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咏「ねぇ針生さん、子供ってどうやって出来んの?」えり「」
えり「なんで……膝の上にのってるんですか……」
咏「そこに針生さんがいたから」フリフリ
咏「重かった? ごめんね~」フリフリ
えり「いえむしろ軽過ぎて怖いんですけど、体重何キロですか?」
咏「デリカシーないよ針生さん、女性に歳と体重は聞いちゃダメだって~」
咏「うわぁ~マジで!? うわぁ~」
えり「そんなにショック受けることですか?」
咏「なんかさ~、ヤじゃね? 歳はともかく体重は関係ないじゃん強さに」
えり「それにしても軽いですね、ちゃんと食べてます?」
咏「華麗にスルーしたね針生さん」
えり「どこが完璧ですかっ!」
咏「あと一日分○野菜飲んだ」
えり「間違ってます、根本的に間違ってます」ガクリ
咏「どこが~」
えり「まず栄養補助食品をメインにしないでください」
咏「うは~マジっすか」
えり「マジです。食生活改善しましょうよ、今からなら間に合いますから」
咏「いや~でもね~」
えり「歯切れがわるいですね」
えり「好きな物は?」
咏「肉だね、ハンバーグとか唐揚げ大好き」
えり「子どもですか、それじゃあ嫌いな物は?」
咏「ピーマンでしょ~人参でしょ~椎茸でしょ~茄子でしょ~」ユビオリ
えり「子どもですね」
咏「こんにゃくでしょ~鯖でしょ~、つか生臭い魚は全部無理でしょ~」
咏「両手両足合わせても無理かもしんね~」ケラケラ
えり「よく今まで生きてこれましたね」
咏「辛辣なコメントありがと~」フリフリ
えり「……」イラッ
咏「むりむり~人の食べる物じゃないよ~」
えり「苦くなくて、青臭くなかったら食べられるんですか?」
咏「しらんし」
えり「……」ガチイラ
咏「ないよ~針生さんとご飯行こうと思ってたし」
えり「なら好都合ですね、私の家に来ませんか?」
咏「……マジで」
えり「嫌でしたら外で食べますけど」
咏「イヤじゃないイヤじゃない、つか手料理? マジで?!」
咏「やった~、針生さんの手料理~」ソデブンブン
……
………
……
咏「隠れてない、ピーマンが隠れてないよ針生さん」
咏「同じだよね? 同じ野菜だよねソレ」
えり「似てますけど違います」
咏「騙された~針生さんに騙された~」シクシク
えり「泣き真似してもだめですよ」
咏「だよね~」ケロッ
咏「えっ、あーーーん」パクッ
えり「どうですか?」
咏「苦くない、むしろ甘い」
えり「青臭くもないですよね」
咏「うんうん」コクコク
えり「パプリカですから」
えり「肉厚で甘みがあって、火を通すとさらに甘みが増すんですよ」
咏「へぇ~針生さん物知り~」パクパク
えり(緑色のは本物のピーマンですけどね)
咏「ポタージュもうめ~」ゴクゴク
咏「マジで?! 全然気がつかなかった……」
えり「かぼちゃを多めに入れましたから、味がマイルドになってるんですよ」
咏「うは~凄いね針生さん」
えり「お口にあって良かったです」
咏「針生さんの料理美味しいな~また食べたいな~」
えり「三尋木プロの予定が合えばいつでも」
咏「うは~マジで? 愛されちゃってるね私~」ニヤニヤ
咏「え、」
咏「え、」
咏「えぇーーっ!?」
えり「よく胃袋を掴めっていいますよね、成功したようで何よりです」ニコッ
咏「」パクパク
えり「こちらこそ、不束者ものですが」フカブカ
咏「私さ~ずっと針生さんに好かれてないと思ってんだよね~」
えり「たしかに、最初は苦手でしたね」
咏「だよね」グサッ
えり「ちゃんと解説してくれませんし」
咏「」グサグサッ
咏「ごめん……」
えり「でも、チェックするとこはちゃんとしてて」
えり「それに気が付いたら、ただ不器用なだけなんだと思いだして」
えり「そしたらなんだか、愛おしく思てきたんです」
咏「……////」
咏「わ、私も針生さんのこと愛してるからね////」
えり「えりです、ちゃんと名前で呼んでください」
咏「え、え、えり……ちゃん……」
えり「はい、咏さん」
咏「なんかもう、恥ずかしい~」パタパタ
咏「え、えりちゃん……」
えり「はい」
咏「えりちゃん」
えり「はい」ニコッ
咏「えりちゃんえりちゃんえりちゃんえりちゃん、え~り~ちゃ~んっ!」
えり「まだ時間は沢山ありますから、だんだん慣れて行きましょうね咏さん」
咏「……うん、そうだね」
咏「で、なんでえりちゃんは余裕たっぷりなの?」
えり「わっかんねー」
おわり
咏えりすばらです!
えり「舌平目のムニエルですか、いいですよ」
健夜 (餌付けだ……)
恒子 (餌付けだ……)
靖子 (餌付けだ……)
郁乃 (餌付けやわ……)
まわりからは付き合ってるとは思われてない的なノリだとなお良い
咏「ここ最近はずっとえりちゃんの所に帰ってきてるからね~」フリフリ
えり「気が付いたら桐箪笥置いてありますしね」
咏「着物はやっぱ桐じゃなきゃね~、迷惑だった?」
えり「いえ、嫁入り道具みたいだと思いまして」
咏「////」
なんだかんだで初心だと良いよね
うたえり最高やな
Entry ⇒ 2012.08.04 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
マリオ「何で何回死んでも平気なんだ?」
マリオ「おかしいと思わないか?」
キノピオ「何がですか?」
マリオ「だから何回死んでも無事って変だろ」
キノピオ「何言ってるんですか?マリオさんは一回も死んでませんよ?」
マリオ「え?」
キノピオ「死んだ人間が生き返るはずないじゃないですか」
マリオ「でも、崖から落ちたり……クリボーにリンチされて殺されたり……」
キノピオ「確かにマリオさんはよく怪我しますけど死んでなんかいませんよ」
マリオ「え?そうなの?」
キノピオ「はい、キノコ王国の医療で治しているんです」
マリオ「そうだったのか……」
キノピオ「瀕死の状態なんですから意識を失っていて当たり前です」
マリオ「そうか……確かにそうだな」
キノピオ「はい」
マリオ「ん?でも俺、入院とかしてたっけ?」
キノピオ「入院なんてする必要ないですよ、キノコ王国の医術は超優秀ですから」
マリオ「そうなの?」
キノピオ「はい、手術が終わったら即退院です」
マリオ「凄いな……」
キノピオ「ええ……まだ何か?」
マリオ「いや……じゃあピーチ姫助けに行ってくるよ」テクテク
キノピオ「いってらっしゃい」
マリオ「高い崖から落ちても治せるなんて……凄いな」
マリオ「……」
マリオ(……待てよ?)
マリオ(いくら何でもおかしくないか?)
マリオ(頭が砕けていたりしたら……それでも治せるのか?)
マリオ(足から落ちたら……うん、それなら頭は無事で……)
クリボー「グオオオ!」
マリオ「!?(しまっ……)」
…………
……
マリオ「ん……俺は……?」
キノピオ「一番最初のクリボーにやられたんです、まったくマリオさんらしくない」
マリオ「そうか……俺は治療されたのか?」
キノピオ「ええそうです」
マリオ「記憶がまったくないんだが……」
キノピオ「瀕死の状態でしたから」
マリオ「そうなの?」
キノピオ「危ない所でした、助かって良かった」
マリオ「そうか……ならまあ行ってくるよ」テクテク
キノピオ「今度はお気をつけて」
クリボー「グオオオオオ!」
マリオ「こんにゃろ!」ドガッ!
クリボー「グギャ……」
ぶしゅううう
マリオ「ワンパンで潰れるなんて……何とも弱い奴だな」
マリオ「こんなのにやられたなんて、最近なまってんのかな」テクテク
マリオ(……ん?)
マリオ(この位置にクリボーいつもいるな……)
マリオ(まあいいか)テクテク
ノコノコ「ギャッ!」
マリオ「ふんっ!」ドゴォ!
クリボー「グガ……」
マリオ「ふぅ、だいぶ進んだな」テクテク
マリオ「お、空中にコインが浮いてる」
マリオ「へへへチャリンチャリン
マリオ「……へ?」
マリオ(しまった!足場が無い!)
アアアアアア…
マリオ「不覚……」
キノピオ「まったく……」
マリオ「俺はまた病院に?」
キノピオ「はい」
マリオ(……あれ?)
マリオ(俺……コインを取ろうとして、頭から落ちなかったか?)
マリオ「……なあキノピオ」
キノピオ「何ですか?」
マリオ「俺、頭から落ちなかったか?」
マリオ「あの高さから頭から落下したら病院とか関係なく即死だと思うんだが」
キノピオ「マリオさん、死にたかったんですか?」
マリオ「そういうわけじゃないんだが……」
キノピオ「少し休んでから出発しますか?」
マリオ「でも早いとこピーチ姫を助けて欲しいんだろ?」
キノピオ「ええ……ですが、マリオさんが心配なので」
マリオ「俺は大丈夫だ、さっさとピーチ姫助けに行ってくるよ」テクテク
キノビオ「無理はなさらないで下さいね」
マリオ「おう」テクテク
マリオ「キノコ王国のみんなのために早くピーチ姫を助けてあげないと」
クリボー「グオオオオ!」
マリオ「おらあ!」ズンッ!
ぐしゃっ
クリボー「ゴ……」
ぶしゅあああ
マリオ「ったく……何で死ぬと分かっていて襲いかかってくるかな」テクテク
クリボー「」ピクピク
ノコノコ「ガハッ!」
マリオ「亀が!砕けろ!」ドギャッ!
パタパタ「ゴボッ!」
マリオ「ふぅ、だいぶ進んできたな」
クリボー「……」テクテク
マリオ「お、レンガの上にクリボー……が!」ドガッ!
クリボ「!?」
がらがら
マリオ「ふ、レンガごとクリボーを砕くとは、我ながら恐ろしい力だぜ」
クリボー「」ドクドク
マリオ「配管工だからこういうの気になるんだよねー」
マリオ(……ん?)
マリオ(そういや俺……配管工として働いた事あったか?)
マリオ(テニス選手やレーサーにはなったけど……)
パックン「シャアアアアア!」
マリオ「!?(しまっ……)」
ばくっ!
マリオ「腕が!?」
パックン「……」グチュグチュ
マリオ「クソ……返せよ……俺の……腕……」
…………
……
マリオ(……また病院で治療されたのか)
マリオ(……ん?)
マリオ「……なあキノピオ」
キノピオ「何ですか??」
マリオ「俺の右腕……パックンに食いちぎられたよな?」
キノピオ「はい、接合手術が無事成功してホッとしました」
マリオ「……接合手術?」
キノピオ「はい」
マリオ「右腕は……パックンに食われたんだよな?」
マリオ「それなのに……接合手術できたのか?」
キノピオ「はい」
マリオ「パックンに食われたらズタボロに噛み砕かれると思うんだが……」
キノピオ「パックンの顎の力は強力ですからね」
マリオ「そんな状態の腕を……くっつけた?」
キノピオ「はい」
マリオ「どうやって……」
キノピオ「キノコ王国の医療は超優秀ですから」
マリオ「そうか……」
キノピオ「マリオさん?」
マリオ「どうやって?」
キノピオ「何がですか?」
マリオ「どうやってパックンに食われた腕をくっつけたんだ?」
キノピオ「僕は医者ではないので分かりません」
マリオ「そうだよな……」
キノピオ「聞いておきましょうか?」
マリオ「いや、いい……じゃあピーチ姫助けに行ってくるよ」テクテク
キノピオ「お気をつけて」
クリボー「グオオ」
マリオ(ちっ、またかよ)
クリボー「……」ピタッ
マリオ(ん?襲ってこない?)
クリボー「……!」ダダダ
マリオ(逃げた!?)
クリボー「グオオオ……」ダダダ
マリオ「今さら逃げたっておせーんだよ!」ピョーン
クリボー「グオオオオ!!」
マリオ「死ね!雑魚が!」
ぐしゃっ!
マリオ「調度良いや、暑かったし」
ごぼごぼ…
マリオ(すいすーい、と)
マリオ「……」
マリオ(……あれ?)
マリオ(ここ……水の中だよな?)
マリオ(息……できないよな?)
ごぼごぼ…
マリオ(苦しくない?)
ごぼごぼ…
マリオ(……まだ息が続いている)
マリオ(おかしい……人間がこんなに息がもつはずが……)
マリオ(鯨でもこんな長時間はもたないんじゃないのか?)
マリオ(どうして……)
マリオ「!?」
ゲッソー「キシャアアアアア!」
マリオ(ゲッソー!?)
マリオ(しまった!いつの間にかゲッソーの大群に囲まれてしまっている!)
ゲッソー「キシャアアアアアア!」ザシュッ!
マリオ「ゴバッ!」
ざしゅっ!ぶちっ!
マリオ(逃げ……駄目だ……足が……)
ぶちっ!べきっ!
マリオ(く……われ……)
ぐちゅぐちゅ
…………
……
キノピオ「マリオさん?」
マリオ「わああ!?こ、ここは!?」
キノピオ「キノコ王国のお城ですけど」
マリオ「そ、そうか……よかった……」ゼエゼエ
キノピオ「大丈夫ですか?」
マリオ「ああ……」ハアハア
キノピオ「休憩する時は周囲を警戒しなきゃ駄目ですよ」
マリオ「……」
キノピオ「マリオさん?」
マリオ「何で俺が水中ステージで止まってたって知ってんだ?」
マリオ「だから何でそれを知っているんだよ?」
キノピオ「マリオさんを病院に運んだ人達から聞きました」
マリオ「俺を……病院に運んだ人達?」
キノピオ「はい」
マリオ「どういう人達だ?」
キノピオ「病院の関係者では?」
マリオ「病院の……関係者?」
キノピオ「おそらくは」
マリオ「何で一般人がゲッソーの群れの中から俺を助け出せるんだ?」
キノピオ「ええ、ピーチ姫を助け出せるのはマリオさんだけです」
マリオ「じゃあ何で一般人が入っても無事だったんだ?」
キノピオ「ゲッソーの群れが去ってからマリオさんを助けたんですよ」
マリオ「途中にも敵はたくさんいるよ!」
キノピオ「運が良かったんですよ」
マリオ「それにゲッソーの群れに食われたら肉片ひとつ残らないだろ!」
キノピオ「そんな事ないです」
マリオ「肉片が残っても人の形はしていない!いくらキノコ王国の医術が優秀でも治せるわけないじゃないか!」
キノピオ「マリオさん落ち着いて」
マリオ「そもそも変なんだ!高い崖から落ちたり首を噛み千切られたりしたのに無事だなん……」
キノピオ「マリオさん!あぶな……」
…………
……
マリオ「ん?」
キノピオ「ピーチ姫がクッパにさらわれました、助けに行って下さい」
マリオ「またか」
キノピオ「はい」
マリオ「じゃあ行ってくるよ」テクテク
キノピオ「よろしくお願いします」
マリオ「……あ」ピタッ
キノピオ「どうしました?」
マリオ「キノピオと……何か話していなかったか?」
キノピオ「いえ」
マリオ「……そうか、行ってくるよ」テクテク
マリオ「やれやれ、懲りない奴らだ」
クリボー「グオオオオオオ!」
マリオ「なめんな!」バコッ!
クリボー「ガ……」
ぶしゅううう
マリオ「ケッ、きたねえ花火だぜ」
ばくっ!
マリオ「!?」
クリボー「……」
マリオ「もう一匹いやがったか!ちくしょう!俺の鼻が!」
クリボー「落ち着いて下さいマリオさん」
マリオ「!?」
クリボー「マリオさん、ここでは誰が聞いているのか分からないのでとりあえずあそこの物影に」
マリオ「は、はあ!?」
クリボー「お話があります」
マリオ「話だあ!?ふざけんな!俺の鼻を噛み砕きやがって!」
クリボー「鼻がアンテナになっていたので」
マリオ「はあ?」
クリボー「マリオさん、とりあえず誰も来ない所へ……」
マリオ「何をおかしな事を!叩き潰して……」
クリボー「何回も死ぬ事に疑問を感じた事は?」
マリオ「!?」
マリオ「こ、ここで良いのか?」
クリボー「はい、ここなら落ち着いて話ができます」
クリボー「鼻は申し訳ない、でもマリオさんのためでもあるんです」
マリオ「いや、どうせ治るし……にしてもクリボーって話せるんだな」
クリボー「話せるクリボーはおそらく私だけです、彼らにとっては失敗作でしょうけど」
マリオ「(?)で、その……話って?」
クリボー「その治るという事についてです」
マリオ「治る事について?」
クリボー「マリオさん、あなたは今までどんな怪我の仕方をしました?」
マリオ「崖から落ちたり……クリボーにリンチをされたりだな……」
クリボー「死んだな、と感じた事は?」
マリオ「いつもだよ、高い崖から落ちて地面に叩きつけられたり、クリボーに喉を噛み千切られたり」
マリオ「……知らないが」
クリボー「とても高い所から落ちたら、例え足から落ちても体中の骨が砕けて死にます」
クリボー「クリボーに喉を噛み千切られたら、出血のショックで死にます」
マリオ「それは……」
クリボー「なのに何故マリオさんは、こうして生きているのでしょう?」
マリオ「……病院に……運び込まれたりして……」
クリボー「……今まで頭を砕くような怪我をした経験は?」
マリオ「……」
クリボー「脳が壊れた人間を治せる病院なんてありません」
クリボー「どんなに医術が発展しようとも死者を蘇らせる事なんて不可能です」
マリオ「じゃ、じゃあ俺は何なんだよ!?」
マリオ「崖から落ちても!鋭い牙を持つクリボーに噛みつかれても!」
マリオ「パックンに腕を食われてもゲッソーの群れに食われても無事なんだ!」
マリオ「今ここにいる俺は何なんだよ!?」
クリボー「……マリオさん」
クリボー「マリオさんは」
クリボー「死んでいます」
クリボー「実はマリオさんはとっくの昔に死んでいたんです」
マリオ「何を言っているんだ!?俺は今もこうして……」
クリボー「私はマリオさんの葬式に出ました、間違いありません」
マリオ「俺の葬式だあ!?はん、おかしいんじゃねえのかお前!?」
クリボー「正確にはオリジナルのマリオさんは、です」
マリオ「お、おりじなる?」
クリボー「ええ、あなたはオリジナルのマリオさんのクローンなんですよ」
クリボー「……たくさんある中の一体の」
クリボー「オリジナルのマリオさんは、とある戦争盛んな国で生まれました」
クリボー「マリオさんは戦場の英雄でした、ですがある時戦死してしまった……」
クリボー「その国の上層部は優れた身体能力を持つマリオさんをそのまま死なす事を許さず」
クリボー「『マリオシリーズ計画』を発動させたのです」
マリオ「まりお……しりーず……?」
クリボー「マリオさんのクローン体に機械を埋め込み、身体能力を強化すると同時に記憶の操作も可能にしました」
クリボー「そして仮想の国と世界のセットを組み、モンスターという障害物を設置し、性能をテストしているのです」
マリオ「かそうの……くに……?」
クリボー「……キノコ王国なんて国はどこにも存在していないんです」
クリボー「ピーチ姫という人間も存在してはいないんですよ、マリオさん」
クリボー「マリオさん」
マリオ「俺はピーチ姫がクッパにさらわれる度に助けて!そのご褒美にキスを……!」
クリボー「マリオさんの頭に組み込まれた電脳が見せている作り物の記憶です」
クリボー「お姫様が魔王にさらわれたから助けにいく……そんな状況、ゲームの中でしか存在しませんよ」
マリオ「そ、そんな……」
クリボー「ここにいるのはキノコ王国の国民なんかじゃありません、みんな政府に雇われたテーマパークの従業員です」
クリボー「……そして、私のようなモンスターは」
クリボー「科学の力によって化け物に変えられた人間です」
クリボー「化け物に変えられる理由は様々ですが……共通している事は」
クリボー「自ら望んでなった者はいなく、また家族を人質に取られているという事」
マリオ(……人間?)
クリボー「彼らは元の人間の姿に戻る事と家族の解放を条件にマリオさんに襲いかかってくるのです」
クリボー「何故なら、マリオさんを殺せば元の姿に戻すと言われているからです」
マリオ(……人間だって?)
クリボー「私はこの施設を管理する側の人間でした」
クリボー「しかしこの施設の事を世界中に告発しようとしたのがバレ、このような姿に……」
マリオ(じゃあ俺は……今まで人間を……!?)
クリボー「マリオさん、こうしてあなたに接触しのは、あなたの助けを借りた……」
ぐしゃっ!
ポタ…ポタ…
クリボー「な……ぜ……」
マリオ「……俺が」
マリオ「俺が人殺しなわけがないだろ」
マリオ「お前はピーチ姫を誘拐したクッパの手先で、悪い化け物だ」
マリオ「……人間なんかじゃない」
クリボー「……」
マリオ「そして俺はクローンなんかじゃない」
マリオ「俺が死にそうな怪我をしてもキノコ王国の超優秀な医術で治してもらっているんだ」
クリボー「……ふふ」
クリボー「今の話を……忘れたいの……なら……」
クリボー「そこの崖から……頭から……落ちれば……いい」
クリボー「鼻のアンテナに……よって……あなたの記憶は……発信され……保存され……」
クリボー「新しいクローン体に……書き込まれ……る」
クリボー「でも……今のあなたには……鼻が……ない……から」
クリボー「私が……鼻を食いちぎった……時……から……の……記憶……は……」
クリボー「」
マリオ「……」
ぐちゃっ!
マリオ「……なあキノピオ、おかしな事を言うクリボーがいたんだよ」
キノピオ「おかしな事?」
マリオ「俺は……俺は実はマリオのクローン……でさ」
マリオ「キノコ王国も……ピーチ姫も……ホントは存在しないって言うんだよ」
キノピオ「え?」
マリオ「そんな事……ないよなぁ?キノピオ……」
マリオ「ピーチ姫……いるよなぁ?」
キノピオ「お疲れの様ですね、少し休んだ方が良いです」
マリオ「そう……だな……少し休んで……そしたらピーチ姫を助けに……」
マリオ「……ん?そのリモコンは?」
キノピオ「テレビのリモコンです」
ピッ
おわり
乙
乙
面白かった
Entry ⇒ 2012.08.04 | Category ⇒ 版権物SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
P「みんなが俺と同じアパートに住んでた」
P「手作り料理毎日食べなきゃいけないから料理の腕が落ちて辛いわー」
P「時々俺の部屋に入りきらないぐらいの人数が来る事もあるから辛いわー」
涼「お邪魔しますー」
冬馬「今日もスマブラやろうぜ」
翔太「冬馬君弱いじゃん」
北斗「真ちゃんチャオ☆今日も俺が守ってあげるよ」
P「男の溜まり場になって女が来ないとか辛いです……」
美希「ハニーが帰ってくるの待ってただけだよ?」
P「どのぐらい?」
美希「んー、1時間ぐらいかなー」
P「…バカだろ。てか自分の部屋に帰れよ」
美希「まあまあ、良いから良いから!今日はミキが美味しい料理作ってあげるからね!」
ピンポーン
美希「出なくていいの」トントントン
P「そういう訳にはいかないだろ…」ピンポーンピンポーンピンポーンピンポーン ガチャッ
P「春香か。何だ?」
春香「どうもこんばんわー!遊びに来ましたよー!」
春香「それとプロデューサーさんの家から出て行くのは関係ないんじゃないかなー」
P「確かに」
美希「ちょっとハニー!ミキと2人っきりの時間を過ごすんじゃ無かったの!?」
P「一言も言ってないぞ、そんなこと」
春香「だってさー」
美希「むむむ…」
春香「…料理手伝おうか?」
美希「1人で大丈夫だもん!ミキひ・と・りで作った手料理をハニーだ・けにふるまうんだから!」
P「とか言いながら3人分の材料使ってるよな」
ピンポーン
P「ん?」
P「おお、肉じゃがか。ありがとう!」
伊織「べ、別に作り過ぎて余っただけだから勘違いしないでよね!」
伊織「……ってやっぱりあんたの家には誰かしらいるのね」
美希「お久しぶりデコちゃん」
伊織「今日事務所で会ったじゃない…あとデコ言うな」
春香「伊織もあがっていけば?丁度料理も出来たところだから」
伊織「遠慮しとくわ。今日はやよいの部屋に行くから」
P「そうか、じゃあまた今度な」
P「ハンバーグって久しぶりな気がする」モグモグ
美希「ちょっとアレンジしたんだけど…ど、どうかな…?」
P「…うん!うまい!中に入ってるのはチーズが良いアクセントになってる!」
春香「ただ焼き方をもう少し工夫した方が良いかな。肉汁が逃げちゃってるよ」
美希「うーん、やっぱり春香は厳しいの」
春香「今度そこのところ教えてあげる、みっちりと!」
P「どんどん美希の料理の腕が上がるな。最初は酷かったからなぁ…」
美希「あー、あれは今思い出してもトラウマなの。口に入れた瞬間…」
P「…やめろ、食欲が無くなる」
美希「ミキも一口!…おふくろの味ってカンジ。こういう料理も作ってみようかなー」
春香「味が染み込んでておいしい!ジャガイモもほっくりしてて良い感じ!」モグモグ
P「俺の分が減っていく…」
春香「じゃーん、今日はチョコムースを作って来ましたー!」
P「ほほー、相変わらずうまそうだ!」
美希「4つもあるの。誰か1人が2つ食べて良いってことだよね…?」ゴクリ
ピンポーン
春香「あっ、千早ちゃん!丁度良かった!」
千早「な、何…?」
P「春香のデザートがあるんだけど食べないか?」
千早「よろしいんですか?」
美希「…千早さんだししょうがないの」
美希「悔しいけどやっぱりおいしい…」
千早「春香は本当に料理がうまいわね」
春香「えへへ、あ、食器とか片付けますね」
P「えっ、悪いよ。俺何もしてないし流石に」
美希「じゃあミキが手伝うの」
春香「いいよ、ミキには料理作ってもらったから。ゆっくりしといて!」
千早「実は…カラオケのゲームを購入したんですが…今一使い方が…」ゴソゴソ
P「…これWii用だけどお前本体持ってたか?」
千早「えっ!?私これだけで出来るものだと…」
P「箱とか説明書見たら分かるだろ…まあ良いや。俺の家で試しにやるか」
千早「はい」
P「よっしゃ出来た!」
千早「ありがとうございます。あの…このゲーム置かせてもらえないでしょうか」
千早「出来れば歌の練習のため時々プレイさせてもらえると…」
P「うん良いぞ。暇な時なら大歓迎だ」
千早「ありがとうございます!」ニヤッ
美希(ミキは見逃さなかったの。千早さんの悪い顔を)
春香(多分わざとだね。機械音痴のふりをして…やるなぁ)
春香「またねって言って~♪」
千早「私のモノにならなくていい~♪」
「「「そばにいるだけでいい~♪」」」
P「……何でそんな真顔でこっち見ながら歌うんだよ」
響「うがー!さっきからギャーギャーうるさいなー、何なのさー!!」
P「ごめんなさい」
春香「アパートで歌ったら流石に響いちゃうね」
美希「特に千早さんの声量が半端無いから」
千早「もっと音量下げないとダメね」
響「えっ良いのか?わーい!」
春香(怒ってた事一瞬で忘れちゃった)
美希「うーん、何か普通に歌っててもつまんないの」
千早「というと?」
美希「点数の低かった人には罰ゲーム!ってはどうかな」
春香「えぇぇぇ…」
響「自分面白そうだから賛成だぞ!」
千早「そうね、張り合いが無いとつまらないもの」
P「ははは、がんばれよー」
美希「もちろんハニーもだよ?」
P「え?」
春香「プロデューサーさんドンマイです」
響「あはは、楽勝だったなー」
千早「カラオケの採点基準が未だに今一分からないわ…」
美希「それじゃ罰ゲームはね…」
P(律子の部屋をピンポンダッシュとか鬼畜すぎる)
P「……」
P「…ええいやっちまえ!」ピンポーン ダダッ
あずさ「あらあら~、プロデューサーさんじゃないですか」
P「こ、こんばんは」ハァハァ
あずさ「そんなに急いでどうしたんですか?何か息切れしていますが」
P「い、いえ別に…急いでは……」ハァハァ
あずさ「そうですか~、律子さんに何か用があったんじゃないんですか?」
P「な…何故それを…」
あずさ「呼び鈴押したのを見ましたから~。私も丁度律子さんの所に行こうと思って」
P「え」
律子「つまり今までちょくちょくピンポンダッシュしてたのはプロデューサーのだったんですね」
P「ゲッ」
あずさ「?」
律子「てっきり亜美真美辺りかと思ってましたが…ゆっくりお話しましょうか」
律子「立ち話もなんですから私の部屋で良いですよね、プロデューサー殿」
P「」
律子「本当ですか?」
P「命かけます」キリッ
あずさ「そんな簡単に命をかけちゃダメですよ~」
律子「…まあ別に大して怒ってませんけd」
ピンポーン ダダッ
律子「……」ダダッ
P「修羅だ」
ウワアアアアアアアア オユルシヲオオオオオオオオオ
あずさ「…亜美ちゃんと真美ちゃん大丈夫かしら」
P「……」
ガチャッ
あずさ「……」ビクッ
律子「疑って申し訳ありませんでした、プロデューサー」
P「い、いや…元はと言えば俺が悪いし…ははは」
あずさ「えっと…あっ、そーだ!今日は私お酒持って来たんです!」
P「おっ、良いですね。一杯やりましょうか。簡単なつまみなら作れますよ」
あずさ「ノンアルコールもありますから律子さんもね?」
律子「うーん、まあ仕事に響かない程度の量なら…」
律子「もうあずささんそのぐらいに…」
P「うぇ…もうダメだ…」
あずさ「プロデューサーさん、もうおねむですか~?」
律子「あーあ、言わんこっちゃない…あずささんもそろそろ」
あずさ「えぇ~…まだまだ夜はこれからよ~?」
律子「やっぱりあずささんは止められない…」
あずさ「律子さんも飲んでみる~?アルコールが入ったお・さ・け」
律子「えーっと…後片づけしますね!」
春香「…帰ってこないね」
響「もしかして…死んじゃったのかな」
千早「……」
春香「ええ!?」
響「そ、それは無いと思うぞ!」
美希「ちょっとミキ、様子見てくるの!」
千早「えっ…ちょ、美希!?」
美希「あ、鍵がかかってないの」
ガチャッ
P「うーん……」
春香「!!ぷ、プロデューサーさん…!?」
響「うわー!あずささんに膝枕してもらってる!」
千早「こ、これは一体…」
律子「あー、丁度良かった。プロデューサーを迎えに来たなら返すわ。部屋まで送ってもらえないかしら」
あずさ「えぇ~、ダメよ~!このままでいいじゃない~」
美希「み、ミキを差し置いて…!ハニーに…」
P「……?ここは……」
P「!?な、何で貴音と一緒に寝てるんだ!?」
貴音「…んん………あなた様、お目覚めになられましたか」
P「えっ…何で?何があった?」
貴音「何があったと申しましても…あなた様と一緒に寝ただけですが」
P「!?」
春香「ううん、このまま放っておくのはちょっと心配だね」
美希「じゃあじゃんけんで勝った人がハニーを自分の部屋に持ち帰るの!」
響「やったー!!勝ったぞー!!」
響「うぎゃー!もう自分の部屋動物達でいっぱいいっぱいだったー!助けて貴音ー!」
貴音「つまりプロデューサーに付き添っておいてほしいと」
響「うん」
貴音「分かりました」
貴音「はい」
P「それなら良かっ…」
P(…良いのか…?一緒に寝てしまって…)
貴音「…やはり体調が優れないようですね」
P「…んー、そうだな。あんまり良くない」
貴音「それなら一度部屋を出て外の空気を吸ってみては如何でしょう」
P「ああ、そうするよ」
貴音「そのようですね」
真「ふぅ…あっ、プロデューサー…それに貴音まで」
雪歩「おはようございますぅ」
P「お前達こんな時間に何してるんだ?」
真「ちょっとした運動です。これをやっておくと一日良い感じに動けるんですよ!」
P「で、雪歩も真に付き合ってるってわけか」
雪歩「そうですね。最初は真ちゃんがやってるのを見てるだけだったんですけど…」
P「悪いけど…今日は遠慮しとくよ。ちょっとした二日酔い状態だから」
雪歩「四条さんはどうしますか?」
貴音「……一度混ぜてもらってもよろしいでしょうか?」
真「へへっ、それじゃまずはね…」
やよい「あ、皆さんただいまですー」
真「あっ、お帰りやよい!」
やよい「今日はプロデューサーに貴音さんも一緒なんですね」
P「そうか、やよいはまだ早朝バイトやってたんだな」
やよい「はい!前からお世話になってましたからずっと続けるつもりです」
P「やよいは偉いなぁ」
やよい「そんなことないですよ。それでは!」テテッ
真「あはは、やよいは本当良い子だなぁ」
雪歩「本当は大変なはずなのに…あんなに笑っていられるってすごい事だよね」
貴音「あの姿勢は私達も見習わなければなりませんね」
P「そうだな、どんな時もアイドルは笑顔を無くしたらダメだ」
小鳥「あっ、プロデューサーさん」
P「おはようございます、小鳥さん」
小鳥「今から事務所ですか?」
P「ですね。小鳥さんも?」
小鳥「は、はい!その、良かったら一緒に行きませんか…?」
P「喜んで!」
P「あっ、おはよう」
愛「おはようございまーす!!!」
涼「愛ちゃんもう少しボリューム下げて…」
絵理「近所迷惑…」
冬馬「おい、朝からうるせーぞ!!!」
翔太「うん、やかましさでは負けてないよ」
北斗「エンジェルちゃん達の美しい声を朝から聞けて俺は感激だよ」
P「何か最近住民が増えた気がするけど。はい、変わらず良い環境です。はい」
P「このアパートに住みたいですか?そうですね家賃は……」
終
Entry ⇒ 2012.08.03 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
豊音「麻雀の特訓のために部活の誰かをいじめる?」
豊音「ええっ!? そ、そんなこと絶対にできるわけないよー!!」
塞「まあ、やっぱりそうなるよね」
豊音「だってだってみんな本当にいい人達だもん!! 麻雀の特訓だとしても絶対にそんなことしないよー!」
塞「…うーん、トヨネはそこがダメなんだよね」
豊音「えっ?」
塞「前々から言おうと思ってたんだけど、トヨネはいい子すぎる」
豊音「ええっ? それって褒められてるのー…?」
塞「うん褒めてる。…だけどそれじゃダメなんだよ」
塞「トヨネはこの前の県予選決勝のこと覚えてる?」
豊音「う、うん、確か何年も連続で全国大会に出場してる学校と戦ったよね」
塞「その時さ、トヨネ相手からサインもらおうとしてたでしょ」
豊音「だって、超名門校のエースだよー! テレビで見てたからずっと憧れてたんだー」
塞「…普通対戦相手からサインはもらわないんだよ…」
塞「そのスターをボッコボコにしたのに?」
豊音「あっ…」
塞「まあ、こんな風に対戦相手にフレンドリー過ぎてもあんまりいいことはないの」
塞「もちろんそれは悪いことでもない。だけど勝負をするにあたってそれじゃあダメでしょ?」
豊音「う、うん…」
豊音「でもでも、それが誰かをいじめるっていうのには繋がらない気がするんだけどー…」
塞「確かにちょっと強引かもしれないけど、そうすることで相手に対して敵対心を持てるでしょ」
塞「トヨネは今のままじゃちょっと人懐っこすぎる。敵意っていうのを持たないと」
豊音「そ、そっか…」
塞「それにこれはトシさんからの命令でもあるし」
塞「そう。だからトヨネには拒否権が無いよ」
豊音「でもいくらトシさんの命令でも……」
胡桃「それなら大丈夫!」
白望「…ダルいけどみんな了承済みだから」
エイスリン「」コクコク
豊音「み、みんないつの間に!?」
胡桃「最初から居たよ!」
白望「物陰に隠れてた」
豊音「そうだったんだ…じゃ、じゃあ、私はみんなをいじめちゃえばいいのかな?」
胡桃「そういうこと!」
白望「うん、頑張って」
塞「いや、いじめるのを応援するのもおかしいでしょ」
胡桃「よし来ーい!」
塞「遠慮なんかしなくていいからね」
豊音「よーし!」
豊音「……」
豊音(……あ、あれ…?)
豊音(い、いじめるって何したらいいんだろ…?)
豊音(今までそんな怖いこと、したこともされたこともないからわからないよー…)
豊音(でもみんなが協力してくれるんだからやらない訳にはいかないし…)
豊音(う~ん…)
豊音(…あっ、そうだ、つまり私がされたら嫌なことをすればいいんだよね?)
豊音(…ということは……)
エイスリン「?」
豊音「や、やーい、このデカ女!」
塞「デカ女って…確かに嫌味にはなってるような気がするけど…」
エイスリン「デカオンナ?」
豊音「あ、あれ?」
白望「…トヨネ、自分がされたら嫌なことをしようって考えたでしょ」
豊音「な、なんでわかったの!?」
塞「それくらい誰だってわかるよ…で、胡桃はどう思った?」
胡桃「別に何も感じなかったよ。突拍子がなさすぎるもん」
胡桃「…ってなんで私に聞くの! 今のは誰かに言った感じじゃなかったじゃん!」
塞「ははは、ごめんごめん」
白望「…というわけでやり直し」
エイスリン「ガンバッテ! トヨネ!」
豊音「ええー…」
豊音(やっぱり相手が言われたら嫌なことを言ったりするのかなー?)チラッ
エイスリン「?」
塞「ん、何か思いついたみたいだね」
豊音(…ごめんなさいエイスリンさん!)
豊音「…こ、この……」
豊音「…このお絵かき魔!!」
エイスリン「? オエカキ、マ?」
塞「…はぁ」
胡桃「ぷぷぷ」
豊音「…あれ?」
エイスリン「オエカキマ、ナニ?」
白望「…うーんと、アーティスト、って意味かな?」
塞「あれ、何か書き始めた」
胡桃「…笑顔の絵?」
白望「エイスリン、完全に喜んじゃってるね」
塞「そりゃそうでしょ…また失敗したねトヨネ」
豊音「うぅ~ごめんなさい~……」
白望「…謝ることはないけどさ」
胡桃「ほら、もう一回頑張ってみよう!」
豊音「う、うん…」
豊音(言われたら嫌なことでもダメなんだー…)
豊音(うーんと、そうしたらもうその人のことを直接悪く言うしかないのかなー…?)チラッ
白望「…ねえ、もう止めない? ダルくなってきた」
胡桃「ダメだよ! これも全国大会に向けた特訓なんだから!」
白望「特訓になってるのかなあ…」
塞「…おっ、ほらトヨネが何か思いついたみたいだよ」
豊音(よ、よーし…)
豊音(きっとこれならいじめになるはず……ごめんね、シロ…)
白望「ん?」
豊音「…や、やーい! シロの人間充電器!」
白望「……」
胡桃「人間充電器って…」
塞「…くっ…くくっ……あははは!!」
エイスリン「?」
豊音「え? え?」
白望「…悪口になってないよ、それ。面白ニックネームみたくなってる」
塞「あははは!! あーっ、おっかしい!!」
塞「それが渾身の悪口って…」
胡桃「…やっぱり、こういうのはトヨネには向いてなかったかー」
塞「うん、そうだね」
エイスリン「ソウオモウ!」
豊音「じゃ、じゃあ…!」
塞「うん、これでこの特訓はおしまい。やっぱりこんなのじゃトヨネを変えるのは無理だよね」
豊音「…うう~、よかったよー…」
胡桃「ごめんね、無理させちゃって」
豊音「そんなことないよ! みんなが私のために協力してくれて嬉しかったよー!」
塞「ふふ、それじゃあトシさんに報告を…」
白望「…ちょっと待って」
塞「へ?」
白望「まだトヨネにいじめられてない人が居る」
胡桃「そういえば塞だけ何もされてない!」
塞「あれ? そうだっけ?」
胡桃「うん! 塞だけ卑怯だ!」
エイスリン「ヒキョウ!」
豊音「べ、別に私はもうこれでいいかなかなーって…」
白望「そういう訳にはいかない。全員平等にトヨネにいじめられるっていう約束だったし」
塞「あー…そんな約束したような」
胡桃「やっちゃえトヨネ!」
豊音「え、えーっと…」
塞「…やっちゃってよトヨネ。私だけいじめらてないっていうのも気持ち悪いしさ」
豊音「じゃ、じゃあやっちゃうよー…?」
塞「うん」
胡桃「これまでの経験を生かして!」
エイスリン「トヨネ!」
豊音「…さ、塞の……」
白望「…ふむ」
豊音「塞のボンバーマン!!」
白望「ぶふっ!」
胡桃「あははは!!」
エイスリン「ボンバー、マン?」
豊音「あっ…」
塞「な、なんで…」
豊音「ひっ」
塞「…なんで私だけちょっと本当に嫌な感じなのよ!?」
豊音「うわーん! ごめんなさーい!!」
塞「待て! トヨネ!」
塞「…と、まあこんな感じでした」
トシ「それ、最初からいじめじゃないわね」
塞「えっ」
カン
塞「ということでトシさんからダメ出しが入りました。やり直しだそうです」
豊音「ええー!? 私頑張ったんだけどなー…」
白望「…仕方ないような気もするけど」
胡桃「うん!」
豊音「…あ、そういえば結局みんなもいじめるってどういうことをすればいいのか知らなかったじゃん!」プンスカ
塞「いやー…だって私も経験したこと無いし…」
白望「そんなダルいこと知ってるわけないじゃん」
胡桃「私がそんなのを見つけたら絶対に注意するけどね!」
豊音「えー…」
塞「それじゃあ、次からはみんなで何をすればいいのか考えようよ。そうすれば豊音も大丈夫でしょ」
豊音「あっ! それ名案だよー!」
白望「…めんどくさい」
胡桃「シロも手伝うの! これも全国大会のためなんだから!」
白望「…うん、わかった」
豊音「ありがとーみんなー!」
豊音「…うーん、でも何したらいいのかわからないよー」
塞「確かに…どうしようか」
白望「…ねえ、やっぱり私帰って…」
胡桃「ダメ!」
白望「はあ…」
塞「あっ!」
豊音「何か思いついたの?」
塞「そういえば、いじめる相手には花をあげるっていうのを読んだことがある!」
豊音「は、花?」
白望「…それ本当?」
塞「うん。何かの本で読んだよ」
胡桃「ならさっそく花を買いに行こう!」
豊音「おー!」
白望「…本当に大丈夫なのかな」
豊音「あっ、この花とかちょーかわいいよー!」
胡桃「本当だ! エイちゃん喜びそうだね!」
塞「じゃあこの花にしようか。お金は割り勘でいいよね?」
豊音「うん!」
白望「…ねえ」
胡桃「ん? どうしたのシロ?」
白望「いじめなのに相手が喜ぶ花をあげるの?」
豊音「え? だってせっかくあげるんだったら喜ぶような花の方がいいよー!」
塞「うん、そうだよね。この花かわいいからエイスリンも喜ぶよ」
白望「…ならいいんだけど」
胡桃「すいませーん! お会計お願いします!」
・
・
・
エイスリン「ミンナ! オカエリ!」
豊音「えへへ、ただいまーエイスリンさん」
塞「あっ、もうエイスリン部室に来てたんだ」
胡桃「買った後も結構長居しちゃってたからね」
エイスリン「ドウシテタノ?」
豊音「…はい、これあげる!」
エイスリン「…オハナ?」
豊音「そうだよー! エイスリンさんが喜ぶかなって選んできたんだよー」
エイスリン「……」ブワッ
豊音「エ、エイスリンさん?」
塞「…あれ? まずい花を選んじゃったのかな?」
エイスリン「…アリガトウ」
豊音「へ?」
エイスリン「アリガトウ、ミンナ! タイセツ、ニ、スル!」
胡桃「喜んでもらえてよかったね!」
豊音「うん!」
塞「いやー、大成功だね。こんなに喜んでもらえるとは思わなかったよ」
白望「…何が大成功なの?」
塞「え? そりゃあエイスリンをいじめるのが……って、あれ?」
豊音「うん?」
胡桃「あれれ?」
エイスリン「?」
白望「…これどう考えてもいじめじゃないよね」
塞「し、しまったー!!」
豊音「えええー!?」
カン
まだ続くよ
塞「案の定トシさんからダメ出しをもらいました」
白望「そりゃそうでしょ…」
胡桃「他のやり方を考えないと!」
塞「うん、そうだね。花をあげるのは大失敗だったし…」チラッ
エイスリン「オミズヤリ!」ニコニコ
胡桃「かなり気に入ってもらえたみたいだね」
白望「…塞」ジー
塞「…はい、すいませんでした…」
豊音「あははー。でも困っちゃうね、私何にも思いつかないよー」
塞「うーん、私もだ。胡桃は?」
胡桃「何か思いつきそうなんだけど……ダメだー!」
塞「…いきなり八方塞がりだ」
エイスリン「ガンバッテ!」
塞「エイスリンは思いつきそうにないしなあ…」
エイスリン「?」ニコニコ
塞「どうしたの、シロ?」
白望「一つ思いついたんだけど…」
塞「ええ!?」
豊音「シ、シロが!?」
白望「…驚きすぎだと思うんだけど」
塞「あっ、ごめん。でもシロがそういうのを思いつくとは思わなかったから」
胡桃「うん! 意外!」
白望「……」
塞「ごめんごめん。それで何を思いついたの?」
白望「…確か、いじめる時は何か物を隠すらしい」
塞「物を隠す? 何を隠すの?」
白望「……さあ」
塞「え、ちょっと肝心なことを忘れないでよ! 思い出して!」
白望「……ダルい」
豊音「ま、まあ、とりあえず何かを隠すってことがわかったし一歩前進だよー!」
胡桃「そうだね!」
塞「それじゃ、何を隠す? 多分その人の所有物を隠せばいいんだと思うけど」
豊音「う、うーん…」
白望「…何でもいいんじゃない?」
胡桃「それはダメでしょ!」
塞「あー、じゃあこのモノクルを隠してよ」
豊音「え? でもでも、それって大切な物なんじゃー…」
塞「いいの。さっきの失敗の責任を取らしてよ」
白望「…じゃあ決まりで」
豊音「う、うーん…」
胡桃「塞がそう言ってるんだから、そうしようよ!」
豊音「…うん、それもそうだね。じゃあモノクル預かるよー」
塞「はい」
塞「うん、わかった」
豊音「いいって言ったら入ってきてねー」
塞「また後で」ガラガラ
豊音「……よし、それじゃあどこに隠そっか?」
胡桃「うーん、やっぱり簡単に見つからないところだよね」
豊音「それじゃあ黒板の裏とかはどうかなー?」
胡桃「あっ、いいかも!」
白望「……ねえ、何やってるの?」
豊音「え? 塞のモノクルを隠すところを考えてるんだよー? シロはどこがいいと思う?」
胡桃「塞はこういうの得意そうだからなー。難しくしないと!」
白望(…何か自分の考えてたのは違うことになってる気がする)
白望(……まあ、いいか。ダルいし)
白望「…どこでもいいと思うけど」
豊音「えー? それじゃダメだよー」
エイスリン「……」ムムム
エイスリン「ワカンナイ!」
豊音「あははー、そっかー」
胡桃「ねえねえ二人とも! ここなんてどうかな!」
豊音「あっ、いいかもー! 多分塞でもここならわかんないよー」
エイスリン「イイ!」
白望「……」
胡桃「よし、じゃあ隠して…っと、さっそく塞を呼ぼうか!」
豊音「うん!」
エイスリン「サエー! イイヨー!」
塞「ん、もう終わったの?」ガラガラ
豊音「そうだよー!」
胡桃「結構自信あるよ! 塞でも見つけられないと思う!」
塞「うーん、見つけられるかなー…」
塞「ありがとう、エイスリン。じゃあまずは……黒板の後ろはどうかな?」ゴソゴソ
塞「……うーん、無いかー」
豊音「あ、危なかったねー…」
胡桃「うん。さすが塞だ」
エイスリン「アブナイ!」
塞「え? じゃあこの近くにあるのかな?」
豊音「あっ!」
胡桃「しまった!」
塞「えーっと、この近くで何かを隠せそうなところは…」ゴソゴソ
豊音「はわわわ…そ、その近くには無いよ!」
エイスリン「ナイヨ!」
塞「ははは、逆にわかりやすくなってるよ」
豊音「うぅ~…」
胡桃「トヨネ、もう諦めよう…」
豊音「は、早すぎるよー…」
塞「ふふ、トヨネ達がヒントを出しすぎだよ」
エイスリン「オメデトウ! サエ!」
塞「うん、ありがとうエイスリン」
胡桃「さっきからエイちゃんはどっちの味方なの!」
エイスリン「エヘヘ」
豊音「それにしても面白かったね!」
塞「うん。こういうのも悪くないね」
胡桃「次は私が探すのやりたい!」
豊音「うん、いいよー! 今度は絶対に見つからないようにするんだからねー!」
塞「ふふふ、私の隠す場所を見抜けるかな?」
エイスリン「クルミ、ガンバッテ!」
胡桃「じゃあ教室の外で待ってるね!」
豊音「うん!」
胡桃「へ?」
塞「どうしたの? もしかしてシロもモノクル探したいの?」
白望「…そうじゃなくて、トヨネ達目的忘れてるでしょ」
豊音「目的?」
エイスリン「?」
白望「これ、いじめるために始めたことじゃなかったっけ」
胡桃「…あっ」
白望「いじめなんかじゃなくて、ただの宝探しゲームになってる」
塞「し、しまったー!!」
豊音「えええー!?」
カン
胡桃「トシさんは何て言ってたの?」
塞「…言わなくてもわかるでしょ」
豊音「トシさんちょー怖いよー…」
塞「…うーん、とは言っても、もうすること思いつかないよね」
豊音「うん、無理だよー」
エイスリン「ムリ!」
胡桃「ふっふっふー…この私にお任せあれ!」
塞「え? 胡桃何か思いついたの?」
豊音「そういえばさっき何か思い出せそうって言ってたね」
胡桃「うん!」
塞「それでどんなことを思い出したの?」
胡桃「昔テレビか何かで見たんだけど、いじめる人を仲間はずれにしてたよ!」
塞「仲間はずれかー…」
豊音「うわー! それっぽいねー!」
胡桃「でしょー!」
塞「じゃあそれで行ってみようか。ターゲットは…」
胡桃「シロでいいんじゃない? 今ちょうど居ないし」
塞「あれ、本当だ。どこに行ってるの?」
豊音「塞と入れ違いみたいにトイレに行ったよー」
塞「そっか、ならシロでいいか。さっきの責任も取ってもらうことで」
エイスリン「シロ、ナカマハズレ?」
豊音「うん、そうだよー」
エイスリン「?」
胡桃「ねえどうやって仲間はずれにする?」
塞「あー…やっぱり麻雀でいいんじゃない? 人数もぴったりだし」
豊音「了解!」
胡桃「さっそく麻雀の準備しよう!」
塞「まあ、そんな準備が必要なことでもないけどね」
豊音「あっ!」
塞(来たか…!)
