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京子「ドントクライベイベー」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330275275/
ガバッ!
京子「……」ポロポロ
結衣「あ……京子おはよ……って、何泣いてんだよっ!?」オロオロ
京子「ゆ……ゆいぃ~っ!」ダキッ
京子「うわああああん!!怖かったよぉ~!!」ビエーン
結衣「どう、少しは落ち着いた?」
京子「ひっく……ひっく……」コクリ
結衣「そっか……あと、抱き着いてくるのはいいけど、そんな強く引っ張ったらパジャマが伸びちゃうから」
京子「……」ギューッ
…………………
結衣「……はい、ココア作ってきたから飲みな」
京子「ありがと……」
結衣「で、どうして泣いてたのさ?怖い夢でも観た?」
京子「……」コクリ
結衣「なんだ……ちなみにどんな夢だったのか、聞いていい?」
京子「……結衣が……いなくなっちゃう夢」ジワッ
結衣「あはは、何それ」
京子「結衣が、私の前から消えちゃうの……ずっと探しても見つからなくて……怖くて……寂しくて……」シクシク
結衣「よしよし……けど今は、ちゃんと私がいるだろう?」
京子「うん……」ギュッ
結衣「私が京子の前からいなくなるなんて、有り得ないから……」
京子「うん……」
結衣「ずーっと、私は京子の側にいるから……」
京子「うん……ありがと、結衣」
結衣「どういたしまして……」チュッ
…………………
京子「あー……なんか久しぶりに本気で泣いちゃったなぁ……///」テレッ
結衣「ほんとだよ、昔はよく泣いて私に抱き着いてきてたのになぁ」フフッ
京子「そ、それは結衣もだろっ!///」
結衣「私はそんなことなかったって」
京子「うぅ……そうだったかぁ……?」
結衣「そうそう思い出した!幼稚園の昼寝の時間に、よくさっきみたいなことがあったよな?」
京子「え?」
結衣「昼寝の時に急に起き上がったと思ったら、泣きながら私に『嫌いにならないでー』って……で、よく見たらおねしょしてるんだよな」アハハッ
京子「そんなことしてねーよっ!!///」
結衣「いや、私が覚えてるだけで3回はあったな……」クスクス
京子「ないって!絶対!!///」カァーッ
京子「あー、久しぶりに泣いたらお腹ペコペコだよ……飯作れー……」グッタリ
結衣「はいよー……あ、そういえばさぁ」
京子「な、なんだよ?まだ恥ずかしい話するのか……?///」
結衣「ちげえよ……いや、なんだかんだで小さい頃に泣き虫だった京子が、今日いつぶりに泣いたのかなぁって思って」
京子「あー、思えば小学校以来泣いてなかったかもなー」
結衣「けど、ケンカした時とか、エッチの最中とか……実は未だによく泣いてるけどな」ニヤニヤ
京子「あ、あれはお前に『泣かされてる』って言うのっ!!馬鹿なこと言ってないで、さっさと飯作れよっ!!///」
結衣「へいへーい」ニヤニヤ
京子「もぅ……///」
…………………
京子「うめぇ!!」ガツガツ
結衣「それはよかった」
京子「泣いてスッキリしたあとの朝飯はうめぇ!!」モグモグ
結衣「うんうん」ニコニコ
京子「……そういえばさぁ」
結衣「ん、何?」
京子「結衣はあんまり泣くこと無くね?」
結衣「あー……確かにそう言われればそうかもな」
京子「よし、泣け」
結衣「無茶言うな」
京子「結衣が自発的に泣いてるとこなんて、私一度も見たことないかも」
結衣「えー、そうか?」
京子「だって……幼稚園の時も、小学校に入ってからも、なんか泣いてる結衣ってイメージが浮かばないもん」
結衣「けど、ベッドの中じゃあ……」
京子「だからアレは『泣かされてる』んだって!!しかもお前はいつも泣かす方だろがっ!!///」
結衣「おっしゃる通りで……」
京子「よし、決めた!今日は結衣に泣いてもらう!」
結衣「『泣いてもらう』って……」
京子「私ばっかり泣き顔見せてて、フェアじゃないし!」
結衣「……京子の泣き顔はかわいいからなぁー」ニコニコ
京子「このドSめ……!」
結衣「いや、多分お前がドM過ぎるんだわ……」
京子「どうやって結衣を泣かそっかなぁー」
結衣「もうその時点で、私はお前の言うところの『泣かされてる』ってことになるんじゃないか?」
京子「おっと間違えた……どうやって結衣に泣いてもらおっかなぁー」
結衣「あんまり変わってないんだが……」
京子「じゃあ、泣いていただく?」
結衣「しらねえよ」
京子「あーっ!もうどうだっていいんだよ!とにかく、私は結衣の泣き顔が観たいだけ!」
結衣「ただ泣き顔を見せればいいのか?じゃあ……」
結衣「えーんえーん、なみだがとまらないよー(棒)」
結衣「……」チラッ
京子「……って、ふざけんな!そんなジト目で泣く人間が地球のどこにいるっていうんだよ!下手な嘘泣きにも限度があんだろ!」
京子「結衣を泣かせるためには……そうだっ!」ピコーン
京子「ちょっと待ってろ!」ダダッ
ガチャン
結衣「こんな朝っぱらに外に出て……あいつはどこに行くつもりだ?」
~10分後~
京子「ただいまぁ……まだTSU○YA開いてなかった……」ガッカリ
結衣「そりゃまだ朝早いからな、何しに行ったのかもよくわからないけど」
京子「くそぅ!くそぅ!」
結衣「それ違うキャラのネタだから」
京子「じゃあ……結衣、今すぐ玉ねぎをみじん切ってこい!」
結衣「えー……めんどくさいし嫌だ」
京子「いいからいいから!」
トントントントン……
結衣「うぅー、目が痛い……」ウルウル
京子「……」ワクワク
結衣「なぁ、京子?」トントントントン
京子「なんだよ、今いいとこなんだから……」ジー
結衣「普通これは泣いてるとは言わないだろ……」
京子「えっ、なんで!?」
結衣「確かに涙は出るけどさ、おまえは泣き顔が観たいんだよな?」
京子「……あ!そうだった!」
結衣「このみじん切りした玉ねぎ、どうすんだよ」
京子「うーん……とりあえず取っておいてよ」
京子「玉ねぎがダメなら……」モグモグ
結衣「何みかん食ってんだよ」
京子「……これだっ!!」プッシャー!!
結衣「うわっ!痛っ!」
京子「はっはっはー!みかんの汁攻撃なら、さすがの結衣も泣いて……あれ?」
結衣「こんなの痛いだけで泣けるかよ……とりあえず、その皮貸せ」
京子「あ、捨てといてくれるの?ありがとー」ホイッ
結衣「……とりゃ」プシッ!!
京子「あ痛っ!あっ、止めっ!痛いからっ!マジ痛いから目狙うの止めてっ!」
…………………
京子「さて次は」
結衣「部屋中が柑橘臭い……」スンスン
京子「さっきの玉ねぎを使って、結衣を感動させてやるぞーっ!」
京子「……たしか昨日、特売のミンチ買ったよね?」
結衣「ああ、今は小分けにして冷凍してるけど」
京子「解凍がめんどいなぁもう!!」
京子「……結衣、ちょっと待ってろ!!」
~1時間後~
京子「出来た!」
結衣「今の一時間で部屋がピカピカになったし……まったくいつまで待たせるんだよ」
京子「さぁ、食え!」
結衣「だいたい察しは付いてたけど……ハンバーグか……」
京子「京子ちゃんがわざわざ結衣のためだけに作った、愛のたくさん詰まったお手製ハンバーグだぞ!」
結衣「お手製って、玉ねぎみじん切ったのは私なんだけどな」
京子「細かいことはいいからっ!さぁ食え!」
結衣「じゃあ、いただきます」パクッ
京子「……」ドキドキ
結衣「……」モグモグ
京子「……ど、どうかな?」ワクワク
結衣「どうかなって言われても、普通に美味しいけど……」
京子「感動した?ね、感動したっしょ?」
結衣「いや、いつも食ってる味だし……」モグモグ
京子「なんでだよっ!!もっと『うーまーいーぞーっ!』とかリアクション取れよっ!!」
結衣「私は味皇か」
結衣「……というかさ、さっき朝ご飯食べたばっかりなのにすぐハンバーグ食わされても、お腹いっぱいでいい感想が浮かばないんだけど」
京子「ほーりーしっと!」
結衣「うぅ……朝からこんなに食ったら、胃がもたれる……」ケプッ
京子「けどなんだかんだ言って、ちゃんと完食してくれる結衣が好きよ」
結衣「そりゃどーも……」グッタリ
京子「畜生……これでも泣かないなんて、結衣はアンドロイドか何かか!?」
結衣「私はお前からの散々な仕打ちに、すでに心の中で泣いてるよ……」グッタリ
結衣「……そういえば、そろそろTSUTA○が開く時間なんじゃないか?」
京子「おぉ、そうか!じゃあ、ちょっと待ってろよ!!」ダダッ
~20分後~
京子「ただいマンハッターン!」
結衣「おかエリコットシティ……」
京子「じゃじゃ~ん!これを観よっ!」
結衣「何、このDVD」
京子「これこそ、結衣を泣かすために用意した最終兵器!『フラン○ースの犬』の最終回だぁー!!」
結衣「いや、最終回だけ見せられてもなぁ……」
京子「えっ!?あれって最終回だけでも死ぬほど泣けるじゃん!!」
結衣「私は無理かもしんない」
京子「鬼やっ!お前は正真正銘の鬼やぁっ!!」ブワッ
…………………
京子「もう……どうすりゃいいんだよ……!」
結衣「私を泣かそうとか考えてる時点で、おかしなことだと何故気付かないんだ」
京子「私は結衣の泣き顔が観たいだけなのに……!」
結衣「私はお前みたいに泣き虫じゃないからなぁ」フフッ
京子「……」
プチンッ
京子「……」
結衣「……おい、どうしたんだよ、急に黙りこくって……」
京子「……ねぇ、なんで私が急に結衣の泣き顔が観たいとか言い出したか……わかる?」
結衣「いや、今日お前が朝泣いてたから……」
京子「……じゃあ、なんで私は朝泣いてたと思う?」
結衣「それは怖い夢を見たとかなんとかって……」
京子「……それが実は、ごまかしでついた嘘だとしたら?」
結衣「嘘?なんで嘘なんかつく必要が……」
京子「実は私、あと数日で死んじゃうんだぁー」ニコッ
結衣「……は?」
京子「今まで黙っててごめんねっ!いつか言わなきゃなって思ってたんだけどさ、ちょっと言いづらくってさ……」
結衣「あ、あのさぁ、もう一回、ちゃんと言って……?」
京子「え、だから今まで黙っててごめんねって……」
結衣「だからその前に言ってたやつだって!」
京子「……私があと数日で死んじゃうってこと?」
結衣「……嘘だろ」
京子「え?」
結衣「またまた、お前は冗談が下手なんだよ!」ハハハッ
結衣「そんなことを言って私を泣かそうったって、無理だからなー?」
京子「……」
結衣「おい、なんとか言えよ……?」
京子「……なるべく明るく振る舞おうって思ってたんだけどさぁ……やっぱダメだなぁ、私……」ポロポロ
結衣「おい、京子……?」
京子「……ごめんね、ずっと言えなくて……私、本当に死んじゃうんだぁ……」ポロポロ
結衣「え……?そんな……」
京子「そろそろ伝えなきゃなって思ってて、悩んでたら朝から泣いちゃったんだけどさ……」シクシク
結衣「……」
結衣「なんで今更そんなこと言い出すんだよ……」
京子「……ごめん」シクシク
結衣「ごめんじゃねえよ……そんなんで……そんなんで許されると思ってんのかよっ!!」ダンッ
京子「……ごめん……なさい」シクシク
結衣「もっと……もっと早く教えてくれれば……私だって……!」
京子「最近……よく私一人でどっか行ってたでしょ……?あれ、実は病院に通ってたんだぁ……」
結衣「……」
京子「もう余命も残り少ないから、どうにか結衣と一緒にいられる時間を増やしたいなって……病院の先生にわがまま言っちゃった……」エヘヘ…
結衣「……」
京子「もう、今日中に入院しないといけないんだけどさ……」
結衣「……」フルフル
京子「結衣……?」
結衣「京子の……バカ……」ウルウル
結衣「京子のバカッ!バカバカバカッ!大馬鹿野郎!!」ポロポロ
結衣「なんで……なんでもっと早く本当のことを言わなかったんだよっ!!!」ポロポロ
結衣「もっと早く言ってくれてたら……私にも出来ることがいっぱいあったのに……」
結衣「京子にしてやりたいこと、もっといっぱいあったのにさぁ!!!」ブワッ
京子「ごめんね……結衣……」
結衣「許さないし……ずっとずっと……京子が死んだって私は許さないし……!」シクシク
京子「……じゃあ、許さなくていいから……私からの最期のお願い、聞いて……」
結衣「『最期の』とか言うなよぉ……!」シクシク
京子「結衣……顔をあげて……?」
結衣「き、京子ぉ……っ!」ブワッ
カシャ
京子「はーい、結衣ちゃんのマジ泣き顔げっちゅ~」ニマニマ
結衣「……?」ポロポロ
京子「はい、顔そのままで~……」ンー
チュッ
カシャッ
京子「はい、キス写真もげっちゅ」
結衣「……」ポカーン
京子「いやー、我ながらいい演技だった!惚れ惚れするね!」
結衣「演……技……?」
京子「結衣の泣き顔を見るためなら、手段なんて選んでられっかよ!」グッ
結衣「……」ゴゴゴ…
京子「あっれ~……結衣さん、泣き顔から急に般若のお面みたいな顔に……」アセアセ
結衣「当たり前だろう……?許さないって言ったもんなぁ私……」ゴゴゴ…
京子「え……そのぉ……私が死ぬのも嘘だったんだから、それで良いじゃん……?」アセアセ
結衣「しかし、人にはついちゃいけない嘘っていうのがあってだなぁ……」ゴゴゴ
京子「ひ、ひぃっ!ゆ、結衣ぃ!やめ……やめてぇー!!!」
ギャー
…………………
京子「……」ゲザァ
結衣「……とりあえず、罰としてお前は今日昼飯抜きだ」
京子「そ、そんなぁ……私もいっぱい泣いてお腹減ったんですけど……」
結衣「なんか言ったか……?」
京子「ははぁー……その罰、よろこんで受けさせていただきます」ゲザァ
結衣「あと、もう一回ちゃんと確認しておくけど……絶対に嘘なんだな?」
京子「病院になんか行ってないし、そもそもあと数日の命の人間がこんなところにいちゃ……ねぇ?」クスッ
結衣「……別れる」ボソッ
京子「え?」
結衣「もう、こんな嘘つく京子とはやっていけないから……今日で別れてやる」
京子「えっ……嘘……そんなぁ……」ウルウル
結衣「……ってほんのちょっとでも思ってるくらい、私は怒ってるんだってこと……わかった?」
京子「……わかりました」ゲザァ
結衣「次やったら、マジで別れるから」
京子「……もう絶対にしません」ゲザァ
結衣「けど、嘘で本当によかったぁ……」ホッ
京子「京子ちゃんが結衣を一人置いて死ぬわけがないだろ!」テヘッ
結衣「……調子にのるなよ?」イラッ
京子「いえっさー!」ビシッ
結衣「まったくもう……」
京子「けど、久しぶりにおもいっきり泣いて、なんだかスッキリしたっしょ?」
結衣「いや、お前が作ったハンバーグと嘘のおかげで、今最悪な気分なんだけどな……」グッタリ
京子「まぁまぁ、いい刺激にはなったんじゃないのー?」
結衣「……」イライラッ
結衣「あぁ、そうだ……京子の心ない嘘で傷ついた私の心を治すには、京子のかわいい泣き顔でも観ないとダメだなぁ……」
京子「え……さっき散々見て……」
結衣「京子には『泣いて』もらわないといけないよなぁ……」ワキワキ
京子「えっと、結衣さーん……?私、さっきの迫真の演技で疲れてるんですがぁ……?」
結衣「やっぱり罰として……京子には『鳴いて』もらおっかなぁ……!」ワキワキ
京子「ゆ、結衣ぃ……手つき……手つきがいやらしいから……!」
結衣「京子ぉっ!!」ガバッ
アーッ
この後、京子ちゃんは結衣ちゃんに一日中泣かされ続けた……らしい
おしまい
エロいのは書けないから、期待させといて裏切る!
というかエロいのは用意してないしいらない気がしたんだ……
テーマは『泣』
結京はマジでエロ書けないからごめんなさいということで一つ……
京鶴もしくは綾ちとでエロ書きたいです、いつか
こんな小ネタに支援激しく乙ですた
ではでは
乙です
乙!
Entry ⇒ 2012.03.07 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
やすな「くそっ、よりによってやすなと入れ替わるなんて」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330509713/
ソーニャ「そろそろ帰るか」
ソーニャ「……」
ソーニャ「いつまでそうしてるつもりだ」
やすな「ナンノコトカナー」
ソーニャ「とぼけるな。なんでコソコソ隠れたりしてるんだ」
やすな「だって、こないだは結局ソーニャちゃんの家まで行けなかったんだよ?」
ソーニャ「別にいいじゃないか」
やすな「よくない! というわけで、今日こそ連れてって」
やすな「また殺し屋の仕事? そんなの聞いたら、邪魔しない訳にはいかないじゃん!」
ソーニャ「声がでかい! それに、何回も言うけど、お前には関係ないだろ」
やすな「関係あるよ! もう今夜はソーニャちゃんを帰さないからね」
ソーニャ「離せバカ」
やすな「やだ」
ソーニャ「このっ!」ブンッ
やすな「あっ」
ソーニャ「わ……あぶな」ガシッ
ゴロゴロゴロゴロ
ソーニャタチガカイダンカラオチタゾー
「……保健室か? 私は、確か…」
「そうだ、やすな! あいつと一緒に階段から転げ落ちたんだ! やすなは大丈夫なのか……」
「やっと目が覚めたんですね~」
シャッ
「あぎり。お前が運んできてくれたのか?」
あぎり「違いますけど、そんなとこです~」
「そうか。ところで、やすなはどうした? 先に帰ったのか?」
あぎり「えぇ?」
あぎり「…えーと……」
「なんだよ。まさか、病院沙汰に」
あぎり「……この鏡をご覧あれー」
「鏡がどうしたと……」
あぎり「……」
「……」
あぎり「……ソーニャ?」
やすな「ちょ、ちょっと待て。わた、私今やすなになって」
「ふああ……んっと」
やすな「!!」
やすな「夢じゃない……嘘だろ……」
「あれ、ソーニャちゃんは? おーい、ソーニャちゃーん」
あぎり「お目覚めのようですね~」
やすな「バカ! まだ何もまとまってないだろ!」
「あっ、あぎりさん。ソーニャちゃん見ませんでしたか?」
やすな(私よりまず自分の体を心配しろよ)
「……そ、ソーニャちゃん!? いつの間に鏡に閉じ込められちゃったの!?」
あぎり「大丈夫ですよー。この魔法は、王子様のキスで簡単に解けますから~」
「じゃあ、王子様じゃないけど、私が…」
やすな「おいっ!」
あぎり「あ」
「……」
やすな「…し、しまっ」
「きゅう」
あぎり「あらー、また眠ってしまいましたねー」
やすな「……どうしてこうなった」
「うん……」
あぎり「あ、おはようございますー」
「…あれ、ここ、たしかあぎりさんの家じゃ」
あぎり「そうですよぉ」
「なんか変な夢を見てたみたいなんです。私とソーニャちゃんが入れ替わっちゃったりしてて」
やすな「おい、飯買ってきt」
「……」
やすな「……お前、やすなだな?」
ソーニャ「…そ、ソーニャ、ちゃん…?」
ソーニャ「どうしよう」
やすな「さっき階段から落ちたのがきっかけなら、またやってみれば治るんじゃないか」
ソーニャ「そんな痛そうなのやだよぉ」
やすな「そんなこと言ってる場合か。あぎり、ちょっと階段借りるぞ」
ソーニャ「け、怪我しちゃったらどうすんの!」
やすな「お前の体だから別にいい」
ソーニャ「ひどい! じゃあ私だってソーニャちゃんのパンツ見たりするから」
ソーニャ「あれ、痛くない」
やすな「くそっ、なんだこのひ弱な体は」
ソーニャ「はっはっは、どうやら形成逆転のようだねソーニャくん!」
やすな「」ガシッ
ソーニャ「いたいいたい!」ギリギリ
やすな「技術は肉体関係なく使えるからな」
あぎり「ソーニャ」
やすな「ん?」
やすな「ちっともよくない」
あぎり「任務……どうするの?」
やすな「あっ」
ソーニャ「?」
やすな「いいかやすな。今回のターゲットはな、某社の重役」
ソーニャ「え、もしかしてそれって」
やすな「……仕方ないだろ。お前が私の代わりに任務をこなすんだ」
ソーニャ「無理無理無理無理! ぜーったい無理! ソーニャちゃんがやってよ!」
やすな「この体でやれるか!」
やすな「そういう意味じゃない。もしこの体で暗殺をしたのがバレたら、危ないのはお前だぞ」
あぎり「まぁ、そうですねぇ。組織からしてみれば、どこの誰とも知れない人間に獲物を横取りされたわけですから」
ソーニャ「そ、そんなぁ」
やすな「そんなの嫌だろ。だからお前が、『ソーニャ』がやらなきゃならないんだよ」
ソーニャ「……その任務って、いつ取りかかる予定なの?」
やすな「3日後の夜8時……ちょうど72時間後だ」
ソーニャ「じゃあ、それまでになんとか元に戻るしかないよ!」
ソーニャ「まだ何にもしてないのに、諦めるなんてダメ! 痛いのも我慢するから、一緒に頑張って方法を探そうよ」
やすな「……そう、だな」
ソーニャ「ね。大丈夫、きっとすぐ元に戻れるって。もしかしたら、明日起きたら治ってるかもよ? ちゅーしたら呪いが解けるとか」
やすな「せやぁっ!」グイッ
ソーニャ「極ってるから……ソーニャちゃんの本体に著しい破損が予想されるから」
やすな「ん」
あぎり「そろそろご飯にしませんか?」
ソーニャ「そういえば、もうこんな時間かぁ」
やすな「焼きそばパンは私が貰うから、後は適当に分けろ」
ソーニャ「ソーニャちゃん! 私の体なんだから、ちゃんと野菜も食べて!」
やすな「キャベツとかニンジンが入ってるから大丈夫だ」
ソーニャ「また屁理屈言ってー」
やすな「そのセリフ、お前には言われたくなかった」
やすな「じゃあ、これからのことだが」
やすな「私がやすなの家に行くのは当然として、お前はどうするんだ?」
ソーニャ「家に帰るよ」
やすな「私の?」
ソーニャ「私のに決まってるじゃん」
あぎり「確かに、二人一緒なら何か思いついたときにもすぐに試せますからねぇ」
ソーニャ「まあ私は、ソーニャちゃんの家が分かるならソーニャちゃんちに寝てもいいけど」
やすな「お前の家にしよう」
やすな「た、ただいまー」
ソーニャ「大丈夫、お父さんもお母さんも今日は帰るの遅いから」
やすな「そ、そうか」
ソーニャ「ソーニャちゃんはお風呂派? シャワー派?」
やすな「私はいつもシャワーだ。湯船に浸かったことはほとんどない」
ソーニャ「じゃあお風呂入れるね」
やすな「なんでそうなる」
ソーニャ「せっかくのお泊まりなんだし、普段出来ないことを体験させてあげようかと」
やすな「今日は疲れたんだよ。早く布団に入りたい」
ソーニャ「だったらなおさらだよ! ゆっくりお風呂に入って、日頃の疲れを癒さなきゃ」
やすな「……勝手にしてくれ」
やすな「先に入っていいぞ」
ソーニャ「え? 一緒に入るんじゃないの?」
やすな「お前……」
ソーニャ「そんな目で見ないで下さい……」
やすな「さっさとしろ」
ソーニャ「仕方ない、一人でソーニャちゃんの体にいろいろするか」
やすな「!!」
ソーニャ「さあどうする、ソーニャ!」
やすな「くっ……」
ソーニャ「こっちの方が良かったって。ソーニャちゃんが一人でいる間にお母さんたちが帰ってくるよりさ」
やすな「……」ぶくぶく
ソーニャ「ところでソーニャちゃん」
やすな「……なんだよ」
ソーニャ「この目隠しはいつになったら外れるのかな?」
やすな「風呂上がりには取ってやる」
ソーニャ「お風呂で目隠しなんて、転んだりしたらどうなると思ってるの!」
やすな「大丈夫だろ、お前なら」
ソーニャ「今はソーニャちゃんの体なんだけど」
やすな「今度はなんだよ」
ソーニャ「体を洗いたいんだけど」
やすな「勝手に……いや待て。私に洗わせろ」
ソーニャ「やっぱりね」
やすな「……」ゴシゴシ
ソーニャ「あ゛ー……もっと力を入れてくれたまえよソーニャくん」
やすな「こうかぁ!?」ガシガシ
ソーニャ「ああ、そのくらい」
やすな「く、全力なのにこの程度か……」
やすな「やめた。自分でやれ」
ソーニャ「あれあれ? いいのかなー? じゃあ遠慮なく」
やすな「お前の体がどうなるか、よく考えて洗えよ?」
ソーニャ「はっ」ピタッ
やすな「あーあ、湯船も案外悪くないなー」
ソーニャ「くそう! くそう!」
やすな「へぇ、結構片付いてるな」
ソーニャ「当たり前じゃん。ところで、ソーニャちゃんの寝床だけど」
やすな「ああ、それは布団でも大丈夫だ」
ソーニャ「……それがね、お客さん用の布団という布団にカビが生えてて…」
やすな「えっ」
ソーニャ「明日お母さんに頼んで洗濯しといてもらうから、今夜だけ同じベッドでもいいかな?」
やすな「」
ソーニャ「もう無理だよ」
やすな「毛布くらい無かったのか!」
ソーニャ「タオルケットくらいしか……」
やすな「……まあいい。やっと休めるな」
ソーニャ「……」
やすな「……」
ソーニャ「ソーニャちゃん」
やすな「やすな」
『!』
やすな「な、なんだ。お前から言えよ」
ソーニャ「……あのさ、もしも、どうやっても、私たちが元に戻れなかったら」
ソーニャ「……頑張って、殺し屋になるから」
やすな「!」
ソーニャ「それに、ソーニャちゃんに人殺しなんてさせるくらいなら、私がやる」
やすな「……お前には無理だ」
ソーニャ「練習すれば出来るよ。ソーニャちゃんの体だし…」
やすな「……」
ソーニャ「うん……それだけ。で、ソーニャちゃんの話は?」
やすな「…何だったかな。忘れた」
ソーニャ「そう……分かった、おやすみ。ソーニャちゃんも早く寝てね」
やすな「ああ」
やすな(多分やすなは死ぬことになる)
やすな(どんな理由であれ、組織からの任務はこなさなきゃならない。それが出来ない奴には『死』だ)
やすな(いくら蓄えがあったって、あいつ一人で組織から逃げ切れるはずもない)
やすな(一方私は、多少の息苦しさは感じるとしても、組織との手も切れてなんの問題もない生活を送ることができる)
やすな(足がつくとしたらあぎりだが、仮に組織に報告されたとして、私なら逃げ延びられる可能性はある)
やすな(死ぬのは、あいつ一人……)
やすな(いや)
やすな(あいつがいなくなったら、私だって……)
やすな(……なに考えてるんだ私は。もう寝よう)
やすな「もっと引っ張れやすな!」
彼女らは考えられるだけの解決法を試した
ソーニャ「もっと赤くした方がいいかな?」
しかし、そのいずれも二人を治すには至らず
あぎり「ショック療法ですー」
毛虫『恐縮です』
やすニャ「わーっ!」
とうとう、要人暗殺決行日の前夜を迎えた
やすな「……で、ターゲットの帰宅ルートが…」
ソーニャ「……はぁ、はぁ…」
やすな「大丈夫か、やすな?」
ソーニャ「…ソーニャ、ちゃん……」ブルブル
ソーニャ「…怖いよ、どうしよう、ソーニャちゃん…」
やすな「……私がやるか?」
ソーニャ「……だめ…私、が…やらなきゃ……」
やすな「…そうだな、やすな。大丈夫、この計画なら、必ず逃げ切れる。帰ってきたら、今度こそ元に戻れる方法を探そう。時間はたっぷりあるんだ」
ソーニャ「……帰って、これたら」
やすな「なんだ?」
やすな「そうか……」
ソーニャ「…もう、寝るね。明日は朝から準備があるんでしょ?」
やすな「ああ」
ソーニャ「……おやすみ」
やすな「……おやすみ、やすな」
やすな「……行ってくるね」
ソーニャ「ああ。心配なことがあったら、すぐに連絡をよこせよ。いつでも出てやるから」
やすな「うん」
ソーニャ「……じゃあ、また後でな」
やすな「……うん、またね」
ソーニャ「……」
やすな(それなりの企業の人間だから、もし殺されたらニューステロップくらいは出るはずだ)
やすな(あるいはTwitterで流れるか……いずれにしろ、成否はすぐに伝わる)
やすな(あとは、やすな……)
KMB緊急ニュース速報
やすな「!!」
K県M市で発砲事件 一名死亡
やすな「や……やった!」
キャスター「番組の途中ですが、ニュースをお伝えいたします」
キャスター「先ほどK県M市の某社前にて、何者かによる発砲事件が発生しました」
キャスター「犯人と思われる人物は捕まっていません。付近にお住まいの方はしっかりと戸締まりをし、事件現場周辺を通行中の方は、速やかにその場を離れて下さい」
やすな(ここまでやれば、あとは組織がもみ消してくれる。大丈夫だやすな。お前の心の傷も、私が一生かけたって癒してやる)
キャスター「……えー只今入ってきた情報です。犯人が出頭した模様です」
やすな「……え?」
やすな「嘘だ」
やすな「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」
prrrr!
やすな「なんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんでなんで」
prrrr!
やすな「は」
ピッ
あぎり『ニュース……もうご覧に?』
やすな「なんで、なんであいつ助かったのに成功したのになんで」
あぎり『落ち着いて下さい、ソーニャ。まだ情報が錯綜している状態』
ピッ
やすな「」
やすな「」
やすな「」
やすな「ばいばい
M市狙撃事件のソーニャ容疑者は、その後の調べにより過去の要人殺害事件にも関与していた可能性が浮上。しかし、事件内容と本人の証言が一致しないことや、現場に残された証拠品などから、検察はこれらの事件については不規則処分とする。
狙撃事件についてはソーニャ容疑者に9年の実刑判決が下った。
――
9年後
「折部家……と、ここだ」
「懐かしいなあ、全然変わってないや」
「え? うん、大丈夫だよ」
「『折部やすな』は、ここに眠ってるはず」
「いや、やっと眠れるのかな」
「まあいいや。じゃあ、痛くないように殺してね」
「ただいま、ソーニャちゃん」
パン
BAD END
―深夜:やすなの部屋―
やすな
↓
〇
ソーニャ| ̄ ̄ ̄|
↓ | |
〇 |ベッド|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄床
やすな「うーん……うーん…」ゴロン
←
〇
| ̄ ̄ ̄|
| |
〇 |ベッド|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄床
〇
| ̄ ̄ ̄|
→ | |
〇|ベッド|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄床
やすな「うん……そっちのソーニャちゃんはぁ……あんまり痛くないほうだから…」ゴロン
←
〇
| ̄ ̄ ̄|
| |
〇|ベッド|
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄床
やすな「――うわぁっ!?」
ソーニャ「ぐふぅっ!」
やすな「」
ソーニャ「」
やすな「」
ソーニャ「」
やすな「はっ」
やすな「……そうだ、今日は、私…」
やすな「…起きてよ、ソーニャちゃん。学校遅刻……」
やすな「……あれ?」
やすな「ソーニャちゃん! 見てみて!」
ソーニャ「後で……あれ? やすな?」
やすな「元に戻れたよ、私たち!」
ソーニャ「……お、おう」
やすな「あれ、なんかあんまり嬉しそうじゃない? もしかして夢じゃないかとか思ってる?」
ソーニャ「いや、唐突すぎて」
やすな「ほっぺ叩いて痛かったら現実だからね、せーnはひぃん!」
ソーニャ「なるほど、この手応えは……」
やすな「いたぁい…でも夢じゃなかった……」
やすな「どしたの?」
ソーニャ「私が私に戻ったんだから、こんなことしてる場合じゃない! さっさと準備に――」
やすな「」グッ
ソーニャ「なんだよ?」
やすな「あのね、ソーニャちゃん。私、昨日まで『生きる為に人を殺さなきゃならない』っていう立場にいてね」
やすな「私は初めてでソーニャちゃんはベテランだから、恐怖心とかはともかく、ソーニャちゃんも『好きで殺し屋なんてしてるんじゃない』って所は私と変わらないとおもったんだ」
やすな「だから……前みたいに殺し屋なんてやめろって、あんまり強く言えないけど」
ソーニャ「……」
ソーニャ「」キョトン
ソーニャ「なにいってんだお前?」
やすな「学校卒業したら、すぐ仕事探す。ううん、今からアルバイトもする。それで、私がソーニャちゃんを養ってあげるの」
ソーニャ「はぁ?」
やすな「ソーニャちゃんは家にいて、好きなだけTV見ててもいいし、どっか遊びに行っててもいいよ。ご飯の支度もお風呂の準備も、ぜーんぶ私がやる。だから」
やすな「……ね」
ソーニャ「……バカだな」
やすな「ちょちょ、ソーニャちゃん?」
ソーニャ「お前の稼ぎだけで、私を養えるわけないだろ」
やすな「そんなことない…」
ソーニャ「それに」
ソーニャ「……もう、私一人じゃダメなんだ」
やすな「え?」
ソーニャ「怖かったんだよ、お前がいなくなるのが」
ソーニャ「こういうことがなかったら、考えもしなかっただろうけど……お前が私を心配する気持ちが、少し分かった気がする。少しだけな」
やすな「ソーニャちゃん」
ソーニャ「思い出したよ、やすな」スッ
やすな「ソーny」
ソーニャ「…………」
やすな「…………ん」
ソーニャ「…ぷは」
やすな「……ソーニャちゃん、意外と大胆なのね」
ソーニャ「う、うるさい」
ソーニャ「殺し屋辞めるなんて、私は一言も言ってないぞ」
やすな「えっ」
ソーニャ「そもそも、お前に食べさせてもらうなんて屈辱以外の何物でもない」
ソーニャ「じゃあ、そろそろ行くか」
やすな「待ってソーニャちゃん!」
ソーニャ「ええい、離せ!」
やすな「」チュ
ソーニャ「」
やすな「今のは、行ってらっしゃいのちゅーだからね」
ソーニャ「……ど、ど」
やすな「?」
ソーニャ「どんだけドーン!!」
やすな「どっせぇぇーい!」
HAPPY END
これからやすなとソーニャは愛をたしかめあうんじゃないのか?
続けてもいいのよ
Entry ⇒ 2012.03.07 | Category ⇒ キルミーベイベーSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
リョーマ「松岡修造?」 後
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330262608/
前→リョーマ「松岡修造?」 前
折角だし続きでも書こうかと思います
跡部「まさかまたプロが来るとか言うんじゃねぇんだろうな?あーん?」
斎藤「はは・・・そのまさかなんですよねー修造さーんどうZ・・・」
修造「お前らたるんでるよ!!俺が抜けてからちょっとしか経ってないよ!?でもお前らたるんでる!!」
真田「クッ・・・!否定できん!!俺を殴ってくれ!!」
修造「行くぞ!!歯ぁくいしばれ!!」バチィィィィィィン
ジャッカル「真田ーーーー!!!!」
修造「お前も笑ってる場合じゃないだろ!!」
修造「今日はまたみっちり鍛えるからな!!出しきれよ!!」
相手>>651
修造「!?外国の子か?」
柳生「彼は日本に留学したのち日本籍を得た日本人です」
修造「だったら日本語喋れよ!!英語は甘え!!ここは日本だぞ!!」
クラウザー『すまない・・・・・』
斎藤「まぁまぁ。彼まだ12歳ですし」
修造「それでもその根性はすごいよ!!よしむかって来い!!」
修造「どこに打ってんだよ!!ちゃんとご飯食べてんのか!?」
クラウザー『・・・・・!!』ガシャーン
修造「ちゃんと狙えよ!!お米食べろ!!」
「修 造 ク ロ ス」
ガシャアアアアァァァァァァァァァァァァァァァン
切原「ウザウザーが先に磔になりやがった・・・・!」
修造「そうだ!!お前の球ぶつけてこいよ!!」
クラウザー『・・・・・!!!!』
修造「またホッピングボール?」
修造「避ければアウトに・・・・・」
「で も 避 け な い」
ガシャァァァァアァァァァァァァン
金太郎「あの金髪もフェンス破りやりおったでぇー!!!」
修造「いいよ今の!!いいもの持ってるよ!!」
「修 造 ク ロ ス」
ガッシャアアアアアアアアアアアアン
桃城「鉄柱に直撃した!?」
クラウザー『・・・・・まだ倒れるわけにはいかないんだ』ムクッ
修造「とことんやりあうぞ!!打ってこい!!」
クラウザー『サザンクロス!!』
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォ
甲斐「修造さんどこ行ったさー!?」
跡部「見てみな」
跡部「十字型に埋まってやがるぜ」
タタタタタタタタタタタタタ
修造「今の効いた!!すごく痛かった!!お前アイスマンじゃないよ!!ホットマンだよ!!」
「修 造 ク ロ ス + エ ッ ク ス」
橘「十字架軌道に×字が加わって!?」
バァァァァァァァァァァァン
海堂「あの野郎!宿舎まで吹っ飛ばされたぞ!!」
クラウザー『・・・・・彼を倒すまでは・・・!!』
菊丸「もうやめようよ!体が壊れちゃうよ!!」
「サ ザ ン ク ロ ス」
ドォォォォォォォォォォォォォォォォォ
白石「当てに来る分越前クン、金ちゃんより恐ろしいルーキーやで」
木手「殺し屋の異名、差し上げた方がよろしいでしょうかね」
ザックザックザックザック
修造「何処までも自分のテニスを貫く!!それなら俺も答える!!」
宍戸「でもあいつはもうフラフラだぜ」
クラウザー『これで決めてみせる!!』
「サ ザ ン ク ロ ス」
切原「今度は上空に打ちあげやがった?」
幸村「なるほど、着地不可能な高さまで打ち上げて倒すつもりなんだね」
ヒュウウウウウウウウウウ
「修 造 ク ロ ス 」
ズガァァァァァァ
クラウザー『・・・・!避けない!』
「リリアデント蔵兎座試合続行不可能により勝者松岡!!」
斎藤「鬼君の評価然り、蔵兎座くんは将来有望ですねぇ」
修造「よし!蔵兎座くんくらい熱い奴来いよ!!」
>>682
修造「勝負はどっちが勝つかわからないだろ!!」
リョーマ「ま、別にいいけど」
乾「あの時は避難していたからな、今度こそデータをとらせてもらうよ」
修造「さぁ!どんどん来いよ!!」
リョーマ「行くよ!!」
修造「行くぞ!!燃えろぉ!!」
「炎 の 世 界」
銀「アカン!!また山火事になる前に皆逃げやぁー!!」
跡部「動くまでもねぇな」
「氷 の 世 界」
ジャッカル「コート以外の火柱が氷柱で相殺されて!?」
跡部「さ、続けな」
リョーマ「どーも!」
じゃねーよwwwww
修造「この前はそんなもんじゃなかっただろ!!もっと来いよ!!」
大石「この前の戦いは連戦が続いていた分疲労がたまっていたが今回は違う・・・」
リョーマ「・・・・クッソ!」
阿久津「あの小僧、何攻めあぐねてやがる・・・・」
手塚「いや違う・・・全ての球が彼のもとに引き寄せられている」
修造「もっと来いよ!!」
「修 ゾ ー ン」
「ゲーム松岡4-0!」
幸村「これが伝説の熱血テニス・・・・松岡修造・・・」
リョーマ「でも・・・・・まだまだだね!!」
真田「とうとう出るか・・・天衣無縫の極み」
リョーマ「さぁ切返すよ!」
シュパアアン
不二「駄目だ・・・いかに越前の球が速くても修ゾーン引き寄せられている・・・!」
修造「オラどうした!!勝つんだろ!?俺に!!もっと来いよ!!」
修造「この球は唯一無二の必殺なり!!」
タカさん「ボールにオーラが集中している!?」
金太郎「あかんコシマエ!!」
越前「へへ・・・・燃えてきた!」
修造「行くぞ!!」
「修 球 ―テニヌ―」
桃城「避けろえちぜぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」
パァァァァァァァァァァァァン
手塚「流石だ。越前」
不二「凄いぁ。君は本当に」
「ウォンバイ松岡!6-1!」
修造「コレ返すとは思ってなかったよ。お前ホント凄いよ、コレ日本人で返せたのは南次郎さんと圭の次だよ!」
菊丸「・・・・オチビ?」
海堂「目ぇ覚ましやがれ!コラァ!!」
リョーマ「・・・・うるさいなぁ。ちょっと疲れたんでねます・・・」
田仁志「流石あんちびやさぁー!」
修造「よーし次こい!!」
>>710
桃城「・・・・お、俺がいくっス」
阿久津「ビビってるような奴に勝ち目なんてねーよ。どきな、俺がやる」
修造「気迫はいいけど声が小さい!腹の底から声出せよ!!」
阿久津「は?誰に指図してんだコラ」
修造「しなやかな体、竹みたいだな!!」
阿久津「訳わかんねーんだよ!!テメェはよ!!」
修造「そんなプレイじゃ駄目だよ!!失敗から学ぶんだよ!!もっとトライしてけよ!!」
「修 造 式 テ ニ ス 道 場」
バゴアァァァァァァァァァァン
タカさん「阿久津が山に激突する・・・・!!」
岳人「瞬間的に体をひねって直撃を避けやがった!!」
阿久津「調子こいてんじゃねぇ!!!」
修造「でも!!もっと火をつけろよ!!!」
阿久津「煙草はもうやめたんだよ!!!」
修造「そうじゃないだろ!!!」
「修 造 式 波 動 球」
どごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉん
阿久津「河村の野郎は・・・・こんなのを何度も・・・」
修造「立てよ!!ガッツ見せろよ!!踏まれても平気な竹になれよ!!」
阿久津「指図すんなつってんだろがぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
修造「扉開けるのが怖いんだろ?だったら俺が手伝うよ!!お前は強くなるんだよ!!」
阿久津「くらいやがれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
タカさん「空手の型を生かしたパワーショット!?」
ギュルルルルルルルルルルルルルル
クラウザー『松岡氏が乱回転しながら林へ・・・・』
阿久津「・・・何度でもきやがれ」
修造「熱くなれるじゃないか!!次はこっちの番だ!!」
「万 腕 巨 人 の 修 造」
不二「これは僕が返せなかった・・・・」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガ
千石「避けるんだ!阿久津!!」
阿久津「誰も指図させやしねぇ・・・・」
切原「まさかアレは・・・悪魔化!?」
白石「違うで・・・アレはいわば修造化やな」
修造(阿久津)「もっと来いよ!!!!!」
修造(阿久津)「もっと来いオラ!!」
木手「やはりあのボディーバランス、厄介ですね」
謙也「修造さんと互角に打ちおうとるで!!」
手塚「いやこの試合、より松岡さんだったものが勝つ・・・つまり」
「ウォンバイ松岡!!」
阿久津「修造暦は伊達じゃねぇってか」
修造「にわか修造に俺は負けない!!」
両方だろ
阿久津「テメーは勝ったろうが。喧嘩売ってんのか?あ?」
修造「良い試合だった!まだいけるよ!」
>>750
柳「この柳蓮二。お手合わせ願いたい」
修造「よーし!!お前らまとめて面倒見てやる!!」
乾「はぁっ!!」
「ウォーターフォール」
修造「何で水なんだよ!!燃えろよ!!熱湯になれよ!!」
バゴォォォォォォォォォ
柳「・・・と貴方は言う」
修造「遊んでる場合じゃないだろ!!!」
ドガァァァァァァァァァァ
乾「ここまで早期にデータ修正をしなければならないとは」
「修 造 式 波 動 球」
乾「俺が金網を突き破る確率100%・・・・・」
ガシャアアアアアアアアアアアアン
柳「貞治!!!!!!!!」
修造「友情もだけど!!よそ見は駄目だろ!!!」
ガシャアアアアアアアアアアアアン
真田「柳ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!」
乾「ふふ・・・・楽しいものだな」
柳「ああ・・・・」
菊丸「まさかアレは・・・・!!」
大石「同調している・・・・!」
柳「・・・・・」
パァァァァァァァン
「ゲーム乾・柳4-2!」
切原「あんな楽しそうな柳さん見たの初めてっすよ・・・・」
「ゲーム乾・柳4-3!」
修造「いいぞー!もっと同調しろよ!!一つになれよ!!」
乾「そうか・・・・」
柳「なるほど・・・・・・」
跡部「あいつら!!やりやがった!!」
乾柳「この乾蓮二が勝つ確率100%・・・・・・!!!」
跡部「究極のダブルスのみがたどり着ける境地「融合」だ。30分という縛りこそあるがもう止められやしねぇよ」
修造「燃えてきた!!」
「修 造 式 波 動 球 ・ 極」
乾柳「と貴方は言うが俺に通用する確率0%・・・・!!」
パァァァァァァァァン
「ゲーム乾・柳4-5!」
幸村「いや・・・・時間だよ」
「ウォンバイ松岡6-5!」
乾「ひょっとすると俺達は」
柳「何も考えない方が良いのかもな」
修造「ほんっとに危なかった!!このままダブルス極めろよ!!」
>>783
修造「はっきり喋れよ!!お前今までで一番ダメだぞ!!朝御飯食べろよ!!」
伊武「アンタの声がでかいだけだって―の。あーあもう帰りたいな。わざと負けようかな」ブツブツ
修造「来いオラ!!熱くさせてやるよ!!!!!!」
伊武「それじゃ行くよ」
シュパーン
神尾「よし!キックサーブだ!」
修造「やる気ないなら帰れよ!!」
伊武「・・・・ホント腹立つな」
不二「彼、声のトーンが上がったね」
周りのインフレ激しいから出番はもうないか
まぁそれでも幸村の下位互換になるけど
「激・モーニングサーブ」
伊武「いまさ、三時前なんだけど」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
伊武「大体さ、不二並の才能とか言うけどね。あの人実は大した活躍してないじゃん?何それ俺が大したことないって言いたいのかな」
神尾「アイツがここまで大きい声で堂々と・・・・・」
不二「はは、傷つくなぁ」ニコっ
白石「俺知らんでぇ・・・・不二クンキレてもたやないか・・・・」
伊武「ホントやだやだ。熱血の押し売りが俺にも通用するとか思わないでほしいな」
修造「もっと声出せよ!!上がってきてるぞ!!!」
修造「それあるなら出せよ!!!」
伊武「はー嫌になってきたな」
橘「伊武のネガティブなオーラがボールに纏わりついていく・・・・!」
伊武「アンタも少し落ち着きなよ」
「言球―ことだま―」
おおおおおおおおおおおおおおおお
神尾「伊武の恨み節がボールに!?」
修造「効かないんだよそんな者!!!!」
しゅぱああああああん!!
伊武「返されたかー」
千歳「でも効果はてきめんたい」
修造「こいおらー何度でもこーい」
クラウザー『松岡氏のテンションが下がっている?』
修造「もっと燃えろよ、昼ご飯も食べろよ」
「修造式波動球・劣」
伊武「このくらいなら余裕かな」
「言球―ことだま―」
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
修造「よっしゃこーい」
べしっ
伊武「よし、貰った」
「ゲーム伊武5-4!」
修造「はぁ・・・・何か燃料切れてきたかな」ボソボソ
切原「マジで勝つのかよあのボヤキ・・・・」
橘「いや、伊武の顔を見てみろ!」
伊武「テニスって楽しいよなぁー!」
神尾「すっきりしてやがる・・・・てことは」
真田「あの球も打ち止めだな。どうする?」
クラウザー『松岡氏のテンションは常時上昇し続ける・・・』
修造「よし!いこー」
手塚「やはり地力の開きが出たか」
橘「よくやった伊武!」
伊武「そうですね。楽しかったです」
修造「よっしゃ!もう俺テンション下げないよ!?誰でも来いよ!!」
>>810
樺地「うす」
慈郎「んー・・・・え?俺の出番!頑張るしかないC!」
修造「ちゃんと起きろよ!!!寝てばっかりじゃ成長しないぞ!!」
慈郎「そう言われてもなぁ・・・でもでもよろしく!!」
修造「ちゃんとしたズボンはけよ!!」
「波動球モーニング」
宍戸「慈郎ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!」
忍足「あかん!!林の中や!!アイツねてまうで!!」
忍足「やっぱりや・・・戻ってけぇへん。完全にアイツ寝おったわ」
樺地「・・・・もう探せません」
跡部「山切り開いても駄目か・・・起きるまで待つしかないな」
修造「二時間は待てないよ!!次だ次!!次来い!!!!」
ごめん慈郎のイメージが全然わかない
次>>820
修造「大きいな!!声も大きく!!!」
千歳「やれやれ・・・・1ポイントに98球もかかるたい」
シュパッ
「神 隠 し サ ー ブ」
修造「いや!!これで返すから!!」
「神 探 知」
ゴォォォォォォォォォォォォォォォォ
橘「まだあまり見えてない目の方に打球が!」
タカさん「このコースは照明磔だ!!!」
ギュルルルルルルルルル ドゴォオオン
千歳「・・・・・・・」フラフラ
修造「聞いてるか!?おい!!返事しろよ!!」
幸村「今の衝撃で目が見えなくなって耳も聞こえないんじゃないかな」
橘「俺の責任たい・・・・・・・」
修造「おーい聞いてるか!!おーい!!」
千歳「見えん聞こえん。さてここからどう巻き返すったい」
「HOTドライブ」
ボボボボボッボボボボボボボ
千歳「熱い・・・・のかもようわからんばい」
千歳「あこがれの元プロと戦えてるのにこの様とは情けなかね俺は。こんなにテニスば辛かったか・・・?」
修造「どうした!!!やる気ないのか!!!!」
幸村「そうか、彼は炎の能力者だから自分が五感を奪ったことに気付いていないのか」
跡部「ある意味酷だなこりゃ」
「修 造 式 波 動 球 改」
橘「千歳ーっ!!もうやめるばい!!!!!!!」
橘「千歳ぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」
千歳「うるさかね。よー聞こえとるばい」
リョーマ「へぇー、アンタもそこまで行ったんだ」
千歳「やっぱりテニスを嫌いにはなれんたい!!」
白石「とうとう開いたんやな・・・・!」
金太郎「天衣無縫の極みやでぇーっ!!!」
田仁志「はいでぇーっ!!!」
千歳「色々研究しとった自分が馬鹿みたいばい・・・・こげな近くに天衣無縫ばあったんね」
修造「最初からそれで来いよ!!」
千歳「人の苦労も知らず言ってくれるたい!!」
千歳「今の俺に限界ばなかね!」
修造「よし!!燃えてきた燃えてきた燃えたきた!!!」
「オ ー バ ー ヒ ー ト 」
不二「松岡さんのからだが燃えあがっている・・・・・!」
修造「おらぁ!!燃え尽きる気で来いよ!!!」
千歳「恐ろしいばい・・・!でも負けんたいね!!」
「だめじゃないですか修造さん!その体でそれ使っちゃ!!」
「エ ア ケ イ」
修造「え?ちょ!!あああああああああああ!!!」
手塚「上空からの超長距離狙撃」
ジャッカル「こんなことができるのは・・・」
幸村「彼しかいない・・・」
「松岡戦闘続行不可能により勝者千歳!!」
千歳「あんまりすっきりせんね」
錦織「いや、でもアレこのまま続けると修造さん体が持たないから・・・・」
錦織「なんなら代わりに俺がやろうか?」
千歳「いや、正直俺も結構限界ばい。骨も何本か折れとーよ」
錦織「そか。じゃあゆっくり休んだ方がいい。それじゃあ僕の相手は・・・」
>>860
できればそれなりに活躍した奴で
錦織「この中だと君が一番強そうだね。いいよ」バサバサ
幸村「では行きます・・・・!!ハッ!!」
錦織「速いなぁ!!凄いよ」
幸村「僕の狙いはそこじゃないんですけどね」
錦織「アレ・・・さっきまでいた子が一人いない?」ゴシゴシ
幸村「誰か当ててみましょうか?」
幸村「貴方の視界から河村隆君を消しました」
幸村「ふふ・・・・さぁ?」
錦織「まぁいい。いくよ!!」
「エ ア ケ イ」
幸村「僕が返すまでもない・・・・」
桃城「何やってんスかタカさん!!!!」
タカさん「分からない・・・体が勝手に」
「修 造 式 波 動 球 ・ 極」
ドゴオオオオオオオオオオオオオ
錦織「グアアッ!!君がこんなパワーショットは打てないはず・・・」
幸村「さて、どうでしょうね」
おKそれで錦織には何故か何もない空間から球が返ってきた認識
さすがにそれはみんな黙ってないだろwwwww
錦織「(また一人消えた・・・・誰だ・・・)」
「跡 部 王 国」
幸村「見えない敵が絶対死角を狙ってくる恐怖はどうですか」
錦織「くっ・・・!!翼が・・・・・・・・!!」
ひゅおおおおおおおおおおおお ドサっ
跡部「クソっあの野郎・・・・・!!」
幸村「僕は負ける気はないからね」
木手「修行を終えたエアケイをこうもあっさりと・・・」
金太郎「けいちゃーん!!負けるんやないで!!!!」
「圭!圭!圭!圭!圭!!」
幸村「残念だけどそろそろ耳は聴こえないかな」
錦織「流石に参ったな・・・・・どうしようか」
「2-0!」
「3-0!」
「4-0!」
幸村「地に落ちた貴方にもはや勝ち目はないよ」
錦織「(不思議と風だけは感じることができる)」
幸村「勿論、ここからも容赦しない」
錦織「(テニスは楽しい。それはこの前気づくことができた)」
幸村「さぁあと1ゲームだ」
錦織「(そこに僕の風を取り入れる!!)」
跡部「天衣無縫の極み・・・?」
千歳「いや、違うばい!!」
錦織「天衣無縫の極み・風ってとこかな」
修造「風属性のプレイヤーがたどり着ける天衣無縫の極みの発展版だ!!」
錦織「あ、起きてたんですか修造さん」
修造「俺はヤワじゃないんだよ!!」
錦織「そうでしたね!!流石修造さん」
錦織「じゃあ幸村君、続けようか」
幸村「後1ゲームなんだ!このまま押し切れば!!」
「エ ア K」
幸村「ボールがK字に分裂・・・?いや違う!!」
錦織「俺のエアKは空をを自在に歩く」
ギュオオオオオオオオオオオオ
幸村「クソっ!!」
タカさん「体が勝手に・・・!」
タカさん「ぐああああああああああ!!」
幸村「彼であの負傷・・・・直撃すれば・・・・」ゾクッ
錦織「そのテニスは止めた方がいい。今度は俺が伝える番だ。テニスの楽しさを」
「修 造 式 波 動 球」
タカさん「しまっ・・・・・意識が・・・・!!」
幸村「狙いがそれた!?」
錦織「悲しいテニスだね・・・・」
桃城「このまま行けばダムが決壊しちまう」
錦織「大丈夫さ」
「大空圭―エアケイ―」
真田「風を巨大なラケットに編み上げて!?」
錦織「これは君を外さない」
幸村「うわあああああああああああ!!」
錦織「流石だね幸村君。君一人でも十分強いじゃないか。でも」
「MATANUKIショット」
幸村「・・・・視覚に入っていて反応すらできなかった・・・・」
「ウォンバイ錦織!!!」
「圭!圭!圭!圭!圭!」
錦織「ハハっ照れるな」
修造「二人ともよくやったよ・・・・最高に頑張ったよ!!!!」
幸村「・・・この戦い方を曲げるつもりはないけどね」
木手「近いうちに追いつきますよ」
錦織「頼もしいな皆」
金太郎「ワイも追いついたるでぇー!!」
タカさん「ドント・・・ギブアップ」
微妙に余ってるけどもう1戦行けるか微妙どうしましょう
組み合わせ>>926
天衣無縫・風 対 天衣無縫・炎が見たい
錦織「そうですね。彼らの心に残るものをしましょうか」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
錦織「修造さん――無理だと思ったらすぐ言ってくださいね?」
修造「誰に言ってんだ!!――さっさとぶつかって来い」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
不二「彼らはいったい僕の何歩先を・・・・・!」
「天衣無縫の極み・風」
「行きますよ」
「天衣無縫の極み・炎」
「来いオラ!!」
「華 炎 祭 り」
シュゴオオオオオオオオオオオオ
錦織「えーっと・・・・・いつでしたっけ?」
「真・エ ア ケ イ」
ドゴオオオオオオオオオオオオ
修造「忘れちゃったか!!!」
錦織「すいません!!」
千歳「こげに楽しそうなテニス初めて見たばい・・・・」
田仁志「何が起こってるか全くわからんさぁ・・・・・」
リョーマ「だね」
修造「これから基本みっちりやるからしっかりついて来い!!!!」
「修 造 式 テ ニ ス 道 場・炎」
タカさん「爆炎に包まれながら錦織さんが上空へ!!」
白石「俺の教科書テニスにあんな基本あらへんわ・・・・・」
錦織「やっぱり修造さんの球は熱いなぁ!!!」
「エ ア ケ イ」
仁王「あれは俺に大ダメージを与えた技ナリ」
修造「そんなもんじゃないだろ!!世界とれないだろ!!!!!」
「修 ゾ ー ン 」
手塚「撒き散らしていた炎を一点へ集中した・・・?」
修造「俺の熱い思い!!受け取れよ圭!!」
「HOTドライブ」
錦織「させませんよ!!」
「長距離狙撃型 エアケイ」
橘「鋭い風が炎を切り裂いた!?」
錦織「強くなりましたか俺!?」
「MATANUKI エ ア K」
真田「風のラケットでMATANUKIショットだと!」
「オーバーヒート」
錦織「俺は・・・・テニスです!!!!!!錦織圭です!!!!」
シュパアアアアアアアアアアアア
跡部「空気の裂け目に全ての炎が吸い込まれた・・・・」
修造「――ホントに強くなったな圭!!」
「ウォンバイ錦織!!!!」
「オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!!!!!!」
名言
修造「俺は試合はしないけど中学生の特別コーチになったから!!ガンガン行くぞ!!」
斎藤「ということでみなさーんこれからも高校生に負けないように頑張りましょう」
「「「はい!!!!!」」」
U17選抜代表選
斎藤「それでは代表を発表します」
S3「リリアデント蔵兎座!!」
クラウザー『・・・・どこまでも僕は戦う』
D2「田仁志慧!!真田弦一郎!!」
田仁志「はいでぇーっ!!」
真田「望むところだ」
S2「遠山金太郎!!」
金太郎「任せときやーーー!!!」
D1「仁王雅治!!河村隆!!」
仁王「プリッ」
タカさん「最後のテニス、悔いが残らないようにしたいな」
そしてS1
「越前リョーマ!!」
リョーマ「ちーっす!!」
終わり
大いに笑わせてもらった
乙です
Entry ⇒ 2012.03.06 | Category ⇒ 版権物SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
リョーマ「松岡修造?」 前
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330262608/
リョーマ「そんなにあわててどうしたんスか桃先輩」
桃城「バッキャロウ!あの人が今日限りの特別コーチとしてくるんだよ!」
リョーマ「誰何スか?」
桃城「松岡修造さんだよ!」
修造「今日は皆と思いっきりテニスがしたい!!」
斎藤「ハハ・・・元気いいですねー。プロの方と撃ち合えるなんてめったにないので皆さん頑張ってくださーい」
リョーマ「(相変わらず暑苦しいなこの人・・・)」
リョーマ「前に一回親父とテニスがしたいって家に来たことがあるんスよ」
リョーマ「それで暑苦しかったなぁって」
修造「おいどうした!俺と打ちたい奴いないのかよ!遠慮すんなよ!もっと向かってこいよ!」
タカさん「凄い気迫だな・・・・」
修造「さぁどうした!来いよ!!」
対戦相手>>22
中学生で頼む
修造「よーし来た!!さぁ行くぞ」
真田「サーブはこちらから行かせてもらう!」
真田「はぁ!」
修造「そんなもんじゃないだろ?もっと本気で来いよ!!」シュパーン
審判「O-15!」
幸村「まさか真田がリターンエースをとられるとはね」
修造「燃えること炎の如し!!!」バゴォ
真田「ぬおぉぉぉぉぉぉぉ!負けん!!」ギュルルルルルル
修造「ヒート・エンド!」ドガァ
真田「ボールが爆発・・・!?ガットが・・・・!」
審判「ゲーム松岡3-0!」
白石「真田クンが手も足も出ぇへんのか・・・・」
真田「かくなる上は・・・」ゴゴゴゴゴゴ
「でた!真田の「黒いオーラ」!」
修造「そうだよ、ぶつかってこいよ!」
真田「今の俺は王者ではない。挑戦者として全力でぶつかる!!」
真田「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
修造「燃えること炎の如く!速きこと光の如しぃぃぃぃぃぃ!!」ゴオォォォォォォォォォォォ
真田「ぐおぁぁあぁぁあぁぁぁぁぁぁあぁ!!」ドグシャァ
田仁志「タンカ呼ぶさぁーッ!」
審判「真田試合続行不可能によりゲーム松岡!」
跡部「真田の野郎がここまで・・・・」
それがどうしたって話だが
木手「現状彼と戦うのは得策ではありませんね」
丸井「怖すぎだろい・・・」
修造「どうした!真田君みたいにぶつかってこいよ!!」
>>46
平古場「あのデブがいくのか・・・」
木手「我々沖縄の面汚しにならなければいいのですが」
田仁志「はいでぇー!」
修造「いいぞ!サーブはお前から撃ってこい!」
田仁志「ぬぉぉぉぉっぉぉぉぉ!!ビッグバン」ドゴォォ
田仁志「このゲームはもらったさぁ!」
バシィィィィィン
修造「油断すんなよ!そんなことだから痩せないんだよ!」
木手「彼には痩せてもらう必要がありますねぇ」
修造「修造・バン!!!」ズガァァァァァァァ
田仁志「しみてぃちゅんどぉぉぉぉぉぉ!!」
ガシャァァァァァ
田仁志「ぷぎぃぃ!」
不二「まさか彼の巨体をラケットごと吹き飛ばすなんて・・・・」
修造「まだ立てるだろ!どんどん打ってこいオラ!こいよ!」
田仁志「はいでぇー!」
修造「それじゃダメって言ってるだろ!?もっと出しきれよ!!」ズガァァァ
大石「一方的すぎる・・・・」
甲斐「でも田仁志にはあれしかないさー」
田仁志「ぬおぉぉぉぉぉぉ!!ビッグバン!!」
修造「(前よりも威力が上がって・・・・!?)」
バシィィィィン
審判「ゲーム田仁志!5-1!」
金太郎「1ゲーム返したで!」
菊丸「松岡さんのラケットをはじいたにゃ!」
越前「結構やるじゃん」
田仁志「わんの・・・ビッグバンは・・・無敵やさぁ・・・」ドサァ
伊武「自分で倒しといてよくいうよ」ボソボソ
タカさん「田仁志クンのタフさでも駄目なのか・・・・」
銀「恐ろしいことこの上あらへんな」
次>>65
修造「どんどん来い!」
不二「このサーブ。消えますよ」シュパッ
修造「そんな訳ないだろ!!」ズガァァァ
「0-15!」
不二「やはりこの人は・・・!」ゾクゾク
修造「もっと本気で来いオラ!」
不二「そうさせてもらいます」
白石「あんな凄い顔の不二クン見たことあらへんわ」
この漫画でそれは禁句だろwwww
修造「修造返し!」
不二「麒麟落とし!」
修造「修造落としぃぃぃぃ!」
不二「なら・・・!第五の返し球百腕巨人の門番」
修造「そんなので満足するなよ!!」
不二「貴方は僕に新しい返し球を教えてくれる・・・・」
修造「違うだろ!!腕増やせよ!できるだろ!?」
「万 腕 巨 人 の 修 造」
ズガァァァァァァァ
切原「あのプロ手加減なしかよ・・・・」
不二「・・・ここまで言われると少し悔しいな」
不二「第六の返し球星花火」ギュウウウウウン
修造「新しい技作る前にもっと技磨けよ!!」
「花 火 祭 り」
ズガガガガガガガガガガガガガガガガ
跡部「大量の隕石が降り注いでやがる・・・・!」
不二「これを返せたら僕は・・・・!」
手塚「避けろぉー!不二ー!」
「ゲーム松岡6-0!」
不二「まだ・・・・駄目だったみたいだよ。天才って言われて浮かれちゃったかな」
跡部「言うじゃねえの?あーん?」
樺地「うす」
平古場「帰りたくなってきたさー」
>>108
樺地「・・・うす」
修造「もっと覇気出せよ!!お前ならやれるよ!部長より強くなれるよ!!」
樺地「いいいいいいいいいいいいい!!!」
修造「人の真似ばっかりしてもつまんないだろ!!オリジナルで来いよ!!」
樺地「ばぁぁぁう!!」
修造「そう言うのじゃないだろ!!」
「修 造 の 夏」
ガシャァァァァァァァン
タカさん「フェンスを突き破って樺地君が林の中へ・・・・!」
樺地「・・・・?」
阿久津「何勝手に吹っ飛んでやがんだコラ。練習の邪魔だ」
樺地「・・・・すみません」
阿久津「テメーも大阪戦の河村の様に死んで来い。何か掴めるはずだ」
樺地「うす」
タカさん「樺地君が帰ってきた・・・!」
忍足「もう無茶や!とめんかいな跡部!」
跡部「いや、樺地の目を見てみな」
修造「いいぞ!その目だよ!!俺が受け止めてやる!!」
樺地「ばぁぁぁぁぁぁぁぁぁう!!!!」
樺地「樺地式波動球!!」
修造「お前の思い!届いたぞ!!」
樺地「もう・・・・打てません」
修造「いや、大丈夫アイツが来たから!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
金太郎「ヘリやー!ヘリやでー!!」
千歳「人が落ちてくったい」
タカさん「あの高さからパラシュート無しで?」
ヒュオオオオオオオオオオオオオ スタッ
錦織「おまたせしました。合宿所はここかな?」
修造も憧れる錦織さんが来たからには大丈夫だな!
相手をKOすれば勝ち
それはテニヌだ
錦織「あれ?修造さん、南次郎さんはいないんですか?」
修造「呼んだんだけど女の子いないから来ないって言うんだよ・・・・」
錦織「あー、そうなんですか。そりゃそうだよな。俺も南次郎さんいないんだったら帰ろうかな」
菊丸「今俺達馬鹿にされたー?」
錦織「そんなつもりはないんだけどなぁ。それじゃ誰か打とうか」
>>160
錦織「手塚君だっけ?最もプロに近いとか言われてるんだっけ」
手塚「世界にはさらなる強者がいますので驕るつもりはありません」
錦織「それじゃお手並み拝見」
手塚「はぁ!」
跡部「いきなり零式サーブか。手塚、本気だな」
錦織「その球、浮かないんだっけ?,浮かせてもらうよ,」
フワァ
手塚「零式サーブが浮いて!?」
「0-15」
桃城「出た手塚ファントム!」
「ゲーム手塚4-1!」
錦織「凄いな!とても中学生とは思えないよ!(見た目的にもね)」
手塚「油断せず行きます!」ゴォォォォォォォォ
幸村「天衣無縫の極みか・・・・・」
不二「やはり君は僕の一歩先を何処までも・・・・」
修造「圭!!そろそろ重りはずせ!!」
錦織「アレ外すと地面にいる方が難しいんですよね・・・」ドサドサ
フワァァァァァァ バサバサ
手塚「翼が・・・!?」
錦織「さぁ、続けようか手塚君」
リョーマ「天衣無縫の手塚部長が・・・・」
幸村「まさかここまでとはね」
手塚「はぁぁぁぁぁぁ!!」
「45-15!」
手塚「・・・・何故返さなかったのか理由を教えてください」
錦織「せっかくプロになれる才能あるから肘いためるのはよくないなぁ」バッサバッサ
手塚「・・・・・」
錦織「またプロになったら戦おう」
手塚「はい!」
錦織「さて、お次は・・・」
>>210
「勝つのは氷帝!勝つのは跡部!勝つのは氷帝!勝つのは跡部!」
跡部「よし!行くか・・・・」
錦織「そうか、君はあまりアウェーで戦ったことはないのかな」パチィン
「勝つのはひょうT・・・勝つのは圭!勝つのは圭!勝つのは圭!」
「勝つのは圭!負けるの跡部!勝つのは圭!負けるの跡部!」
跡部「野郎・・・!場の空気を変えやがっただと・・・」
錦織「エアケイの数ある能力の一つさ。さぁ始めよう」
ふわぁ
銀「やはり浮いてしまうんか・・・!」
跡部「んなこたぁ分かってんだよ!オラァ!」
錦織「強気だなぁ」シュバっ
跡部「ほうら、凍れ」
跡部「(俺様のコートに羽が!?)」
「15-0!」
錦織「モテる君には少し痛い目に会ってもらおうか」
「跡 部 王 国」
「ゲーム跡部1-0!」
「2-0!」
「3-0!」
金太郎「いけるでぇー!」
忍足「何か跡部の様子おかしくあらへんか?」
岳人「ああ・・・何であんなに焦ってやがるんだ」
跡部「(・・・・息ができねぇ・・・・)」
錦織「スタミナはほとんど使っちゃったかな。そろそろ君の得意な持久戦と行こうか」
流石はプロやで
大石「どんどん顔が青ざめて・・・・!」
跡部「・・・オォラァ!!」
「アドバンテージ跡部!」
錦織「流石に粘るな。じゃあこれで・・・!」バサバサ
「エ ア ケ イ」
橘「コートの中に無数のかまいたちが!?」
忍足「逃げや跡部!!もう無理や!」
ズバズバズバズバズバズバズバ
跡部「うるせぇ!!・・・・キングは・・・俺だ!!」
「ゲーム跡部4-0!」
錦織「ここまでかな」
跡部「・・・・・・・・・・・」
木手「立ったまま気絶とはなかなかやりますね跡部圭吾」
修造「殺す気かよ圭!!」
錦織「修造さんだって中学生吹っ飛ばしたでしょー」
修造「アレは本気でぶつかったんだよ!!分かるだろ圭!!」
修造「見てろ!圭!俺がテニスをもう一回教えてやるから!」
>>275
すまん中学生で頼む
>>280
修造「声が小さい!!もっと声出していけよ!!」
不二「はい、タカさんこれ」
タカさん「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!元プロとか関係ナッシィィィィィィング!!」
修造「そう、それだよ!!お前の魂ぶつけてこいよ!!」
タカさん「波動球!!」
修造「そうだよ!波動球だよ!!」
ガシャァァァァァッァァン
タカさん「ぐあっ・・・・」
桃城「タカさぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
タカさん「うおぉぉぉぉぉぉぉ!!バァァァァァァニィィィィィング!!」ドゴォ
修造「もっとぶつけてこいよ!!」
ドガァァァァァァァァァ バリィィィィィン
海堂「河村先輩が照明に磔に・・・・!」
クラウザー「素晴らしい・・・・!」
修造「降りてこいよ!もっと魂ぶつけろよ!!熱くなれるよおまえなら!!」
タカさん「ハハ・・・テニスコートがあんなに遠いや」
ガシッ
銀「ワシとたたこうた時はそんなに弱気やったか?」
タカさん「そうだね・・・ありがとう」
修造「戻ってくるって俺信じてた!!やっぱりお前凄いよ!!」
タカさん「(これが最後の一球になる・・・!)」
「修 造 式 波 動 球」
タカさん「おぉぉぉぉぉぉ!!ヒィィィィィィィト!!」
タカさん「(しまっ・・・!意識が・・・!)」
ドゴォォォォォォォォォォォォォォォ・・・ガガガガガガガ
白石「地面を抉りながら林に行きおったで!!」
錦織「修造さーん!」バサバサ
タカさん「か、彼が帰ってくるまでが試合だ・・・」
てくてくてくてくてく
修造「コートに立ってたのはお前だよ!!お前がかったんだよ!!!」
「ゲームウォンバイ河村!!」
タカさん「やった・・・やったよ・・・」バタッ
財前「流石にお荷物とか言うたん取り消しますわぁー」
タカさん「はは・・・でも松岡さんが試合を続けてたら駄目だったよ」
修造「よーし次!次来い!!」
錦織「何なら僕でも」
修造OR圭>>356
対戦相手>>360
タカさん(仁王)とペア>>385で
修造「いいな友情!!カッコいいな熱血!!」
錦織「修造さん熱血言いたいだけでしょ!」
修造「よしこい中学生!!」
仁王「んじゃ俺が行くぜよ」
銀「河村はんに恥じひん勝負をさせてもらうで」
銀「壱式波動球!!」
「エ ア ケ イ」
謙也「師範の波動球が空気の壁で相殺されたで!」
錦織「はぁ!」
銀「ならば七式波動球!!」ドゴォォッォォ
修造「もっと上げていけよ!!」
「15-0!!」
仁王「おいパチンコ玉・・・これじゃお前の腕がいかれるのも時間の問題ナリ」
銀「かと言うてもな、河村はんは逃げへんかった」
銀「三十四式波動球!!」
修造「もっとあるだろ!?何で出し切らないんだよ!!」
銀「ぬぅ・・やはり別格か」
タカさん(仁王)「石田君・・・君は松岡さんの波動球すら無効化できるはずだ。俺のことは気にせず腕のことを考えて」
銀「河村はん・・・・」
修造「修造式波動球!!」
銀「むんっ!!」
ポーンポーン
「ゲーム石田・仁王4-1!」」
錦織「(さっき俺無効化したんだけどな・・・・)」
「修 造 式 波 動 球 改」
ドゴォォォォォォォォォォオォ
銀「これはワシでも・・・・無効かできん・・・!」
タカさん(仁王)「どいて!!俺が盾に!!」
ギュオオオオオオオオオ ガッシャァァァァァァァァアン
タカさん「あのときと同じ・・・照明に磔に・・・・」
大石「タカさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
仁王「何しとるんじゃパチンコ玉早く攻めるけぇの」
銀「じゃあ先の吹きとんだ河村はんは!?」
仁王「詐欺ぜよ。人形用意しといて助かったわい」
錦織「じゃあ詐欺が通用しない打球で終わらせようか」
バッサバッサバッサバッサ
タカさん(仁王)「見えないほど高く跳びあがって!?」
「エ ア ケ イ」
錦織「落雷と同等のこの一撃。詐欺でどうにかできるかな」
ズガァァァァァァァァ
銀「河村はぁぁぁん!!」
タカさん(仁王)「お互い限界が近いみたいだ・・・次の俺のサーブで決めるしかないよ」
タカさん(仁王)「ぬおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!バァァァァァァニィィィィィィング!!!」
「修 造 式 波 動 球 改」
タカさん(仁王)「(しまっ・・・意識が・・・・・!!)」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
銀「百八式波動球!!」
ガッシャァァァァァァァン
乾「迫りくる土石流を止めた・・・・!」
錦織「流石に埋もれたら危なかったなぁ」バサバサ
修造「俺も危なかった!!感動した!!お前達の勝ち!!!」
仁王「ぷりっ・・・・」ドサ
銀「腕が・・うごかへん」バタッ
「ゲームウォンバイ仁王・石田!!」
錦織「でもやっぱりシングルスの方が楽しいですよね」
修造or圭>>455
相手>>460
ダブルス書くの難しかったからシングルスでオナシャス
錦織「ん?女の子?」バサバサ
ひゅおおおおおおおお スタッ
桜乃「キャッ!?ひ、人?」
錦織「そうそう、錦織圭って知らない?」
桜乃「あの錦織圭さんですか?」
錦織「そうそう、そのかっこテニスしに来たんでしょ?」
桜乃「お、応援だけでもしたい人がいてそれで・・・・・」
錦織「よし、合宿所まで行こうか」
ひゅおおおおおおおおお
リョーマ「あれ・・・竜崎?」
錦織「よーし、じゃあサーブ行くよー」ポクッ
桜乃「え、えい!!」パシッ
錦織「桜乃ちゃんはすごいな!ホントうまいよ!」デレデレ
桜乃「えへへ・・・・そんなことないです」
「ゲーム竜崎3-0!」
リョーマ「あの人ロリコンかよ・・」
錦織「何だこの凄いショットは返せないぞー(棒)」
「ウォンバイ竜崎6-0!」
リョーマ「何やってんの」
桜乃「リ、リョーマ君////あのね、飛んでる錦織さんに連れてきてもらってそれで・・・・」
リョーマ「この人とテニスしてたんだ?」
桜乃「ホントはお、応援したかったんだけどゴニョゴニョ」
リョーマ「ふーん、そこのロリコンに遊ばれてたってワケ?」
リョーマ「別に親父は関係ないでしょ」
錦織「ははっ。お父さん譲りで強気だなぁ」
リョーマ「さっきからアンタ偉そうにしててムカついてたんだよね」
錦織「何か嫌われちゃってるかな俺」
リョーマ「ねぇ、俺にもテニス教えてくんない?」
錦織「・・・・そうだね、コートに入ろうか」
桜乃「錦織さんの雰囲気が変わった・・・・」
桜乃「リョーマ君のツイストサーブ!」
錦織「さすがだなぁ!!」バサバサ
リョーマ「まずはその羽根、片方もらうよ」
「COOLドライブ」
錦織「避けきれない・・・・!」
リョーマ「立ってよ。早く続きしない?」
リョーマ「何かが変わった・・・?」ゾクッ
錦織「・・・・・」
「エ ア ケ イ」
謙也「台風やー!!台風警報出たで!!皆宿舎に入りや!!ちなみに俺が一番乗りやー!!」シュダッ
リョーマ「うわぁぁぁあぁぁぁぁぁぁ!!」ドサっ
錦織「・・・・さて次はどの能力で行こうか」
錦織「もっと左右に走ってもらうよ」シュパァン
桜乃「リョーマ君の顔が青ざめて・・・・・」
錦織「更に仁王君に当てたアレを使わせてもらうよ」
ドゴォォォォォォォォ
桜乃「リョーマ君!!」
リョーマ「(前もあったな・・・・こんなにテニスって辛かったっけ)」
錦織「・・・彼はそう思ってないみたいだね」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
リョーマ「ちょっと集中したいからさ、黙っててくんない竜崎?」
桜乃「リョーマ君・・・!!」
丸井「おい、空が晴れ渡っていくぜい!」
木手「そしてあの光、彼のものでしょうね」
幸村「僕と戦った時よりも遥かにオーラが増している・・・・!」
リョーマ「楽しくなってきたね!」
錦織「速い!しかし減速させてやれば・・・・!」ギュオオオオ
リョーマ「横が開いてるよ!!」
シュパァァァァァン
桜乃「ぜ、全然見えない・・・でも!リョーマ君!頑張ってーー!!」
リョーマ「当然!!」
錦織「く、クソっ!!」
リョーマ「ねぇ、アンタテニス楽しんでる?」
錦織「君にはわからないだろう!!天才と呼ばれ日の丸を背負わされる僕の重圧が!!」
リョーマ「分かりたくもないね!!」
「エ ア ケ イ」
リョーマ「親父はアンタとは違って心からテニスを楽しんでる!だから強い!!」
「サムライドライブ」
錦織「こんなものでぇぇぇぇぇぇ!!」
リョーマ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!!」
桜乃「リョーマ君!!勝って!!」
一同「行けー!!越前!!」
シュパアアアアアアン
リョーマ「まだまだだね」
錦織「・・・・中学生に本気で負けるなんてなー」
修造「圭!今お前とってもいい顔してるぞ!」
錦織「修造さん・・・俺間違ってたのかもしれません。彼らの様にもっと純粋にテニスをしたいと思います」
桃城「やったなー!越前!!」
菊丸「憎いぞー!オチビー!!」
跡部「俺に勝ったことがあるんだ。そんぐらいやってもらわねーとな」
リョーマ「ちょっ・・・・痛いっスよ皆」
タカさん「行っちゃったな」
跡部「絶対にリベンジしてやるぜ・・・・!」
修造「よし!じゃあ今日は俺もいい汗かいたし帰るか!」
どうしよう最後に金太郎と修造書こうか、リョーマとの試合的に蛇足感凄いけど
>>560で最後にする
修造「ん?どうした?」
越前「最後に俺とテニスしようよ。本気でさ。ずっと手加減してたでしょ」
修造「お前それ言ったな?本気で言ったな!?」
パリパリパリパリパリィン
宍戸「気迫だけで全ての照明が割れた!?」
柳「これが唯一サムライ南次郎と戦える日本人。松岡修造か・・・・!」
修造「よし!!今日はとことんやるぞ!周りのことは気にしない!」
金太郎「負けるんやないでー!コシマエーーー!!」
リョーマ「っらぁ!!」
修造「修造式波動球!!極!!」
ズギャアアアアアアアアアアアアア
跡部「何処まで飛んでいきやがんだ・・・」
大石「やっぱり駄目だよ・・・皆で越前を探しに行こう!」
阿久津「いや、空を見てみな」
リョーマ「ただいま!!」
千歳「一時間かけて波動球の勢いを殺して風に乗って帰ってくるとは本間に限界ばなかね!」
リョーマ「行くよ!!」
「COOLドライブ」
修造「お前は!!帰ってくると!!!思ってた!!」
「HOTドライブ」
リョーマ「へぇ・・・やるじゃん」
「超ウルトラデリシャス大車輪山嵐!!」
バゴォォォォォォォォォォォォォォォォォ
金太郎「ワイの技やー!勝手につこたらあかんでぇ!!」
白石「そういいなや金ちゃん。修造さんみてみ?」
修造「今のは効いたぁ!!どんどん来いよオラ!!」ヨロッ
リョーマ「勿論、まだまだ行くよ!」
修造「これが俺のォォォォ!!」
「HEATドライブ」
ボボボボボボボボボボボボボボボボボ
修造「更にィ!!」
「FLAMEドライブ」
ボワアアアアアアアアアアアア
修造「ほぉぉぉぉぉぉら!!燃えろォォォォォ!!!」
「炎の世界」
跡部「コートに火柱だと!?」
リョーマ「・・・流石に強いや、ってアレ竜崎まだいたの?」
桜乃「私、リョーマ君を最後まで応援するって決めたから!!」
リョーマ「そ、じゃあ早く終わらせてやるよ」
修造「よし来い!!もっと熱くなれよ!!」
リョーマ「これ以上熱くなるのは勘弁!!」
修造「温まってきたなぁ!!」
リョーマ「これでぇ!!」
「サムライドライブ」
ギュルルルルルルルル
修造「まだまだ!!」
「修造ドライブ・絶」
シュゴォォォォォォ
桜乃「ボールが焼け切れて4つに!?」
リョーマ「まだまだぁ!!」
リョーマ「ギリギリまで引きつけて・・・!!」
リョーマ「らぁ!!」
「サムライドライブ」
シュバババババババ
修造「最後まであきらめんなよ!俺!」
パパパパパァン
リョーマ「全部返すとは思ってたよ。でもこれで!!」
パァァァァァン
修造「・・・・・負けちゃったなぁ負けちゃったよ」
桜乃「リョーマ君が勝った・・・!!」
リョーマ「さ、行こう竜崎」
桜乃「う、うん。でも松岡さんは・・・・」
リョーマ「燃え尽きたんじゃない?本当に」
メラメラメラメラ
真田「宿舎やコートの整備がほぼ終了したようだな」
タカさん「まさか越前がプロ二人も倒すなんてなぁ」
リョーマ「ま、当然っすよ」
不二「松岡さんも無傷でよかったよ」
桜乃「リョーマ君・・・///頑張ってね!!」
金太郎「うわー!コシマエラブラブやでぇ!!」
阿久津「はっ、くだらねぇ」
田仁志「あんチビうらやましぃーさー」
リョーマ「・・・・じゃ、行ってくるよ」
終わり
面白かった
そんな訳ないだろ!が1番笑った
続き→リョーマ「松岡修造?」 後
Entry ⇒ 2012.03.06 | Category ⇒ 版権物SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「ぐあああぁぁッ!静まれ!我が右腕よッ…!!」モミモミ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330266980/
岡部「ぐううぅぅぅぅっ!!」モミモミ
紅莉栖「ひ、ひっ…いやあぁぁぁぁ!!ちょ、岡部あんたなんのっつもりよぉ!?」
岡部「ぐっ…離れろ!クリスティーナ!今すぐ…俺から離れるのだ!!」モミモミ
紅莉栖「離れろってっ!ちょ、あんたが羽交い絞めに!」
岡部「どうなってもしらんぞ!!ぐうううあああぁぁぁッ!!」ガッシ
紅莉栖「い、いやあああぁぁ!!///」
紅莉栖(何事!?つ、ついに!?ついに来たの!?キタコレ!!)
紅莉栖(あぁー!やばい岡部が近いwww息がwww体温がwwww///)
紅莉栖「きゃあぁぁ!いやああぁぁぁ///」
紅莉栖(うわぁぁぁ抱きすくめられてうわぁぁぁぁ///)
岡部「なっ…なんだとッ!?左腕までもが…共鳴してッ!!」モミモミモミ
紅莉栖「うっ!?うわぁぁぁ!!こ、このHENTAI!///」
紅莉栖(岡部は大きいほうが好きなんだと思ってたんだけど!思ってたんだけど!!///)
岡部「逃げろッ!クリスティーナ!今すぐ逃げるのだあ!!」モモモモモモ
紅莉栖「いいから離せぇ!やだちょっ……っ……!///」
紅莉栖(これ完全に入ってるよね///)
紅莉栖「あっ、ちょ…ッ!岡部あんたマジぶっころッ…っ!///」
岡部「お前を傷つけたくない!…もう誰もッ…傷つけたくないんだッ!!」モーミモミ
紅莉栖「もう十分傷ついてるわ!いいから離せっつーのッ…!!」ガッガッ
岡部「ぐうあああぁぁぁぁッ!暴走を…静めねばッ…!」モモモモモ
紅莉栖「ほ、ホントもう勘弁ッ…してっ…やだってばぁ!」
岡部「このままではぁッ!!大変なことにっ!!」ススススス
紅莉栖「ッ!?」ビクン
紅莉栖(そこは今大変なことにっ!!///)
紅莉栖「そッ…そっちはだめぇえぇっ!!///」
紅莉栖(今すぐ私のホテルに行きましょう!そうしましょう!!)
