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はかせ「プラグイン! なの.EXE、トランスミッション!」

1 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:16:17.37 ID:dnGyyk7J0

 トゥルルルル……トゥルルルル……

 ガチャ

なの「はい、もしもし、東雲です」

ゆっこ「やっほー、なのちゃんスラマッパギー!」

なの「あ、相生さん……こんにちは」

ゆっこ「違うよなのちゃん! スラマッパギー! はい!」

なの「え、えと……ス、スラマッパギー……」

ゆっこ「ねー、今からはかせと一緒にうちに来れるー?」

なの「今からですか?」

なの「えーっと……買い物も洗濯物も済ませましたし……はかせも居間で絵を描いてるだけですし……」

なの「行けると思いますけど……」

ゆっこ「あー、じゃあさー、うちのパソコン、はかせに見て貰えるかな?」

なの「パソコンですか?」

2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 21:16:51.47 ID:aWmQmTmQ0

プロトとかと戦うのか


3 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:17:32.00 ID:dnGyyk7J0

ゆっこ「うん。こないだお母さんが買ってきたんだけどさ……急に動かなくなっちゃって」

なの「原因は、わからないんですか?」

ゆっこ「うーん……私、そーゆーの苦手でさー……」

なの「私も、あんまり詳しくは……」

ゆっこ「あー、でも、はかせなら詳しいよね?」

なの「うーん……そうですね……はかせなら、きっとすぐにわかると思いますけど……」

ゆっこ「じゃー、お願いできるかな……? もー、わけわかんなくなっちゃって……」

なの「構いませんよ。はかせも退屈そうにしてましたし」

ゆっこ「じゃあ、また後で!」


5 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:18:40.82 ID:dnGyyk7J0

 IN ゆっこの家

はかせ「お邪魔しまーす!」

ゆっこ「いらっしゃーい! お菓子用意しといたよー!」

はかせ「わーい!」

ゆっこ「まあ、フツーの甘食なんだけど。あ、牛乳持ってくるねー」

はかせ「牛乳! 4.5!?」

ゆっこ「お、よくわかったねー!」

はかせ「やたー! 4.5牛乳ー!」イェーッ!

ゆっこ「4.5牛乳ー!」イェーッ!

なの「あ、あのー……パソコンは……?」

ゆっこ「そんな急かさないでも大丈夫だって! お菓子食べながらでもできるし?」

なの「そ、そうですか……」


8 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:19:39.73 ID:dnGyyk7J0

ゆっこ「で、これが問題のパソコン」

はかせ「ふむふむ……」

なの「はかせ、何かわかります?」

はかせ「うん! これ、ウイルスに感染してるんだけど!」

ゆっこ「ウイルス?」

はかせ「うん! ウイルスをやっつけちゃえばなんとかなるよ!」

なの「やっつけるって……どうやって……?」

はかせ「ふふふ、これを使います」

なの「……? 何ですか、その機械?」

はかせ「行くよー!」


はかせ「なの.EXE、トランスミッション!」


なの「え? はかせ、何を――」


9 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:20:36.79 ID:dnGyyk7J0

 IN ゆっこの家のパソコンの電脳

なの「……あ、あれ?」

なの「急に視界が真っ白になったと思ったら……ここは……?」

 ヴン

はかせ「なのー!」

なの「うわっ!? モ、モニター!? 突然どこから!? っていうか、何したんですか、はかせ!?」

はかせ「ふふふ、実は、なのにネットナビ機能を付けておきました」

なの「えええ!? だから、何でいつも変な改造を勝手に――って、ネ、ネットナビ?」

はかせ「うん!」

なの「……何ですか、ネットナビって」

はかせ「簡単に言うと、コンピューターやネットワークの作業をサポートする疑似人格型ナビゲーションプログラム」

はかせ「ネットナビにはオペレーターがいる場合がほとんどなんだけど、仲にはオペレーターを持たない自立型もいるんだよ!」

はかせ「なのの場合は、はかせがオペレーター!」

なの「……?」←よくわかっていない


11 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:21:33.34 ID:dnGyyk7J0

はかせ「それでねー、さっき使った、このPETっていうのを使って」

はかせ「なのの本体に入ってるデータをネットナビのプログラムに合うように変換して」

はかせ「ネットナビとしてパソコンの電脳に送信したの!」

なの「え、えーと……つまりは……私のデータをパソコンに送ったってことですか?」

はかせ「うん!」

なの「……え、データが抜けた私の本体は……?」

はかせ「現実世界で固まってるんだけど」

なの「……」

なの「もーっ! 早く戻してください! 相生さんだって居るんですから!」

なの「……って、相生さん……?」

ゆっこ「凄い! 凄いよなのちゃん! こんなこともできるんだね!」キラキラ

なの「@ーっ!!」


12 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:22:14.90 ID:dnGyyk7J0


なの「ち、違うんですよ相生さん! これは決してロボ的な物ではなく……」

なの(……いや……もう、これ……誤魔化せない……)

ゆっこ「いやー、まさかネットナビにまでなれるなんてねー」

なの「……? 相生さん、はかせの発明、知ってるんですか?」

はかせ「あ、ネットナビ自体ははかせの発明じゃないよ!」

なの「え、そうなんですか?」

ゆっこ「えっとねー、開発者はの名前は……何て名前だっけ?」

はかせ「えっと、えーっと……誰だっけ?」

ゆっこ「まーいっか!」

なの「いいんですか!?」


13 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:23:10.06 ID:dnGyyk7J0

ゆっこ「そんで、ネットナビは最近、パソコンが普及し始めた時定市にも一般化されてきてさー……私は持ってないけど」

ゆっこ「確か朝のニュースでやってたと思ったけど……知らない?」

なの「朝は最近はかせがアニメ見始めちゃったんで……ニュースあんまり見てないんですよ……」

はかせ「えへへ」

なの「いや、褒めてないですよ!?」

なの「とにかく! 元に戻してください!」

はかせ「えー、でも、ネットナビにはウイルスをやっつける役目もあって、なのがウイルスやっつければパソコン直るんだけど」

なの「ああ、だから私をパソコンの電脳に……」

なの「って、いやいやいやいや! 無理ですよ! ウイルスをやっつけるなんてできるわけが――」

ゆっこ「! なのちゃん! 後ろ!」

なの「っ!?」



メットール「やあ」


14 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:24:05.59 ID:dnGyyk7J0

なの「……えと、これが、ウイルスですか?」

はかせ「うん! メットール! ツルハシを地面に打ち付けて、遠くまで届く衝撃波を飛ばしてくるよ!」

なの「……何か……小さいですね」

はかせ「でも気を付けて! ほら!」

なの「……うわっ!?」


メットール1「ピキー」

メットール2「キシャー」

メットール3「シャケダー」

 わらわら


ゆっこ「……いっぱいいるね……」


15 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:24:50.39 ID:dnGyyk7J0

なの「こんなにたくさんのウイルス……どうすれば……」

はかせ「まずは基本攻撃! なのの腕には、なのバスターがついてるから、まずはそれで攻撃して!」

なの「えっと……こ、こうですか?」ガション

なの「……いつぞやの銃……」

メットール「キーッ」

なの「わっ! こ、来ないでくださーい!」ズガガガガ

メットール「キャー」

なの「ダ、ダメージ受けてる……出てるの豆なのに……」

はかせ「あ、チャージショットも打てるよ!」

ゆっこ「チャージすると何が出るの?」

はかせ「ロールケーキ!」

ゆっこ「何それカッコいい!」キラキラ

なの「……いやいやいやいや」


16 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:25:39.42 ID:dnGyyk7J0

はかせ「そしてチップ攻撃! はかせがPETを使って……」

はかせ「バトルチップ、キャノン! スロットイン!」

なの「わ、何か、フツーに強そうな武器が……」

なの「え、えーい!」ズガン

メットール「ピキャー」ボム

なの「や、やっつけちゃった……」

はかせ「よーし! 一気にやっつけちゃおっか! パトルチップ、スプレッドガン!」

なの「て、ていっ!」バシュ

メットール「キャー」

回りのメットール「ナムサーン」

ゆっこ「カッコいい! 超カッコいい!」キラキラ

なの「そ、そうです……か?」

なの(うう……こんな普通じゃないことで褒められても……何か、嬉しいような、悲しいような……)



ナビ「……おい、誰だ?」


17 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:26:32.25 ID:dnGyyk7J0

なの「え?」

ナビ「俺のウイルスを倒したのは……お前か?」

なの「俺のウイルスって……あなたが、相生さんのパソコンにウイルスを?」

ナビ「そうだ……ある物を探すために、このパソコンのセキュリティと電脳空間を破壊するのに使った……」

なの「探し物……? 一体何を……?」

ナビ「お前に教える必要はない……それに、ここに目的の物は無かった……」

ナビ「もうここに用はない……が……」

ナビ「俺のウイルスたちを倒してくれた礼はしねぇとなぁ!」

なの「ひっ……!?」

ナビ「バトルチップ、キャノン!」

なの「ちょ、待っ……」

 ズガン!

