!私は!!ルルーシュとナナリーに罪を着せたくなどない!!」
コーネリア「平穏に生きていて欲しい!!兄弟ならそう思うべきだろう?!」
クロヴィス「それを出来なくしたのが我々ですよ、姉上」
コーネリア「くっ……違う……」
クロヴィス「私たちがルルーシュとナナリーの平和を奪ったのです。修羅の道を歩かせているのです」
コーネリア「やめろ……」
クロヴィス「それでは」
コーネリア「くそっ……!!」
気にするな、全部シュナイゼルが悪いんだから
ルルーシュ「咲世子さん。クロヴィスは?」
咲世子「まだお戻りになってはいません」
ルルーシュ「そうですか……」
ナナリー「お兄様。大変です」
ルルーシュ「どうした?」
テレビ『ただいま、国家反逆罪に問われているクロヴィス元総督が逮捕されたと総督府から発表がありました』
ルルーシュ「!?」
ナナリー「クロヴィス兄様、捕まったみたいです」
テレビ『発表によりますと、コーネリア総督に謁見を求め、その帰り際、捕まった模様です。あ!クロヴィス殿下が出てきました!!』
クロヴィス『ルルーシュ!!私は戦った!!!次はお前の番だ!!!ナナリー!!また会おう!!!』
ルルーシュ「……」
ナナリー「お兄様……あの……」
咲世子「ちなみに今のは全国放送です」
ルルーシュ「殺しておくべきだったか……」
ルルーシュ「……」
ピリリリ
ルルーシュ「はい?」
スザク『ルルーシュか!?』
ルルーシュ「え?」
スザク『僕だ。スザクだ』
ルルーシュ「スザク?!」
ナナリー「え?スザクさん?」
スザク『よかった……また、話せるなんて思ってなかったよ……』
ルルーシュ「お前……今、どこにいる?」
スザク『今から会えないか?』
ルルーシュ「……」
スザク『君がゼロだと知った上で、会いたいんだ』
ルルーシュ「……分かった」
スザク「ルルーシュ……ナナリーも一緒か」
ナナリー「スザクさん。ご無沙汰してます」
スザク「うん」
ルルーシュ「で、話とはなんだ?逮捕でもするのか?」
スザク「もうすぐ正式な発表があると思うけど、ルルーシュとナナリーが指名手配されることになった」
ルルーシュ「……」
ナナリー「え?私もですか?」
スザク「ああ」
ルルーシュ「待て。俺はゼロだが、ナナリーは……」
スザク「総督の決定らしい」
ナナリー「ど、どうして……」
ルルーシュ「ナナリーは関係ないだろうが!!」
スザク「クロヴィス殿下の証言なんだ!!仕方ない!!」
ルルーシュ「クロヴィス……また、クロヴィスか……!!」
ルルーシュ「公には死んだとアナウンスしたのは、軍の士気を下げないためだな」
スザク「ああ。総督は最初から国家反逆罪で裁くつもりだったみたいだ」
ナナリー「……」
ルルーシュ「そして……この俺も裁くのか」
スザク「ああ」
ナナリー「お兄様……」
ルルーシュ「……」
スザク「ルルーシュ……ナナリー……」
ルルーシュ「どうする?逮捕するのか?」
スザク「……」
ルルーシュ「ふっ。そうだな。お前なら―――」
スザク「逃げるんだ」
ルルーシュ「え?」
スザク「逃げてくれ。ルルーシュ。僕がなんとかしてみるから」
スザク「君は無理でもナナリーの無罪は証明できるかもしれない」
ルルーシュ「無茶なことはやめろ!!貴様までテロリストの一味にされかねないぞ!!」
スザク「それでもやる」
ルルーシュ「お前……」
ナナリー「スザクさん。やめてください」
スザク「正しいことをして何が悪いんだ」
ルルーシュ「……!」
スザク「僕は逃げないよ。だって、親友を守ることが正しいことだって思っているから」
ルルーシュ「スザク……」
スザク「それじゃあ」
ナナリー「スザクさん!!」
スザク「ナナリー。また会おう」
ルルーシュ「……バカが」
ナナリー「……」
クロヴィス「ルルーシュ……結局、一度もチェスができなかったなぁ……」
クロヴィス「ナナリー……結局、私には一度も笑ってくれなかったなぁ……」
クロヴィス「咲世子さん……素敵だった……日本人も悪くないな……」
ユフィ「クロヴィス兄様」
クロヴィス「おお!!ユーフェミアではないか!!」
ユフィ「ルルーシュとナナリーに会ったんですよね?」
クロヴィス「ああ。少しの間だが、一つ屋根の下で生活もした」
ユフィ「……二人は元気でしたか?」
クロヴィス「ああ。とっても」
ユフィ「あの、本当にルルーシュとナナリーがゼロなのですか?」
クロヴィス「……」コクッ
ユフィ「恨んでいるのでしょうね……」
クロヴィス「当然じゃないか。私たちは二人に撃たれても文句は言えない」
ユフィ「……」
クロヴィス「ユーフェミア!!何をしている?!」
ユフィ「このままでいいはずがありません!!止めるのです、二人を!!」
クロヴィス「やめろ!!君が私を逃がしたら、どうなると思う?!」
ユフィ「今の私にはこれぐらいしかできません」
クロヴィス「しかし……」
ユフィ「二人がそれだけの覚悟で挑むなら、私も全てを投げ出しても止めます」
クロヴィス「どうするつもりだ?」
ユフィ「分かりません……でも、まずは話してみようって思います!!」
クロヴィス「ユーフェミア……」
ユフィ「バカだと思うならバカだと言って下さい!!それでも私は二人を止めたいのです!!」
クロヴィス「……よし、行こう」
ユフィ「はい!!」
クロヴィス「ルルーシュとナナリーはアッシュフォード学園にいる!!」
ユフィ「分かりました」
もうどんな状況下でも幸せに生きていけそうじゃないか
ルルーシュ「とにかく、暫くは身を潜めておいたほうがいい」
ナナリー「どこに向かうのですか?」
ルルーシュ(ナナリーを巻き込みたくはなかったが……仕方ない……)
ルルーシュ「心当たりはある。安心しろ」
ナナリー「分かりました」
咲世子「ルルーシュ様。私もお供いたします」
ルルーシュ「ああ、たすか―――」
C.C.「ルルーシュ!!」
ルルーシュ「どうした?」
C.C.「外を見ろ……」
ルルーシュ「断る」
C.C.「見ろ」
ルルーシュ「ナナリー。篭城作戦に切り替えるぞ」
ナナリー「え?え?」
ルルーシュ「どうしてここが……」
C.C.「忘れたのか?クロヴィスが捕まったことを」
ルルーシュ「何を言っている。いくら愚兄とはいえ、俺たちの所在を喋るなど……」
ピンポーン
ルルーシュ「……咲世子さん」
咲世子「はい。見てきます」
C.C.「さあ、コーネリアが出てくるかな」
ルルーシュ「終わりだな……何もかも……」
C.C.「諦めるのか?」
ルルーシュ「ギアス一つで覆る状況ではない」
C.C.「そうだな」
咲世子「ルルーシュ様」
ルルーシュ「誰だった?」
咲世子「クロヴィス殿下とユーフェミア副総督がお見えになっています」
ルルーシュ「……」
ユフィ「あれはお姉様の部隊ですから。気をつけてくださいね」
C.C.「クロヴィス」
クロヴィス「なんだ?」
C.C.「お前が奴らを連れてきたということは自覚していないのか?」
クロヴィス「……?」
ルルーシュ「咲世子さん」
咲世子「どうぞ」
ルルーシュ「もう死んでくれませんか、兄さん?」カチャ
クロヴィス「ルルーシュ!!何をする!?やめろぉ!!!」
ユフィ「い、いけません!!ルルーシュ!!復讐は何も生みません!!」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「やめろ!!腹違いとはいえ実の兄だぞ!!」
ルルーシュ「その台詞は聞き飽きたんだよ!!!クロヴィス!!!」
ユフィ「ナナリー!!久しぶり!!ナナリーからもルルーシュにやめるように言ってあげて!!」
ナナリー「嫌です」
ユフィ「?!」
ルルーシュ「やはり俺が甘かった……。あの時、お前を殺してさえいれば……こんなことには……!!」
クロヴィス「やめてくれぇ……」ガタガタ
ユフィ「ルルーシュ!!お願いだから、銃は仕舞ってください!!」
ルルーシュ「ユフィ!!お前もどうしてここに来た?!感動の再会になるとでも思ったのか?!」
ユフィ「ルルーシュとナナリーを止めたかったんです。暴力ではなにも解決しません!」
ルルーシュ「ユーフェミア……」
C.C.「ルルーシュ。今はこいつの始末より、ここをどう切り抜けるかが問題だろ?」
ルルーシュ「……ユフィ」
ユフィ「なんですか?」
ルルーシュ「―――ナイトメアを奪って、暴れろ!!!」キュィィィン
ユフィ「……わかったわ。暴れてくるっ」
C.C.「混乱に乗じて逃げるのか」
ルルーシュ「黒の騎士団のアジトに使う予定だった場所に行く。ナナリー、準備は出来ているな?」
ナナリー「分かりました」
咲世子「ナナリー様は私がお守りします」
ルルーシュ「お願いします」
C.C.「よし、行くぞ」
クロヴィス「ルルーシュ!!私も行くぞ!!」
ルルーシュ「……」
ナナリー「……」
クロヴィス「この兄もお前の力となろう!!」
咲世子「……」
C.C.「……どうする?」
ルルーシュ「……そうですね。兄さんにも活躍してもらいましょうか」
クロヴィス「任せておけ!!」
ダールトン『姫様。ユーフェミア様が』
コーネリア『ユフィ……』
ユフィ「えーと……」キョロキョロ
ユフィ「あなた!!」
ギルフォード『な、なんでしょうか?』
ユフィ「降りてきなさい」
ギルフォード「―――はい。何か?」
ユフィ「ナイトメアをよこしなさい」
ギルフォード「何をいって―――」
ユフィ「よこせぇ!!!」バッ!!!
ギルフォード「副総督!!なにを?!」
ユフィ『発進!!!』ギュルルル
ダールトン『とめろ!!副総督がご乱心だ!!!』
ユフィ『暴れます!!!みなさんどいてください!!!』
ユフィ『このグロースターに勝てるとお思いですか?!』ザンッ!!!
サザーランド『うわぁ―――』
ドォォン!!!
ユフィ『暴れます!!』
ダールトン『副総督!!申し訳ありません!!!』ギュルルル!!!
ユフィ『甘い!!』ババッ!!
ダールトン『バカな!?』
コーネリア『何をしている!!ユーフェミアをとめろ!!!』
サザーランド『イエス、ユア・ハイネス!!!』
ユフィ『暴れます!!』ザンッ!!!
ダールトン『やられた―――』
ドォォォン!!!
コーネリア『ダールトン!!!』
ユフィ『おねえぇさまぁぁ!!!』ガキィィン!!!
咲世子「裏門から出ましょうか」
ルルーシュ「そうだな」
C.C.「そうと決まれば急ぐぞ」
ナナリー「はい」
クロヴィス「よし!!」
ユフィ『暴れます!!!』ギュルルルル!!!!
コーネリア『この!!』ザンッ!!!
ユフィ『きゃぁ!?』
コーネリア『何をしている!!ユフィ!!まさか、ルルーシュに手を貸したのか?!』
ユフィ『そんなことありません!!』
サザーランド『総督!!ルルーシュらしき人物が裏門に向かった模様です』
コーネリア『なんだと?!ちっ!ユフィ!!お仕置きはあとだ!!』ギュルルル
ユフィ『あれ?!どうして動かないのですか?!動いてください!!まだ私は暴れないといけないのに!!』
ルルーシュ「やはり来たか、コーネリア!!!」
咲世子「ルルーシュ様!!」
ルルーシュ「兄さん。ここは貴方のネゴシエーション能力に期待します」
クロヴィス「おぉ!!そうか。いや、確かにそういう方面での才能もないことはない」
ナナリー「早く生贄になってください」
クロヴィス「任せろ。兄がその役目、しっかりと果たして見せよう!!」
ルルーシュ「今のうちだ!!」ダダダッ
C.C.「ああ」ダダダッ
コーネリア『ルルーシュ!!待て!!!』ギュルル!!!
クロヴィス「姉上!!止まって下さい!!!」
コーネリア『断る!!』ギュルルル!!!
クロヴィス「そんな―――」
ルルーシュ「ちぃ!!役立たずめが!!」
ナナリー「急がないと……」
C.C.「まずいぞ」
ルルーシュ「ここまでか……」
ランスロット『待ってください!!!』ガキィィン!!!
コーネリア『お前は……!?』
咲世子「白い機体……」
ルルーシュ「まさか……」
スザク『総督、話を聞いてもらえませんか?!』
コーネリア『話だと!?』
スザク『ナナリーは無罪です!!ルルーシュも国家反逆罪に問われるようなことは何もしていません!!』
ナナリー「スザクさん?!」
ルルーシュ「あのバカ……!!もう言い逃れができないぞ!!」
C.C.「チャンスだ。行くぞ」
咲世子「そうですね」
ルルーシュ「……」
スザク『きっと調べればすぐに証明できるはずです!!』
ルルーシュ「……」
C.C.「何をしている!!行くぞ!!」
ナナリー「お兄様……」
スザク『総督もそんなことはないと思っているのではないのですか?!』
コーネリア『だが、ルルーシュはゼロだ』
スザク『証拠なんてどこにもありません!!』
コーネリア『なに……?』
スザク『ルルーシュがゼロだという証拠はないはずです!!』
コーネリア『調べれば分かる!!』
スザク『ええ、だから、調べましょう。徹底的に。それで自分は二人の無罪を証明します!!』
コーネリア『貴様……』
スザク『何が正しくて間違っているのか。自分の目で確認させてください!!!』
コーネリア『……』
ルルーシュ「そうだな。スザクの想いを無駄にはできない」
C.C.「お前……」
ルルーシュ「甘いというなら言え。自覚している」
C.C.「いえ。悪くない」
ナナリー「スザクさん……ありがとうございます……」
コーネリア『ルルーシュよ』
ルルーシュ「……」
コーネリア『私もお前が犯罪者などとは思いたくない。全ては愚弟の狂言だったと信じたい』
ルルーシュ「姉上……」
コーネリア『ルルーシュ、ナナリー……これからは、お前たちのために……総督をしたいと思っている』
ナナリー「コーネリア姉様……」
コーネリア『愛している……』
ルルーシュ「姉上……ありがとうございます」
ナナリー「よかった……本当に……」
悪くない
ルルーシュ「お前……本当にバカだな」
スザク「え?どうして?」
ルルーシュ「下手をしたら軍に居られなくなるところだったんぞ?」
スザク「あ、そっか。ルルーシュとナナリーを助けることに夢中で気がつかなかった」
ナナリー「スザクさん、無茶はしないでくださいって言ったのに……」
スザク「すまない。反省してる」
咲世子「でも、助かりました」
スザク「いえ」
ロイド『スザクくぅん!!すぐに帰ってきて~!!』
セシル『もう!お尻ペンペンですからね!』
スザク「は、はい」
ルルーシュ「上司は怒っているみたいだな」
スザク「帰るのが億劫だよ。―――それじゃあ、また」
ナナリー「お気をつけて!」
スザク『ユーフェミア様?!しかし、これは……!!』
ユフィ「いいから!!」
スザク「―――どうぞ」
ユフィ『ヴァリス!!!』バキュィン
スザク「?!」
ルルーシュ「起きろ」
クロヴィス「ん……は?!姉上は?」
ルルーシュ「そこにいる」
コーネリア「クロヴィス、こい」
クロヴィス「姉上、何か?」
コーネリア「お前にはきつい取り調べを行うからな」
クロヴィス「ひぃ!!腹違いとはいえ実の弟ですよ!?」
コーネリア「関係ない」
ルルーシュ(とりあえず、これで収束してくれれば、また俺はゼロとして活動できるはずだ)
C.C.「全く……散々な1日だったよ」
ルルーシュ「お前が言うのか」
C.C.「言うよ。付き合わされた身になってみろ」
咲世子「ナナリー様、お風呂に入りましょう。汗をかいたでしょう?」
ナナリー「そうですね。お願いします」
ルルーシュ「俺もシャワーを浴びてくるか」
C.C.「これからどうするつもりだ?」
ルルーシュ「やめるわけないだろうが」
C.C.「ブリタニアを潰すんだな」
ルルーシュ「当然だ」
C.C.「ふふ……まあ、甘いお前がどこまでやれるのかは、楽しみだな」
ルルーシュ「黙れ魔女」
C.C.「期待しているぞ?」
ルルーシュ「ふん……」
ナナリー「お兄様?」
ルルーシュ「なんだい?」
ナナリー「私はお兄様と一緒に居られたらそれでいいですから」
ルルーシュ「……」
ナナリー「お兄様の居ない明日なんて欲しくないです」
ルルーシュ「ナナリー……」
ナナリー「お兄様、愛しています」
ルルーシュ「俺もだ」
ナナリー「……無茶はしないでください」
ルルーシュ「ああ」
ナナリー「できるなら、戦ってほしくはないのですけど」
ルルーシュ「クロヴィスのような輩は野放しにできないだろ?」
ナナリー「それもそうですね」
ルルーシュ「だから俺はやる。俺は世界を壊し、創造する男だからな」
ルルーシュ「咲世子さん。お昼は軽めでお願いできますか?」
咲世子「かしこまりました」
ナナリー「お兄様」
ルルーシュ「どうした?」
ナナリー「テレビを見てください」
ルルーシュ「ん?」
テレビ『―――見てください!!ゼロです!!ゼロが姿を現しました!!』
ルルーシュ「ゼロだと?!」
ナナリー「お兄様以外にもゼロっているんですか?」
ルルーシュ「今のところいない」
咲世子「ということは……」
ゼロ『ふははははは!!!今日は私の正体を晒そうと思う!!!』
ルルーシュ「あの声……」
ナナリー「クロヴィス兄様……」
まじで?
五条さんみたいなもんじゃねーかwwwwww
なんだ、海外のお前らか
ナナリー「まずいですね……」
カレン『はい、もしもし?』
ルルーシュ「カレン!!テレビは―――」
クロヴィス『―――私だ!!クロヴィス・ラ・ブリタニアがゼロだったのです!!!』
『こ、これはなんということでしょうか!!クロヴィス殿下自身がゼロだったとは!!』
ルルーシュ「あ……」
カレン『ゼロ。これは……』
ルルーシュ「気にするな。偽者だ」
カレン『ですよね』
クロヴィス『ふははははははは!!!』
ユフィ『ヴァリス!!!』
ドォォォン!!!
『軍の機体でしょうか?!ゼロに向かって発砲しました!!』
コーネリア「ユフィは相変わらずの戦闘狂か……。クロヴィスはどうなった?!」
ギルフィード「生死不明です」
コーネリア「はぁ……」
ダールトン「クロヴィス殿下、取調べ中に『私が二人の無罪を証明する』と豪語していましたが、まさか……」
コーネリア「もうよい。奴の話はするな」
ダールトン「はい」
ギルフォード「姫様、特派から予算の申請が」
コーネリア「枢木スザクの分の新しい機体か」
ダールトン「今やランスロットは副総督の専用機になってしまいましたからね」
コーネリア「考えておこう」
ギルフォード「これでゼロの正体は闇の中ですね」
コーネリア「ゼロは死んだことにしておけ。一応な」
ギルフォード「はい」
コーネリア(ルルーシュ……ナナリー……私は総督としてがんばるから、静かな日々を送ってくれよ……)
ルルーシュ「クロヴィス……死んだのか……」
ナナリー「だといいですね」
クロヴィス「ルルーシュ!!ナナリー!!」
ルルーシュ「な?!」
クロヴィス「見ていてくれたか?!私の素晴らしい演技を!!まさか撃たれるとは思わなかったが、間一髪抜け出した!!」
クロヴィス「これでもうお前をゼロと疑う者はいない!!さあ、私とチェスでもして優雅な昼下がりを過ごそうではないか!!」
ルルーシュ「……」
クロヴィス「さぁ!」
ルルーシュ「誰の邪魔もせずに静かに生きろ」キュィィン
クロヴィス「分かった。さあ、チェスでもしようか、ルルーシュ?」
ルルーシュ「お前にとってそれは邪魔をしていないということか……。ならば、死ね!!!」カチャ
クロヴィス「やめろ!腹違いとはいえ実の兄だぞ!!」
ルルーシュ「それしか命乞いのレパートリーがないのかぁ!!!!」
C.C.「はぁ……やはり、利用価値はなかったな。ルルーシュ?」
おしまい
乙
ナナリーwwwwww
面白かった!
おのれシュナイゼル
面白かった
Entry ⇒ 2012.08.07 | Category ⇒ コードギアスSS | Comments (3) | Trackbacks (0)
やえ「東京に高校生の頂点とか言われてるニワカがいると聞いて」
穏乃「あ~夏休みに入って部活もないし暇だな」
穏乃「またやえさんと遊びにいくか・・」 スタスタ
やえ「おぉ穏乃、どしたー?」
穏乃「いやあ夏休み入って部活休みなんで遊びにきちゃいました」
やえ「そうか。」
穏乃「所でやえさん知ってます?東京にある白糸台って高校」
やえ「そんなニワカ高校知らんな」
穏乃「実はそこに麻雀において現チャンピオンの高校生がいるんです」
穏乃「雑誌でも載ってますよ。知りませんか?宮永照って人」
やえ「知らんな、そんなニワカ。第一私と戦ってないのにチャンピオン?」
やえ「実にニワカだな!」
やえ「まあな、私はニワカがだいっ嫌いだからな」
穏乃「せっかく夏休みだし、行きませんか東京まで」
やえ「宮永照・・・ねぇ」
やえ「確かに。私を差し置いてチャンピンなどとニワカ発言」
やえ「許せるはずがない、行くぞ穏乃!!」
穏乃「はい、やえさん!」
穏乃「どしたの?アコ」
憧「私達麻雀部でね、夏休みに海に行こうって話があるんだけど」
穏乃「あーごめんアコ、大事な用事があって今東京に向かってるんだ」
憧「えええ!?何しに東京に行くのよ? 1人?」
穏乃「いや晩成高校の小走って人と一緒なんだけど」
憧「晩成・・・って初瀬んトコの麻雀部のエースと!?」
穏乃「うん。そういうわけだから今回はパス、ごめんね」ガチャ
穏乃「同じ麻雀部のメンバーでした。夏休みに海行こうか~って」
やえ「ニワカだな・・・」
穏乃「ほんとですよ」
やえ「東京までまだ時間かかる。体を休めておけ穏乃」
穏乃「分かりました」
ガタンゴトン・・・・ ガタンゴトン・・・・
おkr・・・
起きろ・・・・
やえ「おい東京に着いたぞ起きろ穏乃!!」
穏乃「ごめんなさい熟睡しちゃいました」
やえ「さて。白糸台高校だったな」
穏乃「鬼が出るか蛇が出るか・・・・・」
やえ「ニワカだよ」
~~こうして、やえ・穏乃は白糸台高校の前までたどり着く~~
--白糸台高校 麻雀部--
やえ「たのもーーーー」
部員「はい。どなたでしょう?」
やえ「私、晩成高校麻雀部の小走という者で・・・」
穏乃「本日は白糸台麻雀部を見学させてもらいにきました!!」
部員「はあ・・・・見学はお断りしているのですが」
穏乃「え・・・・」
やえ「え・・・」
穏乃「私達、わざわざ奈良からやってきたんです」
部員「はあ・・・そう言われましても」
???「通してやれ。 見学を許可しよう」
部員「あ、あなたは・・・わ、分かりました見学を許可します、どうぞ」
やえ「少しは話しの分かるニワカがいたようだな」
菫「先程は失礼した」
菫「私は白糸台麻雀部の弘世菫というものだ」
穏乃「阿知賀女子麻雀部の一員です!」
菫「本日は我が部の見学にきたみたいだが・・・目的は見学じゃないだろう?」
やえ「ニワカにしては察しが良くて助かる」
穏乃「さすがです」
菫「私達麻雀部も外部の対戦相手が欲しかった所だ丁度良い」
菫「ふっふっふ、まさか宮永照と言うんじゃないだろうな」
やえ「この部で一番強いのから3人集めてくれ」
穏乃「さすがやえさん!!」
菫「・・・・本気か」
--こうして 白糸台麻雀部TOP3が集められた--
照「はじめまして(知らない学校の人だな)」
淡「初めまして1年の大星淡といいます(どこの学校の人だろ)」
菫「さて、さっそく対局してみようか」
穏乃「頑張って下さい!やえさん!」
やえ「ああ、長旅だった」トンッ
照「ロン 3900点」
やえ「ぇ・・・」
菫「・・・。(大口を叩く割にはたいした実力も無いように見えるが)」
やえ「いきなりフリ込みきついな~」トンッ
照「ロン 5200点」
やえ「な・・・!?」
穏乃「や・・・・やえさん!?」
淡「・・・。(こりゃ終局しちゃうかな)」 トンッ
やえ「ふむ。さすが全国ランク1位の麻雀部だな」トンッ
淡「ポン!!」
やえ「ポン?(タンヤオのみ手にドラ手か?)」トンッ
照「ロン 18000点」
やえ「な・・・」
穏乃「や、やえさん、どうしたんですか」
穏乃「い、いつものやえさんじゃない・・・」
やえ「・・・・。」
淡「・・・。(そりゃそうだ全国2位の千里山さえ相手にならないのに)」
穏乃「や、やえさん!?」
照「・・、屈辱だな。 手を抜かれるとは」
菫「!!?」
淡「!!?」
穏乃「!!?」
やえ「ほう・・・」
菫「!?」
淡「!?」
照「白糸台のチーム虎姫相手に手を抜かれるなんて初めてだよ」
やえ「まさかバレとはな、ニワカにしては上出来だ」
穏乃「ニワカにしては上出来ですね!」
やえ「さて。宮永さんも能力使ってるみたいだし」
やえ「私も能力解放させてもらおう」
菫「・・・・」ゾクゾクッ
淡「!!?」ゾクッ
照「・・・。」ビリビリビリ
穏乃「や、やえさん・・・・本気だ」
菫「・・・(明らかにさっきより空気が変わったな)」トンッ
淡「・・。」(嘘でしょ?千里山にもこんな相手いなかった)」トンッ
照「・・・」 トンッ
やえ「鳴きたい所を出してくれないなーさすがっ」トンッ
やえ「ぉ。(テンパイ・・・だがまだリーチは掛けられないな)」
穏乃「く、やえさんテンパイしたけど待ちが悪すぎる・・・。」
菫「・・・。(こりゃ流局かな)」トンッ
淡「・・・。(テンパイできず・・か)」トンッ
穏乃「・・・え?」
菫「の、残り一巡しかないのにリーチ?安全牌きるか」トンッ
淡「!?(何考えてるんだこの人)」トンッ
照「・・・。(まさか)」トンッ
やえ「お見せしよう」
ゴゴゴゴゴゴゴ~~~
やえ「ツモ」
菫「なに!!?」
やえ「リーチ、一発、ツモ、ハイテイ、ドラ4」
やえ「6000 3000だっ」
淡「そ、そんな」
照「・・・。(今のは龍門渕の・・まさかな)」
穏乃「さすがやえさん!!」
穏乃「はい、駅の売店で買ったタコスですね」
やえ「モグモグ・・・んん、うまい」
やえ「さて、私の親番だ。お見せしよう王者の打ち筋を!」
菫「くっ・・・強気だな」
淡「・・・。」
照「・・・。(あの小走って人の手・・・配牌の時点でドラ4)」
穏乃「おぉ、やえさん配牌がかなり良い、すぐリーチいけそうですね」
淡「・・・。(河にもドラが1枚も出ないなんて)」トンッ
照「・・・。(間違いない・・・これは阿知賀の・・空間支配)」トンッ
やえ「ふふ(テンパイした・・・が、さすがにこのレベルの相手じゃ出上がりは厳しいな)」
やえ「カッ!! クアトルプル!! 4巡先」
やえ「見えた。このままダマで待ってれば金髪が私にふりこむ」
やえ「タンヤオ ピンフ 三色 ドラ4 24000の手にね」
淡「・・・。(そういや宮永先輩が大会で戦った相手もドラ抱えてたな)」トンッ
照「カン!」淡の明槓
やえ「・・・チッ」
照「ツモっ、嶺上開花 300 500」
照「・・・(あなたは私が止める!!)」
やえ「やるなニワカチャンピオン」
照「ダブルリーチ」トンッ
菫「おいおい・・・」トンッ
淡「さすが宮永先輩」トンッ
やえ「ほう」
穏乃「チャンピオンの親番で・・・・・ダブルリーチ」
やえ「カン 暗槓だ」
淡「先輩が親リーしてるのに・・・カン?」
菫「てか新ドラもろ乗りでドラ8・・・か」
やえ「もう1つカン」
照「!?」
淡「え・・・」
菫「更にドラが乗って・・・・ドラ12」
やえ「ツモ。嶺上開花 対々和 三槓子 ドラ12 数え役満16000 8000」
穏乃「い、今までの・・・・やえさんじゃない」
やえ「私は・・・両親が麻雀のファンという事もあって物心ついた頃から麻雀クラブで練習してた」
やえ「当初は麻雀なんて嫌いだったがルールを覚えていくうち次第に面白くなっていった」
やえ「人一倍麻雀の練習をする私を両親もクラブのコーチも褒めてくれて嬉しかった」
やえ「当時は奈良のような田舎には自動の麻雀卓は珍しく手づみだった」
やえ「山を積んでは壊し、山を積んでは壊す・・・」
やえ「最初はコレを5000回繰り返すだけで日が暮れて1日が終わってしまってたが」
やえ「3年ほど経った時、異変を感じた」
やえ「5000回、山を積んでも 日が暮れてない」
やえ「麻雀プロはみんな少なからず手に豆ができる」
やえ「それほど麻雀とはシビアで過酷な競技なのだ」
やえ「自分の能力は[手に豆ができない]事だと悟った」
やえ「これをどう麻雀に利用する? 私は一生懸命考えた」
やえ「そういう考えに達した私は、幼少の頃から麻雀の試合を見学し」
やえ「数々の有名プロ、有名プレイヤーを観察、研究し尽した」
やえ「プロの真似ごとをずっと練習すれば、自分も同じ事ができるんじゃないかと・・・」
やえ「私は来る日も来る日も他人の技を研究した」
やえ「私は一度対局した相手の能力を使えるようになっていた」
やえ「こうやって全てのドラが集まるのは穏乃と同じ麻雀部の奴の能力だ」
やえ「去年の大会で龍門渕の能力が手に入ったのは幸運だったがな」
やえ「そして千里山の試合を見にいった後、なぜか4巡先が見えるようになった」
やえ「つまり・・・・私は全ての能力が使えるんだよ!!」
穏乃「!!!!!!」
やえ「だからだ。私を差し置いて王者と呼ばれるおまえら白糸台」
やえ「表面上は全国1位と呼ばれる白糸台」
やえ「私はそのニワカ行為が許せんのだよ」
穏乃「このニワカ高校がっ!!!!」
やえ「さてチャンピオン・・・私の捨て牌が見えるかな?」
照「・・・・な? 捨て牌、いや河が・・・見えない暗黒に包まれている」
やえ「ステルスやえ・・・とでも呼んで貰おうか」
淡「河が・・・・自分の捨て牌しか見えない」トンッ
照「くっ・・・」トンッ
やえ「自分の捨て牌しか見えないなら、ポン、カン、チー、ロンが出来ないな」トンッ
やえ「私からはお前達全員の捨て牌、手牌、ツモ牌が見えているがな」
穏乃「さ、さすがやえさん!」
他人の能力を上位互換的に使っちゃうあたり小走先輩さすがです
淡「・・・・・。」
照「泣くな淡・・・あれが世界レベルの打ち手だ。私ももっと強くなる」
菫「私達は図に乗っていたのかも知れないな」
こうして小走やえVS白糸台チーム虎姫の勝負は終わった
そして、3ヵ月後~~~
一同「ハイッ!!」
アラフォー「メンバーは先鋒、次鋒、中堅、副将、大将、補欠で6名を選抜します」
一同「ハイッ!!」
アラフォー「名前を呼ばれた方は前へ出てユニフォームを取りにきて下さい」
一同「ハイッ!!」
照「はい」
アラフォー「次鋒に千里山高校の園城寺怜さん」
怜「はい」
アラフォー「中堅に三箇牧から荒川憩さん」
憩「はい」
衣「衣を選抜するとはな、心得てるではないか四十路」
アラフォー「アラサーだよっ」
アラフォー「大将に・・・・」
ざわ・・・ ざわ・・・ ざわ・・・
ざわ・・ ざわ・・ ざわ・・
日本代表の命運を決める日本代表の対象は・・・一体!?
ユメ~(エンディング)
アラサー「大将に・・・晩成高校から小走やえさん」
ニッワッカ ニッワッカ ニッワッカ ニッワッカ
ニッワッカ ニッワッカ ニッワッカ
アラサー「し、静かに!!!!」
カツどん「そりゃ小走は今となってはA●B48より有名だからな」
カツどん「しかし、このメンバーでも勝てる程、世界は甘くないぞ」
咏「いまや麻雀はアメリカ、中国、ロシア、欧州など世界中に選手がいるからな」
咏「わっかんねー 全てがわかんねーぞー」
アラフォー「最期に、補欠は千里山高校から清水谷竜華さん」
竜華「はい!」
憧「おー・・すごいメンバーだな」
憧「って、あれ? 小走さんの隣にいるのって、シズ?」
アラフォー「えと・・それでは、ここに世界と戦う日本代表チームが結成されました」
アラフォー「それでは大将の小走さん、軽く挨拶をお願いします」
やえ「はい」
穏乃「頑張って下さい! やえさん!」
ニッワッカ ニッワッカ ニッワッカ
ニッワッカ ニッワッカ ニッワッカ
カツどん「スゴイ人気だなw」
咏「非公式試合の話だが、宮永照が全く相手にならない程強いらしいぜ?知らんけど」
やえ「静かに!」
にっw ピタッ
やえ「え~日本代表チーム大将に選ばれた小走やえです」
やえ「世界にはまだ私達が知らないスゴイ選手がいると思います」
やえ「でも私達は絶対負けません」
憧「あの人・・・玄と打った時も手抜いてたのかな」
菫「チーム虎姫を倒したんだ。胸をはって応援できる」
淡「日本代表メンバーに宮永先輩もいますしね」
船Q「にしてもウチの高校から2名も日本代表選手が選ばれるとは・・・」
セーラ「竜華は主に怜の世話係ミタイダケドナー」
透華「衣が世界大会に行ってる間は寂しいですわ」
純「そうだな・・・」
咲「お姉ちゃん・・・世界でも頑張って!」
和「(来年こそは宮永さんと一緒にあのチームに入れるように)」
憧「で、でたー先輩の自慢話する奴~~」
レジェンド「私の世代の世界大会ではボロ負けで大敗した・・・」
レジェンド「でも・・・奇跡の世代と言われるこの子達なら・・・」
カツどん「どうだかな」
咏「わっかんねーぜー」
小走「でも私達は絶対に負けません」
小走「ニワカは相手にならんよ」
一同「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
END
Entry ⇒ 2012.08.06 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (2) | Trackbacks (0)
インドぞう「もう我慢できないからポケモン殺す」
引用元: ・http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344216025/
インドぞう「このような暴虐が許されるだろうか、いや許される筈が無い」
インドぞう「見ているがいい我が同胞よ、貴様らの敵はこの俺が必ずや……!!」
ライチュウ「らーい」 バリバリバリッシュ
インドぞう「うぐああああああああああああああああ!!!!」
ライチュウ「らいらーい」
マチス「オゥ、ナニナニ?インドぞうにアタックされた?」
マチス「HAHAHA!バカな動物ネ!インドぞう如きがライチュウに勝てる筈ナイネ!!」
ライチュウ「らーい」
インドぞう「……」 ひんし
インドぞう「だが現状の俺では奴らに勝てないのは確か……くっ……!」
インドぞう「修行をしよう……地道にポケモン共を狩り続け、レベルを上げるのだ!」
インドぞう「せいっ!」 パオーン
ポッポ「くぽー」 グチョン
ポッポを たおした!
インドぞうの レベルが あがった!
インドぞう「ふふふ、雑魚共が…!!」
だが……
ビードル「びー」
ビードルのどくばり!
インドぞう「うぐああああああああああああっ!!」 どく
インドぞう「ぐふっ……こ、この毛虫風情が……!」 どく
インドぞうの ふみつけ!
やせいの ビードルは たおれた!
インドぞう「ぐぐ……ど、毒だと……汚いマネを……ゲフゥッ!」 どく
インドぞう「こ、この程度の毒ぐらい我らが自然界でも普通に……オゴッハァァ!!」 どく
インドぞうは ちからつきた!
インドぞう「うぐぐ……む、無念……おのれポケモン共……ハッ!?」
ピカチュウ「ぴかー」
インドぞう「で、電気ネズミめ……貴様……貴様ああああああ!!!!」
やせいの ピカチュウの でんきショック!
インドぞうは たおれた!
虫取り小僧「うわ!なんだアレ!すっげーポケモン!」
インドぞう「たとえこの身が砕け散ろうとも、この熱い魂までは……!」
虫取り小僧「大分弱ってるみたいだし……チャンスだ!いけっ!キャタピー!」
キャタピー「ぴー」
インドぞう「インドぞうとしての誇りを失ってたまるものかぁぁぁ!!!」 ブチンッ
キャタピー「 」
インドぞうの ふみつけ!
キャタピーは たおれた!
虫取り小僧「キャタピィィィィーーーーー!!!!」
トランセル「とらー」
虫取り「トランセル!たいあたりだ!」
トランセル「とらー」 ドカッ
トランセルの たいあたり! こうかは いまひとつの ようだ…
インドぞう「たいあたりだと……笑止!」
インドぞう「本当の体当たりとは強大な重量を持ってブチかます荒技!!」
インドぞう「貴様ら如き虫けらが当たってきたところで……痛くも痒くもないわぁぁぁ!!!」
インドぞうの たいあたり!
あいての トランセルは たおれた!
虫取り「と、トランセ……ウボァー!!」 ボゴォォッ
インドぞう「ふう……しかし一つ学習したぞ」
インドぞう「ポケモンの技とはいえ、何ら特別だというわけでもない」
インドぞう「やろうと思えば我らインドぞうも軽く真似できる技もあるということだ」
インドぞう「例えばこのように!」 グオッ
ピカチュウ「おいかっ!?」
インドぞうのとっしん!
やせいの ピカチュウは たおれた!
インドぞう「ふふ……ポケモンとインドぞうの間に違いなどない!!!」
「遺体は損傷が激しく、何か獰猛なポケモンに襲われたのではないかと……」
タケシ「ふむ……物騒な世の中だな……」
イワーク「いわー」
タケシ「しかしそんな獰猛なポケモンがいるのか、トレーナーとして少しは気に……」
インドぞう「頼もう!!」 パオーン
タケシ「む!?インドぞう!?なぜインドぞうがジムに!?」
短パン「おっと待ちな!インドぞう程度がタケシさんに挑むなんて100万光年早いぜ!」
サンド「さんどー」
インドぞう「失せろ小僧!」
インドぞうの すてみタックル!
あいての サンドはたおれた!
タケシ「……なるほど、並のインドぞうではないらしいな」
インドぞう「ジムとやらでは強いポケモンがいる、そしてトレーナーは腕試しに訪れる……」
インドぞう「俺はトレーナーでは無いが……だが何も問題は無い!!」
インドぞう「どのみち腕試しには丁度良い相手だ!!!」
タケシ「ぐ……こ、このプレッシャー……このインドぞう……!」
タケシ「だが俺も負けられん!いけっイワーク!!」
イワーク「いわー」
インドぞう「ふん、岩の蛇か……蛇程度がこのインドぞうに勝てるか……見せてもらおう!!!」
タケシ「ポケモンファイト!!レディィィィ!!!ゴォォォォ!!!!!」
「被害者のタケシさんは意識不明の重態で病院に搬送されています」
「なお、現場の状況から近頃相次いでいるポケモン被害との関連も指摘されています」
マチス「oh……タケシ……ナンテコトネ……」
ライチュウ「らいらーい」
マチス「サンキューライチュウ……ソウネ、ミーが元気出さないとイケナイネ」
「うおっ!な、なんだこいつ!」
「いけっ!コイル……うぐあああああ!!」
「ゴミ箱のスイッチを……ギャアアアアア!!!」 バゴォォォォォン
マチス「ワッツ!!?」
インドぞう「地獄の底から戻ってきたぜ」
マチス「そんなものサプライズする必要はナイネ、マルマイン!」
マルマイン「まるまいーん」
マチス「マルマイン!電気ショッ……」
インドぞう「しゃらくせぇぇぇぇ!!!!」 ベギャァッ
インドぞうの でんこうせっか!
あいての マルマインは たおれた!
マチス「マイガッ!!?」
インドぞう「俺を舐めるなよ軍人!ライチュウで来い!!」
とっしん
すてみタックル
でんこうせっか
マチス「仕方ないネ……ライチュウ!ゴー!」
ライチュウ「らーい」
インドぞう「来たか電気ネズミめ……今日こそは貴様に殺された仲間の敵を……!」
マチス「ライチュウ!10万ボルト!」
ライチュウ「らーい」 バリバリバリッシュ
ライチュウの10まんボルト!
インドぞう「うぐあああああああああああああああああ!!!!!」
ライチュウ「いや、まだだ……」
インドぞう「ふふふ……なんのこれしき……!!」
インドぞう「散っていったインドぞう達の痛みに比べればなんてことはないわ!!」
インドぞうの すてみタックル!
ライチュウ「うぐぅっ!!」 ベキィッ
インドぞう「ふふ、電気ネズミめ……貴様も今日が年貢の……」
インドぞうは しびれてしまって うごけない!
インドぞう「うぐ……な……」
ライチュウ「ららーい」
インドぞう(奴らは妙な技を使う……そう、相手を眠らせたり麻痺させたり……)
インドぞう「ぐ……この卑怯者めぇ……!!」
ライチュウ「ふん、何をバカなことを……勝てばいいのさ、自然界はな!」
ライチュウ「そもそも貴様はそういうルール無用な舞台で生き延びてきた筈だ」
ライチュウ「貴様らインドぞうが殺られまくったのは俺達のせいじゃない、貴様らが弱かったからだ!」
ライチュウ「弱肉強食さ、俺たちポケモンが貴様ら劣等動物に恨まれる筋合いはねぇな!!」
インドぞう「ぐぅ……!」
インドぞう「だがしかし……それでも……!!」
インドぞう「それでも俺は貴様を倒さないわけにはいかん!!」
ライチュウ「ふ……無駄なことを……そういうことなら見せてやるぜ!ポケモンの本気をな!!」
インドぞう「ぬっ……!」
ライチュウ「貴様ら動物がいくら頑張ろうがこれだけの電気は産み出せん!!」
ライチュウ「くらえッ!インドぞう!!これが俺の『かみなり』だァァァーーーッ!!!」
バリバリバリッシュ
インドぞう「うおおおおおおおっっ!!!」
インドぞう「だがしかし!!」
ライチュウ「ラララララララララララーイ!!!」 バリバリバリッシュ
ライチュウの かみなり!
マチス「yeaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!ライチュウ!!ベリーグッドよ!!ライチュ……」
ライチュウ「ば……バカな……貴様……!!」
インドぞう「だが……雷程度……耐えることはできる!!!」
ライチュウ「くっ、インドぞう風情が生意気に……」
インドぞう「意地があるんだよ……インドぞうにはなァァァァ!!!!」
インドぞうの すてみタックル!!
インドぞう「一つ教えてやろう、俺達インドぞうの体重は約4~5トン」
インドぞう「そして走行速度は最大時速50キロ近くに及ぶ」
インドぞう「貴様らポケモンの軽い体重とは比べ物にならん、これが……」
インドぞう「これがインドぞうの、渾身の突撃というものだ!!!」
ライチュウ「ぐふっ……へ、や、やるじゃねぇか……シビれたぜ……」
ライチュウ「だが俺を倒したからっていい気になるなよ……ポケモンにはまだ……」
インドぞう「ふん……言われずとも分かってるさ……」
インドぞう「待っていろゴース……次は貴様の番だ!!!」
インドぞう「ここが奴らの根城か……」
インドぞう「ゴース……奴らに一体何匹のインドぞうが殺されたのか……」
インドぞう「待っていろ仲間達よ……今こそ……この恨みを晴らす時だ!!」
ゴース「ごー」
インドぞう「くらえ!俺の練達したすてみタックルを!!」
インドぞうの すてみタックル! しかしゴースには こうかが ないようだ……
インドぞう「ふみつけ!」
こうかが ないようだ
インドぞう「つのでつく」
こうかが
インドぞう「なん……だと……!?」
インド「くっ、や、奴め……ゲホッ!」
インド「ぐ……こ、このガスは……毒か!」 どく
ゴース「ククク……何を考えて乗り込んできたか知らないが……」
ゴース「貴様らインドぞう如き、俺達は2秒もあれば殺せるんだぜ?」
ゴースB「ごーっすっすwwwwwwwwww」
ゴースC「ごごごごごwwwwwwwwwwwwww」
インドぞう「ぐっ……し、しまった……まさか奴らに俺の技が通じないとは……」 どく
ゴース「ふふ、貴様はしぶといようだが……所詮はインドぞう」
ゴース「ガス状ポケモンの俺達に勝てるわけがねぇんだよ!!」
インドぞう「ぐ……い、いかん……意識が……」
インドぞう『ポケモン?』
インドぞうB『ああ、なんか最近すごい増えてるらしいぜ』
インドぞう『そうなんだ、僕達みたいなのとは違うのかなあ』
インドぞうB『ああ、全然違うらしいぜ、何でも氷とか火とか出せるらしい』
インドぞう『なにそれこわい』
インドぞうB『ははっ、とはいえ所詮は同じ生き物さ』
インドぞうB『もし襲ってきたりしても俺が追い返してやるよ!』
インドぞう『そうだよね……うん!インドぞうBは強いもんね!』
インドぞうB『へへっ、よせやい、よせやい』
インドぞうB『ぐふっ……へへ、やられちまったぜ……』
インドぞう『そんな…どうして……どうしてインドぞうBが……』
インドぞうB『へ……お、俺が弱かったからさ……弱肉強食って奴だ……』
インドぞう『インドぞうB……』
インドぞうB『へへ……なあ、お前はポケモンには……関わるなよ……奴らは……』
インドぞう『インドぞうB……!!?』
インドぞうB『……』
インドぞう『い……インドぞうBィィィーーーッ!!!!』
ゴース「!!?」
インドぞう「俺は……俺は負けられん、貴様らに負けて散って行った同胞の為にも……」
インドぞう「そしてインドぞう以外の動植物の為にも!!」
ゴース「ちっ……いいぜ、ならテメェもガスで殺してやる!あの動物のようにな!!」
インドぞう「あの動物だと……インドぞうBのことか……」
インドぞう「インドぞうBのことかーーーーーっ!!!!」
インドぞうの すてみタックル!
しかし こうかは ないようだ……
ゴース「ははは!結局はすてみタックルかよ!効くわけねえだろうが!!」
インドぞう「うぐ……うおおおおおおおおお!!!」 バゴォォン
インドぞうの とっしん!
しかし こうかは ないようだ……
ゴース「はっはっは!まあそりゃそうだな!テメェはノーマル技しかできねぇもんなぁ!」
インドぞう「オオオオオーーーーン!!!」 ドゴオオンッ
インドぞうの あばれる!
しかし こうかは ないようだ……
インドぞう「うぐおおおおっ!!」 ギュリーン
ゴース「へっへっへ、見ただろ、これがポケモンの力だ」
ゴース「てめぇらみたいな普通の動物とか何もかも違うんだよ!!」
インドぞう「ふ……ふふ、分かっていないな……ポケモンも動物も同じ生き物だ……」
インドぞう「そこに差なんてものは大して存在しない……どちらも同じだ!!」
ゴース「同じなわけねぇだろバーカ、実際お前はポケモンに手も足も鼻も出ねぇ!!」
インドぞう「いいや……同じさ……なぜなら……」
インドぞう「ただの動物の俺でも……お前に勝つことは出来るからな……!!」
ゴース「!!?」
ゴース「ああ?今更何を分かりきったこと……」
インドぞう「俺はさっきまで貴様に向かってすてみタックルやとっしんを仕掛けた……」
インドぞう「結果、俺は何度も壁に激突する羽目になったわけだ……」
ゴース「……テメェ、まさか!!?」
インドぞう「ふふ、今更気付いたところでもう遅い!!」
ゴース「うおおおっ!!お前ら!!そいつを壁に近付けさせるなァァーーッ!!」
インドぞう「さらばゴース!地獄でまた会おうぞ!!」 ブンッ
インドぞうの ずつき!
これによって起こるポケモンタワーの崩壊、すなわち……
インドぞうの いわなだれ!!
ゴースB「グズ……ギャアアアアム!!!」
ゴースC「うごごごごごごごごご!!!」
きとうし「ぎゃああああああああ!!!」
インドぞう「思った通りだ……貴様らがすり抜けられるのは俺自らが体を使った攻撃のみ……」
インドぞう「何故かは知らんが、落ちてくる岩や木は無効化できんと見える」
ゴース「テメェ正気か……こんなことしたら……自分自身も……」
インドぞう「はっは……だからさっき言っただろうに……」
インドぞう「地獄でまた会おうとな」
その日、ポケモンタワーは倒壊した
タマゴ「カタカタ」
エリートトレーナー「あ、卵から音が聞こえる!もうすぐ孵りそうね!」
ライチュウ「らーい」
2年前、ポケモンタワー倒壊から間もなくインドぞうが絶滅した。
ゴース「ごーす」
エリートトレーナー「こらこら、焦らないの……あっ!ほら!」 パキッ…
タマゴ「ピキー!」 パキーン
それから2年が経ち、新たに発見されたポケモンがいた、それは……
エリートトレーナー「生まれた!ふふ、やったあ!!」
エリートトレーナー「これからよろしくね、ゴマゾウ!」
ゴマゾウ「ごまー!」
おわり
意識してなかったけどラジオ塔とか意外と辻褄が合ってて吹いた
つまり何が言いたいかっていうと赤緑時代以降にインドぞうが絶滅して
ゴマゾウ→ドンファンという種族に生まれ変わったんだよ!!
人類は滅亡する!!