まゆり「トゥットゥルー♪まゆしいでーす」
ダル「ダルしぃだおー」
岡部「おう、まゆりにダルよ」
紅莉栖「…!?」
まゆり「じゃさっそくジューシーからあげナンバーワンを暖めてくるのでーす」
岡部「まゆりは相変わらずだなハハハ」
ダル「オカリン、PC使っていい?」
岡部「あぁ、今は開いている。助手もかまわんだろう?」
紅莉栖「え、えぇ!別に!」
紅莉栖(…すごい静まってる!!)
紅莉栖(お、落ち着けー落ち着けー…舞い上がるな…いつも通りクールに…)
紅莉栖(…れ、冷静に考えたらとんでもないことをされていた気がする!!)
紅莉栖(いったい何なの…?)
岡部「さて、そろそろドクペの買い置きが切れる頃か…?」
紅莉栖(突然厨二病を発症したと思ったら…)
紅莉栖(い、いきなり私に覆いかぶさってきて…)
岡部「む、カップめんの買い溜めも無いではないか」
紅莉栖(ヘタレの代表ともいえる岡部が私にあんなことしてくるなんてただ事じゃない気がするわ…)
岡部「そういえば昼飯もまだだったな」
紅莉栖(ふむん…溜まってるのかしら…)
紅莉栖(まゆり達の前で問い詰めても、厨二ではぐらかされるでしょうね…)
紅莉栖「…」
紅莉栖「わ、私も行くわ」
岡部「…ふむ、ようやく助手が板についてきたといったところだな、クリスティーナよ」
紅莉栖「助手じゃない!クリスティーナでもない!」
岡部「…」ニヤ
紅莉栖「…!?」ゾク
紅莉栖「う、うるさい!そんなんじゃない!勘違いするな!///」
岡部「フハハ」
紅莉栖(なんだその反応…!)
まゆり「あ、まゆしぃはバナナを買ってきて欲しいのです」
ダル「僕にはダイエットコーラよろ」
岡部「これではパシリではないか…」
紅莉栖「つべこべ言ってないで、さっさと行くわよ」
岡部「ドクペ、ドクペと…」
紅莉栖「…」
紅莉栖(切り出すタイミングを誤らないようにしないと…)
紅莉栖(でも、そもそもなんて切り出せば…?)
紅莉栖(素直に言ってくれればいつでも…///とか…)
紅莉栖(って違う!それは違う!冷静に!クールに!牧瀬クール!!)
紅莉栖「ふむん…」
岡部「………」サワサワ
紅莉栖「!?」ビク
紅莉栖「な、あ、ああぁぁぁ…///」プルプル
紅莉栖(しまったッ!完全に油断してたッ!!)
紅莉栖(まさか…ラボ外でも岡部が仕掛けてくるなんてッ!!///)
紅莉栖「お、岡部っ…!な、なんでお尻っ…さわっ…!」
岡部「うむ…良い尻…じゃない、バナナだ…」サワサワ
紅莉栖「ううぅ、ううぅぅぅ…っ///」
紅莉栖「ちょ…!おかべっ………!」
岡部「なんだ、助手よ」サワワサワワ
紅莉栖「なに考えてっ…!」
岡部「なに、気にすることはない。白衣に隠れているからそうそう気づかれん」サワワワワ
紅莉栖「そういう問題じゃ…こんな所で…ひっ…ちょ、や、やめっ…」
岡部「んん?こんな所で無ければ触ってもいいということか?」モムモム
紅莉栖「ちっ、ちがっ…!///」
紅莉栖(わないけど///)
紅莉栖「い、いい加減にしろっ…!」つねり
岡部「…っ!」
紅莉栖「ふ…」
岡部「…」
岡部「…その程度の反撃で貴様の尻への欲求を押さえ込むことができると思っていたのか!?」グワシ
紅莉栖「ひゃあぁっ!!///」ビクン
店員「あの…お客様。申し訳ございませんが、店内でのペッティングは
他のお客様のご迷惑となりますのでご遠慮いただけますか…?」
岡部「あ、すいません」
紅莉栖「ごめんなさい…///」
紅莉栖「め、滅茶苦茶バレてるじゃないのよおぉぉ!!///」
岡部「お前が尻を触られた程度でいやらしい声を上げるからだ」
紅莉栖「はぁ!?いやらしい声なんて上げてない!!///」
岡部「キャンキャン騒いでいたではないか?」
紅莉栖「狂気のマッドサイエンティストさんはとうとう鼓膜も狂気に犯されたみたいね!!」
岡部「そぅら」サワワ
紅莉栖「…きゃん!///」ビク
岡部「…」
紅莉栖「…い、今のはちがう!!///」
岡部「…///」
紅莉栖「なんだその反応!!///」
岡部「そうか…そんなに嫌だったか…」
紅莉栖「なっ…何言ってんのよ!あたりまえでしょう!?」
岡部「そう…か…」
紅莉栖「通報されないだけでもありがたいと思いなさい!このHENTAI!!」
岡部「すまない…」
紅莉栖「…」
岡部「……」
紅莉栖「ちょ…」
紅莉栖(え!?そんなに触りたかったの!?)
紅莉栖(泣いた!?)
紅莉栖「ど、どうしてもって言うんなら…」
岡部「…?」
紅莉栖「ちょ、ちょっとだけなら…い、いいけど…///」
紅莉栖(何言ってんだ私うわあああああああああああぁぁぁ///)
紅莉栖(HENTAI確定。確定しますた。HENTAI天才痴女乙)
岡部「どうしても…」モミモミ
紅莉栖「」
紅莉栖(いやそういう意味じゃなくてね?///)
紅莉栖「お、おおおおかべが触るって言うんなら…」
岡部「…?」ナデナデ
紅莉栖「私も岡部の尻を触るわ!異論は無いわね!?」
岡部「ほっほぉう…やれるものならやってみるがいい!!」
紅莉栖「…そ、そぉい!!」ガッシ
岡部「おぉぅ…///」
紅莉栖「なんだその反応!!///」ガッシ
紅莉栖(けっこうかたい…///)
岡部「…」
天王寺「…」
紅莉栖「」
岡部「これはこれは、ミスターブラウンではないか」
天王寺「おぉぅ…」
紅莉栖「」
岡部「何か問題が?」
天王寺「いや…岡部な、若けぇってのはまぁ良いことなんだが…
日のあるうちから店先でペッティングされると困るんだけどよ…」
岡部「あ、すいません」
紅莉栖「ごめんなさい…///」
ガチャバタン
岡部「帰ったぞ」
まゆり「あ、おかえり~」
ダル「遅かったけど何してたん?」
紅莉栖「…///」
岡部「あぁ…ちょっと尻をな…」
紅莉栖「ちょ!!」
まゆり「?」
ダル(シリオナ…?)
岡部「あぁ、ほれ…む」
ダル「んお?どしたん?」
岡部「すまんダル…間違えてネクター買ってきた」
ダル「何をどう間違えればダイエットコーラがネクターになるんだお…」
岡部「すまん…」
ダル「嫌がらせか!デブに対する嫌がらせか!…甘っ!」
岡部「結局飲むのか。流石は歩くカロリーことダルだな…」
紅莉栖「…」
岡部「あぁ、ほらここに…」
まゆり「…」
岡部「あ」
まゆり「オカリン…これバナナじゃなくて桃だよ~…」
岡部「あ、あぁ…すまん、どうやら間違えたようだ…」
まゆり「オカリン、大丈夫?疲れてない?」
岡部「あぁ…大丈夫だ。恐らく原因はクリスティーナの桃尻を
紅莉栖「ギャアアアアァァァ!ギャアアアアアアアアアァァ!!///」
ダル「うお!なんぞ!?」
紅莉栖「ウオオオオオオオオオオォォォ!!///」
まゆり「この桃まだ硬いよ~…」
紅莉栖「ハァハァハァ…あんた絶対わざとでしょ!わざとでしょ!」
岡部「な、なんのことだ…」キョロキョロ
ダル「なんで牧瀬氏がそこまで怒るん?…甘っ!!」
紅莉栖「今日の岡部はなんかおかしいのよ!セクハラサイエンティストなのよ!!」
まゆり「セクハラ?」
ダル「マジで?境界面上のセクシャルハラスメント?
オカリン、とうとう牧瀬氏に攻勢に出たん?」
岡部「俺は自分の欲求に素直に従ったまでだ。それがマッドサイエンティスト的生き様といったところか」
紅莉栖「ただの欲望の塊じゃないの!!」
紅莉栖(お、おかべの欲求!?わたしおかべに求められちゃってる!?///)
岡部「とりあえずドクペでも飲んで落ち着け助手よ」
紅莉栖「助手じゃない…」プシッ
岡部「まぁ…とにかく…」ボソ
紅莉栖「…?」
岡部「助手のその、自己主張控えめな…」
紅莉栖「…」ゴクゴク
岡部「小ぶりな胸を…」
紅莉栖「!?」
岡部「揉みしだきたい…!」グッ
紅莉栖「ぶしゃああああああぁぁぁ!!」
ダル「ウワアアアアアアァァァァwwwwww!!」
まゆり「クリスちゃん大丈夫?」
岡部「助手よ、この鳳凰院凶真がタオルをくれてやろう」ファサァ
紅莉栖「エホエホ…あ、ありがと…って元はといえばあんたのせいじゃないの…エッホエホ」
紅莉栖「あーもう…」フキフキ
紅莉栖「……」フキフキ
紅莉栖「………」
紅莉栖「………///」クンカクンカ
岡部「…」
ダル「牧瀬氏も大概だと思うお」
岡部「かまわん」
紅莉栖「あー…鼻に入ったわ…」
岡部「…」
紅莉栖「…ところで岡部、さっきの発言についてだけど」
岡部「…何か問題があったか?」クンカクンカ
紅莉栖「問題だらけよ!それに今朝十分揉んだでしょ!!///」
岡部「あれしきで俺が満足するとでも思ったか?まったく揉み足りんな!」モグモグ
紅莉栖「…えぇ!?あんだけ人の胸こねくり回しといて何言ってんのよ!!///」
紅莉栖「…っておかべあんたなにしてる!!」
岡部「俺のタオルをどうしようが俺の勝手だ」モグモグ
岡部「おーっと!助手風情に捕まる俺ではないぞ~!」ヒラリ
紅莉栖「ま、まて!!タオル食べるな!///」
ダル「ラボでペッティングは勘弁して欲しいお」カタカタッ ターン
紅莉栖「あるある!ねーよ!!」
岡部「フゥーハハハハハ!ペッティングは後でだ!!」モグモグ
まゆり「えっへぇ~オカリンえっちだねぇ~///」
紅莉栖「ペッティングって言うな!!///」
まゆり「まゆしぃもそろそろバイトにいくのです」
紅莉栖「え、えぇ!?それじゃこのHENTAIと二人っきりじゃない!?///
ナニされるかわかったもんじゃないわ!!そんなの嫌よ!!///」ニヤニヤ
ダル「牧瀬氏喜んでね?じゃ行ってくるおー」
まゆり「いってきまーす」
ガチャバタン
岡部「…行ったか」モグモグ
紅莉栖「いつまで食ってんだ!!」
紅莉栖「…っ」
岡部「……」ジリジリ
紅莉栖「…!」
岡部「………」ジリジリジリ
紅莉栖「…っちょ…ジリジリ近づいてくるな!!///」
紅莉栖(やばい…なんだかよくわからないけど本当に岡部に犯される…!!///)
紅莉栖(べっべつに嫌なわけじゃないんだけどなんだかいきなりすぎっていうかー///なんていうかー///)
紅莉栖(あぁー駄目だわおかべが好きすぎて頭が回らなくなってきたわフヒヒヒ///)
岡部「…!」バッ
紅莉栖「ッ!?///」ビク
紅莉栖「なっ!?///」
紅莉栖(こっ…ここに来て、私に判断をゆだねるだと!?)
紅莉栖(なんという罠!!見えている釣り針!!)
紅莉栖「ばっ…馬鹿なんじゃないの?そんなエサに私がクマー!されると思ったか?」ギュッ
岡部「…」
紅莉栖「ほんとにあんたの頭どうにかなっちゃったんじゃないの?」スリスリ
岡部「…」ナデナデ
紅莉栖「ってあれ!?岡部が近い!?なんで!?///」
岡部「紅莉栖…」ギュ
紅莉栖「!!」ビク
紅莉栖(うわあああああぁぁぁぁ!!///)
紅莉栖(うわああああああああああぁぁぁぁぁ!!///)
紅莉栖「へぇあ!?///」
岡部「どの世界線の、どの時間、どの場所にいようとも…」
岡部「俺はお前が好きだった」
紅莉栖「あっ…」
岡部「お前はどうなんだ?」
紅莉栖「…っ」
紅莉栖「知りたいのか…?」
岡部「…」
紅莉栖「……」
紅莉栖「目、閉じろ………」
紅莉栖「………」
紅莉栖「…えぇ!?」
岡部「お前が閉じろ」
紅莉栖「ええぇぇ!?///」
岡部「…ん」
紅莉栖「んむっ!?」
岡部「…っ」
紅莉栖「んっ…ん…///」
岡部「…」
紅莉栖「…ん!?んっ…!んぅー!んちゅっ…んんん!?///」
岡部「……」
紅莉栖「んっんぐっ…っぷあぁ…!ちょ、おかんむぅぅぅ!?///」
岡部「………」モミモミモミ
紅莉栖「んゅあ!?んーっ!?んーっ!!んーっ…んんぅー!!///」
岡部「…」
紅莉栖「はっ…はっ…はっ…///」
岡部「すまん…我を忘れていた…」
紅莉栖「あ…はぁ…はっ…はっ…///」
岡部「紅莉栖…」ナデ
紅莉栖「っ…!///」ビク
岡部「…紅莉栖」ギュ
紅莉栖「…は、あっ…///」ビクビク
岡部「…」
紅莉栖「はぁっ…お、おかべ…」
岡部「どうした…?」
紅莉栖「パンツ返して…」
STEINS;GATE Vol.9 25話(TV未放送) 『淫行和姦のセクシャルハラスメント』
~完~
Entry ⇒ 2012.03.06 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
シャア「アムロに『武装神姫』というゲームを勧められた……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330265555/
武装神姫(公式サイト)
武装神姫あんま詳しくないけど、立ったら書く
シャア「……私はそのどちらもやった事がないのだがな」
アムロ「何ッ?! ……シャア、可哀想なヤツめ!」
シャア「……ゲームごときでそこまで言われる筋合いもないと思うぞ。私は」
シャア「む?! アムロ、それはいいとして ちょっと近すぎないか? その、なんだ。息がかかる」
アムロ「仕方ないだろ! それはLLサイズのPSPを作らなかったソニーに言ってくれ!」
シャア(……そういう問題ではないと思うのだがな)
・・・
シャア「で、私はこの人形の中から一体を選べばいいのだな?」
アムロ「『神姫』だ。シャア」
シャア「了解した…… で、この神姫とやらは何を選べばいい?属性とかは無いのか?」
アムロ「そんなもの無いぞ…… 先にいっておくが、ポケモンとかそういう感じでもないぞ」
シャア「何?!……大丈夫なんだな? ハメようとはしてないだろうな?」ジトッ
アムロ「えぇい!クドい!」
アムロ「な?! どうした、シャア!」
シャア「なに、この神姫……パッケージにも描かれている上、OPでも目立っていた。更には『初心者にもオススメ』と書いてある。つまりはコイツを選べばいいんだろう?」
アムロ「……いや、アーンヴァルだけはダメだ」
シャア「何!なぜだ、アムロ!!」
シャア「えぇい! 勝手に方向キーを動かすな!第一、赤っぽいモビ……神姫なんて一機もないではないか!」
アムロ「案ずるな、シャア!ストーリーが進めば赤っぽい神姫ならいくらでも出て来る!!」ピッピッピ
シャア「落ち着け、アムロ!それなら、その辺りまでは一体どうやって進めばいい!」
アムロ「な?!一瞬の隙をついて…… シャア、お前と言うヤツは!!」ガタッ
シャア「待て! ストップだ! コイツで進めるのはストーリーの一部分のみ…… 仮初!仮初の機体だ!」ガタタッ
アムロ「ホントか? 愛着とか持ったりしないな?!」
シャア「あ、あぁ……約束しよう…… (一体なんだというのだ……)」
アムロ「待て、早まるな!」ガシッ
シャア「今度は何だというのだ!?」
アムロ「例え仮初とはいえ、デフォルトネームはマズい! さみしい事になる!」ググッ
シャア「む!?」
アムロ「……な? 味気ないだろう?」
シャア「言ってる意味が分からん……『アーンヴァル』で、OK」ピッ
アムロ「あぁっ! お前はまた人の言う事を聞かずに!!」
アムロ「サラっとチュートリアルをスルーしたな……お前説明書さえ読んでなかっただろ……」
シャア「あんなもの読まなくたってどうとでもなる。モビルスーツ乗りがゲーム機一台に翻弄されてどうするのだ」プチプチ
アムロ「……理解出来ない」
アムロ「待てよ、そういえば、お前装備は……」
シャア「む?」ライドオーン
シャア「か、勝った……!」
アムロ「あ、あぁ……見事な撲殺だったよ、シャア」
シャア「……こ、このゲームは大体こんな泥試合になるのか?」
アムロ「いや、序盤だから相手のAIが貧弱なのと、お前が迂闊だった事と、そもそもお前がヘタクソだったからこんな世紀の凡戦になったんだ」
アムロ「……全部マニュアルを読んでいれば避けられた事態のハズだぞ、シャア……」
シャア「み、認めたくないものだな……自分自身の若さ故の―――」
アムロ「三十過ぎて何を言っているんだお前は……」
シャア「いかにもな友人ポジションな登場人物が出てきたんだが……」
シャア「デフォルトネームを『いい名前だな』って褒められた……」チクリ
アムロ「ほら見ろ……」
シャア「おい、見ろ!アムロ!挑戦状だ、挑戦状が来たぞ!!」
アムロ「うるさい! 三十路過ぎの男が騒ぐほどのことでもないだろうに!」
シャア「しかしだな…… このゲーム、意外と、その……起伏がなくてだな……」
アムロ「あぁ……確かにそうだが、心配はするなよ? 後の方になればちゃんとストーリーは付いてくるぞ。2つの意味で」
シャア「そうか……ならいいが、このまま優勝して終わりだと思ったら何だか虚しくなりそうだったからな……」
シャア「セーブしようとしたら、大変な事になった……」
アムロ「フブキイベントだな。ありがたく貰えばいいだろ」
シャア「……」
アムロ「? どうした、シャア?」
アムロ「? それより、名前をつけてやれよ。またデフォルトじゃあ心が痛いだろう」
シャア「名前…… そうか、名前か……」
シャア「そうだな、『エルメス』にしよう」ピッピッ
アムロ「……シャア、お前」
シャア「アムロ、なにも言うな……なにも言ってくれるな……」ピッピッ
シャア「今度は何だ……」ピコピコ
アムロ「神姫の名前は……自宅のオプションからいつでも切り替えられるからな」
シャア「そうか…… わざわざすまないな……」ピッピッ
アムロ「……」
シャア「……」ピッピッピ
シャア「待ってくれ、初めからやり直しと言うことか?!」
アムロ「当たり前だろう……神姫からのLOVE値が共有されてるとでも思ったのか?」
シャア「せっかくまともに装備が整えられるようになったというのに……えぇい、謀ったな……!」
アムロ「なにをみみっちい…… ここまでたかだか2時間位の事じゃないか」
アムロ「それに、フルコンプリートするにはいずれ全機30レベル程度には持っていく必要があるんだ、素直に諦めろ」
シャア「何?! 6体は居たハズだが、アレを全部か?!」
アムロ「……いや、もっと増える。それはもう増えまくるぞ」
シャア「なんという事だ……」
シャア「似合わんな……」
アムロ「さっきからエディット画面をブツブツ言いながら眺め続けていると思ったらそれか……」
シャア「ああ、アーンヴァル型の防具はこのフブキ型にたまらなく似合わない気がする……どうすればいい」
アムロ「意外と神経質だな……それくらい我慢しろよ」
シャア「しかしだな…… うーむ、胸部パーツと脚部パーツならなんとか我慢できなくもないが、ランドセルの部分が……うーむ……」
シャア「何だコレは!」
アムロ「大声を出すなよ…… で、一体なんだよ?」
シャア「せっかくポイントを貯めてフブキ型純正の防具を買ったんだが、装備できないと来ているぞ!バグか?私だけをどん底に突き落とす機械か?!」
アムロ「落ち着けシャア!なんでもかんでも機械のせいにするんじゃない! ……あぁ、『武装ランク』が足りてないな」
シャア「何! 『武装ランク』?!」
アムロ「コストとは別に……神姫はLOVE値が一定以上にならないと ランクの高い装備がつけられないんだ。それが『武装ランク』という形で設定されている」
シャア「えぇい……KONAMIめ、小賢しい真似を……バグではなかったのか!」
アムロ(説明書を読まないからこうなるんじゃないのか……?)
シャア「ヤンキーにボコ殴りにされたぞ……」
アムロ「よくある事だ、諦めろ」
シャア「これが諦め切れるものか?! 三対一だぞ! いくら私が三倍頑張ったとして、ようやく対等だ!」
アムロ「あぁ…… お前対等に持ち込んでも負けるタチだもんな…… こないだもサイコフレームを送りつけてきたと思ったら……」
シャア「昔の話はいい! それよりもあの無理難易度はどうにかならないのか!」ユッサユッサ
アムロ「よせ!揺するなよ、シャア!」ガクガク
アムロ「なにしろ、よってたかってのタコ殴りだ……戦法もなにもあったもんじゃない」
シャア「では、どうしろというのだ!」
アムロ「無理に勝とうとするからダメなんだ、一旦退けばいい」
シャア「何?!」
アムロ「コストの最大値を上げて、装備をガッチガチに固めてゴリ押せばいい……というか、それ以外に方法がない」
シャア「そ、それでいいのか? 若干セコイような気がするが……」
アムロ「逆に聞くぞ、シャア! 三対一で圧倒的にボコってくるのはフェアな戦いか?!違うだろう!」ビシッ
シャア「ぐ、ぐぅ……」
シャア「呆気無いな……」
アムロ「だろう?」
シャア「ああ、鬼ヶ島で暴れまくった桃太郎とはこんな気持ちだったんだろうな。アムロ、知っているか。童謡の4番の歌詞を」
アムロ「……そこはせめて、『ルウム戦役を思い出す』とか言ってくれないか」
シャア「アレはアレで結構ギリギリの戦いだったのだが……む、『アーク型が入荷しました』……か」
アムロ「ようやく来たか……喜べよ、シャア。赤い神姫だぞ!機動力も(設定上は)高い、まさにお前にあつらえたような……」
シャア「せっかくだが……遠慮しておこう」
アムロ「ん?」
シャア「このフブキ型……『エルメス』だがな。使ってるうちに……なんだか、私に「大佐」と呼びかけてきてくれているような気がしてだな……ハハッ、私を笑うか。アムロ」
アムロ「シャア…… お前は……」
アムロ「ごめん、さすがの俺でもそこまでいくと、ちょっと……キツいな」
シャア「?!」
アムロ「いや、まぁ何であれ 楽しんで貰えたようで何よりだ。 ……そうだ、武装神姫はマルチな方面に展開していてだな。ゲームだけでなくフィギュアや各種グッズなども販売していて―――」
シャア「何! フィギュアがあるというのか!」
アムロ「あ、あぁ……(す、すごい食いつきだ……!)」
シャア「ええい、こうしちゃいられん! 早速Amazonで在庫を……」カチカチ
・ ・ ・ ・
・ ・ ・
・ ・
ギャルゲーやってる人になってる
『諦めろ、このジャスティス型こそが最強の神姫なのだ!!』
シャア「させん!私は闘う! それが神姫を操るものの宿命ならば!!」
シャア「でたな」
シャア「でたな、アストライアー!!」
【シャア「アムロに『武装神姫』というゲームを勧められた……」第一部・完】
[二 ] __ 〔/ /
| |/,ー-、ヽ /
/ / _,,| | ./
レ1 | / o └、 ∠/
.|__| ヽ_/^ ,/ ( -_-) ))
__ / /つ( ̄`ヽO_ノ⌒ヽ
[二二_ ] / ノ ) \ ))
// {.. (__丿\ヽ :: ノ:::: )
/ ∠__  ̄フ.. 丿 ,:' ))
∠___ / / (( (___,,.;:--''"´``'‐'
_ / / \
/ o ヽ/ / /
ヽ__ / \
お疲れ様でしたー
まさか虚無るとは
武装神姫は課金の価格を下げてくれればなぁ。
Entry ⇒ 2012.03.06 | Category ⇒ ガンダムSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染み「38度5分」 男「ごほごほ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1329994194/
このSSはSS深夜VIPのSSです
男「ごほごほ」
幼馴染み「かなりつらそう」
男「久々にひいたから……ごほごほ」
幼馴染み「看病するね」
男「ありがとう」ゴホゴホ
男「あんまりない……」ゴホゴホ
幼馴染み「お薬、食後のしかないよ」
男「ちょっとだけなら……ごほ」
幼馴染み「うん」
男「ありがとう……」
幼馴染み「一応切ったけど、すりおろす?」
男「お願い……喉痛くて……」ゼエゼエ
幼馴染み「うん」シャリシャリ
幼馴染み「あーん」スッ
男「あーん……」パク
モグ…モグ…
男「んぐ……」ゴクン
幼馴染み「のみづらそう」
男「喉いたいから」
幼馴染み「食べれるだけでいいよ」スッ
男「あーん……」
幼馴染み「半分くらいかー」コト
男「ごめんね」ゴホゴホ
幼馴染み「しかたないよー」
男「ん……」ゴクン
男「げほげほっ」
幼馴染み「大丈夫?」
男「うん……」ゴホゴホ
幼馴染み「あとはゆっくり寝て」
男「うん……」
幼馴染み「お水置いておくね」コト
男「うん……」
ガチャ
幼馴染み「冷蔵庫の中すっからかん」
男「ん……」ゴホゴホ
幼馴染み「栄養あるの作らなきゃだから買い物行ってくる」
男「うん……」ハアハア
男「うん……」ゲホゲホ
幼馴染み「何かいるのある?」
男「う……」ゲホゲホ
男「思いつかない……」
幼馴染み「一応イチゴ買ってくるね」
男「うん……」ハアハア
幼馴染み「卵買った、イチゴ買った、他には……」
タイムセールマデアトサンジュップンデース
幼馴染み「あ……」
幼馴染み ウズウズ
幼馴染み「……帰らなきゃ」スタスタ
幼馴染み「大人しくしてたかな」トントン
ガチャ
男「ふうふう」ゼエゼエ
幼馴染み「ん、帰ったよ」
男「おかえり」ゼエゼエ
幼馴染み「ただいま」
男「ちゃんと……手洗いうがいを……」ゴホゴホ
幼馴染み「こんな時まで……」
男「げほげほっ」
幼馴染み「ちゃんと寝てなさい」
男「ん……」パタン
幼馴染み「食欲は?」
男「朝よりは……」
幼馴染み「おうどんくらいいける?」
男「少しなら……」
幼馴染み「わかった」
ガチャ
幼馴染み「できたぞー」
男「うん……ありがと」ゴホゴホ
男「いつもなら……天ぷらか油揚げだけど」ゼエゼエ
幼馴染み「そんなものはない」
男「まあ当然だけど……」ハアハア
幼馴染み「せめてもの情けでかまぼこと卵はいれた」
男「ありがとう」ゼエゼエ
幼馴染み「でも無理して食べるのダメだよ」
男「うん……いただきます」ズルル
男「こんな時でもごはんは美味しい」ズルル
幼馴染み「よかった」
男「ん……」ズルル
幼馴染み「全部食べれたね」
男「うん……ごほっ」
幼馴染み「ペースはだいぶ遅かったけど」
男「それはさすがに……」ゲホゲホ
幼馴染み「あとは寝てなさい」
男「うん……」
幼馴染み「きちんと寝てる?」
男「すー……すー……」
幼馴染み「よしよし」
男「ん……んん……」ハアハア
幼馴染み「…………」
男「……幼馴染みさん」
幼馴染み「起きてたの?」
男「手を握ってくれた時から」
幼馴染み「バレてたか」
男「ずっと居ちゃダメだよ」
幼馴染み「なんで?」
幼馴染み「うん」
男「すごく嬉しいけど」
幼馴染み「うん」
男「うつっちゃう」
幼馴染み「ん……」
男「もうちょっとだけ」
幼馴染み「もうちょっとだけ」
男「ん……ごほごほ」
幼馴染み「寝なさい」ギュ
男「うん……」
男「すー……すー……」
幼馴染み「…………」ギュ
幼馴染み「具合はどう?」
男「少しいい……」ボー
幼馴染み「もうちょっとしたらご飯にするけど、食べれる?」
男「ちょっと時間おいてからなら……」ゴホゴホ
幼馴染み「ん、わかった」
男「うん……ありがと」ハアハア
幼馴染み「ねてていいよ、食べさせたげる」
男「うん……」
幼馴染み「なんと、ふーふーのサービス付きです」フーフー
男「なんという定番な……げほげほっ」
幼馴染み「無理してつっこまないの。あーん」スッ
男「あーん……」パク
男「頼まれても無理だ……」ハアハア
幼馴染み「体なら拭いてあげれるよ?」
男「いや……今日1日くらいからいいや……」
幼馴染み「たとえ明日治ってても大事をとって明日も休みだよ?」
男「その時は……汗のかきようによってはお願い……」
幼馴染み「うん」
ガチャ
男「ん……」
幼馴染み「眠れないの?」
男「昼に寝すぎて……」
幼馴染み「体力奪われてるからそれでも寝れるよー」
男「ん……うん」
幼馴染み「ささ、早く寝よ」モゾモゾ
男「こ、こら……」
幼馴染み「ん?」
幼馴染み「いつもこうでしょ?」
男「今日はダメ……うつっちゃう」
幼馴染み「風邪には人肌の温もりがいいんだって」
男「絶対ダメ、うつる」
幼馴染み「えー」
男「今日は他の部屋で、予備の布団しいて寝て」ゲホゲホ
幼馴染み「うー」
カチャ…
幼馴染み「…………」ソー
男「すー……すー……」
幼馴染み「……よし」
モゾモゾ
男「んん……すー……すー……」ギュ
幼馴染み(ふふ♪やっぱり)
幼馴染み(いつも抱きしめて寝てるから、一緒に寝れば癖で抱きついてくると思った♪)
幼馴染み(わたしなら大丈夫だよ、男)
幼馴染み(早く治ってね……)
幼馴染み「くー……くー……」
男「ん、んん……」パチ
男「ふああ……あ」
男「大分楽になったかな……」
男「よくきくなあの薬……ん?」
バッ
幼馴染み「ごほごほ」
男「やっぱり」
幼馴染み「そこはわたしの愛情に感激するところ」ゴホゴホ
男「それはしてはいるけど」
幼馴染み「ん」ゴホゴホ
幼馴染み「体ダルい」
男「俺と同じだね」
幼馴染み「喉いたい」
男「俺と同じだね」
幼馴染み「せきとまんない」ゴホゴホ
男「完璧にうつったね」
幼馴染み「朝食べてから」ゲホゲホ
男「リンゴがいいの?」
幼馴染み「すりおろしたの……ごほっ」
男「うん」
幼馴染み「あーんは?」
男「昨日の俺よりはつらくなさそうだけど……」
幼馴染み「あーん」
男「……あーん」スッ
幼馴染み「♪」パク
男「それはよかった」
幼馴染み「風邪じゃなくても食べたいかも」シャリシャリ
男「今度からそうしよう」
幼馴染み「うん♪……ごほごほ」
幼馴染み「えー」ゴホゴホ
男「どの口が言うのか」スッ
幼馴染み「こちょぐりはいやあ」ゴホゴホ
男「さすがに今はしないけど」
幼馴染み「ん」ゴホゴホ
男「ゆっくり寝なさい」
幼馴染み「わかった」
幼馴染み「はーい」
ガチャ パタン
幼馴染み「あ……」
幼馴染み「かまぼこ昨日の男のおうどんので最後だった」
幼馴染み「くうう、わたしだけかまぼこナシの月見うどんかよー」バタバタ
幼馴染み「ごほっ、ごほっ」
幼馴染み「早く寝よ……」
幼馴染み「んん……」モゾモゾ
男「ごめん、起こした?」
幼馴染み「んーん……なに?」
男「もう食べれる?」
幼馴染み「んー……」
男「食べれるなら作るよ」
幼馴染み「お願いします」
男「わかった」
幼馴染み「ありがとう……あ」
幼馴染み「ワカメがはいってる」
男「かまぼこなかったから」
幼馴染み「ありがとう」
男「うん」
幼馴染み「美味しい」ズルル
男「よかった」
幼馴染み「んー」
男「いくらでも寝れる派なんだから」
幼馴染み「ん」
男「じゃあおやすみ」
幼馴染み「待って」
男「ん?」
男「うん」
幼馴染み「連れてって」
男「えっ」
幼馴染み「倒れそう」
男「そうは見えない……」
幼馴染み「お願い」ジー
男「っ、わかった……」
ギュー
男「わざとらしい」
幼馴染み「そんなことない」ギュー
男「…………」
幼馴染み「顔赤いよ?」ニヤニヤ
男「っ///」
幼馴染み「また熱出たの?」ニヤニヤ
男「違う///」
幼馴染み「ふふふ♪……ごほごほ」
幼馴染み「待っててくれたね」
男「そうしないと不機嫌になる」
幼馴染み「ふふ♪いこ」ギュ
男「ん……」
幼馴染み「また熱出た」クスクス
男「違う///」
幼馴染み「嘘だあ……ごほごほっ」
男「ほら、騒ぎすぎ」
男「意味が違う」
幼馴染み「笑えよー」ツンツン
男「寝てなさい」
幼馴染み「はーい」
カチャ
男「寝てる……?」ソー
幼馴染み「おー」
男「……寝てなさいって」
幼馴染み「さっき起きたの」
男「なるほど」
幼馴染み「汗でびしょびしょ」
男「暖房きついね」
男「着替えを?」
幼馴染み「下着も」
男「えっ」
幼馴染み「動けない」グター
男「く……」スタスタ
幼馴染み「欲情すんなよー」クスクス
男「しないっ///」スタスタ
幼馴染み「ほほー」ニヤニヤ
男「なに」
幼馴染み「これをはいてほしいって事?」ピラ
男「違う///」
幼馴染み「すなおになれよー……ごほごほ」ズイッ
男「二重の意味でやめて……」
幼馴染み「寝る時はつけないの」
幼馴染み「知ってるでしょ」
男「ちっぱいだから?」
幼馴染み「やっぱり襲う」ズイッ
男「やめて」
男「悪かったから」
幼馴染み「今は襲わないけど」
男「ほっ」
チュー
男「あ……」
幼馴染み「ふふ」
男「ほっぺに……」
幼馴染み「治ったら襲う」
男「うう……///」
幼馴染み「ふふ……♪」
幼馴染み「わーい」
男「お粥じゃなくて雑炊ね」
幼馴染み「わーい」
男「こっちのほうが好きでしょ」
幼馴染み「うん♪」
幼馴染み「いただきまーす」
幼馴染み「男まで雑炊付き合わなくても」モグモグ
男「んー」
幼馴染み「ほとんど治ったんだから好きなの食べていいんだよ?」
男「病人食に飽きつつあるあなたにとられる」モグモグ
幼馴染み「しないよ」モグモグ
男「風邪ひくといつもする」モグモグ
幼馴染み「しないもん」プイ
男「してるよ」
幼馴染み「男の雑炊美味しいからしない」モグモグ
男「…………///」
幼馴染み「照れやがって」ニヤニヤ
男「…………///」モグモグ
幼馴染み「ふふ♪」モグモグ
男「それはよかった」
幼馴染み「あとは寝るかー」
男「さすがいくらでも寝れる派」モゾモゾ
幼馴染み「ちょっとちょっと」
男「ん?」
幼馴染み「なに一緒に寝ようとしてるの」
幼馴染み「うつっちゃうでしょ」
幼馴染み「だめ」
男「だめ」
幼馴染み「なにー」ゴホゴホ
男「昨日は逆だったから」
男「文句は言わせない」
幼馴染み「うー」ゴホゴホ
男「やっぱりまだせきでるね」
幼馴染み「うん」ゴホゴホ
男「おいで」
幼馴染み「うん……♪」モゾモゾ
幼馴染み「うん」ゴホゴホ
男「明日は治るといいね」
幼馴染み「また男に風邪戻しちゃうかも」ゴホゴホ
男「それは困る」
幼馴染み「もらえよー♪」スリスリ
男「こらこら」ナデナデ
幼馴染み「言ってる事とやってる事がちがーう♪」スリスリ
男「ふふ」
幼馴染み「ふふ♪」
男幼「おやすみ……♪」
おわり
乙
Entry ⇒ 2012.03.06 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
岡部「む、これは助手の黒ストか…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1328961481/
ラボ 早朝
岡部「なぜこんなところに…?」
岡部「コンビニに行く前からあっただろうか?」
岡部「まったく仕方のない助手だ…」
岡部「どれ…」スッ
岡部(いや、待て)
岡部(考えてもみろ。常日頃から俺とダルをHENTAIと罵っているあの助手が…)
岡部(こうも無防備にHENTAIアイテムの代名詞こと黒ストをほったらかしにするだろうか?)
岡部(否。断じて否!)
岡部「フフ…機関の罠なのは明白…」
岡部「このような見えている釣り針に、この鳳凰院凶真が引っかかると本気で思っているのか?」
岡部「この俺も舐められたものだな!!」ビシッ
シーン
岡部「…」
岡部「…?」キョロキョロ
岡部(計画が露見してしまったからには、仕掛け人が顔を出すのはお約束のはずだが…)
岡部「む、まさか…」
岡部「どこぞに隠されたカメラで俺の痴態の一部始終を撮り収めるつもりなのか…?」
岡部「ククッ…そうか…そういうことかッ!!」
岡部(最悪、この黒ストを手に取った瞬間からラボメン達にリアルタイム配信されるのだろう)
岡部(状況によっては、助手からすぐさま抗議の連絡が入るだろうな)
岡部「であれば、触らぬ神にたたりなし」
岡部「見えている地雷に脚を置く馬鹿はいない…」
岡部「そちらがそのつもりならば、こちらは貴様らの想像のさらに上を行く!」
岡部「あえて罠に掛かるふりをし、貴様らが想像を絶する狂宴を演じて見せようではないか!」
岡部「助手よ…この鳳凰院凶真。舐めて掛かると手痛いしっぺ返しを食らうと思い知るがいい!!」
岡部「べ、別に黒ストが気になって気になって仕方が無いってわけじゃないんだからな!」
岡部「ふんッ!」ガッ
岡部「とう!」バッ
岡部「クリスティーナの黒スティーナは我が手中にありいいぃぃ!!」
岡部「うわなんかまだあったかいいぃぃやべええぇぇ!」ホカホカ
岡部「まさか…脱ぎたてだとでも言うのか!?」ホカホカ
岡部「機関の精神攻撃がこれほどまでのダメージとはッ…!」
岡部(…)キョロキョロ
岡部(今のところ敵側に動きは無いようだ…)
岡部(ラボメンからの『こんなエサにオカリンがクマーm9(^Д^)』メールも来ていない)
岡部「で、あるならば、だ」
岡部「これを機会に黒スティーナをじっくりと観察してやろうではないか…!」
岡部「ほう」サスリサスリ
岡部「やはり」
岡部「うむ…」
岡部「正直…」
岡部「たまらないな…」
岡部「…」
岡部「……」
岡部「………」ゴクリ
ぐらっ
岡部「…!?」
岡部「この感覚…っ!!」
岡部(今のは…リーディング・シュタイナーが発動したのか!?)クンカクンカ
ぐらり
岡部「い、いや…違う。そうではない…!」
岡部「今のが黒スティーナの精神攻撃…!!」クンカクンカ
岡部「くそっ…!罠だとわかっていても…踏み込まねばならないのか!!」
岡部「…」クンカクンカ
岡部「………」クンカクンカ
岡部「これがシュタインズ・ゲートの選択か…!」モグモグ
岡部(おかしい…機関の動きがまったくない…)
岡部「クンカクンカどころかペロペロとかモグモグとか」
岡部「ルイズコピペ並みの醜態を演じて見せたが、どこからも誰からも反応がない…」
岡部「黒スティーナに対するこの俺の反応は予測済みだったとでも言うのかッ!!」モグモグ
岡部「ククッ…ククククク…」
岡部「ならば見せてやろう…この鳳凰院凶真の本気というものをな…」
岡部「フゥーハハハハハハハハハッ!!」モグモグ
岡部「やはり実際に身に付けてみると」くるり
岡部「実に伸縮性に優れた素材であることがわかるな」
岡部「そしてこのフィット感」
岡部「まるで下半身がクリスティーナに包まれているかのようだ」
岡部「クロッチ部分が唾液により湿っているがそれは致し方ない」
岡部「しかし上着はともかく、パンツまで脱いだのはいささかはしゃぎすぎていた感は否めないな」
岡部「少し…やりすぎたか?連中も今頃唖然としているだろうな」
岡部「ダル辺りは『さっすがオカリン!そこにry』とか言っているかもしれん」
岡部「…だが裸黒ストは少し寒いな」
岡部「…黒ストの上からトランクスを履いておくか」
岡部「あとは白衣だな…」ファサ
岡部「…たしか赤のネクタイがあったな」ガサガサ
紅莉栖「はろー。まだ岡部一人?」
岡部「うむ」
紅莉栖「ま、まだこんな時間だしね…流石に早すぎたかな」
岡部「おはよう。紅莉栖」くるり
紅莉栖「だからティーナじゃないって…あれ?今、名前…………で……」
岡部「どうした?」
岡部「何をそんなにあわてている?窓から景色を見ながら優雅にコーヒーを飲んでいただけではないか?」
紅莉栖「そうじゃない!そっちじゃない!!」
岡部「おかしなことを言う…ではどっちだというのだ」
紅莉栖「おかしいのはアンタだ!なんだその格好!!」
岡部「ペアルックだ」
紅莉栖「どこが!?ってそれ私のストッキングじゃない!!」
岡部「もちろんだ」
紅莉栖「もちろんだじゃない!なにしてくれてるんだこのHENTAI!!」
紅莉栖「うろたえるにきまっとろうが!!いいから脱げ!とっとと脱げぇ!!」
岡部「朝っぱらからいきなり脱げとは…HENTAIはいったいどちらだ?」
紅莉栖「HENTAIでもなんでもいいからはやく脱げえ!!」
岡部「それでは俺が丸出しになってしまうではないか…」
紅莉栖「丸出しでもなんでもいい!!とにかく私の黒ストを返せ!!」
岡部「クンカクンカするのか?」
紅莉栖「するわけあるかぁ!!」
紅莉栖「うわああぁぁぁぁ!!やめて!聞きたくない!聞きたくない!!」
岡部「どうした?…紅莉栖?今日は本当に様子がおかしいぞ?」
紅莉栖「様子がおかしいのはあんただ!!」
岡部「顔も真っ赤だし…熱でもあるのではないか?」ピト
紅莉栖「!?」キュン
紅莉栖(キュン!?)
紅莉栖(そもそも、なんでこんな時に限って名前で…!)
岡部「…やはり熱があるようだぞ?」
紅莉栖(かっ…顔がちけぇ!!)
紅莉栖「だが黒ストだ」
岡部「は?」
紅莉栖「え、ええい!それ以上近づくなHENTAI!!」バババ
岡部「…」
紅莉栖「ハァハァ…」
岡部「…」ジリ
紅莉栖「!?」
紅莉栖「は、ははは…」ジリジリ
岡部「どうして後ずさるのだ、紅莉栖」ジリジリ
紅莉栖「い、いや、ちょ、ちょっとまって近寄らないでそれ以上近寄らないで…!」ジリジリ
岡部「…!」ダッ
紅莉栖「…!?いやああぁぁぁぁぁ!!いやあああああぁぁぁぁぁ!!」ダッ
岡部「お前が逃げるからだ!」
紅莉栖「逃げるに決まってるだろ!鏡見ろ!」
岡部「みたぞ。牧瀬紅莉栖がそこにいた」
紅莉栖「ねーよ!ほんとに警察呼ぶわよ!!」
岡部「バカップルの痴話喧嘩と思われるのが関の山だな」
紅莉栖「だ、誰がバカップルだ!誰が!///」キュンキュン
紅莉栖「あっ…!」
岡部「紅莉栖っ!?」ガバッ
紅莉栖「っ!?」
岡部「ふう…大丈夫か?」
紅莉栖「う、うん…///」
岡部「まったく…ラボは狭いのだから気をつけろ」
紅莉栖「う、うん…///」
岡部「紅莉栖…?」
紅莉栖「お、岡部………///」
岡部「あっ、あぁ、すまない///」パッ
紅莉栖「その状態で顔を赤らめるな!気色悪い!!」
岡部「気色悪いとはひどいな…」
紅莉栖「とにかくその格好をやめて!」
岡部「…そんなに似合っていないのか?」
紅莉栖「似合う似合わないの問題じゃないんだよもおおぉぉ!!」
岡部「わかったわかった…今脱ぐから」ボロン
紅莉栖「きゃああああああああぁぁぁ!!///」
岡部「脱げといったり脱ぐなといったり忙しい奴だな…」ンロボ
紅莉栖「はぁはぁ…もう、いったい何なのよ…そもそもなんでそんな格好してるのよ…」
岡部「知っているだろう?…特に意味はない」
紅莉栖「うるさいよ!意味がないなら普段の服に着替えて来い!!」
岡部「いや、しかしこれはこれでなかなかしっくり来てな…」
紅莉栖「うわ…目覚めたの?とんだドHENTAIだわ」
岡部「いや…なんというか、下半身がお前と一体化したような、そんな感覚が病み付きに」
紅莉栖「ちょっ!下半身が一体化とか…やっぱりドHENTAIだわ!///」
岡部「何故そんなにうれしそうなんだ」
紅莉栖「べつに妄想なんかしてないし!!///」
紅莉栖「あっそう。じゃとっとと着替えてきて。私に見えないところで。」
岡部「黒スティーナは履いたままでかまわんだろう?」
紅莉栖「返せ。あと黒スティーナってやめろ」
岡部「新しい未来ガジェットにしようかと思ったんだが…」
紅莉栖「せんでいい!私の…私の黒ストをHENTAI行為に使うな!!///」
岡部「仕方ない…本人の了承得ずして勝手に使用することはできんしな…」
紅莉栖「わかってるじゃないの。じゃハリーハリーハリー!」
岡部「あと、白衣はどうする?これもお前のなんだが」
紅莉栖「」
紅莉栖「朝からひどいものを見たわ…」
岡部「辛い思いをさせてすまなかった…」
紅莉栖「辛すぎるわよ…トラウマものよこれは…」
岡部「今度は…俺が、お前を助ける…!」
紅莉栖「いや、原因はあんたにあるんだけど…」
紅莉栖「ん、了解」
岡部「ではな」
ガチャバタン
紅莉栖「…」
紅莉栖「行った?」
紅莉栖「…」
紅莉栖「うん。行ったわね?」
紅莉栖「え?これマジで?ドッキリ?」
紅莉栖「私の手元に岡部の地肌に触れた衣類が2点もwwwwww」
紅莉栖「夢にまで見たこんな日が来るとはwwww」
紅莉栖「しかも片方は///岡部のオカリンに///直にwwww」
紅莉栖「マジ!まじで、これ夢じゃない?夢じゃない!!」
紅莉栖「夢だけど夢じゃなかった!!」
紅莉栖「…んっ…ゴホン」
紅莉栖「では、いただきます…」
紅莉栖「ちょっとこれなまなましすぎるじゃない///」クンカクンカ
ぐらり
紅莉栖「あーキタコレ!ktkr!鳳凰院クロト様降臨wwwwww」
紅莉栖「リーディング・シュタイナーってこんな感じなのかしらwww」クンカクンカ
紅莉栖「あと白衣…元は私のだけど、岡部が地肌に直接着込んだことによってトリノの聖骸布並みの価値となったわ!!」
紅莉栖「はぁはぁ…おかべ、おかべぇ…」
紅莉栖「…」クンカクンカ
紅莉栖「うおおおおぉぉぉ!!おかべぇー!」クンカクンカ
紅莉栖「ああぁぁ着てみたりして!着てみたりして!」クンカクンカ
紅莉栖「んあーwwwwおかべの匂いに包まれてるぅwwwwww///」
紅莉栖「あ!黒スト!黒スト履こう!履いちゃおう!!」ヌギヌギ
紅莉栖「ひ、ひぃwwwwこれはダメだわwwww///」
紅莉栖「腰が…腰が溶けるwwwww///」ガクガクガク
紅莉栖「下半身がおかべと一体化してるぅwwwww///」
紅莉栖「んあああぁぁ!もうだめ立てないわwwww」ガクガクガク
紅莉栖「おかべぇーおかべぇー///」スーハースーハー
紅莉栖「んんー///おかべぇ…」クンカクンカ
紅莉栖「おかべっおかべぇっ!!」モフモフ
紅莉栖「岡部におかされる!略して犯部!!」ペロペロ
紅莉栖「い、いやあぁ///やめてぇぇおかべっ!らめぇ!らめぇ!」ゴロゴロゴロ
紅莉栖「む、むぐぅ!?ふぃふぁー!ふぉふぁふぇふぁめふぇえええぇぇ!!」モグモグ
紅莉栖「ああぁぁぁ…あぁぁぁぁぁっ…おふぁふぇぇぇ!!」モグモグ
岡部「…」
紅莉栖「んー!んううぅぅぅ!!おふぁふぇええぇぇぇっ!!」ゴロゴロゴロガタッガッシャアアァァァン
岡部「…」
紅莉栖「んふー、んふー///ぷはぁもうゆるひておかべぇ///」
岡部「…」
紅莉栖「」
岡部「…」
紅莉栖「な、なんで?今日は用事があるって…あれ!?もう西日が!?」
岡部「…」
紅莉栖「そ、相対性理論って、とってもロマンチックで…切ないものよね!」
岡部「…」
紅莉栖「ち、違うのコレは!アレ!あれよ!SERNの襲撃が!!」
岡部「…」
紅莉栖「う、うぅ…」ポロポロ
紅莉栖「ご、ごめんなさいぃ…きらいにならないでぇ…」ポロポロ
岡部「…紅莉栖」
紅莉栖「ふぇ?」
岡部「お前を赦す…!」ヌギヌギ
紅莉栖「えっ!ちょっとまってなんでアメリカンコメディばりに衣服を脱ぎながら近づいてくるの!?///」
岡部「もうお前を一人にはしない!!」バタバタ
岡部「寂しい想いをさせてすまないっ…!」
岡部「紅莉栖…!」ガバ
紅莉栖「ちょマジで!?」ガクガク
岡部「紅莉栖!紅莉栖!!」クンカクンカ
紅莉栖「ああぁぁぁっ!おかべやめてぇー///らめ、らめぇ!///」クンカクンカ
岡部「紅莉栖!紅莉栖!」ペロペロ
紅莉栖「んむー!ぷあぁ///おはへ…っ…おふぁふぇえぇぇ!」モグモグ
結局黒ストは紅莉栖が捨て忘れていただけでした。
おわり。
岡部「あぁ、互いの気持ちが通じ合っているならば、互いが直にクンカクンカし合ったほうが合理的だな」
紅莉栖「こ、これからも匂い嗅いでいい…?」
岡部「もちろんだ、紅莉栖…俺も、一生お前の匂いを嗅いでいたい…」
紅莉栖「おかべっ!」ガバァ
岡部「紅莉栖!!」ガバァ
この間、二人は裸白衣でした。
おわり。
岡部(俺は初犯だったが、どうやら紅莉栖は常習犯だったらしい)
・
・
・
紅莉栖「あんたの白衣を一回間違えて着たことがあったんだけど…」
岡部「ほう」
紅莉栖「なんかもう、岡部に抱きしめられたのかと錯覚するほどだったわ…///」
・
・
・
岡部(それ以来病み付きになったとのことだ)
岡部(俺の目を盗んでは白衣を拝借し洗濯物をくすねていたそうだ)
まゆり「それじゃそろそろまゆしぃは帰るのです」
岡部「うむ。気をつけて帰るのだぞ」
ダル「僕も明日のフェイリス杯に備えて今日はこの辺で帰るお。
牧瀬氏はどうするん?」
紅莉栖「私はもう少し残るわ」
まゆり「オカリンと二人っきりだね~」
ダル「ハイパーイチャイチャタイムですね。わかります」
岡部「なっ…」
紅莉栖「だ、誰が岡部なんぞとイチャイチャするか!!」
まゆり「それじゃばいばーい」
ダル「ゆっくりして氏ね!!」
ガチャバタン
紅莉栖「おかべぇー!!」ガバァ
岡部「うおぉ!?」
ドサァ
紅莉栖「おかべっ、おかべっ///」スンスン
岡部「こ、こら紅莉栖!…窓が開いてるんだ!」
紅莉栖「んん~…だって昨日は橋田も泊まってたし…」クンカクンカ
岡部「そ、そうだったな…」
紅莉栖「丸一日匂いが嗅げなかったし…」スーハースーハー
岡部「むぅ…とんだ天才HENTAI少女だな…」
紅莉栖「おかべの匂いをかげるんならHENTAIの汚名も甘んじて受けるわ!」モグモグ
岡部(どうやら匂いの依存度は紅莉栖の方が高そうだな…)
岡部「///」ナデナデ
紅莉栖「んふー///」クンカクンカ
岡部(しかし…)
紅莉栖「おかべぇ…///」スリスリ
岡部(これは…)
紅莉栖「んあー…///」クンカクンカ
岡部(生殺しである…)
岡部「なに!?」
紅莉栖「だ、だって直接嗅ぎたいし!」
岡部「布一枚隔てたところで匂いに差はないだろう!?」
紅莉栖「き、気持ちの問題よ!それに味もみておきたいし…///」
岡部「味!?」
紅莉栖「な、なによ!私ばっかりHENTAIみたいに!
あんただって私の黒ストでクンカクンカしながらシコシコしてたんでしょう!?」
岡部「クンカクンカはしたがシコシコはしていない!」
紅莉栖「えっ」
岡部「えっ」
岡部「あ、あぁ…」
紅莉栖「…」ポロポロ
岡部「!?」
紅莉栖「そっか…岡部は私のこと好きじゃなかったんだ…」
岡部「何故そうなる!?」
紅莉栖「だって男は好きな子の下着とかでシコシコするものなんでしょう!?」
岡部「ま、まぁ間違ってはいないがそれは偏った知識だぞ!」
紅莉栖「私ばっかり舞い上がって…馬鹿みたい…!」ポロポロ
岡部「紅莉栖!俺はお前のことが…本気で…!」
紅莉栖「じゃあ今すぐシコシコして!あとパンツ頂戴!」
岡部「…紅莉栖!?」
岡部「生娘は貴様だ!この処女ビッチめ!」
紅莉栖「だ、誰が処女ビッチだ!いや処女だけどビッチじゃない!
いいからつべこべ言わずにシコシコしなさいよ!///」
岡部「な、ならば条件がある…!」
紅莉栖「…条件?黒ストぐらいならいつでもあげるけど…」
岡部「紅莉栖、お前が俺のオカリンをシコシコするんだ。あと黒ストください」
紅莉栖「は、はぁ!?わ、私が!?ば、馬鹿なんじゃないのこのHENTAI!」
岡部「どの口が言うのだ」
岡部「うむ。いい判断だ。あと黒ストをとっとと渡すがいい」
紅莉栖「わかってるわよ…」ジー
岡部「…」
紅莉栖「なんかすごい恥ずかしいんだけど…」スト
岡部「何を今更…」
紅莉栖「うぅ…あ、あんまり見るな…!///」スルスル
岡部「!?」
岡部「…ストップ!」
紅莉栖「え、えぇ!?」
岡部「その、黒ストを半分下ろした状態で尻をこっちに向けるのだ!早く!!」
紅莉栖「え…?え、こ、こう…?」
岡部「なるほど…黒ストにはこういう魅力もあるのか…」
紅莉栖「うぅ…このHENTAI…///」
岡部「うむ。いい眺めだ…」
紅莉栖「ちょ…あんまり見ないで…」ペタ
岡部「ではその黒ストを使ってオカリンをシコシコするのだ」
紅莉栖「ええぇぇぇ!!ちょ…ほ、本気…なの?」
岡部「俺の準備は既に整っている」オカリン
紅莉栖「うっ…あんた本当に黒ストフェチのHENTAIね…///」
岡部「匂いフェチの貴様に言われたくはないな」
紅莉栖「うぅ///」
岡部「やさしくしてくれ…」
紅莉栖「…」シコ
岡部「!」ビクン
紅莉栖「ひっ…///」ギュ
岡部「うおお!」ビクンビクン
紅莉栖「も、もういやぁ…///」シコシコ
岡部「あ、あぁ…っ!」
紅莉栖「へ、変な声出すなぁ!!」シココココ
岡部「あ、ああああああああああああぁぁぁぁぁ!!」
紅莉栖(嗅いでおこう)クンカクンカ
岡部「跳べよおおおおおぉぉぉぉ!!」ビュルル
紅莉栖「きゃあっ!!」
紅莉栖「う、うわ…うわっ///」
岡部「ふぅ…」
紅莉栖「…///」
岡部「よくやってくれた…ありがとう、紅莉栖」ナデナデ
紅莉栖「こ、これがおかべの…」クンカクンカ
岡部「か、嗅ぐな…!」
紅莉栖「スペルマ…」
岡部「スペルマって言うな!
スペルマなんて単語、遊人の漫画でしかみたことないわ!」
紅莉栖(味もみておこう///)ペロペロ
紅莉栖「えっ!?えっと…そ、そうね…///」
岡部「じゃあ約束のパンツを…」
紅莉栖「え、あ、パンツはもう…いいかな…?」
岡部「どうした、お前らしくもない」
紅莉栖「まぁ…その、パンツ以上のものも手に入ったし…///」ヌルヌル
岡部「…ま、まさかお前、そのスペルマに塗れた黒ストを…」
紅莉栖「な、なんのこと?あっ…ジップロックしとかなきゃ…///」ジー
岡部「…」
紅莉栖「え、えぇっ!?そんな…!」
岡部「ダメだな。没収だ」
紅莉栖「お、お願い岡部…」
岡部「…そんなに俺のをクンカクンカしたいのか?」
紅莉栖「う、うん…か、嗅ぎたいよぉ…おかべの嗅がせて…///」
岡部「ならばここで思う存分クンカクンカしていくがいい。誰も咎めはせん」
紅莉栖「え!?い、今…?ここで?」
岡部「そうだ。この俺が直々に見届けてやろうではないか」
紅莉栖「そ、んな…そんな…///」
紅莉栖「そ、そうなんだ…///」
岡部「ほら、見ててやるから始めるんだ」
紅莉栖「ん…///」クンカクンカ
岡部「抱きしめててやろう」ギュ
紅莉栖「ん、んんん…///」
岡部「どうだ?匂いフェチの天才HENTAI処女ビッチよ」ナデナデ
紅莉栖「はぁ…くらくらする…///」クンカクンカ
岡部「そうか…本人の目の前で俺のスペルマの匂いを嗅ぐとはな…」
紅莉栖「はぁ…い、言わないで…///」
岡部「紅莉栖は本当に変態だな…」ナデナデ
紅莉栖「んっ…んむぅ…っ!!///」ビクンビクン
岡部「顔が精子まみれではないか」
紅莉栖「ふぅーっ…はぁっはぁ…///」
岡部「まったく、ここはラボだぞ?いつ他のラボメンが来るかもわからないというのに」
紅莉栖「はぁっ…あ、あぁ…///
岡部「他のラボメンが見たらどんな顔をするのだろうな?」
紅莉栖「い、いや…いわないでぇ…おかべぇ…///」
岡部「そうは言いながら止めようとはしないのだな」
紅莉栖「んっ…好き…おかべの匂い好きなの…///」
岡部「駄目だなお前は。早く何とかしないとな?」
紅莉栖「あうっ…らめぇ…もう、…おかべぇ///」
岡部「口を開けるんだ、紅莉栖」
紅莉栖「ぷあっ…」
岡部「んっ…」
紅莉栖「っ!んんっ!んむぅー…ッ!!」ガクガク
岡部「…どうだ、満足したか?」
紅莉栖「…」
岡部「紅莉栖?」
紅莉栖「く、癖になっちゃったらどうしよう…?///」
岡部「む…」
紅莉栖「あぁー…ハマっちゃったかも…///」
岡部「悪化したか…」
紅莉栖「あ、あんたのせいよ…どうしよう…?///」
岡部「すまん…まぁ、残量に限りはあるが…お前の協力があれば、すぐに用意はできるぞ」
紅莉栖「そ、そう…じゃあ、が、我慢できなくなったら、その…よろしくね?///」
岡部「ぜ、善処する…」
紅莉栖「…う、お、お、おかべぇー!///」ガバァ
岡部「う、うおぉ!?」ドサ
~ハッピーエンド~
やっぱり本番は無いのかwwwwww
本番はなかったけど、面白かったぞwww
Entry ⇒ 2012.03.06 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
さやか「転校生の気をひきたい」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329836116/
さやか「いや転校生ってあたしに素っ気ないからさぁ」
まどか「そうかな?優しいよ?」
さやか「それはまどかにだけ」
まどか「うーん?」
さやか「まぁ見てなよ」
ほむら「……」
さやか「ヤー!グドモーニンエブリナイスデイ!」
ほむら「……」
さやか「いやー今日も美人でいらっしゃる!あたしの次にね!なんつってー!つってー!」
ほむら「……」
さやか「もうあまりの美貌にさやかちゃんのめんたま飛び出ちゃって毎朝探すの大変だよ!」
さやか「どうしちゃってくれんのさー!!」
ほむら「……おはよう」
さやか「あ、うん。おはよう…」
さやか「ね?」
まどか「さやかちゃんがうざいからだよ!」
まどか「さやかちゃんがうざいから!返事するのめんどくさいからだよ!」
さやか「えぇっ?あたしがうざい?そんな馬鹿な」
まどか「馬鹿はさやかちゃんだよっ!」
まどか「私はそんな馬鹿なさやかちゃんが好きだけどねっ!」
さやか「え?」
まどか「ほむらちゃんの気をひきたいなら態度を改めなきゃ」
さやか「だって転校生無口だからあたしが盛り上げないと会話が続かないよ…」
まどか「そのハイテンションが原因なのっ!」
まどか「とりあえず変なテンションをやめたらいいんじゃないかな」
さやか「テンション高くないあたしなんてさやかちゃんじゃない!」
まどか「ほむらちゃんは大人なんだから落ち着いた会話をしようよ」
さやか「それあたしが子供ってことか?」
まどか「てぃひひ」
なんだかんだで寂しがり屋だし
さやか「転校生ーおはようー」
ほむら「おはよう」
さやか「あはは。今日も美人だね」
ほむら「そうかしら」
さやか「そうだよ」
ほむら「そう」
さやか「……」
ほむら「……」
さやか「まどか!まどか!これ駄目だよ!」
まどか「会話が続かなかったねぇ」
まどか「うーん、私と話すときはほむらちゃんから話題をふってくれたりもするんだけど…」
さやか「なんでよ!なんでまどかばっかり!」ジタバタ
まどか「駄々こねないの」
さやか「!」ピーン
さやか「さやかちゃん思い付いちゃった思い付いちゃった」
まどか「?」
さやか「明日また挑戦するわよ!」
さやか「ほむらちゃんおはよ~う」
ほむら「」ピクッ
さやか「うぇひぃ~私とお話しよ~うよ~」
ほむら「……何の真似かしら?」
さやか「うぇひ?私はただほむらちゃんとお話したいなぁって~」
ほむら「気色悪いわ。あとそれは誰の真似だというの?」
さやか「まどか」
ほむら「ちょっと校舎裏来なさい」
さやか「うぇひ?」
さやか「まどかぁー!うわぁぁぁん!転校生に叩かれたよぉぉ!」
まどか「うん、私とも校舎裏いこう」
さやか「あたしもまどかのしゃべり方したら転校生と仲良くできるかなーって…」
まどか「逆効果だよ!馬鹿!」
さやか「え?まどか今馬鹿っていった?」
まどか「そんな馬鹿なさやかちゃんが大好きっ!」
さやか「え?」
まどか「次はおしとやかにいってみようよさやかちゃん」
さやか「おしとやか…?う、うーん…」
まどか「仁美ちゃんみたいな感じかな」
さやか「なるほど!」
さやか「ごきげんよう。暁美さん♪」
ほむら「…今度はなんなの?」
さやか「いやですわそんなに睨まれては…可愛いお顔が台無しですわよ?」
ほむら「余計なお世話よ」プイン
さやか「うふふ…」
ほむら「なによ」
さやか「暁美さんの横顔…素敵ですわ…」
ほむら「…っ」ガタン
さやか「きゃっ」
ほむら「……///」ツカツカ
さやか「いってしまわれましたわ…残念」
まどか「逃げられちゃったね」
まどか(ほむらちゃん照れてたな…満更でもないのかな)
さやか「次はどうしたらいいのですかまどか師匠!」
まどか「今度は可憐な女の子で攻めてみよう!」
さやか「おぉ!つまりどうすればいいの!」
まどか「つまりさやかちゃんとは真逆の女の子らしさでギャップ萌えを狙うんだよ!」
さやか「な、なるほど!……ん?」
さやか「つまりあたしは女の子らしくないってこと?」
まどか「てぃひひ」
さやか「おはよう!ほむらちゃん!」
ほむら「……」バッ
さやか「えへへ…今日もほむらちゃんの顔が見れて嬉しいな」
ほむら「…わざとらしいわよ」
さやか「そんなことないよー私ほむらちゃんと仲良くしたいの」ギュッ
ほむら「!離れなさい」グイッ
さやか「きゃっ!」ステン
さやか「うぅ…」ウルウル
ほむら(うっ…!罪悪感が…!)
ほむら「た、立ちなさい」スッ
さやか「…えへへ!ありがとほむらちゃん!」ニッコー
ほむら(その笑顔がまぶしい…///)プイン
さやか「転校生そっぽ向いちゃったよまどかぁ…」
まどか(ほむらちゃん顔真っ赤だ)
さやか「嫌われちゃったかもしんないぞ!」
まどか「落ち着きなさい。ほむらちゃんは嫌ってなんかないよ」
まどか(照れてるだけだよ)
さやか「もー全然進展しないじゃんかー」
さやか「今度はあたしの思うようにやってみるよ!」
まどか「!それはまずい!」
まどか「さやかちゃん馬鹿だもの!」
さやか「え?」
さやか「やぁ!!転校生!!」
ほむら「!?」ビクッ
さやか「はっはぁ!!いかんぞそんな不健康そうな身体して!!」
ほむら「なっ!だ、誰が貧弱な胸よ!」
さやか「そ、そこまで言ってないけど…まぁ発育はそんなによくないね!」
ほむら「!!」ムカッパ
さやか「だからあたしと青春の汗を流そうじゃないか!!!!」
さやか「さぁあの太陽に向かって…」
ほむら「ほむっ!」バキィッ!!
さやか「ぐはぁっっ!!!?」
さやか「うぇぇぇん…痛いよまどかぁ…」
まどか「あぁ…なんて馬鹿で愚かなさやかちゃん…よしよし…」
さやか「一緒に青春すれば友情という名の架け橋が架かるかなぁ…と」
まどか「馬鹿!この馬鹿!」
さやか「はっきり言い切ったねまどか」
まどか「大好き!大好きです!」
さやか「え?なんて?」
まどか「今回のはあきらかにマイナス…さやかちゃん。次は私の台本通りに話してよ?」
さやか「えぇ~?まどかはいまいち頼りにならないからなぁ~」
まどか「さやかちゃんの頭よりは信用してよ」
さやか「……はい」
さやか「あの…転校生…」モジモジ
ほむら「……あによ」ホムスッ
さやか「昨日はごめんね…?転校生と話してるとテンパっちゃって…変なこと言っちゃって」モジモジ
さやか「それで…あ、あの…よかったらこれ…」
ほむら「…お菓子?」
さやか「クッキーだよ…これ…あ、あたしの…」モジモジ
さやか「て、手作り…」テレッ
ほむら「…!」ドキッ
さやか「おいしくなかったら食べなくていいからね…ば、ばいばいっ」ダッ
ほむら「……」
ほむら「…甘い匂い…///」
さやか「どうだった…?台本通りにできたかな…?」
まどか「台本以上だよ!120%フルパワーだったよ!」フンフン
さやか「だ、だって実際に手作りだし…ちょっと恥ずかしかった」
まどか「えー!?ほんとに作ってきたのー!?ずるい!ほむらちゃんずるい!」
さやか「まどかの分もあるよ。はい」
まどか「わぁ!さやかちゃんの手作りクッキーだ!やったー!」
まどか「お布団で抱いて寝るね!!」
さやか「いや食べてよ!」
ほむら「……」
ほむら「……」クンクン
ほむら「…いい匂い…」クンクン
ほむら「突然クッキーだなんて…どうしたのかしら美樹さやかは」
ほむら「最近…というか以前から私に話しかけるときの態度がおかしいし」
ほむら「最初はなんの嫌がらせかとも思ったけど…私にプレゼントだなんて…」
ほむら「もしかして…わ、私のことを…?」
ほむら「……///」
ほむら「だ、駄目よ私…まどかというものがありながら…」
ほむら「で、でも美樹さやかの気持ちを蔑ろにするのも人としてどうかと思うし…」
ほむら「…………」プシュー
ほむら「美樹さやか」
さやか「あひっ!?」ビクッ
さやか「て、転校生から声かけてくれるなんて…」ウルウル
ほむら「!そ、その涙目上目遣いはやめなさい…///」
ほむら「それはそうと美樹さやか。今度の休日は暇かしら?」
さやか「さやかちゃんは常に暇人ですよ!えっへん!」
ほむら「…な、なら…私と遊びましょう」
さやか「なに!?まさか!?これは夢か!?うつつか!?」
さやか「あいだ!こ、これは現実だ!」ハッ
ほむら「…で、いいの?…それとも、駄目…?」
さやか「いいよー!遊ぼう転校生!いやっぽー!」
さやか「まどかまどかー!転校生と遊ぶ約束したー!」
まどか「やったねさやかちゃん!」
さやか「もうこれは友達だよね!?誰がなんと言おうと友達だよね!?」
まどか(さやかちゃんはこの通りだけど…ほむらちゃんはどう思ってるのかな?)
ほむら「…………///」
ほむら「わ、私ったらなんて大胆なことを…///」
ほむら「これはいわゆるデートってやつよね…?」
ほむら「こ、これは浮気じゃないわ…だってまどかとはまだそういう関係じゃないんだもの…」
ほむら「み、美樹さやかに夢を見せてあげるだけなのよ…か、勘違いしないで頂戴…///」
続きを誰かお願いします
自分の予想ですが、VIPのエロSSは性交経験の無いピュアな大人が書いてるのだと思います
なのであなたもきっと書けます
公園
ほむら「」ソワソワ
さやか「やーやー転校生!今日も相変わらずお綺麗で」
ほむら「な!い、いきなりなにを言うのよ…///」
さやか(あり?いつもと反応が違うな)
さやか「結構待っちゃってた?ごめんね遅くなって…」
ほむら「待ち合わせ時間の5分前よ。安心しなさい」
さやか「そう?えへへ」
ほむら(1時間前から待ってたけどね…)
ほむら「映画や遊園地なんかが鉄板なのよね…?」
さやか「あはは。中学生二人でいくとこかな?」
ほむら「あ、あら…?私、病院生活が長かったから、こんなときどこにいけばいいかわからないの…」
さやか「転校生ん家とかどう?」
ほむら「ー!?い、いきなり家に!?///」
ほむら「だ、駄目よ駄目駄目!まだ私達には早いわ!///」ホムブンブン
さやか「え…そ、そっかぁ…」ガーン
さやか(まだ完全に心を開いてくれたわけじゃないみたい…)
ほむら「え、えぇそうね」
ほむら(ふぁ、ふぁっしょんとか今まで気にしたことなかったわ…)
ほむら(ダサい奴だって思われたらどうしよう…)
ほむら「……」ホムソワソワ
さやか「どしたの?いこっ」ギュッ
ほむら「っ!///」
ほむら(手を握っ!?///そんなまだ恋人じゃないのにそんな///)
電柱の影
まどか「素晴らしい!」
さやか「わー!ねぇこれ着てみてよ転校生!」
ほむら「え…?ま、真っ黒と真っ白のフリフリ…?」
さやか「ゴスロリってんだよ!きっと似合うよ!」
ほむら「う、うん」
ほむら「最近のふぁっしょんはモノクロなのね…」
ほむら「ど、どう…?」フリフリ
さやか「ぎゃー!お人形さんみたいだー!」
さやか「欲しい!一家に1台転校生が欲しい!!」
ほむら「そ、そんな欲しいだなんて…///」
マネキンの影
まどか「天然たらしさやかちゃん半端ないよ!」フンフン
ほむら「あらいいじゃない。ボーイッシュな感じで似合ってるわよ」
さやか「へっへー!じゃあ奮発して買っちゃおーっと!」
さやか「転校生が似合うって言ってくれたんだしね!」
ほむら「……///」
さやか「じゃあお店の外で待ってて!すぐ済ませるから」
ほむら「えぇ」
ほむら「ふぃー…」
ほむら「生まれて初めてのデート…こんなに緊張するものなのね…」
豚「あんれぇぇぇぇ?美少女の匂いがするぞぉぉぉぉ?」
カス「本当だぁぁぁぁ可愛い女の子発見んんんん」
ほむら「!?」
ほむら「い、いえ…友達を待ってますので…」
カス「えぇぇぇぇぇ?そんなこといって彼氏じゃないのほぉぉぉ?」
豚「まじでぇぇぇぇ今時のちゅ、ちゅ、中学生はイケナイなぁぁぁぁ?」
ほむら「ち、ちが…」
カス「ふひぃふひぃこれはお仕置きが必要だねぇぇぇぇ?」
豚「ぶひぃぶひぃさぁおいでぇぇぇぇ?」
ほむら「い、いや…!」
さやか「こらー!」
さやか「なんだ君はってか!?そうですあたしが正義の味方、絶世の美少女さやかちゃん!!」
カス「おぉぉー」パチパチ
ほむら「美樹さやか…!」ポロポロ
さやか「えへへーまったく泣き虫だなぁ転校生は~」
>>78「百合!リアル百合!」
カス「泣けるぅぅ…!萌えと燃えの融合だぁぁぁ…」グスグス
ほむら「うぅぇぇ…怖かった…」ポロポロ
さやか「おらー転校生が怖がってるぞ!お行き!」
>>78「えぇぇ!?ちょっと君たちの百合百合をカメラに納めさせてよぉぉ」
バキィッ
>>78「ぁぁぁカメラがぁぁぁ」
カス「野暮なことすんじゃねぇよ…幸せにな、お二人さん」
さやか「いい人だ…!」
さやか「よしよし…悪い人はもういないよー」
ほむら「うん…」
さやか「元気になった?」
ほむら「」フリフリ
さやか「よっしゃ!あたしが元気にしてあげる!」ギュッ
ほむら「あ…」
さやか「着いてきて!」
ほむら「……」ギュゥ
>>78の影
まどか「男らしい行動力!そこに女の子は惹かれる痺れる憧れるんだよ!」
>>78「ぶひぃ」
ほむら「ここは…?」
さやか「ゲームセンターだよ」
ほむら「ゲームをやるとこよね…?私あまりゲームやったことないのだけど…」
さやか「へっへー!ユーフォーキャッチャーくらい誰でもできるよ!」
ほむら「でもやったことない…」
さやか「お手本を見せてあげるよ。何か欲しいのある?」
ほむら「……あの青い人魚のぬいぐるみ」
さやか「よっしゃ!」キリッ
ほむら「千円も使っちゃって大丈夫?」
さやか「いやいやこれくらいで済んでよかったほうよ」
さやか「で…はい転校生!」
ほむら「え…私がもらっていいの…?」
さやか「なにいってんのさ。転校生にプレゼントする為にとったんだから!」ニンマ
ほむら「!」
ほむら「…えへへ…」
さやか「やった!笑ったねー!?」
ほむら「え?え?」
さやか「きなさーい」グイーッ
ほむら「え!え!狭いわ!?ここはなに!?」
さやか「はいチーズ!」
パシャッ
ほむら「きゃっ!?」
さやか「あはははは!転校生ばっちり目瞑ってるじゃん!」
ほむら「しゃ、写真?」
さやか「プリクラだよプリクラ!聞いたことくらいあるでしょ?」
ほむら(プリクラ…!?あのカップルがくっついてちっちゃい写真をとるあれよね…!?)
ほむら(こ、こんな密室でとるなんて…///)ホムドッキンホムドッキン
ほむら(密室でカップルが二人っきり…なにかの間違いが起こってもなんら不思議はないこの空間で…)
さやか「これでよぅし」
ほむら(美樹さやかとこんなに密着して…///)
さやか「転校生ー!現像されたよー!」
ほむら「え?え、えぇ!」ビクッ
さやか「はい!あげる!」
ほむら「あ、ありがとう…」
ほむら「」ジー
ほむら「!?///」
ほむら(ず、ずっと一緒だよって書かれてる…!?これってぷ、プロポーズ…!?)クラッ
さやか(このあたしと転校生の後ろにいるピンクの影はいったい…)
せっかく豚の役までやったんだがんばってくれよ
豚にしちゃってすいません
書く気がない訳じゃないけど眠い
残ってたら書くけど需要があるかは自信ない
うまいひとが誰か書いてくれればみんな幸せおやすみなさい
ほむら「そ、そう?まだ早くないかしら…?」
さやか「でももうお昼だよ?あたしお腹すいちゃったー」
ほむら「あぁ!お昼ね!」
さやか「いくぞーおー」
ほむら(お昼は…海の見えるレストランとかかしら…)
さやか「ここ」
ほむら「…………え?」
さやか「マックド」
ほむら(ムードもへったくれもない!)
ドナルドの影
まどか「そのチョイスはいかがなものだよさやかちゃん!」
ほむら「いやいや今時のカップルはこういうとこで食べるものなのね…うん」
さやか「どしたの?」
ほむら「なんでもないわ…」
さやか「?…転校生口開けてー」
ほむら「え?はむぐっ!?」
さやか「おいしい?」
ほむら(い、今のは俗にいうあーんという奴では…///)
さやか「あたしにもちょうらい。あーん」
ほむら「え、えぇ!」ズボッ
さやか「ほががが!!」
さやか「もがががっ詰めすぎ…!」
ほむら(は、端から見たら私達がカップルに見えてるのかしら///)ズボズボ
さやか「むぐむぐむぐむぐ」
ほむら(やだ!これじゃ私が美樹さやかのことが好きみたいじゃないの!///)ガズボズボ
さやか「もしゃもしゃもしゃもしゃ」
ほむら(でも思わせ振りな態度はよくないわ私…ここまでしたんだからきっちり責任をとらないと…!)
ほむら「み、美樹さやか…」モジモジ
さやか「ふも?」
ほむら「こ、このあと…私の家…くる…?」
隣のテーブル
まどか「きた!きたよ!!」ガタンッ
焦るな焦るな
ほむら「え、えぇ…」ホムドッキンホムドッキン
さやか「いやったぁー!とさやかちゃんはガッツポーズで喜びを表現してみる!」
ほむら「そ、そんなに私の家にきたかったの…?」
さやか「いやー今日の目標は家に行けるくらい親しい仲になることだったからねー!」
ほむら(なんて大胆な子なの…///デート初日からそんなに…///)
ほむら(い、いえ古い考えはやめなさい私。今は初めてが中学生でもおかしくない時代なのよ…!)
隣
まどか「さやかちゃんはそんなアバズレじゃないよ!」
まどか「でも楽しいから黙っとこ。てぃひひ」
さやか「おっじゃしまーす」
さやか「わぁ転校生の匂いがするぞー」クンクン
ほむら「え!?もしかしてうち臭い!?」
さやか「いやー?いい匂いだよ。転校生の匂い好きだなー」クンクン
ほむら「や、やめて嗅がないで…///」
さやか「……」クンクンクンクン
ほむら「は、恥ずかしいからぁ…///」
さやか「へへへ…赤くなった転校生も可愛いなぁ」
ほむら「あぅ…」
さやか「意外と生活感あるね」
ほむら「そうかしら?遊ぶものがなくてごめんなさい」
さやか「まー転校生とお話するだけでも十分楽しいからね」
ほむら「そ、そう…?」
さやか「あっ!これが転校生のベッドかー」バフッ
ほむら「ちょ、ちょっとそんな枕に顔を…」
さやか「ふへぇ…いい匂いだぁ…眠くなってくるよ…」
ほむら(誘ってるの!?これが誘ってるというやつなの!?)ホムホムホ
さやか「んー?転校生も眠いの?」
さやか「ならさやかちゃんの抱き枕になるのだー」ギュー
ほむら「ふもっ!?」
さやか「転校生は暖かいなぁ…」ギュー
ほむら(美樹さやかの胸が顔に…!!)
さやか「ぐー」
ほむら「ふがふが…///」
まどか「録画録画」
さやか「……」ジー
ほむら「……むにゃ?」
さやか「……」ジー
ほむら「…え?あら!?私いつの間にか寝て…」
さやか「……」ジー
ほむら「…な、なにかしら…?」
さやか「転校生の寝顔にみとれてた」
ほむら「…え、う…///」
さやか「寝てるときまで可愛いんだからもう…男はほっとけないねこりゃ」
ほむら「お、男なんて汚らわしいおぞましいわ!見るのも嫌になるのに!」
さやか「ありゃりゃ」
ほむら「午後7時ね…親御さんは心配してるんじゃないかしら…」
さやか「だよねー。もう暗くなってきたしそろそろ帰んなきゃやばいかなー」
ほむら「……」
さやか「もっと転校生と遊びたかったよ」
ほむら「な、なら…!」
ほむら「お、お泊まり、していかない…?」
まどか「ゴール!!ないすしゅー!!」
ほむら「えぇ」
さやか(お泊まりする仲ってことは…マブダチってことじゃんっ!!)
さやか「きゃー!転校生大好きー!」ギュッ
ほむら「ちょちょちょちょ!?///」
さやか「あたしは嬉しいぞー!転校生とこんな関係になれる日がくるなんてー!」
ほむら「ななななななななな///」
ほむら(こんな関係って…!?やっぱり今夜は…!?)
ほむら「あわわわ…」プシュー
まどか「よし!各部屋にカメラをセットしたよ!」
ほむら「そう…」ドキドキ
さやか「そろそろよるごはんの時間だね。どうする?」
ほむら「や、夜景の綺麗なレストランなんか…ど、どうかしら…」ボソボソ
さやか「あんれー?冷蔵庫になんも入ってないじゃない」
さやか「転校生普段なに食べてるのよ」
ほむら「えと…スープ春雨とかインスタントコーヒーとか…」
さやか「あかん!買い物いくよ!」グイーッ
ほむら「うぃー…」ズルズル
さやか「んー今日の献立何にしようか」
さやか「転校生あんまり栄養とってなさそうだからなー…」
さやか「おぉ!お野菜が安い!」
ほむら「…ねぇ美樹さやか」クイクイ
さやか「うん?」
ほむら「お菓子買っていいかしら」
さやか「3つまでだよ?」
ほむら「承知したわ」タタタタ
さやか「まったく…インスタント食品やお菓子ばっかり食べてるんだから…」
さやか「そもそもお米もなかったな…買わなきゃ…」
ほむら「そんなにいっぱい買うからよ」
さやか「だって転校生がまともな食生活してないから!」
さやか「明日からちゃんと自炊しなさいよ」
ほむら「えぇー…」ホムゲッソ
さやか「あたしも手伝うからさ」
ほむら「え…それって…!?」
さやか「こーいうの通い妻って言うんだっけ?あはは」
ほむら(もう既に結婚!?あやややややや…///)
ほむら「あの…手伝うわよ」
さやか「いっていってーすぐ出来るから」
さやか「牛乳買っておいたから飲みながら待っててよ」
ほむら「えぇ…牛乳…?コーヒー飲みたいわ」
さやか「だめだめ。転校生毎回毎回インスタントコーヒー飲んでるでしょ?飲み過ぎは身体に悪いよ」
さやか「牛乳飲んだ方がおっぱいもおっきくなるよ」
ほむら「ふむぐぐぐ…」
ほむら「」ジー
さやか「よっと」パキャッ
ほむら「」ヒョコッヒョコッ
さやか「……」ジュー
ほむら「」ウロチョロ
さやか「なぁに?」
ほむら「や、やっぱり私も手伝いたいな…って…その…」モジモジ
さやか「…ぷくっ」
ほむら「!わ、笑わないでよ!」
ほむら「え?」
さやか「ホムライス」
さやか「野菜のスープは温めてくれた?」
ほむら「い、一応…」グツグツ
さやか「わっ!温めすぎだよ!沸騰しちゃってんじゃん!」
ほむら「私熱湯専門の料理しかしたことないの…」
さやか「カップラーメンは料理じゃないからね…?」
さやか「まぁまぁその前にこのホムライスにケチャップをかけましょう」
ほむら「なるほど…」
さやか「どっちがうまくQBをかけるか勝負だ!」
ほむら「!?」
さやか「負けた方は食後のデザート抜きよ!」
ほむら「!?」
さやか「よーいどん!かきかき…」
ほむら「ほむむむ…」カキカキ
ほむら「おいしかった…」
さやか「ほら口のまわりにケチャップついてるよー?」フキフキ
ほむら「んむ…」
さやか「さーって!さやかちゃんはデザートのおっぱいプリンでも食べましょっかねー」
ほむら「うぅっ…淫獣の姿なんて記憶から抹消したわよ…かけるわけないじゃない…」
さやか「転校生~?食べたいの?」
ほむら「」コクン
さやか「しょうがないなぁ…はい、あーん」
ほむら「……///」パクン
ほむら(食べさせあいっこしちゃった…///これはもうラブラブカップルの域に達しているわ…///)
さやか「じゃあ洗い物済ませちゃうよ」
ほむら「!そこまでやってもらうのは悪いわよ。私がやるから」
さやか「いーっていーって。それより転校生はお風呂沸かしてちょーだい」
ほむら「お…風呂……?」
さやか「あれ?入ってっていいでしょ?」
ほむら「も、もちろんよ!女の子だものね!」
ほむら(お、お風呂!き、緊張してきた…!)
まどか「フィルムの予備はばっちりだよ!!」
さやか「転校生先に入って。あたしは後でいいからさ」
ほむら「そ、そういう訳にはいかないわ。あなたはお客様なのだから」
さやか「いやいや一番風呂は家主である転校生が入るべきですよ」
ほむら「いえ私のお風呂は長いからあなたが先に入るべきよ」
ほむら(ほんとは私の入った残り湯に入られると恥ずかしいからなんだけど)
さやか「うーん…」
さやか「…じゃー」
さやか「一緒に入っちゃおうか?」
ほむら「!!!!」ドゴン!!
