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岡部「本音なのかツンデレなのか分からなくて辛い……」
紅莉栖「常時脳内厨二病パンデミックに言われたくないわ! A10神経が過剰刺激されてるんじゃないの?!」
岡部「なんだと?!」
紅莉栖「なによ!?」
岡部&紅莉栖「「ぐぬぬぬぬ……」」
岡部&紅莉栖「「ふんっ!」」
岡部「ああ、どこにでも行ってこい! 途中でスイーツ脳()でも発症して身悶えるがいい!」
紅莉栖「DTこじらせて氏ね!」
バタンッ
岡部「……」
岡部「……」
岡部「……はぁ」
鈴羽「んもー。父さんってば容赦ないんだから」
ダル「筐体の格ゲーで僕に挑もうなんて10年早いのだぜ」
鈴羽「んー。10年は軽く経ってるはずなんだけどなぁ」
ダル「いや、まぁ言葉のあやで……って、オカリンどしたん?」
鈴羽「なんか思いっきり消沈してるね」
岡部「いや……」
鈴羽「んー?」
岡部「お前は未来では、俺と助手が、その……いい仲だと言っていたが」
鈴羽「うん。錫婚式過ぎても全然変わってないね」
岡部「……お前が来たことで、未来が変わったのではないか?」
鈴羽「え?」
岡部「いや、お前が直接関わった所為ではなく、バタフライ効果の影響というか……」
鈴羽「どうしてそう思うの?」
岡部「……今までの助手を省みても、とてもそんな未来になるとは思えんのだ」
ダル「そう?」
岡部「ぬぁ、ダルまでなにを」
ダル「だってなぁ……どう考えても、そのうちめでたくゴールインしか見えないっしょ。リア充爆発しろ」
鈴羽「父さんも、母さんがいるくせになに言ってんのさ」
ダル「フヒヒwwwww」
岡部「しかし……口を開けば罵りあいの口喧嘩だぞ? とてもそうなるようには……」
鈴羽「ああ、それは未来でも変わってないよ」
岡部「なぬ」
岡部「そう……なのか?」
鈴羽「うん。もうみんなも鬱積するより、微笑ましく見守ってる感じだし」
岡部「む、む……」
鈴羽「父さんも『リア充結婚しろ! いやしてた! 溶けろ!』とか言ってるし」
ダル「さすが僕」
岡部「お前はそれでいいのか」
ダル「だって僕だし」
鈴羽「んー……あ、じゃあこれ貸してあげよっか」
岡部「ん?」
鈴羽「じゃーん! 新しい未来ガジェット!」
岡部「なに?!」
鈴羽「……といっても、岡部倫太郎と、牧瀬紅莉栖、そして父さんの合作だけどね」
岡部「これは……コンタクトレンズか?」
鈴羽「使い方は同じ。えーと……未来ガジェット79号、『それなんてエロゲ?』……だったかな」
ダル「命名は間違いなく僕っしょ?」
鈴羽「あたり」
ダル「だろうね」
鈴羽「うん。これは統計心理学の恒常刺激法を軸に発展させたものでね、それに表情筋の運動による神経活動の推移や……」
岡部「まて! そんな原理を説明されても俺にはさっぱりわからん」
鈴羽「えー? 元々これの機序は岡部倫太郎が考えたのに」
岡部「なん……だと……?」
岡部「顔色窺いは大人のたしなみ(カラーリングジェントルマン)だ」
鈴羽「そうそう。それに牧瀬紅莉栖が補足して出来た案なんだって」
ダル「オカリンって、真面目に勉強すればそれなりにどの分野でも極めるからなぁ」
鈴羽「そう。多岐な分野に精通してて頭脳明晰、そりゃあ未来じゃすごいんだよ?」
岡部「ふ、ふん! 狂気のマッドサイエンティストたるもの、知識の探求に余念が無いのは当然だ!」
鈴羽「……だから、牧瀬紅莉栖も苦労してるんだけどねぇ」
岡部「どういうことだ?」
鈴羽「んー、なんでもないよ」
岡部「む、ん……これでいいのか?」
鈴羽「うん。それで、3秒間目を瞑ってからこっちを見て」
岡部「んっ……」ギュッ
岡部「これでいい……」
【lllllllllllllll|lllllllllll 】ギュゥゥン
岡部「うおっ?!」
岡部「な、なにかメーターのようなものが右下に……」
鈴羽「そ。それが、相手が自分をどう思っているかの愛情値といったところかな」
岡部「なに?」
鈴羽「要は、相手が自分に対して好感情をどれだけ向けているかが、これで分かるってこと」
鈴羽「ちなみに、白は同性からの信頼。黄色は異性からの親愛。赤は異性からの恋慕だから」
岡部「そ、そうか」
岡部「(鈴羽は……黄色か。これは高いのか低いのか……)」
ダル「なんぞ?」
【lllllllllllllll|lllll 】ピッ
岡部「ふむ……さすが我が右腕。それなりの忠誠心はあるということか」
ダル「っつーか腐れ縁的な意味っしょ。付き合い長いと、いやでも気の置けない感じになるし」
岡部「ふむん……まぁいい。これからもラボのために尽力するように」
ダル「オーキードーキー」
鈴羽「にひひ。嬉しそうだね岡部倫太郎」
岡部「う、うるさい!」
岡部「あ、ああ……し、しかし、その……」
鈴羽「大丈夫だって! いい結果になることは保障してあげるから」
岡部「そ、そうか……お前がそこまで言うのなら」
鈴羽「はいはいごちそうさま。健闘を祈るよ!」
ダル「オカリン、骨は拾ってやるぜ」
岡部「そこ、不吉なことをいうな!」
岡部「……っ、行って来る!」
バタンッ
ダル「鈴羽……未来でも苦労してるん?」
鈴羽「あはは……もう慣れっこだよ」
ダル「全俺が泣いた」
岡部「しかし、出てきたはいいものの、一体どこにいるのやら……」
まゆり「あー、オカリン!」
岡部「ふむ、まゆりか。ルカ子とデートか?」
まゆり「えへへー。一緒にお洋服買いに来たのです」
ルカ子「こ、こんにちはおか……きょ、凶真さん!」
岡部「うむ」
岡部「(む、まゆりのゲージは……)」
【lllllllllllllll|llllllllllllll 】ピッ
岡部「(これは……黄色よりも橙に寄っているということは……)」
岡部「(……すまない、まゆり)」
岡部「(……俺は、紅莉栖を選んだ)」
岡部「いや、なんでもない。それより、クリスティーナの行き先を知らないか?」
まゆり「クリスちゃんならね、さっきファミマに入っていくところをみたのです」
岡部「そうか。ありがとう」
まゆり「あのねオカリン。あんまりクリスちゃんと喧嘩したら駄目なんだよ?」
岡部「……わかった。善処しよう」
まゆり「うん。それじゃあねー」
ルカ子「さようなら凶真さん」
岡部「ああ」
岡部「(しかし……)」
【lllllllllllllll|lllllllllllll. 】ピッ
岡部「(何故ルカ子まで橙なのだ?!)」
岡部「ん? フェイリス……なんだ、指圧師も一緒か」
フェイリス「今度、メイクイーンの取材に来てくれることになったニャ」
萌郁「秋葉の……メイド喫茶特集で……」
岡部「ふむん、なんだか今更感の漂う企画だが……」
フェイリス「そこを狙っての記事だニャン。メイド産業の飽和状態な今、メイクイーンが見事盛り返してやるのニャ!」
萌郁『フェイリスさんって、経営手腕に関してもすごいセンス持ってるんだよね。結構いい記事に成りそうだよ☆』
岡部「そうか。まあ頑張るがいい」
岡部「(この二人は……)」
【lllllllllllllll|lllllll 】
【lllllllllllllll|lllll 】ピッ
岡部「(黄色か。しかし、思っていたより数値が高いな……)」
フェイリス「どうしたんだニャ凶真。……はっ、もしや、古のオーディンの片目を宿した宿敵がいざ参らんと凶真のもとh」
岡部「あーそうだー今日は急ぎの用事があるんだったーそれじゃあなー二人ともー」
フェイリス「あー! まだ話が終わってないニャン!」
萌郁「……逃げた」
天王寺「おっ、岡部じゃねぇか」
岡部「ひっ?! み、ミスターブラウン?!」
天王寺「なんて声あげやがる、情けねぇな」
岡部「ど、どうしてこのようなところに……」
岡部「い、いや、そういうわけじゃ……」
天王寺「さぁ綯、こんな馬鹿は放っておいてお菓子でも買おうな」
綯「ほんとっ?! わーい!」
岡部「(……ん? 白色のゲージが……)」
【lllllllllllllll|lllllllll 】
【llllllll | 】ピッ
岡部「(小動物は……まぁ、致し方ないか)」
天王寺「ぁん? なに見てんだよ岡部」
岡部「い、いや、なんでもないです!」
天王寺「ほら綯、カゴちゃんと持てるか?」
綯「うん! あ、オカリンおじさん、さようならー」
天王寺「ちゃんと挨拶できたなー! えらいぞ綯!」
綯「えへへー」
岡部「……ふっ」
岡部「……む、さっき角を曲がったのは」
岡部「おーい、助手よ!」
紅莉栖「だから助手というなといっとろーが!」
岡部「ふん、細かいところを気にするなクリスティーナ!」
紅莉栖「うっさい! 一々からかいにきたのなら帰れ!」
岡部「(……さて……)」
【lllllllllllllll|lllllllllllllll】llllllllllllllll ピピピピピピ
岡部「むぉぅ?!」
岡部「(あ、赤! 紅い! 紅いゲージが目の前で点滅して)」
岡部「(というかなんだこのメーター振り切っている値は?!)」
岡部「(これは故障か?! バグか?! それとも……)」
岡部「(いやまさか、助手に限ってこんな……)」
紅莉栖「ちょっと、あんたほんとに大丈夫?」
【lllllllllllllll|lllllllllllllll】llllllllllllllllllllllllllllllllllllllll ピピピピピピ
岡部「ぬおおおお?!」
紅莉栖「ひゃっ、お、岡部?!」
紅莉栖「待てって、あんた苦しそうなのにどうすれば」
岡部「違う! い、いったん近づくのをやめろ!」
紅莉栖「え、そ、そんな、近寄るなって、そんな……」
【lllllllllllllll|lllllllllllllll】llllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllllll ピピピビビビ
岡部「ふぬううぅ?!」
紅莉栖「お、岡部、その、私、どうしたら……」オロオロ
岡部「し、心配するな。危機は過ぎ去った……」
紅莉栖「で、でも……」
岡部「いいから。……ちょっと、座りたい。……誘導してくれないか?」
紅莉栖「う、うん……ベンチでいい?」
岡部「かまわん……ふぅ……」
岡部「(……とりあえず、これでクリスティーナの本意は知れた。……予想以上だったが)」
岡部「(さて、これでどうするか……このまま知らぬ存ぜぬで通すか、それとも……)」
岡部「(例えこれで幻滅されようと……、俺が選択した結果である以上は)」
紅莉栖「あの……岡部?」
岡部「大丈夫だ。もうなんともない」
紅莉栖「そう……」
岡部「紅莉栖」
紅莉栖「ふぇっ?! だ、だから急に名前で……」
岡部「お前に一つ、告白しなければならない」
紅莉栖「こ、告白て、こんな白昼ど真ん中でそんな……わ、私はべつにいいけど……」
岡部「? なにをにやにやしている」
紅莉栖「し、しとらんわ!」
岡部「……まぁ、いい。告白というのはだ……」
岡部「……と、いうことだ」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……は」
岡部「は?」
紅莉栖「はああぁぁぁぁあぁ?! ちょっ、なに勝手なことしてくれてんだこの馬鹿岡部!!」
岡部「ぬおっ!?」
岡部「だ、だから悪かったといっている! 今回は……お前を信じきれなかった、俺のせいだ」
紅莉栖「あ、当たり前だろ!」
岡部「すまない……」
紅莉栖「……そんなにしょげるな。なにも言えなくなるだろ」
岡部「本当にすまない……」
紅莉栖「……外して」
岡部「ん?」
紅莉栖「だから、その、未来ガジェット? 外してといっている」
岡部「あ、ああ……」
紅莉栖「ん。それ、こっちに渡して」
岡部「ん……」
紅莉栖「まったく、ほんとにあんたは、いつまでたっても朴念仁なんだな」
岡部「む……いい加減、自覚はしている」
紅莉栖「してるなら直せよ……ったく」
岡部「うおっ!?」
紅莉栖「岡部。こっちを見ろ」
岡部「な、なにを」
紅莉栖「目を開けて、私の目をちゃんと見ろ」
岡部「ぐ……」
紅莉栖「……信じられなくなったら、ちゃんと私の目を見なさい。……これでも、あんたは私の気持ちを疑う?」
岡部「……紅莉栖」
紅莉栖「べ、別にあんたのことなんか、そんな気にもしてないけど?! 一々突っかかられちゃこっちも迷惑だし?!」
岡部「紅莉栖……」ギュッ
紅莉栖「ふわぁっ?!」
紅莉栖「わ、分かれば、いいのよ……」
岡部「紅莉栖……好きだ」
紅莉栖「ふぇっ?!」
岡部「好きだ、紅莉栖。俺は、お前が好きだ」
紅莉栖「あの、その、ちょっと、えっと、あの」
紅莉栖「あうあうあうあう……」
岡部「……お前は、今でも俺を好きでいてくれるのか?」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……卑屈な言い方、すんな」
紅莉栖「私だって……全力で、あ、あんたが……好き、なんだから」
岡部「紅莉栖……」
紅莉栖「ええそうよ悪い?! 夢見がちなスイーツ脳で脳内お花畑な乙女回路だけど!」
紅莉栖「そんなんでも……あんたが好きなの!」
紅莉栖「……しかた、ないじゃない……」
紅莉栖「お礼なんか……言うな」
岡部「紅莉栖……」ギュッ
紅莉栖「んっ……」ギュゥ
岡部「フゥーハハハ! 今日も混沌から呼び覚まれし、恐怖の思想に則った未来ガジェットを生み出すのだ!」
紅莉栖「はいはい、厨二乙」
ダル「もう何度目だよこのやりとり」
まゆり「でもねぇ、まゆしぃは二人が仲良しさんなのが一番なのです」
岡部「そこ! 仲良しとか言うな!」
紅莉栖「そうよ! 一々この馬鹿が喚き散らして……」
岡部「う……」
紅莉栖「それは……」
岡部「……」
紅莉栖「……」
まゆり「ね?」
鈴羽「……ほらね、言ったとおりっしょ?」
ダル「まったくだお……」
ダル「リア充結婚しろ!!」
_ iii
/ jjjj l l
/ タ _ /タj
,/ ノ σ λ / / / 意在言外のツンデレカップル
`、 `ヽ. ~~~~ , ‐'` ノ <
\ `ヽ( ´・ω・)" . / \ お わ り
`、ヽ. ``Y" r '
i. 、 ¥ ノ
`、.` -‐´;`ー イ
色んな世界線のいいとこどりなので「?」な部分もあると思いますが、ご愛嬌ということで。
また機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
先日、ダブルパックをクリアしまして、まゆしぃええ子や……
紅莉栖「……」
紅莉栖「……借りてきてしまった……」
紅莉栖「阿万音さんから、いいからって押し付けられたけど……」
紅莉栖「あれだけ大口切ったのに、そんな自分がつけることになるなんて……」
紅莉栖「……ま私も少しは気になるって言うか……っていうか実践してみたいっていうか……」
紅莉栖「べ、別にあいつが私のことをどうかんがえてるかなんてどうでもいいんだけど?!」
紅莉栖「ああもう、ここで腐ってても仕方ない! ちゃっちゃと済ますわよ!」
紅莉栖「今の時間だとラボにいるのは岡部ぐらいだし……好都合ね」
紅莉栖「これを装着すればいいのよね……」
紅莉栖「……岡部がつけたものを、私が……」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……岡部」テレテレ
紅莉栖「……はっ、HENTAIか私は?!」
紅莉栖「それじゃ、こっそりドアを開けて……」
キィ……
岡部「……ああ、問題ない。機関からの刺客は全て葬り去ってやったさ」
紅莉栖「(厨二電話の真っ最中……今がチャンスね)」
紅莉栖「(……ど、どんな結果かしら……ま、まさかメーター一杯に表示されるとか……)」
紅莉栖「(な、ないない! あんな朴念仁が、そんなに私のことを考えてくれるなんて……)」
紅莉栖「(……)」
紅莉栖「(……)」グスッ
紅莉栖「(実証されれば仮定は無意味である……あいつじゃないけど、やらなきゃ進まないし)」
紅莉栖「(目を瞑って……)」ギュッ
紅莉栖「(さぁ……どうだ?!)」
【 | 】ピッ
紅莉栖「(……え?)」
紅莉栖「(故障はしていなかったし、これって……)」
紅莉栖「(岡部は、ほんとに私のこと……)」
紅莉栖「(…………)」
紅莉栖「(……はは、そうよね。私ったら、一人で盛り上がって、馬鹿みたい……)」
紅莉栖「(寧ろ、HENTAI的思考に汚染されて無いだけマシというか、なんというか……)」
紅莉栖「(……)」
紅莉栖「(……)」
紅莉栖「(……)」グスッ
紅莉栖「(今一緒にいるだけで、救われてるはずなのに……)」
紅莉栖「(なんだか……苦しいよ、岡部……)」
紅莉栖「(自分の所為なのに……切ないよ、岡部ぇ……)」
紅莉栖「ヒグッ……グスッ……」
岡部「ん? なんだ助手、いつのまに……っ?!」
紅莉栖「お、か……べ……」
岡部「そんな入口で泣きはらして……何があった?!」
紅莉栖「わ、わた、わたし……」
【lllllllllllllll|lllllllllllllll】llllllllllllllll ピピピッ
紅莉栖「ふえぇっ?!」
紅莉栖「え、あの、その、そんな」
紅莉栖「(……! そうか、これは、相手がこちらに意識を向けることで、初めて機能するガジェット……)」
紅莉栖「(表情も動きも読み取れず、声調まで変わらない状態で機能するはずが無かったんだ……)」
紅莉栖「(……と、いうことは……)」
紅莉栖「(これが、岡部の本当の気持ち……)」
岡部「お?」
紅莉栖「……おかべえぇぇ!!」ギュッ
岡部「なっ?! お、おいクリスティーナ?!」
紅莉栖「う゛っ……よがった……よがったよぉ……」
岡部「……紅莉栖……」ナデナデ
紅莉栖「ううう……おがべぇ……」スリスリ
岡部「俺は、ずっとお前の傍にいる」
紅莉栖「うん……うん……っ!」
岡部「だから……安心して泣き止め。俺は……泣き顔より、笑顔が見たい」
紅莉栖「うええぇぇ……笑顔がみだい(キリィ……」
岡部「おま……泣いてるときぐらい煽りは止めろ」
紅莉栖「うう……ぐすっ」
岡部「まったく……」ギュゥ
紅莉栖「おかべぇ……」ギュゥ
は卑怯だろ・・・
岡部「……で、人にご高説賜っておきながら、自分もやらざるをえなかった、と」
紅莉栖「……むしゃくしゃしてやった。今は反省している」
岡部「……まったく、これでは俺も怒るに怒れんではないか」
紅莉栖「その……ほんとにごめん」
岡部「もういい。元々の発端は俺にあるのだからな」ギュゥ
紅莉栖「ふえぇっ?!」
紅莉栖「なっ、そんなキザな台詞……岡部の癖になまいきだ!」
岡部「ふん、なんとでも言え。一度吹っ切れてしまえば、しばらくはどうということもない!」
紅莉栖「……ヤケクソ乙」
岡部「言っただろう、なんとでも言え、と」ギュッ
紅莉栖「ふわっ……」
岡部「……今日は、満足するまでこうしてやる」
紅莉栖「み、みんながきちゃうだろ?!」
岡部「まゆりはバイト。ダルはイベントだ。まだ時間はある」
紅莉栖「そ、そう……それなら……」
岡部「ん?」
紅莉栖「少し……下向いて」
岡部「どうして」
紅莉栖「……言わせんな恥ずかしい」
岡部「フハハ……こうか?」
紅莉栖「ん……」
岡部「なんだ?」
紅莉栖「……あ、あんたより、私のほうが……好きなんだから……」
岡部「……そっくりそのまま、返してやる」
紅莉栖「もう……」
紅莉栖「……ありがと」
_ iii
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/ タ _ /タj
,/ ノ σ λ / / / 今度こそ
`、 `ヽ. ~~~~ , ‐'` ノ <
\ `ヽ( `・ω・)" . / \ お わ り
`、ヽ. ``Y" r '
i. 、 ¥ ノ
`、.` -‐´;`ー イ
いつも支援などありがとうございます。
今度こそおしまいということで……
またいつか、機会がありましたら何卒よろしくお願いいたします。
>>147
オカまゆいいね。
何れ書きたいね。
一夫二妻も見たいね。
にしてもそのAA可愛いな
助手可愛いよ助手。
くりくりくりくり
Entry ⇒ 2012.06.11 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「助手の胸を大きくしてやる」
クッ!
岡部「・・・」 チラッ
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ダル「オカリンどしたん? さっき牧瀬氏のことばっか見てたっしょ」
岡部「いや、なんでもない」
ダル「あれー、もしかして牧瀬氏のこと気になるん? 一夏の恋ktkr?」
岡部「う、うるさい!」
岡部「俺はただ・・・Dメール実験をどう推し進めようかと・・・ハッ!」
岡部「ふふふ、ふはは・・・」
岡部「フゥーハハハ! これどぅあ!」
ダル「ちょ、一人納得でしてないで説明よろ」
岡部「Dメールを送ることによって過去を変え・・・」
岡部「助手の胸を大きくしてやる」
岡部「ふ む」
ダル「一番試す価値あるのはやっぱ”胸を揉む”じゃね? なんだったら僕が──」
岡部「ええいダルよ! 貴様にその役を渡すわけにはいかん! じゃじゃなくて」
岡部「ここにも書いてあるだろ、”好きな人に揉まれると大きくなるかも”と」
ダル「じゃあオカリン揉んであげれば? 牧瀬氏もオカリンに気がなくもない感じですしおすし」
岡部「あ、あいつが俺に気があるだと!? 馬鹿な事を言うな! そんな訳わけなかろう!」
岡部「仮にあったとしても、あいつは機関のエェイジェントであり、俺の監視をしているからに過ぎん!」
ダル「はいはい、またいつもの設定すね、分かります」
ダル「つーか男二人でおぱーい大きくする方法探すとかさすがに悲しくなってくるわけだが」
岡部「つべこべ言うなっ これもラボメンのため、助手のためであーる!」
岡部「・・・」
岡部「考えていても仕方あるまい、片っ端から試すぞ」
ダル「はいはい、もう好きにしろだお」
ピッピ
乳製品もっと
取れ胸が大き
なるぞ
岡部(送るのは第二次性徴が始まる頃・・・およそ10年前)
岡部(クリスティーナが既に携帯を持っているかは分からんが送れなければ時期をずらす)
ダル「こんなんでホントに変わるん?」
岡部「分からん・・・が変わったとしてもそれは俺にしか感知できんだろうな」
ダル「放電、始まったお!」
岡部「いけぃ!!」
ピッ
岡部「ぐぅうぅぅ!」
ブゥゥゥゥゥン
岡部(リーディングシュタイナーが発動した・・・)
岡部(過去が書き換えられたんだ!)
紅莉栖「ねえ岡部、あんた大丈夫?」
岡部(クリスティーナ! む、胸は!?) ジー
岡部「か、変わってない」
岡部(胸は大きくなっていない・・・が)
紅莉栖「ちょっと岡部! あんた人の胸じろじろ見て何ブツブツ!」
岡部「クリスティーナ・・・おまえ・・・そんなに背ぇ高かった・・・か?」
紅莉栖「は、はぁ!?」 スラー
岡部(俺よりは小さい・・・が、明らかに170cmは超えている)
岡部「胸に栄養が行かず背ばかりがでかくなった・・・と言う訳か、実験は失敗だな」
紅莉栖「ちょ! 人が気にしてることを・・・!」
紅莉栖「謝りなさい! 今すぐ! あんたは乙女のプライドをズタズタにした! 謝るまで絶対に許さないからな!?」
岡部「ぬぐっ おのれ助手っ! 背がでかくなったと思ったら態度まででかくなりおって! カルシウムがまだ足りんというのか!?」
紅莉栖「うっさい! だから人が気にしてることをピンポイントで攻めるなぁ!!///」
~なかったことにしました~
岡部「乳製品を取らせる作戦は失敗だった」
ダル「へぇー、あの牧瀬氏が170cm超えとか想像できんすな、だがそれも良い」
ピッピ
少食ダメ絶対
胸が大きくな
らず後悔する
岡部(これも10年ほど前で良いだろう)
ダル「こんなんでホントに変わるん?」
岡部「食はすべての基本だからな、バランスよく栄養を取れば上手くいくかもしれん」
ダル「それオカリンが言えた口じゃないっしょ」
ダル「あ、放電、始まったお!」
岡部「いけ!!」
ピッ
岡部「ぐぅうぅぅ!」
ブゥゥゥゥゥン
岡部(またリーディングシュタイナーが発動した・・・)
岡部(過去は書き換えられた!)
紅莉栖「ねえ岡部、あんた大丈夫?」 ズルズル
岡部(なんだこの・・・むせ返るような匂い・・・とんこつ?)
紅莉栖「大丈夫って言ってんのが聞こえないの?」 ズルズル スルッ
岡部(ク、クリスティーナ! 胸は・・・の前に)
岡部「おい助手、なんだその見苦しい腹回りは」
紅莉栖「は、はぁ!? ちょっとなにそれ! 女の子にそんなこと言うなんてサイテーよ!」 ズルズル チュルッ
岡部「だぁっ! 物を食いながらしゃべるでないっ! このっ メタスティーナがっ」
紅莉栖「ちょ! また変なあだ名を増やすなっ つーか今までで一番酷い!」
岡部「し、しかも・・・有り余る脂肪が胸にいってないとはどういうことだ!」
紅莉栖「そ、それ以上言ったらあんたの脳で出汁とってスープにしてやるからなぁぁぁぁ!?」
岡部「大食させる作戦は大失敗だ、見苦しい体型の上、バストアップ効果があったようにも思えない」
ダル「へぇー、あの牧瀬氏がメタボとか想像できんすな、ちょっと親近感湧いたお」
岡部「次は”土台がなければ育たない、胸筋を鍛えてバストアップ”を試す!」
ピッピ
腕立て伏せを
かかすな胸が
大きくなるぞ
岡部(これも10年前で良いだろう)
ダル「こんなんでホントに変わるん?」
ダル「っていうか、あの 貧弱ゥ!な牧瀬氏が腕立てなんてできんのかお?」
岡部「10年の積み重ねがあれば・・・あるいは。それに奴も胸の事になれば本気を出さざるを得まい」
ダル「放電、始まったお!」
岡部「いけっ!!」 ピッ
岡部「ぐぅうぅぅ!」
ブゥゥゥゥゥン
岡部(今回もリーディングシュタイナーが発動した・・・)
岡部(また過去が書き換えられたんだ!)
ガチャリ バタン!
紅莉栖「岡部っ!」
岡部(クリスティーナ! む、胸は・・・) チラッ
岡部「変わっていない・・・が」
紅莉栖「ん? 何が? まぁいいわ、ほら行くわよ」
岡部「な、どこにだっ!?」
紅莉栖「どこって、約束してたじゃない! 早く!」 ガシッ
岡部「!? おわぁぁあ! ひ、引っ張るなぁぁあ!」
紅莉栖「サーブ行くわよ! 岡部!」 ガッ
岡部(特に身体的変化は見受けられない・・・いや、以前より線が太くなって引き締まった感じ・・・)
岡部(だがDメールによって性格が大きく変わっている、快活体育会系少女に──」
紅莉栖「食らいなさい! 79式波動球!」 ボッ
岡部「ぬわーーっっ!!」 ドサッ
岡部「な・・・なかったことにしなくてはならない・・・」
紅莉栖「立ちなさい岡部! 私の波動球は108式まであるわよ!」
~なかったことにしなくてはならない~
岡部「腕立て作戦も失敗だ・・・酷い世界線だった」 ジワッ
ダル「ひぇー、テニヌっすか・・・今の牧瀬氏からは想像もできんすな」
ピッピ
バストアップ
サプリ今から
試しておけ
岡部(これはあまり早すぎても成長に害を与える可能性がある。3年前で良い)
ダル「こんなんでホントに変わるん?」
岡部「3年も試していればいずれ”当たり”にたどり着くだろう」
ダル「放電、始まったお!」
岡部「次こそ!」
ピッ
岡部「ぐぅうぅぅ!」
ブゥゥゥゥゥン
岡部(リーディングシュタイナーが発動・・・)
岡部(今度も過去が書き換えられた・・・)
ガチャリ バタン
紅莉栖「あら、岡部じゃない・・・」
岡部(良い所に!) ジー
岡部「・・・胸は小さいまま・・・か、実験はまた失敗だな」
紅莉栖「──!」
紅莉栖「胸が小さいまま・・・か」
岡部「・・・どうしたのだクリスティーナ、元気があまりないようだが」
紅莉栖「いつものことじゃない・・・何? あんた私のこと心配してくれてるの?」
紅莉栖「ふふっ・・・素直じゃないわね・・・大丈夫、ちゃんと分かってるわよ・・・」
紅莉栖「岡部って時々すごく優しくなるよね、そういうのたまんないなぁ・・・」 ジリッ
岡部「ちょ、ちょ、目が怖いぞ助手!」
紅莉栖「おかべー・・・」 ググッ
岡部「く、紅莉栖さん? 紅莉栖さぁん!?」
紅莉栖「うふふふふ・・・初めて名前で呼んでくれた・・・嬉しい」 グググッ
~なかったことにした上で~
岡部「サプリも失敗だ・・・薬とは怖いものだな、ダルよ・・・」 ジワッ
ダル「牧瀬氏ヤンデレ化キターーー、一度見てみたかったですはい」
ピッピ
ブラジャー
してると胸が
成長しない
岡部(い、いつ頃から助手がブラをするようになったのかは分からんが・・・7年ほど前で良いだろう)
ダル「こんなんでホントに変わるん?」
岡部「分からん、が可能性がない訳でもない」
ダル「っていうかノーブラのすゝめとか言う事聞かないっしょ常考」
ダル「あ、放電、始まったお!」
岡部「今度こそ!!」
ピッ
岡部「ぐぅうぅぅ!」
ブゥゥゥゥゥン
岡部「はぁ・・! はぁ・・・!」
岡部(今回もリーディングシュタイナーは発動した)
岡部(やはり過去が書き換えられた)
紅莉栖「ねえ岡部、どうしたの? 息なんか切らしちゃって」
岡部(クリスティーナ・・・胸は・・・)
紅莉栖「え・・・ちょっと・・・どうしたのよ、私の胸なんか凝視して」
岡部「やはり変わってる様子はな──はっ!」
岡部(透けてる! 透けてるぞ助手よ!)
紅莉栖「何よ、急に固まっちゃったりして」 チラッ
紅莉栖「──あ」
紅莉栖「・・・見た? 見たのね?」 キッ
岡部「き、貴様がそんな透けやすい服を着てるのが──」
紅莉栖「ふふ、別に岡部にだったら見せてあげてもいいわよ?///」
岡部「は? え?」
岡部「お、俺だ! 大変なことになった、今強烈な精神攻撃を受けている!」
岡部「仲間が、クリスティーナが洗脳されているのだ! 何? すぐに逃げろだと?」
岡部「バカな事を言うな! 俺にとって大切な仲間だ、放っておけるはず──」
紅莉栖「なんなら直接見る?///」 ジリジリ
岡部「い、いや俺はただ助手の胸が成長しているかどうかをぉぉ!」
紅莉栖「んふふふっ・・・小ぶりだけど・・・形はいいのよ?///」 ググッ
岡部「わっ! ま、待て! 当たってる! 当たってるから!」
紅莉栖「もう、岡部ったら照れちゃって可愛い///」 チュッ
岡部「だぁーっ! どさくさにまぎれて頬にキスとかするんじゃない!」
紅莉栖「ロスでは日常茶飯事・・・んんっ、こすれて気持ちいい・・・///」
岡部「よ、よさんかぁぁぁ! この天才HENTAI少女っ!」
紅莉栖「あら、私は変態じゃないわよ? 仮に変態だとしても変態淑女よ///」
岡部「もう少しで俺のゲルバナがスカイクラッドするところだった。メリケンスタイル・・・恐ろしい子!」 ググッ
ダル「なかったことにしてはいけなかった」
岡部「・・・次は”揉めや増やせや、胸増改革”を試す!」
ピッピ
娘の将来貧乳
今のうちから
毎日胸を揉め
岡部(既にクリスティーナから父親のアドレスは入手済み)
岡部(父親の仲が決定的に悪くなったのは7年前・・・だから10年前に送ればいい)
ダル「父親におぱーい揉ませるとか・・・それなんて近姦エロゲ?」
岡部「助手はファザコンだ、可能性は0ではない」
ダル「放電、始まったお!」
岡部「どうなる!!」
ピッ
岡部「ぐぅうぅぅ!」
ブゥゥゥゥゥン
岡部「はぁ・・! はぁ・・・!」
岡部(今回もリーディングシュタイナーは発動した)
岡部(あのDメールでも過去が書き換えられた)
紅莉栖「ちょっと岡部、気持ち悪い」
岡部「は?」
岡部「な、なんだと!」
紅莉栖「ムキになったってことは図星ですね分かります」
岡部(この女殴りたい・・・って落ち着け俺、実験結果は・・・と)
紅莉栖「あの、じろじろ見ないでくれる? イヤラシイ」
岡部「変わってないな」 フゥー
紅莉栖「なによそれ」
岡部「いや何、相変わらず貧相な胸をしているな・・・と呆れ──」
紅莉栖「はぁ!? ほんっとサイテーね・・・」 ギロッ
岡部「ヒッ!」
紅莉栖「男ってのは口を開けば胸だのなんだの・・・あぁ、もうホントに汚らわしいったらありゃしない!」
岡部「お、おい助手・・・」
紅莉栖「近寄らないで! 触ろうとしないで!」
岡部「何をそんなにイライラ──」
紅莉栖「あーもう! 男が半径3m以内に居るだけでノルアドレナリンが過剰分泌するわね!」
岡部「あんなメールを送ったせいで男嫌い・・・恐らく父親との仲は最悪・・・さらに実験も失敗」
岡部「すまない・・・未だ見ぬクリスティーナのちちよ」
ダル「ツン100%の牧瀬氏っすか、我々の業界ではご褒美です!」
岡部「次は”お手軽豊胸手術 ヒアルロン酸注入”を試す!」
ピッピッ
ヒアルロン酸
豊胸安く長持
今すぐ受けろ
岡部(送るのは2ヶ月前・・・)
岡部「俺たちが豊胸手術を受けろと言ってもも奴は聞く耳など持ちはせんだろう、これも助手のため」 ヒソヒソ
岡部「それに・・・突然見知らぬアドレスから豊胸手術受けろってメールが来ても怪しいだけだけだからな」 ヒソヒソ
ダル「牧瀬氏がソファでうたた寝してるのをいいコトに、オカリン・・・おまいって奴は・・・」 ヒソヒソ
ダル「だがそこに痺れる憧れるぅー!」
岡部「バカ! 大声を出すな!」
ダル「はいはい、あ、放電、始まったお!」
岡部「これで・・・!!」
ピッ
岡部「ぐぅうぅぅ!」
ブゥゥゥゥゥン
岡部(あのメールでもリーディングシュタイナーは発動した)
岡部(過去は変わった)
岡部(つまりこれでクリスティーナの──)
ガチャリ バタン
紅莉栖「はろー」
岡部「クリスティーナ!」
紅莉栖「な、なによ」
岡部「──!?」
ババァン
岡部(せ、成功した!? やった! 迷信や体質の壁を超えた現代科学の勝利!)
岡部「ふふふ・・・ははは」
岡部「勝利の時は来た!」
岡部「この俺は、あらゆる陰謀にも屈せず!」
岡部「己の信念を貫き・・・ついに」
岡部「ラグナロックを戦いぬいたのだ!」
岡部「訪れるのは・・・」
岡部「助手の望んだ世界なり!」
岡部「全ては・・・シュタインズゲートの選択である!」
岡部「エル・プサイ・コングルゥ!」
岡部「世界は・・・ッ」
岡部「再構成されたッッ!!」
紅莉栖「やっぱりあんただったか」
岡部「!?」
岡部「つ、詰め物!?」
紅莉栖「今これを詰めてるの・・・」
紅莉栖「フフッ、おかしいと思ったのよね・・・」
紅莉栖「2ヶ月前、今日の日付で送られてきた私からのメール」
紅莉栖「ずっと気にかかってたけど・・・このラボに来て、Dメールのこと知って・・・実験して・・・」
岡部「」
紅莉栖「そして今あんたの挙動を見て悟ったわ」
紅莉栖「あんたが私の携帯を使ってDメールを送ったんだって」
岡部「なぜだっ、リーディングシュタイナーは確かに発動した!」
岡部「何か・・・何か過去が変わったはずなんだ!」
ドォン
岡部「な、なに? 領収書・・・?」
岡部「手術代金・・・30万ンン!?」
岡部「ってことはお前・・・まさかッ!」
紅莉栖「えぇそう」
紅莉栖「フフッ、でも一ヶ月も過ぎれば元通り・・・おかげで枕を濡らしたわよ・・・」 ユラァ
岡部「あわ・・・あわわわわわ、こ、これもシュタインズゲートの選択だと言うのかッ!?」
紅莉栖「さぁ岡部、覚悟はいいかしら?」 ニコッ
\ あおおーっ! /
おしまい
乙
どれにする?
ノッポ
メタ
体育会
メンヘラ
エロ
男嫌い
傷心
>>95
把握、とりあえずメタじゃなくて良かった
岡部「ま、待てーい!」 バッ
紅莉栖「どうしたのよ・・・いつもなら・・・こんな時優しくしてくれるのに・・・」 ジワッ
岡部「──な、泣くなクリスティーナ!」
紅莉栖「いつも頭撫でてくれるじゃない・・・よしよしって」
紅莉栖「ねぇ・・・どうしたの? 岡部・・・今日のあんたなんか変よ・・・」
岡部「へ、変なのはお前のほうだぁっ」
岡部(ど、どういうことだ、どうしてこうなった)
岡部(Dメールの内容はサプリを飲んでバストアップ・・・、とても体を壊すようなものじゃないはず──)
紅莉栖「ねぇ岡部、私あんたのためにいっぱいいっぱいいーっぱい努力してるんだよ?」
紅莉栖「なのにどうして分かってくれないの?」
紅莉栖「ほら、胸がおっきくなるお薬も・・・こんなに」 ジャラジャラ
岡部(えぇーっ!)
紅莉栖「でも全然大きくならない、ならないのよ・・・なんでだろう、ねぇ岡部ぇ・・・」 ジワッ
紅莉栖「色んなサプリメント試したのに一向に効く気配がない・・・」
紅莉栖「だから飲む種類増やしたんだけどそれでも効かない・・・」
紅莉栖「なんで? ねぇなんで? なんで私の胸は大きくならないの? これじゃあダメなの?」
紅莉栖「岡部、何とか言ってよ・・・岡部・・・岡部・・・岡部」
岡部「」
紅莉栖「岡部・・・声を聞かせてよ、岡部の声・・・聞いてないと私死んじゃうよ・・・」
岡部「すまないっ!」 ガバッ
紅莉栖「えっ・・・お、岡部?」
岡部「すまない・・・紅莉栖・・・!」
岡部「送らなきゃ良かった! 俺がサプリを飲めなんてDメール・・・送らなきゃ良かったんだ!」
紅莉栖「そう・・・だったんだ」
岡部「許してくれ・・・紅莉栖」 グッ
紅莉栖「ん・・・ちょっと岡部・・・苦しいよ」
岡部「すまなかった・・・」
紅莉栖「うっふふ」
紅莉栖「ねえ」
岡部「・・・なんだ?」
紅莉栖「やっぱり・・・あんたも・・・///」
紅莉栖「その・・・大きい方がいいの?・・・む、胸とか///」
岡部「か、関係ない、そんなこと関係ない」
紅莉栖「そう・・・なんだ」
岡部「ありのままのお前でいろ、俺にはそれが一番だ」
紅莉栖「岡部ぇ・・・」 ギュッ
ガチャ バタン
岡部「」
紅莉栖「岡部ー、今日も作ってきたわよ、お・べ・ん・と・う」
岡部「」
紅莉栖「ちょっと、どうしたのよ、顔が青いわよ?」
岡部「いや・・・なんでもない、なんでもないんだ」
紅莉栖「うっふふ、ここ毎日一緒にいるから他のラボメンの目が気になるのね?」
岡部「そ、そんなことは・・・」
紅莉栖「いいの、分かってるから」
紅莉栖「はい、そんな岡部にーは。紅莉栖特製炊き込みご飯とあじのムニエル弁当っ!」 ポンッ
紅莉栖「炊き込みご飯には栄養たっぷりのプロテイン入り、あじのミニエルには隠し味としてしいたけの煮汁が入ってるわよー?」
岡部「」
紅莉栖「はい、あーん」
岡部「」
紅莉栖「きょ、今日のはすっごく張り切ったんだよ? 4時おきで頑張ったんだから・・・えへへ」
紅莉栖「ほら、おかげでクマまでできちゃった、も、もう恥ずかしい・・・」
紅莉栖「でも岡部のためなら私・・・」
岡部「」
紅莉栖「あ、あれ? 岡部?」
岡部「な゛ん゛て゛も゛な゛い゛」
ガチャリ
まゆり「トゥットゥルー」
まゆり「あ、オカリーン、クリスちゃーん」
紅莉栖「はろー」
岡部(ま゛ゆ゛り゛ た゛す゛け゛て゛く゛れ゛) ジー
紅莉栖「ちょっと岡部、まゆりのことじろじろ見て、どうしたの?」
紅莉栖「ひょっとして岡部・・・」
紅莉栖「やっぱり」
紅莉栖「まゆりの胸ばっかり見て・・・そうなんだ、やっぱりそうなんだ・・・」
岡部「ち゛ ち゛か゛う゛」
まゆり「え・・・えっと、まゆしぃはちょっと用事を思い出したのでーす、ごめんねー、来たばっかなのに、えっへへー・・・」
バタン
岡部(ま゛ゆ゛り゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛!)
紅莉栖「岡部は胸の大きさなんて関係ないって言ってたけど・・・やっぱりだめ、岡部が優しいからそう言ってくれてるだけだもの」
紅莉栖「桐生さんや阿万音さん、フェイリスさんに負けないためにももっと努力しないと・・・もっと」
紅莉栖「もっともっともっともっともっと
もっともっともっともっともっと
もっともっともっともっともっと
もっともっともっともっともっと
もっともっともっともっともっと」
紅莉栖「あはっ・・・待ってて岡部、私必ず魅力的な胸を手に入れて見せるわ!」
岡部(こ、こんな世界線はなかったことにしなくてはならない!!)
おしまいだよ
まゆしーごめんね、怖がらせてごめんね
σ λ
~~~~
/ ´・ω・)
_, ‐'´ \ / `ー、
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/
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_, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/
何か言えよ
Entry ⇒ 2012.06.10 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
岡部 「お前のことは牧瀬と呼ぶことにした」紅莉栖「」
岡部「どうもこうもない、俺の説明を聞けば分かる」
紅莉栖「聞けば分かるって……アンタねぇ……」
岡部「まあ落ち着け紅莉……牧瀬よ」
岡部「最近俺達が付き合ってるのではないか、という噂がラボメンの間で広がっているようなのだ」
紅莉栖「!?」
岡部「このことが原因で、ラボメン達とお前との間に亀裂でも生じてしまったら、俺は悔やんでも悔やみきれん」
岡部「現にダルなどは最近NTRのエロゲばかりするようになってだな……」
紅莉栖「……わ、分かったわよ、そういうことなら……呼んでも良い」
紅莉栖「けっ!けど!今みたいな……二人っきりの時は、紅莉栖って……呼んでくれない?」
紅莉栖「いやっ、べっ別に、呼んでもらいたい!ってわけじゃなくて、前々から、そうだったし……落ち着かない、っていうか、なんと言うか……」
岡部「……ああ、良いだろう、では、宜しく頼むぞ紅莉――――っ」
まゆり「トゥットルー☆あれー?紅莉栖ちゃんとオカリン、二人だけ?」
岡部「まっ、牧瀬よ……」
岡部「(そんなこんなで、数日ほど牧瀬と呼ぶ生活が続いたが……)」
岡部「(……うむ、何だか歯がゆい気持ちがするな……)」
岡部「(思えば、普段からまゆりを初めとして、色々な人に親しく呼びかけすぎたかもしれん)」
岡部「(バイト戦士や指圧師などは、本当はあまりこんな呼び方を気に入っては――――)」
ダル「オカリン、オカリン」
岡部「っ……ど、どうしたのだ、ダルよぉ?」
ダル「最近、牧瀬氏と喧嘩でもしたん?」
岡部「!?な、何を言うのだ、藪から棒に……」
ダル「いやさ、最近、助手とか紅莉栖とか呼ばずに牧瀬、牧瀬って呼んでんじゃん」
ダル「オカリンって結構初対面の人でも気安く呼びかけるのにさ、牧瀬氏に対してだけ、余所余所しくなって」
ダル「……ひょっとして、そのことで怒られたとか?」
岡部「いっ、いや違うぞダル!決して紅莉栖に嫌われたわけでは無ぁい!」
岡部「こ、これはだな……その、敬意というヤツだ」
ダル「敬意?……オカリンの口からそんな言葉が聴けるとは思わ」
岡部「紅莉栖は、すごく頭の良いヤツだ…………この俺の次くらいに」
ダル「ないない」
岡部「ゴホン……現に紅莉栖がラボメンとなってから、我がラボは、まさに飛躍的と言って過言ではない発展をしてきた」
岡部「だからこそ、俺は敬意を払って、紅莉栖のことを牧瀬と呼ぶことにしたのだ」
ダル「敬意を払ってるんだったらさ、牧瀬さんとか敬称をつけるのが普通じゃね?」
岡部「馬鹿を言え、この俺の次くらいに、と言っただろう、ヤツはまだまだ半人前だ」
ダル「……一体この自信はどこからくるのだろうか」
岡部「ともかく!俺が牧瀬と呼ぶのはこのような理由からであって、決して嫌われたわけでは……」
ダル「はいはい分かった分かった、そういう事にしとくお」
岡部「そういう事、とはなんだ!そういう事とは!」
鈴羽「おーっす、岡部倫太郎、遊びにきたよー」
岡部「……なんだお前か、バイトせん……」
岡部「(待てよ、バイト戦士もまた、このような呼び名に不快感を示しているかもしれん)」
岡部「(そもそもバイト戦士とは何だ!バイト戦士とは!阿万音鈴羽の要素がどこにもないではないか!)」
岡部「(……まあいい、物は試しだ)」
岡部「よ、よく来たな鈴羽よ!」
鈴羽「!?」
ダル「!?」
岡部「どうした鈴羽よ?鳩が豆鉄砲でも食らったような顔をして?」
鈴羽「あっ、えっ、えーっと……アハハハ……いきなりで、つい、ビックリしちゃって」
鈴羽「でも、いきなりどうしたの、岡部倫太郎?アタシのこと鈴羽って呼ぶだなんて」
岡部「いや、まぁ、特に深い意味は無いが……嫌だったか?」
鈴羽「……ん……ううん、少なくとも、バイト戦士よりかは聞こえが良いね」
鈴羽「あっ!だったらさ、アタシも、岡部倫太郎のコト、倫太郎って呼んでも良い?」
岡部「ゲホッゴホッ!!い、いきなり何を言いだすのだバイト……鈴羽よ」
鈴羽「アハハハ、だって、特に深い意味は無いんでしょ?倫太郎っ!」
岡部「ぐぬぬ……」
ダル「(……なんで阿万音氏、そんな嬉しそうな表情してるん?)」
紅莉栖「ハロー、あら、今日は三人?阿万音さんが来てるだなんて珍しいわね」
鈴羽「ちぃーっす!お邪魔させてもらってるよ、牧瀬紅莉栖」
岡部「お、おう、良く来たなくり……り……栗悟飯とカメハメハ!」
紅莉栖「!?」
ダル「何すか、その某格闘漫画のパクリみたいな名前は……センス無いにも程があるだろjk」
紅莉栖「ピキッ」
ダル「痛っ!痛っ!牧瀬氏!なんで蹴るん!?」
岡部「ウォーッホン!よぉく来たなぁ牧瀬よぉ、さぁ、今日も世界の支配構造の変革の為に、貴様のずぅのうを働かせてもらうぞ!」
紅莉栖「……わ、分かったわよ……じゃあ行きましょ岡b……」
鈴羽「倫太郎!ねーねー、今日は一体何の実験するの?あのがたがたーって地震起こすやつ?」
紅莉栖「( ゚д゚)! 」
岡部「え、えぇい!引っ付くな!むっむっ、胸が当たってるでは無いか!鈴羽!」
紅莉栖「( ゚д゚)ポカーン」
鈴羽「ねーねーあの実験のせいで、いーっつも店長の機嫌、悪いんだよ?」
鈴羽「お陰で、ちょーっとしたミスで、店長ってば、すぐ怒鳴るんだから!」
岡部「そ、それはだな……お前にも非があるのでは……」
鈴羽「むー、そんなことないよー……ただ、良い天気だったから、すこーしひなたぼっこしただけで……」
ダル「それを人は昼寝と言う」
鈴羽「とーにーかーく!倫太郎は、少しは私に恩返しをしてよね!」
岡部「あ、ああ……そういうことなら仕方ないな、鈴――――」
紅莉栖「ストーップ!!ストップ、ストップ!!」
※だーりん世界線での話です
鈴羽「……一体何、牧瀬紅莉栖?アンタには今、関係の無い話でしょ?」
紅莉栖「か、関係大有りよ!岡部に迷惑をかけられているのは私もなのよ!」
鈴羽「だからって、今ここで、大声出すことでも無いと思うんだけどなー」
岡部「(な、何故にこんな険悪なムードに……くっ……記憶の奥底に、何だか似たようなイメージが……)」
紅莉栖「う、うるさいわねっ!!そ、それに、その……いい加減、岡部の腕に抱きつくのを止めなさい!」
鈴羽「いーやーだ!そもそも、倫太郎は別に嫌じゃないって顔してるし、ね?」
岡部「え?」
紅莉栖「!!アンタ……一体なんて事を……!!」
岡部「いやいやいや、俺は別に何も悪くは……!!」
鈴羽「そうそう……じゃあ倫太郎から許可もでたことだし、実験室にいこっか!」
岡部「あ、あ……アハハハハ……」
岡部「(――――どうして、こうなった……)」
――――――――
――――――――――――――――
紅莉栖「…………」
岡部「…………すまん………」
紅莉栖「…………グスッ」
岡部「今日のことは、反省してる……」
紅莉栖「…………」
岡部「だから、許してくれ……牧瀬」
紅莉栖「また……グスッ……まきしぇ……ってぇ……ヒッグ……」
岡部「!!ああ、いや、これは、その!!……スマン……」
紅莉栖「……もう良いもん……岡部だって、阿万音さんとの方が……グスッ……良いんでしょ?」
岡部「そ、そういうわけではない!!」
紅莉栖「……だったら、何で……私のコト、苗字で呼んで……阿万音さんのこと、鈴羽って……」
岡部「…………」
紅莉栖「……どーして……?……」
岡部「それは、だな……いつもバイト戦士、バイト戦士と呼んでいたからだな……」
岡部「……やはり、ラボメンであるからには、俺は平等に接していきたい、と思っている」
紅莉栖「…………」
岡部「だから……いつまでも、こう、子供のようにバイト戦士と呼ぶのは鈴羽が嫌かと思って、だな」
岡部「(くっ……我ながら苦しい弁明だ……いつものように論破は……チラッ)」
紅莉栖「……分かった、岡部の言うこと、信用する」
岡部「!?……ほ、ホントか?」
紅莉栖「うん……でも――――……でも、今日みたいなことだけは……許さないから」
岡部「反省してます!」
紅莉栖「次やったら、海馬に電極ぶっ刺して、脳だけホルマリン漬けにして飼ってあげるからニコッ」
岡部「…………(気をつけよう)」
岡部「(結局昨日は、あの後直ぐ、紅莉栖は帰ってしまった)」
岡部「(あんな泣きはらした目で……通行人に通報されないか、心配だ)」
まゆしぃ「ねーねー、オカリン、ちょっと良いかな?」
岡部「ん、どうした、まゆ――――……」
岡部「(待てよ、そういえばまゆりも、まゆしぃと呼んで欲しいと以前言っていた気がするな)」
岡部「(あんなに紅莉栖を怒らせた後だ、これ以上誰かが怒ったり哀しんだりする姿は……)」
岡部「(うむ、たまにはまゆりを喜ばせるのも悪くは無いな――――)」
岡部「ゴホン!どうした?まゆしぃ☆にゃんにゃん?」
まゆしぃ「…………え?」
岡部「(しまったぁああああ!!メイクイーンの癖でにゃんにゃんをつけてしまった!)」
まゆしぃ「どうしたの、オカリン?まゆしぃは、まだタダのまゆしぃだよ?」
岡部「あ、あ……えーっと……これはだな、その……」
岡部「(くそっ!考えるんだ!何か、何かフォローの方法は……!!)」
まゆしぃ「(どうしたのかなー……オカリン、すっごく困った顔してる……)」
岡部「…………あっ……」
まゆしぃ「ぁ?」
岡部「……あー…………」
まゆしぃ「?」
岡部「おっ、俺は、お前がまゆしぃ☆にゃんにゃんになるのが待ち遠しく―――てぇ」
紅莉栖「」
岡部「…………ま……」
紅莉栖「――――ッ!!」
岡部「まっ待て!紅莉栖!!」
まゆしぃ「そ、そんなこと言われてもぅ……オカリン、ラボは、メイクイーンじゃないんだよ?」
岡部「紅莉栖!待てと言って――――」
まゆしぃ「オカリン、今、まゆしぃが喋ってるんだよ?紅莉栖ちゃんは、後にしてほしいのです」
岡部「そんなこと言ってる場合じゃない!紅莉栖が、紅莉栖が――――!!」
まゆしぃ「オカリン!そんなんじゃ、また、紅莉栖ちゃんを傷つけることになるよ?」
岡部「――――――――っ……」
まゆしぃ「……大体、おかりんは最近変なのです、急に紅莉栖ちゃんを苗字さんで呼ぶようになっちゃったし」
まゆしぃ「まゆしぃは何だか、紅莉栖ちゃんだけが、仲間はずれにされてるみたいで嫌だったよ?」
岡部「仲間はずれ……?……ち、違う、俺はそんな事思って……」
岡部「そ、そもそも、俺が紅莉栖の事だけ、親しげに呼ぶから、アイツだけを……えこひいきしてるみたいだ、って……」
まゆしぃ「……?……そんな嫌なこと、誰も思ってないよ」
岡部「いや、でも……それは……」
まゆしぃ「……だって、みんな、オカリンに名前を呼んで貰えるの、すっごく嬉しそうにしてたもん」
岡部「――――――――!!」
まゆしぃ「鈴さんも、フェリスちゃんも、るかくんも、萌郁さんも、紅莉栖ちゃんもみーんな」
まゆしぃ「オカリンが、あだ名とか名前さんとかで呼んでくれるの楽しみにしてたんだよ?」
まゆしぃ「きっと、紅莉栖ちゃん……牧瀬ちゃんって呼ばれて、すっごく哀しかったと思う」
まゆしぃ「……それでも紅莉栖ちゃんは、オカリンがそう呼ぶのには理由があるって、信じてたと思うなぁ」
まゆしぃ「だからさ、オカリン……紅莉栖ちゃんのこと……嫌いになんてならないであげて」
岡部「……だからこそ、だ……きっと俺は、取り返しのつかないことをしてしまったのだ」
岡部「紅莉栖の、紅莉栖の――――気持ちに、全然気づけなくて……っ!」
岡部「自分勝手に、紅莉栖の事を決め付けてしまって……!!」
岡部「何が紅莉栖のためだ!俺は、俺は……自分が恥ずかしかったから、だから、そんな風に名前を……!!」
岡部「……俺には、無理だ……紅莉栖もきっと、俺の事を嫌っている、軽蔑している」
岡部「――――……だから、まゆり、お前が、紅莉栖を助けにいってやってくれ」
岡部「俺にはもう、呼びかける言葉も見つからない――――」
まゆしぃ「……ねーねーオカリン、まゆしぃがね、オカリンのこと、なんでオカリンって呼ぶか知ってる?」
岡部「…………岡部、倫太郎だから……だろ?」
まゆしぃ「ブッブー違うのです、まゆしぃがオカリンって呼ぶのはねー……えへへ、オカリンを自分のものにしたいからなのです」
岡部「……どういう、ことだ……?」
まゆしぃ「オカリン、自分のこと、よくボーボー院なんとかさんって言ってるでしょ?まゆしぃ、あんまりあの呼び方好きじゃなかったんだー」
まゆしぃ「ボーボー院さんって自分のこと言ってる間は、オカリンは、オカリンじゃなくてボーボー院さんになってるんだよー」
まゆしぃ「だからね、まゆしぃはボーボー院さんじゃなくて、オカリンと話したいから、いっつもいっつもオカリンって呼ぶんだよ?」
まゆしぃ「だけどね、オカリンをオカリンって呼んでも、出てくるのはやっぱり、オカリンだけなんだ」
まゆしぃ「カッコイイ岡部倫太郎さんはね、岡部ーとか、倫太郎ーって呼んでもらわないと、中々姿を現さないのです」
まゆしぃ「……そう呼んでくれる人は、きっと、まゆしぃじゃないと、思うのです」
岡部「…………」
まゆしぃ「えへへ……何だか、まゆしぃ、沢山お話しちゃって疲れてしまいました」
まゆしぃ「あっ……えっと、ごめんね……呼び止めて、沢山お話しちゃって……」
まゆしぃ「……まゆしぃも手伝うよ、紅莉栖ちゃん、探しにいくの……」
まゆしぃ「だからオカリン、元気だし――――」
岡部「フッ……フフッ……」
岡部「フーッハッハッハッハ!!何を言うまゆりよぉ、人質なんぞに手伝ってもらうほど、落ちぶれてはいないぞ!」
岡部「この狂気のマッドサイエンティスト!鳳凰院凶真は!」
岡部「フフ……助手の居場所など、全てシュタインズ・ゲートによって運命づけられている」
岡部「今から迎えに行くぞ!仕方の無い助手めぇ!」
まゆしぃ「いってらっしゃい、ほ、ほ、鳳凰院さん!」
岡部「――――フッ……鳳凰院ではない、オカリンだ!!」ガタッ
紅莉栖「(何よ……岡部ったら、私を苗字で呼ぶかと思えば……他の皆とイチャイチャしちゃって)」
紅莉栖「(……なんだか、寂しいよ……仲間はずれに、されてるみたいだし……)」
紅莉栖「(向こうじゃ、皆……クリス、クリスって呼ぶから……)」
紅莉栖「(牧瀬ってぶっきらぼうに言われるの……叱られてるみたいで、嫌だったなぁ……)」
「――――――――――――――――りす――――!!」
紅莉栖「(たまにしか、呼んでくれなくても、それでも……)」
紅莉栖「(アンタに紅莉栖って呼ばれるの、すっごく嬉しかったんだから……)」
「――――――――――――くり――――――――!!」
紅莉栖「(だから、だから……牧瀬、だなんて呼ばないでよ……)」
「――――――――紅莉栖!!」
紅莉栖「バカ岡部!!!」
岡・紅「「え?」」
紅莉栖「な、な、な!!何か用!!まゆりとイチャイチャするんじゃなかったの!!」クルッ
岡部「ハァ……ハァ…………!!」
紅莉栖「わ、悪いけど……もう分かってるわよ、アンタが、私のコト、嫌ってるってコトぐらい」
岡部「紅莉栖…………」
紅莉栖「もう良いわよ、そんな風に、取ってつけたように私の名前なんて呼ばなくて」
岡部「紅莉栖……!!」
紅莉栖「ホントは、ホントは……私の名前なんて……名前なんて、どうでも良いって思って……」
岡部「絶対に違う!!」
紅莉栖「」ビクッ
岡部「……気づいたんだ、俺は……どうして、お前の事を、牧瀬だなんて呼ぼうと思ったのか」
岡部「イチャイチャしてるって思われたくなかったからでも、嫌いになったからでもない!」
岡部「――――――――ただ、お前の名前を呼ぶことに、照れてただけなんだ」
岡部「まゆりや、鈴羽や、フェイリスや、ルカ子や、萌郁も、気軽に友人として、仲間として呼べた」
岡部「でも、お前の名前だけが……俺にとって、特別に大切なものになってたんだ……」
紅莉栖「岡部…………」
岡部「単なる文字の羅列かもしれない、音の組み合わせかもしれない」
岡部「でも、俺にとっては……とても大切な、人の名前なんだ」
紅莉栖「おか……べ――――……」
岡部「……本当にすまなかった、俺の都合で、お前の事を傷つけてしまって」
岡部「この償いは、どうすれば良いか分からない……」
紅莉栖「……グス……ホントに……えっぐ……ホントに、かなしかったんだからぁ……ひっぐ……」
岡部「だから、紅莉栖、教えてくれ……俺は、どうしたら許してもらえる?」
岡部「お前と、また、バカやって……それで、笑い合えるようになれる?」
紅莉栖「……ズズ……一つだけ、ゆーこと、きいて……グスッ……」
岡部「……ああ、俺に出来ることなら、何でも聞こう……」
紅莉栖「――――おかべの……おかべの……グスッ……」
岡部「俺の……何だ?」
紅莉栖「…………苗字頂戴……」
岡部「…………え?」
――――――――――――
まゆしぃ「あっ、オカリン!紅莉栖ちゃんと仲直りできたんだぁ」
岡部「……あっ、ああ……見ての通り、な……」チラッ
紅莉栖「……な、なによ!あんまり見るなと言っとろーが!」
岡部「いや、だな……結局、あの橋の上から……ここまで……」
紅莉栖「こーしないと、岡部、すぐ、他の子に取られちゃうもん……」
岡部「……ふっ……もうすぐ貴様も岡部になるのだ、呼び方が違うぞ、紅莉栖よ」
紅莉栖「……そっ、そうよね!……ねっ……倫太郎……」
岡・紅「「フッ……ハーッハッハッハッハ!!!」」
まゆしぃ「仲良くなれたようで何よりなのです♪」
ダル「……どうでもいいけどまゆ氏、僕が牧瀬氏って呼ぶんはおkなん?」
まゆしぃ「んー……多分、紅莉栖ちゃんにとってダルくんは、その程度の存在なんじゃないかなぁ?」
ダル「……壁殴り代行早く来いお」
岡部「(ふむ、一連の騒動も済んで、何とか元のラボの様子に戻れたな)」
岡部「(一時はどうなることかと思ったが……うむ、人を呼ぶときは、少し気をつけることにしよう)」
岡部「(常日頃から鳳凰院凶真だったからな、人をあだ名で呼んでばかりいた)」
岡部「(少しは俺も、落ち着きを持つとするかな……結婚するんだし)」
萌郁「…………居る?……みんな」
まゆしぃ「あっ、萌郁さんだートゥットゥルー☆」
紅莉栖「ハロー」
鈴羽「ちぃーっす、久々だねぇ、桐生萌郁」
萌郁「……うん…………お祝い、しにきた……」
岡部「ふむ、ご苦労であった指圧――――――――」
岡部「(待てよ、ついこの間痛い目見たばかりではないか)」
岡部「(もう少し節度を持つ、と誓ったばかりであろうが!)」
岡部「有難う、助かったよ、萌郁」
紅莉栖「」
END
SS見ることは多いけど書いてみたのは初めてでした
少しでも楽しんでいただけたなら幸いです
俺はまゆしぃ派なので書いてて複雑でしたが、明日も頑張って生きようと思います
お疲れ様でした
……それで
鈴羽ルート……は……
鈴羽ルートは……どうなんでしょう、需要あるのかな?
イチャイチャするだけしか書けなさそうだけど
ぐずぐずすんな早くやれ!!!!
お願いしまっす
鈴羽「倫太郎ー!おーい、倫太郎ー!」
岡部「わっ!あんまり大通りで叫ぶんじゃない!他の人の迷惑になるだろう!」
鈴羽「ゴメン、ゴメン、でもさ、倫太郎が悪いんでしょ?折角のデートだぁっていうのに10分も遅れて……」
岡部「10分は遅れたとは言わん、それにデートでもない、ただお前の買い物に付き合ってやるだけだ」
鈴羽「まっ、それでも良いよ、こーして名前を呼び合ってるだけで何だか楽しいし!」
岡部「ふむ……意外と小さな事で満足するのだな、鈴羽は」
鈴羽「あっ、小さいことって何さー!世の中にはそれすら出来ない人がけっこーいるんだよ?」
岡部「…………そうかぁ?」
鈴羽「まぁ良いや、取りあえずいこっ!」
岡部「わ、わぁ!待て、手を握るな……っ!!握るならせめて、もう少し歩くスピードをだな……!」
鈴羽「あははは!倫太郎ってば、ホントに体力ないねー!」
岡部「……おっ、俺は、インドア……ああぁあああ!!」
岡部「……仮に、この状況をデートである、と仮定しよう」
鈴羽「チュー……んっ、どうしたの?急に、倫太郎?」
岡部「……ええい、その口を開けば語尾に俺の名前をつけるのは止めろ!」
岡部「いつ機関の連中が感づいて、襲ってくるか分からんからな……」
鈴羽「だいじょーぶ、その時は私が護ってあげる、倫太郎のこと、傷つけさせたりはしない」
岡部「……そうか、なら……安心だな」
鈴羽「ふふーん、でしょでしょ、だからさ、安心して二人で仲良くしよ?」
岡部「ふーたーりで、と言ってもだな、こんながやがやした喫茶店で何を仲良くしろと……」
鈴羽「この前読んだ本に書いてあったんだけどさ、こういう時カップルは固有結界ってのを発動して空間を生成するんだって!」
岡部「カップルは、な、しかも固有結界って……何の本なのだ、それは一体」
鈴羽「え?カップルじゃないの、アタシ達?」
岡部「カップルというものはだなぁ……白衣とジャージでデートなぞしない」
鈴羽「えー仕方ないでしょ、これぐらいしか服ないんだし……倫太郎だって、白衣以外殆ど着ないじゃん」
岡部「狂気のマッドサイエンティストたるもの!白衣を脱ぐことなど在り得は……って鈴羽、今お前なんて言った?」
鈴羽「これぐらいしか服がない、それがどうかした?」
岡部「どうしたもこうしたも無いだろう!一体何故今までそれを言わん!」
鈴羽「へ、え?」
岡部「こうしちゃおれん、直ぐに服を買いに行くぞ、このビル内に在るはずだからな」
鈴羽「え、で、でも……アタシ、殆どお金なんて……」
岡部「馬鹿を言うな!誰がお前に払わせると言った、それぐらい、俺が払ってやろう」
鈴羽「んー……でも、何だか悪いよ、倫太郎にそんなことしてもらうなんて」
岡部「お前がカップルと言ったのだ、カップルだったら、彼女にコレぐらいのことはしてやらないとな」
鈴羽「か、彼女ぉ!?……えっと、倫太郎……それって、本気、かな?」
岡部「俺が嘘をつくはずないだろう、さあいくぞ鈴羽よ!」
――――――――――――
岡部「ど、どうだ……鈴羽、あまりコーディネイトの自信は無いが……」
鈴羽「ううん、とっても素敵だよ、ホントにありがとう、倫太郎」
岡部「…………彼氏として、当然の事をしたまでだ」
鈴羽「そっか、そうだったね……へへ……でもさ、一つだけ……文句、ううん、じゃなくて、言いたいことがあるんだけど」
岡部「ど、どうした……む、胸がキツイ、とかだったら…………スマンっ!」
鈴羽「あははは、違うよ違うよ、ただ、このスカートっていうやつ?妙にすーすーしてくすぐったいなぁって」
鈴羽「それに、スパッツと比べて殆ど脚を隠してないからさ……ちょっと風吹いたら、見えちゃいそうだし……」
岡部「……スマン……いや、だったか……?」
鈴羽「ううん!そんなこと無い!……女の子っぽい格好も、悪くは無いかなって思っちゃって……」
岡部「……お前も女の子なんだから、それぐらいの格好は、当然だ」
鈴羽「ありがと……でも、たまに思うんだ、私ってば、服装も地味だし、顔も可愛くないし、おしとやかでもない」
鈴羽「彼女、彼女、って口では言っても……きっと、彼女らしいことなんてできてないしね」
鈴羽「アハハ、何だかしんみりしちゃったね、じゃあそろそろ帰ろっか、皆が待って――――」
岡部「鈴羽」
鈴羽「ふぇ!?い、いきなりどうしたのさ……手なんか握っちゃって……」
岡部「最初は、羨ましかった、お前の……その力強さや明るさ、前向きさ……」
岡部「そのどれもが、俺に無いものだった」
岡部「だからこそ、だろう……俺はお前と過ごすのが楽しかった、気の合う友人と連れ添っているみたいだった」
岡部「――――けど、違うんだ、そのことに、ようやく気が付いた」
岡部「お前に憧れてたんじゃない、お前を友人のように思っていたんじゃない」
岡部「お前の……お前の見た目も、仕種も、性格も、全てを含めて好きになっていたんだ」
鈴羽「――――倫太郎……」
岡部「倫太郎と呼ばれて、急に胸が熱くなった、どうしてだか、お前に真っ直ぐ向けなくなった」
岡部「でも、今日こうして、二人でデートしてようやく、その気持ちの正体に気づけたんだ」
岡部「だから、鈴羽――――……」
鈴羽「ダメ」
岡部「――――――――えっ……」
おい
鈴羽「まだ話してないけどさ、アタシ、倫太郎に隠してる秘密があるんだ」
鈴羽「そのことは、今のアタシにとっても、今とこれからの貴方にとっても大切なことなんだ」
鈴羽「その秘密が話せる時が来たら、倫太郎の話、何でも聞いてあげるからさ――――」
鈴羽「だから今はね、その言葉……胸の奥にしまっておいてよ」
鈴羽「いつかは分からない、もしかしたら、もの凄く遠くかもしれない」
鈴羽「――――それでも、その時が来ても、その奥にしまった気持ちが残ってたなら」
鈴羽「その時は……沢山、聞いてあげるから」
岡部「…………鈴羽――――……」
鈴羽「……?どしたの、小指なんか立てちゃって」
岡部「指きりげんまんだ、知らないのか?」
鈴羽「あー……まあね、聞いた事はあっても、やったことはなかったから」
岡部「なら知っているだろう、この儀式を使って取り決められた約束は!」
鈴羽「絶対に、破られないもんね」
岡部「ふっ……そういうことだ」
鈴羽「ゆびきりげんまん……約束だよ、ずーっと、覚えておいてね」
岡部「ああ、忘れないさ、忘れるもんか、何年たっても」
鈴羽「ふふ……それじゃぁ帰ろっか、流石に夜も近づいてきたしさ」
岡部「うむ……むっ、もうこんな時間か、長居し過ぎたな」
鈴羽「もーまったくだよ、さっ帰ろ!行きしはアタシが引っ張ったんだしさー」
岡部「えーい、分かった分かった、俺が先を歩くから……着いて来い、鈴羽」
鈴羽「追い抜かされないように注意するんだよ、倫太郎!」
――――――――――――
鈴羽「ねぇ、倫太郎」
岡部「どうした、鈴羽よ?」
鈴羽「橋田至と、仲良くしてあげてる?」
岡部「突然だな……まぁ、悪友達、という表現が一番近いか……」
岡部「単にハカーとしてだけでなく、友人としても、仲良くしているともりだが……」
岡部「ハッ!もしかしてヤツが実は機関と繋がっていた!?」
鈴羽「アハハ、かもね、彼、ホントは凄いやり手なんだから」
岡部「言われずとも分かっているさ、ダルがどんなヤツか、なんてな」
鈴羽「――――うん、有難う、その言葉だけで十分」
鈴羽「じゃ、もう少し早く走るよ、このままだとラボにつくの明日になっちゃうし!」
岡部「……え!?ちょ、ま……待ってくれ、待ってくれ、鈴羽――――っ!!」
END
イチャラブ書こうとしたらこんな落ちになってしまって……
少しでも楽しんでいただけたなら幸いです
遅くまでお付き合いいただき有難うございました
Entry ⇒ 2012.06.09 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「961プロ…?」
黒井「ウィ。その通りだ岡部とやら…貴様には何か光るものを感じたのでな」
岡部「俺が街中でスカウトされてホイホイついていく男だと思うのか?」
黒井「貴様、今の芸能界を何と見る?」
岡部「……闇の陰謀が渦巻く、混沌の極み」
黒井「…その通りだ岡部よ、そしてその混沌をお前の手で収束させたいとは思わんか?」
岡部「……なに?」
黒井「貴様の言った通り、今の芸能界はどこぞの者とも知れぬ奴らがはびこっている」
黒井「…その芸能界で、自らの力を示してみたいとは思わんか?」
岡部「……!!」
ゴロゴロゴロ ピッシャーン(雷の音)
黒井「ならばその力をわが961プロで…」
岡部「…いい、それ以上言うなMr.ブラックよ」
黒井「ほう」
岡部「…芸能界は混沌の極み、その道のプロフェッショナァルの貴方が言うのなら間違いないのだろう」
岡部「……だがMr.ブラック、俺が求めるものは統治された未来ではない」
岡部「なんだか分かるか?」
黒井「…言ってみろ」
岡部「更なる混沌だよ、Mr.ブラック」
黒井「……!!」
ゴロゴロゴロ ピッシャーン(雷の音)
岡部「…よかろう、この狂気のマァッドサイエンティスト!鳳凰院凶真がっ!!」
岡部「芸能界に更なる混沌を導いてやるっ!!!」ブワサッ
黒井「…くく、やはり私の思った通りだよ、岡部…いや、鳳凰院凶真」
岡部「フフ……」
黒井「フハハ……」
岡部・黒井「フゥーハハハハハハ!!!!!」
黒井「ゲホッ!ゲホゲホッ!」
岡部「Mr.ブラック、無理はいけない」
黒井「ふむ…すまんな」
岡部「知的のど飴だ」
黒井「うまいな」ペロペロ
黒井「おお冬馬か…問題ない、少し咳こんだだけだ」
冬馬「頼むぜ、俺のデビュー前に倒れられたら俺が困るんだからよ」
黒井「その件だが…お前のプロデュースはこの男がする」
冬馬「…誰だよ、この頼りないオッサンは」
岡部「おっさ…!……ゴホン!いいか、よく聞けぇ!」
冬馬「!?」
岡部「俺の名前は、フェニックスの鳳凰に院!それと凶悪なる真実で!」
岡部「ふぉおうおういんgきよおうまだ!よぉく覚えておけ青二才!」
冬馬「ぅぐっ…!」
冬馬(なんて言ったか聞き取れなかったけど…)
冬馬(…なんかカッケーじゃねえかっ!!)
冬馬「だ、だけどよ…こいつ素人なんだろ?大丈夫なのかよ」
岡部「案ずることはぬわぁい!なぜなら俺は世界を混沌に導く男!」
岡部「ならば芸能界を更なる混沌に導くことなど造作もあるまい!違うか!?」
冬馬「…そうだな!その通りだ岡部のオッサン!」
岡部「岡部ではない!鳳凰院凶真だっ!」
冬馬「分かったぜ凶真!」
岡部「ふむ、いい返事だ…よかろう、俺と貴様が組めば…」
冬馬「楽勝、だぜ!」
岡部「む…い、意外と熱い男なのだな…」
冬馬「さぁ!さっそく俺をプロデュースしてくれよ凶真!さぁ!」
岡部「う、うむ…」
岡部(いかん、けっこうこいつ苦手なタイプかも)
冬馬「ああ!今すぐにでもレッスンに行きたい気分だぜ!」
岡部「だが焦るな冬馬よ、まずは作戦を練らねばならん」
冬馬「作戦?」
岡部「ああ…何事にもやはり入念な準備は必要なものなのだ」
黒井「その大局を見る力…やはり私の見込んだ通りのようだ」
岡部「明日の朝10時、またここに来る…そのときに完璧な作戦を披露しよう」
冬馬「分かったぜ凶真!明日から俺たちのビクトリーロードが始まるんだな!」
岡部「それでは…エル・プサイ・コングルゥ」
黒井「アデュー」
岡部「……うむ」
ダル「で、僕達に助けを求めに来たってわけ?」
岡部「うむ」
ダル「甘い!甘いぜオカリン!勝手に面倒なことを引き受けといて他人様に迷惑をかけるなんて」
岡部「フェイリスのセーラー服コスプレ写真」
ダル「僕に出来ることならなんでもするお、オカリン」
岡部「頼りにしているぞ、マイフェイバリットライトアームよ」
紅莉栖「ハァ…男ってみんなこうなのかしら、あほらし」
岡部「んん?なぁにか言ったか、助手よ」
紅莉栖「だから助手じゃないって言っとろーが!」
まゆり「……」チクチク
岡部「ぬわぁいっ!」ブワサッ
紅莉栖「なんでそんな自信満々なのよ…」
岡部「ククク…なぜなら俺は!世界を混沌に導く狂気のマッド(ry」
紅莉栖「分かった分かった…なら作戦を立てるうえでも、まずはメンバーを教えなさいよ」
岡部「んん?実は仲間に加わりたかったのではないか、助手よ」
紅莉栖「んなっ…!そ、そんなわけあるかバカ岡部!」
ダル「リア充爆発しろ」
岡部「…む?まゆりはまた縫い物か?」
まゆり「んー…今度コスプレイベントがあるのです、るかくんに着てもらおうと思って…」チクチク
岡部「ふむ、そうか…ならばこちらの作戦への参加は無理強いすまい」
岡部「うむ、これがプロフィールだ」
紅莉栖「ふむん…天ケ瀬冬馬、か」
ダル「なんだ男かよ、そっ閉じ余裕ですた」
岡部「一度決めたことを無かったことにするのは俺の主義に反するのでな、なんとしても成功させる」
紅莉栖「…やっぱり、アイドルって言ったらグループで活動するのが普通なんじゃないの?」
ダル「うーん、今大人気の魔王エンジェルとかも3人組だもんなあ、そっちの方が良いと思われ」
岡部「ふむ、なるほど…助手よ、貴様もたまには良いことを言うではないか」
紅莉栖「べ、別に思ったことをそのまま…って、“たまには”とはなんだ“たまには”とは!」
岡部「よし!明日は早速メンバー探しに行くぞ!」
紅莉栖「人の話を聞けぇ!」
冬馬「…これが凶真の言う、ラボメンってやつらか?」
岡部「ああそうだ!どいつも有能にして忠実なわがしもべであり…」
ダル「オカリンオカリン、前置きはいいから」
岡部「む…ゴホン!それでは今日は、アイドル候補となるメンバーを探しに行く!」
冬馬「ま、待てよ凶真!別に俺一人でも…」
岡部「いいか、まずはこれを見るのだ冬馬よ」ピラッ
冬馬「…?」
岡部「これが今後のプランだ」
冬馬「す、すげぇ!俺の分析に始まり、それを補うために必要な要素!そしてトレーニング法までもが考えられていやがる!」
紅莉栖(昨日夜遅くまで2人でなにを作っていたかと思えば…)
ダル(正直フェイリスたんの写真1枚じゃ足りないってばよ)
冬馬「…わからねえ、わからねえよ凶真…!」
岡部「仲間の大切さ、だ」
冬馬「!!」
岡部「これは俺一人で作ったものではない…そこにいるスーパーハカー、ダルの尽力無しには完成しなかった」
ダル「スーパーハッカーな」
岡部「そして医学的見地に基づく効果的なトレーニング…それは助手が考えたものだ」
紅莉栖「ま、一般的な見解をデータ化しただけどね?あと助手ってゆーな」
岡部「人は一人ではなにも出来ない…貴様とて然りだ、冬馬」
冬馬「……」
岡部(…む?)
冬馬「俺は地方から上京してきて一人でビッグになってやるって決めたんだ!他のメンバーなんていても邪魔なだけだ!」
ダル「厨二病、乙!」
紅莉栖「ちょ、橋田…!今そんなこと言う場面じゃ…!」
岡部「冬馬」
冬馬「……なんだよ」
岡部「お前のプロデューサーは俺だ、少なくともアイドル業に関しては俺に従ってもらう」
冬馬「うぐっ…!」
紅莉栖「…岡部……」
冬馬「…分かったよ!ただし、俺を納得させられるようなメンバーを連れてこいよな!」
岡部「ああ、約束しよう」
ダル「んー、なんかあの冬馬くんと前のオカリンが、どこか似てるんだよね」
ダル「冬馬くんみたいなこと言ってる人を見たら、間違いなく説教するなーって思っただけだお」
紅莉栖「……そっか」
紅莉栖(…私は岡部と出会ってからまだ1週間くらいしか経ってない、あいつのこともほとんど知らない)
紅莉栖(……前の世界線がどうとか言われても、私にはなにも…)
「おい助手!早く来ないと置いていくぞ!」
紅莉栖「…へ!?あ、い、今行く!」
紅莉栖(でも、確実に私はこの世界線にいるし、あいつも目の前にいる)
紅莉栖(…とりあえず今は、日本での生活をエンジョイしようかしらね)
紅莉栖「待ちなさいよ岡部ー!」タッタッタ
chapter 1 『自尊感情のビッグディッパー』
岡部「というわけで街中に着いたぞ!」
ダル「で、まずはどんな人を探すの?」
冬馬「このプランによると…頼れる兄貴分みたいな存在か」
紅莉栖「そんな人が簡単に見つかるわけ…って、あれ漆原さんじゃない?」
岡部「む、確かにあれはルカ子だが…こんな街中で金髪の男と一体何を」
ダル「…どう見てもナンパだと思われ」
北斗「ねえキミかわいいね、俺とお茶でもどう?」
るか「え…あ、あの…ボク、その…」
北斗「自分のことボクって言うんだ!俺の好みド真ん中だよ!」
るか「こ、困りますぅ…」
北斗(最近は成績悪いしなぁ…この子も反応良くないし)
岡部「おいルカ子よ、こんなところで何をしている」
北斗「!」
るか「あ、おか…じゃなくて、凶真さん!え、エル・プサイ…」
岡部「ええい!それは別れの挨拶だと言っとろーが!」
北斗「えーっと…お嬢さんの知り合いかな?」
紅莉栖(一応確認しておくけど、お嬢さんではないのよね?)
ダル(いや、これは金髪兄ちゃんが悪いわけではないお)
冬馬(助手さんといいこのルカ子さんといい…凶真の知り合いにはイケてる女が多いなぁ…)
北斗「あははっ…ずいぶん面白いんだね」
岡部「して青年よ、こんな時間にナンパとは精が出るな」
北斗「サンキュー、まあ夜の仕事だしね…早起きしてもやることが無いのさ」
岡部「夜というと…ホストかなにかか?」
北斗「ご明答、そんな感じさ」
岡部「灰色の脳細胞を持つ俺からすればこんな簡単な問題はクイズにもならん」
北斗「はは、見たところ科学者、いや理科の先生かな?白衣なんて着てるし」
ダル(オカリンと普通に会話している…金髪ホスト、恐ろしい子!)
紅莉栖(いや、私からしたら普段アンタたちと会話してるメイド喫茶の人の方がすごいと思う)
るか(一体何が起こっているんだろう…)
北斗「ああ…それがなにか?」
岡部「…アイドル、やってみる気はないか?」
北斗「アイドル?なんでまた」
岡部「実はこういうわけでな…」
……
北斗「なるほど…それでメンバーを集めている、と」
岡部「ああ、見たところ貴様はホストをやるだけのルックスをしている」
岡部「あとは貴様のやる気次第だ」
北斗「……やる気、ねえ」
岡部「む、どうした冬馬」
冬馬「俺は反対だぜ、こんなチャラチャラしてるやつ」
北斗「…へぇ、初対面の割にけっこうハッキリ言うね」
冬馬「アイドルってのは甘い世界じゃねえ…中途半端な気持ちで来られても困るだけだ」
北斗「ならキミはどれくらい本気でやってるのか、ここで証明できるかい?」
冬馬「ああ、当然だ!見てろ!」バッ
岡部「お、おい冬馬!突然踊りだすな!」
ヤダーナンカオドッテルー アキハバラッテコワーイ デモカッコイー
紅莉栖(は、恥ずかしい…!知り合いと思われたくない…!)
ダル(でもとりあえずここにいる牧瀬氏マジツンデレ!)
北斗「…驚いた」
冬馬「…へっ!俺のダンスに言葉も出ないってか!」
北斗「周り見てごらんよ」
冬馬「へ?」
女1「きゃーこっち向いたー!写メ撮っちゃうー!」
女2「汗だくー!汗だくたまんなーい!」
冬馬「お、おい女ども!見せものじゃねえんだ、失せろ!」
キャーキャー ガッタイシターイ ムゲンパンチッテイッテー
北斗(何かに一生懸命打ち込む、か)
北斗(…今までの俺の人生に、そんなのあったかな?)
北斗「ま、彼のダンスは認めざるを得ないね」
岡部「…これで貴様がアイドルにならないと言うのなら、俺は無理には誘わない」
北斗「……アイドルになれば」
北斗「アイドルになれば、もっと女の子にモテますかね?」
岡部「ああ、今のホストクラブがどれくらいの規模か知らんが…恐らくその比ではないだろうな」
冬馬「お、おい凶真!俺はそんなつもりでアイドルやってるわけじゃ…!」
岡部「知っている、だがきっかけなど些細なもので構わない」
岡部「大事なのはそいつが物事に対してどれだけ真剣に取り組んでいるかだ、違うか?」
冬馬「ち、ちがわねえ…っ!」
ダル(冬馬くんチョロすぎワロタ)
北斗「なにより、こんなボウヤにバカにされたままじゃ俺のプライドが許さないんでね」
冬馬「んなっ…!誰がボウヤだ!」
岡部「ええい、うるさい!とにかくこれで2人目を獲得したのだ!」
岡部「さっさと3人目を探しに行くぞ!」
るか「あ、あの凶真さん!ありがとうございました!」
岡部「む?ああ気にするな、ラボメンの安全を守るのも俺のつとめだからな」
北斗「ごめんね迷惑かけちゃって…お詫びに今度お茶でもどうかな?」
るか「え!?あ、その…」
北斗「あはは、冗談だよ!でも、そんなところもかわいいなあ」
岡部(だが男だ)
ダル「ま、結局固まって行動するんだけどね」
紅莉栖「漆原さんはどうするの?」
るか「あ、ボクはまゆりちゃんと約束してるので…一回ラボの方へ行こうかと」
紅莉栖「そ、気を付けてね」
北斗「はは、まったく騒がしいな…ところで冬馬くん」
冬馬「あ?んだよ」
北斗「さっきの女の子の扱いを見るに…キミ、童貞だね?」
冬馬「」ギクッ
岡部「」ギクッ
ダル「」ギクッ
紅莉栖「童貞乙」
chapter 1 『自尊感情のビッグディッパー』 END
ダル「オカリン、なんで雷ネットABの会場なんて来たのさ」
岡部「いいか、雷ネットABは先を読み先を読み、頭脳を駆使する競技だ」
岡部「俺が次にアイドルユニットに必要だと考えるのは、先のことを見通す洞察力!」
岡部「すなわち雷ネットABでの上位成績者は、わが崇高なる計画に必要ということになるのだ!」
紅莉栖「こんなカードゲームに没頭している輩に、ダンスを踊れるとは思えないけどね」
ダル「ちょっと牧瀬氏、いくら牧瀬氏でも今の発言は見逃せないお」
冬馬「そうだぜ助手さん!雷ネットは実は子供向けというよりも、俺たちみたいな大人に向けた作品で、そこから派生したABも戦略と戦術が交差する熱い…」
ダル「え?」
岡部「え?」
冬馬「い、いや…なんでもねえ…」
紅莉栖(…なんだこの既視感……はっ!これがリーディングシュタイナー…!)