ゆっこ「なのちゃん!」


18 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:27:19.38 ID:dnGyyk7J0

はかせ「バトルチップ、バリア! スロットイン!」

 バチッ!

なの「は、はかせ……ありがとうございます!」

ナビ「チィッ……オペレーターめ……!」

はかせ「行くよ、なの! バトルチップ、エリアスチール! スロットイン!」※アニメ仕様

 シュンッ

ナビ「!? 消えた……!?」

 シュンッ

なの「っと」

ナビ「! 後ろに!?」

はかせ「バトルチップ、サンダーボール! スロットイン!」

なの「てい!」

 バチッ!

ナビ「ぐぁあああ!? か、体が麻痺して……」


19 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:27:46.96 ID:dnGyyk7J0

はかせ「今のうちに! 畳み掛けるよ!」

はかせ「バトルチップ、バルカン! さらにアタック+10! スロットイン!」

なの「えーいっ!」ズガガガガ

ナビ「うぐぁああああ!」

 ヒュンッ

なの「き、消えた……?」

はかせ「……プラグアウトしたみたい」

なの「ふぅ……助かった……」

なの「でも……何を探していたんでしょう……」

ゆっこ「さあ? でも、ウイルスをバラ撒くような奴が探してるんだし、何か悪事に使う物なんじゃない?」

なの「うーん……決めつけるのはよくないですけど、確かにそんな気もしますね……」


20 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:29:30.62 ID:dnGyyk7J0

 IN ???

「……どうだね? 例の物は見つかったか?」

「いえ……まだ……」

「……まあ良い……今の所、私の計画を邪魔する者は誰もいないのだからな……」

「……そ、それが……」

「? どうした?」

「例の物を探しに、一般市民のパソコンの電脳に侵入した、自立型ナビが……撃退されました」

「撃退? 一体誰に?」

「メモリーにナビの見ていた映像がありました……映します」

「……何だこのナビは……まるで人間の娘だな……背中にねじ回しが付いているが」

「ナビの報告によりますと……そのナビは、オペレーターに『なの』と呼ばれていました……」

「なの……」

「……いかがなさいましょう?」

「……この計画を何者かが邪魔するようなら……誰であろうと……」


「消せ」


21 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:30:25.21 ID:dnGyyk7J0

 翌日

 IN 時定高校職員室

富岡「あれ……ん? えっと……?」

高崎「? どうしました、富岡先生?」

富岡「いやあ、校長先生からパソコンでの作業を頼まれたんですが……どうもこういうのは苦手で……」

高崎「ああ、これなら、ここをこうして……」

富岡「え? お? おお! あっという間に……」

桜井「わぁ! 高崎先生、パソコンにお詳しいんですね!」

高崎「い、いやあ……実は、最近手に入れたネットナビに色々教えて貰っていて……」

富岡「ネットナビって……ああ、最近流行ってる……」

桜井「へえ、高崎先生、ネットナビ購入なされたんですか」

高崎「いや、買ったんじゃなくて……何か、メールで送られてきたんですよ」

桜井「メールで?」

高崎「ええ……一体どこから送られてきたのか、こいつも教えてくれなくて……」

高崎「なあ? ナンバーマン」


22 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:31:48.60 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「え、えと、それは……その……」