まどか「はいきたよさやかちゃんの必殺無自覚大胆発言!!」
ほむら(いいい意識しては駄目よ暁美ほむら!こここの程度のことで!)
さやか「おいしょ」パサッ
ほむら(女の子どうしでお風呂なんてよくある話じゃない!この前夜に放送してたアニメでもあったわ!)
さやか「ん…」シュル
ほむら(赤くなっては駄目!女の子に欲情する変態だと勘違いされてしまうわ!)
さやか「ん?脱がないの転校生?」クルッ
プルンッ
ほむら「ひやぁぁぁぁぁぁぁ……!!」カァー
さやか「あれれ!?お風呂に入る前なのに転校生がのぼせてる!!」
さやか「て、転校生…?」
ほむら(その健康的な体つきに豊満なバスト)
ほむら(おそらく少しきつめだった下着がその程よいピンク色の肌に後を残している)
ほむら(そして見るからに柔らかそうな胸。その中心には綺麗な桃色の突起が2つ…)
ほむら「…はぁ、はぁ…」ホムホムホ
さやか「や、やだ…そんなに見ないで…」サッ
ほむら(!!!!)
まどか「手ブラ!!手ブラきた!!」
ほむら(それによって胸はきゅっと締め付けられ、柔らかく持ち上がる様はまるで風船のよう)
ほむら(そして持ち上がったことにより下乳というものが私の目にさらされている…!)
ほむら(さらに恥ずかしそうに少し赤く染まった美樹さやかの頬…潤んだ瞳…!!)
ほむら(正直、たまりません…!!)フラッ
さやか「ちょ!?転校生大丈夫!?」
ほむら「大丈夫よ…少し貧血なだけ…」ダバダバダ
さやか「あぁっ!貴重な転校生の血が鼻から流れていくよ!」
ほむら「だ、大丈夫よこれしき…!」
さやか「とりあえずお風呂場が真っ赤に染まらないように鼻栓しとかないと」ギュッ
ほむら「ふごっ」
さやか「具合悪くなったらすぐ言うんだよ?」
ほむら「あい」
さやか「はいばんざーい」
ほむら「あい」バンザーイ
さやか「よいしょっと」シュルシュル
ほむら(わ、私今…美樹さやかに服を脱がされてる…!?)
ほむら(私の身体の至るところを美樹さやかに見られて…!!)
ほむら「」フラッ
さやか「うわっと!肩貸してあげるから掴まって!」
ほむら「あい…」
さやか「転校生は軽いなぁ」プルンップルンッ
ほむら(ぁぁぁ!おっぱいが私の顔に当たってるぅぅ!)
まどか「さやかちゃんはほむらちゃんを殺す気なの!?」
まどか「ごちそうさまでした!!」
ほむら「……」チャポン
さやか「その間に身体洗っちゃおうかな」
ほむら「…あなたも浸かりなさい。寒いでしょう」
さやか「え、でも二人一緒には…」
ほむら「…大丈夫よ。ちょっと狭いけど一緒に浸かれるわ」
さやか「…じゃお言葉に甘えまして…」
さやか「失礼しまーす」チャポン
ほむら「!」ビクンッ
さやか「あ、ちょっと太もも触っちゃった」
ほむら「……」ドキドキドキドキ
さやか「…なんでさっきから目瞑ってるの?」
ほむら「…煩悩に打ち勝つためよ…」
ほむら「私は大分落ち着かないわ…」ドキドキドキドキドキドキドキドキ
さやか「はぁ~転校生って肌白いねぇ」
ほむら「…そうかしら」
さやか「綺麗できめ細かくて色白でスレンダーで…顔も美人ときたもんだよ」
ほむら「…あなたの方が健康的で女の子らしい身体で…正直羨ましいわ」
さやか「いやいやこうして見てるとほんとにお人形さんみたいで可愛いよ転校生は」
ほむら「…あなたばかり見てずるいわ」パチリ
さやか「えへへ。やっぱ目を見つめあってお話しないとね!」
ほむら「……」プイン
さやか「あー目を反らした」
さやか「よそよそしいぞ転校生」
ほむら「…それはこっちの台詞よ美樹さやか。私達の仲でいつまでも転校生はないんじゃないかしら?」
さやか「あは。慣れちゃってさ…」
ほむら「…お互い名前で呼びましょう」
さやか「ほ…ほむ、ら…」
ほむら「あぅ…///」
さやか「な、なんで照れるのさ…///」
ほむら「…さやか///」
さやか「う…むず痒い…///」
ほむら「ちょっ…いきなりお湯から出たら…!」
ほむら(濡れ濡れの裸体…!し、深呼吸…深呼吸…)スーハースーハー
さやか「うー…」ワシャワシャ
さやか(なんかさっきから転校生がいちいち可愛いんだよなぁ…///なんかあたしやばいかも…)
ほむら「ふぅ…背中流してあげようかしら?」
さやか「え?」
ほむら「いい?」
さやか「あ、うん…お願い」
さやか「う、うん…」ドキドキ
ペタッ
さやか「あひゃうっ…」ビクッ
さやか「ちょ、素手!?」
ほむら「えぇ…私肌弱いからいつも素手で洗ってるの」
ほむら「あなたの肌も…すべすべにしてあげる」ペタッペタッ
さやか「っ…や…ぅんっ…」ビクッビクンッ
さやか(な、なんか触り方が…っ!)
まどか「ぬるぬる!ぬるぬるぬるぬるぬ!」
さやか「ぅひっ!?」
ほむら「はぁ…はぁ…」ヌルヌル
さやか「ちょ…あっ…ほむらぁ…っ」
ほむら「ま、前も洗ってあげる…」プルプルン
さやか「ひ、ひぃっ!?///」
ほむら「柔らかい…ずるいわよさやか…私にはないのに」プルヌルプリンッ
さやか「だ、駄目ぇ…!そんな触り方…ひゃん…///」
ほむら「うふふふ…それじゃ下も…」ツゥ
タプンッ
さやか「ひゃっ!?///」
ほむら「……!!これは…!!」
幸福の絶頂を体現したような感触は…ま、まさか…!!
全ての生き物を魅了し、一度触れば中毒になってしまう程の麻薬のような快感…!!
欲望の極み…いえ、そんな言葉では測れないほどの宝!!
奇跡の美しさ!!
究極の柔らかさ!!
ぷにぷに!ぷっくり!ぷるっぷる!
擬音で表すなど到底不可能だけど表さずにはいられない!
何かに置き換えないとその価値は計り知れない!!
それこそが!私暁美ほむらが触った至高の逸品…!!
美樹さやかのお尻!!!!
もしかして、さやかにカンチョーしたり腹パンしてた人?
(※まだまとめていません)
さやか「気がついた?ほむら」
ほむら「わ、私…?記憶が…」
さやか「お風呂場で倒れたんだよ。やっぱりちょっと具合悪かったんでしょ」
ほむら「そ、そうだったかしら…」
ほむら(たしか…さやかの身体を見ていたらつい我を失って…よく覚えてないわ…)
さやか「今氷枕作ってたんだ。どーぞ」
ほむら「ありがと…気持ちいい…」
ほむら「…ありがと…さやか…」
ほむら「…くぅ…」スヤスヤ
さやか「……」
さやか「ちくしょー…この寝顔は反則だよなぁ…」
ほむら「…むにゃ」
ほむら「…さやかぁ…」
さやか「!」
ほむら「…だいすき…」
さやか「…あたしも…」
終わり
僕にイチャイチャやエロが書けるわけがなかったんですよ
期待に答えられなくてすいません
十分いちゃいちゃだったと思うぞ
十分イチャイチャだった
また書いてくれ。今度はまどさやも
まどか「さやかちゃん!今日うちに来ない!?」
さやか「どおした突然」
まどか「あのね!一緒に映画見ようと思って」
さやか「映画かー!」
まどか「うん!つい昨日に完成…じゃなくて、レンタルしてきたの!」
さやか「面白そうだね!でもどうせなら大人数で観た方が楽しいよ!」
まどか「そう?」
さやか「ほむらやマミさんや杏子も一緒に観よう!」
マミさん宅
さやか「いやー急遽マミさんのおうちになってまことにすいません」
まどか「私のお部屋は狭いので…」
マミ「構わないわよ。むしろみんなと映画観るなんてワクワクするわ」
杏子「映画といえばポップコーンだよねーマミさーん」
ほむら「まったくもう…私がつくってあげるわよ」
杏子「えっ…」
ほむら「なによその反応は」
さやか「まーまー食べてみなって杏子」
杏子「えー?ほんとにほむらが作ったのー?」
ほむら「失礼しちゃうわね…」
さやか「いーから食べてみなっ」ヒョイッ
杏子「ぱくん!…むぐむぐ」
杏子「んまい!んまいぞほむら!」
ほむら「当然でしょ」
まどか「さやかちゃんからお料理習ってるもんね!」
ほむら「何故まどかがそれを!?」
まどか「んもーさやかちゃんは馬鹿だから覚えてないんだよー」
さやか「そっかーあたしのせいかーあはは」
まどか「そうだよさやかちゃん。このあんぽんたんーおっちょこちょいー好きー」
さやか「え?なんて?」
ほむら(ままままどかにさやかとの秘め事を知られてしまったわ…あわわ…)
さやか「まーこの通りほむらも着々と成長しているのですよ、うんっ」プンスッ
マミ「私はキャラメル味のを作ってみたわ」
杏子「うん。やっぱマミのがうまいな」ポリポリ
ほむら「」キッ
さやか「なんでもラヴストーリーらしいっすね」
マミ「まぁ…ラヴストーリーなのね」
まどか「ラヴストーリーです」
ほむら「ラヴストーリー…」
杏子「ラブストーリーねぇ…」ポリポリ
マミ「愛の逃避行ものかしら?それとも三角関係もの!?」
まどか「同性愛ものですね」
マミ「まぁ!?」
ほむら「…ホモはNGよ…?」
マミ「愛の形に不正解なんてないわ!」
さやか「まぁ最近ちょっと興味が…」
ほむら「例え同性が好きでもそれが本気の想いならば認められるべきよっ!頭の固いひとにはそれがわからないのだわ!」
まどか「女の子が好きってよりさやかちゃんが好きです」
さやか「え?」
杏子「お、おう…みんな乗り気だな…」
マミ「はい!」ヒョイッ
QB「なんだい」
マミ「あなた。ティッシュ。代わり。OK?」
QB「NOに決まってるじゃないか」
まどか「すいっちょん!」ピッ
カタカタカタカタ
まど映
ザザーンザザーン
さやか「でもある日突然やってきたちょっと電波な転校生と出会ったとき…物語は動き出したの」
馬鹿と大地と転校の花嫁
さやか「…なんかこれあたしに似てね?」
杏子「…名前もそっくりだったぞ」
マミ「い、いえそんな馬鹿な…」
ほむら(電波な転校生って…)
さやか「いつもいつも…」
「美樹さんは どうして そんな に バ か なの!?」
「さやか! 引っ込め この 馬鹿野郎!」
「どこまで愚かなんだ美樹さやか!」
「さやかちゃん馬鹿可愛い!好き!」
さやか「こんな風に罵詈雑言を受ける日々…」
さやか「でも転校生はあたしとは真逆だったの…」
マミ「あら…?私の声によく似た音が聴こえたような…」
杏子「奇遇だな…ツギハギだらけのあたしの声も聴こえたぞ…」
さやか「あたしは少し嫉妬したわ…なんであたしはあの子じゃないんだろうって」
さやか「なんでこんなに住む世界が違うんだろうって」
さやか「だけどある日…」
ほむら「やめて!離して!」
>>78「んだコルァ!俺達とお茶しろやコルァ!」
さやか「転校生は男の人達に襲われていたのです」
さやか「あっ!これ!」
ほむら「えっ!?まどか撮ってたの!?」
まどか「なんのことかな」
さやか「その時気付いたの…この感情は嫉妬なんかじゃなくて憧れだったんだって…」
ほむら「助けてくれてありがとう美樹さやか」
さやか「転校生…好きだ」
ほむら「私もよ…」
さやか「こうしてあたし達は結ばれた」
杏子「おい!突然結ばれちまったぞ!」
マミ「恋愛成就までの紆余曲折は!?」
ほむら「編集がめんどうになったのね?まどか」
まどか「私わかんない。ふゅ~ふゅるるゅ~」
さやか「口笛吹けてないよまどか」
さやほむ「!?」
さやか「これが転校生のベッドか…いやらしいめすの臭いがしやがるわ」
ほむら「そんな…恥ずかしい…」
さやか「さぁ子猫ちゃん。あたしの腕に抱かれて寝な」
ほむら「あっ…///」
さやか「あたしたちの過激で激しい夜が始まった…」
杏子「」
さやか「な、なんだこれ!?なんでこの映像が!?」
ほむら「ね、捏造よこんなの!///」
さやか「いやほむらのベッドで一緒に寝たじゃんか
マミ「あらあら///」
ほむら「なに馬鹿正直に話しているのよ!」
じゃあ仕方ない
ほむら「違うわよ!さやかが勝手に私を抱き枕にして…!」
さやか「あの時はついほむらのベッドがいい臭いでさー。ついつい寝ちゃったんだよね
杏子「め、めすの臭いだったのか…///」
ほむら「だからあのナレーションは捏造だって!」
まどか「しっ!みんな!ここが見所だよっ!」
さやか「転校生…一緒にお風呂入ろうぜ」
ほむら「えぇ…」
さやほむ「!?」
さやか「」シュル
さやか「」ポヨン
杏子「」ガンミ
マミ「」ガンミ
ほむら「」ガンミ
さやか「ちょっと!?なんで着替えシーンまで撮ってんのよ!?///」
まどか「てぃひひ」
さやか「ほら…転校生も服脱げよ」シュル
ほむら「あっ…」パサッ
杏子「」ガンミ
マミ「」ガンミ
ほむら「やめて!私の裸体がみんなの目に晒されている!///」
まどか「修正入れといたから大丈夫だよ」
さやか「そういう問題じゃねーよ」
ほむら「」チャポン
杏子「ほんとに二人でお風呂入ったんだな…」
マミ「二人がそんな仲だったなんて…びっくりしたわ」
ほむら「そ、そんな…まだそんな関係じゃ…」
まどか「まだ?」
ほむら「え、いえ!これからも…その…そんな関係には…ならない…のかも…?」
さやか(えっ…?)ズキッ
まどか(まったく…ほむらちゃんは素直になれないんだから…)
まどか(でも、あとちょっとかな…?)
ほむら「…それはこっちの台詞よ美樹さやか。私達の仲でいつまでも転校生はないんじゃないかしら?」
さやか「あは。慣れちゃってさ…」
ほむら「…お互い名前で呼びましょう」
さやか「ほ…ほむ、ら…」
ほむら「あぅ…///」
さやか「な、なんで照れるのさ…///」
ほむら「…さやか///」
さやか「う…むず痒い…///」
さやか「あ、あれ…?」
ほむら「ここだけ編集なし…?」
杏子「はぁー…やっぱラブラブなんじゃねーかあんた達」
マミ「うふふ…こんなの見せつけられちゃ応援するしかないじゃない」
ほむら「そ、そんなこと…///」
ほむら「ぜ、絶対ないわ…」
さやか「…!!」
マミ「えー?そうかしら?」
ほむら「そ、そそそそうよ!さやかからも言ってあげて」
さやか「…そうだね。女の子が女の子を好きになるなんておかしいもんね…」
ほむら「さ、さやか…?」
さやか「うん…間違ってたんだ…気の迷いだったんだよ…」
ほむら「どうしたの…?」
さやか「…ごめん。ちょっとジュース買いにいってくるよ」
ほむら「…………」
まどか「……ほむらちゃん、映画の続き、観よ?」
ほむら「えぇ…」
さやか「す、すぐに介抱しないと…まずは身体を拭いて、服を着せて…」
さやか「わっ…身体があっつい…急いで冷ましてあげないと…!」
ほむら「……さやか…」
まどか「さやかちゃん、この時すごく焦ってたんだ。私でもみたことがないくらい…」
まどか「なんでかわかる?ほむらちゃん」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃんのことが大好きだからだよ」
ほむら「!!」
さやか「あぁ!氷枕作ったげよう…!」
さやか「身体の汗も拭いてあげなきゃ…」
さやか「ほむら…大丈夫…?また元気になって…」
さやか「また遊びにいこうよ…?」
さやか「ほむらぁ…」ギュウ
ほむら「……」
杏子「…さやかの奴」
まどか「ほむらちゃん。さっき言ってたじゃない。本当に好きなら認められるべきって」
まどか「でも認めてないのはほむらちゃんじゃないの?」
ほむら「!」
まどか「ほむらちゃんが本当に好きなのはさやかちゃんでしょ?」
まどか「自分に嘘ついちゃ駄目だよ…」
ほむら「…さやかぁ…」
さやか「!」
ほむら「…だいすき…」
さやか「…あたしも…」
まどか「これがほむらちゃんの本当の気持ち」
まどか「そしてさやかちゃんの本当の気持ちだよ」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん。いかなきゃいけないとこがあるんじゃないの?」
ほむら「…そうね」
ほむら「まどか…ありがとう…私、まださやかに伝えなきゃいけないことがあったみたいね」
まどか「…さやかちゃんを幸せにしてあげてねっ」
ほむら「勿論よ」ファサッ
さやか「はは…わかってたよ…ほむらの好きは、あたしと同じ好きじゃないって」
さやか「これでよかったんだよ…女の子が好きだってバレたら絶対ほむらに嫌われちゃう」
さやか「あたし達は住む世界が違ったんだ…」
さやか「あたしは外れた世界の住人だったんだよ…」
「いいえさやか。あなたはこれから私と一緒に住むのよ」
さやか「…!?ほむら…」
ほむら「外れた世界なんかじゃない…二人だけの世界でね」
さやか「あたしはほむらとは違う所に立ってるんだ!」
ほむら「あなたが変態なら私はドがつく変態よ!女の子なのにあなたの身体に欲情したド変態よ!!」
ほむら「でも変態がいけないことなのかしら…?私は世間でどう言われようとどう見られようと」
ほむら「美樹さやかが好き!!大好きだって叫べるわ!!」
さやか「!」
ほむら「私はあなたと同じ場所に立ちたい。あなたと同じ道を歩きたい」
ほむら「人を好きになるのってそれだけのことじゃない…」ギュッ
さやか「ほむらぁ…」ギュッ
さやか「わかってるよ!それはほむらでしょ?」
ほむら「ふふ…ねぇさやか?私はあなたが好きよ。あなたはどうなの?」
さやか「う…好きだよ!?大好きだけどなにさ!///」
ほむら「じゃ…こんなのはどうかしら…」チュッ
さやか「あ…」
カシャッ
ほむら「これがチュープリって奴ね…」
さやか「もう…びっくりして目瞑っちゃったじゃんか」
ほむら「ならまた撮り直しましょ?何度だってね」
終わり
どうもすみませんでした
おやすみ
いやよかったと思うよ。ってかカシャとかまどかさすがだな
後、俺を出してくれてありがとよ
乙乙
やはりまどかはかわいいな、例え盗撮魔でも
たのしかった
Entry ⇒ 2012.03.05 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
美希「事務所のみんなが油断ならないの」伊織「はぁ?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330871306/
伊織「でこちゃんゆーな」
美希「でこちゃんは事務所のみんなのことどう思う?」
伊織「どうって…何が?」
美希「ミキ的には油断ならないって思うな」
伊織「だから、何がよ」
伊織「全く伝わらないんだけど。その目的語を抜かす感じやめなさいよね」
美希「だから、ハニーを事務所のみんなが狙ってるって話なの」
伊織「ああ、そういうこと……。そう?」
美希「虎視眈々と狙ってるの」
伊織「…あんたがでしょ?」
伊織「じゃあそのハニーとかいうのやめなさいよ」
美希「なんで?」
伊織「いや、だから狙ってないんでしょ」
美希「うん」
伊織「じゃあ何であいつのことハニーって呼ぶのよ」
伊織「はぁ?狙ってないんでしょ?」
美希「うん」
伊織「だから、何であいつのことハニーって呼ぶのよ」
美希「だから、ハニーはミキのハニーだからなの」
伊織「いや、だから…あーもう!」
伊織「私のセリフを取るんじゃないわよ…あんた本当に疲れるわ。私帰る。あとでこちゃんゆーな」
美希「待ってよでこちゃん。こんな話でこちゃんにしかできないの」
伊織「……何で私が選ばれちゃったのよ」
美希「だって、でこちゃんハニーのこと好きなんでしょ?」
伊織「は、はぁ!?ていうか、何でそういうときだけ直球なのよ」
伊織「何で認められちゃったのよ。勝手に認定しないでほしいわ」
美希「でも、でこちゃんは絶対ハニーのこと好きなの」
伊織「べ、別にあいつなんか好きじゃないわよ」
美希「でこちゃん、嘘つきは泥棒のはじまりなの」
伊織「嘘つきじゃないし、泥棒するほどお金に困ってないわよ」
伊織「何で私がダメみたいな流れになってんのよ」
美希「でこちゃんが嘘つきで、泥棒だからなの」
伊織「百歩譲って嘘つきはいいとしても、泥棒認定するんじゃないわよ。名誉棄損で訴えるわよ」
美希「あわよくば泥棒猫になろうとしてるの」
伊織「そのドヤ顔やめなさいよ。大して上手くないわよ」
伊織「はいはい…もうめんどくさいからそれでいいわよ…」
美希「認めたの」
伊織「ニタァってするのやめなさいよ。怖いんだけど」
美希「でね?誰かのせいで大分遠回りしちゃったんだけど」
伊織「間違いなくあんたのせいよ」
美希「?」
伊織「…はいはい。私が悪ぅございました」
伊織「みんなって具体的に誰よ」
美希「みんなはみんななの」
伊織「765プロのアイドルのみんなってことかしら」
美希「違うの」
伊織「はぁ?」
美希「765プロのみんなのことなの」
美希「うん」
伊織「春香、千早、雪歩、やよい、真、あずさ、貴音、響、亜美に真美、でいいのかしら」
美希「違うの」
伊織「……ああ、律子もってこと?」
美希「小鳥もなの」
美希「凡百のハーレムアニメと一緒にしないでほしいの」
伊織「あんた、ハーレムアニメに関わる全ての人に謝りなさいよ」
美希「なんで?」
伊織「あんたがなんで?って聞くと話が進まないから、以後禁句にしなさい」
美希「なんで?」
美希「むー。無視しないで、ミキの疑問に答えてほしいな」
伊織「知らないわよ。で、どうしてみんなが狙ってるって思ったのよ」
美希「でこちゃんはしょうがないの。じゃあここはでこちゃんに譲って、ひとりずつ見ていくの」
伊織「はいはいありがたいわね。……もう既に疲れたんだけど。あとでこちゃんゆーな」
伊織「・……あの子は狙ってるかもね。初っ端で認定して悪いけど」
美希「ハニーの前で転ばなかったことがないの」
伊織「そこ?…あの子どこでも転んでるじゃない。キャッチフレーズが「1日1回転びます♪」よ?」
美希「ハニーに『ああ、こいつは俺がついてやらないとな』って思わせる作戦なの」
伊織「プロデューサーがいないところで転んでるのは何なのよ」
伊織「そこまで見てたらプロデューサーが完全にストーカーよ。どれだけ念入りなのよ」
美希「世の中では『備えあれば憂いなし』って言うの。あ、でこちゃんにはちょっと難しかった?」
伊織「難しくないし、得意気になるんじゃないわよ。ていうかあんた私を何だと思ってるのよ」
美希「でこちゃんはでこちゃんなの」
伊織「水瀬伊織よ。この機会にちゃんと覚えなさい」
伊織「……聞こえない」
美希「でこちゃん、耳まで遠くなっちゃった?」
伊織「まで、って何よ。あんたいい加減にしなさいよ?」
美希「それで、春香は狙ってるってことでいい?」
伊織「……私、最初に認定したじゃないのよ」
美希「でこちゃんはせっかちなの」
伊織「はいはい、次行くわよ」
伊織「千早はそういうの興味ないんじゃないかしら。歌バカって言ってもいいくらいよ?」
美希「でこちゃん、本当に千早さんのこと見てるの?」
伊織「いちいち突っかかるわねあんた」
美希「千早さんはすごいんだよ?腹筋」
伊織「……ちょっと待ちなさいよ。腹筋?」
伊織「何でプロデューサーが筋肉マニアになってるのよ。あんた本当にプロデューサー好きなの?」
美希「毎朝腹筋200回とかやってるんだよ?」
伊織「そうね。ちょっと真似できないわね」
美希「それが千早さんの狙いなの。腹筋でオンリーワンを狙ってるの」
伊織「いや、歌のためでしょ」
伊織「えぇー…何で私怒られたのよ…」
美希「誰にも真似できないこと。それはもう個性なの。個性でアピールなの」
美希「いくらでこちゃんでも千早さんを馬鹿にするのは許さないよ?」
伊織「いや、私は馬鹿にしてないでしょ?」
美希「歌バカって言ったの」
伊織「……それは別に馬鹿にしてるわけじゃないわよ。もういい、次よ」
伊織「あの子男の人が苦手ですぅって言ってるじゃない」
美希「そう思っちゃったらもう雪歩の思う壺なの」
伊織「あんたどれだけ疑り深いのよ」
美希「男の人が近づくだけでビクビク怯えちゃう雪歩を襲わせる作戦なの」
伊織「プロデューサー完全に犯罪者じゃない。変態大人どころの騒ぎじゃないわよ。警察沙汰よ」
伊織「ちょ、組み敷くとか生々しいからやめてよ」
美希「それで雪歩は既成事実を…ごくり」
伊織「生唾飲むんじゃないわよ。こんなこと言ったらアレだけど、雪歩は真がいいんじゃないの?」
美希「真くん?」
伊織「いつも一緒にいるじゃない。男の人が苦手なんだし、あり得ない話じゃないと思うけど」
伊織「そうは言わないけど、プロデューサーより可能性あるんじゃないかしら」
美希「ミキ的には女の人同士っていうのもアリだと思うな。……どお?」
伊織「ちょ、あんたなんで私を熱く見つめるのよ」
美希「………」
伊織「な、なに…?」
伊織「……いま何で私フラれたのよ?」
美希「じゃあ雪歩も狙ってるってことでいいよね」
伊織「適当に結論付けるんじゃないわよ。今の会話何だったのよ」
伊織「ないわ」
美希「…早すぎるの」
伊織「あんた、やよいについて適当なこと言ったら本当に怒るわよ」
美希「え……?もしかしてでこちゃん、やよいとそういう関係……?」
伊織「さっきの話を引きずるんじゃないわよ」
伊織「今までの話全部が冗談ならいいわね…」
美希「やよいは純粋無垢なの。あ、でこちゃんには難しい言葉だった?」
伊織「その流れやめなさい。で、純粋無垢の何が悪いのよ」
美希「純粋無垢なやよいが、上目遣いで見つめてくる…これはやばいの」
伊織「可愛いのは認めるわ」
伊織「万が一そうだとして、やよいがプロデューサーを狙ってる根拠は何なのよ」
美希「でこちゃん、そんなこともわからない?」
伊織「ほんっと腹立つわねあんた」
美希「狙ってるとか狙ってないとかじゃないの。やばいの」
伊織「いや、狙ってるからやばいって話じゃないの?」
美希「フゥー……」
伊織「金髪だからってアメリカンに両手広げるのやめなさいよ。ぶん殴るわよ」
美希「でこちゃんには難しいみたいだから、次なの」
美希「真くんは男の子っぽくて、かっこいいの」
伊織「それで?」
美希「ハニーの好みド真ん中の可能性があるの」
伊織「もういちいち突っ込むのも面倒だから、真がプロデューサーを狙っている根拠を言いなさいよ」
美希「真くん、こないだね」
伊織「何よ」
伊織「……何でここにきてガチなのよ」
美希「ミキはいつでも全力投球なの」
伊織「そういうことを言ってるんじゃないわよ。遊園地デート?」
伊織「いちいち腹立つわね。気になる気にならない以前に、今そういう話をしてるんでしょ?」
美希「やっぱりでこちゃん、ハニーのこと好きなんだねー」
伊織「ニヤニヤするんじゃないわよ。真の話はどうすんのよ」
美希「デートしたんだから狙ってるに決まってるの」
伊織「何いきなりまともなこと言ってるのよ」
伊織「…あ、あんたなんでそれ知ってんのよ」
美希「でも美希はハニーと一緒にスイーツフォレスト行ったから互角なの」
伊織「!? ちょ、ちょっとそれ詳しく…」
美希「じゃあ次なの」
伊織「ちょ、ちょっと…」
美希「次はあずさなの」
伊織「…まあ、可能性はあるかもね」
美希「そうなの?」
伊織「その返しはおかしいでしょ」
美希「ミキ的には、あずさは年齢的に厳しいって思うな」
伊織「何言ってるのよ、年齢的には一番健全でしょ?」
美希「ミキ、そういう常識とかってキライなの。21歳と15歳なら15歳なの」
伊織「犯罪を助長するようなこと言うんじゃないわよ」
伊織「いや何でって、あんたが名前挙げたんじゃない」
美希「?」
伊織「…はいはい。あずさがアイドルになった理由が『運命の人』を探すことだからよ」
美希「へぇー」
伊織「へぇー、じゃなくて。だからプロデューサーが運命の人って思ってたら、狙うんじゃないの?」
伊織「……そういう無慈悲な突っ込みはやめなさいよ。私まで悲しくなるじゃない」
美希「まあでも、あずさは胸おっきいし、もし狙ってたら負けを認めざるを得ないかもしれないの」
伊織「それ私には負けを認めないってことなの?」
美希「でこちゃん、負けないよ!」
伊織「そういう好敵手みたいなのはいいから。もう、次よ」
伊織「あんたの胸の大きさ理論で行けば貴音にも敵わないわね」
美希「そんなことはどうでもいいの。大事なのは貴音がハニーを狙ってるってことなの」
伊織「…何で私が軌道修正されたのよ」
美希「貴音はよく月を見上げて物憂げな表情をしてるの」
伊織「そうね」
伊織「それはお腹が減っているだけじゃないの?」
美希「いやー、あれはハニーのことを想ってると見たね」
伊織「何でちょっとキャラ変わったのよ。で、物憂げな表情がプロデューサーに結びつくのは何でよ」
美希「ミキ気になったから、こないだ貴音に聞いたんだー」
伊織「なんて?」
美希「貴音はいつも好きな人のことを考えてるの?って」
美希「『ふふっ、それはとっぷしーくれっとです』って言われたの」
伊織「全然似てないわよ」
美希「乙女のトップシークレットと言えば恋の話なの」
伊織「誤解だと思うけど」
美希「貴音がまともに接点のある男の人といったらハニーしかいないの。どう?これ」
伊織「表面上筋が通ってるように見えるけど、たぶん全然通ってないわね」
美希「えー?絶対そうだと思うよ?」
伊織「あんたがそう思うならそうなんでしょ。あんたの中ではね。次行くわよ」
伊織「なんかあの子、プロデューサーをよく『ヘンタイだー!』とか言ってるんだけど」
美希「でこちゃん、キャラ被ってるね」
伊織「被ってないわよ。仮に被ってたとしても、あっちが被せてきたんでしょ」
美希「でもね、ミキが仕入れたマル秘情報によると」
伊織「そんな情報があるのね」
伊織「あらそう。響とプロデューサーは別に似てないけど」
美希「ミキだって菜緒お姉ちゃんと似てないよ?主に胸が」
伊織「あんたの胸押しは私に喧嘩を売ってるのかしら」
美希「お兄ちゃん大好きっ子が、お兄ちゃんと似た人を好きになることもあるって思うな」
伊織「まあ、そうかもしれないわね」
美希「でこちゃん、どうなの?」
伊織「はぁ?」
伊織「私、別に兄さん大好きっ子じゃないわよ」
美希「出た!出たの!でこちゃんの伝家の宝刀ツンデレ!」
伊織「出てないわよ。ついでに言うと伝家でも宝刀でもないわよ。何でテンション上がったのよ」
美希「むー。でこちゃんノリ悪いの」
伊織「これだけ私付き合ってあげてるのに、その物言いは何なのよ。ほら、次」
伊織「真美はいいの?」
美希「でこちゃん、ひどすぎるよ!」
伊織「え?」
美希「いくら双子だからって、ひとくくりにして語ろうなんて…!」
伊織「…そうね、今のは失言だったわ」
伊織「いや、亜美でしょ?」
美希「?」
伊織「?じゃなくて。あんたが一番ひとくくりにしてるんじゃないの?」
美希「細かいことはいいの」
伊織「あんた数秒前に何て言ったのよ」
美希「むー。亜美の話をすることの何が悪いっていうの?」
伊織「自分の間違いをなかったことにするんじゃないわよ」
伊織「年齢的には一番下だけど、あんたに子供って言われる亜美も可哀想ね」
美希「その子供らしい無邪気な表情の裏で、いつハニーをモノにするか舌なめずりしてるの」
伊織「うちのアイドルを邪悪な存在にするんじゃないわよ」
美希「にいちゃん呼びしながら未発達の胸をあててるの」
伊織「それは抱きつかれて邪念を抱く方が邪悪よ」
美希「でこちゃん、良かったね」
伊織「あんたさっきから私の胸見ながら薄ら笑い浮かべるのやめなさいよ。蹴り飛ばすわよ」
伊織「まあ、髪も伸ばしてちょっと大人っぽくなったわね」
美希「色気づいた子供ほど手に負えないものはないの」
伊織「全国の真美ファンに謝りなさいよ。ていうか、下手したらそれあんたの評判よ」
美希「こないだね」
伊織「何よ」
伊織「ええ」
美希「ミキもガバーって抱き付きに行ったんだー」
伊織「そう。それで?」
美希「?」
伊織「いや、それで真美はどうしたのよ」
伊織「え、じゃないわよ。真美いじめないでよね」
美希「ああ、そう!真美はじゃれあいに来なかったんだよねー」
伊織「そういう日もあるんじゃないかしら」
美希「………」
伊織「………」
美希「…あの日なの。あはっ」
伊織「『あはっ』じゃないわよ。あんたそれ今日一番の最低な発言だわ…。もう、次よ」
伊織「『さん』を付けなさいよ」
美希「ミキでこすけ野郎じゃないの。どっちかっていうとでこちゃんなの」
伊織「ドヤ顔されても釣られてないわよ。あとめんどくさいから省略してたけど、でこちゃんゆーな」
美希「律子はミキに『さん付けろ』とか『ハニーって呼ぶな』とかうるさいの…」
伊織「まあ、口うるさいところはあるけど。それが何の関係があるのよ」
伊織「違うわよ。私が言うのもなんだけど、律子があんたに期待してるからじゃない」
美希「期待?ハニーとミキがダメになるのを?」
伊織「それじゃただの陰険メガネじゃないのよ」
美希「こないだ美希がおしごとで遅くに事務所帰ってきたらね、ハニーと律子が2人きりでね?」
伊織「何よ」
伊織「遅くなんだからお腹くらい減るでしょ」
美希「あれはミキに対するあてつけなの!ミキの目の前でおにぎりを…たらこおにぎりを…」
伊織「あんたお腹減ってきたの?」
美希「ミキをなめてもらっちゃ困るの。おにぎりは別腹なの」
伊織「お米を別腹にするんじゃないわよ。主食は何なのよ」
美希「おにぎりなの」
伊織「磯くさいわねあんた」
美希「海苔なしのおにぎりもイケる口だよ?」
伊織「もう律子の話全然関係ないじゃない。次よ」
伊織「リアルすぎるからあんまり触れたくないんだけど」
美希「どころがどっこい…!これが現実…!」
伊織「そういうのはいいのよ」
美希「でこちゃんが小鳥の立場だったらどう思う?」
伊織「どうって、何が」
伊織「ちょ、ちょっと、あんたそこは伏せて言いなさいよね」
美希「29歳のところ?」
伊織「連呼するのやめなさいよ。誰か部外者に聞かれたらどうすんのよ」
美希「でもね、前に制服着たのが10年ぶりって言ってたの」
伊織「根拠を持ち出すんじゃないわよ」
美希「あれ言ってたのミキたちが14歳のときだから、11年前に18歳なの。だから今は29歳なの」
伊織「逆算するのやめなさいよ。それに中学まで制服で高校は私服かもしれないじゃない」
美希「あの焦り方は20代半ばのそれじゃないの」
伊織「15歳の小娘が20代半ばを語るんじゃないわよ」
伊織「……。小鳥には悪いけど、そりゃ焦るんじゃないかしら」
美希「ミキにはそんなことあり得ないからわかんないなー」
伊織「何ひとりだけ逃げてんのよ。ちょっとは想像力を働かせなさいよ」
美希「でも何でカレシいないんだろうねー。かわいいのに」
伊織「そんなの知らないわよ」
美希「ミキだったら、押しまくって捕まえちゃうって思うな」
伊織「そういうところで押し切れないウブなところがあるんでしょ」
美希「そっか。じゃあそんなウブな小鳥はハニーを落とせないの。安心だね」
伊織「え、それでいいの?」
伊織「何でそうなるのよ。わかったのはあんたが事務所のみんなをどう見てるかってことくらいよ」
美希「どう見てるかって?」
伊織「あんた事務所のみんな嫌いなんでしょ、ってこと」
美希「えー!ミキ事務所のみんな大好きだよ?」
伊織「とてもそうは聞こえなかったけど」
伊織「つもりじゃなくてもそう伝わるんじゃしょうがないでしょ」
美希「ご、ごめんなさいなの…」
伊織「な、何いきなりしおらしくなってるのよ」
美希「ミキ、ほんとにみんなのこと大好きなの…でこちゃんもだよ?」
伊織「でこちゃんゆーな。もう、落ち込むくらいならちょっとは考えて物を言うことね」
美希「うん、ごめんね?」
美希「う、うん…ばいばいなの」
伊織「もしもし、やよい?今から出るから、……」
美希「………」
美希「……え?」
伊織「ご飯食べるでしょ?あんたお腹すいてるんじゃないの?」
美希「…うん、行く行く!わぁー!」
美希「やっぱりでこちゃんいい人なの!」
伊織「い、いきなり何なのよ」
美希「でも、ハニーは渡さないの!」
伊織「…だから、あんたプロデューサー狙ってないんじゃないの?」
美希「狙ってないよ?だって、ハニーはもうミキのものだもん!あはっ」
伊織「はぁ?……あー……そういう……」
伊織「…ふふん、そのうち私のものにするから、覚悟しておきなさいよねっ」
美希「でこちゃん、負けないの!」
おしまい
美希と伊織で漫才やらせたかった。反省はちょっとしている。
やよい曰く「伊織ちゃんはみんなに優しい」とのことですが、真理だと思います。
そんなわけでやよいおりSSはよ
Entry ⇒ 2012.03.05 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ノダミキ「うーん、なんか違うんだよね…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1328367866/
GA 芸術科アートデザインクラス(アニメ公式サイト)
GA 芸術科アートデザインクラス(wiki)
ノダミキ「なんか今日の髪型がねぇ」
キサラギ「おかしいところなんてありませんよ?」
ノダミキ「なんていうかバランスが悪い気がするんだよ…」
ナミコ「そうか?私にはまったくわからんな」
キョージュ「今のノダ殿も十分可愛いな」
ナミコ「自分で言うか、普通」
トモカネ「髪型じゃないけど確かに店とかでも配置が違ったりするとこれじゃない感があったりするよな」
キサラギ「ありますね、画材屋さんでもたまに配置が違うと落ち着きません」
ノダミキ「もぉ私の髪型をそんなのと一緒にしないでよね」
キサラギ「構成の授業ですね」
キョージュ「立体ではなく平面構成だがな」
トモカネ「平面構成?」
ナミコ「デザインの基本だな」
ノダミキ「私にも~」
ナミコ「…これから授業でやるんだけど」
トモカネ「いいのいいの」
ナミコ「はぁ」
キョージュ「いいだろう」
ノダミキ「デザインはつかないけど…部屋のレイアウトとか言うよな」
キョージュ「うむ、まず皆がよく聞くレイアウトは、構成や」
キョージュ「組むという意味が含まれているな」
トモカネ「ふむふむ」
ナミコ「わかってるのか?」
トモカネ「いや、全然」
キョージュ「何かしらの効果や狙いが加味されてくる」
キョージュ「デザイナーは決められたスケジュールの中で効果、狙い、レイアウトをこなさなければならない」
キサラギ「あ、でも知り合いのデザイナーさんが言っていたんですけど、そんな細かくやっている時間がないって」
トモカネ「そういうもんなのか?」
ナミコ「そういうもんなんじゃないか?」
ノダミキ「イメージだとすんごく楽そうなのにね」
トモカネ「だな!」
キョージュ「…」
ナミコ「まぁ今日の授業はそういう授業みたいだしな」
ノダミキ「でも私はキョージュから聞きたいなぁ」
トモカネ「俺も!」
トモカネ「外間先生って難しく話すからなぁ」
キョージュ「私はかまわないが」
ナミコ「あーはいはい、わかったよ」
ナミコ「雅が続けたいならいいよ」
キサラギ「…楽しみです」
ナミコ「キサラギもか…」
ノダミキ「ふむふむ」
キョージュ「構成要素は三つのエレメントに置き換えて考えると理解しやすい」
ノダミキ「はいはい!」
キョージュ「どうした」
ノダミキ「構成要素って?」
ナミコ「そこからか」
ナミコ「文字、写真…イラストとかのことだな」
キョージュ「うむ、それらが構成要素の主だろう」
ノダミキ「そーなんだ」
ナミコ「…わかってないな」
ノダミキ「わかってるよ!なんとなくだけど」
キョージュ「何となくでも大丈夫だろう」
ナミコ「いいのか」
キョージュ「どうした、キサラギ殿」
キサラギ「えーと、三つのエレメントってなんですか?」
トモカネ「おーそれ俺も聞こうと思ってた」
ナミコ「…私も」
ノダミキ「なんだぁ、えらそーなこといってナミコさんもわかってないんじゃん」
ナミコ「うるさい」
トモカネ「まぁここは俺に免じて許してやってくれ」
ナミコ「意味が分からん」
ナミコ「まぁいいか、雅続きを頼む」
キョージュ「では、三つのエレメントについて話すとしよう」
キョージュ「と、言うかここが肝なのでな」
キョージュ「皆がよく知る点、線、面のことだ」
ノダミキ「それだけ?」
トモカネ「なんだ、簡単じゃん」
ナミコ「…お前達これをどう使うかわかってないだろ」
キサラギ「私はわかりません」
ナミコ「キサラギは正直だな」
トモカネ「どんとこい!」
ナミコ「なんでお前はそんな偉そうなんだ」
ノダミキ「そだよー教えてもらうんだから」
ナミコ「そして姫が素直なのは気持ち悪いな」
ノダミキ「ひどいなー」
ノダミキ「だって何か喋らないとキサラギちゃんみたいに空気になっちゃうじゃん!」
キサラギ「…」
トモカネ「もっとも小さいの?それはアレだろ?アレだ!」
ナミコ「わかってないな」
キサラギ「…」
キサラギ「まさか点、ですか?」
ノダミキ「うわ、キサラギちゃんが喋った!」
ナミコ「本人の前で言うお前はひどいな」
キョージュ「点、それは単なる点だが、大きさや形、量によって表情が多彩に変化してくる」
キョージュ「まず、正方形の空間を想像してみてくれ」
トモカネ「…紙に描いてもいいか?」
キョージュ「かまわない」
キョージュ「まず広い空間の中に点を一つ描いてみてくれ」
ノダミキ「うわ、点がこじんまりしちゃってる」
トモカネ「おー今度はさっきよりも点が強調されてる!」
キョージュ「と、このように空間の中に点があるだけでも認識が変わってくる」
キョージュ「まぁこれによって動きを加えることができるのだ」
キョージュ「さらに詳しく話すとしよう」
キサラギ「お願いします」
ナミコ「…」
キョージュ「その空間の中に点を何個か思い浮かべてみてくれ」
キョージュ「そしてそれぞれを大中小と大きさをかえる」
キサラギ「あ、なんだか遠近感があるように感じます」
ノダミキ「ホントだー」
キョージュ「するとどうだ?」
トモカネ「きれいに収まっちゃってまったく動きがないぜ…」
キョージュ「トモカネ殿の言う通り、等間隔で規則的に並べると動きがないものになる」
キョージュ「ではその点をバラバラに散らしてみてくれ」
キョージュ「同じ大きさの点でも規則正しかったり不規則になるだけでもこんなに表情が変わるのだ」
ナミコ「これすごいな」
キサラギ「面白いです」
キョージュ「だがまだあるぞ」
キョージュ「次ぎは…」
ノダミキ「うわ!なんだか今にも落ちそーだよ」
トモカネ「あ?俺にはのぼって行ってるように見えるけど」
キサラギ「どっちなんでしょうか…」
ナミコ「どっちなんだ、雅」
キョージュ「…」
キョージュ「そのようなイメージになるのだ」
キョージュ「次ぎは同じように下方にしてみてくれ」
ナミコ「今度は下に沈滞してる感じがするな」
ノダミキ「ちんたい?」
キサラギ「そこにとどまって動かないってことですよ」
ノダミキ「なるほど」
トモカネ「だったら俺はさっきのほうがいいな」
ナミコ「そうは言ってもデザインによって変えなくちゃだろ」
トモカネ「…」
トモカネ「わかってたぜ!」
ナミコ「嘘だな」
キョージュ「また大小違う大きさの点を空間いっぱいに散らしてみてくれ」
キサラギ「あ、楽しいにぎやかな感じになりました」
ナミコ「なんか奥行きがあるようにも思えるな」
キョージュ「…」
キョージュ「ナミコ殿が言ってしまった…」
ナミコ「すまん」
キョージュ「…」
キョージュ「線、それは先ほど説明した点が移動した軌跡だ」
ノダミキ「おー!」
ナミコ「だから一番始めに点の説明をしたんだな」
キョージュ「そういうことだ」
キョージュ「線は太さと距離を持ち、太さより距離の方が長ければ線とみなされる」
ノダミキ「逆の場合は?」
ナミコ「逆…距離よりも太さを持ったらってことか」
キョージュ「その場合は後ほど話す面になるな」
トモカネ「へー」
トモカネ「ギリ」
ナミコ「…」
トモカネ「だって小難しくて頭が痛くなってくるんだからしょうがないだろ」
ナミコ「まぁトモカネは置いてってもいいだろ」
ナミコ「雅、次ぎを頼む」
トモカネ「また描いていいか?」
キョージュ「聞かなくてもいいぞ」
トモカネ「…」
キョージュ「そこに規則的な列を作ってみてくれ」
キョージュ「うむ、線での基本だな」
キョージュ「次に線を自由に引いてみてくれ」
ノダミキ「曲線でもなんでもいいの?」
キョージュ「うむ」
ノダミキ「私も~」
キサラギ「私もです」
トモカネ「キョージュ、これはなんだ?」
キョージュ「…デザイナー達にはこれが生命力を感じさせるらしい」
キョージュ「私達がまだ未熟だと言うことだな」
ノダミキ「そなの?」
キョージュ「では逆に統一させた滑らかな曲線を何本か引いてみてくれ」
キサラギ「うわぁ、なんだか波みたいですね」
ノダミキ「水の流れみたいだね」
キョージュ「それが持つ印象は柔らかい」
キョージュ「あながち水という表現は間違いではないだろう」
キョージュ「線の角度や群れ具合でもいろいろと変わってくる」
トモカネ「どんな感じに?」
キョージュ「方向性や力などを感じさせるな」
キョージュ「効果線もこの類いだな」
キサラギ「ただの線でも使い方によってはこんなにも印象が変わってくるんですね」
キョージュ「ではこれが本当の最後だ」
ナミコ「いよいよ面の説明だね」
ノダミキ「どんなことでもどんとこい!」
キョージュ「…」
もっと色々な場所で解説してくれる機会があるといいのに
キサラギ「えぇ」
キョージュ「それと同じで、線が移動してできた軌跡が面になるんだ」
トモカネ「おもしろいな、全部繋がってるのか」
キョージュ「あぁ、だからこの三つが基本なのだ」
ノダミキ「なるほどー」
キョージュ「しかし、面を組み合わせることで立体感を感じさせることが出来る」
ノダミキ「ほんとだ、いつもは立体は立体って考えてたからこんな風に考えてなかったよ」
ナミコ「立体って当たり前にあるもんな」
キョージュ「だが、デザインやものを描いたりする上では自分で立体を作りださなくてはならない」
キョージュ「まぁ面を組み合わせればこのように簡単に作れるのだが」
キョージュ「さらに、色や厚みによって質感を持つ物体のように感じさせることもできる」
トモカネ「面、最強だな」
ノダミキ「面があるから私達は生活できるんだね!」
ナミコ「…それは言い過ぎだ」
キョージュ「正円はどんなイメージがある?」
ナミコ「安定感?」
キョージュ「そう、正円は統一された完璧な形なので安定感、安心感がある」
キョージュ「では次に楕円はどうだ?」
トモカネ「バランスが違う!」
ナミコ「当たり前だな、楕円だし」
ノダミキ「そーなノダ」
ナミコ「…」
キョージュ「…」
キサラギ「なるほど、ちょっと崩れるだけでも変わるんですね」
ノダミキ「キサラギちゃんはガチスルー?それとも?」
キサラギ「なんのことですか?」
ノダミキ「…」
トモカネ「気にするな」
キョージュ「正三角形も先ほどの正円のように安定感がある」
キョージュ「そして、鋭角があることで円にはないシャープさがある」
キョージュ「そしてこの鋭角が強まると…」
トモカネ「スピード感が出たりしてな」
キョージュ「!」
キョージュ「その通りだ」
ナミコ「たまたまだろ」
ノダミキ「なんだまぐれか」
トモカネ「うるせいやい」
キョージュ「…」
キョージュ「見てもわかる通り正方形ほど安定感があるものはない」
ナミコ「バランスに狂いがないもんな」
キョージュ「その分、三角形と違ってスピード感とは無縁な静的なイメージだな」
キョージュ「だがそんな四角形でも例外がある」
ノダミキ「例外?」
ナミコ「なんでだ?」
キョージュ「長方形は一定方向にのびているだろ?」
ナミコ「確かに」
キョージュ「だから動きがでるのだ」
ノダミキ「正方形のは出来ない芸当だね!」
キョージュ「次にそれらを組み合わせ応用した…」
ノダミキ「あれ?さっきからキサラギちゃん喋ってなくない?」
トモカネ「確かに」
ナミコ「あ!」
ナミコ「な!今体と急がないと間に合わん」
キョージュ「…まだ話すことがあったのだが」
トモカネ「そんなの後々!」
ノダミキ「今日間に合わないと外間先生に呼び出しだよ」
おわり
応用編楽しみにしてる
もっと見ていたかったぜ
正方形ってなんか良いよな立方体も好きだ
GAはよいものだ・・・
Entry ⇒ 2012.03.05 | Category ⇒ 版権物SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染み「よー」 男「んー」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1329139613/
このSSはSS深夜VIPのSSです
幼馴染み「また来たの」
男「男子寮に入るのバレたらやばいからやめなさいと」
幼馴染み「抜け道使ってるから大丈夫」
男「はー」
幼馴染み「ふふ♪」
幼馴染み「ふふ♪」
男「プライバシーもない」
幼馴染み「ふふ♪」
男「笑ってごまかさない」
幼馴染み「ふふ♪」
男「はー」
男「ん?」
幼馴染み「いっつも一人部屋を希望するのはわたしに来てほしいからでしょ?」
男「違う」
幼馴染み「照れてるー」クスクス
男「照れてないっ」カアアー
男「あなたが来るからです」
幼馴染み「来てほしいからじゃなくて?」
男「来た時のためです」
幼馴染み「ふーん」
男「なっ」
幼馴染み「優しい男すき」
男「うっ」
幼馴染み「ふふー♪」ニヤニヤ
男「照れてない」
幼馴染み「純情くんめ」クスクス
男 カアアー
幼馴染み「ちゅーしてあげようか?」
男「なっ」
幼馴染み「遠慮せずに♪」ノソノソ
男「くるなくるな」バタバタ
幼馴染み「ちゅってしてあげるちゅって」
男「うう」カアアー バタバタ
男「うう……あ」
幼馴染み「あ」
男「…………」
幼馴染み「…………」
幼馴染み「胸見た?」
男「見た」
幼馴染み「ひゃう」
男「ちっぱい」
幼馴染み「ばかっ」
男「ごめんごめん」
男(それでも帰らないんだ)
幼馴染み「おこった」
男「おこったの?」
幼馴染み「うん」
幼馴染み「女子みんなに言う」
男「やめて」
幼馴染み「覚悟しろ」
男「やめて」
幼馴染み「わたしを愛でているすべての女子が、おまえに襲いかかるであろう」フフン
男「人気だもんね」
幼馴染み「みんなお菓子くれる」
男「うん」
幼馴染み「男もちょーだい」
男「はい」スッ
幼馴染み「ありがと」
男「うん」
幼馴染み「ゆるす」
男「ありがと」
男「本読んでた」
幼馴染み「エッチなの?」
男「違う」
幼馴染み「エッチだー」
男「違うってば」
幼馴染み「どんなのー?」スッ
男「…………」
幼馴染み「文字ばっかだー絵がないー」
男「お風呂入ったばっか?」
幼馴染み「てめーにおいかいだなー」
男「うん」
幼馴染み「なろー」ポカポカ
男「ふふ」
幼馴染み「むー……」
ガバッ
男「おお」
幼馴染み「すりすり」スリスリ
男「なにしてんの?」
幼馴染み「わたしのにおいをおまえにつける」ニヤニヤ
男「えっ」
男「やめて」
幼馴染み「ふふ♪」スリスリ
男「うう」カアアー
男「いいにおいだけど」
幼馴染み「よかった♪」
男「あ」
幼馴染み「ん?」
男「まだ髪かわいてない」
幼馴染み「あがってすぐ来たから」
幼馴染み「だって」
男「だってじゃない」
幼馴染み「くし」
男「ほら」
幼馴染み「くしゃみしただけ」
男「はー」ゴソゴソ
男「ほら」ポンポン
幼馴染み「なにかな?」ニコニコ
男「膝のうえ来なさい」
男「かわかしてあげるから」
幼馴染み「ふふー♪」ガバッ
幼馴染み「はやくはやくう♪」パタパタ
男「はいはい」カチ
ブオオー
幼馴染み「ふふー♪」
男「熱くない?」
幼馴染み「うん♪」
幼馴染み「気持ちいい♪」
男「ん?」
幼馴染み「男に髪いじられるの♪」
男「…………」ブオオー
幼馴染み「ん♪」ピョン
男「あ」
幼馴染み「んー?」
幼馴染み「名残惜しかったり?」クスクス
男「…………」
幼馴染み「ふふ♪」
男「あ」
幼馴染み「髪とかして♪」ニコニコ
男「……うん」
幼馴染み「ふふ♪」ニコニコ
幼馴染み「手櫛でいいよ♪」
男「いいの?」
幼馴染み「いいの♪」
男「ん」スッ
サラサラ
幼馴染み「ふふー♪」パタパタ
幼馴染み「そうかなー」
男「うん」サラサラ
幼馴染み「ありがと♪」
男「こちらこそ」
幼馴染み「ふふー♪」パタパタ
男「おりないの?」
幼馴染み「名残惜しいでしょ?」
男「ん……」
幼馴染み「ふふー♪」ニコニコ
幼馴染み「じゃあいてあげる」ニコニコ
男「ありがと」
幼馴染み「んー?」
男「これから俺がセットしたい」
幼馴染み「…………」
男「いい?」
幼馴染み ピョン
男「あ」
幼馴染み「お願いします」ペコ
男「うん」
幼馴染み「ふふ♪」パタパタ ストン
幼馴染み「うん」
男「教えてね」
幼馴染み「うん」
幼馴染み「びしばししごく」
男「びしばしかぁ」
幼馴染み「ふふ♪」クスクス
男「んー?」
幼馴染み「来年は卒業だね」
男「うん」
幼馴染み「どうするの?」
男「一人暮らしする」
幼馴染み「…………」
男「大学に行って」
男「うん」
幼馴染み「…………」パタパタ
男「うん」
幼馴染み「はいこれ」スッ
男「ん?」
幼馴染み「チョコレートです」
幼馴染み「うん」
男「ありがとう」
幼馴染み「もっと感謝してー」クスクス
男「毎年ありがとう」
幼馴染み「毎年好きだもん」
幼馴染み「ふふ♪」カアアー
男「え」
幼馴染み「好きだよ」
男「う」カアアー
幼馴染み「大好き」
幼馴染み「いい加減気づけよばーろー」ポカポカ
幼馴染み「ずっと好きだったんだぞー」ポカポカ
男「うう……」カアアー
男「ん?」
幼馴染み「返事ちょーだいよ」
男「あ……」
幼馴染み「返事くれないと不安」ポカポカ
男「いたいいたい」
男「するする」イタイイタイ
幼馴染み「はようせい」スッ
男「ふー」
幼馴染み「ん……」
幼馴染み「大好き?」
男「セリフとらない」
幼馴染み「ふふー♪」
男「ふふ」
幼馴染み「ねえ」
男「なに?」
幼馴染み「言って?」
男「なにを?」
幼馴染み「大好きって」
幼馴染み「はやくう」パタパタ
男「わかったよ」
幼馴染み「ん」
男「こほん」
幼馴染み「…………」
ガバッ!
幼馴染み「んー♪」スリスリ
男「よしよし」ナデナデ
幼馴染み「えへへ♪」
男「いいよ」
幼馴染み「誰かにバレちゃうかも」
男「いいよ」
幼馴染み「ちゅーしてあげようか?」
男「しよ」
幼馴染み「うん♪」
チュ
幼馴染み「へへー♪」パタパタ
幼馴染み「大好き♪」
男「うん」
幼馴染み「大好きだよ」
男「俺もだよ」
幼馴染み「言って?」
男「大好き」
幼馴染み「ふふ♪」
幼馴染み「えー」
男「帰りなさい」
幼馴染み「ぶーぶー」
男「帰りなさい彼女」
幼馴染み「わかりました彼氏」
男「またね」
幼馴染み「最後にひとつ」
男「ん?」
幼馴染み「一人暮らしするの?」
男「うん」
幼馴染み「ダメ」
男「なんで?」
男「…………」
幼馴染み「ダメ?」
男「ダメじゃない」フルフル
幼馴染み「ん」
男「よろしくお願いします」ペコ
幼馴染み「よろしくお願いします」ペコ
男「ふふ♪」
幼馴染み「ふふ♪」
男「またね」
幼馴染み「ずっと一緒ね」
男「ずっと一緒」
幼馴染み「うん♪」
過去編おわり
男「つかまえました」 幼馴染み「つかまりました」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1327924766/
幼馴染み「なにをする」 男「あなたこそ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1327995373/
幼馴染み「これあげる」 男「なにこれ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1328930230/
の過去編でした
Entry ⇒ 2012.03.05 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
夜神月「父さん、僕のデスノート返してよ」総一郎「すまんな…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329291899/
月「ああ、それぐらいならいいよ」
総一郎「それよりデスノートって…」
月「え…」
月「…っ!!!バカ野郎!!!」
ドンッ(突き飛ばす)
総一郎「きゃっ」
月(はぁはぁ…!どうして父さんが僕のデスノートを…!?)
月「と、父さんがデスノートに触れた…」
リューク「ほう…」
月「リューク!!絶対に父さんの前に姿を現すな!」
リューク「分かったよ、バレたらマズイしな」
月「ノートに書かれた名前を見られてしまったらやばかったよ」
リューク「大丈夫だったのか?」
月「ああ、父さんはどうやらただのノートとしか思っていないみたいだ」
リューク「そういえば、お前の親父は警察官だったな…」
月「チャリの盗難捜査しかしたことない奴だよ」
L「キラ、お前は悪だ」
月「な、なんだコイツは…?」
リューク「Lか…面白そうな奴だな」
L「お前のやっている事は悪だ」
L「犯行手口からして、頭の悪そうな奴だ」
月「…」ぴくぴくッ
L「悔しいなら俺を今すぐ殺してみろ」
リューク「コイツ、自分の命を差し出すつもりか?」
月「リューク」
リューク「あん?」
月「無視すれば良いだけだ…Lって奴はただ僕を挑発しているだけさ」
プツンッ
リューク「あ、もう見なくて良いのかよ?」
月「僕はまだまだ他にすることがあるからね」
L「バカな…キラはテレビを見ていないのか?」
ワタリ「どうします?」
L「引き続き全チャンネルをジャックして放送し続けろ」
ワタリ「はっ」
「キラ、早く返事をしろ」
「お前のやっていることは悪だ」
通行人「なにこれ?キラVSエル?」
「私がこの手でお前を見つけ出し始末してみせる」
「私が!」
リューク「それが引っかかるな」
月「僕は基本、学校と塾以外で部屋を出ることはない」
月「さっきはたまたま塾に行っていたために部屋を空けていた」
月「リュークも僕と一緒に塾に行っていたために、僕の部屋に誰が入ったかは分からない」
リューク「それに、お前の隠し場所は万が一見つかったとしても…」
月「そう、ノートと共に燃え尽きるはずだ」
リューク「だったら尚更おかしいな」
月「まあいい…これ以上深く考えるのも良くない」
月「僕はまた裁きを続けるとするよ」
L「キラ…相当頭がキレるようだな」
ワタリ「明日はどうされますか?」
L「今度は変わった形で放送をしてくれ」
ワタリ「はっ」
L(キラ…お前が無視し続けようが必ず見つけ出す)
総一郎「なんだ?」
月「僕が塾に行ってる間、勝手に部屋に入ったの?」
総一郎「ああ…入ったぞ」
月「…!」
総一郎「勉強机になにか細工をしていたようだが…」
総一郎「危ないから解除させてもらったぞ」
総一郎「そしたら、あのお前の黒いノートが出てきて借りていただけだ」
月(か、解除しただと…!?)
月「解除した時、何も起きなかった!?」
総一郎「何も起きなかったさ綺麗に解除出来たからな」
リューク(コイツも相当デキるな)
リューク「けど、デスノートをただのノートにしか思ってないみたいだろ」
月「分からない…父さんはわざと惚けているのかもしれない…」
リューク「親父がか?」
月「本当に警戒するべき相手は父さんだ…きっとそうだ…!」
リューク「ククッ、敵が多くて面白いな」
月「ふざけるな!!こっちとしては迷惑なんだよ!」
リューク「Lにお前の父…敵は多い方がゲームは盛り上がるぜ」
月「チッ…これからは父さんの事も警戒しなくちゃならない」
母「貴方、食事をしながらブログを更新するのは止めてください」
総一郎「すまんな」
月「・・・」ピクッ
月(ぼ、僕のノートの事をブログに書いてるのか…?)
月(父さんって結構前からブログしてるし…)
月(万が一書かれていればLという奴にまで流れてしまう)
ガチャッ
さゆ「ただいまぁ」
母「さゆ…!こんな時間までどこ行ってたのよ!」
さゆ「はー?友達と遊んでただけだし」
母「いいから、こっちに来なさい!」
さゆ「離せってクソババア…!」
総一郎「もぐもぐっ」
月(今日のブログ…どんな内容なのか気になる……)
総一郎「ん?まぁまぁだな」
月「僕もやってみようかな…」
総一郎「でも、父さんは今はmixxiにハマっているぞ」
月「みっくすしぃー?」
総一郎「今やほとんどの人がやっている大型コミュニティサイトだ」
月「へぇ…」
総一郎「ツイッターみたいに呟けばコメントとかもしてくれるぞ」
月「なんか楽しいね」
総一郎「つい車を運転しながらでも呟いてしまうぐらいだ」
月(危ないだろそれ…)
月「マイミックス?」
総一郎「フレンド登録のようなものだ」
総一郎「見知らぬ人とも仲良くなれるのもいい」
月「へ、へぇ」
総一郎「ミックスシィーの友達がいれば現実の友達なんて必要ないぞ」
リューク(お前の親父可哀想な奴だな)
月(うるさい…)
総一郎「月、お前も始めたら父さんに申請してくれよ」
月「分かった」
総一郎「さて…今日はこのまま寝るとしよう」
月「おやすみなさい」
さゆ「あ?もしもしー?」
さゆ「今さぁクソババアが吠えててうざいんだよねぇ~」
母「コムは止めなさい!人が話してるでしょ!」
さゆ「あ、止めろって…返せよぉ!」
月(デスノートの他にもう1つ僕の家には問題があります)
月(それは、さゆが反抗期を迎えてしまい)
月(家庭が崩壊しかけているということです)
さゆ「あぁもう泣くなってうぜぇな」
さゆ「あ、メールだ」
ピッピッ
さゆ「やばっ!先輩からメールきた!」
さゆ「また出かけるねぇ~今日は晩御飯いらないから」
スタスタ
母「ま、待ちなさい!まだ話は終わってないでしょ!」
月「さゆ…」
さゆ「邪魔、どいて」
月「ご…ごめんなさい……」
スッ
さゆ「うん?あはは、すぐ行くから待っててー」
月(……)
リューク「お前の家庭やばいだろ」
月「うん」
リューク「デスノートで裁く前に家庭を変えるべきじゃねーのか?」
リューク「それに、たった1人の妹があんな風に変わったんだったら尚更…」
月「今日はやけに喋るじゃないかリューク…」
リューク「いや、家族は大切にして欲しいからよ」
月「さゆにも色々あるんだよ」
リューク「確か…人間には反抗期ってのがあるんだったな」
月「恐らく、さゆは今が反抗期のピークさ…放置しておけばその内元に戻る」
リューク「妹が怖いだけだろ?」
月「…」ピクッ
リューク「普通は兄の方が権力が上なんじゃねーのか?」
リューク「それともただお前が妹に怯えてるだけか?あぁ?」
リューク「だとしたら、情けねぇ兄貴だなオイ…」
月「…」ぷるぷるっ
リューク「なんとか言えよ…たった1人の兄だろ?」
月「こ、怖いんだよ…今のさゆが…」
リューク「ぷっ」
月「さゆのバックに暴走族さんとかヤクザさんがついてるみたいだし…」
リューク「さん付けしなくていいだろ…」
月「も、もし!さゆに説教なんてしたら殺されると思って……」
月「え」
リューク「その方が手っ取り早いしいいだろ?」
月「そ、それはできない…」
リューク「は?」
月「もし、さゆが死ねば真っ先に僕が犯人だってバレてしまう」
リューク「考え過ぎだろ…」
月「バカ野郎!日本のヤクザさんの情報網はすごいんだよ!」
リューク「…」
月「だから、さゆノートに書くことは絶対に出来ない」
リューク「お前…新世界の神になれないな…」
月「うん」
リューク「俺がお前にノートを拾ってもらった時には既に妹があんな感じだったな」
月「そうなんだよ…リュークと出会う1週間前に…」
月「それまで、ホントに良い子だった」
月「よく…父さんと僕とさゆの3人でお風呂入ってたし」
月「家族の行事にも積極的に参加してくれた」
リューク「…」
月「でも、突然反抗期を迎えてしまって…」
リューク「そうか…反抗期が収まるまで待つしかないな」
月「この間も僕の部屋で喫煙してたし…ホントにショックだった…」
リューク「ホント情けない神だな」
リューク「頭が良くてもこんな奴じゃ嫌だな」
月「黙れリューク…!」
リューク「お前の親父はこのことに無関心だな」
リューク「さっきも、母親だけ説教してたみたいだが…」
月「父さんはキラ事件で忙しいからね」
月「家庭の問題なんかに体力を使ってられないんだよ」
リューク「父親失格だな」
月「父さんも大変なんだよ…責めないでくれ」
月「そうだ、僕もミックスシィーを始めて父さんの呟きを見てみよう」
シブタク「おう、遅かったな」
さゆ「すいません…!ババアに説教されてて…」
模木「シブタクさんの兄貴は?」
シブタク「今日、兄貴は風邪で休みだから俺達だけで暴走しようぜ」
模木「シブタクの兄貴、ヤクザですからね」
シブタク「よーし…今日もバイク乗り回すぜぇぇぇぇぇ!!」
さゆ「きゃーー!シブタクさんかっこいい!」
ぶろろろろろろん!!!!!
ワタリ「うるさいですね」
L「暴走族でしょう…放っておけ」
ワタリ「はっ」
店員「いらっしゃいませぇ」
L「2名です」
店員「こちらへどうぞ」
スッ
店員「ご注文お決まりでしょうか?」
L「ワタリ、私はいつもので」
ワタリ「ユッケ丼の並を2つ」
店員「ユッケ丼の並2つですね…かしこまりました」
L「やはり、本部にいるより松屋の方が落ち着くな」
ワタリ「そうですね」
ガーッ
店員「いらっしゃいませぇ!何名様でしょうか?」
月「1名です」
L「…」ピクッ
ワタリ「竜崎ですね」
L「そうだ」
店員「すいません、席を無駄に使いたくないんで合席でよろしいでしょうか?」
月「あ…僕は構いません」
店員「では、こちらへどうぞ」
スッ
月「どうも」
L「始めまして、竜崎です」
ワタリ「ワタリです」
月「夜神月です」
L「夜神さん」
月「はい」
L「珍しい名前ですね…夜って漢字に紙で夜紙でしょうか?」
月「ははは、夜は合ってますけど神ですよ」
L「そうですか」(夜神総一郎の息子である確率…95%)
ワタリ「ご注文は?」
月「あ、僕もユッケ丼の並で」
L「こんな時間に高校生ぐらいの貴方が出歩いて大丈夫なのでしょうか」
月「は…はい…塾の帰りなんで」
L「塾ですかお疲れ様です」(夜神月…中3である確率…98%)
L「人遣いの荒い松屋ですね」
月「あ、僕が取りに行きますよ」
ワタリ「いえ…私が取りに行きますので座っていてください」
スタスタ
月「ワタリさんって…竜崎さんの父親なんですか?」
L「まあ、そんな所ですね」
月「竜崎さんはおいくつなんですか?」
L「今年で28歳です」
月「そうですか…年上ですね」(竜崎が年齢を詐称した確率…80%)
L「受験生が懐かしく思えますよ」
月「精進ハイスクールです」
L「なるほど、CMでよくやっていますね」
L(精進ハイスクールはこの辺でも○○地域にしかない)
L(よって、夜神月の住所は○○区の4丁目だ)
月「勉強漬けで疲れました」
L「特に受験生となれば大変ですね」
ワタリ「どうぞ」
スッスッ
月「ありがとうございます」
L「ご苦労」
ワタリ「それでは、食べましょうか」
L「ええ、この体勢でないと松屋のユッケ丼の美味しさが65%下がります」
月「両膝悪くなりますよ」
L「慣れましたから」
ワタリ「ユッケ丼美味しいですね」
月「僕も大好きなんですよ」
L(夜神月、今の発言から見て週に2回は松屋に通っているな…)
月「竜崎さんってなにかお仕事はされてるんですか?」
L「ワタリと共にコンビニで働いています」
月「へぇ…親子で同じところで働くってすごいですね」
L「なにかの縁でしょう」
これでいいのか名探偵
月「はい?」
L「最近、キラ事件がニュースで大きく取り上げられてますよね」
月「…」ピクッ
ワタリ(竜崎…一般人にそんな話を…)
L(黙ってろワタリ)
月「それがどうしたんですか?」
L「いえ、現役受験生のキラ事件に対する意見を聞いてみたいと思いまして」
月「…逆に竜崎さん達はどう思ってるんですか?」
L「そうですね…ワタリからどうぞ」
ワタリ「わ、私がですか?」
L「早く言え」
ワタリ「キラが怖いとしか思えませんね」
ワタリ「なんか…引きこもりの人間が犯人なんかじゃないと」
月「…」ピクピクッ
月(ひ、引きこもりだと…?キラは健全なる受験生だぞ!?)
L「…」(夜神月、やけに表情が曇っているな…)
月「…竜崎さんはどのような意見をお持ちで?」
L「ワタリと同じです」
L「そもそも、自身を神と称している所に痛さを感じてしまいますね」
L「彼のやっていることは悪そのものですから」
月(なんだコイツ…?昨日のテレビで放送されていたLと同じようなことを…)
月(いや、まだLと断定するには早すぎる…)
月(そもそもLが松屋なんかに来る訳がないからな)
L「…どうされましたか?」
月「い、いえ」
L「では、次は夜神さんの考えを」
月「そうですね…僕はお2人の意見とは大きく異なります」
L「ぜひ聞かせてください」
月「まず、キラはとても頭が良くてイケメンだと思います」
月「性格も明るくて誰からも好かれるような人間じゃないですか?」
L(やけにキラの事を持ち上げてくるな…怪しいなこの男…)
月「ないですけど…なんとか想像がつくんです」
L「なるほど」
月「あと、キラは引きこもりじゃないですよ」
L「なぜです?」
月「引きこもりが人を殺すなんて出来ませんから」
L「…そうですね、それは私の推理ミスです」
月(あまり僕が不利になるようなことは言わない方がいいな)
月(この男が万が一、Lだという可能性も否定は出来ない…)
L「他に考えは?」
月「そうですね…でもやっぱりキラのやっていることは間違ってますよね」
L(ここにきてキラを否定し始めたか…夜神月がキラである確率…12%)
月「だから、警察の方に早く捕まればいいと思ってます」
L「そうですね…受験生らしい考えで安心しました」
ガシッ
互いに握手を交わす
L「すいません、さっきトイレに行った時、手を洗うのを忘れました」
月「…!」
サッ
ワタリ「竜崎、そろそろ帰りましょうか」
L「ええ、余ったユッケ丼はタッパに詰めろ」
ワタリ「はい」
サッサッ
月「じゃあ、僕も失礼しますね」
L「分かりました…またいずれお会いできるかもしれません」
月「その時はまた一緒にキラについて語りましょう」
月「あ、竜崎さんの働いてるコンビニに一度行ってもいいですか?」
L「……」ピクッ
L「飛行機で5時間ぐらいかかりますよ」
月「え、そんな嘘は止めてくださいよ笑」
L「ホントです」
ワタリ「この近くですよ」
L「ば…ばか…」
月「やっぱり近くですよね?嘘つかないでくださいよ」
ワタリ(しまった…コンビニで働いてもいないのに…)
月「それじゃ、行ってもいいですか?」
L「今日は無理です…」
月「明日でいいですか?学校の帰りに寄ってみますね」
L「いえ、私とワタリは月に1回しかシフトに入れられないので」
月「つ、月に1回!?」
月「そうですか…でも一度見るだけ見てみたいです」
L(近くのコンビニを適当に言っておくか)
ワタリ(さすが、Lは頭がキレる…世界も認めた探偵…)
L「○○区の…」
月「そこの店員さんに竜崎さんの事、聞きますからね」
月「ホントに月1回なのかとか…店ではどんな感じなのかとか」
L「…」ピクッ
ワタリ(こ、これでは嘘がつけない…)
月「場所はどこですか?」
L(………)
月(これで竜崎達が働いていなければ…キラ事件に何らかの関わりを持っていることになる…ククッ…)
月「分かりました…明日学校帰りに寄ってみますね!」
ガーッ
店員「ありがとうございましたぁ」
ワタリ「竜崎…このままでは…」
L「私に策があります」
ワタリ(さ、策!?ここにきてやはりLはいつも通り冷静だった…!)
L「今夜中に××川の前にコンビニを建てろ」
ワタリ「え」
L「何でも出来るワタリだからこそ頼めることだ」
L「あと、なるべく街の人間に気付かれないように建てるんだ」
L「新しく出来たコンビニだとバレないように外装はボロボロで構わない」
ワタリ「で…ですが急にコンビニが出来れば街の人間が怪しむはずです…」
L「大丈夫だ、とにかく急げ」
ワタリ「はっ」
カーンカーン
ワタリ「商品も今の内に海外から取り寄せておかないと」
カーンカーン
ワタリ「フゥ…これならあと9時間程度で完成しそうだ…」
―次の日―
さゆ「ただいまぁ」
母「さ、さゆ!!」
さゆ「今日学校パスするから~おやすみ」
母「ぱ…ぱすってどういうつもり!?待ちなさい!」
月(夜遊びとかやんちゃだな…)
総一郎「朝食なう…っと」
月「あ、父さんまたつぶやいてるの?」
総一郎「ああ…つぶやくのが楽しくて仕方ない」
総一郎「その内、元に戻るだろう」
月(恐ろしいぐらい冷静だな…)
母「…!!さゆのこと何とも思ってないんですか!?」
母「仕事から帰っても家族のことには向きもせず携帯ばっかりして!」
母「浮気してるんじゃないの!?」
総一郎「ば、バカ…朝からそんなこと言うのはやめなさい」
母「もういいです…知りません…!」
スタスタ
総一郎「ま、待ちなさい!」
スタスタ
月「…」
リューク「確実に崩壊しかかってるなお前の家族」
月「まだ持ち堪えそうだよ」
月「さて、帰るか」
月の友達「月!一緒に帰ろうぜ!」
月「ごめん…今日も塾なんだ」
月の友達「またかよ?最近ノリ悪くて寂しいぜ…」
月「ごめん」
リューク(付き合い悪いんだなお前って)
月(男友達と遊ぶなんてメリットが無さ過ぎるからね」
月「さーて…竜崎の嘘を暴きに行くか…」
リューク「お、はりきってるな」
月「当たり前さ、人の嘘を暴くのは僕にとって最高に興奮することだからね」
月「…ここか」
リューク「ボロっいコンビニだなぁ」
月「というか、こんな所にコンビニがあったんだな」
リューク「人気の無さそうな所に建てるから売り上げも大変だろうな」
月「まあいい、とりあえず入るか」
ガーッ
ワタリ「あらっしゃいやせぇ」
月「…え」
L「夜神さん、ようこそ」
月(りゅ…竜崎!?バカな…今日はシフトに入ってないんじゃ…?)
L「たまたま、私とワタリ以外の従業員が倒れてしまったので代理でやっているんですよ」
L(…驚いているな?)
月(クソッ…これで完全に竜崎はキラ事件に関わっている可能性が0となった…!)
月(ただのフリーターになにを警戒していたんだ僕は…!)
L「まさか嘘だと思っていましたか?」
月「い、いえ…」
L(夜神月、私が嘘をついていると思っていた確立…100%)
ワタリ「竜崎…から揚げくんが出来ました」
L「よし、ご苦労」
月(真面目に働いてるみたいだし…どうやら本当のようだな…)
月(置いてある雑誌全部、2ヶ月前の雑誌だし…)
月(よく見ると商品もほとんど賞味期限が切れてる…)
月(アイス売り場に至っては氷しか入ってない…)
L「ここのコンビニは中々人がきてくれませんから大変ですよ」
月「××川通りは元々人気が少ないですからね」
ワタリ「こっちとしても毎日が死活問題なんです」
月「へぇ…」
L「立ち読みしてくださっても構いませんよ」
月「あ、ありがとうございます」
月(2ヶ月前の雑誌なんて誰も読まねーよ…)
L「はい」
ワタリ「ありがとうあんしたぁ」
月(チッ…逆に僕が疑われてしまったかもしれない…)
月(しばらくノートを使うのは控えた方がいいな…)
ガーッ
L「…」
L「ワタリ、今回は本当によくやった」
ワタリ「ありがとうございます」
L「これで夜神月から疑われる事もなくなった」
L「むしろ、これで竜崎=コンビニの店員という方程式が奴の頭の中で出来上がったはずだ」
ワタリ「ええ…竜崎がLだなんて思いもしませんよ」
L「引き続きキラ事件を捜査していきたいと思う」
さゆ「えー?なにここ新しくコンビニ出来てんじゃん!」
ワタリ「客がきたようですね」
L「接客はお前に任せる、私は裏で仮眠を取っておく」
ワタリ「分かりました」
L「キラに関する事が分かればすぐに起こせ」
ワタリ「はい」
ビッチ「マジ臭いし~なにこのコンビニ~」
ワタリ「いらっしゃいあせっえ」
さゆ「しかも店員、ジジイじゃん…」
ビッチ「きもいし早く出ようよ」
さゆ「床もじめじめして汚いし…クソコンビニ!」
ワタリ「…ニッコリ」
ビッチ「さゆのお父さん警察官だからチクっちゃえば?」
さゆ「えーあんなクソ親父じゃ何にも出来ないよ~」
L「…」ピクッ
L(警察官の親父……?)
ワタリ「はい」
L「あの女子達にアンケートを取ってこい」
ワタリ「アンケートですか…?」
L「名前と住所だけでいい、あと家族構成も」
ワタリ「分かりました」
L「5000円で釣れるはずだ」
ワタリ「はい」
L(一応、調べておくか)
ワタリ「あのー」
さゆ「なに?」
ワタリ「5000円でアンケートに協力してもらえませんか?」
ビッチ「5000円?それなら書こうよさゆ!」
さゆ「ふーん、名前と住所と家族構成だけで良いんだ」
ワタリ「お願いします」
ビッチ「5000円早く出せって」
ワタリ「どうぞ」
さゆ「やった!これでタバコ買えるじゃん!」
ビッチ「早く買いに行こうよ~」
ワタリ「…」
L「どうだった?」
ワタリ「ビンゴです」
L「見せてみろ」
スッ
L「父は夜神総一郎…兄に夜神月か……なるほど」
ワタリ「つまり、夜神月の妹という訳ですか」
L「夜神月の妹、夜神さゆ…か」
ワタリ「どうします?」
L「ただの不良女としか思えません、それ程警戒する必要もないでしょう」
ワタリ「え、コンビニは?」
L「もう情報は得れた…このコンビニは必要ない」
ワタリ「…」
L「さて、行くか」
月「やばい…やばいって…」
リューク「どうした」
月「竜崎って奴に怪しまれてるかもしれない」
リューク「竜崎?」
月「ただのフリーターだけど…なんか怖い…」
リューク「ノートのこと話してないなら大丈夫だろ」
月「そうか…それもそうだな…」
「たった今入ってきたニュースです…弥海砂さんが…」
月「え、ミサミサ休止するの?」
リューク「なんだコイツ」
月「有名なアイドルだよ」
リューク「ほう…」
月「まあ、ファンからのストーカーとかひどかったみたいだし」
月「それに睡眠時間とかも全然無いみたいだからアイドルに嫌気が差したんだろうな」
リューク「アイドルって大変だな」
月「そりゃそうさ」
リューク「で、お前はファンなのか?」
月「ふっ、僕がアイドルのファンなんかになる訳がないだろ?」
月「口を慎めよリューク」
月「あー寝れないから夜道を歩いてみよう」
リューク「裁きは良いのか?」
月「しばらくは僕も休止だよ」
月「…」
ミサ「だ、誰か助けて…!」
月「むっ」
模木「いいじゃねぇかよ…へへっ」
月「お、襲われてる子ってミサミサ!?」
リューク「助けたらヒーローだぜ月」
月「助けたいけど襲ってる男のガタイが良すぎる…」
リューク「ホント情けないなお前」
月「バカが、様子を見て襲っている男の動きを観察してから助けるんだ」
ミサ「だれか…!!」
月「クッ…さすがにそれだけは避けたい…!」
リューク「足震えてんぞ」
月「な、ななんで震えてるんだ…動け僕の足…!!ミサミサを助けるんだ!」
リューク「早く行けって」
月「うおおおおおおお」
ヒュンッ
模木にデスノートを投げつける
ペシッ
模木「いててっ…なんだこのノート?」
模木がノートに触れる
リューク「よう」
模木「…ひ…!!!?だ、誰だテメェ!?」
リューク「そうか、今のでわざとノートに触れさせたのか…あったまわりー」
模木はあっさりと逃走した
リューク「なんだアイツ…見かけだけかよ」
月「大丈夫?」
ミサ「あ、ありがとうございます」
月(生で見ると可愛い)
ミサ「…」
月「怪我してない?良かったら病院まで送って行くよ?」
ミサ「だ、大丈夫です…」
月「良かった俺の家でもいいよ?」
リューク(強引だな)
ミサ「ホントに大丈夫です…!それよりこのノート…」
スッ
月「…ばっ…!触るな…!!」
ミサ「な、なにこの人……?」
月(クソッ…)
ミサ「きゃっ―――」
ガッ
ミサの口元を押さえる
月「騒がないでくれ…ちゃんと説明するから」
ミサ「…!」
月「叫ばないって約束できる?」
ミサ「…」コクッ
月「よし」
ミサ「ぷはぁっ」
ミサ「なにこの大きな人…?虫じゃないよね…?」
ミサ「守護霊…?」
リューク(なに言ってんだ月……)
月「僕の守護霊が見える人なんて極稀さ」
月「まさか、君が見えるとは思わなかったよ…」
ミサ「……」
月「なぁ?そうだろ守護霊のリューク!」
リューク「ああ、俺はこの人の守護霊だ」
ミサ「ほ…ホントなんだ…なんか可愛いね」
月(ククッ…バカが!こーいう股間の緩そうなアイドルなら簡単に騙せる!)
リューク「今日もこの人を守護するのが俺の役目」
月「はははは、照れるから止めてくれよ」
月「…それがどうした」
ミサ「だって…なんかおかしいもん」
月「おかしいだと?」
ミサ「さっきのストーカーもこのノートに触れてから突然、発狂し始めた」
ミサ「それは、多分リュークを見たからだと思う」
ミサ「それで…今度は私がノートを拾うために触れたらリュークが出てきた」
ミサ「見える人は限られてるってのは嘘で、ホントはこのノートに触れたら見えるんじゃ…?」
月「……え」
月「な、なにを言ってるんだ」
ミサ「ごめんなさい…ちょっと変に思っちゃったから」
月「探偵気取りかい?ったくこれだから困るんだよ!」
月「文房具屋に置いてあるよ」
ミサ「ホント?ミサ今度見に行くよ?」
月(クッ…!)
リューク(ミサって奴、月のこと追い込んでる)
ミサ「リュークってホントは守護霊じゃないよね?」
リューク「ああ、死神だ」
月(りゅ…リュークッ!!!)
ミサ「死神?ミサの思ってたイメージと違うしー」
リューク「死神のイメージは人それぞれだからな」
月「リューク、もういい行くぞ」
リューク「おっ」
ミサ「待ってよ…まだ話終わってないでしょ」
ミサ「そのノートになにか秘密があると思うなぁ」
月(クソッ…この女は次から次へと…)
リューク「ククッ…」
ミサ「ねぇミサに教えてよ?」
月「帰ってくれないか…もう夜遅いし帰る」
タッタッタ
ミサ「あ…」
月(疑われたら逃走するのが一番賢いやり方だ!)