岡部「どうせ夜までヒマなのだろう、わがユニットの一員ならば当然の義務だ」
北斗「やれやれ、強引なお方だ」
ダル「うほっ!これは友情を超えた何かが舞い降りる予感…」
紅莉栖「んなわけあるか、このHENTAI」
冬馬(ば、バレてねえよな…?俺がキラリちゃんのフィギュアを持ってることもバレてねえよな…?)
フェイリス「凶真ー!」ダキッ
岡部「ぬおっ!?は、離れんかフェイリス!」
ダル「おほっ!フェイリスたんだお!こんなところで会えるなんて、なんという僥倖!」
フェイリス「ニャニャ!よく見ればダルニャンもクーニャンも…そっちのかっこいいお兄さんたちはどちらさまかニャ?」
フェイリス「ニャら、ホクニャンもフェイリスのお店に遊びに来るニャ!」
岡部「おい北斗、店はもうやめると約束したではないか」
北斗「そういえばそうだった、残念」
フェイリス「こっちのお兄さんはなんていう名前なのかニャ?」
冬馬「ああ!?俺は今それどころじゃ…」
冬馬「フェ、フェイリスさんだぁー!!」ズザー
岡部「え?」
ダル「え?」
北斗「え?」
紅莉栖「え?」
冬馬「フェイリス・ニャンニャンさんですよね!?俺ファンなんです!!」
フェイリス「ニャニャ~♪フェイリスもけっこう有名になったもんだニャ~」
冬馬「本物だ!すっげぇ!やっぱ東京はすご……」
冬馬「い…」
他のメンバー「……」
冬馬「……」
冬馬「…どうだった?俺の演技は」
岡部「ウェイウェイウェイウェイ」
ダル「これにはさすがのオカリンもツッコまざるを得ない」
chapter 2 『思春期のアパシー』
紅莉栖「そこから雷ネットABに興味を持ち始めて」
岡部「その道の第一人者であるフェイリスにたどりついた…と」
冬馬「そ、そうだ!決してメイドとかに興味があったわけじゃねぇからな!」
北斗「その割にはフェイリスちゃんのこと、そういう目で見てた気がするけどなぁ」
冬馬「んなっ…!テメェ勝手なことを…!」
フェイリス「そんニャこと言わないでほしいニャ~冬馬~」ギュッ
冬馬「あ…///」
岡部(これは違うところから入ったものの、今はメイドの方に興味津々のパターンだな)
ダル(典型的なアニオタのパターンだお)
紅莉栖(冬馬と凶真って響きが似てるわね…)
フェイリス「ニャニャ!今日はお仕事が休みだから、雷ネットの大会を見に来たニャ!」
ダル「まゆ氏も休みだったしなあ」
フェイリス「次の聖戦(ラグナロック)を戦い抜くためにフェイリスは次代の才能を…」
岡部「待て待て!今はそういう話はいらんのだ!」
フェイリス「ノリが悪いニャ~凶真♪」ダキッ
岡部「ええい!離れんかぁ!」
紅莉栖「……む」
北斗(…おや?)
冬馬(あーやっぱフェイリスさん可愛いなあ…やべえなあ…)
岡部「ああ、実はな…」
フェイリス「ニャるほど…死神ハーデスに立ち向かうために3人の勇者を集めてる最中だったニャんて…」
岡部「もう面倒くさいからそれで構わん…それで誰か見込みのある人材はいないかと思ってな」
フェイリス「う~ん、フェイリスは観客席から試合を見てたんニャけど」
フェイリス「目の付けどころがすごい少年が横にいたニャ」
岡部「…ほう?」
フェイリス「『そこでウィルスカード出しちゃバレバレだよ』とか、『次の一手はフェイクでしょ』とか」
フェイリス「あれはきっと第三の目を持つ一族の生き残りニャ、そうに違いないニャ」
フェイリス「そうニャ?見た感じ一人で来てるみたいだったし」
岡部「そうか……うむ…」
冬馬(なあなあ、なんで凶真はちょっと恥ずかしそうな顔してるんだ?)
紅莉栖(同族嫌悪ってやつよ)
冬馬(?)
北斗「でもその少年がどこにいるのか分からなかったら何の意味も…」
ナンダオメーコラァ! ナマイッテンジャネエゾコラァ! ガイア!ガイアァ!
岡部「…あっちの方が騒がしいな」
フェイリス「ニャ!あの囲まれてる少年…さっきの第三の目を持つ少年ニャ!」
岡部「…行くぞ、場合によっては加勢せねばならん」
岡部(……なんだか嫌な予感がする)
男1「あぁ!?オメェ4℃さんに生意気な口叩いてんじゃねぇぞ!」
男2「4℃さんは普段の30%で戦ってたんだよ!そんなことも分かんねェのかぁ!?」
4℃「お前ら、もう下がれ」
男1「で、でも4℃さん…!」
4℃「いいから下がれ…俺の絶対零度で二度と地に足つけられなくしてやろうか?」
男1「す、すんません!」
男2「ヒュウ…!さすがだぜ4℃さん…!」
翔太「もう茶番はいいかなー?僕、次の予定が入ってるんだけど」
4℃「クク…俺たちにケンカ売っといて、ただで帰れると思うなよ?」
4℃「そんな考えはカフェオレよりも甘い…言うなれば黒糖そのもの…」
4℃「食らわせてやるよっ!!」ビュッ
翔太「!!」
岡部「おいお前ら!相手は年端もいかぬ少年…!」
岡部「…!」
紅莉栖「す、すごい…!相手の攻撃を全部かわしてる…!」
ダル「見える…見えるぞ!状態ですねわかります」
冬馬「バク転まで…すげえ運動能力だ…」
翔太「ほらほら、もう終わり?」
4℃「くそっ…舐めやがって…!」
男1「ええっ!?さっきは手を出すなって言ったのに!」
男2「こまけぇこたぁいいんだよ!」
ザザザッ
翔太「…あはは、さすがにこれはやばいかも…」
4℃「…ふっ、これが俺の必殺技…」
4℃「エターナルフォースブリザ
北斗「ずいぶんとでかい顔してるじゃないか、功一」
4℃「…俺の必殺技詠唱を邪魔するとは、ずいぶんと不届きな輩もいたもんだ…って」
4℃「ほ、北斗さん!?」
4℃「で、でも…」
北斗「帰れ」
4℃「お、お前ら!帰るぞ!ガイアが俺にそう囁いてんだ!」
男1「嘘…私の上司クソすぎ…?」
男2「それでもついていきますよ4℃さーん!待ってー!」
タッタッタ…
北斗「チャオ☆」
翔太「…別に助けてくれなくても良かったのに」
北斗「その割には足が震えてたぜ、少年」
翔太「うるさいなあ」
北斗「気にしないでくれよ岡部さん、人ってのはどんなところでつながってるのか分からないってだけさ」
岡部(こんなこと、今までの世界線では有り得なかったが…これもシュタインズ・ゲートの選択か…)
ダル「オカリン、そんなことよりこの子誘わなくていいん?」
岡部「おっとそうだった…して少年よ、貴様名前をなんという」
翔太「御手洗翔太だけど…オジサンたちはなんなの?」
岡部「オジ…ッ!いいかよく聞けぇ!俺は狂気のむわっど(ry」
紅莉栖「こいつは岡部倫太郎、私は牧瀬紅莉栖、それでこっちが橋田至」
フェイリス「フェイリスはフェイリスニャン!」
岡部「うぐっ…!それでこっちは天ケ瀬冬馬に伊集院北斗だっ!」
翔太(なんだこの濃いメンツ)
岡部「ああそうだ、だが無理強いはせん」
翔太「でもめんどくさそうだしなあ」
冬馬「…そんなこと言って、怖いだけだろ」
翔太「…ん?今なんか言った?」
冬馬「逃げてるだけだって言ったんだよ、クソガキ!」
翔太「お兄さん、いくら僕が年下でも言いすぎじゃない?」
ダル「殴り合いから始まる友情もある…いいぞもっとやれ」
紅莉栖「い、いいの岡部!?このままじゃホントにケンカしちゃうわよ!?」
岡部「……お前らこっちを見ろぉぉぉ!!」
全員「!?」
岡部「……」スゥハァ
岡部「ぬぅんっ!!」バッ
岡部「いって」ドシン
岡部「……」スッ パンパン
岡部「どぅおうだっ!!」ブワサッ!!
冬馬「……はあ?」
翔太「え?」
紅莉栖「…まったく出来てないじゃないのよ!」
ダル「さすがにこれは僕でも擁護できないレベル」
岡部「気付いたか冬馬!そして翔太!」
翔太「!?」
岡部「俺はバク転ができない、翔太はできる…」
岡部「ならば翔太はアイドルをやるべきであろう!違うか!」
冬馬「!!」
フェイリス(その理屈はちょっとフェイリスにも分からないニャン)
岡部「バク転ができるほどの身体能力、そして雷ネットABでフェイリスを唸らせるほどの思考と洞察力…」
岡部「日々に退屈しているならアイドルになれ!俺についてこい!」
岡部「違う世界をお前に見せてやる!!!」
翔太「!!」
翔太「…岡部さん、それ本気?」
岡部「ああ本気だ、俺は嘘はつかん」
翔太「……じゃあ、やってみるよアイドル」
岡部「な、なにっ!?本当か翔太!」
翔太「ただし!」
翔太「退屈させたら、承知しないからねっ!」
ダル「わがまま年下ショタ…ありだな」
紅莉栖「無いわよHENTAI」
岡部「よぉーし!これで3人揃った!!」
岡部「明日からこの鳳凰院凶真の本格的なプロデュースが始まるのだ!フゥーハハハハハ!!」
岡部(…さて、今日は他のラボメンや冬馬たちもすでに帰った)
岡部(明日からはプロデュースをしていくわけだが…)
ダカライマーイチビョウゴトニー
岡部(……む?メール…冬馬からか)
from:冬馬
sub:今日はありがとな
今日はメンバー集めしてくれてありがとう。感謝してるぜ。
明日からはいよいよ俺のアイドル活動が始まると思うと、夜も眠れねえぜ!
…でも、他のメンバーについては俺はまだ認めてねえ。
凶真の判断ならそれに従うけどよ…うまくいくとは思えねえんだ。今のところ。
……愚痴みたいになってすまねえな。それじゃまた明日。
岡部「……」
>>79
1.「アイドル活動」について返信する 2.「他のメンバー」について返信する 3.返信しない
sub:案ずることは無い
まだ初日だ、他の2人のことを完全に受け入れろという方が無理な話だ。
俺ですらダルと気まずくなくなるまで3日はかかった…。
しかしひとつだけ覚えておけ。
貴様が相手を嫌ううちは、相手も貴様のことを嫌っている…とな。
俺の祖母が言っていた言葉だ。
今日はしっかり休め。エル・プサイ・コングルゥ。
岡部(…さて、明日は朝9時にラボ集合となっている…俺はこのまま泊まるとしよう)
岡部(メンバーは集まった、次は戦略か…)
岡部(……こんなときタイムリープが使えたら、楽なのだろうが)
岡部(俺は今を生きる、それが俺の選択だ)
岡部(…さて、寝るか)
chapter 2 『思春期のアパシー』 END
岡部「うむ、おはよう諸君」
冬馬「おう!朝から絶好調だぜ!」
北斗「若いなあ…俺はさっきまで仕事だったから眠くて仕方ないよ…」
翔太「さすがにいきなり仕事辞めるってのはできないよねー」
岡部「む、そうか…だがそんなことはどうでも良い」
岡部「今日はこの紙に書いてあることをしてもらう」ピラッ
冬馬「こ、これは…」
岡部「そう……」
岡部「【人間性をも凌駕する限界突破(レッスン)】だ…っ!」
chapter 3 『急転直下のブレイクダウン』
冬馬「はぁ…はぁ…!そ、そんなに言うなら、凶真が手本見せてみろよ!」
岡部「違うな、間違っているぞ冬馬よ」
冬馬「なんだと…!」
岡部「ならば貴様は宮崎ハヤオしかアニメ映画の批判をしてはいけないと思うのか?」
冬馬「!」
岡部「野球の批判をするのはイティロー、ファッションの批判をするのはトップモデルしか許されないのならば…」
岡部「批評家や解説者という職業がなぜ成り立っているのだ、冬馬よ!」
冬馬「た、確かにその通りだ…!」
翔太(冬馬くんチョロすぎでしょ)
岡部「俺は貴様らのプロデューサー…ならばレッスンにおいて口出しするのも当然であろう?」
冬馬「…すまねえ凶真!俺、どうかしてたみたいだ!」
北斗(と言っても、普通はダンスコーチが指導するもんだと思うけど)
北斗(…ま、俺はこのレッスンですら足がガクガクなんだけどね…)
岡部「よーし、それではレッスンの続きを…」
バタバタバタバタ…
冬馬「ん?下から誰か来たみたいだぞ」
岡部(あ、やべっ)
ガチャ バターン!!
天王寺「岡部ェ!てめぇまた怪しい実験でもしてんのかコラァ!!」
天王寺「わけだぁ?そんなもん知るか、また家賃上げるぞ!?」
岡部「それは困る」
天王寺「…ん?なんだそっちの男たちは…新しいラボメンってやつか?」
岡部「ああ、この者たちはですね…」
天王寺「…おめぇがアイドルのプロデューサー?変わった社長さんもいたもんだな」
岡部「俺の秘められた力を、彼が見抜いただけのことですよ」
天王寺「ま、なんでもいいけどよ…次うるさくしたら出てってもらうからな?覚悟しとけよ」
岡部「…肝に銘じておきます」
3人「……」
岡部「……なんだ、その目は」
冬馬「…いや、なんでもねぇ」
翔太「オカリンかっこわるーい」
岡部「んなっ…!オカリンではない!鳳凰院凶真だっ!」
翔太「いーじゃん、ダルさんも言ってたし!」
北斗「それにしても…ここじゃダンスレッスンは出来ないな」
岡部「うむ…うるさくしてはいけないからボーカルレッスンも出来ないし…」
岡部「……」
岡部「…ビジュアルレッスンしかないか」
岡部「お前しかおらんのだ閃光の指圧師よ、アイドルには女子目線の意見も大事なのだ!」
萌郁「…女子目線?」
岡部「うむ!どうしても俺だけでは偏った意見になってしまう…まあ、それでも売れることには違わんのだが…」
岡部「より確実に人気を得るために、女子の意見が必要なのだ閃光の指圧師よ!」
萌郁「……」カチカチカチカチ ピロリン
岡部「む?貴様またメールで会話を…」パカッ
『今度新しいケータイ買うのに付き合ってくれたら引き受けてあげる(*^_^*)』
岡部「…」
岡部「……考えておこう」
萌郁「……♪」
岡部「自分なりにアピールをし、指圧師の意見を参考にするのだ!!」
冬馬「よし!まずは俺からだな!」
冬馬「…俺のパフォーマンスに酔いしれろ!愚民共!」バッ
冬馬「ついて来れなくなっても…知らないぜ?」フワサァ…
冬馬「どうだっ!」
岡部(うわぁ)
翔太(うわぁ)
北斗(うわぁ)
萌郁「……」カチカチカチ
冬馬「ん?なになに…」
『ちょっと怖いカモ…(;一_一)
男の子は分からないけど、女の子は今のじゃ全然キュン☆としないぞ?』
冬馬「んぐっ…!べ、別に俺は女に受けたくてアイドルやるわけじゃ…!」
岡部「そういうわけにいかんのは分かっているだろう、冬馬よ」
冬馬「…くそっ!」
北斗「それじゃ次は俺かな…行きますよ、指圧師さん」ニコッ
萌郁「……」ギュッ
岡部「おい、無言で袖口をつかむな」
北斗「今日は俺と一緒に楽しんでくれよ、子猫ちゃんたち?」
岡部「ふむ…」
冬馬(俺とあんまり変わんねえじゃねえか…)
萌郁「……」カチカチ スッ
『キャラにも合っててイイカンジだとは思うけど…
おとなしい女の子はちょっと引いちゃうかも?(>_<)』
北斗「なるほどねぇ…店では比較的明るい女の子ばっかり相手にしてたからなぁ」
翔太「次は僕だね!」
翔太「僕のダンス、見ていってくれると嬉しいな?」
岡部「ほう…」
萌郁「……」カチカチ スッ
『うん!3人の中で一番アイドルっぽいと思う!(^O^)
あとは笑顔がもっと自然だったらカンペキかな?』
翔太「うーん、やっぱり作り笑顔ってバレちゃうよねー」
北斗「なんなら俺の店で働くかい?」
翔太「年齢的にもお断りしまーす」
冬馬「……」
冬馬「…ちっ、なんだよ」
岡部「…む?どうした冬馬よ」
冬馬「アイドルだからって女に媚びて…みっともねえと思わねえのか」
北斗「……冬馬くん、自分が低評価だったからって拗ねてるのかい?」
冬馬「…っ!北斗、てめえ!!」
岡部「冬馬、うるさくするなら出ていけ。さっき注意されたばかりであろうが」
冬馬「…!…くそっ!」
ズカズカズカ ガチャバタン!!
翔太「…なんだあれ」
岡部「……」
北斗「まだ午前中なのに、いいのかい?」
岡部「構わん…それに、メンバーが揃ってないのにレッスンを続けても意味が無かろう」
翔太「ま、僕はどっちでもいいけど!北斗くん、このあとご飯食べに行かない?」
北斗「いや、少し眠いんでね…今日はまっすぐ帰らせてもらうよ」
翔太「…んー、そっか分かった」
岡部「指圧師もすまなかったな、時間をとらせて」
萌郁「別に…いい…」
岡部「そうか」
萌郁「…岡部くん」
岡部「む?」
萌郁「このあと…頑張って」
岡部「……うむ」
冬馬「くそっ!なんだよアイツら…俺のどこがおかしいって言うんだ!」
冬馬(……ちくしょう)
岡部「こんなところで何をしている、冬馬よ」
冬馬「!?」
岡部「まあこのあたりで逃げ込むと言えばこの公園しか無いからな、ある意味計算通りというわけだ」
冬馬「…なにしに来たんだよ」
岡部「隣、座るぞ?」
冬馬「……」
岡部「…悔しいか?」
冬馬「…!!」
冬馬「俺はそんなこと一言も…!」
岡部「昔話をしよう」
冬馬「…?」
岡部「俺の知り合いに、ある天才がいた」
岡部「そいつは生意気で、高飛車で…そのくせ才能は俺よりあるもんだから、最初はどうも気に入らなかった」
岡部「今だからこそ言えるが、あれは嫉妬から来る逆恨みだろうな…自分でも情けないと思う」
冬馬「……」
岡部「…だがな、ある日気づいたんだ」
岡部「いつの間にか、そいつのことを目で追っている自分に」
岡部「ワクワクしていたんだよ、そいつの言動に」
冬馬「凶真、それって…」
岡部「…俺が困っているときにはいつもあいつが傍にいてくれた」
岡部「あいつの才能に、俺が何度助けられたか分からない」
岡部「もしかしたら、今のお前には北斗と翔太がうとましく思えるかもしれない」
岡部「…だがな、それは違う」
岡部「お前も薄々気づいているはずだ、それは憎悪ではなく、嫉妬の感情だということに」
冬馬「…!!」
岡部「視点を変えろ、目の前のことをすべて受け入れろ、自分の糧にしろ」
岡部「でなければお前という人間は、ここで永遠に留まることになる」
冬馬「……なあ、凶真」
岡部「む、どうした」
冬馬「ひとつ、聞きたいことがあるんだけどよ」
岡部「ダンス以外のことならなんでも答えてやろう」
冬馬「…さっきの“天才”って、助手さんのことなのか?」
岡部「…ふむ、どうだろうな」
岡部「なぜなら、それは―――」
「―――別の世界線の、話だからな」
翔太「遅いねー冬馬くん」
北斗「昨日あんなことがあったから、顔を出しにくいんじゃないか?」
岡部(…さて、今日は冬馬がどう出るか)
ガチャ バタン
冬馬「すまねえ!遅くなった!」
岡部「……」
翔太「あ、来た」
北斗「へえ」
冬馬「……」
冬馬「…昨日はすまなかった!!」バッ
北斗・翔太「!?」
冬馬「それを否定されたからって、あそこで飛び出しちゃあ俺がガキなだけだ!」
冬馬「…だからこうやって恥を忍んで頭を下げる!」
冬馬「俺にも正しいアピールを教えてくれ!頼む!」
北斗「!!」
翔太「…ぼ、僕は構わないけど」
岡部(…北斗はどうする…?)
北斗「…なあ、冬馬くん」
冬馬「……」
北斗「昨日、あんなカッコ悪いことしといてよくそんなお願いできるね?」
冬馬「……!!」
冬馬「…ああ、カッコ悪いことは百も承知だ」
冬馬「だからカッコ良いアピールを教えてくれって頼んでんだ!!違うか!?」
北斗「…!!」
冬馬「だから、頼む…俺の夢は、こんなところで終わらせるわけにはいかねえんだ…っ!」
北斗「……」
北斗「…やれやれ、そんなに頭を地面に擦りつけられちゃ、断れないだろ」
冬馬「ほ、本当か!?」
北斗「ただし、元ホストの指導は甘くないぞ?」
冬馬「ああ!なんでもかかってこいよ!」
翔太「…あはは、調子いいんだから」
翔太「え?オカリンも一緒にするんじゃないの?」
岡部「俺は俺でやることがあるのでな…冬馬、ちゃんとレッスンするのだぞ?」
冬馬「ああ!当然、だぜ!」
北斗「よーし、それじゃ昨日の反省点だけど…104点ある」
冬馬「んだとぉっ!?」
岡部(…うむ、ユニットとしてのバランスは徐々に取れてきたようだ)
岡部(だが、それも冬馬の問題が解決したに過ぎん)
岡部(過去に謎多き男、北斗…つかみどころの無い少年、翔太…)
岡部(……俺の仕事は、まだまだ終わらないようだ)
岡部(む?メール…誰からだ…?)
岡部(……黒井社長、だと…)ピッ
from:Mr.ブラック
sub:ウィ。私だ。
冬馬の調子はどうだね?
報告によると、新しいメンバーが2人加入したそうだな。
北斗と翔太と言ったか。
プロデュースに関しては貴様に任せているが…
何か困ったことがあったら連絡するといい。
なんといっても、私はセレブだからな!
それでは。アデュー!
岡部「……」
>>143
1.「新しいメンバー」について返信する 2.「セレブ」について返信する 3.返信しない
sub:このセレブフィフティが!
困っていると言えば…ラボの資金が多少心もとない感じでしてね…。
援助えおしていただけると助かる…
というのは冗談だ。3人ともどうにか上手くやっている。
数週間後、芸能界は更なる混沌に満ちた空間になっているだろう!
フゥーハハハ!!
ちなみにこの前ののど飴はスーパーで売っているから、セレブといえど買いに行くといい。
エル・プサイ・コングルゥ。アデューとは言わん!
岡部(…これで今日の活動は終わりか)
岡部(明日からは何をするか…)
岡部(……鳳凰院Pの本領発揮と言ったところか)
岡部(クク、楽しみだ…!)
chapter 3 『急転直下のブレイクダウン』 END
岡部「…よし、今日のレッスンはこれで終わりだ!!」
冬馬「へっ!この程度、楽勝だぜ!」
翔太「もうちょっとダンスも難しくしちゃっていいんじゃないかな、ねえ北斗くん?」
北斗「ん?あ、ああ…そうだな…」
岡部「…?」
冬馬「それじゃ今日はこれで解散ってことに…」
岡部「いや、お前たちこのあと時間はあるか?」
翔太「僕は何も無いけど…親も今日はいないし」
北斗「俺も以前の仕事はもう辞めたので、ヒマと言えばヒマだよ」
岡部「そうか、それでは……」
岡部「これより貴様たち3人の歓迎会を行ぁうっ!!!!」
北斗「…で、俺たちに買い出しをさせるわけなのか」
岡部「当然だ!働かざる者食うべからず、だからな!冬馬と翔太には部屋の掃除をさせてある!」
北斗「ははっ、そりゃ最もだ」
岡部「……なあ、北斗よ」
北斗「ん?」
岡部「貴様、なにか悩んでいるのではないか?」
北斗「…何を根拠に」
岡部「鳳凰院凶真の『全てを見透かす邪眼(シースルーアイズ)』があれば造作も無いことだ」
北斗「はは、参ったなぁ…」
北斗「…とりあえず、買い物を済ませようか」
chapter 4 『青春のシンパシー』
岡部「ほら、知的飲料だ」
北斗「運動後の疲れた体には嬉しいね」
岡部「冬馬や翔太は疲れていなかったようだが?」
北斗「意地の悪いこと言うなよ…俺だけダンス未経験なんだぜ?」
岡部「…お前、昔は何をやっていたのだ?」
北斗「別に…普通に学生やって、普通に悪さして」
北斗「普通にホストやってただけさ」
岡部「…それを世間では普通と言わないのだがな」
北斗「おや、狂気のマッドサイエンティストさんなら分かってくれると思ってたけどな」
岡部「……4℃達とは昔の知り合いか?」
北斗「ま、そんな感じだよ」
北斗「幸いなことに女の子からはモテたからね、不自由はしなかったけど」
岡部(リア充爆発…いや、なんだかダルに怒られる気がする)
北斗「女の子口説いて、デートして…」
北斗「結局何も残らないんだよな、そのあともさ」
岡部「だから冬馬がうらやましかった、と」
北斗「……怖いなあ、鳳凰院さんは」
岡部「あいつはアイドルになるために東京へ来た…そりゃあやる気も他人とは違うだろうさ」
北斗「…初めて冬馬くんを見たときさ、なんだこいつって思ったけど」
北斗「すごくキラキラしてたんだ、彼」
岡部「……」
岡部「言いたいことはそれだけか?」
北斗「……」
岡部「やりたいことなど今から探せばいい、それは何も恥ずかしいことではない」
岡部「みっともないくらい足掻いて足掻いて、足掻き通せば良いではないか」
北斗「…でも俺は年齢が」
岡部「年齢ごときで悩むな、ラボメンには社会人もいれば高校生もいる」
岡部「正確にはラボメンではないが、ブラウン管工房には小学生だっている」
岡部「なんならまだ生まれてないやつだっている!」
北斗「…?」
岡部「それが仲間というものだろう」
北斗「…!」
岡部「なんなら俺に相談したって…」
北斗「…はは、岡部くんってモテるだろ?」
岡部「んな?そんなことは無い、ラボメンのやつらは俺を便利な道具としか思っておらんからな」
北斗「どうだか」
岡部「…まあいい、戻るぞ」
北斗「ああ分かったよ、凶真」
岡部「む?お前今…」
北斗「ほらほら、せっかく買ったアイスが溶けちゃうぜ!」
岡部「あ、おい!」
いっそ9.61%とかじゃないか?
冬馬「甘いぜ翔太!俺のターン!ここでウイルスカードを起動!」
翔太「そっちこそ甘いよ冬馬くん!僕は伏せておいた特殊ターミナルカードを起動!」
ダル「うほー!翔太きゅんの先読み流石だお!」
フェイリス「あそこですでに伏線を張っておいたとは…ショーニャン恐るべしニャン!」
岡部「おいお前ら」
翔太「ん?ああオカリンおかえりーん!」
まゆり「おー!翔太くんさっそく使ってくれているのです!オカリンおかえりーん♪」
岡部「……」プルプルプル
岡部「掃除と準備はどうしたのだお前らぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「うるせぇぞ岡部ェ!!!」
岡部「あっすんません」
岡部「ならん!こういうことは節度が大切なのだ!」
紅莉栖「それが狂気のマッドサイエンティスト(笑)の言うことかしら?」
岡部「それとこれとは別だ!チリトリを持てぃ助手よ!」
紅莉栖「はいはい」
冬馬「……」
ダル「どしたの冬馬くん」
冬馬「…なあ、凶真と助手さんって付き合ってんのか?」
ダル「それ本人に言ってみ?多分壁殴り代行を頼まざるを得なくなるお」
冬馬「……」
紅莉栖「素直に歓迎パーティって言いなさいよね」
岡部「ええいうるさい!こういうのは雰囲気が大事なのだ!」
岡部「まずはルカ子、フェイリス!今日のために料理を作ってくれて、本当に感謝している!本当にだ!」
紅莉栖「こっちみんな」
るか「こ、こんなことでよかったらいくらでも…」
フェイリス「今日はオムライス無いけど許してニャン!」
岡部「そして指圧師!Mr.ブラウンへの説得は貴様の活躍が無ければ達成できなかった!」
萌郁「……」グッ
岡部「まゆりはイベント間近で忙しいのによく参加してくれた!」
まゆり「トゥットゥル~♪こんな楽しそうなこと無視できないよ~」
ダル「おまいらのためだお!言わせんな恥ずかしい!」
岡部「さあそれでは宴の始まりだ!」
紅莉栖「おい」
岡部「皆の者グラスを持て!」
紅莉栖「おい私は」
岡部「ラボメン及び冬馬、北斗、翔太の今後の活躍を祈念して…」
紅莉栖「岡部!」
岡部「くわぁんぷわぁぁぁぁいっっ!!!」
全員「かんぱーい!!」
紅莉栖「あーもうかんぱーい!!」
冬馬「…なあ凶真、ちょっといいか?」
岡部「む、どうした冬馬」
冬馬「……その」
冬馬「…ありがとな、今日はすげえ楽しかった」
岡部「うむ…まあ俺たちは普段からこんなことばっかりしているからな」
冬馬「へへ、うらやましいぜ!そういうの」
岡部「…お前はアイドルになるために単身上京してきたのだったな」
冬馬「ああ…でも後悔はしてないぜ!」
冬馬「ここまで来た以上、一人ででも絶対にトップアイドルになってやるって決めたんだからよ!」
岡部「ふむ、そうか」
冬馬「は?」
岡部「ふぉうおういん凶真が命じる!冬馬よ!外に行って涼んで来い!」ドンッ
冬馬「え?あ、おい!」
-ブラウン管工房前-
冬馬「なんだよ凶真のやつ…別に暑くなんて…」
冬馬「……!」
北斗「…チャオ」
冬馬「……なんだよそりゃ」
北斗「ま、隣座れよ」
北斗「…ごめんな、最近」
冬馬「あ?」
北斗「ダンスレッスンに付いていけてないの…俺だけだからさ」
冬馬「ああ、そのことか」
北斗「……でも、俺もこれから」
冬馬「気にしてねえよ、んなもん」
北斗「…え?」
冬馬「ダンス経験も無いうえに今までホスト生活だろ?そりゃ体だって動くわけねぇだろ」
北斗「だけど…」
冬馬「俺だって最初から踊れたわけじゃねえ、努力したから踊れるようになったんだ」
冬馬「今はちょっとズレてるかもしれねえけど…いつかはお前よりもアピールもうまくなって、ダンスも翔太よりうまくなって」
冬馬「トップアイドルになる、それが俺の夢だ」
北斗「…!」
冬馬「だから今はどんだけカッコ悪くてもよ…手段はなんだっていい、努力しまくってやるさ」
冬馬「足掻いて足掻いて…最終的に勝てば俺が正義なんだからよ」
北斗「……ああ、そうだな、そうだよ」
冬馬「お前もこんなところで油売ってねえで上がってこいよ、今ルカ子さんのファッションショーやってるぜ?」
北斗「ああ、それもいいが…」
冬馬「?」
北斗「雷ネットABのルール、教えろよ冬馬」
冬馬「…へへっ!俺のコーチは厳しいぜ?」
翔太「…だから友達の家だって」
翔太「さっきも言ったでしょ!?晩ごはんいらないって!」
翔太「…学校のことは今は関係無いだろ!?」
翔太「もういい!今日は家帰らないから!」ピッ
翔太「……はぁ」
ブーッ ブーッ
翔太「!!…って、携帯のバイブか…萌郁さん?」パカッ
『もう電話終わった?』
翔太「……終わりましたよ、っと」カチカチ ピロリン
ガチャ ギィーバタン
萌郁「……」
萌郁「……綯ちゃんと、電話…」
翔太「綯ちゃんって…ああ、下のオジサンの子供か」
萌郁「……」コクリ
翔太「でもどうして電話?せっかくパーティしてるんだから、連絡ならメールでいいじゃん」
萌郁「…しゃべる、練習…」
翔太「へ?」
萌郁「私…人と話すの苦手、だから…」
翔太「…ああ、それで綯ちゃんが練習に付き合ってくれてるってわけ?」
萌郁「……」コクリ
翔太「ふーん…」
翔太「……聞いてたんだ?」
萌郁「……ごめん」
翔太「僕も大きな声で話してたから仕方ないよ…うん、お母さん」
萌郁「…そう……」
翔太「まだ帰らないのか、学校はどうしたって…うるさいんだよ」
萌郁「学校、行ってないの…?」
翔太「…まあね、行っても面白くないし」
萌郁「……それは、どうして…?」
翔太「萌郁さん、けっこうガツガツ来るんだね」
萌郁「……」
翔太「テストもそうだし、口喧嘩とかじゃ負けたことない」
翔太「そんでダンスもずっと習ってたから、運動神経もいいんだよね」
翔太「…そしたら何があったと思う?」
萌郁「……」
翔太「いじめだよいじめ、嫉妬したやつらのさ」
萌郁「そう…」
翔太「あれ、驚かないんだ」
萌郁「…私も、似たようなものだったから…」
翔太「……そっか」
翔太「期待されたことをやってみても、それで嫉妬されるんだよ?」
翔太「ここのみんなは大人だけあって、楽しいからさ…いっそここにずっと…」
萌郁「……」カチカチカチ スッ
翔太「……?」
『それは逃げてるだけ。何も変わってない』
翔太「……!!」
『結局、自分から動かないと何も変わらない。人から言われたことをやるだけじゃ意味が無い。
私は、それを知っているから』
翔太「…萌郁さんに僕の何が…っ!」
萌郁「……」カチカチカチカチ
でも、ダンスを踊ってるとき、今日のパーティのとき。
翔太くんはすごく楽しそうだった』
翔太「!!」
『人間は、歩み寄ろうとしなきゃ絶対に近づけない。
人付き合いがめんどくさい、怖いなんていうのはみんな一緒。
でも、そこで一歩動かなきゃ何も変わらない』
萌郁「……」スッ
萌郁「…私も、その一歩を踏み出してる途中」
翔太「……」
萌郁「でも、お母さんとは…」
萌郁「…翔太くんの気持ちひとつで、一歩近づくことはできると思う…」
翔太「……」
萌郁「……大事なことは、口に出して伝えたいもの」
翔太「!!」
萌郁「…だから…よかったら親孝行するってことも、考えてほしい……」
萌郁「出来ないって気付いたとき…」
萌郁「……それはちょっと、悲しいから」
翔太「……親、孝行…」
翔太「ねえ萌郁さん」
萌郁「…?」
翔太「良かったら今度、遊びに誘ってもいい?」
萌郁「……」カチカチカチ スッ
『女の子は、押し倒してキスするくらいの強引さを求めているんだぞ☆(^_-)-☆』
翔太「…あはは、それはさすがに無理かなあ」
萌郁「……それじゃ」
翔太「……」
翔太「……」スッ ピ、ピピッ
翔太「…あ、お母さん?…うん、翔太だけどさ…」
岡部(ラボメンたちは各々家に帰り…)
岡部(アイドルの3人はこのラボに泊まっていくらしい)
岡部(翔太が家に帰りにくい、と言っていたのが大きな理由だが…)
岡部(明日は何があっても帰らせようと思う、翔太もそれは納得していた)
岡部(それから、冬馬と北斗はともかく、翔太がどこかふっきれていたのが意外だった…何があったのだろうか)
岡部(…まあ、今日のところは俺も家に帰るとしよう)
ダカライマーイチビョウゴトニー
岡部(……む、メールか)
岡部(……送信者は…)
岡部(北斗か)パカッ
from:北斗
sub:チャオ☆
今日はありがとう。凶真のおかげでどこかスッキリした感じがするよ。
これからは最年長であることを負い目に感じるよりも…
最年長の俺がユニットを引っ張っていけるよう頑張ろうと思う。
なかなか道は厳しそうだけど…
今の俺たちならどうにかなるんじゃないかな?
それじゃ、また。
PS、恋の相談ならいつでものるぜ?
岡部「……」カチカチ
>>209
1.「最年長」について返信する 2.「恋の相談」について返信する 3.返信しない
この狂気のマッドサイエンティスト、鳳凰院凶真に恋など必要無い…
求めているのは更なる混沌、それだけだ。
貴様も早くダンスをマスターできるよう、頑張るのだな!
それではエル・プサイ・コングルゥ…。
岡部(……)
岡部(…む、今度は翔太か)パカッ
from:翔太
sub:まだ起きてる?
今日はパーティすっごく楽しかったよ!
今は3人で雷ネットABして、おしゃべりして…
こんなに笑ったの久しぶりかもしれない。ありがと!
それでついさっき冬馬くんから言われたんだけど…
最初、冬馬くんは僕に嫉妬してたんだって。ダンスの実力に。
だから初めて会ったときはヒドイこと言ってごめんな、だって!
素直だけど素直じゃないよね、冬馬くんは。
明日は家に帰ってお母さんとご飯食べるつもりです!
それじゃ、おやすみ!
岡部(……)カチカチ
>>216
1.「パーティ」について返信する 2.「冬馬くん」について返信する 3.返信しない
俺たちは普段からああいうことをやっているからな…。
貴様も時間が合えば参加するといい。
ちなみに、今日の料理はかなり出来が良い方だ。
助手とまゆりに作らせたら…それはそれはもう…。
今度は俺とダル、そしてお前ら3人で男子会も面白いかもしれないな。
この鳳凰院凶真の闇鍋…期待するがいい!
岡部(ユニットの結束も高まってきた、レッスンも積んできた)
岡部(次は…)
岡部(……オーディション、か)
「あ、おい!そこでリンクカードは卑怯だろ!」「卑怯も何も…俺はルール通りやっただけだぜ?」「あははっ!冬馬くん弱ーい!」
岡部(…今日のところは、ゆっくりとその翼を休めるがいい)
岡部「エル・プサイ・コングルゥ…」
chapter 4 『青春のシンパシー』 END
岡部「うむ、今日は皆よく集まってくれた」
冬馬「まあ最近はここに集まるのが日課になってるからな!楽勝、だぜ!」
北斗「楽勝ってなんだよ…」
翔太「で、今日は何すんの?レッスンだったら早く…」
岡部「ああ、そのことだが…助手よ、先ほどのホワイトボードをこちらに」
紅莉栖「もう助手についてはツッコまんからな…はい、ホワイトボードよ」
北斗「これは…」
岡部「うむ、ここには向こう数日のオーディションが記されている」
岡部「今日はこの中から、お前たちが受けるオーディションを決めてもらう」
岡部「名付けて…」
岡部「【絶対の狙撃手】作戦(オペレーション・サジタリウス)だ…!!!」
岡部「ああ、俺が選んでもよかったのだが…少しでもモチベーションを上げてもらおうと思ってな」
翔太「じゃあ、僕はこの『ゴールデンミュージック』がいい!」
冬馬「バッカ!そんなデカイ番組にいきなり…、って、新人枠?」
岡部「ふふ…やはり目の付けどころが違うな、〈第三の目(ザ・サードサイト)〉翔太よ」
岡部「その番組は期間限定で新人枠を設けている」
ダル「だから飛び込みのド新人でも、チャンスがあるってわけ」
岡部「ぐぬぅ…っ!そ、その通りだ…!」
北斗「へぇ…それじゃ、どうせならデカイところいきたいですよね」
岡部「だが、その道は狭く厳しい…修羅の道だぞ?」
冬馬「トーゼン!覚悟の上だぜっ!」
岡部「うむ!よく言った冬馬よ!」
ジュピタープロデュースしたい
岡部「各々努力を怠らぬように!!散!」
冬馬「ところでよ、凶真」
岡部「んがっ…、せっかく恰好良く決まったと言うのに…!」
冬馬「そろそろ俺たちのユニット名を決めたらどうだ?お前ら、って呼ばれるのもアレだしよ」
岡部「ああ、それならすでに考えてある」
翔太「へー!どんなのどんなの!?」
岡部「そうだな…それではユニット名にともなって作戦名も変更するとしよう」
岡部「……芸能界という混沌の闇に、一筋の雷光を轟かす…」
岡部「貴様たちのユニット名、及び作戦名はっ!!」
岡部「【天空の雷光神】作戦(オペレーション・ジュピター)だッ!!!!」
chapter 5 『常勝無敗のジュピター』
翔太「おー、ナイスバク転」
紅莉栖「コングラッチュレーション!すごいわ冬馬くん!」
冬馬「そ、そんなことないっすよ助手さん!」
翔太「冬馬くんデレデレしすぎー」
冬馬「バッ…!そんなんじゃねえよ翔太!」
ワイワイ ガヤガヤ
岡部「……冬馬がバク転を成功させたみたいだな」
北斗「…ま、あいつは才能に加えて努力してましたからね、いつかは成功すると思ってましたよ」
ダル「どうする北斗氏、振り付け変える?」
北斗「まさか!最年長がそんなことできませんよ」
北斗「了解、鳳凰院プロデューサー」
ダル(なあなあオカリン)
岡部(どうしたダルよ)
ダル(やっぱり北斗氏には無理があるんだって…曲のラストに3人連続バク転なんて)
岡部(だがそれくらい出来ねばあの番組には合格できん、諦めるならそこまでということだ)
ダル(そうだけどさぁ…ま、オカリンがそう言うなら僕は反対しないけど…)
岡部(…ところでダル、この振り付けは誰が考えたのだ?)
ダル(あ?僕のタイムマシンオフ会の友達だお!僕のコミュニケーション能力なめんなマジで!)
岡部(……世界は広いな)
ダル「…北斗氏、少しくらい休憩しなきゃだぜ」
北斗「……そうだね、ちょっと公園で涼んでくるよ」
ガチャ バタン カツカツカツ
翔太「北斗くん…」
冬馬「……」
紅莉栖「ほら、行ってあげなさい」
冬馬「じょ、助手さん…!で、でも、こんなときに声をかけるのは男として…!」
紅莉栖「こんなときだからこそ、追いかけて行って声をかけてあげるのが仲間よ」
冬馬「!」
紅莉栖「違う?」
岡部「ならば俺に耳を貸せぇい!冬馬、翔太よ!」
翔太「オカリン!」
岡部「いいか?北斗は今、バク転への恐怖を感じている…ならば、バク転への希望を見出させてやるのだ」
冬馬「ど、どうやって…?」
岡部「……決めポーズ、だよ」ニヤリ
紅莉栖「…嫌な予感がする」
-公園-
北斗「……」
北斗(…ま、すぐに出来るとは思ってなかったけど…我ながら情けないなぁ…ははっ)
だがほくほくはどちらでもバク転していないんだよね・・・
あとほくほくはダンスの動きもかなり違和感がある。やっぱ20歳すぎたらきついのかな
翔太「北斗くーん!」
北斗「翔太、それに冬馬…!なんでここに…!」
冬馬「凶真から多分ここだろうって聞いたんだ」
北斗「アイツ…妙な気遣いしやがって…」
冬馬「勘違いすんなよ?俺たちが勝手に飛び出してきただけだ」
北斗(…矛盾してるじゃないか、まったく)
翔太「北斗くん!これ見て!!せーの!」バッババッ
北斗「っ!?2人で同時にバク転して…」
北斗「……決めポーズ、だと…!?」
冬馬「楽勝、だぜっ!!!」(恋を始めるポーズ)ズバーンッ!!
,r '" ̄"'''丶,
./.゙゙゙゙゙ .l゙~゙゙゙゙ ヽ\
. i´ ri⌒.'li、 .'⌒ヽ 'i::`i,
.| ′ .゙゜ .゙゙゙″ .:::l::::::!
|, ,r'!ヾ・ ヽ, .::::.|:::::::i
.i, ./,r──ヽ, :::::::i::::,r'
゙ヽ、 .ヾ!゙゙゙゙゙゙'''ヽ、_ノ
`'''゙i ._____ l /ヽ
/\ へ ゙ヽ ___ノ’_/
へ、 | ̄\ー フ ̄ |\ー
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| \_/ ヽ
| __( ̄ |
| __) ~ノ
人 __) ノ
だからお前は誰なんだよ
翔太「だからさ!諦めないで頑張ろうよ北斗くん!!」(恋を始めるポーズ)
北斗「お前ら…」(ベンチに座っている)
翔太「わかんないとこがあったら、出来るまで僕達が教えるから!」(恋を始めるポーズ)
冬馬「それが俺たちジュピターだろ!?違うかっ!?」(恋を始めるポーズ)
北斗「……」(ベンチに座っている)
北斗「…分かったよ」スッ(立った)
翔太「!!」(恋を始めるポーズ)
北斗「お前らの求める未来……」(歩いて立ち止まった)
北斗「…こういうことだろっ!?」(恋を始めるポーズ)ズバーンッ!!
冬馬「北斗!!」(恋を始めるポーズ)
北斗「……それでも、いいのか?」(恋を始めるポーズ)
冬馬「違うな、出来るようにしてやるって言ってんだろうが」(恋を始めるポーズ)
翔太「それが仲間だよ、北斗くん!」(恋を始めるポーズ)
北斗「お前ら……」(恋を始めるポーズ)
冬馬「…よーっし!気合い入れっぞ!961プロー……」(恋を始めるポーズ)
3人「ファイトー!!オー!!!」(恋を始めるポーズ)
綯「ねえお父さん、あれってオカリンおじさんのお友達だよね?」
天王寺「……こりゃあ本気で立ち退きを考えなくちゃなあ…」
岡部(あれから数日、ジュピターの3人は以前よりも精力的に取り組んでいるようだった)
岡部(なにより、互いが互いを教え合う姿勢が見られるようになった)
岡部(ボーカルは冬馬、ダンスは翔太、ビジュアルは北斗、といったように…)
岡部(ある意味ではスキの無いユニットだと言えるだろう)
岡部(……だが、今度のオーディションではそうも言ってられない)
岡部(結局、北斗は補助有りでしかバク転を決めることが出来なかった)
岡部(…このオーディション、波乱が起こるかもしれ
ダル「オカリンオカリン、早くしないとオーディション始まっちゃうのぜ」
岡部「ええい!人が真面目に決めているときに!」
ダル「このオーディション自体を、短い番組として編集するらしいお」
岡部「まあ俺たちも会場に入れるからラッキーなのだがな」
ダル「他のアイドルも見れるとか…役得にもほどがあるだろ常考」
岡部「プロデューサー特権、というやつだな」
紅莉栖「ほら、そろそろ始まるわよ」
岡部「よし…行くぞ、貴様らッ!!!」ブワサァッ!!
ダル「オカリン、テレビ局でさすがにそれはないわ」
岡部(……ジュピターよ)
岡部(頑張れ…!!)
北斗「曲は『恋をはじめよう』」
翔太「一生懸命頑張ります!よろしくお願いします!」
~♪
客A「…ねえねえ、今歌ってる子たちカッコよくない?」
客B「確かに…みんなレベル高いよね」
岡部(つかみは上々…緊張しているようだが、逆に初々しさが出ていて好印象だ)
岡部(…歌も問題無い、今のところダンスも目立ったミスは無い)
岡部(……問題はここからだ)
アーイーシータイ アイシタイ イツモミライデー
岡部(…後半に入った!!)
翔太「やっ!」バッ
岡部(翔太は問題無い!)
冬馬「はっ!」ババッ
岡部(冬馬も今では完璧にできるようになった!!)
北斗「……!」グッ
岡部(…北斗……!!)
岡部(……頼むっ!跳べっ!!)
岡部(……っ!!)
岡部「跳べよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!!」
北斗「…たぁっ!」バッ!
クソワロタ
ここで持ってくるか
ダル「謝って済むなら警察はいらないわけだが」
紅莉栖「…そのツッコミを生で聞くとは思わなかったわ」
ダル「……牧瀬氏、『生で突っ込む』ってもう一回…」
紅莉栖「ぶっとばすぞHENTAI」
岡部「…しかし、まさか叫んだだけで会場から締め出されるとはな」
紅莉栖「当然でしょうが…はぁ、結果もどうなったか分からないし…」
岡部「まあ、結果については心配することもあるまい」
ダル「僕もそう思うお」
紅莉栖「…ま、そこは私も同感だけど」
岡部「それでは先にラボに戻るとしよう、祝勝会の準備だ」
ダル「オーキードーキー」
ガチャ バタン!!
冬馬「凶真!!やったぜ凶真!!」
翔太「合格したよオカリン!」
岡部「知っている、見ろこのドクペの量を!!」
北斗「あはは、祝勝会ってやつかい?」
紅莉栖「帰り際に買ってきたんだからな、感謝しろよな!」
ダル「荷物ジャンケンに負けた牧瀬氏マジ涙目!!」
冬馬「じょ、助手さんにこの量を持って来させたのか!?おい凶真!」
岡部「うるさい!ジャンケンは何者にも等しく平等なのだ!」
冬馬「指の形が悪くなるから女に重いものを持たせるなって俺のばあちゃんが言ってたんだよ!!」
ダル「古風すぎワロス」
岡部「今日はご苦労だった、冬馬よ」
冬馬「北斗もバク転決めたしな…次はいよいよ本番、生放送収録だぜ!」
岡部「ああ、その意気だ」
紅莉栖「ふふ、もう岡部は必要無いんじゃないの?」
岡部「む、お前はいつもそういうことを…」
冬馬「……」
冬馬「…あ、あのよ、ちょっと話したいことが…」
ガチャ
まゆり「トゥットゥルー♪まゆしぃです!」
ダル「お!まゆ氏キタコレ!」
冬馬「……ちっ」
北斗「来てくれるだけでうれしいよ、まゆりちゃん」
まゆり「あ、ほっくん!トゥットゥルー♪」
北斗「トゥットゥルー☆」
岡部「大丈夫なのか?イベントは明日なのだろう?」
まゆり「うん、そのことなんだけど…」
まゆり「明日のイベントはお休みすることにしたのです!」
紅莉栖「…え?なんで?友達が来られなくなったとか?」
まゆり「ううん、そうじゃなくてね…」ガサゴソ
まゆり「じゃーん!ジュピターくん達の新しい衣装でーす!」
冬馬「は?」
翔太「あ、ありがと…?」
まゆり「これはダルくん用のをちょっと改造しました!ほっくんの分!」
北斗「ど、どうも」
まゆり「そして最後はオカリン用のつもりだった…」
まゆり「はい!冬馬くんの分だよー!」
冬馬「お、おう」
岡部「ちょっと待て!イベントはどうした!それに俺用のコスとはどういう意味だまゆりぃ!!」ユサユサ
まゆり「オ~カ~リ~ン~、そ~れ~は~ね~」ガクガク
紅莉栖「まずはその揺するのをやめなさい!」
ダル「予定変更してジュピターのみんなにプレゼントしたってわけかお…」
岡部「俺たちにはギリギリになって頼みこむつもりだったとは…ズル賢い手段を考えおって!」
まゆり「うん、ごめんね…」
紅莉栖「謝ることは無いわ、まゆり…それよりイベントは大丈夫なの?急に欠席したりして」
まゆり「うん!もともとフリーダムな感じのイベントだったから、飛び込み出席も欠席も問題無いのです!」
紅莉栖「そう、それなら良かったわ」ナデナデ
まゆり「えへへぇ」
岡部「しかし急にこんなコスを渡されてもジュピターの3人も困るであろ…」
岡部「……冬馬?」
冬馬「………俺が、俺たちがイベントに出てやるよ」
全員「!?」
冬馬「だってそうだろ!?まゆしぃちゃんが俺たちのために大事な衣装をプレゼントしてくれたんだ!」
冬馬「だったらその恩義に報いるのがスジってもんだろうが!違うか!?」
ダル「その発想はなかった」
北斗「……やれやれ、お前がそう言うんじゃ仕方ないな」
翔太「トップアイドルになったらこんな楽しそうなこと、出来そうにないしね!」
まゆり「み、みんな…」
岡部「……ええい!ならば次のミッションを伝える!」
岡部「明日のコスプレイベント!ジュピターの3人で大盛況に終わらせろ!」
冬馬「ああ!楽勝、だぜ!」
岡部「作戦名は…【完全なる擬態】作戦(オペレーション・メタモルフォーゼ)だぁっ!!」
紅莉栖「……どうしてこうなった」
「キャー!カッコイイー!」
「こっち向いてー!」
「チャオー!ちゃちゃちゃ、チャオー!!」
岡部(イベントは大盛況で幕を閉じることとなった)
岡部(それもそのはず、トップアイドルを目指すようなイケメン3人が精巧なコスを着ているのだ)
岡部(世の婦女子の皆さんがこれに盛り上がらないわけがない)
岡部(…しかし、俺の中ではまだ全てが解決したわけではない)
岡部(イベントが終わったあと、冬馬から呼び出されたのだ)
岡部(……果たして、何を言ってくるつもりなのだろうか)
岡部(エル・プサイ・コングルゥ…)
chapter 5 『常勝無敗のジュピター』 END
冬馬「……」
岡部「今日はご苦労だったな、冬馬よ」
冬馬「…凶真」
岡部「どうしたのだ?急に呼び出して」
岡部「もしやこの狂気のマッドプロデューサーに謀反か!?んん!?」
冬馬「……」
岡部「…どうやらふざけている場合ではないようだな」
岡部「……隣、いいか?」
冬馬「…おう」
岡部「……」
岡部「……」
冬馬「…プロデューサー、辞めるんだろ?」
岡部「……なんだ、お見通しか」
冬馬「嫌でも分かるぜ…レッスンは俺たち任せ、オーディションすら俺たちに選ばせる」
冬馬「……俺たちだけでもやっていけるように、仕向けてくれたんだろ?」
岡部「…当然だ、俺は狂気のマッドサイエンティストだからな、それに…」
冬馬「それに……?」
岡部「……大学生だからな」
冬馬「…アンタ、大学生だったのかよ」
岡部「……大学の夏休みは長いのだ」
冬馬「いや…アンタが決めたことなら俺たちは従うだけだよ、別に文句もねぇ」
岡部「ならば一体何を…」
冬馬「…助手さんのことだ」
岡部「!!」
冬馬「この前言ってた“天才”ってのは…助手さんのことなんだろ?」
岡部「…だからそれは前の世界線の話だと」
冬馬「その世界線ってのが何か、俺には分からねえ」
冬馬「…今日はアンタの気持ちを聞かせてもらうぜ、鳳凰院…いや」
冬馬「…岡部倫太郎」
岡部「……」
chapter 6 『偶像崇拝のアイドルマスター』
冬馬「あれだけ良い女を放っておける方がおかしいぜ」
岡部「意外だな、てっきり女には興味が無いと思っていたのだが」
冬馬「所詮は俺も男だったってことだよ」
岡部「……俺の気持ち、か」
冬馬「ああ、鳳凰院凶真じゃねぇ…岡部倫太郎としての気持ちだ」
岡部「…ならばハッキリ言ってやろう」
岡部「俺は紅莉栖を愛している」
冬馬「!!」
岡部「そのために何度も苦難を乗り越え、この世界を手に入れた」
岡部「俺は紅莉栖のためなら、命を捨てる覚悟だってある」
岡部「やってみるがいい、だがやらせはせんぞ」
岡部「あいつは、俺のものだからな」
冬馬「……く、くくっ!あっはははは!!」
岡部「……どうした、何がおかしい」
冬馬「俺のもの、だってよ!助手さん!」
岡部「!?」バッ
ドサッ カラカラカラ…
紅莉栖「お、おかかかおかかべべべべべ/////////」
岡部「……なんで助手がここにいるのだぁっ!!!!!」
冬馬「というわけで、凶真は助手さんのことが好きだと思うわけだよ」
ダル・北斗・翔太「おっそ」
まゆり「冬馬くんはドンカンだねぇ~」
冬馬「んがっ!?ま、マジかよ!気付いてなかったの俺だけなのか!?」
翔太「そりゃ、あれだけ息の合った夫婦漫才見せられたらねぇ…」
まゆり「いくらまゆしぃでも気付いたのですっ!」フンス
ダル「ま、気にすんなお童貞くん」ポンポン
冬馬「一緒にすんな!…あ、一緒か」
北斗「…で、あの2人をくっつけてやりたい、と」
冬馬「……ああ」
冬馬「だから、あいつにも何か見返りがねぇと不公平だと思うんだ」
翔太「冬馬くんは変なところで律儀だね!」
ダル(ま、くっつけるのは別にいいとして…そんなこと言ったらオカリンは多分怒ると思うお)
冬馬「あとは助手さんの気持ち次第なんだけど…うーん、こればっかりは分からねえからな…」
北斗「いや、紅莉栖ちゃんも凶真のこと好きだろ」
冬馬「え?」
北斗「凶真がフェイリスちゃんに抱きつかれてるの見て、ちょっと嫉妬してたし」
冬馬「……え?」
全員「うん」
冬馬「……まじかよ」
イケメンし童貞
童貞
まゆり「よしよしだよ~冬馬くん」ナデナデ
ダル「じゃ、あとは計画だけだお!」
翔太「お!意外とダルさん乗り気?」
ダル「当たり前だお!こんな祭りのヨカーン、笹食ってる場合じゃねぇ!」
北斗「それではここは、元ホストの俺に任せてもらいましょうか」
翔太「出た!北斗くんのチャオチャオプラン!」
北斗「いいかい?まずは紅莉栖ちゃんを凶真の到着より少し遅らせてラボに来させるんだ、それで…」
まゆり「ふむふむ…」
ダル「ああん電話切らないでほしいお…大事な連絡だお」
ダル「…そうそう、今から冬馬くんの誕生日パーティするお!」
ダル「……え?前にプロフィール見たときはひな祭りのはずだったって?こまけぇこたぁいいんだお!」
ダル「だからドクペいっぱい買ってきてほしいお!」
ダル「あ、でも今冷蔵庫の食材を処理してる最中だから……」
ダル「1時間後くらいにラボに来てくれると助かるお」
ダル「…うーい、そんじゃよろしくだおー」ピッ
翔太「ダルさんさっすが!はい、キンキンに冷えたコーラ!」
ダル「恐れ、ひれ伏し、崇め奉るお」キリッ
冬馬「ああ、任せとけよ」
翔太「大丈夫だよ!オカリン単純だし、僕の考えた先読み台本通りでいけるはず!」
まゆり「ファイトだよ、冬馬くん!」
冬馬「ああ、この程度のミッション、俺たちジュピターにかかれば…」
冬馬「楽勝、だぜ!!」ブワサッ
・・・・
冬馬「……ってわけだ、どうだった俺の演技は?」
岡部「俺だ…どうやら機関の妨害工作を受けているらしい…ああ、そうだ」
紅莉栖「お、お、おれのものって、その、あの/////////」
冬馬「聞けよ」
岡部「お、お前ら!もしや全部聞いていたのか!?」
ダル「俺のものだからな(キリッ、…だってお!!なんだこれ、マグマかおっ!?」
岡部「き、貴様ダル!許さんぞぉ!」
北斗「…さ、それじゃ俺たちは帰ろうか」
翔太「そうだね!お邪魔みたいだし!」
岡部「お、お、お前ら!このまま帰れるとでも思っているのか!!」
冬馬「じゃあな凶真、頑張れよ」
岡部「あ、おい冬馬!」
岡部「……行ってしまった」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……」
岡部「……怒っているのか?」
紅莉栖「…さっきのは」
岡部「…?」
紅莉栖「さっきのは、ホントなの…?」
岡部「……ああ、本心だ」
紅莉栖「アンタと私は出会ってまだ数週間だぞ?」
岡部「俺はそうは思わん」
紅莉栖「また別の世界線の話か…」
岡部「そんなことは関係無いと言っている!」
紅莉栖「!!」
岡部「今のお前がどの世界線の牧瀬紅莉栖であろうと!俺は!」
岡部「牧瀬紅莉栖!お前が好きなのだ!!」
紅莉栖「………っ!」
岡部「…それが、シュタインズ・ゲートの選択だ」
紅莉栖「…最後の一言は余計だろうが、バカ岡部ぇ……う、ううっ…」
岡部「な、なぜ泣くのだ助手よ!」
紅莉栖「分からん…分からんけど目から汗がぁ…!!あと助手ってゆーなぁ…!」
……。
まゆり「んー?なにが?」
ダル「オカリンのこと」
まゆり「…残念じゃないって言ったら、嘘になるのです」
まゆり「…でも、たまーにだけど」
まゆり「怖い夢を見たとき、夢の中でオカリンがまゆしぃを助けに来てくれるのです」
まゆり「オカリンもこわーい顔でね?ぶわーって!まゆしぃはそれで満足なのです!」
ダル「……」
まゆり「…だから今は、それでいいかなーって」
ダル「そっか」
まゆり「うん!」
ダル「…ま、NTRの極意ならエロゲマスターの僕に任せるといいお」
まゆり「ねとり?なにそれダルくん」
ダル「なんでもないお!ほら早くしないと電車乗り遅れるおー!」
まゆり「わわ!ま、待ってよダルくーん!」
翔太「はー、面白かった!」
北斗「それにしても冬馬、お前演技上手くなったな」
冬馬「俺なりに練習したんだよ…DVDとか見てな」
翔太「相変わらず真面目だなー冬馬くんは」
北斗「ははっ、ムキになるなって冬馬」
冬馬「ったく…」
翔太「……ね、二人とも良かったらさ」
北斗「ん、どうした?」
翔太「…このあと、ご飯行かない?」
冬馬「あ?今日はコスプレイベントにさっきのごたごたで疲れてんだよ」
北斗「…でも、行くつもりなんだろ?」
冬馬「……当然だろ」
翔太「…!じゃ、じゃあ僕、回転寿司食べたい!」
北斗「よーし!そんじゃ寿司食いに行くかー!」
冬馬「あ、おい!俺を置いて行くんじゃねえよ!!」
岡部「…さ、いよいよ本番だ」
北斗「今までありがとうな、凶真」
翔太「楽しかったよオカリン!」
岡部「ふん、本番前だというのに緊張しとらんのかお前らは」
冬馬「……」
岡部「…おや?冬馬は緊張しているのか?」
北斗「……じゃあ、俺たちは先にスタンバイしておくよ」
翔太「放送始まって30分くらいしたら僕達の出番だからね、オカリン!」
岡部「ああ、楽しみにしておく」
岡部「…」
岡部「……さて、冬馬よ」
冬馬「…俺は、昔テレビで見たアイドルに憧れて、アイドルになろうと思ったんだ」
冬馬「……東京に出てきて、信頼できる人なんてほとんどいなかった」
冬馬「地元で黒井のオッサンにスカウトされて、上京して…」
冬馬「知り合いなんて全くいない中で、信じられるのは自分だけだった…!」
岡部「……」
冬馬「…だけど、お前に会って、ラボメンのみんなと会って、ジュピターの2人と会って…」
冬馬「……仲良しごっこも、悪くねえなって思った」
岡部「…仲良しごっこのつもりは無いのだがな」
冬馬「そういう意味では、感謝してもしきれねえ」
冬馬「……今まで、ありがとうございましたっ!!」バッ
冬馬「……でも、感謝の気持ちは本当だ」
岡部「…つらくなったら、いつでもラボに戻ってくるといい」
岡部「なぜならお前たちも、ラボメンの一員なのだからな」
冬馬「きょ、凶真ぁ…!!」
岡部「ええい!男が泣くな気持ち悪い!」
冬馬「だ、だけどよ…!ぐすっ…」
岡部「まったく…そのような気構えでは、芸能界を生き抜くことなど出来んぞ?」
冬馬「へ、へへっ…ちげえねえや…」
岡部「ふむ、そうだな…」
岡部「……!!」
冬馬「へ?そ、それはいつも言ってる鳳凰院凶真…」
岡部「良い機会だ」
岡部「……貴様にも真名を授けてやろう」
冬馬「!!!」
岡部「この芸能界を生き抜くには、へぁんぱな覚悟ではやっていけないのはお前も分かっているだろう」
岡部「時には非情に…冷酷なまでに勝負に徹しろ…!!」
岡部「…そのために、貴様は鬼となれ、羅刹となれ……っ!!」
岡部「今日から貴様は……!!!」
岡部「“鬼ヶ島羅刹”だッッッッ!!!!!!」ブワサッ
冬馬「鬼ヶ島…羅刹……!!」ゴクリ
冬馬「凶真…」
「おーい冬馬ー!そろそろスタンバイしないとまずいぞー!」
「そうだよ冬馬くーん!早く早くー!」
冬馬「あ、ああ!分かった、今行く!」
冬馬「…それじゃ凶真、行って…」
冬馬「……!」
冬馬「…へへっ、もういねえ」
冬馬「ありがとよ、凶真…いや、岡部倫太郎」
冬馬「……」
冬馬「エル・プサイ・コングルゥ…」
岡部(ふむ、我ながら良いネーミングセンスだ)
岡部(鬼ヶ島羅刹…うん、いいなやっぱり)
岡部(……む?テレビ局から戻ってきたら、もうあいつらの出番か)
岡部(街頭テレビで申し訳ないが…しばし足を止めて見ていくとするか)
コイヲハジメヨウヨー♪ ジャン!!
岡部(って終わりかい!!)
岡部(…まあ、北斗もバク転を無事決めたようだし、問題無かろう)
岡部(これからは貴様ら次第だぞ?ジュピターよ…)スタスタスタ…
『それでは期待の新人、ジュピターの3人でした…って、と、冬馬くん!?』
『すんません!!ちょっといいですか!?』
『そうだ!テレビの前でこの番組を見てるお前だ!』
『今!お前にはやりたいことはあるか!?夢はあるか!?』
『無いなら見つけろ!あるやつは努力しろ!』
『少なくとも俺たちはそうした!』
『テレビの中の人物が自分じゃないなんてのは、誰にも決められねえんだ!』
『迷うくらいなら行動しろ!前に進め!』
『それが!!』
『シュタインズ・ゲートの選択だ!!!!』
chapter 6 『偶像崇拝のアイドルマスター』 END
紅莉栖「はぁー…講演疲れた、っと…」
紅莉栖(それにしても無茶苦茶ね、ジュピターの3人ったら)
紅莉栖(新人が生放送であんなこと言って…ま、@ちゃんねるではなんだか高評価みたいだったけど)
紅莉栖(これから彼らがどうなるのか…軽い気持ちで見守ってやるとしますか)
紅莉栖(……そ、それにしても…)
紅莉栖(わ、私と岡部って付き合ってるのよね?自分でもよく分からないわ…)
紅莉栖(……こ、このあと会ったら問い詰めてやろうかしら…えへへ)
紅莉栖(だってその…こ、恋人?なんだし…)
??「…む?あれは…」
紅莉栖(い、いかんいかん!こんなこと考えてるからHENTAI処女とか言われちゃうのよぉ!)
??「ちょ、ちょっとそこのキミ!」
紅莉栖「ふぇ?」
??「ああ!そこのキミ!そう、キミだよ!」
紅莉栖「…え?あ、私に何か…?」
??「そのスレンダーなボディに利発そうな顔立ち…ティンときた!」
??「ウチでアイドルをやってみないかね!?」
紅莉栖「……はぁ?」
岡部「961プロ…?」 END
黒井社長は最初のつかみだけで出番終わってしまいましたね
彼には可哀想なことをしました
ちなみに突っ込まれませんでしたが、メールの返信内容は特に展開にも関係ありません
投下中ヒマにならないようにというのと、シュタゲっぽさを出したかったから取り入れました
それでは、エル・プサイ・コングルゥ!
なにはともあれおtマグマ!?マグマだ!!
うまく融合してた!!
面白かったよ
Entry ⇒ 2012.06.06 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「スマブラやるぞ」
紅莉栖「またそれぇ?ったく、ホンットに懲りないわね」
岡部「貴様こそ何度も水を指すなっ」
ダル「で、なんなん?エロゲやりたいんだからはよ」
まゆり「まゆしぃはお腹が減ったなー」
岡部「相変わらずのこのやる気のなさ。俺は悲しい!悲しいぞ」
紅莉栖「どうせまた下らない事なんでしょ?勿体つけてないで早く言いなさいよ」
まゆり「おでん缶たーべよっと」
岡部「下らなくなどなぁい!これを見るのだ!」 バァン
ダル「えっと、64?なに?今更そんなん出してきてどうするん?」
岡部「スマブラやるぞ」
岡部「う、うるさい!これもラボの結束のための重要なミッションであり──」
紅莉栖「はいはいワロスワロス、でも初代なんて中々話が分かるじゃない」
ダル「僕も初代が一番好きだお、それこそプレイ時間は3000時間は超えてる希ガス」
紅莉栖「そうよねー、飛ばした時の爽快感も初代が一番。やってて楽しいもの」
岡部「ほぉう?」
紅莉栖「な、なによ」
岡部「いやなに、ぼっちのクリスティーナがスマブラをやるとは少々意外だったものでな」
紅莉栖「なっ──!」
岡部「一人寂しくCPUと対戦でもしてたのか?ん?」
紅莉栖「し、してないわよ!」
岡部「それとも──」
紅莉栖「パパにメテオしまくってたら相手にされなくなったとか、VIPでネトスマとか、全然してないんだからな!」
ダル「牧瀬氏・・・」
まゆり「まゆしぃはオカリンのお家に行った時に何回かしてるよー?」 モグモグ
ダル「あ、まゆ氏まゆ氏”してるよー?”ってのもう一回よろ、出来れば──」
岡部/紅莉栖「言わすなHENTAI!!」
岡部「まあ良い、クリスティーナも経験者ならば話は早い」
岡部「早速オペレーション・トールに取り掛かる!みなのもの、コントローラーをもてーい!」
ダル「その前にセッティングだろ常考」ガチャガチャ
紅莉栖「岡部って後片付けとか他人任せのタイプよね、絶対」
岡部「ぐぬぬぬぬ・・・!」
まゆり「わわー!」 バシィ ワー \ キラーン /
ダル「ちょ、混戦してるとこにチャージショットとかマジ鬼畜」 ファーコン パーン!
紅莉栖「どさくさに紛れてファルコンパンチすんなっ」 PKファイヤー
まゆり「まゆしぃだけストック1だよぉー」
ダル「まゆ氏の敵は僕が討ってあげるお」 ファーコンキーッ ゲシッ
岡部「ぬわ!」
ダル「ふひひ、逃さないのだぜ」 空中↑A ゲシッ 空中↑A ゲシッ 空中↑A ゲシッ
岡部「おのれダルめぇ・・・!この鳳凰院凶真の分身をお手玉にするなどと!」
PKサンダー ドォーン ウワー!
ダル「おっと、その手には乗らないお、牧瀬氏」 ヒョイッ
バシィ! \ キラーン /
岡部「なっ──クリスティーナ貴様ぁぁ!これから華麗な体術でダルを翻弄するつもりだったのだぞ!」
紅莉栖「ちょ!避けんな橋田っ」
ダル「そいつは無理な相談なのだぜ」
岡部「時にまゆりよ、いい加減下に降りてきたらどうなのだ」 プカップカッ
まゆり「えぇー、だってまゆしぃがいったらすぐ飛ばされちゃうんだもん」
岡部「ふん、下手に生き残った所でこの鳳凰院凶真とタイマンになるだけだ」 ブゥゥゥゥゥン
まゆり「じゃあ降りてくるよーえいっ」 ストーン ゲシッ
岡部「おいまゆり、それは卑怯ではないか?」 \ ドォーン /
ダル「オカリン脱落乙!」
まゆり「えっへへー”ゆだのたいやき”、なのです」
紅莉栖「それを言うなら油断大敵よ!」 ガシッ&スロー
まゆり「わわ!投げられたー」
ダル「おっと牧瀬氏良い所に投げてくれたお」 ファーコン パーン! ドーン
ワー \ キラーン /
まゆり「あー、まゆしぃのかーびぃ・・・」
ダル「牧瀬氏がここまでやるとは思わなかったお」
岡部「やはりネトスマで鍛えられただけあって──」
紅莉栖「だからしてないってば!」
〜時間の壁〜
ゲームセッ
紅莉栖「く・・・橋田あんた強いわね・・・」
まゆり「さっきからダルくんのどくだんじょーだねぇー」
岡部「ダルは高校の頃その鬼神の如き強さからスマブラ王子と呼ばれていたからな」
ダル「いつの話よそれ、てゆか呼ばれてねっつの」
ガチャリ
まゆり「あ、るかくんトゥットゥルー」
るか「あの・・・皆さんこんにちは」
紅莉栖「はろー」
ダル「お、ルカ氏その手に持っているのはスイカではありませんか!」
るか「はい、お父さんが近所からたくさん頂いてきて、食べきれないので皆さんにもおすそ分けしようかと」
岡部「うむ、ラボへの食料提供感謝するぞ」
るか「はい・・・あの、皆さんゲームされてるんですか?」
紅莉栖「スマッシュブラザーズ64、漆原さんもやる?」
るか「え!?ボクもですか?いやあの・・・でもボク・・・やったことなくて」
まゆり「大丈夫だよー、るかくんもやってみようよぉ」
まとめ:オカリン=サムス
まゆり=カービィ
ダル=Cファルコン
紅莉栖=ネス
るか「あ、スイカならボクが」
ダル「良いの良いの、それにさっきから僕ばっか勝ってオカリン達涙目だろうし」
岡部「おのれダル、言わせておけば・・・!」
紅莉栖「橋田、あんた後で覚えておきなさい」
るか「じゃあお言葉に甘えて・・・皆さんよろしくお願いします」
るか「え?えっと、どうしよう・・・かな」
紅莉栖「初心者ならカービィとマリオあたりが使いやすいんじゃない?」
岡部「リンクもオススメだぞルカ子よ」
るか「えっと、このキャラ・・・ですか?」
紅莉栖「そうね、スマッシュなしでも高い火力、復帰操作のシンプルさ、良いんじゃない?」
岡部「それに清心斬魔流の使い手ならば剣を使うのが──」
紅莉栖「はいはい、厨二病乙」
るか「じゃあリンクにしますね、ありがとうございます岡部さん・・・」
岡部「べ、別に礼を言われる程の事はしておらん!」
岡部「馬鹿な事を言うな!勝負の世界は甘くないのだっ」 ドォーン
バシィ ウガァー \ キラーン /
るか「あぁ・・・」
まゆり「オカリーン、ひどいよぉ、るかくんは初心者さんなんだよ?」
紅莉栖「安心して漆原さん、今岡部殺すから」
岡部「おいそこ、さらっと怖い事言うんじゃない!」
ギャーギャー ガガガガ ベシッ \ キラーン /
岡部「ぐぐぐぐ・・・おのれぇ・・・まゆりもクリスティーナも俺ばかり狙いおってぇぇ!」
ダル「ちょ、オカリンマジフルボッコ」
紅莉栖「漆原さんを虐めるからよ、自業自得ね」ドヤァ
ダル「そろそろ休憩しね?スイカ切ったお」
まゆり「ありがとー、ダルくん」
紅莉栖「サンクス」
るか「ありがとうございます橋田さん」
岡部「覚えていろよクリスティーナ、必ずそのすまし顔を歪ませてやるからな」 パクッ モシャモシャ
※ゲーム進行中、ゲームに参加してない外野の発言は名前の前にスペース入れる
ダル「だが断る」 ヒョイッ ゲシッ
岡部「なぁっ!」
まゆり「ねーねーオカリーン。ちょっと食べさせてよー」 スゥー
岡部「自ら進んで食われるバカがどこにいる!却下だ!」 ヒョイッ
ダル「まゆ氏まゆ氏、僕の顔をお食べよ」
まゆり「えー、ファルコンパンチは使いにくいからいやだよー」
まゆり「ねーねーるかくんちょっとこっちに来て」
るか「えっと、どうしたの?」
スゥー パクッ キラリン
るか「わっ、た、食べられちゃった!?」
まゆり「えっへへー、まゆしぃはリンクさんカービィが一番好きなのです」
紅莉栖「漆原さん、迂闊に近づいちゃダメよ!」
ダル「まゆ氏、天使な顔して悪魔、マジピンクの悪魔」
ガチャリ
まゆり「萌郁さんトゥットゥルー」
るか「あ、こんにちは、桐生さん・・・」
岡部「スキありだまゆりよ」 ?スマ ゲシッ ワー \ ドォーン /
まゆり「わわ、オカリンひどいよー」
萌郁「何・・・してるの?」
岡部「スマブラだ!」
萌郁「・・・」 ハッ
カチカチカチカチ
ブーブー
岡部「む・・・プレイ中にメールなど見てられるか!口で言え口で!」
萌郁「・・・」 ガシッ
岡部「なな、なんだ?」
萌郁「私も・・・混ぜて・・・欲しい」 ググッ
るか「あぁ!岡部さん!避けて!」 シェアー! ゲシッ \ ドォーン /
岡部「こういう事になるから・・・」
紅莉栖「鼻の下のばしてぼーっとしてるからよ」
まゆり「じゃあまゆしぃが代わってあげるねー、はいっ萌郁さん」
るか「ボクもちょっと目が疲れたので・・・あの、牧瀬さんどうぞ」
岡部「しかし意外だな、指圧師がスマブラやるとは」
萌郁「・・・」
ダル「おー、桐生氏はフォックスすかー、玄人好みっすな」
紅莉栖「桐生さんの実力は未知数、橋田に挑むと削り合い、ここは岡部狙い安定ね」
岡部「こら!貴様この俺を何だと思っているのだ!」
紅莉栖「サンドバッグよ」
岡部「ぐぬぬぅ!」
萌郁「・・・」 キッ
チュン チュン ババババ ガスッ
紅莉栖「うそっ」 岡部「なっ」 ダル「ちょ」
まゆり「わわー!」
るか「すごく・・・速いです・・・」
岡部「おのれシャイニングフィンガー!」 ブゥゥゥゥン
岡部「貴様の好きにはさせん!食らえアルティメットバズゥゥゥ」 ガッガッガ ↑スマ \ キラーン /
紅莉栖「判断が早い・・・そして的確なコンボだわ!」
萌郁「・・・」 タタッ ガシッ&スロー \ ドォーン /
紅莉栖「ふぇっ!?い、いつの間に」
ダル「うは、距離感半端ないお・・・。これは久々に解放するかもわからんね、神の手を」
萌郁「・・・」 チュン チュン タッ
ダル「そこだ!桐生氏覚悟!ゴーッドフィンガー!」 ファーコン パーン!
ダル「え、ちょ」
ガスガスガス
ダル「マジなんなん、今の絶対当たるタイミングっしょ」
萌郁「・・・残像・・・だ」
トウッ チュン ガッ ゲシッ
ガガガガ ヒョイッ ゲシッ イェーン! ワァー
ファイヤー!
ダル「桐生氏覚悟だお!」 空中↓A ゲシッ \ ドォーン /
萌郁「・・・く」 キッ
岡部「ダルも負けてはない・・・がなんだこのヤムチャ視点は」
紅莉栖「悔しいけど一騎打ちでは勝てる気がしないわね」
まゆり「も、萌郁さんのフォックスちゃん動きがちょっと気持ち悪いよぉー・・・」
ゲームセッ
ダル「だぁー!後ちょっとの所だったのに!完全に判断ミス、やらかしたお、うぅ僕のバカバカ!」
るか「桐生さんの優勝・・・ですね」
岡部「おい指圧師!貴様なぜそんなに強い」
萌郁「・・・」 カチカチカチカチ
ブーブー
岡部「ぐっ!」
パカッ
件名:ずっと一人で
本文:CPU3体相手にプレイしてたら簡単に強くなれたよ♪ 萌郁」
岡部「喜べクリスティーナ、お前以上のぼっちが今ここにいるぞ」
紅莉栖「だ、だから私はぼっちじゃないといっとろーが!」
ガチャリ
フェイリス「ニャフフ、今日は一段と賑やかなのニャ」
まゆり「あ、フェリスちゃんトゥットゥルー」
るか「あ、こんにちは」
紅莉栖「はろー、続々と集まってくるわね」
ダル「ラボでフェイリスたんに会えるとは僥倖!なんという僥倖!」
フェイリス「それで皆ニャにをしてるのかニャ?」
ダル「スマブラですフェイリスたん、一緒にどうですか?なんだったら僕が手取り足取り──」
フェイリス「ニャニャ!現実戦争(リアルファイト)を引き起こすという曰くつきのあのゲームかニャ!?」
岡部「そう、これをプレイした者には例外なく厄災が振りかかる・・・」
岡部「サラ、クラウディア、シモーヌ、良い奴らだった」
フェイリス「ニャらば死んでいった皆のためにもフェイリスも犠牲となるしかないのニャ!」
紅莉栖「おーい、帰ってこーい・・・」
フェイリス「心配要らないのニャ!フェイリスは大が付くといっても過言ではないほどのスマブラフリークニャ!」
まゆり「そうなんだよー、毎年メイクイーンでね?イベントもやってるんだよ?」
ダル「うそ!まじ!?知らなかったお・・・僕はファン失敗だお・・・」
フェイリス「ニャフフ、近々スマッシュブラザーズ64フェイリス杯を開こうかと思ってた所ニャ」
ダル「参加させて頂きます!全力で!」
岡部「ならばフェイリス、貴様にコントローラーを譲ろう。俺はドクペを買ってくる」
フェイリス「ニャフフ、ありがとニャ!」
紅莉栖「あ!ちょ!岡部!」
岡部「さらばだクリスティーナ!3人の強者に囲まれて枕を濡らすのだなフゥーハハハ!」
ガチャリ バタン
紅莉栖「逃げたな」 ダル「逃げたお」 まゆり「逃げたねぇ〜」
岡部「ドクペドクペっと」
岡部(皆の分も買っておいてやるか)
岡部(そろそろ小腹も空いただろう、食料も提供してやる) ガサガサ
〜ブラウン管工房前〜
ワイワイ ギャーギャー
岡部「って、声が駄々漏れではないか、あいつらめ」 フッ
鈴羽「おーっす岡部倫太郎ー」
岡部「バイト戦士か」
鈴羽「ねえねえ、随分賑やかだけど、何やってるのさ?」
岡部「知りたいか?」
鈴羽「そりゃあね、すっごく楽しそうなんだもん」
岡部「ふむ」
鈴羽「ねえ教えてってばー」
岡部「良い事を思いついた、貴様には今から!ぅ生贄となってもらう!」 ビシィ
鈴羽「生贄ぇ!?」
岡部「付いてこい」
鈴羽「あ、ちょっと!」
カツカツカツ
〜ラボ〜
紅莉栖「う、鬱だ・・・」
萌郁「・・・」
フェイリス「まさかモエニャンがここまで使えるとは恐れいったニャ!」
ダル「そういうフェイリスたんも惚れ惚れする動き!さすがフェイリスたん!」
紅莉栖「プリンでここまで強いなんて・・・玄人ってレベルじゃねーぞ!」
フェイリス「ニャフフ、クーニャンはまだまだ修行が足りないニャ」
ガチャリ
まゆり「あ、オカエリーン」
るか「おかえりなさい、おか・・・あ、凶真さん」
岡部「オペレーション・トールの途中経過はまずまずのようだな。ところで皆に支給するものがある」
バサッ
岡部「ラボメン専用知的飲料ドクターペッパーだ!皆心して飲むが良い!」
ダル「そこはキンキンに冷えたゼロカロリーのコーラだろ常考」
岡部「そしてこの狂気のマッドサイエンティストの選別によるスナック菓子の数々もある」
ダル「うひょー!マジかよ、さすがオカリン!そこには痺れる憧れるぅ!」
岡部「最後にもうひとーつ!」
岡部「ラグナロックを戦い抜く同志としてバイト戦士も加わった、皆よろしく頼む」
鈴羽「う、うぃーっす、大所帯だねー」 ヒョコッ
るか「こんにちは」
紅莉栖「はろー」
フェイリス「ニャフフ、スズニャンもスマブラやりにきたのかニャ?」
鈴羽「スマブラ?なにそれ」
ダル「ちょ、阿万音氏スマブラ知らんの?」
紅莉栖「別におかしくは無いでしょ」
鈴羽「あはは・・・いやー・・・」
岡部「簡単に言えば4人同時対戦可能な格闘ゲームみたいなものだ」
鈴羽「良く分からないけど・・・格闘なら任せてよ!戦士だからね!」 グッ
岡部「って、いやいやいや。ゲームの話だからな?」
鈴羽「えっ?そうなの?」
岡部「まゆりにルカ子、コントローラーをもてーい!」 ビシィ
るか「は、はい!」
まゆり「えぇー、でもまゆしぃもお菓子食べたいなー・・・」
岡部「つべこべ言うなっ、期待のルーキーのために一肌脱ごうという気概はないのかっ」
るか「ボクも初心者ですし、気楽にやりましょう・・・」
鈴羽「そうなんだ、よろしくお願いするよ。漆原るか」
岡部「もちろんこの俺も付き合ってやろう」
鈴羽「サンキュー、岡部倫太郎」
鈴羽「そうだなー・・・」
岡部「初心者ならばカービィ、マリオ、リンク辺りが──」
鈴羽「マリオ!?マリオならあたしも知ってるよ!」
岡部「奴は全世界で最も有名なゲームキャラと言っても過言ではないからな」
鈴羽「じゃあマリオにする!」
るか「まずは基本操作の説明から・・・ですね」
鈴羽「ゲームがこんなに難しいものだとは」 ガスガス ドカッ \ ドォーン /
鈴羽「あぁー!もう!思うように動かないしーコレ!」
まゆり「鈴さんはまだまだ甘々だよー」
鈴羽「むむっ」
るか「誰だって初めは・・・そうですよ」
鈴羽「むむむっ」
岡部「その体たらくではこの鳳凰院凶真に太刀打ち出来るのはいつになることやらフゥーハハハハッ!」
鈴羽(周りの状況を確認するんだ。そしてスキを見つけたら素早く動く・・・。これさえ出来れば格闘なんて)
鈴羽「・・・」
鈴羽「ふふふっ、あたし必勝法見つけちゃったもんねー」
岡部「なんだと?」
あったわー
マリオで一回も死なずにハードモードクリアすると云々とか
岡部「言ってみろ、経験の浅いバイト戦士にどのような秘策があるのかぁを──」
鈴羽「こんなのは!」ズボッ 鈴羽「こうすれば!」ズボッ 鈴羽「良いんだよ!」ズボッ
るか「へ?」
岡部「なっ!?コントローラーを!」
鈴羽「へへーん、隙あり!」
まゆり「わわー!まゆしぃのカービィ止まっちゃったー」
ガッガッガッガ ガス ヤッフゥ \ キラーン / ヤッフゥ \ ドォーン / ヤッフゥ \ キラーン /
岡部「こ、こら!貴様戦士にあるまじき行為だという事を分かっているのか!」
鈴羽「戦場で情けは無用だよ!」
岡部「ふっざけるなぁぁぁ!」
ダル「いやぁ、しかし目の付け所が違うっすな」
まゆり「びっくりしたよぉー」
岡部「今度やったら追い出すぞ!」
鈴羽「あはは・・・ごめんなさーい」
岡部「言っとくがプレイヤーを物理的に殴り倒すとかも禁止だからな!」
鈴羽「わ、分かってるってば!」
岡部「貴様ならやりかねん」
鈴羽「だからー、やんないってばー」
岡部「十分に反省するのだな」
鈴羽「うわ!捕食された!」
るか「そこ、スキあり!です!」 ザシュ オウフ
鈴羽「くっ、やるじゃん漆原るか」
岡部「消し飛べバイト戦士よ!アルティ(略)」 ドォーン バシィ ウワーァァ \ キラーン /
鈴羽「ぐぬぬぅ!あんなゆったりした弾避けれないなんて・・・あたしは戦士失格だよ」 ガクッ
岡部「気を病むことはない、貴様が弱いのではなく、このぅおれぇが強いのだからなフゥーハハハハッ!」
岡部「先程の事は水に流して、貴様が一人前の戦士にクラスチェンジするまでビシバシしごいてやる」
紅莉栖「ねえ、あんたもしかして」
紅莉栖「俺TUEEEプレイしたかっただけ・・・じゃあないわよね?」 ニコッ
岡部「なっ──!そ、そんなわけがなかろう!」
紅莉栖「ふーん、本当かしら」
岡部「き、貴様、野獣の群れに捨て置いたことを恨んでいるのかっ」
紅莉栖「ひどい有様だったわよ・・・私だけついていけないあの屈辱・・・ウフフ」
岡部「わわっクリスティーナ目が笑ってない、笑ってないぞ!」
紅莉栖「あんたも味わいなさい!」
萌郁「・・・そろそろ」 ダル「僕らの出番かお?」 フェイリス「狩りの時間ニャ」
岡部「」
\ アッー /
岡部「諸君、よくぞ集まってもらった。では本日もオペレーションを遂行する」
鈴羽「よーし、今日もやるぞー!」
まゆり「るかくんも鈴さんも随分上達したねぇー、えっへへー」
紅莉栖「でも8人でやると中々順番回ってこなくて退屈よね」
岡部「そこで俺に1つ提案がある」
フェイリス「ニャニャ!?もしかしてこのカオスな状況を打破する魔技の習得に成功したのかニャ!?」
岡部「ちがぁーう!良いかよく聞け、これからトーナメント戦を行う!」
Ω ΩΩ<な、なんだってー
岡部「それもただのトーナメントではない」
岡部「二人一組によるチーム対抗トーナメント戦だ!作戦名はオペレーション・レーヴァンテイン!」 バサッ
Ω ΩΩ<な、なんだってー
紅莉栖「岡部にしてはまともな提案じゃない、後その作戦名は痛いから」
鈴羽「足引っ張れないなー、頑張らないと!」
岡部「A,B,C,Dと書かれているクジが二枚ずつ入った箱を用意した!」
岡部「これを一人ずつ引いていき、同じアルファベットの組み合わせがペアとなる」
ダル「おぉ、いつになく用意が良いお」
岡部「それではまず、ラボメンNo.1であるこの俺が引かせてもらーう!」 ガサガサ
岡部「とぉう!」
岡部「Bだ、次、ラボメンNo.2!」
まゆり「トゥットゥルー、まゆCでーす」
岡部「次、ラボメンNo.3!」
ダル「はいよっと」 ガサガサ
ダル「Dっすなー」
岡部「次!」
紅莉栖「ふむん」 ガサガサ
紅莉栖「げっ」
紅莉栖「B・・・岡部とね、はぁ」
岡部「そこ!露骨に嫌な顔をするんじゃない!次!」
萌郁「ん・・・」 ヒョイ
岡部「A・・・か。次!」
るか「はい、引かせて頂きます」 ガサガサ
岡部「残るアルファベットはA,C,Dだな・・・」
安価で決める、スキなアルファベットを選んでおくれ
ルカ子>>75
フェイリス>>80
鈴羽>>85
上手く組合わなかったら無かったら適当に決めるわ
キャラまとめ
オカリン=サムス
まゆり=カービィ
ダル=Cファルコン
紅莉栖=ネス
萌郁=フォックス
ルカ子=リンク
フェイリス=プリン
鈴羽=マリオ
萌>フ>ダ>紅>岡>ま>る>鈴
大体想像通り
だがこの数日で逆転したり追いついたり、久しぶりにやった奴が勘を戻してる、などなどあるかもしれないね!
