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橘純一「ほら?今日って僕の誕生日らしいだろ?」
URL:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338997236/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 00:40:36.45 ID:yEMxdG1Q0
橘「まぁ、僕が忘れていたことを、みんなが覚えてるわけがないのはさ、わかってるんだけどね……」
田中「私は覚えてたよ!」
田中「誕生日おめでとう!橘君!」
橘「た、田中さん!」
田中「橘君!」
橘・田中「うぇーい!」
橘「……とね。茶番はここまでにして」
田中「うんうん」
橘「さっきから、ずっと気になってたんだけど」
田中「どうしたの?」
橘「何であそこのワカメはリボンで可愛くラッピングされてるんだろうね?」
田中「あはははっ、私にもわからないことくらいあるよ?」
田中「私は覚えてたよ!」
田中「誕生日おめでとう!橘君!」
橘「た、田中さん!」
田中「橘君!」
橘・田中「うぇーい!」
橘「……とね。茶番はここまでにして」
田中「うんうん」
橘「さっきから、ずっと気になってたんだけど」
田中「どうしたの?」
橘「何であそこのワカメはリボンで可愛くラッピングされてるんだろうね?」
田中「あはははっ、私にもわからないことくらいあるよ?」
前作
橘純一「が、頑張ってみた結果がこれだよ!?」
橘純一「うぅ……バレンタインか……」
橘純一「た、田中さんに彼氏が出来たって!?」
橘純一「GWッ!その素敵な好奇心が僕をッ!」
橘純一「夏っていいよね!みんな薄着になるし!」
橘純一「秋といえば、読書!読書の秋だよね」
橘純一「が、頑張ってみた結果がこれだよ!?」
橘純一「うぅ……バレンタインか……」
橘純一「た、田中さんに彼氏が出来たって!?」
橘純一「GWッ!その素敵な好奇心が僕をッ!」
橘純一「夏っていいよね!みんな薄着になるし!」
橘純一「秋といえば、読書!読書の秋だよね」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 00:42:56.76 ID:fxdCzG7m0
久し振りうぇーい!
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 00:47:48.32 ID:yEMxdG1Q0
橘「……もしかして、流行ってるのかな?」
田中「あ、そうかも!何が流行るか分からない世の中だもんね」
田中「海草にリボン……あると思うな」
橘「おや、ワカメがこっちに流れてきたぞ?」
田中「あーワカメきたワカメ」
棚町「な、何よ!?人のことを珍獣でも見るような目で見て!」
田中「薫?……珍獣じゃなくて、海草だよ?」
棚町「そんな訂正いらないわよ!」
橘「……で、何の真似なんだ?」
棚町「えっ?」
橘「そのリボンは何の真似なんだと、僕は訊いてるんだ」
棚町「こ、これはね!?」
田中「あ、そうかも!何が流行るか分からない世の中だもんね」
田中「海草にリボン……あると思うな」
橘「おや、ワカメがこっちに流れてきたぞ?」
田中「あーワカメきたワカメ」
棚町「な、何よ!?人のことを珍獣でも見るような目で見て!」
田中「薫?……珍獣じゃなくて、海草だよ?」
棚町「そんな訂正いらないわよ!」
橘「……で、何の真似なんだ?」
棚町「えっ?」
橘「そのリボンは何の真似なんだと、僕は訊いてるんだ」
棚町「こ、これはね!?」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 00:54:13.35 ID:yEMxdG1Q0
田中「だ、ダメだよ!橘君!」
田中「ボケを説明させちゃうなんて、さすがに薫に失礼だよ!?」
橘「そ、それもそうだね!」
田中「……というわけで、薫?」
橘「ささっ、予定通り好きなだけボケ倒してくれよ」
棚町「……あ、あのさ!純一って今日誕生日でしょ!?」
棚町「だから……そのね?」
田中「『プレゼントは、あ・た・し!』」
