スポンサーサイト
あかり「結衣ちゃん、ひざ枕してあげる!」 結衣「……えぇ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334936876/
結衣「いやだって無理してそんな事してもらわなくても……」
あかり「……いやなの?」
あかり「そうだよね、あかりのひざ枕なんて魅力ないもんね」
あかり「座布団のほうがいいもんね、分かるよ」
あかり「結衣ちゃんはあかりより座布団が好きなんだもんね……」
結衣「……あぁもう、やさぐれモードに入ってしまった」
結衣「分かった、それじゃせっかくだしお願いしようかな――」
あかり「わーい!」ポスン
あかり「ぇへへ、結衣ちゃんにひざ枕してもらえるなんてあかり幸せだよぉ……」スリスリ
結衣「……おいコラ」
結衣「ちょ、ちょっとあかりどう考えてもおかしいよね!」
あかり「ぇへへ、結衣ちゃんのおひざすべすべだよぉ」
あかり「まるでお餅みたいにすべすべで、ちょっとひんやりして……」
あかり「もう病みつきになっちゃうかも……」
結衣「あ、うん、喜んでもらえてなによりだけど」
結衣「……ふふ」
あかり「でもでも結衣ちゃん、急にひざ枕してくれるなんてどうしたの?」
結衣「あ、あれ?」
あかり「だからあかりも疑問に思ってたんだけど……」
あかり「それよりなでなでしてもらえるかなぁ?」
あかり「あ、でもそんなの贅沢だよね……」
結衣「そんなことないよ、それくらいお安い御用だよ」
結衣「……ふふ」ナデナデ
あかり「あ、ぇへへ、ゆいちゃ~ん……」
結衣「もう、わんわんみたいだなあかりって」
結衣「人懐っこくて甘えん坊で、好奇心旺盛で……」
あかり「わんわ~ん♪」
結衣「ふふ、上手上手」
結衣「ん?なにかなぁ、私のひざ枕居心地悪いとか?」
あかり「ううん、結衣ちゃんのおひざは文句なしの100点なんだけどね」
結衣「へぇ、あかりのお墨付きか良かった良かった」
結衣「けっこうひざ枕の評判いいんだよね、ちなつちゃんも喜んでくれたし」
結衣「……ふふ、悪い気はしないな」
あかり「ぇへへ、それよりどうして結衣ちゃんはあかりにひざ枕してるの?」
結衣「……」
結衣「あ、あれ?」
結衣「でも私は遠慮しておくって、そしたらあかりがすねて」
あかり「ううん違うよぉ、最初にね結衣ちゃんがこう言ったの」
結衣『あかり、今日は2人きりだから私とイチャイチャしような』
あかり「ぇへへ、もう結衣ちゃんってば可愛い女の子ならガツガツしちゃうんだね」
あかり「あのね、女の子同士って最初はおかしいと思ってたけど……」
あかり「別に結衣ちゃんだったらそれでも悪くないかなぁ、なーんて!」
あかり「も、もう結衣ちゃんってば冗談をだからね今のは!……ぇへへ」
結衣「……えっと、わたしなんであかりにひざ枕してるんだろう」
結衣「???」
あかり「もう、自分で言ったことくらい覚えててよぉ!」
結衣「あれ……」
結衣「なんか、記憶があいまいになってきた……」
結衣「私があかりにひざ枕しようかって、言ったのかな……」
あかり「ゆーいちゃん、今日はお泊りするって約束だったけど?」
結衣「……んん?」
あかり「うぅぅ、やっぱり覚えてなかった、あかりの優先順位なんて低いもんね……」
結衣「あ、えっともちろん覚えてるよ!!」
あかり「……ぇへへ、良かった~」
結衣「そ、そんな約束したっけ?」
結衣「えっ!?」
あかり「……うぅぅ、自分で言ったのに」
結衣「あ、あぁ!思い出した思い出した!」
結衣「一緒に入るって約束したもんな、忘れるわけないよ」ナデナデ
あかり「うんうん、それでこそあかりの結衣ちゃんだよぉ」
結衣「おーい、いつからあかりの所有物になったんだよ」
あかり「……覚えてないの?」
あかり「去年の2月29日にしっかり言ったよね、船見結衣は生涯あかりのものですって」
結衣「は、はぁ!?」
結衣「きょ、去年に私がそんなこと言ったのか……」
あかり「やっぱり覚えてないんだ、あかりはしっかり頭に残ってるのに」
あかり「そうだよね、あかりのことなんてどうでもいいもんね」
あかり「影がうすい~とか、キャラが弱い~とか……」
あかり「あはは、今日はお家に帰ったらアリさんと遊ぼうかな」
結衣「あ、あぁもう!!」
結衣「覚えてるよ、ぜんぶしっかり覚えてるから!」
結衣「だからそのうじうじするの止めてくれ……」
結衣「なんからしくないっていうか、あかりは笑ってた方が可愛いと思うし」
あかり「……ぇへへ、ありがと結衣ちゃん」
結衣「……えっと、今年がオリンピックだからうるう年で」
あかり「あ、えっと、結衣ちゃんあのね!」
結衣「はいはいちょっとお口にチャックしててね」ギュッ
あかり「むぐぐぐぐぐもごごごご……」
結衣「去年は2月29日ないよな、あかり」
あかり「……あるもん!」
結衣「……私、船見結衣は生涯あかりのものですって言ってないよね」
あかり「……言ったもん!」
結衣「どうして嘘付いたのかな、あかり?」
あかり「……」
あかり「あ、あかりが嘘付いちゃったから……?」
結衣「そうだね、ウソに嘘を塗り重ねて私を騙したんだあかりは」
あかり「だ、だって、あかり、あかりはっ……」ジワッ
あかり「あかりだって結衣ちゃんと、あそびたいのにっ、うっ、ひっく……」
結衣「それでもあかりはしてはいけないことをしたの」
あかり「うっ、うぅぅぅぅぅ……」ポロポロ
結衣「泣いてもダメ、あかりにはしっかり罰を受けてもらうからな」
あかり「……う、いやだよ、ごめんなさいっ、結衣ちゃん」
結衣「……そうだな、ちょうどいい罰があるよ」
あかり「……」グスッ
あかり「い、痛いことするの?怖いことするの?」
結衣「そうだな、もしかしたら痛くて泣いちゃうかもしれないね」
あかり「ひっ……」
結衣「あかりはまだお子様だから、耐えられるか分からないけど」
あかり「い、いやだよぉ、もうこんなことしないから!」
あかり「お願いだから、結衣ちゃん許して……」グスッ
結衣「……悪いけど、私は本気だからな」
結衣「さぁあかり、早くそこの座布団にしっかり座って」
あかり「うっ、うぅぅぅ……」
あかり「ね、ねえ結衣ちゃん、あのこれって……」
結衣「ふふ、ウソついた罰はしっかり取ってもらわないとね」
あかり「……ぇへへ、そっかそうだよね」
結衣「誰かにひざ枕してもらうなんて一度もなかったからな」
結衣「……これはなかなか、悪くないな」
あかり「ふふ、結衣ちゃんってネコさんみたいだよね」
結衣「にゃんだよ、藪から棒に……」
あかり「あはは、いまにゃんだよって言ったよね~」ナデナデ
結衣「……っさい、あとあまりなでなでするな」
あかり「2人きりになると、たちまち寄ってきてすりすりすりすり」
あかり「ふふ、ほんとはかまってほしいんだよね」
あかり「可愛い黒ネコさんそっくりだよぉ、よしよし」
結衣「あーもう……」
あかり「首輪なんか付けちゃったりするの?鈴付の可愛い首輪!」
あかり「ぇへへ、案外似合いそうだよね」
結衣「似合うワケないだろ、お馬鹿」
あかり「そうかなぁ、結衣ちゃんなら何でも似合いそうな気がするけど」
結衣「……さすがに首輪はないから」
あかり「結衣にゃんにゃん」
結衣「くそ……」
あかり「ぇへへ、大人しくなっちゃった」
あかり「ちょっといじわるしすぎたかなぁ、ごめんね結衣ちゃん」
結衣「も、もうひざ枕はいいからありがと」スッ
あかり「ううん、どういたしまして!」
結衣「ほら帰るから早く支度して、あかり」
あかり「あ、そうだねもうこんな時間だ……」
あかり「ゆ、ゆいちゃ~ん、歩くの早いよぉ!」
結衣「……」スッ
あかり「わぷっ!?」
あかり「いたたたたた、急にとまったりしたら危ないよ……」
結衣「ぜ、絶対に言うなよ!」
あかり「へっ?」
結衣「だ、だから、私がにゃんだよって言ったこと!」
あかり「……」ニコニコ
結衣「……はぁ、もうやだ」
結衣「……ったく」グイッ
あかり「結衣ちゃんの手温かいね、ぽかぽかだよぉ」
結衣「そりゃどうも、あかりもぽかぽかするね」
あかり「……一つ歳が違うだけでこんなに雰囲気ちがうものなのかなぁ」
あかり「結衣ちゃんは落ち着いてて、大人っぽくて……」
あかり「あかりはいつもあたふたして、子供っぽいのが抜けなくて……」
結衣「……あかりはあかりでいいところいっぱいあるよ」
結衣「私ならあかりのいいところは10個言えるかな」
あかり「……ぇへへ」ギュッ
結衣「あ、えっと、10個は言い過ぎたかも……」
あかり「……」ジトッ
結衣「わ、分かったよ10個捻り出すから、その薄目睨みつけるのやめてくれ」
あかり「うぅぅ、捻り出すとか言わないでよぉ……」
結衣「……いつもにこにこ、誰にでも優しい、裏表がない」
あかり「うんうん!」
結衣「……お裁縫が上手い、可愛い、笑顔が可愛い」
あかり「か、かわいい……」
結衣「ちょっとしょんぼりしてるのも可愛い、ちょっと怒ったときも可愛い、拗ねてるときも可愛い」
あかり「ちょ、ちょっと結衣ちゃんストップ!!」
結衣「ほらな、これで10個言えただろ」
あかり「た、確かに10個だけど……」
あかり「ぜんぶ10個ほんとにそう思ってるの?」
結衣「もちろんだよ、全部胸を張って言えるけど」
あかり「……ぇへへ」
結衣「何だかんだ言って、一番いいお嫁さんになるのはあかりだと思うけどね」
あかり「そ、そんなことないよぉ……」モジモジ
結衣「ま、相手が見つかればいいけどね」
あかり「ちょ、ちょっと結衣ちゃん!?」
あかり「ご、ごめんなさい……」
あかり「そうじゃなくて、相手が見つかればいいねってどういうこと!」
結衣「そのまんまの意味だけど……」
あかり「分かった、結衣ちゃんはヤキモチ妬いてるんだね」
結衣「……はぁ?」
あかり「あかりが将来いいお嫁さんになっちゃうから、苦し紛れの一言ってことでしょ」
結衣「……いや、だからなんていうか」
結衣「相手が見つからなかったら、私のところにおいで……って言いたかったんだけど」
あかり「……」
結衣「そうそう、なかなか日本語って難しいよな」
あかり「そうだね、日本語って難しいよね!」
結衣「……」
あかり「……」
あかり「あ、あかりは売れ残ったりなんかしないよぉ!」
結衣「あぁそうだな、だから私のところに来るなんてありえないね」
あかり「……そういうことじゃなくて!」
結衣「ほらほら、早く帰らないと寒くなってきちゃうよ」
あかり「結衣ちゃんがもらってくれるんでしょ!!」
結衣「なっ……」
あかり「結衣ちゃんがお嫁さんにもらってくれるんでしょ!」
結衣「は、はぁ?」
<ひそひそ <かわいい、お嫁さんだってー <若いっていいわねぇ……
<そういえば、iPS細胞というので同性の間でも子供ができるらしいです
結衣「あ、あぁ……!」
あかり「ねえねえ、あかりがずっと相手見つからなかったら結衣ちゃんが……」
結衣「い、いいから早く行くぞ!」ガシッ
あかり「ひょえっ!?」
あかり「あっ、う、ごめんね結衣ちゃん……」グスッ
あかり「あかりが変なこと言って、結衣ちゃんが恥かいちゃったもんね」
結衣「……」
結衣「いいって、最初に変なこと言ったのは私のほうだし」
あかり「ううん、でもあかり嬉しかったよ」
あかり「結衣ちゃんがお嫁さんに貰ってくれるって言ってくれて!」
結衣「……あー、その」
結衣「あかりが他のいい人見つかるまで私は恋人とか作らないから」
結衣「ま、まぁだから、売れ残ったら……ね」
あかり「……ふふ、結衣ちゃんは素直じゃないなぁ」
結衣「……そっか」
あかり「ぇへへ、それなら結衣ちゃんがもらってくれるんでしょ?」
結衣「もちろん、でも他の人がほうっておかないと思うけどね」
あかり「そうかなぁ、あかりってそんなにモテるの?」
結衣「……」ナデナデ
あかり「わーい、もっとなでろなでろー!」
結衣「ふふ、なんだかんだ言ってモテる要素はあるだろあかりは」
あかり「……も、もう褒めすぎだよぉ」
結衣「お婆ちゃんになるまで、かな」
あかり「ちょ、ちょっと結衣ちゃん!」
結衣「冗談だよ、高校を卒業するまで1人だったら考えておくからね」
あかり「……ぇへへ、その言葉忘れないでね」
結衣「私はウソ付いたりしないって、あかりは忘れそうだけど」
あかり「むむむ、あかりは結構辛抱強いんだから」
結衣「ふふ、全然そうは見えないけど?」
あかり「ぶー……」
・・・
・・
・
・・
・
京子「結衣ー、高校の進学先どうするの?」
結衣「あぁ私は県外に出ようかなって思ってるんだ」
京子「え、県外に行っちゃうの……」
結衣「親戚のお姉さんが私立の女子高で陸上のコーチやってて、一緒にやってみない?」
結衣「って、ずーっと前から言われてたんだ」
京子「……陸上、か」
結衣「まぁ推薦使うワケじゃないし、偏差値もそれなりだから勉強しないといけないけど」
京子「あかりもちなつちゃんもきっと悲しむだろうな」
結衣「……」
結衣「……京子、今まで私はずーっとお前のワガママ聞いてきたよね」
京子「えへへ、何だかんだ言って世話になりっぱだったもんな」
結衣「だから、私の最初で最後のお願い聞いてくれるかな」
結衣「それくらいしてもらっても、罰は当たらないよな」ニコッ
京子「うっ……笑顔が怖いんだけど」
結衣「ふふ大丈夫だよ、べつに京子を取って食おうとかするわけじゃないし」
京子「……うーん、それなら内容次第だけど」
結衣「ん、じゃあちょっと耳貸してくれる?」
京子「ほいほい、どれどれ」
・・・
・・
・
ちなつ「……先輩方、また3年生やってくださいよぉ」グスッ
結衣「ふふ、ちなつちゃん泣いちゃうなんて可愛いなぁ」
あかり「大丈夫だよぉちなつちゃん、すぐ近場に進学するんだから」
あかり「ぇへへ、ちなつちゃん頑張って2人と同じ高校に行こうね!」
ちなつ「うんっ、うん……」
京子「……」
あかり「ゆーいちゃん、あの約束のこと覚えてるよね?」
結衣「ん、あぁえっと……もちろん覚えてるよ」
あかり「うんうん、覚えてるなら結構結構!」
結衣「なぁ京子、みんなで記念撮影しようよ」
ちなつ「ふふふそうですね、お家からデジカメ三台ほど持ってきたんです!」
あかり「ちなつちゃん、気合入れすぎだよぉ!」
結衣「あははは、それなら何百枚も撮れるね」
京子「……ほんとに、それでいいのかよ」
京子「なら私はなにも言わないよ、結衣」
京子「結衣の最初で最後のお願いは絶対その日まで守るから」
あかり「京子ちゃーん!セルフタイマーはやくはやくー!」
京子「おー、分かってるよ!」
パシャ!
結衣『何だよ久々の電話だってのに、そんな出だしか』
あかり『ぇへへ、だって心配なんだもん』
結衣『ふふ、まぁそっちのほうがらしいけどな』
結衣『大丈夫だよ、部活も頑張ってるし、友達もたくさんできたよ』
あかり『ふふふ、そっか良かったぁ』
あかり『ねぇねぇ、今度結衣ちゃんのお家にいってもいい?』
結衣『あ、えっと、ゴメンな部活が忙しくてなかなか……』
あかり『ぇへへそんなの分かってるけど一応聞いてみただけ~』
結衣『……』
結衣『もうしつこいな、メールでも何回も聞いてきて』
結衣『あかりがその時まで独り身だったらね』
あかり『ぇへへ、あかりは結構モテモテだから困っちゃうなぁ』
あかり『新しいクラスでも、毎日花瓶のお世話とかしてるんだよ』
結衣『……ふふ、あかりはいつまでもあかりのままだな』
あかり『ぇへへ、それでねそれで……!』
結衣『あ、えっとなあかり、これから忙しくなるからメールとか電話返せなくなるかも……』
あかり『……そっかぁ』
結衣『そ、そうだな、練習がなければ……』
あかり『……そうだね、結衣ちゃんも忙しいもんね』
あかり『えへへ、でも久々に声が聞けて安心しちゃった』
結衣『……うん』
あかり『結衣ちゃん、声がとっても辛そうだけど大丈夫?』
結衣『大丈夫だよ、ちょっと疲れてるだけ』
あかり『うんうん、ならあかりみたいにぐっすり寝てね!』
結衣『……うん』
あかり『ばいばい結衣ちゃん、またね!』
結衣『……さようなら、あかり』
あかり「眠たいけど勉強しなきゃね、京子ちゃんと結衣ちゃんと同じ高校に行きたいもん」
あかり「……ふぁ~」
あかり「ふふふ、高校入ったら陸上部のマネージャーでもやろうかなぁ」
あかり「結衣ちゃんにスポーツタオルでも渡して……」
あかり「なーんちゃって、ぇへへ」
あかり「絶対一緒の高校に行くもんね、頑張るよあかり……」
あかり「……」カリカリ
あかり「ふんふん、ここがこうなって……」
あかり「京子ちゃーん!」ガバッ
京子「ちょ、ちょっといきなり飛びついてくるなよ!」
ちなつ「ふふ京子先輩、中学卒業から半年経っても相変わらずって感じですね」
京子「うんうん、相変わらずの美少女ってところかな」
ちなつ「そういうところが相変わらずです……」
京子「あははは、ちなちゅも変わらず可愛いよん」スリスリ
ちなつ「ああもう、結衣先輩たすけてー!」
京子「……あ、えっと結衣は今日部活で来れないって」
ちなつ「えぇ!?」
あかり「そうなんだぁ、残念だよぉ……」
ちなつ「わぁそれ楽しそう!遠くから見るくらいならいいですよね?」
京子「あ、えっと……」
京子「今日は確か遠征でいないんだよ、あいつ」
あかり「えぇぇ……」
ちなつ「そうですか……それならしょうがないですね」
京子「それより今日は私が直々に勉強を教えてしんぜよう!」
あかり「うんっ!あかりたくさん勉強して2人と同じ高校に進むんだから!」
ちなつ「えへへ私もですよ~」
京子「2人、か……」
題 久しぶりだね、結衣ちゃん!
『結衣ちゃん、今日はね京子ちゃんと久々に会ったの
ちなつちゃんも結衣ちゃんに会いたがってたよぉ
最近電話しても出てくれないから、あかり寂しいなぁ
でもしょうがないよね、結衣ちゃんも忙しいからね
あかりはまだ昔の約束覚えてるからね、えへへ
風邪に気を付けてね、ばいば~い!』
あかり「ふふ、ちょっと長文になっちゃったかなぁ」
あかり「それでも久々のメールだもん、いいよねべつに!」ポチッ
あかり「ぇへへ、なんかメールが返ってくるまでの時間って苦手……」
あかり「勉強しなきゃね、あとちょっとで入試だもん」
あかり「……」カリカリ
あかり「一緒の高校に入ったらね、またなでなでしてくれるよね」
あかり「いっぱいぎゅーってしくれるよね、結衣ちゃん」
あかり「だからね、勉強がんばるよあかり」
あかり「頑張ったなあかりって、褒めてくれるよね」
あかり「ぇへへ……」カリカリ
あかり「……メールまだ返ってこないよね、さすがに」
あかり「もう12時だ、そろそろ寝ないと明日がキツイもんね」
あかり「……結局メール返ってこなかった」
あかり「遠征だもんね、きっとメール返す暇もないのかなぁ」
あかり「おやすみなさい、結衣ちゃん」
あかり「……」zzz
・・・
・・
・
・・
・
あかり「……おはよう、ちなつちゃん」
ちなつ「おはようあかりちゃん、来週が入試だね」
あかり「うん、勉強の方はばっちりなんだけど」
ちなつ「むむむ、自信たっぷりじゃないあかりちゃん!」
あかり「……」
ちなつ「なんか元気無そうだけど……」
あかり「ううんそんなことないよぉ、元気元気!」ニコッ
ちなつ「そっか、……ほらこのメール結衣先輩から昨日来たんだけどね」
あかり「えっ……」
あかり「……どうして」
ちなつ「あ、あかりちゃん顔色絶対悪いよ!」
あかり「……どうして、あかりにはメールを返してくれないの」
ちなつ「えっ?」
あかり「ううん、なんでもないよぉ」
あかり「それよりちなつちゃん、ここの数学の問題ってどうやるの?」
ちなつ「えっとね、ここがBの円周角で……」
あかり「……うんうん」
・・・
・・
・
題 明日はついに入試だよ
『結衣ちゃん、忙しいからメールも返せないんだよね
忙しいから、あかりの電話に出てくれないんだよね
あかりのことを嫌いになったってことではないよね……
まだ覚えてるよ、結衣ちゃんがお嫁さんにもらってくれるって約束
最近夜に中々眠れないの、結衣ちゃんのことばかり考えて
結衣ちゃんの声が聞きたいな、寂しいよ
でも忙しいんだよね、あかりはワガママ言わないから
……お休みなさい』
結衣「……」
題 Re:明日はついに入試だよ
『ごめんなあかり、余計な考え事させて
メールも電話もずーっとしたかった、あかりのことを考えなかった日はないよ
でもそんなことしたら、私があかりへの想いを抑えられなくなるから
あかりならきっと大丈夫だよ、絶対にいい結果になるさ
あの日の約束は覚えてるよ、忘れるわけがない
とにかく今はゆっくり寝ること、分かった?
……おやすみなさい、あかり』
あかり「……ふふ、あかりだって忘れるわけがないよぉ」
あかり「おやすみなさい、ありがとう結衣ちゃん」
ちなつ「あ、あか、あかかかあかりちゃん……」
あかり「ちなつちゃん、ちょっと落ち着いてよぉ!」
ちなつ「だ、だって今日は入試なんだよ?」
あかり「ふふふ、大丈夫だよぉここまで頑張ったんだもん」
あかり「ちなつちゃんの努力はあかりが一番知ってるよ」ニコッ
ちなつ「……ふふ、その顔見たらなんか安心しちゃった」
あかり「ちなつちゃん、絶対に合格しようね!」
ちなつ「うん!」
・・・
・・
・
・・
・
京子「こほん、えーキミ達は念願かなって晴れて七森高校に入学できたワケだが……」
あかり「あははは、京子ちゃんってば先輩風吹かせちゃって!」
ちなつ「もうほんとですよ、ご高説はいいですから」
京子「あかり、ちなつちゃん、よーく頑張ったね!!」ガバッ
あかり「わーい、もっと褒めろ褒めろ!」
ちなつ「もう、今日だけは特別ですからね」
京子「……ほんとに頑張ったね、おめでとう」ナデナデ
あかり「えへへ、ありがとう京子ちゃん」
ちなつ「……京子先輩がたまに勉強見てくれましたもんね、当然ですよ」
京子「へへへ、ちなちゅも丸くなったなぁ」
ちなつ「はぁ、久しぶりだなぁ結衣先輩に会うの」
京子「あ、えっと、結衣は……」
京子「……」ジワッ
あかり「きょ、京子ちゃんどうして涙ぐんでるの?」
ちなつ「そうですよ、私たちが合格して嬉しいのは分かりますけど」
京子「違うくてねっ、あの、結衣は……」
京子「結衣は県外の高校に進学して、七森高校の生徒じゃないんだ……」
あかり「え……」
「ねぇ、京子ちゃんいつもの冗談なんでしょ!!」
京子ちゃんは悪くないのに、つい声を荒げちゃって
そこのお掃除のロッカーからひょいと出てくるんじゃないかって思ってた
「ごめんっ、わたしが結衣を止めてれば……」
ねえどうして京子ちゃんは泣いてるの、いつもみたいに言ってよ
引っかかった、あははって笑い飛ばしながら
「結衣と約束してたんだ、2人には内緒にしておくって……」
……結衣ちゃんはどこ?
あかりは七森高に入れたんだよ、いっぱい勉強して
結衣ちゃんとまたお話ししたくて、たくさん勉強したんだよ
家族の皆がそう言ってあかりを褒めてくれた
綺麗にデコレーションされたケーキ、奮発してくれた特上のお寿司
「ぇへへ、お父さんお母さん、お姉ちゃんもありがとう!」
あかりは七森高に入れて、本当に嬉しかったのかな?
結衣ちゃんになにか騙されたような気分だった
『結衣は陸上がやりたいから、県外の私立に……』
京子ちゃんはそう言ってくれたけど
結衣ちゃんは、あかりのことが嫌いだったんじゃないかなって思った
だから遠くの県外に進学しちゃったんだよね
「そうすれば、あかりの顔なんて見る必要なくなるもんね……」
思わず本音がこぼれちゃった
普段なら大喜びするのにね、どうしてだろう
「……はぁ」
原因なんて分かりきってるよ、ぜんぶ結衣ちゃんのせい
入学祝にお姉ちゃんに買ってもらった、朱色のスマートフォン
『メールも電話もずーっとしたかった、あかりのことを考えなかった日はないよ』
この結衣ちゃんのメールだけは前の携帯から移したんだっけ
考えれば考えるほど、結衣ちゃんの意図が分からなくなる
あかりのことを好きなのにどうして、離れていっちゃうの?
「分からないよ、結衣ちゃんの考えてることが」
だってまた無視されるのが怖いし、また傷つきたくなかったもん
それでも結衣ちゃんの声がまた聞きたい気持ちが、ごちゃごちゃになって
何回もスマートフォンを置いては覗いてを繰り返してた
「もう疲れちゃったなぁ……」
せめて夢では結衣ちゃんと仲良くなれたらな、好きだって伝えられたら
それくらいの贅沢は許されるよね?だって1年間勉強たくさんしたんだもん
・・・
・・
・
・・
・
「いやぁ、まさか現役で医学部に受かるとは思わなかった……」
京子ちゃんが柄にもなく照れくさそうにしている、ほっぺもほんのり赤いね
でもでも、医学部って本当にスゴイよね!?
「なんというかこの人はほんとに、なんなんですか!」
ふふ、ちなつちゃんも本当に嬉しそうだよぉ
最後に結衣ちゃんと連絡を取ってから、もう何年も経っちゃった
それでもあかりは覚えてるよ、高校卒業して独り身だったらお嫁さんに貰ってくれるって
忘れるわけないもん、大切な約束だから
それでも京子ちゃんもちなつちゃんもどこか寂しそうだった
「噂には聞いてるよちなちゅ、茶道部の部長になったんだよね!」
「ふふ、ごらく部で鍛えたお茶の腕は健在ですから」
「……また、4人で集まれる日が来るよね、京子ちゃんちなつちゃん」
そう言った途端、場の空気がピシっと引き締まったというか
……う~ん、凍っちゃったというか、でもでも滑ったワケではないよね!?
「次会ったときは一回結衣先輩のほっぺたをムニムニしちゃおうかな、勝手に行った罰!」
「ふふ、そうだよねまた4人できっと集まれるよね」
みんな待ってるんだよ結衣ちゃんのこと、だってごらく部は4人でごらく部だから
京子ちゃんとちなつちゃんの言葉を聞いて安心しちゃったなぁ
「あーそうだあかり、今日家に帰ったらいいモノがあるぞ」
「……いいモノ?」
「なんかその言い方とーっても気になりますね、食べ物ですか?」
「むふふ秘密だよん、ちなちゅには私からのチューを!」
「ぎゃー!」
いいモノってなんだろう、でもいたずら好きの京子ちゃんのことだからなぁ……
だってだって!いいモノとか言われたら誰だって気になるよね?
「ただいまお姉ちゃん、お外寒かったよぉ……」
「あら、お帰りなさいあかり。そう言えば郵便受けに手紙があったわよ」
「わぁ、あかりにお手紙だね……」
「船見結衣さんからね、懐かしいわね結衣ちゃんとは仲が良かったものね」
「ゆ、結衣ちゃんからのお手紙!?」
「そ、それじゃあ結衣ちゃんが直接ココに来たってことかな?」
「ええ、それしかないわね」
えっと、えっと、ちょっと待ってね、あかりはいま混乱中だから
結衣ちゃんがあかりのお家にお手紙持ってきたんだよね
ずーっと音沙汰なしだったのにどうしたんだろう……?
「ふふ、あかりったら本当に嬉しそうね、そんなニコニコして」
「ひょえっ!?」
うぅぅ、気付いたら頬が緩みっぱなしだよぉ
中身がどんな手紙なのか分からないのに、それでも嬉しかった
……まだあかりのこと覚えてくれたんだって
結衣ちゃんのお手紙を前にすると少しドキドキしちゃうな
本人が目の前にいるってワケじゃないのに、なんか緊張しちゃう
「あかりにとっていい内容でありますように」
ふふ、こんなこと言っても中身が変わるワケじゃないのにね
真っ白でキレイな封筒、なんか結衣ちゃんのイメージ通りかなぁ
『拝啓、ようやく春めいた今日このごろで……』
ちょ、ちょっと結衣ちゃんもう少し肩の力抜いてもいいのに!
……でも2年ぶりだもんね、しょうがないか
まずは結衣ちゃんの高校生活について、陸上とかのお話だね
スゴイよね、結衣ちゃん陸上でインターハイに出たんだって!
それから次は結衣ちゃんが県外へ行った本当の理由
あかりはてっきり陸上がしたいものばかりだと思ってけど、どうも違うみたい
なんとなく、結衣ちゃんの葛藤が分かってきたかもしれない
『あかりをお嫁さんに貰うって約束はしたけど、本当に私でいいのかなって』
『……あかりにはもっと相応しい人がいるんじゃないかな』
『そう考えたら、急に弱気になっちゃってね』
『ただ逃げていただけなんだ、あかりに好きだって言うのも怖くて』
『傷つくのが怖かった、もし否定されたらどうしようって』
『だから……』
「結衣ちゃんは大馬鹿だよぉ、1人で勝手に結論出しちゃって」
でも本当に嬉しかった、あかりのことでこんなに結衣ちゃんが悩んでくれて
結衣ちゃんは不器用で素直じゃないけど、そんな結衣ちゃんが好きなんだなって
この気持ちが改めて分かってとっても嬉しかった
『明日にはもう東京へ行ってるから、最後にあかりに会えたらなと思って……』
『あかりにその気があったらそこの公園に来てほしい』
「あ、えっと、ちょっと話が急すぎるよぉ!!」
ほんとに結衣ちゃんってば自分勝手なんだから……
お外は雪降ってるのに、結衣ちゃん何時間待ってるんだろう
ってそんなことより早く公園に行かないと!
結衣「……へぷちっ!!」
結衣「やっぱりきてくれないよな、あんなに自分勝手なことしたんだから」
結衣「最後にあかりの顔を見たかったな……」
あかり「うーん、他は完璧なのにその自分で完結するのが性格としてはネックかなぁ」ギュッ
あかり「でもでも、ルックスとしても申し分ないし……」
結衣「……」
結衣「2年ぶりに会っていきなりダメ出しとは参ったな」
あかり「2年じゃないよ、2年とうんヶ月もずーっと待ちぼうけだからね」
結衣「ごめん、としか言いようがないかな……」
結衣「あ、あかり、そのここに来たってことは手紙を……」
あかり「ぷっ、あははははははははは!」
結衣「なっ!?」
あかり「もう結衣ちゃんってば、頭に雪積もってるよぉ」クシクシ
結衣「んっ、じゃなくてあの手紙読んでくれたんだよね」
あかり「もう、いい女の子が拝啓なんて出だしはどうなの?」
結衣「だ、だっていきなり連絡とるから緊張しちゃって……」
あかり「……」ギュッ
結衣「おっと……」
結衣「謝ってすむことじゃないのは分かってるけど」
結衣「それでもゴメン、本当にゴメンなあかり」ギュッ
あかり「……絶対に、許さないから」
結衣「でもさ、見ない間に本当に綺麗になったね」
あかり「当たり前だよぉ、3年もあれば人は変わるんだから!」
結衣「ふふ、自信満々だなぁ」ギュッ
あかり「……結衣ちゃんも可愛くなったね」
結衣「そうだな、ちょーっと化粧してるし」
あかり「うそっ!?」
あかり「むむむ……」
あかり「なんかズルいよぉ、結衣ちゃんだけ大人になっちゃって」
結衣「ふふ、そうかなあかりも身長伸びて私と同じくらいだし」
あかり「あ、ほんとだね、ふふふ」
結衣「あかりが好きって気持ちは、あの日から変わってないからね」
結衣「……あれ、でもあかりもしかして恋人とかいたり」
あかり「んーん、だって結衣ちゃんと約束したもんね」
あかり「高校卒業まで独り身だったら結衣ちゃんがお嫁さんに貰ってくれるって」ニコッ
結衣「……律儀なやつ」
あかり「へっ、なにか欲しいモノでもあったの?」
結衣「あかり、ちょっと左手出してくれるかな」
あかり「うんっ!」
結衣「あと目もしっかり閉じてること」
あかり「……?」
結衣「えっと、あれ、なかなか上手くいかないな……」
あかり「あ、これって指輪……」
結衣「ま、まぁほんと安物のペアリングですけど」
あかり「……ぇへへ」
結衣「その時まで高いのは我慢してくれるかな」
あかり「……ふふ~ん」
あかり「結衣ちゃん、ちょっと向こう側向いててくれる?」
結衣「あ、あぁうん……」
あかり「あかりからのお礼だよっと」チュッ
結衣「……なんだ、ほっぺか」
あかり「そ、その言い方はひどいんじゃないの!?」
結衣「ふふ、冗談だよほら私からもあげるよ」チュッ
あかり「……なんだ、ほっぺかぁ」
結衣「いや、さすがに口は恥ずかしいから……」
あかり「うん、恋人なんか作っちゃダメだからね」
結衣「分かってるよ、あかりはまだ進学先とか決めてないの?」
あかり「あかりも東京の大学を狙おうかなぁ、京子ちゃんもいるし」
あかり「ちなつちゃんも東京に行くって言ってたし」
結衣「……そっか、それなら待ってるからね」ギュッ
あかり「わぷっ……」
結衣「ふふ、将来のお嫁さんなんだからツバ付けておかないとな」ナデナデ
あかり「毎日電話しちゃうから、結衣ちゃんは寂しがり屋のウサギさんだし」
結衣「そうだな、期待して待ってるよ」
あかり「……結衣ちゃん、あかりを好きになってくれてありがと」
結衣「お互いさまだよ、これからもずっと一緒だからね」
あかり「うんっ!」
おしまい!
ヘタレな結衣ちゃん可愛い
乙
あかりちゃんがちなつちゃんの恋心をスルーしているようなのが気になったかな
だからぶっちゃけ結あかとかありえないんだけどね
無理やりくっ付けたけど、次は気を付けます
ここにあるよぉ
Entry ⇒ 2012.04.25 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「最近結衣が冷たい・・・」櫻子「最近向日葵が冷たい」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1335014901/
櫻子「その・・・相談がありまして・・・」
京子「ん?どしたの?」
櫻子「あの・・・最近・・・向日葵が冷たくて・・・」
京子「ちっぱいちゃんもなの!?」
櫻子「え?もしかして!歳納先輩も!?」
京子「うん、そうなんだ・・・最近結衣が冷たくて」
櫻子「そんな船見先輩が・・・」
回想中♪--------------------
京子「・・・・ねぇ?」
結衣「ん?どうかした?」
京子「な、なんで、なんでなの!?結衣!!」ポロポロ
結衣「え?え?京子!どうかしたの!?」
京子「どうかしたの?じゃないよ!なんでなの!結衣!!」
結衣「しょうがないな、京子は・・・」ダキッ
京子「あ・・・ぅ//」
結衣「どうしたの?怖い夢でも見た?」
結衣「どうしたの?言ってごらん?」
京子「なんでお揃いじゃないの?」
結衣「・・・・・・・え?」
京子「毎日、おそろいのパジャマ着ようって約束したのに!なんで今日は違うパジャマなの!」
結衣「今日は雨で洗濯物が乾かなくてさ・・・」
京子「そんな言い訳聞きたくない!!」
結衣「むっ・・・さすがに我がままだぞ?京子」
結衣「え?」
京子「実家に帰らせて頂きます!!」
結衣「ちょっと待ってよ京子!」
京子「結衣の事なんて知らない!!」
結衣「き、京子ーーーー!!」
京子「ね?ひどいでしょ?」
櫻子「それはひどい!信じられません!!」
京子「でも、その後ちゃんと追ってきてくれて、最終的にコインランドリーの乾燥機で乾かしたんだー♪」
京子「あの時の結衣の必死な形相ったら・・・ふふふ//」
櫻子「仲直りできたんですね!」
京子「まぁ、結衣が悪かったんだけど、泣いて頼まれたらね」
京子「・・・で、ちっぱいちゃんの方は・・・」
回想中♪--------------------
向日葵「今日はクッキーを焼きましたわ♪」
櫻子「わーい♪クッキー♪」
櫻子「もぐし!うめぇ!!」
向日葵「まったく、『恋人になったら、毎日お菓子作って』って言われたときは、どうしようかと思いましたが」
向日葵「こんなに美味しく食べてくれるなら・・・幸せですわね//」
向日葵「どうかしましたの?」
櫻子「少ない・・・」
向日葵「へ?」
櫻子「いつもより、1枚少ない!!!」
向日葵「あっ・・・」
櫻子「どういうこと!?」バンバン
櫻子「むー」
向日葵「実は吉川さんに1枚差し上げまして・・・」
櫻子「私より先にちなつちゃんに!?」
向日葵「ちょっとだけ作り方を変えたから、櫻子に食べてもらう前に味見をして欲しくて」
櫻子「そんな言い訳聞きたくない!」
向日葵「え?」
櫻子「だって、1番最初に食べさせたのは、ちなつちゃんなんでしょ?私は2番・・・どうでもいいんだろ!?」
向日葵「そ、そんなわけないでしょ!我がまま言わないで!」
向日葵「え?」
櫻子「もう話しかけないでね、バイバイ」
向日葵「さ、櫻子ーーーーーー!!」
櫻子「まったく、向日葵は・・・」
京子「それ、浮気の可能性もあるかも・・・」
櫻子「え!?ひ、向日葵が!?」
櫻子「で、でもでもですね!向日葵泣いて謝って来たんですよ!」
櫻子「『今度から何があってもあなたが1番だから、別れないで!』って」
櫻子「しかもその後、アツいハグまで・・・えへへへ//」
京子「だったら、大丈夫かな?」
櫻子「ですよね//」
ちなつ「∵」
櫻子「正直私たち彼女にぞっこんで、他の事が見えないんだよね」
京子「彼女って//」
櫻子「あ・・・恋人同士とはいえ彼女って言葉・・・恥ずかしいですね//」
京子「ちっぱいちゃんったらー」
キャッキャキャッキャ♪
ちなつ「幼馴染なんか爆発しろーーーーー!!」ダダダダダ
京子「ち、ちなつちゃん!?」
櫻子「ちなつちゃん部室から出て行っちゃいましたね・・・」
京子「綾乃だー」
櫻子「お疲れ様です、杉浦先輩」
京子「何の用?」
綾乃「あっ、いつもの癖で間違ったわ・・・大室さん?お使い頼みたいんだけど」
櫻子「え?でも、もう少ししたら下校時間ですよ?」
綾乃「ああ、今日学校帰りに買って帰ってもらいたいの、月曜日に渡してくれればいいから」
櫻子「わかりました!」
綾乃「じゃあ、私生徒会室に戻るけど、忘れたら罰金バッキンガムなんだからね!」
櫻子「了解です」
櫻子「あっ、帰りに○○スーパーに寄っていいですか?杉浦先輩からプリンを頼まれてて・・・」
京子「いいよー」
西垣「爆発と聞いて」ガラガラ
松本「・・・・」
西垣「誰もいないな・・・おかしい絶対に『幼馴染なんか爆発しろー』って聞こえたはずなんだが・・・」
松本「・・・」
西垣「そうだな今回は私のミスだ、さぁ実験に戻るぞ松本」
松本「・・・」
西垣「やさしくしてねだと?ふっ、昨晩みたいにやさしくしてやるさ」
松本「・・・//」カァー
櫻子「いえいえ、私も向日葵にオムライス作ってもらいたいです」
京子「あっ、結衣だ!」
櫻子「・・・え?向日葵?」
京子「え?・・・・え?」
櫻子「何で・・・?向日葵が船見先輩と・・・?ひ、ひまわ」ムグッ
京子「ちょっと待って!様子を見よう!」
櫻子「」ムゴムゴ
櫻子「ぷはー、え?二人楽しそうに話をしてますよ!邪魔しないと!!」
京子「櫻子ちゃん黙って!」
京子「今、それどころじゃないでしょ?真面目にやって!」
櫻子「す、すいません」
櫻子「うぅぅ・・・」
京子「び、微妙に聞こえない・・・」
櫻子「・・・・」
京子「・・・・」
櫻子「なんか楽しそうですね」イライラ
京子「そうだね」イライラ
櫻子「向日葵が・・・船見先輩と二人で、船見先輩の家に・・・・」
京子「結衣ぃー」ポロポロ
櫻子「向日葵・・・信じてたのに・・・」ポロポロ
京子「私、もう帰る」グスグス
櫻子「うわぁぁん」ポロポロ
京子「・・・・」グスグス
京子「たぶん、何かの間違いだと思うけど・・・明日は学校休みだし・・・今から作戦会議しよ?ね?」
櫻子「・・・はい」グスグス
千歳「二人とも何かあったん?顔が酷い事になっとるで?」
京子「綾乃ーーー」ポロポロ
櫻子「杉浦先輩ー」ポロポロ
京子「結衣がーーー」
櫻子「向日葵がーー」
千歳「・・・全然考えられへんけどなー」
櫻子「・・・はい」
京子「うん、もしかしたら、ひまっちゃんが結衣にたまたま用事があっただけかもしれないけど・・・」
綾乃「でも、4時間たっても古谷さんは出てこなかったんでしょ?」
京子・櫻子「うわぁぁん」
千歳「綾乃ちゃん・・・」
綾乃「もう!2人とも泣き止みなさい!最近冷たかったって言ってるけど、具体的には?」
千歳「そうやな、なにか対策が練れるかもしれへんしな」
回想中♪--------------------
櫻子「アニメゆるゆり5巻借りてきたー!一緒に見よう♪」
向日葵「杉浦先輩たちの修学旅行の会ですわね?」
向日葵「私たち行ってませんし、ぜひ見てみましょう♪」
向日葵「あっ、カップケーキ作ったんですけど食べます?」
櫻子「食べる!向日葵のお菓子は全部食べる!」
向日葵「はいはい//」
向日葵「本当・・・楽しそうですわね♪」
櫻子「・・・ねぇ?//」スリスリ
向日葵「まったく仕方ありませんわね//」ナデナデ
櫻子「えへへへへ//」
向日葵「ふふふふふ//」
櫻子「あっ、お風呂シーン・・・露天風呂だ!」
向日葵「はぁ~気持ちよさそうですわね~、私も入りたいですわ~」
櫻子「!!」
櫻子「歳納先輩、洗いっこしようとしてる♪」
向日葵「わ、私もたまには洗いっことかしてみたいですわね//」チラッチラチラ
櫻子「・・・」
向日葵「え?」
櫻子「向日葵!お風呂シーンになってから、ガン見しすぎ!」
向日葵「はぁ!?ただTVを見ていただけじゃないですの!」
櫻子「しかも、アイキャッチは向日葵と池田先輩だし!」
向日葵「それを私に言われても・・・」
櫻子「洗いっこ?そんなに歳納先輩とやりたければ勝手にやってろ!帰る!」バタバタバタ
向日葵「さ、櫻子!?」
綾乃「・・・・え?」
京子「それはひどい・・・彼女の前で他の子ばかり見ているなんて・・・」
櫻子「ですよね!」
綾乃「え、えーと、古谷さんが冷たくなったって話じゃなかったかしら?」
櫻子「ナデナデする時間が減ったんです」
綾乃「へ?」
櫻子「ナデナデの時間が11分30秒だけだったんです!少なすぎると思いませんか!!!?」
綾乃「あ、はい」
櫻子「いつもなら、30分はナデナデしてくれるのに・・・お風呂シーンになったら急に手が止まって・・・」ションボリ
櫻子「え・・・ハッ!!・・・私が5巻を借りてきたばかりに・・・こんな事に!」
京子「ううん、ちっぱいちゃんは悪くないよ・・・すべては結衣の美貌のせいだよ」
櫻子「歳納先輩・・・ぎょめんなじゃい・・・」ポロポロ
京子「ううん、仕方ないよ・・・こればかりはね・・・結衣が魅力的なのがいけないんだ」
櫻子「わ、私に、魅力がないばかりに・・・うわぁぁぁん」
綾乃「わ、わかったから泣き止みなさい!!」
櫻子「うぅぅ・・は、はい」
綾乃「な、なんとなくわかってきた気がするわ」
千歳「せ、せやなー」
京子・櫻子「?」
京子「えーと、沢山あるから・・・」
綾乃「できるだけわかりやすいのでお願い」
千歳「あと、短いやつなー」
京子「うーん、じゃああの話を・・・・」
回想中♪--------------------
結衣「お帰り京子」
京子「ただいまー結衣ーー♪」
結衣「今からお風呂にする?ご飯にする?それとも・・・・えーとあのー・・・//」
京子「結衣がいいーー」ダキッ
結衣「まったく//・・・しょうがないなー京子は//」ギュウ
グーーーー
京子「おなかがすいた!ご飯!」
結衣「・・・・はぁ~」
結衣「うん、新メニュー・・・どうかな?」
京子「・・・・」パクパク
結衣「・・・」ドキドキ
京子「うん!美味しい!」
結衣「本当か・・・良かった」ホッ
京子「店で食べれるなら、1000円は出すね!」
結衣「具体的だな・・・まぁ、相場より高くて良かったけど」
京子「おぉー♪海老が大きい!美味しいよ♪結衣」パクパク
結衣「まったく//・・・美味しそうに食べてくれてありがとう」
京子「作ってくれてありがとう!」
結衣「うん//」
京子「ああ、あの人気のアイドルグループか・・・」
結衣「ここ、数ヶ月で一気に人気になったね」
京子「可愛い子が多いしねー、あと歌もうまいし」
結衣「うん、可愛い子が多いね・・・でも京子の方が可愛いよ?」
京子「うっ//」カァー
結衣「あっ、照れてる?」
京子「いきなりは反則!それに結衣の方が可愛いよ!!」
結衣「いいや、京子だね!」
京子「いーや、結衣だね!」
結衣「京子だって言ってるだろ?」
京子「むーーー結衣の意地悪!」
結衣「これだけは絶対譲れない!」
綾乃「・・・・へ?」
京子「あっ、話は終わりだよ」
綾乃「・・・・え?」
京子「へ?」
櫻子「それはひどい!」
綾乃「それはもういいから!!」
櫻子「え?」
京子「だって、いつもの結衣なら『しょうがないなー京子は』て言って、私の言うとおりにしてくれるのに!」むー
櫻子「ですよね!ですよね!」
綾乃「はぁ~」
京子「どう?やっぱり・・・結衣は私に愛想をつかしたのかな?」
櫻子「でもでも!私は最後まで向日葵のこと信じます!」
京子「私だって!ちっぱいちゃん!一緒に最後まで待とう!」
櫻子「歳納先輩!」ダキッ
京子・櫻子「え?」
綾乃「正座しないと罰金バッキンガムよ!!」
京子「仕方ないなー」
櫻子「うぅ・・・痺れました・・・」
京子「え?まだ2秒もたってないのに!?」ガビーン
綾乃「いいから聞く!!」バンバン
京子「あっ、はい」
綾乃「二人とも尽くされすぎよ!!」バーン
櫻子「恋人なんで当たり前です!私だって尽くしてますよ!」
京子「私だって!」
綾乃「・・・・例えば?」
櫻子「私は向日葵の手料理と手作りお菓子を、どんな用事があろうと1番目に食べてあげてますよ♪」
綾乃「それは、古谷さんが尽くしているというのよ」
櫻子「あれ?」ハテ
綾乃「もしね・・・もし、私が、歳納京子の、か、かかかか彼女だったら、絶対に許さない状況よ//」プイッ
千歳「綾乃ちゃんー?」ゴゴゴゴ
綾乃「ひぃ!?・・・・ち、千歳?」
綾乃「あっ、あの・・・千歳さんです。はい」
千歳「浮気は絶対に許さんよ?」ゴゴゴゴゴ
綾乃「そんなのするわけないでしょ!今のはただの例え!」
千歳「でも、妄想したんやろ?」
綾乃「えっと・・・想像はしたけど・・・」
千歳「うふふふ、綾乃ちゃんったら・・・・」ゴゴゴゴゴ
綾乃「してない!してない!絶対にしてないわ!本当よ!?安心アンコールワットよ!」
千歳「・・・・そか♪信じるとるからなー」
綾乃「ハハハ、信じてくれて安心したわ」
千歳「うふふふふ」
櫻子「知っているんですか!?歳納先輩!」
京子「尻餅渇風流(しりもちかつぷる)
それは平安時代から始まったとされている、尻にしかれるか否かを決める究極の戦い、
『尻相撲』が終了した後の状態、それが尻餅渇風流である。
始められた当初は、ただ「尻餅」(尻にしかれるだけ)と呼ばれていたが、
近代化により、尻にしかれるのは夫婦や恋仲のみになってしまった為、
「尻餅渇風流」(尻餅が時という風流により渇いてしまった)と呼ばれるようになった。
さらなる時の流れにより、平等化が唱えられ、近年では絶えて久しいが、
現在でも、世界のどこかで「尻相撲」が開かれ、切磋琢磨している者たちがいるという。
なお、今日使われている「尻餅カップル」という言葉は、
この尻餅渇風流を語源とするという説があるが、
これについては専門家の間でも意見が分かれており、定説を見ない。
(※参考文献 民明書房刊『ゆりゆらら』より)
京子「簡単に言うと、綾乃達って『生徒会尻餅カップル』で有名だよねー」
櫻子「お餅のカップル?」
綾乃「何を言ってるのよ!歳納京子と船見さんだって『勉強&運動No.1カップル』として有名じゃない!」
千歳「船見さんは足の速さクラス1位やからなー、歳納さんだってテストはだいたい1位やし~」
京子「いや、うん、そうなんだけどね//」テレテレ
櫻子「先輩方はいいなー・・・私達はそういうのないから・・・」
綾乃「いや、あなた達はね・・・」
京子「・・・うん」
綾乃・京子(入学当初からバカップルとして有名だし)
千歳(最初、付き合ってない事に驚いたわ~)
櫻子「?」
京子「ありがとう、綾乃・・・だいたいわかったよ」
櫻子「え?」
京子「ちょっと幸せすぎて・・・結衣に頼りっぱなしだった」
綾乃「うん」
櫻子「・・・・!!・・・・あぁ」
京子「やっぱり、恋人なら、頼りっぱなしはダメだよね?」
綾乃「そうよ・・・それに」
千歳「それに、恋人なら『もちつもたれつつ』や、頼るのもええけど、頼られるのも嬉しいんよ~」
京子「そうだね!千歳!」
櫻子「池田先輩!私が間違ってました!」
千歳「綾乃ちゃんの激しい罰金楽しみやわ//」
バチーン
千歳「やっぱり激しいわ・・・綾乃ちゃん//」
綾乃「やかましいッ//」
京子「え?激しい罰金の?」
綾乃「違うわよ!」
千歳「綾乃ちゃんの激しい罰金が、うちに・・・」ドバドバ
綾乃「って、千歳!?鼻血がどばドバイよ!」
京子「へぇ~、千歳の鼻血の対象が綾乃と千歳にねー」ニヤニヤ
綾乃「変な想像をしないで!ティッシュ!手伝って!」
櫻子「」フキフキ
千歳「ティッシュありがとな、大室さん」
櫻子「それより、提案って何ですか!?私はすぐ向日葵に会って謝りたいんです!」
綾乃「むっ、やる気ね・・・」
京子「ひまっちゃん愛されてるね~」
京子・櫻子「え?」
綾乃「2人は最近何かプレゼントした?」
京子「最近?」
櫻子「そもそも1度もありません!」
京子「・・・そういえば、付き合った1ヶ月記念とか・・・毎月何か貰ってる気が・・・」
櫻子「あっ、私も向日葵が毎週・・・付き合って○週記念って言ってご馳走してくれてる・・・」
綾乃「・・・・」
櫻子「明日は土曜日で学校休みだし、みんなで買いに行きましょう!」
京子「うん、ふふふふふ」
京子「結衣!!」
櫻子「向日葵!」
京子・櫻子「待っていろよ!!」メラメラメラ
綾乃「・・・まぁ、浮気は2人の勘違いっぽいけど」
千歳「二人がプレゼントしたら、気持ちも戻ってきてくれるんとちゃうんかなー?」
京子・櫻子「うおぉぉぉ!」
綾乃「聞いてないわね」
京子「結衣、今日は渡したいものがあります!
結衣「ん?なに?」
京子「ジャーン!プレゼント♪」
結衣「え?京子が!?」
京子「へへーん、頑張ったんだからね」
結衣「誕生日、覚えてくれてたんだ・・・嬉しいな・・・」
京子「あっ・・・・・」
結衣「?」
京子「いいから、空けてよー」
結衣「はいはい」
京子「ジェパンニが一晩でやってくれました」どやっ
結衣「・・・これ、京子と・・・私?」
京子「うん♪結衣?いつまでも一緒にいようね?」
結衣「・・・ありがとう、京子」ポロポロ
京子「え?結衣?泣いてるの?」
結衣「え?あれ?はは・・・おかしいな」グスグス
京子「結衣!」ダキッ
結衣「え?」
京子「結衣ごめんね!私、恋人失格だよ!」
結衣「そ、そんなことは」
京子「恋人になったばかりの頃は、私も料理手伝ったり掃除手伝ったり結衣の背中流したりしていたのに!」
結衣「・・・」
京子「それが、最近・・・結衣に頼りっきりでさ・・・気づいたよ、私いらないじゃんって」
結衣「そんなことない!私は京子が好きだから!好きだから!好きだから!」
京子「結衣・・・」
結衣「私に頼りっきり!?それがどうしたのさ、別にいいじゃないか、それが私と京子だろ?」
京子「ありがとう・・・結衣、でも、でも!私はそんなのを望んでいない・・・」
結衣「・・・え?」
京子「私は結衣が大好き!だから結衣に頼って欲しい!結衣に何かしてあげたい!!」
京子「結衣に頼りっぱなしの私は終わり!今日からは結衣に頼られて・・・・」
京子「そして、結衣に頼って!一緒に生きていきたい!」
京子「だから、改めてこんな私と恋人になってください!!」
京子「・・・うん」
結衣「悩みがあった時は一緒に悩むことっていう約束も忘れちゃって・・・」
京子「うん、ごめんね」
結衣「毎週末の夜は私の家に泊まりに来る約束なのに、昨日は来てくれなくて」
京子「うん・・・・ごめんね」
結衣「確かに私に頼りっぱなしの京子はダメだったな・・・」
結衣「最近は、約束も何も守ってくれなくて、私に文句言ってばかりだったね」
結衣「そうだね、そんな京子は私も近い将来・・・・・・」
結衣「嫌いになっていたと思う・・・」
結衣「でも・・・そんな私も問題があると思うんだ」
京子「え?」
結衣「だんだん、京子に頼られるだけの関係が好きになっていたのもある」
結衣「京子は私がいないと生きていけないんだ・・・って思い上がりもいい所だよね?」
京子「べ、べつにそんなことはないよ、結衣」
結衣「ううん、そんな事を思い出してね・・・だんだん・・・・」
結衣「・・・・・」
京子「結衣?」
結衣「だから、私の京子と仲良くやってるやつが許せない・・・」
結衣「最近は・・・・その・・・あかりですら・・・」
京子「あかりも・・・・そこまで思いつめさせていたなんて・・・」
京子「ごめんね、私のせいなんだよね?」
京子「同情ならいらないよ!私が悪いんでしょ!?
結衣「違う!!過去の京子が悪いんだ!!!」
京子「え?」
結衣「京子は生まれ変わるんだろ?」
結衣「私も一緒さ・・・ね?一緒に生まれ変わろう」
結衣「そして、またずっと一緒だ//」
結衣「京子!私もごめん!本当にごめん!!」
京子「ううん、私が悪かったんだ!本当にごめん!結衣!!」ポロポロ
結衣「ほら、泣くなよ・・・今日からは違うんだろ?」
京子「!!」
京子「そうだ!だから!そのプレゼントだったんだよ!」
結衣「二人のぬいぐるみ・・・ずっと一緒か・・・ふふ、嬉しいな//」
結衣「おいこら!」
京子「ちょっと!結衣にゃん?こ、怖いよーーー?」
結衣「・・・まったく誰が怒らせたと思ってんだよ」
京子「」ぐー
結衣「・・・夜ご飯作るか・・・」
京子「私も一緒に作るーーー」
結衣「正直足手まといだけど」
京子・結衣「2人で一緒にやった方が楽しいからね♪」
結衣「ん?」
京子「金曜日の夜さー、ひまっちゃんと・・・」
結衣「ああ、あれは・・・」
櫻子「歳納先輩は器用すぎ!あんなぬいぐるみ真似できない!」
向日葵「一体なんなんですの!?」
櫻子「向日葵!?いたの?」
向日葵「はぁ?あなたが遊びに来いって呼んだんでしょうが!?」
向日葵「・・・・で、いったいどうしましたの?」
向日葵「今まで毎週週末は一緒にいてくれたのに、昨日は一緒にいてくれませんでしたし・・・」
向日葵「私からのメールは5分以内に返信してくれていたのに、昨日は返信を頂けませんでしたし!」
向日葵「私に何か足りない所がありますの!?」
向日葵「あったら言って!すぐ直すから!」
向日葵「だから・・・・・嫌いにならないで・・・」ポロポロ
櫻子「向日葵!ごめんなさい」ゲザァ
向日葵「・・・・え?」
向日葵「・・・そうなんですのね」
櫻子「うん、そうなんだ・・・」
向日葵「私と別れたいと・・・」ポロポロ
櫻子「え?」
向日葵「私のこと飽きちゃったんですのね・・・昨日は歳納先輩と一緒にいたでしょ?」
櫻子「あっ」
向日葵「見たんですのよ!二人が・・・その楽しく買い物をしていた所を!!」
櫻子「ち、違う!違うの!向日葵、信じて!」
向日葵「何を信じろといいますの!?」
向日葵「どうせ歳納先輩とのデートが楽しかったから私の事なんか忘れていたんでしょう!?」
向日葵「はぁ?あれはあなたが『料理のレパトリーもっと増やしてよ・・・そうだ!船見先輩に教えてもらえば?』って言ったんでしょ!?」
櫻子「あ・・・そういえば・・・」
向日葵「ほら?私に言ったことすら忘れて・・・やっぱり私のことなんて・・・」
櫻子「こうなったら・・・こ、これでもくらえー」ベチーン
櫻子「・・・・・あ・・・・あの・・・・//」
向日葵「・・・・え?箱にリボンが・・・え?」
櫻子「・・・・そのプレゼント!!!」
向日葵「はい!????」
櫻子「うん♪」
向日葵「え?現実?」
櫻子「うんうん」
向日葵「私に?」
櫻子「当たり前だろ」
櫻子「違う違う」
向日葵「じゃあ、夢オチなんですのねーーーーー」
櫻子「いいから、早くあけろーーーーーー!!」
櫻子「うっ・・・そ、そんなに期待しないでね//」
向日葵「・・・・・・あ、空けますわよ・・・・」
櫻子「うん」
向日葵「ふぅー、櫻子からの付き合って始めてのプレゼント・・・ドキドキしますわね//」
櫻子「・・・もう!いいから、早くあけろーーーーーー!!」
向日葵「・・・・?」
櫻子「//」モジモジ
向日葵「え、えーと・・・櫻子?」
櫻子「ど、どうかな?向日葵のために頑張ったんだけど・・・//」
向日葵「・・・言いにくいんですが、あなた投げたでしょ?そのときに・・・」
櫻子「あーーーーーーーーーーー」
櫻子「うん、でもごめんね・・・」
向日葵「て、手作りなんでしょ?」
櫻子「うん」
向日葵「う、嬉しいに決まってますわ//」
櫻子「え?」
櫻子「向日葵?ぐちゃぐちゃだよ!?」
向日葵「おいしい!美味しいですわよ!櫻子!!」
櫻子「へ!?」
向日葵「初めてにしては上出来ですわ!」
櫻子「あ・・・ぅあ・・・」ポロポロ
向日葵「櫻子!?」
櫻子「ひまわりー」ダキッ
櫻子「作るの大変だったよー」ポロポロ
向日葵「そうなんですの・・・形はあれでしたが、美味しかったですわ」
櫻子「違うの!向日葵は毎日こんな大変な事をやってくれてた!それなのに私は!」
向日葵「・・・」
櫻子「向日葵は宿題もやって、私に勉強も教えてくれて、部屋の掃除もやってくれて」
櫻子「お菓子に、お昼の弁当も作ってくれて・・・」
向日葵「・・・」
櫻子「こんなに辛い事をずっとやってくれてたの!?どうして?どうして?」
向日葵「このバカ娘」チョップ
櫻子「いたっ!何するんだよ!!」
櫻子「楽しいというより・・・苦労した・・・大変だった」
向日葵「何に苦労したんですの?」
櫻子「・・・・・どんな風に作ったら、向日葵が喜んでくれるか?って所・・・・//」
向日葵「・・・私も同じですわ//・・・まぁ、大変でしたけどね」
櫻子「やっぱり、大変だったんだね」
向日葵「でも!」
向日葵「あなたの・・・・櫻子の」
向日葵「笑顔が見れるなら『大変?』そんなの吹っ飛びますわ!!」
向日葵「あなたは懲りずに毎日毎日お菓子ばかり食べてくれますわね」
櫻子「だって、向日葵の美味しいし」
向日葵「だからですのよ?櫻子のケーキを私が食べた時、櫻子は何か感じました?」
櫻子「私が作ったケーキを向日葵が食べてくれて?」
向日葵「ええ」
櫻子「スゲー嬉しかった♪」
櫻子「あ・・・えへへへへ//」スリスリ
向日葵「まったく甘えん坊ですのね?櫻子は//」
櫻子「なんか久しぶりに向日葵と共感できちゃった//」
向日葵「最近のあなたは自堕落でしたしね」
向日葵「まぁ、私も悪いんですが・・・櫻子の面倒を見ていて・・・その悪い気分じゃなかったですし//」
櫻子「いや、私が悪かったんだ・・・、私が美貌すぎるから・・・」
向日葵「・・・・・・・・・・」
櫻子「これからは私も頑張る!前みたいにおにぎりも作るし!」
向日葵「何か聞き捨てならない言葉が聞こえましたが・・・」
向日葵「まぁ?期待せずにまってますわ//」
向日葵「あっ・・・」
櫻子「うっ!」
櫻子「まじーーーーーーーーー!!」
櫻子「ナニコレ!?え?向日葵?まずいよ・・・」
向日葵「あー・・・・まぁ、櫻子の愛情が詰まってますし//」
向日葵「・・・はい」
櫻子「だからさ、今度、作り方教えてよね//
向日葵「ふぅ~・・・大変なのは目に見えてますが、頑張りますわ」
櫻子「そこは素直に照れておけよーーー」
■数ヵ月後
京子「飯ー風呂ー結衣ー」ダラダラ
櫻子「向日葵ーお菓子ーご飯ー宿題ー」ダラダラ
結衣「いい加減に」
向日葵「しなさーーーーい!!」
終わり
結衣「古谷さん・・・良かった・・・その顔はうまくいったみたいだね?」
向日葵「はい、そちらもうまくいったみたいで良かったです♪」
向日葵「それにしても杉浦先輩に相談して正解でしたね」
結衣「綾乃に相談した私達が受けたアドバイスは」
向日葵・結衣「あの2人にヤキモチを焼かせる事」
向日葵「ですから、2人で一緒に帰ったり」
結衣「私の家で一緒に遊んだり・・・」
向日葵「それが、ここまでうまくいくなんて・・・」
結衣「うん」
向日葵「杉浦先輩・・・」
結衣「綾乃・・・」
向日葵・結衣「ありがとう(ございました)」
ちなつ「まったくあの幼馴染カップルは・・・」
ちなつ「あっ、でもでもでもでも」
ちなつ「今の状況なら絶対に破局するはず!」
ちなつ「失恋した結衣先輩に声を掛ければ・・・・」
ちなつ「結衣先輩は私のもの!」
ちなつ「これは頑張るしかないわね!」ギラッ
あかり「∵」
ちなつ「あ、あかりちゃん!?」
ちなつ「腹黒くない!腹黒くないもん!」
綾乃「まったくあの4人は・・・うまくいったのかしら?」ソワソワ
千歳「ふふ、綾乃ちゃんは面倒見がええなー」
綾乃「あ、当たり前じゃない!生徒会副会長なんだから!」
千歳「綾乃ちゃんに惚れ直したわー」ダキッ
綾乃「ち、千歳!?//」
千歳「あ・や・の・ちゃん♪」フー
綾乃「きゃ//・・・ちょっと、耳に息を吹きかけないで//」
千歳「今は、うちに気を掛けて欲しいな~って思ったりしてるんやで?」
綾乃「何を言ってるのよ!わ、私はいつでもあなたが1番よ//」
千歳「うちバカやから、態度じゃないとわからへんのよ?」
綾乃「た、態度って・・・むっ」
千歳「//」チュー
千歳「うふふふ//」
綾乃「・・・・千歳?」
千歳「ん~?」
綾乃「」スゥ
綾乃「あなたのこと愛してるわーーーー!!!!」
綾乃「もう今夜は寝かさないんだからね//」ガバッ
千歳「え//」ボッ
千歳「うふふ、綾乃ちゃんにはかなわへんな~//」
綾乃「当たり前じゃない!生徒会副会長なんだからね!」
千歳「うちは綾乃ちゃんが恋人で幸せや//」
本当に終わり
結京ひまさくの絡むSSはやっぱり良いな
綾ちとも良かった
Entry ⇒ 2012.04.24 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
綾乃「と、歳納京子が誘い受けのレズビッチだって噂が流れてるわ!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1335013619/
綾乃「ええ、残念だけど本当なのよ……」
結衣「そ、そっか……京子は知ってるのかな、その噂」
綾乃「……まだ知らないと思うけど、知ったら落ち込むわよね」
結衣「そうだな……」
京子「おっはよー!」ガラッ
結衣「きょ、京子、おはよ」
綾乃「と、歳納京子、おはよう」
京子「どったの、2人とも、変な顔しちゃって」
京子「んー?」
綾乃「あの、例の噂の事は知ってる?」
京子「例の?……あー、私がレズビッチだって言う、あれ?」
綾乃「し、知ってたのね、歳納京子……」
結衣「あ、あのさ、私達は京子がそう言うのじゃないって知ってるから、あの、あんまり気にしない方が……」
京子「いやあ、参っちゃうよね、やっぱりそういうのって滲み出ちゃうもんなんだ///」
綾乃「……え」
結衣「え……」
結衣「お、おい、京子、お前」
綾乃「ほ、本当にレズビッチなの!?歳納京子!?」
京子「うん、まあレズビッチだと言っても過言ではないと思うよ?」
結衣「……!」
綾乃「……!」
ザワザワ
綾乃(はっ!しまった、つい大きな声で話題にしちゃった!)
結衣(クラスの皆の目が私達に……)
モブB「ちょっとビックリ~」ボソボソ
モブC「ちょ、京子さんこっち見てるわよっ」ボソボソ
京子「……」ニコ
モブA「うわ、笑いかけられちゃった、どうする?誘われちゃったらどうする?」
モブB「わ、私は別にとしのんなら良いかなって、ほら、としのん、可愛いし///」
モブA「え、あ、あなたそうだったの!?」
モブC「じ、実は私も、あの、京子さんってほら無邪気だし、清潔感あるし、別にいいかなって///」
モブA「え、え、じゃあ私だって!」
結衣「……という事があったんだよ」
ちなつ「きょ、京子先輩、レズビッチだったんですか?」
京子「うん!」
ちなつ(く、屈託なく応えよった……)
あかり「……」
京子「ん、どったのあかり?」
あかり「あ、いや、あの……京子ちゃん、レズビッチってなあに?」
京子「えー、あかり知らないの?レズビッチって言うのは……」
結衣「お、おい、京子、あかりに変な事を教えるなよ!」
京子「ロシア風の美人って言う意味なんだよ」
結衣「え……」
ちなつ「……え」
京子「えへへ///」
結衣「きょ、京子?」
京子「ん?結衣もレズビッチであるこの私に何か質問あるの?」
結衣「レズビッチは……あの、ロシア風美人って言う意味じゃないぞ?」
京子「は?」
結衣「レズビッチって言うのは、その……」
ちなつ「『女の子となら誰とでも気軽に性的関係を結んじゃう子』って意味ですよ、京子先輩」
京子「……え」
あかり「え……」
京子「え、だ、だって、ほらロシアでは○○ビッチって名前が良くあるじゃん!」
京子「それに前にネットで美人さんがたくさん載ってるサイトを見たことあるんだけど、その項目が『レズ』だったもん!」
結衣「な、なんてサイトを見てるんだよ京子///」
ちなつ「……まあ、京子先輩の勘違いは置いておくとして……教室で公言しちゃったのはまずかったかもしれませんね……」
ちなつ「多分、今頃凄い勢いで噂が回ってると思いますよ?」
京子「う、ううっ、ねえ、結衣、本当に『女の子となら誰とでも気軽に性的関係を結んじゃう子』って意味なの?」
結衣「うん」
京子「うああああ、わたし、みんなにそんな目で見られてたのかあ」ゴロンゴロン
あかり「きょ、京子ちゃん、落ち着いて……」
結衣「きょ、京子、そんなに落ち込まないでよ……大丈夫、人のうわさも40日って言うしさ」
京子「……うん」ムクッ
結衣「1カ月と少し、大人しくしておけばきっとみんなだって……」
京子「……み、みんな、忘れてくれるかな?」
結衣「うん……だから、ほら、そんなに落ち込まないで」ナデナデ
京子「うう……あ、ありがと、ゆいぃ」ウルッ
結衣「……!」
結衣(うう、涙目になった京子、可愛い……まるで『抱きしめてください』って言ってるみたいな顔だ……)
結衣(けど駄目だ、京子の噂が消えるまでは私も我慢しないと……!)
~2-5教室~
京子「うう、教室入るの、嫌だなあ」プルプル
結衣「京子、こんな所で立ち止まってても仕方ないだろ、ほら、私がついてるからさ」
京子「う、うん……あ、あの、結衣?」
結衣「ん?」
京子「手、繋いで、いいかな……?」ウルッ
結衣「きょ、京子……」
結衣(京子が上目づかいで懇願してくれてる……凄く可愛い)
結衣(こんな京子のお願いを断るなんてできないよね……)
結衣「も、もう、しょうがないなあ、京子は///」ギュ
京子「あ、ありがと、結衣」パァ
結衣「い、何時もの事だよ……ほら、教室はいるぞ///」
京子「うん!」
結衣(あれ、わたし、何か忘れてるような)
ザワザワ
モブA「ちょ、歳納さんと船見さん、手を繋いで教室に」ボソボソ
モブB「やっぱり、朝からえっちな事してたのかな///」ボソボソ
モブC「昨日のは冗談かなとも思ったけど、これは本当にガチなのかもっ」ボソボソ
結衣(し、しまった、京子の可愛さのあまり、例の噂の事忘れてた!)
京子「ゆ、ゆいぃ……」ギュ
結衣「……京子、放して」パシッ
京子「ふえ……?」
結衣「子供じゃないんだから、一人で机まで行けるでしょ」
京子「ゆい……?」ウルッ
結衣「……!」
結衣「私は先に机に行くから」スタスタ
京子「あ、あ、待ってよ、ゆいぃっ」タタタッ
結衣(ごめんね、京子、噂が消えるまでだから、ごめんね……)
綾乃「と、歳納京子、船見さん、おはよう」
結衣「おはよ、綾乃」
京子「あ、あやのぉ」ウルッ
綾乃「……!」
綾乃(誘い受けのレズビッチな歳納京子が私を涙目で見てる……)
綾乃(……え、こ、これって、も、もしかして、わたし、誘われてる!?)
綾乃(私誘われてるの!?歳納京子に誘われてるの!?)
京子「……」ウルウル
綾乃「ま、まって、駄目よ歳納京子!こ、こんな所で、そんな///」
京子「ふえ?」
綾乃「け、けど、歳納京子がどうしてもっていうなら、あの、放課後……ね?///」
京子(そ、そっか、こんな所で変な話題出したら火に油だもんね、放課後にじっくり話を聞いてくれるって事かな)
京子(あやの、優しいなあ……)ウルッ
綾乃「……!」
綾乃(うあ、歳納京子、潤んだ瞳で私を見てくれてるっ)
綾乃(こ、これって誘われてるのよね、私を求めてくれてるのよねっ)
綾乃(放課後、歳納京子と、歳納京子とっ///)カーッ
京子「ゆ、結衣?あの、一緒にご飯を……」
結衣「ごめん、私、ちょっと用事があるから……」スッ
京子「あ……」
結衣(ごめんよ、京子、ごめんよ……)
京子「……綾乃と千歳も生徒会室に行っちゃったし……」
京子「今日は一人でご飯か……」
ザワザワザワ
京子(……何だかみんなが私のことを話題にしてる気がする)キョロキョロ
京子(わ、私をレズビッチだって目で見てる気がする……)プルプル
京子(うう、居心地が悪いよ……別のところでお昼休み過ごそっと……)トテテ
モブA「い、今、教室から出ていく歳納さんとちょっと目があったわっ」
モブB「ちょっと怯えたような目線だったけど、あれって誘い受けなのかな、私たち、としのんに誘われたのかなっ」
モブC「ちょ、ちょっと気になるし、わ、私たちも行ってみようよ!」
いいぞどんどんやれ
京子「ふう……落ち着くなあ」ユッタリ
京子「ご飯も食べちゃったし、午後の授業が始まるまで寝てよっと……」ゴロリ
京子「……」
京子「……」zzz
………
……
…
としのん、寝てるね
京子「う、ううーん……」ゴロンッ
と、としのん、スカートめくれちゃってるよぉ……
……こ、これは誘ってるんじゃないかな
うん、そうだよね、歳納さん誘ってるよね
としのん誘ってるのかあ……
京子(マシュマロかな……)ハムッ
京子(ちょっと濡れてるし、マシュマロじゃないや、フルーツっぽい)ペロペロ
京子(んー、何か体がくすぐったいよお、だれ、体くすぐってるの)
京子(眠いんだから、邪魔しないでよぉ)ゴロン
京子(あ、何か柔らかい物が腕の中に)
京子(何か抱き心地いいな……)ギューッ
京子(抱き枕かな、そうだ、抱き枕だよ、いい匂いするし)スリスリ
京子(だれ、髪触ってるの……まあ髪はいいか、触られるの好きだし)
京子(何かちょっと、寒いなあ、体がスースーする……)
ヘックチッ
京子(あれ、何かに包まれてあったかくなった)
京子(あったかいし、いい匂いだし、きもちいいな……)スリスリ
京子(ちょっとくすぐったいけど、それくらい我慢しよっと……)zzz
ピピピピピピ
京子「ふあ……」
京子「ん、んん……良く寝た……何か気持ちいい夢見てたなあ」ノビーッ
モブA「お、おはよう、歳納さん///」
京子「あれ、モブ子ちゃん達、どったのこんな所で」キョトン
モブB「あ、あはは、としのんがやってる部活、ちょっと見学しようかなって///」
京子「あ、そだったの?起こしてくれれば良かったのに~」
モブC「い、いや、京子さんすごく気持ちよさそうに寝てたし、その、起こすの可哀そうかなって///」
京子(あ、そ、そうだ、この子達、私のことどう思ってるんだろ)
京子(レズビッチだと思って気持ち悪がってるんじゃ……)
京子「あ、あの……私たち、ともだち、でしょ?」ミアゲ
モブABC「「「!!!!」」」ドキーン
モブB「けど、けどセックスって言うほどの事はしてないし、撫でてあげて一緒に横になっただけだし///」ボソボソ
モブC「き、キスしてたでしょあんた///」ボソボソ
モブB「そ、そういうあなただって、としのんに抱きしめられてたじゃん///」ボソボソ
京子「……と、友達、だよね?」ウルッ
モブB「う、うん、勿論友達だよ!としのんと私たちは友達だよ///」
モブAC「「うんうん!」」
京子「そ、そっか……うん、ありがと!」ニコ
モブABC「「「うあ……」」」キュン
京子(わたし一人で怖がって……何だか恥ずかしいな)
京子(よし、もう気なしないようにしようっと!)
京子「じゃあ、今日はもう教室にかえろっか?授業始まっちゃうよ~!」
モブA「そ、そうね、歳納さん、今日はもう///」
モブB「えへへ、なんだかとしのんとグーっと親しくなれてうれしいよ///」
モブC「京子さん、腕組んで行こうよ///」
京子「おう!」
綾乃(よ、横になってる歳納京子をクラスの子達が弄り回してたっ///)
綾乃(やっぱり、やっぱり歳納京子って、冗談とかじゃなくて本当にレズビッチだったのね……)
綾乃(と、歳納京子が、レズビッチ……)
綾乃「……」ムラムラ
綾乃「だ、駄目よ!そんな、誰にでも体を許すなんて!」
綾乃「生徒会副会長であるこの私が、あの、矯正してあげないとっ///」
京子「あーやの!」
綾乃「と、歳納京子……」
京子「あのねっ、わたしねっ!」
綾乃「……こ、ここじゃなんだから、生徒会室に行きましょう///」
京子「えー、綾乃、気にしすぎだよ?ここでいいじゃん」
綾乃「え……」
京子「私、判ったんだ、クラスのみんなはそんなに気にしないって」
綾乃「え、え、ええー!?」
京子「だから、あの件はもう置いておいて……今日の放課後は楽しいことしようよ!」
綾乃「た、楽しい事///」
綾乃(楽しい事って、えっちな事よね///)
綾乃(教室でえっちな事をしてもみんな気にしないくらいクラスの子達は歳納京子とえっちな事をしまくってるっていうの!?)
京子「ん?なに?」
綾乃「あ、貴女が気にしなくても私が気にするのっ///」
綾乃「お願いだから、あの、生徒会室で、ね?///」
京子「綾乃は真面目だなあ」
綾乃「い、いいからいらっしゃいっ!」
京子「はい!」
京子「おおー!プリンあるじゃん!綾乃プリン食べてもいい!?」
綾乃「……い、いいわよ」
京子「ありがと!綾乃大好き♪」
綾乃「……」
京子「どったの、綾乃」
綾乃「あの……歳納京子、そういう事を誰にでも言うのは、あまり感心しないわ」
京子「え……?」
京子(綾乃、何を言ってるんだろ……あ、プリンの事かな)
京子「私は子供のころから興味持ってたよ?大好きだったし」
綾乃「なっ///」
京子「特に口に含んだ時の感触とかが好きかなあ」
綾乃「と、歳納京子……」
京子「綾乃も、好きでしょ?」
綾乃「……!」
京子「もしかして、私に遠慮して、我慢してるの?」
綾乃(歳納京子が、身を乗り出して、近づいて、こんなに露骨に私を誘って……)
京子「遠慮とかしなくていいんだよ?」
綾乃(プリンを食べてるからかしら、歳納京子の唇、凄くぷるぷるしてる……)
綾乃(すごく、すごくおいしそう……)
京子「食べさせてあげよっか?」
綾乃「……!」
京子「綾乃、ほら、おくちをあけて?」
綾乃(と、としのう、きょうこっ///)
京子「ね?」
綾乃(あ、だめ、もう我慢できないっ///)
チュッ
綾乃「……んっ……ちゅっ……」チュッチュッ
京子「あ、あやっ……んっ」
綾乃「…………ちゅっ………んちゅ」チュッチュッ
京子「や、やあっ……んあっ……」
綾乃(歳納京子の唇、柔らかい……)
京子「……!」ビクッ
綾乃(歳納京子の口の中、凄く美味しい……美味しい……)ペロッペロッ
京子「んっ……んぐっ……///」
綾乃「……ぷはっ」
京子「はあ……はぁ……あ、あやの、な、なんで……」ウルッ
綾乃「……歳納京子、首に……」
京子「ふえ……」
綾乃「キスマーク、ついてるわ……」
京子「あ、あやの?」
綾乃「そう、さっきのクラスメイト達にキスマークつけてもらったのね……」
京子「な、なに言ってるの、どうして、こんなこと……」オロオロ
綾乃「としのうきょうこ……」ガッ
京子「え……」
綾乃「……んっ」チューッ
京子「んんっ///」
京子「やっ、首がくすぐったいよ綾乃っ///」
綾乃「ここにも、ここにもあるわ、キスマーク、全部、全部私が上書きしてあげる、としのうきょうこっ」チュッチュッ
京子「あ、あやの、ほんとにどうしちゃったのっ///」ブンブンッ
綾乃「だって、だって歳納京子が私を誘うから、わたしだって我慢しようとしたのにっ」
京子「ふえ、わ、わたし、誘ってなんてっ///」
綾乃「としのうきょうこっ!」ギュッギュッチュー
京子「あふん///」
京子(い、いっぱい気持ち良くて、あたまがまっしろになって、なにもかんがえられないよぉ……)
京子「あ、あや、の……」
綾乃「と、としのうきょうこ、だいすき、だいすきなのっ」ギュゥッ
京子「ふえ?」
綾乃「ずっと、ずっとだいすきだったのっいちねんのころから、ずっと!ずっとこうしたくて、けど我慢してっ」
京子「あやの……」
京子(わたし、全然気づいてあげられなかった……)
京子(あやのがこんな事しちゃうくらい思いつめてたのに……)
京子(私の、鈍感……)
京子(えっちなことされちゃうのは、恥ずかしいけど……)
京子(……こんな私なんかのことを好きでいてくれるのなら、恥ずかしいのくらい、我慢しよう……)
………
……
…
京子「……」ポーッ
綾乃「あ、あの、歳納京子、だいじょうぶ?」
京子「あ、う、うん、だいじょうぶ……きもちよくて、ちょっとボーっとしちゃってた……」
綾乃「……そ、そう、気持ち良くなってて、くれたのね……良かった」ホッ
京子(あやの、わたしに気持ち良くなってほしくて、がんばってたんだ……)
京子(何だか嬉しいな……)
京子(優しくて可愛い綾乃は好きだけど、これって恋愛感情なのかな……)
京子(……色々あり過ぎて、気持ちが、整理できないや……)
京子(こんな精神状態じゃ、綾乃にちゃんと返事なんてできないよ……)
綾乃(と、歳納京子の身体、凄く柔らかくて、いい匂いで……ついつい貪るように味わっちゃった……)
綾乃(いけないのは、わかってるけど、くせになっちゃいそう……)
綾乃「は、はいっ!」ビクッ
京子「えっと……さっきのこと、だけど……」
綾乃「え?」
綾乃(さっきの事って、あの、えっちな事かしら……)
綾乃「そ、そうなの、いっぱいいっぱいなの……」ショボン
綾乃(そうよね、歳納京子、クラスの子たちにも人気あるみたいだし……私の相手なんてもうできないわよね……)
綾乃(い、いやいや、違うわよ!残念がってる場合じゃなくて!)
綾乃(今回は勢いでえっちな事しちゃったけど、私は本来、風紀を守る立場なんだからっ……)
京子「また、今度二人っきりになれた時に……でいいかな?」モジモジ
綾乃「……!」ドキーンッ
京子「そ、そっか……ありがと、綾乃は、やっぱり優しいね」ニコ
綾乃「///」キュンキュン
綾乃(こ、こんな可愛い歳納京子がレズビッチだなんて……)ドキドキ
綾乃(けど、けど私をいっぱい愛を注いであげれば、いつかは私だけを見てくれるようになるかも……)ドキドキ
綾乃(そ、そのときまで、がんばろう!)ドキドキ
京子「じゃ!あやの!生徒会頑張ってね~♪」ブンブン
綾乃「あ、ありがと、歳納京子、頑張るわ!」ブンブン
京子「モブ子ちゃん達も部活頑張ってね~♪」ブンブン
モブA「歳納さんも、娯楽部頑張って下さいっ///」ブンブン
モブB「としのーん!あいしてるー!」ブンブン
モブC「京子さーん♪」ブンブンブン
京子「えへへ、今日一日で、みんなといっぱい親しくなっちゃった♪」
京子「よーそろー!」ガラッ
ちなつ「こんにちわ、京子先輩」
あかり「京子ちゃん、こんにちわぁ」
京子「あ、あれ、結衣は?」
ちなつ「結衣先輩は用事があるって言って帰られましたよ?」
京子「そ、そっか……」ガックリ
京子(結局、今日は結衣と殆ど一緒に居られなかった……)
京子(何か、凄く辛い……)ショボン
ちなつ(結衣先輩の様子もちょっとおかしかったし……)
ちなつ(放置しておいたら娯楽部の空気がおかしくなりそう……それはやだな)
ちなつ(……しかたない、今日くらいは、京子先輩に優しくしてあげよっか)
京子「……」ショボン
ちなつ「……京子先輩、ちょっとこっち来てください」
京子「ふえ?」
ちなつ「はやく」
京子「は、はい!」
ちなつ「……」スッ
京子「><」ビクッ
ちなつ「……」ギュッ
京子「え……」
京子(え、あ、あれ、わたし、ちなつちゃんに抱っこされて……)
ちなつ「大丈夫ですよ、京子先輩」ナデナデ
京子「あっ……」
ちなつ「結衣先輩やあかりちゃんや……そ、それと、まあ、ついでに私も」
ちなつ「京子先輩がレズビッチじゃないって、ちゃーんと判ってるんですから」
京子「ち、ちなつちゃん……」ポー
ちなつ「ね?」
京子「う、うん、ありがと、ちなつちゃん、すき」
ちなつ「……す、好きは余計ですって」プイッ
ちなつ「うっ……」
ちなつ(間近で見ると京子先輩可愛いなあ……)
ちなつ(いい匂いがするし……)
京子「ちなつちゃん、今日は優しいよね……」
ちなつ「今日だけ、今日だけですよ、もう……」ナデナデ
京子「うん、今日だけでもうれしい!」
あかり「……」ジーッ
あかり(京子ちゃんも嬉しそうにそれを受け入れてる)
あかり(これって、性的関係なのかな、えっちな関係なのかな……)
あかり(京子ちゃんって、わりと誰にでも抱きついて行くし……)
あかり(もしかして、京子ちゃん、本当にレズビッチなんじゃ……)
あかり(……けど)
ちなつ「ちょ、それ以上やったら怒りますよ!京子先輩!」ガー
京子「もー、ケチー!」
あかり(京子ちゃんが楽しそうにしてるから、別に悪い事じゃないよね)
あかり(悪い事じゃ、無いよね……)
京子「いつもミラクル~♪」
あかり「京子ちゃん、ごきげんだねぇ」
京子「うん!ちなつちゃんにすごーく優しくして貰ったしね!」
京子「それだけじゃなくてね、クラスの子達ともね、今まで以上に仲良くなれたの!」
あかり「そっかぁ……」
京子「あんな噂が流れて一時はどうなる事かと思ったけど」
京子「やっぱり、みんなは本当の私をちゃーんと見てくれてるんだなって、そう思うと嬉しくって!」
あかり「……うん、京子ちゃんが元気になって、あかりも嬉しい!」
京子「そっかそっか!あかりも喜んでくれるかぁー!」ナデナデー
あかり「あっ///」
京子「ん?あかり、どったの?顔が赤いよ?」スッ
あかり「え、な、なんでもないよ、京子ちゃんっ///」プイッ
あかり(うう、どうしたんだろ、前に京子ちゃんになでなでして貰った時は、嬉しかったけどこんなにドキドキはしなかったのに///)
あかり(京子ちゃんがレズビッチだって判ったから、かな……)
あかり(駄目だよ、そんな事で京子ちゃんへの反応変えちゃ、そんなのは悪い子だよ……)
京子(うーん、あかりも、何か悩み事があるのかな……)
京子(あかりは、誰かに弱音を吐くような子じゃないからな……)
京子(幼馴染である私が、ちゃんとあかりの悩みを引きだして受け止めてあげないと!)
あかり「な、なに、京子ちゃん」
京子「あかりはね、もっと我儘で居てもいいと思うんだ」
あかり「わがままでも……いい……」
京子「うん、私も、結衣も、ちなつさちゃんもさ、あかりの悩みなら何でも受け止めるから」
あかり「京子ちゃん……」
京子「だから、もっと正直になって?」
あかり「……!」ドキッ
あかり(けど、けどそんなの、悪いことだし……)
京子(あかり、迷ってる……もう一息で、悩み事を告白してくれるかな……)
京子(よし、さっきはちなつちゃんから抱っこして貰ったから、今度は私が……!)
京子「あーかーりっ」ギュッ
あかり「……!」ビクッ
あかり「きょ、京子ちゃん、だめだよぉ、すりすりしちゃ……」
京子「どうして?」
あかり「だって、お風呂入ってないし……きたないよ……」
京子「汚くなんて、ないよ」
あかり「そ、そんなことないよ、だって今日、体育があったし……」
京子「……もしあかりに、汚い部分があったとしても、私は、それをちゃんと受け止められるから」
あかり「きょうこちゃん……」
京子「だから、ね?」ギュッ
あかり「……う、うん」ポー
京子「ほら、正直に……」ナデナデ
あかり「正直に……」ポー
京子「あかりの、なやみごとを、解放して……?」
あかり「……うん」ポー
あかり「……あのね、あかりね」ポー
あかり「あかりね……」スーッ
京子「あかり?」
チューッ
京子「……ふあ!?」
あかり「……あのね、さっきレズビッチな京子ちゃんとちなつちゃんがひっついてるのを見て」
あかり「あかりも京子ちゃんとくっつきたいなって思っちゃってたの……」
京子「あ、あかり、かお、ちかいよ……///」
あかり「いけないことだって、思ってたの……だって、あかりと京子ちゃんは、幼馴染だし……」
京子「あ、あかり……///」
あかり「けど、けど京子ちゃんが全部受け止めてくれるなら……あかりは、あかりは……」グイッ
京子「あっ……」
チュッチュッ
京子(幼馴染で、何時も私を元気づけてくれて、子供っぽくて可愛いあかりが///)
あかり「……ぷはっ」
京子「ぷはっ……///」
あかり「……」
京子「う、うう///」
あかり「……京子ちゃん、公園、いこっか……」
京子「え、ちょ、あ、あかり、ひっぱらないでっ……」フラフラ
京子「ふえ?」
あかり「ほら、あかり達が遊んでた頃と全然変わってないよ、この公園!」ニコ
京子「う、うん、そうだね……」
京子(あれ、あかり、何時もと一緒のあかりだ……)
京子(さっきのキスは、なんだったのかな……)
京子「……」
あかり「わーい♪」トテトテ
京子(あ、そっか、友達のキスだ、親愛のキスだ、ちなつちゃんがあかりちゃんにやってた、あれだ)
京子(そんな想像を一瞬でもしちゃってた自分が恥ずかしい///)
あかり「京子ちゃん?」
京子「うわわっ!?」
あかり「え、ど、どうしたの京子ちゃん?」
京子「あ、あはは、何でも無いよ、あかり///」
あかり「もう、変な京子ちゃん!」クスクス
京子「あ……」
京子(あかり、笑ってくれた)
京子(良く判らないけど、悩み事は解消できたのかな?)
京子(私の言葉が役に立ったのならいいんだけど……)
あかり「京子ちゃん!ブランコ乗ろー!」
京子「……うん!」
京子「あかり、楽しかった?」
あかり「うん!」ニコ
京子「そっか……良かった……」
あかり「……こうやって、遊具であそんでると、小さい頃の事を思い出すよねぇ」
京子「うん……」
あかり「あの頃の京子ちゃんは、凄く泣き虫だったよね」クスクス
京子「うん、良くあかりに慰めて貰ってたねえ……」
あかり「……京子ちゃん」スッ
京子「あかり……?」
あかり「あかりね、多分、あの頃から……」
京子「あ、あかり……どうしたの……」ドキドキ
あかり「欲しいって、思ってたんだと思うの……」
京子「ほ、欲しいって……なにを?」ドキドキ
あかり「かよわくて、なきむしで、とっても小さい、可愛い子を……」
あかり「あかりの物にしちゃいたいって……思ってたの」
京子「え、え、そ、それって……」ドキドキ
あかり「京子ちゃんの事だよ……」グイッ
京子「……!」ドキーンッ
あかり「小さい頃の京子ちゃんに戻ってほしかったから……」
京子「小さい頃の、私に……?」
あかり「そう……さっきは、中学生になった京子ちゃんの唇を貰えたから……」
あかり「こんどは、小さい頃の京子ちゃんの唇が欲しいなって……」
京子「え、そ、そんなの……無理だよ……?」
あかり「大丈夫だよ……魔法の言葉を使えば、それが出来るから……」
京子「まほうのことば……」
京子「え……?」
あかり「それが魔法の言葉だから……ね?」
京子「あ、あかり、ちゃん……?」
あかり「……きょうこちゃん」
京子「……あかり、ちゃん」
あかり「きょうこ、ちゃん」チュッ
京子「あっ///」
あかり「ほら、きょうこちゃん、もっと、もっとあかりを呼んで……」チュッ
京子「ふぁっ、あ、あかり、ちゃん……///」
あかり「きょうこちゃん……だいすき」チュッ
あかり「大丈夫だよ、きょうこちゃんに汚いところなんて、無いから……」チュッ
京子「ひゃんっ///」ビクッ
あかり「もしきょうこちゃんに、汚い部分があったとしても、あかりは、それをちゃんと受け止められるから……」チュッ
京子「あ、あかりちゃん……あかりちゃんっ///」フルフル
あかり「ほら、きょうこちゃん、小さい頃のきょうこちゃんに、もどったでしょ?」
京子「……!」
あかり「……泣かなくても、大丈夫、京子ちゃんの心が小さい頃のきょうこちゃんに戻っても」
あかり「ちゃんとあかりが守ってあげるから、ね?」チュッ
京子「ほ、ほんと?」
あかり「うん」ニコ
京子「あ、ありがとう、あかりちゃん///」
あかり「そのかわり、ね?もう少し、おいしゃさんごっこ、続けよ?」
京子「あっ……んっ……お、おいしゃさん、んあっ、ごっこ……?」
あかり「そう、おいしゃさんごっこ……」チュッ
京子「う、うん、わたし、おいしゃさんごっこ、する///」
あかり「本当に、京子ちゃんは良い子だよねえ……」ペロッ
京子「ひゃんっ///」
その日、京子とあかりは自宅に帰らず、ずっと公園で過ごした
時は流れて、一ヶ月後……
結衣「そろそろ、いいよね、京子がレズビッチだっていう噂も薄まってるはずだし」
結衣「……正直、私も京子断ちの禁断症状で手の震えが出てきてる状態だし……」プルプル
結衣「多分、京子も似たような感じのはず……」
結衣「久しぶりに声をかけてあげたら、京子、凄く喜ぶだろうなあ……」
結衣「そ、そうしたら、今日は前みたいに私の部屋に泊めてあげて……」
結衣「あ、熱い夜を……、うふふふ///」
結衣「……と、駄目だ駄目だ、こんな事を表に出してたらまた京子に変なうわさが建っちゃう」
結衣「京子は、私が守ってあげないとね……」
結衣「きょおこ~、久しぶりに私の部屋に泊りに……」ガラッ
モブA「歳納さん、今日も可愛い声聞かせて……」サワサワ
モブB「としのん、としのん……」スリスリ
モブC「京子さぁんっ」ギューッ
京子「んんっ、やっ、だ、だめだって、そ、そんなとこっ///」
あかり「京子ちゃん、こんなに顔を真っ赤にして……」チュッ
綾乃「歳納京子の髪、何時も綺麗……」クンクン
京子「ふあっ、せ、せめて、順番に、ね、お願いっ///」
ちなつ「……」ウズウズ
京子「ち、ちなつちゃん、た、たすけてっ///」
ちなつ「も、もう!しょうがないですね!今回だけですよっ///」
京子「え、え、ちなつちゃん、どうして靴下脱がすの?」
ちなつ「え、京子先輩暑いから最後に残った靴下を脱ぎたいんじゃないんですか?」
京子「ち、ちがっ///」
結衣「京子がレズビッチになった!」
眠いから完
乙りん
まぁ乙
お前らレズやら誘い受けやらに興奮しやがって乙
Entry ⇒ 2012.04.23 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
結衣「ゾンビが居るから部屋の外に出ちゃ駄目だ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334820381/
結衣「京子?目を覚ました?」
京子「あ、あれ、結衣、ここは……」
結衣「ここは私の家だよ」
京子「あれ、今日、結衣の家に泊りに来てたっけ……」
結衣「……なに言ってるの、京子」
京子「あ、もうこんな時間じゃん、早く学校行かないと」
結衣「……京子」
京子「ほへ、どうしたの、結衣、真剣な顔で」
結衣「……ショックのあまり、記憶を失っちゃったんだね」
結衣「あのね、京子、部屋の外はもうゾンビだらけなんだ、外には出れないよ」
結衣「そう、ゾンビ」
京子「……」
結衣「……」
京子「あははは、結衣ってば、冗談ばっかり!」
結衣「……うん、冗談なら良かったんだけどね」
ドンドンドンッ!