エイスリン「シロ、オカエリ!」
塞(ん?)
胡桃「あっ、おかえり」
豊音「お、おかえりー!」
塞「よ、よし、じゃあ麻雀でもやろうか!」
白望「…えらく突然だね」
塞「そ、そうでもないよ! あっ、でも5人いるから全員は打てないね!」
胡桃「ほ、本当だ!」
豊音「た、大変だねー!」
白望「…今更何言ってるの? 元々5人しかいないんだからそんな驚かなくても…」
胡桃「し、仕方ないから誰か外れてもらおうか!」
塞「1人で寂しくしててもらおう!」
塞「そ、それじゃあ外れてもらうのは…」
白望「あっ、私でいいよ」
塞「え?」
豊音「あっ」
白望「ダルいし、昨日はいっぱい打ったから今日は外れてるよ」
胡桃「し、仕方ないね! シロには寂しくしててもらおう!」
白望「うん…?」
エイスリン「シロ!」
白望「どうしたの?」
エイスリン「!」バッ
白望「…バトンタッチしてる絵? 代わりにエイスリンがなるって意味?」
エイスリン「ウン!」コクコク
塞「ちょっ、エイスリン!」
白望「……うーん、私はいいよ。エイスリンが打ちなよ」
白望「うん。私は大丈夫だよ」
エイスリン「ソッカ!」ニコニコ
塞「じゃ、じゃあ麻雀始めよっか!」
豊音「うん!」
白望「…ダルい」
塞「あははー、麻雀面白いね!」チラッ
豊音「そ、そうだねー!」チラッ
白望「……」ダルダル
塞「…うっ」
胡桃「ぜ、全員でできないのがもったいないね!」チラッ
豊音「ほ、本当だよー!」チラッ
白望「……眠い」ダルーン
豊音「…むむ~」
塞「そ、そうかもねー!」チラッ
白望「…zzz」
胡桃(寝ちゃったよ…!)
塞(というかこれ…)
豊音(…いつも通りのことなんじゃないかなー…?)
エイスリン「ツモ! メンタンピンドラ2!」
塞「…あ、はい」
豊音「親ヅモかー…」
胡桃(ラス転落…)
・
・
・
エイスリン「シロ、オキテ!」
白望「……うーん…あれ?」
塞「もう下校時刻よ。いつまで寝てるのよ」
白望「…あー、ごめん」
胡桃「シロ、寝過ぎ!」
豊音「そういえば今日のエイスリンさんすごかったんだよー!」
塞「うん、シロでも危なかったかもね」
エイスリン「エヘヘ」
白望「そうだったんだ。じゃあ明日いっぱい打とうか」
エイスリン「ウン!」
胡桃「今日は全然麻雀打てなかったもんねー。まったく、誰のせいだか」チラッ
塞「ちょっと、私のせいじゃないでしょ! 言うならトシさんに文句言ってよ!」
豊音「あははー、それは怖いねー」
白望「…それじゃあ帰ろうか」
豊音「そうだね!」
トシ「まあ、こうなるわよねぇ」
トシ「…ふふ、あの子たちはあの子たちのままの方が強いってことかしら?」
トシ「頑張りなさい…」
カン
ちなみにエイスリンは仲間はずれの意味をわかっていませんでした
乙です。豊音ちゃん可愛い みんな可愛い 楽しかったです
宮守仲良しかわいい
Entry ⇒ 2012.08.03 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
摩耶花「夏祭りに行くわよ!」奉太郎「勝手にしろ」
里志「やあ奉太郎! 今日も息災そうで何よりだよ」
奉太郎「それで? 俺のいえに古典部員を集めてどうするつもりだ」
摩耶花「夏祭りに行くわよ!」
奉太郎「勝手にしろ」
える「折木さん、いっしょに行きましょう!」
奉太郎「………」
里志「そりゃあ夏祭りの格好といえばこれでしょ!」
摩耶花「な、なによ。似合ってないとでもいうわけ」
奉太郎「そうじゃない」
える「どうですか? 私、おかしくありませんか?」
奉太郎「………。いや、いいんじゃないか」
里志「さあさあ奉太郎もさっさと着替えて着替えて」
摩耶花「だから言ったでしょふくちゃん! 折木は小学生のときから夏祭りを楽しめないつまらない男なのよ!」
里志「まぁ、わかっていたことではあるけどさ」
奉太郎「いや小学生のときはいったことある……、まぁいい。楽しんできてくれ」
える「みんなで行きましょう、折木さん! それがいいです」
奉太郎「服を掴むな……」
里志「早く着替えて来なよホータロー。早く行かないとひとでいっぱいになっちゃうよ」
摩耶花「あたしは折木がこなくてもかまわないけど」
奉太郎「だそうだ」
里志「だいじょぶさ千反田さん。ホータロー、真に受けてないんだろ?」
奉太郎「まあな。長い付き合いだからな、あしらい方くらい心得るさ」
摩耶花「なによその言い方! それにたいして長くもないでしょ」
里志「9年間同じクラスってのはじゅうぶん長いと思うけどね」
える「いいですねぇ子供のときから仲が良い方がいるというのは」
摩耶花「ち、違うよちーちゃん! 仲良くないから!」
里志「鏑矢中ベストカップルがなにいってるんだか」
摩耶花「だから違うっていってるでしょおっ!?」
奉太郎「ひとんちの玄関でやかましいやつだ」
里志「それじゃあさっさと支度することだね、ホータロー」
奉太郎「……わかったよ」
…
里志「さて、出発といこうか!」
える「みなさんと夏祭り、とても楽しみです!」
摩耶花「折木がいなければもっと楽しめたんだろうけどねー」
奉太郎「じゃあ俺は里志と回るとするかな」
摩耶花「それはだめ」
える「一番くじの景品……、私、気になります!」
摩耶花「ふくちゃん、あたしお腹すいちゃった」
里志「いいにおいがするからね。なにか食べるとしようか!」
摩耶花「あたしベビーカステラが食べたい!」
える「あっちにありますね」
里志「すごい! どうしてわかったんだい千反田さん」
える「い、いえ。香りが向こうからしていたもので……」
摩耶花「相変わらずすごいわねちーちゃん」
里志「それじゃあたい焼きは?」
える「ええっと……、少し遠いですね」
奉太郎(ひとが多い……)
里志「やっぱり祭りの醍醐味といえば出店だよね」
える「この味付けは……むむむ……」
奉太郎「千反田。まずければムリして食べなくて良いんだぞ」
える「いえ! 大丈夫です!」
奉太郎「そうか。……そんならちょっとその焼きそばくれないか」
える「いいですよ! はい、あーん」
奉太郎「いや、それはやめてくれ」
える「?」
里志「ほらホータロー、この割り箸を使いなよ」
摩耶花「ふくちゃんどうしてそんなもの持ち歩いてるの……」
摩耶花「そう? こんなもんじゃないの」
える「うちの近くでやっているお祭りは毎年ささやかなものだったので、少し驚きました」
里志「あぁ。そっちが元々のお祭りだよ、千反田さん」
奉太郎「またわけのわからんことを言い出したか」
里志「このお祭りはいちおう奥にある神社が主体になるんだけど、その神社は千反田さんちの近くの神社が遷宮されたものなんだ」
里志「こっちの人の多いところになって規模が拡大したみたいだね」
摩耶花「そんなことあるんだ」
里志「千反田さんのところのお祭りは、神社がなくなっても続けられたんだね。まぁ、土地に根付いたものはそうそう無くならないってことかな」
える「じゃあ、ふたつのお祭りは兄弟ってことですね!」
奉太郎(のど乾いたな……)
える「すみません! 少し、父を手伝うようにいわれていたんでした」
奉太郎「それはしかたないな」
える「このお祭りにはいますし、また会えるようなら……」
摩耶花「うん! 花火を見る頃には合流できると良いわね」
える「本当にすみません。それでは、失礼します」
里志「なるほどなるほど」
摩耶花「どうしたのよふくちゃん」
里志「さすが豪農千反田家。このお祭りのメインスポンサーのひとつなわけだよ」
奉太郎「前の神社のときから、そうだったのかもな」
奉太郎「とりあえずもなにも散々遊んだろ」
摩耶花「うわあホントにすごいひとね」
里志「当然! このお祭りの主役であり、お祭りのときに2人で参拝すればその絆は永遠になるといわれるこの神社は若者に大人気さ!」
摩耶花「ふ、ふくちゃん、いっしょにいこ?」
奉太郎「またそうやってすぐでっちあげる」
里志「さっすが奉太郎、見破るのが早いね!」
摩耶花「えっ嘘なの?」
里志「冗句といってほしいね!」
奉太郎「詭弁だ」
摩耶花「あっそ! じゃあそこで待ってなさいよ!」
里志「ここまで来て参拝しないのかい? あとで千反田さんと来たいということなのかな」
奉太郎「違う。……わかった、行こう。手短にな」
里志「その希望が叶えられるかは神のみぞ知るってところだね!」
摩耶花「ふくちゃん……」
里志「そうと決まれば賽銭箱まで突撃ーっ!」
奉太郎「楽しそうだな」
奉太郎「さあな。この人混みだ、どこにいるのかさっぱりわからん」
摩耶花「ケータイに……あぁもう電波通じないし!」
奉太郎「とにかく参拝だけでもしとくか」
摩耶花「ふくちゃんはどうするのよ!」
奉太郎「子供じゃないんだ、下で待ってれば降りてくるだろ」
摩耶花「それは、そうかもしれないけど……」
奉太郎「さっさと済ませてここから離れたい」
摩耶花「もう! ふくちゃんのばか!」
奉太郎「ほら、前向け伊原」
「えーっなんかイイねーそういうのーっ」
「はじめて聞いたー」
「なんかさっき誰か言ってたの聞いたよー」
摩耶花「なんかふくちゃんの嘘が広まってるんだけど……」
奉太郎「どうせすぐ忘れられる」
摩耶花「人の噂も、ってこと?」
奉太郎「ああ」
摩耶花(こいつ、なにも意識してないのね……)
摩耶花(そりゃ嘘だってわかってるけど、あたしは……なんか悔しいっ!)
奉太郎「伊原?」
摩耶花「な、なんでもない!」
摩耶花(漫研の4人だ……)
奉太郎「伊原? なんで手を握っ――おい」
摩耶花(なんであたし、逃げてるの……情けない……!)
奉太郎「ちょっと待て、いてっ、すみません、おい伊原!」
…
奉太郎「どこだここ……」
摩耶花「………」
奉太郎「伊原」
摩耶花「ごめん……」
奉太郎「………」
摩耶花「………」
奉太郎「……伊原」ポン
摩耶花「………ぐすっ」
奉太郎「………」ナデナデ
摩耶花「折木……」
摩耶花(慰めて、くれてるのかな)
奉太郎(子供の頃のまんまだな伊原は)
摩耶花「う、うん」
奉太郎「………。あのな、伊原」
摩耶花「な、なによ」
奉太郎「……手、そろそろ離してくれ」
摩耶花「ち、違っ! こ、これはっ!」
奉太郎「なに慌ててるんだ。よし、行くぞ」
摩耶花「まっ待ちなさいよ折木!」
…
奉太郎「ん」カラン
摩耶花「ラムネ? あ、ありがと」
奉太郎(さて、はぐれた里志を探さないとな)
摩耶花(ちょっと、どうしてこんなに優しいのよ……! と、ときめいてない! 断じて!)
摩耶花「そ、それはちょっと……」
奉太郎「里志が待ってるかもしれないだろ」
摩耶花「それはそうなんだけど」
奉太郎「まぁいい。もしかしたらここを通るかもしれないしな」
摩耶花「そうそう!」
…
摩耶花「……ねぇ折木」
奉太郎「どうした」
摩耶花「覚えてる? 小学生のとき、いっしょに夏祭りに行ったこと」
摩耶花「あの頃は折木もふつうに夏祭りとかに出かけてたのに」
奉太郎「伊原が上級生に絡まれたりしてたな。お前、祭りのときくらい奇行を見逃してやれ」
摩耶花「よ、よく覚えてるわね」
摩耶花(あたしも、そのとき折木が助けてくれたこと覚えてるけど……)
奉太郎「姉貴も痴漢やらスリやらぼこぼこにするし……」
奉太郎「それ以来、夏祭りにはいってなかった。けっきょく伊原といくことになるとはな」
摩耶花「中学生のときも誘ったのに!」
奉太郎「そうだったか? お前、夏祭り好きだな」
摩耶花「あ」
奉太郎「……げ」
入須「やあ、折木くん。と……」
摩耶花「伊原です。入須先輩」
入須「二人だけか。君たちの部長は?」
奉太郎「………」
摩耶花「ちー……、千反田さんは、親の手伝いだそうです」
入須「あぁ。なるほど」
奉太郎「……行くぞ、伊原」
奉太郎「すいません、友人を捜してますんで」
入須「そうは見えなかった」
奉太郎「見えなかっただけです」
摩耶花「お、折木?」
入須「……ふう。君、すこし彼を借りるよ」
摩耶花「え、あ、はい? いや彼氏とかじゃないですけど……」
奉太郎「おい伊原。なぜお前が許可する」
入須「こっちだ、折木くん」
奉太郎「ちょっ、伊原! そこで待ってろ!」
入須「なんのことかな。私は君に対して悪い印象を持ってなどいないよ」
奉太郎「先輩のなかの印象は関係ありません」
入須「君が私のことを嫌っていると? それこそ無関係だ」
奉太郎「……俺は、」
入須「彼女を待たせるのも酷だ。手短に行こう」
奉太郎「なんのはなしです」
入須「簡単なアドヴァイスさ。そのまえに、私の格好をどう思う?」
奉太郎「………。浴衣ですね」
入須「……間違ってはいない」
奉太郎「それがなにか?」
入須「君は本当に私のことが嫌いなのか?」
奉太郎「別に嫌いだとは言ってないと思いますけど」
奉太郎「伊原ですか。浴衣ですけど」
入須「そうだな。で? なにかそれについて言ってあげたか?」
奉太郎「意味が分かりません。もう戻りますよ」
入須「簡単なことよ。関係を円滑にして自分の思ったように事を進めるのに、言葉ほど容易く相手を変えることができる方法はないわ」
奉太郎「……そうですね」
入須「つまり、まず相手を褒めて、それから要求を通せばいい」
奉太郎「……先輩」
入須「なにか?」
奉太郎「浴衣、すごく似合ってますよ」
入須「!?」
入須「あっ……」
入須「折木くん……」
…
摩耶花「あ、折木!」
奉太郎「そこにいたのか伊原。というかその手に持ってるのなんだ」
摩耶花「いか焼きとリンゴ飴とわたあめだけど」
摩耶花「あ、ちょっと持っててよ折木! あたし射的やってくるから。はい!」
奉太郎「おい、待て、伊原!」
摩耶花「射的いっかい! 折木、それ食べといていいから」
奉太郎「………」
奉太郎「そりゃあそんな簡単にとれたら儲からないだろ」
摩耶花「そうだけどさ……。あれ? いか焼きは?」
奉太郎「うまかった」
摩耶花「い、いか焼き食べたの!?」
奉太郎「な、なんだ。食べていいといっただろう」
摩耶花「そうだけど……」
摩耶花(あたしの食べかけだったんだけど……折木は気にしてないのかな)
奉太郎「悪かったな。買ってくる」
摩耶花「い、いいってば! 持っててくれてありがと」
摩耶花「うん」
摩耶花(もう、いないだろうし)
摩耶花「そういえば、入須先輩は何の用事だったの?」
奉太郎「たいしたことじゃない」
摩耶花「? な、なによじろじろ見ないで」
奉太郎「………。伊原」
摩耶花「なに」
奉太郎「似合ってるな、浴衣」
摩耶花「ふえっ!?」
奉太郎「さぁいくぞー」
奉太郎「関係を円滑にして……とかなんとか」
摩耶花「はぁ?」
奉太郎「つまり、そういうことだ」
沢木口「なるほどねー」
摩耶花「いやわけわかんないわよ」
奉太郎「えっ?」
沢木口「やっ怪盗くんに探偵ちゃん」
奉太郎「沢木口、先輩」
摩耶花「なんですそれ」
沢木口「やつは大変なものを盗んでいきました……あなたの心ですビシィッ」
奉太郎「擬音をわざわざ言わないでください」
沢木口「いやーみんながはぐれちゃってさ! ちゃんとついてこいっての」
摩耶花「それって先輩が……」
沢木口「あ、牛串いる? あげるあげる」
奉太郎「いえ別に……」
沢木口「あっもしかしてあーんってしてほしい? いけないなぁ少年、キレイな先輩だからってそういうのはちょっとねー」
沢木口「ま、君がどーしてもっていうならしてあげないこともないけどね! ほらっ、あーん」
奉太郎「話を……」
沢木口「と見せかけてあげないっ! 牛串うまーっ」
豚汁とかどうかな!」
奉太郎「いやあの」
沢木口「なんちゃって夏に豚汁はないよね! 暑いよね! それにアタシの料理誰も食べてくれないしね!
そうだ、今度なにかごちそうしようか、腕によりをかけちゃうぞーっ」
奉太郎「遠慮しま――」
沢木口「ほかにもなんか怪しい屋台とかいいよね! へんなものしか並んでない輪投げとかくじ屋とか」
摩耶花「あ、あの」
沢木口「さあってそろそろみんなを探しにいかなきゃね! まったくアタシがいないとみんなだめなんだからなーしかたないなーそれじゃねっ! 末永くお幸せに!」
奉太郎「………」
摩耶花「………」
奉太郎「まぁ、だろうな。人がずいぶん減ったから、いれば簡単に見つかるはずなんだが」
摩耶花「それにしてもどうしてこんなに減ったのかしら」
どおん!
奉太郎「もう花火の始まる時間だからな」
摩耶花「も、もう? ちょっと折木、会場まで急がないと」
奉太郎「俺は疲れた。ここからでも見えるし、移動する必要はないだろ」
摩耶花「またそんなふうに言って!」
奉太郎「お前もちょっと休んだらどうだ」
摩耶花「しかたないわね……」
奉太郎「ああ」
摩耶花「………」
奉太郎「………」
摩耶花「……折木」
奉太郎「どうした」
摩耶花「今日はありがとね」
奉太郎「なんのことだ」
摩耶花「何も聞かないでくれて」
奉太郎「………」
摩耶花「そっか」
奉太郎「お前はいつもエネルギー消費の高い生き方をしてる。だから疲れるんだ」
奉太郎「時々は休んでもいいと思うぞ」
摩耶花「……そ、その、ときは、」
摩耶花「そのときはっ、……となりにいて、くれる?」
奉太郎「ああ。いつだって」
摩耶花「そ、そうよねッ折木はいつも休んでるもんね!」
奉太郎「そうだな。そうやって伊原を待ってるよ」
摩耶花「~~~っ!」
奉太郎「……きれいだな」
摩耶花「うん」
える「折木さん、摩耶花さん!」
摩耶花「!」
奉太郎「おお、よくここがわかったな」
里志「入須先輩と沢木口先輩に聞いたんだよ」
える「ここからでも、花火が見えたんですか?」
摩耶花「う、うん、そうなの!」
里志「最後のあの連発はすごかったね」
える「もしかして終わらないんじゃないかって、わたし思ってしまいました」
奉太郎「さて、帰るか」
里志「そうだね!」
里志「2人をいくら捜しても見当たらないから、居場所が確実な千反田さんと合流することにしたんだよ」
える「かほさんの神楽奉納をいっしょに見たんですよ!」
里志「あれは感動したよ」
摩耶花「なんか満喫してるじゃない」
里志「はは、それは摩耶花もだろ?」
摩耶花「なっ!?」
える「そういえば折木さん、入須さんが『浴衣が似合っていると言ってくれて嬉しい』と言っていましたよ」
奉太郎「!?」
摩耶花「! ……おーれーきー?」
奉太郎「ち、違う!」
摩耶花「待ちなさいっどういうことよ!」
おしまい
よかったよ
まやほーもいいねえ
でもえるほーも見たい
やっぱりまやほーが至高
Entry ⇒ 2012.08.03 | Category ⇒ 氷菓SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
P「貴音って実はかわいいよな」
P「あぁ、ミステリアスなイメージが先行して神秘的な綺麗さに注目されガチだが」
響「実はすっごいかわいいんだぞ!」
P「そのギャップがたまらん」
響「本当だよ、あんな綺麗なのに可愛いなんてずるいよなー」
P「正直あなた様って言われるたびに抱きしめたくなる」
響「ズルイよなー、自分もそう呼ばれたいぞ!」
P「フフン、まぁ俺だけの呼ばれ方だからな」
響「そのドヤ顔ウザいぞ」
P「ドヤ顔にもなるさ!まじでテンション上がるからな!」
響「くそー、自分だって貴音とは仲良いんだからな!」
P「まぁそうだな、貴音は響のこと信頼してる気がするよ」
響「きゅ、急に褒められると照れちゃうよ……」
P「褒めたわけじゃないんだけど……まぁいいか」
響「最初はやっぱりフルネームで呼ばれてたんだけどね」
P「あ、そうなのか?」
響「うん」
P「意外だな、なんか想像つかない」
響「初めて名前で呼んでもらえた時、自分の世界に色がついたさー」
P「なんかこう、特別感あるよな」
響「ね」
P「響って呼ぶタイミングを一生懸命悩んでる貴音とかどうだ?」
響「うがー!可愛すぎるさー!」
P「響ってよんじゃおうかな、でも馴れ馴れしいって思われたら……みたいな」
響「呼んで良い!初めて会った日からそう呼んでよかったよ!なんくるないさー!」
P「やっぱ可愛いなぁ」
響「可愛いよねぇ」
響「うん?」
P「亜美真美にはお姫ちんって呼ばれてるよな」
響「お姫様みたいな魅力の貴音ならではだぞ!」
P「お姫様キャラが許されるなんて相当貴音は可愛いってことだよな」
響「全くだぞ、仕種のひとつ見ても綺麗だしな!」
P「なんていうか、優雅なんだよな」
響「立ち振る舞いがもう凄すぎる!」
P「まさにお姫様だな」
響「そこが良いんだよね」
P「良いよな」
響「最初にお姫ちんって呼ばれたときさ」
P「ん?」
響「その場ではまぁ普通にしてたんだけど」
P「うん」
響「後で一人になったときにさ、お姫ちん……って呟きながら顔赤くして嬉しそうにしてたんだ!」
P「何それやばい萌える可愛いやばい抱きしめたい」
響「本当だよ、後ちょっとでその場で抱きしめに行くところだったさー」
P「よく耐えられたな」
響「自分は完璧だからなー」
P「ところで」
響「何?」
P「貴音が一人でいた時のことをなんで知ってるんだ?」
響「そりゃ覗いてたからだよ」
P「それもそうか」
響「変なプロデューサーだなー」
P「はは、悪い悪い」
響「そういえばこの間」
P「?」
響「貴音と遊園地に行ったんだよ」
P「おい聞いてねぇぞなんだそれ」
響「フフーン、親友の自分と二人で遊んでたのさー」
P「マジかよ!何で俺は貴音の親友じゃないんだ!」
響「プロデューサーだからじゃない?」
P「プロデューサーでいた事を後悔したのは始めてだな」
響「でも、プロデューサーじゃなかったら貴音に会えなかったと思うさー」
P「プロデューサー最高!765プロひゃっほう!」
響「で、遊びに行ったときなんだけど」
P「あ、続けて」
響「お化けを怖がる貴音が本当に可愛かったんだ!」
P「動画は?」
響「撮れるわけないだろー」
P「なんでだよ!怖がる貴音とか超レアなのに!」
響「その場でしっかり堪能したからな!」
P「いいなぁ、マジでいいなぁ」
響「ちょっと涙目な貴音はなんていうか、押し倒したくなるくらい可愛かったさー」
P「俺なら押し倒してるわ」
響「その後も自分の手をぎゅってして離さないんだー」
P「ふむ」ギュッ
響「さすがにもう貴音の温もりは残ってないなー」
P「残念」スッ
響「あ、でももしかしたらまだ残ってるかもしれないな!」
P「ふむ」ギュッ
響「どう?」
P「正直わからん」
響「わかるまで握っててもいいよ!」
P「そうさせてもらおうかな」
響「えへへー」
P「しかし貴音は可愛いなぁ」
響「ねー」
P「俺も貴音と遊園地行きたい」
響「もうお化け屋敷は行かないと思うよ」
P「それが残念でならない」
響「この間のが最初で最後のチャンスだったんだなー」
P「なんで俺はそこにいなかったんだ! くそ!」
響「今度はプロデューサーも一緒に行こって言ってたんだけどね」
P「今度じゃ意味無いんだよ!」
響「行かないのか?」
P「いえ、是非お供させて頂きます」
響「やっぱ行きたいんじゃんか」
P「そりゃそうだろ、貴音と響と出かけるなんて幸せ以外のなんでもないぞ」
響「ふふーん、プロデューサーは特別だからなー、感謝しろよー」
P「ありがとう、響」ナデナデ
響「な、なんくるないさー」
P「貴音も可愛いけど、響も可愛いな」ナデナデ
響「あったりまえだろ、自分は完璧だからなー」
小鳥「あんたらいつまで事務所でイチャついてんですか」
P「あ、居たんですか」
響「ぴよ子居たんだ」
小鳥「二人が帰って来る前からいましたからね!?」
P「気づかなかったな」
響「ねー」
小鳥「事務所でイチャこらしてるから私なんか目に入らないんですかねー?」
響「別に自分達イチャイチャなんてしてないよな?」
P「そうだな」ナデナデ
響「ぴよ子の勘違いじゃないか?」
小鳥「だったら頭なでるのやめてくださいよ!」
P「響はいつも頑張ってますからね、褒めてるだけです」
響「自分、頑張ってるさー」
小鳥「そう言われたらもう何もいえないですよぉ」
P「ところで小鳥さん」
小鳥「なんですか、こんなおばさんに何かようですかー」
響「ぴよ子が急に拗ねちゃった」
P「どうしたんですか急に」
小鳥「どうせ響ちゃんとの惚気話とかでしょー?」
P「違いますよ……」
小鳥「じゃぁなんの御用ですか」
P「貴音はまだ帰って来ないんですか?」
響「あ、それ自分も知りたいぞ」
小鳥「はぁ……さっき電話がありましたから、もうすぐ帰ってくると思いますよ」
響「やったな! プロデューサー!」
P「あー早く帰ってこないかなー」
小鳥「仕事終わったのに事務所にいると思ったら……貴音ちゃんを待ってたんですか」
P「それ以外に理由があるとでも」
響「それ以外何もないよね」
小鳥「二人とも本当に貴音ちゃんが大好きなんですね」
響「アタイメーテー!」
P「興奮しすぎだ、方言出てるぞ」
響「ぴよ子があんまりにも当然の事聞くからさー」
P「小鳥さんだからな、しょうがないさ」
響「それもそっか」
小鳥「えー……」
律子「今戻りました」
貴音「只今戻りました」
小鳥「おかえりなさーい」
P「お疲れ」
響「おつかれさまー」
律子「あら、Pさんに響まで……まだ帰ってなかったんですか」
P「あぁ、ちょっとだけ仕事が残っててな」
律子「大変ですね」
P「もう終わったさ」
響「自分はプロデューサーと話してただけさー」
貴音「あなた様、今日は相手の御人に中々良い評価を頂けましたよ」
P「そ、そうか、よかったな!」
貴音「はい、これもあなた様が指導して下さったおかげかと」
P「そんなことないさ、あ、律子ぉ! この間の打ち合わせの件なんだけどな!」
律子「なにかありましたか?」
貴音「…………」シュン
P(貴音シュンとしちゃったあああああああああ)
響(プロデューサーのバカ! 何やってるんさ!)
P(緊張しちゃってうまくしゃべれねえええええええええええ)
響(それでもプロデューサーか!?)
P(あんな綺麗で可愛い子に話しかけられたキョどるわ! 逃げるわ!)
貴音「……」
響(忙しいところに話しかけてしまったのでしょうか、って顔してるさ!)
P(違うんだ貴音! 許してくれぇ!)
律子「プロデューサー、聞いてますか?」
響(全く、プロデューサーには任せておけないさ! 親友の自分が貴音をフォローするぞ!)
P(すまぬ……すまぬ……)
響(プロデューサーは律子と話してればいいよ!)
P(くそう……なぜ貴音じゃなく律子なんかと……)
響「貴音! お仕事おつかれさまー」
貴音「響、ありがとうございます」ニコッ
響(可愛い! 貴音の笑顔! 効果は抜群だ!)
響「貴音かわい……なんでもない! なんでもないさー!」
貴音「あ、響……」
響「あはは、あはは!」
貴音「……」ショボン
P(さらにショボンとしちゃったあああああああ)
響(やっちゃったぞおおおお)
響(プロデューサーの緊張がうつっちゃったあああああ)
P(俺のせいにすんなよ!)
響(だってプロデューサーが最初にやらかしたんじゃんか!)
P(しょうがないだろ!)
響(こういうときに責任を取るのが男ってもんでしょ!)
P(くそう、天使の様に可愛いからって調子に乗りやがって!)
響(天使だなんて、さすがに褒めすぎさー)
P(何言ってんだ! 響は可愛いぞ! マジ天使!)
響(ぷ、プロデューサーだってかっこいいと思うぞ、自分)
P(響……)
響(プロデューサー……)
律子「おーい、プロデューサー? もしもーし?」
小鳥(あの二人のアイコンタクトはハイレベル過ぎるピヨ)
貴音(二人に嫌われるような事でもしてしまったのでしょうか……)
P「おっとすまん、ちょっと考え込んでしまった」
律子「しっかりしてくださいよ」
P「悪い悪い」
響(プロデューサー、どうすんの!)
P(俺に任せろ、緊張してしまうのは貴音に主導権を握られてしまっているからなんだ!)
響(どういうこと?)
P(貴音の圧倒的な存在感で場を仕切られているんだ。だからのまれて、緊張してしまう)
響(なるほど……)
P(なら、こっちが主導権を握ればいいのさ!)
響(でもどうやるんだー?)
貴音(もしやこの間のお化け屋敷なる場所で余に不甲斐無い所を見せた為響に呆れられてしまったのでは……)
P(1対1で向こうに分があるなら、2対1でいけばいい!)
響(なるほど、さすがプロデューサーさ!)
P(よし、さりげなくいくぞ!)
響(おー!)
P「あー、響、貴音ぇ! ちょっと話したい事あるんだが時間いいか?」
響「自分は大丈夫だぞぉ!な、なんくるないさー!」
貴音「はい、承知しました……」
P&響(よし、完璧だ!)
小鳥(挙動不審にもホドがあるピヨ)
律子「話ですか、私も同席しましょうか?」
P「い、いやいや! 律子も疲れてるだろうし、ちょっとプライベートな部分もあるし!」
律子「はぁ……」
P「俺だけで大丈夫だぞ、あぁ大丈夫だとも!」
律子「それでしたらお任せしますが」
P「おう、任せとけ」
貴音(ぷらいべぇとな部分……やはり先日の失態で……)
貴音(この二人に愛想を尽かされてしまって…………)ズーン
P「よし、適当な場所に座ってくれ。まぁ気楽にな」スッ
響「おー」スッ
貴音「……はい」ス
P「まぁ改めて呼んだけどそんな固い話をするわけじゃないんだ」ナデナデ
響「ソウナノカー」ナデラレ
貴音(愛想を尽かされたやもと考えておりましたが……)
小鳥(なんで響ちゃんはプロデューサーさんの膝の上に座ってるのかしら……)チラミ
P(さて、呼んだはいいけど何を話そう)ナデナデ
響「ンー」
P(さすがにノープラン過ぎたな……)ナデナデ
貴音(この間は一体……それほどまでに切り出しにくい話なのでしょうか……)
響(プロデューサー頭なでるの上手過ぎさー)
P(ここはとりあえず当たり障りない会話からいこう)ナデナデ
P「貴音、最近どうだ」ナデナデ
貴音「……どう、とは」
P「何だ、調子とか……気持ちとか、その辺かな」ナデナデ
貴音(これは、遠まわしに最近の不甲斐無さを指摘しているのでは……)
P(あぁ貴音は聞くまでもなく絶好調で可愛いんだけどな!)ナデナデ
貴音「そうですね……少し自身を不甲斐無く思っております」
P「え!?」ナデ……
貴音「もっと精進せねば……あなた様に……み、見捨てられたら……わたくしは……グスッ……わたくしは……っ」
P(エマージェンシー!!)
響(どうして貴音泣かしたの!?)
P(泣かしてないよ! 泣いちゃったんだよ!)
貴音「も、申し訳ありません」ゴシゴシ
P「た、貴音? 大丈夫か?」
響「プロデューサーに嫌なことされたか? 自分がめっしとくぞー?」
貴音「違います、なんでもありません」ポロポロ
貴音(これ以上二人に迷惑をかけるわけには……これ以上嫌われてしまったら……)
P「貴音、ごめんな? なんかしちゃったか?」オロオロ
響「プロデューサー、めっ! だぞ」
P「本当にごめんな?」
貴音「本当に違うのです、あなた様は悪くありません」
P「じゃぁ響か!?」
響「じ、自分か?」オロオロ
P「貴音に何したんだよ! コラ!」
P「白状しないとこうだぞ」ムニー
響「らんひもしてなひよー」
小鳥(修羅場っぽい空気になったと思ったらイチャつき始めたでゴザルの巻)
貴音「響も悪くありません、わたくしが悪いのです……」
P「え?」ムニー
響「ろうゆうこふぉ?」
貴音「わたくしが不甲斐無いばかりに……」
P「響、どういうこと?」
響「わかんない」
P「貴音は不甲斐無くなんかないぞ! いつも頑張ってるし、立派にやってるじゃないか」
響「そうだぞ、自分なんか貴音を見習わなくちゃって、いつも思ってるさー」
P「そうだな、響は貴音を見習ったほうが良い」
響「うがー! プロデューサーに言われたくないさ!」
P「だって貴音は超綺麗だし、優雅だし、しかも可愛いんだぞ」
響「たしかに貴音は見た目はお姫様みたいに綺麗なのに実は可愛いところがいっぱいあるよ?」
貴音(……あれ?)
P「だろ、見習った方がいいって」
響「でも自分だって自分なりの魅力ってのがあるんだ!」
貴音「確かに響にはすばらしい魅力がたくさんありますね」
響「だろぉ? ほら、貴音もこう言ってるよ!」
P「響の言葉だけじゃ信じ切れないが貴音がそう言うなら間違いないんだろうな」
響「一言余計だよ!」
P「はは、響も貴音も魅力的だよ」
響「最初からそういってれば良かったんだ」
貴音「あなた様、よろしいでしょうか」
P「ん?」
貴音「今回のお話、というのは結局何だったのでしょう」
P「ん……あー……世間話?」
貴音「」
貴音「……では、先日の失態について、等では」
P「失態?」
響「貴音何かやっちゃったのか?」
貴音「響も居たではありませんか……その、お化け屋敷での……」
響「あれか! あれは失態なんかじゃないさー!」
P「そうだ! 貴音の魅力が発揮されたいい出来事だったじゃないか!」
響「そうだぞー、貴音すっごく可愛かった!」
貴音「面妖な……」
貴音「ならば、あなた様達がわたくしに愛想をつかした訳では」
響「そんなのありえないさ!」
P「そんなことあるわけ無いだろう!」
貴音「わたくしの取り越し苦労という訳ですか……」
響「なんだー? 貴音そんな事考えてたのかー、自分が貴音を嫌うわけなんてないぞー」
貴音「良かった……本当に……良かった……グスッ」
響「あわわ、また泣いちゃった!?」オロオロ
P「だ、大丈夫か?」
貴音「申し訳ございません……安心したら……なぜか涙が……」グスグス
響「大丈夫さー、自分は貴音の親友だからなー?」ナデナデ
P(ひびたか、こういうのもあるのか)
響「貴音は意外と泣き虫なんだなー」
貴音「……わたくしは二人に嫌われたら生きてゆけません」
響「自分だってそうさ! 貴音に嫌われたら生きていけないぞー」
P「俺もだ」
響「自分たちは、貴音が大好きだからなー」
P「あぁ」
響(言っちゃった! 大好きって言っちゃった! 声裏返らなかったよね? 変じゃなかったよね?)
貴音「響、あなた様……」
P「貴音も、俺たちの事嫌わないでくれよ?」
響「そうだなー」
貴音「当たり前です、そのような事……」
響「なら、一件落着だなー!」
P「あぁ、よかったよかった」
貴音「本当に、お恥ずかしいところを……」
P「はは、レアな貴音が見れてラッキーだったさ」
響「そうだな、今思えば貴音すっごく可愛かったぞー」
貴音「お戯れを……」
響「それにしても、何でそんな勘違いしたんだ?」
P「そうだな、俺たちが貴音を嫌うなんて有り得ない」
貴音「二人が最初冷たかったではありませんか」
P「……」
響「……」
貴音「今思えば私の勘違いだったのかも知れませんが……」
響「あははー、そうだなー、貴音の勘違いダッタンジャナイカー?」
P「ソウダネ、俺もそう思うよ」
貴音「……勘違いではなかったようですね」ニコッ
P「すんませんでしたー!」
響「本当にわるかった! ごめん!」
P「緊張しちゃったんだ、なぜか、ごめんな!」
響「プロデューサーの緊張がうつっちゃったんだー、ごめんな?」
P「俺のせいにすんなよ!」
響「本当の事言っただけじゃん!」
貴音「二人とも?」
響「ごめんなさい」サッ
P「申し訳ありませんでした」ズサッ
貴音「あなた様も……響も……いけずです」
貴音「わたくしとて、二人とは仲を深めたかったのですよ?」
P「マジで!?」
響「本当か!?」
貴音「なのに二人には距離をとられてしまいましたが……」
P「本当にごめんなさい」
貴音「まぁ、それはもう過ぎた事ですからいいのですが……」
響「ですが……?」
貴音「なぜあなた様は響を膝の上に乗せたり、わたくしの目の前で見せ付けるような事をなさったのですか?」
P「なんていうか、無意識っていうかいつものクセで……」
響「あはは、全くプロデューサーはダメだなぁ!」
P「座ってきたのはお前だろ!」
響「プロデューサーだって止めなかったじゃん! 頭撫でて来たのもプロデューサーだし!」
P「そんなこと言ったらそれだってお前もとめなかtt」
貴音「あ・な・た・さ・ま?」
P「はい、ごめんなさい」
貴音「というわけで、わたくしは傷付いているのです」
P「どうしたらいいでしょうか」
貴音「誠意を見せて頂きたいと」
響「誠意、かぁ」
P「お金?」
貴音「あなた様は……本当にいけずです…」
P「あはは」
響「今のは自分もないと思うよ、プロデューサー」
P「あ、あはは……」
貴音「普段響にしていることを、わたくしにもして頂きたいのです」
P「なんだ、そんなことでいいのか?」
響「別に普段特別な事してるわけじゃないぞ?」
P「そうだよな」
貴音「二人にとってはそうでも、わたくしにとってはそうではないということです」
P「そんなもんかねぇ」
貴音「まずは……膝の上に失礼致します」
P「お、おう……」ゴクリ
響「……」
貴音「重くはありませんか?」ス
P「おう、全然軽いぞ」
響「うがー、そこは自分の席なんだぞー」
貴音「いいではありませんか」
響「貴音だから特別だからなー?」
P(貴音が俺の膝の上に! 抱きしめてぇ! 抱きしめてぇ!)
貴音「では……続いて」
響「これで終わりじゃないのか!?」
貴音「普段していることを、と申したではありませんか」
響「うぅー」
貴音「先ほど響にしていたように、わたくしの頭を……
P「こうか」ナデナデ
貴音「これは……なんと…………面妖な……」
P「面妖て」ナデナデ
響(プロデューサーに撫でてもらってる貴音も羨ましいけど貴音を撫でてるプロデューサーも羨ましいぞ!?)
貴音「面妖な……」ギュッ
P「もっとってことね」ナデナデ
響(貴音幸せそう、超可愛いぞ……)
貴音「あなた様……」ギュッ
P「貴音……」ナデナデ
響「うがー! おしまい! おしまいだぞ!」
貴音「もうですか」
響「もうじゃないよ!」
P「……」
響「プロデューサーは残念そうな顔しすぎ!」
P「事実物足りん」キリッ
響「そんなことキリッといわれても……」
貴音「では延長と言う事で」
響「という事で、じゃないさー! そこは自分の場所なんだぞー!」
貴音「ではこうしましょう」
響「ん?」
貴音「響、私の上に座りなさい」
響「こうかー?」ヒョイ
P(さすがに二人分はちょっと重い……)
貴音「響、今日のところはわたくしで我慢してくれませんか」ナデナデ
響「!? しょ、しょうがないなー、自分完璧だからな! 我慢してあげるさー!」
貴音「ありがとうございます」ナデナデ
響(貴音に頭撫でてもらってるぞ!? 幸せ過ぎるさー!)
貴音「あなた様、手が止まっておりますよ」ナデナデ
P「悪い悪い」ナデナデ
響「プロデューサー」
P「ん?」
響「もう片方の手が空いてるんじゃないか?」
P「はいはい」ギュッ
響「えへへー」ギュッ
貴音「あなた様、わたくしも忘れられては」
P「忘れてないよ」ナデナデ
貴音「えへへ」
P「貴音も響もかわいいな!」
おわり
やはりひびたかはジャスティスだな!