田中「……なんてうすら寒い事を、まさか薫がやるわけないよね?あははっ……」
橘「それはさすがに失礼だよ、田中さん」
橘「あ、ごめん。話の腰を折ってしまったね。続けて?」
棚町「……うぇーい!その通りよ!」
田中「ボケを説明させちゃうなんて、さすがに薫に失礼だよ!?」
橘「そ、それもそうだね!」
田中「……というわけで、薫?」
橘「ささっ、予定通り好きなだけボケ倒してくれよ」
棚町「……あ、あのさ!純一って今日誕生日でしょ!?」
棚町「だから……そのね?」
田中「『プレゼントは、あ・た・し!』」
田中「……なんてうすら寒い事を、まさか薫がやるわけないよね?あははっ……」
橘「それはさすがに失礼だよ、田中さん」
橘「あ、ごめん。話の腰を折ってしまったね。続けて?」
棚町「……うぇーい!その通りよ!」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:00:14.21 ID:yEMxdG1Q0
橘「そうか……」
田中「ごめん……」
棚町「や、やめて!あたしをそんな哀れみの視線で見ないで!?」
棚町「い、一度やってみたかっただけなのよ?そ、そう!魔が差しちゃってね!?」
橘「……薫?追い打ちをかけるようで悪いんだけど」
棚町「な、何よ?」
橘「そのネタは、もう愛の伝道師こと森島先輩が使ったよ?」
棚町「えっ!?嘘!?」
橘「昨日の夜……うちに訪ねてきてね?」
棚町「そ、そんな……。フライングだなんてズルいわ……っ!」
田中「はい!その話を詳しく!」
田中「場合によっては……」
橘「く、詳しく話すから!落ち付いて?ね?」
田中「ごめん……」
棚町「や、やめて!あたしをそんな哀れみの視線で見ないで!?」
棚町「い、一度やってみたかっただけなのよ?そ、そう!魔が差しちゃってね!?」
橘「……薫?追い打ちをかけるようで悪いんだけど」
棚町「な、何よ?」
橘「そのネタは、もう愛の伝道師こと森島先輩が使ったよ?」
棚町「えっ!?嘘!?」
橘「昨日の夜……うちに訪ねてきてね?」
棚町「そ、そんな……。フライングだなんてズルいわ……っ!」
田中「はい!その話を詳しく!」
田中「場合によっては……」
橘「く、詳しく話すから!落ち付いて?ね?」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:10:31.08 ID:yEMxdG1Q0
橘「え、えーと……。さっき言ったとおり、森島先輩が夜にうちに来てね」
橘「……これまたラブリーなリボンをお胸元にお召しになられてて」
田中「そこは頭じゃないんだ?」
橘「迷ったらしいんだけどね、カチューシャを外したくなかったんだってさ」
棚町「トレードマークだしね」
橘「うん。……それでね?今度は何を企んでるんだろうと思って」
橘「『何をしてるんですか?』って素っ気なく訊いてみたんだよ」
橘「そしたらさ……『橘君!誕生日おめでとう!』ってね」
橘「隠し持っていたらしい、クラッカーをパーン!と」
田中「ご、ご近所迷惑だよ!?」
棚町「うわっ……やりたい気持ちはわかるけど」
橘「……これまたラブリーなリボンをお胸元にお召しになられてて」
田中「そこは頭じゃないんだ?」
橘「迷ったらしいんだけどね、カチューシャを外したくなかったんだってさ」
棚町「トレードマークだしね」
橘「うん。……それでね?今度は何を企んでるんだろうと思って」
橘「『何をしてるんですか?』って素っ気なく訊いてみたんだよ」
橘「そしたらさ……『橘君!誕生日おめでとう!』ってね」
橘「隠し持っていたらしい、クラッカーをパーン!と」
田中「ご、ご近所迷惑だよ!?」
棚町「うわっ……やりたい気持ちはわかるけど」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:17:14.01 ID:yEMxdG1Q0
橘「しかも、僕に向けて撃つものだから、何かこう……モジャモジャとしたものが絡みついてきて……」
田中「薫?出張バイト?」
棚町「あ、あたしは関係ないでしょ!?」
橘「安心しろ。薫の方がモジャモジャしてるから」
棚町「!?」
田中「よかったね、薫!」
棚町「くっ……それで?あんたはその後どうしたの?」