京子「うわっ!」
ドンドンドンッ!
京子「あ、あの、結衣?誰かが玄関の扉叩いてるんだけど……」
結衣「……うん、あれはね」
結衣「あかりとちなつちゃんだよ」
結衣「……駄目だよ、京子、二人は」
結衣「もうゾンビだから」
京子「……え?」
結衣「あかりも、ちなつちゃんも、綾乃も、千歳も、千鶴も、大室さんも、古谷さんも、会長さんも、西垣先生も」
結衣「みんな、みぃーんな、ゾンビになっちゃったんだ」
京子「み、みんな?」
結衣「うん……だから、ね、京子は私の部屋から出ちゃ駄目」
結衣「出たら、ゾンビに襲われちゃうから」
結衣「あ、京子、お腹空いてる?」
京子「う、うん、何かずっとご飯食べてないみたいな感じ」
結衣「じゃ、ご飯にしようか、缶詰とかは大量に集めてあるから、何カ月かはこれで持つと思う」ガタガタ
京子(……結衣の言ってる事、本当なのかな)
京子(皆がゾンビになっちゃったにしては、反応が淡泊だけど……)
結衣「はい、京子、鯖の缶詰」
京子「あ、ありがと、結衣」
結衣「……」
京子「……」モグモグ
結衣「……」
京子「……結衣は食べないの?」
結衣「あ、うん、私はさっき食べたしね」
京子「そっか……」モグモグ
京子「……あの、結衣、窓が板で塞いであるのはどうして?」
結衣「……私の部屋は三階だからゾンビが直接窓から入ってくる事は無いけど」
結衣「私達の姿や声が外に漏れるとゾンビ達が集まってきちゃうからね」
結衣「その予防策……京子も、窓開けちゃ駄目だよ」
京子「ふーん……」モク゚モグ
結衣「……テレビは、もうずっと映らないよ」
結衣「きっと、テレビ局もゾンビに襲われたんだと思う……」
京子「……え」
結衣「自衛隊とかもね、もう活動してないんじゃないかな」
京子「じ、自衛隊も?」
結衣「あ、けど大丈夫だよ、京子、この部屋に居たら安全だから」
結衣「私が、絶対に京子を守ってあげるから」
結衣「……あかりや、綾乃達には、絶対に渡さない」
京子「結衣……」
京子「う、うん……」
京子(……自衛隊やテレビ局までやられたなんて、ちょっと信じられないよ……)
京子(そ、そうだ、結衣が台所に行ってるこの隙に……)ピッ
TV「ザーーーーーーッ」
京子「……テレビ、本当に何も映らないや」
京子(あれ、けど電気は来てるんだよね)
京子(結衣が台所で水を使ってるみたいだし、水道も生きてる?)
京子(自衛隊がやられるような事態なのに、ライフラインだけ生きてるなんて、そんなことあるのかな)
京子「は、はいっ!」ピッ
結衣「テレビ、見てたの?何も映らないって言ったのに」
京子「あ、う、うん、何時もの癖でさ、あははは」
結衣「もう、しょうがないなあ、京子は」クスッ
京子「あれ、結衣、手に持ってるのって……」
結衣「うん、ラムレーズン、京子好きだろ?」スッ
京子「あ、ありがと、結衣……」
京子(……食事は缶詰なのに、ラムレーズンは置いてあるんだ)
京子(結衣を疑うのはいやだけど、何か不自然だよ……)
京子(本当に、ゾンビなんて居るのかなあ)
京子「……お風呂?」
結衣「あはは、お風呂に入れたらいいんだけどね、そんなに沢山お水を使うと無くなっちゃうだろうから」
結衣「最近はずっと濡れタオルと石鹸で身体を拭くだけだったよ」
京子「そ、そっか……」
結衣「というわけで、京子、服脱いで」
京子「……え?」
京子「い、いや、あの、それくらい自分でするよ///」
結衣「もう、今さら何を照れてるんだよ、ほら、脱いで脱いで」ギューッ
京子「ちょ、服ひっぱらないでって///」
結衣「暴れちゃ駄目だよ、京子、服が破れちゃったら勿体ないだろ?」
京子「だ、だめ、駄目だってっ!」
シュルシュル
京子「はぁ……はぁ……結衣に無理やり裸にされて体中触られた///」
結衣「変な言い方しないで、身体綺麗にしてあげただけじゃない」
京子「う、うう、酷いよ結衣……」
結衣「……京子、これからずっと二人で過ごすんだし、こういうのに慣れないとこの先生き残れないよ?」
京子「この先……ずっと?」
結衣「うん、ずっと」
京子「……」
京子「……」
結衣「……」
京子「結衣、暇だよ」
結衣「……そうだね」
京子「外の様子見てきていい?」
結衣「駄目」
京子「いいじゃん、ちょっと気になるしさ」
結衣「駄目」
京子「……じゃあいいよ、一人で見に行くから」
結衣「京子!」
京子「……!」ビクッ
京子「ゆ、結衣、痛いよ、そんなに掴まないでよっ」
結衣「私は、京子を失いたくないんだ、だから、お願い、外にはいかないで……!」グイッ
京子「わ、判った、行かないよ、結衣、ここにいるから……!」
結衣「ほ、ほんと?」
京子「う、うん、だから手を離して、苦しい……」
結衣「……そ、そうか、判ってくれれば、いいんだよ」パッ
京子「……」ホッ
結衣「ごめんね、京子、乱暴にして……」
結衣「けど、私は京子の事が心配で……」
結衣「大丈夫、京子は、京子は私が守るから、大丈夫……」ブツブツ
京子「結衣……」
結衣「……そろそろ、寝ようか、京子」
京子「うん……」
結衣「じゃ、布団敷くね……」
京子(あれから何度か外の様子を見ようとしたけど、結衣に止められて見れなかった)
京子(本当に、ゾンビなんているのかな)
京子(本当に、あかりたちはゾンビになっちゃったのかな)
京子(全部、全部結衣の妄想なんじゃ……)
京子「ん……?」
結衣「そっちの布団に行ってもいい……?」
京子「……うん、いいよ」
結衣「ありがと……」ゴソゴソ
京子「……」
結衣「きょうこ、あったかい……」
京子「……うん、結衣もあったかいよ」
結衣「うん……」プルプル
京子(結衣、凄く怯えてる)
京子(こんな結衣は初めてだな……)
京子「なに、結衣」
結衣「きょうこは、ずっと私と一緒に居てくれるよね……」
京子「……うん、ずっと一緒だよ」
結衣「……そっか」ホッ」
京子「……」
京子(本当にゾンビが居るのかどうかはわからない)
京子(けど、こんな状態の結衣を放ってはおけないかな……)
……
…
京子(あれから数日たった)
京子(朝起きて、缶詰を食べて、ラムレーズンを貰って、身体を拭いて、寄り添いあって過ごして、夜になったら寝る)
京子(そんな生活を続けている)
京子(時々、誰かがドアが激しく叩くけど、それ以外に異変は無い、平凡な生活)
京子(不思議なのは、ラムレーズンが無くならない事)
京子(結衣が時々夜中に外に出てるようだから、その時に調達してるのかな……)
京子(そんな疑問を抱いてる時、私は偶然、ある物を発見した)
京子「何か他に食べ物ないかな……」ゴソゴソ
京子(お、冷蔵庫の底に何か……)
京子「……あれ」
京子「これ、私の携帯……」
京子(てっきり、無くなったもんだと思ってたけど……何でこんな所に)
京子(ひょっとして、結衣が隠してたのかな……)
京子(電源は……入る)
京子(っていうか、アンテナも立ってる!)
京子(この部屋の電話はつながらないけど、もしかしたら携帯なら誰かにつながるかも……!)
京子(よ、よし、今のうちに……あれ、良く見ると着信履歴が……)
京子(一番最近のは、綾乃から……日付は)
京子「……昨日だ」
京子「あ、綾乃、生きてるんじゃん!やっぱり生きてるんじゃん!」
京子(あ、綾乃に電話をっ……!)ピッピッピッ
トゥルルルー
京子(綾乃!綾乃綾乃!)
カチャッ
結衣「ふー……あれ、京子、何やってるの?」
京子「いや、別に何でも無いよ、結衣」スッ
結衣「あ、お腹空いたの?じゃ、そろそろご飯にしようか」
京子「うん、今日のご飯は何?」
結衣「今日は京子の好物のミートスパ缶詰だよ」
京子「わあい!またか!」
京子(綾乃が出る前に切っちゃった……)
京子(けど、着信が残ってたら綾乃も気づいてくれるよね)
京子(なら、きっと向こうから連絡してくれるはず……)
ドンドンドンッ
京子「……!」ビクッ
結衣「また玄関の扉叩いてる……気にする必要ないよ、京子、またあかりとちなつちゃんだろうからさ」
京子「う、うん……」
京子(綾乃がゾンビになってたっていうのは、嘘だった……)
京子(という事は、この扉を叩いてるのだって、あかりとちなつちゃんのゾンビじゃないんじゃ……)
ドンドンドンッ
京子「……結衣、何時も、ありがとうね」
結衣「え?」
ドンドンドンッ
京子「こんな状況になる前からそうだったんだけどさ、わたし、いっぱい結衣のお世話になってた」
結衣「……そんなの、気にする必要ないよ」
京子「結衣……」
結衣「私が好きで京子の世話やいてたんだしね」
ドンドンドンッ
京子「……うん、それでも、やっぱりお礼は言いたいかなって」
京子「ありがとう、結衣」
結衣「京子……」
京子「だからね、結衣には本当の事を言ってほしいの」
結衣「え……?」
京子「本当は、ゾンビなんて居ないんでしょ?」
結衣「……!」
京子「本当は、私をここに留めておくために、ゾンビが出たって嘘ついてるだけ、なんだよね?」
結衣「そ、そんなことない……!ゾ、ゾンビは本当に居るんだ!」
京子「……あかりや、綾乃達もゾンビになっちゃったの?」
結衣「そ、そうだよ!みんな!みんなゾンビに!」
京子「嘘」
結衣「……!」
京子「あの携帯の中に、綾乃の着信、残ってたもん」
結衣「そ、それは……」
京子「日付は昨日……結衣が言ってる通り、綾乃がゾンビになってるなら、着信なんて残ってるはずないよね?」
結衣「……」
京子「……結衣、本当の事を言って?」
結衣「京子、私は……」
京子「……私は、ゾンビなんていなくても、結衣と一緒に居たいと思ってるよ?」
結衣「きょう……こ……」
ドンドンドンッ
京子「……お願い、結衣、私を信じて」
ドンドンドンッ
京子「結衣!」
結衣「ひ、一晩休んだらさ、きっと冷静になれると思うから、ね?今日はもう寝よう?」
京子「……」
ドンドンドンッ
京子「結衣が正直に言わないなら……」
結衣「え……?」
京子「今ここで、結衣が言ってる事が嘘だって証明してあげる!」タッ
ドンドンドンッ
結衣「京子!?」
京子「はーい!今開けまーす!」カチャッ
結衣「だ、駄目!京子!玄関の扉開けたら……!」
あかり「……」フラッ
ちなつ「……」フラッ
京子(ほら、ゾンビなんかじゃない、普通のあかりとちなつちゃんじゃん)
京子「結衣ー、あかりとちなつちゃん来てくれたよー!」
結衣「京子!離れて!」
京子「もう、結衣ったら往生際が悪いなあ……あかり、ちなつちゃん、こんにちわ」
あかり「……」フラフラ
ちなつ「……」フラフラ
京子「あー、ひょっとして何日も学校休んでたから心配して来てくれたの?」
あかり「……」
ちなつ「……」
京子「ちょっと説明するのはややこしいけど……私と結衣は元気だから、心配しないで?」
京子「うわっ!」バタンッ
京子「いたたた……結衣、突然ひっぱらないでよ、こけちゃったじゃ……」
ピチャクチャ
京子「あ、あれ、ゆ……い……?」
結衣「……っ!」
あかり「……」クチャクチャ
ちなつ「……」クチャクチャ
京子「あ、あかりとちなつちゃんが、結衣に噛みついて……」
結衣「きょ、きょうこ……逃げて……」
京子「あかり、ちなつちゃん、だ、駄目だよ……」
あかり「……」ガリッ
京子「ゆ、ゆいを食べちゃ、駄目だよ……」
ちなつ「……」ブチブチッ
結衣「……京子!」
京子「ゆ、ゆい、わたし、わたし……」
結衣「おねがい、きょうこだけでも、生き残って……」ガクッ
京子「ゆいっ……!」
あかり「……」クチャクチャ
ちなつ「……」クチャクチャ
結衣「……」ビクンッビクンビクンッ
京子「や、やめて、やめて二人とも……」
あかり「……」ブチブチッ
ちなつ「……」ガリガリ
京子(ふ、二人を止めないと、結衣の身体が無くなっちゃう……)
京子(そ、そうだ修学旅行で買った木刀が部屋の隅に……!)
京子(こ、これで結衣を助けないと……!)
京子「う、うわああああああっ!」ブンッ
あかり「……」ギロッ
京子「あ、あかり、止めてよ、結衣を食べないでよぉ……」ウルッ
あかり「……」フラッ
京子「う、うわ、こっち来たぁっ……」ビクッ
京子(ど、どうしよう、何処に逃げたら……そ、そうだ、窓の外……!)
京子(た、確か窓の外のベランダに災害避難用の縄梯子があったはず……!)
京子(そ、それを使って下まで逃げれば……!)
ガラッ
京子「ひ、開いた……!」タッ
京子「あ、あとは木刀でつっかえ棒をして窓があかないようにして……」ガシッ
あかり「……ウゥゥゥゥ」バンバンッ
京子「こ、これであかり達はベランダに出て来れない……」
あかり「ウゥゥ……」ポツン
ちなつ「……」ペチャクチャ
結衣「……」
京子(結衣……)
京子(ごめんね、信じてあげられなくて、ごめんね……)グスンッ
京子「太陽がまぶしい……」
京子「街の様子は……」
京子「……え」
そこに広がっていたのは
私が予想した以上の風景だった
家屋から出ている黒い煙
街中を歩いている歩く死体達
まるで地獄からあふれ出したかのような光景
生前の面影が残っていない死体も多いなかで
私は見つけてしまった
彼女の姿を
京子「あ、綾乃……?」
ベランダに立つ私の姿を彼女も見つけたらしい
こちらを向いて歩いてくる
唸り声をあげて歩いてくる
それに引き寄せられるかのように他の死体達も
私が居るマンションに向けて
集まって来始めた
京子「窓を開けちゃ駄目」
京子「外に出ちゃ駄目」
京子「あかりも、綾乃も、みんな、みんなゾンビになっちゃったって……」
京子「やっぱり、全部、本当だったんだ……」
京子「あ、あはは、もう、逃げられない……」
京子「ベランダにいる私の姿を目指してゾンビ達が集まってきてるから」
京子「縄梯子で下りる事も出来ない」
京子「部屋の中にはあかり達が居るから、部屋に戻る事も出来ない」
京子「もう、もう……私には行く所が……」グスンッ
京子(ベランダの隅に、ダンボールがある)
京子(ちょうど私が入れるくらいのダンポール……)
きょうこ「そうだ、かくれんぼをしよう」
きょうこ「あかりたちに、みつからないように、かくれないとね」
きょうこ「わたし、かくれんぼだけは、とくいだから」
きょうこ「……」ガサゴソ
きょうこ「これでよし……」
きょうこ「わたしのからだは、ちいさいから」
きょうこ「こうやって、だんぼーるのなかで、まるまっていたら」
きょうこ「だれにもみつからないよね」
きょうこ「あかりにも、ゆいにも、だれにも」
きょうこ「だから、だいじょうぶ」
きょうこ「だいじょうぷ」
「だいじょうぶ」
「だいじょうぶ」
「だいじょうぶ」
「だいじょうぶ」
パリンッ
「あ、まどがわられた」
「けど、だいじょうぶ」
「こうしていれば、きっとこわいものには見つからないよ」
「だいじょうぶ」
ヒタ
ヒタ
ヒタ
「なにかがちかづいてくる」
「どうしてこんなに胸がどきどきするんだろう」
「こんな音がしてたら見つかっちゃうよ」
「もっと、もっとしずかに」
「もっとちいさく、ちいさく」
「いぬさんくらいになりたい」
「ありさんくらいになりたい」
「そうすれば、だいじょうぶだから」
「……あ、けいたいの音だ」
「わたし、ばかだな、けいたいの音、けしわすれてた」
バコンッ
「だんぼーるが、とられた」
「……みつかっちゃったね」
「あかり」
「ちなつちゃん」
「ゆい」
「……じゃあ、つぎは、私が鬼かな」
『歳納先輩』
「はぁい?」
京子「え?」
バッコンッ
京子「う、うわっ!?」
櫻子「ふう……ごめんね、あかりちゃん、ちなつちゃん」
京子「あ……あれ、さくらこ、ちゃん……?」
櫻子「探しましたよ、歳納先輩!ベランダに出てくれてなければ見逃す所でした!」
櫻子「昨日、杉浦先輩の携帯に着信が残ってたんで、探しに来たんですよ」
京子「綾乃の……?」
櫻子「はい、杉浦先輩はもうお亡くなりになってますけど……携帯だけ、お借りしてたんです」
櫻子「他に生き残った人達は居ないかな―って電話しまくってたんですけど、誰からも応答なくて困ってたんですけどね」
向日葵「櫻子!急がないと奴らが来ますわ!」
櫻子「判ってるよー!うっさいなあ!」
京子「……」
京子(あかりと、ちなつちゃん、櫻子ちゃんのバットで頭叩かれて動かなくなっちゃった……)
京子「え……」
櫻子「現状はくそったれな状況ですけど」
櫻子「そんな世界で、まだ、生き続けたいですか?」
京子「あ……」
京子(あかりや、ちなつちゃんや、綾乃まで死んじゃってて)
京子(私を守ってくれていた結衣まで、犠牲にして……)
京子(私は、これからもこんな世界で生き続けるの……?)
『わたし、これからもずっと結衣と一緒に居たいと思ってる』
京子「私は、私は……」
『おねがい、きょうこだけでも、生き残って……』
京子「私は、それでも……生きたい、生き残りたいよっさくらこちゃんっ……」ヒック
櫻子「……そうですか」スッ
京子「……うんっ」グスン
櫻子「じゃあ、私達が連れて行ってあげます」
京子「ど、何処へ?」ヒック
櫻子「楽園へ!」
~車内~
櫻子「ひゅー、ギリギリだったねえ、あと1分遅れてたらゾンビ達に囲まれてたよ」
向日葵「貴女がノロノロしてるからでしょう……」
櫻子「だって、船見先輩の家、缶詰がいっぱい置いてあったんだもーん、今後の事を考えると必要でしょ?」
向日葵「まったく……」
京子「……生き残ったのは、これだけ?」
西垣「うむ、今まで学校に立て篭もってたんだがな、そろそろ限界なのでこの車で突破してきた所だ」
りせ「……」コクコク
京子「そっか……」
京子(埋葬する時間もなかったから、結衣の死体はあのままだ)
京子(ごめんね、結衣……)
京子(ごめん……)
向日葵「歳納先輩……?大丈夫ですの?」
京子「あ、うん、ごめん……私は、大丈夫だから」ゴシゴシ
西垣「……」
りせ「……」
向日葵「……櫻子、歳納先輩にあんな与太話をしたんですの?」
櫻子「与太話じゃないよーだ!ゾンビが居ない南の島は本当にあるんだって!」
京子「南の島……?」
向日葵「はい、ラジオで時々流れて来るんです、南のほうにゾンビが居ない楽園のような島があるって」
西垣「まあ、南の島が何処にあるかは知らんが、ぶっちゃけ町から脱出するくらいのガソリンしか残ってないんだがな」
櫻子「まあ、行ける所まで行きましょうよ!」
京子「……そうだね」
「生ける所まで、行ってみよう」
「それが生き残った者たちの使命だ」
完
乙乙
乙
Entry ⇒ 2012.04.22 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
京子「幼馴染」櫻子「デート大作戦!」【ゆるゆり】
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333801317/
楓「おはよう、櫻子おねえちゃん」
櫻子「おはよう、向日葵は?」
楓「・・・まだ寝てると思うの」
櫻子「もうこんな時間だっていうのに!お邪魔するね」
楓「楓はもう少し寝るね」ふわぁぁ
向日葵「」Zzzz
櫻子「向日葵ー起きろー朝だぞー」ユサユサ
向日葵「」Zzzz
櫻子「起きろー!櫻子様が遊びに来たぞーーー!!」バシバシ
向日葵「・・・うーん」
櫻子「くっ・・・起きない・・・気持ちよさそうに寝てやがる」
向日葵「・・・・」
向日葵「・・・」
櫻子「向日葵ー!起きろー!」ユサユサ
向日葵「グー」
櫻子「はぁ~、布団気持ちよさそう・・・私も布団に入ろうっと」ボスッ
向日葵「・・・」
櫻子「・・・可愛い」ボソッ
向日葵「・・・//」
櫻子「可愛い可愛い可愛い可愛い!・・・ねえ?何で最近ちなつちゃんとばかり話をするの!?」
向日葵「・・・」
櫻子「さ、寂しくなんかないけど、向日葵は私の下僕なんだよ!」
向日葵「・・・」
向日葵「・・・」
櫻子「起きてよ、向日葵・・・一緒に考えてよ・・・昔みたいに・・・」
向日葵「・・・」
櫻子「・・・そうだ!こういう時は王子様の、き、き何とかで目覚めるんだ!」
櫻子「向日葵がいけないんだぞ!まったく起きないから!!」
向日葵「・・・」
櫻子「し、しちゃうよ?しちゃうよ?」
向日葵「・・・」
櫻子「ごめんね、ひまわり・・・」スッ
櫻子「ふぇ・・・//」
向日葵「さ、ささ、櫻子!?い、今何をしようと?」
櫻子「えっ?あ、いや、向日葵を起こそうとしただけなの!」
向日葵「起こそうって・・・え?い、いま朝の6時ですわよ!」
櫻子「ちげーし!ちげーし!・・・ちがうよ!信じて!!」
向日葵「な、何の話をしてますの!?あなたはただ起こしに来てくれただけなんでしょう?」
櫻子「!!」
櫻子「う、うん!向日葵がいつまでも寝ているのがいけないんだぞ!」
櫻子(なんだ、本当に寝ていたのか・・・良かった・・・)
櫻子「日曜日の朝に眠っている方が勿体ない!!」
向日葵「ぐぐぐぐ・・・まぁ、あんな事があった後で目も覚めましたし・・・」
櫻子「あんなこと?」
向日葵「な、なんでもありませんわよ//」
櫻子「よくわかんないけど、ジャーン!」
向日葵「チケット?」
櫻子「ほら、最近出来た『ゆるゆりランド』のチケット!ねーちゃんから貰ったんだー♪」
櫻子「うん、彼女と行く予定だったらしいんだけど、行けなくなったんだって」
向日葵「それで譲ってもらったんですわね」
櫻子「だから、行こ?」
向日葵「ありがたいですけど、ありがたいですけど・・・」
櫻子「?」
向日葵「できれば前日に誘いなさい!!」
櫻子「あ、あれ?言わなかったけ?」
櫻子「うっ・・・それより、早く行こうぜー」
向日葵「えーと、では・・・7時に迎えに来てくださらない?」
櫻子「む~、私を1時間も待たせるつもりか・・・」
向日葵「ほら、早く!部屋から出て!」
櫻子「はーい」
向日葵「それにしても、さっき・・・思わず起きてしまいましたが、どうすればよかったのかしら・・・」
櫻子「むー、誘うだけで何でこんなにドキドキしてるんだろう!」
櫻子「それにさっき、布団で私は何をしてたんだろう・・・考えるのはやめ!それより遊園地♪」
櫻子「じゃーん」
あかり「今日は楽しみだよぉ」
京子「ひまっちゃん達遅かったねー」
結衣「いや、お前のせいで私達も遅れていたから、ちょうどだろ」
京子「はははは、遅くまでミラクるんのブルーレイ見てたら寝坊しちゃって♪」
向日葵「・・・で?」
櫻子「あれ?言ってなかったけ?」
向日葵「聞いてませんわよーー!!」
向日葵「いえ、よくあることですから、慣れましたわ」
あかり「実はお姉ちゃんからチケットを貰って、櫻子ちゃんに先に声かけたら『向日葵には私が言っておくから!』って」
向日葵「え?これは赤座さんのお姉さんのチケット?・・・あれ?撫子さんのは?」
櫻子「ん?ちゃんと2枚あるよ?」ジャーン
向日葵「え?」
向日葵「このバカ娘!そんな訳ないでしょう!!」
櫻子「何だと!?
京子「相変わらず二人は仲が良いねー」
向日葵「良くないですわ!」
櫻子「良くないもん!」
櫻子「・・・またちなつちゃんかよ・・・」ボソッ
向日葵「え?」
櫻子「ちなつちゃんは置いてきた・・・この戦いに付いていけないからね」ドーン
向日葵「何を言っているのか意味がわかりませんわ」
結衣「ちなつちゃんは家の用事だってさ」
京子「ちなつちゃんー!一緒に行きたかったよー」
あかり「ちなつちゃんの分も楽しむよぉー」
櫻子「おぉー!人が多い!!」
向日葵「遊園地なんて何年ぶりかしら・・・」
あかり「私は毎年GWにお姉ちゃんと来るんだー」えへへへ
京子「おねぇさん?」ブルブル
結衣「まったく、そんな薄着で来るから寒いんだよ」
京子「え?いや、別にそんなわけじゃ」
結衣「強がるなって・・・ほらこれ貸してやるよ」ボサッ
京子「あ、ありがとう、結衣//」プシュー
向日葵「いいですわよ、中学生になって乗れる乗り物も増えましたし」
櫻子「泣いて謝っても遅いんだからな!!」
向日葵「ぐぬぬぬぬ」バチバチ
櫻子「ぐぬぬぬぬ」バチバチ
結衣「まぁ、京子に負ける気はしないかな」
あかり「えぇぇ!?あかりはあんな怖いの無理だよぉー」
京子「じゃあ、あかり不戦敗ねー」
あかり「そんなー」
結衣「ほら、あかりもせっかく中学生になったんだし、一回だけ一緒に乗ってみない?」
京子「案外面白いよー」
あかり「じゃあ、1回だけ」
向日葵「櫻子には絶対負けませんわよ!」
結衣「最初は、難易度が低そうなのに行こうか?」
京子「じゃあ、あれにしよう!!」キラキラ
あかり「ひぃ!?」
向日葵「さ、櫻子?顔色が悪い用ですわよ・・・」ガタガタ
櫻子「そういう向日葵さんこそ震えていますわよ?」
向日葵「武者震いですわ!初めてのジェットコースターですもの」
櫻子「そういえば、遊園地なんて小学生低学年以来だね~」
向日葵「そうですわね」
結衣「なぁ、なんで一番高い位置まで昇るジェットコースターを選んだんだよ」
京子「だって、面白そうじゃん」キラキラ
結衣「はぁ~・・・あかりー生きてるー?」
あかり「∵」
向日葵「お願い落ちませんように、落ちませんように」
櫻子「はは、向日葵、泣きそうだよ?」
向日葵「さ、櫻子なんて初めて見るくらい真っ青ですわよ?」
結衣「京子・・・何か喋ってよ」
京子「喋ったら死ぬ、舌噛みそうで死ぬかも・・・」ガタガタ
結衣「何、震えてんの・・・京子が選んだんだろ?」
京子「まさか、こんなにゆっくり、こんなに高い位置まで昇るなんて・・・ふえぇぇ・・・結衣~」
結衣「仕方ないなー京子は・・・」ナデナデ
京子「!」
結衣「落ち着いた?・・・それにさ、死ぬ時もずっと一緒だよ」
京子「くぅ・・・格好いい顔で、なんて怖いこと言うんだよ//」
結衣「ほら、いつもの調子に戻っただろ?」
京子「もう・・・結衣と一緒なら怖いものなんてないね//」
結衣「あっ頂上だ」
京子「結衣ー死ぬーーー」
あかり「∵」
向日葵「きゃーーーーーーーーーーーー」ギュ
櫻子「ひ、向日葵!?て、て、手握ってる//」
向日葵「きゃーーーーーーー回転するーーー」
櫻子「きゃーーーーー//」
結衣「・・・だな」
京子「はははは、結衣青ざめてるー」
結衣「・・・京子も青いぞ」
京子「あかりー?起きろー」
あかり「∵」
結衣「まだ気を失ってる・・・」
京子「仕方ない、そこで休憩しようか?」
結衣「そうだね・・・ところで大室さんと古谷さんは?」
京子「先頭にいたから、出るの遅いみたいだね・・・あっ出てきた」
櫻子「・・・」
結衣「さすがの二人も、あれはキツかったみたいだね」
京子「おーい、こっちこっちー」
結衣「二人共どうだった?あれはさすがに怖かったよね?」
向日葵「・・・いえ、あれは・・・」
櫻子「・・・いえ、あの・・・」
向日葵「最高に面白かったですわーーー」
櫻子「超超超楽しかったです!!!!」
向日葵「櫻子!次はあれ!あれ乗りましょ!」
櫻子「おぉー!あれも楽しそう!早く行こう!」
京子「あっ・・・行っちゃった・・・」
結衣「すごいね、あの2人は・・・」
あかね「あら~こんにちはー」
京子「ああああああああ、あかりのお姉さん!?」
結衣「ここここここ、こんにちは!」
京子「どうしてここに!?」
結衣「一緒にジェットコースターに乗ったら・・・」
京子「す、すいません、私達が一緒に誘ったせいなんです!」
結衣「何言ってるんだ、誘ったのは私だろ!?」
京子「私だって誘ったもん!!」
結衣「お姉さん本当にすいません!」
京子「そ、そうですよねー」
結衣「ははは」
あかね「まぁ、至った話はいいとして・・・」ゴゴゴゴ
京子・結衣「ひぃ!」
あかね「あかりは私が見ておくから、二人は遊んできなさいな」
京子・結衣「へ?」
あかね「せっかくの遊園地、2人とももっと遊びたいでしょ?あかりは私が見ておくから」
結衣「そんな悪いですよ、それにあかりとも一緒に遊びたいですし」
京子「そうそう、せっかくあかりも一緒に来たのに」
あかね「あら、あかりの事考えてくれているのね、あかりに聞いたとおりいい子達ね♪」
京子「いえ、そんな・・・」
京子「それなら・・・」
結衣「あかりのお姉さんは、いいんですか?」
あかね「もう、大人のいうことは聞くものよ、私はあかりの姉ですもの、任せなさい」
結衣「・・・」
京子「結衣、お姉さんもああ言ってることだしさー」
結衣「そうだね、よろしくおねがいします」
あかね「あらあら、ふふ・・・あかりの分も楽しんできてね♪」
京子「はい!行こう結衣!」
結衣「ありがとうございます!あかりのお姉さん!」
あかね「やーん、あかりの頭が私の膝の上に//」フリフリ
あかね「あかりを膝枕しているなんて・・・もう夢見たいだわ、ふふふふ//」
向日葵「きゃーーーーーー」ギュ
櫻子「きゃーーーーーー//」
向日葵「これも面白かったですわね♪」
櫻子「て、て、手ぇ//」
向日葵「あっ、ごめんなさい//」
櫻子「もう!向日葵は毎回!毎回握りすぎ!!」
向日葵「だって、手を握ると安心するんですもの・・・」ボソッ
櫻子「えぇ!?//」
向日葵「あっ、いえ別に、つ、次から気をつけますわ//」
櫻子「ま、まぁ、どうしてもってなら、また握ってくれてもいいけど、優しく握ってね//」プイ
向日葵「そ、その時はよろしくお願いしますわ//」プイ
向日葵「あっ、もうそんな時間ですわね」
櫻子「ペコイ!早くご飯食べよう!」
向日葵「はいはい・・・ってあら?船見先輩たちは?」
櫻子「あれ?はぐれたのかな?」
向日葵「ちょっと電話してみますわ」
結衣「ああ、定番だな」
京子「『怖いよー京子ー』って泣き叫ぶ結衣が見られるかなー?」にひひひ
結衣「こわいよーきょうこー」
京子「ほら、早く行こうぜ!!」
結衣「おいこら、無視するなよ!恥ずかしいだろ//」
結衣「うん、怖かった・・・」
京子「」ガタガタ
結衣「ああ、太陽がある所って素晴らしいな」
京子「結衣ぃー」ギュウ
結衣「まったく京子は・・・甘えん坊なんだから・・・」
京子「結衣だって『きゃーーー』って叫んでたくせにー」プー
結衣「まぁ、怖かったしね、お化け屋敷だし叫んだりぐらいするよ」
結衣「なななな!!」
京子「きゃーーー!京子ーーー」キリリッ
結衣「消せ!今すぐ消せ!!」
京子「はははは、もう家のPCにも送っちゃったもんねー」
prrrrrr
結衣「あっ、電話だ・・・もしもし?」
京子「・・・色気がない着信音だね~」
京子「だれからー?」
結衣「古谷さん、大室さんがお腹減ったーって鳴いてるんだってさ」
京子「あっ、もうこんな時間!結衣お手製のお弁当がいいーーー」
結衣「・・・作るわけないだろ?荷物になるし・・・というか今更言われても・・・」
京子「えぇ!?遊園地の定番なのにー」
結衣「私はアニメ・漫画以外では見たことないなー」
京子「結衣のお手製お弁当楽しみにしてたのになー」
結衣「仕方ないな京子は・・・今度公園にでも行った時作ってやるよ//」
京子「へへへ//ありがとう結衣」
向日葵「えーと、MENUは・・・」
櫻子「おぉー、うまそう!!」
結衣「へぇ~、結構普通だね」
店長「だろー、いやー保健所がうるさくてなー」
向日葵(この店員普通に話しかけてきましたわ!?)
櫻子(ジャムおじさんにそっくりだ!)
結衣「そ、そうなんですね・・・」
店長「俺としてはさー、もっとこう!アメリカン的なやつをやりたいんだけどなー、実を言うとさー」
京子「あっ、注文いいですか?」
店長「お?決まったか?いつでもいいぜ!」
結衣(このおっさんの話の途中で注文とは・・・京子さすがだな)
向日葵「この本場アメリカン!ナポリタンもお美味しいですわ」
結衣「この本場アメリカン!オムレツも中々・・・」
京子「この本場アメリカン!肉うどん、美味しい!」
向日葵「アメリカンは置いておいて、普通においしいですわね・・・って櫻子?」
櫻子「何?」むしゃむしゃ
櫻子「別にいいじゃん!って向日葵もピーマン避けてるじゃんか!」
向日葵「わ、私は別にいいですのよ」
櫻子「仕方ないな・・・ほら」あーん
向日葵「う・・・仕方ありませんわね」
櫻子「おぉー、ナポリタンもうめぇ!」もぐもぐ
向日葵「ほら、人参食べてあげますから」あーん
櫻子「ほい」
向日葵「外食の肉じゃがは初めてですが、中々いけますわね」もぐもぐ
京子「いやいや、『あーん』とか大胆だなーと思ってねー」
結衣「うん、びっくりしたよ」
櫻子「//」カァー
向日葵「//」カァー
櫻子「ひ、向日葵がピーマン食べられないのがいけないんだぞ!」
向日葵「櫻子だって人参食べられないでしょ!」
櫻子「何だとー!」バチバチバチ
向日葵「何ですってー!」バチバチバチ
結衣「はぁ?」
京子「ほら、あーん」
結衣「別に自分で食べるからいい」ズルズル
京子「もしかして、照れてるの?」
結衣「うん、うどんも美味しい」
京子「ちょっと、結衣相手してー」
京子「えぇ!?//」
結衣「食べないなら、私が食べよう」もぐもぐ
京子「ちょっと、不意打ち禁止!」
結衣「どうしたいんだよ・・・あーんしたいって言うから、してあげたのに」
京子「私がしたいの!・・・でも今度は結衣がして//」
結衣「あっ、もう食べちゃった、ほら京子も早く食べて、乗り物に乗ろう」
京子「ちょっと待ってよ結衣ー」
結衣「まったく、ドキドキして最後味がわからなかったな//」ボソッ
京子「え?」ズルズル
結衣「な、何でもない、それより早く食べろ」
京子「うん、ちょっと待ってて」ズルズル
京子「ごちそうさまでしたー」
櫻子「いやー、気の良い店長で良かったですねー」
結衣「まさか、タダにしてくれるなんてね」
向日葵「またこの遊園地に来た時は、是非寄りたいですわね」
櫻子「私はまだ乗ってないジェットコースターとかバイキングとか絶叫系がいいです!」
向日葵「私もせっかくなので、ジェットコースター類が・・・」
結衣「うーん、私はご飯食べたばかりだし、ゆったりしたいかな」
京子「ふむ、じゃあ・・・ダブルデートごっこー♪」
櫻子「デ//」
向日葵「デート!?//」
結衣「いや、それダブルデートじゃないだろ・・・」
京子「え?そうなの?」
結衣「だけど、2組に別れるのはいいかもね、私と京子はゆったりしてるよ」
京子「いやいや結衣さんや、もう少ししたらミラクるんショーがあるから、見に行こうぜ!!」
結衣「はいはい・・・えーと2人もそれでいい?」
櫻子「//」プシュー
向日葵「え、あ、はい//」
結衣「あっ待て京子、じゃあ2人とも何かあったら連絡してね」
向日葵「行ってしまいましたわ」
櫻子「行っちゃったね・・・」
向日葵「じゃあ、私達も行きましょうか//」
櫻子「そだね//」
向日葵「もう!本当に面白かったですわね♪」
櫻子「うん、ちょー楽しかった♪」
向日葵「あっ、喫茶店がありますわ、ちょっと休憩しません?」
櫻子「うん、ケーキ食べたい!」
向日葵「私のチーズケーキも美味しいですわ♪」
櫻子「・・・そのケーキも美味しそう」ジュルリ
向日葵「はいはい食べます?」
櫻子「うん食べる食べる」キラキラ
向日葵「はい、あーん」
櫻子「もぐし!うめぇ!」
櫻子「このショートケーキあげるね」
向日葵「あら?櫻子にしては気が聞きますのね?」
櫻子「せっかく人があげようってのに・・・ほら、あーん」
向日葵「あら?これも美味しいですわ♪」もぐもぐ
櫻子「でしょ?でしょ?」
櫻子「えぇ~、私は2個食べたいけどな~」
向日葵「・・・私のちょっとした感動を返してくださらない?」
\パンパカパーン/
店員「おまたせしました!ゆるゆり喫茶のメインイベント!カップルキャンペーン!」
店員「見事!選ばれたカップルには、ゆるゆりランド365回分の無料チケットをプレゼント!」
櫻子「おっ、何かすごいのやってるねー」もぐもぐ
向日葵「よく見たら、周りのお客さんは女性2人組ばかり・・・どうやらカップルばかりみたいですわねー」
櫻子「まぁ、私たちは関係ないけどね」ズズズ
向日葵「音がうるさいですわよ・・・せっかくのおいしい紅茶が台無しですわ」
櫻子「ケーキの後の紅茶はうめぇ!」
\パンパカパーン/
向日葵「え?」
櫻子「スポットライト!?」
店員A「はい♪あなた達が、ゆるゆりランド3回目のカップルに選ばれました!」
店員B「どうぞー、前にー」
店長「( ゚Д゚ノノ"☆パチパチパチパチ」
お姉さんB「あかりと私が負けるなんて!!」
お姉さんC「可愛らしいカップルねー」
向日葵「は、はひ!?//」
櫻子「えぇぇぇ//」
お姉さんD「照れてるかわいいー」
向日葵「え、あ//ど、どうすれば//」アワワワ
櫻子「も、もう!ほら行くよ!向日葵//」ギュ
向日葵「さ、櫻子//」
向日葵「そ、そうですわね・・・//」
櫻子「緊張禁止!私だって心臓バクバクなんだからね」
向日葵「ま、負けませんわよ!私だって//」ギュウウウ
櫻子「こ、こら//抱きつくな!」
向日葵「負けませんわよ、負けませんわよ//」ギュウ
櫻子「あぁぁぁ//」
お姉さんA「きゃー、あの子達嬉しくて抱き合ってるわー」
お姉さんC「キマシタワー」
櫻子「向日葵ーーお願いだから、おちついてーーーー//」
結衣「それは大変だったねー」
京子「チケット365回分なんでしょ?毎日来放題じゃん!スゲー」
結衣「まぁ、それで、古谷さんは・・・」
櫻子「はい・・・」
京子「あらら、完全に錯乱してるね」
櫻子「向日葵!私だって恥ずかしかったんだからね!一人だけって思うなよ!」
向日葵「ですけど、私は櫻子と違って繊細ですし・・・」
櫻子「むっ・・・あらあら、あの程度で緊張なさるなんて、向日葵さんには生徒会副会長は向かないんじゃありませんの?」
向日葵「き、聞き捨てなりませんわよ!!あなただって心臓バクバクしてたじゃない!」
櫻子「ぐぬぬぬぬ」バチバチバチバチ
向日葵「ぐぬぬぬぬ」バチバチバチバチ
京子「やっぱり、仲がいいねー」
向日葵「良くないですわ!」
櫻子「良くないもん!」
櫻子「おぉー」パチパチ
京子「うむ、ちっぱいちゃんはノリがいいから好きだよ」
櫻子「ふふ、当たり前です!向日葵には負けませんから」
向日葵「別にノリで勝ってもどうしようもありませんわ」
結衣「ほら、京子さっさと乗ろう、あかりも復活したみたいだし、迎えに行かなくちゃ」
京子「おっけー」
向日葵「行ってしまいましたわね」
櫻子「円環の理に導かれて」
向日葵「・・・?」
櫻子「そんな事より私達も乗ろう!」
向日葵「そうですわね、最後のしめですものね」
京子「今日は、楽しかったね♪結衣」
結衣「そうだね」
京子「それにしてもカップル大会かー」
結衣「古谷さん達が選ばれるなんてすごいな」
京子「私達が出たら優勝できたかな?」にへっ
結衣「・・・」
結衣「・・・まぁ、そこそこイケるんじゃないかな?」
京子「あっ、照れてる?照れてる?」
結衣「うるさいな//」カァー
結衣「お姉さんが見てたんだし、さっき『大丈夫』って電話もあったし大丈夫だろう」
京子「お姉さんだから余計に心配っていうか・・・」
結衣「?」
京子「う~ん、私が同人読みすぎなのかな?」
結衣「ああ、そういうこと・・・さすがに現実では、そういうのはないと思うよ」
結衣「そうだね」
京子「・・・・ねぇ、結衣は恋してる?」
結衣「・・・」
京子「・・・」
結衣「・・・・してるよ」
京子「そうなんだ」
結衣「なに?」
京子「ちなみにさ、・・・どんな恋をしてるの?」
結衣「・・・・かなわない恋かな?」
京子「・・・うん」
結衣「その人には好きな人がいて」
京子「・・・うん」
結衣「その人は色んな人からも好かれていて、キスも他の子と・・・」
京子「・・・うん」
結衣「うん・・・ライバルも多くて叶わない恋だよ・・・」
結衣「・・・ちなみに名前は3文字の子さ」
京子(3文字『ちなつ』ちゃん!?」
ハハッ結衣さん一文字足りてませんぜ!
え……?
京子「おっ!外を見てよ!結衣!高いよ!高いよ!!スゲーいい景色だね!」
結衣「最後まで聞いてくれ京子!」
京子「嫌に決まってるじゃん!」ポロポロ
結衣「京子!?」
京子「何でだよ!何でなの!結衣!」
京子「初恋は実らないって言うけど、何で!?」
京子「ずっとずっと小さい頃から一緒にいたのに!」
京子「今日だって、あかりには悪いけど2人きりで嬉しくて!」
京子「カップル大会だってもし出れば『そこそこイケる』ってまで言ってくれたのに!」
京子「私は・・・両想いって思ってたのに!違ったんだね」ポロポロ
京子「うぅぅぅ」グスグス
結衣「まだ、私の好きな人を知らないのに、勝手に勘違いして・・・」
結衣「違うよ、あれは・・・お礼だったから」
京子「じゃあ、誰なの!?結衣!!」
結衣「・・・京子・・・」
京子「え?何?」
結衣「あっえーと、だから『歳納京子』さんが好き//」カァー
京子「えぇーーーー!」
結衣「え?「きょ」「う」「こ」だろ?」
京子「ひらがなにしたら「き」「ょ」「う」「こ」の4文字!!」
結衣「あー、そう言われればそうかな?」
京子「え、あ、う、え、あ、えぇぇ//」
京子「結衣が私を好き!?え?嘘?」
京子「え?私?キスしてないよ?」
結衣「千歳としただろ?」
結衣「・・・いや、てっきり京子はちなつちゃんが好きかと・・・」
京子「え?でもでも」
結衣「」すぅー
結衣「私は京子が大好きーーーーだーーーー!!!」
京子「え、あ・・・・ふぇぇぇー結衣ぃーーーーー」ギュウ
京子「結衣が意地悪なのがいけないんだぞ」
結衣「まぁ、告白する事になるなんて思ってもいなかったしさ」
京子「えへへ//でも嬉しいな・・・夕方の遊園地で観覧車なんて・・・私憧れてたんだ」
結衣「あっ、もう観覧車終わっちゃうぞ、ほら涙拭いて」
京子「結衣ってば優しい~//」チュ
結衣「んっ//」
京子「//」
京子「観覧車でのファーストキスも憧れてたんだ//」
結衣「もう、今度から前もって言えよ//」
京子「・・・へへ、あっもうついちゃった、出よう結衣」ギュ
結衣「う、なんか思い出してきた//」
京子「結衣は恥ずかしがり屋だねー」にへへ
お姉さんA「キャ//あの子たちよ、観覧車で告白してたの」
お姉さんC「大きな声で『大好きだー』って聞こえてたしね」
お姉さんD「もう最近の若い娘たちは可愛いわねー♪」
京子「あれ?そういえば、窓が開いてたような・・・」
結衣「」
結衣「死ぬーーーー!!!!」
京子「わわわ、結衣!?」
結衣「私はもう死ぬーーー」
京子「はははは、結衣は恥ずかしがりだねー・・・でも大丈夫♪私がついてるからさー」
結衣「うぅぅ、京子ー」
結衣「なななな//」
お姉さん「キャーーー//」
京子「ね?これで今さっきのは恥ずかしく無くなったでしょ?」
結衣「あぁぁぁぁぁぁうぅ//」
結衣「い、今の方が恥ずかしいに決まってるだろ!!京子のバカーーー//」
向日葵「えぇ・・・船見先輩の告白//」
櫻子「意外と聞こえるもんだね・・・恥ずかしいから閉めておこう」カシャ
向日葵「そうですわね、それが懸命な判断ですわ」
向日葵「あっ、いつの間にか、だいぶ登ってますわね」
櫻子「おぉー、頂上!すげーいい眺めー」
向日葵「そうですわね・・・ちょうど夕日も落ちかけていて・・・本当にいい眺め」
櫻子「本当に今日は楽しかったね♪」
向日葵「えぇ、遊園地がこんなに楽しいものだとは思いませんでしたわ♪」
向日葵「そうですわね・・・チケットは1年分あるんですし、今度は吉川さんも誘いましょうか」
櫻子「・・・」ピクッ
向日葵「?」
櫻子「また、ちなつちゃんかよ」
向日葵「え?」
向日葵「ち、違いますわ!今日来れなかったから・・・ってなだけで・・・」
櫻子「最近、向日葵は『吉川さん』ってばっかり!元々ちなつちゃんは私の友達なんだよ!」
向日葵「な!?確かにそうだったかもしれませんが、『今は』私の友達でもあるんですのよ!」
櫻子「うるさい!うるさい!うるさい!向日葵の友達は私だけで充分なの!」
向日葵「っ//」
櫻子「何!?」
向日葵「あなた何で怒っているのか?わかってますの?」
櫻子「分かんないもん!」
向日葵「じゃあ、教えて差し上げますわ」
櫻子「何だよ!偉そうに!!」キィ!
向日葵「これは『恋の病』というやつですわ」
櫻子「・・・・え?」
櫻子「ち、ちげーし!!そんな訳ねーし!」
向日葵「あら?・・・でしたら、見ただけで怒るくらい私のこと嫌いなんですわね」
櫻子「あぅ・・・き、きらいじゃないもん!!」
向日葵「あら?だったら好きなんですのね?」
櫻子「きらいじゃないって今言っただろ!?」
櫻子「朝・・・・あぁぁ//」
櫻子「ひ、向日葵起きてたんだな!!」
向日葵「あら?起きてたら不都合なことでもあったのかしら」
櫻子「ぐぬぬぬぬ!」
向日葵「そうですわね、朝の続きを出来たら、考えてあげなくないこともないですわよ?」
向日葵「まぁ、櫻子には一生無理でしょうけど!」
向日葵「え?」
櫻子「」チュー
向日葵「//」チュー
櫻子「//」チュー
向日葵「//」ポロポロ
櫻子「ぷはぁ・・・・え?向日葵!?泣いてる?」
向日葵「・・・・あぁぁ」ポロポロ
向日葵「ほ、ほんとおうでしゅわよ」ポロポロ
向日葵「こ、こんにゃ、かんじの、ふぁーふと、キフを・・・私は望んでなかったのに!」
櫻子「だったら・・・どんなのが良い・・・の?」
向日葵「しっかり告白されて、夕日を背景に・・・アツいキスをしたかったですわ・・・」
櫻子「私は向日葵の事が・・・・・・・・好きーーーーーー//」
向日葵「ふぇ?」
向日葵「え?で、出てますわね・・・・って、顔が近いですわよ!んっ・・・」
櫻子「//」チュー
向日葵「//」チュー
向日葵「・・・え?なんで私が好きなの?櫻子・・・」
櫻子「・・・向日葵を泣かす奴は絶対に許さないから!」
向日葵「それが理由なら告白されても、・・・嬉しくないですわ!」
向日葵「ちゃんと言葉にしないと、わかるわけないでしょ!?」
櫻子「分かれよ!!私は向日葵といるのが楽しいんだよ!!」
櫻子「向日葵が他の人と遊んでいて、私の知らない所で向日葵が楽しむのは、・・・胸が痛いの!」
櫻子「今日、向日葵と遊園地すごく楽しかった!手を握ってもらった時、ドキドキした!!」
櫻子「やっぱり向日葵と一緒にいるのが一番楽しい!」
櫻子「でもでも、わからないの!これが理由でいいの?」
櫻子「だって、だって、向日葵と一緒にいるのが楽しい、もっと一緒にいて楽しい事がしたい!が理由でいいの・・・?」
櫻子「わからないよ・・・向日葵~」ポロポロ
櫻子「うわぁぁん」ポロポロ
向日葵「私嬉しい//」
櫻子「・・・ふぇ?」
向日葵「櫻子が私をそんなに思ってくれていたなんて・・・」
櫻子「え?だって楽しいだけだよ?」
向日葵「ねぇ?櫻子?私をもっと楽しい事に連れていってくれませんか?」
櫻子「え?いいの?向日葵ーーー!」
向日葵「ふふ//私って幸せものですわね//」
櫻子「私がもっと幸せにしてあげるからね//」
櫻子「向日葵//」
向日葵「櫻子・・・・」スッ
櫻子「はひっ//」
向日葵「ほら・・・キス・・・ね?」
櫻子「う・・・ドキドキしてきた・・・」
櫻子「い、いや、ほら、してたんだけどさ・・・」
向日葵「じゃあ、何なんですの!?」
櫻子「いや、その・・・向日葵が綺麗すぎて・・・って何言わせるの//」
向日葵「っ//」ボンッ
櫻子「ああぅぅ//」カァー
向日葵「わ、私は櫻子が可愛いって、とっくに気づいてましたわ//」
櫻子「か、かわいいって・・・えへへへ//」
向日葵「ちょっと!その照れ方は反則ですわよ//」
櫻子「・・・ねぇ?今度は・・・向日葵が・・・ね?」
向日葵「うぅ//・・・わ、わかりましたわ//」
櫻子「//」スゥ
向日葵「行きますわよ//」ギシッ
向日葵(か、体が石のように動きませんわ・・・何となく、らんま2分の1の乱馬の気持ちがわかりますわ)
向日葵「」
向日葵(櫻子かわいい櫻子かわいい//)
櫻子「」ウズウズ
向日葵「えぇーーい!櫻子行きますわよ!」チュ
ガチン
櫻子「いたっ!」
向日葵「あぅ・・・」
櫻子「歯が痛い!グラグラするーって向日葵!何やってるんだよ!」
向日葵「ご、ごめんなさい、勢い余ってやりすぎましたわ」
向日葵「んんっ!」チュー
櫻子「//」チュー
向日葵「//」チュー
櫻子「////」チュー
向日葵「////」チュー
向日葵「ちょっと、さすがに苦しい//」バッ
櫻子「////」ポー
櫻子「はっ!?あまりにも気持よすぎて//」
向日葵「確かに、これは中毒になりますわね//」
櫻子「・・・だね・・・多くても1日3回にしよう!」
向日葵「いえ、それは少ないのかしら・・・まぁいいですけど」
櫻子「朝、昼、夜にお願いね♪向日葵!」
向日葵「まったく・・・朝は弱いからちゃんと起こしてくださいね//」
櫻子「目覚めのキスなら一発でしょ?//」
向日葵「もう、櫻子ったら//」
櫻子「私はね?向日葵の事がとっても好きだよ?」
向日葵「ふふ//私は幸せものですわね//」
向日葵「はい?」
櫻子「むー・・・向日葵の『好き』を聞きたいんだけど・・・」
向日葵「もう散々あんなにキスしましたのに、今さら?」
櫻子「言葉が欲しいの!向日葵だって『言葉にしないと、わかるわけない』って言ってたじゃん!」
向日葵「ああー、そんなこともありましたわねー」
向日葵「う・・・」
櫻子「ほら、早く!ね?ひまちゃん//」
向日葵「あぁー//・・・もうわかりましたわ!」
櫻子「」ワクワク
向日葵「私は、大室櫻子の事が・・・この世で一番・・・・」
店員「開ますねー」
向日葵「大好きですわーーーーーーーーーーーーー!!!」
店員「え?」
櫻子「え?」
向日葵「きゃーーーーーーーー」
京子「1週目ではキスしてたかと思ったら、2週目ではケンカして、3週目ではまたキスしてて、4週目で」
櫻子「えぇ!?どういうことですか!?」
京子「あれ?気づかなかったの?もう5週してたんだよ?」
櫻子「そういえば、もうこんな時間!?」
京子「うん、店員さんに頼んで、ちょっと様子見てたんだ♪」
向日葵「はひっ//」
お姉さんC「いやー、可愛いわー、ここでずっと見てたんだけど、ファンになっちゃいそう」
お姉さんD「あんなアツいキスをして・・・私鼻血がでちゃった//」
お姉さんA「最後にあんな大きい声で『好き』なんて//」
向日葵「ああぁぁぁあああぁぁ//」
向日葵「ふ、ふふふ船見先輩?」
結衣「もう、いいんじゃないかな?私疲れちゃったよ」
向日葵「・・・そうですわね、もう思い残すこともありませんわ」
京子「こらー」
櫻子「先輩と向日葵ー!」
京子「何やってんのさ!せっかく」
櫻子「恋人になったのに・・・」
京子・櫻子「一人にしたら、私死んじゃうんだからね!!」
結衣「そうだね、これじゃ死ねないね//」
向日葵「ふふ//そうですわね」
京子「あっ、あかりー元気だったー?」
あかり「ごめんねー、途中で気絶しちゃってー」
結衣「私達だけ楽しんでごめんね、あかり」
あかり「うぅん、あかりもお姉ちゃんと乗り物に乗ってたから楽しめたよぉー」
櫻子「今度はあかりちゃんも絶対一緒に来ようね!チケットもあるし!」
あかり「うん!櫻子ちゃんありがとう!!」
櫻子「」ビクッ
向日葵「私にはあんなに『ちなつちゃんと遊ぶな!』的な事を言っておいて、あなたは平気で他の人と遊ぶんですわね?」
櫻子「ち、違うもん!向日葵ももちろん誘うもん!」
向日葵「じゃあ、吉川さんも呼んで大丈夫ですわね?」
櫻子「え?いや、それはその・・・」
向日葵「もう!知りません!一生ヤキモチでも焼いてなさい!」スタスタ
櫻子「向日葵ー!待ってよー!!」
向日葵「まったく・・・ふふ//」
終
prrrrr
「あら?吉川さん?」
「ゆるゆりランドに?いいわよ~、チケットは1年分あるし・・・今度はいつ行きましょうか?」
「ふふ、吉川さんは優しいのね。じゃあ・・・・に行きましょう、たまには妹達も連れて4人でね♪」
「えぇ、私もとっても楽しみにしてるわ、うん、また今度~」プチッ
「ふふふふふ、あかりとまた遊園地・・・本当に楽しみだわ~」
ホァタァ!!ドゥクシ!デュワッ
「電話だ」
「はいはい、うん、風邪でごめんね」
「大丈夫、もう治ったみたい」
「え?明日?」
「う~ん・・・学校があるんだけど・・・」
「わかったよ、学校はサボって一緒に行こうか」
「うん、チケットは1年分あるから・・・」
「え?まさか他の人と行くわけ無いでしょ」
「ただ、ちょっと妹とその彼女みたいなのに、譲っちゃったけどね」
「うん、・・・うん、じゃあ、また明日」プチッ
「・・・櫻子達、楽しめたかな・・・」
本当に終わり
全くゆるゆりは最高だぜ
Entry ⇒ 2012.04.20 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
結衣「…あかりの寝息…」ジュルリ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334682264/
あかり「……すぅ……すぅ」
テンポの良い、健康的な寝息だと思う
あかり「……すぅ……すぅ」
そして……
結衣「…………」スッ
私は……
あかり「……すぅ……すぅ……んっ」プニッ
結衣「ふふっ」
頬を突ついて唸るあかりの反応を見るのが大好きなのだ
あかり「ん~っ…………すぅ……すぅ」
結衣「……ふふふふふ」
あかり「……ん……んぅ……」
強すぎず、弱すぎず
ムニッ
あかり「……んむぅ………」
時には鼻を押してみたり
そして……
結衣「クスクス……あっかりーん」ボソッ
あかり「……ん…………はぁ~ぃ……すぅ」
うん。やはりあかりは可愛い
この時ばかりは京子があかりを弄る気持ちがとてもよく分かる
あかり「ん……ゃん………」
普段京子の振る舞いを見ているのもあるが……
あかり「………んっ……はぁん……」
私は……
あかり「あっ、あっ、んぅっ……」
私のこの行為は……
あかり「んぅ~~~~~っ!!」
もしかして……私は……
あかり「……はぁ……はぁ……んぅ……」
変態なのであろうか
あかり「……んっ……はぁ……」
無論意見は様々であろう
あかり「……はぁ…………すぅ」
京子等は私をムッツリ扱いだ。誠に遺憾である
あかり「……すぅ……すぅ」
言わせて貰えば私がムッツリなのではない
あかり「……すぅ……すぅ」
この、無防備に私の前で寝ているあかりが可愛い過ぎるからいけないのだ
結衣「あかりー、出番だよー」ボソッ
あかり「……んー……やったー……」
これである
あかりが可愛くない訳がない
あかり「でばん……ふふふ……」
何をしていたか?
あかり「やったよぉ…………すぅ」
ナニをしていたのかって?
あかり「……すぅ……すぅ」
妄想力が逞し過ぎである
あかり「……すぅ……すぅ」
私はやった事はただ一つ
結衣「………ふぅっ」
あかり「………んっ……やぁん」
あかりの耳元に息を吹きかけていただけである
他ニハ、何モ、シテナイヨ?
本当ダヨ、結衣チャン、嘘ツカナイ
あかり「……すぅ……すぅ」
このあどけない無垢な寝顔
あかり「……すぅ……んぅ」
プニップニの頬
あかり「んぅ……ちゅ……ん」
そしてなによりも、私をフィーバーさせる
あかり「ちゅ……ちゅぱっ……」
ご覧あれ。指を近付けただけで吸い付く、この艶やかな唇を
あから「ちゅぱ……ちゅ……」
至福の瞬間であると私は断言したい
あかり「ちゅ……んっ……」
生暖かく弾力と柔軟性を合わせもつ唇に挟まれ
あかり「んんっ……ん、ちゅ……」
熱く、そして温かいな舌がゆるりと指先を這い回る
あかり「ちゅっ……んぁ…はむ……」
少しでも指を動かそうものなら、こうして甘く噛まれてしまう
あかり「ん……んぅ……」
そう、あかりは口だけでも私を魅了してやまない
結衣「……」ごくり
時折、息を飲み込むくらいにのめり込むのは御愛嬌というものだ
あかり「んんっ……ちゅぱっ……やぁん……」
名残惜しいが、あかりのお口を堪能するのは終わりにしよう
あかり「んん……ぁぅ……」
私が指を引き抜いてしばらくの間
あかり「ぅ……んぅ……」
あかりが突如無くなった私の指を求めて口を動かす
あかり「ゃぁ……んぅ……」
口が淋しいからか少し不満そうに寝言を漏らす
あかり「……ん……むぅ」
そして最後に頬を膨らませるのだ
やはりあかりは最高に可愛いと断言せざるを得ない
あかり「……ふぁ…………すぅ」
あかねさんは最初からシスコン?
あかり「……すぅ……すぅ」
甘い。あかりファンクラブ会長は誰を差し置こうとも私である
あかり「……すぅ……すぅ」
とは言え、最近は随分と姉である事を最大限に活用してあかりファンクラブポイントを上げている様子ではある
あかり「……すぅ……すぅ」
今になって私も気が付いた。家族と幼馴染との圧倒的な差を
あかり「……すぅ……すぅ」
よもや、家が隣でないという幼馴染がこうまで不利になるとは……私は不満のフを表明したい
あかり「……すぅ……すぅ」
だか、そんな事を考えていようと、このあかりのラブリーでエンジェルな寝顔を見ればあっという間にどうでもよくなってしまう
本当にどうでもよくなるくらいに、癒されるのだ
あかり「……すぅ……すぅ」
それよりなによりも、あかりの究極の対睡眠時効果は見る者への癒しである
結衣「あかり……可愛いよ」
あかり「……ん……ぇへへぇ……」
少し砕けたこの笑顔
今ならドミノを残り数枚の時に倒されても笑って許せる
あかり「んふふぅ…………やぁ……」
あかりさん、寝ながらとてもご機嫌である
以前、あかりから私の家に泊まると朝起きた時にとても気分がいいと言われた事がある
あかり「……ふふっ……んっ」
真相はこの通りである
あかり「……すぅ……すぅ」
確かに可愛い
あかり「……すぅ……すぅ」
疑問の余地すらなく可愛い
あかり「……すぅ……すぅ」
具体的に何が可愛い?
あかり「……すぅ……すぅ」
笑止!
あかり「……すぅ……すぅ」
例外なく可愛い。それ即ちあかりなのだ
結衣「ふっ」どやぁ
あかり「……ん……ぇへへ~……」
至福である
あかり「……すぅ……すぅ」
こう言った評価は、本人の預かり知らないところで広まって行く事が世の常だ
あかり「……すぅ……すぅ」
かつて発足したあかりファンクラブも、会長である、会長である私に、副会長のあかねさん
あかり「……すぅ……すぅ」
更に近日、新たに強力な同士が仲間に入った
あかり「……すぅ……すぅ」
なんと、りせ生徒会長その人である
あかり「……すぅ……すぅ」
本当にあかりは罪作りな天使だ
あかり「……すぅ……すぅ」
とはいえ考えても仕方のない事
あかり「……すぅ……すぅ」
むしろ校内の約1/3のあかりファンクラブ会員を纏め上げる期待の新人として喜ぶべき事である
あかり「……すぅ……すぅ」
そう言えば、往々にして勘違いされている事がある
あかり「……すぅ……すぅ」
あかりは存在感が薄いのではなく、空気なだけなのだ
あかり「……すぅ……すぅ」
この違い、実はかなり違う意味合いを持つ事を知っている者は少ない
あかり「……すぅ……すぅ」
まぁ、その違いを感じさせないキャラクターがあかりの持ち味だと言えるのだが
あかり「…………ぅ」
どうやらあかりが嫌な電波を受信したようだ
あかり「…………ぁぅぅ」
当初の一件であかりは誰にも忘れ難いインパクトを深々とクラス中に刻み込んだに違いない
あかり「…………~~~ッ」
だが、だがしかし!
あかり「……………うぅ」
確かにあの一撃はクラスに大寒波を呼び寄せた
あかり「…………うっ」
しかし同時に、あれはアッカリーン空間への重要な布石であったのだ!!
あかり「……ん……すぅ」
どこぞのストロベリーなパニックならお姉様筆頭候補である
あかり「……すぅ……すぅ」
説得に説得を重ね髪を切って貰った甲斐はあったと言うものだ
あかり「……すぅ……すぅ」
あえて言おう
あかり「……すぅ……すぅ」
あかりロングヘアー=ゴッデス
そう、女神である
あかり「…………ん」
ほどよく柔らかで引き締まったあかりの足
あかり「………ぁん…」
実はあかりは足を触られるのが苦手である。本人いわく擽ったいそうだ
あかり「……やん……」
そう、それはつまり……
あかり「…………んんっ」
あかりの弱点である
こうして普段触らせてくれないようなところでも寝ていれば……
あかり「っ……んっ……」
最高である
それはつまり、私のテンションにそろそろターボがかかると言う事
あかり「………ぁん」
何、さしたる問題はない
あかり「ひゃ……ん……」
ただ、少々、ちょっと、微々たる事だが、フィーバーし過ぎる気来があるというだけだ
結衣「ふふふふふっ」
何の問題もない
ただ、あかりを可愛がるのに熱が入るというだけなのだから
結衣「………っ」
乱れたパジャマ、めくれた裾から覗く手足、布団に広がる髪、そして……
わすがに紅潮した頬
あかり「はぁ……んっ……」
少し荒くなった息使い
あかり「……ふぅっ……んんっ」
そう……
これこそまさに究極にして至高の……
結衣「…あかりの寝息…」ジュルリ
ボーナス確定上等である
自室で、公園で、教室で、駅で、道で、店で、電車で、お風呂で、布団で、量子化空間で、
この世のありとあらゆる場所で微笑むあかりが大好きだ。
笑顔が好きだ。ふとした瞬間に零れる微笑みを向けられた時など心が躍る。
怒った顔が好きだ。頬をふくらませ、怒りながらも最後にはジト目を向けて来た瞬間など胸がすくような気持ちだった。
呆れ顔が好きだ。どう言えばいいか迷いながらもしどろもどろに一生懸命フォローしようとする様など感動すら覚える。
混乱顔が好きだ。パニックを起こしながらも懸命に落ち着こうとする様など最高だ。
泣き顔が好きだ。あかりが本当に悲しそうな時は私まで悲しい気持ちになり、それはとてもとても悲しいものだ。
焦り顔が好きだ。手を差し延べようとした時にちなつちゃんに掻っ攫われるのは屈辱の極みだ。
諸君。私の中に内在するミニ結衣諸君。
君達は一体何を望んでいる?
更なるあかりを望むか?情け容赦の無い神の様なあかりを望むか?
萌えの限りを尽くし私達のライフを折る、無音のようなあかりを望むか?
『『『『アッカリーン!! アッカリーン!! アッカリーン!!』』』』
我々は満身の期待をこめて今まさに開かんとする萌えの蕾だ。
だがこの暗い胸の底で数年もの間耐え続けてきた我々に、ただのあかりではもはや足らない!!
アッカリーンを!! 一心不乱の大アッカリーンを!!
我らはただのミニ結衣。百人にも満たぬミニキャラにすぎない。
だが諸君は一騎当千の英傑だと私は信仰している。
ならば我らは諸君と私とで総萌力十万と一人の結衣連盟となる。
我々を胸の彼方へと追いやり眠りこけている連中を叩き起こそう。
ズボンを掴んで引き摺り下ろし、服を開けさせ思い出させてやろう。
連中にあかりの素晴らしさを思い出させてやる。連中に我々の熱い想いを思い出させてやる。
あかりとアッカリーンの狭間には彼らの萌えでは思いもよらない萌えがあることを思い出させてやる。
数十名のミニキャラ結衣連盟で あかりを萌えつくしてやる。
結衣より全ミニ結衣たちへ。
目標 : すべての者たちへ
第三十四次アッカリーン最萌作戦 状況を開始せよ
今日も徹夜明けの朝日が眩しい
あかり「……っ……ッ」
眼下にはちょっとなまめかしい感じのあかりが息使いも荒く横たわっている
あかり「……ッ………っ」
息も絶え絶えに必死に呼吸を繰り返すあかり
あかり「……ぅ……っ…」
後一時間余裕があるなら、再度ダイブしかねない自身を全力で自重させる
あかり「……ぁ……」
涙やらなんやらで酷く被虐心をそそられるあかりの横顔に、軽くフレンチなキスを一つ
あかり「……ん…………すぅ」
あかりは何か気の抜けた様に安心仕切った顔で、また規則正しい寝息を奏で始めた。
この安らかな寝顔、プライスレス
結局一度も目覚めた様子もなく、気持ち良さそうに眠るあかり
あかり「すぅ……すぅ……」
そんなあかりを見てホッとしたやら気が抜けたやらで、私の肩の力が抜けて行くのを感じた。
あかり「……すぅ……すぅ」
さぁ、目覚ましが鳴るまでが最後の勝負。
温かいお湯とタオルを用意して、新しい着替えに着せ替えて、あかりが目覚めるのを待とう。
目覚めのホットミルクを準備して、角砂糖一つにハチミツを一垂らし
眩しい朝日に手を翳し、私は何気なく呟くのだった
結衣「全く……あかりは最高だね!!」
あかり「…………ふふっ」
終わり
\アッカリーン!!/
おつつ
Entry ⇒ 2012.04.19 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
櫻子「百合同人誌?」千歳「ええよー」【ゆるゆり】
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333714351/
千歳「読んでみる?ええ本ばかりやでー」
櫻子「・・・?なんか薄いですね?じゃあ表紙が可愛いんでこれで」
千歳「ええよー」
千歳「ええやろー♪」
櫻子「え?だってこれってエロ本じゃ・・・」
千歳「違う!!!エロ本やない!これは百合本!素晴らしい本なんやで!」
櫻子「」ビクッ
千歳「これはな・・・歳納さんに教えてもらった素晴らしい本なんやで!」
櫻子「・・・はぁ、そうなんですね」
櫻子「え!?」
千歳「綾乃ちゃんもゆりゆり中やし!そや!これとこれ・・・えーとこれも!」
櫻子「これを知っていれば向日葵に勝てるんですか!?」
千歳「楽勝や!」
櫻子「やったー」
千歳「これを貸してあげるわ。約100冊・・・来週の月曜日までに読むんよ?」
櫻子「おぉー!・・・重い・・・がんばります!ありがとうございます!」
千歳「じゃあ、月曜日に感想を聞かせてな?ほななー」
櫻子「持って帰るの大変だった・・・あっジャンル分けされてる・・・」
櫻子「ここからここまでが『京綾』、こっちが『結京』・・・」
櫻子「えーと、他には・・・『楓花』、『撫彼』、『結ちな』、『京ちな』、『西りせ』」
櫻子「『あかちな』、『京あか』、『結あか」・・・」
櫻子「・・・はて?どういう意味だろ?とりあえず読んでみるか」
櫻子「えっ、あ・・・はい//」
千歳「んー?」
櫻子「あっいえ、面白かったです//」
千歳「顔が真っ赤になっとるよ~、大室さんには刺激が強すぎたんかな?」
櫻子「そ、そんな事ありません!ただ・・・」
櫻子「だけど船見先輩はちなつちゃんと不倫していて、実はちなつちゃんは歳納先輩が好きで・・・」
櫻子「でもでもあかりちゃんはちなつちゃんが好きで・・・」
櫻子「みんなこんなに恋愛しているなんて知りませんでした//」
千歳「これが百合や!ええやろー?」
櫻子「そ、そうですね・・・」
千歳「大室さんは誰かとゆりゆりせえへんの?」
櫻子「えぇ!?向日葵とはそんな//」
向日葵「櫻子!」バーン
櫻子「ひゃい!//」
櫻子「えぇ!?着替えるって・・・私達まだそういうのは早いと思うの!//」
向日葵「はぁ?早いって・・・すぐ体操服に着替えないと体育に間に合いませんわよ!」
櫻子「あっ、体操服って・・・あぁぁ//」
向日葵「櫻子?どうしましたの?」
千歳「古谷さん、大室さん居眠りしとったから寝ぼけてるんよ」
向日葵「ああ、そういうことですわね、ほら行きますよ」ギュ
櫻子「手、てぇーー//」カァー
向日葵「っ//」カァー
向日葵「な、何赤くなってますの!ほら行きますわよ//」
櫻子「う、うん//」
千歳「ええなー」ドクドク
向日葵「櫻子!目が冷めました?ほら早く着替えますわよ!」
櫻子「う、うん//まかせろし!」
向日葵「??」
あかり「ちなつちゃん、向日葵ちゃん先に行ってるねー」
ちなつ「ごめんね、私達先生に頼まれて、跳び箱の準備しないといけないから・・・」
向日葵「はい、気にしないで下さい」
ちなつ「うん、じゃあねー」
妄想中♪----------------------
あかり「ちなつちゃん、久々に2人きりだね♪」
ちなつ「うん?早く準備をしようあかりちゃん!」
あかり「うん、準備をしよう♪ちなつちゃん」スルスルスル
ちなつ「え?あかりちゃん何で脱ぐの!?」
あかり「だって脱がないとできないでしょ?」
ちなつ「着たままもいいのに・・・アーーー」
向日葵「櫻子!?涎垂らしてどうしましたの!?」
櫻子「え?よだれ?出てないよ」だばー
向日葵「まだ給食の時間じゃないですわよ!」フキフキ
櫻子「え?//勝手にふくな//」
向日葵「ほら、早く着替えますわよ」
櫻子「ぐぬぬぬぬ!」
櫻子「っ//」
向日葵「・・・櫻子?」
櫻子「ふぁい!?//」
向日葵「あまり見ないでくださる?//」
櫻子「み、見てなんかいねーし!自意識過剰っぱいめ!」
向日葵「何ですの?それ・・・」
櫻子「わかったから、向日葵は先に行って!」
向日葵「・・・」ジー
櫻子「な、なんだよ!」
向日葵「珍しくというか私の記憶では初めて、土日遊びませんでしたし、今日の朝からの態度・・・」
櫻子「なんでもないもん!//」
向日葵「ふーん、・・・実は風邪でも引いてるの?今日はやたら顔が赤いですが・・・」ジー
櫻子「ち、ちげーし!着替え見られるの恥ずかしいからさっさと行って欲しいの!!」
向日葵「へ?//」
櫻子「あぅ・・・//」
櫻子「・・・//」
向日葵「それではごゆっくりと・・・//」
櫻子「うん//」
櫻子「向日葵行ったね・・・早く着替えないと!」
向日葵「きゃぁぁぁぁ、櫻子ーーーーー//」
向日葵「なんなんですの!?なんなんですの!?あの表情!可愛すぎですわよ!!」ゴロゴロゴロゴロ
綾乃「ふ、古谷さん!?もう授業が始まるわよ!何やってるの!?」
あかり「ちなつちゃん一緒にやろう?」
ちなつ「うん、一緒にしよう♪」
妄想中♪----------------------
ちなつ「あかりちゃん体柔らかい~」
あかり「えへへ、お姉ちゃんと特訓したんだー」
ちなつ「お姉ちゃんと・・・そうなんだ」シュン
あかり「ちなつちゃんは体硬いね」
ちなつ「私苦手なんだ」
あかり「じゃあ、あかりが特訓して、あ・げ・る」
ちなつ「やめて!あかりちゃんまだ1限目よー」
あかり「あれー?よく触ってみたら柔らかいね?ちなつちゃん」
ちなつ「ダメ!そこは・・・」
あかり「あれれー?おかしいなーだんだん硬くなってきちゃったよ?ちなつちゃん?」コリコリ
ちなつ「アーーー」
向日葵「櫻子!?涎垂らしてどうしましたの!?」
櫻子「え?よだれ?出てないよ」だばー
向日葵「ハンカチはないですし、仕方ありませんわね、私のタオルで・・・」フキフキ
櫻子「むぐっ!・・・//」
向日葵「ほら、早く一緒に体操しますわよ!」
櫻子「向日葵の匂い//」カァー
向日葵「な、何言ってますの!?//」
櫻子「ち、ちげーし//それより早くやろう!!」
向日葵「そ、そうですわね」
櫻子「じゃあ私が先にやるから背中押してね」
向日葵「わかりましたわ」グッ
向日葵「」ビクッ
向日葵「ど、どうしましたの!?強すぎました!?」
櫻子「ううん、だ、大丈夫」
向日葵「じゃあこのまま行きますわよ・・・」
櫻子(ひ、向日葵の手の感触が背中に//背中に//)
櫻子「う、うん//」プシュー
向日葵「行きますわよ!」
櫻子(向日葵の背中//うぅぅ・・・もっと触りたい//)ナデナデ
向日葵「きゃん//」
櫻子「」ビクッ
向日葵「どこを撫でてますの!背中をちゃんと押して!!」
櫻子「わかってる!わかってるの!」モミモミ
向日葵「何を・・・って胸を触らないで!!」
向日葵「今日の体育の授業はさんざんでしたわ・・・」グテー
あかり「はははは・・・」
ちなつ「あっ、結衣先輩~」
結衣「ちなつちゃん」
妄想中♪----------------------
ちなつ「結衣先輩、私の体操服姿そそります?」
結衣「うっ・・・」
ちなつ「結衣先輩!?」
結衣「ふぅ・・・ちなつの体操服姿が可愛すぎて危うく失神する所だったよ」キラキラ
ちなつ「もう!結衣先輩ったら~」
結衣「ふふふ、ちなつの体育後の汗のニオイも素敵だよ」キラキラ
ちなつ「いやーん、結衣先輩ったら♪本当に私フェチなんだからー」
結衣「ハハハ、私はちなつに会うために、生まれてきたんだから当たり前だろ?」キラキラ
ちなつ「もう、冗談はやめてください!照れるじゃ無いですか//」
結衣「ふふふ、良かったら生まれたままの姿で、お風呂にでも入ってすっきりしない?色んな意味で」キラキラ
ちなつ「いやーん、結衣先輩のエッチ~」
結衣「ほら、ごらく部特性!!五右衛門風呂」
ちなつ「アーーー」
向日葵「櫻子!?鼻血!?」
櫻子「え?鼻血?誰が?」ドクドク
向日葵「ほら、ティッシュ!鼻に詰めなさい!」
櫻子「あ、私か・・・・装着完了!!」
あかり「櫻子ちゃんは元気だねー」
向日葵「・・・うーん、やっぱりどこかおかしいですわね・・・」
京子「ちなちゅー♪」ダキッ
ちなつ「ギャアァァァァーー」
結衣「おいこら」
妄想中♪----------------------
京子「ちなつちゃんー」ダキッ
ちなつ「もう!やめてください//京子先輩」
結衣「おいこら、彼女の前で浮気か?」
京子「妬くなよー結衣ー」ダキッ
ちなつ「あ・・・」
結衣「え?ちなつちゃん・・?」
ちなつ「実は京子先輩が好きでした!もうこの気持抑えられません!」
京子「えぇぇ!?」
結衣「ちなつちゃん!ダメだ!実は私は京子以上にちなつちゃんの事が好きになってたんだー!」
京子「・・・え」
ちなつ「京子先輩抱いてーーー」ヌギヌギ
結衣「ちなつちゃんーーーー」ヌギヌギ
京子「アーーー」
向日葵「櫻子!?え?息してない!?え?櫻子ーーーーーーーーー」
向日葵「櫻子!!目が覚めましたの!?」グスグス
櫻子「・・・泣いてるの?向日葵・・・」
向日葵「な、何を寝ぼけてますの!!」
櫻子「向日葵を泣かせたのは誰だ!許さないぞ!!」
向日葵「さ、櫻子//」
京子「ちっぱいちゃん大丈夫ー?」
櫻子「もしかして!先輩方が!?先輩でも向日葵を泣かせると許しませんよ!」
向日葵「な、何を寝ぼけてますの!違いますわよ!泣いてなんかいません!」
京子「泣かせたのはちっぱいちゃんだよー」
櫻子「え?」
京子「廊下でイキナリ倒れて、息してなくてさー、大急ぎで保健室のベッドに運んだんだよ」
京子「その時のひまっちゃんがさー」ニヤニヤ
向日葵「きゃーーー!!//」
綾乃「ちょっと歳納京子!?うちの1年生たちを虐めたら、罰金バッキンガムなんだからね!」
向日葵「ま、まぁ、腐れ縁ですからちょっと心配しただけですよ!ちょっとだけ!」
櫻子「えへへへ//」
京子「でも良かったよー、鼻にティッシュを詰めたせいで、息ができてないだけでさー」
綾乃「まったく、大室さん?そんな事じゃ生徒会副会長になれないわよ」
京子「おぉー、綾乃、生徒会の人みたい!」
綾乃「当たり前でしょ!?生徒会副会長なんだから!」
妄想中♪----------------------
京子「綾乃可愛すぎ笑っちゃったよ//」
綾乃「当たり前でしょ・・・生徒会副会長なんだから//」
京子「ちがう、副会長は関係ないよ」
綾乃「え?」
京子「綾乃は綾乃だから最高に可愛いんだよ//」
綾乃「京子ーーーー!!」ヌギヌギ
京子「アーーー」
向日葵「櫻子!鼻血が飛び散って!?」
京子「スゲー噴水みたい」キラキラ
綾乃「歳納京子ー!そんな事言っている場合じゃないでしょう!!」
綾乃「まぁ、大丈夫、生徒会にはもう一人鼻血がどばドバイのがいるから、対処と道具の準備はバッチリよ」
結衣「失礼します。あっ、大室さんもう大丈夫なの?」
向日葵「えぇ、少し鼻血が出ただけで・・・心配おかけしましたわ」
京子「結衣~?お昼のごらく部はどんな感じ?私がいなくて寂しい?」
結衣「そんなわけないだろ?ごらく部はいつもどおり、まったりやってるよ」
京子「ちぇ~、ちなつちゃんが寂しがってるかな~って期待してたのに・・・」
結衣「まぁ、私は少し寂しかったかな・・・」ボソッ
京子「え//」
結衣「ちょ、ちょっとだけだからな!じゃあ私は先に行くから//」
京子「結衣ーちょっと待って~!あっ、じゃあみんなバイバイ」
綾乃「今日はありがとうね~」
向日葵「お世話になりました」
向日葵「また涎!?」フキフキ
櫻子「よだれ?出てないよ!」
向日葵「ええ、もうふきましたし・・・」
綾乃「やっぱり病気なんじゃないのかしら?明日も同じ調子だったら病院に行った方がいいわよ」
向日葵「そうですわね、頭の病気かもしれませんし、頭の病気かもしれませんし」
櫻子「2回も言うな!バカみたいじゃん!」
向日葵「・・・しかし、あなたはバカですし・・・」
櫻子「んだとー!!私バカじゃないもんね!向日葵のバカ!」
向日葵「なんですって!?」
向日葵「あなたのバカなところなんて10個でも100個でも言えますわよ!」
櫻子「んぎぎぎぎぎ!!」
向日葵「そうですわね、今日は体育の授業しか出ていませんし」
櫻子「え?今、昼休み!?給食は!?」
向日葵「もうとっくに終わってますわ、正直それどころではなかったですし」
櫻子「ああぁぁぁぁ・・・」
綾乃「大室さん、我慢しなさい!古谷さんなんか何も食べずに、あなたの看病をしていたんだから」
櫻子「そういえば、体操服のまま・・・」
向日葵「え?あっ、いや、それは!その・・・」
櫻子「心配かけてごめんね、その・・・ありがとう//」
向日葵「え?いえ・・・はい//」
櫻子「今日はありがとうございました!」
綾乃「今日は2人とも生徒会は来なくていいから、しっかり休みなさいね」
櫻子「はい!」
向日葵「・・・いい先輩方ばかりで良かったですわね」
櫻子「そうだね!向日葵!教室に戻ろう!」
向日葵「そうですわね、あなたもだいぶ調子が戻ってきたみたいですし」
向日葵「と言っても半日は保健室でしたけどね」
櫻子「お腹ペコイー向日葵、帰りにケーキ食べて帰ろう?」
向日葵「ケーキ・・・たまにはいいですわね♪」
ちなつ「向日葵ちゃんちょっといい?」
向日葵「なんですか?」
ちなつ「ケーキの作り方に関してなんだけど・・・」
向日葵「でしたら、これはこれで・・・」
妄想中♪----------------------
ちなつ「向日葵ちゃんいつもありがとう!」
向日葵「完璧すぎる私がいけませんもの」キリッ
ちなつ「じゃあ、お礼にキスの仕方おしえて、あ・げ・る」
向日葵「え?いや、それはその・・・」
ちなつ「ほら好きな子が出来た時に役に立つわよ」
向日葵「よ、吉川さん!顔が近い!顔が近いですわ!!」
ちなつ「向日葵ちゃんって結衣先輩と同じくらいの背だし、ちょうどいいわ♪」
向日葵「櫻子ーーーーー!」
向日葵「え?櫻子!?なんで泣いてますの!?」
櫻子「ふ、ふ、ふぇぇぇん」ポロポロ
あかり「櫻子ちゃん!?どうしたの!?」
櫻子「ひ、向日葵のバカー」ダダダダ
向日葵「櫻子ちょっと待ちなさい!」
ちなつ「櫻子ちゃんどうしたんだろう・・・」
あかり「風邪でも引いたのかな?」
向日葵「櫻子のカバンさえなければ、追いつけますのに!」ハァハァ
向日葵「もう無理・・・」ハァハァ
向日葵「どうせ追いつけませんし・・・それにこの方向は家ですから、歩きましょう」
向日葵「それにしても櫻子・・・いったいどうしたのかしら?」
向日葵「いつもわからない子ですけど、今日は余計わけわかりませんわ」
向日葵「う~ん・・・ケーキを食べようと言った後、吉川さんと話したから・・・」
向日葵「いくら食い意地を張っていても、泣くほどではないでしょう」
向日葵「選択肢②・・・もしかして、過剰なやきもちとか・・・?」
向日葵「だったら、どうしましょう//」
向日葵「泣くほど私のこと思ってるなんて//」
向日葵「きゃーーーーー//」ゴロゴロゴロゴロ
幼女「お母さんーあの人、お外でゴロゴロしてるー」
妻「こら、見ちゃいけません!」
向日葵「櫻子は部屋かしら?とにかくお邪魔しましょう」
撫子「あっ、ひま子、いらっしゃい・・・って汚れてるね・・・」
向日葵「撫子さん!櫻子います?」
撫子「ああ、今さっき帰ってきて『ねーちゃんには絶対に譲らないんだから!』って言ってたよ」
撫子「何なんだろうね?心当たりある?」
向日葵「いえ、まったく・・・あの、今日の櫻子の様子がおかしいんですが、何か知ってます?」
撫子「う~ん、うちの妹の事は私達より、ひま子の方が詳しいくらいだからねー」
向日葵「え?いやそんなことはありませんわ」アセアセ
撫子「まぁ、上がって櫻子の相手してやってよ」
向日葵「はい、お邪魔します」
櫻子「あっ、今はダメ!!」
向日葵「入りますわよ!」バーン
櫻子「あっ・・・」
向日葵「・・・本?」
櫻子「ちょっと待ってて片付けるから」
向日葵「はぁ~、何なんですの?この本の山は・・・」
櫻子「いや、池田先輩から借りてさ・・・」
向日葵「まったく、泣いているかと思ったら、漫画読んでて・・・人騒がせな・・・」パラパラパラ
櫻子「って読むな!!」
櫻子「あ・・・えーと・・・」
向日葵「あっ、わ、私・・・楓にご飯作らないと・・・な、何も見てませんわよ、帰りますね//」
櫻子「え、あのー向日葵さん?」
向日葵「もう中学生ですし、まぁいいんじゃないんですの?こういう本を持っていても・・・では、ごきげんよう」スタコラサッサ
櫻子「顔真っ赤にされて、棒読みされても・・・」
櫻子「ってこの漫画・・・一番刺激が強いやつだ//」
櫻子「うぅぅぅ//」
向日葵「おやすみなさい、楓」
向日葵「櫻子もああいう漫画を読むのですのね・・・私はまだなのに・・・」
向日葵「はぁ~・・・それより宿題しないと・・・」
櫻子「向日葵ー!」バーン
向日葵「まぁ、足音が聞こえてましたから、そろそろと思ってましたが、ノックくらいしてくれません?」
櫻子「向日葵!あのね!あれは誤解なの!!」
向日葵「その話ですか・・・べ、別にいいんじゃありませんの?中学生ですし」
櫻子「あれは、池田先輩に生徒会副会長になる秘訣って聞いて!!」
向日葵「あなた・・・さすがにそれには騙されちゃいけないでしょ・・・」
向日葵「あの・・・別に読んだからと言って、有利になるわけでは」
櫻子「一緒に読もうよ!それならフェア!?」
向日葵「はぁ!?いやですわよ・・・あんな本は・・・」
櫻子「さっきのは刺激が強すぎるの!私のオススメはこの結京の純愛物!」
向日葵「・・・」
櫻子「ね!面白いから、一緒に読んでみよう!」
向日葵「う・・・」
向日葵「あなたが、宿題と食べ物以外で初めて『一生のお願い』を言ったの聞きましたわ」
櫻子「ね?読もうよ・・・」ションボリ
向日葵「わかりましたわ、読みますから」
櫻子「えへへへ、やったー//」
向日葵「っ!!//」カァ~
櫻子「じゃあ、これとこれとこれを・・・」
向日葵「じゃあ、その3冊だけですわよ・・・」
櫻子「うん♪」
櫻子「いいよねーこういう恋愛憧れるな~」
向日葵「ええ、何か恋愛物映画を見た後みたいな心境ですわ」
櫻子「他にもこれとかこれとかあれとか面白いよ!」
向日葵「・・・もしかして、週末顔を見せませんでしたが・・・」
櫻子「うん、これ全部読んでた!」テレッテー
向日葵「そうだったんですのね・・・心配して損しましたわ」
櫻子「え?」
向日葵「な、何でもありませんわよ!」
櫻子「?」
櫻子「でしょ!でしょ!だから、あの2人見ちゃうと、つい妄想しちゃうの!」
向日葵「・・・へぇ~」
櫻子「やっぱり、あの2人って付き合ってるのかな?って、それとも、船見先輩はちなつちゃんが好きなの?」
櫻子「だけど、あかりちゃんもちなつちゃんが好きみたいだし・・・それにそれに」
櫻子「ちなつちゃんは歳納先輩に興味があるみたいだし・・・ツンデレってやつ?ほかにはほかには」
櫻子「え?」
向日葵「そこまででいいですわ・・・あなたもしかして、今日様子が変だったのは」
櫻子「あっ・・・そのー・・・妄想してました。えへへ//」
向日葵「あ、あ、あなたって人は!!」
櫻子「ごめんね♪」
櫻子「それを聞くか?」
向日葵「ほら、ついでに言いなさいよ」
櫻子「まぁいいか・・・えーと、あかりちゃんとちなつちゃん、船見先輩とちなつちゃん、歳納先輩と船見先輩とちなつちゃん、歳納先輩と杉浦先輩」
向日葵「・・・」
櫻子「あと・・・歳納先輩と杉浦先輩・・・・・・・・かな?」
櫻子「え?最後?・・・」
向日葵「あなたが泣いた時と、撫子さんに文句を言った時・・・」
櫻子「あぅ・・・」
向日葵「・・・」
櫻子「その・・・・ちなつちゃんと・・・・・向日葵」
向日葵「へ?//」
向日葵「ああああ、あなた何を勝手に人で妄想を//」
櫻子「だって、向日葵が言えって言ったんだろう!」
向日葵「だからといって、していい妄想と悪い妄想がありますわ!」
櫻子「ごめん・・・でも、向日葵はいつも『櫻子ー』って言って嫌がってるよ?」
向日葵「そう・・・」
向日葵「は、は、は、は、はぁ!?//」カァ~
櫻子「この前、ねーちゃんに護身術習ったからね」チョップチョップ
向日葵「まぁ、その時は頼りにしてますわ・・・・//」プシュー
櫻子「うん、任せて!」
櫻子「それにしても、なんで向日葵だけ妄想がうまく行かないんだろう?」ハテ?
向日葵「はぁ~・・・・・」
櫻子「え、ええええぇ!?//」
櫻子「あ・・・うぅぅ//」プシュー
櫻子「あうぅぅぅ//」
向日葵「今度は、その妄想を現実にする努力でもしてみなさいな//」
櫻子「はひぃ!?ひ、向日葵!?そんなの恥ずかしすぎるよ//」
向日葵「ふふふ//・・・迷惑ばかり掛けたお返しですわよ//」
櫻子「ひ、向日葵のいじわるーーーーー//」
終
また、機会があったらよろしく!
「姉さんの部屋を掃除していたら、秘蔵の薄い本を見つけた・・・」
「まさか、『あやちと』本とは・・・」だぱー
「っ!よく見たら、他にもあるな・・・あとは『ひまさく』本か」
「確か、ほかにも色々本を持っていた気がしたんだけど、どこに隠してるんだろう?」キョロキョロ
「まったく・・・口にいっぱいご飯が付いてますわよ」ペロペロッ
「ははは、向日葵、犬みたい~♪」
「そうですわよ・・・私は、あなたに魅了された犬ですもの」キリリッ
「ちょっと、そんな所まで舐めるのは・・むぐっ」
「だって、唇にもたくさんご飯をつけてる櫻子が悪いんですのよ?」あむ
「アーーー」
「櫻子ちゃん!涎でてるよ!」
「えへ//えへへへへ//」
「もぅ!櫻子ちゃん!最近出しすぎだよぉ!」
「あれから、妄想がひどくなってしまいましたわ・・・まったく//」
本当に終
楽しかったぜ
Entry ⇒ 2012.04.17 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
櫻子&向日葵「大人エレベーター?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333376393/
それは、大人を旅する不思議なエレベーター。
~
向日葵「これもよさそうですわ。」
櫻子「こっちも似合うんじゃない??」
良く晴れた日曜日。
二人は休日を利用して、隣町までショッピングに来ていた。
寒かった冬もあけはじめ、今日は春物で何か良いものはないかと探しにきていたのだ。
しかし、それは表向きの理由。
本当の理由は他にもある。
櫻子(向日葵に……)
向日葵(櫻子に……)
櫻子&向日葵(何かサプライズでプレゼントしてあげること!!)
支援
向日葵(どうしましょう、プレゼントとは言ったものの……何をあげたらいいか……)
向日葵はまだ迷っている段階だった。
なんとか、帰るまでには必ず買っておかなければならないのだが。
対して、
櫻子(もう目はつけてある! この建物のことはあらかじめ調べまくったんだから!)
櫻子は、この計画を向日葵よりも先に思いついていたらしく、いつにない計画性を持って臨んでいた。
櫻子(大人だったらネックレスだとか指輪だとかいろいろあるんだろうけど、まだそんなのにはとても手が出ない……)
櫻子(でも、高価なものじゃなくていい。大切なのは、頑張って良いと思うものを選ぶこと。)
櫻子(というわけで私が選ぶのは……カチューシャ!)
櫻子はプレゼントのなんたるかを先輩である姉に教えてもらい、カチューシャのある階層まで調べあげていたので、後は選ぶ作業をするだけのところまで来ていた。
櫻子(もうそろそろいいかな……)
向日葵「これなんか櫻子に合うんじゃありません?」
櫻子「あのさー向日葵! 私ちょっと他に見たいとこあるから、こっから少し別行動ね!」
向日葵「ええっ!?」
櫻子「んじゃーねー」
向日葵「ちょ、ちょっと!」がしっ
向日葵「いやいや、それじゃなんの為に一緒に来たかわかりませんわよ!」(ここで行かれたらまずいですわ……!)