いい話だった。
Entry ⇒ 2012.08.06 | Category ⇒ ポケモンSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
照「私たちの」菫「日常」
部員A「お疲れ様です!」
照「菫は?」
部員B「まだいらっしゃいません」
照「そう……ありがとう」
case1 教室
菫「あぁ、照。どうした?」
照「どうしたって……もう部活が始まる時間だけど。菫こそ、なんで一人で教室に残ってるの?」
菫「次の合宿の申請書を書いていたんだ。サボりじゃないぞ?」
照「それはわかってる。でも、そんなの部室でも出来る」
菫「……何だ、お前寂しかったのか?」
照「……そんなんじゃ」
照「……何」
菫「こっち、来てくれないか」
照「……」テクテク
菫「ふふっ」ギュウ
照「……人が来るかもしれない」
菫「嬉しいくせに」
照「別に?」ギュー
菫「身体は素直だな」
菫「ん……ちゅ、ちゅっ」
照「ちゅ……ん、ふっ……」
菫「……赤いな」
照「……もう、夕方だから」
菫「そういうことにしといてやるよ。……ほら」
照「んっ……ちゅ」
菫「抵抗しなかったじゃないか」テクテク
照「それは……また別」テクテク
菫「ほう、そうか。……お疲れ」ガチャッ
部員「「お疲れ様です!」」
case2 部室
誠子「くっそー!」
尭深「ん……好調」ズズ
菫「照、ちょっといいか?」
照「うん」
菫「ん……ちゅ……」
照「ぷはっ……ちょっと、菫。部室でこんなこと……」ヒソヒソ
菫「ちょっと口寂しくてな。ほら、尭深みたいな」
照「私はお茶じゃない……すぐ後ろで打ってるのに、馬鹿じゃないの」
菫「そうかもな。照馬鹿かも」グイッ
照「ふっ……ん、ちゅっ」
照「す、みれ……勝手、すぎ……っ」ヘナヘナ
菫「っと。どうした? 随分と敏感じゃないか」
照「誰の、せいだと……っ!」
菫「はいはい、すいませんでした」チュッ
照「んっ……反省、してないでしょ」
菫「私は悪いことをしたとは思ってないからな」
照「……ばか」
「「お疲れ様でした!」」
菫「照。ちょっと書類を出してくる」
照「私も一緒に行くよ」
菫「そうか? 尭深、誠子、悪いが戸締りを頼む」
case3 廊下
照「職員室涼しかった」
菫「相変わらず人当たり良かったなお前」
照「嘘は言っていない」
菫「はいはい。……何か、今日はやけに静かだな」
照「少し遅くなったし、生徒はもう帰ってるでしょ」
菫「……じゃあ、こんなことしてもバレないな」
菫「はむ、ちゅっ……ちゅ」
照「ちゅっ……んぅ、ちゅる……」
菫「壁に押さえ付けられるインターハイチャンピオン、か。絶景だな」
照「……ケダモノ」
菫「ほっぺ、赤くて……息も荒くて、かわいい」チュッ
照「……んっ」
菫「かわいい、かわいい」チュッ、チュッ
照「ぁ……だめ、菫、ここ……ろ、うか、でっ」
照「く……びっ、だめ……」
菫「首弱いなー、お前。胸元も弱いし」チュウゥ
照「吸……っちゃ!」
菫「ん、人の声がするな。ほら照、行くぞ」パッ
照「へ? あ、あぁ」
菫「なんだ? 物足りなそうだな」
照「……菫」
菫「そんな顔で睨んでも、かわいいだけだぞ」
菫「……それで、淡は明日には学校に来れるそうだ」
照「夏風邪は性質が悪いからね」
菫「部活にも来れるといいんだが、まあ無理はさせないようにしよう」
照「体調が悪いと、アレが小宇宙レベルになったりするのかな」
菫「それはそれで見てみたいけどな……それじゃ、ここで」
照「あ……、うん」
菫「……そんな顔するなって」チュ
照「ん……」
菫「また明日な」
照「……うん」
照「……」カリカリ
トントン
照「……?」
つ[メモ]
照「……」ペラッ
『ここにキスしてみろ → 』
照「……」ジー
菫「?」ニコニコ
照「……」チュッ
照「~……っ」ポイッ
菫(て・る)ヒソヒソ
照「……」チラッ
菫「……」チュッ
照「……っ!」プイッ
トントン つ[メモ]
照「……」ペラッ
『もう一回?』
照「……」
照「……」チュッ
菫「ドジだなあ、照は」
照「菫があんなことするからでしょ」
case6 保健室
照「おかげで酷い目にあった」
菫「見事なヘディングだったぞ?」
照「テニスの授業であることを除けば、ね」
菫「おまけにずっこけたしな。先生はいないみたいだし、消毒してやるよ」
照「菫、できるの?」
菫「そのくらいならな。ベッドにでも掛けてろ」
照「うん」ポス
照「……んっ!」ピクッ
菫「……。頭に、タンコブ出来てないか見てやるよ」
照「ああ、お願い」
菫「どれ……んー、少し腫れてるかもな」
照「どうしよう」
菫「ここも消毒してやるよ」トンッ
照「えっ……きゃっ」ドサッ
照「いきなり……っ、何するの」
菫「お前があんな声出すのが悪い」グイッ
照「私は何もしてな……んむっ」
菫「ちゅ……ぴちゅ」
照「……っ! ……っは!」
菫「保健室って、何でどこもかしこも真っ白なんだろうな。これじゃ興奮するだけだ」チュッ
照「菫……っ授業、は……じまっ」
菫「一限くらいサボってもいいだろう」チュ
菫「だから、声我慢しろよ」チュウッ
照「んぅっ……ちゅ」
「し、失礼しまーす……」カララ
照(淡っ!!?)ピクン!
菫(……ほう?)
照(ちょっと、菫。やめて。淡だ)
菫(だから?)
「あれ? なんか今、声が……気のせいかな」
照(ちょっと、すみ……っ!)
菫(……)チュ、チュッ
照「~……っ!」
「先生いないかぁ……ちょっときついんだけどな……」
照(っ!)
菫(……)パサッ……
照(服、は……っ!)
照(あっ……っ)ドクン
「どっちのベッドに……あぁ」トテトテ
照(だ、めだ……)ドクン
「こっち!」シャッ
照「~~~~っ!!」ビクビクビクッ!
照(あ……れ?)
菫(もう一つのベッドに寝たみたいだな。出るか)
菫「どうした? 頭、痛むか?」
照「別の意味でね。……本当に、死ぬかと思った」
菫「まぁ、実際は淡から見える位置に片手を出しておいたから、私たちのベッドに来ることは有り得なかったんだけどな」
照「!?」
菫「それにしても……ふーん?」ニヤニヤ
照「な、何」
菫「お前、意外と素質あるのかもな」
照「素質って、何のこと? 話が見えない」
照「うるさい」
菫「図星か」
照「うるさい」
菫「部室でキスしたときやけに敏感だったのも」
照「うるさい」
菫「かわいい」
照「うる……、さい」
菫「結局サボりになったな」ギュー
照「誰のせいだと思ってるの」ギュー
菫「お前がかわいいせいかな」
照「……ふん」
誠子「おー、淡!」
尭深「ん……三日ぶり」ズズ
淡「いやー、風邪なんて久々に引きましたよー」トテトテ
case7 部室(2)
淡「弘世先輩もお疲れ様です! すいません、大会もあるのに三日も休んじゃって……」
菫「いいよ、気にするな。それより体調はどうだ?」
淡「午前中は」
照「……」ピクッ
淡「ちょっときつかったんですけど、保健室で」
照「……」ピクッ
尭深「……?」ズズ
淡「一時間ほど寝たら、すっかり元気になりましたよ!」
淡「はい! ありがとうございます」
菫(ぷっ……くくっ……)プルプル
淡「宮永先輩も、お久しぶりですね」
照「えっ、あ、あぁ、うん」
淡「? どうしたんですか、俯いて」
照「い、いや、別に」
淡「どもりすぎじゃ……私、何かしました?」
照「!? そ、そんなことは、ない」
淡「そうですか……?」
淡「それもそうですね。それじゃ早速打ってきます!」
誠子「あ、あたしもあたしもー!」
照「……っ」キッ
菫「くくっ……」プルプル
尭深「……」ズズ……
菫「お邪魔します」
照「適当にくつろいでて。お茶持ってくる」
菫「お前の部屋に来るの久々だな……親御さんは?」
照「今日は遅い」ガチャッ
菫「そうか……」
case8 部屋
菫「それはこの式を代入して……」
照「あぁ、そうか」カリカリ
菫「……」ジッ
照「……、何?」カリカリ
菫「お前、肌白いなあ」
照「いきなり何だ……菫も白いでしょ」カリカリ
菫「いや……キスマーク目立つなあ、ってな」
照「 」ポキッ
照「……どこ?」
菫「何が?」
照「どこに付けたの?」
菫「首筋」
照「……っ、首は駄目だと言ったはず」カアァ
菫「髪を下ろしていればバレない位置だぞ? そんな風に、結んでいるとよく見えるけどな」
照「全然気付かなかった……じゃなくて、何かのはずみで見えたらどうするの」
菫「虫刺されとでも言っておけよ」
照「……はぁ」
照「何それ。いらない」
菫「まあまあ、いいからこっち来てみろ」
照「……」ポスッ
菫「まず跡が残ったところに息をかける」フゥッ
照「……っ」ピクンッ
菫「そしたら、優しく撫でてやる」サワサワ
照「……っ、ん……」
照「どんな、コツだ……っ」
菫「十分撫でたら、そこに軽いキスをして」チュッ
照「んっ……!」フルルッ
菫「最後に、耳元で」スッ
照「……?」
菫『愛してるぞ、照』ボソッ
照「……っ!!」ビクビクッ
照「どうもこうも……ない……っ」プルプル
菫「ほら、鏡見てみろよ」ヒョイ
照「あ、れ……? 本当にない……」
菫「だから言っただろ? すぐ消えるって」
照「すご……くない、すごくないけど」
菫「ということで」
照「え」
菫「このおまじないがあれば、どれだけキスしても大丈夫だな」ニコニコ
照「はっ……!?」
菫「いただきます」ドサッ
菫「親はいない、格好もラフ。据え膳食わぬは何とやらってな」チュッ
照「これは、ただの部屋着で……っ!」
菫「露出多いんだよ。誘ってるのかと思ったぞ」チュ
照「っぁ、んぅ……ちゅう」
菫「ふふ……ちゅ、ちゅ」
照「ん……ふぁ、ちゅっ」
菫「照はキス好きだな」
照「ふぁ……そんら、こと……」フルフル
菫「……っ、その顔は反則だ」チュッ
照「んぅ、ふ……」
照「はぁ、はぁ……」クテッ
菫「おーい、照? キッチン借りるぞ」
照「はっ……はぁ……」
菫「応答ナシ、と」ガチャッ
菫「お、起きたか。夕飯出来たぞ」
照「えっ? あ、うん」モソモソ
菫「しかし消耗してたな。そんなに良かったか?」
照「……っ、うるさい」カァッ
照「ごちそう様でした」
菫「じゃあ、私は片付けたら帰るかな」
照「……そう」
菫「……照? 何だ、どうした?」
照「……親が」
菫「ん?」
照「遅くなるのは、嘘。今日は帰らない。だから泊まっていって」
照「……嫌ならいい」
菫「嫌なわけないだろう。……にしても、ふふっ。最初からそう言えばいいのに」
照「別に、いいでしょ」
菫「なぁ。初めからそのつもりだったのか?」
照「……そうじゃなきゃ誘わない」
菫「……敵わないな、お前には」チュッ
照「焦ってたのか、あれ……ところで、あのおまじないって何なの?」
菫「ん? あれか? あれは嘘だ」
照「は?」
菫「キスマークがあんなので消えるわけないだろう。もともと無かったんだよ」ドヤ
照「……」プルプル
菫「あ、ちなみにさっき付けたのは本m」
照「うるさい」ギュルルルルルル
おわり
乙!
Entry ⇒ 2012.08.06 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
さやか「魔法幼女さやか☆ロリ化」
ドンドンドンドン
まどか「はあ、はあ、はあ」
魔女「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」」
まどか「!!」
まどか「きゃあああ!!」
使い魔「ケケケケ」ガシッ
まどか「誰か!!誰かあぁあ!!」
ズズズズ・・・
まどか「……」
まどか(罰なのかな…これって)
まどか(きっと私が、弱虫で、嘘つきだったから…バチが当たっちゃったんだ…)
使い魔「ケタケタケタ」ビヨーン
まどか「うう…うあああ!!」
「やあああっ!!」
ズバッズバッ
まどか「!!」
まどか(誰…?使い魔たちが、やられてく…)
まどか(かわいい声だな…)
まどか(マミさんでもほむらちゃんでもないし…魔法少女にしても、幼すぎるような…)
「うあっ!」コテッ
まどか(あっ転んだ)
使い魔「ケタケタケタ」ボカボカ
「いたっ!いたい!くそっこのお!」
「うう…うええん…」
まどか(泣いちゃった…)
「ティロ・ボレー!!」ドドドド
まどか「!マミさん!!」
マミ「ふふ、ごめんね、遅くなっちゃった!」ティロッ☆
ほむら「良かったまどか…無事で」
まどか「ほむらちゃんも!!」
シュウウウ・・・
マミ「終わったわね」
まどか「ふええ~助かったよお…ありがとうございます」
まどか「!仁美ちゃん!!」ガバッ
ほむら「気絶してるだけよ」ファサッ
まどか「そっかあ…良かったあ…」
まどか「そういえば、もう1人結界の中にいたの」
?「ぐすっ…ぐすっ…」
まどか「あっあの子!」
マミ「え…?魔法少女の反応…!」
ほむら「…!?」
ほむら(おかしい…どの時間軸にもこんなパターンはなかったはず…)
ほむら(美樹さやかも助けに来なかったし…)
ほむら(巴マミの死亡を避けたことと関係しているの?)
マミ「ねえあなた、結界の中にいたんでしょ、大丈夫だった?」トン
青髪の幼女「うあ…まみ…さん…」クルッ
マミ「え?」
青髪の幼女「うええええ」ダキッ
マミ「え?え?…よしよし、泣かないで」ポンポン
マミ「この子、私の名前を知ってるみたい」
まどほむ「…?」
まどか「あ…れ?」
まどか「どこかで見たこと、あったような…」
青髪の幼女「!!」
青髪の幼女「…ぐず…みき…さやが…でず…」
まみまどほむ「……」
まみまどほむ「…え?」
まどか「さやかちゃん!?」
幼さやか「……」コクッ
ほむら(え?なに?何が起こってるの?美樹さやかがこの子でこの子が美樹さやかで)
ほむら「何がどうなっているのか説明できるかしら?」
幼さやか「…うん……」コクリ
・
・
さやか「恭介の腕を…治して欲しい」
キュゥべえ「その願いは、君が魔法幼女になるに値するものかい?」
さやか「うん」
さやか「…え?ようじょ?」
キュゥべえ「じゃあ、いくよ」
さやか「!!うぐうっ…」
さやか「うあああ…」シュルシュルシュル・・・
キュゥべえ「君の願いは遂げられた」
幼さやか「……」チマーン
キュゥべえ「じゃあ僕は行くね」ササッ
幼さやか「…は?」
・
・
幼さやか「…でね、まどかとひとみをみつけてたすけにきたんだけど…」
幼さやか「…ヒクッ」
ほむら「あれほど契約するなと言ったのに……」
幼さやか「きょーすけのうで…どおしてもなおしたかったの…でも、こーなるなんて…」
幼さやか「ごめんなさい…」グスッ
マミ「まあまあ暁美さん、美樹さんだってちゃんと決心して契約したんでしょうし…」ナデナデ
ほむら(それにしても魔法幼女って何!?)
まどか「さやかちゃん…」
まどか「か…かわいいいっ!!」ダキッ
幼さやか「むぐっ!?」
まどか「ちっちゃいさやかちゃんかわいいよお~」ギュウウウ
幼さやか「ぐるじぃ…」
幼さやか「…このふく、きょおすけのえんそーかいのときのなの」
幼さやか「だから、ごさいかな…?」
まどか「そっか、5歳かあ!えらいね、さやかちゃん!」ナデナデ
幼さやか「ちっちゃいこみたいにいわないでよ…」
まどか「だってさやかちゃん、ちっちゃいんだもん」ナデナデ
幼さやか「……」ムスー
まどか「あ!怒ってるさやかちゃんもかわいい!」ナデナデ
マミ「こらこら、あんまりいじめちゃだめよ」ヒョイ
幼さやか「……」
幼さやか「こんなすがたじゃ、うちにかえれないよ…」
マミ「そうね…よかったら、うちにこない?」
幼さやか「まみさん…」
ほむら「……」
ほむら「いや、さやかのお守は私が見るわ」
ほむら(さやかと仲良くなるチャンスかもしれない)
マミ「え…そ、そう?」
幼さやか「おもりってゆーな!」
まどか「だめだよほむらちゃん、さやかちゃんの面倒はわたしが見たいの!」
ほむら「でも、両親のいるあなたは説明が大変でしょう?」
まどか「むむ…」
幼さやか(まどかもほむらも、なんなのよ…)
・
・
~ほむホーム~
幼さやか「ここがほむらのおうち?」
ほむら「ええ」
幼さやか「せっま!!」
ほむら「今のあなたには大きいでしょう?」
幼さやか「む…」
幼さやか「あれ、ほむらはりょーしんいないの…?」
ほむら「……」
幼さやか「あ、ごめんなさい…」シュン
ほむら「……」
ほむら(あ、やばいうつむいちゃったどうしようどうしよう)
ほむら「…飴、食べる?」サッ
幼さやか「!!」パアアア
幼さやか「ん…おいしー!」ニパ
ほむら「…ふふ」ニコッ
幼さやか「あ!ほむらがわらった!」
ほむら「!!」
ほむら「そうね…笑ったのは、久しぶりね」ナデナデ
幼さやか「こ、こどもあつかいすんなあ!むう…」
ほむら「あなた、小さくなってから言動も部分的に幼くなってるわ…」
幼さやか「え?そうなの?」
ほむら「…これも食べる?」
幼さやか「うん!たべる!!」パアアア
幼さやか「あまぁい!」ペロペロ
ほむら(アソパソマソチョコに躊躇なく飛びついたわ…)
ほむら「どうやら自覚してないようね」
幼さやか「ふうん?」ペロペロ
ほむら(なんかこのさやかかわいい…)ホムウ
ほむら「わからないわ…そのままでもいいんじゃないかしら?」
幼さやか「や、やだっ!もとのあたしがいいもん!」
ほむら「でも…なぜキュゥべえはあなたを魔法幼女にしたのかしら…?」
QB「教えてあげようか?」ヒョコッ
ほむら「!!」
幼さやか「あ~!!」
QB「…無意味に耳を引っ張るのはやめてくれるかい?さやか」
幼さやか「うあああ!もとにもどせえ!」グイイイ
QB「僕はきちんとお願いしたはずだよ、『魔法幼女になってくれ』って」
幼さやか「うるさいうるさい!!」グイイイ
ほむら「聞くだけ聞いておくわ、キュゥべえ…」
ほむら「ええ」ファサッ
QB「まどかが魔法少女になる理由がなくなったからには、当然、新たな理由づくりが必要だよね」
ほむら「……」ギリッ
幼さやか「?まどか??」
QB「それだけじゃない」
QB「さやかのソウルジェムを見てごらん」
ほむら「?さやか、ソウルジェムを貸して」
幼さやか「??」スッ
ほむら「!!…濁ってるじゃない!!」
幼さやか「ん、ほんとだ?」
幼さやか「わあ!きれいになってる!」
QB「魔法幼女になるとね、肉体だけでなく精神的にも幼くなるんだ」
QB「まだ開発中だから完全ではないけどね」
ほむら「……」
QB「幼児期の子供は思春期の子より感情変化が激しい」
QB「当然、ソウルジェムの濁りも溜まりやすいよね」
QB「魔女になりやすくて、まどかの契約もしやすい」
QB「こんな都合のいい話なんて他にない!」
ほむら「くっ…卑怯なやつめ…」ギリッ
幼さやか「ねえ、きゅーべーなにいってるの?」
ほむら「…今のあなたには難しいお話」ナデナデ
QB「はいはい」スッ
幼さやか「あ~まてえ!」
ほむら「キュゥべえに何をしても無駄なものは無駄よ…」
幼さやか「うぅ…」
ほむら「私、あなたを元に戻す方法、探してみるわ」
幼さやか「え…」
ほむら「いつものうるさいあなたが見られないなんて、つまらないものね」
幼さやか「ほむら…ありがと…」ダキッ
ほむら「えっ、ちょ…」
幼さやか「……すー…すー…」
ほむら「……」ナデナデ
・
・
~学校~
仁美「今日も放課後に精密検査に行かなくてはならなくて…」
まどか「そっかあ、大変だね…」
ほむら「……」ガラッ
まどか「あ、ほむらちゃん、おは…」
まどか「!?」
モブ達「ざわ…ざわ…」
幼さやか「……」ニギニギ
仁美「暁美さんの手を繋いでらっしゃる、あの子は…?」
まどか「あわわ…」
ほむら「ええ、1人で家に残すこともできないでしょう?」
まどか「そうだけど…」
ほむら「先生には事情を造って話しておいたわ」
まどか「さやかちゃん、平気なの?」
幼さやか「うん!あたしもがっこーいけないのはさみしーし」
幼さやか「まどかやひとみにもあいた…ひゃっ!」ヒョイ
モブ「ねえこの子どうしたの?」
ほむら「あっ…えっと、わけあって預かってて、両親が仕事だから…」
モブ「かわいい!ねえ、何歳?」
幼さやか「ん…ごさい…」
モブ「わーほっぺたぷにぷにしてる!」ツンツン
幼さやか「あうぅ…」
・
・
幼さやか「……」グッタリ
ほむら「大変だったわね…」
まどか「頑張ったよ、さやかちゃん…」
仁美「あら、その子のお名前、さやかさんと同じですの?」
幼さやか「あ!ひとm
まどか「!!ああ~仁美ちゃん!そう!そうなんだよ!」ガシッ
幼さやか「むぐ…」
仁美「そういえば、さやかさん、今日はお休みですのね…」
まどか「か、風邪か何かじゃないかな!?」
仁美「あら?その子、なんだかさやかさんに似てますわ」
まどか「うん!似てる似てる!すごいね!」
仁美「…?」
キリーツ レーイ サヨナラー
・
・
・
ほむら「…失礼します」ガラッ
和子「あら、暁美さん!」
幼さやか「あっ!」トテトテ
ほむら「さやかがお世話になりました」ペコッ
和子「すごく大人しくしてたわ!いい子ね~」
ほむら「しばらく預かってもらうかもしれません…」
和子「全然かまわないわよ!それじゃさやかちゃん、またね!」ニコ
幼さやか「……ばいばい」
ほむら「まあそんなものよ」
幼さやか「これ、これからまいにちなの?」
ほむら「ええ、そうよ」
幼さやか「うう~…」
まどか「仕方ないよ、さやかちゃん…」
まどか「……」ジイー
幼さやか「…?」ニギニギ
まどか「ほむらちゃん、さやかちゃんと手繋いでずるい!」
まどか「さやかちゃん、私ともおててつなご?」サッ
幼さやか「うん…?」ニギッ
まどか「…ああ~かわいい!かわいいよさやかちゃあん!!」ダキッ
幼さやか「むごっ…」
ほむら(ああ、私もまどかに抱かれたい…)
幼さやか「うん、いきたいの」
ほむら「でも、今のあなたじゃわかってもらえないとおも…」
幼さやか「うん…そおだよね…」シュン
ほむら「…行きましょうか」ファサッ
幼さやか「え…」
ほむら「いいから行くわよ」グイッ
幼さやか「…うん!」ニコ
幼さやか(ほむら、ありがと)
まどか(さやかちゃん、嬉しそうだな…)
恭介「え?鹿目さんと暁美さん?」
まどか「うん、さやかちゃん今日は学校休みだったから代わりに」
ほむら「…腕、おめでとう」ファサッ
恭介「ありがとう!嬉しいよ」
恭介「…あれ?その子は?」
幼さやか「……」ソワソワ
ほむら「私の遠い親戚で、今預かってるの。『さやか』って名前」
恭介「!…おいで、さやか」
幼さやか「!!……」トテトテ
恭介「さやか…」ポンッ
恭介「幼馴染の小さかった頃の姿によく似てるよ…」ナデナデ
幼さやか(まあ本人なんだけどね)
幼さやか「そおなの」
恭介「…さやかには、いくら気が滅入ってたとはいえ、ひどいこと言っちゃったなあ…」
幼さやか「え…?」
恭介「はは、君じゃないよ」ナデナデ
恭介「さやかが言った通りだ…奇跡も、魔法もあったんだね…」
幼さやか(恭介…)
まどか「上条君!外の空気、吸いに行こ?」
恭介「え?」
まどか「いいから!」
上条父「待っていたよ、恭介」
恭介「父さん!それに、みんな!」
上条父「……」ガチャッ
恭介「!!バイオリン…」
上条父「お前からは処分してくれと言われていたが、どうしても捨てられなかった」
上条父「さぁ、試してごらん。怖がらなくていい」 スッ
恭介「……」スッ
恭介(さやか…)ジッ
幼さやか(恭介…頑張って…)
恭介「……」ニコ
恭介「…♪~」
まどか「いい音だね、ほむらちゃん…」
ほむら「ええ…」
ほむら(さやかは…… ! )
幼さやか「……」ポロポロ
幼さやか(マミさん…あたしの願い、叶ったよ…)
幼さやか(後悔なんて、あるわk…)
幼さやか(あたし今、最高に幸せだよ!)ニコ
マミ「くしゅん!」
マミ「……」
マミ「私は死んでない!!」
マミ「…って叫びたい気分ね」
杏子「ああ、この街じゃ、グリーフシードがわんさか手に入るそうじゃんか」
QB「でも、ここにはマミもいるし、イレギュラーだっているよ。それと…」
杏子「なあに、全部片付けちまえばいいんだろ?」
杏子「マミの野郎にはたっぷりお返しもしたいしねぇ…」ニヤ
QB「やれやれ…」
・
・
まどか「ねえやめようよ、さやかちゃん」
幼さやか「へーきへーき!」
まどか「だめだよ!おうちで大人しくしててって言われたでしょ?」
まどか「それに、マミさんもほむらちゃんも遠くで戦ってるから、助けに来れないんだよ!?」
幼さやか「あたしもまほーしょーじょなの!ひとりでできるもん!」ムスッ
幼さやか「ほむらからぐりーふしーどたくさんもらってるし!」ドッサリ
まどか「でも…」
幼さやか「あっ!あっちだ!」トテトテ
まどか「ああ~待ってよさやかちゃん…」タッ
使い魔「ゲヒャヒャヒャ」
まどか「あわわわ…」
幼さやか「ようし!まどか、あたしのかっこいーとこ、みてて!」シュアアア
幼さやか「やあああっ!」ダッ
幼さやか「てやっ!」ブンッブンッ
使い魔「ゲヒヒッ」サッ
幼さやか「このっ!このお!」ブンッブンッ
使い魔「ギャハハ」ドゲシッ
幼さやか「ひゃあうっ!!」ドシャアア
まどか「さやかちゃんっ!!」
幼さやか「うっ…ぐすっ…」ジワッ
幼さやか「うええええ…」
まどか(ああ~また泣き出しちゃった…)
使い魔「ギャヒヒ・・・」ザッザッ
まどか(あれ?もしかしてピンチ?)サアアア
まどか(あわわわわどうしようこのままじゃさやかちゃんが!)
ザン!!
使い魔「ギャアア!!」シュウウウ
まどか「…え?」
杏子「ちょっとちょっと、何やってんのさ、アンタたち」
まどか「助かった…ありがとうございます!」
杏子「…は?」
まどか「もう、さやかちゃん!この人が助けてくれなかったら危なかったんだよ!?」
幼さやか「…ごめん…なさい…」
杏子「え?え?魔法少女の反応がしたから来たんだけど…」
まどか「この子です」サッ
幼さやか「ぐすっ……」
杏子「!!??」
杏子「どど、どういうことだオイ…」
杏子(からかってやろうと思って来たのに…)
・
・
杏子「ふうん、魔法幼女ねえ…?」
まどか「さやかちゃんったら、無理して使い魔に挑むから…」ナデナデ
幼さやか「むう~…」チョコン
まどか「杏子ちゃん、この子にガツンと言ってあげてください」
杏子「あ、アタシ!?」
杏子「……」
杏子「さやか、ついてこい」ヒョイ
幼さやか「!?」
杏子「アタシが手本を見せてやるよ」
・
・
杏子「ほれっほれっ」ザンッザンッ
使い魔たち「ギャアアア」シュウウウ・・・
まどか「すごい…!!」
杏子「まあこんなもんかな」
幼さやか「……」アゼン
幼さやか「おおおお…!!」パアアア
杏子「!?」ビクッ
幼さやか「すごい!きょーこすごおい!!」ダキッ
杏子「なっ…」
幼さやか「あたしも!あたしもやりたい!!」ピョンピョン
杏子「はあ…しょうがねえな…」
杏子(すげえ調子狂うわ…)
幼さやか「こおっ?」
杏子「そうだ、で、ここを…」
まどか(さやかちゃん、頑張ってるなあ)
ビターン!!
まどか(ああ~…)
幼さやか「…ぐす……ひくっ」
杏子「ほら、戦いはそんなもんじゃすまされねえぞ?」
幼さやか「…うん!」スクッ
まどか(!!さやかちゃんが泣かなかった!)
まどか(すごいなあ~杏子ちゃん…ベテランなんだなあ)
マミ「佐倉さん…!?」
幼さやか「あっまみさん!ほむら!」
杏子「!!」
ほむら(杏子…来たのね)
まど幼さや「?」
杏子「へっ、ここにはグリーフシードがたんまりあるからね」
マミ「要するに、縄張り争いってことかしら?」
杏子「いいぜ?全員でかかってこいよ、まとめてひねり潰してやるからさ」
まどか「あわわ…なんでこんなに険悪なの、ほむらちゃん!?」
ほむら「彼女たちの間には重い過去があるのよ…」
マミ「あら?あなたくらい、私一人で十分よ」
杏子「ふん…寝言は寝てから言いな!」カチャ
マミ「殺る気のようね。ならこっちも…」チャキ
まどか「あうう…」
マミ「!?」
杏子「なっ…」
幼さやか「それにね、きょおこね、あたしにいろいろおしえてくれたの!」
杏子「おいさやか!これ以上言うんじゃねえ!!」カアアア
幼さやか「?」
マミ「あら…そ、そうなの?」
杏子「あ、ああ…」
マミ「……」
杏子「……」
杏子「あー調子狂うなもうっ!!」
ほむら「……プッ」
杏子「笑うなあっ!!」
・
・
マミ「…え?同盟を結ぶ?」
杏子「組んでやるっつってんだよ!」
杏子「アンタたちがピンチの時は助けてやってもいいってことだ」
杏子「その代わり、この街のグリーフシードは遠慮なく貰ってくぜ」
マミ「あなたから言い出すなんてね…」
杏子「ちょっと…昔のことを思い出して…」ボソッ
マミ「え?」
杏子「ばっ!な、なんでもねえっ!!」
ほむら(あれ、事態が思った以上に良い方向に…)
ほむら(マミを救い出したことが…いや…)チラッ
幼さやか「ねむい…」ムニャムニャ
ほむら(この小さいさやかが、杏子を変えたのかもしれない)
幼さやか「…でね!きょおこがね!つかいまを、ずばばばって…」キラキラ
ほむら「そう…」ニコ
ほむら(……)
ほむら(あれ?)
ほむら(なんか、初めより幼くなってる、ような…)
ほむら「…さやか、今日、私とお風呂入らない?」
幼さやか「うん!はいるー」
ほむら「!?」
ほむら(昨日は嫌がって自分で入ったのに…!!)
・
・
・
幼さやか「すー…すー…」
ほむら(さやかの体…洗っちゃった…)
幼さやか「ほむぁ…すー…」ギュウ
ほむら(今も…添い寝してるわけだし…)
ほむら「幼児化が進んでいるとでもいうの…?」
QB「いやいや、全くその通りだよ、ほむら」ヒョコッ
ほむら「!!インキュベーター…」ガバッ
幼さやか「むぅ~…」ギュウウ
ほむら「……」スッ
QB「なんで寝直したんだい?」
ほむら「うるさい!」
QB「契約をした者は、身体も精神も退行する」
QB「これで、魔女化のサイクルも早くなったというわけだ」
QB「さやかの精神の完全な退行も、時間の問題だろうね」
幼さやか「すー…すー…」ギュウ
ほむら「く…この淫獣が…」ナデナデ
QB「……」
ほむら「お前の思い通りにはさせない…!」ギュウウ
QB「言っていることの割n
ほむら「うるさい!」
ほむら「あっ起きちゃったじゃない!どうしてくれるのよ淫獣!」
QB「……」
ほむら「さやか…ごめんね、起こしちゃったね」ナデナデ
幼さやか(…あれ……?)
幼さやか(あたし…ほむらと……)
幼さやか(寝て…る…!?)
幼さやか(お風呂も…一緒に…!!)
幼さやか「やめて…やめてえぇ!」バッ
ほむら「!?」
QB「!?」
ほむら「え?さやか?」
QB「まさか…精神退行に抗っているのかい!?」
ほむら「!!」
幼さやか「ほむらにからだあらってもらったり…いっしょにねたり…」
幼さやか「これじゃ、ちっちゃいことおなじじゃない…!」
ほむら(今はちっちゃい子なのよ、さやか…)
・
・
まどか「あ、ほむらちゃん、さやかちゃん、おはよ!」
ほむら「おはよう」
幼さやか「……」
仁美「あら、さやかちゃん、今日はお手ては繋がないのですか?」ニコ
幼さやか「いい…」プイ
まどひと「?」
仁美「そういえば、さやかさん、今日もお休みですの?」
まどか「ああ~そういえばいないね、さやかちゃん!」
・
・
・
ガラッ
モブ「…ねえ聞いた?美樹さんのこと」
モブ「え?美樹がどうかしたのかよ?」
幼さやか「…?」
モブ「なんでも、行方不明らしいよ」
幼さやか「!!」
モブ「昨日、両親から失踪届けが出たんだって」
ほむら(…これは想定内だったけど……)ジッ
幼さやか「……」フルフル
ほむら(さやか…)
・
・
ほむら「えっ…さやかが…」
和子「本当にごめんなさい!ちょっと目を離していたら…」
まどか「さやかちゃん…?」
ほむら「!まどか…」
まどか「さやかちゃんに、なにかあったの…?」
ほむら「……」
・
・
まどか「そんな…さやかちゃん…」
ほむら「落ち着いてまどか。さやかは私が見つけて―」
QB「彼女は今、自分自身の退行と戦っている」ヒョコッ
ほむら「!!」
QB「それはとてもつらいものだ。なぜなら、自然の流れに逆らっているのだからね」
ほむら(こいつ、何を…?)
まどほむ「!?」
まどか「本当、なの…?」
ほむら「!まどかっ…」
QB「ああ。だが…」
QB「君なら、その運命を変えることが出来る」
ほむら(!!こいつ…)
まどか「わたしの願いで、さやかちゃんを元の体に戻すことが出来るの…?」
QB「ああ、そんなこと、きっと造作もないことだろうね」
まどか「……」
まどか「さやかちゃんのためなら…いいよ、わたし、魔法少女に―」
ドガアアア
ほむら「はあ、はあ、はあ…」
まどか「ひ、ひどいよ、なにも跡形もなく消し去らなくても…」
ほむら「貴女は…なんで貴女は…いつだって、そうやって自分を犠牲にして」
ほむら「いい加減にしてよ!!」
ほむら「貴女を失えば、それを悲しむ人がいるって、どうしてそれに気づかないの!?」
ほむら「貴女を守ろうとしてた人は、どうなるの!?」
まどか「ほむら…ちゃん…」
ほむら「…さやかを探してくる」シュアアア
シュンッ
まどか「……」
幼さやか「どおしよう…あたし…このままじゃ…」
杏子「なあにしょぼくれてんの、さやか?」ヒョイッ
幼さやか「きょおこ…」
幼さやか「! いやっ、はなして!!」ジタバタ
杏子「ん…?」ストン
幼さやか「……」
杏子「お前、この前会った時のさやかじゃないな?」
幼さやか「!!」
・
・
杏子「ふうん、なるほどね…」
幼さやか「あたしのいしきが…だんだんなくなってくの…」
幼さやか「きがつくと…なにも、かんがえられなくて…」
幼さやか「こわい…すごく、こわいよ…!!」
杏子「さやか、手ぇ出しな」
幼さやか「…?」サッ
杏子「ほれ、りんご」ポン
杏子「くうかい?」
幼さやか「! うん!たべる!!」パアアア
幼さやか「!!……」ブンブン
杏子「さやか」ポン
杏子「だったら、それに無理に抗う必要はないんだよ」
幼さやか「きょおこ…?」
杏子「……」
杏子「…アタシもね、さやかみたいに、他人のために魔法少女になったんだ」
幼さやか「!」
杏子「だけど、それはかえって不幸をもたらした」
杏子「アタシは両親を失い、姉妹も失った…」
幼さやか「…!!」
杏子「この魔法は、自分の為だけに使うって」
杏子「アタシは、魔法少女になって後悔した分、今を楽しく生きようとしてる」
杏子「さやかにはさ、アタシみたいに後悔してほしくないんだよ」
幼さやか(杏子…)
幼さやか「ほんとのあたしがなくなるのは、こわい…!!」
ほむら「なに、言ってるのよ…」ハアハア
幼さやか「!ほむら…」
ほむら「ばかあっ!」ダキッ
幼さやか「む、むぐ…」
ほむら「あなたは『美樹さやか』!!」
ほむら「小さいあなただって『美樹さやか』に変わりないの!!」
幼さやか「え…」
杏子「その通りだよ、さやか」
杏子「それに、お前を支えてくれてる奴らもいるじゃねえか」
幼さやか「あ…」
ほむら「私も、まどかも、心配したんだからっ…!!」ポロポロ
幼さやか「ほむ…ら…」
ほむら「私は小さいあなたも好きだから!!遠慮しないで、どんどん甘ればいいっ!!」
幼さやか「…うえ……」ウル
幼さやか「うええ…うえええ……」ギュウ
ほむら「さやか…」ギュウウ
杏子「はあ……うらやましいねぇ」シュタッ
まどか「もう!心配したんだよ、さやかちゃん!?」ギュウ
幼さやか「ごめんなさい…」シュン
ほむら(さやか…雰囲気が幼くなった)
ほむら(幼児化を受け入れてくれたのかしら)
ほむら「でも、まどかも契約なんかしようとして…!」
まどか「!あうぅ…ごめんなさい…」
ほむら「…ふふ」ニコ
ほむら「じゃあもう遅いし、帰りましょうか」ファサッ
幼さやか「うんっ!」ニギッ
まどか「あっほむらちゃんずるい!さやかちゃん、わたしも!」ニギッ
幼さやか「えへへ…」ニギニギ
「……」コソコソ
マミ「……私も手繋いで帰りたい…」
幼さやか「おいしー!」モグモグ
ほむら「そう…頑張って作った甲斐があったわ」ニコ
ほむら(なんとかさやかの魔女化は防げそうね…)
ほむら「さやか、お口のまわりがべっとりよ」フキフキ
幼さやか「ん~」モグモグ
ほむら(幼いさやかはかわいいけれど…)
ほむら(やっぱりかわいそうだわ…元に戻してあげたい…)
ほむら(けど…そんな暇はない…あいつを、倒すまでは…)
幼さやか「ほむら、それちょーだい!」
ほむら「はい、お口あーんして」
幼さやか「あー…んっ」モグッ
ほむら(待っててね、さやか)
・
・
杏子「こんな休日の朝っぱらに呼び出して、何の用だ?」
マミ「今日は茶葉の買い出しに行かなくちゃならないんだけど…」
ほむら「とても大切な話があるの」
幼さやか「なになに~?」ヒョコッ
まどか「さやかちゃん、わたしとお外で遊ぼっか!」ヒョイッ
幼さやか「! あそぶ!!」
ほむら「……」
ほむら「…一週間後、この街にワルプルギスの夜が来る」
・
・
「本日午前7時、突発的異常気象に伴い避難指示が発令されました。付近にお住いの皆さんは…」
~体育館~
タツヤ「きょーはおとまりぃ?きゃんぷなのぉ?」
知久「ああ、そうだよ。今日はみんなで一緒にキャンプだぁ~」
まどか「……」
幼さやか「ねーまどか」グイグイ
まどか「ん?何かな、さやかちゃん?」
幼さやか「ほむらは?まみさんは?きょおこは?」
まどか「…遠くにね、出掛けたんだよ」ニコッ
杏子「アタシはいつでも平気だぜ?」
マミ「ねえ、佐倉さん」
マミ「この戦いが終わったら、手、繋いでくれない?」
杏子「…は?」
マミ「昔みたいに、『マミさん』って、手繋いで一緒に歩いて…」
杏子「だあああ!それ以上言うんじゃねえ!!」
杏子「…わーったよ」
マミ「ほんと!?」
③
ほむら「まどか…さやか…」
②
ほむら「絶対に、勝ってみせる」
①
QB「……」ヒョコッ
まどか「3人で…ワルプルギスの夜を、倒せるの?」
QB「見届けてあげるといいさ、あの魔女相手にどこまでやれるか」
まどか「……」
QB「君にはわかっているんだろう?」
まどか「……」タッ
ガシッ
詢子「…どこ行こうってんだ?オイ」
まどか「ママ…」
詢子「消防署に任せろ。素人が動くな」
まどか「私でなきゃダメなの!」
パシッ
詢子「テメェ一人のための命じゃねぇんだ!あのなぁ、そういう勝手やらかして、周りがどれだけ…ッ」
幼さやか「あたしもいきます」
まどか「…さやかちゃん!?」
まどか(雰囲気が…元の、さやかちゃん…?)
幼さやか「いいえ、これはあたしのきもちです」
詢子「…!!」
詢子「そうか…まどか、アンタがさやかちゃんが行方不明ときの反応が薄かったのも…」
詢子「アンタ、『美樹さやか』ちゃんだったのか…」
幼さやか「……」コク
詢子「どうしてそんなに小さくなっているのかは知らねえが…」
詢子「そんな小さい子に行かせられるわけがない!」
まどか「いや、さやかちゃんはわたしが守るよ」ギュッ
幼さやか「まどか…」
詢子「!……」
詢子「理由は説明できねえってか…」
まど幼さや「……」コク
詢子「なら、アタシも連れていけ」
まどか「ダメ。ママはパパやタツヤの傍にいて、二人を安心させてあげて」
まどか「ママはさ、わたしがいい子に育ったって、言ってくれたよね。嘘もつかない、悪いこともしないって」
まどか「今でもそう信じてくれる?わたしを正しいと思ってくれる?」
詢子「…絶対に下手打ったりしないな?誰かの嘘に踊らされてねぇな?」
まどか「うん」
詢子「…行ってこい」ドンッ
魔女「アハハハハハ!!」
ほむら「何度やっても…あいつに勝てない…」
マミ「…ここで、終わりなの…?」
杏子「あきらめてんじゃねえよ!」
マミ「でも…私たち、もう、動けないわ…」
杏子「…クソッ」
ほむら(動いて…動いて、私の足!!)
ホワアアア・・・
ほむら「…!!まどか!!さやか!!」
幼さやか「ふう、まにあった…」ホワアアア
まどか「わたしだって頑張れば足速いんだからね、さやかちゃん!」ハアハア
幼さやか「ほむら、あたしのまほーはね、いやしのまほおなんだよ?」ホワアアア
ほむら「さやか、どうして…!!」
幼さやか「あたしがほむらをみすてるわけないじゃん!」ハア、ハア・・・
ほむら「さやか!体がもたないわ!もうやめて…」
幼さやか「あたしのぶんもさ、まじょ、たおしてきて?」ニコッ
ポテッ
まどか「……」
ほむら「さ…さやかああっ!!」
マミ「暁美さん…」
まどか「ほむらちゃん…」
ほむら「…ええ」スクッ
魔女「アハハハハハッ!!」
ほむら「さやかの想いは無駄にしない…!!」シュタッ
・
・
ほむら「これで…終わりよ!!」ドガアア
魔女「アハ…ハ…」
シュウウウ・・・
マミ「遂に…倒したのね…ワルプルギスの夜を…」
杏子「ああ…だが…」
ほむら「さやか!さやか!」ユサユサ
まどか「さやか…ちゃん…」
幼さやか「……」
幼さやか「……すー…すー…」
ほむまどあんまみ「!!」
ほむら「…ばか……」ギュッ
・
・
~ほむホーム~
幼さやか「おっきろお~!」ガバッ
ほむら「…あと5分……」
ほむら「じゃ、行こっか」
幼さやか「うん!」ニギ
まどか「あ!ほむらちゃん、さやかちゃん、おはよー!」
ほむら「おはよう」
幼さやか「おはよー!」
・
・
ほむら(ワルプルギスの夜を倒して数日)
幼さやか「ほむら!おんぶー」
ほむら「はいはい」ヒョイ
幼さやか「えへへ」
ほむら(さやかはあれから完全に退行したきり)
ほむら(……)
ほむら(どうやって元に戻すの!?)ドーン
QB「そんなあなたに朗報です」ヒョコッ
ほむら「出たな淫獣」チャキッ
QB「ひどいじゃないか」
QB「魔法幼女システムがなくなった」
ほむら「!?」
幼さやか「?」
QB「失敗だったよ、魔女化が早い割にはエネルギーの回収率が悪すぎた」
ほむら(でしょうね…)
QB「だからさやかを契約前の状態に戻そうと思う」
ほむら「!!」
ほむら「さやか!やったわ!あなた、戻れるのよ!!」ストン
幼さやか「??」
QB「じゃあ、早速いくよ」
スウウウウ・・・
さやか「…あ!ああ……!!」
さやか「戻ったっ!!戻ったあああ!!」
さやか「ほむら!やったあああ!!」ダキッ
ほむら「ちょ…!!///」
さやか「ほむら、ありがとね…!」ギュウ
ほむら「…!!」
ほむら「私からも、ありがとう、さやか…!」ギュウ
QB「じゃあ、無事元に戻れたみたいだし、さやか!」
さやか「へ?」
QB「僕と契約して、魔法少女になってよ!」
【END】
そしてたくさんの応援、支援コメいただきました、本当に嬉しいです、ありがとうございました
ではノシ
かわいいなあ!