橘「玄関で立ち話もアレだし、これ以上うちの玄関先でクラッカーを鳴らされるのもご近所迷惑だったから、家に上がってもらったんだけど」
田中「そう、そこから!そこからが問題なの!」
棚町「ほら、さっさと話しなさいよ!」
田中「薫?出張バイト?」
棚町「あ、あたしは関係ないでしょ!?」
橘「安心しろ。薫の方がモジャモジャしてるから」
棚町「!?」
田中「よかったね、薫!」
棚町「くっ……それで?あんたはその後どうしたの?」
橘「玄関で立ち話もアレだし、これ以上うちの玄関先でクラッカーを鳴らされるのもご近所迷惑だったから、家に上がってもらったんだけど」
田中「そう、そこから!そこからが問題なの!」
棚町「ほら、さっさと話しなさいよ!」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:26:52.87 ID:yEMxdG1Q0
橘「え~っとね、結論から言えば」
田中「け、結論から言えば!?」
棚町「ま、まさか……アンタ!?」
橘「森島先輩はね……お茶漬けを食べて御満悦の表情で帰っていったよ」
田中「へ?」
棚町「どういうことよ?」
橘「ほら、京都の方だと帰って欲しい客にお茶漬け出すらしいだろ?」
橘「……僕、どうしても一度やってみたくてっ!」
橘「森島先輩なら、こんな失礼なボケも許してくれる!そう思ったら、ついっ!」
橘「……問題は『わおっ!ちょうど小腹が空いてたの!気が利くわね!』って、僕のボケが全く通じてなかったことなんだけど」
橘「2杯もおかわりもしていったしね……はははっ……」
田中「け、結論から言えば!?」
棚町「ま、まさか……アンタ!?」
橘「森島先輩はね……お茶漬けを食べて御満悦の表情で帰っていったよ」
田中「へ?」
棚町「どういうことよ?」
橘「ほら、京都の方だと帰って欲しい客にお茶漬け出すらしいだろ?」
橘「……僕、どうしても一度やってみたくてっ!」
橘「森島先輩なら、こんな失礼なボケも許してくれる!そう思ったら、ついっ!」
橘「……問題は『わおっ!ちょうど小腹が空いてたの!気が利くわね!』って、僕のボケが全く通じてなかったことなんだけど」
橘「2杯もおかわりもしていったしね……はははっ……」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:39:47.23 ID:yEMxdG1Q0
田中「それだけ!?それだけで済んだの!?」
橘「う、うん。そこは僕を信じて欲しいな」
橘「森島先輩もさ、薫と同じで『一度やってみたかったのよね!うふふっ!』だったらしくて、あの行動に特に深い理由はなかったらしいんだ」
田中「そうなんだ」
棚町「あたし、あの人と同類か……」
橘「でもさ、色々と大変だったんだよ!?」
橘「急に『で、でも!本当に橘君に求められたら……私っ!私っ!!』って発作が始まってさ!」
棚町「ほ、発作!?」
橘「床にお茶漬けこぼすわ、周りを確認せずに頭を抱えてダイナミックにゴロゴロするわで!」
橘「あんな酷い目にあったのは、夏にあった家庭内スイカ割り大会以来だよ!」
田中「あはははっ……お疲れ様」
棚町「本当、苦労してんのね……」
橘「うん……」
橘「う、うん。そこは僕を信じて欲しいな」
橘「森島先輩もさ、薫と同じで『一度やってみたかったのよね!うふふっ!』だったらしくて、あの行動に特に深い理由はなかったらしいんだ」
田中「そうなんだ」
棚町「あたし、あの人と同類か……」
橘「でもさ、色々と大変だったんだよ!?」
橘「急に『で、でも!本当に橘君に求められたら……私っ!私っ!!』って発作が始まってさ!」
棚町「ほ、発作!?」
橘「床にお茶漬けこぼすわ、周りを確認せずに頭を抱えてダイナミックにゴロゴロするわで!」
橘「あんな酷い目にあったのは、夏にあった家庭内スイカ割り大会以来だよ!」
田中「あはははっ……お疲れ様」
棚町「本当、苦労してんのね……」
橘「うん……」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 01:56:40.74 ID:yEMxdG1Q0