櫻子「いや、でもさ……」
向日葵「じゃあ、そこに私も一緒にいきますわ。」
櫻子「いやいやそれはダメ! 私ひとりでいきたいの!」
向日葵「そんな……ま、迷子になりますわよ!」
櫻子「な、なるわけないじゃん! じゃあ行くからねっ。」
向日葵「ちょっと!」
たったったった……
向日葵「ひとりで行きたい場所って何……? と、とりあえず櫻子を追いかけませんとっ」
~
櫻子「確かエレベーターは……あ、ここだここだ。」
櫻子「上の……5階!」
ウィーン
櫻子「えーっと……え!?」
櫻子「なにこれ……0階から、100階まである……」
明らかにおかしい。そもそもこんなに階層があるエレベーターはおかしいけど、この建物は確か7階までのはずなのだ。
???「申し訳ありません」
櫻子「ひゃっ!!」
いつからそこに居たのか、自分よりも背の高めな女性が後ろに立っていた。
櫻子「あ、えーと、エレベーターガールさん……?」
EG「まぁ、そんなような者です。」
櫻子「ん、いや、あのー……」
ツッコミどころが多すぎて何から質問すればいいかよくわからない……けど。
櫻子「このエレベーターはなんなんですか!?」
向日葵「はあっ……もうっ」たったったっ
あっという間に引き離され、櫻子の姿を見失ってしまった。
向日葵「いったいどこに……」
櫻子はどうやらこの建物に詳しいらしい。自分は過去にほんの数回、親に連れられて訪れたことがあるらしいが、ほとんど覚えていないので建物の構造については知らないも同然であった。
どうやらこの階にはいないらしいが……
向日葵「えーっとエレベーターは……」
向日葵「!?」
向日葵「な、なにこれ……」
洋のテイストが強いというか、古めかしいというか、外装にやけに凝ってるなぁというか……
チーン
向日葵「わっ……!」
別にボタンを押したわけではないのに、扉は開いた。
中に乗っていたのは……小さな女の子が二人??
少女1「こっち。」
少女2「乗って?」
向日葵「…………」
ハットを深く被っているので、顔はうまく確認できない。
ここで引き返すのが普通の人なのかもしれない。光景としては少し怖いくらいだし、何より怪しすぎる……
けど、
向日葵「し、失礼します……」
何故か身体は思うようには動いてくれないのであった。
少女1「ようこそ。」
少女2「大人のエレベーターへ。」
向日葵「お、おとなのエレベーター……??」
EG「大人を旅する不思議なエレベーターです。」
櫻子「いや、あの、全然わかりません……」
EG「あなたにはこれから少し旅をして頂きます。」
櫻子「た、旅!? あの私、行きたい所があるんですけど……」
EG「ご安心を。お時間は取らせません。このエレベーターに乗ったときから、あなたの居た本来の世界の時間は停止しております。」
櫻子「どういうこと??」
EG「そうですね……」
EG「貴方はちょっとだけ夢を見るのです。」
少女1「これから貴方には何人かの人に会ってもらいます。」
少女2「それにあたって、ルールがあります。」
向日葵「ルール?」
少女1「ひとつ、貴方には必ず “人“ に会って頂きます。」
少女2「ひとつ、貴方はその “人“ に質問をしなければなりません。」
少女1「ひとつ、貴方は “人“ が帰ってもいいと言うまで、このエレベーターに戻ることはできません。」
少女2「こんな感じです。」
少女1「まあ、いけばわかります。」
少女2「そういうものです。」
向日葵「は、はあ………」
チーン
<23F>
『それでは、いってらっしゃい』
櫻子「う、うおお!」
エレベーターを抜けた先は、……カフェ??
櫻子「なにこれ、全然場所がそぐわないというか……ってあれ!? エレベーター無いし!」
振り返るとエレベーターは消えていた。どこからどう見ても普通の喫茶店のようだ。
櫻子「ど、どうすればいいの……??」
「おーい、こっちこっち!」
櫻子「??」
「懐かしいね、大室さん。」
奥の方から近づいてくる二人の女の人。
見たことない……いや、ある!!
櫻子「あ、えぇ……??」
京子「やっほー! 京子だよん?」
結衣「ここの席にしようか。」
櫻子「歳納先輩!? 船見先輩!?」
向日葵「さ、さむ…………」
エレベーターから降りた向日葵の前に広がる景色は……どこかの旅館のような場所だった。
向日葵「雪が凄いですわね……」
自分は今廊下の真ん中にいるらしく、外の景色は一面真っ白であった。しんしんと降り積もるその景色には日本の良き冬を感じる……
向日葵「そ、そんなこと言ってる場合じゃありませんわ! ここの所は晴れ続きで、もう今は雪も溶けているはずなのに……」
「おー、おったおった。」
「あら、本当に古谷さんだわ!」
後ろの一室、すーっと開いた扉から近づいてくる浴衣姿の女性が二人。
わかる、この人たちは……
千歳「懐かしいなぁ古谷さん♪」
綾乃「いらっしゃい。部屋に入っちゃって?」
向日葵「す、杉浦先輩と……池田先輩……??」
結衣「そうだよ。驚いた?」
京子「証拠もあるよ? ……じゃーん!」
京子が出したのは免許証。……けれど明らかにおかしい部分がある……
櫻子「あのー、そのー……何歳なんですか??」
京子「歳納京子、23歳ですっ!」
結衣「船見結衣、23歳。」
結衣「それは、ここが23階だからさ。」
櫻子「え……?」
結衣「……あれ? エレベーターガールさんが説明してくれてたと思うんだけど……」
櫻子「あれ……? そんなこと言ってたっけ……」
京子「おおすごい! このカフェ、ラムレーズンあるよ!?」
結衣「大室さんも、何か頼んじゃおうか。」
櫻子「あ、はいっ……///」
向日葵「え、えーっと、つまり……」
綾乃「ここに来るのは初めてなのね。状況の整理をするわ。」
千歳「お茶とお団子きたで~」
向日葵「あ、ありがとうございます。」
綾乃「まず、私は杉浦綾乃。23歳。こっちは千歳。同じく23歳。」
千歳「えへへへ……」
向日葵「は、はあ……」
千歳「エレベーターの中で、ルールの説明とかされへんかった?」
向日葵「あ、ああ、されました! ……人に会って質問をするとかなんとか……」
綾乃「そう、それ! 古谷さんは、私たちに質問をしなければならないの。」
千歳「古谷さんはまだ中学生や……わからないこともいっぱいあるはずなんや。 そういう質問をぶつけてきてもらって構わへんから、有意義な時間にしよう。そういうことや。」
向日葵「質問と言われましても……えーと……」
綾乃「なんでもいいのよ? 例えば……」
千歳「大室さんとのこととかな!」
向日葵「ええっ!?」
「お待たせしました。抹茶ケーキ、ホワイトシフォン、極上ラムレーズンになります。」
京子「うぉーきたぁ……!」
結衣「はい、大室さん。」
櫻子「あっ、ありがとうございます。」
京子「ほぁぁ、うめー///」
結衣「ちょっと京子、ちゃんと大室さんと話しないとなんだぞ?」
京子「うん、大丈夫わかってるよ。」
結衣「さて……質問、思い浮かんだかな?」
櫻子「え~、えぇっと……」
結衣「ちなみに質問しないと帰れないかも……」
櫻子「ええっ!? それは困ります!」
京子「そうだ、今日は何してたの?」
櫻子「あっ、今日は向日葵と買い物に……」
結衣「おっ、それでいいんだよ。」
櫻子「えっ?」
結衣「古谷さんとの関係で、何か悩む事とかあるでしょ?」
櫻子「そ、そうですね……いっぱいあります……」
京子「ふっふっふ、そっから話を拡げていこうか。」
向日葵「じゃあ、ついさっきのことなんですけど……」
千歳「うんうん。」
向日葵「今日は櫻子と一緒にショッピングに来てて、何かプレゼントでもしてあげたいなーって思ってたんですけど……こういう時は何がいいんでしょうか……?」
綾乃「あープレゼントねぇ……まあちゃんと頑張って選べば基本はどんなものでもいいんだけど……」
千歳「やっぱり、よく使うものとかがええんとちゃう?」
向日葵「よく使うもの……?」
向日葵「?」
綾乃「このピアス……これは千歳が私の誕生日にプレゼントしてくれたの。」
千歳「あはっ……ちょっと恥ずかしいわぁ」
綾乃の耳には、控えめではあるがその存在を優しく強調する小さなピアスがつけられていた。
向日葵「杉浦先輩、綺麗です……」
綾乃「そう? ふふ、ありがとね。」
向日葵「な、なるほど。」
櫻子がいつでも身につけられるようなもので、貰って嬉しいもので、櫻子に気に入ってもらえそうなものは……
向日葵「ヘアピン……とかどうでしょう?」
綾乃「そうね。 私も良いと思うわ!」
千歳「よかったなぁ。見つかったやん! ……こんな感じで質問していけばええんよ?」
向日葵「な、なるほど……! ありがとうございます!」
綾乃「じゃあ、二つ目行ってみましょうか。」
櫻子「その……向日葵はいつも凄い私にいろいろしてくれるんです。 遊ぶときはいつも一緒だし、勉強もみてもらってるし、お菓子を作ってくれたりとか……」
櫻子「でも、私は……向日葵に何もしてあげられてないような気がするんです……。何をするにも向日葵の方が凄くて、上手で……なんか申し訳なくなってくるぐらいで……」
結衣「……なるほどねぇ。」
京子「…………」
結衣「さて、ここにいる京子さんが、きっと大室さんの今の気持ちを一番わかってくれていると思いますので、お話を聞いてみましょうか。」
京子「ふふふ、照れるねぇ」
結衣「褒めてないけどね。」
京子「中学生の頃は、よく結衣の家に遊びに行って、泊まって……平日にだよ? ちょっと流石に泊まりすぎてたような気がしなくもないかな。」
結衣「まあ中学生の頃っていうか、それ以降もあんまり変わらなかったけどね。」
京子「あはははは……まあそっか」
櫻子「へえ……」
京子「こほん……話を戻すと、私はとても結衣に迷惑をかけまくっていたのです。」
京子「私も流石に思ったね。 これは悪いなー!ってさ。」
京子「一回、結衣に思ってることを全部打ち明けたこともあった。今までごめん!とかね。」
京子「そこで結衣は、私にこう言ってくれた。」
「別に迷惑だなんて思ったこと、一度もないよ。むしろ……いつも来てくれて嬉しいんだからさ。」
櫻子「えっ……?」
結衣「私は本当のことを言っただけだよ。京子が来ない日は私もつまんないって思ってたし、毎日でも来て欲しかったんだ。」
京子「だから私は、私にできることを少しずつやっていくようにしたんだ。家事とかを、結衣にならってなるべく手伝うようにしたり……」
結衣「そして今では……」
京子「えへへへへ……///」
櫻子「??」
櫻子「え……ええー!! 凄い!!」
京子「中学の頃からズルズル続けてるって言えば聞こえは悪いけど……私はちゃんと結衣と一緒にいれるようになりたかったんだ。」
櫻子「す、凄い……!! そういうのもアリなんだぁ……!」
京子「それと一緒なんじゃないかな。」
結衣「古谷さんが、大室さんのことを悪い風に思うなんてことはないと思うよ。これはいつもの二人を見てれば誰でもわかる。」
櫻子「そ、そうですかね……」
京子「だから、たまには自分から何かしてあげられることを探してみればいいんじゃない?」
櫻子「あっ……私、今日向日葵にプレゼント渡す予定だったんです!」
京子「おお! いいじゃん!」
振り返ると、さっきまでなかったはずの場所にエレベーターがあった。
櫻子「あっ……ありがとうござました!」
京子「へへへ……そっちの私たちにもよろしくね~」
結衣「あ……大事なことを聞き忘れてた。」
櫻子「??」
結衣「古谷さんのこと、好き?」
櫻子「!!」
そんなこと、人前で言ったことない。
でも……これは夢だから。
櫻子「はい……大好きです。」
向日葵「これもさっきのことなんですけど……今日は一緒に買い物に来ていて、櫻子が急に一人でどこかへ行ってしまったんです。迷子にならないといいけど……私、櫻子が一人で行きたい場所っていうのがわからなくて……」
綾乃「ん、ん~ちょっと難しいわね……」
千歳「一人で行きたい場所……」
向日葵「それに、私に隠し事をしてるような感じで……」
千歳(!)
千歳「綾乃ちゃん……」ゴニョゴニョ
綾乃「あっ あ~ なるほど……」
向日葵「えっ! 本当ですか!?」
綾乃「でも、それがどこかはまだ言えないかな。」
千歳「心配せんでもええ。大室さんは必ず戻ってくると思うんよ?」
向日葵「そ、そうですかね……」
綾乃「ふふ……二人はいつも一緒だから、少しでも離れると心配になっちゃうのね。」
向日葵「う……///」
千歳「さて……こんなもんかなぁ?」
綾乃「そうね。たぶんまた次の階に行かなきゃいけないと思うわ。」
千歳「ええんよええんよ。これはそういう時間なんやから。」
綾乃「それより……大室さんのこと、しっかりね。大室さんが一番頼れるのは古谷さんなんだから。」
向日葵「はい……!」
チーン
向日葵「あっ……」
綾乃「じゃあね、古谷さん!」
千歳「そっちのウチらにもよろしくな~?」
向日葵「はいっ……ありがとうございました!」
EG「おかえりなさい。」
櫻子「あ、あー……なんかちょっとずつわかってきたような気がします。」
EG「それはよかった。」
~
向日葵「この夢は……どれくらいあるんですの?」
少女1「そんなにないかも。」
少女2「でも少しあるかも。」
向日葵「はぁ……」
『さて、お次は』
チーン
<18F>
『いってらっしゃい』
櫻子「ここは……」
櫻子「公園だ!」
いつしか来たことがあるような気がする。確かあのときは……
???「だーれだっ」がばっ
櫻子「うわっ!?」
突然後ろから目を覆われた……その手はあったかくて……女の人の手のようで……
???「あははっ、櫻子ちゃん!」ぱっ
櫻子「あっ……」
そこにあったのは見知った顔。制服を着ているあたり学生と見ていいだろう。というか、なんといっても特徴的なそのお団子ヘアーは……
櫻子「あ、あかりちゃん!?」
あかり「そうだよっ♪」
向日葵「えーと……ここは??」
あれ、ここ来たことある……って、
向日葵「ごらく部の……いや、茶道部の茶室……」
???「あっ、きたかな?」
ガラッ
向日葵「あっ……!」
扉を開いたのは……まだその面影を大きく残した友人。
向日葵「よ、吉川さん!?」
吉川「こっち、入って入って♪」
櫻子「ほぁーほんとにあかりちゃんだ……!」
あかり「えへへ……また会えて嬉しいよぉ
。」
櫻子「…………」
櫻子「また、って……もう高校生になった私はあかりちゃんと会ってないの??」
あかり「あっ、そ、そういうことじゃないよっ? ちゃんと今でも櫻子ちゃんと会ったりはしてるの。 中学生のときの櫻子ちゃんにまた会えて、ってことだよぉ。」
櫻子「あっ……なんだ、よかったあ。」
あかり「うん……お友達とはなればなれになっちゃうのは嫌だもんねぇ。」
櫻子「うん………」
櫻子「んー、ちょっとだけ。」
あかり「じゃあなんか買ってくるよぉ♪」
櫻子「あ、私もいくー」
自販機の前で小銭を確かめるあかり。……そうだ、思い出した。
櫻子「ここ、学校の裏の公園だっけ。」
あかり「そうそう。櫻子ちゃんと向日葵ちゃん、一回ここで迷子になってたよねぇ。」
櫻子「わー恥ずかしい……ん?」
櫻子「というか、六年前のことでしょ? よく覚えてるね。」
あかり「あ……そのあたりのことは、ちょっとノーコメントなんだ。 その……これは夢だから、私もちゃんと覚えてるっていうか。」
櫻子「へ、へぇ……」
なにか聞いてはいけない事情があるのだろうか。
あかり「はい、 コーンスープ♪」
櫻子「わーいありがとー♪」
あかり「じゃ、ここに座って?」
ベンチの上に座る。まだ記憶に新しい光景。
……ここは向日葵と一緒に座った場所だ。
あかり「はい、質問たーいむ♪ 櫻子ちゃん、質問をどうぞ?」
櫻子「あーそっか、考えてなかった。えーっと……」
ちなつ「向日葵ちゃん久しぶりだねー♪」
向日葵「えっ……久しぶりって、今の吉川さんと私は連絡とか取り合ってないんですの??」
ちなつ「んーん。ちゃんと取ってるよ? 中学生の頃の向日葵ちゃんに会うのが久しぶり、ってこと。」
向日葵「あっ……よかった。」
ちなつ「あははは……」
向日葵「えっと……吉川さんは18歳なんですの?」
ちなつ「そ。 ここは18階だから。」
向日葵「その……とても綺麗です」
ちなつ「ふふ、ありがと♪ ちょっと待っててね?」
……そういえばごらく部にいるのも、最初は茶道部に入ろうとしてたからだとかって話だったっけ。
ちなつ「………」カッカッカッカッ
向日葵(す、すごい……!)
こっちのちなつ……中学生のちなつを見ているときから思っていたことだが、ちなつはかわいい。
茶を点てる姿は真剣そのものだが、どこかその辺りのモデルと比べてもちなつの方が断然かわいいだろう。
18歳なったら、私はどうなるのだろうか……
ちなつ「はい。」
向日葵「あっ……ありがとうございます。」
抹茶を飲むのは初めてだ。でも既に香りから美味しそうである。
ちなつ「えへへ、お粗末さまです。」
向日葵「すごい……」
自分も少し茶道に興味が出てきた……ここまでされて圧倒されてしまった。今のちなつはとてもかっこよく見える。
向日葵「ところでここってうちの中学ですよね……どうやって入ったんですの?」
ちなつ「あはは、細かいことは気にしないで? ここは夢の世界だからさ。」
向日葵「はぁ……なるほど。」
ちなつ「はい、じゃあ質問をどうぞ。」
向日葵「あっ、えーと……」
櫻子「私、そっちの私って今何をしてるの??」
あかり「あーっ……そういうのは言えない決まりなの。未来が大きく変わっちゃうから。」
櫻子「そ、そうなんだ……」
櫻子「じゃあ……あのね、私…これからもずっと一緒にいたい友達がいるんだけど……」
あかり「うふふ、そんな遠回しな言い方しなくてもいいよぉ。 向日葵ちゃんでしょ?」
櫻子「あっ……///」
あかり「大丈夫、恥ずかしがらないで? ここは櫻子ちゃんの夢の中なんだから。」
櫻子「う、うん……。」
櫻子「受験とかさ……私、正直向日葵と一緒のところに行ける気がしない……」
あかり「!」
櫻子「それでも、離れたくはないの……向日葵がいなくなったら私、つまんなすぎて爆発しちゃうよ。……どうすればいいのかなぁ」
あかり「ダメだよ、やる前から諦めちゃ!」
櫻子「えっ……」ビクッ
櫻子「そっ、そうなの?」
あかり「だって、向日葵ちゃんと一緒にいたいんでしょ? その気持ちがあれば頑張れるはずでしょ?」
櫻子「うん……」
あかり「……簡単に諦められるなんて、向日葵ちゃんのことを軽く思ってるってことだよ。」
櫻子「そ、そんな!」
あかり「……いいよ。じゃあ、ルール違反しちゃう。櫻子ちゃん、向日葵ちゃんと別の高校行くから。」
櫻子「えっ……えええええっ!!?」
櫻子「い、いや……そんなの……! 嫌だ!」
あかり「……でも言っておくけど、未来は変えられるからね? 今から櫻子ちゃんが頑張れば、向日葵ちゃんと一緒の学校いけるよ!」
櫻子「…………」
あかり「ごっ、ごめんね?? 強く言っちゃったけど……そっちのあかりも、もちろん向日葵ちゃんも、櫻子ちゃんのお勉強手伝うから!」
櫻子「そ、そうなんだ……」
あかり「は、はい! この話題はここでおしまい! 次の質問をどうぞ?」ぱんっ
ちなつ「なんでもいいんだよ?」
向日葵「あっ……///」かあああっ
顔を覗き込まれるとドキドキしてしまう。
向日葵「あ、あの……」
ちなつ「ん?」
向日葵「どうやったら綺麗になりますか!?」
ちなつ「えっ?」
向日葵「私、まだまだオシャレとかに疎くて……吉川さんみたいに可愛くなりたいんです!」
ちなつ「え、えーっと……向日葵ちゃんも充分可愛いと思うんだけど。」アハハ
向日葵「そんなことないですわ……今の吉川さんはとても可愛いです。私こんな可愛い人初めて見ました。」
ちなつ「あ、ありがとう……///」
向日葵「えっ……?///」
ちなつ「だって凄いスタイルいいじゃん……大人っぽいしさ。」
向日葵「そ、そんなこと……/// 私なんて地味ですし……」
ちなつ「これは櫻子ちゃんの代わりに応えるけど、向日葵ちゃんは今のままで凄い可愛いから、あんまり大きく変わろうとしないで、って言いたいかな。」
向日葵「えっ……??」
ちなつ「まあ、そっちと今じゃやっぱりオシャレの違いとか流行の違いとかあるけど……向日葵ちゃんがそういうのに動かされて染まっちゃうの、嫌だよ。」
ちなつ「向日葵ちゃんの良さを活かす、っていうか、そういうのを意識してもらいたいかな。」
向日葵「そっ……それは遠慮します……なんとしてでも阻止したいですわ。」
ちなつ「うん、それと同じかな。流石にそこまではいかないけど、向日葵ちゃんが変わって欲しくないって思ってる人もいるってこと。櫻子ちゃんは特にね。」
向日葵「わかりました……気をつけますわ。」
ちなつ「大丈夫だよ♪ 向日葵ちゃん、すっごく可愛くなるから。」
向日葵「あっ、ありがとうございます……///」
ちなつ「自分のことを可愛い!って思うことも大事なんだよ? 自分は可愛くないって思ってると、いつまでたっても可愛くなんてなれっこないもの。」
向日葵「そうですわね。 ……ちょっと恥ずかしいですけれど、やってみますわ。」ウフフ
櫻子「私、あかりちゃんみたいに、周りのことに気を配れる人になりたいかな。」
あかり「えっ……///」
櫻子「あかりちゃんみたいな優しさ、っていうか……もっと周りから頼られる人になりたいの。」
あかり「そっ、そんな……あかり頼られることなんて全然ないよぉ?」
櫻子「そんなことないよ! あかりちゃんと一緒にいるだけで安心するもん!」
あかり「ありがとう……あかりもみんなと一緒にいれていつも嬉しかったよぉ。」
櫻子「…………」
櫻子「えっ?」
あかり「目をつむってね?」
「櫻子ちゃんが、素直になれるおまじない。」
あかりが手を取る。……温かい。
「大室櫻子ちゃんは、とっても優しい子です。」
「古谷向日葵ちゃんの、一番のお友達です。」
「いつも周りを明るくしてくれて、一緒にいるだけで元気をもらえます。」
「がんばりやさんで、一生懸命になれる子です。」
「向日葵ちゃんのことが大好きです。」
櫻子「っ……///」
あかり「静かに。」
「ふたりはこれからいろいろな壁に出会います。」
「ふたりはときどきケンカをします。」
「それでも、ふたりはいつも一緒にいたいと思い合っています。」
「ひとりで乗り越えられない壁は、ふたりなら乗り越えられます。」
「ふたりが離れることはないでしょう。」
「ふたりは、いつまでも一緒です……。」
櫻子「…………」
閉じた目蓋の裏には、向日葵の笑顔が思い浮かんでいた。
向日葵「あ、あの…………」タジタジ
ちなつ「ん? なーに?」
向日葵「っ///」
向日葵「確認なんですけど……これって夢なんですよね?」
ちなつ「……うん。そうだけど?」
向日葵「わ、私、今日はぶっちゃけてしまいます!」バッ
ちなつ「お、おおー! ぶっちゃけちゃえー!」
向日葵「女の子同士の恋愛とかって、どう思いますか!?」
ちなつ「ほいきたぁ!」
ちなつ「うんうん! わかるわかる!」
向日葵「あっ……わかって頂けるんですか!?」
ちなつ「そりゃそうだよ! 私だって同じ悩みを抱えまくったもん!」
向日葵「で、その……どうなんでしょうか……普通の人からしたら、気持ち悪いとか思われちゃうんでしょうか……」
ちなつ「んー……そのあたりはやっぱり難しいよねぇ。」
向日葵「先手必勝……?」
ちなつ「向日葵ちゃんって、小さい頃からずーーっと櫻子ちゃんと一緒なんでしょ?」
向日葵「はい、まあ……」
ちなつ「それなら簡単だよ! 男がよりつく前に向日葵ちゃんが猛アタックするしかない!」
向日葵「な、なるほど!」
ちなつ「女子校だから、そういうのもアリなんだ!って思わせることは以外と難しくないはずだよ。迷ってないで、早めに想いを伝えちゃえ!」
向日葵「それで気持ち悪いって思われてしまったら……もう一生元には戻らなくなってしまうかもしれない……」
ちなつ「うーん……」(この二人はその点大丈夫だと思うけどね……)
ちなつ「櫻子ちゃんって、向日葵ちゃんのことが嫌いになることはまず無いと思うよ。言い切ってもいい。」
向日葵「そ、そうなんですの??」
ちなつ「まあその辺は、自分の胸に聞いてみるのが一番なんじゃないかな。」
「櫻子ちゃんのことを一番知ってるのは、向日葵ちゃんなんだからさ。」
向日葵「!」
向日葵「わっ、わかりました……////」
「…………ちゃん、櫻子ちゃん……」
櫻子「はっ!」
あかり「あ、目が覚めた?」
櫻子「あっ、ご、ごめん! なんかぼーっとしちゃって……///」
あかり「ふふ、いいのいいの。それより、もうそろそろ時間かな。」
櫻子「そ、そっか。」
チーン
あかり「ほら、エレベーターきたよ?」
後ろにはいつのまにか、この場に似つかわしくないあの古めかしいエレベーターがあった。
あかり「ふふ……また会えるかな?」
櫻子「また……会いたいね。」
あかり「ありがとう。そっちの私にもよろしくね?」
あかり「ああっ、待って!」
櫻子「??」
あかり「言い忘れてたっ。あのね、櫻子ちゃんが向日葵ちゃんと別の高校行っちゃうって話、あれウソなの!」
櫻子「えっ……」
あかり「二人は高校行っても一緒だから!!」ニコッ
櫻子「ほっ……ほんとにー!?」
あかり「うん! でもちゃんとお勉強頑張らないと、本当に別々になっちゃうから、頑張ってね!!」
櫻子「うん……ありがとうっ!!」ぱあっ
チーン
ちなつ「あ、来たね。それじゃ、今日はここまでかな。」
向日葵「あっ……ありがとうございました……いろいろお話聞いてもらっちゃって。お抹茶もおいしかったです。」
ちなつ「いいのいいの。ここは夢だから。」
向日葵「……また、会えますか??」
ちなつ「ふふ……それはわからないよ。もしかしたら、今度は私がそっちにいくかもね。」
向日葵「私……吉川さんとお友達になれて良かったです。これからもよろしくお願いします。」ニコッ
ちなつ「!」(わ、わお……///)
ちなつ「よ、よろしく! そっちの私にも言ってあげてね♪」
向日葵「はい。それでは。」
ちなつ(櫻子ちゃんにその笑顔が見せられたら一発なのにね……まあいつかできるか。)
EG『はい……はい、了解しました。』
櫻子「?」
EG「あ、戻ってきましたね。今回はここまでです。」
櫻子「えっ!?」
~
少女1「連絡がありまして。もう元の世界に戻ってもらうことになりました。」
少女2「夢からは覚めなければなりません。」
向日葵「そんな……」
EG「それでは、ここまでの夢の内容を振り返ってみてください。」
EG「あなたはこれから先の人生のヒントをいっぱいもらえたはずです。」
~
少女1「忘れないように、復習です。」
少女2「まだ覚えてる?」
向日葵「えーっと最初の質問が……」
~
『別に迷惑だなんて思ったこと、一度もないよ。むしろ……いつも来てくれて嬉しいんだからさ。』
櫻子(向日葵は私にとても良くしてくれるけど……私はそれに応えられるようにできることからやっていくんだ。家事も炊事も、向日葵より上手になれるかな?)
『古谷さんが、大室さんのことを悪い風に思うなんてことはないと思うよ。これはいつもの二人を見てれば誰でもわかる。』
櫻子(船見先輩の言葉……すごい嬉しかった。)
櫻子(歳納先輩も船見先輩ももう働いてて、立派に社会人として同棲してるんだっけ……私と向日葵も将来あんな風になりたいかなぁ……)
EG「顔が赤いけど大丈夫ですか。」
櫻子「あっ!だ、大丈夫です……///」
『やっぱり、よく使うものとかがええんとちゃう?』
向日葵(そう、プレゼント! この後プレゼントを買わなきゃいけないんでしたわ。)
向日葵(櫻子に似合う良いピンが見つかるといいですわね……)
『……古谷さん、たぶん大室さんの行きたいって言ってる所はだいたいわかったわ。』
向日葵(櫻子が行きたい場所……? やっぱりまだ思い浮かびませんわ。おもちゃ売り場とかしか思いつかないんですけど、流石にそれはないですわよね……)
『心配せんでもええ。大室さんは必ず戻ってくると思うんよ?』
向日葵(でも先輩がそういってくれるなら、安心ですわね。)
『……いいよ、じゃあ、ルール違反しちゃう。櫻子ちゃん、向日葵ちゃんと別の高校行くから。』
櫻子(あのときのあかりちゃん……少し怖かった。あんな表情のあかりちゃん見たことなかったもん。)
櫻子(でもそれは、私が弱気になってたからなんだ。あかりちゃんは、18歳になってそういう厳しさも身につけたってことなのかな。)
櫻子(最後に、あれは嘘だっていってくれた。でも、油断したら本当に叶わないかもしれない。……でも私は、これからも向日葵と一緒にいたいから。)
櫻子「今日は帰ったら、宿題やってみようかな。」
EG「宿題は毎日やりましょう。」
櫻子「す、すみません……」
~
『私、あかりちゃんみたいに、周りのことに気を配れる人になりたいかな。』
櫻子(あれは本心だよ? あかりちゃん。)
櫻子(私にも、その優しさが身につくかな。)
『大室櫻子ちゃんは、とっても優しい子です。』
『ふたりは、いつまでも一緒です……。』
櫻子(心がふわふわした。なぜか、ちょっと泣いちゃいそうだった。)
櫻子(女神様というか……天使? みたいな感じだった。胸の奥から、あったまってく感じ。)
櫻子(まるで魔法。)
櫻子(私と向日葵は、これからもいっぱいケンカしちゃうかもしれない。でもその度に、あかりちゃんの言葉を思い出せば、仲直りできる気がするんだ。)
櫻子(優しい言葉……忘れない。)
『これは櫻子ちゃんの代わりに応えるけど、向日葵ちゃんは今のままで凄い可愛いから、あんまり大きく変わろうとしないで、って言いたいかな。』
向日葵(18歳になった吉川さんは本当に綺麗で。)
向日葵(お茶を点てる姿には圧倒された。)
向日葵(私もそんな可愛さが欲しい。美しさが欲しい。)
向日葵(……櫻子の隣で、綺麗に笑っていたい。)
向日葵(櫻子は……女性同士の恋愛をどう思っているのでしょう……)
向日葵(……いえ、どう思ってようと関係ない。)
向日葵(私が櫻子に新しい世界を見せてあげますわ!)グッ
向日葵(でも先手って……いつやれば? ま、まさかこの後すぐにやったほうがいいとか……///)
少女1「真っ赤ですね。」
少女2「何考えてるの?」
向日葵「わひゃっ!? な、なんでもありませんのよ……??///」
~
『櫻子ちゃんって、向日葵ちゃんのことが嫌いになることはまず無いと思うよ。言い切ってもいい。』
向日葵(吉川さんが言ってくれた言葉、忘れませんわ。)
向日葵(そこまで言ってもらえて、私も勇気が出ましたもの。)
『櫻子ちゃんのことを一番知ってるのは、向日葵ちゃんだからさ。』
向日葵(櫻子を一番良く知っているのは、私……)
向日葵(それでも私は、私の知らない櫻子をいつまでも探していたいですわ。)
向日葵(櫻子の……全部を知りたい。)
向日葵(元に戻ったら、もっと吉川さんともいろいろお話してみたいですわね。)
向日葵(いろいろ……そっちの方も詳しいみたいですし……///)
少女1「さてと。」
少女2「そろそろですかね。」
EG「夢は終わりです。これから元の世界に戻ります。」
櫻子「あ、終わり……」
EG「夢とは覚めるものです。そしてこの夢は特に……」
~
少女1「本来の世界で役にたてていただくための夢ですから。」
少女2「ここからが本番なのです。」
向日葵「なるほど……」
~
EG「今後に役立ちそうですか。」
櫻子「はい、まあ……」
EG「それはなにより。」
EG「一階でございます。」
開いたドアの先は、ちゃんとした元の世界だった。
いかなければいけない。戻らなければならない。
~
向日葵「また………」
少女1「?」
向日葵「また、ここに戻ってくることはできないんでしょうか……?」
少女2「気に入っちゃった?」
櫻子「はい、もっといろんな人とお話してみたいです!」
EG「……何度もいいますが、これは夢です。見たいと思って見れるものでもなければ、唐突に見るときもあるのです。」
櫻子「…………」
櫻子「わかり……ました……。ありがとう。」
とぼとぼ
「……ま、頑張んなよ?」ウィーン
櫻子「!!」
振り返ると、そこにあるのは普通にこのビルに最初からあるエレベーター。
けれど、扉が閉まるときに、エレベーターガールの人と目がしっかり合ったような気がした。
そして、あの声。
櫻子「ね、ねーちゃん……!?」
少女1「さあさあ」
少女2「元の世界につきました。」
向日葵「えっと……今日はありがとうございました。」
少女1「礼など入りません。」
少女2「これからあなたに頑張ってもらうためですから。」
向日葵「はあ……。それでは。」
とぼとぼ
「……ふう、あー疲れたし」
「お疲れさまなの。帰って紅茶淹れてあげるの。」
向日葵「えっ!?」
聞き覚えのある声に振り返る。閉まる扉の向こう、見えたのは……
向日葵「は、花子ちゃん、と……楓!?」
櫻子「え、えーっと……」
携帯電話を開いて時間を見る。……向日葵と別れてから全然たっていない。
『ご安心を。お時間は取らせません。このエレベーターに乗ったときから、あなたの居た本来の世界の時間は停止しております。』
櫻子「ほ、本当だったんだ……まあこのくらい普通に思えてきちゃったけど。」
この短い間に、確かに色々なことがおこった。未来の人と会った。よくわからない場所に行った。
時間が止まるくらい、変だとは思わなくなってしまった。
櫻子「にしてもさっきの……絶対ねーちゃんだよねぇ……??」
乗っている最中は気づかなかった。格好がそもそもおかしいし……顔が上手く確認できなかったのが一番の理由だが。
声も違ったような気がした。喋り方も少しおかしかったような……
櫻子「…………」
目的のフロアはもっと上だ。……またこのエレベーターに乗らないといけないのだが……
櫻子「…………」ぽちっ
ウィーン
櫻子「あっ……」
開いた先は、さっきとは全然違う……どう見ても普通のエレベーターだった。大量の階層表示もなければ、エレベーターガールの姿もない。
櫻子「………ま、いっか。」
密かに期待はしていたが、今はカチューシャだ。
向日葵「まだこんな時間……」
向日葵「そう、櫻子を探してたんですわ!」
向日葵「とりあえずこの階にはいなそうでしたわね……上がってみましょう。」
――――――
櫻子「んーと……えーっと……」
櫻子「どれが似合うかなぁ……いっぱいありすぎて困る……」
櫻子「まあ時間はあるし、焦らないようにしなきゃ。絶対良いのを見つけてあげるんだから。」
櫻子「とりあえず、今付けてるやつと似たようなのじゃダメだよね。少し変えて……」
櫻子「!!」
櫻子(やっ、やば! なんでここに向日葵がいんの!?)
櫻子(……探してるとこが見つかっちゃったらサプライズにならない……)
櫻子「か、隠れなきゃっ」
~
向日葵「あら……?」
櫻子(何やってんだ……??)
向日葵(ヘアピン……)
向日葵(そう、今日のプレゼントをヘアピンにするって……さっき杉浦先輩達と話してたんですわ。)
向日葵「ちょうどいいですわね。選んで行きましょうか。
向日葵「あ、ええ。ヘアピンを……」
店員「ヘアピンですと……ご自分でお使いになられますか?」
向日葵「いえ。プレゼントにしようと思いまして……何か似合うものはないかと。」
店員「そうしますと……相手の方の特徴とかはどんな感じですかね?」
向日葵「そうですね……前髪はぱっつんに近い感じで……髪は肩に乗るくらいで、こう、この辺りからウェーブが……」
櫻子(なんか選んでるな……普通に買い物してるだけか)
櫻子「何を買うんだろ? こっからじゃよく見えないな……」
向日葵「ありがとうございました。おかげさまで良いピンが見つかりましたわ♪」
店員「いえいえ。きっと気に入ってもらえると思いますよ。またお越し下さい。」
櫻子「お、やっと行ったか……早いとこカチューシャ探さなくっちゃっ」
櫻子「えーと、んー……」
店員「何かお探しですか?」
櫻子「わっ!? えっ、いや、あの……」
店員「カチューシャですか? ご自分でお使いになられます?」
店員(プレゼント……って、あ。)
店員(ぱっつんに近くて、肩に乗る髪で、ウェーブで……)
店員「あの、失礼ですが先ほどここにいらした方のお知り合いですか?」
櫻子「えっ!? え、ええまぁ……あはは……」
店員「そうでしたか。それで……プレゼントの相手の方というのは……?」
櫻子「……さ、さっ……」
櫻子「さっきここにいた子です……///」
店員「………うふふ♪ なるほど。それでしたら……この辺りに……」
櫻子(ちょ、超恥ずかしい……!!)
店員「これなんていかがでしょう?」
櫻子「……あ、いいかも……」
櫻子「よし、これにします! ラッピングお願いできますか?」
店員「はい♪ 少々お待ちください……」
櫻子(よかった……結構良いのが見つかったかも。)
櫻子「あ、あの……さっきここにいた子、何を買ってったんですか?」
店員「………えーっと……それは、ちょっと私の口からは何とも……」
櫻子「??」
店員「……はい、できました。頑張って下さいね♪」
櫻子「あっ、はい。ありがとうございました!」
櫻子「あ、いた! おーい向日葵ー!」
向日葵「え? あっ……櫻子。」
「心配せんでもええ。大室さんは必ず戻ってくると思うんよ?」
向日葵(ほんとに……戻ってきた。)
向日葵(でも、なんか久しぶりに会ったような感じ。そんなに時間としては経っていませんのに。)
櫻子「ごめんごめん。」
向日葵「……待ちましたわよ。どこに行ってたんですの?」
櫻子「え? あー、いや、ちょっといろいろ見て来ただけだよ。」(かなり寄り道したけど……時間は経ってないんだよね。)
向日葵「まったく……ま、私もいろいろ落ち着いて見れましたし、いいですけどね。」
櫻子「あ、この服かわいい!」
向日葵(…………ふふ。)
櫻子「わっ、エプロンとかもあるんだ……おっしゃれー」
向日葵「これは可愛いですわね……もしかしたら櫻子にも似合うんじゃなくて?」
櫻子「もしかしたらってどういうことだよ!」
櫻子(でも、エプロンか……)
「京子は今、私と同棲してるんだ。二人とも働いてるから、生活費とかの心配はもう無いしね。」
櫻子(先輩たちは……同棲してるって言ってた。すごいよ……そんなのできたら……どれだけ毎日楽しいかな。)
櫻子(もっと……料理とか上手くなりたい。)
向日葵「ちょ……櫻子そのエプロン欲しいんですの??」
櫻子「えっ!? いや、いらないよ……どうせ使わないし……料理なんてできないし……」
向日葵「そうじゃなくて、値段が……!」
向日葵「なんかこういうのって無駄に高いものが多いですわよね……」
櫻子「こんなの買う人いるのかなぁ……」
向日葵「……ま、エプロンが欲しいんだったら私が作ってあげますわよ。意外と簡単ですし。」
櫻子「ほんと?」
向日葵「え? ほんとにエプロン欲しいんですの?」
櫻子「っ……」
櫻子(…………なんでだろう。今、向日葵が作ってくれたエプロンだったら、毎日でも料理の練習ができそうな気がした。)
櫻子「…………まあ、欲しいかな。持ってないし……」
向日葵「…………くすっ。」
櫻子「なっ、なんだよ……///」
向日葵「今度、作ってきますわ。」
櫻子「うん……ありがとう。」
ぷしゅー
櫻子「ふーっ、セーフ!」
向日葵「なんとか電車間に合いましたわね……」
櫻子「これ逃すと40分待ちだからね……まあ田舎なら普通だけどさ。」
向日葵「えーと……夕飯にも間に合いますわね。」
櫻子(今日はすごいいろいろあったなぁ……結局あのエレベーターはなんだったんだろ……)
23歳の先輩たち。大人びた先輩。
ホワイトシフォンの味。
櫻子(人前であんなに向日葵のこと話したことないよ……)
櫻子(向日葵には秘密にしたいけど……いつか、話せるときが来たら、聞かせてあげたいな。今日の話。)
櫻子(あかりちゃんにも、18歳のあかりちゃんを聞かせてあげたい。)
櫻子(ふふふ……っ)
向日葵(……何ニヤニヤしてるのかしら、櫻子。)
櫻子「あっ」
向日葵「? どうしましたの?」
櫻子「あ、いや、なんでも。」
櫻子(プレゼント忘れてた!! どうしよう、いつ渡そう……)
櫻子(だ、大丈夫。まだ家まではちょっとある。……別れる時にでも渡せば大丈夫。)
ぷしゅー
櫻子「今日はいろいろ見れたねー」
向日葵「ええ……ねぇ櫻子。」
櫻子「なに?」
向日葵「……これ。」ごそごそ
櫻子「!!!」
向日葵「櫻子に……」
櫻子「ま、待って! 言わないで!!」
向日葵「え……??」
櫻子(うそっ!? これじゃ私が後から渡したら……サプライズにならない!!)
櫻子(というか向日葵も同じこと考えてたの!? しかもこれ、たぶんあの時買った奴だよね……なんで気づかなかったんだろ私……)
櫻子「あっ、あー、あの……」
向日葵「??」
櫻子「ずっ、ずるいよ!!」
向日葵「ええっ?」
櫻子「私だって、私の方が先に……っ!」
「でも、私は……向日葵に何もしてあげられてないような気がするんです……。何をするにも向日葵の方が凄くて、上手で……なんか申し訳なくなってくるぐらいで……」
―――
櫻子(私はっ……私が向日葵にできることは全然ないからっ、せめて、このプレゼントくらいはって思ってたのに……!)
櫻子「たまには……私にも何かさせてよ……!」ふるふる
向日葵「ど、どうしたんですの櫻子……?」オロオロ
櫻子「ぅぅっ……う……」
やっちゃった。
なんでだろう。
櫻子を泣かせてしまった。
この子はいつもそう。急に思いつめて、泣いたりすることがある。
理由は話さない。
でもひとつだけわかるのは、原因は自分にあること。
向日葵「櫻子…………」
向日葵「ごめんなさいね。」
何をやってるんだ。自分は。
なんで謝らせてるんだ。
そっちは何も悪くないのに。
私はただ、プレゼントをあげたかったってだけ。
そっちも、同じことを考えてたら、それは快く受け取ってあげるのが一番なのに。
先に渡せなかったってだけで、いらない言葉をかけちゃって。
ずるい? 一体なにがずるいの?
私が先に渡したかったって、そんなのただの自分勝手、わがままじゃん。
何かしてあげたいって気持ちはあるけど……
受け入れることもちゃんとできないのに、何かをしてあげられるわけないよ……
櫻子「ううぅっ……ふっ……っ」ぽろぽろ
向日葵「…………」
向日葵(吉川さんは言ってくれた。櫻子のことを一番よくわかってるのは、私。)
向日葵(私がわからなくても、私の中の無意識は答えを知っているかもしれない。)
向日葵(私は思い通りに動けばいい。)
櫻子「……!?」
向日葵「……何か、いいたいことがあるんでしょう?」
櫻子「…………」
向日葵「私はここにいますから……聞かせてくださいな。」
ああ、
何故この子は、こんなにも優しい。
べつに、なんにもないの。
なんにもないわけないじゃない。ないてるんだから。
よくかんがえたら、なにもなかったの。
そう。
むしろ、ごめん。
なにが?
こんなことさせちゃって。
わたくしがしたくてしているだけだから、べつにかまいませんのよ。
なにもかもがぶきようで、うまくいかないとき。
それでまたあなたにめいわくかけて。
もっともっといやになるのに。
それをいつもたすけてくれるのも、あなたなの。
あなたがいないと、だめなんだね。
櫻子「…………」
向日葵「……落ち着きました?」
櫻子「…………ん。」
櫻子「私も、向日葵に渡すものがあるの。」
向日葵「……そう。」
櫻子「一緒に渡そう?」
向日葵「ええ。」
はい、これ。
いつも、ありがとう。
これからも、よろしくね。
「ふたりはこれからもいろいろな壁に出会います。」
「ふたりはときどきケンカもします。」
「それでも、ふたりはいつも一緒にいたいと思い合っています。」
「ひとりで乗り越えられない壁は、ふたりなら乗り越えられます。」
「ふたりが離れることはないでしょう。」
「ふたりは、いつまでも一緒です……。」
櫻子「よく……似合ってるよ。」
向日葵「ええ……櫻子も。」
~fin~
長時間よくやった!
そして素晴らしい!
乙!
Entry ⇒ 2012.04.16 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
結衣「綾乃、今までの罰金を体で払うよ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333772183/
綾乃「あら、船見さんがココへ来るなんて珍しいわね」
結衣「あ、うんちょっと綾乃に用事があって」
綾乃「私に用事?」
綾乃「ふふふ、それなら誰もいないしちょうどよかったわ」
綾乃「いまお茶でも淹れるから、そこに座っててくれる?」
結衣「い、いやおかまいなく!」
綾乃「いいからいいから、ちょうどいい茶葉が入ったの」
結衣「……」
綾乃「船見さん?」
結衣「あっ、うん、ありがとう……」ズズッ
結衣「あちち!」
綾乃「なんからしくないわね、上の空というか」
結衣「そ、そうかなぁ……あはは」
綾乃「それにほんのり頬も赤くなってるし」
結衣「き、気のせい気のせいだよ!」
結衣「……」ズズッ
綾乃「なんかばつが悪そうな顔してるわね……」
綾乃「また歳納京子が変なことやらかしたのかしら」
結衣「……」ズイッ
綾乃「ちょ、ちょっと顔が近いわよ!」
結衣「あ、綾乃!!」
結衣「今までの罰金バッキンガム、体で払わせてくれないかな……」
綾乃「なっ!?」
結衣「なにって、その……」
綾乃「た、確かに罰金バッキンガムとは言ってたけど」
結衣「ぷっ、ふふ……」
結衣「あ、うんだからその罰金を体で」
綾乃「か、体ってそんなの不純よ!!」
綾乃「そんなのダメダメ、ぜーったいに溜池山王駅よ!!」
結衣「……不純?」
綾乃「ど、どうしてって、そんなの……」
結衣「私は普段綾乃にごらく部がお世話になってるから」
結衣「ただその恩返しが出来ればって……」
結衣「それで綾乃が喜んでくれればって思ったんだけど」
綾乃「でっ、でもそんな体で返すなんて!」
結衣「……私じゃダメかな?」
結衣「私じゃ、綾乃を満足させてあげられないかな」グスッ
綾乃「うっ……そんな言い方されたら」
綾乃「で、でも……」
結衣「全部私に任せてもらってもかまわない」
結衣「いつもごらく部を面倒見てくれるお礼だよ、ありがとう綾乃」
綾乃「……」
綾乃「船見さんは、私のことが好きなの?」
結衣「……へっ?」
結衣「そりゃ好きか嫌いかで言ったら、もちろん大好きだよ」ニコッ
綾乃「そっ、そう……」
綾乃「そ、それなら、いい……のかしら」
結衣「いいんだね、ありがとう綾乃」
綾乃「でっ、でも二つだけ約束してくれる?」
結衣「うん?」
綾乃「絶対に、他の人たちには言わないこと」
結衣「あぁもちろんだよ、コレは私たちだけの秘密」
綾乃「あ、あとは優しくして……」ギュッ
結衣「……優しく?」
綾乃「わっ、わたしこういうこと初めてだから!」
綾乃「……だからその」
結衣「わ、分かった、とりあえず優しくするからね」
綾乃「……」ドキドキ
結衣「……」スッ
結衣「さてと、まずはこの書類から整理すればいいのかな」
結衣「……結構な数だな、これはやりがいがありそうだ」
綾乃「あ、あれぇ?」
結衣「~♪」テキパキ
綾乃「ね、ねえねえ船見さん、なにしてるの?」
結衣「なにって、綾乃がやってる雑務の手伝いだけど」
綾乃「そんなの私が1人でやるから気にしなくていいのに」
結衣「でもそれじゃ意味ないだろ?」
結衣「さっき言ったよね、今までの罰金体で払うって」
綾乃「あっ、あぁ……」
綾乃「えっ?」
結衣「えっ?」
綾乃「そっそうね、立派な働きっぷりだもの!」
結衣「ふふ、褒められるとなんか照れちゃうよ」
結衣「……あ、ホチキスの針あるかな」
綾乃「えぇ、それならコレを使って」
結衣「うんありがと、よっと……」パチン
綾乃「ね、ねえ船見さん」
結衣「んー?」
綾乃「体で払うってそういうことなの!?」バンッ
結衣「わっ」ビクッ
綾乃「か、体でご奉仕ってもっと、そのごにょごにょ……」
結衣「うん、だからこうやって綾乃のお手伝いをしてるんだ」
結衣「~♪」テキパキ
綾乃「も、もうなんなのよぉ……」
綾乃「やましいことなんてないのに、顔がほんのり赤かったじゃない!」
結衣「へぷちっ!」
結衣「うぅ、ちょっと風邪気味でさ……」
綾乃「……はぁ」
結衣「あ、あれ怒ってる……?」
綾乃「怒ってるわよ、ちょっとでもドキっとした私が恥ずかしいわ!」
結衣「いや、ドキっとする要素なんてないと思うけど」
綾乃「……」プルプル
結衣「さてと、仕事仕事」
綾乃「はぁ、不純だったのは私なのかしら……」グダッ
綾乃「いやいや、でも普通はそういうこと考えちゃうものでしょ!」
結衣「そういうこと?」
綾乃「あっ、う……」
綾乃「な、なんでもないわ……」
結衣「ふふ、ならいいけど」
結衣「んー、生徒会室ってなんか落ち着くかも」テキパキ
綾乃「……そう」
綾乃「なんか疲れちゃった、1人で勘違いしてバカみたい」
綾乃「ねむ、ねむねむ眠い……根室半島」
結衣「ぷっ、相変わらずセンスがいいな綾乃のダジャレは」
綾乃「……」zzz
結衣「っと、お疲れなのかな綾乃も」
綾乃「……」zzz
結衣「……」
結衣「すっ、少しだけなら起きないよな」ツンツン
綾乃「むにゅ……」
結衣「ふふ、綾乃のほっぺた柔らかいな」
結衣「……にしても、こんな量の書類といつも戦ってるのか」
結衣「生徒会の人たちも大変だな」
結衣「……」テキパキ
結衣『ほんとにだめ?』
綾乃『だ、ダメなんかじゃないけど、私は歳納京子が……』
結衣『それでもいいよ、私は遊びでも構わない』
結衣『こうしていられるなら、綾乃が本気じゃなくても……』
結衣『……』チュッ
綾乃『んっ~~~~~!』
綾乃『ふぁ、やっ、め……』ギュッ
結衣『んっ、京子の代わりでもいいんだ、綾乃の側にいられるなら』
結衣『綾乃の一番になれなくても……』チュッ
綾乃「ふごっ、あれ、居眠りしてたのかしら」クシクシ
綾乃「……」
綾乃「あれ、このダウンって船見さんの……」
綾乃「ふふふ、おかげであったか高田馬場よ」
ガラッ
結衣「おっと、起きてたみたいだね」
綾乃「ふ、船見さんこのダウンとっても暖かったわ」
綾乃「……あ、ありがと」
結衣「どういたしまして、綾乃も疲れてたみたいだね」
綾乃「えっ、あの量のプリント1人で仕分けちゃったの?」
結衣「って言ってもだいぶ時間かかったけどね」
結衣「2時間もかかっちゃった」
綾乃「うそっ、わたしそんなに居眠りを……」
綾乃「はぁ、ほんと面目ないわ、ごめんなさい……」
結衣「いいんだよ、今までの罰金を体で払うって言ったから」
綾乃「あ、そうね……」モジモジ
結衣「どうしてそこでモジモジしちゃうんだよ!」
綾乃「ふふそうね、まさか船見さんと一緒に帰る日がくるとは思わなかった」
結衣「なんだよソレ、一応友達だろ私たちだって」
綾乃「一応、ねぇ」
結衣「含みのある言い方だなー」
綾乃「冗談よ冗談、でも今日はほんとに助かったわ」
綾乃「千歳と一年の子たちが用事で来れなくて」
綾乃「……私一人だったもの、船見さんが来てくれて嬉しかった」
結衣「いやこっちも同じ状況でさ、あまりにも暇だったもんで……」
綾乃「へぇ~」
綾乃「私たちに会いに来たわけね?」
結衣「べっ、べつに会いに行ったワケでは……」
綾乃「……」ニコニコ
結衣「はぁ、そうだよ、寂しいから会いに行ったんだよ」
結衣「……なんか綾乃にはウソは通用しない感じがする」
綾乃「そうねえ、きっと私たち似たもの同士なのよ」
結衣「似たもの……」
綾乃「だってだって、ギャグのセンスもお互い一級品じゃない!」
結衣「ふむ、確かにそれはそうだ」
綾乃「ふふふ、でも船見さんのアレも面白かったわよ」
綾乃「あ、ありがとうございますのすし……」ピクピク
結衣「あぁ、あれは結構自信があったんだよね」
結衣「……やっぱり似たもの同士なのかな」
綾乃「……」
綾乃「あ、あの、船見さんって歳納京子が好きなの?」
結衣「……うーん、どうだろう」
結衣「私は京子のことどう想ってるんだろう……」
結衣「隣にいると安心できるし、いつもくだらないことで笑わせてくれる」
結衣「なんだろうな、上手く言葉に出来ないけど」
結衣「……京子とはこれからも隣にいてほしいかな」
綾乃「ふふ、それはきっと本音ね」
結衣「ど、どうして本音だって分かるの?」
綾乃「だって船見さん顔真っ赤だもの」ニコッ
結衣「うっウソ!?……うわ、ほっぺ熱い」
綾乃「船見さんはねきっと好きなのよ、歳納京子が」
結衣「……かな」
結衣「……む」
結衣「もちろん、綾乃も京子が好きなんだろ?」
綾乃「なっな、なに、なに言ってるのよ!?」
綾乃「そんなワケないないナイアガラよ!!」
結衣「ぷふっ、ナイアガラ……」
結衣「って、綾乃がアイツを好きなのはもうバレバレだから」
綾乃「うっ、うそぉ……」
結衣「……気づいてないの京子くらいだって」
綾乃「あぅ……」
綾乃「むむむ、私たちはライバルってところかしら?」
結衣「まぁ、京子が誰を選ぶかはさっぱりだけど」
綾乃「どっちを選んでも恨みっこなしってことでいいかしら」
結衣「……でもさぁ、あっさりちなつちゃんとか千鶴さんを選んだりして」
綾乃「うぅぅ、それもあるわね」
結衣「その時は綾乃が慰めてくれるよね」
綾乃「慰めてあげるから、私のことも慰めてちょうだい」
結衣「はいはい、分かってるよ」
綾乃「……ふふ」
結衣「おはよう京子、綾乃」
京子「おっはよー結衣!」
京子「見てみなよこの晴天、みんなを明るくする私のようだ!」
結衣「そうだな、お前の可愛い笑顔はみんなを幸せにしてくれるもんな」ニコッ
京子「ふぇっ!?」
綾乃「むむむ……歳納京子、あなたは可愛すぎるからあまり笑っちゃダメよ」
綾乃「み、みんな照れてしまうもの」
京子「な、なんだよぅ2人して……」モジモジ
千歳「……マーベラス」
綾乃「ふ、船見さんこそ朝から歳納京子をそそのかして!」
結衣「だから言っただろ、どんどんアタックするって」
京子「えへへ、もう2人ともそんな褒めちゃってさぁ」
京子「結衣も綾乃もそんな冗談言わなくてもいいのに」ケラケラ
結衣「いや、私は本気だけど」
結衣「京子は可愛いし、お前がいるだけでみんな幸せになるよ」
綾乃「そ、そうよ、みんなハッピーよ!」
京子「なっ、なぁ、な……」カァー
千歳「……エクセレント」
京子「ゆ、結衣の大きい胸が当たってるぅ……」
綾乃「ず、ずるいわ、私も一緒に行くから!」ムンズ
京子「綾乃も当たってるぅ……」
結衣「京子!」 綾乃「歳納京子!」
京子「ふにゃ~、でもなんか幸せ……」
千歳「……素晴らしいなぁ、百合は最高や」ダクダク
結衣「うっうわ、千歳しっかりしろ!」
綾乃「千歳、絶対に死んじゃダメよ!!」
京子「えへへ、結衣ー綾乃ー」スリスリ
千歳「……」チーン
おしまい!
おつ
Entry ⇒ 2012.04.14 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
櫻子「楓、こっちおいで。」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333461553/
ガチャ
櫻子「じゃーん!」ババッ
向日葵「いきなり来ましたわね……全くチャイムくらい鳴らしなさいよ。」
向日葵「今日はどうしましたの? 昨日のお菓子なら貴方が全部食べちゃいましたけど。」
櫻子「ああ、今日は……」
櫻子「楓!」
だきっ
櫻子「今日は楓に会いに来たんだぞー♪」ニコッ
楓「わぁい♪」
向日葵「!!?」
櫻子「なに?」
向日葵「なんでまた楓と……??」
櫻子「ん? なんかおかしい?」
向日葵「い、いや別におかしくは……ありませんけど……」
向日葵(どう考えてもおかしいでしょう!)
櫻子「上の部屋行こっか。本読んであげるよ!」
楓「うん!」
とてとて……
シーン……
向日葵「………おかしいでしょう。」
向日葵(なにかしら……絶対またなにか企んでいるんですわ。)
向日葵(急に楓と遊ぶだなんて……)
向日葵(……私を抜きにして……)
向日葵「はっ! これは別にやきもちとかそういうのじゃありませんわ!」
シーン……
向日葵(む、虚しい……)
向日葵「と、とりあえず調査が必要ですわ!」
向日葵(本を読んであげるって言ってましたけど……今までそんなことしたことなかったのに。)
向日葵(ぬ、盗み聞きみたいになっちゃってますけど……仕方ありませんわよね。)
向日葵「…………」そーっ
……きこえてくるのは……のおとだけ……
…………めをとじて、……をひろげました……
向日葵(あら……?? 普通に朗読?)
………めをあけると、そこは…………
「きたことがある」…………
向日葵(この本は……)
向日葵(あれ、思い出せない……けど、私が持っていた本……)
向日葵「…………」
向日葵(……入れない雰囲気……)
向日葵「なんなの……」
向日葵(この気持ちは……)
向日葵(やきもちなのかしら……少し違う気がする……)
向日葵「櫻子………」
向日葵(楓と遊ぶ……別に悪いことじゃない……)
向日葵「私だけ、仲間外れにされてるような感覚……」
向日葵「私の家なのに……ちょっと疎外感……」
向日葵(さっきも……嬉しそうに……)
向日葵「くっ………」
向日葵(なんとかして、あの部屋に入れれば……)
向日葵「そうだ、お菓子……!」
向日葵(お菓子の差し入れなら自然に入れますわ!)
向日葵(早く焼けないかしら……!)ソワソワ
ガチャ
櫻子「向日葵ー?」
向日葵「へっ!?」
櫻子「楓と散歩行ってくるね?」
向日葵「え!? ど、どこに……」
楓「ちょっとそこまでなの♪」
櫻子「えへへへ……じゃねっ」
向日葵「…………」
向日葵(そ、そんな……)
向日葵(………また行ってしまいましたわ……)
ピーッ♪
向日葵「あ、できた……」
向日葵(できたけど………)
向日葵(これじゃ……意味がないじゃない……)
向日葵(……胸が痛い……)
向日葵「……でも別に、櫻子も楓も悪いことをしてるわけじゃありませんわ。」
向日葵「そう。ちょっと、ちょっとだけ、いろいろタイミングがずれてるだけ。」
向日葵(歯車がずれてるだけ……)
向日葵「これは帰ってきたら食べましょう。」
向日葵「zzz………」
向日葵「……ん………」
向日葵「はっ、寝ちゃって……!」
向日葵(時間は……そんなに経ってませんわね。)
向日葵(もう帰ってきてるのかしら……)
向日葵「櫻子……??」コンコン
「…………」
向日葵「入りますわよ?」
向日葵(!)
楓「…………」
向日葵(寝てる………)
向日葵(そこ……私のベッドなのに……)
向日葵「…………」
向日葵(こんな……抱き合うように……)
向日葵(まるでキスでもしちゃいそうな距離じゃない……)
櫻子「…………」
楓「…………」
向日葵(私の居場所は……ここにはない……)
向日葵「…………」
向日葵「………っ」
向日葵(もやもやする……)
向日葵(嫌……こんなの…………)
向日葵(でも……)
向日葵(誰も何も悪いことなんてしてない……)
向日葵(櫻子と話したい……)
向日葵(なんだって、こんな思いをしないといけないの……)
向日葵「…………」つーっ
向日葵(なんで……私は泣いてるんでしょう)
向日葵「…………っ」
楓「あ、おねえちゃん起きたの。」
向日葵「楓………」
櫻子「こんなとこで寝るなよ。風邪ひくぞ。」
向日葵「…………」
向日葵(人のベッド占領してたのはどこの誰かしら)
楓「もう夕方なの。」
向日葵「あら……いけない。」
向日葵「…………そう。」
「仲良いのね。」
櫻子「まあね。じゃ、帰るね。」
楓「櫻子おねえちゃん、また来てね!」
櫻子「うん。 明日来るよ明日!」
楓「わぁ♪」
向日葵「…………」
向日葵(明日も………)
楓「? うん……」
楓「おねえちゃん、少し目が赤いの。大丈夫?」
向日葵「ええ……大丈夫ですわ。」
向日葵(泣いたら、なんか悩んでた自分がバカバカしく思えてきましたわ。)
向日葵(櫻子と楓が仲良くなる。普通に良いことですもんね。)
楓「おいしいの♪」
向日葵「ふふ……良かったですわ。」
向日葵「楓……今日は櫻子と何をしてましたの?」
楓「えっとね、ご本読んでもらって、おさんぽして、それからそれから……」
向日葵(嬉しそう……楓。)
楓「今日はすごい櫻子おねえちゃん、優しかったの……///」
向日葵「ふふ……そうみたいですわね。」
向日葵「おかしい??」
楓「楓のことを、すごい似てるって言ってきて……」
向日葵「似てる……?? 誰に?」
楓「ひまちゃんって人なの。」
向日葵「」
向日葵(な、なななな……///)
楓「ひまちゃんって誰なんだろ……」
向日葵「だ、誰でしょう……」アハハ
向日葵(そういうこと!?)
向日葵(もしかして……今日ずっとそれで楓と一緒に……!?)
向日葵(櫻子は……楓に私を重ねて……///)
向日葵(な……なんか嬉しくなってきちゃいましたわ……!)ほわああ
向日葵(つっかえてたものが無くなったような安心感が……)
向日葵「ええ、よかったですわね。」
楓「明日は何してくれるのかなぁ……///」
向日葵「…………!」
向日葵(楓………)
向日葵「楓は櫻子のこと好き?」
楓「うん! 大好き!」ぱぁっ
向日葵(う……///)
楓「あっ、えっと、おねえちゃんも大好きなの!」
向日葵「……ふふ、ありがとう。」
向日葵(…………)
ちゃぽん……
向日葵(櫻子は……何がしたいのかしら。)
向日葵(楓のことを……ひ、ひまちゃんなんて読んで……///)
向日葵(櫻子が私のことをそういう目で見てることは、少し嬉しいですけれど。)
向日葵(楓の気持ちはちゃんと考えてるのかしら……)
向日葵(楓だって、櫻子のことが好きですわ。)
向日葵(その気持ちをないがしろにしてこんなことを続けるのなら……なんとかしないと。)
向日葵(楓は、私の大切な妹ですから。)ざぱぁ
スッ
向日葵(これだ……今日櫻子が読んでた本。)
向日葵(かぜのこのゆめ。)
向日葵(覚えてる……昔櫻子と一緒に読んだ。)
向日葵(櫻子ったら読んでてもすぐに寝ちゃうからお話がわからないって言ってて……)
向日葵(まあ、メルヘンは普通に読んでてもちょっお話を把握するのは難しかったりしますけどね。)
向日葵「流石に今読んだら、櫻子でもわかるでしょう。」ぱたん
向日葵(懐かしい思い出……思い返すと、少し心地いい。)
楓「うん。」
向日葵「…………」もぞもぞ
向日葵(ベッドが……櫻子と楓のにおい……///)
向日葵(昔は……私たちも一緒に寝てたんですものね。)
向日葵(ふふ……さーちゃん……///)
――――
―――
――
―
向日葵「はーい」
櫻子「きたぞー」
向日葵「あっ……」(チャイム鳴らすから誰だと思ったけど……私が鳴らせって言ったんでしたっけ……)
楓「あっ! 櫻子おねえちゃんなの!」とてて
櫻子「楓!」だきっ
櫻子「よっ」ひょいっ
楓「わあっ」
櫻子「会いたかったぞー」うりうり
楓「ふふ……くすぐったいの!」
向日葵(そんなこと私にだってしたことないでしょう……!? ま、まあ体格的にできないだけのことかもしれませんけど……)
向日葵(一日にして何このラブラブオーラは……///)
向日葵「げっ、玄関先でいちゃつかないでくださる?」
櫻子「はは、悪いね。奥行こうか。」
楓「うふふふ……」
向日葵「…………」
向日葵(な、なんかでもやっぱり……私の扱いが雑じゃありませんの!?)
向日葵(楓のことをひまちゃんって呼ぶくらいなのに……肝心の私にはなんか素っ気ないですわよ! なさすぎ!)
櫻子「ふふふ………」
楓「えへへ……///」
向日葵「…………」
向日葵(膝にのせて……座ってるだけ? ただ何をするでもなく……)
向日葵(櫻子は……昔の私を当てているのかしら……///)
向日葵(私だって、昔の櫻子を忘れてるわけじゃない。)
向日葵(それでも、例えば花子ちゃんに櫻子を重ねるなんてことはしない。)
向日葵(ま、まあ櫻子と花子ちゃんは結構違うような気もしますけど……)
向日葵(……なんで、私じゃなくて楓なの?)
向日葵(楓……昔の私にあって、今の私に無いものがあるってこと?)
向日葵(そんなの……わからない。)
櫻子「お、いいね。」
楓「あ、じゃあ楓が紅茶淹れたい!」
向日葵「そ、そう……??」
楓「やりたいの!」
向日葵「まあ、それなら……」
楓「…………」せっせ
向日葵(……楓は、)
向日葵(櫻子のことが本当に好きなんですわね……)
向日葵(……私は、どうすればいいのかしら。)
向日葵(いえ……やることはひとつ。)
向日葵(それにはまだ……まだ待つしかない。)
櫻子「おぉ、すごいな楓は。」
楓「えへへへ……///」
櫻子「うん……おいしい。」
楓「ほんと……?」ぱぁっ
櫻子「うん……はい、あーん」
楓「あっ、あーん……///」ぱくっ
櫻子「ふふふふ……」なでなで
楓「…………♪///」
向日葵「…………」
向日葵(もう……これは完全なやきもちですわね……)
向日葵(それでも、楓相手だったら、何故か許せるんですけど。)
向日葵(そろそろ……いいかしら)
向日葵「まさか、これが役に立つときが来るとは思いませんでしたわね。」
向日葵(撫子さんがくれた小型盗聴器……)
向日葵(撫子さんはあの時言った。「結果的にプラスであるなら、罪悪感は消えるもの。」)
向日葵(使い方を誤らない。これは……自分の部屋におく。)
向日葵(そしてこれは自分のためじゃない。一番は、楓のため。)
向日葵(そして……これを使うのは今日だけ。)
撫子『魔法は、一回しか使っちゃダメなんだよ。』
向日葵「使わさせていただきます……撫子さん。」
櫻子「楓。上、行こっか。また本読んであげる……。」
楓「うん!」
向日葵(よし……!)
スチャ
~
「昨日の続きでいい?」
「いいよ……櫻子おねえちゃん、そのご本好きなの?」
「こら、ひまちゃん、違うでしょ?」
「あっ……さーちゃん。そのご本好きなの?」
向日葵「はぁっ!?///」
向日葵(も、もしかして……呼び名まで強制させて……!? それはひどすぎるんじゃありませんの櫻子っ!!)
向日葵(というか櫻子の喋り方も……どことなく昔に戻ってるような……///)
~
「この本はね……ひまちゃんが最初に私に読んでくれた本。」
「私は全然お話も覚えてないんだけど……」
「ひまちゃんの声は……とても私を安心させてくれて。」
「だから、忘れられないんだ。」
向日葵(きょ、強烈ですわ……///)
向日葵(というか楓はもう "ひまちゃん" の正体に気づいてたんですのね……まあ当たり前でしょうけど。)
向日葵(わかってて、知らないふりしてたのかしら……)
向日葵(……でも、ありがとう。楓。)
~
「かぜのこは、はるというともだちにであいました。」
「たいようのした、かぜのこは、さくらをさがしてあちこちをとびまわります。」
「しかし、みつけたとおもっても、ちかづいたとたんにきえてしまう。」
「かぜのこはおこりました。なきながら、あばれました。」
「そして、つかれはてたかぜのこのまえに、こんどはたいようがあらわれました。」
「こんにちは、なつ。」
向日葵(櫻子の声……こんな穏やかな声、聞いたことないですわ。)
「…………」
「……あ、…ごめんなさい………」
「………いいよ。……眠いときは寝て?」
「…………で、でも……」
「いいから…………」
向日葵(ん……? 楓が寝るみたい……)
「…………」
「……おやすみ……」
「……………」
「ひまちゃん…………」
「ちょっとこれ、つけて……?」
「……ん………」
「ふふ……寝てていよ……つけてあげる」
向日葵(? 何かを……つけてる?)
「だいじょぶ……今いないから………」
向日葵(ご、ごそごそしててよく聞き取りづらい……けど……)
「…………」
「………ああ、ひまちゃん……!」
向日葵(きたっ……!)
向日葵(行くなら今しかない!)
櫻子「ふふふふ……♪」
向日葵「櫻子!」バン
櫻子「うわぁっ!? や、やばっ……///」
向日葵「ちょっと見せなさい……!」
櫻子「や、やめろよ! 今寝てんだぞ!」
向日葵「ふんっ」ぱさぁっ
向日葵「!」
向日葵(私のカチューシャ……やっぱり……)
櫻子(み、見られた……///)
向日葵「櫻子……」
向日葵「来なさい」
櫻子(こ、こわっ!)
向日葵「そこに座りなさい」
櫻子「…………」
向日葵「昨日から……急に楓と仲良くしだして、何かおかしいとは思ってたんですけど。」
向日葵「どういうつもり?」
櫻子(は、恥ずかしいな……///)
向日葵「……仲良くするのは構わないんですけどね、」
向日葵「あの子にこんなことさせるようなら、話は別ですわ。」
向日葵「……昨日、楓に全部聞きましたわ。櫻子が楓を何て呼んで、楓に櫻子をなんて呼ばせてるか。」
櫻子「あっ……」
向日葵「…………」
櫻子「…………」
櫻子「っ………」
向日葵「昔みたいにしたいって気持ちは、私にだってありますもの。」
櫻子「!!」
向日葵「それでも、それを楓に求めるのは違うと思いますわ。」
向日葵「言うなら……私に言って頂戴。」
向日葵(何故か……不思議と恥ずかしさは湧いてこない。)
向日葵(たぶん、一度突き離されて、泣いたから。)
だから、気持ちが余計なものに邪魔されないで出てくる。
櫻子(気づいてたのか……///)
向日葵「どうせ私のカチューシャを楓に着けるだろうと思って、わざと私の昔のやつを机の上に置いておいたんですからね。」
櫻子(……いじわるじゃん。)
向日葵「……例えば、ある日いきなり私が花子ちゃんのことを……さ、さーちゃんって呼んで……」
向日葵「一緒に本読んで……お菓子食べて……散歩して……」
向日葵「おかしいでしょう?」
櫻子「まぁ……ね。」
櫻子(違うような気がするけど……)
向日葵「本ぐらい、いつだって読んであげるし。」
向日葵「だから……私のことを……///」
櫻子「わかったよ。ごめん。」
櫻子「初めて会ったときの向日葵にさ。」
向日葵「…………」
櫻子「ちょっと、懐かしくなっちゃっただけだから。」
櫻子(ほんとは……やきもちでも焼いてほしかった。)
櫻子(だから、ちょっと向日葵にも冷たくしてみたんだけど。)
櫻子(向日葵は強いね……)
向日葵「あなた……楓の気持ちを考えたことはありますの?」
櫻子(楓の……気持ち。)
向日葵「似てるからって振り回されて……それでもあの子は、あなたが遊びにくるときは本当に嬉しそうにして。」
向日葵「きっと貴方のことが大好きなのに。」
櫻子「…………」
向日葵「これからは……もっとちゃんと楓のことを見てあげてくださいな。」
櫻子(ひどいこと……してたんだ。)
向日葵「楓はまだ六歳ですから。 ちょっとのことでも傷ついてしまいますわ……」
櫻子「……ごめん……」
向日葵「これからは、 "楓" と仲良くしてあげてくださいね。」
櫻子「うん……。」
櫻子「私が、楓だけを好きになって、楓とだけしか仲良くしなくなったら、どうする?」
向日葵「…………」
櫻子「例えばの話、ね。」
向日葵「そんなの……」
泣くほど寂しかった。
動けなくなるくらい胸が痛くなった。
でも、
向日葵「貴方たちを応援するに決まってるでしょう。」
精一杯の、強がり。
私はお姉ちゃんだから。
櫻子「………あっはっは」
向日葵「…………っ///」
「向日葵が一番好きだよ。」
これからも、ずっとね。
久しぶりにキスをした。
私たちは時間とともに変わっていってしまうけど。
ふたりの時間は、巻き戻せる。
ということに、気づいた。
「ごめんね……ひまちゃん。」
「おかえり……さーちゃん。」
この涙は、新しい時間のはじまり。
ねむっちゃった。
きょうはせっかく、さくらこおねえちゃんがあそびにきてくれたのに。
楓「……ん………」
楓「あっ……」
櫻子「……すー……すー……」
向日葵「zzz…………」
楓(おねえちゃんたち……)
楓「…………」もぞもぞ
楓(……えへへ///)
ふたりのおねえちゃんといっしょに、もうひとねむりするの。
やっぱりここが……いちばんあたたかい。
~fin~
乙!
Entry ⇒ 2012.04.13 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
結衣「……」 あかり「……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333569468/
あかり「……」
結衣「……」
あかり「……」
結衣「……」
あかり「……」
結衣「……」
あかり「……」
あかり「へぷちっ!」
あかり「……」ブルブル
結衣「やっぱり寒いよな、まだ雪も降ってるし」
結衣「……」ギュッ
あかり「ん……」
あかり「……ぇへへ」zzz
結衣「……ふふ」
結衣「まいった、なんでこんなことになったんだか」
結衣「にしてもひどい有様だよ、こんなに持ってきてたとは」
あかり「ふふ、物置を整理したらいろいろ出てきたね」
結衣「野球のグローブ、バドミントンの道具一式、サッカーボール」
あかり「ゆ、結衣ちゃんこんなのも……」ゴソゴソ
結衣「な、投げやり!?」
あかり「えへへ、これであかりも投げやり選手だよぉ!」スッ
結衣「お、おいコラ、こっち向けるなって!!」
あかり「……なんちゃって」
結衣「……シャレにならないから、ホント」
あかり「あはは、それしか考えらないよね……」
結衣「体育用具の物置ってまだ開いてるよな」
あかり「うん、まだ部活もやってるだろうし」
結衣「そっか、ならこの道具一式を元の場所に戻してこようかな」
あかり「……」ヌクヌク
結衣「おこたで暖まってないであかりも手伝うの」
あかり「はーい……」モソモソ
あかり「……」
あかり「野球をこなしつつ、サッカーが好きで、かつ投げやりにも興味がありそう」
あかり「それでいてちょっとミステリアスで、大人びてて女の子にモテそう」
あかり「後輩の面倒見が良くて、家庭的で、ツッコミのキレがあって」
あかり「……そんなどこにでもいそうな可愛い女の子かなぁ」
結衣「……」
結衣「そりゃどうも、あかりも可愛いよ」
あかり「……ぇへへ」
結衣「そうだな、このサッカーボールお願いしようかな」スッ
あかり「おっけー、でもどうして京子ちゃんこんなに……」
結衣「アイツは犬だからな、興味があればなんでも持ってくるよ」
結衣「おおかた持ってくるだけ持ってきて、飽きたんだろうね」
あかり「えへへ、京子ちゃんってわんわんだったんだぁ」
結衣「い、いや冗談だからな、真に受けるなよ」
あかり「ちょっとボケてみるとこれだよぉ……」
結衣「……あかりがボケると本気に聞こえるんだよね」
あかり「でももうすっかり暗くなってきちゃった」
結衣「そうだなぁ、人もまばらになってきたし」
あかり「はやいとこあかりたちも帰った方がいいかもね」
結衣「うんうん、よっと……」ガラッ
あかり「うわぁ結構広いんだねこの倉庫って」
結衣「奥まで行ったら外からは見えないくらい広いな」
あかり「ぇへへ、外から閉じ込められないようにしないとね!」
結衣「まさか、漫画じゃあるまいしそんなことあるワケないって」ゴソゴソ
あかり「あははそうだよね、漫画でも使い古されたネタだし」
結衣「おーい、早く済ませて帰るんだろ?」
あかり「でもでも、マットを見たらやらずにはいられないよね」
結衣「いや、べつに」ゴソゴソ
あかり「むー……」
あかり「結衣ちゃんってさ、あかりに冷たいよね」ジトッ
結衣「へっ?どうしたんだよ急にそんなこと言って」
あかり「べっつにー……」
あかり「ううん、絶対冷たいと思うよ」
結衣「そうかなぁ、この間だってみんなと遊びに来たじゃん」
あかり「結衣ちゃんのお家に?」
結衣「そうそう、冷たいなら一緒に遊ぶこともないだろ」ゴソゴソ
あかり「それはそうだけど……」
あかり「でもでも、あかりは結衣ちゃんと2人っきりで遊んだことないよ」
結衣「……」
結衣「そうだ、あかりってさ犬とネコどっちが好き?」
あかり「そ、その話題逸らしは露骨すぎるよぉ……」
結衣「あ、しっかり答えてくれるんだ」
あかり「うん答えたから、次は結衣ちゃんの番だよ」
あかり「あかりは結衣ちゃんと2人で遊んだことがないよね?」
結衣「ま、まぁそうだな」
あかり「あかりから目を逸らさないでよぉ……」
あかり「京子ちゃんはお泊りしてるし、ちなつちゃんとだって映画に行ったよね……」ユサユサ
結衣「ユサユサしないでー……」
あかり「うんうん、幼馴染みなのに!」
結衣「……」
結衣「なら今度2人で映画見に行って」
あかり「……!」
結衣「そのまま私の家にお泊りでもしにおいでよ」
あかり「ほ、ほんとにいいの!?」
結衣「いや別にいいだろ、気にする仲でもないし」
あかり「わんわんのパジャマでお泊りしてもいいの!?」
結衣「わんわんでもにゃんにゃんでもトメイトでもなんでもいいから」
あかり「えへへ……」ニコニコ
向日葵「しゃんと歩きなさいな、猫背だと育つものも育ちませんわよ」
櫻子「うそっ!」
櫻子「背をピシッとすれば私もおっぱいが育つの!?」
向日葵「ま、まぁ多分……」
櫻子「むふふ、いいこと聞いちゃった」
櫻子「敵にグラニュー糖を送るとはまさにこのことよなぁ、向日葵」
向日葵「上杉謙信が武田信玄にグラニュー糖を送るとは、なかなかシュールな光景ですわね」
櫻子「……??」
向日葵「はぁ、もっと勉強しなきゃ一緒の高校行けませんわよ櫻子」
櫻子「むしろ困るのは向日葵なんじゃないの!」
向日葵「そうですわね、櫻子が側にいないと困りますもの」
櫻子「へぁっ!?」
向日葵「ほらほら、照れてないで体育倉庫の戸締りお願いしますわ」
櫻子「てっ、照れてなんかねーよ、ばかばかばーか!」
向日葵「(撫子さんからあのバカをよろしく頼むよ、ひま子って)」
向日葵「(土下座までされたら見殺しにされるワケにもいきませんものね)」
櫻子「……なんだよ、調子狂うな向日葵のやつ」
櫻子「ふふ~ん♪」ガチャガチャ
結衣「はいはい、私はウソついたりしないから」
あかり「夕飯は結衣ちゃんのオムライスでお願いします!」
結衣「あはは分かったよ、そんなにオムライス好き?」
あかり「お、オムライスが好きっていうより」ゴニョゴニョ
結衣「うん?」
あかり「ぇへへ、結衣ちゃんのオムライスが好きというか」
結衣「あ、そ」
あかり「ふふ、結衣ちゃん顔ちょっと赤いよぉ」
結衣「うるさいなぁ、ほらさっさと帰るよ」
あかり「うんっ!」
あかり「ふふ、結衣ちゃんって結構顔に出ちゃうタイプだよね」
結衣「……うるさいうるさいうるさい」グイグイ
あかり「むわーん、お団子だけは引っ張らないでぇ!」
結衣「オムライスに唐辛子ごっそり入れてやる」
あかり「さ、さらっと恐ろしいこと言わないでよぉ!」
結衣「ふんっ、今のはあかりが悪い」
あかり「えへへ、ごめんね結衣ちゃん」ニコッ
結衣「……まぁいいけど、あかりも楽しそうだし」ガチャガチャッ
結衣「あ、あれドアが開かない」
あかり「え?」
あかり「あわわわわわわ……」
結衣「な、なぁあかり、体育倉庫って外から南京錠かけるんだよな」
あかり「う、うん……」
結衣「……」
結衣「誰か、誰かいないんですか!!中にまだいます!!」ガンガン
結衣「……まずい、ほんとに大ピンチだぞ」
結衣「なんだよ、私たちがいったいなにしたっていうんだよ……」ガンッ
あかり「……」ビクッ
結衣「あ……ゴメンあかり、ちょっと取り乱しちゃった」
あかり「ううん、しょうがないよこんな状況だもん」
あかり「あ、う、ゴメンね……カバンに入れっぱなしで」
結衣「そっか、私もカバンにあるんだった……」
結衣「……」
あかり「ゆ、結衣ちゃんあかりたちどうなっちゃうの……?」グスッ
結衣「あかり……」
結衣「大丈夫だよ、絶対にすぐここから出れるさ」ナデナデ
あかり「んっ……ぇへへ、やっぱりおやびんは頼りになるなぁ」
結衣「ふふ、おやびんか、懐かしい響きだね」
あかり「ほんとだね、なんか暖かくてぽかぽかして不思議な気持ちだよぉ」ギュッ
結衣「そうだな……」
結衣「えぇ、もういいよそのノリ」
あかり「っ……」ジワッ
結衣「あ、あぁもう、分かったよ分かったから泣くなって」
結衣「……こほん」
結衣「よ、よーし、あかり隊員は偵察を頼んだ、くまなくこの部屋を――」
あかり「ノリがいい結衣ちゃん可愛いなぁ……」
結衣「……」グイグイ
あかり「お、お団子引っ張るのだけは堪忍しなすってぇ!!」
結衣「あ、あかりがやれって、だからこの歳になってこんなセリフ!!」グイグイ
あかり「むわーん!」
あかり「うぅ、髪の毛ぴょんぴょん跳ねちゃってるよぉ」
結衣「悪かったよ、ほらこっちおいで」
結衣「櫛があるからさ、髪の毛整えてあげる」
あかり「ほんとに?もういじわるしない?」
結衣「しないよー、ほらちっちっちー」
あかり「ぇへへ、いつもの優しい結衣ちゃんの顔だね」ポスン
結衣「ていうかちょっかい出してきたのあかりのほうだし」
結衣「……」スッス
あかり「……ぇへへ」
あかり「~♪」
結衣「あかりっていい匂いするよね、シャンプーなに使ってるの?」
あかり「えへへ、秘密かなぁ」
結衣「こらこら、もったいぶるようなことでもないだろ」ムニムニ
あかり「ほっへのばひゃないへー……」
あかり「えっと、あかりのお家は確かね……」
あかり「なもりって会社が出してる百合姫リットっていうの使ってるんだぁ」
結衣「あれ、私が使ってるのと同じだね」
結衣「……はい、おしまいだよ、お疲れ様」
あかり「……」スンスン
結衣「ちょ、ちょっとくすぐったいよあかり……」
あかり「そうかなぁ、結衣ちゃんもいい匂いするよ?」ギュッ
結衣「ほんと?」
あかり「ぇへへ、ちょっとくせになっちゃうかも」スンスン
結衣「……」
結衣「くせになるってさ、なんか嬉しくない言い回しだよ」
あかり「あ、いや、くせになるというか、いつまでも嗅いでいたいというか」
あかり「……ぇへへ」
結衣「ふふ、まぁいいか」
あかり「あかりたち、ちょっとした遭難者だもんね」
結衣「ほんと学校で遭難するとは思わなかったよ」
結衣「……さてと、携帯もないしもう下校時間は過ぎちゃったし」
結衣「お、あかり、あそこの小窓から抜けれそうじゃないか?」
あかり「跳び箱のすぐ近くにある小窓のこと?」
結衣「うんうん、ちょっとあかり試してみてよ」
あかり「おっけー、……ちょっと跳び箱の上で恥ずかしい恰好になっちゃうかも」
結衣「私しかいないから大丈夫だって」
あかり「……う、うん」
結衣「どうかな、ちょっと小さい?」
あかり「うーんやっぱり無理だよぉ、あかりの頭入らないもん」
あかり「……」ピラッ
結衣「……!」
結衣「くらげ柄……」
あかり「くらげ?」
結衣「あ、いやちょっとこっちの話です、うん」
あかり「ど、どうして結衣ちゃんが顔赤くしてるの?」
あかり「あっ、く、くらげってまさか結衣ちゃん……!」
結衣「やば……」
結衣「な、なんで私がそんな風になるんだよ!?」
結衣「だいたい、そんなスカートの丈上げて跳び箱で四つん這いになんかなるから」
結衣「……し、下着が見えちゃうんだろ」ゴニョゴニョ
あかり「……」
あかり「……」プルプル
あかり「ゆ、結衣ちゃんのばかぁ!!」
あかり「結衣ちゃんのえっち、変態、むっつり、すけべ、ええーっと、おませさん!!」
あかり「もう結衣ちゃんなんか知らないもん!」
結衣「……知らないって、どこ行くつもりだよ」
あかり「うっ……」
結衣「は、はぁ?」
あかり「ぜーったいに入ってこないでね、変態さんが移っちゃうから」プイッ
結衣「むかっ……!」
結衣「あぁそうか、そっちがそういうつもりなら」
結衣「……もうあかりとは絶対に遊んであげない」
あかり「え……」ジワッ
結衣「あかりとは絶交だ、これなら変態さんも移らないだろ」
あかり「……いいもん、結衣ちゃんなんか知らないもん」グスッ
結衣「……」
あかり「……」
あかり「……」グスッ
結衣「……」
あかり「……」グスッ
結衣「……」
あかり「……」
結衣「……」
あかり「……」グスグスッ
あかり「……」
結衣「ねえあかり、私が悪かったよ」
あかり「ゆ、結衣ちゃんなんてもう知らない……」
結衣「1人だと寒いだろ、2人でくっ付けば温かいかもしれないよ?」
あかり「あ、あかりは別に寒くなんてないもん」
あかり「……へぷちっ!」
結衣「……」
結衣「私が寒いからさ、お願いだからくっ付いてくれないか」
あかり「……」ズビッ
あかり「……へぷちっ!」
結衣「分かってるよ、私がお願いしたんだからね」
結衣「……素直に聞いてくれるなんて、あかりはやっぱり素直でいい子だね」
あかり「い、いい子なんかじゃないよあかりは」
結衣「ううんそんなことないよ」
結衣「……ほら、ひざの間に座ってくれるかな」
あかり「……」チョコン
あかり「だっ、だってね、あかりは結衣ちゃんにいっぱい悪口……」グスッ
結衣「……あかり、体冷え切ってる」ギュッ
あかり「あっ、ゆ、結衣ちゃんのダウン……」
あかり「で、でもこんなことしたら結衣ちゃんが寒くなっちゃう……」グスッ
結衣「おやびんは大人だから寒くないの」
結衣「……それにちょうどいい抱き枕があるからね」ギュッ
あかり「……」
あかり「う、うぅ……うわぁあああああ……」ポロポロ
結衣「あ、あかり、なにも泣くことないだろ」
あかり「だっだって、ぜっこうって、ゆいちゃん、ぜっこうって」グスッ
結衣「冗談だよ、ちょっと大人気なかったよ私も」ギュッ
あかり「……ぇへへ、ひっく」
あかり「んーん、絶交するつもりがあったらこんなに密着しないもんねぇ」
結衣「い、いまは寒いから仕方なく密着してるだけ」ギュッ
あかり「ふふふ、結衣ちゃんも素直じゃないんだから」
あかり「……結衣ちゃん、あかりが手を握っててあげるね」ギュッ
あかり「これなら手はぽかぽかするでしょ?」
結衣「あぁ、ありがとな」
あかり「……結衣ちゃんは怖くない?」
結衣「まぁ怖いって言えば正直怖いよ、もしかしたらこのまま誰も気づかないかもしれないし」
あかり「……そっかぁ」
あかり「ぇへへ、苦しいよぉ」
結衣「……1人だったらたぶん泣いてたかも」
あかり「えっ、結衣ちゃんも泣いちゃうものなの?」
結衣「そりゃあ私だって泣くことくらいはあるよ」
結衣「玉ねぎ切ってる時とか、ナモクエでセーブし忘れた時とかさ」
あかり「むー……そういう泣くじゃなくて」
結衣「冗談だよ、おやびんは大人だから泣いたりしません」ギュッー
あかり「えーほんとに?」
結衣「ふふ、ほんとにほんとだよ」
結衣「……」ナデナデ
あかり「ぇへへ、いい匂いもするし、オムライスも上手だし」
あかり「きっといいお嫁さんになるよ、あかりが保証してあげる」
結衣「そ、そりゃどうも、お相手は誰だろうね」
あかり「んー……えへへ」
結衣「くすっ、なんだよその間の抜けた顔は」
あかり「相手は誰かなぁ……」
結衣「誰だろうねぇ……」ギュッ
あかり「……すぅ」zzz
結衣「ふふ、寝付くだけ私を信頼してくれてるってことなのかな」
結衣「……」ギュッ
あかり「……」
結衣「(いま何時くらいなんだろう、そろそろ暗くなってきた)」
結衣「(……寒い、もう指先の感覚が鈍ってきた)」ギュッ
結衣「(本当にここから出れるのかな、今日は金曜日だから……)」
結衣「(もしかしたら、明日も明後日もずーっとこのままとか)」
結衣「(……そ、そんなのいやだ)」
結衣「(暗いよ、怖い、寒い、お腹空いた……)」
結衣「おかーさん、おとうさん……」グスッ
結衣「……だっ、だって」グスッ
結衣「泣いたら京子やあかりたちが怖がっちゃうもんな」
結衣「わたしはっ、みんなのおやびんだから……」ギュッ
結衣「怖いよ、たすけて……」
結衣「うっ……」グスッ
結衣「ひっく……」ポロポロ
あかり「んへへ」
あかり「ゆいちゃんが、いるからへいきだよぉ……」zzz
結衣「ぷっははは、なんだよその寝言は」ギュッ
結衣「……もう大丈夫だよあかり、ちょっと泣けたからさ、スッキリした」
結衣「でもここって確か人がいると自動で付くハズなんだけど」
結衣「……けほっ」
結衣「……喉痛い、悪寒もする」
あかり「……」zzz
結衣「ゴメンなあかり、私もちょっと眠くなってきちゃった」ギュッ
結衣「……」パタッ
ピカッ
結衣「あ、れ、なんでいまごろ電気付いて……」
結衣「……」zzz
千歳「せやなぁ、年度の変わり目だしなおさらやね」
綾乃「……千歳、べつに無理しなくてもいいのよ?」
綾乃「私は好きだから生徒会やってるけど、その、ここまで付き合ってもらわなくても」
千歳「ええんよ、ウチも好きでやってることだから」
千歳「綾乃ちゃんの力になれればな、それでオールオーケーなんよ」
綾乃「そう……ふふ、私は幸せ者なのね」
千歳「なんやみょうに素直やなぁ、歳納さんの前でもそうなれればええのにね」
綾乃「なっ、なぁ!!」
千歳「あはは……おやおや、体育倉庫まだ電気付いてるで」
綾乃「あらホントね……」
千歳「うふふ、ネコでも紛れ込んでるかもなぁ」
綾乃「ネコ、ネコはいいわね、とっても可愛いわ!」
千歳「にしても夜の学校だけはウチ苦手やわー」ブルブル
綾乃「うふふ、怖かったら私にしがみついてもいいのよ」
綾乃「……」ブルブル
千歳「ホンマかわええなぁ綾乃ちゃんは」
綾乃「ちっ、違うわよ、これは武者震い!」
綾乃「……はぁ、どうせ照明が壊れて誤作動してるのよ」ガチャガチャ
綾乃「……さっさと電気消して帰りましょー、雲南省」ガララッ
結衣「げほっ、はぁはぁ……」
あかり「結衣ちゃん、結衣ちゃんしっかりして!」
綾乃「ちょ、ちょっと船見さんに赤座さんいったいどうしたのよ!?」
千歳「これは……ウチら邪魔したんとちゃうん?」
千歳「船見さん×赤座さんとは盲点やった……」メモメモ
あかり「ち、違うんです先輩方!」
あかり「あの、実は体育倉庫に今まで閉じ込められてたんです……」
綾乃「こ、こんな寒い中……」
結衣「……げほっ」
結衣「あやの、ちとせ、ごめんね……」
綾乃「何言ってるのよ船見さん、私たちが来たからには安心アンコールワットよ!」
綾乃「心配はノンノンノートルダムの、ファイトファイトファイファイビーチなんだから!」
結衣「っ~~~~~!」
結衣「げほっ、ぷっ、ふっふう、げほっ、げほっ!」ピクピク
千歳「ちょ、ちょっと綾乃ちゃんそれ以上喋ったら船見さん息ができへんよー」
あかり「メソメソメソポタミア」
結衣「……」
綾乃「あら、大人しくなったわ」
綾乃「ふ、船見さん、ほんとに歩いて帰れるの?」
結衣「いや正直辛いけど、綾乃といたら窒息死しそうだから……」
綾乃「へっ?」
あかり「大丈夫です、あかりがしっかりお家まで送っていきますから!」
結衣「……あかり」
千歳「……うふふ」
千歳「船見さんと赤座さん、ほんまええコンビやわー」
結衣「2人とも命の恩人だよ、埋め合わせは必ずするからね」
綾乃「そっ、それじゃあ新しいダジャレ考えたからぜひ聞いて――」
結衣「か、帰ろうあかり、綾乃、千歳ばいばい!」
綾乃「な、なんでよぉ……」グスッ
結衣「げほっ、あぁ、あかり……」
結衣「わざわざありがとね、今日はもうタクシーでも呼んでおくから」
結衣「タクシー代も心配しなくていいからね」ニコッ
あかり「……」
あかり「……結衣ちゃんのバカ、こんなにフラフラなのに」ツン
結衣「あう、急に押すなぁ……」フラフラ
あかり「今日はあかり看病してあげるから、早くパジャマに着替えて?」
結衣「で、でも……」
あかり「いいから、早く着替えるの!」
結衣「わ、分かったって」
ガラッ
結衣「わっ、わっ、いま着替え中だから!」
あかり「……」
あかり「め、目を閉じてるから大丈夫だよぉ」
結衣「……ホントかよ」イソイソ
結衣「やっぱり変かなぁあんな下着付けてて……」
あかり「へ、変なんかじゃないよ!縞々似合ってた――」
結衣「やっぱり見てたんじゃないか……」
あかり「……ぇへへ、お互いさまだよぉ」
あかり「し、しらないよぉ、はいあーん……」
結衣「ま、まぁいいけど」モグモグ
結衣「……」
あかり「……」ワクワク
結衣「う、ま、まぁまぁだな、悪くはないよ」
あかり「えぇ、今うまいって言いかけたよね!」
結衣「言ってない、言ってないから早く食べさせて」
あかり「だーめ、美味しいって言わないと食べさせてあげないんだから」
結衣「う……」
結衣「……」
結衣「あかりのおかゆは世界で一番美味しいよ」
あかり「……!」
結衣「きっとあかりが私のことを想って作ってくれたんだろうね」
結衣「いつも私と仲良くしてくれてありがとう、大好きだよあかり」ニコッ
あかり「ふぇっ、なっ、あぅ、や、そこまで言ってとは……」モジモジ
あかり「あ、あかりも結衣ちゃん大好きだよ!」
結衣「そりゃどうも、早く食べさせて?」
あかり「う、うんもちろんだよぉ、あーん……」
結衣「あーん……(押しに弱いってホント可愛いな)」
あかり「……ぇへへ」
あかり「……」ポー
結衣「あかり、私の顔になにか付いてる?」
あかり「あ、えっと、目と鼻と口が付いてる……」
結衣「……」
結衣「まぁ、そりゃそうだろうな」
結衣「……さてと食後にクスリでも飲もうかな」スッ
あかり「あっ、急に立ち上がっちゃダメだよ、安静にしてなきゃ」グイッ
結衣「ちょ、ちょっと急に引っ張るな――」
ドッシーン
あかり「……」ドキドキ
結衣「あ、あかり、顔赤いみたいだけど風邪移った?」
あかり「ひっ、ひゃっ、大丈夫だよぉ!」
結衣「そっかそれ聞いて安心したよ、あと手を離してくれるかな」
あかり「あ、うん……」
結衣「うんありがと、頭痛にはやっぱりナモリンかなー」ゴソゴソ
あかり「あ、あれぇ、なんかドキドキしっぱなしだよぉ……」
あかり「なんでだろう……」
あかり「あ、うん結衣ちゃんが心配だし」
結衣「いやぁ、あかりが来てくれて助かったよ」
結衣「京子は同人の〆切忙しいらしいし、ちなつちゃんはお家の用事だっけ?」
あかり「うん、お小遣いのお礼にお姉ちゃんのマッサージするとかで」
結衣「へぇ、お姉ちゃん想いなんだね」
あかり「うんうん、マッサージ……」ビクッ
あかり「ちなつちゃんのマッサージ、ちなつちゃんのマッサージ」ビクビク
結衣「……?」
結衣「あ、それならお風呂入っておいでよパジャマも貸すから」
あかり「ぇへへ、ありがとう結衣ちゃん」
あかり「うーん、なんでドキっとしたんだろう」
あかり「あんな気持ち初めてだったから、ビックリだよぉ」
あかり「結衣ちゃんとなにか関係あるのかな……」
あかり「結衣ちゃん、結衣ちゃん……」
あかり「……」ドキドキ
あかり「な、なんでドキっとしちゃうの!?」
あかり「うぅぅ、さっぱりだよぉ……」
あかり「……」モンモン
あかり「……」
結衣「新職業にくらげ漫画家を追加……」
結衣「くらげ漫画家では触手をフルに使って、異常な連載ペースで漫画を描けるぞ!」
結衣「……なんだコレ、面白いのか?」
結衣「普通のガンナーとか魔導師でいいんだよ……」
あかり「ゆいひゃーん、おふろあがったよぉ……」フラフラ
結衣「ず、ずいぶんと長風呂だったな、のぼせちゃった?」
あかり「ちょっと、考え事しちゃってぇ……」
結衣「へぇ、あかりも考え事なんてするんだね」
あかり「むー……その言い方はちょっと失礼だよぉ」
あかり「そうかなぁ、いまいち実感湧かないけど」
あかり「あ、結衣ちゃんはお風呂入らなくていいの?」
結衣「うん、あかりがあっちいる間に体拭いておいたから」
結衣「風邪の時はお風呂はダメってよく聞くし」
あかり「そっか、それならもう早めに寝た方がいいかもね」
結衣「ん、歯ブラシおろしてあげるから磨いておいで」
あかり「うんっ!」トテトテ
結衣「……考え事、か」
あかり「うん、おやすみなさい」
あかり「……」
結衣「なぁあかり、考え事ってさ私と関係ある?」
あかり「か、関係……」
結衣「……正直に言ってほしいな、もしかしたら一緒に悩んで解決できるかもしれないし」
あかり「あ、あの、絶対に笑ったりしない?」
結衣「もちろんだよ、なんかあかりが苦しそうな顔してて私も辛いからさ」
結衣「……真剣に悩んでるあかりのこと笑ったりはしないよ」
あかり「……あのね」
あかり「よく分からないけど、結衣ちゃんのこと考えると胸が――」
結衣「そっか、だいたいは分かったよ」
結衣「よく分からないけど、私のことを考えると胸が苦しくなって」
結衣「顔が熱くなっちゃって、ドキドキしちゃうんだね」
あかり「……ふぅ」
あかり「いまもけっこう、ドキドキで息も苦しいと言うか……」
あかり「あかりね、こんな気持ち生まれて初めてだから」
あかり「……なんかどうしたらいいか分からなくて」
結衣「……まぁ、単刀直入に言うとあかりは私のこと好きなんだろうね」
あかり「すっ好き!?」
結衣「な、なんだその例えは」
あかり「ゆ、結衣ちゃんが好き?あかりが?」
あかり「で、でもでもあかりたち女の子どうしだよ!?」
結衣「べつに女の子と女の子でもおかしくはないと思うけどなぁ」
あかり「……あ、そうなんだぁ」
あかり「……ぇへへ、好き、好き好き、すーき」クネクネ
あかり「てことは、ちなつちゃんの結衣ちゃんが好きってそういうことだったんだぁ」
結衣「……あかり?」
あかり「あ、その、えっと……」
結衣「……はぁ?」
あかり「こ、このお話の続きはまたあとで!」
あかり「おやすみなさい!」モフッ
結衣「あ、ちょっと、なんなんだよもう……」
結衣「私以上のヘタレだなあかりは」
結衣「……」
結衣「私はどうなんだろうな……」
結衣「おやすみ、あかり」
ちなつ「どうしたのあかりちゃん、急に家に飛び込んできて?」
あかり「あ、あのね、ちょっとちなつちゃんにお話ししたいことがあって!」
ちなつ「ふふふ、あかりちゃんがそんな必死になるなんて珍しいね」
ちなつ「いまお茶でも持ってくるから――」
あかり「お、お茶はいいよちなつちゃん!」
あかり「い、今すぐあかりはちなつちゃんに謝らないといけないから……」
ちなつ「あかりちゃんが私に謝る……?」
あかり「う、うん……」
ちなつ「分かったよあかりちゃん、どんなことでも私は驚かないから」
あかり「……」
ちなつ「うんうん、結衣先輩一筋!」
あかり「あ、あ、あか、あかり、あか、ああああ……」
ちなつ「ちょ、ちょっと落ち着いてよあかりちゃん!」
あかり「あかりはちなつちゃんのこと応援するって言ったけど」
ちなつ「うんうん、写真とかいっぱいくれたよね」
あかり「そ、そのね……」
あかり「あ、あかりも結衣ちゃんのことが」
あかり「あかりも結衣ちゃんのこと好きになっちゃったの!!」
ちなつ「……!」
あかり「ご、ごめんねちなつちゃん……」
あかり「あかり、応援するって、いったのにっ」ポロポロ
ちなつ「……」
ちなつ「確かにちょっとびっくりしたけど、別に謝ることはないんじゃない?」
あかり「へっ?」
ちなつ「誰かを好きになるなんて自由だし、それに……」
ちなつ「結衣先輩を好きになるのはしょうがないよっ♪」
ちなつ「だってだって、あんなにカッコイイんだもん!」キラキラ
ちなつ「ねえ見てみてこの結衣先輩の写真、こっそり撮ったんだけど――」
あかり「そ、それは盗撮だよぉちなつちゃん……」
あかり「ええっとあかりは……」
あかり「スポーツタオルで汗をぬぐう結衣ちゃんも捨てがたいけど……」
あかり「ぇへへ、やっぱりこのエプロン姿の結衣ちゃんかなぁ」
ちなつ「……あかりちゃん、全然分かってない!」
あかり「そ、そうかなぁ……」
ちなつ「私はコレね、この部室で撮った居眠りしてる結衣先輩の写真」
ちなつ「あんなに普段キリっとした結衣先輩が見せる」
ちなつ「……この赤子みたいに安心しきった顔」
ちなつ「このギャップがたまらないの!!」
あかり「な、なるほどぉ!」
ちなつ「……ふふふ、私もだよあかりちゃん」
ちなつ「結衣先輩が誰を選ぶかは分からないけど」
ちなつ「……その時は恨みっこなしだからね」ニコッ
あかり「うんっ!」
あかり「あかり、絶対に負けないもんね~」
ちなつ「むむ、私だってぜーったい負けないんだから!」
あかり「ぇへへ、それじゃまた明日学校でね」
ちなつ「ふふふ、またねー」ブンブン
ちなつ「ゆいせんぱーい、お茶入りましたよどうぞ!」
結衣「あぁ、ありがとうちなつちゃん」
あかり「あ、あの結衣ちゃん、あかりもお茶淹れたから飲んでみて?」
結衣「えっ、あぁうん、あかりもありがとう」
京子「私にもギブミーお茶くれー!」
ちなつ「はーい、いま淹れますよーっと」
結衣「お茶が2つってなんか新鮮だね……」
ちなつ「……」
あかり「……」
結衣「み、見られると飲みづらいんですけど……」
あかり「あ、あかりのお茶どうかな結衣ちゃん?」
ちなつ「わ、わたしのはどうですか!」
結衣「えっと、どっちも美味しいよありがと2人とも」
ちなつ「ゆ、結衣先輩、私最近大きくなったんですけど……」グイグイ
結衣「ちょ、ちょっと胸当たってる!」
あかり「むむむ、あかりも負けないもん……」グイグイ
結衣「ふ、2人とも落ち着いて!!」
京子「ちなちゅの胸はわたしのもんだー!!」ガバッ
結衣「いいかげんにしろー!」
おしまい!
