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男「お、流れ星か。理想の妹をくださいっと」

1 私が1です 2011/11/26(土) 17:32:39.51 ID:jCdxyyqa0


<チノツナガリナンテドウデモイイ! ワタシハオニイチャントイッショナラドコヘデモイケルヨ 完

男「おっしゃー!攻略完了」

男「うんやっぱり妹ゲーはいいな。血が繋がってるからこそ生まれる愛っていうの?」

男「禁断の愛を乗り越えて育まれ、2人はさらに愛し合っていく」

男「・・・・・・はぁ。何で俺には妹がいないんだ?」

男「星明りがこんなにキレイなのに、俺の心は現実という容赦ない光に照り付けられて」

キラーン

男「お、流れ星か。理想の妹を下さいっと」

男「ははっ。何だか悲しくなってきたやっ!」グスッ

男「寝るか・・・・・・」

男「」ぐーすかぴー

キラーン・・・・・・


3 私が1です 2011/11/26(土) 17:33:47.19 ID:jCdxyyqa0




チュンチュン

「て・・・さい。・・・きてください!・・・起きてください!」

「兄さん!」

男「う・・・ん?誰だよ。俺の睡眠を邪魔するのは。そもそもニイサンって誰だよ・・・・・・ん?兄さん?」

「随分寝ぼけていますね」

男「そこには可憐な少女が立っていた。俺に敬語を使い兄さんと呼び、まるで妹のように・・・・・・?」

「え、まあ妹ですから」

男「えと・・・・・・誰の?」

「あなたの妹ですよ、兄さん」

男「オーケー。10秒待ってくれ」

「ど、どうぞ」

男「(よし。状況を整理だ。昨日俺は妹ゲーを完クリした。それで妹欲しいなどと星に願った。するとどうだ。そこには妹と名乗る少女がいるではないか。ははーん。こりゃアレだ)」