ミサ「あの制服、この辺の高校の子かな?」
ミサ「今度調べてみようっと」
総一郎「…」
月「と、父さん!?」
玄関にうつ伏せで倒れていた総一郎
月「どうしたの!?父さん!!!」
総一郎「母さんが出て行った…」
月「え」
総一郎「さゆが元に戻るまで家に戻らないだとさ」
月「か、母さんが?」
総一郎「すまない…父さんが母さんを説得することが出来なかった」
月「いいよ…父さんは悪くないよ…」
総一郎「……ぐすっ…」
月「父さん、泣かないでよ」
総一郎「情けなくて涙が溢れるんだ…ぐすっ…」
リューク(親子揃って情けねぇな…)
カチカチッ
月「父さん、口ではそう言いつつブログ更新するの止めてよ…」
総一郎「…」
月「確かに父さん1人の責任じゃないけど」
月「ちょっと携帯に依存し過ぎじゃない?母さんが嫌気さす気持ちも分からなくないよ…」
月「キラ事件の捜査だってあんまりしてないみたいだし…」
月「所詮、盗難チャリの捜査しかした事ない父さんには無理だよね」
月「別に父さんが悪いって言ってる訳じゃないんだ」
総一郎「…」
月「父さん?」
総一郎「まさか、お前の口からそんな風に言われるとは思わなかった」
タッタッタ
月「と、父さん!?2階に上がってなにをするつもりなの!?」
月「じ、自殺!?」
急いで月も2階へ駆け上がった
総一郎は月の部屋にいた
総一郎「…」
月「と、父さん…!」
総一郎「来るな…近寄ればこの窓から飛び降りるぞ…!」
リューク(この高さなら精々骨折…いや骨折もするか分かんねーな)
月「だ、ダメだよ自殺なんて!さぁ早くこっちに!」
総一郎「月…お前とさゆが生まれてきてくれて、本当に父さんと母さんは幸せだった」
月「えっ……」
総一郎「私は毎日のようにお前達に感謝し続けていた」
月(幼少)「あぅぁー」
総一郎「父さんと母さんの所に生まれてきてくれてありがとう…」
月(幼少)「あぁー」
総一郎「ありがとう…ホントにありがとう…」
総一郎「あの頃は幸せだった…まさかこんな風に崩壊するとは思わなかったんだ」
月「だったら皆でもう1度やり直そうよ…」
月「父さんが死んだら家族が欠けちゃうだろ…!?」
月「そんなの家族が協力すれば大丈夫だよ!」
月「どんな困難も家族が協力し合えばきっと乗り越えられるよ!」
総一郎「……月」
月「お願いだから死なないでよ…!父さんまでいなくなったら僕…」
総一郎「いつの間にか、お前も成長したんだな」
月「…父さん…」
総一郎「もう後はお前に任せられる…ありがとう月」
スタッ
月「…!!!!!!」
父さんは、最後に満面の笑みを浮かべ飛び降りた
ワタリ「はい」
L「今日も集まったのはこれだけですか…」
L「他の方は?」
ワタリ「夜神さん以外、全員欠席との連絡が」
L「そうですか…最早頼れるのはワタリしかいませんね」
ワタリ「ありがたきお言葉」
L「それでは、私の思う犯人候補リストというのを見てもらいます」
ワタリ「犯人候補リスト…?」
L「これです」
スッ
ワタリ「…第1位、夜神月…?」
L「順位が高くなるに連れてキラの可能性が高くなります」
L「まだ断定は出来ません」
L「彼のキラに対する考え、松屋での行動から弾き出した結果こうなったのです」
ワタリ「まだキラの殺害方法すらも分かりませんからね」
L「ほとんどの人間が心臓麻痺で死んでいる…」
L「時間もバラバラでどんな手口を使っているかも分からない」
L「もし、好きな時に好きな時間に殺せるような道具があるとすれば」
L「それこそ大惨事を招く事となる…」
ワタリ「キラが殺害しているのは犯罪者や死刑囚ですね」
L「犯罪者を消していけば世界を変えれるとでも思っているのか…?」
月「大丈夫?消毒するね」
ぷしゅぷしゅ
総一郎「ぎぃゃあああああああ!!」
月「放っておいたら膿んだりするから我慢しなよ」
総一郎「うぐぐぐっ…」
月「でも、死ななくて良かったね」
総一郎「庭の芝生がクッションとなってかすり傷だけで済んだ…」
月「これに懲りてもう自殺なんて止めてくれよ」
総一郎「ああ、すまん…」
月「僕と父さんが協力すればきっとさゆも母さんも元に戻るよ」
総一郎「…そうかもしれんな…」
総一郎「まずはさゆを何とかしないとな」
月「うん…今日も学校休んで遊んでるし」
総一郎「直接、さゆの遊んでる場所に行って連れ戻すか」
月「どこで遊んでるんだろう」
総一郎「カラオケとか…ボウリングか?」
月「僕、真面目だから不良のさゆの遊び場なんて分からないよ」
総一郎「手分けして探してみるか」
月「じゃあ、僕はカラオケ店を見てくる…!」
総一郎「分かった…何かあればすぐにつぶやいてくれ」
タッタッタ
リューク(行っちまった……)
ワタリ「妹から兄の事を聞きだすんですね」
L「妹になにか不審な事がないか聞いてみましょう」
ワタリ「では、行きましょう」
L「夜神さゆはどこにいるんだ?」
ワタリ「街に仕掛けてある10万台の監視カメラから探しています」
L「見つかったらすぐに教えてください」
ワタリ「はい」
L(キラ…もう少しでお前を捕まえる事が出来る…)
L(必ずお前を見つけ出し、始末してみせる)
タッタッタ
ドンッ
通行人「いてっ」
月「す、すいません…!」
タッタッタ
月(さゆ…どこにいるんだ…?)
月(もう1度やり直そう…今ならやり直せる…!)
タッタッタ
ドンッ
月「あ…すいません…!」
DQN「あ?」
月「ひっ」
DQN「コイツ…塾のテスト1位の夜神月じゃね?」
月(ど、どうして僕の名前を…?)
ドスッ
月「…ぐぁっ!」
DQN「俺達のこと見下してんだろ?」
ドスッ
月「うっ…!!」
DQN「おら、金出せよ」
月「……い、妹を探してるんだ…」
DQN「あ?妹だぁ?」
リューク(このDQNの名前をノートに書いてやりたいが)
リューク(結果的に月の寿命を伸ばすことになるから俺が死ぬ)
リューク(可哀想だが、自分でなんとかさせるしかない)
リューク(ライオンの親が子を崖から突き落とすぐらいだしな…)
死神「リュークのノート拾った人間死にそうだな」
レム「…」
サラサラ
死神「お、おい!レム止めろ…!」
レムは自分のノートにDQNの名前を書き消滅した
DQN「…死ね!!」
月「くっ…!」
ドクンッ!
DQN「ぐぁっ…あああああああああ!!」
バタッ
月「え?」
リューク(誰かがノートに書いたのか…?)
月「ど、どうしていきなり倒れたんだ……」
タッタッタ
リューク(良かったな…妹を救ってやれよ月)
ワタリ「見つかりました」
L「どこだ?」
ワタリ「○○市のカラオケ店のようです」
L「そうか、準備しろ」
ワタリ「分かりました」
L「いよいよ決着の時だ気合を入れていけワタリ」
ワタリ「はっ!」
L「ここですね」
ワタリ「はい」
シブタク「へへっ」
さゆ「シブタクさん、これからどこ行くんですかー?」
L「夜神さゆさんですね…」
さゆ「げっ、この前のコンビニの店員じゃん」
シブタク「なんだコイツ?」
L「竜崎です」
ワタリ「ワタリです」
シブタク「自己紹介なんていらねーよ、どけって」
L「貴方に用はありません…夜神さゆさんとお話しがしたいのです」
シブタク「あ…?」
さゆ「はぁ?きもいから話すことないって!!」
グイッ
さゆ「ちょ…離せって…!!」
L「ワタリ、抵抗出来ないように縄で縛り上げてください」
ワタリ「はい」
ギュゥーー
全身を縄で縛り上げられるさゆ
さゆ「きゃっ…」
シブタク「テメェ!!何してんだよ!!」
L「すいません、これも平和のためです」
シブタク「あぁ!?ふざけた事言ってるとぶっ飛ばすぞ!!」
月「さ、さゆ!!」
L「…月くんじゃないですか」
さゆ「お…お兄ちゃん…?」
月「おい竜崎!さゆになんて事を…!!」
L「…」
ワタリ「行きましょう」
L「トランクに詰めておけ」
月「お、おい待て!!さゆを誘拐するつもりか!?」
L(マズイな…この状況だと言い逃れが出来ない…)
L「月くん、私はキラ事件の捜査員の1人です」
月「なっ…」
L「ですから、妹さんの協力が必要なのです」
月(そ…そうか…竜崎はキラ事件の捜査員だったのか…!)
月(確か竜崎って名前だったな…後で始末しよう)
L「それでは失礼します」
月「待ってくれ」
月「僕も兄として一緒に連れて行ってくれ」
L「…分かりました」
月「ニヤッ」
シブタク「お、おい!ちょっと待てよ!!」
シブタク「さゆは絶対に連れて行かせないぞ!!」
L「ワタリ…その男もトランクに詰めておけ」
ワタリ「はっ」
ぎゅぅー
シブタク「うっ…止めろ…離せ…!!!」
L「それでは、車に乗ってください」
L「…」
月「りゅ、竜崎これは一体どういうことなんだ…」
L「見ての通りです」
ワタリ「監禁から2時間が経過しました」
さゆ「ああ…あっ……」
牢獄に目隠しをされ監禁されているさゆ
L「ご苦労、引き続き監視をしていてくれ」
ピッ
月「ふざけるな…!!!さゆはまだ子供なんだぞ!?」
L「これも事件を解決するために必要なことです」
L「貴方の家族の母親以外、キラだと疑っていますから」
月「なっ……」
L「疑いを晴らしたければ我慢してください」
ピッ
シブタク「変態さーん、監禁なんてしないでよー」
シブタク「俺がトイレする所みたいんでしょー?変態さーん」
シブタク「お願いだから解放してよ…!!!!ねぇ!!!」
プツンッ
L「2時間後にしてようやく発狂し始めましたね」
月「か、彼は監禁する必要ないんじゃないか?」
L「夜神さゆと関わりがある時点で怪しいです」
L「彼も同じく監禁し監視させていただきますよ」
月「竜崎…こんな事をしてまで事件を解決しても意味がない…!」
L「なぜです?月くんは凶悪な犯罪者を野放しにしておくのですか?」
月「この国の倫理に反している…!」
L「私は犯人を捕まえるためだったら何でもします」
L「それ程、今回の犯人は凶悪且許せない犯人なのです」
月「…クッ」
L「もちろん、貴方の事も疑っています」
月「……」
L「ですが、塾のテストが1位という情報を手に入れたので疑いは晴れてきています」
月「え…」
L「もしよければ塾のテスト1位の貴方の頭脳をお借りしたい」
月(う、疑いが晴れてる…?)
―回想シーン―
塾長「それでは、テストを始めます」
月(腕時計の中にカンペを仕込んでおいたから余裕だな…)
カチカチッ…サラッサラッ
…1週間後
塾長「夜神…おめでとう!今回のテストで1位だ」
月「どうも」
「パチパチッ」
塾長「よく頑張ったな、これからも塾の看板として頑張ってくれ!」
月(…計画通り)
月(別に僕は頭が良いって訳じゃないしな…)
月(暇だしやってみよう)
月(竜崎の素性を暴けるかもしれないし)
月「いいよ、僕の頭脳で良ければいくらでも貸すよ」
L「ご協力ありがとうございます」
ワタリ「竜崎…さゆちゃんの様子が…」
L「映せ」
ピッ
さゆ「監禁してる奴出て来いって…!!マジで殴るからな…!!!」
さゆ「おい、何とか言えよ!!!!」
L「殴れるのなら殴ってみたくださいよ…ほら」
さゆ「…!!お前マジで殺すぞ…!」
プツンッ
L「なるほど、精神的にも相当きていますね」
L「まだ監禁し続けます」
月「クッ、兄として見るのは辛い…」
L「…」
月(父さんに助けを求めよう)
月「ちょっと、出かけてくる」
L「分かりました」
ぷるるるるっ
L「ワタリ?どうした?」
月「…おい、ワタリさんがどうかしたのか?」
ピッ
L「たった今、風俗店の前で店を出たばかりの夜神総一郎を確保しました」
月「………!!!!」
なにやってんだwww
ワタリ「連れてきました」
総一郎「…」
月「と、父さん!!!!」
L「ご苦労…ワタリは引き続き夜神さゆとシブタクの監視を続けてください」
ワタリ「はい」
月「父さん…!!風俗って…何してんだよ!!?」
総一郎「月」
月「なに?」
総一郎「私は不倫をしていたかもしれない…」
月「………!!!!!」
月「ば、バカな事を言うのは止めろ父さん…!さっき家族の絆を固めたばかりだろ!?」
月「と、父さん…」
L「夜神さん貴方も監禁させて頂きます」
総一郎「好きにしてくれ、もうどうでもいい」
総一郎「母さんよりも美人な女とヤルことが出来たしな…ははは」
月「父さん…!!!」
総一郎「月、家は任せた」
ワタリ「それでは目隠しをさせていただきます」
サッサッ
L「シブタクさんと同じ部屋に入れておいてください」
ワタリ「かしこまりました」
月「父さん…!!!父さん待ってよ…!!!!!」
総一郎、決死の覚悟…!
L「お気の毒に」
月「軽蔑してるだろ…?僕の家族が崩壊してて…」
L「いえ、お父様は立派な警察官だと思っています」
月「チャリ盗難しかまともに捜査したことのない親父がか…?ははっ…」
L「ええそうです」
月「情けない親父だ…僕は不幸な息子だよ…」
L「今からでも家族をやり直すのは可能です」
月「……」
L「まずは妹さんとお父様の疑いを晴らせば良い事です」
月「疑い…晴れるのか?父さんに至っては自分でキラ宣言してたし…」
L「ええ、このまま何も起きなければ」
月「竜崎、ユッケ丼買ってきたぞ」
L「ありがとうございます」
ピッ
L「ワタリ、3人の映像を映せ」
ワタリ「かしこまりました」
パッ
さゆ「……」
L「夜神さゆは眠っていますね」
パッ
シブタク「ねぇーおしっこもらしたから誰か処理してよー」
シブタク「あー!変態さんはシブタクのおしっこ欲しいよね?^^」
L「ワタリ、後でシブタクさんの尿を処理しておいてください」
ワタリ「か…かしこまりました」
L「さて、最後に夜神総一郎さんですが…」
パッ
総一郎「監禁なうっと」
L「…?」
月「と、父さんの携帯依存症だ…!」
L「どういう意味ですか?」
月「きっと携帯がいじれなくて自分の口で呟いてるんだ!」
L「なるほど、それでブツブツと呟いてるんですね」
総一郎「そろそろ8時間経過なうっと」
総一郎「誰かコメントしてくれないかな…」
L「総一郎さんも相当キてますね」
月「…ごめん」
L「いえ、なにもバカにはしてませんから」
L「…何も起きませんね」
月「3人はキラじゃないんだ…もう解放したらどうだ?」
L「そうですね、シブタクはそろそろうざいので解放します」
ピッ
L「ワタリ、シブタクだけ解放しろ」
ワタリ「はい!」
月(ワタリさんの表情がすごく明るくなった…)
月(シブタクさん、クソと尿しか撒き散らしてなかったし)
L「さて、夜神さゆさんの方はどうでしょうか?」
月「さゆ…!」
さゆ「トイレ行きたい……」
L「監禁する前にトイレしましたよね?」
さゆ「もう漏れそう…!!」
L「ダメです、怪しい行動は一切させません」
L「疑いを晴らすためです」
月「クソッ…!」
さゆ「ホントに出るから…!トイレ行かせてよ!」
L「出るなら漏らしてもらって構いません」
さゆ「はぁ!?お前マジで調子乗んなよ…!」
L「私は部屋で見てますからどうぞ」
さゆ「お願いだから…!!トイレに行かせて!!」
月(兄としてさゆが漏らす所は見てみたい…ゴクリ…)
L「どうぞ、漏らしてください」
さゆ「ふざけんなよっ…!!おい!!!」
L「月くんも見たいですよね?」
月「クッ…!」
さゆ「お兄ちゃん助けてよ…!!」
月「あ、言葉遣いが元に戻ってる」
L「…ニヤリ」
ピッ
L「夜神さゆさん」
さゆ「な…なによっ……」
L「ちゃんと改心して家に戻られますか?もし、改心するというならトイレに行かせてあげます」
さゆ「え……」
月「りゅ、竜崎…お前……」
L「さゆさんは元々、キラの疑いなんてありませんでした」
L「ただ、月くんの家庭が崩壊していると聞いたので今回このような行動を取る事にしたのです」
月「どうして、どうして僕のためにそこまで…!」
L「月くんは私の初めての松屋友達ですから」
月「…!!」
L「また、今度一緒に食べに行きましょうね」
月「あ…ああ…ぜひ」
L「どうですか?改心しますか?」
さゆ「するからっ…するから早くトイレに行かせてよぉ…!」
L「その言葉に嘘偽りはありませんね?」
さゆ「ないから!!早く!!!」
L「本当ですね?」
さゆ「ホントに!!ホントだからっ!!」
L「分かりました、ワタリ…トイレまで連れて行ってあげてください」
ワタリ「かしこまりました」
月「竜崎…いくらなんでも今のは焦らし過ぎだろ…」
竜崎(もう少し粘れば漏らしたかもしれないのに)
月「父さんが一番怪しいかもしれないからな」
L「…」
月「やるなら徹底的に監禁しよう…!」
L「さっきと言っている事が矛盾していませんか?」
月「父さんならいいんだよ!徹底的に頼む!」
L「分かりました」
ピッ
総一郎「うぅっ…あああああ…」
L「気分はどうですか」
総一郎「気分は良くない…見れば分かるだろ…)
月「父さん、ホントにキラなのか?」
総一郎「その声は月か……キラではない…さっきのは勢いで言っただけだ…」
L「勢いで言える事ではありませんよ」
総一郎「すまん…」
総一郎「エッ」
L「残るはお母様と貴方だけですね」
総一郎「…」
L「貴方は家庭を立て直そうと口で言いながらも風俗に出向いた」
L「家族の人間からすればこれ以上にない裏切り行為ですよ」
総一郎「すまん…ホントに反省してる…」
L「謝れば済む事ではありません、父親ならばもっと責任感を持ってください」
月「竜崎…」
L「どの人間にも責任というのはついてきます」
L「月くん達が生まれた時点で貴方には父親としての責任が出来る」
L「今の中途半端な貴方には月くん達を幸せにすることは出来ませんよ」
総一郎「ぐぬぬ…」
総一郎「へっ、たかが風俗に行ったぐらいいだろ!」
L「いいえ…お子様達に悪影響なので止めてください」
総一郎「あの女の身体じゃ満足できなくなったんだよ!!」
月「父さん止めろよ…!母さんの悪口は!」
L「総一郎さん、貴方のミックスシィーを調べさせてもらいました」
総一郎「あ…?」
L「ミックスシィーではそーちゃんという呼び名で活動されていますね」
L「自身が作り上げたコミュニティ…不倫サークル」
月「不倫サークル!?」
L「総一郎さんのマイミックスを拝見しましたが…400人中全て女性の方でした」
L「それも全員、独身女性ばかりです」
総一郎「お…お前…一体どこでその情報を…」
L「その他にも貴方が登録されているコミュニュティサイトを見つけることが出来ました」
L「出会い系サイト等と合わせるとおよそ56サイトにも及びます」
月「ごっ!?」
L「家族というものながありながら…情けないですね」
総一郎「ぜ、全部見たというのか!?」
L「ええ、貴方のIDとパスワードも調べさせてもらいました」
総一郎「なんだと!?」
月「竜崎…お前、ただのフリーターじゃないだろ……?」
L「鋭いですね月くん」
L「私は世界一の探偵兼電脳世界の探偵でもあるんですよ」
月「…!!!」
L「キラ事件を重く見た日本の警察が私に依頼をしてきました」
月(だから、捜査をしているのか…つまり竜崎は探偵という訳か…)
L「もちろんキラ事件の捜査をしつつ」
L「総一郎さんの事も調べさせてもらいましたよ」
月「掛け持ちで捜査していたのか…!?」
総一郎「くっ…だが、56のサイトをこの短期間で…!?」
L「全てワタリのお陰です」
月「え」
L「ワタリが徹夜で総一郎さんが登録しているサイトを探し出しIDとパスワードまで調べ上げました」
総一郎「……!!」
L「私とワタリが協力してこそ世界一の探偵となれるんですよ」
L「今回の総一郎さんの件は、私とワタリの絆が導き出したものです」
L「ワタリのために2台のパソコンを買ってあげました」
L「ですから私も貢献しましたよ」
総一郎「……」
L「私1人で電脳探偵とは名乗れません」
L「ですが、ワタリと2人なら名乗る事が出来ます…」
総一郎「……」
月「父さん…僕に嘘ついてたんだね…」
総一郎「違う、竜崎の言っている事は嘘だ」
L「まだ言い訳をするつもりですか?」
総一郎「…不倫は罪か?」
L「はい?」
総一郎「私が不倫をすれば…どうする?捕まるのか?ならば?ここで?」
L「……不倫は捕まらないと言いたいのでしょうか」
月「!?」
L「その笑いは認めたという事でいいのでしょうか?」
総一郎「ああ、好きにしろ」
月「父さん…!!」
総一郎「不倫は文化だ…不倫こそするべきことだ…!!」
月「なんでそんな事言うんだよ!母さんが好きで結婚したんじゃないのかよ!?」
総一郎「あんな女、結婚して数ヶ月で飽きた」
月「…!!」
L「貴方は捕まらないと仰られましたが」
L「私が一生光の当たらない所で監禁させてもらいます」
総一郎「ハァ!!!?不倫しただけで終身刑かよ!!?」
ワタリ「かしこまりました」
月「…」
L「月くん構いませんか?」
月「あ、ああ…もうあんなの父さんじゃないしな…」
ワタリ「それでは行きましょうか」
グイッ
総一郎「離せや」
パシッ
総一郎はワタリをタックルで倒し逃走する
L「…ワタリ!」
ワタリ「ぐぁぁぁ…」
月「りゅ、竜崎!早く追いかけよう!」
L「ええ…」
月「どこに向かってるんだあいつは…!?」
L「どうやら、こちらに向かっているようです」
月「え?」
ピタッ
総一郎「月…ククッ……」
月「と、父さん…いやあんたなんかもう父さんじゃない!」
スチャッ
総一郎「一緒に死のうや」
L「…」
総一郎は拳銃を月に向けて突きつけた
月「…!!!」
総一郎「父さんと死んで楽になろう…月…」
月「い、嫌だ…!僕はまだ死にたくない…!!」
総一郎が月にタックルを仕掛けようとする
しかし、月は総一郎のタックルを綺麗に切る
ドスンッ
総一郎「くっ…」
月「僕はまだ死ねない!!」
L「…」
総一郎「なら、まずはお前を殺すしかないな」
スチャッ
月「くっ…!!」
L「引き金を引いた瞬間、貴方を捕まえますよ…総一郎さん」
総一郎「どうにでもなれ…!」
ズガーーーーンッ!!!
月「………」
L「お疲れ様です」
月「え…」
総一郎「ふぅ……」
L「空砲ですよ」
月「え」
総一郎「すまん、月…これもお前の疑いを晴らすためなんだ…」
月「ど、どういう意味…」
L「総一郎さんを確保した時に演技をするように頼んでおいたのです」
L「月くんがキラなら殺される瞬間であればきっと何らかの方法で回避したはず…」
総一郎「だが、お前は何もしなかった」
L「つまり…月くんを含め夜神家の皆さんがキラである可能性は0となりました」
L「その事を奥様に伏せておくという条件で協力してもらうことにしました」
総一郎「ああ、これも家族を護るためなんだ」
月「…」
L「まだ状況が理解出来ませんか?」
月「だ、だって…父さんのあんな狂った表情…初めて見たから…」
総一郎「あれも演技だ、宝塚の劇団員も裸足で逃げ出す程の演技力だっただろ?」
L「総一郎さんの決死の覚悟のお陰ですよ」
月「……はははは」
月(これで僕の疑いも晴れたし一件落着だな)
総一郎「もちろんさ、母さんには黙っておいてくれよ?」
月「…うん」
L「さて、これでキラ事件の捜査に専念することが出来ます」
総一郎「さゆも改心したことだしな」
ぷるるるる
月「あ、電話だ」
月「もしもし?」
さゆ「あ、月?今日も彼氏の家泊まるからーじゃあねぇ」
ピッ
月「…」
総一郎「誰からだった?」
月「間違い電話だったよ…」
総一郎「そうか」
L「そこまで演技しろとは言っていない」
ワタリ「夜神さんのタックルが強すぎて…」
L「自然治癒でなんとかなるだろ」
ワタリ「かしこまりました」
総一郎「月!父さんもこれからはキラ事件を一緒に捜査する!」
L「夜神さんの行動力があればキラもきっと捕まえられますね」
月(どんどんダメな奴が集まってくるな…)
総一郎「しかし、キラの奴どんな手を使って人を裁いているんだ…」
L「それは私も考えていました」
「……キラは神です」
L「?」
総一郎「な、なんだこのテレビ番組!?」
「キラを…批判するのであれば…私がキラの代わりに裁きます」
月「…こ、これは?」
ワタリ「さくらテレビの連中が放送しているようです」
L「なるほど、視聴率稼ぎのためですか」
月「おい…!このまま放っておいたら誰か死ぬぞ!」
L「今の所何も起きません…ですが、月くんの言う通り放送を中止した方が良さそうですね」
月(てか、ノートってもう1冊あるのか…?)
総一郎「よし、今すぐ行こう!」
L「ワタリ…すぐに車を手配しろ」
ワタリ「はっ!」
タッタッタ
月「おい、リューク」
ズズッ
リューク「よう…」
月「ノートの所有者は僕以外にもいるのか?」
リューク「へへっ、さぁな…俺はノートを2冊持っていたしな」
月「なんだと…?」
リューク「俺からはお前に一切助言をするつもりはねぇよ」
月「チッ」
総一郎「よーし…さくらテレビの連中に一泡吹かせてやるぞ…」
L「夜神さんはりきってますね」
総一郎「ふふっ、捜査がこんなに楽しいとは思わなかったさ」
月(……)
月(僕以外にノートの所有者がいるということか)
月(あのテレビの発言から見て、まず味方と見ていいな)
総一郎「とーつげき!とーつげき!」
月(そもそも、こんなバカ連中に僕がキラだと疑われる心配もないな)
月(これからは少し大胆な事をしても良さそうだ)
出目川「よーし、このテープを使ってどんどん視聴率稼ぐぞ!!」
出目川「誰も俺達が作った偽装テープだとは思わねぇだろうしな!」
ガーーーーーッ
ピッ
ワタリ「着きました」
L「ここがさくらテレビですね」
月「降りよう」
総一郎「よし、行くか」
警備員「ちょっと…関係者以外は入れませんよ」
スチャッ
総一郎は警備員に拳銃を構えた
総一郎「私達は警察だ…脳みそぶち抜かれたくなかったらどいていろ」
警備員「ヒッ…」
L「中に入りましょうか」
総一郎「ああ、急ごう」
バタンッ
総一郎「警察だ…!!!全員両手を挙げて床に伏せろ!」
出目川「…!!」
L「なるほど、ここでテレビを流している訳ですね」
総一郎「テープはどこだ!?」
出目川「あ…あんた達誰だ…!!!」
総一郎「早く言え」ギロッ
出目川「つ、机の上だよ…!大体、そのテープは俺達が作った偽テープだ…!」
月「偽テープ?」
L「道理で死人が出なかった訳です」
L「私も怪しいとは思っていましたが、念のために様子を見にきただけです」
月「無駄足だったね」
L「そうですね、ワタリ…帰りましょうか」
月「そうだな」
総一郎「ワタリさん紅茶おかわり」
ワタリ「はい」
L「おっと…そろそろ来る頃ですね」
月「え?誰が?」
コンコン
L「どうぞ、お待ちしておりました」
ガチャッ
月「え…」
ミサ「遅くなりました…ミサミサです」
L「彼女は今日から私達と共に捜査してくれる新しい捜査員の1人です」
月(あ、あいつは…)
ミサ(夜神月…みーつけたっ)
前編 完
後編はいずれ書きます
乙、後編楽しみにしてるよ
後編が楽しみ
おい後編はいずれって気になるじゃねえか
必ずやってくれよ?
Entry ⇒ 2012.03.04 | Category ⇒ デスノートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
京子「私の特別、結衣の特別」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329309117/
京子「あーあ、甘いもの食べたいなぁー」
結衣「わざとらしい奴だなお前は……」
京子「というわけで綾乃、チョコちょーだい」
綾乃「ふえぇ!? ちょ、なんで歳納京子なんかに」
京子「だってなにか後ろに隠し持ってるじゃん」
京子「この匂いは……クンクン……チョコとみた!」
結衣「お前は猟犬かよ」
結衣「あ、ほんとに? ありがとう綾乃」
京子「え~、あたしのは~?」
千歳「ありがとうな綾乃ちゃん……でも、ほら」
綾乃「ぐっ……ま、まあ同じクラスメイトだし?副生徒会長であるから歳納京子の分も一応持ってきているけど?」
結衣「副生徒会長なのは関係あるのか?」
綾乃「か、勘違いしないでよね! あくまであなたと私はテストのライバルであって別に本命だとかそんなんじゃないんだからね!」
京子「うんうん、ありがとう綾乃」
綾乃「ど、ドウイタシマシテ……///」
千歳「ええよええよ、チョコ食べなくても鼻血でそうやわあ」
結衣「お願いだから出さないでね……あ、私も綾乃と千歳の分も作ったからよかったら食べてよ」
綾乃「わぁ、ありがとう船見さん」
千歳「船見さんの作ってきたチョコ、期待できそうやなあ」
結衣「あ、ありがとう/// 口に合えば嬉しいけど……」
綾乃「そうね、じゃあちょっと机くっつけてみんなで集まりましょ……んしょっと」
京子「ゆいー、ゆいー」
結衣「ん、なんだよ?」
京子「私の分は?」
結衣「ああ、あるから少し待ってろ……ほら」
京子「結衣さん結衣さん」
結衣「今度はなに? たくさん食べたら太るからそれしかないぞ」
京子「これ綾乃と千歳のと同じじゃん」
結衣「いや当たり前だろ、同じチョコなんだから」
京子「……」
結衣「うん、いまいくよ」
結衣「ほらいくよ京子……何ボーっとしてるんだよ」
京子「お、おー! いくいく!」
京子「おーっす、ちなつちゃーん!」
結衣「こんにちは、あかり、ちなつちゃん」
ちなつ「あ!結衣先輩!ここここんにちはあああああああの……」
あかり「京子ちゃん結衣ちゃんハッピーバレンt」
ちなつ「結衣先輩!コレもらって下さい!!!」
ちなつ「はい! 先輩のために一生懸命心を込めてカカオ豆から作りました!」
結衣「あ、うん……すごいと思う……ありがとう、大切に食べるよ……」
ちなつ「やったー!ありがとうございます!」
京子「ちょっとちょっと! ちなつちゃん!」
ちなつ「なんですか京子先輩? 人が喜んでるところに水ささないでくれますか?」
京子「冷たい! そうじゃなくて、私のチョコは!?」
ちなつ「ああ、京子先輩の分ですか、じゃあ今出しますね」ゴソゴソ
ちなつ「はいこれ、どうぞ」
京子「わー!こんなにたくさんありがとうちなつちゃん! ってこれちっちゃくない?」
結衣「これ……チロルチョコだね」
ちなつ「はい、京子先輩といえども一応先輩ですし、チロルチョコ5個さしあげます」
京子「チロルチョコでも嬉しいよちなつちゃん!ちなつちゃん!」スリスリ
ちなつ「うわ!あんまり寄らないで下さいよ!」ゲシッ
京子「あう」
結衣「うん、ちなつちゃん達の分もちゃんとあるよ」
ちなつ「キャー!!!結衣先輩のチョコー!ありがとうございますー!!!」
あかり「結衣ちゃんの作るチョコおいしいからあかり楽しみだなあ」
結衣「あはは、うまく作れたし味の保障は出来ると思うよ、はいどうぞ」
ちなつ「いやーん!センパイの作ってくれたチョコ、大切に食べますね!」
あかり「わあー!ありがとう結衣ちゃん」
京子「……」ジー
ちなつ「当たり所が悪かったですか?」
京子「え? いやいやそんなことないよん」
ちなつ「そういえば京子先輩はチョコ持ってきてないんですか?」
京子「私は食べる専門なので!」
結衣「自慢するところじゃねーよ」
ちなつ「まあそんな事だろうとは思ってましたけど」
あかり「結衣ちゃんのチョコとってもおいしいね!」
結衣「じゃあ私達はここで」
京子「じゃあねーん」
ちなつ「お疲れ様です先輩方」
あかり「京子ちゃん結衣ちゃんまたねー」
結衣「……」テクテク
京子「……」テクテク
京子「お、おう! なんでい?!」
結衣「誰だよそのキャラは……今日はウチくるか?」
京子「!」
京子「もちろん!いきますとも!」
結衣「急に元気になったな……」
京子「へっへ~」
結衣「まあいいけどさ」
京子「ソワソワ、キョロキョロ」
結衣「そういうのは口に出すもんじゃないだろ……」
京子「おっとこりゃ失敬!」
結衣「変なヤツだな・・・夕食は麻婆豆腐でいい?」
京子「麻婆豆腐ぅ?」
結衣「あれ? そんな気分じゃない?」
京子「いや、食べたいけどさ、チョコに合わなくない?」
京子「え、いや、そりゃそうだけどさ……」
結衣「んで、麻婆豆腐でいいんだな?」
京子「じゃあそれで」
結衣「はいはい、レベル上げとけよ」
京子「まかされたー!」
…………
結衣「うまいか?」
京子「うまい! さすが私の嫁!」
結衣「そりゃよかった」
結衣「でも嫁になった覚えはねーよ」
京子「いけずぅ」
結衣「そういや今日はラムレーズンちょうど切らしてたんだけど後で買いに行くか?」
京子「え? いいよそこまで食べれないし」
京子「いやいやありませんよ」
結衣「だってお前がラムレーズン欲しがらないなんて……」
京子「さすがに私も甘いものは一度にたくさん食えないしなー」
結衣「? さっき部室で食べただろ?」
京子「夕食後のデザートの話!」
結衣「ふーん……?」
京子「あー甘いもの食べたいなー」
結衣「だからさっきラムレーズン買いに行けばって言ったのに」
お風呂中…
京子「さっぱりした後は甘いもん食べたいなー」
結衣「お前いつもお風呂の後は牛乳じゃん」ゴシゴシ
ゲーム中…
京子「ゲームした後は甘いもの欲しくなるなー」
結衣「もう寝る前なんだからそんなもん食べるなっての」
結衣「じゃあ電気消すぞー」
京子「……」
結衣「パチッ ……おやすみ京子」
京子「おやすみ」
京子「……」
結衣「……」
京子「おいコラ」
京子「なに? じゃなくて!」
結衣「いや本気で分からないんだけど」
京子「チョコだよ!!チョコ!!!」
結衣「チョコ?」
京子「チョコ!」
結衣「……いや上げただろ」
京子「あれだけ?!」
京子「そうじゃなくて!!」
京子「私達の仲じゃん!!!」
京子「なんでもっとこう、特別なやつじゃないんだよ!」
結衣「……」
京子「結衣はどんなチョコくれるんだろうって!」
京子「1週間前からすげー楽しみにしてたのにさ!」
京子「綾乃やあかり達と同じチョコじゃん!」
京子「結衣にとって私って特別じゃなかったのかよ?!」
結衣「京子……」
京子「もしかして結衣んちでちゃんとしたチョコもらえると思ったのにさ……」
京子「まったくそんな素振りしないし……」
結衣「……」
京子「ずっと楽しみにしてたのに……」
京子「昔から結衣が私に作ってくれてたチョコは手が込んでてみんなより特別で嬉しかった」
京子「でも、段々それがなくなってきて」
京子「今年はみんなと同じチョコだった」
京子「結衣にとって私は」
京子「もう特別じゃないんだ……」
結衣「そんなこと……」
結衣「京子!」
京子「……」グスッ
結衣「京子……」
結衣「(特別、かあ……)」
結衣「(そんなに楽しみにしてくれてるとは思わなかった)」
結衣「(私の……)」
~~~幼少期…~~~
きょうこ「ゆい、これ、バレンタインのチョコだよ」
ゆい「きょうこ……わたしに?」
きょうこ「うん、ゆいにはいつもおせわになってるもん」
きょうこ「それにきょうはとくべつなひとにチョコをわたすひだって」
ゆい「……ありがとうきょうこ」
きょうこ「えへへ、わたし、いつもゆいをこまらせてばかりだから、よろこんでくれてうれしいな」
きょうこ「ゆいも?」
ゆい「おかしづくりはあまりしたことないから、じしんないけど……」
きょうこ「んーん、すごいうれしい、ありがとうゆい!」
ゆい「えへへ……じゃあいっしょにたべよ」
きょうこ「うん! はい、ゆい」
ゆい「えぇ?!」
きょうこ「あ~ん」
ゆい「あ、あーん……パクッ」
ゆい「うん、おいしいよ」
ゆい「ほら、きょうこも」
きょうこ「あ~ん」
ゆい「どう、おいしい?」
きょうこ「おいしい! いままでたべたチョコのなかでいちばんおいしい!」
ゆい「そんなにおいしかったの?!」
きょうこ「だってゆいがつくってくれたチョコだもん!」
きょうこ「ゆいがつくってくれるもの、なんでもだいすき!」
きょうこ「うん! たのしみにしてる!」
ゆい「へへ……はい、あーん」
きょうこ「あ~ん」パクッ
ゆい「えへへ」
きょうこ「だいすきだよ、ゆい」
ゆい「わたしもすきだよ、きょうこ」
結衣「ほら、京子」
京子「結衣! これってもしかして……」
結衣「そ、ハッピーバレンタイン」
京子「よっしゃー! 結衣のチョコだー!」
結衣「そんなに喜ぶようなことかよ」
京子「何言ってんだよー! いっつも楽しみにしてるだからさー」
結衣「まあ……喜んでくれてるならいいけど……」
結衣「はいはいどうぞ」
京子「おー今年も豪華だなあ、いただきまーす!」
京子「うめー!」パクパク
結衣「食い意地はさておき、おいしいそうに食べてくれるのだけは素直に喜んでおくよ」
京子「ごちそうさまー」
結衣「もう食べたのかよ! もっと大事そうに食べろよ!」
京子「いやー、結衣のチョコおいしいからさー」
結衣「お前は食うだけだもんな」
結衣「なにが?」
京子「結衣に愛されてるなって、特別なんだなって」
結衣「京子……」
京子「ま、私の思い上がりかもしれないけどさ」
結衣「……そんなことないよ」
結衣「お前は私にとっての特別だよ」プイッ
京子「ほんとに?」
京子「……へへ、そっか」
結衣「そうだよ、言わせんな」
京子「サンキュー、結衣!」
結衣「来年も楽しみにしてろよ」
京子「おう!」
綾乃「とととっとと歳納京子ああああああああの……」
京子「んー? なに綾乃?」
結衣「あ、もしかして……」
千歳「うん、綾乃ちゃんが歳納さんにチョコ渡したいって」
綾乃「いやあの……た、たまたま千歳や船見さんのチョコ作ってて余ったから……別にあなたのためじゃ」
京子「おお! 綾乃ありがとう! めちゃ豪華じゃん!」
綾乃「ま、まあ生徒会副会長の私なら当然よね!」
京子「チョコうめぇ!」
綾乃「あ、あの」
結衣「ん?」
綾乃「船見さんも作ってきたんじゃないの? それ……」
結衣「え、ああ、まあ……」
京子「なんだよー、結衣も持ってきてくれてるんじゃん」
結衣「いや、お前が綾乃のチョコおいしそうに食べてたしな」
京子「私の胃袋は宇宙だ」
結衣「何言ってんだか……ほらよ」
結衣「綾乃達の分も作ったからよかったら食べてよ」
綾乃「わあ、ありがとう船見さん」
千歳「おいしそうやなあ」
京子「むむむ、いいなぁ~」
結衣「いやお前もう食ってるだろ今」
京子「ぶー」
~~~~~~~~~~~~~~
結衣「(そっか……そうだったんだ)」
結衣「(……よし!)」
千歳「船見さん今日も休みなん?」
綾乃「大丈夫なのかしら……」
京子「結衣……」
綾乃「船見さんから連絡は?」
京子「この前『3、4日休むけど大丈夫だから心配しないで』ってメールが来てそれっきり……」
綾乃「そう……」
綾乃「とりあえず3、4日過ぎても休んでるようならお家を訪ねて様子を見に行きましょう」
千歳「そやね、そうしよ歳納さん」
京子「うん……」
京子「(結衣……もう我侭言わないから……)」
prrrrr
京子「?……ゆ、結衣からメールだ!」
京子「えっと……『今度の日曜日うちにきて』……」
京子「結衣……よかった!」
京子「(結衣に会える、結衣に会える!結衣に会える!)!」
ピンポーン
結衣「はーい」
京子「結衣!」
結衣「うわぁ! ってなんだ京子か、今開けるからそんなあせるなって」
バタン
京子「結衣!」
結衣「ちょ! ひっつくなって! お前は犬か!」
京子「ていうか学校サボって何してたんだよー!」
京子「すっげー心配したんだからな」
京子「綾乃達だって……」
京子「グスッ……うまい夕飯とラムレーズンで許す……」
結衣「えっと、それなんだけどさ」
京子「?」
結衣「ちょっとこっち来て」
京子「うん、ってなんかいい匂いがするけど……」
結衣「実はね……」
京子「……なにこれ」
結衣「チョコケーキ」
京子「天井の高さまであるじゃん……どこの結婚式だよ……」
結衣「ちょっと頑張りすぎた」
京子「このへんな装置は?」
結衣「チョコフォンデュ用のチョコレート噴水機械、こっちの皿に山盛りにあるのが漬けて食べる食材」
京子「こんなのTVでしか見たことないんだけど……こっちの皿に並んでるのは?」
結衣「チョコバウム、好きだろ京子」
京子「うん、まあ……てか明らかに2人前の量じゃないだろ……」
でも、それがいい
京子「ちょっと待って結衣」
結衣「どうしたの京子?」
京子「いや、どうしたのはこっちのセリフだよ……」
京子「もしかして学校休んでまでしてたのってこれのこと?」
結衣「……」
京子「ずっとこれ作ってたの? もしかして私のために?」
結衣「ごめん! 京子!」
京子「え? ちょっと、どうしたんだよ」
結衣「思い出したんだ、昔の事」
結衣「私は、お前が特別だって、大好きだって言ってくれたから……」
結衣「バレンタインの日は心を込めて、京子の為だけのチョコを作ってたはずなのに」
結衣「なのにいつも当たり前に一緒にいるお前に甘えて」
結衣「きっと手を抜いてしまってたんだ」
結衣「私じゃなくてもいいんじゃないか、って心の中で思ってたんだと思う」
京子「結衣……」
結衣「でもさ」
結衣「私は、お前の10年来の一番の親友だからさ」
結衣「一緒に過ごした日々は誰にも負けないから」
結衣「どんな形でも、これからもずっとお前の特別であり続けたいから」
結衣「やっぱり、こうやって精一杯お前の為にチョコを作ってあげようと思ったんだ」
結衣「だから覚悟しとけよ」
結衣「……な、なんか言えよ」ドキドキ
京子「結衣」
結衣「なんだよ」
京子「愛が重いです」
結衣「ぐっ」グサッ
京子「どう考えても作りすぎだろこれ」
結衣「それは……今まで手を抜いた分が爆発したっていうか……」
京子「めっっっっっっっっっっっっちゃくちゃ嬉しいよ! 結衣!」
結衣「ほ、ほんとに?」
京子「うん!」
京子「そもそも結衣の特別が食べたいって我侭言ったの私だし」
結衣「まあ、そうだけど」
京子「それにさ……」
京子「綾乃から貰ったチョコだって、結衣から貰ったチョコだって」
京子「どっちも特別なんだよ……」
京子「それを全部受け止めて、そして食う!」
結衣「……」
結衣「それ結局お前は食うだけだな」
京子「はい」
結衣「ま、いいけどさ」
結衣「お前が嬉しそうに食べる姿見るために作ってるんだし」
京子「私もさ、ずーっと結衣の特別でいたいから」
京子「これからも、毎年、結衣のチョコを食べてあげる」
京子「だから覚悟しろよ」
結衣「……ふふ、そうだな」
結衣「なら、お前が受け止められないくらい凄いチョコ作ってやるからな」
京子「私の愛を甘く見るなよ~、ちょっとやそっとじゃ私の愛は満たされんぞ~」
結衣「まかせとけ」
京子「てかそろそろ食べようか」
結衣「あ、そうだな」
京子「……改めてみるとすごい量だなこれ」
結衣「どれから食べたい?」
京子「チョコフォンデュ!」
結衣「はいはい」
京子「楽しー! うめぇ!」
結衣「噴水きれいだな、片付け大変そうだけど」
京子「結衣ー、ほいあ~ん」
結衣「あ、あーん/// ってやらせんなよ!」
京子「うい~! 食った食った~!」
結衣「まだまだあるぞ」
京子「次はウェディングチョコケーキだー!」
京子「うぷ……」
結衣「疲れた……食べるのに疲れた……」
京子「つ、次……」
京子「はあ、はぁ……」
結衣「京子……残りは明日にしよう……」
京子「だめ……せっかく結衣が作ってくれたんだもん……」
結衣「そうか……よし、わかった……」
京子「パク……パク……」
結衣「……パク……」
京子「……パク……パク」
結衣「……もう限界」バタッ
京子「パク……パク……」
京子「パク…………」
結衣「………………」
京子「……………………」
結衣「……………………」
次の日…
綾乃「今度は歳納京子も休みだなんて……」
千歳「心配やねぇ」
綾乃「船見さんに続いて歳納京子まで……」
綾乃「とりあえず連絡して聞いてみるべきね」
prrr
綾乃「ってメール? 歳納京子から?!」
綾乃「ふむふむ……」
千歳「歳納さん、何て?」
綾乃「……」
綾乃「食べすぎで船見さんと二人で寝込んでるって……」
千歳「はあ……」
京子「ぎぼぢわ゛る゛い゛……」
結衣「もう半年は甘いもの見たくないな……」
京子「ラムレーズンは別腹」
結衣「マジかよ……」
京子「でもさ」
京子「来年も楽しみにしてるよ」
結衣「さすがにもうちょっと量考えて作ることにする」
京子「それだけ結衣の気持ちがたくさん伝わったし」
結衣「……」
結衣「じゃあ、病気にならない程度には抑えとくよ」
京子「ん」
京子「結衣」
結衣「なに?」
京子「私はずっと結衣が特別だし」
京子「ずっと結衣の特別でいたいから、」
結衣「うん」
京子「結衣もずっと私が特別でいて欲しいし」
京子「私の特別でいて欲しいんだ」
結衣「うん」
結衣「ああ、よろしく」
京子「おやすみ」
結衣「おやすみ」
おわり
もしかしたらこの後、綾乃ちゃんと京子ちゃんがくっ付くのかもしれないし、京子ちゃんと結衣ちゃんがくっ付くのかもしれないし
結衣ちゃんと綾乃ちゃんがくっ付くのかもしれません
けどどういう結果になろうと誰と誰がくっ付こうと、京子と結衣の二人はお互いにお互いが特別な存在だという事はこれからもずっと変わりません
そんなお話です
それでは、ありがとうございました
よくわかってらっしゃる
乙
素晴らしい距離感だった
改めて乙
Entry ⇒ 2012.03.04 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
あずさ「お帰りなさい、プロデューサーさん」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329411554/
あずさ「外は寒かったでしょ~?」
P「えぇ、また一段と寒くなりましたね…」
あずさ「お風呂湧いてますけど先に入ります?それともご飯にします?」
P「うーん…ご飯で」
P「…」
P「…ってなんであずささんが家にいるんですか!」
P「昨日?」
あずさ「えぇ、あんなに愛し合ったのに…」
P「え?…ちょっ、え?」
あずさ「私、悲しいです」
P「…」
P「ん?」
P「…婚姻届け」
あずさ「ちゃんとプロデューサーさんの判子まで押してありますよ?」
P「…」
あずさ「それなのに…私を捨てるんですか?」
P「それに今日、朝起きたときにあずささんいなかったじゃないですか」
あずさ「…」
あずさ「…それは」
P「それは?」
あずさ「荷物を取りに家に帰っていたからです」
P「…よく部屋を見たらホントに俺のものじゃない家具とか家電が増えてるし」
P「どうやって俺の部屋に入ったんですか?」
P「俺は家を出るときにちゃんとカギを閉めたはず」
あずさ「この婚姻届けを大家さんに見せたらカギをくれました」
P「大家さん…」
あずさ「だからこの婚姻届はプロデューサーさんが家にいた昨日書いたことになりますよね?」
あずさ「一緒に」
P「…」
P「!」
P「そのときに合カギを盗っていたら」
あずさ「…」
あずさ「うふふ」
P「…」
P「…合カギちゃんとあるし」
あずさ「昨日あんなに愛しあったってことは…子どもも出来ちゃったかもしれませんね?」
P「…」
あずさ「婚姻届もちゃんと書いてくれていますし…」
あずさ「責任とってくれますよね~?」
P「…」
P「ちょっとだけ時間をください…」
P「いや…不満というか」
P「まったく状況が飲み込めてないんで」
P「いやまぁ嬉しいっちゃ嬉しいんですけど…」
あずさ「ならいいじゃないですか~」
P「…いやだからちょっとだけ待ってください」
P「ちょっと外の空気吸ってきます」
あずさ「…」
律子『もしもし』
P『律子、ちょっと聞きたいことがあるんだけど…』
律子『なんですか?もしかしてまたやっかいごとですか?』
P『うっ…』
律子『はぁ…で、なんですか』
P『昨日の夜のこと覚えてないか?』
律子『んー私より小鳥さんの方が詳しいんじゃないですか?』
P『小鳥さん?なんで?』
律子『なんでって、一緒に飲みに行ってたじゃないですか』
律子『私は未成年だから断りましたけど』
P『…』
律子『そういうことなんで小鳥さんに電話してみてください』
P「今日は風邪で休んでたけど」
P「電話出るかな…」
purrrrr…
小鳥『はい』
P『あ、小鳥さんですか?風邪の具合どうですか?』
小鳥『…』
小鳥『おかげさまでまだ最悪です』
P『あ、もしかして二日酔いですか?』
小鳥『…』
小鳥『なんか用ですか?用がないなら切りますよ』
P『あ、あぁ…ちょっと昨日のことを聞きたくて』
小鳥『じゃ』
ガチャッ
P「昨日何があったんだよ…」
P「小鳥さんは二日酔いな気がするけど」
あずさ「あらぁ、まさか音無さんのお名前が出てくるなんて…」
あずさ「いけないプロデューサーさんですね」
P「あずささんいたんですか、ってか意味がわかりませんよ」
あずさ「…」
P「えぇ、そうだとさっきから」
あずさ「…」
あずさ「しょうがないですねぇ~」
あずさ「…」
あずさ「昨日はプロデューサーさんと音無さんは一緒に飲んでいたんです」
P「あぁ、それは聞きました」
あずさ「…私がいたの覚えています?」
あずさ「あらあら、やっぱり忘れてたんですね?」
P「…はい、面目ないです」
あずさ「いいんですよ」
P「まぁでも確かに3人で飲むことよくありますけど…」
P「俺はいつも飲む量をセーブしてるはず」
あずさ「…えぇ」
P「…うーむ、ハメを外しすぎたのか」
あずさ「…そのあとハメましたけどね」ポッ
P「…」
P「あずささんんがそんなこと言うなんて…」
あずさ「…」
あずさ「その状態に音無さんが聞いたんですよ」
P「なんてですか?」
あずさ「結婚するならどっちがいいですかって」
P「…あの人らしい」
P「俺はなんか答えたんですか?」
あずさ「…どちらかを選ぶことなんて出来ません!と」
P「…」
P(さすが俺だ)
あずさ「…」
あずさ「でも」
P「でも?」
P「…」
あずさ「私にキスをしてきたんです」
あずさ「胸を揉みながら…」
P「うわーー!」
P「嘘ですよね?」
あずさ「…」
P「…はい」
P「あれ?それってさっきは絆創膏貼ってありましたよね?」
あずさ「…」
あずさ「昨日プロデューサーさんがつけたキスマークです」
P「WAO!」
P「…言い逃れができない」
あずさ「お金も払わずに」
P「いや…お金のことは…」
あずさ「…」
あずさ「代わりに置いていった物はいつも音無さんが所持しているであろう婚姻届」
P「なんでそんなもんを…」
P「いや、なんであずささんが泣くんですか」
あずさ「…私も近々貰いにいこうと思っていたので気持ちがわかるんです」
P「…」
あずさ「それで思ったんです」
あずさ「あ、これは婚姻届書くべきだなって」
あずさ「それに私は確認したんですよ?」
あずさ「プロデューサーさん、結婚してくれますか?って」
P「…」
あずさ「そしたらプロデューサーさんは」
あずさ「邪魔者はいなくなりましたね、結婚しましょうって言ったんです」
P「…」
あずさ「俺はそんなこと言ってない~って思ってます?」
『邪魔者はいなくなりましたね、結婚しましょう』
あずさ「ボイスレコーダーに録音しました」
あずさ「…一応プロポーズでしたから」
P「…なんでそんなもんを」
あずさ「さっきと同じ理由です」
あずさ「あとははじめに説明した通りです」
P「だから小鳥さんの機嫌が悪かったのか…」
P「…」
P「おぅ…」
P「マジですか…」
P「まぁ事実ですもんね…」
あずさ「で、どうします?」
P「どうするとは?」
あずさ「もーとぼけちゃダメですよ~」
あずさ「結婚です」
P「…」
P「…」
あずさ「心配しなくても大丈夫ですよ~」
P「なんでですか?」
あずさ「みーんなに連絡しましたから」
P「連絡?」
あずさ「はい、結婚報告です」
P「…でも律子は知らなかったですよ?」
あずさ「それと、つながりがある真美ちゃんにも教えてません」
あずさ「みんなに口止めするように言いましたし」
P「…」
P「…というかこれってもう結婚するしかないじゃないですか」
あずさ「はい!」
P「…」
P「どっかで聞いたことがある話だ」
P「…はぁ」
P「あずささんと結婚するのはいいとしても…いづらいなぁ」
あずさ「?」
あずさ「プロデューサーさんは…」
P「?」
P「え?」
あずさ「というかもうその方向です」
あずさ「あとはプロデューサーさんが良いと言えば」
P「もしかして社長に言ってあるとかですか?」
あずさ「はい!」
P「…」
あずさ「?」
あずさ「765プロも売れてきたから人員拡大するって言ってましたけど…」
あずさ「だからプロデューサーの心配もないと」
P「…知らなかった」
あずさ「あらあら」
P「…でも逆にそれってあずささんが765プロにいづらくないですか?」
あずさ「私は…辞めますから」
あずさ「違いますよ~」
あずさ「フリーランスになるんです」
P「…」
P「でもあずささんはマネジメント能力とかない…」
あずさ「プロデューサーさんは主夫兼マネージャーになれば良いんですよ?」
P「…あぁ」
P(あずささんは家事をしないんだ…)
あずさ「どうです?」
P「…いやでもそんな簡単にみんなを捨てることは出来ないし」
あずさ「…」
P「…どうすれば」
あずさ「明日事務所に行ってみてください」
あずさ「その反応で決めてもいいですよ?」
P「まぁ…もちろん行きますけど…」
P「はぁ、憂鬱だ」
あずさ「行ってらっしゃい」
P「…結局あずささんは帰らないし」
P「…」
あずさ「美味しいご飯作っておきますね」
P「もし、結婚したらこのご飯は食べれないのか…」
P「おかしいだろ」
P「おはようございます…」
律子「おはようございます、どうしたんですか?」
P「ん?」
律子「なんだか元気ないみたいですけど」
P「なんでもないよ」
律子「そうですか、それにしても今日はみんななんか様子がおかしいですよ?」
美希「あ、は…プロデューサーなの」
春香「おはようございます」
P「あぁ、おはよう」
美希「…」
春香「…」
P(ん?いつもだったらもっと会話が続くのにな)
律子「なんだかまだ気分が優れないと言うことで休みです」
P「…そうですか」
P(律子はホントなにも知らされてないみたいだな)
律子「小鳥さんが風邪なんて珍しいですよね」
P「そうだな、ははは…」
真美「おっは→」
P「おっはーは古いな」
真美「そかな?」
P「あぁ」
伊織「あら、来てたの」
伊織「いつもよりくるの遅かったわね」
P「なんだ?いつも俺が来る時間とか気にしてたのか?」
伊織「たまたまよ、たまたま!」
P「そんなにたまたまを強調しなくても…」
伊織「!」
伊織「…態…変態大人!」
P「いや、なんでそうなる」
伊織「…」
春香「おっはーは古いよ、亜美」
亜美「はるるんも兄ちゃんと同じこと言うんだね」
春香「…」
真美「もしかして、はるるん…」
亜美「兄ちゃんと出来てる?」
亜美「なんてね!」
亜美「?」
美希「そうなの、は…プロデューサーとできてるなんてあり得ないの」
真美「ミキミキ、なんでハニーって言わないの?」
美希「…」
亜美「もしかして、はるるん達は亜美達に何か隠してるね!」
真美「そ→に違いない!」
真美「今の話の流れから考えるに犯人はあの人しかいな…」
亜美「うん、ほぼ確定的だね」
真美「正直に話した方が良いよ?」
亜美・真美「いおりん!」
伊織「!」
伊織「は?」
亜美「だって、兄ちゃんがいつ事務所にくるとかめっちゃ詳しいじゃん」
真美「きょーみない真美達にはわからないことまで知ってるし」
亜美「あれれ~」
真美「おっかしいよね→」
P「お前達…違うぞ」
亜美「んっふっふ…実は今までのは演技」
亜美「実は兄ちゃんがそう言うのではないかと思っていたのだよ!」
真美「え?そなの?」
亜美「…」
真美「あ、でも今ので兄ちゃんが誰かと付き合ってるのは決定的っぽいもんね」
真美「亜美すごいね!」
亜美「…」
伊織「…どういうことよ」
P「いや…その…」
亜美「ほらほら~この反応は怪しいですぞ!」
真美「だね!」
亜美「そして付き合ってる相手はここにいない誰か」
P(なんでこういうときに限って無駄に鋭いんだ…)
真美「千早お姉ちゃん、あずさお姉ちゃん、まこちん、ゆきぴょん、やよいっち、ピヨちゃん、ひびきん、お姫ちんですぜ…刑事長」
亜美「うむ」
伊織「…なんで刑事長なのよ」
亜美「その方が気分でるじゃん!」
律子「…はぁ」
真美「お→!」
P「いや、いいだろ…」
亜美「あれあれ?白状する気になったのかい?」
P「…それもない」
真美「やっぱり間違いな…この中に犯人がいるのは当たりみたいっすよ!」
伊織「アンタはどんなキャラになりたいのよ」
真美「刑事長に忠実な体育会系な部下?」
真美「まこちんはイケメン、男には興味ない!却下で!」
亜美「だよね→」
P「まてまて、お前らは真をそんな風に思ってるのか?」
P「アイツも可愛い女の子だろ、フリフリなのとか少女漫画とかも好きみたいだし」
亜美「…庇うってことは」
真美「まこちんが?」
P「違うから」
美希「!」
美希「…ハニーは今まで美希とは遊びだったんだね」
春香「…しょうがないよ、そういう人だもん」
P「…」
P「おい、聞こえてるぞ」
亜美「兄ちゃん酷い!」
真美「でも遊びってどゆこと?」
真美「あれ?」
亜美「遊園地行ったり」
亜美「水族館で遊んだり」
亜美「街で買い物する関係!」
真美「おぉ!」
P「…」
美希「…」
春香「…」
亜美「…でもこれで兄ちゃんを奪った犯人がしぼられたよ」
真美「うん、2人に」
P「…ちゃんと聞いてたのか」
亜美「ピヨちゃん」
P「…」
律子「あ、この前飲みに行ってた2人じゃないですか」
P「た、たまたまだな」
律子「なにどうようしてるんですか」
P「は、はぁ?動揺なんてしてねーし」
美希「あずさなの」
春香「あ、美希が言っちゃうんだ」
美希「どっちが言ったって変わらないの」
亜美「あー亜美の出番とられちゃったよ」
律子「な、なんですってー!」
真美「なんでりっちゃんが驚いてんの?」
伊織「…しかもわざとらしいし」
P「え?」
律子「小鳥さんに教えられたんで、というか愚痴られたんで」
P「あぁ…」
亜美「ってかミキミキもはるるんも知ってたらはじめから教えてよね→」
春香「あずささんに口止めされてたから」
美希「でもここまでしぼられたら関係ないかなぁって」
P「…」
亜美「あの話って?」
律子「…」
律子「あずささんとプロデューサーが事務所辞めるかもって話」
P「おい、ここで言うことないだろ」
律子「…」
律子「一応プロデューサーですから」
律子「下手したら引き継ぎもあるかもしれないからと社長から」
P「社長…」
律子「で、辞めるんですか?」
P「お前は直球だな」
P「多分このことでみんなとの関係も…」
亜美「ん?別に亜美は兄ちゃんが誰と付き合ってようが関係ないよ?」
真美「真美も→」
律子「私も興味ありませんから」
伊織「…」
P「でも春香や美希なんてあからさまで…」
美希「完璧だと思ってたのに…」
P「…」
春香「…私は嫌ですもん」
美希「そうなの、は…プロデューサーが誰かと結婚なんて」
P「…そうだよな」
美希「…でも」
美希「でもハニーが事務所からいなくなるのはもっと嫌なの」
春香「まさか辞めるなんて話まででてるなんて知りませんでした」
P「でも事務所拡大で新しいプロデューサーを雇うんだろ?」
P「だったらその人で…」
P「しゃ、社長!」
社長「…見送ろうかなと思っているのだよ」
P「へ?」
社長「なに、事務所移転は実際にするのだが…」
社長「新しい人員を雇うまではできなくてな」
P「…はぁ」
社長「だから君がいなくては困るのだよ」
社長「君もしつこいね」
P「い、いやぁ…」
社長「そんなにここが嫌いなのかね?ん?」
P「好きですよ、だから悩んでるんです」
P「…でも好きだからこそみんなとの関係を悪化させちゃって」
P「千早、なんで」
千早「長ったらしく話してたのでみんなで盗み聞きしてました」
P「みんなって…」
真「…」
雪歩「…」
やよい「うっ…」
響「プロデューサー!辞めちゃやだぞ!」
貴音「勝手は許しません」
千早「私達は反対です」
千早「だから社長にそう伝えました」
社長「…うむ」
真「だから辞めることなんてないんですよ!」
P「でもお前達…あずささんといづらくないのか?」
美希「…美希はいづらいの」
美希「でも、ハニーが765プロにいない方がもっと嫌なの」
美希「居にくいよりも嫌なの」
P「…」
美希「あずさのことは時間が経てば笑い話になるの」
P「俺が辞めることも同じじゃ…」
美希「ハニーは男としても魅力的だけど…」
美希「プロデュース業も凄いの、だからハニーじゃなきゃ嫌なの」
律子「亜美と伊織がいいならそれでいじゃないですか、ね?」
亜美「そだよ!亜美は全然いいよ→」
律子「伊織は?」
伊織「…」
伊織「…しょうがないわね、今回だけよ」
律子「竜宮は問題無しです」
P「…」
社長「皆は君に残ってもらいたいようだね、もちろん私もだ」
社長「さぁ、君はどうする?」
P「…」
P「俺は…」
P「ただいま」
あずさ「おかえりなさ、プロデューサーさん」
P「…」
あずさ「どうしました?」
P「あずささん…俺、事務所辞めませんでした」
P「あずささんももちろん765プロで活動してもらいますから」
あずさ「あらあら、やっぱりそうですか~」
あずさ「はい、だって私の好きなプロデューサーさんはそういう人ですから」
P「…」
P「…あずささん、ちゃんと言ってませんでしたよね」
あずさ「はい?」
P「急展開で正直戸惑ってましたけど…既成事実を作られたから結婚とかじゃなくて」
P「俺はあずささんが好きなんです…だからあのときに酒の力があったとは言えそう言ったんだと」
P「だけど今回はお酒の力なんて使いません」
P「俺と結婚してください!」
あずさ「…はい」
あずさ「お帰りなさい、あなた」
おわり
この二人は末永く爆発しやがれ!
Entry ⇒ 2012.03.04 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ほむら「だらだらしたい」まどか「ダメだよほむらちゃん」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329822178/
まどか「それでも駄目だよ」
まどか「目的を果たしたからってほむらちゃんはだらけ過ぎだよ」
ほむら「でも学校はちゃんと行っているわ」
まどか「私が連れて行ってるからでしょ?」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「ほら、お布団から出てくれないとお布団が干せないよ」
ほむら「今の私からお布団を取るなんてひどいわまどか」
まどか「ひどくないよ!ほら、ほむらちゃんは着替えて顔を洗う!」
ほむら「うぅ……」
まどか「あれ?ほむらちゃん着替えは?」
ほむら「き、着替えがなくて」
まどか「……そこにおいておいたよね?」
ほむら「ち、ちがうのよ!その……着替えると寒いじゃない、だから……」
まどか「……ほむらちゃん?」
ほむら「うぅ……」
ほむら「寒い……寒いわ……」フルフル
ほむら「さっきまでの温もりのあった服と布団がなくなって寒いわ……」フルフル
まどか「はい、体が温まるように……朝ごはんはシチューだよ!」コト
ほむら「あ、ありがとうまどか」
まどか「うぇひひ、召し上がれ」
ほむら「いただきます……」
まどか「よかったー」
ほむら「とても身体も温まって……」ホムホム
まどか「うぇひひ」
ほむら「食べ終わったら幸せのあまり眠ってしまいそうなぐらいよ」
まどか「あーまだだらけようと思ってるねほむらちゃん!」
ほむら「そ、そんな事はないわ!」
まどか「本当?」
ほむら「……」
まどか「なんで何も言わないのほむらちゃん!」
ほむら「ごちそうさまでした」
まどか「うぇひひ、お粗末さまでした」
ほむら「お腹いっぱいだわ」グテー
まどか「あ、もうすぐにだらけちゃって……」
まどか「食器ぐらいは片付けないとダメだよもう」カチャカチャ
ほむら「あ、ごめんなさいまどか」
ほむら「基本的には家は寝る場所って感じだったわね」
まどか「そうなの?」
ほむら「ご飯に関してはカロリーメイトで済ませて……」
まどか「……」
ほむら「後は資料を貼りつけて考えたりとか」
まどか「だから人が住んでる感じが最初はしなかったんだね」
まどか「ワルプルギスからずっとだらけちゃってもう……」
ほむら「だってこれ以上の幸せなんてないわ」
ほむら「まどかがそばに居て、一日をのんびりと過ごせるんだもの」
まどか「ワルプルギスはゴールじゃないんだよほむらちゃん」
ほむら「でもひとつの区切りってことで少しぐらい休憩したいのよ」
まどか「最近そればっかりなんだからもう……しょうがないなぁ」
ほむら「まどかぁ膝枕してー」
まどか「だーめ、まだお片づけが終わってないもん」
まどか「ほむらちゃんがこんなに甘えん坊さんだなんて思わなかったな」ナデナデ
ほむら「良い匂い……」
まどか「わわ!匂い嗅いじゃダメだよほむらちゃん!」
ほむら「それは息をするなということかしら?」
まどか「そ、そうじゃなくて///」
ほむら「じゃあいいじゃない、まどかの匂い大好きなんだから」
まどか「も、もう///」
まどか「うぇひひ」ナデナデ
ほむら「すぅ……すぅ……」
まどか「って寝ちゃダメだよほむらちゃん!」
ほむら「ふわ!え、あ、ね、寝てないわ」
まどか「もう……お昼に一緒にお出かけするって言ったでしょ?」
ほむら「でもまだ10時前だし1時間ぐらい眠っても」
まどか「もう、ダメだよほむらちゃん」
まどか「そう言って前に結局寝ちゃったのは誰?」
ほむら「うぐ……」
まどか「それにお布団は今干してるんだよ」
ほむら「うぅ……」
ほむら「まどかのおかげね」
まどか「ワルプルギスの前からほむらちゃんって綺麗な髪だったよ?」
ほむら「まどかが存在すること、それが私にとっての栄養よ」
まどか「何言ってるのほむらちゃん……」
まどか「結局寝ちゃうんだから……」ナデナデ
ほむら「まどかぁ……むにゃ……」
まどか「おめかししてきたんだけどなぁ……」ナデナデ
まどか「ん……」
チュッ
まどか「うぇひひ///」
まどか「あ、起きた?」
ほむら「……」ポケー
まどか「あれ?また寝ぼけちゃった?」
ほむら「んーもうちょっとだけまどかの膝で……」
まどか「ダメだよほむらちゃん、ほら起きて」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「ほら、ちゃんと起きる」
ほむら「んー……」
まどか「髪を梳かすからあっちを向いてねほむらちゃん」
ほむら「えぇ……」クルッ
まどか「うぇひひ」
ほむら「ありがとうまどか……」
まどか「今度からは自分でもできるようにね?」
ほむら「えぇ……」
まどか「ちゃんと一人暮らしするならもっとできるようにならないとね」
ほむら「善処するわ」
ほむら「えぇ、デートに行きましょう」
まどか「も、もう///」
ほむら「あ、あれ?」
まどか「どうしたの?」
ほむら「お財布はどこに置いたかしら……」
まどか「ほむらちゃんのお財布?えっとこの辺に……はい!」
ほむら「そこだったのね、ありがとうまどか」
ほむら「どうして?」
まどか「だってだらだらしたいって私とのその……で、デートも嫌って言われないかなって」
ほむら「私がまどかとのデートを嫌がることなんてありえないわ」
まどか「じゃあ学校も休もうとしちゃダメだよほむらちゃん」
ほむら「そうね、席替えでまどかの隣になったら毎日かならず行くわ」
まどか「もう!それじゃダメだよ!」
ほむら「……否定はしないわ」
まどか「先生達がこまっちゃうからダメだよ?」
ほむら「でも今更授業を聞くのも面倒で……」
まどか「言い訳しちゃ駄目!」
ほむら「それに机に顔をつけるといい感じにひんやりしてて、後ろにいるまどかを見つめられるし」
まどか「もう……いつも休み時間にほっぺに跡がついてるんだよ?」
まどか「え?えっとね、最後はほむらちゃんの夕飯の材料を買うためにスーパーに行くつもりだけど」
まどか「私はショッピングにいきたいな」
ほむら「いいわね、ショッピング」
まどか「じゃあちょっと遠出しちゃおっか!予定よりも早く外に出たから」
ほむら「え?」
まどか「もしかして遠くに行くのは面倒とか……」
ほむら「お、思ってないわ!そんな事はまったくないわ!」
ほむら「そうね、おこたでゴロゴロしていたい温度ね」
まどか「ほむらちゃん……」ジトー
ほむら「え?何かおかしなことを私は言ってしまったかしら?」
まどか「こ、恋人とお出かけ中にゴロゴロしたいなんて言うのはどうなのかな?」
ほむら「ご、ごめんなさいまどか……気がつけなかったわ」
まどか「まだ歩き始めて30分もたってないよ」
ほむら「その、寒いからちょっと暖かい場所に入って休憩をと思ったのよ」
まどか「だーめ!」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「そ、そうだね!気がついてあげれなくてごめんねほむらちゃん」
ほむら「あ、いえ気にしないでまどか、自分で持ってきたらよかったのだから」
まどか「問題だよほむらちゃん!ほむらちゃんの手袋はほむらちゃんのお家のどこにあるでしょうか」
ほむら「……タンス……とか?」
まどか「ブー!違うよ」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「どうしたの?」
まどか「その、わ、私の右手の手袋……か、貸してあげる!」
ほむら「え、でもまどかの手が寒くなってしまうわ」
まどか「いいの!はい!」
ほむら「ありがとうまどか」
ほむら「ふふっ暖かいわ」
まどか「うぇひひ」
ほむら「?」
まどか「えい!」
ほむら「これは……マフラー?」
まどか「うぇひひ、これで暖かいよね?」
ほむら「で、でもまどかもマフラーをしていないのに」
まどか「だ、だから……えと///」
まどか「こ、このマフラーは長いから……い、一緒に///」
ほむら「///」
まどか「え!さ、寒いよ!まだ寒いよねほむらちゃん!」
ほむら「え?え?」
まどか「絶対にまだ寒いよ!」
ほむら「??」
まどか「だ、だから私の右手とほむらちゃんの左手をつないだらもっと暖かいよ///」
ほむら「///」
ほむら「と、ところでまどか、そこのコンビニで休憩を」
まどか「駄目!今のほむらちゃんは私と離れられないんだから諦めてもっと向こうの方までショッピングに行くんだよ」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「もう!どうしてそんなにだらだらしたいって考えちゃうのほむらちゃん」
まどか「どうしてもっていうならほむらちゃんがマフラーを取って手を離せばいいよ」プイッ
ほむら「まどかぁ……」
ほむら「まどか、少し歩くのが速いわ」
まどか「少しでも多くいろんな場所をほむらちゃんといきたいの」
ほむら「そ、そう///」
まどか「あ!さやかちゃーん!」
ほむら「と、突然はしらないでまどか」
さやか「あ、一気に暑く……」
まどか「こんな早くにおでかけ?」
さやか「んーまぁそんなところ、あんたらは……聞くまでもないね」
まどか「うぇひひ///」
さやか「で、引きこもりのだらほむをまどかーちゃんがつれだしたと」
ほむら「失礼な!」
まどか「私はほむらちゃんのお母さんじゃなくて恋人だよさやかちゃん!」
さやか「あ、だらほむは否定しないんだ」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「あ、うんバイバイさやかちゃん!」
さやか「またねまどか」
ほむら「じゃあまた」
さやか「ほむらはまた学校であえることを祈っとくよ」
ほむら「失礼ね!」
まどか「うぇひひ、大丈夫!ほむらちゃんはちゃんと学校に行くように起こしに行くもん」
さやか「ほーそれなら安心だね」
ほむら「……」
まどか「そうかな?」
ほむら「えぇ、こっちの方まできたことはないわ」
まどか「そうなんだ、じゃあいろんな場所を案内してあげるね!」
ほむら「ありがとうまどか」
まどか「どこから案内しようかな……」
まどか「雑貨屋さんかな、駄菓子屋さんかな、うーん……」
ほむら「どうしたの?」
まどか「あ、えと……マフラーとかってお店の中でつけてちゃだめ……だよね?」
ほむら「うーん、どうかしら……」
まどか「外さないと駄目だね……」
ほむら「……いいじゃない、帰りもあるわ」
まどか「うぇひひ、そうだね」
ほむら「それに……」
まどか「それに?」
ほむら「手は繋いでてもいいでしょう?」
まどか「そうだね///」
まどか「うーん……」
ほむら「何を迷っているの?」
まどか「どっちも可愛いなって」
ほむら「カップ?」
まどか「うん、最近欲しいなって」
まどか「うーん……」
ほむら「猫のぬいぐるみね」
まどか「ほむらちゃんにそっくり!」
ほむら「私は猫ではないのだけど……」
まどか「えーでもそっくりだよ?」
ほむら「そんなに私って勝手気ままなのかしら……」
まどか「うぇひひ」
ほむら「目覚まし時計でも壊れたの?」
まどか「え?壊れてないよ?」
ほむら「ならどうして?この時計が気に入ったから?」
まどか「ほむらちゃんがちゃんと起きるように複数セットしようかなって」
ほむら「……」
まどか「最近ほむらちゃんが寝ながら目覚まし時計を器用にとめてるってわかったんだよね」
ほむら「か、買わなくてもいいんじゃないかしら?」
まどか「……」ジトー
ほむら「……えっと……」
まどか「うん!買っちゃおうっと!」
ほむら「まどかぁ……」
まどか「いっぱい買っちゃったねー」
ほむら「そうね」
まどか「でも本当にいいのかな……」
ほむら「普段お世話になっているのだからこれぐらいは気にしないで」
まどか「やっぱりせめて半分はお金出すよ!」
ほむら「お断りよ」
まどか「むー」
ほむら「そうね、そろそろどこかで食事にしましょうか」
まどか「うん!」
ほむら「この辺は詳しくないからあなたに任せるわ」
まどか「そっか、うーん……」
まどか「うん!さやかちゃんときた時にすごく美味しかったの」
まどか「さやかちゃんがお好み焼きをひっくり返すのがすごく上手で仁美ちゃんと私の分もひっくり返してくれて」
まどか「でも自分の分だけ失敗しちゃってて」
ほむら「そう……」
まどか「……」ジィー
ほむら「な、何?」
まどか「うぇひひ、今ほむらちゃんさやかちゃんに嫉妬しなかった?」
ほむら「す、少ししかしてないわよ!」
まどか「うぇひひ」
ほむら「そ、それより早く入ってのんびりしましょう」
まどか「あ、お好み焼き屋さんでぐてーってしたら顔が焼けちゃうからダメだよ」
ほむら「さすがに飲食店でぐてーってしないわよ……」
まどか「本当に?」
ほむら「……多分……」
まどか「どうしたの?」
ほむら「な、何でもないわ」
まどか「もしかして……机が無理なら私の膝とか思ってないよね?」
ほむら「え、えっと……」
まどか「お店の中で膝枕なんていくらなんでも恥ずかしいからダメだよ」
ほむら「ほむぅ……」
ジュゥゥゥ
ほむら「そ、そろそろかしら?」
まどか「え、えと……まだかな?」
ほむら「なんだかうまくひっくり返せる自信がないわ……」
まどか「そ、そうだね」
ほむら「えぇ、おねが……え?」
まどか「杏子ちゃん!?なんでバイトしtモガ!」
杏子「おっと、年齢に嘘ついてバイトしてるんでな、あんまり騒ぐなよ?」
杏子「シィーってな」
ほむら「さやかと今日会ったけど、さやかとの約束はどうしたの?」
杏子「ん?ちょっとした用事だったからな、ちゃちゃっと終わらせた」
ほむら「あら、デートとかそういうものじゃなかったのね」
杏子「な、んなわけねぇだろ///」
杏子「だ、だいたいあいつと私はそんなんじゃねぇっての!」
まどか「うぇひひ、杏子ちゃん顔が真っ赤だよ?」
杏子「あーもううるせぇうるせぇ!」
ほむら「あら、今の私たちはお客様よ杏子」
杏子「クッ……しょうがないね」
まどか「うぇひひ、お願いします」
杏子「よっと」クルッ
まどか「わーすごい上手」
杏子「まぁこれもバイトのうちってな」
ほむら「失礼ね、最初から引きこもりなどでは」
まどか「うぇひひ、治すために無理やり連れ出してるの」
杏子「へぇ、大変だなまどかも」
ほむら「……」
まどか「でもほむらちゃんのこと……だ、大好きだから///」
ほむら「///」
杏子「あーはいはい、ごちそうさまでしたってな、まぁゆっくり食べてくださいお客様ってな」
まどか「うぇひひ、そうだね」ホムホム
まどか「飲食店ってなんだか杏子ちゃんのイメージにぴったりだよね」
ほむら「でも杏子ってメイド喫茶とかで働いて可愛いって言われると照れそうな感じもするわ」
まどか「なんだか具体的だね……」
ほむら「時給の高さに目が眩んで行ってみたらっていうのがイメージしやすいのよ」
ほむら「?」
まどか「んしょっと」フキフキ
ほむら「あ///」
まどか「うぇひひ、ほっぺにソースがついてたよ」
ほむら「あ、ありがとう///」
ほむら「そうかしら?何かを頼んだのだから気にしなくてもいいんじゃない?」
まどか「そういってほむらちゃんは動かずにのんびりしたいだけでしょ!」
ほむら「そ、そんな事ないわ」
まどか「ほら、次は服を見に行こっか!」グイグイ
まどか「お会計お願いしまーす」
杏子「私のおごりでいいよ、口止め料だ」
まどか「え!で、でも」
杏子「その分の金でもっとデートを楽しみな、ほれ行った行った」
まどか「ありがとう!」
まどか「次はこれを着てみてほむらちゃん!」
ほむら(ただの服屋だと思ったのにどうしてナース服やら色物まで取り揃えているの!?)
まどか「その後はこっちの服ね!」
ほむら「あ、あの……まどか?」
まどか「どうしたの?」
ほむら「まどかも試着をしたりしないと楽しくないでしょう?」
まどか「そんな事ないよ!いろんなほむらちゃんを見るほうが楽しいもん!」
まどか「うぇひひ、ごめんねほむらちゃん」
ほむら「ちょっとだけ休憩させて……」
まどか「今回はしょうがないよね、しばらく座ってよっか」
ほむら「えぇ、それにしてもまどかはいろんな服を取りに回っていたのに疲れてないのね……」
まどか「うぇひひ、最近体力がついたんだよ」
まどか「お掃除とかお洗濯とかってちゃんとしようとすると結構大変だからね!」
ほむら「……ごめんなさい……」
まどか「ほむらちゃんができるようにならないとね」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「でも……ほむらちゃんには私がいないと駄目って思えるのは嬉しいんだよね」ポン
ほむら「肩に頭をのせて楽をするのは私の特権よまどか」
まどか「そんなの知らないよーだ」
マミ「こっちかしら……でももしかしたらこっちのサイズにした方が……」
まどか「本当だ」
マミ「待って、さすがにこれ以上大きくは……でも、もしもを考えると……」
マミ「こっちかしら……でももしかしたらこっちのサイズにした方が……」
まどか「本当だ」
マミ「待って、さすがにこれ以上大きくは……でも、もしもを考えると……」
マミ「大きめのサイズを買っておいたほうが……」
マミ「でも、さすがにこれ以上大きくはならないと思うし……」
マミ「身長の方はあまり伸びていないからこっちの方も……」
ほむら「ブラのコーナーで唸って何をしているのかしら」
まどか「ほむらちゃん、本当はマミさんがどうして唸ってるかわかってるんでしょ?」
ほむら「ワタシニハナニモワカラナイワ」
まどか「片言になってるよほむらちゃん」
ほむら「今頃私達に気がついたのね」
まどか「邪魔しないようにってよく気を使ってくれてるもんねマミさん」
ほむら「えぇ、バレバレだけど」
まどか「うぇひひ、そうだね」
マミ「……」ジィー
ほむら「影からこっちを覗いているわね」
まどか「私達のことをいつも気にかけてくれてるもんね」
ほむら「やっぱりバレバレだけど」
まどか「うぇひひ、そうだね」
チュッ
ほむら「え!ま、まどか!?」
マミ「!!」
まどか「うぇひひ、マミさんに見せつけちゃった///」
ほむら「も、もう///」
マミ「あ、あの子達こんなところで///」
マミ(見つかった!?)
マミ「あ、あらふたりともこんな遠くで奇遇ね」
ほむら「あなた、わざわざこんな遠くのお店までどうしたの?」
マミ「え?それは……ほんのひと月前に買ったブラのサイズが合わなくなって……」
ほむら「……」ギリッ
マミ「同級生の子達が……く、黒とかそういう色を買ってるみたいだから……」
マミ「白色のブラとかを買うところを見られたらなんだか恥ずかしいと思ったのよ」
マミ「結局あなた達と出会ってしまったけど……」
まどか「でもマミさんのサイズだと大人っぽいのしかないと思いますよ?」
マミ「そ、そうかしら?」
顔がにやけて止まらん
まどか「うぇひひ、もしかしてさっきの見ちゃいました?」
マミ「え?み、見てないわ!キスするところなんて見てないわ!」
ほむら「キスなんて言ってないのに自爆したわねマミ……」
マミ「あ!」
まどか「うぇひひ」
ほむら(小悪まどか……アリね)
マミ「と、とにかくほ、ほどほどにねふたりとも!」タタッ
ほむら「逃げたわね……」
まどか「ダメだよほむらちゃん、次のお店に行こ?」
ほむら「そう言わず一緒に座って……」
まどか「マミさんが戻ってきた時まだいたらさすがにマミさんに悪いよ」
ほむら「マミが戻ってくるってどうして?」
まどか「だってマミさん目当てのブラを買ってないもん」
ほむら「……そういえば買ってないわね」
まどか「それに他にも行きたい場所いっぱいあるんだから!」ギュ
ほむら「わっとと、わかったから手を引っ張らないでまどか」
まどか「だらけるのは帰ってからだよほむらちゃん!」
ほむら「次はどこに行くの?」
まどか「うーん……じゃあゲームセンターに行ってみよっか」
ほむら「えぇ、いいわよ」
まどか「うぇひひ、プリクラとか撮っちゃお」
ほむら「ねぇまどか、今から撮るプリクラは何かに貼るの?」
まどか「え?そうだね、うーん……携帯とかに貼っちゃおうかな」
ほむら「ふふっわかったわ」
―――
ほむら「ふふっそのプリクラをまどかが携帯に貼ってくれるのが楽しみね」
まどか「こ、こんなの貼れないよぉ」
ほむら「あら、そう言わずに貼ってほしいわ」
まどか「なんで撮る直前にキスするの///」
ほむら「キスしたかったのよ」
まどか「それに私が呆けてる間に背景もハートにしてまどほむラブラブって落書きして///」
ほむら「ふふっ」
ほむら「あら、まどかはUFOキャッチャーが得意なの?」
まどか「うーん、さやかちゃんが得意かな、私はあんまり……」
まどか「あ!でも取ったことはあるんだよ?」
ほむら「ふふっなにか欲しいぬいぐるみはある?」
まどか「え?うーん……あ!あのぬいぐるみかわいい!」
ほむら「ならさやかに負けないようにとってみせるわ」
ほむら「えぇ、よかったわうまくとれて」
まどか「うぇひひ、大事にするね」
ほむら「えぇ、でも今はこの雑貨屋の買物袋に入れておきましょう」
まどか「うん!」
ほむら(たまに杏子にゲームセンターで勝負を挑んでくるから必ず勝てるように繰り返してる間に練習してよかった)
ほむら(そしてなにより予想以上にアームが強くて助かったわ……ミスしたと思ったけど)
まどか「うーん、ゲームセンターはプリクラとUFOキャッチャーしか基本的にやらないかな」
ほむら「そう、なら次のお店に行きましょう」
まどか「?」
ほむら「どうかした?」
まどか「えと、ここでのんびりしたいって言わないんだなって思って」
ほむら「ここはうるさいから駄目よ、ここで私がのんびりしてまどかの耳が悪くなったら嫌だもの」
まどか「ほむらちゃん///」
ほむら「あら、公園で休憩?」
まどか「もう、ほむらちゃんはすぐに休憩って言うんだから」
まどか「昔はこういう公園で砂遊びとかいっぱいしたなぁ……」
ほむら「さやかと?」
まどか「さすがにこっちに引っ越してくる前だよ?」
ほむら「ふふっまどかなら小学5年生でも砂遊びが似合いそうよ」
まどか「ひどいよほむらちゃん!」プクー
ほむら「それだけ可愛いってことよ」プニ
まどか「プゥ……むむむー!」
まどか「ブランコなつかしいなぁ」ギーコギーコ
ほむら「……」ジィー
まどか「どうしたのほむらちゃん?」
ほむら「その……私、ブランコしたことないから漕ぎ方がわからなくて」
まどか「そうなんだ!じゃあ後ろから押してあげる!」
ほむら「え?い、いいわよ」
まどか「うぇひひ、ちゃんとブランコにつかまっててねほむらちゃん」
ほむら「ま、まどかちょっと待って心の準備が」
まどか「えい!」トン
ほむら(あ、なんだ、この程度のものなのね……)
まどか「うぇひひ、ほむらちゃん……ブランコはこんな程度じゃないんだよ?」トン
ほむら「え?」
ほむら(押されるたびにどんどん強く振れて!)