でもちなちゅを無下にはできんかったし、でも結あか可愛いし
結あかを存分にイチャイチャさせるには京ちな先に成立させればよかったのかな
とりあえず寝る、おつ
結京も書くけど、じゃあの
Entry ⇒ 2012.04.11 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「サニーサイドアップ!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333634733/
結衣「おい京子、朝だぞ、起きろ」ユサユサ
京子「うぅん……あと5時間~……」スヤスヤ
結衣「馬鹿言うな、もう朝ごはんも出来てるんだから」ユサユサ
京子「……今日は何~?」
結衣「目玉焼きとか、ソーセージとか……」
京子「食べさせて~……」ゴロゴロ
結衣「……熱々の味噌汁をぶっかけんぞ?」
京子「うぅ……わかったよぉ、起きりゃいいんだろ起きりゃあ!」ガバッ
結衣「そうそう、素直にそうすりゃ……」
チュッ
京子「……不意打ちのお目覚めキッス」
結衣「……///」カァー
…………………
京子「いっただっきまーす!」
結衣「いただきます」
京子「今日も朝から白米が美味い!」ガツガツ
結衣「そりゃよかった」モグモグ
京子「あ……結衣~、マヨネーズ取って~」
結衣「ごめん、今マヨネーズ切らしてるんだ」
京子「え~っ!?目玉焼きにはマヨネーズって決まってるのにぃ……」ガーン
結衣「今日は醤油で我慢しな」ホイッ
京子「いーやーだー、マヨネーズ以外で目玉焼き食べるなんて考えられないー」イヤイヤ
結衣「……」イラッ
結衣「……じゃあ食べなくていいから」
京子「ぶーぶー、マヨネーズは切らすなっていつも言ってんじゃんよ~」
結衣「たまたま忘れてたんだって」
京子「結衣はよく醤油で目玉焼き食べられるよね」モキュモキュ
結衣「普通は醤油だろ?」
京子「ねぇし!普通マヨネーズだから!」クスクス
結衣「いやいや、マヨネーズって……卵に卵かけて食ってるようなもんじゃん」
京子「おい……マヨネーズ馬鹿にすんなよ……?」
結衣「馬鹿にはしてねーよ、ただ目玉焼きにマヨネーズはおかしいだろって話で……」
目玉焼きにはソースだろ
京子「それを『馬鹿にしてる』って言うんだよ!!そっちこそ、醤油の味しかしなくなんだろうが!!」
結衣「醤油は卵をうまーく引き立ててくれんだよ……卵かけご飯だって醤油だろ?」
京子「そもそも卵かけご飯は醤油味だから!目玉焼きは醤油味じゃねえから!これ常識アルネ!」
結衣「……うるさいなぁ、別に何かけようが勝手だろ……マヨネーズはないけど」ボソッ
京子「おい!もっぺん言ってみろっ!!」ムカッ
結衣「おう、何度でも言ってやるよ……目玉焼きにマヨネーズはない!」キッパリ
京子「きぃーっ!!そっちがその気なら……離婚だ離婚!!」
結衣「そもそも結婚してねえし」
…………………
~学校~
結衣「みんなおはよー……」トボトボ
千歳「船見さん、おはようさん」ニコニコ
綾乃「あら、今日は歳納京子とは一緒じゃないの?」
結衣「あぁ……あいつはもうすぐ……」
京子「ぐっもーにーん!」
千歳「おはようさーん」ニコニコ
京子「あっ……ふ~んだっ!」プイッ
結衣「……」フンッ
綾乃「ど、どうしたのよ……二人とも」
結衣「今朝……ちょっとね」
千歳「喧嘩かぁ~?珍しいなぁ」ニヤニヤ
結衣「些細なことなんだがな」フフッ
カクカクシカジカ
千歳「はぁ……二人は新婚さんか」
結衣「だから結婚なんてしてないんだって……」
千歳「まぁしかし、一緒に暮らしよったらそういうこともあるよなぁ……」
綾乃「というか、それはどう考えたって歳納京子が悪いじゃない!」
京子「……綾乃は結衣の味方なのかー……」ウラメシヤー
綾乃「ひゃあ!?と、歳納京子!?いつから後ろに!?」
京子「『歳納京子が悪い』のあたりから?」
綾乃「ど、どう聞いたってあなたが悪いのは明白じゃない!マヨネーズが無かったのは船見さんのせいじゃないんだから!」
京子「別にそこに怒ってるわけじゃないし……たださ、マヨネーズを馬鹿にしたのは許せないだろ……」ゴゴゴ
結衣「別にマヨネーズを馬鹿にしたわけじゃないから……京子の味覚は馬鹿にしたけど」ボソッ
京子「なんだとぉー!!かかってこいやおらーっ!!」ウガァ
千歳「ちょ、ちょっと……そんな下らんことで朝から取っ組み合いなんかせんとってや~」アセアセ
京子「……じゃあ、綾乃や千歳はどっち派なんだよ?」
千歳「え……うちら?」
結衣「とりあえずマヨネーズではないよな」キッパリ
京子「それはわかんないだろっ!お前が決めつけんなっ!」
結衣「千歳は目玉焼きに何かける?」
千歳「うちは……塩胡椒かなぁ」
結衣「おぉ、意外に普通な答えだ」
京子「うむ、面白みに欠けるな」
千歳「面白みて……ほな、綾乃ちゃんは何かけるん?」
綾乃「私は……け、ケチャップ……///」
京子「ケチャップとか!」クスクス
結衣「マヨネーズと大差ないな」
千歳「なんか子供っぽくてかわええなぁ」ニコニコ
綾乃「う、うるさいわよっ!別に何かけようが人の勝手でしょ!///」カァー
京子「あと、そこ!何気にケチャップと一緒にマヨネーズをけなそうとすんな!」
結衣「しかし見事にバラけたな……」
千歳「うちは別に醤油でもええよ~?」
京子「じゃあマヨネーズは!?なぁ、マヨネーズは!?」
千歳「マヨネーズは……少しくどいかなぁ」アハハ
綾乃「ケチャップが子供っぽいとか……」グスン
千歳「とにかく……人それぞれ好みがあるんやから、そんな小さいことで喧嘩は終わりにしよう、な?」
京子「うぅ……なんか腑に落ちないけど、千歳に言われたら従わざるを得ない気分になるな……」
結衣「私は始めっから喧嘩する気ないしな」
綾乃「子供っぽい……」シクシク
千歳「ほな、仲直りっちゅうことで……お互いにちゅーして終わろか」ニコニコ
結衣「仕方ないなぁ……んっ」ンー
京子「いやちょっと待て、仲直りに人前でキスしろとかおかしいだろ!?普通、握手とかじゃないか!?」
千歳「いまさら何照れとるん~?うちは別に気にしたりせんから、はようブチューっと……!」キラキラ
京子「千歳はただキスするとこがみたいだけだろ!」
結衣「んー……」
京子「結衣も悪ノリすんな!」
綾乃「子供っぽい……」
京子「綾乃はまだ引きずってんのか!」
千歳「しかし……そういう喧嘩って、意外にようあるよなぁ」
結衣「『目玉焼き一つで別れる』とか、ザラにありそうだもんな」
綾乃「そんなことで両親が離婚とかしたら嫌だわ……」
京子「まぁ、私はケチャップとだけは相容れないかな」
綾乃「う、うるさいわよっ!マヨネーズだって似たようなものじゃない!///」
結衣「この間も、似たようなことで京子と取っ組み合いになったりしたしな……」
千歳「なになに?なんで取っ組み合いになったん?」
京子「ああ、こいつが『き○この山の方が美味しい』とか言うから……」
結衣「当たり前だろ……たけ○この里より、き○この山の方がチョコたっぷりだし」
京子「まだ言うか!!あんな卑猥な形したお菓子があってたまるか!!」
結衣「卑猥って、たけ○こだって一緒だろうが!!」
千歳「まぁまぁ、二人とも落ち着いて……」
綾乃「『どっちも美味しい』でいいじゃない」
結衣「だめだよ綾乃……き○こた○のこ戦争は、そんな安易な答えで解決出来るほど根は浅くないんだよ……」
京子「ちなみに二人はどっち派?」
綾乃「そんなの、決まってるでしょ?」
綾乃「たけ○こよ!」
千歳「きの○やなぁ」ニコニコ
綾乃「え……?」
千歳「綾乃ちゃんはき○こ派やと信じとったのに……」
結衣「……な?」
京子「綾乃と千歳が結婚したら、揉め事多そうだなぁ」クスッ
綾乃「んなっ……!///」
千歳「う、うちが綾乃ちゃんの方に合わせるから喧嘩になんかならへんもん!///」
綾乃「いやいや、結婚したらってとこにツッコミなさいよっ!///」
…………………
~その日の放課後~
綾乃「ごめんなさいね……今日は1年生が遠足で、生徒会の仕事に手が足りなくて……」
結衣「いや、うちもあかりやちなつちゃんは来れないみたいだし、暇だったからね」
京子「とりあえず、報酬は冷蔵庫のプリンで手を打とう……」
綾乃「うっ……ま、まぁ……いいわよ、別に……」ガックリ
千歳「まぁまぁ綾乃ちゃん、プリンくらいうちが帰りに買うたるから~」
~生徒会室~
京子「おっじゃまっしま~す!」
西垣「お、助っ人の登場か」
りせ「……!」ニコニコ
結衣「いつも生徒会にはうちの活動に目をつぶってもらってますから……仕事の手伝いくらい……」アハハ…
綾乃「べ、別にそういう意味で手伝いを頼んだわけじゃないんだからねっ!」
千歳「どんな理由であれ、手伝ってもらえるのはありがたいわぁ」ニコニコ
京子「さて、早速プリンを……」
綾乃「こらっ待ちなさい!プリンは仕事を片してからよ!!」
京子「ちぇ~……」
京子「……」モクモク
結衣「……」カキカキ
綾乃「二人ともいい働きっぷりね……いっそのこと、このまま生徒会に入ってくれればいいのに」フフッ
結衣「……今更無理だろ?」アハハ…
綾乃「冗談よ」クスッ
京子「……けど、西垣ちゃんは一切手伝おうともしないのな」
西垣「ん?……私もしっかり仕事をしてるつもりなんだが?」ナデリコナデリコ
綾乃「あれはあれで大切な仕事なのよ……きっと」ハァー
りせ「……///」テレリコ
京子「会長の髪を梳くのが、ねぇ……?」
西垣「当たり前だろ!松本の綺麗な髪をサラサラに保つのは、並大抵の努力じゃダメなんだからな!」サラサラ
京子「別に今しなくても……帰ってからでもできるじゃん?」
西垣「今しなくてもいいなら、今したっていいだろう?」ナデナデ
京子「うーん……まぁ、西垣ちゃんに仕事手伝ってもらったら、余計に時間がかかりそうだしねぇ……」
西垣「そうそう、そういうことにしといてくれ!」アッハッハ
京子「そういえばさぁ……西垣ちゃんたちって喧嘩とかすんの?」カキカキ
西垣「なんだ、薮から棒に」
千歳「あ、うちもそれは気になるなぁ……会長が怒るとことか、想像つかんもん」
りせ「………」フルフル
西垣「松本だって怒る時は怒るんだぞ?しかも、めちゃくちゃ怖い……」ガクブル
結衣「よく言いますよね、普段から怒らない人がいざ怒ると凄く怖いって」
綾乃「わかるわー、それ……千歳も一度怒ったら手が付けられないもの……」ガクブル
千歳「え~、そんなことはないやろ~?」ニコニコ
結衣「たしかに、千歳は怖そうだな……色々な意味で」
京子「私と結衣はしょっちゅう喧嘩してるから、怖いとか全然思わないよね~」
結衣「喧嘩のきっかけはだいたいお前なんだがな」
京子「しかし、夜の結衣にゃんはある意味怖い」キリッ
結衣「うっせえよ///」
千歳「なんやかんや言いながらも、すごい仲がいいもんなぁ~」
綾乃「今朝も下らない喧嘩してたわよね」クスクス
京子「そうだ!聞いてよ~西垣ちゃ~ん……」
カクカクシカジカ
京子「……ってなわけで、結衣と喧嘩したんだけどさぁ~!」
西垣「ふふっ、正にありがちだな」
京子「えー?西垣ちゃんはそういう喧嘩とかしないの?」
西垣「そんなの、昔々にしたっきりだな……なぁ、松本」
りせ「……」コクコク
結衣「へぇー……じゃあ、二人は目玉焼きに何をかける派なんです?」
西垣「それはもちろん……」
西垣「醤油だな」
りせ「……!」
結衣「えっと、会長は……?」アセアセ
西垣「こいつも醤油だよ」
りせ「……!!……!!」
綾乃「何か言いたそうですけど……?」
りせ「……」カキカキ
『この人は最初、目玉焼きにケチャップをかけてたのよ?』クスクス
西垣「んなっ……ば、バラすなよ!///」
綾乃「仲間がいた!!」キラキラ
西垣「今は違うからなっ!松本と同じ醤油派だからなっ!」
結衣「やっぱり醤油ですよね~」ニコッ
りせ「……」ニコッ
京子「ぐぬぬ……マヨ派はおらんのかぁ、マヨ派はぁ……!!」
西垣「まぁ、そういう些細な違いを知って、お互いがお互いを理解し認め合うことで、二人の絆がより深くなっていくんじゃないのかな……」
西垣「……と、大人代表としてお前たちに若人に説いてみたり」
京子「……ケチャップかけてた奴が『大人代表』とか」クスクス
西垣「う、うっさい!少なくともお前らよりは年上なんだからなっ!大人なんだからなっ!///」
京子「へいへ~い」ケラケラ
結衣「けど、たしかに先生の言ってることは正しいと思うよ」
結衣「私も今日初めて、京子がこんなにもマヨネーズに強いこだわりがあるって知ったし……これからは切らさないようにしなきゃなって学んだよ」
千歳「うちもいつか綾乃ちゃんに目玉焼きを作る時は、ケチャップを忘れんようにせんとなぁ」ニコニコ
綾乃「べ、別に塩胡椒でもいいから……///」
西垣「ふふっ、青春だなぁ……松本」
りせ「……」ニコニコ
…………………
~帰り道~
りせ『大人代表かぁ……』クス
西垣「うっ……べ、別に間違っちゃいないだろう?お前やあいつらよりは生きている時間の長さが違うんだし……///」
りせ『私にとっては、奈々さんは大人っていうか……頼れるお姉さん?』
西垣「おっ、嬉しいこと言ってくれるじゃないか」フフッ
りせ『……年子のね』クスッ
西垣「……ってコラぁ!さりげなく子供扱いするなって!///」
りせ『ふふっ……奈々さんはこれからもずーっと、そのままでいてくださいね』ニコニコ
西垣「……何言ってるんだ、私たちはサザエさん時空にいるんだから、嫌でもこのまんまだろ?」
りせ『そういう意味じゃなくって……』アハハ…
りせ『いつまでも私のそばにいてくださいね、ってことですよ』ニコッ
素晴らしいじゃないか
西垣「うっ……///」カァー
西垣「当たり前だろ!だって私の居場所は……」
ギュッ
西垣「お前の側にしかないんだからな……!///」ギュー
りせ『……///』
りせ『その……嬉しいんですけど……///』
西垣「ん?どうした?」ギューッ
りせ『往来で抱き着くのは……ちょっと……///』カァー
…………………
千歳「なぁ、綾乃ちゃん」
綾乃「なぁに?千歳」
千歳「うちが作る味噌汁に、ジャガ芋が入ってても文句言わへん?」
綾乃「いきなり何よ?……別に、そんなことで一々文句なんかつけないわ」クスッ
千歳「そうかぁ」ニコニコ
綾乃「じゃあ……私からも一つ聞かせて?」
綾乃「千歳は、こんな私でも……平気?」
千歳「……その質問の意図がようわからんのやけど?」
綾乃「いえ……そんな深い意味とかはなくって、文字通りの……」
千歳「綾乃ちゃん、うちはなぁ」
綾乃「わかってる、千歳が言いたいことは……わかってる……けど……」
千歳「……うちは別に、彼女が目玉焼きにケチャップをかけて食べてたって、何とも思わへんで?」ニコニコ
綾乃「ちょ……そんなことを聞きたかったわけじゃないわよ!///」
千歳「別に……いいんやって」
千歳「うちは今の綾乃ちゃんも昔の綾乃ちゃんもどっちも好きなんやし、だからうちに何の負い目も感じる必要もないし……」
千歳「今はうちだけを見ててくれたら……それだけで、うちは幸せやから」ニコッ
綾乃「千歳……!」
千歳「いつか歳納さんらや会長らみたいに、ずっと一緒におれるようになったらええなぁ」
綾乃「ええ……そうね」フフッ
千歳「それまではこうやって、手ぇ繋いで帰るくらいしかできひんけど……それでもええ?」
綾乃「……もちろん!!」ニコッ
…………………
結衣「とりあえず、帰る前にスーパー寄らないと……」
京子「えっ、どうして?今日安売りとかしてたっけ?」
結衣「マヨネーズ切らしてるって言ったろ?買い足さないと、いつまた京子が暴れはじめるかわかんないしな」クスクス
京子「べ、別に暴れたりはしねえよ!///」
結衣「京子は生粋のマヨラーだもんな~」
京子「違う違う!!別にマヨラーとかじゃないから!!」
結衣「どうだか」ニヤニヤ
京子「今日の晩御飯は何作ろっか~?」
結衣「ん?……いや、今日は私が当番のはずだろ?」
京子「今日はなんだか料理したい気分なんだよ」
結衣「まぁいいけど……だからって、明日の当番は別に代わらないぞ?」
京子「ええ~……今日は私が作るんだから、明日は結衣が代わりに作ってよ~!」
結衣「気まぐれで行動するにも程があんだろ……」ハァー
京子「……結衣はさぁ」
結衣「ん?」
京子「私が気まぐれやわがまま言っても、ちゃんと受け止めてくれたり適当に流したりで……面倒臭くなったり、嫌になったりしないの?」
結衣「ん~……その辺はあんまり考えたこともないかな」
結衣「だって……わがままじゃない京子だなんて、考えただけで気持ち悪いものな」クスクス
京子「……」
結衣「そりゃ、今朝みたいに喧嘩になったりうんざりしたりすることはあるよ?あるけどさぁ……」
結衣「別に、嫌いじゃないって言うか……むしろ、それが好きだから今まで一緒にいるわけだしさ……」
京子「……」ウルッ
結衣「なんて言うか……京子は京子のままでいいんだよ」
結衣「私は、そんな京子が好きなんだからさ」
京子「……」ウルウル
結衣「……柄にもなくクサイこと言っちゃったかな///」テレテレ
京子「ううん……!」ゴシゴシ
京子「ワガママを言われるのが好きとか……結衣は本当にドMだなっ!!」ニカッ
結衣「おいこら」
京子「へっへ~ん!これからもドMな結衣にゃんを振り回し続けちゃうからな~!!」エヘヘ
結衣「か、勝手にしろっ!……というか京子は私以上に真性のドMだと思うんだけどっ!?」
おしまい!
結京・綾ちと・西りせの3バカップルがただただくだらない会話をするSS、フィクションです
プリキュアかぶってたかー見てないからわかんなかった、すまん
目玉焼きにソースってこれ書く時に調べて初めて知ったよ!ちなみに塩胡椒派だよ!
無理矢理ラストに百合成分捩込んだからわかりづらいけど、綾乃ちゃんは昔京子ちゃんが好きだったということで
一応、番外編としておまけ付けます
普通その日によって違うよな?
塩、マヨ、ケチャ、醤油、麺つゆ、その他
俺は何派!って毎日同じの使ってるわけじゃないよな?
>>61
俺は基本塩だけど、他のでも別にいいと思う
だけど麺つゆはないと思うんだ
結京に綾ちと、西りせごちそうさまでした
俺は醤油か塩胡椒派
~おまけという名の後日談~
京子「目玉焼きでは見事にバラけたので……」
京子「それならゆで卵には何をかけて食べるか、今から調査しまーす!」
結衣「塩派の人、挙手~」
りせ「……?」スッ
千歳「ゆで卵って塩かける以外に食べ方があるん?」スッ
結衣「だよな、私も流石にゆで卵は塩だよ」スッ
結衣「えっ!?3人だけ!?」
千歳「それ以外は何があるんかなぁ?」
結衣「とりあえず京子はわかりきってるから除くとして……」
京子「おぉーい!!ちょ、待てよ!!聞けよ!!」
結衣「はいはい、マヨネーズマヨネーズ……」
京子「お前ら、一回やってみ?茹でたての卵にマヨネーズ……めっちゃ美味いから!」
千歳「けどなぁ……マヨネーズも原料は卵やから、卵&卵で卵がダブってしまうやん?」
京子「卵で作られてるんだから、卵料理には何だって合うんだよ!」
結衣「ま、何にしろデブまっしぐらなのは間違い無いな」
京子「ゔっ……そこを突かれると……」タジタジ
千歳「綾乃ちゃんは何かけて食べるん?やっぱりケチャップ?」
綾乃「違うわよっ!……違うけど……馬鹿にしたりしない?」
千歳「うちが綾乃ちゃんを馬鹿にしたりするわけないやん」ニコニコ
綾乃「……ウスターソース」ボソッ
結衣「えっ……!?」
綾乃「お、美味しいんだからっ!!一度やってみなさいよ!!」
京子「ソースはねぇよ」ケラケラ
綾乃「きぃーっ!何にでもマヨネーズかける人に笑われたくないわよっ!!」
千歳「まぁまぁ綾乃ちゃん……うちも気になるから、今度やってみるわ」
綾乃「試す時は固茹で卵にするのよ!固い黄身にソースが染みて絶品なんだから!」
結衣「……じゃあ最後に、西垣先生はゆで卵に何をかけて食べる派なんですか?」
西垣「私は元々塩派だったんだがな……」
西垣「最近では専ら、だし醤油派だな!!」
千歳「だし醤油……?」
綾乃「ゆで卵にだし醤油……初めて聞いたわ」
西垣「冷えたゆで卵にささっとかけて食べたら……もう、堪んないから」
京子「う、美味そうだな……」ゴクリ
西垣「一日漬けこんで味玉にしても、ビールが進むんだなー!これが!」
結衣「味玉は反則でしょ……」
りせ「……」ニヤニヤ
西垣「使うだし醤油も、燻製醤油なら言うこと無し!」
りせ「……!」コクコク
京子「……今日、西垣ちゃんち泊まっていい?」グゥ-
結衣「おい、京子……」
千歳「うちもその燻製醤油でゆで卵食べて、ビールをくぅーっといってみたいわぁ~」
綾乃「千歳、ビールは絶対にダメよ!?」
京子「もう……今からみんなで西垣ちゃんち押しかけようぜ!!」イエーイ!!
りせ「……!」レッツゴー!!
西垣「ちょ、ゆで卵食うだけで家に来るのか!?」
千歳「ごちになりま~す」ニコニコ
綾乃「もう、千歳まで……じゃあ私も……///」テヘッ
結衣「みんな行くんなら、私も行かざるをえないな……」クスクス
西垣「もう……お前らぁ!今夜は寝かせねぇからなっ!!」
京子「いえーい!!」
ほんとにおしまい!
Entry ⇒ 2012.04.08 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
あかり「結衣ちゃんにちょっかい出してみよう」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333689451/
あかり「あ、結衣ちゃん読書してるの?」
結衣「うんうん、いまいいところだから大人しくしててね」
あかり「はーい、でも今日はちなつちゃんと京子ちゃんいないのに……」
あかり「……ふわぁ、あかり手持ち無沙汰だよぉ」
あかり「宿題もないし、ゴロゴロしてようっと」
結衣「……」
あかり「ぇへへ、結衣ちゃんにイタズラしちゃおうかなぁ」
あかり「ぇへへ、さり気なく結衣ちゃんの隣に座ったりしちゃうもんね」
結衣「……」
あかり「むむ、あくまであかりには無関心……」
あかり「結衣ちゃんって、ほんと美人さんだよね」
結衣「……」ピクッ
あかり「もうちょっと反応してくれてもいいんじゃないかなぁ……」
あかり「あ、あれでもちょっと顔が赤いような」
結衣「……」
あかり「うーん、あかりの気のせいかなぁ」
あかり「結衣ちゃん、おこた狭いからちょっと詰めて?」モソモソ
結衣「んー……」
あかり「ぇへへ、やっぱり詰めなくてもいいよぉ」グイッ
結衣「んー……」
あかり「うぅぅ、完全に本の虫だよぉ結衣ちゃん」
あかり「結衣ちゃんってどんなことしたら反応してくれるのかなぁ」
あかり「京子ちゃんならこういうの上手いんだろうけど……」
あかり「ゆっぴーゆっぴー♪」
結衣「……」
あかり「ぇへへ、鳥さんみたいでかわいいよぉ」
あかり「うわぁ、ゆっぴーのほっぺもちもちだね!」ムニムニ
結衣「んみゅみゅ……」
あかり「真っ白で、おもちみたいにすべすべで、美味しそう……」
あかり「こらこら、私のほっぺは食べられないから」
あかり「って、いつもみたいにツッコんでよぉ、ゆいちゃーん!!」ユサユサ
結衣「ゆさゆさするなー……」
結衣「ゆさゆさされると、文字がぶれるー……」
あかり「うぅぅ、だって結衣ちゃん冷たいんだもん」
結衣「ったく、寂しいと死んじゃうってウサギかよ……」
あかり「やった、やっと結衣ちゃんがツッコんでくれたよぉ!!」
結衣「私はね、にあかりといるのが好きだよ?」
あかり「えっ!」
結衣「あかりといると落ち着くんだ、まったりした時間が流れて」
結衣「ふだん京子に振り回されてるから、なんかスゴイ落ち着く」
あかり「……ぇへへ」
結衣「いまはぜんっぜん、落ち着かないけどな」
あかり「あぅ……」
結衣「ゆさゆさされると、文字がぶれるー……」
あかり「うぅぅ、だって結衣ちゃん冷たいんだもん」
結衣「ったく、寂しいと死んじゃうってウサギかよ……」
あかり「やった、やっと結衣ちゃんがツッコんでくれたよぉ!!」
結衣「私はね、あかりといるのが好きだよ?」
あかり「えっ!」
結衣「あかりといると落ち着くんだ、まったりした時間が流れて」
結衣「ふだん京子に振り回されてるから、なんかスゴイ落ち着く」
あかり「……ぇへへ」
結衣「いまはぜんっぜん、落ち着かないけどな」
あかり「あぅ……」
あかり「……」
結衣「返事は?」
あかり「……ぶぅ」
結衣「ぶぅって……」
あかり「はーい、もう分かったよぉ、ちょっかいは出さないから」
結衣「ん、えらいえらい、それでこそあかりだよ」ナデナデ
結衣「たまにはツッコミも営業中止だな、今日はお休みの日です」
結衣「……♪」
あかり「むー……」
あかり「……」
結衣「……」
あかり「……」
結衣「……」
あかり「……」
結衣「……」
あかり「……」
あかり「結衣ちゃんとお話しする機会なんてあまりないのに」
結衣「……」
あかり「それにそれに、本を読むならお家でもいいよね!」
結衣「……」
あかり「ぇへへだから、あかりは悪くないもんねー」
結衣「……」
あかり「宣誓!あかりは、結衣ちゃんにちょっかい出すことをここに誓います!」
結衣「……」
結衣(うざいけど可愛い、思いっきりツッコミを入れたい)ウズウズ
あかり「ぇへへ、さっきの宣誓してたあかりかっこよかったよね?」
結衣「……」
あかり「むむ、でもこの反応は想定内だけどね」
あかり「ぜーったいに、結衣ちゃんに参りましたって言わせるもん!」
結衣「……」
あかり「まずはあの邪魔な本をどうにかしないと……」
あかり「結衣ちゃんから本を取り上げるには、ええっと」
あかり「……ぇへへ、あかりいいこと考えちゃった♪」
あかり「ぇへへ、結衣ちゃんちょっとその本貸して?」
結衣「んー、いいけどなんでだよ」
あかり「うんタイトルと著者をメモしようかなぁと思って」
結衣「そっか、でも別に買わなくてもあとで貸してあげるよ」スッ
あかり「ありがとう!……えぇっと」
あかり「著者はなもりで、タイトルが『結あかの魅力について』……かぁ」
結衣「あ、しおりは絶対に外さないでね」
あかり「……」ニコニコ
あかり「……」パタン
結衣「うっ、うわぁ!なんでしおり取って、本閉じてるんだよ!!」
あかり「わーい♪」
あかり「ぇへへ、ちょっと結衣ちゃんが可愛そうだけど」
あかり「あかりをほうっておいた、結衣ちゃんが悪いもんね~」
結衣「……」
あかり「ゆーいちゃん、ちょっとその本貸してくれるかなぁ」
あかり「あのね、書いた人とタイトルが――」
結衣「著者はなもり、タイトルは『大好き結あか!』」
あかり「あ、うん……ありがと」ショボン
結衣「……」
結衣(いやそもそも、妄想が口に全部出てたし)
実はナルシーな結衣ちゃん!
結衣「……」
あかり「結衣ちゃん、隣に座るからもうちょっと詰めて」
結衣「んー……」モソモソ
あかり「結衣ちゃん強敵すぎるよぉ」
あかり「……よく考えたら、あの京子ちゃんを相手してたんだから」
あかり「ちょっかいに慣れてるのは当たり前かぁ……」
あかり「……結衣ちゃんいい匂いがするー」スンスン
結衣「こらこら、くすぐったいって」
あかり「……ゆーいちゃん」ギュッ
結衣「……」
あかり「はぁ、もう万策尽きちゃったうよぉ」
あかり「ほっぺむにむに、匂いすんすん、ハグもダメ」
あかり「……顔色一つ変えないんだもん」
結衣「ふふ、諦めて大人しくするんだな」ナデナデ
あかり「もう無理なのかなぁ……」
あかり「ぇへへ、でも結衣ちゃんって笑顔が可愛いんだね」
結衣「なっ!?」ビクッ
あかり「え?」
結衣「そっそんなワケない……」
あかり「結衣ちゃんはほんとカッコいいよね」
結衣「……」
あかり「結衣ちゃんはほんと美人さんだよね」
結衣「……」ピクッ
あかり「ぇへへ、結衣ちゃんはとーっても可愛いよね!」
結衣「わっ、わたしは、可愛くなんかない!!!」
あかり「……結衣ちゃんにも苦手な言葉があったんだ」
結衣「あっ、う……」モジモジ
結衣「……」
あかり「結衣ちゃんって、クールに見えてちょっと寂しがり屋」
あかり「そこがとーっても可愛いよね」ニコッ
結衣「うぐぐぐ……」
あかり「可愛いって言われると恥ずかしがっちゃう、ぇへへ可愛いなぁ」
結衣「むぐぐぐ……」
あかり「結衣ちゃんの弱点知っちゃったもんね~」
結衣「もうやだ……」
結衣「な、なにメモしてるんだよ!」
あかり「確かに、カッコいい美人系だもんね」
結衣「……あっそ」
あかり「……でもあかりは結衣ちゃん可愛いと思うなぁ」
結衣「……ウソ」
あかり「ほんとのホントに可愛いよぉ結衣ちゃんは」ニコッ
結衣「べ、べつに嬉しくなんか……」
あかり「えへへ~顔真っ赤!」
結衣「確かに可愛いって言われるのは慣れてないかな」ムニムニ
あかり「お、お団子ムニムニしないでぇ……」
結衣「カッコいいとかはよく言われるんだけど……」
結衣「私だって可愛いって言われたいよ……」ギュッ
あかり「……結衣ちゃんが可愛いのはみんな分かってるよ」
あかり「その、いまさら言うまでもないというか」
結衣「……そうかなぁ」
あかり「……えへへ」
結衣「……あかりから可愛いって言われて」
結衣「なんか頭に火が付きそうなくらい恥ずかしくて、顔がニヤニヤしちゃって」
結衣「冗談なのかもしれないけど、嬉しかったよ」
結衣「……ありがとな、あかり」ニコッ
あかり「あ、う、うん……」
あかり「じょ、冗談なんかではないかなぁ、割と本気だったりするけど」
結衣「止めろ、また照れちゃうから」
あかり「ぇへへ、ゆーいちゃん!」ギュッ
結衣「……もう読書どころじゃないな、コレは」
結衣「そうかな、私もあかりが羨ましいけど」
あかり「……だってね、結衣ちゃんはカッコいいし可愛いんだよ」
あかり「そんなのずるいと思わない?」
結衣「えぇ、ズルいって言われても……」
結衣「それならあかりだって、こんなに可愛いし」
結衣「お団子もふにふにだし、誰にでも優しいし」
結衣「いっつも笑顔で、周りのこと明るくしてくれるよな」
あかり「……ほ、褒めすぎだよぉ」
結衣「さんざん言っておいて自分は照れるのかよ……」
あかり「むむむ……」
あかり「ゆ、結衣ちゃんだって可愛いもん!」
結衣「あ、あかりだって可愛い」
あかり「あ、あかりも可愛い?」
結衣「うん、あかりは可愛いよ」
結衣「なんかぎゅーってしたり、なでなでしたくなる」
あかり「ほんとにほんと?」
結衣「ほんとにほんと」
あかり「……ぇへへ」
あかり「……いいよ、なでなでとぎゅーってするの特別にゆるしちゃう!」
結衣「えぇ、べつにいまはいいよ」
あかり「……」プクー
結衣「なにその、ほっぺたぷくーってフグの真似?」
あかり「結衣ちゃんって、性格ちょっと悪いよね」
結衣「わ、分かったよ、いくらでもしてやるから」ギュッー
あかり「んっ……ぇへへ」
あかり「結衣ちゃんの匂いがいーっぱいだよぉ」
あかり「ぇへへ、なでなでされるの大好き……」
結衣「誰かに見られたら完全に誤解されるよな」
あかり「五階?」
結衣「まぁここは一階だよね、あかりらしいボケありがとう」
あかり「よく分からないけどバカにされた気分だよぉ……」
あかり「……結衣ちゃんと2人きりで会話持つかなぁって思ってたけど」
あかり「ぜんぜんそんなことなかったね!」
結衣「お、思っててもそういうことは口にするな」ムニムニ
あかり「むわーん、ほっへのばひゃないへ!」
あかり「だ、だって結衣ちゃんと最近話してなかったし……」
あかり「あかり嫌われてるんじゃないかと思って」グスッ
結衣「そんなワケあるか、何年幼なじみやってきたと思ってるんだ?」
あかり「……ぇへへ」
あかり「だよねぇ、おやび……ゆ、結衣ちゃんとはずっと仲良しだもん」
結衣「おやび……?」
あかり「あ、いや、なんでもないから気にしないで!」
結衣「はて……?」
あかり「おやび、おやび……」
あかり「親知らずが生えてビックリしちゃったんだぁ、ぇへへ」
結衣「へぇ親知らずか、どこのあたりに生えたの?」
あかり「あ、えーっと、ほ、ほんとは生えてないよ」アタフタ
結衣「???」
結衣「……あぁ」
結衣「なるほどね、べつに恥ずかしがることはないと思うけど」
あかり「な、なんのことやら……」
結衣「あかり隊員、そろそろ帰るから戸締りよろしく頼むよ」
あかり「あ、あ、いまあかり隊員って!」
あかり「……ぇへへ」
結衣「だからべつに恥ずかしいと思う必要はないよ」
あかり「おやびーん!」ギュッ
あかり「ぇへへ、おやびんおやびん♪」
結衣「あー、懐かしいその響き」
結衣「……小さいころに比べてたいぶ大きくなったけどさ」
結衣「……ふふ、可愛いのと甘えん坊なのは変わってないな」ナデナデ
あかり「ぇへへ、おやびんは優しいなぁ」
結衣「あーそのさ……」
結衣「2人っきりのときだけにしてくるかな、それ」
あかり「えぇ、おやびんっていうのあかり気に入ってるのに」
結衣「ゆっぴーだのおやびんだの……」
あかり「ぇへへ、分かったよぉ」
あかり「2人っきりのときにしか言わないよ、おーやびん」ギュッ
結衣「ちゃっかり手握ってるし」
あかり「~♪」
あかり「へっ、どうしたの急に?」
結衣「んー、子供のころに京子に付きっきりでさ」
結衣「……あかりにあまり構ってあげられなくて」
結衣「さっきのおやびんっていうのも、ほんとは私に甘えたかったんじゃないかって」
あかり「……ふふふ」
あかり「そんなの結衣ちゃんの自惚れだよぉ」ギュッ
結衣「そうかな、なんか図星だよぉって顔してるけど」
あかり「むー……」
あかり「正直言うと、ちょーっとほんの少しだけ京子ちゃんが羨ましかったかな」
結衣「はいはい、分かってるよ、ほんの少しだけ」
あかり「結衣ちゃんに構ってもらえていいなぁって、ぇへへ」
あかり「でも京子ちゃんは泣き虫だったし、誰かが支えてあげないとね」
結衣「アイツはあかりにも頼ってたと思うよ」
あかり「そ、そうかなぁ……」
結衣「ほら、あのなんだっけ、はっぱ仮面?」
結衣「京子のお気に入りだったからな」
あかり「ぇへへ、確かにすぐ泣き止んだもんね」
結衣「甘えるならべつにいつでも甘えてもいいんだからな」ギュッ
あかり「ぇへへ、それじゃお言葉に甘えちゃおうかな」
あかり「結衣ちゃんがもう止めてくれー言うくらい!」
結衣「どんな甘え方するつもりだよ……」
あかり「ほ、ほっぺすりすりしたり?」
結衣「は、恥ずかしいなそれは……」
結衣「いや、でも京子がちなつちゃんにやってるからなぁ」
あかり「それじゃ、あかりもやってもおかしくはないかな?」
結衣「……さ、さぁ」
あかり「……」
結衣「あかり?」
あかり「結衣ちゃん、肩にゴミ付いてるからちょっとこっち来て~」
結衣「あぁうん、恥ずかしいな……」
あかり「……ぇへへ」チュッ
結衣「ちょ、ちょっとあかりいまほっぺにちゅって!」
あかり「えへへ、ばいばーいおやびん!」ピュー
結衣「……ちゅーって」
結衣「次は私からやってやるか、お返しに」
おしまい!
あっまあまでゆっりゆりだったよかった
Entry ⇒ 2012.04.07 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「い、今ならお触り10分1,000円!」 結衣「……アホか」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333374807/
京子「またナモクエやってるのかよ、飽きないなー」
結衣「飽きないなって、まだ全クリしてないし」
結衣「レベル上げも装備集めもやらないといけないしな」
結衣「ふふふ、元を取れるくらいは遊べそうだ……」
結衣「というわけだから、しばらく大人しくしててくれよ」ピコピコ
京子「むむ……」
京子「せっかく遊びに来たのにゲームばっかりしちゃって」ツーン
結衣「ここら辺でレベル上げしておくか……」
京子「……」ツンツン
結衣「むにゅにゅ」
京子「えへへ、結衣ってほっぺ柔らかいよねー」ムニムニ
結衣「……」ピコピコ
結衣「……あ、敵が薬草落としてくれた、ふふふ」
京子「むむむ、あくまでゲームにのめり込むつもりか……!」
結衣「んー……」
京子「あたちのこと、好き?愛してる?」
結衣「あぁだいすきだよ、こころのそこからあいしてる」ピコピコ
京子「……棒読みじゃん!」
京子「愛がこもってない、もう一回言い直して!!」
結衣「きょうこだいすきー……」ピコピコ
京子「むぐぐぐぐぐぐ……!」
結衣「あー……」
京子「一緒の布団で寝てやるからな、絶対だぞ!」ユサユサ
結衣「いー……」
京子「はっ、恥ずかしくないのかよ!!」
結衣「うー……」
結衣「あ、そろそろジョブチェンジ出来そう!」
京子「んぎぎぎぎ……!」
結衣「はー……」
京子「ゆっ、結衣の恥ずかしいところ触っちゃうもん!!」ユサユサ
結衣「ひー……」
京子「あっ、あとで嫌だって言ってもダメだから!!!」
結衣「ふー……」
結衣「えへへ、すっぴんもいいけど白魔導師が欲しいな」
結衣「やっぱり職業性のRPGは最高だ!」
京子「んぐぐぐぐぐ……!」
京子「私もう帰るからね、ばいばい結衣」スッ
結衣「あー……」
京子「帰るんだぞ、ほんとのほんとに帰っちゃうんだよ!?」
結衣「いー……」
京子「じゃ、じゃあね結衣、引き留めても無駄だよ」
結衣「うー……」
京子「……」チラッ
結衣「……帰るなら早く帰りなよ」
京子「引き留めろよ!!帰っちゃダメーって!!」ユサユサ
京子「なんで、どうして、帰れなんて言うんだよ!」ユサユサ
結衣「えぇ……」
結衣「アンタが帰るって言ったんじゃないか……」
結衣「それを無理に引き留めるのも悪いだろ」
京子「むむむむ……」プックー
京子「結衣、次の私が言うセリフを心を込めて言うこと」
結衣「おっけー……」ピコピコ
結衣「……京子、お願いだから今日は帰らないで」
京子「えへへ」ニコニコ
京子「京子、どうして君はそんなに可愛いんだ」
結衣「……きょーこ、どーして黄身は美味しいんだ」ピコピコ
京子「……ちゃんとやってー」ユサユサ
結衣「あぁもう、うるさいなー……」
京子「ちゃんと言わないと帰っちゃうからな!」
結衣「……帰る気なんてないくせに」
結衣「……」グイッ
京子「ひょえっ!?」
結衣「京子、どうして君はそんなに可愛いんだ」
結衣「京子の前ではどんな人でも霞んでしまうよ」
京子「なっ、なぁ!?」カァー
結衣「今日は絶対に帰さないよ、私の側にいて」ギュッ
京子「あっあぅ……」
結衣「大好きだよ、愛してる京子」ボソッ
京子「~~~~~っ!!」
京子「帰ったりなんかしないよぅ、えへへ」
結衣「……」ナデナデ
京子「ゆっ、結衣はあたちのことほんとに好き?」
結衣「うんうん、好きだよ」
京子「そっかぁ……」ニコニコ
京子「ゆい、ゆーいー!」ギュッ
結衣「はいはい、いい子だから大人しくしててね」
京子「おうっ♪」
結衣「(ほんと京子は押しに弱いというか……)」
結衣「(まっ、まあ好きなのはほんとだけど)」
京子「……」
結衣「……」ピコピコ
京子「……」
京子「……」ウズウズ
京子「ちょっとだけならいいよね」ツンツン
結衣「……」
京子「えへへ、結衣のほっぺやわらけー」ムニムニ
結衣「んむむむ……」
京子「あーん、私はナモクエ以下かよ……」
結衣「おっ、レア武器ドロップした!」
結衣「……あはは、やったぞ京子ー!」ギュッ
京子「むー……」
京子「抱き着かれてもなんか嬉しくなーい」
京子「ナモクエ抜きにして抱き着いて欲しいんだけど」
結衣「これで戦力が大幅に増えるなぁ……」スリスリ
京子「聞いてないし」
京子「(たまには結衣からのアクションが欲しいなぁ……)」
京子「(いつもハグとかするの私からだし)」
京子「(さっきは好きだよーって言ってくれたけど)」
京子「(私を大人しくさせるための、体のいい言葉だろうし)」
結衣「……♪」ピコピコ
京子「結衣、結衣……」クイクイッ
結衣「んー、どうしたの京子?」
京子「い、今ならお触り10分1,000円だよ!」
結衣「……は?」
京子「ただし10分だけ、結衣だっていろいろ溜まってるでしょ――」
結衣「……アホか」ピコピコ
京子「もう、ゲームするの一回止めろー!」
結衣「……はぁ」ピタッ
京子「良心的な値段だと思うけど……」
結衣「おあいにく様、食費も2人分かかるしそんな余裕ありません」
結衣「……」ピコピコ
京子「むぅ……」
結衣「……値段の問題なのかなぁ」
結衣「……」ピコピコ
結衣「京子は自分でなに言ってるのか分かってるの?」
結衣「それって、自分の体をお金で売ってるようなもんなんだよ」
結衣「……ちょっと幻滅しちゃったかな」
京子「え……」
京子「……」ジワッ
京子「ゆ、結衣が悪いんだ、ゲームばっかしてる結衣が!」グスッ
結衣「はぁ、ゲームくらい好きにさせてくれよ」
京子「お金なんていらないから、私にもかまってよ……」ギュッ
結衣「……」
京子「わっ、私のことほんとは嫌いなんでしょ!」
結衣「……む」
京子「どうりで何年一緒にいても手を出してこないワケだよ、あはは」
結衣「そっそれは……」
京子「わ、わたし今日はもう帰るね」
京子「結衣は私の気持ちなにも分かってないみたいだし」
結衣「何だよその言い方」ガシッ
京子「……だってそうじゃん!」
結衣「京子だって私の気持ちなんて分かってない」ギュッ
京子「じゃ、じゃあどうして……」
京子「手だって繋いでくれないし、キスすらしてくれないの?」グスッ
結衣「んー……」
結衣「……いや、そもそも私たち付き合ってないし」
京子「ほとんど付き合ってるようなもんじゃん!」
京子「……付き合ってない人たちが、毎日一緒の布団寝るの?」
京子「合鍵だって結衣が私にくれたじゃん……」
京子「これってもうそういうことじゃないの?」ギュッ
結衣「……まぁ」
京子「それとも私のこと嫌いで、ただの腐れ縁って思ってる?」
結衣「そ、そんなワケないだろ……」
京子「な、ならどうして手を出してこないの?」
京子「私がちょっかい出しても、一緒の布団で寝ても」
京子「ずーっとのらりくらりで……」
京子「……」ギュッ
結衣「……それは、京子のことが本当に大切だったから」
結衣「中途半端な知識とか、気持ちで傷つけたくなかった」
結衣「……ほんと、我慢するの大変だったんだからな」
京子「私はそんなこと気にしないもん……」
結衣「は?」イラッ
京子「っていうか、私だってそんな経験ないし――」
結衣「んっ……」チュッ
京子「っ!?」
結衣「………ん」チュッ-
京子「ぅ!?…………」
結衣「……ん……ちゅっ………」チュッ
京子「ふぁ……ゃ……ゆ……ぃ」
結衣「……」ギュッ
京子「……」ヘナヘナ
結衣「ふふふ、一回キスしただけで腰ぬけちゃった?」
京子「ちっ、千歳にされたキスと全然違うもん……」ギュッ
結衣「むっ……あぁ、あの時のキスか」
結衣「京子って歯茎の裏が敏感なんだね」ナデナデ
京子「……なんでそんなキス上手いんだよ!!」
結衣「ま、まぁそりゃあ練習してたから」ポリポリ
京子「……は?」
京子「練習ってどういうこと、練習ってどういうこと?」
京子「ねえ結衣、練習ってどういうこと?」クイクイ
結衣「あ、あの練習っていうのは……」
結衣「ド、ドラマのキスシーンとか繰り返しみたり……」
結衣「……さくらんぼの茎何回も結んでみたり」ゴニョゴニョ
結衣「京子とキスしてるのイメージしてみたり」モジモジ
京子「あ、ああそういう練習ね」ホッ
結衣「他にどんな練習があるんだよ!」
結衣「ど、どアホ!!」
結衣「私はそんな軽い女じゃないっ!」
京子「……えへへ」
結衣「な、なんだよそのニヤケ面」
京子「ド、ドラマのキスシーンとか繰り返しみたり……」
京子「……さくらんぼの茎何回も結んでみたり」
京子「京子とキスしてるのイメージしてみたり」
結衣「……」カァー
結衣「……」
結衣「あーあ、昔の京子は奥ゆかしくて可愛かったのにな」
京子「……」ジワッ
結衣「あ、あぁもう、今も可愛いって」ギュッ
京子「……えへへ」
結衣「泣いたり笑ったり忙しい奴だな、ほんと」ナデナデ
京子「へへへ、ほっぺががら空きー」チュッ
結衣「おっと……」
結衣「はいはい、ほったらかしにして悪かったよ」
結衣「京子がいるときはゲームはしないようにするから」ナデナデ
京子「……むふふ」
京子「それじゃー結衣はずっとゲーム出来ないな」
結衣「へ?」
京子「だって結衣のずーっと隣にいるもん」ニコッ
結衣「……よくもまぁそんな恥ずかしいセリフを」
京子「えへへ、結衣ってば顔真っ赤じゃん」
京子「……」ツンツン
結衣「な、なに?」
京子「や、優しくしてね……」ギュッ
結衣「……」zzz
京子「ちょ、ちょっとぉ!!」
結衣「もー、頭の中どうなってるんだよお前……」
京子「……えへへ、結衣の匂いがする」スンスン
結衣「寝苦しいから離れんか……」
結衣「……」
京子「ゆいー?」
結衣「私、言ったよね、我慢、するのが、大変、だって」
京子「ちょっと声がロボットみたいになってるよー……」
結衣「何年も、我慢、したんだ、よ」ギュッ
結衣「ふふふ、お望みどおり今日は寝かさないでやるよ」
京子「……まっ、待て!ハウス!!お手!!!」
結衣「悪いな京子、犬じゃないから待てないよ」チュッ
京子「ちょっ、んっ――」
こうして京子ちゃんは結衣ちゃんにいいようにされましたとさ
おしまい!
デレ京子いいわぁ
Entry ⇒ 2012.04.06 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「あ、野生の結衣が昼寝してる!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333008627/
あかり「……京子ちゃん静かに!」コソッ
ちなつ「結衣先輩の寝顔も素敵です……」
結衣「……」zzz
京子「おやおや、結衣が昼寝してるなんて珍しいね」
あかり「ふふ、きっと結衣ちゃんも疲れてるんだよぉ」
京子「ったく、寝るなら授業中に寝ておけよなー」
ちなつ「いやいや、普通寝ませんから」
あかり「あはは……」
ちなつ「あかりちゃん、ここの問題ってさ」
あかり「うんうん、ここはね……」
京子「もうつまらなーい、私にかまってよ」
京子「かまえかまえー!」ギュムッ
ちなつ「あーもうやかましいです!!」
あかり「京子ちゃんは宿題とかないの?」
京子「んー、あっても全部結衣に見せてもらってるもん」ツンツン
結衣「むにゅ……」zzz
京子「そうだな、だいたい寝るか絵を描いてるし」
ちなつ「……はぁ、この人は」
京子「にしても結衣っていつ宿題してるんだろ」
京子「昨日も夜の11時くらいまで一緒にゲームしてたし」
ちなつ「……」ピクッ
あかり「当たり前のようにお泊りしてるんだね……」
京子「……」ポッ
ちなつ「なに頬を赤くしてるんですか!?」
結衣「んぅ……」モゾモゾ
一同「しー……」
京子「くふふちなつちゃん、なにもって例えば?」
ちなつ「た、例えば、その、ごにょごにょ……」モジモジ
ちなつ「ってなに言わせるんですか!」
あかり「2人ともなんのお話し?」
京子「むっつりなちなつちゃんもかわええ、そんなことしないよぅ」スリスリ
ちなつ「あーもう、ベタベタしないで下さい!!」
あかり「むー、あとで結衣ちゃんに直接聞いちゃうもんね」プクッー
京子「そう言えば私は先に寝たけど」
京子「結衣は1人で勉強してたな、あはは」
あかり「ちょっと京子ちゃん……」
ちなつ「はぁ……」
ちなつ「そりゃ寝不足にもなりますよ」
あかり「結衣ちゃんに負担かけすぎだよぉ京子ちゃんは」
京子「……ふうむ」
結衣「……」zzz
京子「くぅ~ん……」
あかり「ふふふ、京子ちゃんわんわんみたい」ナデナデ
京子「あかりーわたしと遊んでくれよー」
ちなつ「ほらほら、続きやろうよあかりちゃん」
あかり「うんっ、ここで終わらせちゃおうね」
あかちな「……」カリカリッ
京子「はぁーつまらないなぁ」
京子「むふふ、無防備に寝てる結衣が悪いよね」
京子「普段はちょっかい出せばすぐチョップだもん」
京子「たまにはイタズラしてやるか」
京子「……へへへ」
京子「……船見結衣の生態調査っと」カキカキ
結衣「……」zzz
京子「うむうむ、よーく寝ていらっしゃる」
京子「野生の結衣は貴重だからね、じっくり調べてあげようかな」
京子「名前は船見結衣、14歳、七森中学の2年生」
京子「中学生なのに一人暮らしをしている」
京子「幼馴染みである歳納京子にゾッコン」
京子「うむうむ」カキカキ
ちなつ「……!」ガタッ
あかり「急にどうしたの京子ちゃん?」
京子「いや、ちょっと気になってね」
あかり「んー、結衣ちゃんは優しいからあかりも大好きだよぉ」
あかり「ふふ、オムライスも美味しいし」
ちなつ「わたっ、私もそんな感じですっ!」
京子「ふむふむ、後輩の面倒見が良く慕われているっと」カキカキ
京子「……オムライスは絶品」カキカキ
結衣「んぅ……えへへ」
京子「冷徹に見えてじつはナデナデされるのが大好き」カキカキ
京子「ふむふむ、結構分からないところあるもんだな」
京子「嫌いな食べ物とかあったっけか……」
ちなつ「あかりちゃん、調理実習で余ったネギわざわざ持ってきたの!?」
あかり「うん、だって半分も残ってるしもったいないよぉ」
京子「ネギ、ネギ……!」
あかり「へっ、いいけど何に使うの?」ゴソゴソ
京子「へへ、サンキュー!」
京子「いや確か結衣ってネギが苦手だったような気がするから」
ちなつ「それでどうしてネギが必要なんです?」
京子「まぁまぁ、コイツを結衣の鼻に近づけて……」スッ
結衣「……」ピクッ
結衣「ふぇっ、んっ……ねぎ、ねぎ?」zzz
結衣「いやだよぅ、おっ、おかーさん……」グスッ
結衣「……ふっ、ふぇ」zzz
ちなつ「ちょっと京子先輩!」
あかり「もう、あとで怒られても知らないよぉ」
京子「あはは、ちょっと調子乗りすぎたな」
結衣「ひっ、姫……!」
ちなつ「姫……?」
結衣「もうお城はネギの軍勢に囲まれてしまいました」
結衣「むにゃ……えへへ」zzz
あかちな京「ぷっ、ぷぷぷ」ピクピク
あかり「だっ、ダメだよ笑ったりなんかしたら」
ちなつ「そっそうですよ!」
結衣「そろそろ私も出なければなりません……」
結衣「生きて帰られるかは分かりません」
結衣「んー……」zzz
京子「ぷふっ、もうなんなの結衣、笑いすぎてお腹痛い……」ピクピク
結衣「お慕い申しております、京子姫」
京子「……」ピクッ
結衣「えへへ……」zzz
京子「……」
ちなつ「あかりちゃん、ここの問題って」
あかり「うんうん、ここはね……」
京子「きょっ、京子姫……?お慕い?」モジモジ
あかり「あれ、京子ちゃん顔赤くしてどうしたの?」
京子「ふにゃっ!?」ビクッ
京子「お慕い申しておりますってどういう意味なの?」
あかり「うーん、たまに時代劇とかで出てくるよね」
ちなつ「私も聞いたことはありますけど……」
あかり「よく分からないけど、好きですよーってことなんじゃないかなぁ」
ちなつ「たぶんそんな感じだよね」
京子「……」
京子「あ、あ、あぁそうなんだ……」モジモジ
結衣「……」zzz
ちなつ「……今日は季節外れの雪が降ってますけど」
あかり「うんうん、寒いくらいだよねぇ」
京子「そうだよなっ!私も寒いくらいだよ!」
ちなつ「……はぁ、そうですか」
あかり「ふふ、京子ちゃん、とりあえずこのハンカチで汗拭いて」スッ
京子「おっおう、サンキューあかり」
結衣「……京子姫、ネギはすべてみじん切りに」zzz
京子「そっそれは、もういいっつーの……」ペシッ
あかり「ううん、どういたしまして」
あかり「でも珍しいね京子ちゃんがそこまで取り乱すなんて」
京子「……いや、その」モジモジ
ちなつ「ふふ、珍しいこともあるもんですね」
京子「そっ、そりゃあ私も人の子だからね、あはは」
京子「嫌いな食べ物はネギ」
京子「……あと、結衣は私にゾッコンであるっと(二回目)」カキカキ
結衣「すー……」
京子「ふぁ~、いよいよ手持ち無沙汰だなこりゃ」
京子「ふぅむ、生態調査だからな」
京子「つっ、次はお触りしていろいろ調べちゃおうかなー」
結衣「……」zzz
京子「へへへ、匂いとか嗅いだりしちゃって」スンスン
結衣「っ……」ピクッ
京子「……えへへ」ギュッ
京子「なんか子供のころと同じ匂いがして、安心するなぁ」
京子「せっけんとかシャンプーの匂いと」
京子「……よく分からないけど、お菓子みたいな甘くていい匂い」
京子「……」カキカキ
京子「総括して、体臭は甘くていい匂いっと」
京子「こんな機会滅多にないし、もうちょっと堪能するか」スンスン
結衣「んっ……」ピクッ
京子「まーったく、ちんちくりんな夢見ちゃってさ」ムニムニ
結衣「んー……んむむ」
京子「ほっぺの触り心地はなかなか、意外と伸びる」カキカキ
京子「……」ジー
京子「はぁ、しっかり谷間もあるじゃないか」
京子「勝手に自分だけ成長しやがって」
京子「ひまっちゃんには負けるが、ナイスボディっと」カキカキ
京子「……あとはこのノートなに書こうかなぁ」
あかり「あっ、この間ね、公園でネコちゃん見つけてね」
あかり「ふふふ、腰のあたりさすってあげたら、なーおにゃーおって」
あかり「腰を突き出して、気持ちよさそうにしてたんだぁ」
ちなつ「あかりちゃん、ノラネコはあまり触らないほうが……」
あかり「そうかなぁ……」
ちなつ「たしかネコって腰のあたりが性感帯って聞いたよ」
あかり「せいかんたい……?」
ちなつ「やばっ!」
あかり「ちなつちゃん、性感帯ってなぁに?」
あかり「……」ジーッ
ちなつ「うっ……」
ちなつ「はぁ、性感帯っていうのはね」
あかり「うんうん!」
ちなつ「ちょ、ちょっと耳貸してね」
あかり「えへへ、秘密のお話なんだね」ソッ
ちなつ「……」フーッ
あかり「っ!?」ゾクッ
ちなつ「あかりちゃん、さっきどんな感じだった?」
あかり「えっ、えっと、なんかゾクってしちゃって」
あかり「ドキっとしちゃった……」モジモジ
あかり「ご、ごめんね上手く説明できないや」
ちなつ「じゃああかりちゃんは耳が性感帯なんだね」
ちなつ「少し敏感なところを性感帯って言うんだよ」
あかり「へぇー、そうなんだぁ」
京子「……ふむ」
ちなつ「うーん、人によってそれぞれだと思うから……」
ちなつ「でもだいたいは首筋とか、鎖骨のあたりとか」
あかり「……」スリスリ
あかり「えへへ、さっきみたいにはならないや」
ちなつ「お腹のあたりとか、あとは……」
あかり「他にもまだあるの?」
ちなつ「はっ、歯茎の裏とか内側のふと腿……」
あかり「歯茎のうら!?」
ちなつ「あぁもう、絶対興味津々だよあかりちゃん……」
ちなつ「いっいや、だからその……」
ちなつ「……」
あかり「……」ジーッ
ちなつ「え、えっともう一回耳貸してくれるかな」
あかり「またフーッってするの?」モジモジ
ちなつ「し、しないもん!……秘密の話だからね」
あかり「えへへ、もちろん誰にも言わない、秘密のお話だよぉ」ソッ
あかり「……」
あかり「ええええええええええええええええええ!?」
結衣「んぅ……」
ちなつ「あかりちゃんのおバカッ、声大きいよ」
あかり「だ、だってキスするときにしっ、舌入れるって……!」
ちなつ「……だからあかりちゃんにはまだ早いって言ったのに」
あかり「ひょえー……」ドキドキ
ちなつ「あとね、自分で触ってもそんな気持ちよくないと思う」
ちなつ「好きな人にいじってもらうと気持ちいいらしいよ」
あかり「へっ!?」
ちなつ「ど、どうしてそこで驚くの?」
あかり「だ、だって……」
ちなつ「……?」キョトン
あかり「さっきちなつちゃんに耳をフーってされたら」
あかり「き、気持ち良かったよ?」
ちなつ「んなっ!?」
あかり「……」カァー
ちなつ「な、なんで顔赤くしてるのよあかりちゃん!」
あかり「ちっ、ちなつちゃんも真っ赤だよぉ」
ちなつ「……」
ちなつ「う、うるさいあかりちゃんのくせに!」
あかり「くせにって、なんかひどいこと言われた気がする……」シクシク
ちなつ「……もー、こんなこと言わなきゃ良かった」
京子「せ、性感帯……」
結衣「……」zzz
京子「生態調査だから性感帯を調べるのも」
結衣「……すぅ」zzz
京子「うっ……」
京子「心なしかなんか色っぽく見える……」
京子「あぁもう、ありえないだろ幼なじみだぞ!」ブンブン
京子「でっでも、あかりとちなちゅだって耳フーってしてたし」
京子「……」ドキドキ
京子「そっそうだよ、コレはいたずらだから」
京子「ただそれだけだから、深い意味なんてないよ!」
結衣「……」zzz
京子「呑気に寝ちゃって、1人でドキドキしてバカみたい」
京子「そうそう、相手は結衣なんだから別に意識するのがおかしいんだよ」
京子「……」ギュッ
京子「……んっ」
京子「結衣の匂いで頭クラクラする……」
京子「……」フッ-
結衣「んっ……」ピクッ
京子「き、気持ちいいの結衣?」
結衣「……」
京子「へへへ、なんて答えられるわけないか寝てるんだし」
京子「……耳弱いのかなぁ」
京子「これは調査する必要があるな」
京子「……あまがみっ」カプッ
結衣「ひゃっ……ん」ピクッ
京子「……」フーッ
結衣「っ……」
京子「耳が弱いっと」カキカキ
京子「にしても寝付きよすぎだろ……」
結衣「……」zzz
京子「昔もよくこうやって一緒にお昼寝したなぁ」
京子「……」カキカキ
京子「最後に結衣への要望ってことで」
京子「……へへへ」ギュッ
京子「くぁ……」
京子「……」zzz
結衣「ん、あれ、いつの間にか寝てたみたいだな」クシクシ
京子「……」ギュッ
結衣「……ったく、やけに寝苦しいと思ったら」
結衣「京子、いいかげん離れて……」
京子「……んへへ、ゆい」zzz
結衣「まぁたまにはいいか」
あかり「あ、結衣ちゃん、起きたの?」
結衣「うーん起きたには起きたんだけど……」
結衣「ご覧のありさまだから動けなくてさ」
あかり「あはは、今度は京子ちゃんが寝ちゃったんだ」
結衣「うん、なんか手も足も絡まれて身動きできなくて」
あかり「さしずめ結衣ちゃん抱き枕って感じかなぁ」
結衣「なんだそれ……」
結衣「あれ、ちなつちゃんは?」
あかり「あぁえっと、なんか顔が真っ赤になってね」
あかり「きょっ今日は、あかりちゃんの顔まともに見れないかもって」
あかり「先に帰っちゃった……」
あかり「えへへ、さっぱりだよぉ」
結衣「たまーに恐ろしいことさらっとするからな」
あかり「そ、そうかな……」
結衣「はっぱ仮面とか」
あかり「ちょ、ちょっとそれは別に関係ないよね!」
結衣「ふふ冗談だよ、でも喧嘩したとかではないんだろ?」
あかり「うん、あかりドキドキしちゃったよぉ」
結衣「……ドキドキ?」
あかり「えっとね、ちなつちゃんがあかりの耳に息をフーってしてね」
あかり「……それで」
結衣「わっ、私が寝てる間になんかスゴイことになってるね……」
結衣「……そんなことされたらドキドキもするだろうな」
あかり「えへへ」
結衣「えへへじゃないよもう……」
結衣「……おや、なんだろうこのノート」
京子「……」zzz
結衣「まーたコイツは変なことして……」
京子「えへへ……」zzz
結衣「まったく、えへへじゃないっての」
結衣「……ふむふむ」
結衣「まぁ特に変なことは書いてない……」
結衣「『幼馴染みである歳納京子にゾッコン』」
結衣「……」
結衣「オムライスが美味しい、後輩の面倒見がいい……」
結衣「へぇ結構真面目に書いてくれてるんだな」
結衣「……」
京子「……」zzz
結衣「……」ナデナデ
京子「んっ、えへへ……」ギュッ
結衣「ふふ」
結衣「冷徹に見えるのか……」ピシッ
京子「んぐっ……」
結衣「私までおちゃらけたらバランスとれないだろうが」
結衣「……お前のおかげでこんな性格なったんだよ」
結衣「……責任とれよ、なんてな」クスッ
結衣「『結衣は私にゾッコンであるっと(二回目)』」
結衣「はぁ・・・…」
結衣「『総括して、体臭は甘くていい匂い』」
結衣「たっ、体臭……!?」
あかり「ん、どうかした結衣ちゃん?」
結衣「……私って変な匂いするかな?」
あかり「ふぇっ?」
あかり「きゅっ、急にどうしたの結衣ちゃん!」
結衣「いやこれには甘くていい匂いって書いてあるんだけど……」グスッ
結衣「たっ、体臭って書かれるとちょっと傷つく」
あかり「……??」
あかり「むしろ結衣ちゃんの匂い好きだけどあかりは」
結衣「ほんとに?」
あかり「うんうん、昔のおやびんと変わらない匂いがして安心するんだぁ」
結衣「あーなんか、その呼び方懐かしいかも」
あかり「えへへ、だから気にしない方がいいよぉ結衣ちゃん」
結衣「ん、ありがとなあかり」
京子「ゆぃ……んへへ」ギュッ
結衣「お前のせいでこんな悩んでるんだよ、お馬鹿」ムニムニ
京子「んむー……」
結衣「まぁ京子には負けるけどな」ムニムニ
京子「むにゅー……」
結衣「あー柔らかい……」
結衣『ひまっちゃんには負けるが、ナイスボディ』
結衣「そりゃどうも、京子も育てばいいね」
結衣「ふぅ、こんなもんかな――」
結衣「せっ、性感帯はみみ……!」
あかり「性感帯!」ガタッ
結衣「い、いや言ってない言ってないから!」
あかり「えー確か聞いたような気がするんだけどなぁ……」
結衣「(あかりにはそんな言葉絶対早いからな……)」
結衣「なっ、なんで京子のやつ私が耳弱いって……」
京子「んへへ」zzz
結衣「コイツ、寝てる私にちょこちょこ触ったな……」
結衣「……」ソッ
結衣「耳たぶちょっと湿ってるし」
結衣「……はぁ」
京子「はぅっ……」ギュッ
結衣「京子だって耳弱いじゃないか」
結衣「弱いのはお互いさまだな、これでチャラにしてやる」
京子「……」zzz
結衣「体臭、性感帯、私じゃなかったらセクハラで訴えられるぞお前」ムニムニ
結衣「……」ペラッ
結衣「おや、最後の最後になにか書いてあるな」
結衣「……私への要望?」
結衣「『甘えたい、もっと私にかまえ!』」
結衣「……」
結衣「べつにそれくらいだったらいつでもいいけど」ギューッ
京子「んー……」zzz
結衣「離れていったと思ったら急に甘えてくるし」
結衣「気まぐれな奴だよお前はホントに」ナデナデ
京子「へへへ……」zzz
結衣「……」
結衣「たまには私から甘えてみるのも面白そうだな」
京子「じゃあねー、ふぁ~」ノビーッ
あかり「ばいばいーい、2人ともー」
結衣「……」
京子「あ、そうだ今日も結衣の家に――」
結衣「もちろん今日も泊まっていくんだろ?」
京子「ほえっ?」
京子「あ、ああうん!」
結衣「ほら寝起きで危ないから手繋いであげる」ギュッ
京子「お、おおう!?」
京子「……熱でも」ピトッ
結衣「ねえよ」
結衣「だっ、だいたいお前がもっとかまってとか、甘えたいって書いたんだろ」
京子「んなっ!?」
京子「まさかアレ見たのか結衣!」
結衣「……ホラさっさと帰るぞ、寒いし」グイッ
京子「みっ、耳でピクっとする結衣も可愛かったよ」
結衣「うるさい、お前も耳弱かったけどな」
京子「へっ!そ、それってどういうこと!?」
結衣「さぁな、教えてあげない」
京子「ちょ、ちょっと結衣ー!」
おしまい!
乙
Entry ⇒ 2012.04.05 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
結衣「襲うじゃろ?」京子「そうじゃろ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333227867/
結衣「迎えに来たぞ」
あかり「はぁい、ちょっと待ってぇ」タッタッタ
京子,結衣(ヤベェ・・アッカリーン・・ヤベェ)
京子,結衣(息遣い・・エロい・・無垢な顔して、エロい・・)
あかり「・・どうしたの?あ!?もしかして寝癖ついてる?」アセアセ
京子,結衣(こ れ は 誘惑してやがる、やるか?ヤっちまうか?歳納京子,船見結衣)
結衣「学校なんかサボって家こいよあかり」
京子,結衣「あ?」
あかり「えっ」
京子,結衣「な、なんでもない・・・」
京子「放課後なー」
結衣「昼休みな」
京子,結衣「」ギリギリ
\きりーつ!れい!ちゃくせき!/
結衣(さぁ、今朝の様子で分かったかとは思うが・・・)
結衣(どうやらコイツ↓も)
京子「」ボケーッ
結衣(あかりを狙っているようだ、振り返ってみれば小学生の頃から兆候はあった気がする)
~かいそうちゅう~
たとえば
京子「あかりちゃーん、おべんとういっしょにたべよ?」
はたまた
京子「あかりちゃんもしろぐみだね、わたしおうえんしてるね」
それから
京子「あかりー、修学旅行のお土産は何がいい?」
「おいこら、ゆい」
結衣「」
京子「聞いてるのか?結衣」
結衣「・・なんだよ?」
京子「まあ、そう邪険にするなよ?」
結衣「」
京子「どうせなら腹を割って話さないか?私と結衣の目的は同じようだしな」
結衣「いいだろう」
京子「早速だが結衣はあかりが欲しいのか?」
結衣「・・あぁ、それはお前もだろう?」
京子「その通りだ流石は幼なじみよく分かってやがる、だがな諦めることだな?あかりは私が頂く」ニヤァ
ガタッ、ガッ
結衣「よく聞こえなかった、なっおらぁぁぁぁ!!!」
京子「ふっ、いきなりのボディブローましてやハートブレイクショットとは恐れ入る」
京子「だが殺し合いがしたいわけじゃない、そう熱くなるな」ニヤニヤ
結衣「だったら、さっさと用を言え・・・」
京子「なぁに、宣言しておこうと思ってな」
結衣「?」
京子「あかりは私のものだってな」ニタァ
結衣「・・潰す」
京子「無駄な争いはしたくないのだが、いいだろう?受けて立つよ」ニヤァ
結衣「活ッ!!!」
スッ、ッドンガラガッシャアアン
結衣(受け・・流した・・・だと!?)
京子(凄まじい力だな、教室そのものを一階まで落とすとは)ニヤ
京子「次は私の番だn
教師「船見と歳納は廊下に立ってなさい」
あかり「遅くなってごめんね?日直だったから・・」アセアセ
結衣「なぁに、気にすることないさ」
京子「いいや!あかりのくせに遅れるとは、罰を与えなえればなるまい!!」
あかり「えぇぇぇ!?そんな理不尽な!?」
結衣「・・・聞かなくていいぞ」
京子「これは部長命令だ!!」
あかり「ありがとう結衣ちゃん、でもあかりが遅れちゃったから・・・」
あかり「無茶なことじゃない、よね?京子ちゃん・・・」ウワメヅカイ
京子,結衣(!?)ズッキューン
京子(上目遣いで不安がるあかり、よし、同人誌のネタにしよう)
結衣(あかりの上目遣いやべえぇぇぇぇ!!!)
あかり「それで、罰って何かな・・・?」
京子「なぁに難しいことじゃないさ、ちょっとここに座ればいいんだから」チョイチョイ
結衣「っておいぃぃぃ!!なに膝の上に座らせようとしてんだてめえぇぇぇぇ!!!」
あかり「えぇぇぇ!?そんな、恥ずかしいよぉ・・・」カァ///
京子(頬を染めて照れるあかり、うむ、今宵のネタにしよう)
ちなつ(今日の京子先輩は何時にも増して可笑しい)
結衣「てめえぇぇぇぇ!!シカトしてんじゃねぇぞ!!!」
ちなつ(今日の結衣先輩は何時にも増して凛々しい)////
京子「ほら早くしろよ?あかり」
あかり「す、少しだけだよ・・?///」スッ
京子(お前には分かるまい船見結衣・・この柔らかさ、この暖かさ、この香り)ハァハァ
結衣(落ち着け落ち着くんだ船見結衣・・奴は歳納京子は馬鹿だ、放っておいても欲を出してあかりに嫌われるだろ)ニヤニヤ
京子,結衣「ハッハッハ、ハーハッハッハッハッハッ!!!」
あかり,ちなつ「」ビクッ
~帰り道~
あかり「もぉ、今日は恥ずかしかったよぉ!」プンプン
ちなつ「いいじゃない、何時もより目立ってたよ?あかりちゃん」
京子(ネタは充分に溜まった、あとはどう京あかに持ってくかが問題だ・・・)
結衣(コイツ↑を牽制していたら、あかりに絡む暇がなかったorz)
あかり「それじゃあ、また明日ねー」
ちなつ「またねー」
京子(やはり京子×あかり、いや、あかり×京子という線もあるか・・・・)
結衣(クソ、こうなったら週末にあかりを誘うか・・・・)
ちなつ「それでは私はこっちなんで、夢で会いましょうね!結衣先輩!」
京子,結衣()ブツブツ
あかね「美味しいわね、あかりが作ってくれたから余計にね」←後半強調
あかり「そんなことないよぉ」テレテレ
あかり「そ、それより!あかりが恥ずかしがるのって面白いのかなぁ?」
あかね「あら?どうして?」
あかり「お姉ちゃんもだけど、今日ね京子ちゃんが・・・」ゴニョゴニョ
あかね「」ビキビキ
あかね「シマツシナイトイケナイワネ」
あかね「シマツシナイトイケナイワネ」
結衣「京子の奴ザマァ、絶対こうなるって思ったんだ」
結衣「これで邪魔者が一人減った」ニヤァ
結衣「いやでも安心ならないな・・」
結衣「相打ちになってくれればいいが、あのシスコンは一筋縄ではいかないだろう」
結衣「待ってろ、私のあかり・・」
部屋中あかり盗撮写真のAA↓
あかね「シマツシナイトイケナイワネ」
結衣「キョウコザマァ」
ちなつ「こんなことになってたなんて、あかりちゃんめ!!」ギリ
ちなつ「結衣先輩から想われてるだけでも許せないのに、それに気づかないなんて!!!」ギリッ
ちなつ「あかりちゃんなんか諦めてチーナを見てください、結衣先輩・・・」
部屋中に結衣の盗撮写真AA↓
あかね「シマツシナイトイケナイワネ」
結衣「キョウコザマァ」
ちなつ「コンナコトニナッテタナンテ」
京子「シスコンヤンデレマジキチェ」
京子「しっかしマークしなきゃいけない奴が多いな・・」
京子「あのヤバい部屋は要注意だとして、結衣(ちなつちゃん)もとは」
京子「いや、その可能性はあったか・・」
こんなこととか
結衣「あかり、このジュースおいしいぞ」
あんなこととか
結衣「べんきょう、わかんないとこがあったらきけよ?」
そんなこととか
結衣「少しの間、別々になるだけだ会いに来るから泣くなよ」
ガッシャアァァァァァン!!
京子「!?」
結衣「こんばんは」ニコ
京子「貴様、玄関というものを知らないくらい無知だったか?」
結衣「お生憎様。家の玄関は窓なんでね」ニコ
京子「聞いた私が馬鹿だった・・」
結衣「それはともかく、あかりをネタに抜いてなかったのか?」
京子「・・残念だな」
結衣「?」
京子「もう私は、あかりで抜かない」
結衣「!?いったい、どういう・・・」
京子「その程度のことも分からないか、いいだろう教えてやる」
京子「貴様とシスコンが潰し合えば、自ずとあかりは私のモノってわけだ」ニヤニヤ
結衣「な め る な」
京子(凄まじい威圧感・・・)
京子(くる!?)
結衣「シャァァアァァッ」
ズドン、ガガガガガガガガッ
京子(っ・・まともに貰ったか、だが!!私の防御力を舐められたら困る、なっ!!!)
京子「キェェェエェェェイ」
グワッ、ドッゴオオオオオン
結衣(500tハンマー・・だと?くっ、両腕がっ)
結衣「はぁ・・はぁ・・」ガッ ガッ
京子(致命傷は避けたか、しかも自分で腕を嵌めるとは)
結衣「500トンごときじゃ私は潰せないぜ?」
京子「」チッ
結衣「それに室内でそんなモノをつかうなんて思慮が足らんな?」
京子「?」
結衣「お前の大事なモノ、台なしだぜ?」
京子「!?」バッ
京子「あかり手作りのイジメイケナインジャー仮面(京子の唾液着き)が・・・」
バキバキバキバキバキバキバキ
結衣(京子の身体が、筋肉質になってゆく!?)
京子「万死に値する」
京子「死で償え」
\ピンポーン/\キョーコチャーン/
結衣,京子「!?!?!?」
あかり「京子ちゃんのお母さんにあげてもらったんだけど、静かにしなさいって
ガチャ
結衣,京子「あ、あかり!!まだ開けないd
あかり「お姉ちゃんに京子ちゃんを連れてきてほしいって頼まれて来てみたら、わけがわからないことになってる」
あかり「結衣ちゃんは腕を変な方に向けて壁にへばり付いてるし」
あかり「京子ちゃんにいたっては昔に読んだ霊界探偵の漫画に出てきた筋肉の妖怪の80パーセントみたいになってるし」
あかり「それになにより幼稚園いこう来てなかった京子ちゃんの部屋の天井はあかりの顔で壁紙があかりの下着」
あかり「アッカリーン」バタ
京子「どうする歳納京子どうする歳納京子どうする歳納京子どうする歳納京子どうする歳納京子どう
結衣「あかりは私が何とかする」アカリカツギ
結衣「お前は、あかねさんを頼む」スタコラサッサ
京子「てめえぇぇぇぇぇぇ!!」
~夜の娯楽部、部室~
結衣「いいよいいよ」●REC
あかり「」
結衣「この線がたまらないよ」●REC
あかり「」
結衣「ん?チッ、メモリー不足か・・・」
あかり「」
結衣「やはり32GBでは不十分だな」
あかり「ふあ・・・・」
結衣「」
あかり「あれ・・・ここって部室?どうして?」
結衣「そ、それは!!あかりが京子の家に向かってる途中で気絶して道に倒れてたのを見つけたから、近かったここに運んだんだ」アセアセ
あかり「・・・・そうなんだぁ」
あかり「でも結衣ちゃん、どうして説明口調なの?」
結衣「!?」
あかり「それに・・・」
あかり「どうして全裸でカメラ持ってるの?」////
結衣「こ、これは!あかりを運ぶ時に転倒してな、昨日は豪雨だったろ?水溜まりに突っ込んで服が濡れたから乾かしてるんだ!!」
あかり「・・・・ビデオカメラは?」
結衣「あっ、あかりが寝てたから退屈で暇つぶしに触ってただけだよ!!!」ズイッ
あかり「わ分かったから!近づかないで」////
あかり「早く服を着てっ!」///
結衣「・・分かった(嫌われたら元も子もないからな)」シブシブ
あかり「あと京子ちゃんに連絡するから携帯、貸してね?」スッ
結衣「あっ」
あかり「・・・どうして待受画面があかりの下着姿なの?」
結衣「京子がどうしてもしろって・・私は駄目だって・・」グス
あかり「あ、あかり怒ってないから泣かないで!?」アワアワ
結衣「うん、ごめんな?あかり」グス
あかり「もぅ!あかりが京子ちゃんに言ってあげるから!!」プンプン
あかり「えーと、電話帳→あ行検索→あかり→グループ名・・・・彼女?」
\ドンドンドンドンドンドンドン/
結衣,あかり「!?!?」
結衣「助かった・・・」
あかり「結衣、ちゃん?」
結衣「誰か迎えに来たんじゃないか?出迎えて来るよ」ニコ
タッタッタッタ
あかり「グループ名、彼女・・・」
結衣「今、出るから叩くなって」
ガチャ、グシャアアアアアッ
結衣「手厚い挨拶だな痛み入るぜ」ペッ
京子「さっきの礼だ、とっとけよ」スッ
バキッ
京子「さっさと返せあかりを」
ドスッ
バキッ
京子「ほら返せよ私のあかりを」
ドスッ
あかり「!?や、やめて京子ちゃん!!!」
タッ
結衣「くっ・・・」
バキッ、ドスッ、タッ
バキッ、ドスッ、タッ
ドンッ、ドンッ、チッ
バキッ、ドスッ、タッ
ドンッ、ドンッ、チッ
バキッ、ドスッ、タッ
ドンッ、ドンッ、チッ
バキッ、ドスッ、タッ
ドンッ、ドンッ、チッ
バキッ、ドスッ、タッ
ドンッ、ドンッ、チッ
バキッ、ドスッ、タッ
ドンッ、ドンッ、チッ
京子「Buddy you're a boy make a big noise
Playin in the street gonna be a big man some day
You got mud on yo' face
You big disgrace
Kickin your can all over the place ! 」
あかり「We will we will rock you !
We will we will rock you ! 」
近くにいた結衣が捌け、照明(綾乃、千歳、向日葵、櫻子が担当)が京子とあかりを照らし出す!
バキッ、ドスッ、タッ
ドンッ、ドンッ、チッ
バキッ、ドスッ、タッ
ドンッ、ドンッ、チッ
あかり「Buddy you're a young man hard man
Shoutin in the street gonna take On the world some day
You got blood on yo face
You big disgrace
Wavin your banner all over the place ! 」
京子「We will we will rock you !
We will we will rock you ! 」
\キョーコチャーン/\アッカリーン/\ステキー/
あかり、そして京子を中心に色んな生徒、その家族や親戚まで集まって来る。
腕を絡め肩を寄せ合いロック・ユーの声が当たりに響き渡る。
こうして娯楽部の発表は皆が笑顔で終えたのだった。
おわり
京子「ちなちゅー楽しかっただろー?」
ちなつ「ま、まぁ、楽しかったですけど・・」
ちなつ「でも何で歌劇なんです?」
京子「だって部活動の成果を見せろって言ったって、うち娯楽部だし?楽しければいいか、みたいな?」
ちなつ「・・・適当ですね」
ちなつ「とにかく芝居ですし良かったです!(結衣先輩への望みはある!!)」
京子「あ、芝居じゃないよ?」
ちなつ「えっ」
結衣「私も京子も、あかりを狙ってるってこと」
ちなつ「えっ」
あかり「早く打ち上げ行こうよぉ、向日葵ちゃん櫻子ちゃん!」
向日葵「ふふっ、そんなに私たちと一緒にいたいんですの?」
櫻子「かわいいし、あかりちゃん!」
向日葵,櫻子「今夜は可愛がってあげ(ますわ,るし)(赤座さん!,あかりちゃん!)」
あかり「お手柔らかに・・///」
京子,結衣,ちなつ「」
むしゃくしゃしてやった
後悔はしてない
それじゃ読んでくれてありがとな
おもしろかったぜ
Entry ⇒ 2012.04.02 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
あかり「赤座さんテスト?」ともこ「問いに全て答えて頂戴!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333025261/
ともこ「じゃあ、分かるとこまででお願いするわ!」
あかり「えっと、それじゃ……きょ、今日のお姉ちゃんの下着の色は黒です!」
ともこ「く、くくくくく、黒!?」ドキッ
あかり「はい、黒です!」
ともこ「黒!? 黒!? 黒!?」キラキラ
あかり「はい、黒です!」
ともこ「黒…黒……く、くぶふぅ!!」ボタボタ
あかり「きゃあ! 大丈夫ですか、ちなつちゃんのお姉さん!?」アタフタ
あかり(一体なにが助かるんだろう?)
ともこ「後は肝心の、好きな女性のタイプだけど!」
あかり「好きな女性ですか? う~ん、お姉ちゃんの好きな女の人は…」
あかり「あっ、お姉ちゃんがよく一緒に出掛けてる友達の方なら知ってますよ!」
ともこ「そ、それって、もしかして!!?」
あかり「ちなつちゃんのお姉さんですよね♪」ニコッ
ともこ「嘘……赤座さんの好みのタイプは私なの!?///」ドキドキ
ともこ「そ、それはもうっ!! …好きです、はい///」シュン
あかり「わぁ~、あかりもお姉ちゃんのこと大好きだから嬉しいです♪」
ともこ「…それは宣戦布告と受け取っていいかしら?」ゴゴゴゴゴ
あかり「ええっ!!?」ガーン
あかり「あ、あかりなにか気に障ること言いましたか!?」アセアセ
ともこ「いえ、これからもライバル同士仲良くしましょうね♪」ニコッ
あかり「はあ…(ライバル?)」
ともこ「あら、なにかしら?」
あかり「…ちなつちゃん、どうしたんですか?」
ともこ「ちなつなら、1万円札を握らせたら喜んで出て行ったわよ♪」
あかり「えっ、いちま――!!?」
ともこ「ハッ!!」
ともこ「ごめんなさい、5千円札の間違いだったわ!!」アセアセ
あかり「そ、そうですか……5千円札」
ともこ「…2千円札とでも言った方が良かったかしら?」ボソッ
あかり「はい…。(話戻されちゃったよぉ~)」
ともこ「あかりちゃんは赤座さんとどこまで行ってるの!?」
あかり「ど、どこまでって…」
ともこ「手を繋いだりとか、一緒にお風呂入ったりとか、キスしたりとか!!///」
あかり「えっと……キス以外なら、小さい頃からしてましたよ?」※
ともこ「キ、キスはまだなのね!?///」
あかり「まだって言うか……はい、まだです」※
ともこ「そう――ありがとう、あかりちゃん。私、希望が湧いて来たわ!」グッ
あかり「あはははは…」
あかり「いえ、お姉ちゃんが初めてかどうかは分かりませんけど」
ともこ「私も初めてだし、上手く出来る自信が無いわ」
ともこ「ああ、赤座さんとのキスに失敗したらどうしましょう…」
あかり「……」
あかり「…あれ?」
あかり(なんだかこんな展開、前にもあったような)
ともこ「――あかりちゃんも、キスはまだなのよねぇ?///」チラッ
あかり「いえいえいえ、あかりはもう既に2回してますから!!」※
ともこ「あら、そうなの? 人は見かけによらないわね…」
あかり(ちなつちゃんや池田先輩のおかげで助かったよぉ♪)ホッ
ともこ「――でも、あかりちゃんが経験者で助かったわ!」
あかり「…えっ?」
ともこ「未経験の2人で試行錯誤するより遥かにいいものね!」
あかり「あの…ちなつちゃんのお姉さん……まさか」ダクダク
ともこ「あかりちゃん。お姉さんの唇にキス、してみない?///」
ともこ「いいのよ、遠慮しなくても。あかりちゃんになら構わないわ♪///」ニコッ
あかり「そんなこと言われてもぉ…」
ともこ「まさか、私の赤座さんとのキスなんか失敗しちゃえって思ってる?」
あかり「そ、そんなこと考えて無いです!!」ブンブン
ともこ「そうよね。未経験の私なんかとキスなんてしたく無いわよね」シュン
あかり「うぅぅ~…」
ともこ「……」
あかり「……」
ともこ「…大丈夫。赤座さんとのキスのシミュレーションは何度もしたわ」ボソッ
あかり「えっ?」
ともこ「だから、きっとあかりちゃんのことも満足させられると思うの!!」スクッ
あかり「あの…」
ともこ「さぁ、あかりちゃん。私のキスの実験だ……初キス相手になって頂戴!」
あかり「うわぁあん!! やっぱり、こうなっちゃうんだぁ~!!?」アッカリーン
あかり「きゃあぁぁあ!!」
ともこ「逃げても無駄よ、あかりちゃん!」
ともこ「いくら私が運動オンチだからって、中学生には負けないわ!!」
あかり(イスさん、あかりを助けてぇ~!!)グイッ
ともこ「!!」ゴッ
ともこ「くぅ…」ピクピク
あかり「きゃあ、ごめんなさい! だ、大丈夫ですか!?」
ともこ「だ、大丈夫…大丈夫だから……」ジワリ
あかり(あっ、半泣きしてる…)
ともこ「隙あり!!」ガバッ
あかり「きゃん!?」
ゴロゴロゴロ
ノシッ
ともこ「遂に捕まえたわよ、あかりちゃん♪///」ドキドキ
あかり「あわわわわ…」
ともこ「うふふ、見れば見るほど可愛いわ……赤座さんそっくりね///」フニフニ
あかり「ひゃう///」ビクン
ともこ「…じゃあ、そろそろ。お姉さんの唇、しっかり受け止めて頂戴?///」ンー
あかり(もう駄目!! …って、確か前はこの辺でチャイムが)
ピンポーン
ともこ「えっ!?」ビクッ
あかり「やっぱり!!」パァァ
あかり「ちなつちゃん!! ちなつちゃんでしょ!? お願い、助けてぇ~!!」
ともこ「ち、ちなつ! そのまま回れ右すれば、またお小遣いあげるわよ!!」
ちなつ「…へっ? いくらくれるの?」
ともこ「えっと…その……また、1万円」
ちなつ「」ガッ
ともこ「3万!! 3万でどう!?」
ちなつ「」ガタガタガタガタ
ともこ「5万!!! お願い、これ以上はドーナツ買えなくなっちゃうの!!」
ちなつ「ちぇ…。じゃあ、5万でいいよ」スッ
ともこ「ホッ」
あかり「待って、行かないでよ! ちなつちゃん!! ちなつちゃ~~ん!!!」
あかり「ちなつちゃん、ちなつちゃん、ちなつちゃ~ん!!」
ともこ「ちなつを呼んでも無駄よ。私のおやつ代と引き換えに行ってしまったわ」
あかり「京子ちゃん!! 結衣ちゃん!! 櫻子ちゃん!! 向日葵ちゃん!!」
ともこ「はぁ…はぁ……。やだ、なにかに目覚めそう♪///」
あかり「うわはぁぁあん!! 助けて――」
あかり「お姉ちゃ~~~~~~~~ん!!! ……あっ」
チュッ
あかり「……………」
ともこ「………………………」
あかり「……………………………………」
ともこ「……………………………………………………」
あかり「……………………………………………………………(あれ?)」
あかり(なんだろう? フワフワして、とっても気持ちいい///)
あかり(あっ、これがキスの……そっか、だからみんなキスしたがるんだぁ♪///)
ともこ「…っはぁ。はぁ…はぁ……///」
ともこ「私の初めて、だったんだけど……どうだったかしら?///」モジモジ
あかり「――あかり、こんなに素敵なキスしたの初めてで…初めてで……」ポロポロ
ともこ「嬉しいわ、あかりちゃん! あかりちゃん!!///」チュッ…チュッ…
あかり「ちなつちゃんのお姉さん! ちなつちゃんのお姉さん!!///」チュッ…チュッ…
ダダダダダッ
???「ぁかりぃぃーーーーーーーーーーーーっ!!!」ガラッ
ちなつ「そろそろ入ってもいいわよね?」
ちなつ「お姉ちゃん、ごま……ただいま~」ガラッ
ともこ「……」
ちなつ「…お姉ちゃん?」
ちなつ「お姉…」ソッ
ともこ「ふふ、ふふふふふ…」
ちなつ「!!」ビクッ
ちなつ「そ、そっとしておこうっと!」ピュー
ともこ「…私に息も止まりそうな殺意を向ける赤座さんも――」
ともこ「私の横でひたすら怯え続けるあかりちゃんも素敵だったわ…」
ともこ「これはもう死ぬまで2人のことを愛し続けるしか無いわね。うふふ♪///」
お わ り !