橘「みんなも知っての通り、卒業式の日に森島先輩から『キミのことを一生困らせてやるわ!覚悟しなさい!』とは言われてたけど」
橘「まさか、ここまで続くとは思わなかったよ!本当に一生続く気すらする!」
棚町「……前から思ってたんだけどさ、それってプロポーズの言葉よね?」
橘「えっ?」
田中「……私もそう思うよ?」
橘「えっ……えぇぇぇぇ!?」
橘「そ、そうなの!?」
棚町「はぁ。……恵子、気を付けなさいよ?」
棚町「今の森島先輩が純一のことをどう思ってるのかは知らないけど、万が一があるからね?」
田中「う、うん!寝取られとか笑えないよね!」
橘「ね、寝取られ!?そんなのもあるのか!?」
棚町「……あのさ、わかってると思うけど、一番気をつけるのはさ、純一よ?」
橘「う、うん……」
橘「まさか、ここまで続くとは思わなかったよ!本当に一生続く気すらする!」
棚町「……前から思ってたんだけどさ、それってプロポーズの言葉よね?」
橘「えっ?」
田中「……私もそう思うよ?」
橘「えっ……えぇぇぇぇ!?」
橘「そ、そうなの!?」
棚町「はぁ。……恵子、気を付けなさいよ?」
棚町「今の森島先輩が純一のことをどう思ってるのかは知らないけど、万が一があるからね?」
田中「う、うん!寝取られとか笑えないよね!」
橘「ね、寝取られ!?そんなのもあるのか!?」
棚町「……あのさ、わかってると思うけど、一番気をつけるのはさ、純一よ?」
橘「う、うん……」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:04:56.48 ID:yEMxdG1Q0
絢辻「なら、ここで誓いを立てて貰おうかしらね?」
橘「あ、絢辻さん!?いつの間に!?」
絢辻「『私は絶対に浮気はしません!』」
絢辻「はい、大きな声で元気よく!……そうね、オマケして10回くらい復唱して貰おうかしら?」
橘「こ、ここ教室だよ!?」
絢辻「あら?場所は関係ないでしょ?」
絢辻「それとも……誓えないのかしら?」
田中「か、薫~……うぅっ」
棚町「あ、アンタ!?恵子を泣かせる気なの!?」
橘「わかったよ!誓う!誓うよ!」
絢辻「はい、それでは!どうぞ!」
橘「あ、絢辻さん!?いつの間に!?」
絢辻「『私は絶対に浮気はしません!』」
絢辻「はい、大きな声で元気よく!……そうね、オマケして10回くらい復唱して貰おうかしら?」
橘「こ、ここ教室だよ!?」
絢辻「あら?場所は関係ないでしょ?」
絢辻「それとも……誓えないのかしら?」
田中「か、薫~……うぅっ」
棚町「あ、アンタ!?恵子を泣かせる気なの!?」
橘「わかったよ!誓う!誓うよ!」
絢辻「はい、それでは!どうぞ!」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:11:05.86 ID:yEMxdG1Q0
・
・
・
橘「私は絶対に浮気はしません!!!!!!!!!!」
絢辻「その言葉に嘘、偽りは?」
橘「ありません!!!!!!!!!!!」
絢辻「はい、ご苦労様」
橘(くっ……みんなの視線が痛い!)
棚町「ぷっ……くくっ……よかったわね、恵子?」
絢辻「えぇ、こんなに田中さんを想ってくれてるらしいわよ?……って田中さんん」
田中「……」
棚町「あ、ダメだこりゃ。恥ずかし過ぎて気絶してる」
絢辻「あらあら、田中さんったら」
棚町「ま、とりあえず?」
絢辻「……そうね。やっとこうかしら」
絢辻・棚町「うぇーい!」
・
・
橘「私は絶対に浮気はしません!!!!!!!!!!」
絢辻「その言葉に嘘、偽りは?」
橘「ありません!!!!!!!!!!!」
絢辻「はい、ご苦労様」
橘(くっ……みんなの視線が痛い!)
棚町「ぷっ……くくっ……よかったわね、恵子?」
絢辻「えぇ、こんなに田中さんを想ってくれてるらしいわよ?……って田中さんん」
田中「……」
棚町「あ、ダメだこりゃ。恥ずかし過ぎて気絶してる」
絢辻「あらあら、田中さんったら」
棚町「ま、とりあえず?」
絢辻「……そうね。やっとこうかしら」
絢辻・棚町「うぇーい!」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:25:56.07 ID:fxdCzG7m0
うぇーい!