ほむら「も、もういいわまどか!もう押さなくていいから!」
まどか「うぇひひ、もっといっちゃえー」
まどか「うーん、男の子だともっとこぐんじゃないかな?」
ほむら「そうなの?」
まどか「うん、その状態でジャンプしてあのポールを超えるように着地したりする遊びを男の子はよくしてるよ」
ほむら「すごいわね男の子って……魔法なしならできるきがしないわ……」
まどか「そういえば、途中でほむらちゃんのスカートめくれちゃってたね」
ほむら「そ、そうなの!?」
まどか「うぇひひ、他に人はいなかったから大丈夫だよほむらちゃん」
まどか「家でもいいけどお外でも遊ばないとダメだよほむらちゃん」ナデナデ
ほむら「外でこうやって毎回まどかが膝枕してくれるなら考えてもいいわね」
まどか「人がいる場所だとさすがに恥ずかしいかな///」
ほむら「私は構わないわよ?」
まどか「私が構うの!」
ほむら「マミの前でキスしたりしたくせに」
まどか「あ、あれは……えと///」
ほむら「まどかは可愛いわね」
まどか「むーえい」ピシッ
ほむら「ほみっ!デコピンはだめよまどか、痛いわ」
まどか「しーらない!」
まどか「あ、寝ちゃダメだよほむらちゃん、そろそろ起きて」
ほむら「あ、もっと休憩しても」
まどか「外で休憩したら風邪引いちゃうよ!」
ほむら「そうね、名残惜しいけど諦めるわ……」
まどか「デート再開だね!」
ほむら「えぇ」
ほむら「そうね、寝るのは問題ないわ」
まどか「寝るのは?」
ほむら「寝起きは弱いのよ、あと寒がりだから布団以外で眠って起きると後悔するわ」
まどか「……布団以外で眠ったことがあるの?学校とかはぐてーってしてるだけで寝てないよね?」
ほむら「例えば杏子と野宿をした時とかかしら」
ほむら「他にもワルプルギスに吹き飛ばされて眠ったこともあったわね」
まどか「それは気絶じゃないかな……」
ほむら「最近はまどかが布団を剥ぎ取っちゃうからそんなに篭れていないわ」
まどか「だって放っておいたらずっと起きないんだもん」
まどか「それどころか起き上がってるから大丈夫かなって思ったらほむぅって倒れて寝ちゃうし」
ほむら「そう言われても私の記憶には一切残っていないわ……」
まどか「ほむらちゃんは頑張り屋さんだったもんね」
ほむら「あ、ひどいわまどか、今過去形にしたわね」
ほむら「まどかのためなら今だって頑張れるわ」ファサ
まどか「じゃあ今度私に手料理を作ってごちそうしてほしいなって」
ほむら「……善処するわ」
まどか「あ、今ためらったでしょ!」
ほむら「ふふっ」
まどか「うぇひひ」
ほむら「まどかがするならするわ、しないならしないわ」ファサ
まどか「格好ついてないよほむらちゃん……」
ほむら「だってまどかと一緒に帰りたいもの」
まどか「うぇひひ、そう言われると嬉しいな」
ほむら「まどかは高校で手芸部や園芸部に入るの?」
まどか「両方とも好きなんだけど高校では違うことしてみたいなって」
ほむら「へぇ、どんなものを?」
まどか「うぇひひ、弓道部とかやってみたいな」
ほむら「ふふっあなたが魔法少女になった時の武器ね」
まどか「うん、ほむらちゃんに私の魔法少女の武器を聞いて憧れちゃって」
ほむら「そうかしら?」
まどか「うん!とっても凛としててまっすぐに的を射るような」
ほむら「銃はうまく撃てるからって弓がうまく射れるとは限らないわよ?」
まどか「そうかなぁ、なんだかほむらちゃんならあっさりこなしちゃいそう」
ほむら「ふふっまどかの期待に答えられるように頑張るわ」
まどか「うぇひひ」
まどか「そうかな?弓の弦を一生懸命引っ張ってなんとか矢を飛ばしてって気がするけど」
ほむら「本当に集中したまどかをいろいろな世界でみてきたからわかるわ」
ほむら「穏やかな表情で余分な力もなく綺麗に射るのが容易に想像できるわ」
まどか「うーん、他の世界の私に負けないように頑張らないと駄目だね」
ほむら「ふふっそうね」
ほむら「さやかの戦い方は剣道ではないと思うわ」
まどか「え?でも剣だよね?」
ほむら「剣を大量展開して投げたりって剣道ではないでしょう……」
まどか「あー……そう言われると」
まどか「何かみたい映画があるの?」
ほむら「……特にないわ」
まどか「ほむらちゃん、もしかして映画館で座ってゆっくりしたいって思ってない?」
ほむら「わ、私はこう映画館で映画を鑑賞するのが」
まどか「そう言って前に私手をにぎって肩に頭をのせて寝てたよね?」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「本当!」
まどか「うん!」
ほむら(あわ、わわわわわ)ガタガタ
まどか(うぇひひ、ほむらちゃん可愛いな)
キャアアアアアアアアアア
ほむら「ヒッ」ビクッ
ほむら(ホラーなんて聞いてない!無理よ、こんなんじゃ心が休まるどころか疲弊するわ!)ギュ
まどか(うぇひひ、ホラーは怖いけどほむらちゃんと手をつないでれば私は大丈夫だもんね)
アアアアアアアアアアアア
ほむら「」
ほむら(怖い怖い怖い怖い怖い)ギュウウ
まどか(腕に抱きつかれちゃった、うぇひひ)
タ、タスケ……ギュップイ
ほむら(目を閉じたら心の準備ができてない状態で悲鳴を聞くことに……)ガタガタ
ほむら(でも目を開けてもやっぱり怖い……)ガタガタ
まどか「ほむらちゃん、映画終わったよほむらちゃん」
ほむら「え、えぇ……衝撃のラストだったわ」
まどか「そんなに怖かった?」
ほむら「べ、別にそんな事はないわ」ファサ
まどか「そっか、じゃあ言わせてもらうね?」
ほむら「え?」
まどか「今……ほむらちゃんの後ろには、普通の人には見えないような……」
ほむら「な、なんなのまどか、何が見えるの!?」ガタガタ
ほむら「な、なんなのまどか、何が見えるの?ねぇ、教えてよまどか」ガタガタ
まどか「……大丈夫、このまま映画館をでちゃお?そうすれば多分大丈夫だよ」
ほむら「ほ、本当に?本当なの?」
まどか「ほら、後ろを振り向かずに行こ?」
ほむら「え、えぇ……」
ほむら(落ち着いてきたわ、そうよ、冷静に考えればまどかはただ私を驚かせようとしているだけじゃない!)
まどか「どうしたのほむらちゃん」
ほむら「ふふっまどか、私を驚かせようだなんて甘かったわね」
まどか(十分驚いてたけどなぁ……)
ほむら「そう、つまり振り向いても誰もいないはずよ」
まどか「あ、肩に……」
トン
ほむら(肩に……肩になにか乗ってる!!!)
QB「やぁ」
ほむら「……このインキュベーター!」
QB「やれやれ、肩に乗っかっただけじゃないか、訳が分からないよ」
まどか(ほむらちゃん可愛いな)
まどか「QBに対しては容赦ないねほむらちゃん」
ほむら「あんなやつに容赦なんてするだけ無駄よ」
ほむら「さぁ、向こうに行きましょう、QBのいない方へ」
まどか「……」
フゥ
ほむら「ほみゃ!」
ほむら「み、耳に息を突然かけないで!」
まどか「うぇひひ、驚いた?」
ほむら「も、もう///」
まどか「そうだねー」
ほむら「そろそろ帰る?」
まどか「うーん、もう少し遊びたいな」
ほむら「お家でゲームだって立派な遊びよまどか」
まどか「ほむらちゃんのばーか……」
ほむら「そうね、なんだか見知った3人と生き物を見たせいであまりそんな感じがしないけど」
まどか「じゃあ帰りにスーパーに寄ってお鍋の材料買わないと」
ほむら「あら、今日は一緒に食べていけるの?」
まどか「うぇひひ、パパやママには言ってあるからね」
まどか「そうだね、こっちのほうが安いから」
ほむら「そう」
まどか「どうしたの?もしかして近場の方がよかった?」
ほむら「いえ、そんな事ないわ」
まどか「?」
ほむら「ただ、家までの帰路の多くをまたまどかと手を繋いでくっついて帰れるって思っただけよ」
まどか「そ、そっか///」
ほむら「みかんは欠かせないわ」
まどか「ほむらちゃんってそんなにミカン好きだったの?」
ほむら「それほどでもないけど……」
まどか「けど?」
ほむら「だらける上でこたつにはミカン、これは究極の」
まどか「ミカンは却下だよほむらちゃん」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「ロッキーがどうかしたの?」
ほむら「寝転びながら片手で食べられていいのよね……」
まどか「……」
ほむら「サンドイッチとかもそうだけど片手で食べられて手があまり汚れないものはいいわよね」
まどか「今度からそういうものは避けないとね」ニコ
ほむら「まどかぁ……」
ほむら「まどか!みて!薄い使い捨てのビニールの手袋よ!」
まどか「そうだね、それがどうかしたの?」
ほむら「これってお料理の時とかまどかの手が汚れ無くて便利じゃないかしら!」
まどか「たしかに便利そうだけど……」
ほむら「それに手がべたつきそうな焼き鳥とかもその手袋があれば」
まどか「……却下」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「え?えっと、個人的に買おうと思ったものが……えっと」
まどか「……」ジトー
ほむら「あの……ね?」
まどか「まただらだらするためのもの?もう、一緒に買っちゃうからかごに入れて?」
ほむら「えっと……えぇ」
まどか「これってハンドクリーム?」
ほむら「まどかがいつも私の世話をするために洗い物とかしてるから……手が荒れないか心配で」
まどか「あ、ありがとうほむらちゃん///」
まどか「袋が多くなっちゃったね」
ほむら「えぇ……」
まどか「今日はいっぱい楽しかったなー」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「まどか、ちょっとあそこの駐車場にいきましょう」
まどか「あそこって……え?ええぇ!?」
まどか(え、えっちなホテルに行こうってそんな///)
まどか「ほ、ほむらちゃん///い、いくら休憩とか書いてあってもあそこは///」
まどか「そ、それにおうちに帰らないとお、お肉とかが///ふ、冬って言っても///」
ほむら「いいからいきましょう」スタスタ
まどか「ちょ、ちょっと待ってよほむらちゃん///」
まどか(ど、どうしよう)ドキドキ
まどか(た、確かにほむらちゃんは大好きだけどやっぱりまだ中学生だし)
まどか(で、でも私はもう子供じゃないんだし///)
まどか(そ、それにほむらちゃんがしたいっていうなら///)
まどか(で、でもでもやっぱりだめだよぉ///)
ほむら「まどか?」
まどか「ひゃ、ひゃい!」
ほむら「荷物、貸して?」
まどか「え?あ、うん!ってあれ?ほむらちゃん、魔法少女になってどうしたの?」
ほむら「盾に収納したら帰りが楽だから、人気のないところへいきたかったの」
まどか「……」
ほむら「これでよしっと……どうしたのまどか?」
まどか「な、何でもないよ!」
まどか「?」
ほむら「さっきも言ったけど来る時と同じように……マフラーとか手をつないだりとか……し、したいわ」
まどか「うぇひひ///」
ほむら「///」
まどか「い、いまマフラーと手袋を出すね」
ほむら「えぇ///」
ほむら「えぇ、暖かいわ」
まどか「これでもう少しほむらちゃんがワルプルギスの時より抑えめにしっかりしてくれたらなぁ」
ほむら「ワルプルギスの時のようにしっかりしているのは駄目なのかしら?」
まどか「うぇひひ、やっぱりほむらちゃんに頼ってもらえるのは嬉しいから///」
ほむら「そ、そう///」
まどか「あ、でもだからって今のままじゃダメだよ?」
ほむら「……善処するわ」
まどか「そういいながら最近どんどん堕落してっているよねほむらちゃん」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「一緒のお料理して味見しあったり、お掃除した後で一緒にお風呂に入ったり」
ほむら「が、頑張るわ///」
まどか「うぇひひ、さっきよりヤル気のある返事なのはなんでなの?」
ほむら「そ、それは///」
まどか「ほむらちゃんのえっち///」
ほむら「そ、そんな事を言うまどかこそえっちじゃない///」
まどか「///」
ほむら「///」
まどか「そ、それって一緒に住みたいってこと///」
ほむら「///」
まどか「さ、流石に中学生で同棲はできないよ」
ほむら「わ、わかってるわよ」
まどか「せ、せめて高校生になってからじゃないと///」
ほむら(本気で考えられると冗談で言ったのに照れるわ///)
まどか「そうすればずっとほむらちゃんがだらけないように監視できるし」
まどか「私以外の目もあるからほむらちゃんもしっかりしてくれそう……」
まどか「でもパパに料理では全然勝てないからほむらちゃんが私の料理を食べてくれなく鳴るのは嫌だし」
まどか「うーん……」
ほむら(まどか///)
まどか「ほっぺをツンツンってしたら柔らかくて、ほむらちゃんが起きちゃって」
まどか「でもほむらちゃんはまだ寝ぼけてるみたいだからキスしたら目を覚ましたりとか///」
ほむら「まどか?まどかー戻ってきてー」
まどか「や、やっぱり目が覚めたらほむらちゃんがやさしく頭を撫でてくれてるっていうのも///」
ほむら「まどかー?」
ほむら「……」
ムニー
まどか「うぇひ!?」
ほむら「あ、戻ってきた?」
まどか「な、何するのほむらちゃん!」
ほむら「私としてはあなたの想像していたような事は全てしたいと思っているぐらいだけど今は戻ってきてもらわないとって思って」
まどか「え?あ///」
まどか「わ、忘れてほしいな///」
ほむら「ふふっそれはできないわ」
まどか「むー……今日のほむらちゃんのお夕飯なんて作ってあげない!」
ほむら「それはつまり今日の夕飯は抜きってことね……困ったわ……」
まどか「ほむらちゃん……そこはなにか自分で作ろうとしようよ……」
まどか「うんうん、その意気だよ」
ほむら「やっぱりカロリーメイトね」
まどか「……」
ほむら「どうしたのまどか?」
まどか「やっぱりほむらちゃんの栄養バランスは私が管理してあげないとなぁって思っただけだよ」
ほむら「カロリーメイトはバランス栄養食のはずなのだけど……」
ほむら「だらけながらでも良し、契約阻止の張り込みのお供に良しという」
まどか「もうお夕飯作らないなんて言わないからカロリーメイトはダメだよほむらちゃん!」
ほむら「ふふっ嬉しいわまどか」
まどか「ついたー」
ほむら「よいしょっと」
まどか「ってほむらちゃん!おこたに入るのはやいよ!?」
ほむら「え?だっておこたは暖かいわ……まどかもどう?」
まどか「もう……その前にお夕飯の準備をするから今日の買い物袋を出してほむらちゃん」
ほむら「あ、そうだったわね」ヌクヌク
ほむら「この包丁の一定間隔の小気味良い音って聞いていると安心するのよね……」グテー
まどか「あ、寝ちゃダメだよほむらちゃん」
ほむら「大丈夫よまどか、私がまどかの料理を寝過ごして食べないなんてありえないわ」グテー
まどか「ぐてーってしすぎだよほむらちゃん……」
まどか「こたつの机に頬をひっつけながらこっちを見てどうかした?」
ほむら「まどかのエプロン姿は可愛いと思ったのよ」グテー
ほむら「特に今日は普段より気合を入れておしゃれしてきてくれたみたいだし」グテー
まどか「き、気がついてたの!?」
ほむら「当然よ、まどかの変化なら必ずわかるわ」グテー
まどか「でもせめてグテーってしてないときに言われたかったよ」
ほむら「良い匂いね」
まどか「うぇひひ、お鍋のコツをパパに聞いてきたからね」
まどか「ほら、真ん中にお鍋を置くから頭をどけてほむらちゃん」
ほむら「わかったわ」ムクリ
まどか「私はどこに座ろうかな……」
ほむら「私の隣でどうかしら?」
まどか「二人で食べるお鍋なのに同じ位置に座るって食べにくそうな……」
ほむら「それでも幸せは数倍よ」
まどか「うーん、ほむらちゃんがそう言うなら……」
ほむら「いただきます」
まどか「いただきます」
パクッ
ほむら「ほみゅ!」
まどか「ど、どうしたのほむらちゃん!」
ほむら「舌を火傷したわ……」
まどか「もう、慌てて食べるから……」
まどか「ふぅーふぅー……はいほむらちゃん、あーん」
ほむら「あ、あーん」
まどか「うぇひひ、美味しい?」
ほむら「えぇ///」
まどか「猫舌なんだからふぅーふぅーして食べないとダメだよ?」
ほむら「気をつけるわ」
まどか「うぇひひ、嬉しいな」
ほむら「ただ……」
まどか「ただ?」
ほむら「咀嚼するのは面倒だわ」
まどか「……」
ほむら「咀嚼せずに食べられるような方法があれば……」チラッチラッ
まどか「もう、そんな事だからだらほむなんて皆に言われちゃうんだよ?」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら(口移しで食べさせて欲しいというには遠まわし過ぎたわね……)
まどか「面倒なんて言わずよく噛んで食べること!」
ほむら「えぇ……」
まどか「あとお肉とお野菜をバランスよく食べること」
まどか「わかったほむらちゃん?」
ほむら「はい……」
ほむら「そうね」
まどか「こたつとお鍋で熱いぐらいだね」
ほむら「そうね……ふぅーふぅー……」ホムホム
ほむら(何か口移しの口実をと思うけど浮かばないわ……)
まどか「ごちそうさまでした」
ほむら「ごちそうさまでした」
まどか「じゃあお片づけするね」
ほむら「ありがとうまどか」
まどか「干してた布団は自分でとりこんでね?」
ほむら「えぇ、少しお腹が落ち着いたらー」グテー
まどか「グテーってなるの速いよほむらちゃん!」
ほむら「……そういえば通帳はどこだったかしら」
ほむら「まどかー」
まどか「どうしたの?」
ほむら「私の通帳ってどこかしら?」
まどか「えーっと戸棚のところだよ」
ほむら「えーと通帳通帳」ガサゴソ
ほむら「見つからない……」
ほむら「まず布団を取り込みましょう……」
まどか「ほむらちゃん、通帳あった?」
ほむら「えっと、見つかってないわ」
まどか「ってもうお布団の上でゴロゴロしてる!?」
ほむら「ち、ちがうのよまどか、これはその……布団を温めておこうと」
まどか「……」ジトー
ほむら「ほむぅ……」
まどか「はぁ……あと通帳はここじゃなくてこっちだよ?」
ほむら「ありがとうまどか」
ほむら「あら?雑貨屋で買ったカップとかを出してどうしたの?」
まどか「うぇひひ、カップとかが欲しかった理由はね」
まどか「ほむらちゃんのお家に朝から来ることが多いから自分の歯ブラシとか置いちゃおうかなって」
まどか「駄目だったかな?」
ほむら「気にせず自分の家と思ってくれていいわ」
ほむら「というかまどかが来てくれないと私は家のどこにあるかわからないわ」
まどか「いいって言われたのは嬉しいけど複雑な気分だよ……」
ほむら「本当!」
まどか「パパとママにはもしかしたらお泊りしちゃうかもって言っておいたし……」
まどか「明日はお休みだし……」
ほむら「是非泊まっていくといいわ!」
ほむら「明日丸一日お布団の上でだらだらごろごろほむほむしましょうまどか!」
まどか「……朝からいろんな場所につれだしたほうがいいのかな……」
まどか「……」
ほむら「二人で抱き合ってぬくぬくと温まりながらおしゃべりしてだらだらごろごろと」
まどか「……」
ほむら「一緒にお風呂!」グテー
まどか「もう……そういうことだけは反応が早いんだから……」
まどか「あと口と表情ではすぐ反応するけど身体はだらけきってるんだよね」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「?」
ほむら「お風呂に行くのに立ち上がる必要はないのよ」
まどか「……」
ほむら「お風呂場までは……転がればいい!」
まどか「床が汚れちゃうから禁止」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「あ、このまま引きずってもらっても」
まどか「怒るよ?」
ほむら「ごめんなさい……」
まどか「なんであんな生活でこんなに綺麗な髪なんだろう……」ワシャワシャ
ほむら「まどかが髪を洗ってくれると気持ちいいわ……」
まどか「シャンプーハットなんて小学校低学年で卒業するものだと思ってたよ」ワシャワシャ
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「そんな事はないわ、最近は遊んでいないもの」
まどか「問題だよほむらちゃん、お風呂の玩具はどこにしまってるでしょう?」
ほむら「……」
まどか「ちゃんとしまってある場所を教えないとほむらちゃんが遊べないってことだね」
まどか「明日はちゃんとほむらちゃんのお家のどこに何があるか教えてあげるね」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「えぇ」
まどか「こうやっていっぱいお外を歩きまわって疲れた後でお風呂でゆったりっていいよねー」
ほむら「そうね、まどかと一緒にお風呂で温まっているだけで幸せよ」
まどか「うぇひひ、ほむらちゃんとなら毎日そういうのもいいかも」
ほむら「ふふっ嬉しいわ」
まどか「ほむらちゃんとなら毎日そういうのもいいかも」
ほむら「?」
まどか「ほむらちゃんとなら毎日そういうのもいいかも」
ほむら「……そ、そうね」
まどか「じゃあ明日もお出かけしようねほむらちゃん」
ほむら「えぇ……」
―――
ほむら「すぅ……すぅ……」
まどか「寝付きいいなぁほむらちゃん……」
ほむら「まどかぁ……むにゃ」ギュゥ
まどか「恋人と寝るのに何もしないしすぐに寝ちゃうし……」
ほむら「すぅ……すぅ……」
まどか「ほむらちゃんのばーか……」ツン
ほむら「ん……」
まどか「すぅ……すぅ……」
ほむら(ついに来たわ、このまどかのお泊り……チャンスの日が)
ほむら(まどかの寝顔を拝見し、そしてまどかの中で失われた私の尊厳を取り戻してみせる!)
まどか「うぇひ……ほむらちゃ……」
ほむら「……」ジィー
ほむら「もっと眺めていたいけれど今は私の尊厳を取り戻すためにも起き上がらないといけないわね」
ほむら「あのワルプルギスをこえた私が本気を出せば……しっかりしようと思えばいつでもできるはずよ」
ほむら「まずはこの布団から脱出……」
ほむら「クッなんなのこの布団の魔力は……まどかの添い寝というオプションのせいで普段と魔力が桁違いに!」
ほむら「早起きじゃなかったら危なかったわね……」
まどか「すぅ……すぅ……」
ほむら「めざましの時間まであと1時間……こんな時に時間を止めることが出来れば……」
ほむら「まずはカーテンを閉めてまどかが目覚めにくい環境を作らないと」シャー
ほむら「それにしても寒い……布団が手招きしているようだわ……」
ほむら「歯磨きはまどかと一緒にしたいから後回しにして軽くうがい」
ガラガラペッ
ほむら「これでよしっと……着替えは着替えるよりまどかの寝顔を見たかったという言い訳でスルー可能ね」
ほむら「ふふっ時間に余裕もあるし完璧だわ」
ほむら「……とにかく四角になるようにたためばいいはずよね」
ほむら「こんな感じかしら……考えている時間はないわね、ちゃちゃっと済ませましょう」
―10分後―
ほむら「こんなものね、まぁスピードの追求をしていたから妥協点ってところかしら」ファサ
ほむら「……か、簡単なものならできるはず……」
ほむら「トーストと……ベーコンエッグとか……あとはキャベツとか一緒に刻んだらいいかしら?」
ほむら「怖気付いている暇はないわね……」
まどか「んー……」ノビー
まどか「……焦げ臭い……」
ほむら「ま、まどか……」
まどか「……何してるの?」
ほむら「ちょ、朝食を作ろうと……」
まどか「……」
ほむら「ご、ごめんなさい」
まどか「……」
ほむら「わ、悪気はないの!えっと……本当にごめんなさい!」
ほむら「え?」
まどか「火事かと思って……ほむらちゃんに何かあったらって……」
ほむら「まどか……」
まどか「何もなくてよかった……」ギュゥ
ほむら「その……本当にごめんなさいまどか……」
ほむら「でも……」
まどか「私のために頑張ってくれたんだよね?」
まどか「ほむらちゃんの手料理を食べたいなって言ってもんね」
ほむら「最近はいつもまどかにやってもらっていたから……」
まどか「うぇひひ、でもね他にも二人で家事をしたいって言ったでしょ?」
まどか「ほむらちゃんと協力して二人でお料理したりしてみたいなって」
まどか「だから、朝ごはんは二人で作ろ?」
ほむら「まどか……えぇ!」
まどか「ほむらちゃんがせめて簡単なものをつくれるように教えてあげるね」
ほむら「お願いするわ」
まどか「あー!」
ほむら「どうしたの?」
まどか「洗面所の水が出しっぱなしだよほむらちゃん!気をつけなきゃダメだよ!」
ほむら「ご、ごめんなさい……」
まどか「それに洗濯物がぐちゃぐちゃになって……」
ほむら「えっと……た、畳んだつもりだったのだけど……」
まどか「アイロンからやり直しかなぁ……」
ほむら「ごめんなさい……」
ほむら「え……」
まどか「最低限の家事が自分でできるようにならないとね」
ほむら「で、でも……」
まどか「ほむらちゃんならできるよ」
ほむら「えと……きょ、今日はお出かけだったわよね!」
まどか「お出かけの前に家事を覚えようねほむらちゃん」
ほむら「うぅ……」
まどか「はい、畳んでみて」
ほむら「……こうかしら」
まどか「うーん、そうじゃなくて……」
ほむら「え、えと……こうかしら?」
まどか「悪化してるよほむらちゃん……」
ほむら「ねぇまどか」
まどか「どうしたの?」
ほむら「人間には向き不向きというものがあるわ」
まどか「そうだねでもほむらちゃんなら大丈夫だよ」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「何?」
ほむら「だらだらしたいわ……」
まどか「ダメだよほむらちゃん」
ほむら「そこをなんとか」
まどか「ダメ」
ほむら「まどか、愛しているわ」
まどか「私も愛してるよほむらちゃん」
ほむら「まど……」
まどか「私に何を言っても家事が終わるまでは絶対だらだらさせないから諦めて手を動かしてねほむらちゃん」
ほむら「だらだらしたい……」
まどか「じゃあほむらちゃんが頑張って家事を終わらせたらお出かけ前に少しだけ一緒にだらだらしようね」
ほむら「ほむぅ……」
終わり
まぁまどほむできたからいいや……
保守してくれた人ありがとう暇つぶしになってれば幸いってわけでおやすみなさい
保守した甲斐があったというものである
すげえ楽しかった
また何か書いてな
すばらしかったぞ
Entry ⇒ 2012.03.04 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染み「これあげる」 男「なにこれ?」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1328930230/
このSSはSS深夜VIPのSSです
幼馴染み「うん」
男「なんかベタベタしてる……あ」
男「こら」ガシ
幼馴染み「なによー」
男「これ桜餅の葉っぱでしょ」
男「食べたの?」
幼馴染み「食べた」
男「しかも二枚ってことは……」
幼馴染み「二つとも食べた」
男「こら」
幼馴染み「にへへー♪」
幼馴染み「甘くて美味しかった♪」
男「前はドーナツを食べたよね?」
幼馴染み「甘くて美味しかった♪」
男「このー」ガバッ
幼馴染み「きゃー♪」
幼馴染み「あはははははっ、だ、だめえ♪」
男「勝手に食べた罰です」コチョコチョ
幼馴染み「ごめんなさいごめんなさいっ♪、あはははははっ」
男「まったくもう」スッ
幼馴染み「あははっ♪……ふうー……ふうー」
幼馴染み「甘かったから」
男「はあー」
幼馴染み「美味しかったから」
男「まんじゅうでも食べよ」
幼馴染み「わたしも」
男「ダメ」
男「味変わんないでしょ」
幼馴染み「白いほうあげる」
男「さっき桜餅食べたのに」
幼馴染み「甘いの食べたいの」
幼馴染み「よいしょ、よいしょ」セッセッ
男「こら」ガシ
幼馴染み「なによー」
男「何してるの」
幼馴染み「なにもしてない」
幼馴染み「食べてないよ」
男「白玉を片方に移してたでしょ」
幼馴染み「うん」
男「なんでそんなことしたの?」
幼馴染み「白玉美味しいから」
男「白玉を戻しなさい」
幼馴染み「やだ」サッ
男「あ」
幼馴染み「へへー♪」
男「返しなさい」
男「白玉を戻しなさい」
幼馴染み「へへー♪」ダッ
男「あ」
幼馴染み「へへー♪」
男「待ちなさい」
幼馴染み「ふふー♪」モグモグ
男「逃げながら食べるな」
幼馴染み「♪」モグモグ
幼馴染み「んんー♪」モグモグ
男「出しなさい」
幼馴染み「んーん」フルフル
男「ぺっしなさい、ぺっ」
幼馴染み「んー?」
男「ほら」
幼馴染み「ん♪」ゴックン
男「あ」
幼馴染み「へへー♪」ペロリ
男「白玉食べられた……」
幼馴染み「美味しい♪」
男「はあー」
男「なに……?」
幼馴染み「えい♪」ヒョイ
男「ん?」パク
男「あんこ?」モグモグ
幼馴染み「甘いでしょ?」
男「甘い」
幼馴染み「ふふー♪」
幼馴染み「うわあーん」ピョンピョンッ
男「ほれほれ」ニヤニヤ
幼馴染み「かえせーっ」ピョンピョンッ
男「おチビさんでは届くまい」ニヤニヤ
幼馴染み「わたしのシュークリームーっ」ピョンピョンッ
幼馴染み「あっ、ああーっ」ピョンピョンッ
男「今までのうらみ」ニヤニヤ
幼馴染み「だめーっ、わたしのシュークリームっ」ピョンピョンッ
男「ふふふ」スッ
男「あーん」
幼馴染み「う」
男「ん?」
幼馴染み「うー……」ウルウル
幼馴染み「ううー……」グスン
男「ほら、半分コ」スッ
幼馴染み「うん……」モグモグ
男「甘い?」
幼馴染み「甘い」
男「よかった」
幼馴染み「ゆるす」
男「よかった」
男「コンビニなんて久しぶりだった」
幼馴染み「さむさむ」ガサガサ
男「さっそく食べるの?」
幼馴染み「うん」
幼馴染み「はい、男の餡まん」
男「ありがとう」
幼馴染み「んー」モフモフ
男「…………」ジー
幼馴染み「ん?」モフモフ
男「その口いっぱいに頬張ってモフモフ噛むのをやめなさい」
幼馴染み「なんで?」モフモフ
男「かわいいから」
幼馴染み「ひゃあ」
男「着込みすぎのモコモコとあいまってかわいいから」
幼馴染み「ふふー♪///」カアアー
男「ただいまー」
幼馴染み「ふふふ♪」パタパタ
男「ん?」
幼馴染み「ふんふーん♪」ガサガサ
男「?」
幼馴染み「ふふ」ヒョイ
男「あ」
幼馴染み「ふふん♪」
男「また高いプリン買って」
幼馴染み「これおいしいの」
幼馴染み「ごめんごめん」
幼馴染み「一口あげるから」
男「仕方ない」
幼馴染み「えー」
男「それくらいサービスしなさい」
幼馴染み「ぶー」シブシブ
幼馴染み「はい、あーん」
男「あーん」パク
幼馴染み「おいしい?」
男「幼馴染みに食べさせてもらうと格別だ」
幼馴染み「くせー///」
男「照れてる」ニヤニヤ
男「照れてる照れてる」ニヤニヤ
幼馴染み「照れてないもん///」カアアー
男「照れてるじゃん」ニヤニヤ
幼馴染み「うにゃあああっ///」ガバッ
男「うおっ」ドサッ
チュッ
男 カアアー!
幼馴染み「どうだ///」ニヤニヤ
男「照れた」カアアー!
幼馴染み「勝った///」カアアー!
幼馴染み「あ」
テテテ
男「ん?」モグモグ
幼馴染み「そのプリン」
男「一口もらった時おいしかったから買ってきた」
幼馴染み「おいしかったって?」
男「プリンが」
幼馴染み「ちゅーは?」
男 カアアー!
幼馴染み「ふふ///」カアアー
幼馴染み「ふふふ///」スッ
男「ん?」
幼馴染み「素直なコにはもう一回してあげましょー///」
男 カアアー!
幼馴染み「ん……」
チュッ
幼馴染み「ん……ちゅ///」
男「ん……///」
男「ん……///」
幼馴染み「へへー///」
男「う」カアアー
幼馴染み「照れ屋さんめ///」
男 カアアー!
男「なぜ膝のうえに座るの?///」
幼馴染み「まだ照れてやんの」ニヤニヤ
男 カアアー!
幼馴染み「ふふ」ニヤニヤ
幼馴染み「プリン一口ちょうだい、照れ屋さん♪」
幼馴染み「あーん」
男「…………」ジー
幼馴染み「なにくちびる見てるんだよー」ニヤニヤ
男「っ見てない」
幼馴染み「エッチ、照れ屋」
男「く///」カアアー!
幼馴染み「早く食べさせてよー」ニヤニヤ
幼馴染み「あーん」パク
幼馴染み「んむんむ♪」モグモグ
幼馴染み「あまーい♪」
男「…………」ジー
男「いや、シャツの隙間から」
幼馴染み「ひゃわっ」バッ
男「かわいいブラつけてるんだね」
幼馴染み「ばかあー///」ポカポカ
男「ちっぱいだけど」
幼馴染み「ばかばかあー」ポカポカ
幼馴染み「男ー走ろー」
男「なんでまた」
幼馴染み「甘いの食べてばっかだったから」
男「うん」
幼馴染み「太っちゃう」
男「いってらっしゃい」
幼馴染み「一緒にいくのー」グイグイ
幼馴染み「なにーてめー」ツネリ
男「ひひゃいひひゃい、ひっふぁるふぁ」
幼馴染み「こいよー」ギュウギュウ
男「わはっはわはっは」
幼馴染み「走るぞー」
ズテン
幼馴染み「ひゃあ」
男「こけた」
幼馴染み「うー……」
男「これで3回目だね」
幼馴染み「うー」ボロ
男「この県出身なら、いい加減すべる雪とすべらない雪くらい見分けれるようになりなさい」
幼馴染み「わかんないもん」
男「その手はなんですか幼馴染みさん」
幼馴染み「手つなぐ」
男「走れないよ?」
幼馴染み「代わりに歩く」
男「ん」
幼馴染み「手つないでればこけない」
男「ん」ギュ
幼馴染み「ふふ♪」ギュ
幼馴染み「あ」
男「ん?」
幼馴染み「コンビニだ」
男「寄ってく?」
幼馴染み「うん」
男「甘いの買う?」
幼馴染み「うん♪」
おわり
妹「おにい、お母さんが雪かきしてって」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1328147108/l50
幼馴染み「あったかいの食べたいね!」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1327887248/
かな
こういうのは宣伝みたいでダメなのかもしれないけど
それと会話のやりとりが凄い萌えさせてくれるな
面白かった
Entry ⇒ 2012.03.04 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
魔王「……来ちゃったっ」 勇者「えっ」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1309525901/
勇者「いや……えっ?」
魔王「……どうしたの?」
勇者「ど、どうしたのって……ま、まさか」
魔王「何?」
勇者「ま、まままま、まお、まま、まお、魔王!?」
魔王「……そうだけど?」
勇者「えええええええええっ!?」
魔王「あれ? まずかった?」
勇者「ま、まずいも何もこれから旅立つところなんですけどー!?」
魔王「だよね、始まりの町だもんね、ここ」
勇者「えぇぇ……」
勇者「……ひ、卑怯だぞ!!」
魔王「えっ?」
勇者「ま、魔王っていうのは、ふ、普通最後に出てくるもんだろ!!
なんだ!? 弱い者いじめか!? この卑怯魔王!!」
魔王「なんで『普通』をわざわざ守らないといけないの?」
勇者「そ、そういうもんだろ!!」
魔王「それは残念、私は『そういうもん』じゃなかったみたい」
勇者「こ、こんなのありかよぉ……」ヘナヘナ
魔王「……腰抜かしちゃった。ま、無理もないか。勇者、まだまだ半人前だもんね」
勇者「こんなの聞いてないぞ……。自信満々に勇者に立候補したのに……。
普通じゃない……こんなのあんまりだ……」
魔王「一つ言っておくけど、その普通は人間が勝手に言ってるだけでしょ。別にいつ登場しようが私の勝手ですー」ツン
勇者「……」
勇者「……殺せよ」
魔王「……えっ?」
勇者「は、早く殺せよ!! そのために来たんだろ!! この悪魔!!
人でなし!! 卑怯者!! 無法犯!! 掟破り!!」
魔王「何もそこまで言わなくても……」
勇者「いいから殺せよ!!」
魔王「なんで?」
勇者「はぁ!? なんでって、お、お前が魔王だからだろ!!」
魔王「確かに私は魔王だけど……」
勇者「ま、魔王と勇者はお互い憎み合う運命なんだ!! 相容れない存在なんだ!!
まさかまた『自分は普通じゃない』なんて言い出すんじゃないだろうな!?」
魔王「うーん……あんまりその辺考えずに来ちゃった」テヘッ
勇者「は、はぁぁ!?」
魔王「だって暇だったんだもーん。勇者が私の家に来るまで大体1年はかかるでしょ?
その間私、水晶覗いて『クク……愚かな勇者め』とか言わないといけないんだよ?
もう面倒ったらありゃしないっ!」
勇者「お、おま、何言って……」
魔王「大体いつも疑問に思ってたんだよね。なんで私が勇者を魔王のお城で待ってないといけないの?
世界はそっちペース? なんなの? 人間側が既に主導権握ってるなら魔王倒す必要なんてなくない?」
勇者「い、いや……えっ? ちょ、ちょっと……」
魔王「こっちはとっくに準備できてるんだよね。あ、なんかイライラしてきた。ふんがー!」
勇者「ちょ! おち、落ち着いて!!」
魔王「結構大変なんだよね、魔王って。だってね? 水晶覗いて
『勇者は今○レベルくらいかな? よし、じゃああのダンジョンにはあのボスを……』とか考えてるんだよ?
知ってた? ねえ知ってた?」
勇者「し、知るかよ!!」
魔王「あー、いーけないんだ、いけないんだー。人の苦労をそんな風に吐き捨てたらダメなんだよ?」
勇者「そ、そっちが勝手にやったことだろ!!」
魔王「はいでた。『そっちが勝手にやったこと』」
勇者「……な、なんだよ」
魔王「じゃあ私が急に始まりの町に来たことも文句言えないよ? 私が勝手にやりました」
勇者「うぐっ……」
魔王「はぁ……まあ聞いてよ」
勇者「……」
勇者「魔王が負けないからだろ……今まで何人の勇者が……」
魔王「そんなに都合よく負けたくないもん。こっちだって自分の命かかってるんだし」
勇者「……」
魔王「とにかくさ、従来通りのやり方だと、各地のダンジョンにいるボスから『いつまで待たせるんだ』とか言われたり……
あ、勇者が変に慎重になって雑魚キャラでレベル上げとかするからだよ?」
勇者「それは仕方ないだろ……」
魔王「とにかく、クレーム対応とか、休憩中のボス呼びだす情報伝達係とか、ボスのお給料とかとか!
全部省いちゃえばいいじゃん、って思ったんだよね。経済的だしなるべく効率化しないとってね」
勇者「……」
魔王「暇つぶしにもなるし、水晶のデスクワークも飽き飽きだし、何より冒険って楽しそうだし!!」ワクワク
勇者「……え?」
魔王「ん?」
勇者「……つ、ついてくるつもりなの?」
魔王「私を倒すのが目的なんでしょ?」
勇者「そ、そうだけど……」
魔王「今倒せるの?」
勇者「む、無理に決まってるだろ!」
魔王「じゃあ強くなるしかないじゃん。つまり冒険するしかないじゃん。
そして私が傍にいた方が何かと都合が良いじゃん? 挑戦とか何回もできるよ! ほっ! たっ!」シュッ
勇者「……ま、まじで言ってるの?」
魔王「まあ断られてもついていくけどね。私を止められるのなんて強くなった勇者だけだし」
勇者「……」
魔王「ついでだから、旅の道中鍛えてあげるよ!」
勇者「はいぃ!?」
魔王「最後の決戦で手ごたえなかったら嫌だし。正直、今までの勇者はちょっと物足りなかったんだよね。
まあ私の情報があまりに少なすぎるから無理もないけど。その点勇者はラッキーだね!」
勇者「き、聞いたことないぞ……魔王と旅する勇者だなんて……」
魔王「まま、今の勇者には何もできないよ。とりあえず私の言うことに同調しておけば?
利害の一致ということで!」
勇者「……た、確かに損はないけど……」
魔王「ね、決まり!」
勇者「……でもお前を信用した訳じゃないからな。もし何か怪しい動きがあったら……」
魔王「あったら?」
勇者「……つ、強くなってぶっ飛ばしてやる!!」
魔王「ぷくくっ! オッケー」
勇者「えっ!?」
魔物「キシャー!」
魔物「えっ」ビクッ
魔物「……ま、まお、魔王様」ガタガタブルブル
勇者「……えっ?」
魔王「あ、そっか」
魔物「ひい!」
まものは にげだした
勇者「えぇぇ!?」
魔王「てへっ」コツン
勇者「てへじゃねえ!!」
魔王「低級な魔物は私にビビって逃げちゃうんだよね」
勇者「え!? どうすんの!? 俺レベル上がらないじゃん!!」
魔王「ちょっと強いとこ行こっか」ニコッ
勇者「無茶だあ死ぬよお怖いよお」
勇者「た、闘う必要があるのか?」
魔王「実力見ておきたいじゃん」
魔物「キシャー!」
魔王「あ! ほら都合よく来たよ! じゃあ隠れるから!」
勇者「え! ちょ、ちょっと!」
魔物「キシャー!」
勇者「うわあ!」
魔王「がんばれがんばれ勇者! がんばれがんばれ勇者!」ボソボソ
勇者「こ、このっ!」ズバッ
魔物「いてっ!」
勇者「もういっちょ!」スバッ
魔物「うがっ!」
勇者「とどめだ!!」ズバァ
魔物「ぎゃあ!」
魔王「ザオリク!」
魔物「」パァァ
勇者「えぇぇ!? なにしちゃってんの!?」
魔王「特訓だよ特訓! ほらほら!」
魔物「キシャー!」
魔物「ぐえっ!」
魔王「ホイミ!」
勇者「ちょ、おりゃ!」ズバッ
魔物「ぎえっ!」
魔王「リホイミ!」
勇者「お、おい!!」
魔王「ん?」
勇者「き、きりないよ!! ちょ、ちょっと疲れてきた!!」
魔王「あ、魔物が来るよ!」
勇者「えぇぇ!?」
魔物「ギエエ!」ポコッ
勇者「いてっ!」
魔王「……」
勇者「俺には何も無しかよ!!」
勇者「ハァ……ハァ……結局7体分も倒す羽目になった……」
魔王「うーん、まあまあかなあ」
勇者「あんまりだろ!!」
魔王「なんで? 実際今のでレベル上がったでしょ?」
勇者「うぐっ……そ、そうだけど! 一回の戦闘の負担が大きすぎて……」
魔王「ちっちっちー。そんなのじゃ強くなれないよ?」
勇者「まだ俺達の冒険は始まったばかりなのに……」
魔王「スタートダッシュに乗り遅れてどうすんの」
勇者「ああもう、わかったよ! でもちょっと休憩させて……」
魔王「3秒ね」
勇者「この鬼!!」
魔王「魔王です」
勇者「嘘だろ?」
魔王「走らないとメラミで燃やされちゃうよー!」ボゥッ
勇者「うわああ!! あっつ!!」
魔王「ゴーゴー!」ボウッ
勇者「あつっ!! あっつうう!!」タッタッタッタ
魔王「がんばれがんばれ勇者! ファイトだファイトだ勇者!」
勇者「ひいい!!」タッタッタッタ
隣町
勇者「死……死ぬ……」グッタリ
魔王「すごいじゃん! 一日で隣町まで辿り着くなんて!」
勇者「……」
魔王「……ありゃ、ちょっとやりすぎちゃったかな」
勇者「……休まないと死ぬ……HP2……」
魔王「う~ん、じゃあそこの宿屋で今日は休もっか! 勇者がんばったし!」
勇者「……よ、よかった……」ガクッ
魔王「ほらほら行くよっ!」
勇者「グー……グー」
魔王「まあそれもそうだよね、勇者にとっては波乱万丈な一日だったろうし……」
魔王「……仕方ない」モソッ
魔王「私ももう寝y」
勇者「……えーっと」
魔王「」ビクッ
魔王「あ、あれ~? 起きてたの?」
勇者「なんか気配がしたから……。で、なんで俺の布団に入ってるの」
魔王「……へへっ」
勇者「へへじゃなくて」
勇者「勘違いも何もストレートに正解なんだけど」
魔王「ス、スキンシップじゃなくて! ご、ご褒美……とか」
勇者「……え、なんの?」
魔王「が、がんばったで賞を授与します!」
勇者「……」
魔王「……」
勇者「……嘘だよね?」
魔王「……ごめんなさい。誰か横にいないと眠れないのでした……」
勇者「……何歳?」
魔王「……人年齢? 魔物年齢?」
勇者「そんなんあるのかよ」
魔王「えっ? このままいていいの?」
勇者「眠れないんだろ?」
魔王「う、うん」
勇者「じゃあいいよ。別に変なことはしないから」
魔王「……あ、ありがと」
勇者「……その代わり、魔法とかそういう恐ろしいことはしないでくれよ。安眠したいから」
魔王「わ、わかった」
魔王「……」ギュッ
勇者「……な、なんでそこでひっついてくるのさ」
魔王「えっ? ……あ、安心するから? そ、その、いつも抱き枕だから」
勇者「……まあいいや。もう……限界……」
魔王「……お、おやすみー」
勇者「お……すみ…………」
魔王「……」
勇者「グー……グー」
魔王「……人間にも、やっぱり優しい人間はいるんだね」
勇者「グー……グー」
魔王「てっきり気味悪がられてると思ってた。……って、疲れててそんな余裕もなかっただけかもね」
勇者「グー……グー」
勇者「……ふぁー……ん、朝か……?」
魔王「ヒャド!」ピキッ
勇者「って、うわあ!!!!!」サッ
魔王「おー、まさか避けるとは……」
勇者「殺す気か!!」
魔王「ささっ、朝だよ朝だよ特訓特訓!!」
勇者「え!? あ、朝一から?」
魔王「もっちろん! というか他にすることあるの?」
勇者「……」
魔王「さぁ準備して!」
まおう が一体あらわれた!
勇者「くそっ!」ズバッ
魔物「ぎゃっ!」
まおう はケラケラわらっている!
勇者「そりゃっ!」ズバッ
魔物「いてっ!」
まおう はようきにおどっている!
勇者「ト、トドメ!!」ズバァ
魔物「ぎゃーっ!!」
魔王「ザオリク!」
魔物「」パァァ
勇者「なんだろうこの底知れぬ不快感……!」
魔王「ホイミ!」
魔物「」パアァ
勇者「ちょ、ちょっとキツくなってきた……」
魔王「順調にレベル上がってるよ! あと5体倒そ?」
勇者「5、5体か……やるしかないか……」
魔王「うんうん! いいよいいよー!」
魔物「ぎゃーお!」
勇者「そりゃっ!」ザシュッ
魔物「きゅう……」バタッ
魔王「おっ」
勇者「おっ」
勇者「い、一撃で倒せるようになってる……!」
魔王「よしっ! じゃあとりあえずここまでにしといて……」
勇者「よ、よかった……」
魔王「今日も行きますか!」
勇者「えっ?」
魔王「メラミ!」ボゥ
勇者「……う、嘘だろおお!! あっつうう!!!」タッタッタッタ
魔王「ほらほらゴーゴー!」
勇者「今日こそ死ぬ!!」タッタッタッタ
勇者「……もうボロボロだよ俺」
魔王「でも強くなっていってるよ」
勇者「必要以上にレベル上がってるよね」
魔王「まあまあ。備えあれば憂いなしっていうし?」
勇者「……はぁ」
魔王「宿屋どこだろ?」
剣士「ちょっと待ちな」
勇者「ん?」
魔王「んー?」
剣士「あたしゃ、旅の者だけど」
勇者「は、はぁ」
剣士「旅って言ってもただフラフラと放浪してるだけじゃねぇ。
強い者との闘いを求めて旅をしてる。こう見えても故郷じゃ一番腕が立ってた」
勇者「つ、強いんですね……」
剣士「そこで、だ。そっちのねーちゃん。あんたからは感じたことのないほどの強さを感じる。
是非手合わせ願いたい」
魔王「え? 私?」
剣士「そうだ」
勇者「や、やめといた方が……」
剣士「あ?」
勇者「なんでもありません……」
魔王「別に闘いたいなら闘ってもいいけど」
剣士「よしきた。それじゃ、場所を移そう」
草原
剣士「いつでもきていいぜ、ねーちゃん」
魔王「いいの?」
剣士「ああ、かかってきな」
魔王「それじゃお言葉に甘えて……。ザキ」ボワァァァ
剣士「な、なにぃー!?」
魔王「……よし、いっちょあがり」パンパン
勇者「……」ガクガクブルブル
神父「どなたを よみがえらせますか?」
勇者「こ、この剣士を頼む」
神父「では、わがきょうかいに200ゴールドのごきふを。いいですか?」
勇者「は、はい」
神父「おおカミよ! わがちちよ! さまよえる剣士のみたまをいまここによびもどしたまえっ!」
剣士「……うっ」
勇者「お、おい! 大丈夫か!?」
剣士「ここは……ハッ!! お前!!」
魔王「ん?」
魔王「何って、ザキだけど」
剣士「な、に!?」
魔王「ん?」
剣士(ザキ……? 動作が速すぎて、何をしたのか全く分からなかったぞ……)
剣士「おい!! もう一度勝負しろ!!」
魔王「……えー、面倒だなあ」
剣士「なんだと!?」
魔王「あなたが私に勝てる訳がないんだよね」
剣士「このっ……!」
魔王「あ、そうだ!」
勇者「ん?」
勇者「いつ手下になったの俺」
剣士「……しかしそいつは、見るからに弱そうだぞ」
魔王「ちっちっち、甘いね甘いよ剣士ちゃん!」
剣士「なっ……! か、かわいく呼ぶな!!」
魔王「まあ、やってみたら分かるよ」
剣士「ハッ……やってやるよ」
勇者「俺の意見は通らないよね、そうだよね。勝てるかな俺」
剣士「場所を移すぞ」
魔王「だいじょぶだいじょぶ! 自分の強さを知るいい機会じゃん!」
勇者「ホイミとかザオリクとかやめてね? それだけお願いね? ね?」
勇者「……ハァ……ハァ……」
剣士「くっ……な、中々……やるな……」
勇者「……こ、これで……最後だ!! おりゃあああ!」ズバッ
剣士「くぁっ!!」
魔王「ベホマ!」
剣士「」パァァ
勇者「やっちゃったよ!!!! もう俺の負け確定だよ!!」
剣士「くらえぇ!!」ザシュ
勇者「あいたーっ!!」
勇者「ほら……みろ……」ガクッ
魔王「うーん……思ってたよりは、まだまだみたいだね」
魔王「無理かなー」
剣士「な、なんだと!? 約束が違うじゃないか!!」
魔王「あのね、自惚れないでね? あなた、私が回復してなかったら負けてたよ、絶対」
剣士「くっ……じゃ、じゃあなんで回復なんか……! あ、あたしと闘いたいかr」
魔王「勇者のため。あいつには強くなってもらわないと困るからね」
剣士「なっ……」
魔王「とにかく、あなたはこの3人の中で一番弱いのを自覚したほうがいいよ。
自分の強さを知らない人は、いつか痛い目を見る。だから私は、勇者にそれを教えないといけない。
ま、そのためには剣士ちゃんは良い相手だったけどね」
剣士「……こ、このっ!!」
魔王「じゃ、私と勇者は宿屋に行くから。ほら、いつまで寝てるのー。
あ、それと最後に一つ言っておいてあげる。勇者は魔物との連戦の後、隣町から走ってここまで来て、
休憩なしであなたとの闘いだから」
剣士「なっ……! そ、それで……この強さ……だと」
魔王「私の手下だもん。強くなくっちゃ困るってもんよ!」
剣士「……」
魔王「嫌だね」
剣士「くっ……」
魔王「私があなたを鍛える利点は何? 勇者を鍛えるための相手なら他にもいくらでもいるし」
剣士「……確かに、ないな」
魔王「……」
魔王「ま、『師匠になれるのは私だけじゃない』かもしれないけどね」
剣士「……」
魔王「じゃねー」トコトコ
剣士「宿屋……って、言ってたな」
宿屋
勇者「ふう……ものすごく疲れた……」
魔王「おつかれさまっ」
勇者「あそこでベホマなんて卑怯だよ……勝てそうだったのに」
魔王「ホイミとかザオリクやめてとか言ってたの、フリだと思っちゃったっ」テヘ
勇者「な訳あるかっ!! こっちは必死なの!!」
魔王「まま、今日はゆっくり休むことにしよう!」
勇者「……そうだな、じゃないと体壊れる」
勇者「ん? 何?」
魔王「もしあの剣士ちゃんが勇者の弟子になりたいとか言ってきたら、どうする?」
勇者「え、えぇぇ!? ないない! 俺は師匠ってガラじゃないよ」
魔王「でもあの剣士ちゃんよりは強いよ?」
勇者「負けたのに?」
魔王「回復しなかったら勝ってたじゃん」
勇者「……ま、まあ、そうか」
魔王「弟子にしないの?」
勇者「しないの? って、まだ弟子にしてくれなんて言われてもないのn」
剣士「勇者様!!」ガチャッ
勇者「……はい?」
勇者「え? な、なに? なんでいきなり様付けなの?」
剣士「あ、あたしを、鍛えてくれ!!」
勇者「……お前、知ってたのか」
魔王「別に、私は何も?」
剣士「お願いだ!!」
勇者「えーっと…………ごめん」
剣士「えっ……ダ、ダメ、なのか?」
勇者「俺は強さを人に教えられるほど強くないし、師匠ってガラじゃないんだ」
剣士「そ、そんな…………これでも……ダメか?」フニュッ
勇者「ちょ、ちょちょちょ!! えっ!! 何してんのっ!?」
魔王「何してんの!!」
剣士「何って、自分で言うのもなんだけど、この豊満な胸なら勇者様の手を満足させられるかなって」
勇者「……」フニョッ
剣士「あっ」ピクッ
魔王「真顔で揉むな!!!!」バコッ
勇者「いてっ!!!!」
剣士「とにかく頼む!! あたしの胸を初めて揉んだ男だ!! 責任とってくれ!!」
勇者「ム、ムチャクチャなこと言い出した!!」
魔王「だめ!! だめだめ!! 絶対だめ!!」
魔王「な、何脱いでんの!? どうしたの!?」
勇者「……」ジッ
魔王「真顔で見つめるな!!」バコッ
勇者「いたあっ!!!!」
魔王「ちょ!! スト、ストップ!!」
剣士「邪魔しないでくれ!! あたしの剣士としての人生がかかってるんだ!!」ヌギヌギ
勇者「ゴ、ゴクリ!!」
魔王「このっ……!! イオナズン!!」
勇者「あ、ばか!! こんなとこで使ったら!!」
勇者「わかった! わかったから! 一旦服着てくれ!!」
剣士「わかった? それってつまり」
勇者「い、いいからとりあえず服を!!」
剣士「仕方ないな」
勇者「……ふう」
剣士「どうだ? 弟子にしてくれないか?」
勇者「やっと落ち着いた……」
魔王「……なんて女なの」
勇者「…………」
魔王「……」
勇者「……やっぱり、ダメだ」
剣士「!! な、なぜ!!」
勇者「……俺、まだ旅始めて数日しか経ってないし、教えられないよ、何も」
剣士「ここまでしたのに!!」
勇者「……た、確かに胸は柔らかかったけど」
魔王「」ツネリ
勇者「いてっ!!」
剣士「そ、そんな……」
剣士「……わかった…………これ以上言っても無理そうだし、諦めるよ……」
勇者「……」
剣士「今回のことで、己の強さを知ることができた。今後はそこを弁えて旅をしていこうと思う」
魔王「そだね、そしたらもっと強くなれるよ、あなた」
剣士「ああ、良い経験だったということで、胸に閉まっておくことにする。それじゃあ……邪魔したな」
魔王「またどこかであったら手合わせしてあげるよ」
剣士「フッ……感謝する」ガチャ
勇者「……なんだか申し訳ないことしちゃったかな」
魔王「んーん、賢明な判断だと思うけど。ま、あの剣士ちゃんも何かに気づけたみたいだし!
勇者は勇者で強くなることだけを考えてればいいよ」
勇者「また明日から恐ろしい特訓か……」
魔王「もっちろん!! いつも以上にがんばれるよね? あの剣士ちゃんの胸で疲れとれたでしょ?
明日はビシバシいくから」ニコッ
勇者「……この夜が永遠に続けばいいのに」
魔王「勇者、起きろー!」
勇者「……んが……」
魔王「起、き、ろーっ!!」
勇者「ふあぁ……ま、まだ朝の5時だろ……」
魔王「時間の早さがなんのその! 特訓のお時間です!!」
勇者「……冗談は目が覚めてから聞くよ……」
魔王「寝言言ってるね、メラミで起こさないと」
勇者「」ガバッ
勇者「……はぁ」
魔王「よろしい!」
魔王「バイキルト! スカラ! ピオリム!」
魔物「ぐおおおお!!!」パァァ
勇者「ちょちょ! やりすぎでしょ!!」
魔王「ルカニ! ルカニ! ルカニ!」
勇者「」ピュゥゥン
勇者「お、おいっ!! 無理!! 無理無理!!」
魔王「言ったでしょ? 今日はビシバシいくよっ!」
勇者「こ、この調子だと日が暮れる前に死んじゃう……」
魔王「ファイトだファイトだ勇者! がんばれがんばれ勇者!」
勇者「この悪魔っ!!」
勇者「く、くそっ! メラ!」ボゥ
魔物「ふふんっ」
勇者「ダメージ少なっ!!」
魔物「きしゃー!!」
勇者「」ピュゥゥン
まもの はメダパニをとなえた! ゆうしゃは こんらんした!
勇者「なっ! ……うっ……フラ、フラ……する……」
魔王「ほう、呪文を使う相手か」
勇者「……ま、まお……う」フラフラ
勇者「」ダキッ
魔王「な、な、何してるの!?」
魔王「な、なななっ!! ゆ、ゆうし、勇者!! ま、魔物が来るぞ!!」
魔物「グォーッ!!」
勇者「……」フラフラ
勇者「……ま、まお……」ムチュー
魔王「や、やめ!! こらっ!!」バコッ
勇者「いてっ!!!」
ゆうしゃ のこんらんがとけた!
魔物「グアァァ!!」ザシュッ
勇者「ぐっ!!」
魔王「はぁ……はぁ……」
魔王「い、凍てつくはどう!!」ブワッ
勇者「……えっ?」
魔王「……な、何してるの!? 早く倒すの!!」
勇者「い、いいのか? これじゃビシバシになってない気が」
魔王「い、いいから!!」
勇者「あ、ああ!!」
勇者「とりゃああ!!」ザシュッ
魔王(混乱時の記憶は保持されないの……? なんてやっかいな……)
勇者「ハァ……ハァ……なんとか倒した……」
魔王「……」
勇者「……お、おい、どうしたの?」
魔王「……ハッ! ザオリク!!」
魔物「」パァァ
勇者「よしっ!! こい!!」
魔物「キシャアア!!」
魔物「ぐはっ!!」
魔王「……うん! こんなもんかな」
勇者「……ふう。こんなもんって……いつもより5体分は多かったぞ……」グタッ
魔王「当たり前、強くなっていってるんだからその分厳しくしないと」
魔王「そんじゃ、行きますか!」
勇者「や、やっぱり行くのか……」
魔王「ほらほら走った走った!!」ボゥ
勇者「あつっ!! ひいい!!!」タッタッタッタ
「きゃあああっ!」
魔王「ん?」
勇者「なんの悲鳴だ? い、行ってみよう!」
見習い魔法使い「た、助けてっ! だ、誰かっ!」
勇者「だ、大丈夫!?」
魔物「グガァ!」
魔王「あいつに襲われてたんだね。ちょうどいいじゃん、勇者!
やっぱりあいつで最後!!」
勇者「うん!! わかった!」
見習い魔法使い「あ、ありがとうございます!」
魔王「うんうん、このあたりの敵はもう楽勝になってきたね」
勇者「ザオリクがない限りはな……」
見習い魔法使い「あ、あの!」
勇者「あ、大丈夫?」
見習い魔法使い「はい! た、助かりました!」
勇者「いいよいいよ、気にしなくて」
魔王「よしっ、それじゃあ、気を入れ直して行こう! おー!」ボゥッ
勇者「あ、あつっ! あっつううう!!! いきなりはやめてくれ!!」
見習い魔法使い「あ、あのっ!! 待って下さい!!」
勇者「ん?」 魔王「ん?」
勇者「うん、ちょうど今から走って行くところ」
見習い魔法使い「は、走って!? ここから20km近くありますけど……」
魔王「特訓中だから!」
見習い魔法使い「そ、そうなんですか……あの、もしよろしければ……」
勇者「ん?」
見習い魔法使い「隣町まで、同行させて貰えないでしょうか。その、今見たとおり、まだ見習いで魔法もろくに使えなくて……。
メラって唱えてるのに別の呪文が出てしまったり、そんな調子で……」
勇者「でも、走ってついてこられるかな……」
魔王「……ふふんっ、そうだね。勇者、この子をおぶって走ろう!」
勇者「……ハハッ、ナイスジョーク!」ビッ
魔王「いぇい! じゃなくて」
勇者「……まじかよ」
見習い魔法使い「あ、あの……すみません」ションボリ
見習い魔法使い「は、はぁ……」
勇者「……し、死ぬ……息絶える……絶命する……」タッタッタッタ
見習い魔法使い「なんか同じ意味の言葉並べて呟いてますけど……」
魔王「だいじょぶだいじょぶ! 死んだら生き返らせればいいだけの話じゃん?」
見習い魔法使い(この人おそろしい……)
見習い魔法使い「あ、あの、勇者さん……ありがとうございます、本当に」
勇者「……お礼は……生きて辿り着いてからにして……ゼェ」タッタッタッタ
見習い魔法使い「は、はい! す、すみません……」
魔王「ファイトだファイトだ勇者! ほら、魔法使いちゃんも一緒に!」
魔王「がんばれがんばれ勇者!」
見習い魔法使い「ファイトだファイトだ勇者!」
勇者「ぬおおおおおおおっ!!!!!!」タッタッタッタ
魔王「おーい」ツンツン
勇者「……」ピクピク
魔王「どうにか辿り着いたはいいけど、こりゃダメかもしれないね」
見習い魔法使い「じゃ、じゃあお礼代わりに私が!! ホイミ!」ボウゥ
勇者「ぐっはあああああああ!!!!!!」グッタリ
魔王「出た! メラミ出たよ!!」
見習い魔法使い「ああああっ!! すみません!! すみません!!」
勇者「きぇえええええええ!!!!!!」
魔王「もうやめたげて! 聞いたことない鳴き声出してるから!!」
見習い魔法使い「ご、ごめんなさい!! ごめんなさい!!」
魔王「と、とりあえず私達は宿屋に行くけど、まほちゃんはどうする?」
見習い魔法使い「わ、私は、この街に師匠がいるので……。
その、修行に出されていたのです。それで、今日やっと戻ってきたところで……」
魔王「あ、そうなの? じゃあ、ここで解散だね」
見習い魔法使い「あ、あの! 明日必ずお礼をするので!!」
魔王「ん、まあ、好きにして。明日はちょっとゆっくりしようと思うから」
見習い魔法使い「は、はいっ!!」
勇者「朦朧とした意識の中、俺は確かに三途の川でシュノーケリングしてたよ……」
魔王「うん、確かに今回はちょっと可哀相だったかな……」
勇者「もういい!! 寝てやる!!」
魔王「あ、ねっ、寝るの?」
勇者「……実際、死ぬほど疲れたからな」
魔王「あ、そう……」ドキドキ
勇者「じゃ、悪いけど、おやすみ……」
魔王「ゆ、ゆっくり寝なさい!」
勇者「……グガー……」
ポワポワポワ
-------------------
まもの はメダパニをとなえた! ゆうしゃは こんらんした!
勇者「」ダキッ
魔王「な、な、何してるの!?」
-------------------
魔王「……」ゴクリ
魔王「……そーっと、そーっと」ソロソロ
魔王「……メダパn」
勇者「あ、そういえば」ムクリ
魔王「」ビクゥ!!
勇者「……ん? なんか近くない?」
魔王「え~? な、何が~? おいっちに、さっんし!」キビキビ
勇者「……」ジトッ
魔王「ほ、ほらほら! 早く寝ないと!」
魔王「あ、ああ、まほちゃんなら明日お礼しに来ると言ってたけど」
勇者「まほちゃん?」
魔王「長くて呼びづらいから」
勇者「そっか、まほちゃん明日来るのか」
魔王「何なれなれしく呼んでるの?」
勇者「えぇえ……」
魔王「ほらほら! 寝ないと! 私も寝るからもうちょっとそっちに寄って!」モソッ
勇者「わ、わかったよ……」
魔王「……はぁ」
魔王(やっぱりメダパニはやめとこう……どうせ、記憶残らないんだし……)
勇者「あっ、おはよう」
魔王「来たかまほちゃん、待ってたよ」
見習い魔法使い「す、すみません!! それで……お礼なんですけど」
勇者「別に無理してお礼しなくてもいいからね? そんなの望んで助けた訳じゃないし」
見習い魔法使い「い、いえ! 無理はしてません! ただ、どうしてもお礼がしたくて……」
勇者「そ、そう? それなら遠慮なく受け取ろうかな……」
見習い魔法使い「そ、それじゃあ! ついてきて下さい!」
魔王「ん? ここじゃ渡せないの?」
見習い魔法使い「あ、あの……物じゃないので……」
魔王「まいっか、ゴーゴー!」
見習い魔法使い「それでは、あの、服を脱いで代わりにこれを巻いて下さい……」
勇者「えっ?」
魔王「ぬ、脱ぐのっ?」
見習い魔法使い「は、はい、よろしくお願いします……」ヌギッ
勇者「ちょ、ちょ!!」
魔王「な、何するの!? なんで脱ぐの!?」
見習い魔法使い「あっ、す、すみません! その、これから師匠自慢の温泉に入っていただくので……」
魔王「お、温泉?」
見習い魔法使い「はい。その、不満でしたか? 旅の疲れを癒していただけると思ったんですけど……」
勇者「やったー!! 温泉だー!!」ヌギヌギ
魔王「……物凄く嬉しそうだね」
見習い魔法使い「よ、よかったー!」
勇者「……」ジッ
魔王「」バコッ
勇者「いたっ!!!!」
魔王「早速入らせて貰おうかな!」
見習い魔法使い「あ、その前に」
勇者「ん?」
見習い魔法使い「ここは師匠の温泉です、そして私はその師匠の下で修業の身……つまり」
魔王「何か障害物があるってこと?」
見習い魔法使い「い、いえ、そんな大したものではないですが、魔法を使う機会が2度ほどあるので……」
勇者「わかった、まほty……魔法使いさんの修行だし、俺と魔王は見守っとくよ」
見習い魔法使い「ありがとうございます!」
勇者「うわ、なんだこれ!」
魔王「す、すごい湯気だね」
見習い魔法使い「……バギ!!」ブワァァァ
勇者「おおおっ!」
見習い魔法使い「す、すごいすごーい!! い、一回で成功しちゃいました!!」
魔王「おめでとー!」
見習い魔法使い「なんだか今日は調子良いみたいです!! これなら2つとも一回で……」
勇者「お! お湯発見!」タッタッタッタ
見習い魔法使い「あっ!」
勇者「それーっ!」ザブーン
勇者「冷てえええええ!!!!!!」ピョーン
魔王「一人でコントを繰り広げてる……」
見習い魔法使い「2、2度目の魔法を使う機会はそのお湯なんですよ!」
魔王「まったくもう、子供みたいにはしゃぐからだよ?」
勇者「ごべんばばい、びざじぶりばっばから」ブルブルガタガタ
魔王「で、魔法でそのお湯をあっためるってこと?」
見習い魔法使い「そ、そうです! これは今まで一度も最初から成功したことはないので……今日はがんばります!」
魔王「がんばれがんばれまほちゃん! ファイトだファイトだまほちゃん!」
勇者「ううっ……」ガタガタ
見習い魔法使い「……それでは」ゴクリ
見習い魔法使い「ベギラマ!!!!」
勇者「……えっ?」ピュゥゥン
魔王「えっ?」
ゆうしゃ はこんらんした!
勇者「……」ニヘラ
魔王「え!? ちょっと!? 何したの!?」
見習い魔法使い「あ、ま、間違ってメダパニ唱えちゃったみたいです!!
ど、どうしよう!! どうしよう!! ホ、ホイミ!!」
魔王「い、意味ないって!!」
勇者「」ピュゥゥン
ゆうしゃ はさらにこんらんした!
見習い魔法使い「あ! あー!! またやっちゃいました!!」
勇者「……まーほちゃんっ」フラフラ
見習い魔法使い「えっ? えっ?」
勇者「……」ダキッ
見習い魔法使い「ちょ、ちょっと勇者さん!?」
魔王「あ! あああっ!」
勇者「冷えちゃった……ちょっとあっためてよ……」ギュゥゥゥ
見習い魔法使い「……ゆ、勇者さんがいいのなら……」ポッ
魔王「いやいやだめだめ!! 何しちゃってんの!? こらーっ!!」
勇者「……まほちゃん」ムチュー
見習い魔法使い「……」スッ
魔王「なんで目を閉じるのっ!? 受け入れないで!! だめだめ絶対!! はな、離れろーっ!!」
見習い魔法使い「」ピュゥゥン
みならいまほうつかい はこんらんした!
見習い魔法使い「……」フラフラ
勇者「……」ンチュー
見習い魔法使い「……んだコラァ!!!!」バチーン
勇者「ぶへぁっ!!」
魔王「えっ」
見習い魔法使い「なぁぁぁにしてんだテメェコラァ!!! あぁーん!?」
勇者「え!? えぇぇぇぇっ!?」
見習い魔法使い「テメェいい度胸じゃねぇかオォ!? そんな面で私の唇奪おうってのかオイィ!?!?」
勇者「え!? なに!? 何この状況!? くち、唇!?」
見習い魔法使い「うるせェ!!!!」バチーン
勇者「ぶひゃあ!!!!」ピョーン
魔王「……」
見習い魔法使い「……あ? おっ、……かわいい面してんじゃねぇか」ポッ
魔王「え!?」
見習い魔法使い「ふぅーん……」ジロジロ
魔王「え!? え!?」ゾワッ
見習い魔法使い「ふふっ」ニヤ
魔王「ちょ、……や、やめ……」
見習い魔法使い「……いっただきまーす!!」ガバァ
魔王「ゆ、ゆーうしゃああああ!!!!!」
ああああ…………!!
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------------
勇者「……で、こうなったと」
魔王「あまりの恐怖で加減ができなくて……」
見習い魔法使い「……」グッタリ
勇者「それよりも一体なんで魔法使いさんはあんなに怖く……」
魔王「……」
勇者「どうもお湯を温かくするって話から記憶が……魔王なんか知ってる?」
魔王「……し、知らないっ」フイッ
勇者「えっ? ちょ、ちょっと」
見習い魔法使い「あのぉ~……」
勇者「あ、ああ! 魔法使いさん!」ビクビク
見習い魔法使い「あ、あれっ?」
見習い魔法使い「な、なんでそんなに引いてるんですか? あの、あの!」
勇者「いやぁ~、えーっと……」
見習い魔法使い「ちょっと!!」
勇者「ひいっ!!」バッ
見習い魔法使い「えっ……」
魔王「うん……ごめんね」
見習い魔法使い「えっ? えっ? なんですか!?」
その、温泉は楽しんでいただけましたか?」
勇者「あ、え~っと」
魔王「う、うんうん! すごく疲れがとれたよ! ありがと!」
勇者「えっ」
見習い魔法使い「そ、そうですか! よかった~! 私しっかりお礼できたのか分からなくって……」
魔王「も、もうそれはしっかりと!」
見習い魔法使い「これで安心して修行の日々に戻れます! ありがとうございました!」
勇者「あっ、ううん、こっちこそありがとう」
見習い魔法使い「そ、そそんな! 恐縮です!」
見習い魔法使い「お二方は、次の町を目指されるのですか?」
勇者「そう……だよな?」
魔王「うん、そだね」
魔王「ん?」
見習い魔法使い「この町の隣の町は、商人の町なのです」
勇者「へぇー、賑わってそうだなぁ」
見習い魔法使い「ええ、それはそれは賑わっています。このあたりでは一番かもしれません。
しかし、だからこそ危険なのです……」
魔王「どういうこと?」
見習い魔法使い「商人の町とは文字通り商人の集う町。つまり商人同士の競争が激しく、
彼らは様々な手法で旅人に商品を売りつけようとしてきます。詐欺とか、押し売りとかですね」
勇者「なるほど……」
見習い魔法使い「も、もちろん良い商人もいますよ? 良い噂と同じくらい悪い噂も聞くってことです。
ですから、そういう方達に出会わないように、気をつけて下さいね!」
勇者「わかったよ! ありがとう!」
魔王「それじゃ、行きますかっ!」
勇者「ああ、そうだな」
魔王「このあたりの魔物はもう余裕だから、魔物との訓練は次の町で行うこととします!」
勇者「するのには変わりはないんですね。わかってますけど」
魔王「づべこべ言わない! はい、じゃあ、今日も元気にぃー」
魔王「走りましょー!!」
勇者「……はい」
魔王「それがんばれがんばれ勇者!」ボウッ
勇者「あつっ!!!」タッタッタッタ
勇者「……なんか、案外近かったな」
魔王「うーん、多分12,3kmくらいかなぁ……物足りない感じだね」
勇者「い、いや? 別に?」
魔王「……体力有り余ってるよね?」
勇者「……ハハッ」
魔王「それでは引き続き魔物との訓練を行いましょー! 暗くなるまで!」
勇者「く、暗くなるまで!?」
魔王「このあたりの魔物は結構強いよ」
勇者「まじかよお……」
魔物1「グアーッ!」
魔物2「キシャーッ!」
勇者「な、なんで2対1なの!?」ズバァ ザシュッ
魔王「ベホマラー!」
魔物1&2「」パアァ
勇者「くそっ!!」ズバァ
魔王「スクルト!」
魔物1&2「」パァァ
勇者「な、なんかいつもより厳しくない!?」
魔王「ほらほら! 無駄口叩いてるとやられるよ!」
勇者「クッ……やばい……さすがに疲れてきた……」
魔王「もう少し! 後4体倒したら終わりにしよ?」
勇者「あ、あと4体……果てしなく遠く感じる……」
魔王「限界の先に成長が待っている!!」
勇者「……う、うおおおおおおっ!!!!!」
魔王「お、かっくいー!」
勇者「おりゃああ!!!」ズバッ
魔物「ぎぇー!!」
勇者「よっしゃ!! お、終わったー!!」
魔王「2体相手によくがんばった! 感動した!」
勇者「や、宿屋探そう! 早く!」
魔王「そだね、さすがに疲れたね」
勇者「よし、そんじゃあ町の中に……」
女商人「……」
勇者「って、うわっ!!」ビクッ
魔王「な、なになに!?」
女商人「あなた達は、有名になってる」
女商人「そんなにメチャクチャな修行をこんなに目立つ所でやっているから」
魔王「私は視線感じてたけど、だから何?」
女商人「この町で有名になるのは避けるべきだと思う」
勇者「……あー、魔法使いさんが言ってたな。悪い商人に目をつけられないようにって」
女商人「その通り。危険を回避したいなら、私と一緒に行動をした方がいい」
魔王「嫌だよ」
女商人「なぜ?」
魔王「私達、強いから」
女商人「……この町は肉体的な強さでは回避できない危険の方が多く存在してる。
商人は頭の切れる人間しか生き残れないから」
勇者「……」
魔王「気づいてないかもだけど、あなたが一番怪しく見えてるの、私達」
女商人「……」
女商人「……」
女商人(どうする私。なんか強いからお金持ってるだろうな、とか単純に思って適当なこと言って
近づいてみたけど、思ったより賢い人たちだった)
女商人(なんか怪しまれちゃったどうしよう。こんな目立つところで修行なんてしてるからおつむの弱い人達だと思ったのに。
なんなんだろう、そこまで強さに自信があるのかな)
女商人(……まあいっか。売らないと死んじゃうし、売れるまで勝手に付きまとおう。
私って意外と行動的なとこあるよね。よく表情ないねとか言われるけど)
女商人(心の中ではあなた達が聞いたことないくらいしゃべってるんだよね私、ふふっ)
女商人「……」
魔王「さっ、行こ? 勇者」トコトコ
勇者「う、うん」スタスタ
女商人「……」スタスタ
勇者(……なんかついてきてる……)
女商人(今勇者って言った。今勇者って言ったよね。ビンゴ、やっぱお金持ってるじゃん。どこ行くのかな。
お父さんの自慢の武器売りたいな。質は良いけど見た目が地味だからあんまり売れないんだよね)
女商人「なに?」
魔王「ついてきて欲しくないんだけど」
女商人「……それは賢明な判断とは言えない。商人の敵は商人っていう言葉を聞いたことあるならその理由が分かると思う。
商人のずる賢いやり口は同じ商人の方が鋭く感知できるから」
勇者「……結局、ここで何も買わなかったらいい話なんじゃ……」
女商人「……しょ、商人の町で何も買わないなんてそんなのおかしいと思う」
魔王「……」
勇者「……」
女商人「……コホン」
勇者(……恥ずかしそう)
魔王「怪しい! 怪しすぎる!」ズビシッ
勇者「ちょ、ちょっと」
魔王「だって怪しいじゃん!」
勇者「た、確かにそうだけど……」
魔王「何を企んでるの?」
女商人「何も企んでない」
魔王「嘘だ嘘だー、じゃあなんでついてくるの?」
女商人「……商品を売りたいから」
魔王「はい出た! 本音出たよ!」
女商人「ち、ちがっ、そんなにやらしい考えとかは持ってない」
勇者「……でも買う意思のない客に買わせようとするのって、押し売りって言うんじゃなかったっけ……」
女商人「……」
女商人「……あなた達が買うという意思表示をしない限り無理に売ることはしないと約束する」
魔王「信用できません!」
女商人「信用して欲しい」
魔王「というかあなたが付きまとう事実は変わらないので関係ありません!」
女商人「つきまとわせてほしい」
勇者「な、なんて頑固な子なんだ……!」
女商人(……根気よく、根気よくだよ私)
魔王「早速まほちゃんの言うとおりやっかいなのに見つかっちゃったね……」
女商人「私が付きまとって何か怪しい行動をとったとしてもあなた達ならなんなく危機回避できるはず。
あなた達の強さは本物。恐らくこのあたりの魔物ならもう手こずらない」
魔王「……はあ」
勇者「ま、まあまあ。この子の言うとおり、付きまとうだけで害は無さそうだし、そこまで邪険にすることはないんじゃないかな?」
魔王「付きまとうこと自体が害なんだけど」
女商人(かばってくれた。勇者くんはいい人)
魔王「結局宿屋までついてきちゃったよ……」
宿主「たびびとの やどやへ ようこそ。 ひとばん 260ゴールドですが おとまりに なりますか?」
魔王「うん、ふたr」
女商人「3人部屋でお願いします」
勇者「えっ!?」
魔王「ちょっとちょっと!! 何言ってんの!!」
宿主「りょうかいしました では おやすみなさいませ。」
魔王「了解しちゃった!!」
女商人「○号室です。行きましょう。あ、ちゃんと自分の分のお金は自分で出しますので」
勇者「……」
魔王「……」
勇者「……えーっと」
魔王「どういうつもりなの?」
女商人「あなた達が何かを買いたくなった時、物凄く身近に商人がいたらとても便利だと思うんです」
魔王「ちょ、ちょっと勇者……この子なんか頭のネジ一本外れてるよ」ボソッ
勇者「冷静なドジっ子なんて初めて見た……」ボソッ
勇者「でも、悪い人って感じは受けないんだよなあ……」
魔王「そ、それはなんとなく分かるけど……」
勇者「ある意味素直すぎる性格なんじゃ……」
魔王「どうやって商人の世界で生きてきたんだろう……」
勇者「さっぱりわからん」
勇者「え!? あ、ああ! えーっと……じゃ、じゃあ一番扉に近い右端で」
女商人「では私も右端で」
魔王「ちょっとちょっと!! え!?」
勇者「えっと、えーっと、じゃあ俺は真ん中にしようかな」
勇者(どうしても扉側じゃないと落ち着かないのかな?)
女商人「そうですか。それでは私も真ん中に変えます」
魔王「いやいやいやいや!! ダメだから!! 勇者と一緒に寝るのは私なの!!」
女商人「えっ?」
魔王「あっ……」
勇者「……何故か俺がすごく恥ずかしいんだけど」
魔王「う、うんうん! そ、それでいいの!」
女商人「一つのベッドに3人……少し狭いかもしれない」
魔王「わざとなの? ねえわざとなの?」
勇者「ま、まあまあ!」
魔王「だめこの問題は見過ごせない! というかなんでそんなに勇者と一緒に寝たいの!?」
女商人「……いつもはお父さんと寝ているから。勇者くんは私をかばってくれる優しいところがお父さんに似てる」
勇者「え、えぇぇ!?」
魔王「し、知らないよそんなの!」
勇者(魔王も人のこと言えないんじゃ……口には出せないけど)
女商人「大丈夫。寝相はいいとお父さんがいつも言ってくれるし」
魔王「でも……」
勇者「だ、大丈夫だから! きっと寝れる寝れる!」
勇者「ふ、二人とも掛け布団抱いて眠ればいいんじゃないかな!?」
女商人「……勇者くんがそう言うなら、そうします」
魔王「……むー」
勇者「……はあ」
勇者(3人で眠れたらどんなに嬉しいか……でもこのままだと魔王がまたイオナズンを……)
勇者「はあ……」
勇者「グガー……グガー」
魔王「……」スッ
魔王「……」トコトコ
魔王「……やっぱり勇者の布団じゃないと眠れない……」
魔王「……いつもだし、いいよね」ペラッ
女商人「スー……スー」
魔王(先客がいた!! なにこれ!! 悔しい!!)
魔王「……」
魔王「……」モソッ
魔王「……」
魔王「スー……スー」
女商人「スー……スー」
魔王「スー……スー」
勇者(えぇっ!? 何これどうしたの!! 結局3人で一つかよ!! でも嬉しいいいい!!!!)ヒャッホウ
勇者「……ゴクリ」
勇者「……今ならなんでもできる」ボソッ
勇者「……今ならなんでもできる」
勇者「……今ならなんでもできるッ!!」
女商人「んっ……」モゾ
魔王「……な……に……」
勇者「!!」
勇者「…………セーーーーフ」
勇者(まあそうだよね。世の中そんなにうまくできてないよね。最初から魔王来ちゃうくらいだもんね)
勇者「……」
魔王「スー……スー」
勇者(俺……いつかこの魔王と闘わなきゃいけないのか…………嫌だな)
勇者(…………甘ったれるなとか言われるのかな。でももう……仲間みたいな感覚になっちゃってるんだ、俺)
勇者(……なあ魔王。……運命ってのは、どうしても逃れられないのかな)
魔王「スー……スー」
勇者(かわいい、寝顔だなあ……)
女商人「……な、無い」
魔王「ん? どうしたの?」
女商人「お父さんの鞄が……ない」
勇者「お、お父さんの鞄?」
女商人「……」
魔王「もしかして、商売道具のこと?」
女商人「……」コクリ
勇者「えっ!? ぬ、盗まれたとか!?」
女商人「……わからない」
魔王「……気配は感じなかったけど……相当場数を踏んでる盗賊なのかも……」
勇者「お、俺、ちょっと宿主に怪しい人物見なかったか聞いてくるよ!」
女商人「……」
女商人「お父さんが……病気に罹ったから。代わりに私が商人として武器を売らないと……生活できなくて死んじゃうから」
魔王(……なるほど……『どうやって商人として生きてきたか』も何も、一時的にやってただけなんだ……。
妙に怪しいとは思ってたけど……なんてことはない、商売の仕方を知らなかったんだね……)
女商人「どうしよう……どうしよう」ウルッ
勇者「聞いてきた! 昨日町に赤い髪のなんでも隣町で有名な盗賊が来てたんだって!