ロリさやもいいもんだ
Entry ⇒ 2012.08.06 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ケロロ「何故だ、何故我輩たちのアニメは打ち切られてしまったんだ」
ギロロ「武器成分が足りなかったか…」
タママ「いっそ、タママズキッチンを始めるってのはどうですぅ?ぼくって軍曹さんたちの中でも可愛いし」
クルル「クーックックック…深夜帯に移してエロ要素を+したらウケるかもな、大きなお友達によぉ」
いつの間にか15分に短縮されたり何だで最後の方は悲しかった
毎年映画化してたじゃん
興行収入もだんだん落ちていったんだよ
タママ「イエーイ!パフパフ~♪」
ギロロ「くだらん、俺は戻る」
クルル「伍長さんよー、動く夏美ちゅわあーんに会いたくないのー?」
ギロロ「くっ…早く始めろ」
これこれ
なにこれ
ちょうど今日買った
一体どこへ向かっていくんだろうね
ギロロ「お、俺からか…はっきり言わせてもらうと初期は良かったんじゃないか?」
タママ「伍長さん…なんの指摘になってないですぅ」
クルル「さすが伍長!」
ギロロ「まったく、否定するだけの部下は楽でいいな」
タママ「ンダトゴラァ!」
ケロロ「まーたこの展開でありますか…」
ケロロ「本来、話の中で散りばめられたパロディネタやマニアックなネタが醍醐味でありますからなぁ…」
ギロロ「それにエロさもあった」
タママ「僕とサッカー少年の話とか、原作の話やっとけば良かったんですよ…」
ケロロ「個人的にケロロ小隊再結成とか良くわからなかったであります」
タママ「伍長さんなんて鬼とか言って山ごもりさせられてましたね」
ギロロ「俺は夏美に会えればなんでもする」
クルル「劇場版でもガンダムで敵を倒すとかやってたな、サンライズさまさまだぜぇクークククッ…」
タママ「幅広い世代に受け入れられて、某青狸、某幼稚園児なみにだったですぅ」
ギロロ「夏美…夏美…」
クルル「俺のグッズは微妙だったけどな…」
タママ「深夜帯ならやりたいほうだいですぅ」
クルル「俺の時代がついに….クーッククク」
ギロロ「なつ」
タママ「いやぁーバトルものにしましょうよ!◯クライド並みでボクが無双するやつ」
クルル「てか原作をそのまま再現すれば良くね?」
ギロロ「◯トムズのようなロボアニメをだな…」
ケロロ「ド、ドロロくん…いたんだ」
ギロロ「(いたのか…)」
タママ「(気づいてましたけどスルー)」
クルル「(…)」
ケロロ「おぉ!つまり再び我輩たちの可愛さで媚びまくるわけでありますなぁ!ケロロGTみたいな」
タママ「ケロロさんの小さい頃…ハァハァ」
ギロロ「俺の小さい頃か…」
クルル「長引きそうなんでカレーくってきますねー」
ドロロ「そうそう、キン肉バスターとか、ナパームストレッチとか、パロスペシャルとか…地獄の断頭台とか……いつも、いつもボクばっかり技かけられて」トラウマスイッチON
タママ「あーまた泥船先輩のスイッチが」
ケロロ「でも、ギロロもいたじゃん!」
ギロロ「俺は一緒にいただけだ」
タママ「映画、何本もやって楽しかったですぅ~」
ギロロ「しまいにはドラゴンになったり色々あったな…夏美」
ドロロ「僕の扱いは一行に良くならなかったけどね…」
タママ「正直ももっちの家に帰りたいですぅ」
ギロロ「……まぁ俺たちの目的は侵略だからな」
ドロロ「ははは、みんな暗くなっていく」
ケロロ「よし、次の会議はアニメが再開した時ってことで今日は解散!」
~fin~
クルル「ばっちりだぜー隊長さんよぉ」
タママ「ふぅ、いくら演技でも疲れたですぅ」
ギロロ「とんだ茶番だったな、俺はテントに帰らせつもらう」
ドロロ「えっ」
ケロロ「これをテレビで放送すれば、同情GETで再放送間違いなしであります!」
ポヨンちゃんきゃわわ
何だかんだ言っても、ドロ沼くんが 一番好きです
Entry ⇒ 2012.08.06 | Category ⇒ 版権物SS | Comments (2) | Trackbacks (0)
咲「SOSウイルス?」
「これを…これを撒けば私達は…」
「…」カチッ シュワァァァァ
清澄宿舎
目覚まし時計「起きろや」
京太郎「…もう朝か…今日は全国決勝かぁ」
京太郎「?」
京太郎「やけに静かだ…」
チーン ウィーン
京太郎「フロントにも誰も居ない…」
京太郎「…外は」ガチャッ
京太郎「!!」
女B「…」ユラァ
女C「…」ユラァ
女「ひぃぃぃ、た…助けて!」ガクガク
京太郎「襲われてる…?助けないと!」ピリリリリリッ
京太郎「!!電話…部長からだ」ピッ
久『須賀君!?今すぐ部室に来て!』
京太郎「ま、待ってください…今目の前で人が…」
久『諦めなさい!<奴ら>は普通の人間の力じゃ引き剥がせないわ!』
京太郎「そ…そんな」
久『早く!一人で居るより一度集まるのよ!』
京太郎「は…はい…」プツッ
女「お願い…」
京太郎「…す、すみません」ダッ
女「そんな!いやぁぁぁぁぁぁぁ」ガシッ ガシッ ガシッ
咲「あ…京ちゃん…」
優希「京太郎…」
久「ようやく来たようね…」
京太郎「…和は?」
まこ「…朝方洗濯物を回しに行ったきり電話も繋がらん」
京太郎「!!」
京太郎「あれは一体何なんです!?」
久「落ち着きなさい須賀君」
京太郎「ですがっ…すみません…」
久「<奴ら>が何かなんてまだわからないわ」
久「でも皆がこの部屋に集まるまでに得た情報を合わせると共通点がいくつかあるわ」
久「そして…」
京太郎「…そして?」
久「…」
京太郎「…部長?」
久「6.襲われた者は<奴ら>になる…ということよ」
京太郎「!!」
京太郎「そ…そんな…それじゃあ映画や小説に出てくるゾンビが実際に現れたって言うんですか!?」
久「ええそうよ、これは現実に起こってる事なの」
京太郎「くそっ!さっき襲われていた女の人も食べられてしまったって言うのか…俺が見捨てたばかりに…」ガンッ
咲「ひっ」ビクッ
優希「きょ、京太郎…」
まこ「物に当たるのはよさんか京太郎、それに食べられたわけじゃない…」
京太郎「…?だ、だってあいつらは人を襲うって」
久「襲うとは言っても食べたりするわけじゃないの」
久「<奴ら>は女性を性的に襲うのよ」
京太郎「!?」
京太郎「ど、どういうことですか…」
久「さっきこの部屋の窓から見たのよ」
久「追い詰められた女の人が<奴ら>に服を脱がされ何度も絶頂させられている所をね…」
久「そして絶頂に次ぐ絶頂で快感が限界を超え、一度気を失ったら最後」
まこ「次に目覚めた時はめでたく<奴ら>の仲間入りじゃ」
京太郎「…何か手はあるんですか?」
久「それなんだけど…須賀君」
咲「…」
優希「…」
京太郎「…?」
久「あ な た は 何 故 こ こ に 居 る の ?」
まこ「ここに来るまで見んかったんか」
まこ「 男 がどうなってるのかを」
京太郎「…!」
京太郎「い、言われてみれば…皆…」
まこ「そうじゃ、ホテルマンも清掃員も倒れていたはずじゃ…一人残らずな」
京太郎「ぐ、偶然です…何かの偶然です!」
久「そ、じゃあこの窓から下を見てみるといいわ」
京太郎「…!!」
京太郎「…サラリーマンも…学生も…」
久「男は皆倒れているわね」
京太郎「そんな!!じゃあ俺は一体!?」
久「貴方何かしたわね?」
まこ「信じてやりたいのは山々じゃが…これだけの条件が揃った以上どうしようもない」
京太郎「っ…咲!優希!」
咲「…」ビクッ
優希「…」ササッ
京太郎「…くっ!」
久「…<奴ら>になった人を治す唯一の方法があるわ」
京太郎「…!」
久「これよ」スッ
京太郎「…!栄養ドリンク?」
久「さっき見たの…廊下で白い防護服を着た人が一度<奴ら>になった優希にこれを飲ませているのを」
久「声をかけたら慌てて逃げて行ったわ…その時にコレを一本落としたのよ」
久「優希が目を覚ました時、<奴ら>になっていた時の記憶は消えていたんだけど」
久「心当たりあるんでしょう?」
京太郎「っ!俺は本当に何も知りません!」
京太郎「…?」
久「を見てみなさい」
京太郎「…M製薬…TV-001」
久「わかった?聞いたことのない会社だけど、そこに書かれている住所が本物ならここから歩いて2日よ」
京太郎「…」
久「嫌とは言わせないわ、ついてきてもらうわ」
まこ「…ほれ立たんか」ガシッ
京太郎「…はい」
イヤァァァァ キャァァァァ
久「まるで地獄ね」
まこ「じゃの、…でM製薬ってのはどっちじゃ?」
久「さっき携帯で調べたんだけどこっちよ」テクテク
京太郎「…」テクテク
咲「和ちゃん…大丈夫かなぁ…」
優希「きっと大丈夫だじぇ…」
久「<奴ら>はトロいから距離をとって歩けば平気よ、ついてきて」
咲優「は、はい(だじぇ)」
???「―――・・・」コソッ
イヤァァァァ キャァァァァ
久「まるで地獄ね」
まこ「じゃの、…でM製薬ってのはどっちじゃ?」
久「さっき携帯で調べたんだけどこっちよ」テクテク
京太郎「…」テクテク
咲「和ちゃん…大丈夫かなぁ…」
優希「きっと大丈夫だじぇ…」
久「<奴ら>はトロいから距離をとって歩けば平気よ、ついてきて」
咲優「は、はい(だじぇ)」
???「―――・・・」コソッ
女B「…」ユラッユラッ
咲「ひっ…」ガクガク
久「…こっちを抜けるのは流石にきついわね、この建物に入ってやり過ごしましょう」ガチャッ
咲「は、はい」タタタッ
まこ「ありがたいことに鍵が付いてるのう」スッ
「待ってくれ!」
久「!!」
久「ゆみ!!」
久「え、ええ構わないわ」チャッ
久「はやく!蒲原!」
智美「ま、まってくれーゆみちん…うわっ」ドテッ
久「蒲原!」
智美「う…足が…」ズキズキ
佳織「…」ユラァ
智美「か、佳織…落ち着こう、な?」
佳織「…」ガシッ
智美「あわわ…ゆみちん!」ズリッズリッ
ゆみ「蒲原!…くっ」ダッ
久「待ちなさい」ガシッ
ゆみ「は、離せっ蒲原が!」
久「無理よ…この距離じゃ間に合わない」
ゆみ「それでもだ!蒲原を見捨てることは出来ない!」グググ
まこ「悪いことは言わん…ありゃむりじゃ」ガシッ
優希「あ、あきらめるじぇ…」ガシッ
ゆみ「離してくれ!頼む、蒲原、蒲原あああ!」グググバタン ガチャッ
智美「…ワハハ…行っちゃったかぁ」
佳織「…」ビリィィィッ
智美「ワハ…はぁっ!?」クチュッ
佳織「…」クチュクチュクチュ
智美「やめっ…佳織っ…そんな乱暴な…ひあっ」ビクッ
佳織「…」スッ
智美「うぁっ…!?」チュッ
佳織「…」レロクチュチュパ
智美「―――!――――!!」ビクンビクン
智美(うあああっ頭がおかしく…)
智美(ワハ…ハ…)
久「無理よ」
ゆみ「何故!何故行かせてくれなかったんだ!」
久「…」
ゆみ「くそっ…くそぉ…うっ…ううっ…」ガクリ
ゆみ「かんばらぁ…」ポロポロ
久「蒲原さんを治す方法があるわ」
ゆみ「!!」バッ
久「一緒にくる?」
ゆみ「くそっ!!お前達が邪魔しなければ蒲原を助けられたかもしれないのに!」
久「無理よ」
ゆみ「何故!何故行かせてくれなかったんだ!」
久「…」
ゆみ「くそっ…くそぉ…うっ…ううっ…」ガクリ
ゆみ「かんばらぁ…」ポロポロ
久「蒲原さんを治す方法があるわ」
ゆみ「!!」バッ
久「一緒にくる?」
姫子「部長ぉーなんで新道寺中堅(略して新中:ずっとジュース飲んでた奴)の介抱を花田に任せたとですか?」
哩「…」
姫子「部長?」
哩「新中は…あいつはもう感染している」
姫子「!?」
哩「花田は…私らが逃げるまでの時間稼ぎたい…」
姫子「そ、そいぎーなんでうちの部の足速い子じゃなかとですか…部屋ん中逃げ回って時間稼ぐ手も」
哩「あいつは(意識が)トバん」
姫子「!?」
哩「この間の準決勝の後、先生の指示で一番点数を失った花田をバイブ椅子に拘束して放置したな」
姫子「は…はい…」
哩「あの時見張ってた美子が寝てしまって花田は一晩放置される事になった」
哩「だが花田は朝ば来てもよがってたらしいわ、聞けば一回も意識ば飛んだことはないらしい」
哩「あいつはトバん、永久的にヤツらを引き付けておける…故のおとり」
姫子「そ、そやけんあいつを介抱に…花田が聞くとマジショックやろうなぁ」
哩「悔しかよ…花田ぁ…すまん…」ポロポロ
姫子「ぶ、ぶちょぉ」グスッ
煌「聞いてしまった…うわぁショックぅ…」
煌「…なぁんてことはないですね」スバラッ
煌(私には誰かに必要とされる力がある…それは生き残れる力じゃなくても)
煌「私一人の犠牲で部の皆が無事逃げられる、そんなすばらなことはありませんね」
新中「…」ムクッ
煌「…しかし私はここで死ぬまでいかされ続けるのですね」
新中「…」ユラッ
煌「…気を失うことも出来ず…どーすんでしょコレ」ガシッ
新中「…」ビリィィィ
哩「…すまん、花田」ポロポロ
(煌「いいってことですよ…すばらです」)
哩「!」
哩「花田ぁぁぁぁ…グスッ」ガクッ
姫子「…」ポロポロ
まこ「そうじゃのう…いま何時じゃ」
久「んーと」パカッ
久「…あぁダメね、電池切れちゃってる」
京太郎「…夜の9時です」
久「…信用していいのね?」
京太郎「時計をつけてましたから…」
久「そ、暗いところを通るのはリスクがあるし、今夜はここで…」バァン
久「!?」
ゆみ「…?何の音だ」バァン
咲「ひぃっ」ガクガク
優希「あ…あ…」ガクガク
まこ「ど、どうしたんじゃお前ら…!」ビクッ
まこ「うああ…ああ…」
久「っ!まこ!」ダッ
ゆみ「…」ダッ
京太郎「…」
久「一体なにが…!!」
女達「…」バァン バァン バァン
バァンバァンバァンバァンバァンバァンバァン ピシッ
ゆみ「!…窓が割れるっ」
久「逃げるわよ!」ダッ
京太郎「こっちも…だめです…」ガクガク
久「なんですって!?」
ドア ガァンガァンガァンガァン
まこ「ど、どういうことじゃ、さっきまで<奴ら>こんなに元気じゃなかったろうに!」ガクガク
久「そんな…」
まこ「さっきまでこっちには目もくれず外をほっついとったじゃろうに」
優希「咲ちゃん…怖いじぇ」ギュッ
咲「…」ガクガク
パリィィィン
ぞるっ
咲「ひぃぃっ入ってきました…」ブルブル
優希「咲ちゃん!」
咲「あ、足が…」ガクガク
久「咲!」
まこ「ま、間に合わん!」
ヒュッ ドゴォッ
女「…!」ピューン
「若くして人生の岐路に立たされたなぁ」スクッ
咲「あ、貴方達は…」
「あいつら夜になったら動きが活発になるみたいやで」スッ
ゆみ「Aブロックシード校…」
「ついてきてください、この建物のマップは調べてますから」ポチポチ
まこ「何人ものプロを輩出した関西No1の高校」
「もー先輩らほんま人良すぎですわ」ハァ
久「――― 千里山高校!」
「安心しぃ、あいつらの動きはウチが<予測>したる」ゴァッ
穏乃「あ…あわわわ…」ガクガク
ンゴ「っ!うあぁぁっ!」ビクビク
憧「…」レロレロ
灼「…」ピチャピチャ
ンゴ「ふっ…うぅぅぅっ、にげっ…逃げるっ…のよ!」ビクビク
穏乃「あわわ…」ガクガク
憧「…」チュパッ
灼「…」ジュルル
ンゴ「何やってるの!早く!」ガクガクン
穏乃「く、玄さん達も連れてかなきゃ!」ダダダッ
ンゴ「…それでいいのよ…んああああっ」ビクン
穏乃「玄さん!!」
玄「…どうしたの?」
穏乃「憧と灼さんが…」
玄「そっかー…残念だねぇー…」
穏乃「え?…それだけですか?」
玄「うん、だって私達も」ジリッ
穏乃「…」ダッ
ダキッ ギュゥッ
宥「…あったかーい」ギュッ
穏乃「!宥さん…は、離して」
玄「感染しちゃった」ガシッ
穏乃「じゃ…じゃあなんで…言葉を…」
玄「わからないよー、眼が覚めたらここにいて」ビリビリビリッ
穏乃「!!」
穏乃(もしかして…新型…?)
玄「ふぅーむなるほどなるほどなるほどぉ」クチュクチュ
穏乃(玄さんの記憶を所持した…新型だ、誰かに知らせないと…)
穏乃「あああああああっ」ビクッビクッ
宥「暖かいの…いっぱーい」ギュゥゥゥ
穏乃「ああっ…はぁっ…はぁ…」ビクッ ビクッ
宥「…」クチュッ
穏乃「!!宥さんっ、今イったばっかりで…」ビクン
玄「…」ムギュゥ
穏乃「!!…ムー…ムー」ビクンビクン
穏乃(おっぱいで…息が…)ビクビクビク
宥「暖かいの…もっときてぇ…」クチュクチュ
ガチャッ
穏乃(み、見えない!)ムニィ
穏乃「ぶはっ」チラッ
ンゴ「…」ユラァ
憧「…」ユラァ
灼「…」ユラァ
穏乃「…」
穏乃(…ヤバイ、ヤバイヤバイヤバイ)
セーラ「どりゃぁ」バッキィ
竜華「容赦ないなー」タッタッ
久「ところで貴方達なんであんなところに?」タッタッタッ
泉「うちらが船久保先輩の逃走経路に則って逃げてる時にあいつらが窓叩いてんのが見えたんです」タッタッタッ
怜「ほんで<視て>みたら割れた窓の中に白糸台の先鋒がおったわけや」タッタッタッ
竜華「まあ実際は人違いやったけどな」タッタッタッ
咲「た、助かりました…ありがとうございます」タタッ
浩子「ところでさっきから気になってたんですけど、その腰にかけてるのTVちゃいます?」タッタッタッ
優希「!!知ってるのか?」トテテテ
泉「こんな大規模なパンデミックを起こそうと思ったらそれなりの施設が必要ですからね」
浩子「ウチがあらゆる製薬会社のサーバーに片っ端からハッキングしたんです」キラーン
ゆみ「ほ、本当にそんなことが可能なのか?」
浩子「そして一つの情報を得たんです…M製薬のSOSウィルス」
まこ「SOS?」
竜華「このウイルスは女が女にアレする病気を拡大させとる…これはウチらの予想なんやけど」
セーラ「ふっ」ズガァ
セーラ「正式名称は『Symbol Of Saki』略してSOS」
怜「この咲世界におけるシンボル…それは」
ゆみ「…百合か」
怜「…」コクッ
浩子「そのTVって言う解毒剤についてもサーバーから情報を持ってきてます」
浩子「その薬の正式名称はThe Vanguard」
優希「う゛ぁんがーど?」
ゆみ「…先駆者」
まこ「…前衛」
咲「…」
咲「…先鋒」
皆「!!」
竜華「…そや…そしてM製薬」
泉「船久保先輩の調べた情報の中で先鋒に誇りを持っていて、かつ百合の属性を広めたがるような人物Mは一人だけでした」
セーラ「お前らが戦った相手や…」
優希「まみむめも…ま…ま?ぜんぜんわからないじぇ…」
咲「み…み…」
久「…!!」ハッ
まこ「…みほ…こ」
泉「そうです」
浩子「風越女子高校…福路美穂子です」
一「だめだよ純君、歩が感染間際に入手した情報によると一応元に戻るらしいんだから」
純「元に戻ったら感染してるときの記憶もなくなるんだろ?」
純「だったら同じだ」バシッ
純「それにハギヨシがいない今お前らを守れるのはオレだけだっつーの」ベシッ
一「で、でもやっぱり怪我させると…」オロオロ
透華「せっかくわたくし達が直々に清澄の応援に来たというのに、ついてないですわねまったく」プンプン
智紀「…来たいと言い出したのは透華」ボソッ
透華「わ、わたくしのせいですのっ!?」
一「まあまあまあまあ」
純智一「!!」
純「な、なんだこの感じは…」
一「ま…まるで海の中に引きずり込まれるような…」
智紀「この感じ…」
透華「お逃げなさい!」ドンッ
純「うわっ、何するんだ」ガチャッ
一「透華!?透華!!」ドンドン
智紀「…鍵がかかっている」
透華「この龍門渕透華、龍門渕家の名誉にかけてメイド達に手は出させませんわ」
透華「…おはよう、衣」
透華(そんな…こんなに早く…っ)
純「お、おい!開けろ!」ガンガン
智紀「開かな…い…」グッグッ
透華「…っ…っ…ぁ…」ピクピク
透華(…もう声も出ませんわ)
衣「透華が逃げろと言っているのに…お前達はそこを開けようとする…」
衣「度し難い有象無象め…その閉塞された空間の中で」
衣「主の欣喜の絶叫を聞くがいい」グチュグチュグチュ
透華「――――――――っああああああああああああ!」
衣「満身創痍かと思っていたが本当に声が出るとは…まだまだ衣と遊んでくれるのか?」グチュグチュ
透華「――――――――――――」ビクンビクン
透華「まったく、いつ感染しましたの?」
衣「…昏鐘鳴の音が聞こえるか?」ズズズズ
透華「…」
透華(一歩も動けませんわ…なんてプレッシャーですの)
衣「…」ジリッ
一「透華!大丈夫なの!?透華!!」ドンドン
透華「…まだ衣はおこちゃまでしてよ、わたくしを絶頂に導くことなど不可能ですわ!」
衣「ころもはこどもじゃない」ビリッ
衣「…透華もまだ衣ではないか、つるつるだぞ」グチュッ
久「ここがM製薬…」
「咲さん!」
咲「!和ちゃん」
和「ご心配…お掛けしました…」
咲「無事だったんだね…」ガシッ
咲「!!」
セーラ「あかん、アイツ感染してるで」
咲「?そ、そんな…」
優希「で、でものどちゃん普通に話せてるじぇ」
浩子「…ウイルスが第二段階に移行してますね」
久「第二段階!?」
泉「はい、ウイルスが感染者の体内で一定時間過ごしたら第二段階になるんです」
竜華「脳内の性欲を刺激する部分だけを侵食していたそれはやがて脳全体へ…」
セーラ「すなわち記憶の乗っ取りや」
和「…」ダッ
セーラ「あかん!下がっとき!」バッ
怜「!!セーラ右や」
セーラ「!?」ガシッ
セーラ(なんやコイツ素早い…っ)クチュ
セーラ「んあっ…」ビクン
セーラ「だ、誰やお前…」フルフル
池田ァ!「そろそろ混ぜろよ」
久「!!」
優希「あれは風越の池田ァだじぇ!」
ゆみ「感染している!」
まこ「ここに池田ァがおるってことは高確率で…」バッ
美穂子「…」ズォォォォォ
美穂子「上埜さん…ずっと…探していました…」ズォォォォォ
美穂子「…」スッ
まこ「…なんてプレッシャーじゃ」
和「…咲さん」ジリッ
咲「ひっ」
浩子「どいといてください、ここは私が」スッ
竜華「船Q…」
浩子「順当に行ってれば副将戦で当たってた相手…ウチにも関西最強のプライドってもんがあるんです」
浩子「一年に負けとうないですしね!」ダッ
和「…」ダッ
和浩「…」シーン
まこ「…動かんの」
泉「お、恐らく脳内で数十手先まで分析し合ってるんです…」
まこ「そうじゃのう…」
フゥッ
竜華「!!」
竜華「な、なんや今の感覚…」
まこ「…こ、この不思議な感覚」
ゆみ「…」
ゆみ「誰もいないはずの場所に誰かがいるような気がする…か?」
まこ「…!」
咲「…?」
モモ「…さすが先輩っス」スゥゥゥ
ゆみ「モモ…お前も感染してしまったのか」
モモ「してしまったではないッス」
モモ「私は自ら望んで感染したッス」
セーラ「…っ」
セーラ(反撃やっ)クチュッ
池田ァ「に゛ゃっ!」
セーラ「…ふっ、脳内全部を乗っ取ったさかい、こっちから刺激を与えたら感じるようやな」
池田ァ「ふーっ」シャシャシャシャ
セーラ「俺はじわじわ責めるより」ダッ
セーラ「一気にイかせるほうが好きなんや!」ゴォッ
池田ァ「にゃああああああ」ゴァッ
まこ「なんじゃ!?急に消えおった!」
優希「見えない速度で戦ってるんだじぇ…!」
いつも通りだな
久「福路さん…」
怜「させへん」バッ
美穂子「!!」
美穂子「私と上埜さんの邪魔をする…イケナイ人です」ビカッ
怜「!!」
怜「なんや…あの目…しかもウチの弱いところが全て見透かされてるようや…」
美穂子「あなたから先に葬ってあげるわ」ゴォォォ
怜「くっ…一巡先を読むだけじゃ足りへん」ズォォォ
怜(恐らくアイツはウチの癖や仕草から1手先、2手先を読んどる…)
怜「二巡…いや…三巡先や!」ズオッ
竜華「あかん怜!!」
竜華「!?」ゴァァァァァ
泉「なんやこの風は…」ゴァアァァァ
咲「あ…あ…」
照「…」ゴォォォォォォォ
竜華「!このっ、準決勝ではよくも怜を…っ!」
泉「だめです先輩、まっすぐつっこんだら…」
照「ツモ」トルネード
竜華「っ…あああああああああああああああ」プシャアア
泉「先輩!!」
竜華「ぁ…ぁ…」ガクガク
照「まだ一本場だ」トルネード
照「ロン」ゴァァァァァ
竜華「ああああああああああ…っ…」ビクンビクン
照「この程度か…」
照「咲…次はお前の番だよ…」ニコッ
咲「…!!」ゾクゾクッ
モモ「でも先輩は…部長や…清澄の部長さんとばかり仲良くして」
モモ「…私には勇気がないから」
モモ「こうするしかなかったっス…」
ゆみ「モモ…」ギュッ
モモ「!!だめッス」
モモ「今の私はSOSウイルスに支配されてるッス」
モモ「やっぱり…大好きな加治木先輩を感染させたくないっす、離れてください!」
ゆみ「っ…はぁっ…」ピク
ゆみ「モモ…お前が今まで感じてきた不安や焦燥に比べれば…」
モモ「!!」
ゆみ「この程度の…んぅっ…どうってことっ…ない…」ビクビク
モモ「…先輩」
ゆみ「…すまないなモモ」
ゆみ「私は、やっぱり君が欲しい…」ビクッビクッ
照「驚いたな…まだ立てるとは…」
竜華「…」ガクガク
照「すこし見くびっていたようだ」
照「ではこちらも」ズアッ
竜華「!」
竜華(なんや…見られたらあかんとこまで見られてる気分や…)
竜華「…せやけどな」
照「…?」
竜華「こちとら怜に毎晩10回以上イかされとるんじゃい!!」カッ
照「…」
竜華「千里山の部長を…なめんなや!清澄が解毒剤を取りに行く時間だけでも稼いだるわ!」ダダダダダッ
照「…来い」ギュルルルルルルルル
久ま優咲「!!」
泉「行って下さい!ここは私ら千里山にまかせて!」
泉「解毒剤をとってきてください…」
泉「それぐらいの時間は稼いで見せます!!」
久「で…でも…」
泉「早く!」
久「わかったわ、でもコレだけは言わせて」
泉「…なんですか?」
久「貴方何もしてないじゃない!!」
泉「余ったんです!!」
久「…あったわ…これがTV」
まこ「じゃがこれはペットボトル一本にも満たないぞ、これを東京中…下手すると日本中の人間に摂取させるとなると…」
優希「これを見るじぇ!」
咲「どうやらこの機械に刺すと日本中に霧散させられるみたいです」
久「!…じゃあ早速」
「その必要はない…」カツ
まこ「!!」
優希「!!」
咲「!!」
久「あなた…あなたが…黒幕なのね…」
「…」
久「貴方がSOSウイルスを撒き」
久「そして皆を…」
「貴方達はひとつ大きな勘違いをしている」
まこ「なんじゃと!?」
「あの薬は…SOSウイルスは『Symbol Of Saki』等と言う名前ではない」
「あの薬は…あの薬は本来はもっと違った用途で生み出されたものなのだ」
「皆がそれぞれに対して…もっと関心を持ってくれる…皆の他人に対する関心…必要とする心…それを増長するための薬」
「私はもっと目立ちたかった…もっと…自身のキャラクター性を確立したかった」
咲「そ…それじゃあ…」
「あの薬の本当の名前は『Stand Out Status』目立つ地位…」
「だが…行き過ぎた関心は愛欲に…いずれそれは性欲になる」
「今では麻雀部の皆もあの様だ…意図せずしておこった拡大感染、私は罪悪感に苛まれた」
まこ「だ、だからせめて自分の周囲の人間だけは救おうと解毒剤を…」
久「で、でも何故優希にその解毒剤を…」
「…共に戦った仲だから」
久「…止めて欲しかったのね」
「そうかも知れない…でも他の感染者を見て想った…やはりこの研究は間違ってはいない、あらゆる犠牲の上にこの研究を成就させるのだ」
久「そう…あえて福路さんに解毒剤を飲ませなかったのは、私ひいては清澄への挑戦と取っていいのかしら?」
「…うむ」
睦月「仕事やスポーツ系の部活等、人間関係の表に出る事の多い男性は周囲への関心も周囲からの関心も私達よりも多い」
睦月「それゆえに愛欲、性欲を超えて脳のキャパシティを超えてしまった」
睦月「…だが須賀京太郎、お前だけは違った」
京太郎「…」
睦月「こうしてずっと一緒にいても知らぬ間に消え、皆から忘れ去られる…本編でも単行本一冊につき数コマだ…」
睦月「だからここまで気を保ったままこれた」
睦月「君なら分かってくれるだろう、この薬を完成させよう…君をこの事件の犯人だと決めつけ…ここまでスルーし続けてきた者達など捨てて…そして目立つんだ」
久「須賀君!」
まこ「京太郎!」
咲「京ちゃん…」
優希「きょ、京太郎…」
京太郎「…けんな」
睦月「?」
京太郎「ふざけんな!!」
睦月「!!」
京太郎「例え麻雀を打たせてもらえなくても」
京太郎「例え買出しばっか行かされても」
京太郎「例え置いてけぼりで皆合宿へ行ってしまっても」
京太郎「例えタコス買出し要員と言われようと」
京太郎「犬と言われようが」
京太郎「空気だろうが」
京太郎「フラグを無視しようが」
京太郎「…麻雀部の部員なんです!!」
睦月「!!」
京太郎「貴方だってそうでしょう」
京太郎「貴方がいなければ鶴賀は県予選にすら出られない」
京太郎「貴方がいなければ小鍛冶プロのカードを手に入れられなかった人だっている」
京太郎「貴方がいなければ面白いコラだって作られない」
京太郎「十分…目立ってるじゃないですか…」
睦月「…」ポロポロ
京太郎「津山さん…一緒に、世界を元に戻しましょう」
京太郎「幸い感染時の記憶は残りません」
京太郎「この解毒剤を撒いて…津山さんが世界を救った救世主になりましょう!」
睦月「…う…ううううう」ポロポロ
京太郎「津山さん…」ポンッ
睦月「うあああああああああ」
京太郎「…」
京太郎「え!?」
睦月「女は一定の人数に感染した後は粘液感染するようになっている」
睦月「だが男の場合意識を失った後ウイルスが外に出て次の男を捜す」
睦月「関心の量が少なかったから気を失わなかっただけで、この解毒剤を散布すると君はここ数時間の記憶を失うだろう」
京太郎「…そんな」
睦月「だが…君の思いは皆に届いたはずだ」
久「…」コクッ
まこ「またバシバシ雑用してもらおうかの」
優希「麻雀部へ帰るじぇ!」
咲「京ちゃん…ごめんね…」
京太郎「…」
睦月「…」カチッ シュウウウウウウ
京太郎「睦月さん…記憶は消えても…貴方のことは忘れませんよ」
睦月「…うむ」
まこ「すまんな京太郎、疑うたりして」
咲「ご、ごめんね京ちゃん」
優希「ごめんだじぇ…」
京太郎「いえ、いいんですよ。あの状況じゃ仕方ありませんし」
京太郎「何故か睦月さんのことも覚えてますしね」
睦月「…なぜだ」
まこ「ウイルスにすらスルーされおったか」
京太郎「ただ一つ気になるんですが…」
睦月「…?」
美穂子「上埜さん!!」ハァハァ
モモ「せぇんぱぁい!」ハァハァ
和「咲さん!!」ハァハァ
京太郎「本当にこれ解毒剤ですか?聞いてるように見えないんですけど」
睦月「う、うむ…」タブン
おわり
おっちゃんはもう寝ます
飽きたら落として下さい
Entry ⇒ 2012.08.06 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (2) | Trackbacks (0)
オーズ「魔法少女?」
彼女は自分の右腕を見て叫んだ、何かが明らかに違う。
今まで何度時間を戻したかわからない、しかしこんなことはなかった。
右腕がおかしい。それに赤と緑の配色と金色のライン、そして鳥のような形の飾り。
ほむら「私は今時間を戻したばかり、なら前の世界で何か異変が・・・」
彼女は目を瞑り謎の右腕の原因を深く思い出す。
ほむら「もうダメ・・・この世界でもまどかを救えなかった・・・!」
ワルプルギスの夜との戦い、既に生き残りは彼女一人になっている。
ほむら「そういえば・・・まどかから預かっている物があったわ・・・」
ほむらが取り出したのは鷹の模様の赤いメダル。お守りにと託された親友の宝。こんな事は初めてだった。
ほむら「不思議なメダルね・・・まどかは小さい頃に拾ったって言っていたけど・・・」
ほむら「約束するわ、このメダルに・・・次こそ必ずまどかを救うって・・・!」
彼女は右手にそのメダルを握りしめ、時間を戻した。
ほむら「そうだわ、あのメダル・・・!」
ほむら「あんな物を渡されたのは初めてだった、原因はあのメダルなの・・・!?」
探す、無い。どこにも無い。そして彼女には他にやるべき事があるのだ。
ほむら「そうだ、学校はどうすれば・・・」
ほむら「とりあえず右腕は包帯で巻いておきましょう、怪我をしているとでも言えばいいわ」
ほむら「まどか、今度こそ必ずあなたを・・・!」
映司「でも・・・本当にまたグリードとメダルが復活したのかなぁ?」
街を眺めても、いるのは親子連れやカップル。いたって平和である。
映司「こんな平和な街なのに、まぁ鴻上さんが言うんだから間違いないとは思うけど・・・」
直後、悲鳴が聴こえる。カマキリの姿の怪人が子供を襲う。
詢子「タツヤーッ!!!」
映司「鴻上さん、疑ってすいませんでした!変身!」タカ!トラ!チーター!
一目散に走り、寸でのところで子供を抱きかかえる。なんとか間に合った。
詢子「ありがとうございます!あぁ、よかった・・・タツヤ・・・!」
オーズ「カマキリヤミーか!随分懐かしい奴だな!」
ヤミー「ユルサナイ・・・!オレヨリシアワセナヤツハユルサナイ・・・!」
オーズ「なんて歪んだ欲望だ・・・!」
ヤミー「ユルサナイ!」
オーズ「はっ!せいっ!メダジャリバーで!」シャキン
ヤミー「オオオオオ!」ユラユラ
オーズ「これで終わりにする!」スキャニングチャージ!
オーズ「ハァーッ!セイヤァーッ!!!」ドカーン
?「クソッ!せっかく作ったヤミーが・・・!」
ウヴァ「まさか、お前までいるとはな・・・オーズ!」
オーズ「ウヴァ!やっぱりお前か!」
ウヴァ「こんな小さい街なら誰にも気づかれず稼げると思ったんだがな、アンクの奴め」
オーズ「アンク!?アンクもいるのか!?」
ウヴァ「知りたければ、俺を倒すんだなァ!」
オーズ「やるしかないか・・・!」タカ!トラ!バッタ!タットッバ!タトバタットッバ!
鴻上「どうだね火野君!グリードは見つかったかね!?」
映司「ええ、ウヴァと戦いました・・・いてて」
鴻上「これはまた派手にやりあったね!メダルの1つでも回収できたのかね!?」
映司「クワガタメダルを1枚だけ、でもこれでコンボができます!」
鴻上「素晴らしい!!!やはり私が渡した分では足りない様だ!その調子で頑張ってくれたまえ!!」
映司「はい!ウヴァはアンクの気配を感じたって言ってたし、しばらく見滝原を調べてみます!」
鴻上「それが君の新たな欲望だね!!!素晴らしい!!!!ハッピーバースディ!!!」
ウヴァ「クソッ!オーズめ・・・俺はまた負けるのか!?」
?「凄くイライラしてるね、そんなに勝ちたいのかい?そのオーズに」
ウヴァ「・・・!誰だお前は!?」
QB「僕はキュゥべぇ!僕と契約してオーズを倒してよ!」
ウヴァ「契約?何言ってんだお前・・・?」
QB「簡単に言えば、君と君のヤミーを強くしてあげるってことだよ」
ウヴァ「・・・詳しく聞かせろ」
ほむら「やっぱり外に出ると落ち着くわ、右腕のせいで最近家に籠りがちだったから」
ほむら「やっぱり日曜日はカップルだらけね・・・私もいつかまどかと・・・」ウットリ
映司「あの・・・隣、いいかな?」
ほむら「ひぇっ!?え、ええ・・・構わないわ」
映司「ありがとう、どこもカップルで埋まっててね」
ほむら「まぁ日曜日だから、当然でしょうね」
映司は包帯でグルグルに巻かれた彼女の右腕を見る。
映司「あれ?君、その右腕・・・」
ほむら「こ、これは怪我をしているだけよ!ただの怪我!」
突然ポケットから赤い光が漏れ、割れたメダルが飛び出した。
映司「えっ!君、知ってるの!?このメダルの事!?」
話す間も無く割れたメダルは彼女の右腕に入り込む
ほむら「なんだったの、今の・・・?」
映司「メダルが・・・君ちょっと右腕を見せて!」
ほむら「きゃっ!い、いきなり何!?」
包帯を外す。間違いない、見慣れたあの腕だ。
映司「アンク・・・!やっぱりアンクだ!」
ほむら「あ、あんく?いったい何なの!?」
大騒ぎする映司、訳の分からないほむら、周りからの白い眼。
ほむら「と、とりあえず私の家に行きましょう!外で騒がないで!」
映司「うん、ごめんね騒いじゃって」
ほむら「凄く恥ずかしかったわ・・・それで、アンクって何なの?もちろん教えてくれるんでしょうね?」
映司はメダルの事、グリードの事、今まで自分とアンクがやってきた事を話した。
ほむら「大体わかったわ・・・でも、メダルが入ったのにアンクは目を覚まさないのね」
映司「うーん・・・あっ!ほむらちゃん、アイス無いかな?」
ほむら「アイス?確かあったと思うけど・・・」
映司「ちょっと食べてみてほしいんだ!多分それで起きるよ!」
ほむら「・・・そんな起こし方があるのかしら?」
?「そんなもんで起きるわけねぇだろ!この馬鹿!」
映司「久しぶりだな、アンク!」
アンク「フンッ!お前の馬鹿は治ってないみたいだな!・・・あ?何見てる女ァ!」
ほむら「話では聴いたけど、自分の右腕と喋るっていうのは不思議な感覚だわ」
映司「アンク、なんで刑事さんみたいに体を乗っ取らなかったんだ?」
アンク「あ?なんだ、乗っ取った方が都合がいいか?」
ほむら「やめてくれるかしら、私は私でいたいの」
映司「誰も乗っ取れなんて言ってないだろ、てか絶対やるなよ」
アンク「フンッ!この女、何かわからんが凄い力を持ってる。そいつに邪魔されてやりたくてもできない」
アンク「多分、魔法少女とかってやつのせいだな」
ほむら「・・・あなたなぜそれを!?」
アンク「お前に取りついた時、記憶が全部読めた。なんならそのまな板みたいな胸のサイズでも言い当ててやろうか?」
ほむら「・・・!こ、これから成長するのよ!」
映司「おいアンク!失礼だぞ女の子に向かって!」
アンク「知るか!おい女、映司に魔法少女について話してやれよ」
ほむら「女じゃないわ、ちゃんと暁美ほむらって名前があるの」
アンク「どっちでもいい、とっとと話せ」
ほむらは魔法少女の事、自分が何度も世界をループした事、この世界が今までとは違う事を話した。
アンク「フンッ!欲望の為に他を利用する、俺達グリードにそっくりだな」
ほむら「わかったでしょう、この街は平和なんかじゃないって事が」
ほむら「わかったら、もうお互い干渉はやめましょう」
アンク「あ?お前馬鹿か?」
ほむら「え?」
アンク「俺がこうなってる以上、お前が映司に付き添うしか無いだろうが」
アンク「それに、いざとなりゃこいつに魔女退治もさせればいい」
映司「アンク!お前なぁ・・・まぁ、確かにそれならほむらちゃんの危険も減るな」
ほむら「ふざけないで!魔女はそんな簡単なものじゃ・・・!」
映司「ごめん、でもふざけてなんかない。俺は本気で君の事を助けたいんだ」
映司「ここで手を伸ばさなかったら、いつかきっと後悔する」
彼の眼を見てわかった。嘘じゃない、本気で言ってる。
ほむら「・・・!好きにすればいいわ・・・」
リアルに次の仮面ライダーが魔法使いだしな
もうなにがきたって驚かない
オーズ「セイヤーッ!」ドカーン
アンク「ハッハー!こいつは大量だなぁ!」
ほむら「ちょっと!引っ張らないで・・・もうっ!」
アンク「いい加減慣れろ!ったく・・・!」
映司「ごめんね、こいつこういう奴で」
ほむら「いいわ・・・それより、魔女の気配よ」
映司「じゃあすぐ行こう!乗って!」
アンク「好きにしろ、俺は寝てるぞ」
ほむら「そうしてくれると嬉しいわ、右手が使えなきゃ銃も撃てない」
ほむら「巴マミ、今すぐリボンを解いて!」
マミ「あなたが大人しくしてたらね」
映司「どうしたのほむらちゃん!その子仲間じゃないの!?」
マミ「誰だか知らないけど、あなたは今すぐ帰りなさい。それじゃ」
映司「ちょっと待って!・・・行っちゃったか」
ほむら「お願い!早く巴マミを止めて!じゃないと・・・!」
映司「ど、どういうこと?落ち着いて話して!」
ほむら「今から少ししたら・・・彼女は魔女に食われて死ぬの・・・!」
映司「なんだって!?じゃあ早く助けに行かないと!」
ほむら「時間が無い!とにかく急いで!早く!!」
映司「そういうことなら・・・変身!」ライオン!トラ!チーター!ラタラター!ラトラーター!
アンク「映司!メダル持ってけ!」ヒュッ
オーズ「おっとそうだった!サンキューアンク!」パシッ
マミ「・・・!?」
まどさや「「マミさん!!!」」
デデデデデデデデデデッ! ラトラーター!ラットラーター!ラタラタッ!ラトラーターッ!
オーズ「間に合った・・・!マミちゃん!大丈夫!?」
マミ「・・・えっ!?わ、私・・・挟まれて首を・・・!」
オーズ「早く逃げて!ここは俺が!」
マミ「いったい誰なの・・・?」
まどか「も、もしかして・・・仮面ライダー?」
さやか「仮面ライダーって、あの正義の味方?」
まどか「うん、タツヤが危ない所を助けてもらったってお母さんが・・・」
オーズ「よし!オーズでも戦える!」
シャルロッテ?「・・・・・・」ガチンガチン
オーズ「これでどうだ!」タカ!ゴリラ!チーター!
オーズ「はぁっ!せいっ!」ドゴンドゴン
シャルロッテ「・・・・・・」グジュグジュ
オーズ「次は・・・!」クワガタ!カマキリ!バッタ!ガータガタガタキリッバッ!ガタキリバッ!
オーズ「コンボは疲れるんだけど、そうも言ってらんないな!」シャキンシャキン
オーズ「やっぱ使いやすいなーカマキリ」
シャルロッテ「・・・・・・」ジタバタ
オーズ「ハァーッ!!セイヤァーッ!!!」ドカーン
マミ「凄い・・・あんなに簡単に・・・」
まどさや「「か、かっこいい・・・!」」
ほむら「終わったかしら?」
オーズ「うん、マミちゃんも無事だよ」
ほむら「よかった・・・本当にありがとう・・・」
オーズ「友達想いなんだね、ほむらちゃんは」
アンク「終わったか・・・?ん!?なんだこりゃ!メダルの山だ!!」
ほむら「ちょ!ちょっと引っ張らないで!」
オーズ「なんで魔女からメダルが・・・?」
映司「ライダーも魔法少女も助け合いでしょ、それにお礼はほむらちゃんに言うべきだよ」
マミ「暁美さんもありがとう・・・私あなたを誤解してたわ」
ほむら「いいのよ、あなたが助かったならそれで」
まどか「でも、ほむらちゃんその腕・・・」
アンク「あ?見世物じゃねぇぞ女ァ!」
さやか「う、腕が喋ったぁ!?」
映司「アンク!女の子を怖がらせるな!」
マミ「その腕についてもいろいろ聞きたいわ、みんな私の家に来ない?ケーキもあるわ」
さやか「賛成!行きましょ行きましょ!」
まどか「さやかちゃんはケーキが食べたいだけだよね」
さやか「なにをーっ!」
ほむら「ふふっ」
ほむら(今度こそあなたを助けられそう、まどか・・・)
ウヴァ「どうなってる!?オーズに勝てるんじゃなかったのか!!」
QB「まぁまぁ落ち着いて、君はすぐイライラする」
ウヴァ「このために何枚のメダルを使ったと思ってる!!」
QB「全部計画の内さ。その内、君がもてあますくらいのメダルをプレゼントするよ」
ウヴァ「・・・フンッ!」
QB「(そう、全ては計画の内・・・”あの人”のね・・・)」
ほむら「ええ、そう考えてもらっていいわ」
アンク「俺はケーキよりアイスがいい」
マミ「アイスケーキならあるけど?」
アンク「アイスなら何でもいい、よこせ」
マミ「じゃあ今持ってくるわね」
映司「(ほむらちゃん、本当の事全部言ってもよかったんじゃないの?)」
ほむら「(以前それで大失敗したの)」
映司「(そっか・・・ごめんね、何も知らないのに)」
ほむら「(構わないわ、私も話さなかったのが悪いもの)」
さやか「こらーっ!そこ何内緒話しとるかーっ!怪しいぞ怪しいぞーっ!」
マミ「二人は付き合ってるのかしら?」
ほむら「な、何言ってるの!?違うに決まってるわ!」
まどか「ほむらちゃん顔真っ赤だね、ティヒヒ」
アンク「アイスケーキうめぇ」
恭介「さやかは僕をいじめてるのかい?」
恭介「もう僕はバイオリンが弾けないんだよ!!!」ガシャーン
さやか「恭介・・・!恭介の馬鹿!もう知らない!」ダッ
さやか(恭介の馬鹿・・・!なんでもう治らないなんて・・・!)ゴチーン
さやか「ごめんなさい!前見てなくて・・・映司さん?」
映司「いてて・・・さやかちゃん?・・・泣いてるの?」
さやか「映司さん・・・!聞いてください・・・あたし・・・」
さやかは恭介の事を話した。
映司「なるほど、そんな事が・・・」
さやか「やっぱり、私が契約してその願いで恭介を!」
映司「そんな事しちゃダメだ!」
さやか「でも、でも・・・どうしたら・・・!」
映司「・・・その恭介君と話がしたい」
映司「君が恭介君?」
恭介「そうですけど・・・あなたは?」
映司「俺は火野映司、まぁさやかちゃんの友達・・・かな」
恭介「さやかの友達が僕に何の用ですか?」
映司「君の事を聞いてね、話がしたかった」
映司「もうバイオリンは諦めたの?好きだったんじゃないのかい?」
恭介「・・・ッ!あなたもですか・・・!」
恭介「バイオリンは僕の命でした!でもね・・・もう弾けないんですよ!」
恭介「医者からも言われました!回復の可能性はほとんど無いってね!」
恭介「僕はもう・・・死んだも同然だ・・・!」
恭介「わかったら帰ってください!さやかも!」
映司「・・・甘えるなッ!!!」
恭介「だから、回復の可能性は・・・」
映司「”ほとんど無い”なら、例え少なくても治るかもしれないって事じゃないか!」
映司「俺はいろんな国へ行って、目の前で人が命を失う所もたくさん見てきた!」
映司「楽して助かる命が無いのは、どこも一緒だ!」
恭介「・・・・・・!」
映司「君はまだ治る可能性がある、それを応援してくれる人もいる!」
映司「今度は君が手を伸ばす番だろ!」
さやか「そうだよ恭介!リハビリ頑張ろう!私がやれる事なら、なんだってするからさ!」
恭介「さやか・・・!」
恭介「ごめんさやか・・・僕は君にヒドい事を・・・!」
さやか「いいよ・・・恭介・・・!二人で頑張ろう・・・!」
映司「俺は何もしてないよ、それより怒鳴ったりしてごめんね」
恭介「いえ、おかげで目が覚めました。僕はどこかで周りに甘えていたんです」
さやか「じゃああたし達帰るね、明日から厳しくいくからなー恭介!」
恭介「お手柔らかに頼むよ、ありがとう、さやか」
病室のドアを閉める音。
さやか「映司さん!今日は本当にありがとうございました!」
映司「恭介君が前向きになったのはさやかちゃんの力だよ、俺は関係無いって」
さやか「そういえば、さっき”いろんな国に行った”って言ってましたけど・・・」
映司「ああ、趣味みたいなもので世界を旅してるんだ」
さやか「わーなんかカッコいいですねそういうの!どんな所に行ったんですか?」
映司「そうかな?じゃあちょっと話しちゃおうかな、あれはインドの・・・」
映司はさやかに昔話をしながら帰った。
映司「偶然だよ、困ってたから手を伸ばしただけさ」
アンク「フンッ!こいつのお人よしは筋金入りだからな!」
杏子「あーっ!お前、映司じゃねーか!」
映司「杏子ちゃん!?どうしてここに!?」
ほむら「あら?知り合いだったの?私が呼んだのよ」
映司「前にちょっとね、隣町で野宿した時だったかな」
杏子「懐かしいなー!ほら、食うかい?」
ほむら「なるほどそういう仲ね・・・」
ほむら「(今回は本当にいけるかも知れないわね・・・ようやくまどかを・・・!)」
ほむら「ワルプルギスの夜が来るわ」
マミ「まさか・・・本当なの!?」
杏子「嘘だったらあたしがこっちに来るわけねーだろ?」
まどさや「(ワルプルギスの夜?)」
映司「(とんでもなく強い魔女らしいよ)」
ほむら「ワルプルギスと戦うためには大量のグリーフシードが必要なのだけど・・・」
杏子「あー・・・確かこの街の魔女からはグリーフシードが出ないんだっけか」
マミ「そうなのよ、倒しても銀色のメダルしか出てこないの」
アンク「まぁ、間違いなくウヴァの奴が絡んでるだろうな」
杏子「しかし何度見てもおもしれーなこの腕」グイグイ
アンク「触んな!」
杏子「じゃ、あたしとほむらで隣町でグリーフシード集め。マミと映司はこっちの魔女狩りだな」
ほむら「ワルプルギスが来るまで、みんなできる事をやりましょう」
杏マミ映「「「おう(うん)(ええ)!!!」」」
ウヴァ「なんだこれは・・・!」
QB「やぁ、これが実験の成果さ」
ウヴァ「これなら勝てる!オーズにも勝てるぞ!」
QB「僕にとってもオーズは邪魔だからね、最後まで協力させてもらうよ」
ウヴァ「待ってろオーズ・・・そしてアンク・・・!」
QB「(もうすぐ僕の目的は達成される、せいぜい頑張ってよウヴァ)」
ほむら「とうとうこの日が来たのね・・・」
杏子「なんだ、怖いのか?」
ほむら「ええ、怖いわ・・・でもやるしかない」
アンク「フンッ!腰抜けが!」
映司「アンク!ほむらちゃんはまだ中学生だぞ!」
アンク「んなこと俺が知るか!」
マミ「本当に仲が良いのね、二人とも」
映アン「「良くないですよ!(ねぇよ!)」
まどか「みんな!!よかった、まだ行ってなかった・・・」
ほむら「まどか!?避難してって言ったでしょ!」
さやか「大変なの!恭介が!!恭介がぁ!!!」
さやか「はい・・・鳥みたいな怪人に・・・」
アンク「まさかあいつまで復活してんのか!?」
映司「かもな・・・でも、鴻上さんからお前のメダルはほとんど貰ったぞ?」
アンク「しぶとい奴め・・・!」
杏子「おい!二人で話してないであたし達にも教えてくれよ!」
マミ「そういえばアンクも鳥みたいな飾りが付いてるわよね・・・」
ほむら「まさかアンク・・・?」
映司「違う違う!前にもこんな事あったよなアンク!」
アンク「ああ、こりゃ俺の偽者の仕業だな」
まどか「恭介君、大丈夫かな・・・」
映司「とにかく恭介君は俺達が何とかするから、二人は避難してて!」
さやか「お願いします!恭介・・・ようやくリハビリの成果が見えて来たのに・・・!」
ほむら「じゃあ私と映司がアンクの偽者を」
マミ「その間に私達がワルプルギスを食い止めるのね」
映司「なるべく早くそっちに加勢するから!」
杏子「心配すんなって、案外二人でも倒せちまうかもなっ!」
ほむら「でもいったい偽アンクはどこに・・・」
?「探す必要はないよ」
アンク「フンッ!そっちから来るとはな!」
映司「に、偽アンク!?」
マミ「それに・・・キュゥべぇ!?」
アンク(ロスト)「久しぶりだね、オーズ、僕。」
QB「やぁマミ、杏子と暁美ほむらも一緒だね」
アンク(ロスト)「案内してあげるよ、君達の探し物の在り処へ」
マミ「見て!あそこ!」
映司「恭介君!」
真木「お久しぶりですねぇ映司君、アンク君」
映司「真木博士!?こんなところで何を・・・」
真木「私達はここである実験をしていました」
QB「グリードと魔女の合体実験さ」
アンク「要は、全部お前らの差し金ってわけだ」
マミ「魔女からメダルしか出なかったのも、あなた達の仕業だったのね!」
ウヴァ「そういうことだ、物分かりがいいな女」
ウヴァ「ああ、いつでもいいぜ」
アンク(ロスト)「今度こそ僕は僕になる!」
QB「せいぜい無駄に頑張ってね、みんな」
グリードと魔女の融合、ほむらはすぐに最悪の結末を想像した。
真木「それでは、良き終わりを」
マミ「なんて力なの・・・!?」
杏子「圧されんなマミ!攻撃すんだよ!」
マミ「そうね・・・ごめんなさい!ティロ=フィナーレ!」
杏子「どりゃぁーっ!!!」
アンク「最初から全力でいくぞ!映司!」
映司「ああ!変身!」タカ!クジャク!コンドル!タージャードルー!