ひびたかP最高ですわ
Entry ⇒ 2012.08.03 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
石田「へえー黒崎ってまだ童貞なんだ」 一護「ち、ちげえよ」
一護「何だよ」
石田「ヘエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」
一護「お前はどうなんだよ石田」
石田「き、決まってるじゃないか。非童貞だよ僕」
一護「お、俺もだぜ。童貞なんて恥だぜ恥」
石田「言うねえ・・・へへへ」
一護「ハハハ」
石田「カーカッカッカ!」
一護「フォフォフォフォ」
石田「・・・」
一護「・・・」
チャド「ムッ」
一護「どうすればいいと思うチャド」
チャド「井上だ」
一護「井上って・・・」
チャド「井上は一護のイチモツを欲している」
一護「断ると思うぜ井上は性格的に」
チャド「その時は俺が押さえつけて一護を童貞卒業させてやる」
一護「チャド・・・」
チャド「問題ない」
チャド「付いたぞ一護」
一護「本当に大丈夫かよ」
チャド「叫び声を上げたら俺が殴って気絶させてやる」
一護「すまねえなチャド」
チャド「イチゴ。オレノトモダチ」
一護「・・・行くぜチャド!」
チャド「アア」
石田「あっ・・・」
一護「おっ・・・」
石田「や、やあ」
一護「よ、よお」
チャド「すまない一護。俺がちゃんと・・・」
一護「たつきにすっかな・・・そういえば合宿でいねえんだった・・・」
チャド「朽木はどうだ」
一護「ルキアは・・・ほら」
チャド「そうだったな・・・」
一護「ルキアはもうあれだろ」
チャド「すまない忘れてた・・・」
一護「夜一さん・・・ダメだ保健所に捕まって消息不明なんだ」
チャド「どうする一護」
一護「打つ手なしだぜ」
チャド「犯罪だぞ一護!!!」
一護「バカ野郎。ネルならやらせてくれるだろ」
チャド「子供じゃないか」
一護「本当は大人なんだぜチャド」
チャド「イチゴウソツクノヨクナイ」
一護「あ?」
チャド「す、すまん・・・」
一護「黙って俺に付いて来いチャド」
チャド「・・・」
一護「ああ」
織姫「私も行きたい!」
チャド「井上。危険だぞ」
織姫「は?ちょっと黙っててね」
チャド「ワカッタ。ヤストラダマル」
織姫「連れてってよ!ねえ黒崎くんってば!」
一護「仕方ねえな。行くぞチャド」
織姫「今度はちゃんと盾になってね茶渡くん」
チャド「問題ない・・・」
織姫「いい加減にしてよ茶渡くん!」
チャド「すまぬ・・・」
一護「仕方がねえ井上」
織姫「治すんだね」
チャド「いつも迷惑かけてすまない」
一護「うるせえ黙ってろ」
織姫「ここってあれだよね。懐かしいね黒崎くん」
一護「ウルキオラとやり合った場所だよな。あれから2年か・・・」
チャド「オレノシラナイオモイデ。マタハブラレテルオレ」
一護「黙れチャド」
チャド「・・・」
チャド「すまない」
一護「チャド!危ない!!!」
チャド「グワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
一護「チャドが・・・消し飛んだ・・・?」
織姫「あっ・・・あっ・・・」
ウルキオラ「・・・」
一護「どうして・・・お前が・・・?」
ウルキオラ「知らん」
織姫「きっと私が茶渡くんを治してる時にこの人の灰が周りに偶然あって復活したんじゃ」
一護「修行の賜物だな井上。すげえよ」
織姫「ンホホ」
一護「セックスしたいの」
織姫「エエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」
一護「どうした井上」
織姫「私は!私は!!!!!!!」
一護「悪いな井上。興味が失せちまった」
織姫「キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」
ウルキオラ「落ち着け女」
織姫「黙ってろゴミ虫」
ウルキオラ「・・・」
織姫「アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
一護「知らねえよ」
ウルキオラ「そうか」
織姫「私は二番なのね!黒崎くん!!!」
一護「ルキアとたつきの次ぐらいだ。すまんな井上」
ウルキオラ「女。俺の一番はお前だ。俺の女になれ」
織姫「で?」
ウルキオラ「返事は『はい』だ」
織姫「だから何?」
ウルキオラ「そうか・・・」
一護「そ、そうか?髪伸びたぐらいだぜ俺」
ウルキオラ「井上織姫のだ。二年前に比べてボインボインしてる」
一護「・・・」
ウルキオラ「でもリンやバットは凄く成長したのにミート君は変わらんな」
一護「知らねえよ」
ウルキオラ「そうか」
一護「っていうかネルはどこに居るんだよ!ウルキオラ!!」
ウルキオラ「知らんな」
一護「やりてえんだよ!!!」
ウルキオラ「風俗行け」
一護「意味ねえんだよ!!」
ウルキオラ「そうだ」
ハリベル「そういえば5日ほど前に見たような」
一護「本当か!?」
ウルキオラ「いつもの小うるさい三人娘が居ないな」
ハリベル「寝てるんだ。疲れて」
ウルキオラ「俺も寝ていいのか」
ハリベル「やめろ」
織姫「私が股開くからネルちゃんはやめてよ!!!」
一護「ネルが良いんだ」
ウルキオラ「俺と寝ろハリベル」
ハリベル「断る」
ウルキオラ「そうか」
ネル「一護・・・一護ッスか!!!!」
織姫「キエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ」
一護「ネル。大人になってくれ」
ネル「一護ボケたんスか?」
一護「どうやってデカくなるんだネルは」
ウルキオラ「ネリエルは俺がまだ破面に成りたての頃に出会った」
一護「関係ねえだろ」
ウルキオラ「まあ聞け。いい女だった」
一護「デカくなってくれよネル」
ネル「?」
ウルキオラ「全殺しは」
一護「半殺しだ!早くしろ!!間に合わなくなっても知らんぞ!」
ウルキオラ「虚閃」
一護「ぐへへ・・・やればできるじゃねえか」
ネル「一護が・・・一護が・・・」
ウルキオラ「おやネリエルの様子が」
ネル「一護オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
織姫「いやああああああああああああああああああああああああああ」
一護「叫んでねえで治してくれよ・・・井上・・・」
ウルキオラ「黒崎が半殺しになる事でネリエルは進化するのか。面白い」
ネリエル「うん」
一護「やらせろネル!!!」
織姫「やめてえええええええええええええええええええええええええ」
ネリエル「や、やめてよ一護!!!」
一護「今日の俺は獣よ・・・フヒヒ・・・」
ネリエル「ダメだって一護!」
ウルキオラ「そんな生娘みたいな事を言うな。とっくに貫通済みだろ」
ネリエル「・・・」
ウルキオラ「お前まさか」
一護「どうしたウルキオラ」
ウルキオラ「むむむ。処女ですなこれは」
一護「なん・・・だと・・・?」
織姫「私も処女だよ!!ほら!!!」クパァ
一護「処女だろうが何だろうが構わねえよ。俺は」
一護「つ、強いぜネル・・・」
ウルキオラ「強いぞネリエルは」
一護「お前が言うんだから・・・強いんだよな」
ウルキオラ「現役の頃はまあ強い。押し倒そうとしたノイトラもザエルアポロも宙に浮いてたぞ」
一護「勝ち目ねえよ・・・これじゃ・・・」
ネリエル「お願いだからやめて。ね?」
ウルキオラ「ハメ撮りしようとカメラを購入した俺の立場がない」
ネリエル「ちょっと黙って」
一護「・・・ウルキオラ。井上を襲え」
ウルキオラ「ええんか」
一護「ええよ」
織姫「やめて!やめてよ!」
ウルキオラ「ペロペロ」
ネリエル「・・・いいの一護?」
一護「今から俺は最大限の力でネル。お前を倒すぜ」
ウルキオラ「ペロペロ」
織姫「た、助けて・・・助けて黒崎くん!!!!!」
一護「フオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
ウルキオラ「これは俺を倒した虚化。なるほど井上織姫の悲鳴が」
一護「ツヨクシタンダ」
織姫「黒崎くん・・・私が好きなんだ」
一護「イクゼ・・・ネル」
ウルキオラ「どうした黒崎」
一護「俺にはネルを倒せねえよ・・・」
ネリエル「一護」
一護「悪かったなネル」
ネリエル「いいよ別に私は」
一護「井上!」
織姫「うん!」
一護「股開け」
織姫「いいよ黒崎くん!ぶち込んで!!」
ウルキオラ「一件落着だな」
ネリエル「うん」
ウルキオラ「童貞卒業か」
一護「お前は童貞なのか」
ウルキオラ「そんなわけないだろ」
一護「・・・っていうかお前いくつだ」
ウルキオラ「俺とグリムジョーはお前と同い年ぐらいじゃないか」
一護「ネルは」
ネリエル「わからない?」
ウルキオラ「花の女子大生かピチピチのOLぐらいだろ」
一護「ふーん」
ウルキオラ「俺はまだ17歳ぐらいだ。見えるだろ俺ってそれぐらいに」
一護「お、おう」
檜佐木「ああ伝言を頼まれてな」
石田「そうか・・・」
檜佐木「どうしたんだ」
石田「フフフ」
檜佐木「?」
石田「もういい。黒崎は僕を完全に怒らせた!!!」
檜佐木「落ち着けよ!俺は伝言を!」
石田「全ての死神を・・・僕は根絶やしにする!」
織姫「石田くんが」
山本「うむ。裏切りじゃ!!」
一護「どうしてだよ!何がどうなってんだよ!!」
日番谷「落ち着け黒崎」
一護「うるせェ!!!」
日番谷「・・・」
山本「石田雨竜は処刑じゃな」
一護「黙れ爺!!!」
山本「・・・」
山本「・・・」
砕蜂「そんな勝手な事を言うな黒崎!」
浮竹「いいじゃないか。一護くん」
一護「任せてくれ」
織姫「任せてください」
ウルキオラ「そうだぞ」
山本「何故奴が居るのだ」
浮竹「いいじゃないでか!先生!!」
山本「期限は今日一日じゃ。良いな」
一護「ああ」
一護「わからねえ」
ウルキオラ「そうか」
織姫「・・・」
一護「どうした井上」
織姫「あそこじゃないかな?」
ネリエル「あそこ?」
織姫「あの場所なら・・・もしかして」
一護「・・・」
ネリエル「一護?」
一護「悪い・・・一人で行かせてくれ。石田を止めるッッ」
一護「お前が前に話してたからな・・・ここは」
石田「かつて見えざる帝国の陛下と山本元柳斎重國との闘いでできた谷」
一護「戻って来い石田!!!」
石田「僕たちの・・・いや死神と滅却師の決着を付けるにはちょうどいい場所だ」
一護「どうしてもかよ」
石田「ああ」
一護「石田ァ・・・」
石田「黒崎ィ・・・」
一護「石田アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア」
石田「黒崎イイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ」
一護「・・・もう間違いねえじゃねえか・・・お前は本気で・・・本気で俺を・・・」
一護「平気で殺せちまうのかよォ・・・石田ァ・・・」
一護「今のアイツの頭ん中じゃ・・・本気で俺を殺す段取りを考えてやがる・・・ホントにマジで・・・」
石田「知ってるか黒崎ィ・・・」
石田「一流の虚退治者同士なら剣を交えただけで互いの心の内が読めちまう。口に出さなくてもだ」
石田「君は甘いな黒崎。どうだ・・・?」
石田「君には本当の心の内が読めたか?この僕の!」
一護「お前と初めて会った時から俺は分かってたんだ」
一護「剣なんか交えなくても・・・俺たちは・・・」
一護「友達なんだって事は・・・」
一護「けどお前は本気で俺を殺そうとしてる。今はもうさっきの言葉が本気だったのか俺にはわからねェ・・・」
一護「勝手に友達だと思ってたのは俺の方だけかもしんねェ・・・」
一護「すげえだせえじゃねえかよ・・・」
一護「・・・」
一護「でも仕方ねえだろ・・・」
一護「何だかわからねえけど・・・俺はお前を・・・見えざる帝国に取られたくねえんだよ・・・」
石田「心臓狙いをギリギリ斬月で防いだかでも意味がなかったな。右肩と肺を潰した」
石田「これで右腕は使えない上。息をすらロクに出来ない。月牙天衝も放てない」
石田「竜弦『最も親しい友を・・・殺す事だ』」
石田「とどめだ・・・」
石田「な、何だ!?この霊圧は・・・どこにこんな力が・・・?」
一護「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
石田「なん・・・だと・・・?」
石田「肩の傷がみるみる治癒していく・・・バカな!」
一護「石田!お前は見えざる帝国にやらねえ!俺がお前の手足の骨全部折ってでも止めてやらァ!!」
石田「これが黒崎・・・?この霊圧はなんだ!?」
石田「化物か・・・こいつ・・・」
石田「お前は一体何なんだ」
一護「友達だ」
岸本←IN
一護「アア」
石田「ならばその絆を断ち切ろう黒崎ィ・・・」
一護「もう何言っても無駄みてえだね・・・石田ァ・・・」
石田「終わりにしよう黒崎。この戦いを・・・これまでの戦いを・・・」
一護「石田ァ!!!」
石田「黒崎ィ!!!」
一護「月牙天衝!!」
石田「光の雨(リヒト・レーゲン)!!」
一護「浦原・・・さん・・・?」
浦原「ご無事で」
一護「石田は・・・?」
浦原「・・・」
一護「どこに居るんだよ浦原さん!!!」
浦原「あたしが来たときにはもう・・・」
一護「そうか・・・」
浦原「今は体を休めてください黒崎さん」
一護「すまねえな石田・・・」
ルキア「一護」
一護「ルキア」
ルキア「隣いいか」
一護「ああ・・・」
ルキア「元気を出せ一護。みんな心配しておるぞ」
一護「・・・」
ルキア「更木隊長も日番谷隊長も松本副隊長も斑目三席も綾瀬川五席も平子隊長も恋次もみんな・・・」
一護「俺は石田を救えなかった・・・」
ルキア「一護・・・」
一護「俺は・・・俺は・・・」
マユリ「バカかネ君は」
一護「涅・・・マユリ」
ルキア「涅隊長」
一護「お前・・・」
ルキア「石田!」
石田「や、やあ黒崎」
一護「お前・・・どうして」
マユリ「この滅却師が君との闘いを終えた後に捨てさせたんだヨ」
一護「もしかして」
日番谷「事の発端はあれだろ。童貞がどうとかの」
一護「冬獅郎。居たのかよ」
マユリ「筆おろしだヨ。ネムを使ってネ」
石田「童貞を捨てた瞬間にどうでもよくなったよ・・・すまなかった黒崎」
一護「バカ野郎・・・石田。俺もすまねえ悪かった・・・石田ァ・・・」
平子「まったく世話のかかる奴や。のお」
日番谷「ああ」
ルキア「早く帰ってやれ」
一護「ところでルキア。腹の調子はどうだ」
ルキア「8か月だ」
一護「まさか恋次に孕まされるなんてな」
恋次「うるせえよ。酔った勢いだってんだ!」
一護「白哉はどうしてる?」
ルキア「あの日からずっとショックで床に伏せておられる・・・」
一護「ショックだろうぜ・・・妹が妊娠するなんてよ」
石田「帰るぞ黒崎」
一護「丈夫な子を産めよルキア」
ルキア「また来てくれ。一護」
ルキアがあああああああ
一護「井上!」
織姫「無事だったんだね」
一護「ウルキオラとネルはどうした」
織姫「帰っちゃったよ。黒崎くんにヨロシクって」
一護「あいつらにも迷惑をかけちまったからな・・・」
石田「今度謝りに行こう。僕もみんなに迷惑をかけたからな」
一護「そうだな」
石田「僕は間違っていた。黒崎が居て井上さん、朽木さん、阿散井が居るから僕も居るんだって」
織姫「私たち5人はずっと友達だよね」
一護「そういう事だ石田!」
石田「そうだね!」
一護「これからも頼むぜ石田!」
石田「任せてくれよ黒崎!」
終
誰それ
消し飛んだ描写があっただけマシだな
気がつくと消えてることも少なくない
Entry ⇒ 2012.08.03 | Category ⇒ BLEACH SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
怜「東京バナナ食べたくなってきたわ」
怜「あれ食べたいわ~」
怜「あのカステラみたいな生地の中にバナナのカスタード入ってる奴」
怜「あれなんて言うんやったっけなぁ、、、」
ほれ
怜「違うな、こんな名前やなかったはず、、、」
怜「もっとこう『東京のお土産』ってことがわかる名前やったきがするわ、、、」
怜「、、、、」
怜「あっ」
怜「思い出したわ、確か東京バナナやったはず」
怜「あかん、名前思い出したらますます食べたくなってきてしもたわ」
怜「確か竜華が駅のお土産屋に売っとる言うとったっけ、、、」
怜「ホテル出るんめんどいなぁ、、、」
グゥ~
怜「、、、」
怜「確か駅までは歩いて10分ぐらいやったっけ」
怜「しゃあないしちょっと行ってくるか、、、」
怜「やっと着いたわ」
怜「思ったより疲れたな、、、」
怜「さっさとこれ買って帰ろか」
怜(なんやあのレジの前長い列できとんなー)
怜(おっ、あっちのレジは空いとるやんけ)
怜(あっちのレジ並ぶか)
ドンっ
怜「あっ、すんません」
煌「いえ、こちらこそ申し訳ない、、、」
怜&煌「「!?」」
> 突然のすばら <
 ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
煌「そういうあなたは千里山の先鋒ではありませんか」
怜「それで、、、えーっと」
煌「花田煌です、堅苦しいのは苦手なので煌と呼んでもらって結構ですよ」
怜(いきなり下の名前か?!、、、)
怜「そ、それで煌はこんなとこらで何してたんや?」
煌「地元の知り合いのためにお土産を買いに来てたところですよ」
怜「なんや、こっちだけ下の名前で呼ぶんもあれやからこっちも怜でええで?」
煌「これは失礼、それで怜さんはここで何を?」
怜「こっちも煌とおんなじや」
怜「いうてもこれは自分のためのものやけどな」
煌「そうですか」
怜「そうやで」
怜&煌「「」」
怜&煌((気まずい、、、))
煌「そういえば怜さんはこのあと用事がありますか?」
怜(どうしたんや急に、、、)
怜「特にないけど、、、」
煌「それなら二人でこれからそこらへんでもぶらつきませんか?」
煌(あっ、、、)
煌(ただでさえ気まずいのに、、、)
怜(ふ、二人でか、、、)
怜(ほんまは気まずいし行きたくないんやけど、、)
怜(こんなにストレートに誘われたらことわりにくいわ、、、)
怜「ええな、それ!」
怜「それでどこ行くん?」
煌「そうですね~、怜さんはどこかいきたいところは?」
怜「うちは普段から外出歩かんから、、」
怜「こういう時どこ行けばええんかわからんねん」
煌「そうですか、、」
煌(困りましたね)
煌(私もこんな都会で遊んだことはあまりないですからねぇ、、、)
煌「そ、それならとりあえず服でも見に行きますか?」
怜「うん、わかったで」
煌「着きましたね」
怜「せやな、んじゃ早速見に行こか」
怜「ん?あれなんか煌にに合いそうなんとちゃう?」
煌「あれですか?ふむ、ああいう派手目のはわたしには似合わないと思いますが、、、」
煌「それよりあっちのなんて怜さんに似合うと思いますよ?」
怜「そやろか?ちょっと試着してみよかな?」
怜「店員さ~ん!」
店員「はい」
店員「あぁ、それならあちらの試着室をご利用ください」
怜「おおきに」
~数分後~
煌「着替え終わりましたか?」
怜「終わったんやけど、、、」
煌「??、どうかしたんですか?」
怜(なんかいざ見せるとなったらちょっと恥ずかしいわ、、、)
怜(ま、まぁ鏡見て変なとこもないし大丈夫やろ)
怜「いや、なんでも、、、」
怜「ほな見せんで~」
怜「ど、どうやろか?」
煌「これは、、、」
怜(煌なんやすごい顔してるわ~、やっぱ変なとこでもあったんか?)
怜「やっぱどっか変やろか?」
煌「いえそんなことはありません」
煌「とてもスバラです、すごくかわいいですよ?」
怜(か、かわいいて、、、さらっとそんなん言われたら照れてまうわ、、、)///
怜「そ、そうか、、そんならこの服買ってくわ、、、」///
怜(むぅ、、、)
怜(ちょっと仕返ししたろか、、、)
怜「店員さ~ん!」
煌「?」
店員「いかがなさいましたか?」
怜「ツレがあの服試着したいゆうてんねんけど、、」
煌「え、私別にそんなこといってまs」
店員「そうですか、それではどうぞこちらへ」
怜「うち煌がこの服着とるとこみてみたいわ~」
煌(うぅ、、、)
煌(正直この服が似合う自信はないですが、、、)
煌(ここまで来てしまったら着てしまったほうがよさそうですね、、、)
怜「煌まだ~??」
煌「少しお待ちください」
~数分後~
シャー←(カーテンオープン)
煌「どうでしょうか?」
怜(うっわ、予想斜め上を行く感じで可愛いやんけ、、、)
煌(怜さんが黙ってしまいましたね、、、)
煌(やっぱり似合ってないのでしょうか、、、}
煌「どこかおかしいでしょうか?」
怜「あまりにも可愛いもんやからなんかゆうん忘れっとたわ」
煌「っ!」
煌(か、かわいいですか、、、)
煌(普段そのようなことをあまり言われない分)
煌(なにか、こうグッとくるものがありますね、、、)
煌「ありがとうございますっ」///
煌「では私もこの服を買って行くことにします」///
怜(ふふ、めっちゃ赤くなっとるな、、)
怜(仕返し成功や!)
怜「ふぅ、結構おもろかったなぁ~」
煌「ですね、久しぶりいい買い物をしたきがします」
怜「せやな」
怜(おいしいもんもみれたしな)ニヤリ
煌「それでは次はどこに行きましょうか?」
怜「う~ん」
怜「あっ、あれ行ってみたいわ、あれ!」
煌「あれとは?」
怜「ゲーセンや、ゲーセンでプリクラっちゅうの撮ってみたいわ」
煌「では早速行きましょうか」
怜「せやな」
~イドウスンデー~
怜「おぉっ、これがプリクラかいな!」
怜「いっぱい種類あんな~、どれで撮ろうか?」
煌「私もあまりプリクラは詳しくないですからねぇ、、」
煌「とりあえずその一番手前ので撮りましょうか」
怜「そうしとくか」
煌「写真を撮るだけなのに大袈裟ですね」
怜「そういう煌もガッチガチやんけ」
煌「そ、そんなことはありませんよ」アセアセ
怜(おぉ、慌てとる顔もかわええなぁ、、、)
怜「お、そろそろ撮るみたいやで」
煌「みたいですね、、」
パシャリ
怜「一枚目はどんな感じなっとるやろか」
煌「なんか棒立ちって感じですね、、、」
怜「なんや味気ないなぁ、、、」
煌「??」
怜「せっかく二人で撮るんやし、腕組んでみん?」
煌「う、腕ですか、、、」
怜「せや」
煌(ま、まぁ棒立ちよりは見栄えもよさそうですね、、、)
煌「わかりました」
ギュッ
怜(こ、これは、、、)
怜(自分で言っといてなんやけどめっちゃ近いな、、、)
怜(なんかドキドキしてきたわ)///
煌(髪からもいい匂いがします、、、)
怜(あかん、煌の顔めっちゃ近いわ)///
怜「おっ、そろそろ二回目のシャッターやで」///
パシャリ
怜「二枚目どなったやろか?」
煌「そうですね、、、」
煌「っ!」
煌(顔が真っ赤なのがそのまま写ってしまってます、、、)
怜「どれどれ」
怜「あっ」
怜(うちの顔めっちゃ赤いやんけ)
怜(なんか言われたりせんやろか、、、)
煌(二枚目の感想についてはあまり掘り下げないほうが身のためですね、、、)
怜(二枚目についてはあんまりふれんほうがええな、、、)
怜「け、結構いい感じに取れたなぁ」アセアセ
煌「そうですね~」アセアセ
怜「お、なんか撮った写真にらくがきできるみたいやで~」アセアセ
煌「おもしろそうですねー」アセアセ
怜(なんとかバレずに済んだみたいやな、、、)ホッ
煌(バレずに済みましたね)ホッ
怜「煌の顔にらくがきしたるで!」
怜「ここをこうしてこうやっ」
煌「むむっ」
煌「やりましたね、、、」
煌「では私は怜さんのここをこうしちゃいます!」
怜「お、やりよったな~」
煌「とてもスバラでした」
怜「せやな~」
怜「ん?なぁ煌」
煌「どうしました?」
怜「次あれやってみたいわ~」
煌「あれは、、、太○の達人ですか」
怜「やったときあるん?」
煌「ええ、まぁ、、」
怜「そうなんや」
煌「週に9回程度ですがね、、、」
煌「望むところです」
チャリン
<キョクヲエラブドン!
怜「うちやったことないし煌が好きなん選んでええで」
煌「ではお言葉に甘えて、、、」
怜「ん??この曲難易度10って書いてあるで?大丈夫なん?」
煌「問題ありません」キリッ
怜「そんならええけど」
<コノキョクデアソブドン!
<フルコンボダドン!
怜「あかん、めっちゃ疲れたわ~」
怜「ふつうのノルマクリアも出来んだし、、、」
怜「それに比べて煌はすごすぎやろ!!」
煌「た、たいしたことないですよ」
怜「難易度10フルコンボて、ほんますごいわ」
煌「マイバチがあれば全良もできるのですが、、、」
怜「マ、マイバチて、、、」
怜「あっ」
煌「どうしました?」
怜「みんなに何も言わんとホテル出てきてるん忘れとったわ」
煌「それはまずいですね、、、」
怜「竜華からストーカーばりにメール来てるし、、、」
煌「ではきょうはこの辺にしときますか」
怜「せやなぁ」
煌「はい」
怜「今日はありがとな、ホンマ楽しかったで」
煌「それはなによりです」
煌「」
怜「」
煌「怜さん」
怜「どした?」
煌「私たちはあすの飛行機で福岡に帰ります、、、」
怜「そうなんか、、、」
怜(行ってまうんか、寂しいな、、、)
怜(もちょっとおればええんに、、、)
怜「あったら?」
煌「その、、、大阪の案内とかしてもらってもいいですか?」
怜「そんなんいいに決まっとるで!」
怜「その代わり、、、」
煌「??」
煌「はいっもちろんです!」
怜「そんなら約束やで?」
煌「約束です!」
~ユビキリユビキリ~
prrrrrrrr
煌「おっと、私の方も部員にさがされてるみたいですね、、、」
怜「あかんわぁ、しばらく煌に会えんと思うとなんか泣きたくなってきてしもた、、、」
煌「泣きたくって、、、もう泣いちゃってるじゃないですか」
煌「そんな顔しないでください、、、」
怜「そんなこと言われても寂しいもんはさびしいんや」
煌「ふぅ、しょうがないですね、、、」
チュッ
怜「っ!」
怜「え?今の、、、」
煌「また会うための約束の印ですよ」
怜「こんなんされたら泣き止むしかないやんか、、、」
煌「ふふ、泣き止んでもらえるなら私はずるくていいですよ」
煌「ではそろそろ行きますね」
怜「うん、また会おうな、煌」
煌「はい、また会いましょう、怜さん」
煌「ではっ」
怜(行ってしもたな、、、)
怜(近いうちに今日みたいに二人であそべるとええな、煌、、、)
END
しからばこれにて!
すばらっ!
おつおつ
Entry ⇒ 2012.08.03 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
咲「そ、そうなんだ…」和「ええそうです」
優希「いいじぇ。私は学食でタコスを買ってくるから咲ちゃんはのどちゃんと二人で待ってて欲しいじぇ」
咲「うん、わかった」
和「それじゃああの木陰に行きましょうか」
咲「そうだね」
和「ところで咲さん」
咲「ん?」
和「IPS細胞というので同性の間でも子供ができるらしいです」
咲「へぇ、そうなんだ」
和「そうですね」
咲「優希ちゃんまだかな」
和「まだかな、といえばですが」
咲「ん?」
和「IPS細胞というので同性の間でも子供ができるらしいです」
咲「はは、そうなんだ・・・」
和「ええ。興味深いですよね」
咲「そ、そだね・・・」
咲「遅いよー」
和「では食べましょうか」
咲「うわ~、和ちゃんのお弁当すごいねー」
優希「自慢じゃないが、のどちゃんは料理だけじゃなく成績優秀、その上おっぱいも大きいんだじぇ。正にお嫁さんにしたい女の子ナンバーワンなのだ」
咲「和ちゃんは男子にも人気あるもんね」
和「ですが・・・」
咲「ですが・・・?」
和「IPS細胞というので同性の間でも子供ができるらしいです」
咲「う、うん・・・(さっきも聞いたよ・・・)」
咲「そ、そうだよね。他の話をしようよ」
和「わかりやすく説明するとですね、私と咲さんの間にも子供はできるということです」
優希「えぇー!?うそー!?ほんとなのかのどちゃん!?」
和「本当です」
咲「で、でもこれは例え話でしょ?あはは、和ちゃんったら」
優希「なーんだ。てっきり咲ちゃんとのどちゃんが子供を作るのかと思っちゃったじぇ」
和「その可能性は否定できませんがね」
咲「えっ・・・」
和「IPS細胞は万能なんです」
優希「ふーん・・・」ムシャムシャ
和「万能なんです」キリッ
咲「う、うん、わかったよ・・・(なんでキリッとした顔で私に言うの・・・)」
優希「さーきちゃん!」
咲「わっ!?優希ちゃんかー。びっくりさせないでよ」
優希「ぼんやりしてる方が悪いんだじぇ!それより早く部活行こうじぇー」
咲「うん」
咲(部活の時間になればいつもの和ちゃんに戻ってるよね・・・?)
咲「何かあったのかな?行ってみよう」
まこ「おお、咲に優希。大変なんじゃ」
咲「どうかしたんですか?」
まこ「それがな、京太郎の奴が龍門渕に転校することになったんじゃ」
優希「えぇー!?じゃあ、これからは誰が私のタコスを買ってきてくれるんだじぇ・・・?」
久「自分で買いなさい」
咲「部長、本当なんですか?」
久「ええ、私もさっき知ったばかりなんだけどね。詳しくは須賀君に聞いてみたら?」チラッ
京太郎「みんな、すまない」
和「私は応援していますから」
咲(応援・・・?京ちゃん、勉強はそんなにできなかったはずなんだけどな・・・)
京太郎「前々から考えていたことだったんだよ咲」
咲「どういうこと?」
京太郎「以前県大会で俺がタコスを買いに行ったとき、龍門渕の執事さんにタコスの売ってるとこまで案内してもらったことがあっただろ?」
優希「あの時は助かったじぇ」
京太郎「その時からあの執事さんとは個人的に仲良くさせてもらってたんだ」
咲「う、うん」
京太郎「でも、俺もハギヨシさんも男同士だろ?だから色々と難しくてな・・・」
まこ「何がじゃ!」
京太郎「そんなときだった。和がそんな俺たちに知恵を授けてくれたんだよ」
久「その知恵っていうのが」
和「iPS細胞です」
京太郎「俺とハギヨシさんはその可能性にかけたんだ」
優希「そうだったのか・・・。京太郎はiPS細胞を知ってしまったのか・・・」
京太郎「ハギヨシさんの務め先の龍門渕のお嬢様にも相談したら、お父様の協力も取り付けてくれて、龍門渕全体で俺たちのバックアップをしてくれることになったんだ」
和「愛が全てを動かしたんですね」
咲「それで龍門渕に転校を・・・」
京太郎「本当ならもっと早くに話すべきだったんだが、どうにも照れ臭くてな・・・。悪い」
優希「水臭い奴だじぇ。でも、良かったな。私も応援してるじぇ?」
京太郎「ありがとな、優希」
咲(え・・・、え・・・?おかしいよこんなの・・・。なんでみんな受け入れてるの・・・?)
京太郎「俺です。ハギヨシさんには龍門渕家の執事っていう仕事があるんで」
まこ「なるほどのう。龍門渕高校に通いながらiPS細胞のアレをアレするんかい」
京太郎「ええ、そうなります。みなさんには短い間でしたが本当にお世話になりました」
久「体には気をつけるのよ?」
まこ「赤ちゃんが生まれたら顔見せるんじゃぞ?」
優希「龍門渕に行っても頑張るんだじょ!」
和「須賀君、元気で」
京太郎「咲、お前も今までありがとな」
咲「あ、うん。京ちゃんもお幸せにね」
咲(わわっ、雰囲気に流されて祝福の言葉を送っちゃったよ!こんなの絶対おかしいのに!)
久「行っちゃったわね・・・」
優希「あ、肛門に執事さんが車でお迎えに来てるじぇ」
和「大切にされてるんですね。羨ましいです」
まこ「清々しい男じゃったの・・・。須賀だけに・・・の」
和・久・優希・まこ「「「「HAHAHA」」」」
咲(えぇ~・・・。何でみんなこんな和やかムードなの~・・・?)
ヴヴヴヴヴ
咲「メール・・・?誰からだろ」
咲「和ちゃんが携帯持たせてくれたけどいまいち使い方がわかんないよー。・・・あ、部長からだ。えーと、内容は・・・」
「iPS細胞に気ヲツ」
咲「・・・これは?しかも文面も後半がカタカナだし途切れてるっぽい。携帯が壊れてるのかな?明日和ちゃんに見てもらおう」
咲「今日はもう遅いし寝よっと」
咲「Zzz・・・」
和「どうしたんですか咲さん?」
咲「なんか昨日部長からメールがあったみたいなんだけど、文面が途中で途切れてるみたいで・・・。せっかく和ちゃんが携帯持たせてくれたのに私壊しちゃったのかな・・・?」
和「・・・ちょっと貸してみて下さい」
カチカチ
咲「ど、どうかな・・・?」ドキドキ
和「!?」
和「・・・・・・・・・」
カチカチ
咲「や、やっぱり壊しちゃったのかな・・・?」
和「いえ、壊れていませんよ?というよりそんなメール自体来ていませんし」
咲「えっ・・・!?うそ・・・」
咲「ほ、ほんとだ・・・。部長のメールがない・・・」
和「夢でも見てたんじゃないでしょうか」
咲「そ、そうかも。あはは、ごめんね、わざわざ見てもらっちゃって」
和「いえ、構いません」
咲「せっかく和ちゃんがくれた携帯電話だから壊さないように大事にしてたし、壊れるなんておかしいと思ったんだー」
和「咲さん・・・///」
咲「じゃあ部室に行こっか」
和「ええ」
咲「ふふ、元気いいね」
優希「タコス食ったばっかだからな。それより早く麻雀しようじぇー」
咲「そだね」
和「それじゃあ卓と牌を準備しますね」
まこ「・・・・・・・・・」
咲「どうしたんですか染谷先輩?」
まこ「久なんじゃが、今日は授業もずっと休んでここで寝とるみたいなんじゃ」
部長「大丈夫も何も私は元気よ?今日は寝たい気分なだけで」
まこ「まったく、あまり心配させんでくれ」
咲「あはは、そんな日もありますよね。あ、そういえば部長。昨日の夜にメールとかくれました?」
久「メール・・・。そう、メール・・・。いえ、していないわ。きっと気のせいでしょう」
咲「ですよね。さっき和ちゃんに見てもらったんですけど、そんなメールありませんでしたし」
和「・・・・・・・・・」
優希「みんな、早く麻雀しようじぇー」
和「ええ、そうですね」
まこ「よし、じゃあ始めるとしようかのう」
部長何されたんだ・・・
まこ「そうじゃのう」
咲「じゃあ部室に鍵を・・・って、そういえば部長がいたんだった」
久「私が鍵かけてくからみんなは先帰っていいわよー」
優希「はーい。じゃあ帰ろうじぇー」
咲「う、うん・・・」
久「これが・・・」
和「風越の福路さんでしたっけ?彼女と上手くいくといいですね」
久「ええ、ありがとう」
和「それと、これを渡したんですからくれぐれも咲さんには・・・」
久「ええ。わかってるわ。これを手に入れた以上、貴女を動揺させる為に咲に何か・・・ってことはないから安心して」
和「本当に人が悪いんですね」
久「お互い様よ。これが手に入ると思ったら、嬉しさで今日は授業なんて出れる状態じゃなかったんだから」
和「まあ、龍門渕みたいにお金持ちじゃないとこれは手に入りませんからね。その点須賀君は上手くやれたんじゃないかと」
久「それじゃあ私はこれで。あ、もう清澄に来ることはないと思うから後のことは任せたわよ」
和「はい、任せて下さい」
和「バカな人・・・」クスッ
和「さあ、私は何も知りませんけど」
咲「校長先生の話は長いから困るよね」
和「そうですね」
咲「じゃあ体育館に行こっか」
咲「うっ、うぅ・・・。そんな・・・部長が死んだなんて・・・」グスグス
和「そうですね。私もまだ信じられません」
優希「これは朝会じゃ言ってない情報なんだけど、昨日の夜に部長はホテルで他校の女の子と一緒だったらしいじぇ」
咲「部長はそんな人じゃないよ!」
優希「で、でも、朝の新聞にも名前は公表されてないけど出てたじぇ・・・。死因は不明だけど、心中だったんじゃないかって・・・」
和「優希、咲さんが泣いてるんだから話題を考えなさい」
優希「ご、ごめんだじぇ・・・」
咲「ううん、もういいよ。私こそごめんね」
優希「みんなどうするんだじぇ?先生が麻雀部と学生議会の人はショックが大きいから休んでいいって言ってたけど」
咲「私は今日は帰るよ・・・。こんな泣き腫らした顔じゃ、ね・・・」
優希「そっか・・・。じゃあ私も帰るじぇ。みんなまた明日ー」
咲「うん・・・」
和「咲さん」
咲「何・・・和ちゃん・・・」
和「帰ったらどうするんですか?」
咲「特に考えてないけど・・・」
和「そんな悲しそうな咲さんを放っておくなんて私にはできません。今日は私と一緒にいてくれませんか?」
咲「・・・優しいんだね。うん、ありがとう。それじゃあ和ちゃんの好意に甘えさせてもらおうかな」
和「ええ。それじゃあ私の家に行きましょうか」
和「そんなことないですよ・・・。あ、そこで待ってて下さい。何か飲み物を持ってきますから」
咲「うん、ありがと」
和「お待たせしました」
咲「ううん、全然待ってないよ」
和「はい。外国の飲み物なので味はちょっとアレかもしれませんがどうぞ」
咲「わあ、珍しいものをありがとう。どれどれ・・・」ゴクッ
和「・・・・・・・・・」ニコニコ
咲「あはは、ほんとだ。なんか変な味がする・・・よ・・・」バタッ
和「意識を失ったみたいですね。さすが即効性・・・」
和「それより咲さん、知ってますか?」
和「iPS細胞があれば同性間でも子供が作れるんですよ・・・」
和「目が覚めたみたいですね咲さん」
咲「和ちゃん。ここは一体・・・」
和「私の家の地下室です。もっとも私の研究室みたいなものですが」
咲「ほんとだ、なんかすごいね。ところで和ちゃん、何で私手錠とかされてるの・・・?」
和「・・・咲さん。覚えてますか?iPS細胞のこと・・・」
咲(何で私を身動きできないようにしてるのかは答えてくれないんだ・・・)
咲「同性間で子供が作れるようになるんでしょ?それがどうかしたの?」
和「私の赤ちゃんを産んでくれませんか?」
咲「え・・・?ええー!?」
咲「で、でも、私たちまだ高校生だし・・・」
和「愛に年齢なんて関係ありません!」
咲「それはそうだけど・・・」
和「いいって言うまで帰しませんよ?」
咲「そんな・・・」
和「いっそのこと無理矢理というのも・・・。いや、無理矢理は・・・」ブツブツ
咲(ど、どうしよう・・・。和ちゃんちの地下室に閉じ込められて身動きもできない・・・)
和「咲さん、暑そうですね。地下だから熱がこもるんですよ」
咲「あ、うん」
和「気が付かなくてすみません。では脱がしますね」
咲「な、何でそうなるの!和ちゃん、お願いだからやめて・・・?」ウルウル
和「咲さん・・・」ドキドキ
咲「だ、誰か助けて・・・」
???「そこまでだじぇ!」
和「優希!?」
優希「チッ、覆面をしてたというのに一瞬でバレたじぇ」バッ
和「何で優希がここに・・・。家には鍵だってかけていたのに・・・」
優希「中学時代に合鍵を作っておいたんだじぇ。のどちゃんは鍵っ子だったからな。こっそり鍵を取って合鍵を作っておいたんだじぇ」
和「犯罪ですよ」
優希「のどちゃんのしてることの方が犯罪だじぇ。咲ちゃん、助けに来たじょ」
咲「優希ちゃん・・・」
優希「付き合いが長いからと、なんとなくかな」
和「なんとなく・・・?非論理的な・・・!」
優希「のどちゃんは中学の頃からiPS細胞iPS細胞って言ってたからな。私も咲ちゃんみたいに言われたことがあったけど、私にはのどちゃんの愛は重すぎたんだじぇ」
和「優希には冗談でしか言ってませんけど」
優希「とにかく、咲ちゃんと出会ってからののどちゃんは日増しに咲ちゃんへの愛をつのらせていったんだじぇ」
和「タコスのことしか考えてないと思ってましたけど、意外とそういうとこも見てたんですね」
優希「失敬な!」
咲「ほ、ほんとなの・・・?」
和「ええ。初めて出会って麻雀を打ったその瞬間から、咲さん。貴女は私にとっての王子様だったんですよ」
咲「・・・・・・・・・」
和「何で・・・。何で優希は私の邪魔をするんですか!?私は咲さんをこんなにも愛してるというのに!」
優希「愛・・・か・・・。ねえのどちゃん。その愛は一方通行なんじゃないのか?咲ちゃんの気持ちを確かめたことはあるのかじょ?」
和「そ、それは・・・」
優希「のどちゃん、咲ちゃんを見てみるじょ。和ちゃんにおびえてるんじゃないか?」
和「わ、私はこんなにも咲さんを愛してる・・・!だから・・・だから咲さんが私を受け入れないわけが・・・!」
咲「和ちゃん・・・」
咲「じゃ、じゃあ・・・」
和「私の子供を産むより、私に産ませる方がよかったんですよね?大丈夫です。私は咲さんを受け入れる準備はできていますから!」
咲「そ、そんなのおかしいよ・・・」
和「え・・・?え・・・?じゃ、じゃあ私は・・・私は・・・」
優希「のどちゃん。もうよそうじぇ?」
和「そんな・・・。咲さんが私を受け入れてくれない・・・?嘘だ・・・」
咲「和ちゃん・・・」
和「嘘よ。そう、これはきっと冗談・・・。そうですよね・・・?」
優希「目を覚ませこのおっぱい魔人!」バシーン
和「きゃっ」
優希「で、でも・・・」
和「うぅ・・・。私はただ咲さんが好きなだけだったのに何で・・・」グスッ
咲「和ちゃん、泣かないで」
和「咲さん・・・」
咲「子供を作るっていうのは簡単なことじゃないんだよ?だから、そういうのは責任が取れるようになってからじゃないとダメなの。わかるでしょ?」
和「はい・・・」
咲「それに、まだ付き合ってもいないうちから子供を作ろうなんておかしな話だし」
優希(・・・・・・ん?)
和「そうですね・・・」
和「わかりました・・・。でも、最後に一言言わせてください」
咲「何?」
和「私は責任はきちんと取る用意がありました」
優希「どういうことだじぇ?」
和「同性間で愛を育むというのはこの国ではまだそれほど受け入れられていることではない。だから今回は既成事実、愛の結晶を作ろうと急ぎすぎてしまいましたが」
咲「う、うん・・・」
和「私は赤ちゃんができたら二人で外国で挙式を挙げる用意も、そして暮らしていくお金だって用意していました」
優希「はぁ・・・。のどちゃんはわかってないじぇ!そんじょそこらの額ではそういうことはできないんだじょ!」
和「私はiPS細胞関連での特許や様々なことで20億以上用意してあります」
咲「20億・・・」
咲「う、うん、そうだね。和ちゃんも私が好きでやったことだし・・・。ちょっと強引だったけど・・・」
和「それじゃあ・・・!」パァァ
優希「え・・・、咲ちゃん、許しちゃうのか・・・?」
咲「うん。悪気があったわけじゃないしね。今回はやり方を間違えただけだよ」
和「咲さん・・・。好きです!大好きです!愛してます!」
咲「あはは・・・。でも、子供を作るのは高校生なんだしまだ早いよ。まずはお友達から・・・って、今がそうか。じゃあ恋人からで・・・」
和「あわわ・・・。し、信じられない・・・。私と咲さんが恋人同士・・・。優希、聞いた?」
優希「聞こえなかった」
咲「それじゃあ今回の件はこれで終わりということで」
和「は、はい」
咲「あ、もうこういう強引なことはしちゃダメだからね?」
和「わかってます!もちろんです!咲さんの言うことなら何だって!」
優希「納得がいかないじぇ・・・」
そして一年後、京太郎はハギヨシの子を授かった
高校を卒業した後は咲と和も結婚し、和は咲の子を産んだ
そう、全ては丸く収まったのだ
咲「赤ちゃんって柔らかいね」
和「そうですね」
咲「私たちの赤ちゃん・・・」
和「ねえ、咲さん。覚えてますか?」
咲「iPS細胞、でしょ♪」
和「ふふ」
咲「えへへ」
完
あと久も何だかんだで朝会のあと仮死状態から甦って福路美穂子と幸せに暮らした
面白かったよ!