>>78
そうだった、すまんこw
萌鈴
オカ・クリ
まゆるか
フェイダル
かな
フェイリス「ニャフフ、ダルニャンとペアかニャ、これは優勝いただきニャ」
まゆり「トゥットゥルー、るかくん頑張ろうねー」
るか「うん、ボク・・・足引っ張らないように頑張るよ」
鈴羽「桐生萌郁!やるからには優勝目指すよ!」
萌郁「・・・」コクッ
紅莉栖「それで、対戦相手はどう決めるの?」
岡部「回収したA,Bのクジを再び箱に入れ、同じアルファベットを引いたペアが一回戦の相手だ。代表は前に!」
オカリン、まゆり、鈴羽、ダルが引く、さあ再び安価だ、A,Bどちらかを選んでくれたまえ
鈴羽>>90
オカリン>>91
まゆり>>92
自分でコイン投げた、Aにする
鈴羽「とう!」 B
岡部「だぁ!」 A
まゆり「えいっ」 A
ダル「じゃあ僕はBだお」
ダル「相手にとって不足なしだお」
鈴羽「絶対負けないよ!」
フェイリス「ニャフフ、フェイリスのプリン、打ち破れるかニャ?」
まゆり「よろしくねー、オカリン、クリスちゃん」
るか「お手柔らかにお願いしますね・・・」
紅莉栖「負けられないわね」
岡部「それではチーム戦をする前にルールを説明する!」
岡部「アイテムあり、ステージランダム、同士討ちあり、ストック3、ハンデはなし」
岡部「異論はないな?」
紅莉栖「良いんじゃない?」
フェイリス「どんな条件だろうと負けるつもりは無いニャ」
岡部「貴様こそ!まゆりとルカ子に遠慮して”こうげきできなーい”などと言うなよ!?」
紅莉栖「誰が言うか!」
オカクリREDチームVSまゆるかGREENチーム
3 2 1 GO
プカップカップカッ
岡部「いきなり空中散歩とはのんきなものだなまゆりよ、そうしてるうちにも貴様の相棒はやられるのだぞ!」
岡部「いけい!クリスティーナよ!」 ブゥゥゥン
紅莉栖「ちょ、自分でいきなさいよ!何画面端で貯めてんだお前は!」
るか「牧瀬さん隙ありです!」 ザシュ ザシュ ザシュ
まゆり「えーい、ドリルキックなのです」 ガガガガガ
紅莉栖「ふぇ!?」
岡部「フフ、良い感じに固まっているな、食らえい!アルティメーット(略)」 ドォーン
紅莉栖「ちょ、あんた私に当たってるじゃない!」 PKサンダー
岡部「ええい!お前がそんなところにいるのが悪いのだ、さっさと戻って来い!」 ガスッガスッ
るか「岡部さん、ごめんなさい!」 フッ ザシュ
岡部「ぬな!おのれリンクめ!これでも食らえ!」 B↑ガガガガ
まゆり「オカリントゥットゥルー」 ストーン ゲシゲシッ
るか「ちょっとまゆりちゃん、ボクにも当たってる・・・」
ドォーン ウワー バシィ
岡部「おいクリスティーナ!貴様この俺に体当りしてどうする!」
紅莉栖「あててんのよ!さっきのお返しだ!」
ギャーギャー
ダル「だめだこいつら、早く何とかしないと」
フェイリス「ニャフフ、これぞカオスだニャ」
紅莉栖「そ、そうね、ちょっと熱くなりすぎた」
まゆり「はーい、クリスちゃんをパクパクするのでーす」 スゥー
紅莉栖「甘いわよ!」 ヒョイ
岡部「後ろががら空きだぞまゆりよ!」 横スマ ガッ ワー
ゴゴゴゴゴゴゴ
るか「マグマが浮き上がってくる、逃げなきゃ!」
まゆり「オカリンお返しなのでーす」 空中↓A ドガガガガガ
岡部「う、うおい!よせまゆり!」
紅莉栖「岡部!早く!上がってくる!」
ゴゴゴゴゴゴ バシャーバシャー
\ キラーン / \ キラーン /
まゆり「えっへへー、二人仲良くお星様になっちゃったねー」
岡部「えっへへーではなぁーい!」
るか「と、飛ばさちゃった!」 ウワー
紅莉栖「復帰させないわ!」 空中↓A ベシッ ウワー バシャー \ キラーン /
るか「あ・・あぁ・・・」
鈴羽「おぉー、牧瀬紅莉栖、極悪コンボだねぇー」
ダル「初心者に毛が生えた程度のるか氏に鬼畜だお」
フェイリス「クーニャンは大人気ないニャ」
紅莉栖「しょ、勝負なんだから仕方ないでしょ!」
岡部「良くやったぞ助手よ、さあ二人でまゆりを挟むのだ!」
まゆり「わわー!」
まゆり「こんな時はストーンなのです!」 ボン
岡部「甘いぞまゆり、ストーンは投技に弱い!」 Z チャッ
紅莉栖「ちょ、岡部避けてぇ!」
PKサンダー ドォーン ウワーォ バシィ \ ドォーン /
紅莉栖「ん、んなわけないでしょ!?今のはわざとじゃない!謝る!」
まゆり「危なかったよー。よーしるかくん今度はクリスちゃんを二人で倒すのでーす」
るか「う、うん」 シェアー ザシュ
紅莉栖「ちょ、岡部早く戻ってきて!」
岡部「いやだ」
紅莉栖「なにいってんのよ!やられちゃうじゃない!」
岡部「俺は元々高みから他人を見下ろし隙が有らばとスナイプするタイプなのだ!」 ブゥゥゥゥゥン
紅莉栖「そんな御託はいいから!」
ザシュ ガガガガガ オーケイ エイッ \ ドォーン /
紅莉栖「うう・・・こんな時にアピールミスとか」
岡部「フハハ、貴様の犠牲は無駄にはせんぞアルティ(略)」 ドォーン
まゆり「わわ!るかくん避けてー!」
バシィ ウアー \ キラーン /
岡部「フゥーハハハ!これぞサムスの醍醐味!」 ブゥゥゥゥン
岡部「もう一発お見舞いしてくれるわ!消し飛べぃ!」 ドォーン
まゆり「ストーンなのです!」 ボンッ
岡部「ぐぬぬ、こしゃくな」
紅莉栖「解除直後隙だらけよ!」 カキーン
ダル「おぉ、カービィ相手なら一度はやっときたいホームラン」
岡部「ふふ、助手よ!良い所に飛ばした」
まゆり「あうぅ」
岡部「くぁーくご!」 空中↓A ガッ
まゆり「あわわわわ」
バシャー \ キラーン /
紅莉栖「調子のってんじゃないわよ!リンクもやるわよ!」
るか「あ・・・ど、どうしよう・・・まゆりちゃん早くきてー!」
ダル「あ、るか氏今のもう一度──」
岡部「ダルよ」
紅莉栖「HENTAIは」
岡部/紅莉栖「自重しろ!」 ゲシッ ガッ ウワー \ キラーン /
フェイリス「ダルニャンに対して言ってるのにルカニャンがボコボコだニャ」
ダル「それにしてもこの夫婦、息合い過ぎである」
まゆり「負けちゃったよー・・・」
るか「ごめんまゆりちゃん・・・ボクがもっとしっかりしてれば」
岡部「フゥーハハハ、これこそ鳳凰院凶真の実力どぅあ!」
紅莉栖「何が実力よ、ほとんど端っこでチャージショット打ってただけじゃない」
岡部「な、なにを言う!あれほど緻密な作戦は──」
紅莉栖「はいはいラッキーラッキー!」
岡部「おのれぇぇ後で目にもの見せてくれるぅぅうぅ」
フェイリス「チーム内で喧嘩はよすのニャ」
ダル「さて、僕達の出番ですねフェイリスたん」
鈴羽「絶対負けないからね!」
萌郁「・・・私も・・・負けない」
3 2 1 GO
萌郁「・・・」 タタッ
フェイリス「ニャフフ、開始直後に突っ込んでくるのはお見通しなのニャ」 ヒョイ ガガガガ
ダル「ふひひ、フェイリスたんには近寄らないで欲しいんだお!」 キャッチ ドォーン
萌郁「・・・う」
鈴羽「桐生萌郁!援護するよ!」 ボッボッボッ
フェイリス「ファイヤーボールなんかには当たらないニャ」 プリン プリン バシッ
鈴羽「わわ、やっばーい!」
ダル「高く舞い上がったところをゴーーッドフィンガー!」 ファーコン ガシッ
萌郁「させない・・・」 空中↑A ゲシッ 空中↑A ゲシッ
フェイリス「ダルニャン、今助けるニャ」 空中↑A ガスッ
萌郁「・・・もう少しで・・・飛ばせたのに・・・」
キラーン
鈴羽「お、アイテム」
鈴羽「ふふ、レイガンか、良いもん拾っちゃった」
紅莉栖「中々いい勝負するわね」
鈴羽「えい!えい!」 ガン ガン バシィ ガン バシィ
フェイリス「ニャニャ!」
萌郁「ナイス・・・アシスト・・・」空中↑A ゲシゲシッ プリィィィン \ キラーン /
ダル「ああああフェイリスたーん!」
鈴羽「よっしゃー!いっちょうあがりぃ!橋田至もこの調子で行くよ!」 ガン ガン バシィ
ダル「あわわわわ」
ダル「あ!」 ガスガス \ ドォーン /
鈴羽「ナイスだよ!桐生萌郁!」
岡部「やはりシャイニングフィンガーの名は伊達ではないな」
まゆり「萌郁さんのフォックスちゃん”あらぶってる”ねー」
フェイリス「そこで銃を乱射してるスズニャンにはお仕置きが必要ニャ!」 ガシッ
鈴羽「げげ!フェイリスニャンニャン!いつの間に」 プリンッ
フェイリス「このフェイリスの屠竜破骨、とくと見るのニャ!」 ガッ バシ ガガガ ドォン ガシッ プリンッ
鈴羽「わ!何そのコンボ!全然逃げられないじゃんかー!」
フェイリス「ダルニャン、今ニャ!」
ダル「オーキードーキー!」 空中↑A ゲシッ アーオウ 空中↑A ゲシッ ウワーァァ \ キラーン /
鈴羽「あっちゃあー、やられちゃったよ・・・」
\ フォックス / \ フォックス / \ フォックス /
ダル「ちょ、桐生氏速すぎ」
フェイリス「ダルニャン、これを使うのニャ!」 ヒョイ
ダル「おぉ、それはビームサーベル、フェイリスたんのプレゼントならなんでも──」
萌郁「・・・」
キュイ
フェイリス「ニャニャ!?」
バシーン プリィィィィン \ キラーン /
紅莉栖「あの状況で投げつけられたアイテムリフレクするってどういうことよ・・・」
ダル「ふぇ、ふぇ、フェイリスたーん」
鈴羽「油断しすぎだよ橋田至っ!」 コイイイイイイン ヤッフゥ ガガガガガ
萌郁「これで・・・止め」 ポイッ バシーン ウァァァァ \ キラーン /
岡部「まさに萌郁無双・・・」
まゆり「わわっどうしたのフェリスちゃん」
フェイリス「ニャッフフフ・・・フェイリスの黒い血がふつふつと燃え上がってくるのが分かるのニャ・・・」
ダル「フェ、フェイリスたん?」
フェイリス「ダルニャン、まずはスズニャンを潰すのニャ!」ビシィ
ダル「は、はい!」 ガクガク
鈴羽「えっ、ええー!?」
フェイリス「このフェイリスを本気にさせた事を後悔するのニャ!」 空中横A ゲシッ ゲシッ
鈴羽「く!このぉ!」 ヤッフゥ
ダル「ご、ごめんお阿万音氏!」 ガッ ガッ
ゴォォォォォォ
フェイリス「たつまき発生、ダルにゃん、こっちに誘導するのニャ」
萌郁「・・・それは・・・させない!」 空中↓A クルルル
フェイリス「そう来ると思ってたニャ!」 ヒョイ ガシッ
フェイリス「ニャフフ、しばらくたつまきの中で回っているのニャ、モエニャン!」
フェイリス「さあスズニャン、覚悟だニャ!」 プリープーププリー
鈴羽「う、動けない!」
紅莉栖「空中で的確にうたう当てるとかすごいわね」
ダル「阿万音氏、フェイリスたんを怒らせた罪は重いんだお・・・、これで終わりだお!」 ファーコン パーン!
\ ドォーン /
鈴羽「うわわわわ・・・%溜まってないのに」
岡部「端でファルコンパンチを食らえばひとたまりもなかろう」
フェイリス「さあダルニャン、今のうちにモエニャンも畳み掛けるのニャ!」
岡部「さすがの指圧師もダルとフェイリスに囲まれていては迂闊に動けんようだな」
紅莉栖「でもじっとしてるだけじゃ阿万音さんが復帰するだけね」
フェイリス「ニャフフ、どうしたニャ?」
萌郁「相手するなら・・・」
萌郁「橋田至・・・」 タタッ
ダル「おおう!?」
フェイリス「ダルニャンしばらく任せるニャ!」
鈴羽「桐生萌郁今助けに──」
フェイリス「行かせないのニャ!」 ガガッ
鈴羽「ってええっ!?」
岡部「一気にマリオを片付けるつもりか」
フェイリス「スズニャンにはそろそろご退場願うのニャ!」 ガスガスッ ガッ
鈴羽「う、うごけなーい!」
\ プリン / \ プリン / \ プリン /
鈴羽「ああぁ・・・やられちゃったよー・・・」
ガガガガ ファイヤー ガッ ファイヤー ガッ
萌郁「・・・大丈夫、私のストック・・・使って」
ガスガス ファイ \ ドォーン /
鈴羽「ええー!?でも!」
萌郁「はやく・・・」
フェイリス「ニャフフ」
鈴羽「ごめん桐生萌郁!」 フッカーツ
紅莉栖「これで橋田スト2 フェイリスさんスト1 桐生さんスト1 阿万音さんスト1ね」
岡部「説明乙」
フェイリス「また眠ってもらうのニャ!」 ガッ
ダル「これもフェイリスたんに勝利を捧げるため、許して欲しいお!」 ガガッ
萌郁「・・・だめ・・・させない」 チュン チュン
鈴羽「わっちょちょ!」
フェイリス「このフェイリス達を敵に回した事を懺悔するのニャ!」
ガッ ゲシッ ヤッフ ガガガガ ファーコン パーン! \ キラーン /
\ Cファルコン / \ Cファルコン / \ Cファルコン /
鈴羽「うっ・・・失敗した失敗した失敗した、あたしは失敗・・・」 ガクッ
ダル「さあ桐生氏、覚悟は良いかお」 ジリジリ
フェイリス「逃げ場はどこにも無いのニャ」 ジリジリ
ガガガ ヒョイッ プリィィィン \ キラーン /
フェイリス「ニャニャ、フェイリス達相手にここまでやるとは・・・さすがモエニャン」
るか「これで橋田さんと桐生さんの一騎打ち・・・ですね」
ダル「フェイリスたん、僕のストックを使うんだお」
紅莉栖「まぁ・・・そうするわよね」
フェイリス「ニャフフ、ありがとニャ、さすがダルニャンは頼りになるニャ」 フッカーツ
ダル「うおおおお!フェイリスたんのデレキターーーーー!」
フェイリス「ダルニャンはフェイリスの一番のパートナーなのニャ」
ダル「ハフッハフッハムッ!フェイリスたんのためならどこへでも!なんでもしますお!」 ファーコンキーッ
紅莉栖「橋田って単純ね」
岡部「だが今のフェイリスの言葉で動きが良くなっている」
鈴羽「桐生萌郁!頑張って!」
ダル「桐生氏、その避け方はもう通用しないんだお!」 ガッ
空中↑A ゲシッ 空中↑A ゲシッ
岡部「ダルが萌郁をとらえた!」
フェイリス「ここでフェイリスが独り占めニャ!」 空中横A ガガッ
\ ドォーン / \ ドォーン /
ゲームセッ
萌郁「あ・・・」 ガクッ
鈴羽「あちゃー・・・」 ガクッ
ダル「ああん!フェイリスたんに蹴られて昇天・・・でも感じちゃう!」
紅莉栖「・・・勝てる気がしないんだが」 ガクッ
フェイリス「ニャフフ、いくら凶真が相手でもフェイリスは一切手加減しないのニャ」
ダル「今僕は鬼になったお、今ならなんでも出来る気がします、はい」
オカクリREDチームVSダルフェイリスGREENチーム ステージ プププランド
3 2 1 GO
フェイリス「ニャフフ、狭いステージでは端っこにいてもすぐ距離を詰められるのニャ」
岡部「うぐっ!こ、こっちに来るんじゃない!」 ガガガガ ゲシッ
ダル「牧瀬氏遅いお」 ガシッ トゥッ 空中↑A ゲシッ 空中↑A ゲシッ
紅莉栖「ちょ!」
まゆり「わわー、ダル君とフェリスちゃん、息ぴったりだねー」
紅莉栖「それが!」 PKサンダー
紅莉栖「できたら!」 キャッチ ドォーン
紅莉栖「苦労しないわよ!」 PKサンダー ベシッ ウワー \ ドォーン /
紅莉栖「ぬ、抜けられなかった・・・」
るか「す、すごい・・・」
フェイリス「ニャフフ、モエニャンとスズニャンの方が手ごわかったニャ」
ダル「今の僕達に敵はないお」
岡部「ぐぐぐ・・・おのれダル!フェイリスと組んだからと言って調子に乗りおってぇ・・・!」
紅莉栖「しかも微妙に賢者モードになってるのがムカつく」
岡部「えっ」 まゆり「んー?」
紅莉栖「えっ?」
紅莉栖「なななななんでもないわよ!」
\ プリン /\ プリン /\ プリン /
紅莉栖「ふぇっ!?」
岡部「ぬぁーにをやっている助手!ぼーっとするな!」
ダル「オカリン、一人の女性も守れないなんて・・・オカリンは男失格だお」
岡部「んなっ!」
まゆり「おぉー、ダルくんのいい男オーラメラメラバーニングしちゃってるね〜」
岡部「言ったなダルよ・・・後悔させてやるぅぅう!
岡部「紅莉栖!こいつらを叩きのめすぞ!」
紅莉栖「!?」
岡部「俺達の力をこいつらに見せつけてやるのだ!」
紅莉栖「ちょ///」(今・・・名前で・・・)
フェイリス「今から本気を出してもおっそいのニャー」
紅莉栖「岡部!私やるわ!」
紅莉栖「フェイリスさんの相手は任せろ!あんたは橋田を抑えてて」
岡部「あ、あぁ・・・」
紅莉栖(フェイリスさんのプリン相手に空中戦は禁物、隙の少ない攻撃で応戦・・・)
紅莉栖(できるだけ地面から離れず空中↑A・・・ガードが出たら削る!)
紅莉栖(飛ばしたらメテオと空中↑Aの連携をひたすら・・・!)
紅莉栖(いける・・・なんだかいける気がしてきたわ!)
紅莉栖「そこ!」 ベシッ ガッ オーウ ベシッ ガッ オーウ
フェイリス「ニャニャ!?」
ダル「ふぇ、フェイリスたん!?」
岡部「ダルよ!隙だらけだ!」 チャキッ
ダル「オカリン、サムスで投げは無いだろ常考」 ヒョイッ
岡部「はうっ!」
紅莉栖「これで終わりよ!」 ガッガッ
紅莉栖「ガードしても無駄っ!」 ガッバリーン! プリィィィィイン \ キラーン /
フェイリス「ぎにゃあぁー!」
まゆり「クリスちゃんすごーい」
紅莉栖(すかさず岡部の相手をしている橋田を殲滅)PKサンダー
ダル「だからその手には乗らないって言ってるだろ常──」 ヒョイッ
紅莉栖「そう避けると思ってた!」 ウワー ドォーン バシィ ウアァァァ \ キラーン /
ダル「うそ、まじ?」
るか「す、すごいです、牧瀬さん」
\ ネース / \ ネース / \ ネース /
岡部「ダルが避ける方向を予測して体当たりとは・・・恐れいったぞ」
紅莉栖「私の記憶力と分析力を侮ってもらっちゃ困る。私は天才脳科学者なのだぜ?」
岡部(キャラちげええ)
全員ストック1
フェイリス「フェイリスをここまで追い詰めるとは・・・正直言ってクーニャンをナメていたのニャ」
フェイリス「でもフェイリスの愛によってダルニャンが覚醒することを忘れているニャ!」
鈴羽「覚醒した橋田至は危険だよ!」
フェイリス「さあフェイリスのNo.1パートナーことダルニャン!凶真とクーニャンを懲らしめてやるのニャ!」
まゆり「おぉー、ここでまさかのフェリスちゃん、ラブ注入〜」
紅莉栖「フェイリスさんの作戦には1つ弱点があるわ」 クスッ
ダル「うん、わかったおフェイリスたん」 ポケー
フェイリス「ニャニャ!?ダルニャンどうしたニャ!?」
岡部「フハハ!目論見が外れたようだなフェイリス!」
岡部「ダルはすでに!」
岡部/紅莉栖「賢者モードだ!/よ!」
岡部「えっ」 紅莉栖「えっ」
紅莉栖「な、なんでもないから!」
岡部「落としたのは貴様だがな、フェイリス・ニャンニャン!」
紅莉栖「もうさっきみたいな橋田は期待できないわよ」
岡部「この鳳凰院凶真を敵にしたことを地獄で悔いるのだな」 ブゥゥゥゥン
フェイリス「ニャニャ!」
紅莉栖「動揺してるのがまるわかりよ!」 ガッ ゲシッ 空中↑A ベシッ プリィィィィン \ キラーン /
フェイリス「フェイリスが負けた・・・ニャ」
鈴羽「おぉー、まさか脱落者一人目がフェイリスニャンニャンとは。やるねー牧瀬紅莉栖」
岡部「フゥーハハハ!良くやったぞ助手!」
紅莉栖「ふぅぁーはっはっは!油断しすぎよフェイリスさん」
ダル「今日のお前が言うなスレはここみたいですね」 ファーコン パーン! ドォーン
紅莉栖「ふぇっ!?」
岡部「おい、賢者モードとは言えダルを甘く見るな!」
紅莉栖(場外に飛ばされた!)PKサンダー
ダル「牧瀬氏、悪いけどメテオで眠ってくれだお」
紅莉栖「あ、PKサンダーが・・・」
ダル「あ、失敗したお・・・まぁ良いや、これでネスは脱落っと」
岡部「紅莉栖!」
〜その時、岡部倫太郎の思考速度は加速を始め、意識は密度を増した〜
岡部(↑Bで紅莉栖を巻き込み助けるか!?しかしそれでは復帰直後無防備に・・・)
岡部(↓Bで爆弾を当てれば隙も少ない・・・しかしそれにはタイミングが重要、難易度も高い)
岡部(どうする!)
岡部(迷ってる暇はない!とにかくネスに近づかなくては!)
岡部(紅莉栖)
岡部(俺はお前を・・・助ける!)
〜なんとこの間約0.5秒〜
紅莉栖「岡部!?」
岡部「俺はお前を・・・助ける!」 ポチッ
ドォーン バシィ ウワー
\ キラーン /
紅莉栖「ちょ、おま」
\ サムス / \ サムス / \ サムス /
岡部「あ・・・あぁ・・・」
まゆり「オカリーン・・・なんでクリスちゃん倒しちゃったのー?」
ダル「放っておいても死ぬのに追い打ちとかさすがの僕も引くレベル」
フェイリス「なんだかよくわからニャいけど今のは酷いのニャ」
萌郁「岡部君・・・最低・・・」
岡部「いや、あの」
鈴羽「手柄独り占めしようなんて、さすが岡部倫太郎、悪逆非道だねー!」
まゆり「さすがにクリスちゃんかわいそうだよぉー」
ゲームセッ
岡部「違うのだ、今のは手が滑って」
るか「その・・・誰にだって操作ミス・・・はありますよ」
岡部「わ、分かってくれるかルカ子よ!」
ダル「とりあえず、サムスも落ちてったし僕達の勝ちですね分かります」
フェイリス「ニャフフ、世界はフェイリスの味方みたいなのニャ」
紅莉栖「ないわー、今のはさっすがに無いわー・・・」 フルフル
岡部「あわわわあわわわわ」
紅莉栖「おーかーべー!」 フルフル
岡部「す、すまん!今のばかりは俺が悪かった!だからその振り上げた洋書を──」
紅莉栖「許さない!絶対許さないからなー!」
岡部「」
\ あおおーっ /
\ ワァァァ /
フェイリス「みんニャー、今日はスマッシュブラザーズ64タッグマッチフェイリス杯に来てくれてどうもありがとニャー!」
\ フェイリス!ニャンニャン!フェイリス!ニャンニャン! /
ダル「うぅぅ、フェイリスたんどうして僕と組んでくれなかったん?」
岡部「”フェイリスは皆のフェイリスなのニャ”と、いつものように断られていたではないか」
ダル「フェイリスたんと僕が組めばぶっちぎり優勝できるのに」 ブツブツ
ダル「阿万音氏はバイト、桐生氏は用事。僕だけぼっちとかひどすぎだろ、納得いかんすー!」
岡部「甘いなダルよ」
紅莉栖「そうよ橋田」
岡部「何しろ・・・この大会」
岡部/紅莉栖「俺達/私達が貰い受けたのだから!」
まゆり「オカリンとクリスちゃんが仲良しになってくれて嬉しいのですーえっへへー」
ダル「あんな事があったのにすっかり意気投合してやんの、リア充爆発しろ」
岡部「何を言ってるルーカー子」
岡部「ラボメンとしてエントリーしているからにはまゆるかコンビも優勝を目指すのだ!」
るか「え!?でも僕優勝なんて・・・」
岡部「だがしかぁーし、このチームフェニックスがいる限りどれだけ頑張ろうが準優勝止まりだろうがなフゥーハハハ!」
岡部「そろそろ俺達の試合が始まる。行くぞ助手!」
紅莉栖「準備オーケイよ!助手じゃないけどね」
まゆり「それじゃあまゆしぃ達は別のお部屋で試合だからしばらくお別れだねー」
紅莉栖「まゆりと漆原さんも頑張ってね」
るか「はい、牧瀬さんも」
ダル「ちくしょー!僕も参加したかったお!」
岡部「食らえい!」 ドォーン
参加者A「そんな棒打ちチャージショット当たるかよ!」
参加者B「初心者かよお前!」 プギャー
岡部「今だ!」 紅莉栖「オーケイ!」
\ カキーン / ドォーン \ キラーン /
参加者A「なん・・・だと」
参加者B「跳ね返して当ててきやがった・・・だと」
岡部「甘い、甘すぎるぞ貴様ら」
岡部「兵は詭道なり、と言う言葉を知らんのかフゥーハハハァッ!」
岡部「勝利は」
紅莉栖「私達の」
岡部/紅莉栖「手の中にある!」
ダル「それにしてもこの夫婦ノリノリである」
紅莉栖「ちょっと岡部、フェイリスさんに失礼じゃない」
ダル「そうだお!その発言は万死に値するお!」
紅莉栖「私達が強くなりすぎたのよ」 ドヤァ
岡部「あるいは・・・そうなのかもしれんな。フフ、クリスティーナも言うようになったではないかフゥーハハハハッ!」
まゆり「トゥットゥルー、オカリンとクリスちゃん勝ったんだねー」
岡部「む、まゆりにルカ子、試合はどうだったのだ?」
まゆり「えっへへー、それがねー、なんと!まゆるかだいしょーり!なのです」
ダル「おぉ、まゆ氏渾身のVサインktkr」
紅莉栖「あら、すごいじゃない」
岡部「それでこそ我がラボの一員だ、良くやったぞ」
るか「はい・・・ボク・・・勝ちました!」
紅莉栖「決勝で会えると良いわね」
岡部「ラボメン同士の決勝戦となればこの未来ガジェット研究所の知名度も上がるというもの」
岡部「二回戦も気を抜くなよ、まゆり、ルカ子」
岡部「知ってるのか?」
ダル「噂だとかなり卑怯な手を使ってくるって話だお」
〜二回戦〜
岡部「フゥーハハハ!」
紅莉栖「ふぅーははは!」
ダル「息ぴったりすぎ、どうしてこうなった」
まゆり「うぅー、負けちゃったよー・・・」
るか「ごめんまゆりちゃん・・・ボクがもっとしっかりしてれば・・・」
岡部「なんだ、負けてしまったのか」
紅莉栖「残念ね・・・」
まゆり「相手の人たちずるいんだよ!るかくんにずっと話しかけてきてさー!」
るか「うぅ・・・」
ダル「どうやら噂通りみたいだお・・・ヴァイラルアタッカーズ」
ダル「雷ネットアクセスバトラーズでも自称”宿敵”としてフェイリスたんにしつこく絡んでくる奴らだお」
岡部「スマブラでも粘着とはな・・・ご苦労な事だ」
ダル「対戦相手に話かけまくったり、レーザーポインター目に当てて妨害してくるって話もあるほどのDQNだお!」
紅莉栖「ひどい話ね、人として最低の行為だわ」
ダル「スマブラでも妨害してくるなんて・・・許さない、絶対にだ」
岡部「フフ、ならばこのチームフェニックスが直々に敵をうってやろう!」
るか「ありがとうございます・・・岡部さん・・・」
岡部「凶真だ!」
るか「は、はい!」
紅莉栖「任せて、まゆりと漆原さんの雪辱は必ず私達が晴らすわ」
まゆり「うぅー、ありがとうクリスちゃん」
ゲームセッ
岡部「覚えておくが良い・・・”鳳凰院凶真” お前達を破った者の名だ」
〜準決勝〜
ゲームセッ
紅莉栖「覚えておきなさい・・・”牧瀬紅莉栖” あなた達を破った者の名よ」
まゆり「おぉー・・・オカリンとクリスちゃん、決め台詞まで被っちゃってるよー」
ダル「なんかもうお腹いっぱいだお・・・」
るか「岡部さん・・・素敵です・・・」
岡部「ついにここまできたか」
紅莉栖「ええ、これが正真正銘最後の戦いね」
岡部「しかし」 紅莉栖「けれど」
岡部/紅莉栖「今の俺達に/私達に! 敵はない!」
フェイリス「さってさてみニャ様お待ちかね!ついに決勝戦がはじまるのニャ!」
\ ワァァァ /
フェイリス「それではAルームの覇者に登場して頂くのニャ!」
フェイリス「その身に渦巻くは煉獄の炎!チーーッムフェニーーーックス!ニャ」
\ ワァァァ フェイリス!ニャンニャン!フェイリス!ニャンニャン! /
紅莉栖「改めて見るとすごい人数ね」
岡部「と言うかこいつら全員フェイリス目当てではないくぁ!」
フェイリス「失われし古代の魔道具を扱う美女と野獣!ブラウン管工房チーーッム!ニャ」
\ ワァァァ フェイリス!ニャンニャン!フェイリス!ニャンニャン! /
岡部「な、なにぃ!?」
紅莉栖「はぁ!?」
天王寺「よぉ岡部と紅莉栖嬢じゃねーか。ははっまさかおめーらが決勝の相手とはな」
綯「こ、こんにちは・・・オカリンおじさん・・・と助手のおねーちゃん」
岡部「なぜあなたがここにいるのだミスターブラウン!」
天王寺「いちゃワリーのかよ。いやな?綯がスマブラの大会に出てえっつうもんだから」
天王寺「バイトに店任せて遥々来たってわけよ」
岡部「まさかあなたがスマブラプレイヤーだとは・・・意外でしたよ」
天王寺「昔世話んなった人に勧められてな」
天王寺「ゲームなんてのはそれまでやったこたぁ無かったんだがよ」
天王寺「楽しそうにプレイするあの人の横顔見てたら俺もやってみたくなってよ、このザマだ」
天王寺「ははっ、俺も良い年したオヤジなんだがなぁ」
天王寺「なめたらいけねぇぜ紅莉栖嬢、綯はつえーぞぉ?」
綯「ウチでね、お父さんと良く対戦してるの」
紅莉栖「へぇ〜、羨ましい、仲良いのね」 ニコッ
天王寺「ほら、あんまり綯がつえーもんだから学校でも相手がいなくてよ」
岡部「そ、それは今のガキどもの時代はX・・・」
天王寺「あぁ!?何か言ったか岡部ぇ!」
岡部「いいいいえ、なんでもないです、はい」
岡部「と、と言うか!ヴァイラルアタッカーズは!?」
天王寺「あぁ?ヴァイラルアタッカーズゥ?」
紅莉栖「黒ずくめの相手なんですが」
天王寺「あぁー・・・もしかして準決勝の相手か?あいつらいちいち話しかけてきて鬱陶しいったらありゃしなかったぜ」
天王寺「それによぉ、綯をビビらせるもんだからついガン飛ばしちまってよ」
綯「お父さんカッコ良かったよ?」
天王寺「おぉ、そうか、ありがとなー綯」
岡部「ちょうど良い、普段の鬱憤をここで晴らさせてもらいましょうミスターブラウン!」
天王寺「あぁ!?そりゃこっちのセリフだっての」
岡部「時にミスターブラウン、こちらが勝った暁には家賃の値下げを・・・」
天王寺「じゃあ俺達が勝ったら家賃倍な」
岡部「そ、それは困る!」
天王寺「うっせぇ!というかこんな時にまでいちいち家賃の話すんじゃねぇ!」
天王寺「来いよ岡部、紅莉栖嬢、全力で・・・な」
フェイリス「ニャフフ、お喋りは終わったみたいニャ」
フェイリス「それではキャラを選ぶのニャ」
岡部「ドンキーですか、フフッ、あなたの体を表す良いキャラですねミスターブラウン」
天王寺「おめーもひょろっちいサムスじゃねーかよ岡部」
紅莉栖「綯ちゃんはピカチュウね・・・」
綯「PKサンダー体当たりには当たらないよっ」
まゆり「オカリーン!クリスちゃーん!頑張ってー!あ、店長さんも綯ちゃんもー!」
3
2
1
フェイリス「GOニャ!!」 \ フェイリス!ニャンニャン!フェイリス!ニャンニャン /
ピカッチュウ ピッカチュウ ピッカチュウ
ブンブンブン
紅莉栖(くっ・・・遠距離からヒットストップ狙い) ガッ ベシッ
岡部(動きが止まったところにドンキーのハードパンチ、シンプルだが強力な戦術ではないか) ガガガ ピッカー ベシッ ベシッ
PKサンダー ドォーン ウワー
ガシッ
紅莉栖「そんな!掴まれた!?」 ピッカッ
綯「体当たりの距離なんて把握してるよおねーちゃん」 バッバババババ
フェイリス「投げと同時に矢のように飛び出すピカチュウ!回転電撃がネスを襲うニャ!」
天王寺「おっと、邪魔すんじゃねえよ岡部」 ベチィ ベチィ ベチィ
岡部「おのれミスターブラウン!後ろ蹴りばかり連発しおってぇぇぇ」
岡部「これでも食らうがいい!アルティメットバズゥゥゥクァ!」 ドォーン
天王寺「んなの当たるかよ」 ヒョイ
綯「・・・」 ガシッ
紅莉栖「ふぇっ!?」 ピッカ ドォーン ウワー \ キラーン /
フェイリス「ニャニャ!敵のショットにネスを投げ込むピカチュウ!これは極悪ニャ!」
天王寺「仲間の事ばっかし気にしてっと、おめーも死ぬぜ?」 ガシッ ヴォフ
岡部「ぬなっ!」
天王寺「ほらよっと、いっちょ上がりだ」 空中→A ガッ \ ドォーン /
フェイリス「ドンキー、ステージ端からのバックスローアーンドメテオが炸裂ー!サムス復帰ならず!強い!強いのニャ!」
岡部「うぐぐぐぐ!」紅莉栖「ぐぬぬぬぬ!」
岡部「ぬぬぬぬぬっ 言わせておけばっ ミスターブラウンめっ」
紅莉栖「・・・ふー」
紅莉栖「聞いて岡部、私に作戦がある」 ヒソヒソ
岡部「──! 言ってみろ」 ヒソヒソ
紅莉栖「まず綯ちゃんを集中攻撃、その後──」 ヒソヒソ
天王寺「おうおう、なんだか作戦練ってるみてーだけどよ、そろそろ無敵時間はおしまいだぜ!」
綯「電撃サポート行くよお父さん」 ピッカチュウ ピッカチュウ ピッカチュウ
フェイリス「ステージに復帰したサムスとネスに電撃が容赦なく襲い掛かるー!そしてドンキーが接近ニャ!」
岡部「よし、行くぞ!クリスティーナ」
紅莉栖(まずは店長さんを足止め──)
PKファイヤー PKファイヤー ボォォ
天王寺「ちっ」
綯「!?」
岡部「覚悟しろ小動物!!」 空中←A ゴォォォォ
紅莉栖「上に逃げても無駄よ!」 空中↓A ガッ ピガー
天王寺「なっ!てめえら寄ってたかって綯を!」
ガスガス ピガー PKファイヤー
フェイリス「ここでサムスとネスがピカチュウを集中攻撃!%がみるみるうちに溜まっていくのニャ!」
綯「お父さん・・・」ジワッ
天王寺「な、綯ぇ!」 PKサンダー
天王寺「て、てめぇら!」
岡部「スキありですよミスターブラウン!」 空中↑A ガガガガッ
岡部「今だクリスティーナ!」
紅莉栖「任せろ!」 ドォーン ウワー! バシィッ \ キラーン /
フェイリス「動きが止まったドンキーにPKサンダーアタック炸裂ニャー!これは良い連携ニャ!」
\ ネース / \ ネース / \ ネース /
天王寺「やるじゃねぇか・・・くそ、俺とした事が頭に血ぃ昇っちまった」
岡部「見くびってもらっては困りますねミスターブラウン」
〜時間の壁を超えました〜
フェイリス「残るストックは全員1!ダメージもじわじわ蓄積されお互い警戒心が高まっているのニャ!」
フェイリス「ニャフフ、そろそろ決着が付きそうだニャ!はたして先に仕掛けるのはどっちニャのか!」
紅莉栖「岡部!もっかいあれやるわよ!」
岡部「了解した、右腕の封印を今再び解こう!」 ブゥゥゥンン
岡部「食らえ小動物!アルティメットバズゥゥゥクァァァァ!」 ドォーン
綯「そんなの当たらないよっ」 ヒョイ
天王寺「綯!そのまま上に居ろ!ネスが打ち返すつもりだ!」
紅莉栖「そうかしら!?」 ガシッ
フェイリス「ニャニャニャ!?チャージショットを打ち返すと思いきやネスがドンキーを掴んでそのまま──」
紅莉栖「店長さん、私たちはね」 エイッ ドォーン
天王寺「うお!?」
フェイリス「サムスの放ったチャージショットを当てつつバックスルー!ドンキー吹っ飛んだニャー!」
岡部/紅莉栖「無敵なのだ!/なのよ!」 空中←A ゲシィ!
フェイリス「追い打ちと言わんばかりにドンキーにサムスの後ろ蹴りが入る!ドンキー脱落ニャ!」
\ キラーン /
\ サムス / \ サムス / \ サムス /
天王寺「くっ・・・そう!」
フェイリス「チームフェニックスの連携が光る!光る!光るのニャ!」
綯「あぅ・・・」
天王寺「岡部ぇ!てめー綯をいじめやがったら承知しねぇぞ!」
岡部「ここここんな時くらい親ばかは勘弁して頂きたい!」
綯「うぅぅ・・・おとーさーーん!」 ピッカチュウ ピッカァ
紅莉栖(店長さんが脱落した事で動揺してるわね。今なら・・・)
岡部「フゥーハハハハッ、そんなものは当たらん!この鳳凰院凶真の動きに翻弄されるがいい!」 ヒョイッ ヒョイッ
紅莉栖(良い感じに岡部が綯ちゃんを煽ってる・・・。今回ばかりはその厨二病もGJだわ!) PKサンダー
綯「あ、当たってよぉぉ!」 ピッカー
ドォーン ウワー! バシィッ
ピッカァァァ \ キラーン /
岡部「おぉぉ!」
フェイリス「き、決まったニャー!」
フェイリス「サムスの動きに気を取られていたピカチュウ!背後からPKサンダーアタックに気づかずヒットー!星になったのニャー!」
フェイリス「優勝はチームフェニックスに決定ニャー!!」 \ ワァァァ フェイリス!ニャンニャン!フェイリス!ニャンニャン! /
紅莉栖「ふぇっ!?お、岡部こそ・・・陽動作戦ご苦労なのだぜ///」
岡部「欲を言えば俺の手で引導を渡したかったがこの際贅沢は言うまい!」
岡部「さあミスターブラウン!約束通り家賃を半分に──」
紅莉栖「おい」
天王寺「綯を泣かせやがったから家賃倍な」
綯「・・・」 ジワッ
岡部「なっ!そんな!約束が違うではないかミスターブラウン!」
岡部「しょ、小動物もこれしきの事で泣くんじゃない!」
天王寺「こら岡部ぇ!泣いてる綯に怒鳴るんじゃねえよ!家賃三倍にすっぞ!」
岡部「待ってくださいミスターブラウン、それはあんまりでは!」
紅莉栖「ゴ、ゴメンね綯ちゃん・・・泣かないで。あなたは本当に強かったわ」 ナデナデ
岡部「浮かれてなどおらんっ」
フェイリス「まだ戦ってもらわなきゃいけない相手が残っているのニャ」
岡部/紅莉栖「なんだと?/ど、どういうこと?」
フェイリス「その相手とは・・・」
岡部/紅莉栖「その相手とは?」
フェイリス「フェイリスなのニャ!」
\ ワァァァ フェイリス!ニャンニャン!フェイリス!ニャンニャン! /
岡部/紅莉栖「なんだと!?/は、はぁ!?」
ダル「な、なんですとー!?」
まゆり「わわー、フェリスちゃんがらすぼす?」
るか「さ、さすがですね・・・フェイリスさん」
フェイリス「これこそフェイリス杯の醍醐味、真の黒幕は姿を隠しておくものなのニャ!」
フェイリス「今この時のためにダルニャンとの友情も今は亡き兄との約束も反故にしたのニャ・・・」
岡部「いや、待て待て待て、戦うのは良いがもしかしてお前一人で相手するつもりか?」
フェイリス「そこまで甘く見てはいないのニャ」
フェイリス「いかにフェイリスと言えども、ラブラブ天驚拳をマスターした二人に一人で挑むほど──」
紅莉栖「ら、ラブラブじゃねーし!全然ラブラブじゃねーし!///」
フェイリス「二人とも話は最後まで聞くのニャ。実は前回のフェイリス杯優勝者に来て頂いているのニャ!」
岡部「前回優勝者だとぉ!?」
フェイリス「さあ二人とも慄くがいいのニャ!フェイリスと前回優勝者のコンビネーション!打ち破れるかニャ!?」
フェイリス「それでは前回優勝者にご登場頂くのニャ!」
\ワァァァ フェイリス!ニャンニャン!フェイリス!ニャンニャン!/
フェイリス「その名も」
フェイリス「ドォークター中鉢こと」
フェイリス「牧瀬章一さんなのニャ!」
中鉢「やあ、どうも、どうも」 ドヤァ
岡部/紅莉栖「ドゥオクター!?/パパァ!?」
中鉢「なっ!お前は紅莉栖!なぜここにいる!」
紅莉栖「パパこそ・・・」
中鉢「ぐぅぅ・・・!またしても、またしても紅莉栖・・・お前は私の前に立ちはだかるのかぁぁ!」
中鉢「お前が私のルイージを上から叩きつける様・・・」
中鉢「あの時のお前の勝ち誇った顔・・・忘れはせんぞ!」
紅莉栖「パパ・・・」
中鉢「なんだその目は・・・親に向かって!」
中鉢「哀れんどるのか?蔑んでいるのか?娘の分際で!」
中鉢「お前に分かるのか!大した%も溜まっていないのに復帰力が足りず地に堕ちていくあの時の私の気持ちが!屈辱が!」
フェイリス「ま、待つニャ!ここはフェイリス杯の会場、今は優勝者と前回優勝者の夢のバトル」
フェイリス「な、何か事情があるみたいニャけど、そこは一旦忘れてスマブラでお互いの魂をぶつけあうのニャ」
岡部「フ、フフ」
岡部「フゥーハハハハッその通りだフェイリス・ニャンニャン!」
中鉢「な、なんだ若造!」
岡部「この勝負・・・貴様らが勝てばこの狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真が何でも言う事を聞いてやろう」
中鉢「なんだと?」
岡部「だがしかぁーし!」
岡部「俺達が勝ったら逆に俺たちの言う事を聞いてもらおう!」
中鉢「突然何を言い出している?」
岡部「怖いのか?怖いのだな?所詮貴様は紅莉栖に、いや俺達には勝てん」
紅莉栖「ちょっと岡部やめてよ・・・こんな時くらい・・・」
中鉢「良いだろう!その条件、乗ってやる!」
岡部「来いよドクター!親子のわだかまりなんて捨ててかかってこい!」
中鉢「後で泣き言を言っても無駄だからな?」 ニヤァ
岡部「大丈夫だ」
岡部「俺は負けない」
岡部「さあドクター!この俺が操るサムスの数々の美技、見きれるかな?」 ドヤァ
中鉢「ほざくな!この私のヨッシーで目にもの見せてくれる!」
フェイリス「ニャフフ、ニャらばフェイリスのプリンも全力で行かせてもらうのニャ!」
中鉢「紅莉栖!お前のPKサンダーは私が消し去ってやるからな!覚悟しとけ!」 ニヤァ
紅莉栖「パパ・・・」 クスッ
中鉢「わ、笑うな!そのためにふんばりのあるヨッシーにキャラチェンジまでしたのだぞ!」
岡部「心配するな。消されても俺が救い上げてやる。何度でもだ」
紅莉栖「岡部・・・」
紅莉栖「チャージショットは・・・禁止だからなっ///」
おしまい
なのだぜ
見てくれた人、保守の人、感謝なのだぜ
後は相変わらずメテオ食らいまくって顔面緑の中鉢さんなり、無事リベンジ果たしてデレる中鉢さん、その他の中鉢さんを妄想してください
お付き合いありがとうございました
Entry ⇒ 2012.06.05 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (2) | Trackbacks (0)
紅莉栖「面接を始めます、お名前をどうぞ」 岡部「鳳凰院凶真だ!」
岡部「鳳凰院凶真だ!」
紅莉栖「いきなり名前詐称してどうする!」
岡部「詐称ではない、これこそが俺の真名であり──」
紅莉栖「真面目にやらないとこれよ」 トン・トン
岡部「わ、分かった、真面目にする!真面目にするからその洋書を置け!」
紅莉栖「よろしい」
岡部「岡部倫太郎だ」
紅莉栖「出身校をお願いします」
岡部「東京電機大学だ」
紅莉栖「・・・専攻は?」
岡部「無い!強いて言うならば世界の支配構造の変──」
紅莉栖「おのれはやる気があるのか!」
岡部「あるに決まっているではないか」
紅莉栖「あんったがインターンの面接通らないって言ってるからわざわざ練習に付き合って上げてるんでしょ!」
岡部「うるさい!半ば貴様の押し付けではないか!」
紅莉栖「あ、そう、だったら良いわよ。 いずれ就職活動の時苦労するのはあんたなんだからな」
紅莉栖「言っとくが今の厨二病のままじゃ絶対通らないからな。 NNTのままフリーター・ニートとして生きていきなさい」
岡部「うっ・・・。分かった、もう一度チャンスをくれ・・・」
紅莉栖「だったらまず敬語を使いなさい、話はそれからよ」
岡部「ぐぬぬ・・・!」
年月的にはSG世界線に到達2,3ヶ月後という設定でおながいします
1年でインターンとか意識しちゃったのは不況で不安&助手のため
岡部「わ、わたくし岡部倫太郎と申します」
紅莉栖「出身校はどちらですか?」
岡部「東京電機大学です」
紅莉栖「専攻をお聞かせください」
岡部「世界の支配構造の変革です」
紅莉栖「そこは変わらないのかよ・・・」
紅莉栖「では自己アピールをお願いします」
岡部「わ、わたくしの長所はみなを引っ張っていけるリーダーシップを持っている所であり──」
紅莉栖(確かに・・・強引ではあるけどあながち間違ってはないのよね)
岡部「常に素早く的確な判断を下し、みなと協力し1つの目標に向かって努力する事が出来ます」
紅莉栖(素早くて的確かどうかは別だけど)
岡部「また、仲間が問題を抱えているのであればすぐに駆けつけその問題を解決する手助けをする・・・そんな人間です」
紅莉栖(確かにずっと一緒にいて実感する、岡部は仲間の事を何より大切に思ってる・・・)
岡部(自分で言っててこそばゆいな・・・かゆっ!)
紅莉栖「・・・」
岡部「おい、クリスティーナ?」
紅莉栖「ふぇっ!? じゃ、じゃあ、その・・・ごほん! そのRPがよくわかる具体的なエピソードをお聞かせください」
岡部「そ・・・そうだな」
岡部「そ、その・・・幼馴染の命が危険に晒された時、自分の命も顧みず──」
紅莉栖(・・・そっちなんだ)
〜割愛〜
岡部「おい、クリスティーナ、早く次の質問をせんか」
紅莉栖「分かりました。 それでは先程の話で分からない点があったのですが」
紅莉栖「タイムリープマシンとは一体なんです?聞いた事ありませんが」
岡部「おい、この前あらかた説明したではないか」
紅莉栖「何のことだか分かりません、説明お願いします。 後敬語!」
岡部「ぐ・・・。 タイムリープマシンとは電話レンジという偶発的に生まれた未来ガジェットの改良機で」
岡部「過去の自分に現在の記憶を送らせるという機械です。」
紅莉栖「それはすごいですね、作ったのは誰なんですか?」
岡部「いやいやいや、お前だと言ったではないか!」 ガタッ
紅莉栖「岡部さん? 面接中ですよ?」
紅莉栖「その人なら知ってます。 若いのの人類史に刻まれるような発明を生み出すなんて、天才なんでしょうね」
紅莉栖「たとえあなたの妄想の中だったとしても」
岡部(この女殴りたい・・・)
紅莉栖「ご、ごほん! 話がそれました。次の質問です」
紅莉栖「特技は何かありますか?」
岡部「リーディングシュタイナーだ」
紅莉栖「・・・はぁ」
紅莉栖「それで? そのリーディングシュタイナーというのはどういう特技なんですか? 聞かせてください」
岡部「世界線を超えてもなお記憶を持ち続ける能力だ・・・です」
紅莉栖「・・・その能力は当社で働く上でどのようなメリットがあるとお考えですか?」
岡部「ん・・・む・・・SERNを始めとする機関がタイムマシンを使用する事によって過去を改変したとしても・・・」
岡部「俺にはその事を感知でき、改変に対して対策を練る事ができる!」
紅莉栖「もういいです」
紅莉栖「学生時代に力を入れた事を話して頂けますか?」
紅莉栖「あ、これはこれから頑張ろうとしてる事でも──」
岡部「未来ガジェットの発明であーる!」
紅莉栖「・・・では具体的にどんな物を発明したのか、1つ2つ例を挙げてください」
岡部「よろしい!ならば説明しよう!」
岡部「まず1号! ビット粒子砲! 光線銃の中にリモコンを埋め込んだ遊び心満載のガァジェットだ!」
岡部「次に2号! タケコプカメラー! 竹とんぼ式のCCDカメラであり動力なしで遥か上空からの撮影が可能だ!」
岡部「そして3号! もしかしてオラオラですかーッ!? 親指の汗のかき方によって反省するウソ発見器、あらゆる嘘を見抜く最高傑作!」
岡部「4号! (略)」
岡部「5号ぅ!(略)」
岡部「るぉく号!(略)」
岡部「ぬぁぬぁ号!(略)」
岡部「そしてふぁち号こそが人類史に名を刻むであろう電話レンジ(仮)である!」
岡部「まあ別の世界線の話なので今は存在しない・・・が我がラボの最終兵器だフゥーッハッハッハ!」
紅莉栖「それと先程から”少々”面接を受ける態度ではないみたいですけど、これで終わりにしましょうか?」
岡部「バカを言うな。これは助手ゆえの態度だ。企業相手ならちゃんとするに決まっているだろう」
紅莉栖「・・・普段の言葉遣いや態度と言うものは案外とっさの時に出たりするもんなんですけどね」
岡部「フフゥ!」
紅莉栖「何がおかしいんです?」
岡部「貴様のその言葉、重く受け止めよう! いや! 確かにそうだ、確かにそうであるなフハ、フハ、フハハ」
紅莉栖「ぜんっぜん重く受け止めてるようには感じないんですが!」
岡部「ぬるぽ」
紅莉栖「ガッ」
岡部「うむ、確かににじみ出るネラー臭は隠し通せないようだなフゥーッハハハ!」
紅莉栖「も、もういいから!もういいから次の質問!」
紅莉栖「うおっほん!好きな色を教えて下さい!」
紅莉栖「ちょっとした心理テストのようなものなので深く考えずに直感でお答えください!」
岡部(ちょろい、ちょろすぎるぞ助手よ)
紅莉栖(カームダン!カームダンよ私!) スーハー スーハー
岡部「好きな色。もちろん白だ!」
紅莉栖「その理由は?」 フー
岡部「白は白衣の色。白衣はマッドサイエンティストの必需アイテム。知性と恍惚の象徴であり──」
紅莉栖「つ・ぎ・の質問です!」
岡部「ぐっ・・・!」
岡部「少なくとも@ちゃんねらーを隠し通しつつ意思疎通をするくらいは、な」
紅莉栖「け・い・ご!」 ギロッ
岡部「ヒィン!」
紅莉栖(いちいち煽りやがって・・・私が本当の面接官だったら即落とす!っていうか論破してやる!)
紅莉栖「こほん。ではその溢れ出る自信の根拠を教えて下さい!」 ジロッ
岡部「う・・・」 タジッ
岡部「そ、その・・・3月に設立させて頂いたばかりの当ラボラトリーではございますが、今やラボラボラトリーのお活動では7名様に参加して頂いており」
岡部「さ、さらに7年後にはもう一人お加入して頂く予定でございます、はい」
岡部「これぞわたくし岡部倫太郎のコミュニケーションスキルの高さの証明と省庁であるかと自負しております、はい」
紅莉栖「・・・高いコミュニケーションスキルの根拠としては少々弱く感じられますね」
紅莉栖「それと、敬語変ですから。日本人としてそれでは恥ずかしいですよ?」
紅莉栖「後、7年も猶予を設けておきながらたったの一名というのは──」
岡部「だぁっ! 黙れっこのセレセブがっ!下手に出れば良い気になりおって──」
紅莉栖「それでは本日の面接はこれにて終了とさせて頂きます」 ガタッ
岡部「い、いや、申し訳ありません、このまま終わらずにお付き合い頂ければ幸い・・・はい」
紅莉栖(でも岡部って確かにコミュ障ってワケじゃないのよね・・・厨二病ではあるけど)
紅莉栖「分かりました、続けましょう」
紅莉栖(しかも周りには結構・・・いや、結構なんてレベルじゃないほど可愛い女の子ばかり)
紅莉栖(まゆり、桐生さん、フェイリスさん、漆原さん・・・は男だけど)
紅莉栖「固くならず正直に思った事を話してください」
岡部「・・・」
紅莉栖「返事」
岡部「は、はい」
紅莉栖「先ほどおっしゃっていたラボの方々であなたが最も信頼する人物との関係」
紅莉栖「それと・・・信頼している部分を教えて下さい」
岡部(随分と突っ込んだ質問になったな)
岡部「高校以来の友人で付き合いは3年ほど・・・です」
岡部「信頼している部分は・・・そうだな・・・どんなムチャぶりにも割りとガチで付き合ってくる所・・・でしょうか」
紅莉栖(橋田・・・か。私じゃないんだ、そりゃそうよね)
岡部「では、その友人から見てあなたはどんな人間だと思われてるか、想像して見てください」
岡部「ん・・・む・・・ラボの所長として尊敬されている、と言った所でしょうか」
紅莉栖「・・・分かりました」
紅莉栖「こ」
紅莉栖「こ」
紅莉栖「こ」
岡部「こ?」
紅莉栖「恋人はいらっしゃいますか?」
岡部「はぁーん・・・?」
紅莉栖「い、良いから聞かせなさ──! ごほん、お聞かせください///」
岡部「い、いや、恋人はいないが」
紅莉栖「では、過去にいた事は?」
岡部「ぬぁぁぜそんな事まで言わねばならんのだ!」
紅莉栖「ど、どれだけ充実した学生生活を送ったのかの確認よ!さあ答えなさい!」
岡部「く・・・」 ギリッ
岡部「・・・ない。居た事は・・・ない」
紅莉栖「そうですか、分かりました」
紅莉栖「誕生日にもらったら嬉しい物は?」
岡部「は?」
紅莉栖「誕生日にもらったら嬉しい物、です」
岡部「う、うーん・・・」
岡部「タイムトラベル理論・・・の学術書」
岡部(こんな質問、なんの意味があるというのだ!)
紅莉栖「そうですか、タイムトラベル理論」
紅莉栖「夢のある方のようですね」
紅莉栖「それに誕生日に学術書なんて、勤勉なんですね」
岡部(なんだこの取って付けたような感想は)
岡部「・・・」
岡部「白子だ」
紅莉栖「白子・・・」
岡部「・・・悪いか?」
紅莉栖「いえ、ただ珍しいなと思っただけです」
紅莉栖「他にはありますか? た、例えば家庭で調理されるような物とか・・・」
岡部(こいつ・・・まさか)
岡部(ぐっ!思い出したら俺の腹が世界線を超えて訴えてかけてきやがった!) ギュルルル
岡部(失敗のしようがない料理・・・なんかないか!)
岡部「カ、カレー・・・とか」
紅莉栖「カレー!いいですね、味は・・・辛さはどうです?甘口?辛口?」
岡部「辛口・・・が好みだがあまり辛すぎても食えん」
確かあまりうまくないはず
岡部(間違いない、こいつ間違いない)
紅莉栖「聞かせてもらえると・・・その嬉しいな・・・ていうか・・・じゃなくて!」
岡部(さっきの仕返しにちょっといじってやる、フハハ)
岡部「そうですね、やはり女性らしくくびれがあり胸の膨らみが豊かな女性・・・に惹かれますな!」
紅莉栖「──!」
岡部「後は大和撫子であり、たおやかさと可憐さが同居したような女性・・・うむ、古き良き時代の理想的女性像」
紅莉栖「!!」
岡部「それと二面性を持ち合わせいて、たまに見せる意外な一面にぐっと来ることもある」
紅莉栖「・・・」
岡部「さらに言うならば・・・幼い頃から一緒に過ごしており気心の知れた仲、という状況も恋人としての魅力の一部であろう」
紅莉栖「・・・・・・」
岡部(フフフ・・・フハハハ・・・貴様が今何を考えていてどう感じているか・・・あの世界線に居た俺には手に取るように分かるぞフゥーハハハ!)
紅莉栖(幼い頃からーってのはまゆりよね、どう考えても)
紅莉栖(くびれがあって胸が豊か・・・桐生さん)
紅莉栖(大和撫子・・・コレは絶対漆原さん!男だけど!)
紅莉栖(後二面性・・・って)
紅莉栖(これ私よね!私のことよね!?)
紅莉栖(ねらーとしての私にぐっときてた・・・?そういう事でいいのよね!?)
紅莉栖(ラボメンの女の子の中でフェイリスさんの事だけ言及されてないのは良く分からないけれど)
紅莉栖(これってキターーーーーーって事でいいのよね!?)
岡部(ふは!ふは!ふはは!どうした助手よ、顔が真っ赤だぞフゥーハハハ!)
岡部(ラボメンガールズの中で自分だけ挙がっていない事を悔しがっているのだろう)
岡部(小刻みに震えている・・・なんだかそろそろ可哀想になってきたな)
紅莉栖「あの・・・」
岡部「フッ、案ずるな」
紅莉栖「え?」
岡部「お前が俺の・・・一番大切な人だ」
紅莉栖「ちょ!///」
岡部(あえてタイプの女性像から外しておいて最後にサプライズ)
岡部「今の好みの女性像というのは」
紅莉栖「わ、わかってるお!」
岡部「・・・は?」
岡部「はい?」
紅莉栖「は、はいじゃないが!はいじゃないが!///」
岡部「おい」
紅莉栖「ねぇねぇ今どんな気持ち!?面接中にいきなりこ、こ、告白なんかしちゃって!ねぇ今どんな気持ち!?///」
岡部「話を」
紅莉栖「あぁもう汚いなさすが岡部汚い///」
岡部「」
紅莉栖「ホント汚い!大事なことなので三回言いました!大事なことなので三回言いました!///」
岡部「」
紅莉栖「あぁぁ、もう頭がフットーしそうだよおっっ!///」 チラッ
岡部「」
ダルよりキモイとか手の施しようがないないな
岡部「おい紅莉栖・・・?」
紅莉栖(岡部の顔、困惑・・・狼狽・・・)
紅莉栖(すごい一体感を感じる。今までにない何か熱い一体感を。)
紅莉栖(風・・・なんだろう吹いてきてる、確実に、着実に、俺たちのほうに)
紅莉栖(中途半端はやめよう、とにかく最後までやってやろうじゃん)
紅莉栖(ネットの画面の向こうには沢山の仲間がいる。決して一人じゃない)
紅莉栖(信じよう。そしてともに戦おう)
紅莉栖(工作員や邪魔は入るだろうけど、絶対流されるなよ)
岡部「おい紅莉栖よ」
紅莉栖「んなわけあるかーっ!!!」
岡部「うぉぉぉう!?」
岡部「く、紅莉栖さん?」
紅莉栖「学生がねらーかどうかを確かめるための・・・演技よ!!」
岡部(ここまで来ると逆に清々しいな栗悟飯よ・・・)
岡部「おい、何を勘違いさせてしまったのかは分からんが──」
紅莉栖「おっと!そろそろ面接終了の時間ではないですか!いやぁ、話が盛り上がってしまいましたね!」
岡部「フフッ」
紅莉栖「ウフフフ」
紅莉栖(あぁ・・・絶対に引いた、ねらーなだけじゃなくて、変な勘違いまでして絶対岡部に引かれた!)
紅莉栖(グッド・バイ・マイ・ラブ))
紅莉栖「それではこれで面接を終了とさせて頂きます!」
紅莉栖「本日はありがとうございました」
岡部「1つ質問・・・良いか?」
紅莉栖「どうぞ」 ガックシ
岡部「紅莉栖」
岡部「俺はお前が好きだ」
紅莉栖「ふぇっ!?」
岡部「お前はどうなんだ?」
紅莉栖「そ、それって・・・」
岡部「さっき言っただろう。お前は俺の一番大切な人だと」
紅莉栖「で、でも私勝手に勘違いして暴走して・・・」
岡部「前にも話したとおり俺は他の世界線の記憶を持ち続けている」
岡部「あの程度の暴走・・・など・・・可愛いもんだ///」
岡部(実際にはかなり衝撃的ではあったがな)
紅莉栖「な、何言ってる!た、大切だとか可愛いとか・・・」
紅莉栖「何が・・・よ///」
岡部「今まではあえて隠しきたつもりだったがこの気持は抑えきれんようだ」
岡部「前の世界線でのお前と今の世界線のお前・・・俺にとっては同じ紅莉栖」
岡部「しかし当の本人からしてみれば前の世界線の記憶を持っていない・・・そんな紅莉栖のそばに俺がいて良いのかって思ってた」
岡部「というのも俺に自信が無さを隠すための言い訳でもあったようだな、ふふ・・・」
紅莉栖「岡部・・・」
岡部「茶化すような真似をしてすまなかった」
岡部「お前は一生この俺の助手でいろ、この俺から離れることは絶対に許さん!」
紅莉栖「それって・・・」
岡部「こんなんじゃ・・・ダメか?」
紅莉栖「採用よ///」
おしまい
徐々にスイーツ(笑)的質問なっていって、ってのは考えてたんだが
助手のポテンシャルは俺の予想を図るに超えて遠くに行ってしまったようです
見てくれてどーもサンキューなのだぜ
ここまで全部助手の妄想
Entry ⇒ 2012.06.03 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「今日はノーカンだ!」 紅莉栖「ふぇっ?!」
岡部「最近、リーダーとしての威厳が足りてないやもしれぬ」
ダル「前からじゃね」
岡部「ダルよ」
ダル「なんぞ?」
岡部「いいリーダーの条件とは何だ?」
ダル「ggrks」
岡部「ふむ……部下の意見を聞き、時に労うことも大切、か」
ダル「まぁテンプレよな」
岡部「ふん、普段の行いを省みれば、これぐらいは既に達成しているだろう!」
ダル「オカリンそれサバンナでも同じ事言えんの?」
岡部「ぐぬぬ……」
岡部「助手にか?」
ダル「あんだけ構ってオーラ出してんのに、オカリンこき使うだけ使って放置プレイですしおすし。 マジおにちく」
岡部「くっ……。そ、そもそもリーダーたる俺が助手に気を使うこと自体……」
岡部「!」
ダル「よく聞け雑種。偶には当たって砕けて……死に物狂いで謳え雑念―!」
岡部「ダ、ダルビッシュ……!」
岡部「あいつは結局言いたいことを言った後」
ダル『あ、これから僕デートなんで。フヒヒヒヒヒwwフフヒヒフヒフォカヌポゥwww』
岡部「などと言い残し帰ってしまった。爆ぜろ」
岡部「……あいつに支えられ、想いをいくつも犠牲にしてきた結果、この世界線にたどり着けたのは事実」
岡部「それを思えば、多少の感謝の意を表すのもやぶさかではないが……」
岡部「け、決してダルの好意を持っている云々に反応したわけではない!」
ガチャッ
紅莉栖「ハロー……」
岡部「ですよね」
紅莉栖「視神経から後頭葉抉り出して味噌煮込みにするわよ」
(´・ω・`)・ω・`) キャー
/ つ⊂ \ 怖いー
*
,, ,,+ うそです
ヽ(*゚Д゚)ノ+
*
紅莉栖「別に……ただ、少し研究で悩んでて」
岡部「例のやつか。確か、アメリカのラボからの依頼だったか」
紅莉栖「そ。記憶を薬でコントロールする研究」
紅莉栖「まぁ現実味の無い話だしね」
岡部「人類の脳も神経学が進歩したとはいえ、未だブラックボックスが多いと聞くからな。実用化はまだ当分未来の話だろう」
岡部「……ん?」
紅莉栖「……完成しちゃったのよ。ものの弾みで」
岡部「」
紅莉栖「もらった臨床結果と考察をさらって、薬学の教授に聞きながら構造式を直していったら……つい」
岡部「つい、ではない! そんな簡単にできたら誰も苦労なぞしとらんだろう!」
紅莉栖「わ、私だってこんなあっさり片付くと思わなかったのよ!」
岡部「む、そうなのか? それなりの成功報酬が約束されてたんじゃ……」
紅莉栖「それは、そうだけど……幾らもらったって、こんな規模の馬鹿でかいもの、私の許容範囲外よ」
岡部「うむ……」
岡部「(好奇心と探求欲で身を滅ぼす恐ろしさ、この先も忘れることはできないだろう……)」
岡部「(しかし、まさかそんな驚天動地な代物を完成させるとは……天才少女は伊達ではないか)」
紅莉栖「そっ! それは、どうせ私が断ったら誰かにお鉢が回るでしょうし、私が買って出るしかなかったのよ!」
岡部「本当にそれだけか?」
紅莉栖「うっ……」
紅莉栖「……」
岡部「……」
紅莉栖「……研究したかったからです」
岡部「うむ」
紅莉栖「HENTAI言うな! マッドサイエンティストじゃない! ああもう突っ込みきれん!」
岡部「だがあえて許そう! このラボメンのリーダーたる鳳凰院凶真、その程度のことは受け止めてやる! フゥーハハハ!」
紅莉栖「……ついていけんわ」
紅莉栖「そうなんだけど……やっぱり研究者の最終目標は、臨床実験なわけよ」
岡部「んな……またお前は無茶を」
岡部「……貴様、まさか」
紅莉栖「そう。自分で試して自分で結果を残せば、誰にも迷惑をかけずにすむでしょ」
紅莉栖「ふぇっ?!」
岡部「お前の力を信用していないわけではないが……人に作用するものである以上、万が一ということもある」
岡部「勝手にそのような危険な行為に及ぶなど、この俺が認めん!」
紅莉栖「な、なによそれ!」
紅莉栖「(ていうか、岡部、そんなに私のこと心配してくれてるんだ……)」
紅莉栖「(岡部……私のことちゃんと考えてくれてたんだ……)」
岡部「……む、助手、急に顔がにやけてきたぞ。……はっ、もしや既に薬を使ったのか?!」
紅莉栖「使っとらんわ」キリッ
岡部「うむ」
岡部「(……しかしそこまでの研究成果、結果を見ずに埋もれさすのも酷な話か)」
岡部「……んん?!」
紅莉栖「な、なによ急に!」
岡部「クリスティーナよ! 俺は今、IQ170の灰色の脳細胞を駆使し、素晴らしい名案を思いついた!」
紅莉栖「名案?」
岡部「ずばり、俺に使え!」
紅莉栖「?!」
岡部「それすなわち無礼講!全てノーカン! 普段この俺になにを思っているか、今日は包み隠さず暴露するがいい!」
紅莉栖「脳姦?」
岡部「シャラップ! もし俺に対し不満でもあるのならば、この機会に溜め込んだものを全て発散するのだ!」
岡部「そして、その後俺はその薬を飲み、今日その時間帯の記憶を消す……」
岡部「どんなに言い難いことだろうが、これさえあれば安心して口に出せるというものどぅあ!」
岡部「どうだ! この一分の隙も無い、巧妙かつ綿密な作戦は!!」
岡部「俺が
飲むで
FA」
紅莉栖「把握」
岡部「ふぅん、自信のありそうな口ぶりだったくせに、いざとなるとビビるかこのクリスピーチキンめが!」
紅莉栖「妙なあだ名を追加するな! べ、別に自信が無いわけじゃないけど……」
紅莉栖「べ、別にあんたのことを心配してるわけじゃないからな!」
岡部「……そうか、違うのか。……少し残念だ」
紅莉栖「ふぇっ?!」
岡部「ではなんなのだ」
紅莉栖「えっ、その……」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……」グスッ
岡部「ええい、泣くな。俺が悪かった」
紅莉栖「……まぁ、そこまで言うのなら……もし気が変わったらすぐに言いなさいよ?」
岡部「善処しよう! ところで、その薬はどのように使えばいいのだ?」
紅莉栖「えーと、別に薬を飲んですぐに記憶が消える、なんて魔法みたいなものじゃないのよ」
紅莉栖「この薬を飲んで、その日一日の出来事を思い出していく形で口に出し、記憶を鮮明化する」
紅莉栖「そうすると短期記憶から長期記憶に保存するプロセスが麻痺して、その該当するエピソードが保存されないってこと」
紅莉栖「セーブしますか?
はい
ノァいいえ 」
岡部「把握した」
紅莉栖「そういうこと」
岡部「なるほど……では、まずその一日を過ごすことから始めねばならんな」
紅莉栖「まあね」
紅莉栖「また唐突な……本当になんでもいいの?」
岡部「無論だ、今日限りの出血大サービス、なにを言われようと寛大な心で許し、忘れてやる!」
紅莉栖「じゃあ、お手」
紅莉栖「だから、お手」
岡部「……い、いや、クリスティーナよ。確かに何でも言えとは言ったが、別に俺が何でも言うことを聞くというわけでは……」
紅莉栖「できないの?」
岡部「ぐっ……」
岡部「ほら、これでいいか?」ポンッ
紅莉栖「あっ……」
岡部「?」
紅莉栖「……」
岡部「……」
紅莉栖「……////」ポッ
紅莉栖「(ほっこりするというか、キュンとくるというか、満たされるというか……)」
紅莉栖「(とにかく……)」
紅莉栖「(これ、いいかも……////)」
岡部「ん」ポン
紅莉栖「ふせ!」
岡部「難しいな……」ペタリ
紅莉栖「ち、ちn」
岡部「テンプレ通り進めるなHENTAI!」
紅莉栖「んふー……」
岡部「なんだか当初の趣旨からだいぶ変わってきているのだが……」
紅莉栖「いいじゃないの。私は楽しんでるんだから」
岡部「そうか……」
岡部「(まぁ好きにしてくれ)」
紅莉栖「その……えっと……」
岡部「?」
紅莉栖「あ、頭でも撫でればいいと、言ってみる……テスト……」
岡部「」
紅莉栖「べ、別にどうしても嫌だったら無理しなくてもいいからな!」チラッ
岡部「(といいたいところだが……あれだけ啖呵を切った手前おちょくれんな……)」
岡部「(所詮今日限りの記憶……助手もわざわざ自分の黒歴史を蒸し返さんだろう)」
岡部「(しかしこんなバカップルの所業を、まさか素面でやろうとは……おまけに古いな)」
紅莉栖「ふぁっ?! あっ……」
岡部「ど、どうだ?」ナデナデ
紅莉栖「ん、その……いいと、思う……」
紅莉栖「(いっつも髪が乱れるって払いのけてたけど……)」
紅莉栖「(なんというか……)」
紅莉栖「(幸せかも……)」
紅莉栖「……も、もうちょっと」デレデレ
岡部「ぐぬぬ……」ナデナデ
紅莉栖「えへへ……」デレデレ
岡部「ぐぬぬ……」ナデナデ
紅莉栖「も、もういいかしらね」
岡部「そ、そうか」
紅莉栖「つ、次は……そうね」
岡部「ん?」
紅莉栖「せ、折角だし……思い切り抱きしめればいいんじゃないかしら」
岡部「ぬわぁ」
紅莉栖「ち、ちがっ……そ、そうよ。悪い?!」
紅莉栖「この際だから言っとくけど、あんたが朴念仁だからこっちは常日頃欲求不満なんだからな?!」
岡部「なっ?!」
岡部「なにもいってないではないか!」
紅莉栖「うっさい! 今日ぐらい好きにさせろ!」 ぎゅっ
岡部「ぬおぉ?!」
紅莉栖「(岡部の腕が、腰に……っ、ううう、おかべぇ)」スリスリ
岡部「じょ、助手よ……これで満足か?」
紅莉栖「……助手禁止」
紅莉栖「ティーナも禁止。セレセブ禁止」
岡部「……紅莉栖」
紅莉栖「ぅあっ……ん」
岡部「こ、こうか?」ナデナデ
紅莉栖「んんっ、それ、いいかも……」デレデレ
紅莉栖「ん……別に、デレデレでも、いい……」スリスリ
岡部「そ、そうかー……」
紅莉栖「今日一日は、好きなこと言えるんだから……」スンスン
紅莉栖「(はあぅぅ……岡部だぁ……)」クンカクンカ
紅莉栖「(岡部、岡部が近くに……)」
紅莉栖「(うう……好きなだけ、したいことができる……)」
紅莉栖「(岡部……んっ、おかべぇ……)」スリスリ
岡部「(そもそも当初は、俺に対する不満をぶちまけることでストレスを解消させようと思っていたのに、どうしてこうなった!)」
岡部「(くっ、このまま精神陵辱が続けば、俺の狂気的超自我(エゴ・ルナシィ)が耐えられん!)」
紅莉栖「ぇう?」トロン
岡部「(ぬおお!! 静まれマイハート!)」
紅莉栖「ぷぁ……ん」
岡部「そ、そろそろ次に移ろうではないかぁ。いい加減、この体勢も辛く……」
紅莉栖「ん……あと、ちょっと……」
岡部「ぬうぅ……」
岡部「も、もういいか?」
紅莉栖「うん……」
岡部「そ、そうか。そ、それで、次はどうするんだ?」
紅莉栖「その……何でも、いいんでしょ?」
岡部「ま、まぁ、一応そうだが」
紅莉栖「だったら……」
岡部「(確かに俺は、好きなことを言えとは言った……ああ言ったとも)」
岡部「(だがしかし、何故俺は……)」
紅莉栖「うう……岡部……」スリスリ
岡部「(どうして紅莉栖のホテルのベッドで寝ているのだ?!)」
岡部「な、なんだ?」
紅莉栖「私……」
紅莉栖「……岡部が、好き」
岡部「!」
紅莉栖「岡部から消える記憶の中だから、正直に言うけど……」
紅莉栖「私は、あなたが好き」
紅莉栖「あの時、パパから助けてくれて……」
紅莉栖「……ううん、それよりも、私の中に微かに残ってる、岡部との記憶」
紅莉栖「あまりに現実離れしてて、厨二病とか笑われそうだけど……」
紅莉栖「それでも、私には岡部と過ごした日々の思い出があるの」
紅莉栖「……ううん、再会する前から、きっと、私は岡部の事が好きだった」
岡部「紅莉、栖……」
岡部「(まさか……思い出した、のか……?)」
紅莉栖「……私、岡部に……その、抱かれたい、というか……」
岡部「ぬ?!」
紅莉栖「で、でも、あんたが覚えてないのに、こっちだけ覚えてる初体験なんて、寂しすぎるし!」
岡部「……紅莉栖」
紅莉栖「めんどくさい女ってのは承知の上よ! た、ただ……」
紅莉栖「こうでもしないと、私は、いつまでたってもあんたと先に進めないと思って……」
紅莉栖「あ、当たり前でしょ……あんたじゃないと……岡部だから、言ってるのよ……」
岡部「……最初に確認しておく。絶対に本番はしない……いいな?」
紅莉栖「分かってるわよ……」
岡部「気にするな。お前が面倒なやつだということくらい、既に承知の上だ」
紅莉栖「……もう」
岡部「紅莉栖……」 ぎゅっ
紅莉栖「んっ……」
岡部「(あの後、ベッドの上で散々お互い盛りあった)」
岡部「(紅莉栖も、初めてだというのに手や口で何度も俺のを宥めてくれた)」
岡部「(恥部に擦り付けるときなど、誤って挿入してしまわないよう苦労した……)」
岡部「(だが童貞だ)」
岡部「(最後あたりは、半分泣きながら失禁までしてしまう始末だった)」
岡部「(キスしながら胸をまさぐった時の切なそうな表情は、とても可愛かった……)」
岡部「(だが、処女だ)」
紅莉栖「はっ、あ……」
岡部「大丈夫か?」
紅莉栖「ん……」
岡部「ふぅ……」
岡部「ん?」
紅莉栖「その……約束、守ってくれて」
岡部「……当たり前だ。あれぐらいで揺れる様なら、ここまで童貞はこじらせていない」
紅莉栖「ふふっ……なによそれ」
紅莉栖「そうね……」
岡部「……本当にあの薬を飲めば、忘れてしまうのか?」
紅莉栖「理論上はね」
岡部「そうか……」
岡部「うむ……」
紅莉栖「ほら、早く服を着なさい。全部忘れていきなり裸だったらびっくりするでしょ」
紅莉栖「なに?」
岡部「……お前、何を言いたそうにしている?」
紅莉栖「ふぇっ?!」
岡部「俺は言いたいことはなんでも言えと言った筈だ。この期に及んでまだ溜め込むなど許さん」
紅莉栖「あ、あんたには関係ない!」
岡部「ここまでしておいて何を言うか」 ぎゅっ
紅莉栖「わぁっ!?」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……っ」ジワッ
紅莉栖「ぅっ……ぁっ」
紅莉栖「……忘れられたく、ないぃ……っ!」グスッ
紅莉栖「岡部と好きなことできて……我儘も聞いてもらって……」
紅莉栖「全部、全部……岡部は忘れちゃうのに……」
紅莉栖「ひっ……そんなの、そんなの……っ!」
岡部「……」
紅莉栖「岡部と好きなことできて……我儘も聞いてもらって……」
紅莉栖「全部、全部……岡部は忘れちゃうのに……」
紅莉栖「ひっ……そんなの、そんなの……っ!」
岡部「……」
紅莉栖「周りの皆が忘れて、その思い出を覚えてるのは自分だけなのに……」
紅莉栖「何度も何度も、世界線を移動して……」
紅莉栖「誰も覚えてないのに、必死に頑張ってきて……」
紅莉栖「なのに……なのに、私は……っ」
岡部「紅莉栖……」
紅莉栖「っ……うん」スッ
岡部「これを飲んで、一日の出来事を話せばいいのだな」
紅莉栖「うん……」
岡部「……そうか」
岡部「うおおおぉおおぉっ?!」
紅莉栖「?!」
岡部「と、突如我が右腕が謎の暴走をおぉ?!」
岡部「お、落ち着け邪気眼!我が理性はここに……あぁあ右手が勝手にいぃ!!」ぽいっ
紅莉栖「なっ!?」
岡部「フフフ……フゥーハハハ! 残念だったな助手ぅー、貴様の成果は、我が右腕によって駆逐されたぁ!」
何でこんなのがDTなんだよ....
紅莉栖「……して」
岡部「むん?」
紅莉栖「どうして……飲まなかったの……?」
岡部「俺とて、今日の出来事をなかったことにしたくなかっただけだ……」
紅莉栖「なん、で……」
岡部「俺だって、お前と同じ気持ちだからだ」
紅莉栖「それって……」
岡部「好きだ、紅莉栖」
紅莉栖「!!」
岡部「なにより……今日を忘れてしまっては、いつお前に本音を言えるか分からんからな」
紅莉栖「……岡部」グスッ
紅莉栖「うえぇ……おかべぇ……」
岡部「……愛してるぞ、紅莉栖」
紅莉栖「うん……っ、私も、愛してる……」
―――後日、ラボ
岡部「フゥーハハハ!! 助手よぉー、相変わらず@ちゃんねるかぁ! (´・ω・`)おじさんスレでも立てているのかぁ!?」
紅莉栖「立てとらんわこのHENTAI!」
ダル「だめだこいつら、はやくなんとかしないと……」
まゆり「えっへへー、二人が仲良しさんでまゆしぃ大勝利なのです」
ダル「んお、ルカ氏とデートだっけ? 百合展開ktkr!」
岡部「何度もいうがルカ子は……男だ」
ダル「男の娘百合とか……新時代すぎるだろjk」
岡部「違うな、まゆりは……女だ」
紅莉栖「いい加減にしろこのHENTAI共が!」
岡部「またか。よくそこまで通い続けられるな」
ダル「ふっ……オカリン、愛は金じゃ買えないんだぜ?」
岡部「今の状況と真逆の台詞を言うな」
紅莉栖「ええ。じゃあね」
ダル「オカリン……ティッシュは1日1箱までな」
岡部「DE★TE★KE」
紅莉栖「……」
岡部「……」
紅莉栖「……」ススッ
岡部「……」ゴソゴソ
紅莉栖「……」ポスン
岡部「……」ギュ
岡部「なんだ?」
紅莉栖「好きよ」
岡部「俺もだ」
...‐''゙ . ` ´ ´、 ゝ ''‐...
..‐´ ゙ `‐..