乙
姉妹だね
Entry ⇒ 2012.03.31 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「せめて夢の中ででも」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333029669/
京子ちゃん誕生日過ぎた記念の結京同棲ネタ
ガチャリ
京子「うぅ~……買いすぎで荷物が重い~……」
結衣「しょうがないだろ、こうやって安い時に買い溜めしておいた方が家計にいいんだから」
京子「そりゃそうだけどさぁ……」グッタリ
~結衣宅~
京子「……あっ!た、ただいまんはった~ん!!」
結衣「いや、忘れてたんなら無理にやらなくても」
京子「ほらっ、結衣も早く!!」
結衣「えー……おかえりこっとしてぃ」ボソッ
京子「テンションひけぇ!」
京子「それじゃあさ……ほら、おかえりのちゅー……///」ンー
結衣「その前に、もう一つ忘れてることあるんだけどな」
京子「え?なんかあったっけ?」
結衣「……思い出すまでキス禁止だから」
京子「ええ~!?そんな殺生なぁ……」ガーン
結衣「じゃあ頑張って思い出すんだな」フフッ
京子「え~……何があったっけ……いつも何やってたっけ……?」ワタワタ
結衣「私、買った物片付けてくるから」
京子「ううう……」
京子「……わ、わかったぁ!!」
ドタドタ…
京子「ゆ~い~っ!!」
結衣「どうした?もしかして思い出したとか?」
京子「おうよ!見てろよ~?」
キュッ…ダババー
京子「ふっふふ~ん♪」ジャバジャバ
コポポポ…
京子「んく……がらららららら~……っぺ」
京子「手うが完了っ!!」
結衣「……よくできました」フフッ
京子「じゃあさ!じゃあさ!……おかえりのちゅーを……///」
結衣「ん……」
チュッ
京子「……ただいま///」
結衣「おかえり」ニコッ
…………………
京子「それで、今日は夕飯何にすんの~?」
結衣「んー、今日は京子の好きな物なら何でも作るよ」
京子「えっ……何、なんかいやに優しいじゃん?」
結衣「そりゃお前、今日は……」
京子「今日は?」
結衣「……わかんない?」
京子「今日……なんかあったっけ?」テヘッ
結衣「マジでわからないの?」
京子「いや、わかんないわけじゃないから!……今思い出すから!」
結衣「わかってねえじゃん」
京子「え~、私たちが付き合い始めた日……とか?」
結衣「それは別の日」
京子「ですよねー」
京子「ん~、何だろう?初キス日?それとも初デート日?」
結衣「ちがうちがーう」
京子「……わかった!結衣が初めてオンナに目醒めた日だっ!!」グッ
結衣「……」ムカッ
ゴチンッ!
京子「痛ぁ……何も殴らなくたっていいじゃんよ~……」
結衣「今のは殴られても文句言えないレベルだったから、つい」
京子「今ので完全に忘れましたぁー!あーあ、結衣のせいで大事な記念日忘れちゃったー!」
結衣「……ぷふっ」
京子「おい、何が可笑しいんだよ!?」
結衣「お前……今の台詞、今日一日中覚えておくんだぞ……?」プククク…
京子「な、なんだよ~?私、なにか変なこと言った~?」アセアセ
結衣「くくくっ……いや、いいんだ、忘れてくれ」クスクス
京子「だからそんな風に言われたら余計気になんだろーがーっ!!!」ウガーッ
結衣「じゃ、じゃあ……私、晩ご飯作り始めるから……!」クククッ
京子「さすがにもう笑うの止めてくれよ」
結衣「京子はゲームでもやって待っててよ」
京子「え、私も手伝うけど……?」
結衣「いや、今日は私一人で作るから」
京子「……やっぱりなんか怪しい」ジトー
結衣「うっ……ほ、ほら!ナモクエの新作やるから!」
京子「え~っ!?これ、昨日発売のナモクエ3じゃん!?いつ買ったの!?」
結衣「あ、いや、たまたま手に入ったから……京子先にやっててよ」
京子「おっけいおっけ~い!……だけど、新作だし結衣も一緒にやったほうが……」
結衣「い、いや……私は晩ご飯作ってるから」
京子「ふ~ん……」
…………………
結衣「おまたせ……って、京子ナモクエしなかったの?」
京子「うん……やっぱり結衣と一緒にやんなきゃ面白くないし!」
結衣「そっか……」フフッ
京子「で~、今日の晩飯は何かな~っと……あれ?オムライスのみ……?」
結衣「そうだよ」
京子「さっきさ、『私の好きな物ならなんでも』って言って……たしかに結衣のオムライスは大好きだけどさぁ……」
結衣「まぁまぁそんなことは置いといて、早く食べようよ」
京子「そ、そうだな……いっただっきまーす」
結衣「そういえば、今日が何の日か思い出せた?」
京子「いやぁ全然」モグモグ
結衣「マジか……殴られて忘れるような日じゃないんだがなぁ」クスッ
京子「うっ……もう!わかんないんだから早く教えろよ~!」
結衣「オムライス食べ終わってからな」フフッ
京子「……ごちそーさまっ!はい!教えろ!!」
結衣「まだ私食べ終わってないし」パクパク
京子「いいから!ね、教えてくれよ~!!気になって夜も眠れなくなっちゃうから~!!」
結衣「それじゃあ……私の誕生日はいつ?」
京子「4月22日」
結衣「じゃあ、お前の誕生日は?」
京子「そんなの、3月のにじゅうは……」
結衣「ん?」ニヤニヤ
京子「わ……わかった……!!」
結衣「今日は何の日?」ニヨニヨ
京子「……私の誕生日じゃーん!!!」テヘペロー!
結衣「自分の誕生日を忘れるなんて、ベタすぎんだろ」クスクス
京子「うっさい!いろいろと考えることが多くて忘れちゃったんだよ!///」カァー
結衣「はいはい」クスクス
結衣「じゃあ……ちょっと待ってろ」
京子「ん?うん」
…………………
結衣「……はっぴばーすでーきょーこー」
京子「!!」
結衣「はっぴばーすでーきょーこー」
京子「けけけ、ケーキじゃん!!いつ作ったんだよ~!」
結衣「はっぴばーすでー……ふんふふ~ん♪」
京子「よくわかんないなら無理すんなよ」ハハハッ
結衣「はっぴばーすでーきょーこー♪」
結衣「誕生日おめでとう、京子」ニコッ
京子「うわ~……マジで美味しそうなケーキ……」
結衣「時間がなかったからスポンジとかが既製品になっちゃったんだけどさ」
京子「そんなの関係ねえよ!ほら、早く食べよっ!」
京子「でらうめぇ!!」モグシモグシ
結衣「それはよかった」
京子「これ、さっき作ったの?」
結衣「うん、オムライスはちゃちゃっとで済ませられたんだけど、ケーキはさすがに時間かかっちゃうよね」
京子「それでも私が作るよりも全然美味いし!」モッキュモッキュ
京子「……あ、もしかしてあのナモクエは誕生日プレゼントとか?」
結衣「まぁ、二人で遊べるからプレゼントって感じじゃないかな」
京子「いや、プレゼントだよ!すっごいうれしい!!」
京子「……今すぐ抱き着いてちゅーしたいくらいっ!」ガバッ
結衣「ちょ、待て待て!まだちゃんとしたプレゼントがあるんだから!」
京子「据え膳食わぬは女の恥っ!今すぐキッスユー!!!」ガバチョッ
結衣「……ぬんっ!」グワッ
京子「なにぃ!?阿修○閃空だとっ!?」
結衣「とりあえず落ち着け」
京子「お前も落ち着けって!」
…………………
京子「ふぅ……で、もう一つのプレゼントって何よ?」
結衣「あ、ちょっと待ってて……」トテトテ
京子「へいへ~い」
結衣「おまたせ、じゃあ目をつぶって」
京子「えっ……ま、まさか……!?」
結衣「ははっ……なんだかバレちゃったかなぁ?」
京子「……まさか『私がプレゼント!』とか言わないよね?」
結衣「言うか馬鹿」
結衣「いいから、早く目つぶれって」
京子「はいよ~」ツムリ
結衣「……京子、薄目開けてるでしょ」
京子「もう!細かいなぁ……はい、これでもう何も見えませ~ん」ギュッ
結衣「……」ガサゴソ
京子「ん?何か開けてる?」
結衣「……」スッ
京子「ひゃっ!?く、首が冷たいんだけど!?」ビクッ
結衣「ちょっと我慢してろ」カチャカチャ
京子「……」
結衣「よし、目開けていいよ」
京子「だいたいわかっちゃったけどさ……うん、凄く綺麗なネックレス……」
結衣「何にしようか迷ったんだけど、今更手作りの物とか微妙だと思って」
結衣「せっかく二人で付き合いだして初めての誕生日だしさ、少しくらいはしっかりした物をあげたかったんだよね……///」
京子「……うん」
結衣「どうした?もしかして……こういうの嫌だった?」
京子「んなわけねぇし!」
京子「ただ……なんか嬉しすぎて、なんて言ったらいいかわかんなくて……」ウルウル
京子「ありがと……結衣」ニコッ
結衣「どういたしまして」ニコニコ
京子「これ、高かったんじゃないの?」
結衣「いや、まぁそこそこかな……毎月のお小遣いを貯めてたから、それで買える範囲で選んだんだよ」
京子「そんな……私のために……」
結衣「指輪とどっちにしよっかなって迷ったりしたけど……指輪って、やっぱりまだ早いかなって……」
京子「このネックレス、一生大切にするよ!」
結衣「そっか、贈って正解だったな」ニコニコ
京子「けど、結衣の誕生日の時は……」
結衣「そ、そんな気にすること無いって!京子からもらえる物ならなんだって嬉しいしさ!」アセアセ
京子「あのボクシンググローブは……?」
結衣「あれだってまだ使ってるし、もらって嬉しかったよ!」アセアセ
京子「……」
結衣「京子……?」
京子「決めた!私、結衣の誕生日に指輪あげる!!」
結衣「お、おい……あまり無理すんなよ?」
京子「無理じゃないし!結衣だってこうやってネックレスくれたんだし、私だって結衣にしっかりしたプレゼントをあげたい!」
結衣「私は本当に、京子からもらえる物ならなんだって……」
京子「大丈夫!結衣はその日まで楽しみにしててよ!」グッ
…………………
京子「……結衣~、どう?」
結衣「すっごく似合ってるよ、京子」
京子「本当にありがと……」チュッ
結衣「……ねぇ、一旦そのネックレス外してよ」
京子「えっ……どうして?」
結衣「せっかくの誕生日プレゼントを、その日に壊したりしたら嫌だしさ」
京子「大丈夫だよ?私、乱暴に扱ったりしないし」
結衣「いや……だから、今から私が乱暴に扱っちゃう可能性が……」
京子「?」
結衣「……ああもう!だから、今すぐ京子を抱きたいからネックレス取ってってこと!!///」
京子「も、もう阿○羅閃空しない……?」
結衣「し、しないから……///」アハハ…
京子「う……うはーっ!!ルパンダイブじゃああああああっ!!!」ビヨーン
結衣「だ、だから今日は私が先に……って聞いてねーし!!」
京子「ゆいーっ!!!」ガバッ
…………………
結衣「……」グッタリ
京子「くかー……」スヤスヤ
結衣「くっ……くそ……京子のやつ、散々責めてきたくせに自分の番になったらすぐ寝落ちかよ……」
京子「むにゃむにゃあ……」スピー
結衣「ふふっ……かわいい寝顔だなぁ、まったく……」
京子「うぅーん……ゆいぃ……」
結衣「寝言で私の名前を呼ぶなんて……どんな夢見てんだか」クスッ
京子「ゆ…い……、ずっとぉ……ずーっと、愛してゆよぉ~!!……すぴぃ……」
結衣「……ったく///」
結衣「京子かわいすぎ」チュッ
おしまう!
他の子たちが京子ちゃんの誕生日を祝えてないとかそんな野暮なことは言わないで
春休みなんで、きっと翌日に誕生日パーティーやったんだよ
京子ちゃん誕生日おめでとう!
そして、綾乃ちゃんが救われないので
綾乃ちゃんチックな超短編おまけ
綾乃「痛っ……指を切ってしまったわ」
綾乃「痛っ……指を切ってしまったわ」
~調理室~
千歳「だ、大丈夫!?綾乃ちゃん!?」
綾乃「キャベツ切ってたら……ちょっと切っただけだから大丈夫よ」
結衣「けど、結構血出てるし……保健室行った方がいいよ」
綾乃「そうね、消毒してもらってくるわ」
京子「綾乃!ちょっと待って!」
綾乃「え?どうしたの?」
京子「切った指、見せてみ?」
綾乃「え、えぇ……はい、ここをちょっとだけ切っちゃったんだけど……」
京子「……はむっ」
ちうちう
綾乃「ひぃっ!?///」
京子「ちゅぱちゅぱ」
綾乃「ととと、歳納京子ぉ!?な、何やってるのよっ!?///」
京子「ん~?ほぉやっへ、らえたらいいんらよぉ~」
(ん~?こうやって、舐めたらいいんだよ~)
綾乃「だだだだだだ、だから!そういうことは一言声をかけてから……!!///」プシュー
京子「ちゅぽん……あ、言ってなかったっけ?ごめんごめん」テヘヘ
綾乃「ごめんごめん……じゃあないわよぉーっ!!!///」キィー!!
京子「じゃあ……はい!これで許しておくれよ~」スッ
綾乃「えっ、これ……」
京子「は~い、また指出して~……ペッタリンっと」
綾乃「……かわいい絆創膏///」
京子「京子ちゃん印のハート柄の絆創膏!レアなんだよ~?」ニコッ
綾乃「……///」カァー
綾乃「……い、一応、ありがとって言っておくわねっ!///」
綾乃「けど……さっきのをゆ、許したわけじゃないんだからねっ!!///」
京子「へいへい」ニヤニヤ
結衣「……あれ?今日の実習、材料に紫キャベツなんかあったっけ?」
千歳「いや……普通の緑のキャベツやで~……?」ダクダク
…………………
綾乃「……熱っ!」
千歳「何かあったん!?綾乃ちゃん!?」ダクダク
結衣「とりあえず千歳は鼻血止めてこいよ……」
綾乃「あ、あの……ポトフの味見しようとしたら、凄く熱くって舌をやけどしちゃったみたい……///」
結衣「ああ、よくやるよね~」
千歳「あれは地味にダメージ大きいんよなぁ」
結衣「とりあえず、冷たい水で冷やしたらいいんじゃないかな?」
京子「綾乃!ちょっと待って!」
千歳「キキキキ、キタワァー!!!!!」ブバー
綾乃「ど、どうしたのよ……?///」
京子「はい、あっかんべーしてみて~」
綾乃「えっ、そんなの……うぅ……べ、べぇー……///」カァー
京子「……はむちゅっ」
べろちうー
綾乃「んふっ!んんんぅ~……///」
京子「んちゅう……れろっえろえろ……ちゅぱ」チュー
綾乃「も、もぉいいれしょ!?はやふはられらさいよぉ~!!///」
(も、もういいでしょ!?早く離れなさいよ~!!)
京子「んちゅ……ぷはっ……///」
綾乃「あっ……///」ポー
京子「これで……やけども痛くないでしょ……?///」ドキドキ
綾乃「う……うん///」カァー
綾乃「けど……ま、まだちょっと痛い……かも///」
京子「えっ……じゃ、じゃあ……もう一回///」
綾乃「うん……///」チュッ
結衣「……お~い、おまえら~、今授業中なんだけど~?」
千歳「……ぐふっ」グッタリ
モブ子「あれ~?ポトフがいつの間にかトマトスープになってるよ~?」
おしまい!
特にオチなし
調理実習中にこんなことなってたら嬉しいなって
京綾もごちでした
結衣ちゃん誕生日も期待してるぜ
Entry ⇒ 2012.03.30 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
結衣「み、みんな小さくなっちゃった……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332666242/
あかり「わぁい、ちなつちゃんのお茶美味しいよね」
京子「ちなつちゃん、あなたのお茶を毎朝飲みたい」
ちなつ「お、お断りです!……それより結衣先輩はまだですか?」
あかり「いつも京子ちゃんと一緒に来るのに珍しいね」
京子「んー、なんか掃除があるから先に行っててくれーって」
京子「まったく、掃除なんかサボればいいのにな」ズズッ
ちなつ「……普通サボりませんから」
あかり「だよねえ……」
あかり「今日はあかりなにも持ってきてないよぉ」
ちなつ「みかんもなくなっちゃったもんね」
京子「いやーここにさ、おまんじゅうが四つあるんだよね」ゴソゴソ
あかり「わぁ、お茶にピッタリだねえ」
ちなつ「わざわざすみません、京子先輩」
京子「いやーなんのなんの」
京子「……私二つ食べちゃおうかなぁ」チラッ
あかり「だめだよぉ、ちゃんと結衣ちゃんにも残しておかないと」
京子「へへへ、分かってるよー」
あかり「はむはむ、あんこもぎっしりで美味しいね」
ちなつ「そうだね、でもこの西っていう烙印なんだろう?」
ちなつ「ま、特に気にすることはないか」ハムハム
京子「あー、お茶も美味しいし最高だよ……」
あかり「ふふふ、京子ちゃんの差し入れなんて珍しいよね」ズズッ
京子「あぁコレ実は、西垣ちゃんからもらったんだ」
ちなつ「……」ピクッ
あかり「へえ~西垣先生ってスゴイ人だったんだぁ」
ちなつ「う、うーん……」
ちなつ「確かに味はいいんですけど、なんか嫌な予感が……」
京子「大丈夫でしょ、さすがに爆発したりはしないって!」
あかり「……」ハムハム
ちなつ「……」
京子「だ、大丈夫だよ、たぶん……」
あかり「……」
ちなつ「そ、そうだよね、べつに火薬臭いとかはなかったし」
京子「うんうん大丈夫だよ、みんなビビりすぎ」
京子「……」ブルブル
ちなつ「……爆発したら一生京子先輩を恨みます」
あかり「あ、あかりまだ死にたくないよぉ……」グスッ
京子「し、死ぬなんて言うなよ!!」
京子「……あ、あれ、なんか眠たくなってきた」
あかり「ふぁ~、あかりも……」
ちなつ「ふにゃ……」
綾乃「そうねえ、でもピカピカにしたらみんな喜んでくれるわ」
千歳「せやなぁ」
結衣「……綾乃はほんと立派だよ、私も見習わないと」サッサ
綾乃「か、かわいいだなんてそんな……」
結衣「あ、あれ可愛いなんて言ったっけ?」
千歳「うふふ、船見さんってば自分で言ったこと忘れたらあかんよー」
結衣「って、言ってないから」ビシッ
綾乃「ふふ、船見さんのツッコミは相変わらずキレがいいわね」
結衣「……綾乃と千歳にいじられるとはな」
綾乃「えっ?歳納京子なら掃除はないって……」
千歳「あはは、まーた歳納さん掃除サボったんかぁ」
結衣「あーもう、またアイツ迷惑かけて……」
綾乃「むむむ、生徒会の名にかけて絶対に許せないわ!」
綾乃「いいかげん今回という今回は!!」
結衣「(……くるか、綾乃のあのギャグが)」
綾乃「ぜーったいに罰金バッキンガムよ!!!」
結衣「ぷっ、ふふっ、くふふ……」ピクピク
綾乃「あ、あれ船見さんもしかして私のダジャレで!」
結衣「……っ!?」ピクッ
結衣「わ、笑ってなんかないよ!」
綾乃「でもさっきピクピクして笑ってたような……」
千歳「うふふ、綾乃ちゃんもう一回言ってみればええんちゃう」
綾乃「そうね、きっと私の見間違えかもしれないし」
結衣「えっ、ちょっとまってよ2人とも――」
綾乃「素直じゃない船見さんはブーブーブータンだぞっ!」
結衣「ぶ、ぶ、くふふっ……!」
千歳「どうやら船見さんにはツボみたいやね」
結衣「ち、ちがうっ、わたしは笑ってなんか……」モジモジ
綾乃「ふふふ、たじたじタージマハルな船見さんなんて珍しいかも」
結衣「たっ、たじたじ、くふふふっ……」
綾乃「やったわ千歳!!あ、あの船見さんに私のギャグが通用するのよ?」
綾乃「これはもうきっと誰にでも通用するわっ!」
千歳「ホンマ良かったなぁ綾乃ちゃん」
千歳「(あかん、なにが面白いのかさっぱりわからんよー……)」
綾乃「うふふ、まだまだネタはあるのよ船見さん」
綾乃「残りは明日の給食の時間にでも披露するわ!」
結衣「きゅ、給食の時間だけは絶対にダメえっ!!」
千歳「せやせや、船見さんまともにご飯食べれやろー」
綾乃「それもそうね……」シュン
結衣「あ、えっと、でも楽しみしてるよ綾乃のギャグ」
綾乃「……!」パァ
綾乃「そ、そうかしら、それなら明日の休み時間にでも!」
結ちと「(綾乃かわいいな 綾乃ちゃんかわええわぁ)」
結衣「……でも、ゴメンないつも京子が迷惑かけて」
綾乃「船見さんが気にすることはないわよ」
綾乃「……そうだわ、と、歳納京子に説教しないと」
結衣「あぁそうだね、仕事落ち着いたらこっちおいでよ」
綾乃「べっ別に用事があっていくワケじゃないんだからね!!」
結衣「はいはい、しょうがなく、だろ?」クスッ
千歳「船見さんも綾乃ちゃんの扱い上手くなったなぁー」
綾乃「あっ、扱いってなんなのよ千歳ェ!!」
結衣「あぁ、ほんとに素直でいい子だよ」
綾乃「もう!2人して私をいじって!」
結衣「……たぶんギャグをしゃべる綾乃がツボなんだろうな」テクテク
結衣「中身そのものは大したこと……」
結衣「ぷぷっ、やっぱりどっちもだな」
ガラッ
<こらぁー、きょうこちゃんをいじめるなぁ!
<なによっ!ここはチーのなわばりなの!
<ふぇぇぇぇぇぇん、ゆいっ、ゆいいいいいいい!
結衣「……えっ、なんだよこの声は」
ガララッ
ちなつ「ふふん、あのおとこおんなのことかしら?」
京子「ゆいっ、ゆいぃぃいいいいいい」グスグスッ
結衣「……なに、この状況」
あかり「あれっ、おおきなおねえちゃんだー」
ちなつ「ちょっと!なにかってにはいってるのよ!」
ちなつ「ここはチーのなわばりなんだから!」
京子「……ゆい?」
結衣「小学校低学年くらいの可愛い女の子が3人……」
結衣「ええっと、このお団子の子があかりだよな」
あかり「えへへ、おだんごおだんごー!」
結衣「……無邪気で可愛いな」
結衣「それでこっちのちょっとツンツンしてる子がちなつちゃんか」
ちなつ「むむ、なによ、かってにチーのことみないで!」
結衣「……ちなつちゃん昔はこんなにトゲトゲしてたのか、でも可愛い」
結衣「それでこっちのリボンは京子かな」
京子「こ、こんにちはっ」ビクッ
結衣「……可愛い」
あかり「あかりはね、あかりっていうんだよ!」
あかり「こっちのリボンの子はね、きょうこちゃん!」
京子「っ!」ビクッ
京子「あ、あかりちゃんこわいよぉ……」ギュッ
あかり「ありゃりゃ、でもこのおねえちゃんいい人そうだよ」
結衣「あ、えっと、私の名前は船見結衣だよ」ニコッ
京子「や、やっぱりゆいなの……?」
あかり「ゆいちゃんと名字までおなじだねー」
ちなつ「むむむむ……」プクー
あかり「わーいゆいちゃん、ゆいちゃーん!」ギュッ
京子「あっ、あかりちゃん……」
結衣「そのぶかぶかな制服を見ればみんなが小さくなったのは一目瞭然」
結衣「でも説明したところで納得するかな……」
京子「わっわたしもゆいにぎゅーってする」ギュッ
結衣「あはは、くすぐったいからあまりひっつかないの」
ちなつ「むむむむ……」
ちなつ「ふんっ」プイッ
あかり「あはは、おっきいおやびんだー」
結衣「……こっちに話を合わせた方がいいかもな」
結衣「そうそう、私だけちょっとお薬で大きくなったみたいなんだ」
結衣「もう少しでお母さんたちが迎えにくるからさ」
結衣「みんなで遊んでよっか」
京子「……ほぇー」
あかり「いいなー、あかりもそのお薬飲みたいなぁ……」
ちなつ「……おかーさん」グスッ
あかり「あはは、ゆいちゃん拾い食いしたらだめだよー」
あかり「おくすりはちゃんとよーほー、よーりょーを守らなきゃ!」
結衣「用法用量、あかりは難しい言葉知ってるんだなーえらいぞ」ナデナデ
あかり「わーい、ほめろほめろー!」
結衣「……ちょっとお調子者なあかり可愛い」
京子「ゆっゆい、わたしもなでなで……」
結衣「うん?」
京子「ううんっ、な、なんでもないっ……」
京子「……」トコトコ
結衣「いつもいい子にしてえらいえらい」ナデナデ
京子「あっ、えへへ、ゆいー」ギュッ
結衣「あぁもう、ほんと可愛いなみんな」
あかり「あーおこたはあったかいなぁ……」
京子「あはは、あかりちゃんおじいちゃんみたい」
結衣「ふふ、そうだな」
ちなつ「むむむ……」プックー
京子「ひっ……」ビクッ
ちなつ「ちょ、ちょっとそこのおおきいの!!」
結衣「大きいの、て……」
ちなつ「はやく、チーのこともなでなでするの!」
結衣「あぁうん、ほらここに座って?」ポンポン
ちなつ「……ふんっ」モソモソ
ちなつ「おかーさんとおばーちゃんにしかナデナデなんてさせないんだからね」
結衣「ふふふ、それは光栄だね」ナデナデ
ちなつ「ふっ、ふん……えへへ」
京子「……」グスッ
ちなつ「ちっちがうもん、いじわるなんて……」
結衣「……」ナデナデ
ちなつ「いじわるなんて、チーはしてないもん」グスッ
あかり「じゃあどうしてきょうこちゃんにひどいことするの?」
ちなつ「そっそれは……」
結衣「ふふ、ちなつちゃんも一緒に遊びたかったんだよね?」
ちなつ「……」ギューッ
結衣「2人とお友達になりたかったんだよね?」ナデナデ
ちなつ「……」グスッ
結衣「大丈夫だよ、京子とあかりも良い子だから」
結衣「きっとちなつちゃんと仲良くなってくれるよ」
ちなつ「ほ、ほんと……?」
ちなつ「でっでも、チーはいっぱいいじわるしちゃったし……」グスッ
結衣「だってさ、京子はどうしたい?」
京子「わっわたしは、おともだちになりたいな」
あかり「……えへへ」
ちなつ「あっあのね!」
ちなつ「ほんとはみんなとなかよくしたかったんだけど……」
京子「ううん、もういいよ、きにしてないから」ニコッ
あかり「あはは、きねんにいっしょにはっぱ仮面やろうよー」
あかり「いっせーのーで!」
ちなつ「えっ、それだけはムリ」
あかり「な、なんでぇ……」グスッ
あかり「はっ、はっぱ仮面かっこいいのに」グスッ
結衣「い、いやカッコ良くは……」
あかり「ゆいちゃん、はっぱ仮面はカッコイイよね!」
結衣「あ、あぁそうだな」
あかり「えへへやっぱり分かるひとには分かるんだぁ」
京子「このふく、ぶかぶかだね」
ちなつ「うん、ちょっとうごきづらいかも」
結衣「はいはい、あぁミラクるんの単行本か」
京子「えへへ、この子ちなつちゃんみたいでかわいいね」
ちなつ「……」
あかり「ちなつちゃん赤くなってるー」
結衣「みんなはまだ漢字が読めないのかな」
結衣「……ホラ読んであげるから、こっちおいで」
京子「うんっ!」
京子「わ、わたしはとなり……」
ちなつ「えへへ、わたしもお姉ちゃんのとなりー」
結衣「ふふ、えーっと、どれどれ……」
結衣「世界を羞恥心で満たしてやるボ」
京子「しゅうちしん……?」
あかり「えーっとね、はずかしいってことだよ」
ちなつ「じゃあさっきのはっぱ仮面みたいなことかな」
あかり「あぅ……」カァー
結衣「……的確な指摘だよ、ちなつちゃん」
結衣「うふふ、なにを迷うことがある」
結衣「わたしはギガギガ団のために戦うだけ」
結衣「そのためにはあなたがじゃまなのよ、ミラクるん」
結衣「そっそんな……」
あかり「……すぅ」zzz
京子「ゆぃ……」zzz
ちなつ「えへへ……」zzz
結衣「ふふ、みんなどんな夢を見てるのかな」ナデナデ
結衣「……おまんじゅうだ」
結衣「大丈夫だよね、あかりあたりが持ってきてくれたんだろ」
結衣「……」ハムハム
結衣「はぁ、それにしてもどうしたもんかな」
結衣「西垣先生が怪しいとは思うんだけど……」
結衣「あ、美味しいなこのおまんじゅう」
結衣「……ふぁ」
結衣「なんかみんなの寝顔みてたら私も眠くなってきた……」
結衣「……」zzz
逆パターンになるわけだ
あかり「京子ちゃん、ちなつちゃん起きて!」
京子「んー?なんだよぅ、面白い夢見てたのに……」
ちなつ「ふぁ~、私もなんか昔に戻る夢を……」
結衣「……すぅ」zzz
京子「んー、誰だ私をぎゅーってしてるのは」
京子「もう、ちなちゅってば見境ないんだから」
ちなつ「えっ、ちょ、そっその子誰ですか……?」
京子「その子?」
結衣「むにゃ……」zzz
あかり「こっこの、黒髪で活発そうな女の子って」
京子「えっ、どう考えても昔の結衣……だよな」
ちなつ「むっ昔の結衣先輩!?」
あかり「だよねぇ」
結衣「……」zzz
結衣「んっ……」zzz
京子「はぁ、なんつーの、こう言い表せない可愛いさが」ツンツン
結衣「むにゅ……」
ちなつ「うふふ、アルバムで見たあの子そっくりです」
あかり「制服がぶかぶかだから、きっとなにかの拍子に小さくなったのかなぁ」
京子「まぁ普通じゃありえないことなんだけどな」
ちなつ「やっぱりあの人ですかねえ……」
あかり「あ、あはは、それしか考えられないよね」
京子「だよなぁ、中身が大人の結衣だったら助かるんだけど」
ちなつ「人格も幼児退行してる可能性もありますし」
京子「あはは、それはそれで面白そうだけどね」
あかり「……可愛いなぁ、昔の結衣ちゃんだよぉ」
結衣「へぷちっ!」
京あち「!?」
結衣「……あれ、おかーさんは?」
結衣「どこだろココ、きょうこは?あかりは?」キョロキョロ
京子「……中身も昔のままだー!」ギュムッ
京子「うははは、結衣だ、昔の結衣だー!」スリスリ
結衣「だれ、なんでわたしのなまえしってるんだよ!?」
あかり「ちょ、ちょっと京子ちゃん!」
ちなつ「もう、抱き着きたい気持ちは分かりますけど」
ちなつ「ミラクるん・ドンキ!」ガツン
京子「きゃふん!」
結衣「ひいっ!?」
ちなつ「うふふ、ごめんね結衣ちゃん、怖がらせちゃって」
結衣「……」ガクガク
あかり「絶対ちなつちゃんを怖がってるよ!!」
あかり「あっ、ええっと……」
結衣「お団子だ……」
結衣「おねーちゃん、あかりそっくりだ!」
あかり「……えへへそうかなぁ」
ちなつ「そりゃ、あかりちゃんはあかりちゃんだもんね」
あかり「そうだよねえ、どう説明すればいいのやら……」
結衣「このおようふく、ぶかぶかー」
結衣「みっみらい!?」
ちなつ「ちょ、ちょっとあかりちゃん!」
あかり「でもこうしないと結衣ちゃん怖がっちゃうよきっと」
ちなつ「そっか、確かに知り合いってことは結衣先輩も安心するね」
結衣「それじゃ、このおねーちゃんはみらいのあかりなんだ!」キラキラッ
あかり「えへへ、そうだよぉ結衣ちゃん」
結衣「かみの毛ばっさりきったんだね!」
あかり「うんうん、似合ってるかなぁ」
ちなつ「いいなぁ幼馴染みって……」
結衣「あはは、おとなになってもあまえんぼうだなーあかりは」
結衣「……わたしをおやびんってよぶのは、あかりだけだもんな」
結衣「おねーちゃんはきっとあかりなんだね」ニコッ
あかり「うんうん、信じてもらえて嬉しいなー」ナデナデ
ちなつ「あ、あかりちゃん……」
結衣「そっちのおねーちゃんはあかりのともだち?」
あかり「うん、あかりの一番のお友達でね、ちなつちゃんって言うの」
結衣「えへへ、こんにちはー」
ちなつ「はぅっ……」キュン
ちなつ「うん、毎日お手入れしてるから」
結衣「あかりのおだんごはあいかわらず、なぞだなー」ムニムニ
あかり「お団子を謎呼ばわりとは、おやびんは極悪人ですぜ!」
結衣「あはは、なんかなつかしいなぁー」
ちなつ「あ、あのね結衣ちゃん」
結衣「うん、どうしたのちなつおねーちゃん」
ちなつ「わっ私のこと、ちなつちゃんって呼んでほしいな」
結衣「あ、うん」
結衣「……ち、ちなつちゃん」モジモジ
ちなつ「はぅっ……」キュン
ちなつ「うん、私もそっちの方が結衣ちゃんと仲良くできるし」
あかり「あかりには呼び捨てだよねぇ結衣ちゃん!」
結衣「あはは、だってあかりはあかりだもん」
あかり「うっ、うっ、あかりは喜んでいいのかなぁ……」
ちなつ「それだけ気を置けないってことだよ、あかりちゃんは」
あかり「そっかぁ、信頼されてるのかな」
結衣「ねえねえ、こっちでのびてるおねーちゃんはだれ?」
京子「ちっこい、ゆい、おうじさまー」zzz
ちなつ「……」
結衣「このリボンはきょうこそっくりだなー」グイグイッ
京子「……ふにゃ」
あかり「うん、そのリボンのお姉ちゃんは京子ちゃんだよ」
ちなつ「……言っちゃった」
結衣「えっ!この品のなさそうなのがきょうこなのか!?」
京子「……ぐへへ」zzz
あかり「京子ちゃん聞いたら悲しみよぉ……」
ちなつ「む、昔とは正反対らしいからね京子先輩って」
あかり「あ、あの、えっとねその子は……」
結衣「このリボンはきょうこそっくりだなー」グイグイッ
京子「……ふにゃ」
あかり「うん、そのリボンのお姉ちゃんは京子ちゃんだよ」
ちなつ「……言っちゃった」
結衣「えっ!この品のなさそうなのがきょうこなのか!?」
京子「……ぐへへ」zzz
あかり「京子ちゃん聞いたら悲しむよぉ……」
ちなつ「む、昔とは正反対らしいからね京子先輩って」
あかり「えっと、でもね結衣ちゃんとはほんと仲が良いんだよ」
ちなつ「そうそう、1人暮らししてる結衣先輩の家に毎日通ったり」
結衣「うそっ!わたしひとりぐらししちゃうの!?」
結衣「……すげえ、かっけー!」
京子「……」
あかり「うんうん、中学生で一人暮らしなんて珍しいよね」
結衣「でっでも、それに毎日きょうこがくるなんて……」
結衣「あはは、なーんかこいびとみたいだな」ポリポリ
京子「!?」カァー
ちなつ「ずーっと起きてましたよね、京子先輩」
京子「な、なんの、はなしですか?」
結衣「……」ズイッ
京子「ひょっ、ひょえ!?」
結衣「おねーちゃんはさ、ほんとにきょうこなの?」
京子「そ、そうだよ、愛しの京子ちゃん――」
結衣「そっか、ならわたしがまもらないとな!」
京子「ふぇっ?」
結衣「おとなのきょうこも、こどものきょうこもみーんなわたしが守るから」ニコッ
京子「……」ボフッ
ちなつ「天然のジゴロなんだね……」
京子「なっ、なに言ってるんだよお子ちゃまのくせに!!」ムニムニ
結衣「こっこら、やめろひょーこ!」
京子「ガキンちょに言われても、嬉しくなんかない!」
結衣「あはは、かおまっかのくせにー」
京子「うるさい、このっこの!」
結衣「……なんかあんしんしたなー」
京子「へ?」
結衣「んーむかしのきょうこはさ、いじいじしてて」
結衣「いっつもべそかいてないてたから」
結衣「ほんとにしんぱいだったんだ」
あかり「結衣ちゃん……」
結衣「でもそのちょうしならきっとだいじょうぶだな!」
結衣「あはは、わたしが守るまでもなさそうだよ」
京子「……そんなワケあるか!」
京子「いっ、一回言ったんだから最後まで守れよ」ギュッ
結衣「……きょうこ」
京子「うるへー、無駄口ばっかり叩きやがって!」ギュムッ
京子「あのさ結衣、昔の私は泣き虫だったけど」
京子「いまもそんな変わってないんだ」
京子「悲しいことがあれば泣きそうになるし、ただちょっと明るくなっただけ」
京子「でも泣かないのは結衣とかあかりとか、ちなつちゃんが側にいてくれるから……」
結衣「うん……いいともだちもったな」
京子「ふふふ、自分で言うな」
結衣「えへへ、きょうこあったかいや……」
京子「……」ナデナデ
京子「結衣、眠いの?」
結衣「うん、ちょっとねむくなってきた……」
京子「それならさ、昔の私に伝えておいてくれる?」
結衣「……?」
京子「未来の京子ちゃんは超絶可愛い美少女って!」
結衣「自分でいうな……」
京子「昔の私をしっかり守ってくれよ、王子様」
結衣「ん……」
結衣「……」zzz
あかり「ふふふ、寝ちゃったね」
ちなつ「あれだけ決めちゃって、戻るっていう確信でもあるんですか?」ジッ
京子「んーなんか私が見た夢だとさ」
京子「ひと眠りしたらしっかり体が戻ってたから」
京子「まぁ、根拠はないけどだいじょーぶ!」
あかり「あかりも小さくなっちゃう夢見たなぁ」
ちなつ「私も……」
京子「うーん、こんなことってあるんだね」ズズッ
京子「おー、見事に戻ってるよ!」
あかり「お話ししてる間に戻ってたね」
京子「あーくそ私としたことが、戻る瞬間撮っておくべきだった!」
ちなつ「た、確かに歴史的瞬間ですもんね」
結衣「ふぁ~、なんか変な夢見たな」ノビー
結衣「なんか私だけ小さくなって、あかりたちが大きいままって夢」ポリポリ
あかり「……えへへ」
ちなつ「……ふふふ」
京子「……くふふ」
結衣「な、なにその不気味な笑いは」ビクッ
結衣「……」ズズッ
結衣「なんか最近さ、泊まる頻度増えたよねアンタ」
京子「んーそうかなぁ、気のせいだよ気のせい」
結衣「それにやたらベタベタしてくるし」
京子「くふふ、いいじゃんいいじゃん!」スリスリ
結衣「ま、まぁ、いいけど」
京子「昔の結衣も好きだけど、やっぱこっちの結衣もいいですなー」
結衣「お、お前は昔の方も素敵だったと思うよ」プイッ
京子「……昔のほう、も?」ニヤニヤ
結衣「……が、だよ言い間違い」カァー
京子「NHKとは渋いですね、結衣姐さん」
結衣「せめて姉さんにしろ、スケバンか私は」
<続いてのニュースです
<富山県の和菓子会社が製造したお饅頭を食べた人たちが
<集団的に幼児退行するという奇怪な現象が発生しており
<体の異変は一時的なものではありますが
<警察では、製造会社の立ち入り捜査を――
京子「ほんとだね、富山県ってココじゃん」ギュッ
結衣「あーもうひっつくなよ、そんなことより買い出し行くぞ」
京子「あまり無駄遣いしちゃダメよ、結衣」
京子「おほほ、通い妻として、家計の管理はしっかりしなきゃね」
結衣「あーそう、なら節約としてラムレーズンはなしだな」
京子「あーんそれだけは勘弁して!」
結衣「冗談だよ、ほら行くぞ」ギュッ
京子「あはは、ちゃっかり手握ってやんのー」
結衣「……っさい」
おしまい!
需要はないと思うけど書きたいから書くよ、おやすみ
需要あるぞ
期待
Entry ⇒ 2012.03.27 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
結衣「ゲームの世界!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332428884/
結衣「ん? 何だこれ、ディスクに何も書いてないじゃないか」
京子「道端で仙人ぽい人からもらった」
結衣「それただの不審者……」
京子「でもほら、やるのはタダだし」
結衣「まあいいけど……。じゃあ始めるぞ」カチッ
京子「わくわく!」
結衣「てかてか……」
京子「……」
結衣「……」
京子「あれ?」
結衣「何も映らないな」
ピカーーーーーーーーー
二人「!?」
京子「う、うん、いきなりTVがピカーって……」
結衣「ていうか……ここ、どこだ?」キョロキョロ
京子「そ、そうか!」
結衣「何か分かったのか!?」
京子「私たちはゲームの世界に迷い込んでしまったんだよ!!」
結衣「ねーよ」
京子「えー」
結衣「ゲームのやりすぎ」
京子「結衣に言われたくない! てか本当にこれ、ゲームの中じゃない?」
結衣「え?」
京子「そこに敵っぽいのもいるし」
リッチィ「どうも」
結衣「!?」
結衣「な、何だこいつ!? きもっ!」
リッチィ「」フヨフヨ
結衣「う、うわっ! こっち来るな!」ボカッ
【りっちぃを 倒した】
京子「!?」
【結衣は 経験値を 1手に入れた】
京子「ゆ、結衣、下下!」
結衣「え? って何だこのメッセージウインドウ!?」
【京子は 経験値を 1手に入れた】
京子「あ、私も貰えるんだ」
結衣「つまりお前と私はパーティ扱いなのか……」
京子「ううむ、完璧にゲーム世界の住人だな、私ら!」
京子「はい! 私にいい考えがある!」
結衣「期待しないで聞くけど何?」
京子「魔王たおそーぜ!」
結衣「却下」
京子「ええー! せっかくゲーム世界なのに魔王くらい倒してこーよー!」
結衣「魔王討伐は観光の名物か何かかよ! 危険だろ!」
京子「ちぇ、結衣のマジメー」
結衣「こうしてても仕方ないから、とりあえず町とか探そうか」
京子「おおっ! 二人の冒険の始まりだな!」
結衣「はぁ……帰りたい……」
京子「よっしゃいくぞー!」
京子「結衣ー! あっちに洞窟あった! ダンジョンだよダンジョン! すげえ!」キラキラ
結衣「行かないからな」
京子「」ムスー
結衣「だいたい私ら素手だし、強いモンスターとか出てきたら絶対やられるだろ。レベルも低いし」
京子「ほほー」
結衣「何だよ」
京子「結衣さんも割とゲーム気分」
結衣「うるさい」
京子「あ! りっちぃがいる!」
リッチィ「」フヨフヨ
結衣「ふんっ!」ボゴォ
【りっちぃを 倒した】
【結衣は 経験値を 1手に入れた】
【京子は 経験値を 1手に入れた】
結衣「よし」
京子(やっぱストレス溜まってんのか!?)
村
結衣「良かった、割と近くに村があったんだ」
京子「ねえねえ結衣、入口の近くに立ってる人ってアレじゃない!? 村の名前言う村人じゃない!?」ワクワク
結衣「変なちょっかい出すなよ……」
京子「ちょっと話しかけてみるー!」ビューン
結衣「言ってるそばから!?」
京子「あのー」チョンチョン
村人A「ここは始まりの村だよ」
京子「ゆいいいいいいい!! やっぱ村名の人だった! すっげー! 話しちゃった!」キラキラ
結衣「よ、よかったな……」
京子「宿屋ね」
結衣「結構歩いて疲れたし、今日はもう休むか」
京子「あ、でも……」
結衣「ん?」
京子「お金……」
結衣「あ」
京子「この世界って円使えんのかな」
結衣「ど、どうだろう」
…
……
宿屋娘「泊まるには5ナモリ頂きます」
京子「ナ、ナモ……?」
結衣「あ、あのー、これで何とか……」つ100円玉
宿屋娘「またいらしてください」
京子「ダメだったー!」
京子「……」
結衣「京子?」
京子「あ、ごめんごめん今メニュー開いてた」
結衣「は?」
京子「いや、メニューを」
結衣「ん?」
京子「あれ、結衣気付いてなかったの? メニュー開けるよ、ほらこうやって」
京子「……」
京子「な?」
結衣「な? といわれても」
京子「メニュー開いてる間は動き止まっちゃうからさー」
結衣「えーと……こうか?」
結衣【はなす】【じゅもん】【つよさ】【どうぐ】【そうび】【さくせん】【しらべる】【ゆり】【とじる】
結衣(ゆりって何だ……)
【しょじきん: 2ナモリ】
結衣「これは……」
京子「なんか見っけた?」
結衣「京子、私たち今2ナモリ持ってる」
京子「マジで!?」
結衣「たぶんザコ敵倒したときに手に入れてたんだと思う」
京子「ってことは……もっと敵を倒せば!」
結衣「宿に泊まれる!」
京子「よっしゃー! 狩りいくぞー!」
結衣「ああ! ついでに4レベルくらいあげよう!」
京子(自分が一番楽しんでんじゃん!)
【りっちぃを 倒した】
結衣「ふんっふんっ」ゲシゲシ
【りっちぃを 倒した】
京子「ふー……結構倒したな」
結衣「ああ、お金も経験値もだいぶ貯まった」
京子「村に帰って休むー?」
結衣「……」
京子「結衣?」
結衣「あと8稼げばレベルアップだから……」ボカッ
リッチィ「;;」
京子「結衣の稼ぎ癖の犠牲になったのだ……」
結衣「二人で一つのベッドって」
京子「まあパーティだし」
結衣「仕方ないか」
京子「結衣んち泊まるときも一緒の布団で寝てるじゃん」
結衣「それはそうだけど……」
京子「枕変わると寝れないタイプ?」
結衣「いや、その」
結衣(宿屋で同衾って、なんかな……///)
京子「へんなゆい~……ふぁ~あああ」
結衣「もう眠くなったか?」
京子「ん~……」
結衣「おやすみ」
京子「……すぅ……すぅ……」
結衣(私も今日は疲れたし……もう寝よう……)
宿屋娘「ゆうべはry」
結衣「ねーよ」
…
……
結衣「これからどうするかなあ」
京子「魔王たおs」
結衣「却下」
京子「図鑑集め!」
結衣「何のだよ」
京子「会社でも起こすか」
結衣「一人でやれ」
結衣「帰りたいに決まってるだろ」
京子「でも帰る方法分からないじゃん」
結衣「まあ……」
京子「だったらさ、悩むより現状を満喫したほうがいいって! 冒険冒険!」
結衣「お前は帰りたくないのかよ」
京子「帰りたいことは帰りたいけど……でもゲーム世界を実際に体験できるなんてすげーじゃん! もー考えただけでわくわくするよー!」
結衣「こんなときでもぶれないなお前は……まったく」
京子「へへへ~」
結衣「そうだな、考えるよりまず行動するか。そのうち寝て起きたら元の世界に戻ってるかもしれないしな」
京子「おう、その意気だ!」
結衣「でもその前に」
京子「?」
結衣「なんつーもん売ってるんだ……買っちゃったけど」
京子「おおー! 結衣はガンナーだな!」
結衣「お前はコレな」
京子【E:どうのつるぎ】
【E:かわのたて】
京子「なんか文明レベルの差がひどくない!?」
結衣「仕方ないだろ、銃買ったらお金無くなっちゃったんだし」
京子「でもどっちもアタッカーってバランス悪くない?」
結衣「じゃあお前魔法使いやれんの」
京子「ぐぬぬ」←MP0/0
結衣「本当は盾だけにしたかったんだけどな」
京子「ちょっ、それだと私攻撃できないじゃん!」
結衣「後ろにいてくれた方が助かるんだって」ボソ
京子「結衣ー?」
京子「ここから私たちの伝説が始まる!」
結衣「はいはい」
京子「しばらくは結衣と二人旅だな」
結衣「そうだな」
京子「頼りにしてるぜ~結衣っ!」
結衣「戦いのときはなるべく私の後ろにいろよ」
京子「敵に近づかないと剣で攻撃できないじゃん」
結衣「流れ弾に当たられても困るし」スチャ
京子「引っ込んでます!!」
京子「チーム結京、出発!」
結衣「なんだそれ」
…
……
ジョバンノ平原
結衣「……」テクテク
京子「ふんふ~ん♪」テクテク
結衣「なあ京子」
京子「なにー?」
結衣「何で私の真後ろにくっ付いて歩いてるんだよ」
京子「だってパーティだから!」キュピーン
結衣「気配感じて居心地悪いからちゃんと隣歩け」
京子「ほーい」
京子「おお、村から離れたらモンスター出てきたね」
結衣「やるか」スチャ
京子「怖い!」
結衣「いやほら、お金とか経験値とかいるしさ」
京子「そ、そうだな……よし、倒そう!」
結衣「京子は下がってろよ」
京子「り、了解っす……!」
モンスター「!」ピク
結衣「先制攻撃いいいいいいい!!」ガガガガガガガ
【モンスターに 8956594の ダメージ!】
【モンスターを 倒した】
京子「現代技術の兵器バランスブレイカ―すぎる!」
結衣「フッ……」
京子(結衣が勝利に酔いしれてるー!?)
京子「そろそろ休憩したいねー……」テクテク
結衣「モンスターの出なさそうな場所があればいいんだけど」
京子「あっ! 結衣アレ見て! 意味ありげな魔法陣がある!」
結衣「本当だ」
京子「それっぽくない?」
結衣「それっぽいな」
京子「行ってみよう!」タッタッ
…
……
【パーティが 全回復した!】
結衣「やっぱり休憩ポイントの魔法陣だったか」
京子「疲れてきたところに絶妙なタイミング!」
京子「お腹ペコー」
結衣「といっても村で買ってきたパンしかないけど」
京子「あそこの木になってる実、食べれないかな?」
結衣「うーん」
京子「石投げれば落ちてくるかな……うりゃ!」ポイ
ポトッ
結衣(届いてない……)
京子「おりゃ! そりゃ! この! くそー!」ポイポイポイ
京子「ぜーぜー」
京子「ゆい~……」
結衣「分かったよ、私が取るから……」
京子「やったー!」
コン! ボト
京子「すげえ! 一発! サンキュー結衣ー!」
結衣「ま、まあこんなもん。ほら何か知らないけど木の実」
【赤い実を 手に入れた!】
京子「お、メッセージウインドウさんが」
結衣「道具から使えるってことは食べられるんだな」
京子「いただきまーす」パクッ
京子「ウマイ!」テーレッテレー
結衣「なにいまの効果音」
京子「結衣も食うか?」
結衣「じゃあ一口……」パクッ
結衣「ウマイ!」テーレッテレー
結衣(食ったら変な効果音出る効果の木の実なのか!?)
京子「もぐもぐ」テーレッテレー
結衣「確かにな。そういえばピクニックなんて子供の頃以来行ってないなあ」
京子「じゃあ今度みんなでピクニック行こう!」
結衣「あ、いいかも」
京子「よっし決まり! 次の部活動はピクニックにけってーい!」
結衣「ピクニックか……お弁当何作ろうかなあ」
京子「ラムレーズン!」
結衣「溶ける」
京子「じゃあおにぎりとかでいいよ」
結衣「テンション下がりすぎだろ!」
結衣「何でもねえ。無難にサンドイッチとかでいいかな」
京子「ラムサンドイッチレーズン!?」
結衣「ラムレーズンでサンドイッチをサンドって言いたいのか?」
京子「サンドラムレーズンイッチ?」
結衣「何が何やら」
結衣「ああ」
京子「今日中にどこまでいけるかなー」
結衣「中ボスくらいはいけるんじゃないか」
京子「ボスいるの!?」
結衣「いや、知らないけど」ガガガガ
【モンスターを 倒した】
京子「会話の片手間に銃ぶっ放すのやめてもらえませんか……」
結衣「だって敵がいたからさ」
京子「ひどい子だわ! ファミコンのやりすぎで現実とゲームの見分けがつかなくなって!」
結衣「ここはゲームの世界だから仕方ないだろ。それに……」
京子「それに?」
結衣(ほっとくと京子が危ないし)
京子「それにー?」
結衣「ダンジョンかな」
京子「おおー、きっとダンジョンの中には強敵やお宝が待ってるぞ!」
結衣「強敵はもっとレベル上げてからの方がよくない?」
京子「もー、結衣は無駄にレベル上げたがるんだから」
結衣「無駄じゃないだろ。弱いまま戦って負けたら時間の無駄だしアイテムも温存しておきたいし」
京子「余裕で勝ってもつまんないじゃん! アイテムだって使うためにあるんだからピンチになったらガンガン使わないと!」
結衣「だけど……」
京子「いやいや……」
…
……
結衣「そうだな、不毛すぎる……」
京子「それでどうする? 森入る?」
結衣「もうすぐ日も落ちちゃうし明日にしない?」
京子「そだねー。じゃあ今日はここで野宿かー」
結衣「まさか本当に野宿する羽目になるとは……」
京子「へへへ、冒険っぽいな!」
結衣「疲れるけどな」
京子「楽しいからいーじゃん!」
結衣「まあ否定はしない」
京子「結衣と一緒にいればモンスターも怖くないしね」
結衣「そうか」
京子「でも結衣が危なくなったら私も本気出すから! だからもっといい装備買って!」
結衣「無駄遣いはダメ」
京子「ケチー」
……
京子「もう真っ暗だねー」
結衣「焚き火がなかったらほんと何も見えないな」
京子「結衣ー」
結衣「ん?」
京子「ちょっと寒いからこっち来て」
結衣「……はいはい」
京子「へへ」
結衣「……」
京子「星空すごいね」
結衣「実際見るとな」
京子「静かだね」
結衣「そうだな」
京子「世界で二人きり、みたいな」
結衣「ああ」
結衣「ねーよ」
京子「ちぇー」
結衣「ほら。早く寝ないと明日つらいぞ」
京子「んー、分かった……。おやすみ結衣」
結衣「おやすみ」
京子「……すぅ……すぅ……」
結衣(寝付きいいなあ)
結衣(いつ帰れるのか分からないけど……)
結衣(こういう雰囲気も、たまには)
結衣(悪くない、かな)
【結衣の ゆりが 1あがった!】
結衣(ね、寝よ寝よ///)
京子「よし、体力も全快したしいよいよ森攻略だな!」
結衣「虫とかいたら嫌だなあ」
京子「モンスターとか倒しまくっといて何をいまさら……」
結衣「モンスターと虫とでは気持ち悪さの質が違うんだよ」
京子「たしかし」
結衣「そこは同意するのか」
京子「変な虫出たら追い払って??」きゃる~ん
結衣「お前虫とか平気だろ」
京子「たしかし」
結衣「いかにもRPGっぽいな」
京子「うむ、あちこちから何かが動くSEが聞こえるのが臨場感を醸し出してますな」
結衣「ツタとかに足ひっかけるなよ」
京子「了解でっす!」
結衣「ほら」スッ
京子「?」
結衣「……転んだりすると危ないから」
京子「へへ♪」ギュ
京子「私はちゃんと装備品で耐性整えるもんねー」
ガサ
結衣「異常耐性よりステータスアップする装備の方をなんとなく優先しちゃうんだよな」
京子「結衣は宝箱に入ってる毒耐性のアクセとかガン無視するからなあ」
ガサガサ
結衣「だって毒って地味だし……」
京子「まあねー」
ガサガサガサ
結衣「ん……?」
京子「どしたの結衣?」
ガサガサガサガサ
モンスター「ギイイイイイイイイイイ!!」
結衣「!!」
【不意を つかれた!】
京子「結衣ッ!」バッ
モンスター「ギギッ!」ザシュ
京子「うわっ!!」
結衣「京子!? くそっ!」ガガガガガ
モンスター「ギョエー!!」
【モンスターを たおした】
結衣「京子、大丈夫か!!」
京子「ちくしょー、油断したー……」
結衣「お前さっき、私のことかばって……」
京子「へへへ……結衣はケガない?」
結衣「私よりお前が……!」
京子「いまの攻撃……け、結構……効いた……みたい……」
結衣「お、おい、京子!!」
結衣「……」
京子「ぐふっ」
結衣「……お前のHP全然減ってないから」
京子「京子はよみがえった」
結衣「はあ……小芝居はいいから行くぞ」
京子「結衣のこと守ってあげたのに~」
結衣「……あ、ありがと」
京子「へへ」
【結衣の ゆりが 1上 結衣「うわーーーーーーー!!」
京子「ど、どうした突然!?」
結衣「何でもない何でも……」
京子「メッセージウインドウ出てるけど」
【結衣の ゆ 結衣「ははははは……」った】
京子「お、おう」
結衣「今度は油断しないようにしないとな」テクテク
京子「不意打ちはやっかいだもんな」テクテク
結衣「周りに気をつけて進まないと」
京子「う、うん……?」フラ
結衣「どうした?」
京子「ごめん、ちょっと目眩かな」
結衣「だ、大丈夫か!? 無理しないで休もう」
京子「うん……。じっとしてると楽なんだけど、歩くと……」
結衣「それって……まさか」
京子【毒】「うーん、ちょうどRPGの毒状態みたいな……」
結衣「き、京子、毒なってる毒!!」
京子【毒】「へ?」
結衣「さっきの敵の攻撃のせいか……。こころなしか肌も緑がかって見えるような」
京子【毒】「ZOMBIE~」
結衣「体力減るから動くな」
京子【毒】「うう、どうしよ結衣~」
結衣「このまま進むわけにもいかないし、かといってずっとここにいるわけにも……」
京子【毒】「歩いてれば治らないかな?」
結衣「治るって言う保障はないし、歩き回って毒で体力減ったところを攻撃されたら危険だ」
京子【毒】「歩いて毒……あっ、そうだ!!」
結衣「何か閃いたのか!?」
京子【毒】「うん! あのね……」
…
……
結衣「……」テクテク
京子【毒】「いや~、すいませんね結衣さん」
結衣「おんぶしていけば歩いてないから毒食らわないって……屁理屈だろ!」テクテク
京子【毒】「でも実際体力減ってないし」
結衣「納得がいかない……」
京子【毒】「らくちんらくちん♪」
結衣「やれやれ」
京子【毒】「重かったら休みながらでいいよ」
結衣「大丈夫だ。レベルと一緒に力も上がってるし、軽いよ」
京子【毒】「へへへ、サンキュー!」
結衣「それにそもそも、敵から私をかばってくれたせいでこうなってるんだし。面倒見てやらないこともない」
京子【毒】「おっ、結衣デレ」
結衣「なんだデレって」
京子「結衣におんぶされるとか何年ぶりかなー」
結衣「そういえば、昔もこうやっておんぶしてやったことあったっけ」
京子「何でおんぶしてもらったんだっけ?」
結衣「膝をすりむいて泣いたとか、突き指して泣いたとか、鉄棒から落ちて泣いたとかじゃなかったかな」
京子「泣いてばっかりだな!」
結衣「泣いてばっかりだったろ」
京子「涙の数だけ強くなりました」
結衣「まあ、そうかもな」
京子「結衣はおっきくなってさびしんぼになった?」ニヤニヤ
結衣「……お漏らしして泣いたこともあったかなー」
京子「!!」ベチン
結衣「いだっ!」
京子「お・と・め・の・ひ・み・つ~!!」ムニムニ
結衣「わ、わうあったあら、ほっへふえんあ!!」
結衣「え、どこ?」
京子「ほらそこ、そこの木の裏! そっちの方!」
結衣「こ、こら、背中の上ではしゃぐな」
京子「あった!」
結衣「ほんとだ。よく見つけたな」
京子「交番に届けないと!」
結衣「ファンタジー気分が台無しだなおい」
京子「冗談だって~。はやく開けてみよう!」ワクワク
結衣「中身は何だろう?」
【毒消し草を 10個 手に入れた!】
京子「おおっ! 空気読んでるー!」
結衣「よかった、これで毒治せるな」
【京子の 毒が 消えた!】
京子「全☆快」
結衣「じゃあ降ろすぞ」
京子「え~、歩くのめんどい~」
結衣「あのな……」
京子「しかたない、あんまり結衣に迷惑かけるのもアレだし降りてやろう」
結衣「い、いや、別に迷惑とか……」
京子「でも結衣、疲れるだろうし」
結衣「お前一人くらい……軽いし、その……おぶって欲しいならいつでも……」
京子「そ、そう……?」
結衣「……///」
結衣「……しょうがないな」
京子「いいの?」
結衣「す、少しだけな」
京子「おお」
結衣「……///」
京子「サンキュー♪」ギュ
【京子の ゆりが 1上がった】
【結衣の ゆりが 1上がった】
京子「……」
結衣「……」
京子「…………ゆ、結衣号はっしーーーーん!///」
結衣(見なかったことにした!?)
京子(結衣の背中……)
【京子の ゆりが 1上がった】
【結衣の ゆりが 1上がった】
結衣「……///」テクテク
京子「……///」
【京子の ゆりが 1上がった】
【結衣の ゆりが 1上がった】
結衣「て、敵出ないな」テクテク
京子「そ、そうだね~」
【京子の ゆりが 1上がった】
【結衣の ゆりが 1上がった】
結衣「///」
京子「あ、あのさ結衣///」
結衣「どどどうかしたか?///」
京子「降りる……///」
結衣「そ、そうか///」
~~~
京子「丸太ごろごろ~」
結衣「それ使えるのか?」
~~~
京子「ツ、ツタ切れないかな……」ビクビク
結衣「大丈夫だろ……たぶん」
~~~
京子「うおおー! このキノコすげー跳ねるぞ!!」ポヨーン
結衣「変なところに飛んでくなよー」
~~~
って感じで進みました
京子「そろそろボスかな?」
結衣「ん……? 京子、あそこに看板が立ってる」
京子「どれどれ?」
【この先 聖なる泉】
京子「おおっ! なんかいかにも重要イベントの気配が!」
結衣「行ってみよう!」
京子「ここが聖なる泉!」
結衣「周りの木に覆われてここだけドームみたいになってるんだ……」
京子「何があるんだろ!? お宝!? 伝説の武器!? ダンジョンへの入り口!?」キョロキョロ
結衣「落ち着け」
≪冒険者よ――≫
結衣「うわっ! 何だ!?」
京子「天啓キター!!」
≪よくぞここまで来た――≫
≪汝らの進むべき道を示そう――≫
結衣「進むべき道……?」
京子「うんうん!」ワクワク
≪ここより東のサイゴ洞窟――≫
≪そこへ行けば 異世界への扉が開かれん――≫
京子「異世界への扉って……!」
結衣「元の世界に戻れるってことか!?」
結衣「や、やったぞ京子! 元の世界に戻れる!」
京子「待って泉さん! 私魔王倒してから帰りたい!」
結衣「お前な!」
≪残念だが魔王はいない――尺の都合で――≫
京子「そんなー」
結衣「ほら見ろ」
≪もう日も暮れるからここで休んで明日から出発するがよい――≫
京子「はーい」
≪泉の水は綺麗だから、水浴びしてもいいよ――≫
結衣「えっ」
京子「やったー! お風呂入ってなくて気持ち悪かったんだー!」
≪さらばだ――≫
京子「だってさ」
結衣「……とりあえず、今日はここで野宿か」
京子「一人で大丈夫?」
結衣「あー、そっか。お前だけ残してくのも心配だな」
京子「私じゃなくて結衣がだよー」
結衣「一緒に行くか」
京子「行くー!」
結衣「あんまり私から離れるなよ」
京子「ちゃんとつかまえててね(はぁと」
結衣「遠くにいるとモンスターと間違えて撃つかもしれないから」スチャ
京子「結衣さんトリガーハッピーになってませんか!?」
京子「結衣ー! 食えそうなの見っけたー!」
結衣「本当か!?」
【白斑の赤キノコを 手に入れた!】
結衣「いや、キノコはまずいだろ……」
京子「だってこれどう見てもアレじゃん! 食べれるよ!」
結衣「でもなあ」
京子「道具の説明文見ればいいんじゃない?」
結衣「なるほど」
【白斑の赤キノコ】
【食べると 体が大きくなる(※ただしマリオに限る)】
京子「ほら、毒とか無いでしょ」
結衣「なんか……色々と雑だな……」
【チェイリーを 手に入れた!】
【エンリンゴを 手に入れた!】
【ハープスを 手に入れた!】
京子「結衣、このへん食いもんいっぱいあるー!」
結衣「でかしたぞ京子! こっちにも何かないかな……」
結衣「お、これはどうだ?」
【ピンクの実を 手に入れた!】
結衣「食べられるかな」
【ピンクの実】
【食べると 性的な意味で 興奮する】
結衣「」ブッ
結衣「こんなもん食えるか!」
結衣「……」
結衣「い、いやいや……ねーよ」
結衣「うひゃあああああ!?」
京子「どっ、どしたん?」
結衣「ななな何でもないよあははは……」
京子「ほら、食べれるのあるだけ取ってきた!」ジャン
結衣「おお、これだけあれば大丈夫そうだな」
京子「えっへん」
結衣「泉に戻るか」
京子「ういっす!」
…
……
京子「ふ~、食った食った……」
結衣「そうだな~……」
京子「ねー結衣」
結衣「ん?」
京子「水浴びしない?」
結衣「え」
京子「水きれいだって言ってたし」
結衣「いや、言ってたけど……」
京子「一緒に水浴びしようぜー!」
結衣「わ、私はお前が終わってからでいいよ」
結衣「は、恥ずかしいだろ」
京子「別に温泉みたいなもんだと思えばいいじゃん」
結衣「そんなこと言っても場所が場所だし、その……」
京子「結衣のムッツリ」
結衣「な!?」
京子「そうやって意識してる方が恥ずかしいですー!」
結衣「わ、分かったよ! 一緒に水浴びすればいいんだろ!」
京子「よっしゃー!」
結衣「くっ……///」
京子「ほら脱いで脱いで♪」
結衣「じ、自分で脱ぐよっ!」
京子「見ない見ない」ジー
結衣「見んなっつーの!」ボカ
京子「ああん」
結衣「まったく……」ヌギヌギ
結衣(やっぱり外で裸になるのって抵抗あるな……///)
結衣「うう……」
京子「ひゃっほーい!」ザプン
結衣「はやっ!?」
京子「何だー、結衣まだパンツはいてんのかー?」
結衣「ちょっ! 見るなって!」
京子「早く脱いでこっち来いよー! きもちーぞー!」
結衣「ええい、ままよっ!」ヌギッ
結衣「///」モジモジ
ザプン
結衣「あ、あんまり冷たくないんだ……」
京子「聖なる泉すげー!」バシャバシャ
結衣「泳ぐな」
京子「平泳ぎー」スイー
結衣「うわっ! こ、こっち来るな!」
京子「何だよー、まだ恥ずかしがってんのかー?」
結衣「へ、変なことされないか心配なだけだ!///」
京子「ほほーう、変なことって……」
結衣「?」
京子「こんなことかなあ!?」ムニュ
結衣「ひゃあああああ!?///」
京子(今の声エロい///)
結衣「な、何すんだバカ!!」
京子「つい……」
結衣「次やったら沈めんぞ」パシャパシャ
京子「あ、結衣、背中洗ってやろうか? こう手でこすって」
結衣「断る」
京子「即答!?」
結衣「絶対くすぐったりするだろ」
京子「しないってー」
結衣「……本当にしないなら頼もうかな」
京子「よーし任せろ! 悶絶させてやるからな!」
結衣「やっぱやめた」
京子「じ、冗談だって……」
結衣「うひゃあ!」
京子「おおうっ!?」
結衣「い、いや……分かっててもやっぱくすぐったい」
京子「じゃあちょっと強めにこすれば平気?」ゴシゴシ
結衣「あ、いい感じ」
京子「よいしょよいしょ」ゴシゴシ
結衣「ふー……」
京子「こっちもー」サワサワ
結衣「どわああああああ!? ど、どこ触ってんだ!!」
京子「脇の下」
結衣「自分で洗える!!」
京子「でも念入りにやらないと匂うよ?」
結衣「余計なお世話だ!!」
京子「ぶー」
結衣「まったく……」
京子(……)
京子(結衣の脇……)
京子(……///)
京子「」スンスン
京子「///」ドキドキドキドキ
【京子の ゆりが 3上がった】
京子「!?」
結衣「どうした?」
京子「あ、いや何でもないっす……」
結衣「体も洗ったし、私は上がるぞ」
京子「えー、もう?」
結衣「ずっとつかってると風邪引きそうだし」
京子「結衣が上がるなら私もー」
結衣「じゃあ体拭い……」
京子「あっ」
結衣「……京子」
京子「……結衣」
二人「タオル、ないじゃん!」
……
京子「……」ギュー
結衣「……」ギュー
京子「さみい……」
結衣「さむいな……」
京子「あんまり乾かないな……」
結衣「そのうち乾くだろ……」
京子「結衣……」
結衣「ん?」
京子「どこ見てんの」
結衣「なっ!?///」
京子「あ、本当に変なとこ見てたんだ~」ニヤニヤ
結衣「お、お前ー……!」
結衣「あ、赤くねーよ!」
京子「でも……結衣なら……いいよ……?」ボソッ
結衣「っ!?///」ゾク
【結衣の ゆりが 1上がった】
京子「むふふ~」ニヤニヤ
結衣「お、お前ぇ~」
結衣(こうなったら……)
結衣「京子」
京子「んー、何かなー?」
結衣「京子の体、月明かりですごく綺麗だぞ」ボソ
京子「!?///」カァァ
【京子の ゆりが 1上がった】
結衣「」ニヤリ
京子「ち、ちくしょ~///」
結衣「でも喜んでたじゃん」
京子「ぐぬぬ」
結衣「京子は分かりやすいんだよ」
京子「ゆ、結衣の体だって綺麗だぞ」
結衣「そうか、ありがとう」ニコ
京子「はうっ///」キュン
【京子の ゆりが 1上がった】
京子「んがー!」
結衣(分かりやすいなあ)
京子「ふえあ///」
【京子の ゆりが 1上がった】
結衣「京子の髪、なんだかいい匂いする」
京子「ひゃううう///」
【京子の ゆりが 1上がった】
結衣「こうしてると京子がドキドキしてるの伝わってくるよ」ギュ
京子「あわわわわ///」
【京子の ゆりが 1上がった】
結衣「ぶえーっくしょ! あー、やっぱ寒いな……」
京子「……」
【京子の ゆりが 5下がった】
結衣「あれ?」
結衣「あれ、もう服着るの? 髪まだ濡れてない?」
京子「結衣には幻滅した! 寝る!」
結衣「わ、悪かったよ」
京子「私の人生を返して……」シクシク
結衣(そこまでのこと!?)
京子「zzz」
結衣「で、もう寝てるし」
結衣「私も服着て寝るかな」ゴソゴソ
京子「……」
結衣「京子、もう寝てる?」
京子「zzz」
結衣「……」ツンツン
京子「zzz」
京子「……」
結衣「ん……」クンクン
京子「……」
結衣(落ち着く……)
【結衣の ゆりが 1上がった】
結衣(このまま寝よ……)
【結衣の ゆりが 1上がった】
結衣「……」
【結衣の ゆりが 1上がった】
結衣「……」
【結衣の ゆりが 1上がった】
【京子の ゆりが 1上がった】
結衣「……見なかったことに」
京子「///」
次の日
京子「ここがサイゴ洞窟か!」
結衣「いよいよだな……!」
京子「お宝を手に入れて、村のみんなを救うんだ!」
結衣「違うだろ」
京子「死んだ村長のためにも!」
結衣「村長死んでる設定かよ」
京子「油断せずに行こう!」
結衣「はいはい」
京子「うおお、暗いな」
結衣「洞窟だからな」
京子「けど割と遠くまで見渡せるね」
結衣「まあゲームの世界だし」
モンスター「グオオオオオオオオ!!!」
京子「っていきなり出たー!!」
結衣「くっ!」ガガガガガガ
【モンスターを たおした】
モンスターA「グルルルルル……」
モンスターB「ゲゲゲゲ……」
モンスターC「ゴゴゴゴ……」
京子「ゆ、結衣! 敵いっぱいいる!」
結衣「ラストダンジョンは一筋縄じゃいかないみたいだな……!」
【モンスターAを たおした】
【モンスターBを たおした】
モンスターC「ゴッ!!」ズガン
京子「ひゃー!!」
結衣「あいつ! 京子を狙って!」
京子「ゆ、結衣いー!」
モンスターC「ゴゴゴー!!」
結衣「ダメだ、近すぎて京子に当たる……!」
結衣「くっ……うおおおおおおおおおおお!!!」ダッ
ガン!
【モンスターに 1のダメージ!】
モンスターC「ゴ?」
京子「結衣!?」
京子「じ、銃で殴っても効かないよ結衣!」
モンスターC「グゴオオオオオオオオ!!」ブン
ズガッ
結衣「うああっ!!」ズシャ
京子「結衣!!」
結衣【スタン】「う……うう……」
京子「こ、このぉ!! よくも結衣をぉ!!」ザンザン
【モンスターに 1のダメージ!】
【モンスターに 1のダメージ!】
【モンスターに 1のダメージ!】
結衣【スタン】(あいつ、まさか、物理耐性……)
モンスターC「ゴゴ……?」ギロリ
京子「ひっ」
結衣【スタン】(くそっ……体が……動かない……!!)
京子「だ、だけど結衣が……」
結衣【スタン】「私はいいから、逃げろ!!」
モンスターC「」ドスンドスン
京子「い……嫌だ!!」
結衣【スタン】「京子!?」
京子「あいつやっつけないと結衣がやられちゃう!!」
モンスターC「」ドスンドスン
京子「えええええい!! ミラクるんスラーーッシュ!!」ザシュ
【モンスターに 2のダメージ!】
モンスターC「……」
京子「ミラクるんソード! ミラクるんカリバー! ミラクるんこうせーん!!」ザシュザシュ
【モンスターに 2のダメージ!】
【モンスターに 4のダメージ!】
【モンスターに 8のダメージ!】
結衣【スタン】「ダメージが……!?」
【モンスターに 16のダメージ!】
【モンスターに 32のダメージ!】
【モンスターに 64のダメージ!】
モンスターC「グゴオオオオオオオオオオオオオオオ!!!」ズガッ
京子「があっ!」
京子【スタン】「うう……!」
結衣【スタン】「京子ッ!!」
モンスターC「グゴゴ……」
京子【スタン】「ミ……ミラク……るん……」
モンスターC「ゴゴゴゴ……」
京子【スタン】「結衣!?」
モンスターC「グゴゴオオオオオオオオオ!!!」ブンッ
結衣「私が……守るッ!!」
京子「!!!」
京子(助けて――――)
京子「ミラクるーーーーーーーーーーーーーーーーん!!!!!」
ズドォン!!!
モンスターC「……ゴ?」
結衣「あ、あれ……」
???「愛と正義の魔女っ娘ミラクるん!」
結衣「こ、この子……!?」
ミラクるん「華麗に登場!!」
モンスターC「ゴゴッ!?」
ミラクるん「おイタをする子は滅多打ち!! ミラクるーん……ドンキ!!」ズゴォ
モンスターC「ゴベ!?」
【モンスターCに 4294967295のダメージ!】
【モンスターCを たおした!】
ミラクるん「無属性攻撃だよ♪」
ミラクるん「ミラクるんジェネリック医薬品!」パァァ
【結衣は HPが回復した!】
【京子は HPが回復した!】
結衣「はっ! き、京子、大丈夫か!?」
京子「ゆ、ゆいぃ……」ポロポロ
結衣「京子……」
京子「うわあああああああん!! こわがっだよぉぉ~~~~~!!」
結衣「よしよし、もう平気だからな」
京子「うぇぇ……ひぐ……ゆ゙い゙ぃ……」
結衣「それで、あなたは……」
ミラクるん「私を呼ぶ声に導かれて、二次元の世界からやってきたよ♪」
京子「ほ、本物……?」
ミラクるん「京子ちゃん、いつも私を素敵な物語の中で活躍させてくれてありがとね」
京子「う……うわあー! 本物のミラクるんー!」パァ
京子「サイン下さい!」
結衣「ちょっ」
ミラクるん「うふふ、京子ちゃんには特別だよ」サラサラ
京子「やったー!」
結衣「切り替えの早い奴……」
ミラクるん「二人はどこまで行くのかな?」
結衣「この洞窟にあるっていう異次元の扉まで……」
京子「ミラクるんも来てくれるの!?」
ミラクるん「よければ私も一緒に行きたいな」
京子「じゃあ一緒に行こう! ミラクるんと冒険だー!」
結衣「す、すいません」
ミラクるん「ミラクるんは二人の愛の味方だよ♪」
【ミラクるん(ゲスト)が 仲間になった!】
…
……
京子「あ、分かれ道だ」
結衣「どっちにいけばいいんだろう」
京子「ミラクるん、分かる?」
ミラクるん「んー、ちょっと待ってね」
ミラクるん「ミラクるーん……」ムムム
ミラクるん「マップ全開放!」カッ
ミラクるん「扉はこっちね!」
京子「ミラクるんすっげー!」
結衣(今なにかしてはいけないことをしてしまった気が)
~~~
ミラクるん「この先の部屋に扉があるわ。でもその前に」
結衣「やっぱり……」
京子「ラスボス!?」
ミラクるん「そう、みんな気をつけて!」
京子「ミラクるんがいれば楽勝だよ!」
結衣「緊張する……」
京子「結衣、今度は吹っ飛ばされんなよ!」
結衣「お前も危なくなったらすぐ逃げろよ」
京子「結衣だけ置いて逃げたりしないよ」
結衣「二人ともやられたらゲームオーバーだろ」
京子「私が結衣の盾になってやるよ!」
結衣「やれやれ」
ミラクるん「うふふ」
サイゴ洞窟・最奥
ドラゴン「……」
京子「うわっ、ドラゴンだ!」
結衣「いかにもなボスだな」
ドラゴン「異世界よりの冒険者たちよ……」
京子「喋った!?」
ドラゴン「これより先はゆるゆりの世界への扉……」
ドラゴン「扉を通りたくば、我にその力を示すのだ……!」ズズズ
結衣「す、すごいプレッシャーだ!」
京子「さすがラスボス……!」
ミラクるん「くるよ!」
ドラゴン「グオオオオオオオオオオオオ!!!」
※画面にヒビが入って割れる演出
※ドラゴンを仰ぎ見るようなカメラアングルから後ろに回り込み巨大なドラゴンと小さな主人公たちの対比
ドラゴンの顔を正面から映し、ドラゴンが吠えると同時にカメラが引き主人公たちの後ろ姿が映る
ドラゴン「グオオオオオオオ!!」
京子「うわっ! 火の玉の雨だ!!」
ミラクるん「ミラクるん・核の傘バリアー!!」キュイイン
結衣「ミラクるん、ありがとう!」
ミラクるん「今のうちに攻撃を!」
結衣「うおおお!」ガガガガガ
京子「元気のバロメータービーム!」ミョ~ン
ドラゴン「グルオオオオオオッ!!」ブン
結衣「尻尾攻撃!?」
京子「うわあっ!」
ミラクるん「きゃああ!」
ドォン!!
結衣「みんな、大丈夫か?」
ミラクるん「愛と正義のDEF999!」
ドラゴン「……」
【ドラゴンは 力を溜めている】
京子「うわわっ、なんかヤバそうだよ結衣!?」
結衣「まずい、ブレスが来るぞ! みんな防御だ!」
ミラクるん「チャージなどさせるか……!!」
結衣「え」
…
……
ドラゴン「グアアアアアアアアア!!」
【ドラゴンを たおした!】
ミラクるん「今の技はまだ未放送だから、他の人には秘密ね☆」
京子「は、はい……」
結衣(ミラクるん、こええ……!)
ミラクるん「敵も倒したし、私が手伝えるのはここまでね」
京子「ええっ! もう行っちゃうの!?」
結衣「せめて何かお礼を……」
ミラクるん「ごめんね、まだ私の力を必要としている人のところに行かなくちゃいけないから」
京子「そっか……」
結衣「ミラクるん、色々と本当にありがとう!」
ミラクるん「お礼なんていらないわ! その代わり単行本3冊ずつ買ってね☆」
京子「ばいばーい! ミラクるーん!」
結衣「さようならー!」
ミラクるん「これ読んでるみんなは、百合姫買ってねー……」キラキラ....
京子「……」
結衣「……」
京子「行っちゃった……」
結衣「ああ」
京子「なんか、あっという間だったね」
結衣「そうだな。最初はどうなる事かと思ったけど」
京子「名残惜しいね」
結衣「いざ終わりとなるとな」
結衣「いや、こういう場合って現実世界の時間は進んでなかったりするんじゃないか」
京子「あー確かに」
結衣「ま、何にせよ、このゲームはここでエンディングってことで」
京子「じゃあ、せーので開けよう!」
結衣「よし、分かった」
京子「準備いい?」
結衣「いつでも」
二人「せー」
二人「のっ!」
二人「ぬぬぬ……」グググ
二人「ぬおおおおおおおおおおおおおお」グググググ
京子「ハァハァ……」
結衣「あ、開かない……?」
京子「ちょっと、建て付け悪いんじゃないの!?」ガンガン
結衣「建て付けっていうか……ひょっとして鍵とかないと開かないんじゃ」
京子「待って、扉に何か書いてある!」
【ゆりを 100捧げよ】
結衣「……」
京子「……」
結衣「京子、いまゆりいくつ」
京子「8……結衣は?」
結衣「11……」
結衣「……」
京子「ど、どうしよう」
結衣「どうしようって」
京子「……」
結衣「ゆ、ゆり溜めるしかないだろ……」
京子「うわあああああああ!///」
結衣「し、仕方ないだろ帰れないんだから!///」
京子「ちくしょー、頭おかしいんじゃないのかこのゲーム作った奴……!」
結衣「……」
京子「……ゆ、ゆりゆりするか」
結衣「あ、ああ」
京子「ええと、じゃあ……だ、抱き合う?」
結衣「わ、分かった」
ギュ
京子「///」
結衣「///」
【京子の ゆりが 1上がった】
【結衣の ゆりが 1上がった】
京子「終わらないよこれ……」
結衣「1だけ上がってもな……」
結衣「私に言うなよ」
京子「なんかこう……もっとゆりゆり~んな感じのないの?」
結衣「じ、じゃあ……手を腰に回して……」
京子「ひゃあ///」
結衣「もっと密着する感じで///」ギュ
【京子の ゆりが 1上がった】
【結衣の ゆりが 1上がった】
京子「くそ……死ぬほど恥ずかしいのにまた1……」
結衣「な、ならっ」ギュウウ
京子「ふええ!?///」
結衣「こ、こんなのは///」ギュッギュッギュ
京子(ゆ、結衣の身体が~///)
【京子の ゆりが 1上がった】
【結衣の ゆりが 1上がった】
結衣「ダメか……」
京子「それなら!」ポフッ
結衣「き、京子!?」
京子(結衣の匂い嗅げば……///)クンクン
結衣「ちょ、き、京子……くすぐったい///」
【京子の ゆりが 2上がった】
【結衣の ゆりが 1上がった】
京子「ううう……///」
結衣「お、お前って……匂いとか好きなのか……?」
京子「わ……悪かったなあ!!///」
結衣「べっ、別に、悪くは……い、嫌じゃないし……」
京子「!!」カァァ
結衣「ひゃあ!?」
京子「んん~!」グリグリスンスン
結衣「京子……む、胸……! ひゃあっ!」
京子(結衣~、結衣~、結衣ぃ~!!)グリグリスンスン
【京子の ゆりが 2上がった】
【結衣の ゆりが 2上がった】
【京子の ゆりが 2上がった】
【京子の ゆりが 2上がった】
【京子の ゆりが 2上がった】
【京子の ゆりが 2上がった】
【京子の ゆりが 2上がった】
【京子の ゆりが 2上がった】
【結衣の ゆりが 2上がった】
【京子の ゆりが 2上がった】
【京子の ゆりが 2上がった】
【京子の ゆりが 2上がった】
結衣「あ、あわわわ///」
京子「んぅぅ~!!」
結衣「///」
京子「け、結構……来てたんじゃない……?」
結衣「ま、まあ……その……まあ……うん……///」
京子「でもまだ足りないのか……」
結衣「あの……さっきのずっと続けてれば……」
京子「もう絶対やらないっ!!///」
結衣「な、なんで……」
京子「死ぬほど恥ずかしかったんだからな! 私はもうやんない!! 次結衣の番!!」
結衣「うう……」
京子「ほら早く!」
結衣「は、早くって言われても……///」
京子「」ジー
結衣「わ、分かったよ……やるよ……」
京子「ん」クル
結衣「」ギュ
京子「うへ///」
結衣「……///」クンクン
京子「な、何してんの結衣」
結衣「べ……別になにも……」クンクン
京子(髪の匂いかいでんだろぉ……///)
結衣「そ、その……こうしてると落ち着くから……」
京子「う~……恥ずい……」
【結衣の ゆりが 2上がった】
【京子の ゆりが 1上がった】
京子「たった2じゃん!」
結衣(これ結構好きなんだけどな……///)クンクン
さあ、どう攻めるか
京子「ふああああっ!?」
結衣「びっくりした?」
京子「み、耳に息吹きかけんなあ///」
【京子の ゆりが 1上がった】
結衣「上がってるけど」
京子「ゆ、結衣は上がってないじゃん!」
結衣「」ペロ
京子「ひぃ!?///」ゾクッ
【京子の ゆりが 3上がった】
結衣「あ、耳舐められるのも好k」
京子「だああああああああああああああああああ!! それ禁止!!///」
結衣「でもゆりが……」
京子「禁止って言ったら禁止ー!!///」
結衣「60ってどんなだよ」
京子「いや……その……もっとこう……先の……あるじゃん」
結衣「先?」
京子「あ、あれとか」
結衣「あれ……って……」
京子「……」
結衣「………………えっと、き、キスとか……?」
京子「……」
結衣「……」
京子「……や、やる?」
結衣「き、京子は、やりたいの?」
京子「やるのかやらないのか訊いてるの!///」
結衣「あ~……えと……///」
結衣「……わ、私は……いいけど……京子と……///」
京子「……///」
結衣「お、お前は」
京子「……ん、ん~、まあ、うん……///」
結衣「どっちだよ」
京子「察せよバカ!///」
結衣「ご、ごめん」
結衣「えと、どっちがする?」
京子「わ、私!」
結衣「じ、じゃあ……頼む」
京子「うん」
結衣「……」
京子「い、いくよ」ドキ
結衣「ん……」
京子(結衣の顔……)
結衣「……」
京子(ゆ、結衣って、こんなカッコよかったっけ///)ドキドキ
【京子の ゆりが 1上がった】
京子(///)
結衣「……」
結衣「ん……」ピク
京子(わ、私の息かかったかな///)
結衣「……」
京子(ほっぺ……耳まで……ぜんぶ真っ赤で……)
京子(ゆ、ゆいの……ゆいのくちびる……)ドキドキ
京子(す……するっ……! キスするっ! ちゅーしろ私……!)ドキドキドキドキ
京子「………………う、ううう~~~~!///」
京子「あう……///」
京子「ゆい……」チョンチョン
結衣「ん?」
京子「やっぱ……ゆいがやって……」
結衣「ええ……」
京子「お、お願い」
結衣「目閉じて」
京子「……///」
ちゅっ
京子「!?!?!?!?!?///」
ドン
結衣「わっ」
京子「なな、ななな、ななななな」
結衣「ど、どうした?」
京子「はえーーーーーーーーーーーーーーよ! もっとためらえよ!! 心の準備があんだろー!!」
結衣「い、いや、目閉じてって言って閉じたじゃん」
京子「閉じた後に一呼吸おけよぉ!!」
結衣「ご、ごめん……///」
京子「///」プシュー
結衣「て、ていうか、ゆりは……」
京子「……」
結衣「あれ、増えてない!?」
京子「……もっかい」
結衣「へ?」
京子「もっかい!」
結衣「わ、わかった……」
京子「ん!」
結衣「……い、いくぞ」
京子「う、うん……」
京子「?」
結衣「手」
京子「!」
結衣「つなご」ギュ
京子「……///」
結衣「じゃあ改めて……いい?」
京子「」コクリ
結衣「……」スッ
京子「……」
結衣「……」
京子「……」
結京「んっ……」
~~~~~~~~~~~~~~~
【京子の ゆりが 999上がった】
【結衣の ゆりが 999上がった】
~~~~~~~~~~~~~~~
100どころか1000も越えたよ
原作
なもり/「コミック百合姫」一迅社刊
キャスト
歳納京子 歳納京子
船見結衣 船見結衣
ミラクるん ミラクるん
泉の声 脳内音声
ドラゴン 脳内音声
その他諸々 脳内音声
エンディングテーマ 「パジャマ旅行」
歌:京子&結衣
作詞:深青結希
作曲:若林充
編曲:Funta7
挿入歌 「魔女っ娘ミラクるん♪」
歌:魔女っ娘ミラクるん
作詞:Funta3
作曲:Funta7
編曲:Funta7
製作 七森中ごらく部の二人
© なもり・一迅社/七森中ごらく部の二人
結衣「ここ……は……?」
京子「ゆ、結衣の部屋だ!!」
結衣「てことは……戻ってきたんだ!!」
京子「やったー!」
結衣「良かった……また変な世界に飛ばされたりしなくて……」
京子「あっ、それも面白そうだな!」
結衣「もう勘弁してくれ」
京子「いいじゃん、結衣と二人でどこまでも冒険!」
結衣「……まあ、悪くはなかったけど」
京子「ちゅ~も出来たしな!」
結衣「お前、あんだけ恥ずかしがってたくせして……」
京子「へへ♪」
結衣「まったく……」
結衣「うん?」
京子「扉にゆり吸われちゃった」
結衣「……まだ899も残ってなかったっけ」
京子「補給してくんないとしぬ~」
結衣「あー、分かったよ、もう」
京子「ん♪」
結衣「……しょうがないな、京子は」
/ \/////:``丶 、 `丶、 _\_ |
. / / `` '''丶: : :// : > 、  ̄ '' ー- 、
/ \ _,,∠ 、 //: : :|イ: : :|/ニ 7ー-、__ >―――――- 、丶
. / Y_/ /: /:/ /Y'〒ヽ //: : /|イ、|: : : : :∨: :∨///// \
丶、 l / ∨ |: :|: /: |」弋_`フ  ̄ 斗l ∨:://|: :|: い////////
l `7''',二´┬―う」: :|`:r⊂⊃ /て)}くィl/: : : |: :い//////
_|_>'ー|ハ〈/ /)``丶八 .へ、' `ー' /|: | |: : : :|: :|」L> '´
ー,、_ ̄` ||」 | i´____rァ\ ヽ ノ ⊂⊃: :|: :N: : : / /| |
` ミ |トJ|‐'∠、 ∨‐ 、\>┬―‐ '´ T7: //_:ム-'
 ̄/|| | レ′ ヽ }〉 \!「 ィ‐┐
. / ハ '、’、 l/{ 込〉 ハ Thank you for playing!
|^レ'l トr< // 〈ー ' /\ _|∧
|ヒ_‐ぅ、」「 `ーr'|_//__〉 Happily after ever!
|ハ三|ィ/ 〃 ∧―‐ ヘ
∨ーr〃! |レ' / ', \ , -_┐
\/ ∨ || ∧ ’,  ̄ ̄ ̄`Y ‐ぅ
/ || |> 、 \ ├ '´
| '´l}/ \ミー- 、 //
/| /|| \ ̄`` ー'Y
ところで窒息死します!のシーン結衣のお尻のにおい嗅いでるよねアレ
おつかれ
次回作も期待しているよ
目からウロコでた
非常に素晴らしいSSだった
Entry ⇒ 2012.03.24 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
結衣「好きだよ京子」 ちなつ「(失恋…した…)」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331986302/
ちなつ「」
ちなつ「諦めないといけないか…」
ガラッ
ちなつ「あ、あかりちゃん」
あかり「ちなつちゃんだぁ」
あかり「結衣ちゃんと京子ちゃん知らない?」
ちなつ「…」
あかり「ち、ちなつちゃん!?どうしたの!?」
ちなつ「うう…」ボロボロ
あかり「大丈夫…?」
ちなつ「うっ…うっ」ヒック
あかり「結衣ちゃんと何かあったの?」
ちなつ「…」
ちなつ「私結衣先輩が好きなの」
あかり「うん…?」
ちなつ「好きなの、やめる」
ちなつ「良いの!もう忘れるの!」
ちなつ「分かったあかりちゃん!?」
あかり「え、えぇぇっ」アワアワ
あかり「…ち、ちなつちゃんがそういうなら…分かったよぉ」
ちなつ「…ありがと」
ちなつ「ふう…こんな顔結衣先輩に見せられないなぁ」
あかり「…」
ちなつ「ハッ」
ちなつ「京子先輩にも見せられないなぁ!」
ちなつ「というわけで私帰るね!」スクッ
あかり「えぇっ」
ちなつ「だめ!あんなことがあったあとなんだから変に思われるじゃない!」
あかり「あんなこと…?」
ちなつ「とっ…とにかく!あかりちゃんは残って私の言い訳でも考えててっ」
あかり「は、はぁい…」
あかり「うう…ほんとに帰っちゃったけど、ちなつちゃん大丈夫かなぁ」
あかり「結衣ちゃんと何があったのかなぁ」
あかり「…」
あかり「…」
京子「おっすー!