ナンバーマン「マ、マナブ! そろそろ授業ですよ!」

高崎「おっと、もうそんな時間か……」

ナンバーマン「で、では私は、いつものようにパソコンの作業を進めておきます……」

高崎「ああ、頼む」

高崎「しっかし、お前、教えるのは上手いくせに、仕事は毎回あんまり進んでないよな」

高崎「まるで、仕事以外のことしてるみたいに」

ナンバーマン「い、いえいえ! そんなことは!」

高崎「ははは、まあ、手伝ってもらってるんだから、文句は言えないけどな」

高崎「じゃ、授業に行くか……」

桜井「あ、私も行かないと……」


23 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:33:21.15 ID:dnGyyk7J0

 IN 1-Q教室

なの「はぁ……どうして人間らしくしてくれないんだろう、はかせ……」

なの「……何かあったときに使ってって、PET渡されたけど……」

なの「これ……私一人じゃ使えないんじゃ……っていうか、学校じゃ使う場所ないんじゃ……」

ゆっこ「なのちゃん、スラマッパギー!」

なの「あ、相生さん……」

ゆっこ「あ、それ、なのちゃん……っていうか、はかせのPETだよね?」

なの「ええ、まあ……」

なの「あの、お願いしますよ、相生さん。私のことはみんなには内緒にしてくださいよ!」

ゆっこ「わかってるってば! もー!」

みお「ちょっとー、二人ともー! 次、パソコン室だよー」

ゆっこ「あ、うん!」

なの「今行きまーす!」


24 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:35:08.65 ID:dnGyyk7J0

 IN 学校のパソコンの電脳

「……まだ見つからないのか? ナンバーマン?」

ナンバーマン「……も、申し訳ございません。何しろ、この学校のパソコンの数が多いので……」

「……お前に渡しておいたウイルスを使えば、てっとり早く多くの電脳世界を破壊し……」

「電脳空間に隠されているアレを探せるはずだが?」

ナンバーマン「し、しかし……」

「……私に、無能な部下は必要ないのだよ?」

ナンバーマン「ヒッ……」

「無能な部下は、私の計画の邪魔になる……計画の邪魔になるの者は消す……それが私のやり方なのだが……」

ナンバーマン「わ、わかりました! 使います! ウイルスを!」

「……それでいい」


25 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:36:25.35 ID:dnGyyk7J0

「それと……最近、妙なナビが計画の邪魔をしていると報告が入った……」

ナンバーマン「妙なナビ……ですか?」

「名前は『なの』……というそうだ。」

ナンバーマン「なの……」

「映像データを送っておこう……現れたら、消せ」

ナンバーマン「は、はい……」

「……こういった邪魔者が現れている以上、計画は迅速に行う必要性が出てきた……わかるね?」

ナンバーマン「はい……」

「頑張りたまえ」

 ブツッ

ナンバーマン「……」

ナンバーマン「……申し訳ありません、マナブ……」


26 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:37:27.72 ID:dnGyyk7J0

 IN パソコン室1

桜井「では、本日の英語は、パソコンを使った英語の簡単なゲームを行います」

ゆっこ「やったー! ゲームだ!」

みお「もー、一応授業なんだから、そんなはしゃがないでよ」

桜井「では、パソコンの中にある英語のゲームのプログラムを……あれ?」

桜井「あ、あれ? おかしいですね……」

麻衣「……パソコンが正常に動かない」

田中「先生! パソコンが急に動かなく……」

安中「こっちもです!」

中之条「これは……コンピューターウイルス!?」

桜井「ええっ!?」

ゆっこ「嘘! 学校にもウイルスが!?」


28 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:38:47.56 ID:dnGyyk7J0

みお「学校“にも”って……他のパソコンでウイルスが発生したことあったの?」

ゆっこ「うん、うちのパソコンで……」

みお「あれ? ゆっこ、パソコン持ってたっけ?」

ゆっこ「いやー、この間ついに買っちゃってさー……そんで、ウイルスに感染したパソコンを、なのちゃんが……」

なの「あ、相生さん!」

ゆっこ「っと、あ、その……ふ、普通に直してくれたんだよ!」

みお「……そりゃ、普通に直す以外、どうやって直すのよ」

ゆっこ「あ、あはは。だよねー」

桜井「す、すみません、皆さん! パソコンがウイルスで動かなくなってしまったため、本日の授業は中止にします……」

ゆっこ「お、ラッキー!」

みお「ラッキーじゃないよ、ゆっこ。このままウイルスが学校中のパソコンに感染したら大変だよ?」

ゆっこ「あー、まあ、そうなんだけど」

なの「……あの、相生さん」ヒソヒソ

ゆっこ「ん?」

なの「ちょっと、いいですか?」ヒソヒソ


29 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:39:30.71 ID:dnGyyk7J0

桜井「このパソコン室のパソコンと繋がってる、他のパソコンですか?」

なの「はい……」

桜井「どうして、そんなことを聞きに……?」

ゆっこ「いや、その、他のパソコンにもウイルスが感染してないかどうか、確認しに行こうかと思って……」

桜井「え、でも、生徒にそんなこと……」

ゆっこ「そ、そりゃそうですけど……ウイルスが広がったら大変ですし……授業中止になっちゃって、時間はありますし……」

桜井「確かに……そうですけど……」

なの「お願いします! 桜井先生! 教えてください!」

桜井「え、え、えっと……と、隣のパソコン室から、繋げることができるかなって……」

なの「行きましょう、相生さん!」

ゆっこ「ちょっ、引っ張んないでよなのちゃん!」

桜井「し、東雲さん? 相生さん?」


30 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:40:36.84 ID:dnGyyk7J0

 IN パソコン室2

ゆっこ「ね、ねえ、ホントに私がなのちゃんをオペレートするの?」

なの「お願いします。PETと一緒に、パトルチップもはかせに渡されましたから、これ使ってください!」

なの「このままだと、ホントに学校中のパソコンがウイルスにやられちゃいますよ!」

ゆっこ「で、でも、大丈夫かなぁ? 私、ナビ持ったことないし、なのちゃんに無茶させちゃうかも……」

なの「危なくなったら、すぐプラグアウトしてくれて構いませんから」

ゆっこ「は、はあ……」

なの「……お願いします、相生さん」

ゆっこ「……う、うん」



ゆっこ「プラグイン! なのちゃん.EXE、トランスミッション!」


32 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:41:29.26 ID:dnGyyk7J0

 IN 学校のパソコンの電脳


なの「……こっちはまだウイルスに感染してない……」

なの「英語の授業で使ってたパソコンの電脳は……こっち……」



なの「よっと……ん?」

ナンバーマン「が、頑張ってください、ウイルスたち!」

ナンバーマン「……ほどほどに」ボソッ

なの「ウイルス!?」

ナンバーマン「ヒィッ!? だ、誰ですか!?」

なの「あなたこそ、何者ですか? 今、ウイルスを応援してませんでした?」

ナンバーマン「い、いえ、その……」

ゆっこ「ひょっとして、こいつがウイルスバラ撒いたんじゃない?」

ナンバーマン「ええっ!? な、何故わかったのですか!?」

なの「……しらばっくれればいいのに、あっさり認めちゃうんですね」

ナンバーマン「あ……」


33 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:42:47.32 ID:dnGyyk7J0

ゆっこ「……このナビ、バカなのかな……なのちゃん」

なの「そ、そんなバッサリ言わなくても……」

ナンバーマン「……なの?」

ナンバーマン「そ、そう言えば……その姿……あの映像と同じ……」

ナンバーマン「あなたが……あのお方の連絡にあった……ナビ……?」

なの「あのお方……?」

ナンバーマン「……」

 ――最近、妙なナビが計画の邪魔をしていると報告が入った……――

 ――現れたら、消せ――


34 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:44:22.62 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「……」

 ――私に、無能な部下は必要ないのだよ?

ナンバーマン「……」

 ――無能な部下は、私の計画の邪魔になる……計画の邪魔になる者は消す……それが私のやり方なのだが……

ナンバーマン「……」

なの「あ、あの……?」

ナンバーマン「なの! 私とバトルです!」

なの「!?」

ナンバーマン「私とのバトルに勝利できれば……私が操っているウイルスたちは消滅します……」

なの「ほ、本当ですか?」

ナンバーマン「ええ……さあ、どうしますか?」

なの「……相生さん」

ゆっこ「うん。自信は無いけど……そんなこと言ってる場合じゃないね」

ゆっこ「バトルオペレーション! セット!」

なの「イン!」


35 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:45:27.67 ID:dnGyyk7J0

 IN 廊下

みさと「はー……先生が倒れて理科の授業は中止かー……」

ウェボシー「ま、おかげで一時間目は無しになったから、ラッキーだけどねー」

ウェボシー「次の授業まで時間あるし、屋上にでも行く?」

みさと「あ、いいねー、天気も良いし」

フェっちゃん「あ、その前に私、ちょっとお手洗い行って来るね」

ウェボシー「あ、じゃあ私も」

みさと「私はいいや。先に屋上行ってるねー」

みさと「屋上か……屋上じゃ、ネットバトルはできないけど……まあいっか」


ゆっこ「バトルオペレーション! セット!」


みさと「ん?」

みさと「パソコン室から……今、声が……」

みさと「授業中なのにネットバトル?」


36 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:47:56.74 ID:dnGyyk7J0

ゆっこ「バトルチップ! キャノン!」

なの「えいっ!」ズガン!

ナンバーマン「ナンバーボール!」

 ボムッ

なの「キャノンを打ち消した……!」

ナンバーマン「そして、すかさずサイコロボム!」ポイッ

なの「? サ、サイコロ……?」

 ドンッ

なの「うわっ!」

ゆっこ「なのちゃん!」

ナンバーマン「ムム……せっかく油断して命中したのに、出た目は1ですか……」

ゆっこ「大丈夫? なのちゃん!?」

なの「は、はい……」


37 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:51:07.53 ID:dnGyyk7J0

 ガラッ

みさと「ちょっとー? 授業中のはずなのに何やってるのー?」

ゆっこ「えっ!? あ、いや、その……」

みさと「授業はどうしたの?」

ゆっこ「そ、それが、パソコン室で授業してたんですが……」

ゆっこ「そしたら、ウイルスが出てきて……授業が中止になっちゃって……」

みさと「あら、あなたも授業が中止に……原因は違うけど」

ゆっこ「そ、それで! 今、ウイルスバラ撒いてる悪い奴を見つけて、バトルしてたんです!」

みさと「悪い奴?」

なの「あ、相生さーん! 説明もいいですけど、早くチップ送ってくださーい! きゃー!」

ゆっこ「あっ、なのちゃん、ごめん!」


39 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:53:08.12 ID:dnGyyk7J0

みさと「うわっ、何このナビ! そこにいる、さっきからピクリとも動かない子と瓜二つじゃない!?」

ゆっこ「あ、その、そこら辺はあんまり気にして欲しくないというか……」

なの「相生さーん!」

ナンバーマン「サイコロボム! ナンバーボール!」

みさと「んー……? こいつがその悪い奴ね……?」

みさと「見た目はあんまり強く無さそうだけど……苦戦してるみたいね……」

みさと「よし! ちょっと助太刀してあげるわ!」

ゆっこ「え?」


みさと「プラグイン! サーチマン、トランスミッション!」


41 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:54:20.18 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「ナンバー……」

サーチマン「スコープガン!」

ナンバーマン「うわっ!?」

サーチマン「大丈夫か?」

なの「は、はい……」

ナンバーマン「こ、この……サイコロボム!」

みさと「バトルチップ、サークルガン! スロットイン!」

サーチマン「ターゲット確認、ロックオン完了! 発射!」

 ドンッ!

ナンバーマン「ぬぉっ!? うぐぁっ!」

みさと「バトルチップ、スプレッドガン! スロットイン!」

サーチマン「ターゲット確認、ロックオン完了! 射出!」

 バァン!

ナンバーマン「うあぁっ!」

なの「す……すごい……」


42 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:55:02.32 ID:dnGyyk7J0

高崎「あれ? 桜井先生、どうしたんですか? 生徒がいないようですが……」

桜井「あれ? 高崎先生、授業は?」

高崎「いや、ちょっと、通常より早く終わってしまいまして……」

桜井「そうですか……こっちは、パソコンがウイルスに感染してしまったみたいで……」

桜井「それで、授業が中止に……」

高崎「ウイルスに? このパソコン室だけですか?」

桜井「今、隣のパソコン室までウイルスが感染してないか、相生さんと東雲さんが確認しに行ったらしいです」

高崎「東雲はともかく、相生が? パソコン壊してないだろうなぁ、あいつ……」

高崎「ちょっと、様子を見に行って来ます」

桜井「あ、はい……」


43 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:56:12.32 ID:dnGyyk7J0

みさと「バトルチップ、バルカン! スロットイン!」

ゆっこ「バトルチップ、スモールボム! スロットイン!」

 ズドォン!