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ノi|lli; i . .;, 、 .,, ` ; 、 .; ´ ;,il||iγ
/゙||lii|li||,;,.il|i;, ; . ., ,li ' ; .` .; il,.;;.:||i .i| :;il|l||;(゙
`;;i|l|li||lll|||il;i:ii,..,.i||l´i,,.;,.. .il `, ,i|;.,l;;:`ii||iil||il||il||l||i|lii゙ゝ
゙゙´`´゙-;il||||il|||li||i||iiii;ilii;lili;||i;;;,,|i;,:,i|liil||ill|||ilill|||ii||lli゙/`゙
´゙`゙⌒ゞ;iill|||lli|llii:;゙i|||||l||ilil||i|llii;|;_゙ι
お わ り
 ̄ ̄V ̄ ̄
σ  ̄ λ
〜〜〜〜
(´・ω・`)  ̄"⌒ヽ
/ ) ヽ' / 、 `、
/ --‐ ' ヘ. ;
f 、 ヾ ★ / )
! ノヽ、.★'`"/ _,. '"
レス、支援感謝しております。
また機会がありましたら、何卒よろしくお願いいたします。
乙
久しぶりに悶えたわ
Entry ⇒ 2012.06.02 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「助手以外のラボメンガールズ全員とイチャイチャしたらどうなるか」
---ラボ---
岡部「まゆり。 いるか?」ガチャ
まゆり「あーっ、オカリン〜。 とぅっとぅるー♪」
岡部「(まゆりはいつものコス作り中か……)」
岡部「いたか。 隣、座るぞ」スッ
まゆり「うんっ。 どうぞ〜」
岡部「………」
まゆり「………」
岡部「(さて……と)」
まゆり「ん〜?」
岡部「……」ギュッ
まゆり「オカリン? なあに?」
岡部「まゆり……」ギュッ
まゆり「ふ、ふぇええ!? オカリーン!?」
岡部「少しの間でいい…… このままでいさせてくれ……」
まゆり「あわ、あわわわわ……」
岡部「ああ…… まゆりの匂いがする……」
まゆり「まま、まゆしぃの匂いなんて嗅がないでよぉ……」
岡部「いい匂いだ…… まゆり……」
まゆり「あわわわわわ……」
岡部「まゆりは本当に抱き心地がいいな……」ボソッ
まゆり「みみっ、耳元で変なこと言わないでよぉ……」
岡部「いつまでもこうしたくなる……」ナデナデ
まゆり「ふぇえ!?」
まゆり「(いつまでも!? それって……////)」
岡部「まゆり……」
まゆり「オカ……リン……」
岡部「お前を抱くのは、この俺だけだからな……」
まゆり「 」
岡部「こうしてるとあの頃を思い出すな」
まゆり「あ、あの頃ってぇ?」
岡部「お前の祖母の墓の前でのことだよ」
まゆり「……」
岡部「あの時、お前を何処にも行かせないと言った。 覚えてるな?」
まゆり「う、うん……」
岡部「今、まさしく同じ気持ちだ」
まゆり「え……えぇぇ!?」
岡部「まゆり」
まゆり「オカ……リン……」
岡部「お前を何処にも行かせない」
岡部「一生俺の側にいろ。 絶対だ」
まゆり「 」
岡部「(少し臭すぎたが、まあまゆりが喜んでいたようだからいいとしよう)」
岡部「(さて、幸先良いスタートを切った所で次は誰にしようか……)」
キキーッ
岡部「んっ、このブレーキ音は……バイト戦士か」
オハヨウゴザイマース,テンチョー
スズハオネーチャーンッ
岡部「……よし、次はバイト戦士だな」
岡部「……暑いな……」
鈴羽「あ、岡部倫太郎っ。 店長に何か用?」
岡部「工房に用はない。 むしろ遠慮したいぐらいだ」
天王寺「言ってくれるじゃねえか岡部。 あぁ?」
岡部「ひっ! い、いらしてたのですかミスターブラウンっ」
天王寺「いたら都合がワリイみたいな言い方だな?」
岡部「そ、そんなことは断じてない! ……ありません!」
天王寺「ああ、そうかい。 んま、そんなことより頼んだぞ、バイト」
鈴羽「わかってるよ。 そんなことより、いい加減バイトっていうの止めてよ店長っ」
岡部「…? これから用事か、ミスターブラウン」
天王寺「綯を連れてちと買い物に行ってくる。 それじゃ、留守番しっかりな」
鈴羽「はいはーいっ」
岡部「(……ほぉ)」
鈴羽「いってらっしゃーい」 岡部「オジサン言うな!」
〜〜〜
鈴羽「……とゆーわけであたし暇なんだよね〜」チラッ
岡部「……」
鈴羽「こんなにいい天気なんだし。 どっかにサイクリングにでも行きたいな〜」チラッ
岡部「……」
鈴羽「でも一人で行くのもなんだしな〜…… だれか一緒に行ってくれないかな〜」チラッ
岡部「……」
鈴羽「……」
〜〜〜
鈴羽「風が気持ち〜♪」シャー
岡部「ああこうなるだろうなっ!」キコキコ
鈴羽「はい、ドクターペッパー」
岡部「はぁっ、ふぅっ、 た、助かるっ、」ハァハァ
鈴羽「汗だっくだくだね。 普通の速さで走っただけなのに」
岡部「んっ、 んっ、 ……っはぁ!お、お前と俺の普通を一緒にするなっ!」
鈴羽「岡部倫太郎は本当に体がひ弱だなぁ。 毎日少しでもいいから動けばいいのに」
岡部「お、俺の本質はこの頭脳にあるわけで、体力など必要はないのだっ!」
鈴羽「ふふ〜。 言い訳はかっこ悪いよ? 岡部倫太郎っ」
岡部「ぐっ……。 こ、こいつっ!」ダッ
鈴羽「へへーん! 捕まえてごらんよっ!」ダッ
岡部「そ、そうだなっ。 こんな炎天下の中で走るのはもう懲り懲りだっ……」
鈴羽「……あれ?」
岡部「ん…? どうしたのだバイト戦士」
鈴羽「マウンテンバイクが……無い……」
岡部「……は?」
鈴羽「ここに置いてあったはずのマウンテンバイクが無いの!」
岡部「なん……だと……」
鈴羽「岡部倫太郎の自転車はあるけど……」
岡部「……これはもしや……」
鈴羽「……盗ま……れた…?」
岡部「……」
盗まれたら泣き崩れちゃうだろ
鈴羽「うえぇ……」
岡部「それにこの炎天下。 MTB探しなどしてたら熱中症になりかねん」
鈴羽「うーん……」
岡部「今日はとりあえず帰るぞ。 後日MTBを探そう」
鈴羽「……うん…」
〜〜〜
鈴羽「大丈夫? 岡部倫太郎」
岡部「こ、これっしきのことっ、この鳳凰院凶真にとってはっ、何の苦でもない!」ギッギッ
鈴羽「やっぱりアタシが前で漕ごうか?」
岡部「気にするなっ! 二人乗りで女に漕がせられるかっ!」
鈴羽「う、うん……」
岡部「くっ、 ぬぐっ、 んがっ、」
鈴羽「……」
岡部「なんだっ…… 藪から棒にっ!」ギッ,ギッ,
鈴羽「こんな暑い中サイクリングを無理強いさせて…… 公園でも鬼ごっこさせて……」
鈴羽「挙げ句の果てにMTBが盗まれて…… 二人乗りで漕いで貰っちゃってるし……」
岡部「……ふっ、 ……んっ、」ギッ、ギッ
鈴羽「岡部倫太郎もうんざりだよね…… 今後こんなこと頼んだりしないから」
岡部「馬鹿者がっ!」 鈴羽「っ、」ビクッ
岡部「いいかバイト戦士! ラボのリーダーである俺が! ラボメンの頼みを無碍に断るものか!」
岡部「正直久々に運動したものだし、気分は悪くはなかったぞ!」
鈴羽「……岡部…」
岡部「ああ、それとな! 」
岡部「俺がお前としたいからやってるんだ! 鈴羽!!」
鈴羽「 」
岡部「それ故にお前とは交流が少ないっ!」
岡部「だからこういう時ぐらいは素直にお前と遊びたいっ!」
鈴羽「岡……部……」
岡部「……俺が漕いでる理由の一つでもある……」
鈴羽「………」
岡部「わかったら素直に俺の後ろで景色でも眺めてるがイイ……」
ムギュッ
岡部「ふおうっ!?」
鈴羽「へ、へへーんだっ! 岡部倫太郎らしくないこと言ってさ! この暑さでヤラれちゃってるんじゃないの〜?」
岡部「お、お前っ!」
鈴羽「そうだよ……こんなに暑い日なんだもん……」
ムギュムギュッ
岡部「FOOO!?」
鈴羽「アタシも……ヤラれちゃったみたいだよ……////」
岡部「(とばっちりを食らうわけにもいかんので俺は鈴羽と別れた)」
岡部「(……別れ際に何度もこっちを振り返っていたが、まあ気にせんでいいだろう)」
岡部「しかしこれでラボにも戻れなくなった……」
岡部「……こんな暑い日で涼めるところと言えば……」
---メイクイーン+ニャン2前---
岡部「やはりここだろう」
岡部「(それに、涼みよりも大きい目的もあるわけだしな……)」
岡部「(しかし、フェイリスと会えば訳の解らん厨二妄想談義が始まってしまうのは読めている)」
岡部「………」
岡部「ここは少し、趣向を変えてみるか……」
フェイリス「おかえりニャさいませっ、ご主人……ニャニャっ! 凶真!」
岡部「今日はまるで仕向けられたかの如く太陽が輝き続けるのでな。 一時撤退の場として借りさせてもらうぞ」
フェイリス「ニャはり、終にアポロンがフェイリス達人間に」
岡部「留未穂」
フェイリス「神罰の業火をもってして裁断の見極めを…………」
フェイリス「……えっ?」
岡部「どうした留未穂。 お前が狼狽した姿勢を見せるなど珍しい」
フェイリス「ま、また!?」
岡部「フゥウウウウハッハッハ!!! 留未穂ともあろうものが、まさか業火に焼かれてしまったわけではあるまいな?」
フェイリス「ななななな、なに言ってっ、」
岡部「ん〜? 顔が赤いな。 本当に熱でもあるのか? 留未穂」ピタッ
フェイリス「ニャッ……////」
岡部「ふむ……、熱は無いようだ……。 良かった…」
フェイリス「よ、良かったってなんニャっ! それより手をっ」
岡部「留未穂」
フェイリス「ニャっ…」
岡部「良かった……。 留未穂」ニコッ
留未穂「 」
フェイリス「……ニャっ」
岡部「気付いたか……」ナデナデ
フェイリス「ここは……更衣室…? って、何やってるニャ!」
岡部「何って…、膝枕だが」ナデナデ
フェイリス「だから、それが何してるってことニャ!」
岡部「もしかして、頭をなでられるのは嫌いだったか? 留未穂」ナデ....
フェイリス「べ、別に嫌ってわけじゃ……、ってまたっ!!」
フェイリス「さっきっから何で本名のほうで呼ぶのニャ!」
岡部「そりゃ、ラボメンだからな」ホ
フェイリス「い、意味がわからニャいニャ……」
岡部「それにだ、留未穂よ」
フェイリス「な……なんニャ…?」
岡部「少なくとも俺は、お前とはこう呼び合うような仲だと思ってるわけだが」ナデ....
留未穂「 」
岡部「……また気を失ってしまった……」
岡部「自分がリードすることに慣れてるばかりで、リードされることには初心な所がある…か」
フェイリス「ニャ〜……」
岡部「悪かったフェイリス。 誂うばかりかバイトの邪魔もしてしまったな」ナデ...
岡部「お前とはいつも紙一枚の隔たりを感じていたんだ」
岡部「だからこそ、偶にはお前とこういった新鮮な触れ合いもしてみたかったんだ」
フェイリス「………」
岡部「だが、やってみてわかった。 お前はやはり訳の解らん厨二談義している時のほうが輝いて見える」
岡部「だからこれで最後にしておこう」
フェイリス「………」
岡部「またな、留未穂よ。 次はいつも通りの俺で来る」ガチャ
....バタン
「………」
留未穂「岡部さん……////」
岡部「……」
岡部「近い所まで来たし、寄ってくとするか……」
---柳林神社---
ヤッ! ハッ!
岡部「……おっ」
岡部「この暑い中、精が出るな」
岡部「ルカ子」
るか「えっ? ああっ、岡部さんっ」
岡部「この炎天下でか? よくやった、流石は我が愛弟子だな」
るか「ま、愛弟子……///」
岡部「その苦労が汗となって滲み出ているのがわかる。 偉いぞ、ルカ子」
るか「そんな……今日は少しやる気が出ていただけで……////」
岡部「というわけで風呂に入るぞ、ルカ子」
るか「別に岡部さんに褒めてもらおうとかそんな……」
るか「………え?」
岡部「ちょうど俺も汗をたっぷりかいた後で白衣がベタついてな、風呂に入りたかったんだ」
るか「え、えええええええ!!?」
岡部「何をそんなに驚いている……」
るか「お、お風呂って、まさかっ、 おお、岡部さんと二人でですか!?」
岡部「無論、そのとおりだ」
じゃなかったらいきなり女の子と風呂に入ろうとする不審者だぞ
岡部「心の準備も何も男二人の風呂だろうが」
岡部「ああ、いや。 風呂というのは少し語弊があるか。 二人でシャワーでも浴びる、といったほうが正しいか」
るか「そんな大して変わりませんよ! あうぅ……」
岡部「それにどうだ、これを機に(友情を)深め合おうではないか」
るか「ふふっ、深め合うぅ!? お、岡部さんとボクで……、そんなっ、」
岡部「ええいごちゃごちゃ言うな! シャワー借りるぞ。 ルカ子も来いっ」
るか「ふあっ、ふあぁあ……」
岡部「いつまでマゴマゴしているルカ子よ。 さっさと入ってきたらどうだ」
るか「う、ううぅ……」
岡部「さっさと入らんと汗が冷えて風邪をひく。 それはお互い嫌だろう?」
るか「で、でも……」
岡部「……ああもう面倒だっ! 早く来いっ!」グイッ
るか「きゃぁっ!」
バタンッ
岡部「………」
るか「………」
岡部「なぜ………」
るか「………////」
岡部「なぜタオルを巻いている!!」
岡部「わけが分からん……。 ほら、そこに座れ。 俺がシャワーをかける」
るか「ううぅ……。 はい……」オソルオソル
岡部「目をつぶる意味も分からん……」
るか「ううぅ……」
〜〜〜
岡部「このぐらいでいいか?」
るか「はい……。 とっても気持ちいいです……」
岡部「ふむ……」ナデ
るか「ひゃぁっ! ……あ、あの……岡部さん? 一体何を…」
岡部「いや、随分と白い肌をしているな、と思ってな」
るか「………」
岡部「……ルカ子?」
岡部「何だと?」
るか「岡部さんと比べたら腕も足も細いし、肌だって白いし……」
岡部「………」
るか「内気でナヨナヨしてて……岡部さんを困らせてばっかりだし……」
るか「これだったら……いっそのこと女の子として生まれたほうが良かった……」
岡部「ルカ子よ、言いたいことはそれだけか?」
るか「……えっ?」
岡部「では一言言っておく……」
岡部「そんなことはどうでもいい!」
るか「っ、」ビクッ
岡部「いくら自己主張が乏しく、恥ずかしがり屋な所があろうとお前はお前だ!」
るか「お、岡部さん……」
岡部「お前が自分に自身を持てない気持ちはわかる!」
岡部「だがな、自分を嫌いになることは! 自分を否定することは絶対にするな!」
るか「岡部……さん……」
岡部「お前がお前を嫌いになるんじゃない……」
るか「………はい……」
岡部「謙虚で内気で恥ずかしがり屋がなんだ! それ全部を含めてこそ『漆原るか』なのだ!」
るか「……はいっ」
岡部「そんな所が俺は好きなのだ! だからこそ、それを否定するのはやめろ!」
るか「はいっ!!」
るか「………えっ?」
岡部「ん? 好きなものを好きと言って何が悪い」
るか「っ、!?」
岡部「お前の謙虚な所! 内気であるがやると決めたことはやり抜き通す所! 全部好きだ!」
るか「えええええ!!?」
岡部「だからいいか? 『るか』 」ガシッ
るか「ふぁっ」
岡部「俺の好きなお前を否定するな」
るか「 」
るか「あふぅ……」パタリ
岡部「(バスタオル一丁のルカ子をルカ子の部屋に運んでいる所をルカパパに見つかった時は心臓が止まりそうになった)」
岡部「(俺とルカ子を一瞥した後、何か納得したような顔で頷いたのは何だったのだろうか……)」
岡部「っと……、もう日が沈んでいたとは」
岡部「さっさとラボに戻るか……んっ」
♪〜♪〜♪
From:閃光の指圧師
【私メリーさん】
[今、ブラウン管工房の前にいるの]
岡部「…指圧師? このメールは……」
♪〜♪〜♪
From:閃光の指圧師
【私メリーさん】
[今、メイクイーン+ニャン2の前にいるの]
岡部「こ、このパターンは……」
【私メリーさん】
[今、柳林神社の前にいるの]
岡部「どんどん近づいてきてる……。 と言うことはっ」
From:閃光の指圧師
【私メリーさん】
[今……]
「アナタの後ろにいるの……」
岡部「ファオッ!?」
萌郁「………どう?」
岡部「どう? ではない! 貴様またこのパターンを使ったなっ!」
萌郁「でも……岡部くん……驚いた……」
岡部「う、うるさい! 二度目であろうが不意打ちのようなものだ!」
萌郁「………?」
岡部「……どうして貴様がここにいるのだっ」
萌郁「取材の……帰り……」
岡部「取材って……また心霊スポットのか? こりん奴だ……」
萌郁「……」カチカチカチ
♪〜♪〜♪
【怖かったよぉ〜(;_;)】
[夏の肝試しとして有名な所の取材だったんだけど、どこも真っ暗でどこからともなく音がなったりしてさ!
生きて帰れたことが奇跡って感じだよぉε-(´∀`*)ホッ]
岡部「一人で行ったのか……。 怖がりのお前がよく行けたもんだな…」
萌郁「……」カチカチカチ
【えっへん( ̄ー ̄)】
[すごいでしょ? 褒めて褒めて☆]
岡部「別に褒めるほどすごいことでは無いとは思うが。 まあ、よくやったな」
萌郁「……うん……」
萌郁「……」グッ
岡部「何をするっ! 離さんか指圧師!」
萌郁「怖い……」
岡部「……何だと?」
萌郁「アパートまでの道……怖い」
岡部「……一緒に来い、と?」
萌郁「……」コク
岡部「………」
萌郁「………」
〜〜〜
---ボロアパート前---
岡部「これでいいだろっ! そろそろ離せっ!」
萌郁「……うん…」パッ
萌郁「………」グッ
岡部「今度は何なんだっ! 家にも着いたし、することっつったら飯食って寝るだけだろうが!」
萌郁「夕飯は……もう、食べた……」
岡部「ああそうでらっしゃいますかだったら布団に入ってゆっくり寝てろ!」
萌郁「……い…」
岡部「……は?」
萌郁「……」カチカチカチ
岡部「ったく……口で言え口……で……」
【一人で寝るのも怖いの(;_;)】
[添い寝……してほしいな〜……なんて/// (/ω\)キャー]
岡部「……」
萌郁「……お願い……」
岡部「………」
萌郁「……」コク
岡部「例えお前が完全に寝てなかったとしても俺が寝たと判断したた出ていく。 これでいいな?」
萌郁「……」コクコク
岡部「よし……ならばさっさと布団しけ」
萌郁「……」カチカチカチ
【(//∇//) テレテレ】
[今の岡部くんの言葉……ちょっとエッチ////]
岡部「ふ、ふざけてる余裕があるなら帰るぞ!」
萌郁「……」グッ
岡部「……わかった……。 ほら、寝るぞ」
萌郁「……うん」
岡部「ああ、寝ろ寝ろ……」
萌郁「……」
岡部「……」
萌郁「岡部くん……いる……?」
岡部「いる」
萌郁「……」
岡部「……」
萌郁「岡部くん……」
岡部「いる」
萌郁「……」
岡部「……」
萌郁「おk」
岡部「いいからさっさと寝んかっ!」
岡部「……なんだ?…」
萌郁「手、繋いで……?」
岡部「……繋げば寝るか?」
萌郁「寝る……」
岡部「……ほら」
萌郁「ん……」ギュ
岡部「………」
萌郁「………」
岡部「……指圧師?」
萌郁「………」
岡部「……やっと寝たか」
岡部「萌郁よ……」
萌郁「……」
岡部「ラボメンで一番年上のお前がこんな子供らしい姿を見せてくれるとは思わなかった」
萌郁「……」
岡部「そして、俺の手一つでも、お前の役に立つことができて俺は嬉しいと思う……」
萌郁「……」
岡部「俺は行く。 だが、代わりの物を置いておく。 これで我慢してくれ」スッ
萌郁「……」ファサ
岡部「それじゃあ、おやすみ。 萌郁」ガチャ
バタン...
萌郁「……」ムクリ
萌郁「……岡部くんの……白衣……」
萌郁「少し汗臭いけど……暖かい……」
萌郁「……嬉しい……////」
岡部を尾行してずっと行動を監視してたとかだったら怖い
---ラボ内---
まゆり「オカリーンッ……えへへ〜」ギュッ
フェイリス「キョーマー……ゴロニャー……ニャフフッ」スリスリ
鈴羽「岡部倫太郎! 今日もいい天気だねっ! 一緒にサイクリング行こうよ! 勿論、二人乗りでね!」
るか「お、岡部さんっ! こんな日にサイクリングに行ったら汗だくですよね! 帰ってきたらお背中流しますっ!」
萌郁「お風呂の後は……お昼寝……。 今度は……私が……添い寝してあげる……」
ガチャ
紅莉栖「………」
紅莉栖「ああ、私だ。ラボに入ったら実に奇妙な光景が広がっていた」
紅莉栖「まゆりが岡部に抱きついてフェイリスさんが岡部に膝枕されていて」
紅莉栖「阿万音さんが岡部を二人乗りのサイクリングに誘って漆原さんが岡部を風呂に誘って桐生さんは添い寝すると言っている」
紅莉栖「新手の精神汚染攻撃だろうか。今回は強力過ぎるようだが」
紅莉栖「……すまない、正直耐えられそうにない……。 ああ、お前だけでも生き残ってくれ……」
紅莉栖「エル・プサィ・コングルゥ………」
紅莉栖「アハハコレハキカンニヨルコウゲキデアッテケッシテゲンジツナンカジャナイソウダワタシハダマサレナイゾ」
完
原作でも紅莉栖ちゃんが全部かっさらっていったの見たんでしょ?まゆしぃ☆()とかwwwwwwww
現実逃避して二次創作に生きちゃう男の人って・・・・
もういいっ…!休め…!!
紅莉栖「論理的に考えてこれは絶対的に矛盾してるわええそうよこれじゃ世界の秩序が崩壊するわ」
紅莉栖「抱きつきに膝枕に二人乗りにお風呂に添い寝?どうみてもこれ彼氏彼女のすることよねおかしいわよね」
紅莉栖「逆転すれば私とはこれ以上のことをしなければならないという結論に行き着くのよね」
紅莉栖「そうよそうすればこの場も丸く収まるし皆HAPPYよねなんて私ったら天才なのかしら」
紅莉栖「以上に挙げた行動以上の行為となればこれはもう結婚よそうね結婚しかありえないわ」
紅莉栖「私と岡部の新婚ライフなんて考えただけで顔が自然とニヤケついてきちゃうけどそれは岡部も同じよね?」
紅莉栖「ねえ岡部?勿論この期に及んで逃げ出すなんてそんなことしないでしょう?受理してくれるよねこの婚姻届」
紅莉栖「子供の名前はどうしようね?私と岡部の名前から取ったほうがより良い子に育ってくれる気がするわ」
紅莉栖「いいえ私と岡部の子供ですもの名前なんて関係なく良い子に決まってるわよねだって私と岡部の子供だもの」
紅莉栖「ああ、そういえばパパと会う約束してたよね今すぐ行きましょう思い立ったが吉日よさあ準備して岡部」
紅莉栖「勿論明日は岡部のご両親に挨拶に行くわとってもいい印象を与えられるよう努力するから安心してね岡部」
紅莉栖「ああごめん今私変な顔してるよねごめんねでもやっぱりどうしても嬉しすぎてニヤケが止まらないの」
紅莉栖「えへへ。えへへへへへ。えへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへへ」
紅莉栖「岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き岡部大好き」
乙
│ . : :´: : : : : : : : : : : : : .
│´: : : : : : : : : : : : : : : : : : \
│: : : : : : : : : : : : : : : : : : : : : ヽ
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│: :イTrzミ`l: :{: : : : : : ;イ: : : : : : !
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│' xx /イr云K |: : : : : ;
│ ′ 弋c不l: : : : : '
│ ' xx .: : : : : ′ このスレは助手に
│ 、__ /!: : : : / 監視されています
│ ヽ イ-イ: : : :/
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Entry ⇒ 2012.06.01 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「まゆりのおっぱいは俺が育てた」紅莉栖「!?」
岡部「あいつ周りよりも幼い顔立ちをしてるだろ?中学生の時それを気にしててな。早く大人になりたいと言うものだから……」
ダル「……揉んだと」
岡部「その頃は毎日一緒に風呂に入ってたからな。体を洗うついでに軽く」
ダル「っで、ああなったと」
岡部「ああ、今でもたまに風呂に一緒に入った時に揉んでやってるが、まだ成長してるぞ、あれ」
ダル「うひょおおおおおおお流石オカリン!僕にできないことを平然とやってのける!リア充氏ね!」
紅莉栖「」
ダル「僕と由季たんは健全な関係だお!オカリンみたいに爛れた関係じゃないお!」
岡部「失礼な。俺だってまゆりとはABCのBまでしかしとらんわ」
紅莉栖「!!」
ダル「……オカリンってまゆ氏と付き合ってたっけ」
岡部「何を言う。あいつはただの人質だ」
ダル「……」
ダル「まゆ氏はそれで喜んでるの?」
岡部「まあな。一緒に風呂に入らないかと誘えば一日中機嫌がよくなる」
ダル「……オカリン」
岡部「なんだ」
ダル「……一緒に風呂入っておっぱい揉んでおっきしないの?」
岡部「……正直、欲望が体の端から滲み出てしまう」
ダル「ですよねー」
紅莉栖「」
岡部「バレる?何故隠す必要があるのだ?」
ダル「えっ?」
紅莉栖「!!?」
岡部「向こうも俺の体を洗うのだ。バレるバレないの話ではない」
ダル「オカリンそ、それってまさか……!?」
ダル「せ、石鹸の泡に紛れて発散したのか!?」
岡部「そしてその泡でまゆりの体を洗う」
ダル「オカリン……ここまでやるとは、大した奴だ……」
岡部「フゥーハハハ!お前もやっとこの鳳凰院凶真の恐ろしさに気付いたか!」
岡部・ダル「「!?」」
紅莉栖「どういう事?私にもkwsk教えて?」
岡部「ば、馬鹿な!クリスティーナ!?き、貴様何故ここにいる!?」
紅莉栖「……ラボに入ろうとしたらHENTAI2人の会話が聞こえてきたから、入れなかったのよ」
ダル「牧瀬氏、盗み聞きなんて趣味悪いお……」
紅莉栖「……ああ?」
ダル「ひぃ」
岡部「なっ!貴様一人で逃げる気か!」
ダル「に、逃げる?な、なんの事かダルニャン分からないお。じゃ、オカリン!またな!」ビシィ
バタン
岡部「……」
紅莉栖「……」
岡部「そ、そうだ、お、俺もこれから機関の開発した精神攻撃兵器ノア?を破壊しに行かなければ」
紅莉栖「岡部」ギロ
岡部「」
紅莉栖「話してくれるよね岡部。話して岡部。話すよね?岡部。話せよ岡部、話せ」
岡部「はい」
岡部「事実だ」
紅莉栖「……胸を揉んだのも?」
岡部「む、無論だ」
紅莉栖「今もたまに入ってるってのは?」
岡部「……昨日も一緒に入った」
紅莉栖「……へえ」
岡部「当たり前だ!昨日なんて久しぶりだったから三回も欲望が滲み出てしまったわ!」
紅莉栖「えっ?」
岡部「あっ」
紅莉栖「……」
岡部「じょ、冗談だ。冗談。今のはただの戯れ言だ。気にするなフゥーハハハ……」
紅莉栖「早漏乙」
岡部「違う!いつもなら一回だけだ!」
紅莉栖「……へえ、いつも出してるんだ」
岡部「あっ……」
岡部「なっ!?ウェイウェイウェイ!何を言っておるのだ貴様!?」
紅莉栖「男子大学生、女子高生を浴槽に連れ込みわいせつ行為か」
岡部「ご、誤解だ!だいたいまゆりとは合意の上で風呂に入っているのだ!」
紅莉栖「でもぶっかけは合意じゃないわよね?」
岡部「……合意だ」
紅莉栖「……えっ?」
岡部「まゆりも高校生なのだ。その、……気付かない訳なかろう」
岡部「その、だな……最初はあいつから言い出したのだ」
まゆり『お風呂に入る時、オカリンのいつも辛そうだからまゆしぃが出してあげるね』
岡部「最初は俺も抵抗したのだが、さすがにあのおっぱいで挟まれたらな……」
紅莉栖「……」
岡部「それからは風呂に入る時はまゆりが俺のを揉み、俺がまゆりのを揉みようになったのだ」
岡部「な、なんでもとはなんだ!別に俺は……」
紅莉栖「ね、ねえ。一つ聞きたいんだけど」
岡部「な、なんだ?」
紅莉栖「お、岡部が揉む前のまゆりってどれくらいの大きさだった?」
岡部「は、はああ?」
紅莉栖「い、いいから答えろ!」
紅莉栖「……」ゴクリ
岡部「あの小動物……綯くらいしかなかった筈だが」
紅莉栖「なん……だと……?」
岡部「それがどうかしたのか……?」
紅莉栖「………め」
岡部「なに?」
紅莉栖「……めよ」
岡部「……もう一度言ってくれ」
紅莉栖「揉めよおおおおおおお!!!」
岡部「」ビクッ
紅莉栖(綯ちゃんの絶壁からまゆりのサイズ!?)
紅莉栖(今までアメリカのロケットボイン環境で惨めな思いをしながら育ち、日本に来ては平均サイズの筈なのに周りが巨乳だからけでひんぬー扱い……)
紅莉栖「だが、希望はここにあった!何という僥倖、生き恥を晒したかいがあったというもの!」
岡部「な、なにを言っているんだ……」
岡部「な、なんだクリスティーナ」
紅莉栖「な、なんだかお風呂に入りたくなってきたよね」モジモジ
岡部「いや、別に……」
紅莉栖「だから、ね?」
岡部「ね?っと言われても分からなん!」
紅莉栖「い、一緒にお風呂に入りましょ、岡部!」
岡部「断る」
岡部「なんで俺とお前が一緒に風呂に入らなければならんのだ!」
紅莉栖「ま、まゆりとは一緒に入ってた癖に!」
岡部「あ、あれは昔から入ってたからだ」
紅莉栖「そんなの!」
岡部「そ、それに悪いが今日は先客がある」
紅莉栖「なっ、またまゆりと一緒に入るつもり!?」
岡部「ち、違う!」
岡部「……今日はフェイリスとだ」
紅莉栖「……」
紅莉栖「はっ?」
岡部「か、勘違いするな!フェイリスのを揉むつもりなで一切ない!」
紅莉栖「じゃあなんで一緒にお風呂に入るのよ!」
岡部「……ままゆりの奴が俺と一緒に風呂に入っている事をフェイリスに話してしまってな」
フェイリス『ニャニャ、聞いたニャ凶真。マユシィと一緒にお風呂に入ってるんだって?今度フェイリスも一緒に混ぜて欲しいニャン♪』
岡部「俺も最初は断ったのだが……」
フェイリス『ニャニャ?もしかして凶真はフェイリスと一緒にお風呂に入るのが恥ずかしいのかニャン?も〜凶真ってばかわいいニャン♪』
岡部『ふ、ふざけるな!だ、誰が恥ずかしがるものか!いいだろう!そこまで言うなら一緒に入ってやる!体の隅々まで洗ってやるから覚悟するがいい!フゥーハハハ!』
岡部「っと、言ってしまってな……」
紅莉栖「……」
岡部「えっ?」
紅莉栖「今日は諦める。だから明日!必ず私と一緒にお風呂に入りなさい!いいな!?」
岡部「断る」
紅莉栖「Why!?」
岡部「あ、明日も予約がある……」
紅莉栖「相手は……!?」
岡部「ば、バイト戦士だ……」
紅莉栖「なん、だと……?」
風呂を提供するオカリンにおかしなところはないな、うん。
岡部「な、何を訳の分からない事を……バイト戦士は、確か」
鈴羽『ねえねえ、オカリンおじさん』
岡部『というかその呼び名はよせ。なんだ?』
鈴羽『今度一緒にお風呂に入らない?』
岡部『はあ!?』
鈴羽『未来ではよく一緒に入ってたんだよ。なんか久しぶりに一緒に入りたいな、って思ってさ』
岡部『な、な、な、何を!?未来ではどうか知らんがそんな事できる筈がなかろう!?』
鈴羽『ふふっ、オカリンおじさん、もしかして恥ずかしいの?』
岡部『なっ!?フゥーハハハ!いいだろう!この鳳凰院凶真が体の隅々まで(rs』
紅莉栖「……」
岡部「く、クリスティーナ?」
紅莉栖「明後日は桐生さんと入る予定とか、言わないわよね?」
岡部「えっ」
紅莉栖「えっ?」
岡部「あー、その、フゥーハハハ、そんなわけあるはずなかろー」
紅莉栖「おい、私の目見て話せ」
岡部「……」
紅莉栖「……まさか本当に?」
岡部「……ああ」
岡部「あ、ああ。最近、指圧師が料理を始めてな。その味見に付き合って、よくあいつの家に行くのだが、実はその時に」
紅莉栖(あれ、今さり気なく凄い事聞いた気が……)
岡部『また料理の腕が上がってきたな、指圧師よ』
萌郁『ありがとう……岡部、くん……あの、』
岡部『なんだ?』
萌郁『今日、暑かった、から……シャワー……浴びてく?』
岡部『確かに汗をかいたが、いいのか?ならお言葉に甘えて……』
萌郁『……わかった』ヌギヌギ
岡部『おい、待て!何故貴様が脱ぐ!?』
萌郁『シャワー……浴びるから?』
萌郁『……?』
岡部『何故首を傾げる!くっ、今日はシャワーはいい!このまま帰る!』
萌郁『……岡部くんって、……意外に、シャイ、……だね』
岡部『なっ!?この俺がしゃ、シャイボーイだと!?フゥーハハハ!いいだろう!!指圧師よ!今度貴様の体の隅々を(rs』
岡部「……という事があった」
紅莉栖「……」
岡部「な、なんだその目は……」
紅莉栖「どうせ明明後日は漆原さんと入るんでしょ」
岡部「いや、入らないが……」
紅莉栖「ふぇ?」
岡部「……」
紅莉栖「本当?」
岡部「ああ、ルカ子なら一昨日入ったからな」
紅莉栖「」
岡部「一昨日、ルカ子の修行に付き合った時に汗をかいたので近くの銭湯に行ったのだ」
紅莉栖「……あんた、どんだけ手を出せば気が済むのよ!」
岡部「ルカ子は男だ!別に同姓と風呂に入っても問題ないだろうが!」
紅莉栖「そ、それはそうだけど」
岡部「それにただ背中を流して貰っただけだ。腐助手の考えてるような展開にはなっとらんから安心しろ」
紅莉栖「だ、誰が腐助手よ!」
岡部『悪いなルカ子、背中を流して貰って。後で俺も洗ってやろう』
ルカ子『ほ、本当ですか!?んっ、くっ、あっ、ぼ、僕、う、嬉しい、です!』ゴシゴシ
岡部『それにしても、よくへちまのスポンジなんて持っていたな?』
ルカ子『えっ?あ、そのっ、いつも持ち歩いてますから、んっ、』ゴシゴシ
岡部『スポンジを?変わった奴だな』
ルカ子『ふぁ、はい、あっ』ゴシゴシビチャ
岡部『うん?どうした?』
ルカ子『ふぅ……あっ、ボディーソープの液が少し零れてしまって』
岡部『そうか』
岡部(男と分かっているとはいえ、ルカ子との風呂は緊張したな……)
紅莉栖「つ、つまり明明後日は誰ともお風呂に入らないって事でおk?」
岡部「そうなるな」
紅莉栖「じゃあ明明後日!こんどこそ私とお風呂に」
岡部「断る」
紅莉栖「……」
紅莉栖「なんでよ、おかべぇ」ジワッ
岡部「ちょっ!?」
紅莉栖「な、泣いてねーし!」グスッ
岡部「あ、明らかに泣いているではないか」
紅莉栖「せっかく79を超えた世界線に行けると思ったのに、岡部が揉んでくれなくて悲しいとか、他のみんなとはお風呂に入るのに私だけのけ者に去れるのが嫌とか、そんなんじゃないんだからな!」
岡部「つ、ツンデレ乙……」
紅莉栖「ツンデレじゃねーし!バカおかべ……」
岡部「……あー、その」
紅莉栖「……」グスッ
岡部「……紅莉栖」
紅莉栖「!」
紅莉栖「……」ジワッ
岡部「目に涙を溜めるのは止めろ!だいたい、何故お前の胸を揉む必要がある」
紅莉栖「おかべは私のおっぱいが揉みたくないんだ……」グスッ
岡部「違う!その……別にそのままでも構わんだろ。俺は、今のままの紅莉栖がいいと思うのだが」
紅莉栖「ふぇ?」
岡部「俺はお前の胸が小さいとは思っておらん。十分なサイズではないか」
岡部「デカければいいというものでもない」
紅莉栖「でも……」
岡部「これは俺個人の意見だが、お前くらいのが一番いいと思う」
紅莉栖「わ、私のが!?」
岡部「あ、ああ。自信を持て。世の中には72ほどしかない絶壁(クリフ)もあるのだ。それに比べれば十分ではないか」
岡部「そうだ!自信を持てクリスティーナ!」
紅莉栖「ふふ、ふーははは!私は72(クリフ)じゃない!79(紅莉栖)よ!」
岡部「うむ、それでいい」
紅莉栖「ありがとう、岡部。私、自分の胸に自信を持てた」
岡部「ふっ、礼には及ばん。さて、俺はそろそろフェイリスの家で一緒に風呂に入らなければならんから、そろそろ行く。ではな紅莉栖」
ガシッ
紅莉栖「おい、待て」
紅莉栖「断る」
岡部「ええい、何故だ!?」
紅莉栖「岡部、私とのお風呂は?」
岡部「な、何の事だ?」
紅莉栖「お風呂」
岡部「お、お前の胸を揉む必要がなくなったのだ!わざわざ一緒に風呂に入る必要もなかろう!」
紅莉栖「そんなに嫌なの……?」
岡部「い、嫌ではない!だが、その……」
紅莉栖「へぇ、やっぱり狂気のマッドサイエンティストさんは女の子と一緒にお風呂にも入れないシャイでチェリーボーイだったんだ(笑)」
岡部「なんだと?」
岡部「いいだろう。まだフェイリスとの約束まで時間はある。今から風呂に入るか」
紅莉栖「ふふっ、そうね、今から……」
紅莉栖「……」
紅莉栖「えっ、今から?」
岡部「どうした、一緒に入るのだろ?時間が惜しい。行くぞ」
ギュッ
紅莉栖「ふぇ!?あっ、ちょっ、まだ、心の準備があ」
紅莉栖「えっ、あっ、その……」
岡部「何故今からタオルを巻いているのだ、取れ」ヒョイ
紅莉栖「ひゃっ」
紅莉栖(な、なんぞこれ!?なんぞこれ!?)
紅莉栖(お、岡部って、シャイボーイじゃなかったの!?なんでこんないきなり)
岡部「……お前が悪いのだからな」
紅莉栖「えっ?」
岡部「全く、散々止めたのに誘惑しよって……」モムッ
紅莉栖「はひ!?」
岡部「ちゃんと体の隅々まで洗ってやる。覚悟しろよ、紅莉栖」
――
岡部「ふぅ、さっぱりした」
ガチャ
まゆり「あっ、オカリントゥットゥルー♪」
岡部「まゆりか。今日もうバイトは終わったのか?」
まゆり「うんっ♪あれっ……?」クンクン
岡部「どうかしたか?」
まゆり「オカリン、お風呂入ったの〜?」
岡部「ああ、助手がどうしてもこの俺と風呂に入りたいと言ったものでな」
まゆり「紅莉栖ちゃんが?」
岡部「ああ、今はそこのソファーで休んでいる」
紅莉栖「」ビクンビクン
おい
紅莉栖「」ビクンビクン
岡部「この俺が体の隅々を洗ってやったからな」キリッ
まゆり「オカリンに洗ってもらうと気持ちいいからね〜」
岡部「全く、呆けた面をしよって」ナデナデ
紅莉栖「んっ……」
まゆり「フェリスちゃんの所に行くんだよね?」
岡部「ああ、あの猫耳娘も体の隅々を洗って見返してやらんとな」
まゆり「フェリスちゃんいいな〜」
岡部「お前は昨日一緒に入ったばかりだろ?」
まゆり「まゆしぃはオカリンとなら毎日いいよ?」
岡部「馬鹿者、それではこっちの身が持たん」
まゆり「えへへ」
岡部「それではまゆり、行ってくる。紅莉栖は頼んだぞ」
まゆり「うんっ、行ってらっしゃい。オカリン」
岡部(俺は約束通り、ラボメンガールズと一緒に風呂に入り、彼女達の体を隅々まで洗った)
岡部(フェイリスを強制的に留未穂モードにチェンジさせるほど全身を洗い揉みほぐした)
岡部(鈴羽は彼女が根を上げるまで『汚れの溜まりやすい箇所』を念入りにスポンジで擦り汚れを落とした)
岡部(萌郁とはシャワーを浴びながらスポンジがなかったので素手で互いの体を洗いあった)
鈴羽「ね、ねえ、オカリンおじさん」
岡部「お、おい!他の奴らが居る前でその呼び名は止めろ!」
鈴羽「ご、ごめん、ねえ、岡部倫太郎。今日、空いてる?」
岡部「残念だが今日はルカ子と予定が入ってるな」
鈴羽「ちぇっ、漆原るかに先を越されたかーんじゃ、明日は?」
岡部「朝は指圧師とシャワーの予定だが、夜は空いてるな」
鈴羽「じゃっ、それで」
岡部「了解した」
岡部「ラボメンと一緒に風呂に入ったら毎日一緒に入る事になった。何を言っているか分からないと思うが俺にも分からない」
ダル「つまりオカリンは氏ねって事だお」
岡部「だ、だから貴様とて彼女持ちだろーが!」
ダル「でもムカつくお!特に阿万音氏がオカリンとお風呂に入るのが何故か一番ムカつく!」
岡部「さ、さあ、何故だろうな、ふーははは……」
岡部「はあ……」
岡部(今日の夜はルカ子、明日の朝は指圧師、夜はバイト戦士)
岡部(明明後日の朝は紅莉栖、夜はまゆりとフェイリス)
岡部(その次は全員か……)
岡部「くっ、これも機関の仕業か!」
チョンチョン
岡部「んっ?」
綯「あのっ……」オロオロ
岡部「フゥーハハハ!シスターブラウンではないか。どうかしたか?」
綯「あっ、えっと……鈴羽お姉ちゃんが」
岡部「バイト戦士?」
綯「オカリンおじさんと一緒にお風呂に入るの気持ちいいって言ってたから、わ、私も……」オロオロ
岡部「フゥーハハハ!残念だったなあ。シスターブラウン。それはできない相談だ!」
綯「ど、どうして?」
岡部(俺がミスターブラウンに殺されるからに決まっているからだろう!!)
岡部「……はっ?」
綯「小学生の私とお風呂に入れないなんて」
岡部「……」
綯「岡部チェリーんたろうに改名したら?」
岡部「……おい。貴様、今なんと言った?」
綯「えっ?」
岡部「俺は、岡部でなはい!我が名は鳳凰院凶真だ!」ビシィ
岡部「いいだろう、小動物よ!そんなに望むならその未発達な体の隅々をこの手で洗い尽くしてくれるわ!フゥーハハハ!」
綯「……やった♪」
綯(鈴羽お姉ちゃん。言われた通り、覚えた台詞を言ったら、オカリンおじさん。私と一緒にお風呂に入ってくれるって!ありがとう、鈴羽お姉ちゃん!)
おわり
読んでくれた人、ありがとニャンニャン
バイト戦士よ幼女になんて台詞を教えてんだ
オカリン死んだな
いろいろとモヤモヤする
で、小動物とのお風呂シーンは?
Entry ⇒ 2012.05.31 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ダル「胸を大きくする未来ガジェットを作ったお」 紅莉栖「」ガタッ
ダル「虚勢乙」
紅莉栖「きょ、虚勢じゃないし。暇つぶしだしっ」
ダル「まあそういうことにしておいてあげるお」
紅莉栖「で、胸を…大きくする…未来ガジェットですって?」
ダル「さすがに僕もそろそろダイエットしなくちゃと思って」
ダル「いろいろ試行錯誤したんだけど、どうしても上手くいかなくて、逆に脂肪が増える装置になっちゃったんだお」
紅莉栖「ま、まったく役に立ちそうにないわね」
ダル「僕も最初はそう思ったお。でも逆に考えるんだ。増えちゃってもいいんだって考えるんだお」
紅莉栖「胸の脂肪を増やせばいいってことか……」
ダル「お? 牧瀬氏興味津々だね」ニヤニヤ
紅莉栖「ハ、ハァ!? バカじゃないの! じゅ、純粋に科学者としての好奇心から質問しているだけよ!」
ダル(ツンデレ乙)
たまに貧乳キャラにされてるけど
周りがでかいから
紅莉栖「ふむ、確かに使い込まれた穴より一つ隣の穴を使っているわね」
ダル「……牧瀬氏、『使い込まれた穴』ってセリフをもう一度plz」
紅莉栖「こっ、このHENTAI!!!」
ダル「HENTAIじゃないお! HENTAI紳士だお」
紅莉栖「とりあえずサンプルが橋田一人じゃ不十分だわ。もっと沢山の実験データが欲しい」
ダル「それには同意」
紅莉栖「でも他人に人体実験させろなんて言えないし」
ダル「そだね」
紅莉栖「し、し、仕方がないから私が実験体になってあげてもいいわよ」
紅莉栖「あーあ気が進まないけど科学の発展の為には時として犠牲も必要よねーほんと気が進まないわー(棒)」
紅莉栖「な、なにを言っているのかしらこの豚は」
ダル「ちょ、それはひどくね? 何の為にこうして牧瀬氏だけに話したと思ってるん?」
紅莉栖「安西先生……実験が…したいです……」
ダル「ほら、これが未来ガジェット15号機『巨乳御手(バストアッパー)2nd Edition Ver1.02』だお」
紅莉栖「なんか低周波治療器みたいね」
ダル「元々それを改造した物だからね。使い方は一緒だお。脂肪を増やしたい場所にパッドを貼り付けて電源を入れればおk」
紅莉栖「このダイヤルは?」
ダル「効果の調整。はじめは1くらいで様子見した方がいいと思われ」
紅莉栖「おっけー、じゃあ早速試してみるわ。……のぞくなよ?」
ダル「先生! それはフリでつか?」
紅莉栖「ばーか」パタン
紅莉栖(ついに私の野望が現実のものとなる日がっ……)シュル
紅莉栖(思えば長い道のりだった)プチプチ
紅莉栖(私だって平均的なサイズのはずなのに)ヌギヌギ
紅莉栖(桐生さんやまゆりといった規格外の化物がいたせいで、いつの間にかひんぬーキャラに……)ファサ
紅莉栖(ふふ、このブラお気に入りだったけど今日でお別れね)プチ
紅莉栖(耐え難きを耐え、忍び難きを忍び──)ペタペタ
紅莉栖(勝利の時は来た)
紅莉栖(今、私は世界線を越えるっ!)
紅莉栖「跳べよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」ポチッ
ダル『あー、言い忘れてたけど、低周波治療器みたいな刺激があるから我慢するお』
紅莉栖「そっ、そう…いうっ…ひゃ! コトはっ……! は、はやく言えぇ……くぅんっ!!」
ダル『ちなみに五分くらいはやらないと効果でないお』
紅莉栖「!!? ご、ごふんっ? む、むりぃ無理だからぁっ!! あんっ!」
ダル『牧瀬氏の思いはその程度のものだったん?』
紅莉栖「でっでも、これは…さす…がにぃ! あっあっ! っ〜〜〜!!!」ビクンビクンッ
ダル『ふぅ…』
うっ
紅莉栖「はぁ、はぁ……た、耐えたわ///」
紅莉栖(……サイズは……変わってない様に見えるけど……)
紅莉栖(ホントに効果あったのかな? もし失敗なら橋田に天罰を与えなくちゃ)
紅莉栖(とりあえず服着よう)
紅莉栖「!!?」
紅莉栖「ブラが…きつい……だと…?」
ダル「うわっ! ビックリした!」
紅莉栖「あなたが神か! 成功よ! 大成功!」
ダル「そ、それは良かったお。おめでとう牧瀬氏」
紅莉栖「もし失敗したらあんたの頭を開いて脳に直接低周波治療してやろうと思ってたけど、その必要はなくなったわね!」
ダル(猟奇犯罪者の発想だお)
紅莉栖「この革命の日を祝してここに記念碑を建てましょう! そうしましょう!」
ダル「……それよりも病院を建てるべきと思われ」
紅莉栖「そ、そうね。私としたことが少し取り乱してしまったわね」
ダル(少し?)
紅莉栖「ふぅ、もう大丈夫、私はいつも通り冷静よ」
ダル「そ、それはそうと成功してよかったお」
ダル「やっと商品になりそうな未来ガジェットが出来たことだし、これでラボの資金難も少しは改善するはずだお」
紅莉栖「……橋田?」
ダル「」ゾクッ
紅莉栖「この人類史上最大の発明を発表なんかしたら『機関』に命を狙われるでしょう」
紅莉栖「ホント橋田は冗談が好きなんだから」クスクス
ダル「あの……牧瀬…氏?」
紅莉栖「これは私が責任を持って処分しておくから」
ダル「ちょっ! 牧瀬氏、技術を独占するつもりなん!?」
紅莉栖「私は科学者としてこの危険な発明を闇に葬りさらなければならない──なかったことにしなければならない」
紅莉栖「もちろん他のラボメン──特に岡部には絶対に秘密よ。特に岡部には絶対に秘密よ」
ダル(大事なことなので二回言いました)
紅莉栖「未来ガジェット15号機なんて存在しなかった……いいわね?」
ダル「でも開発費だってそれなりにかかってい──
紅莉栖「この前ラボメンガールズでプールに行った時のフェイリスさんの水着写真があるんだけど」
ダル「言い値で買おう」キリッ
ダル「処分するならラボでもできるんじゃ……」
紅莉栖「『持って帰って』処分しなくちゃいけないし、それから下着も買い直さないとねー」
紅莉栖「ほんとめんどくさいわー人体実験なんて引き受けるんじゃなかったわー(棒)」
紅莉栖「じゃあね、橋田もこの事は早く忘れなさい」バタン
ダル「……」
女性客A「え〜、胸なんて大きくても良いことなんてないよ〜」
女性客B「なにそれ、嫌味〜」クスクス
女性客A「肩はこるし、ほんと大変なんだから」
紅莉栖「ふふ、ふ、ふふふ」
紅莉栖(以前の私ならひっぱたいていたセリフだけど、今の私なら笑って聞き流すことができるっ……!)
紅莉栖(これが心の余裕! 胸の大きさと器の大きさは比例するのね! 新発見だわ)
紅莉栖「ほんと巨乳って不便ですよね、分かります」
女性客A&B(ナニコノコアンタノシリアイ?)
紅莉栖「思い出すわ、あの日の事を……」
・
・
まゆり『あのね〜貧乳はステータスなんだよ〜』
紅莉栖『……』
フェイリス『そうニャ。希少価値ニャ〜』
紅莉栖『……』ピキ
鈴羽『余分な脂肪なんか付いてたら、いざって時に戦いづらいじゃん。』
鈴羽『あたしは牧瀬紅莉栖ぐらいの大きさが逆に羨ましいな』
紅莉栖『……』ギリッ
萌郁『……男の人に……じろじろ見られる……苦痛……』
紅莉栖『……』ギリギリギリッ
るか『ま、牧瀬さん。気にすることないですよ。ほら、僕よりは大きいじゃないですか!』
紅莉栖(あなた男でしょう!?)
・
・
・
紅莉栖(あの日の屈辱は一日だって忘れた事はなかった……)
紅莉栖(でも今日から私が勝ち組よ!)
紅莉栖(さあ、まずは手始めに憧れのDカップあたりから試着してみようかな)
紅莉栖(えへへ、可愛い下着。岡部に見せたらどんな顔するかな///)
紅莉栖「ブカブカ……だと…?」
紅莉栖「す、すいませーん! 店員さーん。サイズ測って欲しいんですけど!」
紅莉栖「か、変わってない……」
紅莉栖(効果が切れた? でも橋田のお腹はそんなこと……)
紅莉栖「と、とにかくもう一度『巨乳御手(バストアッパー)』を使ってみないと……!」
ダル「オカリ〜ン、もう出てきても大丈夫だお!」
岡部「やれやれ、いつ見つかるかとヒヤヒヤしたぞ」
ダル「意外とバレないもんだね」
岡部「ああ、しかし何故あんなアホな嘘に騙されるのだ我が助手は」
岡部「血行が促進されて一時的にふっくらするかもしれないが、普通気づくだろ。ただの低周波治療器だぞ」
ダル「思い込みって怖いお」
岡部「だいたいクリスティーナが巨乳な世界線など、ダイバージェンスメーターが10%を越えてもありえん。そうだろ?」
ダル「禿同」
岡部「どうすると言ってもな……」
岡部「そもそも騙されたと気づいた助手がシャワールームから出てきたところでからかってやる計画だったからな」
岡部「この様な事態は想定しておらん」
ダル「よっぽど嬉しかったと思われ。スキップしながら去って行ったお」
岡部「18歳にもなって何をやっておるのだ……飛び級で大学を卒業した天才少女ではなかったのか」
ダル「牧瀬氏がアホの子だった件について。うはwww萌えるwwww」
岡部「少々予定は狂ったが、おおむね狡知の魔神作戦【オペレーションロキ】は成功と言えよう……」
岡部「日頃から小生意気な助手も、これで少しはこの狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真の恐ろしさがわかったであろう。フゥーハハハハ!」
ダル「オカリン、オカリン。約束の報酬忘れずによろ」
岡部「ククク……フェイリスの手料理だったな。安心しろ忘れてなどおらん。」
岡部「今の俺は気分がいい。手料理だろうがデートだろうが何でも取り付けてきてやろう!」
ダル「マジで!? さすがオカリン! 僕に出来ないことを平然とやってのけるっ! そこにシビれる憧れるぅぅぅ!!!」
岡部「フゥーハハハハ!! もっと褒めるがよかろう!」
紅莉栖「……」
店員「あの〜、お客様……?」
紅莉栖「……」
店員(き、気まずい……)
紅莉栖「……ダイヤル5でも駄目だった……」
店員「……?」
紅莉栖「……何回やっても無駄だった……」
店員「あ、あの……?」
紅莉栖「ふ、ふふ、うふふふふふふふふふふふふふfふふふふふふふふふふふふふうふふふfふふ」
ダル「牧瀬氏戻ってこないね。かれこれ二時間は経つお」
岡部「まだ騙されたと気づいておらんのか? 天才少女も意外と大した事ないようだな。フゥーハハハハ!!」
カツーン……
ダル「お?」
カツーン……
岡部「む、噂をすればなんとやらか」
ゴトッ……ズリ……ズリッ……
ダル「なんか……足音変じゃね?」
ズリ……ズリッ……
ダル「まるで重い……鈍器みたいな物を引きずってるような……」
岡部「……………………えっ?」
岡部&ダル「!!!!」
ダル(か、鍵かけといてよかったお……)ボソボソ
岡部(で、でかした、ダル)ボソボソ
ガチャガチャ! ガチャガチャ!
岡部(よし、このまま居留守でやり過ごすぞ)ボソボソ
ダル(う、うん)
ピンポ〜ン、ピンポ〜ン
岡部&ダル「……」ドキドキ
ピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポピンポ
岡部&ダル「」
ダル「……」
紅莉栖『なんで鍵なんてかけてるのかなぁ? 開けてよ』
紅莉栖『大丈夫、怒ってなんかないわ。あんな悪戯にキレるほど器が小さいわけないでしょう』
紅莉栖『ホント橋田は冗談が好きなんだから……あら、このセリフ今日二回目ね』クスクス
紅莉栖『でもあなたが考えたって訳じゃなさそうね。どうせ岡部の発案なんでしょうけど』
ダル(牧瀬氏するどい)
紅莉栖『岡部ぇ〜。あんたも居るんでしょ〜? わかっているのよ〜』
岡部(なぜわかる!?)
紅莉栖『なぜわかるかって? だってあんたのことは私が一番よく分かっているもの』ウフフ
岡部(だからなぜわかるっ!?)
/ つ⊂ \
ダル(バカバカ! オカリンのバカッ!)
岡部(クッ…何ということだ……)
紅莉栖『ついでだから白状するとね、実はもう一つ嘘をついてたの』
岡部(な、なんだ)
紅莉栖『さっき怒ってないって言ったけど、あれも嘘』
岡部(知っとるわ!)
紅莉栖『私も最近知ったんだけど、胸の大きさと器の大きさは比例するのよ』
紅莉栖『ほら、あいにく私の胸はそれほど大きくないから……あなた達もよ〜く知っているでしょ? うふふふふふ』
ダル(まずいよオカリン。牧瀬氏かなり怒ってるお)ガクガクブルブル
紅莉栖『だから私はちょっとおしおきをしなくちゃいけないのよ。さあ、ドアを開けて頂戴」
岡部(だ、誰が開けるか……!)
紅莉栖『あのね、いい知らせと悪い知らせがあるんだけど、どっちから聞きたい?』
岡部&ダル(……)
紅莉栖『……返事はなしか。じゃあいい知らせから教えてあげる』
紅莉栖『実はね、新しい未来ガジェットが完成したの』
紅莉栖『それがこれよ』
岡部&ダル「ひぃっ!!!!!」
紅莉栖『あは! やっと返事してくれたね』
ガンッ!! ドガッ!! ガンッ!! ゴリッ! ゴリゴリゴリッ!!!!
紅莉栖「どんなに固く閉ざされた扉でもこじ開けることができる──未来ガジェット15号機『バールのようなもの』よ」
岡部「認めんっ! その様なただの鈍器を未来ガジェットなどと、俺は断じて認めないぞ!」
ダル「オカリン! 問題はそこじゃないっしょ!?」
紅莉栖「さあ、中に入らせてもらうわ──って、あれ?」
ガチャガチャ!
岡部「フ、フフフ。い、いつから鍵が一つだけだと錯覚していた? こんな事もあろうかとチェーンをかけておいたのだ!」
ダル「鍵かけたの僕だお……」
岡部「はたしてバールのようなものでチェーンが切れるのかぁ? フゥーハハハハ!!」
紅莉栖「……」
岡部「俺だ。ああ、大丈夫だ問題ない。この程度のトラブルなど想定済みだ、また連絡する。エル・プサイ・コングルゥ」
ダル「おお、その手があったお!」
岡部「じゃあな、クリスティ〜〜ナ。やはりこの鳳凰院凶真の方が一枚も二枚も上手だったようだな……ククク」
紅莉栖「……」
岡部「なん…だと……?」
ドルンッ! ドルンドルンッ! ギュイィ〜〜〜ン!!!!
紅莉栖「未来ガジェット16号機『ミストルティン』よ」
ダル「ひぃっ!」
岡部「ただのチェーンソーではないかっ!」
ダル「う、うん!」アセアセ
チュイ〜〜〜〜ン!!!
ダル「じゅ、準備できたお!」
岡部「よし! 間に合──な、何故だ!? 何故放電現象が起きんっ!!!?」
紅莉栖「42」
紅莉栖「ブラウン管」
紅莉栖「消灯済み」
岡部&ダル「」
キィィィィィ……
岡部「地獄の……扉が…開く……」
紅莉栖「ずっと探していたのよ……一言『お礼』が言いたくて」
紅莉栖「一刻とはいえ夢を見させてくれて本当にありがとう」ニコッ
岡部「お、俺だ。問題が起こった。両親に伝えてくれ……『愛していた』と。エル・プサイ・コングルゥ」
ダル「し、死亡フラグ乙」
紅莉栖「まだそんな軽口がたたけるんだ。反省してないみたいね」
岡部「ま、待てクリスティーナ! 話せば分かるっ!!」
紅莉栖「ねえ、あんた達も分かる? 天国から一気に地獄へと突き落とされた私の気持ちが」
紅莉栖「Dカップのブラを握りしめたまま為す術もなく立ち尽くす姿を──」プルプル
紅莉栖「憐れみの視線で見られる、私のこの屈辱が……地獄が!」
ダル「そのセリフはエロ過ぎだろ。常考」
紅莉栖「……やっぱり反省してないみたいね。このHENTAI」
岡部「ダル! 何故この場面でそれを言う!?」
ダル「ゴ、ゴメン、つい癖で……」
岡部「ぐ、具体的には?」
紅莉栖「ちょっとミストルティンで頭蓋骨に切れ目を入れて」
紅莉栖「ちょっとバールのようなものでこじ開けて」
紅莉栖「ちょっと巨乳御手で前頭葉をマッサージしてあげるだけだから♪」
岡部「だが断るっ!!」
紅莉栖「岡部、どこへ行くの? 諦めなさい、Dメールもタイムリープマシンも使えないわよ」
岡部「やってみなけりゃ分からないだろうっ!」
岡部「跳べよぉぉぉぉぉぉぉっ!!!!」
シ〜ン
ダル「そりゃそうだろ」
岡部「う…あ…あぁ……」
ダル「オ、オカリン」
紅莉栖「さあ、覚悟はいい?」ウフフフ
岡部「らめぇぇぇぇぇぇ!!!」
・
・
・
・
紅莉栖「目が覚めた? まったく、これに懲りたら二度とこんなくだらないマネはしないことね」
岡部「いや、その、すまん。少し調子に乗りすぎたようだ」ペコリ
紅莉栖「な、なによ。やけに素直じゃないの、気持ち悪い」
岡部「本気で悪かったと思っている。お詫びになんでもする」
紅莉栖(ちょ、ちょっとやり過ぎちゃったかな……?)
岡部「……紅莉栖?」
紅莉栖(ふぇっ!? く、紅莉栖? な、な、名前で呼ばれた///)
岡部「ど、どうした紅莉栖? 顔が赤いぞ。まだ怒っているのか?」
紅莉栖(っ〜〜〜〜///)
岡部「ああ、俺にできる事ならなんでも言ってくれ」
紅莉栖「む、む、胸は男の人揉まれたら大きくなるって言うわよね///」
岡部「!!?」
紅莉栖「せ、責任取ってあんたが大きくしなさいっ///」
岡部「いやっ! それはさすがに!!」
紅莉栖「なんでもするって言った……」
岡部「し、しかしだな……!」
紅莉栖「駄目?」ウルウル
岡部「お、俺だ。今、機関による精神攻撃を受けている……! 何? ……分かった。健闘を祈ってくれ。エル・プサイ・コングルゥ」
紅莉栖「……」コクリ
岡部「じゃ、じゃあ」ソローリ
紅莉栖「」ドキドキ
岡部&紅莉栖「!!!!!!!!!!!」
岡部「ダ、ダル! 生きていたのか!?」
ダル「勝手に殺すなお」
紅莉栖「ど、どこから聞いてた……?」
ダル「ん〜? 『胸は男の人揉まれたら大きくなるって言うわよね』って辺りから」ニヤニヤ
紅莉栖「!!!」
ダル「それにしてもこの助手ツンデレである」
紅莉栖「ツンデレゆーな!!」
ダル「お? 牧瀬氏ツンデレの意味分かるん?」
岡部「ダ、ダルよ。もうその辺で……」アセアセ
紅莉栖「ふ、ふふ、ふふふfふふfふふふうふ」プルプル
岡部&ダル「」
紅莉栖「お前ら……もっかい死ねぇ〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」
岡部「なっ、何で俺まで───これが運命石の扉【シュタインズ・ゲート】の選択だというのか!!?」
──終わり──
Entry ⇒ 2012.05.29 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部(45)「就職おめでとうバイト戦士よ」鈴羽(19)「サンキュ!」
鈴羽「お手柔らかにお願いするよ!」
岡部「そうはいかん、お前も社員になったからにはラボに力を尽くしてもらわねば─」
鈴羽「もー、分かってるってばー」
岡部「ウチは甘くないぞ?付いてこれるか、バイト─、いや、企業戦士よ」
鈴羽「もちろん!戦士だからね」
岡部「その意気だ」
鈴羽「任せてよオカリンおじさん!」
岡部「そうか。我が社の研修はどうだ?」
鈴羽「講釈ばっかりで退屈。社会人の心得とかそんなのばっかりだったよー」
岡部「甘ったれるな鈴羽、それも後々活きる時が来るのだ」
鈴羽「でもさー、あんまり退屈だからウトウトしちゃって・・・」
鈴羽「先輩に消しゴム投げつけられちゃったよ、あはは」
岡部「反省するのだな」
鈴羽「可哀想だったな、後ろの子」
岡部「避けたのかよ」
鈴羽「戦士だからね!」
岡部「恐らく当たっておくべきだったぞ」
鈴羽「へへ、ごめんなさーい」
岡部「今度は何をやったんだ?」
鈴羽「ハーフマラソンだよ」
岡部「うわっ、ウチそんな研修やってるのかよ」
鈴羽「さらに10kgの装備担いで」
岡部「完走させる気無いな」
鈴羽「うん、同期の子全滅だったよ、あはは」
岡部「お前は完走したのか」
鈴羽「楽勝楽勝!戦士だからね」
岡部「とにかく研修内容は見直しだな」
鈴羽「フルでもいけるよ」
岡部「ウィルスにでも引っかかったのか?」
鈴羽「違う違う、調子悪いから叩いてたんだけど」
岡部「家電リサイクル砲か」
鈴羽「それでちょっと力入れすぎちゃって」
岡部「物理的に破壊とか想定外」
鈴羽「戦士だからね」
岡部「そういう時はダルにでも相談しろ」
鈴羽「うん、もっと頑丈なパソコン作ってもらうよ」
岡部「どうした」
鈴羽「部長に褒められたよ!」
岡部「ほう」
鈴羽「大きな声でうぃーっす!って挨拶したんだ」
鈴羽「そしたら”元気いいな、学生みたいだ”だって」
岡部「それ皮肉だぞ」
鈴羽「そうなの?でも気にしないよ。戦士だからね」
岡部「さすがだな」
鈴羽「へへ、ありがと」
岡部「時には叱責も必要だから・・・な」
鈴羽「失敗した失敗した失敗した、あたしは失敗・・・」
岡部「あまり気に病むな、重要なのはその失敗を今後どう活かすか、だ」
鈴羽「でも損害額数百万だって」
岡部「ぐっ・・・我が社はそれしきでグラついたりはせん」
鈴羽「部長顔真っ赤にして怒ってたよー」
鈴羽「うっ・・・」 ジワッ
岡部「鈴羽、大丈夫だ、数百万の損害よりお前が傷付く方が俺には苦しい」
鈴羽「へへ、嬉しいよオカリンおじさん」 ニコッ
岡部「立ち直りはやっ」
鈴羽「戦士だからね」
岡部「まあいい、部長には俺から言っておこう、案ずる事はないと」
鈴羽(成功した)
岡部「どうした、嬉しそうだな」
鈴羽「新規契約、取っちゃったよ!」
岡部「よくやったぞ、この前の失敗が活きたんじゃないか?」
鈴羽「へへへ、そうかもねー」
岡部「どんなテクニックを使ったんだ?」
鈴羽「泣き落とし」
岡部「女の涙は武器、というが・・・」
鈴羽「武器の扱いなら任せてよ!戦士だからね」
岡部「さすが企業戦士、卑怯なり」
鈴羽「使えるものは使わないとね」
岡部「この前のプロジェクトでかなり忙しくしてるみたいだな」
鈴羽「気づいたら終電なくなっちゃってたり」
岡部「ほどほどにしないと体に障るぞ」
鈴羽「でも会社に寝袋備蓄されてて助かったよ」
岡部「おい、まさか会社に寝泊まりしてるのか」
鈴羽「ううん、近所の公園で野宿。中々楽しいよ」
岡部「お前それ危ない」
鈴羽「大丈夫だよ、戦士だからね」
岡部「事件に巻き込まれでもしたらどうするんだ」
鈴羽「そういうのワクワクするじゃん」
岡部「当たり前だろう」
鈴羽「でも食べれる時に食べる、眠れる時に眠る、大事じゃない?」
岡部「う・・・うむ。確かに今を生き抜く鉄則ではある」
鈴羽「体調管理出来てこそ一人前。戦士だからね」
岡部「言うことは最もなのだがなにかおかしい」
鈴羽「と言う訳で今後自由にお昼寝出来る権利を要求するよ」
岡部「あぁ」
鈴羽「今度父さんと母さんに何かプレゼントしようかな」
岡部「その心意気やよし、ダルも由季さんも感涙必至だろう。だぁが」
岡部「自由にご飯、自由にお昼寝などとのたまう企業戦士には悲痛な給料となっているだろうな」
鈴羽「えぇー!ちょっと待ってよー!さすがに悪逆非道だよー!」
岡部「ならば真面目に取り組むのだな」
鈴羽「ちぇー。分かったよ、真面目にする」
岡部「切り替え早いな」
鈴羽「戦況の把握は最重要。戦士だからね」
岡部「それでいい」
鈴羽「では改めて福利厚生として仮眠休憩制度を要求するよ」
岡部「!?」
鈴羽「やだなぁーオカリンおじさん、映画の中の話だって」
岡部「俺が突っ込みたいのはそこじゃない、お前業務中に何してる」
鈴羽「何が始まるんです?」
岡部「説教だ」
鈴羽「真面目にすると約束したな、あれは嘘だ」
岡部「働けこのポンコツが、働けつってんだよ」
鈴羽「頼みがあるんだ」
鈴羽「あたしを起こさないで、死ぬほど疲れてる」
岡部「もう嫌だ、夢なら覚めて」
鈴羽「これは夢じゃないよ。あたしには分かる。戦士だからね」
岡部「優秀な肩透かしだ、俺には及ばないが」
鈴羽「あなたに教わったんですよ」
岡部「どうした」
鈴羽「セクシャル・ハラスメントって知ってる?」
岡部「なっ─、お前・・・まさか・・・」
鈴羽「そうなんだよね・・・。この前の飲み会で先輩から言い寄られちゃっさ」
岡部「由々しき事態だ・・・が。事を急ぐのは得策ではない、ここは慎重に」
鈴羽「じゃあさじゃあさ、パワー・ハラスメントは?」
岡部「なにっ!?・・・くっ!セクハラの上パワハラだとっ!?さすがに許せんぞぉぉぉ!」
鈴羽「やっぱまずかったかなー。あんまりしつこいもんだから殴打しちゃったんだけど」
岡部「は?え?」
鈴羽「力の限り殴っちゃったよ。戦士だからね」
岡部「さすがにモラルが足りてないぞ。」
鈴羽「げっ、これってもしかしてモラル・ハラスメントにもなっちゃうのかな」
岡部「どうした嬉しそうな顔して」
鈴羽「昨日さー。産休取ってた先輩、無事出産したんだよー」
岡部「それはめでたい」
鈴羽「でさ、今朝お祝いも兼ねて子供見に行ったんだ」
岡部「先輩思いなのだな」
鈴羽「半分は赤ん坊見たかったってのもあるんだけどね」
岡部「それで頬が綻んでいたのか、だらしない顔してるぞ」
鈴羽「えぇー。良いじゃん、ホント可愛かったんだよー?手なんかすっごく小さくてさー」
岡部「好きなのか?赤ん坊」
鈴羽「大好きだよ。天使だからね」
岡部「俺も・・・お前が生まれた時もそう思ったよ」
鈴羽「やだなぁオカリンおじさん。照れるよ」
岡部「本当に今更だな・・・だがそれについては同意せざるを得ない」
鈴羽「最近まで我慢してたんだけど、この間自転車通勤に転換したよ」
岡部「自転車か。健康にもいい、交通費も浮く、殊勝な事だ」
鈴羽「でも片道2時間かかるんだよー。」
岡部「に、2時間!?」
鈴羽「途中でお腹空いてコンビニで買い食いしちゃうんだ」
岡部「往復4時間自転車漕ぐとか・・・化け物かお前」
鈴羽「4時間くらい楽勝楽勝。戦士だからね」
岡部「早く起きれるのであれば、始発でラッシュアワー回避余裕なのでは」
鈴羽「あっちゃあ〜、それもそうか」
岡部「おい、あんまりはしゃぎ回るとその皿の料理をぶち撒ける事になるぞ」
鈴羽「これがはしゃがずにいられますかー!見て見て、すごいご馳走だよー!」
岡部「仮にも我が社の創立20周年記念パーティだからな」
鈴羽「立食パーティって最高だよ!」
岡部「フフッ、たまには社員にも贅沢の限りを─」
鈴羽「おー、これが噂に聞くロブスターってやつだね!」
岡部「っておい、話を─」
鈴羽「わー、これすっごく美味しいよ!」バキッボリッムシャ モグモグ
岡部「違う鈴羽、それそうやって食べるもんじゃない」
鈴羽「えーそうなのー?」ゴリゴリ ゴキャッ モグモグ
岡部「と言うか良く噛み切れるな」
鈴羽「ちょろいちょろい!犬歯だからね」
岡部「口の中、切るなよ?」
鈴羽「あいたっ!」
岡部「なんだ」
鈴羽「後輩って難しいね」
岡部「フッ、お前もいっちょ前にそういった悩みを持つようになったか」
鈴羽「言う事は聞かない、すぐサボる、部長に反抗する、もうたくさんだぁー!」
岡部「いつぞやのお前に言ってやりたいな」
鈴羽「分かってるってばー。あの頃はあたしも未熟だった」
岡部「ならば後輩も大目に見てやる事だな」
鈴羽「そうだね・・・でも・・・厳しく接していいのかどうか・・・」
岡部「指導に自信が無い、と言うのか?フフッ!だったらこの俺が─」
鈴羽「大丈夫、あたしはやるよ。迷ったら攻める!戦士だからね」
岡部「それでこそこの俺の選んだ戦士だ」
鈴羽「あはは、なんか元気でたよ、サンキューオカリンおじさん。」
岡部「どうした・・・ってお前」
鈴羽「へへっ、気づいた?」
岡部「髪なんか下ろしてどうしたんだ、珍しい」
鈴羽「どう?似合う?母さんみたいにしてみたんだけど」
岡部「ん・・・まぁ悪くないな。・・・それにしても鈴羽お前、本当に由季さんに似てるよな」
鈴羽「そうみたいだね、良く母さんの若い頃にそっくりだって言われるよ」
岡部「俺もはじめて由季さんを見た時は驚いた。鈴羽、お前かと思ったよ」
鈴羽「それって、前に言ってた別の世界線のあたしのこと?」
岡部「そうだ」
鈴羽「そっかー、やっぱりそんなに似てるんだぁ」
岡部「最近視力も落ちて由季さんと鈴羽を見間違えてしまった事もあったな」
鈴羽「オカリンおじさん、遠視だからね」
岡部「メガネ作るべき・・・か。後、俺は近視だ」
鈴羽「もうあたしと母さん見間違えるの禁止だよ」
岡部「休日の真昼間からだらだらとゲームか?いいご身分だな」
鈴羽「ゾーマが倒せないんだよ、どうしたらいいのかな?」
岡部「ゾーマ・・・ドラクエ3か、随分とレトロなゲームに挑戦しているのだな」
鈴羽「父さんが”不朽の名作”って言ってたから」
岡部「うむ、同意だな。特に自ら職業を選択できるシステムは後々のRPGに多大な影響を及ぼしたであろう」
鈴羽「そうなんだ」
岡部「しかし鈴羽よ、お前・・・通常攻撃だけじゃ勝てるものも勝てないだろ」
鈴羽「だって、通常攻撃しかないんだもん。戦士だからね」
岡部「転職してこい」
鈴羽「えー。今から転職してもメリット少ないじゃん」
岡部「なんだ突然」
鈴羽「いやいやー、殊勝な心がけ、だと思ってさ、ひひ」
岡部「からかっているのか?」
鈴羽「褒めてるんだって。社員であるあたし達もそんなオカリンおじさんが大好きだよ」
岡部「バ、バカな事を言うな、俺は常に揺るぎない。社員は味方であり、世界は敵である、それだけだ」
鈴羽「でも世界のために未来ガジェット開発してるじゃん」
岡部「そ、それはだな・・・つまり・・・」
鈴羽「やーい、オカリンおじさんの照れ屋ー」
岡部「う、うるさい、いずれきたるラグナロックのための資金調達だ」
岡部「その暁には鈴羽よ、お前も戦ってもらうからな。勝手に我が社を抜ける事は許さん」
鈴羽「任せてよ。戦士だからね」
岡部「頼もしいではないか。お前も一人前の顔になってきたな」
鈴羽「オカリンおじさんのおかげだよ。後会社の皆もっ」
岡部「む・・・」
鈴羽「あれ?オカリンおじさん動物苦手だったっけ?」
岡部「見くびるでない、苦手なのではなく、あのような小動物に心を奪われたりしないだけだ」
鈴羽「じゃあさ、猫がゆっくり瞬きする時、何考えてるか分かる?」
鈴羽「まばたきしながら見てる人間を信頼してるってメッセージなんだよ」
岡部「眉唾物だな」
鈴羽「ほら、あの猫こっち見ながらゆっくり瞬きしてる。信頼してるよ」
岡部「本当か〜?」
鈴羽「良いから見ててってば」 ソォー フギャー ガリッ
鈴羽「イタタ・・・なんでだろ」
岡部「大方お前の殺気が半端無かったんだろう」
鈴羽「無意識的に出してたのかな。戦士だからね」
岡部「お前もしや」
鈴羽「もう少しで捕まえて調理できたんだけどなー」
岡部「いて、いてて!お前、何をする」
鈴羽「あはは、ゴメンゴメン、父さんが昔コレクションしてた特撮モノの映画見ててさ」
岡部「そういえば・・・中の人がかなりの特撮オタだと聞いたことがあるな」
鈴羽「どうしても血がたぎるっていうか、抑えられない感じ!うおりゃー!」
岡部「お、おいよせ!そういうのは親子のスキンシップにしろ!」
鈴羽「えぇー。だって父さん最近痩せてきてなんだか可哀想なんだもん」
岡部「だからといって俺だったらいいのか!というか、俺の方が今でも痩せてるわ!」
鈴羽「昔はこうやって遊んでくれたじゃーん!うおりゃー!」
岡部「どうでも良いけど、なぜ掛け声がそれだけなのだ」
鈴羽「なんでって。戦士だからね」
岡部「あだっあだだ!」
鈴羽「うおーりあー!」
岡部「なんだ藪から棒に」
鈴羽「いいから聞かせてよー。減るもんじゃないし」
岡部「とは言うものの苦しい思い出というか・・・」
鈴羽「えぇー。もしかして実らぬ初恋だったの?」
岡部「いや、それが気づいた時にはすでにあいつの事で胸がたくさんだったというか・・・って何を言わせる!」
鈴羽「あはは、オカリンおじさんも結構情熱的だったんだねー」
岡部「そういう鈴羽はどうなのだ!そろそろ彼氏の一人や二人、出来てもいい年頃なのではないか?」
鈴羽「あ、あたし!?いやー、あたしは・・・その・・・内緒だよ!」
岡部「俺にだけ喋らせておいてそれは頂けん態度だな、どんな手を使ってでも吐かせてやろう!」
鈴羽「へへーんだ!オカリンおじさんには絶対言わないよ!戦士だからね」 タタッ
岡部「むぁーてぇぇ!」
鈴羽「あはははは!おそーい!」
岡部「おいどうした。突然呼び出したりして。何かあったのか」
鈴羽「そうだなー。オカリンおじさんを困らせる事かもしんない」
岡部「会社でミスでもやらかしたのか?だとしたら気に病むことはない」
岡部「いつも言ってるだろう、重要なのはその失敗を今後どう活かすか、とな」
鈴羽「そうだね」
鈴羽「でも今回ばかりは失敗をどう活かせばいいのか分かんないよ」
岡部「話しにくい・・・事なのか?」
鈴羽「あたしはどうすれば良いのかな・・・変えられるのかな」
岡部「らしくないぞ鈴羽、迷ったら攻める、それがお前のモットーでは無かったのか?」
鈴羽「おじさん・・・」
岡部「おい、鈴─」
チュ
鈴羽「へへ、ゴメン、ゴメンね」
岡部「鈴羽。お前・・・」
鈴羽「ゴメン、オカリンおじさん困らせちゃって。でもこれがあたしの気持ちなんだ」
岡部「だが俺には・・・俺の横にはあいつが」
鈴羽「良いんだオカリンおじさん」
鈴羽「あ〜あ。もうちょっと早く生まれて来たかったなぁ」
岡部「鈴羽、すまない・・・」
鈴羽「・・・だから、良いってばー。どうしてオカリンおじさんなんか・・・あ〜あ、ホント失敗した!」
鈴羽「ほら、なんでオカリンおじさんが落ち込んでるのさ、本来あたしが落ち込むべきじゃん」
岡部「お前は・・・泣かないのだな・・・」
鈴羽「・・・戦士だからね」
おしまい
どうにも鈴羽がバリバリ仕事してるってイメージが捻り出せなかった、失敗した
こんなオチですまんこ、オカリンの横にいるあいつは皆の想像に任せるよ
切ない終わり方だな
乙、老カリン面白かったよ!
鈴羽かわいいよ鈴羽
Entry ⇒ 2012.05.27 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「ジョン・タイターが可愛さすぎてつらい……」鈴羽「!?」
鈴羽「いやー、いきなり突拍子もないことを言うから驚いちゃってさ」
鈴羽「ジョン・タイターのことを可愛いなんていう人間なんて、きっと君ぐらいのものだよ」
岡部「そうか?」
鈴羽「そうそう。参考までに聞きたいんだけど、岡部倫太郎はジョン・タイターのどこが可愛いと思ってるんだい?」
岡部「ふむ、そうだな……例えば、世界がヤバいってことを@ちゃんねるで必死に説いてるのにまともに相手にされてない所とか」
鈴羽「は?」
岡部「この世界のために一生懸命頑張ってるのに誰にも相手されないジョン・タイターとか……最高ではないか!」
鈴羽「…………」
鈴羽「メールのやり取りしてるんだっけ?」
岡部「その通りだ! ジョン・タイターの言うことを信じているのは、きっと俺ぐらいだ」
岡部「ジョン・タイターは俺だけを信頼し、新たなる事実を打ち明けてくれた。俺だけにだ!」
鈴羽「あのさー、ジョン・タイターって名前的に考えれば男だと思うんだけど?」
岡部「ふっ……甘いぞ鈴羽! ネットで女などと書き込んだら@ちゃんねらどもは間違いなくおっぱいうpだの顔うpだの言う!」
岡部「そのトラブルを避けるために、あえて男の名前を名乗っているのだよ!」
鈴羽(理由は全く違うけどその通りなんだよねぇ。鋭いというべきか、妄想がすごいというべきか)
岡部「それはありえないのだ、バイト戦士よ」
鈴羽「へぇ……なんでそこまで言い切れるのかな」
鈴羽(まさか、私がジョン・タイターだってことを知ってるの? まさか岡部倫太郎はラウンダー!?)
岡部「それは……」
鈴羽「それは?」
岡部「そうでなければ俺が同性愛者になってしまうからだ!」
鈴羽「」
岡部「そうだ。俺は、俺は……ジョン・タイターに恋をしている!」
岡部「数年前に@ちゃんねるで出会った俺たち。だが世界線変動によって、彼女の記憶からその出会いは消されてしまった」
岡部「しかし俺たちは再び@ちゃんねるで出会い、メールをやり取りするような仲になったのだ」
鈴羽(いや、それは未来を救うためなんだけど……)
岡部「これを運命と言わずに何を運命と言うのだろう」
岡部「そしてそんな運命に導かれた二人が……同性であるはずがないのだ!」
鈴羽「…………」
岡部「そうかそうか……ん? バイト戦士よ、顔が赤いではないか。熱でもあるのか?」
鈴羽「えっ?」
岡部「古典的ではあるが、おでこ同士で熱を測ってやろう」
鈴羽「ば、ばかっ……近いよ岡部倫太郎!」
岡部「近づかなければ熱が測れんだろう。おい、暴れるな」
鈴羽「だ、だだだだだだだってぇ!」
いいぞもっとやれ
鈴羽「あう……」
岡部「それじゃ、いくぞ……」
鈴羽「う、うん」
綯「ただいまー!」
鈴羽「な、綯っ!? ちょっと、そんな勢いでこっちに向かってきたら……!」
綯「え?」
岡部「ぐわっ! 俺のケツにシスターブラウンが直撃だと!?」
鈴羽「ちょっと岡部倫太郎、こっちに倒れて来ないでーっ!」
岡部「そんなことを言ってもだな……」バターン
鈴羽「っ!?」
鈴羽「うん……受け身とったから」
岡部「さすがは戦士だな」
鈴羽「どうも。あのさ……そろそろどいてくれない? 恥ずかしいんだけど……」
岡部「おわぁあああっ! お、俺はなんてことを! すまない!」
鈴羽「いいよ別に、悪気があったわけじゃないんだしさ」
岡部「愛しのジョン・タイター以外の女を押し倒すとは……俺は最低な男だ!」
鈴羽「……私には謝る気ないわけ?」
岡部「いや、そういうわけではないぞバイト戦士よ! 本当にすまなかった!」
鈴羽「もういい……」
岡部「?」
天王寺「おい、お前ら……綯の前で盛ってんじゃねぇぞ!」
岡部「ミ、ミスターブラウン! ここはひとまず撤退する!」
天王寺「やれやれ、あいつは本当に女たらしだな……」
鈴羽「……ばか」
岡部「ゼーハー、ゼーハー……鳳凰院凶真、ただいま帰還したっ!」
まゆり「どうしたのオカリン、そんなに息を切らして……」
ダル「これだから身体能力が低い奴は困る」
岡部「お前にだけは言われたくないぞ!」
紅莉栖「どうせブラウン管工房で何かやらかして怒られたんでしょ」
ダル「うんうん。オカリンざまぁ」
岡部「貴様ら……ラボの創設者に向かってよくもそんな事が言えるな」
ダル「創設者(笑)」
紅莉栖「はいはいワロスワロス」
ダル「オカリンにも春が来たんですね。リア充爆ぜろ」
まゆり「でもでも、ジョン・タイターさんって男の人じゃないの?」
紅莉栖「男でも漆原さんみたいな人なら……」
ダル「なにさりげなく爆弾発言してるんすか牧瀬氏」
紅莉栖「じょ、冗談に決まってるじゃない!」
まゆり「るか君は可愛いからねぇ」
ダル「それは同意」
ダル「だってどんな外見なのか知らないんだろ? よくそんな人のこと嫁だとか言えるよなオカリン」
紅莉栖「もしかしてSERNの陰謀を知ったせいで脳にショックを与えてしまったのかしら」
ダル「それはありえる」
まゆり「えぇっ! オカリン病気なの……?」
紅莉栖「海外にいい病院があるんだけど……紹介しましょうか?」
岡部「いいだろう……そこまで言うのなら実際に会ってやろうではないか、ジョン・タイターに」
紅莉栖「どうやって? かなりガード硬いと思うんだけど」
紅莉栖「SERNにとっては消しておきたい相手かもしれない」
ダル「どうだろ。もし本当に邪魔だと思うなら……掲示板に書き込みさせない、ぐらいやるんじゃねSERN」
紅莉栖「うーん、確かに……」
岡部「直接会わないと渡せない情報がある、とでも言えばいいだろう」
岡部「メール送信……と。あとは返信を待つだけだ、首を洗って待っているがいいぞ貴様ら」
ダカライマー イチビョウゴトニー
岡部「きたか! どれどれ……」
岡部「馬鹿なっ!? なぜだ、なぜ会ってくれないのだ……ジョン・タイターよ!」
紅莉栖「ま、こうなるわよね」
ダル「ですよねー」
まゆり「オカリン……」
岡部「ちくしょう、ちくしょおおおおおっ!」
ダル「オカリン涙ふけよ」
まゆり「きっと何か理由があったんだよ、会えない理由が」
岡部「同情なんてやめてくれ! うわあああああああああっ!」ダッ
ダル「おいオカリン、どこ行くん?」
紅莉栖「待ちなさい岡部!