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:26:07.60 ID:yEMxdG1Q0
絢辻「あ、そうそう」
絢辻「はい。橘君?誕生日おめでとう!」
橘「こ、これは……」
絢辻「あたしからのプレゼントよ」
橘「あ、ありがとう!さすが絢辻さんだ!細かい気配りも忘れない!」
絢辻「どういたしまして」
絢辻「……といっても、それの中身はネクタイだけど」
橘「えっ?ネクタイ?」
絢辻「ほら、あたしが引っ張り続けたせいで一本ダメになったでしょ?」
橘「はははっ、そんなこともあったね」
絢辻「……さすがに申し訳ないからね。せいぜいあたしに引っ張られないよう、大事に使ってね?」
橘「……それって引っ張らなきゃいいだけじゃ」
絢辻「えっ?何?何か言った?」
橘「な、何でもないよ!大事に使わさせてもらうね!」
絢辻「はい。橘君?誕生日おめでとう!」
橘「こ、これは……」
絢辻「あたしからのプレゼントよ」
橘「あ、ありがとう!さすが絢辻さんだ!細かい気配りも忘れない!」
絢辻「どういたしまして」
絢辻「……といっても、それの中身はネクタイだけど」
橘「えっ?ネクタイ?」
絢辻「ほら、あたしが引っ張り続けたせいで一本ダメになったでしょ?」
橘「はははっ、そんなこともあったね」
絢辻「……さすがに申し訳ないからね。せいぜいあたしに引っ張られないよう、大事に使ってね?」
橘「……それって引っ張らなきゃいいだけじゃ」
絢辻「えっ?何?何か言った?」
橘「な、何でもないよ!大事に使わさせてもらうね!」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:42:25.11 ID:yEMxdG1Q0
棚町「そうだ、そうだ!あたしからもプレゼントがね」
橘「お前のプレゼントは『あ・た・し!』なんだろ?」
棚町「アレはネタよ!ネタ!もう終わったことをグチグチと……アンタは京都の女子か!」
橘「そこまで陰湿になった覚えはないよ!」
棚町「……はい、あたしからはこれよ?」
橘(うん?本屋の袋……?)
棚町「恵子が気絶してるうちに、中身を確認してみなさいよ?」
橘「こ、これはっ!?」
棚町「……欲しかったんでしょ?それ?」
橘「か、薫!?これ……っ!」
棚町「か、買うの恥ずかしかったんだから!心して読みなさいよ!?」
橘「あ、ありがとう!薫!」
橘(ま、まさか!薫が僕にお宝本をプレゼントしてくれるなんて!)
絢辻「……あ、読み終わったらいいなさいよ?燃やすから」
橘「……ですよねぇ」
橘「お前のプレゼントは『あ・た・し!』なんだろ?」
棚町「アレはネタよ!ネタ!もう終わったことをグチグチと……アンタは京都の女子か!」
橘「そこまで陰湿になった覚えはないよ!」
棚町「……はい、あたしからはこれよ?」
橘(うん?本屋の袋……?)
棚町「恵子が気絶してるうちに、中身を確認してみなさいよ?」
橘「こ、これはっ!?」
棚町「……欲しかったんでしょ?それ?」
橘「か、薫!?これ……っ!」
棚町「か、買うの恥ずかしかったんだから!心して読みなさいよ!?」
橘「あ、ありがとう!薫!」
橘(ま、まさか!薫が僕にお宝本をプレゼントしてくれるなんて!)
絢辻「……あ、読み終わったらいいなさいよ?燃やすから」
橘「……ですよねぇ」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 02:50:37.04 ID:7jTp2e+Y0
鬼だ!
絢辻さんは鬼だ!
絢辻さんは鬼だ!
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 03:14:01.48 ID:yEMxdG1Q0
~その日の夜~
橘(あ~、今日は皆に祝われちゃって祝われちゃって……最高の日だったよ!)
橘(……それに、まさかみんながプレゼントを準備してくれてたなんて!)
橘(僕は今日この日を一生忘れないぞ!)
橘(しかし、プレゼントってその人の人となりが出るというか……面白いよね)
橘(この中多さんから貰った枕!びっくりする程ふかふかだよ!)
橘(この枕で眠ったら、きっといい夢を見れるね!間違いない!)
ピンポーン
橘(……ん?こんな時間に誰だろう?)