ナンバーマン「うわあぁあああっ!」

みさと「よーし、このまま一気に……」

高崎「おーい、パソコン、どうなってるー?」

ゆっこ「うわっ!? 何で高崎先生が!?」

高崎「桜井先生に事情を聞いて、様子を見にな。お、立花も一緒か……」

みさと「あ、はい。授業が中止になっちゃって……あー、そうそう、ウイルスをバラ撒いてるナビがいて、今、倒そうとしたところです」

高崎「ウイルスをバラ撒いてるナビだと? 一体どこのどいつのナビだ?」

ゆっこ「こういうナビなんですけど……」

高崎「どれどれ……え?」

高崎「お前……ナンバーマンじゃないか!?」

ナンバーマン「マ、マナブ……?」


45 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:56:58.83 ID:dnGyyk7J0

ゆっこ「え……先生、知ってるんですか? このナビ」

高崎「知ってるも何も! 俺のナビだ!」

みさと「ええっ!?」

高崎「どういうことだナンバーマン! お前がウイルスをバラ撒いたってのは本当か!?」

ナンバーマン「は……はい……」

高崎「何で……お前はこんなことする奴じゃ……」

ナンバーマン「私だって……こんなこと……本当はしたくなかった……」

なの「え……?」

ナンバーマン「私は……マナブを通して学校のパソコンを探るため……」

ナンバーマン「ある組織から、マナブに送られたナビ……」

ナンバーマン「学校のパソコンを探索するためにと、ウイルスを渡されましたが……今日の今日まで使えなかった……使いたくなかった……」

ナンバーマン「マナブの悲しむ顔を……見たくなかったから……」

高崎「……ナンバーマン……」


46 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:58:03.75 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「しかし……先ほど、組織からの連絡で……」

ナンバーマン「無能な部下は必要無いと言われ……」

ナンバーマン「私……計算などは得意なのですが、実践だと失敗が多く……」

ナンバーマン「これ以上失態を晒したら……どんな処罰が下るか、怖くて……」

なの「一体……何の組織なんですか? それに、学校のパソコンで何を探って……?」

ゆっこ(探す……? そーいえば、私のパソコンに入ってたナビも何か探してたような……)

ナンバーマン「そ、それは……」


「そこまでだ、ナンバーマン」


 ドスッ

ナンバーマン「ぐ……?」

高崎「ナンバーマン!?」


47 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 21:59:28.74 ID:dnGyyk7J0

なの「!?」

高崎「ナンバーマン!? おい、しっかりしろ、ナンバーマン!」

「安心しろ……気を失っただけだ……デリートするほどのダメージは与えてはいない……」

「ナンバーマンが目を覚ましたら伝えておけ」

「組織に関する話を、これ以上他者に話すようなら……」

「次はデリートする、とな……」

なの「あ、あなたは、一体……?」

サーチマン「ナンバーマンが言っていた、組織のナビか!?」

「いや……明確には、その組織に雇われている殺し屋だ……」

なの「こ、殺し屋!?」


48 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:00:21.45 ID:dnGyyk7J0

「今回依頼されたのは口封じ……拙者としてはナンバーマンをデリートしても構わないと思ったが……」

「拙者のオペレーターが、それはならぬと言ってな……」

「お前たちも、組織の計画には、これ以上首を突っ込まない方が身のためだぞ……」

なの「……」

サーチマン「……」

「そうだ……ナンバーマンには拙者の名を言っておいた方が、より口を固く閉ざすだろう……」

シャドーマン「拙者の名は……シャドーマン」

なの「……シャドーマン……」

シャドーマン「……さらばだ」

みさと「ちょっ、待ちなさ……」

ゆっこ「……消えちゃった……」


49 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:01:33.61 ID:dnGyyk7J0

 放課後

高崎「なんとかナンバーマンは目を覚ましたが……」

高崎「シャドーマンのことを離した途端、口を閉ざしてしまってな……」

ゆっこ「そうですか……」

みさと「組織とか、何か探してるとか……よくわからない謎が山ほど残ってるのに、情報はなしか……」

高崎「しかし……シャドーマンとかいうナビが言ってたように、あまり深くまで知らない方が良いかもしれないな……」

高崎「相手は得体のしれない組織だ……みんな、気を付けろよ」

なの「はい……」

みさと「わかりました……」

ゆっこ「気を付けます……」

高崎「一応、俺のメールアドレスを教えておこう。何かあったら、すぐに連絡してくれ」


50 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:03:02.65 ID:dnGyyk7J0

高崎「……そーいえば、あのときはナンバーマンばかり気にしていたが……」

高崎「相生の使ってたナビ、東雲にそっくりじゃなかったか?」

なの「え!? そ、そうですか?」

高崎「ああ。まるで、電脳世界に東雲が入り込んだみたいな……」

なの「そ、そそ、そんなわけないじゃないですか! に、人間が電脳の中にだなんて……」

高崎「まぁ……そうだよなぁ……」

高崎「っていうか、あのとき、東雲、まるで魂が抜けたように、机に突っ伏したままピクリとも動かなかったが……何してたんだ?」

なの「い、いや、その……ちょ、ちょっとだけ、気分が悪くなっちゃって、顔を伏せてたというか……」

高崎「おいおい、大丈夫なのか?」

なの「だ、大丈夫ですから! 今は全然元気ですから! あ、あはは……」

なの(はぁ……)


51 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:03:58.43 ID:dnGyyk7J0

ゆっこ「うーん……謎の組織に……謎の探し物か……」

なの「何なんでしょうね……」

みお「おーい、ゆっこー、なのちゃーん」

麻衣「……待ってた」

ゆっこ「あ、みおちゃん、麻衣ちゃーん! ごめん! ちょっと高崎と話しこんじゃってさー」

なの「すみません……待ってていただいて……」

みお「ま、そんな遅くなってないからいいよ。さ、帰ろ!」


52 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:05:54.03 ID:dnGyyk7J0

みお「そーいえばさ、ゆっこ、最近パソコン買ったんだよね?」

ゆっこ「うん。そだけど?」

みお「そんで、ウイルスに感染したゆっこのパソコンを、なのちゃんが直してくれたんだよね?」

なの「あ、はい……」

みお「ってことは、なのちゃん、結構パソコンに詳しいんだよね?」

なの「え、えーと……別に、そんなことは……」

みお「いやさー、うちも最近パソコン買ったんだけど、使い方よくわかんなくて……」

なの「そ、そうですか……」

みお「よかったら、色々教えてくれないかな?」

なの「う、え、えぅ……」

なの(あ、相生さん、どうしましょう……?)

ゆっこ「そんでさー」

麻衣「……」

なの(き、聞いてなーい!)


53 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:08:02.94 ID:dnGyyk7J0

 IN みおの家

はかせ「おっじゃまっしまーす!」

みお「いらっしゃー……あれ、はかせも連れてきたんだ?」

なの「は、はい……はかせの方が、詳しいので」

みお「へー……まあ、はかせって言ってるぐらいだから、当然だよね」

みお「ちょっと待ってて。今、冷蔵庫からロールケーキ持ってくるから」

はかせ「! わーい! ロールケーキだー!」

なの「いや、そんな、悪いですよ」

みお「構わないって! パソコンについて教えてくれるお礼したいし、こーゆーのはみんなで食べた方が――」パカッ



紙「残念でした 姉」



54 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:09:40.91 ID:dnGyyk7J0

みお「ゴメン! そういうわけだから、ちょっとロールケーキ買って来るね!」

なの「い、いえ、そんな、わざわざ……」

みお「あ、パソコンなら、部屋の机の上だから! 必要な準備とかあったら済ませといて!」

なの「ちょ、ちょっと、長野原さん!?」

なの「……行っちゃいました……」

はかせ「ねー、なのー、ロールケーキはー?」

なの「何か、無くなっちゃったみたいです……すぐに買って戻ってくると思いますから、パソコン見ておきましょう」

はかせ「えぇー……ロールケーキぃ……」


55 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:10:55.84 ID:dnGyyk7J0

なの「で、これが長野原さんのパソコンだそうですが……」

はかせ「インターネットにも繋がるし……特に問題ないと思うんだけど……あれ?」

なの「?」

はかせ「わっ!?」

なの「!? どうしたんですか!?」

はかせ「突然ウイルスが!」

なの「ええっ!?」

はかせ「行くよ、なの! なの.EXE、トランスミッション!」

なの「え、ちょ、はかせ、待っ――」


56 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:12:08.19 ID:dnGyyk7J0

 IN みおのパソコンの電脳

なの「っと」

なの「はかせー! ウイルスと戦うこっちの身にもなってくださいよ!」

はかせ「えへへ」

なの「何で照れるんですか!? 褒めてませんよ!?」

「おや……どこのどなたですか?」

なの「え?」

「これからこのパソコンの電脳は、私のウイルスによって破壊されます……」

「巻き込まれたくなければ……逃げた方が身のためですよ?」

なの「……どうしてそんなことをするんですか!? こんなの、絶対悪い事ですよ!?」

「フフフ……あなたには関係のないこと……ん?」

「……もしや、あなたの名前は……なの、ではないですか?」

なの「え……そ、そうですけど……何で……あっ!? ま、まさか……」

「これはこれは……私の組織で危険視されているナビと対面することになるとは……」

マジックマン「私はマジックマン……申し訳ありませんが、この計画の邪魔になりかねないあなたには……消えてもらいます」


57 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:13:26.43 ID:dnGyyk7J0

マジックマン「ウイルス召喚! メットール! ゴースラー!」

なの「わっ、ちょっ……」

はかせ「バトルチップ、ストッロイン! ダッシュアタック!」

なの「えっ? うわっ!」

 バシュンッ!

マジックマン「! 攻撃と同時に接近を!?」

はかせ「バトルチップ、スロットイン! メガキャノン!」

なの「わ、わ、ご、ごめんなさーい!」

マジックマン「くっ……ウイルス召喚! クモンペ!」

 ズガン!

マジックマン「ぐあっ……!」

 ドォン!