京子「ってありゃ、あかり寝てらぁ」
あかり「スースー」グッスリ
結衣「はは、ほんとだ」
京子「えーと、ちなつちゃんはいないな」
結衣「あぁ…」
京子「どうしたのかねぇ」
結衣「…」
京子「結衣?」
結衣「なんか…悪いなって、ちなつちゃんに」
結衣「あ、いや、後悔してるわけじゃないぞ」
結衣「ちなつちゃんが部活に来ないのに京子とこうなって…」
結衣「すぐ説明できなくて悪いなっていう」
結衣「ほら、一応好意を寄せられてたわけだから…」
結衣「な…京子」
京子「…プッ…あははー!」
京子「分かってるってそんなの」
京子「それにちなつちゃんはごらく部の部員だからねぇ、私も説明しとかないとと思ってた」
結衣「あ…ああ、そうだよな」
京子「おう!」
京子「(…まさかとは思ってたが実はホッとしていたり)」
京子「頑張ろうな。結衣」
結衣「うん」
結衣「2人で…頑張ろう」
京子「…」
結衣「…」
京子結衣「チュ…」
結衣「…!?」ズササッ
京子「う、あかり!?」
あかり「うーん…」
あかり「き、京子ちゃん、結衣ちゃんおはよぉ」
あかり「あかりついさっき変な夢見たよぉ」
京子「お、おぉ…おはよう」
結衣「(今ののタイミングで夢と解釈出来るのか…)」
京子「ちなつちゃんは?」
あかり「はっ!?」
あかり「あっ、えっとえっとぉ」
京子「そうなんだー」
結衣「でも、部室にTVあるのに」
あかり「大画面で見たいみたいだよぉ」
結衣「そっか」
あかり「(危ない危ない)」
結衣「ん?」
あかり「ちなつちゃんと何かあったりした?」
結衣「いや、ちなつちゃんとは何も…」
あかり「そっかあ」
結衣「?」
京子「…」
結衣「えっ」
結衣「いいのか?あかりにだけでも」
京子「いや、やっぱりちなつちゃんもいた方がいいよ」
京子「あかりだけ知ってたら、可哀想だよ。ちなつちゃん」
結衣「そう…だな」
あかり「?」
あかり「えっと帰るの?」
結衣「うん。あかりも行こう」
あかり「いいよぉー、あかりも家でやりたいことあったんだぁ」
~~~
プルルルルッ
プルルルルッ
ガチャ
ちなつ「ひっく、ぐすっ」
あかり「ち、ちなつちゃん、あかりだよぉ」
ちなつ「ぐすっ…なに」
あかり「大丈夫?いきなりごめんねっ」
ちなつ「…大丈夫よ」
あかり「えっと、結衣ちゃんたちには見たいTVがあるから帰ったって言ったから大丈夫だよぉ」
ちなつ「えぇ…」
ちなつ「…」
あかり「話して、楽になることもあると思うんだ」
ちなつ「…」
ちなつ「あかりちゃん、今からあかりちゃんの家に泊まりに行ってもいい?」
あかり「えっ、えっと、今から」
ちなつ「今から」
あかり「…いいよぉ」
あかり「はぁい」ガチャ
あかり「ちなつちゃん!待ってたよぉ」
ちなつ「…ごめんね」
あかり「別にいいよぉ明日学校休みだし」
ちなつ「…うん」
ちなつ「あかりちゃん」
ちなつ「私忘れたいの。結衣先輩のこと」
あかり「うん?」
ちなつ「だから…」
あかり「」
ちなつ「だって結衣先輩が京子先輩とああなっちゃったら二人は無意識でも部活でイチャイチャするじゃない!?そんなの私一人じゃ絶対耐えられないもの、でも同じ部の一年って他にいないしあかりちゃんならキスした仲だからっ」
ちなつ「いいでしょ!?ね!」
あかり「え、えっと」
ちなつ「ね!!」
あかり「はいぃ!!」
あかり「う、うん…?」
ちなつ「あ、早く中入ろうよ」
あかり「うん…」トテトテ
バタン
ちなつ「えへへ、それでね」ペラペラ
あかり「うんうん」
あかり「(ちなつちゃんどうしたのかなぁ)」
あかり「(電話ではまだ落ち込んでたのに…いいことなんだけど)」
あかり「(ていうか)」
あかり「ちなつちゃん」
ちなつ「なぁに?」ニコニコ
あかり「今日、部室に来る前に何があったの?」
ちなつ「…」ピタッ
あかり「あっ、言いたくなかったら別に言わなくていいよお」
あかり「えっ」
ちなつ「結衣!私も!」
あかり「…!」
ちなつ「諦めるしかないでしょ?」
ちなつ「結衣先輩を困らせたくない…」グッ
あかり「ちなつちゃん…」
ちなつ「…」フルフル
ちなつ「……はぁ」
ちなつ「あかりちゃん、勝手に巻き込んで、付き合ってとか言ってごめんね」
ちなつ「悲しくて悲しくてまともな思考が出来なかったの」
ちなつ「今さら落ち着いたの…」
ちなつ「玄関で言ったことは、なかったことにしよ」
あかり「謝らなくていいし、付き合うよ、あかり」
ちなつ「え…?」
あかり「だってさっき言ったことってまともな思考が出来なかい時に出た本音でしょ?」
あかり「いま一人きりであの二人を見るのはつらいでしょ」
あかり「あかりで良かったら付き合うから」
ちなつ「あかりちゃん…」
あかり「全然オッケーだよぉ」
ちなつ「あかりちゃん…私…」
ちなつ「…ありがと」
あかり「付き合う?」
ちなつ「うん」
あかり「えへへ~」
ちなつ「うん、行ってらっしゃい」
バタン
あかり「…えへへ」
~~~
ちなつ「あかりちゃんは優しいなあ…」
ちなつ「私、甘えちゃうよ…」
ちなつ「あかりちゃん、おはよう」
あかり「…う~ん」ゴシゴシ
あかり「あ、ちなつちゃんだぁ…おはよぉ~」
あかり「えへへ」
ちなつ「えへへ」
あかり「そういえば、今日はお姉ちゃんも泊まりに行ってるんだよぉ」
あかり「朝ごはんパン焼こ~」
ちなつ「うん」
あかり「どうしよ~」ムシャムシャ
♪ユッリユッラッラ~
あかり「メールだぁ…あ」
ちなつ「どうしたの?」
あかり「京子ちゃんからだ」
『今日暇だったら結衣ん家に集合!』
「「…」」
ちなつ「…ま、これは行かなきゃね…」
あかり「えっ、いいの?」
ちなつ「昨日部活休んだことになってるし、私が結衣先輩の家に飛びつかないって変だよ」
あかり「…大丈夫?」
ちなつ「どうせいつかは向き合わないとね」
ちなつ「それにあかりちゃんがいるから」
結衣<どうぞー>
ガチャ
「「おじゃましまーす」」
京子「どうぞどうぞー」
結衣「すっかり馴染んでやがる…」
ちなつ「…」
結衣「あかりとちなつちゃんもくつろいでて、今ジュース入れるから」
あかり「ありがとぉ~」ギュ
ちなつ「!」
ちなつ「…あかりちゃん」
ちなつ「あ、ありがとうございますっ」
あかり「えへへ、ありがとぉ」
結衣「いえいえ」
京子「…」ゴクゴク
京子「ぷはーっ」ウマーッ
京子「それでは皆揃ったところで話そうか」
京子「今日二人を呼び出したのには理由があるんだ」
ちなつ「?」
あかり「…」
結衣「ちなつちゃん、あかり。私、京子と付き合ってるんだ」
あかり「…」チラッ
ちなつ「…」ギュ
結衣「…?」
京子「あれ、あんまり驚いてない?」
ちなつ「(覚悟はしてたけど、やっぱり…)」
ちなつ「(でも私にはあかりちゃんがいるし!)」
ちなつ「実はですね…私もあ、あかりちゃんとっ、付き合ってるんです!」
ちなつ「(裏返ったああ)」
「「…」」ポカーン
あかり「(…言うんだ…まぁ当然かぁ)」
結衣「あ、あかり…本当なの?」
あかり「そうだよぉ」ニコ
京子「そうだったんだ…二人の気持ち、全然気づかなかった…」
結衣「はは…ありがとう」
京子「私も大好きだよ!チナチュ~」ガバッ
ちなつ「京子先輩は普通に好きなのでやめてください」サッ
京子「結衣には大好きって言ったのに…でもちょっと進歩か?」
ちなつ「(京子先輩は結衣先輩の恋人だもんね)」
結衣「やれやれ…それぞれカップルになってもいつも通りだな」
あかり「えへへ、そうだねぇ」ニコニコ
あかり「そろそろ帰らなきゃ~」
ちなつ「先輩お邪魔しましたっ」
結衣「今日はごめんね。気をつけて」
京子「また月曜日な~」
結衣「お前はまた泊まるのか」
京子「良いじゃん別にぃ」
あかり「結衣ちゃん、また来るからね!」
ちなつ「ありがとうございました~」
バタン
テクテク
あかり「…」
ちなつ「…」シャガミッ
あかり「お疲れさま」ナデナデ
ちなつ「うう…」
ちなつ「…ごめんね…」グスン
あかり「ちなつちゃんはあかりの彼女だから気にしなくていいよぉ」
ちなつ「ありがと…」
ちなつ「あかりちゃんは優しいね」
あかり「えへへ」
あかり「早く帰ってゆっくりしよぉ」
ちなつ「うんっ」ギュ
あかり「…あかり優しくないよぉ」ボソッ
しおらしいチーナの破壊力は抜群
ちなつ「晩ごはん美味しかったね~」
あかり「洗い物するから先に上がってて~」
ちなつ「ありがとう」
トテテ
ちなつ「気が紛れた…良かった」
トテトテ
ガシャ
あかり「(結衣ちゃんといるとあんなに元気だったのに今じゃ真逆なんだもん)」
ジャー
あかり「(あかりがちなつちゃんの支えになりたい)」
ワシャワシャ
ワシャワシャ
あかり「(あかりちなつちゃんのこと大好きだもん!)」
あかり「(ちなつちゃんが結衣ちゃんを好きなままで良いから)」
あかり「(あかりのこと一番じゃなくていいから)」
あかり「(早く元気になってほしいよぉ)」
モコモコ
あかり「わっ、泡がすごいよぉ!」ジャージャー
あかり「(あかりいっぱい頑張るよ!)」
ちなつ「(結衣先輩、幸せそうだった…)」
ちなつ「(京子先輩もおちゃらけてたけど、結衣先輩のこと本当に大事にしてたし)」
ちなつ「(私の入り込む好きもないくらいお互い好きあってた)」
ちなつ「(あの二人について、これ以上思うことなんてない…)」
ちなつ「(私にはそう、あかりちゃんがいるし!)」
ちなつ「(あかりちゃん優しいから、ずっと私といてくれるんだよね)」
ちなつ「(わたしも一人じゃつらいからどうしてもすがっちゃうもの)」
ちなつ「(早く元気になってあかりちゃんを解放してあげないとっ)」
ちなつ「(私はもう大丈夫!)」
あかり「ちなつちゃん、お待たせ~」
ちなつ「あっ、あかりちゃん、ねぇ」
ちなつ「あかりちゃんは好きな人いるの?」
あかり「!?」
あかり「(あれ、元気…?)」
あかり「ち、ちなつちゃんっ」
あかり「もう大丈夫なの?結衣ちゃんのこと、平気?」
ちなつ「んー」
ちなつ「平気じゃないけど、大丈夫かな…」
ちなつ「(さっき決意固めたからね!)」
あかり「…そ、そっかぁ…」
あかり「(さっき決意固めたのに…)」
ちなつ「まだ不安定だけど、あかりちゃんに負担をかけない程度には回復したと思う」
ちなつ「だからあかりちゃんの恋を応援したいの」
あかり「う、うん…」
あかり「ちなつちゃんが元気になって良かったぁ!」
ちなつ「あかりちゃんのおかげだよ、ありがとう」
あかり「えへへ…あかりちょっと眠たいよぅ」
ちなつ「そろそろ寝る?」
あかり「うん」
ちなつ「じゃ、電気消すねー」
「「おやすみー」」
あかり「…」
あかり「あかりは優しくないよぉ…」
あかり「ちなつちゃんのこと…好きじゃなかったら…励ましてない…も…」
あかり「スー…スー…」
ちなつ「今日は和食なのね」モグモク
あかり「ちなつちゃん今日は出掛けない?」ズズー
ちなつ「良いよ~」
あかり「(もうあかりがいなくても)」
店員「イラッシャイマセー」
店員「二名さまこちらの席へどうぞ」
ちなつ「いい感じのカフェねー」
あかり「えぇと、あかりアイスティー」
ちなつ「私はアイスミルクティーお願いします」
店員「かしこまりましたー」
ちなつ「今日はどうしたの?」
あかり「えへへ、デートだよぉ」
ちなつ「あ、そっか」
あかり「話したいこともあるんだぁ」
ちなつ「…話したいこと?」
あかり「ちなつちゃんのこと好きなんだぁ」
ちなつ「…!?」
ちなつ「あ…あー、うん。私もだよ
あかり「違うのあかりはね」
あかり「ちなつちゃんが結衣ちゃんを、結衣ちゃんが京子ちゃんを、京子ちゃんが結衣ちゃんを好きみたいに、ちなつちゃんが好きなの」
ちなつ「…」
ちなつ「あかりちゃん…」
あかり「だから、別れよう」
あかり「あかりたち一応付き合ってたでしょ?」
あかり「だから別れるって言い方で合ってるよねぇ」
ちなつ「…ちょっと言ってる意味が分からない…」
あかり「こんなあかりでもちなつちゃんの支えにくらいなれたつもりだったけど」
あかり「ちなつちゃんはもう大丈夫だから」
ちなつ「…私のこと好きなんだよね?」
あかり「えへへ…そうだよぉ」
ちなつ「私…私は…」
ちなつ「…聞いて」
あかり「うん」
ちなつ「あかりちゃんは、優しい…」
ちなつ「優しいよ、それがあかりちゃんの優しさだよ」
ちなつ「私を励ましてくれて」
ちなつ「つらいときには手を握ってくれて」
ちなつ「いつも笑いかけてくれた」
ちなつ「優しいあかりちゃん」
ちなつ「私も、あかりちゃんが好き」
ちなつ「あかりちゃんが私を好きなように」
あかり「何で…」
ちなつ「結衣先輩は、京子先輩が幸せにしてくれる」
ちなつ「二人はもう大丈夫だもん、だったら私、あかりちゃんと一緒にいたい…」
ちなつ「あかりちゃんと、別れたくない…離れたくないよ…」カタカタ
あかり「…」
ギュッ
あかり「全然結衣ちゃんみたいじゃないのに」
あかり「結衣ちゃんみたいにかっこよくないのに」
ちなつ「結衣先輩のことはもういいよ…」
ちなつ「私はあかりちゃんがいいの」
あかり「ちなつちゃん…」
ちなつ「…」スッ
あかり「わわっ」パッ
ちなつ「…あかりちゃん?」ジトー
ちなつ「むーっ、ここ死角なのに」
あかり「無理だよぉ」
ちなつ「大人しくキスさせなさい!」バッ
あかり「待って待ってぇぇ」アワアワ
店員「大変お待たせいたしました。アイスティーとアイスミルクティーでございます」
店員「ごゆっくりどうぞー」
「「…」」ガタン
「「ゴクゴク」」
店員「ありがとうございましたー」
あかり「お茶美味しかったね~」
ちなつ「そうね、思ったより美味しかったわ」
「「…」」テクテク
ちなつ「…あかりちゃん、大好きだよ」
ちなつ「保証も何もないけどね」
ちなつ「…チュ」
あかり「えへへ…」
あかり「あかりも、ちなつちゃんのこと大好きだよぉ」
京子「うにぼうおもしれ~」ゲラゲラ
結衣「ちなつちゃん、お茶のおかわりいいかな?」
ちなつ「ちょっと待ってくださいね、すぐ淹れますから」
あかり「えへへ~」ゴロゴロ
おわり
保守と支援してくれた人、ここまで付き合ってくれた人ありがとう
後半最悪だったが初SSということで見逃してくりゃーす
Entry ⇒ 2012.03.20 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「それ私のラムレーズン!」 結衣「いや買ったの私だし」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331818326/
京子「うぃーっす」
結衣「私はキッチンの片づけしてるから」
京子「よろしくー」
京子「(……いやまてよ)」
京子「(私の読みによると冷凍庫にラムレーズンがあるはず)」
京子「(食べたい! 今すぐ食べたい! よし!)」
京子「結衣ー、ラ……」
結衣「え?」
京子「(いやいや待てよ)」
京子「(お風呂上りに食べたほうが火照った体に染みておいしいかも!)」
結衣「どうかした?」
京子「い、いやー。お風呂上りの結衣ってばいろっぽいなぁーなんて」
結衣「はぁ?」
京子「じゃあその、お風呂はいってくるぜー!」
京子「むふふ、結衣が浸かった後のお湯かー」
京子「ペットボトルに入れて持っていったら1リットル1万円くらいで売れないかな、ちなつちゃんに」
京子「ふいー……」
京子「むむ、ダメだー早くラムレーズン食べたい」
京子「お風呂も捨てがたいけどーそろそろあがるか!」ザバー
京子「……ってしまった! 慌ててたからパジャマこっちに持ってきてないじゃん!」
京子「おぉう……着てた服も回収されて洗濯中とな」
京子「……」
京子「タオルで何とかするしかないのか……」
京子「一枚腰に巻いて、もう一枚胸に……うおぉ、これはキワドイ……むしろ裸よりアレだなぁ」
京子「まあいっか、相手は結衣だし!」
結衣「おー……ってなんだそのカッコ」
京子「いやーパジャマとか一式こっちに置きっぱなしにしちゃってさー」
結衣「お前なぁ、呼べば持っていってやったのに」
京子「おぉ、その手があったか」
結衣「はぁ……」パクパク
京子「……」
結衣「ん?」
京子「結衣、それ何食べてるの?」
結衣「え? ラムレーズn」
京子「それ私のラムレーズン!」
結衣「いや買ったの私だし!」
結衣「いやだから、ちゃんと半分残してあるって。なんか食べたくなっちゃってさ」
京子「かーえーせー!」
結衣「もう1回言うけど買ったの私だからな!」
京子「半分なんて……そんなんじゃダメなんだよ……」
京子「そんなのボールが3つしか集まってないのと同じなんだよ……願いは叶わないんだよ……」
結衣「いやそこまで落ち込まなくてもいいだろ」
京子「だってー……」
結衣「あーもう、じゃあ今からもう1個買ってくるから! それでいいだろ!」
結衣「仕方ないから……ちょっと待っててくれ」
京子「一緒に行く! さっすが結衣様」ギュウッ
結衣「あーもう、お風呂上りで暑いんだからくっつくなって」
京子「へへー」ベタベタ
結衣「っ! と、とりあえず服着ろって」
京子「お? 結衣ってば何赤くなってんのー? ふふん、湯上り京子ちゃんの色気に魅せられてしまったか」
結衣「いや、違っ、あーもう離れろ! 服着ろ!」
京子「(ラムレーズンは食べたいけど、もうちょっとからかってみるか)」
京子「結衣ぃー、なんなら食べた分その体で払ってくれてもいいんですぜ?」スリスリ
結衣「お、お前な! いいかげんにしないと無理矢理にでも引き剥がすぞ!」
京子「もー結衣ってば照れちゃってー」
結衣「は、な、れ、ろ!」グイッ
京子「うわわ、危なっ、」
結衣「わぁっ!?」
ガシャン
ガツンッ!
結衣「いっ!?」
京子「たぁ~っ!?」
結衣「ず、頭突きじゃねぇ……こっちは鼻打ったぞ……」
京子「うぐぐ、倒れた時後頭部も打った」
結衣「え、大丈夫か!?」
京子「えっ」ドキッ
京子「う、うん大丈夫大丈夫」
結衣「そうか、よかった」
京子「(くっ、瞬間的に私を心配するモードに切り替えてくるとは)」
京子「(あの結衣の真剣な顔って結構ドキッとするんだよなー)」
京子「(昔から、私を守るって言ってくれたときの表情だからかな……)」
京子「だ、大丈夫鼻血とか出てないって」
結衣「いやそれはわかるんだけど……」
京子「よし! 気持ちを切り替えてラムレーズン買いに行こう!」
結衣「お前はその前に服な」パクパク
京子「ってあぁー! また残りのラムレーズンをっ!?」
結衣「いいだろもう一個買うって言ってるんだから」
京子「それはそれ! これはこれ!」
結衣「お前な」
京子「よこせー」ガバッ
結衣「ちょっ、また危ないから!」
京子「……えへへ」
結衣「なんだよ」
京子「まあ、さっきの顔に免じて今の一口は許してやろう」
結衣「はぁ……?」
京子「えー結衣なら私の体重くらい片足で受け止められるっしょ」
結衣「無茶なこというな」
京子「とにかくラムレーズン~」
結衣「……はいはい。ほら、あーん」
京子「……え?」
結衣「……」
京子「あ、あーん」
京子「(おぉう……なんだこの構図)」
京子「(後ろから抱きついた状態で肩越しにあーん、とか結衣め器用なことを……)」
京子「(……なんだこの気恥ずかしさ! 結衣のくせに……///)」
京子「お、おぅ///」
京子「(くっ、まずい! どちらかというと結衣にペースを握られている…!)」
京子「(大体こっちは半裸で抱きついてるっていうのに平然としてきてるし……もう慣れられたか?)」
京子「うぅー!」グシグシ
結衣「ちょっ、髪に顔埋めるの止めろって!」
京子「(とりあえず、押し戻さないと)」
京子「(はぁ……でも結衣の髪いい匂い……)」
京子「(って違う!)」
結衣「まったく……」パク
京子「!!」
京子「ゆ、ゆいー……! 今の一口は許さんぞー!」
京子「いいや離れないね! あ、あててんのよ!」
結衣「ごめん、感じない」
京子「くっ!」
結衣「それに」
結衣「そろそろ足つらいだろ」
京子「え」
結衣「さっきからずっと爪先立ちだろ?」
京子「あ、あー……うん」
京子「(マズい……結衣がどんどん私の扱い上手くなってきているだと……!?)」
京子「ゆ、結衣!」
結衣「だからなんだよ」
京子「だからその、さっきの一口は許せません」
結衣「……」
京子「せっ、せめてそのー、の、残り香と後味だけは返して貰います」
京子「ゆっ、結衣の口の中から……///」
京子「(よし、これで引け!)」
結衣「どうぞ」
京子「ふふん、さすがに結衣も負けを認m」
京子「……え?」
結衣「だから、どうぞ」ニコッ
京子「ぐっ!?」
京子「(くそぅ……絶対『どうせお前そんなこと出来ないだろ』って思われてる)」
結衣「どうした、いらないのか?」ペロッ
京子「うっ」
京子「(こ、これ見よがしに舌を出しおってからに! おおぉ……でもちょっと舌を見せた結衣の顔って結構レアだなぁ……)」
京子「(結構かわいいじゃん……///)」
京子「(っていかんいかん! こうなったら!)」
京子「ほ、……ほんとにやるよ?」
結衣「うん」
京子「ん……」
結衣「……」
京子「(あ、あと2、3センチ……///)」
京子「(1センチ……///)」
京子「(って結衣め、全然表情変わらないのが……ん?)」
京子「(微妙に震えた感じだし……)」
京子「(な、なんだよっ結構緊張してんじゃん……)」
結衣「……ん」
京子「!?」
京子「(な、なんで目閉じるんだよ…///)」
結衣「……」
京子「(え、え、なんで肩に手かけるんだよっ…///)」
京子「(ふ、雰囲気だすなよぉ……///)」
京子「(……これは)」
京子「(やっぱり、誘って)」
京子「(いる、わけですか?)」
京子「(うぅ……///)」
京子「……結衣っ!」
結衣「ぁ、」
京子「チュ……」
結衣「!?」
京子「……クチュ……」
結衣「~~~!!???」
京子「(どっ、ど、どうすればいいんだろぉ///)」
結衣「……」
京子「……」
京子「(ええい! もうなるようになれ!)」
京子「チュッ、クチュッ……んん……!」
結衣「……」
京子「(結衣……無反応だ……も、もっと激しくしたほうがいいのかな…///)」
京子「チュッ…チュウゥ……ん、んふっ……ジュル…」
結衣「……」
京子「……っぷはぁっ!」
京子「……はぁ、はぁっ、ど、どーした結衣ぃ、呆然としちゃってぇ」
結衣「……」
京子「うっうん、この勝負私の勝ちだな! 残りのラムレーズンは貰う!」
結衣「……」
京子「うわ、もう完全に溶けてるし、うん、これはもうこのまま飲むしか……」
結衣「……」
京子「んぐっ、んぐ、……げふっ!? げほっ、げほっ!?」
京子「(あ、あうぅ、ダメだ……体も口も震えてて飲み込めないっ……)」
京子「(わ、私、今、ゆ、結衣と、結衣と)」
京子「(うああああああぁ……///)」
京子「(と、とにかく拭かないと……ってうわぁ!? さっきのどたばたで胸のタオル落ちて、)」
結衣「……っこのバカ!」
京子「!!?」
京子「え、えぇと」
結衣「京子……」
京子「な、なんで私、お、押し倒されてるんでしょうか」
結衣「さっきから」
京子「え」
結衣「さっきからそんな格好でベタベタくっついてきて」
京子「え、え」
結衣「そ、それに、その……」
京子「えっ、ちょっと結衣さんっ」
結衣「少し、押せば……逃げるかと思ったらっ、ほ、本当に……き、キス……しやがってっ」
京子「ごめっ、あ、あやまるあやまるからっ」アセアセ
結衣「もうこれ以上我慢できるわけ無いだろっ!」
京子「……え?」
結衣「……///」
結衣「口元、べたべたになってる」
京子「うっうん、だから早く拭かないとっ」
結衣「……ペロッ」
京子「!?」
結衣「いいよね」
京子「あぅ、結衣、今……///」
京子「え」
結衣「ペロ……ペロッ……」
京子「ふぁ……///」
結衣「首筋」
京子「あぅ」
結衣「ペロッ、チュ、チュッ」
京子「んんっ!」ゾクゾクッ
結衣「……鎖骨」
京子「や、やぁ……///」
結衣「ペロ……ツゥッ」
京子「……!!」ビクビクッ
京子「はぁ…はぁ…、ふぇ……?」
結衣「……ん」ポタッポタッ
京子「ひゃんっ……///」
京子「(あうぅ、この体にポタポタ落とされるのってなんかあの……蝋燭のアレみたい……?)」
京子「(うぅ、でもなんでおへそなんかに///)」
京子「!? ちょ、結衣、まさか、」
結衣「……チュッ、レロッ……」
京子「ひゃああああぁ!!」ビクンッ
京子「ひゃ、」
京子「(……うん、わかってたけどね…///)」
京子「(次は、お、おっぱいの上に来るって…///)」
京子「(でもそのー、もうちょっと、もうちょっと心の準備の時間をくださ)」
結衣「……チュッ」
京子「~~~っ!!!」
結衣「は、はあぁ……せっかくお風呂入ったのにどろどろだね、京子」
京子「……結衣のせいじゃん……///」
結衣「京子」
結衣「もう1回、一緒に入ろう」
結衣「え……」
京子「(うわぁ……すっごい残念そうな顔。そうじゃないってばぁ、もう……私だってここで止まれる訳ないじゃん……)」
京子「あの。結衣……一応、確かめさせて」
結衣「お前が好きだからだよ」
京子「っ!?」
結衣「お、お前だって、そうだから……キスなんて、出来た……んじゃ……?」
京子「……えへへ、結衣ぃ」ゴロン
結衣「うわ!?」
京子「ん……」
京子「(結衣を下にしちゃった……ちょっと戸惑った表情、かわいい……///)」
京子「(そんなの、決まってるよね……///)」
京子「大好き。 ……チュッ」
結衣「ん……///」
・続ける
・止めておく
結衣「昔は、その、……よく一緒に入ったよな ///」
京子「(何度も『一緒に入ろうぜー』なんて言ってきたけど)」
京子「(うあぁ……緊張する……///)」
結衣「京子、はいイス。座って」
京子「う、うん」
結衣「はい、シャワーかけるよ……」
京子「ふうぅ……」
結衣「髪、解けないか?」
京子「ん、大丈夫だと思う」
京子「(はふぅ、背中にシャワー……気持ちいいなぁ。でも、主に汚れてるのは前なんだよね)」
京子「(やっぱあれかなー、後ろから抱き着いて前に手を回して)」
結衣「はい、次、前ね」クルッ
京子「って普通に前に回ってくるの!?」
京子「おぉ……///」
京子「(結衣が目の前に座って……裸で……///)」
京子「(こっちの方が椅子の分目線高いからなぁ……上目遣いの結衣かわええ…///)」
結衣「流すよ……」ザアァ
結衣「ん……チュッ。 チュ、チュッ……」
京子「んっ!? ん、ふぁ……」
京子「(すげ……ほんとにキスの雨だなぁこれ……///)」
京子「んっ、う、うぅっ…///」
京子「(やっぱり普段、いろいろ抑圧してたのかなー……)」
京子「(……ちょっと意地悪、じゃなかったサービスしてやるか)」
京子「ん、結衣っ」グッ
結衣「あ……っ」
京子「んん……チュ…クチュ、ピチャッ」
結衣「ん、んふうぅ……///」
京子「(よし……キスに夢中になってるうちに……上手く動かせるかな……ん、よしっ……)」
京子「(このままちょっと足を伸ばして……むむ、自分もよく見えないけどこれで、ちょうど右足が結衣の脚の間くらいに……)」
京子「(……えいっ)」グリッ
結衣「んんっ!!??」
京子「はぁ、はぁー。結衣の反応かっわいいー」
結衣「……はぁ、……ん」
京子「サービスだってばー」
結衣「そ、そんなサービス……」
京子「いらなかった?」
結衣「……っ」
結衣「……///」フルフル
京子「(うおぉ……かわいいな結衣め……///)」
京子「(普段と違う顔を見てるからかな、それとも気持ちを確かめ合った後だからかな……)」
京子「お湯……浸かろうか、結衣」
結衣「う、うん」
京子「(……このままリードできそうだなぁ……へへ……)」
結衣「……そうだな」
京子「むふふ、なんで両手脚の間に入れてるのかなぁ」
結衣「どこかのバカがまた変なこと考えないようにに決まってんだろ」
京子「くふふっ」
結衣「……覚えてろよ」
京子「もちろん。記憶力に定評のある歳納京子です」
京子「(いちいち覚えてなくても)」
京子「(お風呂から出たらきっと、結衣の布団で……///)」
京子「(もう、火消せないよね、結衣ぃ……///)」
京子「……?」
京子「あれ、結衣? 手に何持ってるの?」
京子「……」
京子「それ、何のボトル?」
結衣「ボディーソープ」
京子「……フタ開いてるけど」
結衣「うん」
京子「気のせいかな、お風呂の湯なんか泡立って」
結衣「きょーこっ!」ギュウッ
京子「ひゃ、なにこれ、お湯ヌルヌル……ちょっ、結衣のヘンタイぃー……///」
結衣「チュッ、チュ…」
京子「ふぁ……結衣ってばキス好きだねっ……」
結衣「ん、京子と、だから……」
京子「ん……///」
京子「(くそぅ……また甘い事言ってぇ……このタラシめ……///)」
結衣「なんとなくこっちの方が、興奮しない?」
京子「……やっぱヘンタイだなぁ結衣は」
結衣「失礼だなお前は」
京子「……んっ……結衣ってやっぱり、結構大きいよね……///」
結衣「お前の、……京子のは、小さくてかわいいよ」
京子「えへへ」
京子「(ほとんど同時にお互いのおっぱいに手ぇ出したなぁ……///)」
京子「(タイミング合いすぎてて、何か……///)」
結衣「ん、んっ……///」
京子「あぅ、結衣……///」
京子「(と、なると……)」
京子「んっ……///」
京子「(へへ、結衣ってば……ちょっと躊躇ったな?)」
京子「(ふともも、撫で回されてる……///)」
京子「……」
京子「(まあ、私も同じことしてるんだけど)」
結衣「あ、あぅ、京子」
京子「結衣っ」
結衣「いいよ、さわって」
京子「いいよ、さわって」
結衣「うんっ、うん、きょーこ……///」
京子「(結衣……お風呂のお湯より熱いよ……っ///)」
京子「(あうぅ、結衣と……こんなことすることになる、なんて……///)」
京子「(いつかは、って思ってたけど……)」
結衣「きょーこ、きょーこぉ……」グイッ
京子「んっ……!」
京子「(あぅ、髪解かれちゃった)」
京子「ゆ、い……んんっ!」
京子「(結衣の指っ……遠慮してるなぁ……っ)」
京子「(……いいや、もう)」
京子「(結衣に、全部)」
京子「ゆい……」
結衣「きょう、こ」
京子「このまま、貰って……私の初めて……///」
結衣「……私、も、きょうこに、あげるよ……///」
結衣「……」
京子「お湯、なんかもう……冷めちゃったね」
結衣「そう、だな……どのくらい、経ったのかな」
京子「わからない……」
結衣「京子……京子、大好き……」
京子「結衣……泣いてる?」
結衣「泣いてる、かも……嬉しくて、さ」
京子「私も、ちょうど今そんな感じかも……」
結衣「……」
京子「……えへへ、結衣の右手……」ギュ
結衣「え? ど、どうしたの京子」
京子「なーんか愛しいなぁー」
結衣「お、おい……///」
結衣「さすがにもう、体力持たない、から……」
京子「うん、上がって……寝ようか……」
結衣「……」
京子「どうしたの結衣、そんなに疲れちゃった?」
結衣「う、ううん、そうじゃないけど、でもやっぱ」
京子「うん?」
結衣「い、痛かったよ、な?」
京子「……」
京子「幸せだった。これでいい?」
結衣「……うぁ……///」
京子「(うわぁ、今更顔真っ赤だ、結衣……やっぱかわいいな……)」
京子「(大体、結衣だって同じだったくせにっ……私のことそこまで気遣ってさ……)」
京子「今日でただの幼馴染は卒業。幼馴染兼恋人、よろしくね、結衣!」
京子「(結衣と一緒の布団……この前までとはやっぱり全然違うな……)」
京子「(もっとくっついちゃえ……)」スリスリ
結衣「……きょーこ……」ギュッ
京子「へへ……」
京子「ねー、結衣、私たちこんな始まり方しちゃってさ」
京子「歯止め利くかなー明日から」
結衣「私は無理だなぁ……、少なくとも……」
京子「結衣ってばぁーやっぱり……」
結衣「……」ギュー
京子「……」
京子「(寝ようかな……)」
京子「(っていうか、もう、眠……)」
京子「ゆい……おやすみ」
京子「(一緒に、今日の後始末して……)」
京子「(一緒にご飯食べて……えへへ、食べさせあっちゃったりして……)」
京子「(ラムレーズン買いに行って)」
京子「(それから……)」
京子「……」
結衣「んん……」ギュ
京子「ん……っ? ゆい……?」
京子「(……結衣、寝てるのか……)」
京子「(寝ながら抱きしめてくるなんて……やっぱかわいいな……///)」
京子「(えへへ……///)」
京子「(大好きだよ、結衣っ)」
おしまい
乙
最高に甘いな
Entry ⇒ 2012.03.19 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
結衣「ネコ耳セット……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331108212/
西垣「あぁ、ソイツはそこの戸棚に入れてくれ」
結衣「はい、分かりました」
西垣「いやー悪いな船見、こんな雑用手伝ってもらって」
結衣「いえ、合宿のときに先生にはお世話になりましたし」
結衣「これくらいでしたらどうってことないですよ」
西垣「あぁ松本、お前のほかにも爆友がふえ――」
結衣「すません、それだけはお断りです」
りせ「……」
西垣「はぁ、残念だ」
結衣「当たり前でしょうが」
結衣「会長さん体が小さいのによく働きますね」
りせ「……」
りせ「……」
結衣「だ、ダメだなに言ってるのか全然分からない」
西垣「小さいなんて失礼ね、私脱いだらすごいのよ、だと」
結衣「えっ!?」
りせ「……」ポカポカ
西垣「わはは、すまんすまん、叩かないでくれ松本」
りせ「……」
結衣「あまりからかっちゃダメですよ先生」
西垣「そうか?毎日こんなもんだぞ」
結衣「そ、そうなんですか」
西垣「ああ、船見さんも頑張っているわ、ありがとう」
西垣「でも無理しちゃだめ、休み休みでいいからね、だとさ」
りせ「……」コクコク
結衣「そうですか」
結衣「……優しいんですね、ありがとうございます」
結衣「でも昔から体力には自信あるんです、大丈夫ですよ」ナデナデ
りせ「……!」
結衣「す、すみませんつい頭撫でてしまいました……」
りせ「……」ニコッ
西垣「ふふ、松本のやつまんざらでもなさそうだな」
りせ「……」ケホッ
結衣「ほこりあまり吸わないようにしないといけませんね」
りせ「……」コクッ
結衣「マスクでもあれば良かったんだけど」ゴソゴソ
結衣「……おやこれは?」
結衣「ね、ネコ耳のカチューシャ、あとしっぽ……」
りせ「……」
結衣「あ、いえ何でもありませんよ、仕事続けましょう」
りせ「……」テキパキ
結衣「ふう、疲れた……」
結衣「それじゃ私はごらく部に戻りますね」
りせ「……」
西垣「そうだな、コーヒーと菓子の一つでもでも出さないと失礼か」
結衣「いえいえ、そんなお構いなく」
西垣「いや、職員室にちょうどショートケーキがあったんだ」
西垣「いま持ってくるから待っててくれないか?」
結衣「そうですか、それじゃお言葉に甘えて」
西垣「松本、お前も手伝ってくれ」
りせ「……」
ガラッ バタン
結衣「ふふ、京子たちには内緒にしないとな」
結衣「……」
結衣「……」チラッ
結衣「……黒猫を模したのかな、可愛いかも」
結衣「い、いやダメだ、京子ならともかく」
結衣「私が付けるなんてキャラじゃないしな、うん」
結衣「……」チラッ
結衣「……」チラッチラッ
結衣「……」
結衣「……」チラッ
結衣「で、でも誰も見てないしな」
結衣「将来ネコ耳付けるのがスタンダードな世界がくるかもしれないし」
結衣「うん、その練習だから」
結衣「そもそもこんなところにネコ耳セットがあるのがいけない」
結衣「付けて下さいと言わんばかりじゃないか」
結衣「……ふふふ」
結衣「カチューシャと、尻尾は先がクリップになってるのか」
結衣「ど、どれどれ……」カチャカチャ
結衣「う、うわぁこれはひどい……」
結衣「……」
結衣「にゃ、にゃーん」
りせ「……」
西垣「ああ、船見ならきっと松本の友達になってくれるさ」
りせ「……」
西垣「ほんとだって、私が今までにウソついたことがあるか?」
りせ「……」コクッ
西垣「ははは、なかなか手厳しいな松本は」
ガラッ
西垣「おーすまん船見、ホラ、イチゴたっぷりのショートケーキだ……」
結衣「にゃ、にゃんだよコレ!?引っ張っても外れにゃい!!!」ジタバタ
西垣「ふ、船見にコスプレの趣味があったとはな……」
りせ「……」
結衣「ち、違いますよ!!」
西垣「いや別に軽蔑しているワケではない」
西垣「そもそもよく似合ってるというか」
りせ「……」ニコニコ
西垣「ホラ松本も、可愛いわ船見さん、だとさ」
結衣「だ、だからこれには深いワケが……」カァー
西垣「おいおい、そんなバカな話があってたまるか」
西垣「なぁ松本?」
りせ「……」フルフル
西垣「む、確かに冗談を言うような人間でもないからな船見は」
西垣「どれどれ、ちょっとこっち来てくれるか、チッチッチー」
結衣「そのチッチッチって言うの止めて下さ――」
西垣「……」グイグイッ
結衣「いだだだだだだ!」
西垣「おおう」
結衣「フーッ、フーッ」
西垣「爪で引っ掻くとはな、まるでネコだよ」
りせ「……」
西垣「ああ大丈夫だ、船見が深爪で良かった」
りせ「……」ナデナデ
結衣「……」
結衣「……にゃーん」スリスリ
西垣「いよいよネコだな」
りせ「……」
西垣「松本、ネコはノドを撫でると喜ぶらしいぞ」
りせ「……」
りせ「……」スッ
結衣「か、会長さんくすぐったいです」
りせ「……」スリスリ
結衣「ふにゃ……」
結衣「……」ペロッ
りせ「!?」
西垣「ほっぺ舐めときたか、いよいよネコだな」
結衣「はっ!?」
結衣「す、すみません会長さん……」
りせ「……」フルフル
西垣「ネコと人間の半々っていったところかな」
西垣「とにかく引っ張っても取れないとなると……」
結衣「……」グスッ
りせ「……」
りせ「……」ナデナデ
結衣「会長さん……ありがとう、でも大丈夫ですから」
西垣「ううむ……」
結衣「ええっと、その木箱に入ってたんです」
西垣「コレか?」
結衣「はい……」
りせ「……」フニフニ
結衣「ひゃっ、し、しっぽ触らないで下さい!!」
りせ「……」ナデナデ
結衣「ぜ、絶対遊ばれてる……」
西垣「おい船見この木箱にこんな紙があったんだが」
結衣「にゃんです?」
結衣「にゃんて書いてあるんです、西垣先生」カリカリ
西垣「コラコラ、私の白衣で爪はとげないぞ船見」
結衣「す、すみません、体が勝手に……」
りせ「……」クスッ
西垣「どうも直接生きたネコから毛皮をはぎ取って作ったモノみたいだな」
結衣「ひっ……」
西垣「そのせいか知らんがちょっとした呪いが込められてるらしい」
結衣「外れにゃいのはその呪いのせいにゃんでしょうか」
西垣「多分な、ここに一日限定って書いてある」
結衣「ず、ずいぶんと良心的にゃ……な呪いですね」
西垣「恐ろしいのか可愛いか分からん呪いだな」
結衣「えぇ、このまま外れにゃかったらどうしようかと……」
結衣「そんな禍々しいもの置いておか、な、いで下さいよ」
西垣「すまんすまん、どこかで譲り受けたんだろうな」
西垣「……『な』を『にゃ』って発音してしまうんだな」
結衣「……意識して言わないとそうにゃっちゃいます」
結衣「……また、もうやだ」グスッ
りせ「……」ナデナデ
結衣「うぅ、会長さん」
結衣「ホント一日だけで良かった……」
西垣「いや、なんというか、なあ松本」
りせ「……」コクッ
西垣「違和感ないくらい似合ってるぞ」
結衣「褒め言葉にゃんですかそれは……」
結衣「とにかく絶対京子には見つからにゃいようにしにゃいと」
結衣「な、な、な、にゃ……」
結衣「うぅぅ、やっぱりうまく発音できない……」グスッ
りせ「……」ギュッ
結衣「尻尾握らにゃいで下さい……」
結衣「オモチャにされるのが目に見えますよね……」
りせ「~♪」ナデナデ
結衣「す、すでに会長さんに遊ばれてますし」
西垣「はは、まぁ今日はここでゆっくりしていけばいいさ」
西垣「下校時間が過ぎて人がまばらになったら、私がタクシーで送ってやる」
結衣「……先生って意外と常識あるんですね」ホロリ
西垣「おいおいお言葉だな船見、私ほどの常識人はいないと思うぞ」
結衣「常識人は爆発で理科室吹っ飛ばしません」
りせ「……」コクコク
結衣「しばらくゆっくりさせてもらいます」
西垣「あぁ、っとケーキ持ってきたんだ」
西垣「ほら松本、船見」カチャカチャッ
りせ「……」
結衣「すみません、ありがとうございます」
結衣「ふふ、この生クリーム濃厚ですね、スポンジもふかふか」ペロペロ
結衣「……」チロチロッ
西垣「ふ、船見、ネコに戻ってるぞ!手を使え!フォークを使え!」
結衣「はっ!?……す、すみません」モキュモキュ
りせ「……」クスッ
結衣「はいブラックでも大丈夫です」
りせ「……!」
結衣「どうしたんです会長さん、そんな目を丸くして」
西垣「まぁお前らの歳ならブラックを飲める船見のほうが珍しいだろ」コポコポ
西垣「ほら」
結衣「ありがとうございます先生」ズズッ
結衣「あっ、あつ!?」
西垣「……ネコなだけに」
結衣「……ネコ舌になってますね」
結衣「……はぁ」
結衣「ふふ、くすぐったいですよ」
結衣「このままにゃにごともにゃく終わればいいにゃあ……」
西垣「……なんかお前ら見てると和むな」
ガラッ
京子「やっほー西垣ちゃん、結衣どこにいるか知らない?」
綾乃「西垣先生、この書類にハンコお願いします」
西垣「つ、机の下に隠れろ船見」グイッ
結衣「っ!?」
京子「へへへ、会長さんこんにちは」
綾乃「こんにちは松本会長」
りせ「……」ニコッ
綾乃「まったく、歳納京子ったらいきなり生徒会室に来て」
綾乃「船見さんを探すの手伝えだなんて……」
京子「いやーごめんごめん、お詫びに今度プリン食べてあげるからさ」
綾乃「お詫びになってないわよ!」
結衣「……」
結衣「(急に机に押し込まれたからお尻を突き出す感じになってしまった……)」
結衣「(ただの変態じゃないかこれじゃ、でも動けないし……)」
綾乃「船見さんもう帰ったんじゃないのかしら」
京子「うーん……」
綾乃「あ、あれ西垣先生コーヒーカップが3つあるのは……」
結衣「!?」
パタパタッ ピコピコ
京子「に、西垣ちゃんいま黒い尻尾みたいなのが動いたんだけど……」
綾乃「ええ、私もはっきり見えたわ」
西垣「お、おいおいどうしたんだよ2人とも、しっかりしてくれよ」
りせ「……」ドキドキ
京子「むう……」
綾乃「怪しい……」
りせ「……」
京子「西垣ちゃん」
綾乃「松本会長」
京子「どうしてそんな汗だくなの?」
綾乃「ええ、いつも冷静な松本会長まで」
京子「……その机の下になにか隠してるでしょ」
ピコピコッ パタパタ
西垣「まさか、そんなワケないだろ」ギュッ
結衣「ひゃ、ひゃう……」
結衣「(し、しっぽ握られたから声漏れてしまった……)」
綾乃「ええ、しっかり聞こえたわ」
京子「西垣ちゃん、悪いけどその机調べさせて」
西垣「うぐっ……」
西垣「そ、それだけは無理だな」
綾乃「また校長に伝えますよ、そしてPTAにも伝えますよ」
綾乃「七森中の理科室には爆弾魔の先生がいるって」
綾乃「……」ニコッ
西垣「ぐううう……」
ピコピコッ! ピコピコッ! パタパタ! パタパタ!
西垣「松本もすまん……」
りせ「……」
京子「えへへ、ありがと西垣ちゃん」
綾乃「脅すようなマネしてすみません、でももう爆発はやめたほうがいいですよ」
西垣「スマンそれは無理だ、私のライフワークだからな」
京子「……」
綾乃「……」
ピコピコ パタンパタン
京子「尻尾だ……」
綾乃「黒猫のしっぽね……」
綾乃「じ、地面かしら」
京子「……」ギュッ
綾乃「……触り心地はどう?」
京子「柔らかくて、ふかふかしてるよ、気持ちいいな」
綾乃「つ、つんつんしちゃったり……」ツンッ
パタパタッ ピコピコ パタピコ
京子「なんか触られてこの尻尾喜んでるね」
綾乃「はぁ、なんか病みつきなっちゃうかも……」
京子「さて、正体の解明といきますか」
綾乃「ええ、そうね」
綾乃「きっとなにか生き物がいるんだわ……」
京子「……」ゴクッ
京子「……」
綾乃「……」
京子「いっせーのーでっ!!」
結衣「……」フルフル
京子「ゆ、結衣?」
綾乃「ふ、船見さん四つん這いになんかなってどうしたのよ!?」
綾乃「……」ギュッ
結衣「あ、綾乃、尻尾は敏感だから……」ビクッ
綾乃「ご、ごめんなさい……」
京子「なーんだ、結衣に尻尾が黒猫のしっぽが生えただけか」
結衣「そうそう、ただそれだけにゃんだよ」
綾乃「うふふ、船見さんったらネコ耳まで生えてるわよ」
結衣「あはは、まいったにゃあ」
結衣「それじゃ私はこれで帰らせてもらおうかにゃ」
京子「……ちょっと待ってよ」ガシッ
綾乃「……」
綾乃「こ、この尻尾どういう仕組みなのよ……」ギュッ
結衣「だ、だから尻尾握るのダメだってぇ……」
京子「このネコ耳も引っ張っても取れない!!」
結衣「いだだだだだだ」
結衣「もう終わりだ、全部終わりだ……」シクシク
西垣「あーその、今までのいきさつを説明するとだな……」
京子「うわぁ、結衣踏んだり蹴ったりだな」ナデナデ
綾乃「まさに厄日ね……」スリスリ
結衣「2人とも近づきすぎ」
京子「だってねえ」
綾乃「かわいいもの」
結衣「おい、綾乃までそっちに回ったらツッコミきれにゃいぞ」
綾乃「そのにゃっていうのが自然で可愛いわね」
京子「へへへ、よしよし」
結衣「ノド触るにゃって……」
結衣「犬じゃねえ!」
綾乃「ね、ねえ船見さん、写真一緒に撮ってくれないかしら」
結衣「いいわけにゃいだろ!」
りせ「……」ギュッ
結衣「だから尻尾はだめにゃんです!」
西垣「ははは、ツッコミが冴えるな船見」
結衣「誰のせいだと思ってるんですか……」
京子「結衣ーあかりとちなっちゃんにも見せに行こうよ」
結衣「えぇ……」
,⌒8´ `8⌒ヽ
( /_ノLL/L) ソ )
)レ从ル゚ヮ゚ノルlノ いえ私はいたって冷静です
( つ首輪O
と_)_)
結衣「もう京子と綾乃なんて嫌いだ、ほっといてくれ」
結衣「……」ピーン
京子「あーもうこの尻尾最高に可愛い」
綾乃「うふふ、尻尾が垂直のときは構ってもらって嬉しいってサインらしいみたい」
京子「ほんとに!?」
結衣「うっ……」
京子「普段はそっけないくせにほんとはそんな事考えてたんだ……」
結衣「ち、違う」
綾乃「顔が真っ赤なのはなぜかしら?」
結衣「もうやだ……」
結衣「やだ……」
綾乃「と、歳納京子、ふにゃみさんの写真お願いね……」
結衣「だれがふにゃみさんだ」
京子「おー、何枚でも撮っておくよ」
結衣「撮らせねえよ」
京子「じゃあね3人ともー」グイッ
りせ「……」フリフリ
綾乃「ふふふ、可愛かった」
西垣「船見、すまん……」
結衣「え、いつの間にこんなもの」
京子「あとね、できるだけ私が後ろに立って尻尾隠すからね」
結衣「うん」
京子「なんかあまり結衣が他の子にきゃーきゃー言われるのみたくないかな」
京子「ごらく部は別だけど……」
京子「そ、それだけだよ、深い意味はないよ」
結衣「……」ピーン
京子「結衣、尻尾が垂直になってる」
結衣「……うるさい」
結衣「……帽子ありがとにゃ」ポスッ
結衣「……」みょーん
京子「(耳隠しきれてないけど、可愛いから黙っておこう)」
ちなつ「正確には京子先輩がいないと、だけどね」
あかり「ふふふ、確かにそうかもね」
ちなつ「結衣先輩遅いなあ、どうしちゃったんだろう」
あかり「そうだねえ」ズズッ
ちなつ「……結衣先輩ってネコ耳似合いそうだと思わない?」
あかり「ず、ずいぶんと唐突だね」
ちなつ「あかりちゃんと京子先輩は犬耳が似合いそう」
あかり「えへへ、わんちゃんかぁ」
あかり「確かに結衣ちゃんって上品な黒猫っぽいもんね」
ちなつ「結衣先輩のネコ耳姿を見れたら……どうなっちゃうかな私」
ちなつ「えへへ」
あかり「まぁ結衣ちゃんに限ってそんな事はしないと思うけど……」
ちなつ「だよねえ……」
あかり「あ、噂をすればなんとやらだよぉ」
ちなつ「結衣先輩、こんにち……」
結衣「や、やあ2人とも」
ちなつ「あれ、帽子なんて被ってどうしたんですか?」
結衣「あーえっとね……」パタパタッ
京子「むふふ動揺が尻尾に表れてるなぁ」
あかり「ゆ、結衣ちゃんこの尻尾なあに?」ギュッ
結衣「っ!」ビクッ
京子「もう帽子もとっちゃえよー」バッ
結衣「あっ……」
ちなつ「……にゃーん」
あかり「えへへ、結衣ちゃん似合ってるよぉ」ナデナデ
結衣「あ、あかりあまり触らないで恥ずかしいから……」
京子「またまた、尻尾は嘘つかないもんなぁ」スリッ
結衣「んぅ、だ、だから尻尾も触るにゃって……」
あかり「あはは、にゃ、ってなりきってるね結衣ちゃん」
ちなつ「……せんぱい」
ちなつ「……ゆいせんぱい」
ちなつ「……ゆいせんぱいがネコ耳付けてる」
結衣「……ち、ちにゃつちゃん?」
結衣「にゃ、にゃんだいちにゃつちゃん……」
京子「な、なんだいちなつちゃん……」
ちなつ「と、とってもに可愛いです、よっ」
ちなつ「可愛いなんかじゃ足りない、でも語彙が少なすぎて形容できない……」
結衣「ふふ、ありがとち、な、つちゃん」
結衣「よし、上手く言えたにゃ」パタパタッ
あかり「ね、ねえ結衣ちゃん、その尻尾動いてるんだけど……」
京子「あぁ、これはな実は西垣ちゃんが――」
ちなつ「確かにエグイですね……」
結衣「まぁそういうことにゃんだ」
結衣「決してコスプレとかが好きってワケじゃにゃいからな」
あかり「……」
あかり「ふふふ」
結衣「……どうしたの、あかり」
あかり「にゃんでもないよぉ、結衣にゃん」
結衣「……あかりの制服で爪といでやろうか?」
あかり「ひいっ!?」
結衣「はは、冗談だよ」
あかり「顔が笑ってないよ、結衣ちゃん!」
京子「ほんとだ、もう下校時間だな」
あかり「……」
ちなつ「……あかりちゃん」
あかり「たぶん考えてる事は同じだね、ちなつちゃん」
京子「もうちょい結衣と遊びたかったなぁ」
結衣「……遊ぶってにゃんだよ」
京子「へへへ、尻尾がピーンとなってる」
結衣「あーもう……」
あかり「ゆ、結衣ちゃん……」
結衣「うん?」
ちなつ「きょ、今日お泊りしに行っていいですか!!」
結衣「えっ……」
あかり「あ、あのね、結衣ちゃんそんな体だから不便じゃないかと思って」
ちなつ「だから少しでも結衣先輩の力になれれば……」
結衣「ふ、2人とも……」
結衣「ふふ、それじゃお言葉に甘えようかにゃ」ピーン
あかちな「わーい!」
結衣「というわけだから、じゃあにゃ京子」
京子「ちょ、ちょっと待った!!」
京子「私も泊まるに決まってるだろう!」
結衣「……はぁ」ピーン
結衣「まったくしょうがにゃいにゃ、京子は」パタパタ
京子「忙しい尻尾だな」
結衣「……意識しても『な』が上手く言えなくなってきたにゃ」
結衣「はぁ、本当に1日で戻れるんだろうか」
結衣「……」ペタッ
結衣「へえ、しょんぼりすると尻尾もふにゃーってにゃるんだ」
結衣「……みんにゃの事を考えると尻尾がピーンって張る」
結衣「……1人だけじゃきっと不安でしょうがなかっただろうにゃ」
結衣「ふふふ、早く来ないかな」パタパタッ
結衣「よしっ上手く言えた」
ピンポーン!
あかちな「おじゃましまーす」
京子「ぷぷ、みんにゃだって」
ちなつ「それが最高に可愛いんじゃないですかっ!」
あかり「ふふふ、だよねえ」
結衣「一気に騒がしくにゃったにゃ……」
結衣「晩ごはんカレーで大丈夫だったよね」
京子「へへへ、やりい、お腹ペコペコだよ」
あかり「結衣ちゃんよそうの手伝うよ」
ちなつ「あ、私もやりますよ!」
京子「うむ、皆の衆がんばりたまえ」
結衣「アンタも手伝うの」
京子「へーい」
京子「お、なかなかの味じゃん」
あかり「カレーとオムライスは結衣ちゃんには勝てないよぉ」
ちなつ「……幸せ」グスッ
結衣「良かった、好評みたいだにゃ」
京子「あのさ、どうして結衣はまだ制服きてるの?」
結衣「あぁ、尻尾が引っかかって上手く脱げないんだ」
あかり「そ、そういえば尻尾が生えてるって事は……」
結衣「うん、制服のワンピースに穴が開いちゃったみたいでさ」
結衣「ジャケットの部分は無事だったけど」
京子「ちなみに尻尾はどこから生えてるの?」
結衣「お尻のちょっと上あたりかな」
ちなつ「……うふふ」
あかり「うん、いいよぉ」
ちなつ「……いいなぁあかりちゃん」
京子「な、なんであかりなんだよ!?」
結衣「いや、にゃんとにゃく」
結衣「な、んと、なく」
結衣「……末期だにゃ、ほんと」
ちなつ「でもホント似合ってますよ結衣先輩」
結衣「にゃんかまじまじと言われると照れちゃうよ」
結衣「……」パタパタッ
結衣「……」ピーン
京子「尻尾のこの一連の動作を喜びの舞と名付けよう」
結衣「……るさい」
あかり「ふふふ、わざわざ言い直さなくてもいいのに」
結衣「ほんと困ったもんだよ」
あかり「あかりは可愛いと思うけどなぁ」
結衣「……」ピーン
あかり「くすくすっ」
結衣「あかりの顔で爪とぐぞ」
あかり「ごめんなさいごめんなさい……」
結衣「ほら脱衣所行くよ」
あかり「うん」
京子「……」
ちなつ「……いいなぁ」
ちなつ「ふふふ、結衣先輩が喜びそうなとっておきをですね……」
京子「へえ奇遇だな、私もだよ」
京子「これさえあればもうメロメロだろうな~結衣は」
ちなつ「その言い方引っかかりますね、なに持ってきたんです?」
京子「ひ・み・つ」
ちなつ「むむむ、京子先輩のいじわる……」
京子「わっはっは、拗ねてるちなっちゃんも可愛いぞー」
ちなつ「暑苦しいです、私は結衣先輩に抱き着かれたいんです」
京子「もしかしたらそうなるかもね」
ちなつ「えっ?」
京子「んにゃ、なんでもないよ」
あかり「ううん、気にしないでよぉ」
京子「あかりー結衣の肌どうだった?」
あかり「ええっと、お餅みたいに真っ白ですべすべ――」
結衣「やかましい」コツン
あかり「えへへ、ごめんね結衣ちゃん」
結衣「京子も変にゃこと聞くにゃって」
京子「わりいわりい、あれジャージとかじゃなくてスカートなんだ」
結衣「こうしないと尻尾が窮屈だからにゃ」パタパタ
ちなつ「相変わらず元気な尻尾ですよね……」
結衣「だね……」
京子「……いや、コレが自然なんだろうな」
あかり「……ネコだからね」
ちなつ「段ボールに入って満足げな顔をする結衣先輩……」
結衣「うっ、無意識のうちに段ボールに……」
結衣「は、恥ずかしい……」イソイソ
京子「んー写真に撮れば良かったな」
あかり「な、なかなかシュールな光景だよね」
ちなつ「確かにもう二度と見られないかも……」
結衣「うぅ……」
京子「下着穿いたら付け根が隠れちゃうんじゃない?」
あかり「少し下げてる感じかな、ね結衣ちゃん」
ちなつ「……!?」ガタッ
結衣「まぁそんな感じだ」
京子「あと、嬉しいと尻尾ピーンて立つじゃん?」
結衣「……」
京子「ウエストのゴムを押しのけちゃうじゃん?」
京子「結衣のおしr」
結衣「……作戦変更だあかり」ガンッ
結衣「安物のジャージのお尻の部分を尻尾の直径だけ切るか」
あかり「……あはは」
京子「……」ピクピクッ
京子「お尻のちょっと上に尻尾が生えてるって言ったじゃん?」
京子「下着穿いたら付け根が隠れちゃうんじゃない?」
あかり「少し下げてる感じかな、ね結衣ちゃん」
ちなつ「……!?」ガタッ
結衣「まぁそんな感じだ」
京子「あと、嬉しいと尻尾ピーンて立つじゃん?」
結衣「……」
京子「スカートがどんどん捲れちゃうじゃん?」
京子「結衣のお尻まるみえじゃ――」
結衣「……作戦変更だあかり」ガンッ
結衣「安物のジャージのお尻の部分を尻尾の直径だけ切るか」
あかり「……あはは」
京子「……」ピクピクッ
京子「いや、でも私が気づいたからこそ恥ずかしい思いをしなくて済んだというか」
結衣「……まあにゃ」
ちなつ「き、京子先輩が気づかなければ……」
あかり「ち、ちなつちゃん……」
結衣「そうだ、お風呂湧いてあるから、どんどん入っちゃって」
京子「……ネコってお風呂入るの?」
結衣「そりゃ入るだろ」
結衣「……あれ、なんか乗り気がしないにゃ」
あかり「ネコさんは水が怖いってよく聞くよねぇ」
ちなつ「だね」
結衣「まぁ我慢すればなんとかなるよきっと」
京子「そいじゃ、一番風呂いただこうかなー」
あかり「うん、ちなつちゃんはあかりと一緒に入ろうよ」
ちなつ「そうだね、その方が早く済むしね」
結衣「ふふ、ほんといい子だにゃ2人とも」パタパタッ
あかり「尻尾を大きくゆっくり振っている時は……?」
ちなつ「機嫌が良くてリラックス、安心しているときだって」ペラッ
あかり「ふふふ、そうなんだぁ」ナデナデ
結衣「ん、ち、ちにゃつちゃんその本は?」
ちなつ「ネコちゃんと仲良くなろうって本です」
ちなつ「お家にあったんで持ってきちゃいました」ニコッ
結衣「完全にネコ扱いだ……」
あかり「あはは……」
結衣「……」プイッ
あかり「えぇ……」
ちなつ「残念です……」
結衣「……」ピーン
あかり「すごいすごい、尻尾がピーンと立ってるね」
ちなつ「ええっと、尻尾が垂直のときはかまってほしいのサインみたい」
あかり「えへへ、素直じゃないんだから結衣ちゃんってば」
結衣「……」ゴロンッ
あかり「仰向けに寝ちゃった」
ちなつ「仰向けにねるのはな、なでて欲しいときのポーズだって」
あかちな「……えへへ」
あかり「ゆーいちゃん、いっぱい構ってあげるからね」
結衣「にゃ、にゃんの話だよ……」
ちなつ「耳とか首、背中を優しくなでてあげるととっても喜びます」
ちなつ「撫でるときは大きな声は出さず、優しく小さい声で」
あかり「ふむふむ」
あかり「あかりは耳を撫でるから、ちなつちゃんは首をお願いね」
結衣「だ、だからにゃんで撫でるのを前提としてるんだよ」
あかり「……よしよし」フニフニ
ちなつ「……ノド気持ちいいですか?」スリスリ
結衣「……ふにゃ」
ちなつ「……結衣先輩結衣先輩結衣先輩」スリスリ
結衣「んう、くすぐったい」
結衣「そろそろやっ、やめてよ2人とも」トローン
ちなつ「……」
ちなつ「そうですね、結衣先輩が嫌がってることをムリしちゃいけませんね」
あかり「そうだね、ごめんね結衣ちゃん」
結衣「えっ……」
結衣「……」ピーン
ちなつ「……」ニヤッ
ちなつ「あかりちゃん、お風呂空くまでゲームやろうよ」
あかり「えへへそうだね」
ちなつ「結衣先輩、テレビとゲーム借りますね」
結衣「……」ゴローン
あかり「ふふふ」
あかり「そっかぁ、それなら漫画でも読もうかな」
ちなつ「ミラクるん持ってきたんだ、一冊貸してくれる?」
結衣「ま、漫画見るのもダメ!!」
あかり「……」
ちなつ「……」
結衣「うぅ、もっと撫でてくれよ!もっとかまってよ!!」
結衣「2人ともお願いだから……」
あかり「えへへ、しょうがにゃいにゃー」
ちなつ「……はぁはぁ」
あかり「そうそう、素直が一番だよぉ結衣ちゃん」ナデナデ
結衣「ノド触られると落ち着く……」
ちなつ「うふふ、可愛いですよ結衣先輩」スリスリ
ちなつ「あ、そうだ結衣先輩にプレゼント持ってきたんです」
結衣「えっ、にゃににゃに?」
あかり「にゃににゃにって、可愛い……」
ちなつ「えへへ、ほらこの首輪です」
結衣「く、首輪……」
ちなつ「黒と白のストライプです、きっと似合いますよ」
あかり「ふふふ、黒猫の結衣ちゃんにはピッタリかもね」
結衣「い、いやコレを付けたら人としてもう終わりな気がする……」
結衣「……」
結衣「……」カチャッ
ちなつ「はわわわ……」
あかり「結衣ちゃん可愛い……」
結衣「はは、もう明日には完全に四足で歩いてそうだにゃ」
結衣「ちにゃつちゃん、素敵なプレゼントありがとね」
ちなつ「ゆ、結衣先輩……」
ちなつ「もうここで死んでもいいです、わたし」
結衣「い、いや私が困るよ」
あかり「……」ギュッ
結衣「し、尻尾は敏感だからダメだって!」
京子「おーっす2人とも、お待たせ!」
ちなつ「うぅぅ、名残惜しいですけどまたお風呂上りに遊びましょうね!」
結衣「ふふ、はいはい」
京子「……くふふ」
結衣「……」
京子「ついに人間やめてしまったか結衣にゃん」
結衣「ちにゃつちゃんのプレゼントだからにゃ、無下にはできにゃいよ」
京子「いやでもよーく似合ってるぞその首輪」
結衣「喜んでいいのやら……」
京子「あ、私も結衣にプレゼント持ってきたんだ」
結衣「……!」ピーン
京子「尻尾」
結衣「……るさい」
結衣「ボクシンググローブを贈られたこともあったしにゃ」
結衣「どうせ京子のことだし、変にゃモノにゃんだろ」フリフリ
結衣「……」パタパタッ
京子「ふむふむ、立ったまま尻尾を大きく振るのは興奮状態の表れか」
結衣「……」
京子「もう素直になったらどうだ結衣」
結衣「……」
結衣「……嬉しいよ、プレゼントもらうのは」
結衣「どんなものだろうと嬉しいに決まってるよ」パタパタッ
京子「へへへ、可愛いやつめ」ナデナデ
結衣「……撫でるのやめろ」ピーン
結衣「……もうやだこの尻尾」
結衣「あ、あぁ……」
京子「取り出したのはこのスプレーです」
結衣「これがプレゼントにゃのか?」
結衣「……香水には見えないし」
京子「これを私にしゅっしゅと吹きかけます」シューッ
結衣「お前がかけてどうするん……」
結衣「にゃ、にゃんだ……」
結衣「あたまのなかぽーっとして」
結衣「くらくらする」
結衣「きょーこ、なにそれえ」ギュッ
京子「うはは、マタタビ入りのスプレーだよ結衣にゃん」ナデナデ
京子「おっと危ないな、私がぎゅっとしててあげるから」ギュッ
結衣「んっ……」
結衣「京子のにおい好き……」スンスン
京子「いまどんな感じかな?」
結衣「京子にぎゅっとされへ、体がぽかぽかしてにゃ、頭ふわふわする」ギュッ
京子「ろ、ろれつが回ってないぞ結衣」
結衣「きょうこ、きょうこ……」スリスリ
京子「……うへへ」
京子「ゆ、結衣、大事な部分をスリスリするはさすがに」
結衣「だ、だって、京子の匂いかいでたら……」
結衣「体が熱くなってきて……」ギュッ
結衣「じ、自分の体なのに、勝手に動いちゃって……」
結衣「こ、こわいよ、助けて、京子」ギュッ
京子「……大丈夫だよ、怖くなんかない」
京子「すぐ治まるからね、それまでぎゅっとしててあげるからね」ギュッ
結衣「ん……」チュッ
京子「っ!?」
結衣「……ん……ちゅっ」
京子「ゆ、ゆひ……やっ…舌…ふぁ……」
結衣「ん……」ギュッ
京子「……」
結衣「……ごめんにゃ」
京子「……い、いやマタタビなんか使った私が悪いんだ」
結衣「……あんな大人のキスまでしちゃったんだ」
結衣「気持ち悪いって自分でも分かるよ」グスッ
結衣「はは、もう京子に嫌われても私は文句言えにゃいな……」
結衣「……」ペターン
京子「尻尾がへたれてる……」
京子「私は悪い気しなかったな、結衣にキスされて」
結衣「……ほんと?」
京子「いや、むしろ……へへへ」
京子「えっ?」
結衣「……お風呂上がりの京子の匂いがほんと心地よくて」
結衣「ぎゅっとしてると心がぽかぽか温かくなっていってさ」
結衣「にゃ、にゃんか上手く言葉にできないけど」
結衣「……時間が止まってくれたらいいにゃって」
結衣「……そういうこと」
京子「……」
京子「あ、あのさ結衣、手、握っていい?」
結衣「……」ギュッ
京子「……なんか恥ずかしいね」
結衣「……そうだにゃ」
あかり「結衣ちゃーん、お風呂空いたよぉ」
ちなつ「ふふふ、いいお湯でしたよ」
結衣「あ、あぁ今行くよ」
京子「……」
ちなつ「ゆでダコみたいに顔真っ赤ですけど京子先輩」
あかり「ふふふ、墨はきそうだね」
京子「う、うるさいあかりのくせに!」
京子「ちなつちゃん、あかりのお団子でキャッチボールしようぜ!」
ちなつ「い、いやですよ、そもそも外れるんですかソレ」
あかり「……」ニコッ
ちなつ「うんうん、クールなのに寂しがり屋ってギャップが可愛いよね」
京子「ははは、口ではツンツンなくせに尻尾はパタパタだからなぁ」
京子「ホント可愛いやつ」
京子「にしても西垣ちゃんの理科室って面白そうなモノありそうだなー」
京子「くふふ、明日遊びにいってみよーっと」
あかり「あまり迷惑かけちゃダメだよ京子ちゃん」
ちなつ「そうですよ、ただでさえ迷惑かけてるんだから」
京子「ひどい言われよう……」
ガラッ
結衣「……寒い寒い」
結衣「いや、にゃんというか、浴槽に入るのが怖くて……」
結衣「シャワーにしておいた」
京子「ネコだからな……」
ちなつ「あぁ……」
あかり「なるほど……」
結衣「そろそろ寝ようか、みんにゃ悪いけど布団は2つしかにゃいからね」
京子「えーじゃあ私結衣と一緒の布団かよ」
結衣「別に嫌にゃら無理するにゃよ」
結衣「……」ヘタッ
京子「くふふ、なーんてな、嫌なんかじゃないよ」
結衣「……」パタパタッ
ちなつ「……このお団子大きい」zzz
あかり「……うーん」zzz
京子「……」
結衣「んっ、あう、はぁ……」
結衣「コイツ、絶対マタタビ撒いただろ……」
結衣「……」ギュッ
結衣「……こ」
結衣「きょーこ……」スリスリ
結衣「こ、こんなのもう我慢できにゃいよ……」ギュッ
結衣「っ!こんなのっ、こ、声漏れるにきまってる……」
結衣「でも、ゆび、とまらな、いよ……」スリスリ
結衣「んっ、京子、京子……」ギュッ
京子「……ふーん」
結衣「……っ」ビクッ
京子「結衣はみんないるのに1人でしちゃう変態さんなんだ」
結衣「きょ、京子違うんだ……」
京子「私ずっと起きてたよ、だって結衣がもぞもぞしてうるさいんだもん」
結衣「き、京子お願いだからみんなには言わにゃいで……」スリスリ
京子「言ってる側から腰動かして、ほんとしょうがないな結衣は」
結衣「うっ、う……」グスッ
結衣「……んっ、ふぁ……」ビクッ
京子「聞いちゃいねえ、ほんと盛ってるな……」
京子「こ、声が漏れないように口は塞いでてあげるからね」
京子「……」チュッ
結衣「んっ………ちゅっ」
結衣「……っ」スリスリ
結衣「ちゅっ……きょ……こ」
京子「……」ナデナデ
結衣「み、耳……だめ……」ビクッ
結衣「んっ、も……むり……ちゅっ」
結衣「っ!……」ビクビクッ
京子「……」チュッ
京子「ちゃんと気持ちよくなれた?」
結衣「んっ……」ギュッ
京子「へへへ、良かった良かった」ナデナデ
結衣「ごめん、京子のパジャマちょっと汚れちゃったかも……」
京子「いいってことよ、明日シャワー浴びれば大丈夫」
結衣「……ごめんにゃ、ほんと」
結衣「……ごめん京子」グスッ
京子「にしし、普段お世話になってるのに比べたら些細なことだよ」ギュッ
京子「おやすみ、結衣」
結衣「ん……」
ちなつ「んふふ、お団子食べ放題……」ハムッ
あかり「きゃ、きゃあ!あ、あかりのお団子かじらないでよぉちなつちゃん!!」ペシペシ
ちなつ「ほえ、おはよーあかりちゃん……」
京子「うるへー……」
結衣「みんな、朝ご飯できてるよ」
結衣「歯磨きしたらご飯食べよう」
あかり「あ、あれ結衣ちゃんネコ耳取れたんだ」
ちなつ「ほ、ほんとだ、良かったですね結衣先輩」
結衣「あぁ、なんか起きたらあっさり取れてた」
京子「ちぇっ、つまらんなー」
結衣「うるさい」
あかり「ふふふ、ネコ耳の結衣ちゃん可愛かったなぁ」
京子「ふいー、シャワーさっぱりした」
京子「結衣もまんざらじゃないって感じだったよな」
結衣「バカ言え、もうごめんだよあんなの」パクッ
京子「ネコになったことで本当のネコ化が防げたのかもな」ズズッ
あかり「どういうこと??」
結衣「……ドアホ」
京子「にしし、いやー面白かったなぁホント」
ちなつ「次はだれが呪われちゃうんでしょうね」
結衣「そんな簡単に呪われたりはしたらたまったもんじゃないよ……」
京子「ははは、だなー」
ちなつ「ふふふ、ですね」
あかり「ネコになったことでネコ化、どういうことなんだろう……」
京子「おいーっす西垣ちゃん、遊びにきたよ!」
京子「あれ、誰もいないのかな……?」
京子「……」キョロキョロ
京子「おおう、なんだこの禍々しい木箱は」
京子「犬耳のカチューシャと尻尾……?」
京子「へへへ、なかなか可愛いじゃん」
京子「……」イソイソ
京子「わんわーん♪」
京子「あー空しい、ごらく部戻るか」
京子「……」グイッ
京子「外れない……」
おしまい!
結衣にゃんよかった
乙
Entry ⇒ 2012.03.15 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
綾乃「て、手でも、繋ぐ?」あかり「はひっ!?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330748891/
京子「むにゃむにゃ」
京子「んぁ?」
がばっ
京子「ここどこ?」
京子「あ」
京子「そっか、合宿したんじゃん」
京子「これは、ちなつちゃんの寝顔を見るチャンス」きらーん
ごそごそ
ちなつ「すぅすぅ」
京子「あぁ、ちなつちゃん可愛ぇ」うっとり
京子「あれ?」
京子(こ、これって)
京子(もしかしてキスしても気づかないんじゃ!?)
京子(ゴメン、ちなつちゃん!)
京子(わたしは情熱を抑えきれないー!)
ちゅっ
ちなつ「ん、んんん?」
京子「!?」
がばっ
ちなつ「あ、あれ、なんか触れた気がしたんだけど」
京子(あぶなかったー)たらたら
ちなつ「誰も起きてるわけ・・・ないよね」
ちなつ「って、そうだ」
ちなつ「これは、結衣先輩の寝顔見放題じゃない」きらーんっ
ごそごそ
結衣「すぅすぅ」
ちなつ「きゃっはぁ、結衣先輩って寝てても素敵♪」うっとり
ちなつ「はっ!?」
ちなつ(てゆか、もしかして)
ちなつ(キスしてもばれないんじゃ!?)
ちなつ(イケナイわたしを許してくださいっ)どきどき
ちゅっ
結衣「う、ううん」
ちなつ「!?」
がばっ
結衣「ん、あれ、なんか柔らかい感触がしたけど」
ちなつ(あ、あぶなっ!)たらたら
京子(あぅぅ、ちなつちゃぁん)がーんっ
結衣「なんか目が冴えちゃったな」
結衣「んーっと」
結衣「そうだ、京子の寝顔でも見てやれ」
ごそごそ
京子「す、すぴーすぴー」
結衣「寝顔は可愛いのにな、京子」
結衣「お前のおかげで、毎日楽しいよ」
ちゅっ
京子「んんんー!?」
結衣「!?」
がばあっ
京子「あああ、あれー、気のせいかー!」
結衣(うわ、ギリギリだった)たらたら
京子(ひぃ、誤魔化すしかなかったー)
ちなつ(あぅぅ、結衣先輩あんまりですー)うるる
京子(寝たふりー、寝たふりー)
ちなつ(気付かれないようにしないとっ)
結衣(ばれてない、ばれてない)
ごそごそ
京子・ちなつ・結衣「!?」
京子(だ、誰が出てったー?)
ちなつ(怖くて目が開けられないよぉ)
結衣(う、動いたら負けだよね)
ごそごそ
京子・ちなつ・結衣「!?」
京子(今度は誰が!?)
ちなつ(確認したい、けど出来ないーっ)
結衣(う、動けないのがこんなに辛いなんて!)
京子・ちなつ・結衣(誰か助けて!)
あかり「はぁぁ、緊張したぁ」
あかり「友達同士でキスって、ほんとだったんだぁ」
あかり「あかりの番が来たらどうしようかと思ったよぉ」 ←超絶勘違い
あかり「!?」
あかり「あれは、杉浦先輩?」
綾乃「ひぃ!?」びっくぅ
あかり「お、驚かせてごめんなさいっ!」
綾乃「あ、赤座さんね」どよーん
綾乃「こんな時間にお散歩?珍しいわね」どよーん
あかり「いま深夜ですよねぇ!?」
あかり「見ちゃったんですか?」おずおず
綾乃「なななな、なんのこと!?」
綾乃「なにも見てないない、ナイアガラよ!」
あかり「・・・・・・」
綾乃「・・・・・・」
あかり「見ちゃったんですね」
綾乃「・・・うん」がっくり
あかり「で、ですねぇ」
綾乃「しかも船見さんにキスされるなんてーっ」
あかり「び、びっくりですねぇ」
綾乃「まるで」
綾乃「盆と正月が一気に来ちゃった感じよ」どよーん
あかり「あ、あれ?それ意味違いますよねぇ!?」
,': : : : :/. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .\
: : : : / : : : : : \: : : /{ : :|: : : }ヽ : : : : : : ヽ
l: : : /: : : : / : / j\/八: :¦: : :/ }/: :l : : :ハ
| : : ': : : : : i: :ィf笊弐く__\}: : :/ イ:∧: :|: :| : : |
. | : : {: :j{ : : {∨ { .::;心 ノ/ f笊ミx :|: :|∧ |
. |: : : ∨i : :八 乂こソ { ::;x} ∨:/ }ノ
. |: :/ :{|: : : 丶 _ /////V:ツ {:(__
| /: :八从: : : : : / /⌒ ー 、 j: : : :/ 別に歳納京子がそばにいるから
〉: :/.:.:.:\ゝーイ / | u .: : / 寝れなかったわけじゃないんだから!
. /: :/.:.:.:.:.:.:.:|: /八 { | イ‐く
: : : .:.:.:.:.:.:.:.:}/ : /ト 、ゝ ノ イ: :}
|: : .:.:.:.:.:.:.:.:/ : /: | }> ニニ r<ノ :ノ :ノ_
|: : :.:.:.:.:.:.:.,' : : : : | r| }/: : :/:::/> 、
|: : :.:.:.:.:.:. i: : i : : |イノ 〃/: /:::// \
|: : :.:.:.:.:.:._{: : l : : |::ト- __-‐/:∨ /:::// , ⌒\_
|: : :.:.:.:/人从: : |::|/==∨:::::∨─── 、 / /::::入
|: : :.:./ \\::::\|::{::::::::::/:::::::/ア7 , ─ \ /:::::/::::::〉
|: : :/ \\:::::::':.,::::/::::// 〈 / / ̄ \/:::::::. く
|: :/ ∨ \\::::∨// rー‐〈_/_/⌒ヽ \/ \
∨ ′ >r云K´ `ー─ 、 _ \ \
. /::\ | |ー‐ | } `\ \ ヽ
綾乃「じゃなくて、ああいう行為は生徒会副会長として」
綾乃「許せないことなのよーっ!」
あかり「杉浦先輩もされたかったんですか?」
綾乃「ななな、なんでよっ!?」
あかり「先輩って、京子ちゃんのこと」
あかり「【友達として】好きですもんね?」
綾乃「なななな、なに言ってんのよーっ!?」
あかり「友達としてキス出来るなんて」
綾乃「は?」
あかり「え?」きょとん
綾乃「・・・赤座さん、なに言ってるの?」
あかり「なにって」
あかり「大好きな友達だからキスするんですよねぇ?」
あかり「どしたんですかぁ?」
綾乃「あの、たぶん違うと思うんだけど」
あかり「え?」
綾乃「ととと、友達としてキスしたわけじゃ」
綾乃「ないと思うんだけどなー」
あかり「だって、女の子同士ですよぉ」
綾乃「あの、その、あの」
あかり「もう、からかうなんてひどいですよぉ」ぷんぷん
綾乃「あ、あぅあぅ」
綾乃「赤座さんは、わたしにキス出来ないわよね」
あかり「出来るわけないですよぉ!」
綾乃「で、でも、あの3人はしたわよね」
あかり「そうですねぇ」
綾乃「赤座さんはされてないし、しないのよね」
あかり「・・・・・・」
綾乃「・・・・・・」
あかり「あれ?」
京子『ゴメンねー、あかりー』
結衣『キスするほど、友達としてスキじゃないんだ』
ちなつ『あかりちゃんもしてくれないから、いいよね』
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
あかり「がぁぁぁぁぁん!?」
あかり「あかりだけ、友達度が低いってことぉ!?」
綾乃「・・・は?」
綾乃「あれ?わたし?」
綾乃「わたしがなんか間違えてる!?」
あかり「そんなぁ、あかり主人公なのにぃ」
あかり「みんなひどいよぉ」
ぶちっ
綾乃「わたしの話を聞きなさーいっ!」どーん
あかり「ひぃっ!?」
あかり「はひっ」
綾乃「お、女の子同士でもね」もじもじ
綾乃「れれれ、恋愛は成立したり、しなかったり」もじもじ
綾乃「でも、したらいいなーなんて思ったり」もじもじ
綾乃「つつ、つまりは、そういうことよっ」もじもじ
あかり「・・・・・・」
綾乃「・・・・・・」
あかり「あ、あの、全然わかりません」うぅ
綾乃「くぅぅ」
-‐…‐-{{-‐…‐-
/ .:::'´ `::. \
,. -‐/ ′ ヽ -‐-、
γ⌒V ∨⌒ハ
{ヽ∨ /| |ハ ∨ノノ
_ >// { /_,| ト廴_∧ マ⌒ゝ
// ′ .: 仄{´ | 、 .:l } / ', } } \
. /\_||.: / x=ミ Vハ 从 x=ミ、| ハ ハ /ヽ
|人{ {〃,.、_,ハ }/ ,.、_,ハ }l/ 从/ }´ お、女の子同士ですよ?
/ |ヘ{ V辷ノ V辷ノ ,ィ. l| 大丈夫ですか、先輩
i .:ト、 ', 、、 ' 、、 / }:. l|
| .:ハ V } r‐ 、 u 厶イ.:. リ
|八 :. Vnト、 L .ノ . イ , .: 人〈
ヽ{{ | l >ト . _ . イ }/´}/ }ハ
-┤V´}┤ ト、> . ノ
rく\\! ヽ∨ 〉 > 、
ヽ ヽヘ } ', / // 〉
| \ 〉 ∧-─‐-/ // /
r┘ i| / / マニニ7/ ´,/ }
綾乃「女の子同士で恋愛感情を持つこともあるの!」
綾乃「なにか文句がっ!?」くわっ ←結局、力押し
あかり「ありませんっ!」
綾乃「そうよね!ないないナイロビ国立公園よね!」
あかり(ナイロビ!?)
あかり「先輩って、京子ちゃんのこと」
綾乃「ひうっ!?///」
あかり「なんだ、そうなんですかぁ」あはは
ぐさぁっ
綾乃「もう殺してっ!いっそ殺してぇぇぇ!!!」ぎゃーす
あかり「えぇぇぇぇぇ!?」
綾乃「もう生きていられないわーっ!!!!」ぎゃーす
あかり「ごめんなさいっ!ほんとーに、ごめんなさいっ!」
あかり「あの、落ち着きました?」
綾乃「も、申しわけなかったわ」よろろ
あかり「それにしても、女の子同士かぁ」
あかり(ん?ということは?)
あかり「あ"!」
綾乃「な、なにかしら」
あかり「いえ、あの、別に」そろそろ
綾乃「なんで、じりじりと離れてくのかしら」
あかり「あの、あかり、そろそろ失礼しまーす」そろそろ
綾乃「別に襲ったりしないわよーっ!」がるる
あかり「ご、ごめんなさい」
綾乃「でも、その歳納京子も」
綾乃「キスしたり、されたりなのよねー」どよーん
あかり「先輩のテンションが最初に戻った!?」
綾乃「そ、そうよね、あなたも大変よね」
あかり「ですよねぇ、すっごく居ずらいですよねぇ」あぅぅ
綾乃「とりあえず、朝のみんなの様子を見ないとね」
あかり「普通だといいなぁ」
綾乃「キスしたりされたりで普通ってどうなのかしら」どよーん
あかり「あぅ」
/`ーヘ
_r-、 | )´
}ヽ y' / ヽr‐、_r 、
/ { | } {`
ヽ-ュ‐`ハ`ー-く、_,r' ノ`ー-、
j⌒´ ノo。゚o} ヽ 〈 ̄`ヽ /⌒ヽ
ノ / ∞ { ヽ丿 ノ-ヽ }ノ_ノ } しばらくお待ちください
`ー} ____ノ i `ー<ノ )`ー > /ハ -‐ァ´
`ー、__ト、ノ| | ト、_r'`ー-< o゚8, o
_______ | | ヽソ / ヽ゚。、 ヽ 娯楽部の爆発事故のニュースは
/ ----- ヽ // \ー- ' ___/ }_/
´ ̄ ̄ ̄ ̄`// //`ヽ/, ハノ 入り次第、お伝えいたします
/ゝ、 _,.--‐ 、ニヽ / / ゝ_/ レ'
`}  ̄r´ ̄//| \ヽl
フ>' / / ! !
o( { __,ノ ノ | |
。゚く( _ノハ /__,,. | |
゚o´ //`ー-‐'´ | |
ヾ | |
あかり「心配してくれるのは先輩だけですよぉ」
綾乃「それより、様子はどう?」
あかり(それよりっ!?)
あかり「起きた時は普通でしたけど」
あかり「時間がたつにつれて不自然に、うぅ」
ちなつ(京子先輩の抹殺・・・証拠隠滅・・・完全犯罪ぃー)
結衣(ばれてないよな、ばれるわけないよな)
京子・ちなつ・結衣「あ!」
京子「あー、今日もー、いい天気だねー」よそよそ
ちなつ「ほんとですねー、山で穴掘りもいいかもですー」よそよそ
結衣「ちなつちゃん、意外とアウトドア派だねー」よそよそ
京子・ちなつ・結衣「あははははは」
あかり「ですよねぇ」
綾乃「こっちも、千歳がおかしいのよね」
あかり「あ、昨日のキス魔の」たらたら
綾乃「それで千鶴も、ああなのよ」
千鶴「・・・・・・」ぼーっ
あかり「まだ昨日のままっ!?」がーんっ
千鶴(姉さんの・・・キス)うっとり
あかり「・・・・・・」
綾乃「・・・・・・」
あかり「ふ、触れないでおこっと」
綾乃「賢明だと思うわ」
綾乃「あら、赤座さん?」
あかり「杉浦先輩、こんにちはぁ」
綾乃「やっぱり、まだあのまま?」
あかり「あはは、ちょっと居づらくて」
綾乃「実はわたしも」
綾乃「千歳があのままで調子出ないのよね」
あかり「・・・・・・」
綾乃「・・・・・・」
あかり・綾乃「はぁ」
綾乃「でも、どうやって?」
あかり「・・・・・・」
綾乃「・・・・・・」
綾乃「なにかイベントやって盛り上げるとか?」
あかり「その合宿でおかしくなったんですよねぇ」
綾乃「・・・・・・」
あかり「・・・・・・」
あかり・綾乃「はぁ」
綾乃「放課後は生徒会室に来る?」
綾乃「ちょっと手伝いしてもらうことになるけど」
あかり「ほんとですかっ!?」
あかり「ありがとうございます、先輩ぃ」にぎっ
綾乃「て、手ぇ!?」
綾乃「べべ、別にあなたのためじゃないわよ///」
綾乃「ちょっと忙しいだけなんだからねっ!///」
向日葵「赤座さんは、仕事が早くて助かりますわ」
あかり「そうかなぁ」てへへ
向日葵「どっかの誰かさんとは大違いですわね」
櫻子「言いたいことあったら、正面から言えー!」がるる
向日葵「そんなことありませんわ」
向日葵「ねえ、池田先輩?」
千歳「ほわっ!?」びっくぅ
千歳「あ、当たり前やん!出血大サーヴィスやで!」
櫻子「へ?」
綾乃「いい加減、元に戻りなさいよーっ!」
綾乃「考えてみれば、二人で帰るなんて初めてよね」
あかり「ですねぇ」
綾乃「赤座さんは、いつも娯楽部のみんなと一緒だし」
あかり「先輩は、池田先輩と一緒ですもんね」
綾乃「・・・・・・」
あかり「・・・・・・」
綾乃「このままだと」
あかり「居場所なくなっちゃいますよねぇ!?」
あかり「な、なんですかっ!?」
綾乃「こんな時、千歳なら」
綾乃「居場所を無くした子猫ちゃんとか妄想するのかなって」
あかり「あはは、言いそうですねぇ」
綾乃「でしょでしょ?」
綾乃「それは、たぶんこうよ」
綾乃「居場所をなくした子猫ちゃんは」
綾乃「わたしが拾って、あ・げ・る♪」
だきっ
あかり「ひょあっ!?」
綾乃「あ、あれ?」
あかり(ど、どう反応すればっ!?)
綾乃(勢いでやっちゃったーっ)
綾乃(ど、どうしよう東照宮)がーんっ
あかり(杉浦先輩のいい匂いがっ!)
綾乃「そ、そう、こんな感じなのよー」
綾乃(赤座さん、柔らか・・・)
綾乃(わたし、なに考えてんのよーっ!)
ばっ
あかり「あははははは」
綾乃「あははははは」
あかり(ドキドキして)
綾乃(心臓が持たないっ)
綾乃「出来てないみたいだけどね」
あかり「げ、元気出してください、先輩」
綾乃「わたしじゃないわよ!千歳よ、千歳ーっ!」
あかり「でも先輩も元気ないですよねぇ」
綾乃「そそそ、そんなことないわよっ」
綾乃「うるさくなくて、逆に調子いいくらいなんだから」
綾乃「・・・・・・」
あかり「先輩?」
綾乃「嘘よーっ!悪かったわねーっ!」
あかり「逆切れ!?」がーんっ
綾乃「別に歳納京子のことなんて、本気じゃ・・・」
綾乃「本気じゃなかったんだからねっ!」
あかり「・・・・・・」
綾乃「・・・・・・」
あかり「あ、あの、ティッシュどうぞ」おずおず
綾乃「!?」
あかり「先輩、泣いてるから」
あかり「お、落ち着きました?」
綾乃「あの、その、ありがと」もじもじ
綾乃「それと、変なとこ見せてごめんなさい」もじもじ
あかり「ぜんぜんですよぉ」
あかり「先輩、ちょっと怖いなって思ってたから」
あかり「意外なとこ見れましたし」てへへ
綾乃「ななな、なに言ってんのよーっ!///」
あかり「ご、ごめんなさいっ!」ひぃぃ
, '= Z> ´  ̄ヲ´ `X
,' .水 ./ . ̄ `V
,' Z八 >、ハ
. ,' / .ヘ / Ⅶ
,' .{ V/ ./ ィ 、 ハ
,' :i| .V' ,' /{ / | .リ .∧
i| : :{ V ,' / ¬リ' 、|! .ォ V :} }
:l| . ::∧..VⅣ .Vリ _ xzz 、 :|ハ ノ |Ⅳ .|リ
,' .: : :∧ :iリ V' ≠ィヤァベ },/_ ヤ ハ!
|l . : : : :::::Vハ .〈 弋辷ノ ' x心./ ィ ノ
.i| : : : : Ⅳ .\ラ、 _フ""  ̄ Ⅳ'レ´ レ' いいい、意外って
|! : : : : V z .F´ , ""Ⅳーァ 意外に可愛いってことかしら
/ : : : : V | ト、 ノ_,ノ
/ : : : :V ,ィ| !.> , -' /´¨
/ . : : : :Vィ─ '´ |:: ! 7 ー:r <!
./ . : : : :V‐ヤニミャ :|_ ヤ 〈. \_ ,| |
..: : : :V " \\Ⅵ ト、 r ─ 、| |
. : : ::::V \ミ Ⅵ| _V 二)つ と二`ヽ
. : : :::::Ⅳ!: ’、 .`<Ⅵ,' ─}}ヤ ∩{,r─ハ
. : : : :::V { ’, l _Y rノ 八!} { 二 } ))
. : : : :::Ⅴ V V_/ /V _ノー┐ 弋_  ̄ノ
: : : : : V { .__}Ⅳ \/´|[区」 |/| |>、
綾乃「こういう時に側に誰か居るのは」
綾乃「う、嬉しいものなのね」もじっ
あかり「あかりも、生徒会室に誘われなかったら」
あかり「すごく寂しい思いしてましたよぉ」
綾乃「そ、そうかしら」
あかり「ありがとうございます、先輩っ」にこっ
綾乃「!?///」きゅんっ
あかり「え?」
綾乃「ほ、ほら千歳のことも相談したいし」どきどき
あかり「じゃあ、あかりも3人のこと相談していいですか?」
綾乃「もも、もちろんよ!」
綾乃「任せて安心、アンコールワットね!」
あかり(アンコールワット!?)
綾乃「ま、またね」
綾乃「・・・・・・」
綾乃「もう、いつまでも振りかえらなくていいのに」
綾乃「あ、コケた」あせあせ
綾乃「べべ、別に気になるわけじゃないんだからっ」
綾乃「だって、わたしは歳納京子が」
綾乃「・・・・・・」
綾乃(も、もっと仲良くなってみないと)
綾乃(なにもわからないわよねっ) ←安心の行き当たりばったり
綾乃「あ、赤座さん家に呼んじゃった」がーんっ
綾乃「なんでわたし、こんなことをーっ?」
綾乃「べべべ、別にやましいことなんてないわよね」
綾乃「ち、千歳のことも相談しなきゃだし?」
綾乃「娯楽部の3人もどうにかしなきゃだし?」
綾乃「・・・・・・」そわそわ
綾乃「・・・・・・」そわそわ
綾乃「は、早く来ないかしら」
ぴんぽーん ↓
がちゃ ↓
綾乃「い、いらっしゃい!」 ↓0.5秒
あかり「はやっ!」
綾乃「たまたま玄関にいたのよーっ!」 ←待ってた
あかり「そ、そうなんですかぁ、お、お邪魔します」
綾乃「あまり見ないで、恥ずかしいっ」ぽっ
あかり「あぅ」
綾乃「そ、それで迷わず来れた?」
あかり「はいっ、地図分かりやすかったです」
綾乃(2時間かけて描いた甲斐があったわっ!)ぐっ
あかり(な、なんでガッツポーズ?)