もしかしたらそいつかもしれないって」
女商人「……な、なんで私の……」ウルウル
魔王「目立ってる私達と一緒に行動してたからかもしれないね。標的にされるのには十分な理由だと思う」
勇者「……どうする?」
魔王「……勇者が決めることじゃない?」
勇者「……」
勇者「なんで特訓ついでみたいになってんのぉ!?」タッタッタッタ
魔王「おんぶ&ラン! おんぶ&ラン!」
女商人「すみません……」
勇者「盗賊から取り返しに行くんだよね!? 体力削ってどうすんの!?」タッタッタッタ
魔王「急がないと逃げられちゃうでしょ! 今なら道中に遭遇できるかもしれないし!」
勇者「く、くそおおおっ!!!」タッタッタッタ
魔王「はいおんぶ&ラン! おんぶ&ラン! ほら一緒に!」
魔王「おんぶ&ラン! おんぶ&ラン!」
女商人「がんばれがんばれ勇者くん! ファイトだファイトだ勇者くん!」
勇者「うおおおおおおおおおっ!!!!!!」タッタッタッタッタッタ
勇者「ハァ……ハァ……も、もう少しだな……」タッタッタ
女商人「ごめんなさい、私のために」
勇者「だ、大丈夫……ゼエ……ゼエ」タッタッタ
魔王「ん?」
魔王「ね、ねえ!」
勇者「な、なんだ……?」タッタッタ
魔王「あれ見て! あれあれ!」
勇者「ん……?」
女盗賊「~♪」スタスタ
勇者「……あっ! あ、赤い髪に大きな鞄……!! 間違いない!!」
魔王「犯人はっけーん!」
勇者「そうと決まれば……うおりゃあああ!!」ドドドドドッ
女商人「きゃっ!」
勇者「ぢゃっぶへああ!!!」ズザァァァッ
女商人「きゃあっ!」ズサーッ
女盗賊「うわっ! な、なんだよテメェら!」
魔王「ださい……ださすぎるよ勇者……」
女盗賊「いきなりコケやがって……って! ゲッ! お前らは!!」
勇者「そ……その荷物……返せ……」ピクピク
女盗賊「や、ヤベェ!!」ダッ
魔王「おっと、逃がさないよー」シュンッ
女盗賊「なっ!!」
女盗賊「あァ? 知らねェな、証拠はあんのかよ?」
女商人「か、鞄の横の部分」
女盗賊「鞄の横……?」
『女商人』
女盗賊「ゲッ! こ、こいつこの歳で鞄に名前書いてやがる!!」
女商人「それが証拠だから、あなたは早く私にその鞄を返した方がいいと思う。
じゃないとそこのとても強い二人にあなたは倒されてしまう」
女盗賊「あぁん? そんなよわっちそうなやつに負ける訳ねェだろ」
魔王「……ほーう」ピクッ
勇者(うわっ……やばそう)
女盗賊「二人とも青臭ェ、温室でぬくぬく育った臭いがプンプンしやがる」
勇者「そ、それ以上言うのはやめた方が……」
女盗賊「あたしみてぇに幼いころから親に捨てられた身のやつはな、毎日生きるために必死なんだよ。
場数を踏んできた経験の差ってのを知ってからきやがれ。こちとら6歳の頃から人の物盗って生活してんだよ」
魔王「経験の差……? せいぜい生きて100年……見たところ、あなたはまだ22,3かそのあたり……ふふっ、笑えるね」
女盗賊「あァ? ……もういっぺん言ってみろコラ」
魔王「魔物年齢にして800歳。数知れない闘いをこの身体で経験してきた。
数々の強敵と対峙し、勝利をこの手に掴んできた。
多くの血を流し、この身を削ってきた。経験の差? 私からしてみたら、随分と青臭い発言だよ」
女盗賊「はァ? 800歳? 何言ってんだテメェ」
勇者(……う、嘘だろ……)
魔王「覚悟は、できてるの?」
女盗賊「……ケッ、上等じゃねェか」
勇者(ヤバイヤバイヤバイヤバイ!!)
女盗賊「はぁぁっ!」タッタッタッタ
勇者「や、やめろ!! 町が消えてなくなっちゃう!!!!」
魔王「ラリホー!!!!!」
女盗賊「」ポヨンッ
おんなとうぞく はねむってしまった!
女盗賊「スカー……スカー……」
勇者「……えっ? あれっ?」
魔王「はい、今の内に荷物取り返してさっさとここから離れちゃおう!」
女商人「……」スッ
勇者「えっ? えっ?」
魔王「ん?」
勇者「……ね、眠らせるだけ? あんなに怒ってたのに?」
魔王「無駄なMP消費は極力避けよう! 最善でスピーディーに。これが強さを極め、長年の経験を積んだ者の答えだよ!
戦闘時に冷静な判断力を欠いちゃったら命なんていくらあっても足りないよ。さ、ほら早く早く!」
勇者「……わ、わかった……」タッタッタッタ
勇者「……」タッタッタッタ
魔王「腑に落ちない?」
勇者「えっ? あ、いや……」
魔王「『どうせなら倒せばよかったのに』とか思ってる?」
勇者「……ま、まあ、正直なところ、そう思ってる。別に痛めつけなくてもさ! ほら、剣士の時みたいに最善でスピーディーにザキで……とか」
魔王「うーん……そうだね。でも今回は剣士とは訳が違うんだよね」
勇者「えっ?」
魔王「女盗賊が息絶えたら、仲間の誰かが教会に連れて行くでしょ? 女盗賊の仲間なんだから盗賊でしょ?
教会で魂呼びもどすにはお金がいるでしょ? じゃあそのお金はどこから来るのって考えたら、
結局私のザキによってどこかの誰かの財産が盗まれることに繋がっちゃうんだよね。
かといって、私達がそのお金を払うほど義理もないし……だから、ラリホー!!」
勇者「……な、なるほど……やっぱり、賢明なんだな」
魔王「もちろんだよ、これでもまおフガッ!」モゴモゴ
勇者「こ、こらっ! 女商人さんにバレるだろ!」ボソッ
魔王「っぷはぁ! ごめん、勇者に褒められて調子に乗っちゃったっ」テヘッ
勇者「賢明っての、前言撤回しようかな……」タッタッタッタ
町の中
勇者「ここまで離れれば大丈夫だろ」
魔王「そだね!」
女商人「ありがとう。お父さんの鞄を取り返すことができた。
一時はどうなることかと思って取り乱したけど、これで今後も生活することができる」
勇者「もう盗まれないように気をつけてね」
魔王「まずは父親の病気を治すのに専念して、治ったら一緒に商人の仕事をすればいいんじゃない?
その方が、もっともっと商売上手になれるよ!」
女商人「ありがとう……。これ、お礼と言ってはなんだけど、受け取って欲しい」チャキンッ
勇者「えっ!? こんな高そうな剣!? いいの!?」
女商人「これはお父さんが自信作って言ってた。だから相応しい人に使って欲しいって。
お父さんも全部話したら怒らないと思うし、勇者くんが相応しいと私は思うから」
勇者「あ、ありがとう……!」ジャキッ
勇者「お父さんの薬代とか、ちょっとでも足しになってくれると嬉しいし」
女商人「それは……別に必要ない」
勇者「え゛っ!? なんで!?」
女商人「売っても5ゴールドにしかならないから……」
勇者「な、なんだってー!?」
魔王「勇者……初期装備のままだったの……?」
勇者「だって出発前に来てそっから特訓しかしてなかったから! 防具だけはじいちゃんのお下がりだから結構良いのだけど、
武器は……」
魔王(……そ、それで魔物の相手を……? も、もしかして……もう十分……)
女商人「では、私は自分の町に戻る。お父さんが待ってると思うから。本当にありがとう。お世話になった。
後、付きまとってごめんなさい」
勇者「ははっ、もう気にしてないよ」
魔王「また、どこかで!」
女商人「……うん、また!」
勇者「お父さんの薬代とか、ちょっとでも足しになってくれると嬉しいし」
女商人「それは……別に必要ない」
勇者「え゛っ!? なんで!?」
女商人「売っても5ゴールドにしかならないから……」
勇者「な、なんだってー!?」
魔王「勇者……初期装備のままだったの……?」
勇者「だって出発前に来てそっから特訓しかしてなかったから! 防具だけはじいちゃんのお下がりだから結構良いのだけど、
武器は……」
魔王(……そ、それで魔物の相手を……? も、もしかして……もう十分……)
女商人「では、私は自分の町に戻る。お父さんが待ってると思うから。本当にありがとう。お世話になった。
後、付きまとってごめんなさい」
勇者「ははっ、もう気にしてないよ」
魔王「また、どこかで!」
女商人「……うん、また!」
魔王「じゃあ、今日のところはもう宿屋n」
勇者「い、いや! 特訓しよう! 特訓特訓!!」キラキラ
魔王(う、嬉しそう……)
勇者「ひゃー、うひょー、かっちょいいなぁー!」ジャキッ
勇者「斬れ味を試したくて仕方ねぇ!! ぬははっ!!」
魔王(嬉しさのあまりありがちな悪役のセリフ言い出した……)
勇者「おーい、魔物ー!」
魔王「……ま、どれくらい強くなったか知りたいもんね」
勇者「うんうん!」
魔物「グオォォッ!!」
まもの が一体あらわれた!
魔王「来たよ!」
勇者「魔王! 早く!」
魔王「え? な、何?」
勇者「何って、ザオリクだよザオリク!」
魔王「え? だ、だってまだ倒してな……」
勇者「もう倒したよ?」
魔王「えっ……?」
魔物「……」グタッ
魔王(い、いつの間に……)
勇者「すっげー!! かなり良いよこの剣!!」
勇者「りゃあああっ!」ヒュンッ シュッ ザシュッ
魔物「ぐぎゃあああ!!!」
魔王「ザ、ザオリク!!」
勇者「ほっ、よっ、そりゃああ!!」シャッ ズバァ!
魔王「ザオリク!」
勇者「はああああああっ!!!!」ビュォッ
魔物「ぐがっ……あが」
魔王「ザオリク! ザオリク!」
勇者「とりゃあっ!!!」ヒュンヒュンッ
魔王「ザ、ザオリク!!」
魔王(お、追いつくだけで……精一杯なんだけど……)
魔王「……」
勇者「な、なんかすごい気がしてきた! 俺って実はメチャクチャ強いんじゃないか!?」
魔王「……」
勇者「……ま、魔王?」
魔王「……そ、そうだね。正直、びっくりしてる」
勇者「ははっ、いやー! 女商人さんのお父さんは本物だな! じゃあ、宿屋探しに行く?」
魔王「あ、あぁ! うん! そだ、ね」
魔王(……私のMPが無くなりかけた……こんなこと……いつぶりだろう。
短い時間しか生きられない分、人間の成長スピードは魔物と比べて計り知れないってのは知ってたけど……
まさかここまで……いや、でも異常過ぎる……勇者には……物凄く才能があるんだ、きっと……)
勇者「うー、疲れたー……」ボフッ
魔王「もう結構暗くなってきたね」
勇者「今日も色々あったな……なんかもう眠くなってきた」
魔王「寝てもいいよ? 私も寝る」
勇者「そ、そう? じゃあ、寝ようかな」
魔王「うん」モソッ
勇者「……」
魔王「……勇者」ギュゥゥゥ
勇者「え!? な、なに!? どうしたの!?」
魔王「ううん……でもちょっと、こうしてていい……?」ギュゥゥゥ
勇者「えっ……う、うん……」
魔王「……ありがと」
ギシ……ギシ……
勇者「……んー? ……」モゾッ
勇者「……ま、魔王? 起きたのか……?」ムクリ
女盗賊「あっ」
勇者「……あっ」
女盗賊「……よ、よォ」
勇者「ああああフゴォッ!」モガモガ
女盗賊「しっ! だ、黙れボケ!」
勇者「フガフガ!」
女盗賊「し、静かにしやがれこのバカ! くそっ!」
勇者(ど、どうすれば……! でも動けないし……! ……んっ? なんだこの2つのお山は……)
女盗賊「こ、これで! 黙ってくれ!」パフパフ
勇者「ほわあああ!」
勇者(や、柔らかい! でもなんだこれ! 目の前真っ暗で見えない!)
女盗賊「」パフパフ パフパフ
勇者「ほおおおっ!」コォォォ
勇者「……」
女盗賊(……よ、よしっ! なんとか静かになったみてェだな)
勇者「……」
女盗賊(金目の物……金目の物)ゴソゴソ
勇者「……待ちたまえ」
女盗賊「」ビクッ
女盗賊「な、なんだよテメェ! まだ意識あったのかよ!」
勇者「下らないとは思わないのか? 盗みなど。いやむしろこの世界がくだらないと」
女盗賊「は、はァ? 何言ってんだコラ、頭狂ったのか!?」
勇者「俺は今すごく冷静だ。むしろこんなに冷静な自分が怖い」
女盗賊「な、なななんだよテメェ気色悪ぃ……」
女盗賊「……な、なんだよ」ゾワッ
勇者「さ、さっきの……ほら……」
女盗賊「あぁ?」
勇者「……パ、パフパフするやつ! あ、あれは素晴らしい……」
女盗賊「テ、テメェ……中々気持ち悪ぃんだな……」
勇者「い、いいから!! パフパフ! パフパフしてよ!!」
女盗賊「う、うわっ!! なんだよテメェ!! ちょ!! 近づくな!!」
勇者「パフパフしてくれよお!!!!」
女盗賊「う、うわあああ!! 助けて!! 誰か助けて!!!!」
魔王「……そのお望みなら……私が叶えてあげるよ……」フルフル
女盗賊「え?」
勇者「あっ」
魔王「ザキ! ザオリク! ザキ! ザオリク! ザキ! ザオリク!」
勇者「ぐっはぁ! いぇーい! ぐっはぁ! いぇーい! ぐっはぁ! いぇーい!」バタンッ スクッ バタンッ スクッ バタンッ スクッ
女盗賊「お、おい!! や、やりすぎじゃねェか!? 大丈夫なのかそれおいィ!!」
勇者「い……いつ……いつから起きてたの……」
魔王「『……待ちたまえ』のあたりから」
勇者「……申し訳ありませんでした」
魔王「あなた!!」
女盗賊「なっ!! えっ!?」ビクッ
魔王「こんな目に会いたくなかったら、今後一切私達を狙わない方がいいよ」
女盗賊「わ、わかってるよ!! こんな目に会うのはもうごめんだ!!」
女盗賊「こ、こんなやつの顔に押し付けられるあたしのスライムがかわいそうだ……」
スライム×2「……」パフパフ
勇者「えっ?」
女盗賊「……じゃ、じゃあなっ!!」ガチャ
魔王「……これが、真実だよ」
勇者「…………か、神様のバッキャロー!!」
魔王「」ツネリ
勇者「あいたたたたたっ!!!!」
勇者「……はぁ、なんかあんまり疲れが取れてない……」
魔王「当たり前でしょっ」
勇者「ううっ……」
勇者「……で、今日はどうする?」
魔王「……そ、だね。ひ、久しぶりに、ゆっくりしよっか! なんて! へへっ」
勇者「え? 特訓は? 次の町までのランニングは?」
魔王「た、たまには無くてもいいんじゃないかなっ? ま、丸一日暇な時があっても!」
勇者「……ど、どうかしたのか? 頭でも打ったか?」
魔王「そんなに私は鬼畜な存在なの?」
勇者「い、いや……いつもと違うから、何かあったのかと思って……」
魔王「べ、別に何もないよっ?」
勇者「そ、そう? ……なら、いいんだけど」
魔王「……」
勇者「……」
魔王「……」
勇者「……な、何もすることがないな」
魔王「そ、そだね!」
勇者「や、やっぱり特訓しようか?」
魔王「……あっ、わ、私! ちょっと宿屋に忘れ物してきちゃった! 取りに行ってくる!」
勇者「えっ?」
魔王「じゃ、じゃあね! そこで待ってて! すぐに戻ってくるから!」
勇者「う、うん……わ、わかったー」
勇者「……なんなんだ?」
魔王「……」
魔王「……」カキカキ
ガチャッ
魔王「」ビクッ
宿主「おや? まだいらしたんですか?」
魔王「あ、び、びっくりした……」
宿主「あの、部屋を片づけたいのですが……」
魔王「も、もう少しだけ待ってもらえないかな? それと一つだけ頼みがあって」
宿主「……頼み? なんです?」
魔王「この手紙を……この部屋に置いたままにしておいて欲しいんだけど」
宿主「……手紙? まあ、それくらいなら、別にいいですけど。今日中に受取人は来るんですよね?」
魔王「た、多分」
宿主「……わかりました」
勇者「魔王遅いなー……」
勇者「特訓でもしとこうかなー、暇だな……」
勇者「……」ジャキッ
勇者「やっぱりかっこいいなあ」ニヤリ
勇者「ほっ! そりゃ!」ブンッ
勇者「……ウズウズしてきた」
勇者「特訓……しに行ってもいいよな?」
勇者「町の外なら探せばすぐ見つかるし……魔王なら頭も良いし……俺が特訓したがってたのも知ってるし。
せっかくの新しい武器を持て余すのももったいないし……」
勇者「……」
勇者「……よしっ!」ジャキッ
勇者「」タッタッタッタ
勇者「ほっ!」ザシュッ
魔物「ぎゃあっ!」グタッ
勇者「魔王がいないと、一回一回魔物を探し出さないといけないから、効率が悪いな」
勇者「なんだか物足りない……」
勇者「おーい! 魔物ー! でてこーい!」タッタッタッタ
勇者「……うーん」
勇者「これは思ったより時間がかかりそうだな」
勇者「……おーい!」タッタッタッタ
勇者「ハァ……ハァ……なんだこれ……効率が悪すぎる……」
勇者「レベル上げって……こんなにも大変だったのか……」
勇者「これは……一旦魔王のところに戻って手伝って貰った方が……」
勇者「って、えっ!? も、もう夕方じゃん!! いつの間に!?」
勇者「やばいやばいやばい……夢中になりすぎてて気付かなかった……」
勇者「ま、魔王はどうしたんだろう……やばい、きっと怒ってるだろうな……」
勇者「町の外って分からなかったんだろうか……」
勇者「……」
勇者「と、とにかく早く戻らないと!!」
勇者「おかしいな……どこにもいない」
勇者「朝いた場所にもいなかったし……もしかして宿屋にいるのか……?」
勇者「……行ってみよう」
勇者「」タッタッタッタ
宿屋
勇者「あの」
宿主「ん?」
勇者「○○号室って、今人います?」
宿主「……ああ、手紙の受取人かい?」
勇者「はい? 手紙?」
宿主「それなら、部屋に置いてあるから勝手に入っていいよ」
勇者「……えっ?」
勇者「……なんだろうあの人。手紙とか何とかよくわからないこと言ってたな」
勇者「おっ、ここか……」ガチャッ
勇者「おーい、魔王ー! いるかー?」
勇者「……っかしいなー」
勇者「……ん?」
勇者「……て、手紙が置いてある……」
勇者「……」
勇者「……」スタスタ ペラッ
『勇者へ』
勇者「!?」
勇者「……な、なんだよこれ……」カサッ
『-果たし状-』
勇者「は? 果たし、果たし状!?」
『よくぞここまで辿り着いた!! 勇者よ!! そのことは褒めてやろう!!
貴様が今いるその町の隣には、何を隠そう魔王の城が建っているのだ!!
つまりは栄えあるラストダンジョンへと貴様は後一歩のところまで来ているのだ!! ふははは!!
そこでだ!! 我はその城にて貴様を待つことにした!! 貴様が真の勇者であると自覚しているのであれば!!
全力で我の城へと辿り着いてみせよ!! 待っておるぞ!!!! ふーっはっはっは!!
魔王より 』
勇者「な、なんだこれ……」
勇者「ってことはなんだ……今、魔王はそこにいるってことなのか?」
勇者「俺に何も言わずに!? か、勝手に行っちまったのか……?」
勇者「…………くそっ!!」
カサッ ヒラ、ヒラ
勇者「……ん? あれっ? もう一枚あるのか……?」
勇者「……」カサッ
『なんて、まあ、1枚目が魔王の表の顔ってことにしておいて欲しいな。
そしてこれが、魔王の裏の顔。1枚目に書いてあることは、本当だよ。
私は今、その町の隣にある私の家にいる。そこで、勇者を待ってる。
この手紙の訳は、勇者に1つのお願いと2つの謝りたいことがあったから。
謝りたいことの1つ目は、こんな形で勝手に行ってごめんなさい。どうしても、顔を合わせて言うことができなかったから。
そして2つ目は、逃げ出してごめんなさい、私は、ある時気付いたの。勇者は、どんどん強くなっていってる。
そしてその強さが、多分、もう私を超えてるってことに』
勇者「な、なんだって!?」
『それでね、怖くなったの。私が負けるとかそういうことじゃなくて、
勇者との闘いが、本当に間近に迫ってるんだって思って。
あのね、こんなこと言うと魔王失格かもしれないけど、裏の顔だから許して下さい。
私ね、もう勇者のことをただの勇者として見れなくなってるんだ。
きっとね、私には勇者を本気で倒そうとか、そういうのはできないと思う。
もう、闘うことはできないと思う。だからね……これが、お願いしたいことなんだけどね、
勇者の方から、私を倒しに来てほしい。私は勇気が無くて、勇者の元へは行けそうにないから、
勇者の方から私のところへ来て欲しい。そして……私の命を、奪って欲しい。
それが、勇者にお願いしたいこと。……じゃね、一方的でごめんね、旅、すごい楽しかったよ。
魔王より 』
勇者「は? ……何言ってんだよ……」
勇者「……ふざけんなよ!! ……」グシャッ
勇者「……そんなの……そんなの俺だって同じなんだよ……」
勇者「勝手なこと言ってんじゃねぇよ!!」
勇者「俺だって……俺だって……」
勇者「くそおおおおおおおっ!!!!!!」ダッ
宿主「あ、お客s」
勇者「ふざけんなああああああ!!!!!!」タッタッタッタ
宿主「あっ……ふう、これでやっと掃除できるよ」
宿主「……ん?」
宿主「……なんか、床に水滴が落ちてるな……」
宿主「……ま、いいか、サッと拭いておこう」
勇者「おおおおおおおっ!!!!!!」ズバッ
魔物「ぎゃああ!」
勇者「」ヒュッ クルッ
勇者「どけええええ!!!!!!」ザシュッ
魔物「ぎえええっ!」
魔物「ガァァッ!」ザシュッ
勇者「ぐっ!! いってえ……」
魔物「グガアアアッ!!!」
勇者「くそっ……くそおおおおお!!!!!!!」ザシュザシュッ
魔物「グフッ!!」
勇者「ふう……ふう……」タッタッタッタ
勇者「おりゃあああ!!!!!」ザシュザシュザシュ
魔物「がはっ!!」
勇者「……もうちょっとだ……もうちょっとのはずだ……!!」タッタッタッタ
『魔王「ザオリク!」』
勇者「くっ……なんなんだよ……ちくしょう……」タッタッタッタ
『魔王「メラミ!!」』
勇者「うおおおおおおおおおお!!!!!」ズバァッ
魔物「ぎっ!!」
勇者「……ぜえ……ぜえ……」タッタッタッタッタッタッタッタ
ッバーン!!
勇者「はぁ……はぁ……やっと……着いたか……」
魔王の城
勇者「……魔王は、どこにいるんだ……」
勇者「やっぱり……最深部だよな」
勇者「……行くしかないか……」
勇者「……」
勇者「」タッタッタッタ
魔王「勇者は……きっと勇者は今ここに向かって来てくれてる……」
魔王「あの手紙を読んで……私の……私の命を奪いに……」
魔王「……ぐすっ……あっ、ダメ……ぜ、絶対……」
魔王「泣がないっで……決めだんだから……」ウルウル
魔王「うぅっ……勇者ぁ……私……私……」
魔王(ダメだ……私……今更、あの手紙に書いたことを……後悔し始めちゃってる……)
魔王(殺してなんて……そんなの……いや、嫌だっ……嫌だよ……勇者ぁ)
勇者「もうちょっとだ……あと少しで魔王に……!」タッタッタッタ
勇者「くっ……さすがに……疲れてきたな……」タッタッタッタ
勇者「ん? ……あの扉は……」タッタッタッタ
勇者「おりゃああっ!!」
バーンッ
魔王「……ゆ、勇者……」
勇者「ハァ……ハァ……」
勇者「ぐっ……ハァ……ハァ……やっと……やっと見つけたぞ……魔王!!」
勇者「お前を……お前の望み通り!!」
魔王「ま、待って!!」
勇者「俺は……お前を……倒しに来たんだ!!!!」
魔王「待って!! 待って勇者!!」
勇者「待てるかよ!!!! せっかく決めた覚悟を!!!! 揺さぶるつもりか!!!!」
魔王「でも!! でもっ!! わた、私!! やっぱり……!!」
勇者「うおおおおおおおおおおおおっ!!!!!!!!!」
勇者「まおおおおおおおおおおおおおおおおおおうっ!!!!」タッタッタッタ
ザシュッ!!
魔王「!! ゆ……勇……者……」
勇者「ハァー……ハァー……」ヒュー
魔王「……」
勇者「……」ジャキッ
魔王「……ゆ、勇、者?」
魔王(あ、あれ……? 私……斬られてない……?)
勇者「今こそ魔王は死んだ!!!!! そして我が目的は達成された!!!!! 今、この瞬間に!!!!!」
勇者「しかし!!!!! まだ終わっていない!!!!!」
魔王「えっ……?」
勇者「我の言葉を聞け!!!! 屍と化した魔王よ!!!!!」
魔王「ゆ、勇者?」
勇者「我は!!!!! 一つだけ魔王に言い忘れていたことがある!!!!」
勇者「……」スタスタ
魔王「えっ? ちょ、ちょっと、何?」
勇者「……魔王」
魔王「……な、何?」
勇者「……好きだ」ニコッ
魔王「……えっ!?」
勇者「……俺は、魔王が、好きだ」
魔王「……ゆ、勇者……?」
勇者「だから、ずっと俺の側にいてくれないか。魔王」
魔王「……そ、そんなの……無理……無理だよっ!!」
勇者「……無理じゃないさ」
魔王「む、無理無理!! 無理だよ!!」
勇者「どうして?」
魔王「わ、私と勇者は、魔王と勇者で!! 勇者が魔王の城に辿り着いたら!! 魔王を倒さなくちゃいけなくて!!」
勇者「……」
魔王「そういう風に運命が決まっていて!! それは誰にも覆せなくて!! だから、だから……!!」
勇者「それがどうした!!!!!!!!」
魔王「」ビクッ
勇者「……忘れたのか!!!!! 少なくとも!!!!!! 俺はその『普通』とやらを!!!!! 威風堂々と侵したやつを知っている!!!!!!!」
魔王「えっ? えっ?」
勇者「お前のことじゃないか!!!!! 魔王よ!!!!!!!!」
勇者「……だから、俺は確認しなければならないことと、行動しなければならないことが一つずつある」
勇者「魔王よ、……貴様は、勇者に負けた!! しかしその因果関係は断ち切れまい!!
幾千幾万と倒し倒されの関係が続いてきたのだ!! ここで終わりな訳がない!!」
勇者「そこで魔王に問う!! 魔王は、勇者より弱いか!!」
魔王「……な、なにを」
勇者「弱いのか!!!!」
魔王「……よ、弱いよ!! 私は勇者に負けたんだもん!!」
勇者「…………そうか」フッ
魔王「な、なに!? なんなの!?」
勇者「ではお前のすべきことはただ一つだろう!!!!」
魔王「す、すべきことって…………ハッ!!」
勇者「そうだ!! この俺を倒す!! その目的を持って!! 旅に出ろ!!
弱き者が強き者を打ち砕き、世の支配層を覆すこの戦争を!! 再び魔王の手により、復活させてみせろ!!!!」
魔王「……ゆ、勇者……」ブワッ
魔王「勇者……!!」
勇者「これで確認は終えた!!!! 残るは、行動のみ!!」
勇者「……魔王、そこで、待っててくれ」
魔王「うん! ……うんっ!!」
ガチャッ
勇者「……来ちゃったっ」
魔王「……勇者ぁっ!!!!」ダキッ
終わり
当然のことだけどなんかもうそれだけでいいや満足
保守ありがとう
お疲れ様
最後の終わり方がめっちゃ良かった
面白かったぜ!
頑張った
よく完結させた
Entry ⇒ 2012.03.03 | Category ⇒ 勇者魔王「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
女借金取り「ま、また来るからな!!」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1304438632/
女借金取り「いるのは分かってんだァ!!」
女借金取り「出てこいコラァ!!」
男「ひぃぃ」ガクブル
女借金取り「扉開けろオイ!!」
男「む、無理です無理ですぅ!!」
女借金取り「開けろォォォォォ!!!!」ガンガンガンガン
男「ひゃあああっ!!わ、わかりましたって!!今!今開けますから!」
女借金取り「な、なにっ!?本当だろうな!?」
男「開けますから!大きな音出さないで!近所の人に迷惑だから!!」
女借金取り「お、おう……分かったから早く開けろコラァ!!」ガンガンガンガン
男「あ、開けますからぁ!!」
女借金取り(あ、でも待てよ……こんな格好で大丈夫なのか私?)
女借金取り(も、もし『こいつ服のセンスねぇなぁ』とか男に思われたら……)
男「い、今開けますから……」
女「待てコラァ!!!開けんじゃねぇクソテメェ!!!」
男「え、えぇえぇぇぇっ!?」
女「あ、開けたらぶっ殺すぞテメェコラァ!!」
男「ど、どっちなんですか!?」
女借金取り「ちょ、ちょっと待っとけやぁ!!!」ガンッ
男「ひっ!は、はいぃ!」
ピポパピ、プルルルルルルル、プルルルルルルル
女借金取り「お、おやびん!!」
女借金取り「あ、あのその、今から一回事務所帰ってから、もう一度例の家に突撃することって可能っすか!?」
女借金取り「いやその、ちょーっと用がありましてぇ!!いや、えーっと、服を着替え……」ゴニョゴニョ
女借金取り「えっ!?あんまり深夜の取り立てはダメ!?」
女借金取り「つまり……そうっすか。わかりました…………やっぱ無理っすよね」
女借金取り「はい……」ピッ
女借金取り「……」グスッ
男「あ、あのぉ……結局扉は閉めたままでもいいんですか?」
女「ちくしょぉぉぉっ!!!」ガンッ
男「ひぃぃっ!!」
女借金取り「おい男テメェコラァ!!!」
男「は、はいぃ!!」
男(なんで涙声なんだ……?)
女借金取り「ま、また明日来ても……じゃなくて、また明日も来てやっから覚悟しとけよオラァ!!」
男「か、勘弁してくださいぃっ!」
女借金取り「逃がさねーぞォ!!!」
男「そんなぁ!」
女借金取り「待ってろテメェコラァ!!絶対家にいろよ!!
夕方あたりにまた来るからなァ!!!」
男「い、嫌ですよぉ!」
女借金取り「うるせェ!!絶対行くから家にいろよ!!」
男「うぅっ……」
女借金取り「いいか!?家にいろよ!?絶対だぞ!?家にいろよ!?」
女借金取り「じゃあな!!!」
男「」ガクブル
女借金取り(大丈夫だよな?この服……)
女借金取り(……いや、やっぱフリフリしすぎじゃねぇかコレ!?)
女借金取り(ミスったか!?やっぱ似合ってねぇかな!?)
子「ふんふふ~♪」テクテク
女借金取り「あ、おいそこのガキみてぇな坊主ぅ!!!」クワッ
子「ひぃぃっ!ガ、ガキと坊主は一緒ですぅ!!」
女借金取り「こ、この服……どうだ?ダ、ダサくねぇか!?似合ってるよな!?」
子「え!?あ、いや……」
女借金取り「似合ってねぇのか!?ハッキリ言いやがれ坊主コラァ!!」
子「に、似合ってます!!すごく似合ってますぅ!!」
女借金取り「お?そうか?……へへっ、本当か?」
子「ほ、本当です!!春って感じっス!!」
女借金取り「そうかそうか、似合ってるか。だよなっ!
へへっ、おい坊主、小遣いをやろう」ニコニコ
子「え?」10円チャリーン
女借金取り「んじゃなっ!」ニコニコ
子「……なんだったんだろう」
女借金取り「おーい」ピンポーン
女借金取り「……」
女借金取り「おい男ォ!!」ガンガン
女借金取り「……」
女借金取り「返事しろコラァ!!!」ガンッ
女借金取り「……」
女借金取り「……いないの?」
女借金取り「……」
女借金取り「ちくしょぉぉぉっ!!!!!」
タッタッタッタ
男「わざわざ夕方に来るとか言ってくれたから逃げてこられたけど……家に帰るタイミングが掴めない……」ズーン
男「夜までこの公園で時間潰すしかないのか……?」ギーコ、ギーコ
男「もし待ち伏せとかされてたらどうしよう……」
男「ひぃっ」ブル
男「あ、でも強引な取り立ては深夜しちゃいけないっていうし……その時間まで待てば大丈夫か……」
男「つまり夜まで待つしかないか……はぁ……」ギーコ、ギーコ
女借金取り「どこ行きやがったコラァァァ!!!」タッタッタ
男「こ、この声は!?まずい、隠れろ!!」サッ
女借金取り「くそぉあの野郎!!!」タッタッタ
男「ひぃぃっ!」ガクブル
女借金取り「ちくしょぉぉぉっ!」タッタッタ……
男「……い、行ったか。よかったぁ……怖ぇえよ!」
男「……うぅ、寒い」ブル
男「今何時だ……?」
男「げっ!もう日付変わってるじゃねぇか!!か、帰ろう!」スタスタ
男「さすがにもう大丈夫だよな……」
男「こんな時間までいる訳ないしな……」
男「そろそろ我が家に到着だ……裏をかいて近い場所に隠れててよかった」
男「……ッ!!」
男「う、うちの前に誰かいる!!」
男「ま、まさかな……いや、そんなまさか」ジリジリ
女借金取り「遅いぞちくしょう……グスッ……」
男「……えっ」
女借金取り「テメェ、絶対家にいろって言っただろうがよ……」
男「あ、あの……」
女借金取り「せっかく朝早く起きて服を選んで……」ブツブツ
男(何言ってるんだろうこの人……)
女借金取り「さみぃし眠いんだよテメェェェ!!!!」
男「ひゃあっ!!」ビクッ
女借金取り「なめてんのかァ!?あぁんっ!?」
男「い、いや!なめてないです!!全然なめてないです!!」
女借金取り「とりあえずテメェ……へっくしゅっ!」
男「あっ……」
女借金取り「……」
男「……な、なんか飲みます?」
女借金取り「……」コクリ
男「コ、ココアしかないですけど……」コトッ
女借金取り「……」ジロッ
男「ひ、ひぃぃっ!!お、お気に召さないようであればなんなりと!!
ち、近くにコンビニがあります故、拙者温かいコーヒーか何かを」
女借金取り「……」ズズーッ
男「あっ……あ、あの、ココアで、よかったですか?」
女借金取り「……」ジロッ
男「ご、ごめんなさい!!ごめんなさいぃ!!切腹の準備はできてますぅ!!!」
女借金取り「……」ズズーッ
男「え、と……」
女借金取り「……」ズズーッ
男(……ナニコレ、すごく気まずい神様仏様俺を助けて)
女借金取り「……台所」ボソッ
男「は、はい?」
女借金取り「台所どこだって聞いてんだよ!!」
男「す、すみません!すみません!!」
男「そ、その扉の奥ですぅ!!」
女借金取り「……チッ……借りるぞ」
男「は、はいぃ!」
男(な、なんだ、何するつもりなんだ?
高級そうなお皿を探して『とりあえずこれ貰っとくぞ』みたいなこと?)
男(それとも何?水がすごい好きで『お金の代わりに水貰うぞ』みたいな?)
男(あ、わかった!台所マニアだ!!この人台所マニアだ!!)
女借金取り「……」キュ、ジャー、カチャカチャ
男(……え?カップを……洗っている……だと?)
女借金取り「……」ジャー、カチャ
男「そ、そんなっ!いいですって!俺がやりますから」
女借金取り「黙ってろ」
男「で、でも……」
女借金取り「いいから座っとけ!!」クワッ
男「ひ、ひぃぃっ!!」
男(や、やっぱり怖い……)
男(で、でもカップ洗ってくれてるし……根はすごくいい人なのかも……)
男(いやでも……借金取りなんてみんな怖い人だし……)
女借金取り「ふう……」
男「あ、あのっ……」
女借金取り「あ?」
男「い、いえ!なんでもないですぅ!!」
女借金取り「……」
男(なんで30分間も無言で座ってるのォォォ!?)
男(ワガンネぇ!!オラワガンネぇよ母ちゃん!!!母ちゃん元気してっか!?)
女借金取り「……」
男「あ、あのっ……」
女借金取り「あん?」ジロッ
男「ひっ……そ、その……」
女借金取り「なんだよ」
男「か、帰らなくて、いいのかナー……なんて……ハハハ」
女借金取り「……テメェ」
男「ご、ごめんなさい!!」
女借金取り「……そ、その」
男「……え?」
女借金取り「……か、かかか、かの、彼女、かのっ」
男「か?……え?かの……?」
女借金取り「うるせェ!!!!!」ガンッ
男「えぇぇぇぇっ!?」
男(また黙っちゃった!!もう助けて!!)
女借金取り「……」
男「……」
女借金取り「……忘れろ」ボソッ
男「……え?」
女借金取り「忘れろっつってんだよコラァ!!!」
男「ひぃぃっ!!な、何をですかー!?」
女借金取り「さっきのだよ!!!」
男「さ、さっきの……?か、蚊がどうとか……」
女借金取り「黙りやがれテメェコラァ!!!」
男「す、すびばべん!!」
女借金取り「く、くそっ……」
男「は、はい!?なんでしょう!?」
女借金取り「ひゃ、120円は……返済してもらったってことにしといてやる」
男「え?……えっ?」
女借金取り「……」
男「……あっ、ココアですか?」
女借金取り「そ、そうだよ!!なんか文句あんのか!?」
男「ないです!!ないです!!むしろ嬉しいです!!」
女借金取り「……」
男「……」
女借金取り「……また明日も来るからよ、覚悟しとけよ」
男「あっ……はい……」
女借金取り「……チッ」スタスタ、ガチャ
男「……や、やっと帰った……」
~夜道~
女借金取り「なにしてんだああああああっ!!!」
女借金取り「ホントなにしてんだああああああ!!!!!」
犬「ワンッ!」
女借金取り「うわっ!」ビクッ
女借金取り「犬テメェコラァ!!!」
犬「ブシュッ」
女借金取り「まずい……まずいぞ……明日も行くとか言っちまったぞ……」
女借金取り「いやでも行かねぇと……いやでも気まずすぎんだろ……」
女借金取り「……ぜってぇ、変なヤツって思われたし……」
女借金取り「あーちくしょぉぉぉっ」ジダンダ
女借金取り「……クッ……クソッ」モジモジ
女借金取り「……チャイム押すだけだろうがよ……なんでできねぇんだよクソッ……」
近所の爺「あんれー?」
女借金取り「あ、あぁん!?」クルッ
爺「男くんのがーるふれんどかえ?」
女借金取り「なっ、ち、ちげぇよ!!」
爺「男くんなら今日は仕事だって言ってたけんど」
女借金取り「な、なにっ!?」
爺「ホホホ、残念じゃったのう」
女借金取り「だからちげぇっつってんだろ!!!」
爺「ホホホ」スタスタ
女借金取り「クソッ……待つしかねぇか……。またかよ」
女借金取り「……うー、さみぃ……」
女借金取り「早く帰ってこいよあの野郎!!」
女借金取り「クソッ……」
男「あっ……」
女借金取り「あ」
男「……な、中、入ります?」
女借金取り「……」コクリ
男「きょ、今日は、コーヒーありますよ。
ね、念のため、買っておいたので……」
女借金取り「……」ジロッ
男「ひっ!」
女借金取り「早く扉開けろよ」
男「は、はいぃ!!」ガチャ
男(……ま、また無言か)
男(この人……借金取りだよな?何しにここ来てるんだろう……)
男(というか、なんで俺また招き入れてんだろう……)
女借金取り「……」ズズーッ
男「……」
女借金取り「……」ズズーッ
男「……」
女借金取り「……台所」
男「……ど、どうぞ」
女借金取り「……」スタスタ
男「……なんだこれ……」
女借金取り「……」ジャー、キュッ
男「あ、ありがとうございます……」
女借金取り「……」ジロッ
男「ご、ごめんなさい!」
女借金取り「……」スタスタ
男「……」
女借金取り「……」
男(……また黙っちゃった)
女借金取り「……」
男「あ、そうだ!お腹空いてませんか?」
男(なんでもいい……!この場から逃げ出したいんだ……!)
女借金取り「……」
男「あ、あの……俺、チャーハンくらいなら作れますけど……」
男(これで台所に逃げられる……!)
女借金取り「必要ねぇy」グーゥ
男「……つ、作りますね!」
女借金取り「……チッ……」
女借金取り「待てよ……」
男「え?」
女借金取り「待てっつってんだコラァ!!!」
男「な、なんでしょう!?」
女借金取り「……座ってろ」
男「え?いや、でもチャーハ」
女借金取り「いいから座ってろつってんだァ!!!」
男「は、はいぃ!!」
女借金取り「……」スタスタ
男「あの……」
女借金取り「あ?」ピタッ
男「なんでも……ないです」
15分後
男(おいしそうなチャーハンがでてきました)
女借金取り「……」
男「す、すみません……作らせちゃって」
女借金取り「黙って食え」
男「は、はい……すみません」
男「……」パクッ
男(なんだこれ!うめええうああああ!!!!)
女借金取り「……ど、……」
男「え?」
女借金取り「なんでもねぇよ」
男(オラァ幸せだぁ!!)ポロポロ
女借金取り「……どう……うま……い……」ゴニョゴニョ
男「え?」
女借金取り「なんでもねぇ」
女借金取り「……」
男「……」
男「……これ、俺の、食べますか?
スプーンこれしかないですけど……それでよかったら……」
女借金取り「……」
男「あの……」
女借金取り「」バッ
男「うわっ!」
女借金取り「」ムシャムシャ
男(す、すごい勢いでスプーンひったくられた……
や、やっぱ俺しか食ってなかったから怒ってたのかな……)
女借金取り「」ダンッ!スタスタ、ガチャ
男「え!?あ、ちょっと!!」
男「……か、帰っちまった……何しに来たんだ、ホント……」
おやびん「なんだ、話って」
女借金取り「おやびん……」
おやびん「どうした、早く言ってみろ」
女借金取り「か、かかか、か、間接、キ、キス、キスっ」
おやびん「あ?」
女借金取り「か、間接キスが、チャ、チャーハンの味でした!!」
おやびん「……何言ってんだオメェ」
女借金取り「お時間頂いて、すいませんっした!!」
おやびん「……お、おぉ」
女借金取り「」ガチャ
おやびん「……女ってもんが、わからネェ」
おやびん「……ふう」スパー
男「ま、また……仕事終わるまで待ってたんですか?」
女借金取り「……文句あんのかよ」ジロッ
男「い、いえっ!ないです!!!すみません!!」
女借金取り「ならグダグダ言うんじゃねぇよ」
男「す、すみません!!すみません!!」
男(わからん!借金取りとしてやる気があるのかないのかサッパリわからん人だ!)
男(まあやる気満々も困るけど!というかそっちの方がいや!)
女借金取り「……」
男「と、とりあえず、中どうぞ……」ガチャ
男「……ありがとうございます」
女借金取り「……」
男「あ、あの!」
女借金取り「あん?」
男「……お、お金……全然、足りませんけど……その、なんとか用意してきました」
女借金取り「……チッ、これっぽっちかよ」
男「すみません……でも、今はそれが限界なんです……
も、もう少しだけ……待っていただけたら」
女借金取り「テメェ」
男「ひ、ひぃぃっ!な、なんですか!?」
男(や、やっぱ生意気言いすぎたか!待ってくれなんて……)
女借金取り「……か、かの、彼女、彼女とか、い、いねぇのかよ」
男「……はい?」
女借金取り「勘違いすんじゃねぇぞォ!!!そういう身内のもんから借りるとか色々あんだろうがァ!!!」
男「べ、別に勘違いはしてませんけど……」
女借金取り「あぁんっ!?」
男「な、なんでもないです!申し訳ありません!!!」
女借金取り「でどうなんだコラァ!!!言ってみろオラァ!!!」
男「か、彼女は……い、いません!!」
女借金取り「あぁぁぁんっ!?」
男「ひっ、す、すみません!すみません!!
というか、できたこともないです!彼女いなくてごめんなさいぃ!!!」
女借金取り「えっ?」
男「……え?」
女借金取り「……か、……え?」
男「……えっ?」
女借金取り「か、彼女、いねぇの……?」
男「……あ、はい……」
男(……何その驚き方……メチャクチャ傷つくんですけど)
女借金取り「い、いねぇの!?」
男「い、いませんって……すみません」
女借金取り「いねぇんだな!?本当の本当にいねぇんだな!?」
男「だ、たから……いませんよ……傷つきますよさすがに……」
女借金取り「ちょ、ちょーっと待ってろテメェコラァ!!!!!!」
男「え!?」
女借金取り「彼女がいないテメェは大人しく待ってろコラァァァッ!!!!!」ガチャバタン
男「一言余計ですよ!!!何回言うんですか!!!」
~事務所~
ガチャ
女借金取り「おやびんっ!!!」
おやびん「なんだどうした!?」ガタッ
女借金取り「か、間接キスを勧めてきた野郎に彼女がいないってのは一体どう解釈したらいいんすかァ!!」
おやびん「……な、なんだそりゃァ」
女借金取り「これなんなんすかァ!!!なんなんすかこれ!!!!」
おやびん「お、落ち着け!いいから一旦落ち着けテメェはよぉ!」
女借金取り「は、はい!すみませんっした!」
おやびん「ふう……ったく。で?間接キスがなんだって?」スパー
女借金取り「は、はいっ!」
女借金取り「こ、恋!?」
おやびん「ああ、間違いねェ。そりゃ恋だ」
女借金取り(やはりか!!こ、恋か!!
だよな!間接キス勧めてきた上に彼女がいねぇなんてあの男……
こりゃ恋だな!!へへっ!こ、これが両思いってやつか!!
悪くねェェェなァァァ!!!)
おやびん「そうか……まさかオメェが恋とはなぁ」
男組合員「おやっさん、いいんですかい?
身寄りのない女借金取りを、娘のように可愛がってきたおやっさんが……」
おやびん「構わねェよ。娘が恋をしたってんなら、それを応援するのが親ってもんだろォが」
男組合員「はっ!すみませんっした!!」
おやびん「気にすんじゃねェ。それにしても、あいつが恋か……へへっ」
女借金取り「待ってろよォォォ!私に恋した男コラァ!!!」
おやびん「えっ」
おやびん「ちょ、ちょーっと待でゴラァィ!!!!」ガタッ
女借金取り「は、はいっ!?なんでしょうおやびん!!」
おやびん「テメェ、俺が言ったのはテメェがその男に恋をしているということであってだな、
何もその男がテメェに恋をしているという訳じゃねェぞ」
女借金取り「は、はい!だから私はがんばって……えっ?」
おやびん「やーっぱり勘違いしてたか。まあしょうがねェはな。ろくすっぽ恋なんざしたことねェからなテメェはよ」
女借金取り「ちょ、ちょっと待って下さいおやびん!!」
おやびん「なんだ?」
女借金取り「男は……え?
私に恋をしていない……?」
おやびん「してねェかどうかはわからねェけどよ。してるとも言い切れねェ」
女借金取り「な、なにィィィ!!!!!」
女借金取り「そ、そんな……」
おやびん「なあおい、その男の借金ってのは後いくらあんだ?」
女借金取り「……万円です」
おやびん「なるほど。おい、ちょっとその男ここにつれてこい」
男組合員「はっ!」
女借金取り「な、なにをするつもりですか!?」
おやびん「テメェにチャンスをやろうと思ってんだ。いいからつれてこい」
男組合員「行くぞ。道案内頼む」
女借金取り「お、おう……」
ざわ・・・
男「や、やめてェェェ!!い、命とアナルだけはァァァ!!」
男組合員「いいから黙ってついてこい!!!」
男「嫌あああ!!嫌嫌嫌あああああ!!!」
女借金取り「着いたぞ、男組合員」
男組合員「おやっさん、お待たせしました!!」ガチャ
おやびん「……おう、来たかァ」
男「……」ガクブル
おやびん「……ちょっとこの男と二人にしてくれ」
女借金取り「えっ!?で、でも」
おやびん「俺の言うことが聞こえねェのかぁ!!!!!」ビリビリ
女借金取り「はっ!す、すみませんっした!!!」ガチャ
男(……父さん、母さん……ごめんよ)
おやびん「……ふう、まあ、座ってくれや」スパー
男「は、はい…………あの、本当に……すみませ」
おやびん「すまねェなぁ」
男「……えっ?」
おやびん「本当はこっちから出向くべきなんだろうが、生憎できのわりぃ部下ばっかりでな。
目が離せねェのよ」
男「い、いえっ!!あ、あの……それで……なんで俺は」
おやびん「ああ、そうだな」
おやびん「男さんの家を担当してるのは、女借金取りで間違いねぇな?」
男「は、はいっ……」
男「は、はぁ……」
おやびん「それがよぉ、いつの間にか立派な口聞くようになりやがって、成績も今じゃ組で一番だ」
男(そ、そうなのか……とてもじゃないけどそんな風には思えない……)
おやびん「なんだ、話を聞いてみると、男さんにその娘が世話になってるらしいじゃねェか」
男「……え?」
おやびん「嬉しそうに話すんだよなぁ、コーヒーをごちそうしてくれるとか、チャーハン作ろうとしてくれるとか」
男「いえ……」
おやびん「いや、経緯は聞かねェ。借金取りとして、しちゃいけねェことだってのも分かってんだ」
男「は、はぁ……」
おやびん「ろくに友達もいねェ、恋もしてねェ。きたねえ世界に入り浸せちまった、親としての申し訳なさってのがあんだよ」
おやびん「あの娘には……才能がある。だが、普通に過ごして欲しいって気持ちを持つのは、親として間違ってるか?」
男「い、いえ」
男「は、はい」
おやびん「男さんがよけりゃ……その、当分娘とこの関係を続けてくれはしねェだろうか?」
男「えっ……でも、それって……」
おやびん「もちろんタダとは言わねェ。本当なら身ぐるみ剥いででも請求するとこだ。
かといって、こっちのメンツもある。借金を無くすってことはできねェ」
男「どういう……」
おやびん「借金は無くせねぇ……だが、毎日男さんは娘にコーヒーを煎れてくれている」
男「も、もしかして」
おやびん「一杯一万円でいい。どうか、借金を返済するまで、頼まれちゃくれねェだろうか……」
男「えっ……と」
おやびん「頼む、かわいい娘のためだ。このとおり」ペコッ
男「そ、そんな!頭をあげてください!」
おやびん「どうか」
男「……わ、わかりました!や、やりますから!」
おやびん「ほ、本当か!?」
男「ええ……その、女借金取りさんと関わること自体は……嫌じゃ、ありませんから」
おやびん「そうか……そうか!へへっ!」
おやびん「おーい!女借金取り!入ってこい!!」
女借金取り「おやびん!!!!!」
男(……おやびんのこと、慕ってるんだな。まあ、気持ちはわかる、すごく)
おやびん「今後、男さんから直線的に金を請求することは許さねェ。
その代わり、テメェには男さんの借金分コーヒーを男さんの家で飲むという役目を与える」
女借金取り「……!!ありがとうございます!おやびんっ!」
男(……ありがとう?う、嬉しいのか?
俺の家に毎日来なきゃいけないのに……?)
おやびん「いや、手荒な真似で呼び出してすまなかった。
男組合員!男さんを家まで送って差し上げろ」
男「そ、そそそんな!申し訳ないですよ!」
男組合員「はっ!」
ブロロロロ……
男組合員「到着ですぜ」
男「あ、ありがとうございました……わざわざ」
男組合員「気にする必要はありませんで。
形式は特殊だが、今やあなたは組の人間の一部と言っていい。
どうか女借金取りをよろしくお願いします」
男「ア、アハハ……」
女借金取り「か、勝手なこと言ってんじゃねェ!!!」
男(あ……やっとしゃべった)
男組合員「ハッハッハ」
女借金取り「そ、その、よ……」
男「は、はい……」
女借金取り「……ま、また明日も、来るからな!!」
男「よろしくお願いします……」
キリいいし終わり
すまん
これからラブラブになるのを期待したのに
久々に楽しませてもらった
いい感じに落ちがついたな
面白かったぜ
またなんかスレたてて書いてくれ
良い物を見させてもらった
Entry ⇒ 2012.03.03 | Category ⇒ 男女「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ルルーシュ「聖杯戦争?容易いな」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329551227/
龍之介「?お兄さん誰?まぁいいや、せっかくだし楽しんでかない?」
ルルーシュ「悪趣味だな。反吐が出る、見たところ魔術師ではないが」
龍之介「あーお兄さんひょっとしてやばい人?」
ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。貴様は私の奴隷となってもらおう」キュイーン
龍之介「分かった、任せて旦那」
ルルーシュ「マスターを手駒にする・・・第一条件はクリア。容易いな」
_,;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙';;、
,;';; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; `、
,';;;;;,, ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;゙;
/;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ,,,;;;;;i
i;;;;;;;;;;;;;;;,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;; ;;;;; ,,,,,,,,;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
ノ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ;;;;;;;;;;;li;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|
i;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/l;;;/l;ソ;;/ |;;;;;;/| l;;l゙ヾ;;;ト、;;;;;;;;;;;;;i
|;;、;;;;;;;;// /,'' / l/ |/|/ ゙l ヾ、゙i;;;;;;::::/
/ヾ;;/ソ , , ヽ l;;l"゙l
'、 (ヾ,,===;;;;;;;,,,,,_`il,i゙__,,,,;;;;;=== ,/|lヽ l
ヽ、`||ヾi;'(:::::゙'゙:::/;;i=i;;;ヽ:::゙'゙::::)゙i;/ |l'ノ/ 構わん、続けろ
/ヽ|l、 ゙i::;;;;/⌒⌒).ヾ..;;;;;;;;;;..ノノ/l.,/\
/;;;/::ミヾ、./ / / ) '゙ /ミ"i;;;;;;;;\_
_,.-;;'";;;;;;;;r‐ ミ/゙ ,/ / /_!/` /,,l;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;~\
_,、-‐;;'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| / / / /.__,,,..-/ヽ /;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`;,,、_
‐'";;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ノ / .ノ / ,,, / ノ/';;;;ミ/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;゙'';;;,,、_
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龍之介「さっきの人たち誰?旦那の知り合い?」
ルルーシュ「まぁそんなところだ」
ルルーシュ「(さて・・・・直接目で確かめねばわからんこともある。まずは港を抑えるか)」
ルルーシュ「龍之介、出かけるぞ。」
龍之介「それはいいけど、旦那自分でキャスターは自陣にいる方が~とか言ってなかった?」
ルルーシュ「違うな、間違っているぞ龍之介!キングとは自らが動かねばならない」
龍之介「何かカッコいいね!行くよ旦那!」
ライダー「まさか余の問いかけにキャスターすら出てくるとは思わなんだ」
ルルーシュ「何、軽蔑されたままでは王としての品が下がりそうだからな」
ライダー「貴様に心当たりはないが、伊達に王を名乗ってるわけではないか」
セイバー「あのサーヴァントは一体・・・・」
「一夜のうちに王を名乗る不届き者がよもや三匹も沸くとはな」
ライダー「そう言われても余は征服王イスカンダルなのだが・・・」
ルルーシュ「ならば力を示してもらおうか?アーチャーよ、そこの狂犬は如何か?」
ギルガメッシュ「指図するな雑種如きが。とはいえあの狂犬我の目には少々毒だ」
「王の財宝」ドドドドドドドドドド!!
バーサーカー「■■■■■----!!」
ガキィン ドドドドド サササササ シュタッ
ルルーシュ「(あり得ない・・・!あの超高火力な宝具に加えあの数は何だ・・・そしてあの黒いサーヴァントは何をした?)」
ライダー「何だ、見えんかったのか」
ルルーシュ「なっ・・・!」
ライダー「武人でないことは見ればわかる。貴様の本領はここではないのだろう。うろたえんでもよい」
ダダダダダダダダダ ガキィン!
ギルガメッシュ「・・・ここで引けと?・・・まぁよい、王を名乗る者たちよ。有象無象を間引いておけ」
ルルーシュ「(奴は去ったか・・・ギアスが使えないこの距離で俺が切れるカードは・・・!)」
ルルーシュ「スザァク!!!!」
ギュイィィィィィィィ ドゴォ
バーサーカー「■■■!?」
スザク「ルルーシュ、どうすればいい?」
ルルーシュ「あの黒兜だ!!必ず倒せ!!」
スザク「ランスロット、発進!!」
仲間ということはアルビオンだな
強すぎる
セイバー「何だアレは・・・・」
ランサー「からくり・・・・か?」
ライダー「おぉ!流石はキャスターといったところか」
ルルーシュ「悪いなぁバーサーカー。円卓の騎士の名を冠したランスロットにそこらの凡騎士が叶わないと知ってもらおうか、フハハハハハハハハ!!」
スザク「うぉぉぉぉぉぉ!!!」
バーサーカー「■■■■■ーーーーーー!!!」
ウェイバー「あんなのどこにも売ってるもんか!馬鹿!」
バーサーカー「■■■■■■ーーーーーー!!!!」
スザク「クッ!小回りではあちらに分があるか・・・!」
ルルーシュ「スザク、プランBに変更だ」
スザク「ルルーシュ!!君はそうやって周囲を巻き込んで!!」
ルルーシュ「忘れるな!俺たちが何のために聖杯戦争に参加したのかを!!」
スザク「・・・・分かった。君とマスターを回収し撤退する」
ルルーシュ「では、また会おう」ピッ
ドゴォォォォォォォォォォ
ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア
スキル:地形崩壊A
ルルーシュ「報告御苦労」
ルルーシュ「ふむ、死体が確認できたのはバーサーカー陣だけか」
C.C.「アレだけ巻き込んでおいて情けないものだな」
ルルーシュ「黙れ魔女。何故貴様がここにいる?」
C.C.「アレは貴様一人では操縦できんだろう?それとも一人で慌てふためくか?」
ルルーシュ「茶化すな。さて、拠点が割れているものから攻めるとするか」
C.C.「ナイトメアでは目立つぞ?」
龍之介「あれ?こんな美人さんいたっけ」
C.C.「お前分かってるじゃないか。決めた。今日は家にいるとしよう」
ルルーシュ「好きにしろ!俺一人で向かう」
アインツベルン城前
ルルーシュ「はぁはぁ・・・霊体化したはずなのだがこの疲労感は・・・はぁはぁ・・・」
セイバー「貴様!!この前はよくもあのような卑劣な手を!!」
ギルガメッシュ「その程度で憤慨するとは器がしれるぞセイバーよ」
ルルーシュ「(よもや隠れる体力すらないとは・・・だが向こうに交戦の意思がないのは助かった)」
ルルーシュ「セイバーよ、すべては過去だ。私はあの爆風の中生き残った君を称賛しよう」
セイバー「あの気高い騎士の宝具にめんじて受け取っておこう」
ルルーシュ「(この距離ならギアスでどうにでもなる・・・・残念だったな・・・!)」
セイバー「・・・素晴らしい」グイグイ
ギルガメッシュ「無論。王の酒だからな」ゴキュゴキュ
ライダー「何をしておるキャスターお前も飲まんか」
ルルーシュ「いや、私は・・・・クアッ!!」ゴキュゴキュ
ルルーシュ「クッ・・・!視界が歪む!まさか幻術か!貴様達、戦いは持ち込まないのではなかったのか!」グラァ
ライダー「まさかコイツよっとるのか」
セイバー「・・・情けない」
ライダー「さて、招かれざる客も来たようだな」
ギルガメッシュ「フン」
セイバー「孤高でなければ王であれるわけが・・・・ない!」
ルルーシュ「ぐ、愚問だな!ライダーよ王とは人の世に生き人の世オェェェェェェェェ」
ライダー「お前も肝心なところで締まらんな、よいか王とは誰よりも戦列に生きる者よ!!」
軍団「「「然り!!然り!!然り!!」」」
ドドドドドドドドドドドドドドドドド
ライダー「だがしかしキャスターよ、キャスターの身にして戦場を馳せるとはなかなか見上げたものよ」
ルルーシュ「それが王の務めだからな・・・ウップ」
ギルガメッシュ「残るもので王を名乗らぬのは槍兵だけか」
セイバー「彼との決着は必ず私が付けさせてもらう」
ライダー「そういうことなら邪魔はせん。今日はこれでお開きだな」パッカラパッカラ
ギルガメッシュ「ではな」スゥ・・・
セイバー「アイリスフィール我々も行きましょう」
ルルーシュ「(助かった…のか)」
アイリ「どうなの切嗣?今の状況は」
切嗣「マークしていた言峰綺礼はすっかり息を潜めている。アイツのせいだろう」
アイリ「アイツって?」
切嗣「キャスターだ。ステータスはほぼ僕以下だが。奴の奇策、そして宝具は何より危険だ。正直全く読めない」
アイリ「人間より弱いサーヴァントもいるのね・・・・」
ライダーサイド
ウェイバー「あのキャスター頭いいのか悪いのかわかんないよなぁ。奇襲仕掛けたりゲロッたり」
ライダー「だが間違いなく王の器は持っておる。余が次にまみえるのは間違いなくキャスターだ」
アーチャーサイド
時臣「王よ。次こそはキャスターを」
ギルガメッシュ「たわけが。貴様の命令など聞く耳を持たぬわ」
璃正「仕方あるまい。あの港の件を理由に暫定ルール変更を行う」
璃正「キャスターを討伐した者には礼呪を一角授けよう」
龍之介宅
C.C.「おい、打開策はあるのか?」
ルルーシュ「寧ろ好機と考えるべきだ。教会に従うにしろ足並みが揃うわけなどないからな」
C.C.「回りくどいぞ」
ルルーシュ「まずはランサーだ。ロード・エルメロイだったか?家柄にすがる愚かな者に天誅を下してやろう」
ルルーシュ「奴の拠点は割れている。魔術師は現代機器に疎いからな。特定は容易、C.C.貴様も来いアレで出るぞ」
ケイネス「フン、ちょうどいい機会だ。この前のような卑劣な手は食わん、魔術師の名を冠するサーヴァントがあのような愚行を行うなど誅罰に値する」
ランサー「主よ、どうされますか?」
ギュイイイイイイイイ!!!!ゴゴゴゴゴゴ・・・・
ケイネス「何だ今の音は!?」
ルルーシュ「フフフフ見つけたぞ、ロード・エルメロイ。C.C.ハドロン砲用意!」
ルルーシュ「その一般人がいる場所を拠点に選んだのは貴様のマスターだろう?」
ランサー「貴様には誇りはないのか!?」
ルルーシュ「綺麗ごとじゃ世界は変えられないんだよ!!!」
ランサー「空からではどうにもできません。主よ私が盾になります。その隙にお逃げください!!」
ケイネス「そのくらいできて当然だ!!アーチボルト家に泥を塗る気か!!」
ルルーシュ「やはり貴族か・・・・死ね」
ギュイイイイイイイイ!!!!ギュイイイイイイイイ!!!ギュイイイイイイイイイイ!!
ゴォォォォォォォォ・・・・
C.C.「やりすぎじゃないのか?」
ルルーシュ「まだだ。あの球体に向けハドロン砲を撃て。チェックメイトだ」
ギュイイイイイイイイイイイイイイイイ
切嗣「やられた・・・キャスターに先を越された」
アイリ「ランサーの件?」
切嗣「あぁ、混戦になればなるほど横からは狙いやすい。それに奴も機械の方具を持っているのでは僕ではどうしようもない」
セイバー「ランサー・・・あなたとの約束は果たせなかった・・・」
セイバー「マスター!今からでも私をキャスター討伐に!」
切嗣「アイリ・・・君はもう寝ておいた方がいい。僕は対策を練る」
璃正「今回の件でハッキリしたが、キャスターの行為は聖杯戦争の隠匿義務に背く行為であるとして引き続きキャスターの討伐を続けてもらう」
ライダーサイド
ライダー「坊主、用意をしろ。奴に先手を打たせてはまずい、やはり相当の策士だ」
ウェイバー「でも策はお前も練るの得意なんだろ?」
ライダー「だからだ。恐らく奴の方がこちらの拠点に気付く方が早い。そうなっては勝ち目はない」
ウェイバー「・・・・分かった」
龍之介宅
ルルーシュ「次に来るのは恐らく・・・・ライダーだろうな」
ライダー・ルルーシュ「「ここで仕留めるぞ」」
ライダー「キャスターよ!!余は逃げも隠れもせぬ!!この首打ちとりたくば馳せ参じよ!!」
ウェイバー「これのどこが作戦なんだよ!!ただの的じゃないかぁぁぁぁ!!」
ガウェイン内
ルルーシュ「なるほど、罠が張ってない場所を自ら指定し、見渡しが良い場所に誘うとはな」
C.C.「それは策というのか?」
ルルーシュ「貴様には分かるまい。」
ゴォォォォォォォ
ライダー「来たか」
ルルーシュ「まさか正面からの決闘のような形を強いられるとは思っていなかったよ」
ライダー「そうでもせんと家を壊しに来るだろうが」
ルルーシュ「違いないな。流石だ征服王」
ライダー「では行くぞ」
「AAAAAAAAAAAAALaLaLaLaLaLaLai!!!!!!」
ルルーシュ「何をしているC.C.!!これでは低空飛行しか・・・・!!」
C.C.「無茶言うな!!機動性はあちらが上だ」
ライダー「畳みかけるぞ!!持久戦はこちらが不利だ!」
ルルーシュ「固有結界か・・・・!!」
軍勢「「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」」
ライダー「AAAAAAAAAAALaLaLaLaLaLaLaLai!!!!!!」
「ゼロにこれ以上傷は付けさせない!!!!!」
ギュオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!
ライダー「神威の車輪が・・・・!!坊主!捕まってろ!!」
カレン「これが輻射波動だ!!アンタら強かろうがあたしたちも負けるわけにはいかないんだ!!」
最終的にフレイヤ出てくるからな
多分ギルガメッシュくらいしか止められない
C.C.「おい私は?」
ルルーシュ「貴様は魔女だろう」
藤堂「ゼロ、今お前に過去の世界のことを言うつもりはない!指示を!」
ルルーシュ「藤堂は四聖剣を率い極限まで遠距離から攻撃を!カレンとスザクはそのままライダーを目指せ!!」
藤堂「承知した!旋回活殺自在陣に切り替えよ!」
四聖剣「「「「はい!!」」」」
ライダー「左翼は赤の機体を!右翼は白兜を!!中央は余に続け!!」
軍勢「「「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」」」
藤堂「四聖剣は落ちた、俺も長くは持たん!!」
ルルーシュ「スザク!カレン!」
スザク「飛行戦闘じゃエナジーフィラーが持たない!」
カレン「こっちもだ!輻射波動はもう何回も使えないよ!」
ルルーシュ「チィッ!!」
C.C.「そう焦るな坊や」
ルルーシュ「黙っていろ!今対策を練っている!!」
ライダー「勝機は見えた!!大将機に突撃せよ!!」
軍勢「「おおぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」」
スザク「させるものかぁぁぁぁぁ!!!」
カレン「あんな世界を変えるためにあたし達は!!」
C.C.「敵は残り約半分だ。向こうも限界だろう。キングは前に出るんじゃないのか?」
ルルーシュ「・・・・乗ったぞ魔女」
今頃ビクンビクンしてそうだよなwww
スタッ
ルルーシュ「私はここだ!!」
ライダー「観念したか!!さぁ行くぞ!!」
スザク「何をしてるんだ!ルルーシュ!!」
カレン「ちょっと!ヤケになるなんてやめてよ!!」
ルルーシュ「・・・撃っていいのは撃たれる覚悟がある奴だけだ!!」
ドドドドドドドド
ルルーシュ「まだだ・・・・まだ」
ドドドドドドドド
ルルーシュ「(間に合ってくれ・・・・!!)」
ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる!貴様達は死ね!!」キュイーン
ライダー「坊主!魔眼の類だ!伏せろ!!」
グサグサッグサッグサッグサッ
ルルーシュ「・・・・チェックメイトだ」
ライダー「ぬぅ、軍略で負けるか。まさかまだ切り札があったとは思わなんだ」
ルルーシュ「何、こちらもギリギリだった」
ライダー「見苦しいようだがこの坊主だけは逃がしてやってくれんか」
ルルーシュ「条件付きだが受諾しよう」
ライダー「ではな坊主。楽しかったぞ、余は!!満足だ!!!!」
ギュイイイイイイイイイイイ シュウウウウウウ・・・・
ウェイバー「忘れたくても忘れられるかよ・・・うぅ、この馬鹿」
ルルーシュ「ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが命じる。聖杯戦争のことは忘れろ」
龍之介「お帰り旦那ー」ゲッソリ
ルルーシュ「龍之介、しばらく精がつくものを食べて休んでいろ」
C.C.「魔力の回復をさせたいなら私でもいいんじゃないか?」
ルルーシュ「今は冗談を聞くような気分ではない」
C.C.「冗談に決まってるだろう」
龍之介「とりあえずこれのも」レッドブルゴクゴク
ルルーシュ「残るはセイバーとアーチャーか・・・・・」リポビタDゴクゴク
龍之介「旦那もこれ飲む?」レッドブルゴクゴク
ルルーシュ「あぁ」レッドブルゴクゴク
ルルーシュ「(マズいな・・・・ライダー戦で負ったダメージが大きい。ガウェインはともかく恐らく呼び出せるのはスザクかカレンが限界だ。
しかしアーチャーのあの火力は・・・)」
セイバーサイド
舞弥「使い魔が戻りました。居場所が判明したそうです」
切嗣「やはり魔術に対する警戒が甘かったなキャスター、弱っているうちに叩かせてもらうよ」
ルルーシュ「定期報告御苦労、何不審人物?」
一般人「はい。黒コートに無精髭の不審者が」
ルルーシュ「C.C.!龍之介!!出るぞ!!」
C.C.「何だ夜中に・・・・・」
龍之介「何かあったの?」
ルルーシュ「黙れ!とにかくガウェインに乗れ!!」
龍之介「超COOLだよこれ!!」
ドゴォォォォォォォォォォ・・・・・
切嗣「仕留めそこなったか・・・・だがあぶり出した。後はセイバー頼みか・・・」
セイバー「私はお前が分からない・・・ライダーと決闘を演じながらなぜランサーを!!」
ルルーシュ「答える義務はない」
セイバー「ならば倒す!!」
ルルーシュ「貴様のことは調べがついている!!誇り高き騎士王がここで聖剣を抜くか?街を滅ぼすか?」
セイバー「クッ・・・やはり貴様は外道だ!!」
ルルーシュ「そんなことだからお前は自国に滅ぼされたんだよ!!ハドロン砲用意!」
龍之介「任せてよ旦那!!俺もCOOLに決めるからさぁ!!ちょっと見てて!!」
ギュイイイイイイイイイイイイイ
ルルーシュ「威力が上がっている・・・やれるぞ!!」
龍之介「すっげぇぇぇぇぇ!!見た今のギュイイイイイって!やっぱり神様はいるんだよ!空飛んでるし!」キラキラ
ルルーシュ「流石にこれでは倒れんか、だが市街地戦を想定しているナイトメアに仕掛けたのは失敗だったな」
セイバー「こうも距離があっては手が出せない・・・・」
切嗣「下手に手を出せば僕が狙われる・・・・クソっ」
ルルーシュ「エネルギー源は主に龍之介、お前だ」
龍之介「だったら何発でも撃てちゃうよ!!見てて地面にアート刻むからさ」
ギュイイイイイギュイイイイギュイギュイギュイイイイイイイイ
龍之介「うん!いい感じだ!」
C.C.「おいルルーシュ。セイバーが消えかけてるぞ?」
ルルーシュ「まさかマスターに当たったのか?」
切嗣「(アイリ・・・・僕は・・・・・ま・・・だ・・・)」
C.C.「跡形もなく吹き飛ばしたのはお前だろ」
龍之介「そだっけ?そういや旦那。聖杯って俺も貰えんの?」
ルルーシュ「まぁ、そうなるが」
龍之介「旦那の世界ってさ、あんなCOOLなのがワンサカあるんだよね?」
ルルーシュ「?そうだな」
龍之介「じゃあ俺聖杯で旦那の世界に連れてってもらうよ」
龍之介「実はさ、旦那のギアス?だっけ、アレ何か知らないけど途中で解けてたんだ」
ルルーシュ「何っ?」
龍之介「何かに一生懸命な旦那見てたら言うに言えなくて・・・・でも旦那は悪い人じゃなさそうだしさーなんとなく手伝いたいなって思ったんだ」
ルルーシュ「・・・・・・・」
C.C.「ナイトメアに乗りたいだけだろ?」
龍之介「それもあるけどね。子供にアレコレするよりよっぽどCOOLだよ」
ルルーシュ「・・・・良いだろう龍之介!貴様の聖杯はこのルルーシュ・ヴィ・ブリタニアが保証しよう」
龍之介「流石旦那ぁ!若いのに濃い人生歩んだだけあるよ!!」
言峰「・・・・・・」
ギルガメッシュ「倒すべき敵を失い喪失感に襲われたか。もはや興味が失せたわ」
グサッ
言峰「―――グッ」ドサァ
ギルガメッシュ「抵抗すらせんか――さて最後の戦いに赴くか。せいぜい我を興じさせろよ?」
龍之介「あー寒いなぁ。旦那ちょっと焚火しない?」
ルルーシュ「お前は公園ごと焼き払うつもりだろう」
龍之介「バレた?」
ギルガメッシュ「我自ら来てやったぞ。黒の王よ」
ルルーシュ「!?」
C.C.「趣味が悪い格好だなお前」
ギルガメッシュ「惜しいことをしたな女よ。何もなければ侍女にしてやるところであったが」
C.C.「こちらからお断りだ」
ルルーシュ「ガウェインで出るぞ!」
ギルガメッシュ「それだけか?我を楽しませよ」
ゴォォォォォォォォォォ
ルルーシュ「奴も飛行宝具を!?チィィ!!」
ドゴォ!!
ルルーシュ「スザク!!」
スザク「状況は理解した!ヴァリスで迎撃する!!」
ルルーシュ「カレン!!」
カレン「これが最後だから・・・・頑張って紅蓮・・」
ギルガメッシュ「ほう、だが万全でない機体でどこまでやりあえるか見ものだな?」
ドドドドドドドドドド
スザク「ブレイズルミナスじゃ防ぎきれないのか・・・・!」
カレン「何やってんだ!空中ならこっちの方が上なんだ!!」ガシッ
ギルガメッシュ「汚らわしい手で我が船に触れるか!雌犬!!」
カレン「くたばりな!英雄王!!」
ルルーシュ「何だあの力の渦は!!?」
C.C.「どうするんだ?避けきれないぞ!」
スザク「ここまで来て・・・・世界を救えないのか!!!」
カレン「嫌・・・嫌だよ・・・」
ギルガメッシュ「エヌマ・・・エリシュ!!!!」
ゴォォォォォォォォォォォォォォ
スザク「ルルーシュ!!君は僕に生きろと言った!!今度は君が生きる番だ!!!」
ドゴォォォォォォォォォォ
ルルーシュ「スザァァァァク!!」
カレン「そうだよね・・・アンタは世界を変えるんだから。頼んだよ、ゼロ」
ドゴォォォォォォォ
ルルーシュ「カレン!!!だが・・・勢いはまだ死んでいない・・・恐らくハドロン砲では・・・万事休すか!!」
「オールハイル・ルルゥゥゥシュゥ!!!!!!」
ギュルルルルルルルルルルルルル ドゴオオオオオオ
ジェレミア「大した威力だが、何のこれしき!!外殻をパージすれば!!」ガシャン
ギルガメッシュ「何!?方向をそらした?」
ジェレミア「隙ありぃぃ!!」
ブチィィィィィ
ギルガメッシュ「――――腕を持っていくとは小癪だぞ雑種!!」
ジェレミア「さぁ止めを!!」
ルルーシュ「条件はクリアされた!!ハドロン砲発射!!」
ギュイイイイイイイイイイイイイイイイ
ルルーシュ「これですべてクリア・・・・フハハハハハハハハハハハハ!!!」
C.C.「・・・・これは再びお前を孤独にするものだろうな。きっと」
ルルーシュ「それが我が運命ならば」
龍之介「旦那・・・・」
ジェレミア「・・・・・・・」
ルルーシュ「聖杯よ!我が願望をかなえろ!!」
ルルーシュ「グッ!これしきの汚染如きっ―――!!」
龍之介「お疲れ様旦那。全部うまくいったね。俺がまともになれたのも旦那のおかげだよ」
スザク「ユフィも死なずに済んだ」
カレン「アンタが間違ったことをすることもなかった」
藤堂「シュナイゼルの言葉に惑わされることもなかった」
ロロ「僕も間違いを犯さずにすんだよ兄さん」
ナナリー「それでもお兄様・・・・お兄様がいないと・・・・!!」
ルルーシュ「済まないナナリー・・・・だがこれで全てが・・・・」
C.C.「肝心のお前が呪いに負けてどうする・・・・」
ルルーシュ「もう・・・・いい・・だろ、後は・・・頼んだぞ・・・愛してる。ナナリー」
こうして皇歴の世界は大きく変動した。その身に呪いを背負いながら
誰1人間違いを犯すことなく導きルルーシュはナナリーの望む優しい世界を実現させたのだ
ただ一人、ナナリーが望む最愛の兄の存在を除いて
終わり
みてくれた人はありがとうございました
龍之介との関係が良好になったのは意外だったわw
Entry ⇒ 2012.03.03 | Category ⇒ コードギアスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
女僧侶「今日タイツの代わりにボディペインティングなのに全然バレない…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329472791/
僧侶 (ビクッ)「は、はい?何でしょう?」
勇者 「次の町に行く前にもう少しここら辺でレベル上げしようかなと思ってるんだけど…どうしたの?顔赤いよ?」
僧侶 (バレたっ!?)
勇者 「具合悪いの?大丈夫?」
僧侶 「い、いえ!なんでもありません!」ザザザッ
勇者 「そ、そう?ならいいけど…何で逃げる?」
僧侶 (ふぇーん…こんな恥ずかしい想いするなら、昨日遊び人の変な賭けに乗らなきゃよかったよー!)
遊び人 「僧侶僧侶そーうーりょー」
僧侶 「はい?どうしました?ご飯はもう少し待ってくださいねー」
遊び人 「まだお腹はへいきー。それよりさ、そーりょ?」
僧侶 「はい?」
遊び人 「北風と太陽って知ってる?」
遊び人 「そうそう!あれさー、太陽って性格悪くない?」
僧侶 「へ?」
僧侶 「攻撃って…」
遊び人 「あれ順番逆だったら絶対北風が勝ってたと思うんだーずるいよねー」
僧侶 「いえ、あれは『物事は柔軟な思考を持って対処せよ』と云う戒めであって…」
遊び人 「それより何より旅人も要領悪い!暑くて脱ぐ位ならはじめから着るな!」
僧侶 「はは…それは流石に…」
僧侶 「いやいや…だって服着るのは普通の事ですよ?まさか裸で旅する訳にいかないでしょう」
遊び人 「そんな事ないよー!ギャクテンのハッソーだよ!」
僧侶 「そもそも裸でうろついていたら、周りがビックリしちゃって仕方がないじゃないですか」
遊び人 「じゃあ勝負しよ!」
僧侶 「え?」
僧侶 「今思えばなんでこんな勝負を受けてしまったのやら…」
勇者 「ん?何か言った?」
僧侶 「いえ!何でもありません!何も言ってないのでお願いですからそれ以上こちらに近付かないでください!!」
僧侶 「は、はい!すみません!ありがとうございました!」
勇者 「う、うん…ほんとに無理しないでね?」
武闘家 「おーい!勇者ー!そろそろいこうぜー!!」
勇者 「あ、うん、今行くー」
勇者 「遊び人?」
武闘家 「いいのかい?ほいほいついて来て。俺はスライムでも構わずふるぼっこだぜ?」
僧侶 「ぶ、武闘家さん?」
勇者 「と、とにかく。目標はここで全員3レベルはあげる事」
僧侶 (よかった…ここなら薄暗いから外よりは目立たないかも…)
勇者 「ただ、今日は僧侶の調子があんまり良くないみたいだから、皆でカバーしながら進もう」
僧侶 「ふぇ!?いえ、大丈夫ですここなら!!」
遊び人 「んんー?そーりょ具合でもわるいのー?熱でもある?」
僧侶 「いえ、熱があるというかスースーして風邪引きそうというか…」
武闘家 「うい」
遊び人 「ほーい」
僧侶 「はい!」
勇者 「よし…それじゃ行きますか!」
遊び人 「こーいう時に限って中々敵出ないねー」
武闘家 「出て欲しくない時には出て、出て欲しい時には出ない…」
僧侶 (冷えてお腹痛くなってきた…)
~効果音♪~
勇者「お?」
ー何か強そうな敵が現れた!ー
武闘家 「任せときな!どりゃぁあああああ!」
武闘家の攻撃!
強そうな敵に48のダメージ!
勇者 「よし!僧侶は援護を頼む!いくぞー!!」
勇者の攻撃!
強そうな敵に62のダメージ!
僧侶 「はい!」
僧侶の攻撃!
僧侶はマヌーサを唱えた!
遊び人 「ゆーしゃー?私はー?」
勇者 「邪魔しないでくれれば嬉しい!」
勇者 「ふぅ…」
武闘家 「意外と苦戦したな…」
遊び人 「何か一気に疲れたーかえろー?」
武闘家 「お前は何もしてないだろが…。僧侶、べホイミしてくれないか?」
僧侶 「あ、はい…んっ…」
勇者 「僧侶?どうしたの?」
遊び人 「あれれ?そーりょ凄い汗!」
僧侶 (お腹いたい…)
勇者 「本当だ…今の戦いで怪我でもした?」
僧侶 「い、いえ!大丈夫です!武闘家さんごめんなさい、ニフラムでしたっけ?」
武闘家 「今は私の方がレベル高いぞ…」
遊び人 「けど本当に顔色悪いよー?そーりょだいじょぶ?」
僧侶 「ーっ!ちょっと遊び人さん、こっち来てもらえますか…」コソコソ
遊び人 「んにゃ?」
僧侶 「賭けは私の負けでいいです…だからもう服を着させてもらっていいですか…?」コソコソ
遊び人 「服?着る?」
僧侶 「覚えてない…だと?」
遊び人 「あー!僧侶服着てないー!!」
遊び人 「むぐむぐ…」
僧侶 「本当に覚えてないんですか!?昨日『服なんて着てなくてもばれないよー』って言ってたのは遊び人さんでしょうが!」
遊び人 「むぐむぐ…」
僧侶 「大体そんな大声出して勇者様に聞かれたらどうするんですか!」
遊び人 「むぐ…」
僧侶 「ただでさえ普段から恥ずかしくて勇者様の顔なんてロクに見れないのに、今日一日裸で居たなんて知られたら私どうしたらいいんですか!もう!」
遊び人 「…」
僧侶 「そりゃ武闘家さんに比べれば若干ぷにぷにしてますが!?でも武闘家さんより出るとこでてるし、肌も綺麗だし負ける要素はないとは思ってますが!!」
遊び人「」
遊び人 「」
僧侶 「」
遊び人 「」
僧侶 「ザオリク」
遊び人 「ハッ」
遊び人 「危なかった…川の向こうでおばあちゃんが呼んでた…」
僧侶 「とは言っても…もうダンジョンに入ってしまったし、着替えるのは無理そうですね…」
遊び人 「おばあちゃんお小遣いくれるって言うんだもん…そりゃ渡りたくもなるって…てか渡るって誰でも…」
僧侶 「という訳なので遊び人さん?ここから出るまでの間フォローお願いしますね?」
遊び人 「え?あ、わかったよおばあちゃん」
武闘家 「…いきなり走り出すから驚いたよ」
遊び人 「ほっぺいたい」
勇者 「な、なんか遊び人の頬赤くなってない?」
僧侶 「ああ、さっき向こうでスライムにつねられてて」
勇者 「そ、そうなんだ?随分アグレッシブなスライムだね…」
僧侶 「ところで勇者様、申し訳ないのですがやはり気分が優れないので今日は早めに切り上げさせて戴きたいのですが…」
勇者 「ああ、うん。それは構わないよ」
武闘家 「そうだな…さっきから赤くなったり青くなったり、かと思えばご機嫌だったり、今日の僧侶はちょっと変だもんな」
僧侶 「あ、はい!それじゃ行きましょう!」
武闘家 「トラップがあるかも知れないから慎重にな」
勇者 「よっと…なんだ薬草か…」
遊び人 「トラップってこのロープ?」
武闘家 「ああ、そういうロープは怪しいな」
勇者 「おーい、脱出するよー」
武闘家 「今行くー」
遊び人 「うずうず」
武闘家 「僧侶ー大丈夫かー?」
僧侶 「ええ、なんとかー」
遊び人 「うずうずうず」
勇者 「いい?いくよ?リレミト!」
遊び人 「えい!」
ぶしゃーーー!