ウヴァプルギス「フンッ!どうやら俺が強くなり過ぎたみたいだな!」ブォンッ
マミ「きゃっ!!」ドゴォ
杏子「マミ!?おいなに突っ立ってんだよほむら!」
ほむら「え、ええ!時間停止!」
ほむらはありったけの手榴弾をウヴァに向けてバラ撒く。
ほむら「これで・・・!停止解除!」
途方も無い爆炎がウヴァを襲う。
ウヴァプルギス「何かしたのか・・・?」
オーズ「セイヤァーッ!!!」
マミ「ティロ=フィナーレ!!!」
杏子「ロッソ・ファンタズマ!!!」
ほむら「これでぇーっ!!!」
4人の攻撃がウヴァに襲い掛かる。
オーズ「やったか・・・!?」
そこには傷一つ付いていないウヴァがいた。
マミ「嘘・・・!?」
杏子「あんだけやって・・・効いてねぇのかよ!!」
ほむら「また・・・ダメなのね・・・」
オーズ「諦めちゃダメだ!ほむらちゃん!」
ウヴァプルギス「まずはオーズとアンク、お前らからだァ!!!」
杏子「ッ!あぶねぇ!!」
マミ「暁美さん!!」
ウヴァの攻撃から二人を庇う杏子とマミ。
ほむら「どうして・・・二人とも・・・!」
杏子「バカ・・・お前が倒そうって言い出したんだろ・・・?」
マミ「勝って・・・世界を救って・・・!」
倒れる二人、ソウルジェムは限りなく黒に近い
ほむら「でも・・・あんな奴にどうやって・・・!」
アンク「おいほむら!腰抜けもいい加減にしろ!!お前の欲望はどこへやった!!!」
ほむら「アンク・・・?」
アンク「あのまどかとか言う女を助けたいって欲望はどこへやったんだ!!!」
ほむら「まどか・・・!そうよ・・・このままじゃまどかは・・・!」
アンク「お前の欲望だけは本物だった!だから俺はメダル1枚半で復活できたんだ!」
オーズ「アンク・・・お前・・・」
ほむら「アンク、手はあるの・・・?」
アンク「一つだけな!おい映司、バックルとメダルよこせ!」
オーズ「えっ!?いったいどうするんだよ!」
アンク「とっととしろ!ウヴァの奴が来るぞ!」
アンク「倒せるとしたらこの手だけだ、メダルを3枚ここに入れろ!」
ほむら「わ、わかったわ!」カチャッ カチャッ カチャッ
ほむら「・・・変身!!!」タカ!クジャク!コンドル!タージャードルー!
ほむらの姿が変わる。全身の赤い鎧、鷹のような髪飾り、孔雀のような翼、コンドルの爪のような鋭いブーツ
そして、左腕の盾は炎のように赤く染まっていた
ほむら「ほ、本当に変身した・・・!?」
映司「まさか本当にタジャドルになるなんてな・・・」
アンク「どうだ気分は?最高だろ」
ほむら「ええ、力が漲ってくるわ・・・これなら勝てる!」
ウヴァプルギス「今更何をしようが無駄だァ!」
ほむら「待っててみんな・・・そしてまどか、今終わらせるわ!」
ダーシューニップーヴォンツーヴァーイニーシェー
エーイーニッスーヴォンツーヴァーイ
タージャジッドール
ほむら「そんな図体じゃ、当たるものも当たらないわ」
アンク「ハハッ!いいザマだなぁウヴァ!」
ウヴァプルギス「クソッ!クソッ!俺は強くなったはずなのに!」
ほむら「無駄よ、あなたは弱いわ」
孔雀の羽の炎がウヴァに向かっていく。
ほむら「同じ欲望でもあなたとは違う、まどかを救いたい・・・その欲望の力よ!」
アンク「お前もようやくわかってきたなほむら!」
ほむら「私ね、正直言うとあなたの事嫌いだったのよ」
アンク「奇遇だな、俺もだ」
ほむら「自分勝手で、人の気持ちなんてまるで無視・・・でも、今は感謝してる」
ほむら「ありがとう、アンク」
アンク「フンッ!復活して久しぶりにアイスも食えた。お前と組んだのは、俺にとっても得だったかもな」
ウヴァプルギス「ゴチャゴチャ言ってんじゃねぇッ!!!」ブォン
アンク「ああ、おい映司!そこに倒れてる奴のグリーフシードこっちに投げろ!」
映司「グリーフシードを!?・・・ほらよっ!」ヒュンッ
ほむら「どうするつもり?」パシッ
アンク「盾を開いてそいつを入れろ」
ほむら「盾を・・・?・・・グリーフシードがメダルに!?」
アンク「あとはわかんだろ、さっさとやれ!」
ほむら「巴マミ、佐倉杏子・・・力を貸して!」マミ!キョウコ!ギン!ギン!ギン!ギン!ギガスキャン!
ほむら「ハァーッ!!!セイヤァーッ!!!!!」
ウヴァプルギス「ガァアアアアアアアアア!!!」ドカーン
QB「僕としては、終わってもらうと困るんだけどね」
QB「そういえば、あのアンクは結局なんだったんだい?」
真木「彼は欲望が弱かった、だからより強い欲望のウヴァ君に食われた。それだけです」
真木「しかし、これからどうしますか・・・良き終わりを迎えるために」
QB「僕の星に来るかい?」
真木「良いですね、お供しましょう」
QB「きゅっぷい、歩くのも疲れたし肩に乗らせてもらうよ」
QB「なんだいこの人形、邪魔だね」カシャーン
真木「ワォッ!!!」
まどか「本当に行っちゃうの?ほむらちゃん」
ほむら「ええ、後3体のグリードも倒さないといけないわ」
さやか「映司さん、本当にありがとうございました!」
恭介「腕が完治したら、バイオリン聴きに来てくださいね!」
映司「うん!比奈ちゃんや千世子さんも連れてくるよ!」
マミ「寂しくなるわね・・・」
杏子「全部終わったら、また戻って来いよ!」
ほむら「もちろんよ、じゃあそろそろ行くわ」
映司「じゃあねみんなー!」
アンク「さっさとしろ!残りのグリードも片付けて、メダルは全部俺の物だ!」
ほむら「まったく・・・こんなんで大丈夫かしら」
映司「何とかなるよ、ちょっとのお金と明日のパンツさえあればね」
仮面ライダーオーズ特別編 お わ り
ほむら「じゃあ私と映司がアンクの偽者を」
マミ「その間に私達がワルプルギスを食い止めるのね」
映司「なるべく早くそっちに加勢するから!」
杏子「心配すんなって、案外二人でも倒せちまうかもなっ!」
ほむら「でもいったい偽アンクはどこに・・・」
?「探す必要は無い」
ほむら「誰っ!?」
地獄大使「我こそは大ショッカーの幹部、地獄大使!」
死神博士「同じく、死神博士!」
杏子「知ってんのかよ映司!」
映司「世界征服を企んでいた悪の秘密結社だ!でも俺達ライダーで壊滅させたはず・・・!」
地獄大使「大ショッカーは不滅!ゆけショッカー!」
ショッカーs「「「イーッ!イーッ!イーッ!」」」
マミ「これは・・・相当マズイんじゃないかしら!?」
地獄大使「我こそは地獄大使、その実態は!」
ガラガランダー「ガラガランダー!」
死神博士「イカで、ビール・・・!」
イカデビル「イカデビル!」
ショッカーs「「「イーッ!イーッ!イーッ!」」」
映司「こうなったらガタキリバで・・・!」
アンク「やめとけ!今コンボ使ったら後が持たねぇ!」
杏子「くっそーっ!どうすりゃいいんだよぉ!!」
ほむら「いったいどうすれば・・・!」
マミ「・・・!みんな!向こうから何か来るわ!」
遠くから響くバイクの音、2台。
?「ライダーパァーンチ!!」
ショッカーs「「「イーッ!!!」」」ドカーン
ほむら「つ、強い・・・!」
杏子「マ、マミ!もしかしてこの二人!」
マミ「ええ、間違いないわ!」
ガラガランダー「えぇい現れおったな!」
イカデビル「仮面ライダー!」
1号「ショッカーがいれば、ライダーはどこにだって現れる!」
2号「さぁ!ここは俺達に任せろ!」
映司「1号さん!2号さん!よし俺も・・・変身!」タカ!トラ!バッタ!タットッバ!タトバタットッバ!
オーズ「セイヤァーッ!!!」
ガラガランダー&イカデビル「「お・・・おのれライダァー!!!」」ドガーン
オーズ「1号さん!2号さん!お久しぶりです!」
1号「話は全部聞いた、もうすぐこの街に大ショッカーが攻めてくる!」
2号「今街の人間は1ヶ所に避難している!急いで助けに行かないと大変な事になるぞ!」
オーズ「えっ!?参ったな・・・ワルプルギスももうすぐ来るのに!」
1号「大丈夫だ、大ショッカーのいる所にワルプルギスもいる」
2号「ワルプルギスの夜の正体は・・・大ショッカーとインキュベーターの作った魔法怪人だ!」
杏子「おい!あれ見ろ、あれ!」
ほむら「いったい何が起こってるの・・・!?」
目の前では市民が襲われている、数え切れない怪人によって。
ショッカーs「「「イーッ!イーッ!」」」
ブラック将軍「大ショッカー万歳!」
カメバズーカ「人間共!大ショッカーの軍門に下れ!」
民衆「うわー!か、怪人だー!!」「逃げろー!!」
マミ「は、早く助けないと!」
杏子「やめろお前らーっ!!」
杏子の攻撃はトランプによって止められた。
ジェネラルシャドウ「貴様らが魔法少女か、特別に私が相手をしてやろう!」
杏子「おいどうすんだよ!マジでヤバいぞ!」
マミ「そんなこと言われても私にだってわからないわよ!」
ほむら「二人とも落ち着いて!!私達がやるしかないのよ!?」
ジェネラルシャドウ「どうせなら仮面ライダーにでも頼るか?1号2号もオーズも幹部二人が足止めしているがな!」
?「仮面ライダーは1号2号だけじゃないぜ!」
ジェネラルシャドウ「誰だ!?」
?「ストロンガー電キーック!!!」
ジェネラルシャドウ「ぐぉっ!?き、貴様は・・・!」
ストロンガー「天が呼ぶ、地が呼ぶ、人が呼ぶ!悪を倒せと俺を呼ぶ!仮面ライダーストロンガー!」
ストロンガー「君達が1号の言っていた魔法少女か!早く安全な場所に!」
マミ「そう言ってくれるのはありがたいんですけど・・・」
ほむら「安全な場所なんてあるのかしら・・・?」
杏子「うわっ!あっちからも来やがった!」
マミ「1、2、3・・・12体!?」
ほむら「やるしかないわね」
杏子「こうなりゃヤケだ!」
スコーピオン「・・・・・・!」
キャンサー「・・・・・・」シャキンシャキン
マミ「ティロ=フィナーレ!」
杏子「ロッソ・ファンタズマ!」
ほむら「ミサイル!ガトリング!全弾発射!!」
マミ「4体!!」
ほむら「もう・・・魔力が・・・!」
三人が倒れかける寸前、目の前を黒いマントが遮った
?「君達が魔法少女?じゃあ、俺と同じだ」
マミ「えっ!?あなたどこから・・・?」
杏子「一緒ってどういうことだ!?」
ほむら「まさかあなたも仮面ライダー・・・?」
ウィザード「俺は仮面ライダーウィザード、おせっかいな魔法使いさ」
ウィザード「ごめんごめん、なんかピンチみたいだったから」
フォーゼ「お前らが魔法少女だな!俺は仮面ライダーフォーゼ、魔法少女とも友達になる男だ!」
ほむら「知ってるわ、学園と地球と宇宙の平和を守る仮面ライダー部だったかしら?」
フォーゼ「おっ!嬉しいねぇ!・・・っと、ウィザード!ここは任せた!」ロケット オン
フォーゼ「今この街には先輩ライダーが向かって来てる、お前らも最後まで諦めんなよ!じゃあな!」バシューン
マミ「なんだか夢みたいな話ね・・・」
杏子「でも、夢じゃねーんだよな」
ウィザード「じゃ、あいつら倒すから君達は休んでて」
ほむら「そうさせてもらうわ、正直立ってるのがやっとよ」
ウィザード「さぁ・・・ショータイム!」
レオ「・・・・・・」ドゴォ
ウィザード「次はこれだ!」ビッグ
サジタリウス「・・・・・・」バシーン
ウィザード「そろそろ決めるよ!」コピー コピー
ウィザード「「「「はぁぁ・・・!」」」」キィックストラァイク!
ウィザード「「「「とぉーっ!!!!」」」」
ホロスコープス「「「「・・・・・・」」」」ドカーン
ウィザード「まっ、こんなとこかな」
杏子「すげぇ!凄すぎるぜ仮面ライダー!」
マミ「佐倉さんのロッソ・ファンタズマみたいね」
ほむら(時間を止めるライダーとかいないのかしら)
さやか「恭介・・・」
詢子「心配すんな!きっと、ライダーが何とかしてくれるよ!なータツヤー♪」
タツヤ「らーだ!らーだ!」
風麺のオヤジ「さぁ皆さん!お腹空いたでしょ、ラーメン作りましたよ!」
突然、避難所の扉が音を立てて斬れた。
ナスカ「・・・・・・」ガシャーン
民衆「ここも安全じゃなかったのかよ!?」 「早く逃げないと!」
風麺のオヤジ「うわわわ・・・!助けてー!翔ちゃーん!!」
どこからともなく現れ怪人を蹴り飛ばす、帽子の男。
翔太郎「マスター!なんでこんな所にいるんだ?」
風麺のオヤジ「たまたま違う街に来てたんだよぉ・・・なんでいつもこうなるのー!」
翔太郎「まったく事件に巻き込まれやすいっつーか・・・いくぞフィリップ!」
フィリップ「いつでもいいよ、翔太郎」
左右「「変身!!」」サイクロン!ジョーカー!
ダブル「「さぁ!お前の罪を数えろ!」」
ストロンガー「こっちは全部片付けた!」
フォーゼ「こっちも終わったぜ!」
1号「よし!避難所を守るんだ!!」
避難所に迫る巨大な怪人と赤い覆面の怪人、そして肩に乗っている小動物。
2号「現れたなキングダーク!そしてショッカー首領!」
ショッカー首領「久しぶりだな仮面ライダー共!」
キングダーク「今日で貴様らに引導を渡してやる!」
QB「やぁ、初めましてだね。仮面ライダー1号」
1号「貴様がインキュベーターだな!」
QB「そうだよ、そして魔法怪人ワルプルギスの発案者さ」
マミ「キュゥべぇ・・・何で!?」
QB「簡単に言えば今まで君たちを騙してたんだよ、マミ」
マミ「そんな・・・!」
ショッカー首領「来い!ショッカーグリード!」
アンク「あいつまで復活してやがったか!」
ほむら「もしかしてあれが・・・」
さやか「あーっ!恭介を攫ってった奴だ!恭介を返せ!」
オーズ「さやかちゃん危ない!避難所の中に戻って!」
ショッカー首領「少年は我が大ショッカーのアジトにいる!そこでだライダー共・・・」
ショッカー首領「少年の命が惜しければ、全ライダーは大ショッカーの軍門に下れェ!」
1号「なんだと!?そんな事・・・!」
ギャレン「人おちょくってるとぶっ飛ばすぞ!」
アクセル「絶望が俺達のゴールか・・・?」
2号「クッ・・・!いったいどうすれば・・・!」
ショッカー首領「例え子供一人の命でも見捨てられないのが、貴様らライダーの甘さと弱さだ!」
?「その子供とはこいつの事か?」
カブト「お前の恋人か?なら、もう二度と離すな」
さやか「あ、ありがとうございます!恭介!大丈夫!?生きてる!?」
ファイズ「気を失っているだけだ、心配無い」
ショッカー首領「ええい貴様らどうやってそいつを!!」
1号「ハッハッハッハッハッ!まんまと引っかかったな、ショッカー首領!」
1号「貴様が人質を取ったとわかってから、密かに三人を向かわせたのだ!」
剣「アジトの奴ら、誰も俺達に着いてこれなかったな!」
カブト「お婆ちゃんが言っていた・・・」
カブト「【子供は宝物・・・この世で最も罪深いのは、その宝物を傷つける者だ】ってな」
2号「形勢逆転だな!ショッカー首領!」
ショッカー首領「人質などいなくとも倒してくれるわ!勝負だライダー!」
オール怪人「「「大ショッカー万歳!!!!!」」」ズラー
1号「どんな手を使ってでも、悪は必ず倒してみせる!行くぞみんな!」
オールライダー「「「ウォォォォォォォォ!!!!!」」」ズラー
BLACK「やめろノブヒコー!」
響鬼「音激打・爆裂強打の型!」
龍騎「これで決める!」ファイナルベント
ザンジオー「大ショッカーは不滅ーッ!!!」ドカーン
アマゾン「キキーッ!」
ZX「衝撃集中爆弾!」
十面鬼「大ショッカー万歳ーッ!!!」ドカーン
クウガ&アギト「「とりゃーっ!!」」
ン・ガミオ・ゼダ「ぐあぁぁぁぁぁぁ!!!」ドカーン
さやか「あれが今まで世界を守ってきた、仮面ライダーなんだ・・・!」
タツヤ「らーだー!らーだー!」
ほむら「巴マミ、佐倉杏子、私達も行きましょう!」
杏子「行けるならあたしだって行きてぇけどよ!」
マミ「もう魔力が無いわ!無茶よ!」
ウィザード「じゃあ、魔力があればまだ戦えるんだ」
マミ「ウィザードさん!それってどういう・・・?」
ウィザード「言ったでしょ?俺はおせっかいな”魔法使い”」
1号「こいつ・・・前より強くなっている・・・!」
2号「俺達の攻撃が通じていない・・・!?」
ほむら「1号!2号!大丈夫!?」
ショッカーグリード「魔法少女か・・・では、なぜ貴様らの攻撃が効かないか教えてやろう」
ショッカーグリード「俺の中には魔女の力が混ざっている、つまり魔力のある攻撃しか俺には効かん!」
ほむら「なら私が・・・!」
ショッカーグリード「貴様の虫のような攻撃では、魔力があっても毛ほども効かんな!」
1号&2号「「フフッ・・・ハッハッハッハッハッ!!!」」
ショッカーグリード「な、何がおかしい!?」
1号「それを聞いて安心したぞ!」
2号「暁美ほむら!今から言うことをやってくれ!」
ほむら(2号が言った事・・・まず時間停止)
ほむら(そして2号に渡された神経断裂弾を全部あいつの翼と足に撃ちこむ!)
ほむら(停止解除!)
ショッカーグリード「ぐっ・・・!なんだ!?翼と足が!?これでは飛べん!」
2号「よくやった暁美ほむら!念のためクウガから貰った弾が役に立ったな!」
1号「さぁトドメだ!行くぞ2号!ほむら!」
ショッカーグリード「やめろ・・・やめろぉぉぉぉ!!!」
1号&2号「「ダブルライダーッ!!」」
ほむら「魔法少女!」
三人「「「トリプルキィーックッ!!!!」」」
ショッカーグリード「大ショッカー永遠なれーッ!!!」ドッカーン
ほむら「だから引っ張らないで!」
ショッカー首領「毎度毎度忌々しいライダー共め・・・!」
電王S「ハッ!全部テメェのせいだろうが!」
オーズ「もう後が無いな、ショッカー首領」
ショッカー首領「オーズ!貴様に受けた痛み、今でも忘れん!」
アンク「なら、もう一度同じ痛みを食らいやがれ!映司!」ヒュッ
オーズ「ん?ショッカーメダルと・・・イマジンメダル?」パシッ
電王S「あっ!テメェいつの間に!」
オーズ「なるほどね・・・!」タカ!イマジン!ショッカー!ターマーシー!タマシーターマーシー!ライダーダ・マ・シイ!
オーズ「ハァーッ・・・」スキャニングチャージ!
オーズ「セイヤァーッ!!!」
アギト「ようやく終わったか・・・」
ショッカー首領?「何が終わっただと・・?」
ショッカー首領「貴様の技など、もはや私には効かん!」
ショッカー首領「ショッカー首領、その真の姿は!」
ワルプルギス大首領「我こそが魔法怪人!ワルプルギス大首領!」
ほむら「ワ、ワルプルギス大首領!?」
1号「まさか自分自身を改造したというのか!?」
QB「その通りだよ、ショッカー首領の正体である岩石大首領は元々巨大だから改造が楽だったね」
スカイライダー「なんて大きさだ・・・歩く度に地割れが起こっているぞ!」
キングダーク「うわぁぁぁぁぁぁぁ!!!」グシャッ
X「キングダークが地割れに飲み込まれた!?」
1号「よしみんな!今こそ全ライダーの力を集める時だ!」
2号「そして魔法少女の三人も!力を貸してくれ!」
杏子「ああ!」
マミ「もちろん!」
ほむら「終わらせましょう!全部!」
バース「大丈夫か、火野!」
オーズ「伊達さん!後藤さん!」
プロトバース「まだ来てない奴らにも声をかけててな」
キックホッパー「もう一度、光を求めてみるか・・・!」
王蛇「さぁ、祭りの時間だぁ!」
バース「しかし、なんだあの大きさは・・・」
プロトバース「こりゃ、仕事のし甲斐がありそうだなぁ!」
グレイブ「良いサイズだ、感動的だな、だが無意味だ」
オーズ「じゃ、行くよほむらちゃん!」
ほむら「ええ・・・!」
民衆「俺達のヒーロー!」 「仮面ライダー!」
まどか「仮面ライダー!」
さやか「仮面ライダー!」
恭介「仮面ライダー!」
詢子「仮面ライダー!」
タツヤ「かめらーだー!」
民衆「「「「「仮面ライダー!!!!!」」」」」
ほむら「魔法少女の!」
1号「人々の想い!受けてみろ!!ワルプルギス大首領!!!」
全員『『『『『オールライダー!!魔法少女!!!キィーック!!!!!』』』』』
ワルプルギス大首領「ぐぉぉぉぉぉぉぉ!!おのれ!!またしても邪魔をしてくれたな!!!」
ワルプルギス大首領「しかし大ショッカーは何度でも蘇るぞ!!!ライダァァァァァァ!!!!」チュドーン
QB「あれでもダメだったか。本当に恐ろしい存在だね、ライダー」
ほむら「終わったの・・・本当に・・・?」
1号「いやまだだ、フォーゼ!オーズ!頼んだ!!」
フォーゼ「了解っす!行くぜオーズ!」コーズーミーック オン
オーズ「行くってどこへ!?」
フォーゼ「宇宙!」
QB「まさか・・・なるほど、それは僕でもお手上げかな」
マミ「二人は何をしに?」
2号「二人にはインキュベーターの母星を破壊してもらう」
1号「奴らがいる限り、魔女はいなくならないからな」
フォーゼ「宇宙キター!!!」
オーズ「息が!息が!・・・できる」
フォーゼ「これがコズミックの絆の力!」
オーズ「そ、そっか・・・凄いんだね、コズミック」
フォーゼ「じゃ、最後の仕事だ!」
オーズ「あれを壊せばいいんだよね、わかった!」スーパータカ!スーパートラ!スーパーバッタ!スーパー!タトバタットッバ!
フォーゼ「よーしやるぜ!」コーズーミーック リミットブレイク
オーズ「ほむらちゃん、ようやく全部終わるよ・・・!」スキャニングチャージ!
フォーゼ「ライダー超銀河フィニィィィィィッシュ!!!!」
オーズ「セイヤァァァァァァァァ!!!!」
マミ「キュゥべぇが消えていく・・・」
アンク「ハッ!いいザマだなぁ白猫!」
QB「暁美ほむら、君の勝ちだよ」サラサラ
ほむら「いいえ、これはライダーの力・・・私じゃないわ」
ダブル(左)「いや、お前達はもう立派なライダーだぜ」
ほむら「私はまだバイクには乗れないわ」
響鬼「バイクに乗れるかは関係ないさ」
1号「その通り。平和を愛する正義の心こそがライダーの証だ!」
ほむら「平和を愛する正義の心・・・!」
マミ「私達が・・・」
杏子「仮面ライダー・・・!」
ディケイド「見ろ、お前達が救った世界の人間だ」
さやか「マミさーん!杏子ー!」
詢子「ありがとう!仮面ライダー!」
タツヤ「かめらーだー!」
民衆「ありがとう仮面ライダー!」「ありがとうライダー!」
民衆「街を守ってくれてありがとう!」「ありがとー!」
杏子「なんか、感謝がほとんどライダーに向けてじゃないか?」
マミ「しょうがないわ、魔法少女は秘密だもの」
ほむら「それに、私達はもう仮面ライダーよ」
2号「いつまでも、正義の心を忘れるな!」
フォーゼ「困った事があったら、いつでも仮面ライダー部に来いよ!」
ダブル(左)「風都に来たら、鳴海探偵事務所をよろしくな」
クウガ「東京に来たら喫茶ポレポレをよろしく!」グッ
カリス「まどかちゃんと・・・話がしたかった」
剣「帰ったら天音ちゃんに言いつけてやろう」
カリス「そんな事をしてみろ・・・俺は貴様をぶっ殺す!」
電王S「またどっかで会おーぜ!じゃーな!」
ディケイド「まったく、騒がしい奴らだ・・・」
カブト「同感だな」
彼らはバイクに跨り帰って行った、銀色の壁の中に。
映司「でも、また会えるよ」
ほむら「ええ、そうね」
杏子「だってあたし達、仮面ライダーだもんな!」
ほむマミ「「ええ!」」
アンク「おい、さっさと帰んぞ!」
ほむら「だから・・・引っ張らないでっ!!!」グイッ
アンク「うぉっ!?てめぇほむらァ!」
映司「ほむらちゃんも大分アンクに慣れてきたね」
ほむら「慣れたくないわ・・・ところで映司、後で話があるわ」
ウヴァ「先に逃げておいて正解だったな・・・さすがにあいつらまで出てきたら敵わなかったか」
ウヴァ「何が”もてあますくらいのメダルをあげる”だ、嘘つきならカザリといい勝負だな!」
ウヴァ「さて、カザリやメズール達でも探しに行くか・・・」
まどか「本当に行っちゃうの?ほむらちゃん」
ほむら「ええ、最近また世界中で怪人の被害が出てるみたい」
アンク「腰抜けウヴァの奴は2年前の戦いで逃げ出したしな!」
映司「そういえば、2年前「バイクの運転を教えて」って言われた時はビックリしたなぁ」
マミ「案外、暁美さんが一番ノリ気だったのかもね」
杏子「そういうマミだって、去年免許取ったろ?」
マミ「あなただってそうじゃない」
さやか「ところで、キュゥべぇがいなくなったのになんで変身できるの?」
ほむら「さぁ・・・?まぁ、都合が良いから別にどうだっていいわ」
杏子「全部終わったらまた来いよ!」
さやか「またねほむら!映司さん!」
まどか「頑張ってねほむらちゃん!映司さん!」
アンク「早くしろ!またグリード倒してメダル集めだ!」
走り去るバイク2台、二人の仮面ライダー。
正義の戦いはまだ終わらない。
劇場版 オーズ×魔法少女×オールライダー レッツゴー仮面ライダー お わ り
余談ですがウィザードのくだりは今日の劇場版フォーゼ観てから追加しました
劇場版仮面ライダーフォーゼ みんなで宇宙キターッ!
劇場版特命戦隊ゴーバスターズ 東京エネタワーを守れ!
上映中です、みんな観てね!(宣伝)
アンク腕だけでアイス食えたっけ
本編よく見てないからわからんけど
こう食えるぞ?みたいな感じで手のひらの円が書いてあるあたりからもしゃもしゃ食ってたはず
Entry ⇒ 2012.08.05 | Category ⇒ 仮面ライダーSS | Comments (3) | Trackbacks (0)
秋「お前マジで俺にそろそろ譲れ」夏「嫌だ」
夏「しらねーって」
春「どうしたんだい」
秋「こいつが季節ゆずらねえんだよ」
夏「まだ8月なったばっかだろうがぶっ飛ばすぞ」
冬「ど、どうされたのですか」
夏「なっ、なんでもねえよっあっち行け///」
夏「なにが」
春「確かに少し暑すぎやしないか」
夏「知らねーって」
春「しらねーって自分のことだろうが」
夏「うっせーなマジで次なんか言ったらぶっ殺す」
冬「駄目ですよ暴力は」
夏「わ、わかってるよっせーな///」
秋「何だよこんなとこ呼び出して」
春「最近の猛暑の原因がわかった気がするんだ・・・」
秋「何だよ」
春「わ、笑わないか?」
秋「それはお前次第だわ」
春「多分、夏の恋が原因だ。夏は恐らく冬ちゃんにお熱だ」
秋「おいおい・・・」
秋「だけど失恋何かしたらあいつ爆発するぞ」
春「だから、冬と夏が結ばれるしかないと思う」
秋「おいお前それどういう意味かわかってんのか・・・?」
春「ああ、夏と冬がくっつくには俺かお前が消えなくちゃいけないからな」
秋「おい待てよ、お前だって冬のこと・・・」
春「俺はいいんだ」
春「猛暑でこれ以上死者がでるよりマシだろう」
秋「それに冬だってお前のこと・・・お前は気づいてるんだろう」
春「・・・」
春「冬は・・・あいつは強い、以前よりずっと強くなった」
秋「それは冬が・・・それはあいつが1年の役目を終えた時、お前が待っててくれるからだろうが!」
春「・・・」
秋「あいつはいつも苦しんでたんだぞ、自分の寒さのせいでみんなに迷惑が」
春「それ以上はやめてくれ、もう決めたんだ」
夏「何だよ」
冬「皆さんはああいう風に言いますが、夏さんだけのでいではないと思います」
夏「な、何だよ急に」
冬「人間の方々にも猛暑の原因はあると、わたくしは思います・・・」
夏「どうでもいいよ、関係ねーし・・・」
冬「よくありません!」
夏「なんだよ・・・」
冬「わたくしは知っています!あなたが毎年、人間の方々を楽しませようと・・・」
夏「俺は嫌われ者だよ、俺はそれでいいし、好かれたいと思ったりはしない」
冬「夏さん・・・」
夏「お、おいどうなってやがる・・・」
秋「・・・」
冬「わ、わたくし・・・これ以上人間の方々に迷惑をかけることは・・・」
冬「春さん・・・」
秋「あの野郎まさか本当に」
冬「春さん・・・何故・・・来てくれないのですか」
冬「わたくしは毎年・・・あなたを信じて・・・」
秋「くそっ」
夏「俺がでる」
秋「おい待てよ」
秋「あいつは!あいつはお前が最近暑くし過ぎるからそれを冷まそうと!」
夏「な、何の話だよ」
冬「どういうことですの、秋さん」
秋「っく・・・、まさか俺だってあいつが本当にいなくなるとは思ってなかったよ」
夏「てめえ何か知ってるのか」
秋「全部話すよ」
夏「なっ、あの野郎・・・それに別に冬のことなんか・・・」
冬「・・・すみません」
夏「・・・///」
夏「ちくしょーがっ」
秋「・・・・」
夏「とにかく俺が行かないと人間の世界が凍りついちまう」
「全く、ばっかじゃないの!」
秋「誰だ」
梅雨「私よっ!!!」
梅雨「なによ!」
夏「何だお前か」
梅雨「何よ///アンタは私がいないと表舞台には出られないのよ!忘れたの!」
夏「っち」
梅雨「何よ///」
冬「梅雨さん・・・」
梅雨「アンタが冬ね、初めまして」グイッ
冬「えっちょ、何をなさるのですk」
梅雨「夏に色目使ってんじゃないわよ」
冬「そそそ、そんなわたくしはただ・・・」
梅雨「チッ」
梅雨「私が雨を降らすわ、雪よりはいいでしょ」
冬「つ、梅雨さん・・・」
梅雨「その間にアンタ達が春を探してらっしゃい」
梅雨「このままじゃ夏が悪者になっちゃうもの」
夏「梅雨・・・」
梅雨「ただし2ヶ月よ、それ以上は待てない。洪水どころの話じゃなくなっちゃうわよ」
秋「十分だ」
夏「よっし」
冬「春さん・・・あのときの約束をお忘れですか・・・」
冬「もう1度・・・綺麗な桜をわたくしに・・・」
冬「・・・」シクシク
冬「わたくしのせいで・・・」グズ
「お前こんなとこで何やってんだよ」
冬「えっ?」
「何縮こまってんだって聞いてんの」
冬「それは・・・わたくしのせいで・・・生き物達が・・・」
「ああーこれお前がやってんのか、凄いな」
冬「わたくしのせいで、全てがなくなってしまいます」グズ
冬「わたくし何ていないほうが良かったのです、でも死に方もわかりません・・・」
「ちょっと見てろよ・・・それっ」
「な、綺麗だろ?」
冬「す、凄いです・・・それにゆ、雪も解けていきます・・・」
「良かったなあ」
冬「あの・・・綺麗なピンク色の花びらを纏った木は」
「ああ、あれは桜だな。好きか?」
冬「はい!とても綺麗です」
冬「わたくしもあのような綺麗なものを咲かせられたら・・・」
「あれはな、お前の寒さがないと咲かないんだよ」
冬「え?」
「俺一人じゃ咲かせられないんだ、だから来年もお前を待ってるぞずっと」
冬「あ、あなた様は一体・・・」
春「俺は春、俺も桜が1番好きだ」
夏「クソっ、みつからねえ」
秋「あの野郎どこ行った」
夏「心当たりが全くねえ・・・」
夏「おい・・・何か変じゃないか・・・?」
秋「何だよこんなときに」
夏「おい、しっかりしろ。よく見てみろ」
秋「え・・・?あっ・・・おいおい」
夏「梅雨の奴は何やってんだ・・・」
秋「吹雪じゃねえか・・・」
秋「異常気象どころの話じゃないな・・・これはやばいぞ」
夏「梅雨に何かあったのかもしれない」
秋「ああ、急いで梅雨のところに戻ろう」
夏「おい冬!梅雨のところに・・・!?」
夏「おい秋!冬がいねえ!」
秋「こんな時に・・・とりあえず梅雨が先だ!」
梅雨「くそっ・・・ハァ・・・ハァ・・・くそっ・・・」
秋「おい梅雨!!!」
梅雨「秋!!」
夏「おいどうしたっていうんだよ!」
梅雨「どうしたもこうしたもないんだ!雨を降らせようとしても・・・」
梅雨「全部雪に変わっちまうんだ・・・」
秋「・・・冬か」
夏「!?」
秋「冬が・・・暴走してんだ」
夏「なっ」
夏「俺ちょっと探してくる!」
秋「おい夏っ!」
夏「俺のせいで!くそっ!くそっ!」
夏「俺はいつもどうしてこう空回るんだ・・・」
夏「春の野郎・・・ハァ・・・つくづく気にくわねえ奴だよ」ハァ
夏「でも皮肉なもんだな・・・冬が居る場所はわかってるんだ」
夏「なあ、冬。春と最初に桜を見たこの場所なんだろう」
冬「・・・夏様」
夏「やっぱりここか」
冬「すみません・・・わたくし・・・止まらなくて・・・止め方が・・・」
冬「おさまらないんです・・・この気持ちが・・・」
夏「大丈夫・・・俺が暖める。心配しなくていい、俺ができる」
冬「夏様・・・」
夏「おらあああああああああ!!!!」
夏「ハァ・・・ハァ・・・くそっ」
冬「夏様・・・お体が・・・凍り始めてます!」
夏「どうってことねーよこんなもん」
冬「駄目です、お止めください!この場所から離れてください!」
夏「俺が・・・今度は俺が・・・」
冬「どうか・・・」
夏「・・・」バタン
秋「おい夏の奴どこ行ったんだ!」
梅雨「わからないわ!」
秋「おいおいこのままじゃ俺たちまで・・・おい梅雨!」
梅雨「え?」
秋「お前・・・体が凍ってきて・・・」
梅雨「アンタもよ・・・」
秋「・・・おいおい」
梅雨「全員で冬眠かしら・・・?」
秋「四季もここまでか」
バタン
冬「・・・」
冬「また・・あの時と同じ・・・」
冬「全てが凍ってしまいました」
冬「わたくしは・・・また1人です・・・」
冬「春さん・・・あなたがいないとわたくしに意味なんて・・・」
冬「・・・!?私まで凍るのですか」
冬「でもそれでよかったのです・・・これで・・・長い苦しみから解放されるのですね」
冬「やっと死ねる・・・」
「またそんなとこで縮こまってんのか」
冬「・・・・!」
春「しっかりしろ冬」
冬「春さん・・・春さん!わたくし・・・春さん・・・!」
春「意味のないものなんてない、どんな些細なことにだって意味はある」
冬「・・・春さん、今までどこに」
春「お前の寒さで、人は人の持つ温もりを再認識する、人々の暖かさを感じることができる」
春「お前の寒さで、恋人たちは普段よりずっと・・・その距離を縮めることができる」
冬「春さん・・・」
春「さあ、前を向いてごらん、冬」
冬「・・・・!」
春「桜はまだ好きか?」
冬「はい・・・一番綺麗です・・・またこの景色が見られるなんて」
春「そうか・・・それは良かった」ニコッ
冬「・・・///」
春「・・・」バタン
冬「春さん!春さん!しっかり」
冬「春さん・・・まさかご自分の力を全て・・・」
春「ありゃっ、どうやらそうらしいな・・・」
冬「体が・・・どんどん体が凍って・・・」
春「お前今回のは凄い力だったなあハハッ」
冬「私を・・・暖めるために・・・」
春「俺はお前に知って欲しかったんだ・・・どんな些細なことにだって意味がある」
春「お前にだって・・・そう・・だ」
冬「ちょっと待っててくださいね!誰か、誰か呼んできますから!!」グズ
春「花の香り・・・雪が解けて・・・キラキラ光る世界・・・」
春「悪くないなあ」
春「でも結果的に・・・冬には悪いことしたなあ」
春「さて・・・そろそろ時間か・・俺も長い眠りに・・つくとしよう」
ザッ・・・ザッ・・・
春「・・・」
夏「ふざけんじゃねえ」
春「・・・」
夏「冬を守って死ぬだと?そんな綺麗な死に方させてたまるかよおおおおお!!!」
夏「最大パワーだこら受け取れクソ春が!うおおををおおおおお!!!!」
そして季節は何十回・・・何千回・・・何万回・・・巡る
夏「おい梅雨、そろそろ変われ」
梅雨「おっ!今年も会えたね!ダーリン!」
夏「相変わらずうぜえ・・・」
梅雨「今年も大好きな季節がやってきたわ!」チュッ
夏「おいやめろよ、くっつくなジメジメすんだよテメエは、ったく///」
夏「さっさとしろ交代だ」
梅雨「はあい///」
夏「おらああ!待ちに待った梅雨明けだぞ人間共おおおおお!!!!」
秋「・・・」
冬「もう2月ですか」ニコニコ
冬「もうすぐ・・・会えますね」
人間「九州で桜が開花いたしました!観測史上初の2月開花です!」
人間「すげー2月に桜開花だってよ」
お前ら「チンコの形した桜見つけたったwwwwwww」
冬「今年は随分とお早いのですね」
春「ああ、お前に会いたくってね」
冬「お茶・・・入れてきますね///」
おしまい
秋「・・・」
秋報われねぇwwww
乙!
秋…秋…
秋さんェ……
Entry ⇒ 2012.08.05 | Category ⇒ その他 | Comments (0) | Trackbacks (0)
番長「……疲れた」達哉「少し休め」
ピアス「……」ピコピコ
達哉「……」ピコピコ
キタロー「ちぃーす」ガラッ
ピアス「……」ピコピコ
達哉「……」ピコピコ
キタロー「先輩たち、何やってんの?」
ピアス「……カードサマナー」ピコピコ
キタロー「今時GBかよ」
達哉「カード合体楽しいだろ…」ピコピコ
キタロー「そんなものよりP4UしようよP4U」
達哉「ソフト持ってないぞ」
キタロー「ソフトなら心配なく、買ってきたからね」
ピアス「気が利くな、キタロー」
キタロー「さぁやろうよ」
ピアス「……でもこの季節、熱暴走が怖いな」
キタロー「…PS3はそう頻繁に熱暴走しません」
ピアス「そうなの?」
・キャラセレクト画面
ピアス「……あれ?明彦さんがいるのにお前はいないの?」
キタロー「……残念ながら、」
達哉「俺は誰を使おうか…千枝ちゃんか…雪子も捨てがたい…」
ピアス「じゃあ、俺は番長を使うか主人公だし」
キタロー「負けたほうは僕と交代してくれよ」
達哉「分かった…よし雪子で行こう」
戦闘終了
ピアス「……勝った」
達哉「俺の…雪子が…」
キタロー「周防先輩は大技狙いすぎだよ、スキだらけ」
達哉「やはり千枝ちゃんを使っておくべきだったか…警察官志望で肉が好きという…まるで俺」
ピアス「…それにしても番長のやつ最近忙しいな」
キタロー「あぁ…アニメに格ゲーにリメイクに…大忙しだね」
達哉「…そういえば、最近顔見てないな」
番長「……」ガラッ
ピアス「お、噂をすれば影だな」
達哉「久しぶりだな、番長」
番長「………」フラ…
キタロー「大丈夫かい?」
番長「……」フルフル
ピアス「…あぁ大丈夫じゃなさそうだな」
達哉「ポテチ食うか」
番長「……いらない」
達哉「のり塩だぞ」
番長「……いらない」
キタロー「…何か作ろうか?」
番長「……いらない」
ピアス「……」
ピアス「ソーマ飲むか?」スッ
番長「……すまん」
番長「……」ゴクッゴクッ
キタロー「ふぁ…」
番長「……」プハー
ピアス「どうだ」
番長「……ありがとう、大分楽になった」
ピアス「それはよかった」
番長「……疲れた」
達哉「少し休め」
達哉「罰の時の俺だって不眠不休で動いてた訳じゃないからな」
番長「……」
キタロー「さて…ピアス、P4Uやろうか」
ピアス「番長、お前もやるか?」
番長「……いや」
ピアス「…えい!そう!行け!」ピコピコ
キタロー「何の…!うっ!おお!?」ピコピコ
達哉「ピアス…お前上手いな」
ピアス「実はこれアーケドは何回もプレイしたからな」ピコピコ
キタロー「…え?ちょ…!ずるくね!?」ピコピコ
ピアス「俺、ゲーム好きだからOPでもやってるし」ピコピコ
番長「……」うつらうつら
ピアス「ふはははは!大勝利ィーーー!!」
キタロー「ぐぬぬぬぬ…」
達哉「任せろ、キタロー…!仇は俺が……!」
キタロー「さっきパーフェクト負けしたのはどこの誰だっけ?」
達哉「……そ、それは『向こう側』の俺だ!」
ピアス「苦しい言い訳だな」
番長「……」zzz
達哉「番長が寝てる」
番長「……」zzz
ピアス「…こうして寝顔をみると普通の17歳の少年だな」
達哉「バナナマン日村みたいな変な髪型以外はな…」
キタロー「アニメのキャラみたいなカラフルな髪の毛の色以外はね…」
ピアス「鏡って知ってる?」
番長「……」zzz
番長「……」zzz…ゴロ
達哉「……」
キタロー「……」
ピアス「……」
番長「……zzz」ゴロゴロ
キタロー「……」うずうず
達哉「……」そわそわ
ピアス「……」キョロキョロ
番長「……zzz」ゴロゴロ
達哉「…なぁキタロー」
キタロー「何?」
達哉「……ペン持ってるか?」
キタロー「……油性でいいなら」ニヤ
達哉「……」ニヤリ
番長「……zzz」
達哉「……一番周防達哉!額に肉と書かせていただきます、肉好きだけに」キュポッ
キタロー「よし!いいぞ!」やんや
ピアス「ナイスジョーク!」やんや
達哉「…ぺーるぺーるぺぇーるそな~っと」カキカキ
キタロー「いよっ!粋でいなせなアンタに任せる僕らの未来!」
ピアス「パァ~ッと書きましょう!」
達哉「皆さんの夢はもう花開きましたか?」
三人「ぺーるぺーるぺぇ~るそなぁー」
達哉「よし!書けた!」
ピアス「どれどれ…」
キタロー「…ほう、これは」
三人「………」
ピアス「ははははwwwwククククハハハハwwww駄目だwww笑い死ぬwwww」
達哉「肉www額にwww肉wwww」
キタロー「そのセンスに脱帽だwwww流石20世紀wwww」
三人「わはははははは!!」
三人「わははははは!」ゲラゲラ
ハム子「ただいまー…って何この光景」
舞耶「何言ってるのよ、ハム子ちゃん、いつもの光景じゃない」
ハム子「そうですねー」
キタロー「ハムwwwおかえwwwハムwww肉www」
ハム子「何か腹立つんだけど…」
達哉「wwwwほぼ肉だwww」
ピアス「肉www」
キタロー「ハムwww見てwwwあっち見てよwww」
達哉「舞耶姉もwww見てくれwwww」
ハム子・舞耶「あっち…?」
番長「……zzz」
ハム子「番長君が寝てるだけじゃん、確かに珍しいけど…爆笑するほどのもの?」
ピアス「顔をwwwよく見ろwwww」
ハム子・舞耶「顔?」チラ
ハム子・舞耶「……」
ハム子「……プ」
舞耶「…あ」
ハム子「ププ…あははははは!」
舞耶「肉って…あはははは!誰書いたの?誰なのこれー!」
達哉「俺だよ、舞耶姉」
舞耶「あははははは達哉クン、サイコー!」
ピアス「あはははははは!」
キタロー「ふふふふふ」
一同「あははははははははは」
30分後
舞耶「ひぃーひぃー…笑いすぎたわ…」
ハム子「お…お腹痛い…」
ピアス「流石主人公…ツボも似てるんだな」
キタロー「大声で笑ってるのに全く起きない番長もどうかと思う」
番長(肉)「……zzz」
達哉「…大物だ」
舞耶「…はぁ、笑ったからお腹すいちゃった」
ハム子「それじゃあ私が何か作ろうか…食べたい物ある?」
達哉「ステーキ、レアでな」
キタロー「卵焼き」
ピアス「チューインソウルの焼いたヤツ」
ハム子「見事にバラバラ…舞耶さん何か意見あります?」
舞耶「…ハム子ちゃん、私も手伝おっか?」
ハム子「座っててください、それが一番の手伝いです」
番長(肉)「……zzz」
ぐつぐつ
ピアス「結局鍋か」
達哉「この季節に鍋ってのもどうかと思うが」
ぐつぐつ
番長(肉)「…zzz」
キタロー「具も節操無いな、周防先輩ポテチ入れるのやめよう」
達哉「すまない…向こう側の俺が勝手なことを」
ハム子「何でもかんでも向こう側に擦り付ける癖やめようよ…」
番長(肉)「…zz」
ぐつぐつ
舞耶「おいしそう!」
番長(肉)「…z」
番長(肉)「…ハッ」
番長(肉)「…鍋か」
ハム子「あ、起きたんだね番長くん」
番長(肉)「ハム子か…」
達哉「……しなしなしてマズイ」モグモグ
キタロー「当たり前だよ…」モグモグ
舞耶「レッツポジティブシンキング!良かったわね!達哉クン!貴重な体験よ!しなしなのポテチ食べるのって!」
達哉「そうだよな、ありがとう!舞耶姉」パァアア
ピアス「チューインソウルうめぇ」モグモグ
番長(肉)「…滅茶苦茶だな、何だこの具は」
ハム子「チューインソウル、ホムンクルス、仁義のふんどし、うす塩ポテト、ラーメンの具……あははすごいね」
舞耶「レッポジよ!番長クン!闇鍋っぽくてわくわくするでしょ?」
番長(肉)「……食い物じゃないのがいくつかあるが」
ピアス「食べないのか?」
番長(肉)「……いや食うさ、栄養つけておかないとな」
番長(肉)「……俺、まだ働けるかな」
ピアス「どうした?急に」
番長(肉)「…格ゲー、リメイク、アニメ、漫画……俺の体は一つしかないんだ」
番長(肉)「……本当に疲れた」
ピアス「……」
達哉「それは他のメンバーも同じだろ」
番長(肉)「……!」
達哉「自分だけ…なんで俺だけ…ってのは俺も思ったことがある」
達哉「…罰での栄吉や…リサを羨ましく思ったこともある」
達哉「けど…考えてみればその原因は全部俺だ」
達哉「俺は仮面党以外の絆を築くことができなかった、だから忘れることが出来なかった」
番長(肉)「……」
達哉「…でも忘れたくなかったのは他の皆も一緒だった」
達哉「他の特捜部のメンバーもお前と一緒だ」
達哉「お前と同じようにP4に出てる、主役を張ってる、頑張ってる」
番長(肉)「……そうか」
番長(肉)「……」
番長(肉)「他の皆も…一緒だったんだな」
キタロー「まぁ主人公は他のメンバーより大変ってのは本当なんだけどな」
ピアス「選択の責任をとらなきゃいけないからな…」
舞耶「君たちが言うと説得力あるわねー」
番長(肉)「俺…もう少し頑張ってみる」
ハム子(額に肉が何言っても滑稽でしかないよね…)モグモグ
舞耶「レッポジね!番長くん」モグモグ
キタロー(額に肉がなければな)モグモグ
ピアス「…そういや」モグモグ
ピアス「P4Uの黒幕って誰なの?」モグモグ
番長(肉)「……ネタバレ、駄目絶対」
達哉「それはプレイしてのお楽しみって所か」
舞耶「皆!P4U買おうね!」
キタロー「ステマ乙」
ハム子「ふーむ黒幕ね…一番それっぽいのは……」
意識と無意識の狭間
ニャルラトホテプ「呼ばれた気がする」ガタッ
ニュクス「今度こそ全ての人間に死を…」ガタッ
イザナミ「結局…人が見たいものだけ見る…だから!」ガタッ
パンドラ「お前らじゃねぇ、座ってろ」
フィレモン「必死だな(笑)」
おわり
おつ
舞耶姉かわいいよ舞耶姉
Entry ⇒ 2012.08.05 | Category ⇒ ペルソナSS | Comments (6) | Trackbacks (0)
ディケイド「遊戯王の世界か……」
夏海「このタペストリー。何だかエジプトの壁画みたいですね」
カランカラン
ユーギ「こんにちはー」
ジョーノウチ「ちわっ、と」
ユウスケ「ん?」
士「来客……。高校生か」
栄次郎「やあやあ、いらっしゃい。いいカードを取り揃えてるよ」
士「じいさん……。ここはカード屋かよ」
ジョーノウチ「俺このパック買うぜ! 強いカードが入ってますようにっ」
栄次郎「はいはい、まいどありー」
栄次郎「どうだい? 士君も」
士「結構だ。カードならこんなに持ってるからな」
ユウスケ「しっかし、高校生にもなってカードゲームかー」
ジョーノウチ「ん? 何だお前、知らねーのかよ、これ今流行ってるんだぜ」
夏海「どういうカードなんですか?」
ユーギ「デュエルモンスターズっていってね、モンスターを召喚して戦うゲームなんだ」
ユーギ「今、このドミノ町で大きな大会をやってるんだよ!」
ジョーノウチ「よかったらアンタらも見に来てみるか?」
ユウスケ「いいな士。行ってみようぜ、この世界のことを知るためにも!」
士「……まあ、そうだな」
夏海「何ですか、この人だかり」
ギャラリー「知らねーのか? 元日本チャンピオンのハガが戦ってるんだよ!」
士「たかがカードゲームにこのギャラリー、か……」
ギャラリー「この大会はすげーんだぞ。なんたって、新型デュエルディスクの初お披露目だ!」
士「デュエルディスクぅ?」
ユーギ「カイバ・コーポレーションが開発した、デュエル用のマシンだよ」
ジョーノウチ「俺達も持ってるぜ! ほらこれ!」
士「……はは。なかなかオシャレなデザインだな」
ハガ「ひょーっ! 俺のターン、インセクト女王を召喚ピョー!」
ビュイーン
インセクト女王『ギシャアアアァァッ!!』
夏海「すごい……モンスターが立体映像に!?」
ハガ「女王様の攻撃ー! ダイレクトアタックだー!」
対戦相手「うわあーっ!」
ザワッ!