岡部「俺のことは放っておいてくれ!」
岡部「だが、それは俺の一方的な思い込みだった」
岡部「当然だな。冷静に考えてみれば分かるじゃないか」
岡部「…………」
岡部「一人で舞い上がって、バカみたいだな……俺」
岡部「こんな日は……こんな日は、走ってすべてを忘れよう! うおおおおおおおおっ!」
岡部「フゥーハハハッ! 俺は、風になったぞぉおおお……ってまずい、曲がり角から人が出てきた! 避けてくれぇええ!」
「えっ、ええええっ!?」
岡部「ダメだ、ぶつかる……!」
どーん
鈴羽「岡部倫太郎!?」
岡部「怪我はないか?」
鈴羽「平気、鍛えてるからね。君こそ大丈夫?」
岡部「あぁ……む、このケータイはあーうー製か。ん? お前のケータイはあーうーじゃなくてsocomoだろ?」
鈴羽「そうだっけ? そういえば岡部倫太郎、こんな所で何してるの?」
岡部「あぁ、実はな……」
岡部「そうなんだ」
鈴羽「しかし走って忘れようだなんて……ちょっとカッコイイかも」
岡部「そうか?」
鈴羽「よーし、それじゃあ私と走ろう! 一人で走るより、二人で走った方が楽しいよ」
岡部「ふ……ならば我がスピードを見せてくれる!」
岡部「はぁっ、はぁっ……ま、待ってくれ鈴羽!」
鈴羽「ちょっと、もう限界なの? 情けないなぁ」
岡部「どう考えてもお前の体力がおかしい、ゴリラか」
鈴羽「女の子に向かってゴリラはないでしょ……そんなんだからフラれちゃったんじゃない?」
岡部「ぐ」
鈴羽「あ、ゴメン……」
岡部「いいさ、もう気にしてない。ジョン・タイターのことは忘れる」
鈴羽「えぇっ!?」
岡部「なぜそんな反応をする?」
鈴羽「だって、君とジョン・タイターが協力しないと……世界がヤバいんじゃないの?」
岡部「あぁ、協力は続けるさ。恋愛うんぬんを忘れるというだけだよ」
鈴羽「そっか……安心したような、悲しいような」
岡部「??? 変なヤツだな……」
岡部「気になるのか?」
鈴羽「まぁねー、何だか面白そうだし」
岡部「そんなものはない」
鈴羽「えっ」
岡部「直接会うための口実だよ」
鈴羽「なんだー、残念……おっと、そろそろ帰らないとね」
岡部「もうこんな時間か」
鈴羽「今日は疲れただろうし、私のMTBの後ろにのせてあげるよ」
岡部「助かる。もう一歩も動けん……」
岡部(あれ、タイターに直接会わないと話せないことがあるなんて話……鈴羽にしたか?)
岡部「お邪魔するぞ」
鈴羽「いらっしゃーい……ってなんだ、岡部倫太郎じゃん」
岡部「なんだとはひどい言い草だな」
鈴羽「あはは。で、今日はどうしたの? 店長は綯と一緒にお出かけしてるんだけど」
岡部「それは好都合だ。今日はお前に話があるんだ」
鈴羽「ん? もしかしてデートのお誘いかな?」
岡部「な、何を言っているのだっ!」
鈴羽「おやぁ、顔が真っ赤だよ岡部倫太郎」
岡部「そんなことはないっ!」
鈴羽「にやにや」
岡部「えぇいっ、話を進めるぞ!」
鈴羽「えっ?」
岡部「これからする話は、誰にも聞かれるわけにはいかないのでな」
岡部「どうせ客なんて来ないんだ。ミスターブラウンも帰りが遅くなるんだろう?」
鈴羽「そりゃそうだけどさ……」
岡部「よし、閉めたぞ」
鈴羽「どうなってもしらないからねー」
岡部「ふ、何も問題はないさ。なぜなら俺は狂気の――」
鈴羽「いいから話を進めてよ」
鈴羽「!」
鈴羽「何の話かと思えば……なにその冗談。そんな冗談を言うために店を閉めたのかな?」
岡部「冗談ではない。証拠もある」
鈴羽「証拠? それなら見せてもらおうかな」
岡部「覚えているか? お前は俺に『ジョン・タイターに直接会わないと話せないことって何だったの?』と聞いたな」
鈴羽「言ったかもね。で、それがどうかしたのかな?」
岡部「俺はお前に、タイターと直接会わないと話せないだの何だの……言った覚えはないんだが」
鈴羽「あー、それはね……聞いたんだよ、椎名まゆりに」
岡部「まゆりはお前にそんな話をしてないと言っている」
鈴羽「あれ、橋田至だったかな?」
岡部「ダルも同様だ、残念ながらラボメン全員に確認済みだよ」
鈴羽「っ……」
鈴羽「…………」
岡部「ジョン・タイターのメールアドレスはjohn-titor@ezweb.ne.jp」
岡部「ezwebと言えば、あーうーのケータイだな。鈴羽は持ってたよな、あーうーのケータイ」
岡部「そのケータイを見せてもらえば全てが分かる」
鈴羽「……やれやれ、さすがは岡部倫太郎だね」
岡部「認めるのか、ジョン・タイターだと」
鈴羽「まさかこんなことになるなんて思ってなかったけど、まぁいいか……」
鈴羽「そうだよ、私がジョン・タイターだ」
鈴羽「教える? 私が持ってる情報を知りたいだなんて……まさか、君はラウンダーなの?」
岡部「ラウンダー? 何だそれは」
鈴羽「その様子だと違うみたいだね。今の台詞は忘れて」
岡部「? あぁ……では教えてくれ」
鈴羽「…………」
岡部「なぜ俺と直接会ってくれなかったのだ!」
鈴羽「へ?」
鈴羽「いや、それには理由があってさ……」
岡部「分かっている、SERNに狙われる可能性があるからだろう」
鈴羽「まぁね……って分かってるじゃん岡部倫太郎」
岡部「だが俺はお前のことが好きで、好きで仕方がなかったんだ……」
鈴羽「はぁ……@ちゃんねるやメールでのやり取りで人を好きになるなんて、君って変だねぇ」
岡部「男のふりして未来からやってきたとか言う奴に言われたくないな」
鈴羽「でもそういう所が好きなんでしょ?」
岡部「まぁ、な……」
岡部「Zzz……」
鈴羽「ねぇ、起きて。起きてってば、遅刻するよー!」
岡部「Zzzzz……」
鈴羽「もう、起きない人には……こうだー!」バキバキバキッ
岡部「ぐわあああああああっ! 朝から関節技とか勘弁してくれ……」
鈴羽「目は覚めた? 朝ごはんできてるから、早く顔洗って着替えてきなよー」
岡部「あぁ……」
鈴羽「はい、召し上がれ」
岡部「あれからもう何年も経ったんだな……」
鈴羽「ん? いきなりどうしたの?」
岡部「ふと、思い出してな」
鈴羽「まさか君が私を孕ませるとはねぇ。あの頃の君ってば、毎晩激しかったよホント……」
岡部「う……思い出すだけで恥ずかしくなってくるな」
岡部「しかし、鈴羽を孕ませることで世界線が大きく変わるだなんて……何が起こるか分からないものだな」
鈴羽「まったく……私が消えてもおかしくなかったんだよ? 未来から来た人間を孕ませるだなんてさ」
岡部「鈴羽が可愛すぎて押し倒してしまった。反省はしている」
鈴羽「ま、それで未来も変わったんだからいいけど……」
岡部「終わり良ければなんとやら、だな」
ぶっちゃけ眠くなったんだ、うん
あんだーりん2巻が出たらしいから早く読まないとな・・・
Entry ⇒ 2012.05.24 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「まゆりが可愛すぎてつらい……」紅莉栖「!?」
まゆり「なあに?オカリン」
岡部「外が暗くなってきた。そろそろ帰った方がいい」
まゆり「ええ〜でもまだコスを作ってる途中だよ?」
岡部「明日にしろ、遅くなりと危険だからな。ほら、帰るぞ」
まゆり「今日もオカリンが送ってくれるの?」
岡部「無論だ。お前は俺の人質だからな」
まゆり「えへへ、そっか〜」
岡部「じゃあ、行くか」
まゆり「うんっ」ギュッ
バタン
紅莉栖「……」
岡部「なんだ?」
まゆり「どうして最近になって毎日まゆしぃをお家まで送ってくれるの?前まではたまにしか送ってくれなかったのに」
岡部「最近になって機関の警戒が強くなったからな。人質であるお前にも奴らの魔の手が迫っている。この俺が直接護衛に付いてやってるのだ感謝するがいい」
まゆり「う〜ん、まゆしぃはよく分からないのです」
岡部「分からなくていい。お前が側にいれば、それでいいのだ」
まゆり「ほぇ?」
岡部「な、何でもない!ほら、そろそろお前の家が見えてきたぞ」
まゆり「うん」
岡部「フッ、礼などいらん!お前は俺の人質なのだ。当然の事をしたまでだ」
まゆり「オカリンはラボに戻るの?」
岡部「ああ、完成させねばならんガジェットがあるからな」
まゆり「たまにはお家に帰った方がいいよ〜?オカリンのお父さんとお母さんも心配してるよ、きっと」
岡部「ふんっ、そんな訳ある筈がなかろう」
まゆり「オカリ〜ン?」
岡部「……わかった。ちゃんと近い内に帰る」
まゆり「えへへ、それでいいのです」
岡部「ぐぬぬ、人質の分際で」
岡部「何がおかしいのだ」
まゆり「うんとね、こうやってオカリンと毎日一緒に帰ってると、何だか昔に戻ったみたいだね〜」
岡部「お前が小学校を卒業まではずっと一緒に帰ってたからな」
まゆり「オカリンが中学生に上がっても、門でまゆしぃを待ってくれたよね」
岡部「……あの時から、お前はずっと俺の人質だったからな」
まゆり「……うん」
岡部「なっ!何を言い出すのだ!お、俺がお前を送り迎えするのはお前がひ、人質であるからであって!」
まゆり「おっかり〜ん」ムギュ
岡部「こ、こら抱き付くな!」
まゆり「ええ〜、昔はよくこうやって寒い時に抱き付いてたよ〜?」
岡部「今は夏だ!それにこんな所をご近所に見られたら」
まゆり「えへへ」
岡部「ぐ、……仕方ない奴め」ギュッ
まゆり「んっ、えへへ……」
岡部「まったく……」
――
ガチャ
岡部「なんとか終電に間に合ったか……ん?」
紅莉栖「……」
岡部「なんだ助手。居たのか」
紅莉栖「居たわよずっと」
岡部「……何を怒っているのだ」
紅莉栖「怒ってねーし」
岡部「どう見ても怒ってるではないか」
紅莉栖「怒ってなんかないから!最近まゆりに対して過保護すぎるとか、私との扱いの差に不満があるとか、そんな事ないからな!」
岡部「……ツンデレ乙」
岡部「とうとう隠す気もなくしたかネラーめ」
紅莉栖「うっさい!というか本当に最近、まゆりに構いすぎじゃない?」
岡部「何を言うか。まゆりは俺の人質なのだ。何も変わっておらん」
紅莉栖「……毎日一緒に手を握って帰り」
岡部「ぐっ」
紅莉栖「来る時もわざわざまゆりの家まで迎えに行くし」
岡部「ぐぬぬ」
紅莉栖「バイト先まで送り迎えをするとか」
岡部「ぐはっ」
紅莉栖「明らかに人質(笑)の範疇を越えてると思うんだけど?」
紅莉栖「えっ?う、うん……その、まだ半信半疑というか、確認してない要素は多いけど」
岡部「……あの体験から、どうにもまゆりに対して過保護になってしまってな。あいつの側に居てないと落ち着かないんだ」
紅莉栖「岡部……」
岡部「あともう一つ、これも世界線漂流の弊害なのかもしれんのだが……」
紅莉栖「なに?」
岡部「まゆりが可愛いすぎてつらい……」
紅莉栖「……」
紅莉栖「は?」
紅莉栖「ま、まゆりは元からキュートじゃない」
岡部「見た目の話ではない。何と言うか普段の仕草とか……」
紅莉栖「た、例えば?」
岡部「笑顔とか、たまに怒って頬を膨らます表情とか……こう、きゅんとくる」
紅莉栖「ま、まあ、まゆりの笑顔は素敵だからね。きゅんとくるのも無理ないわ」
まゆり『 おかえりんにゃさいませ、オカリン♪』
岡部「……正直抱き締めたくなった」
紅莉栖「Oh……」
岡部「今更だが……まゆりって可愛いな」
紅莉栖「本当に今更ね……」
岡部「……もし中学生の俺がまゆりの可愛さに気付いていたら人質ではなく恋人にしてたかもしれん」
紅莉栖「なっ!だ、ダメよ!そんなの!」
紅莉栖「そ、そうね。そうよね……」
岡部「しかしまゆりは可愛いな……」
紅莉栖「……」
岡部「なあ、紅莉栖」
紅莉栖「ふぇ?い、今名前で」
岡部「俺的にはまゆりは猫ではなく犬の方が似合うと思うのだが、お前はどう思う?」
紅莉栖「はっ?」
岡部「だから、マユシィ・ニャンニャンよりもマユシィ・わんわんの方が似合うのではないかと聞いている」
紅莉栖「……」
岡部「うむ、そうか。やはりそうだな。まゆりは猫というより犬だ」
紅莉栖「ね、ねえ」
岡部「なんだ?」
紅莉栖「わ、私は?」
岡部「何の話だ」
紅莉栖「だ、だから私は犬か猫かどっちが似合うかと聞いている!」
岡部「な、何故そんな事を答えねばならんのだ!」
紅莉栖「い、いいから!答えろ!」
紅莉栖「り、理由は?」
岡部「フッ、その小生意気な所が猫そっくりではないか!フゥーハハハ!」
紅莉栖「な、なによそれ!」
岡部「答えたのだ。これで満足だろ」
紅莉栖「ぐぬぬ」
岡部「しかし、メイクイーンと言えばフェイリスに一つ物申さねばならんな」
紅莉栖「フェイリスさんに?」
岡部「まゆりはウィッグなんぞ付けなくても可愛い。むしろ付けない方が可愛いだろうが」
紅莉栖「……」
岡部「ふんっ、これだからメリケン処女は困る……」
紅莉栖「なっ!黙れDTの分際で!」
岡部「いいかよく聞け!まゆりは黒髪が一番似合うのだ!」
紅莉栖「ま、まあそれは同意する」
岡部「それなのになんだあのふざけたメリケン風味のウィッグは!?まゆりの良さを損なわせてるではないか!」
岡部「いや?」
紅莉栖「えっ?」
岡部「絶対に黒髪がいいとは言っていない。まゆりには黒髪が似合うし、フェイリスの髪もあいつには似合っているからあれでいいと思うしな」
紅莉栖「ふ、ふーん。じゃ、じゃあ、私は?」
岡部「似合っているのではないか?少なくとも、お前の髪はそれ以外想像できん」
紅莉栖「そ、そう?ふふっ……」
紅莉栖「えっ?あっ、しまった終電逃しちゃった……」
岡部「お前のホテルなら徒歩でも帰れるだろ?」
紅莉栖「深夜に女の子一人で帰らそうとする男の人って……」
岡部「何を勘違いしている助手」
紅莉栖「えっ?」
岡部「早く帰る支度をしろ。こっちはラボからお前のホテルまで今から往復するのだ。時間が惜しい」
紅莉栖「お、送ってくれるの?」
岡部「泊まる予定だったのか?」
紅莉栖「ち、違うけど」
岡部「なら早くしろ」
紅莉栖「うん……ありがと」
岡部「なんだ?クリスティーナ。暗くて怖くて歩けないので手を繋いでほしいのか?」
紅莉栖「ち、ちがっ……ううん」
岡部「……? どうした、助手」
ギュッ
岡部「なっ!?」
紅莉栖「暗くて怖くて歩けないから仕方なく手を繋いでるんだからな、勘違いするなよ」
岡部「嘘つけ!」
紅莉栖「ふんっ」
岡部「あっ、おい!て、手を握ったまま先に行くでない!こら!」
紅莉栖「……」ピタッ
岡部「よし、それじゃあ次は手を」
紅莉栖「断る」
岡部「な、なに!?」
紅莉栖「……岡部、今から私が質問する。それに答えたら話してあげる」
岡部「そんなまどろっこしい真似をせんでも普通に聞けばいいだろう……」
紅莉栖「多分、っていうか絶対、この質問聞いたら岡部、逃げると思うから逃がさない為よ」
岡部「に、逃げるだと!?フゥーハハハ!この鳳凰院凶真逃げも隠れもせんわ!」
岡部(一体どんな質問だ? 世界線漂流について、こいつには一部伏せている情報もあるが……)
紅莉栖「単刀直入に聞く」
岡部「……なんだ?」
紅莉栖「あんたは、私とまゆりどっちが好き?」
岡部「わんもあ」
紅莉栖「だ、だから!あんたは!私とまゆり!どっちが好きかって聞いてる!」
岡部「………」
岡部「す、好きというのは当然lik」
紅莉栖「likeじゃなくてloveの方ね」
岡部「……」
紅莉栖「ど、どっちなの?」
紅莉栖「鳳凰院は禁止。岡部倫太郎としての意見を聞いているの」
岡部「……ふっ、その台詞、タイムリープマシンが完成した時にも言われたな」
紅莉栖「………」
岡部「紅莉栖……お前はまた、俺にお前とまゆりのどちらかを選べと言うのだな」
岡部(この世界線はシュタインズ・ゲート。他の世界線の干渉は受けないと聞いたが……二人のどちらかを選ばなければならない、という結果は収束するのか)
岡部「……俺はな、紅莉栖。お前を一度は見捨てた」
紅莉栖「そうしろと言ったのは私よ」
岡部「だが選んだのは俺の意志だ。俺はまゆりを取った」
紅莉栖「……」
岡部「その時に思った。『もし二度目の選択肢』があったらその時はお前を、紅莉栖を見捨てないと」
紅莉栖「……同情や哀れみで私を選ぶのは止めて!」
岡部「同情や哀れみなどではない!」
紅莉栖「っ」ビクッ
岡部「俺はお前が好きだと」
紅莉栖「……じゃあ!」
岡部「ああ、……俺はお前が好きだ」
紅莉栖「私も、私も岡部の事が!」
岡部「済まない……」
紅莉栖「えっ?」
岡部「今度こそはお前を選ぶと決めたのに!なのに俺は……!」
岡部「……まゆりの方が好きなんだ」
岡部「ずっと、ガキの頃から思っていたまゆりに抱く自分の気持ちを初めて理解できた」
岡部「俺が祖母亡くして呆然と毎日を過ごすあいつを支えてやりたい思ったのは幼馴染みだからじゃない……」
岡部「何回も何十回も何百回もタイムリープを繰り返し、ラボメン達の思いを踏みにじりながらあいつを救おうとしたのは、人質だからじゃない……!」
岡部「俺にとって椎名まゆりは、この世界線で一番大切な人なんだ」
紅莉栖「……」
紅莉栖「………ふ」
岡部「……紅莉栖?」
紅莉栖「ふぅーははは!」
岡部「なっ」
紅莉栖「はあ、完敗ね……『今回は』私の負けよ。まっ、相手がまゆりなら仕方ない、か」
岡部「……済まない」
紅莉栖「謝るな!」
岡部「っ」
紅莉栖「謝らないでよ……あんたが、決めた事なんだから」
岡部「……ああ」
岡部「なっ!、う、うるさい……!だいたい、本人がいないのでは告白と言えんだろうが!」
紅莉栖「まっ、それもそうね。でもヘタレの岡部がまゆりの前であんな風に告白できるかしら?」
岡部「ぐっ、い、今は時期でないのだ!」
紅莉栖「ふーん、そっ。でも油断してると盗られるわよ」
岡部「なっ!まゆりは誰にも渡さん!あいつは俺の人質なのだっ!」
紅莉栖「まあ、まゆりもそうだけど……心配するならまゆりよりもまず自分の心配をしない」
岡部「はあ?どういう意味だ?」
紅莉栖「さあね、んじゃ、岡部。お休みなさい!」バッ
岡部「あっ、おい!」
岡部「行ってしまったか……」
岡部「なあ、助手」
紅莉栖「助手じゃないと言っとろーが。なに?」
岡部「何の真似だ?」
紅莉栖「何ってまゆりと一緒に岡部の腕に抱きついてるのよ。見て分からない?」
まゆり「魔法カード、右手に紅莉栖ちゃん、左手にまゆしぃを〜!」
岡部「ええい、そんな事しても攻守は入れ替わらんわ!二人とも離れろ!」
紅莉栖「断る」
まゆり「断るのです」
岡部「なっ!だいたい、クリスティーナよ!貴様どういうつもりだ!?」
紅莉栖「何の事?」
岡部「き、昨日!夜!俺はお前を……」
紅莉栖「私が岡部を好きな事に変わりないから問題ないわ、でしょ?」
まゆり「あわわ、紅莉栖ちゃん、大胆発言なのですっ!」
岡部「問題大ありだ!俺が好きなのはまゆりだと言っただろうが!」
まゆり「……ふぇ?」
岡部「し、しまっ」
まゆり「お、オカリン?今のって」
岡部「ふ、フゥーハハハ!な、何の事だまゆり、俺は何も言って」
まゆり「オカリン!」
岡部「」ビクッ
まゆり「……オカリン、もう一度、言って?」
岡部「お、俺は……」
まゆり「うん……」
岡部「……まゆり、俺はお前が好きだ」
まゆり「ほ、本当!?」
岡部「嘘じゃない。事実だ。俺は、椎名まゆりが好きだ」
岡部「まゆり……」
まゆり「まゆしぃもね、オカリンの事が大好き……ずっと、ずっと前から大好き」
岡部「……俺もだ。ずっと前から好きだった。もっと早く気付いていれば、お前を待たせずに済んだのに、ごめんな」ナデナデ
まゆり「ううん、いいよ……オカリンが好きって、まゆしぃと同じ気持ちだって、分かったから、それだけで十分なのです」
岡部「まゆり……」
まゆり「オカリン……んっ」
ダル「うはー朝っぱらから凄いもん見せられてダルシィ右手が真っ赤に唸りそうだお」
紅莉栖「今は自重しなさい」
ダル「……牧瀬氏は良かったん?」
紅莉栖「私が岡部を好きな気持ちに変わりはないわ。でもそれ同じようにまゆりは私にとって大切な友達だから。今は二人の仲を祝うわよ」
ダル「そう……」
紅莉栖「それに、橋田。誰も諦めたとは言ってない」
ダル「えっ?」
紅莉栖「隙あらば岡部を私の婿にしてみせるわ」
ダル「……あの二人に隙なんてないと思われ」
岡部「まゆり……愛している」
まゆり「オカ、リン……ずっと、一緒だよ?」
おわり
読んでくれた人、保守してくれた人、ありがとニャンニャン
Entry ⇒ 2012.05.23 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「助手ークリームか」 紅莉栖「なによ」
紅莉栖「甘々よ」
岡部「少し小さいな」
紅莉栖「……」グスッ
岡部「だがまぁ」
岡部「俺はこれぐらいが好みだ」サクサク
紅莉栖「……ばか岡部」
まゆり「中までぎっしりなのです」
岡部「皮は食べられるのか?」
まゆり「もちろんだよー」
岡部「ほら、うさぎさんだ」
まゆり「わーい」
ルカ子「熱いので気をつけてくださいね」
岡部「あつっ!」
ルカ子「あ、ご、ごめんなさい!」
岡部「ふむ」
岡部「ミルクをいれるか」
ルカ子「あ……////」
岡部「うむ。丁度いい」
ルカ子「ふわ……////」
フェイリス「モモとは別物ニャン♪」
岡部「そうなのか?」
フェイリス「ニャ」
岡部「スモモも桃も桃のうち」
フェイリス「違うニャン」
岡部「そうなのか」
フェイリス「ニャン」
萌郁「……すっぱい」
岡部「まだ渋いのか」
萌郁「……ちゃんと、干さないと……」
岡部「ふむ、程よい甘さだ」
萌郁「……カロリー、すごい、から……」
岡部「食べすぎ注意だな」
萌郁「……そう」
鈴羽「うん」
岡部「中々大きいな」
鈴羽「質感には自信あるから」
岡部「結構固いのだな」
鈴羽「鍛えてるからね」
岡部「ムチムチだな」
鈴羽「へへ//」
ダル「既製品ワロス」
岡部「お茶請けの常連だな」
ダル「まぁね」
岡部「ボロボロこぼれるな」
ダル「皿の上で食べろとあれほど」
岡部「ほう、ルマンドbotまであるのか」カタカタ
ダル「マジネッ広」
紅莉栖「マスターよ」
岡部「助手なのか主人なのか」
紅莉栖「そういうものよ」
岡部「なんの主人なのだ」
紅莉栖「あんたのよ」
岡部「なんだと」
紅莉栖「ほら、おすわり」
岡部「仕方ないな」
紅莉栖「ふふふ」
まゆり「お金持ちなのです」
岡部「アンデッドじゃないのか?」
まゆり「よく分からないのです」
岡部「何を買うんだ?」
まゆり「んー」
まゆり「オカリンはいくらなの?」
岡部「フハハ」
岡部「俺は金では買えん」
まゆり「そっかー」
ルカ子「まぁ、いつも通りです」
岡部「鞄は背負うタイプなのだな」
ルカ子「はい」
岡部「少し袖口が大きいな」
ルカ子「変……でしょうか」
岡部「ふむ……」
岡部「だが、ルカ子はルカ子だ」
ルカ子「凶真さん……////」
フェイリス「アテンションプリーズだニャン」
岡部「どこまで行くんだ?」
フェイリス「ふっふっふ……」
フェイリス「選ばれし者だけが辿りつく、遥か遠き理想郷だニャン……!」
岡部「ふむ……それが機関を撒く、唯一の脱出経路か……!」
フェイリス「さぁキョーマ……今ここで旅立ちのアイテムを選択するのニャ!」
岡部「ビーフで」
フェイリス「かしこまりましたニャン♪」
萌郁「……そう」
岡部「ちょっと薬が欲しいんだが」
萌郁「……腕、まくって……」
岡部「いや、薬を」
萌郁「腕……」
岡部「……はい」
萌郁「……注射、するね……」
岡部「いや、普通注射はそんな後ろからはやらんというか色々押し付けるな!」
萌郁「……あててんの、よ……」
鈴羽「名演技だよ!」
岡部「特技は?」
鈴羽「アクションスタント!」
岡部「スタントマンの方がいいんじゃないか?」
鈴羽「そうかな」
岡部「まぁしかし」
岡部「映像映えする可愛さはあるな」
鈴羽「ひひ、ありがと」
ダル「リア充はカエレ」
岡部「ひどいな」
ダル「爆発しろ」
岡部「もしフェイリスが来たら?」
ダル「ロンモチ、フルコースで」
岡部「首になってしまえ」
ダル「サーセン」
紅莉栖「定番行事ね」
岡部「枕投げか」
紅莉栖「やったことない」
岡部「恋バナは?」
紅莉栖「ない……」
岡部「まぁ、そのなんだ」
岡部「そんな話ぐらいなら、いつでもしてやる」
紅莉栖「岡部……///」
まゆり「オカリン、これなーに?」
岡部「飯盒だ」
まゆり「未来ガジェット4号みたいだねー」
岡部「そうか?」
まゆり「ご飯たくよー」
岡部「吹きこぼれに注意するんだぞ」
まゆり「はーい」
ルカ子「男の子の節句ですね」
岡部「どれ、ちまきをやろう」
ルカ子「あ、ありがとうございます……////」
岡部「ああ、そういえば」
岡部「ちまきは、男のアレを見立ててるという俗説がだな」
ルカ子「ふぐぅっ?!」
岡部「(可愛い)」
フェイリス「ピアノも楽勝ニャン」
岡部「育ちがいいな」
フェイリス「ニャフフ」
岡部「なにか弾いてみてくれ」
フェイリス「合点ニャ」
〜〜〜♪
岡部「おさかな天国……?!」
萌郁「……そう」
岡部「概ね普段どおりだな」
萌郁「……激写」カシャッ
岡部「なにを撮ってる」
萌郁「……岡部、君……」
岡部「俺を撮って楽しいのか?」
萌郁「……うん」
岡部「わからんな」
萌郁「……それで、いいの……」
鈴羽「気張っていくよ」
岡部「弁当は?」
鈴羽「現地調達!」
岡部「宿は?」
鈴羽「野宿!」
岡部「スパルタだな」
鈴羽「そう?」
ダル「僕が法だお」
岡部「ピザは?」
ダル「主食」
岡部「二次元は?」
ダル「理想郷」
岡部「フェイリス?」
ダル「ニャンニャン」
岡部「ダルだな」
ダル「だお」
紅莉栖「鳴くわ」
岡部「飛ばないのか?」
紅莉栖「飛ぶわよ」パタパタ
岡部「腹がふわふわだな」
紅莉栖「あ、触るな!」
岡部「ふわふわだな」
紅莉栖「やっ、ちょっと……////
まゆり「トゥットゥルー♪」
岡部「やっぱりクルミが好きか?」
まゆり「まゆしぃはバナナがいいのです」
岡部「どうやって食べるんだ」
まゆり「ちょっとずつ食べるのです」モチュモチュモチュ
岡部「せわしないな」
まゆり「えへへー」
ルカ子「握力強いんですよ」
岡部「コアラのマーチは好きか?」
ルカ子「はい」サクサク
岡部「動物園のマスコットだな」
ルカ子「お昼はよく寝てますけどね」
岡部「ふさふさしてるな」
ルカ子「えへへ……////」
フェイリス「トラトラニャン」
岡部「大きいな」
フェイリス「大迫力ニャン」
岡部「ネコ科繋がりか?」
フェイリス「水は得意だニャン」
岡部「器用だな」
フェイリス「ニャフフ」
萌郁「……跳ねるわ」
岡部「尻尾が大きいな」
萌郁「これで……体重、支えてるから……」
岡部「そうなのか……」
萌郁「……そう」ゴソゴソ
岡部「腹袋から携帯を取り出すのは、如何なものか」
萌郁「……」カチカチ
鈴羽「平和の象徴だよ!」
岡部「まるまるだな」
鈴羽「戦士だからね!」
岡部「伝書鳩は有名だな」
鈴羽「どこまで行っても帰ってこれるよ」
岡部「ちゃんと帰ってくるんだぞ」
鈴羽「うんっ!」バサバサ
ダル「色鮮やかだお」
岡部「なんとなく、ダルを彷彿とさせるフォルムだな」
ダル「まあね」
岡部「ふむ」
岡部「背景に溶け込めるならなにをする?」
ダル「スネーク」
岡部「カメレオンなのにスネークとは」
ダル「そんなもんだお」
お わ れ
 ̄ ̄V ̄ ̄
__
σ λ
〜〜〜〜
(´・ω ・` )
γ´⌒´-−ヾvーヽ⌒ヽ
/⌒ ィ `i´ ); `ヽ
/ ノ^ 、___¥__人 |
! ,,,ノ爻\_ _人 ノr;^ > )
( <_ \ヘ、,, __,+、__rノ/ /
また機会がありましたらよろしくお願いします。
Entry ⇒ 2012.05.20 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「付き合うならやはり年上だな」紅莉栖「!?」
岡部「やはり男なら誰しも年上の女性に甘えてみたいと思うだろ、ダル」
ダル「同意」
紅莉栖「………」
ってな感じで誰か続きお願いします
首つってろばばあ
は?
岡部「ぬわあっ!? ど、どこから現れたのだ、閃光の指圧師よ!」
萌郁「今、来たところ」
岡部「な、なんだ……驚かせるな」
ダル「あれ? そういえば、桐生氏ってオカリンより年上じゃね?」
萌郁「…………」コクン
ダル「それなら、桐生氏がオカリンの周りだと一番可能性があるってことに」
紅莉栖「!?」
岡部「……なるほど」
ダル「そうそう、それに甘えたいってオカリン言ったじゃん。それにも桐生氏なら答えてくれそうじゃね?」
紅莉栖「ど、どういうことよ! 理論的な説明を要求する!」
ダル「んー、オカリン。男として、牧瀬氏と桐生氏だったらどっちに甘えたいよ?」
岡部「それは……指圧師だな」
紅莉栖「なっ! 何でそうなるのよ!?」
ダル「牧瀬氏。自分の胸と相手の胸……見比べてみ」
紅莉栖「えっ……? む、胸……」
萌郁「……?」
紅莉栖(ま、負けた……)orz
ダル「牧瀬氏、乙」
ダル「いやあ、牧瀬氏……それは違うんだ。男ってのは、その大きさに魅かれちまう生き物なんだ……」
紅莉栖「何それ……母性がどう、とかそういう非論理的なことを言いたいの!?」
ダル「んー、いや、そうじゃなくて。大きかったら、エロいじゃん?」
紅莉栖「え、エロ……橋田のHENTAI!」
ダル「まあ、男って年上にはそういうのも期待する悲しい生き物なんだお」
紅莉栖「そ、それは……でも、岡部が大きいのが好きだって、まだ決まったわけじゃ」
ダル「牧瀬氏、あれ見てみ」
紅莉栖「へっ?」
岡部「なんだ、ソファーに座れとでも言いたいのか。……仕方ない、これでいいのか?」
萌郁「……膝」
岡部「膝? 膝がどうし――っ! お、おい! 頭を引っ張るな!」
萌郁「どう?」
岡部「どう、って……何のことだ」
萌郁「私の、膝枕の」
岡部「ああ……そういうことか。それならば最初からそう言え」
萌郁「良い? 悪い?」
岡部「そうだな……」
岡部(……短いスカートのせいで、頭が生足に触れているという事実)
岡部(そして少し頭にあたっている……この胸。それとなんか良い匂いもする……)
ダル「牧瀬氏があーだこーだ叫んでる内に、すっかりいい感じになりますた。オカリーン」
岡部「ど、どうしたダル」
ダル「桐生氏の膝枕、ぶっちゃけどうよ?」
岡部「ああ、そうだな……一言で言うなら」
萌郁「…………」
岡部「正直、たまらん」
紅莉栖「なあっ!?」
ダル「ですよねー」
萌郁「……」グッ
ダル「牧瀬氏、あの状況を見てみ。オカリンの頭、今どうなってる?」
紅莉栖「……はっ! 胸と生足のサンドイッチ……!」
ダル「その通り。……はたして、牧瀬氏にあれができるだろうか、いやできない」
萌郁「岡部くん、少し疲れてる?」
岡部「ああ、最近眠れていなくてな……」
萌郁「このまま、少し眠っても……大丈夫だから」
岡部「い、いや、流石にそこまでは」
萌郁「…………」ナデナデ
岡部「むっ……」
萌郁「撫でられるのは、嫌いだった?」
岡部「……嫌いでは、ない」
紅莉栖「は、橋田! あれ! あれ見てて嫌! 何とかして!」
ダル「牧瀬氏、少し頭冷やそうか」
ダル「まだ牧瀬氏のものじゃないですけど」
紅莉栖「う、うるさい! でも、でも……このままだと岡部がぁ……」
ダル「あー……仕方ないお。牧瀬氏、まだ諦める時間じゃない」
紅莉栖「ど、どういう意味!? 教えて! 詳しく詳細を!」
ダル「日本語がおかしくなるほどの慌てっぷり、牧瀬氏必死だな」
紅莉栖「そんなのはいいからさっさと教えて!」
ダル「だから、要はオカリンが牧瀬氏に甘えたいって思えればいい訳」
紅莉栖「で、でも……私は……胸が」
ダル「牧瀬氏、胸が無くても……膝枕はできるんだぜ?」
紅莉栖「……!」
ダル「おっ、復活した。牧瀬氏その意気だ、まずはあのふざけたピンク空間をぶち壊すんだお!」
紅莉栖「分かったわ! お、岡部!」
岡部「んぅ……? なんだクリスティーナ……俺は今、安らぎの空間を……」
萌郁「岡部くん、気にしなくてもいいと思う」
ダル「うわっ、オカリンの目がトロンとしてる。……桐生氏の膝枕、恐るべし」
紅莉栖「くっ……。ここで負ける訳には……萌郁さん、そこをどいてくれますか!?」
萌郁「……どうして?」
紅莉栖「私も……岡部に膝枕してあげたいんです! だからどいてく 萌郁「嫌」
紅莉栖「ええっ!?」
ダル「即答ktkr」
ダル「おおっと、オカリンを気遣う発言……これは牧瀬氏やり辛い」
紅莉栖「そ、それなら、ゆっくりと私の膝へ動かせば良いと思います!」
萌郁「……私の方が、岡部くんを気持ちよくさせてあげられる」
紅莉栖「なあっ!?」
ダル「桐生氏。今の台詞、もう一度言ってくんない?」
紅莉栖「こんな時までHENNTAI発言するな! ……あれ? ちょっと待って……」
ダル「ん? 牧瀬氏どうしたん?」
紅莉栖「……萌郁さん。今あなた、私の方が、って言いましたよね?」
萌郁「…………」コクン
紅莉栖「ふふっ……それなら、やっぱり私も岡部に膝枕しないといけませんね」
萌郁「……?」
紅莉栖「萌郁さんは私の方がって比較して言ったけど、今この時点ではそれを証明することはできない」
ダル「うんうん、続けて」
紅莉栖「つまり――私も膝枕しないとどっちが良いか、という答えは出ない!」
萌郁「……!」
紅莉栖「そう、あなたの発言を立証するためにも、私は岡部に膝枕しないといけないのだ!」
ダル「おおっ、言ってることよく分かんないけど熱意は伝わった」
紅莉栖「さあ、萌郁さん。そこをどいてもらいましょうか」
萌郁「で、でも……岡部くんはきっとこのままが良いと思う……」
紅莉栖「岡部? あら、岡部はとっくに寝てますよ。だから岡部の意志は確認できません、はい論破!」
ダル(牧瀬氏必死すぎワロタ)
岡部「んぅ……すぅ、すぅ……」
岡部「……ん、なんだ……人が気持ちよく寝ていたと言うのに」
萌郁「交代、だから」
岡部「交代……?」
萌郁「また、後で」スッ
岡部「ぬわっ!? お、おい! いきなり立ち上がるな!」
紅莉栖「……岡部」
岡部「何だ助手よ、俺は今目覚めたばかりで……っておい、隣に座って何を」
紅莉栖「……膝枕、する」
岡部「はあ?」
紅莉栖「ひ、膝枕するからさっさと寝転がれ!」グイッ
岡部「だ、だから頭を引っ張るなと! ぬおっ……」ポフッ
ダル(膝枕、完成。……しかしこのオカリン、ムカつくほどのリア充である)
岡部「む、むう……悪くは、無いと思うぞ」
紅莉栖「そ、そう……あ、頭とか撫でた方がいい?」
岡部「なっ……! は、恥ずかしいことはしなくても良い!」
紅莉栖「でも、萌郁さんはしてたし……岡部、嬉しそうだった」
岡部「それは……まあ」
紅莉栖「……私もする。……こ、こうかな」ナデナデ
岡部「あ、ああ……良い、と思う」
萌郁「……うう」
ダル「桐生氏。今どんな気持ち?」
萌郁「…………」カチカチカチカチ
萌郁『それに岡部くん、気持ち良さそう……私じゃ駄目なのかな(; ;)』
萌郁『ううっ……ずるいずるいずるーい><もっと岡部くんのこと撫でてあげたかったのにー!』
ダル「うーん、これは新たなギャップ萌え。桐生氏、それ直接オカリンに言えばいいんじゃね?」
萌郁「…………」カチカチカチ
萌郁『恥ずかしくて言えない><』
ダル「うっわ、オカリン死ねばいいのに」
岡部「ああ、熱中してしまうとつい、な」
紅莉栖「そ、それなら……もう少し私を頼ってもいいんだぞ」
岡部「フッ……その時は必ず言う。だから安心しろ」
紅莉栖「まったく……あっ、そうだ。この辺をマッサージすると、脳に良いみたいよ」
岡部「んっ、あー……極楽だ。そのまま続けろぉ……クリスティーナ」
紅莉栖「ティーナじゃないっつーの。ふふっ……」チラッ
萌郁「……?」
紅莉栖「……」ニヤッ
萌郁「……っ!」
ダル(おお、これが修羅場ってヤツか。オラ、ワクワクしてきただ!)
ダル(おっ、桐生氏が動いた。……この状況をどう自分のペースに持っていくのか)
紅莉栖「な、何ですか」
萌郁「そろそろ、時間」
紅莉栖「へっ? 時間……?」
萌郁「そう。私が岡部くんに膝枕した時間は、これ位だった」
紅莉栖「そ、そうですか……でも、岡部はもう寝ちゃってますよ」
岡部「……すぅ、すぅ……」
ダル「寝るの早すぎだろ常考」
萌郁「それなら、今度は私の番」
紅莉栖「えっ? それって、つまり……」
萌郁「交代で岡部くんの膝枕をする。問題、無いはず」
ダル(膝枕のシフト制……どういうことだってばよ)
萌郁「二人とも、岡部くんに膝枕してあげたい。……だから、交代制にする」
紅莉栖「でも……良いんですか? その……」
ダル「ん? 牧瀬氏、どうしたん?」
紅莉栖「正直に言うと、萌郁さんの膝枕の方が……岡部は気持ち良かったと思うんです」
ダル「へえ、そんなの分かるもんなの?」
紅莉栖「萌郁さんの時の方が……岡部の呼吸や心拍数が安定していました」
ダル「そんなとこまで見てるとは……さすが牧瀬氏」
紅莉栖「だから、最初に萌郁さんが言ってたのは正しかったんです。……私の負けです」
萌郁「……それは、違うと思う」
紅莉栖「えっ……?」
ダル「そうなん? 僕にはさっぱり分かんないけど」
萌郁「岡部くんは、あなたを信頼しているから……だと思う」
紅莉栖「岡部が……私を」
萌郁「……だから私じゃない方が、岡部くんにとっていいかもしれない」
萌郁「でも、私も岡部くんに膝枕してあげたい。……だから、交代制」
紅莉栖「むう……分かりました。その提案、乗りましょう」
ダル「あれ、牧瀬氏それでいいん? オカリンを独り占めしたいーとか思ってたのかと」
紅莉栖「そ、そんなことは……い、今は我慢しておく!」
ダル「そんなこと言いながら、隙を見てオカリンとちゅっちゅするんでしょ?」
紅莉栖「し、しない! HENTAI発言禁止!」
ダル「へいへい。あっ、オカリン起きたみたい」
岡部「むぅ……騒がしいな、まったく……ふわぁ」
ダル「おはようオカリン。早速だけど一発殴ってもおk?」
岡部「な、何だ急に! ……ん? 助手と指圧師は何をしているのだ」
紅莉栖「……そうですね、一日交代というのが現実的かと」
萌郁「……分かった。どうしても一日、会えない時は?」
紅莉栖「お互いに相談、ということで。……後、他の子には知られないよう、くれぐれも内密に」
萌郁「…………」コクン
岡部「ダルよ、二人は何の話をしているのか分かるか?」
ダル「ああ、人間の三大欲求の一つ、もしくは二つに関する重大な取り決めだお」
岡部「……?」
岡部「何のことかさっぱり分からんが……まあいい」
萌郁「ところで……岡部くん、明日は暇?」
岡部「うん? 明日か……この鳳凰院凶真に、暇などは無いッ!」
ダル「人生の夏休みとか言われてる大学生の夏休み、つまりは超ヒマってことで」
岡部「だ、ダル! ……まあ、時間はあると言っておこう」
萌郁「岡部くん」カチカチカチカチ
岡部「ん? メールか……なになに――っ!?」
ダル「なになに? ……ほう」
紅莉栖「えっ? どうしたのよ……って!?」
萌郁『岡部くん、明日一緒に遊びにいこう☆だめかな><』
もえいくさん大胆wwww
ダル「なるほど……確かに、膝枕は交代だと言った。言ったが、デートに関する取り決めはしていない……」
紅莉栖「なあっ!? ひ、卑怯よ! それなら私だって!」
ダル「牧瀬氏、明日忙しいって自分で言ったじゃん」
紅莉栖「ぐぬぬ……で、でも」
萌郁「……岡部くん、どう?」
岡部「む、むう……まあ、ラボメンのとの親睦を深めるのも悪くは無いか」
萌郁「……ありがとう、えいっ」ギュム
岡部「なっ……! 何をするのだ指圧師よ!?」
萌郁「明日は、こうしたい」
紅莉栖「は、はしだぁ……胸がぁ、どたぷんが、岡部の腕にぃ……」
ダル「牧瀬氏、涙拭けよ」
オワリン
乙
もえかさんはかわいい
しかし、膝枕はまゆしぃとフェイリスの得意分野だと思われ
だが待ってほしいラボにはまだまだ女の子がいたはずだが?
なえちゃん…だと?
Entry ⇒ 2012.05.14 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「ラボメンガールズ全員に素直に接するとどうなるか」
紅莉栖「なによ、馬鹿岡部!」
岡部・紅莉栖「ぐぬぬ……!」
紅莉栖「ふんっ!もういい!」
岡部「あっ、おい!どこに行くつもりだクリスティーナ!」
紅莉栖「ホテルに戻るのよ。今日はこれ以上あんたの顔を見たくないから!じゃあね」
バタン
岡部「くっ……」
まゆり「もう〜ダメだよ、オカリン。紅莉栖ちゃんと仲良くしなきゃ」
岡部「しかしだな、まゆり。今回は助手が!」
まゆり「オカリ〜ン?」
岡部「……分かってる。今日のは俺にも問題があった」
まゆり「う〜ん、オカリンはもう少し紅莉栖ちゃんに素直接してあげた方がいいとまゆしぃは思うのです」
岡部「素直に、か」
ガチャ
紅莉栖「ハロー……なんだ、あんただけか」
岡部「………」
紅莉栖(な、なによ。挨拶くらいしなさいよ!……き、昨日の事、まだ気にしてるのかしら)
岡部「……」
紅莉栖(で、でもあれは岡部も悪いんだから!だから岡部が謝ってくるまで私も無視して)
岡部「昨日は、すまなかった。紅莉栖」
紅莉栖「……」
紅莉栖「ふぇ?」
紅莉栖(い、いま紅莉栖って……名前で、呼んだ……?)
岡部「あれは完全に俺が悪かった。本当にすまない」ペコリ
紅莉栖「あ、あんたがそんな態度を取るなんて珍しいわね!明日は槍でも降るのかしら?」
岡部「俺だって、自分の非を認める時はちゃんと詫びる」
紅莉栖「あ、そ、そのっ……と、とにかく頭を上げなさいよ!調子狂うな、もう」
紅莉栖「も、もういいわよ!昨日は私にも、非があったと思うし……」
岡部「ありがとう、紅莉栖」
紅莉栖「はぅ……」
紅莉栖(な、なに!?なんなの!?岡部がこんな素直になるなんて、私……)
岡部「どうにもお前と会話をすると下らない事で毎回衝突してしまうな」
紅莉栖「あ、あんたが私をからかってくるからいけないのよ!あ、相変わらず変な名前で呼んでくるし!」
岡部「ちゃんと名前で呼ばないのは……その、照れ隠しねようなものだ。許してくれ」
紅莉栖「て、照れ隠し!?」
岡部「紅莉栖、俺はお前に感謝している」
紅莉栖「きゅ、急になによっ」モジモジ
岡部「お前がラボメンに加わってから、我がラボのガジェットは明らかにクオリティが上がった」
紅莉栖(な、なんだ結局、ガジェットの事か……)
岡部「それに、お前が話してくれる理論は刺激的だ。科学者としての牧瀬紅莉栖には憧れもしているし、尊敬もしてる」
紅莉栖「なっ……」
紅莉栖(そ、尊敬!?憧れ!?岡部が、私に!?)
紅莉栖「な、なによ。人の顔見てにやけるなんて、気持ち悪い」
紅莉栖(お、岡部がまゆりに時々しか見せない優しい笑みが、わ、わた、私に向けられてるうう!!?)
岡部「いや、何でもない。この言葉は、まだ告げる時ではないな」
紅莉栖「途中で止めんな!なんなのよ、もうっ」
紅莉栖(つ、告げるって、も、もしかして、こ、こく、こくは、)
岡部「まあ、そういう事だ。お前には感謝している。これからも、よろしく頼むぞ?紅莉栖」
紅莉栖「はぅ」
紅莉栖(お、岡部に、よろしくって、これからも……?つまり末永く……?)
岡部「うん?ドクペが切れているな。少し買い出しに行ってくる」
紅莉栖「……」ポー
岡部「紅莉栖?聞いているのか?」
紅莉栖「は、はひ!?な、なにかしら?」
岡部「少し買い出しに行ってくる。お前は何か欲しいものはあるか?」
紅莉栖「な、ない……」
岡部「そうか、では行ってくる」
バタン
紅莉栖「う、うん。いってらっしゃい、あなた……」
紅莉栖「……」ハッ!?
紅莉栖「……あ、あ、あなたってなんだああああああ!!うわああああああああ」ジタバタ
岡部「………」
岡部「……ふ」
岡部「…ふふ」
岡部「フゥーハハハッ!!!」
岡部(やれる!やれるじゃないか!あの生意気な助手がこうも大人しくなるとはな!)
岡部(ふっ、この鳳凰院凶真がほんの少し本気を出せば助手など恐るるに足りんのだ!)
岡部(……)
岡部(さ、さすがに本音を語りすぎたか。紅莉栖引かれてはないだろうか……)
鈴羽「あっ、岡部倫太郎だ。うぃーすっ」
岡部「バイト戦士か」
鈴羽「サボりって言うか、お客さんが来ないからね〜暇潰しの自転車の整備も終わっちゃったしさ」
岡部「ふむ……」
岡部(今後も紅莉栖相手に接する際には、さっきのようにペルソナを被って接した方が御しやすいな)
岡部(だが、ああも本音で語ると恥ずかしくてこっちの身がもたん。慣らす必要があるな)
岡部「なあ、鈴羽よ」
鈴羽「うん?君があたしを名前で呼ぶなんて珍しいね。なに?」
岡部「そんなに暇ならいまから一緒に出掛けないか?」
岡部「はあ、はあ……」
鈴羽「あははっ、君って相変わらず体力がないね。ちゃんと運動してる〜?」
岡部「ひ、必要最低限の体力は、はあ、ある、つもりだ」
鈴羽「もうっ、君が一緒に出掛けようって言ったんだよ?」
岡部「い、言ったが……まさか前みたいにお前を後ろに乗せてサイクリングをするとはな」
鈴羽「いい運動になったでしょ?はい、水」
岡部「す、すまん」
鈴羽「でも、どうしたの?急に出掛けようなんて。あは、もしかしてデートのお誘いだった?」
岡部「そうだ」
鈴羽「……えっ!?」
岡部「っと、言ったらどうする?」
鈴羽「ちょっ、からかわないでよ岡部倫太郎!」
鈴羽「……うん」
岡部「だから、少しでも案内してやろうと思っただけだ」
鈴羽「……ふふっ」
岡部「……なぜ、笑う?」
鈴羽「やっぱり、君っていい奴なんだな〜って思ってさ。なんでまだ会って日も浅いあたしにここまでしてくれるの?」
岡部「決まっている。大切な仲間だからだ」
鈴羽「岡部倫太郎……」
岡部「別に感謝されるような事をした覚えはない」
鈴羽「あたしさ、正直不安だったんだ。知らない街で、知らない人の中で生活するのが」
鈴羽「でも、君に、君たち会えたから、そんな不安に怯える事もなくなった。だから、ありがとう。岡部倫太郎」
岡部「そうだ。不安になる必要などない。何か困った事があればいつでもラボに尋ねてくるがいい」
鈴羽「ああ〜じゃあ早速お願いがあるんだけど、いい?」
岡部「なんだ、言ってみろ」
鈴羽「その、これからは毎日ラボのシャワー、貸してくんない?」
岡部「………お前、一体どんな生活を送っているのだ」
岡部「こ、公園!?野宿!?」
鈴羽「だからシャワー借りれるとありがたいな〜って」
岡部「……鈴羽」
鈴羽「うん?なに?」
岡部「受け取れ」ヒョイ
鈴羽「何これ……鍵?」
岡部「ラボの鍵だ。今日から好きに使え」
鈴羽「ええっ!なんで?」
鈴羽「大丈夫だって!あたしは戦士だよ。そこらの男に寝込みを襲われても返り討ちにできるよ」
岡部「馬鹿者!そういう問題ではない!」
鈴羽「っ」ビクッ
岡部「す、すまん。大声を出して……だがな、鈴羽よ。万が一という事もある。今日からお前はラボで寝泊まりをしろ。いいな?」
鈴羽「で、でも君はどうすんのさ。君もあそこで寝泊まりしてるんでしょ?」
岡部「俺は実家に帰ればいい話だ」
鈴羽「でも……」
岡部「わかったな?」
鈴羽「……うん」
岡部「なんだ?」
鈴羽「あたしがラボで寝泊まりすると、君が夜遅くまで実験をした時はどうすんの?」
岡部「そ、それは……」
鈴羽「だからさ、今まで通りでいいよ」
岡部「なっ、だから野宿は」
鈴羽「違う違う。君が今まで通りラボで寝泊まりすればいいんだよ」
岡部「なるほど」
岡部「……なに?」
鈴羽「ふふっ、君なら寝込みを襲ってきたら、返り討ちにするからね♪」
――
岡部「ああ、俺だ。ふっ、これでバイト戦士までも籠絡できた。俺は自分が恐ろしいよ」
岡部「分かっている。油断はしないさ。では、エル・プサイ・コングルゥ……」
岡部「ふぅ……」
岡部「………」
岡部(どうしてこうなった……)
岡部(結局、鈴羽は今日からラボに寝泊まりする事になった。公園に荷物を取りに行くと言って別れたが……)
岡部(ま、まあ、相手はあのバイト戦士だ。間違いなど起きる訳がないだろう)
スーパー
岡部(ドクペに、カップ麺あと……この前、紅莉栖のプリンを食ってしまったから、プリンも買っておくか)
カシャッ
岡部「うん……?」
カシャッ
岡部「………」
カシャッ
岡部「おい、……」
カシャッ、カシャッ
岡部「何をしているのだ、指圧師」
萌郁「………かい、もの」
岡部「ちっがああああう!何故写メを撮ったのかと聞いたのだ!写メを!」
岡部「……」ブーブー
岡部「メールは見んぞ。ちゃんと口で言え、口で」
萌郁「岡部くん、が……プリン、買ってた、から……意外、だと、思って……」
岡部「そんな理由で勝手に写メを撮るでない!だいたい、これは俺のではい。助手へのプリンだ」
萌郁「……牧瀬、さんの……ぱしり?」
岡部「違う」
岡部(……指圧師に素直に接するとどうなるのだろうか)ジー
萌郁「……?」
岡部(慣らすためだ。一度、鳳凰院凶真の仮面を脱ぐ!)
岡部「お前も買い物か?萌郁」
萌郁「………あっ」カチカチカチカチカチカチ
岡部「メールは見ないと言った」ブーブー
萌郁「岡部、くんに……名前で…呼ばれたの…初めて」
岡部「そう、だったか?」
萌郁「………うん」
萌郁「………」カチカチカチ
ブーブー
岡部「………」
萌郁「………嫌、じゃない」
岡部「そうか」
萌郁「………うん」
岡部「お前もカップ麺を買うのか。料理とはしないのか?」
萌郁「……」カチカ
岡部「見ないぞ?」
萌郁「………」ションボリ
岡部「そういうのは料理と言わん。やはりお前も料理はできんか……ルカ子とフェイリスの存在は大きいな」
萌郁「岡部、くんは……料理ができる人の方が……いい?」
岡部「生憎だが俺はそんな古い考えを持ち合わせてはおらん。我がラボで料理ができん奴など他にも多くいる」
岡部「それに、奴らは料理以外の特技を持ち合わせているからな。料理が出来ないくらい、なんの問題でもない」
萌郁「…………」ションボリ
岡部「な、何故落ち込むのだ?」
萌郁「私……料理、以外も、……できない」
岡部「いわゆる片づけられない女という奴か」
萌郁「………」
岡部「それがどうした」
萌郁「………えっ?」
岡部「俺だって料理はできんし、部屋は散らかっている。お前と同じだ」
萌郁「……でも、岡部、くんには……友達が、居場所がある……私、には」
岡部「何を勘違いしてあるのだ。お前にもあるだろうが」
萌郁「……?」
岡部「お前はラボメンNo.005閃光の指圧師、桐生萌郁だ。俺の、俺たちの仲間だ」
岡部「だいたい、料理や掃除が出来ないからと言ってどうだと言うのだ」
萌郁「………」
岡部「誰だって練習さえすれば料理はできるし、掃除もしようと決心すればできる」
岡部「それに、居場所だってある。ラボはお前の居場所なのだ。遠慮などいらん!」
岡部「だから、そんな事で何もないと悲観するでない」
萌郁「……おか、べ、くん」グスッ
ギュッ
岡部「……えっ」
キャーヤーネーサイキンノワカイコハ、フヒヒリアジュウバクハツシロ、ビシィ
岡部「お、おい萌郁!こんな所で何を」
萌郁「あり、が、……とう……」グスッ
――
岡部「落ち着いたか?」
萌郁「……うん、ごめん、なさい……」
岡部「気にするな。言っただろう遠慮はするなと」
萌郁「…………うん」
岡部「ま、まあ遠慮はするなと言ったが……外であのような真似は今後控えてもらうと有り難い」
萌郁「……外、じゃなかったら、いいの?」
岡部「そ、それは……ま、まあ、外でないなら、な」
萌郁「……岡部、くんって、……以外と、シャイ、だね」
岡部「なっ!?」
萌郁「……あの時、の岡部くんの顔……真っ赤だった」
岡部「くっ、い、言うでない!誰でもそうなるわ!」
萌郁「……ふふ」
萌郁「どうか……した……?」
岡部「いや、お前が笑っている所を初めて見た気がした」
岡部(不覚にも一瞬だけきゅんときた)
萌郁「そう……?」
岡部「ああ、いいと思う」
萌郁「えっ?」
岡部「あっ、その……普段の無表情よりは笑っていた方がいい。まゆりを見てみろ。あいつなんて年中ニコニコしているからな」
萌郁「…笑う…私…が……」
萌郁「……私は、カップ麺、家に置いて、こないと、いけないから」
岡部「むっ、そうか。ではな、指圧師」
萌郁「………名前」
岡部「なに?」
萌郁「……これからは、名前で、……呼んで……だめ?」
岡部「了解した、萌郁」
萌郁「んっ、あと……岡部くんに、頼み事……いい?」
岡部「頼み事?なんだ?」
萌郁「あの………」
――
岡部(料理の味見か……萌郁が料理を始めるとはな)
岡部(別に料理も掃除も出来なくていいと言ったんだがな。まあいい、今後あいつの家に行く際は味見のついでに部屋の片付けも手伝ってやるか)
フェイリス「あっ、凶真!」
岡部「フェイリス?奇遇。今日はメイクイーンのバイトはないのか?」
フェイリス「今終わった所だニャン!凶真は?」
岡部「ああ、ちょっと買い出し行ってきてな。今はそれの帰りだ」
岡部「そうか。うむ、では一緒に行くか」
フェイリス「ニャふふ、やはり凶真とフェイリスは共に歩む運命なんだニャン」
岡部(……フェイリスか。こいつを相手に鳳凰院凶真を封印すると、どうなるのだろうか?)
岡部(紅莉栖、鈴羽、萌郁と来たのだ。よし、このままフェイリスでも試してみるか)
岡部「ああ、そうかもな」
フェイリス「……うにゃ?」
岡部「お前とこうしてメイクイーン以外で二人で話すなんて滅多にないからな。これも運命石の選択かもしれん」
フェイリス「くっ、さすが凶真ニャン。このフェイリスの精神を言葉巧みに揺さぶるニャンて……」
岡部「ところでフェイリス、メイクイーンの方は最近どうなんだ?」
フェイリス「順調だニャン♪ダルニャンを始めとする常連さんたちには毎日楽しんでいってもらってるニャン」
岡部「ならいい。俺も最近行ってなかったからな。今度寄ってみるか」
フェイリス「その時は是非ともフェイリスをご指名するニャン♪フェイリスの奥義、目を見て混ぜ混ぜを披露するのニャン♪」
岡部「無論だ。メイクイーンにはお前とまゆりの様子を見に行くようなものだしな」
フェイリス「ふにゃ?」
フェイリス「へ、変ニャのは凶真の方だニャン!そんニャ、フェイリスを見に来る為に来てたニャンて……」
岡部「お前とまゆりだ。特にまゆりの奴がちゃんとバイトを出来ているのか気になる時があってな」
フェイリス「ニャンだ。そういう事かニャ。安心して凶真。マユシィは頑張ってくれてるニャ」
岡部「ならいいんだがな」
フェイリス「……凶真はマユシィに過保護過ぎるニャ」ボソ
岡部「何か言ったか?」
フェイリス「ニャ〜ンでもニャいニャ」
フェイリス「ニャニャ!?聞こえていたのかニャ?」
岡部「だがな、フェイリス。だからと言って俺は他のラボメンたちを疎かに扱おうなんて思っていない」
岡部「まゆり、ダル、助手、バイト戦士、ルカ子、指圧師……そしてフェイリスお前も」
フェイリス「えっ…?」
岡部「みんな俺にとって掛け替えのない大切な仲間だ」
フェイリス「きょ、凶真……」
フェイリス「や、やっぱり今日の凶真は少し変だニャン……」
岡部「なんだ?」
フェイリス「フェイリスの目を見るニャ」
岡部「なに?」
フェイリス「いいからっ、目を見るニャン!」
岡部「わ、分かった。そう急かすな。こうか?」
フェイリス「そのまま、じっとしてて」
フェイリス(これで凶真の真意を確かめるニャン)
フェイリス「ねえ、凶真。さっきの言葉に嘘はないかニャン?」ジー
岡部「無論だ。お前は大切な仲間だ」
フェイリス(ど、どうやら本当みたいだニャン……)
フェイリス(という事は、お、岡部さんに大切って言われたんだよ、ね……)
岡部「……ふむ」ヒョイ
留未穂「あっ、な、なにするの!?」
岡部「やはり猫耳を取ると秋葉留未穂になるのか」
留未穂「か、返して!私の猫耳!岡部さんっ」
岡部「直ぐ返す。だが、その前に『お前』にも言っておく必要があると思ってな」
留未穂「えっ?」
岡部「留未穂、お前も同じく俺の大切な仲間だ」
留未穂「ふぇっ、あっ……ありがとう、岡部さん」
岡部「それだけだ。すまんな、勝手に取って」スチャ
フェイリス「………」
岡部「なんだ?フェイリス」
フェイリス「ニャ、ニャンんでそんな事を急に言い出すのかニャ?お陰でフェイリスはさらなる精神攻撃を受けてしまったのニャン……」
岡部「こうやって二人きりで話せる機会がないからな。それに……」
フェイリス「それに……?」
岡部「少し、お前が疲れいるように見えてな。メイクイーンが繁盛しているなら越したことはないが、休みも必要だ」
岡部「ラボに顔を出すだけでも少しは気分転換にはなるだろう。だからいつでもラボに来るがいい。フェイリス・ニャンニャン。そして秋葉留未穂よ」
落とせない女はいないってレベル
よくわかんないけど、一番最初に出てきた女の子が一番可愛いと思う
この子をメインにするべき
助手乙
助手さんチィーッス
岡部「ああ、遠慮はするな。お前はラボメンなのだからな」
フェイリス「そうだ、凶真もメイクイーンにいつでも来るのニャン!フェイリスが凶真の疲れを癒やしてあげるのニャン」
岡部「ふっ、それは助かる。そうだな、今後メイクイーンに通う日数を増やすか検討してみるか」
フェイリス「約束だニャン?」
岡部「ま、まあ財布の中身次第だがな」
フェイリス「ニャふふ、分かってるニャン♪あ、あと」スッ
留未穂「も、もし、良かったら私の家にも遊びに来ませんか?岡部さんなら歓迎だよ?」
岡部「いいのか?」
留未穂「うん、岡部さんなら……」
岡部「そうか、では約束しよう」
留未穂「うんっ、絶対、来てね。岡部さんっ」
岡部「ふぅ、やっと戻ってこれたか」
フェイリス「お邪魔しますニャン」
まゆり「あっ、オカリンだ〜オカリン、オカエリン♪フェイリスちゃんもトゥットゥルー♪」
岡部「まゆり、着ていたのか」
フェイリス「こんにちは、マユシィ」
紅莉栖「お、おかえりなさい。買い出しの割には随分遅かったわね」
紅莉栖「……あ、あなた」ボソッ
岡部「……?ああ、ただいま、紅莉栖。色々とあってな」
岡部(最後の方、聞き取れなかったな)
紅莉栖「は、はぅ」
岡部「なんだ?まゆり、言ってみろ」
まゆり「あのね〜今日本当はルカくんも呼んでコスの合わせをフェリスちゃんと一緒にやるつもりだったんだけど」
岡部「ルカ子が?見当たらないようだが」
まゆり「うん、急に恥ずかしくなって、やっぱり着れないって」
岡部「ふむ、それでお前は俺に何を望むのだ?」
まゆり「ルカくんにコスを着るように説得しに行ってほしいのです」
――――
――
柳林神社
岡部(と、普段の俺なら断っていただろうが……)
ルカ子「あっ、おか、じゃなかった凶真さんっ。こんにちは」ペコリ
岡部(どうせだ。ルカ子の場合の反応もここで見ておく)
岡部「呼びやすい方で呼んで構わない。ところでルカ子よ、まゆりのコスの話、断ったそうだな」
岡部「恥ずかしい、からか?」
ルカ子「は、はい……僕なんかに似合うか判らないですし、その……色んな人に見られるのが怖いんです」
岡部「これは俺、個人の意見なのだが……」
岡部「お前はどんなコスでも良く似合うと思うぞ?ルカ子」
ルカ子「え、ええっ!?」
岡部「恥じることなどない。それは自信を持って言える」
岡部「うむ、本当だ」
ルカ子「で、でも……」
岡部「どうした?」
ルカ子「岡部さんに似合ってるって言われてるのに、僕……自分に自信を持てなくて」
岡部「……ルカ子」
ルカ子「僕、昔からそうなんです。いつも自分に自信を持てなくて……だから自分から何もできなくて」
岡部「なぜ、自信を持てないのだ?」
ギュッ
ルカ子「お、お、岡部さん!?」
ルカ子(お、お、岡部さんが僕を抱き締めてる!?)
ルカ子「で、で、でも僕、男の子ですよ?だから」
岡部「そんな事はどうでもいい!」
ルカ子「っ!」
岡部「お前と初めて出会った日に言った言葉だ。覚えているか?」
ルカ子「も、もちろんです!忘れた事なんてありませんっ」
岡部「そんなものなど、どうでもいいのだ。自信を持つのに性別など歓迎ない」
岡部「似合わないかもしれない?それはない。お前の師である俺が断言してやろう」
岡部「人に見られるのが恥ずかしい?なら俺がずっと側に付いていてやろう」
岡部「それでも、お前は自分に自信を持てないか?ルカ子」
ルカ子「ぼ、僕は……」
岡部「なんだ?ルカ子よ」
ルカ子「あの、大勢の人の前で僕がコスをする時に、本当に岡部さんは側にいてくれますか?」
岡部「無論だ。何なら俺もコスをしてお前の側にいても構わん」
ルカ子「ほ、本当ですか!?」
岡部「二言はない」
ルカ子「じゃ、じゃあ、僕っ……コス、して、みますっ」
岡部「ふっ、良く言ったルカ子!まずは一歩踏み出すことができたな」ナデナデ
ルカ子「は、はいっ、あっ……」
ルカ子(お、岡部さんに頭を撫でてもらえるなんて……夢、みたい)
ルカ子「そ、そうですね」
岡部「ああ、そうだルカ子よ」
ルカ子「は、はいっ、何でしょうか」
岡部「お前は今日で新たなる一歩を踏み出した。その為、今までの修行もより一層厳しいものになる」
ルカ子「……」ゴクリ
岡部「お前はそれを乗り越えられるか?」
ルカ子「お、岡部さんと一緒ならやってみせます!」
岡部「うむ、いい返事だ。これからも日々精進するのだぞ……るか」
ルカ子「ふぇっ?あ、い、いま……」
岡部「何をぼさっとしている。行くぞ」
ルカ子「は、はいっ!」
ルカ子(お、岡部さんが初めて名前で呼んでくれた……!)
――
岡部「ふぅ、今日は疲れたな……」
まゆり「えへへ、オカリン。ルカくんのこと、ありがとう♪」
岡部「俺は何もしていない。あいつ自ら自信を持って前に踏み出したのだ」
まゆり「でも、それができたのはオカリンのお陰だよ〜だからお礼を言うのです」
岡部「礼などいらん。時にラボメンに発破をかけるのもリーダーたる俺の役目だからな」
まゆり「えへへ、ちゃんとみんなに素直になったんだね〜オカリン。昔の頃に戻ったみたいだよ」
岡部「……勘違いするな、奴らを御しやすくするために鳳凰院凶真の上から新たなるペルソナを被っただけだ。俺の本心ではない」
岡部「そうだな」
岡部(本当はラボに泊まる予定だったのだがな。鈴羽もラボに泊まると知った紅莉栖に半強制的に帰らされた)
まゆり「ねえねえ、オカリン」
岡部「なんだ?」
まゆり「手、繋いでいい?」
岡部「ああ」
ギュッ
岡部「……本当に、昔みたいだな」
まゆり「えへへ、ありがと。オカリン」
ゞ: / ,' `ヽ- ヾ、
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,'1 _, ィー、 、 ヽ / -イ"`ヾ-、_ i ━╋━┓ ┃
! ト__i::::’:::)》、 ソ、! ,/イヾ:::’:::;;イノ,、 i: ┃ ┃ ┃
゙ ー-...:::::: ` ー ` ` | ┃ ┃ ┃┃┃ ┃
ヾヽ / ┛ ●
\ ./ | ヽ. /
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\__/\__/
岡部のペルソナカットイン見てみたい
ダルがかっこよくてワロタ
岡部「お前は目を離すと直ぐにどこかへ行ってしまうからな。まるで犬みたいだ」
まゆり「マユシィ・ワンワンで〜す♪わおーん」
岡部「ふふっ、お前、猫より犬の方が似合っているのではないか?」
まゆり「え〜そ〜かな〜今度フェリスちゃんに犬耳付けていいか聞こうかな〜」
岡部「まあ、無理だろうがな」
岡部「ああ、実家に帰るのは久しぶりだな」
まゆり「……ねえ、オカリン」
岡部「なんだ?」
まゆり「あの、ね……まゆしぃ、オカリンに一つお尋ねしたい事があるの」
岡部「なんだ、言ってみろ」
まゆり「まゆしぃは、これからもオカリンの人質でいいのかな?」
岡部「……えっ?」
岡部(いや違う。鳳凰院凶真にとって、まゆりは人質だ。だが、岡部倫太郎にとってまゆりは)
岡部「いや、違うな。まゆり」
まゆり「そう、だよね……いつまでも人質のままじゃいれないよね」ションボリ
岡部「こら」ペシ
まゆり「あぅ」
岡部「勝手に話を進めるでない」
まゆり「ふぇ?」
まゆり「お、オカリン?」
岡部「俺にとってお前はこれからもずっと人質であり、そして……」
岡部「これからもずっと大切で、特別な人だ」
まゆり「ふ、ふぇ?そ、それって……」
岡部「す、素直に接しろと言ったのはお前だ。だから、その、俺は素直に接したまでだ」
まゆり「オカリンっ」
ムギュ
岡部「こ、こらお前が抱き返すと、その……あ、当たるだろうが」
岡部「そう、言った筈だが」
まゆり「えへへ、そっか〜」
岡部「やっと、放してくれたか。そ、そろそろ帰るぞ。万が一こんな所をお前の両親や俺の親父に見つかったら――」
ちゅっ
まゆり「〜♪、お休み、オカリン♪」
岡部「……」
岡部「えっ、あっ……うん、お休み」
ダル「なあ、オカリン。色々と聞きたい事があるんだけどいい?」
岡部「な、なんだ?ダルぅ、どうしてそんなもの凄い形相で俺を睨み付けるのだ?」
ダル「あれ、なに?」
紅莉栖「ふふっ、あなた〜晩ご飯できたわよ」ニコニコ
鈴羽「うわっ、またカップ麺?流石に毎日だと飽きてくるね」
紅莉栖「嫌なら食べなくてもいいんですけど」
鈴羽「ここはあたしと岡部倫太郎の家みたいなもんなんだけど?つーかなんで君が居座ってるワケ?」
紅莉栖「な、なんでってそれは……」チラチラ
岡部(な、何故こっちを見て手を振るのだ紅莉栖!?)
紅莉栖「えへへ……」
岡部「な、何と聞かれてもだな。見れば分かるだろ。助手とバイト戦士だ」
紅莉栖「おかべ〜おかべ〜晩ご飯できてるわよ」ヒラヒラ
岡部「す、すぐ行く!」
ダル「なんで毎日牧瀬氏がオカリンの晩ご飯作ってんの?」
岡部「紅莉栖は俺の助手だからな!助手はあらゆる面でサポートをするものだ」
紅莉栖「おかべ〜一緒に食べよ〜」ヒラヒラ
岡部(だ、だからわざわざ手を振るな!)
岡部「そうか納得したか、ならいい」
ダル「じゃあなんで阿万音氏はオカリンとラボで寝泊まりしてんの?」
岡部「ば、バイト戦士は戦士だからな!何かと機関から命を狙われるからボディガードを頼んでいるのだ!」
鈴羽「岡部倫太郎〜やっぱカップ麺は飽きたから、晩はいらないよ。今日は先に寝るから、お休み〜」
ダル「なんで阿万音氏は二つの枕がある布団で寝てんの?」
岡部「ち、違う!俺は今まであいつと一緒に寝た事はない!いつもソファーで寝ている!信じろ!」
岡部「うむ、そうだボディガードなのだ」
ダル「……なんで最近、フェイリスたんが毎日ラボに来てオカリンの膝の上に座ってるの?」
フェイリス「ニャニャ、大変だニャン凶真。フェイリスのステルスシールドがダルニャンに見破られたニャン!」
岡部「ああ、緊急事態だな。ダルの右手が真っ赤に燃えてるな」
ダル「あと、なんで左右で桐生氏とるか氏で固めてるの?」
萌郁「おか、べ、くん……Zzzz」
ルカ子「岡部、さん……Zzzz」
岡部「ふ、二人ともコスや料理に疲れて眠っているのだ。たまたま俺の肩を貸しているだけだ。気にするな」
まゆり「ええ?オカリンはみんなと仲良しさんでいいな〜って思うよ」
岡部「そ、そうだぞ。ダル。みんな仲良しが一番だ」
ダル「どうしてこうなった」
岡部「ふっ、決まっている。これがシュタインズ・ゲートの……いや」
岡部「素直になったから、だな」
ダル「」
おわり
読んでくれた人、ありがとニャンニャン
ダルがストレスで痩せるぞ
乙!
Entry ⇒ 2012.05.12 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「ラボメンの女子メンバーに平手打ちしたい」
岡部「こう、唐突に思いっきりビンタしたい…」
ダル「オ、オカリンがドSにめざめちゃったお…」
岡部「と、いうことだ。 ちょっと行ってくる」
ダル「え…まさかホントにやるん?」
岡部「無論だ。 最初はやはり奴しかいないな…フゥーハハハ!!!待っていろよ愚か者どもめ!!!」
岡部「ルカ子よ、いるか?」
るか「あっ、おk…凶真さん、こんにちはっ」
岡部「ルカ子」
るか「はい?どうかしましt」バチーン
るか「え……?」ウルウル
るか「お、岡部さん…?」ウルウル
岡部「…っ?!」ゾクッ
岡部「(叩かれて腫れた頬に手を添え、怯えながら上目遣いでこちらをみている…)」
岡部「やはり、イイ」グッ
るか「えっ?」
岡部「だが男だ。邪魔したなルカ子よ」スタスタ
るか「……えっ?」
続きはよ
ダル「……えっ?ラボメンの女子…えっ?ルカ氏えっ?」
岡部「何を言っているのだダル…」
ダル「…とりあえず今日のオカリンはおかしいって事はわかったお」
岡部「ふっ…まぁいい次だ」
岡部「まっていろ!フェイリス!」
ダル「おいやめろクソ野郎」
フェイリス「あー!キョーマ!!おかえりだニャン!」
岡部「フェイリス、今日は用事があって来た」
フェイリス「ふむむ?なんだかワケありみたいニャ…奥に行くかニャ?」
岡部「あぁ、頼む」
フェイリス「他のメイドたちは下がらせたニャ。これでキョーマと二人っきりニャー」
岡部「あぁ、すまんな」
フェイリス「んで、話ってなんなのニy」スパァン
フェイリス「……え?」ヒリヒリ
岡部「…(あ、ヤバイ。これはイイ。留実穂になってるわコレ)」
フェイリス「キョ、キョーm」バッチーン
フェイリス「っ…」ヒリヒリ
岡部「(楽しい)」
留実穂「っ…」ウルウル
岡部「(うっひょぉぉぉぉぉぉ!!!最高だぜこりゃ!ダルにも見せてやりたいなこの光景を!!)」
岡部「(あいつならきっと喜んでくれるだろう。いやその場で失禁するかもな)」
留実穂「岡部さん…」ウルウル
岡部「……」ギュッ
留実穂「…へ?」
岡部「すまない、留実穂…」
岡部「ダルよ」
ダル「あぁん?!んだよクソ野郎」
岡部「殴られて涙目になってる留実穂の写真、いる?」
ダル「うん」
岡部「さて…次は奴だな」
ダル「ありがとうオカリン!」
σ λ
〜〜〜〜
/ ´・ω・) <おかり〜ん、まゆしぃもびんたされてしまうのですか〜?
_, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/
岡部「指圧師よ、いるか?」
萌郁「……」ピッピッ
岡部「…相変わらずだな」ピコリーン
岡部「ミスターブラウンはどうした?」ピコリーンピコリーン
萌郁「…」
岡部「メールは見んぞ」
萌郁「…出張に、行った…」
岡部「そうか。なら」バッチーン
萌郁「……っ」ピッピッ
岡部「メールは見んといっただろ」バッチーンピコリーンピコリーンピコリーン
萌郁「っ……」パァン
岡部「萌郁」パァンパァン
萌郁「…痛っ…やめ…いy」スパァン
岡部「言いたいことはハッキリ言えよ、ほら立て」パァンスパァン
萌郁「やめて…やめてください…っ」パァン
岡部「顔腫れて真っ赤だぜこいつw」
ダル「様子見に降りて来たら…うわぁ…」
萌郁「…岡部くん…やめt」パァン
萌郁「…っ」
岡部「ダルよ」
ダル「もうやめてー桐生氏のライフはもうゼロよー」
岡部「年上の女をこうしていたぶり屈服させている。めちゃくちゃ興奮しないか?」パァンパァン
ダル「それでもさすがにこれは引くわ。あと話してる時くらいビンタすんのやめてやれよ」
岡部「ん…?小動物か」スパァン
ダル「おい」
絢「…っ」ブルブル
岡部「フハハハッ!!これはいいな!!」スパァン
絢「……」ウルウル
ダル「オカリン!ブラウン氏に見つかったらヤバイことになるお!はやくやめろお!」
天王寺「岡部」
岡部「ん?あぁミスターブラウn」ズドォォォォォン
ダル「オ…オカリンが数十メートル吹っ飛んだ…」
岡部「くそぉぉぉなぜ狂気のマッドサイエンティストであるこの俺が殴られなければいかんのだ…」ヒリヒリ
ダル「いやいやいや、殺されなかっただけ奇跡と思えよ」
まゆり「トゥットゥルー☆まゆしぃ参上なのでs」バッチーン!
まゆり「……」ヒリヒリ
ダル「ま、まゆ氏…」
岡部「(やべ、軽くイッちまった俺)」
まゆり「まゆしぃ、今日は帰るね。じゃあねオカリン、ダルくん」
唐突にビンタ飛んでもしょうがない気がする
σ λ
〜〜〜〜
/ ´・ω・) <・・・(ヒリヒリ)
_, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー〜'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/
ダル「(さすがにこれは謝るだろうなオカリン)」
まゆり「んー?」バッチーン
岡部「…」ビクンビクン
ダル「岡部死ねよ」
まゆり「…オカリン。 オカリンは今日はとっても気分が落ち着いてないように見えるのです」ギュッ
岡部「ま…まゆり?」
まゆり「まゆしぃの心が不安定になってるとき、おばあちゃんはいつもまゆしぃをこうやってギュッってしてくれてたの。だからオカリンも、まゆしぃがギュッてしてあげるからおちt」バッチーン
ダル「死ね」
ダル「まゆ氏、最後までずっと笑顔で帰ってったお…可哀想に…」
岡部「なんか、今更ながらに罪悪感が」
ダル「ちゃんと謝っとけよ」
岡部「でも今までで一番気持ちよかった」
ダル「死ねよ、はやく」
岡部「ふぅ…それでは最後の作業に取りかかるか」
ダル「まだやるのかお…」
岡部「当たり前だ。奴にビンタせずして誰にビンタするのだ」
ダル「もう全員にやったじゃん…」
岡部「そんなこんなで夜になったな…」
紅莉栖「なに独り言いってんの?」
岡部「ダルもいなくなったし…」
紅莉栖「ふぇ?…ちょ、な、岡部…(もしかしてふ、二人っきりってこと強調してるの…?///)」
紅莉栖「(ダメダメ、ダメよ紅莉栖!こ、こんな男と二人っきりだからって一時の気の迷いに…って何いってんのよ私は///)」
紅莉栖「(で…でも、岡部になら…何されても…ち、ちょっとは許す…かも)」バッチーン!!
紅莉栖「…………、え」
紅莉栖「(……えっ?なに?えっ?誰か私の頬ぶった?えっ?誰が?ここには私と岡部二人っきりよね?え?誰がぶったの?)」バッチーン!!!!
紅莉栖「っぶぁっ」ヒリヒリ
紅莉栖「(OK. 落ち着くのよ紅莉栖。ここには私と岡部しかいない。ここまではOK.)」
紅莉栖「(で、私は二度何者かに頬をぶたれた。これも大丈夫。)」
紅莉栖「(……ん?誰が?誰がぶったの?えっ?)」
紅莉栖「(ここには私の他には岡部しか…って何回言ってんのよ私/// ……ん?)」スッパァァァン
紅莉栖「(私の頬殴ってんの岡部じゃね?)」パチィィィン!!
紅莉栖「……ふぇ」ウルウル
紅莉栖「お……」
岡部「む」
紅莉栖「おかべぇ…なんで?なんでぶったりするの?わ、私なんかした?ねぇ?なんで?なんでなんで?」ウルウル
岡部「(なんだろう…かわいいんだけど…なんか違和感が)」
紅莉栖「おかべぇ…おかべぇ…なんか言ってよぉ…しゃべってよおかべぇ…」スッパァァァン
紅莉栖「へぶぅぅぅっ」ズサァァァァ
岡部「(わかった。メンヘラかわいいって奴だ)」
紅莉栖「なんで?なんでぶつの?なんでなんでなんで?なんか言ってよぉぉぉ」スリスリスリスリ
岡部「(あーヤバいはこれ)」パチィィィン
紅莉栖「ぐぇぇぇぇっ」
紅莉栖「…っ」ウルウル
紅莉栖「ふぇぇ…ごめんなさい…ごめんなさい…」ウルウルウルウル
岡部「…っ」ゾクゾクッ
紅莉栖「もう悪いことしないからぁ…ごめん…ごめんなさい…ゆるして…」ウルウル
岡部「……(大きい音だしてみるか)」机バンッ!
紅莉栖「ひっ!」ウルウル
岡部「わーぉ」
紅莉栖「ごめんなさい!ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!」スリスリスリスリスリスリ
岡部「……紅莉栖。」ギュッ
紅莉栖「…ふぇ?」
岡部「お前の心が不安定な時は、おれがこうやって抱きしめてやる。お前に安らぎを与えてやる。だからもう泣くな。な?」ギュゥッ
紅莉栖「…岡部………」ギュッ
岡部「紅莉栖……」スッパァァァン
紅莉栖「」
ダル「まぁ、本人たちは楽しそうだし一応一件落着っぽいお」
ダル「他のメンバーもあれ以来オカリンのビンタが癖になって時々調教されてるみたいだお。リア充氏ねお」
岡部「おーい、ダルちょっと来てくれ」
ダル「ん?どうしたお」パチィィン
岡部「ふぉぉぉぉぉ…」ゾクゾクゾクゾク
ダル「…………」
おしり
このオカリンには常識が足りなかった
Entry ⇒ 2012.05.09 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「・・・気づいたら女になってた」
紅莉栖「あら?ラボに知らない女の子が」
岡部(それに女になったのなら発動した瞬間に気づくはず・・・)
岡部「もしや、機関の細菌兵器かっ!?」
岡部「この灰色の細胞をもつ鳳凰院凶真の脳を女性脳にし、スイーツとするための・・・!」
紅莉栖「何かぶつぶつ言ってる」
紅莉栖(それにしても・・・)
紅莉栖(長身ですらっとした手足、憂いを感じさせる知的な表情、ツヤがあってしなやかな髪の毛・・・)
紅莉栖(む、胸は私とおんなじくらいみたいだけど・・・)
紅莉栖(無造作なヘアスタイルがボーイッシュさを演出しててウィークポイントじゃなくて、ステータスとして機能してる・・・)
岡部「む、助手ではないか良い所に来た」
紅莉栖「助手じゃないから!あの、岡部に拉致されたの?大変ね」
紅莉栖「あなたとってもキュートね?お名前は?あ、私の名前は牧瀬─」
岡部「何を今更自己紹介している!俺だ!鳳凰院凶真だ!」
紅莉栖(このテンション、岡部と同類かしら)
紅莉栖「あなたとってもジョークがお上手なのね、岡部に変なことされてない?」
岡部「俺が俺に変なことをするわけがなかろう!このスイーツめ!」
紅莉栖「ほんとに岡部・・・なの?」
紅莉栖「じゃあ私のラボメンナンバーは?」
岡部「004だ」
紅莉栖「このガジェットの名前は?」
岡部「タケコプカメラーだ、ちなみに映像は高速回転している」
紅莉栖「私の名前を言ってみろ」
岡部「我が助手にして蘇りしセレブセブンティーン!クリスティ─」
紅莉栖「わかった!それ以上はよろしい!岡部以外の何者でもないわあんた」
ガチャリ
ダル「ふぃーあっちー・・・あれ?牧瀬氏その華麗なおにゃのこは一体だれぞ?」
岡部「俺だ、ラボ創設者にしてラボメンナンバー001、鳳凰院凶真だ」
ダル「なにいってるん?こんなかわいい娘がオカリンなはずないだろ常考」
ダル「美少女で中二病とか新ジャンルすぎだろ、ハァハァ、ハァハァ・・・」
牧瀬「橋田っHENTAI行為は別にいいけど、本当に岡部みたいよ」
ダル「えっまじ?まじなの?」
ダル「じゃあ、僕とオカリンの付き合いはいつから?」
岡部「高校からだ」
ダル「僕の誕生日はいつ?」
岡部「覚えとらんわ!」
ダル「僕の嫁は誰?」
岡部「たくさんいすぎてわからん!」
ダル「そこはフェイリスたんだろ常考!」
ダル「でもこの突っ込みの早さ、まさしくオカリン」
岡部「却下だ」
ダル「ちょっとくらい触らせてくれてもいいだろー、オカリンなんだし」
岡部/紅莉栖「ええい、やめんか!HENTAI!」
岡部「ックシュン!」
紅莉栖「どうしたの?風邪?」
ダル「うは、オカリンのくしゃみ、萌える!」
岡部「ぐぬぬ、いや、なにラボに来る途中通り雨に降られてな」
紅莉栖「そういえばちょっと濡れてるわね・・・今日はちょっと冷えるし、着替えた方がいいんじゃない?」
ダル「ここで脱いでもいいんだぜ」
岡部「うるさいHENTAIがっ!ちょっとシャワー浴びてくる」
岡部「平常時でもお断りだっ!」
紅莉栖「で、でも今の岡部は女なのよ?///」
岡部「しかしこのままでは風邪をひく、それに自分の体が一体どうなってるか確認もせねばならん」
紅莉栖「そうよね・・・」
ダル「オカリンだけずりーお!」
岡部「ダル、絶対覗くなよ、絶対だからな!」
紅莉栖「おい、それはフリ過ぎるぞ」
声優はあんまり詳しくないのでサーセン
岡部「鏡の前の俺・・・無精ひげもなくなっている、髪の毛も心なしか伸びている・・・」
岡部「それに服もぶかぶかだ、こんなことあるのか?」
スルッ
スルッ
スルルッ
岡部「ま、紛れもなくこれは女の体・・・///」
岡部「お、落ち着け!自分の体に照れるなどどんなHENTAIだ!しかし・・・」
岡部「ックシュ」
岡部「いかん、本格的に寒気が」
紅莉栖「でもなんで突然岡部が女の子になったのかしら」
ダル「もしかしてオカリンDメール実験でもしたとか?」
紅莉栖「私も可能性としては考えたけど・・・それはないと思う」
紅莉栖「もし岡部がDメールで過去を変えて性別が変わったというのなら、私たちは「性別が変わった」事実には気づいてないはずだもの」
紅莉栖「岡部がはじめから女の子として生活していた、という記憶に改変されているはず・・・」
ダル「なるへそ」
ダル「まあ、難しい話はおいといて一つ提案があります、先生」
紅莉栖「なによ」
紅莉栖「こんなときくらい、HENTAIはやめんか!」
ダル「あ、そういえばラボのシャワー室、シャンプーきれてたんだお!ちょっと届けてくるお!!」
紅莉栖「橋田?私が行ってくる」
ダル「いやいや、牧瀬氏の手を煩わせるわけには」
紅莉栖「橋田?」ニコッ
ダル「牧瀬氏こわい」
〜浴室〜
岡部「いかん、本格的に寒気が」
紅莉栖「あの、岡部///シャンプー切れてるって、橋田が・・・は、入るわよ?///」
岡部「ん?あぁ、すまんクリスティ─」
紅莉栖「今のあんた、女の子だからいいわよね、じゃあ入るから」ガチャ
岡部「はっ!?わ、ま、まて!まつんだー!」
紅莉栖「えっ?」
紅莉栖「ちょ、ついて─」
岡部「いい、いいから閉じんか!」
紅莉栖(い、今の岡部・・・男・・・だった?)