橘(ま、まさか!?また森島先輩か!?)
橘(……昼間のことのせいで、何だか変に意識しちゃうなぁ)
橘(で、でも!出ないわけにはいかないよな!)
橘「はいは~い!ただいま~!」
橘(あ~、今日は皆に祝われちゃって祝われちゃって……最高の日だったよ!)
橘(……それに、まさかみんながプレゼントを準備してくれてたなんて!)
橘(僕は今日この日を一生忘れないぞ!)
橘(しかし、プレゼントってその人の人となりが出るというか……面白いよね)
橘(この中多さんから貰った枕!びっくりする程ふかふかだよ!)
橘(この枕で眠ったら、きっといい夢を見れるね!間違いない!)
ピンポーン
橘(……ん?こんな時間に誰だろう?)
橘(ま、まさか!?また森島先輩か!?)
橘(……昼間のことのせいで、何だか変に意識しちゃうなぁ)
橘(で、でも!出ないわけにはいかないよな!)
橘「はいは~い!ただいま~!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 03:20:02.52 ID:yEMxdG1Q0
田中「こ、こんばんは!橘君!」
橘「た、田中さん!?どうしたの?」
田中「あ、あのね?プレゼントを……学校で渡せなかったからね?」
橘「え?じゃあ、わざわざ?」
田中「こ、これでも橘君の彼女だからね?」
田中「……ちゃんとしなきゃな~って」
橘「田中さん……」
田中「あ、あのさ?お家にお邪魔してもいいかな?」
橘「う、うん。どうぞどうぞ」
田中「えへへっ、お邪魔しま~す!」
橘「た、田中さん!?どうしたの?」
田中「あ、あのね?プレゼントを……学校で渡せなかったからね?」
橘「え?じゃあ、わざわざ?」
田中「こ、これでも橘君の彼女だからね?」
田中「……ちゃんとしなきゃな~って」
橘「田中さん……」
田中「あ、あのさ?お家にお邪魔してもいいかな?」
橘「う、うん。どうぞどうぞ」
田中「えへへっ、お邪魔しま~す!」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 03:30:49.53 ID:yEMxdG1Q0
田中「うんうん!いつも通り、代わり映えのない橘君のお部屋だね!」
橘「はははっ、ごめんね?」
田中「それで……プレゼントなんだけどね?」
田中「そ、その……」
田中「……ねぇ?純一?目を閉じて貰えるかな?」
橘「目を?」
田中「うん。お願い」
橘「……」スッ
田中「わ、私からのプレゼントは……」
田中「えへへっ、リボンとかで綺麗にラッピングはされてないけどね?」
ギュッ
田中「……私、だよ?」
橘「け、恵子!?」
田中「ま、まだ!目を開けないで!!」
橘「はははっ、ごめんね?」
田中「それで……プレゼントなんだけどね?」
田中「そ、その……」
田中「……ねぇ?純一?目を閉じて貰えるかな?」
橘「目を?」
田中「うん。お願い」
橘「……」スッ
田中「わ、私からのプレゼントは……」
田中「えへへっ、リボンとかで綺麗にラッピングはされてないけどね?」
ギュッ
田中「……私、だよ?」
橘「け、恵子!?」
田中「ま、まだ!目を開けないで!!」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 03:36:51.89 ID:fxdCzG7m0
積極的になった田中さんはいいよね
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 03:37:18.70 ID:yEMxdG1Q0
田中「あはははっ、昼間に薫のことをあれだけバカにしてたのにね」
田中「……でも、私もやってみたくなっちゃって」
橘「はははっ、僕も散々バカにしたのに」
橘「……好きな人にやられると、意外といいものだよね」
田中「じゅ、純一……っ!」
田中「わ、私の初めてを……貰ってくらるかな?」
橘「け、恵子?いいの?」
田中「うん……貰って欲しいな?」
田中「あっ!や、優しく……してね?」
橘「恵子……」
田中「純一……」
ギュッ
橘「……あ、あのさ!折角のムードを壊すのは大変忍びないんだけどね?」
田中「……うん、わかってるよぉ」
田中「……でも、私もやってみたくなっちゃって」
橘「はははっ、僕も散々バカにしたのに」
橘「……好きな人にやられると、意外といいものだよね」
田中「じゅ、純一……っ!」
田中「わ、私の初めてを……貰ってくらるかな?」
橘「け、恵子?いいの?」
田中「うん……貰って欲しいな?」
田中「あっ!や、優しく……してね?」
橘「恵子……」
田中「純一……」
ギュッ
橘「……あ、あのさ!折角のムードを壊すのは大変忍びないんだけどね?」
田中「……うん、わかってるよぉ」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 03:42:59.09 ID:yEMxdG1Q0
橘「押入れには……いないな」
田中「ベランダにもいないよ!」
橘「ま、まさか!ベッドの下に!?」
田中「だ、大丈夫!いないみたいだよ!」
橘「ふぅ……何でこんなに疑心暗鬼にならなきゃいけないんだよ」
田中「の、覗き屋さんが毎回いるからねぇ」
橘「こうさ!ベタにドアの裏で聞き耳を立ててたりして?」
ガチャッ……ドササッ!