京ちゃん×ハギヨシ→ゲイ、掘る→ゲイボルグ→投げ槍
そういうことでおやすみなさい
乙乙
Entry ⇒ 2012.08.02 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
周防達哉「マヨナカテレビ?」
P4も
好きだったから
が
見たかった
だと思って
期待したのに
イザナギが
見たかった
やってるから
興味
白鐘直斗がマヨナカテレビへ消え、数日が立っていたある日のマヨナカテレビ。
秘密結社改造ラボに一人の男が現れた。
彼らはその事実をまだ知らない。そして、這い寄る混沌の魔手が近くまでやって来ていることもまだ知らない
男の覚醒はまだもう少し先のようだ
─ベルベットルーム─
イゴール「…随分、懐かしい方がお見えになったようです…」
イゴール「心の深淵で、大いなる闇に打ち勝ったその力…」
イゴール「こちらの世界でどのような絆を結ぶのか…今一度…」
イゴール「見せていただきましょうか…」
タイムリミットの霧の日まであと僅かというところで、ようやく秘密結社改造ラボを攻略する目処がたった。
パーティー全員の力も上がり、順調に進めば今回の探索で白鐘直斗を救出できるだろう。
りせ「あれ?」
千枝「ん?どうしたの?」
りせ「この階層にもう一人…誰か居る…」
陽介「何!マジで!?え、だってテレビに入れられたのって、白鐘直斗だけじゃ…」
完二「そ~っすよ。だいたい、マヨナカテレビには直斗の奴しか写ってなかったじゃないスか。そうでしょ?先輩」
鳴上「そのはずだ」
りせ「でも、確かにもう一つ反応があるのよ。なんで…」
マヨナカテレビの中へ入れる人物。特別捜査隊の自分たち。犯人。そして犯人に入れられた被害者…
現時点でそれら以外にテレビの中へ入れる、また入ることが出来るのを知る人物は思い当たらなかった。
完二「ってことはよー!その謎のもう一人が犯人ってことじゃねえか!」
陽介「その可能性が高いってだけだ。先走るなよ?」
鳴上「どちらにせよ会う必要がある。行こう」
りせ「みんな、案内するね。付いてきて」
一同はりせのナビに従い謎の人物へと近づいて行く
?「ここは…珠聞瑠市…じゃないのか?」
?「霧が濃い…何かの研究所のような場所だが…」
男は出口を探し歩き始めた。霧が濃く、まともに周囲を確認できず壁伝いで移動するしか無かった
─
改造ラボ 特別捜査隊
りせ「あ!移動し始めた」
陽介「なに!?どっちだ!」
りせ「もう一つの反応がある方…。直斗くんのいる場所!」
途中なんどかシャドウに襲われたが先を急ぐ手前、最大火力を持って即座に殲滅した
あと僅かで到着するというところで爆発がラボ内を震わせた
雪子「キャッ!な、なに!?」
陽介「この先からだ!急ぐぞ、相棒!」
鳴上「ああ!」
だが一番槍は完二だった。無言で扉をぶち破り、中へ急ぐ
千枝「うわー、完二くん鬼気迫る表情してたよ」
雪子「それだけ心配なんだよ。私達もいそご!」
一体何が起こっているのか分からず立ち尽くす。
正気に戻った鳴上が仲間に支持を飛ばした
鳴上「あの男とシャドウを分断する!千枝と雪子、クマはシャドウへ!陽介と完二は俺とあの男に当たる!」
クマ「任せるクマー!」
陽介「まずは俺からだ!行けっ!ジライヤ!」
ガルダイン!!
強力な烈風がシャドウと男の間に発生して二人を引き離した
完二「続いて行くぜ!ペルソナァ!」
デッドエンド!
男に攻撃を繰り出し、更に距離を離した
イザナギが一気に距離を詰め、巨大な槍で唐竹割りを放つ
?「クッ!」
男は手に持っていた武器でタケミカヅチとイザナギの攻撃を受ける
男は混乱していた、霧の中をさまよっていたら突然殺気を感じ、偶然見かけた男の子を助けたと思ったら、
今度はこいつらだ。
?「だが、そうやすやすとはやらせん」
?「ペルソナァッ!」
完二「なに!」
陽介「こいつもペルソナ使い…だっていうのか!」
蒼穹の覇者アポロなり
ピエロのようなペルソナはまっすぐタケミカヅチに近寄り拳を付き出した
体格差を物ともしないその威力は完二ともども壁まで吹き飛ばした
陽介「完二ィッ!クソ、相棒!」
鳴上「ああ!」
ジライヤとイザナギで相手のペルソナを挟みこむように攻撃を仕掛ける
武器による攻撃も上手く防がれ決定打を打つことは出来なかった
?「悪いが決めさせてもらう」
鳴上、陽介「ッ!?」
ヒートカイザーッ!
アギ系とは違う熱波が二人の身を焦がした。防御が間に合い深手は防いだものの、
すぐには行動できそうもなかった
鳴上「ジャアクフロスト!」
ブフーラ!
燃え盛るような姿、今の熱衝撃、それを考えて氷結攻撃を選択した
それが幸をそうし、男が数歩交代する
完二「ッシャア!ペルソナ!」
遠くまで飛ばされ、熱衝撃のダメージのない完二が復帰し、ジャアクフロストが作った隙を攻撃する
ジオンガッ!
魔法と同時に完二自信が武器で攻勢をかける
ペルソナの魔法で援護させ、本体は武器で攻撃。波状攻撃が効いたのか、男に焦りが見え始める
一瞬の隙を突き、魔法を放つ
アギダインッ!
巨大な火炎が眼前へ迫る。鳴上は待っていた!とばかりにペルソナで向かい撃つ
炎は敢え無く吸収され、鳴上の傷を癒した
男は内心舌打ちした。誤解から生まれた戦いのため、なるべく傷つけずに無力化し、
説明するつもりだったが、もはやお互い後に引けなくなっている
もしそうなれば、合流され自分が圧倒的に不利になってしまう。それは避けたかった
?「…悪いな。…先に、謝ったからな」
完二「アァ?何いってんだテメェッ」
?「アポロッ!」
──ノヴァ……
サイザァァーッッ!──
その中を男のペルソナだけがスムーズに動いている。ゆっくりと上げた腕を振り下ろし…
空間が爆砕した
男の目論見は当たった。直撃させず、何もない空間、奴らの中心点を狙い、攻撃の余波で無力化させる。
必殺の火力が無ければ出来ない芸当だし、タイミングや位置を把握する力がなければ成功しなかっただろう
彼にとっては悲しいことだが、長い間死線をくぐり抜けてきた経験が生きたのだ
倒すことで弁解できるだろうと考えていたからだ
だがそれも手出しすることなく終わった。奴らの仲間が悪魔を倒したのだ
もう一つ誤算があった。それは鳴上悠を相手にしていたことである
彼らにはあずかり知らぬことだが、属性は違えど、高い炎耐性が他の二人よりもダメージを軽減し、
復帰が早まったのだ
鳴上は背後に飛びかかる、ダメージが軽減されたとはいえ疲労困憊なのには変わりがなかった
せめて仲間を逃さなければ!彼はそれだけを思い男に特攻を仕掛けたのだ
意識のあるものたちは衝撃を受けた。未だかつて彼がそのような弱気な発言をしたことがなかったからだ
だが、みんなは逃げなかった。クマと千枝が雄叫びを上げながらペルソナで攻撃を仕掛ける
りせ「みんなやめてェッ!!」
りせの突然の悲鳴に、全員の動きが止まる。
りせ「待って…おかしいよ…。こんなの…」
雪子「りせちゃん…?」
りせ「伏せて!何かがこの部屋に来るっ!」
とっさの判断で全員が伏せる。呆然としていたクマと千枝は漢によって引きずり倒された
辺りが異様な臭気に覆われる。押しつぶされるようなプレッシャーに一同は戦慄する
?「お前」
鳴上「?」
?「一旦手を組まないか?あいつは少々厄介だ。手を貸してくれれば、もう彼らに攻撃はしない」
鳴上「…。あんたは信用出来ない。でも、アレのヤバさは分かる。約束は守ってくれ」
タッちゃん「俺は周防達哉だ」
鳴上「鳴上悠」
タッちゃん「回復次第、全員で一気に攻撃を仕掛ける。行くぞッ!」
周防達哉と名乗った男は言うが早いか怪物へと肉薄していた。
あの強さからすると十分な時間は出来るだろう
鳴上は全員を集めて、倒れた二人を治療した
起きた途端イキリタツ二人だが、どうにかなだめて現在置かれている状況を説明した
渋々だが納得した様子を見せ、全員が配置につく
鳴上「準備は整ったぞっ!」
タッちゃん「もう一度アレをやる!その後に最大火力を叩きこめ!」
鳴上「分かった!」
──ノヴァ…
サイザァァーーッッ!──
自分たちに向けられたものより遥かに強力な空間爆砕が巻き起こる
「「「「「「 ペ ル ソ ナ ッ ! 」」」」」」
──カッ!
10月初め 某日
奇妙な男と出会い、奇妙な戦いから数日がたった。あの後無事に白鐘直斗を保護し警察へとどけることが出来た
男、周防達哉と名乗った。彼とはあの後誤解ということが分かり和解することが出来た。
ただ、なぜあの場所にいたのかは結局わからず仕舞いだった。本人にもわからないらしい
全て語ったわけではないが、彼はこの世界の住人ではないらしい。
たとえそれが嘘でも、帰る場所がないのは事実で、それが一番みんなを困らせた
陽介は「マジ無理だって!クマだけで手一杯なんだよ!」と言っていたが、クマを居候させてる現状、
彼なら何とか出来ると(勝手にそして強引に)判断を下し、陽介に一任されることになった。陽介は泣いていた。
どう説明したのか幸いにも居候が許されたようで、数日たった今ジュネスでアルバイトをしている
ちゃんと見ればかなりの美形で、すぐさま人気が出て噂になっていたほどだ。大分繁盛しているらしい
彼女が自分の身を危険にさらしてまで得ようとした情報だ。解決への糸口となってくれるに違いない
因みに周防達哉も、特別捜査隊へ加わることになった。同じペルソナ使いということと、
誤解とはいえ仲間を傷つけた事へのわびだそうだ
ともあれ、10月が始まった。犯人はまだ突き止めていないが、次も必ず阻止してみせる
鳴上悠の日記
完
乙
ペルソナ2はリファインがアレだったから3以降の仕様でリメイクすれば売れると思うの
タッちゃん稲羽市定住エンドですよ
>>69
罪はアレだけど、罰の方は良い感じじゃないか。ロードも速いし、アレンジはまあま良かったし
2のSSって滅多に見かけないから嬉しかったw
今度続き書いてくれ
Entry ⇒ 2012.08.02 | Category ⇒ ペルソナSS | Comments (3) | Trackbacks (0)
貴音「想いは、生死を越えて」
――22:40
あの方は、やはり覚えてはおられなかった。
ですが、それは仕方無き事。幾百、幾千の時間の流れ。それを、覚えている事の方が、特異なのですから。
貴音「…あなた様。今度こそ、わたくしは…」チラッ、
窓から見える月だけは、あの頃と、変わらぬ姿・耀きを放っています。
貴音「ふふっ。生とは、人の想いとは、まこと深いものですね」クスッ
あなた様。今度こそ…わたくしは、あなた様と…。
――10:00
――ガチャッ、
P「おはようございまーす」
貴音「おはようございます。あなた様」チラッ、
P「おっ?貴音だけか?小鳥さんは?」
貴音「小鳥嬢でしたら、社長と共に先ほど出ていかれましたよ?」
P「…あ~、契約がどうこう言ってたなぁ…。小鳥さんも一緒だったのか」
貴音「ふふっ。あなた様?そのようなところで立っておられず、座られたらどうです?」
P「そうだな。…よいしょっ」ストン
貴音「…ふふっ」クスクス
P「貴音?」
貴音「…ふふっ。あなた様は、まこと変わられませんね」クスクス
貴音「いえ、何でもございませんよ?何でも」
P「そうか?」
貴音「はい」トテトテトテ、ストン
P「あぁ、そうだ。貴音、これ」ゴソゴソ、ゴソゴソ、スッ、
貴音「何でしょうか」チラッ、
貴音「…」
貴音「…京都…?」
P「そうだ。今度、写真集出すだろ?それの場所が決まってな。場所は、京都だ」
貴音「京都、ですか」
P「嫌か?」
貴音「…ふふっ。あなた様から頂いたお仕事、わたくしが断る筈ありません」
貴音「…はっ?」
P「大丈夫。昔、少しカメラをいじってた時期があるから」
貴音「…そういう問題なのでしょうか…」
P「大丈夫だって。俺が、一番お前を近くで見てるんだ。綺麗に撮ってやるさ」
貴音「…ふふっ。期待、しておりますよ?」クスクス
―――
――
―
――11:30
P「ん~、京都だ!いやぁ、この時期の京都は暑いって聞いていたけど、そうでもないな。なぁ、貴音?」
貴音「そうですね。ここは、今も昔も変わりません」
P「ん?」
貴音「さぁ、あなた様?まずは、ホテルでチェックインを済ますのでしょう?早く、行きませんか?」
P「そうだな。さすがにこの荷物の量で歩き回るのは無理だし」
貴音「…ふふっ。無理をなさらずとも、わたくしの分はわたくしで持ちますよ?」クスクス
P「いいって。いいって。じゃあ、行こうか」
貴音「ふふっ。はい」クスッ
―――
――
―
――12:15
P「あ~、チェックインだなんだしてたら、もう昼過ぎかぁ…」グター
貴音「ふふっ。テーブルにへたったあなた様は、可愛いものがありますね」クスクス
P「ははっ。貴音にそう言われると、何だか恥ずかしいな」
貴音「…ところであなた様」スッ、
P「ん~?」グター
貴音「…おなか…空いてしまいました」グゥゥゥ
P「…ぷっ!あははっ!」
貴音「…むっ。そこまで笑わずとも…」プイッ
P「いや、悪い。悪い。じゃあ、昼メシにしようか」
貴音「…ぜひ」
―――
――
―
――14:00
P「やっぱり、旅先で食うメシは美味いな!」スタスタスタ
貴音「えぇ。まこと、美味でございました」トテトテトテ
P「じゃあ、貴音?」チラッ、
貴音「なんでございましょう?」チラッ、
P「そろそろ撮ろうと思うんだけど、どうかな?」
貴音「…ふふっ。よろしくお願いしますね?あなた様」ニコッ
P「っ!(やっぱり、貴音は綺麗だよな…)」パシャッ
貴音「…」
―――
――
―
――16:30
貴音「…ふぅ」フゥ...
P「あっ、ちょっとハイペース過ぎたか?」
貴音「いえ、大丈夫です」
P「うん。じゃあ少し休憩しようか。ちょうど、茶屋がそこにあるし」チラッ、
貴音「だから、大丈夫です…と」
P「ははっ。俺が疲れたんだよ。悪い、貴音。少し休憩な?」
貴音「…もぅっ。ふふっ」
少々強引なところも、あの頃とちっとも変わっておりませんね?あなた様。
―――
――
―
P「うん。こういう軒先で飲むお茶も風情があっていいな」
貴音「えぇ。彼女の淹れるお茶も美味ですが、それとはまた違った美味です」コクッ
P「彼女…雪歩か?」ズズズ
貴音「えぇ。彼女の淹れるお茶は、飽きません」
P「アイツのお茶、美味いもんな」ニッ
貴音「…」ポー
貴音「…」ズズッ
貴音「…あつっ」ビクン
P「大丈夫か?」スッ、
貴音「ふふっ。笑ったあなた様に、見とれてしまいました」クスクス
P「おいおい…。で、大丈夫か?火傷とかしてないか?」
貴音「…ふふっ。ありがとうございます。大丈夫ですよ?あなた様」
時折見せるあなた様の心配そうな顔。わたくしは、そこも…。ふふっ。
――18:00
P「少し暗くなってきたな。貴音、今日はここまでにしようか」
貴音「…」ジッ
P「ん?何を見てるんだ?」チラッ、
P「…凄いな。都会で見るのとは、また違った凄さだ」
貴音「…あなた様は」ボソッ
P「うん?」
貴音「…あなた様は、月はお好きですか?」
P「月?」
貴音「…はい」
P「そうだなぁ。どっちかっていうと、好き…かな?」
貴音「…ふふっ。そうですか」クスッ
P「…貴音?」
―――
――
―
むかしむかし、あるところに、ひとりのおんなのひとがいました。
ですが、おんなのひとはからだがよわく、おやしきから、いちどもそとにでることがゆるされませんでした。
そんなあるよるのこと。
おんなのひとは、ものおとでめをさましました。
はなしをきくと、おとこのひとは、おんなのひとのことがすきで、まいばんねがおをみていたそうです。
そこから、ふたりはまいばんつきがみえるころ、ふたりでないしょのおはなしをするようになったのです。
ふたりは、あっというまになかよくなり、あいしあうようになりました。
…ですが。
―――
――
―
貴音「…おしまい」
P「で、その約束って?」
貴音「…ふふっ。知りたいですか?」
P「…いや、後味悪いだろ。中途半端で終わられたら…」
貴音「…ふふっ。あなた様?」スッ、
P「ん?」
貴音「…今夜も、月が綺麗ですね」クスクス
貴音「それは」
貴音「うまれかわっても、また、つきをみながらおはなしをしよう」
貴音「…だったそうです」
P「ははっ。昔話にありきたりなラストだな」
貴音「…ふふっ。そうですか?」クスクス
P「貴音はどう思う?」
貴音「…わたくし、ですか?」
P「そう。自分がその女の人だったとして、生まれ変わっても会えるって信じられるか?」
貴音「…ふふっ。そうですねぇ…信じたい、です」
P「なんで?」
貴音「…だって」
P「…ははっ。貴音は見かけによらず、乙女チックだからな」
貴音「…ふふっ。あなた様?」
P「…うん?」
貴音「月を見ながら、帰りましょうか」
P「…そうだな。こんな綺麗なんだし」
貴音「…くすっ。おしゃべりも、ですよ?」
P「ははっ。分かった。分かった」
貴音「まこと…人の想いは、生は、深いものです。いくら越えても、変わりません」ボソッ
P「たかねー?おいてくぞー?」スタスタスタ
貴音「あっ!お待ちになってください、あなた様!」トテトテトテ
おわり
Entry ⇒ 2012.08.02 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
みゆき「ニックネームでウルトラハッピー!」
あかね「……なんやみゆき、また藪から棒に。暇なん?夏休みもてあましとん?」
みゆき「あのね、私達ってみんな、相手のこと名前で呼ぶでしょ?」
やよい「う、うん。ちゃんをつけたりさんをつけたりの違いはあるけど」
みゆき「でもね!もっと変わった、私達の間だけの呼び方っていうのを決めれば!もっともっと仲良くなれるんじゃないのかなー、って!」
なお「そっか。うーん、でもあたし、れいかとは付き合い長すぎて今以外の呼び方って、考え付かないなぁ」
みゆき「そこは、みんなで考えよ!ね、れいかちゃん!」
れいか「良いと思います。私も、皆さんに常々距離をとっていると思われていないか考えていました。呼び名をかえるのは、とても分かりやすい示し方じゃないかしら」
みゆき「えへへ、けってーい!だね」
キャンディ「クル!キャンディもお洒落に呼んで欲しいクルぅー!」
みゆき「もっちろん!よーし……ニックネームでウルトラハッピー!」
あかね「こないなもんどこにあったねん。でもなんや、雰囲気出るな。ボケたくなるわ」
やよい「あかねちゃんお笑い好き過ぎー」
なお「えぇっと、これにそれぞれ考えた呼び方書いて、発表するんだよね?」
れいか「筆と硯を持ってきてもいいでしょうか……」
なお「れいか、本格的に命名の奴みたいにしなくていいから」
みゆき「それじゃ、最初はキャンディの呼び方から考えよっかー。元々可愛い名前だけど、もっともっと可愛くお洒落にしてあげよっ!」
キャンディ「クルッ!」
あかね「さっきツッコミそこねたんやけど、お洒落な名前ってなんやねん……無駄に横文字つこうたりすればえぇの?」
『キャンキャン』
あかね「犬の鳴き声みたいになっとるやん」
みゆき「そ、そんなこと言わないでよー。2回繰り返すのは可愛いあだなのお約束だよね!」
あかね「まぁありがちっちゃーありがちやな。うちは、っと」
『飴ちゃん』
やよい「あかねちゃんやっぱりボケちゃってるよ!?」
やよい「う、うん。えーっとね、キャンディは私達みたいに戦うわけじゃないけど、やっぱりこのプリキュアの中でなくてはなら内存在で、つまり」
『マスコット』
なお「……やよいちゃん、それあだ名じゃないよ」
やよい「え、えへへ……なおちゃんは、どんなのを考えたの?」
なお「わ、私はさ……その、キャンディってよく『クル』っていうから……」
『クルルン♪』
あかね「……ごっつ気合入っとるわ」
なお「わ、悪い!?可愛くしようって思ったんだから、間違ってないよ!」
なお「あ、ありがとみゆきちゃん……それで、れいかは?」
れいか「えぇ。キャンディのキャンディたる部分、ここは名前に残さねば、と思案したわ。そして、キャンディは……玉のように可愛い」
やよい「れ、れいかちゃん真面目すぎー」
あかね「なんや、えろう考えとんなー」
みゆき「楽しみだね、キャンディ!」
キャンディ「クルぅ!れいか、早く教えてクルー!」
なお「……まずい、そういえば……」
れいか「ふふっ、期待に沿えれば嬉しいわ。私が考えたのは、これですっ」
『キャンタマ』
みゆき「」
あかね「」
やよい「」
キャンディ「」
なお「……あー」
れいか「♪」
れいか「?」
あかね「あ、あっは、あっはは!れいか、唐突にボケんでほしいわもー!」
れいか「ボケ……?」
あかね「えっ……れ、れいか?あんた、これ……」
なお「あかね、ストップ。みんな、ちょっとこっち来て。あ、れいか。れいかはいいよ、ほら、そんなに気合入ってるならやっぱり墨で書きたいだろうし、墨でもすりなよ。待ってるから」
れいか「そう?ふふっ、そうね。私もなんだか楽しくなってきたわ、そうさせてもらうわ」
みゆき「そ、そうなんだ。じゃああれは、れいかちゃん本気で……?」
なお「うん。昔、一緒に拾った猫に『ゲレゲレ』って名前つけたりしたしね」
やよい「それはいい名前だと思うの」
あかね「やよい、やよいまでそっちにいかんといて……どないしよか」
キャンディ「」
なお「……キャンディ、ショックなのは分かるけど、れいかも悪気はないから許してほしい」
あかね「悪気無いからこそって部分もあるけどな」
なお「そ、それでも、さ。みんなも、今かられいかにとんでもない呼び名を付けられるかもしれないんだけど……」
なお「……なるべく、できればその、受け入れてあげてほしいというか……」
みゆき「……はっぷっぷー」
あかね「みゆき、あんたの場合は身から出たサビや」
キャンディ「く、クル?何かくれるくr」
『キャンタマ♪』
キャンディ「」
れいか「ふふっ。習字紙を裂いて、ネーム状にしてみたわ」
キャンタマ「」
あかね「……これも、試練や。うちがお笑い芸人としてデビューしよったら、きっとこのくらい……」
なお「まるで罰ゲームみたいに言わないであげてよ」
やよい「割とそのままだよ、なおちゃん……」
れいか「? みゆきさん、気を取り直すというのは……?」
みゆき「な、なんでもないよれいかちゃんこっちの話!えっと、それじゃ今度は、えぇーっと……」
あかね「言いだしっぺやし、みゆきやなっ!!」
みゆき「えっ」
あかね「ささっ、みんな書くでー……れいか、ちーっとテンション下げていこかー。な。墨飛び散ったらあかんし」
れいか「ふふっ、心配無用です。お祖父様ゆずりの筆で書いていますから」
なお「……」ハラハラ
やよい「う、うん」
みゆき「……」
れいか「みゆきさん?ふふっ、緊張してらっしゃるのね」
みゆき「あ、えっと、うん。盛大に。あと十数分前の自分にハッピーシャワーしてきたい」
やよい「みゆきちゃん後悔しすぎー……」
なお「そ、それじゃ、あかね?あかねから行こうか」
『ハッピッピー』
みゆき「……っぷ!も、もーあかねちゃんなにこれー!」
やよい「は、はっぴっぴー……ふふっ」
あかね「はっはー!みゆきいつもゆうとるやーん、ウルトラハッピッピーってなー!」
あかね「(れいかより前にインパクトあるもんだして印象薄れさせよう作戦や!どや、なお!)」
なお「(ナイスだあかね!)」
れいか「……あかねさん?」
あかね「あっははー……うん?なに、れいか?」
れいか「あまり、相手を貶めるような言葉は……どうなのでしょう」
あかね「」
あかね「(うああああああツッコミたいわぁああもおおおおおおおおお!!)」
なお「(抑えて!抑えてあかね!!)」
やよい「(あかねちゃん落ち着いて!素数を数えて!!)」
みゆき「(私別にバカにされた気分じゃないから!大丈夫だからあかねちゃーん!!)」
れいか「?」
あかね「……ふーーーーっ。そ、そやな。れいかのゆうとおりや、すまんみゆき」
みゆき「わ、私は別に?れ、れいかちゃんもその、考えすぎだよ?」
れいか「そうですか? 取り越し苦労でしたね……あかねさん、すみません」
あかね「いや、ええで……れいかと漫才コンビ組んだら、ツッコミ疲れで倒れてまいそうやわ」
『リーダー』
みゆき「えへへー、そっかなー」
やよい「うん!みゆきちゃんは決める時は決めてくれるし、何よりセンターでピンクだし!!」
あかね「やよい、つっぱしらんといて。んで、なおは?」
なお「あ、うん。私は……」
『みゆみゆ♪』
みゆき「可愛い!!!」
あかね「……まともなのって、こうゆうのをゆうんやな」
なお「気に入ってもらえて嬉しいよ」
れいか「お待ちください、みゆきさん?」
みゆき「」ビクッ
れいか「私の発表がまだです。それを見てから、決めていただけないかしら。なおのものとも劣らない出来だ、と。自分では思っているのだけれど」
みゆき「えっ、あー、うん……や、別に?」フルフル
あかね「……みゆきって、断る意思表示下っっ手やな」
やよい「頑張ってみゆきちゃん……」
れいか「それでは。私も、やよいさんと同じくみゆきさんはこの五人の中で中心人物だと感じていました」
れいか「そして、あかねさんと同じようにやはりみゆきさんと言えば『ハッピー』でしょう、と」
れいか「加えて、以前にみゆきさんが私を『水の妖精さん』と言ってくれたように。私は、みゆきさんに『花の妖精』のような可愛らしさを感じました」
みゆき「あ、あれ……?もしかして、割と……」
なお「……甘い、甘いよみゆきちゃん。ここからが、本当の……」
れいか「導き出した答えは……これです!!」
『ハピキチ花畑』
あかね「」
やよい「」
キャンタマ「」
なお「……あー、内わけを聞こうかな?」
れいか「えぇ。ハッピーの『ハピ』、キラキラ輝くの『キ』、チームのリーダーの『チ』、そして花畑よ」
なお「……素晴らしく奇跡的な文字列だね」
れいか「ふふっ、褒めてもらえて嬉しいわ」
なお「思えばこの幼馴染と一度だってこの類の事で話が通じ合ったことがあったろうか」
あかね「あ、そんな形式になったったんや……キャンディ不憫やない!?」
みゆき「え、えぇっと、それじゃ、なおちゃんn……うっ」
れいか「……」ジーーーーッ
みゆき「……」
れいか「……」プルプルプル
みゆき「……(上目遣いでプルプルしてるぅーー!)」
みゆき「……(そっか、そうだよね、れいかちゃんは何にも悪気はないんだもん!)」
みゆき「……(一生懸命考えて、墨まで使って!こんなに、こんなに真剣に私のために!)」
みゆき「……決めた、うん!れ、れいかちゃんので!」
れいか「本当ですか?」
あかね「……みゆきって、情にほだされるタイプやな」
やよい「あかねちゃんも割と同じ穴の狢な気がするよ」
なお「れいかのアレには勝てないんだよなぁ……」
ハピキチ「……せめて笑ってほしいな、あかねちゃん」
やよい「笑えないよ」
れいか「なお?なおもせっかく可愛らしい名前を考えていたのに、ごめんね?」
なお「あぁ、いいよいいよ。れいかのアレより可愛いものなんてないしね……それじゃ、次あかねね」
あかね「う、うちか!? よ、よっしゃぁ、きたらんかいれいかぁ!!」
れいか「? 私だけでなく、みなさんもですが……」
ハピキチ「何にしようかな……もうこうなったら、私もれいかちゃん路線で……」
やよい「ダークサイドに堕ちないでみゆきちゃん」
れいか「はいっ、ばっちりです」
あかね「それはどっちの意味でやろ……あっちやろうけど。じゃ、じゃぁみゆ……ハピキチ花畑?」
ハピキチ「うん。私は、これね」
『やねん』
あかね「投げやりやなっ!?!?!?」
ハピキチ「えー、だって一時語尾これだったじゃーん」
あかえ「あんたの強制やったやろ!?」
やよい「あかねちゃんツッコミ激しすぎー……そんなわけで私はこれです」
『ツッコミ』
あかね「だから投げやりやな、ってゆうとるやろ!」
あかね「そこまでのことか!?そこまで難しいことゆうとるか!?
やよい「せめて私達だけでもまともなものを、って思ったらみゆきちゃんの顔が浮かんできて、それで、それでぇ……」
ハピキチ花畑「」
あかね「あー、せやなぁ、チラついて集中できひんやろうn気張らんかい!!うちの呼び名かかっとるやん!あんたらがそれだと消去法できんやん!なんやねん!」
なお「お、落ち着きなってばあかね。私はこれね」
『あかにぇ (^‥^=)~』
あかね「好きやーーー!」
なお「わっ!?ちょ、飛びつかないでよあかね!?」
なお「そ、そう?簡単なのしか描けないけど」
ハピキチ花畑「なおちゃんは最後の良心だね」
あかね「自分でゆうなや」
れいか「なお……やはり強敵ね」
なお「あー、れいか、別に競ってるわけじゃないから、ほら。れいかはれいかのペースで、そんなに気取らなくていいから……」
れいか「えぇ、分かってるわ。私は私の名付け方で、あかねさんに気に入ってもらう最高のものを……」
あかね「き、気合いれんでえぇって、れいか……」
ハピキチ花畑「お昼ご飯にもってくるくらいだもんね」
れいか「そして、私達の発言を聞き逃さず、場を盛り上げてくれるあの『ツッコミ』」
あかね「そ、そんな褒めんといてー照れるやーん!」
やよい「あかねちゃん、すぐ落とされるから舞い上がらないほうが……」
れいか「加えて外せないのは『関西弁』です。あかねさんの、あかねさんらしさと言えるでしょう」
なお「……」ハラハラ
れいか「熟考しました。そして、あかねさんのご趣味にかなうよう、言葉遊びもふまえて!」
れいか「これです!」
『海苔ツッコミでんがな』
あかね「」
やよい「でん……っふ、っく」
なお「……これはまた」
れいか「第二案もあります」
あかね「いや、えぇ、もうえぇ、もう、大丈夫、せやから、ここで……」
れいか「あかねさんは変身時、少し舌足らずな時が当初、ありました。そこに愛嬌があったので……これです!」
『サニェーでおまんがな』
あかね「」
ハピキチ「ぶっhくっ」
やよい「やめて、もうやめて」プルプルプル
あかね「さ、サニェーで、終わらせられんかったん?」
れいか「物足りなくて……」
あかね「……そろそろわざとちゃうか思ってきたわ」
なお「許してあげて」
れいか「……」ジーーーッ
あかね「……うぅ」
れいか「……」ウルウルウル
あかね「……う、うち、サニェーちゃうし。ちゃんとサニェーやゆうとるから、うん。第二案は、ボツで……の、海苔の方にしよかー!」
れいか「本当ですかっ?」パァァァァァッ
やよい「いえてない、いえてないよあかねちゃん。そしてやっぱりあかねちゃんもほだされちゃったよぅ……」
ハピキチ「やよいちゃん。あのれいかちゃんの顔はね、ウルトラハッピーにさせてあげたいって気持ちにどうしてもなっちゃうんだよ……」
なお「分かるよ、みゆきちゃん……えぇっと、海苔ツッコミでんがな?」
海苔ツッコミ「なんや。荒々しい字ぃでネームも書いてもろうたうちになんか用か」
なお「……ドンマイ」
海苔ツッコミ「うっさいわ」
やよい「お、お手柔らかに……」
れいか「いいえ、全身全霊でとても素敵なものを考えさせていただくわ、やよいさん?」
ハピキチ「私は、割と簡単にこれかなー」
『やよりん』
やよい「あっ!可愛い!」
海苔ツッコミ「うちとの扱いの差ぁぁぁ!」
ハピキチ「だ、だって『あかね』って考えづらかったんだもーん」
海苔ツッコミ「あー、それは分かる……悲しいけど。んで、うちは」
『ピカリン』
ハピキチ「私と少し被ってるよぉー、はっぷっぷー」
あかね「そんなの先だしじゃんけんやん……まぁやよいの名乗りからとったからなんも真新しくないんけどな」
なお「あかねにしては可愛らしいし、やよいちゃんらしくていいんじゃない?あ、私はこれで」
『やよちゃん♪』
なお「やよいちゃんは、あえて『ちゃん』を残す感じの方が可愛いと思うっ!」
なお「そのくらいがいいんだよ、やよいちゃんは」
ハピキチ「うんうん、やよいちゃん可愛いもーん!」
海苔ツッコミ「せやな。あざというくらいがえぇわ、うん……そんで、真打登場やな」
れいか「し、真打なんて海苔ツッコミでんがなさん、そんな」
海苔ツッコミ「いやマジで。そんで自分呼び方の順応早いのぉこら流石名付け親」
ハピキチ「うん、名乗りにも入ってるもんね」
れいか「じゃんけん、といえば。みなさんはその古きが『拳遊び』にあったことは、ご存知ですか?」
海苔ツッコミ「拳遊び?なんやそれ、手遊びか?」
れいか「そのようなものです。手で型を現し、三竦みを表現することにより勝敗を決める」
れいか「じゃんけんの元の物ですね。平安時代中期には確立していた遊びのようです」
なお「へぇ」
やよい「れいかちゃん詳しすぎー」
れいか「どうも。それで、そのじゃんけんの元で三竦みが現していたもの。ご存知ですか?」
ハピキチ「?石、鋏、紙じゃ……あ、鋏とか、その時代にあったのかなぁ?」
れいか「そう、そこなんです。当時は今の三種とは違い……」
れいか「ヘビ、ナメクジ、カエル。この三つの生き物を表していた、そうです」
れいか「そして。先日、やよいさんから貸していただいた……こちらの、ヒーローさんのビデオなのですが」
やよい「BDね。仮面○イダーOOO(オーズ)ファイナルエピソード ディレクターズ カット版のBD」
れいか「そこまで詳しくは……その中のヒーローさんは、三つの生き物を表したメダルを装着し……姿と、名を変えていました」
やよい「……」
れいか「そこで、やよいさんの新たな呼び名は……こちらです!」
『ヘナカエルコンボ』
やよい「……」
ハピキチ「……」
海苔ツッコミ「……」
なお「……」
キャンタマ「」
やよい「かっくぃーーーーーー!!!」
海苔ツッコミ「まさかの」
れいか「ふふっ、ヘナカエルコンボさんのひたむきさは一番の武器ですよ?」
海苔ツッコミ「……順応早いわぁ、どっちも」
ハピキチ「やよいちゃん……情にほだされる以前の問題だったね」
なお「やよいちゃんも偶にズレてるとこあったからなぁ……」
ヘナカエル「あっ、ご、ごめんねみゆきちゃん、あかねちゃん!私だけ、とってもいい名前つけてもらっちゃって」ヒソヒソ
海苔ツッコミ「あぁ……や、うん。えぇよ、別に」
ハピキチ「そうだよ。私達的には、どこまでも仲間だもん」
ヘナカエル「二人とも……ありがとう」
なお「やよいちゃん、そういう感動的なフォローの言葉じゃないんだよ今のは」
れいか「さて、それでは……次は、なおの番ね?」
海苔ツッコミ「二文字やし、名前をどうこうするのはちょっとむずいかなぁ」
ヘナカエル「そうだね……でも、なおちゃんは色々たくさん個性があるから」
なお「そ、そうかな?運動以外はあんまり大したことないと思うんだけど……」
れいか「そんなこと言わないで、なお。なおのいいところは、言葉に出来ないほどたくさんあるわ。あなたが気づいていなくても、私は知ってるもの」
なお「そっか……ははっ、ありがと、れいか」
れいか「いいえ。ふふっ」
れいか「……」
『なおなお♪』
なお「わぁ、可愛いよぉ……」
ハピキチ「やっぱり二回繰り返すのは定番で、単純に可愛いよね!♪も入れてみたよ、えへへ」
なお「いいな、いいなぁこれ。私あんまり今までこういうの、わぁ……」
海苔ツッコミ「なんや、感動してるとこすまんのやけど……うち、これな」
『オカン』
なお「うん、正直言うと思った。でも、ツッコミさせてもらうよ。オカン言うな!!!!」
ヘナカエル「わ、私も同じような路線だ……ごめんね、なおちゃん」
『王子』
なお「あー……うん、よく言われる、悔しいことに」
海苔ツッコミ「去年のバレンタイン、校内で一番チョコもろうてたの、なおやもんな」
なお「オカンって言われたり王子だったり、なんなのさあたしは」
れいか「それだけなおの魅力が多様と言うことよ?」
なお「そう?うーん、嬉しいような悲しいような……」
ハピキチ「ある意味、一番楽しみだったりするね」
ヘナカエル「どんなのだろう」
なお「わ、どうしよう、すごく緊張してきた……れ、れいか?ほんと、気合入れすぎないでね」
れいか「えぇ……あるがまま、思うままに。書いてみたわ」
れいか「……なおと過ごした、これまでの月日」
れいか「なおと感じた、喜び、楽しみ、そして少しだけど悲しみや怒り」
れいか「それら、全てを踏まえて……」
れいか「私が、なおに名づけたのは………………」
れいか「『なお』」
れいか「……これよ」
なお「……え?」
れいか「だから、ね?……これ、です」
『なお』
ハピキチ「」
海苔ツッコミ「」
ヘナカエル「」
キャンタマ「待てい」
これは伏線だったのか…
れいか「……たくさんたくさん、考えたの。なおの良いところ、ちょっとダメな所」
れいか「笑ったこと、泣いたこと、怒ったこと、今までのこと、色々」
れいか「それで、なおに新しい呼び名を……って、考えた、時」
れいか「……それまでの、私となおの、グスッ、関係が……壊れて、しまうようで」
なお「! れいか……」
れいか「私、私は……これまでなおと、歩んだ道を。変えてしまいたくは、ないの」
れいか「そしてその道の先に……ハピキチ花畑さんたちが加わってくれるなら、とってもとっても幸せで」
れいか「それで……だか、ら」
なお「……もういいよ、れいか」
ギュッ
れいか「なお……」
なお「れいか……」
海苔ツッコミでんがな「……」
ヘナカエルコンボ「……」
キャンタマ「……」
キャンタマ「…………あっ、どこかで、バッドエナジーが集められてるクル」
海苔ツッコミでんがな「ここちゃうんか」
れいか「そ、そうね!はやく本棚で……」
海苔ツッコミ「や……そんな抱き合ったままで真面目な顔せんでも。えぇで、あんたらここにおり」コキコキッ
なお「え!?でも……」
ハピキチ「いいのいいの、なおちゃん!えへへ、仲がいいのはウルトラハッピー!だよね。特別な呼び方なんて、いらなかったんだ」
ヘナカエルコンボ「私達、なおちゃんとれいかちゃんのお邪魔かもしれないけど。一緒にたくさん、楽しくやっていけたらいいよね」
れいか「じゃ、邪魔なんてことはありません!みなさんは、大事な大事なお友達で……」
海苔ツッコミ「分こうてるって。でも、今日だけはあんたたち水入らずにしたるわ。甘えとき、そななー」
カチッ カチッ パッ!!
狼「ウーーールッフフフフー!!腹が減ったから人間界に殴りこみだぜぇー!」
ハピキチ花畑「……狼さん!」
狼「あぁん!?なんだ、プリキュアのガキどもか……うん?」
海苔ツッコミでんがな「……」
ヘナカエルコンボ「……」
キャンタマ「……」
狼「ぶっは、ウーーールッヒャハハハハアーッハハハハハハ!!!て、てめ、テメェら、おいおいおいなぁんだよその胸にぶら下げてるアホな言葉はよぉおおお!ウルヒャハハハハハハハ!!!あー腹いてぇえええ!」
ハピキチ花畑「」
海苔ツッコミでんがな「」
ヘナカエルコンボ「か、カッコいいもん!!!!」
キャンタマ「」
ハピキチ花畑「……」
狼「はぴ、ハッピーキチガイってかぁ!?あーっひゃははははは!頭んなか花畑なのを口外することねーだろうよぉー!」
海苔ツッコミでんがな「……」
狼「ノリツッコミとかけてんのかぁ!?うま、うまくねぇ、yぎゃははははははっははは!でんがなまんがな、関西人の特徴でおまんがなってなぁあーっひゃははははは!!!」
ヘナカエルコンボ「……」
狼「し、萎びたカエル!!よっわっちい人間にゃぴったりだけどよぉ!ウルッハハハハハハ!そこまで自虐すんなよあーっひゃははははは!!!」
キャンタマ「……」
狼「そ、そんで、そんで、っぷ、ぶっは、ウールッヒャハハハハハハハハ!!!おいおいおいおいおい!猥褻なもんぶら下げて出歩いてんじゃねぇよぉー!お前雌じゃねぇのかよあーーっひゃはははははh」
ハピキチ花畑「言葉はいらない!いくよ、みんなっ!!!」
プリキュア・スマイルチャージ!!!
サニー「太陽サンサン、熱血パワゥァ!キュアサニェー!」
ピース「ぴかぴかぴかりん☆じゃん、けん、ぽん!キュアピース!」
キャンタマ「みんなの力を、最終話までぶっ飛ばすクルゥゥゥああああああああああああああああああああああああああ!!!!」
ビガァアアアアアアアアアアアアア!!
狼「!?!?!?!?!?!?っちょ、ま、やめ、なんだそのお前らの背中の翼とかっちょ妖精とまお前k悪かった!!俺様が悪かった謝るからやm―――ぎぁああああああああああああ!!!!」
完
なお「れいか、でも、あたしはれいかの新しい呼び方。思いついたよ?」
れいか「え?」
なお「……れいかは、『あたしの嫁』!」
今度こそ、完
しかし酷いな!キャンディは女の子やであれでもな!
じゃあの!
ABC朝日放送 日曜朝八時半
スマイルプリキュア!
大好評放送中!
3DS用ソフト「スマイルプリキュア! ~レッツゴー! メルヘンワールド~
八月二日、発売!!
れいかさん可愛い!