紅莉栖「て、てゆーか、見ちゃった・・・私、岡部の///」
岡部「く、紅莉栖?今の不可こう─」
紅莉栖「あぁぁ!もう岡部のHENTAI!!ばか!」タタッ
岡部(見られた、死にたい・・・)
ダル「あれ?牧瀬氏顔真っ赤だお、どしたん?」
紅莉栖「う、うっさい!話しかけんな///」
ダル「えー、なんだよもー」
紅莉栖(岡部の・・・岡部の///)
紅莉栖「・・・///」
ダル「え?あれ?オカリン、男に戻ってるじゃまいか」
岡部「うむ、何がどうしてこうなったか分からんが・・・」
ダル「ちぇー、なんだよー、ラボ内が男僕一人っていうハーレム状態だったのにー」
岡部「るか子も男だろうがっ!」
岡部「おいクリスティーナ」
紅莉栖「・・・///」
岡部「ふん、貴様がこの俺のエクスカリバーに畏怖を覚えるのは仕方のないことだ」
紅莉栖「なーにがエクスカリバーだ!このひのきの棒がっ!」
岡部「ぬなっ!?ぐ・・・まあいい、貴様にはこの謎の解明について協力してもらうからな」
紅莉栖「べっ別に・・・いいけどっ・・・」
岡部「しかしその前に風呂上りの一杯だ」ガシャ
紅莉栖「岡部、私にも」
岡部「あぁ」
紅莉栖「ありがと」カパッゴクッゴクッ
岡部「おいおい、そんなに慌てて飲むなよ」
紅莉栖「う、うっさい、喉カラカラなの!」
岡部「ふっ、大方俺の裸でも見て動揺したのだろう」
紅莉栖「なっ///」
ダル「な、ちょ、裸ってどういうこと!?kwsk!!」
岡部「ふふ、その証拠に顔が真っ赤だぞ、このメリケン処女めが!」
紅莉栖「う、うっさいこのバカ岡部!!」ヒュッ
岡部「あだっ!き、貴様ぁ!この鳳凰院凶真にドクペを投げつけるとは・・・え?」
紅莉栖「え?」
ダル「え?」
岡部「これは一体・・・」
ダル「つーかオカリン風呂入った意味なさす、ドクペでびしょびしょじゃん・・・びしょびしょ・・・ハァハァ、ハァハァ」
岡部「もうつっこまないからな!」
紅莉栖「これってまさか」
岡部「何か思いついたのか、助手よ」
紅莉栖「助手ってゆーな、ちょっと待ってて」タッ
ダル「つーか牧瀬氏よっぽど動揺してたんすな、中身入ったドクペ投げつけるとか、うえー、床がベトベトしてきた」
岡部「何か思いついたって、床の掃除をするつもりか?」
紅莉栖「ちがうわ!ちょっとごめんなさい」バシャー
岡部「ぶわっ!な、なにをする!」
岡部「おのれ貴様一度ならず二度までもおぉぉぉぉ、許さん!許さんぞ!」
ダル「オ、オカリン、男に戻ってるお!」
岡部「なん・・・だと」バシャー
岡部「おぶぁ!」
紅莉栖「やっぱり!」
ダル「今度はおにゃのこに・・・これって・・・まさか」
紅莉栖「えぇ、そうよ」
岡部「おい、それって」
ダル「某ラブコメ格闘漫画のあれすな、最近ドラマにもなったという、僕は見てないけど」
紅莉栖「呪泉郷と呼ばれる伝説の泉に落ちたものはその泉で溺れたものの姿になるという・・・」
紅莉栖「岡部は呪泉郷、それも若い娘の姿になるという娘溺泉に落ちたのよ!」
岡部「なるほど・・・というか、いやに詳しいじゃないか助手よ」
紅莉栖「う、うるさい!ネカフェに入り浸って読んだとかそんなんじゃないんだからな!///」
ダル「牧瀬氏分かりやすすぎ」
岡部「しかし俺は中国にも行ってないし、泉に落ちた覚えもないが」
紅莉栖「そ、そうなの?」
岡部「確か、有名な温泉の成分を配合した入浴剤で風呂に入った覚えが・・・」
紅莉栖「それよ!」
ガチャリ
まゆり「トゥットゥルー、こんにちはー」
るか「あの、こんにちは・・・」
紅莉栖「あら、まゆりに漆原さん、ハロー」
岡部「遅かったではないか、まゆりにるか子よ」
まゆり「あれれ〜?新しいラボメンさん?」
るか「はじめまして、あれ・・・?どうしてボクの名前・・・」
紅莉栖「ちょっと岡部」
岡部「あ、あぁ」
紅莉栖「いちいちそれをやらんとだめなのかあんたは」
ダル「まゆ氏るか氏、聞いておどろくなし、このおにゃのこはオカリンだお」
るか「えええ・・・、そんな、まさか」
まゆり「えええ〜、オカリンはこんなにちっちゃくないよぉ〜」
紅莉栖「そこかよっ」
岡部「ええい!貴様ら話をきけい!この鳳凰院─」
紅莉栖「こうした方が早い」バシャア
まゆり「わわ、オカリンだ〜」
るか「おか・・・凶真さん!一体どうして・・・」
ダル「説明しよう!」
ダル「かくかくしかじか、ということなんだお」
紅莉栖「便利な機能だな、おい」
まゆり「お水をあげるとオカリン女の子になっちゃうの〜?」
紅莉栖「そうよ、ほら」バシャア
岡部「」
まゆり「女の子のオカリンが怒っても全然迫力がないね〜えっへへ〜」
るか「こ、この姿の凶真さんだったらボクと恋人になっても問題な・・・いや、ボクは一体なにを!」
岡部「聞こえてるぞるか子よ」
まゆり「ねえねえ、オカリンせっかく女の子になったんだから、まゆしぃのコス着てみようよ☆」
岡部「ふ、ふざけるなっ!この俺がコスプレなぞ!」
紅莉栖「いいじゃない、してあげなさいよ」
まゆり「絶対似合うよ〜」
ダル「中身はおいといて、素材は悪くないよね、ハァハァ、ハァハァ・・・」
岡部「そこっ!変な妄想するでない!ぐぬぬぅぅう」
ダル「マジレスすると、女になる入浴剤もあるんなら男になる入浴剤も買ってあるんじゃね?」
岡部「それだっ!さすが俺の頼れる右腕、早速家に戻って探さねば!」
紅莉栖「待って、家に戻るのなら、いったん男の姿に戻った方がいいんじゃない?おうちの人にどう説明するのよ」
岡部「あ、あぁ、そうだな、さすがは俺の助─」バシャア
岡部「」
紅莉栖「さ、行きましょ」
まゆり「え〜、オカリン戻っちゃうの〜?かわいいのにぃ〜」
るか「そのままでいて・・・ほしかったな・・・」
岡部「おっのっれぇ〜・・・というかなぁぜ貴様も付いてこようとする!」
紅莉栖「協力しろって言っただろ?それに力になりたいのよ、あんたの」
紅莉栖「さ、早く」
岡部「貴様もしかして、楽しんでるだけではあるまいな?」
紅莉栖「そそそそそんなことないわよっ///」
岡部「まあいい、それでは行ってくる、留守を頼んだぞ」
ダル「任せとけってんだお!」
まゆり「元に戻れなかったらコス着てね〜?オカリン」
岡部「そこっ、不吉なことを言うなっ」
岡部「そうだな、雨だな」
岡部「くそ、こんな小雨でも女になるなんて・・・」
紅莉栖「戻れなかったら日常生活に支障をきたすレベルね、あーあ、ご愁傷様」
岡部「まだ戻れんと決まったわけではないわぁ!というかお前やっぱり楽しんでるだろっ!」
紅莉栖「興味深いのは事実、あんたの脳みそ一度取り出して詳しく調べてみたいわ、身長も縮んでるみたいだし、ひげだって無くなってる」
岡部「さらっと怖いこというな」
紅莉栖「男に戻るところを見せるのもアリでしょうけど、面倒だし、忍び込みましょ、さ、早く」
岡部(絶対楽しんでる、この女絶対楽しんでやがる)
紅莉栖(今は女の姿とはいえ、岡部の家にこっそり忍び込むなんて・・・///)
岡部「自分の家に忍び込むなんて、妙な感覚だよ・・・」
紅莉栖「さて、とあんたのパ・・・お父さんの買ってきたおみやげとやらはどこにあるの?」
岡部「確か、あの戸棚の上にまとめて置いてたはず・・・っと」ゴソゴソ
紅莉栖「ふむん、まぁ予想していた通り、中国語・・・ね、あんた読める?」
岡部「読めんっ!がしかし、所詮は漢字、男の文字を探せばいいのだ!」
紅莉栖「そうね、じゃあ二人で手分けして探しましょ」ガサガサ
紅莉栖「あった、ねえ岡部、ここ、男人って書いてある、これじゃないかしら」
岡部「でかしたぞ助手よ!」
紅莉栖「助手って言うな、よし、早速バスルームに」
岡部「まて、お前も来る気か?」
紅莉栖「はぁ?何いってんの、ここまできて─はっ///」
紅莉栖(服着てるとはいえ、岡部と二人でバスルーム///)
岡部「ま、まぁ良い、さっさといくぞ」
岡部「おい、なぜ貴様が服を脱ぐ」
紅莉栖「ふぇっ!?あ、いや、上着だけよ!あんたにお湯かけるとき濡れちゃったらいやでしょっ!?///」
岡部「なーぜ偉そうなのだっ」
紅莉栖「さ、さっさとあんたも脱ぎなさいよ!///」
岡部「いてっいてて押すなバカ!分かった!」
紅莉栖「シャ、シャツは着ときなさいよ・・・?いきなり男に戻られても・・・困るんだからなっ///」
岡部「わ、わかっている///」
岡部「なぜそこで照れる!」
紅莉栖「うっさい!早くしろ!」
ガチャ
紅莉栖「///」
ジャー
岡部「お湯出したぞ、さぁ、入浴剤を中へ」
紅莉栖(中へ!?///)
岡部「おい、どうした、早く入れろ」
紅莉栖(い、入れる!?///)
紅莉栖「ふぇっ!?」(やばっトリップしてた・・・、岡部(男)の声で言われてたらやばかったかも)
岡部「早くしろと言っているのだ、父親に見つかってはあらぬ誤解が生まれるっ」
紅莉栖「そ、そうよね、じゃあ・・・」ビリッ
シャー マゼマゼ
紅莉栖「それじゃあお湯、かけるわよ」
岡部「あぁ、頼む」
紅莉栖(でもこの状態で岡部が男に戻ったらお湯でシャツが透けた岡部と近距離で〜〜〜///)
紅莉栖(着やせするタイプなのかしら・・・///)
紅莉栖(さっきといえば、岡部が振り向いた時”あれ”が・・・///)
紅莉栖(だめだめ!私ったら何考えてるのかしら///)
岡部「あの、紅莉栖さん?早くお願いします」
紅莉栖「あ、ぁぁ、ごめんなさい、そ、それじゃあいくわよっ」バシャアー
紅莉栖(ふぁぁ、だめ〜岡部の背中とかみれない〜〜///)
紅莉栖(思わず目、瞑っちゃった///)
紅莉栖(どうしよう、開ける・・・タイミングつかめないよ・・・///)
紅莉栖「・・・」ソ〜
紅莉栖「えっ」
紅莉栖「ってなんぞこれえええええ!?」
紅莉栖「ぱっぱっぱっぱっ」
紅莉栖「岡部がパンダになっちゃったっ!?」
紅莉栖「お、落ち着いて素数を数えるのよ私・・・!!」
紅莉栖「あ、ありのまま今起こった事を話すぜ、岡部を男に戻そうとしたらいつの間にかパンダになってた」
紅莉栖「催眠術だとか、変わり身の術だとか、そんなチャチなもんじゃあ断じて─って!」
紅莉栖「こんなこと言ってる場合じゃないわ!」
岡部(つーか紅莉栖がちっちゃくなってるんだが・・・そしてその慌てぶりはなんだ)
岡部(ん?手が・・・って)
岡部(うわっ、なんだこれ! 手がっ!毛だらけ!?毛だらけだ!)
岡部(一体何がどうなって─)
紅莉栖「それなら納得だわ!男溺泉の入浴剤なのに中身は熊猫溺泉!」
紅莉栖「だから岡部がパンダに・・・」
紅莉栖「よく見るとかわいいわね、コレ」
岡部(早く戻せ〜)
紅莉栖「中身は岡部なんだし、危険はないわよね」
モフモフ
モフモフ
モフモフ
紅莉栖「これいい///」
岡部(だぁーーー!この緊急時に何をやっとるHENTAI処女め!)
いい漢字(感じ)に中二病
モフモフ
紅莉栖「岡部ぇ・・・あったかい・・・」
岡部(コラァ!はよ戻さんか!)
紅莉栖「っと・・・だめだめ、岡部を男に戻さなきゃいけないの、私ったら!」
紅莉栖「とりあえず、普通のお湯で・・・」バシャア
岡部「だぁー!貴様この鳳凰院凶真の口を封じたことを良いことに何をやっているのだぁー!!」
紅莉栖「あら、良いじゃない、ジャイアントパンダにこうして抱きつけるなんて滅多にないチャンスだしね、中身が岡部なら安心」
岡部「おい、お前、それはどういう・・・」
紅莉栖「じゃ、じゃなくて、あんたも貴重な体験できたでしょ!?パンダになるなんて、普通じゃできないわよ!?」
岡部「それはそうだが、一体なぜパンダに・・・」
紅莉栖「恐らく中身が違ったのね・・・でもこの分だと、他の入浴剤の中身もバラバラな可能性があるわ」
岡部「また間違えるとパンダと他の動物が混ざり合ったりする可能性があるのか!?化物になるのはごめんだぞ!」
紅莉栖「それは、ない、違う効果の泉に入れば前の泉の効果は失われるはずよ」
紅莉栖「パンスト太郎は二つの泉効果で、姿が合わさっていたけれど、それは泉自体を混入してそれを浴びたという設定だったはず」
紅莉栖「だからまた新しい入浴剤のお湯を浴びれば、パンダの姿にはならない」
岡部「貴様、本当に詳しいな・・・」
紅莉栖「って、そこに興味をもつなぁ!」
岡部「よ、よし、リスクは大きいが、可能性が無い訳ではないからな・・・」
岡部「頼む、クリスティーナよ」
紅莉栖「中身がバラバラな時点でパッケージに書いてある文字は信用できない、ランダムに選ぶわよ」
岡部「分かった」
ビリッ
シャー マゼマゼ
紅莉栖「いくわよっ・・・」バシャア
岡部「グワ!グワッグワワワワワワ!?」(なんだ!一体俺は何になっている!?)
紅莉栖「・・・パンダに比べると愛嬌がないわね・・・」
岡部「グワッグワワワッグワグワワワワワ、グワグワワグワワ!(どうせまともな姿じゃないんだろ、おい早く戻せ!)
紅莉栖「ふふ、きょう〜きのマッドサイエンティストさんがアヒルの姿なんてねえ」
紅莉栖「大方自分を実験台にしたは良いが、失敗して哀れな姿になってしまったマッドサイエンティストさん、ってとこかしら、ふふん」
岡部「グワ、グワワワ?」(あの、紅莉栖さん?)
紅莉栖「もうしばらくこの姿でいてもいいんじゃない、鳳凰院さん」ペチッ
岡部「グワっグワッグワワワワ、グワワグワワワ!」(いてっ、軽く叩いたつもりなんだろうが激しく痛いぞ!)
紅莉栖「岡部お湯かけるわよ・・・って」
岡部(早くしてくれ〜!)
紅莉栖「だめ・・・できない・・・」
岡部「グワワ!?」(なぜだ!?)
紅莉栖「だって、このままかけちゃうと岡部・・・」
紅莉栖「服着てないじゃない!!///」
岡部「グワワグワワワワ!」(確かにそうだが!)
紅莉栖「ど、ど、どうしよう・・・」
紅莉栖「その隙にさっさと服、着なさいよね!!///」
岡部「グワワワ!」(わかった!)
紅莉栖「い、いくわよ!」
バシャアーパッ
紅莉栖(ふぁぁ、だめぇ〜!!///)
紅莉栖(今、私の後ろに裸の岡部が・・・岡部が///)
紅莉栖(さっきラボのシャワー覗いちゃったこと思い出したじゃない・・・もうばかっ!///)
岡部「ク、クリスティーナよ、もういいぞ」
紅莉栖「え?う、うん///」
岡部「あ、当たり前だろうっ!それに後ろを向いてるうちに着ろといったのは貴様だっ!」
紅莉栖(ちょっとくらい、見ても良かったかな・・・///っていかんいかん何を考えてるんだ私は!)
岡部「その・・・クリスティーナよ・・・」
紅莉栖「な、なによ!」
岡部「さっきはよくもやってくれたな!」ガバッ
紅莉栖「きゃあ!ちょ、ちょっと岡部!あんた何を」
岡部「ちょっとばっかしSな紅莉栖にぐっと来てしまったぞ・・・この劣情どうしてくれる?」
紅莉栖「だ、だからってそんな・・・てゆーかこんな時に名前で呼ぶなぁっ!///」
ナ
ィーナ
ティーナ!
紅莉栖「はっ!」
紅莉栖「え、えと、あれ?」
紅莉栖「いけない・・・私とした事が・・・ちょっと別の世界線に飛んでいたようだわ」
岡部「お前は何を言っているんだ、というか心の声が漏れているぞ、この天才妄想少女め!」
紅莉栖「う、うっさい!次行くわよ!」ビリッ
シャー マゼマゼ
岡部「後、さっきみたいなことはよすのだな、でないとぉ、人間の姿に戻った時この封印されし右腕が暴走を─」バシャア
岡部「ブヒィィィィィ」(おいぃぃぃぃ)
紅莉栖「黒豚というと、本編では良牙君がなってたわよね・・・」
紅莉栖「へぇ〜、実際見てみると結構かわいいわね、子豚って」
岡部(この鳳凰院凶真がブタとは・・・ぐぐぐぐなんたる屈辱ぅぅぅ!)
岡部「ブヒッブヒヒブヒィィ!」(おいっ早く戻せっ!」
紅莉栖「そういえばコレ、食べられるのよね」
紅莉栖「黒豚ってものすごく美味しいって聞くわよね・・・トンカツとか最近食べてないから、食べたくなっちゃった」
岡部「ブヒ、ブヒヒヒヒ・・・」(なに、言っている・・・)
岡部「ブヒィィィ・・・」(だよな・・・)
グゥゥゥ
紅莉栖「ひゃっ///」
岡部「ブヒヒヒブヒヒヒッ!」(信頼できんぞっ!!)
紅莉栖「あ、あんたがそんな姿して、想像させるから・・・お腹鳴っちゃったじゃないのよ///」
岡部(それはおまえが天才妄想少女だからだっ!)
紅莉栖「じゃ、じゃあ岡部、お湯かけるから・・・その・・・後ろ向くわね///」
バシャア
紅莉栖「あんったに付き合ってあげてる私の方が疲れるわよ!」
岡部「ええいっ!助手はいちいちコメントなぞせずにお湯をかけて戻せばいいのだっ!」
紅莉栖「ジョークも分からない男の人って・・・」
岡部「うるさい!小動物になって人間に対峙してるこっちの身にもなれっ!ホントに怖いんだぞっ!」
紅莉栖「はいはい、ビビリ乙!次からすぐお湯かけてあげるわよ、その代わりあんたもすぐ服着なさいよ」
岡部「はぁじめからそうしてればいいのだっ!」
紅莉栖「じゃあ、次、いくわよ」ビリッ
シャー マゼマゼ
岡部「いいな、男に戻らなかったら、すぐ戻せよ!」
紅莉栖「分かってるから」バシャア
紅莉栖「こんな嘘よ・・・」
岡部(なんだ・・・なんだというのだ紅莉栖、その狼狽っぷりは)
紅莉栖「岡部が・・・こんな・・・こんなぁぁ・・・」
岡部(そんなおぞましい姿なのか?紅莉栖が大きく見えるという事は小動物・・・いや昆虫の可能性─)
紅莉栖「か、かわいい///」
岡部「」
岡部「ニャニャー!?」(にゃにっ!?)
紅莉栖「あんたがこんなかわいい白ぬこになるなんて・・・ちょっと想像してなかった、呪泉郷、恐ろしい子っ!」ダキッ
岡部「ニャ!?ニャニャニャニャ!」(ぬわ!?やめんか!)
岡部(パンダの時と違って、む、胸がダイレクトにあた・・・らない、だと)
紅莉栖「はぁ〜・・・かわいい///日本来てからあんまりぬこ触ってなかったのよね〜・・・」
岡部(ちょっと素が見え隠れしているぞつーか、さっさと戻すのではなかったのか!)
岡部「フニャアアアアー!」(もどさんかぁー!)ガリッ
紅莉栖「いたっ!」
岡部「ニャニャア・・・ニャニャ」(すまん・・・つい)
紅莉栖「もう・・・」
紅莉栖「かっわいいんだからっ///」ダキシメッ
岡部(ぬわー!)
紅莉栖「えいえいえい」グリグリグリ
岡部(あじゃぱー)
紅莉栖「このこのこの!」サスサスサス
岡部(アッー!)
紅莉栖「はぁん///」
紅莉栖「はぁっ・・・!!!だ、だめよ、このぬこちゃんがいくらかわいいと言っても、中身は岡部なのよっ!」
岡部「ニャニャニャニャニャニャーニャ」(今更遅いわ)
紅莉栖「おれは しょうきに もどった」
岡部「」
紅莉栖「でももったいな─いやいや、ダメよ、岡部のためなんだから」
紅莉栖「じゃあ、はい」バシャア プイッ
岡部「」
岡部「」
岡部「」
紅莉栖「あの、そろそろ・・・良いかしら?///」
岡部「はい」
紅莉栖「ちょっと、どうしたのよ、あんたらしくない」
岡部「されるがままってああいうことを言うんだろうな」
岡部「陵辱されるのってああいう─」
紅莉栖「だ、だからごめんって!///」
紅莉栖「ちょっとやりすぎたのは分かる、謝ったじゃない!///」
紅莉栖「え、ええ?そうかしら、って意外ってどーゆー意味だ!」
岡部「顔がだらしくなく緩み、顔を高潮さえー、よだれだーらだらだったではないかぁ?」
紅莉栖「出しとらんわ!」
紅莉栖「顔が緩んだのは・・・その、認めるけど・・・」
紅莉栖「ご、ごめん怒ってるよね、猫のお腹は触っちゃダメって言うし・・・」
紅莉栖「ほ、ホントにごめんなさい、だから、その・・・こっち向いてよ・・・」
岡部(あの時の助手が可愛すぎてまともに顔見れん)
紅莉栖「え?あぁ、うん、そうね」
紅莉栖「岡部」
岡部「どうした」
紅莉栖「次で最後・・・みたい」
岡部「なにぃっ!?それは本当か!」
紅莉栖「ええ、他に入浴剤は見当たらない、正真正銘最後よ」
岡部「という事はそれを使えば男にっ─」
紅莉栖「それは分からない、あんたのお父さんが男溺泉の入浴剤を買ってきてる保証はどこにもないんだから」
岡部「ま、まあそれはそうだが・・・って夢も希望もないこと言うなっ!」
岡部「む、ぐぐ・・・」
紅莉栖「でも安心して」
紅莉栖「あんたがどんな姿になったって・・・どんな姿に変わったって・・・私はそばにいるから」
岡部「クリスティーナ・・・」
紅莉栖「そっそれに!お湯をかければ元に戻るんだし、問題ないわよ!あ、後、折り畳みガサをいつも持ってれば安心でしょ!?」
岡部「・・・そうだな、ありがとう、紅莉栖」
紅莉栖「ふぇっ!?い、今なんて・・・」
岡部「ありがとう」
紅莉栖「じゃなくて・・・その、名前・・・///」
岡部「お、おまえが照れると俺まで恥ずかしくなるではないかっ」
紅莉栖「うっさい!あんたが突然、イイやつになるから・・・だろっ・・・」
岡部「くっ・・・早く最後の一つを試すぞ!助手よ!」
紅莉栖「助手ってゆーな!」
この性格と口調なら日笠一択だろ
シャー マゼマゼ
岡部「あぁ、一思いにやってくれ」
紅莉栖「・・・」ゴクッ
岡部「・・・」ゴクッ
紅莉栖「おか・・・べっ」バシャア
紅莉栖(目をそらしてしまった・・・どうしよう・・・)
紅莉栖(岡部にはあんなこと言ったけど・・・正直怖い)
岡部(視点が低い・・・紅莉栖が大きく見える)
岡部(どうやら俺は戻れなかったみたいだな・・・)
岡部(そんなに小さい生き物でもないみたいだが)
岡部(紅莉栖のやつ、あんな大口叩いておきながら目を閉じてるじゃないか、ふふ、しょうがないやつだな)
岡部「おい、クリスティーナ、お湯をかけて・・・え?」
紅莉栖(さっきみたいな女性の声ってよりは・・・若々し・・・)
Open the eyes
紅莉栖「えええええええ」
岡部「く、鏡・・・!って、これは・・・!若返ってるではないかぁ!!」
紅莉栖「ちょ、これって!」
岡部「おいおいおい、どういうことだクリスティーナよ、説明しろ!」
紅莉栖「な、ない訳じゃないのよ、若返る呪泉郷、童子溺泉って言ってね、楽京斎っていうおじいちゃんが」
岡部「ええい!らんまの話はもういいせんでいい!」
紅莉栖「ぷふっ!」
岡部「な、何を笑っている」
紅莉栖「いや、あんたの小さいころってこんなのだったんだって思ったら・・・ぶふっ」
岡部「貴様ぁ!この鳳凰院凶真に向かってこんなのとは!というか笑うな!」
岡部「の、ようだな・・・」
紅莉栖「ちょうど鳳凰院さんがこの世に誕生したくらいかしら?」
岡部「なっ!!貴様なぜそれをぉっ!」
紅莉栖「まゆりから聞いたわよ、あんたの話」
岡部「ぐぬぬ、おのれまゆりめぇぇ、この鳳凰院凶真の機密情報をあっさりと流すとはぁぁ!」
紅莉栖「ふぅ、でも良かったじゃない、動物とか女性になるよりは、幾分かマシよね、それ」
岡部「む、確かにそうだが・・・いや、なんかの拍子で誰かにバレたら─」
岡部父「おい!風呂場に誰かいんのか!その声は倫太郎か?いつの間に帰ってやがったんだよ!ちょっと店番─」
岡部「わぁぁぁぁ、言ったそばから!!」
紅莉栖「ちょ、どどどどうしよう!」
岡部「お、親父、今風呂入ってんだ、ちょっと待って─」
岡部父「こんな真昼間から風呂とは良い身分だな!ん?なんかお前声が変だぞ」
岡部「なんでもない!なんでもないから!」
紅莉栖(岡部、お湯用意できたわよ!きゃ─)ツルッ
岡部「あつぅぅうぅ!っておわっぁ!」
ドンガラガッシャーン
岡部父「お、おい、大丈夫か!倫太郎!」ガラッ
岡部「ま─」
紅莉栖「〜〜〜!!」
岡部父「こ、これは失礼」バタン
岡部「見られた」
紅莉栖「と・・・ごめん・・・ってふぇっ!?」
岡部「うぐぐ、いつまで乗っかってるのだクリスティーナよ、俺は早く親父の誤解を!」
岡部父(倫太郎が女と風呂に・・・服はきてたが・・・抱き・・・)
岡部父「倫太郎てめえええええ!!」バターン
岡部「いや、こ、これはだな!ちょっと海よりも高い事情がありましててて」
紅莉栖「そ、そうなんです、山よりも深い事情が!」
岡部父「嫁を連れてくんなら一言言っとけよ!!この野郎!」
岡部「だぁー!!いてててて、落ちる!落ちる!」
紅莉栖「へ?」
岡部父「いやぁ、俺ぁてっきりまゆりちゃんが嫁になるんだと思ってたんだがなぁ!そうかそうか」
岡部「あの」
紅莉栖「あの」
岡部父「俺はうれしい!うれしいぞ倫太郎、おめーがいつまで経っても、そのなんだ横暴飲なんちゃらとかやってるって聞いてたからよー」
岡部父「そのうちまゆりちゃんからも見放されてひとりぼっちになっちまうんじゃねーかよ心配してたんだが」
岡部父「その心配は無用だったみたいだな!ぶわはははは」
岡部父「よし、今日は宴会だ、宴会やんぞ!」
岡部父「あ、あとおめーら風呂場でイチャつくんじゃねえ、ある程度の節度はもってお付き合いするんだな、はっはっは」
岡部父「じゃあ、後は若いもん同士で仲良くな、あ、後夜はちゃんと家にいろよ」
ハッハッハ
岡部「ふぅ、行ったか・・・」
岡部「あぁ、家にいると毎日毎日店番やれやれとうるさ─」
岡部「お、おいクリスティーナ」
紅莉栖「なによ」
岡部「貴様・・・」
紅莉栖「ちょ、そんなまじまじと見んなぁ!」
岡部「若返ってるではないか!!」
紅莉栖「えっ」
岡部「か、鏡見てみろ!ほら」
紅莉栖「え、ちょ」
紅莉栖「なんぞこれえええええ」
紅莉栖「な、なんで!?嘘、どうして!?」
紅莉栖「岡部のパパが来て、それで焦ってお湯入れて・・・って─」
紅莉栖「童子溺泉の入った水捨てずにお湯入れて・・・んだわ・・・」
岡部「ということはさっき転んだときに・・・」
誰この美女
なんだよこれ…
なんだよこれ!
岡部「フフゥ、これで貴様と俺は同類ということだな、ロリスティーナよ!」
紅莉栖「わ、笑い事じゃない!どうしてくれんのよこれぇ!」
岡部「心配しなくてもお湯をかければ元に戻るではないかぁ!」
岡部「それに、折りたたみ傘を常備してればなぁーんの問題もない、そうだろう?」
紅莉栖「そ、そうだけどっ・・・!」
岡部「ふふ、フゥーハハハッ!これもシュタインズゲートの選択ということだ、諦めろロリスティーナよ!」
紅莉栖「うっさい!ロリっていうな!」
岡部「というか、貴様こそぉ!この鳳凰院凶真の幼少時をほくそ笑んだ割には、ちんちくりんではないか!フゥ─つめたっ」 バシャア
紅莉栖「もういっぺん言ってみろ」
岡部「すいません」
岡部「ふっ、ま、まぁ良いではないか、その・・・お前がどんな姿になったとしても・・・」
紅莉栖「えっ?」
岡部「なんでもないっ!」
紅莉栖「なによ、はっきり言いなさいよ」
岡部「なんでもないと言ってるだろう!」
岡部「さぁいい加減元の姿に戻るぞ!これ以上風呂場にいるわけにもいくまい!」
紅莉栖「そうね・・・はぁ・・・あんたと居るとネタが尽きないわよねほんっとにもう・・・」
岡部「その、今度中国に一緒に・・・旅行でも行くか」
紅莉栖「ふぇっ!?」
おしまい
岡部「結局・・・一日経ったら効果が無くなったではないか」
紅莉栖「全く、人騒がせにもほどがあるわよ」
まゆり「でもちっちゃいオカリンとクリスちゃん、すっごくかわいかったね〜、まゆしぃは久しぶりにほっこりなのです」
ダル「牧瀬氏のツンデレ幼女は反則だったお、何人の戦友の命が失われたことやら・・・フヒッフヒヒッ」
紅莉栖「あんったもそこに送ってやろうか!」
ダル「幼女に殺されるのであれば、それは我々の業界では御褒美です!」
紅莉栖「あーもうHENTAIは相手するだけ無駄だなー!あーもう!」
まゆり「でも紅莉栖ちゃんとってもかわいかったよ〜、お姉さんのハートがメラメラバーニングだったのです」
紅莉栖「あはは・・・」
ダル「うは、百合ktkr」
紅莉栖「こら」
紅莉栖「そ、それは残念ね・・・でもほら、もう小さくなれないしね、あはは・・・」
まゆり「それじゃあ今のクリスちゃんにお願いしようかな〜」
紅莉栖「えっ!?いや、そういう意味で言ったんじゃ!」
岡部「来てやればいいではないかぁ・・・まゆりよ、どうやら助手は猫が大好きのようだぞ」
紅莉栖「ちょっ!」
岡部「猫を前にだらしなくアヘ顔ダブルピースをするほど溺愛しているようだぞ、フフン」
紅莉栖「そ、そこまでしとらんわ!絶対してない!」
ダル「あれ、牧瀬氏アヘ顔ダブルピースなんて知ってるん?ふーん」
紅莉栖「」
まゆり「そうなんだ〜、じゃあクリスちゃんクリスちゃん、メイクイーンでバイトしてみる?絶対似合うと思うなぁ〜」
紅莉栖「変な言い方・・・すんなぁっ!」
ダル「ハァハァ、ハァハァ」
紅莉栖「そしてそこっ!妄想禁止!HENTAI禁止!!」
ガチャリ
岡部「む、るか子ではないか」
まゆり「あ、ルカ君トゥットゥルー」
るか「こ、こんにちは皆さん」
紅莉栖(助かった)
るか「あの・・・凶真さん・・・その・・・ボク・・・」
岡部「どうしたるぅかぁ子、この鳳凰院凶真に頼みでもあるのか?伝えてみろ、弟子であるお前の頼み、無下にはせんぞ」
岡部「なっ─まさかぁ!」
るか「凶真さんの・・・ために・・・ボク・・・」
るか「・・・女の子になってきました!」
岡部「ぬがぁ!」
まゆり「恋する乙女の行動力はすごいね〜えっへへ〜」
ダル「るか氏男前すぎだろ・・・常考」
紅莉栖「今が女の子なのか男の子なのか全く判断できないわ・・・恐ろしい子っ!」
今度こそおしまい
後らんまの設定とか一部違ってたり見落としてたりするのもごめんよ、特にパンダの服は失念してた
るか子が女の子になったら……胸が膨らむんだろうか……
本編でも変わってないだろww
うっちゃんは今でも充分通用する可愛さだよな
良いオカクリだった
Entry ⇒ 2012.05.05 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
紅莉栖「岡部が阿万音さんといることが多い」ダル「鈴羽は僕の嫁」
紅莉栖「橋田と阿万音さんが良い雰囲気になり始めたころから岡部と阿万音さんが二人でいるのをよく見る気がする」
紅莉栖「でも橋田が言うには阿万音さんは橋田が好きらしいし……」
紅莉栖「一体どうしてだろう?」
紅莉栖「あ、またブラウン管工房の前で二人で話してる」
紅莉栖「……随分仲良さそうだな」ズキン
紅莉栖「……」
岡部「むぅ……」
紅莉栖(岡部がなんか悩んでるみたいだ)
紅莉栖(さっきから開発室に閉じこもってる橋田の方を見てる)
紅莉栖(橋田に用事でもあるのかしら?)
岡部「……はぁ、どうしたものか」
紅莉栖「ど、どうかしたの岡部?」
岡部「ん? いやなんでもないんだ」フゥ
紅莉栖(全然なんでもないって顔じゃないわけなんですが)
シャッ
ダル「ふぃ〜っ、疲れたお」
岡部「! ダル!」
ダル「なんだお?」
岡部「少し話がある」
ダル「僕今忙しいから手短にしてお」
岡部「あ、ああ……お前がそんなにバイトしてまで金を溜めている理由なんだが……」
ダル「もちろん決まってるっしょ、愛しの鈴羽たんへのプレゼントを買うためだお」
岡部「っ!」
紅莉栖「?」
岡部「し、しかしお前、なんで急に?」
ダル「僕にもようやくリア充としての風が吹き始めたってことなのだぜ」
岡部「だ、だがコミマも近いではないか! せめてコミマが終わってからでも……」
ダル「あんなものはもう卒業だお」
岡部「なん……だと」
ダル「いや〜いつまでもそういうこと言ってられる歳でもないっしょ僕らも」
岡部「ほ、本気か?」
ダル「うん、今年はもうコミマなんて行く気ないお」
岡部「〜〜っ!」
橋田「彼女の為なら頑張れるお!」
紅莉栖「へぇ」
岡部「し、しかし!」
ダル「悪いけど僕忙しいから、んじゃ」
岡部「ダ、ダル!」
紅莉栖「?」
紅莉栖「岡部、あんた変よ、本当に変。なんでそんなに橋田と阿万音さんのこと気にしてるわけ? うまくいくにしても行かないにしても二人の問題でしょう?」
岡部「違う! そういうことではないのだ!」
紅莉栖「な、何よ。何をそんなにムキになってるのよ」
岡部「っ」
岡部「くそっ」ズンズンガチャ
紅莉栖「あ、岡部……行っちゃった」
スズハー オカベリンタロー
紅莉栖「!? 外で、二人がまた会ってる」
紅莉栖「……」
岡部「うぅむ……」
紅莉栖「ねぇ岡部」
岡部「なんだ?」
紅莉栖「いや、昨日随分と長いこと阿万音さんと下で話してたなと思って」
岡部「っ! 聞いていたのか!?」
紅莉栖「そういうわけじゃないけど、なんていうの、ほら、橋田ががんばってアプローチしようとしている女の子と長く一緒にいるとか友人としてはどうなのかなーって少し思って」
岡部「ふん、スイーツ(笑)はこれだから……」ハァ
紅莉栖「な、何よスイーツ(笑)とかいうな」
岡部「俺はそんな低俗な理由など持ち合わせておらん」
紅莉栖「あーはいはいそうですか」ホッ
紅莉栖(っ、私何安心してるんだろう)
岡部「むっ、メールか……!」
紅莉栖「?」
岡部「すまん、ちょっと出てくる」
紅莉栖「あ、行っちゃった……!?」
オカベリンタロー スズハー
紅莉栖「またあの二人……」
紅莉栖(岡部はもしかして阿万音さんの事が好きなんじゃ……)
紅莉栖(でも阿万音さんは橋田が……でもでも阿万音さんもあんなに岡部に付き合うってことはもしかして……?)
紅莉栖(……そういえばこの前橋田が阿万音さんのために頑張ってるって聞いて岡部慌ててたわよね)
紅莉栖(何よ、やっぱりそうなんじゃない。何が低俗な理由じゃないよ……)ズキン
紅莉栖(……なんか嫌だな、嫌なことばかり考えてる私)
紅莉栖(このままいったらきっと岡部と阿万音さん、橋田できっとひどい喧嘩になるような気がする)
紅莉栖(……岡部が阿万音さんを諦めない限り橋田との衝突は免れない)
紅莉栖(橋田はかなり本気みたいだったし)
紅莉栖(一番いいのはやっぱりそうそうに阿万音さんと橋田にくっついてもらって岡部に諦めてもらうこと、かな)
紅莉栖(だってどう見たって橋田と阿万音さんの関係の方が先だったし、そうなれば岡部はフリーに……)
紅莉栖(……何考えてるの私? 私って最低……)
────
ダル「もういい加減にしろお!」
岡部「ダル!」
ダル「オカリンがそんなやつだとは思わなかったお!」
岡部「違う! 俺はそんなつもりじゃない!」
ダル「そんなに僕がモテるのが気に入らないのかお!」
岡部「だから違うと言ってるだろう! 俺はただお前と鈴羽では……」
ダル「ふん!」ガチャバタン
岡部「くっ」
岡部「くそ……ダル……」
紅莉栖「……ねぇ、あんたやっぱりおかしいわよ」
岡部「まだ言うか」
紅莉栖「だって、どこからどうみても橋田の恋を邪魔してるだけじゃない」
岡部「違う、そういうことじゃないんだ。そうだ、頼む助手、お前もダルに鈴羽を諦めさせるのを手伝ってくれないか?」
岡部「本当は誰かの手を借りたくはなかったが、お前なら信用できる」
紅莉栖「っ」
紅莉栖(岡部が私を信用して……? うれしいけど、でも)
紅莉栖(岡部の頼みを聞いて、よしんば二人を上手く別れさせられたとして(まだ付き合ってすらいないみたいだけど))
紅莉栖(そうなったら出来上がる構図は……傷心の橋田とフリーの阿万音さん……とフリーの岡部)
紅莉栖(やっぱり岡部は橋田に諦めさせて自分が阿万音さんと付き合おうとしてるんじゃ……)ズキン
紅莉栖(私はその手伝いをして、本当に良いの?)
紅莉栖(私は……)
紅莉栖「……断りよ」
岡部「!?」
紅莉栖(やってしまった)
紅莉栖「アンタ随分と阿万音さんと仲良さそうじゃない」
岡部「はあ?」
紅莉栖「そんなアンタが橋田と阿万音さんを引き離そうとする理由なんて横恋慕のようにしか見えない」
岡部「それは違うと言っただろう!?」
紅莉栖「違うという証明がない。現状私から見たらアンタが橋田に嫉妬しているようにしか見えないわよ」
岡部「!? もういい!」ガチャバタン!
紅莉栖「……」
紅莉栖(最低だ私)
紅莉栖(横恋慕? 嫉妬?)
紅莉栖(全部私のことじゃない)
紅莉栖(岡部が阿万音さんの事を好きなじゃないかって)
紅莉栖(だから阿万音さんと橋田がくっつけばいいかもって、ただそれだけのことで岡部の信用を断った)
紅莉栖(……)
紅莉栖(あれから岡部はラボに来なくなった)
紅莉栖(時折下で阿万音さんと一緒にいるのを見るから今も二人でいるんだろう)ズキン
紅莉栖「はぁ……」
ダル「……ふぅ、と」
紅莉栖「あら、休憩?」
ダル「ん、そうだお」
紅莉栖(そういやこの前は岡部と喧嘩まがいだったのに翌日から橋田もよくラボに来たわね)
紅莉栖(いわく、モテない岡部がジェラシー感じちゃうのもしょうがない、僕が大人になるべきだった、とか言ってたけど)
紅莉栖(まあ、この件に関しては私も似たような意見ではあるんだけど)
ダル「ん……? なっオカリン!?」
紅莉栖「あ」
紅莉栖(窓の外から阿万音さんと一緒の岡部を見つけちゃったんだ橋田)
ダル「……」ゴゴゴゴ
────
ガチャ
岡部「ふぅ」
ダル「オカリン」
岡部「ダル? どうした」
ダル「そういうことかお。いやだねジェラシーの強い男は」
岡部「? 何を言ってるんだ?」
ダル「しらばっくれる気かお!? ようやくわかった、なんでそんなオカリンが鈴羽たんを諦めさせたいのか」
岡部「???」
ダル「自分が鈴羽たんを好きになって、僕が邪魔だからだろ? そういうことはしない奴だと思ってたのに」
岡部「なっ!?違うぞ、断じて違う!」
ダル「いい加減にしろよ!」
岡部「だから違うんだ! 俺はお前のために」
ダル「うるさい! 見苦しいお!」
岡部「っ! いったい誰のためにこんなことをやってやってると思ってるんだ!」
岡部「鈴羽と運命の人だと!? この馬鹿が! 勘違いを正そうとしてやってるだけだ!」
岡部「鈴羽が誰なのかわかっていないお前のためにここまでやってやってるんだぞ!」
岡部「いいか!? 鈴羽はな、未来から来たお前の娘なんだ!」
ダル「……」
紅莉栖「……」
岡部「……どうだ?お前がどれだけ馬鹿なことをしているかわかったか?」
ダル「っざけんな!」バキッ
岡部「っ!?」
ダル「なんでそこまで僕らを引き裂きたいんだ! 最低だよオカリン! 嘘つくにしてももっとマシな嘘をつけよ!」
岡部「なっ!」
岡部「嘘ではない!」
ダル「まだ言う気か!?」
岡部「俺は!」
紅莉栖「いい加減にして! 岡部、橋田の言う通りちょっとひどすぎるわ!」
岡部「クリスティーナ!?」
紅莉栖「未来から来た娘? そんなことあるわけないでしょう!? なんですぐわかる嘘をついてまでそんなことをするの!?」
岡部「嘘ではない! あいつはタイムマシンに乗って……」
紅莉栖「っ! タイムマシンなんて存在しない!」
ダル「オカリン、マジ愛想が尽きたお」
紅莉栖「……」
岡部「……勝手にしろ! 俺はもう知らんからな!」バタン!
ダル「……」
紅莉栖「……」
紅莉栖(岡部、どうしてそこまでして……あんな嘘ついてまで阿万音さんと橋田を……)
ダル「オカリン、こんなことだけはしない奴だって思ってたのに見損なったお」
紅莉栖「……」
コミマ・最終日 ブラウン管工房
紅莉栖(ここ最近ラボに入れない。岡部はカギをかけたまま閉じこもってるし)
紅莉栖(橋田も自宅に帰って仕事をしてるし)
紅莉栖(でも今日橋田が阿万音さんにとうとうプレゼントするらしくって、まゆりたちはみんなコミマに行っちゃってるし私がこっそり見に来たんだけど……)
ダル「す、鈴羽たん!」
鈴羽「あ。橋田至……あれ、岡部倫太郎は?」
ダル「あ、あんなジェラシー男なんてどうでもいいって。それよりこれを受けとってくれないかな」
鈴羽「え? でも……」
ダル「ぼ、僕……君に受けとって欲しくて頑張ったんだ」
鈴羽「……ごめん」
ダル「!?」
紅莉栖「!?」
鈴羽「受け取れない……それにもう間に合わないみたいだ」
紅莉栖「ちょっ!? 間に合わないって……」
鈴羽「あ、紅莉栖おばさんいたの?」
紅莉栖「おばさん!?」
鈴羽「あ、やば……でももういいか」
紅莉栖「!? 阿万音さんがだんだん透明に……」
ダル「な、なんだよこれ……」
鈴羽「父さんが母さんと会うはずの日に会わなかったから、きっと私っていう存在がなくなるんだよ。オカリンおじさんがいろいろ頑張ってくれたけどだめだったみたい」
ダル「何を言って……」
鈴羽「私の本当の名前は橋田鈴羽、未来からきた父さんの娘だから」
紅莉栖「っ!」
ダル「す、鈴羽たんまでそんなこと言い出すのかお!? わかった、オカリンにそう言えって言われたんでしょ!?」
鈴羽「違うよ、オカリンおじさんは唯一私のことに気が付いて、ただ助けようとしてくれただけ」
ダル「そんなことあるわけ……」
鈴羽「まあ信じてもらえるとは思わなかったし、自分からは言っちゃダメな規則があるから……言えなかったんだけど」
ダル「っ!? そんな……」
鈴羽「ねぇ紅莉栖おばさん」
紅莉栖「!?」
鈴羽「オカリンおじさんと仲直りしてよね?」
紅莉栖「!?」
鈴羽「未来でも、この時代でも、オカリンおじさんの口から出るのはいっつも紅莉栖おばさんのことばっかり」
鈴羽「それだけオカリンおじさんの頭は紅莉栖おばさんで一杯なんだよ」
鈴羽「この前信じてもらえなくてだいぶしょげてたよ。オカリンおじさんを、信じてあげて」スゥゥゥッ
紅莉栖「あ、そんな……!」
鈴羽「ごめん、時間切れ、みたい……」
ダル「!」
鈴羽「この後、母さんと父さんが会えれば、また私は生まれることになるのかなあ……」
ダル「鈴羽たん!」
鈴羽「あ、あはは……そうだと、いいなあ」グス
ダル「!?」
鈴羽「ごめんね、さよなら……」スゥッ
ダル「ーーーーーーーーーーっ!」
紅莉栖「消え、た……」
ダル「……」
紅莉栖「そんな……ハッ 岡部!」カンカン
紅莉栖「岡部!」ガンガン
岡部「……」
紅莉栖「岡部! 阿万音さんが!」
岡部「……消えたのだろう……だから俺は言ったのだ」
紅莉栖「っ!」
紅莉栖「それは……」
岡部「俺は何度も忠告した! 鈴羽のために言ってはならない真実まで告げた! だがお前らは信じなかった! その結果このありさまだ!
ダル「……」スッ
紅莉栖「橋田……」
ダル「」トボトボトボ
岡部「今は、誰とも話したくない……」
紅莉栖「岡部……」
紅莉栖(私が馬鹿だった、岡部を信じていれば……)
紅莉栖(変に嫉妬して、岡部を疑ったりしなければ……!)
紅莉栖「岡部……お願い岡部、ここを開けて」
岡部「……」
『それだけオカリンおじさんの頭は紅莉栖おばさんで一杯なんだよ』
『この前信じてもらえなくてだいぶしょげてたよ。オカリンおじさんを、信じてあげて』
紅莉栖「お願い岡部」グスッ
岡部「……」
ガチャ
紅莉栖「っ岡部!」ダキッ
岡部「っ」
紅莉栖「ごめん、私が、私がもっとちゃんと話を聞いてれば……」
岡部「……もういい、過ぎてしまったことは仕方がない」
岡部「鈴羽は生まれない。これ以降ダルが鈴羽の母に会い、彼女が生まれようと、それは俺たちの知る鈴羽ではない」
岡部「鈴羽は、消えてしまったんだ……」
紅莉栖「私が馬鹿だった、岡部は私を信じて頼ってくれたのに……」
岡部「仕方ない……俺だって事情を知らなければ同じように思っていたかもしれん」
紅莉栖「でも……」
岡部「今更いくら言っても、過去はもう……いや未来は変えられないのだ」
紅莉栖「……ごめん」ギュ
紅莉栖「私、嫉妬してた。阿万音さんに」
岡部「?」
紅莉栖「岡部が彼女を好きなんじゃないかって」
紅莉栖「でも橋田とうまくいけば岡部はフリーじゃないかって」
紅莉栖「本当に最低……」
岡部「紅莉栖……」
紅莉栖「私が、本当に馬鹿だった……」
岡部「……お前らしくないぞ」コツン
紅莉栖「あいたっ」
紅莉栖「ちょっとなにすんのよ! 私がせっかく素直に……」
岡部「そうだ、お前はそれくらいの威勢でちょうどいい」
紅莉栖「あ……」
岡部「ふ、ふん」プイッ
紅莉栖「もう……///」
岡部「いいからもう帰れ、夜もだいぶ遅い時間だ」
紅莉栖「……うん」
紅莉栖「……ねぇ」
泊まってもいい?
岡部「なっ!?」
紅莉栖「ごめん、こんな時に」
紅莉栖「でも、こんな時だから……阿万音さんに言われたの、仲直りしてって」
岡部「それならもう……」
紅莉栖「お、岡部が、そ、その私の事ばっかり話してるって」
岡部「なぁぁぁっ!?」
岡部「俺が、今機関からのスパイによる精神攻撃を受けている!」カチャ
岡部「ああ、だが大丈夫だ、なんとか切り抜けてみせるさ、エル・プサイ・コングルゥ」
紅莉栖「……岡部」
岡部「す、好きにするがいいっ」
紅莉栖「……うん」
岡部「ソファーは使っていいぞ、俺は開発室の床で……」
紅莉栖「」ギュ
岡部「お、おい……?」
紅莉栖「阿万音さんがね、消える間際に言ってたの、未来でも私は岡部のそばにいるみたい」
岡部「な、なんだとぅ!? 聞いてないぞ!」
紅莉栖「……そうなんだ? でも、そうならさ、阿万音さんが居たっていう証を残したい」
紅莉栖「阿万音さんが言ってた通りになるような未来、そ、そのせめてそれを実現したいの」
岡部「お、お前、何を言って……」
紅莉栖「その、い、言わせんな恥ずかしい!」
岡部「どぅわまれ!HENTAI処女! 何を考えているのだ!」
紅莉栖「やっぱり、岡部はイヤ、か。当然よね」
岡部「べ、別にイヤとは言ってない」
紅莉栖「え?」
岡部「あ、いや……」
紅莉栖「岡部……」
────
紅莉栖(で)
紅莉栖(結局手を出さないで一緒に寝るだけって……ヘタレなんだか紳士なんだか……)
紅莉栖(でも、それが岡部のいいところ、か)
紅莉栖(ごめんね阿万音さん、私があの時岡部を信じてれば……ん? 信じていれば?)
紅莉栖「!?」
紅莉栖(そうだDメール!)
紅莉栖(Dメールであの時の私に岡部を信じるように言えば!)
紅莉栖(あ、でも……)チラッ
岡部「」スースー
紅莉栖(そうしたらこの出来事は無かったことになるのよね)
紅莉栖(岡部と一緒に、寝るだけとはいえ床を一緒にしたことも……岡部も私のことをそれなりに思ってくれてるってわかったことも)
紅莉栖(でも、それでも……私が岡部を信じなかったせいで阿万音さんが消えちゃうよりは……うん、ずっといい)
紅莉栖(岡部……)
紅莉栖(これで準備良し)ガチャガチャ
紅莉栖(これをあの岡部が阿万音さんの正体を言った時に合わせて送信すれば……)
紅莉栖(きっと、すべてが変わる……ううん、お願い、変わって)
紅莉栖(岡部、ちゃんと何も知らない私には、その、言ってよね)
紅莉栖「」チュ
岡部「ん? 紅莉栖……?
紅莉栖「っ!」送信!
岡部「っ!?」
紅莉栖(気付いて! 前の私!)
岡部を信じて
パパみたいに
なるのは嫌
岡部「な……!」
紅莉栖「ん……」スゥスゥ
岡部「今、Dメールを……って」
岡部「ぬぅぅぁああああ!?」
紅莉栖「んぅ」
岡部「お、おおちつけつ俺」
岡部「……」
岡部(なぜ俺は裸で助手と一緒にどこぞのホテルのベッドの上にいるのだ!?)
岡部(冷静に考えるんだ鳳凰院凶真よ!)
岡部(クリスティーナが恐らく勝手にDメールを送った)
岡部(たぶん鈴羽のことをどうにかしたかったのだろう)
岡部(その気持ちはわかるしDメールに思いあたったのも流石だ)
岡部(だがしかしだ!)
岡部(どんな文面を送ればこうなるのどぅわ!?)
紅莉栖「んうぅ……おかべぇ」zzz
岡部「っ!?」
岡部(はっはだかの助手がだっだき、だきついて……)
岡部(い、いかん、狂気のマッドサイエンティストの俺ともあろうものがこんな色仕掛けにかかるなど……ぬぅわ!?)
岡部(助手! 太もも! 太ももが俺のサイリウムセイバーに当たっているぞ!)
紅莉栖「んにゃ……」
岡部(はうわぁぁぁぁぁぁぁ)
岡部(はぁはぁ……天国のようで地獄のような一夜だった)
紅莉栖「ん……」パチ
岡部「っ!」
紅莉栖「ふわぁ、おはよう岡部」
岡部「えっ、あ、いや、その……」
紅莉栖「あ、そうか、夜中にリーディングシュタイナーが発動してるのね」
岡部「!?」
─────
紅莉栖「つまりね、Dメールを見た私はアンタを手伝ったわ」
紅莉栖「その時に阿万音さんのことも信じた」
紅莉栖「橋田は最後まで信じてなかったとは思うけど、いろいろあってちゃんと阿万音さんのお母さんになる人とうまくいったみたいよ」
岡部「なにっ!? では鈴羽は……」
紅莉栖「ええ、無事に存在してるわ。といっても昨夜帰っちゃったけどね」
岡部「そうか……だがよかった」
紅莉栖「うん」
岡部「そ、それでだな……」
紅莉栖「私たちの関係?」
岡部「むぅ……」
紅莉栖「Dメールにあったのよ、私にしかわからない激励の言葉が。それを見て私は逃げないことにしたの」
紅莉栖「Dメールの日付から昨夜中にこうなるだろうとは思ってたから、そうなる前に一度こうしてたのよ」
岡部「な、なぜ」
紅莉栖「まず、私の知る岡部と結ばれたかったのが一つ」
岡部「///」
紅莉栖「そして岡部から見たら急に改変世界に来るわけだから、その岡部をちゃんと射止めるため」
岡部「っ、お、お前……」
紅莉栖「大丈夫だとは思っていたけど、やっぱり心配だったし……」
紅莉栖「あのDメールを私が私に送ったってことはきっとそういうつもりだったんだろうしね」
岡部「むぅ……」
紅莉栖「今の岡部は、もしかして私とはまだそういう関係じゃなかった?」
岡部「肉体関係までは無かった……」
紅莉栖「!? え? それって……え?もしかして、私、早まった?」
岡部「あーたーりーまーえーだー!」
紅莉栖「きゃあああああ!? だっててっきりそういうものだと!?」
岡部「世界戦が変わってもHENNTAIは変わらないらしいな処女!」
紅莉栖「もう処女じゃない!」
岡部「っ!」
紅莉栖「ど、どっちにしろ責任とってもらうんだからな!」
岡部「横暴な!」
紅莉栖「……嫌なの?」
岡部「っ! そんなわけないだろう!」
紅莉栖「じゃあ……」
岡部「鈴羽はちゃんと存在したまま未来に帰ったのだろう?」
岡部「お前が言っていた、鈴羽が居た証を残したいと、未来では俺とお前は一緒だったと」
岡部「ならば! これが運命石の扉の選択だ!」
おわり
ごめん最後グダグダになった。
もうちょいちゃんと練って書き溜めてからやるわ。
久々に書いて筆も遅いし。
だーりん全クリして勢いで書いちゃったんだ。
反省はしているが後悔はしていない。
今度はもっとマシなの書く……と思う。
だーりん進めるか
楽しみに待ってる
Entry ⇒ 2012.05.04 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「嫁ならルカ子、恋人なら助手、娘ならまゆりだな」紅莉栖「!」
岡部「何故だ?」
ダル「いや〜なんとなくパパっ娘になってくれそうな感じがして」
岡部「ふむ、まあ分からなくはないな。俺ならバイト戦士は幼馴染みのポジションだな」
ダル「そこはまゆ氏じゃないんだ」
岡部「まゆりの場合、実際に何年も付き添っているからな、最早幼馴染みというより娘に近い」
ダル「ふ〜ん。そんなもんなんだ。それにしても、たまにはこういう会話もいいね」
岡部「まあ、男同士でないと出来ん会話だしな」
紅莉栖「………」
ダル「うわ……それだけはマジ勘弁」
紅莉栖(あいつら人の事何だと思ってるのよ!)
岡部「まあ、いい。滅多に出来ん会話だ。続けるぞ」
ダル「おう!」
紅莉栖(風呂場で寝落ちして、起きたらあのHENTAI二人が変な会話始めたせいで出るタイミング失ったじゃない……)
岡部「ダルよ、貴様の嫁ポジションはやはり……」
ダル「そりゃフェイリスたんに決まってるでしょ!常考」
岡部「うむ、やはりブレないな。愚問だったか」
紅莉栖(そ、そうよ!だいたい漆原さんは男なのよ!)
岡部「うむ、やはり嫁となると基準になるのは家事スキルだろう」
ダル「なるほど、確かにるか氏は家事ならなんでもできる罠」
紅莉栖(わ、私だって裁縫だって出来るし料理だってちょっとは……)
岡部「まあ、家事スキルで言うならフェイリスも当てはまるのだが……流石にあいつと毎朝顔を合わせるのは辛い」
ダル「何を言うんだお!毎朝フェイリスたんの顔を見れるとかご褒美もんだろ!」バン
岡部「お前からすればそうだろうがな」
ダル「どんなに疲れていてもフェイリスが出迎えてくれたら僕、それだけで元気百倍だお」フンス
岡部「お前ならそうだろうが、俺なら疲れている時にフェイリスの相手は御免被る」
岡部「同じような理由で指圧師も除外。助手も候補から外れるな」
紅莉栖(ちょっ!わ、私だって疲れてる相手にはちゃんと労るわよ!)
岡部「そして残ったラボメンでまともに家事が出来るのがルカ子だけだ。これが決め手だ」
ダル「なるほど。確かにフェイリスたんほどじゃないにせよ、るか氏も癒しになってくれそうだお」
岡部「だが、男だ」
ダル「ですよねー」
岡部「恋人なら俺は助手にするな。ダル、お前は?」
紅莉栖(岡部の恋人きたああああああああああああああああああ)
ダル「これもフェイリスたん!と言いたい所だけど、二人のポジションに同じラボメンはダメっしょ?」
岡部「それでは面白みがないからな」
ダル「んじゃ、僕はまゆ氏かな。オタ会話も出来て楽しそうだし、なによりあのおっぱ」
岡部「お前、まゆりの事を普段からそんな目で見ていたのか?」
ダル「ちょっ、そんな怖い目で見ないでほしいお……冗談だって。それにまゆ氏天然だけど性格もいいし」
岡部「まあ、確かにな……」
岡部「おい、待て」
ダル「うん?どしたの」
岡部「俺が助手を恋人ポジションにした理由は聞かないのか?」
紅莉栖(……ゴクリ)ワクテカ
ダル「いや、だって……ねえ?」
岡部「な、なんだその目は!」
ダル「オカリンと牧瀬氏の普段のやり取り見てると、もう理由なんて聞かなくても分かるお」
岡部「な、なに!?」
紅莉栖(なんですって!?)
ダル「なんかもう、理由聞くと、ただの惚気話になりそうだから止めとくお」
岡部「な、なんだそれは!納得がいかんぞ!」
ダル「はいはい、次いくお、次」
岡部「ぐぬぬ」
ダル「僕は阿万音氏だお」
岡部「まあ、これはさっき互いに理由を言ったしな」
ダル「そだね」
岡部「ところで、ダル」
ダル「なに?オカリン」
岡部「『何故か苛めたくなるお姉さんポジション』なら誰を選ぶ?」
ダル「えっ?んなの決まってるじゃん当然」
ダル「桐生氏」
岡部「指圧師」
岡部「やるな、ダル……」b
ダル「さすがだおオカリン」d
紅莉栖(なんなんだこいつら……)
岡部「ああ、分かるぞダル。指圧師は我がラボの中でも貴重な年上属性を持っているからな」
ダル「それにあの普段の無口さとメールでのギャップ」
岡部「正直、たまりません」
ダル「ぐふふぐへへ」
岡部「フゥーハハハ!」
紅莉栖(ダメだこいつら……早くなんとかしないと)
ダル「うん。次は何だっけ?」
岡部「これぞ王道!幼馴染みポジションだ!」
ダル「ほう、幼馴染み……」
岡部「俺に残っているラボメンはフェイリスとバイト戦士」
ダル「僕が牧瀬氏とるか氏だお」
岡部「俺なら幼馴染みポジションにバイト戦士を推すな」
ダル「ほう、その理由は?」
ダル「はっ!そっか、阿万音氏は唯一ラボメンで僕らと同い年!」ガタッ
岡部「その通り!」ビシィ
岡部「確かに年下は多いが同い年はバイト戦士のみ!これは幼馴染みポジションにおいて重要な要素である」
ダル「そう考えると、オカリンって年下キラーだお」ボソッ
岡部「うん?何か言ったか?」
ダル「いや、なにも」
ダル「確かに阿万音氏のあのボディはエロいお」ハアハア
岡部「自重しろダル」
ダル「……ふぅ、すまんお、オカリン」
岡部「ったく、以上。俺がバイト戦士を幼馴染みポジションを選んだ理由だ」
ダル「なるほどなー」
ダル「うーん、牧瀬氏かるか氏か……」
紅莉栖(橋田が幼馴染み……おぇ)
ダル「やっぱり幼馴染みポジションはるか氏だお」
岡部「ほう、その理由は?」
ダル「消去法」
岡部「えっ」
紅莉栖(はっ?)
ダル「牧瀬氏が幼馴染みはちょっと……」
ダル「それに男の娘の年下幼馴染みって萌えね?今までにない属性だお!」ハアハア
岡部「さすがダル!俺に出来ない事を平然とやってのけるそこに痺れるゥ!」
紅莉栖「憧れねえよ!」
岡部「えっ」
ダル「えっ」
紅莉栖「ふぇっ?」
岡部「ば、馬鹿な!?く、クリスティーナ貴様一体いつから……」
紅莉栖「いつから?最初からよ!」
岡部「なっ!」
紅莉栖「あんたが漆原さんを嫁ポジション宣言した事とか!」ビシィ
岡部「うっ」
紅莉栖「橋田がフェイリスさんを嫁ポジション宣言した事とか!」ビシィ
ダル「おぅ……」
紅莉栖「あんたが私を恋人ポジション宣言し、た…事、とか………はぅ」
岡部「なっ」
紅莉栖「じゃ、じゃあ私が恋人ポジションに当てはまる理由を言いなさいよ!」
岡部「な、なにぃ!?」
紅莉栖「漆原さんやまゆり、阿万音さんみたいな理由が私にもあるんでしょ?そ、それを言いなさい」
岡部「な、何故貴様に言わねばならんのだ!」
紅莉栖「いいから言え!でないとこのHENTAI会話、みんなに言いふらすぞ!」
岡部「なっ!卑怯な!やはり貴様!機関からの差し金だったのか!」
紅莉栖「さあ言え!」
岡部「くっ!」
ダル「久しぶりに壁殴るか」ポキッポキッ
紅莉栖「さあ!」
岡部「フゥーハハハ!!」
紅莉栖「!?」
岡部「いぃだろう、助手ぅ。貴様が何故、恋人ポジションにカテゴライズされたのか教えてやる!よく聞け!」ビシィ
紅莉栖「は、はい!」
岡部「まずひとぉーつ!恋人という関係において俺とお前は抜群に相性がいい!何故だか分かるかぁ?助手ぅ」
紅莉栖「ふ、ふぇ!?な、何故って……か、カラダの相性、とか?」
岡部「ち、があああああう!これだからHENTAI天才恋に恋するスイーツ(笑)んあー処女少女は困る!」
紅莉栖「なっ!今まで一番酷い呼び名だなおい!」
紅莉栖「は、はあ!?」
岡部「属性は何だ、と聞いた!」
紅莉栖「ぞ、属性って……私の選考は脳科学だけど」
岡部「ふんっ、使えん助手だな。ダル、クリスティーナの属性を言ってやれ」
ダル「そりゃ、牧瀬氏と言えば天才HENTAI系ツンデレファザコンネラーセレブ腐助手っしょ」
岡部「その通り!ついでにに言えばそこにアンデッド属性も付く」
紅莉栖「付かねーよ!」
紅莉栖「だ、誰がツンデレか!」
ダル「ツンデレつーかもうデレデレ」
紅莉栖「橋田は黙れ!」
ダル「サーセンwww」
岡部「このツンデレという属性。これは俺の見解だがこの属性が一番に輝くのは恋人だと俺は考えている!」
紅莉栖「そ、それってつまり」
岡部「その通り!貴様がツンデレ属性であるから恋人に選ばれたのだ!フゥーハハハ!」
紅莉栖「じゃ、じゃあ私はツンデレだったから選ばれただけ……?」
紅莉栖「そ、そうなんだ……ツンデレなら誰でも良かったんだ」
岡部「フゥーハハハ!……えっ?」
紅莉栖「馬鹿みたい……一人で勝手に思い上がって」
岡部「あ、いや、その……」
ダル「いや、あれオカリンの照れ隠しっしょ。オカリン普段から牧瀬氏にぞっこんだし」
紅莉栖「えっ?」
岡部「ふぇ?」
紅莉栖「ぞ、ぞっこん!?」
ダル「うん」
岡部「だ、大体、俺が助手などに惑わされるなどありえん!」
紅莉栖「ほ、本当に!?」
ダル「うん」
岡部「考えてもみろ!俺と助手だぞ!?例え純正種に目覚めようとも、分かり合える事などありえん!」
紅莉栖「ソースは!?」
ダル「オカリンがこの前ソファーで寝てる牧瀬氏の顔を写メで取って待受にしてたお」
紅莉栖「はぅ」
岡部「」
岡部「な、なんだ?クリスティーナ」
紅莉栖「んっ」
岡部「な、なんだ?その手は?腹でも減ったか?」
紅莉栖「ケータイ」
岡部「し、仕方ないな。今はまゆりのバナナしかないが、食うか?」
紅莉栖「ケータイ」
岡部「あ、あれ?おかしいな。手が震えてバナナの皮が上手く剥けん」アセアセ
紅莉栖「……」バンッ
岡部「ひっ」
紅莉栖「ケータイ」
岡部「……はい」
岡部「ふ、二日前。気持ちよさそうに寝ていたねでつい」
ダル「オカリンあの時ハアハアしながら牧瀬氏の寝顔見つめてたもんな〜」
紅莉栖「ふぇ!?」
岡部「しとらんわ!貴様と一緒にするでない!か、勘違いするなよ助手。その写真は今後貴様と取引をする際に使えると踏んで撮っただけであってだな」
紅莉栖「じゃあなんで待受に設定してるの?」
岡部「」
紅莉栖「ふふっ、それは?」
ダル「ふひひ、それは?」
岡部「お、」
紅莉栖「お?」
岡部「お前が」
紅莉栖「私が?」
岡部「ふ、フゥーハハハ!余りに綺麗に撮れたから待受にしたのだ!お前のこんな表情なんて滅多に見れないからな!悪いかあ!」
紅莉栖「あぅ」
ダル「うわ、ヤケになった」
岡部「助手!」
紅莉栖「な、なに?」
岡部「何故お前が恋人ポジションなのか教えてやる!」
紅莉栖「ふぇ?」
岡部「世界の混沌へと陥れる。それこそが未来ガジェット研究所!」ギュッ
紅莉栖「あっ、手を……」
紅莉栖(岡部に手を握られたの初めてかも……あぅ)
岡部「鳳凰院凶真がそれを成す!助手と、共に!」ムギュ
紅莉栖(こ、今度は抱きつかれた)
岡部「そうだ!この未来ガジェット研究所にはお前が必要なのだ!そしてこの未来ガジェット研究所は俺の半身と同義!つまり!」
紅莉栖「お、岡部には私が必要ってこと?」
岡部「そうだ!助手が!紅莉栖が!恋人だ!!」
紅莉栖「岡部……」キュン
岡部「紅莉栖……」ギュッ
ダル「……なんぞこれ」
紅莉栖「えっ……」
岡部「む、無論!他にも恋人ポジションにした理由は数多ある!だがそれを説明するには時間がいくらあっても足らんのだフゥーハハハ!」
紅莉栖「岡部……」ギュッ
ダル「ダメだこいつら……」
ルカ子「こ、恋人ポジションそんなに理由があるなら、嫁ポジションにももっと理由があるんですよね?」
鈴羽「あたしも幼馴染みポジションの理由、もっと聞きたいな〜」
まゆり「娘ポジションも聞きたいのです」
岡部「えっ」
ルカ子「あの、ラボの近くよったから、寄ろうとしたら、その……扉の前で岡部さんがぼ、ぼ、僕の事をよ、よ嫁って聞こえて、それで……」
まゆり「ラボの前でるかくんが固まってたからまゆしぃもそのまま聞いちゃったのです☆」
鈴羽「このビルって結構、外に音が漏れるんだよね〜一階にいたあたしにまで聞こえてさ」
岡部「あ、ああ……っ!」
ダル「オカリン、どんまい」
フェイリス「ごめんね、ダルニャン。フェイリスはみんなのフェイリスだからダルニャンのお嫁さんにはなれないのニャン♪」
ダル「」
フェイリス「ねーきょうまーフェイリスは何ポジションにゃのかニャ?」
岡部「いや、その……」
フェイリス「凶真と生き別れになった妹ポジションかニャ?それとも前世で恋人同士だった敵ポジションかニャ!?」
紅莉栖「フェイリスさん!恋人ポジションは私よ!?」
フェイリス「違うニャクーニャン。フェイリスが言ったのは前世での恋人ポジションニャ。今は伴侶のポジションニャ♪」ギュッ
岡部「はぅ」
ルカ子「ち、違います!は、伴侶は、お嫁さんは僕のポジションですっ」ギュッ
岡部「あぅ」
萌郁「私、は……岡部くんと、橋田くんの……お姉さん?」
岡部「あ、ああっ……」
岡部「お、お前!みんなのフェイリスじゃなかったのか!?さっきと矛盾しているぞ!」
フェイリス「フニャーそれじゃあ仕方ないニャ」バッ
岡部(と、とりあえず一番面倒なフェイリスは何とかなったか)ホッ
ギュッ
岡部「こ、こんどは誰だ!?」
留未穂「じゃあ秋葉留未穂はどのポジションなの?岡部さん」ギュッ
岡部「ちょっ、おま!?」
ダル「」
留未穂「ねえ、岡部さん、教えてよ」ギュッ
このギャップで落とせない男はいないと思うんですよ
ルカ子「お、お嫁さんですから、やっぱり色んな深い理由があるんでしよね!家事ができるからって理由だけじゃないんですよね!」
まゆり「う〜んと、まゆしぃがオカリンの娘なら、これからはオカリンの事、パパって呼ばないといけないのかな〜?」
鈴羽「幼馴染みなんだからフルネームで呼ぶのもおかしいかな。んじゃ、これからは倫太郎って呼ぶね!」
萌郁「お姉さん……だから……いじめちゃ、ダメ、よ?」
留未穂「岡部さん。私だけ仲間外れにしないで」
岡部「こ、これが、シュタインズゲートの選択とでも言うのか」
ダル「」
まゆり「ねえねえ〜パパ〜」
岡部「どうした、まゆり」
まゆり「ここの問題、判らないから教えてほしいのです」
岡部「こら、宿題は自分でやるものだろうが」
まゆり「ええ〜でもるかく、じゃなかった。お母さんも教えてくれなかったのです」ションボリ
岡部「むぅ、仕方ないな。いいか、ここはな」
岡部「まったく、次からは自分で解くようにするんだぞ?」ナデナデ
まゆり「は〜い♪」トテトテ
岡部「まったく」
ルカ子「ふふっ、おか、……じゃなかった、倫太郎さんはあの子に甘いんですね」
岡部「まあ、な……今日は肉じゃがか?」
ルカ子「はい、今日も腕によりをかけて作りました」
岡部「すまんな」
ルカ子「いえ、僕は倫太郎さんのお嫁さんなんですから当然ですよ」
鈴羽「うぃーす、倫太郎ー遊びに着たよー」
岡部「バイトせん、じゃなかった。鈴羽か、相変わらず騒がしい奴だな」
鈴羽「おっ、今日は肉じゃが?あたしもご馳走になっていい?」
ルカ子「もちろんですよ。阿万音さんは倫太郎さんの幼馴染みなんですから」
鈴羽「えへへ、サンキュー♪」
まゆり「おぉ、今日は肉じゃがだ〜♪」
岡部「それじゃ、みんな揃ったことだし、食べるか」
ルカ子「はいっ」
「「いただきまーす」」
岡部「うん、相変わらずルカ子の料理はうまいな。さすが我が嫁だ!」モグマグ
ルカ子「り、倫太郎さん」ポッ
鈴羽「うん、やっぱり漆原じゃなかった。岡部るかの料理は絶品だね!」モグモグ
ルカ子「ふふっ、そう言って貰えると作ったかいもあります」
岡部「ああ、本当にうまい」モグモグ
岡部「………」モグモグ
岡部「……」
岡部(……どうしてこうなった)
岡部(バタフライエフェクトとはまさにこの事か……)
まゆり「ねえ、ねえパパ〜」
岡部「ど、どうした?まゆり」
まゆり「もう直ぐ紅莉栖ちゃんとのデートの時間じゃないのかな〜」
岡部「なにっ!もうそんな時間か!?」
鈴羽「遅刻すると怖そうだよねー牧瀬紅莉栖って」
岡部「くっ!行ってくる!」
ルカ子「いってらっしゃい、倫太郎さん」
まゆり「いってらっしゃいパパ〜お土産も買ってきてね〜」
鈴羽「もし振られたらあたしが慰めてあげるよ〜」
岡部「う、うるさい!」
紅莉栖「残念、五分遅刻よ」
岡部「く、紅莉栖……」
紅莉栖「遅刻したんだから、わかってるわよね?」
岡部「ぐぬぬ、わ、わかってる」
ギュッ
紅莉栖「んっ、よし、許す」
岡部(デートに遅刻したら、ハぐをする。しかもこの往来で!……なんたる屈辱だ!)
紅莉栖「さっ、いこっか」
岡部「そうだな」ギュッ
岡部「そうか、なら良かった」
紅莉栖「ふふっ、あんたのデートプランも、ちゃんと楽しめるものになってきたじゃない」
岡部「当たり前だ!鳳凰院凶真は常に進化をしているのだ!次回はもっと楽しいデートにしてやるから覚悟しておけ!フゥーハハハ!」バサッ
紅莉栖「はいはい。期待してるわよ?マッドサイエンティストさん」
岡部「ふっ、まかせておけ」
紅莉栖「じゃ、じゃあ今日のお礼ね。……目をつむれ」
岡部「なっ!毎回やるのか!?」
紅莉栖「目をつむれ!」
岡部「わ、わかった」
紅莉栖「んっ……」
岡部「んむ……」
岡部「そ、そうだな……」
紅莉栖「………」
岡部「………」
紅莉栖「そ、それじゃあ、帰ろっか!」
岡部「そ、そうだな!」
ギュッ
紅莉栖「ふぇ?」
岡部「その、なんだ……ホテルまで送っていく」ギュッ
紅莉栖「うん………ありがと」ギュッ
岡部「あっ、まゆりへのお土産買い忘れたな……」
岡部「まあいいか、今日帰るのはラボじゃなくてフェイリス……じゃなかった。留未穂の家の方だしな」
フェイリス宅
ガチャ
岡部「ただいま」
留未穂「お帰りなさい、お兄様」
萌郁「お帰り、なさい……岡部、くん、じゃなかった……り、倫太郎」
留未穂「お兄様、先にお風呂にします?それともご飯にしますか?」
スチャ
フェイリス「それともフェイリスかニャ?」
岡部「風呂にする。あと、フェイリスはうちの家族ではない設定なんだろ?」
フェイリス「もう、凶真のけちー」
スッ
留未穂「それでは、後で着替えを用意をしますので、先にお風呂に入っていて下さいね、お兄様」
岡部「あ、ああ」
岡部(未だにこいつのギャップには慣れんな……)
貴方の未来の夫が危篤です!
岡部「ふぅ……」
岡部(流石に疲れたな……)
ガラッ
岡部「!?」
萌郁「岡部、くん……じゃなかった。り、倫太郎……お姉ちゃんが、お背中、流しにきた、よ?」
岡部「し、指圧師!?じゃなかった。ね、姉さん!?で、出て行ってくれ!」
萌郁「………」ションボリ
岡部「あっ……」
岡部「……その、じゃあ、よれしく頼む」
萌郁「!…………うん」
岡部(い、色々と指圧師のあれとかそれとが当たって危なかったがな……)
萌郁「興奮、した……?」
岡部「なっ!?貴様わざとやっていたのか!?」
ぺしっ
岡部「あいたっ!な、何をする!」
萌郁「お姉ちゃんに、貴様とか、……言わない、の」
岡部「あ、いや、その……」
萌郁「わか、った………?」
岡部「はい……」
岡部「そ、そうか。今いく」
萌郁「……」トテトテ
留未穂「はい、じゃあ召し上がれ」
「「いただきます」」
岡部「うん、留未穂の料理もうまいな」モグモグ
萌郁「おい、しい………」モグモグ
留未穂「ふふっ、お兄様とお姉様に誉められるなんて、幸せです」
萌郁「ご馳走、さま、でした……」
留未穂「お粗末さまでした」
岡部「留未穂、今日は疲れたから俺はもう寝るぞ?」
留未穂「分かりました。お休みなさい、お兄様」
萌郁「お休み、なさい……岡部、くん……じゃなかった。倫、太郎」
岡部「ああ、お休み」
留未穂「………ふふっ」
ダ
ル
瀕死
霊圧が
消えた
ラボメンガールズ
エロゲ配役
ダル危篤
ハーレム系
ギャルゲ状態
ダル死亡
岡部(明日はルカ子たちと鈴羽を交えての家族旅行。そして次は紅莉栖と青森への二人で旅行。その次は留未穂や指圧師……じゃなかった。姉さんたちと兄妹で旅行か……)
岡部(今のうちに休んでおかんと昼も夜も体力が持ちそうにないな)
岡部(なあ、ダル。お前は今どうしてる?)
岡部(こういう疲れている時に、親友ポジションであるお前と下らない会話したいと思う)
岡部(旅に出るお、と一言書かれた手紙を置いてお前はどこかに消えてしまった)
岡部(ふっ、案外その時に彼女なんかを連れてたりしてな)
岡部(……そろそろ寝るか)
岡部(………)
ガチャ
岡部「!?」
留未穂「お兄様、起きてますか?」
岡部「留実、穂?」
留未穂「少し、寝付けなくて……一緒に寝てもいいですか?」
岡部「なっ!?」
ガサゴソ
岡部「あっ、おい、勝手に!」
留未穂「ふふっ、お兄様の体、あったかくて気持ちいい」
岡部「こ、こら、ひっつくな」
留未穂「お兄様……」ギュッ
岡部「くっ、し、仕方ない奴だな。今晩だけだからな」
留未穂「ありがとう、お兄様……」ムギュ
岡部「なっ!?」
萌郁「……」
岡部「お、おま……いや、姉さんもか」
萌郁「………うん」
岡部「今晩、だけだからな」プイ
萌郁「……倫太郎、は……ツンデレ?」
岡部「ち、違うわ!誰がツンデレだ!つーかどこでそんな言葉覚えた!?」
ガサゴソ
萌郁「………んっ」
岡部「スルーかよ」
岡部「……ほんとに、今晩だけだからな」
岡部(こんなの、何回もされたら心臓に悪いわ!)
萌郁「んっ……」ギュッ
岡部「ちょっ、なんで手を握る?」
留未穂「あっ、お姉様ずるい」ギュッ
岡部「お、お前もか!?」
萌郁「お休み、なさい……」
留未穂「お休みなさい……」
岡部「お、おい!?」
岡部(こういうのも悪くはない)
岡部(この関係がいつまで続くか判らないが、どうせなら楽しもうじゃないか)
岡部(ルカ子とまゆりの家族も、鈴羽との幼馴染みの関係も、紅莉栖との恋人関係も、留未穂と萌郁との兄妹関係も、ダルとの親友関係も)
岡部(なんたってこれが)
岡部(俺たちが選んだ選択なのだから)
おわり
保守してくれた人、読んでくれた人、ありがとニャンニャン
ダル由季も書いてやってくれダルが可哀想すぎる・・・
Entry ⇒ 2012.05.01 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
紅莉栖「デレデレ助手化飲料……アシスタント・ペッパーよ!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334916870/
紅莉栖「ふれてない! いたって正常!」
岡部「ガジェットの開発も放り出して……一体なんだそれは?」
紅莉栖「これを飲んでから最初に聞いた声……その主の命令に従うようになる薬よ」
紅莉栖「まるでどこかのかわいそ〜な『助手』さんみたいに」
岡部「フハハ(笑)。心当たりがない」
紅莉栖「くっ! ようやくこの鬱憤を晴らすときが来たわ」
紅莉栖「こほんっ」
紅莉栖「ひざまずきなさいっ」キリッ
ガクンッ!!
岡部「」
紅莉栖「ふふん」
岡部「まさかっ、先ほど飲んだドクペは……」
紅莉栖「そのまさかよ」
紅莉栖「通常のドクペと私の薬を……すりかえておいたのさ!」
岡部「くぉのぉっ……ぎっ、ぐ、本当にアシペとやらの効力で……!?」
岡部「助手ぅ、キサマなかなかにマッドな感じではないかぁっ……」
ガクンッ!!!!
岡部「あごぉおっ! あご打ったぞぉお!」バタバタ
紅莉栖「あっ、ごめんなさっ……こほん! く、口の聞き方には気をつけなさい?」
紅莉栖「今、『助手』であるのはアンタの方なんだからな?」フフン
岡部「ぐっ……」
岡部(自分が助手なのはすっかり馴染んだなコイツ)
紅莉栖「欲しかったらしばらく私の言うことを聞くこと」
岡部(毒って言った! いま毒って!)
紅莉栖「返事は?」
キィーン!
岡部「ぬぐっ!?」
岡部「……わ」
岡部「わかりました、です、はい」
紅莉栖「…………」ニヤニヤ
岡部「くぅうううううっ……!」
紅莉栖「さぁーて、これからどんな命令をしてやろうかしら?」
紅莉栖「日頃ぞんざいに扱われてる恨みをようやく晴らせるんだから〜?」ニヤニヤニヤニヤ
岡部(めっちゃニヤニヤしてる……)
紅莉栖「いっつも助手だのクリスティーナだのHENTAI厨二ネーミングだったし」
紅莉栖「ここはちゃんと矯正しておく必要があるわね」
岡部「…………」
紅莉栖「く……」
紅莉栖「クリス様と呼びなさい!」キィーン!
岡部「ふぬっ!? ……く」
岡部「クリス様……」
紅莉栖「…………」
岡部「…………」
紅莉栖「フ、ふぅーっはっはっは! いいザマね岡部! 人がゴミのようだわ!」ビシィッ
紅莉栖「…………」
紅莉栖「なんかしっくりこない……」
岡部(明らかに向いてないなコイツ)
間違いない
岡部「そんな薬を作っておいて、『こうさせたい』とかは考えてなかったのか?」
紅莉栖「か、考えてたわよぅっ! その、でもっ、考えてたのは一つだけで」
紅莉栖「でもその一つをいきなりやってもらうのは急すぎるしっ」
紅莉栖「こっちがどうにかなりそうだったしっ、だから、その前に準備がいるしっ」
紅莉栖「……とか、いろいろ考えてたら、頭がカオス状態に……」
岡部「なるほど。わからん」
紅莉栖「ううう、うるさい! あんたは黙って言うこと聞いてればいいのっ!」
岡部(あちらの方が余裕がないとはこれいかに)
紅莉栖「あぁんもう……アインシュタインに文句を言いたい気分……」
岡部「アインシュタインとばっちりだろ! かわいそうではないか!」
岡部(どの発言を『命令』とするかはアイツ自身が制御可能ということだな)
岡部(催眠術か何かの要領で何かやっているのだろうが、正確には何かわからん)
紅莉栖「わかった! わかったわ!」
岡部「…………」
紅莉栖「く、くりす」
紅莉栖「って、名前で……私を、」
紅莉栖「呼び、なさい……」
キィーン!