58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 22:14:20.35 ID:NPS3x7tv0

はかせ流石だな


59 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:14:50.05 ID:dnGyyk7J0

なの「ふ、ふっ飛ばしちゃった……でも、これで……」

マジックマン「……ぐ」

なの「! ま、まだ動ける!?」

はかせ「さっきのウイルスを盾にして、ダメージを軽減したみたいなんだけど!」

マジックマン「く……しかし、至近距離からメガキャノンを喰らっては……そこそこのダメージでしたよ……」

 ガラッ

マジックマン「……おや? 電脳空間の壁が崩れて……」

 コロン

マジックマン「こ、これは……!」

なの「? 木でできた……立方体?」


61 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:17:32.69 ID:dnGyyk7J0

マジックマン「見つけた……ついに見つけた!」

マジックマン「組織が必死に探し求めていた……電脳世界の古代兵器を呼び覚ますプログラム……」

マジックマン「その名も……」


マッジクマン「電脳ウッドキューブ……!」


はかせ「電脳……ウッドキューブ……?」

なの「……電脳世界の物なのに、ウッド……?」


62 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:18:32.10 ID:dnGyyk7J0

マジックマン「フ……フフフ……もはや、あなたを相手にする意味などない……」

なの「え……?」

マジックマン「ウッドキューブを探し、見つけ出すことがこの計画の最も難易度の高かった場所……」

マジックマン「それが達成された今……計画は急速に進む!」

マジックマン「この電脳世界が……いや、情報化が進んだこの世界が!」


マジックマン「私たち新フェイ王国の物となる計画がね!」


はかせ「新……フェイ王国……?」

なの「……いや、旧フェイ王国の時点で知らないんですけど……」


63 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:20:33.38 ID:dnGyyk7J0

マジックマン「とにかく……このプログラムは早急にあのお方にお届けしなければならない……」

マジックマン「この勝負……申し訳ありませんが、中断させていただきます……」

なの「ちょ、ちょっと! 世界が、その、フェイ王国のものになるって、一体……」

なの「それに、何で長野原さんのパソコンにそんなものが……」

マジックマン「あなたが知る必要はありません……所詮あなたも支配される側なのですから……」

マジックマン「兵士66番様、プラグアウトをお願いします」

66番「ああ……」

なの「ちょ、待っ……」

 シュンッ

はかせ「……プラグアウトしちゃった」

なの「何なんですか……? 何が起きているんですか……?」


64 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:21:56.88 ID:dnGyyk7J0

みお「ただいまーっと」

みお「ごめーん、お店込んでてさー……って、あれ? なのちゃん? はかせ?」

みお「あれ。書き置き……」

みお「……すみません、急用ができてしまったので帰ります。パソコンについてはまた今度……」

みお「急用かー……何があったんだろう……」

みお「……っていうか、新しく買ってきたロールケーキどうしよう」

みお「冷蔵庫に保管してたら、またバカ姉に食われそうだし……」


66 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:23:41.03 ID:dnGyyk7J0

 IN 高崎先生の家

高崎「ん? メール?」

高崎「東雲からか……フェイ王国? ウッドキューブ? なんだそりゃ?」

ナンバーマン「!?」

高崎「? どうした、ナンバーマン?」

ナンバーマン「マ、マナブ! そのメールを、こちらに!」

高崎「あ、ああ……」

ナンバーマン「……」

ナンバーマン「そ、そんな……」

ナンバーマン「マナブ! すぐに、なのとサーチマン……それと、そのオペレーターを呼んでください!」

高崎「あ? あ、ああ……」



67 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:25:43.60 ID:dnGyyk7J0

高崎「ってわけで、集まってもらったが……」

高崎「相生、立花はオペレーター……東雲は、その場にいた関係者だが……」

はかせ「?」

高崎「……この子は?」

なの「何と言いますか……相生さんの使ってるナビの制作者で……」

高崎「こんな子供が?」

はかせ「はかせはこう見えても凄いんだけど!」

高崎「ほ、本当に、君が、ナビを?」

はかせ「そーだよー!」

高崎「……まあ、一旦置いておこう」

高崎「実は、東雲のメールを読んで、ナンバーマンが皆に伝えたいことがあるそうなんだ」

ゆっこ「ナンバーマンが?」

高崎「ああ……それじゃ、言ってくれ、ナンバーマン」

ナンバーマン「はい……」


68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 22:27:06.03 ID:dcR/9W4Q0

wwwかと思ったらフェイ王国かよwww


69 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:27:49.74 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「フェイ王国……それは、私が所属していた組織が存在する国家です」

みさと「え、ちょっと! そんなあっさり言っちゃっていいの!? 組織についての情報を話したら、あのシャドーマンってナビが……」

ナンバーマン「いえ……おそらく、組織がもう存在を隠す理由などないでしょう」

みさと「はあ?」

ナンバーマン「すみません、順を追って説明します。今はお静かに……」

みさと「……わかったわよ……で?」

ナンバーマン「はい……フェイ王国には、ネットワーク技術が開発された初期から存在する、あるプログラムを持っていました」

ナンバーマン「名称不明で、現在は古代兵器と呼ばれている、強力なウイルスバスティングプログラムが」

ナンバーマン「あまりに強力な力を持ったプログラム故に、電脳世界を滅ぼしかねないと判断したフェイ王国は、それを二つに分け、封印しました」

ナンバーマン「ウッドキューブと呼ばれる、木でできた立方体のような、二つで一組のプログラムの中に……」

なの「……ウッドキューブ……」

ナンバーマン「そして、もし、その力が必要になったときに使えるように、ウッドキューブは国王と姫が一つずつ管理する決まりになったのです……」


70 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:28:39.05 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「しかし、数か月前……フェイ王国の指揮官が反乱を起こしたのです」

高崎「反乱……」

ナンバーマン「第一の目的は、国王と姫のウッドキューブを奪い、古代兵器を蘇らせ……」

ナンバーマン「その力を持って、地球のネットワークを制圧し、情報化社会の地球を支配すること……!」

ナンバーマン「地球は今、ネットワーク技術が発達していますからね……」

なの「……」

ナンバーマン「そして、第二の目的は、古代兵器の力と、手に入れた技術力を利用し……」

ナンバーマン「フェイ王国の新たな王となること……」

高崎「なんてこった……本当にそんなことが起きているっていうのか……?」


71 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:29:21.95 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「指揮官の指示で、兵士が国王と姫を襲い……国王のウッドキューブを奪った……」

ナンバーマン「しかし、姫は自分のナビを使って、ウッドキューブを遠くへ隠したのです」

ナンバーマン「ナビを捕え、尋問した結果……そのナビは、時定市のどこかのパソコンの電脳に隠したと吐きました」

ナンバーマン「それ以上、有力な情報は得られず……指揮官は、部下とそのナビを使い、時定市のパソコンを調べる作戦に出ました」

高崎「それで、お前も俺を通じて、学校のパソコンを調べさせられたのか……」

ナンバーマン「はい……電脳空間の床も壁も引き剥がして探せと、ウイルスも持たされました……」

ナンバーマン「しかし……学校の生徒、そして生徒と笑顔で接するマナブを見て……」

ナンバーマン「中々ウイルスを使う気になれず……」

ナンバーマン「しかし、そのせいでパソコンの探索が遅れ……あのお方に脅され……」

ナンバーマン「つい……ウイルスを使ってしまい……本当に申し訳ありませんでした」

高崎「いや……もう過ぎたことだ。気にしなくていい……」

ナンバーマン「マナブ……」


73 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:30:00.39 ID:dnGyyk7J0

みさと「……で、その、隠されたウッドキューブは?」

ナンバーマン「それが……さきほど、なのさんからのメールをいただき……」

ナンバーマン「フェイ王国のナビ、マジックマンが、ついに隠されていた、姫のウッドキューブを回収してしまったと……」

ゆっこ「ええーっ!?」

高崎「おいおい! ヤバいんじゃないか!?」

ナンバーマン「は、はい……おそらく、フェイ王国は……」

 ヴヴ……

はかせ「……? ねー、PETから変な音がするんだけど」

なの「え?」

高崎「これは……どこからか、強制的に映像データが送られて来ている……?」

 ヴヴ……ヴン

「ご機嫌麗しゅう……地球の皆様」

ナンバーマン「こ、この人は!」

ドルフ「私はドルフ……フェイ王国の新たな王……そして、君たちの世界の新たな支配者だ」


74 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:32:09.56 ID:dnGyyk7J0

みさと「ドルフ……!?」

ナンバーマン「反乱を起こした、フェイ王国の指揮官です!」

ゆっこ「じゃあ、こいつがすべての親玉!?」

ドルフ「君たちに次ぐ。君たちのネットワーク技術をすべて我々フェイ王国に譲渡したまえ」

ドルフ「受け入れられない場合……君たちのネットワーク技術をすべて破壊する」

ドルフ「私は、電脳世界を破壊できる力を所有している……まだ、完全に使用できる状態ではないがね」

ドルフ「まあ……使用できるようになるのは時間の問題だ……」

ドルフ「証拠を見せろと言いたいだろう? 良いだろう。見せしめに、明日の午後十時、日本の電脳世界を破壊する」

全員「!?」

ドルフ「もちろん……明日の午後十時までに、地球のネットワーク技術をすべて我々に譲渡すると約束してくれるのならば……日本へ攻撃はしない」

ドルフ「……良いお答えを、期待していますよ?」

 ブツッ


75 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:33:23.29 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「思った通り……もう、フェイ王国の存在を隠すつもりは無いようです……」