あかり「京子ちゃん達は来たことあるんですかぁ?」
綾乃「と、歳納京子がっ!?」
あかり「あっ!?」
あかり「ご、ごめんなさいっ」
綾乃「いいい、いいのよ、別にっ」
あかり(どうしよぉ、来て早々やっちゃったよぉ)
綾乃(へ、平常心、平常心よっ)
あかり・綾乃「あははははは」
綾乃(空気が重くなっちゃった)
あかり(あぅぅ、話しづらい雰囲気にしちゃったよぉ)
あかり・綾乃「あのっ!」
あかり・綾乃「!?」
あかり「せ、先輩どうぞっ!」
綾乃「赤座さんから、どうぞ!」
あかり「・・・・・・」
綾乃(ますます話しづらい状態にっ)うぅ
あかり(どんどん悪い空気になるよぉ)あぅぅ
綾乃「・・・・・・」
あかり「・・・・・・」
綾乃(こ、このままじゃだめよね)
綾乃(勇気ふりしぼって、赤座さん誘ったんだから)
あかり「はひっ!?」
綾乃「わたしは確かに、歳納京子が好きだった」
綾乃「でも、諦めることにしたの」
あかり「な、なんでですかぁ?」
綾乃「でも、わたしが告白したらたぶん」
あかり「た、たぶん?」
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
京子『そっかー、綾乃』
京子『元気づけるために、そんな冗談言ってるんだなー』
綾乃『へ?』
京子『気持ちは嬉しいけど』
京子『あんまり面白くないぞー』
綾乃『あぅあぅ』がーんっ
*・゜゚・*:.。..。.:*・゚・*:.。. .。.:*・゜゚・*
綾乃「よ、余計に混乱させるだけで」
綾乃「歳納京子の笑顔がもっと消えちゃう」
あかり「京子ちゃんの・・・笑顔?」
あかり「あかりも、京子ちゃんやみんなが」
あかり「笑ってないのがいやだったんだ」
綾乃「そう、笑顔のない歳納京子や千歳なんか」
綾乃「ぜんぜんあの子達らしくないわっ!」
綾乃「わたし達の力で、みんなの笑顔をーっ!」
あかり「せ、先輩」
綾乃「わたしは恋人としてあの子を幸せには出来ないけど」
綾乃「友達として、笑顔を取り戻してみせるわーっ!」
あかり「!?///」きゅんっ
綾乃「わたしも他に、好きな子が出来ちゃったり?」もじっ
あかり「は?」
綾乃「す、好きな子が出来ちゃったの!」
あかり「だ、だって、ずっと京子ちゃんのこと」
綾乃「ぐっ」
綾乃「わたし勇気のないのを後悔してたの」
あかり「勇気?」
綾乃「ず、ずっと素直になれなかったから」
あかり(そういえば先輩って、ツンデレオーラがっ)あぅぅ
綾乃「こうなってなかったかもしれない」
綾乃「し、幸せになってたかはわからないし」
綾乃「振られてたかもしれないけど」ずーんっ
あかり「あ、あの、先輩、大丈夫・・・」
綾乃「だからっ!」
あかり「は、はひっ!」びくっ
綾乃「わたしは自分に素直になるわっ!」
あかり「そ、そうなんですかぁ」
綾乃「歳納京子を諦めて、すぐだから?」
綾乃「そんな理由はノンノン、ノートルダムよっ!」どーんっ
綾乃「え、笑顔が可愛くて、優しくて」
あかり「はひ」
綾乃「か、髪型に、ととと、特徴がっ///」
あかり「笑顔で・・・【基本的には】優しくて・・・髪型が」
綾乃「・・・・・・」
あかり「ち、ちなつちゃんですかぁ」
綾乃「どうして、そうなんのよーっ!?」
あかり「ひぃぃ!?」
あかり「髪型に特徴だと、あかりになっちゃいますよねぇ!?」
綾乃「そそそ、それでいいのよ///」
あかり「・・・・・・」
綾乃「・・・・・・」
あかり「えぇぇぇぇぇ!?」
あかり「だって、あかりですよぉ!?」
綾乃「な、なんでそんなに卑屈なのっ!?」
あかり「で、でもぉ」
綾乃「お、女の子同士だし?」
綾乃「わわ、わたしじゃいやかもしれないけど」
あかり「えっと、あのぉ」
あかり「別にいやじゃないです」ぼそ
綾乃「そうよね、例えいやじゃなくても、もしかした・・・」
あかり「・・・・・・」
綾乃「・・・・・・」
綾乃「へ?」
綾乃「へ?」
あかり「さっきの先輩、かっこよかったかも」てれっ
綾乃「へ?」
あかり「・・・・・・」
綾乃「・・・・・・」
綾乃「えぇぇぇぇぇ!?」
綾乃「だって女の子同士なのよーっ!?」
あかり「先輩が、それを言うんですかっ!?」がーんっ
綾乃「だだ、だってね」
綾乃「恋人ってことになっちゃうけど!?」
あかり「こ、恋人ぉ!?」
あかり「かかか、彼女とか!?」
綾乃「彼女ぉ!?」
あかり「ごめんなさいっ!」ひぃぃ
綾乃「違うの!ちょっとドキドキして」
あかり「あ、あかりも心臓止まりそうです」よろっ
綾乃「ちょぉ!止まるのは勘弁してーっ!」
あかり「なにをするんですかぁ?」
綾乃「なにを・・・する?」
あかり「・・・・・・」
綾乃「・・・・・・」
綾乃(そこまで考えてなかったーっ!)がーんっ
綾乃「手でも繋ぐ?」
あかり「そ、そうですね」
にぎっ
綾乃(部屋の中で手を繋いで立ってるって)
あかり(一体!?)
綾乃(どうしよう、なにか言わないとーっ)
綾乃「キス・・・とか?」
あかり(いきなりハードル上がったぁ!)がーんっ
綾乃(自分で展開についていけなーいっ!)がーんっ
綾乃「ど、どうしよう正倉院」
あかり(正倉院!?)
あかり「そそ、そうですよぉ」ぜぇぜぇ
綾乃「・・・・・・」
あかり「・・・・・・」
あかり・綾乃「ぷっ」
綾乃「あはははっ」
あかり「もー、笑いすぎですよぉ」
綾乃「だ、だって赤座さんすごく緊張して、あははっ」
あかり「先輩の方が緊張してましたよねぇ!?」
綾乃「・・・・・・」
あかり「・・・・・・」
ちゅっ
綾乃「き、キスはまだレベルが高すぎ・・・た」ぷしゅぅぅぅ
ぱたっ
..-:‐…‐…‐-....
/-- .-─-< \_
〃 フ _ _ ヾY / ,>
{{ (/ '¨´ ヽ V ∧ }
,V .′ \{.xく
/./ .!i .′ |i } ヽ ヽ \
/ ./ .八{ .|i /ヽ} . \:/
 ̄ .′ /⌒{j\ |i: / ⌒.\ }. |
| | Nx=ミ ヽ:|i/ x汽ミ ヽ. |i |
. Y:{ |:{i ..ノiハ .ノi:ハ }i '! .|i |
|人ハ..弋辷ノ V辷ソ从} |
. ハ ,,, ' ''' / / / .|
. 八 {ヽ .人 / ,/ /}.ノ
\ハト、 ,≧:´:: ̄:L ャ≦ヘj//|/
{⌒´: : : : : : ___: : 〉 /三≧ x
〉: : :__/`ー’o }:ハ /三三三 ≫ 、
ヾ:_:_{ o ,r:irマニ/,三三三/ > -}
後日、あかりは語った
あかり『まあ、あの時は二人しかいなかったんですけどぉ』
あかり『頭の中に浮かんだ文字はこれでしたよぉ』
【 死 屍 累 々 】
綾乃「ということで!」
綾乃「いつまでもフヌケてるあなた達に」
綾乃「カツを入れに来たわーっ!」どーんっ
結衣「な、なにカツって」
京子「い、いきなり、なんだー?」
ちなつ「フヌケてなんか、ないですっ」
千歳「うちまで連れて来て、どゆことぉ?」
京子・ちなつ・結衣「!?」びっくぅ
綾乃「あんた達、このままでいいって言うの!?」
あかり「みんなで顔色うかがって」
あかり「こんなの娯楽部じゃないよぉ」あぅぅ
京子・ちなつ・結衣「!?」
綾乃「あんたもよ、千歳ぇ!」
千歳「綾乃・・・ちゃん?」
京子「はぇ!?」
ちなつ「ど、どど、どうして!?」
結衣「なんで、あかりが!?」
千歳「みんな、どしたん?」
千歳「キスを気にするのは、うちやんかぁ」
京子・ちなつ・結衣「!?」
京子「・・・・・・」
ちなつ「・・・・・・」
結衣「・・・・・・」
綾乃「わたしも、そんな千歳はキライよっ」
千歳「・・・・・・・」
あかり「だからね」
あかり「綾乃先輩に、呪文をかけてもらうことにしたっ」
京子「呪文?」
綾乃「わかったわ、いくわよっ」
綾乃「むーん、最強呪文っ」
綾乃「リセットぉーーーーーっ!!!」どーんっ
京子「・・・・・・」
ちなつ「・・・・・・」
結衣「・・・・・・」
千歳「・・・・・・」
京子・ちなつ・結衣・千歳「は?」
綾乃「たったいまから、うじうじするの禁止っ!」
京子「え、えーっと?」
結衣「そ、そっか、リセットされちゃしょうがないかも」
京子「ま、まあこのままじゃダメだよねー」
ちなつ「わたしも、忘れたいかも」
千歳「う、うちもそれでいいん?」
綾乃「おわびに得意の漬け物でも配ったら?」
あかり「先輩の漬け物、美味しかったですよぉ」
千歳「わかったわ、そうさせてもらうわ」
綾乃「これで問題は」
綾乃「ノンノン、ノートルダムねっ!」どーんっ
結衣「そうだな、居心地悪かったもんね」
ちなつ「結構、緊張しましたー」
結衣(ていうか、なんでこの二人も気にする必要が?)
結衣(ま、まあリセットされちゃったんだし)
結衣(考えるのやーめた)
京子「そういえば、さっき気になったんだけどさー」
京子「あかりはいつから、綾乃先輩って呼ぶように・・・」
ちなつ「あれ?」
結衣「いない」
綾乃「べべ、別に大した用事じゃないんだけどね」
あかり「はぁ」
綾乃「さ、さっきリセットしたでしょ?」
綾乃「わたし達のキスも、リセットになっちゃうのかな」
綾乃「なんて思ったり?」ちらっ
綾乃「ど、どうなのかしら」
あかり「それは」
綾乃「それは?」
あかり「またひてみれば、ひーとおもひまひゅ!」
綾乃「え"?」
あかり「噛んじゃった!あかり、噛んじゃったよぉ!」あわわ
あかり「リセットされちゃっても」
あかり「またすればいいんじゃないかなぁ///」ぼそぼそ
綾乃「!?///」ぼふっ
綾乃「そそそそ、そうよね」
綾乃「わたし達、恋人同士なんだし?」
あかり「どど、どうぞ」どきどき
ちゅっ
???「わひゃぁ!?」
あかり・綾乃「!?」びくっ
綾乃「ち、千歳ぇ?いったいいつから!?」
千歳「あ、綾乃ちゃんどないしよぉ」
千歳「うち、眼鏡かけてても妄想が見えるようにぃ」
ぶばーーーーーっ
あかり「池田先輩っ!?」
綾乃「ちょっと千歳、気を確かにーっ!」
~後日 生徒会室~
千歳「あの時はほんまにびっくりしたわぁ」
綾乃「び、びっくりしたのはこっちよ、もう」
千歳「もう、許してやぁ」たははぁ
綾乃「ま、まあ、千歳が元気になったからいいけど?」つんっ
千歳「・・・・・・」
千歳「あんなぁ綾乃ちゃん」
千歳「うち聞きたいことあんねんけど」
千歳「歳納さんのことや」
千歳「良かったん?」
綾乃「まあ、いずれつっこみ入るとは思ってたわ」
千歳「べ、別に、赤座さんがどうとか言ってるわけやないで」
綾乃「わかってるわよ、千歳」
千歳「応援?」
綾乃「そ、歳納京子を応援したくなっちゃった」
綾乃「それはもう恋じゃないでしょ?」
綾乃「だって、それは負けを認めたことだから」
千歳「・・・綾乃ちゃん」
綾乃「あーあ、わたしが負けるなんてね」
千歳「落ち込んどのか、盛り上がっとるのか、どっち?」
綾乃「両方!」
綾乃「あかりちゃんの前で落ち込んでられないわっ」
千歳「いつの間にか、呼び方変えたんやねぇ」
綾乃「べべべ、別にわたしから頼んだんじゃないわよーっ!」
千歳(頼んだんやね)たはは
綾乃「テストでも体育祭でも、絶対負けないんだからねっ!」
千歳「応援するのに、なんで張りあうんよ」
綾乃「恋愛は恋愛、他は他よっ」
千歳「はいはい、赤座さんにいい所見せんとな」
綾乃「そんなこと言ってないわよーっ!」
こんこん
あかり「失礼しまぁす」
綾乃「あ、あかりちゃん!す、すぐ終わるわっ」
綾乃「まま、待ってて」
あかり「わかりましたぁ」
千歳「あ~あ、もうでれでれやん」
END
このカップリングは批判あるのはわかるかも
結あか・京あか・ちなあかやったけどこれ一番難しい
乙乙
乙
Entry ⇒ 2012.03.13 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「彼氏ぐらいほしいよね~♪」 結衣「そ、そうだな」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330681283/
結衣「何?京子?」
京子「私達ってさ進学したら共学に行くこともあるんだよね」
結衣「まぁ、そうだな」
京子「ってことはやっぱり結衣って高校で彼氏作ったりするの?」
結衣「……」
結衣(え…?何言ってるんだ京子…?)
結衣(彼氏…?)
京子「いや~結衣ってもてそうじゃん?やっぱ彼氏とか作るのかなって」
結衣「……」
結衣「そ、それはわからないなぁ…」
京子「わからない…?」
京子「わからないって…もしかして結衣ってレズなの!?」
結衣「っ!」
結衣「ちげーよバカ!できるかわからないって意味だよ」
京子「あ、そういうことね」
結衣「……」
結衣「そういうお前はどうなんだよ…」
京子「何が?」
結衣「いつもちなつちゃんに抱きついてるだろ、お前こそそっち系じゃないのか?」
京子「あれはスキンシップに決まってるじゃ~ん」ケラケラ
京子「私だって彼氏ぐらい作ってデートしたいよ♪」
結衣「じゃあ…まずはその適当な性格から直すんだな…」
京子「失礼な!これは個性だよ!」
結衣「ははは…」
結衣「……」
『わからないって…もしかして結衣ってレズなの!?』
『ちげーよバカ!できるかわからないって意味だよ』
結衣「何であんな必死に否定したんだろ…」
結衣「……」
結衣「ああそうか、京子に引かれたくなかったからか…」
結衣「まぁ普通に考えれば気持ち悪いよな…」
結衣「はぁ…」
結衣「そもそも女同士ってのが始めからおかしかったんだよ」
結衣「それに、これで京子一生とお別れなわけじゃないだろ、これからも親友として京子と一緒に居られるじゃないか」
結衣「そうだよ、落ち込むことなんてなにもない」
結衣「なにも…」
結衣「……」
結衣「もう寝よう…」
―――
――
―
京子『あ~…』
京子『ゴメン、今日はちょっと無理かな~』
結衣『何か用事でもあるのか?』
京子『えへへ///』
結衣『なんだよ、気持ち悪い』
京子『驚かないでよ…』
京子『実は今日彼氏とデートなんだ~♪』
結衣『っ!』
京子『とうとう京子ちゃんにも春が来ちゃったよ~』
結衣『……』
結衣『え…?』
京子『もしかして驚いて声も出なかった?』ニヤニヤ
結衣『そ、そうだな…ビックリしたよ…』
京子『でしょでしょ~』
結衣『うん…』
京子『だからゴメンね結衣』
京子『今度また泊まりに行くから』
結衣『ああ…』
京子『そんじゃ私はデートに行ってくるね~』ビシッ
結衣『行ってらっしゃい…』
―――
――
―
結衣「っ!!」ガバッ
結衣「はぁ……はぁ……はぁ……」
結衣「……」
結衣「夢…?」
結衣「何で…こんな…」
結衣「……」
結衣「水でも飲んでこよう…」
結衣「ふぅ…」
結衣「……」
結衣「はは…私って案外弱い人間なんだな…」
結衣「あれはただの夢だろ…?」
結衣「しっかりしろよ私…」
結衣「……」
結衣「京子…」ポロポロ
結衣「やっぱり…つらいよ…いやだよ…」
結衣「京子と一緒にいたいよ…」
結衣「なんで…なんでなんだよ…」
結衣「きょうこ…きょうこぉぉ…」
京子「でさ~これがホント可愛くってさ~」
ちなつ「ほんとですかぁ?」
京子「いやいやホントホント、可愛いんだってこれが~」
結衣「……」
あかり「……」ジー
あかり「結衣ちゃん?」
結衣「……」
あかり「結衣ちゃん!」
結衣「え…?」
結衣「な、何?あかり?」
あかり「最近結衣ちゃん元気ないよ…?」
結衣「え…?」
あかり「ずっとしかめっ面してるんだもん、心配だよぉ」
結衣「……」
結衣「大丈夫だよあかり、たいしたことじゃないよ」
結衣「心配してくれてありがとうな」
あかり「う、うん…」
京子「…って二人とも私の話聞いてるのか~?」
結衣「ごめん、まったく聞いてなかった」
京子「なぬー!!」
あの日以来、私は京子に普段どうりに接することができなくなっていた
私はもう京子を普通の目で見ることができない
自然と私達の間には壁ができていった
京子『え…?あ~えっと…』
京子『さすがにしょっちゅう泊まるのは…』
結衣『何遠慮してるんだよ、中学時代いつも泊まってただろ』
京子『そ、そうかな…?』
結衣『そうだろ、しょっちゅう泊まってたぞお前』
京子『……』
結衣『勝手に居座ったこともあったけな、はは…懐かしいな…』
京子『やめてよ…』
結衣『私とお前の仲だろ?今更遠慮することなんて…』
京子『もうやめてよ!』
結衣『』ビクッ
京子『知らないの…?』
京子『最近さ私達二人がデキてるって学校中で噂がになってるんだよ…?』
結衣『え…?』
京子『あの二人はレズなんじゃなかって』
京子『気持ち悪いって…』
結衣『そ、そんな根も葉もない陰口言わせておけばいいだろ…』
京子『おかげで彼氏に振られそうなんだよ…?』
京子『ずっと気まずくてさ…あんまり口利いてくれなくなったんだよ…』
京子『これで振られたらどうしてくれるの!?』
結衣『っ!』
結衣『何でだよ…なんでそんなこと言うんだよ…』
結衣『ずっと一緒だって子供の頃約束したじゃないか!』
結衣『それなのに彼氏彼氏って…そんなにアイツのことが大切なのかよ!!』
結衣『そんなにアイツと一緒にいたいのかよ!?』
京子『……』
結衣『あ…』
京子『やっぱり結衣はそういうのなんだね…』
結衣『ち、違う…』ガシッ
京子『離してよ…』
結衣『は、話を聞いてくれよ京k…』
京子『離して!!』バシッ
京子『最低…』
結衣『ち、違う、私はただお前と一緒に居たいだけで…』
京子『私と一緒に居たい…?』
京子『なんなのそれ…?』
京子『結衣の勝手な独りよがりに私を巻き込まないでよ…気持ち悪い…』
結衣『きょ、京子…?』
京子『もう私に二度と近づかないでよ!!結衣なんてだいっきらい!!』
―――
――
―
結衣「うわあああぁぁぁっ!!!」ガバッ
結衣「はぁ……はぁ……はぁ……」
結衣「……」
結衣「…………」
結衣「ははは…」
結衣「一生お別れなわけじゃない…?」
結衣「これからも親友として京子と一緒に居られる…?」
結衣「ははははは!!」
結衣「ほんっと馬鹿みたいだよな!」
結衣「一緒に居れるわけないだろ!当たり前じゃないか!!」
結衣「そうだよ、とっくに気づいていたさ…」
結衣「当たり前じゃないか…」
結衣「……」
結衣「京子は何も間違ってない…間違ってるのは私だ…」
結衣「大切にしないと…」
結衣「今京子といるこの時間を…」
結衣「えっと…他に買うものは…」
結衣「そうだ、京子のためにラムレーズン買っておかないと」
結衣「あいつと一緒にいる時間はもう限られて…」
結衣「あれ…?」
京子「……」テクテク
結衣「京子…?」
京子「――――」テクテク
男「――――」テクテク
結衣「え…?」
結衣(あれ…?なんで京子が知らない男と一緒にいるんだ…?)
結衣(なんで京子が男と並んで歩いてるんだろ…?)
結衣(あはは…おかしいなぁ…)
京子「―――!―!!」
男「―――」
結衣(楽しそうに話してるや…)
結衣(……)
結衣(ああ…)
結衣(そっか…最近京子に感じてた違和感はそういうことだったのか…)
結衣「ああ…」
結衣「うわあああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」
結衣「はぁ……はぁ……はぁ……」
結衣「京子が知らない男と…楽しそうに…」
結衣「私に内緒で…付き合って…どうして…何で…」
結衣「京子が…汚い男と…嫌だ…」
結衣「京子が汚される…触られて…迫られて…」
結衣「やめろ…やめろよ…」
結衣「……」
結衣「ふふ…」
結衣「あははは…何考えてるんだよ私…」
結衣「ダメだダメだしっかりしろ…」
結衣「京子はあの男に騙されてるんだ…」
結衣「京子の体が目当てで…近づいて…」
結衣「私の京子を弄んで…」
結衣「助けないと…」
結衣「私が助けてやらないと…京子のこと守ってやらないと…」
結衣「京子を正気に戻さなきゃ…」
結衣「……」
結衣「私の京子をあんな奴に汚させてたまるか…」
結衣「ねぇ、京子」
京子「な~に?結衣?」
結衣「今日うちに泊まっていかないか?」
京子「むむ、結衣から言ってくるなんて珍しいね」
結衣「そうか?」
京子「そうだよ」
京子「さては夏休み早々私が居なくて寂しくなっちゃたとか?」ニヤニヤ
結衣「ねーよ」
結衣「何言ってるんだよお前」
京子「テヘッ」
結衣「……」
結衣(大丈夫だよ京子…私がお前のこと守ってやるからな…)
結衣(絶対にアイツをお前の傍に近づけさせないから…)
―――
――
―
京子「ん…ぁ…」
京子「あれ……?」
京子(私いつの間に寝てたんだろ…)
京子「ふわぁ…」
ジャラ
京子「……」
京子「え……?」
ジャラ ジャラ
京子「何これ…?」
京子「鎖…?」
京子「な、何で!?どうして…!?」グイグイ
京子「動けない…」
結衣「あ、やっと起きたんだ」
京子「ゆ、結衣…?」
結衣「全然起きないから心配したよ…」
京子「ねぇ…結衣、なんで私は鎖で繋がれてるの…?」
京子「これって…結衣がやったの…?」
結衣「そうだよ」
京子「な、何で?どうして?」
結衣「どうしてって…」
結衣「京子を守るためだよ」
京子「え…?」
結衣「触られて弄ばれて汚されて…」
京子「何…言ってるの…?」
結衣「でも安心していいよ」
結衣「もう誰にも私の京子を汚させたりしないから…」ギュッ
京子「ゆ、結衣…!?」ビクッ
結衣「大好きだよ…京子…」ギュウ
京子「な、何で…?だって結衣は…」
結衣「もう自分に嘘をつくのはやめたよ…」
京子「嘘…?」
京子「え…?」
結衣「親友としてじゃなくて…家族としてじゃなくて…」
結衣「一人の女の子として、恋愛対象として京子のことが『好き』なんだよ」ニコ
京子「……」ゾク
結衣「好きだよ、京子」
京子「っ!」バタバタ
結衣「暴れても誰も助けにこないよ…京子…」
結衣「それにその鎖は絶対に外れない…」
京子「ゆ、結衣…」
結衣「京子、お腹空いたでしょ?」
京子「え…?」
結衣「すぐ朝ごはん作ってあげるから待ってってね」
結衣「それじゃ、いい子にして待ってるんだよ」
京子「っ!」
京子「ま、待ってよ結衣!行かないd…」
ギィィィッ
バタンッ!
―――
――
―
京子「……」
結衣「食べないと体に悪いよ」
京子「いらない…」
結衣「どうして?」
京子「何でこんなことするの…?」
結衣「……」
京子「ねぇ…結衣、もうこんなことやめよう…おかしいよ…」
京子「今なら私も黙ってるから…」
結衣「ふふ…」
結衣「そんなに彼氏のことが大事なんだ?」
京子「!?」
京子「な、なんで…結衣が知ってるの…?」
結衣「私が知らないとでも思ったのか?」
結衣「商店街で楽しそうにイチャついてただろ」
京子「っ!」
京子「そんな…見てたの…?」
結衣「うん、憎くて憎くてしかたなかったよ」ニコ
京子「」ゾク
結衣「あの男、私の京子に気安く近づいてさ…本当に苦しかったなぁ…」
結衣「もっと早くに気づくべきだったよ…」
京子「それじゃあ…何…?私が男と付き合ったからこんなことするの…?」
結衣「そうだよ、京子が汚されるのを黙って見過ごすわけないじゃないか」
京子「っ!」
結衣「京子はあの男に騙されてるんだよ…?」
結衣「京子の体が目当てで近づいてさ」
結衣「だから私が守ってやらないとな」ニコ
京子「なんでなの…」
京子「結衣はそんなに私が男と付き合うのが気に入らないの!?」
結衣「……」
京子「結衣に一体何がわかるの!?」
京子「私達はお互いに好きあってるんだよ!?」
結衣「……」
京子「結衣は女の子同士で好きあうのがおかしい事だってわからないの!?」
京子「結衣の勝手な独りよがりに私を巻き込まないでよ!!」
京子「気持ち悪い…」
京子「気持ち悪いよ!!結衣なんて大嫌い!!」
結衣「っ!」
バチンッ!
京子「あうっ!」
結衣「……」
京子「ぅ…」
結衣「京子…すっかりあの男に騙されてるんだね…」
結衣「こんなに毒されて…可哀相に…」
結衣「でも大丈夫、私が正気に戻してやるからな」ギュッ
京子「」ビクッ
結衣「ごめんね京子、痛い思いさせて…」ナデナデ
結衣「京子のためなんだ…」
京子「ぅぅ…」
私の言うことを素直に聞いてくれるようになったのは嬉しかったけど
あんなに元気で無邪気だった京子から笑顔が消えたのはとても辛かった
これも全部あの男のせいだ…早く京子を…
京子「ん…」
結衣「はい、あ~ん」
京子「……」パクッ
京子「……」モグモグ
結衣「おいしい?」
京子「……」
結衣「……」
結衣「はぁ…」
結衣「明日はもっとがんばるよ」
―――
――
―
結衣「やっぱりこの前叩いたことをまだ根に持ってるのかな…」
結衣「何とかして京子のご機嫌を取らないと…」
結衣「……」
結衣「そうだ…」
結衣「京子にプレゼントを買ってあげよう!」
結衣「うん、それがいい!」
結衣「何がいいかな、ラムレーズン?」
結衣「いや…もっと別のがいいな…」
結衣「楽しくなってきたぞ」
―――
――
―
結衣「今日の晩御飯はどうだった?」
結衣「今日のは結構腕によりを掛けて…」
京子「……」プイ
結衣「……」
結衣「やっぱりダメか…」シュン
京子「……」
結衣「ふふふ」
結衣「実は今日、京子にプレゼントがあるんだ!」
京子「え…?」
京子「プレゼント…?」
結衣「そうだよ」ガサゴソ
結衣「京子に似合いそうなの探してきたんだよ、喜んででくれるかな」ヒョイ
京子「何…それ…」
結衣「首輪だけど?」
京子「く…首輪…!?何で…?」
結衣「京子に着けてあげるんだよ」
京子「え…?」
結衣「お前も手足を鎖に巻かれてずっと苦しかっただろ?」
結衣「首輪ならお前も苦しくないだろ?」ニコ
京子「ひっ…」
結衣「ほら顔上げて」
京子「い、いや…来ないで…」
結衣「逃げるなよ」ガシッ
結衣「暴れるなって…着けられないだろ…」
京子「やめて…やめてよ結衣ぃ!!」ジタバタ
結衣「……」グイッ
京子「私こんなのいらない!!」
京子「嫌!いやだぁ!」ブンブン
結衣「チッ…」イラ
結衣「大人しくしろよ!!」
バチンッ!
京子「あぐっ!」バタン
結衣「せっかく京子のために買ってきてやったんだぞ!お前はそれを無駄にするのか!?」グイッ
結衣「お前が苦しそうだからせっかく気を使ってやったのに、何で抵抗するんだよ!?」グイグイ
京子「く、苦しい…」
結衣「京子のためなんだぞ、どうしてわかってくれないんだよ!」
結衣「それなのにお前はいつもいつもそうやって自分勝手に振舞って!」
結衣「わかってるのか!?」ドンッ!
京子「ぐっ!」バタッ
結衣「はぁ…はぁ…」
京子「ぅ…ぁ…」
結衣「なぁ、聞いてるのか?京子?」
京子「…なさい…」グス
京子「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
京子「暴れないから…嫌がらないから…もう叩かないで…」ポロポロ
結衣「……」
京子「お願い…」
京子「お願い…します…もう許してください…」ポロポロ
結衣「京子…」
結衣「……」ギュッ
京子「あ…」
結衣「お前が落ち込んでたから、励まそうと思って…」
結衣「私だって本当はこんなことしたくないんだよ…許してくれ…」ナデナテ
京子「……」
京子「結衣は…悪くない…悪くないよ…」
結衣「京子…分かってくれて嬉しいよ…」ニコ
京子「うん…」
結衣「それじゃ、首輪着けるから顔上げてごらん」
京子「……」クイッ
結衣「いい子だ」ガチャ
ガチャ ガチャ
結衣「首輪着けたら手足の鎖は外してやるからな」ガチャガチャ
京子「ぅ…」
ガチャガチャ
ガチャン
結衣「できた…」
京子「ぁ…ぅ…」
結衣「鎖が減って少し楽になっただろ?」
結衣「手足は自由になったし少しは動き回れるようになった、これで一緒の布団に寝られる」
結衣「お前も床で寝るのはもう嫌だろ?」ナデナデ
京子「うん…」
京子「ありがとう…結衣…」
結衣「っ!」
結衣「そう言ってもらえて嬉しいよ京子!」
京子「……」
結衣「さっそく一緒に寝ようか、京子」
結衣「ほら、おいで…」
京子「うん…」ゴソゴソ
結衣「ふふ…」ギュッ
京子「ぅぅ…」
結衣(ああ…京子の温もりがこんなに近くに感じられる…)
結衣(やっぱり京子は私の傍にいてくれるんだね…)
結衣「おやすみ、京子」ナデナデ
京子「うん…」
京子「おやすみ…結衣…」
―――
――
―
京子は前にも増して口を聞かなくなった
でも特に嫌われたというわけではなく
むしろ京子の方から積極的に私に体を預けてくれるようになった
素直に嬉しかった
京子「……」
結衣「京子と離れるのは嫌だけど、学校はちゃんと行かなきゃなダメだよな」
結衣「京子、一人でお留守番できる?」
京子「……」コクン
結衣「うん、いい子だ」ナデナデ
結衣「昼前には帰ってくるから、
京子「……」コクコク
結衣「それじゃ、行ってくるよ京子」
京子「……」
京子「行って…らっしゃい…」フリフリ
結衣「っ!」
結衣「うん、行って来るね京子!」
結衣「……」
結衣(京子が居ないと…こんなに退屈なんだな…)
結衣(早く帰りたい…)
綾乃「船見さん」
結衣「綾乃?何かな?」
綾乃「今日は歳納京子はお休みなのかしら?」
結衣「ああ、そうらしいね」
綾乃「もう!夏休み最初の登校日なのに何やってるのかしら歳納京子は!」プンプン
綾乃「学校を無断欠席するなんて罰金バッキンガムなんだから!」
結衣「ブブッ!」
綾乃「な、ななな何いってるのよ千歳!!/// そ、そそそんなわけないでしょ!!///」
綾乃「わ、私は歳納京子が無断欠席したことが許せないだけよ!///」
千歳「せやろか?」ニヤニヤ
綾乃「そうよ!!」
結衣「ははは…」
結衣「……」
結衣「綾乃だったら…まだよかったのにな…」ボソ
綾乃「え?何か言ったかしら船見さん?」
結衣「いや、何でもないよ」
綾乃「?」
結衣「ただいま、京子」
京子「お帰り…」
結衣「うん、ただいま」ニコ
結衣「寂しかっただろ?」ギュッ
京子「うん…寂しかった…」
結衣「ごめんな京子…明日はずっと傍にいてやるからな」
京子「うん…」
本当に些細なことだけど
京子との距離が縮まっていくのを、絆が強くなっていくのを感じた
やっぱり私は京子のことが好きなんだと改めて実感する
いや私だけじゃなくてきっと京子も私のことが…
私は幸せだった…
結衣「……」ギュッ
京子「んん…」
結衣「京子…」ナデナデ
京子「うん…」
結衣「……///」ドキドキ
結衣(京子の心臓の鼓動が伝わってくる…)
京子「……」
結衣(京子も私と同じでドキドキしてるんだ…///)
結衣(ああ…)
京子「結衣…?」キョトン
結衣「っ///」ドキ
結衣「……」
結衣「京子、こっちに顔向けてごらん」
京子「……?」
結衣「ん…」チュッ
京子「っ…!?」
結衣「ちゅっ……んむ……」チュー
京子「~~~っ」
結衣「ぷはっ…」
京子「う…ぁ…」
京子「な、なんで…こんな…」
結衣「ああ…ドキドキしてきたよ…京子…///」ギュッ
京子「ゆ、結衣…!?」
結衣「ねぇ…していいかな…?」
京子「え…?」
京子「するって…何…を…?」
結衣「何言ってるんだよ…もうわかってるだろ?」
京子「っ!」
結衣「京子…」ナデ
京子「ぃ…ゃ…」
京子「離してっ!」ドンッ
結衣「きょ、京子…?」ヨロ
京子「い、嫌…いやっ!」
結衣「何で逃げるの?」
京子「ひっ…こ、来ないで…!」
結衣「何でそんなに怯えてるの?」
京子「おかしい…おかしいよ!!」
京子「だって私も結衣も女の子なんだよ!?」
結衣「関係ないだろ」
京子「何…言ってるの…?」
結衣「お互い愛し合ってるんだ、これぐらい当然だろ」
結衣「ほら、おいで…京子」
京子「もうやめてよ!!」
結衣「え…?」
京子「関係ない…?」
京子「お互い愛し合ってる…?」
京子「勝手に決め付けないでよ!!」
結衣「な、何いってるんだよ…お前だって私のこと好きだろ…?」
京子「っ!」
京子「ふざけないでよ!!そんなの全部結衣の身勝手じゃん!!」
京子「私にはちゃんと好きな人がいるんだよ!?」
京子「それなのに私の気持ちを無視してさ!!」
京子「結衣ことなんてだいっきらい!!」
結衣「っ!」プチン
結衣「……」
京子「……」
京子「ゆ、結衣…?」
結衣「ふふふ…」
結衣「ああ…そうなんだ…やっぱり京子は…」ユラ
京子「え…?」
結衣「そうだったのか…」
結衣「ふふふ…」
結衣「あははははははははははは!!!」
京子「」ビクッ
結衣「そうだよ!!お前の言ってることが正しいよ!!間違ってるのは私さ!!」
結衣「お前は女の私じゃ嫌なんだろ!?」
結衣「お前だって大好きな彼氏としたいんだろ!!」
京子「っ!」
結衣「あははははははは!!!」
結衣「はははは…」
結衣「はぁ…」
京子「」ビクビク
結衣「あ~あ~京子と相思相愛になれたと思ってたのになぁ…」
結衣「ははは…私の勘違いだったのかぁ…」
結衣「まいったな…」
京子「ゆ、結衣…?」
結衣「ふふ…」
京子「っ……!」ゾクッ
ジャラジャラ
結衣「来いよ…」
京子「え…?」
結衣「来いっていってるだろ!!」グイッ!
京子「がっ…!」
結衣「そうだよ、始めっからこうしとけばよかったんだよ…!」グイグイッ!
京子「結衣っ!引っ張らないで苦しい…っ!」
京子「ぐっ!」
結衣「はははは!」
京子「ゲホッ…ゴホッゴホッ!」
結衣「ふふ、捕まえたよ京子…」ガシッ
京子「ひっ…」
京子「い、嫌だ…離して!離してよ!!」バタバタ
結衣「逃げられるわけないだろ、力は私の方が上なんだから…」
京子「嫌だ嫌だいやだぁぁ!!」バタバタ
結衣「あはははは!京子は本当に可愛いなぁ!!」ギュウッ
京子「はなしてよぉ…」ポロポロ
結衣「おいおい泣くなよ!こっちがシラけるじゃないか…」
これはいかに
結衣「暴れるなよ、服が脱がしにくいだろ…?」
京子「なん…でっ…なんでっ!」
結衣「大人しくしろ…」ガバッ
京子「んぐぐ…」
結衣「京子!…きょうこっ…!」
京子「い、嫌…恐いよ!…やめて!やめてよ結衣!!」
結衣「はぁ…はぁ…はぁ…」
京子「うあぁぁ…」
京子「いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
京子「ねぇ、結衣」
結衣「何?京子?」
京子「私達ってさ進学したら共学に行くこともあるんだよね」
結衣「まぁ、そうだな」
京子「ってことはやっぱり結衣って高校で彼氏作ったりするの?」
結衣「……」
結衣「どうしてそんなこと聞くんだよ…?」
京子「いや~結衣ってもてそうじゃん?やっぱ彼氏とか作るのかなって」
結衣「……」
結衣「それはわからないなぁ…」
京子「わからない…?」
京子「わからないって…もしかして結衣ってレズなの!?」パァー
京子「っ……!」
京子「あ、そういうことね」
京子「大丈夫だって結衣って結構可愛いし普通にもてるよ!」
結衣「そういうお前はどうなんだよ…」
京子「何が?」
結衣「いつもちなつちゃんに抱きついてるだろ、お前こそそっち系じゃないのか?」
京子「あれはスキンシップに決まってるじゃ~ん」ケラケラ
京子「私だって彼氏ぐらい作ってデートしたいよ♪」
結衣「じゃあ…まずはその適当な性格から直すんだな」
京子「失礼な!これは個性だよ!」
結衣「ははは」
京子「……」
『もしかして結衣ってレズなの!?』
『ちげーよバカ!できるかわからないって意味だよ』
京子「うわああああぁぁぁぁ!!!」
京子「え?え…?」
京子「嘘でしょ…マジで…?」
勘違い
あれ?
京子「あはは…」
京子「結衣はてっきり私のことが好きだと思ってたのに…」
京子「告白する前に終わっちゃったよ…」
京子「結衣ってそういうのダメだったのかぁ…」
京子「ちなつちゃんにキスしたりしてたからてっきり私は…」
京子「……」グス
京子「あ…ヤバイ…泣きそう…」
京子「うう…」ポロポロ
京子「いやだぁ…なんで…なんでなの…結衣…」ポロポロ
京子「こんな振られかったってないよ…あんまりだよ…」ポロポロ
京子「うわあああぁぁぁぁん!!」ポロポロ
―――
――
―
結衣『ん?ダメに決まってるだろ』
京子『え…?なんで…』
結衣『今日は彼氏が泊まりに来るんだよ』
京子『っ!』
結衣『ごめんな、京子』
京子『あ、うん…』
結衣『はいはい…』
結衣『と言うかお前もいつまでも私に引っ付いてないで彼氏ぐらい作れよ』
京子『わ、私は結衣にぞっこんである!』
結衣『はぁ…』
結衣『何馬鹿言ってるんだよ』
結衣『あかりやちなつちゃんだってもう彼氏がいるんだぞ』
結衣『お前もいつまでもそんなこと言ってないで…』
―――
――
―
京子「ふざけんなぁぁぁぁぁ!!!!!」ガバッ
京子「はぁ……はぁ……はぁ……」
京子「……」
京子「え…?」
京子「な、なんだ夢かぁ…」
京子「……」
京子「流石にきっついなぁ…これは…」
京子「結衣もあかりもちなつちゃんも…?」
京子「いやいやいや笑えないよ…これは…」
京子「彼氏か…」
『私だって彼氏ぐらい作ってデートしたいよ♪』
京子「……」
京子「あ…ヤバッ…気持ち悪くなってきた…」
京子「うう…」ガクッ
京子「無理だよ…」
京子「結衣みたいな王子様がずっと傍にいるんじゃ…いまさら戻れるわけないだろ…」
京子「……」グス
京子「あははは…」ポロポロ
京子「なんで…」ポロポロ
京子「なんでこうなっちゃったのかなぁ…」ポロポロ
たぶん結衣に嫌われるのが…気持ち悪がられるのが恐かったからだと思う
今思えば、結衣にかまを掛けたのは正解だったのかもしれない
もしあのまま告白でもしようものなら
今の関係すら壊れていたかもしれないのだから
京子「ぎくしゃくしてるなぁ…最近…」
京子「はぁ…こうなるなら聞かなきゃよかった…」
京子「結衣と一緒に居るのが最近恐いよ…」
京子「好きなのに…どうして…」
京子「はぁ…」
男「あの~ちょっとすみません」
京子「え?」
―――
――
―
男「ああ、ここですか」
男「すみません、わざわざ道案内までさせてしまって」
京子「い、いえ…」
男「助かりました」
男「それじゃ、自分はこれで」
京子「ど、どういたしまして」カチコチ
京子「……」
京子「あはは…私ってここまで男耐性なかったんだ…」
京子「汗掻き過ぎだよ…」
京子「相手ちょっと引いてたし…」
京子「うん!無理!」
京子「よく考えれば最近話した異性はお父さんと先生と結衣だけだし…」
京子「おまけに通ってるのは女子校、そりゃこうなってもしかたないよね!」
京子「……」
京子「あれ…?今何か変なこと言ったような…」
京子「ん~…」
京子「まっ!いっか!」
結衣「ねぇ、京子」
京子「な~に?結衣?」
結衣「今日うちに泊まっていかないか?」
京子「っ!」
京子「むむ、結衣から言ってくるなんて珍しいね」
結衣「そうか?」
京子「そうだよ」
京子「さては夏休み早々私が居なくて寂しくなっちゃたとか?」ニヤニヤ
結衣「ねーよ」
結衣「何言ってるんだお前」
京子「テヘッ」
京子(やっぱり結衣が傍にいると落ち着くなぁ~)
京子(恐いなんてやっぱり私の思い込みか…)
―――
――
―
京子「ん…ぁ…」
京子「あれ……?」
京子(私いつの間に寝てたんだろ…)
京子「ふわぁ…」
ジャラ
京子「……」
京子「え……?」
ジャラ ジャラ
京子「何これ…?」
京子「鎖…?」
京子「な、何で!?どうして…!?」グイグイ
京子「動けない…」
京子「ゆ、結衣…?」
結衣「全然起きないから心配したよ…」
京子「ねぇ…結衣、なんで私は鎖で繋がれてるの…?」
京子「これって結衣がやったの…?」
結衣「そうだよ」
京子「な、何で?どうして?」
結衣「どうしてって…」
結衣「京子を守るためだけど…?」
京子「え…?」
結衣「触られて弄ばれて汚されて…」
京子(へ?悪い男…?)
京子「何…言ってるの…?」
結衣「でも安心していいよ」
結衣「もう誰にも私の京子を汚させたりしないから…」ギュッ
京子「ゆ、結衣…!?///」
京子(ちょ、ちょちょ!///え?え…?)
結衣「大好きだよ…京子…」ギュウ
京子(えええぇぇぇぇ!?///)
京子「な、何で…?///だって結衣は…」
結衣「もう自分に嘘をつくのはやめたよ…」
京子「嘘…?」
京子「え…?」
結衣「親友としてじゃなくて…家族としてじゃなくて…」
結衣「一人の女の子として、恋愛対象として京子のことが『好き』なんだよ」ニコ
京子「……///」ドキッ
結衣「好きだよ、京子」
京子(え…?じゃ…じゃあ…何…?)
京子(結衣は私のことが好きだから監禁したの…?)
京子(私を自分のモノにしたいから…?独り占めしたいから…?)
京子(それじゃ…結衣は私のこと…)
『一人の女の子として、恋愛対象として京子のことが『好き』なんだよ』
京子(……)
京子「~~~//////」カァー
京子(も、もしかして両思いだったの!?///)
京子(結衣が私に嫌われないためにノンケのフリをして…)
京子(それを私が誤解して…勝手に落ち込んで…)
京子(でも本当は結衣は私のことが大好きで…)
京子(……)
京子(ただのすれ違いだったのかよ!!)
京子「~~~~///」バタバタ
結衣「暴れても誰も助けにこないよ…京子…」
結衣「それにその鎖は絶対に外れない…」
京子(ちげーよ!!!)
わろた
結衣「ふふ、そうだ…」
結衣「京子、お腹空いたでしょ?」
京子「え…?」
結衣「すぐ朝ごはん作ってあげるから待ってってね」
結衣「それじゃ、いい子にして待ってるんだよ」
京子「っ!」
京子「ま、待ってよ結衣!行かないでよ!!」
京子「違う…違うの!!私はてっきり…」
ギィィィッ
バタンッ!
京子「行っちゃった…」
京子「……」
京子(監禁かぁ…)
京子(結衣がこんなことするなんて思ってもみなかったよ…)
京子(それにあんな恐い結衣初めて見た…)
京子(でも…)
『京子を守るためだよ』
『もう誰にも私の京子を汚させたりしないから…』
京子「ちょっとだけかっこよかったな…///」
京子「えへへ~///」
京子「…って何考えてるんだ私はー!!!」
京子「監禁!監禁だよ!」
京子「早くこの状況から脱出しないと…」
京子「って言っても…まぁ、普通に両思いだし」
京子「私も結衣のことが大好きだって伝えればすぐに開放さr…」
京子(いや…待てよ…)
京子(この状況…)
京子(監禁なんてこれから先絶対に経験できないよね…)
京子(これって結衣の新しい一面を見れるチャンスなんじゃ…)
京子(……)
京子(好きな人の事をもっと知りたくなるのは当然のこと……だよね…?)
京子(よしっ!)
京子(せっかく監禁されたんだ…全力で抵抗してやるか…)
―――
――
―
結衣「ほら京子、口を開けて」
京子「……」
結衣「食べないと体に悪いよ」
京子「いらない…」
結衣「どうして?」
京子「何でこんなことするの…?」
結衣「……」
京子「ねぇ…結衣、もうこんなことやめよう…おかしいよ…」
京子「今なら私も黙ってるから…」
結衣「ふふ…」
結衣「そんなに彼氏のことが大事なんだ?」
京子「!?」
京子(か、かかか彼氏!?)
京子(今彼氏って言ったよね!?)
京子(ちょ、ちょっと!それどういう設定なんすか結衣さん…)
京子「……」
京子(ま、まあ…とりあえず適当に話を合わせときますか…)
京子「な、なんで…結衣が知ってるの…?」
結衣「私が知らないとでも思ったのか?」
結衣「商店街で楽しそうにイチャついてただろ」
京子(私男の人と話してなんか…)
『あの~ちょっとすみません』
『すみません、わざわざ道案内までさせてしまって』
京子(……)
京子「っ!」
京子(あの時かぁぁぁ!)
京子(ちょっと、ちょっと待て…いやいやいや…)
京子(さすがにそれは自己完結すぎるよ結衣…)
結衣「うん、憎くて憎くてしかたなかったよ」ニコ
京子「」ゾク
京子(憎んでるのかよ!?)
京子(ははは…こりゃすごい嫉妬心だ…)
京子(なんかおもしろくなってきたなぁ~)
結衣「あの男、私の京子に気安く近づいてさ…本当に苦しかったなぁ…」
結衣「もっと早くに気づくべきだったよ…」
京子「……」
京子(ふむ…)
京子(ここはちょっと一芝居打ってみるか…)
結衣「そうだよ、京子が汚されるのを黙って見過ごすわけないじゃないか」
京子「っ!」
京子(ヤンデレかよ!)
結衣「京子はあの男に騙されてるんだよ…?」
結衣「京子の体が目当てで近づいてさ」
結衣「だから私が守ってやらないとな」ニコ
京子「なんで…」
京子「なんでなの…」
京子「結衣はそんなに私が男と付き合うのが気に入らないの!?」
結衣「……」
京子「結衣に一体何がわかるの!?」
京子「私達はお互いに好きあってるんだよ!?」
結衣「……」
京子「結衣は女の子同士で好きあうのがおかしい事だってわからないの!?」
京子「結衣の勝手な独りよがりに私を巻き込まないでよ!!」
京子「気持ち悪い…」
京子「気持ち悪いよ!!結衣なんて大嫌い!!」
結衣「っ!」
京子(……決まった…)
結衣「……」
京子「ぅ…」
京子(うう…叩かれた…)
結衣「京子…すっかりあの男に騙されてるんだね…」
結衣「こんなに毒されて…可哀相に…」
結衣「でも大丈夫、私が正気に戻してやるからな」ギュッ
京子「っ///」ドキッ
結衣「ごめんね京子、痛い思いさせて…」ナデナデ
京子(やめろぉ///頭撫でるなぁ///)ゾクゾク
結衣「京子のためなんだ…」
京子「ぅぅ…///」
京子(……)
京子(結衣…愛がすごく重いよ…)
結衣は私に対してすごく優しくなった
結衣がご飯も食べさせてくれるし、体も結衣が洗ってくれる
黙ってても結衣がなんでもやってくれた
鎖で拘束されてることを除けばまるでお姫様みたいな扱い
悪い気は…全然しなかった!
結衣「京子の好きなラムレーズンだよ」
京子「うう…///」
結衣「ほら…あ~ん」
京子「あ~ん///」
京子「……」モグモグ
結衣「おいしい?」
京子「……」プイ
結衣「ああ…」シュン
京子(……///)ドキドキ
京子(弱った結衣ってこんなに可愛かったんだ…///)
結衣「京子…せっかく一緒にいるのに寂しいよ…」ギュッ
京子「あう…///」
京子(ほんと無駄に抱きしめてくるなぁ…)
結衣「つらいよ…」ギュウ
京子「うう…///」
京子(やめてよ…そんな風にされたら私も抱き返したくなっちゃうだろうが///)
京子(……)
京子(まぁ…手足動かせないんだけどね…)
―――
――
―
結衣「今日の晩御飯はどうだった?」
結衣「今日のは結構腕によりを掛けて…」
京子「……」プイ
京子(ごめんね結衣…)
結衣「……」
結衣「やっぱりダメか…」シュン
京子(いえいえ、今日もすっごく美味しかったよ!)
京子「……」
結衣「ふふふ」
結衣「実は今日、京子にプレゼントがあるんだ!」
京子「え…?」
京子「プレゼント…?」キラキラ
京子(何かな何かな~)
結衣「京子に似合いそうなの探してきたんだよ、喜んででくれるかな」ヒョイ
京子「え……?」
京子「何…それ…」
結衣「首輪だけど?」
京子(……)
京子(首輪!?)
結衣「京子に着けてあげるんだよ」
京子「え…?」
京子(Oh…まじっすか…)
京子(結衣ってそういう趣味あったんだ…)
結衣「お前も手足を鎖に巻かれてずっと苦しかっただろ?」
結衣「首輪ならお前も苦しくないだろ?」ニコ
京子(はぁ…適当に抵抗しときますか…)
結衣「ほら顔上げて」
京子「い、いや…来ないで…」
結衣「逃げるなよ」ガシッ
京子「は、離してっ!」バタバタ
結衣「暴れるなって…着けられないだろ…」
京子「やめて…やめてよ結衣ぃ!!」ジタバタ
結衣「……」グイッ
京子「私こんなのいらない!!」
京子「嫌!いやだぁ!」ブンブン
結衣「チッ…」イラ
結衣「大人しくしろよ!!」
京子「あぐっ!」バタン
京子(うう…またぶたれた…)
結衣「……」
結衣「なんなんだよ…」
結衣「せっかく京子のために買ってきてやったんだぞ!お前はそれを無駄にするのか!?」グイ
結衣「お前が苦しそうだからせっかく気を使ってやったのに、何で抵抗するんだよ!?」グイグイ
京子「く、苦しい…」
京子(ちょ、ちょっと…愛が重い…愛が重いよ!!)
結衣「京子のためなんだぞ、どうしてわかってくれないんだよ!」
結衣「それなのにお前はいつもいつもそうやって自分勝手に振舞って!」
結衣「わかってるのか!?」ドンッ!
京子「ぐっ!」バタッ
結衣「はぁ…はぁ…」
結衣「なぁ、聞いてるのか?京子?」
京子「…なさい…」グス
京子「ごめんなさい…ごめんなさい…」ポロポロ
京子「暴れないから…嫌がらないから…もう叩かないで…」ポロポロ
結衣「……」
京子「お願い…」
京子「お願い…します…もう許してください…」ポロポロ
結衣「京子…」
京子(う~ん、私ってむっちゃ演技派!)
結衣「……」ギュッ
京子「あ…///」
結衣「お前が落ち込んでたから、励まそうと思って…」
結衣「私だって本当はこんなことしたくないんだよ…許してくれ…」ナデナテ
京子「……」
京子(結衣って本当にヤンデレの素養があったんだなぁ…)
京子(こりゃ浮気したら殺されそうだなぁ…ははは…)
京子「結衣は…悪くない…悪くないよ…」
京子(悪いのはからかってる私です…ほんとごめんなさい…)
結衣「京子…分かってくれて嬉しいよ…」ニコ
京子「うん…」
京子「……」クイ
結衣「いい子だ」ガチャ
ガチャ ガチャ
結衣「首輪着けたら手足の鎖は外してやるからな」ガチャガチャ
京子「ぅ…///」ドキドキ
京子(なんでドキドキしてるんだろ私…///)
ガチャガチャ
ガチャン
結衣「できた…」
京子「ぁ…ぅ…///」
京子(結構…悪くないかもしれない…///)
結衣「手足は自由になったし少しは動き回れるようになった、これで一緒の布団に寝られる」
結衣「お前も床で寝るのはもう嫌だろ?」ナデナデ
京子「うん…」
京子「ありがとう…結衣…」
結衣「っ!」
結衣「そう言ってもらえて嬉しいよ京子!」
京子「……」
結衣「今日はもう疲れたろ?」
結衣「さっそく一緒に寝ようか、京子」
結衣「ほら、おいで…」
京子(あ、添い寝だ…///)
結衣「ふふ…」ギュッ
京子「ぅぅ…///」
京子(結衣に意識的に抱きしめられて寝るのは初めてだなぁ///)
京子(ああ…結衣の温もりがこんなに近くに…)
結衣「おやすみ、京子」ナデナデ
京子「うん…///」
京子(おやすみ…結衣…)
―――
――
―
京子「んん…」
京子「……」
京子(目が覚めちゃった…)
京子「……」
「嫌だ…」グス
京子「……?」
結衣「嫌だよ…」ポロポロ
京子「結衣…?」
京子(寝言…?)
結衣「京子…一人にしないで…」
結衣「一緒に…いたいよ…つらい…よ…」
結衣「苦しい…よ…」ポロポロ
京子「……」
京子(寝てるし…ちょっとだけなら…いいよね…)
結衣「待ってよ…待ってよ京子…」
京子「大丈夫…私はどこにもいかないよ…」
京子「私はずっと結衣の傍にいるから…」
京子「だから泣かないで…結衣…」ナデナデ
結衣「きょう…こ…」グス
京子「よしよし…私はここにいるよ…」ナデナデ
結衣「ぅぅ…」
結衣「……」スヤスヤ
京子「……」
京子「おやすみ…結衣…」
―――
――
―
京子「……」
京子(とうこうび…?)
京子(……っ!)
京子(ヤベッ!登校日が今日だってこと忘れてた!どうしよう!)
結衣「京子と離れるのは嫌だけど、学校はちゃんと行かなきゃなダメだよな」
結衣「京子、一人でお留守番できる?」
京子「……」コクン
結衣「うん、いい子だ」ナデナデ
結衣「昼前には帰ってくるから」
京子「……」コクコク
京子「……」
京子「行って…らっしゃい…」フリフリ
結衣「っ!」
結衣「うん、行って来るね京子!」
バタンッ!
京子「……」
京子「あ~学校サボっちゃったな~」ゴロン
京子「まぁ、監禁されてるんだし…仕方ないよね」
千歳「そないなこと言うて、ほんまは歳納さんにずっと会えんで寂しいんやろ?」
綾乃「な、ななな何いってるのよ千歳!!/// そ、そそそんなわけないでしょ!!///」
綾乃「わ、私は歳納京子が無断欠席したことが許せないだけよ!///」
千歳「せやろか?」ニヤニヤ
綾乃「そうよ!!」
結衣「ははは…」
結衣「……」
結衣「綾乃だったら…まだよかったのにな…」ボソ
綾乃「え?何か言ったかしら船見さん?」
結衣「いや、何でもないよ」
綾乃「?」
【結衣のマンション】
京子「あっはっはっは!ばっかでーこの主人公」ゲラゲラ
京子「あははは!」ゲラゲラ
京子「はぁ…」
京子「首輪になったおかげでずいぶん楽になったなぁ~」ゴロン
京子「漫画も読めるし、テレビも見放題だ~!」ゴロゴロ
京子「あ~ラムレーズン食いて~」
京子「……」
京子「冷蔵庫に届くかな」
京子「いやいや勝手に食べたらさすがにばれるよね…」
京子「でも今の結衣だったら冷静な判断ができない可能性も…」
京子「……」
京子「く、苦しい…首が…絞まる…」
京子「冷蔵庫まで…あと…ちょっとぉ…!」
京子「うぐぐぐぐ…」
京子「はぁ…はぁ…はぁ…」
京子「やっぱり無理か!畜生め!」
京子「結衣~早く帰ってきてくれ~」
結衣「ただいま、京子」
京子「お帰り…」
結衣「うん、ただいま」ニコ
結衣「寂しかっただろ?」ギュッ
京子「うん…寂しかった…///」
結衣「ごめんな京子…明日はずっと傍にいてやるからな」
京子「うん…///」
結衣と一緒に過ごす日々はとても居心地がよかった
結衣に愛されてることが強く感じられる生活なんだから当然といえば当然か
この前まで結衣に感じてた壁が嘘みたいだった
結衣「……」ギュッ
京子「んん…」
結衣「京子…」ナデナデ
京子「うん…///」ドキドキ
京子(結衣の心臓の鼓動が伝わってくるよ…)
結衣「……」
京子(結衣も私と同じでドキドキしてるのかな…?///)
結衣「……」ジー
京子「結衣…?」キョトン
結衣「っ///」
結衣「……」
結衣「京子、こっちに顔向けてごらん」
京子「……?」
結衣「ん…」チュッ
京子「っ…!?」
京子(え…?結衣…?)
結衣「ちゅっ……んむ……」チュー
京子「~~~っ///」
結衣「ぷはっ…」
京子「う…ぁ…///」トロン
京子「な、なんで…こんな…///」
京子(ゆ、ゆゆゆ結衣とキスしちゃった///キスしちゃったよ///)
結衣「ああ…ドキドキしてきたよ…京子…///」ギュッ
京子「ゆ、結衣…!?///」
結衣「ねぇ…していいかな…?」
京子「え…?」
京子「するって…何…を…?」
結衣「何言ってるんだよ…もうわかってるだろ?」
京子(するって…まままま、まさか…!?///)
結衣「京子…」ナデ
京子「ぃ…ゃ…」ドキドキ
京子(いやいやいやいや)
京子(さ、さすがに私達には早いってぇぇぇ///)
京子(に、逃げなきゃ!!///)
結衣「大好きだよ…京子…」
京子「離してっ!」ドンッ
結衣「きょ、京子…?」ヨロ
京子「い、嫌…いやっ!」
結衣「何で逃げるの?」
京子「ひっ…こ、来ないで…!」
結衣「何でそんなに怯えてるの?」
京子「だって私も結衣も女の子なんだよ!?」
結衣「関係ないだろ」
京子(うん!結衣と私の愛の前にそんなこと関係ないね!)
京子(でも…そういうことやるのはまだ早いって~!)
京子「何…言ってるの…?」
結衣「お互い愛し合ってるんだ、これぐらい当然だろ」
京子(もちろん!私と結衣は相思相愛だよ!)
京子(でも、まだそういうことはやっちゃだめなんだって~!)
京子「やめてよ…」
結衣「ほら、おいで…京子」
京子「もうやめてよ!!」
結衣「え…?」
京子「関係ない…?」
京子「お互い愛し合ってる…?」
京子「勝手に決め付けないでよ!!」
結衣「な、何いってるんだよ…お前だって私のこと好きだろ…?」
京子「っ!」
京子(ぐぐ…負けるか!)
京子「ふざけないでよ!!そんなの全部結衣の身勝手じゃん!!」
京子「私にはちゃんと好きな人がいるんだよ!?」
京子「それなのに私の気持ちを無視してさ!!」
京子「結衣ことなんてだいっきらい!!」
結衣「っ!」プチン
京子(ごめんね結衣…大好きだよ…)
結衣「……」
京子「……」
京子「ゆ、結衣…?」
結衣「ふふふ…」
結衣「ああ…そうなんだ…やっぱり京子は…」ユラ
京子「え…?」
結衣「そうだったのか…」
結衣「ふふふ…」
結衣「あははははははははははは!!!」
京子「」ビクッ
京子(え?え…?何!?なに!?)
結衣「そうだよ!!お前の言ってることが正しいよ!!間違ってるのは私さ!!」
結衣「お前は女の私じゃ嫌なんだろ!?」
結衣「お前だって大好きな彼氏としたいんだろ!!」
京子「っ!」
京子(ゆ、結衣が壊れたぁ!!)
結衣「あははははははは!!!」
結衣「はははは…」
結衣「はぁ…」
京子「……」
結衣「あ~あ~京子と相思相愛になれたと思ってたのになぁ…」
結衣「ははは…私の勘違いだったのかぁ…」
結衣「まいったな…」
京子「ゆ、結衣…?」
結衣「ふふ…」
京子「っ……!」ゾクッ
京子(何か結衣が恐い…恐いよ…)
ジャラジャラ
結衣「来いよ…」
京子「え…?」
結衣「来いっていってるだろ!!」グイッ!
京子「がっ…!」
結衣「そうだよ、始めっからこうしとけばよかったんだよ…!」グイグイッ!
京子「結衣…引っ張らないで…苦しい…っ!」
京子「ぐっ!」
結衣「はははは!」
京子「ゲホッ…ゴホッゴホッ!」
結衣「ふふ、捕まえたよ京子…」ガシッ
京子「ひっ…」
京子(うわああぁぁぁぁ!!///)
京子「い、嫌だ…離して!離してよ!!」バタバタ
京子(ちょ、ちょちょっちょ!強引過ぎるって結衣ぃ!///)
結衣「逃げられるわけないだろ、力は私の方が上なんだから…」
京子「嫌だ嫌だいやだぁぁ!!」バタバタ
京子(ほんとやばいってやばいって///)
結衣「あはははは!京子は本当に可愛いなぁ!!」ギュウッ
京子「はなしてよぉ…」ポロポロ
結衣「おいおい泣くなよ!こっちがシラけるじゃないか…」
結衣「暴れるなよ、服が脱がしにくいだろ…?」
京子「なん…でっ…なんでっ!」
結衣「大人しくしろ…」ガバッ
京子「んぐぐ…///」
京子(う…あ…///)ドキドキ
結衣「京子!…きょうこっ…!」
京子「い、嫌…恐いよ!///…やめて!やめてよ結衣!!///」
結衣「はぁ…はぁ…はぁ…」
京子(ゆ、結衣の顔がこんな近くに…///)
京子「うあぁぁ…///」
京子「いやあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
結衣「……」
京子「……」
結衣「は…?」
京子(あ、ヤベッ…!)
結衣「え、えっと…」
結衣「や、優しくするわけないだろ!!今からお前を犯すんだ!!」
京子「いやあぁぁぁ!結衣に犯される~!!」
結衣「……」
結衣「ん…?」
結衣「いやいやいや…」
京子「チッ…」
結衣「おかしい…何かがおかしい…」
京子「何もおかしくないよ~」
結衣「ちょっとまて」
京子「……」
結衣「……」
京子「……」
京子「ぷくくくっ…」プルプル
結衣「きょ、京子…?」
よかった・・・
結衣「え?え…?」
京子「はぁ…」
結衣「え…?」
京子「結衣だ~いすき!!!」ガバッ
結衣「へ!?///」
京子「大好き!!大好き!!」ギュッ
結衣「なっ///ななな…」
京子「もう絶対離さないよ!!」ギュウッ
結衣「うえええぇぇぇ!!!?///」
―――
――
―
結衣「私をからかってたと…」
京子「失敬な!結衣のこともっと知りたいから体張ってがんばったんだよ!」
結衣「あ~…うん…」
京子「でも病んだ結衣はほんと可愛かったぁ~」
京子「それにかっこよかった!」
結衣「……」
京子「京子は今悪い男に騙されてるんだ…(キリッ」
結衣「っ!」
京子「でも大丈夫、私が正気に戻してやるからな…(キリッ」
京子「もう誰にも私の京子を汚させたりしないから…(キリリッ」
結衣「うわぁぁぁ…」
結衣「うわあああああぁぁぁぁ///」ダッ
京子「え…ちょ…どこに行くの!?結衣!?」
京子「結衣!結衣さ~ん!!」
バタンッ!
京子「行っちゃった…」
―――
――
―
結衣「はぁ…はぁ…はぁ…」
京子「お、おかえり…」
結衣「ただいま…」
京子「どこ行ってたの…?」
結衣「外走ってきた…」
京子「そ、そうですか…」
京子「……」
結衣「……」
京子「でも大丈夫、私が正気に戻してやるからな…(キリッ」ボソ
結衣「もうやめて…」グス
京子「ご、ごめん…」
結衣「いや、謝るのは私の方だよ…」
結衣「京子にあんな酷いことしようとして…」
京子「私は気にしないよ、楽しかったし!」ケラケラ
結衣「叩いたりもしたし…」
京子「だから気にしないって!」
結衣「でも…」
京子「……」
京子「はぁ…」
京子「結衣…おいで…」
結衣「え…?」
結衣「京子…?」
京子「ほ~ら~捕まえた~」ギュッ
結衣「うわっ///」
京子「えへへ~」
結衣「~~~///」
京子「……」
京子「大丈夫、私はどこにも行かないよ」
結衣「っ!」
京子「私はずっと結衣のそばにいるから」
京子「心配しなくてもいいよ…」ギュウッ
結衣「……」
結衣「うっう…ごめん…ごめん京子…」ポロポロ
京子「だから気にしないって」ナデナデ
結衣「うぅぅぁ…」ポロポロ
結衣「あああぁぁぁぁぁ!!」ポロポロ
京子「はぁ…」
京子「ほんとに困った王子様だなぁ…」ナデナデ
―――
――
―
グイグイ
京子「う、うぐっ…りょ、了解っす!」
ジャラ ジャラ
結衣「……」
京子「お、終わったよ」
結衣「ありがとう」ニコ
京子「ど、どういたしまして…」
ジャラ ジャラ
グイグイ
京子「う、うん…ちょ、ちょっと待って…」
結衣「早くしろよ」ニヤニヤ
グイイィィ
京子「うぐぐ…」
結衣「どうした?京子?」
京子「なんでもないです…」
ジャラ ジャラ
京子「うん」
ジャラ ジャラ
京子「……」
京子「ねぇ…結衣…」
結衣「何?京子?」
京子「もう、首輪はずしてくれない…?」
結衣「ダメ」
京子「いいじゃん!もう私はどこにも行かないってぇ!」
京子「うっ…!」
結衣「それにお前が私の気持ちを弄んだことに変わりはない」
京子「ううっ…!」
京子「でも結衣だって私に色々やったじゃん!」
結衣「お前、気にしないって言ってなかったっけ?」
京子「うぐっ…!」
結衣「まぁ…私の気が済むまで我慢するんだな」ナデナデ
京子「うう…///」
京子「っ!」ギクッ
京子「そ、そんなわけないだろ!///」
結衣「本当に?」ギュウッ
京子「ほ、本当だってぇ…///」
結衣「ふふ…」ナデナデ
京子「ふぁ…///」
京子(ど、どうしよう…)
京子(まだ監禁生活は終わりそうにないよ…)
結衣「まだ夏休みはたっぷりあるからな…」
結衣「まだまだこれからだぞ」ニヤァ
京子(このままじゃ結衣に調教されてしまう!!)
おわり
彼氏なんて初めからいなかったんや!
乙
乙
乙
Entry ⇒ 2012.03.11 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「リセット!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330255929/
京子「うえええん」
「どうして泣いてるの?」
京子「う、うう、みんなが、わたしにいじわるするの……」
「そっか……」
京子「うう、ひっく……」
「ともだちとか、いないの?」
京子「……うん」グスン
「ともだち、ほしい?」
京子「……」コクン
「じゃあ」
京子「……?」
「じゃあ、私が」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
京子「結衣~、手に何か書いてあるよ?」
結衣「ん?ああ、今日帰りに買おうと思ってた物なんだ」
結衣「こうして書いておけば、忘れないだろ?」
京子「なるほど!」
ちなつ「流石です!結衣先輩!」
あかり「結衣ちゃんはしっかりものだよねぇ」
京子「よし!わたしも結衣を見習って、忘れないように手に書いておこう!」カキカキ
結衣「なんて書いたの?」
京子「あかり」
あかり「んん!?」
ちなつ「あれ、あかりちゃん、居たんだ」
あかり「最初から居たよ!?」
千歳「お邪魔しますなあ」
京子「ありゃ、綾乃に千歳じゃん、どしたの?」
綾乃「と、歳納京子、またプリント忘れてるでしょ!」
京子「あ、ごめんごめん!明日出すから許してよぉ」
綾乃「だ、だめよ!これは今日まとめる必要があるプリントだから、すぐに出して!」
京子「ええー、わたし、プリント家に忘れてきちゃったんだけど……」
綾乃「し、仕方ないわね、予備を渡してあげるから、生徒会室まで来て頂戴!」
京子「ううう……じゃ、みんな、ちょっと行ってくるよ」
京子「いいっていいって、子供じゃないんだし」
結衣「……いや、子供だろ、ほらちょっとこっちおいで」
京子「え?」テコテコ
結衣「……」クイッ
京子「あ」
結衣「ん、これでちゃんとリボン真っ直ぐになったね」
京子「あ、ありがと、結衣///」
結衣「何時もの事だよ」ニコ
綾乃「……」
ちなつ「……」
あかり「……」
京子「おっじゃまっしまーす!」ドーン
綾乃「も、もう乱暴に開けないでっ」
綾乃「ほら、歳納京子、さっさとプリントを済ましてしまいなさい!」ピラッ
京子「はーい、椅子借りるね?」ガタゴト
千歳「あはは、歳納さん、ゆっくりしていってな?」
千歳「綾乃ちゃん、うちはちょっと外に出てるさかい……」ボソ
綾乃「え、ええっ、歳納京子と二人っきりにするつもり!?」ボソボソ
千歳「今日こそ、頑張ってな?」ボソ
綾乃「う、うう///」
千歳「ふふふ……」
綾乃「お、お疲れ様、歳納京子」
京子「ふー、じゃ、私は娯楽部に戻るよ」ガタッ
綾乃「ま、待ちなさい!」
京子「へ?」
綾乃「ちょ、ちょっと、休憩していきなさいよ、ほ、ほら、プリンもあるし」
京子「おお!くれるの!?」
綾乃「ええ、いいわよ、今日はプリン余ってるしね」
京子「あやの大好き!」
綾乃「///」
綾乃「そ、そう、それは良かったわ」
京子「しかし、綾乃も大変だよね、プリント忘れた子の為に部室まで一々出張するなんて」モグモグ
綾乃「べ、別にプリント忘れた子全員の所に行ってる訳じゃないわよ……」
京子「ん?」
綾乃「こんな事やってるの、歳納京子に対してだけ、よ///」
京子「あー……確かに……私、頻繁に忘れるからなあ……」
綾乃「……そういう、意味じゃなくて」
京子「え、じゃ、なんで?」
綾乃「……と、歳納京子に会いたいから、その、プリントを口実に、してる、だけよ……」ボソ
京子「へ?」
綾乃「///」
綾乃「だ、だから!」ドンッ
京子「……!」ドキッ
綾乃「と、歳納京子……」スッ
京子(う、うあ、綾乃の顔、近い……)
綾乃「わ、わたしは……」
京子「……」ドキドキ
綾乃「歳納京子のことが好きで……会いたいから、プリントを取りに行ってるのよっ///」
京子「……」
京子「え、えっ、ええっ、えええっ!?」
綾乃「///」カアーッ
綾乃「あのっ……歳納京子!」
京子「は、はいっ///」
綾乃「だ、だから、こ、恋人として、つ、つ、つ、つきあって……」
綾乃「くださいいいっ///」ペコー
京子「あ、あやの……」
綾乃「///」ペコー
京子(綾乃、凄く、真剣だ、ど、どうしよう……)
京子(わ、わたし、綾乃の事、嫌いじゃないし、寧ろ好きだし、けど)
京子(け、けど……)
綾乃「……!」
京子「い、一日だけ、考えさせてくれないかな」
綾乃「歳納京子……」
京子「私もいい加減な気持ちで返答とかしたくないし……明日の朝にはちゃんと返事するから」
京子「お、お願い!」
綾乃「ええ、も、勿論いいわよっ!」
京子「ありがと、綾乃……」ホッ
綾乃「……私のほうこそ、ありがと」
京子「え?」
綾乃「ちゃんと私の事を真剣に考えてくれて、嬉しかったから……」
京子「綾乃……」
綾乃「だから、歳納京子、変な気遣いとかは、あの、不要だから……」
京子「うん……」
京子(綾乃、本当に私の事を想ってくれてるんだな……ありがとう……)
京子(私も、ちゃんとその誠意に応えないと……)
京子「……」
結衣「……京子、どうしたの、さっきから何か沈んでるけど」
京子「え?」
結衣「綾乃に酷いこと言われた?」
京子「そ、そういう訳じゃないけど……」
結衣「京子、みずくさいよ?悩んでることがあったらちゃんと言ってよ」
京子「う、うん……」
京子(結衣、小さい頃から私の王子様だった、結衣)
京子(正直に言うと、凄く惹かれてる……)
京子(けど、結衣は私の事を、どう思ってるんだろ)
結衣「ん?」
京子「じ、実は、私、綾乃に告白されたんだ」
結衣「ふーん……」
京子「……」
結衣「……え」
京子「好きです、恋人になってくださいって」
結衣「……」
京子「けど、すぐに返事は出来なくて、明日の朝まで待ってもらうようにお願いした」
結衣「……そ、そっか」
結衣「ど、どうしようって?」
京子「私が決めなくちゃならない問題だって言うのは判る、けど、あの」チラッ
結衣「……」
京子「結衣の意見も、聞きたいかなって……」
結衣「私の、意見……」
京子「……」ドキドキ
結衣「……いいんじゃないかな」
京子「……え」
結衣「綾乃、良い子だしさ、京子と、きっとお似合いだよ」
京子「……ゆ、結衣」
京子「結衣は、結衣はそれでいいの?」
結衣「うん、私にとってもいい話だしね、ほら、京子のお守りをしなくてよくなるし」
京子「……!」
結衣「……」
京子「そ、そっか……」
結衣「うん……」
京子「……うん、わかった、参考になったよ、ありがと、結衣」
結衣「……うん」
結衣「……」
京子「……じゃ、私はこっちだから」
結衣「……京子、あの、私は」
京子「ばいばい、結衣」タッ
結衣「あ……」
京子(わたし、馬鹿だな、何勘違いしてたんだろ、恥ずかしい)
京子(けど、これで私の気持ちも決った、ありがとう、結衣……)
京子「綾乃!」
綾乃「と、歳納京子!?」
京子「あはは、そんなに驚かなくてもいいじゃん、綾乃」
綾乃「だ、だって、貴女の通学路はここから随分離れてるでしょ?」
京子「うん、綾乃に会いたくて、早起きしてこっちまで来たんだ」
綾乃「……え」
京子「……綾乃!」ガシッ
綾乃「は、はひっ!」
京子「き、昨日の告白の返事だけど……」
綾乃「え、ええっ……い、今、聞かせてくれるの?」
京子「うん、早い方がいいでしょ?」
京子「私も、私も綾乃の事が」
綾乃「あっ、ま、待ってってっ///」
京子「好き!」
綾乃「……!」ドキューン
京子「大好き!」
綾乃「……!!」ドキュンドキューン
京子「愛してる!」
綾乃「……!!!」ドゴーンッ
京子「だ、だから、あの、恋人になってくださいっ///」
綾乃「あっ、あっあっあっ///」
綾乃「だ、駄目なわけ、ないじゃないっ……」
京子「あやの……?」
綾乃「あ、ありがとう、歳納京子……」ウルッ
綾乃「私を、私を選んでくれて、ありがとう……」ヒック
京子「あ、綾乃、泣いてるの?」
綾乃「な、ないてなんて、ないわよぉ」グスン
京子「あやの……」キュン
京子「ごめんね、綾乃、泣かないで……」
綾乃「と、としのうきょうこ、としのうきょうこぉっ」ギュッ
京子「あやの……」ナデナデ
京子(綾乃、泣くくらい私のことが好きだったんだ……)
京子(凄く、綾乃の事が愛おしい)
京子(綾乃、私の事を好きになってくれて、ありがとう……)
京子「という訳で、綾乃と付き合うことになりました!」
ちなつ「お、おめでとうございます!京子先輩!」
あかり「京子ちゃん、幸せそうで良かったよぉ」ニコ
結衣「……おめでとう、京子」
京子「えへへ、照れますな///」
あかり「……けど、杉浦先輩、生徒会で忙しいだろうから、京子ちゃん寂しく無いかな?」
結衣「……そっか」
京子「という訳で、今からさっそく生徒会の手伝いに行こうと思います!」
京子「結衣、あとは宜しくね!」
結衣「……うん、任せてよ、京子」
あかり「行ってらっしゃい、京子ちゃん」
京子「綾乃~、書類整理終わったよ?」
綾乃「は、早いわね」
京子「だって、早く仕事終わらせれば、綾乃と遊ぶ時間が増えるじゃないですかっ♪」ダキッ
綾乃「も、もう、歳納京子、抱きついてこないで、みんな見てるじゃない///」テレテレ
千歳「……」ドロリ
向日葵「い、池田先輩から粘液状の鼻血がっ」
綾乃「千歳……」
千歳「歳納さん」
京子「ん?」
千歳「綾乃ちゃんを、幸せにしてあげてな?」
京子「……うん、私、大好きな綾乃をいっぱいいっぱい、幸せにしてあげる!」ニコ
綾乃「も、もうっ///」
千歳「……うん」ニコ
~娯楽部~
京子「それでさ、綾乃ったらラムレーズンを生徒会の冷蔵庫いっぱいに用意してくれてさ」
ちなつ「す、杉浦先輩、尽くしすぎです……」
あかり「あはは、京子ちゃん、良かったねぇ」
結衣「……」
京子「結衣、聞いてる?」
結衣「……え、あ、うん」
京子「うーん、結衣、何か顔色悪くない?」
結衣「……そんな事無いよ」
京子「ちなつちゃん、結衣どうしちゃったの?」
ちなつ「わ、判りません、最近ずっと、調子が悪いみたいで……」
あかり「……」
京子「もー、結衣、一人だと自堕落になっちゃうのかなあ」
京子「よし、今日は久しぶりに結衣の家に泊まりに行って生活環境を改善してあげよう!」
結衣「……いや、いいよ」
京子「遠慮しなくていいって、結衣~」
結衣「……いいって言ってるだろ」
ちなつ「あ、いいですね、結衣先輩の家にお泊り!」
あかり「うわあ、お泊り会、久しぶりだねえ」
結衣「いらないって言ってるだろ!」ガンッ
京子「……!」ビクッ
ちなつ「……!」ビクッ
あかり「……」
結衣「……あ、ごめん……」
ちなつ「……」
あかり「……」
京子「……」
結衣「あの、さ、ちなつちゃんと、あかりは、泊まりに来てもいいよ」
ちなつ「え……」
京子「……え」
あかり「……結衣ちゃん、京子ちゃんは?」
結衣「……京子は、駄目」
京子「な、なんで、結衣、何でそんないじわる、言うの?」ウルッ
京子「う、うん、けど」
結衣「なら、他の女の子の家に泊まったりなんかしちゃ、駄目だ」
京子「え、え、ど、どういう意味?」
結衣「綾乃が私と京子の関係を誤解したら可愛そうだろ、そういうの、よく無いと私は思う」
京子「結衣……」
ちなつ「結衣先輩……」
あかり「……」
結衣「……!」
京子「そ、そうすればさ、綾乃も別に気にしないと思うし、ね、そうしよう」
結衣「……やめて」
京子「今から携帯で綾乃に確認を」ピッ
結衣「……」ガッ
京子「ゆ、結衣、何するの!携帯返して!」
結衣「……」バキッ
京子「結衣!?」
ガシッバキッ
結衣「はぁ……はぁ……」
京子「ゆ、結衣、酷いよ、私の携帯を壊すなんて……」プルプル
結衣「……京子のほうが、酷いよ」
京子「え……」
結衣「な、なんで、私に構うの?」
京子「ゆ、結衣?」
結衣「わたし、わたし我慢しようとしてるのに、どうして、どうして京子の方から構って来るんだよ!」ウルッ
京子「結衣、な、泣いてるの?」
結衣「わ、私の気持ちも知らないで!」グスン
京子「結衣、あの、わたし、何か悪いこと……」ビクビク
結衣「京子の事なんて、大嫌いだ!」
京子「……!」
結衣「……!」ビクッ
京子「ひ、ひどいよ、ゆい、ひどいよぉ」グスン
結衣「あ、ああ……」ジリッ
京子「ゆいに、そんなこと言われるなんて……ううっ」ヒック
結衣「きょ、きょうこ、あの、ごめ……」
京子「わ、わたしだって、わたしだって」グスン
結衣「やめ、やめて……言わないで……」
京子「わたしだって、ゆいのこと!」ヒックヒック
京子「だいっきらい!」
結衣「……は、はは」
結衣「あはははははははははははははははは」
ちなつ「ゆ、結衣先輩……」
あかり「……」
結衣「そう、そうだよね、京子は私のことが嫌いなんだよね」
結衣「だから私より綾乃の事を選んだんだろ」
京子「な、なに言ってるの、結衣」グスン
結衣「し、知ってたくせに」
京子「え……」
結衣「私が京子の事好きだって、知ってたくせに!」
京子「……!」
ちなつ「結衣先輩!」
あかり「結衣ちゃん!」
京子「……ゆ、結衣が、私の事を……?」
あかり「京子ちゃん……」
ちなつ「わ、わたし、結衣先輩を探しに行って来ます!」タッ
あかり「……」
京子「私、結衣に聞いたもん、そしたら応援してくれるって……」
あかり「……京子ちゃん」
京子「あ、あかり……」
あかり「……京子ちゃんは、どうしたい?」
京子「わ、私は、私は……」
あかり「あかりは、あかりは京子ちゃんの味方だから」
あかり「だから、聞かせて、京子ちゃんが望むことを」
京子「結衣と、仲直りしたいよ、このままなんて、嫌だよぉ……」ウルッ
あかり「そっか……」
京子「ううっ、ひっく……」グスン
あかり「じゃあ」
京子「……?」
あかり「じゃあ、私が」
あかり「結衣ちゃんを探すの手伝ってあげる」ニコ
京子「ゆ、結衣!」
結衣「……京子、良くここが分かったね」
京子「あ、あかりが教えてくれたんだ、きっとここにいるだろうって」
結衣「……そっか」
京子「あ、あの、結衣、私謝らないといけないことが……」
結衣「……うん、聞くよ、京子」
京子「……ごめん、私、結衣の気持ちをちゃんと考えてなかった」
京子「自分の事しか、考えてなかった」
京子「結衣が私の事を好きで、ずっと我慢してくれてるなんて、思ってなかった……」
結衣「……」
京子「ご、ごめんなさい!」
結衣「……」クスッ
結衣「京子は、優しいなあ……」
京子「そ、そんな事無いよ、結衣の気持ちに気づいてあげられなかったんだし……」
結衣「いや、京子は優しいよ」
京子「結衣……」
結衣「好きでも無い私の為に、そんなに必死になってくれるんだもん」
京子「結衣、それは違うよ!」
結衣「……何が違うの?」
京子「わ、私は、あの、結衣のことが、好きだよ!」
結衣「それは、どういう意味で好きなの?」
京子「ど、どういう意味って……」
結衣「幼馴染とか、友達とか、そういうレベルじゃなくて」
結衣「抱きしめてえっちな事をしたいって思うほど、好きなんだよ」
京子「ゆ、結衣……」
結衣「京子が言う『好き』は、私のこの気持ちに応えてくれるの?」
京子「……!」
結衣「……」
京子「……ご、ごめん」
京子「……」
結衣「……ふふふ」
京子「ゆ、結衣?」
結衣「……判ってたよ、京子」
結衣「綾乃と結ばれた京子は、絶対に私を選ばないだろうなって」
京子「結衣……ごめん」
結衣「……謝る必要は無いのに、やっぱり京子は優しいね」ニコ
京子「結衣?」
結衣「だから、耐え切れなくなった私が壊れちゃう前に」
結衣「壊れた私が、京子を傷つけてしまう前に」
京子「結衣、だ、だめ」
結衣「……終わらせちゃうね」
京子「……結衣、駄目だよ、柵の外に出たら」
京子「あぶないよ……」
おい
結衣「京子……」フワッ
結衣「幸せになってね」ニコリ
グシャッ
京子「……あ」
京子「う、うそ、うそだ、こ、こんなの」
京子「結衣が……飛び降りるなんて」
京子「こんなの、夢に決まってる……そうに決って……」
京子「うああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
幸せになんてなれるはずがない
あれはきっと
結衣の復讐だったんだ
結衣の気持ちを判ってあげられなかった
私への復讐
京子「うえええん」
「どうして泣いてるの?」
京子「う、うう、ゆいが、ゆいがしんじゃったの……」
「そっか……」
京子「うう、ひっく……」
「ゆいちゃんのこと、好き?」
京子「……うん」グスン
「また、ゆいちゃんと仲良くしたい?」
京子「……」コクン
「じゃあ」
京子「……?」
「じゃあ、私が」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
京子「結衣~、手に何か書いてあるよ?」
結衣「ん?ああ、今日帰りに買おうと思ってた物なんだ」
結衣「こうして書いておけば、忘れないだろ?」
京子「なるほど!」
ちなつ「流石です!結衣先輩!」
あかり「結衣ちゃんはしっかりものだよねぇ」
京子「よし!わたしも結衣を見習って、忘れないように手に書いておこう!」カキカキ
結衣「なんて書いたの?」
京子「あかり」
あかり「んん!?」
ちなつ「あれ、赤座さん、居たんだ」
あかり「最初から居たよ!?」
千歳「……おじゃましますな」
京子「ありゃ、千鶴に千歳じゃん、どったの」
千鶴「お前、またプリント出し忘れてるだろ」アイアンクロー
京子「い、痛い!痛いって千鶴!」
千鶴「はーやーくーだーせー」グイグイ
結衣「ま、まあまあ、千鶴、落ち着いて……」
ちなつ「千鶴先輩も何時も大変ですよね」
千鶴「まあ、私は生徒会副会長だから、こういうのも仕事のうち」
京子「うう、顔に手形がついた……」
千鶴「ほら、プリント持ってきてやったから、早く書け」
京子「はーい」
千歳「……え、ああ、確か赤座さんやったかな……なんやろ」
あかり「いえ、何か元気がないかなって」
京子「ほへ、千歳、どうかしたの?」
千鶴「お前はプリントを早く終わらせろ」
京子「えー、けど千歳の事も心配じゃん」
千鶴「た、確かに姉さんの事は大切なことだけど……」
千歳「あはは、ごめんな、心配かけさせて……」
京子「ん?」
千歳「な、なんか、忘れてへん?」
京子「え、他にもプリントってあったっけ」
千歳「い、いや、プリントとちごて」
京子「他に忘れてること……?」
京子「うーん……わかんないや」
千歳「そ、そんな訳無いやろ、歳納さん」
京子「千歳?」
京子「ち、千歳、どうしたの、落ち着いて」
千歳「な、なんでなん!?なんでみんな、あの子の事、忘れてしもうてるん!?」
結衣「あ、あの子って?」
千鶴「姉さん、落ち着いて……」
千歳「う、うち、うちも名前覚えてへんけど、確かに、確かにいたんや……」ウルッ
千歳「うちの、大切な友達で、何時も頑張り屋さんで、歳納さんのことが大好きな……」ヒック
京子「わ、私のことが?」
千歳「た、確かに、確かに居たはずなんや、なんで、なんで……居なかったことに……」グスン
あかり「千歳先輩……」
千鶴「姉さん、落ち着いて、姉さん!」
京子「ち、千歳?」
千歳「いやや!!やめ、やめて!」ガクガク
結衣「ち、千鶴、保健室、保健室連れて行こう!」ガシッ
千鶴「ね、姉さん、大丈夫、私がついてるから、ね?」ガシッ
千歳「忘れとう、ない、うちの、うちの友達なんや、大切な、忘れ……と、ない……」
京子「千歳……」
あかり「……」
結衣「京子、本当にいくの?」
京子「うん……入院しちゃったとは言っても、私と千歳は友達だったし」
結衣「けど、心の病気だから、あんまり人に会わないほうがいいかもって千鶴が言ってたし……」
京子「それでも、それでも会いたいんだよ、結衣」
結衣「……ん、判った」
千鶴「来てくれて、ありがとう、歳納、船見さん……」
千鶴「今なら、落ち着いてるから、面会しても問題ないと思う……」
京子「ありがとう、千鶴……」
京子(千鶴も、凄くやつれちゃってるな……)
結衣「ほら、京子、行こう?」
京子「う、うん」
京子「ち、千歳?お見舞いに来たんだけど」
千歳「あ、歳納さんや、ほら、歳納さん来てくれはったよ」ブツブツ
結衣「ち、千歳、誰と話してるの?」
千歳「良かったなあ、ほんま、良かったなあ」ブツブツ
京子「千歳……」
千歳「ほら、照れてんと、ちゃんと歳納さんに挨拶してあげなあかんよ」ブツブツ
結衣「……千歳、やめてよ、そこには誰も居ないじゃないか」
京子「結衣!」
千歳「何言うてるん、船見さん」キョトン
結衣「……」ゾクッ
京子「ち、千歳」
千歳「あやのちゃん、ちゃんとここに居てるやん」
京子「あや、の……」
千歳「ほら、あやのちゃん、照れてへんと、歳納さんの前に出てきてあげて」ブツブツ
京子「あ……や……の」
結衣「京子、駄目、千歳の言葉を聴いちゃ駄目、あ、頭がおかしくなる」
結衣「ほら、もう帰ろう、やっぱり来ちゃいけなかったんだよ!」グイッ
京子「う、うん……」
千歳「ふふふ、あやのちゃんは、ほんま、照れ屋さんなんやから……」ブツブツ
バタンッ
結衣「う、うん、私たちの言葉、届かなかったみたい……ごめん……」
千鶴「そ、そうか……」
結衣「さ、京子、もう帰ろう」
京子「う、うん」
京子「アヤノ」ブツブツ
京子「あやの」ブツブツ
京子「……」
京子「綾乃……」
『ちゃんと私の事を真剣に考えてくれて、嬉しかったから……』
『わ、わたし、どんな返事されても、それを受け入れるわ』
京子「あ、あ、あ、綾乃、綾乃!」
結衣「きょ、京子?」
京子「そ、そうだよ、私、どうして綾乃の事、忘れて……!」
結衣「京子、駄目だ、千歳の妄想に囚われちゃ駄目だ!」
京子「ゆ、結衣、けど、わたし、わたし綾乃の事覚えて……!」
結衣「頼む、京子、お願いだからおかしくならないで、わたし、わたし」
結衣「大好きな京子がおかしくなるのなんて、嫌だよ!」ウルッ
京子「結衣……」
京子「あ、あれ、さっきまで頭に浮かんでた誰かの記憶が、どんどん薄く……」
結衣「きょ、京子?」グスン
京子「え、結衣、なんで泣いてるのさ」
結衣「よ、良かった、元に戻ってくれて、良かったよお」ギュッ
京子「ちょ、結衣、こんな所でやめてよっ///」
結衣「京子、京子ぉっ」ギューッ
京子「結衣……何か心配かけさせちゃったのかな……ごめんね」
京子「結衣?」
結衣「好き、なんだ……」
京子「え、あ、あの、それって///」
結衣「幼馴染とか、友達とか、そういうレベルじゃなくて」
結衣「きょ、京子の事を、一人の女の子として好きなんだよ」
結衣「ずっと大切に抱きしめていたいって思うほど、好きなんだよ」
京子「///」
京子「あ、あの、私は、私は……」
千鶴「……歳納」
京子「う、うあ!?」
結衣「ち、千鶴、居たの!?」
千鶴「……」
京子「え、あ、あの、千鶴?」
千鶴「姉さんが」
京子「ち、ちとせが、どうかしたの?」
千鶴「自殺した」
「わすれたくない」
「わすれるな」
それが千歳が残した言葉
それは多分
名前も覚えていないあの子を忘れて幸せになろうとした私への
復讐の言葉なのだろう
京子「うえええん」
「どうして泣いてるの?」
京子「う、うう、ちとせが、わたしにひどいことを言うの……」
「そっか……」
京子「うう、ひっく……」
「ひどいこと、言われたくない?」
京子「……うん」グスン
「じゃあ」
京子「……?」
「じゃあ、私が」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
京子「結衣~、手に何か書いてあるよ?」
結衣「ん?ああ、今日帰りに買おうと思ってた物なんだ」
結衣「こうして書いておけば、忘れないだろ?」
京子「なるほど!」
ちなつ「流石です!結衣先輩!」
京子「よし!わたしも結衣を見習って、忘れないように手に書いておこう!」カキカキ
結衣「なんて書いたの?」
京子「あかり」
ちなつ「あかりって……ああ、赤座さんの事ですか?」
京子「うん、あかりも娯楽部部員なんだよ」
結衣「一応、私と京子の幼馴染なんだけど、めったに顔見ないなあ」
京子「最近、学校にも来て無いみたいだし……ちょっと心配だよ……」
京子「え、あ、忘れてた……けど、まあ明日でいいんじゃない?今日はこれからあかりの家に行こうよ!」
結衣「だーめ、ほら、コピーとっといてあげたから、ちゃんと書いて生徒会に提出してきな」
京子「はーい」ムスー
ちなつ「何か、結衣先輩って、京子先輩のお姉さんみたいですね」
結衣「まあなあ、小さい頃から一人でこいつの面倒見てたし、確かに姉妹みたいな感じなのかも」
京子「私のほうが先に生まれたから私のほうが姉だよね?」
結衣「それでもいいから、早くプリント書きなよ、京子お姉ちゃん?」
京子「///」
結衣「お、お前、何赤くなってるの///」
京子「だ、だって結衣が突然お姉ちゃんとか言い出すし///」
ちなつ「……」ムスー
結衣「ち、ちなつちゃん、そんな狭い所に割り込んでこなくてもっ」
京子「ちなつちゃん、私とひっつきたくて来てくれたんだよね~♪」
ちなつ「違いますけど?」
京子「ちなつちゃん冷たいっ」
結衣「あはは……けど、双子なんて見たこと無いよね、実際は」
京子「あー、確かに見たこと無いね、一度は会ってみたいかも!」
結衣「ん、じゃあ一緒に生徒会室へ届けに行こうか」
京子「いや、私一人で行けるって、子供じゃないんだし」
結衣「……いや、子供だろ、ほらちょっとこっちおいで」
京子「え?」テコテコ
結衣「……」クイッ
京子「あ」
結衣「ん、これでちゃんとリボン真っ直ぐになったね」
京子「あ、ありがと、結衣///」
結衣「何時もの事だよ」ニコ
ちなつ「……」ムスー
結衣「いや、校門のところで待ってるよ」
京子「ありがと、結衣にゃん!」
結衣「寄り道せずに戻って来いよ~」
京子「生徒会に知り合いとか居ないから、寄り道なんてしようがないですよーだ」
ちなつ「……」
京子「はー、生徒会室に入るの、緊張するなあ……」
京子「スーーハーー」
コンッコンッ
京子「お、お邪魔しまーす、プリント届けに……」ガラッ
『ほら、歳納京子、さっさとプリントを済ましてしまいなさい!』
『あはは、歳納さん、ゆっくりしていってな?」
京子「……え」
京子(え、今の声、なんだったんだろ……あ、名前と用件言わないと)
京子「……あ、ご、ごめん、私、2-5の歳納京子です、プリント届けに来ました」
向日葵「歳納先輩、申し訳ありません、わざわざ届けていただいて」
京子「う、うん……いいけど、あの」
向日葵「?」
京子「生徒会って、三人だけだっけ?」
向日葵「ええ、二年の方は誰もいらっしゃらなくて……正直、ちょっと苦労しています」クスッ
向日葵「いえいえ、これも生徒会副会長として当然の勤めですから」ニコ
櫻子「……」イラッ
向日葵「ふくかいちょーとして、当然の」チラッ
櫻子「何度も同じ事いうな!馬鹿向日葵!」ブンッ
向日葵「いたっ……ペン投げないでちょうだい、櫻子!」
京子「……」クスッ
京子「いや、いいよ、じゃ、私は部活に戻るね」ニコ
向日葵「はい、また何かありましたら、生徒会副会長のこの向日葵に」
京子「うん、ありがとうね、向日葵ちゃん」
京子「では、失礼しました……」
パタン
京子(生徒会って固いイメージしかなかったけど、わりと緩い感じの組織なんだなあ)
京子「また機会があれば遊びに行こうっと!」
京子「さて、結衣が待ってるから急がないと……」タッタッタッ
京子「あ、ちなつちゃんと結衣、居た居た」
京子(あ、あれ、二人とも、寄り添って……)
京子(……え、き、キス、してる?)