岡部「――――」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「……へ?」
岡部「っぐ、だからっ……」
岡部「〜〜〜〜……」
岡部「紅莉栖……」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「………う、うん//////」
岡部「なぁっぐ! おい助手キサマ何をそんな照れる必要が!!」
紅莉栖「てれっ! 照れてなんかない、わよ……」
岡部(こんな、付き合って間もない恋人のような)
紅莉栖「て、照れるとか照れないとかじゃないわっ」
紅莉栖「ただ、普段慣れてない呼び方で呼ばれたから脳の認知に揺らぎが生じたっていうか」
紅莉栖「あまりにもありえない呼び方だったから言語野のエラーかもって!」
紅莉栖「だって……初めて、名前で……」
紅莉栖「…………//////」
岡部「だぁからニヤニヤしすぎなのだ!」
紅莉栖「してないっ!///」
岡部「照れてるだろう! どこからどう見ても! 助手の分際でぇっ!」
紅莉栖「なっ!?」
紅莉栖「私は助手じゃない、紅莉栖」
キィーン!
岡部「っぐ……紅莉栖」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「岡部」
岡部「く、紅莉栖」
紅莉栖「……おかべ」
岡部「紅莉栖」
紅莉栖「お、おかべっ///」
岡部「紅莉栖!」
紅莉栖「な、何度も呼ぶなバカ!!///」ペチーン!
岡部「へぶぅッ!?」
紅莉栖「ご、ごめんなさい……うれしすぎ――じゃない、すごく腹が立って」
紅莉栖「別にっ、う、うれしかったわけじゃないんだからな?」
岡部「何がしたいんだお前は……」
紅莉栖「…………」
岡部「?」
紅莉栖「」スゥー
紅莉栖「」ハァー
岡部「……は?」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「アー、わ、私ったら、急にスゴイコト、思いついちゃったわー?」
岡部「……」
紅莉栖「科学は常に、実践的であるべきだもの!」
岡部(ひどすぎる)
紅莉栖「仕方ない、科学なら仕方ないわ」
紅莉栖「……それで、なんだけど……」
紅莉栖「くりす……」
岡部「あん?」
紅莉栖「くりすが、」
紅莉栖「好きって」
紅莉栖「……い、言えばいいと思う……///」
岡部「――――」
キィーン!
紅莉栖「な、なによぅっ!? 何か文句でも!?」
紅莉栖「マッドサイエンティスト様は文句がございますか!?」
紅莉栖「罰ゲームっ、そうこれは罰ゲームなんだから!」
紅莉栖「心にもないこと言って悶絶して苦しめばいいのよ童貞乙!」
岡部「自分で言ってて悲しくならないのカッ――!?」
岡部「――……」
岡部「紅莉栖……」
紅莉栖「ふぇっ!?」
岡部「…………」
紅莉栖「…………」
岡部「好きだ」
紅莉栖「」
岡部「……お、おい?」
紅莉栖「」ビュゴォオッ!!
岡部「のぉわっ!?」
岡部(ものすごい勢いで向こうをむいたぞコイツ)
紅莉栖「……お」
紅莉栖「岡部、ちょっと」
紅莉栖「……向こうむいてろ」
キィーン!
岡部「ぬぐっ……」
紅莉栖「…………」ピョーン
紅莉栖「…………」ボフッ
岡部(クッション?)
紅莉栖「…………」ムギュ
紅莉栖「…………」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「〜〜〜〜〜//////」ジタバタ
岡部(なんだっ? 何が起きているのだ!?)
紅莉栖「〜〜〜〜〜」ボフボフボフゴロゴロゴロ!!
岡部(尋常じゃないぞ!?)
紅莉栖「ふふ……」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「えへへ……///」ムギューッ
岡部(薄気味悪い笑みが!)
紅莉栖「……モウ……シカタナインダカラ……///」ジタバタ
岡部(ボソボソ声までっ……、っ、命令が解けてきた!)
紅莉栖「なっ!? うっさいバカこっち見んな!!」ビュンッ
岡部「ぬがッ!?」ボフーン
岡部「……っつ、なんだ……クッション?」
岡部「って待て待て! 濡れッ……このクッションよだれだらけなのだが!」
紅莉栖「気のせいよ」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「もしくは……あ、あんたのせい……///」ゴニョゴニョ
岡部「む?」
紅莉栖「っ、それより! あんたさっき、私のことが好きとかどうとかっ」
岡部「…………」
紅莉栖「……ほんと?」
岡部「お前が命じたんだろ!」
紅莉栖「そういうのって政治学的にも重要だと思うの!」
岡部(様子が変だな。今日の紅莉栖は)
紅莉栖「ん……」
紅莉栖「おかべ……」
岡部「……」
岡部(言えば……満足するのか?)
岡部(言ってしまうのは簡単だが)
ピッ
『紅莉栖……好きだ』
岡部「―――!?!?!?」
ピッ
『紅莉栖……好きだ』
紅莉栖「えへへ///」
岡部「ちょぉおおおっ!? お前まさっ……録音して!?」
紅莉栖「ぁっ、か、勘違いするな!? これはあんたの弱みをにぎるため!」
紅莉栖「これがあれば薬が切れても優位に立てると思ってっ、それ以外に理由なんか」ピッ
『紅莉栖……好きだ』
紅莉栖「はぅう///」
岡部「ぬんぐぐぐぐ……!」
岡部(コイツ、『いいこと思いついた』みたいなこと言っておきながらっ)
岡部(まるっきり計画的犯行ではないかっ!)
紅莉栖「そこぉっ! 口を慎みつつ『紅莉栖大好き』と!」キィーン!
岡部「紅莉栖大好きだ」
紅莉栖「はぅううう///」
岡部「ぬぉおおおおおおおおお!!///」
紅莉栖「……ほ、ほんとにすき?」
岡部「っ、」
岡部「ああ……好きだ」
紅莉栖「愛してる?」
岡部「……愛してる」
紅莉栖「…………」
岡部「…………」
岡部(……あれ? 今)
岡部(素だったのでは……?)
岡部「…………」
紅莉栖「〜〜〜っ/////////」ボンッ!!
岡部「なっ、ぬぁっ、今のはだな!!」
紅莉栖「おっ、おかおかっ、おか、べ……///」
岡部「そのっ……つまり」
紅莉栖「…………」
岡部「…………」
紅莉栖「……岡部」
岡部「っ」
紅莉栖「おかべぇ……っ」
岡部(上目づかいでこちらを〜〜〜!!)
岡部「こォっ、こーヒーを入れてこよう!」
紅莉栖「あっ……」
スタスタ…
コポコポ
紅莉栖「…………」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「……おかべの、ばか」
紅莉栖「…………」
岡部「……怒ってるのか?」
紅莉栖「怒ってないっ」
岡部(まあ……当然か)
岡部「ほらコーヒーだ」コトン
岡部(今のは明らかに俺が悪かったな)
岡部(だが仕方なかろう。急にあんな雰囲気になられては……)
岡部「…………」
紅莉栖「」チョコン
岡部「なぜそんなところで体育座りをしているのだ?」
紅莉栖「うるさい……やることなくなったのよぅ」
岡部(ネタ切れ早っ)
紅莉栖「っ!? だからといって終わりだなんて短絡的杉わろたっ!」ガタッ
岡部「では次は何だ」
紅莉栖「ふぇっ!? あ、えとっ……」
紅莉栖「そのっ……」
岡部「…………」
紅莉栖「ダンス!」
岡部「は?」
紅莉栖「私、ほらっ、今ものすっごく量子力的に観測しても退屈してるでしょ!?」
紅莉栖「だから岡部が楽しませるべきなのよ! はい論破!」
岡部「お前……論文とかは大丈夫なのか?」
紅莉栖「」ギロッ
岡部「なぜにらまれる……」
紅莉栖「だ、だめ?」
岡部「いや、別にそれくらいかまわんが」
紅莉栖「」グッ
岡部「ガッツポーズ……助手お前ガッツポーズて……」
紅莉栖「くりす!」
岡部「ただまあ、俺の運動神経のほどはお前も知っているだろう」
紅莉栖「無視しやがった……ふん、最初から期待なんてしてないから平気よ」
岡部「ぬぐっ、この、人が下手に出ていれば……」
紅莉栖「ダンス、はよ」キィーン!
岡部「…………」
岡部(なんとなく、ではあるが)
岡部(紅莉栖がなぜこんな態度に出ているのか……想像がついた)
岡部「しかしダンスといってもな……」バサッ
紅莉栖「――――!!」
岡部「安請け合いしたが何から手をつければ……」
紅莉栖「待ってストップ!!」キィーン!
岡部「んのわあっつ! 身体がちぎれるぅうっ」
紅莉栖「ダンス、したら」
岡部「なんだっ、早く言え!」
紅莉栖「疲れるでしょ?」
岡部「そうだなっ」
紅莉栖「汗かくわよね?」
岡部「そうだなっ」
紅莉栖「白衣……邪魔よね?」
岡部「……そうか?」
紅莉栖「白衣」キィーン!
岡部「……は?」
紅莉栖「いったん、ぬ、脱ぐべきよ」
岡部「でぇっ!?」バッサァッ!!
紅莉栖「私に預けてもいいんじゃないかしらっ?」
岡部「おぅふ!」パサッ
紅莉栖「はいご苦労さま」
紅莉栖「……岡部、ちょっと、向こうむいてろ」
岡部「この展開に俺は見覚えがあるぞ!?」
紅莉栖「向・い・て・ろ」キィーン!
岡部「だはぁっふ! どうする気だ、というかなんで奪った!?」
紅莉栖「こ、これは戦利品なんだから!」
岡部「ダンスは!?」
紅莉栖「もういいわありがとう」
岡部「グダグダではないかぁっ!」
紅莉栖「おかべの……」
紅莉栖「……はぅ///」
岡部「待て待て、何をしようと!?」
紅莉栖「……んっ///」
岡部「聞いているのか助手よ!!」
紅莉栖「くりふよ」
岡部「なんかくぐもって聞こえるのだが!?」
紅莉栖「ひのへいほ……」
紅莉栖「んぅう///」クンカクンカ
岡部「クソォっ、見えん! 踊るぞ俺は! お前に命令されずとも踊るからな!」
紅莉栖「……んぅ、おかべ///」モフモフ
岡部「この舞に世界の支配構造のすべてが表されているのだっ」
紅莉栖「おかべ……おかべっ……」
岡部「紅莉栖見ているか俺は見えていないがあああ!」
紅莉栖「うるさい、ストップ」キィーン!
岡部「ふんぬぐっ!?」グキッ
岡部「おとっ、とっ、とととぉおお?」ヨロヨロッ
紅莉栖「ちょっ、岡部?」
岡部「ととととぉーーとっ?」
紅莉栖「きゃぁっこっち来んなっ!」
岡部「どわぁあああああああああっ」
紅莉栖「きゃあーーーっ!!??」
ドンガラガッシャーン
紅莉栖「い、たた……」
岡部「……だ、大丈夫か」
紅莉栖「何なのよもう……急に荒ぶりだしたと思ったらっ」
岡部「お前のせいだろう! まったく、ロクなことがない……」
岡部「…………」
紅莉栖「…………」
岡部(お、押し倒しているだとぉおおおおおおおおおおおおおお)
紅莉栖「〜〜〜〜!!//////」ボンッ
岡部「あちょっ、ちょぉっと待ったっ! そうではなく! そうではないのだ!!」
紅莉栖「ななにゃにっ、なななななにゃ///」
岡部「勘違いするな! 繰り返す! そういうつもりではない!!」
紅莉栖「どういうつもりよこのHENTAI! はなっ、離しなさいよぅっ!」ジタバタ
紅莉栖「じっ、自分がコケにされたからって助手の私を襲う気!? 鬼畜なの!? 死ぬの!?」
岡部「落ち着け人の話をっ」
紅莉栖「どうせこのまま私を無理やりにって魂胆なんでしょ!? 本当にありがとうございました!」
岡部「意味合いが違って聞こえるのだが!」
紅莉栖「近場の女に欲望をぶつけちゃう男の人って! なにそれこわい! あーあー、私オワタ!」
岡部「くぅううこのアマぁあああ」
紅莉栖「お、岡部ぇっ、さっさと離れろぉっ」ジタバタ
岡部「っ、そうだ、命令しろ紅莉栖!」
――――――
――
紅莉栖「欲求不満なのね……このケダモノ」
岡部「次ふざけたことを言ったらここから追い出すぞ」
紅莉栖「何それ? マッドサイエンティストジョーク?」
紅莉栖「私のことがあまりにも恋しすぎて頭がおかしくなっちゃったのね」
岡部「…………」
紅莉栖「……なによっ」
岡部「夕食はまたピザか」
紅莉栖「……も、文句ある?」
紅莉栖「……やっぱり、飽きちゃった?」
岡部「まあ、こうも立て続けではな。食事の種類が限られるのはわかるが」
岡部「そろそろ和食あたりが恋しくなってくる」
紅莉栖「じゃあ、どこか外食とか」
岡部「お前がそれを許すならな」
紅莉栖「…………」
岡部「…………」
岡部(……潮時か)
岡部「紅莉栖……」
岡部「話がある」
紅莉栖「っ……!」
紅莉栖「いやっ、聞きたくない!」
岡部「…………」
紅莉栖「っ、ごめん……」
岡部「いや……」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「おかべ」
紅莉栖「あーん、して……」
キィーン!
岡部「む……」
紅莉栖「んっ……」
紅莉栖「あむ……んむ……」
岡部「俺はもう飽きたと言っている」
紅莉栖「そっ……か」
紅莉栖「…………」
岡部「…………」
岡部(俺も、律儀に付き合ってやる必要はないのかもしれん……)
岡部(紅莉栖の命令を聞きたくなければ耳をふさげばいい)
岡部(おそらく物理的な効果範囲もあるだろうから、ここから逃げて遠ざかってもいい)
岡部(だが……)
紅莉栖「ま、また……ダンスでもしてもらおうかしら……」
紅莉栖「う……」
岡部(もうわかった。確信した)
岡部(ならばなおさら……言わねばなるまい)
岡部「話があるんだ」
紅莉栖「…………」
岡部「俺は……」
紅莉栖「っ」
岡部「俺は」
岡部「いつになったら……日本に帰れるんだ?」
岡部「もう十日だ」
紅莉栖「おかべっ」
岡部「このままこのホテルで養われていたら、ヒモになってしまう」
岡部「お前が研究室に行っているあいだ、俺は主夫になった気分だぞ」
紅莉栖「…………」
岡部「いや……今のは、聞き方がいやらしかったな」
岡部「何が何でも帰りたいのなら、お前を振り切って帰ればいいのだから」
岡部「俺はお前の願いを断れないのだ」
岡部「お前にいてくれと言われたら、渋面を作りながら応じてしまう」
岡部「内心では嬉々として、な」
紅莉栖「……っ」
岡部「頼みがあるとか、俺にしかできない用事があるとか」
岡部「そんなありえない我がままを並べ立てられても」
岡部「やすやすと受け入れてしまうくらいには、大馬鹿だ」
紅莉栖「…………」
岡部「……紅莉栖」
岡部「さみしい、のか?」
紅莉栖「っ」フルフル
岡部「……ぬぅ」
岡部「なあ……紅莉栖、お前もわかっていたはずだろう?」
岡部「俺たちの……その、恋愛は」
岡部「まあいわゆる、遠距離恋愛というやつだ」
岡部「日本とアメリカ……そうそう会えるわけではないし、長い時間を過ごせるわけでもない」
岡部「限りがある」
岡部「俺が告白し、お前が受け入れてくれたときから」
岡部「それはわかっていたはずだろう?」
紅莉栖「わかってるわよ」
岡部「ならっ……」
紅莉栖「でも、お生憎様。人間の脳ってそこまで合理的にできてるわけじゃないもの」
紅莉栖「わかってたって……求めちゃうのよ……」
岡部「あえて言うがな……」
岡部「お前らしくないぞ」
紅莉栖「っ、アンタだって……自分だけ必死で私に会いに来たくせにっ!」
紅莉栖「橋田もまゆりも差し置いて!」
岡部「まゆりは、今年受験だからな。模試があるらしい」
岡部「なにぶん急だったしな」
紅莉栖「アンタはっ、どうせ、さびしかったんでしょっ?」
岡部「当然だろう。恋人だ」
紅莉栖「ふぇっ……」
紅莉栖「……〜〜〜っ!!///」
紅莉栖「卑怯よ……こんなときだけ」
岡部「……自覚はしている」
岡部「だから、卑怯ついでに聞かせてくれ」
岡部「……何があった?」
紅莉栖「…………」
岡部「…………」
紅莉栖「はぁっ……」
紅莉栖「このあいだあった学会で、ちょっとトチっちゃってね」
紅莉栖「たまたま招待された学会で、私の専門外ではあったんだけど」
岡部「トチっ……た? お前がか?」
紅莉栖「意外だった?」
岡部「当たり前だっ、そんな……」
紅莉栖「…………」
岡部「……紅莉栖?」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……タイムマシンは……作れるのよ」
紅莉栖「世界線は収束する」
岡部「お前、まさかっ……」
紅莉栖「アトラクタフィールドは分岐する」
紅莉栖「リーディング・シュタイナーは存在する」
紅莉栖「物理的タイムトラベルは……不可能なんかじゃない……」
岡部「…………」
紅莉栖「だって、命を懸けてまでタイムリープを繰り返した男が」
紅莉栖「タイムトラベルまでして私を救ってくれた人が、そばにいるんだもの……」
岡部「っ、そんな」
紅莉栖「…………」
岡部「俺から、聞いた話を……?」
紅莉栖「でも当然……論調は否定的だった」
紅莉栖「アンタを否定されたみたいで」
紅莉栖「悔しくって、ついカーッと血がのぼっちゃって」
岡部「俺を、しんじてっ」
岡部「信じて、くれていたのか……」
紅莉栖「何よ、皮肉?」
岡部「違うっ、そうではなく!」
紅莉栖「自分でもバカだと思うわ」
紅莉栖「熱くなって口を動かしながら、頭では冷静に『あー私なにやってんだろ』って」
紅莉栖「気づいたら……終わってた」
紅莉栖「ああいうとこって、閉鎖的な競争社会みたいなものだから、糾弾も激しかった」
紅莉栖「でも、そんな程度のマイナス、その気になればどうってことないんだけど」
紅莉栖「……初めてだったし、へこんじゃって」
紅莉栖「けっこう、つらくて」
岡部「紅莉栖……っ」
紅莉栖「真っ先に浮かんだのが、あんたの顔で」
紅莉栖「声が聞きたくて、ふれあいたくて」
紅莉栖「……キス、したくて」
岡部「…………」
紅莉栖「そうしたら、驚いた。すぐに飛んでくるんだもん」
紅莉栖「私にメロメロなのね……岡部ってば」
岡部「っ」
岡部「どうして……」
紅莉栖「…………」
岡部「何でそれを言ってくれなかった? 俺に教えてっ」
紅莉栖「言えるわけないでしょ!?」
紅莉栖「あんたは……そうやって、責任を感じちゃうじゃないっ……」
岡部「――!!」
紅莉栖「でも……結局、私もパパと同じ失敗を繰り返してっ……」
紅莉栖「それを、岡部に……」
紅莉栖「私のために苦しんで苦しんで苦しんだ岡部に言うだなんてっ……」
岡部「…………」
紅莉栖「でも………言っちゃった」
紅莉栖「ふふ、なんでだろ……全然論理的じゃない」
紅莉栖「ホント、どうしたんだろ。私らしくないわね……」
紅莉栖「私らしくないっ……!」
紅莉栖「挙句の果てに……こんな風にしてまで、道具を使ってまで、岡部を束縛してっ」
紅莉栖「自分の都合で、岡部のことも考えずにっ……!!」
紅莉栖「…………」
紅莉栖「ねえ……岡部」
紅莉栖「日本にかえって」
岡部「…………」
紅莉栖「わたしを……ひとりにして?」
岡部「それは、命令か?」
岡部「音が鳴らない。薬の効果が出ていない」
岡部「つくづく素直じゃないヤツめ」
紅莉栖「っ、茶化すなら出てってよ! もう帰って!!」
紅莉栖「自分でも自分がわからないわよ!! こんな自分見られたくないのに!!」
紅莉栖「甘えたくて……どうしようもなくてっ……」
紅莉栖「岡部……おかべっ……」
岡部「…………」
岡部「解毒剤を、渡せ」
紅莉栖「おかべ……?」
岡部「聞こえなかったのか」
紅莉栖「…………」
カチャカチャ
カチッ
紅莉栖「……っ」
岡部「確かに受け取った」
紅莉栖「岡部っ……!!」
岡部「安心しろ紅莉栖」
ドバァッ
岡部「俺はお前を見捨てたりなどしない」
岡部「絶対にだ」
紅莉栖「――……」
紅莉栖「なん、で……」
紅莉栖「どうしてっ」
岡部「…………」
紅莉栖「解毒剤を……捨てたの?」
岡部「こんなもの、なくなったのならまた作り直せばいい」
岡部「だが、今は要らない」
紅莉栖「え……」
岡部「すまなかったな……俺もいつものつまらん意地を張っていた」
岡部「そのせいでお前のことが見えていなかった」
岡部「もう迷いはしない」
岡部「今晩……今夜だけは、お前の言うことを何でも聞こう」
紅莉栖「おか、べ……」
岡部「また歩き出せるまで」
岡部「俺が惚れこんだ……いつだって冷静で、どんな状況でもシビれるほどに冴えている」
岡部「牧瀬紅莉栖に戻れるまで」
岡部「いくらでも甘えろ」
岡部「いくらでも我が儘を言え」
岡部「俺が全部受け止める。お前を支えてやる」
紅莉栖「………っ」
岡部「まゆりもダルもすぐに来る。アイツらだっているんだ」
岡部「だからもう……そんな風に泣くな」
岡部「泣くなら、命令してからにしろよ?」
紅莉栖「おかべっ、おかべぇっ……!!」
岡部「なんだ、紅莉栖?」
紅莉栖「おかべっ……」
紅莉栖「……胸っ……貸しなさいよっ……」
岡部「うむ。お安い御用だ」
紅莉栖「っ……ぐすっ、おかべ……」
岡部「…………」
紅莉栖「童貞が……かっこつけんなっ……」
岡部「うるさい処女。黙って抱かれていろっ」
岡部「先ほど言ったとおりだ。何でもねだるがいい」
岡部「当然、キスでも何でもだ」
紅莉栖「ぷっ……似合わないセリフね?」
岡部「茶化すなら出てってもらうぞっ、我が儘はそれだけか?」
紅莉栖「っ、そんなわけないじゃない……相変わらず短絡的なんだから!」
岡部「…………」
紅莉栖「ねえ……岡部」
紅莉栖「私を……もらって?」
おしまい
映画が動き出せばまた増えるのかな
支援してくれた方、読んでくれた方、ありがとうございました!
Entry ⇒ 2012.04.24 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「む、助手がワゴンセールか」 クリス「オカベー」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1334323933/
岡部「ふむ……」
クリス「オカベー」
岡部「手を出してしまいたい衝動に駆られるが……いやしかし……」
クリス「ハイロンパー!」
岡部「ここは見なかったことに……ぬぅっ?! 右腕が勝手に……うおお静まれ我が右腕よ!!」
岡部「がっ。 じゃない! 落ち着け我が理性……現在のラボの財政を省みよ!」
クリス「カイバーヽ(*゚Д゚)ノ」
岡部「うおおっ! 目線を向けるな助手よ! そんなものに絆されるほど、このマッドサイエンティスト、甘くはぬわぁい!」
クリス「……」
岡部「ふぅん! 諦めたかクリスティーナ!だが恥じることは無い、この鳳凰院凶真に挑んだことが早計だったのだ!」
岡部「フゥーハハハ! ……ん?」
クリス「……」
クリス「……オカベェ」グス
岡部「……」
アリアァッシター!(ォライッ、ォライッ
クリス「カイバー」
岡部「……可愛い」
岡部「ではない! 助手ごときに翻弄されるなど、マッドサイエンティストの恥ではないか!」
クリス「オマエモナー」
岡部「……」
クリス「フニ-」
岡部「……可愛い」
クリス「ンム?」
岡部「まぁ心配するな。気兼ねせずくつろぐがいい」
クリス「ワーイ」
岡部「……とはいえ、連れ帰ってきたものの」
ガチャ
クリス1「オカベッ?!」
クリス2「ムイ?!」
岡部「……これで二人になってしまった」
クリス2「オカベー」
岡部「見てくれは全く変わらんな」
岡部「差別化するためにも、名前でも付けるか」
クリス1「バカナノ?! シヌノ?!」
クリス2「オナカスイター」
岡部「……」
岡部「……ツンの1号、デレの2号……」
岡部「……」
岡部「……マッドサイエンティストっぽいな……ショッカー的な意味で」 ゴクリ……
クリス1「ティーナッテイウナ!」
岡部「そして助手よ!お前はクリスティーナ2号と名乗るがいい!」
クリス2「ムネアツ」
岡部「これでまた、我が野望に一歩近づいたというわけだ! フゥーハハハ!!」
クリス「「チュウニビョ-オツ」」
クリス1「!」
岡部「ふむ……新しい助手も同じものを食べるのだろうか」コポコポ
岡部「ほらクリスティーナ達よ。昼飯だ」
クリス1「ラーメン!」
クリス2「ハコダテ!」
クリス1「プイ」
クリス2「3ゲット!」
クリス1「ソーローオツ」
クリス2「イッテヨシ!」
クリス1「クワー!」
岡部「頼むからスラングで喧嘩するな!」
クリス1「イタダキマース」チュルチュル
クリス2「……オカベー」
岡部「む、そうか。2号用の食器を買ってこねばならんな」
岡部「まぁ今日のところは仕方ない。箸も苦手だろうし……ほら、口をあけろ」
クリス1「ンム?!」
クリス2「アーン」モグモグ
クリス2「オイシ-」テーレッテレー
クリス1「……」
岡部「ん? どうした1号」
クリス1「ンー!」
岡部「? 早く食べないと伸びるぞ」
クリス1「オカベー!」壁ドン
岡部「ほら、もう一口だ」
クリス2「アムアム」
岡部「どうした1号。いつもより食が進んでいないではないか」
クリス1「……ウッサイバカオカベ」
クリス2「……」
クリス1「アウ?!」
岡部「あ、こら2号!1号のフォークを取るんじゃない!」
クリス2「プイプイ」チュルチュル
クリス1「ムー……」
岡部「はぁ……仕方ない。ほら、口をあけろ1号」
クリス1「フェ?!」
クリス1「ア、アウ、アウアウ……」
岡部「どうした1号」ひょい
クリス1「ベ、ベツニ、テレテナンカナインダカラナ!」モグモグ
岡部「何を赤くなっているのだ」
クリス1「ウッサイ!」ピキー
クリス2「ムイ?」
クリス1「……サンクス」
クリス2「キター!」
クリス1「ウッサイ!」
クリス2「キュゥ」ぎゅっ
クリス1「フワァ」
クリス2「ギュー」
クリス1「ンムゥ……」
岡部「ここが楽園か……」ホロリ
クリス2「ワー」
岡部「食後は二人で@ちゃんねるか……」
クリス1「IDマッカデスネ、ワカリマス」
クリス2「プギャー」
岡部「……どっちが栗悟飯で、どっちがカメハメ波だ?」
クリス2「キュウ……」
岡部「昼寝の時間か……まぁ腹も膨れたみたいだしな」
クリス1「ウーパ!」
クリス2「ウーパ?」
岡部「分かった分かった、うーぱクッションだな」ボスッ
クリス1「プイ」
クリス2「ワーイ」
岡部「……今度もう一つ買ってくるか」
クリス1「オキタ!」
クリス2「オカベ!」
岡部「毛布をかけてくれてたのか……ありがとう」ナデナデ
クリス1「ヤメロバカオカベ!」
クリス2「エヘヘ-」
岡部「むん、1号は素直じゃないな。不快ならやめておこうではないか」
クリス1「プイッ?!」オロオロ
クリス1「アウアウ……」
クリス1「ゥゥ……」
クリス1「……」ジワ
岡部「……そう深刻な顔をするな。冗談に決まっているだろう」ナデナデ
クリス1「……バカオカベ」グスッ
クリス2「2828」
クリス「「!」」
岡部「シャワーをここに固定して、お湯を緩めて、と……」シャワー
岡部「これでよし。あとは1号、色々教えてやってくれ」
クリス1「ムゥ」
岡部「ん?」
クリス2「ミンナデハイル-」
岡部「……なっ?!」
岡部「そ、それはちょっと、なぁ……1号も、俺が入ってたら邪魔になるだろう?」
クリス1「……オカベモハイル」
岡部「ぬうぅっ!!」
クリス1「ワー」
クリス2「プー」
岡部「ほら、後ろ流すからあっちを向け」シャワー
クリス1「プイ」
クリス2「ヒャー」
クリス1「ンムー」
クリス2「オケ」
岡部「やれやれ」シャッ
クリス2「……ムイ」
クリス1「フェ?」
岡部「ん?二人ともあがったか。身体はちゃんとふけよ」
<キュップイ!
岡部「さて……む、未来ガジェット1号はどこへやったか」
クリス2「オカベー!」ぎゅっ
岡部「ぬわっ、こら、いきなり抱きつくな!」
岡部「ほら見ろ、2号も1号を見習ってだな……」
クリス1「……オ」
岡部「む?」
クリス1「オカベー!!」だきっ
岡部「ぬわー!」
クリス1「オカベー……ンフー……」
岡部「こ、これは……1号がデレ化している、だと……?!」
岡部「いかん、これでは助手にデレ殺される……!」
岡部「や、やめんか二人とも!」
クリス「「ダイスキー」」
岡部「はふん」
クリス2「オカベハー?」
岡部「俺は家に帰って寝る」
クリス2「オカベモネルー」
岡部「……さすがにそこまでは」
クリス1「オカベ、マエハネテクレタ」
岡部「むぐぅ……あの時はお前一人だからであって、今はお前もいるし……」
クリス2「オカベー」
岡部「……こ、今晩だけだからな!」
クリス1「ツンデレオツ」
岡部「お前が言うな!」
クリス2「プイ」
クリス1「キュゥ」
カチッ
クリス2「オヤスミー」
クリス1「オヤスミ」
岡部「ああ、おやすみ」
岡部「ふぅ……やっと寝入ったか」
クリス1「オカベ……」
岡部「むん? どうした1号。まだ寝ていなかったのか」
クリス1「オカベ……2ゴウガスキ?」
岡部「……藪から棒にどうした」
クリス1「2ゴウ、カワイイシ、スナオデ、ヤサシイ……」
クリス1「ワタシ、イジッパリデ、カワイクナイ……」ジワァ
岡部「……そんなことか」
クリス1「ヒャァ?!」
岡部「安心しろ。俺はどんな紅莉栖だろうと、嫌いになったりしないし、贔屓もせん」
クリス1「オカベ……」
岡部「どんな紅莉栖だろうと、俺は愛しているぞ」
クリス1「オカベェ……」
岡部「ほら、明日もはやい。さっさと寝るぞ」
岡部「ん?」
クリス1「オカベ……チュー」
岡部「なっ?! お、お前な……こんなところで急に……」
クリス1「オカベ……」
岡部「……ええい、ままよっ」
クリス1「エヘヘ……オカベ、キス……」デレデレ
岡部「まったく、ほら、さっさと寝ろ!」
クリス1「オカベ-、オヤスミ」
岡部「……ああ、おやすみ」
ガチャッ
紅莉栖「ハロー……って、岡部だけか」
岡部「んむ……」
紅莉栖「まったく……ほら、起きろ岡部」
岡部「紅莉栖……」ぎゅぅ
紅莉栖「ふえぇ?!」
紅莉栖「(何?! これは何かのどっきり?! こんな餌に釣られクマー?!///)」ドキドキ
岡部「愛してるぞ……紅莉栖」
紅莉栖「(ヒャー!///)」
紅莉栖「(ヤバス! 私今、顔ヤバイかも///)」テレテレ
紅莉栖「(お、岡部のにおい……あうぅ、こ、こんな近くで……///」スーハー
紅莉栖「(うううぅ、嗅神経から直接脳にブチこまれ……ひゅうぅぅう////)」クンカクンカ
紅莉栖「(岡部……おかべぇ……)」スリスリ
岡部「……む、いかん、転寝を……」
紅莉栖「あ」
岡部「」
岡部「……紅莉栖」
紅莉栖「ふぇ?!」
紅莉栖「(えんだあああああああああああ!!!)」
こそっ
クリス「オカベー」
愛玩少女のワゴンセール
おわり
 ̄ ̄V ̄ ̄
_
/フフ σ λ ム`ヽ
/ ノ) ~~~~ ) ヽ
゙/ | (´・ω・`)ノ⌒(ゝ._,ノ
/ ノ⌒7⌒ヽーく \ /
丶_ ノ ★ ノ、 ★|/
`ヽ `ー-'_人`ーノ
丶  ̄ _人'彡ノ
ノ r'十ヽ/
/`ヽ _/ 十∨
1号2号の言動はいろんなSSを参考にさせていただきました。
余裕があれば後々、以前のバレンタインの続きを。
前→岡部「紅莉栖、好きだ!」 紅莉栖「嘘乙」カタカタ
[14.Mar.AM10:25]
岡部「なんのかのと言っていたら、とうとうこの日が来てしまったではないか……」
岡部「バレンタインの時はルカ子やまゆりの手を借りたが、肝心な時にどこかへ行ってしまった……」
岡部「はっ、これもまさか機関の謀略か?!」
岡部「ふん……ならば、俺は機関になど屈せぬ。運命に抗ってやろうではないくぁ!!」
岡部「フフフ……フゥーハハハ!!」
ぐちゃぁ
岡部「これはひどい」
岡部「……ま、まぁ味は身をもって立証済みだが……如何せんこの奇怪なフォルム……」
岡部「ある意味、混沌を生み出す我が魔手に相応しい代物ではあるが……」
岡部「……よもや、これをプレゼントというつもりか、鳳凰院凶真……!?」ワナワナ
岡部「平常心、平常心だ我が頭脳よ……今日一日何も無いように振舞えば、この惨劇は回避されよう」
岡部「ふん……俺は世界を騙した男、IQ170の天才、鳳凰院凶真……これしきの試練を潜ることなど、造作もない!」
岡部「いざ、欺きし狡猾な邪神作戦(オペレーション・ロキ)を開始する!!」
ガチャ
紅莉栖「あ、お、おかえり岡部! ドクペ、ケースで買っておいたぞ////」ニッコニコ
岡部「」
ダル「いや、お前が言うなと小一時間」
岡部「なんだと」
ダル「牧瀬氏、ラボに着くなりそわそわして、買い物行ったり掃除したりスレ立てたり……落ち着かないにもほどがあるお」
岡部「むうぅ」
ダル「一体今日をどれだけ全裸待機してたんだと小一時間問い詰めたい。それもこれも、オカリンがもったいぶらせるからだお」
ダル「そりゃそうだお。今日までろくにラボに顔見せず、せっせと自宅でヒッキーしてたくせに」
岡部「し、仕方なかろう! あんなチョコでべったべたな姿、助手に見られてたまるか!」
ダル「その結果がごらんの有様だお」
紅莉栖「あ、岡部。洗濯物は全部やってきといたからな。食器も洗い終わってるし、そ、その、浴室も掃除しといたから//」
岡部「う、うむ……」
岡部「まるで洗脳か催眠術ではないか……あんな扇情的にされては、犯リンされても文句は言えんぞ」
ダル「それ牧瀬氏的にはジャックポットじゃね? まぁする気概もないヘタレ乙リン」
岡部「黙れダル!」
岡部「な、なんだぁクリスティーナよ」
紅莉栖「さ、最近未来ガジェットに入れ込んでたみたいだからな。か、肩がこってるんじゃないか?」
岡部「んん?! ああ、まあ、あー。 その、こってるというか、いないというかー」
紅莉栖「ほらっ、揉んでやるから、さっさと後ろ向け!」ニコニコ
岡部「のわっ?! 一々背中を叩くな!」
ダル「はじけてまざれ」
岡部「う、うむ……もう少し強くてもいいんじゃないか?」
紅莉栖「こう?」ギューッ
岡部「うおっ、い、いいのではないか……」
紅莉栖「そ、そっか。やっぱり固くなってるな」
岡部「ま、まぁ最近忙しかったからな。仕方なかろう」
紅莉栖「なんかパンパンに張ってるし……痛くない?」
岡部「別にそうでもないが……ま、まぁ、今はお前のお陰で随分楽だが……」
紅莉栖「そ、そう////」
ダル「なにこの仕打ち」
紅莉栖「んっ、べ、別にいいじゃない。あんたより私のほうが背が低いから、これぐらいでしっかり肩を掴めるのよ!」
岡部「だ、だがそのしかしだな!」
岡部「(むおおおぅ?! む、胸が!)」
岡部「(普段貧乳と煽ってはいたが、実際当てられるとこれはこれで……)」
岡部「(ぬうぅぅ! 機関からのハニートラップが予想以上だ! 至急、至急救援をおおぉぉ!!)」
ダル「もげろ」
岡部「これは今すぐ買いに行かねばなー! というわけで今k」
紅莉栖「それじゃ、ちょっと買ってくるわね。ちゃんと留守番してなさいよ?」
バタンッ
岡部「……oh」
ダル「駄目だこの牧瀬氏、早くなんとかしないと……」
岡部「む、無論だ。確かに作りはした。だが……」
ダル「なんぞ」
岡部「そこまで言うなら、この中身を見てくれ……こいつをどう思う?」
ぐちゃあ
ダル「すごく……ウェイストランドです」
岡部「そこまで言うか」
ダル「にしたって、これはないっしょ……僕だってもう少しマシに作るお」
岡部「むぐ……確かにダルは器用だからな……」
ダル「エロゲシナリオに出てくるレシピは侮れないお」
岡部「はっ! そうだ、今のうちにチョコを買いに行かねば!」
ダル「え、市販で済ますん?」
岡部「当たり前だ、こんな暗黒物質を渡せるか!」
ダル「手作りくれるの分かってるのに既製品で返す気満々とか、オカリンマジ鬼畜」
岡部「シャラァップ! ……ん? 手作りだと?」
まゆり「トゥットゥルー♪ おはよーオカリン」
岡部「おお、まゆり。最近姿を見ないと思っていたが、どうしていたのだ」
まゆり「えへへー、まゆしぃはクリスちゃんのところにいたのです」フンス
岡部「助手のところだと?」
まゆり「フェリスちゃんやルカ君と一緒にね、オカリンのチョコ作ってたの」
岡部「なん……だと……?」
まゆり「と、いうわけで、はいオカリン。まゆしぃからのチョコなのです」
岡部「あ、ああ。ありがとう……」
岡部「……ではなぁい!」
まゆり「オカリンどこいくの?」
岡部「お返しを買いにに決まっているだろう! そこまでされて、あんな酷いもの渡せるか!」
まゆり「えー……クリスちゃんかわいそうだよぉ」
岡部「し、しかし、だな」
まゆり「オカリンとチョコ交換するんだーって、がんばってたのです」
岡部「だ、だからちゃんと応えようと、それなりのものを用意してだな……」
まゆり「どんなに高いチョコでも、オカリンの手作りのほうが嬉しいはずなのです」
まゆり「オカリンも、自信持ってクリスちゃんに渡せばいいんだよ」
岡部「う、うむ……そうか……」
ダル「まゆ氏マジ天使」
岡部「えっ」
まゆり「まゆしぃもとらのあな行ってくるのです」
岡部「えっ」
ダル「正直これ以上あのだだ甘空間につき合わされたら、アヘ顔Wピース晒してストレスがマッハだお」
まゆり「えへへー。オカリン頑張ってねー」
岡部「なにそれこわい」
まゆり「クリスちゃんトゥットゥルー♪」
紅莉栖「丁度良かった。はい、からあげ」
まゆり「? ありがとー。冷やしとくねー」
ダル「それじゃオカリン、アディオス」
まゆり「クリスちゃんもがんばってね」
紅莉栖「ふぇっ?! え、ええ////」
岡部「」
岡部「……」
紅莉栖「……」
岡部「あー、その、なんだ、助手よ」
紅莉栖「な、なに?」
岡部「……い、いや、なんでもない。気にするな」
岡部「(くそっ、面と向かってチョコを渡すなどと言える訳ないではないか!)」
岡部「ぬおっ、な、なんだセレセブよ!」
紅莉栖「セレセブ言うな! その、さ。きょ、今日って、何の日か覚えてる?」
岡部「きょ、今日か、そう、今日な。そうだな」
岡部「今日は3月14日であるからして、今日が何の日かといえば……」
紅莉栖「(wktk)」
紅莉栖「それじゃなくて」
岡部「あ、ああ、あと電車男が最初に書き込んだのもこの頃だったか」
紅莉栖「いやいやいや」
岡部「おお! アインシュタイン生誕も今日だったな!」
紅莉栖「はぐらかすにも限度があるぞ」
岡部「……ホワイトデーです」
紅莉栖「うむ」
紅莉栖「その、まゆり達にも手伝ってもらったんだけど……これ」
岡部「(ふおぉ……まばゆいばかりの包装……)」
紅莉栖「い、一応みんなで味見したから、味は確かなはずよ!」
岡部「そ、そうか」
岡部「な、何をいうか! お前からのものでいらないものな、ど……」
紅莉栖「え?」
岡部「あ、その……」
紅莉栖「お、岡部、もう一回言って?////」
岡部「う、うるさぁい!!」
岡部「……」
紅莉栖「……お、岡部」ウズウズ
岡部「なんだクリスティーナ」
紅莉栖「ティーナ禁止! べ、別になんでもないけど……」
岡部「……ふぅん! もしや助手よ、まさかこの鳳凰院凶真からチョコがもらえるなどと考えているのではないか?」
紅莉栖「!」
岡部「ふっ……先月のは単なる気の迷い……そう何度も機関の手に堕ちるほど、このマッドサイエンティスト甘くは無い!」
岡部「残念だったな助手よ! フゥーハハハ!!」
オカリン許すまじ
岡部「はは、は……は?」
紅莉栖「……」
岡部「……じょ、助手?」
紅莉栖「……」グスッ
岡部「」
岡部「……お、俺だ。機関からの攻撃が予想以上に酷く……」
紅莉栖「ぅ゛……ぇ」ヒグッ
岡部「く、クリスティーナ」スッ
紅莉栖「っ……ぅ」パシッ
岡部「……紅莉栖」
紅莉栖「……」ズビッ
岡部「……ええい! 渡せばいいんだろう渡せば!」バシッ
岡部「その……チョコだ! それ以上でも以下でもない!」
紅莉栖「え……だってあんた、さっき……」
岡部「あ、あんなの嘘に決まっているだろう! ……ただ、出来が酷すぎたから、なかったことにしたかっただけだ」
紅莉栖「……なんだ。岡部、やっぱり作ってくれたのか」
岡部「む、無論だ。貴様に貰うだけ貰っておくなど、こっちの立場がないではないか」
紅莉栖「ん……岡部のチョコ……」
岡部「こら! チョコを抱きしめるな、溶け出すだろう!」
紅莉栖「そ、そっか。……ふふ」ニコニコ
岡部「(やばい可愛い)」
岡部「あ、当たり前だ……お前のも開けるぞ」
紅莉栖「ん、どうぞ」
かぱっ
岡部「(おお……整ったフォルム、鮮やかなデコレーション、甘美な香り……パーフェクトではないか)」
岡部「(それに比べ……)」
ぐちゃあ
紅莉栖「はは……ぐちゃぐちゃだな」
岡部「うるさい。嫌なら食うな」
紅莉栖「ううん……頑張ってくれて嬉しい」
紅莉栖「ん……美味しい」
岡部「当たり前だ……貴様の味覚など知り尽くしておるわ」
紅莉栖「へ? そ、それって……///」
岡部「なっ、ち、違う! ラボメンの好みを知っておくことは、ラボを率いるリーダーとしての義務であり、それ以上の意味はない!」
紅莉栖「ふ、ふーん。そう……///」
岡部「ぬわーっ!」
岡部「お前が言うなスレは」
紅莉栖「ここよ」
岡部「ここだったか……」モグモグ
紅莉栖「……ふぅ、ごちそうさま。あとはお楽しみにしとく」
岡部「さっさと食べてしまえ。そんなものでよかったら、また気が向いたら作ってやる」
紅莉栖「ふふ、ありがと」
岡部「む……すまない」
紅莉栖「私ばっかり空回りして……迷惑だったんじゃないかって」
岡部「……心配するな。お前の迷惑など、普段から慣れきっている」
紅莉栖「なんか腹立つわね」クスクス
岡部「もう機嫌も直ったか」
紅莉栖「……甘いわよ」
岡部「ホワイトデーだけにか?」
紅莉栖「うるさい」
岡部「うおっ」
紅莉栖「今日一日甘やかせ。それでチャラよ」
岡部「む、ぐ……そ、それで気が済むなら、致し方あるまい」
紅莉栖「言っとくけど、ここ最近会ってなかったから、へぁんぱなく構ってやるからな。覚悟しなさいよ」
岡部「ふ、ふん! 貴様こそ、途中で後悔しても知らんぞ!」
紅莉栖「望むところよ!」
冷汗三斗のホワイトデー
おわり
 ̄ ̄V ̄ ̄
,...、
_,.-‐---‐''"¨τ三ミ
_ _,.-‐-'´^ー<.... ,.._ 、,/'"π丿
σ λ `‐、_'´´.._,,./ `ヽ, --'ゞ
,....~~~~" ,.-、 リ´ ,/´  ̄
_,,.._-'" _,. (´・ω・`) ..,,_ノ-''"
_/´ `ーヽ、ヽ.`ニニ´.λ'´ .{
,. '´ '{′ ; ,, ' _゙.`ーv''´ ★ |
_/〉-._,人,._,.,.'__≠''´ .',│ ,.. ' /
,'´ ヽ_,ィ /'"λ ★ } 、_, .ノ
/.'"`ー、ノー-‐へ ,ノ 《 ゙ヽ、.__.. ノ , ', リ
ヽ. 、. 、!_,-'.ー. \ヽ._ - 、._, '",)ノ
ヽ、ヽ,-'"ニ  ̄} .ヾミ゙ヽ_,'"´ /,、_〃
`ヽ._ ヽ '"〉 {ヘ, ,(`ー_,./,.-'/
``ー--''
またご縁があればよろしくお願いします。
エル・プサイ・コングルゥ
シュタゲはいいものだ
やはりオカクリはいいものだ
ちっちゃい紅莉栖の夢が見られますように
栗御飯さんまじ可愛えーっす
Entry ⇒ 2012.04.14 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「こ、これはまさしく>>5ではないか!!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333973167/
岡部「サイズ的にまゆりや萌郁、フェイリスのものとは考え難い。鈴羽は未来だし、
さすがにルカ子もブラはせんだろう。となると、消去法で……」
岡部「………………」
岡部「フ、フゥーーハハハ!! わ、分かったぞ、これはトラップに違いない!!
こんなものをわざわざラボに忘れていくなど至極不自然!! この鳳凰院凶真、その手には乗らんぞ!!」
岡部「フハ、フハ………ハ………」
岡部「………………」
岡部「今、ラボには俺一人……」
岡部「……よし、>>15してみるとしよう」
岡部「このブラとて例外ではない! ここはひとつ、この布切れを未来ガジェットへと昇華させてみせようではないか!」
岡部「助手としても我が野望の礎を築く偉業に供物を捧げることにやぶさかではないだろう」
岡部「どれ、ではさっそく」 スッ
岡部「うわっまだあったかぁい」
岡部「………………………」
岡部「………………」
岡部「………」
クンカクンカ
岡部「おぉう……これは……」
クンカクンカ
<ガタガタッ!!
岡部「ヒャーーーーーーーッ!!! だだだ誰だああぁっ!!!」
ガタッ……
>>24「……」
岡部「あ、あ、阿万音由季……い、いつから更衣室に?」
由季「岡部君が入ってきたときから」
岡部「な、ぬぁあぜスニーキング行為をしていたのだ!!」
由季「ちょうどまゆりちゃんに作ってもらったコス衣装を試着してた所に岡部君が来たから、その……
突然出ていってびっくりさせようと思っちゃって」
岡部「そ、そうか……フ、フゥーーハハハ!!しかしまだまだ甘いな!!あの程度の精神攻撃など
この鳳凰院凶真には屁でもないわ!!」
由季「あ、あはは、岡部君はいつも面白いね……えっと……」
岡部「どうした由季よ、何を見て……はぅあ!!に、握りしめたままだったぁぁ!!」
由季「あー、その……」
岡部「ち、違うぞ? こ、これはクリスティーナからの供出品でだな? あくまで研究のためのだな?」
由季「え? いや、それ、私がさっき着替えのときに……」
岡部「……………………」
岡部(やばい……これが知れたらダルの右手が真っ赤に燃えてしまう)
由季「ねぇ、岡部君……>>36」
岡部「フ、フハハ、またそんなバレバレの精神攻撃を……」
紅莉栖「…………」
岡部「ヒョワアアアァァアアアァァ!! くくく紅莉栖!! や、これはその、あのその、機関のあれがだな」
紅莉栖「………なしなさい……」
岡部「ふぁ? な、何だって?」
紅莉栖「その手に持ってるものを一刻も早く放しなさいって言ってんのよこのアルティメットHENTAI!!!」
ドゲシィ!!!
岡部「ぐふぅわぅ!!」
クルクルクル ドサッ
由季「うわぁ……綺麗な右ストレート……」
紅莉栖「最っ低、見損なったわ……もともと評価なんてしてなかったけど。よりにもよって友達の彼女のし、下着で、そんな……」
岡部「ち、違うんだ! これはあくまで紅莉栖のブラだと思ったからの行動で、って本人に向かって何を言ってるのだ俺はああああ!!」
紅莉栖「…………………………」
紅莉栖「だ、だったら……>>48しなさいよ」
岡部「すまない、聞こえなかった。もう一度頼む」
紅莉栖「だったらここで私とセックスしてみなさいよ!!!!」
岡部「うぅえええええええええええぃ!?」
由季「ちょ、ちょっと紅莉栖ちゃん落ち着いて!」
紅莉栖「何よ!私のブラで欲情できるっていうならそれくらいできるでしょ常識的に考えて!!
なのに!あんたはいっつも厨二病でごまかして逃げてばっかりで!キスですらLAの時っきりじゃない!!」
岡部「うっ…………」
紅莉栖「言いたいことがあるならはっきり言ってよ……私って重い女?
それとも女として魅力が無いの?そりゃ胸はまゆりや萌郁さんには敵わないけど」
由季「紅莉栖ちゃん……」
紅莉栖「ねえ、何とか言ってよ、岡部……私に悪いところがあるなら直すから……」 グスッ ヒック
岡部「……すまない、紅莉栖。俺が煮え切らないせいで、寂しい思いをさせていたのだな……」
ギュッ
岡部「俺は、怖かったんだ。今のこの幸せな時間から、前に進むことが」
岡部「何度も話したが、俺は、ほんの些細なことから世界線が大きく分岐する様子を目の当たりにしてきた。
今お前と過ごしているこの世界線は、他の世界線に存在したたくさんの想いを犠牲にして、やっとたどり着いたシュタインズゲート」
岡部「それに満足してしまっていた、ぬるま湯が心地よかった……そして、怖かった。
ここで劇的な行動をしてしまうと、また新たな世界線漂流へ旅立つことに繋がるのではないかと」
紅莉栖「……うん……」
岡部「しかし、詭弁だ。人は誰しも、重要な決断を前にして逃げずに、世界線を自ら選択することで、前へ進むんだ……」
紅莉栖「……ねぇ、岡部。ごめんね。私、あなたの気持ちも知らずに騒ぎ立てて。
私は、どこにも行かない。だから、あなたが怖いのなら、焦らなくても……」
岡部「いや、俺はもう同じ所で足踏みはしない。紅莉栖、お前を悲しませてまで手に入れる安泰など、何の価値も無いんだよ」
紅莉栖「岡部……」
由季(……いいなぁ、二人とも。私も今度、橋田君におもいっきり甘えちゃおうかな)
岡部「紅莉栖……」 紅莉栖「岡部……」 チュ… ムチュ~ッ
由季(うわわっ!私がいるのに始めちゃったよ……これは退散しないと) コソコソ
紅莉栖「……あれっ? 阿万音さん、どこへ行くの?」
由季「えっ?」
紅莉栖「せっかくだし>>72」
3P
でかした
由季「……何を?」
紅莉栖「セックス」
由季「………………ええええええええええええええっ?!?」
紅莉栖「岡部と仲直りできたのも阿万音さんのブラのおかげだもの」 トローン
岡部「うむ、それもいいかもしれないな」 トローン
由季(ふ、二人とも目がイッてる……ピンク空間に侵されすぎて正常な判断力を失ってるの?!)
岡部「しかし紅莉栖よ……初めてで3人というのは、由季にとってはハードルが高いのではないか?」
紅莉栖「何言ってるのよ岡部、私達だって初めてじゃない」
岡部「おお、そうだった。紅莉栖はかしこいな」 ナデナデ
紅莉栖「えへへ」
由季「駄目だこの人達……早く何とかしないと……」
岡部「ああ……そもそも由季は初めてではなかったな」
紅莉栖「そうだった。この間橋田が自慢してたっけね」
由季「これ橋田君のエロゲだよね?いくつか叩き割ってもいいかな?」
由季「あ……コス衣装のままだった」
紅莉栖「どれどれ、ここをいじれば外れるのかな?」
由季「わあっ!ちょ、やめて!!」
岡部「恐れることはないぞ。紅莉栖は誰より親切でいい女だ」
由季「ど、どうしよう……だ、誰か……!」
フェイリス「お待たせしましたニャン!アイスコーヒーですニャン!」
ダル「うはー、待ってました!!」 グビッグビッ
ダル「ぷはー、生き返るわー」
フェイリス「ダルニャンずいぶん汗かいてるけど運動してきたのかニャ?」
ダル「いやぁ、今超話題のエロゲ『俺の彼女がこんなにNTRれるわけがない』購入待ちの行列に朝から並んできたんだお。
二次のNTRは背徳の美学だお。 まあリア充たる今の僕だとリアルNTRとかは冗談じゃないけどwww」
ダル「お、噂をすれば由季たんから電話だお」
ピッ
ダル「イエス・ユア・マジェスティ!僕だお~」
由季『は、橋田君、助けてっ!!』
ダル「!! ど、どうしたん由季たん!」
由季『わっ、ちょ、やめて岡部君!脱がさな…きゃっ!』
ブチッ ツー ツー ツー
ダル「……えっ? え、どゆこと? ……えっ?は?」
由季「うぅぅ……上着、返してよぅ……」
紅莉栖「阿万音さん、さすが人気レイヤーね……大きいのに重力に負けない胸……羨ましいわ」
由季「み、見ないでぇ……」
紅莉栖「綺麗すぎてなんか腹が立ってきたわ。どうせ乳輪は大きいってオチでしょ!ほら、その手を早くどけなさい!!」
由季「わああぁぁっ!!やめてよぅ!!」
紅莉栖「ほらほら、観念なさい!!」 グイグイ
岡部「…………」
由季「お、岡部君、あっち向いててえぇぇ!!」
岡部「そうはいかん。俺にはこのラボで起きる全ての事象を観測する義務があるからな」
紅莉栖「……」 ピタッ
由季「ふぇ…?」
紅莉栖「岡部。阿万音さんのおっぱいに見とれてない?」
岡部「! い、いや、あくまで俺は観測者としてだな」
紅莉栖「岡部……私……」 スルスル パサッ …プチッ スッ トスッ
岡部「……お、おお……」
紅莉栖「阿万音さんとか、まゆりよりは、小さくて貧相だけど……やっぱり、嫌……かな?」 ウルッ
岡部「…………板っ! もとい、否っ!!」 ムンズッ
紅莉栖「ぁんっ」
岡部「すっぽり手のひらに収まる双丘、高感度を予感させる蕾!最高だ!!」 モミモミモミモミモミモミモミモミ
岡部「ふぉう!と、突然下の名前で呼ぶな、驚くではないか」
紅莉栖「私だけじゃ、恥ずかしい…… 倫太郎も、脱いで?」 (うるんだ上目遣い)
岡部「やらいでか!!」 スポポーン!!
由季「うわっ、すごい!リアルルパン脱衣だ!」
紅莉栖「ひゃっ……倫太郎の、それ、その……」
岡部「仕方ないだろう」
ダキッ ギュッ
岡部「すべて、紅莉栖が魅力的なのが悪いのだぞ」 ボソボソッ (耳元)
紅莉栖「あうぅ……倫太郎倫太郎倫太郎っっっ」 ギューッ スリスリ チュパチュパ
由季(…よし!完全に注意が私から逸れた!今のうちに脱出を…) ドスッ ガラガッシャン!
由季(わあっ!しまった!!って……) チュパチュパ クチュクチュ ペタペタ (夢中で気づいてない、よかった……)
由季(紅莉栖さんのバッグをひっくり返しちゃった。 これ、口紅?)
由季(!! こ、これは……)
『魅惑のルージュ・テンプテーション 超強力媚薬配合』
由季(それで二人ともあんなに理性を失っちゃったのかな……)
クリス、クリスゥッ!!ペロペロ アアッ、リンタロウッ!!ソンナトコロキタナイヨォッ!
由季(っと、何にしても早く脱出しないと。ブラは……あきらめよう。上着はどこかな)
ナニヲイウ!ワキノシタニハセイレイガヤドルノダ! ソンナワケアルカ、ソンナワケアアァンッ!
由季(くっ……上着は二人のすぐ近く……今戻るとまた巻き込まれる……)
<……ドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドスドス
由季(?なんだろう、地響きみたいな音がだんだん大きく…… あ!こ、この足音は!)
ガチャッ バーン!!
ダル「由季っ!! 大丈夫か!!!」
由季「は、橋田君!助けに来てくれたんだね!」 (上半身裸)
岡部「えっ? ダ、ダル?」 (全裸+紅莉栖液でヌラヌラ)
紅莉栖「は、橋田?」 (今のダルには見えてない)
ダル「…………岡部ええええええええええええええええええええええええええ!!!!!」
岡部「お、落ち着くのだ我が右腕よ! 俺達はただちょっとした3Pを」
ダル「ぐおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」 ドガッ!!
岡部「ひでぶっ!!」 ドスン!バタン!ギギギ……ドカン!ドン!ドドン! 「は、話せばわ…うぶへっ!! うぐぅ……」
ダル「氏にさらせええええええええええええええええええええええええええええ!!!」 ギリギリギリギリ
岡部「ぎ、ギブギブ!!死ぬ、マジで死ぬこれ!!」
紅莉栖「ど、どうしよう、岡部が、岡部が!! 阿万音さん、橋田を止めて!!」
由季「そ、そう言われても……どうしよう……」
紅莉栖「そ、そうだ!! 阿万音さん、私のバッグから口紅を取って!!」
由季「こ、これ?はいっ」 シュッ パシッ
紅莉栖「サンクス! これで橋田を鎮めるわ!! 岡部!その体勢保ったままちょっと絞められてて!」
岡部「ちょ……キツい……」ギチギチギチギチ
紅莉栖「これを、橋田の……えいっ!」 ズルッ! (ダルズボン&パンツDown)
紅莉栖「粘膜部から、直接注入よ!!」 ズブッ!!
ダル「アッーーーーーーー!!」
ダル「…………」 パッ
岡部「ゲホッ、ゲフゲフッ! や、やっと開放された……」
ダル「……ねえ、オカリン……」
岡部「ダルよ、話を聞いてくれるか。これは決してお前への裏切り行為などではなく……」
ダル「こうやって組み合って気づいたけど、オカリンって結構、いい身体してるおね……」
由季「?! え、は、橋田君?」
紅莉栖「媚薬が効いたみたいね。やっぱり、粘膜部からの吸収は効き目が出るのが早いわ」
岡部「何を言うか。ダルの肉体もグラマラスで柔らかく、抱擁感がたまらないぞ」
ダル「オカリン……僕、童貞は卒業したけど……」
岡部「みなまで言うな。お前は無二の親友……処女を捧げる相手はこの鳳凰院凶真以外になかろう?」
由季「えっ、何この展開は」(ドン引き)
紅莉栖「な、何してるのよ二人とも!べ、別に私なNTRなリアルBLに興奮なんてしないんだからな!!」 ハァハァ
由季「く、紅莉栖ちゃん……」
ふざけんな
ダル「んもう、オカリンったら。ハッカーだっていつも言ってるっしょ?」
岡部「そうだったな。マッドサイエンティストたるこの俺が……Super HackerへHacking to the Gate してやろう!」
紅莉栖「岡部ったら、うまいこと言っちゃって♪」
由季「うまくないよ!全然うまくないよ!!あらゆる意味でアウトだよ!!」
ダル「いつまでもじらさないで欲しい訳だが。もう切なくてたまらないお」
岡部「いいだろう。 ――いざ、参らん、シュタインズゲートの奥へ!世界は、再構成される!!」
ズブリッ!
ダル「アッーーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
由季「嫌ああああああああああああああああ!!」
あれから3ヶ月という月日が経った。消息を経った由季を追って旅に出たダルからの便りはまだ無いが、俺は悲観していない。
アトラクトフィールドが確かならば、二人が再び出会い、和解することは間違いないだろう。
ただひとつ残された懸念といえば――
紅莉栖「オッケー、カメラのセットは完了よ。いつでも始めていいから」
岡部「なあ、紅莉栖……こんなことは、もうやめないか?」
紅莉栖「え? どうして?」
岡部「どう考えたって普通じゃないだろう、こんな……」
紅莉栖「ふふっ、狂気のマッドサイエンティストが『普通』を重んじるの? 私も嬉しい、あなたも感じてる。何も悪いことはないじゃない」
岡部「しかしだな……」
るか「あの……やっぱり、ボクとするのは、嫌ですか?」 ウルウル
岡部「うっ! い、いや、そんなことは……」(クソっ、反応する我が息子も息子だ!!)
紅莉栖「それじゃ本番いくわよ! はい5秒前!4、3、…、…、GO!」
るか「お、岡部さん……や、優しく、してくださいね?」
岡部「……これも、シュタインズゲートの、選択、か……エル、プサイ……」 ズズッ
るか「コンガリィ……あああああああああああああっ――――
おわれ
遅筆にもかかわらずお付き合いいただきありがとうございました
Entry ⇒ 2012.04.11 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「紅莉栖、好きだ!」 紅莉栖「嘘乙」カタカタ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333287682/
紅莉栖「……」カタカタ
岡部「あっ……」
紅莉栖「……」カタカタ
岡部「……」
紅莉栖「……」カタカタ
岡部「くっ……俺だ。どうやら機関に情報がリークされていたらしい。どうやらメンバーの中に内通者が紛れているようだ……!」
紅莉栖「どこの機関だそれは」カタカタ
岡部「だがしかし、次に会う時、お前は泣き叫ぶことになるかもしれんだろうがな!」
紅莉栖「日本語でおk」カタカタ
岡部「では、さらばだ!」
ガタンッ
紅莉栖「……」カタカタ
紅莉栖「はぁ……」チラッ
[1.Apr.PM1:20]
紅莉栖「……ま、まぁ。そんなところも可愛いんだけど」
紅莉栖「べ、別にちょっとギャップに目が行くだけだし? 別にあいつのことなんか全然どうでもいいし?」
紅莉栖「……」
――紅莉栖、好きだ!
紅莉栖「……」
紅莉栖「……嘘でも、少し嬉しかったな……」
ガタン
ダル「ダーリンwwwwwwダリンwwwwwwダーリンwwwwwwwチュッチュチュwwwwwwwww」
紅莉栖「oh……」
ダル「あら、牧瀬氏いたのかお」
紅莉栖「いたら悪い?」
ダル「んにゃ別に」
紅莉栖「はぁ? なんで?」
ダル「あれ、してないのかお?」
紅莉栖「別段心当たりがないんだけど」
ダル「いや、さっきオカリンとすれ違ってさ。すごいしょげてたから何事かと思って」
紅莉栖「ああ、確かにさっきまでここにいたけど、すぐ出て行ったわよ」
ダル「ふぅむ」
紅莉栖「生憎そんな議論めいたことはしてないわ。ちょっと岡部の悪ふざけが過ぎてただけ」
ダル「悪ふざけ?」
紅莉栖「そ」
ダル「……」
ダル「……」
ダル「……あ」
ダル「……牧瀬氏、さっきまでのオカリンとのやりとり、教えてくれる?」
紅莉栖「え? え、えーと、確か最初はいつもみたいに、本読んだりパソコンしたりでまったりしてて」
紅莉栖「そしたら急に岡部が真顔になって、なんかお礼とか言われながら……」
かくかくしかじか
ダル「……」
紅莉栖「……橋田?」
ダル「……オカリン」
紅莉栖「ふぇ?」
ダル「……無茶しやがって」ブワッ
紅莉栖「えええ?!」
ダル「牧瀬氏……オカリンは確かにこういうお祭りごとは好きだけど」
ダル「今日みたいな割と印象の薄いイベントは、結構一日が終わる頃に気づくタイプなんだお」
ダル「あ、ちなみに n(*´∀`)n<うそです じゃないお。基本4月馬鹿は午前中のもんだし」
紅莉栖「え、あ、まぁ、確かに……」
紅莉栖「(よくよく考えれば)」
紅莉栖「(とか言ってそうな光景が目に浮かぶわ)」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……あれ?」
ダル「……それとな、牧瀬氏」
紅莉栖「え……」
ダル「オカリン、さすがにそんなこと冗談でいわないお」
紅莉栖「!!」ブワッ
紅莉栖「うわあああああっ!! ごべんでえぇぇ! ごべんでぇおがべえぇぇ!!」ポロポロ
紅莉栖「わだし、っ、ぅっ、う、れしかっだのにいぃぃ!! しんじてあげられなぐでえぇぇ!!」ポロポロ
紅莉栖「ひっ、うぐっ、しんげんにいっでぐれでだのにいいいぃぃ!!」ポロポロ
紅莉栖「ごべ…っ、ごべんでぇぇおかべえぇぇえ!!!」ポロポロ
ダル「\(^o^)/」
紅莉栖「……正直、スマンカッタ」ズズッ
ダル「どうなることかと思ったお」
紅莉栖「……」ゴソゴソ
ダル「ん? どっかいくん?」
紅莉栖「……謝ってくる」
ダル「デレ期ktkr」
紅莉栖「うっさい氏ね」
ダル「フヒwwwwwwwフヒヒwwwwブヒィィwwwwww」
紅莉栖「……ねぇ、橋田」
ダル「なんぞ?」
紅莉栖「……岡部、許してくれるかな」
ダル「……」
ダル「つーか、これからっしょ!」
岡部「……そうか、今日はエイプリルフールだったか」
岡部「ふん、狂気のマッドサイエンティストたるものが、たかが4月馬鹿に踊らされるとは情けない」
岡部「……」
岡部「……はぁ」
岡部「……決意は固まっていたが、これではしばらく再戦できんな」
岡部「また日を改めて……」
オカベー!
岡部「?!」
岡部「んんっ?! 何故助手がこっちに走ってきているのだ!」
岡部「ま、まさかさっきの攻撃では飽き足らず、さらに追い討ちをかける気か?!」
オカベー!
岡部「……そうはさせん、貴様ごときの精神攻撃、いくらでも受け流してや」
オカ……ゲホッ、ゲホゲホッ
岡部「クリスティーナ!」ダッ
岡部「なにを息せき切って走っているのだ、お前らしくもない」
紅莉栖「……お、岡部!」ギュウ
岡部「ふぉう?!」
紅莉栖「ごめん……ごめんねぇ……」ポロポロ
紅莉栖「だって、っ、だって、さっきのあんたの告白、真面目に聞いてあげられなくて……」
岡部「ああ……」
岡部「気にするな、たまたま日も悪かった。それに、俺のほうこそ突拍子もなかったからな」
岡部「だから、泣くのをやめてくれ。お前が泣いていると、俺がどうしていいかわからん」
紅莉栖「ぐすっ……うん」
岡部「よし」
岡部「ん?」
紅莉栖「さっきの告白……嬉しかったんだから」
岡部「なぁ……っ、そ、そうか」
紅莉栖「だから、その……今、返事してもいい?」カアア
岡部「んくっ……」
岡部「(なんたることだ……涙でぐしゃぐしゃの目元で照れ笑いとか……)」
岡部「(あまりにも高度な精神攻撃に、我が防壁は陥落寸前のところで……っ!)」
紅莉栖「……岡部、大好きだ!」
岡部「(あ、堕ちたわ)」
σ λ σ λ
~~~~ ~~~~
/ `・ω・) <妄誕無稽のエイプリルフール (・ω・´ ヽ
_, ‐'´ \ / `ー、_ _, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ おわり> / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ 'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉 \ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/ \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/
短編程度のお題あります(´・ω・`)?
短めだと思うけど少々お待ちを。
――アメリカ、脳科学研究所
紅莉栖「……」カタカタ
紅莉栖「ふー……一区切りついたかな」
紅莉栖「論文を引用しながら持論を展開するのは、楽しいけど骨が折れるのよね」
紅莉栖「コーヒーでも入れて休憩しよう」
紅莉栖(英語)「あ、なにかつまめるお菓子なんかお願いできる?」ペラペラ
同僚(英語)「ふふ、了解」
パタン
紅莉栖「さて……」ズズゥ
紅莉栖「久々に@ちゃんねるでもしようかな」
紅莉栖「皆の前じゃ迂闊にできないし、最近中々帰ってゆっくりできなかったからね」
紅莉栖「……」カチカチ
紅莉栖「……鳳凰院は、まだいるのかしら」カタカタ
鳳凰院凶真のSRT(スーパー論破タイム)開幕★4
紅莉栖「……」
紅莉栖「……oh」
今日も漆黒に塗れた狂気の時間が訪れた……
貴様らも存分に恐れ戦くがいい!
2 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :02/14 ID:???
糞コテ氏ね
3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :02/14 ID:???
┏━━━━━━━━━━━┓ ┏━━┓
┃ ┃ ┃ ┃
┗━━━━┓ ┏━━┓ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃┏━┛ ┃ ┃ ┃
┃ ┃┃ ┃ ┏━━━━━━━━━━┓ ┃ ┃
┃ ┃┗━━━┛┏┳┓┏━┓┃ ┃ ┃ ┃
┃ ┃ ┃┃┃┃ ┃┗━━━━━━━━━━┛ ┃ ┃
┃ ┃ ┗┻┛┃ ┃ ┗━━┛
┃ ┃ ┏━━┛ ┃ ┏━━┓
┃ ┃ ┃ ┃ ┃ ┃
┗━┛ ┗━━━━┛ ┗━━┛
4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :02/14 ID:???
( ̄ー ̄)ニヤリ
紅莉栖「荒れてるわね……」
紅莉栖「……久々に顔出してみよっかな」
相変わらずですね鳳凰院さんwwwwwww
いい加減論破されまくって悲しくないんですか?wwwww
消えればいいのにwwww消えればいいのにwwwww
14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :02/14 ID:???
糞コテくんなクソが
15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :02/14 ID:???
栗悟飯キタ―――(゚∀゚)―――!
16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :02/14 ID:???
>>16
消えればいいのにwwwwお前も消えればいいのにwwwwww
紅莉栖「……」
紅莉栖「この応酬、滾るわね」ゴゴゴ
ふん、久々だな栗悟飯
最近姿を見ないからてっきり卒業したと思ってたぞ
少し心配したがなによりだ
19 :栗悟飯とカメハメ波 :02/14 ID:???
そwwwwつwwwwぎょwwwうwwwwwwうぇwwwww
たかがネットで卒業とかwwwwwwワロスwwwww
おまけにおまいに心配されるとかwwww惨めwwww漏れ超惨めwwwww
20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :02/14 ID:???
栗悟飯レスはえぇ
21 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :02/14 ID:???
また世界を縮めちまったな……
紅莉栖「なんだかんだでよくメールしてくれるくせに……」
紅莉栖「……岡部」
紅莉栖「……えへへ」ヘニャ
丁度姿も見れたし報告しておくか
……先日、貴様に邪悪な淀みから呼び出され悪魔を送りつけた
もう少しすれば貴様の元に届くことだろう
精精楽しみにしていることだ
26 :栗悟飯とカメハメ波 :02/14 ID:???
あwwwwwくwwwwまwwwwwwwぷgrwwwww
相変わらず厨二乙でつwwwww
バレンタインなんかにスレ立てしてるような奴の頭はやっぱり残念ですねwwwww
27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :02/14 ID:???
今日のお前が言うなスレはここですか?
28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :02/14 ID:???
, -――- 、
/ ヽ
| ノ ー | それっておかしくねぇ?
|(・) (・) | だって、俺頭ずれてんじゃん
| ( |
ヽ O 人
>ー-― ´  ̄ ̄\
⊂ニニ ̄ ̄ ̄ヽ / |
くメ) _ノ | | | | |
紅莉栖「レスしてて思い出したけど、今日バレンタインだったわね……」
紅莉栖「……なにか、こっちのお菓子でも送ってあげればよかったかしら」
紅莉栖「手作り……は、どうしても時間が取れないし……」
紅莉栖「うーん……」
紅莉栖「……というか、こっちだと別に女性から男性ってイベントでもないのよね」
紅莉栖「寧ろ男性からのプレゼントの意味合いも強くなってきてるし……」
紅莉栖「……岡部からのチョコかぁ」
紅莉栖「……えへぇ」にへにへ
――自宅前
紅莉栖「ふあぁ……疲れた」
紅莉栖「さっさとお風呂に入って寝ようかな」
紅莉栖「少し無理言って、綺麗な浴槽つきの部屋が借りられて良かった」
紅莉栖「さて……ん?」
紅莉栖「ポストに荷物が……」
紅莉栖「差出人は……」
紅莉栖「!!」
バタンッ
紅莉栖「お、お、おか、岡部からの荷物!」
紅莉栖「は、初めてよね? 手紙はあったけど、小包なんて……」
紅莉栖「……」
紅莉栖「岡部の初めて……」キュン
紅莉栖「あ……これ、テープがきちっと止められなくて、何度も貼りなおした跡が……」
紅莉栖「……」
紅莉栖「っ……」キュンキュン
紅莉栖「あう……岡部ぇ……」ホオズリスリスリ
紅莉栖「でも、中身も見たいし……」
紅莉栖「……また、何か送ってって頼んどこう」
紅莉栖「……さて、そしたら包装を剥すかな」パリパリ
紅莉栖「……手紙と、小箱?」
紅莉栖「手紙から開けてみようかな」パリ
頻繁にメールしているから、今更元気か、というのもなんだが。
身体を壊したりしていないだろうか。
無理がたたる前に、休養はしっかりとることだな。』
紅莉栖「おかべのくせに なまいきだ!」
紅莉栖「……」
紅莉栖「わかってるわよ……」
生憎と俺はそんなものにうつつを抜かすほど暇ではない。』
紅莉栖「いや、お菓子メーカーでしょ普通に」
『……だが、今年は機関は新たな刺客を送り込み、この俺を罠に嵌めてきた。
必至に抵抗したが、それもむなしく……
お陰で、この狂気のマッドサイエンティストも道化の一員だ。笑うがいいさ。
フゥーハハハ!』
紅莉栖「……この笑いも、字面で見ると気が抜けるわねぇ」
ありがたく受け取るがいい。
それじゃあ、身体には気をつけてな。
岡部
P.S また帰れる日取りが決まれば、連絡が欲しい』
紅莉栖「……」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……はう」
紅莉栖「心配してくれてる岡部ぇ……」ゴロゴロ
紅莉栖「かっこ悪いのに最後はちゃんと締める岡部ぇ……」ゴロゴロ
紅莉栖「ああ……岡部ぇ…」ゴロゴロ
紅莉栖「お風呂に入る前に、箱を開けちゃいましょう」
紅莉栖「……って、さっきの文面からすると」
紅莉栖「もしかしなくても、これって……」
いってる割には最後にかいてあるのは岡部なんだな
書き始めに紅莉栖と書いたので、最初と最後の呼び名は統一しようかと
パカッ
紅莉栖「……」
紅莉栖「……チョコだ」
紅莉栖「……ちょっと不細工な」
紅莉栖「……」
紅莉栖「……」パクッ
紅莉栖「……」
紅莉栖「……美味しい」
紅莉栖「……そっか、あいつ、私の好み知ってたっけ」
紅莉栖「……」パクッ
紅莉栖「……」
紅莉栖「……うっ」ポロポロ
紅莉栖「岡部ぇ……会いたいよぉ」ポロポロ
紅莉栖「おかべぇ……」ポロポロ
――日本、未来ガジェット研究所
ダル「オカリン、あれ送ってからずっと元気ないお」
岡部「あ、ああ……あの掲示板から音沙汰ないからな……無事ついたものか」
ダル「あんなに見られるの嫌がってた癖に」
岡部「あ、あれは! その……」
ダル「照れ隠しですね、わかりません。リア充爆ぜろ」
岡部「黙れ! 貴様に言われたくはないわ!」
ダル「フヒヒwwwwwフヒヒヒwwwwwwwサーセンwwwwww」
岡部「あ、あんな不恰好だったではないか」
まゆり「大事なのは、ちゃんと相手を『大好きだー!』って、考えて作ることなんだよ?」
岡部「んむ……」
まゆり「だから、まゆしぃは全然心配してないのです」
ダル「まゆ氏マジまゆ氏」
岡部「はぁ……ちょっと出てくる」
ダル「いてらー」
まゆり「いってらっしゃーい」
岡部「(ここであいつとも色々語ったこともあったな……)」
岡部「はぁ……紅莉栖……」
紅莉栖「何よ」
岡部「うえあぁ?!!」
紅莉栖「いや、本当はラボに行こうと思ってたんだけど、偶々岡部が出てくるところ見ちゃったから、尾けてきたの」
岡部「お前はどこぞのスネークか……ではない!!」
岡部「お前、アメリカにいたはずだろう! なんでここにいるんだ」
紅莉栖「……そ、れは」
紅莉栖「……」
岡部「……ん?」
紅莉栖「……」ジワァ
岡部「?!」
紅莉栖「いて、もたっても、いられなくてっ」
紅莉栖「じょ、冗談半分で休暇申請したら、許可でちゃって!」
紅莉栖「そ、れで、もう我慢できなくなって! 飛行機予約して!!」
紅莉栖「う、う、うぅ……」
岡部「……」
岡部「oh……」
紅莉栖「なぁっ?!」
岡部「大体、来るときには日程を伝えろと書いたはずだ」
岡部「その……俺の方だって、色々と用意したいじゃないか」
紅莉栖「あ……その、ごめん」
岡部「もういい。来てしまったものはしかたない……」
紅莉栖「おか、べ」
岡部「紅莉栖」ギュウ
紅莉栖「ひゃあ?!」
紅莉栖「……っ!」
紅莉栖「わ、私も、会いたかった!」
紅莉栖「岡部に会いたかった!」ポロポロ
紅莉栖「私も、岡部にチョコ渡したかった!」ポロポロ
岡部「ほう、わざわざあっちから持ってきてくれたのか?」
紅莉栖「……こ、こっちで作る」
岡部「……む」
岡部「そんなことはぁ……ないぞぉ?」
紅莉栖「はぁ……安心しなさい。漆原さんにアドバイスしてもらいながら作るつもりだから」
岡部「そ、そうか……もう話がついてるのか」
紅莉栖「ええ。来る途中にメールしてね」
岡部「……だったらその合間にでも連絡をよこせばいいだろうに」
紅莉栖「し、仕方なかろーが!」
岡部「むん?」
紅莉栖「お、岡部の驚いた顔見たかったんだから……」
岡部「(なにこれかわいい)」
紅莉栖「そのつもりよ。ラボでのんびりしたい」
岡部「フゥーハハハ、そんな悠長なことは言ってられんぞ助手よ、ラボメンの歓迎に次ぐ歓迎で、休憩する間も与えはせん!」
紅莉栖「どっちなのよ……ふふ」
岡部「……紅莉栖」
紅莉栖「何?」
岡部「おかえり」
紅莉栖「ただいま」
σ λ σ λ
~~~~ ~~~~
/ ´・ω・) <海誓山盟のバレンタイン (・ω・` ヽ
_, ‐'´ \ / `ー、_ _, ‐'´ \ / `ー、_
/ ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ おわり> / ' ̄`Y´ ̄`Y´ ̄`レ⌒ヽ
{ 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl { 、 ノ、 | _,,ム,_ ノl
'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ 'い ヾ`ー~'´ ̄__っ八 ノ
\ヽ、 ー / ー 〉 \ヽ、 ー / ー 〉
\`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/ \`ヽ-‐'´ ̄`冖ー-/
ありがとうございました。
また御縁があれば。
Entry ⇒ 2012.04.04 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
紅莉栖「今日はエイプリルフールか」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333279996/
紅莉栖(ふむん、どんな嘘がいいかな)
紅莉栖(例えば私に彼氏が出来た、とか?ふふっ、これなら岡部慌てふためくでしょうね)
紅莉栖(も、もしかしたら勢いで岡部がこ、告白してくる可能性も……)ゴクリ
ガチャ
岡部「なんだ、今日は助手だけか」
紅莉栖(きた!)
紅莉栖「ハロー、岡部。あんたが先に来てないなんて珍しいじゃない」
岡部「ああ、昨日はフェイリスの家で泊まってたからな」
紅莉栖「ふ~ん」
紅莉栖「……えっ?」
岡部「ええい朝から大声を出すな、頭に響く……昨日はあまり寝ておらんのだ勘弁してくれ」
紅莉栖「なっ……」
岡部「最近まゆりやダルに勧められて、雷ネットを始めてな。フェイリスに色々を教えて貰っていたんだ」
紅莉栖(い、色々!?色々ってなに!?あんな事やこんな事も!?フェイリスさんと夜通しニャンニャン!?)