ギャラリー「おお、ハガが勝ったぞ!」
ギャラリー「さすがだな!」
ジョーノウチ「よっし、俺もハガにデュエルを挑んでくるか!」
ジョーノウチ「おーいハガ、次は俺とやろうぜ!」
ハガ「おや、君は確か凡骨デュエリストのジョーノウチ」
ジョーノウチ「っ! 誰が凡骨だっ!」
ハガ「カイバ・コーポレーションのデュエリストレートにそう出てたぴょ」
ジョーノウチ「ぬぅっ、カイバの野郎……!」
ユーギ「え、僕?」
ギャラリー「おおっ、ハガとユーギがやるらしいぜ!」
ギャラリー「すげえ、いきなりトップ級デュエリストの対決だ!」
士「なんだ。こいつもそんなに凄いのか?」
ジョーノウチ「へへっ、聞いて驚くなよ。ユーギは『決闘者の王国』の優勝者なんだぜ!」
ハガ「そうだユーギ。そのお前を倒せば、俺が最強っていうわけピョー!」
ユーギ「まあ、そういうことなら……」
ユーギ「――行くよ、もう一人のボク」
ピカッ!
闇ユーギ「ああ! オレが相手をするぜ!」
ドン☆
ユウスケ「てか、背まで伸びてるし……」
士「……なるほどな。大体わかった」
ジョーノウチ「おーっし、ユーギ、そんな虫野郎なんかぶっ倒してやれー!」
闇ユーギ・ハガ「「決闘(デュエル)!!」
」
ざわざわっ……
ギャラリー「おお、ハガはいきなり『進化の繭』のコンボだぞ!」
ギャラリー「ユーギも負けてねえ! デーモンの召喚を召喚だ!」
士「まったく、大の大人がマジになって……。ここも平和な世界に見えるな」
夏海「そうですね……。士くんはここで何をしたらいいんでしょう?」
士「!」
鳴滝「ようこそディケイド。遊戯王の世界へ!」
士「またお前か。そろそろ出て来るタイミングだと思ったぜ」
鳴滝「ディケイド。お前が通りすがった世界は、すべて破壊される宿命なのだ……」
士「そーかよ。この世界はどう破壊されるんだ?」
鳴滝「見ろ。すでに世界の崩壊は始まっている!」
ハガ「グレート・モスの攻撃!」
グレート・モス『キシャアアア!』グワッ!!
バキバキバキバキィ!!
闇ユーギ「っ!? 攻撃の余波で、公園の木々が……!」
士「どういうことだ。ただの立体映像じゃなかったのか!」
鳴滝「全てはお前のせいだ、ディケイド!」
鳴滝「お前が来たことで、この世界のバランスが崩れてしまったのだ……!」
士「鳴滝。どうせお前は、何が起きてもそうやって俺のせいにするんだ」
闇ユーギ「この攻撃でお前のライフポイントは0だぜ! デーモンの攻撃、魔降雷!」
ガラガラガラ、ピシャアァァン!
ハガ「ぎゃあああぁっ!」
バタッ!
闇ユーギ「!? ハガっ、おい、しっかりしろっ!」
ダッ!
ハガ「」
闇ユーギ「おい、ハガ!」
ゆさゆさ
ハガ「」
闇ユーギ「こんな馬鹿な。立体映像のモンスターが、現実の攻撃力を持つなんて……!」
ジョーノウチ「おい、ユーギ、どうなってるんだ!?」
ユーギ「わからないよ。でも、今のデュエルの途中から、何かがおかしかった……!」
ガヤガヤ……ザワザワ……
士「これが、この世界の乱れというわけか……」
夏海「で、でも、どうして急にモンスターが実体化を!?」
バタバタバタバタバタ!!
ユウスケ「! ヘリコプター?」
カイバ「それはディケイド! 貴様のせいだ!」
士「……何だ、あいつは……」
カイバ「ディケイド。いつかこの街に現れると聞いていたが、こんなに早く会えるとはな!」
ユーギ「カイバ君!」
ジョーノウチ「カイバぁ! お前、俺のことを凡骨なんて書きやがって!」
士「お前、何者だ? 派手な登場しやがって」
カイバ「バトルシティ主催者のカイバだ。ディケイド、貴様のことはイシズから聞いていたぞ」
カイバ「――世界を壊す悪魔、ディケイドが現れ、この世界を破壊していくとな!」
士「……懐かしいな。その呼び名も」
カイバ「この俺が直々に引導を渡してくれる。デュエルだ、ディケイド!」
士「チッ。何だか分からねえが……売られた喧嘩は買うぜ」
夏海「士くん!」
士「変身!」
【カメンライド――ディケーイ!】
ユーギ「彼も、デュエリスト……?」
カイバ・ディケイド「「決闘(デュエル)!!」
」
ヴィーヨーン ヴィーヨーン
[カイバ LP4000] [ディケイド LP4000]
カイバ「オレの先攻! ロード・オブ・ドラゴンを攻撃表示で召喚!
さらに、魔法カード『ドラゴンを呼ぶ笛』を発動!」
パプー♪
カイバ「このカードは、オレの手札からドラゴン族のモンスター2体を特殊召喚することができる!
出でよ、我がデッキ最強のしもべ――ブルーアイズ・ホワイトドラゴンッ!」
ヴィーヨーン
[攻撃力 3000][攻撃力 3000]
カイバ「ワハハハハハ! 貴様のターンだ、あがいてみせろディケイド!」
ディケイド「ふん。ならこっちも行かせてもらうぜ」
【カメンライド――リュウキ!】
【アタックライド――アドベント!】
ドラグレッダー「ギャアアオ!!」
ヴィーヨーン
[AP 5000]
カイバ「!?」
ユウスケ「いいぞ、士ーっ!」
ユーギ「あのカードは一体……?」
ディケイド「行くぜ、ドラグレッダーの攻撃!」
ドラグレッダー「ギャオオォォ!!」
青眼の白龍「ギャアア!!」
ドカーン!パリーン!
カイバ「くっ!」
ピピピピピ……[LP 2000]
ディケイド「どーだ。社長さんよ」
カイバ「……ふん。それが貴様の龍のカードか。だが――俺のしもべには遠く及ばぬと知れ!」
カイバ「俺のターン、ドロー! 俺は手札より、魔法カード『巨大化』を発動!」
青眼の白龍「ギャアアアアアオッ!」
ピピピピ……[攻撃力 6000]
ギュオオオオォォッ!!
ドカーン!
ディケイド「! ドラグレッダーがやられた!?」
ピピピピピ……[LP 3000]
ギャラリー「す、すげえ戦いだ!」
夏海「士くん……!」
カイバ「ワハハハハハ! 粉砕、玉砕、大喝采ーッ!」
ディケイド「チィ……。自分で大喝采とか言ってるような奴にロクなのはいないぜ!」
【カメンライド――ブレーイ!】
【アタックライド――キック!】
【アタックライド――サンダー!】
【アタックライド――マッハ!】
ディケイド「ハアアァァァ……ハッ!」
バッ!!
カイバ「何っ!?」
ディケイド「ライトニングソニック! トアアアァァ――ッ!!」
[AP 3800]
ズガガガガガッ!
青眼の白龍「ギャアア!!」
パリーン!
カイバ「くっ! おのれ……!」
ピピピ……[LP 1200]
ユーギ「なんかもう、デュエルモンスターズでも何でもないのは気のせいかな」
ディケイド「どうした。お前のドラゴンなんか何体来ても蹴散らしてやるぜ!」
カイバ「ふ、ふふっ、ディケイド……さすがに、そこらの雑魚デュエリスト共とは違うようだな!」
カイバ「だが、貴様に勝利の女神は微笑まん! 行くぞ、俺のターン! ドロー!」
カイバ「俺は手札より、再び『ドラゴンを呼ぶ笛』を発動!
サファイア・ドラゴン2体を特殊召喚!」
カイバ「さらに、ロード・オブ・ドラゴンと、サファイア・ドラゴン2体を生贄に捧げ――」
ディケイド「! 生贄だと!?」
カイバ「ワハハハハ! ディケイド、貴様に神を見せてやる!」
カイバ「出でよ、我が掌中に眠れる破壊の神! オベリスクの巨神兵!!」
オベリスク「グオオォォォォ!!」
ディケイド「! 何だありゃ!?」
ユウスケ「で、でかい……!」
カイバ「神の前にひれ伏すがいい! オベリスクの攻撃、ゴッド・ハンド・クラッシャー!」
バリバリバリバリッ!!
ディケイド「うっ、ぐあああぁぁっ!!」
ズドーン!!
士「く、うっ……!」
ぴょいんっ [LP 0]
ユウスケ「士ーっ!!」
士「クッ……。俺のライフが、ゼロだと……!」
カイバ「ワハハハハ! ブルーアイズを倒したことは褒めてやるが、貴様は所詮そこまでのデュエリストだ!」
カイバ「大人しく負けを認め、この世界から立ち去るがいい! ワハハハハハッ!」
バババババッ……
ジョーノウチ「カイバの野郎、またヘリに乗って行っちまった……」
士「チッ。偉そうな奴だったが……確かにカードの実力は相当なものらしいな」
ユーギ「そ、それより、さっきのカードは一体?」
士「ん……」
士「……さあな。俺は、世界のルールからちょっと外れた存在だからな」
ユーギ「……?」
タタタッ!
ジョーノウチ「お。どーしたバクラ、そんなに慌てて」
バクラ「た、大変なんだ! アンズさんが……アンズさんが!」
ユーギ「アンズがどうしたって!?」
士「何か事件らしいな」
夏海「と、とにかく私たちも一緒に行ってみましょう!」
ユウスケ「ああ!」
~路地裏~
バクラ「こ、ここだよ!」
ジョーノウチ「! ホンダッ!」
ユーギ「ホンダ君っ!」
ホンダ「お、おう……ユーギ、ジョーノウチ……!」
ホンダ「ト、トランプの怪人だ……!」
ユーギ「トランプの、怪人……?」
バクラ「その怪人がホンダ君を倒して、アンズさんを連れ去ったんだ!」
士「トランプの怪人……。まさか大ショッカーか?」
バクラ「そ、それで……アンズさんを返して欲しければ、ユーギ君にデュエルを受けろって」
ジョーノウチ「何だと!?」
バクラ「ドミノビルの屋上で、待ってる……って」
ユーギ「! 皆、行こう! アンズを助けるんだ!」
ホンダ「お、俺も行くぜ……」
ジョーノウチ「バカ野郎、ケガ人は病院に行ってろ! バクラ、ホンダを頼むぜ」
バクラ「わかったよ」
士「誰が、何を企んでやがるんだ……」
ジェネラルシャドウ「来たようだな、ユーギ!」
アンズ「んーっ! んーっ!」
闇ユーギ「お前がトランプの怪人か。アンズを放せ!」
ユウスケ「あ、あいつ、やっぱり大ショッカーの怪人!?」
士「ジェネラルシャドウ……か」
ジョーノウチ「あの野郎っ、よくもアンズやホンダを!」
ダッ!
ショッカー戦闘員「イーッ! イーッ!」
ジョーノウチ「っ!? 何だこいつら!? 邪魔だ、どけっ!」
ジェネラルシャドウ「デュエルが済んだら娘は解放してやる。さあユーギ、準備をしろ!」
闇ユーギ「……オレの準備はいつでも出来てるぜ!」
ドン☆
闇ユーギ・シャドウ「「決闘(デュエル)!!」
」
士「ああ、そうだな。俺が奴を倒せば……。変し――」
ジェネラルシャドウ「無駄だ、ディケイド!」
士「何!?」
ジェネラルシャドウ「貴様がライダーに変身した瞬間、この娘の首に仕掛けた爆弾が爆発する」
アンズ「んー! んーっ!」
士「野郎……!」
ジェネラルシャドウ「黙って見ているがいい。私がユーギを倒すところをな!」
闇ユーギ「御託はそこまでだぜ! 俺のターン、ドロー!」
夏海「……ジョーノウチ君、ユーギ君は勝てるんですか?」
ジョーノウチ「大丈夫だ、ユーギを信じろ! あいつは無敵のデュエリストだ!」
ジョーノウチ「ユーギのデッキには、究極の切り札――『エクゾディア』も入ってるんだ。負けるわけねえ!」
士「! 何だ!?」
夏海「あ、あれは……!」
ジェネラルシャドウ「神のカード。『オシリスの天空竜』の降臨だ!」
オシリス「ギャアオォォォッ!!」
闇ユーギ「か、神のカードだと! まさかお前も――」
ジェネラルシャドウ「貴様のモンスターなど全て蹴散らしてくれる! オシリスの攻撃!!」
ズギュオオオオオオオッ!!
闇ユーギ「ぐああああぁ、ああああぁぁっ!!」
ドサッ……
ジョーノウチ「ユーギっ!!」
ジェネラルシャドウ「ふははははは!」
ジョーノウチ「お、おいユーギ、しっかりしろっ!」
ユーギ「う……」
ジェネラルシャドウ「ふん。大ショッカーの力、とくと見たか」
ツカツカ……
バッ!
ジョーノウチ「! この野郎、ユーギのデッキを!」
ジェネラルシャドウ「これか。『エクゾディア』を召喚する5枚のカードというのは」
ユーギ「じ、じーちゃんのカードを……返せ……!」
ジェネラルシャドウ「こんなもの、こうしてくれる!」
バサッ!
ユーギ「!」
ジョーノウチ「て、てめえ! ユーギのカードをビルからバラ撒きやがって!」
ジェネラルシャドウ「敗者は失う。それが定めではないかね?」
アンズ「ユーギっ!」
タッ!
ユーギ「アンズ……無事でよかった……」
アンズ「バカっ、私のためにこんなデュエルを受けるなんて……!」
士「ユーギ。お前はよく戦った」
ユーギ「! ディケイド……」
士「あとは……俺が相手をするぜ」
ジェネラルシャドウ「ふん。残念だがディケイド、お前と戦っている余裕などない」
士「何だと?」
ジェネラルシャドウ「我が大ショッカーの協力者が待っているのでな。誰にも計画の邪魔はさせん」
しゅぃぃぃぃい!
ユウスケ「! 消えた!」
士「くそっ……まったく、便利なオーロラだ……!」
ズキュウゥゥゥゥウッ!!
ドガアアァアアァァァン!!
カイバ「ぐあああああぁぁっ!」
どさっ……
カイバ「ば……馬鹿な。俺のオベリスクが……瞬殺、だと……?」
マリク「お前の負けだぜぇ、カイバ……。アンティカードだ、オベリスクは貰っていく」
カイバ「き、貴様……貴様は一体……!」
マリク「ヒャハハハァ。俺の名は、マリク……!」
マリク「見ているがいい。大ショッカーと手を組んだ、この俺の力を……」
マリク「闇のゲームの……始まりだ」
ピーポーピーポー!ピーポーピーポー!
街の人々「うわっ、怪物だあぁっ!」
街の人々「た、助けてー!」
ショッカー戦闘員「イーッ! イーッ!」
モンスター軍団「グオオォォ……」
街の人々「な、何だ!? あれってカードのモンスターだろ!?」
街の人々「何がどうなってるんだ……!」
カジキ「な、何じゃ、ありゃあ!」
マイ「モンスターが、実体化してるようね……!」
ズバァッ!
モンスター「グアアァッ!」
ハーピィレディ「オーッホホホホ!」
バシィッ!
モンスター「ギャアァァ!」
カジキ「や、やっぱり! 行けるで、俺らのモンスターも実体化するっ!」
マイ「私達のカードで、被害を食い止めるのよ!」
ドカーン! ズガーン!
士「……街がとんでもない事になってるな。大ショッカーめ……!」
ジョーノウチ「ディケイドーっ!」
タタッ!
士「お前!」
ジョーノウチ「ユーギを病院に預けてきた。俺もモンスターを出して戦うぜ!」
ギアフリード「ハアアァァッ!」
ワイバーンの剣士「グオオオォ!!」
オシリス「ギャオオオォ!」
オベリスク「グゥオオオ!」
マイ「! あれは!?」
ジョーノウチ「か、神のカード!」
ズキュウゥゥウゥゥウッ!!
ドカーン! パリーン!
カジキ「! 俺らのモンスターが!」
ジョーノウチ「な、なんて力だ……!」
ジェネラルシャドウ「ふはははは。この世界も、我ら大ショッカーが頂いた!」
マリク「ヒャハハハハァ!」
ギュンギュンギュン……ギュピーン!
士「大ショッカーの企みは、俺が潰す……!」
士「変身!」
【カメンライド――ディケーイ!】
ディケイド「行くぞ!」
シュバァッ!
モンスター「グオォ!」
クウガ「はああぁっ!」
バキィッ!
モンスター「ギャアアァッ!」
夏海「こ、この世界は……この世界は一体、どうなってしまうの……?」
ジョーノウチ「くっ……。せめて、こっちにも神に対抗できるカードがあれば……!」
アンズ「ごめんね、ユーギ……。私のために、こんなケガを」
ユーギ「いいんだよ。アンズを助けるためなら、僕は……」
TV『緊急ニュースです。ドミノ町全域で突然、謎の怪物が発生し――』
アンズ「……どうなっちゃうのかな。私達の街」
ユーギ「……」
ピカッ……!
ユーギ「!? 僕のデッキが!」
シュバァッ!
ブラックマジシャンガール「マスター。戦いましょう!」
ユーギ「き、君は、ブラックマジシャンガール!」
アンズ「! ど、どうして――」
BMガール「この惨劇を食い止められるのは、マスター、あなただけです!」
ユーギ「エクゾディアが失われた今、僕に勝ち目は……」
アンズ「!」
BMガール「エクゾディアがなくても。私達がいます」
ユーギ「……」
BMガール「今まで、マスターと共にずっと戦ってきた――強い絆で結ばれた、私達がいます!」
ユーギ「……そうだね」
ユーギ「ありがとう、ブラックマジシャンガール――」
キラッ!ピカァァァ!
闇ユーギ「――行こうぜ!」
ディケイド「ハアアァッ!」
シュバァッ! ガキィィイン!
【ブレーイ! カメンライド――キング】
【ファイナルアタックライド――ブブブブレーイ!】
ディケイド「はあぁぁ……」
[AP 11200]
ディケイド「――ハアアァァッ!」
ズバァァァァァッ!!
オシリス「ギャアアァ!」
オベリスク「グオオォォォ!」
ドカーン!
マリク「ククク……。オシリスとオベリスクを倒したところで、無駄なあがきだぜぇ……!」
ディケイド「な、何だ!? この途方もないオーラは……!」
マリク「――起動せよ! 太陽司りし最高神、ラーの翼神竜!!」
カッ!
ラー「ギャオオオオォォオォォォ!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ……
ディケイド「……まったく、どいつもこいつもドラゴンが好きだな」
ジェネラルシャドウ「ラーの翼神竜。あれが降臨した今、何者もその破壊を止める事はできない!」
マリク「見ろっ! ラーの攻撃ィ!」
ラー「ギャオオオォッ!」
ドカーン!!
モンスター軍団「グオオォォ!!」
クウガ「おりゃあぁ!」
バキィィィッ!
モンスター「グアアァッ!」
クウガ「街の人達に……手は出させない!」
モンスター「グオオォ……」
モンスター「キシャアァ……」
ゾロゾロ……
クウガ「くっ! このままじゃ――」
ズドーン!
クウガ「!?」
闇ユーギ「暗黒騎士ガイアの攻撃! スパイラルシェイバーッ!」
ガイア「はあぁぁっ!」
バシュゥゥゥウッ!
モンスター「ギャアアアァ!」
ドカーン!
闇ユーギ「行くぜ! 魔法カード『融合』――竜騎士ガイア!」
ガイア「ハアアァァッ!」
BMガール「ブラック・バーニングっ!」
モンスター「ギャアア!!」
ドカーン!
ジョーノウチ「! ユーギ、お前、そのケガでなんで――」
闇ユーギ「ジョーノウチ君。オレは戦う! カードがオレを呼んでいるんだ!」
闇ユーギ「デュエリストの誇りにかけて――この街は、俺が守る!」
モンスター「グオオォォ!」
闇ユーギ「! 行くぜガイア――『カオスの儀式』!」
カオスソルジャー「アアァァァ!!」
ドカーン! ズガーン!
バババババッ!!
ディケイド「ハッ! アアアアアァッ!!」
マリク「無駄だァ!」
ラー「ギャオオオォ!!」
ピキュゥン、ズガアァアン!!
ディケイド「ぐあっ!」
ズザザッ!
ディケイド「くっ……!」
マリク「神にそんな攻撃が通じると思ってるのか!? ヒャハハハハ!」
ジェネラルシャドウ「ディケイド! 私との戦いがお望みだったな!」
ヒュカッ!バキッ!
ディケイド「ぐっ!」
ディケイド「く、くそ……!」
シャキィン!
ディケイド「ッ!」
BMガール「ブラック――バーニング!」
ジェネラルシャドウ「何っ!?」
ズドーン!
ジェネラルシャドウ「く、おのれ……!」
BMガール「大丈夫ですか、ディケイド!」
ディケイド「あ、ああ!」
闇ユーギ「俺が一緒に戦うぜ、ディケイド!」
ディケイド「お前……!」
ジェネラルシャドウ「ふ、ふははは! ディケイドにユーギ、貴様らが組んだところで無駄だ!」
ジェネラルシャドウ「ラーの攻撃は……誰にも止められない!」
闇ユーギ「マリク! お前の野望は……俺が止めてやるぜ!」
闇ユーギ「行くぜ、皆!」
カオスソルジャー「アアアァッ!」
エルフの剣士「はああぁぁ!」
デーモン「グオオォオ!」
マリク「無駄、無駄ァァァ!」
ラー「ギャオオオオオ!!」
ズキュウゥゥゥウッ!!
パリーン!パリーン!
闇ユーギ「っ!!」
ディケイド「ユーギのモンスターが……! くそっ!」
バッ!
ディケイド「ハアアァァァッ!!」
ズガガガガガッ!
マリク「効くかァァ!」
バシュウゥゥゥッ!!
ディケイド「ぐああああっ!」
闇ユーギ「ディケイド!」
ディケイド「クッ……なんて強さだ……!」
マリク「まずは、ユーギ……貴様から死んでもらうか」
闇ユーギ「!」
マリク「ラーの攻撃! ゴッド・ブレイズ・キャノォォォン!!」
ズキュウゥゥゥゥゥ!!
闇ユーギ「くっ――」
BMガール「マスター、危ないっ!」
バッ!
ドガァァァン!
闇ユーギ「! ブラックマジシャンガール!」
BMガール「……マスター……」
パリーン!
マリク「だが、これで終わりだ! ゴッド・ブレイズ――」
闇ユーギ「光の護封剣ッ!」
カッ!ザクザクザクッ!!
ラー「ギャオオオッ!」
マリク「!? 無駄なあがきを……!」
闇ユーギ「マリク……オレはお前を許さないぜ!」
マリク「ククク……ヒャハハハハァ! ユーギ、てめぇに何ができる!?」
マリク「光の護封剣の効果も、神に対しては僅かな間しか効かねぇ!」
マリク「てめぇのクソみたいなカードなんざ……何枚合わせたって神には敵わないんだよ!」
ディケイド「そいつは、違うな……!」
マリク「何だと!?」
(あの音楽)
ディケイド「たとえ一人一人は無力でも。俺達は、互いに助け合うことで、何倍もの力を発揮することができる!」
ディケイド「カードも同じ。一枚一枚が弱くても……最後までカードの力を信じて戦い抜けば、必ず逆転のチャンスは生まれる!」
ディケイド「この男は、今までそうやって戦ってきた……そして勝ってきた!」
ディケイド「信じ合う絆の強さ。それこそが、何にも勝る最強の力なんだ!」
マリク「き、貴様ァ……! 一体何者だ!?」
ディケイド「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」
タタタッ!
アンズ「ユーギーっ!」
闇ユーギ「アンズ!」
アンズ「ハァ、ハァ……。ま、街中走り回って、一枚だけ見つけたの」
闇ユーギ「これは――エクゾディアの片腕!?」
アンズ「ごめんねユーギ、それだけじゃ、役に立たないかもしれないけど……」
闇ユーギ「そんなことないさ。アンズ、ありがとう!」
ジョーノウチ「ユーギっ! 俺も見つけたぜ、エクゾディアの足っ!」
闇ユーギ「ジョーノウチ君!」
闇ユーギ「ああ。このカード、受け取ったぜ、ジョーノウチ君!」
マリク「ば、馬鹿な……! 街中に散らばったカードを探し出しただと!? そんなこと出来るわけ――」
ホンダ「マリクっ! 俺達をなめんじゃねえぜ!」
バクラ「ユーギ君を――仲間を助けるためなら、何だってやってやるさ!」
闇ユーギ「二人とも、だ、大丈夫か!?」
ホンダ「ユーギ。ほらよ、エクゾディアの腕のカードだ!」
バクラ「僕も見つけたよ。エクゾディアの片足……!」
マリク「クソッ……忌々しいクソ共がアァ!」
ラー「ギャオオオオオォッ!」
マリク「5枚揃わないエクゾディアなど恐れるに足りねぇ! ラーの翼神竜、ユーギにトドメだ!」
キュウゥゥゥウゥ……
ブルーアイズ「ギャアオオオ!!」
ズキュウウウウ!ドカーン!
ラー「ギャアッ!?」
マリク「っ!? て、てめえ!」
カイバ「マリク! 我が好敵手、ユーギを、貴様如きに殺させるわけには行かん!」
ゴオオォォオッ!
ジョーノウチ「あ、あいつ、ブルーアイズの背中に乗ってやがる……!」
闇ユーギ「カイバ……!」
カイバ「最後の一枚はここだ。受け取れ、ユーギっ!」
ヒュッ!
ヒュヒュヒュ……パシッ!
闇ユーギ「――ああ、カイバっ!」
闇ユーギ「今、五枚のカードが全て揃った!」
マリク「ッ!」
ゴゴゴゴゴゴ……
闇ユーギ「封印は解かれたぜ! 出でよ――我がしもべ、『エクゾディア』!!」
エクゾディア「オオオオオオ!」
マリク「ば――」
闇ユーギ「怒りの業火! エクゾード・フレイム!!」
ゴオオォォォオォォォオッ!!
ラー「ギャアアアアァァッ!!」
ドカアアァァァァン!!
闇ユーギ「……いや……まだだ!」
モクモクモク……
マリクonラー「……ヒャハハ……ヒャハハハハハァ!!」
ジョーノウチ「あ、あれは!?」
アンズ「マリクが……あの竜と一体化してる……!」
マリク「ヒャハハハハァ! ラーがやられる寸前、俺の魂をラーに融合させたのさぁぁ!!」
マリク「こうなった今、俺とラーは無敵っ! ヒャハハハハッ、焼き尽くせぇ!!」
ゴオオォォォォッ!!
ディケイド「っ! くうぅ……っ!」
闇ユーギ「あれは……! エクゾディアと同じ、攻撃力無限大……!」
闇ユーギ「っ! 皆、逃げろっ!」
ジョーノウチ「あ、ああ!」
クウガ「夏海ちゃん、逃げよう!」
マリク「神の攻撃ィィィ! ゴッド・フェニックス!!」
ズキュウウウウン!!
エクゾディア「グアアアアッ!」
ドカーン!!
闇ユーギ「……エクゾディアが、一瞬で……!」
ディケイド「やばいな……! だが、まだ手はある!」
闇ユーギ「何だって?」
マリク「無駄無駄ァ! もう何をしても止められねえよォォ!」
ディケイド「切り札はいつだって……最後まで取っとくもんだぜ!」
【ファイナルフォームライド――ユユユユーギ!】
闇ユーギ「な、何を!?」
しゅぃぃい……
ピカッ!!
ジョーノウチ「! あれは!?」
クウガ「か、変わった!」
夏海「ユーギ君が――」
アンズ「ブラックマジシャンに!?」
ユーギブラックマジシャン「ハッ!」
キュピーン!
マハード『ファラオ。貴方と共に戦える事、光栄に思います』
闇ユーギ『ああ。待たせたが、力を貸してもらうぞ、マハード!』
ユーギブラックマジシャン「行くぜっ!」
よく考えたらいつもの遊戯王だった
ゴォォォオッ!!
ユーギBM「ハアアアァァッ!」
シュバッ!
ジョーノウチ「と、飛んだ!」
アンズ「ラーの攻撃を……跳ね返してる!」
マリク「何故だあぁっ、何故効かないィィィ!」
ユーギBM「俺達皆の絆の力! ラーの攻撃なんかじゃ破れないぜ!」
ヒュゴォォォオッ!!
【ファイナルアタックライド――ディディディディケーイ!】
ディケイド「一緒に決めるぞ、ユーギっ!」
ユーギBM「ああ、ディケイド!」
ディケイド「ディメンションキック! ハアアァァァッ!!」
ユーギBM「黒・魔・導〈ブラック・マジック〉!!」
バシュゥゥウゥゥゥッ!!
マリク「ギャアアアアアアアァッ!!」
マリク「ガハッ……。ば、馬鹿な、ラーが、俺のラーが――」
スタッ……
闇ユーギ「終わりだ。マリク」
マリク「っ!」
闇ユーギ「罰ゲーム! マインド・クラッシュ!!」
マリク「アアアアアアァァァァッ!!」
闇ユーギ「闇に飲まれたお前の心は……砕け散ったぜ!」
表マリク「あ……あ」
表マリク「僕は……僕は、なんてことを……!」
士「……これで一件落着、というわけか」
タッ!
闇ユーギ「アンズ!」
アンズ「よかった、ユーギが勝って……!」
ジョーノウチ「やったな、ユーギ! 俺はお前なら勝てるって信じてたぜ!」
ホンダ「ユーギ!」
バクラ「ユーギ君」
闇ユーギ「アンズ、ジョーノウチ君、皆……!」
闇ユーギ「皆の力があったから、俺は勝つことができたんだ」
カイバ「……ふん。くだらん」
闇ユーギ「カイバ! お前にも礼を言うぜ!」
カイバ「……相変わらずおめでたい奴だな、ユーギ。俺は貴様を助けてなどいない」
カイバ「俺は、ラーを倒すために最善の選択をした……それだけだ」
ジョーノウチ「お前も相変わらずだな、カイバ! 素直に勝利を喜べってんだ」
カイバ「凡骨如きが俺に意見するなどおこがましいわ!」
ジョーノウチ「てめ、このやろ!」
士「ん?」
ユーギ「もう一人のボクが勝てたのは――皆の絆と、何より君のおかげだよ、ディケイド」
士「……俺はまた、壊すべき世界を救ってしまった。これでよかったのかな」
ユーギ「……ディケイド」
ユーギ「また、どこかの世界を旅するんだね?」
士「ああ。次の世界が俺を待ってる」
士「行くぞ、ユウスケ、夏ミカン!」
ユウスケ「ああ!」
夏海「ユーギ君、皆さん。お元気で」
ユーギ「ありがとう、ディケイド……」
夏海「あまり戦いが激しくない世界だといいですね」
士「何言ってんだ夏ミカン。それだと俺の役目がねえだろ」
夏海「それは……そうですけど」
士「……しかし、誰か忘れてるような気がするな?」
ユウスケ「?」
海東「ふふふ、士……。君達が留守にしている間に、この店の目ぼしいレアカードは軒並み僕が頂いたよ」
海東「これは、なかなかいいお宝だ……!」
(おしまい)
次回、仮面ライダーディケイド!
ザルバ「お前には、本当に守りたいものはあるか?
たった一人の少女を救うため、世界をも揺るがす力を一手に振るう士。
どうするコウガ。その子を前に、お前は騎士の掟を貫けるのか?
決して相容れぬ二つの刃が、今、宿命とともに交わり合う――
次回、『両雄』!
全てを破壊し、全てを繋げ!」
前回のアンケートで、遊戯王に次いで牙狼のリクエストが多かったので、次回は牙狼の世界編です。
今まで書いたもの
(るろ剣の世界、ドラえもんの世界、サザエさんの世界、サンレッドの世界)は、以下のサイトで読めます。
http://www.geocities.jp/hibikigaiden/
ディケイド関連ならこちらも覗いてみてください。
http://www.geocities.jp/hibikigaiden/figma.html
それでは!
牙狼の世界とか俺得すぎる
毎回クオリティ高いな
面白かった
Entry ⇒ 2012.08.05 | Category ⇒ 仮面ライダーSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
咏「えりちゃん?」
憧「なんで私に聞くんですか…」
咏「なんかそういうの詳しそうだし」
憧「いい大人が高校生に頼らないで下さいよ…」
咏「だって慣れてそうだったし…知らんけど」
憧「どういう意味ですかそれ…」
憧(私ってそんなに軽く見えるのかな…)
咏「それにさ、あの大将の娘とも仲良い感じじゃね?知らんけど」
憧「シズとはただ幼馴染なだけで…」
憧「秘訣…ですか?」
咏「そうそう」
憧「別に小さいころから一緒にいるだけですし…」
咏「そういうのじゃなくてさ、もっとこう…今からでもできるやつじゃなきゃ」
憧「うーん…じゃあ例えば呼び方を変えてみるとかどうですか?」
憧「はい、今三尋木プロって針生アナのこと「針生さん」って呼んでるじゃないですか、それを例えば「えりちゃん」って風に変えてみるんです」
咏「……っ//」
咏「って、い、いきなりそれは難易度高過ぎじゃね?///」
憧「高くないです。仲良くなりたいならそれくらいやってください」
咏「で、でも…//」
憧「でもじゃないです。仲良くなりたいんですよね?」
憧(解説やってる時はあんななのに何でこんなとこは奥手なのかな…)
咏「と、とにかく…名前呼びは却下却下。普通もっと出来そうなのからじゃね?知らんけど」
憧「」イラッ
憧「…名前で呼ぶことも出来ないヘタレが針生アナと仲良くなる方法なんてあると思うんですか?」
咏「そ、それは…わっかんねーけど…」
憧「ムリだってば」
憧「何やってもムリだよムリムリ」
憧「仲良くなれない仲良くなれない仲良くなれない絶対に仲良くなれない」
憧「もう や め ち ま え」
咏「」ガシャアアアガクッ
憧(って言うわけにはいかないし、どうしよっか…)
咏「…どしたの~?考え込んじゃって」
咏「…だ、だからそれは恥ずかしいというかさぁ…も、もっと仲良くなってから…」
憧「このままじゃ一生仲良くなんてなれませんよ」
咏「それは…」
憧「とにかくやってみましょうよ、私もついてますから」
咏「…うん」
憧「――あ、ほらちょうどいいところに針生アナが…」
咏「……っ!!つ、次の機会がいいと思うなぁ…」
憧「あのー!針生アナウンサーさーん!」
咏「……ふぇっ!!」
憧「三尋木プロがお話があるそうで…」
咏(ま、まだ心の準備ができてないし…)チラチラ
憧(なに私の後ろにかくれてるんですか)グイグイ
えり「…いったい何をしてるんですか?」
咏「あ、あああ、あの、、、えっと、は、ははり…」チラッ
憧(え!り!ちゃ!ん!)キッ
えり「」?
えり「なんですか?」
えり(えりちゃん?)
咏「こ、これからら、いいい一緒に…お昼ご…飯行…かね?」
えり「…ちょうど時間も空いてますしいいですよ」
咏「ほんとに!!!」パアァァ
咏「じゃ、じゃあ行こ…っか」
えり「そうですね、どこに行くか決めてるんですか?」
咏「…ふぇっ!?…お店とか、し、知らんしぃ…」
咏「いいの!?」
えり「別にかまいませんよ」
咏(え、えりちゃん//の行きつけかぁ)ワクワク
………
えり「つきましたよ」
咏「なな、なかなかおっ…しゃれ~なお店…じゃね?わ、わっかんね~けど」
えり「ええ、わたしのお気に入りですから」
咏「…」
咏(お気に入りのお店に二人で…お気に入りの…)
咏(つまりあれってことだよね///知らんけど///)
咏「…///」
えり()?
憧(なんとなくきになってつけてみたけど…)
憧(今のところはなんとか問題なさそうね)
憧「…っ!?あ、灼!?何でここに?」
灼「たまたま通りかかっただけ」
灼「それより憧こそそんなこそこそして…」
憧「いいから隠れて!見つかっちゃう」
えり「それにしても今日の三尋木プロはなにか普段と雰囲気違いますね」
咏「えっ…!?えと…何か変だったり…?」
えり「いつもはもっとよくわかんないキャラだったりするじゃないですか」
えり「あれって外用のキャラなんですか?」
憧「ま、たしかにそう思うよね」
灼「それで気になって尾行してるってこと?」
憧「べ、別に気にになってなんか…」
灼「ふーん?」
憧「と、とにかく静かに…」
えり「そうですね、1アナウンサーとして見れば好きではないです」
咏(……っ、き、嫌…い)ズーン
えり「やっぱり言ってることが分かりずらいですし見てる人にも優しくないですから」
咏(嫌い…嫌……い嫌…い)
灼「たしかに不親切ではある」
咏(嫌い…嫌…い…き、…えっ!?)
えり「むしろ好きです」
咏「!!?」
咏(好き…!?好きって…好き!?)
えり「選手のことをちゃんと見て真剣に考えてる三尋木プロはすごいと思いますよ」
えり「できればそれをもっとわかりやすく解説に反映させてくれると嬉しいですけど」
えり「って三尋木プロ聞いてますか?」
咏「…っ!?ふぁい!わわわわわ私だってえりちゃんのことが…だだ大好きだから!!」ガタッ
えり「っ!?…どうしたんですか?突然立ち上がって…」ビクッ
憧「突然なに口走っちゃってんの!?」
灼「三尋木プロなんか勘違いしてる?」
えり()??
咏「そうだね~んっふっふ、えりちゃん、えりちゃん」ニマニマ
えり「…なんでしょうか?」
咏「なんでもないし~知らんし~」
憧「もう完全に浮かれちゃってるし…」
えり「では午後から別の仕事があるのでこのへんで」
咏「ま、またあえるよね?」
えり「…?一緒に仕事してるんですから会えると思いますよ」
咏「そっか~そうだよね~しらんけど//」テレテレ
灼「そうだね」
憧「…三尋木プロ!」スッ
咏「うぉっ!?憧ちゃんどうしてここに!?」
憧「たまたま通りかかっただけで…」
灼「憧は三尋木プロが気になって仕方がなかった」
憧「…ちょっとっ!なにいってんの!?」
憧(浮かれすぎてて言い出し辛いんだけど)コソコソ
灼(ここで言わないと三尋木プロのためにならない)コソコソ
咏「どうかしたの?知らんけど、っていうとこだけど聞いてあげるよ?」
咏「何言ってんの~えりちゃんが私のこと好きって言ったんだよ?」
憧「だからあの好きは恋愛的な意味じゃ…」
咏()???
咏「いや~あの時は一瞬嫌いとか言われてフリーズしちゃってさ~」
咏「まったくえりちゃんってツンデレ?知らんけど」
灼「やっぱり聞いてなかったんですね」
灼「あれは恋愛じゃなくどちらかと言えば尊敬の好きでした」
咏「つまり…どういうこと?」
咏「え…で、でも…だって好きって…」
灼「私だって麻雀部のみんなが大…好きだけど、恋人になりたいわけじゃない」
憧「灼…//」
憧(なんでこの人はこんな極端なの?中学生か)
憧「だ、大丈夫ですよ…一応好きってことなんだからラブに傾く可能性もありますよ」
咏「ほんとに…?」
咏「憧ちゃん…」
憧「そうと決まれば作戦を考えなきゃね」
灼「好感度なら決して悪くはない、ベクトルが違うだけ」
咏「恋愛対象として見られてなかったのか…」
憧「これから見られればいいんですよ!」
灼「とはいえ今日のあの状態の三尋木プロにも揺らがなかったのを考えると難しそう」
灼「だったらいい方法がある」
咏「ほんとにっ!?」
灼「針生アナにちゃんと告白すればいい」
咏「…っ!!?」
憧「ちょ、ちょっと灼!?」
憧「そうだよ灼、それに今告白したって…」
灼「別にこれでうまくいく必要はない」
咏憧()??
灼「告白して真剣に思いを伝えればどうしても意識せざるを得ない」
咏「で、でも告白なんて…恥ずかしいし///」
灼「どっちにしろ最後には告白しなくちゃならないんだし」
灼「告白しなきゃ一生片思いのままだよ」
咏「うぅ…憧ちゃん?」
憧「私も灼の言うとおりだと思う」
憧「最初呼び名を変えるときだって恥ずかしがってたけど言えたじゃないですか」
憧「大丈夫です!私たちもちゃんと見てますから」
咏「わかった。やってみる」
咏「どうなるかわっかんね~けど精一杯の気持ちをぶつける!」
憧「三尋木プロ…その意気です」
咏「いや…これから…やる!」キュッ
憧「」!!?
咏「やっぱさぁ…今言わなきゃ…決心が逃げてく気がするし、わかんねーけど」プルプル
灼(震えてる…やっぱしこわいよね)
灼(それに…こっちも)
憧(…)キュッ
灼「がんばって」
………
灼「三尋木プロ行ったよ」
憧「…うん」
灼「憧…」
憧「今じゃ…こんなに心が苦しくて…三尋木プロの恋がうまくいくことを願ってる私とうまくいかないことを願ってる私がいる…」
憧「どうして…どうして…なのかな」
灼「…憧」
憧「私はもう三尋木プロといられない」
憧「あの二人…とっても似合ってるし…」
憧「私は…」
憧「あ…らた?」
灼「…憧が誰よりも優しくていつも頑張ってるのは知ってるから」
灼「…だから」
憧「あ…らた…あら…たぁ」グスッ
灼「今は…私がそばにいるから」
…………
………
……
…
……
………
あのあと三尋木プロの告白はなんとうまくいったみたいで、今じゃすっかり夫婦みたいなものです。
憧もあの後はやっぱり落ち込んでたけどなんとか立ち直ったみたい
憧「あ!見てこの雑誌、三尋木プロのインタビュー載ってる、インタビュアーは針生アナかぁ」
灼「あのひともすっかり三尋木プロの相方みたいだね」
憧「やっぱこのふたりお似合いだなぁ、わたしじゃ勝てないや」ヘラヘラ
灼「そんなこと言って…」
わたしは知ってる。あの二人の影に咲くことのなかった小さな蕾を…
それでもつよく生きた小さな恋を…
終わり
こんな時間に読んでくれている人いるかわかんないけどありがとうございました
いいものを見させて貰った
すばらでした!
また書いてね!