ナンバーマン「フェイ王国の存在を知らしめ、一気に支配に持ち込むつもりです……」

ナンバーマン「今更私が話した情報など、口封じする意味も無いでしょう……」

ゆっこ「ど、どうするんですか!? 朝起きて歯を磨いたら、あっというま午後十時ですよ!?」

高崎「そうだな……って、いや、極端すぎるだろそれは!」

みさと「まあ、時間が無いみたいだし……どうするかなんて、決まってんでしょ?」

なの「え?」

みさと「そのフェイ王国ってとこに乗り込んで、ドルフって奴ぶっ飛ばしちゃえばいいじゃない」

なの「ええーっ!?」

はかせ「わー! かっこいー!」


77 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:36:03.55 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「な、何言ってるんですか! フェイ王国の軍隊は今、、飛行船に乗っているのですよ!?」

みさと「飛行船?」

ナンバーマン「そうです! はるか上空から、ネットワークシステムを利用してこちらにナビを送っているだけで……」

みさと「それでも問題ないわよ」

ナンバーマン「え?」

みさと「あっちがナビを送って来たってことは……こっちからもナビを送れるわよね?」

はかせ「そっか! 問題はウッドキューブってプログラムなんだから……」

みさと「そ。プログラムってことは、電脳世界に存在するもの。電脳世界から行っても、その問題のプログラムも破壊することはできるじゃない」


78 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:36:53.18 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「し、しかし、フェイ王国から地球へ繋がるネットワークは、アクセスコードが必要な特殊なルートを通らなくてはならず……」

ナンバーマン「アクセスコードを知っているのは、フェイ王国のナビとオペレーターだけなのですよ!?」

ナンバーマン「そのアクセスコードを、誰が知ってるっていうんですか!?」

ゆっこ「……」

なの「……」

はかせ「……」

みさと「……」

高崎「……」

ナンバーマン「……え?」


79 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:38:17.60 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「か、勘弁してくださいよ! ウッドキューブがフェイ王国の手に渡ってしまった今、抵抗しても無駄なんですよ!」

ナンバーマン「フェイ王国の電脳に乗り込んでウッドキューブを破壊するなんて無茶なこと……私は協力できません!」

ナンバーマン「私が皆さんを集めたのは、一刻も早く状況を知っていただき、逃げてもらうためで……」

みさと「逃げるったってどこによ? ネットワークは世界中に広がっているのよ?」

なの「あ、そっか……じゃあ、どこに逃げても、ネットワークを奪われたら、支配されちゃうんですね……」

ゆっこ「ちょっ、なのちゃん! 冷静に怖い事言わないでよ!」

ナンバーマン「そ、それは……その……」

みさと「このまま何もしなければ、絶望的な状況には変わりない……

みさと「だったら、動いてみて、何が起こるかやってみようじゃないの!」

ナンバーマン「……」

みさと「あんたも、心の底ではちょっとそう思ってたんじゃないの?」

ナンバーマン「う……」


80 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:39:29.08 ID:dnGyyk7J0

高崎「……ナンバーマン」

ナンバーマン「……?」

高崎「奴らの企みを潰すには、お前の力が必要なんだ」

ナンバーマン「……」

高崎「頼む。協力してくれ」

なの「……ナンバーマンさん……」

ナンバーマン「……」


ナンバーマン「……わかりました」


81 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:40:26.73 ID:dnGyyk7J0

高崎「よし、じゃあお前たち。プラグインして、ナビをナンバーマンの誘導に従わせるんだ」

みさと「はい!」

ゆっこ「えーと……どうしよう、なのちゃん、はかせがオペレートするんなら……私、何もすることないんだけど……」ヒソヒソ

なの「え、あ……そう、なっちゃいますね……」ヒソヒソ

はかせ「あ、それなら大丈夫! はかせ、新しいナビ持ってるから!」ヒソヒソ

はかせ「はかせはこっちオペレートするから、ゆっこがなののオペレートして!」ヒソヒソ

ゆっこ「りょ、了解……」ヒソヒソ

高崎「おーい、何ひそひそ話してるんだー?」

ゆっこ「い、いえ! 何でもないです……」

高崎「……? まあ、いいか。それじゃ、行くぞ! 時間が無い!」

高崎「プラグイン! ナンバーマン、トランスミッション!」

みさと「プラグイン! サーチマン、トランスミッション!」

ゆっこ「プラグイン! なのちゃん.EXE、トランスミッション!」

はかせ「プラグイン! シャークマン、トランスミッション!」


82 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:42:30.71 ID:dnGyyk7J0

 IN 高崎先生のパソコンの電脳

なの「よっと……」

ナンバーマン「うわっ!?」

サーチマン「どうしたナンバーマ……うわっ!?」

なの「な、何が……わぁっ!?」

なの「さ……サメ!?」

はかせ「そう! それがはかせの新しいナビ! シャークマンなのです!」

シャークマン「よろしく頼むぜ?」

なの「は、はかせっぽい……ですね……」

ナンバーマン「ま、まあ、戦力が増えたのは頼もしい限りです……」

ナンバーマン「では、こちらへ……インターネットを移動します」


83 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:43:28.73 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「ここです。ここからアクセスコードを入力して、フェイ王国へ続くインターネットを繋げます……」

ナンバーマン「“ONE FOR ALL ALL FOR ONE”……っと」

 ヴァ……

ナンバーマン「……皆さん。引き返すなら今のうちですよ?」

サーチマン「何を今更……」

シャークマン「覚悟なら既に出来ているさ」

なの「……何もしなければ、未来は絶望のまま変わりません」

ナンバーマン「……わかりました。行きましょう。フェイ王国の電脳へ」


84 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:45:24.72 ID:dnGyyk7J0

 IN フェイ王国の電脳

ナンバーマン「着きました……フェイ王国の電脳です」

なの「ここが……」

シャークマン「……随分静かだな……」

ナンバーマン「おそらく、古代兵器を蘇らせる準備に、フェイ王国のナビが総動員で働いているのだと思われます……」

ナンバーマン「主に、暴走してしまったとき、古代兵器を止めるために……」

サーチマン「その準備とはどこで?」

ナンバーマン「電脳の最奥部が、復活の儀式を行う場所……そう聞いた覚えがあります」

なの「じゃあ、この電脳の一番奥に……」


マジックマン「行かせるとお思いですか?」


なの「!」

ナンバーマン「マジックマン!?」


86 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:47:29.56 ID:dnGyyk7J0

マジックマン「やはり、妨害しに来ましたか……」

マジックマン「おや……思ったよりも大勢でいらっしゃいましたね……」

マジックマン「そして……ナンバーマン?」

ナンバーマン「ッ!」

マジックマン「フェイ王国への裏切り行為……目の前で行われて、黙っているわけにはいきません……が」

マジックマン「ここでもう一度ドルフ様の下へ戻るというのならば……見逃してあげても構いませんよ?」

サーチマン「貴様……!」

ナンバーマン「……待ってください、サーチマン」

なの「……ナンバーマンさん……?」


88 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:48:59.37 ID:dnGyyk7J0

ナンバーマン「……」スタスタ

なの「え……ちょ……」

サーチマン「ナンバーマン!」

シャークマン「本気か!?」

高崎「おい! ナンバーマン!」

ナンバーマン「……」

マジックマン「フフフ……そうです、それでいいのですよ、ナンバーマン……」

ナンバーマン「……ナンバーボール!」

マジックマン「な!?」

 ドォン!