Entry ⇒ 2012.08.02 | Category ⇒ プリキュアSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ルルーシュ「闇の帝王だと?」
スザク「わからない、どこか外国みたいだけど…」
ルルーシュ「ダモクレスはどこに行ったんだ。なぜ俺達は駅にいる」
スザク「わからないよ。ちょっと聞いてみよう」
ルルーシュ「待てスザク!これはシュナイゼルの罠かもしれん…っておいスザク!」
スザク「すみません、これ皆さんどこへ向かうんですか?」
???「えっホグワーツだけど…君は違うの?」
スザク「ホグワーツ?」
???「ホグワーツ」
スザク「…?」
???「僕達の学校だよ!あ、君もしかして新入生?」
ルルーシュ「おいスザク、勝手にいなくなるな!」
スザク「あ、ルルーシュ」
???「とにかくもうそろそろ汽車が出発するから乗った方がいいよ」
ハリー「あ、うん今行くよ!あれ友達のロンっていうんだ。じゃ、学校でね!」
スザク「あ…どうするルルーシュ」
ルルーシュ「どうするもこうするも、一体何を話してたんだ」
スザク「この汽車はホグワーツっていう学校に向かうらしい」
ルルーシュ「ほう」
スザク「ここにいる人達はみんなホグワーツってところに行くみたいだ」
ルルーシュ「で、つまり俺達も行こうってことか」
スザク「ああ、こんな駅でぐずぐずしてるよりは何か行動した方がいいだろう」
ルルーシュ「ふむ…しかしだからといって知らない場所から知らない場所へ知らない奴らと共に行くのか?」
スザク「じゃあここでじっとしてるの?」
ルルーシュ「そうは言っていない、少し考えてから行動s」
スザク「あっ出発しちゃうよほら早く!」
ルルーシュ「あ、おい!…はあ」
ルルーシュ「待てこの体力馬鹿…!」
スザク「ふーぎりぎりセーフだね!」
ルルーシュ「はぁ、はぁ、」
スザク「とりあえず座ろうか」
ルルーシュ「ああ…」
スザク「んーどこもいっぱいだな…あ、あったあった」
ルルーシュ「ふう…なんだこの列車、乗客全員がそのホグワーツとかいう学校の生徒なのか」
スザク「そうなんじゃない?」
スザク「どうしたのルルーシュ」
ルルーシュ「もしもこれがシュナイゼルの罠で、これらのことがダモクレス内で起きているとしたら…」
スザク「ルルーシュ」
ルルーシュ「だとしたら俺達は奴らの手の内に…!おいスザク!ランスロットはどうした!」
スザク「ルルーシュ落ち着いて」
ルルーシュ「落ち着いていられるか!武器も何も持っていない状態で攻撃されたら一たまりもないぞ!」
???「どうしたの?」
ルーナ「クィブラーいる?」
ルルーシュ「何…!?」
ルーナ「クィブラー。お父さんが作ってるんだ」
スザク「それは何の雑誌なんだい?」
ルーナ「今はひたすらしわしわ角スノーカックを追いかけてるよ」
スザク「そうなんだ」
ルルーシュ「…?それは何だ、どこの軍事組織だ!」
スザク「だからルルーシュ落ち着いて」
ルーナ「次の休暇には私も連れて行ってもらうんだ」
スザク「そうなんだ、じゃあ1冊もらえるかな?」
ルーナ「はい」
スザク「ありがとう」
ルーナ「じゃあ」
スザク「ルルーシュ!普通の女の子だよ」
ルルーシュ「なぜわかる…!」
スザク「なぜって…ん、なんだこれ」
ルルーシュ「どうした」
スザク「この雑誌…」
ルルーシュ「…!見せろ」
スザク「あ」
ルルーシュ「な、なんだこれは…」
スザク「ははは、なんか凄くファンタジックな子なんだね」
ルルーシュ「おのれシュナイゼル…馬鹿にするのも大概にしろ…!!!」
スザク「落ち着いて」
スザク「なに?」
ルルーシュ「この列車に乗り込んでからどのくらい時間が経つと思う」
スザク「うーん…2時間くらいかな」
ルルーシュ「3時間だ」
スザク「そっか」
ルルーシュ「この列車は一体どこに向かってるんだ…!」
スザク「ホグワーツ」
ルルーシュ「ホグワーツとはなんなんだ」
スザク「学校だよ」
ルルーシュ「何の学校だ」
スザク「わからないよ」
ルルーシュ「ではこの列車は一体どこに向かっt」
スザク「わかった、わかったよ。ちょっと聞いてみよう」
スザク「次に通路を通った人に聞いてみよう」
ルルーシュ「シュナイゼルの手駒だぞ」
スザク「まだわからないじゃないか」
ルルーシュ「あ、きたぞ」
スザク「よし…あの、すみm」
ルルーシュ「おい貴様、何を企んでいる」
スザク「えー…」
マルフォイ「なんだと?」
スザク「ちょ、ルルーシュ!」
マルフォイ「誰に向かって口を聞いてるんだ?貴様」
ルルーシュ「貴様こそ誰に向かって口を聞いているのかわかってるのか?」
マルフォイ「な、なんだお前、僕の父上が黙ってないぞ」
ルルーシュ「父上…そうか貴様の父親は権力者なのか」
マルフォイ「知らないのか?」
マルフォイ「それが貴様に何の関係がある?」
ルルーシュ「質問しているのはこっちだ」
マルフォイ「お前何様のつもりだ?」
ルルーシュ「お前こそ何様のつもりだ?」
マルフォイ「あまり舐めた口をきくな、自分の父親を社会の除け者にされたくなければな」
ルルーシュ「父親など既にこの手で消した」
マルフォイ「えっ」
ルルーシュ「スザク、やはり何かがおかしいぞ!」
マルフォイ「おかしいのはお前の頭だろう」
ルルーシュ「なんだと?父親に頼ることしかできないような出来損ないに言われたくはない」
マルフォイ「貴様…!」スッ
スザク「ルルーシュ、よけて!」
バキッ
マルフォイ「うわああッ」
スザク「動くな」
マルフォイ「ひぃ…!」
ルルーシュ「…っこいつやはり…!」
ルルーシュ「木の棒?」
スザク「木の棒……ご、ごめん君大丈夫!?」
マルフォイ「ひぃぃ…!」
スザク「ごめん、本当にごめんなさい!てっきり銃かと…ごめん!」
ルルーシュ「もういい、お前の相手をしている暇はない。失せろ」
マルフォイ「うあ…あ…お、覚えてろ!!」ダッ
スザク「うわー悪いことしちゃったな…後でもう一回ちゃんと謝りに行こう」
スザク「でも彼の父親が上層部の人間だってことはわかったじゃない」
ルルーシュ「おい貴様」
女子「はい?」
スザク「あ、ちょ、ルルーシュ…」
ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!全力で俺の質問に答えろ!」
スザク「あーあ…」
ルルーシュ「貴様らの上にいるのはシュナイゼルか?」
女子「いいえ」
ルルーシュ「お前の父親は何をやっている」
女子「魔法省に務めてます」
ルルーシュ「それはなんだ、シュナイゼルの新たな機関か」
女子「いいえ」
女子「わかりません」
ルルーシュ「この地域はシュナイゼルが統治しているのではないのか?」
女子「わかりませんが、この魔法界を統治しているのは魔法大臣です」
ルルーシュ「魔法界…?」
スザク「魔法?」
ルルーシュ「おい、魔法界とはなんだ」
女子「マグルとは逆の、魔法使いが住んでいる世界のことです」
ルルーシュ「どういうことだ、頭が痛くなってきた…」
スザク「魔法使いって…魔法使い?」
ルルーシュ「おい、魔法使いは魔法を使うのか?」
女子「はい」
女子「魔法使いではない普通の人間のことです」
スザク「つまり…どういうことだいルルーシュ」
ルルーシュ「俺が聞きたい。おい、ホグワーツとはなんだ」
女子「学校です」
ルルーシュ「それは知っている!何を学ぶ学校なんだ!」
スザク「落ち着いて」
女子「魔法を学ぶ学校です」
ルルーシュ「皆で魔法を学ぶというのか」
女子「はい」
女子「兵器はありません」
ルルーシュ「お前も魔法を使えるのか」
女子「はい」
ルルーシュ「なぜだ」
女子「」
スザク「ルルーシュ落ち着いて」
ルルーシュ「では今ここで魔法を使え」
女子「はい」スッ
スザク「あっ」
ルルーシュ「さっきのクズが持っていた…なるほど、あれは杖という設定だったのか」
女子「ウィンガーディアム・レヴィオーサ」
ルル-シュ・スザク「「えっ」」
スザク「すご…!」
ルルーシュ「お、おい貴様、これは手品か」
女子「いいえ」
ルルーシュ「わかった、止めろ」
女子「はい」
ルルーシュ「にわかには信じがたい…もう一つ何かやってみろ」
女子「はい」
ルルーシュ「では先ほどのクズがぶつかって曲がったこのドアの取っ手を直せ。魔法でな」
女子「はい。オキュラス・レパロ」
ルルーシュ「…!」
スザク「うわあ…!」
ルルーシュ「…おい、これはシュナイゼル側の軍事機密か何かか?」
女子「おしゃっている意味がわかりません」
ルルーシュ「本当に、魔法使いが存在するというのか…」
女子「はい」
ルルーシュ「俺が誰だかわかるか」
女子「存じ上げません」
ルルーシュ「…ブリタニア軍やシュナイゼルの名を耳にしたことは」
女子「ありません」
スザク「ルルーシュ…」
ルルーシュ「わかった、下がっていい」
ルルーシュ「…ここは俺達がいた世界とは少し違っているらしい」
スザク「でもそんなことって…ってかどうしてだろう、ダモクレスに突っ込んだところまでしか思い出せない」
ルルーシュ「俺もだ。それから何が起こったというんだ」
スザク「ダモクレスの新機能?」
ルルーシュ「こんな面倒くさい機能があってたまるか!」
スザク「おおお怒らないでよルルーシュ!」
ロン「ハリー、この人達?」
ハリー「そうだ、この人達だ」
コンコン
ルルーシュ「なんだ!」
ロン「やあ!」
ハリー「やあ、さっき会ったよね!」
スザク「さっきは教えてくれてありがとう」
ロン「それよりさっきの見てたぜ!何したんだ?」
スザク「…!さ、さっきのって…?」
ロン「マルフォイだよ!あいつ腕とか色々なとこ押さえながら泣きそうになってたぞ!」
ルルーシュ「ああなんだ、あのクズの方か」
スザク「えっそんなに!?どうしよう、やっぱりもう一回謝ってくる!」
ジョージ「何言ってんだよ!スカッとしたぜ」
フレッド「ああ、新学期早々爽やかな気分になれたよ」
ロン「あいつめちゃくちゃ嫌なやつなんだ」
フレッド「あいつ呪いをかけようとしてたんだぞ、正当防衛だよ」
ジョージ「足りないくらいだけどな」
ハーマイオニー「まったく。ハリー、この人達が新入生?」
ハリー「うん、さっき駅で会ったんだ」
ハーマイオニー「そう、私はハーマイオニーよ。よろしく」
スザク「あ、俺はスザク」
ルルーシュ「ルルーシュだ」
ハリー「僕はハリー」
ロン「ロン」
フレッド「ジョージだ」
ジョージ「フレッドだ。冗談、俺がジョージだ」
フレッド「仲良くやろうぜ兄弟!」
ハーマイオニー「私達はみんなグリフィンドール生なの」
ルルーシュ「グリフィンドール?」
ハーマイオニー「ええ、ホグワーツには4つの寮があって、入学時に組み分け帽子によって振り分けられるのよ」
スザク「そうなんだ!」
ハーマイオニー「グリフィンドール、ハッフルパフ、レイブンクロー、そしてスリザリン」
ロン「さっきのマルフォイはスリザリンだ」
スザク「へえ」
ロン「スリザリンは闇の魔法使いを多く輩出してる」
ルルーシュ「ほう」
フレッド「グリフィンドールに来いよ!」
ジョージ「さっきのお前ら最高だったぜ!」
スザク「言われてみれば…」
ハリー「あ、ちょうどワゴンが来たよ!」
・
・
食事タイム
・
・
ハーマイオニー「ああ、そろそろ着替えなくちゃ」
スザク「何に?」
ハーマイオニー「制服によ」
スザク「制服があるんだ」
ロン「制服持ってないの?」
スザク「うん、実は今日初めてここに来て…」
ハーマイオニー「えっ?」
ハーマイオニー「ああ、そうだったの。それなら心配ないわ、ダンブルドア先生がなんとかしてくれるわよ」
ルルーシュ「ダンブルドア?」
ハーマイオニー「ちょっと、ホグワーツの校長よ?それでなくても魔法界で知らない人はいないわ」
スザク「そんなに権威のある人なんだ」
ハーマイオニー「ええ、下手したら魔法大臣よりもね」
ルルーシュ「なんだと」
ハーマイオニー「新入生は湖を渡って行くのよ。私達はあっちだから」
スザク「馬車だ!」
ハーマイオニー「そうよ。じゃああとでね!」
ロン「大広間でな!」
ルルーシュ「…」
スザク「…ルルーシュ、どうする」
ルルーシュ「とりあえず、ダンブルドアというやつに会う」
スザク「ああ」
ルルーシュ「そして俺達はこの世界を出る」
スザク「そうだね」
ルルーシュ「新入生として学校内に入り込むぞ」
スザク「ルルーシュ、俺達すごく浮いてるね」ヒソヒソ
ルルーシュ「ああ、しかしなぜかアッシュフォードの制服を着ていたことに感謝だな」
スザク「よかったね、白い衣装じゃなくて」
ルルーシュ「だまれ」
スザク「あ、あれ学校だよね?うわあ…!」
ルルーシュ「ダモクレス…!?」
スザク「もう突っ込まなくていいかい?ルルーシュ」
ルルーシュ「いかにもって感じだな」
スザク「ね」
ルルーシュ「で、どうする。おそらく先程の話だと、生徒全員大広間に集まるらしい」
スザク「今以上に目立つね」
ルルーシュ「式が始まる前にダンブルドアと接触する」
スザク「ああ」
ルルーシュ「まず船を下りたら城の裏へ行こう。城内の地理が把握できていないうちに歩き回るのは愚かだ」
スザク「わかった」
ルルーシュ「行くぞ」
スザク「ああ」
スッ
スザク「ここまでくれば大丈夫かな」
ルルーシュ「はぁ、はぁ、は…ぁ」
スザク「あはっルルーシュって本当に体力ないね!」
ルルーシュ「黙れ…!」
スザク「それで、どうやって探し出すんだい?」
ダンブルドア「誰を探しておるんじゃ?」
スザク「く…ッ!」
ダンブルドア「これこれ、そう慌てるでない」
スザク「何者だ」
ダンブルドア「はて、ここにはホグワーツの生徒と教師しかいないはずなんじゃが…」
ルルーシュ「もしや貴様…ダンブルドアか…?」
ダンブルドア「いかにもそうじゃが、お主らは見たところここの生徒ではないようじゃの」
ルルーシュ「当たり前だ。俺達は貴様に話があってここに来た」
ダンブルドア「ほう、ほう」
ルルーシュ「単刀直入に聞く、俺達はなぜここに来た」
スザク「えっ」
ルルーシュ「いや違う、言い方を変えよう。この世界は一体なんだ」
ダンブルドア「少々混乱しているようじゃの」
ダンブルドア「この世界…お主らは違う世界から来たというのか」
ルルーシュ「俺も最初は信じていなかったが、どうやらそうらしい」
スザク「この世界は魔法界とマグル界に分かれているって聞きました」
ダンブルドア「いかにも、いかにも」
ルルーシュ「まどろっこしいのはのううんざりだ。俺達は元の世界に帰りたい。方法を教えろ」
ダンブルドア「ふむ、ではお主らの元の世界というのはどういうところなんじゃ?」
ルルーシュ「戦争中だ。戦いの最中こちら側に飛ばされてきた。気付いたら駅にいた」
ダンブルドア「ほう、ほう、なるほど」
スザク「あの、なんとかできないでしょうか」
ダンブルドア「ふむ、わしも長年生きとるが…これは例に見ない出来事じゃの」
ダンブルドア「元の世界に帰してやりたいのは山々なんじゃが、わしではどうすることもできぬ」
ルルーシュ「なんだと」
ダンブルドア「これも何かの縁じゃろう、わしもお主らに尽力しよう」
スザク「本当ですか!」
ダンブルドア「もちろんじゃ。しかし何事も焦りは禁物、少々時間はかかるかもしれんが何か解決策が見つかるじゃろう」
ルルーシュ「どのくらいかかるんだ」
ダンブルドア「それはわしにもわからぬ。なんといっても初めて直面する出来事じゃからのう」
ルルーシュ「少なく見積もってどのくらいになる」
ダンブルドア「短くて1日、長くて何年か」
ルルーシュ「そんなに待っていられるわけがないだろう!その間にブリタニアが…!」
ダンブルドア「気持ちはわかる。じゃがとり急いだからといってなんとかなるものでもあるまい」
ルルーシュ「…っ!」
スザク「はい、ありますけど…」
ダンブルドア「見たところお主らもちょうど学生の年頃じゃろう」
スザク「はい、一応は」
ダンブルドア「帰る方法が見つかるまで、ホグワーツの生徒として生活してみてはいかがかな」
スザク「えっ!?でも…」
ダンブルドア「我が校は魔h」
ルルーシュ「知っている…」
ダンブルドア「では話が早いの」
スザク「あ、でも魔法なんて使えないですし」
ダンブルドア「心配せんでも大丈夫じゃ、わしがいる」
スザク「はあ」
ダンブルドア「学用品などはこちらで揃えておこう」
スザク「あ、えっと」
ダンブルドア「おっと、まずは制服じゃの」
ルルーシュ「これは…」
ダンブルドア「よし、よし、どこから見てもホグワーツの生徒じゃ」
ルルーシュ「おい」
ダンブルドア「そうそう、ホグワーツには4つの寮があるんじゃが」
スザク「あ、えっとグリフィンドールがいいです」
ルルーシュ「おいスザク」
ダンブルドア「ほう」
スザク「ここに来る汽車の中で、グリフィンドールの人達に良くしてもらったんです」
ルルーシュ「はぁ…」
スザク「とても優しくて面白い人達でした」
ダンブルドア「なるほど、なるほど。それは良かったの、では2人ともグリフィンドールに所属しなさい」
スザク「ありがとうございます」
ルルーシュ「おい、大丈夫なのかこんなに簡単に…」ヒソヒソ
スザク「大丈夫だよ、ここは元の世界と本当に何も関係ないみたいだし」
ルルーシュ「その根拠と自信はどこからくるんだ」
スザク「えーっと…」
ダンブルドア「そうじゃ、お主らは一応編入生という扱いにしておくからの」
スザク「わかりました!」
ダンブルドア「グリフィンドールはこの列じゃ」
スザク「はい」
ダンブルドア「では、良い夜を」
スザク「いい人だね、ダンブルドア先生!」
ルルーシュ「お前のその順応性の高さはなんなんだ」
ロン「あっおーい!ルルーシュ!スザクー!」
スザク「あっロンだ!ルルーシュ、あっち座ろうあっち」
ハーマイオニー「ちょっと、新入生はまだ入場しちゃいけないのよ!」ヒソッ
スザク「あはは、ごめん実は俺達新入生じゃないんだ」
ハーマイオニー「あら、そうなの?」
スザク「正確に言うと、編入生なんだ」
フレッド「なんだそうだったのかよ!」
ジョージ「まあよく考えりゃそうだな!新入生っつったらほら、あんな豆粒だぜ」
ハーマイオニー「ジョージったら!さあ、新入生が入ってきたわ、静かに!」
スザク「すごいよルルーシュ、帽子が喋ってた」
ルルーシュ「あ、ああ…そうだな…」
ハリー「ルルーシュ大丈夫?なんだかぐったりしてるけど。ほら、これ飲みなよ」
ルルーシュ「これは?」
ハリー「かぼちゃジュース、おいしいよ!」
ハーマイオニー「ロンったら、口の中に食べ物を詰めすぎよ!」
ロン「ふぃーふぁお、ふぉああえっふぅうんふぁあら(いいだろ、お腹減ってるんだから)」
スザク「うわーおいしそう」
ロン「んぐっ…ふう、おいスザク、これも美味いぞどんどん食え!」
スザク「いただきます!」
スザク「ルルーシュ見た?肖像画が生きてたよ」
ルルーシュ「ああ、あれは素晴らしい。あの技術をどうにかしてあっちで再現できないだろうか…」
スザク「…」
ルルーシュ「な、なんだ」
スザク「よかった、久しぶりにまともに反応してくれた」
ルルーシュ「なんだそれは、俺がまともじゃなかったときがあるか」
スザク「よし、ルルーシュだ」
ルルーシュ「おい」
ハリー「今日は遅いから、明日学校の中と外を案内してあげるよ!」
スザク「楽しみだなあ」
ハーマイオニー「その前に時間割を受け取って授業の確認を行うのが先でしょ」
ロン「あーはいはい、思い出させるなよ!」
ルルーシュ「明日校長室に行ってみよう」
スザク「ああ」
ハー子「案内するわ」
ルルーシュ「ありがとう」
ロン「ふあ…ぁ今日はもう寝ようか」
ハリー「うん、じゃあハーマイオニー、また明日」
ハー子「ええ、おやすみ」
ロン「男子寮はこっちだよ」
スザク「ありがとう」
ロン「よし、じゃあみんなまた明日。おやすみ」
スザク「おやすみ」
ルルーシュ「ああ」
ハリー「おやすみ」
ルルーシュ「スザク、おいスザク」
スザク「ん~…」
ルルーシュ「スザク」
スザク「っくぁ~…っおはようルルーシュ」
ルルーシュ「おそよう」
スザク「眠い…」
ルル-シュ「おいこら」
ハリー「あ、二人ともおはよう。おいロン!起きろロン」
ロン「ん~…ぐう」
ハリー「ロンってば」
ロン「もう少し~…」
ハリー「…」
ルルーシュ「…」
ハリー「おはようハーマイオニー」
ハー子「おはよう、なんだか遅かったわね」
ハリー「ふふ、うん、ちょっとね」
スザク「おはよう!」
ハー子「おはようスザク!よく眠れた?」
スザク「うん、ばっちりだよ」
ハー子「それはよかったわ。ルルーシュは?」
ルルーシュ「ああ、よく眠れた」
ハー子「あー…目の下に隈があるみたいだけど大丈夫?」
ルルーシュ「大丈夫、いつものことなんだ。すぐ戻るよ」
ハー子「そう?ならいいけど…それじゃ、朝食に行きましょうか」
スザク「お腹空いたなぁ」
ロン「僕もお腹ペコペコだよ」
~大広間~
ハー子「ロン、もっとゆっくり食べたらどうなの」
ロン「別にいいだろ、お腹空いてるんだから」
ハー子「あなたがお腹を空かせてないときなんてあるのかしら?」
ロン「なんだよ怒りんぼ」
ハリー「まあまあ」
スザク「ははは、仲が良いんだね」
ハー子・ロン「「良くない!」」
ハー子「時間割が配られるわ。ほら、あれがうちの寮監のマクゴナガル先生よ」
スザク「へー」
ロン「厳しいなんてもんじゃないぜ、あいつ」
ハー子「あら、でもいい先生よ」
スザク「あ、ルルーシュどうしよう時間割」
ルルーシュ「ああ、そうだったな」
マクゴナガル「Mr.クルルギとMr.ランペルージ」
スザク「は、はい!」
ルルーシュ「はい」
マクゴナガル「初めまして、私がグリフィンドール寮監のマクゴナガルです」
スザク「クルルギです」
ルルーシュ「ランペルージです」
スザク「ありがとうございます」
ルルーシュ「ありがとうございます、これが僕達のこれからの時間割ということですか?」
マクゴナガル「そうです。わからないことがあれば私か、周囲の友人に聞きなさい」
ルルーシュ「わかりました」
マクゴナガル「では」
スザク「ルルーシュ、これってダンブルドア先生が考えてくれたのかな」
ルルーシュ「おそらくそうだろう」
スザク「ってことは魔法が使えなくても平気な授業ってことだよね」
ルルーシュ「だろうな」
ロン「うえー、君達正気?魔法史とかルーン文字とかマグル学とか…僕絶対無理」
ハー子「あら。誰かさんは授業を1回も真面目に聞いたことがないからわからないでしょうけど、m」
ロン「あーえっと、君達呪文学とか闇の魔術に対する防衛術とかはとらなかったの?」
スザク「うん、とらなかったんだ。でもそれ面白そうだね、どんなことするの?」
ロン「知らないの?スザク、お前絶対損してるぞ。少なくとも延々とゴブリンの反乱の話を聞き続けるよりは楽s」
ハー子「ゴブリンの反乱って結構奥が深いのよ。聞いてないからわからないでしょうけど、ゴb」
ロン「あーもう、わかったって!」
スザク「やっぱり魔法を使う授業の方が楽しそうだね」
ルルーシュ「ああ、でも使えないんだからしょうがないな」
スザク「ちょっと残念だな」
スザク「そっか、1時間目はルーン文字か」
フレッド「おい2人ともこれやるよ」
ジョージ「ゲーゲートローチ。授業が暇で死にそうになったら使えよ」
ルルーシュ「どう使うんだ?」
フレッド「食べるんだ」
ルルーシュ「そうすると?」
ジョージ「吐く」
ルルーシュ「…」
スザク「あ、ありがとう」
ハー子「生憎だけど、こんなもの使う機会はないと思うわ。だってルーン文字の授業ってとても」
ロン「ま、じゃあ2人とも頑張れよ。昼に大広間で会おうぜ!」
スザク「うん!じゃああとで」
ルルーシュ「ルーン文字の授業とは何をするんだ?」
スザク「ルーン文字じゃない?」
ルルーシュ「それはわかる」
ハー子「ルーン文字知らない?ずっと昔、ラテン文字よりも前に北イタリアで発祥した文と言われてる文字なのよ」
ルルーシュ「何かの文献で少しは読んだことあるが、詳しくはわからない」
ルルーシュ「ああ、まあ」
ハー子「わあ、じゃあきっとこの授業も気に入ると思うわ!」
ルルーシュ「そうか」
スザク「じゃあ俺向いてないかも…」
ハー子「大丈夫よ、私とルルーシュで何とかしてあげるわ」
スザク「ありがとうハーマイオニー!ルルーシュ!」
ルルーシュ「いや俺は何も…」
~授業後~
ハー子「まさか1回目の授業でレポートを出すなんて思わなかったわ。頑張らなきゃ!」
ルルーシュ「そうだな」
ロン「おーい、3人とも!」
スザク「あ、みんな!」
ハリー「初めての授業はどうだった?」
スザク「あ、あはは…俺にはあんまり向いてないみたい」
ロン「あんなのに向いてる奴は変人だよ」
ハー子「なんですって?」
ロン「いや、なんでもないなんでもない!それよりほら、早く食べようぜ。お腹空いた」
ハー子「今日の午後は何もないから、お城を案内してあげるわ」
ロン「あとハグリットのところにも行こうよ!」
ハリー「いいね」
ハー子「もう気付いてると思うけど、この階段は突然動いたりするから気をつけてね」
ルルーシュ「ああ」
ロン「あ、あとここの一段は踏むなよ。沈むから」
スザク「沈む?」
ハリー「この一段だけ底なし沼みたいになってるんだよ。足がはまって抜けなくなる」
スザク「うわあ、そうなんだ。気を付けろよルルーシュ」
ルルーシュ「うるさい、なんで俺なんだ」
ロン「ふう、城の中は結構案内したよな。あ、そこから地下に行くとスリザリンの寮があるからあまり近寄るな」
スザク「わかった」
ハー子「さあ、それじゃ外へ行きましょうか」
ロン「天気がいいから湖の畔でお菓子でも食べようよ、僕厨房行って持ってくる!」
ハー子「ロンったら、屋敷しもべ妖精だって暇じゃないのよ!」
ロン「でもあいつら、僕達が行くと喜んで食べ物持って来るぜ。じゃ、先に行ってて!ハリー行くぞ!」
ハリー「うん」
ハー子「まったく…さ、行きましょう」
~湖の畔~
スザク「ん~!気持ちいいね!」ゴロン
ルルーシュ「ああ…こんな平和な気持ちになれたのは久しぶりだ」
ハー子「…」
スザク「あっ見て!魚が跳ねたよ!」
ハー子「わあ!」
ルルーシュ「本当だ」
ハー子「あなた達って、ホグワーツに来る前は何をしていたの?」
スザク「えっ?えっと、そうだな、うーん…」
ルルーシュ「普通の学校に通っていたよ。でもダンブルドア先生直々に俺達に編入を薦めてくれて、それで」
ハー子「そうだったの。なんだか珍しいわね」
ルルーシュ「ああ、ダンブルドア先生にも言われたよ」
ロン「おーい!」
ハリー「おまたせ!」
スザク「あ、うわあ美味しそう!」
ハー子「こんなに持ってきたの?」
ロン「なんだよその顔、食べないのか?」
ハー子「誰もそんなことは言ってないわ」
スザク「おいしい!」
ロン「あっおいスザクそれ僕が狙ってたやつだぞ!」
ルルーシュ「ああ本当だ、美味しい」
ロン「あ!ルルーシュまで!」
ハリー「美味しいね。何してるんだ?ロン、早くしないとなくなるよ」
ハー子「そうよ」
ロン「な、なんだよみんなして!もう僕のないじゃないか!」
ハー子「ふふふ」
ハー子「もうすっかり夕暮れね」
ロン「もうちょっとで夕食だ!」
ハー子「ロンったら食べることばっかり」
ハリー「じゃ、ハグリットはまた明日だね」
スザク「ハグリットって?」
ハリー「僕達の友達だよ。禁じられた森の番人で、森の入り口にある小屋で暮らしてるんだ」
スザク「へーそうなんだ、会ってみたいな」
ハリー「うん、僕も君達を紹介したい。明日行こう」
スザク「うん!」
~大広間へと戻る道~
ハー子「明日はお昼前に魔法史よ。その後薬草学があるわ、みんな一緒ね」
ロン「お昼前に魔法史って拷問だな」
ハリー「あ」
マルフォイ「あ」
スザク「あ」
ルルーシュ「あ」
ロン「あ」
マルフォイ「!」ビクッ
スザク「あの、この前はごめん!」
マルフォイ「ふ、ふん、謝って済むとでも思ってるのか?」
ルルーシュ「そうだぞスザク、こんなクズに頭を下げる必要はない」
スザク「でも、もう一度ちゃんと謝っておきたくて」
ロン「謝るも何も、あれはあいつが悪いんだぞ」
マルフォイ「黙れウィーズリー」
ロン「なんだと!」
マルフォイ「おいお前、今度僕達と一緒に食事でもしないか?」
スザク「えっ」
マルフォイ「先日の非礼は許してやろう」
マルフォイ「聞いたところお前らは編入生らしいな」
スザク「うん」
マルフォイ「編入早々そんな貧乏人や穢れた血なんかとつるむより、もっと広い世界に目を向けてみてはどうだ」
ロン「おい!」
マルフォイ「僕の父上にも紹介してやろう」
ルルーシュ「また父親か」
マルフォイ「黙れ」
スザク「あーあ…」
ルルーシュ「ほう、それで」
マルフォイ「ランペルージなんて名前、どの上層部にもないじゃないか。偉そうにしてるから何かと思えばなんだお前は」
ルルーシュ「あるわけないだろう、馬鹿か貴様」
マルフォイ「なに…!下層階級のくせに誰に向かって口を聞いてるんだ」
ルルーシュ「下層階級を探しても俺の名はないと思うが」
マルフォイ「わけのわからないことばかり言うな」
ルルーシュ「それはこちらの台詞だ。第一、偉いのは父親ではなく俺だ」
マルフォイ「な…」
ルルーシュ「ただの父親頼りのクズと全ての頂点にいる者では圧倒的に後者の方が上だろう。馬鹿なのか貴様は」
マルフォイ「ち、父上を馬鹿にするな!」
ルルーシュ「貴様の父君を馬鹿にしているのではない、俺が馬鹿にしているのは貴様だ。馬鹿か」
マルフォイ「く…!父上に報告しておくからな…!」
ハリー「馬鹿な父親に泣きついてろ」
マルフォイ「黙れポッター!」
ルルルーシュ「すまん、なんだかこいつを見てると腹が立つ」
マルフォイ「それは僕の台詞だ!」
スザク「で、マルフォイ君だっけ。ごめん、誘いは嬉しいんだけどちょっと遠慮しておくよ」
マルフォイ「ふん、どうせお前の父親も下層階級のカスなんだろ。そうやって永遠に出来損ない同士集まってればいい!」
ザッ ザッ ザッ
スザク「父親、か…」
ロン「見たかあいつの顔!」
ハー子「いい気味よ」
ハリー「クラッブとゴイルがいないと何もできないからな」
ハー子「あと親愛なるお父様とね」
ロン「言えてる!いやーでもまたスッキリしたよルルーシュ!」
スザク「ルルーシュ言い過ぎだよ、ただの学生だよ」
ルルーシュ「すまん、気を付けるよ」
スザク「まったく」
ロン「で、…ルルーシュって何者なんだ?」ヒソッ
ハリー「わからない、でもあの自信とオーラは普通じゃないよな」ヒソヒソ
スザク「お腹空いたあ」
~週末~
ルルーシュ「レポートでもやるか」
スザク「あー忘れてた…」
ルルーシュ「そうだと思った。今から図書室に行くんだが」
スザク「俺も行く!」
ルルーシュ「では行こう」
~図書室~
ハー子「あ、二人とも!」
スザク「ハーマイオニー!」
ルルーシュ「いつからここに?」
ハー子「朝からよ。早く終わらせて、あなた達に参考資料を持っていってあげようと思ってたの」
スザク「わあ本当?ありがとう」
ルルーシュ「では俺たちも早速やろうか」
~3時間後~
~3時間後~
スザク「ぐう」
ルルーシュ「おいスザク起きろ」
スザク「んー…ルルーシュ?」
ルルーシュ「終わったぞ」
スザク「俺まだ3行しか書いてない」
ルルーシュ「寝てたからな。ほら、俺のを文体変えて写せ」
スザク「ありがとうルルーシュ」
ルルーシュ「ハーマイオニー、俺達はあまり魔法界に詳しくないのでちょっと聞きたいんだが」
ハー子「なに?」
ルルーシュ「例のあの人っていうのは誰のことなんだ?」
ハー子「例のあの人を知らないの?」
ルルーシュ「ああ、度々耳にする上に今朝の新聞にも書いてあった」
ハー子「例のあの人は、闇の魔法使いの頂点に君臨しているの。名前は、…ヴォルデモート」
スザク「ヴォルデモート?」
ハー子「みんな恐れて名前を口にしないわ。だから例のあの人、名前を言ってはいけない人って呼ばれているの」
ルルーシュ「そいつは大臣よりも強いのか?」
ハー子「もちろんよ。例のあの人に立ち向かえるのはダンブルドアしかいないって言われているわ」
スザク「ダンブルドア先生って凄いんだね」
ハー子「ええ。ダンブルドアの側にいるからハリーは安全なのよ」
スザク「ハリーが?」
ハー子「例のあの人を知らなかったってことはハリー・ポッターも知らないわよね」
スザク「ハリーは知ってるよ」
ハー子「ええ、そのハリーは魔法界で知らない人がいないほど有名なのよ」
スザク「えっ」
ハー子「例のあの人に狙われて、唯一生き残った男の子なの。それと同時に例のあの人に致命傷も負わせた」
ルル-シュ「ほう」
ハー子「その事件から例のあの人は姿を消していたんだけど、最近…復活したの」
ルルーシュ「それで新聞のどこを見てもそいつを目にするのか」
ハー子「あの人が消えて部下達の暴虐な振る舞いも治まり、やっと魔法界は平和になったのよ」
スザク「そいつはそんなに悪い奴なの?」
ハー子「悪い奴なんてものではないわ。とにかく恐ろしいのよ。今までに何人殺したかも覚えてないでしょう」
スザク「…」
ハー子「例のあの人は暴力と死で魔法界を支配しようとしたわ」
ルルーシュ「…」
ハー子「当時はみんなあの人を恐れて従っていたけど、理不尽に殺される人もたくさんいたわ」
ルルーシュ「それは、災難だったな…」
ハー子「ええ」
ルルーシュ「そいつがいなくなったことでこの世界は平和になった」
ハー子「そうよ。あいつが現れる前と同じように平和な生活が戻ってきたの」
ルルーシュ「そいつを倒すために全員で力を合わせることはなかったのか」
ハー子「そういう団体もいくつかあったわ。でもそのほとんどが全滅よ」
ハー子「ええ」
~廊下~
スザク「ルルーシュ、何考えてるの」
ルルーシュ「俺はヴォルデモートとかいうやつと同じだな」
スザク「ルルーシュ…」
ルルーシュ「一刻も早くゼロレクイエムを決行しなければならない。ナナリーのためにも…!」
スザク「…」
スザク「ルルーシュ、落ち着いて。取り乱しても何も解決しない」
ルルーシュ「…っ」
スザク「ルルーシュ、あのさ」
ルルーシュ「なんだ!」
スザク「…なんでもない。とりあえず落ち着こう。ダンブルドアのところに行ってみよう」
ルルーシュ「…ああ」
~校長室前~
スザク「ここだよね?」
ルルーシュ「ああ」
スザク「えーっと、合言葉はなんだっけ。ハリーに教えてもらったんだけど」
ルルーシュ「…り…ぁ…」
スザク「え?」
ルルーシュ「ゴ、ゴキブリ…ごそごそ豆板」
スザク「ああそうだったそうだった!真顔で言うと面白いね!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
ルルーシュ「お、お前わざとだろう!」
スザク「うんうん、笑顔は大事だよ笑顔」
ルルーシュ「はぁ…」
コン コン
ダンブルドア「お入り」
ルルーシュ「失礼します」
スザク「失礼します」
ダンブルドア「学校生活の方はどうかね」
スザク「はい、毎日がとても充実していて楽しいです」
ダンブルドア「それはなによりじゃ。ハリー達と一緒にいるようじゃの?」
スザク「はい、仲良くしてもらっています」
ダンブルドア「それは結構、結構」
スザク「はい」
ダンブルドア「さて、お主らがここに来た理由はわかっておるが、悲しいことに良い知らせを伝えられそうにない」
ルルーシュ「…」
ダンブルドア「何件か似た出来事はあったんで本人に会いに行ってみたんじゃがの」
ダンブルドア「一人はもともと精神疾患を患っている者で、まともな話しができそうになかった」
ルルーシュ「残りはどうでした」
ダンブルドア「別な世界で自分は魚になっていて、クジラと友達になったという女性じゃ」
ルルーシュ「なんだそれは…」
ダンブルドア「いまだまともな情報が得られなんだ。もう少し調べてみる、何かあったらわしから伝えよう」
スザク「わかりました、ありがとうございます」
ルルーシュ「ありがとうございます」
ダンブルドア「ああ、それともう一つ」
ルルーシュ「なんでしょう」
ダンブルドア「そろそろ合言葉を『ペロペロ酸飴』に変更しようと思うんじゃがどうかの」
ルルーシュ「…い、いいんじゃないでしょうか」
ルルーシュ「では失礼します」
スザク「失礼します」
ルルーシュ「ふう」
スザク「結局なんの成果もなしだね」
ルルーシュ「次はあっちから呼ばれるまで待っていなければならないのか…」
スザク「でも先生も頑張って探してくれてるみたいだし」
ルルーシュ「それはそうだが」
スザク「ペロペロ」
ルルーシュ「うるさい」
ロン「スザク!ルルーシュ!」
スザク「やあ!」
ロン「どこに行ってたんだ?夕飯なくなるぜ」
スザク「ちょっと校長室にいたんだ。うわー美味しそう!いただきます!」
スザク「ふぁっふぇふぉああふいふぁふぁあ」
ルルーシュ「わかった」
ハー子「ロンも口に詰めすぎよ」
ロン「ふぁっふぇふぉああふいふぁふぁあ」
ハー子「もう!」
ハリー「あははは」
ルルーシュ「ふっ」
ハー子「ふふふ」
ハリー「いつ?」
ジニー「来週の土曜日」
ロン「みんなで行こうよ」
ハー子「もちろんよ」
スザク「ホグズミート?」
ハリー「ここの近くにある村だよ。お菓子屋とか悪戯専門店とか色々あってすごく楽しいよ!」
スザク「わあ行きたい行きたい!」
ハー子「三本の箒でバタービールも飲みましょう」
ジニー「私も一緒に行っていい?」
ハー子「あらもちろんよ」
ロン「お前はあの女たらしと行くんじゃないのか?」
ジニー「もう別れたわ」
ハリー「早く次の週末にならないかなあ」
スザク「そういえばルルーシュ」
ルルーシュ「どうした」
スザク「こっちの世界のお金って持ってないよね」
ルルーシュ「そうだな」
スザク「どうしよう」
ルルーシュ「カードじゃダメかな」
スザク「ダメでしょう」
ルルーシュ「冗談だ」
~次の週~
マクゴナガル「おはようございます」
スザク「あ、おはようございます」
ルルーシュ「おはようございます」
マクゴナガル「今週末にホグズミート行きがあるのですが、申請書は出しましたか?」
スザク「あ、まだです」
マクゴナガル「行くのであれば明日までに出しなさい」
スザク「あと、これは校長先生からです」
ルルーシュ「なんですか?」
マクゴナガル「プレゼントだそうです」
スザク「なんだろう」
マクゴナガル「では、申請書のことはあなたの友人達にも言っておきなさい」
スザク「なんだと思う?」
ルルーシュ「新しい情報かもしれん、開けてみるぞ」
スザク「あ、これお金じゃない?」
ルルーシュ「手紙が入っている」
『魔法界のお金は持っておるかな?ホグズミートは楽しいぞ。余ったらペロペロ酸飴を200g買ってきておくれ』
スザク「ペロペロ」
ルルーシュ「黙れ」
スザク「つまりこれはお小遣いってところか」
ルルーシュ「仮にも皇帝とナイトオブゼロがお小遣いをもらうなんてな…」
スザク「なんか変な気分だね」
ルルーシュ「すごく」
スザク「でもせっかくくれたんだから、感謝して遣おうよ。飴も買って」
~週末~
ロン「ホグズミートだ!」
ハー子「晴れてよかったわね」
ハリー「ハニーデュークス行こうよ」
ロン「来いよ、こっちこっち!」
スザク「待ってよロン!」
ロン「ほら、すごいだろお菓子がこんなにたくさん!」
スザク「うわあ…!えっこの動いてるやつとかもお菓子?」
ロン「もちろんだよ、捕まえるのがちょっと大変だけど」
スザク「凄いな…あ、ペロペロ酸飴買わなきゃ」
ロン「うえっ僕あれ食べて舌に穴開いたぞ」
スザク「えっ」
ルルーシュ「そ、そんな危険なものを200gも何に使う気だあの校長…!」
スザク「ダンブルドア先生ってすごいね」
~三本の箒~
ハー子「バタービール6つ。私とジニーのにはジンジャーを入れて」
店員「はい」
ハリー「あ、マルフォイ達だ」
ロン「ぷっあいつらこっち見て逃げてったぞ!」
ハー子「バタービール飲んだことある?」
スザク「ないよ」
ハー子「すごく美味しいのよ。あ、きたわ」
スザク「おいしい!」
ルルーシュ「ああ、おいしい」
ハー子「でしょ?よかった」
ハリー「僕もこれ初めて飲んだときビックリしたんだ。美味しすぎて」
ロン「あ、ぼ、僕ちょっとおかわりしてくる」
ハー子「マダム・ロスメルタと喋りたいだけでしょ」
ハー子「晴れてるし、村を散歩して帰りましょうよ」
ハリー「いいね」
ジニー「ロン、いつまでマダム・ロスメルタを見てるつもり?」
ロン「…えっ?」
ハー子「おいてくわよ」
ロン「あ、ちょっと待ってよ!」
スザク「綺麗な人だね!」
ロン「だろ?声も仕草も全てが魅力的なんだ」
ハー子「じゃあずっとあそこにいれば?」
ロン「何怒ってるんだよ」
ハー子「別に」
ハリー「あっそういえばこの前スネイプがくしゃみしてたよ」
ロン「あいつでもくしゃみするんだな」
ハー子「それはそうでしょう」
ジニー「あ、ウサギよ!」
ハー子「あら!野うさぎだわ、かわいい!」
スザク「うわあほんとだ!かわいい!!」
ルルーシュ「ウサギなんて久しぶりに見うわっ!」ドンッ
スザク「ルルーシュ?」
男1「あんだてめえどこ見て歩いてんだよ」
男2「土下座して謝れこのやろう!ヒック」
ロン「酒くさ…」
男3「それが嫌なら全員金出せ金!持ってんだろ金」
スザク「謝りますから落ち着いてください」
男4「いいから金を出せ!」
ハー子「犯罪です、通報しますよ」
男2「うるせえ!あんま調子こいてっとどうなるかわかってんのか」
ルルーシュ「貴様らがな」
男3「ああ!?」
男3「なんだてめえこら」
ルルーシュ「昼間から酔っ払っているような奴が俺に触れるな。貴様はずっと腕立て伏せでもしていろ」
キュイーン
男3「!」
ルルーシュ「貴様は地面とキスでもしてろ」
キュイーン
男2「!」
突然奇妙な行動をし出した2人を見て動揺した男1は、ルルーシュに杖を向けた。
男1「す、ステューピファイ!」
スザク「ルルーシュ!!」
赤い閃光よりも速く、スザクはルルーシュ抱き込むとそのまま男1の杖を蹴り落とした。
男1「う、うわあぁぁ!が…っ!」
すかさずもう一撃を加えて気絶させる。
男4「て、てめえ!」
スザク「銃より遅い!!」
男4の杖から発せられる閃光をかいくぐり、最後の一人も地面にねじ伏せた。
ハー子「…!」
ジニー「えっと、ルルーシュ大丈夫?」
ロン「えっ、スザクえっスザクつよっ!なんだお前!!」
ハリー「うわ、魔法使ってないよね今!」
彼らの目の前には地面で伸びている2人と、その地面にキスをし続けている男、そして腕立て伏せをしている光景が広がっている。
ルルーシュ「人が来る。行こう」
ロン「うん」
ハリー「面倒ごとに巻き込まれるのは嫌だしね」
ハー子「この人たちはどうするの?」
ロン「あっちから来る人が見つけてくれるよ」
ジニー「早く行きましょう」
ルルーシュ「すまん、助かった」
スザク「どこの世界にもああいう人達っているんだね」
ルルーシュ「ああ」
スザク「魔法に当たるとどうなるんだろう」
ルルーシュ「わからない」
ジニー「さっきのは失神呪文よ」
ロン「当たると失神するんだ」
スザク「他にも攻撃用の魔法ってあるの?」
ハリー「うん、たくさんあるよ」
ロン「でもあんなに綺麗に避ける人なんて見たことないよ!普通は魔法で跳ね返すんだけど…」
スザク「あ、えっと咄嗟だったから魔法って思いつかなくて…」
ロン「すげえよスザク!」
完璧だな
天才
ルルーシュ「さっきの?」
ハー子「2人のことよ」
ルルーシュ「ああ」
ハー子「あれってまさか…」
ルルーシュ「なんだ?」
ハー子「許されざる呪文じゃないでしょうね…?」
ルルーシュ「それはなんだ?」
ハー子「知らないの?今あなた使ってたじゃない」
ルルーシュ「俺は魔法など使っていないんだが…」
ハー子「え、でも…」
ルルーシュ「あの2人が素直だっただけじゃないか」
ロン「見てなかったのか?杖も何も持ってなかっただろ」
ハー子「たしかにそうだけど」
ジニー「でもルルーシュとスザクがいなかったらちょっと危なかったじゃない」
ハリー「そうだよ」
ハー子「ええ、まあそうだけれど…」
スザク「ま、最初にぶつかって絡まれたのはルルーシュだったけどね!」
ルルーシュ「な、黙れ」
ロン「ははは!」
ハー子「そうよね、まさか服従の呪文を使うわけないものね」
ハリー「そうだよ」
ロン「う…僕ちょっとお腹いっぱいかも」