咏えりも憧と灼の絡みも大好きだ
Entry ⇒ 2012.08.05 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
亜美「おやおや~、兄ちゃんのあの左手薬指は!」
P「ああ、いつもすまない」ズズー
ソファ近辺
亜美「……あれ?」
亜美「おやおや~、兄ちゃんのあの左手薬指は!」
真美「んー?……ほほう!これはこれは!」
亜美「兄ちゃんも隅に置けませんな~!」
やよい「プロデューサーさん怪我してるの?絆創膏?」
真美「そうじゃなくってさ→、よく見てみなってやよいっち~」
やよい「えーっと……ああ!プロデューサーさん指輪してる!」
亜美「左手薬指にシルバーリング!これは間違いなくラブリング!」
真美「これは調査の必要ありですな~、亜美探偵!」
亜美「GOGO探偵亜美真美の出番ってわけだ!」
やよい「ハイハイパフィみたいだけど私もちょっと気になるかなーって!」
真美「行ってみよ→!」
やよい「うっうー!」
亜美「まずは……はるるんについてだね」
真美「なんていうかすごくお似合いって感じがするよね→」
やよい「春香さん、いっつもプロデューサーにお菓子あげてるし……」
真美「自覚してるのかどうかわからないけど傍から見てると兄ちゃんに結構アプローチかけてると思うな→!」
亜美「無自覚でも滲み出るほど兄ちゃんが好きってことか!憎いね兄ちゃん!」
やよい「でも……プロデューサーと春香さんが付き合ってるとしても、ちょっと変かなーって」
亜美「ほほう、何故かね?やよい君!」
真美「うんうん。東海道線で通ってるって聞いてるよ→」
やよい「最近はほぼ毎日事務所に来てるし、来なくても都心には来てるよね?」
亜美「そうだねぇ。はるるんも今じゃ超人気アイドルだし」
真美「でもたまに千早お姉ちゃんの家に泊めてもらってるっぽいよ?」
亜美「確かに生っすか!サンデーの収録前日はよく一緒に帰ってるね→」
やよい「それを抜きにしても、ほぼ毎日遠くから来るのは大変だと思う」
やよい「そうなると、お付き合いしてるしプロデューサーさんはやさしいから」
やよい「プロデューサーさんの家に泊めて貰うことが増えるんじゃないかなーって」
真美「おお!」
亜美「確かに!」
亜美「この間のイベントの打ち上げの後、終電気にして先に帰っちゃったしな→」
やよい「夜遅くなるといっつも終電気にしてるよね、春香さん」
真美「ちなみにやよいっちは兄ちゃんちが何処にあるか知ってるの?」
やよい「ううん、ちゃんとは知らないけど、72大前駅から乗り換えなしで240円でいける所だって言ってたよ」
亜美「ん→?やよいっちはどうしてそんなに詳しく知ってるのかな→?」ニヤニヤ
やよい「べ、別に変な意味は無いよ!」
真美「詳しい話は事務所で聞かせてもらおうか!?」
やよい「事務所はここだよ……この間の打ち上げの後でね、プロデューサーが律子さんに小銭を借りてたんだよ」
亜美「ふむふむ。それで?」
やよい「1万円札を崩せないからって千円借りてたからその時聞いたんだよ。私小銭いっぱい持ってるし」
やよい「結局プロデューサーは私に悪いからって律子さんから千円借りて帰ったんだよ」
亜美「あの時兄ちゃんお酒飲んでたもんね→。耳とか真っ赤だったYO!」
真美「うむむ……確かにはるるんが付き合ってるなら心配して一緒に帰るだろうね→」
亜美「これは……きっと白ですなー」
やよい「私もそう思うー!」
真美「ちなみにその時兄ちゃんは誰と一緒に帰ってた?」
亜美「亜美達バスで帰っちゃったから見てないんだよね→」
やよい「えーっと、その時は確か……あ、千早さん!」
亜美「むむ!やっこさんしっぽを出したようですぜ!」
真美「まさか千早お姉ちゃんが……面白くなってきましたな→!」
やよい「うっうー!千早さんはどうなんだろ?」
やよい「お仕事だけじゃなくって色んな事もプロデューサーにアドバイス貰ってるし……」
真美「衣装合わせもピヨちゃんじゃなくて兄ちゃんとだし、これはにおいますな→!」
亜美「プロデューサーとかなり打ち解けてるし……これはあるかも!」
やよい「千早さんはいいお嫁さんになれそうだよねー!」
真美「でも千早お姉ちゃんはそ→ゆ→のは外に出しそうにな……あ」
亜美「真美隊員!もしやなにか心当たりが!?」
真美「だ、だめだよ亜美やよいっち……兄ちゃん千早説には重大な欠陥があるYO!」
やよい「そ、そうなの!?」
亜美「……あ→、その欠点、分かっちゃったかも」
やよい「亜美もわかっちゃったの?教えて教えてー」
亜美「やっぱりそれだよね→。そうするとこのカップルは成立しないね→」
やよい「確かに千早さんはその辺すごく厳しそうだなーって」
真美「でしょ→。そうすると……分からない?」
やよい「……あ!そっか!プロデューサーが指輪してたらこうやってバレちゃうよね!」
亜美「やよいはかしこいなー」
やよい「あ、プロデューサーにそっくりー!」
真美「多分プロデューサーに指輪を付けさせたり、そういうチラ見せ?しないと思うな→」
亜美「逆にしてたら顔真っ赤にして怒りそうだし→」
やよい「納得ー!」
真美「じゃあ千早お姉ちゃんも白ということで」
亜美「これは疑いないとおもうわー」
やよい「私もそう思う!」
やよい「おー!」
亜美「次の容疑者は……ピヨちゃんかな」
真美「ピヨちゃんはすぐ確認できる方法があるんだけど、それにはやよいっちの協力が欠かせないんだよね→」
やよい「そうなの?」
やよい「小鳥さん小鳥さん」
小鳥「あら、何かしらやよいちゃん」カタカタ
やよい「ぶらいだるって何ですか」
小鳥「 」ピタァ
亜美「……」
小鳥「 」
真美「……小鳥の乙女心.exeは応答していません……」
やよい「あ、あのぉ……」
真美「し、白……白だったYO……やよい、戻ってきて」
やよい「お、おー?」
真美「……気を取り直して、次はゆきぴょん行ってみよ→」
亜美「ゆきぴょんか→。これはかなり難事件になりそうですなぁ」
やよい「うーん、雪歩さんはあんまりそういうの想像できないかなーって」
真美「そうなんだよねー、だからこそ捜査のしがいがあるとも言える!」
亜美「さすがは名探偵真美!心がけが違うね!」
やよい「雪歩さんはプロデューサーさんとなら頭をなでられたり肩を掴まれたりしても平気そうだよね」
亜美「そうだね→。事務所に居合わせれば必ずお茶出してるしね→」
真美「これはまさに良妻ですな!一歩引きつつ旦那に気を配る!」
やよい「それはとっても素敵だなーって」
真美「うんうん。良くて兄ちゃん依存症の妹、みたいな感じがする→」
やよい「雪歩さんは奥手ってイメージが強いなー」
亜美「ゆきぴょんも千早さんと同じだと思うYO!」
真美「少しでもそれっぽいものがあると思考回路がショ→トしそうだよね→」
亜美「ぷぷぷぷプロデューサーさんそそそんな指輪なんてわわわわたし穴掘ってうまってますううぅぅぅぅ!!」
やよい「たるき亭の修理代が大変そうだなぁ……」
真美「社長さんから直々に禁止令が出るレベルだよこれは……」
亜美「でも実は……って流れだったりして?」
やよい「うーん……よくわからないなぁ」
真美「まあゆきぴょんは限りなく白に近いグレーということで……」
亜美「賛成→」
やよい「異議なしですー」
真美「そうだね→……じゃあ兄ちゃんと歳が近いしあz」
美希「なにしてるのー?」
やよい「あ、美希さんおはようございまーす!」
美希「おはようなのやよい。何話してたの?」
やよい「プロデューサーの婚約者って誰なのかなーって」
美希「 」ドサァ
真美「あの→……ミキミキ?ボストン肩から落ちたよ→……?」
亜美「携帯も……ソファに落ちたし傷にはなってないっぽいけど……」
美希「あふん」ボサァ
やよい「み、美希さんどうしたんですか!?いきなり倒れたらソファの上でも怪我しちゃいます!」
亜美「お、恐るべし無邪気パワ→……」
真美「……ミキミキ眠そうだし、給湯室に移動しよっか→、やよいっち……」
やよい「だ、大丈夫かなぁ美希さん……」
亜美「白ですな→……一途な乙女道は辛いぜ……」
亜美「いやーCCレモンは美味いぜ!」
真美「さて、じゃ→次はあずさお姉ちゃん行ってみようか!」
やよい「あずささんとプロデューサーなら全く違和感ないかなー」
亜美「そもそもあずさお姉ちゃんはアイドルになった理由が運命の人を探すためだしね→」
真美「違うとすると千早雪歩理論と逆の理由になるよねー」
亜美「確かに目的が目的だし周りも知ってるしねー。婚約したなら堂々と指輪つけそうだYO!」
やよい「昨日の夜事務所であずささんに英語の宿題を手伝って貰ったけど、その時両手どっちにも指輪してなかったよ?」
亜美「うーん、亜美達と竜宮小町やってるからかな?ファンの中には結婚しないでって人もいるだろうしね→」
真美「でもそうすると律っちゃんも知ってる気がするんだよね→」
やよい「あ、確かに律子さんならもう把握してるよねーきっと」
亜美「確かにあずさお姉ちゃんなら指輪していいかどうか律っちゃんに聞くと思うYO!」
亜美「でも律っちゃんは結構ああ見えて粋な乙女だからあずさお姉ちゃんのスケジュールを変えてくる気がするなぁ」
真美「あ→。兄ちゃんと会いやすくするのか→。でもバレンタインデーやクリスマスに特に変わった様子も無かったような……?」
亜美「その後ミキミキ兄ちゃんに本命チョコ堂々と渡してたよね→。事務所のみんなの前で」
真美「おっ!ここに来てミキミキ正妻説が再浮上!?」
やよい「美希さんはプロデューサーの事ハニーって呼んでるし……」
亜美「でもさっきなんでぶっ倒れたんだろ?」
やよい「プロデューサーは呼ばれてるだけ貰ってるだけってことかなぁ?」
真美「なんという朴念仁……」
亜美「イベントといえば去年のクリスマスの時、あずさお姉ちゃん事務所のパーティの後兄ちゃんの車で帰ったよね」
やよい「そうでしたー。私も乗せてもらった!」
真美「あ→確かに!社長さんとピヨちゃんがお酒勧めても飲まなかったもんね→」
亜美「やよいっち→、あの時最後に降りたの誰だった?」
真美「やよいっちは最後まで乗ってたわけじゃないの→?」
やよい「うん。最後まで乗ってたのは響さんだったよ」
亜美「ちなみに助手席は誰だった?」
やよい「それは私だったよ。家の近くで下ろしてもらう時に左側に座ってたほうが便利だから」
亜美「ふむふむ……ということはひびきん説も有りって事だね!」
真美「うーん、それは違うと思うぞアミソン君」
亜美「マーミズ君、それはどういうことだ!?」
やよい「響さんのそういう素振りを見た事も確かにないような……」
真美「んっふっふ、事務所からたまに一緒に帰る真美は知っているのだよ!」
真美「ひびきんが乗るバスも電車も、兄ちゃんの家の方向とは逆ということを!」
やよい「!!」
亜美「!!」
やよい「じゃあ響さんは亜美や真美と同じ方向に帰ってるって事なのかな?」
真美「そういうこと!まあ1駅だけなんだけどね→」
亜美「さすがは名探偵真美!これで見事事件は迷宮入りだYO!」
やよい「亜美、それ逆の意味だよ?殿堂入りとかにしておかないと」
亜美「おっと、これは一本とられましたな!」
真美「まだまだだな→アミソン君は!」
亜美真美「HAHAHA!」
やよい「うっうー!でもなんだか本当に探偵さんになった気分!」
律子「ふー、暑いわねー全く」ガチャリ
やよい「あ、律子さん」
亜美「おっ、また容疑者が来ましたな→?」
真美「おーっと、アミソン君渦中の人物に直撃取材敢行か→!?」
律子「全くなにやってんだか……」
律子「……ん?どうかしたやよい?私の手に何かついてる?」
やよい「えっ、い、いいえー!別にそういう訳じゃなくって……ただ律子さんも指輪してないなーって」
亜美「やよいっちが行った→!?」
律子「指輪?」
やよい「あの、プロデューサーが薬指に付けてたから誰とペアなのかなってみんなで考えてたんですー!」
律子「あー。あの指輪ねー。プロデューサー殿ならもうあの指輪ひと月近く付けてるわよ?」
真美「やっぱり律っちゃんは気づいてたか→」
亜美「流石ですな→!」
やよい「うっうー!律子さんすごいですー!」
律子「褒めてもゴージャスセレブプリンは出ないわよー」
律子「多分プロデューサー殿はあの指輪に何かしらの意味があるとは思ってないんじゃない?」
真美「なるほど、これは壮大な思わせぶりであると?」
亜美「さすがはナンバーワン朴念仁兄ちゃんだぜ!」
律子「こっちならもしかしたらご褒美が出るかもよ?」
やよい「ゴージャスセレブプリンですかー!?うっうー!」
亜美「おお!これは耳寄りな情報ですな!」
真美「三人よれば百人力と言いますしな!」
律子「一言で矛盾してるわよー真美。あと亜美、30分からミーティングあるからそろそろ切り上げてよー?」
亜美真真美やよ「はーい」
伊織「返事だけはピカ一ねー、あんた達」
やよい「あ、伊織ちゃん!」
亜美「いおりんおっすおっす!」
真美「おお、考察も佳境という時に助っ人の登場だ→!」
伊織「面白そうな話してたじゃない。プロデューサーの指輪の話でしょ?」
伊織「そりゃあ事務所内の恋愛事情だったら知っておきたいじゃない」
亜美「やっぱりいおりんも女の子ですな→!」
真美「んっふっふ→、兄ちゃんのことだもんね→?そりゃいおりんも知りたいっしょ→!」
伊織「ちょ、ちょっと!どういう意味よ!?」
やよい「あー、伊織ちゃん真っ赤になってるー!」
伊織「や、やよいまで……やめてよね!もう!」
真美「いおりんの乙女心もさることながら、最後にまこちんとお姫ちんを捜査しよ→!」
亜美やよ「おー!」
伊織「だからなんで私まで含まれてるのよー!」
伊織「違うって言ってるでしょ!」
亜美「そう言いながら実は」
亜美「プロデューサーはスーパーアイドル伊織ちゃんのものって決まってるんだから!にししっ」
亜美「って、思ってるかもしれないじゃ→ん?」
伊織「あ、あんたねー!」
やよい「わー、そっくりー!」
真美「いおりんったらだいた→ん!」
伊織「だーかーらー!」
亜美「でも竜宮小町で忙しいし、兄ちゃんと一緒にいる時間が短いのは事実だしね→」
真美「だから指輪でこっそりマ→キングしてるって可能性も無くはないよね→」
やよい「伊織ちゃん、プロデューサーの事とってもたよりにしてるし、凄く大切に思ってると思う!」
伊織「そ、それは……そうかもしれないけど……」
真美(ヤッコさんデレやがったぜ……!)
亜美(こりゃあたまんないYO……!)
亜美「うんうん、そもそもそんな事してたらこの輪に混ざろうなんて思わないっしょ→」
伊織「そ、そうよ……当たり前じゃない……!」
やよい(でも伊織ちゃんやっぱりプロデューサー好きなんだなー)
やよい「うっうー!」
伊織「どうしたのよやよい?そんな嬉しそうな顔して」
やよい「なんでもないよ!でもちょっと嬉しかっただけだから!」
伊織「?」
真美「やよいっちもお気づきになりましたか→……」
亜美「寧ろ気づかないほうがおかしいっしょ→。兄ちゃん並の朴念仁だよ」
亜美「じゃあここはまこちんで!やーりぃ!」
やよい「真さんは確かプロデューサーと一緒に遊園地デートしたって言ってたよね?」
伊織「そうだったわねー。王子様キャラで売ってく埋め合わせって聞いたけど」
真美「でもまこちんは兄ちゃんと一緒にいるよりゆきぴょんと一緒にいる時間のほうが長そうだよね→」
亜美「確かにそうだよね→。生すかの菊地真改造計画の時もあんなにノリノリだったし……」
やよい「でも真さん、オフの日は自転車で何処かに行ってる事のほうが多いような……」
伊織「そうよねー。今日も真はオフだけどほら……」
真美「お、ツイッターですな?」
伊織「今河川敷でサイクリング中らしいわよ。今埼玉県だって呟いてるわ」
亜美「まこちんの自転車カックイ→!」
やよい「なんだか大きい自転車だなぁ」
伊織「これはロードバイクって言うのよ。股のすぐ下にもトップチューブがあるから大きく見えるの」
亜美「いおりんも持ってるの?」
伊織「お兄さまが持ってるのよ。私は折りたたみ自転車しか持ってないの」
やよい「えー、どうして?」
真美「まこちんは女の子扱いされるのが嬉しいわけじゃん?」
亜美「そのとおりだYO?」
やよい「だからプロデューサーを独り占めしてるあかしって指輪を送ったんじゃないかなぁ?」
伊織「いや、そういうことも確かにあり得るけど……問題はこれよ」ズイ
亜美「ツイッターだね?」
真美「真美はまこちんのアカウントフォローしてるから分かるんだけどさ→」
真美「まこちんってば兄ちゃんとご飯行くと絶対にご飯行った先の写真をUPしてるんだよね→」
やよい「うーん、よくわかんないなぁ……」
伊織「やよい、亜美。これ真のアップした写真の一覧なんだけど、よく見て見なさい?」
亜美やよ「……」
やよい「あっ……」
亜美「これって……」
やよい「なんていうか、あんまりデートって感じじゃないような……」
伊織「乙女心を誰よりも大切にする真がこんなところ連れ回されてて満足すると思う?」
亜美「確かに……兄ちゃんが彼氏だったとしてもまこちんきっと幻滅するYO」
真美「でしょ→。だから真美は兄ちゃんとまこちんは別に付き合ってるわけじゃないって思うんだよね→」
やよい「じゃあ真さんも違うのかな」
伊織「そうねー、多分白でしょうね……」
亜美「まこちんも白かー」
伊織「……あら、真もブロンプトン買ったのね」
やよい「ブロ……?なんだろうお洋服のブランド?」
伊織「折りたたみ自転車の名前よ。うちにもあるからお下がりで良ければやよいにあげるわよ?」
伊織「この間自転車こわれちゃったって言ってたでしょ?丁度使用人が使わなくなったのが2台あるの」
やよい「ほ、本当!?うっうー!ありがとう伊織ちゃん!」
伊織亜美真美(やよいはかわいいなぁ)
伊織「貴音ねぇ……取り付く島もないって感じね」
亜美「う→ん、最後に来て超難関だね→……」
やよい「貴音さんって言えば……ラーメン?」
真美「1mmも指輪と関係ないYO!」
亜美「名探偵マーミズは何かキーワードを知らないんですかい?」
真美「う→ん……ラーメン?」
伊織「ラーメン二十郎に通いつめてるってイメージが強いわねやっぱり」
亜美「……実は兄ちゃんの指輪も極太麺、とか」
伊織「なによそれ……」
やよい「そういえばプロデューサーはそのラーメン屋さん言ったことあるのかなぁ」
真美「そ→いえば聞いたこと無いね」
亜美「兄ちゃんお昼はいっつもロケ弁かコンビニ飯だよね→」
伊織「ということは行ってるとしても夜ってことになるわね」
やよい「へぇ~、にんにくラーメンなんだぁ」
亜美「今度やよいっちも一度行ってみると良いと思うYO!もやしてんこ盛りだYO!」
伊織「あ、あんまりおすすめはしないけど……」
やよい「伊織ちゃん、今度一緒に行こ!ね!」
伊織「え……えぇ、まぁ……いいわよ……?」
真美(いおりんェ……)
亜美「でもやっぱりお姫ちんも違うと思うんだよね→」
やよい「どうして?」
亜美「だって兄ちゃん、この間の雑誌の取材の時にもお姫ちんの事何も知らなかったじゃん?」
伊織「あー……」
真美「確かに……」
やよい「でも貴音さん、あんまり自分のこと話さないから……」
亜美「でも自然と付き合ってるうちに分かってくると思うんだよね→、多少の好みぐらいは」
伊織(でもあの朴念仁だから素直に頷けないのも事実よねぇ……はぁ……)
やよい「うっうー、貴音さんは不思議な人だなぁ……」
亜美「そうだね→。それにそろそろ時間だYOいおりん」
伊織「あら、本当ね。大目玉はまっぴらごめんだし、そろそろお暇しようかしら」
真美「真美とやよいはここでまだまだお暇してるぜ!」
やよい「私達は夜から雑誌取材なんだー」
亜美「じゃあ解散!何かまた分かったことがあったらすぐにみんなでほ→れんそ→!」ガチャ
伊織「まあそう簡単にしっぽは出ないでしょうねぇ……」バタン
真美「やよいっち、我々はまたここで被疑者の監視に戻るぞ!」
やよい「はい!うっうー!」
ここから解決編だYO!
律子「はいお疲れー。忘れ物しないでねー」
春香「はい、ありがとうございました!」
千早「わざわざすみませんでした」
やよい「ありがとうとざいました律子さん!」バタン
律子「さてと、車を駐車場に戻してっと……」
ブーブー
律子「あら、助手席に忘れ物……春香ね?全く注意したそばからこれなんだから……」
律子「春香の携帯こんなのかしら?ストラップもついてないしプリペイドみたいね……ん?」
新着メール 1件 P(プロデューサー本名)
今日はハンバーグで。朝早いなら先に寝ててくれていいよ。
律子「……ほほう、なるほどそういうことか」
千早「ちょ、ちょっと春香、それは内緒って……!」
やよい「千早さんおっちょこちょいですー」
律子「戻りましたー。あ、春香、ちょっとこっち来てー」バタン
春香「はーい……なんだろう、律子さんが私に?」
真美「おやおや~、はるるんなにやらかしちゃったのかな→?」
春香「うーん?それが自分でも……」ガチャ
律子「春香、お疲れ」
春香「え、あ、はい……?」
律子「あとこれ忘れ物」
春香「……あ、ああああぁぁぁぁ!?その携帯……!」
律子「全く……見つけたのが私だから良かったものの、ちゃんと注意しなきゃダメよ?」
春香「そ、その……中身は……?」
律子「でもあのメールに気づかなかったらここで堂々とこれ誰の?って聞いてるところだったけど」
春香「えっと……その……それは……」
律子「ホットラインなんでしょ?全く無用心ね、ホント」
春香「私、その……」
律子「そんな顔しないの!」
律子(応援してるから、ネ!)ボソボソ
春香「……!」
律子「これに懲りたらもう落とすんじゃないわよー?」スタスタ
春香「律子さん……!」
律子(春香とプロデューサー殿がねぇ……)
律子(プロデューサー殿がわざわざJR沿いに引っ越したのはそういうことだったとは)
律子(全く、隅に置けたもんじゃないわね)
律子「さぁて、私も頑張るかなー!」
春香編 終わり
P「春香ただいまー起きてるかー?」ガチャ
春香「Pさんおかえりなさい!」
P「律子から聞いたぞ、あのプリペイド落としたんだって?」
春香「ご、ごめんなさい!い、いつのまにか足元に落ちちゃってたみたいで……」
P「まあ結果オーライだよ。しばらくは表には出ないだろうし、逆に律子のフォローはありがたいしな」
春香「うぅー、す、すみません……」
P「いいよいいよ。それにそういうちょっとドジしちゃうのが春香のかわいいポイントでもある」ナデナデ
春香「p、Pさん……えへへ……あ、今日はリクエストどおりハンバーグですよ、ハンバーグ!」
P「よっしゃ、これであと1週間は頑張れるぞ!」
春香「Pさんのためなら毎日だってお料理しますよ!ほらほら、座って下さい!」
P「そりゃ嬉しいけど毎日じゃ仕事に支障が出るからなー。このぐらいがいいよ。あ、ビールもよく冷えてる」
春香「Pさーん。はい、あーん。今日はちょっとカロリーを考えてお豆腐を混ぜてみたんですよー……」
春香編補足完
春香「はぁ、今日もレッスン大変だったなー」
小鳥「お疲れ様春香ちゃん。あ、あとこれ次のライブのステージ衣装のデザインなの」
小鳥「渡しておくから暇な時に見ておいてね」
春香「はーい!わぁ、とっても可愛いです!」
小鳥「プロデューサーさんと私で見繕ったの。あと悪いんだけどこれ、千早ちゃんの分なんだけど」
春香「あれ?千早ちゃんは今日事務所来てないんですか?」
小鳥「今日直帰しちゃったみたいなの。私は明日外に行かないといけなくて渡せないといけないから……お願いできる?」
春香「いいですよー。帰るついでに渡しに行っちゃいますね」
小鳥「助かるわー、ごめんねー?」
春香「いいんですよ~このぐらい!」
春香「プロデューサーさんの指輪、誰のなんだろう?」
春香「最近はファッションで薬指に指輪をつけるみたいだけど……」
春香「誰なんだろうなぁ……」
千早宅前
春香「千早ちゃーん」ピンポーン
千早「あら、春香?どうしたの?」
春香「小鳥さんに頼まれてライブ衣装の資料を持ってきたの」
千早「そんなわざわざ……今開けるわね」
千早「おまたせ、明日渡してくれてもよかったのに……」ガチャ
春香「ううん、どうせ途中駅だし大丈夫!これが資……」
春香「あれ……薬指……指輪?」
千早「え……?あっ!」
春香「うん。千早ちゃんとプロデューサーさん、1ヶ月前に入籍してたんだって」
春香「事務所からもそろそろ報告するんだって。律子さん、小鳥さん、社長さんは知ってたみたい」
やよい「そうだったんですかー……」
伊織「……春香」
春香「大丈夫だよ伊織ちゃん。元気だけが取り柄だしね!辛気臭い顔してたらアイドルとして失格だし!」
真美「さすがはるるんの姉御!一生ついていきますぜ!」
あずさ「私達も千早ちゃんに負けてられないし、頑張りましょ?」
律子「そうそう、みんなその意気でがんばってもらわないと!」
亜美「それに……もっと重症患者がいるもんげ→……」
雪歩「あ、あの~、みんな気を確かにもってくださぁい……!」
美希「 」アフゥ
真「 」リーン…
響「 」ランクルチェイサー…
律子「……死屍累々とはこの事ねぇ」
千早編 完
P「そうか……今日春香が、か」
千早「はい……私だけ、本当にいいんでしょうか」
P「俺と一緒にいてって事か?」
千早「はい……なんだか春香に申し訳なくて……」
P「春香はとても強い子だ。例えるならそう、星だな。夜空に輝く一等星。みんなに希望を与えてくれる」
P「千早も立派な星だよ。でも、なんとなく寂しげなんだ。だから俺は千早をずっと見守ってあげたいと思った」
千早「……Pさん、私、私……」ギュッ
P「大丈夫だよ千早。いつまでも千早を見てる。絶対に千早を一人にしない。765プロのみんなもそう思ってるよ」
千早「Pさん……そうですよね……こんなにおめでたいのに泣いてたら、ダメですよね……!」
P「そうだよ。それじゃ、明日に備えて早く寝ようか」
千早「はい……あの、Pさん」
P「なんだ?千早」
千早「あの……今日は……寝る時、ぎゅってしてください」
P「あぁ。喜んで」
千早編補足完
俺はバイク思い出した
亜美「亜美クレープがいいな→」
真美「真美はホットケ→キ!」
やよい「じゃあじゃあ、私はアイスクリームがいいです!3段重ねが夢だったんですよぉ!」
P「全く……暇つぶしでやった7並べでこうも大敗するとはおもわなんだ……」
P「一人1000円までだからなー」
亜美「いや→タダスイーツは格別ですなー」モグモグ
真美「最高ですなー」モグモグ
やよい「アイスクリーム……とっても背が高いですぅ!」キラキラ
真美「……あっ、いまあそこから出てきたのピヨちゃんじゃない?」
亜美「あ、本当だ→」
やよい「あれ?あそこは確か……こうぞうが生まれた病院だった気が……?」
P「ギクッ」
真美「876産婦人科」
亜美「……兄ちゃん?」チラッ
亜美「……」ニコッ
真美「……」グッ
亜美真美「ピヨちゃああああぁぁぁぁぁぁん!!」
やよい「小鳥さーん!」
小鳥「 」ビクッ
P「ちょ、ばっ、おま……!」
真美「やっほ→!」
亜美「こっちだよ→!」
小鳥「 」アタフタ
やよい「うっうー!」手フリフリ
亜美「……兄ちゃん、ちゃんと”にんち”しないと駄目だよ?」
P「お前らはそういう言葉をドコから覚えてくるんだ……」
真美「まこちんから借りた少女漫画に載ってたよ?」
真美「んふふー、やはり兄ちゃんの指輪は婚約指輪だったんだな→!」
亜美「隅に置けませんな→!」
小鳥「ま、まぁ1年バレなかったからいい方ということで……ね?Pさん」
やよい「あっ!プロデューサーさんの下の名前だ!」
P「さっき言ってた認知の話だけど……式はあげてないけどもう籍入れて半年以上経ってるぞ」
小鳥「産休前には言おうと思ってたんだけど……バレちゃったわねー」
真美「亜美たちの目はごまかせませんぞ→!」
やよい「でもすごくおめでたいです!プロデューサー!もち米買って帰りましょう!私お赤飯炊きますから!」
P「え、えぇー……もう妊娠3ヶ月なんだけどなぁ……それに出費が」
亜美真美「兄ちゃんの甲斐性なし→!」ブーブー
小鳥「あはは……参っちゃいましたね、Pさん」
P「これから真の漫画は検閲しないとな……よし!じゃあ買い出しに行くか!何買ってもいいぞ!」
亜美真美やよ「やったー!」
小鳥編完
P「全く……もうちょっと離れたところにしてくれればよかったじゃないか」
小鳥「仕事の合間に来なきゃだから近くじゃないと不便なんですっ!」
P「あ、そっか……ごめんよ小鳥」
小鳥「ふーんだ。許しません。すねちゃいます」
P「うーむ、困ったな……小鳥さーん?」オロオロ
小鳥「……じゃあ、今日はPさんが御飯作って下さい」
P「え、あぁ……そんなんでいいのか?」
小鳥「はい。そしたら許してあげます」
P「お、おう!任せとけ!」
小鳥「……ふふっ、Pさんたら慌てちゃって!」チュ!
小鳥「そんな鈍感で、優しいPさんが大好きなんですよ」ニコニコ
小鳥編補足完
雪歩「プロデューサーお茶ですぅ」
P「ああ、いつもすまないな」ズズー
真美「今朝も今朝とて甲斐甲斐しいですな→」
亜美「ですな→」
P「お前ら何処で覚えたそんな言葉」
亜美「ピヨちゃんの机の中にあったうすっぺらい漫画のパンフ→」
真美「全年齢だから大丈夫なはずよ!って言ってたよ→」
P「よし、今度全部お焚き上げしておこう。あれは邪悪なものなんだ」
真美「兄ちゃんの目が本気だ……!」
亜美「エクソシスト兄ちゃんだね!」
「うぎゃああぁぁぁぁぁぁぁ!!ゴキブリだぞおおおおぉぉぉぉぉ!!」
一同「!?」
P「ま、マジか!新聞……いいやこの週刊噂の961で!」
雪歩「イヤアアアァァァァァ!!!こっち来るなですうううぅぅぅぅ!!!」ダキッ
P「ちょ、雪歩!くっつくなって!動けん!」
真美「ゴキジェット発見!散布!」シュー!
雪歩「こわいですううぅぅぅぅ!!Pさん早くやっつけて下さいいいいぃぃ!!」
P「わかったから落ち着け!落ち着くんだ雪歩!」
小鳥「む!?プロデューサーさんに雪歩ちゃんがくっつき虫なう!?保存するのよ小鳥!」パシャパシャパシャ
亜美「ゴキにも動じないピヨちゃん流石だぜ!」
P「歩波ッッッ!!!」バシコーン
真美「G撃退!兄ちゃんやったぜ!」
P真美「いえーい」ハイタッチ
小鳥「……ねえ、そういえばさっき雪歩ちゃん、プロデューサーさんのこと下の名前で呼んでなかった?」
一同「!!?」
真美「おうおう、吐いて楽になっちまいなぁ、ヤッコさんよぉ……!」
小鳥「ボイスメモの用意は完璧よ!」
P「こ、これはだな……」
雪歩「わ、私と!p、Pさんは!!」
P「ゆ、雪歩!?」
雪歩「い、いつかは言わないといけないなら……私、今言いますぅ!」
P「何故今!?」
雪歩「わ、私たちは!その……け、けけけ、けっけけけけけけ……け!」
雪歩「はふぅ」バタン
P「言わんこっちゃ無い……!」
亜美「ゆ、ゆきぴょん!」
真美「か、顔色が赤と青に交互に変わってアメリカのパトカーみたいだYO……」
亜美「ねえ兄ちゃん」
P「……なんだ?」
亜美「さっきゆきぴょん”け”って連呼してたけど……」
真美「ん→」ニヤニヤ
亜美「どういう意味だったんだろうね→」ニヤニヤ
P「さ、さぁ……け、京成京急京王京葉京浜東北とか?」
小鳥「け?」ジトー
P(この事務員……後で焼き鳥にしてやる……!)
雪歩「け、結婚……前提で……」
亜美「……ゆきぴょん、お疲れちゃん!」
真美「兄ちゃん、だめだよ→ちゃんとゆきぴょん助けてあげなきゃ」
P「め、面目ねえ……」
こうして雪歩の電撃結婚会見?は幕を閉じたのである。
雪歩編完
P「雪歩ー、大丈夫かー?」
雪歩「……ふぁ、Pさん?」
P「はぁー、よかったよかった。今日一日目が倒れたままと思ったよ」
雪歩「あ、あわわわわわ!わ、私ったらあの!その!」
P「ほらほら、無理に立とうとしない」
雪歩「は、はわわ」フラァ
P「今日は車で一緒に帰ろう、な?」
雪歩「はいぃ……って、p、Pさん!?」
P「車まではお姫様抱っこしていってあげようかと思ったんだけど」
雪歩「は、はは恥ずかしいですぅ!おんぶにしてくださいぃ!」
P「そういうと思ったよ。ほら、乗って」
雪歩「はうぅ……Pさん……」
雪歩(Pさん……大好きですぅ)
雪歩編補足完
小鳥「ふぅ、きょうの仕事はあとこの雇用保険の更新資料をまとめて社長に渡すだけね」
小鳥「頑張って早く終わらせないと。社員もアイドルも増えてないから更新内容の確認だけだし」
小鳥「ファイト!小鳥!」ピヨー!
小鳥「よーし、じゃあまずは社長から……変更なし!」
小鳥「音無小鳥……変更なし!ちくしょう!来年は苗字か扶養者欄が変わりますように!」
小鳥「プロデューサーさん……変更な」
小鳥「!?」
<ピヨー!?
真美「むむ!?事件の予感だ!やよい君!」ダッ
やよい「小鳥さんの悲鳴だよね!?今の!」ダッ
真美「どうしたねピヨちゃん!」バーン
やよい「うっうー!」バーン
小鳥「こ、これ……!」
やよい「これはえっと……保険の申込書?」
やよい「あれ?プロデューサーの名前が大きく書いてあるのに美希さんの名前も端っこに書いてあるよ……?」
小鳥「これが……現実だというのか……こんなにも辛いなら……保険などいらぬ!!」
やよい「つづき、がら?……妻!」
小鳥「ゲボァ!」
真美「ピ、ピヨちゃんが死んじゃいそうだしあんまりそういうところは読み上げない方向でいきましょ→」
やよい「う、うん……!」
真美「一応ミキミキのも見ておこうか……おぉう、こいつぁすげえや……!」
やよい「美希さんのにもプロデューサーさんの名前が書いてある……夫?」
小鳥「ゲブラァ!」
真美「ちょ、夫婦とか旦那とか、そういうのは言っちゃ」
小鳥「ザーダーアンダギッ!」
真美「……ピヨちゃんの精神的ダメ→ジがマジでやばいから、気をつけよ……」
やよい「う、うっうー……」
真美「ミキミキィ、こんな大切なこと黙ってるなんてひどいYO!」
美希「だってハニーがしばらくは黙ってろって言うんだもん」
やよい「うっうー!美希さん!おめでとうございますー!」
美希「ありがとうなの!とってもうれしいの!でも出来れば自分で発表したかったなー」
真美「でもなんでさっき婚約者ってきいて気を失っちゃった訳→?ミキミキそこまでデリケ→トじゃないっしょ→」
美希「美希は堂々とイチャイチャしてるから疑いないと思ってたのに、やよいが真剣に話してたから
美希「ハニーと他の人が噂になってるのかなって思ってついうっかり浮気だと思っちゃったの。あはっ!」
やよい「プロデューサーが結婚してたなんて知らなかったから……ごめんなさい……」
小鳥「エボルタッ!」
美希「別に気にしてないの。それよりおめでとうって言ってくれたほうが一億倍嬉しかったの!」
やよい「えへへー」
真美「やよいっちはかわいいですな→」
春香「うわぁ……マザーグースってやっぱり嘘だったんですねー……お砂糖とスパイスすら無い……」
真美「ピヨちゃんは犠牲になったのだ……キラキラの犠牲にな……」
美希「ハニー、小鳥に入籍したこと伝えてなかったの?」
P「あ、あれー?確か律子に伝えた時に一緒に伝えたと思ったんだけどなぁ……」
やよい「あ、律子さんも知ってるんですか?」
P「あぁ、まあな。この事は次のライブが終わったら言おうと思ってたんだけど……仕方がないか」
真美「それにしてもはるるん平気なん?一番ショック受けそうだったのに」
春香「ううん、ずっと美希から相談受けてたし……多分一番最初に知ってたのは私だと思うよ?」
真美「うっ、眩しい……!はるるんがとてもまぶしい……!」
美希「春香にはお砂糖もスパイスも、素敵なものもたくさん詰まってるの」
P「マザーグースって本当だったんだな……!」
美希「あはっ☆」
美希編 完結
真美「これが二十郎だよやよいっち→……うっぷ」モグ…
やよい「とってもとっても美味しいですぅ→!」ムシャムシャ
客A「やべえ……なんだあの食いっぷりは……まさか!?」
客B「し、知っているのか!?」
客A「765プロの食女王、四条貴音が一目置くもやしニスト……高槻やよいッッ!」
客B「どおりで……いい食いっぷりなはずだ……!」
<アリャッシター!
やよい「うっうー!次は大盛り野菜増し増しにしよーっと!」
真美「うっぷ、真美はあと250年は来なくていいかな……あれ?兄ちゃんから電話だ」
やよい「なにかあったのかな?」ソワソワ
真美「もっしー!」
P『おお真美か。今どこにいる?』
真美「えっと、二十郎72大前店から出た所だけど」
『おお、調度良かった!多分そこから信号2個分進んだあたりにあずささんがいると思うんだが』
やよい「うっうー!プロデューサーさんすごいです!」
あずさ「あらあら、真美ちゃんにやよいちゃん。迎えに来てくれたの?」
真美「兄ちゃんからの要請でお助けにあがりやしたぜ!」
やよい「事務所までは一駅ですから一緒に行きましょう!」
あずさ「ごめんなさいねぇ。あとでp……プロデューサーさんに謝っておかないと……」
事務所
真美「でもでも、あずささんの居場所がよくわかったよね、兄ちゃん」
やよい「本当に信号2つ分でした!」
P「おう。最近あずささんの移動方程式を開発したもんでね。
P「陸続きなら出発点と目的地がわかればどんなに離れても誤差Googleストリートビュー2歩分以内で場所がわかるぞ」
真美「この兄ちゃん、ただもんじゃね→……!」
あずさ「あの方法がなければあの日区役所には間に合わなかったもの」
やよい「区役所で何かあったんですか?」
Pあずさ「あ」
P「あー……まぁ……色々あってな?」
律子「もう言っちゃっていいんじゃないですかね?」
あずさ「り、律子さん!?」
律子「別に活動に支障があるわけでもありませんし、いいじゃないですか」
律子「早くお祝いしてあげたいですしね?」ウィンク
P「そ、そうだな……」
あずさ「じゃ、じゃあ……えっと……」
P「誰かが気づいたら言おうと思ったんだけどな」
あずさ「私達、結婚しました~//」
真美「おぉ→!!」パチパチ
やよい「わぁ!プロデューサー、あずささん!おめでとうございます!」パチパチ
律子「真美ややよいはもう気づいてたみたいだしね。丁度いいでしょう」
律子「とりあえずふたりとも、おめでとう!末永くお幸せにね!」パチパチ
P・あずさ「あ、ありがとうございます……//」
あずさ「そうなの。発表前にスキャンダルになっても怖いし、ファンの中には嫌がる人も居るだろうしって」
やよい「あの雑誌みたいにウェデングドレスがまた着られるなんて羨ましいですー!」
あずさ「あらあら、ありがとうね。やよいちゃん//」
美希「あふぅ、おめでとうなの、あずさ!」
真美「あ、ミキミキ起きたんだ→」
美希「うん。美希はあずさとハニーが付き合ってるってずっと知ってたし、やっと胸はってゴールインだね☆」
あずさ「ありがとう美希ちゃん……貴女が一番ショックを受けるんじゃないかって心配してたの……」
美希「ううん。大丈夫!美希だってハニーにいっぱい輝かせてもらったし……大満足だよ!」
真美「イイハナシダナー」
やよい「みんな嬉しそうでなによりですー!あ、プロデューサー!パーティしましょう!パーティ!」
律子「そうねー!特別にちょっと埋蔵金切り崩してパーっとやりますか!」
小鳥「今度は765プロのみんなでウェディングケーキを作るってのどうですか?」
真美「おお、ちょ→楽しそうだよピヨちゃん!」
ワイワイガヤガヤ
あずさ編完
真美「喰らえ!ツインレ→ザ→だ!」シュババババ
やよい「うぅー……ランドマスターで隠れられる場所は……」ヴーン
響「はいさーい!今帰ったさー!」
真美「あ、ひびきん乙であります!」
やよい「おかえりなさい響さん!」
響「お?なにしてるんだ?自分も混ぜて欲しいぞ!」
真美「おうおう!かかってきたまえ!ひびきん3コンね→!」ハイ
やよい「真美強すぎるから私響さんとペアがいいなーって」カチャカチャ
真美「どんと来いです!」カチャカチャ
響「おー随分余裕だな真美!砂漠の狐と言われた自分の実力を思い知るさー!」カチャカチャ
響「うぎゃー!アーウィンが全然とれないぞー!」
やよい「アーウィンでアーウィンの上空待機はずるいよー!」
真美「はっはっは→!スターフォックスで真美の右に出るものは居ないのだ!」
真美「おお、もうこんな時間か→」
やよい「あ、これからみんなでご飯食べて帰りましょう!」
やよい「今日はお母さんが家にいるから外で食べて帰ってもいい日なんです」
響「そうだなー、自分もそのぐらいのほうが都合いいしなー」
真美「あれ、ひびきんなんかこれから用事あるの→?」
響「え、あーっと、別にそういう訳じゃないぞ。でも家に帰るのがなんか勿体無いっていうか……」
やよい「あ!それなんとなく分かります!なんか寂しいんですよね!」
響「そうそう!そんな感じだぞ!」
真美「おやおや、ひびきんはさびしんぼうですな→!仕方がない!一緒に御飯いきますか!」
やよい「あ、じゃあラーメン二十郎ってところに」
真美「たるき亭で!」
響「そ、それがいいかな!そ、それに今から言ってもスープが終わってると思うぞやよい!」
やよい「残念です―……でもみんなとご飯嬉しいな!」
やよい「はい!生姜焼き定食もとってもおいしかったです!」
真美「ホッケ定食もちょ→美味しかったよ!」
響「あ、今日Suica持ってきてないんだっけ……切符買わないと」
真美「もーひびきんってばうっかりさん!」
響「昨日ホットパンツ洗濯した時に洗濯機の脇に置き忘れちゃったさー」チャリンチャリン
やよい(あれ……?今入ったのは硬化3枚…多分全部100円玉だよね?)
やよい(一駅なら120円のはずなのに……)
響「あー!お釣り全部10円ででてきたさー!」
やよい(100円以上のお釣りが10円って事は無いはずだから自動的に60円~90円だよね?)
やよい(ってことは、ここから210円~240円区間)
やよい(こ、これは!)ピピーン
真美「この駅各駅しか止まらないし急ぐ必要ないから楽ち→ん!」
やよい(うっうー!響さん、ダウトです!)
響「それじゃあまた明日!次は負けないさー!」
やよい「響さんお疲れ様でしたー!」
真美「ふふん!そ→ゆ→のは負ける奴の台詞だぜ!ばいび→!」
真美「ひびきん行っちゃったね→。一駅は短いのう!」
やよい「真美!響さんおいかけよう!」ジリリリリリリリ
真美「え、ちょ、ちょっとやよいっちってば!」プシュー ダァオーライ
やよい「さっき響さんが買ったのは多分210円の切符だと思うの」
真美「え?でもひびきんはこの駅で乗り換えじゃ→ん」
やよい「だから響さんはこの駅で逆方向の特急電車に乗り換えるんじゃないかなーって思ったの」
真美「……あ!そっか!一駅戻っても特急乗ったほうが目的地には早く着くってわけだ→!」
やよい「うっうー!この72大前駅から240円でも一駅違うと210円で着ける気もするし、響さんは黒です!」
真美「小銭計算でやよいっちの右に出るものは居ないってやつか……!」
やよい「ホームの端っこに行って……あー!やっぱりプロデューサーだぁ!」
真美「まさにシンデレラ・リミテッドエクスプレスだYO!わお!抱きつくなんてひびきん大胆→!」
やよい「はわわ……本当に新幹線のCMみたいだなぁ」
真美「雨が夜更け過ぎに水飴になりそうなほどに甘々だねぃ……」
やよい「わぁ……響さんとっても幸せそう……!」
真美「やよいっち、此処から先の追跡は”やぼ”ってもんだよ……!」
真美「人の恋路を邪魔するものは馬に蹴られて致命傷って言うらしいし、今日は帰ろうぜい!」
やよい「……うん!そうだね!」
真「わっ、やよいも真美もどうしたの!?そのゴディバのチョコレートのでっかい箱!」
やよい真美「口止め料だよ→!(です!)」
響編完結
響「Pー!またせちゃったぞー!」
P「おわっ、急に抱きつくから驚いたじゃないか……!」
響「あ、ご、ごめん!そんなつもりじゃ……」
P「ホームで暴れちゃダメだぞ。あと、あんまり外でひっつかないこと!」
響「うー、だって一緒にいるならもっとくっついてたいぞー……」
P「言えならいっぱいくっついてて良いって言ってるだろー?ほら、電車来たぞ」
響「お、結構空いてるぞ!」
P「端っこだからなー二人で座れそうだな。よっと」ポフン
響「自分もっと詰められるぞ!」ギュー
P「こらこら、そんなにくっつくな……角だから手すりにぶつかって凄く狭いぞー?」
響「へへーん、自分超快適だぞ―!」
響「超快適で……超幸せなんだー……!」
響編補足完
亜美「う→!車の中暇だよ→!」
伊織「でもエアコンがあるだけまだ外よりマシだわ。実際暇だけど」
律子「あずささんがスタジオから出てこないんだから仕方がないでしょう……」
律子「仕方がない、ちょっと様子見てくるから車で待っててくれる?」
亜美「亜美CCレモンがいいー!ノンカロリーのやつ!」
伊織「じゃあ私はオレンジーナがいいかしら」
律子「はいはい。じゃあすぐ戻ってくるから」ガチャ
亜美「……よし!じゃあ車内捜索タイム!なんか面白いものないかね→?」ガサゴソ
伊織「ちょっと、これ律子が自腹でかった新車って言ってたしそう動き回らない!」
亜美「ちぇ→!じゃあダッシュボードの中だけでも!」カパ
伊織「全くもう……」
伊織「誰の車で誰が税金払ってるか書いてあるんじゃない?あといつ車を点検したか、とか。面白くないわよ?」
亜美「……いやいやぁ、そんなことはないね→」ニヤニヤ
伊織「何?もしかして亜美って車に興味あったりする訳?」
亜美「じゃ→ん!これを見るのだ!」
伊織「やっぱりただの車検証じゃ……えっ!?所有者の名前Pじゃない!」
亜美「ねえねえいおりん、どうもこの間の話、意外な所で決着付きそうじゃない?」
伊織「意外な伏兵だったわね。確かにあの倹約家の律子が使う割りにはATとMTが切り替えられたり変よね……」
亜美「んっふっふ、これは帰ったら尋問せざるを得ないねぇ……」
伊織「律子の弱点をにぎったってところかしら……?にししっ!」
律子「お疲れー!今日も1日ご苦労様!」
亜美「お疲れちゃ→ん。ところでさ→、律っちゃんよ!」
律子「どうしたの亜美、改まって。振り付けに気になるところでもある?」
亜美「あの車律っちゃんの車なんだよね?」
律子「うん。そうだけど。結構カッコイイでしょ?」
亜美「実はさー……見ちゃったんだよね。あの車、本当は兄ちゃんの車でしょ?」
律子「いえ?私の車だけど?」
伊織「あのクルマの車検証だと名義はプロデューサーになってたわよ?」
律子「へぇ、あんた達意外と鋭いわね……ってか車弄り回したなー?」
亜美「へっへっへ→、亜美達の目は誤魔化せませんぜ!」
律子「ま、その通りよ。正確には私とプロデューサー殿の車ね」
伊織「ってことはやっぱり……?
律子「そうね。多分お察しのとおりだと思うわよ」
律子「事務所でもショック受ける子は多いだろうし……頼むわよ?」
亜美「わかってるって→!でもタダでとは言わないぜい!」
律子「えー……車買ったばっかりで結構家計が苦しんだけど……あのジュースじゃダメー?」
伊織「オレンジーナなんかじゃダメよ!当たり前じゃない!」
亜美「これから焼肉!もちろん食べホ→ダイだかんね!」
律子「はいはい了解。しかたがないわねー。じゃあ今日はあずささんも誘ってみんなで焼肉!」
律子「お代は全額私持ち!何飲んでもいいわよ!ただしお酒以外!」
亜美伊織「いえーい!」ハイタッチ!
律子(はー……こんなに早くバレルとは。しかしまぁまだまだ甘いわね)
律子(3列目シートのポケットに一番の爆弾が入ってたんだけどねぇ)
律子(BABY IN THE CAR、ってね!)