なの「! ナンバーマンさん!」

ナンバーマン「私は……もう、この国のナビではありません!」

ナンバーマン「時定高校国語教師、高崎学のナビです!」


90 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:50:32.28 ID:dnGyyk7J0

マジックマン「あ、あなたと言う人は……しかし!」

マジックマン「私とて、あなたが完全に裏切ることも予想していた! さあ、来なさい!」

マジックマン「ストーンマン! ボンバーマン!」

 シュンッ

ストーンマン「ゴゴ……」

ボンバーマン「……」

マジックマン「私も含め、フェイ王国のトップクラスの戦闘能力を持つナビ……」

マジックマン「最奥部の復活の間には行かせません!」

なの「そんな……」

ナンバーマン「……なの。先に行ってください」

なの「え?」

ナンバーマン「あの三体のナビは、私とサーチマンとシャークマンが相手をします」


91 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:52:07.32 ID:dnGyyk7J0

サーチマン「なるほど……それぞれ一体ずつを相手にすれば、残り一人が先へ進める……」

なの「で、でも……」

シャークマン「俺は別に構わねえぜ? その作戦」

はかせ「うん! シャークマンは強くてかっこいいもん!」

みさと「安心しなさいよ、すぐに追いつくから!」

高崎「もちろん、無理そうだったら戻ってきて構わん」

ゆっこ「え、えと、わ、私も頑張るよ!」

なの「……はい!」

マジックマン「盛り上がっているところ申し訳ありませんが……何度も言うように、ここから先へは……」

シャークマン「うるせえ! ヒレカッター!」

マジックマン「っ!?」

ゆっこ「バトルチップ、ダッシュアタック! スロットイン!」

なの「はぁっ!」ヒュンッ

マジックマン「しまっ……」


92 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:53:56.18 ID:dnGyyk7J0

マジックマン「おのれ……」

シャークマン「あいつを追いかけたかったら……」

ナンバーマン「まずは私たちの……」

サーチマン「相手をしてもらう……!」

マジックマン「良いでしょう……まずはあなたたちからです!」

はかせ「行くよ、シャークマン!」

みさと「バトルオペレーション!」

高崎「セット!」

ナンバーサーチシャーク「イン!」


94 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:55:05.67 ID:dnGyyk7J0

なの「最奥部……最奥部……」タッタッタッ

ナビ「待て! 何者だ!」

なの「わっ!?」

ゆっこ「バトルチップ、サイクロン! スロットイン!」

なの「え、えーい!」

ナビ「うわああああ!?」

ゆっこ「さ、なのちゃん! 奥へ!」

なの「は、はい!」

なの「それにしても、随分奥まで来て、たくさんの弱いナビと戦ったと思いますけど……」

ゆっこ(よ、弱いって、なのちゃん……)

なの「……いったいどこが最奥部なんでしょう……?」

ゆっこ「さあ……?」

なの「……あ」

ゆっこ「どったの?」

なの「奥に……扉が……」


95 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:56:49.37 ID:dnGyyk7J0

なの「この扉……何か、扉の向こうから、とてもつもないエネルギーを感じます……」

ゆっこ「……開けてみよう」

なの「は、はい……」

 ギィィ……

なの「あ、あれは……ウッドキューブ!?」

ゆっこ「部屋の中央の、動かないナビが持ってる、これだね!」

なの「ナビ反応がしません。あれは、データの入って無い、ナビのフレームだけです! 破壊しちゃいましょう! 相生さん!」

ゆっこ「うん、バトルチップ――」

 ヴン

ドルフ「それは困るな……」

なの「! モニター!?」

ゆっこ「あ、あの映像に映ってたドルフっておっさん!」


96 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 22:59:30.24 ID:dnGyyk7J0

ドルフ「まったく……マジックマンたちは何をやっているのやら……」

ドルフ「仕方がない……まだインストールの準備は完全ではないが……」

 ドクンッ!

ゆっこ「!?」

なの「データの入って無いはずのナビのフレーム単体が……動いてる!?」

ドルフ「ウッドキューブプログラムは、ナビのフレームに組み込むことで、ウッドキューブ内の古代兵器の力をフレームにインストールし……」

ドルフ「ナビ自身を古代兵器とするのだよ!」

ドルフ「さあ、甦れ! 古代兵器よ! 史上最強とナビとなって!」

 カッ!



97 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:00:22.80 ID:dnGyyk7J0

ゆっこ「あ……あの姿は……」

なの「長野原さん!?」

古代兵器「……」

ドルフ「さあ、お前の力を見せてみろ! まずはその目障りな、なのというナビから消し去れ!」

古代兵器「……アースブレイカー」

なの「!?」

 ズドン!

ドルフ「……フ……」

ドルフ「……フフフ……」

ドルフ「ハッハッハッハッハ!」

ドルフ「素晴らしい! 素晴らしいよ! 一瞬でナビをかき消すほどの威力!」

ドルフ「これで目障りなあのナビも消えた!」



シャドーマン「それはどうかな?」


98 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:01:19.53 ID:dnGyyk7J0

ドルフ「何!?」

なの「……あ、あれ……?」

ゆっこ「シャ、シャドーマンがなのちゃんを助けた!?」

ドルフ「シャドーマン! 貴様、裏切ったのか!」

シャドーマン「戯言を……拙者はお主らの味方になった覚えはない……」

ドルフ「な、何だと……!?」

シャドーマン「お主からの依頼はナンバーマンの口止めのみ……」

シャドーマン「それから先は、拙者のオペレーターの支持に従わせて頂く……」

ドルフ「く……この……目障りな蝿共が……!」

シャドーマン「蝿か……ちなみに、その目障りな蝿はもう一匹いるぞ」

ドルフ「!?」

 ザンッ!


99 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:02:18.29 ID:dnGyyk7J0

古代兵器「……っ」

シャドーマン「……来たか。ブルース」

ブルース「……」

シャドーマン「……娘。まだ動けるか?」

なの「え? あ、はい!」

ブルース「ならば、協力しろ。奴を倒す。地球の未来のためにも」

なの「ど、どなたか存じ上げませんが……ありがとうございます……」

ドルフ「き、貴様ら……古代兵器! 奴らを消し去れ!」


100 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:04:02.08 ID:dnGyyk7J0

はかせ「バトルチップ、アクアタワー! スロットイン!」

シャークマン「うりゃァ!」

ストーンマン「ゴゴ……!」

ナンバーマン「す、すごい……あのオペレーションテクニックも、ナビの能力も……!」

マジックマン「余所見をしている場合ですか? マジックファイア!」

ナンバーマン「う、うわっ!」

高崎「バトルチップ、バリア!」

 バチィッ!

ナンバーマン「お、おお……ありがとうございます、マナブ……」

高崎「気にするな! それより攻撃だ! バトルチップ、バンブーランス! スロットイン!」

ナンバーマン「てやっ!」

66番「バトルチップ、インビジブル! スロットイン!」

マジックマン「くっ……おお、兵士66番様。ありがとうございます」


102 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:04:40.44 ID:dnGyyk7J0

みさと「バトルチップ、メガキャノン! スロットイン!」

サーチマン「ターゲット確認、ロックオン完了! 発射!」

ボンバーマン「ステルスマイン!」

 ズドン!

ボンバーマン「ぐぅぁあああ!?」

サーチマン「ターゲット……デリート……」

 ドォン!

シャークマン「ぐぅっ!?」

はかせ「シャークマン!?」

サーチマン「! しまった! さっきのステルスマインはあっちに!」

マジックマン「隙有りですよ……マジックファイア!」

 ゴォウ!

サーチマン「うぐぅっ!?」

みさと「サーチマン!?」


103 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:06:53.04 ID:dnGyyk7J0

古代兵器「ヘルズローリング!」

シャドーマン「……バクエン」

 ボンッ!

ブルース「今だ! フレイムソード!」

ゆっこ「バトルチップ、アクアソード! スロットイン!」

なの「な、長野原さんじゃないけど、長野原さん、ごめんなさい! ていっ!」

 ザンッ!

古代兵器「ぐ……っ」

古代兵器「……!」キッ

 ガッ

ブルース「ぐっ!?」

古代兵器「バニシングワールド!」

 ズガァン!

ブルース「ぐぁあああっ!」


104 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:09:25.81 ID:dnGyyk7J0

なの「ブルースさん!?」

ブルース「ぐ……だ、大丈夫だ。技を喰らっている途中で、オペレーターからインビジブルが送られた……」

ブルース「だが……それでもダメージが……」

古代兵器「……アース――」

なの「! なのバスター!」

 バシュンッ

古代兵器「……」ギロ

なの「ひ……あ、あの、その……」

古代兵器「……エアバースト」

 ドォン!