ハー子「あんなにお菓子を食べてたんだから当たり前よ!」
スザク「情けないなぁ」
ハー子「いや、あなたは食べすぎよ!」
ロン「そういやスザク、クィディッチやったことある?」
スザク「何?」
ロン「クィディッチ。スポーツだよ」
スザク「やったことないな、どういうスポーツなんだい?」
ハリー「箒に乗ってやるサッカーとかハンドボールみたいなやつだよ」
スザク「箒に乗って?すごいなあ」
ロン「明日の午前に練習があるから、ルルーシュも見に来いよ」
スザク「クィディッチの練習?」
スザク「へえ」
ハリー「それぞれの寮のクィディッチチームが戦うトーナメントがあるんだ」
スザク「楽しそうだね!」
ロン「スザクあんだけ動けるんだからクィディッチも結構上手いと思うぞ」
ハリー「とりあえず見てみなよ!」
スザク「うん、明日の午前だね!おっけー。ルルーシュも行こう」
ルルーシュ「あ、ああ」
~クィディッチ場~
スザク「楽しそうだね」
ルルーシュ「お、俺には無理だ」
スザク「俺にも無理だよ、飛べないし」
ハリー「あ、おーい2人とも!」
スザク「やあ!」
ロン「今から休憩なんだ。ちょっと飛んでみないか?」
スザク「いや、俺はいいよ!」
ロン「なんで?いいじゃん、ちょとやってみようぜ」
スザク「いや、本当にいいんだ。俺箒乗れないし」
ハリー「えっそうなの?」
スザク「うん、ちょっと下手くそでさ。あはは」
ルルーシュ「ああ、俺も…」
スザク「ああ、ルルーシュは元々運動神経ないからダメだよ」
ルルーシュ「おい」
スザク「このボールをあの3本のゴールのどれかに入れればいいの?」
ロン「そうそう!僕がキーパーやるからスザクちょっとやってみろよ」
スザク「箒には乗らないけど、ボールをゴールに入れるだけならやってみようかな」
ロン「お、いいねそうこなくちゃ!」
ロン「じゃあ僕キーパーでここにいるから、とりあえず狙って投げてみろよ!」
スザク「おっけー!」
スザクは地面で大きく振りかぶると、真ん中のゴールめがけてクァッフルを投げた。
ロン「おわっ!?」
ハリー「ゴ、ゴール…」
ルルーシュ「スザク…」
スザク「なに?」
ルルーシュ「お前の運動神経は異常だ」
スザク「なんだよ急に」
ルルーシュ「あれからずっと見てたが、箒に乗っている奴よりも俊敏に動きすぎだろ」
スザク「意外と動けた!」
ルルーシュ「まず、チームメイトを踏み台にするな。落ちたらどうするんだ」
スザク「人は踏んでないよ。箒をちょっと足場にしただけで」
ルルーシュ「落ちたらどうするんだ」
スザク「落ちないから大丈夫だよ」
スザク「お疲れ様!結構楽しかったよ」
ハリー「それはよかった。みんなもビックリしてたよ」
ロン「お前が箒に乗れたらうちのチームは最強なのになぁ」
スザク「あはは、ごめん」
ロン「あ、マルフォイ」
マルフォイ「!」
ハリー「新学期になってからマルフォイが絡んでこなくなって清々しいよ」
ハー子「本当ね」
ロン「口ではルルーシュ、体ではスザクに負けるもんな」
ハリー「いい気味だ!」
スザク「もうすぐクリスマスだね」
ルルーシュ「ああ」
スザク「時間の流れって、あっちとこっちでは同じだと思う?」
ルルーシュ「…わからない」
スザク「クリスマス、か…」
ルルーシュ「ナナリー…」
ロン「おい二人とも!なに暗い顔してるんだ?」
スザク「ロン」
スザク「パーティ?」
ロン「ああ、今年のクリスマスはダンスパーティ形式にするんだってさ」
ハリー「前も同じようなことやったけどね」
ロン「で、相手はもう決めたのか?」
スザク「いや、いないよ」
フレッド「おいおい、いい子が売り切れちまうぞ」
ハリー「僕らもまだいないんだ」
ロン「この前のパーティも相手探すのに苦労したけどさ」
スザク「だって。知ってた?ルルーシュ」
ルルーシュ「いや、知らない」
ロン「さすがに相手がいないのは恥ずかしいから今探してたんだけどさ、中々いい子がいなくて」
ハー子「あーら、恥ずかしくて声をかけられないの間違いじゃないのかしら」
ロン「うるさいな!そういう君はもう相手がいるのか?」
ハー子「あなたには関係のないことだわ」
スザク「2人で行けばいいんじゃないのかい?」
ハー子「なによ!私だってお断りよ!ふん!」
ロン「あ、ちょ、ちょっと待てよ!あの、もし行く人がいないんなら、まあ一緒に行ってやってもいい、けど…」
ハー子「あら何よ。素直に行く人がいないから一緒に行ってくださいって言えば?」
ハリー「まぁまぁ。あ、ねえ、ジニーって誰と行くかわかる?」
ハー子「自分で聞きに行きなさいよ」
スザク「な、なんか大変そうだね」
スザク「ルルーシュ」
ルル-シュ「色恋なんかくだらん、馬鹿馬鹿しい」
スザク「まぁまぁ、ただのダンスパーティだし。楽しそうじゃない」
ルルーシュ「ふん」
スザク「なんか、もしかして焦ってる?」
ルルーシュ「なんだと!」
???「焦るなよ、童貞」
???「そうだぞ」
ルルーシュ「!?」
スザク「あ…!!」
CC「まったく、心配かけさせやがって」
カレン「何してるんだよ」
スザク「え!?どうしてここに…!?」
CC「まあ慌てるな、成り行きを話す。そこにいるのはお前らの友達か?」
ルルーシュ「あ、ああ、そうだ」
CC「学園生活を楽しみすぎだろう馬鹿野郎」
スザク「君達本当にどうやって…!」
カレン「話は後だ。まず場所を変えよう」
~湖の畔~
ルルーシュ「さあ話せ、この世界はなんなんだ。お前達はどうやってここに来た。今あっちはどうなっている!」
CC「せっかちな男だな、落ち着け」
カレン「ルルーシュ、CCから話は聞いた」
ルルーシュ「何のだ」
カレン「お前がやろうとしてたこと…ゼロレクイエム」
ルルーシュ「…!おい!貴様何勝手に…!!」
CC「落ち着け。ゼロレクイエムは最早何の意味も成さなくなった。だから話した。それだけだ」
ルルーシュ「どういうことだ!!」
CC「ダモクレスに突っ込んでからお前達がいなくなった」
ルルーシュ「ああ」
カレン「その後、ルルーシュ達の軍は撤退を余儀なくされた。上の2人が消えたからな」
スザク「それで?」
カレン「完全にシュナイゼルに政権が渡った」
ルルーシュ「やはりそうか…!」
カレン「でも、突然シュナイゼルが政権を握ったことで混乱が起きたんだ」
スザク「どんな?」
CC「オレンジ達がシュナイゼルに真っ向から反対した」
ルルーシュ「それはもとからだろう」
カレン「まあ、シュナイゼルの悪行をふれまわったりって、やり方は思いっきり小物だったんだけどね」
CC「国民の心というものは単純でな。段々面白いくらいにアンチシュナイゼルになってきた」
カレン「私達も突然のことで混乱していて、そこにCC達が来て今までのことを話してくれたんだ」
ルルーシュ「余計なことを…!」
CC「まずどうやって帰るかもわからないしな」
ルルーシュ「お前達はどうやって来たんだ」
CC「シュナイゼルの軍に総攻撃してたんだが、気付いたらこっちに」
ルルーシュ「総攻撃…ナナリーは、ナナリーは無事なんだろうな!!」
CC「当たり前だ。こちら側で保護してあるから安心しろ」
カレン「気付いたらCCとこの庭にいて、ダンブルドアとかいう爺さんに起こされたんだ」
スザク「何か話したのか?」
カレン「最初は警戒状態だったけど、爺さんの口からルルーシュ達の名前が出てきたからもしかしてと思ったの」
CC「まさかこんなところでのんびりと学生やっているなんて思わなかったぞ」
ルルーシュ「うるさい」
カレン「それで、とりあえず簡単に成り行きを説明したらこの学校で生活してていいって言うから…」
CC「見ろ、魔女だ」
ルルーシュ「お前はもとからだろ」
CC「ああ、残念ながらな」
カレン「こうやっているうちにもあっちでは…」
ルルーシュ「おいCC,何かわからないのか!」
CC「わからないと言っているだろう。そしてあっちのことはあまり心配する必要はない」
ルルーシュ「なんだと?」
CC「シュナイゼルが圧倒的に不利だ。今やコーネリアも反シュナイゼルだからな」
ルルーシュ「なに!」
スザク「あの方まで…!」
ルルーシュ「俺がいない間に世界が…」
ルルーシュ「もう3ヶ月もこのままだぞ!」
CC「今お前があちに戻ったとしても、道は2つしかない」
ルルーシュ「なんだ」
CC「シュナイゼルを倒してもう一度皇帝になるか、このまま死んだことにしてどこか田舎でひっそり暮らすか、だ」
カレン「国民はみんなあなたがやろうとしてたことを知っている」
ルルーシュ「なに…!」
カレン「あなたがしたことは、許せないこともたくさんあるけど国民はあなたを崇めてる」
ルルーシュ「そんなこと知るか!」
スザク「ルルーシュ、どうするんだい」
ルルーシュ「スザク…」
スザク「君がしたこと、特にユフィを殺したことは絶対に許さない。永遠に許さない」
ルルーシュ「…」
スザク「でもそれとこれとは話が別だ。君は言ったよね、『国民のために』って」
スザク「何が国民のためになるのか考えろ」
CC「まあ、とりあえずクリスマスパーティを楽しもう」
ルルーシュ「おい、そういえばお前達はいつからここにいた?」
CC「一昨日くらいか?」
カレン「談話室で楽しそうにしてるルルーシュ達を見てたよ」
ルルーシュ「なに!」
スザク「2人ともグリフィンドールなの?」
CC「ああ、校長がお前達もいるからそこがいいだろう、と」
ルルーシュ「そうだったのか」
スザク「今は君たちがいなくても大丈夫なのか?」
CC「先程も言っただろう」
カレン「ここで束の間の休息を楽しむくらいの余裕はあるってこと」
CC「さて、私は学生だ」
ルルーシュ「切り替えが早いな…」
ルルーシュ「さあな。パーティに行くには相手がいないとダメみたいだぞ」
CC「なんのためにお前がいるんだ?」
ルルーシュ「…は?」
CC「私の相手はお前だろう、違うのか?」
ルルーシュ「あ、いや、別にその、」
CC「まあ嫌なら別な男を探すが。…おいそこの男、クリスm」
ルル-シュ「あああちょっと待て!わかった、仕方ないから俺が行こう」
ルルーシュ「それは関係ないだろ」
スザク「じゃあカレン、一緒に行こうか!」
カレン「じゃあって何よじゃあって」
スザク「あ、ごめん…!」
カレン「私達最後に会ったとき敵同士だったの覚えてる?」
スザク「覚えてるよ、でも…」
カレン「まあ今はもう違うけど。ってか私ダンスなんて踊ったことないんだけどどうすればいいの?」
スザク「簡単だから教えてあげるよ」
CC「お前ダンスも踊れないのか?つくづく女らしくない女だな」
カレン「うるさい」
~談話室~
ロン「二人ともどこ行って…どちら様?」
ルルーシュ「俺たちのパートナーだ」
ロン「ええっ!?さっきいないって言ってたじゃないか!」
ルルーシュ「ああ、さっきはいなかったがその後できた」
ロン「そんなのってないぜ…ってかグリフィンドールにいたっけ?」
ルルーシュ「一昨日編入してきたばかりだそうだ」
ロン「マジかよ!知らなかった!!うわー惜しいことしたなあハリー!」
ハリー「このままじゃ本当にエロイーズしかいなくなっちゃうよ」
ロン「どうする、またパチルにする?」
ハリー「いや、多分前回のことがあるからダメだと思う」
ロン「はぁ…」
ハリー「君はハーマイオニーと行くんじゃないのか?」
ロン「でもさっき怒ってたし、行ってくれるかなあ」
ハリー「もう一度言ってみろよ」
ロン「でも…」
ハー子「何、まだ相手が見つからないの?」
ロン「ハーマイオニー!」
ハー子「な、何よ、ビックリするじゃない」
ロン「ハーマイオニー、もし誰も行く人がいないんだったら僕達とどう?」
ハー子「さっき一度了解したはずでしたけど忘れたの?」
ロン「えっ」
ハリー「ほらね」
ロン「い、いや忘れてない忘れてない!おっけー、じゃあ決まりで」
ハリー「あ、えっと…まだなんだ」
ハー子「ジニーは別れたばっかりでまだ相手がいないみたいだったけど」
ハリー「えっそれ本当?あ、ジニー!」
ジニー「こんにちはハリー」
ハリー「あ、もしよかったら僕とダンスパーティに行か、行かない?」
ジニー「あなたと?ええ、もちろんいいわよ」
ハリー「ありがとう」
ハー子「ふふふ」
ハー子「あら、こちらは…?」
スザク「CCとカレン。一昨日編入してきたんだ。グリフィンドールだよ」
ハー子「まあそうなの!ごめんなさい、気が付かなかったわ。私はハーマイオニーよ」
カレン「カレンです」
CC「CCだ」
ハリー「よろしく!」
ロン「スザクとルルーシュの相手だよ」
ハー子「まあ!あなた達よりもしっかりしてるわね」
ロン「う、うるさいな」
ジョージ「しかも美女2名」
フレッド「これはウェルカムパーティをやらなきゃなぁ」
ジョージ「そうと決まればちょっと行ってくる」
フレッド「2時間くらいで戻るからな!」
ハリー「いってらっしゃい!」
ロン「ふう、じゃああの二人を待ってる間に久しぶりにチェスでもやろうよ」
スザク「あ、チェスならルルーシュ得意だよね」
ロン「おっいいねえじゃあやろうぜルルーシュ!」
ルルーシュ「ああ」
~2時間後~
ロン「…」
フレッド「ただいま帰ったぞー!」
ジョージ「パーティの始まりだ!」
フレッド「お?どうした弟よ」
ジョージ「待ちきれなくて拾い食いでもしたのか?」
ロン「いや…なんでもない…」
ハリー「ロンどんまい!」
スザク「ルルーシュはずる賢さなら負けないからな」
ルルーシュ「勝ったのになんだこの言われようは」
フレッド「さぁさぁみなさん、グラスを持って!」
ジョージ「新しい美しい仲間にかんぱーい!!」
「「「「「かんぱーい」」」」」
~クリスマスパーティ前日~
ロン「いよいよ明日だな」
ハリー「ロン、ドレスローブは大丈夫?」
ロン「新しいのを買ってもらった!もう叔母さんの匂いはしないぞ」
ハリー「それはよかったな」
スザク「ルルーシュ、そういえばドレスローブとか持ってないよね」
ルルーシュ「それなら大丈夫だ、用意してある。もちろんお前のもな」
スザク「えっ?」
ルルーシュ「サイズは心配ない、把握済みだ。デザインはCCが選んだ、我慢しろ」
スザク「どうやって…?」
CC「この学校は金持ちが多くていいな」
スザク「それって…」
ルルーシュ「魔女め」
~パーティ当日~
ロン「玄関ホールで待ち合わせって言ったのに、遅くないか」
ハリー「女の人は支度二時間がかかるんだよ」
スザク「ねえルルーシュ、どうこれ似合う?」
ルルーシュ「ああバッチリだ」
スザク「ルルーシュも似合うよ、さすがって感じだ」
ロン「おい、2人で何やってんの…」
ハリー「あっジニー!」
ジニー「ハリー!ハーマイオニー達もすぐに来るわよ」
ロン「あ」
ジニー「綺麗でしょう」
ロン「ハ、ハーマイオニー」
ロン「い、いや、結構似合ってる、よ」
ハー子「そ、そう、ありがとう」
ルルーシュ「遅いぞCC」
CC「黙れ、女は遅れてくるもんだ」
スザク「うわあカレン、いつもと雰囲気が全然違うね!綺麗だ!」
カレン「それはどういう意味かしら?」
スザク「あ、だからえっと…いつもと違ってちゃんとした女性みたいだ!」
カレン「スザク」
スザク「ん?…痛っ!!足、足痛い!!」
カレン「ふん!」
ハリー「とりあえず、中に入ろう」
~大広間~ダンス中
ルルーシュ「黙っていればお前も普通の女だな」
CC「童貞が何を言う」
ルルーシュ「黙れアバズレ」
CC「悔しいのか童貞」
ルルーシュ「く…っ」
スザク「カレン上手いよ、ちゃんとできてるじゃないか!」
カレン「ちょ、話しかけないで!間違っちゃう」
スザク「リラックスリラックス。ワルツは楽しく踊るものだよ」
カレン「ダンスがこんなに難しいなんて思ってなかったわ…」
スザク「やっぱりカレンはカレンだね」
カレン「それどういう意味よ」
ルルーシュ「年を越してしまったわけだが」
カレン「楽しいと時が過ぎるのって早いわね」
スザク「まだあっちに戻る方法も見つからないし…」
CC「ピザが食いたい」
ロン「おーいルルーシュ、チェスやろうよチェス」
ルルーシュ「あ、ああちょっと待て」
ハリー「じゃあ審判やるyう…っ!」
ハリー「…!!」ハァハァ
スザク「どうしたの?」
ハー子「傷跡が痛むの?」
ハリー「うん…実はここ最近ずっとなんだ」
ハー子「それって、例のあの人が近くにいるってこと?」
ハリー「わからない、でもあいつが何か行動を起こそうとしているのは確かだ」
ルルーシュ「あいつって、ヴォルデモートとかいうやつか?」
ハリー「ああ、あいつが僕を殺すためにまた何か始めようとしてる…!」
ハー子「ダンブルドアには言ったの?」
ハリー「ダンブルドアには昨日言った」
スザク「ヴォルデモートは何をしようとしてるんだい?」
ハリー「わからない…でももうすぐ何かが起きるち思う」
ハリ「うっ!!あいつが、あいつが近くにいる…!」
ハー子「え!?でもここはホグワーツよ、入ってこれるわけないわ!」
ロン「そうだぜハリー、ダンブルドアがいるかぎりここには入って来れないはずだ」
ハリー「でも…!」
CC「なんだかただ事じゃなさそうだな」
ジニー「ええ、ハリー大丈夫?」
カレン「そのヴォルデモートとかいうやつはハリーを殺しに来るの?」
ハー子「ええ…でもこれまでも毎回ハリーが勝ってるわ」
ハリー「違う、それはいつもみんなが助けてくれたからだ。僕一人じゃとっくに死んでる」
ロン「ハリー…」
ドーーーーン
ロン「!?」
ハー子「あ…森が…!!」
スザク「森が燃えてる!!」
ハリー「ダンブルドアに知らせないと…!」
ロン「う、うん!」
ルルーシュ「おい、これは一体」
ハリー「やつら、多分死喰い人だ」
スザク「死喰い人ってヴォルデモートの配下のやつらだっけ」
ハリー「うん、なんでやつらがホグワーツに…!」
CC「おい、よくわからんのだがやつらは敵なのか?」ヒソッ
カレン「そうみたいよ。ハリーを殺すのが目的みたい」
CC「それは穏やかじゃないな」
ルルーシュ「なぜわかる?」
ハー子「あんなに大勢で堂々とホグワーツに攻撃を仕掛けて来るなんて今までなかったもの!」
ジニー「でもダンブルドアがいるのよ」
ハー子「ハリーが、ダンブルドアは今弱ってるって言ってたわ。もしかしたら例のあの人もその情報を知っていたのかもしれない」
スザク「それって、結構ヤバいんじゃないのかい」
ハー子「ヤバいどころの騒ぎじゃないわ!」
スザク「ハリー!…あれ、ハリー?」
ハー子「えっ?」
ハー子「大変だわ!!」
CC「賑やかになってきたな」
カレン「そんな呑気なこと言ってる場合じゃないでしょ」
ルルーシュ「ハリーはやつらを倒すつもりなのか?」
ハー子「ええ、絶対そうよ!なんでいつも一人で行っちゃうのかしら…!」
ジニー「うろたえてる暇はないわ、見て」
スザク「あっやつらが校庭に!」
ロン「ハーマイオニー!」ダッ
ジニー「ルルーシュ、みんなが気付いても絶対に寮から外に出さないで」
ルルーシュ「ああ」
ジニー「お願いよ」ダッ
スザク「ああ、ハリー達の援護をしよう」
ルルーシュ「ここにいろって言われただろう。ここで生徒の監視役だ」
カレン「でも!」
ルルーシュ「相手は魔法を使うんだぞ、俺達が加勢したところでどうなる」
カレン「でも、ハリー達だけであんな大勢を相手にするなんて圧倒的に不利よ」
カレン「あ、みんな…」
校庭では赤や緑の閃光が飛び交っている。
ルルーシュ「魔法が使えない俺達があの中に入っても、足手まといになるだけだ」
カレン「…っ!じゃあ友達を見捨てようっていうの?」
ルルーシュ「そんなことは言ってないだろう!」
カレン「じゃあ何よ」
ルルーシュ「あいつらの話を聞いていなかったのか?今まで何度も戦い、その度にこっちが勝ってると言っていただろう」
カレン「でも…!」
カレン「な、なに!?」
窓を覗くと、城のいたるところで煙があがっている。
スザク「…!」
カレン「あっ見て!」
カレンが指差す方向には、死喰い人達が城内に駆け込む姿があった。
カレン「これ本格的にヤバいんじゃない?学校に入ってきたことなんかないって言ってたわよね」
CC「ふう、魔法に当たるとどうなるんだ?」
ルルーシュ「呪文によって違うが、やつらが使ってくるのは大抵が死の呪文らしい」
スザク「魔法なんか、当たらなきゃ意味ないだろ」
ルルーシュ「普通の人間があの中に入って全て避けきれると思ってるのか。当たってからでは遅いんだぞ!」
CC「では、当たっても死なない奴がいるとしたらどうなる?」
ルルーシュ「何を言っている、そんなやつがいるわけ……はっ!」
CC「不老不死の魔女が一人いれば、どうなるんだろうなぁ?」
ルルーシュ「CCお前…!」
スザク「そうか!CCが盾になれば動きやすくなる!」
CC「貴様、もう少し違う言い方はないのか」
カレン「でもCC,本当に魔法に当たっても大丈夫なの?」
CC「私がこんなファンタジーな世界で死ぬわけがないだろう」
なんか吹いたw
スザク「ああ」
カレン「戦闘なら任せて」
ルルーシュ「CCはやつらを食い止めながらスザク達を守れ」
CC「人遣いが荒いな」
ルルーシュ「やつらは杖さえ持ってなければただの人間だ。片っ端から潰せ」
CC「まるで魔女狩りだな」
ルルーシュ「なんだ、懐かしいか?」
CC「ふん、それでお前はどうするんだ?」
ルルーシュ「俺はやつらの中の数人にギアスをかける。だから数人ほど俺のところへ連れて来い」
スザク「わかった」
ルルーシュ「何がだ」
カレン「いいえ、以前なら敵味方構わずギアスで操ってたから」
ルルーシュ「…」
カレン「ルルーシュ、あなたにしてはおおざっぱなこの作戦、絶対に成功させてみせるわ」
スザク「ああ!」
ルルーシュ「あ、当たり前だ」
CC「では行くぞ。早く終わらせてピザが食いたい」
ハリー「ヴォルデモート!出てこいヴォルデモート!どこにいる!」
ベラトリックス「あのお方はどこかで見ておられる!」
ハリー「なんだと!」
ベラトリックス「ここのクズ共を一掃し、絶望の淵に立たされたお前を殺すことを待ち望んでいるのだ!」
ハリー「く…っ!」
形勢は圧倒的に不利だった。
ホグワーツの教師、生徒が何人も倒れている。
城もボロボロだ。
そして、ダンブルドアがいなかった。
ロン「ハリー!ヤバいぜ、フリットウィックが倒れた!」
ジニー「レダクト!レダクト!セクタムセンプラ!」
ハー子「ハリー!死喰い人がどんどん増えてるわ!」
死喰い人が次から次へと城内に入ってくる。
ホグワーツの教職員とハリー達だけでは、これ以上の侵入を防ぐことだけで精一杯だ。
カレン「今はね」
ルルーシュ「いくぞ」
スザク「ああ!」
呪いの閃光が飛び交う中、スザクが手近にいた死喰い人3人を捕らえる。
スザク「ルルーシュ」
死喰い人A「な、なんだお前!離せ!」
死喰い人B・C「…!」
ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!全力で俺を守れ!」
キュイーン
A、B、そしてCが外側に杖を掲げながらルルーシュの周りをかためた。
スザク「あとは頼んだよ!」
そういうや否や緑の閃光をかわして一撃のうちに死食い人の一人を地に伏せた。
スザク「ああ、そうだった」バキッ
カレン「ねえ」
死喰い人「ああ?が…っ!」ドサッ
カレン「…一撃で気絶しちゃった」
CC「軍人やテロリストとは身体の作りが違うんだ、当たり前だろう」
カレン「うるさいわね」
CC「おい、杖を折るのを忘れているぞ」
カレン「ふん」ボキッ
キュイーン
ルルーシュの従える死喰い人の群れは段々と数を増していく。
それによりスザク達を襲う呪いの閃光も減り、形勢は徐々にこちらに傾き始めた。
ジニー「なんだか死喰い人達の様子がおかしくない?」
ハー子「ええ、一体何が…?」
ハリー「ル、ルルーシュ!?」
ハー子「えっ?」
ハリーは様子のおかしい死喰い人達の中にルルーシュ、スザク、カレン、CCの姿を見つけた。
ハリー「ルルーシュ達は何をやって…」
死喰い人「ぐぁ…!!」
周りは倒れた死喰い人達と折られた杖で埋め尽くされている。
呪いをいとも簡単にかわしながら、または発せられる前に次々と死喰い人の杖を破壊していくスザク。
スザクほどではないがこちらも着々と死喰い人をダウンさせていくカレン。
その間を行ったりきたりしながら呪いを避けようともしないCC。
そして、大勢の死喰い人の中に悠然と佇んでいるルルーシュ。
ロン「スザク…すご…」
ハー子「あの人達、杖も持たずになんてこと!」
スザク「あ、みんな!大丈夫?」
ハー子「え、ええ…あなた達の方こそ大丈夫なの?」
スザク「うん、今のところなんとかね」
ロン「スザク!君達って何者なんだい、魔法も使わずにやつらを圧倒するなんて信じられない!」
カレン「あーえっと…魔法使うよりこっちの方が早いでしょ」
ジニー「カレンかっこいいわ」
カレン「いやーその、あはは」
ハリー「う…っ!!」
ハー子「ハリー!」
ハリー「あいつが、あいつが来る…!!」
ハー子「あいつってまさか…!」
ハリー「う、うぁあ…っ!!」
???「なんなんだこの様は」
スザク「!?」
カレン「誰だ!」
ヴォル「俺様はハリー・ポッター以外を処分しろと言ったはずだが」
その場の空気が一瞬にして凍りついた。
ヴォルデモートだ。
ベラ「申し訳ございません、やっかいなやつらが現れまして…」
ヴォル「やっかいなやつら?」
ベラ「はい、この惨状も全てやつらの仕業です」
ヴォル「新手の闇払いか」
ベラ「いいえ、この学校の学生です」
ヴォル「なんだと?」
ベラ「はい」
ヴォル「ただの学生相手にこの様か」
ベラ「違うんです、ただの学生ではありません!やつら、魔法も使わず杖も持たずに…」
ヴォル「なに?」
スザク「あいつがヴォルデモート?」
ハリー「そうだ、あいつがヴォルデモートだ」
ヴォル「おい貴様ら何をしているのだ、早く奴らを殺せ」
死喰い人s「……」
ヴォル「なんだ?」
ベラ「それが、生き残っている死喰い人の様子がおかしくて…」
ヴォル「それもやつらの仕業か?」
ベラ「おそらくは」
ヴォル「ふん、こざかしい…おい貴様ら、何をした?」
ヴォルデモートは蛇のような目をルルーシュやスザク達に向けた。
ロンが縮み上がる。
ヴォルデモート「答えろ。クルーシオ」
スザク「おわっ!っと、何もしていない。蹴ったら気絶した。それだけだ」
カレン「殴っても気絶したわ。一発で」
CC「ふざけてなどいない」
ハリー「磔の呪いが効かない…?」
CC「この程度の苦痛、過去何百年かの間に飽きるほど経験した」
ヴォル「貴様…何者だ」
CC「お前はさっきから質問してばっかだな。飽きたぞ」
ベラ「貴様!なんて口を」
CC「早く終わらせてピザが食いたいんだ。お前らは早く死ぬか逃げるかどっちかしろ」
ヴォル「この闇の帝王が、その生意気な口を二度ときけなくしてやろう」
ルルーシュ「闇の帝王だと?」
ルルーシュ「貴様、自分で闇の帝王などと名乗っているのか」
ヴォルデモート「なんだと?」
ルルーシュ「馬鹿らしい。恥ずかしくないのか?中学生の妄想もほどほどにしろ」
CC「ふっ、お前が何を言う」
ルルーシュ「黙れ」
ヴォルデモート「…命知らずが多いようだな、アバダケダブラ」
ヴォルデモートがルルーシュに向けて呪いを発した。
緑色の閃光がルルーシュの前に飛び出してきた死喰い人の胸を貫く。
死喰い人B「…っ!」ドサッ
ヴォル「なに…?」
ルルーシュ「おい、仲間を殺してどうするんだ?」
スザク「ルルーシュ…はぁ」
ルルーシュ「どうした、俺を狙ったんじゃなかったのか」
ヴォルデモート「こざかしい、アバダケダブラ」
死喰い人A「が…!!」バタッ
ルルーシュ「怒りに任せて行動するから失敗するんだ。少し落ち着け」
戦場となっている玄関ホールは、張り裂けそうなほどの緊張と静寂で包まれていた。
ヴォル「クルーシオ!」
死喰い人D「ぐぁぁああああああ!!!があぁぁぁああああああああ!!!」
ロン「!」
ハー子「…っ!」
ルルーシュ「うるさい、静かにさせてくれ。俺の前で自分の部下をいたぶって、貴様は何がしたいんだ?」
ヴォル「貴様…」
ベラ「この方を誰だと思ってる!!」
ヴォル「手を出すな、こいつは俺様が直々にいたぶって殺してやる!」
ヴォルデモートが滑るようにルルーシュの方へ向かいながら呪文を唱えた。
ヴォル「クルーシ…っ!!」
唱え終わらないうちにルルーシュの周囲をかためる死食い人達から一斉攻撃を受け、後ろへ飛び退いた。
ヴォル「貴様ら、何の真似だ…?」
死喰い人「……」
ヴォル「なるほど、服従の呪いか…杖も使わずどうやった?」
ルルーシュ「何を言っている?魔法なんか使っていない」
ヴォル「嘘をつくな」
ルルーシュ「俺はただ守れと命令しただけだ。よほど貴様の下にいるのが気に入らなかったんだろうな」
ヴォル「貴様…!」
ヴォルデモートが、死喰い人をなぎ払いながらものすごいスピードでルルーシュの方へ向かっていく。
ハリー「ルルーシュ!」
ハー子「きゃあ!」
その時、スザクが待ち構えていたかのようにヴォルデモートの阻止に入った。
それに気付いたヴォルデモートの杖先から、スザクに向けて緑の閃光が走る。
スザク「だから、遅いって!」
襲い掛かる閃光かわしながらヴォルデモートの懐に飛び込むと、すかさず回し蹴りを喰らわせる。
ヴォル「ぐっ…!」
ヴォルデモートは顎にスザクの踵がヒットしたためよろけるが、すぐに体勢を立て直した。
しかし、スザクのほうが速かった。
ヴォル「がは…っ!!」
すぐさまヴォルデモートの後ろに回りこんだスザクは、後方からヴォルデモートの杖腕を掴むと一気にへし折った。
カレン「はいっと」
カレンがヴォルデモートのバキバキに折れた腕から杖を抜き取り、粉砕する。
ハリー「…!」
ハリー達だけではない、その場にいる者全員が、このシュールな光景に唖然としていた。
ルルーシュ「よし、では貴様ら全員杖を折れ」
死喰い人s「イエス、ユアハイネス」
ホール内には死喰い人達が一斉に杖を折る音が響き渡った。
ルルーシュ「おい貴様」
ベラ「…!」
ルルーシュ「貴様も俺に従え」
キュイーン
ベラ「!」
死喰い人最後の1本も、乾いた音を立てて二つに折れた。
ハリー「あ、な、何?」
ルルーシュ「こいつをどうするかはお前が自分で決めろ」
ハリー「えっ」
ルルーシュ「両親の敵なんだろう」
ヴォルデモートは逃げられないように両手両足の間接が外され、地面にねじ伏せられていた。
ロン「ハリー」
ハリー「…ああ」
ハリーは杖を持ち、ゆっくりと無様な格好になっているヴォルデモートまで歩み寄った。
ぶっちゃけルルとウ…スザクだけでいいんじゃないかななんて思ってない
ハリー「そうだ、こいつだけは絶対に許さない…僕がこいつを殺さないと終わらないんだ…」
ハリーの頭の中は憎しみでいっぱいだった。
自分の愛する人達をどれだけこいつに奪われたんだろうか。
殺してやる。
殺してやる。
ハー子「ハリーは、殺す、の…?」
ロン「このままやつを生かしておいたらどうなると思ってるんだ」
ジニー「あいつは、今ここで消えるべきよ」
ハー子「でも…」
ジニー「ハーマイオニー、気持ちはわかるわ。でもいつかは必ずハリーがやらなくちゃいけないの」
ハー子「…そうね」
~3日後~
あの後、ヴォルデモートの息を止めようとしていたハリーのもとにダンブルドアが現れた。
ハリーに何かを話し、背中をさすり肩を叩いた。
そして、魔法界を長きに渡り恐怖で支配してきた闇の帝王・ヴォルデモートは、選ばれし男の子の手によって葬り去られた。
ハリー「トレローニーの予言があったから、ダンブルドアは戦わなかったんだって」
ロン「自分の学校が壊されてるのにか」
ハリー「うん」
ハー子「あら、ルルーシュ達は?」
ハリー「ダンブルドアのところ」
ハー子「ここ2、3日は色々忙しくてゆっくりできなかったけど、ルルーシュ達に聞きたいことがたくさんあるの」
ロン「僕もだ」
ハリー「ああ、たくさんね」
ジニー「帰ってきたら質問攻めだわ」
~校長室~
ダンブルドア「それでじゃ、えー…何の話じゃったかの」
ルルーシュ「予言の話です、先生」
ダンブルドア「ああ、そうじゃったそうじゃった。歳をとるとどうもいかんな」
カレン「それで、どの予言とはどういうものだったのですか?」
ダンブルドア「ああ、おそらくお主らのことじゃ」
スザク「え?」
ダンブルドア「簡単に言うとじゃな、異世界から来た者達によりヴォルデモートが倒される、と」
ルルーシュ「つまり異世界から来た者というのが僕達ということですね」
ダンブルドア「いかにも。4人と選ばれし者、つまりハリーがやつを葬るとあった」
CC「ほう」
ダンブルドア「誰が何をしようとこれは運命じゃから変えられん、とも」
カレン「それで先生は手出ししなかったんですね」
ダンブルドア「まあ簡単に言うとそういうことじゃ」
ダンブルドア「それでじゃ、じつは予言には続きがある」
カレン「なんですか?」
ダンブルドア「その戦いの後の満月、つまり今日じゃ」
カレン「今日がどうしたんです」
ダンブルドア「異世界からの戦士は光に包まれて帰還する」
ルルーシュ「なに…!」
スザク「今日、元の世界に帰れる…?」
ダンブルドア「少なくともわしはそうとらえた」
カレン「嬉しいけど、突然ですね」
ダンブルドア「そうじゃな、非常に寂しい」
スザク「そっかあ、今日でみんなとお別れなのか…」
ダンブルドア「そこでじゃ、今夜はお主らのお別れパーティをやろうと思っておる」
ダンブルドア「そうじゃ。やつにとどめをさしたのはハリーじゃが、お主らの功績をみなが忘れてると思うでないぞ」
CC「ピザは出るのか?」
ルルーシュ「お前はそればっかりだな」
CC「黙れ、大事なことなんだ」
ダンブルドア「なんでも好きなものをたんと食べるがよい」
ハリー達に軽く自分たちのことを説明すると最初こそ驚かれたが、「やっぱりね」と納得してくれたようだった。
0時ちょうど。
ルルーシュ達はまばゆい光に包まれてグリフィンドールの談話室から消えた。
短い間に育った友情はとても強く、儚く、大切なものとなった。
~元の世界~
ルルーシュ「スザク、無理はしなくていい。お前は俺を憎んでいる」
スザク「それとこれとは話が別だ」
ルルーシュ「しかし」
スザク「俺はナイトオブゼロ。皇帝に一番近い男だ。今までも、これからも」
ルルーシュ「わかった。…ありがとう」
CC「おいおい、今は国民に温かく迎えられてるんだぞ。何を緊張している」
カレン「そうよ、しっかりしなさい…あっしっかりしてください皇帝陛下」
ルルーシュ「……ああ」
カレン「あなたならできるわ」
ルルーシュ「国民のために尽力し、より良い平和な世界へ向けて政治を進める」
ルルーシュ「…ついてこい」
スザク「イエス、ユアハイネス」
CC「何かっこつけてんだ童貞」
ルルーシュ「黙れ」
完
どちらも好きな作品だったから楽しみながらよめたわ
乙です!
面白かったよ乙
Entry ⇒ 2012.08.01 | Category ⇒ コードギアスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ディケイド「サンレッドの世界か……」
ユウスケ「ぷっ。なんだよ士、その格好」
士「ん? ……何だこりゃ!」
夏海「全身真っ黒のタイツ……。ショッカーの戦闘員みたいですね」
士「な、何の世界だか知らないが、俺の役割をザコ戦闘員に振るとは……。見る目のない世界だな」
ヴァンプ「あ、いたいた。おーい、3号くーん!」
士「!」
ヴァンプ「探したよ~。ホラホラ早く来て、レッドさんとの対決の時間もうすぐなんだからっ」
士「何だ、こいつは……」
士「ちょっと待てよ。何なんだお前は」
ヴァンプ「私? ああ、3号君、着任したばかりで知らないんだね」
ヴァンプ「私、フロシャイム川崎支部のヴァンプ将軍。今日から君の上司になるからね、よろしく~」
ユウスケ「フロシャイム?」
夏海「悪の組織……にしては、随分と和やかですね」
士「で? そのフロシャイムとやらで俺は何をすればいいんだ?」
ヴァンプ「本部の研修で聞いてない? 私達の目的は、そう、世界征服っ!」
士「世界……征服……」
ヴァンプ「私もガンバっちゃうから、3号君も、今日から力を合わせて頑張ろうねっ」
士「……はは。こんな間抜けな世界征服があるのかよ」
ご近所に
すこぶる評判の良い
世界征服をたくらむ悪の組織
世界征服をたくらむ
お母さんとその家族が
レッドさんぶっ飛ばされる話
1号「あ、来た来た」
2号「ヴァンプ様~っ!」
アーマータイガー「ウッス!」
ヴァンプ「ごめ~ん、皆~。3号君連れてきたよっ」
士「……」
ユウスケ「あれ、怪人と戦闘員……だよな?」
夏海「全然そんな雰囲気に見えないのは、気のせいでしょうか……」
1号「君が3号かー。俺、戦闘員1号。よろしく」
2号「俺は2号。お前早くマスクつけろよ」
士「マスク、ねえ……」
ガチャッ
士「うるさいな。羨ましいなら代わってやろうか。4号と呼んでやる」
ユウスケ「いや、それは遠慮しとく……」
ヴァンプ「あ、ほら皆、レッドさん来たよ! 準備して!」
サンレッド「おー遅れたー、わりーわりー」
ヘラヘラ
ヴァンプ「来たな、我らが宿敵サンレッド。今日こそ貴様を血祭りに上げてやるわ」
ゴゴゴ……
サンレッド「お? 何だヴァンプ。戦闘員が増えてるじゃねーか」
ヴァンプ「そうだ、サンレッドよ。より増強された我らの力、見るがいい」
サンレッド「そうは言ってもなー、怪人がいつものトラじゃなー」
1号「キー! キー!」
2号「キー! キー! おい3号、お前もやれよ」
士「は? 何で俺がそんな事……」
アーマータイガー「オオオオォッ!」
サンレッド「……」
ヘラヘラ
アーマータイガー「新・タイガー殺法ーッ! デスランs」
サンレッド「オラァ!」
バキッ!ドコッ!グシャッ!
アーマータイガー「」
1号「」
2号「」
サンレッド「は~い、集~合~っ」
アーマータイガー「……」
1号「おい、3号、何してんだよ」
2号「お前も正座するんだよ」
士「だから、何で俺が……」
サンレッド「――っとに成長しねーな、お前ら! 何度同じこと言わせりゃ気が済むんだっ」
ヴァンプ「で、でもレッドさんっ、今回のアーマータイガー君は、進化した新・タイガー殺法を――」
サンレッド「意味ねえんだよ、そんなの!」
士「……」
サンレッド「大体っ、そこの3人目は何しに来たんだよ!」
士「俺か?」
サンレッド「てめー以外に誰がいんだよっ!」
ヴァンプ「あ、あのですね、3号君は今日この支部に着任したばかりで……」
サンレッド「だったらどーした! 新人だったらボケッと突っ立ってていーのか! あ!?」
士「……」
サンレッド「おめーも何とか言ったらどうなんだ、おい!」
士「……何だかよくわからないが。平和なんだな、この世界は」
サンレッド「あぁ!? そーだよ、平和なんだよココはっ! おめーらが不甲斐ねーからなっ!」
ユウスケ「あはは。士の奴、変なヒーローに説教されてる」
夏海「でも、ほんとに平和な世界みたいですね。ヒーローと悪の組織がこんな関係なら」
士(まったく、ワケのわからない世界だな……。俺はここで何をすればいいんだ……)
ヴァンプ「まったくね~。私もう、ヒザが痛くて痛くて」
2号「お前のせいだぞ、3号ー」
ヴァンプ「まあまあ、3号君は戦闘員になったばかりなんだから、勝手がわからなくてもしょうがないよ」
1号「そうは言っても、ヴァンプ様……」
士「やれやれ。本当によくわからない世界だ」
ユウスケ「いいじゃん、士。このまま平和な悪の組織で戦闘員として生きていったら」
夏海「そんなことより、この道……写真館に向かってませんか?」
ヴァンプ「あ、あれっ?」
アーマータイガー「ヴァンプ様っ、川崎支部のアジトが――」
1号「なんで写真館に!?」
ヴァンプ「あー、そうか、改装だよ改装っ! 増強作戦の一環として本部が手配してくれたんだよっ」
2号「あ、なるほどー!」
ヴァンプ「どうもー。私、フロシャイム川崎支部のヴァンプと申します」
栄次郎「フロシャイム……?」
1号「あの人、何だろう、下宿の世話役の人かな?」
2号「ウチの支部、家事は全部ヴァンプ様がやっちゃうんだから、別にいらない気が……」
栄次郎「今日はカレーを作ろうと思ってね」
ヴァンプ「あ、それなら私手伝いますよー。こないだ仕入れたレシピがあるんです」
ヴァンプ「アーマータイガー君も夕食食べていきなよ。どうせ対決の反省会もあるしー」
アーマータイガー「ウッス! ゴチになりまっす!」
夏海「ほんと、呆れちゃうくらいアットホームな悪の組織ですね」
ユウスケ「これなら本当に、士の出番はないのかもな……」
士「……」
サンレッド「♪~」
テクテク
ヴァンプ「あ! レッドさーん!」
1号「レッドさん!」
サンレッド「おー、ヴァンプ。何だ、悪の組織の将軍様が昼間っからお買い物か?」
ヘラヘラ
ヴァンプ「今日はスーパーの特売の日ですから。早く行かないと目ぼしい商品が売り切れてしまうんです」
サンレッド「そーかよ。熱心なこって」
1号「レッドさんは、またパチンコですか?」
サンレッド「おう。今日は駅前のパチンコ屋が新装開店だからなっ」
ヴァンプ「そんなにギャンブルばかりしてると、またカヨコさんに怒られますよ」
サンレッド「うるせーよっ!」
ヴァンプ「?」
サンレッド「ん? 何だ?」
シュバリアン「フフフフフ!」
ウィーン!
サンレッド「おーヴァンプー。お前らんとこの新しい怪人か? なかなかカッコいいデザインじゃねーか」
ヴァンプ「い、いえ、私達は知りませんよ、あんな怪人」
1号「フロシャイムのデザインじゃありませんね……」
シュバリアン「俺はクライシス最強の戦士。怪魔ロボットのシュバリアン!」
兵士チャップ「ジャッ!チャッ!」
ゾロゾロゾロ
サンレッド「お~いヴァンプ様よ~。お前らが不甲斐ないから、他の組織にシマ荒らされてるぞー」
ヘラヘラ
ヴァンプ「え、ええ~っ……」
1号「ヴァンプ様、どうするんです?」
ヒソヒソ
ヴァンプ「ま、まあ、あの怪人がレッドさんを倒してくれるなら、私達にとっては結果オーライだね」
ヒソヒソ
サンレッド「おー、おー、いいじゃないの! 盛り上がってくるじゃねーか!」
ヴァンプ「レッドさん!」
サンレッド「かかってこいよ、ロボット野郎。たまにはホネのある怪人を相手にしたくてウズウズしてたんだ」
シュバリアン「ふふふ。行け、チャップ!」
チャップ「チャッ!」
バババッ!
サンレッド「おらぁ! ザコは引っ込ん――」
バシッ!
サンレッド「!?」
チャップ「ジャッ!」
バキッ!
サンレッド「痛てっ。……へーえ、ザコの分際でやるじゃねーか」
ヘラヘラ
バキィ!
チャップ「ジャーッ!」
バタバタッ
サンレッド「見てるかーヴァンプー。戦闘員にもこのくらいやり甲斐がないとな~」
ヴァンプ「つ、強いね、あの人達……」
1号「戦闘員であの強さなら、怪人は本当にレッドを倒せるんじゃ……?」
シュバリアン「クライシスの力を思い知るがいい!」
ウィーン!
サンレッド「望むところだ、オラァ!」
ブンッ!
ガシィ!
シュバリアン「……ほう?」
グググ……
サンレッド「! こ、こいつ……」
バキィ!
サンレッド「ぐあっ!」
ズザザッ……
ヴァンプ「強いっ!」
1号「レッドがやられるところなんて、俺、初めて見ましたよ」
サンレッド「……へっ。まだまだっ!」
ダッ!
シュバリアン「何度来ようと無駄だ!」
バキッ!
サンレッド「ぐっ!」
シュバリアン「この程度か? 貴様の力は……」
ギリギリギリ……
サンレッド「く……て、てめえは、一体……」
シュバリアン「名乗った筈だ。最強の悪の帝国クライシス、その最強の戦士、シュバリアンだ!」
バッ!
シュバリアン「ふん!」
ガシッ!
シュバリアン「そんな一つ覚えのようなパンチ如きで、怪魔ロボットを倒せると思うのか!」
バキィッ!
サンレッド「ぐあああぁっ!」
ドダッ……
サンレッド「な、何だ、こいつ……」
アポロガイスト「ふははははは!」
サンレッド「!?」
アポロガイスト「思い知ったか。クライシスの……いや、大ショッカーの力!」
サンレッド「大ショッカー……だぁ……?」
バッ!
アポロガイスト「ふん!」
ガシッ
サンレッド「っ!?」
アポロガイスト「貴様の力など取るに足らん。まだわからんのか?」
シュバリアン「この世界はクライシスが頂く!」
バキッ!