武闘家 「あつ!」
僧侶 「お湯!?罠!?」
遊び人 「あははははは」
ーダンジョン外ー
勇者 「あーもうぐしょぐしょ…」
武闘家 「全くこいつは…」
遊び人 「まったく…」
勇者 「キミの事だよ…僧侶は大丈b」
僧侶 「あ、ええ…火傷する程の熱湯ではなかったですし…」
武闘家 「でも服は脱げる程の水圧だった、と」
僧侶 「え?あ?きゃーーーーー!?」
遊び人 「そーりょはだかんぼー」
僧侶 「勇者様見ないで!見ないでくださいー!!」
僧侶 「勇者様…見ないで…」グス
武闘家 「なるほど、今日僧侶の様子がおかしかったのはこれが原因か…」
勇者 「いや、まあ、そうじゃないかなーとは思ってたしね」
僧侶 「はう!?」
遊び人 「あ、ゆーしゃ気づいてたんだ?」
勇者 「うん…さっき戦闘終わった後、僧侶背中丸見えだったし…」
僧侶 「はうぅ…汗でおちちゃったのか…」
遊び人 「まあでも、別に恥ずかしがる事はないんじゃなーい?」
武闘家 「まぁな」
僧侶 「それはそうですけどー…」
遊び人 「どうせ女だけのパーティなんだし」
終わり
皆さんこんな駄文にお付き合いありがとうございました
なるほど
乙
Entry ⇒ 2012.03.03 | Category ⇒ 勇者魔王「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
QB「居酒屋キュウべえ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329130569/
QB「やあ、いらっしゃい」
マミ「こんばんは、キュウべぇ。 調子はどうかしら」
QB「ぼちぼちってところかな。いつも通りだよ。」
マミ「それはよかったわ。 生ビールをいただける?」
QB「了解。君の注文はエントロピーを凌駕したよ」
そんなイメージ
マミ「まあ、きんぴらなのね」
マミ「~~~~ぷはっ。 やっぱり仕事の後のビールは最高ね」
マミ「まあそれなりにね。こんな時間に帰れたのなんてひさしぶりだわ。でもやりがいはあるのよ」
QB「体を壊さないように気をつけなよ」
マミ「あら、心配してくれるの?」
QB「常連が減ると困るだけさ」
マミ「ひどいじゃない。うふふ」
マミ「どういう意味かしら」
QB「子どものころから見てきたからね。 あんなにドジっこだったマミが子ども達を教える立場なんて」
マミ「む、昔は関係ないでしょう! 今はしっかりしているわよ!」
QB「そういうことにしておくよ」
たこの唐揚げと鯖のみそ煮、アジの造りとあとおでんを適当に」
QB「そんなにたのんで大丈夫かい?」
マミ「無駄な栄養は全部胸に行くから大丈夫よ」
QB「全国の女性が発狂しそうな台詞だね・・・」
マミ「大変なこともあるのよ・・・」
「夏はすごく蒸れるし、服も合う物が少ない」
「それに周りの男の人によく見られるし、何より高学年の子ども達が明らかにぼっk」
QB「ストップ! それ以上はいけないよ!」
マミ「あら、子どものプライバシーを侵害するところだったわ」
マミ「まあ、おいしそうね。」 ムシャムシャグビグビ
QB「いい食べっぷりだね」
マミ「かりかりの衣にぷりぷりのたこ、しっとりとした鯖にみその濃厚な味・・・・・
さらにはおつゆのしみこんだ大根・・・最高だわ!!」
QB「そういってもらえるとうれしいよ」
マミ「ああ!! 口の中でアジがダンスをおどっているわ!!」
QB「マミは昔からちゅうに・・・・ 詩人だね」
QB「そんなことないよ、おおげさだねマミは」
マミ「わたしは本気でそう思っているわよ? いろいろあったけど、
私がこうやって生きているのもあなたのおかげだし、ね」
QB「・・・・・・・・・・そんなことないよ」
QB「もう帰るのかい?」
マミ「今日は最初からはしごするつもりなのよ。2、3軒いってから締めのラーメンね」
QB「・・・・・・本当に体を壊さないか心配だね。 ・・・2700円だよ」
マミ「それじゃあね!」チャリン
・・・カラカラ
QB「いつかマミの胸部は破裂するんじゃないかな・・・」
さやか「キュゥべえひさしぶり。ホントにあんたが居酒屋なんてやってるんだね」
QB「まあね、それで何にする?」
さやか「カシスオレンジでももらおうかな。あとポテトフライ」
さやか「まだ新人だけどね」グビグビ
QB「やはり上条恭介の入院の影響からかい?」
さやか「あのときに看護婦さんをみて綺麗だなーとかは思ったけど・・・」
さやか「そんなわけないじゃん。もう8年も前の話だよ」
「今は同じ病院のイケメンの先生をねらってるんだよね!」ルンルン
QB「玉の輿狙いだね」
さやか「そうそう・・・って嫌な言い方しないでよ」
QB「うーん・・・ 少し昔話になるけどいいかい?」
さやか「・・・?」
多くの魔法少女達と契約し、その絶望をエネルギーとして集めていた」
QB「しかし君たちと接していく中で、僕の中にも少しづつ感情という物が生まれてきた」
QB「同時に魔法少女達の絶望というものを理解しはじめると、それを感じることがつらくなってしまったのさ」
QB「今なら彼女達や君があれだけ怒りを表していたことも・・・・・・ 理解できるよ」
私たちの魂を体にもどしてくれたんだったわね」
さやか「あれがなかったら今でもあんたをうらんでたよ」
QB「申し訳ないと思っているよ」
QB「まあそんなことをしでかした僕はこの星でいうリストラをされてしまい、
ただの猫に類似した生命体に成り下がってしまった」
さやか「・・・・・・」
さやか「で、それからなんで居酒屋?」
QB「しばらくはマミの家で愛玩動物と同然の生活をしていたのだけれど」
QB「もっと感情という物を理解してみたいという欲求がわいてきてね」
さやか「だからなんで居酒屋なんだよ!」
それにカウンターだけの立ち飲み屋なら、客の感情に振れやすいと考えたのさ」
さやか「納得できるようなできないような・・・」
QB「まあでも、今ではこの店が「楽しい」という感情を持てるようになってきたよ」
さやか「・・・・よかったじゃん!」
??「・・・・・・・・」 チビチビ
さやか「すごいシブイおじさんだ・・・。 (トコトコ) こんばんは、この店にはよく来るんですか」
??「俺の背後に立つんじゃない」
さやか「え!?」
だから一番奥の席なんだよ」
さやか「す、すいませんでした・・・・・・」
東郷さん「かまわない・・・・ あんたはマスターの知り合いなのか?」
さやか「はい! 美樹さやかっていいます!よろしく!」
東郷「ゴ・・・・・・・ 東郷だ。」
さやか(シブイけどすっごい格好いい!!)
スナイP・・・・・・・サラリーマンダ・・・・・・
QB「さやかは顔の整った男性なら誰でもいいのかな・・・・・」ボソ
さやか「っともうこんな時間だ! QB、またくるね!」
「東郷さんもまたお会いしましょう」
カラカラ・・・ サヨーナラー
東郷さん「・・・・・・・・・マスター」
東郷さん「若い女というのは・・・ いいものだな・・・・・」
QB「・・・・・・」(東郷さんこんな性格だったかな・・・・・)
タスケテー
QB「ん、聞き覚えのある声だね」
ガラガラ
まどか「た、たすけてキュウべぇ!!」
QB「どうしたのさ、まどか。そんなにあわてて・・・・・・」
まどか「ほむらちゃんに追われてるの!!!」
QB「・・・・・・・・・・・・またかい」ハァ
まどか「あ、ありがと」ゴソゴソ
QB「暁美ほむらにも困ったものだね」
まどか「昔はとても優しかったのに・・・・・」
まどか「3ヶ月ほど前かなぁ・・・ 私の部屋にきていきなり
『もうがまんできないわまどか!!私とほむほむするのよ!!』
とかいって襲われ・・・・・・」
ガラガラッ!
ほむら「まどか!! まどかはいる!?」
まどか(!!!!!!)ビクッ
ほむら「私のまどかがここに来なかったか と,聞いているのよインキュベーター!!」
QB「その前にまずここは居酒屋なんだから、何か注文してくれないかな」
ほむら「・・・・・・芋焼酎をロックで! できれば森伊蔵」
QB「そんな高い酒は置いていないよ・・・ 黒霧島でがまんしてほしいね」
ほむら「そんなのきまっているじゃない!! 愛しのまどかをほむほむするためよ!」
QB「?」
ほむら「まどかを捕まえたら、まずはまどかの着ている服をすべて脱がしてあげるの。まって、靴下だけは残した方がいいわね。
ああ、まどかの美しい陶器のような肌・・・想像しただけでいってしまいそう・・・ そのあと体中をぺろぺろ
なめてあげるの。もちろん耳の穴もおしりもあそこもよ!? まどか☆ヴァギナ なんちゃって。
ああ、まどかの耳クソ、ラブジュース、そしてまどかのうんち・・・ とってもおいしいにきまっているわ!
その後はまどかの大事な所を双頭ディルドで犯してあげるの。・・・なんでわたしにはおちん○んが
生えていないのよ!!!? クソクソクソッ!!!! まって、わたしの知る限り、まどかはまだ
処女のはず・・・・・・ いいわ、まどかが処女だっていうんなら、まずはその処女膜をぶちこわす!!!
まどかのま○こは、私専用よ!! そしてそして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
QB「oh・・・・・・」
そんなはず無いじゃない!! 本生のまどマンよ!? きっとバラのようなかぐわしい香り
がするに決まっているわ! 少しクサい臭いでもそれはそれで大好物だわ!! まずは道具なんか
使っちゃダメよね。指と舌で2つの穴をいじくり回してとろっとろにするの!!、ああ考えているだけで
イッてしまいそうだわ。その後ディルドで交わりながらキスをして、そのあと・・・え!?乳首をわすれ
ていたわ!! ああ、まどかの唇と乳首、どっちを先に舐めればいいの!? こんなの究極の選択じゃない!!
こんなの選べないわ!?きっと魔女の仕業ね・・・・ くそっ!!」
QB「わけがわからないよ」
ほむら「・・・っと、あなた相手に話し込んでしまったわね・・・そろそろしつれいするわ」
QB「ほどほどにしなよ・・・・・・」
ほむら「と、その前に・・・
カ ウ ン タ ー の 中 を 見 せ て も ら っ て も い い か し ら !?」
QB「!!」
まどか(!!!!!!!!!!!!!!)ガクブルガクブル
QB「・・・・・・さすがだね・・・こうなっては本当のことを言わざるをえないよ」
まどか(そ、そんなのってないよ!!)
QB「落ち着いて聞いてよ。じつはまどかが君のくる少し前にここに立ち寄ったのは事実さ、
その後はどこに行ったのかというと・・・・」
ほむら「教えなさいQB!! まどかはどこに逃げて行ったの!?」
QB「うーん・・・でもこの店から逃げ出したとして、君たちのきた方向から考えると、
駅前の方にしか逃げられないんじゃないのかな?」
ほむら「なるほど!! でかしたわキュウべぇ!! また今度まどパンのにおいを嗅がせてあげるわ!
においだけよ!?」
まどか(ありがとキュウべえ!!)
QB「しかし暁美ほむら、ここに立ち寄ったまどかはとても悲しそうな顔をして泣いていたよ?
君に迫られているのがとても苦痛なんじゃ無いのかな?」
ほむら「え!?」
君が長い間まどかのために努力したのはわかるけどさ、もう少しまどかの
気持ちも考えなよ」
ほむら「そ、そんな・・・・・・」
QB(これは説得できるかもしれないね)
まどか(がんばってキュウべぇ!!)
状態で、君にとっても望むべき関係じゃないのかな」
QB「君がまどかにもつ感情が友情ではなく愛情であったとしても、今のように暴走するんじゃなく
親友の状態から少しずつまどかに伝えていけば、いつかきっと君の愛情がまどかに伝わる日が来るんじゃないかな」
QB(きまったね)
ほむら「その話・・・・・・本当なの・・・・!?」
QB「もちろん! 嘘偽りはないよ!!」
QB「あれ?」
ほむら「保存用の小瓶はある、泣き顔をとるカメラもあるわ!!準備万端ね!!
さあまどか!!まってなさい!! その聖女の滴をペロペロしてあげるから!!!!!」
バターン!!!!!!!! ダダダダダダダダダダ・・・・・・・・・・・・
QB「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
まどか「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
まどか「う、ううん、そんなことないよ。キュウべぇのおかげでばれなかったもん。ありがと!」
まどか「嘘はついていないのに、ほむらちゃんをだませるなんて、さすがキュウべぇだね!」
QB「ほめられるようなことじゃないよ」
まどか「そうだね。走り回っておなかもすいたし。 ビールと鶏の唐揚げ、あとご飯セットをくださーい」
QB「はいはい」
パクパク
まどか「おいしーい!! キュウべぇの作るトリカラは最高だね!!」
QB「ほめてくれてうれしいよ。1つおまけしてあげよう」
まどか「ほんと!?やったぁ」
まどか「うん。仕事もきまりそうだし、しばらくはのんびりできるんだ!」
QB「何の仕事なんだい?」
まどか「保育士だよ。 後は卒業して免許を取るだけなんだけど」
QB「保育士か・・・まどかにはぴったりな気がするね」
まどか「ティヒヒヒ!ありがと!」
まどか「うん! 何回か進路について相談に乗ってもらったんだよ!」
QB「君たちが今でも仲良くしているのを見ると、僕もうれしいよ」
よく集まって遊んでるよ!」
QB「うらやましいね」
まどか「キュウべぇもまた一緒に遊ぼうよ」
QB「・・・ありがとう。考えておくよ」
君と同じ大学をやめてしまったと聞いたけど?」
まどか「・・・私が入ってるサークルの先輩に暴力をふるって退学になっちゃったんだ・・・
他にも私と話をしたりした男の人を闇討ちしたり、女の子にも嫌がらせをしたり・・・・・・」
まどか「毎日ああやってくるから、私もサークルを辞めないといけなくなっちゃって・・・」
まどか「他の友達にもほむらちゃんのせいで避けられちゃって・・・」グス・・・
QB「oh・・・・・」
QB「確かに難しい問題だね・・・」
QB「でもまどかの友達だって、ほむらの事が嫌いなのであって、きっとまどかのことが
嫌いになったんじゃないと思うよ。まどか自身のことが理由で嫌われることはありえないし、
いまごろ 鹿目さん大丈夫かな・・・ 位に考えてくれているんじゃないのかな」
まどか「そうかなあ・・・」
壊れる事なんてあり得ない、と断言できるよ!!」
まどか「!! そうだよね! わたしにはさやかちゃん達がいるし、大学の友達にも相談したり、
もう一回話し合ってみようっと!」
QB「その意気だよ!まどかにはやっぱり笑顔が似合うね!」
まどか「もうキュウべぇ/// やめてよ//」ティヒヒ///
QB「またおいでよ」
まどか「うん!! じゃあね!」
QB「・・・・・・さて、ほむらにみつからなきゃいいけどね」
!! ミツケタワマドヵーーー! ホムホムスルワヨー!!!
キャー!!!タスケテー
マドカー!!!!!! アナタノジンセイハデッドオアホムホムヨー!!!!!!!!!
QB「・・・・・・現実は残酷だね」
杏子「おっす」
QB「やあ杏子。今日も仕事かい?」
杏子「今日が原稿の締め切りでね、なんとか間に合ったよ」
QB「お疲れ様だね」
杏子「ああ。あと豚生姜焼き、キュウリ一本漬けももらうよ」
QB「OK。ホッピーこそ最高の飲み物だよ。さすが杏子はわかってるね」
杏子「? やすいから飲んでいるだけだけどな」
杏子「やめてくれよ。 あたしはあたしさ」
QB「ロマネコンティやドンペリを浴びるほど飲んでも問題ない位のお金はあるだろうに」
杏子「お高い物ってなんか堅苦しいんだよ」
杏子「ああ、みてくれてんのか?」
QB「もちろん。 映画も大ヒットしてたし、続編も作られてるんだろ?」ハイ、キュウリトブタダヨ
杏子「といってもあたしはほとんど関与してないけどな」オ、サンキュ
QB「ワイドショーにもよくでているじゃないか。『話題の美少女作家』って」
杏子「恥ずかしいからやめてくれよ///」
杏子「それがどうかしたか?」 グビグビ
QB「こんな事言っては悪いけれど、よく大勢の人を魅了するような文章が書けたものだね」
杏子「ホームレス時代に、近くにすんでたホームレスのおっさんに、元教授だか学者だかいう
すげーえらい人がいたんだよ。 読み書き計算くらいはそのおっさんに教えてもらったんだ」
杏子「名前は本城とかいってたかな・・・ ダンボールでビルとか橋とか、あげくの果てには
車まで作っちまうスゲーおっさんだったよ」
QB「それはすごいですむ話なのかな・・・」
杏子「まあせっかく読み書きできるようになったし、日記を書いていたんだけど、
それを小説に書き直して出版したら、いつのまにかけっこう売れたんだよ」
QB「君のは結構とは言わないよ。空前絶後の大ヒットっていうのさ」
杏子の代表作
ホームレス女子中学生シリーズ 計3冊 完結 累計524万部
すでに映画化、ドラマ化しており、 昨年の流行語大賞は「食うかい?」
ライトノベル「魔法少女あんこ◇まぎか」シリーズ 1~8巻以下続巻 累計815万部
アニメは2期まで放映されており、3期の作成が決定している。
ホームレスから大躍進じゃないっすか
QB「うん。マミもさやかも最近来てくれたし、さっきまでは、まどかがきていたよ」
杏子「あたしも締め切り前以外はよく会うんだけど、ここ2週間くらいあっていないな・・・」
杏子「まあそれも今日で終わったけどな! しばらく遊ぶぞ~」
「またみんなにも会いたいしな!みんなそろって飲み会でもやるか!」
杏子「・・・? 当たり前だろ? っていうかここで集まればいいじゃないか」
QB「・・・・・・・・・! そうだね! ありがとう、杏子!」
QB「豚生姜焼きにキュウリ一本漬け、ホッケにおでん盛り、板わさと焼き鳥盛り、
ドリンクが8杯、 全部で4800円だよ」
杏子「ごちそーさん! じゃあまたな!」ガラガラ・・・
QB(杏子は昔からよく食べるなあ・・・ マミと一緒で何で太らないんだろう・・・)
QB「あの時、感情が芽生えて、みんなの魂を元に戻して、本当に良かった」
QB「・・・・・・・すでに絶望し、魔女になってしまった過去の魔法少女達には申し訳ないけれど・・・」
QB「僕は今、『楽しく』て、そして『嬉しく』て、非常に幸せだよ」
ワルプル「キャハハハハハハハ!!!!!」
ほむら「・・・どうして!!! どうして勝てないの!!?」
杏子「くそっ!」 ゲホッ
マミ「も、もうグリーフシードも無いわよ!?」
さやか「なんだよあいつ・・・ 強すぎじゃんか・・・・・・・」
ほむら「ま、まどか!? どうしてここに・・・!」
まどか「安心して! 私がみんなを助けて見せるよ!!」
ほむら「・・・・・? ま、まさか・・・!」
QB「どうやら間に合ったようだね」
QB「さあまどか!君の願いをいってよ!!」
ほむら「だめぇーーーーー!!!
マミ「鹿目さん!!!」
さやか「まどか!! やめろー!!!」
「必死にがんばってる、友達を助けたい!!!」
QB「了解したよまどか。 君の願いはエントロピーを凌駕したよ!!」
まどか無双中
ほむら「そ、そんな・・・ せ、せっかくみんなが生き残って・・・」
杏子「・・・あいつが魔女になるとやばいんだったよな・・・・・・」
さやか「まどか・・・」
マミ「鹿目さん・・・」
QB「あわてる必要はないよ」
ほむら「インキュベーター!! あなた!!」ジャキ!!
まどか「ウェヒヒ! ほむらちゃん! 安心して!」無双終了
ほむら「まどか!! どうして!? あなたが契約してしまったら、私はまた・・・」
まどか「大丈夫!! キュウべえ!!」
QB「わかっているよ、まどか。 みんな、ソウルジェムを出してもらえるかい」
杏子「何いってんだ!?」
さやか「どういうこと!?」
マミ「そんなことができるの!?」
まどか「きっと、私のみんなを助ける、という『願い』が手助けになるはず・・・」
QB「はっきり言って前例は無い・・・・・ できるかどうかは保証できないよ。
でも!!!
みんなのために、僕は成功させてみせる!!!」 ピカー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
QB「ああしたからといって、僕の罪が無くなるワケじゃない。」
QB「でも、だけれども・・・」
QB「すべての魔法少女達が、希望を持てる。そんな時か来るといいな」
QB「ふう、今日はそろそろ店じまいかな・・・」
??「・・・まだやってるかい?」ガラガラ・・・
QB「いらっしゃ・・・!!!!? き、君は・・・!!」
QB「な、なぜ・・・」
??「ああ、僕は君のしでかしたミスの後始末にやってきたんだ」
「君はここの元魔法少女達に『キュゥべえ』と呼べれているみたいだから、とりあえず
ハチべえ、とでも名乗ろうか」
ハチべぇ「僕はハチべえ、君が回収し損ねたエネルギーを回収しに来たよ」
QB「・・・!!」
QB「・・・・・・・・・・」 コトッ
ハチべえ「ありがとう。 というわけで僕は君のミスの尻ぬぐいにやってきたんだ。
まあ君の場合、ミスと言うよりも裏切りに近いよね」グビグビ
「回収間近にせまった魔法少女達のソウルジェムを無理矢理体に戻し、逃亡するなんて」
「まったくわけがわからないよ」
ハチべえ「暁美ほむら、巴マミ、佐倉杏子、美樹さやか、そして鹿目まどかのもたらしたであろうエネルギーの回収を
優先させてもらうよ」
QB「彼女達をどうするつもりだい・・・?」
ハチべえ「簡単じゃないか、彼女たちは一度契約を交わしている。再び魂をソウルジェムに
変換することぐらい造作も無いことだよ」
ハチべえ「一度願いを叶えているんだ。途中で契約を保護にされちゃあ割りに合わないじゃないか」
ハチべえ「どうするつもりだい? もはや人類以下の下等生命体に成り下がった君に、僕を止めるすべが
あるとでも?」
QB「・・・・・・・・・・」
ハチべえ「君の居場所がわかったからね、その因果から彼女達の居場所を割り出して、全員の魂のソウルジェム化には、
およそ24時間弱、1日程度ですむだろうね」
ハチ「?」
QB「たのむよ!! 僕ならどんな罰も受けるし、何でもするよ!!」
「だから彼女達は見逃してやってよ!!」
QB「彼女たちは、やっと、やっと普通の幸せを手に入れることができたんだ!!
その彼女のかけがえのない日常を、壊さないでやってくれ!!」
虫が良すぎるじゃないか」
ハチ「大丈夫。また元の魔法少女に戻るだけさ」
「まあ、救われたと勘違いしていた彼女たちが魔法少女に戻ったとたん、絶望して魔女化
してしまうのは想像に難しくないけどね」
ハチ「じゃあそろそろ僕は失礼しようかな」
QB(ど、どうすれば・・・ どうすればまどか達を助けられる!? 考えるんだ!!)
ハチ「ふう、しかし飲み過ぎてしまったね・・・ 明日の行動に支障がでそうだ」
QB(・・・? おちょこ一杯しか飲んでいないのに・・・?)
QB「何を言って・・・・?」
ハチ「うーん、だんだん意識が不明瞭になってきた。このままじゃあ・・・」
ハチ「こんなに酔っていたら、明日には今日の記憶がなくなっているかもしれないね」
QB「!?」
ハチ「こんなに酔っているせいで、 `今日あった出来事や話したこと、そしてこの店の場所なんかも
忘れてしまっているかもしれないな` と言っているのさ」
QB「!?」
ハチ「やれやれたいへんだ。明日は鹿目まどか達を魔法少女にもどさないといけないのに、
それすら覚えているか微妙な所だね」
QB「ま、まさか・・・・・」
QB「み、見逃してくれると・・・?」
ハチ「そんなことはいっていないよ。ただ記憶がなくなりそうだ、という事実をいっているだけだよ」
QB「・・・・・・・・」
個体が増えているんだ。君の用にね」
QB「・・・!!」
ハチ「お恥ずかしながら僕もその症状が現れていてね。 まあ関係のない話だけど」
ハチ「じゃあもう失礼するよ。明日、僕がもし『今日のことを記憶していたら』また会おう」ガラガラ
QB「・・・・・・・・・・・・・ありがとう」ポロポロ
ほむら「まどかー!!!!」
さやか「いえーい!」
マミ「うふふみんな久しぶりね」
杏子「さあ食うぞー!!!」
杏子「うわー、うまそーだな!!」
マミ「暁美さん、何度も言うけれど・・・」
さやか「1まどかに近づかない
2まどかを襲わない
3まどかについて叫ばない、があんたが同席できる最低条件だからね」
ほむら「わかってるわ! でもどうして私とまどかが隣同士じゃなく一番端と端なの!?」
マミ「今の状態と追い出されるのとどっちがいい?」
ほむら「クッ!! 仕方ないわね!!」
杏子「あ、こら!! あたしが狙ってたのに!!」
さやか「早い物がちだよ!! それ!!」
マミ「みんながっつきすぎよ」
ほむら「まどか・・・・・・まどかまどかまどかまどか・・・・・・・・・・・」ブツブツ
杏子「もう食えね・・・・・・」パタッ
まどか「うーん・・・・」ムニャムニャ
さやか「へへへ、東郷さーん・・・・・・・・」スースー
ほむら「まどかぁ・・・・・・・・・」グウグウ
マミ「みんな寝てしまったわね」
マミ「またちょくちょくこうやって集まれるといいわね」
QB「そのときにはまた腕をふるわせてもらうよ」
マミ「ふふふ、お願いするわ」
QB「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
マミ「どうしたの?」
マミ「・・・?」
QB「僕は感情を持つことができて、本当に良かったと思っているよ」
QB「『楽しく』て『嬉しく』て『おもしろく』て『幸せ』って、すてきだね!!」
おわり
レスが200超えたの初めてだ・・・すげーうれしい。
お酒飲んでる人いるかな! 酒飲みとまどマギ好きに幸あれ!!!
いいQBだった!
何だかんだでこういうほのぼのENDが一番好きだ
心があったかくなる
べぇさんズに惚れた
Entry ⇒ 2012.03.03 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
貴音「765プロの皆はかわいいですね」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329135024/
貴音「ちなみに『皆』と書いて『みな』と読みます」
響「そりゃ今聞いたから分かるぞ」
貴音「しかし読む人は『みんな』と読むかもしれないでしょう?」
響「へ?読む人?」
貴音「え?」
響「え?」
響「だから急にどうしたのって」
貴音「ところで明日は“ばれんたいんでい”ですね」
響「どうしたのって聞いてるのに」
貴音「意中の殿方に、想いとともにちょこを渡す…なんと素敵ないべんとでしょう!」
響「そうだね、素敵なイベントだね」
貴音「わたくしもちょこが欲しいのです!」
響「買えば?」
響「自分女だから貰う側の気持ちはよく分からないぞ」
貴音「それを765プロの皆のようなかわいい女性から貰えたらどんなにうれしいことか」
響「そりゃあ一応アイドルだしね」
貴音「そこで765プロの皆からちょこを貰う妄想をまとめたものがこちら」スッ
響「すごいスムーズにフリップ出してきたけど驚かないぞ」
貴音「まあふりっぷは使わないのですが」ポイ
響「それ誰が作ったの?」
貴音「小鳥嬢です」
響「そこらへん置いときな」
響「よし、どんとこい」
貴音「春香に至ってはもはや手作りがどうとかいう域を超えてると思うのです」
響「春香はお菓子作り得意だからなー、今度習いに」
貴音「響」
響「?」
貴音「今は」
貴音「わたくしが」
貴音「話しているのです」
響(あ、ちょっといらっとしたぞ)
響「…」
貴音「きたる2月14日、貰えるかなー、どうかなーと思って過ごし」
貴音「結局誰からも貰えず帰路につく自分」
響「…続けて」
貴音「すると自宅の玄関前に白い息を吐きながら何やら手持ちぶさたな少女」
貴音「『あ、やっと帰ってきた…家近いからってあんまり遅くなると怒られるんだからね』」
響「…」
貴音「『…え?そりゃ分かるよ、小さい頃からいっしょなんだから』」
貴音「『ほら、バレンタインのチョコ!今年も手作りだよ』」
貴音「『…うん、それじゃ私帰るから』」
貴音「…走り去ろうとする春香」
響「…」
貴音「『…あ、そうだ』」
貴音「『……バレンタインってさ…』」
貴音「『好きな人にチョコを渡す日だって…知ってた?』」
響「貴音は分かってる!分かってるぞ!」
貴音「幼馴染み最高ですね」
響「それであまり意識してなかったけどこれを機にだんだん気になっていくんだよな!」
貴音「響」
響「次の日から顔を合わせたら言葉は交わすけど今までみたいな悪ふざけは出来なくって、それで」
貴音「響!」
響「!」
貴音「落ち着きなさい、まだ序盤です」
貴音「わたくしの意図するところは分かりましたか?」
響「最初は正直何言ってんだと思ってたけど、すばらしいと思う」
貴音「それではどんどん参りましょう」
響「次は誰?」
貴音「如月千早です」
響「あー、もう期待できる」
響「普段そういうことしない人が何かを頑張るってのはいいね」
貴音「それでもやはりしちゅえーしょんでしょう」
響「どうぞ」
貴音「そうですね、ここは自分がぷろでゅーさーであると仮定しましょう」
響「ふむ」
響「うん」
貴音「すると机の上に簡素かつさわやかなでざいんの箱が」
響「うんうん」
貴音「開けてみると、ちょことともに手紙が入っているわけです」
響「もうそれだけできゅんきゅんくるよね」
響「他人行儀なところが千早らしくてかわいいぞ」
貴音「『バレンタインですので、日頃お世話になっているプロデューサーにチョコをと思い準備しました』」
貴音「『一応、手作りです』」
響「さりげない頑張りアピールたまんないね」
貴音「『手作りとは言っても、春香に手伝ってもらったので味は保証できます』」
響「自信無いから保険かけるんだね!うん、分かる分かるよ」
響「うんうん」
貴音「『ちなみに、味の感想はメールなどしなくて結構です』」
響「…」
貴音「『明日からもよろしくお願いします、如月千早』」
響「でもケータイ握りしめて感想メール待ってるんだよな!分かるぞ!」
貴音「そしてめーるじゃなくて電話がかかってきてあり得ないくらい焦る千早を想像してください」
響「お、おおう…言葉にならない……」
響「1コール目で出たくせになあ…ああかわいい…」
貴音「『…え、感想?……そうですか、まあ春香のおかげですね』」
貴音「『はい、はい…分かりました、それではまた明日』…と言い、携帯を切る千早」
響「…」
貴音「『…』」
貴音「『えへへへ~…///』」
響「かわいすぎるだろっ…!」
貴音「もっと素直になればいいのに、とも思えますね」
響「でもそこがいいんだよ千早は」
貴音「では菊地真にいきましょう」
響「真かあ…」
貴音「おや、思ったより反応が悪いですね」
響「真はこういうイベントになると夢見る女の子成分が出てくるからなあ」
響「でも具体的な話聞かないと分からないなー」
貴音「聞きたいですか?」
響「聞きたい」
貴音「本当に聞きたいですか?」
響「本当に聞きたい!」
貴音「…」
響「…」
二人「えへへへへ」
響「よし来い」
貴音「もう女の子いべんとで空回りする真は古いと思うのです」
響「それは新解釈」
貴音「ちょこを渡して、目を見据えて一言」
貴音「『ボクはきみが好きです!きみはボクのこと好きですか!?』」
響「す、好きです!」
貴音「恋愛に対して堂々としている真もすばらしいでしょう」
響「確かに」
貴音「そして良い返事を貰って、その場にへたり込む真」
響「お?」
貴音「『はあ~、緊張した…』」
貴音「『そりゃそうだよ、好きな人に好きって言ってもらえてうれしくない人なんていないよ』」
貴音「『あのさ……、好きだよ』」
響「まことぉ…」
貴音「自信を持っているように見えて実は内心緊張していた真ですね」
響「やっぱり女の子らしい部分があるっていうギャップかあ…」
貴音「さあ、次は萩原雪歩です」
響「雪歩も読めないなあ」
貴音「雪歩は夜の公園が良いですね」
響「もう夜の公園って聞くだけでドキドキする」
響「いいね」
貴音「ちょっと会話をしたあとに少し沈黙の時間が訪れるわけです」
響「うん」
貴音「気まずさを打ち破るように急いでちょこを鞄から取り出す雪歩」
響「気まずくないのになあ、雪歩と二人なら気まずくないのになあ」
響「ちょっと物真似が上手いのがまたね」
貴音「『あ、はい!…おいしく出来てるといいんですけど…』」
響「雪歩の手作りならなんでもおいしいのになぁ」
貴音「『あ、あの…』
貴音「『…』」
貴音「『…私のこと、好きですか…?』」
響「好きと言わざるを得ない」
響「想像しただけで好きと言わざるを得ない」
貴音「普段控えめな雪歩が勇気を振り絞って、好きですかと聞いてくる」
響「それはもう好きと言わざるを得ない」
貴音「好きと言わざるを得ない」
響「好きと言わざるを得ない」
二人「…」
二人「えへへへへ」
響「ああ、亜美真美ね」
貴音「響」
響「?」
貴音「双海亜美と双海真美は分けて考えるのが通説でしょう」
響「貴音を試したんだぞ」
貴音「やりますね」
響「貴音こそ」
響「亜美はチョコを自分で食べちゃいそうだぞ」
貴音「それも良いのではないでしょうか」
響「え?」
貴音「『んっふっふ~、兄ちゃんのチョコは亜美が全部食べちゃったよ→』」
貴音「『え?口の横にチョコが付いてる?』」
貴音「『兄ちゃん取って取って→』」
貴音「『…キスで』」
響「亜美も思春期だったかー…」
響「亜美は真美よりも積極的な行動を取るってことかあ、やるなあ」
貴音「それは亜美がですか?それともわたくしがですか?」
響「どっちも!」
貴音「ふふ、それでは続いて真美です」
響「さあ妹の猛攻にお姉ちゃんはどう出るか」
貴音「真美も亜美と同じ殿方を好きになったとします」
響「あー、そのパターン?そのパターンか?」
響「これ切ないパターンのやつでしょ?ねえ大丈夫?真美大丈夫?」
貴音「しかし今の主役は真美ですから亜美の誘いには乗らなかったとしましょう」
響「ちょっと安心した、自分安心したぞ」
貴音「『…さっき、亜美と何してたの?』」
貴音「『んー、いいよ隠さなくて…だって見ちゃったし』」
貴音「『……ねえ、男の人ってあ→ゆ→のが好きなの?』」
響「…」
貴音「『…す、好きって気持ちは負けないから!はいチョコ!』」
響「…オゥフ」
貴音「『…もしチョコが付いてたらさ』」
貴音「『……ま、真美がキスして取ってあげてもいいよ…?』」
響「逆に大胆だぞ真美ー!」
貴音「『な、ほ、本気にしないでよ、も→!』」
響「真美からの言葉はいつだって本気で受け止めるぞ真美ー!」
響「亜美も真美も違う魅力があるからいいんだよね!」
貴音「ええ、その通りです」
響「よし、次は!?」
貴音「同じく発展途上である高槻やよいに参りましょう」
響「やよいは亜美真美とは違った発展途上ぶりが期待できるな!」
貴音「まずはやよいの持つ魅力から見ていきましょう」
響「お願いします貴音せんせー!」
響「よくも悪くも子供って感じがするよね」
貴音「つまり、好きだからちょこを渡すのではなく、ちょこを渡したことで好きという感情に気付く…というのはどうでしょう」
響「あー、それいいかも」
貴音「『はい!これチョコですー!あまり高いのは準備できなかったですけど…』」
響「やよいからのプレゼントならたとえ消し炭でもおいしく食べるのになあ」
貴音「『それなら弟たちにあげちゃいます!うっうー!』」
響「自分じゃなくて兄弟のこと真っ先に考えるやよいかわいい」
貴音「『…?バレンタインですか?それは、女の子が好きな人にチョコを…』」
貴音「『あげ…』」
貴音「『…』」
貴音「『あぅ…///』」
響「今気付いた!今無自覚な恋心に気付いたよね!」
貴音「告白ありきでちょこを渡すのも良いですが、ばれんたいんが恋のきっかけになるのも良いですね」
響「これはやよいならではだなー」
貴音「続いて秋月律子です」
響「律子はどう渡すのかな!?照れながら渡すのかな!?」
貴音「響、これはあくまで妄想です」
響「妄想でもなんくるないさー!」
響「まあ年齢も上の方だからそういうのがあってもおかしくないかもね」
貴音「仕事を終え、律子と同棲している家に帰るわけです」
響「もう同棲とかね…もうね…」
貴音「いつもより遅くなってしまった自分に不満を言いながらも、なんだかんだで夕食を一緒に食べます」
響「律子のカレーが食べたい」
響「うんうん」
貴音「そこで『あ、そうだ』と言い、ちょこを取りに行く律子」
響「ちょっと自分黙っとくね」
貴音「『はい、チョコ。え?今日バレンタインでしょ』」
貴音「『機嫌悪かったから貰えると思ってなかったって…』」
貴音「『あのね、渡すに決まってるでしょ』」
貴音「『だって、その…カノジョなんだし…///』」
響「やっぱり照れる律子かわいいー!」
響「いいね!やっぱり恋愛話を直球で言うのは恥ずかしい律子かわいいね!」
貴音「普段がハキハキしている分、こういった一面はとてもかわいらしいですね」
響「このあとは!?やっぱり二人でいちゃいちゃするのかな!?」
貴音「響」
響「はい!」
貴音「そこから先は」
貴音「とっぷしーくれっとです」
響「むぅ」
響「伊織かー、ある意味想像できるけどなー」
貴音「ほう、お聞かせ願えますか?」
響「やっぱりツンデレな感じで『あ、アンタのために作ったわけじゃ…!』みたいな感じじゃないの?」
貴音「響」
響「?」
貴音「四条わーるどをご覧にいれましょう」
響「貴音せんせーかっこいい!」
響「伊織はお嬢様だぞ?」
貴音「そう、ただ家が近いというだけで特別に学び舎が一緒だとかそういうことはありません」
響「格差社会だぞー…」
貴音「ただ、幼き頃に偶然さっかーぼーるが水瀬家に入ってしまったことから、二人は知り合いなのです」
響「だぞ!?」
貴音「これを特殊幼馴染みと呼びます」
響「メモしておかなきゃ!」
響「…」
貴音「窓を開けるとそこにはもちろん水瀬伊織」
響「寒いのになあ、警備とか抜け出してきたのかなあ」
貴音「どうしたの、と声をかけます」
響「うんうん」
貴音「『…ねえ!今日って何の日かアンタ知ってる!?』」
響「貴音せんせーはじらすのがうまいなー」
貴音「『…だからコレ!下に置いておくから後で取りにきなさいよ!』」
貴音「『……はぁ!?ば、バッカじゃないの!?それ女の子に言わせるつもり!?』」
貴音「『い、いいから早く取りにきなさいよね!犬に食べられても知らないんだから!』」
貴音「と言い、去っていく伊織…」
響「…あれ?」
貴音「どうしましたか、響」
響「…デレきってないぞ?」
貴音「ふふ」
響「うーん、仕方ないなあ、チョコを取って箱を開けてっと」
貴音「おや、中には手紙が」
響「ち、千早パターンだー!」
貴音「中身を見てみましょうか」
響「なになに、えーっと…」
貴音「『拝啓、我那覇響様』」
響「!」
響「こ、これは…」
貴音「『私は学年末試験を来週に控えており、日々勉学にいそしんでおります』」
響「…」スッ (←手紙をめくるしぐさ)
貴音「『ところで、プレゼントさせていただいたチョコレートですが、お召し上がりになられたでしょうか』」
貴音「『恥ずかしながら初めて手作りチョコレートなるものに取り組んでみましたが、いかがだったでしょうか』」
貴音「『気にいっていただければ幸いです』」
響「…」スッ
貴音「『お慕い申し上げております、我那覇様』」
響「…!」スッ
貴音「『よろしければ、感想などいただきたく存じます』」
貴音「『私の携帯電話番号を記しておきますので、お時間のあるときにでも気軽にお電話なさってください』」
貴音「『私はいつでもお待ち申し上げております』」
貴音「『水瀬伊織』」
響「実は教養のあるいおりんマジ最高」
貴音「普段は乱暴な言動もするかもしれませんが、実は大和撫子としての一面も持ち合わせている」
貴音「それが水瀬伊織です」
響「デレるかと思いきやワンクッション置き、違った方向からデレる…」
貴音「これを特殊ツンデレと呼びます」
響「これもメモしておかなきゃ!」
響「いや、やっぱいいや!」
貴音「特に水瀬伊織は普段がそういうつんでれな一面がある方ですから、驚きはさらに大きいでしょう」
響「貴音せんせーはすごいなあ!」
貴音「さあらすとすぱーとです」
響「次は誰なの?」
貴音「三浦あずさに参りましょう」
響「あずさにチョコ貰えるって思っただけでもドキドキしちゃうね!」
響「もう結婚したいよ」
貴音「たまの休日が偶然重なり、しかし特別どこかに出かけるわけでもなく自宅でのんびり過ごす二人」
響「想像しただけでにやにやしちゃうぞ!」
貴音「ああ幸せだったな、こんな休日もいいな、と思いながら床につこうとする」
響「そんな休日が続くんだったらニートもいいかなって思うぞ!」
貴音「響、にーとはダメです」
響「じょ、冗談だぞ」
響「律子のときといい、そのパターン好きなんでしょ貴音」
貴音「『はい、バレンタインのチョコです』」
響「うん、ありがと。ごめんね、休日なのにどこにも連れていけなくて」
貴音「『いいえ、私はあなたと一緒にいるだけで幸せなんですよ?』」
貴音「『だから、これからもずっと一緒にいてくださいね』」
貴音「『あなた』」
響「結婚しよう、あずさ」
貴音「あずさの年齢のことをからかう殿方も多いようですが、あずさにしか出せない魅力もあることを理解すべきです」
響「そ、そりゃそうだぞ!あずさはキレイだけどかわいいところもあって…」
貴音「響はあずさのことが大好きなのですね」
響「765プロのみんな大好きだぞ!」
貴音「ふふ、わたくしもです。それでは最後といきましょう」
響「最後は…?」
貴音「星井美希です」
貴音「ここでは実際に思いを寄せている殿方として、はにーを相手として設定しましょう」
響「ハニーて」
貴音「『ハニー!バレンタインのチョコなのー!』」
響「美希は自分で手作りとかしないだろうなー」
貴音「『…え!?…うん、そうだよ!それミキのお気に入りのお店で、一番高いやつなの!』」
響「あーやっぱりかあ」
響「お?」
貴音「『そ、それじゃミキはレッスン行ってくるの!全部食べていいからね!』」
響「美希のことだから『じゃあ食べるのー!』って言って全部食べちゃいそうなのに」
貴音「さあ、美希のあとを追っていきましょう」
響「面白くなってまいりました!」
響「どうしたのかな?お腹痛いのかな?」
貴音「『ポリポリ…、ふぅ…やっぱり苦くてダメなの…』」
響「苦い?薬かな?」
貴音「『せっかく作ったのに失敗したらなんの意味も無いの…』」
響「…?」
貴音「『はあ…春香にチョコの作り方ちゃんと聞けばよかった…』」
響「!!」
貴音「『…ホントはあのチョコ食べたかったの…』」
貴音「『……』」
貴音「『ハニー、よろこんでくれるかなあ…えへへ』」
響「美希、結婚しよう」
貴音「年齢的にまだ駄目です」
響「くっ…」
貴音「後日事務所のそふぁーでちょこを食べさせ合うところまで妄想しました」
響「美希は見た目から勘違いされがちだけど、恋愛には一途なんだよなあ」
貴音「恋する乙女が一番似合うのは実は美希だと思うのです」
響「今度はいっしょに美希と料理するのとかもいいね!」
貴音「それは…めもしておかなければ!」
響「えへへー」
貴音「喜んでいただけたのなら何よりです」
響「ところで最初も聞いたけど、なんで急にこんな話を始めたの?」
貴音「ふふ、わたくしも最初に申し上げましたよ」
響「へ?」
貴音「明日…いえ、すでに日付が変わったので今日は」
貴音「ばれんたいんですよ、と」
響「!」
響「あ、ありがと…///」
貴音「?なぜそんなに頬を染めているのですか?」
響「だ、だって…」
貴音「?」
響「ば、バレンタインって…好きな人にチョコを贈る日なんでしょ?」
貴音「!」
響「…貴音、これ」
貴音「!」
響「ば、バレンタインチョコだぞ!自分が先に渡そうと思ってたのに…」
貴音「響」
響「…?」
貴音「たいへん、うれしいですよ」
響「…!」
響「じ、自分もだぞ…///」
響「…」
貴音「…ふふ」
響「…あはは」
貴音「好きですよ、響」
響「自分もだぞ、貴音」
二人「えへへへへー」
おわり
しかし『えへへへへー』がオードリーで再生される俺は負け組
というわけでおわりです
個人的にはひびたかの組み合わせが一番好きなのでなんとか書けて満足
しかし響はギャグ調で書くと口調の再現が難しいですね
最初の方のレスでキャラ崩壊言われてましたがその通りだと思います
>>168
最後の「えへへへへー」以外はオードリーで考えていた俺も負け組
Entry ⇒ 2012.03.03 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染み「なにをする」 男「あなたこそ」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1327995373/
このSSはSS深夜VIPのSSです
男「この箱にはいってる合計10コのドーナツがすべてあなたのものなわけがない」
幼馴染み「わたしが買ったの」
男「うそつきなさいこれはもらいものです」
幼馴染み「むむむ」
男「ぐぐぐ」
幼馴染み「そっちがさき」
男「じゃあ同時に」
幼馴染み「うん」
男幼「「3、2、1」」
男幼「「…………」」
男幼「「せーのっ」」
男幼「「…………」」
男「なにを。お互い様でしょう」
幼馴染み「こなくそー」ゲシゲシ
男「きかないきかない」
幼馴染み「はなせよー」ゲシゲシ
男「体力なー」
幼馴染み「うるさい」ゲシゲシ
男「無理して蹴らなくても」
幼馴染み「はあはあ」ゲシゲシ
幼馴染み「はあはあ」ゲシゲシ
男「ここ寒いから」
幼馴染み「うん……」ハアハア
男 ガシ
幼馴染み「はなせよー」
男「今なにしようとした」
幼馴染み「ドーナツ食べようとした」
男「やめなさい」
幼馴染み「えー」
幼馴染み「うー」
幼馴染み「なら正々堂々」
男「うん」
幼馴染み「正々堂々うばう」
男「望むところ」
男「ん?」
幼馴染み「準備が必要」
男「準備って?」
幼馴染み「飲み物」
男「あー」
幼馴染み「持ってきて」
男「うん」
男「あ」
男 タタタ
幼馴染み「あ」
男「やっぱり」
幼馴染み「してない」
男「せめてそのエンゼルフレンチを箱に戻してから言いなさい」
幼馴染み「してないもん」
男「まあとにかく戻して」
幼馴染み「えー」
男「指の体温でチョコ溶けるから」
幼馴染み「んー」スッ
幼馴染み「うん」
男「一番食べたいのを言おう」
幼馴染み「うん」
男「まずそれはお互いのものという事で」
幼馴染み「わかったー」
男幼「「エンゼルフレンチ」」
男「わかってたけどね」
幼馴染み「昔からだもんね」
男「半分こする?」
幼馴染み「えー」
男「一個食べれないのは残念だが」
幼馴染み「うー」
男「しかたないよ」
男「あ」
幼馴染み「ふふー♪」
男「返しなさい」
男「やだじゃない」
幼馴染み「食べる」
男「食べちゃダメ」
男「食べたらこちょばし」
幼馴染み「ひゃあ」
男「一時間こちょばし」
幼馴染み「しんじゃう」
幼馴染み「うー」コクッ
男「えらいえらい」
幼馴染み「むー」チギリ
男「だめです」
幼馴染み「わがまま」
男「わがままじゃない」
幼馴染み「わがままだー」
男「チョコの部分とそうでない部分にちぎりましたね」
幼馴染み「うん」
幼馴染み「あーん」
男「ストップ」ガシ
幼馴染み「はなせよー」
男「ダメ」
幼馴染み「ちゅーしてあげる」
幼馴染み「ふふ」ニヤニヤ
幼馴染み「すきあり」パク
男「あ」
幼馴染み「むーむー」バタバタ
男「出しなさい」
幼馴染み「むー」ゴックン
男「あ」
男「ゆるさない」
幼馴染み「ひゃわ」
男「こちょばす」
幼馴染み「きゃー♪」
男「させない」ガシッグイ
幼馴染み「ひゃわ」ドサッ
男「こちょこちょ」
幼馴染み「ひゃあ?・♪」
幼馴染み「あははははっごめんなさいごめんなさいっ」バタバタ♪
男「反省した?」コチョコチョ
幼馴染み「したしたっ、きゃーきゃー♪」バタバタ
幼馴染み「はあはあ」ギュッ
男「残りはどうする?」
幼馴染み「ん?」
男「ドーナツ」
幼馴染み「半分コする」
男「よし」
幼馴染み「じゃれたかったの」
男「んー」スリスリ
幼馴染み「きゃー♪」
男「んー?」
幼馴染み「ちゅーしてあげる」
男「ありがとう」
幼馴染み「えへへ♪」
チュッ
幼馴染み「ん……」
チュッチュッ
男「三回もしてくれましたね」
幼馴染み「サービス」
男「ありがとう」
幼馴染み「うん♪」
男 モグモグ
男「甘いね」
幼馴染み「甘いね♪」
幼馴染み「あっ」
男「ん?」パクッ
男「おいしかった」ゴクン
幼馴染み「かえせーっ」ガバッ!
男「うおお」
男「これはだいしゅきホールドというやつですか」
幼馴染み「これで逃げられないでしょ」
男「うん」
男「もう食べちゃった」
幼馴染み「うーー」ユサユサ
男「ほんとほんと」
男「うん」
幼馴染み「見せて」
男「はい」ベッ
チュッ
幼馴染み「ふふ」ニヤニヤ
男「不意討ちはいけません」
幼馴染み「照れてやんの」
男「照れてなっい」
幼馴染み「動揺してる」
男 カアアー
幼馴染み「ふふ♪」
男「どうしたの?」
幼馴染み「ちゅーする」
男 カアアー
幼馴染み「たたみかける」
男「うう……」カアアー
幼馴染み「正々堂々とする」
男「うん」
幼馴染み「正々堂々とちゅーする」
男「うん」
男「ん……」
幼馴染み「んん……」
幼馴染み「ふう」
男「甘いね」
幼馴染み「うん♪」
おわり
糖が下りる甘さを堪能
長かった・・・
Entry ⇒ 2012.03.03 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
双子・妹「で? 私と姉とどっちを選ぶのよ!!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330294787/
妹「うん!」
妹「くっつくなら、どっちかにしなさいよね!」
男「く、くっつく?」
姉「……」モジモジ
妹「ちょっと、お姉ちゃんもコソコソしてないで!」
姉「わ、私は、どっちでもいいよ……?」
妹「もぉー、これだからお姉ちゃんは!」
男「……」
男(見た目も顔も一緒なのに、表情と性格が真逆すぎる)
妹「早く選ばないと、他の男に盗られちゃうよ!?」
妹「どっちがいいの、お兄ちゃん!」
男「うるさいなぁ……」
姉「……」モジモジ
妹「お兄ちゃんのこと嫌いなの?」
姉「ぅ……」
姉「……」ギュゥ
男「!?」
姉「……」ウルウル
男「……っ」
男(姉の破壊力……!)
妹「……」
妹「うん!」
妹「どっち!?」
男「……」ギュッ
姉「ぁ」
妹「!?」
姉「ふぁ……」トロン
妹「……っ!」
妹「……」ウルウル
男「!?」
男「あ、おいっ」
バタンッ
男「……」
スリスリ
男「?」
姉「お兄ちゃん……」ウルウル
男「っ!!」
男(ヤバい……、可愛すぎる)
男(どうかしてしまいそうだ……)
姉「……」スリスリ
男(ヤバい気持ちいい……)ナデナデ
姉「……」ギュゥ
……
……
妹「うぅ」
妹「……」
姉「……」ギュゥ
……
……
妹「……」
姉「うん」
男「よしよし、気をつけてな」ナデナデ
姉「……」
姉「お兄ちゃ……」
男「ん?」
姉「い、いしょ……」
男「?」
姉「一緒に……」
姉「ぅ……」モジモジ
男「……ゴクッ」
男(姉の方と一緒にお風呂……)
男(……たまらん)
姉「……」
男「だめだ」
姉「え……」
男「ごめんな」
男「でも、お兄ちゃんも男だから……」
男「その……、何か色々危ないから……」
姉「……」
男「ごめん」ナデナデ
姉「……」
姉「うん」ニコ
男「おー」ナデナデ
バタンッ
男「……ふぅ」
男「何か今日は色々と、疲れ……」
ギュム
男「!?」
妹「……」
男「おま、いつの間に?」
妹「……」スリスリ
男「!?」
妹「……」ニギ
男「うぁ」
妹「……」ニギニギ
男「うぁぁ、ぁ……」
妹(振り向いてもらうには、こうするしかないんだ……)
妹「……」スリスリ
男「ちょ、おいっ……」
妹「おっきくなった」
妹「変態」
男「っ」
男「う、うるせぇな、お前が触るから……」
妹「……」
妹「っか」
男「え?」
妹「責任、とってあげよっか」
男「責任……?」
妹「お兄ちゃんの、こんなにしちゃった責任」
男「!?」
妹「……」ニギニギ
男「あっ……」
妹「お兄ちゃん……」
男「っ!」
妹「……」
男(な、なんだこの顔……、今まで見たことないぞ、こんな、こんな……)
妹「……ちゅーして」
男「!?」
妹「……」
男(妹が目を閉じて……、これは……)
妹「……」
妹「まだ足りないの……?」
男「?」
妹「ほんとに変態なんだからっ……」
男「な、何がだ」
妹「こうして欲しいんでしょ……?」
妹「はむ」
男「ぁ」
妹「あむあむ」モグモグ
男「あ、あ」
男(ズボンの上から、くわえられて……)
妹「ひもひいい?あむあむ」スリスリ
男「く、ぁ……っ」
男「あっ、あ……」
妹「……直接して欲しい?」
男「い、いや、だめ」
妹「……」スルスル
……ビンッ
男「あ……」
妹「っ」ビクッ
妹(すご……おっきい……)
妹ばっかりずるいぞ!
男「……」
ナデナデ
妹「ん……」ビクッ
男「怖いんだろ?」
男「何でこんなことするのかは分からないが、それはお前の本心じゃないんだろ?」
男「じゃあ、こんなこと別にしなくて……」
妹「お兄ちゃ……」
ガチャッ
男・妹「!?」
姉「……」ポロッ
妹「へ、変態お兄ちゃんが無理やり……」アセアセ
男「おい!?」
妹「何よっ」
バタンッ
男・妹「あ」
……
……
姉「……」
姉(お兄ちゃん……)
妹「う、うるさい、そもそも変態お兄ちゃんが止めないから……」
男「止めたよ!何回も!」
妹「ぅ……」
妹「……」
妹「ご、ごめんなさい……」ボソッ
男「……」
ギュッ
妹「ぁ」
男「いや、ごめんな」
男「さっきのは、お兄ちゃんが悪かったよ」
男「しっかり止めてやれなかった、俺の責任だ」ナデナデ
妹「……っ」
妹(お兄ちゃん……)キュン
男(説明するのは難しいぞ、あれは……)
妹「……」
妹(お兄ちゃんが好きすぎて辛い……)
「……」
男「……」
男(うぅ……、どうしようか……)
男(このままずっと気まずいままなんて、嫌だぞ、俺は……)
……
……
姉「……」モゾモゾ
……
男「ふぅ……」
男(結局出てきてくれなかったな……)
男(今日は一旦もう寝て、落ち着いてから考えよう……)モゾ
男(お休みなさい……)
……
……
ガチャッ
男「?」
……テクテク
男(誰かが、入って……?)
ポフッ
男「うぐっ」
男(誰かに乗られて……)
「お、お兄ちゃん……」ボソッ
男「!?」
「……」モジモジ
男(ど、どっちだ!?暗くて見えな……)
スリスリ
男「あ」
男(股間が……)
……モゾモゾ
男(あ、パンツの中に手が入って……)
……ニギ
男「っあ」
……シコシコ
男「あっ」ビクッ
「……気持ち、いい?」
男「だ、だめだ、止め……」
シコシコシコシコ
男「ああっ!」
男(い、妹か!?さっきあんなことがあったのに、何考えて……)
シコシコシコシコシコシコ
男「っっ!」ビクッ
男「あっ、だめ、だ……、出るっ……!」
「!!」パッ
男「ああっ、あっ!!」
男(す、寸止めかよ……、卑猥すぎるだろ……!)
「……」
男(どっちだ、電気を……!)ピッ
「あむ」
男「っ!」ビクッ
男(い、いきなりあそこが暖かいものに包まれて……これは……)
姉「もぐもぐ……」
男「っあ……!(あ、姉の方……!?)」
男「ああっ!」
男(クチの中、暖かい……気持ちいい……)
男(じゃなくて!)
男(何で、姉が……)
姉「んじゅっ、じゅっ……じゅぷっ」
男「あ、あ、出そう……っ」
男「ああっ!」
男(だ、だめだ、止められない……、出るっ……!)
姉「じゅぷ、じゅぷっ……」
男「あああっ!」ビクッ
ビュルルルルルッ
姉「んっ……」
男「あっ、あっ!」ドクッドクッドクッ
姉「……っ」
男(や、ヤバい……最近禁欲してたから、玉の中身が全部……)
姉「……っ」トローッ
姉「ごくっ」
男「!?」
姉「……ぷは」
男「」
姉「……」
姉「たかった」
男「え?」
姉「お兄ちゃんに、気持ちよくなってもらいたかった……」ボソッ
男「……」
姉「お、お風呂から出たとき、お兄ちゃん、妹ちゃんにしてもらってて……」
姉「お兄ちゃん、こういうのして欲しいのかな、って思った……」
男「……っ」
姉「……ちゃん」
姉「して……」
男「……?」
姉「お兄ちゃんの、欲しい……」
男「!?」
姉(もっと、気持ちよくなってもらいたい……)
男「……」
ギュッ
姉「っ」ピクッ
男「バカ……」
男「そんなことしなくても、俺はお前が……」
姉「……っ」キュゥッ
男「しかも、あのときだって別に喜んでたわけじゃないし、」
男「たまたまああなってしまっただけで、俺が求めた訳じゃない」
姉「ぇ……」
男「でも」
男「気持ちは嬉しかったよ、ありがとう」ギュゥ
姉「……っ」ビクンッ
姉「うん」
男「……」ギュ
姉「……」ギュゥ
モゾモゾ
……
……
男「ん……」モゾ
男(朝か……)
姉「すぅ、すぅ……」
男(ふふ、可愛い寝顔だな)
男(今日は休みだし、このまま寝かしておいてやろう)ナデナデ
……
ガチャッ
男「ふぁぁ……」
男「ん……?いい匂いが……」
妹「……」
男「おぉ、起きてたのか」
男「どうした、いつもはもっと遅……」
妹「ご、ご飯作ってみた」
男「え?」
妹「た、食べてみてよ」
男「……(妹は、一体どうしたのか……)」
……
男「おお……」
男「これ全部、お前が?」
妹「う、うん」
男「へぇ、やれば出来るんだな」
妹「う、うるさいっ……」
妹「……」ドキドキ
妹(な、何より、お兄ちゃんに食べてもらいたかったから……)
妹「……」ドキドキ
男「じゃあ、遠慮なく」
男「ぱくっ」
男「もぐもぐ……」
妹「……」
男「……美味い」
妹「っ」キュン
妹「さ、触らないでっ」
男「はは、悪い悪い」
男「美味いぞ!」バクバク
妹「ぁ……」
妹(お兄ちゃぁんっ……)キュンキュンキュン
妹「……っ」フラッ
男「ん?大丈……」
妹「ちょ、ちょっとトイレ……」
男「そうか、それじゃあ俺は頂いておきます」
妹「う、うん……」フラフラ
バタンッ
男「……大丈夫かよ」
妹(だ、だめだ……)
妹(何か、お股が変な感じがして……)
サスサス
妹「ん……っ」
妹(気持ち、い……)
サスサス サスサス
妹「んんっ……」
妹「お兄、ちゃ……」モゾモゾ
妹(だめ……、止められない……)
妹「んぁ……」
妹「お兄ちゃ……」
妹(ち、直接……)
……クチュッ
妹「あぁっ……!」ビクンッ
妹「お兄ちゃん、お兄ちゃんっ……!」
クチュクチュ
妹「ふぁぁっ、お兄ちゃんっ……!」
男「……」カァァァ
妹「!?」
男「……」
男「ご、ごめんなさい」
バタンッ
妹「……」
妹「……」
男(あいつ、心配だから見に行ったら、トイレで俺の名前呼んで、何を……)
ギュッ
男「!?」
妹「……」
男「い、いも……」
グイッ
男「うわぁっ!?」
バタンッ
妹「最低……」
男「は!?」
妹「の、ノックもしないで、開けるなんて……」
男「何回もしたよ!」
男「でも反応なかったし、中からお前の苦しそうな声がしたから……」
妹「……っ」
妹「知らない!」
男「知らないって……」
妹「責任……」
男「!?」
妹「責任……とってもらうから……」ギュッ
男「……っ!」
妹「お兄ちゃん……」スルスル
男「っ!?」ビンッ
男「お、おい、勝手にパンツ降ろすn……」
妹「……」ギュッ
……クチュッ
男「!?」
男(この感触……、まさか……)
妹「んんっ……!」
ニュルッ……
男「あ……」
男(まさか……妹の……)
ニュルルル……
男「あ……」
ップ…………コツンッ!
妹「ぁっ!」ビクッ
男「うぁぁ……っ」
キュンキュン
男(……凄いキツく締め付けて、でもぬるぬるで、柔らかくて、暖かくて……これは……)
妹「んんっ……!」ギュゥ
ニュルッ ニュルッ
男「ああっ……!」
男(妹の中に……っ)
妹「お兄ちゃ……」
妹「痛……っ」ギュッ
男「……はっ」
妹「ぁっ……」
ニュルルル……ヌポッ
妹「あ……っ」
妹「何で抜いちゃうのっ……?」
男「ば、バカやろう!はぁっ、はぁっ……」
妹「……っ」
男「それを中に入れるなんて……、そんな……」
妹「……っ」ウルウル
男「バカやろう!」
ギュッ
妹「ぁ」キュン
男「……っ!」
ニュルッ
妹「ぁぁっ」
男「はぁっ、はぁっ……!」カクカク
ニュッ ニュッ
妹「んぁぁぁっ……!」ギュッ
ニュッ ニュッ
妹「ふぁ、ぁぁっ……、お兄ちゃっ……」
男「凄い気持ちいいよ……、柔らかくて、暖かくて……!」カクカク
ニュッ ニュッ
妹「ぁぁぁっ……!」
妹「んっ」
男「くんくん、すーはー……」カクカク
妹「ふぁぁあぁっ!」
男「はぁっ、はぁっ……、出そうだっ……!」カクカク
ニュッ ニュッ
妹「ぁぁっ、お兄ちゃぁぁっ……!」
男「あ、あ、あ……」
男「出るっ……!」カクカクカクカクカクカク
妹「ふぁぁぁっ!!」ギュゥ
男「ああああっっ!!!」ググッ
ビュルルルルルッ!!!
妹「っ、っ」ビクンッ
男「はぁっ、はぁっ……」
男「……気持ちよかったよ」
男「……妹の、『太もも』……」
妹「……っ」キュン
男「はぁ、はぁ……」
男「すげぇ出た……」
妹「お、お兄ちゃ……」
ギュゥ
妹「あっ」
男「……大好きだぞ」
妹「っ!!」ビクビクッ
……
ガチャッ
妹「……」
男「……」
妹「あ、あの、お兄ちゃん……」
妹「ごめんなさ……」
男「……」ナデナデ
妹「ぁ……」
男「いいよ」
妹「……っ」
男「気にすんな、バカ」
男「俺も俺、お互い様だ」
妹「……」キュン
男「……じゃあ、朝飯の続きだ」
男「一緒に食べよう」
妹「……」
妹「うん!」
ガチャッ
男「おーい」
姉「すぅ、すぅ……」
男「起きろー」ユサユサ
姉「ん……」
男「おはよう」
姉「……」
姉「……」ニコ
男「妹が朝飯作ってくれたんだ」
男「一緒に食べよう」
姉「うん」
妹「えへへ……」
姉「……」ニコニコ
男「……」
男「お前ら、どっちも可愛いよ」ナデナデ
姉・妹「……っ」キュン
男「……それじゃ、みんなで食べよう」
「……いただきます!」
おわり。
ありがとう
姉とのセクロスはよ・・・
乙かれ
Entry ⇒ 2012.03.03 | Category ⇒ 兄弟姉妹「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
杏子「そろそろ本気でさやかを落とそうと思うんだ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329139211/
杏子「聞き取れなかったのか?」
まどか「え、えっと……聞き取れた、とは思うんだけど」
マミ「聞き取った言葉の意味が理解できなかった、と言えばいいのかしら?」
杏子「だから!そろそろ頃合いだろうからさやかを落とそうと思うんだよ!」バンバン
まどか「お、落とし穴に落とそうってこと?」
ほむら「中々いい案ね。それなら協力するわよ?」
杏子「そう言うことじゃねぇ!ホントにわかんねぇのか!?」
マミ「わからないと言うより、わかりたくないってところかしら……」
杏子「ほむら!お前ならわかってくれるよな?」
杏子「だろ!?お前ならわかってくれるって信じてたよ!」ガシッ
ほむら「無事美樹さやかを落としたら今度はわたしに協力しなさいよ?」
杏子「ああ、もちろんだっ!」
マミ「え、ええっと……」
まどか「わたしたちは、わk」
杏子「もう、そう言うのはなしだ!わかってるんだろ、二人とも!?」
マミ「……え、ええ……そう、ね」ニガワライ
まどか「あ、あはは……」ニガワライ
杏子「無事ワルプルギスの夜を倒した後とか!」
杏子「幼馴染があいつの友達と仲良くしてるところを見て傷心してる時とか!」
杏子「色々あったチャンスを泣く泣く見逃して、あたしは待ち続けたんだ!」
杏子「心が弱ってる時に付け込むなんて卑怯なことはしたくなかったからなっ!」
杏子「だが!だが、だ!それらから無事立ち直った今なら!」
杏子「もう、卑怯な事とかもねえだろって思うんだ!」
杏子「そう思うだろ!?」
マミ「すごい勢いでまくし立てるわね……」
まどか「杏子ちゃんがとりあえず必死だってことだけは伝わったよ、うん」
マミ「それで美樹さんだけ誘わなかったのね……」
まどか「ティヒヒ、必死な杏子ちゃん、なんか可愛いね♪」
杏子「あたしは本気なんだ!だから、協力してくれっ!」ガバッ
マミ「ちょっと、佐倉さんっ!?」
杏子「あたし一人だとうまく行く自信がねぇんだ、頼む、この通りっ!!」ズリズリ
まどか「わ、わかったから顔あげて!」
ほむら「本気ね。あなたの気持ち、よくわかるわよ杏子」トンッ
杏子「ほむら……」ウルウル
ほむら「大丈夫よ。わたしたち、みんなあなたの味方だから。ね、まどか、マミ?」
マミ「ええ、それはもちろんよ」ニコッ
まどか「わたしも、協力するよ杏子ちゃん!」
杏子「お前ら……ありがとうっ!」
マミ「さっきの土下座がウソのように開き直ったわね……」
杏子「いやー、お前らが協力してくれるんなら大丈夫かな、って思ってさ。そう思うと腹減って」モグモグ
ほむら「とりあえず、美樹さやかと仲がいいのはまどかよね」
まどか「うん、そうだね。さやかちゃんとは親友だよ?」
杏子「まどか……例え親友だろうと、さやかは渡さねぇからなっ!」ギロッ
まどか「大丈夫だよ、取ったりしないから♪」
杏子「っ……なんか、そう言われると既にさやかがあたしのモノになったみたいで恥ずかしいな…///」
マミ「ふふ、恋していた女の子を落とすのは大変よ、佐倉さん?」
杏子「わかってるつもりだよ」モグモグ
杏子「んー、とりあえず休日に遊びに行くくらいには仲いいな。とてもデートって呼べるような雰囲気じゃねえけど」
マミ「つまり、美樹さんにとっても今の佐倉さんは仲のいい友達、って感じなわけね」
杏子「そ、そう言われるとちょっとヘコむな……」ショボン
まどか「大丈夫!仲がいいって言うことはマイナスには働かないよ、杏子ちゃん」
杏子「だ、だよな!」
ほむら「問題はそこからどうやってもう一歩踏み出すかってところね」
杏子「やっぱり、仲よすぎる振舞いもダメなのかな……」
ほむら「早まるのはダメよ、杏子?じわじわと毒を染み込ませるように、少しずつ、少しずつ……」
まどか「ほ、ほむらちゃんちょっと怖いよ……」
杏子「お、おう!さやかを落とせるんならなんだってやるぜあたしは!」
ほむら「今は、さやかと二人で出掛ける約束とかはあるのかしら?」
杏子「こ、今度の日曜……だから、明後日だな」
ほむら「その時に、あなたを意識させるように仕向けてみたらどうかしら?」
杏子「い、意識させる……ゴクリ」
ほむら「普段よりもちょっとだけおめかししてみたりとか、可愛い服を着てみるとか」
杏子「うーん……」
マミ「わたしたち、なんだか蚊帳の外じゃないかしら?」
まどか「ほむらちゃん、すごい真剣に話してるし、邪魔しちゃ悪いですよねマミさん?」
マミ「ええ、そうみたいね……」
杏子「ホントかっ!?」
ほむら「ええ。あなたに合う服を選んであげるわ」
杏子「恩に着る、ほむらっ!」
ほむら「代わりと言ってはなんだけれど、無事さやかを落とした暁にはちゃんと報告しなさいよ?」
杏子「ああ、もちろんだっ!」
ほむら「決まりね」
ほむら(これで杏子がさやかを落としてくれたら、まどかを狙うライバルが一人減ることになる……わたしも全力で行かせてもらうわ!)ホムッ
杏子「ん、ああ。普通に遊ぼうぜってだけだ」
ほむら「なら、路線変更かしらね」
杏子「え?」
ほむら「デートっぽい雰囲気に持って行くのよ」
杏子「で、デート……///」
ほむら「ショッピングとかならそれっぽい雰囲気に持って行けるとおもうわ」
杏子「ふむふむ……」
ほむら「その後はもちろん食事。これもファミレスとかに入ればなお良し」
マミ「本格的ね……」
ほむら「一日の行動をまとめたメモね。その通りに行動して、その日の最後に告白すれば間違いなく美樹さやかは落ちるわ」
杏子「ありがとうほむらっ!ホントに感謝してもし足りねぇよ!」
ほむら「礼には及ばないわ」ファサッ
ほむら「頑張りなさい、杏子。わたしたち、みんな応援してるから」
杏子「ああ、任せとけっ!絶対にいい報告出来るようにするからなっ!」
マミ「うまく行くといいわね、佐倉さん」ニコッ
杏子「ああ、ありがとうマミ!」
まどか「ファイトだよ、杏子ちゃんっ!」
杏子「まどかもありがとう!みんなにここまで応援されちゃ、失敗出来ねぇってな!」
杏子「………」ソワソワ
杏子「うぅ……緊張してきた……」ソワソワ
杏子「やっぱり、ほむら達に後を付けて貰った方がよかったかな……」ソワソワ
杏子「今からでも、まだ間に合うかな……」ソワソワ
さやか「お待たせ、杏子っ!」トンッ
杏子「っ!!?」ビクッ!
さやか「? どうかした?」
杏子「い、いいいいいやなんでもっ!ちょっと考え事、してただけだからっ!」
さやか「そう?ならいいけど……ってか、なんか今日はずいぶんと可愛らしい格好してるね?」
杏子「そ、そうか?あ、あたしは別にいつも通りなつもりだぜっ?」
杏子「な、なんだ?」(なんか勘付かれたか……?)
さやか「さては、あたしに惚れたか?杏子さんや♪」ニヤニヤ
杏子「え、えぇっ!?」
さやか「あっはは、冗談だってばっ!でも、可愛いねぇ杏子は!」ギュッ
杏子「あ、ちょっとさやかっ……」
さやか「さっ、いこっか!」グイッ
杏子「ひ、引っ張るなよ!」タッタッタ
杏子「あ、あぁ……」(昨日の夜、何度も紙を読み返したんだ……大丈夫、しっかり覚えてるっ!)
杏子「まずはウィンドウショッピングから、だな!」
さやか「えっ?」
杏子「? な、なんかおかしいか?」
さやか「いや、杏子にしちゃ珍しいな、って思って。いつもなら真っ直ぐゲーセンに直行だったりするのに」
杏子「たまにはいいだろ?」ニカッ
さやか「ま、杏子と一緒ならなんでも楽しいだろうけどさっ!」
杏子「う、嬉しいこと言ってくれるじゃねぇかさやか」(ヤバい、顔熱い…///)
杏子「ん?なんだ?」
さやか「ほいっ!」ポスッ
杏子「ぉう!?な、なんだ!?」
さやか「おおー、やっぱり似合う!」
杏子「帽子……か?」
さやか「うん。ちょっと見掛けて、これ杏子に似合うんじゃないかなって思ったんだけど、予想通り!グッドだね!」
杏子「そ、そうか?そう言われるとなんか照れるな……」
さやか「うむ!その帽子は杏子に被ってもらうのを望んでるね!間違いない!」
さやか「もう、しょうがないなー!その帽子は特別にさやかちゃんからプレゼントしちゃおう!」
杏子「え、で、でも悪いだろ?」
さやか「気にしない気にしない!」
杏子「……あ、ありがと、な、さやか」
杏子(ヤバい、あたしがさやかになんかプレゼントしようと思ってたのに、先手取られちまった!)
杏子(い、いやでもこれはチャンスか?この帽子のお礼ってことであたしもなんか買えば、口実になるだろ!)
さやか「あー、でもその服にはちょっと合わないかな?」
杏子「な、何言ってんだよ!せっかくさやかが買ってくれたもんなんだから、被るっ!」
さやか「お、気に入ってくれたの?」
杏子「そりゃ、さやかが買ってくれたもんだからなっ!」ニカッ
さやか「それだけ喜んでくれると、プレゼントした方も嬉しいってもんだね!」
さやか「いいのいいの気にしなくって!杏子に似合うだろうなって思ってあたしが勝手にしたことなんだし、ね!」
杏子「そうはいかねぇ!」
さやか「で、でもお金とかは?」
杏子「大丈夫、ちゃんとバイトして稼いだ金だからな!」ニカッ
さやか「え、杏子バイトしてたの!?」
杏子「さやかはあたしをなんだと思ってたんだよ?」
さやか「うーん……泥棒女?」
杏子「っ!?」グサッ
さやか「い、いやちょっと杏子!そんなに落ち込まないでよっ!?」
杏子「はは……そうさ、どうせあたしなんて……」ズーン
さやか「ごめんって!あたしが悪かったからさ!」
さやか「そ、そうだよね、うん、うん!」
杏子「わかってくれるか、さやかっ!」ガシッ
さやか「わ、わかった、わかったよ!(ちょっと、顔近い顔近いっ!)
杏子「よし、そうと決まったらあたしがさやかに似合うモノを何か選んでやる!」
杏子「何があるかなー……っと。お、これは……」
さやか「ん?なんかあったの?」
杏子「髪のピン止めだな。さやか、いつも同じの付けてるだろ?たまには違うのを付けてみるのもいいんじゃねぇか?」
さやか「んー……これはあたしのお気に入りなんだけどなー……」
杏子「よし、決めた!これをさやかにプレゼントだ!」
杏子「買って来たっ!早速付けてみてくれ!」
さやか「う、うん…ありがと、杏子」パチンッ パチンッ
さやか「ど、どう……かな?」
杏子「か……」
さやか「え?なんて?」
杏子「可愛いじゃねぇか!これはもう反則だろっ!?」ブンブン
さやか「ちょっと、杏子っ!?」
杏子「あたしの予想以上だああああっ!」クワッ!
さやか「あ、ありがとう、杏子……」
杏子「ん、どしたさやか?」←ちょっと落ち着いた
さやか「なんかさ、こうやってお互いにプレゼントし合うのって、恋人同士みたいじゃない?」
杏子「!?」
さやか「いいなぁ、こういうの」
杏子「そ、そそそそそそうだなっ!い、いいいいいいいいと思うぜあたしもっ!?」
さやか「ちょっと杏子、焦りすぎだよ?」
杏子「ああああああ焦ってなんかねぇよっ!?」ドキドキ
さやか「あーあ、杏子があたしの恋人だったらよかったのになぁ」
杏子「え?」
さやか「なんてね!冗談だよ、冗談!」
杏子「いや、待て待て焦るなあたしっ!ほむらにも言われてるじゃねえかっ!)ドキドキ
杏子(『毒を染み込ませるように、少しずつ、少しずつ』、だ!)
杏子(ここで焦ってチャンスを逃したら、協力してくれた皆に顔向け出来ねぇ!)
杏子(落ち着け、冷静に、冷静にだ……)
さやか「そろそろお昼だね?」
杏子「ん、ああそうだな」
さやか「どっかで弁当でも買おっか?」
杏子「いや、たまにはファミレスに入るのもアリじゃねえか?」
さやか「そう?それじゃそうする?」
杏子「ああ」(よ、よし、シナリオ通りだっ!)
さやか「ここに入るの、初めてだな」
杏子「あたしは何回かお世話になってるな。バイト終わった後とか、ここで飯食うのが日課になってる」
さやか「へぇー、それじゃオススメとかある?」
杏子「ここのカレーはなかなかうまいんだよ!あたしの大好物だな!」ニカッ
さやか「それじゃ、あたしもそれにしよっかな?」
杏子「お、お揃いかっ!?」
さやか「え?別にいいじゃん?」
杏子「い、いやまぁいいんだけど……」
杏子「そ、それはさすがに、その……」
さやか「?」
杏子「は、恥ずかしいと言うかなんと言うか……」ゴニョゴニョ
さやか「うーん、悩むねぇ……」
さやか「どうせなら違うメニューの方がお得感はあるよねぇー……」
杏子(き、聞いてねぇ……)
さやか「よし、決めた!あたしはナポリタンにしよう!」
杏子(た、食べさせあったりとか……すんのかな、やっぱり)
杏子「そ、そうだな」
さやか「さて、それじゃ……」ニヤニヤ
杏子「うっ……!」
さやか「ほれ杏子、口を開けんさい♪」ニヤニヤ
杏子「は、恥ずかしいだろっ!?」
さやか「女同士で恥ずかしるがることなんぞないっ!いいから、ほら!あーん♪」
杏子「っ……あ、あーんっ……///」
さやか「素直でよろしい♪」ヒョイ
杏子「……パク、ムグムグ……」
さやか「おいしいかね、杏子ちゃんや?」
杏子「……んまい」
さやか「そかそか、んじゃあたしも食べよっかな!」モグモグ
さやか「ん~?」モグモグ
杏子「あたしだけ食べさせてもらっちゃ、悪いだろ?」
さやか「あ、そうだね。食べさせてもらおっかな!」
杏子「お、おう……ほ、ほれ……」ヒョイ
さやか「あーんって言ってくれないの?」
杏子「だ、だから恥ずかしいだろっ!?」
さやか「言ってくれないと食べないぞ~♪」
杏子「ぐっ……あ、あーん……」
さやか「あ~ん♪」パクッ モグモグ
さやか「あ、おいひぃ!」モグモグ
杏子「だろっ!」パァァ
杏子「しょ、しょうがねぇな!気に入ってくれたんなら、あたしも嬉しいしな!ほれ、あーんだ!」
さやか「あーん……ン、ムグムグ……」
杏子「このスパイシーな感じがたまんねぇんだよな!」
さやか「ん~、これはいいね~♪この店の常連になるかも!」
杏子「んじゃ、今後はあたしと一緒に来ようぜ!」
さやか「おっ、いいね~!」
杏子「さて、と!んじゃあたしも……っ!」
杏子(そ、そいやこのスプーン、さやかが口つけたんだよな……)ゴクリ
さやか「?」
さやか「どうかした、杏子?」
杏子(さやかは意識してなかったみてぇだけど……か、間接キスに……///)
さやか「もしかして、間接キスとか考えてるんじゃないでしょうなぁ?」ニヤニヤ
杏子「そ、そんなことねぇよっ!?」
さやか「だよね~、あたしだって杏子とこうして間接キス、してるし♪」パクッ
杏子(う、うおおおおおおっ!!?見せつけるように加えるなぁぁぁぁぁっ!!)
さやか「ん、ナポリタンもなかなか♪」
杏子(くそぅ……あたしだけ意識してるのはなんだか悔しいっ……)
杏子(えぇい、考えたら負けだぞあたしっ!)パクッ
さやか「あっ……」
杏子「ん、やっぱりここのカレーはうまいな!」
さやか(……いや、何考えてんのさあたしは…)
杏子(えーと、昼からは確か……)
杏子(え、映画館、だったな……)
さやか「それじゃ、そろそろいつもの場所に行きますかっ!」
杏子「え?」
さやか「ゲーセン!行かないの?」
杏子「あ……」
杏子(どうする……?ここでゲーセンに行っちまったら今日一日のプランが崩れちまうぞ?)
さやか「ほら、行くよ杏子!」グイッ
杏子「あ、ちょっ……」タッタッタ
さやか「よっしゃー!まずは格ゲーからだぞー!」
杏子(予定、崩れちまった……)
さやか「ほらほら杏子、早く向かいの台に座る!」
杏子「あ、ああ……」(くそっ、こうなりゃヤケだ!)
~~~
さやか「くっそ、これでどうだっ!」ガチャガチャッ!
杏子「あま~いっ!そらっ!」ガチャガチャッ!
さやか「あ、あ、あ~!負けたぁ~っ!?」
杏子「うっはは、だいぶ腕を上げたみてぇだけど、まだまだあたしには勝てねぇなさやか!」
さやか「くそ~、連コインだっ!」チャリン
さやか「ふっ、はっ、そりゃっ!」カコンカコン
杏子「たっ、とぅっ、てりゃっ!」カコンカコン
さやか「隙ありぃっ!さやかちゃんスマァァッシュ!」カコォォォン!
杏子「くあっ!?」カラカラン
さやか「よっしゃー!杏子に一点先取っ!!」
杏子「まだまだっ!勝負はこれからださやか!!」カラン カコンッ
さやか「こっちではあたしの方が有利なのさぁ~っ!」カコンッ!
杏子「負けられねぇんだっ!!」カコンッ!
さやか「お、あのぬいぐるみ可愛いよ杏子!」
杏子「ん?どれ………なんかキュゥべえの野郎に似てるな…」
さやか「キュゥべえだって見た目だけは可愛いじゃん!」
杏子「そうかぁ?」
さやか「あれ取ってよ、杏子!」
杏子「ったくしょうがねぇな!見てろ、あたしのUFOキャッチャーテクを!」ウィィィィン
ポスッ
さやか「おおおおおぉぉぉっ!すごいじゃん杏子!一発で取っちゃったよ!」
杏子「これくらい朝飯前ってな!」
さやか「いやぁ~、遊んだねぇ!」
杏子「あ、ああ、そうだな……」ショボン
杏子(結局昼からはずっとゲーセンで普通に遊んじまった……こんな雰囲気じゃ、告白なんて出来ない……)
さやか「ところでさ、杏子?」
杏子「ん~、なんだ……?」
さやか「もしかして、昼からどっかに行くつもりだった?」
杏子「あ、あぁ……まぁ、ちょっとな」
さやか「どこに行くつもりだったの?」
さやか「ん~……もしかして、今日は普通にデートプランだったりとか?」
杏子「っ……あ、ああ、そうだよ」
さやか「やっぱりね~。いつもの杏子だったら、ウィンドウショッピングとか言い出さないもんね」
杏子「あ、あたし、いつもと違った……かな?」
さやか「ん、まぁね。第一、その格好からなんかおかしいなって思ったもん」
杏子「もしかして、あたしのこと……嫌いになった、とかか………?」
さやか「そんなわけないじゃん!」
杏子「っ!」
杏子「………」
さやか「あたしは、いつもの杏子の方が、好き……かな」
杏子「さやか………」
さやか「あ、でも昼の食べさせ合いは楽しかったかな!ああ言う感じなら、何回でもやりたいかも!」
杏子「………っ、さやか……」
さやか「ん、何?」
杏子(い、言うなら今だあたしっ……!ゆ、勇気を振り絞ってっ……!)
杏子「じ、実はあたし……その、さやかの事が……」
さやか「……?」
杏子「す、好き……なんだ……」
杏子「今日のプランも、さ。ほむら達に相談して、決めてもらったんだ」
杏子「さやかを落とすには、どうしたらいいのか……って、相談……して……」
杏子「あ、あたしさ。今までずっと友達とかもいなかったから……どうやったらいいのかなんてわかんなくって」
杏子「だっ、だから……そのっ……」
杏子「あっ、あたしとっ……つ、付き合ってっ……く、くださいっ……!」バッ
さやか「杏子……」
杏子「………っ」ギュッ
さやか「ありがと、杏子」スッ
杏子「さ、さやか……?」
さやか「恭介に振られて、ずっと落ち込んでてさ」
さやか「そん時、あんたが側にいてくれて、すっごい嬉しかった」
さやか「思えば、杏子はその頃からあたしのこと、好いてくれてたのかな。って、これじゃただの自惚れかな!」
杏子「そ、そんなことないっ!あたしは、ずっとさやかのことがっ……!」
さやか「ストップ」
杏子「っ……」
さやか「今は、あたしの話、聞いて?」
杏子「……」コクッ
さやか「でもさ、こうやって一緒の時間を過ごすうちに、杏子の内側も知ることが出来て」
さやか「ああ、優しいな、って。落ち込んでる人を放っておけない人なんだなってことがわかった」
杏子「………」
さやか「あんたがいてくれなきゃ……あたしは、ホントにダメになってたかもしれない」
さやか「だから、その……」
杏子「……さやか?」
さやか「……~~~……こ、こう言う時は、なんて言えばいいのかな……?」
さやか「あ、あはは!あたしもさ!バカだから!雰囲気とか気にしないで、色々言っちゃうこともあるかもしれないけどさ!」
さやか「そんなあたしでよければ……杏子の側に、いてもいいかな?」
さやか「~~~……もう、はっきり言わなきゃわかんない?」
杏子「ちゃ、ちゃんとさやかの口から聞きたいっ!」
さやか「あ、あたしだって結構恥ずかしいんだよっ!?」
杏子「あ、あたしは自分の気持ちをしっかりと言葉にして言ったんだぞ!なら、さやかだってちゃんと言葉で現すべきだっ!!」
さやか「~~~……もう、あんたもバカだよ……」
さやか「ん、わかった!」
さやか「杏子と、付き合ったげる!」
杏子「!」
さやか「こ、これでいいんでしょっ?」
さやか「ちょっ!杏子っ……!」ギュゥッ
杏子「んじゃ、あたしたちは今から恋人なっ!前言撤回とかは認めねぇからなっ!」
さやか「そっちこそっ!あ~もう、雰囲気も何もあったもんじゃないよ!」
杏子「な、なら、恋人同士なら、するべきことがっ……!」
さやか「……はい?」
杏子「……ン」スッ
さやか「ちょ、待った待った!さすがにそれは早いってっ!」
杏子「もう、今日はこれでお別れだろ……?な、なら、記念すべき一日の最後は、これで締めくくりたいっ……」
さやか「杏子………」
さやか「ち、力を抜くっ!体、カチコチだよっ!?」
杏子「い、いいから早くしてくれよっ……」
さやか「全くもう……」スッ
チュッ
杏子「っ……!」
さやか「きょ、今日はこれでおしまい!」
杏子「そ、そりゃねぇだろ!ここは唇同士でする流れだったじゃねぇかっ!」
さやか「これでもあたしは勇気を振り絞った方じゃんっ!」
杏子「このまま不完全燃焼であたしに帰れってのーかよっ!」
さやか「つ、続きはまた明日!明日にしてっ!」
さやか「うっ、そ、それはっ……」
杏子「それが約束出来ないんなら、今してくれよ!」
さやか「も、もうダメもうダメっ!か、顔熱くってそれどころじゃないんだってば!」
杏子「大丈夫、それはあたしも一緒だからっ!」
さやか「それ、もう色々とダメじゃんっ!?」
杏子「あ~もうっ!出来ればさやかの方からして欲しかったけど、もう我慢も限界だっ!」ガシッ
さやか「うぇっ!?ちょ、ちょっと杏子っ……!」
杏子「覚悟しろさやかっ……!」ハァハァ
さやか「息!息荒いって杏子っ!身の危険感じるっ!」
さやか「や、ちょっとっ……」
チュッ
さやか「ンムッ!?」
杏子「ンゥッ……ハムッ…」
さやか「~~~~~~~っっ!!??」ジタバタ
―――――
―――
―
杏子「はぁ、すっきりしたぜ♪」
さやか「うぅっ……汚された……」シクシク
杏子「……きょ、今日はホント、その、悪かったな……///」
さやか「ううん、なんだかんだで、その、あたしも杏子がしてくれて、嬉しかった、し……///」
杏子「~~~…んじゃ、あたしは帰るからなっ!」タッ
さやか「あ、杏子っ!」
杏子「明日は、さやかからしてくれることを期待してるからな~っ!」タッタッタ
さやか「えぇぇっ!ちょっと杏子ー!……行っちゃった…」
さやか「あれ、携帯鳴ってる……?」
―――――――――――――――――
From:ほむら
『眼福だったわ、ありがとう』
―――――――――――――――――
さやか「!?」
杏子「遅いぞ、さやか!」
さやか「杏子!?どうしたのさ、朝から会うなんて珍しいじゃん?」
杏子「何言ってんだよ、その、恋人なんだし、朝の迎えくらいは…必要、だろ?」
さやか「っ!」
杏子「ま、まどか達を合流するまでは、これをあたしの日課にするからなっ!」
さやか「……ん、ありがと」スッ
杏子「!」
さやか「手、繋がないの?」
杏子「お、おう……」ギュッ
まどか「あ、さやかちゃん!」
さやか「おっはよう、まどか!」パッ
杏子「!」
さやか「まどかは相変わらず可愛いな~♪」ギュッ
まどか「さ、さやかちゃん!そ、それはちょっと……」
さやか「え?」
杏子「むぅぅぅっ……!」ゴゴゴゴ
さやか「あ、あはは、そ、そうだったね!ごめんごめん、いつものクセでさっ!」パッ
杏子「いつものクセだとっ!?」
さやか「あっ……」
杏子「お前はあたしと言うものがありながら、毎日のようにまどか相手に……」ギャーギャー
さやか「ごめん、ごめんってっ!」ペコペコ
まどか「あ、仁美ちゃん……お、おはよう!」
仁美「え、ええと……何かありましたの?」
まどか「う、うん、ちょっと色々と……」
杏子「うわーん!さやかに浮気されたー!」
さやか「浮気じゃないってばっ!あーもう!もう二度としませんっ!しませんから機嫌直してよ杏子ー!」
仁美「まぁ……なんだか禁断の愛の香りですわ♪」
まどか「あ、あははは……」
杏子「待ってたぞ、さやかっ!」ガシッ
さやか「きょ、杏子っ……」
マミ「ふふ、うまく行ったみたいね、二人とも」
杏子「マミっ!」
ほむら「当然、この後はマミの家に集まって報告すべきことがあるのよね?」
杏子「ああ、もちろんだ!」
ほむら「わたしたちは先にマミの家に行っているから、あなたたちはゆっくりと二人の時間を楽しむといいわ」
マミ「それじゃ、行きましょうか?暁美さん、鹿目さん」
ほむら「ええ」
まどか「ティヒヒ、ケンカしちゃダメだよ、二人とも?」
さやか「あ、ちょっとほむらっ!……行っちゃった……」
杏子「ほう……次はほむらか?さやか……」ゴゴゴゴ
さやか(ヤバッ……)
さやか「と、当然じゃんっ!じゃなきゃ付き合ったりなんかしないって!」
杏子「その割には、まどかやほむらともずいぶんと親密じゃねえかっ!」
さやか「ま、まどかはあたしの親友だし、ほむらにはちょっと聞きたいことがあっただけでっ……」
杏子「もうダメだっ!さやかも、あたしへの気持ちを言ってくれなきゃ気がすまねぇ!」
さやか「ええっ!?」
杏子「オラ、言えっ!さやかはあたしのこと、どう思ってんだ!?」
さやか「だ、だからそれはその……」
さやか「す、好き、だよ……あたしも、杏子のことが」
杏子「っ、よ、よし、合格にしといてやるっ!」
さやか(助かった……)
杏子「んじゃ、次だ!」
さやか「えっ?」
さやか「昨日……?」
杏子「続きは明日って言ってくれただろ?」
さやか「ぅえっ!?」
杏子「さ、さぁ来いっ……!」
さやか「ぐっ……」
杏子「……ンーッ……」ズイッ
さやか(くっ、待て待てあたし、落ち着け落ち着け……平常心、平常心だぞぉっ……!)