男「夢、だな」

「まだ寝ぼけてるんですね」

男「夢なら仕方ない。襲うか」

「襲う・・・・・・えっ!?」

男「据え膳食わぬは男の恥。妹襲わぬは妹ゲーマーの恥。・・・・・・よしっ!」

「に、兄さん・・・・・・?」

男「ふぅ~じこちゃぁ~~ん!!」

「い、イッヤァァァァァァァァァァァァァ!!!」

バチーーーーーン



4 私が1です 2011/11/26(土) 17:34:39.99 ID:jCdxyyqa0


間。

「あらおはようございます。お兄様」

「兄貴、2階でなに騒いでたのよ・・・・・・」

「兄ちゃんおはよぅ!ってどうしたのそのほっぺたの手形?」

「うとうと。あ、お兄ちゃんおはよー」

ガヤガヤ

男「ああ・・・・・・これは現実だとこの紅葉と痛みが証明してるよ」

「今度あんなことしたら許しませんからっ!」

男「まっじでスイマセンでした!!」

「えー何してたのぉ?」

「何でもないですから早く朝ごはん食べて支度してくださいね」

「くすくす。お兄様も酔狂ですね」

「まったく、静かに食事したいこっちからしたらいい迷惑よ!」

「遊んでたのー?」



5 私が1です 2011/11/26(土) 17:35:45.23 ID:jCdxyyqa0


男「(状況から察するに、ガチで願いが叶ったとしか思えねぇ。動揺するが、逆に考えれば天国じゃね?)」

男「(こうなっちまった以上しかたないな。うん。この世界を謳歌するぞっ!)」

「お兄様、早くしないと遅れてしまいますよ?」

男「(大人っぽいなぁ。黒髪長髪ストレート。そんで胸は・・・・・・大!)」以下『大人妹』

大人妹「どうしました?」クスクス

男「お、おう。いただきます」

男「う、美味い・・・・・・!これは誰が作ったんだ?」

「私ですけど何か、兄さん?」ギロッ

男「ひぃ!?」

男「(な、なるほど。この子は家庭的な子だな。ミドルヘアーがよく似合ってるな。んで胸は・・・・・・小?)」以下『敬語妹』

敬語妹「ど、どこ見てるんですかっ!?」

「あ、朝から不潔よバカ兄貴ーー!」バッシーン

男「2発目の紅葉ぃー!?」



6 私が1です 2011/11/26(土) 17:37:07.86 ID:jCdxyyqa0


男「(こ、この子の性格は・・・・・・?)」

「む、胸ばっかり見て!あんたそんなんで恥ずかしくないのっ!?」カッー

男「(何だツンデレか。なるほど。象徴するかのごとくツインテールだな。しかも・・・・・・極小)」以下『ツン妹』

ツン妹「べ、別に兄貴のために言ってるんじゃなくて、わ、私たちの風評に関わるからなんだからねッ!」

男「(オッケー。教科書どおりのツンデレだぜ!)」

「へへーん。ボクはツン姉より胸あるよーん!」

男「(ショートボブヘアにボクっ娘。ボーイッシュな子か。確かにツン妹より胸はあるな。並か)」以下『ボー妹』

ツン妹「アンタも兄貴と同じ程度の思考!?」

ボー妹「でも男の子はおっぱいが好きだってのは事実じゃん」

敬語妹「朝から変な話題で盛り上がらないでください!」

ボー妹「敬語姉も胸ちっちゃいもんね」

敬語妹「なっ・・・・・・!?」

大人妹「そんな敬語妹とツン妹に朗報。日本人の男の4割は小さい派よ。まあそこにお兄様が入るかは分かりませんが」チラッ

男「いやこっちにふるなよ」

ツン妹「で、兄貴は実際どうなのよ!」

男「まあ無いよりはあった方がいい、かな?」

大人妹「だそうよ」クスクス

ボー妹「敬語姉とツン姉はこれで兄ちゃんの眼中から消えちゃったね」

ツン妹「はっ!そ、そもそも兄貴を意識する必要が無いじゃない!ふ、ふん。どうでもいい話だったわね」

敬語妹「兄さん、晩飯抜きですね」ニコニコ ゴゴゴゴゴ

男「ホワイ!?俺は一般論を述べたまでだ!」

大人妹「ではお兄様、今夜私と外食いたしましょう」

敬語妹・ツン妹「「それはダメ(です)っ!」」

大人妹「あらあら」クスクス

男「(これは・・・・・・天国なのか?状況がカオスすぎんだけど)」



7 私が1です 2011/11/26(土) 17:37:49.79 ID:jCdxyyqa0


グイグイ

男「ん?」

「お兄ちゃん、わたしのおっぱいは大きい方?」ムニュ

男「お、ああ。そうだな。普通じゃないか?そのくらいがちょうど良いよ」

「そっかー!よかったー!」ニコニコキラキラ

男「(うおぉぉ。眩しい。この子は純粋無垢だ。きっと胸の話も訳分からずに聞いてたんだろう)」以下『無垢妹』

無垢妹「でもでも同じクラスのあかりちゃんは、わたしよりおっぱいちっちゃいけどモテモテだよ?」

男「世の中定石には囚われないって事だよ」

無垢妹「難しいね。世の中って」

男「ああ難しいぞ。何たって星が願いを叶えてくれるくらいだからなあ」

無垢妹「??」



8 私が1です 2011/11/26(土) 17:42:23.72 ID:jCdxyyqa0


