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咏「はりゅ～さ～ん、やっと見つけたよ～｣ﾄﾞｯｺｲｼｮ

えり「なんで……膝の上にのってるんですか……」

咏「そこに針生さんがいたから｣ﾌﾘﾌﾘ

えり「あの、どいてもらえませんか？」

咏「重かった？ ごめんね～｣ﾌﾘﾌﾘ

えり「いえむしろ軽過ぎて怖いんですけど、体重何キロですか？」

咏「デリカシーないよ針生さん、女性に歳と体重は聞いちゃダメだって～」

えり「プロ麻雀カード持ってるので知ってるんですけどね」

咏「うわぁ～マジで！？ うわぁ～」

えり「そんなにショック受けることですか？」

咏「なんかさ～、ヤじゃね？ 歳はともかく体重は関係ないじゃん強さに」

えり「それにしても軽いですね、ちゃんと食べてます？」

咏「華麗にスルーしたね針生さん」

咏「栄養バランスは考えてるよ、今日もカロリ○メイトとウィ○ーで完璧だしね｣ﾌﾘﾌﾘ

えり「どこが完璧ですかっ！」

咏「あと一日分○野菜飲んだ」

えり「間違ってます、根本的に間違ってます｣ｶﾞｸﾘ

咏「どこが～」

えり「まず栄養補助食品をメインにしないでください」

えり「あと飲料は吸収率が悪いうえに栄養素が壊れてます、ほとんど意味ないですよ」

咏「うは～マジっすか」

えり「マジです。食生活改善しましょうよ、今からなら間に合いますから」

咏「いや～でもね～」

えり「歯切れがわるいですね」

咏「好き嫌いあり過ぎで、食べる物ないんだよね～」

えり「好きな物は？」

咏「肉だね、ハンバーグとか唐揚げ大好き」

えり「子どもですか、それじゃあ嫌いな物は？」

咏「ピーマンでしょ～人参でしょ～椎茸でしょ～茄子でしょ～｣ﾕﾋﾞｵﾘ

えり「子どもですね」

咏「こんにゃくでしょ～鯖でしょ～、つか生臭い魚は全部無理でしょ～」

えり「どれだけあるんですか嫌いな物」

咏「両手両足合わせても無理かもしんね～｣ｹﾗｹﾗ

えり「よく今まで生きてこれましたね」

咏「辛辣なコメントありがと～｣ﾌﾘﾌﾘ

えり「……｣ｲﾗｯ

咏「だってさ～ピーマンとか苦いじゃん、青臭いじゃん」

咏「むりむり～人の食べる物じゃないよ～」

えり「苦くなくて、青臭くなかったら食べられるんですか？」

咏「しらんし」

えり「……｣ｶﾞﾁｲﾗ

えり「三尋木プロ、この後予定ありますか？」

咏「ないよ～針生さんとご飯行こうと思ってたし」

えり「なら好都合ですね、私の家に来ませんか？」

咏「……マジで」

えり「嫌でしたら外で食べますけど」

咏「イヤじゃないイヤじゃない、つか手料理？ マジで？！」

えり「ハンバーグお好きなんですよね、作りますよ」

咏「やった～、針生さんの手料理～｣ｿﾃﾞﾌﾞﾝﾌﾞﾝ


……
………
……


咏「隠れてない、ピーマンが隠れてないよ針生さん」

えり「よく見てください、ピーマンじゃなくてパプリカです」

咏「同じだよね？ 同じ野菜だよねソレ」

えり「似てますけど違います」

咏「騙された～針生さんに騙された～｣ｼｸｼｸ

えり「泣き真似してもだめですよ」

咏「だよね～｣ｹﾛｯ

えり「騙されついでにどうぞ｣ﾌｫｰｸｻｼﾀﾞｼ

咏「えっ、あーーーん｣ﾊﾟｸｯ

えり「どうですか？」

咏「苦くない、むしろ甘い」

えり「青臭くもないですよね」

咏「うんうん｣ｺｸｺｸ

咏「なにこれわっかんね～、ピーマンなのに美味いとかわっかんね～」

えり「パプリカですから」

えり「肉厚で甘みがあって、火を通すとさらに甘みが増すんですよ」

咏「へぇ～針生さん物知り～｣ﾊﾟｸﾊﾟｸ

えり(緑色のは本物のピーマンですけどね)