105 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:11:03.41 ID:dnGyyk7J0

シャドーマン「……く」

なの「シャ、シャドーマンさん!?」

シャドーマン「案ずるな……アンダーシャツを付けている……そして、このダメージはむしろ狙い通り!」

シャドーマン「喰らうが良い! 我が肉体の傷の恨み憎しみにより生まれる力を!」

 ザシュッ

古代兵器「く……あっ……」

シャドーマン「……ムラマサ」

古代兵器「こ……の……」

シャドーマン「ぐ……やれ! 今、奴は体力を消耗している!」

なの「は、はい!」

ドルフ「まずい……やはりまだ完全に古代兵器は力を蘇らせてはいないか……!」

 ピピ……

ドルフ「む?」

66番「ドルフ様!」

ドルフ「マジックマンのオペレーターの66番か……どうした?」


107 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:12:50.94 ID:dnGyyk7J0

66番「実は……」

ドルフ「……ほう……ククク……」

ゆっこ「バトルチップ――」

ドルフ「待て……こいつらがどうなってもいいのか!?」

ゆっこ「へ?」

 ヴン

なの「新しいモニター……あ、あれは!?」

ナンバーマン「ぐ……」

サーチマン「く、くそ……」

シャークマン「ちっ……」

マジックマン「ハァ……ハァ……ストーンマンとボンバーマンはデリートされてしまったものの……」

マジックマン「このナビたちは、捕えましたよ……!」


108 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:14:11.09 ID:dnGyyk7J0

ゆっこ「はかせ!? 立花先輩!? 高崎先生!?」

高崎「悪い……相生……」

みさと「くそっ……」

はかせ「シャークマン……」

ドルフ「そういうわけだ……君の仲間だろう? 報告は入っているよ」

みさと「人質とかふざけんじゃないわよ! この卑怯者!」

ドルフ「何とでも言いたまえ! さあ、彼らをデリートして欲しくなければ……古代兵器への攻撃を止めてもらおう……!」

なの「……」


109 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:14:39.47 ID:dnGyyk7J0

ゆっこ「この……」

なの「相生さん!」

ゆっこ「!」

なの「……攻撃は中断してください」

ゆっこ「なの……ちゃん……」

ドルフ「ククク……ハッハッハッハ! 美しい友情だ!」

ドルフ「さて……古代兵器よ! 奴らを――」

マジックマン「ぐぁっ!?」

ドルフ「!? どうしたマジックマン!? 66番! 何があった!」

66番「な、何者かが、マジックマンに攻撃を……」

ドルフ「何だと!?」


110 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:16:24.72 ID:dnGyyk7J0

「……キヒヒ……」

ドルフ「な、何だ、あの骸骨のようなナビは!?」

「……ボーンストーカー」

マジックマン「うぐぁぁああっ!」

66番「マジックマン! 応答しろ、マジックマン!」

66番「……マジックマンが……デリートされました……」

ドルフ「な……」

「……ヤレ、ナノ」

なの「!?」

「オレハ、オマエタチノミカタ……コノナビタチハマカセロ」

なの「は、はい!」

ドルフ「バ、バカな……何故、こんなことが……」

なの「……ドルフさん!」

ドルフ「!?」


111 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:18:03.01 ID:dnGyyk7J0

なの「みんなのパソコンにウイルスをバラ撒いて迷惑をかけて……」

なの「世界を支配しようとして……」

なの「そして……私の友達のナビを傷つけ……人質にしようとした卑怯なあなたを……」

なの「私は絶対に許しません!」

ドルフ「く……っ!?」

なの「あなたの野望は……古代兵器は、ここで破壊します!」

古代兵器「……」


112 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:19:23.71 ID:dnGyyk7J0

なの「相生さん!」

ゆっこ「よーし! バトルチップ、ソード! スロットイン!」

なの「……世界を支配なんかさせない……」

ゆっこ「バトルチップ、ワイドソード! スロットイン!」

なの「……今……ここで……」

ゆっこ「バトルチップ、ロングソード! スロットイン!」

なの「私たちの、“日常”を取り戻す!」

ゆっこ「プログラムアドバンス!」

なの「ドリームソード!」

古代兵器「……バニシングワールド!」


 ――ッ――!


114 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:20:54.53 ID:dnGyyk7J0

古代兵器「……」

なの「……」

古代兵器「……ガ……ァ……」

 ドォオン!

ドルフ「バカな……完全に目覚めていなかったとはいえ……あの古代兵器が……」

ドルフ「こんな……いとも簡単に……」

スターラ姫「おい、ドルフ!」

ドルフ「!?」

アルベルト王「裏切った君たちの部下は、再び私たちの下に戻ったよ」

スターラ姫「もう逃げられねーぞ……この野郎……!」

ドルフ「くっ……!」ダッ

アルベルト王「待て、ドルフ! 逃げても無駄――」

 ガッ

 ドテッ

ドルフ「」


115 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:22:16.08 ID:dnGyyk7J0

アルベルト王「……?」

スターラ姫「……?」

16番「……」

ドルフ「」

16番「……」

16番「……しっ」

16番「死んでる」


116 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:23:17.53 ID:dnGyyk7J0

 その後、アルベルト王から、今回の事件の真相、および解決が地球に映像で送られ……。

 世界の危機は救われた。


 数日後

 放課後、帰り道

ゆっこ「ねー、みんな、どーしてあの後、すぐ逃げちゃったの?」

ゆっこ「もーちょっといればさ、アルベルト王の事件解決の連絡に、みんなのこと言われたかもしんないじゃん!」

ゆっこ「みんながちゃちゃっと逃げちゃったから、結局『謎のナビ集団が救ってくれた』ってことになっちゃってさー」

なの「いや、だって! 下手に私のこと見られたら、私がナビになれる普通じゃない人だってバレちゃうじゃないですか!」

ゆっこ(うーん……こうやって現実世界にいるだけでも、背中のねじ回しの存在で普通じゃないってのは……言っちゃダメなんだろうなぁ)

なの「それで、私がプラグアウトしたら、何か、みんなも流れに沿ってプラグアウトしちゃっただけで……」

なの「あ、そうだ。結局、あのシャドーマンと、ブルースと……あと、あの骸骨みたいなナビ……」

ゆっこ「あ、あの骸骨みたいなナビは、スカルマンって名乗ってたらしいよ」

なの「スカルマン……ですか」

なの「……誰がオペレーターで、何者だったんでしょう?」

ゆっこ「さあ? でも案外、身近にいる人だったりしてねー……」


118 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:23:58.28 ID:dnGyyk7J0

大工「いやー、この前は大変だったなー! 何か、フェイ王国ってとこから、ネットワーク支配されそうになってさー!」

関口「……部長」

大工「ん?」

関口「明るく話すことじゃないと思います」

誠「そうですよ、うちなんか、姉ちゃん物凄い勢いでパニクってましたよ?」

大工「あはは、そーだけどさ、過ぎちゃったことだし?」

 ガラッ

小木「すみません、部長。この部屋に、バトルチップ落ちてませんでしたか?」

大工「バトルチップ? ああ、そーいや、さっき拾ったな……これ、小木のか?」

小木「あ、はい。うっかり落としてしまったようで……」

大工「っていうか、小木。お前、ネットナビ持ってたのか?」

小木「ええ……」


小木(……この間はよく頑張ってくれましたね……シャドーマン)


119 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:25:18.16 ID:dnGyyk7J0

みほし「長野原さーん!」

よしの「お? あ、みほしー。久しぶりー」

みほし「この間のリベンジ! 今度こそ私が勝つんだから!」

よしの「この間のって……何の勝負?」

みほし「ネットバトルに決まってんだろ!? 私のケンドーマンをあっさり倒したの覚えてないのかよ!」

よしの「あー、そうだった、そうだったー」

よしの「じゃー、あそこのゲーセン行こう! ネットバトルマシン、あったはずだから」

みほし「言っとくけど、今日のケンドーマンは一味違うからな!」

よしの「あはは、そりゃ楽しみだねー」


よしの「ブルースも楽しみにしてると思うよ」


120 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:26:31.06 ID:dnGyyk7J0

ゆっこ「あれ? あそこにいるの、麻衣ちゃん?」

なの「え? あ、本当だ」

麻衣「……」カチカチ

麻衣「……」←二人に気付いた

ゆっこ「麻衣ちゃ……あ、PETいじってる!?」

なの「え! 水上さんも、ナビ持ってたんですか!?」

麻衣「……」コク

ゆっこ「えー? どんなの? 見せてよー」

麻衣「……秘密」

ゆっこ「えー、いいじゃーん」

なの「ちょっと相生さん、本人が見せたくないって言ってる物を無理やり見るのは失礼ですよー」

麻衣「……」

麻衣(……二人の笑顔が、また見れた)


麻衣(……ありがとう、スカルマン)


121 ◆Z6xRU1YkxreB 2011/12/31(土) 23:27:39.21 ID:dnGyyk7J0

なの「ただいまー」

はかせ「なのー! ビスケット2号にウイルスが入っちゃったんだけど!」

なの「ええっ!? シャ、シャークマンは!?」

はかせ「1号の方にもウイルスが入ったので、そっちを任せてます」

なの「え……オペレートしなくていいんですか?」

はかせ「阪本に任せました!」

阪本「できるかボケ! 早く戻ってこい!」

はかせ「ちょっと待ってー! ビスケット2号になの送って、先にこっちのウイルスやっつけるから」

阪本「いや、こっちのウイルス先にどうにかしてくれよ!」

なの「す、すみません、阪本さん! すぐに終わらせてきますから!」

阪本「おい娘!」

はかせ「じゃー、行くよ! なの!」


はかせ「プラグイン! なの.EXE、トランスミッション!」


おわり


122 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/31(土) 23:29:17.43 ID:WhvWi4TO0

乙!

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