結衣「……あ、きょ、京子///」
ちなつ「……」
京子「あ、あはは、ご、ごめん、何か、邪魔しちゃったか……な……」ジリッ
結衣「ち、違うんだ、京子、話を聞いてっ!」
ちなつ「違わないですよ、京子先輩、ご想像の通りです」
京子「ち、ちなつ、ちゃん」
ちなつ「私と結衣先輩は、そういう関係ですから、京子先輩は……」
結衣「……!」
パチンッ
京子「……!」
ちなつ「……あ」ポカン
結衣「ちなつちゃん、そういう悪い冗談は止めて」
京子「ゆ、結衣が、ちなつちゃんを……」
ちなつ「ぶ、ぶった、結衣先輩が、結衣先輩が、私を……」ウルッ
結衣「京子、違うんだ、さっきのキスはちなつちゃんが無理やり……」
京子「え……」
ちなつ「う、うわああああああああああああああん!」タッタッタッ
京子「あ、ち、ちなつちゃん!」
結衣「……」
結衣「さっき、ちなつちゃんに抱きつかれて、その、告白されたんだ」
京子「え……」
結衣「……」
京子「そ、それで、あの、結衣はなんて応えたの……?」
結衣「……ちなつちゃんの想いに応えることはできないって」
京子「ど、どうして!?結衣だって、ちなつちゃんの事はかわいいって言ってたじゃん!」
結衣「あれは、後輩として可愛いって意味だよ、けど、ちなつちゃんはそれでは満足できないって」
結衣「そ、そしたら、突然、あの、キスされて……」
結衣「そ、それは!きょ、京子の前で、変な嘘つくから、つい……」
京子「う、うん、確かに嘘はよくないけど、ちゃんと口で言ってあげれば……」
結衣「……嘘が問題なんじゃなくて、京子の前でってのが、嫌だったんだよ」ボソ
京子「へ?」
結衣「だ、だって、京子に勘違いされたら、わたし、わたし……」
京子「ゆ、結衣?」
結衣「……京子」ガシッ
京子「ふえ///」
京子「あ、あの、結衣?」
結衣「わ、私は、京子の事が、好きなんだ、子供の頃から、ずっと」
京子「……!」
結衣「京子以外の子とは結ばれるつもりは無いし、京子が他の子と結ばれるのも、嫌なんだ!」
京子「ゆ、ゆい///」
結衣「だ、だから、お願い、わ、私と、つ、付き合って///」
結衣「……ちなつちゃんの事は、私が対処しておくから、京子が気に病む事じゃないよ」
京子「け、けど……」
結衣「……大丈夫、さっきはぶっちゃったけど、今度はちゃんと話するから……」
京子「……」
結衣「い、今すぐ返事を聞かせてくれなくてもいいから、さ」
京子「う、うん……」
結衣「……」
京子「……」
結衣「京子、あの、今日は……」
京子「あ、ご、ごめん、今日は一人で家に帰るよ……」
結衣「そ、そっか……」
京子(結衣が、私の事を好きで、ちなつちゃんは結衣の事が好き……)
京子(私が結衣を受け入れれば、ちなつちゃんが悲しんじゃう……)
京子(私、2人とも悲しませたくないよ……)
京子(どうしよう……どうしたら、いいのかな……)
京子「……あ」
ちなつ「……」
京子「ちなつ、ちゃん」
京子「え、あ、うん……嘘は、いけないよね」
ちなつ「……はい、嘘は、いけないと思います」
京子「……うん」
ちなつ「……」
京子「……」
ちなつ「京子先輩、結衣先輩に告白されたんですよね?」
京子「……え、ど、どうしてそれを」
ちなつ「私を見て、眼を逸らしましたし……」
京子(流石にちなつちゃん、勘が鋭いな……)
京子「……うん、私、結衣に告白されたよ」
京子「わ、わたしは、その……」
ちなつ「嘘は、いけませんよね、京子先輩」
京子「え……?」
ちなつ「京子先輩は、結衣先輩の事を、多分、好きじゃないと思います」
京子「え、そ、そんな事無いよ、結衣の事は、その」
ちなつ「姉妹として、友達として、幼馴染として、好きなんじゃないですか?」
京子「……!」ドキッ
京子(そ、そうなのかも、だって、結衣は私の姉妹みたいなもので、幼馴染で、友達で)
京子(け、けど、結衣は私の王子様だって、小さい頃からずっと思ってて……)
京子「……!」ビクッ
ちなつ「結衣先輩の事を、愛していないのに、安全牌として確保してる……卑怯ですよ」
京子「わ、私は……そんなつもりは……」
ちなつ「じゃあ、正直に、嘘をつかずに言ってください」
ちなつ「結衣先輩の事を、どう思ってるのかを」
京子「わ、私は、私は……」
『京子が言う『好き』は、私のこの気持ちに応えてくれるの?』
『……ご、ごめん』
京子(私、本当にそうなのかな、本当に、結衣のこと、好きじゃないのかな……)
ちなつ「……応えられないんですね」
京子「あ……」
ちなつ「私は、即答できます、結衣先輩のことが好き、大好き」
ちなつ「恋人になりたいんです」
京子「……」
ちなつ「京子先輩、悩むくらいなら邪魔しないでください、お願いします……」
京子「……う、ん」
京子(な、なに、返事してるの、私)
京子(駄目だよ、ちなつちゃんに結衣を取られちゃうよ)
京子(……取られちゃうって、何)
京子(結衣は物じゃないんだから、そんな考え方するのはおかしいよね)
京子(じゃあ、じゃあわたし、やっぱり、結衣の事、その程度にしか考えてなかったんじゃ……)
京子「あ、あかり……」
あかり「どうしたの、こんな所に一人で」
京子「あ……」
京子(ちなつちゃん、何時の間にか居なくなってる……)
京子(何も応えられない私に飽きれて、家に帰っちゃったのかな……)
あかり「……京子ちゃん?」
京子「あ、うん、なんでもないよ、あかり」ニコ
京子(……何の関係も無いあかりを不安にさせちゃ駄目だよね)
あかり「……うん、あかり、もう学校には行かない事になってるから」
京子「……え?」
あかり「……ちょっと家庭の事情でね、しばらく休学する事にしたの」
京子「え、ええー!な、何でそんな大切なこと、言ってくれなかったの!」
あかり「あはは、ごめんね、京子ちゃん」
京子「最近、娯楽部にも来ないし、心配してたのに!」
あかり「……あかりの事、心配してくれてたの?」
京子「うん、当たり前だよ、幼馴染で友達なんだし」
あかり「……そっかぁ……嬉しいなあ」ニコ
京子「ん……?」
あかり「あのね、あのね、あかり、京子ちゃんが、だーいすき!」
京子「あかり……」
あかり「もし京子ちゃんが何か悪いことをしてたとしても、あかりは絶対それを否定しないから」
あかり「だから、京子ちゃん、何があって、どうしたいのか、あかりに言ってみて?」
京子「べ、別に何もないよ、何時も通りの可愛い京子ちゃんだろ?」
あかり「……うん、京子ちゃんは可愛いねえ」ニコ
京子「よ、よせやい///」
あかり「けど、何時も通りって言うのは嘘」
京子「……!」
あかり「京子ちゃんに何か辛い事があったんだってことくらい、判るよ」
京子「……」
あかり「あかりじゃ、頼りにならないかもしれないけど……話を聞いてあげる事くらいならできると思うから」
あかり「ね?京子ちゃん」
京子「あか……り……」
京子「わ、わたし、わたしっ……」ウルッ
あかり「……京子ちゃん、泣かないで」ナデナデ
あかり「そっか……結衣ちゃんとちなつちゃんが……」
京子「わ、わたし、どうしたらいいのか、判らなくて」ヒック
あかり「うん……」ナデナデ
京子「結衣も、ちなつちゃんも傷つけたくないよ……」グスン
あかり「京子ちゃんは優しいね……」ナデナデ
京子「……や、やさしくないよ、これは……」
京子「ただ、我儘なだけ……」
あかり「うん……けど、あかりは、京子ちゃんのそういう所が好きだから……」
京子「あかり……私、どうしたらいいのかな……」
京子「う……」
あかり「けどね、京子ちゃん」
京子「……?」
あかり「あかりは、京子ちゃんがどんな選択をしても、京子ちゃんの味方だから」
京子「あかり……」
あかり「だから、京子ちゃんの思うとおり、やってみて?」
京子「わ、私の思うとおり……」
京子(けど、どうしてだろう、結衣を拒絶してしまった記憶が少し残ってる)
京子(こんな私と一緒になっても、結衣は幸せになれないんじゃないかな……)
京子(けど、結衣を無条件に愛してあげられるちなつちゃんなら)
京子(ちなつちゃんなら、結衣を幸せにしてあげられるんじゃ)
京子(なら、私は、私は……)
京子「あ、あかり……」
あかり「ん?」
京子「……私、決めたよ」
あかり「そっか……」
あかり「頑張って、京子ちゃん」ニコ
結衣「京子!」タッタッタッ
京子「結衣、おはよう、ごめんね、朝から呼び出して」
結衣「い、いや、いいけどさ……どうかしたの?」
京子「え……?」
結衣「ちょっと顔色悪いからさ……」
京子「……何でも無いよ、ちょっと寝不足なだけ」
結衣「そっか……」
結衣「ん?」
京子「昨日の、告白の事なんだけど……」
結衣「……うん」
京子「あ、あれの返事、今するね……」
結衣「あ……う、うん」ドキドキ
京子「スーーハーー」
結衣「……」ドキドキドキ
京子「ごめん、結衣とは恋人にはなれない」
結衣「……え?」
京子「結衣の事は、あの、友達としてしか、見れないみたい……ご、ごめん」
結衣「……」
京子「……」
結衣「……あははは」
京子「……結衣?」
結衣「あのさ、京子、その冗談はちょっとキツいよ……」
京子「……」
結衣「きょ、京子、私の事、好きだろ?」
京子「うん」
結衣「ほ、ほら、だったら……!」
京子「友達として、好き」
結衣「……」
京子「嘘じゃないよ、結衣」
結衣「う、嘘だよ、だって、私、京子の事なら何でもわかるよ?」
結衣「京子が私と一緒に寝るときにどれだけドキドキしてたかも、知ってるんだから!」
結衣「ちゃ、ちゃんと鼓動が、私に伝わってたんだからな!」
京子「……結衣」
結衣「な、なに?」
京子「それは、私の鼓動が伝わってたんじゃなくて……結衣の鼓動が自分の身体に響いてただけだよ」
結衣「……そんな事、ない」
京子「そうだって」
結衣「そんなことない!」
京子「……!」
結衣「そ、そうなのか?だったら、ちなつちゃんを問い詰めて……!」
京子「違うよ、結衣、これは私が自分で考えた結論」
京子「結衣にとって都合が悪い結論だからって、ちなつちゃんに罪を押しつけるのは止めてあげて」
結衣「きょ、きょうこ……」
京子「……恋人にはなれないけど、あの、友達ではあるからさ」
京子「これまで通りの関係を続ける……って言うのは、ど、どうかな?」
結衣「……」
京子「結衣……?」
結衣「……」フラッ
結衣「……」フラッフラッ
京子(……ちなつちゃん、あとは、宜しくね)
京子(ゆいを、ゆいを支えてあげてね……)
京子「……さて、私も学校に行こうっと」
京子「学校行って、結衣がいる教室で授業を受けて」
京子「結衣がいる娯楽部で放課後を過ごして」
京子「結衣と下校して」
京子「それで……それで……」ウルッ
京子「そんな日常は、もう戻ってこないんだよね……私は、そういう道を選んだんだから……」
~2-5教室~
京子「……」ジー
ユイセンパイ、ハヤクー
……ワカッタカラ、ヒッパラナイデ
京子(ちなつちゃん、凄いパワーだな、結衣を引っ張ってる)
京子(結衣も、渋々ながら、楽しそうにしてるじゃん)
京子(もしかしたら、遠くない未来……)
京子(こんな事もあったなーって、結衣と笑いあって話せる日が、また来るかも)
京子(そうしたら、ちなつちゃんともまた親しくしてもらえて)
京子(あかりも呼んで、娯楽部で皆集まって過ごして)
京子(結衣の家にお泊りしたり)
京子(そういう事が出来るようになる日が来るかも……)
京子(そう考えると、少し楽しいな)
京子「……よし、帰ろう」
京子「余は満足じゃ」
京子「ただーいまー……」
京子「……ん、何か荷物来てる」
京子「……なんだろね、これ、差出人は……ゆ、結衣!?」ドキッ
京子(結衣から、に、荷物?何だろ)ドキドキ
京子(というか、何ドキドキしてるの、まだ結衣に未練あるのか私はっ)
京子「な、何が入ってるんだろ」ガサガサ
京子「……結衣の家に置いたままになってた、ハブラシ」
京子「お茶碗……カップ、バスタオル、下着、シャツ」
京子「……全部、全部、私のだ」
京子「……」
京子「そっか、私が結衣の家に行く事は、もう無いんだから」
京子「返されて当然だよ、ね」
京子「……」ゴソッ
京子「ふふ、懐かしいな、このハブラシ……カップ……」
京子「私と結衣の思い出が詰まった、色々な雑用品……」
京子「返されちゃった……」
京子「……」ズキッ
京子(あ、あれ……)
京子(いやだ、結衣、いやだよ、こ、こんな、何で、私と結衣の思い出なのに……)ズキッズキッ
京子(そ、そっか……)ズキッズキッ
京子(そんな物、もう結衣には必要ないんだね……)ズキッズキッ
京子(結衣にとって私はもう、本当に、要らない存在になっちゃったんだ)バキッ
京子「……あ」ガク
京子(だ……めだ……何かが、私の中で、何かが)
京子(折れた)
京子(もう……学校も、行かない)
京子(外にも、出ない)
京子(何も、見ない)
京子(何も、信じない)
京子(何も……何も……)
京子(何も望まない)
京子(もういいよ……)
京子(もういい……)
京子(もう……)
こうして、私は心を閉ざした
誰の声も受け入れず
部屋の中でずっと過ごした
何年か経って
結衣達が無事卒業したという話を聞いたこともあったが
私の心は何も動かなかった
京子「うえええん」
「どうして泣いてるの?」
京子「わたし、ひとりはいやなの、さびしいのは、いやなの……」
「そっか……」
京子「うう、ひっく……」
「じゃあ」
京子「……?」
「じゃあ、私が」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
京子「結衣~、手に何か書いてあるよ?」
結衣「ん?ああ、今日帰りに買おうと思ってた物なんだ」
結衣「こうして書いておけば、忘れないだろ?」
京子「なるほど!」
京子「よし!わたしも結衣を見習って、忘れないように手に書いておこう!」カキカキ
結衣「なんて書いたの?」
京子「あかり」
結衣「あかり?蛍光灯でも買うの?」
京子「へ?いや、あかりだよ、ほら」
結衣「え?」
京子「幼馴染のあかりだって」
結衣「幼馴染って……私と京子だけだろ?」
京子「え……?」
京子「……」
結衣「ま、非公式な部活だし、生徒会の人達も何も言ってこないし、気にしなくていいと思うけどね」
結衣「こ、今年も、あの、2人で過ごそうよ、京子///」
京子「え……?」
結衣「……はぁ、京子は相変わらずマイペースだよね」ツネッ
京子「い、いたいっ、頬ひっぱらないで結衣っ」
結衣「はいはい」パッ
結衣「……そうだな、ちょっと心配だから、見せてみて?」
京子「んー」
結衣「……うん、ちょっとだけ腫れてるね」
京子「あー、やっぱり……結衣、どう責任取ってくれるのさ~」
結衣「ん、こんなもの……」チュッ
結衣「こんな腫れ、舐めておけば治るよ///」
京子「ゆ、ゆい、何するのさ///」
結衣「な、なにって、子供の頃、よく傷舐めてやってただろっ///」
京子「た、確かに、あの、やってたけどさっ///」
結衣「じゃあいいじゃん、別にいいじゃんっ///」
京子「う、ううー///」
結衣「あ、耳かきしてあげてもいいよ、京子好きでしょ?」
京子「あ、あの、結衣さん、何でそんなにテンション高めなの?」
結衣「だ、だって、あの、もう私達、二年生だぞ?」
京子「う、うん」
結衣「一年の頃と同じ事ばっかりやってても仕方ないだろ」
結衣「だからさ、ちょっと2人の関係も、一歩進めてみようかなって」
京子「い、一歩ってなにさっ」
結衣「だ、だから、あの、ほら、チューとか……」
京子「ちゅ、ちゅーか……え?」
結衣「……」
京子「……」
結衣「///」カーッ
京子「///」カーッ
結衣「え、え、私何か変な事言ったかっ///」
京子「ちゅ、ちゅーって言っただろ、チューって///」
結衣「い、言ったよ、けど変じゃないだろっ///」
京子「へ、変だよ、友達同士でチューとか変だよっ///」
結衣「じゃ、じゃあ、あの、友達じゃなくなればいいよなっ///」
京子「え……」
京子「あっ///」
結衣「あ、あのさ、京子、私、ずっと京子に言いたかったことが///」
京子(う、うあ、結衣の顔、近い……)
『わ、わたしは……』
『歳納京子のことが好きで……会いたいから、プリントを取りに行ってるのよっ///』
京子「……え、誰?」
結衣「は?」
『幼馴染とか、友達とか、そういうレベルじゃなくて』
『きょ、京子の事を、一人の女の子として好きなんだよ』
京子「あ、あれ、ゆい……?」
結衣「な、なに?」
京子「え、あ……ご、ごめん」
『京子以外の子とは結ばれるつもりは無いし、京子が他の子と結ばれるのも、嫌なんだ!』
京子「結衣に、何度も告白された記憶が……」
京子(それに、知らない女の子の声も)
結衣「わ、わたしまだ告白してないぞ」
京子「う、うん、そだよね……」
結衣「きょ、京子、泣いてるの?」
京子「あ、あれ、何で私……」ポロポロ
結衣「……京子」ギュッ
京子「あ……」
結衣「ごめんね、私、ちょっと急ぎ過ぎたかも……京子を不安にさせちゃったよね」ナデナデ
京子「あ///」
京子(結衣が、頭撫でてくれた……)
京子(気持ちいいな、あの時も、頭撫でて貰って……)
『……京子ちゃん、泣かないで』
『京子ちゃんは優しいね……』
京子「……あかりだ」
結衣「ん?」ナデナデ
結衣「あかり……?」
京子「うん、私達の幼馴染の、あかり」
結衣「だから、私達に他の幼馴染は……」
京子「そういうゴッコ遊びでも、駄目?」
結衣「……」ハァ
結衣「じゃあ、架空の幼馴染を探すロールプレイングをするって事?」
京子「さっすが、結衣、察しがいいね」
結衣「回りくどいなあ、京子の遊びは……ま、いいけどね」
結衣「私は京子がくれる楽しいが好きだから」ニコ
京子「ありがと、結衣」ニコ
京子(けど、結衣が忘れてて私が忘れてない存在がある)
京子(幼馴染の、あかり)
京子(きっと、あかりに聞けば、何を忘れてるのか判るはず……)
京子(あかり、待っててね)
京子「おーい、あかりー」
結衣「あかりー」
京子「あーかーりー」
結衣「……あのさ、京子」
京子「ん?」
結衣「この遊び、どうやったら終りなの?」
京子「そりゃ、あかりを見つけるまでだよ?」
京子「あー……確かにそれはちょっと辛いね」
結衣「だろ?」
京子「あかりあかりって言ってたらあかりがゲシュタルト崩壊起こしそうだし」
結衣「い、いや、そういう意味じゃなくて」
京子「何か、奇抜な呼び方を……そうだ」
京子「アッカリーンというのはどうかな?」
結衣「そんな呼び方……いいな」
京子「でしょ?」
結衣「なんだろ、まるで自分が名付けたかのような呼び方だ」
結衣「あっかりーん、アッカリーン!」
京子「アッカリーン!」
結衣「アッカリーン!」
京子「アッカリーン!」クスッ
結衣「アッカリーン~♪」クスクス
京子「アッカリィーン」クスクス
結衣「あははははは!」
京子「あはは、結衣がおかしくなっちゃった」
結衣「きょ、京子だってっ」クスクス
京子「あー、何か久しぶりに笑った気がするよ」
結衣「そっか?昨日もこんな感じで笑ってただろ?」
京子「うん、そうなんだけどね……」
京子「えー、もうちょっと探そうよ」
結衣「駄目、晩御飯の支度もしないといけないし」
京子「ぶー、結衣のケチ」
結衣「もう、京子は……ほら、ラムレーズン買ってやるから」
京子「ほんと?」
結衣「うん」
京子「じゃあ……今日はこれまでにしよっか」
結衣「また明日、だな」
京子「うん」
京子「アッカリーン、また明日……」
~放課後~
結衣「なあ、京子、今日もあかりを探しに行くの?」
京子「うん、見つけるまで続けるつもり」
結衣「……」
京子「結衣?」
結衣「あのさ、京子と一緒にそういう遊びをするのは楽しいけど」
結衣「そろそろ、別の遊びをしようよ」
京子「え?」
結衣「ほら、買い物行ったり、映画行ったりさ」
結衣「あ、勿論、あかり探しもするよ、けど、毎日はしなくていいと思うし」
京子「結衣……」
京子「やだ」
結衣「……京子」
京子「私はあかりを探すから、行きたいなら結衣一人で行って来てよ」
結衣「……」
京子「……」
結衣「あの、さ、京子」
京子「なに?」
結衣「京子の中では、あかりって子は存在するんだろ?遊びとかじゃなくて」
京子「……うん」
結衣「それは、あの……私が知らない京子個人の幼馴染って事なの?」
京子「え?」
結衣「京子、本当はその子が好きで、会いたくて探してるんじゃないかなって……あはは」
『あかりは、あかりは京子ちゃんの味方だから』
『あのね、あのね、あかり、京子ちゃんが、だーいすき!』
京子「そ、それは無い……と、思う」
結衣「……」
京子「だ、だってあのあかりだよ?お子ちゃまなあかりだよ?」
京子「無いって!好きになるなんてっ!」
結衣「……そう」
京子「え?」
結衣「私は、もうあかり探しには付き合わないから」
京子「ゆ、結衣……?」
結衣「他の遊びをする気になったら、呼んでよ……」
京子「ちょ、ゆい、どうしたの?」
京子「ゆいっ!」
京子「私が無理言ったから、怒っちゃったのかな……」
京子「こんな時、あかりなら、怒らずについてきてくれるのに……」
京子「……だめだめ」ブンブン
京子「結衣とあかりを比べるような事考えちゃ、2人に失礼だよ……」
京子「そ、そうだ、あかりを見つけて、何を忘れてるのかを教えてもらえれば、結衣もきっと判ってくれるよね……」
京子「あかりー?アッカリーン!」
~路地裏~
京子「おーい、アッカリーンやーい!」
~小学校前~
京子「あかりー?」
~中学校前~
京子「あかりさーん」
~娯楽部前~
京子「あかり……」
京子「あれから、何日も探してるのに、どうして……」
京子(……本当は、あかりなんて、居ないのかな)
京子(変な記憶も、所謂デジャブってヤツで、記憶が変なふうに組み上がって出来ただけの物なのかな……)
京子(もしそうなら……結衣にわるい事しちゃったな……)
京子「2人っきりの友達なんだし、結衣の傍から離れるべきじゃなかったんだ……」
京子「もう、あかり探しは、やめよう……」
京子「……結衣、娯楽部に来てるかな」
京子「……」ソーッ
キョウコ、キョウコォ
京子「あ、結衣の声がする……やっぱり、結衣、来てるんだ」
京子「よーし、いきなり襖を開けて脅かしちゃおっと……」
キョウコォ……
京子(何で私の名前を何度も呼んでるんだろ……ま、中に入れば判るよね)
キョウコッキョウコッ
京子「はーい!京子ちゃんでーす!」ドーン
結衣「……!?」グスン
京子「え……」
結衣「きょ、京子……?」ゴシゴシ
京子「ゆ、結衣、泣いてたの……?」
結衣「え、いや、あの、ほら、この漫画見てたら、ちょっと感動して泣けてきちゃって……」
京子「……それ、ギャグ漫画だけど」
結衣「あ、うん、面白くて泣けてきたんだ……」ゴシゴシ
京子(私が、あかり探しとかしてる間、結衣は1人で寂しく、この部室にいたのかな……)
京子(泣いちゃうくらい寂しい思いをしながら……)
京子(わたし、馬鹿だ、忘れちゃったことなんて、もうどうでもいいじゃないか)
京子(だって、だって私には、こんな素敵な女の子が傍に居てくれるんだから……)
結衣「あ、京子、ちょっと待ってね、今お茶を」
京子「ゆーい」ギュッ
結衣「あ……」
京子「……ごめんね、寂しがらせて」
結衣「……別に、寂しくなんて無かったよ」
京子「そっか……」
京子「……それでも、ごめんね」
結衣「へ、変な奴だな、謝る必要なんてないのに」グスン
京子「……結衣、わたし」
『わすれたくない』
『わすれるな』
京子(うるさい、邪魔するな)
京子「わたし、結衣の事が……」
『京子先輩は、卑怯です』
京子「……」
結衣「京子?」
京子「結衣、わたしは、結衣の事を、愛してるよ」
京子「愛してます」
結衣「……」ポカン
京子「……」
結衣「……」ポカン
京子「ゆ、結衣、何か言ってよ///」
京子「///」
結衣「あの、京子……もう一度、言ってくれるかな?」
京子「え、えー!」
結衣「ごめん、本当にごめん、最初の言葉聞いて、頭が真っ白になってたから、その次の言葉聞いてなかったの」
京子「そ、そんなの、やだよ///」
結衣「お、お願い、京子、ね?ね?」
京子「う、ううーっ///」
京子「あ、愛してますっ///」ムスッ
結衣「……」ポー
京子「……結衣さん」
結衣「あ、あの、もう一回」ポー
京子「や、やだ///」
結衣「お願い、もう一回!」
京子「結衣、その前に言うべきこと、あるでしょ!」
結衣「え……あ、そ、そうだな」
結衣「私も、京子の事を、愛してる、ずっと一緒に居たい」
京子「……」ポー
結衣「京子?」
京子「え、あ、あの……嬉しかった///」
結衣「……うん」ニコ
結衣「じゃあ、あの、京子の告白、もう一回、もう一回聞かせて?」
京子「や、やだって!もう十分でしょっ///」
結衣「何度だって聞きたいよ、だって、ずっと待ってた言葉だから!」
京子「やだっ」
結衣「聞かせてっ」
京子「やーだっ!」
結衣「京子っ!」
京子「……あー、もー!判ったからっ///」
「何度でも聞かせてあげるよ、2人っきりの時間は、まだ沢山あるんだから」
京子「うえええん」
あかり「どうして泣いてるの?」
京子「う、うう、みんなが、わたしにいじわるするの……」
あかり「そっか……」
京子「うう、ひっく……」
あかり「ともだちとか、いないの?」
京子「……うん」グスン
あかり「ともだち、ほしい?」
京子「……」コクン
あかり「じゃあ」
京子「……?」
あかり「じゃあ、私が」
京子「お願い?」
あかり「うん、あかり、天使様から、何でもお願いが叶う力をわけて貰ったんだ!」
京子「天使様から?」
あかり「うん!」
あかり「だから、このお願いは、絶対に効くよ!」
京子「ほ、ほんと?あかりちゃん、私にも、友達ができる?」
あかり「うん!」
あかり「お願いします、京子ちゃんに、たくさん友達ができるような世界にしてください!」
京子「お、お願い、叶ったのかな」
あかり「うん、叶ったと思うよ、何時もの通り、何かがあかりの中から抜き取られたような感覚があったし」
京子「あ、ありがとう!えっと、あの、名前なんだっけ……」
あかり「あかりだよ!?さっき名前呼んでくれたよね!?」
京子「あ、そ、そうだった……ごめんね、あかりちゃん」
京子(あかりは、私の為に、お願いをしてくれた)
京子(それから、あかりが友達になってくれて)
京子(結衣と出会って)
京子(色んな友達と出会って)
京子(綾乃や千歳と出会って)
京子(ちなつちゃんや、千鶴や、ひまっちゃんや、櫻子ちゃんや、会長さんや、西垣ちゃんと出会って)
京子(毎日が、楽しかった)
京子(けど)
あかり「どうして泣いてるの?」
京子「う、うう、ゆいが、ゆいがしんじゃったの……」
あかり「そっか……」
京子「うう、ひっく……」
あかり「ゆいちゃんのこと、好き?」
京子「……うん」グスン
あかり「また、ゆいちゃんと仲良くしたい?」
京子「……」コクン
あかり「じゃあ」
京子「……?」
あかり「じゃあ、私が」
あかり「京子ちゃんと結衣ちゃんが、また仲良くなれるようにしてあげる」
あかり「お願いします、こんな悲しい事は起こらないようにして、京子ちゃんが結衣ちゃんと仲良くできるような世界にしてあげてください」
京子(そしたら千歳まで、おかしくなっちゃって)
京子(自殺しちゃって)
京子(……私は、またあかりに縋って)
あかり「どうして泣いてるの?」
京子「う、うう、ちとせが、わたしにひどいことを言うの……」
あかり「そっか……」
京子「うう、ひっく……」
あかり「ひどいこと、言われたくない?」
京子「……うん」グスン
あかり「じゃあ」
京子「……?」
あかり「じゃあ、私が」
あかり「千歳先輩が京子ちゃんに酷いこと言わないように、してあげる」
あかり「お願いします、京子ちゃんが千歳先輩に酷いことを言われないような世界にしてあげてください」
京子(結衣の想いとちなつちゃんの想いに耐えられなくなった私は)
京子(考える事を放棄して)
京子(お見舞いに来てくれたあかりに、また泣きついて)
あかり「どうして泣いてるの?」
京子「わたし、ひとりはいやなの、さびしいのは、いやなの……」
あかり「そっか……」
京子「うう、ひっく……」
あかり「じゃあ」
京子「……?」
あかり「じゃあ、私が」
あかり「京子ちゃんが寂しくないようにしてあげる」
あかり「お願いします、京子ちゃんがこんな寂しい目にあわないような世界にしてあげてください」
京子(……そしてお願いをするたびに、あかりの存在は、薄くなっていった)
京子(最後に、あかりを見つけられなかったのは、きっと)
京子(きっと、気配だけじゃなく、あかりの姿自体が、薄くなってしまったからだと思う)
京子(それが、願い事の代償)
京子(本当は、私が払うべきだった、代償)
京子(私がずっと忘れてた事)
京子(私のせいで、消えちゃった)
京子(こんな、こんなことなら)
京子(ずっと、一人でいればよかった)
京子(ごめんね、ごめんね、みんな)
京子(ごめんね、結衣)
京子(ごめんね、あかり)
京子「……?」
「じゃあ、私が」
京子「あかり?」
「京子ちゃんのお願い、叶えてあげる」
「だから、もう泣かないで」
京子「あかり、だめ、やめて、もういいから」
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「京子ちゃんに友達がいなくても、寂しくない世界にしてあげてください」
京子「この書類、間違ってるわ、修正お願いね」
書記「は、はい……」
会計「副会長様、相変わらず厳しいー!」ボソッ
書記「聞かれるわよ」ボソ
会計「聞かれても気にしないって、あの人」ボソ
会計「小学校の頃から、ずーっと友達いなくて、それでも自分を曲げずにまっすぐ生きてきた人だもん」ボソ
会計「これくらいの陰口でへそ曲げるような人じゃないよ」ボソ
書記「顔は綺麗なんだけどねえ」ボソ
京子(子供の頃から、ずっと)
京子(不思議と寂しいと思った事は無い)
京子(きっと、これからも一人で生きて行くんだろうな、わたしは)
京子(別に、平気だけど)
京子「……ん?」
京子「そういえば、茶道部部室の無断使用の噂があったよね」
書記「え、あ、はい、本当に噂だけで実害は無いんですけど」
書記「茶道部部室に入って行く人影を見た、という話が幾つか」
京子(なら、今の人影が、その無断使用者?)
京子(……生徒会副会長としては、放っておけないかな)
京子「私はちょっと茶道部の様子を見てくるから、貴女達はそのまま仕事を続けててね」
書記会計「「はーい」」
京子「……扉は、閉まってる」ガタガタ
京子「やっぱり気のせいかな」
京子「一応、中を確認してみようか……茶道部の鍵は借りてきてるし」カチャカチャ
ガラッ
京子「……何だろ、一度も来た事ないはずなのに」
京子「何か親近感が……」
京子「……ふぅ」
京子「結局、無駄骨、と」
京子「……まあいいか、座布団もあるみたいだし、ちょっと休憩して行こう」
ポフッ
京子(あ、何か、本当に安らぐ)
京子(……不思議だな、こうしてると、何か声が聞こえてくる気が)
『ん、これでちゃんとリボン真っ直ぐになったね』
『流石です!結衣先輩!』
『結衣ちゃんはしっかりものだよねぇ』
『としのーきょーこー!』
『お邪魔しますなあ』
『た、確かに姉さんの事は大切なことだけど……』
京子「……気のせいだよ」
京子「私には、こうやって語り合う友達なんて、居なかったんだから」
京子「まだ、仕事が溜まって……」
京子「……あれ」
京子「……これ、私の字だけど、何時書いたんだっけ」
『よし!わたしも結衣を見習って、忘れないように手に書いておこう!』
『なんて書いたの?』
京子「あかり」
京子「……あかり」
「うん、あかりは、ずっと傍に居るよ」
京子「あかり……」
「どうしたの、京子ちゃん」
京子「……ごめん」
京子「あかりの事まで、忘れちゃってて、ごめん」
「ね?」
京子「うん……あかり、もう一度だけ、お願いしてくれるかな、それで最後だから」
「うん、あかりは、京子ちゃんのお願い、何でも聞くよ」
京子「ありがとう、あかり」
京子「じゃあ」
京子「全部のお願いごとをなかった事にして、あかりを元に戻してください」
京子「今だって、友達なんて一人も居ないよ」
「ううん、今の世界は友達がいなくても京子ちゃんが寂しくないようになってるから」
「けど、全部元に戻ったら……」
京子「……いいよ」
「京子ちゃん……また泣いちゃうよ?」
京子「うん、泣くと思う」
京子「けど、私が泣いたとしても、その世界には、あかりや」
京子「結衣や、綾乃や、千歳や千鶴や、ちなつちゃんやひまっちゃんや櫻子ちゃんや会長さんや西垣ちゃんが居てくれるから」
京子「私が頑張れば、きっとその人達は、友達になってくれるだろうから」
京子「だから、いいよ」
「……うん、わかった、京子ちゃんがそう言うなら」
京子「うん……」
「京子、ちゃん」
京子「ん?」
「だいすき」
京子「私も、あかりが大好きだよ……」
京子「ずっと、守ってくれて、ありがとう……」
「全部のお願いごとをなかった事にして、全部を元に戻して」
「どうして泣いてるの?」
京子「う、うう、みんなが、わたしにいじわるするの……」
「そっか……」
京子「うう、ひっく……」
「ともだちとか、いないの?」
京子「……うん」グスン
「ともだち、ほしい?」
京子「……」コクン
「じゃあ」
京子「……?」
「じゃあ、私が」
あかり「私が、友達になってあげる!」
一人目のお友達、あかりちゃん
あかりちゃん、言ってた
これから、どんどん友達を増やそうって
友達が増えれば、喧嘩してしまう事もあるだろうけど
泣かずにちゃんと自分の力で向かい合えば
仲直りできるって
わたしも、あかりちゃんみたいに、なれればいいな
あかりちゃん、だいすき
完
よかったよ
面白かった
ええはなしやでほんま・・・
Entry ⇒ 2012.03.10 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「ドントクライベイベー」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330275275/
ガバッ!
京子「……」ポロポロ
結衣「あ……京子おはよ……って、何泣いてんだよっ!?」オロオロ
京子「ゆ……ゆいぃ~っ!」ダキッ
京子「うわああああん!!怖かったよぉ~!!」ビエーン
結衣「どう、少しは落ち着いた?」
京子「ひっく……ひっく……」コクリ
結衣「そっか……あと、抱き着いてくるのはいいけど、そんな強く引っ張ったらパジャマが伸びちゃうから」
京子「……」ギューッ
…………………
結衣「……はい、ココア作ってきたから飲みな」
京子「ありがと……」
結衣「で、どうして泣いてたのさ?怖い夢でも観た?」
京子「……」コクリ
結衣「なんだ……ちなみにどんな夢だったのか、聞いていい?」
京子「……結衣が……いなくなっちゃう夢」ジワッ
結衣「あはは、何それ」
京子「結衣が、私の前から消えちゃうの……ずっと探しても見つからなくて……怖くて……寂しくて……」シクシク
結衣「よしよし……けど今は、ちゃんと私がいるだろう?」
京子「うん……」ギュッ
結衣「私が京子の前からいなくなるなんて、有り得ないから……」
京子「うん……」
結衣「ずーっと、私は京子の側にいるから……」
京子「うん……ありがと、結衣」
結衣「どういたしまして……」チュッ
…………………
京子「あー……なんか久しぶりに本気で泣いちゃったなぁ……///」テレッ
結衣「ほんとだよ、昔はよく泣いて私に抱き着いてきてたのになぁ」フフッ
京子「そ、それは結衣もだろっ!///」
結衣「私はそんなことなかったって」
京子「うぅ……そうだったかぁ……?」
結衣「そうそう思い出した!幼稚園の昼寝の時間に、よくさっきみたいなことがあったよな?」
京子「え?」
結衣「昼寝の時に急に起き上がったと思ったら、泣きながら私に『嫌いにならないでー』って……で、よく見たらおねしょしてるんだよな」アハハッ
京子「そんなことしてねーよっ!!///」
結衣「いや、私が覚えてるだけで3回はあったな……」クスクス
京子「ないって!絶対!!///」カァーッ
京子「あー、久しぶりに泣いたらお腹ペコペコだよ……飯作れー……」グッタリ
結衣「はいよー……あ、そういえばさぁ」
京子「な、なんだよ?まだ恥ずかしい話するのか……?///」
結衣「ちげえよ……いや、なんだかんだで小さい頃に泣き虫だった京子が、今日いつぶりに泣いたのかなぁって思って」
京子「あー、思えば小学校以来泣いてなかったかもなー」
結衣「けど、ケンカした時とか、エッチの最中とか……実は未だによく泣いてるけどな」ニヤニヤ
京子「あ、あれはお前に『泣かされてる』って言うのっ!!馬鹿なこと言ってないで、さっさと飯作れよっ!!///」
結衣「へいへーい」ニヤニヤ
京子「もぅ……///」
…………………
京子「うめぇ!!」ガツガツ
結衣「それはよかった」
京子「泣いてスッキリしたあとの朝飯はうめぇ!!」モグモグ
結衣「うんうん」ニコニコ
京子「……そういえばさぁ」
結衣「ん、何?」
京子「結衣はあんまり泣くこと無くね?」
結衣「あー……確かにそう言われればそうかもな」
京子「よし、泣け」
結衣「無茶言うな」
京子「結衣が自発的に泣いてるとこなんて、私一度も見たことないかも」
結衣「えー、そうか?」
京子「だって……幼稚園の時も、小学校に入ってからも、なんか泣いてる結衣ってイメージが浮かばないもん」
結衣「けど、ベッドの中じゃあ……」
京子「だからアレは『泣かされてる』んだって!!しかもお前はいつも泣かす方だろがっ!!///」
結衣「おっしゃる通りで……」
京子「よし、決めた!今日は結衣に泣いてもらう!」
結衣「『泣いてもらう』って……」
京子「私ばっかり泣き顔見せてて、フェアじゃないし!」
結衣「……京子の泣き顔はかわいいからなぁー」ニコニコ
京子「このドSめ……!」
結衣「いや、多分お前がドM過ぎるんだわ……」
京子「どうやって結衣を泣かそっかなぁー」
結衣「もうその時点で、私はお前の言うところの『泣かされてる』ってことになるんじゃないか?」
京子「おっと間違えた……どうやって結衣に泣いてもらおっかなぁー」
結衣「あんまり変わってないんだが……」
京子「じゃあ、泣いていただく?」
結衣「しらねえよ」
京子「あーっ!もうどうだっていいんだよ!とにかく、私は結衣の泣き顔が観たいだけ!」
結衣「ただ泣き顔を見せればいいのか?じゃあ……」
結衣「えーんえーん、なみだがとまらないよー(棒)」
結衣「……」チラッ
京子「……って、ふざけんな!そんなジト目で泣く人間が地球のどこにいるっていうんだよ!下手な嘘泣きにも限度があんだろ!」
京子「結衣を泣かせるためには……そうだっ!」ピコーン
京子「ちょっと待ってろ!」ダダッ
ガチャン
結衣「こんな朝っぱらに外に出て……あいつはどこに行くつもりだ?」
~10分後~
京子「ただいまぁ……まだTSU○YA開いてなかった……」ガッカリ
結衣「そりゃまだ朝早いからな、何しに行ったのかもよくわからないけど」
京子「くそぅ!くそぅ!」
結衣「それ違うキャラのネタだから」
京子「じゃあ……結衣、今すぐ玉ねぎをみじん切ってこい!」
結衣「えー……めんどくさいし嫌だ」
京子「いいからいいから!」
トントントントン……
結衣「うぅー、目が痛い……」ウルウル
京子「……」ワクワク
結衣「なぁ、京子?」トントントントン
京子「なんだよ、今いいとこなんだから……」ジー
結衣「普通これは泣いてるとは言わないだろ……」
京子「えっ、なんで!?」
結衣「確かに涙は出るけどさ、おまえは泣き顔が観たいんだよな?」
京子「……あ!そうだった!」
結衣「このみじん切りした玉ねぎ、どうすんだよ」
京子「うーん……とりあえず取っておいてよ」
京子「玉ねぎがダメなら……」モグモグ
結衣「何みかん食ってんだよ」
京子「……これだっ!!」プッシャー!!
結衣「うわっ!痛っ!」
京子「はっはっはー!みかんの汁攻撃なら、さすがの結衣も泣いて……あれ?」
結衣「こんなの痛いだけで泣けるかよ……とりあえず、その皮貸せ」
京子「あ、捨てといてくれるの?ありがとー」ホイッ
結衣「……とりゃ」プシッ!!
京子「あ痛っ!あっ、止めっ!痛いからっ!マジ痛いから目狙うの止めてっ!」
…………………
京子「さて次は」
結衣「部屋中が柑橘臭い……」スンスン
京子「さっきの玉ねぎを使って、結衣を感動させてやるぞーっ!」
京子「……たしか昨日、特売のミンチ買ったよね?」
結衣「ああ、今は小分けにして冷凍してるけど」
京子「解凍がめんどいなぁもう!!」
京子「……結衣、ちょっと待ってろ!!」
~1時間後~
京子「出来た!」
結衣「今の一時間で部屋がピカピカになったし……まったくいつまで待たせるんだよ」
京子「さぁ、食え!」
結衣「だいたい察しは付いてたけど……ハンバーグか……」
京子「京子ちゃんがわざわざ結衣のためだけに作った、愛のたくさん詰まったお手製ハンバーグだぞ!」
結衣「お手製って、玉ねぎみじん切ったのは私なんだけどな」
京子「細かいことはいいからっ!さぁ食え!」
結衣「じゃあ、いただきます」パクッ
京子「……」ドキドキ
結衣「……」モグモグ
京子「……ど、どうかな?」ワクワク
結衣「どうかなって言われても、普通に美味しいけど……」
京子「感動した?ね、感動したっしょ?」
結衣「いや、いつも食ってる味だし……」モグモグ
京子「なんでだよっ!!もっと『うーまーいーぞーっ!』とかリアクション取れよっ!!」
結衣「私は味皇か」
結衣「……というかさ、さっき朝ご飯食べたばっかりなのにすぐハンバーグ食わされても、お腹いっぱいでいい感想が浮かばないんだけど」
京子「ほーりーしっと!」
結衣「うぅ……朝からこんなに食ったら、胃がもたれる……」ケプッ
京子「けどなんだかんだ言って、ちゃんと完食してくれる結衣が好きよ」
結衣「そりゃどーも……」グッタリ
京子「畜生……これでも泣かないなんて、結衣はアンドロイドか何かか!?」
結衣「私はお前からの散々な仕打ちに、すでに心の中で泣いてるよ……」グッタリ
結衣「……そういえば、そろそろTSUTA○が開く時間なんじゃないか?」
京子「おぉ、そうか!じゃあ、ちょっと待ってろよ!!」ダダッ
~20分後~
京子「ただいマンハッターン!」
結衣「おかエリコットシティ……」
京子「じゃじゃ~ん!これを観よっ!」
結衣「何、このDVD」
京子「これこそ、結衣を泣かすために用意した最終兵器!『フラン○ースの犬』の最終回だぁー!!」
結衣「いや、最終回だけ見せられてもなぁ……」
京子「えっ!?あれって最終回だけでも死ぬほど泣けるじゃん!!」
結衣「私は無理かもしんない」
京子「鬼やっ!お前は正真正銘の鬼やぁっ!!」ブワッ
…………………
京子「もう……どうすりゃいいんだよ……!」
結衣「私を泣かそうとか考えてる時点で、おかしなことだと何故気付かないんだ」
京子「私は結衣の泣き顔が観たいだけなのに……!」
結衣「私はお前みたいに泣き虫じゃないからなぁ」フフッ
京子「……」
プチンッ
京子「……」
結衣「……おい、どうしたんだよ、急に黙りこくって……」
京子「……ねぇ、なんで私が急に結衣の泣き顔が観たいとか言い出したか……わかる?」
結衣「いや、今日お前が朝泣いてたから……」
京子「……じゃあ、なんで私は朝泣いてたと思う?」
結衣「それは怖い夢を見たとかなんとかって……」
京子「……それが実は、ごまかしでついた嘘だとしたら?」
結衣「嘘?なんで嘘なんかつく必要が……」
京子「実は私、あと数日で死んじゃうんだぁー」ニコッ
結衣「……は?」
京子「今まで黙っててごめんねっ!いつか言わなきゃなって思ってたんだけどさ、ちょっと言いづらくってさ……」
結衣「あ、あのさぁ、もう一回、ちゃんと言って……?」
京子「え、だから今まで黙っててごめんねって……」
結衣「だからその前に言ってたやつだって!」
京子「……私があと数日で死んじゃうってこと?」
結衣「……嘘だろ」
京子「え?」
結衣「またまた、お前は冗談が下手なんだよ!」ハハハッ
結衣「そんなことを言って私を泣かそうったって、無理だからなー?」
京子「……」
結衣「おい、なんとか言えよ……?」
京子「……なるべく明るく振る舞おうって思ってたんだけどさぁ……やっぱダメだなぁ、私……」ポロポロ
結衣「おい、京子……?」
京子「……ごめんね、ずっと言えなくて……私、本当に死んじゃうんだぁ……」ポロポロ
結衣「え……?そんな……」
京子「そろそろ伝えなきゃなって思ってて、悩んでたら朝から泣いちゃったんだけどさ……」シクシク
結衣「……」
結衣「なんで今更そんなこと言い出すんだよ……」
京子「……ごめん」シクシク
結衣「ごめんじゃねえよ……そんなんで……そんなんで許されると思ってんのかよっ!!」ダンッ
京子「……ごめん……なさい」シクシク
結衣「もっと……もっと早く教えてくれれば……私だって……!」
京子「最近……よく私一人でどっか行ってたでしょ……?あれ、実は病院に通ってたんだぁ……」
結衣「……」
京子「もう余命も残り少ないから、どうにか結衣と一緒にいられる時間を増やしたいなって……病院の先生にわがまま言っちゃった……」エヘヘ…
結衣「……」
京子「もう、今日中に入院しないといけないんだけどさ……」
結衣「……」フルフル
京子「結衣……?」
結衣「京子の……バカ……」ウルウル
結衣「京子のバカッ!バカバカバカッ!大馬鹿野郎!!」ポロポロ
結衣「なんで……なんでもっと早く本当のことを言わなかったんだよっ!!!」ポロポロ
結衣「もっと早く言ってくれてたら……私にも出来ることがいっぱいあったのに……」
結衣「京子にしてやりたいこと、もっといっぱいあったのにさぁ!!!」ブワッ
京子「ごめんね……結衣……」
結衣「許さないし……ずっとずっと……京子が死んだって私は許さないし……!」シクシク
京子「……じゃあ、許さなくていいから……私からの最期のお願い、聞いて……」
結衣「『最期の』とか言うなよぉ……!」シクシク
京子「結衣……顔をあげて……?」
結衣「き、京子ぉ……っ!」ブワッ
カシャ
京子「はーい、結衣ちゃんのマジ泣き顔げっちゅ~」ニマニマ
結衣「……?」ポロポロ
京子「はい、顔そのままで~……」ンー
チュッ
カシャッ
京子「はい、キス写真もげっちゅ」
結衣「……」ポカーン
京子「いやー、我ながらいい演技だった!惚れ惚れするね!」
結衣「演……技……?」
京子「結衣の泣き顔を見るためなら、手段なんて選んでられっかよ!」グッ
結衣「……」ゴゴゴ…
京子「あっれ~……結衣さん、泣き顔から急に般若のお面みたいな顔に……」アセアセ
結衣「当たり前だろう……?許さないって言ったもんなぁ私……」ゴゴゴ…
京子「え……そのぉ……私が死ぬのも嘘だったんだから、それで良いじゃん……?」アセアセ
結衣「しかし、人にはついちゃいけない嘘っていうのがあってだなぁ……」ゴゴゴ
京子「ひ、ひぃっ!ゆ、結衣ぃ!やめ……やめてぇー!!!」
ギャー
…………………
京子「……」ゲザァ
結衣「……とりあえず、罰としてお前は今日昼飯抜きだ」
京子「そ、そんなぁ……私もいっぱい泣いてお腹減ったんですけど……」
結衣「なんか言ったか……?」
京子「ははぁー……その罰、よろこんで受けさせていただきます」ゲザァ
結衣「あと、もう一回ちゃんと確認しておくけど……絶対に嘘なんだな?」
京子「病院になんか行ってないし、そもそもあと数日の命の人間がこんなところにいちゃ……ねぇ?」クスッ
結衣「……別れる」ボソッ
京子「え?」
結衣「もう、こんな嘘つく京子とはやっていけないから……今日で別れてやる」
京子「えっ……嘘……そんなぁ……」ウルウル
結衣「……ってほんのちょっとでも思ってるくらい、私は怒ってるんだってこと……わかった?」
京子「……わかりました」ゲザァ
結衣「次やったら、マジで別れるから」
京子「……もう絶対にしません」ゲザァ
結衣「けど、嘘で本当によかったぁ……」ホッ
京子「京子ちゃんが結衣を一人置いて死ぬわけがないだろ!」テヘッ
結衣「……調子にのるなよ?」イラッ
京子「いえっさー!」ビシッ
結衣「まったくもう……」
京子「けど、久しぶりにおもいっきり泣いて、なんだかスッキリしたっしょ?」
結衣「いや、お前が作ったハンバーグと嘘のおかげで、今最悪な気分なんだけどな……」グッタリ
京子「まぁまぁ、いい刺激にはなったんじゃないのー?」
結衣「……」イライラッ
結衣「あぁ、そうだ……京子の心ない嘘で傷ついた私の心を治すには、京子のかわいい泣き顔でも観ないとダメだなぁ……」
京子「え……さっき散々見て……」
結衣「京子には『泣いて』もらわないといけないよなぁ……」ワキワキ
京子「えっと、結衣さーん……?私、さっきの迫真の演技で疲れてるんですがぁ……?」
結衣「やっぱり罰として……京子には『鳴いて』もらおっかなぁ……!」ワキワキ
京子「ゆ、結衣ぃ……手つき……手つきがいやらしいから……!」
結衣「京子ぉっ!!」ガバッ
アーッ
この後、京子ちゃんは結衣ちゃんに一日中泣かされ続けた……らしい
おしまい
エロいのは書けないから、期待させといて裏切る!
というかエロいのは用意してないしいらない気がしたんだ……
テーマは『泣』
結京はマジでエロ書けないからごめんなさいということで一つ……
京鶴もしくは綾ちとでエロ書きたいです、いつか
こんな小ネタに支援激しく乙ですた
ではでは
乙です
乙!
Entry ⇒ 2012.03.07 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「私の特別、結衣の特別」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329309117/
京子「あーあ、甘いもの食べたいなぁー」
結衣「わざとらしい奴だなお前は……」
京子「というわけで綾乃、チョコちょーだい」
綾乃「ふえぇ!? ちょ、なんで歳納京子なんかに」
京子「だってなにか後ろに隠し持ってるじゃん」
京子「この匂いは……クンクン……チョコとみた!」
結衣「お前は猟犬かよ」
結衣「あ、ほんとに? ありがとう綾乃」
京子「え~、あたしのは~?」
千歳「ありがとうな綾乃ちゃん……でも、ほら」
綾乃「ぐっ……ま、まあ同じクラスメイトだし?副生徒会長であるから歳納京子の分も一応持ってきているけど?」
結衣「副生徒会長なのは関係あるのか?」
綾乃「か、勘違いしないでよね! あくまであなたと私はテストのライバルであって別に本命だとかそんなんじゃないんだからね!」
京子「うんうん、ありがとう綾乃」
綾乃「ど、ドウイタシマシテ……///」
千歳「ええよええよ、チョコ食べなくても鼻血でそうやわあ」
結衣「お願いだから出さないでね……あ、私も綾乃と千歳の分も作ったからよかったら食べてよ」
綾乃「わぁ、ありがとう船見さん」
千歳「船見さんの作ってきたチョコ、期待できそうやなあ」
結衣「あ、ありがとう/// 口に合えば嬉しいけど……」
綾乃「そうね、じゃあちょっと机くっつけてみんなで集まりましょ……んしょっと」
京子「ゆいー、ゆいー」
結衣「ん、なんだよ?」
京子「私の分は?」
結衣「ああ、あるから少し待ってろ……ほら」
京子「結衣さん結衣さん」
結衣「今度はなに? たくさん食べたら太るからそれしかないぞ」
京子「これ綾乃と千歳のと同じじゃん」
結衣「いや当たり前だろ、同じチョコなんだから」
京子「……」
結衣「うん、いまいくよ」
結衣「ほらいくよ京子……何ボーっとしてるんだよ」
京子「お、おー! いくいく!」
京子「おーっす、ちなつちゃーん!」
結衣「こんにちは、あかり、ちなつちゃん」
ちなつ「あ!結衣先輩!ここここんにちはあああああああの……」
あかり「京子ちゃん結衣ちゃんハッピーバレンt」
ちなつ「結衣先輩!コレもらって下さい!!!」
ちなつ「はい! 先輩のために一生懸命心を込めてカカオ豆から作りました!」
結衣「あ、うん……すごいと思う……ありがとう、大切に食べるよ……」
ちなつ「やったー!ありがとうございます!」
京子「ちょっとちょっと! ちなつちゃん!」
ちなつ「なんですか京子先輩? 人が喜んでるところに水ささないでくれますか?」
京子「冷たい! そうじゃなくて、私のチョコは!?」
ちなつ「ああ、京子先輩の分ですか、じゃあ今出しますね」ゴソゴソ
ちなつ「はいこれ、どうぞ」
京子「わー!こんなにたくさんありがとうちなつちゃん! ってこれちっちゃくない?」
結衣「これ……チロルチョコだね」
ちなつ「はい、京子先輩といえども一応先輩ですし、チロルチョコ5個さしあげます」
京子「チロルチョコでも嬉しいよちなつちゃん!ちなつちゃん!」スリスリ
ちなつ「うわ!あんまり寄らないで下さいよ!」ゲシッ
京子「あう」
結衣「うん、ちなつちゃん達の分もちゃんとあるよ」
ちなつ「キャー!!!結衣先輩のチョコー!ありがとうございますー!!!」
あかり「結衣ちゃんの作るチョコおいしいからあかり楽しみだなあ」
結衣「あはは、うまく作れたし味の保障は出来ると思うよ、はいどうぞ」
ちなつ「いやーん!センパイの作ってくれたチョコ、大切に食べますね!」
あかり「わあー!ありがとう結衣ちゃん」
京子「……」ジー
ちなつ「当たり所が悪かったですか?」
京子「え? いやいやそんなことないよん」
ちなつ「そういえば京子先輩はチョコ持ってきてないんですか?」
京子「私は食べる専門なので!」
結衣「自慢するところじゃねーよ」
ちなつ「まあそんな事だろうとは思ってましたけど」
あかり「結衣ちゃんのチョコとってもおいしいね!」
結衣「じゃあ私達はここで」
京子「じゃあねーん」
ちなつ「お疲れ様です先輩方」
あかり「京子ちゃん結衣ちゃんまたねー」
結衣「……」テクテク
京子「……」テクテク
京子「お、おう! なんでい?!」
結衣「誰だよそのキャラは……今日はウチくるか?」
京子「!」
京子「もちろん!いきますとも!」
結衣「急に元気になったな……」
京子「へっへ~」
結衣「まあいいけどさ」
京子「ソワソワ、キョロキョロ」
結衣「そういうのは口に出すもんじゃないだろ……」
京子「おっとこりゃ失敬!」
結衣「変なヤツだな・・・夕食は麻婆豆腐でいい?」
京子「麻婆豆腐ぅ?」
結衣「あれ? そんな気分じゃない?」
京子「いや、食べたいけどさ、チョコに合わなくない?」
京子「え、いや、そりゃそうだけどさ……」
結衣「んで、麻婆豆腐でいいんだな?」
京子「じゃあそれで」
結衣「はいはい、レベル上げとけよ」
京子「まかされたー!」
…………
結衣「うまいか?」
京子「うまい! さすが私の嫁!」
結衣「そりゃよかった」
結衣「でも嫁になった覚えはねーよ」
京子「いけずぅ」
結衣「そういや今日はラムレーズンちょうど切らしてたんだけど後で買いに行くか?」
京子「え? いいよそこまで食べれないし」
京子「いやいやありませんよ」
結衣「だってお前がラムレーズン欲しがらないなんて……」
京子「さすがに私も甘いものは一度にたくさん食えないしなー」
結衣「? さっき部室で食べただろ?」
京子「夕食後のデザートの話!」
結衣「ふーん……?」
京子「あー甘いもの食べたいなー」
結衣「だからさっきラムレーズン買いに行けばって言ったのに」
お風呂中…
京子「さっぱりした後は甘いもん食べたいなー」
結衣「お前いつもお風呂の後は牛乳じゃん」ゴシゴシ
ゲーム中…
京子「ゲームした後は甘いもの欲しくなるなー」
結衣「もう寝る前なんだからそんなもん食べるなっての」
結衣「じゃあ電気消すぞー」
京子「……」
結衣「パチッ ……おやすみ京子」
京子「おやすみ」
京子「……」
結衣「……」
京子「おいコラ」
京子「なに? じゃなくて!」
結衣「いや本気で分からないんだけど」
京子「チョコだよ!!チョコ!!!」
結衣「チョコ?」
京子「チョコ!」
結衣「……いや上げただろ」
京子「あれだけ?!」
京子「そうじゃなくて!!」
京子「私達の仲じゃん!!!」
京子「なんでもっとこう、特別なやつじゃないんだよ!」
結衣「……」
京子「結衣はどんなチョコくれるんだろうって!」
京子「1週間前からすげー楽しみにしてたのにさ!」
京子「綾乃やあかり達と同じチョコじゃん!」
京子「結衣にとって私って特別じゃなかったのかよ?!」
結衣「京子……」
京子「もしかして結衣んちでちゃんとしたチョコもらえると思ったのにさ……」
京子「まったくそんな素振りしないし……」
結衣「……」
京子「ずっと楽しみにしてたのに……」
京子「昔から結衣が私に作ってくれてたチョコは手が込んでてみんなより特別で嬉しかった」
京子「でも、段々それがなくなってきて」
京子「今年はみんなと同じチョコだった」
京子「結衣にとって私は」
京子「もう特別じゃないんだ……」
結衣「そんなこと……」
結衣「京子!」
京子「……」グスッ
結衣「京子……」
結衣「(特別、かあ……)」
結衣「(そんなに楽しみにしてくれてるとは思わなかった)」
結衣「(私の……)」
~~~幼少期…~~~
きょうこ「ゆい、これ、バレンタインのチョコだよ」
ゆい「きょうこ……わたしに?」
きょうこ「うん、ゆいにはいつもおせわになってるもん」
きょうこ「それにきょうはとくべつなひとにチョコをわたすひだって」
ゆい「……ありがとうきょうこ」
きょうこ「えへへ、わたし、いつもゆいをこまらせてばかりだから、よろこんでくれてうれしいな」
きょうこ「ゆいも?」
ゆい「おかしづくりはあまりしたことないから、じしんないけど……」
きょうこ「んーん、すごいうれしい、ありがとうゆい!」
ゆい「えへへ……じゃあいっしょにたべよ」
きょうこ「うん! はい、ゆい」
ゆい「えぇ?!」
きょうこ「あ~ん」
ゆい「あ、あーん……パクッ」
ゆい「うん、おいしいよ」
ゆい「ほら、きょうこも」
きょうこ「あ~ん」
ゆい「どう、おいしい?」
きょうこ「おいしい! いままでたべたチョコのなかでいちばんおいしい!」
ゆい「そんなにおいしかったの?!」
きょうこ「だってゆいがつくってくれたチョコだもん!」
きょうこ「ゆいがつくってくれるもの、なんでもだいすき!」
きょうこ「うん! たのしみにしてる!」
ゆい「へへ……はい、あーん」
きょうこ「あ~ん」パクッ
ゆい「えへへ」
きょうこ「だいすきだよ、ゆい」
ゆい「わたしもすきだよ、きょうこ」
結衣「ほら、京子」
京子「結衣! これってもしかして……」
結衣「そ、ハッピーバレンタイン」
京子「よっしゃー! 結衣のチョコだー!」
結衣「そんなに喜ぶようなことかよ」
京子「何言ってんだよー! いっつも楽しみにしてるだからさー」
結衣「まあ……喜んでくれてるならいいけど……」
結衣「はいはいどうぞ」
京子「おー今年も豪華だなあ、いただきまーす!」
京子「うめー!」パクパク
結衣「食い意地はさておき、おいしいそうに食べてくれるのだけは素直に喜んでおくよ」
京子「ごちそうさまー」
結衣「もう食べたのかよ! もっと大事そうに食べろよ!」
京子「いやー、結衣のチョコおいしいからさー」
結衣「お前は食うだけだもんな」
結衣「なにが?」
京子「結衣に愛されてるなって、特別なんだなって」
結衣「京子……」
京子「ま、私の思い上がりかもしれないけどさ」
結衣「……そんなことないよ」
結衣「お前は私にとっての特別だよ」プイッ
京子「ほんとに?」
京子「……へへ、そっか」
結衣「そうだよ、言わせんな」
京子「サンキュー、結衣!」
結衣「来年も楽しみにしてろよ」
京子「おう!」
綾乃「とととっとと歳納京子ああああああああの……」
京子「んー? なに綾乃?」
結衣「あ、もしかして……」
千歳「うん、綾乃ちゃんが歳納さんにチョコ渡したいって」
綾乃「いやあの……た、たまたま千歳や船見さんのチョコ作ってて余ったから……別にあなたのためじゃ」
京子「おお! 綾乃ありがとう! めちゃ豪華じゃん!」
綾乃「ま、まあ生徒会副会長の私なら当然よね!」
京子「チョコうめぇ!」
綾乃「あ、あの」
結衣「ん?」
綾乃「船見さんも作ってきたんじゃないの? それ……」
結衣「え、ああ、まあ……」
京子「なんだよー、結衣も持ってきてくれてるんじゃん」
結衣「いや、お前が綾乃のチョコおいしそうに食べてたしな」
京子「私の胃袋は宇宙だ」
結衣「何言ってんだか……ほらよ」
結衣「綾乃達の分も作ったからよかったら食べてよ」
綾乃「わあ、ありがとう船見さん」
千歳「おいしそうやなあ」
京子「むむむ、いいなぁ~」
結衣「いやお前もう食ってるだろ今」
京子「ぶー」
~~~~~~~~~~~~~~
結衣「(そっか……そうだったんだ)」
結衣「(……よし!)」
千歳「船見さん今日も休みなん?」
綾乃「大丈夫なのかしら……」
京子「結衣……」
綾乃「船見さんから連絡は?」
京子「この前『3、4日休むけど大丈夫だから心配しないで』ってメールが来てそれっきり……」
綾乃「そう……」
綾乃「とりあえず3、4日過ぎても休んでるようならお家を訪ねて様子を見に行きましょう」
千歳「そやね、そうしよ歳納さん」
京子「うん……」
京子「(結衣……もう我侭言わないから……)」
prrrrr
京子「?……ゆ、結衣からメールだ!」
京子「えっと……『今度の日曜日うちにきて』……」
京子「結衣……よかった!」
京子「(結衣に会える、結衣に会える!結衣に会える!)!」
ピンポーン
結衣「はーい」
京子「結衣!」
結衣「うわぁ! ってなんだ京子か、今開けるからそんなあせるなって」
バタン
京子「結衣!」
結衣「ちょ! ひっつくなって! お前は犬か!」
京子「ていうか学校サボって何してたんだよー!」
京子「すっげー心配したんだからな」
京子「綾乃達だって……」
京子「グスッ……うまい夕飯とラムレーズンで許す……」
結衣「えっと、それなんだけどさ」
京子「?」
結衣「ちょっとこっち来て」
京子「うん、ってなんかいい匂いがするけど……」
結衣「実はね……」
京子「……なにこれ」
結衣「チョコケーキ」
京子「天井の高さまであるじゃん……どこの結婚式だよ……」
結衣「ちょっと頑張りすぎた」
京子「このへんな装置は?」
結衣「チョコフォンデュ用のチョコレート噴水機械、こっちの皿に山盛りにあるのが漬けて食べる食材」
京子「こんなのTVでしか見たことないんだけど……こっちの皿に並んでるのは?」
結衣「チョコバウム、好きだろ京子」
京子「うん、まあ……てか明らかに2人前の量じゃないだろ……」
でも、それがいい
京子「ちょっと待って結衣」
結衣「どうしたの京子?」
京子「いや、どうしたのはこっちのセリフだよ……」
京子「もしかして学校休んでまでしてたのってこれのこと?」
結衣「……」
京子「ずっとこれ作ってたの? もしかして私のために?」
結衣「ごめん! 京子!」
京子「え? ちょっと、どうしたんだよ」
結衣「思い出したんだ、昔の事」
結衣「私は、お前が特別だって、大好きだって言ってくれたから……」
結衣「バレンタインの日は心を込めて、京子の為だけのチョコを作ってたはずなのに」
結衣「なのにいつも当たり前に一緒にいるお前に甘えて」
結衣「きっと手を抜いてしまってたんだ」
結衣「私じゃなくてもいいんじゃないか、って心の中で思ってたんだと思う」
京子「結衣……」
結衣「でもさ」
結衣「私は、お前の10年来の一番の親友だからさ」
結衣「一緒に過ごした日々は誰にも負けないから」
結衣「どんな形でも、これからもずっとお前の特別であり続けたいから」
結衣「やっぱり、こうやって精一杯お前の為にチョコを作ってあげようと思ったんだ」
結衣「だから覚悟しとけよ」
結衣「……な、なんか言えよ」ドキドキ
京子「結衣」
結衣「なんだよ」
京子「愛が重いです」
結衣「ぐっ」グサッ
京子「どう考えても作りすぎだろこれ」
結衣「それは……今まで手を抜いた分が爆発したっていうか……」
京子「めっっっっっっっっっっっっちゃくちゃ嬉しいよ! 結衣!」
結衣「ほ、ほんとに?」
京子「うん!」
京子「そもそも結衣の特別が食べたいって我侭言ったの私だし」
結衣「まあ、そうだけど」
京子「それにさ……」
京子「綾乃から貰ったチョコだって、結衣から貰ったチョコだって」
京子「どっちも特別なんだよ……」
京子「それを全部受け止めて、そして食う!」
結衣「……」
結衣「それ結局お前は食うだけだな」
京子「はい」
結衣「ま、いいけどさ」
結衣「お前が嬉しそうに食べる姿見るために作ってるんだし」
京子「私もさ、ずーっと結衣の特別でいたいから」
京子「これからも、毎年、結衣のチョコを食べてあげる」
京子「だから覚悟しろよ」
結衣「……ふふ、そうだな」
結衣「なら、お前が受け止められないくらい凄いチョコ作ってやるからな」
京子「私の愛を甘く見るなよ~、ちょっとやそっとじゃ私の愛は満たされんぞ~」
結衣「まかせとけ」
京子「てかそろそろ食べようか」
結衣「あ、そうだな」
京子「……改めてみるとすごい量だなこれ」
結衣「どれから食べたい?」
京子「チョコフォンデュ!」
結衣「はいはい」
京子「楽しー! うめぇ!」
結衣「噴水きれいだな、片付け大変そうだけど」
京子「結衣ー、ほいあ~ん」
結衣「あ、あーん/// ってやらせんなよ!」
京子「うい~! 食った食った~!」
結衣「まだまだあるぞ」
京子「次はウェディングチョコケーキだー!」
京子「うぷ……」
結衣「疲れた……食べるのに疲れた……」
京子「つ、次……」
京子「はあ、はぁ……」
結衣「京子……残りは明日にしよう……」
京子「だめ……せっかく結衣が作ってくれたんだもん……」
結衣「そうか……よし、わかった……」
京子「パク……パク……」
結衣「……パク……」
京子「……パク……パク」
結衣「……もう限界」バタッ
京子「パク……パク……」
京子「パク…………」
結衣「………………」
京子「……………………」
結衣「……………………」
次の日…
綾乃「今度は歳納京子も休みだなんて……」
千歳「心配やねぇ」
綾乃「船見さんに続いて歳納京子まで……」
綾乃「とりあえず連絡して聞いてみるべきね」
prrr
綾乃「ってメール? 歳納京子から?!」
綾乃「ふむふむ……」
千歳「歳納さん、何て?」
綾乃「……」
綾乃「食べすぎで船見さんと二人で寝込んでるって……」
千歳「はあ……」
京子「ぎぼぢわ゛る゛い゛……」
結衣「もう半年は甘いもの見たくないな……」
京子「ラムレーズンは別腹」
結衣「マジかよ……」
京子「でもさ」
京子「来年も楽しみにしてるよ」
結衣「さすがにもうちょっと量考えて作ることにする」
京子「それだけ結衣の気持ちがたくさん伝わったし」
結衣「……」
結衣「じゃあ、病気にならない程度には抑えとくよ」
京子「ん」
京子「結衣」
結衣「なに?」
京子「私はずっと結衣が特別だし」
京子「ずっと結衣の特別でいたいから、」
結衣「うん」
京子「結衣もずっと私が特別でいて欲しいし」
京子「私の特別でいて欲しいんだ」
結衣「うん」
結衣「ああ、よろしく」
京子「おやすみ」
結衣「おやすみ」
おわり
もしかしたらこの後、綾乃ちゃんと京子ちゃんがくっ付くのかもしれないし、京子ちゃんと結衣ちゃんがくっ付くのかもしれないし
結衣ちゃんと綾乃ちゃんがくっ付くのかもしれません
けどどういう結果になろうと誰と誰がくっ付こうと、京子と結衣の二人はお互いにお互いが特別な存在だという事はこれからもずっと変わりません
そんなお話です
それでは、ありがとうございました
よくわかってらっしゃる
乙
素晴らしい距離感だった
改めて乙
Entry ⇒ 2012.03.04 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「熱いぜごらく部!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1328281500/
京子「あうっ」
結衣「寝てないとダメだろ、9度3分もあるんだから」
京子「だって~一人じゃ寂しいんだもん・・・」
結衣「しょうがないなぁ」
京子「やっぱり一人で寝るね」
結衣「えっ」
京子「じゃあ私布団に戻るから・・・」テコテコ
京子「ん?」
結衣「一緒に寝てあげても、いいよ・・・///」
京子「マジ!?やっtゴホッゴホッ」
結衣「無理するから・・・ほ、ほら行くぞ?」///
結衣「じゃあ京子は先布団入ってて、私の分も出してくるから」
京子「え?何いってるの?」
京子「一緒に入ればいいじゃん!ほらっ!」クイクイ
結衣「で、でも///」
京子「ゴホッゴホッ・・・結衣がいないと風邪で死んじゃうよぉ」シクシク
結衣「わ、わかったよ・・・」
京子「まあいいじゃん!私は結衣とくっつけて幸せだよ?」///
結衣「京子・・・///」
結衣(京子・・・かわいいなぁ・・・)
結衣(弱ってる京子・・・食べちゃいたい・・・)
結衣(いやでもだめだ京子に嫌われてしまう)
結衣(私はどうしたら・・・ん?)
スゥ・・・スゥ・・・
京子「ん・・・」ムニャ
結衣「寝ちゃったのか・・・ん?」
結衣「いやいやいや、無防備な相手にそんな事するなんて人として最低だ!」
結衣「でも京子の綺麗で真っ白な肌をナメナメしたい・・・」
結衣「ああっ!私はどうしたら!!」
「んんっ・・・」
結衣「ハッ」
結衣(さて・・・どうしたものか・・・)
結衣(ちょ、ちょっとくらいなら舐めても・・・)
結衣(昔からの付き合いだし、バレてもこれくらいなら許してくれるよね・・・)
結衣(一なめだけ・・・)ペロッ
京子「んっ・・・」///
結衣(京子・・・首すじで感じちゃうんだ・・・)
結衣(も、もう一なめ・・・)ペロッ
京子「ぁ・・・ん///」
結衣(・・・)
結衣(・・・・・・・・・)ペロペロペロペロペロペロペロ
京子「んっ///ああぁん///・・・って結衣!?」
結衣「あ」
結衣「違うんだ!京子!違うんだ!」
結衣「あれはそう、違う、違うんだよ!」
京子「違うって何が・・・?」
結衣「だから違うんだよ!私は一なめしかしてない!!」
結衣「うっ・・・」
結衣「すまん!京子!その、ほんの出来心なんだ!」
結衣「別に普段からかわいすぎる京子を舐めたいのを我慢していているのにその上無防備な姿で隣で寝られて我慢できなくなったとかじゃなくて」
京子「え・・・?」
結衣「しまった」
結衣「好きって訳じゃ・・・」
京子「嫌いなの?」ウルッ
結衣「好き好き!大好き!愛してる!」
結衣「そ、それは違・・・」
京子「じゃあなんで私の事をぺろぺろしてたの?」
結衣「あれは・・・違うんだ!そう!遊びなんだ!」
京子「ふ、ふーん・・・」
結衣「ほら、京子!寝てないと風邪治らないぞ!私は隣で本でも読んでるから」
京子「ねぇ結衣・・・」
結衣「な、なんだ・・・?」
結衣「そっそうだよ!うちの田舎では流行っててな!」
京子「なめあいっこってことは、私も結衣のこと舐めていいんだよね・・・?」///
結衣「」
結衣「それは・・・」
京子「じゃあ舐められてもイヤじゃないよね?」
結衣「京子、ちょっと落ち着いて」
京子「あのね、結衣。私ずっと結衣のことをなめなめしてみたかったんだ・・・///」
結衣「」
結衣(私のことを舐めるって・・・!?京子は変態だったの!?)
京子「大丈夫、すぐ終わるから・・・///」ジリッ
結衣「京子ちょっとまtt」
京子「・・・」ペロ
結衣「ひゃぅっ!?」///
結衣「京子っ///・・・まって///こんなのおかしいよぉ」///
京子「うふふ・・・次は・・・ここを責めちゃおっかな~」
あかり「///」シュー
結衣「何言ってんだこいつ」
ちなつ「・・・」ビキビキ
おしまい
終わりかよwwwww
誰か続き書いてくれてもかまいませんよ(ニッコリ
Entry ⇒ 2012.03.02 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「今日はテレビゲームをするぞ!」 結衣「え?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329223259/
ちなつ「そうですよ!急に何を言い出すんですか?まあいつものことですけど・・・」
あかり「でも楽しそうだなぁ~ あかり、なもクエやりたーい!」
京子「結衣の家に行くぞー!」
結衣「やっぱりかよ!」
ちなつ「結衣先輩のお家・・・!」ワクワク
あかり「楽しみだね~」
ちなつ「ところで京子先輩、何のゲームをするんですか?」
京子「それはついてからのお楽しみ~」
結衣「変なゲームじゃないよな?」
結衣「ああ。最近できたスーパーだよ。今開店セール中で安いんだ。お菓子でも買ってく?」
京子「お!いいねぇ!さっすが結衣様!」
結衣「誰が結衣様だ」
京子「すごい名前だな・・・」
あかり「いもチップス買おうっと」ウスシオー
ちなつ「私は結衣先輩と同じやつにしようっと!」
京子「ラムレーズン♪」ドサドサ
結衣「こんなにたくさん持ってくるなよ!」
京子「ふんふ~ん♪」
結衣「結局大量のラムレーズン・・・」
京子「そんなに怒るなよ~」
結衣「お前のラムレーズンで、うちの冷凍庫が圧迫されるんだよ!自分家に持って帰れよ!」
ちなつ「そうですよ!京子先輩、あまり私の結衣先輩に迷惑かけちゃだめですよぅ!」
結衣(いつのまに私はちなつちゃんの所有物に・・・)
ちなつ「なんですって!?今のセリフは聞き捨てなりませんよ京子先輩! どういうことですか結衣先輩!」
結衣「え!?あぁ~・・・まあ、ほぼ毎日きてるな・・・休日は絶対に来るし・・・
急に同人誌の原稿を手伝ってほしい、って押しかけてきたりしたこともあったな・・・」
ちなつ「キィーーーー!なんてうらやましい!私も結衣先輩の家におしかけてもいいですか?」
結衣「えぇ!?・・・まぁいいけど・・・(これから大変そうだ・・・)」
京子「ちなちゅちゃんは是非とも私の家に!」
ちなつ「お断りします」キッパリ
京子「orz」
あかり「げ、元気だして・・・」
京子「とうちゃーく!」
結衣「よいしょ・・・っと」
京子「じゃあ早速プレイするぞー!」
あかり「京子ちゃん。いったい何のゲームをするの?」
京子「ふっふっふ・・・これだっ!!」ジャーン
京子「ちょうど4人いることだし、これで対戦だ!」
あかり「わぁ~い面白そう!」
京子「もちろん普通に対戦しても面白いが・・・もっと面白くするために罰ゲームを用意しました!」メダチタガール
結衣「その箱まだあったのか」
京子「最下位は中にある紙をひいて、書いてある内容を実行すること!」
「始めるぞー!」
キャラクター選択中・・・・・・・
ちなつ「私はピーチにしようっと」
京子「結衣はやっぱりクッパかドンキー?」ニヤニヤ
結衣「どんなイメージだよ!・・・ヨッシーにしよう」
京子「じゃあ私はキノピオ!」
あかり(あかりはマリオにしようかなぁ~やっぱり、あの存在感にはあこがれるよね!うん!マリオにしよう!)
ちなつ「すみません結衣先輩、ちょっとトイレ借りますね」ドンッ
あかり「あうっ」ズルッポチッ
京子「お?全員決まったな?じゃあコース選択に進むか」
あかり「あっ・・・ちょ・・・」
京子「あかりはルイージかぁ~イメージ通りだな!」
結衣(あかり・・・不憫な子・・・)
ブオーンキキードカーン
京子「結衣がすごいうまい・・・」
結衣「お前にだけは負けたくないからな」
ちなつ「結衣先輩・・・ステキです!」
あかり「みんな待ってよぉ~」
虎視眈々とチャンスを窺いつつ、つかず離れずの3位をキープするチーナ!
一方、われらが主役のあかりは!!!
あかり「みんな速いなー」
5位やら6位やら微妙な順位ををうろうろしていた!
京子「喰らえ結衣っ!赤コウラ!」
結衣「うわぁ!?やられた!」
ちなつ「結衣先輩の仇! 3連赤コウラ!」
京子「おぅあ!わざと止まってまで当てにくるとは・・・」
ちなつ「ふふふふふ・・・」
結衣「(ちなつちゃん黒いな)・・・あ、しまった落ちた!」
ち京結「!?」
京子「いつのまに・・・」
結衣「全く気づかなかった・・・」
ちなつ「存在感の無さはゲームでも健在・・・?」
あかり「違うよ!? 3人がケンカしてる間に横通ったよ!?」プンスカ
結衣「これで4コース終わったな」
京子「最終結果はどうなった?」
京子 2位
あかり3位
ちなつ4位
ちなつ「私が最下位ですか!?」
結衣「最後にあかりが逆転勝ちしたからね」
ちなつ「うぅ・・・」
京子「結衣に負けるとは・・・」
あかり「でも京子ちゃんもすごくうまかったよ?」
京子「あかりはいい子だなぁ~」ナデナデ
あかり「えへへ」
ちなつ「しょうがないですね・・・」シブシブ
あかり「何が書いてあるんだろうね~」
結衣「まあみんなのモラル次第だな」
あかり「?」
罰ゲーム内容>>30
京子「よっしゃ!みんなちなつちゃんをくすぐれ!」モニュ
ちなつ「きゃああああ!?ドコ触ってるんですか京子先輩!」
結衣「おいコラ」ガスッ
京子「いてっ なにするんだよぉ~」
結衣「普通にくすぐれよ」
ちなつ「でもぉ、結衣先輩になら、私・・・どこくすぐられてもいいですよ?」
京子「なっ・・・!」
結衣「ええっと・・・」
あかり「えいっえいっ」コチョコチョ
ちなつ「結衣先輩はやく~」
京子「雌豹のポーズ・・・だと・・・」
結衣「・・・じゃあ失礼して・・・」コチョコチョ
ちなつ「ひゃんっ!!・・・んっ・・・やんっ!・・・結衣先輩、手つきがいやらしいですよぅ・・・///」
結衣「ごめんちなつちゃん///そういうつもりは無いんだけど///」
京子「ぐぬぬ・・・」
あかり(あれ?あかりがくすぐったときは無反応だったのに・・・)
結衣(つい夢中になってしまった・・・///)
京子「くそう・・・ 気を取り直して次のゲームだ!」
あかり「京子ちゃん、こんどは何をするの?」
京子「これだっ!」テッテレー
あかり「あかりは初めてやるゲームだなー」
ちなつ「私はやったことありますよ」
あかり「どんなゲームなの?」
ちなつ「えっとねー。他人を蹴落としてお金を集めるゲームだよ」
あかり「えぇっ!?」
結衣「いやちょっと違うぞ!?」
結衣「お金で物件を買って・・・まあ、スゴロクと経営シュミレーションを混ぜたようなゲームだよ」
あかり「へえ・・・なんか難しそうだねぇ・・・あかり、うまくできるかなぁ?」
京子「大丈夫大丈夫!とにかくやろうぜ!習うより慣れろって言うじゃん!」
ちなつ「今度は罰ゲームにならないように頑張ります!」
あかり(>>37さんの思惑通りにならないように頑張ろうっと!)
結衣「おいコラ」
ちなつ「5年勝負で、資産の一番多かった人の勝ちですよ~」
シャチョウノミナサン! スミヨイニホンヲウンタラカンタラ~
あかり「社長になれるんだね~なんかえらくなった気分!」
サイショノモクテキチハ・・・ナゴヤデス!
結衣「名古屋か。けっこう近いな」
京子「手羽先食べた~い!」
結衣「青はお金が貰えるマス。赤はお金を取られるマス。黄色はカードが貰えるマスだよ」
京子「地名が書いてあるのは物件マス!物件を買えるんだよ。物件があると1年ごとに収益としてお金が貰えるよ。」
ちなつ「でも今はみんなあんまりお金持ってないから、今は止まらない方がいいかもね」
あかり「へぇ~ なるほど・・・ありがとう!」
あかり「やった!名古屋についたあ!」
京子「ぬわあ!あとちょっとだったのに~」
結衣「おめでとうあかり。でも油断はするなよ?」
あかり「えへへ・・・ありがとう結衣ちゃん」
ちなつ「・・・」
結衣(ちなつちゃんが気になるな・・・さっきからカードマスにばかり止まっている・・・)
あかり「あれ?これは何?」
結衣「ああ。貧乏神だよ。一番目的地から遠かった人につくペナルティだ。毎ターン、何かしら悪さをしていくんだ」
京子「でもほかの人になすりつけることもできるから注意したほうがいいよ」
あかり「へぇ~可愛い顔して、いじわるなんだね~」
京結(可愛いかコレ!?)
ちなつ社長は 特急カードを使った! サイコロが3つになった!
京子「なにぃ!?」
結衣「このためにプラスマスに止まらず、カードマスにばかり止まっていたのか!」
ちなつ「京子先輩!プレゼントですよ!」
京子「やられた!」
あかり「ふぇ~ちなつちゃんすご~い」
ちなつ「桃鉄は頭脳戦なんだよ~」
結衣「ちなつちゃん・・・恐ろしい子!」
京子「くっ・・・こんな時にかぎってサイコロの目は小さいのしかでねぇ!」
結衣「あ~そんなもんだよな~」
貧乏神「京子社長の物件をポイッチョ!売るのねん!」
ちなつ「おーっほっほっほ!とどめの牛歩カードですよ!」
京子「うう・・・」
あかり「京子ちゃんが牛さんになっちゃった・・・」
結衣(ちなつちゃんガチだ・・・)
結衣「まあ頑張れよ」
京子「まだチャンスはあると思いたい!」
途中経過
ちなつ1位
結衣 2位
あかり3位
京子 4位
ちなつ「喰らえ!冬眠カード!」
攻撃系のカードを多様し、トップを守るチーナ!
結衣「出雲買占めっと・・・これで3つ目か」
「水田買っておこうかな」
堅実に資産を増やしていく結衣!
あかり「わぁ~い目的地に到着!」
ちなつ「いつのまに!?」
結衣「ゲームでも存在感の(ry」
あかり「もう~ひどいよぉ~」プンスカ
われらが主人公のあかり!
京子「・・・」
ダークホース京子! 勝つのはいったい誰なのか!
キーングボンビー!
あかり「うわぁ!?何?なに?」
結衣「うお・・・キングボンビーか。こいつは貧乏神の凶悪なやつだよ。」
ちなつ「京子先輩、大丈夫ですか?」
京子「とりゃあ!!一発逆転してやるー!」
ちなつ「無理ですよ~さすがに総資産の差が大きすぎますもん」
京子「これにかける!ぶっとびカード!」
ちなつ「う・・・うそ?」
結衣「な・・・うそだろ?」
京子「やった!」
あかり「京子ちゃんすごーい!」
京子「貧乏神地獄にさようなら~」
あかり「・・・ん!?あかりにキングボンビーがついてる!?」
あかり「ふえぇ~!?そ、そんなに!?」
Kボンビー「カードを全部~」
あかり「そ、そんな!?」
Kボンビー「ボンビラス星に~」
あかり「なにそれぇ~!!」
京子「銀河鉄道~♪」
ちなつ「なんという逆転劇・・・」
夜「それでは、最終結果の発表です!」
京子 1位
ちなつ 2位
結衣 3位
あかり 4位
あかり「負けちゃったよぅ・・・」
京子「すまんなあかり。漢の勝負とは非常なものなんだよ」
結衣「女だろ」
ちなつ「さあさああかりちゃん!罰ゲームの時間だよ!」
あかり「よーし・・・あかりのターン!ドロー!」
結衣(あかりご乱心?)
京子「何て書いてあった?」
あかり「えっとね・・・>>69」
「ってええ?これは困るよ!ってか罰ゲームなのコレ!?」
結衣「確かに・・・罰ゲームかな?」
ちなつ「さあ?」
京子「さらに存在感が薄くなったら消えちゃうかもね」
あかり「京子ちゃんひd ???「歳納京子ーーーーーーーーー!!!」バンッ!!
???「おじゃまします~」
綾乃「楽しそうなことをしてるから飛んできたわ!」
千歳「ウチは見学をしにきたで~」
結衣「綾乃たちって私の家知ってたっけ?」
綾乃「べっ別に気になって後をつけたとかそんなんじゃないからね!
生徒会の力を使えば住所を調べるのなんて造作もないことなんだから!」
千歳「ご迷惑おかけします~」
ちなつ「なにそれこわい」
京子「ふっふ~ん?負けてベソかくなよ?」
綾乃「なっ・・・!泣かないわよ!」
千歳「にぎやかでええな~」
ちなつ「お菓子開けますね~」
結衣「2人の分のジュース、持ってくるね」
千歳「あ、おかまいなく~」
あかり「あ・・・あかりの存在感が・・・」
京子「決めてない!」
綾乃「え?」
京子「だから~決めてない!」
綾乃「何よそれ!どーすんのよ!」
兄者「そういう時は安価だな」サッ
弟者「そうだな。VIPだしな」シュッ
ちなつ「誰!?」
結衣「ああ。隣に住んでる流石さんだよ。時々お世話になってるんだ」
ちなつ「一瞬で消えたように見えましたけど・・・」
結衣「風の様に現れて風の様に消えていく兄弟なんだ」
千歳「おもろいご近所さんやね~」
綾乃「大丈夫かしら・・・」
結衣「gdgdになりそうな予感・・・」
京子「だーいじょうぶだって!」
ちなつ「じゃあ>>86に決めてもらいましょう」
結衣「テレビゲームじゃねぇし」
千歳「でも安価は絶対やで」
綾乃「お・・・王様ゲームですって!?」
ちなつ(これは結衣先輩との距離を縮めるチャンス!?)
京子(ちなちゅとチュッチュできるかも!?)
綾乃(もしかして歳納京子とあんなことやこんなことを・・・!?キャー!)
千歳(大豊作の予感がするで!!!)
あかり(目立つチャンスかも!頑張らなきゃ!)
京子「準備は整ったようだな!」
綾乃「ま、負けないわよ!」
千歳「綾乃ちゃん。王様ゲームに勝ち負けはあらへんで?」
京子(否!これは・・・)ちなつ(誰が一番美味しい思いをするかの・・・)あかり(勝負!)
ドドドドドドドド
結衣(みんなからオーラが見える・・・)
「「「「「「王様だーれだ!!!」」」」」」
結衣「ハズレか・・・」
綾乃「私も違うわ・・・」
ちなつ「私もです」
あかり「あかりの割り箸だけ何にも描いてないよぉ~!」
京子「え」
結衣「ゴメンあかりが引いたやつだけ書き忘れたみたいだ」
あかり「カップルごっこを思い出したよ・・・」
千歳「仕切りなおしやね~」
京子「書き溜めはもう無いからな!」
綾乃「コホン。気を取り直して・・・せーの」
「「「「「「王様だーれだ!!!」」」」」」
結衣「>>101が王様か」
ちなつ「一番王様になったらダメそうな人が王様に!」
京子「なんだとー?」
綾乃「早く命令を言いなさい!」
京子「おっとそうだったな・・・どうしようかな・・・よし、>>106にしよう!」
弟者「みんなを混乱させちまったな、>>1よ」
兄者「番号じゃなくて名前でおk こっちで番号は情報操作する」
弟者「と、いうことで今回は4番と王様がキスなので、4番が誰なのか安価するぜ」
兄者「ということで>>111」
綾乃「なっ・・・!何言ってるのよ!」
京子「おやおや?その慌てっぷりは綾乃が4番かな?」
綾乃「違うわよ・・・私は2番よ・・・」
あかり(杉浦先輩落ち込んでるなぁ~・・・)「あかりは3番だよ~」
結衣「私は1番だ」
京子(これは!ちなつちゃんくるか!!?)
ちなつ「5番です」
京子「なにぃ!?ってことは・・・?」
千歳「私4番やわ~」
「歳納さんよろしゅうな~」
京子「お、おう」
千歳「じゃあ失礼して・・・」チュッ
京子「んっ・・・」クチュ
千歳「ん・・・ふっ・・・ちゅ・・・」ペロペロ
京子「ふわぁっ・・・!」
千歳「ふふっ・・・とひのうふぁん。かわいいなぁ~」ペロッ
あかり「すごい・・・///」
京子「・・・・・///」
綾乃「ちょっと待ちなさーい!ストップストップストックホルムよ!」
結衣「ブフゥ」
千歳「ほぇ・・・?」
綾乃「1回で終わりよ!2人だけの空間になってたわよ!」
千歳「夢中になってもうたわ~」
京子「///」
ちなつ「若干キャラ崩壊してたような・・・」
あかり「ノリノリだったね~」
ちなつ「わたしだって・・・!」
あかり「せーのっ」
「「「「「「王様だーれだ!!!」」」」」」
京子「>>135が王様だね」
千歳「赤座さん、よかったな~」
あかり「じゃあ命令内容を>>さん。お願いします!あかりが目立ちそうなのを!」
結衣「命令内容と、それに関わる人の名前をお願いします」ペコリ
ちなつ「もう!気をつけてよね!」
あかり「ゴメンなさい・・・」
京子「せっかくだから、安価分けようか。>>145がそう言ってる」
綾乃「それもいいかもしれないわね」
あかり「じゃあ・・・命令内容を>>155さんに」
「それに関わる人を>>159さんに決めてもらいます!」
結衣「おいコラ」
京子「なにそれ面白そう!・・・ちぇー、1番か・・・」
千歳「ウチは5番や~」
綾乃「私は・・・4番ね」
結衣「ったく・・・私は3番だ」
京子「ってことは・・・?」
ちなつ「わ・・・私ですかぁ!?」
千歳「そりゃあもちろん言葉通りの意味やで?」
あかり「ちなつちゃん。ふぁいと!」
ちなつ「ふぁいと!じゃないよ!」
京子「はい、武器はエアガンでいいかな?」
ちなつ「ほんとに行くんですか!?」
綾乃「吉川さん・・・」ケイレイ
結衣(これはまずいな・・・流石家のお母さん、めっちゃ怖いんだよな・・・)
ちなつを助けますか?>>167
「ちなつちゃん」
ちなつ「はいっ!何ですかぁ?結衣先輩?」
結衣「えーっと・・・頑張ってね?」
ちなつ「はい!ちなつ二等兵、逝ってきます!」
結衣「そうだな・・・」ワクワク
流石家
兄者「なになに・・・?ソニンタン激エロ画像とな?これはクリックするしかないだろ常考」
弟者「まて兄者!怪しすぎるぞそのURL!ブラクラの可能性がおおいにある!」
兄者「なーに大丈夫だってwwほーれポチッとな」
兄者「おk 蓮画像ゲット」
弟者「精神的ブラクラゲットとは・・・流石だよな俺ら」
バーーーーン!!!!
兄者「な、なんだ!?」
ちなつ「手をあげろー!」
弟者「ちなつさんご乱心!?」
兄者「待て待て。時に落ち着け。俺らはそんな画像もっていないぜ」
弟者「とらのあなかメロンブックスに行けばエロ本はあるぜ」
ちなつ「黙りなさい!!」
兄者「そもそもなぜこのような行動を?」
ちなつ「安価です」
弟者「なんとはた迷惑な安価」
兄者「VIPと言えば安価って言ったのがまずかったか!・・・あ」
ちなつ「?」
弟者「チナツサン。後ろ・・・」
ちなつ「え?」
.@@@
@# _、_@
(# ノ`)
_〃` ^ 〈
兄者「待て母者!俺らは悪くない!そこの少女がだな・・・」
母者「問答無用!」
_, -=''"" ̄ ̄""=-―,.、
_,=、  ̄=.、
彡 "" - ,
> ヽ
:" .__=__  ̄=.、 \
/ 彡⌒ | |@@@=--,、 ヽ .' , .. ∧_∧ ギャーーーー!!
/彡" /~ニ | @# _、_@ "ヽ ヽ .∴ ' ( )
/ ( /_/ |(# ノ`) \ ミ ・,‘ r⌒> _/ /
ヽ ミ .|ヽ,- ^ ⌒ヽ. ,_ ミ ,i ’| y'⌒ ⌒i
 ̄| ミ ノ|ヽ Y|三) ヽ .| | / ノ |
| | / \_ノ |ミ ij , ー' /´ヾ_ノ
ヽ ヽ | | |i / , ノ
"ー、 | | ノ / / /
ヽ ヽ ノ / / / / ,'
ヽ ヽ // / / /| |
/ ) / / !、_/ / 〉
/ / / |__/
| |
\_|
弟者「兄者ーーーー!!」
ちなつ「」ガクガクブルブル
ちなつ「うわあああああああああ!!!」
母者「フンッ!」
ドタンバタンズコーンドタバタドタバタドドドドド
綾乃「すごい音ね・・・」
結衣「ちなつちゃん・・・ごめん・・・」
京子「無茶しやがって・・・(AA略」
千歳「ほな、吉川さん抜きで3回戦行く~?」
あかり「こっくり・・・こっくり・・・」
京子「あかりがもう寝る寸前だ!」
綾乃「急に押しかけて悪かったわね」
結衣「いいよ、楽しかったし せっかくだし、泊まっていきなよ」
京子「いいの?やっりー!」
結衣「お前には言ってないよ・・・まあいいけどさ」
綾乃「じゃあお言葉に甘えようかしら・・・」
千歳「お世話になります~」
あかり「むにゃむにゃ・・・」
結衣「布団しくよ~」
京子「今日は楽しかったね~」
結衣「テレビゲーム関係なくなってたけどな・・・」
千歳「まあ楽しかったし、ええんとちゃう?」
綾乃「またみんなで遊びたいわね」
京子「今度はちっぱいちゃんたちも誘おう!」
京子「うん!」
結衣「電気消すよ~」
「「「「おやすみ~」」」」
おしまい
ちなつちゃん……
最後の方、グダグダになってスミマセン。
桃鉄の終わりまでは書き溜めがあり、適当にあかりちゃんを罰ゲームでいじめて終わり。
という形にしようと思っていたのですが、予想以上に長引いてしまいました。安価スレって難しい!
こんな時間まで駄スレをみてくださりありがとうございました。
>>187
ちなつは犠牲となったのだ・・・
Entry ⇒ 2012.03.01 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)