律子編完結
律子「はぁ、ただいまー」
P「お、おかえり。今日は一段と遅かったなー」
律子「実は婚約してるのが伊織と亜美にバレちゃって……あ、隣いい?」
P「おう。いつでもウェルカムだ」
律子「よいしょっと。それで、焼肉で口止めしたから今月いっぱい1日ビールは一本になりましたー」
P「……ぱーどん?」
律子「家計費から捻出しなくちゃだから仕方がないでしょー?あ、お小遣い50%削減でも可だけどどうする?」
P「ぐ、ぐぬぬぬ……!び、ビールで」
律子「よろしい!……で、でもまぁ」ギュッ
律子「その分夜……埋め合わせしても、いいし……」
P「……め、面妖な!?」
律子「……ごめんねダーリン」
P(惚れてまうやろおおおおぉぉぉ!あ、もう惚れてたんだっけな)
律子編補足完
真美「花舞う→あなたの空に→」チャリ
真美「ん→?なんか踏んだかな?」
やよい「真美、鍵踏んでるよー?」
真美「あ、本当だ鍵じゃん。でも真美のじゃないし亜美んとも違うな→」
やよい「あ、これ車のエンブレムだよ。きっとこれプロデューサーか律子さんか社長さんのだよ」
真美「ふむふむ。……んー?なんだこのキー。見たこと無いな→ロッカーではなさそうだし」
やよい「どれー?……あっ、これサイクルロックって書いてある!」
真美「自転車の鍵ってこと?でも自転車の鍵って普通出来損ないのエジプト壁画みたいな形してない?」
やよい「普通の自転車じゃないのかなー?バイクの鍵も知らないしバイクかも?」
やよい「あ、そういえばいっつも竜宮小町は車で回ってるからこれ律子さんじゃあなさそうだよね」
真美「ってことは社長か兄ちゃんかー……二輪車説が有力ならきっと兄ちゃんだね→」
P「ん?鍵……あ、本当だ落としてる。助かったよ真美」
やよい「プロデューサーはバイクにも乗るんですか?」
P「え?いやバイクは乗ったこと無いなぁ。原付教習すら受けてないんだ」
真美「じゃ→そのサイクルロックって鍵は自転車だね→」
P「ああ、このへんな形した鍵か。そうそう。最近真に勧められて自転車通勤始めたんだ」
やよい「プロデューサーのお家ってここから近いんですかー?」
真美「あれ?なんか結構離れてなかったっけ?」
P「うん。自転車だと片道一時間弱だな。でも道路は平坦だし、事務所にシャワー室できたしいいかなーって」
やよい「どんな自転車なんですかー?やっぱりあのロードバイクってやつですか?」
P「そうそう。でもあのドロップハンドルっていう変な形のハンドルじゃなくて普通のハンドルにしたよ」
真美「真美もそんなに遠くないし兄ちゃん見習って一回自転車で来てみよっかな→!」
P「朝早い時間に自転車で動くと気持ちいぞ。おすすめだ」
P「ああ、こんなやつだ。かっこいいだろー?」
やよい「うわー!綺麗な緑色です!」
真美「ほほう、まこちんとおそろいカラ→ですな→?」
P「同じ会社の自転車だからなー」
写真スタジオ
真美「時にやよいっちよ」
やよい「んー?なぁにー」
真美「さっきまこちんのツイッターの写真見てて気づいたんだけどさ―」
やよい「うんうん、どうしたの?」
真美「まこちんのサイクリング中の写真さ→、兄ちゃんの自転車が時々写り込んでるんだよね→」
やよい「えっ、じゃあもしかして?」
真美「まこちん多分オフと兄ちゃんと合わせて一緒にサイクリングしてるっぽいよね→」
やよい「め、めんようなぁー!」
真美「うむ!だがこれも真美達が美しいが故!美しさは罪なのだ→!」
やよい「でも余った仕出しのお弁当ももらえたから明日は楽できそうだなーって!……あ、あれ?」
真美「ん→?どうしたやよいっち……あ!あれはまこちんと……兄ちゃんだ!」
やよい「なんだかおしゃれなお店から出てきたよ!」
真美「なになに、サイクリングパブ……ははぁ!なるほど!謎はすべてとかつくちた!」
やよい「真美すごい!で、そのこころは!」
真美「まこちんも兄ちゃんも、共に連れ沿う自転車の車輪のよう……じゃなくて、まこちんの写真トリックがわかったんだよ→!」
真美「多分まこちんはわざわざB級グルメを回った事を報告して我々を欺いていたんだYO!」
真美「その後兄ちゃんと必ずおしゃれなパブに行っている事をかくしてね!ほら、今日も牛丼特盛なうってつぶやいてるっしょ→?」
やよい「な、なるほどー!」
真美「やよいっち助手、これからあの二人を追跡するのだ!」
やよい「りょうかーい!うっうー!」
P「鎌倉かー。アップダウンが激しそうだなぁー」
真「大丈夫ですよ!ほらボクがパワーを分けてあげます!ぎゅーって!ぎゅーって!」ギュー
P「こらこら、歩きにくいだろー」
真「もう!Pさんったらのりが悪いですよー!抱きしめ返してくださいってば!」
P「そんなことやったらエネルギー送り返しちゃうだろ?真のエネルギーは自分の中にストックしておかないと」
真「も、もうPさんったらそんな……えへへー!ねえ、今度内緒でディナーに連れて行ってほしいなーなんて……」
P「料理の写真も随分溜まってきてるし1回ぐらい大丈夫かなー……真の追っかけは脚が速いからなー」
真「大丈夫ですよ!ねぇ、いいでしょー!ボクPさんとおいしいご飯たべたいなぁー?」
P「断れないよなぁー……ちくしょう!」ワシャワシャ
真「えへへー、やりぃ!」
やよい「真さん、あれで素面なのかなー……?凄く幸せそうだし、邪魔しちゃ悪いし帰ろうよー?」
真美「そ、そうだねぃ。まこちんの場合恋路を邪魔して重軽傷がシャレにならないっしょ→……」
真編 完結
真美「やよいっち→、お仕事行くまでゲームしようYO!」
やよい「いいよー!でもホラーゲーム以外にしてね!」
真美「じゃあバイオハザードはダメだねー……じゃあスターフォックスで!」
やよい「今度こそ負けないよー!」
真美「吠えろ吠えろ→!吠えるほどに真美のボトルゲ→ジは上がっていくのだ→!」
やよい「……あれ、テレビの外部入力、ビデオカメラがつなぎっぱなしになってるよ?」
真美「あちゃ→、これ外したら怒られちゃうかな→……あ、給湯室の古いテレビでやろ→YO!」
やよい「じゃあゲームキューブを移動しないと……あっ!」ドサッ
真美「あ、誰かのバッグ落としちった……中身出ちゃったよ→」
やよい「ちゃんと戻しておかないとー」イソイソ
真美「そうだね→……あ、なんか可愛い手帳!真美もこういうの欲し→!」
やよい「……んあー!?」
真美「ど、どったのさやよいっち……そんな千早お姉ちゃんみたいな叫び声上げちゃって→……真美驚いたYO!」
やよい「それ只の手帳じゃないです!母子手帳ですよ!」
真美「……んあー!?」
真美「そ、そうしましょ→……い、一体誰のだったんだろ……知りたいような、知りたくないような……」
やよい「ゲームでもやって気分を……あれ、このテレビ音が出ないなぁ」
真美「スピーカーこわれてんだよねそれ→。真美のイヤホン二人で使おうYO!」
やよい「あ、聞こえたぁ!じゃあステージをっと……」
真美「んっふっふ、ハンデとして開始15秒は動かないことにしてやるぜい!」
やよい「……」カチャカチャ
真美「……」カチャカチャ
真美やよい(さっきのが気になってゲームに集中できないなー……)
<ガチャ
真美やよい「!!」
真美(やよいっち隊員も気になりますか→!)ヒソヒソ
やよい(もちのろん!)ヒソヒソ
真美(……この声は!)ヒソヒソ
やよい(貴音さんとプロデューサー!)ヒソヒソ
貴音「まあ良いではありませんか貴方様」
P「まあ物取りが入ったところで現金はあんまり置いてないしなー」
貴音「しかしいつ行っても二十郎は素晴らしいものです。形容しがたい至福があります故」
P「随分とお気に入りだな。未だに俺は並盛が限界だなぁ」
貴音「……ですが、いかなる料理、宝石、芸術、風景、そして月ですら、貴方様の足元にも及ばない……」チュ
P「……ん、全く……いつ誰が来るかもわからないのに、いいのかい?」
貴音「どうしても我慢できなかったもので……」
P「仕方がないなぁ貴音は……お腹は大丈夫なのか?」
貴音「えぇ。つわりも大夫良くなって来ました故……いつかご飯の匂いが嫌になる時の方が想像するだけでも辛いことです」ガクガクブルブル
P「つわりの時も最初は全然教えてくれなかったじゃないか。最初かなり驚いたんだぞ」
貴音「貴方様の前で余り取り乱したくは無かったもので……貴方様は本当にいけずなお方です」
P「悪い悪い……」
貴音「この手帳に刻まれる新しい命の歴史……これ以上に美しいものを私は知りません」
やよい真美(ど、どうしよう……!思った以上にしっとりしてる……!)
やよい(どどどどどどうしよー!?)ヒソヒソヒソォ!
真美(ね、寝たふり、寝たふりしよう!)ヒソヒソヒソォ!
P「急須は応接室に出しっぱなしかなー……んあー!?」
やよい真美「ビクッ」
貴音「ど、どうされたのです貴方様……何故千早の叫び声のような声を?」
P「い、いや給湯室に真美とやよいがいてな……」
貴音「なんとっ」
P「いや、ふたりともゲームやりながら寝ちゃったっぽいな……よく寝てるよ」
P「しばらくそっとしておいてやるか。お湯はケトルで沸かせばいいしな」
貴音「そうですね……ふたりとも可愛い顔をして寝ておりますね」
やよい真美(ご、ごめんなさいお姫ちん(貴音さん)……)
貴音(いずれ分かる事ゆえ、良いのです。この事は、くれぐれもご内密にお願いしますね?)
やよい真美(こ、コイツ直接脳内に……!?)
貴音「……ふふっ」
貴音編 完結
伊織「プロデューサー?」
P『うお、い、いきなり電話してきたと思ったら何だ!?』
伊織「あんたねー!?あの指輪やっぱり外しなさい!」
P『えー、別にいいんじゃなかったのか?せっかく最近手に馴染み始めたのに』
伊織「ダメったらダメなの!絶対にダメーッ!」
P『分かった分かった……何?もしかして騒ぎになってるとか?』
伊織「そのもしかして、よ!馬鹿ぁ!死ぬほど恥ずかしかったんだから!」
伊織「せ、責任とんなさいよね!」
P『Oh……』
伊織「……水族館」
P『水族館?』
伊織「そう、水族館がいいわ!」
伊織「はぁ?あんた何いってんの?」
P『えっダメでしょうか伊織お嬢様』
伊織「ダメにきまってんでしょ!?馬鹿P!」
伊織「あのでっかいサメが居るところがいいわね、茨城県にあるやつ」
P『のおぉぉぉん、寝坊返上コースじゃないっすか……』
伊織「ふふん、当然じゃない!それとも何?責任取れないっていうの?」
P『いやそういう訳じゃないけど……』
伊織「いいじゃない、別に」
伊織「それにちゃんと夜はその……早く帰れるようにしてあげるわ」
P『……伊織は優しいなあ!』
伊織「うるさい!とにかく次私に恥かかせたら許さないんだからね!じゃ!」
P『え、ちょ』ブチ
伊織「……にししっ!許さないんだからっ」
解決伊織編 完結
亜美「兄ちゃん兄ちゃん」
P「ん?なんだ亜美」
亜美「やっとみんな気づいてくれたよ→、その指輪」
P「おお、これかー。俺は割と気に入ってるんだけどなー」
亜美「うんうん!亜美が選んだから当然っしょ→」
P「そりゃあな。それで、最初に気づいたのは誰だった?」
亜美「え、あー……その、律っちゃんだったよ!」
P「へぇ、律子か。さすがだなー出来る女は違った」
亜美「ぶ→、律っちゃんの肩持つと亜美怒っちゃうぞ!」
P「おっと、もう引き出し大暴発トラップは怖いからな、この辺にしておこう」
亜美「い→判断だぜ兄ちゃん!」
亜美「ん→?」
P「どうやってあいつにその話題振ったんだ?律子は自分から話す口じゃないだろ?」
亜美「えっあっ……そ、それは……!」
P「やっぱりなー、お前から振ったんだろ?ん?違うか?」
亜美「や、や、そんなこたぁ→ないよっ!」
P「ホントかー?」
亜美「う、うぅ……」
P「そうだよな、亜美は気づいて欲しかったんだよなー」ナデナデ
亜美「兄ちゃんのバカ……」
P「あっはっは、俺は亜美のことならなんでも知ってるからな。俺にかなおうなどと10年早い!」
亜美「バカぁ……」
亜美「!!」
亜美「やぁーい兄ちゃんひっかかってやんの!」
P「くっそー、言ってるそばから一本取られるとはなんたる屈辱……」
亜美「亜美を先読みするなんて10年早いよ兄ちゃん!そんじゃ亜美お仕事行ってくるからバイビー!」スッタカタ
P「……ふふ、知ってたよ。ここに飛び出すカエルが仕掛けてあるなんてね」
P「亜美は可愛いなぁ、実に可愛い。素晴らしい」
解決亜美編 完結
真美「兄ちゃ→ん」
P「お、真美か。今日はもうトレーニング無いのか?」
真美「ま→ね→……それよりその指輪だけど」
P「あー、これ?さっき律子に言われたぞ。みんな気づき始めてるから一回取ったほうがいいんじゃないかて」
真美「やっぱりそうかな……さっきミキミキぶっ倒れちゃったじゃん?」
P「確かになー。ちょっとあの反応は意外すぎた」
真美「だよね→、大丈夫だった?」
P「ああ。ちゃんと説明したらわかってくれたよ。いたずらだってね」
真美「あ、いたずらってことにしたんだね→……」シュン
P(あ、ちょっと残念そうだけどかわいい)
真美「だね→。でももうちょっと早くても良かったかな→?」
P「まあ気づいてて言い出すタイミングを探ってたという線もあるな」
真美「なるほどなるほど→。真美ややよいっちが居る時を狙ったってわけだね」
P「Exactly(そのとおりでございます)」
真美「ま、ま→その……ごめんね兄ちゃん。もうそれ外しちゃっていいよ?」
P「え、もういいの?せっかく慣れてきたのに……」
真美「え、でもそれつけてたらまた……」
P「もう美希が事情を知ってるし大丈夫だよ。それにせっかく真美がくれたんだしね」
真美「に、兄ちゃんがそう言うなら……べつにつけててもい→よ!特別だかんね!んじゃ!」ダッ
P(そうだよな。真美が買ってくれたんだもんな。初めてのテレビの仕事のお給料で)
P(大切にするに決まってるじゃないか。俺の数少ない宝物の一つなんだから)
解決真美編 完結
やよい「……あぁ、そんなこともありましたねぇ」
P「あの時は参ったよなー、美希はぶっ倒れて律子からは大目玉だったよ」
やよい「そんなみんなも今じゃ大物タレントさんですから」
P「そうだなー。思えばあの時が一番楽しかったかもしれないな」
やよい「そうですねぇ……あら、あなたそろそろ時間ですよ?あと帰りに娘のバースデーケーキをお願いします」
P「おう。忘れるもんか。ママのいうことよく聞くんだぞ?そしたらでっかいケーキをかってきてやろう」
娘「やったぁ!パパ大好き!」
P「行ってきまーす」
やよい・娘「いってらっしゃーい」
P(あの時のリングは実はやよいが誕生日にくれたものだった)
P(思いついたように全く関係ないタイミングで付け始めたから本人も気づかなかったようだ。だけど……)
P(あの日以来、この指輪を外さなかったことに、俺は微塵の後悔もない)
P(いつか最愛の娘の誕生日にリングを渡す日を楽しみに、今日も俺はやよいと娘を思いながら、変わらない日常を送る)
解決やよい編 完結です!うっうー!
使い切っちゃった
まあいいや 寝る 起きて気が向いたらまた書く じゃあの
春香「ねえねえみんな、プロデューサーさんって事務所の中では誰が一番好みだと思う?」
真「事務所の中?ってことは小鳥さんと律子さんも含めるの?」
美希「含めても含めなくても結果は変わらないと思うな!」
亜美「ミキミキ辛辣ですな→」
美希「だって事実だよね?まあ律子……さんはてんぺんちーが起きたらあるかもしれないかなー?」
やよい「てんぺんちーって豪盲牌で全部て牌をハクにするやつですか?私あれ得意なんですー!」
響「や、やよい……お金がないからってあんま無茶すると命パクられるぞ……」
真「プロデューサーはあんまりそういう所を表に出さないから分からないなぁ」
あずさ「どうなんでしょうねぇ。でもみんな望みはあるんじゃないかしら~?」
春香「あと3年ぐらいプロデューサーさんが早く入社してたら望みはあったかもしれませんよね!」
あずさ「あらあらぁ春香ちゃん?早速のおいたとはポイント高いわねぇ、マイナスポイントが」
真美「皆様。やって参りました。第四十八回765プロ女と女の心の拳で殴り合いin事務所」
伊織「進行は私スーパーアイドル水瀬伊織と解説双海真美でお送り致します」
真「おお!美希が凄くいいこと言った!」
美希「トリートしてくれるハニーがいればね!あはっ!」
千早「逆にえぐりに行ったわね……」
あずさ「毎回のことだからいいのよ千早ちゃん。すぐに脱落することはありえないわ~」
響「あのほほ笑みの奥に隠れる野生の凄みにハム蔵が逃げ出しちゃったぞ……」
亜美「前回亜美が解説しちゃったから逃げきれなかった。今も逃げたい」
やよい「あ、みなさん今度一緒にチンチロしましょうチンチロ!」
千早「高槻さん、やめて。切実に」
真美「年長組脱落を狙った初期集中攻撃が行われております」
伊織「あずさの言う通り定番の流れと言えるでしょう。ですが年長者の貫禄。動じません」
美希「飽きられる前に旬が過ぎてしまった果実が何か言ってるの」
千早「プロデューサーがさくらんぼだとしたらその表現は酷い侮辱よね」
響「でも飽きられるのはいやだぞ!」
やよい「飽きる飽きないの前に、既に席についた時点で決着っていうのは決まってるものですよ!」
春香「とりあえず貧乏ネタと動物ネタに頼るのをやめてみようね?ふたりとも」
真「割りとドジっ子アピールも大概だとおもうけどな」
亜美「亜美は貝になりたい」
伊織「早くも亜美が弱気の発言をしておりますがいかがでしょう解説の双海さん」
真美「彼女はわりとメンタルが打たれ弱いですからね。ですがここでストレスを徐々に蓄積することで大きな発散も期待できます」
伊織「成る程。それにしても貴音選手。ここまで一言も発さずにテーブル上の水ようかんを食べ続けております」
真美「今彼女は兄ちゃ…プロデューサーの事より目の前にある水ようかんの方が気になる模様です」
千早「そうね。一向に話が進まないわ」
春香「プロデューサーはごく普通の人だから、やっぱり普通の女の子が」
美希「ないの」
春香「えっ」
美希「やっぱり今まで普通の人生を歩んできた人だからこそ、自分とは違う高嶺の花を望むものだとおもうの」
あずさ「そうねぇ。やっぱり自分の知らない領域っていうのは気になるものだわ~」
真「ないものねだりってことかな?妹萌えとかと一緒だね」
響「男の人がおっぱいがすきなのもそういうことなのかー」
千早「……くっ」
亜美「あ、亜美にも水ようかんちょ→だい」
貴音「よろしいですとも」
伊織「いわゆる好奇心としての恋愛感情論になったようです」
真美「しかし好奇心はナントカをもナントカと言いますし、常に警戒心を伴いますからね」
春香「おっぱいはちょっと違うんじゃないかなーそれに大きさだけではどうにもならないこともありますし?」
あずさ「でも大は小をかねるのよ?春香ちゃん」
美希「大きいに越したことはないの」
千早「んぐぐぎぎ」
響「千早、落ち着けー!口から紙が詰まったFAXみたいな音がしてるぞ!」
やよい「別におっぱいが無くたっておっぱいは出ますから大丈夫です!」
真「へぇ、そうなんだ……いやまあそういう話じゃないんだけど」
貴音「雪歩、お茶を」
雪歩「あ、はいぃ。今淹れてきますぅ」
伊織「胸の大きさはこのゴの人生を大きく左右するとも言いますね」
真美「左右の胸の大きさは大きく左右しませんけどね」
やよい「あ、私おせんべいもってるから亜美にあげるね!」
亜美「おぉ!サンキュ→やよいっち!あ、あれ?袋に雀荘の名前が入ってるYO……」
響「自分だっておっぱいなら負けないぞ!」
春香「でも確かサイズダウンしてたよね?4センチぐらい」
響「そ、そんなの微々たる差だぞ!」
真「……でも響さぁ、偽乳疑惑あるよね?」
響「!!」
千早「!!」
真美「千早選手、スゴイ食いつきであります。目が輝いております」
伊織「確かにありましたねー偽乳疑惑。深層は闇の中です」
やよい「ダイエットっておっぱい小さくなっちゃうんですか?千早さんダイエットは、めっですよ!」
千早「高槻さんに感謝すべきか言いたいことを言うべきか」
春香「フェアリープロジェクトの初期ポスター、たしか響ちゃんおっぱいぺったんこだったよね?」
響「そそそ、そんなことないぞ!このおっぱいは本物だぞ!」
あずさ「表面のお肉は本物でも、中に入っているのは生理食塩水かもしれないわねぇ」
真「さすが天然ホルスタインさん、説得力があるよね!」
あずさ「それは褒め言葉かしら~?」ニコニコ
真「アハハモチロンデスヨイヤダナァ」
美希「スカイツリー登ったら爆発しちゃんじゃないの?響のおっぱい」
春香「これぞまさしく自爆乳テロだね(笑)」
雪歩「お茶ですぅ」
貴音「ありがとうございます雪歩。真良いお茶を煎じますね」
真美「なるほど。生理食塩水ですか」
伊織「確かに良い形がキープできますし、無い話ではないでしょう」
春香「まっこまっこりーんといい勝負じゃない?あれギャグでしょ?」
真「審判。ボクと春香退場。屋上デスマッチに試合変更申請」
春香「えっ」
伊織「認めます」
真「さぁ春香。決着を着ける時が来たようだ」
春香「ちょ、おちついて!真!謝るから!面白いから!面白いから!」ズルズル
真「情熱ー快楽のー開放待ち望むー」ムキムキ
亜美「エージェント夜を往くって凄く物騒な歌詞だったんだね→……」
真美「以降真VS春香きゃるるんデスマッチの様子は小鳥ちゃんねるでお楽しみ下さい」
伊織「……おっとここで事務員Kから新たな情報です。そろそろプロデューサーがたるき亭から帰ってくる模様です」
美希(現時点でハニーまでの距離が一番短いのは美希なの……!)
美希(勝負に出るの……ダッシュで行けばハニーまで3秒、ゴールまでは当に秒読み……!)
美希「ようかん食ってる場合じゃねえの!」ダッ
あずさ「 」カッ
美希(な、なんなの……突然体の自由が効かなくなったの……!)ピィーン
あずさ(影縫いの術よー美希ちゃん。抜け駆けは良くないわぁ~)ニコニコ
美希(な、なんて奴なの……印も結ばずに美希の体を拘束するなんて……!)
やよい「プロデューサーおかえりなさーい!」
亜美「おかえり兄ちゃん!」
貴音「お帰りなさい貴方様」ズズー
雪歩「今お茶淹れますぅ!」トトト
伊織「帰ってくるの早かったわね……早食いしてると太るわよ?」
真美「兄ちゃん、午後暇っしょ→?ゲ→ムしようYO!」
千早「私はあと少しでボーカルレッスンがあるからそろそろ支度をしないと……」
P「千早は真面目だなー」
あずさ(露骨なアプローチはダメよ、戦いはまだまだこれからだもの)
美希(貴様ァ……!美希に!美希に力さえあればこんな事にはアアァァァァ!)
P「おう、美希もあずささんも居たいのか」
美希「お、おかえりなの、ハニー……」カチーン
あずさ「おかえりなさい。美希ちゃんは自主ポージングレッスンだそうよ~?」
P「おお、美希頑張ってるな」
美希「はい……なの……」
P「ところで真と春香が見当たらないけど?」
伊織「屋上で語り合ってるわ、主に暴力で」
P「……?」
響「そうだぞ!やっぱり仲間同士でいがみ合いなんて間違ってるさー」
千早「時には競いあって、時に抑制しあってこその仲間だけど、度が過ぎてはいけないわね」
あずさ「今後二度とこんな術を使うことがないような、そんな事務所が素敵だとおもうわ~」ニコニコ
美希「はいなの!美希、そういうのはとっても怖いことだなって思うな!」
真「そうそう!春香とも丁度分かり合えたし、万事丸く収まったね!」
亜美(果たして本当にそ→だろ→か……)
真美(拳は口ほどに物を語るんだよ……多分一方的な語りだったと思うけど)
伊織「ま、まあ伊織ちゃんだってギスギスした空気は嫌いだし……いいと思うわ!」
春香「らって、わたひたち!」
響千真亜伊あ(やべえどうなってんだこの顔……)
春香「なかまらもんげ!」
みんななかよし765プロ おわり
これでおしまい じゃあの
春香ェ……
乙様
Entry ⇒ 2012.08.05 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (2) | Trackbacks (0)
兄「エアコン買っちゃった」妹「体に悪いですよ」
妹「それはまぁそうですけど」
兄「よーし、起動」ピコン
妹「……」
ブオーン
兄「おお、涼しいな……なんて快適なんだ」
妹「……暑いからって冷房に頼りすぎるのもどうかと思いますよ」
兄「ふふん……よし、18度に設定したれ」
妹「あーあ、寒いですね」
兄「……」
妹「……」
兄「……なぁ、お前」
妹「何ですか?」
兄「いつまでここに居るんだ?」
妹「えっ」
兄「いや、悪くないけど……寒いんだろ?」
妹「寒いですけど、兄さんの買ってきたエアコンがちゃんと動くか見届けようと」
兄「もう確認したろ、ちゃんと動いてるよ」
妹「……」
兄「……」
妹「……」
兄「なぁ、お前」
妹「何ですか?」
兄「本当は涼みたいんだろ?」
妹「またおかしなことを」
妹「お金がもったいないですから」
兄「その心は?」
妹「本当に暑いのなんて、一年のうちほんの何週間かですよ」
兄「それはまぁ、そうかもしれないけど……」
妹「人間、古来から今までいろんな方法で涼を取ってきたんです」
兄「それも認める」
妹「……だから、エアコンなんて本来必要のないもののはずです」ゴロン
兄「なんで横になるんだよ」
兄「兄貴に向かってなんて言い草だ。お前エアコン嫌いなんだろ」
妹「嫌いですよ、なんか臭いし」
兄「独特の匂いはあるかもしれないけど……それは仕方ないだろ?」
妹「……もういいです。さようなら」
兄「お、おい……」
兄「……ま、いいか」
兄「グフフ、冷房の効いた部屋でAVでも見るか」ガサゴソ
妹「……っ!」ガチャ
兄「うぉっ!!」
妹「ふぅ……」ゴロン
兄「おい、お前」
兄「お前自分の部屋に戻ったんじゃないのか?」
妹「お菓子とジュースを取りに戻っただけです」
兄「……さては暑くて部屋にいられなかったんだな?」
妹「そ、そんなことないですからっ!」
兄「いや、100パーそうだろ……」
妹「ふー、寒い寒い」ゴロゴロ
兄「あのさ、俺テレビ(AV)見たいんだけど」
妹「見ればいいじゃないですか。邪魔はしませんよ」
兄「居るだけで邪魔なんだが……」
妹「兄さん、マンガ取ってください」
兄「ほれ……」ヒョイ
妹「ありがとうございます」
兄「夜になれば多少涼しくなるだろうから、その時は戻るんだぞ?」
妹「分かってますよ」ポリポリ
兄「俺にもくれ、そのお菓子」
兄「ふー、夜もちょっぴり暑いな……」
兄「でも、これくらいならエアコンつけずに済みそうだな」
兄「四六時中つけてると、それこそ体に悪いからな」ピ
兄「さ、寝るか……おやすみなさーい」
兄「……」
ガチャ
妹「…………」ピッピッピ
ブオーン
兄「おい」
妹「ひぃっ!」
兄「起きてたんですかじゃない。お前何してくれちゃってんの」
妹「こ、これはですね」
兄「さては、エアコンの涼しさにハマったな?」
妹「ちちち違いますっ!」
兄「だったら何だ」
妹「ちょっと寝苦しいから、兄さんが汗かいて臭くなったら大変ですから」
兄「お前俺を傷つけたいのかバカにしてるのかどっちなの?」
ブオーン
妹「あー、寒いですね」
兄「話をそらすんじゃない」
妹「何を根拠にそんな」
兄「その手の枕と毛布は何だ?」
妹「あ、あうぅ……」
兄「全く……エアコンつけたいならそういえばいいのに」
妹「……もういいです、戻って寝ます」
兄「いいよ、ほら。ベッド使っても」
妹「えっ」
兄「涼みたいんだろ?俺は床で寝るからさ」
妹「……本当にいいんですか?」
兄「おう、気にするなよ」
妹「床、いたくないですか?」
兄「痛いに決まってるだろ、背中もケツも痛いよ」
妹「……」
兄「まぁいいよ。おやすみ」
妹「い、一緒に寝てあげてもいいですよ兄さん」
兄「それは、遠慮しとこうかな……」
妹「……」ピッピッピ
兄「おい、なんでリモコン弄ってるんだ?」
ブオーン
兄「さぶっ!」
妹「……一緒に寝てあげてもいいですけど」
兄「なんて奴だ……」
妹「家主を床で寝せるのは可哀想ですからね」ピト
兄「やっぱり、くっつくとちょっと暑いかな……」
妹「…………」ピッピッピ
兄「おい、温度下げすぎ」
妹「丁度いいくらいですよ、兄さん」
兄「……」
妹「おやすみなさい、兄さん……」ウツラウツラ
兄「さ、さぶいっ……」
兄「ただいまーっと」
ブオーン
妹「ぐー……すぴぴぴぴ……」
兄「あーあ、だらしない格好で昼寝して……パンツまで見えちゃってるじゃないか」
妹「すーすー……涼しい……です……すや……」
兄「すっかり冷房にハマってしまったようだな」
妹「あ……兄さん、おかえりなさい……」
兄「エアコン使うのはいいけど、あんまり温度下げない方がいいぞ?」ピッピ
妹「あっ!何するんですかっ」
兄「うわわ」
妹「最適な温度に設定してるんですから、勝手にいじらないでください」ピッピ
兄「もはや誰の所有物かもわからなくなってるな」
兄「うん、冷房代入れることがエアコン買う条件だったし」
妹「兄さんのそういうところ、いいと思います」
兄「つーか、なんか部屋が狭くなってるような……なんだよこれ」
妹「私のタンスとベッドも、ここに置かせてもらいました」
兄「なんてことしてくれてんだよ」
妹「汗だくになって着替えるの嫌なんです」
兄「涼を取るのがどうのこうの言ってなかったか?この前まで」
妹「エアコンほど効果的に涼を取れるものもないですよ?」
兄「ダメだこいつ……はやくなんとかしないと」
妹はついてこないぞ
ブオーン
兄「うーん……涼しいな……ちょっと寒いくらいだ」
妹「これこそ日本の夏ですね」
兄「風情がないけどな……」
妹「風情なんて後からついてくるものですよ、兄さん」
兄「それっぽいこと言ってるけど、全然中身のない発言だな」
妹「はー、涼しいですっ」
兄「あ、時間だ……」
妹「またアルバイトですか?」
エアコンはついてこないぞ
おかね が たりない!
妹「頑張ってきてくださいね、応援してます」
兄「お前はどうするんだ?夏休みなのに出かけないのか?」
妹「ここより外に一歩も出ようと思いませんね」
兄「友達いないの?」
妹「い、いますからっ!ちゃんとっ!」
兄「ならいいけどな……じゃ、行ってくる」
妹「今日も暑くなりそうですね♪」ピッピ
兄「完全に乗っ取られたな……俺の部屋」
妹「エアコンっていいですね……」
妹「もう、エアコンの無い生活には戻れそうもないです」
妹「……えーっと、たまにはドライにしてみましょうか」ピッピ
ブオオオオーン
妹「うーん、あんまり変わりないですね……」
ブオオオオオオオオオオ
妹「きゃー!涼しいですねっ♪」
妹「ふむふむ、『リズミカル送風』……」ピッピ
ブオオオブオオブオブオ
妹「なるほど、自然の風に近い感じなんですね……」
妹「意表をついて暖房を入れてみたり♪」ピッピ
フィイイイイイ
妹「……と、ここで『パワフル冷房』をっ」ピッピッピッピ
ガコンッ……!
妹「えッ……」
妹「あの、もしもーし……」ピッピ
…………
妹「もしもーし、さっきまでのは冗談ですよー……」ピッピ
シーン……
妹「……こ、これはまさか……」ピッピッピ
妹「壊れた……?ひぃいいいいいいいッ!」ピッピッピピッピッピ
妹「う、動かないですっ!全然反応が無いです……」
妹「ど、どうしましょう……これ……」
妹「動いてっ……動いて下さいぃいいいい」ピピピピピ
フィイイイイイイイイ
妹「!?」
妹「う、動いた……っ?やりましたっ……」
妹「って、なぜ暖房が……冷房は……」ピッピッピ
妹「て、『点検』マークってなんですか!?取扱説明書はっ!?」
妹「兄さんが帰ってくる前に……何とかしないとっ!」
妹「幸い夜までは時間があるはずです……」
兄「ただいまー」
妹「!?」
妹「お、お帰りなさい兄さん」
兄「おう」
妹「(まずいです……非常に)」
兄「あれ?なんでエアコンつけてないんだ?」
妹「」ドキ
兄「我慢しなくていいんだぞ?俺が買った奴だけど別にさ」
妹「(さっきまでいいようエアコンで遊んでました……)」
兄「ちゃんと電気代も払うことになってるし、えーと、リモコンは」ガサゴソ
妹「だめぇえええええええっ!」
兄「うぉっ!」
妹「えーと、そのぉ……ですね」
兄「あんなにエアコンお気に入りだったじゃないか」
妹「そ、そうでしたか?」
兄「今日は暑いし、俺もうるさい事言わないからつけようぜ。俺もう汗かいちゃって……」ガサゴソ
妹「だめですぅううううっ!!」
兄「うわわっ!なにするんだ」
妹「はぁはぁ……」
妹「(ど、どうしたら……一体どうしたらこの場を)」
兄「そんなに汗かいちゃって、暑くないのか?」
妹「(汗と冷や汗でベトベトに……うぅ、暑いです……)」
兄「もしかして具合悪いとか?」
妹「そ、それですっ!あぅう……」ヘナヘナ
兄「だ、大丈夫かおいっ!」
兄「だ、大丈夫か?」
妹「こ、これがうわさに聞く冷房病かも……知れないです」
兄「マジで」
妹「少し横になってれば治りますから……部屋に連れてってください」
兄「わかった、しっかりつかまれ」
妹「(ほっ……兄さんが天然で助かりました)」
兄「あ、でもお前、布団俺の部屋に持ってきてるじゃん」
妹「ギョギョ」
兄「ここで横になってろよ。今エアコンもつけてやるから」ピッピ
妹「エアコンはダメですぅううううっ!」
兄「そういうもんなのか?」
妹「そうです……ですから、どこか風通しの良いところに私を置いて下さい」
兄「うーん、それじゃあ居間で休むか?」
妹「は、はい……お願いします」
兄「その前にエアコンを入れて部屋涼しくしておこうっと」ピッピッピッピ
妹「いやぁあああああああああっ!」
兄「あれ、なんだ点検って……?」
修理屋「それでは失礼しまーす」
兄「どもども」
妹「はぅう……」
兄「……」
妹「……」
兄「こら」コツン
妹「痛いですー……」
兄「壊したんなら初めからそう言えよな」
妹「保証書なんて便利なものがあるんですね……はぁ」
兄「もしかして怒られると思って隠してたのか?仮病まで使って」
妹「うぅ……ごめんなさい、兄さん」
妹「はい……ごめんなさい」
兄「……」
妹「これで、今日からまた蒸し暑い日々が続くんですね……」
兄「……」
妹「あせもができたり、睡眠不足になったり、一日に何度もお風呂に入ったり……」
兄「反省してる?」
妹「結構、してます」
兄「……ならいいよ、好きなだけ使っても」
妹「わ、わかりましたっ!」
兄「急につけたり消したりすると故障の原因になるっていってただろ、さっきの人」
妹「タトゥーのように心に刻まれました」
兄「よし、じゃあさっそく」ピッピッピッピ
妹「兄さんっ!」ギュ
兄「こら、暑いんだからあんまりくっつくなよっ……と」ピ
ガコンッ……
妹「えッ……」
兄「なんでやねん」
第一話~敬語妹エアコンにハマるの巻~完
第二話はよ
※dat落ち
Entry ⇒ 2012.08.04 | Category ⇒ 男女「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
番長「……変身」
陽介「わ、悪い、もう一度説明してくれ」
悠『だから、仮面ライダーになるんだ、いや、なるらしい』
陽介「……誰が?」
悠『だから俺たちが』
陽介「え、えっとー……」
悠『とにかく説明したとおりだ、皆を集めておいてくれ、俺は頑張っても明日にならないとそっちへはいけない』
陽介「よ、よくわかんねーけど、まあお前が言うなら本当なんだろうな」
悠『頼む』
陽介「おう」
クウガ以降の平成ライダーのみ登場します
昭和ライダーがどうとかではなく、単純に知識があいまいのためです
またP4Gなどのネタバレなど多少あるのでご了承を
陽介「…つーわけだ、わかったか?」
完二「いや、全然わかんねーっす」
陽介「あんでだよ!わかれよ!」
りせ「えーっと、直斗、まとめて?」
直斗「ぼ、僕ですか?えーっと、まとめると……」
イゴール「ようこそ」
悠「……今度はなんだ」
イゴール「そ、その……マーガレット、説明を」
マガレ「は、はい、お客様、今宵お呼びしたのは……」
悠「また、シャドウなのか……?」
マガレ「いえ、私たちにも詳しくは不明なのですが、世界が浸食されようとしています」
悠「世界が?」
マガレ「はい、この世界とは違う何かがこの世界に干渉しているようです」
悠「それでなぜ俺が」
マガレ「世界の浸食が稲羽市から始まっているのです」
悠「!?」
悠「それで、どうすればいいんだ」
マガレ「仮面ライダーに変身していだきます」
悠「……は?」
マガレ「仮面ライダーです」
悠「え、えー……」
マガレ「この世界に干渉し、浸食しようとしている存在は仮面ライダーでなければ倒せません」
悠「そ、そんなことができるのか?」
マガレ「可能です、あなたと、あなたと絆を築かれた方々であれば、素養はあります」
マガレ「はい、運が悪ければ本日よりその浸食は始まります」
悠「今日からだと!?」
マガレ「それでは、よろしくお願いします」
悠「待て、変身というならベルトは?」
マガレ「それは次第に備わります、誰に、どのライダーかはわかりませんが……」
悠「……随分と今回はあやふやだな」
マガレ「わたくしたちもこのようなケースは初めてですので、申し訳ありません」
悠「とにかく急ぐか、部屋を出たら朝になってるな?」
マガレ「はい、いってらっしゃいませ」
陽介「そ、そうだ!そういうこと!」
クマ「ナオチャンは説明はうまいクマ、それに比べてヨースケは……」
陽介「るっせぇよ!まあ、これでわかったな?」
雪子「わかったには、わかったんだけど」
りせ「仮面ライダーって……」
千枝「ほ、ホントに変身できんの!?」
陽介「ノリノリ!?」
雪子「ち、千枝?」
千枝「どうしよー!何になれるんだろ!ブラック!?RX!?」
りせ「ブラック……?」
完二「あーブラックってのは俺らが生まれる前にやってたやつな」
雪子「へ、へー、仮面ライダーっていろいろいるの?」
直斗「僕は少しは、ですが……」
りせ「私は仕事でたまに仮面ライダーに出てる人と一緒になってくらいで……」
雪子「ごめん知らない」
クマ「フォーゼは見てるクマ」
陽介「まあ、そんなもんだろうな、完二はわかるだろ?」
完二「え、まあ、一応」
千枝「なんでよ!仮面ライダーだよ!?」
陽介「落ち着けって!とにかくだ、ここに資料を持ってきた、クウガ以降だけどな」
雪子「こ、こんなに……?」
陽介「悠の話だと、イメージを持つことが大事らしい」
千枝「DVDならうちに全部あるよ?」
陽介「お前には必要ないようだな……」
千枝「……うーん……変身!」
陽介「何も出ないな」
千枝「イメージは出来てるんだけどなー」
雪子「えっと……あ、このライダー赤い……」
りせ「私はどちらかといえばヒロインな気が……」
完二「あーやっぱファイズは格好いいっすねー、剣もいいっすけど」
クマ「イー!」
直斗「それはショッカーです」
キャー!!
直斗「!?……行ってみましょう!」
完二「……マジで出んのかよ」
陽介「この下だな、いくぞ!」
ジュネス 1階
???「……ガアアアアア」
客A「なによ、あれ!!?」
客B「ば、化け物だあああ!」
陽介「あれか!?ライダー博士あれはなんだ」
千枝「グロンギ……でもあんな言葉じゃないし、なんかいろんなのが混ざって……なんか黒いし……」
直斗「とにかくなんとかしないと……」
りせ「でもまだ変身が!」
完二「だからって、黙ってみてられねぇだろ!!」
陽介「いいぞ、クマ!」
雪子「待って、あそこに男の子が!」
完二「くそがああああああ!!」
男の子「ママー!!」
完二「あぶねーぞ、こっちに来い!」
陽介「待て、おいマジかよ、まだあそこに人が……」
母親「その子を連れて逃げて!」
男の子「ママー!ママー!」
???「……ニンゲン……」
クマ「まずいクマ!」
千枝「くっ!」ダッ
雪子「千枝!?」
???「……ナンダ」バキッ
千枝「きゃあああ!」
りせ「千枝センパイ!!」
完二「やめろおお!こっちこいや!」
陽介「無茶だ!完二!」
千枝「…っ……なんでよ、イメージならできてるのに、なんで、私……」
雪子「千枝!私たちはこの子とまず逃げないと!」
男の子「ママ……」
千枝「……大丈夫、キミのママは私が助けるから……」
りせ「ダメだよ、逃げないと!!」
千枝「この町は私が守るんだ、……大丈夫、見てて、私の……」キュイーン
雪子「ベルト……!?」
千枝「……変身!」
???「ガアアアア!!……グハッ」
クウガ(千枝)「お待たせ、もう大丈夫だよ!」
完二「里中先輩……?」
陽介「クウガ、か」
クウガ(千枝)「あんたなんかにこの町は滅茶苦茶にさせない!」
???「……クウガ?」
クウガ(千枝)「はあああ!」バキッ
???「グガッ!?」
雪子「千枝すごい……」
直斗「クウガ、あれはマイティフォームですね」
クウガ(千枝)「はあああああああ、おりゃあああああああああ!!!」
???「ガアアアアアアアアアア」バーン!!!
クウガ(千枝)「はあ……はあ……」
雪子「千枝!!しっかり!」
千枝「ごめん、ちょい疲れた……」
陽介「ったく無茶しやがって」
男の子「ママー!」
母親「よかった……ありがとう、本当にありがとう!」
千枝「はは……私にも守れた……」
直斗「しかし、これはまずいですね、敵は予想以上です、おそらく警察では何も……」
陽介「だな、俺たちも早く変身できるようにならないと、里中に負担がかかっちまう」
雪子「うん、知識を叩き込む」
クマ「変身!……変身!」
完二「いや、お前ベルトがまだ……」
堂島「お前ら……こりゃいったいどういうことだ」
陽介「堂島さん!」
堂島「……説明、できるな?」
直斗「ここは僕が説明します」
堂島「……信じられんが、お前らが言うなら本当なんだろうな、……それに」
クウガ(千枝)「……」
堂島「本当に変身しちまうとは……」
直斗「迷ってる場合ではありません、急いで対処しないと」
堂島「わかってる、とにかく今変身出来る者は署で保護する、いいな?」
千枝「……はい」
完二「うっす」
クマ「クマ」
千枝「大丈夫大丈夫、すぐ飛んでいくからさ!」
りせ「センパイ……」
雪子「りせちゃん、行くよ」
りせ「雪子センパイ?」
雪子「私たちが多分一番知識が少ないんだから急がないと……」
りせ「……うん」
直斗「僕もみなおs……じゃなくて、勉強しますね」
陽介「よし、そんじゃ解散だ」
千枝「……」
堂島「少しは寝とけ、明日つらいぞ」
千枝「でも……」
堂島「大丈夫だ、化け物の情報はまだない、不幸中の幸いだな」
千枝「……」
堂島「何かあれば必ず起こす、だから寝とけ、いいな?」
千枝「はい」
堂島「……仮面ライダー、か」
陽介「変身中は寡黙に、寡黙に……」
完二「上等じゃねぇか、いいの引いたぜ」
クマ「うお!?喋ったクマ!」
雪子「なんか耳鳴りが……そんなことより、勉強……俺のことを好きにならない奴は……?」
りせ「こう指をピーンと……」
直斗「な、なんですか!あなたたちは!?」
『未確認生命体を八十神高校にて目撃との情報あり、繰り返す……』
千枝「いかなきゃ!」
堂島「ちっ、来たか……車に乗れ!」
高校 校門前
???「……ウガアアア」
千枝「……いた」
堂島「夏休みだったからよかったものを……学校がめちゃくちゃだな」
千枝「許さない……いきます!……変身!」
???「クウガ……」ダッ
クウガ(千枝)「速い!?それならドラゴンフォームで!」
???「グウウウウ」
クウガ(千枝)「負けるかあああ!」
同時刻 商店街
???「ニンゲンタクサン……」
オイナンダアレ ナンカノサツエイカ? バ、バケモノダアア
???「……タクサンヤレル」
同時刻 ジュネス
???「ココダレモイナイ……」
堂島「なに?商店街とジュネスに!?」
クウガ(千枝)「行ってください!ここは私が!」
堂島「くそっ!すまんが、頼んだ……あとこれを貸す、例外中の例外だ」
クウガ(千枝)「じゅ、銃!?」
堂島「頼んだぞ」
クウガ(千枝)「はい!!……ペガサスフォーム」
???「ニンゲンドコ……」
「探したっていねーよ」
???「ア……?」
陽介「……はああああ……変身!」
???「……アギト」
アギト(陽介)「……よし」ダッ
同時刻 商店街
???「ニンゲン、コロス」
完二「おい、待てや、バケモンが」
???「……ダレ」
完二「いくぜ、ヘシン!!」ターンアップ
完二「ウェエエエエエエエエエイ」
???「ブレイド……」
ブレイド(完二)「ウェイ!」バキッ
アギト(陽介)「はあ!」
???「グゥ……」
アギト(陽介)「記憶喪失とかになるのかと思ったけど、まあそんなことはねぇよな……」
???「ツヨイ……」
アギト(陽介)「これなら……いける!おりゃ!」
???「グガァ」
アギト(陽介)「いくぜ……はあああああああ……」
???「アギト、アギトオオオ」
アギト(陽介)「はあああ……たあああああああ!!」
???「グワ!……ギャアアアアア!!!」バーン
アギト(陽介)「…よし」
???「ナニイッテル…?」
ブレイド(完二)「喋り方は真似る必要ねぇか……」
???「ガ?」
ブレイド(完二)「ウェイ!」ガキッ!
???「ガァ!……ナンダオマエ……」
ブレイド(完二)「あ?仮面ライダーだ、知ってんだろ」キック サンダー マッハ …ライトニングソニック
ブレイド(完二)「ウェェェェェェェイ!ウェイ!」
???「ガアアアアアアアア!」バーン
ブレイド(完二)「しゃあ!」
クウガ(千枝)「はあ!」
???「グウウウ……」
クウガ(千枝)「よし、とどめ……」
「ナニヲヤッテイル……」
クウガ(千枝)「え、もう一匹……?」
??A「グウウウ……」
??B「シッカリシロ、タオセナイヤツジャナイ」
クウガ(千枝)「なんか普通に喋ってるんだけど……」
??A「ウガアアア!」
クウガ(千枝)「やばい、マイティに……きゃあ!」
??B「オソイ」
クウガ(千枝)「っ…くっ!…いやっ!あぁ……!!」
??A「ヨワイ」
??B「ソウダヨワイ」
「千枝……いまいくからね!」
「……変身!!」
「よしっ!」 ブゥン
??A「イクゾ……ガアアア!!…グガッ!?」
??B「……カガミノナカカラ……?」
クウガ(千枝)「りゅ、龍騎?」
龍騎(雪子)「千枝、お待たせ……私も守る、千枝を、皆を!」
??B「リュウキ……」
龍騎(雪子)「いくわよ!!」ストライクベント
??A「リュウ……?」
龍騎(雪子)「アギ!!」
??A「ギャアア!」
クウガ(千枝)「いや、それアギじゃないから……」
クウガ(千枝)「ちょっ!いきなり!?まあいっか、いくよ雪子!マイティフォーム!」
??B「ヤバイ……」
??A「エ」
龍騎(雪子)「はあああああ」バッ
クウガ(千枝)「はああああああ」バッ
龍騎(雪子)&クウガ(千枝)「たああああああああああ!!!」
??A&??B「ギャアアアアア!!」バーン
陽介「里中か?こっちは終わった、今からそっちもか?」
陽介「よし、ならどっかで合流を……ん?わりぃ、完二からだ、いったん切るぞ」
陽介「完二か?どうした?」
完二『やべえっす!商店街に何匹も!!』
陽介「わかった!今行く!待ってろよ!」
完二『うっす!おらあああああああ!!』
陽介「くそっ!……里中か!?商店街だ!」
陽介「待ってろよ……」
完二「くそ、変身解けちまった……」
???「タオセル」
???「シャドウヨリヨワイ」
完二「お前ら、やっぱシャドウなのか!?」
シャドウA「シャドウ、デモシャドウヨリツヨイ」
シャドウB「チカラテニイレタ」
完二「くそっ……確かに強えな……」
シャドウA「シネ……ガハッ!?」
シャドウB「カブトムシ……?」
完二「あれは……」
完二「……りせ?」
りせ「鍋に入れるなら豆腐は木綿……、それを破るやつは豆腐の角に頭をぶつけろ、と」
シャドウA「は?」
シャドウB「は?」
完二「ノリノリだな、おまえ……」
りせ「変身!」HENSHIN
シャドウA「アレハカブト……」
りせ「……あれ?あ、そっか、えーっと……」
シャドウB「タオス!!!」
りせ「なんだっけ、えっとー……キャストオフ?」CASTOFF
シャドウB「ガハッ!」
りせ「これこれ!」CHANGE BEETLE
シャドウB「グウウ……」
カブト(りせ)「一対二でもカブトなら……いっくよー!」
「二対二ですよ」
カブト(りせ)「ん?もーいいとこなのにー!」
完二「直斗!」
直斗「僕もいきます!」オレサマニイカセロ! イヤココハボクガ ワイヤ! エーボクガイキタイ!
直斗「あーもう!ちょっと黙っててください!力だけ貸してくれればいいですから」
完二「え、それ可能なのか……」
直斗「……変身」ソードフォーム
電王(直斗)「僕……参上!」
完二「……な、直斗……」
シャドウD「いくか・・・」
クマ「待つクマ!!」
シャドウC「ん?」
クマ「クマが相手クマ!」
シャドウD「お前……なぜ戦う……?」
クマ「へ?」
シャドウC「お前はどちらかといえば我々に近い……」
シャドウD「人間じゃない……」
クマ「そ、それは……」
シャドウC「なぜ人間じゃないものが人間の味方をする……」
クマ「く、クマは人間クマ!!」
シャドウD「違うお前はシャドウ……」
???「そんなの関係ない!」
マリー「なんとか間に合った……もうびっくりした、なんかすごいことになってるし」
アレッテテンキヨホウシノ? マリチャーン! シャシンシャシン
シャドウC「……お前も人間じゃないな」
マリー「そうよ、でも私は皆が好き、ここが好きなの」
クマ「……そうクマ、人間とかシャドウとかじゃない、クマはクマクマ!」
マリー「人の願い、私はそれを守るために戦う」
クマ「人間とか、そうじゃないかじゃないクマ!皆を守るのが仮面ライダークマ!」
マリー「いくよ」カシャ……standing by
クマ「キバット!!」キバッテイクゼ!ガブット!
マリー&クマ「変身!」complete キュイーン
ファイズ(マリー)「よし!」
キバ(クマ)「ボコボコにしたるクマ!」
シャドウA「マタカワッタ……」
カブト(りせ)「は!……って、ちょっと二人ともなんでこっち来ちゃうの!?」
キバ(くま)「おお!りせちゃんクマ!」
ファイズ(マリー)「なんか逃げるんだもん」
シャドウC「かたまって一気にいくぞ……」
シャドウD「お前たち何をおされてる……」
カブト(りせ)「ほら!なんか気合はいちゃった!」
電王(直斗)「なんだか強くなってるような、くっ、これで……泣けるで!おりゃ!」アックスフォ-ム
ファイズ(マリー)「わかったよ、じゃあいくよ、アクセルフォームっと」
カブト(りせ)「ったく……」Clock Up
ファイズ(マリー)「えーっと……」Start Up
シャドウC「な……」
カブト(りせ)「はあ!!」
ファイズ(マリー)「たあああああああああ!!」
カブト(りせ)「ふぅ……」Clock Over
ファイズ(マリー)「よしっと」Time Out
シャドウA&B&C&D「ぐわあああああああ!」
クマ(キバ)「何が起きたクマ!?」
直斗「クロックアップとアクセルフォームでしたっけ、いまのうちですね、とどめといきましょう!答えは聞いてない!」
シャドウA「ウガアアア!」
直斗「僕の……超必殺技!!せやあああ!!」
シャドウA「ウガッ!……アアアアアアアアア!」ドーン
クマ(キバ)「オーナオチャンすごーい!よし、クマも」ウェイクアップ!!