絢辻「あら?奇遇ね?」
棚町「あ、あたし達のことは気にしなくていいから!続けなさいよ!?」
美也「にぃにのエッチ!」
田中「ベランダにもいないよ!」
橘「ま、まさか!ベッドの下に!?」
田中「だ、大丈夫!いないみたいだよ!」
橘「ふぅ……何でこんなに疑心暗鬼にならなきゃいけないんだよ」
田中「の、覗き屋さんが毎回いるからねぇ」
橘「こうさ!ベタにドアの裏で聞き耳を立ててたりして?」
ガチャッ……ドササッ!
絢辻「あら?奇遇ね?」
棚町「あ、あたし達のことは気にしなくていいから!続けなさいよ!?」
美也「にぃにのエッチ!」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 03:51:48.91 ID:yEMxdG1Q0
・
・
・
橘「え~と、キミたちが正座させられてる理由はわかるよね?」
絢辻「いえ、全くわからないから説明をしてくれるかしら?」
橘「はははっ、絢辻さんは意外とお馬鹿さんなんだなぁ!」
田中「や~い!ばーか!ばーか!」
橘「……毎回!毎回!僕と田中さんがいい雰囲気になる度に覗き行為をしてるからに決まってるだろ!?」
田中「薫!?いい加減私も堪忍袋の緒が切れるよ!?」
棚町「ち、違うのよ!まさか今回、恵子がこんなに積極的になるとは思わなくて!」
美也「にぃにが!エッチなにぃにが悪いんだよ!?」
橘「うるさい!黙れ!」
棚町・美也「ひ、ひぃ!」
絢辻「あ、あのね?く、クラス委員としては!不順異性交遊を見逃せなかったというか!」
田中「……え?何か言ったかな?」
絢辻「……すみませんでした、もうしません」
・
・
橘「え~と、キミたちが正座させられてる理由はわかるよね?」
絢辻「いえ、全くわからないから説明をしてくれるかしら?」
橘「はははっ、絢辻さんは意外とお馬鹿さんなんだなぁ!」
田中「や~い!ばーか!ばーか!」
橘「……毎回!毎回!僕と田中さんがいい雰囲気になる度に覗き行為をしてるからに決まってるだろ!?」
田中「薫!?いい加減私も堪忍袋の緒が切れるよ!?」
棚町「ち、違うのよ!まさか今回、恵子がこんなに積極的になるとは思わなくて!」
美也「にぃにが!エッチなにぃにが悪いんだよ!?」
橘「うるさい!黙れ!」
棚町・美也「ひ、ひぃ!」
絢辻「あ、あのね?く、クラス委員としては!不順異性交遊を見逃せなかったというか!」
田中「……え?何か言ったかな?」
絢辻「……すみませんでした、もうしません」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 04:06:09.28 ID:yEMxdG1Q0
橘「もう!お茶漬け出すから、サラサラっと食べて帰れ!」
田中「森島先輩みたいに!森島先輩みたいに!」
棚町「そ、そういうことなら……サラサラっといただいちゃおうかな!」
絢辻「……た、棚町さん?ここは素直に帰りましょう」
絢辻・棚町「お、お邪魔しましたー!」
絢辻「いいっ!あ、足が痺れて!」
棚町「あ、絢辻さん!しっかり!」
ドタバタドタバタ……
美也「……ねぇ?取り残されたみゃーはどうすればいいの?」
橘「美也はもうしばらく正座な」
美也「えぇぇぇ!?も、もう足の感覚ないよ!?」
田中「えへへっ、美也ちゃんの痺れてる足をグリグリしちゃおうかな」
美也「え?や、やめ……みゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
田中「森島先輩みたいに!森島先輩みたいに!」
棚町「そ、そういうことなら……サラサラっといただいちゃおうかな!」
絢辻「……た、棚町さん?ここは素直に帰りましょう」
絢辻・棚町「お、お邪魔しましたー!」
絢辻「いいっ!あ、足が痺れて!」
棚町「あ、絢辻さん!しっかり!」
ドタバタドタバタ……
美也「……ねぇ?取り残されたみゃーはどうすればいいの?」
橘「美也はもうしばらく正座な」