サンレッド「ぐあっ!」
アポロガイスト「わはは! ただのご当地ヒーローなど、我が大ショッカーの敵ではないわ!」
シュバリアン「身の程をわきまえて、散るがいい!」
サンレッド「く、くそ……!」
ヴァンプ「ど、どうする1号、このままじゃ本当にレッドさんが――」
1号「そ、そうですね、でも俺達には何も――」
ヴァンプ「2号君! 3号君!」
士「……言われて来てみれば。何だ、こりゃ」
アポロガイスト「おや、これはこれは。ディケイドのお出ましではないか」
シュバリアン「ディケイド。意外と早かったな」
サンレッド「あ……? ディケイド、だと……?」
士「大ショッカーか。またつまらないことを企んでるようだが」
ヴァンプ「えっ? えっ、3号君!?」
士「俺が来た以上、とことん邪魔はさせてもらう。――変身!」
【カメンライド――ディケーイ!】
ヴァンプ「!!」
1号「あ、あれって!?」
2号「変身した!」
ディケイド「仮面ライダー、ディケイド!」
1号「か、仮面ライダーっていうと、ヒーローの代表選手!」
2号「すっげー! すげーもの見た!」
アポロガイスト「かかれ、シュバリアン!」
シュバリアン「行くぞ!」
サンレッド「……何なんだ……何なんだ、こいつら……」
ガキンッ!
シュバリアン「むん!」
キィン!ガキィン!
ディケイド「さすがに硬いな……。だったらこれでどうだ! 変身!」
【カメンライド――ブラァック! アール・エックス!】
シュバリアン「RXの姿に!?」
ディケイド「俺は太陽の子……なんてな」
ディケイド「行くぜ!」
シュバリアン「ふん、食らえ!」
ズキュゥン!
ディケイド「ッ!」
【フォームライド――アールエックス! ロボライダー!】
ディケイド「ボルテックシューター!」
バシュンッ!
シュバリアン「くっ!」
【フォームライド――アールエックス! バイオライダー!】
シュィィィ!
シュバリアン「むっ……小癪な!」
ディケイド「ハッ!」
バキィッ!
シュバリアン「ぐぅ!」
シュバリアン「この程度では終わらんぞ。我こそは大ショッカー最強の戦士、シュバリアン!」
ディケイド「そーかよ」
【ファイナルアタックライド――アアアアールエックス!】
ディケイド「リボルケインッ!」
ブンッ! バッ!
シュバリアン「っ!?」
ディケイド「アアアァァッ!!」
グサッ!!
シュバリアン「ぐお!」
ディケイド「どうだ……!」
シュバリアン「ぐ……お、俺の、負けだ……!」
ドガァァァァァン!!
アポロガイスト「シュバリアンが! お、おのれ、ディケイド……! 覚えていろっ!」
しゅぃぃぃ!
ディケイド「……ふう」
ジャキーン!
士「ま、こんなもんか……」
ヴァンプ「す、すごいよ3号君っ! 私、こんな燃える戦い見たの初めて!」
1号「まさか3号が仮面ライダーだったなんて!」
士「まあな」
サンレッド「……」
すっ
トボ……トボ……
2号「あ、レッドさんっ」
ヴァンプ「レッドさん! どこ行くんですか、待ってくださいよー」
サンレッド「……」
ヴァンプ「な、何ですかレッドさん、そんなにスネないでくださいよっ。レッ――」
サンレッド「うるせー」
トボトボ……。
ヴァンプ「……レッドさん」
士「……」
「○○番のお客様、確変~! おめでとうございます~!」
ジャラジャラ……ジャラジャラ……
サンレッド「……」
ジャラ……ジャラ……
サンレッド「……」
『この程度か? 貴様の力は』
『ただのご当地ヒーローなど、我が大ショッカーの敵ではないわ!』
サンレッド「――クソッ!」
バァン!
カヨコ「! あんたー、帰ってきたのー?」
サンレッド「……」
カヨコ「な、何よ。元気ないわね。またパチンコで負けてきたんでしょ?」
サンレッド「……ああ」
カヨコ「だからあれほど言ってるじゃない。ギャンブルは程々にしなさいって!」
サンレッド「……うるせーよ」
カヨコ「っ! 何よその言い方!」
サンレッド「……」
サンレッド「……今日は、ほっといてくれ……」
カヨコ「……あんた……」
モスキー「何っすか? 何っすかヴァンプ様?」
1号「仮面ライダーですよ、仮面ライダー」
2号「ほんとヒーロー、って感じで変身して! もう凄かったんですよ!」
士「なかなか気分がいいな。もっと褒めろ」
メダリオ「3号が、仮面ライダー?」
カーメンマン「丁度よかったじゃんか、お前、ライダー相手にアレやってみろよ、溶かすぞ~ってやつ」
メダリオ「お前こそアレ見てもらえよ! 呪うぞー、呪うぞー」
ユウスケ「お、俺も変身できるんですよ! 俺も変身!」
ヴァンプ「いや~、本当にすごいよ3号君は~」
ガヤガヤ……
ユウスケ「お、俺も……」
しゅん……
夏海「まあまあ。ユウスケにもいつか良いことありますよ」
栄次郎「ヴァンプさん、またレシピを教えてくれるかい」
ヴァンプ「もちろんですよ~、じゃあ今日は……」
士「……」
士「それにしても、気になるな。あいつ」
夏海「? あのヒーローのことですか?」
ユウスケ「いいじゃないか士! この世界には士が来たんだから」
士「いや……」
士「俺と大ショッカーが来たことで……この世界のバランスが崩れてしまったのか……?」
鳴滝「その通りだ、ディケイド! よくわかっているな!」
士「! 鳴滝!」
天井「ちょっとアンター。どっから入ってきてんのよー」
士「こいつはこいつで、どっから出てきてんだ……」
士「……で? この世界で俺は何をすればいいんだ」
鳴滝「お前にできることは何もないよ、ディケイド。黙って世界の崩壊を見ているがいい」
しゅぃぃ……
夏海「そ、それで士くん、これからどうするんですか?」
士「さあな。だが……」
士「この世界を守らなきゃいけないのは。俺じゃねーだろ」
夏海「……士くん」
ウーウーウー!ファンファンファン!
警官「と、止まれ! 止まらないと撃つぞ!」
アポロガイスト「はっはっはっ。我々はこの街にとって迷惑な存在というわけだ」
ショッカー戦闘員「イーッ! イーッ!」
ゾロゾロ!
街の人々「ワーッ! キャーッ!」
警官「ほ、本当に撃つぞぉ!」
パン!パン!
戦闘員「イーッ!」
ズバッ!
警官「ぐ、ぐわああ!」
アポロガイスト「ふははは! この世界も大ショッカーの手に堕ちた!」
街の人々「こ、こ、この街にはヒーローはいねえのか!?」
街の人々「誰か、誰か助けてー!」
夏海「私、おじいちゃんがいつもお料理してくれるから、なかなか自分で覚えなくて」
ヴァンプ「だめだよっ、女の子はいつかお嫁に行かなきゃいけないんだから」
夏海「えへへ……」
士「夏ミカンのやつ、すっかりあのおっさんと打ち解けてるな」
ユウスケ「あの人、本当に悪の組織の将軍なんだろうか……」
ウサコッツ「ヴァンプ様~っ!」
ヴァンプ「! どうしたの、ウサコッツ」
ウサコッツ「大変なの! 街が――川崎の街が!」
ヴァンプ「た、大変なことに……!」
1号「どうしますか、ヴァンプ様!? レッドに連絡取りますか!?」
2号「そ、それより3号、お前変身して戦えよ!」
士「……」
ユウスケ「そ、そうだ士、行こう!」
士「……ユウスケ。お前、たまには一人で活躍したいだろ」
ユウスケ「へ?」
士「お前ひとりで行って来い」
ユウスケ「な、なんで!」
夏海「いいから行きましょう、ユウスケ! 士くんには何か考えがあるんですよ」
ユウスケ「あ、ああ……」
カヨコ「ちょっと、アンタ! 他の地域のヒーローさんに縄張り荒らされてるわよ?」
サンレッド「……」
サンレッド「……いーんだよ。俺は別に」
カヨコ「何言ってるの、アンタ、ヒーローでしょ。戦ってきなさいよ!」
サンレッド「……」
サンレッド「もう、ヒーローはやめだ……」
カヨコ「!」
サンレッド「適当に仕事でも探すわ。俺ももう、若くねーしな……」
カヨコ「――バカッ!」
パシーン!
サンレッド「っ!」
サンレッド「カヨコ――」
カヨコ「今まで働いたこともないヒモのアンタが! 今さらヒーローをやめて生きてける訳ないでしょ!?」
サンレッド「……」
サンレッド「……そーだな」
カヨコ「!?」
サンレッド「いつまでもヒモの俺がいたらメーワクだろ。出てくよ」
トボトボ……
カヨコ「ちょ、ちょっと、アンタ!」
バタン!
カヨコ「……バカ……バカッ!」
ギュイイィィン!
怪人「食らえ!」
怪人「ふんっ!」
クウガ「ッ! ハアァッ!」
ブンブン! バシッ!
アポロガイスト「わはははは、クウガ一人で何ができる!」
戦闘員「イーッ! イーッ!」
クウガ「くっ、くそっ……やっぱり俺一人の力じゃ……!」
街の人々「キャーッ!」
街の人々「助けてくれーっ!」
クウガ「士、早く……早く来てくれよ!」
トボトボ
士「よう。ヒーローさん」
サンレッド「! お前……」
サンレッド「……いーのかよ。お前は戦いに行かなくて」
士「それはこっちの台詞だ。お前……この街を守るヒーローじゃなかったのか」
サンレッド「俺は……」
ヴァンプ「そうですよっ、レッドさん!」
サンレッド「!」
ヴァンプ「ハァ、ハァ……私、ここまで走ってきたから息が切れちゃって」
サンレッド「……何しに来やがった。ヴァンプ」
ヴァンプ「レッドさん。こんなことで落ち込むなんて、レッドさんらしくないですよ!」
サンレッド「あ?」
カーメンマン「俺達にどんな目に遭わされても、挫けずに立ち向かってきたじゃないですか」
サンレッド「いや……別に、おめーらに大した目には遭わされてねーし……」
ヴァンプ「宿敵のレッドさんが居ないと、私達も悪事の働き甲斐がないじゃないですか!」
1号「そ、そうですよ! 今まで散々邪魔をしておいて、今更辞めるなんてナシですよ!」
ウサコッツ「レッドー! ぼく、鬼畜じゃないレッドなんて見たくないやいっ!」
ヘルウルフ「レッド、コロス」
タイザ「れっど。れっど」
サンレッド「てめーら……」
カヨコ「アンタ」
サンレッド「! カヨコ……」
カヨコ「――忘れ物よ」
サンレッド「これ……。俺の、バトルスーツ……」
1号「……」
2号「……」
メダリオ「……」
カーメンマン「……」
ヴァンプ「戦ってください、レッドさん」
ヴァンプ「私達は、どんな時でも負けない――無敵のレッドさんが見たいんです!」
サンレッド「……!」
クウガ「――させないっ!」
バッ!
怪人「グオオォ!」
バキィッ!
クウガ「ぐっ!!」
クウガ「く、う……!」
怪人「ふふふ……。終わりだ」
怪人「死ね、ライダー!」
クウガ「っ!」
ガシッ!!
怪人「!?」
怪人「き、貴様は――」
サンレッド「てめぇら。俺の街で何してんだ、コラ……!」
怪人軍団「グオオオォッ」
ゾロゾロ……
サンレッド「生憎ここは俺のシマなんでな。小物がウロチョロしてるとメーワクなんだよ」
アポロガイスト「ふははは! 地元ヒーロー風情が、大口を叩きおって!」
士「――いや。そいつは、違うな」
アポロガイスト「何っ?」
(あの音楽)
士「正義の味方らしくないナリはしていても。こいつは、誰より強いヒーローだ」
アポロガイスト「何だと……?」
士「口ではワルぶってても。こいつは、心の底では誰よりも街を愛し、街の人々の笑顔を愛している!」
士「そんな男が。弱いはずがねえ」
士「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ!」
士「サンレッド。ヒーローの真の力、今こそ見せてやろうぜ」
サンレッド「前置きが長げーよ。だが――」
サンレッド「――悪くねえな。行くぞ!」
シャキィン!
士「変身!」
【カメンライド――ディケーイ!】
サンレッド「装着っ! バトル・スゥ――ツ!」
キラッ!シュバァァァ!
ディケイド「仮面ライダー! ディケイドッ!」
サンレッド「天体戦士! サン・レェェッド!!」
ドカアァァァァン!!
戦闘員「イーッ!」
怪人軍団「オオォォッ!」
【アタックライド――スラァッシュ!】
ディケイド「ハッ!」
ガキィンッ!
サンレッド「うおおおぉぉらああぁぁっ!!」
バキィィィィッ!!
怪人「グアアァァァッ!」
ドカーン!
サンレッド「どうしたどうしたァ! その程度かぁ!」
ズガァァァッ!
怪人「ギャアアッ!」
ドカァーン!
クウガ「つ、強い……!」
アポロガイスト「な、何だ……何なんだ、あの強さは!」
ゾロゾロ!
バキュン!ズキュゥゥン!
戦闘員「イーッ!?」
バタバタッ……
海東「……ふっ」
ディケイド「お前、海東!」
海東「何だか面白いことになってるからね。僕も見学させて頂くよ」
海東「ああ、それとこれ。サンレッドくん?」
ポイッ!
サンレッド「! これは――サンシュート!?」
海東「前にこの世界に来たとき、手慰みに盗み出しておいたのさ。返しておくよ」
サンレッド「失くしたと思ってたら……この野郎!」
戦闘員「イーッ! イーッ!」
サンレッド「食らえっ! サン・シュートッ!!」
ズキュゥゥゥゥン!
戦闘員「イ~ッ!!」
ドカーン!
アポロガイスト「お、おのれ、ヒーローどもめ……!」
アポロガイスト「ガイストカッター!」
ヒュヒュヒュヒュ!
サンレッド「!」
サンレッド「――ハッ!」
バッ!
アポロガイスト「!?」
サンレッド「コロナ・キィィィィック!!」
ズガガガガガガッ!
アポロガイスト「ぐあああぁぁ!」
ザッ!
ディケイド「行くぞ! サンレッド!」
サンレッド「おおっ!」
【ファイナルアタックライド――ディディディディケーイ!】
ディケイド「ハッ!」
バババッ!!
サンレッド「ハアァァァ……」
ディケイド「ディメンションキック! ハアアァァァッ!!」
サンレッド「コロナッ! アタアァァァック!!」
ゴオオォォォォォッ!!
アポロガイスト「ぐおおおおおっ!!」
ドガアァァァン!!
ヨロ……
アポロガイスト「ま、まだだ……私は……この世界にとって……」
ゴゴゴゴゴゴ……
アポロガイスト「どこまでも、迷惑な存在になってやるのだ……!」
アポロガイスト「出でよ! スーパークライス要塞っ!」
ゴゴゴゴゴゴゴッ!!
サンレッド「! あれは……!」
ディケイド「大ショッカーの巨大要塞、か……」
アポロガイスト「ふははははっ! この要塞を操り、貴様らを焼き尽くしてくれる!」
アポロガイスト「スーパークライス! ビィィィム!!」
ズキュゥゥゥゥンッ!!
ディケイド「! 危ねえっ!」
サンレッド「チッ……面倒なモン出してきやがって!」
ディケイド「だが、こっちにも手はあるぜ」
サンレッド「あ?」
【ファイナルフォームライド――ササササンレッド!】
ディケイド「ちょっとくすぐったいぞ」
サンレッド「お、おい!?」
サンレッド「! これは……!」
ディケイド「お前の実力はまだまだこんなもんじゃねーだろ。飛び立て!」
サンレッド「オオオォォッ!」
カッ!
サンレッド「ファイアーバードッ! フォォォォ――ムッ!!」
ギュオオォォォ!!
ヴァンプ「あ、あれは――レッドさんの強化フォーム!?」
カヨコ「あれが……あの人の本当の力……!」
クウガ「す、すげえ……」
1号「お前、見てないで戦ったら?」
サンレッド「ハアァァァッ!」
ズガァン! ドカアァァン!
クライス要塞『ギギギギギギギィ!』
アポロガイスト「くっ! 小癪な……!」
ディケイド「俺も行くか……!」
【フォームライド――オーズ! タジャドル!】
ディケイド「ハッ!」
タ~ジャ~ドル~♪
ディケイド「行くぞ! 二方向から仕掛けるんだ!」
サンレッド「ああっ!」
バッ! ヒュオオォォ!!
アポロガイスト「撃ち落としてくれる! スーパークライス・ミサァァァイル!」
バシュシュシュシュシュ!!
ディケイド「っ!」
サンレッド「うおっ、何だこれ!」
アポロガイスト「ふはははは! スーパークライスミサイルは、一度追尾した敵を決して逃がさん!」
ギュオオォォォッ!
ディケイド「チッ! どうやって攻めれば……!」
サンレッド「ッ! ミサイルが――」
ピキュゥンッ!
バラッ……
サンレッド「!?」
Pちゃん・改『ミサイル・ゲーゲキ。ミサイル・ゲーゲキ』ギュオオォォ!!
サンレッド「あいつ!」
ヒュオオォォォォッ!!
ゲイラス「レッドさん! ミサイルはこっちで引き受けます!」
モスキー「レッドさんは、本体の破壊に集中してくださいっ!」
サンレッド「お、お前ら……!」
ガメス「かかって来い、クライス要塞のミサイル!」
ドルゴン「フロシャイム翼の会の力を見せてやる!」
ギュオオォォォォ!!
街の人々「キャー!」
ガッ!
戦闘員「イッ!?」
アーマータイガー「ウオオォォ! 俺達の街を荒らさせてたまるかっ!」
メダリオ「溶かすぞ、てめぇらっ!」
カーメンマン「全員まとめて呪ったろかぁー!」
ウサコッツ「僕達以外に、この街で悪の存在は認めないからねっ!」
デビルねこ「ぼ、僕も戦うぞ!」
にょきっ!
ヘルウルフ「大ショッカー。コロス」
クウガ「よ、よおし、俺も……! 超変身ッ!!」
バッ!!!
ディケイド「ハアアアァァッ!」
バシュゥゥゥ!
サンレッド「ファイアアアァァ! ブロォォォォッ!」
ズガアアァァァ!!
クライス要塞『ギギギギギィィィィィ!!』
ドカァン! ドカァン!
アポロガイスト「お、お、おのれおのれおのれぇっ! スーパークライスビィィィィム!!」
ズキュウゥゥゥゥウゥン!!
ディケイド「無駄だっ!!」
サンレッド「太陽の戦士に――そんなものが効くかアァァァ!!」
ギュオォオォオ!!
サンレッド「アアァァァァ!」
ゴオオオォォォ!!
【ファイナルアタックライド――オオオオーズ!】
ディケイド「プロミネンスドロップ! ハアアアァァァッ!!」
サンレッド「ファイアーバードッ! アタアァァァァック!!」
キュウン……ズガアアアァァァァァッ!!
アポロガイスト「ぐ……がああああああっ!」
ディケイド「――はっ」
サンレッド「ふっ」
スタッ……
街の人々「ありがとー! サンレッドーっ! 仮面ライダーっ!」
街の人々「ありがとぉー!」
ザワザワ……
ディケイド「どうだ。こういう喝采、ヒーローっぽいだろ」
サンレッド「……ハッ。ガラじゃねーんだ、こーいうの」
タタッ……
ヴァンプ「レッドさーん!」
カヨコ「あんたーっ!」
サンレッド「バーカ。俺はいつでも強えーんだよ」
ヴァンプ「レッドさん! 私、感激しました! やっぱりレッドさんは永遠のヒーローです!」
サンレッド「……お前……」
サンレッド「……ふっ。よせよ。ガラじゃねーっつってんだろ」
ヴァンプ「くっくっくっ……。そうだったな、サンレッド」
ヴァンプ「貴様がヒーローとして再起した今! 今度こそ我々の手で貴様を血祭りに上げt」
サンレッド「うるせーよっ」
パコッ!
ヴァンプ「いてっ!」
サンレッド「うるせー。このヤロ」
がやがや……
士「……これで、この世界も救われた、というわけか」
ユウスケ「よかったよかった! 一件落着だな、俺も頑張った甲斐があったよ」
夏海「ユウスケは何もしてないじゃないですか」
ユウスケ「したよ! 変身したし戦ったよ、俺! 見てないの!?」
海東「士ぁ。乗ってくかい?」
ドルン!ドルン!
士「海東。何だお前、そのバイクは」
海東「そこのバイクショップで売りに出されててね。なかなかいいお宝だと思うけど」
士「ハッ。勝手にしろ」
ウサコッツ「わーい! ごはんごはんー!」
サンレッド「いいなヴァンプ。俺にも食わせろよ」
ヴァンプ「いいですよー、カヨコさんも来ますよねっ」
カヨコ「じゃあ、お呼ばれしちゃおうかなっ」
がや……がや……
――天体戦士サンレッド。これは、神奈川県川崎で繰り広げられる、
ヴァンプ「ところでレッドさん、次の対決の日取りですけど――」
サンレッド「お前なー、たまにはゆっくり休ませろよ! 久々に全力出したんだから!」
ヴァンプ「レッドさんが力を出し切って弱ってる時だから狙うんじゃないですか!」
サンレッド「はっ。おめーらなんかにゃ、寝ながらでも負けねーよ」
ヘラヘラ
――善と悪の、壮絶な戦いの物語である!
(おしまい)
「カードのモンスターが実体化!?」
「それが貴様の龍のカードか。だが、俺のしもべには遠く及ばぬと知れ!」
「デッキは要らねえ。俺の存在自体が最強の切り札だからな」
「ディケイド! 貴様のレアカードも俺が頂く!」
「相棒!」
「行くよ、もう一人のボク!」
次回、『決闘者の絆』
――全てを破壊し、全てを繋げ!
途中でサザエさん編について聞かれましたが、今まで書いたものは↓のサイトでご覧頂けます。
http://www.geocities.jp/hibikigaiden/
SSシリーズの他、同じくディケイドが様々な世界を巡る「figma劇場」
という作品もありますので、
気が向いたら見てみてください。
それではー。
ムキエビ先輩の大活躍は見られなかったか
Entry ⇒ 2012.08.01 | Category ⇒ 仮面ライダーSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
望「千両の花火、寝てみる乞食かな」
ピーヒャラドン
奈美「みんなで、夏祭りに来ています」
あびる「あ、先生だ」
望「おや、皆さんお揃いで」
千里「先生も花火を見に来たんですか?」
望「花火?」
晴美「えぇ、この坂道からだと、寝ながら見れるんですよ」
望「なるほど、坂で寝ながら……それはまた、なかなか無精な見方ですね」
奈美「もうすぐ始まりますから、先生も一緒に見ませんか?」
望「いえ、私は交にりんご飴でも買って帰ろうかと」
奈美「あ、じゃあついでに焼きそば買って来て下さいよ」
望「……何で私が買いに行かなければならないんですか」
奈美「良いじゃないですか、ついでなんですから」
望「買ってきましたよ」
奈美「わーい!いっただっきまーす!」
望「……」
奈美「ん?なんれふは?」
望「あの、立て替えた分のお金を」ひゅー…どーん!!
奈美「あ、始まった!」
どーん!ぱらら……
どーん!ぱららら……
望「立て替えた分のお金を払っ」どーん!
奈美「きれーい!」
望「……」
晴美「ん?千両花火?」
加賀「はっ!す、すいません!何でもないです!」
奈美「ん?今、誰か何か言った?」
望「『千両の花火、寝て見る乞食かな』」
奈美「はぁ?乞食呼ばわりとかちょっとヒドくないですか?」
望「いえ、私が言ったわけでは……」
加賀「すいません!すいません!」
千里「でも、食事を乞うたんだから、間違ってはいないじゃない。」
奈美「払う気はあるから!」
望「千両の花火、寝て見る乞食かな。ことわざではなく川柳ですね」
望「『千両もの豪奢な花火を横になって見物できるんだから、乞食だって中々優雅な身分じゃないか』みたいな意味です」
奈美「ふーん…?」
奈美「うーん……千両の花火って、いまいちピンと来ません」
望「そりゃ、お金のかかった大きな花火なんでしょう」
奈美「それくらいはわかりますけど、昔と今じゃやっぱり違うじゃないですか。価値観とか」
望「はぁ」
奈美「だから、現代風に直すとどんな感じですか?」
奈美「!! 浦安市民優雅!っていうかずるい!!」
晴美「分かりやすいんだ、それ」
千里「ちなみに、晴美にわかりやすく言うと『予備分をちゃっかり持ってく印刷所かな』とか。」
晴美「!! 印刷所羨ましい!っていうかずるい!!!」
あびる「分かりやすいんだ、それ」
奈美「あっはい、払いますよ。えーっと、お金お金……あれ、足りない」
望「……」
奈美「ちゃ、ちゃんと払いますから!明日!」
まとい「待って下さい先生。彼女が食を乞うのも無理はありません」
まとい「何故なら、今私たちがいるこの坂の名は、乞食坂だから!」
望「乞食坂!?」
まとい「一応、実在する坂道です」
望「会計まとめて払っておいて自分のポイント貯める乞食!」
望「円高に乗じて通販でドル払いする乞食!」
望「半額シール貼られた傍からお惣菜買う乞食!」
望「どこもかしこも乞食だらけ!!」
麻菜実「待って下さい。私、それよくやってますけど、乞食とは違います」
望「大草さん」
麻菜実「それは財テクですよ。そういう事は、細かいことから重ねていかなくちゃ」
望「なるほど。では逆に言えば、乞食は財テクのプロですね」
麻菜実「ん……まぁ、そうなりますね」
望「どこもかしこも、財テクのプロだらけです!!」
・アフェリエイトサイト設置する財テクのプロ
・友達の家にタダ酒飲みにいく財テクのプロ
・アニメを違法視聴する財テクのプロ
・無職で親のスネかじる財テクのプロ
・おもしろツイートをパクる財テクのプロ
・外国人なのに参政権を求める財テクのプロ
・昔の戦争を言い訳に金ゆする財テクのプロ
・パンダを押し付けて金ゆする財テクのプロ
・国民の税金で保護を受ける財テクのプロ
・国民の税金で刑期を謳歌する財テクのプロ
・国民の税金で生活し御公務をなさる財テクのプロ
・国民の税金貰って、税金上げる仕事をする財テクのプロ
・民間企業の仕事しないポストに下ってくる財テクのプロ
・ミニネームで原作者分の給料貰ってた財テクのプロ
あびる「わざわざ和らげなくても普通に乞食でいいんじゃ?意味通じ辛くなるし」
奈美「やっぱり怖いんじゃない?右とか左とか絡むと」
望「えっ?いや、それは……」
乞食「何かあるだろ?いい服着ちゃってぇ」
わらわら
乞食「何でもいいから何かくれよぉ」
望「あげるものなんてありません!」
まとい「先生の金持ちの匂いを嗅ぎ付けて、乞食達が集まって来ました」
わらわらわらわら
「「何かくれぇ、何かくれぇ」」
望「ちょっ……いくらなんでも多すぎます!」
芽留「……」
乞食「ツインテール片方くれよぉ、片方ならいいだろ?」
芽留「……」
件名:[]本文:[片方なら大丈夫って腎臓かよ!やらねーよコジキ!]
わらわら
カエレ「な、なんだよ?」
乞食「パンツ見せてくれよぉ」
カエレ「ハァ?見せるわけねーだろ!?」ぴらっ
あびる「見せてんじゃん」
乞食「何かくれぇ、何か……ん?」
マ太郎「……」
乞食「……少しだけど、分け前やるよ」
マ太郎「マイドアリー!」
ほわーん
乞食「俺のもやるよ」
乞食「俺も」
マ太郎「マイドアリ!」
奈美「マズいよ!早く坂を下らなきゃ!」
望「待ちなさい!この坂は乞食だらけなんですから、下り切るころには尻の毛まで毟られます!」
奈美「じゃあ、どうすればいいんですか?」
望「横道を抜けて、別の道を下りましょう」
たったったっ
望「別の道です……少々暗いですが、乞食は居ないようですね」
あびる「でも、下るってことはまた別の坂なんじゃ」
晴美「うん。暗闇坂って書いてあるよ」
望「暗闇坂…?ダメです!心の闇が出ます!」
千里「何よそれ!じゃあ、合羽坂にはカッパが出て、スペイン坂にはスペイン人が出て、桜坂には福山雅○が出るとでも言うんですか!?」
望「乞食坂に乞食が出たんだから、それらが出ない道理はありません!」
あびる「いや、福山雅○は出ないでしょう」
晴美「乞食がもうこっちまで来てます!」
望「早く逃げなければ…!」
千里「もう、向こうの坂でいいから、一気に駆け下りましょう。」
望「何の坂か分からないのにですか!?」
千里「仮に何かが出ても、全力で走れば振り切れます!」
奈美「全力で!?」
望「とんだ全力坂!!」
千里「いいから、さっさと行きますよ!」
だだだだだっ!
┌─┐
│幽│
│霊│
│坂│
└─┘
望「幽霊坂って……何か憑いたらどーする!?」
(いやだなぁ、誰にも憑いてませんよ)
望「……今、何か言いました?」
千里「何も?」
あびる「誰も何も言ってないよ」
望「それならいいんですが」
どっさり
奈美「マリアちゃんすごい荷物」
マ太郎「慌てる乞食、貰い少ないヨ」
おわり
┌─┐
│合│
│羽│
│坂│
└─┘
カエレ「……」そわそわ
あびる「合羽坂でも、カッパは出ないよ」
カエレ「え!?……き、期待させんなよ!!」
おわり
お疲れ様でした、ありがとうございました。そして、すいませんでした
……とは言ったものの、全然人がいなかった
毎週書いてたのはやっぱり自意識過剰義務でした。調子に乗ってすいませんでした
次なんてありますん。期待しないでください
……では皆さん、また来世で会いましょう。さようなら
マジ乙
Entry ⇒ 2012.08.01 | Category ⇒ 版権物SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
竜華「いたずらごころ猫の手ほえるレパルダスや」
竜華「ふふん、すごいやろ。相手は手も足も出んっちゅう寸法や」
セーラ「もしかしてこのパーティでインハイ出る気か?」
竜華「当然や。これで優勝はウチらのもんや」
竜華「は? なんでや、対策さえされてへんかったら……」
セーラ「インハイはランダムマッチとちゃう、フレンド戦やで」
竜華「だからなんなん?」
セーラ「フレンド戦は時間制限がないんや」
竜華「あっ」
セーラ「どんだけ粘ろうとあんたのPPが尽きて負けや。
それに神速持ちのポケモンなんかごろごろおるやろ」
竜華「ああー、そうか……ええ作戦やと思ったんやけどなあ」
セーラ「だいたいそんな勝ち方しても恥ずかしいわ。
正々堂々勝負せいや」
竜華「そやなあ、はーあ」
セーラ「アホやなあ、竜華は……」
怜「…………」
竜華「怜ー、気分なおしに対戦しよー」
怜「私今ポケウッドやってるから」
そんなしょうもないもんやってたらアカンで」
怜「別にしょうもなくないわ、面白いで」
竜華「ダァホ、ポケモンは対戦ツールやで。
対戦以外の要素は全部ゴミや、不要や。蛇足なんや」
怜「はあ」
竜華「怜もポケモン対戦するためにこの部活入ったんやろ」
怜「私は皆で楽しくポケモンやれたらいいなあって」
竜華「甘い、甘いで怜。ポケモンは遊びやないんやから。
ポケウッドみたいなどうでもええもんやってる場合とちゃうで」
怜「えー、でもポケウッドでスターになったポケモンは星がつくんやで。
かっこええやろ」
竜華「星がつくからどないやっちゅうねん。ステータスが上がるんか?
努力値が上限突破するんか? 個体値が6Vになるんか? 高乱数引く確率が上がるんか?
技を急所に当てられんようになるんか? 流星群を3回連続で外さんようになるんか?
混乱やメロメロで行動不能になる確率が下がるんか? 違うやろ? 何も意味あらへんねん。
ポケモンにつく星なんかマーキングだけで充分や」
怜「何をいうてんのか分からへんわ」
怜「でも私、対戦用のポケモン全然育ててへんで」
竜華「そうなん? ちょっと見してみ」
怜「はい」
セーラ「ウルガモス、コジョンド、オノノクス……強いのいっぱいおるやん」
怜「でもそれただ適当に捕まえてレベル上げただけやし。
それやと強いポケモンにはならへんのやろ?」
セーラ「まあ、そやな」
竜華「なんやなもう、ポケモン買って対戦やらへんって……
何のために買ったんか分からんなあ」
セーラ「そこまで言わんでも」
怜「うーん、じゃあ対戦用のポケモン育てるわ……
どれが強いかとか教えて」
竜華「あんた、確かブラック2やったな」
怜「うん」
竜華「他のソフトは持ってへんの?」
怜「ブラック1は売ってしもたし、金銀リメイクは失くしてしもた」
それやったらラティオスとかクレセリアとか捕まえたらええわ」
怜「伝説のポケモンってバトルで使ってええの?」
竜華「なんや、そんな初歩的なことも知らんのかいな。
そのへん歩けば出てくるような伝説系は使ってもええねん」
セーラ「雑な表現の仕方やな……」
竜華「……まさかクレセリアもラティオスも、
厳選もせずに捕まえちゃったとか言うんとちゃうやろな」
怜「いや、まだ捕まえられてへんねん。
ラティオスをダイブボールで、クレセリアをヒールボールでゲットしようとしてんのやけど
なかなか上手くいかんでなあ」
竜華「そんなしょうもないことこだわらんでええわ!」
怜「大事なとこやで」
竜華「ボールなんかどうでもええねん、あんたマスボ持っとるか?」
怜「マスターボールはコバルオンとビリジオンに使ったよ」
竜華「あ、そう……じゃあマスボ1個分けるわ。
ついでに性格固定用にシンクロ持ちのポケモンも送るからこれでラティオス厳選せい」
怜「えー、マスターボールでラティオス~? なんかイメージ合わんわ~」
竜華「よっしゃ、じゃあそれ使うてさっさとラティオス厳選しいや」
怜「はいはい……えーと、夢の跡地夢の跡地」
セーラ「俺はラティオスよりラティアスのほうが好きやなあ」
怜「あ~、ラティアスも可愛いやんな~。映画は感動したわ~」
竜華「やかましい、無駄口叩いてんと厳選に集中せい!」
怜「竜華は見たことないの? 水の都の護神」
竜華「見とらんわ。ジラーチより前のポケモン映画なんかカスや」
怜「えー、そうかなあ」
セーラ(ジラーチから映画商法が始まったんやったな……)
竜華「で、どや? ラティオス捕まえたんか?」
怜「うん、性格もちゃんとおくびょうやで」
竜華「ステータスは?」
怜「えー……上から188、116、115、183、155、170」
竜華「ゴミやな、やり直しや」
セーラ「お前はジャッジさんか……」
竜華「は? これくらいポケモン好きなら誰だってできるやろ」
セーラ「種族値でポケモン当てるのはようやるけど実数値は……
しかも50とかじゃなく68っていう中途半端なレベルで」
竜華「うるさい、この程度はうちの部活の必修科目やで」
怜「えーと、リセットしてやり直したらええの」
竜華「そや、ちゃんと戦う直前にレポート書いたか?」
怜「そんなん昔からの常識やわ。伝説系と戦う前はレポートってな。
……よーし、またラティオスとご対面や」
竜華「今度こそ良い個体引きや」
怜「よし、捕まえた」
竜華「ステータスは?」
怜「えーと……上から205、147、133、200、171、175」
セーラ「おおー、さっきよりええ数字やんか」
竜華「なにそれ、ちょっとおかしくない? 性格ほんまに臆病か?」
竜華「なんや、ゴミ性格やないか。リセットや」
怜「ええ~、でも可愛いで。てれやさんのラティオスって」
竜華「ダァホ、何の能力にも上昇補正かからん性格に何の意味があんねん。
がんばりや、すなお、てれや、まじめ、きまぐれ、
何でこんなゴミ性格が5つもあんのかホンマに理解に苦しむわ!
RSの時代からゲーフリに要望出しまくってるけど全然改善されへん!
ホンマに厳選の邪魔やわ、こんな性格!!」
怜「なんかごめん」
セーラ「ゲーフリに要望ってお前……」
竜華「ほらっ、怜! とっととリセット、やり直しや!」
怜「えー。私このラティオス育てるわ~」
竜華「はあ!? 何を世迷言を言うとんねん!
そんなゴミみたいなラティオスどうしようもないわ、捨てえ!」
怜「あれや、出来の悪い子ほど可愛いって言うやろ」
竜華「アホ、出来の悪いポケモンに何の存在価値があんねん!
良い性格で良い個体じゃないと育てる意味なんかあらへんのや!
それが分からんのか!」
怜「あー、もう分かった分かった……捕まえなおせばええんやろ」
竜華「はあ? じゃあ対戦以外の何が楽しいんか教えてや。
ミュージカルはつまらんし、ポケウッドも面倒なだけやんか」
怜「うーん、そやなあ……あっそうや、フィーリングチェックしようや」
竜華「ふぃ、フィーリングチェック?」
怜「なんや、知らんのか? Cギアの赤外線通信で出来るんやで。
自分と誰かの相性をチェックできるねん」
竜華「ほ、ほーん…………」
怜「竜華、一緒にやろうや」
竜華「や、やらへんわそんなアホみたいなもん!」
セーラ(めっちゃやりたそうやないか……)
怜「しゃーないなあ……じゃあセーラ、やろ」
セーラ「おう、ええでー」
竜華「…………」チラッチラッ
怜「赤外線通信完了~」
セーラ「リズムに合わせて画面をタッチや~」トントントトン
セーラ「一緒に旅に出たらいいってよ」
怜「ええな~、旅行」
竜華「お、終わったんか? そんなしょうもないことやってんと
さっさとラティオスの厳選やり直さんかい!」
怜「はいはい、わかったって……あっ」
竜華「なんや」
怜「フィーリングチェックの前にレポート書かれちゃったから
ラティオス捕まえる前に戻れんようになってしもたわ……」
竜華「…………………」
セーラ「あはは、残念やったなあ」
怜「でもこっちとしては結果オーライな感じや。
ラティオスとミュージカルやろおーっと」
竜華「やめい!!」バンッ
怜「な、なんや」
竜華「じゃあもうそのラティオスでかまへんわ!
腐っても600族やからな、少々性格クソでもなんとかなるわ」
竜華「うん、もうそれでええからはよ努力値振りぃ」
怜「えー、努力値ー……?」
竜華「なんや、まさか努力値知らんとか言わへんやろな」
怜「知っとるよ、同じポケモン何百体も倒すんやろ?」
竜華「いつの時代のポケモン知識やねん!
今はそんな手間かからんわ、ポケルスにパワー系があればすぐや。
アベニューもあるしな」
怜「アベニューってジョインアベニュー?」
竜華「そうや、知ってるやろ」
怜「知ってるけど、そこでどうやって努力値ふるん」
竜華「道場があるやろ……まさか道場のランク上げてへんとか言わんやろな」
怜「道場なんか建ててへんわ」
竜華「はあぁぁ? 道場建てんで何を建ててんねん!」
怜「片方にクジ引きやさん4軒、もう片方に花屋さん4軒建ててるねん。
ほら、竜華のソフトの主人公もお店やってるで」
竜華「アホか、なんでそんなアホみたいな使い方してんねんアホ!!」
セーラ「ああ、木の実ジュースって昔はちょっとしたレアアイテムやったのに
疎まれる存在に変わってしもたな……」
怜「昔からのファンとしてはちょっと悲しいな」
竜華「やかましいわ、アホなこと言うてんとクジ引き屋なんか全部潰してまえ!
ほんでさっさと道場と保育所作らんかい!」
怜「えー、でもまだマスターボール当ててへんし~」
竜華「当たるか、そんなもん!」
セーラ「まあまあ、アベニュー使わんでも努力値は振れるやろ」
怜「そうやそうや。よう知らんけど」
竜華「ったく……分かったわ、じゃあアベニューは見逃しといたるから、さっさと努力値振るんやで」
セーラ「努力値の振り方は知ってんのか?」
怜「知ってるで。まずリゾチウムとかあげるんやろ」
竜華「まあ怜でもそれくらいは知ってるか」
怜「マックスアップ、タウリン、ブロムヘキシン、リゾチウム、キトサン10個ずつ……
あ、もう使っても効果ないって」
竜華「うおおおおおおおおおおおい!!」
ぜんっぜん分かっとらへんやないかい!!」
怜「え、この基礎ポイントってゆうんが努力値のことやろ?」
セーラ「まあ、それはそうやけどな」
竜華「ええか!? 努力値の全体の上限は510、ステータスごとの上限が255や、
普通は伸ばしたい2つの能力に特化させて努力値振るもんや!
そんでドーピングの薬は一回に付き10上げられるけど100までしか上げられへん、
全部使えんようになるまでやったら全部100で均等化されるだけやろアホ!!」
怜「え、え、え? 何? よう分からん」
セーラ「竜華……もっと分かりやすく説明したれよ」
竜華「はあ、はあ、はあ……まさか怜がこんな初心者やと思わんかったわ」
怜「ポケモンの育成って難しいんやなあ、私には無理やわ。
ミュージカルやろっと」
竜華「ミュージカルはもうええ! 努力値振り直しや、木の実持っとるか?」
怜「木の実ジュースなら山ほどあるけど」
竜華「アホ、努力値下げる木の実や。ちょっと見せい」バッ
怜「あっ」
竜華「なんや、しょぼい木の実ばっかりやんか」
竜華「またしょうもないことしよってからに……
努力値下げられへんのやったら育成しなおせへんやんか」
怜「じゃあもうええやろ、私にはそういう廃人プレイは向いとらんねん。
対戦だけがポケモンの楽しみとちゃうからな」
竜華「アホ、じゃあインターハイどないすんねん。
あんたに対戦覚えてもらわんと……」
怜「他にも部員おるやろ」
竜華「ウチはあんたの1ターン先を読む能力に賭けとんねん。
それさえあったらあんたは無敵や。あとは対戦のいろはさえ覚えたら」
怜「えー、メンドーやな」
竜華「そんなすごい力あんのに発揮せえへんのは勿体無いやろ。
な、うちと一緒に全国行こうや」
怜「嫌やって、私には対戦向いてへんって言うてるやん」
竜華「向いてるかどうかはやらんと分からへんやろ!」
怜「向いてへんと思うけどなあ……じゃあ一回対戦してみる?」
竜華「うん、やるやる! そのかわり手加減はせえへんからな!」
セーラ(露骨に機嫌良うなったな……)
怜「別になんでもええよ」
セーラ「ほー、怜のパーティなかなかやな」
怜「別にまともに育ててへんし、弱いと思うで」
竜華「よし、選出完了。あんたもはよ決定しいや」
怜「ああ、選ぶだけ選んで決定すんの忘れてたわ……ポチッとな」
りゅうかvsトキ
トキはカイリューを繰り出した
竜華「ふっ、カイリューか。こっちはマニューラや」
怜「マニューラって何タイプやったっけ……まあええか」
竜華(まあマルスケが厄介やけど、ねこだましで潰せるし……
さっき見た時に半減実もバッグになかった。ここは楽に突破できるな)
マニューラのねこだまし
相手のカイリューのドラゴンクロー ゴッゴッ
マニューラは倒れた
竜華「あ、あれっ!?」
しかし楽しそうだ
竜華「そ、そんな……マルスケ一辺倒の裏をかいた精神力カイリューやと……?
こんな高度なテクニックを使ってくるなんて……」
セーラ「ただ怜が初心者なだけやろ……」
怜「なんやねん、マルスケって。それよりはよ次のポケモン出し」
竜華「くそ、ここは慎重にいかんとアカンな……」
ゆけっ、ローブシン!
怜「ローブシンってたしか格闘タイプやろ。
飛行タイプに格闘タイプ出すって、竜華もたいがい初心者くさいな~」
竜華「アホ、んなことはローブシン倒してから言い!」
相手のカイリューのぼうふう
効果は抜群だ
ローブシンは混乱した
竜華「やばい、ちゃんと動いてやローブシン!」
ローブシンのれいとうパンチ
効果は抜群だ
竜華「た、耐えたやと? どんな努力値の振り方しとんねん!」
怜「危なかったわ~。よし、反撃やでカイリュー」
竜華(まあええわ、この程度ならマッハパンチで持ってける!)
ローブシンは混乱している
バシッ わけもわからず自分を攻撃した
竜華「ああっ、こんな時にぃぃぃっ!!」
怜「はっはっはー、運はこっちに味方しとるようやな。
カイリュー、ローブシンにとどめの攻撃やー!」
相手のカイリューのはかいこうせん
ローブシンは倒れた
セーラ「破壊光線ってお前……ロマン派やな」
怜「え? 破壊光線最強やろ」
竜華「く、くっそう……この程度の奴に2タテされるとは……」
怜「ほらほら竜華、最後の1匹はなんや」
ゆけっ、ハッサム!
怜「ハッサムって虫と鋼やったやんな? 弱点なんやったっけ」
竜華(怜のパーティに炎ポケモンはおらん……これでいけるはずや!)
相手のカイリューは攻撃の反動で動けない
怜「あれ? 相手を倒したら反動ないんとちゃうの?」
セーラ「それは初代だけやで……」
怜「そうやったっけ」
ハッサムのバレットパンチ
相手のカイリューは倒れた
竜華「はっはは、怜、これがウチの実力や! どや!」
セーラ「2体も倒されてるくせにドヤ顔ってカッコ悪いで……」
竜華「ほら、はよ2体目出しや!」
怜「うーん、ハッサム倒せるのはどっちのポケモンやろ」
竜華「こっちのハッサムは攻撃2段階上がってるからな、やわなポケモンじゃ受けきれんで」
怜「じゃあHP高い方にしよっと」
トキはソーナンスを繰り出した
竜華「ソーナンス……やと……?」
いや、こっちは攻撃力上がってるし一発で落とせるはず……
しかし怜のことやから何をやってくるか分からんな)
怜「このソーナンスな、マボロシ島で捕まえたやつを進化させてん」
セーラ「へー、マボロシ島ってルビサファのアレか? よう行けたなあ~」
怜「その時の記念のソーナンスやでー」
竜華(マボロシ島に行ったやと!? ウチなんかルビー・サファイア・エメラルドの3本を
プレイ時間カンストするまでやっても行けへんかったっちゅうのに……!)
セーラ「よう考えてみたら、怜とソーナンスってめっちゃ相性ええなあ。
相手が何をしてくるか読んでから技を選べるんやし」
怜「うん、このソーナンスのおかげでPWTも余裕やで」
竜華(怜には1ターン先を読む能力がある……うかつには動けへんけど……
いや、ここは大丈夫なはずや……力押しで倒しきれる!)