チュッ
杏子「っ!」
さやか「ンム……」
さやか「…クチュッ……ペロッ……」
杏子「っ!?」(し、舌をっ!?)
さやか「ピチュッ……」
杏子「~~~~~~!?」バンバンッ
さやか「ップハッ……こ、これでいいんでしょっ?」
杏子「あ、あぁ……」ボーッ
さやか「? 杏子?」
杏子「あたし、もう胸いっぱいだわ……」ボーッ
さやか「い、いきなり舌はまずかった?」
杏子「んなことねぇっ!もう満足も満足だっ!」
杏子「あ、あぁ……」
さやか「ほ、ほら、手」スッ
杏子「……ん」ギュッ
さやか「なんか、素に戻ると恥ずかしいね……////」
杏子「ま、まぁそういうことをしてる時は……勢いが、ある、しな?」
さやか「………うん、そだね」
杏子「うしっ!行こうぜ、さやかっ!」タッ
さやか「オッケーオッケー!これからは、杏子とずっと一緒だからねっ!」タッ
杏子「ったりめーだろがっ!浮気は許さねーからなっ!」
終わり
ひさびさにいいSSが見れた
ご馳走様ですウェヒヒ
ピンポーン
マミ「あら、思ったより早かったのね」
杏子「もう、することは済ましちまったからなっ!」
さやか「ちょっ、そう言うことは公言するようなことじゃないでしょ杏子っ!?」
杏子「幸せはみんなに分け与えるもんだろ?」ニカッ
マミ「さ、上がって」
パァーン パァーン
まどか「おめでとう、二人とも!」
ほむら「祝福するわ、杏子、さやか」
マミ「ふふ、鹿目さんも暁美さんも少なからず二人のことを心配していたってことよ?」
ほむら「わ、わたしは別に……」
まどか「そんなこと言って、ほむらちゃん昨日は二人の様子を見守りに行ってたじゃん?」
ほむら「それは、ここのメンバーを代表してわたしが二人の仲を見届けようと……」
さやか「そっか、ほむら、後を付けてたんだ……」
ほむら「ええ、まぁね」
さやか「だから、あんなメールを……」
ほむら「ふふ、だって茶化さずにはいられなかったんだもの」
杏子「おおー、ありがとうなマミ!」
マミ「可愛い後輩の記念すべき日ですもの、これくらいはしてあげないとね?」
ほむら「でも、祝福パーティとは別に報告はきっちりとしてもらうわ」
さやか「うう、恥ずかしいなぁ……」
まどか「大丈夫だよ、さやかちゃん。誰も茶化したりしないから!」
ほむら「ええ、もちろん」ニコッ
さやか「ほむらの笑顔には邪気しか感じないよ……」
杏子「さやか!ケーキ、うめぇぞ!」モグモグ
さやか「あ、ちょっとあたしにも食べさせてよっ!」
杏子「ほれ、あーん!」
さやか「あー…むっ」
さやか「っ!」(つい自然に食べちゃった……)
まどか「ウェヒヒ、もうそれくらいは普通にしあう仲になったんだね!」
杏子「ああ、まあな!これも、ほむらやまどか、マミが協力してくれたおかげだ!」
マミ「わたしと鹿目さんはあまり役に立たなかったような気もするけれどね……」
杏子「そんなことねぇって!相談に乗ってくれた時点でめっちゃ助かったんだぜ!?」
ほむら「杏子。約束、忘れていないわよね?」ヒソヒソ
杏子「ああ、そりゃもちろん。相手は、やっぱりまどかなんだろ?」ヒソヒソ
ほむら「まどかは鉄壁よ。さやかのように簡単には落とせないと思うの」ヒソヒソ
杏子「簡単って言うな!これでもあたしは結構四苦八苦したんだぞ!?」ヒソヒソ
さやか「むっ……杏子、ずいぶんとほむらと親しげじゃない?」
さやか「あたしには散々浮気するなって言っておきながら、それはどうなのさっ!?」
杏子「い、いやいや違う!違うぞ、さやかっ!ほむらとは、ちょっと約束してたことがあってだな……」
さやか「罰が必要だね!」
杏子「ば、罰ってっ……」
さやか「杏子も、今ここでもう一度あたしへの気持ちを吐露するのだっ!」
杏子「ああ、そりゃお安い御用だ。むしろ何度でも言ってやるぜ?」
さやか「え」
杏子「あたしは、さやかのことが大好きだあああああ!!」
さやか「うわああああああっ!?声、声大きい!!
ほむら「はいはい、御馳走様御馳走様」
まどか「なんだか羨ましいな♪」
マミ「何はともあれ、よかったわ!」
ホントに終わり
あんさやはやはりいいものだ・・・
王道あんさやいいなあ
乙
Entry ⇒ 2012.03.02 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
♀魔王「毎晩寝る前に勇者の日記を覗くの」wktk
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329487717/
○月×日 晴れ
今日は畑で働いていたらお父さんがボクを呼びました。
王宮からの使者がボクを連れに来たから付いていきなさいとのことでした。
王宮に行ったことなんてないし、何で王宮でボクのことを呼ぶのかもわからなかったけど、取り敢えず付いて行きました。
初めて行く王宮は凄く大きくて、うちとは比べ物にならないほどの凄い建物でした。
中に入ったら、凄く高そうなツボや絵とかがいっぱい飾ってありました。
あのツボなんて、うちの畑の年収より高そうです。
♀魔王「暢気な勇者だねー」センベーオイシー
もうスレ落ちそうけど大丈夫かな
「おお、勇者よ、君は魔王を倒すための勇者として選ばれた」
と伝えました。
十秒間ぼーっとしながらその言葉の意味を考えて、やっとその意味が理解出来て
「あの、ボク、勇者って名前じゃありません。きっと人違いだと思います」
と答えました。
♀魔王「…プッ」
話を聞くと、ボクは王宮の占い師の占いによって、魔王を倒す勇者に選ばれたようです。
大変なことに、ボクは剣なんてお母さんのお手伝いする時にしか握ってみたこがありません。
「一人だけで魔王に挑むわけではない。お前には十分な援助と武具を与えよう。それらを使って仲間を探すといい」
と王様は仰りました。
そんなお金があるならボクよりもっと強い人を勇者に選んだ方がいいんじゃないかな、と思いました。
♀魔王「正論すぎる」
王様から武具と、あと、国の人たちにボクが勇者ということを証明するための王さまからの証明書をいただきました。
証明書にはなんか文字がいっぱい書いてましたけど、ボクにはそれらを全部読むことができません。
それにしても、これから、本当に勇者として魔王を倒すために行かなきゃならないようです。
ボクはただ畑を耕して過ごして来たいただけなのに…
「酒店に行くと、仲間を探せるだろう」
とお父さんが教えてくれたので、私は酒店に行きました。
「子供は入ってきちゃダメだ」
って門前で追い出されました。
どうすればいいのかわからなくなっちゃいました。
♀魔王「!!!」パンパンパンパン<<ベッドを叩く音。
今日は教会に行きました。
神父さんに勇者になりましたと言ったら、神父さんは驚きながらも
「神さまのご加護がありますよう…」
と祝福をしてくれました。
祈祷をしてから帰ろうと思ったら、神父さんがちょっと待ちなさいと言ったので待っていたら、
僧侶のお姉ちゃんと一緒に出てきました。
僧侶お姉ちゃんはいつも告解する時の部屋に居たり、祈祷する部屋に居たりして、ちゃんと顔を見たことがありません。
そんな僧侶お姉ちゃんですが、ボクの仲間になってくれるそうです。
ありがとうって言ったら、僧侶お姉ちゃんは顔を赤くしながら
「こちらこそよろしくお願いします」
と言ってボクの手をぎゅって握ってくれました。
♀魔王「こいつ絶対ショタコンだ」
次の日、僧侶お姉ちゃんと改めて酒店に来ました。
今回は王さまからもらった勇者の証明書を見せると、通してもらえました。
中に入ると、まだ昼頃なのに中はちょっと暗いです。
「あの、ボク勇者で一緒に行く仲間を探しに来ました」って大勢の人たちに言ったら、
その時周りの視線がボクに集まりました。
驚いて僧侶お姉ちゃんの後ろに隠れちゃいました。
周りからがやがやする音が聞こえて、女の人が一人ボクの前に来ました。
「お前がほんとに勇者なのか?」
と聞かれたので、うんって答えました。
「じゃあ、私が付いていってあげるよ。私は女戦士だ」
こうして戦士のお姉ちゃんが仲間になってくれたよ。
♀魔王「子供相手に偉そうにしてるなー」
僧侶お姉ちゃんと戦士お姉ちゃんと一緒に村から出発しました。
お母さんは泣いて、お父さんは誇らしげな顔でボクを送りました。
お母さんとお父さんから離れるのは嫌だけど、頑張ってみようと思います。
これからほんとに魔王を倒すための旅が始まります。
♀魔王「…あ、そういえば最終的に私この子と戦わなきゃいけないんだ」スッカリワスレテター
「全然大丈夫さ。戦い始めたらこうじゃないと暑苦しいんだ」
って言いました。
後ろで僧侶さんが
「……ッチが」
って言いましたけど、良く聞こえませんでした。
♀魔王「あんたは知らない方が良さそうね(汗)」
今日は旅を始めて初めて魔物に会いました。
といってもただのスライムなのに、ボクは慌てて重い剣を振ろうとして倒れてしまいました。
膝から血が出て痛かったんですけど、僧侶お姉ちゃんがホイミをかけてくれたので、直ぐに治りました。
ありがとうって言ったら前みたいに顔を赤くしてボクから目を逸らしました。
スライムは全部戦士お姉ちゃんが倒してくれました。
戦士お姉ちゃんってすごいなって思いました。
♀魔王「よわいな、おい。そんなんで私を倒せるか」
旅してから初めてちゃんとした村に到着しました。
魔物たちを倒したお金で旅館費を払おうとしたら戦士お姉ちゃんが、
「お前、勇者じゃん、じゃあ国から証明書もらったのあるだろ」
最初はどういうことかわからなかったけど、
戦士お姉ちゃんの話によると、勇者一行は旅館にタダで泊められるそうです。
でも、そんなことしたら宿屋さんに悪いと思ったので、僧侶お姉ちゃんと相談して、結局お金を出しました。
雨が振ったので、旅は中止にして今日はこのまま泊まることにしました。
お金にそんなに余裕があるってわけじゃないのでちょっと心配です。
雨が長く続かなきゃいいんだけど……
戦士お姉ちゃんは「だから言ったじゃない。無理して…」
そしたら僧侶お姉ちゃんが「人に受けた恩の分だけ返すというのは人が生きることで最も基本なことだと思います」って言いました。
ボクも僧侶お姉ちゃんの言う通りだと思います。
♀魔王「この勇者すっごい損する性格してるなー」
今日は晴れでした。
旅を再開出来て良かったですけど、雨が振ったせいで道がじめじめしてちょっと大変でした。
魔物に会いましたけど、やっぱり戦士お姉ちゃんがやっつけちゃいました。
ボクは何も出来ない気します。勇者なのに。
♀魔王「うーん…あれよ……頑張れ」
今日着いた村の村長さんから頼みごとがあるって言われました。
どうやら畑をめちゃくちゃにする魔物があるようでした。
畑を壊される怒りを知っているボクは、戦士お姉ちゃんと僧侶お姉ちゃんと相談もせずに村長さんの頼みをのんでしまいました。
戦士お姉ちゃんにちょっと叱られましたけど、お姉ちゃんたちも手伝ってくれると言いました。
今夜は徹夜して、畑に来る魔物を監視します。
♀魔王「…よめた」
♀魔王「>>33子供に雨の中歩かせるつもりかよ」ガオー
……徹夜するつもりが、いつの間にが寝ていました。
朝起きたら、戦士お姉ちゃんと僧侶お姉ちゃんが畑を乱した魔物たちを倒してくれてました。
ボクが受け取っておいて、独りで寝過ごしてしまったのがとても恥ずかしくて泣きそうになったのですけど、
お姉ちゃんたち二人とも大丈夫って励ましてくれました。
村長さんからお礼にお酒をもらいました。
お姉ちゃんたちにまだ子供だからダメって言われました。
♀魔王「期待通りすぎるよ、この勇者」
最近考えたのですけど、
ボクたちのパーティーって、戦士お姉ちゃんばかり戦って、ボクはあまりに前衛として戦えていません。
というより、ボクって未だちゃんと剣も振れません。
いつまでも戦士お姉ちゃんにばかり荷を背負わせるわけにはいけないと思いました。
前衛で戦える仲間さんをもう一人探した方が良さそうです。
♀魔王「いや、あんたが鍛えなさいよ!」
一晩寝てから考えると、ボクが鍛えれば全て済む話でした。
と思って、戦士お姉ちゃんに剣を教えて欲しいと言ったら、
「よし、じゃあまず村50周だな」
「え!?」
ボクは剣が習いたかっただけなのに。
♀魔王「村50周ってこの女戦士…」
朝起きたら体中が痛くて布団から出られません。
筋肉痛だそうです。今日は何もできずに布団の中で休んでました。
僧侶お姉ちゃんが戦士お姉ちゃんに凄く怒ってましたけど、元を言うとボクが弱いのがいけないと思います。
僧侶お姉ちゃんにそう言ったら僧侶お姉ちゃんが涙を汲みながら部屋を出て行きました。
やっぱボクが弱すぎて僧侶お姉ちゃんも呆れちゃったのだと思います。
♀魔王「女戦士表でろ」
なんとか動けそうになりました。
戦士お姉ちゃんが謝ったのですけど、元を言うとボクがいけないので、
今度からはちゃんと剣術教えて欲しいって言ったら、戦士お姉ちゃんはまかせなさいと頼もしくいってくれました。
でも、もう走るのは嫌です。
♀魔王「正直ものだなー。良いことよ」
戦士お姉ちゃんにその剣はお前に似合わないって言われたので武器屋に来ました。
確かにこの長くて重い剣なんて、ボクには持つことさえもちゃんと出来ません。
ボクに使えそうな短剣をみつけたのですが、値段が高くて今ある金じゃ買えません。
今ある剣は王さまからもらった剣なんだから売るのもどうかと思ったのですけど、戦士お姉ちゃんが
「じゃあ、私の剣売って買おう」
って言いました。
じゃあお姉ちゃんはどうするのって聞いたら、ボクの長剣を使ったら良いって言いました。
それでも、自分の愛剣を売ってくれるなんて、ボクは戦士お姉ちゃんに何度も礼を言いました。
この短剣は絶対大事に使います。
♀魔王「……っちが」
今日初めて魔物を自分の力で倒しました。
僧侶お姉ちゃんに何度もホイミかけてもらいましたけど、初めて自分だけで倒せました。
凄く嬉しくて、つい戦士お姉ちゃんに抱きついたら、戦士お姉ちゃんに怒られました。
戦士お姉ちゃんに嫌われるのは嫌なのでこれからはしないようにしようと思います。
♀魔王「ざまぁm9」
村に着いたので戦士お姉ちゃんに剣を教えてもらうことにしました。
僧侶お姉ちゃんがちょっと休んでやってっておやつを持ってきてくれました。
「あまり食わせると続けて鍛錬できないぞ」
「対練は今日はそれ程で良いんじゃないでしょうか。勇者ちゃんもお菓子食べた方がきっと嬉しいと思いますよ?」
「……」
「……」
なんかお姉ちゃんたちが睨み合ってたから食べづらくなってたら、二人ともそんなボクを見て睨み合うのをやめて一緒に食べてくれました。
その日はそれで鍛錬は終わりました。
♀魔王「このパーティーなんか危ういんだが、色々」
魔王とか魔法得意だよねー
歩いてる途中で大雨が振ってきたので三人ともびしょ濡れになっちゃいました。
そこにあった洞窟に入って、びしょ濡れになった体を火を起こして服は脱いで乾しました。
二人とも風邪引くから服脱いだ方が良いって言っても、大丈夫だって聞いてくれませんでした。
明日風邪にならないか心配です。
♀魔王「…突っ込まない」
僧侶お姉ちゃんが風邪を引いちゃいました。
僧侶お姉ちゃんは服が完全に体にくっつくからもっと大変だって心配してたのに予想通りでした。
早く村に着いて宿屋で休んだ方が良いって相談して、僧侶お姉ちゃんには申し訳ないと思いつつ、先へ進みました。
僧侶お姉ちゃんがくしゃみをするから大丈夫か心配になって近づこうとしたら
戦士お姉ちゃんが伝染ったらダメだって止められました。
それから村に付くまで、ずっと僧侶お姉ちゃんは独りで歩いて、戦士お姉ちゃんはボクとおしゃべりしました。
♀魔王「これ地味に争奪戦になってるじゃない」
宿屋を見つけたので僧侶お姉ちゃんが治るまでしばらく待機です。
宿屋のおばさんに頼んで僧侶お姉ちゃんのためのお粥をもらって僧侶お姉ちゃんの所に行きました。
僧侶お姉ちゃんが食べさせて欲しいって言いましたので、ボクが口でふーふーって冷ましてから
僧侶お姉ちゃんにあーんて言ってって言ったら、僧侶お姉ちゃんはなんかさっきよりも熱が上がったように顔を赤くしました。
でも、なんとか口を開けて食べてくれようとした時、部屋に戦士お姉ちゃんが入ってきて
「勇者!鍛錬するぞ!」
「え、あ、ちょっと待って、今僧侶お姉ちゃんにお粥食べさせて」
「そんなの自分で食えば良い!お前は早く来い!」
って無理やりボクを持ち上げて僧侶お姉ちゃんを一人にして出てきちゃいました。
明日は僧侶お姉ちゃんの風邪が治ったらいいなと思います。
♀魔王「盛り上がってまいりましたよ?」
ようやく僧侶お姉ちゃんの風邪が治りました。
聞いた話ですが、勇者のパーティーは普通4人パーティーだそうです。
それだとボクたちはもう一人要るかなぁと思ってお姉ちゃんたちに相談してみたら
「勇者は私だけじゃ頼りないって言いたいのか!」
「そうです!後衛は私一人だけでも十分です!コレ以上増やされちゃ困ります!」
ってなんか二人とも怒ったのでちょっと怖かったです。
この話は当分しないことにしようと思います。
♀魔王「『何が』増やされると困るんだろうか」ニヤニヤ
夜おしっこがしたくて起きてトイレに行こうとしたら、外から誰かが話してる声がしました。
耳を傾げたら、戦士お姉ちゃんと僧侶お姉ちゃんが話していました。
「……負けないわよ」
「こちらの台詞です。女戦士さんなんかに…」
…なんか、二人とも雰囲気が良くないです。
明日話してみることにします。
♀魔王「気付かれた」
「お姉ちゃんたち、もしかして喧嘩してる?」
って言ったら、二人とも同時に
「いや」「いいえ」
って返しました。
二人が言うことだから本当だと信じて、
「ボクはお姉ちゃんたち皆好きだよ」
って言ったら、二人とも顔を赤くして中央のボクから目を逸らしました。
……ボクってもしかして実は嫌われてるのかな。
♀魔王「このパーティーはこのままで大丈夫か?」
ある村に言ったら、お祭りが始まっていて、周りから沢山の人たちが集まってって、泊まる部屋がありませんでした。
やっと空いてるところを探したんですけど、一人室が一つしか残ってないって言われました。
仕方ないのでその部屋を借りました。
ボクは床でも大丈夫だからお姉ちゃんたちは二人で布団で寝てって無理やり説得してそう寝ました。
追記:朝起きたらボクがお姉ちゃんたちの真ん中に挟まれて寝てました。
♀魔王「和平した?!」
♀魔王「>>103布団で川文字でしょjk」
ちょっと村のお祭りに参加することにしました。
村の中央に準備されてる舞台で踊り子のお姉ちゃんが踊ってって、それを見る村の人たちが皆盛り上がってました。
ボクは人群のせいで良く見えなくて、戦士お姉ちゃんに肩車して欲しいって言ったら僧侶お姉ちゃんは
「勇者さまが見て良いものではありません」
「そうだな。私もそう思う」
戦士お姉ちゃんもそう言いながら肩車してくれなくて結局ボクは踊りが見れませんでした。
ちょっと残念です。
♀魔王「なんか二人が気が合い始めたよ、なにがあったの」
祭りも終わって出発しようとしたら、なんか戦士お姉ちゃんほど服の布が小さい褐色肌の人が来て、
「あなたたち、勇者一行でしょ?三人だけだったら私も一緒に行きたいのだけど」
ボクはもちろん引き受けようとしたんだけど、お姉ちゃんたちは
「帰れ」
「汚らわしいのは女戦士さんだけで十分です」
と猛反対しました。
踊り子お姉ちゃんには申し訳ないけど、ボクたちは暫く三人でやっていきそうです。
♀魔王「ガード固杉ワロタ」
恐る恐るも、お姉ちゃんたちにどうして四人目の人が入るのをそんなに嫌がるのか聞きました。
「コレ以上増えたら困る」
「なんで?仲間が増えたら戦いやすいと思うよ?」
「いや、そういう問題じゃない」
じゃあどういう問題なのかって聞き返そうとしたのだけど、あまり問い詰めても答えてくれそうにありませんでした。
僧侶お姉ちゃんに聞いてみたら、
「…勇者さまは私だけじゃあ不満ですか?」
って泣かれちゃって、その日は僧侶お姉ちゃんと一緒の布団で抱き枕にされなければなりませんでした。
♀魔王「おい、さりげなく一歩置いとかれたぞ、女戦士」
追記:次の日起きたら、戦士お姉ちゃんが「僧侶おまえー!今夜は私の番だからなー!」
となんか凄く怒って直ぐに倒れちゃいました。戦士お姉ちゃんって朝低血圧なのに熱くなっちゃって……どうしたんだろ。
最近は普通に道で現れる魔物には普通に対応できるようになりました。
レベルもそれなりに上がっていると思います。
やっと勇者として少しは自身を持っていいかなぁと思ったんだけど、
取り敢えず、戦士お姉ちゃんに勝てるように頑張ろうと思います。
最近は戦士お姉ちゃんと対練することもあるんですけど、時々姿勢が崩れて倒れそうになると、戦士お姉ちゃんがいつも受け止めてくれます。
その後凄く怒られるけど、その度にどんどん受け止める時の力が強くなっていく気がするのは何ででしょうか。
対練した後には、汗臭くなるので寝る前にちゃんとお風呂に入ります。
一人じゃ髪が洗えなくて、いつも僧侶お姉ちゃんに手伝ってもらいます。
そういえば、戦士お姉ちゃんと対練する日っていつも僧侶お姉ちゃんと一緒にお風呂に入る気がします。なんでだろう
♀魔王「二人の間に役割分担がしっかり行われてる」
♀魔王「>>117そんな感じ。でも日記しか覗かないそれが私のジャスティス」
新しく着いた村の宿屋に行ったら、なんか受付の所で騒がしい声がしました。
「もういい加減出て行ってください」
「なんだと?俺達は勇者だぞ!俺たちがいつまでここに居ようが俺たちの勝手なんだよ。それともなんだ、勇者の俺を蔑ろにして、ただで済むとでも思ってるのか?」
なんか男一人と他の三人が、宿屋の主さんと喧嘩していました。
その中の男一人は、自分を勇者って言ってました。
…あれ?勇者はボクだよ?
勇者って一人だけじゃなかったのかな。
その人たちに話をかけようとしたら、
「あ、なんだ餓鬼。俺は忙しい。泊まるのなら他所に行け」
と相手にしてくれませんでした。
戦士お姉ちゃんが怒ってその人に文句を言おうとしたのですけど、ボクと僧侶お姉ちゃんが泊めました。
結局その日ボクたちは他の宿屋に泊まりました。
今まで忘れてたんだけど、王さまからもらった勇者の証明書というものにはいろんな勇者の特権に付いて書いてありました。
内容は大体関門などで見せたら通してもらえたり、宿屋が無料だったり、酒店で自由にパーティーの人を集められたり、
そういう旅する時に便利なことたちでした。
でも戦士お姉ちゃんに聞いてみると、そういうことを悪用して、魔王を倒すつもりもなく、ただ昨日のように宿屋に居座って営業の邪魔をしたり、
人の家の箪笥を勝手に調べて金を持って行ったり、
村で誰かが置いておいたツボや箱を壊すなどなど、色んな不良なことをする輩も居るようです。
昨日会った人たちは今はこの村に居ないようですけど、その人たちが長く居たせいか、ボクたちが居る宿屋の主さんのボクたちへの視線もあまり優しくはありません。
この村には長く居られそうにありません。
♀魔王「……下衆が」
◎月▽日 晴れ
さっさと旅立とうと準備していたボクたちの前にある女の子が立ち塞がりました。
「ちょっと、あなた、勇者だよね」
そうです、って答えたら
「私に魔法使いなんだけど…あんたさえ良かったら、仲間になってあげてもいいんだけど」
なんか変な調子の魔法使いさんでしたけど、仲間になってくれたら助かると思いました。
でも、お姉ちゃんたちが反対するんじゃないだろうかって恐る恐る後ろを向いてみると、
「いいんじゃね?」
「私も……あれぐらいなら宜しいかと」
と案外引き受けてくれて、ボクも良いって言いました。
「感謝なさいね。私ほどの強者があなたのために戦ってあげるって言うのだから」
なんだか良くわからないけど、仲間が増えて嬉しいでうす。
魔法使いちゃんは本当に強かったです。
普段ならボクと戦士お姉ちゃんが何度も回復してもらって勝つ魔物でも、一気に焼き払ってくれて
旅中で戦う時間を凄く短縮出来ました。
魔法使いちゃんってすごいねーって言ったら、
「こ、これぐらい出来て当然よ。寧ろこれぐらいで手こずるとかそれでも勇者なの?」
って言われて、ちょっと恥ずかしかったです。
もっとちゃんとした勇者にならなきゃと思いました。
新しく着いた村で、村長さんにトロールたちを倒して欲しいって依頼を受けました。
トロールって大勢で群れを作って住むことが多いらしくて、今回はそのトロールたちの洞窟に行って、洞窟たちを倒さなければなりません。
「トロールは馬鹿そうでも、地味にズル賢いから、ちゃんと作戦立てないで入ると返り討ちされるわよ」
って魔法使いちゃんが言ったので、四人で一緒に宿屋で作戦を建てました。
まず守るべきことは、絶対にバラバラにならないこと。
後、体力的に弱い僧侶お姉ちゃんと魔法使いちゃんを前後で守るようにボクと戦士お姉ちゃんが一人ずつ立つ。
そして何よりも囲まれそうな所に足を踏み入れない。
この三つは基本的に守りながら、トロールの洞窟を攻略することにしました。
魔法使いの登場以来、魔王の独白が無くなっていることに
まさか魔法使いって…
その後、作戦通りにどんどん奥へ進んでいきました。
でも、おかしなことに結構進んだのに歩哨以外のトロールの姿が見当たりません。
「嫌な予感がするね」
魔法使いちゃんがそう呟くと同時に、
突然周りから一気に大勢のトロールたちが現れました。
「なっ!囲まれたぞ!」
「勇者さま、私の後ろに隠れてください」
僧侶お姉ちゃんがそう言ったけど、ボクは僧侶お姉ちゃんを守るって約束したから立った場から逃げなかったよ。
何があっても、僧侶お姉ちゃんと魔法使いちゃんを守る。
そう思ってたけど、なんかおかしかったよ。
「おい、あいつら襲って来ないぞ?」
ほんとにトロールたちは周りを囲んだだけで襲って来ようとしなかったよ。
「ふん、馬鹿な奴らめ、それでも私を見ぬくぐらいの脳みそがあって助かったな」
魔法使いちゃんがそう言った時、ボクはびっくりしたよ。
魔法使いちゃんがそう言うと、その瞬間トロールたちは包囲を解いて各々洞窟のあっちこっちに逃げていったよ。
「おい、魔法使い、お前……一体何者だ?」
「何者って?さあ雑魚どもは逃げたし、さっさとボストロールの頸とって村長の所に行きましょう」
「魔法使いさん……」
魔法使いちゃん……
話だけでトロールたちを逃げるほどに強いんだ。
「ちょっと待て、魔法使い」
でも、村に帰ろうとした時、戦士お姉ちゃんが魔法使いを呼びました。
「お前、さっきのアレ、一体何なんだ?」
「そうです。どうでもトロールたちの優勢な状況でしたのに、魔法使いさんの一言で逃げてしまうなんて何かがおかしいです」
ボクはお姉ちゃんたちが魔法使いちゃんをどんな風に疑ってるのか気づいて、魔法使いちゃんのことを庇おうと思いました。
「お姉ちゃんたちやめてよ。魔法使いちゃんのおかげで皆無事なままボストロール倒せたんだよ。ボクたちを助けてくれたから攻め立てるなんておかしいよ」
「いや、それはそうだけど、勇者…」
「勇者さまも見たじゃないですか。トロールたちが怖がる姿。あの魔法使いさんは、あのトロールたちが本能的に恐れるほどの人物なのですよ?」
「いいことじゃない!そんなに強い人がボクたちの仲間だったら、きっと魔王が相手でも簡単に倒せちゃうよ」
勇者「え?」
魔法「あはははっ、やっぱあんたって面白いよ、勇者ちゃん」
勇者「魔法使いちゃん?」
魔法「まだわからないの?私が誰なのかって」
勇者「え?魔法使いちゃんは魔法使いちゃんだよ?」
僧侶「…!まさか…!」
戦士「なんだ、僧侶」
僧侶「勇者さま!今直ぐそいつから離れてください!」
勇者「どうしたの、僧侶お姉ちゃん?何で皆ボクが分からないこと言うの?」
魔法「あなたがどうしようもなく馬鹿正直だから分からないのよ。ばか。ま、そういうあんたも嫌いじゃないけど」
勇者「どういうことなの?」
僧侶「知能の低いトロールさえも分かるほどの力の差。魔物の中でそんな力を持った者は、一人しかいません」
戦士「まさか、こいつが……魔王?」
勇者「…え?」
♀魔王「そうだよ、勇者ちゃん、私が魔王。あなたが倒そうと思っている魔族の王だよ」
勇者「……」
戦士「勇者、早くそいつから離れろ!」
勇者「…魔王……魔法使いちゃんが…」
♀魔王「驚いた?驚いたでしょうね。せっかく仲間が加わったと思ったら直ぐに裏切られたもの」
勇者「…ごめんなさい!」
♀魔王「え!?」
勇者「なんか髭とか沢山生えた怖そうな鬼みたいな顔想像してたの」
♀魔王「……ぷっ!」
♀魔王「あははっ!やっぱあんたって面白い!」
♀魔王「この絶体絶命な状況で人のことをムサイ男扱いしたことを謝ってるわけ?」
♀魔王「どれだけ馬鹿で、どれだけ正直者だったらそうなれるのかしら」
♀魔王「そういうあんただからこそ活かしてあげたんだけどね」
僧侶「どういうことですか?私たちをここで仕留めるってわけじゃあ……」
♀魔王「そんなことするわけないでしょ?大体、殺すつもりだったら別にトロールたちに囲まれてるのを助ける必要もないでしょう」
勇者「じゃあ、どうして魔王ちゃんはボクたちのこと助けてくれたの?」
♀魔王「まおうちゃ……まあ、良いわ。ここボストロールの洞窟と、あんたたちがここの討伐を頼まれたあの村はね、魔族たちが仕掛けたトラップなのよ」
僧侶「トラップ?」
♀魔王「そんなの勇者の名前だけで私が一々気にしてたらキリがないのよ」
♀魔王「だから適当な所に勇者群れを仕留めるトラップを仕掛けて、落ちこぼれ勇者たちはそこで仕留めてるのよ」
勇者「落ちこぼれ勇者……」ガクリ
♀魔王「そう、こんな試練も乗り越えない、半人前とも言えない名ばかりの勇者」
♀魔王「ここはそういう出来損ないな奴らを仕留めるために作られた勇者たちの墓場よ」
♀魔王「勇者は親が勇者ではおろかその血も継いでない普通の人間」
♀魔王「薬吸って占う似而非占い師の占いで勇者に選ばれた、謂わば犠牲者」
♀魔王「戦士と僧侶と来たら途中まで勇者を自分のものにしようと競うばかりでパーティーのチームワークなんてあったもんじゃない」
♀魔王「それだけでも足りずに敵増やさないようと四人目の人を入れることも拒んだ」
♀魔王「そんな勇者一行がこの先生き残って私の前に辿りつける確率がどれほどあると思う?」
♀魔王「零よ」
戦士「勇者」
僧侶「勇者さま」
勇者「ボクはちゃんとした勇者じゃないから、きっと強くもないし、今日魔王ちゃんが助けてくれなかったら、きっと危なかったよ」
勇者「でも、魔王ちゃん」
勇者「どうしてボクを助けてくれたの?」
勇者「魔王ちゃんの言う通りだと、ボクたちはここで間引かれるはずなんじゃないの?」
♀魔王「…それはね、勇者ちゃん」
♀魔王「あなたにはこの先もずっと旅し続けて欲しいからよ」
♀魔王「勇者とは思えない平和ボケな旅だった」
♀魔王「でも、嫌いじゃなかったわ、そういうの」
♀魔王「寧ろ楽しかった。そして、いつの間にか自分もそこに混ざりたいとまで思った」
♀魔王「だから、ちょっと気分だけでも出してみただけよ」
勇者「…だからボクの仲間になるって言ったの?」
♀魔王「そう、ただの遊び心。気まぐれよ」
勇者「……」
♀魔王「私が居る所まで来なさい、勇者」
♀魔王「あなたと戦う日を待っているわ」
♀魔王「あなたの旅を楽しみながらね」
勇者「……うん」
勇者「ボク、強くなるよ」
勇者「今日魔王ちゃんに助けてもらった分、ううん、それ以上に強くなる」
勇者「それぐらいじゃないと、魔王ちゃんの所に辿りつけないし」
勇者「魔王ちゃんに勝てないから」
勇者「だから…待ってて、ボクが行くまで」
勇者「魔王ちゃんと一緒に居た時間、短かったけど、楽しかった」
♀魔王「……期待しながら待ってるわ」
色んなことがあって、またボクたちは三人旅をすることになりました。
ほんとにここまで来るまで色んなことがありました。
そして、魔王ちゃんのおかげで、今までのボクたちを振り向いてみることが出来ました」
魔王ちゃんがボクたちを助けてくれてなければ、きっとボクたちはここじゃなくても、魔王ちゃんにまで辿りづく道のりのどこかで倒れていたかもしれません。
でも、ボクは絶対に魔王ちゃんの所まで辿り着こうと思います。
魔王ちゃんに教わったことがありますから、そのぶんボクは他の勇者たちより強くなったのだと思います。
だから、
この日記をまだ読んでいるのだったら、魔王ちゃんに言ってあげたいことがあります。
どうか、
ボクたちが行くまで他の勇者に負けないでください。
♀魔王「誰が負けますか、ばーか」
♀魔王「せいぜい早く来ることね」
♀魔王「私の気まぐれが終わる前に…」
追記:
人の日記を読むなんて、最低だと思います。
♀魔王「ぎゃふん!」
終わり
二部は今は約束できないよ。
皆も今日は寝ると良いよ。
今でも十分雑なのにね。
コレ以上に雑になったら酷いざまになっちゃうよ。
おもしろかった
で?後日談は?
乙!
Entry ⇒ 2012.03.02 | Category ⇒ 勇者魔王「」SS | Comments (1) | Trackbacks (0)
京子「熱いぜごらく部!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1328281500/
京子「あうっ」
結衣「寝てないとダメだろ、9度3分もあるんだから」
京子「だって~一人じゃ寂しいんだもん・・・」
結衣「しょうがないなぁ」
京子「やっぱり一人で寝るね」
結衣「えっ」
京子「じゃあ私布団に戻るから・・・」テコテコ
京子「ん?」
結衣「一緒に寝てあげても、いいよ・・・///」
京子「マジ!?やっtゴホッゴホッ」
結衣「無理するから・・・ほ、ほら行くぞ?」///
結衣「じゃあ京子は先布団入ってて、私の分も出してくるから」
京子「え?何いってるの?」
京子「一緒に入ればいいじゃん!ほらっ!」クイクイ
結衣「で、でも///」
京子「ゴホッゴホッ・・・結衣がいないと風邪で死んじゃうよぉ」シクシク
結衣「わ、わかったよ・・・」
京子「まあいいじゃん!私は結衣とくっつけて幸せだよ?」///
結衣「京子・・・///」
結衣(京子・・・かわいいなぁ・・・)
結衣(弱ってる京子・・・食べちゃいたい・・・)
結衣(いやでもだめだ京子に嫌われてしまう)
結衣(私はどうしたら・・・ん?)
スゥ・・・スゥ・・・
京子「ん・・・」ムニャ
結衣「寝ちゃったのか・・・ん?」
結衣「いやいやいや、無防備な相手にそんな事するなんて人として最低だ!」
結衣「でも京子の綺麗で真っ白な肌をナメナメしたい・・・」
結衣「ああっ!私はどうしたら!!」
「んんっ・・・」
結衣「ハッ」
結衣(さて・・・どうしたものか・・・)
結衣(ちょ、ちょっとくらいなら舐めても・・・)
結衣(昔からの付き合いだし、バレてもこれくらいなら許してくれるよね・・・)
結衣(一なめだけ・・・)ペロッ
京子「んっ・・・」///
結衣(京子・・・首すじで感じちゃうんだ・・・)
結衣(も、もう一なめ・・・)ペロッ
京子「ぁ・・・ん///」
結衣(・・・)
結衣(・・・・・・・・・)ペロペロペロペロペロペロペロ
京子「んっ///ああぁん///・・・って結衣!?」
結衣「あ」
結衣「違うんだ!京子!違うんだ!」
結衣「あれはそう、違う、違うんだよ!」
京子「違うって何が・・・?」
結衣「だから違うんだよ!私は一なめしかしてない!!」
結衣「うっ・・・」
結衣「すまん!京子!その、ほんの出来心なんだ!」
結衣「別に普段からかわいすぎる京子を舐めたいのを我慢していているのにその上無防備な姿で隣で寝られて我慢できなくなったとかじゃなくて」
京子「え・・・?」
結衣「しまった」
結衣「好きって訳じゃ・・・」
京子「嫌いなの?」ウルッ
結衣「好き好き!大好き!愛してる!」
結衣「そ、それは違・・・」
京子「じゃあなんで私の事をぺろぺろしてたの?」
結衣「あれは・・・違うんだ!そう!遊びなんだ!」
京子「ふ、ふーん・・・」
結衣「ほら、京子!寝てないと風邪治らないぞ!私は隣で本でも読んでるから」
京子「ねぇ結衣・・・」
結衣「な、なんだ・・・?」
結衣「そっそうだよ!うちの田舎では流行っててな!」
京子「なめあいっこってことは、私も結衣のこと舐めていいんだよね・・・?」///
結衣「」
結衣「それは・・・」
京子「じゃあ舐められてもイヤじゃないよね?」
結衣「京子、ちょっと落ち着いて」
京子「あのね、結衣。私ずっと結衣のことをなめなめしてみたかったんだ・・・///」
結衣「」
結衣(私のことを舐めるって・・・!?京子は変態だったの!?)
京子「大丈夫、すぐ終わるから・・・///」ジリッ
結衣「京子ちょっとまtt」
京子「・・・」ペロ
結衣「ひゃぅっ!?」///
結衣「京子っ///・・・まって///こんなのおかしいよぉ」///
京子「うふふ・・・次は・・・ここを責めちゃおっかな~」
あかり「///」シュー
結衣「何言ってんだこいつ」
ちなつ「・・・」ビキビキ
おしまい
終わりかよwwwww
誰か続き書いてくれてもかまいませんよ(ニッコリ
Entry ⇒ 2012.03.02 | Category ⇒ ゆるゆりSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
幼馴染み「お寿司だー」 男「うん」
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/14562/1329618987/
このSSはSS深夜VIPのSSです
幼馴染み「まだ残ってる?」
男「うん」
男「明日から美味しいもの食べにいこう」
幼馴染み「うん♪」
男「いいよ」
幼馴染み「大トロも」
男「それはダメ」
幼馴染み「えー」
幼馴染み「半分コ」ヒョイ
男「こら」
幼馴染み「なによー」
男「上と下じゃない」
幼馴染み「えー」
男「一貫ずつ半分コ」
幼馴染み「ぶー」
男「ん?」
幼馴染み「わさびだ」
男「セットだから」
幼馴染み「うー」ホジホジ
男「わさびだけとってる」
幼馴染み「つーんとするもん」ホジホジ
男「美味しいね」モグモグ
幼馴染み「北海道に修学旅行行った時さ」
男「うん」
幼馴染み「はぐれたふりして二人でお寿司食べに行ったよね」
男「したね」
幼馴染み「あの時のえんがわはすごかった」
男「見た目からこっちのえんがわとは違ったからなあ」
幼馴染み「別のお寿司が出てきたのかと思った」
幼馴染み「また食べたい」
男「いつか行こう」
幼馴染み「北海道?」
男「うん」
幼馴染み「お金貯めて?」
男「うん」
幼馴染み「今度は二人で」
男「もちろん」
幼馴染み「やった♪」
男「んー……うん」
幼馴染み「やった♪」モグモグ
男「ぷちぷち好きだね」
幼馴染み「大好き」モグモグ
男「うん」
幼馴染み「さびぬきがいいから回ってるのじゃなくて注文するんだけど」
男「してるね」モグモグ
幼馴染み「混んでたりすると、若い人が間違えてわさび入れる事があるの」
男「うん」
幼馴染み「指摘したら、後で横のこわそうな店主さんに怒られるのかなーあの人、って思うと」モグモグ
幼馴染み「なんかかわいそうで言えないの」ゴクン
男「その時はわさび我慢して食べてるよね」
幼馴染み「んーっ、てなりながら食べてる」
男「我慢してる顔かわいかった」
幼馴染み「っ、んーっ……」モジモジ
男「照れてもかわいい」
幼馴染み「んーっ」モジモジ
幼馴染み「ごちそうさまー」
男「おいしかったね」
幼馴染み「うん」ムズムズ
男「どうしたの?」
幼馴染み「えびっこはさまった」
男「あるある」
幼馴染み「ここ」アーン
男「見えない」
幼馴染み「ちゅーしちゃだめだよ?」クスクス
男「しない///」
幼馴染み「したい?」
男「したいけど……」
幼馴染み「ふふ///」
幼馴染み「いいにおーい」クンクン
男「専門店だからね」
幼馴染み「早くはいろ♪」ワクワク
男「うん」ワクワク
ニメーサマデスカーオセキヘゴアンナイイタシマス
男「いいにおいだね」
幼馴染み「早く食べたい」ワクワク
男「席座ろ」
幼馴染み「うん」ワクワク
幼馴染み「わたし、ひまつぶし」
幼馴染み「ひつまぶし」
男「わざと?」
幼馴染み「かんだの」
男「ふーん?」ニヤニヤ
幼馴染み「てめー噛むぞー」クアア
男「あむって?」
幼馴染み「がぶって」
男「こわいこわい」クスクス
幼馴染み「がぁぶー♪」アムッ
男「ふふふ」ニヤニヤ
店主(うらやましくなんか……うらやましくなんか……)
バイト(彼氏ほしいな……)
幼馴染み「おおー」
男「美味しそう」
幼馴染み「いただきまーす♪」
男「いただきます」
男「うん」
幼馴染み「最初から出汁をかけちゃうの」
男「最初は普通に、二杯目はわさびで、最後に出汁が正しいんだっけ」
幼馴染み「わさび苦手だし、出汁入れたほうがずっとおいしいから一杯目から」
男「自分流でかぁ」
幼馴染み「うん」
男「うな重おいしい」モグモグ
幼馴染み「一口一口」パタパタ
男「じゃあそっちも」
幼馴染み「いいよー」
男「そっちもあーん」アーン
パク
男「出汁いれたのおいしいね」モグモグ
幼馴染み「うな重も」モグモグ
幼馴染み「じゅーじゅー」
男「音を口に出さない」
幼馴染み「この牛さんはわたしの」
男「このホルモンは俺のね」
幼馴染み「ホルモンはとらないよー」
男「おいしいのに」
男「はいはい」
幼馴染み「キムチとって」
男「はい」スッ
幼馴染み「ありがとー」
男「ヤンヨンジャンとって」
幼馴染み「はい」スッ
男「ありがと」
店員「ご注文お伺いしまーす」
男「ライスの中おかわり」
幼馴染み「大根おろしを1つ」
店員「かしこまりましたー」
男「タレついてるぞ」フキフキ
幼馴染み「ん」
店員「…………」
男幼「ん?」
店員「いえ、失礼しましたー……」スタスタ
男「どうしたんだろ」
幼馴染み「ボーッとしてた」
厨房
店員「くそっ……くそっ……」ガンガン
幼馴染み「お行儀わるい」
男「電話したいだけだよ」
幼馴染み「誰に?」
男「男友に」
幼馴染み「なんで?」
男「レポートのこと」
幼馴染み「そっか」
男「女の子かと思った?」ニヤニヤ
幼馴染み「違うもん」プイ
ジュー ジュー
幼馴染み「…………」
幼馴染み「なに?」
男「俺が育ててたカルビが」
幼馴染み「けふ」
男「こら」
男「あなた以外とここに来てない」
幼馴染み「こげそうだったの」
男「皿に避難させればいいでしょ」
幼馴染み「油がたれておいしそうだったの」
男「はー」
幼馴染み「油がのってておいしかった」
男「はー……」
店員「……ご注文お伺いしまーす」
男「特上カルビを1つ」
幼馴染み「はわ」
男「あげないよ」
幼馴染み「やだあ」
男「食べられたから」
幼馴染み「やだ、やだあ」バタバタ
店員「……かしこまりましたー」
男「おいしそう」
幼馴染み「…………」ジー
男「さすが特上」
幼馴染み「いじわる」
男「そろそろいいかな」ヒョイ
幼馴染み「うーっ……」
幼馴染み「…………」ジー
男「あむ」パク
幼馴染み「っ」
男「すごくおいしい」モグモグ
幼馴染み「うーっ……」
幼馴染み「あ……」
男「半分あげる」
幼馴染み「うん」
男「4枚だから2枚ね」
幼馴染み「男、好き」
男「うん」
幼馴染み「大好き」
男「ありがとう」
店員「はー……」
男「なにかいいものは」キョロキョロ
幼馴染み「男、男」クイクイ
男「ん?」
幼馴染み「あれ」スッ
男「鮟鱇鍋の材料?」
幼馴染み「うん」
男「食べてみたいの?」
幼馴染み「食べたことないから食べたい」
男「じゃあ今日の夜はあれね」
幼馴染み「うん♪」
男「そろそろいいかな」
幼馴染み「ふわー」
男「さっそく鮟鱇を」スッ
幼馴染み「そのでっかい白菜も」
男「俺がよそうの?」
幼馴染み「最初だけ」
男「ならいいか」
幼馴染み「ありがと♪」
幼馴染み「いただきまーす」
モグモグ モグモグ
男「ん、これは」モグモグ
幼馴染み「おいしい」モグモグ
男「プリっとしてるね」
幼馴染み「鮟鱇おいしい」モグモグ
男「ん」
幼馴染み「キノコキノコ……あれ?」
男「ん?」
幼馴染み「なにこれ?」デローン
幼馴染み チャプン
男「無造作に戻さないの」
幼馴染み「えー」
男「たしかに見た目はわるいけど」ヒョイ プルル
ググらないと読めなかった
幼馴染み「えー」
男「コラーゲンなのかも」
幼馴染み「えー」
男「きれいになるよ」
幼馴染み「今のわたしじゃ不満?」
男「そんな事はない」
幼馴染み「ふふー♪」
幼馴染み「勝手に器にいれるなよー」ブーブー
男「二人分なんだから」
幼馴染み「うー」
男「おいしいかもよ」
幼馴染み「……じゃあ同時に」
男幼「せーの」
パク
幼馴染み「…………」モグモグ
男「なんか……」モグモグ
幼馴染み「味はうすいね……」モグモグ
男「うん……」
>基本的にあんこうは顔(歯や目)そして骨以外のすべての部位が食べられるとされる。
かつて一回だけ喰ったことがあるけどアンコウって凄いんだな
確かに美味かった
男「うん……」モグモグ
幼馴染み「まとめとしては」ゴクン
男「うん」ゴクン
幼馴染み「今までのどれとも違うね」
男「味も食感もね」
男「だめ」
幼馴染み「えー」
男「俺は嫌いではないけど」モグモグ
幼馴染み「じゃあお願い」
男「今回は甘やかさない」
幼馴染み「むー」
男「流し込む気か……あそこ」スッ
幼馴染み「なんであんなとこに」
男「こたつは鍋と皿が占領してます」
幼馴染み「小さいからね」
男「手のばせば届くでしょ」
幼馴染み「ぎりぎりかも」
男「おチビさんだから」
幼馴染み「うるさい」ゲシゲシ
男「こたつの中で足を蹴らない」
男「がんばれー」
幼馴染み「もうちょっとなのに」グググ
男「ふぁいとー」
幼馴染み「こたつから出るしかないのか……」ズリ
ピラ
男「あ」
幼馴染み「やっと届いた」フウ
男「幼馴染みさん」
幼馴染み「なに?」
男「スカートが」
幼馴染み「ひゃわ」バッ
幼馴染み「へんたい///」
男「不可抗力です」
幼馴染み「すぐ教えなかった」
男「そんな事は」フルフル
幼馴染み「じーっと見てた」
男「ぎく」
男「あんまり魅力的だったから」
幼馴染み「えっち///」
男「ごめん」
幼馴染み「これは罰」プルル
男「結局俺が食べるの?」
幼馴染み「えっちな罰」
男「はー」モグモグ
男「あ」
幼馴染み「これおいしい」モグモグ
男「あん肝だね」モグモグ
幼馴染み「このでっかいのわたしの」スッ
男「半分コ」ガシ
幼馴染み「わかった」スッ
男「あれ?」
幼馴染み「今日ぐらいは」
男「なるほど」
幼馴染み「食べよ」
男「うん」
モグモグ モグモグ
男「おいしいね」
幼馴染み「うん♪」
男「ごちそうさま」
幼馴染み「お風呂入ってくる」
男「洗い物しておくね」
幼馴染み「覗いちゃだめだよ」
男「ちっぱい」
幼馴染み「ば、ばかっ」
男「おーう」
幼馴染み「入らないの?」
男「テレビいいとこだから」
幼馴染み「ふーん」
男「あれ?」
幼馴染み「ふふ♪」
男「今日は膝の上に座らないの?」
幼馴染み「ふふ♪」
男「隣にも来ないの?」
幼馴染み「寂しい?」クスクス
男「かなり」
幼馴染み「ふふー♪」クスクス
男「……なぜこたつの中で執拗に足を絡ませるんですか?」
幼馴染み「ドキドキする?」クスクス
男「しない///」
幼馴染み「えっちな気分になる?」クスクス
男「風呂入ってくる///」スク
幼馴染み「ふふ♪」
幼馴染み「テレビ終わったとこ」
男「そう」
幼馴染み「これからはおもしろいのない」
男「寝よっか」
幼馴染み「うん」
幼馴染み トトト
男「ん?」
幼馴染み「ん///」ギュ
男「たった数歩なのに手を繋ぐ必要は」
幼馴染み「あるの♪」
男「あるね」
幼馴染み「うん♪」
男「掛け布団をはぐって」バサ
幼馴染み「♪」ギュウ
男「動きづらいよ///」
幼馴染み「今日もぎゅーして寝てね?」
男「うん」
幼馴染み「わたしもぎゅーしてあげるから」
男「ありがとう」
幼馴染み「うんっ♪」
おわり
腹減った
Entry ⇒ 2012.03.02 | Category ⇒ 幼馴染「」SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
鈴羽「今日はラボに泊まっていくよ」
http://hibari.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1312637875/
岡部「ほう、バイト戦士はどこに住んでいるのだ?」
鈴羽「あたしは公園とか、ネカフェとかで寝泊りしてる!」
岡部「なんだとぅ!? よぉし、今日からお前も特別にラボの宿泊を許そうではないかっ!」
書き溜めなし、展開未定
岡部「今日はもう遅いからな、そこのソファを使うことを特別に許してやろう!
フゥーーハハハ!!」
鈴羽「そんなの岡部倫太郎に悪いよ! 私は床で十分だからさ、君が使ってよ」
岡部「ふん、笑わせるな! 大事なラボメンを粗末に扱うはずがなかろう」
鈴羽「君ってさ、実はすごくいい奴だよね!」
岡部「んなっ!? 笑わせるな、俺は狂気のマッドサイエンティスト鳳凰院凶真っなんだぞっ!」
鈴羽「とりあえず今日はご好意に甘えてソファを使わせてもらうよ」
岡部「スルーするではない!」
鈴羽「その前にさ、シャワー借りていいかな?」
岡部「…なに?」
鈴羽「今日もあっつくてさぁ、いっぱい汗かいちゃったんだよねー」
岡部「そ、そうなのか」
鈴羽「だから汗でベタベタでさ、頼むよ岡部倫太郎ー…」
岡部「そそそ、そういうことなら仕方ないなっ、いいだろう使うがいい!」
鈴羽「ありがとう、すごく助かったよ! じゃあ入ってくる」
岡部「勝手にしろっ」
シャー
岡部「くそっ、これは機関の精神攻撃なのかっ!? もしもし俺だ、鳳凰院だ……
いま、とんでもない状況なのだ…なに、まさかこれもシュタインズゲートの選択だというのか!?」
岡部「…俺は耐えてみせる…そうだ…それと両親に伝えてくれ……愛しているとな」
鈴羽「んー、久しぶりに気持ちよかった!」
岡部「あ、上がったのかバイトせ、ってお前は何をしているのだっ!?」
鈴羽「なにがー?」
岡部「なななな、なぜバスタオル一枚なのだと聞いている!」
鈴羽「だって着替えないんだから仕方ないじゃん」
岡部「お、俺の服を貸してやるからそれに着替えろ!」
鈴羽「本当!? 今日は一晩このままかと思ったよ」
岡部「(俺の理性が壊れるではないか)」
鈴羽「じゃあこの白衣を借りることにするよ!」
岡部「あ、ああ(ダル用にさらに買った新品か)」
鈴羽「あはは、おっきいやこれ」
岡部「……」
岡部「そ、そのバイト戦士よ…下着はどうした」
鈴羽「パンツのこと? ないよ?」
岡部「どういうことだ!?」
鈴羽「だって、あのスパッツはパンツはかないし、スポーツブラはそのままブラにしてるし」
岡部「……」
鈴羽「でも白衣だとなんだかすーすーするよ!」
岡部「いちいち説明するなっ」
鈴羽「そういうものなの?」
岡部「そういうものだっ!」
鈴羽「へぇ、この世界の常識ってよくわからないや」
岡部「未来は分からないが断言しよう、どこの世界でもお前は非常識だ……っ!」
鈴羽「ところでさ、まだ眠たくならないんだよね」
岡部「では雷ネットでも対戦するか? まゆりとダルのデッキがここにあるが」
鈴羽「いいね! しようしよう!」
岡部「フゥーーーハハハ、この天才である鳳凰院凶真に跪くことになる未来が見えるなっ」
鈴羽「むっ、あたしだって負けないよ? これでも立派な戦士なんだから」
岡部「いいだろぉ、かかってくるがいい」
鈴羽「望むところ!」
鈴羽「くそぉ、このままじゃ負ける…」
岡部「フハ、フハ、フゥーーーハハハ!!!」
鈴羽「こうなったら最期の手段しかないね…」
岡部「貴様がなにをしようと結果は変わらないのだ、負けという結果はなっ!」
岡部「(ところで、目のやりばに凄く困るぞ)」
岡部「(割り座はいいのだが、サイズのせいで胸元が見える)」
岡部「(辛うじて見えない下がより一層…くそっ…)」
鈴羽「岡部倫太郎、あたしって足に自信あるんだよね」
岡部「…は?」
鈴羽「ほら見てよ、しまった良い足だと思わない? 自転車とか、筋トレの成果だと思うんだ」
岡部「た、確かにっ…」
鈴羽「ふふん、いいでしょ? 自慢の足なんだよねぇー実はさ」
岡部「……」
鈴羽「どうしたの岡部倫太郎?」
岡部「少しトイレに行ってくる、どうも腹の調子が悪いのでなっ」
鈴羽「いってらっしゃーい!」
鈴羽「(今のうちにっ!)」
床に座った状態でハの字になる女の子座りな
岡部「すまないバイト戦士よ、再開しようではないかっ!」
鈴羽「よぉーっし、勝負だよ!」
岡部「な、なぜだ……俺が負けるだなんて……」
鈴羽「言ったじゃん、あたしは立派な戦士だって!」
岡部「ああ、完敗だ……と言うと思ったか?」
鈴羽「へ?」
岡部「トイレから帰ってきたとき、カードの配置や細かい場所にズレがあったのだ」
鈴羽「あ、あははー……」
岡部「鈴羽」
鈴羽「ご、ごめん岡部倫太郎っ! あたしズルした!!」
岡部「…まぁよい、負けず嫌いなのだなお前は」
鈴羽「えへへ、ごめん! でもさ、お詫びになんかしてあげるよ!」
岡部「ふむ、それで手を打とう」
鈴羽「なにがいいかな? 君ならなんでもしてあげるよ?」
岡部「……」ゴクリ
鈴羽「気持ちいいことでもいいよ」
岡部「……」
鈴羽「ほらほら、岡部倫太郎ー……」
岡部「ままま、待て!!」
鈴羽「おりゃーーー!!!」
岡部「なんだぁーーー!?」
鈴羽「ほら、このマッサージ気持ちいいと思うでしょ」
岡部「いだ、いだだだだ、でも気持ちいいな、確かに気持ちいいぞ鈴羽ぁーーー!!!」
岡部「体の疲れは取れた気がする、だが精神的には非常に疲れた気もする…」
鈴羽「何を言ってるのさ?」
岡部「…はぁ、そろそろ寝るか」
鈴羽「でも本当にあたしがソファを使っていいの?」
岡部「もぉちろんだっ! ラボメンは大事な構成員だからなっ! 世界を改変するためには、誰一人欠けてはならぬのだっ!」
鈴羽「あ、あはは…。じゃあそろそろ寝よう」
岡部「ああ、眠るがよいバイト戦士よ! 明日の戦いは今から始まっているのだ」
鈴羽「そうだね。あたしもそう思う」
岡部「……そろそろ寝よ、な」
鈴羽「えー」
岡部「えー、ではない!」
鈴羽「せっかくなんだし、もっと遊ぼうよ」
鈴羽「じゃあさ、岡部倫太郎もあたしにマッサージしてよ」
岡部「なにっ? この俺にマッサージをさせるだと…貴様、ラボメンのリーダーたるこの狂気の」
鈴羽「お願い、お願いだから!」
岡部「…くっ、仕方ないなっ、今日だけだぞ」
鈴羽「ありがとう岡部倫太郎! 実は今日、腰から足がすっごく痛くてさ」
岡部「そういうことなら仕方ないな…仕方ないのか…?」
鈴羽「ほら、こっちに来て」
岡部「あ、ああ」
鈴羽「んー、そこぉ…上手だよ君…」
岡部「…(腰が細いな…はっ、無心だ無心…!)」
鈴羽「あ、あははは、くすぐったいよおか、おかべ、あははは!」
岡部「ん、どうした?」
鈴羽「そこ、脇腹…あは、あははは!!」
岡部「いやすまない、わざとはでは…!」
鈴羽「はぁはぁ…死ぬかと思った…」
岡部「女子の体に触れるのは初めてだなっ」
鈴羽「そうなんだ? てっきり椎名まゆりとか触っていると思ってたよ」
岡部「あ、あいつは妹みたいなものだっ」
鈴羽「そうなの? ほら、続きしてよー」
岡部「まったく人使いの粗いバイト戦士だな…」
鈴羽「……あ、そこもいい」
岡部「……(……諸行無常……諸行無常)」
鈴羽「あっ……」
岡部「どうしたのだバイト戦士よ、痛いか?」
鈴羽「そのさ……そこ、お尻なんだよね…」
岡部「んなっ!? すすすす、すまないっ!」
鈴羽「い、いやぁ…別に気にしてないよ?」
岡部「あ、あとは大人しく足を揉んでおくぞっ」
鈴羽「そうだね、そのほうがいいかも知れないっ!」
岡部「……」
鈴羽「……」
岡部「これでいいか?」
鈴羽「うわぁ、すっごく体が軽くなったよ!」
岡部「それは良かったな。この鳳凰院凶真にかかれば、マッサージの一つや二つどうとでもないっ」
鈴羽「お尻も揉まれたけどね」
岡部「そ、それはさっきすまないと謝ったではないか!」
鈴羽「あはは、そろそろ本当に寝ようか」
岡部「…うむ、そうだな」
鈴羽「じゃあさ、電気消してよ」
岡部「ああ解った」
パチ
鈴羽「真っ暗だね」
岡部「もう夜中の日付が変わる前だからな」
鈴羽「ねえねえ岡部倫太郎」
岡部「なんだ、もう寝るぞ」
鈴羽「ちょっとくらい、いいじゃんか」
岡部「…はぁ、なんだバイト戦士?」
鈴羽「こういう夜はさ、好きな人をこっそり教え合うって父さんが言ってた」
岡部「そうか、貴様の父さんは間違いなくエロゲ脳だ」
鈴羽「……否定できないのが悔しいよ」
岡部「そうなのか?」
鈴羽「母さんが言ってた、父さんはヲタクだったんだって」
岡部「お前がそう言うのならそうなんだろうな」
鈴羽「それで君は好きな人っている?」
岡部「……」
岡部「ひ、人に尋ねる前に自分はどうなのだっ」
鈴羽「……」
岡部「まさか好きな人がいるのか?」
鈴羽「いるよ…」
岡部「なにっ?」
鈴羽「そんなに驚かないでよ」
岡部「……」
鈴羽「あのさ……あたしの好きな人は」
岡部「止めよう鈴羽」
鈴羽「え?」
岡部「そういう大切な気持ちはかるんじて言うものではない」
鈴羽「……そだね」
岡部「もういいだろ、寝よう」
鈴羽「うん」
岡部「おやすみ」
鈴羽「うん、おやすみ岡部倫太郎」
岡部「スースー」zzz
鈴羽「ぅー……トイレ……」ゴシゴシ
ジャー
鈴羽「……床がいいや……んー……」ゴソゴソ
岡部「…んん」
鈴羽「すーすー」zzz
岡部「スースー」zzz
岡部「ありのままを話そう……バイト戦士にソファを譲ったと思ったら、バイト戦士が俺の隣で寝ていた。
俺が何を言っているのか解らないと思うが、俺も解らない。
シュタインズゲートや世界線なんてチャチなもんじゃない、もっと恐ろしい戦士の片鱗を味わった……」
鈴羽「むにゃむにゃ」zzz
岡部「ええい抱きつくな!!! 起きるのだバイト戦士よ!!!」
鈴羽「んー…」zzz
岡部「くそっ、無理やり引き剥がしたら衣服が乱れる…見えてはならぬものが見えるではないかっ」
鈴羽「……おかべぇー…」zzz
岡部「寝言を言う暇などないっ! 起きろ、起きてくれっ!」
鈴羽「あぅー……」
岡部「早くせねば助手やまゆりが来てしまうっ」
ガチャ
紅莉栖「ハロー、岡部い……る……?」
岡部「あ、ああハロー…はぁあーゆー?」
紅莉栖「あ、あいむふぁいんせんくー?」
紅莉栖「(ありのままを話すわ。ラボに来たら岡部と阿万音さんがいっしょに寝てた)」
岡部「じょ、助手よこれは違うのだっ! 機関の連中がだなっ?」
紅莉栖「こんなときでも厨二設定を出すな!」
鈴羽「んあー……おはよう……」
岡部「お、おい鈴羽、立ち上がるなっ!」
鈴羽「えー?」バサァ
紅莉栖「……え」
鈴羽「あれ、牧瀬紅莉栖…?」
岡部「……これがシュタインズゲートの選択なのか」
紅莉栖「えええええ!!? なんで阿万音さん全裸なのっ!!?」
鈴羽「あちゃー、そういえば昨日岡部倫太郎といっしょに寝たんだ」
紅莉栖「はいっ!?」
岡部「や、やましいことは一切していないっ!」
鈴羽「昨日は(マッサージが)すごく気持ち良かったよ。君って上手だから力が抜けちゃった」
紅莉栖「―――っ!!?」ボンッ///
岡部「紛らわしいことを言うなぁ!」
鈴羽「えー、あたしも君を気持ちよくしてあげたんだけどなぁ」
紅莉栖「……あぁ」フラ
岡部「クリスティーナ!? 紅莉栖、おいしっかりしろ!!」
紅莉栖「……はは、きょ、今日は帰ることにするわ……」
岡部「だ、大丈夫か? 顔が真っ青だぞ?」
紅莉栖「ええ、だから今日はホテルにいるわ……ばいばい、岡部……」
鈴羽「何があったんだろう」
岡部「(この女、殴りたいっ)」
ガチャ
鈴羽「なんだったんだろうね、岡部倫太郎」
岡部「お前のせ……服を着るのだバイト戦士っ!!」
鈴羽「忘れてた!」
岡部「……」
鈴羽「これでいい?」
岡部「おい、それはまゆりのコスプレか?」
鈴羽「いやぁ、そろそろ洗濯に出さないと臭いがさ…嗅いでみる?」
岡部「そんな変態的趣味など俺にはないっ!」
鈴羽「へ、変態じゃないっ!」
岡部「そんなことより、なんだその白いワンピースは」
鈴羽「わかんない」
岡部「……(くっ、胸部の破壊力は最強か!)」
鈴羽「ふしゅるーふしゅるー」
岡部「いきなりどうした」
鈴羽「よくわからないけど、なんとなく」
岡部「……仕方ない、お前の服を洗濯しに行くぞ」
鈴羽「オーキードーキー、岡部倫太郎!」
岡部「お、お前はとりあえずこれを羽織っていけ」
鈴羽「なんでぇー!? 熱いのに汗をかいちゃうじゃんか!!」
岡部「だからだっ! 言う事を聞け!」
鈴羽「……よくわからないけど、わかったよ」
岡部「(ノーブラで白のワンピースで汗など、露出狂みたいではないか!)」
岡部「今日も非常に暑いな」
鈴羽「ねぇー、脱いでもいいかな」
岡部「それだけはダメだ」
鈴羽「なんでー!」
岡部「……自分の上着の下をこっそり見てみろ」
鈴羽「それってどういうこと?」
岡部「いいから」
鈴羽「うわぁ、乳首まで透けて見えるよ!」
岡部「いちいち報告するではないっ!! ほら数人こっちを見ているではないかっ!」
鈴羽「あちゃー。ごめんごめん」
鈴羽「ここでいいの?」
岡部「ああそうだ。ほら早く洗濯ものを入れるんだ」
鈴羽「そうだね! よいしょっと」
岡部「……なぁ鈴羽」
鈴羽「なに?」
岡部「お前には恥じらいはないのか?」
鈴羽「いちいち恥らっていたら、ゲリラ戦や機関との戦いにやっていけないよ?」
岡部「だからと言ってだな、お前は女なのだぞ」
鈴羽「女とか男とか、あんましそういうの意識しないなぁ」
岡部「お前という奴はっ!」
鈴羽「でも君は別だよ」
岡部「なっ!?」
鈴羽「おっと、洗剤はこれでいいのかな」
岡部「…あ、ああそれでいい」
鈴羽「暇だね」
岡部「そうだな」
鈴羽「……」
岡部「……」
ブーブー
岡部「メールか」
[紅莉栖『さっきのどういうことなの? あんたまさか阿万音さんと交際してるの?』]
[岡部『お前の想像に任せる』]
岡部「めんどうだし、これでいいか」
鈴羽「へぇ、牧瀬紅莉栖の想像によってあたし達は交際するかもしれないんだ」
岡部「うわ、勝手に見るな!!」
鈴羽「ねぇ君ってあたしをどう思っているの?」
岡部「な、なんだ」
鈴羽「どうなのさ」
岡部「…た、大切なラボメンだっ」
鈴羽「それだけ?」
岡部「どういう意味だ」
鈴羽「べっつにぃ、他意はないよ」
岡部「たい?……ああ、『他意』か」
鈴羽「そろそろ洗濯も終わりそうかな」
岡部「そ、そうみたいだな! それにもうお昼だ、何か買って帰ることにしよう!」
鈴羽「ねぇねぇ、お肉買っていいかな?」
岡部「おい俺に奢らせる気か、そうなのだなっ!?」
鈴羽「たまにはいいじゃんかぁー」
岡部「帰りも同じ距離を歩かねばならんのだな」
鈴羽「ラボについたらまたシャワー浴びていい?」
岡部「……勝手にしろ」
鈴羽「やった! ありがとう岡部倫太郎!」
岡部「……」
鈴羽「元気ないね、大丈夫?」
岡部「いや気にするな、お昼はほっかほっかか亭にするぞ」
鈴羽「じゃあわたしはデラックスから揚げ弁当!」
岡部「なぬっ、貴様ぁ……よりによってデラックスシリーズだとぅ!?」
鈴羽「いいでしょ、ねぇー?」
岡部「くっ、仕方ない……今回だけだからなっ!」
ラボ
岡部「くっ、やっとついたか」
鈴羽「もう脱いでいいよね!? というか脱ぐ!」
岡部「や、やめっ!」
鈴羽「ふはぁ、やっと開放された感じがするよ!」
岡部「……」
鈴羽「岡部倫太郎ー? なんでこっち向かないの?」
岡部「あ、あれほどお前は恥じらいを持てと」
鈴羽「別に君ならあたしは別にいいってばさぁ」
岡部「お前がよくても俺がダメなのだっ」
鈴羽「変な岡部倫太郎」
岡部「それよりも、ダルやまゆりが来たらどうするのだ」
鈴羽「あ、そうだったね」
ブーブー
岡部「…メールか」
[ダル『今日はメイクイーン・ニャンニャンで1日つぶしてるお。まゆしぃも今日はラボに寄らないだってさ』]
[岡部『わかった…エル・プサイ・コングルゥ』]
岡部「なんと言う事だ…」
鈴羽「今日は誰も来ないんだね! じゃあわたしもこのままでいいや」
岡部「ふ、服だって乾いているだろ?」
鈴羽「その前にシャワーを浴びてくるよ。それからご飯を食べようよ」
岡部「あ、ああ」
シャー
キュッキュ
鈴羽「いいお湯だったよ!」
岡部「その表現は風呂でつか……またバスタオルか!!」
鈴羽「だって体濡れてるじゃん」
岡部「それなら拭いてから出てこいっ!」
鈴羽「めんどくさくってさぁ。それにお腹も空いたんだよね」
岡部「……」
鈴羽「あと白衣だと気持ちよくてさぁー」
岡部「……か、勝手にしろ」
鈴羽「ありがとう岡部倫太郎! 本当に君って優しいね」
岡部「……」
鈴羽「おおお、これがデラックスシリーズ!」
岡部「ありがたく食せ、その前に全裸白衣は止めてくれ」
鈴羽「えー、だって岡部倫太郎しかいないんだよ?」
岡部「俺だといいと言うのか?」
鈴羽「君だからいいんだよ、さっきから言ってるけどさぁ」
岡部「……それって」
鈴羽「ん゛ー!! 美味しい!!」
岡部「……」
鈴羽「ねぇねぇ、これすっごく美味しいよ!! 君も一口食べなよ!」
岡部「テンション上がり過ぎたバイト戦士! それに俺にもシャケ弁当がだな」
鈴羽「いいからいいから、ほらあーん」
岡部「…あーんだと、くっ……今回だけだからなっ」
ガチャ
紅莉栖「岡部、あんた想像にまか……せる……」
岡部「んあ?」
鈴羽「あーん」
紅莉栖「ありのままを以下略。全裸白衣であーん、戦士の片鱗ね、グッバイ」グス
鈴羽「……なにあれ」
岡部「もう、気にするな。俺も気にしないから……」
鈴羽「まぁいっか。はい、あーん」
岡部「お前はどうしてもそれがしたいのだなっ」
鈴羽「えっへへー」
鈴羽「ねぇ岡部倫太郎」
岡部「なんだ?」
鈴羽「あたしは君に萌え萌え☆キュンなんだよ!」
岡部「はぁ?」
鈴羽「……え?」
岡部「それよりも弁当が上手いな。機関の連中も黙ってはいないだろう」
鈴羽「……」
岡部「どうしたのだ鈴羽? 突然元気が無くなったぞ」
鈴羽「な、なんでもないよ岡部倫太郎」
岡部「何か悩みか? それなら俺に相談してみろ、ラボメンは大切だからなっ」
鈴羽「大丈夫だよ!? うん、だってあたしは立派な戦士だからさ!」
岡部「…お前がそこまで言うのなら」
鈴羽「うん、平気平気!」
岡部「なぁ鈴羽、雷ネットでもしないか?」
鈴羽「今は別にいいよ」
岡部「鈴羽…」
岡部「ほら鈴羽、アイスがあるぞ!」
鈴羽「いらない」
岡部「……」
岡部「なぁ、もう夕方だぞ」
鈴羽「公園に帰れって言ってるの?」
岡部「いや、そういう訳ではないのだが……」
鈴羽「ううん、冗談。ごめん岡部倫太郎」
岡部「あ、ああ」
鈴羽「今日もラボに泊まっていくよ」
岡部「あ、ああそれがいい」
岡部「晩飯はピザでいいか?」
鈴羽「…あたしはこれがいいな」
岡部「なんだ、ダルの好物ではないか! 鈴羽も好きなのだな、フゥーーハハハ!!」
鈴羽「…うん」
岡部「…鈴羽、本当に大丈夫なのか?」
鈴羽「大丈夫だからほっといて……」
――
―
岡部「では先にシャワーを使わせてもらうぞ?」
鈴羽「わかった」
岡部「(どうしたというのだバイト戦士は)」
シャ
岡部「―――っ!?」
鈴羽「ごめん岡部倫太郎、いっしょに浴びよう!」
岡部「ま、待て待てっ! お前、素っ裸ではないか!!」
鈴羽「えー、何度もあたしの裸見てたでしょ? いまさら別にいいじゃん」
岡部「くっ、本当にどうしたので鈴羽!?」
鈴羽「いいからいいから、ほら座って」
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岡部「……フハ、フゥーーハハハ!!! 乗り切った、乗り切ったぞ!!」
鈴羽「なにが?」
岡部「な、なんでもないっ!」
鈴羽「変な岡部倫太郎」
岡部「なんとでも言え! 俺ほどの紳士はどこにもいないだろう」
鈴羽「今日はもう寝よう」
岡部「なんだ、昨日とは違うのだな」
鈴羽「……」
岡部「鈴羽はそういうのなら、もう電気を消すぞ」
鈴羽「うん」
おい
鈴羽「ねぇ岡部倫太郎」
岡部「どうした、相談か?」
鈴羽「あたしのこと、嫌いなの?」
岡部「何を言う!? どうしてそう思うのだ!?」
鈴羽「だってさ、あたし頑張ったよ?」
岡部「頑張った?」
鈴羽「それにも気付いてくれないだね」
岡部「……鈴羽?」
鈴羽「結論から言うね。あたしは失敗した」
岡部「何に失敗したと言うのだ」
鈴羽「大切な想いを告げたのに、流された」
岡部「なんだとぅ!? 誰だそんな酷いことをしたのは!?」
鈴羽「君だよ、岡部倫太郎」
岡部「―――っ!!?」
鈴羽「ねぇ、あたしのことどう思っているの?」
岡部「……」
鈴羽「わたしって迷惑かな? それとも重たいのかな……」
岡部「す、鈴羽……」
鈴羽「こんな時代に来るんじゃなかった、とっても辛いよ」
岡部「おい、鈴羽」
鈴羽「こんな想いをするくらいなら、父さんにも会えないこんな時代に来るくらいなら…」
岡部「鈴羽!!」
鈴羽「さっさと1975年に飛ぶべきだったんだ!!」
岡部「お前の言っている意味がとことん解らん!!!」
鈴羽「へ?」
岡部「どうしたのだ!? なぜ勝手に暴走している、お前は何を考えているのだっ!」
岡部「いつの間にか俺がお前の大切な想いとやらを無駄にしたらしい、それは謝る」
鈴羽「…岡部倫太郎?」
岡部「本当にそれはすまない。いつ言われたのかすら解っていないのだ」
鈴羽「えと」
岡部「しかしだ、俺はお前を迷惑とか重いとか一切感じていない!! これは覆させたりはしないっ!」
鈴羽「お、岡部りんた」
岡部「何故ならばお前が大切だからだ!!」
鈴羽「ろ…う…」///
岡部「その、すまないが…もう一度お前の想いを聞かせてくれ」
鈴羽「…うん」///
鈴羽「萌え萌え☆キュン!」
岡部「は?」
鈴羽「え? だから、萌え萌え☆キュン、だよ!?」
岡部「だからそれがどうした?」
鈴羽「……萌え萌え☆キュン」
岡部「鈴羽、お前本当に大丈夫なのか?」
鈴羽「むっかーー!!! 萌え萌え☆キュン」ハァト
岡部「手でハートの形を作るな!」
鈴羽「むぅ。萌え萌え」
岡部「いい加減やめないか?」
鈴羽「ほらぁ、やっぱりあたしのこと嫌いじゃんか!!」
岡部「だから嫌いなど一言も言っていないだろう!?」
鈴羽「じゃあまだまだいくからね、萌え萌え☆キュン!!!」
岡部「ええい、うっとうしい!!!!」
鈴羽「そんなぁー……」
鈴羽「じゃあニュアンスを変化させて」
岡部「そういう意味ではない!」
鈴羽「次はセクシーに!」
岡部「いちいち脱ぐな!!!」
鈴羽「歌うように!」
岡部「知るか!」
鈴羽「演歌がいいの!?」
岡部「むしろ聞かせてみろ!!」
ワーワー
ワーワー!!!
鈴羽「はぁはぁ、なんだか戦っているみたいだね」
岡部「ぜぇぜぇ、なんだこのアホらしい戦いは」
鈴羽「どうすればあたしの想いを受け取って貰えるのさ」
岡部「そもそもその言葉の意味がわからん」
鈴羽「えー!? だってこの時代の流行語なんでしょ!?」
岡部「た、確かに萌えはそうだが…」
鈴羽「流行語に乗せたプロポーズだったよね!? 愛してるって意味に近いんだよね!?」
岡部「……はぁ?」
鈴羽「え、違うの?」
岡部「誰だそんなこと言った奴」
鈴羽「あたしの母さん」
岡部「……」orz
鈴羽「おーい岡部倫太郎? なんでうなだれてるの?」
岡部「鈴羽よ、それは違う。愛してるなんて意味ではないぞ」
鈴羽「ええええ!?」
岡部「それだと、フェイリスやまゆりも毎日不特定多数に言っているかもしれん」
鈴羽「そんな」
岡部「鈴羽……」
鈴羽「大人しい顔して椎名まゆりって結構ヤるんだね?」
岡部「バカか貴様は!!!」ドカ
鈴羽「いったぁーーー!!!! 何すんのさ!?」
岡部「萌えというのは可愛いもの、愛でる、トキめくとかそういう意味に近いと俺は思うぞ!?」
鈴羽「ほらぁ、愛でるって愛してるでしょ?」
岡部「しかしそれはあくまで二次元、アニメやゲームに適用されるものだ! 三次元では心を込めても通じにくい!」
鈴羽「な、なんだって!?」
岡部「それなら素直に好きですと言え!! ちなみに俺はそっちがいい!!」
鈴羽「じゃあ言うよ!? 好きです岡部倫太郎!!」
岡部「それでいいのだ!!……え?」
鈴羽「え?」
岡部「おいバイト戦士、いまなんと言ったのだ?」
鈴羽「好きだよ、岡部倫太郎」
岡部「なっ!?」
鈴羽「もしかして気付いてなかったの!?」
岡部「……ああ」
鈴羽「あんなに思わせぶりな行動してたのに」
岡部「お前ならしかねないと感じていたのだ」
鈴羽「人を変態みたいに言わないで欲しい!」
岡部「ならもっと恥じらいを持て!!」
鈴羽「うー!」
岡部「な、なんだバイト戦士よ」
鈴羽「牧瀬紅莉栖に裸を見せる結果になるまで頑張ったのにさ!!」
岡部「それは貴様の自業自得だろうが!」
鈴羽「それで返事はどうなの、岡部倫太郎」
岡部「うっ……」
鈴羽「ねぇ、教えてよ」
岡部「……フハ」
鈴羽「鳳凰院凶真は禁止、ふざけないで」
岡部「…正直に言おう、まだ解らない」
鈴羽「わからないってどういうこと」
岡部「俺のこの気持ちがお前を好きという気持ちなのか、自信がないのだ」
鈴羽「…君は」
岡部「だが、俺はお前を大切に思う」
鈴羽「本当!?」パァ
岡部「こんな俺でいいと言うのなら、…交際してくれないか」
鈴羽「もちろんだよ!! ありがと岡部倫太郎!!」
岡部「そのフルネームで呼ぶ癖はどうにかならんのか?」
鈴羽「ごめんね、これはばっかりは設定だからさ」
岡部「なんだ、俺の鳳凰院凶真と同じか?」
鈴羽「そう思ってくれて構わないよ」
岡部「ふむ、そうか」
鈴羽「じゃあさ岡部倫太郎、折角なんだしいっしょの布団で寝ようよ」
岡部「鈴羽!?」
鈴羽「それとさ、キスをしよう」
岡部「なっ!?」
鈴羽「いいじゃん、恋人なんだしさ」
岡部「……あ、ああいいだろう」
チュ
鈴羽「なんだか恥ずかしいや、あはは」
岡部「そ、そうだな」
鈴羽「これあたしのファーストキスなんだ」
岡部「そうだったのか」
鈴羽「君はどうなの?」
岡部「俺はそうでもないのだ」
鈴羽「え!? うそ、君みたいな人でも恋人いたの!?」
岡部「いや、子供の頃に遊び半分でだな…」
鈴羽「ははーん、そういうこと」
岡部「だから、実質は初めてなのかもしれん」
鈴羽「じゃあそういうことにしておこうよ!」
岡部「ああ、そうだな!」
鈴羽「これからよろしくね、岡部倫太郎」
岡部「ああ、こちらこそ鈴羽」
終わり
ラストの展開は以前書いたSSと同じになったけど気にしないでくらさい!!!
あと、萌え萌え☆キュンは漫画版シュタゲの亡環のリベリオンだお!!!!
読んでくれてサンクス!!
乙でした
ときめいた
バレル・タイター乙
Entry ⇒ 2012.03.01 | Category ⇒ シュタインズゲートSS | Comments (0) | Trackbacks (0)