紅莉栖「こ、このHENTAI!」
岡部「はあ?」
紅莉栖「だ、だいたい若い男女が二人きりで泊まるなんて……!」
岡部「まゆりもいたから問題あるまい」
紅莉栖「さ、三人対戦なんて余計アウトじゃない!」
岡部「アウトなのはお前の発言だ……」
紅莉栖「ま、まさかエイプリルフールでしたってオチ?くっ、岡部に先手を打たれるなんて」
岡部「エイプリルフール?そうか、そう言えば今日だったな」
紅莉栖「ち、違うの……?」
岡部「事実だ。ところで助手」
紅莉栖「なによ」
岡部「先手を打たれたとはどういう意味だぁ?」ニタァ
紅莉栖「しまった……」
紅莉栖「くっ……」
岡部「それで助手よぉ?」
紅莉栖「な、なに」
岡部「貴様は一体、どのような嘘を吐こうしたのだ?この俺を騙そうとしたのだ。さぞたいそうな偽りを用意したのだろう?」
紅莉栖「そ、それは」
岡部「是非ともご教示願おうではないか!」ビシィ
紅莉栖「わ、私に彼氏が出来たって言おうと……」
岡部「……」
岡部「えっ」
紅莉栖「」ビクッ
岡部「か、彼氏って、彼氏が出来た……?紅莉栖に?」フラフラ
紅莉栖「お、岡部!?」
ガシッ
紅莉栖「ふぇっ?」
岡部「ほ、本当なのか?」
紅莉栖「えっ?」
岡部「本当に彼氏が出来たのかと聞いている!」
紅莉栖「いや、だからそれは岡部に吐こうした嘘であって、」
岡部「嘘?本当だな?本当に嘘なのだな?嘘が本当じゃないのだな?」
紅莉栖「だ、だからそう言ってるじゃない」
岡部「そ、そうか……」ホッ
紅莉栖「ご、ごめん……」
岡部「全く……か、仮にだぞ?」
紅莉栖「うん」
岡部「牧瀬、俺はお前が嫌いだ」
紅莉栖「えっ」
岡部「……と、こんな嘘を吐かれたらお前はどう思う?」
紅莉栖「いやあああああああああああああああああ!!!」
岡部「く、紅莉栖!?」
岡部「いや、だから仮の話だと」
紅莉栖「ど、どうしよう……岡部にまで嫌われたら私、わたし……」
岡部「だ、だから嘘だと言っておるだろうが!」
紅莉栖「う、嘘?」
岡部「当たり前だ。俺が、……そんな事を言うわけないだろうが」
紅莉栖「う、嘘か、そ、そうよね……よかった」ホッ
紅莉栖「ええ……確かに、この嘘は心臓に悪いわね」
岡部「ああ、だから嘘を吐くならもう少し冗談っぽく聞こえるものがいいだろう」
紅莉栖「そうね……冗談っぽくか、ふむん」
岡部「例えば……この前ダルにゆかりんボイスのかわいい彼女ができた」
紅莉栖「4月馬鹿乙。なるほど、こういう事ね」
岡部(……事実なんだがな)
岡部「ふっ、4月馬鹿乙だな」
紅莉栖「事実よ?」
岡部「えっ?マジ?」
紅莉栖「ふふっ、エイプリルフールだからって全部が嘘とは限らないわよ?」
岡部「くっ、やるなクリスティーナ」
岡部「実は俺の実家は八百屋だったりする」
紅莉栖「ぷっ、狂気のマッド菜園ティストってこと?4月馬鹿乙!」
岡部「フハッ、ばぁかめ。嘘と真実を見抜けないから貴様はいつまで経っても助手なのだ!」ビクッ
紅莉栖「えっ、嘘……本当に?」
岡部「本当だ。嘘だと思うならまゆりに聞いてみろ」
紅莉栖「なんか、意外ね……」
岡部「うるさい」
岡部「こ、これ……4月馬鹿乙?」
紅莉栖「くっ、流石にばれたか」
岡部「フッ、最近コスをし出したルカ子はともかく、お前や指圧師はありえん」
紅莉栖「桐生さんはしないけど、私はするのだが……」
岡部「に、二段構えの嘘だと!?」
紅莉栖「ちげーよ!そ、その時はちゃんと感想聞かせろよ」
岡部「あ、ああ」
マジ
紅莉栖「男の娘の姉だからってそれはねーよ!嘘乙」
岡部「事実だ」
紅莉栖「うそっ!?」
岡部「俺も実際に見た事はないがな。あいつから聞いた話だ」
紅莉栖「なんか、すごいわね。彼女の家族……」
岡部「彼女ではない、男だ」
紅莉栖「私の実家は実は青森だったりする」
紅莉栖(ふふっ、これなら岡部でも見抜けないわね)
岡部「知ってる」
紅莉栖「ふぇ?な、なんで!?」
岡部「……以前、違う世界線でお前から聞いた」
紅莉栖(くっ、リーディング・シュタイナーのお陰で私しか知り得ない情報を岡部が知っている可能性もあるか)
岡部「……二人で一緒に青森に行こうと約束もしたな」
紅莉栖「し、4月馬鹿乙!」アセアセ
岡部「フッ、どうだろうな」
紅莉栖「な、なによそれ~!」
紅莉栖「ず、ズルいわよ!違う世界線の事まで持ち出すなんて、そんなの確認しようがないじゃない!」
岡部「……俺は今のところ、嘘を吐いていない」
紅莉栖「えっ?」
岡部「ヒントだ。これで、さっきの約束が本当か嘘か判別できるだろ」プイッ
紅莉栖「そ、それって……」
岡部「」ガクッ
岡部「ま、まあ、そうなるな。うん……事実だ」
紅莉栖「あ、あの橋田に彼女が……」
岡部「あれはあれでいい奴だからな。有り得なくもない。ラボに来たら写真でも見せてもらうがいい」
紅莉栖「ぜ、是非ともそうさせてもらうわ。自分の目で見ないと信じられない……」
岡部(酷い言われようだな、ダル)
岡部「まだ、果たせてはないがな」
紅莉栖「そ、そう……」
岡部「も、もうすぐ、十二時だな」
紅莉栖「エイプリルフールも終わりね」
岡部「嘘を吐くのも次くらいでラストだな」
岡部「き、奇遇だな。俺も一つ言いたい事がある。嘘が真実から秘密だがな」
紅莉栖「……」
岡部「……」
紅莉栖・岡部「「その……」」
岡部「お、お前から言えクリスティーナ」
紅莉栖「お、岡部からさきに言ってよ」
岡部「あ、いや……だが」
紅莉栖「このままじゃ十二時を過ぎてしまうわね。それじゃあ、二人同時に言うってのはどう。」
岡部「……いいだろう、では、せーの」
紅莉栖「……私は」
岡部「……俺は」
紅莉栖「あんたが」
岡部「お前が」
紅莉栖・岡部「「好きだ」」
えんだあああああああああああああああああああああああああああああああ
紅莉栖「ふぇ?」
岡部「な、な、な……」
紅莉栖「ちょっ、ま、……」
岡部「し、心臓に悪い嘘は止めろと言っただろ」アセアセ
紅莉栖「あ、あんたこそ!」アセアセ
岡部「ふ、フゥーハハハ……まさか同じ内容だとはな!しかし嘘か真実かまで同じとは限らないがな!」
紅莉栖「そ、そうよ!あんたのが嘘でも私のは本当なんだからな!」
岡部「えっ」
紅莉栖「あっ」
紅莉栖「うぅ……そ、そうよ!そういう事よ!」
岡部「そ、そうか……ありがとう、紅莉栖」
紅莉栖「ふぇ……えへへ」
紅莉栖「そ、そうだ。あ、あんたの方はどうなのよ!」
岡部「お、俺か!?い、今更言わなくても分かるだろ!」
紅莉栖「へたれ乙!女の子に告白させといて、返事しない男の人って……」
岡部「ええい、うるさい!ではヒントをやる」
紅莉栖「ヒントってなによ……ちゃんと返事しろよ」ジトー
岡部「……実はラボの時計は五分ほど遅れている。エイプリルフールはとっくに終わっていたのだ」
紅莉栖「それってつまり……」
紅莉栖「じゃああの告白は……」
岡部「真実だ、もう一度だけ言う。俺はお前が好きだ。紅莉栖」
紅莉栖「はぅ」キュン
岡部「こ、これで晴れて二人の想いが通じた訳だが……その、だな」
紅莉栖「な、なに?」
岡部「これからも、よろしく頼む」
紅莉栖「む、無論よ!言っくけど私は諦めが悪く我慢弱い女だから、覚悟しておけよ!」
岡部「ふっ、望むところだ」
こうして二人はダルがラボに来るまでひたすらラブちゅっちゅしましたとさ、終わり
読んでくれた人、保守してくれた人、ありがとニャンニャン
最後にダルが貧乏くじを……
この甘さ、ダルの壁殴りがくるでぇ……
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 壁殴り代行会社は壁殴り代行サービスについて、
||冬季休業中| 予想を大きく上回る売れ行きと、スタッフ不足の為、
||_____| このたび代行を一時休止させていただくこととなりました。
| ::| お客様やお取引先様ならびに関係者の皆様に
_| ::|_ 多大なご迷惑をおかけしますことを、心より深くお詫び申し上げます。
Entry ⇒ 2012.04.03 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「紅莉栖、俺は未来からタイムリープして来た!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332604049/
岡部「そんな事はない!その証拠にお前の今ほしいものは…うっ」
紅莉栖「欲しいものは…?」
岡部「紅莉栖…」
紅莉栖「えっ///」
岡部「俺は未来からタイムリープしてきた!」
紅莉栖「えっ」
岡部「何を言ってるのだこのメリケン処女は…そんな事を言ってる場合ではないんだ!」
紅莉栖「誰がメリケン処女だ…で、どうしたのよ」
岡部「実は…うっ」
紅莉栖「実は…?」
岡部「紅莉栖、俺は未来からタイムリープしてきた」
岡部「何がだ?それより俺は5時間後の未来から…うっ」
岡部「俺は未来からタイムリープしてきた!」
紅莉栖「ヤバイ…ヤバイこれはヤバイ!!」
岡部「紅莉栖、どうしたんだ!話を聞いてくれ!まゆりが…うっ」
岡部「タイムリープしてきた!」
紅莉栖「まゆりが!?」
岡部「紅莉栖、俺は未来から紅莉栖俺は未来から紅莉栖俺は未来から紅莉栖俺は未来から」
紅莉栖「怖いよ怖い…早く誰かきて」ガチャ
橋田「牧瀬氏おっつー」
紅莉栖「はしだあああああ」ダキッ
岡部「紅莉栖紅莉栖紅莉栖紅莉栖紅莉栖紅莉栖紅莉栖俺は紅莉栖俺は紅莉栖」
橋田「なんぞこれ」
橋田「リア充爆発…ってリア充でもない…かな。マシンの設定みる前におかりんの携帯取り上げればよくね?」クリスクリス
紅莉栖「そ、そうよ橋田!早く取り上げて!」クリクリクリ
橋田「はいはいわかりました…まったく」バッ
岡部「紅莉栖、俺は未来からタイムリープしてきた!」
紅莉栖「お、おかべ!大丈夫なの!?」
岡部「何がだそれよりも俺は」
橋田「俺は未来からタイムリープしてきた!」
岡部「俺は未来からタイムリープしてきた」
橋田「俺は未来からタイムリープしてきた」
紅莉栖「やめて…もうやめて!怖い、怖い…」
岡部「俺は未来からタイムリープ俺は未来からタイムリープ」
橋田「俺は俺は俺は俺は俺は俺は俺は」
紅莉栖「…橋田の方が頻度が早いわね。携帯からの距離?」
紅莉栖「じゃあ私に影響が無いのはなぜ?」クリクリクリ×2
???「小動物よ!何故ラボにいる」
???「お、お父さんどうしたの?」
???「小動物よ!何故ラボにいる」
⁇?「お父さん怖い…」
???「小動物小動物小動物小動物小動物」
紅莉栖「…」
岡部「くくくククククククククククククククク」
橋田「クリクリクリクリクリクリクリクリクリ」ハァハァ
???「小小動物よ小動物よ小動物よ小動物よ」オトウサーンダマレ ドゴッ
???「…」
紅莉栖「ど、どうしたら…こうなったら!!」ガンガン
紅莉栖「殴れば治る!!」
橋田「」
???「」
紅莉栖「と、とまった?岡部?岡部生きてる?」
岡部「」
紅莉栖「固まってる…」
紅莉栖「でもかっこいい….///」
紅莉栖「きゃー!!しちゃった!!したった!キスしたったー!これでリア充だ!」
岡部「…」
橋田「…」シネ
???「…」チーン
紅莉栖「動かないなら好きに出来るものね!対策は後でいいよね!おかべー」ダキダキ
紅莉栖「あれ?動いた?」
岡部「…」
紅莉栖「気のせいだよね。岡部ー!大好きだー!」スリスリ
橋田「…」ピクピク
紅莉栖「大好き大好き!ラボで二人きりなら最高なのになー。橋田粗大ごみかなー。邪魔邪魔(笑)なーんて!」
橋田「や、やってられるかちくしょー!!
」
紅莉栖「な、なに!?」
橋田「あたりまえー。おかりんもずっと意識あったお」
紅莉栖「えっ」
岡部「ない。俺は何もしらない」
紅莉栖「…」
橋田「牧瀬氏にドッキリしかけようってビデオまでしかけて知らないで通すとかありえないでしょ」
岡部「それは助手が俺たちを助けるために駆け回るところを撮るためであって助手の変態行為をとるためではない!!」
紅莉栖「…」
岡部「そ、それは助手が変態なのが悪いわけで」
紅莉栖「…」ガタッ
岡部橋田「ヒッ」
紅莉栖「…」
岡部「ま、まて紅莉栖ちょっとしたイタズラごころであって悪気はなかったんだ」
橋田「そうだお!悪いのはおかりんだお!」
岡部「ダルきさまああああああ!!」
紅莉栖「…」スタスタ
カタカタカタ
橋田「そうだお牧瀬氏!牧瀬氏のラブラブチュッチュは現実だおwww」
紅莉栖「…」プルプル スチャッ
岡部「紅莉栖?」
橋田「牧瀬氏?」
紅莉栖「飛べよおおおおおおおおお!!」
ビービービー
岡部「何かおかしくないか?」
橋田「あ。さっき牧瀬氏が殴って」
ボン!!
岡部橋田「うわー!!」
紅莉栖「とべえええええ!!!」
ウィンウィンウィンウィン
シュパーン
3時間前
橋田「面白そうだお。でもなにするんだお?」
岡部「それはだな、助手に」
バタンッ!!
紅莉栖「おーかーべええええええ!!」
岡部「紅莉栖!?何故ここに!今日は1時間後にくるはずでは」
紅莉栖「岡部、私は2時間後の未来からタイムリープしてきた!」
岡部「な、なんだと?じゃあ」
紅莉栖「そう言う事よ覚悟はいいわね」
岡部「ま、まて話せばわかるし今のおれはまだなにも!」
紅莉栖「問答無用!岡部!」
岡部「えっ」
紅莉栖「私は未来からタイムリープしてきた!」
岡部「紅莉栖?」
紅莉栖「私は未来からタイムリープしてきた!」
橋田「なんぞこれ…」
紅莉栖「橋田は粗大ごみにしてきた!」
橋田「…」
紅莉栖「私は未来からタイムリープしてきた!」
???「店長さん、私は未来からタイムリープしてきた!」
岡部「まて、これはなんだ!」
橋田「僕は用事があるのでこれで」バタン
岡部「待て、逃げるのかダル!」
紅莉栖「私は私は私は私は私は私は私は私は私は」
紅莉栖「私は私は私は私は私は私は私は私は」
岡部「紅莉栖がマシンを殴ったせいで壊れただと!このメリケン処女!なんて事を」
紅莉栖「私私私私私私私私私岡部岡部岡部岡部岡部」
岡部「紅莉栖…」
???「クリクリクリクリクリクリクリクリクリ」
???「オカオカオカオカオカオカオカオカオカ」
岡部「どうしたらいいのだこれは…」
岡部「そうすれば未来で俺にラブラブチュッチュしても過去には飛べない!!その手があった!」
紅莉栖「わ、私は…ってそうなるの!?あんたなんでその記憶持ってるのよ!私が飛んだ意味はどこ言ったのよばかおかべええええええ!」
岡部「く、紅莉栖!?」
岡部「あ、あのな紅莉栖…」
紅莉栖「何よ!もうホッといてよ!あんな恥かいて過去に戻ってもあんたにはリーディングシュタイナーがある!自分だけフラグ撒き散らしてさ!このやりチン!」
岡部「お、おい紅莉栖、話を」
紅莉栖「あんたなんてマユリの巨乳とかフェイリスさんのコスプレとか漆原さんの巨根がいいんでしょ!もうしらない!知らないんだから!」
岡部「…」
岡部「それよりルカ子巨根なのか?」
紅莉栖「しるか変態!私に聞くな!」
岡部「…」(めんどくせぇ)
岡部「あー、あのな紅莉栖」
紅莉栖「…」グスグス
紅莉栖「何よ…」
岡部「俺は嬉しかったぞ。あれはお前の本音だったんだろう?」
紅莉栖「やっぱり!どれよ!マユリか!ルカか!フェイリスか!潰してやるぅ」メソメソ
岡部「そこじゃないわ!未来のお前の行動だ」
紅莉栖「えっ…///」
紅莉栖「言うなよバカ岡部…///」
岡部「確かに俺のイタズラが原因だ。でもそれでお前の違う一面がみえた。」
紅莉栖「私は恥の上塗りしただけだったけど」
岡部「元々お前の変態なのは知ってたし」
紅莉栖「飛びたくなってきた」
岡部「とにかく!俺はお前の事を大切に思っている。ラボメンとして」
紅莉栖「…」
岡部「そして個人としてだ」
岡部「俺こそありがとう。そしてすまなかった」
紅莉栖「許さない。絶対にね。」
岡部「紅莉栖…」
紅莉栖「あの時岡部にはたくさんの岡部が居た。私にはたくさんの私がいた」
岡部「それはイタズラ…」
紅莉栖「いいから聞いて」
岡部「…うむ」
紅莉栖「その私達が一つになっていまここに居るんだとしたら」
紅莉栖「その思いの分だけ、沢山好きになってやるんだから」
岡部「…受けて立とうじゃないか」
紅莉栖「岡部の気持ちのリープ先は私なんだから!いくらでも飛び込んで来なさい!」
おわり
なえ「う…凄く同じ言葉を繰り返してた気がする…あれ?店長さんどうしてここに?」
MB「むむ?小動物ではないか。お前こそどうしてここにいるのだ?」
なえ「ちょっとやめてくださいよ店長さん…ってなんか成長しました?」
MB「何を言ってるんだ小動物よ!と確かになんか身体がデカイ気がするな…」
なえMB「えっ」
ミスターブラウンだからMBね
MB「小動物…だよな?」
なえ「牧瀬紅莉栖ですが」
MB「狂気のマッドサイエンt」
なえ「それはいい。もうわかったけど…」
MBなえ「なんぞこれええええええ!!」
紅莉栖「って言われても…」
MB「ラウンダーつかって世界征服しちゃおうかなー」
なえ「もうなんかそう言うのもいいよね。協力するわ」
岡部「なんか擦れてきてるな…」
紅莉栖「うん。私こんなにヤケになるんだ…」
岡部「と、とにかく早く治す方法をかんがえよう!」
なえ「私は多分マシン殴ったからだろうけど、でか岡部はなんで?」
MB「全くわからん。何かしら原因があるんだろうが。」
紅莉栖「そう言えば岡部のイタズラの時から声は聞こえてたから…」
岡部「元々不具合があると言う事か」
なえ「多分もう少しすれば自然に治ると思う」
MB「そうなのか?」
岡部「本当なのか?」
紅莉栖「うん。今は何らかの不具合で無理やり店長さんとなえちゃんの身体に引っかかってるだけ」
なえ「少し紅莉栖本体と意識が共有されてる感じがするしね。てか岡部とラブラブとかリア充死ねよ!私の岡部ー」シクシク
紅莉栖「岡部は私のだから!!」
MB「後半はほっといて…確かに記憶は共有されてる感じだな」
岡部「うむ。こっちは誤差は少ないようだが」
MB「リア充死ねよ」
岡部「」
MB「しるか!共有完全に終わったら黙っててやる!それまでお前はしね!」
紅莉栖「ダメ!岡部は私のもの!例え私でも渡さない!」
なえ「ずるい!同じ私なんだからいいじゃない!こうなったら!!」
なえ「岡部覚悟!!」ブチュー
紅莉栖「」
橋田「ただい…ま…って犯罪だろ常考…おかりんのバッカー!」バタン! バタバタ
MB「岡部…てめえなにやってんだ…」
なえ「な、なんで?おかりんおじさんと?」メソメソ
岡部「いや、ちょっとこれは」
FB「覚悟は出来てるな?」チャキッ
岡部「ま、まて!話せばわかる!命だけは」バタバタ
紅莉栖「岡部が岡部が岡部が岡部が岡部が岡部が岡部が岡部が」
紅莉栖「」チーン
オマケおわり
楽しかった
乙!
Entry ⇒ 2012.03.26 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「ラボメンみんなにリーディングシュタイナーが発動した……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331942308/
まゆり「…………………」
瑠未穂「パパ……」
岡部「なんか3人ほど凄まじいダークネスオーラを噴出している奴がいる……っ」
紅莉栖「岡部ぇ…えへへ…岡部と、ちゅー…えへへ…」ニヤニヤ
岡部「振り向けばなぜかトロトロに蕩れている助手の姿が」
みたいなのオナシャス!
紅莉栖「おかべ……」スリスリ
岡部(リーディング・シュタイナーは誰しもが持つ能力)
まゆり「オカリン……オカリン、まゆしぃの側にいて……」ぎゅ
岡部(だが、それには個人差があり紅莉栖やまゆり達が全てを思い出す事など有り得ないと思っていたが……)
フェイリス「パパ……」グス
岡部(まさか、全て思い出してしまうとは……)
萌郁「いやああああああああFBが禿親父なんていやあああああああああああああ」ジタバタ
ダル「鈴羽ああああああ世界一かわいよおおおおお!」
岡部「……どうしてこうなった」
萌郁「FBが禿FBが禿FBが禿FBが禿FBが禿……やっぱり私にはM3しかいない、M3助けて、M3」ブツブツ
岡部(M3が何か知らないが、どうやら錯乱してるようだ。今は、問題ないか)
岡部(次に、何度も死を体験したまゆりだが……)
まゆり「怖いよ、オカリン……」ブルブル
岡部「もう大丈夫だ、まゆり。全部終わったんだ」ぎゅ
まゆり「オカリン……」
岡部「俺はずっとお前の側にいるから、だから安心しろ」ナデナデ
まゆり「……うん」
岡部(当分は俺がまゆりに付いてやらないとな……)
ぎゅ
岡部「まゆり、だから安心しろと言って――」
ルカ子「岡部さん、岡部さん」スリスリクンカクンカスーハー
岡部「」
ルカ子「岡部さん、岡部さん」クンカクンカスーハー
岡部「に、匂いを嗅ぐな!」
ルカ子「岡部さん、ぼ、僕、岡部さんとで、で、デートして」ハアハア
岡部(何か固い感触が当たって……)
岡部「お、落ち着け!今のお前は男だ!だから、これ以上は」
ルカ子「男とか女とかそんなの関係ない」
岡部「!?」
ルカ子「お、岡部さんは僕にそう言ってくれました。だから、僕……ま、牧瀬さん達には負けません!」
ルカ子「岡部さん、岡部さん」ハアハアハアハア
岡部「と、とにかく今は落ち着け、な?」
ルカ子「は、はい……」ハアハア
岡部(そうか、ルカ子も……とりあえず、今は後回しだ)
フェイリス「パパ……ごめんね」グス
岡部(フェイリス……いや留未穂には、辛い事を思い出だったな)
岡部「すまない、留未穂。お前には辛い思いをさせた」
フェイリス「ううん。岡部さんは謝らないで。パパと一緒に過ごせた時間を思い出して、良かったから。それに……」
ぎゅ
岡部「……っ」
フェイリス「また、こうやって岡部さんを抱き締められるから」
紅莉栖「………また?」ピクッ
岡部「えっ?」
紅莉栖「またって……えっ?なに?前にも?」
岡部「いや、それは……」
フェイリス「そうだニャン♪それに凶真はフェイリスのおうちに泊まって~それから」
岡部「お、おい!お前なに言ってるんだ!?」
フェイリス「ニャフフ事実だニャン♪」
岡部(くそっ、フェイリスモードに戻ったか!)
紅莉栖「岡部……どういうこと?」
紅莉栖「そこで何をしたの?」
岡部「何をって、怪我の手当てをして貰って、食事をしただけだ」
フェイリス「その後、凶真と二人で一緒の部屋にいたニャン」
紅莉栖「へ、HENTAI!じゃあそのまま朝まで……」
岡部「何を妄想しているHENTAI処女。お前の考えているような事は断じてないからな」
紅莉栖「そ、そっか……てっきりフェイリスさんが岡部のファーストキスの相手かと」
まゆり「……オカリンのファーストキスの相手はまゆしぃなのです」
紅莉栖「えっ?」
萌郁「私も、押し倒されて岡部くんにキスされた………大胆だった」
まゆり「えっ?」
岡部「ふぇ?」
まゆり「……オカリン、無理矢理はよくないのです」
フェイリス「……私の時は抱き締めるだけだったのに」
ルカ子「……僕は、岡部さんに、その……だ、大事なところを触られました」ムクムク
萌郁「……押し倒されてた時にさり気なく……胸、触られた」
萌郁(……気がする。多分、気のせい)
ダル「僕の鈴羽とサイクリングデートとか、イラ壁」
岡部「」
紅莉栖「じゃあまゆりとのキスは?」
岡部「が、ガキの頃の戯れだ!」
ダル「鈴羽とのサイクリングデートは?」
岡部「あれはあいつから誘ってきたのだ。それにデートではない」
紅莉栖「そう……」
岡部「分かってくれたか」ホッ
紅莉栖「じゃ、じゃあ……」
岡部「なんだ、まだあるのか……」
紅莉栖「私への告白は……?」
ルカ子「こ、告白!?」
まゆり「……あのオカリンから?」
萌郁「………カメラ用意しないと」カチカチ
ダル「イラ壁」
岡部「ば、馬鹿か!何故それを言うのだ!?」
紅莉栖「いいから答えろ」
岡部「あ、あれは……俺の本心だ」
紅莉栖「キタアアアアアアアアアアアアアアアイアアアアアアアアアアアアアアアアア」
ルカ子「そ、そんな……」
フェイリス「凶真がこんなにストレートに……」
まゆり「オカリン……ずっとまゆしぃの側にいてくれるって言ったのに」
萌郁「M3……」
紅莉栖「フゥーハハハ!あなた達の立てたフラグは素晴らしかった!個別ルートも!ドラマCDも!だがしかし!まるで全然!岡部の本命である私には及ばないのよね!!」
ダル「……牧瀬氏、荒ぶりすぎだろ」
紅莉栖「名前呼びいただきましたアアアアアアアアアアアア!!」
岡部「だ、だから落ち着けと!た、確かに俺はお前が好きだとは言ったが……」
紅莉栖「な、なに?いまさら頃キャンセルとかできないからな!」
岡部「お前からの返事をまだ貰っていない」
紅莉栖「………」
紅莉栖「ふぇ?」
岡部「いつ?」
紅莉栖「世界線を変える直前に!」
岡部「……悪いがあの時は最後まで聞き取れなかった」
紅莉栖「そ、そんな……」
岡部「それで、だ。どうなのだ……?」
紅莉栖「と、いいますと?」
岡部「お前の返事だ」
紅莉栖「そ、それは……」
フェイリス「………」ジー
ルカ子「………うぅ」グス
萌郁「………」カメラスタンバイ
ダル「………ふん」ドンッ!
紅莉栖「こ、こんなところでできるか!?」
紅莉栖「む、無理なものは無理よ!」
岡部「くっ……仕方ない。なら、この話は保留だな」
紅莉栖「そ、それは……」
まゆり「紅莉栖ちゃんとオカリンが恋人さんじゃないなら、まゆしぃはオカリンの側にいてもいいんだよね」
ぎゅ
岡部「ああ、関係ないさ。お前はこれからもずっと俺の、鳳凰院凶真の人質だ」
ぎゅ
まゆり「うんっ」
紅莉栖「なっ……」
岡部「無論だ。いつでも修行に付き合ってやる。覚悟しておけよ?」
ルカ子「は、はい!」
ぎゅ
岡部「だ、抱き付くでない」
ルカ子「えへへ」
紅莉栖「ぐぬぬ……」
岡部「ふっ、俺を誰だと思っている!これが狂気のマッドサイエンティストである鳳凰院凶真の溢れんばかりのカリスマ性だ!フゥーハハハ!」
フェイリス「くっ、フェイリスも凶真の能力でこのままマユシィやルカニャンのように……こうなったら!」
ぎゅ
岡部「お、おい!何のつもりだ!」
フェイリス「自ら凶真に飛び込む事により、凶真の能力を無効化したニャン!」
イチャイチャ
紅莉栖「………」イライラ
どういうことだ
岡部「何がだ?」
萌郁「……ラウンダーの、事」カシャッカシャッカシャッ
岡部「その事なら、もういい。全てて赦したと言っただろ?」
萌郁「……でも」カシャッカシャッカシャッカシャッ
岡部「それにお前は大切なラボメンの一人だ」
萌郁「……ありがとう」カシャッカシャッカシャッカシャッカシャッ
岡部「………ところで、さっきから何をしている?」
萌郁「岡部くんたちが、楽しそう、だから……写真を」
岡部「撮るな!」
フェイリス「萌ニャン!凶真とのツーショットをよろしくニャン♪」
萌郁「('-^*)ok」
イチャイチャラブラブ
紅莉栖「………」ピキピキ
岡部「なんだ、助手。お、おいこらまゆり、そんなに抱き付くな!フェイリスも!」
まゆり「えへへ、オカリン」
フェイリス「凶真~」
紅莉栖「………」
岡部「それで、何か用かクリスティーナ。る、ルカ子、頼むから後ろから抱き付くのはやめ……指圧師!カメラ止めろ!」
ルカ子「岡部さん岡部さん」ハアハアハアハア
萌郁「………」カシャッ、カシャッカシャッカシャッ、カシャッ
岡部「」ビクッ
紅莉栖「おかべええええええええええええええええええ!!!!私も好きだああああああああああああああああああ!!!!結婚してぇええええええええええ!!!!」
まゆり「……だ、大胆なのです」
フェイリス「ここまでやるとは……やはり天才ニャン」
ルカ子「……岡部さん岡部さん」ぎゅクンカクンカスーハークンカクンカスーハー
萌郁「………録画」
岡部「」
牧瀬氏の告白からラボがラブホになったのは直ぐだった。
牧瀬氏の告白を期にラボメンガールズ+るか氏がオカリンに告白。
へたれなオカリンは全てを受け入れ、ここにハーレムエロトピアが完成した。
ラボメン全員を相手に、日に日にやつれてるオカリンだけど、なんだかんだで幸せそうだったお。
僕も早く相手を見つけないと。7年後に産まれる愛娘のために……そうだよね、鈴羽
おわり
読んでくれた人、ありがとニャンニャン
おつ
ありがとう
マジがんばれ
Entry ⇒ 2012.03.18 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「ラボメンが全員メンヘラになってた」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331126510/
突然、ラボ内にケータイの着信音がけたたましく響く。
ダルはケータイを取り出すと、そのディスプレイを見て、少し躊躇した様子で耳に添えた。
至「はいもしもし」
至「え? 誰が?」
至「僕が? 父さん?」
至「君の?」
至「なに言ってんの?」
至「は? 岡部倫太郎に代われ?」
至「なぁオカリン、謎の女が代わってくれってさ」
ダルが少しニヤけながら、ケータイを差し出してくる。
倫太郎「誰だ?」
???「オカリンおじさん!今すぐラジ館の屋上にきて!」
受話口から聞こえてくるのは、確かに女の声だ。
倫太郎「だから誰だよ」
???「あたしは、橋田至の娘。そして、未来から来たタイムトラベラー」
鈴羽「名前は、橋田鈴だよ」
倫太郎「え……?」
倫太郎「ちょ、ちょっと待て!何でお前が――ここにいるんだ!」
ていうか――こんな展開、前にもあったような。
燦々と照らしてくる日差しが眩しくて、たまらず手をかざす。
徐々に明るさに目が慣れてくると。
フェンスで囲まれた屋上の真ん中。
一見、人工衛星のような。
鏡のように景色を反射する、ソーラーパネルを両端に備え付けた円筒形の機体。
以前見た形式のものより、かなり洗練されたフォルムの――、
所謂タイムマシンが鎮座していた。
間違いない。やつがいる。
屋上に視線を巡らせていると、タイムマシンの陰から見覚えのある女がひょっこりと姿を現した。
鈴羽「オカリンおじさん!」
それは例によってダルの娘、バイト戦士及びジョン・タイターこと――阿万音鈴羽である。
倫太郎「今度はいったいどうしたというのだ……?」
倫太郎「え?」
今、鈴羽は何といった?
俺が死ぬ、と。
そう言ったのか?
鈴羽「さ、早く!おじさんを別のアトラクタフィールドへ逃がさなきゃ!」
言い終わるや否や、鈴羽は腕を絡めて引っ張ってくる。
それはすごい力で、抵抗するも、タイムマシンに向けてどんどん引きずられた。
倫太郎「やめろう!」
なんとか踏ん張る。
鈴羽「なにしてるの!おじさん、早く……っ!早くしないと!」
倫太郎「ま、待て待てーい!ちょっと待て!」
鈴羽「な、なんなのさぁ!事態は急を要するっていうのに!」
鈴羽「うわわっ!」
絡められた腕を振り払う。
倫太郎「まずは順を追って説明しろ!何が起こっているのか、状況がさっぱり理解出来ん!」
鈴羽「そんな悠長な事を言ってる場合じゃ……!」
倫太郎「悠長だろうとなんだろうと、俺はもうタイムマシンには乗らんと誓ったのだ!」
倫太郎「よほどの理由がない限りはな!」
そもそも、この不確定な未来が待っている混沌の地に鈴羽がこうして現れた時点で、
俺にとっては青天の霹靂に他ならない。
今まさに、地雷原で自転車を漕がされているような気分なのだ。
鈴羽「言ったよ。死んじゃうんだ、本当に!」
クッ、やはり俺の聞き間違いという訳にはいかないか……。
倫太郎「そ、それは何故だ!」
思わず興奮してしまい、半ば怒鳴り声となった俺の問いに鈴羽は眉をひそめた。
目の前の鈴羽が、ゴクリと息を呑む。
鈴羽「それ、言わなきゃダメ、かな……?」
倫太郎「言わないならば、俺がここにいる理由はない」
鈴羽「うーん……」
バツの悪そうな顔で逡巡しながら、チラチラと俺を見てくる。
死亡宣告を受けてしまったこの俺に、気を遣っているのだろうか。
倫太郎「構わん。言ってくれ……」
鈴羽「わ、わかったよ」
決心したのか、それとも諦めたのか、鈴羽は力なくため息をついた。
せっかく助けに来てくれた鈴羽には悪いが……。
もしも、自然的な死であるのならば、俺にはそれを受け入れる覚悟があった。
なぜなら、本来死ぬはずの俺が助かるという事は、因果律をねじ曲げるということ。
それがたった一つの事であろうと、バタフライ効果によって、
未来に多大な影響を与えてしまうかもしれないからだ。
世界線を移動する事で、下手をすれば、未来で第三次世界大戦が起こるかもしれない。
未来で、SERNによるディストピア構築が成されるかもしれない。
要するに、短絡的な過去改変は、この大切な世界を致命的に傷つけてしまう恐れがあるのであって、
俺一人の命のために、そんな危険は冒すべきではないのだ。
鈴羽「う、うん。えっと――」
鈴羽「おじさんのそもそもの死亡原因を作ったのは、PSP版比翼恋理のだーりんが発売した事だった」
倫太郎「なに?だーりんだと?」
倫太郎「なぜ、そんなものが……?」
鈴羽「そ、それは……」
倫太郎「言葉を選ぶ必要はない。遠慮せずに言ってくれ」
鈴羽「それは……ラボメンガールズが、PSP版発売によって、ようやくだーりんをプレイ出来る状況になったから」
倫太郎「なに……?」
鈴羽「ラボメンガールズは全員、XBOX360については不所持だった」
鈴羽「だからみんな、PSP版が出るのを待ってたんだよ」
ふむ……。
しかし、俺が死ぬ事とラボメンたちがPSP版だーりんをプレイする事の、
どこに因果が発生するというのだ?
いま一度、思い起こしてみる。
比翼恋理のだーりんといえば、元はXBOX360で発売された、『Steins;Gate』のIfストーリーが収録されたADVゲームだ。
それは、本編とは別の世界線変動率3%――δ世界線にて、
ラボメンたちとのあったかもしれない物語を描いたものとなっている。
全てのルートが、甘酸っぱい恋物語へと展開していく、言わば本編を戦い抜いた戦士たちに贈る一種の癒やしである。
一部アッーなのもあったが、あれはあれで俺も彼の健気さに泣きながらプレイしたのはいい思い出だ。
ハッ――まさか。
鈴羽「そう、彼女たちは識ってしまったんだ。ある可能性世界線の記憶を、“思い出して”しまったの」
魔眼、リーディング・シュタイナーの亜流『リコーリング・シュタイナー』!!!
鈴羽「そこからは、ひどいものだったよ……」
鈴羽は目を伏せて、いやいやをするように首を振った。
鈴羽「始まったのは、おじさんの“とりあい”。第一次ラボメン大戦の開戦」
倫太郎「そんな馬鹿な!」
なんだそれは!聞くからにアホっぽいではないか!
鈴羽「馬鹿でもなんでも、実際に起こった事なんだ!」
倫太郎「ぐっ……!」
鈴羽「岡部倫太郎が、彼女たちを守るために、決して諦めなかったように」
鈴羽「彼女たちもまた、岡部倫太郎を決して諦めなかった」
ここだけ聞くと、なんだか嬉しいやら照れるやらで済むのだが……。
ディソードってなんだ!?
鈴羽「長い戦いの末、ラボメンガールズたちは疲弊して、下手をうてば全員同士討ちになりかねない状況まで陥った」
倫太郎「嘘だろ……そんなにもか!?」
鈴羽「本当だよ、もう限界だった。そんな中、ある話し合いにより、彼女たちの間で一つの案が出された」
鈴羽「発案者は、牧瀬紅莉栖」
……だんだん怖気がしてきた。
鈴羽「ラボメンガールズたちはその案に同意し、それぞれ刃を収めた」
倫太郎「……」
俺は、たまらず眉間をつまんだ。
頭が痛い。
まるで銃を突きつけられた時のような、首筋がチリチリするような焦り。
恐怖。
今すぐこの場に座り込んでしまいたいくらいに、ガクガクと足が震えた。
鈴羽「そして、その案がとうとう実行に移されて、おじさんは……」
倫太郎「お、俺は……?」
訊くと、鈴羽は今にも泣き出してしまいそうな顔で、
鈴羽「オカリン、おじさんは……」
言葉に詰まりながら、驚愕の結末を口にした。
鈴羽「分配、されたんだ……。全員に、均等に……」
倫太郎「分……配……?」
鈴羽「あ、ちなみに分配って言うのはね――」
倫太郎「いやいい!言わなくていい!もうわかった!」
ひええ。
ニュージェネ事件に匹敵する猟奇っぷりだ!
あのルカ子の事、そんな恐ろしい事が出来るとは到底思えないのだが。
鈴羽「漆原るかは、本人の代わりに漆原栄輔が参戦してたからね」
倫太郎「よし行こう!すぐ行こう!鈴羽、今すぐタイムマシンを起動するのだ!」
もはや已むをえん!
鈴羽「オーキードーキー!」
俺の発令により身を翻した鈴羽が、タイムマシンの外部パネルを操作した。
ハッチを開けるためだろう。
しかし、しばらく操作して、鈴羽は首を捻った。
鈴羽「あっれー?おかしいな……」
倫太郎「どうしたのだ!」
鈴羽「指紋認証が受け付けられないんだよ」
倫太郎「なに!?」
そんな馬鹿な事があるのか?まさか、故障?
倫太郎「く、来るときはどうだったのだ?」
鈴羽「え?」
倫太郎「ここに来たという事は、タイムマシンに乗ったという事だ!」
倫太郎「その時はどうだったのか、と聞いている!」
鈴羽「ど、怒鳴らないでよ」
倫太郎「あ……すまん」
鈴羽がポリポリと頭をかいた。
鈴羽「えっと……来るときは、そう、父さんがハッチを開けて――」
それだ!ダルのアホ!!!
倫太郎「なんだよ!一番大事なところで抜かってるではないか!」
鈴羽「どういうこと?」
倫太郎「お前、それは本気で訊いているのか!?」
鈴羽「だから、怒鳴らないでってば……。オカリンおじさん、こわい……」
鈴羽「父さんを?」
こうなれば、タイムマシンの扉を開けられるのはダルの指紋しかない!
倫太郎「そうだ!お前はここでタイムマシンを見張っていろ!」
鈴羽「う、うん!わかったよ!」
ラジ館の階段を半ば飛び降りるように駆け下り、走ってラボに向かう。
途中で何度かすれ違う人と肩がぶつかり、背後から怒声や罵声を浴びせられるが、
今はなりふり構っているヒマなどなかった。
狭い裏通りを駆け抜け、俺はようやくラボのある大檜山ビルへとたどり着いた。
ゼイゼイと呼吸をする。
だが、いくら肩で息をしようとも、肺に酸素が入ってくる気がしない。
室内はシンと静まり返っている。
まゆり「あ、おかえり~ん♪」
俺に気付いたまゆりが、小さく手を振ってきた。
倫太郎「まゆりかっ……はあ、はあ!」
まゆり「ど、どうしたの? オカリン、すごい汗だよ。大丈夫?」
俺の尋常でない様子に、まゆりがコス作りの手を止めた。
ソファから立ち上がると、心配そうに歩み寄ってくる。
倫太郎「だ、大丈夫……だっ!はあ、はあ」
倫太郎「それより……ダルを知らないか?」
ラボ内に視線を巡らす。
が、ダルの巨大は見あたらなかった。
さっきまで居たのに、どこへ行ったというのだ!
まゆり「それが……」
突然、しゅんとする。
まゆり「ダルくん、今は手のひらが“焼け”ちゃって、病院なんだよ……」
倫太郎「なん……だと?」
手が、焼けた!?
焼けただと!?
ダル、大丈夫なのか!?
俺が狼狽えていると、まゆりは唇に人差し指を当てて、何かを思い出すように首を捻った。
まゆり「なんだっけ、えんさん?」
倫太郎「えんさん……え、塩酸だと!?」
まゆり「うん……手がね、じゅーって」
いや、そんなの聞きたくない!
本気でゾッとする。
ひええ。
まゆり「それでね、まゆしぃね、なにもできなくて、今まで“ダルくん、ごめんね、ごめんね”って……」
更に、しょんぼりとして肩を落とした。
その割に、普通に挨拶もしてきたし、今なんて裁縫していたような気がするが……。
そこで、俺は気付いてしまった。
まゆり「???」
まゆりのトートバッグから覗く、茶色い、いかにも薬品を入れるようなガラス瓶を。
まさか、まゆりがダルの手を?
なぜだ……?
今までの話と照らし合わせ、一つの答えが像を結ぶ。
手が焼ける。
指紋が無くなる。
と、言うことは、タイムマシンのハッチは未来永劫に開く事はない。
俺の逃げ場は完全に無くなったということ。
まゆりは、――未来で――分配されてしまった俺の一部の持ち主。
ダルの手を焼いたのは――まゆり。
倫太郎「ま、まさか……」
ど、どうやったのかは知らん。
だが――。
倫太郎「まゆり……?」
おそるおそる、呼びかける。
まゆりの顔は、いつものような、ほわほわした微笑み。
だが、何かが違う。
陽光のような、あの暖かさが感じられない。
倫太郎「お前……タイムリープしてねぇ?」
たまらず訊いてしまった。
いや、そうとしか思えなかった。
PSP版の発売されていない今この時点で、まゆりがダルや鈴羽の行動を阻止する事は不可能。
そうする“理由”が無いから。
すなわち……まゆりは、タイムリープしている!
たまらず距離をとり、見慣れたはずの幼なじみの顔を眇見る。
すると、まゆりは今まで見たことのないくらい、冷たい笑みを浮かべた。
まゆり「えっへへー♪バレちゃいました。さすが、オカリンだね」
倫太郎「あ……あ……っ!」
まゆり「でもね、勘違いしないでほしいんだ。まゆしぃはね、オカリンを護るために未来から来たんだよ?」
倫太郎「くっ……!」
そんな事を言って……ダルの手を焼いたじゃないか!!
まゆり「さ、オカリン。まゆしぃと一緒に行こう?」
差し伸べられた小さな手。
今の俺にはそれが、とてつもなく恐怖に感じられた。
結局まゆりが怖くて、あの場からすぐに逃げ出したのだ。
途中、ダルが心配で電話してみたが、やはり病院で治療を受けているのか出ることはなかった。
そして、すがるような気持ちでここに戻ってきたのだが。
倫太郎「おーい!鈴羽! どこにいる!」
いるはずの鈴羽を呼んでみるが、返事はない。
おかしい。
タイムマシンを見張っていろと言ったのに、屋上に鈴羽の姿は見当たらなかった。
???「鈴羽って誰の事?」
倫太郎「!?」
タイムマシンの陰から声がした。
続いて、
紅莉栖「ひょっとして、他の女なの?」
声の正体が歩み出てきた。
その視線は鋭く、俺を射抜くように真っ直ぐ見据えてくる。
倫太郎「助手!」
紅莉栖「助手じゃない」
倫太郎「え……?」
そして、呼びかけに返ってきたのは、重く、冷ややかな声。
紅莉栖「なに?」
今度は、ニッコリと微笑む。
しかし、その顔もまゆりのそれと同じ雰囲気を醸し出していた。
こいつは……タイムリープ・紅莉栖なのか?
俺の頭の中に、危険信号が走る。
倫太郎「こ、ここにいた……おさげの女を、し、知らないか?」
本能が逃げろ逃げろと身体に訴えてくるが、これを訊かずにはいられない。
彼女はもはや、最後の希望だ。その鈴羽はいったい……。
紅莉栖「やっぱりあの女か……」
倫太郎「!?」
紅莉栖「残念だけど、彼女ならもう“いない”わ」
倫太郎「……っ!」
“いない”って……どういう、事だ……!?
そんな疑問を見透かしたように、紅莉栖はもう一度、ゆっくりとした口調で繰り返した。
紅莉栖「もう“いない”」
全身に戦慄が走る。
いくらなんでも過激すぎる手段だ。
となると、俺を他のアトラクタフィールドへ逃がそうとした鈴羽はどうなった……?
紅莉栖「あんたがそこの扉を開けて出てくる数秒前に、なんでか“飛び降り”ちゃったのよね」
倫太郎「な……に……?」
途端に、気が遠くなる。
意識が遠退いたために本能がそうさせるのか、俺の耳は研ぎ澄まされた。
ラジ館の前。
この屋上の真下からは、人々の悲鳴が聞こえる。
悲鳴。悲鳴。悲鳴。
ゾワリと、全身が総毛立った。
倫太郎「鈴羽っ!!」
フェンスに駆け寄る。が、下はよく見えない。
確認できるのは、飛び散った血と大勢がどよめく気配のみ。
胃の内容物が一気にこみ上げてきたような感覚に、俺は激しくえずいた。
紅莉栖「へぇ、彼女、あんたの大切な人だったんだ?」
背後から声。
それはまるで、紅莉栖の声ではないみたいに冷たい。
振り返らないまま訊く。
いや、振り返れないといった方が正しい。
出来れば、それが勘違いであってほしい。
だが、
紅莉栖「……そうだとしたら?」
紅莉栖から返ってきたのは、残酷すぎる真実であった。
倫太郎「……っ!」
まるで、頭をガツンと殴られたような衝撃。
俺は、ヨロヨロとその場に膝を突いた。
倫太郎「なぜだ……ッ!なぜ、そんな事を!」
そして、次に聞こえてきたのは、
???「凶真が悪いニャ」
倫太郎「!?」
紅莉栖とは違う声。
フェイリス「凶真が、フェイリスたちから逃げようとするからニャン」
萌郁「……ん。逃げちゃだめだ……逃げちゃだめだ……逃げちゃ……」
紅莉栖の横には、いつの間にかフェイリスと萌郁が立っていた。
フェイリスはいたずらっぼく笑み、萌郁はブツブツとなにかを呟いている。
倫太郎「なんでだよ……なんでお前らまで……!」
紅莉栖「もう、あんたは逃げられないのよ」
倫太郎「クッ……」
紅莉栖「岡部が私たちに“分配”されるように、全ては収束するの」
フェイリス「やっぱり、いくら凶真といえど、決定論的な力に支配された世界からは、絶対に逃れられないのニャ」
ダメだこいつら……。
既に目的が、俺を分配する事にすり替わってしまっている。
フェイリス「そんな事言っていいのかニャ、クーニャン?言っておくけど、今度は負けないニャ」
萌郁「……望むところ」
倫太郎「そ、それはダメだっ!!」
紅莉栖「なら、話は決まりね」
フェイリス「生きてる凶真と一緒になれなくて、残念だニャン」
倫太郎「……っ」
紅莉栖が、フェイリスが萌郁が、じりじりと歩み寄ってくる。
俺は逃げ場もなく。
ただ、背後のフェンスに背を押し付けて悶えた。
その時だ。
まゆり「みんなー、お待たせー♪」
漆原父「いやあ、遅くなりました。鳳凰院君は……居るようですね」
さっきから、状況は悪くなる一方だ……。
まゆり「クリスちゃんクリスちゃん、頼まれてたノコギリ、ちゃんと持ってきたよ~♪」
紅莉栖「サンクス、まゆり」
終わった。
全てが終わった。
もはや救いなど、一つも期待できない。
俺は、こんなところで殺されてしまうのか……。
しかも、よりにもよって、なにより大切な仲間たちの手で……。
紅莉栖が、まゆりの手からノコギリを受け取る。
俺は囲まれていて、逃げ場などない。
紅莉栖「大丈夫、岡部。苦しまないようにしてあげるから」
冷たい目で、うっすらと笑みを浮かべる紅莉栖が俺を見下ろしてくる。
まさか自分が、こんなスプラッタな事件に被害者として巻き込まれるなんて、思ってもみなかった。
神を冒涜した俺の罪は。
こんなにも残酷な罰によって購わなければならないのか。
震える肩で、大きく息をつく。
倫太郎「……。これも……運命石の扉の選択、なのか……」
まゆり「そういう事、なのです」
まゆりの声を聞いて、俺は口を結び、きつく目を閉じた。
数人の、ラボメンたちの歩み寄ってくる足音。
怖い……。
何が死ぬ覚悟は出来ている、だ。
全然そんな事ないではないか。
……なあ、狂気のマッドサイエンティストよ。
ラボメンたちの足音が止む。
すぐそこで、紅莉栖たちが佇んで見下ろしているような気配。
全員が、落ち着いた息遣いをしている。
突然、頬に冷たい感触。
一瞬、俺にはそれがノコギリだと思えて身体が勝手にビクリとした。
紅莉栖「プッ、あはははっ!」
紅莉栖の吹き出す声にびっくりして目を開けると、
俺の頬に添えられていたのは、彼女の手だという事に気がついた。
倫太郎「な……に……?」
そして、紅莉栖の肩越しに見える――プラカードを掲げたダルと鈴羽の姿。
“ドッキリ大成功”
プラカードには、そう書かれていた。
倫太郎「え!?」
萌郁「……ん。……テッテレー♪」
さらにびっくりして全員の顔を見回した俺に、頷いた萌郁があのSEを口ずさむ。
倫太郎「な……」
ラボメンたち「ドッキリ大成功!」
俺はたまらず仰天した。
倫太郎「な、なな……」
まゆり「え? バナナ?」
倫太郎「違う!というか、なんなのだこれは!なんなんだお前たち!」
倫太郎「やかましいわ! こんの馬鹿者どもめがーーっ!」
いくらなんでも、これはたちが悪すぎるぞ!
こんなドッキリをかまされた日には、ガンジーでも怒ってその日のうちに暗黒面に堕ちるレベルである。
ていうか、今まさにクソとションベンを同時に撒き散らしてしまうところだったではないか!
くそう。……怒ろうにも腰が抜けて立ち上がれない。
紅莉栖「いやー、あんたの顔、真に迫ってて良かったわ」
フェイリス「うんうん。真っ青だったニャ」
るか「ごめんなさい、おか……じゃなかった、凶真さん」
当たり前だ!ガチだと思ったのだからな!
紅莉栖「それにしても岡部、ゲーム一つであんたの“取り合い”が起こるって本気で信じたの?」
倫太郎「そ……それは……」
倫太郎「ぐっ……」
ラボメンガールズたち「……」
倫太郎「えっ?」
心なしか、ラボメンたちが紅莉栖を睨んでいる気もするが、きっと俺の気のせいだろう。
見なかった事にしておく。
倫太郎「な、なんにしてもお前たち、とんでもなく手の込んだイタズラを仕組んでくれたものだな!」
鈴羽「いや~、それがさ、そんなに手は込んでないんだよねぇ」
倫太郎「なに!?」
倫太郎「お前の飛び降り演出など、手が込んでいたとしか言いようがないではないか」
あの飛び散った血とか、下で騒いでいた人々とか。
エキストラまで雇ったのかと思ったのだが。
鈴羽「ああ、あれは彼の演出だよ」
鈴羽がタイムマシンを指差す。
すると、その向こうから、気弱そうな男がなんとも挙動不審な様子で出てきた。
拓巳「り、リア充、ば、ばば、爆発、しろ……ふひひ」
拓巳「き、君が見たのは、ぜ、ぜぜ、全部僕の、も、妄想だから」
妄想……だと?
ま、まさか……!
倫太郎「どこかで聞いた“声”だと思ったら……」
倫太郎「き、き、貴様っ!まさか、ナイトハルトかーーっ!」
拓巳「ちょ、な、なんで、知ってるの?」
倫太郎「知らん!自分の胸に聞いてみるんだな!」
拓巳「ていうか、ば、バラすなよ!」
やはりナイトハルトだった。
それを聞いたダルが飛び上がらんばかりに驚く。
至「えっ!?マジで? ちょ、待って。マジで疾風迅雷のナイトハルトなん?」
拓巳「う、うん……」
至「すげー!握手してくださいお願いします!」
ナイトハルトは目に見えて嫌がったが、ダルは半ば強引に手を取った。
HENTAIマイスターの二人が、握手を交わす。
拓巳「な、なんだよ」
倫太郎「こっちのセリフだっ! なぜだ!なぜ貴様がいるのだ!」
拓巳「な、なぜって……」
ナイトハルトが言い淀み、チラリと鈴羽を見やる。
鈴羽「あー、うん」
ばつの悪そうに頭を掻きながら、鈴羽が顔を寄せてきた。
俺の耳元までくると、彼女は小さな声で囁いてくる。
鈴羽「いやあ、ゴメンゴメン。実はさ、あたしはIBN5100回収の任務を受けて未来からやってきたんだけどね」
鈴羽「それがなかなか見つけらんなくて。そこで、ネット上で知り合った彼がIBN5100探しを手伝ってくれたんだよね」
倫太郎「なんだと……? し、しかし、なぜヤツが今回のドッキリにまで荷担している?」
鈴羽「それがさぁ、あたしがIBN5100探しのお礼がしたい、って言ったら、今回のドッキリを提案されちゃって」
鈴羽「だから荷担したのは、あたしたちの方なんだよね」
倫太郎「ナイトハルトが発案者……だと?」
鈴羽「“恨みは無いけどいっぺん爆発しろ”って。オカリンおじさんを爆破したかったみたいだね」
倫太郎「ぐぬぬ……!」
なんという事だ!
鈴羽とナイトハルトを交互に睨みつけてやる。
しかし、ナイトハルトは目を合わさない。
というかこいつ、さっきからキョロキョロと……。
紅莉栖「それにしても、ギガロマニアックスか。興味深いわね」
紅莉栖はナイトハルトに興味津々なようで。
VR技術がどうだの周囲共通認識の限定使用がどうだのと難しい話をしてナイトハルトにどん引かれている。
それにしてもこのギガロマニアックス、恐ろしい子ッ!
ダルがギガロマニアックスでなくて良かった。
もしもダルがそうなら世界は終わりだ。
見ると、まゆりが手を差し伸べてきていた。
それを取って、助け起こしてもらう。
倫太郎「うむ。 そういえば……まゆりの演技も大したものだった」
まゆり「えっへへ。怖がらせちゃって、ゴメンねー」
倫太郎「フン、あれしきの事。この鳳凰院凶真が怖がるはずなどない……ん?」
メールだ。萌郁からだった。
From.閃光の指圧師
Sub.ほんとに
『ゴメンね岡部くん(^-^;) つい、面白そうだったから 萌郁』
倫太郎「おい、指圧師よ!」
萌郁「……?」
倫太郎「貴様、面白そうとはなんだ!面白そうとは!」
萌郁「あ……」
フェイリス「でも、ドッキリを仕掛けるのにワクワクしたのは事実ニャ」
倫太郎「ワクワクせんでいい!おい、お前たちもそうだぞ!」
ラボメンたち「???」
倫太郎「こんなドッキリなど、もう二度とするなよ!次こそ俺の右手が暴走しないとも限らん!」
倫太郎「あとナイトハルトと鈴羽は帰れ!即刻だ!」
言いながら、二人をズビシッと指差した。
拓巳「う、打って変わりすぎ、く、クソワロタ、ってか、僕も、ま、満足したし」
拓巳「い、言われなくても、か、帰る、ふひひ」
くそう……。こいつめ、いつか仕返しをしてやらねばなるまい。
倫太郎「二度と来るな!」
鈴羽「はいはい。じゃ、未来でね」
屈託のない笑顔で笑い、踵を返す。
鈴羽は、そのままタイムマシンに向かって駆けていった。
倫太郎「くぬぬ……!」
フェイリス「スズニャン、またね!」
るか「また、いつか会いましょう!」
まゆり「ダルくんによろしくねー♪」
至「いや、今ここにいるがな」
紅莉栖「橋田の事だけど、あんたじゃないから」
萌郁「どういう、意味……?」
萌郁だけは不思議そうに首を傾げている。こいつには、いずれ時が来たら教えてやろう。
鈴羽「あははっ♪ それじゃ、みんなありがとう!まったねー!」
それぞれと別れを交わした後で、橋田鈴はタイムマシンに乗り込んだ。
周囲の景色が、そこだけグニャリと歪んで。
タイムマシンは、一瞬にして目の前から消え去った。
辺りに虹色の燐光を残して。
その時、ラジ館の屋上には春先の、暖かい一陣の風が吹いた。
至「さーて、ドッキリも成功した事だし、打ち上げいこうず」
静寂を打ち切り、ダルがノリノリで言う。
まゆり「さんせーい!」
フェイリス「フェイリスもお腹ペコペコニャ~」
るか「ボクもです」
紅莉栖「ねえ、西條さんも一緒に行きません?」
拓巳「い、いやだ……」
倫太郎「……」
紅莉栖め。なぜナイトハルトの前ではしおらしいのだ。
まゆり&至「おーう!」
るか「ま、待ってくださーい」
萌郁「……」
ラボメンたちが、ワイワイと屋上入り口へと向かっていく。
そんな中、紅莉栖だけが振り返ってきた。
紅莉栖「……ボケっと突っ立ってないで、あんたもさっさと来なさいよ」
倫太郎「あ、ああ……」
紅莉栖「……? どうしたの?」
紅莉栖「なっ、なによ。いきなり名前で呼ぶな!焦るだろ――」
倫太郎「……あのδ世界線の俺はどうか知らんが、この世界線の、今ここにいる岡部倫太郎は」
紅莉栖「え、なにを――」
倫太郎「何があろうと、牧瀬紅莉栖一筋であると誓う」
倫太郎「だからこれからも、その……よろしく頼む」
紅莉栖「――っ!」
見る見る顔を赤くし、紅莉栖は俯いてしまった。
倫太郎「あと、その……打ち上げの食事代を少しばかり貸して下さいお願いします」
紅莉栖「し、しょうがないな……」
フハハ、実にチョロいな。8bitの紅莉栖並みにチョロい。
http://www.youtube.com/watch?v=ck_Oz3qv2NI&sns=em
おわり。
倫太郎「ちなみに、ナイトハルトとの絡みは8bit――変移空間のオクテッドに収録されている」
倫太郎「興味のある者は、是非ともチェックしてみてほしい」
倫太郎「と、いうわけで、さらばだ諸君。エル・プサイ・コングルゥ――」
乙
楽しませてもらった
タクが出てくるとなんか嬉しいや
あと一月半か・・・
Entry ⇒ 2012.03.17 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「バイト戦士が野宿をしていただと?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331029030/
ダル「うん。昨日の夜にあそこの公園で見たんだお」
岡部「ふむ…」
鈴羽「~♪」カチャカチャ
岡部「随分と愉快そうだな、バイト戦士よ」
鈴羽「あれ?岡部倫太郎、珍しいね」
岡部「毎日会っているだろう」
鈴羽「そうじゃなくてさ、自分から店に来るなんて、なかなかないじゃん?」
岡部「ん…まぁ、そうかもな」ポリポリ
鈴羽「ふぇ?」
岡部「?どうしたのだ?」
鈴羽「い、いや、急に名前で呼ぶから…」
岡部「あ…あぁ、まぁ、たまにはな…」
岡部「それで……なぁ、バイト戦士よ」
鈴羽(戻った…)ショボン
岡部「バイト戦士、お前、野宿をしているというのは本当なのか?」
鈴羽「ああー……えっとね…」
岡部「言いにくい事なら無理には聞かないが…」
岡部「野宿ではいろいろとキツイものがあるんじゃないか?」
鈴羽「ん…まぁ」
岡部「……もし嫌でなければ」
岡部「俺の…ラボに来ないか?」
紅莉栖「ハロー………って」
紅莉栖「何で阿万音さんがいるの?」
鈴羽「悪い?」
岡部「ああ、紅莉栖。よくきたな」
紅莉栖「ちょっと岡部、何でこの子がラボにいるのよ?」
岡部「ん。実は昨日からラボで寝泊まりさせる事になったのだ」
紅莉栖「ちょ、何それ!?初耳なんだけど!!」
岡部「昨日決まったばかりだからな」
鈴羽「そゆことー♪」ニヤニヤ
紅莉栖「ぐぬぬぬ…」
鈴羽「一緒に寝たよー?」
岡部「うむ。何かとわからん事もあるだろうしな」
紅莉栖「そ、それって同衾…」
岡部「いや、俺は床で寝たしバイト戦士はソファで寝た」
紅莉栖「そ、そう…」ホッ
鈴羽「私は一緒に寝ようって言ったんだけどね」
岡部「馬鹿を言うな」
岡部「この狭いソファで二人も眠れるか」バンバンッ
紅莉栖(寝られれば一緒に寝るのか…!?)
岡部「お前とだって一晩共に過ごした事があるだろう、紅莉栖」
鈴羽「え゛」
紅莉栖「ま、まぁ…」
紅莉栖「!」
紅莉栖「そうね、あの晩はお互い(研究)に夢中だったわね」
鈴羽「夢中ッ!?」
鈴羽「お、岡部倫太郎…?牧瀬紅莉栖とは一体どういう…」オロオロ
岡部「うん?」
岡部「マッドサイエンティストとその助手だが?」
紅莉栖「誰が助手か!」
鈴羽「??」
まゆり「トゥトゥルー♪まゆしぃでーす!」
岡部「まゆりか。頼んでおいたドクペは…」
まゆり「はーい」ドサッ
まゆり「流石に十本は重かったのです…」フゥ
鈴羽「ぐぬぬ…」
紅莉栖「ふふーん」
まゆり「うーん?」
まゆり「オカリン、あの二人は何してるの?」
岡部「わからん」
まゆり「ふーん。鈴羽ちゃんがラボにねー」
岡部「ああ」プシッ
紅莉栖「ね、ねぇ、まゆり。まゆりは反対よね?若い身空の二人が同じ屋根の下で寝泊まりなんて…」
岡部「随分古めかしい言い回しをするな、クリスティーナよ」
紅莉栖「う、うるさい!あと、クリスティーナって言うな!」
紅莉栖「それより、まゆりはどうなの!?」
まゆり「うーん…」
まゆり「オカリンはへたれだから、スズさんに手を出す事はないと思うのです」
岡部「へたれ!?」ガビンッ
まゆり「それより、スズさんを追い出してまた野宿させる方がどうかと思うなぁー」
紅莉栖「うぐ…」
岡部「うん?」
鈴羽「私、もうあの生活に戻りたくないよ…」ウルウル
岡部「ぐぅっ!?」
岡部「あ、安心しろ、バイト戦士!お前を追い出したりはせん!」
紅莉栖「ちょっ、岡部…!」
鈴羽「やったぁ!」ダキッ
むにゅんっ
岡部「うぉ…!」
鈴羽「えっへっへー♪」ムニムニ
紅莉栖「くっ…サノバビッチ…!」
ダル「それで、結局阿万音氏がここに寝泊まりするようになった訳かお」
岡部「あぁ、まぁな」
ダル「ふーん。とりあえずオカリン爆発しろ」
岡部「はぁ?」
ダル「あんな可愛い子で一つ屋根の下とか、羨まし過ぎるだろJK」
岡部「お前まで紅莉栖と同じような事を言うな」
ダル「そうそう。それで、その紅莉栖氏は結局折れた訳?」
岡部「ん…それなのだが…」
<おーい、岡部ー
ダル「んん?」
ダル「牧瀬氏?何やってるんー?」
紅莉栖「あ!橋田、いい所にいた!」
紅莉栖「ちょっと荷物運ぶの手伝ってよー!」
ダル「荷物…?」クルッ
岡部「………」
ダル「どーいう事だお?」
岡部「……仕方なかったんだ」
ダル「オカリン爆死汁」
岡部「…うるさい」
紅莉栖「ふぅ…重かったぁ」
ダル「阿万音氏だけでなく牧瀬氏まで一緒に寝泊まりとか、エロゲの主人公でもまだ節操があるお」
紅莉栖「ねぇねぇ、私の寝袋ここに置いていい?」
岡部「好きにしてくれ…」
ダル「オカリン…マジでこのままにするつもりなん?」
岡部「うぐ……」
ガチャ
鈴羽「たっだいまー!」
岡部「あぁ、おかえり」
ダル「おかえりんこー」
紅莉栖「…おかえりなさい」
鈴羽「くぅー!返事が返ってくるのってやっぱりいいねー!」ジーン
鈴羽「あ…」
岡部「カップヌードルならあるぞ」
鈴羽「えへへ、…いただきます」
紅莉栖「む…」
紅莉栖「岡部!私もお腹減った!」
岡部「あぁ、待て!今まとめて湯沸かすから!」
鈴羽「むぅ…」
ダル(なんぞこの空気。…今日は早めに引き上げよ)
ダル「じゃ、僕はもうお暇するおー」
紅莉栖「ん。またね、橋田」
岡部「気をつけて帰れよ」
鈴羽「おやすみ、橋田至!」
ダル「うーい。じゃねー」
カチャ、バタン
紅莉栖「橋田も帰ったし、そろそろ交代でシャワーにしましょうか」
岡部「ん、俺は別に…」
紅莉栖「入れ」ギロッ
岡部「はい…」
岡部「どうしたのだ?バイト戦士よ」
鈴羽「いや、替えの下着が…」
岡部「今から買いに行くか?」
鈴羽「んー…」
紅莉栖「………」ジトッ
紅莉栖「…阿万音さん、ちなみにスリーサイズいくつ?」
鈴羽「えっとね…」
ゴニョゴニョ
紅莉栖「!?!?」
紅莉栖「嘘だっ!」
鈴羽「わっ!な、何!?」
むにむに
鈴羽「ひゃあぁっ!!」
岡部「お、おい…!落ち着け、紅莉栖!」
紅莉栖「私がデブだと言いたいのか!?ああ!?」クワッ
鈴羽「な、何言ってるのかわからないよぉッ!!」
紅莉栖「こほんっ」
岡部「…」
鈴羽「うぅぅ…」
紅莉栖「…さっきは取り乱してごめんなさい」
岡部「まぁ、人間何かしら譲れないものもあるだろう」
紅莉栖「そういう事にしといて…」
紅莉栖「とりあえず、お詫びも兼ねて私が阿万音さんの下着買ってくるから、岡部は先にシャワー浴びててよ」
岡部「いや、俺は…」
紅莉栖「入れ」クワッ
岡部「はい…」
鈴羽「う、うん」
鈴羽「…ありがとね、牧瀬紅莉栖」
紅莉栖「…まぁ迷惑かけたしね」
紅莉栖「じゃ、いってきます」
カチャ、バタン
鈴羽「………いってらっしゃい」
鈴羽「いってらー」
岡部「……そんな言葉遣い、どこで覚えた」
鈴羽「橋田至がよく言ってたよ」
岡部「……余り変な物は真似するなよ」
鈴羽「?わかった」
岡部「喉が渇いたら冷蔵庫に入ってる飲み物、何でも飲んでいいぞ?」
鈴羽「うん。あ、岡部倫太郎が飲んでたのって何?」
岡部「ドクペか?あれなら昼間まゆりが大量に…」ガチャ
鈴羽「あ、いいよ。この飲みかけ貰うから」
岡部「あ、おい!」
鈴羽「んぐ?」ゴクン..
岡部「……いや、もういい」
鈴羽「あははは…」
鈴羽「………」
<シャァァァァア....
鈴羽(岡部倫太郎、ちゃんとシャワー浴びてるみたい…)
TV『嫌やわ、本当【ピー】あかんやろ…』
鈴羽(色々伏せてるけど、これって…)
鈴羽(お、岡部倫太郎にもあるんだよね…)
鈴羽(………)
覗きにいく?
安価下1~5の多数決で
岡部『……ふぅ』
鈴羽(ちょっとだけ、ちょっとだけ…)コソコソ
カラ...
岡部「~♪」シャァァァ
鈴羽(!!)
鈴羽(わっ、わっ…!)ドキドキ
岡部「だからいま、いちびょーごとに~♪」シャァァァ
鈴羽「こ、これが岡部倫太郎の…」ボソッ
岡部「うん?」クルッ
シャァァァアア…!!
鈴羽「うわわわ…!」
岡部「な…!鈴羽?何やってるんだ…!」
鈴羽「ごごごご、ごめんっ!」ドタバタ!
紅莉栖「ただいまー」
岡部「……おかえり」
鈴羽「……」
紅莉栖「どうしたの?二人とも」
岡部「いや、まぁ、なんというか…」
岡部「………気まずい感じだ」
鈴羽「…」
紅莉栖「はぁ?」
紅莉栖「とりあえず、はい、阿万音さん。替えの下着」
鈴羽「ん…ありがと」
紅莉栖「ね。岡部、ちゃんとシャワー浴びた?」
鈴羽「あ、えっと…」カァァァ
ガチャ
鈴羽「出たよー」ホカホカ
紅莉栖「じゃ、次は私ね」
紅莉栖「岡部、駒の位置操作するんじゃないわよ?」
岡部「ふん、この鳳凰院凶真にそのような小細工、必要ないわ!」
鈴羽「何やってたの?」
紅莉栖「チェスよ。今の所私の連勝中」
鈴羽「ふーん…」
紅莉栖「私がシャワーを浴びてる間、岡部がズルしないか見張っててくれると助かるわ」
鈴羽「あ、うん。わかった…」チラッ
岡部「む…」ポリポリ
<~♪
岡部「……」
鈴羽「…」チラッ
岡部「…なんだ?」
鈴羽「べ、別に…、ズルしてないかな、って」
岡部「心配するな。そんな事をするほど腐ってはいない」
鈴羽「う、うん…」
岡部「…」
岡部「なぁ、バイト戦士よ」
鈴羽「な、何?」ドキドキ
鈴羽「う…やっぱり、聞くよね…」モジモジ
岡部「………変な事をしていた訳ではないよな?」
鈴羽「………」
鈴羽(なんて答えよう…)
安価下1~5多数決
①「岡部倫太郎が裸だと思うと、いてもたってもいられなくって」→バイタ戦士ルート
②「気になっちゃうんだ、岡部倫太郎の事が…」→微HENTAIルート
鈴羽「その……岡部倫太郎の事が…」
岡部「俺の事?」
岡部「ま、待て待て待て…!時に落ち着け!」
岡部「それは、つまり、どういう意味だ…?」
鈴羽「ん……何て言うか、岡部倫太郎の事を考えると頭がボウッとなって、一緒にいると訳もなく嬉しくなったりして…」
鈴羽「……くっついていたくなっちゃうんだよね」チラッ
岡部「!!」
岡部「……」
岡部「~~~!」
岡部「む……う…」
岡部(何故フラグ以外の可能性を提示できないのだ…!?)
岡部(落ち着けぇ…。リアルにこれほどあからさまなフラグが存在する訳…)
鈴羽「ねぇ、そっちに行ってもいい?」
岡部(ある……のか……?)
鈴羽「……ダメ、かな」
岡部「…いや、構わん」
岡部(断れるか…そんなもん…!)
鈴羽「ありがと」スッ
ストンッ
岡部(ぬわぁぜ俺の膝に座るううぅぅぅ!!?)
岡部(馬鹿な…これ以上は俺の理性が…)
------ギュッ
鈴羽「ん…」ギュッ
鈴羽「えへへ。何だか嬉しくなっちゃうな」
岡部(………理性などなかった)
鈴羽「ん…」
岡部「鈴羽…」
鈴羽「好きだよ、岡部倫太郎」
鈴羽「…大好き」
チュッ
岡部「ん…む…」
鈴羽「んちゅ……っはぁ…」
鈴羽「ふふ。君の返事は態度で示してくれると嬉しいな」
岡部「しかし、今は紅莉栖が」
鈴羽「………」
安価下1~3多数決
①「たぶん、牧瀬紅莉栖も同じ気持ちだから」→両手に花END
②「見せつけてあげてよ…」→バイタ戦士、覚醒END
③「一つだけ教えて、君の気持ちだけ」→秘密の関係END
コンコン
鈴羽「牧瀬紅莉栖、ちょっといい?」
紅莉栖「え?ちょ、ちょっと待っ…」
ガラッ
鈴羽「なーんて、答えは聞いてないんだけど」
紅莉栖「なっ…えっ!?」
紅莉栖「何して……何で裸なの!?」
鈴羽「牧瀬紅莉栖だって裸でしょ?」
鈴羽「ねぇ、そんな事よりさ」
紅莉栖「そんな事って…!」
鈴羽「牧瀬紅莉栖に聞きたい事があるんだ」
紅莉栖「ちょ、顔近いって…」
鈴羽「答えて」ズイッ
鈴羽「ふふ。じゃあ質問」
鈴羽「岡部倫太郎の事、好き?」
紅莉栖「……!」
鈴羽「ちなみに、私は大好きみたい」
鈴羽「牧瀬紅莉栖の答え次第では、私はすぐにでも岡部倫太郎とそういう関係になるつもり」
紅莉栖「…」
鈴羽「さぁ、答えは?」
紅莉栖「私は…」
岡部「…」
鈴羽「お待たせ!」
岡部「ああ…」
紅莉栖「岡部…」
岡部「紅莉栖、俺は…」
紅莉栖「ま、待って!」
紅莉栖「口には出さないで…」
鈴羽「態度で示して、岡部倫太郎」
鈴羽「裸の私達を抱きしめるか…」
紅莉栖「服を着せて寝かせるか…」
二人「二つに一つ、だから、ね?」
両手に花END
シュタインズゲートの選択だろ?
Entry ⇒ 2012.03.15 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「マ、マユリ・・・だと・・・?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330276072/
グニャーン
岡部(何度やってもダメか・・・)
岡部(やはり・・・まゆりを救うことは出来ないのか・・・)
ダル「オ、オカリンどうしたん? いきなりフラついて」
岡部「ああ、いや・・・なんでもないんだ、すまない」
紅莉栖「岡部・・・あんた、顔が真っ青よ」
岡部「大丈夫だ・・・それより、まゆりは?」
ダル「」ビクッ
岡部「ん?」
紅莉栖「あ、ああ・・・マ、マユリ・・・さんはそろそろ来るんじゃないかしら?」
岡部(まゆりさん・・・だと・・・?)
岡部(以前の世界線でもまゆりがやたらマッチョだったことがあるが)
岡部(今回もそのパターンだと言うのか・・・?)
岡部(あの世界線では色々あってまゆりは死なないが、結局受け入れられなくてタイムリープしたんだが)
紅莉栖「最近雰囲気変わった・・・のよね、あの子」
岡部(やはりこの世界でもまゆりはマッチョなのか・・・)
ガチャッ
涅マユリ「やぁみんな、オハヨウ」
ダル「お、おはようマユ氏・・・」
紅莉栖「ハ、ハロー マユリ・・・さん」
涅マユリ「おいそこの豚」
ダル「は、はひいっ!」
涅マユリ「そのふざけた名前は止めたまエ、さもないとグシャグシャにするヨ?」
ダル「す、すいませんマユリさん・・・」
岡部「」
参考画像:http://blog-imgs-49.2nt.com/s/s/h/ssh123/mayuri.gif
岡部(ありのまま今起こったことを話すぜ・・・)
岡部(「まゆりだと思ったら顔を黒く塗ってるめっちゃ怖い男?が入ってきた」)
岡部(何を言ってるかわからないと思うがry)
涅マユリ「ん? ・・・そこの男?」
岡部「えっ?」
涅マユリ「キミは一体何者だネ?」
岡部「!?」
岡部(なん・・・だと?)
ダル「ちょっ、何言ってるんマユ氏」
涅マユリ「よほど生きたまま解剖されたいらしいネ」ワキャワキャ
ダル「ひいっ!?」
紅莉栖「ま、マユリ・・・さん、何言ってるの?
岡部の事を忘れたって言うの?」
紅莉栖「貴方達、幼馴染でしょ?」
岡部「えっ」
涅マユリ「・・・あぁ、そうだネ」
岡部「」
岡部(嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ)
岡部(俺はこんな不気味な男と幼馴染ではない)
岡部(俺の知っているまゆりはどこに消えたんだ・・・)
ダル「頭抱えてどうしたんオカリン・・・?」
紅莉栖「やっぱりどこか具合でも悪いの?」
涅マユリ「・・・・・・」
岡部(おかしい、おかしい)
岡部(あ、そうだ・・・この世界線無かったことにしよう、そうしよう)
岡部「ん・・・?」
ダル「ど、どうしたんオカリン?」
岡部「電話レンジがない・・・」
ダル「電話・・・レンジ?」
岡部「ここにあった電話レンジはどうしたのだ!」
紅莉栖「は、はぁ?」
ダル「・・・オカリン、何言ってるん?」
岡部「いや、だから・・・我がラボのガジェット八号、電話レンジはどこに行ったかと・・・」
ダル「・・・なぁオカリン、本当に大丈夫?」
紅莉栖「電話レンジなんてものは存在しないわよ?」
岡部「なん・・・だと・・・?」
岡部(そ、それではタイムリープすることも何も出来ないではないか・・・)
岡部(俺はこの世界線を抜け出せず・・・)チラッ
涅マユリ「不快な目線をこちらに向けるんじゃないヨ」
岡部(この男の幼馴染ということか)
岡部(なるほど)
岡部「こんな世界嫌だぁぁぁぁぁ!」
ドタタタタッ ガチャッ バタンッ
ダル「あっ、オカリーン!」
紅莉栖「どうしちゃったのよ、岡部の奴・・・」
涅マユリ「・・・・・・フム」
ダル「マユ・・・リ氏、も、どうしたん?」
涅マユリ「成程、少し読めてきたヨ」
紅莉栖「何が読めた・・・んですか?」
涅マユリ「・・・フン、君達の愚かな頭脳では理解できまいガネ・・・」
紅莉栖(くっ・・・言い返したいけど怖くて言い返せない!)
岡部「はあっ・・・はあっ・・・」
岡部(なんなのだこの世界線は・・・)
岡部(俺の知らない男が椎名まゆりのポジションとして存在している・・・)
岡部(今まで幾度もタイムリープしたが、こんな事は一度も無かった・・・)
岡部(それに、電話レンジが無い・・・というか、作られてすらいないようだ・・・)
岡部(ということは、俺はこれ以上タイムリープできないということ・・・)
岡部「完全に詰んだ・・・」
ルカ子「・・・あ、おか・・・凶真さん・・・」
岡部「おお・・・ルカ子よ、奇遇だな・・・こんなところで会うとは」
ルカ子「いえ、少し買い物で・・・それにしても、凶真さんどうしたんですか?
この世の終わりみたいな顔ですけど・・・」
岡部(あながち間違ってはいない、かもな・・・)
岡部「なぁ、ルカ子よ・・・まゆりを知っているか?」
ルカ子「ふぇ?ど、どうしたんですかいきなり・・・」
岡部「いいから教えてくれ、まゆりはどんな人物だ・・・?」
ルカ子「ま、まゆりちゃ・・・いえ、マユリさんは・・・」
岡部「まゆりさんは?・・・まゆりさん?」
ルカ子「少し近寄りがたい雰囲気ですよね・・・なんか、怖いって言うか・・・」
ルカ子「あ、この話、マユリさんにしないでくださいよ?」
ルカ子「ぼ、僕・・・か、解剖されたくは無いんで・・・」
岡部「」
岡部(やっぱりダメだ・・・この世界のまゆりはあの男に置き換わってしまっているのか・・・)
ルカ子「お、おか・・・凶真、さん?」オドオド
岡部「いや・・・なんでもない・・・すまなかったな、ルカ子よ・・・」
ルカ子「いえそんな・・・あ、凶真さん?」
ルカ子「・・・行っちゃった」
岡部(その後、一応フェイリスにもまゆりのことを聞いてみたが・・・)
フェイリス「マユシ・・・マユリ・・・さんはフェイリスのバイト仲間ニャン♪」
岡部「なん・・・だと・・・?」
岡部(あの男がメイド喫茶でバイト・・・だと・・・)
岡部(もう・・・なんかどうでもよくなってきた)
岡部(死にたい、割と真面目に)
ドシャアァァァン
岡部「うわっ!?」
岡部「い、いきなり地面が割れた・・・」
グオォォォォォォ
岡部「!? な、なんだ今の獣の叫び声のような音は・・・」
虚「グオォォォォォォ」
岡部「う、うわああああああ!?」
虚「ウガァァァァァァ」ドーン
岡部「ひ、ひいっ!? な、なんなのだこの化け物は・・・!?」
岡部「こ、これも機関の差し金だというのか・・・ッ!」
虚「オオオォォォォォ」
岡部「ひい・・・ッ!」
虚「ヌワァァァァァ」シュウゥゥゥゥ
涅マユリ「・・・ヤレヤレ、どこにいるかと思えば」
涅マユリ「手間をかけさせるてくれるネ、人間」
岡部「マ・・・マユリ!?」
涅マユリ「馴れ馴れしく呼ぶんじゃないヨ!」
岡部「」ビクッ
涅マユリ「にしても、この世界にも虚が現れるとは・・・」
岡部「虚? この化け物のこと・・・か?」
涅マユリ「フム、やはり今までの人間とは中身が違うようだネ」
岡部「お、お前は一体・・・」
涅マユリ「私は涅マユリ、護廷十三隊十二番隊隊長兼技術開発局長だヨ」
眠い
岡部「護廷・・・は?」
涅マユリ「ああ分からなくていいヨ、どうせ直ぐに何も分からなくなる・・・」スゥゥ
岡部「ちょちょちょストップ!ウェイトウェイト! この俺に何をしようとしたのだ!」
涅マユリ「? 何って、脳みそを弄くって直接情報を得ようとしただけだが・・・」
岡部「なにそれこわい」
涅マユリ「・・・にしても、岡部倫太郎、だったかネ?」
岡部「お・・・俺は岡部倫太郎ではないッ! 狂気のムァァッドサイエンティースト!鳳凰院凶真だ!」
涅マユリ「マッドサイテンティスト?ほう・・・実に興味深いネ」ワキャワキャ
岡部「ひ・・・っ・・・お、落ち着け!そのよく分からない注射器をしまえ!」
涅マユリ「やれやれジョークだと云うのに分からない奴だネ」
岡部(な、なんなのだコイツは・・・)
涅マユリ「鳳凰院凶真と言ったかネ、君の雰囲気が突然変わった理由を教えてもらおうか?」
岡部「!?」
もうダメだ・・・
残ってたらまた明日書く
岡部(俺の雰囲気が変わった・・・だと・・・?)
涅マユリ「どうやら『今の』君は私の事を知らないようだ、貴様は何者だ?どこから来た?」
岡部(まさか・・・こいつ、リーディング・シュタイナーを・・・?)
岡部(いや・・・リーディング・シュタイナーとは違う別の何か・・・?)
涅マユリ「まぁ話さないなら君の身体に直接聞くまでだが」ワキャワキャ
岡部「だぁぁぁ待て!落ち着け!話す!」
岡部「実は・・・」
涅マユリ「椎名まゆり、か・・・」
涅マユリ「なるほど・・・実に興味深い話だネ・・・」ニマァァァ
岡部「ど、どういうことだ?」
涅マユリ「私がこの世界に来たのは数日前、尸魂界の研究所でとある実験をしていたときだったヨ」
涅マユリ「その実験は『現世と尸魂界を一瞬で移動する』というものだったんだが・・・」
涅マユリ「どうやら実験は半分成功で半分失敗のようだネ」
岡部「半分成功で半分失敗・・・だと?」
涅マユリ「あァ、君の話と合わせてみると、私はどうやらどの『椎名まゆり』とやらと存在が入れ替わったらしい」
岡部「なん・・・だと・・・!?」
涅マユリ「しかもご丁寧に記憶の改変付きでネ」
涅マユリ「あと座標も大幅にズレていたようだネ、本来は空座町という町に移動する予定だったんだがネ」
岡部「じ、じゃあまゆりは今・・・」
涅マユリ「恐らく尸魂界にいるはずだヨ、護廷十三隊十二番隊隊長兼技術開発局長としてネ」
涅マユリ「実に忌々しい話だヨ、私以外の者が隊長席にいるなんて・・・」
岡部「まゆり・・・無事なのか・・・」
涅マユリ「だが、ここで大きな問題があるヨ」
岡部「問題?」
涅マユリ「私が尸魂界に戻る方法を見つけなければならないということだヨ」
涅マユリ「場所と機材さえあれば直ぐにでも出来るが・・・」
岡部「・・・フゥ~ハハハハ!!!!」
涅マユリ「? なんだネ、騒々しい」
岡部「場所?機材?それなら我がラボとラボメンが一瞬の後に揃えてみせよう!」
涅マユリ「ラボ・・・あァ、あの小汚い部屋のことかネ」
岡部「こきた・・・ッ、ともかく!直ぐにラボに向かうぞ、マユリ!」
涅マユリ「馴れ馴れしく呼ぶんじゃないと言ったハズだヨ?」グチョグチョ
岡部「あっすいません」
岡部(とりあえずダルと助手に連絡をしておくか・・・)
岡部「あ、もしもし?俺だ、鳳凰院凶真だが・・・」
――――――――――――
ダル「なるほどね、そこにいるマユリ氏はまゆ氏ではない、と・・・」
紅莉栖「普通なら信じられない話だけど・・・理解できなくもないわ」
岡部「え?」
紅莉栖「正直、マユリさんをラボメンのまゆりと認識するのに違和感を感じていたのよ」
ダル「・・・まぁ、ぶっちゃけると僕もなんだけど」
岡部「なん・・・だと・・・」
涅マユリ「ほゥ、記憶改変は完璧ではなかったようだネ・・・興味深いデータが取れたヨ」
紅莉栖「ともかく、尸魂界?と現世をつなぐマシンを作ればいいのね?」
ダル「久々に大仕事になりそうだお」
涅マユリ「? 君ら程度の手伝いがなくとも・・・」
岡部「フゥーハハハハ!何を言っているのだ!
貴様は既にラボメンナンバー9、涅マユリ!ラボメンの手助けをするのは当たり前だろう!」
涅マユリ「・・・なるほど、よっぽど私に改造されたいらしいネ」
岡部「あ、ちょっごめ・・・」
涅マユリ「・・・フン、まぁ少しくらいなら手伝わせてやらないこともないがネ」
岡部「!」
ダル「ツンデレktkr!」
涅マユリ「やかましいヨ!解体されたいのかネ!」
ダル「ひっ」
紅莉栖「と・・・とりあえず研究を始めましょう」
岡部「ああ・・・」
岡部(まゆり・・・大丈夫かな・・・)
・・・・・・そして数日後。
紅莉栖「完成、ね」
涅マユリ「みたいだネ」
ダル「マユリ氏マジパネェっす、つーか僕らアインシュタインと並んだんじゃね?」
岡部「アインシュタインは晩年霊界との交信の研究をしていたというからな」
紅莉栖「夢のようね・・・まぁ、マユリさんの協力無しにはこんなもの作れなかったけど」
涅マユリ「ふン・・・」
ガチャッ バタバタッ
????「動くな!」チャキッ
全員「!?」
岡部(ラ、ラウンダーだと!?)
岡部(この世界線ではタイムリープマシンは作っていない・・・なのに何故?)
4℃「その霊界通信機を渡してもらおうか!」
紅莉栖「な・・・ッ!?」
ダル「牧瀬氏、動かないほうがいいと思われ・・・」
岡部(狙いはこれか・・・!くそ・・・ッ、ココまで来たのに・・・)
岡部(待てよ・・・まさか)
岡部(この世界線でも「まゆり」という存在は・・・)
岡部(死ぬ・・・のか?)
4℃「そこのお前、お前には用はない」
岡部「止めろぉぉ!」
涅マユリ「!」
タァンッ
紅莉栖「マ・・・マユリさん・・・?」
ダル「マ、マユリ氏・・・」
岡部(そんな・・・嘘・・・だろ・・・?)
4℃「ハハハハハ!さて、他の三人を連行・・・」
涅マユリ「・・・随分と酷い事をするネ」
4℃「!?」
岡部「なん・・・だと・・・?」
ラウンダー達「ひいっ!」パシュッ パシュッ
涅マユリ「あァ痛い痛い」
4℃「な、なんだお前は・・・!?」ガクガク
涅マユリ「痛くて痛くて・・・頭が蕩けそうだヨ」
紅莉栖「」
ダル「」
岡部「」
涅マユリ「掻き毟れ『疋殺地蔵』・・・」
涅マユリ「ヤレヤレ、私を銃程度で殺せるわけがないだろうがネ・・・」
ラウンダー達「」ピクピク
4℃「」ピクピク
ダル「マ、マユリ氏パネェ・・・」
紅莉栖「人間じゃないわね・・・」
ダル「とりあえず警察呼んどくお」
涅マユリ「さて、と。 私はもういくヨ」
岡部「あ、あぁ・・・」
涅マユリ「・・・まァこの数日・・・なかなかに興味深かったヨ」
岡部「! ・・・フハハハハ!当然だろう!
ここは狂気のムァァッドサイテンティスト!鳳凰院凶真の秘密のラボなのだからな!」
ダル「厨二病、乙!」
紅莉栖「さよなら、マユリさん」
涅マユリ「あァさらばだ、人間共」
シュウゥゥゥゥゥン
まゆり「んっ・・・あれ?ここ・・・は・・・阿近さんは?」
岡部「まゆり!」
ダル「まゆ氏!」
紅莉栖「まゆり!・・・あぁ、なんかやっとしっくりきた感じ」
ダル「はげど!やっぱりまゆりと言ったらまゆ氏しかおらんね!」
まゆり「あれ、皆・・・?
そっか、帰ってきたのかぁ・・・えへへ・・・ただいま、なのです」
岡部「まゆり・・・」
まゆり「オカリン、ただいま!」
岡部(よかった・・・いつものまゆりだ・・・)
4℃「く・・・そッ!」
岡部「! ま、まゆりッ!」
まゆり「え・・・っ?」
4℃「死ねぇ!」
まゆり「!」シュッ バキッ
4℃「ゲホオッ!」
岡部「4℃の生存反応が・・・消えた・・・?」
まゆり「えっへへー、尸魂界にいる間に身につけた、『瞬歩』って奴なのです☆」
ダル「・・・こっちのまゆ氏も人間離れしたんですねわかります」
紅莉栖「・・・そのようね」
岡部(霊界通信機は即席だったこともあり、その後も何度も試したが機動することはなかった・・・)
岡部(その後も何回か使えもしない霊界通信機を狙って何回かラウンダーが攻めてきた)
岡部(しかし全てまゆりが「鬼道」やら「瞬歩」やら「卍解」やらで追い払った)
岡部(その内、ラウンダーの連中もラボにやってこなくなった)
岡部(そういえば、ラウンダーのリーダーが4℃だったのはタイムリープマシンを作らなかったから、なのか?)
岡部(今では確かめる術はないが、ラボメンは全員ピンピンしているからよしとしよう。
・・・あと、何故か鈴羽もこの世界線に存在している)
岡部(・・・そして、まゆりの影響かわからないが、ラボメン一同今まで見えなかったものまで視え始めた)
まゆり「とぅっとぅるー☆ 今日も虚退治なのです!」
紅莉栖「瞬歩で上手く立ち回って冷静に頭を破壊するのね」
ダル「動けるデブの力を存分に見るがいい!」
ルカ子「し、修行の力を見せます・・・!」
フェイリス「ニャニャ!今日の敵はなんだか大きいニャ?」
萌郁「メノス・・・グランデ・・・」
鈴羽「相手にとって不足なし!だね!」
まゆり「オカリン、オカリンも一緒に行こうよ!まゆしぃの卍解凄いんだよー?」
岡部「あぁ・・・今行く」
岡部(非科学的なものを信じる気はないが、こんな非日常に取り入れられたら信じざるをえまい)
岡部(死神として生きていくこと)
岡部(それが運命石の扉の選択ならば)
・・・END ?・・・
Entry ⇒ 2012.03.12 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)