ハッサムのむしくい
相手のソーナンスはきあいのタスキで持ちこたえた
相手のソーナンスのカウンター
ハッサムは倒れた
竜華「あっ…………」
竜華「う、嘘や……対戦考察Wikiにはタスキ型なんか……」
セーラ「結局怜の勝ちか」
怜「なんや、大口叩いてた割に大したことないやん」
竜華「ち、ちゃう! 今のは運が悪かったんや!
カイリューの特性がマルチスケイルやったら、ローブシンが混乱してへんかったら、
ソーナンスの持ち物がきあいのタスキじゃなかったら勝ってたんや……」
セーラ「そんなこと言い出したらキリないやろ」
怜「そうやで竜華……なんで負けたんか分かるか?」
竜華「わからへん、ウチの戦略は完璧やったのに……」
怜「おまえがポケモンたちへの信頼と愛情を忘れとるからや!
それではどんなにがんばってもトップにはたてへんで!」
竜華「と……怜…………!!」
怜「ま、頑張って鍛え直しや……」
竜華「分かったわ、その時はまた……相手してや」
怜「気が向いたらな……」
セーラ「なんやこの茶番」
怜「まあ頑張って。私は出えへんから」
竜華「なんでやな、一緒に全国行こうや。
対戦して分かったけど怜にも素質あるって」
怜「嫌やわ、めんどくさい。
私は好きなポケモンと一緒にポケウッド極めるわ」
竜華「そんなん極めたかて何ともならへんやんか~」
怜「星がつくねん星が」
竜華「いらんわー、そんなもーん」
怜「もう、私に構ってんと竜華は自分でポケモンやってりゃええやろ」
セーラ「そうそう、楽しみ方は人によって違うんやからな」
怜「今の時期、他の高校も鍛えまくっとるやろ。
ぼさっとしてたら知らんうちに追いぬかれてまうで」
竜華「おお、そやな……今年こそあの白糸台を倒して優勝や」
セーラ「白糸台も今頃はみっちりポケモン漬けやろなあ」
怜「白糸台の人とミュージカルやりたいなあ」
セーラ「あの人らはそれこそ対戦にしか興味ないやろ……」
菫「なんだよいきなり……」
照「ほら、こっち向いて」
菫「DSで撮るのか? どうするんだ?」
照「ライブキャスターのミニゲームで顔写真を使えるから」
尭深「弘世先輩の顔を割りまくっちゃいますよ」
菫「先輩の顔をそんなことに使うな! 自分の顔でやれ!」
照「大丈夫だ、淡の顔も使ってる」
淡「いつの間に撮ったんですか……ていうかインハイに向けての練習はいいんですか?」
菫「うるさい、もうちょっとでメダルをコンプできるんだ。邪魔するな」
誠子「うーん、フォルム違いコピペロス出ないな~」ウロウロ
淡「この部活入ったの失敗だったな」
照「そうだ、ちょっと考えついたんだがいたずらごころ猫の手ほえるレパルダスってどうだろう」
淡「バカじゃないですか」
お わ り
一人フェスミッションむなしいです
おツ
また書いてね
Entry ⇒ 2012.08.01 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
亦野「おい、そこのあんた」 渋谷「ひっ」
亦野「おい、あんた」
渋谷(怖い……だれか助けて……)
亦野「おーい、聞こえないのか?」
渋谷(逃げなきゃ、このままじゃ殺される……!)
亦野「……って大丈夫か、顔が真っ青だぞ?」テヲノバス
渋谷「ひっ!」ジョバアア
亦野「……え?」
亦野「えええ!? ちょっとあんたなんで突然もらして」
渋谷「……ないで」
亦野「え?」
渋谷「殺さないでください……何でもしますから、命だけは……」ポロポロ
亦野(なんだこの状況は……あたしが何したっていうんだ……)
渋谷「ひっ……」
亦野「何もしないから、落ち着いて」
渋谷「あ……」
亦野「平気? 立てる?」
渋谷「あ……その……」
亦野「ん、無理しなくていい。とりあえずシャワー室行こう。持ち上げるよー?」
渋谷「あ、服汚れちゃう……」
亦野「いいっていいって」ヒョイ
渋谷(お姫様抱っこ///)
ロシアの暗殺部隊にいましたって言われたら信じる
渋谷「……///」
亦野(き、気まずい……)
渋谷(は、恥ずかしい……こんなとこ誰かに見られたら……)カアァ
亦野「あー、そんな周り気にしなくても大丈夫だよ。絶対見つからないから」
渋谷「え? それはどういう……?」
亦野「い、いや、ほら、あたしって運がいいんだ! だから平気だってことだよ! あは、あはは」
渋谷「は、はあ……」
亦野「そ、そういえばさ! まだ名前聞いてなかったね! あたしは亦野誠子。1年。あんたは?」
渋谷「私は1年の渋谷尭深です……」
亦野「そう、渋谷さんって言うんだ。いい名前だね。」
渋谷「あ、ありがとうございます……」
亦野「あーそうだ、同い年だし敬語はなしでいこう。いいよね?」
渋谷「は、……うん///」
シャアアアアアアアアア
渋谷「ふう……」ガチャン
亦野「ん、終わった?」
渋谷(うわあ、筋肉すごい……格闘技とかやってるのかな……)
亦野「それにしても……ほほう」
渋谷「あ、あの、あんまり見ないで……」
亦野「おっとすまんね。立派なおもちをお持ちだからついつい眺めちまった」ドヤア
渋谷「……///」カアァ
亦野「(スルーされた……)まあまあ、女同士だし恥ずかしがることもないだろう。それより、着替えそこに置いといたよ」
渋谷「ありがとう……ってこれは、スパッツ?」
亦野「あー、すまん。さすがに予備の下着は持ってなかったんだ。すまんがあたしのスパッツで我慢してくれ。」
渋谷「う、うん……(亦野さんのスパッツ直穿き///)」
亦野「あ、もしかしてパンツ穿いてない人だった? 最近じゃパンツ穿いてない人のほうが多いもんねー」
渋谷「わ、私はちゃんと穿いてる!」
渋谷「なに?」
亦野「えーと、その、なんだ、なんで急に漏らし……」
渋谷「~~~///」カアァ
亦野「あーすまん、デリカシーに欠ける質問だったな。忘れてくれ」
渋谷「うう……」
亦野(この子かわいいなあ)
亦野「うん?」
渋谷「亦野さんが怖かったから……」
亦野「あー……」
渋谷「あ、あのごめんなさい……」
亦野「いや、いいんだ。よく言われるし。まあ、目の前でお漏らしされたのは初めてだけど」
渋谷「うう……///」
亦野(かわいい)
渋谷「あ、私も……」
亦野「お、渋谷はどの部活を見に行くんだ?」
渋谷「麻雀部を……」
亦野「おお、私も麻雀部だ。」
渋谷「えっ……」
亦野「ん? どうした?」
亦野「ははは、それもよく言われるんだけどさ、あたしはそんなに運動神経よくないんだよ。」
渋谷「そうなんだ……」
亦野「あたしは麻雀部に入部するつもりだけど渋谷も?」
渋谷「うん……」
亦野「そっか、それじゃこれからは毎日一緒にいられるな」
渋谷「っ……!? そ、そうね……///」
亦野「って、なに赤くなってんだ?」
渋谷「な、なんでもない、そんなことより早く行こう……///」スタスタ
亦野「あ、待ってくれよー」
ガラッ ザワザワ ヒッ アノヒトコワイ タダモノジャナイワ ナグリコミ? ニワカハアイテニナランヨ
菫「ん? どうした? 騒がしいぞ」
モブ「あっ、弘世先輩! 大変です!」
菫「落ち着け、何があったんだ」
モブ「こ、殺し屋が来たんです!」
菫「はあ?」
モブ「本当なんです! 先輩も見ればすぐ……ひっ!」
菫「おい、どうした」
モブ「せせせ先輩、う、うし、後ろ……」
菫「後ろ? 後ろに何が……ってうわああああああああ!!!」
亦野「あのーどうしました? そんなに驚いて」
亦野「あのーよろしいでしょうか?」
菫「ななな何か用かな? うちは麻雀部だぞ? 道場はあっちだ」
亦野「いやいや、道場と麻雀部の部室間違えたわけではなくてですね」
菫「はっ! まさか白糸台麻雀部部長であるこの私の首を取りに!?」
亦野「いえ、入部希望です」
亦野「あっ、これが入部届ですか。わざわざありがとうございます」
モブ「いえいえ、これからよろしくお願いしますね、亦野さんと渋谷さん」
渋谷「よ、よろしくお願いします……」
渋谷(そ、そうなのかしらね……)ヒソヒソ
ガラッ
アッミヤナガセンパイヨ! ホントウ! リリシイ! ハヤクスミレセンパイトイチャイチャシテ!
照「みんな騒がしい……今日は新入生も来るんだから先輩らしく落ち着きを見せるべき」
ハーイ
照「ん……みんないい子」
亦野「へえ、あの人がインハイチャンプかあ。やっぱり画面越しとは迫力が違うなあ」
渋谷「あなたにそういってもらえれば本望でしょうね……」
亦野「こんにちは宮永先輩、新入部員の亦野です」オジギ
渋谷「こんにちは、同じく新入部員の渋谷です……」オジギ
照「ふむ……」
亦野「あ、あのなにか?」
照「あなたは敬礼とかするかと思った……」
亦野「え゛」
照「そっちのあなたは膀胱が弱そう……お茶には利尿作用があるから気を付けて」
渋谷「!?」
渋谷「そ、そうですよ。私も別にお漏らしなんか……その、小学校卒業するころには止まりました……」
照「そこまでは言ってないけど……」
亦野(パネエエエエ、さすがはインハイチャンプ!)
渋谷(この人なんなの? 亦野さんとは違う底知れなさが……)
照(ふふふ……思わせぶりなことを言ってミステリアスな先輩を演出! これで後輩からもモテモテね!)
照「おっと」ヒョイ
菫「モガッ」ビターン
照「菫……部室で走り回ってはいけないと何度も言ったはず」
菫「お前の体に比べれば些細なことだ!」
照「みんな許してあげてほしい……菫はときどき頭が悪くなる」
菫「殺し屋にエッチなことされなかったか!? 私が毎晩お前にするようなことされなかったか!?」
照「みんな許してあげてほしい……菫はときどき頭が悪くなる///」
亦野(二人とも仲がいいんだなあ)ヒソヒソ
渋谷(お、女の子同士で/// じゃ、じゃあ私も……)チラッ
亦野(おーい、渋谷? どうした?)ヒソヒソ
渋谷(な、何でもない……///)ヒソヒソ
亦野「了解しました」
渋谷「は、はあ……」
菫「ついさっき君たち二人の入部届が受理された。君たちは今日から伝統と実績の白糸台麻雀部員だ」
亦野「ありがとうございます」オジギ
渋谷「あ、ありがとうございます」オジギ
菫「これからは部の看板を背負って活動することになる。くれぐれも破廉恥な行為は謹んでくれよ」
亦野「りょ、了解しました……」
渋谷「は、はい……」
亦野(もしかしてこの一連の流れは弘世先輩流のギャグだったのかね?)ヒソヒソ
渋谷(そ、そうだといいけど……)ヒソヒソ
ハーイ
照「亦野と渋谷は私と菫と一緒にうとう」
亦野「はい」
渋谷「はい」
菫「ふふふ……照と一緒照と一緒照と一緒照と一緒照と一緒照と一緒……」
亦野「さあ行こう渋谷」ギュッ
渋谷「あ……///」
亦野「あ、ごめん、嫌だったかな……?」
渋谷「う、ううん! そんなことない!」ギュッ
亦野「そっか、じゃあ行こう!」
渋谷「うん!」
菫「ああ照、あの二人に負けないくらい愛し合おう……」
照「コークスクリュー」ゴッ
終わり
亦野さんと初めて会った渋谷さんがおもらしする話を書きたかっただけなんだ
読んでくれてありがとう&スレ立て代行、支援、保守に感謝
1年後
亦野「おー、尭深きたかー」
渋谷「ん、ところでこんなところで待ち合わせだなんて、何か用事でもあるの?」
亦野「あーそれがな、なんでも有望もとい超かわいい1年がいるから連れて来いと宮永先輩が駄々こねてな」
渋谷「宮永先輩はいつも通りね……その有望な1年っていうのは?」
亦野「大星淡とかいう金髪貧乳でクールな子らしい」
渋谷「菫先輩に刺されないといいけど……あ、あの子じゃない?」
亦野「お、それっぽいな。じゃあ声かけてみるか」
渋谷「あ、待って、私が」
「おい、そこのあんた」 「ひっ」ジョバアア
カン!
次回もキタイスルデー
Entry ⇒ 2012.08.01 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
首領パッチ「アイドルマスターのヒロインは私よ!」
ボーボボ「何を言ってるんだ、パチ美!みんな輝かしい未来のアイドルじゃないか!」
首領パッチ「プロデューサーがそんなこというからみんながつけあがるのよ!」
首領パッチ「パチ美、知ってるんだから。プロデューサーがこのまえ貴音とラーメン食べにいったの!」
ボーボボ「う、それは……」
首領パッチ「私だってプロデューサーとラーメン食べたいのに…」
ボーボボ「パチ美…。俺が悪かったよ…、ごめん」
首領パッチ「それじゃ、プロデューサー…、パチ美とラーメン食べてくれる?」
ボーボボ「やだ」
ボーボボ「や~~~~だ」
首領パッチ「はあ!?何いってんだよ、ここはラーメン食うながれだろうが!」
ボーボボ「うるせー!てめえは黙って亀ラップ歌ってろ!」
千早「な、なんなのこれ…」
ビュティ「もうすぐで終わるとおもうから、好きにやらせてあげて…」
首領パッチ「何よ、いま私がプロデューサーと話してるのよ!」
ボーボボ「どうしたんだ、千早。」
首領パッチ「あ、やっぱそっちにいっちゃうのね」
首領パッチ「こんな時…あの人だったら私の話聞いてくれたのに…」
ボーボボ劇場
『パチ美の過去』
ボーボボ「勝手に回想に入ろうとしてんじゃねー!」 ゲシゲシッ
首領パッチ「ギャアアアアアア」
千早「……あの、プロデューサー!」
ボーボボ「どうしたんだ、何か用か?」
千早「あの、お聞きしたい事があって…」
ボーボボ「そう、それは半年前のことだった」
ビュティ「まだ何も聞いてないよ!?」
ボーボボ「最初俺は、大人の事情があるので961プロ以外にはいけませんと断ったんだが…」
ビュティ「大人の事情!?」
千早(…だからプロデューサーの声ってイライラするのね)
ボーボボ「そしたら、社長が条件をだしてくれたんだ…」
千早「条件…?」
ビュティ(ボーボボが大人の事情を跳ね除けてまで飛びつく条件って一体…)
ボーボボ「もし765プロに荷物が届いて、あのプチプチが入っていたら俺につぶさせてくれるって」
ビュティ「しょぼー!」
ボーボボ「そして俺は、765プロのプロデューサーになったのさ」
千早「プロデューサーにそんな過去が…」 ウルッ
ビュティ「今のどこに泣く要素あったの!?」
千早「あ、いえ。ちょっと人探しをしていて…。プロデューサーなら知っているかもと思って」
ビュティ「誰を探しているの?」
千早「はい、その男は私たち765プロの怨敵…」
千早「私たちが命をかけて倒すべき男なんです…」
千早「その男の名は、ボボボーボ・ボーボボ…!私たち毛狩り隊の宿敵です!」
ビュティ「ボーボボそこにいるよー!っていうか千早ちゃん毛狩り隊だったのー!?」
千早「はい、私は毛狩り隊765ブロック基地、副隊長の千早です」
千早「プロデューサー、ボーボボという男をしりませんか?」
ボーボボ「シラナイヨー」
千早「くっ…。やはりそう簡単にはいきませんか」
首領パッチ「任せなさい、千早!おなじ765プロとして、私が協力するわ!」
千早「ありがとう、パチ美。それじゃ、ボーボボの説明をするわね」
千早「ボーボボという男は、金色のアフロヘアー、そしてサングラスをしているというコトはわかっているのだけど」
千早「まったく該当者が見当たらなくて…。くっ…」
首領パッチ「なあ、こいつバカじゃね?」
ボーボボ「しっ、見ちゃいけません!」
千早「それと、仲間の首領パッチという男の情報もあります」
首領パッチ「お、俺か!」
ビュティ「それ別人だー!」
首領パッチ「ごらぁ!てめえ、人をウンコ扱いしてんじゃねーぞ!」
千早「きゃっ、どうしたのよパチ美、叩かないで、痛いじゃない!」
ボーボボ「…よし、わかった。ならばこれからボーボボを探しにいこうじゃないか!」
ビュティ「ボーボボ自分じゃない!」
千早「え…、いいんですか!?」
ボーボボ「ほかならぬ、千早のためだからな」
千早「プロデューサー…」 パァァァ
首領パッチ「何よあの子…、ヒロインぶっちゃって…!」
千早「パチ美も、手伝ってくれるんでしょう?」
首領パッチ「しょ、しょうがないわね…、でもアンタのためじゃないわよ!?」
ビュティ「伊織ちゃん差し置いてツンデレだー!?」
首領パッチ「プロデューサー、スーパーにいけばきっと見つかるよ!」
ビュティ(うわー、もう絶対あいつくるよ…)
天の助「あれ、パチ美ちゃんにボーボボじゃないか」
ビュティ「いまきたーっ!」
ボーボボ「天の助、いいところに来た、少し手を貸してほしいんだが」
天の助「なんだよ、急に…。」
千早「プロデューサー、この方は?」
ボーボボ「コイツの名はところ天の助。うれのこったところてんだ」
天の助「お嬢ちゃん、10円でどうだい」
千早「結構です」
天の助(世知辛ぇ…、世知辛ぇよ・・・!)
天の助「ああ、手を貸してほしいんだったな」
ボーボボ「ボーボボという男を捜している」
天の助「なっ…、ボーボボだと……!」
千早「え、ボーボボを知ってるんですか!?」
天の助「ああ、ヤツとは毛狩り隊Aブロック隊長だった時に死闘をくりひろげたからな…!」
千早「Aブロック隊長…、じゃあ貴方は…あのところ天の助さんなんですか?」
天の助「俺も有名になったものだな、記念にこのサイン入りぬのハンカチをあげよう」
ビュティ「いらねーーー!!」
千早「…この、裏切り者ー!」 ドカーン
天の助「ギャーーーッ!」
ボーボボ「天の助ー!」
ビュティ「彼女、毛狩り隊だから。ボーボボについた天の助くんがゆるせないんじゃないかな…」
天の助「ふざけんな!俺だって好きでボーボボと一緒にいるわけじゃねえよ!」
ボーボボ「ほう…?じゃあなんで一緒にいるんだ?」
天の助「きまってんだろ、ボーボボをぬーぬぬに改名させるためだ……。…あ。」
ボーボボ「極悪なこと考えてんじゃねー!」 ズバーン
天の助「ごめんなさぁーい!」
ボーボボ「え、なんでバレちゃったの!?」
千早「もうひとつ、彼に関する情報を忘れていました…、それは貴方がボーボボだと教えてくれましたよ!」
ビュティ(きっと鼻毛真拳だ…、天の助くんに使ったから…!)
千早「ボボボーボ・ボーボボは……意外とセンチメンタル!」
ビュティ「いままでのどこにそんな要素あったのー!?」
ボーボボ「くっ、まさか俺の最大の特徴が…!」
ビュティ「いやいやいや、アンタぜんぜんセンチメンタルじゃないからね!?」
ボーボボ「なんでものさしで俺がボーボボだってばれたんだー!」
ビュティ「それセンチメートルだー!」
ボーボボ「あらやだ、抹殺ですって奥さん!」
天の助「いやねえ、最近の子は物騒な言葉つかって!」
首領パッチ「ホント、恐いわねー。」
千早「ダジャレ真拳奥義…『布団がふっとんだ』!」 ビューン ビューン
3バカ「グハアアアア!」
ビュティ「布団が飛んできたー!」
千早「私のダジャレ真拳は、いったダジャレを現実のモノとする!」
ボーボボ「ぐっ、なんて恐ろしい技だ…!」
殺し屋「恐いぞ~?俺は恐いぞ~?」
ボーボボ「恐ぇえええええ!」
殺し屋「Auf Wiedersehen…」 ズガーン
3バカ「ギャアアアアアアア」
ビュティ「この殺し屋ドイツ人だー!」
天の助「く…、なんて技だ…!」
首領パッチ「ああ、今までの真拳使いとは桁違いだぜ…!」
千早「私のダジャレ真拳は、面白ければ面白いほど力を増す…、さあ、私のダジャレに笑い転げ、そして現実となったダジャレに敗れなさい!」
ビュティ(よくわからないけど、これだけはわかる…。きっと、下らないほど威力が増すんだ…!)
首領パッチ「奥の手!?そんなものがあんのか!?]
天の助「お前いつもそういうの後だしするよな」
ボーボボ「うるせー!」 ズガーン
天の助「ウギャアアアアアア!」
首領パッチ「それで、奥の手っていうのは?
ボーボボ「ああ、それはな、首領パッチ……」
首領パッチ「それは…!?」
ボーボボ「てめえがいけにえになることじゃー!」 ドーン
首領パッチ「やっぱそうくるとおもったああああああああ」 ヒューン
キラーン☆
ボーボボ「千早…、よくも首領パッチを!」
ビュティ「この展開好きだね」
千早「一瞬で仕留めてあげるわ…!」
ボーボボ「かかってこいやー!鼻毛真拳超奥義……!」
パカ
ボーボボ「『感動の再会』!」
ビュティ「アフロの中から男の子がでてきたー!」
千早「…ゆ…、優くん……!?」
優「………」 ビリッ
首領パッチ「んなわけあるかボケー!」
ビュティ「コイツら最低だーー!」
千早「くっ…、許さない!よくも優くんをもてあそんでくれたわね…!」
千早「全員まとめて、葬ってあげるわ!」
千早「えっ…」
ボーボボ「それを今から教えてやる!鼻毛真拳超奥義……!」
ボーボボ「8×5=72!」 ズバーンッ
ビュティ「思いっきり式まちがってるー!?」
千早「ぐはっ…」
千早(これが、ボーボボの力…!)
千早(私ごときに、勝てるはずがなかった…) ドシャッ…
ボーボボ「アイドルは、バカでもいいんだ。」
ビュティ「なんかキレイにしめたー!?」
ビュティ「千早ちゃんは、副隊長って言ってたからきっと隊長がいるはずだよ」
天の助「となると、その隊長を探す必要があるな」
首領パッチ「探さなくてもよー、どうせ春香だろー?事務所にいきゃいいじゃん」
ボーボボ「身も蓋もないこと言うなー!」 ズガーン ピューン
ビュティ「でも、春香ちゃんじゃないにしても、きっと765プロのアイドルの誰かだよ!」
ボーボボ「となると、早く戻ったほうがよさそうだな」
天の助「…立てるか、千早」
千早「…て、天の助…さん」
天の助「どうだ、お前もこないか俺たちと一緒に」
千早「え、でも…私は……」
天の助「気にするな。俺だってもともとは毛狩り隊。それも隊長だからな」
千早「……ありがとう、天の助さん。」
765ブロック副隊長千早撃破&仲間入り
ボーボボ「おらー!隊長いるんだろー!出てこいやー!」
首領パッチ「ここにいるのは分かってんだぞ!」
天の助「はやくしないとこの中ところてんまみれにするぞー!」
千早「…そういうコトだから、はやくでてきなさい。春香」
春香「やっぱり、ボーボボだったんですねプロデューサーさん」
首領パッチ「ほらな!いった通りだろ!?」
千早「気をつけてください、天の助さん、みなさん…。春香は私以上の真拳使…」
チュドーン
ビュティ「千早ちゃんっ!?」
春香「ち~はやちゃん、おしゃべりはよくないよ?」
ボーボボ「天の助ぇ!首領パッチぃ!相手の技はまだよくわからんがビビるんじゃねえぞ!」
天の助・首領パッチ「おうよ!」
ボーボボ「……」カタカタカタ
天の助・首領パッチ「てめえがビビってんじゃねーか!」 ズガーン
春香「私は暗黒閣下真拳の使い手。…そして、この地区の隊長ですよ、隊長!」
ボーボボ「なんかすっごい強そうなのきちゃった!」
天の助「あわわわ、千早が一撃でやられるほどの威力…」
首領パッチ「コイツは一筋縄じゃいきそうにねえな…」
ボーボボ「しかし、お前は所詮小娘!俺の敵じゃねえ!」
ボーボボ「──って、天の助がいってましたー!」 ガシッ ピューン!
天の助「えええええええ!」
春香「暗黒閣下真拳奥義『破滅のグランドクロス』!」 グシャァアア
天の助「ぎゃあああああ」
ビュティ「なんか凄い強そうな技がきたー!」
首領パッチ「よし、次はお前だボーボボ!」
ボーボボ「何いってんだよ、お前が行けや!」
首領パッチ「何いってんだよ、主人公は最後にいくんだよ!」
ボーボボ「…首領パッチ、お前は主人公じゃねえ!」
首領パッチ「!」
首領パッチ「…そうだった、おれは主人公じゃなかったんだ…」
首領パッチ「おれはなんて大事なことを忘れていたんだ…、スピンオフで主人公になってうかれちまってたのか…」
首領パッチ「なんてバカな男だ…、俺は。…俺は、俺ってヤツが…」
怒んパッチ「許せねえよ」
春香「でも、そんなこけおどし、通じない!」
春香「暗黒閣下真拳奥義『わた春香さんは究極のエンプレス』!」 ギュゥゥゥイイイン チュドーン
怒んパッチ「こけおどしとは、舐められちまったな…。そんな不甲斐ない俺がゆるせねえ。」 ガシっ
春香(手でつかんだ!?)
怒んパッチ「あれは、半年前のことだ。」
怒んパッチ「春香、おまえは俺に缶ジュースをおごってくれたよな?」
怒んパッチ「実はあれ、飲みきる前に落としちまったんだ…」
怒んパッチ「そんな俺を許せるわけねえだろう!」 チュドーン
春香(跳ね返してきた!?」
春香「なんの、暗黒閣下真拳奥義!『MAKOTO☆GUARD』!」
真「ぐふう!」
ビュティ「ウチと同じ戦法とってきたー!?」
ビュティ「誰もボーボボには言われたくないと思うよ」
怒んパッチ「遊びは終わりだ、春香。真を巻き込んじまった俺を許せない俺は、お前には負けないぜ。」
春香「……暗黒閣下真拳究極奥義!『アイドルマスター』!」
ドドドドドドドドド
怒んパッチ「なんだ、この音…」
春香「この奥義はアイドルマスターシリーズの総売上数だけのダメージを相手に与える!」
怒んパッチ「ぐはっ……」
首領パッチ「負けちゃった……」 ドシャァア
春香「プロデューサーさん、負けですよ、負け!」
ボーボボ(ぐっ、どうすれば…!)
天の助「ボーボボ、こうなったら融合だ!」
ボーボボ「そうか!融合戦士になれば勝機はあるかもしれん…そういうわけでいくぞ千早!」
ビュティ「えええええ!千早ちゃん気絶してるのにー!?」
ボーボボ「鼻毛真拳究極奥義『聖鼻毛融合』!」
春香(プロデューサーさんと、千早ちゃんの合体……!?)
ボ早「旋律は奏でられた(融合完了)」
ビュティ「なんかキザっぽいのがきたーっ!?」
ボ早「刹那の時を奏でる曲は美しい(この姿でいられるのは一分だけだ)」
ビュティ「何いってるかぜんぜんわからーん!」
ボ早「さあ、奏でよう(かかってこいよ)」
春香「な、なんか訳のわからないことになったけど…!」
春香「私の暗黒閣下真拳の前には敵はないよ!」
ボ早「愚かな歌い手。不協和音は続かない(ザコが、お前の命はあと30秒だ)」
春香「暗黒閣下真拳超奥義!『閣下は退屈しておられる』!」
ボ早「…fu(ふう、やれやれ)」
ボ早「鼻毛真拳超奥義『俺は売れてもヴィジュアル系の誇りとして化粧をうすくしない!』」
ズガガガガガガ
春香「わ、私の技が…跳ね除けられてる…!?」
ズバアアアアアアアン
春香「グハアアアアアア!」
ボ早「さあ、凱歌を歌おう、高らかに。(俺の勝ちだ)」
田楽はボーボボの尻から入ったよな
ってことは・・・
ボーボボ「終わったな…。」
ビュティ「ボーボボ!」
千早「…は、春香!」
天の助「くそ!なんて天ボボじゃねえんだ!」
首領パッチ「ママー、天ボボよりもパッチボボがいいよー」
天の助「いけません!この子ったら!」
千早「春香、春香!」
春香「ちはや…ちゃん…」
千早「よかった、無事みたいね…」
春香「なんだかんだで、プロデューサーさんが手加減してくれたみたい」
ボーボボ「毛狩り隊であろうと、俺はお前たちのプロデューサーだからな」
春香「プロデューサーさん……」
ビュティ「でも、これでこの地区の基地は制圧したし一件落着よね」
春香「…ううん、まだですよ、まだ」
春香「実は、私は隊長代理なの…、本物の隊長は別にいるの…」
千早「ちょっとまって、そんな話私もしらないわ!」
P「だって、お前は代理じゃないからな、教える必要がなかったのさ」
千早「…!あなたは……!」
首領パッチ「だれ?」ホジホジ
P「やあ、ボボボーボ・ボーボボ。俺が君の前任のプロデューサーさ」
ビュティ「…それじゃ、貴方が…?」
P「その通り、俺がこの地区の毛狩り隊をすべる男!」
P「毛狩り隊765ブロック基地・真隊長「P」だ!」
首領パッチ「Uくんとかぶってるじゃないー」 バシーン
P「!?」
天の助「U君って?」
ボーボボ「さあ。」
首領パッチ「U君にあやまりなさーい!」
P「765真拳奥義『魔神剣』!」 ザシュッ
首領パッチ「ぎゃああああ」ズバッ
首領パッチ「……キレテナーイ」
ビュティ「切れてるよ」
ボーボボ「ボゲーはハドソンじゃー!」 ズガーン
P「ぐはあああ!」
首領パッチ「てめー!ハドソンの技つかわねえとかなめてんのか!」
天の助「ふざけんのもたいがいにせえやー!」
ビュティ「でも、スポンサーおりたよね」
ボーボボ「……」
首領パッチ「……」
天の助「……」
3バカ「バーンナム!バーンナム!」
P(まさかこいつら……ハジケリストなのか!?)
P「こい!ストライクフリーダム!」
ボーボボ「……」
ビュティ(ボーボボが凄い怒ってる…、何があったの…!?)
ボーボボ「なんでムウが生きてるんじゃー!」 ドーン
P「うわああああ!ストライクフリーダムがー!」
P「ふん、やっぱりこれじゃだめだな…よし、ならば!ゴッドガンダムだ!」
ボーボボ「ならばこっちは、出でよ、ボーボボロボ!」
なぞのおっさん「やあ」
ボーボボ「いまのなに?」
P「ボーボボロボじゃないの!?」
ビュティ「てかこれムテキマンネタだー!」
P「やれ、ゴッドガンダム、石破……」
ボーボボ「撃て!私と一緒にデビルガンダムを!」
首領パッチ「えぇ…」
ボーボボ「早く!私の体ごとコクピットを吹き飛ばすんだー! 」
首領パッチ「そんな!…嫌だぁ!僕には出来ない!」
ボーボボ「甘ったれた事を言うな!その手に刻まれたハナゲの紋章の重さを忘れたかぁ!」
首領パッチ「紋章の重さ…」
ボーボボ「お前がこいつを倒すための礎となった仲間たちの事をおもいだせぇー! 」
首領パッチ「…!」
ボーボボ「お前もキング・オブ・ハジケの紋章を持つ男なら 情に流され!目的を見失ってはならん!」
首領パッチ「…」
ボーボボ「やるんだ!デビルガンダムの呪いから私たちを解き放つためにもぉぉぉ!」
天の助「やめろパモン!貴様、実の兄をその手で殺めるつもりかぁー!」
千早「なんなのこれ…?」
ビュティ「いつものことだから、やらせてあげて……」
天の助「「・・・・なあパモンよ・・・・・お前には教えられたよ。」
ビュティ「いきなり場面とんだー!?」
P「ええい!俺も無視するなー!石破天驚拳ーーっ!」
Gガン「ウガアアアアア」 チュドーン
3バカ「ギャアアアアアアアッ」 ドカーン
ボーボボ「ぐぅ…、強すぎる…!こうなったら、助っ人をよぶしかねえ!」
首領パッチ「助っ人?誰よ」
ボーボボ「電話でよぶ」
ビュティ「電話すんの!?」
ボーボボ「あ、もしもし。まっつん?うん、ちょっと手をかしてほしいんだけど」
ボーボボ「うんうん、あ、いや。タコじゃくてさー。ね、いいでしょー?」
ボーボボ「あぁ!?かさねーと澤井にいいつけんぞこら!」
ビュティ「なんか作者の名前でてきたー!?」
ボーボボ「え、いいの?ほんとに?いやあ、悪いなあ。」
ボーボボ「……話はついた。早速助っ人召還だ」
パカッ
ネウロ「この謎はもう、我が輩の下の上だ」
ビュティ「ネウロでてきたー!?てかさっきの電話の相手松井先生かよ!」
ボーボボ「あ、ネウロさんお久しぶりです!」
ネウロ「これはボーボボさんじゃないですか…、この間はお世話になりました。」
ボーボボ「あの探偵さんとはうまくやってます?」
ネウロ「それが、先生は相変わらず僕を虐待していて…」
ビュティ「いいいいい、一番組んじゃいけない二人が組んじゃったよ…」
ボーボボ「それはそうと、あのガンダムとかいうの調子のってるんでやっちゃってくれません?」
ネウロ「貴様、誰にむかって命令している」
ボーボボ「え」
ネウロ「我が輩にお願いをするときは、靴を舐めるのは礼儀であろう」
ボーボボ「ふざけんなー!てめえの作者澤井のアシだろうが!」
ネウロ「作者の上下関係など知ったことか」
ボーボボ「ゆるさねえ!あのガンダムより先にてめえをぶっとばす!」
ネウロ「魔界777ツ道具──」
ボーボボ「すませんでしたー!」
ビュティ「あやまったー!?」
ボーボボ「だって恐いんだもの!あの人恐いんだもの!」
ボーボボ「もう靴でもなんでもナメナメしますから、あの人やっつけちゃってください!」
ネウロ「ほう…」
ビュティ(今凄いいやな笑み浮かべた!)
ネウロ「よかろう、我が輩そこまで頼まれて動かないほど冷血ではないからな」
ネウロ「ただし、奴隷が主人を動かすのだそれ相応の対価は払ってもらうぞ?」
ボーボボ「はい!もうなんでもしますんで!」
ネウロ「……」ニヤ
ビュティ(絶対鬼畜なことかんがえてるー!)
P「いけ!石破天驚拳!」
Gガン「ガアアアアア」チュドーン
ネウロ「魔界777ツ能力──『醜い姿見』」
P「なっ…!}
Gガン「ガアアアアア」 ドカーン
P「跳ね返された…だと!?」
ネウロ「この能力は、来たものを来た方向に来たスピードでそのまま返すものだ」
ネウロ「そのような攻撃では我が輩は討てんぞ、ミトコンドリアめ」
P「765真拳超奥義!『きりもみアタック』!」
ネウロ「ふん」 ガキィン!
P「え、…受け止められた…!?」
ネウロ「貴様の力はその程度か…?ならば我が輩、ヒマではないのでな…」
ネウロ「即刻で終わらせてもらおう」
ネウロ「魔界777ツ能力──『花と悪夢』」
ドスッ グチャァアア
P「がふっ…ぐはっ…げほっ…!」 ボタボタボタ
ネウロ「あの怪盗サイですら深手をおった能力だ、人間では受けきれまい。」
P「…ぐぅっ、765真拳超奥義『キュア』!」
ビュティ「あ、回復しちゃった!」
P「はははは!お前がどんな攻撃をしても、すぐに回復してやる…!」
ネウロ「 ほ う 」 ニヤァ
天の助「なんて人よんじゃったのさー!」
ボーボボ「だって殺せんせーじゃ心もとないとおもったんだもん!」
天の助「マッハ20もありゃ十分だろうがー!」
首領パッチ「どうすんだよ、まじでアイツ終わったら何要求してくるかわかんねーぞ!」
ボーボボ「大丈夫、そうなったら遊戯さんにきてもらうから。」
天の助「あれ、お前のアフロに書きおきが…」
遊戯『現在決闘中なので助っ人に行けません』
ボーボボ「ゆうううううううぎさあああああああああん!!!」
ネウロ「ならば、好きなだけ回復するがよい」
ネウロ「我が輩もその隙を与えてやろう」
ネウロ「さて、我が輩。先ほどヒマではないといったが」
ネウロ「我が輩気が変わってしまった、今ものすごくヒマだぞ」
ネウロ「…故に、今から貴様を調教してやろう」
P「…調教だと!?」
ネウロ「貴様も人を躾ける立場なのであろう…?その貴様に我が輩が直々に躾けの作法を教え込んでやろう」
ネウロ「たとえそれ生まれたての子犬であろうが、己より下と断じたモノのいうことはきかん」
ネウロ「さあ、貴様と我が輩どっちが上だ」
P「訳のわからないことを…ん?」
ネウロ「 ど っ ち が 上 だ ? 」 ギィンッ
P「う、うひゃあああああああああっ!?」
ネウロ「上下関係をはっきりさせた後は、たっぷりしつけてやればいい。」
ネウロ「言うことをきかないようなら、無理やり聞かせてやるのだ」 ガスガス
P「うげっ、げほっ…!」
ネウロ「…さあ、回復させてやろう」
P「……」 フルフル
ネウロ「聞こえなかったのか、回復しろと命令しているのだ」
ネウロ「さて、次のステップだが」
ネウロ「躾け通りにできた場合は褒めてやらねばならん」
P(…よし、少なくとも危害はくわえられない…いや、しかし褒めるとかいってなにかを…!?)
ネウロ「まあ、このステップが我が輩の気が乗らんからパスだ」
ビュティ「えええーーー!?」
ネウロ「さて、次だが…」
P(ころされる…、このまま殺される!)
P「うわあああああああ!どうせやられるなら刺し違えてやるううう!!」
ボーボボ「ネウロさん!(裏声)」
ネウロ「ふん」 ガキィン
P「あ、…ああ…あああ…」
ネウロ「どうやら、貴様にはお仕置きが必要のようだ」
ネウロ「魔界777ツ能力──『激痛の翼』」
天の助「知っているのか、ボボ電!」
ボーボボ「あれはネウロさんのお気に入りの能力…、彼のしたいことを察知して動く…!」
P「う、うあああああああ!」 ダッ
千早「逃げたっ!」
ネウロ「まず、一枚目の翼が相手の動きを封じ…」 ガシッガシッ
ネウロ「二枚目の翼が相手の体内に入り込み」 ドスッドスッ
ネウロ「体内で思い切り羽ばたくのだ」 ギチギチ
P「ギャアアアアアアアアアアアア」
ネウロ「もちろん、急所は狙わん。その周りの肉を丹念に丹念にミンチにするのだ」 グチャグチャ
P(か、開放され……た)
ネウロ「次はこれだ。魔界777ツ能力──『生まない女王様』」
P「ひっ、ぎいいい…」
ネウロ「これは脳を支配し、たったひとつの食物しか求めないようにするものだ」
ネウロ「今回は…──ところてんだ」
ビュティ「ええええええ!?」
P「っ…、かっ…あっ…!」
ネウロ「どうした?はやくところてんを食わねば窒息してしまうぞ?」
P「ぐ…あ…」
天の助「ほれほれ、俺を食いたいか?」
P「……」 フルフル
天の助「なんでじゃー!」 ズバーン
P「ぐはっ」
春香「えぇっと、あ、ここにあるよ!」
千早「ありがとう…、元プロデューサー!」 ヒョイッ
P「あ……あっ!」
グシャアアッ
ネウロ「おっと、すまんな。間違えて踏み潰してしまった」
ネウロ「しかし、ところてんには変わりない。食えばその間は呼吸ができるぞ?」
P「う…あ…」 ネチョ モグモグ
首領パッチ「おれ、泣きながらところてん食うやつ始めてみたよ」
ボーボボ「俺も…」
P(やばい、やばすぎるぞコイツ…!)
P(しかし、俺の究極奥義で地獄におくってやる…) モグモグ
P「765真拳究極奥義!『クリフォト落とし』!」
P「はーっはっは!クリフォトの瘴気に当てられ死んでしまえ!」
ネウロ「はははは!」
P「な、なにがおかしい…!」 モグモグ
ネウロ「言い忘れたが我が輩、魔界出身なのだ」
ネウロ「つまり、この瘴気は我が輩にとっては貴様らにとっての酸素も同然」
ネウロ「墓穴を掘ったな」
P「ひっ…ひぃいいいい!!」
ネウロ「しかし、瘴気を用意できる貴様に敬意を表し、魔界王の護身兵器を見せてやろう」
ネウロ「魔帝7ツ兵器──『深海の蒸発』」
チュドーン
P「がっはっ……」
765ブロック基地・真隊長P 撃破
首領パッチ「ネーウロさん!ネーウロさん!」
天の助「ネウロさん!ネウロさん!」
ネウロ「ふむ、思わぬところで瘴気に触れることができたな…」
ネウロ「さて、貴様ら。我が輩をここまで働かせたのだ……、わかっているな?」ニヤァ
3バカ(こえええええええええっ!)
ネウロ「…そうだな、貴様らは今日から我が輩の奴隷だ」
ネウロ「異論はないな?」
ボーボボ「ふざけんな!誰がてめえの奴隷になるか!」
ボーボボ「って、春香がいってましたー!」
ビュティ「まさかの春香ちゃんに振ったー!?」
ネウロ「ほう」
春香「いってません、いってませんって!」
ボーボボ「あ、おつかれっしたー!」
首領パッチ「あざっしたー!」
天の助「お世話になりました!」
ネウロ「魔帝7ツ道具──『飛んで虫に入る火』」
バシュンッ
ビュティ「いっちゃったね」
ボーボボ「ばーか!ばーか!ネウロのばーか!」
天の助「あほー!へんたーい!」
首領パッチ「二度とくんじゃねーぞ!」
ヒューン
チュドーン
3バカ「ギャアアアアアア」
ビュティ「あーあ……」
春香「千早ちゃん……、大丈夫かな、元プロデューサーさん」
ボーボボ「大丈夫、彼ならきっと立ち上がれるさ。」
prrrr
ボーボボ「あ、電話だ」
ボーボボ「ウィ、私だ…」
ボーボボ「今かけてくるんじゃない!」
ピッ
首領パッチ「誰からだ?」
ボーボボ「なんか、冬馬とかいうしらないやつから」
天の助「ははは、だれだよそれ」
千早「この人完全に黒井社長だーっ!」
春香「あ、本当だ」
ビュティ「みんなランクインできてるかな?」
1位:「亀ラップ」ボボボーボ・ボーボボ
2位:「亀ラップ」ボボボーボ・ボーボボ
3位:「亀ラップ」ボボボーボ・ボーボボ
4位:「亀ラップ」ボボボーボ・ボーボボ
5位:「亀ラップ」ボボボーボ・ボーボボ
6位:「亀ラップ」ボボボーボ・ボーボボ
7位:「スネ毛ロマン」ビビビービ・ビービビ
8位:「亀ラップ」ボボボーボ・ボーボボ
千早「プロデューサーが上位独占してるー!」
春香「しかも全部亀ラップだー!」
ビュティ「何気にビービビさんがランクインしてる!?なんだスネ毛ロマンって!?」
ピッ
ボーボボ「つまりですね、現代社会において…」
ピッ
ボーボボ「来週もまた見てくださいね!じゃんけん…」
ピッ
ボーボボ「4番サードボーボボ…」
ビュティ「地上波がボーボボにジャックされてるー!?」
魚雷ガール「おふざけはゆるさなーい!」 ドカーン
ボーボボ「グハアアアッ」
魚雷ガール「なぜなら私は魚雷だかr…」
シュウウウウウウ
OVER「…あぁ。んだぁ?ここは…」
ビュティ「出てきて早々OVERにもどったー!?」
ボーボボ「てめえ!性懲りもなく出てきやがったのか!って…」
天の助「ボーボボがいってましたー!」
ボーボボ「あらやだこのこ、先を越されちゃったわ!」
OVER「……てめぇら、毎度毎度おれをコケに…」
ボーボボ「とっとと消えろやぼけー!先生じゃないおまえに勝ちはねー!」 ズバーン
OVER「ぎゃああああああ!」 ヒューン キラーン
こうして、ボーボボたちは765ブロックを制圧した
千早と春香は毛狩り隊をやめ、アイドルとしてがんばることをボーボボたちにちかった。
そして数日後
ビュティ「みんな、千早ちゃんから手紙がきてるよ!」
ボーボボ「へー、どれどれ…」ビリッ
ビュティ「やぶったー!?」
首領パッチ「へ、へ、へっくしょん!」 チーンッ
ビュティ「鼻かんだー!?」
ボーボボ「じゃーん!実はニセモノでしたー!」
天の助「本物はここにあるよーん!」
ビュティ「もう、まったく。それじゃ、読むよ」
ボーボボ劇場
ビュティ「いちいちしなくていいの」
私はアイドルとしてやっと芽が出てきたところです。
これも、プロデューサーさんや、天の助さんのおかげです。』
首領パッチ「おれは!?おい、俺は!?」
『あの時、天の助さんが仲間にさそってくれなかったら
きっと私はあのままだったでしょう。
ですから、天の助さんには感謝しています。』
ビュティ「よかったね、天の助くん」
天の助「よせやぁい」
『もし、私がもっと人気が出て、大きなライブを開けるようになったら、ぜひ身に来てください。
きっと、春香もよろこびますから。』
ビュティ「…だってさ。」
ヘッポコ丸(俺がいない間にそんなことに……)
ビュティ「ねえ、ライブ。今度みにいこうよ!」
ボーボボ「そうだな…」
首領パッチ「ヒロインはこのパチ美ってことを思い知らせてあげるわ!」
ビュティ「はいはい…」
そのころ、田楽マンは765ブロックで一人さまよっていた
終
連載取れるように頑張れよ
へっぽこ丸はほら、うん……他のアイドルおっかけてたんだろ
Entry ⇒ 2012.08.01 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)