シャドウC「なに、夜に……?」
クマ「とぅ!!……はあ!!!」
シャドウC「な、に……」ドーン
シャドウA「ウガアアア!」
電王(直斗)「僕の……超必殺技!!せやあああ!!」
シャドウA「ウガッ!……アアアアアアアアア!」ドーン
キバ(クマ)「オーナオチャンすごーい!よし、クマも」ウェイクアップ!!
シャドウC「なに、夜に……?」
キバ(クマ)「とぅ!!……はあ!!!」
シャドウC「な、に……」ドーン
シャドウD「何をやって……」
ファイズ(マリー)「ん?準備」Exceed Charge ファイズ(マリー)「たぁ!」
シャドウD「な!?うごけ……」
ファイズ(マリー)「はああああああ!」
シャドウD「そんな……」サラサラ
カブト(りせ)「あれ、砂になちゃった……」
シャドウB「ヨソミスルナ!」
カブト(りせ)「てやっ!」
シャドウB「グッ!?」
カブト(りせ)「こっちもいっくよー」One Two Three
カブト(りせ)「……ライダーキック」カシャ Rider Kick
シャドウB「ウガアアアアア!!」
カブト(りせ)「せやぁ!!!」
シャドウB「ガアアアアアアアアアア!」ドーン
陽介「よし、もうすぐ着くな」
千枝「花村!」
陽介「里中!天城!」
雪子「合流出来たね」
陽介「よしいくぞ」
シャドウ「まて……」
千枝「出たなー……へn」
堂島「待て、ここは俺がやる、お前ら先に行け」
陽介「でも堂島さん!」
堂島「おっさんにも少しは働かせろ、大丈夫だ、鍛えてるからな」
千枝「!?……行こう」
雪子「でも!」
千枝「大丈夫、……お願いします!」
堂島「ああ」
堂島「俺はな、ガキの頃から仮面ライダーが好きでな」
シャドウ「何を……」
堂島「夢ってのは叶うもんだな」カシャ キィィィィン
シャドウ「!?」
堂島「はああああああああああ……たああ!!」
シャドウ「鬼……」
響鬼(堂島)「さあ、来い化け物……」
陽介「お、いたいた、無事か!?」
完二「花村先輩!遅いっすよ!」
りせ「もう全部やちゃったもんね!」
直斗「ええ、さすが俺さm……だから出てこないでください……」
マリー「なんか入口にもいるっぽいけど?」
千枝「大丈夫、堂島さんが戦ってくれてるから」
完二「ど、堂島さんが?」
雪子「ん?太鼓の音?」
シャドウ「ぐが……火を……」
響鬼(堂島)「俺は町を人を守るためにデカになったんだ、お前らにこの町はやらせねえ!」
シャドウ「つ、強い……」
響鬼(堂島)「鬼の堂島をなめるなよ……!いくぞ……音撃打火炎連打の型!」
シャドウ「ぐはっ!」
響鬼(堂島)「はあ!おりゃ!はああああ!おりゃああ!」ドン!ドン!ドン!
シャドウ「ぐはあああああ」ドーン
響鬼(堂島)「……よし」
雪子「うーん……」
完二「まだ戦いたりねーっすよ」
陽介「遊びじゃねーんだからよ……」
マリー「……くる」
シャドウ「あいつらは倒されたか……」
陽介「きたな……いくぜ変身!」
千枝「花村!?」
アギト(陽介)「おりゃあ!……あれ?」
シャドウ「アギトか……ふん!」
アギト(陽介)「くそっ!なんか見切られてる……」
直斗「やはりあのシャドウたちは進化していってるようですね……」
マリー「あいつ、強いよ……」standing by
???「ここは任せてくれ」
悠「通りすがりのペルソナ使い、もとい仮面ライダーだ、覚えておけ」カメンライド ディケイド!
千枝「おのれディケイド!!
雪子「ち、千枝?」
陽介「あーそりゃいわゆるお約束だ」
ディケイド(悠)「さあ行こうか」
シャドウ「ディケイド……」
ディケイド(悠)「はっ!!……チェンジ」カメンライド クウガ!
シャドウ「なに?クウガ……くっ!」
直斗「動きが速い!?」
ディケイド(悠)「なら……」カメンライド カブト! ClockUp
シャドウ「なに!?ぐはっ!」
千枝「それがディケイドだもん!いけえ!ディケイド!!」
完二「里中先輩ディケイド好きなんですか?」
千枝「仮面ライダーはみんな好きに決まってるでしょ!!」
クマ「愛を感じるクマーさすがチエチャン」
ディケイド(悠)「次」カメンライド リュウキ!
シャドウ「くっ……」
ディケイド(悠)「いくぞ」ファイナルアタックライド リュリュリュウキ!
シャドウ「龍騎か……」
ディケイド(悠)「はあああああああ!」
シャドウ「ぐううう……効かん!」
ディケイド(悠)「なるほど……仕方ない」
クウガ!アギト!リュウキ!ファイズ!ブレイド!ヒビキ!カブト!デンオー!キバ!ファイナルカメンライド
千枝「きたあああ!!」
りせ「え、なにあれ……ださ……」
千枝&完二「ださくない(ねぇよ)!!」
雪子「かっこいい……」
直斗「どれが一般人の感覚なのでしょうか……」
ディケイド(悠)「さて、決めるか」ファイナルアタックフォームライド アアアギト
陽介「ん!?俺か!?うおおおおおおおお!?」
ディケイド(悠)「はあああああああ」
アギト(陽介)「うおおおおおおお」
シャドウ「ぐっ……」
ディケイド(悠)&アギト(陽介)「たああああああああ!!」
シャドウ「ぎゃああああ!」ドーン
陽介「よく来たな、相棒!」
直斗「5月に続き今回もバタバタして申し訳ありません……」
完二「お久ぶりっす!」
悠「……完二?なんだその髪」
完二「い、いやこれは、その……」
雪子「やっぱり気になるよね…・・・ぷっ……あはははは!!」
クマ「それにしてもセンセイはやっぱりお強いクマ」
マリー「うん、かっこいい、大好き」
りせ「ちょっとお!!?」
千枝「また始まった……鳴上君、これでもう全部かな?」
悠「どうだろう……まだなにかが……」
キャアアアアア
Aパート終了
悠「行ってみよう」
ナニコレ イヤダコワイ ノロイダアアア エエイウロタエルナ
千枝「なにこれ!?空が割れてる!?
直斗「これはまさか空間に……」
マリー「世界が崩れようとしている、これまずいよ」
陽介「なんでだよ、シャドウは倒したはずじゃ」
謎の男「……シャドウと呼ばれる存在は私たちが利用したにすぎない」
直斗「後ろに!?」
悠「お前は誰だ」
謎の男「私はとある組織の者だ、君たちのおかげで実験は成功だよ」
完二「実験だぁ!?」
直斗「お前たちがやったのか、これを……」
謎の男「我々はこの超自然的な現象を利用したにすぎない」
悠「どういうことだ」
謎の男「世界の浸食により、本来ならばこの世界は崩壊する予定であった、干渉を受けたシャドウによってね」
謎の男「しかし、君たちがシャドウを倒したおかげで無事に世界が存続そしてつながったのだよ、まだ不安定ではあるが」
りせ「私たちがあの穴を……」
謎の男「まあ大半はこの力によるものだがね」
陽介「なんだありゃ……スイッチみたいな……」
マリー「あれを奪って壊せばまだ救える」
悠「本当か?」
マリー「まだ世界は修復可能だよ」
謎の男「君たちが受けていた力を断ち切らせてもらった、君たちにもう先ほどまでの変身は不可能」
陽介「そ、そんな……」
悠「変身が……」
謎の男「さてと、ヤミーやドーパントたちにやらせてもいいんだが、君たちはこいつが相手になるだろう」
完二「てめぇがきやがれ!のわっ!」
悠「お前は……」
「ここは……」
悠「足立さん……」
足立「ここは商店街、なぜ……」
謎の男「君たちに恨みがあるこいつにやられるのは本望だろう?」
堂島「足立!馬鹿な真似はよせ!!」
足立「なるほど、そのためにわざわざ……」
謎の男「君には王蛇の力を与えてる、さあ変身しろ」
悠「足立さん……」
足立「また随分おかしなことになっているんだね、……変身か」
謎の男「さあ、恨みを晴らす時が来たぞ、やれ」
謎の男「なに!?」
足立「勘違いしないでほしい、僕はこの子たちに恨みなんてないんだよ」
謎の男「そんな、バカな……、お前はこの世界での敵のはずじゃ……」
足立「僕を利用するならもう少しこの世界を知ってからするべきだよ」
堂島「足立、お前……」
足立「堂島さん、この騒ぎが終わったら必ず戻ります、今は僕にも手伝わせてくださいよ」
堂島「……ったく、嘘だったらキャベツを死ぬほど食わせてやる」
足立「……変身」カメンライド ディ-エンド
ディエンド(足立)「ほら、君も手伝いなよ」
悠「でも、俺は……」
ディエンド(足立)「おいおい、僕と戦ったときの君はそんな諦めがいいガキじゃなかったろ?」
悠「!」
ディエンド(足立)「仮面ライダーはまだまだいるだろ?」
悠「仮面ライダー……」
???「そうだ、鳴上!」
悠「あれは……」
長瀬「いくぜ、一条!」
一条「おう、長瀬!」サイk
謎の男「やれ」
一条「どわああああああ」
長瀬「一条ー!!」
陽介「あいつら何しにきたんだ……」
悠「わ、わかった」
長瀬「花村ー!受け取れーーー!!」
陽介「おうよ!」バシッ
謎の男「させるか!」
ディエンド(足立)「おっと、変身中に攻撃は無粋だろ」バンバン
陽介「いくぜ!相棒!」サイクロン!
悠「ああ、陽介」ジョーカー!
悠&陽介「変身!!」サイクロン!ジョーカー!
千枝「Wだああああああ!!」
W(悠&陽介)「さあ、お前の罪を数えろ」
完二「誰か花村先輩受け止めてやれよ!」
W(悠)「待て!」
ドーパント「ココカラハイカセナイ」
W(陽介)「やるしかねぇな」
W(悠)「ああ、いくぞ!」
ヤミー「さs」
ディエンド(足立)「こらこら、僕を忘れるな」
堂島「よし、これで……ん?こちら堂島、……なに?他にも出ただと?場所は!?ここだぁ!?」
りせ「なんかいっぱいきたぁ!!」
完二「やべぇ、数が多い…」
千枝「でも私たち変身……」
マリー「私がやる!」
マリー「大丈夫、できる……だってカミサマだもん」
直斗「それ言っちゃいますか……」
マリー「いくよ」カシャカシャカシャ
ヤミーB「しゃああああ!!」
マリー「変身!!」タカ トラ バッタ タ・ト・バ タトバタトバ!
雪子「なんかカラフルだね!」
直斗(僕も何か変身できないものでしょうか……でもWとられちゃったし……)
ヤミーB「ぐはっ!メダル……」
オーズ(マリー)「なんかしっくりこないな……」タカ カマキリ バッタ!
ドーパントB「かこめ!」
オーズ(マリー)「くっ!」
ディエンド(足立)「ほら、とどめだ」ファイナルアタックライド ディディディエンド
ヤミーA「ぎゃああ」バーン
ディエンド(足立)「数が多いな……」
完二「……」
雪子「完二くん?」
完二「俺もなんか変身できねぇのか!こんな多数じゃさすがにやられちまう!!」
直斗「巽君……」
ピカー
完二「ん?これは……」
完二「へっ、きやがったぜ」ブィンブィンブィンブィン 3…2…1…
完二「変身!!」
千枝「じゅ、準備しないと」
フォーゼ(完二)「宇宙キタアアアアア!!」 千枝「キタアアアアア!」
雪子「千枝元気だねー」
フォーゼ(完二)「巽完二!タイマンはらせてもらうぜ!」
直斗「いえ、すでにタイマンではないですが……」
W(悠)「陽介!」
W(陽介)「いつでもいいぜ!」
ジョーカー! マキシマムドライブ!
ドーパントA「なに!?」
W(悠&陽介)「ジョーカーエクストリーム!」
ドーパントA「割れた……ぎゃああああああ!!」ドーン
W(悠&陽介)「終わりだ」
ドーパントB「あがっ!あがっ!待て、それはそういう使い方じゃないんじゃ……」
フォーゼ(完二)「俺は元々こういう戦い方だ!おらぁ!」
千枝「完二くんすげー……」
直斗「大幅に何か間違えてる気がしますが」
ドーパントC[なんか押されてる……、はっ!あれは……」
オーズ(マリー)「せいやあああああああああ!」
ヤミーB「ぎゃあああ!」ドーン
オーズ(マリー)「次!」
ドーパントC「止まれ!こいつがどうなってもいいのか!」
クマ「あれは……ナナチャン!」
菜々子「クマさーん!おとうさーん!おにいちゃーん!」
堂島「菜々子おおおおおおおおお!!
ドーパントC「卑怯もラッキョウもあるか!」
雪子「なんとかしないと……でもどうやって……」
オーズ(マリー)「アイツサイテーバカキライ……皆力を貸して……」
りせ「え?なんか体が……わ!?メ、メダルが出てきた……?」
オーズ(マリー)「これだけあれば……はあ!」プリエステス ラヴァーズ フォーチュン プラヴァーフォーチュン!
千枝「ええええええ!」
ドーパントC「なんだ、あれは……」
オーズ(マリー)「消えろ!!」
ドーパントC「え、え、」
オーズ(マリー)「せいやああああああ!!」
ドーパントC「うわあああああああ!」ドーン
菜々子「う……ん?あ、フォーゼ!」
クマ「ナナチャン大丈夫クマか!」
菜々子「うん!」
直斗「しかし、なんでもありですね……」
オーズ(マリー)「そう?」
雪子「こいつら……許さない……」
千枝「ゆ、雪子……?」
雪子「私だって……!!」
オーズ(マリー)「これを!」
雪子「へっ?マリーさん、これバイクの!壊しちゃダメ!」
オーズ(マリー)「いや、そうじゃなくて……」
雪子「メモリ……?あ、これ」アクセル!
ヤミーD「ぐうううううううう!!」
雪子「変……身!」アクセル!
アクセル(雪子)「わ、赤ーい……、振り切るわよ!!」
ヤミーD[ぎゃあああ」
千枝「雪子、なんでセリフ知ってるんだろ……」
マリー(オーズ)「ほらまだあるよ!」ポイッ
千枝「これ……」
直斗「僕もですか!?……はっ!これは……!!!」
クマ「チエチャンどこいくクマ?」
直斗「では、僕からいきます!」スカル!
りせ「その白い帽子なに!?」
直斗「……変身」スカル!
スカル(直斗)「……さあお前の罪を数えろ」
千枝「このへんでいいか……」ガチャン!
千枝「変身!」
クマ「なんか飛んできたクマ!」
メテオ(千枝)「仮面ライダーメテオ、あんたたちの運命は私が決める!」
スカル(直斗)「さあいきますか……(スカル♪スカル♪)
メテオ(千枝)「フォーアチャー!!」
アチャー!! スチーム! スカル! ドリルオン
りせ「なんかもう私たち出番ない気がしてきた……」
クマ「まあクマたちは元々サポート役クマ」
オーズ(マリー)「さて私も行かないと」スター ジャスティス ワールド タージャールド
りせ「飛んだ……」
クマ「クマも戦いたいクマー!」
W(悠)「もう逃げられないぞ」
謎の男「ちっ、……あいつは……」
生田目「……ん?なんだ貴様はーうわーー」
W(陽介)「あれって生田目!?」
謎の男「少々駒不足何でな」シャドウ……
生田目「やめろお!ぎゃああああ!!」
シャドウドーパント「……素晴らしい力……はははは!!」
W(悠)「こいつは強い……」
謎の男「そして私も」カチッ
ニュクスゾディアーツ「ふははは」
W(悠)「こいつはまずい……」
シャドー「うおおおおお!?」
オーズ(マリー)「大丈夫!?」
W(悠)「来てくれたのか」
オーズ(マリー)「ライダーは助け合いでしょ!」
アクセル(雪子)「と、とまらないー!」
フォーゼ(完二)「しゃあああ!」
メテオ(千枝)「鳴上くん!花村!って、なにこいつら!?」
スカル(直斗)「どうやら、これで終わりのようだな……」
ディエンド(足立)「……」バンバン
ニュゾディ「ふはは、効かぬ……」
ディエンド(足立)「こりゃ、相当強いね……」
クマ「うーん……おおーなんか来ましたーーー!!」
りせ「ん……わ、ワイン?」
キバーラ「ふふ、お困りのようね」
りせ「な、なにこれ、虫!?」
キバーラ「失礼ね、ほら、変身したいんでしょ?」
りせ「う、うん……」
クマ「うーん、いいワインクマー、今クマのワインは芳醇したクマ!……変身!」
りせ&キバーラ「変身」
キバーラ(りせ)「みんなー!」
G(クマ)「クマも戦うクマ!」
W(陽介)「うお!なんだお前ら!」
メテオ(千枝)「なんでそれに……ナイトとか、G3とか、斬鬼とかあるでしょ!?」
キバーラ(りせ)そんなこと言われても……」
G(クマ)「クマはこれ気に入ってるクマ!」
ニュソディ「ふざけてられるのもいまのうちだ!はっ!!」
メテオ(千枝)「きゃあああ!」
アクセル(雪子)「千枝!いやああああ!」
フォーゼ(完二)「くそがああああ!ぐはっ!」
W(悠)「つ、強い……」
オーズ(マリー)「まずはあんたから!せいやあああああ!」
シャドー「ぐおおおおおおお、はあああ!」
オーズ(マリー)「きゃあああ!」
G(クマ)「マリチャン!どわああああ!」
キバーラ(りせ)「いやあああ!」
スカル(直斗)「大丈夫ですか!?くっ!」
ニュゾディ「弱いな……」
直斗「変身が……う…・・」
W(悠)「直斗を離せ!!」
シャドー「ふん!」
ディエンド(足立)「ちっ!ぐはっ……」
シャドー「お前も変身を解け、そうすればこいつは解放してやる」
W(悠)「……わかった……」
悠「これで……」
シャドー「馬鹿め!」
悠「うわあああああ!」
千枝「な、鳴上くん……」
陽介「はぁ、はぁ、相棒ーーー!!」
悠「陽介……来るな……」
ニュソディ「雑魚が」バシッ
陽介「ぐわあああああ!」
悠「陽介ー!!」
直斗「くっ、は、離せ!」
「諦めるな」
悠「!?」
「仮面ライダーってのは、そう簡単に諦めるもんじゃねぇんだ」
「笑顔のために戦うんだ」
「皆のために、自分たちのために」
「やらなきゃいけないことはわかってるはずだよ」
「お前の世界を守れ、旅は終わってないんだろう?」
「後悔してからじゃ遅いんだ、手を伸ばせ!」
悠「今の声は……」
悠「くっ!」
ラビリス「なに諦めてんの!?」
悠「ラビリス……!?」
ラビリス「諦めたら皆死んでしまうんよ!?」
悠「皆が……」
ニュゾディ「邪魔だ!」
ラビリス「きゃああ!」
悠「……もうやめろ……」
シャドー「ん?」
悠「俺の仲間をこれ以上傷つけさせない!」
ニュゾディ「何を言っている、お前にはもう」
悠「完二……これ使うぞ」
悠「……諦めるか、それが仮面ライダーだ」ブゥンブゥンブゥンウゥン 3・・・2・・・1・・・
悠「いくぞ、変身!」
シャドー「変身したところで!!」
フォーゼ(悠)「せやっ!」アラミタマオン
シャドー「なに!防いだ!??」
フォーゼ(悠)「こっちだ!」ジャックランタンオン
シャドー「炎だと!?」
フォーゼ(悠)「まずはお前からだ!」イザナギオン
シャドー「足が剣に……!!」
フォーゼ(悠)「はぁ!」イザナギ リミットブレイク
シャドー「く、くるな!くるな!」
フォーゼ(悠)「ライダーイザナギキーーーック!!」
シャドー「ぎゃああああああ!!」
フォーゼ(悠)「あとはお前だけだ」
ニュゾディ「私が倒せると思うのか?貴様一人で」
陽介「一人じゃねぇさ……」
千枝「うん、皆いるよ!」
雪子「仲間だもんね」
完二「一発決めてくれ!」
クマ「いつつ……センセイはサイキョークマ」
りせ「負けるはずない、皆一緒だもん」
直斗「ええ、それに仮面ライダーの力がある」
マリー「……絆の力もね」
フォーゼ(悠)「今から俺は超強くなる!」コーズミックオン
フォーゼ(悠)「皆の力で宇宙(世界)を掴む!」
ニュゾディ「なに!?」
千枝「やっちゃえええ!」
陽介「いけ!相棒!!」
ニュゾディ「くそっ!」
フォーゼ(悠)「くっ!うおおおおおお!!」
ニュゾディ「がはっ!」
フォーゼ(悠)「こいつで」ベルゼブブオン
ニュゾディ「なに!?ぎゃああああ」
フォーゼ(悠)「とどめだ!!はあああああ!」
ニュゾディ「くっ……!!!……ここは……宇宙……?」
フォーゼ(悠)「抜いて差す!!」リミットブレイク
ニュゾディ「やめろ、私がこんなところで……!!!」
フォーゼ(悠)「ライダー超銀河ペルソナフィニーーーーーーーッシュ!!!」
陽介「やったのか……?」
悠「ああ、俺たちの勝ちだ」
マリー「穴が……閉じていく……」
悠「みんなベルトを投げ込め!」
千枝「え、う、うん!」
直斗「少しもったいないような気もしますが」
悠「いいんだ、これで、あの力で世界を守る必要はもうない」
完二「必要なとこに戻ったってわけっすか」
クマ「フォーゼ途中で終わったら嫌クマ!」
陽介「そういや、今週……いや、まさかな」
雪子「次は戦隊ものとかかな!」
完二「!?」
陽介「どうした完二?」
完二「いや、なんか心が震えるというか……」
悠「お前もか、実は俺もだ……」
千枝「変な二人」
直斗「戦隊、なぜでしょう嫌な思い出が」
クマ「クマも……」
マリー「とにかくこれで終わったね」
悠「ああ、さて夏休みはこれからだ、どこに行こうか」
とりあえず配役思いついて書き始めたので……もう少し話を考えればよかった……
Entry ⇒ 2012.08.04 | Category ⇒ ペルソナSS | Comments (5) | Trackbacks (0)
京太郎「まさかおれが迷子になるとは・・・」
京太郎「控え室の場所がわからなくなった」
京太郎「しかもウロウロしてたら現在地もわからなくなっちまったしな」
京太郎「このままじゃいつも馬鹿にしてる咲にまで笑われちまう…」
京太郎「くそっ、ここは一体どこなんだぁーーー!」
咏(落ち着きがないっつうか、あわててるっつうか、、、知らんけど)
咏(……)
咏(なんか知らんけど困ってるっぽいし)
咏(いち社会人として助けてあげちゃいますかな)
咏「おーいそこの男子高校せーい」
京太郎「??」
咏「そだよ~」
京太郎「何か用でも?」
咏「う~ん用事っつうか」
咏「なんか困ってそうだったからさ~、知らんけど」
京太郎「あっ、そうだった」
京太郎「選手の控え室ってどこにあるかご存知ですか?」
咏「控え室ならあっちの棟だからむこうの渡り廊下渡ったらすぐだよ~、知らんけど」
京太郎(どっちだよ…)
京太郎「分かりました、ありがとうございます!」
タッタッタ
咏「いいことしたわ~」
京太郎「すいません遅れました…」
タコス「犬め、一体どこに行ってたんだじぇ」
京太郎「いや、トイレが結構混んでてさ…」
京太郎(迷子になってたなんて言えないよな…)
咲「みんな心配してたんだよ?」
京太郎「わるいわるい」
TV<カイセツハミヒロギプロデス!
京太郎(ん?……あっ!)
京太郎(さっきのって三尋木プロじゃねえか!!)
京太郎(そうとは知らずにあいさつもせずに帰ってきちゃったな…)
京太郎(あとでもっかいお礼いいに行くか)
久「みんなご苦労さま、今日の試合はこれで終わりだから」
久「あとは自由行動でいいわよ~」
四人「はいっ」
京太郎(やっと自由行動か)
京太郎「咲」
咲「??」
京太郎「おれちょっと行ってくるとこあるからみんなにも言っといてくれ」
咲「うん、わかったよ!」
京太郎(たしかさっきはこのへんで会ったよな…)
京太郎(そんな都合よく見つかるわけないか…)
咏「」フラフラ
京太郎(いたっ!)
京太郎「三尋木プロ~!!」
咏「ん?」
咏「あぁ、さっきの男子高校生じゃん」
咏「私のこと探してたの?……知らんけど」
京太郎「はい、さっきのお礼をもう一度言っておきたくて…」
咏「ええ、そんなのわざわざいいのに~」
京太郎「そういうわけにはいきません」
京太郎「というわけで、先程はありがとうございました!」
咏「フフ…」
京太郎「??、なんかおかしかったですか??」
咏「いやぁ、なんか元気いっぱいで高校生っぽいな~って、知らんけど」
京太郎「そんなこと言ったら、三尋木プロだって高校生顔負けの若々しさじゃないですか~」
咏「えっ?」
咏「そ、そうかな~…エヘヘ」///
京太郎(照れてるとこ可愛いな…)
京太郎「はい、そこらへんの高校生よりよっぽど高校生らしいとおもいますよ?」
咏「大人をからかうのはよくないぞ~?」///
京太郎「そんなつもりありませんよ!」
京太郎「だからそんなつもりじゃないですって」
咏「そこまで言うかぁ…」
咏「むぅ…」
京太郎(急に静かになったな)
咏「ねぁ、きみ」
京太郎「??」
咏「お姉さんが晩御飯おごってあげようか?」
京太郎(おっ、何か出た…)
咏「いいっていいって」
咏「なんか知らんけど私いまちょーご機嫌だし!」
京太郎「いや、でも……」
咏「いいからいいから、ほら行くよ?」
京太郎(ここまで言ってるんだし、まぁいっか……)
京太郎「分かりました」
咏「やた~!」
京太郎「おれ長野から来たばっかでどんな店あるか知らないんですよね……」
京太郎「三尋木プロはいい店しらないんですか?」
咏「いや~まったくわかんね~」
京太郎(結構テキトーだな、この人)
京太郎「そ、そうですか……」
咏「う~ん、とりあえずそのへんのファミレスでもいこっか?」
京太郎「分かりました」
店員<イラッシャイマセー
咏「何食べんの~?」
京太郎「う~ん、俺はこのミートドリアですかね~」
京太郎「三尋木プロは??」
咏「私このハンバーグっ!!」ニコッ
京太郎(案外かわいいの食べるんだな~……)
京太郎「かわいいのたべるんですね~」
咏「えっ?」///
京太郎(しまった、おもっていたことがつい……)
京太郎「すいません、つい」
咏(高校生にかわいいっていわれた……)///
京太郎(うぅ、気まずい……)
京太郎「あの」
咏「??」
京太郎「み、水くんできます、三尋木プロもいりますか?」
咏「あ、うん、お願いしちゃおっかな~」
京太郎「じゃぁ、ちょっといってきます」
咏(しかも気の利くイケメン男子高校生に……)
店員<こちらハンバーグとミートドリアです。
咏「お、やっと来たね~」
京太郎「ですね」
咏「んじゃいっただきま~す」
咏「熱そうだね~」フーフー
京太郎(かわいい……)
咏「そいえばさ~」
京太郎「は、はい!」ビックンチョ
咏「どしたの?」
京太郎「いえなんでも……」
京太郎(かわいいな、とか思ってる時に話しかけられたからかなり焦った……)
京太郎「あぁ、そうでしたっけ?」
京太郎「おれは清澄高校の須賀京太郎です」
咏「清澄か、今日試合見たけどすごかったよね」
咏「特にあの大将なんか特に……」
咏「槓して引いてくるの全部有効牌とかありえなくね?知らんけど」
京太郎「確かに咲はすごいですよね」
京太郎「咲にはいっつもやられっぱなしで……」
~~~~~~~~~
咏「ふ~おいしかった」
京太郎「おれもおなかいっぱいですよ」
咏「結構話せてよかったしね」
京太郎「はい」
咏「それでさ~」
京太郎「??」
咏「また誘ちゃっていいかな~、なんつって」
京太郎「もちらんいいに決まってるじゃないですか!!」
咏(やた!なんか知らんけどつぎも誘って良さそうだ)
咏「そだね」
京太郎「おうちまで送ってきますよ?」
咏「う~ん私はタクシーで帰るからいいや」
咏「それより京太郎くんは大丈夫なの?ホテルの場所とか知らんけど」
京太郎「ホテルならここから近いんで大丈夫です」
京太郎「じゃぁ、また今度」
咏(次も誘うって行った割には連絡先しらなくね?)
咏「ちょっと待ったー!」
京太郎「??」
咏「私また誘うって言った割には京太郎くんの連絡先しらなくね?」
京太郎「おっとそうでしたね」
京太郎「……はい、これ俺のアドレスと番号です」
咏「ありがと」
咏「んじゃ暇なときとかにまた連絡すっから」
京太郎「了解です、じゃあまた」
咏「ばいば~い」
咏(なんか知らんけど連絡先ゲット!!)
prrrrrrrr
咏「ん?だれだこんな時間に」
咏「……もしもし」
針生『もしもし、三尋木プロですよね?』
咏「えりちゃんじゃん、どしたの?」
針生『今日の試合なんですが、会場の配電に問題が生じたらしく延期になりました』
咏「じゃぁ私たちは?」
針生『当然今日はフリーってことになります』
咏「そっか、わかった、ありがとねえりちゃん♪」
針生『はい、ではこれで』
ガチャ
咏「」
咏「なんか知らんけど暇になった……」
咏(……さっそく誘おうかな)
ピッピッピ
prrrrrrrrrrrrrr
京太郎『もしもし』
咏「あっ京太郎くん?おはよー」
京太郎『三尋木プロですか?』
咏「そだよ」
京太郎『おはよーございます、それでどうしました?』
咏「試合延期になったし多分暇だよね?知らんけど」
京太郎『まぁ暇ですけど……』
咏「それじゃさ、今日も二人でどっか行こうよ!」
京太郎『分かりましたじゃぁいつぐらいに会いますか?』
咏「そだね~、じゃぁお昼過ぎに会場近くの駅前で」
京太郎「了解です」
咏「またあとでね~」
京太郎(ちょっと早く着きすぎたかな?)
咏「お、京太郎くーん」フリフリ
咏「ごめんごめん、なんか知らんけど準備に時間かかっちゃって」
京太郎「そんなに待ってないんで大丈夫ですよ」
咏「なら良かった、じゃあ早速いこっか?」
京太郎「そういえば今日はどこに行くんですか?」
咏「うんとね、今日は新しい下駄買おうと思ってんだよね~」
京太郎「下駄ですか?」
咏「うん、それでその下駄を選んでもらおうと京太郎くんよんだんだよね」
京太郎「そういうことですか」
咏「そゆことそゆこと、じゃあさくっといっちゃおっか」
店員<イラッシャイマセー
咏「うっわ、なんか知らんけどいっぱい下駄あるし」
京太郎「夏だから結構ふえてるんじゃないですか?」
咏「そういうことか……」
咏「どれにしたらいいかわっかんねー」
京太郎(あそこにあるのとかよさげだな……)
京太郎「あれなんかどうですか?」
咏「ん、おぉけっこういいね」
咏「とりあえず履いてみよっかな」
咏「店員さーん」
店員「どうなさいました?」
店員「それではあちらの方におかけになってご試着になってください」
咏「ほーい」
咏「よいしょっと」
咏「どうかな?」
京太郎「浴衣にもあってますし」
京太郎「似合ってると思いますよ!」
咏「そ、そっか」///
京太郎(照れてるところかわいいな)
咏「じゃ、じゃあこれにしよっかな」
京太郎「えぇ!?もう決めちゃうんですか?」
咏「だ、だってほら京太郎くんが似合ってっるって言ってくれたし……」ゴニョゴニョ
京太郎(かわいすぎるだろこれは……)
京太郎「もうちょっと見てからにしませんか?」
咏「う、うんそうしよっか……」
京太郎(とかいいつつ今の下駄右手にキープしちゃうんだよな~)
京太郎(そういうところもかわいいんだけども……)
京太郎「もうちょっと奥の方とか見てみますか」
咏「いいね!」
店員<アリガトーゴザイマシター
京太郎「結局最初のやつ買っちゃいましたね」
咏「まぁ見て回るだけでも楽しかったしよくね?しらんけど」
京太郎「そですね」
ヒュ~~ドォ~ン
京太郎「?何の音です?」
咏「そいえば今日この近くで河川敷で祭りあるらしいよ、知らんけど」
京太郎「へぇ、ということは花火ですか、おもしろそうですね……」
咏(これは二人でお祭りに行くチャンスじゃね!?知らんけど)
咏「じゃあさ、今から行ってみる?」
京太郎「いいですね!」
咏(やった!)
京太郎「ついたはいいけど」
咏「人多くね?」
京太郎「これだけ多いと歩くのも大変そうだな……」
京太郎「すぐにはぐれちゃいそうですし」
咏「でもたこ焼き食べたいしなー……」
咏(あっ…)
咏(『手つなごっ!』とか言っちゃえばよくね?知らんけど)
京太郎「??」
咏「えっとはぐれちゃうって言うんならさ」
咏「うんと、その……」
京太郎「どうしたんですか?」
咏「だから、あの……て、手とかつなげばよくね?」///
咏「知らんけど……」///
京太郎(こんなにかわいらしい人の手を……)ゴクリ
咏「ダメ、かな……?」ウワメヅカイ
京太郎(これは反則だろっ!)
京太郎「ダメなわけないじゃないですか!」
京太郎「むしろこっちからお願いしたいくらいです!」
咏(良かった……嫌とか言われたらどうしようかと思った……)
咏「そっか、じゃぁ握るよ?知らんけど」
ギュッ
解説の時はこれくらい言ってるんじゃないの? 知らんけど
照れ隠しとかじゃないか?知らんけど
そうだったのか、知らんけど
京太郎(それにすごく柔らかいし)
咏(京太郎君の手おっきいな、それになんか握っててすごく安心する感じ)
咏(男の人ってみんなこんなんなのかな、知らんけど)
京太郎「とりあえずたこ焼き買って人が少ない場所で花火見ましょうか」///
咏「そ、そうしようか」///
京太郎「やっと買えた……」
咏「すっごい行列できてたね」
咏(その分いっぱい手つなげたから良かったんだけど……)
咏(でももちょっと手つないでたかったな)
咏(とか思ってみたり)
京太郎「あ、向こうに座れそうなところありますよ!」
咏「じゃあそこ行こっか?」
京太郎「ですね」
京太郎「やっと落ち着いて座れる」
咏「そだね」
ぐぅ~
京太郎「あっ……す、すいません」
咏「ずっと立ったままだったしお腹すいたよね」
咏(あっ!そうだ)
咏「しょうがないからお姉さんのたこ焼きをわけてあげよう」フフン
京太郎「ありがとうございます!」
京太郎「!!」
咏「食べんの?ほれあーん」
京太郎(これは……)
咏「そっか、熱すぎるか」
咏「フーフー」
咏「はいどうぞ」ニコッ
京太郎(役得すぎる!!)
これ見た目的には京ちゃんが捕まりそう
京太郎(おいしい……)
咏「どうかな?」
京太郎「すっごくおいしいです!」
咏「そ、そか……」///
咏(引かれたりしてないよね、知らんけど)
京太郎「あ」
京太郎「そろそろ大きい花火うち上がるみたいですよ」
咏「お、いいね~」
京太郎「きれいですね~」
咏「えっ?!」
京太郎「だからあの花火、すっごいきれいだなあーって」
咏「そ、そだよね」
咏(一瞬私のことかと思った……)
咏(京太郎くんは暇だからこうして付き合ってくれてるだけで)
咏(私のことなんかなんとも思ってなさそうなのにね、知らんけど)
咏「はぁ」
ヒュ~~ドォ~~~ン
京太郎「良かったですね、花火」
咏「うん」シュン
京太郎(なんか三尋木プロ元気ないな……)
咏「あのさ京太郎くん」
京太郎「?」
咏「ごめんね、この二日間連れ回したりしちゃって……」
咏「私に彼氏とかいたら京太郎くんを連れ回したりしなくてよかったんだけど」
京太郎「っ!」
咏「え?」
京太郎「だから一緒にご飯食べたり花火見たりするのおれじゃダメでしたか?!」
咏「ぜんぜん、むしろ京太郎くんじゃないといやなくらい……」
京太郎「それなら」
京太郎「これからも今日や昨日みたいに三尋木プロと一緒にいさせてください!」
咏(これって告白ってことでいいんだよね……)
咏「京太郎くんっ!」
京太郎「はい!」
チュウ
京太郎「!!」
咏「ぷはぁ」
咏「それで京太郎くんが一緒にいてくれるのは嬉しいけど、だけど」
京太郎「だけど?」
咏「その……ちゃんと大切にしてくないとお姉さん怒っちゃうからね?知らんけど……」///
京太郎「もちろん!絶対大切にします!」
咏「うん、よろしい!」///
咏「そ、それじゃ私もう行くから!バイバイ」ダッ
京太郎「え?ちょっ……」
京太郎(すごいスピードで走っていった……)
京太郎(顔真っ赤だったな)
京太郎(にしても……彼女か……)
京太郎(なんか嬉しすぎて叫びそうだ、てか叫んじまうか……)スゥゥゥ
京太郎「よっしゃぁああああああああああ!」
カン!
つまり後日談下さいお願いします
悪い疲れたから今日はキツイかも
またネタ思いついたらスレ立てるから勘弁してちょ
京太郎「なんだかんだで八月か……」
引用元: ・http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1343982484/
前スレの最後に後日談要望あったんでかくぴょん
京太郎「あぁ、あっついな~」
京太郎「風が全くないわけじゃないんだけどな~」
咏「仮に風がなかったとしても流石にこれは暑すぎなんじゃね?」
京太郎「どっか涼しいところにいきたいな~」
咏「そだねぇ……」
みたいな感じで
京太郎(そいえば隣町に結構大きいプールが出来たって聞いたような……)
京太郎「あの三尋木プロ……」
咏「どしたい?」
京太郎「プール行きませんか?」
咏「えぇっ!プール!」
咏(プールってことは水着だよね……)
咏「ううん!全然嫌じゃないよ!」
咏「嫌じゃないんだけど……」
咏(私お世辞にもグラマラスって体型じゃないしなぁ……)
咏(まぁどうせいつか行きたいって思ってたし)
咏(結局遅いか早いかの問題だし、まいっか)
咏「まぁいいかな」
京太郎「ほんとですか!」ガタッ
咏(そんなに喜ばれたら悪い気しないしね!)
咏「うん!」
京太郎「着いたみたいですけど、結構並んでますね……」
咏「やっぱオープンしたばっかだからじゃね?知らんけど」
京太郎「みたいですね、まぁとりあえずあっち並びますか」
咏「そだね」
~~~~~~~~~~~
係員「何名様ですか?」
京太郎「一般二枚d 咏「中学生一枚と一般一枚!」
係員「分かりました」
係員「入場料は1800円になります」
京太郎「どうも…」
係員「ごゆっくりおたのしみください」
京太郎(三尋木プロのおかげで安付いたな)
京太郎「そうですけど」
京太郎「てっきりおれは気にしてるんだと思ってましたよ」
咏「なにが?」
京太郎「三尋木プロがその、なんていうか、ちっちゃいのを……」
咏(ウッ…)グサッ
咏「いやぁ~、せっかく小さいんだから利用しないっと勿体無い気がするじゃん?知らんけど」
京太郎「ははっ、そうですよね~」
咏(うぅ……結構気にしてるのに……)
咏「う、うん、そだね…」
咏(いよいよか……)ゴクリ
~~~~~更衣室~~~~~~
咏(はぁ……)
咏(ちっちゃいって言われちゃったな……)ガクリ
咏(私だってできるなら小鍛冶プロみたいないい感じにエロチックな体つきがよかったのに……)
咏(しかも今から水着見せなきゃだし……)
咏(ほんとどうしよ……)
京太郎(三尋木プロの水着かぁ)
京太郎(どんなんなんだろ?)
京太郎(いつも浴衣姿しか見てない分ワクワクがおしよせてくるぜ!)
京太郎(あぁ~気になって仕方がない)
京太郎(さっさと着替え済ましていくか!)
京太郎(はやく来すぎたか)
京太郎(待たせるよりはましだし良しとするか……)
咏「お、おまたせ……」オズオズ
京太郎「そんなに待ってないですよ」
京太郎(あれ?)
京太郎「なんでタオル巻いて出てきてるんですか?」
咏「だって、京太郎くんがその……」
咏「ちっちゃいとかうからっ」///
京太郎「えっ」
京太郎(やっぱり気にしてたんだ……)
京太郎(さっきはデリカシーのないこと言っちゃったな……)
京太郎「その、すいません」
京太郎「で、でもおれとしてはただでかいだけっていうのよりは」
京太郎「三尋木プロみたいにその……」
咏「??」
京太郎「ちっちゃくてもしまっていてスレンダーな人の方が好きですよ?」
京太郎(おぉ、これは……)
京太郎(いかんいかん、俺のせいでこんなになってるのに……)
京太郎「もちろんです!」
咏「ちっちゃくてもいいん?」
京太郎「全然大丈夫です!」
咏(ちっちゃくてもいいんた……すっげー安心したわ~)ホッ
咏(でもこのまま許しちゃうのはちょっとなぁ)
咏(なにかやってやらないと気がすまないんだよねぇ……)
咏(むぅ……)
京太郎「急に黙ってどうしたんです?三尋木プロ?」
咏(そうだ!)
京太郎(やっぱりまだ怒ってるかな……)
咏「……だら許してあげる……」
京太郎「えっ?」
咏「だ、だから、私の事名前で呼んでくれたら許してあげるっ!!」///
咏「付き合ってんのに『三尋木プロ』ってのはどうなん?てな具合にさ」
咏「だから、京太郎くんは今日から『三尋木プロ』は禁止ね?」
京太郎「わ、分かりました」
咏「うんうん、じゃあさっそく『咏ちゃん』って呼んでみ?」
京太郎「え? ちゃん、ですか?」
咏「そうそう」
京太郎「年上に流石に年上に『ちゃん』は……『咏さん』なら大丈夫ですけど……」
咏(むぅ、まぁ名前で呼んでもらえればなんでもいっか……)
京太郎「分かりました」
京太郎(『咏さん』かぁ……間違えて『三尋木プロ』って呼んじゃいそうだな……)
咏「」ジー
京太郎「??」
京太郎(あ、そうか)
京太郎「咏さん」
咏「うん!どしたの?」ニコッ
咏(やた、なんか知らんけどやっと名前で呼んでもらえたー!)
京太郎「せっかく遊びに来てるんで早速いきますか?」
咏「そだねっ!」
京太郎(おぉ……)
京太郎(みひろ……じゃなくて咏さんはああ言ってたけど)
京太郎(腰とかキュって締まってるし、脚なんかスラッとしてるし)
京太郎(鎖骨も結構くっきり浮き出てたりして)
京太郎(すごい……エロいな……)
咏(京太郎くんなんか知らんけどめっちゃ見てるし)
咏「あの、京太郎くん?」
京太郎「へ?」
咏「そんなにまじまじ見られるとその、恥ずかしい……」///
京太郎(つい見入ってしまった)
京太郎「綺麗だったんでつい……」
咏「えっ」///
咏「そんなこと言ってもなにも出ないよ?」///
京太郎(なんか前もこのやりとりあったな)
咏「」チラッ
京太郎「??」
咏「京太郎くんおなかすいてたりする?」
京太郎(やっぱり何か出た……)
咏「遠慮しなくてもいいよ?なんか知らんけど私いますんごく機嫌いいから!」ニコッ
京太郎(さっきあんなことあっただけにおごってもらうのはな……)
京太郎「三尋木プロ」
咏「」ジトッ
京太郎「…じゃなくて、咏さん!」
咏「うん、なに?」
京太郎「流石にご馳走になるのはあれなんで…」
京太郎「あのスライダーでどちらが早くゴールできるかを競って」
京太郎「負けた方が向こうの売店でソフトクリームを二人分買ってくるっていうのはどうですか?」
咏「おっ、それおもしろそうだね♪」
咏「準備はいい?」
京太郎「オッケーです」
咏「じゃあいくよ?よ~い……」
咏「ドンっ!」
咏「よっ」 京太郎「せいっ!」
ツルっ
京太郎(あいたっ)
京太郎(スタートでミスちまった……)
ザバァーン
京太郎「くぅ、今日はちょっと調子が悪かっただけですよ……」
京太郎「でもまぁ、勝負は勝負なんでソフトクリーム買ってきますよ……」
咏「まって、私も行くっ!」
京太郎「え?ここで待っててもいいですよ?」
咏「でもほら、せっかく二人で来てるんだし二人で買いに行くほうがよくね?」
京太郎「まぁそうですね、じゃあ二人で行きますか」
咏「うん!」
京太郎「咏さんはどれ食べるんですか?」
咏「ん~、私は抹茶かな」
京太郎「じゃあ抹茶と普通のやつひとつずつ」
店員「かしこまりましたただ今お持ちいたします」
~~~~~~~~~~~
京太郎「おいしいですか?」
咏「すんごく美味しいよ」
京太郎「それは良かったです」
咏「そっちはどうなん?おいしい?」
京太郎「まぁおいしいですけど……」
咏「そ、そうなんだ……」チラッ
京太郎(食べたそうだな……)
咏「いいの?」
京太郎「いいですよ」
咏「じゃあお言葉に甘えて」
ペロッ
咏「おぉ、こっちはこっちで美味しいね!」
咏「じゃあお礼ということでこっちのも、ほい」
京太郎「え?」
咏「だからお礼だって、ほれほれ」
京太郎(かわいいな……)
京太郎「じゃあ一口だけ」
ペロッ
京太郎(それに咏さんの食べかけというのもあって……)
咏「どうかな?」
京太郎「すごくおいしいです!」
咏「そっか良かった……」
咏「じゃあささっとソフトクリーム食べちゃって次のところ行こっか」
京太郎「ですね!」
京太郎「つぎどこ行きます?」
咏「うんとね、次はあの流れるプールかな」
京太郎「分かりました」
~~~~~~~~~~
京太郎「じゃぁ入りますか」
咏「そだね」
咏「京太郎くん先に入っていいよ!」
京太郎「??」
京太郎(プールに先とか後とかあるのか?)
京太郎「じゃあお先に……」
ちゃぽん
咏(ニヤリ……)
ダキッ
京太郎「ニャバッち!!」ビクッ
咏「京太郎くん捕まえた!」
咏(にしてもおどろきかたすごいな……)
咏「えへへ、驚いた?」
京太郎「すごく驚きましたよ……」
京太郎(思わず変な声を出してしまった……)
咏「ごめんごめん、でも京太郎くんのこと驚かせたかったし」
京太郎「いや咏さん軽いしいいんですけど……」
京太郎(ってあれ?なんかここ急に流れが……)
京太郎(まずい、バランスがっ!!)
咏「うわっ、あぶなっ」
ザプーーーン
可愛くて年上でスター選手ですっごいお金もってそうな完璧超人
かわいい
京太郎「ぷはぁ」
京太郎「危なかった……ん?、咏さんはどこだ?」
咏「」プカーン
京太郎「あっ、咏さん!」
京太郎(マズイ、とりあえずプールから上げないと……)
咏(おお、このまま浮いてれば京太郎くんが助けてくれて)
咏(そのままじ、人工呼吸とかしてくれるんじゃね?)
京太郎「咏さん大丈夫ですか!?」
咏「」
京太郎(返事がない、これって結構まずいんじゃ……)
咏(むぅ、人工呼吸まだかな?)チラッ
京太郎(ん?……いま目開かなかったか?)
京太郎「咏さん?」
咏「」チラッ
京太郎(これ、もしかして……)
京太郎「咏さん、おきてますよね?」
咏「え?」
京太郎「本気で心配したんですから……」
咏(あぅ……悪い事しちゃったな)
咏「ご、ごめん……」シュン
京太郎(ぐはっ!、くそぅそんな顔されると怒れなくなる……)
京太郎「まぁ、無事だったからいいんですけど」
京太郎「でも今度からはこういうの止してくださいよ?」
咏「うん……」
咏(でも京太郎くんに人工呼吸して欲しかった……)
京太郎(少し落ち込んじゃったかな?)
京太郎「じゃあ気を取り直して次のとこ行きますか?」
咏「そだね……」シュン
京太郎「ふぅ、結構遊びましたね~」
咏「そだね、久しぶりに遊んだ、って感じだわ」
咏(人工呼吸できなかったのは残念だったけど……)
咏「そろそろ疲れてきたしもう行こっか?」
京太郎「そですね」
京太郎「今日は楽しかったですね~」
咏(人工呼吸、人工呼吸……)
京太郎「??」
京太郎「咏さん?」
咏「えっ?」
京太郎「今日は楽しかったですね」
咏「あ、うんでもやっぱり人工呼吸が……あっ」
京太郎「え?」
咏(人工呼吸で頭いっぱいだったからつい……)
京太郎(だからあの時……)
京太郎「えっと、なんかすいません……」
咏「京太郎くんは悪くないけどさ……」
咏「でもこっちとしては結構待ってたんだよね?」
京太郎「うぅ、申し訳ない……」
咏(あれ?京太郎くんまで落ち込んでね?知らんけど)
咏(あ、そだ)
咏「じゃあ京太郎くんがひとついうこと聞いてくれたら許してあげよう!」
咏「そそ、ひとつだけひとつだけ」
京太郎「で何をすれば?」
咏「うんとね、とりあえず目閉じて」
京太郎「分かりました」メヲトジル
咏「ちゃんととじてる?見えてない?」
京太郎「大丈夫です」
咏「そっかじゃあいくよ?」
京太郎「はい……」
京太郎(一体何されるんだ?)
チュウっ
京太郎「っ!」
咏「ぷはっ」
咏「フフフ、これで許してあげる!」///
京太郎「……」ポカーン
咏「あ、そうそう」
京太郎「??」
咏「私からのキスは京太郎くんからキスしてくれるまでお預けだからね?」
京太郎「え?」
咏「じゃ、そういうことで、がんばってね♪」
京太郎(また不意打ちをくらってしまった……)
京太郎(……)
京太郎(こういうのなら……まいっか……)
おしまい!
それではおいとまするぴょん!
また書いてねー
乙
Entry ⇒ 2012.08.04 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (1) | Trackbacks (0)