咏「ポタージュもうめ～｣ｺﾞｸｺﾞｸ

えり「人参はいってますよ、すりおろして」

咏「マジで？！ 全然気がつかなかった……」

えり「かぼちゃを多めに入れましたから、味がマイルドになってるんですよ」

咏「うは～凄いね針生さん」

咏「ふぅ、お腹いっぱい～｣ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

えり「お口にあって良かったです」

咏「針生さんの料理美味しいな～また食べたいな～」

えり「三尋木プロの予定が合えばいつでも」

咏「うは～マジで？ 愛されちゃってるね私～｣ﾆﾔﾆﾔ

えり「そうですね、愛しちゃってますね」

咏「え、」

咏「え、」

咏「えぇーーっ！？」

えり「よく胃袋を掴めっていいますよね、成功したようで何よりです｣ﾆｺｯ

咏「」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

咏「あのその、ﾖﾛｼｸｵﾈｶﾞｲｼﾏｽ｣ﾌｶﾌﾞｶ

えり「こちらこそ、不束者ものですが｣ﾌｶﾌﾞｶ

咏「私さ～ずっと針生さんに好かれてないと思ってんだよね～」

えり「たしかに、最初は苦手でしたね」

咏「だよね｣ｸﾞｻｯ

えり「ちゃんと解説してくれませんし」

咏「」ｸﾞｻｸﾞｻｯ

えり「途中で投げ出したくもなりました」

咏「ごめん……」

えり「でも、チェックするとこはちゃんとしてて」

えり「それに気が付いたら、ただ不器用なだけなんだと思いだして」

えり「そしたらなんだか、愛おしく思てきたんです」

咏「……////」

咏「な、なんかほんと愛されちゃってるね私////」

咏「わ、私も針生さんのこと愛してるからね////」

えり「えりです、ちゃんと名前で呼んでください」

咏「え、え、えり……ちゃん……」

えり「はい、咏さん」

咏「なんかもう、恥ずかしい～｣ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

えり「言い慣れれば、恥ずかしくなくなりますよ」

咏「え、えりちゃん……」

えり「はい」

咏「えりちゃん」

えり「はい」ﾆｺｯ

咏「えりちゃんえりちゃんえりちゃんえりちゃん、え～り～ちゃ～んっ！」

咏「ダメだ～、やっぱ恥ずかしい～」

えり「まだ時間は沢山ありますから、だんだん慣れて行きましょうね咏さん」

咏「……うん、そうだね」

咏「で、なんでえりちゃんは余裕たっぷりなの？」

えり「わっかんねー」


おわり

おつ

おつおつ
咏えりすばらです！

咏「えりちゃん～、この前作ってたアレ食べたい」

えり「舌平目のムニエルですか、いいですよ」

健夜 (餌付けだ……)

恒子 (餌付けだ……)

靖子 (餌付けだ……)

郁乃 (餌付けやわ……)


まわりからは付き合ってるとは思われてない的なノリだとなお良い

えり「咏さんの荷物増えてきましたね」

咏「ここ最近はずっとえりちゃんの所に帰ってきてるからね～｣ﾌﾘﾌﾘ

えり「気が付いたら桐箪笥置いてありますしね」

咏「着物はやっぱ桐じゃなきゃね～、迷惑だった？」

えり「いえ、嫁入り道具みたいだと思いまして」

咏「////」


なんだかんだで初心だと良いよね

ｾﾔﾃﾞｰ

おつおつ
うたえり最高やな