美也「えぇぇぇ!?も、もう足の感覚ないよ!?」
田中「えへへっ、美也ちゃんの痺れてる足をグリグリしちゃおうかな」
美也「え?や、やめ……みゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 04:22:08.51 ID:yEMxdG1Q0
・
・
・
田中「あ、そろそろ私も帰るね?」
田中「……なんだか、そういう雰囲気じゃなくなっちゃったし」
橘「あ、家まで送るよ」
田中「うん、お願いしていいかな?」
橘「……というわけで、美也?」
美也「……うん、いってらっしゃい」
橘「さ、田中さん?行こうか?」
田中「うん!お邪魔しましたーっ!」
橘・田中「うぇーい!」
美也「……にぃにと田中先輩、手を繋いで出てちゃったよ」
美也「……うぅ、もう内通者なんて絶対にやらない!」
・
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田中「あ、そろそろ私も帰るね?」
田中「……なんだか、そういう雰囲気じゃなくなっちゃったし」
橘「あ、家まで送るよ」
田中「うん、お願いしていいかな?」
橘「……というわけで、美也?」
美也「……うん、いってらっしゃい」
橘「さ、田中さん?行こうか?」
田中「うん!お邪魔しましたーっ!」
橘・田中「うぇーい!」
美也「……にぃにと田中先輩、手を繋いで出てちゃったよ」
美也「……うぅ、もう内通者なんて絶対にやらない!」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 04:44:20.38 ID:yEMxdG1Q0
~後日~
橘「う~ん、僕の誕生日も終わったし……年内に残ってる行事といえば!」
田中「うん!クリスマスだね!」
橘・田中「今年は一人じゃないから、寂しくないもん!うぇーい!」
棚町「あ~、もう!純一も恵子も!爆発しちゃえばいいのに!!」
絢辻「……ねぇ?忘れてない?クリスマスって模試の日よ?」
橘・田中「えっ……」
絢辻「ふふっ、せいぜい世の中の不条理を恨むことね」
橘「そ、そっか……模試なら仕方ないな」
田中「う、うん……受験生の辛いところだよね」
橘「よし!ここは原点に返ってだな!」
田中「か、空元気だね!?」
橘・田中「うぇーい!」
完
橘「う~ん、僕の誕生日も終わったし……年内に残ってる行事といえば!」
田中「うん!クリスマスだね!」
橘・田中「今年は一人じゃないから、寂しくないもん!うぇーい!」
棚町「あ~、もう!純一も恵子も!爆発しちゃえばいいのに!!」
絢辻「……ねぇ?忘れてない?クリスマスって模試の日よ?」
橘・田中「えっ……」
絢辻「ふふっ、せいぜい世の中の不条理を恨むことね」
橘「そ、そっか……模試なら仕方ないな」
田中「う、うん……受験生の辛いところだよね」
橘「よし!ここは原点に返ってだな!」
田中「か、空元気だね!?」
橘・田中「うぇーい!」
完
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 04:49:55.10 ID:7jTp2e+Y0
二人が落ち着ける日は来るのだろうか
乙
乙
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 05:50:09.60 ID:l77CvdviO
乙うぇーい
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/07(木) 06:37:49.51 ID:Yvg1R0Jd0
おつおつ
田中さんうぇーいかわいい
田中さんうぇーいかわいい
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No Title - 名無しさん - 2012年06月09日 23:18:33