男「状況をまとめると、キラッ☆お星様は5人の多様な妹を作り、ギャルゲのごとく俺に好意を寄せさせた!」

男「長女は『大人妹』で俺と一緒の高校に通うJK1だ」

男「次女は『敬語妹』で隣町の中学校に通うJC3だ」

男「三女は『ツン妹』で地元の中学校に通うJC2だ」

男「四女は『ボー妹』で地元の中学校に通うJC1だ」

男「五女は『無垢妹』で地元の小学校に通うJS6だ」

男「俺は低スペックなゲーム脳、DK2です。ごめんなさい」

敬語妹「兄さん、誰と話してるんです?」

男「違う世界のお友達、かな」




9 私が1です 2011/11/26(土) 17:43:55.35 ID:jCdxyyqa0


男「完全に忘れてたけど親は?」

ツン妹「何言ってるの?海外に住んるじゃない」

男「えっと、ご職業は・・・・・・?」

ツン妹「はぁ?不動産の社長。そんなことも忘れたのこのバカ兄貴は」ハァ

男「とんだご都合設定でした」

敬語妹「今日の兄さん変ですよ?」

大人妹「あら?お兄様が変なのはいつもの事じゃない」

男「どういう意味だ!?」

ツン妹「それもそうね」

ボー妹「そうだね。兄ちゃん変だもんね」

大人妹「ええ。特にベッドの下が変ですからね」

男「ノォォォォォ!?プライベート丸出し!?」

敬語妹「・・・・・・この間の掃除からまた増えてるんですか、兄さん?」

無垢妹「え?お兄ちゃんのベッドの下に面白いものがあるの?」

大人妹「夢と希望よ」

男「変な事言わなくてイイから!」

敬語妹「帰ったらお掃除ですね、兄さん」ニコッ

男「どうして学校行く前からこんなに疲れなくちゃいけないんだ・・・・・・」



10 私が1です 2011/11/26(土) 17:45:13.73 ID:jCdxyyqa0


無垢妹「がっこー到着!じゃあねみんな!」ダッ

男「おお。しっかり遊んで来い」

ツン妹「私たちはこっちだから」

男「うむ。しっかり励んで来い」

ボー妹「バイバーイ!」フリフリ

敬語妹「では兄さん、私もバスが来たので」

男「ああ。しっかり学んで来い」

大人妹「それは誰かの台詞ですか、お兄様?」

男「いや、妹ができたらこう言おうと決めてたんだ」

大人妹「ふふっ。まるでつい最近妹が出来たみたいな言い方ですね」

男「そのまさかだとしたら?」

大人妹「こうしてお兄様に出会えたことに感謝します」ニコ

男「・・・・・・お前本当に高1?」

大人妹「さ、お兄様。学校に到着しました。私にもお言葉をくださいな」

男「あ、ああ。しっかり過ごして来い」

大人妹「お兄様もです」クスクス

男「(愚息がヤバいんですけど・・・・・・)」



14 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(京都府) 2011/11/26(土) 18:20:04.31 ID:lU9w84EWo

シスプリっぽいな。こういうの好きだし期待期待


20 私が1です 2011/11/26(土) 20:11:44.64 ID:jCdxyyqa0

 
男「オーッス」ガラッ

男友「おはっす」

男「(学校とかに改変は加わってないから、やっぱりうちの家だけか)」

男友「どうした?元気ねえぞ」

男「急に生活環境が変わったので、これから慣れていこうと必死なのさ」

男友「へーそうか。お前のうちも大変だな」

男「俺のうちじゃなく俺が大変なんだけどね」

女「やあおはよう男くん」

男「おはよう女さん。今日も相変わらず麗しいですね」

女「なに、君の妹たちに比べたら劣ってしまうよ」

男「あ、自分麗しいって自覚はあるんだ」

男友「女さん今日もおキレイっすね!!」

女「ありがとう。で、だ。私が君に話しかけてきたのは他でもない。君に用事があるからだ」

男「用事?珍しいですね」

男友「・・・・・・」



21 私が1です 2011/11/26(土) 20:13:09.83 ID:jCdxyyqa0


女「まあ何だ。流れ星と言えば通じるかい?」

男「流れ星・・・・・・まさか、ねぇ」

女「今日の昼休み、もしくは放課後に一緒にどうだい?」

男「ご一緒させていただきます」

男友「俺も一緒にイイっすか!?」

女「すまないが、男くんと2人っきりになりたいのでね」

<オイどぉいうことだ男ぉぉぉ!!

<血祭りじゃぁ!かがり火を用意せぇ!!

<ちょっと男子騒がしいんだけど!!

<男くん・・・・・・どういう事!?

男「何か、いらん反感買ってる気がする・・・・・・」(泣)

女「人生様々な経験があるさ」



22 私が1です 2011/11/26(土) 20:14:23.02 ID:jCdxyyqa0


昼休み屋上

女「おや。遅かったじゃないか」チョコン

男「よくそんな平然と座ってられますね・・・・・・俺が男子どもに追いかけられてたってのに」ゼェゼェ

女「まあ座るといい」

男「言われずとも」

女「お茶でもどうだい?最近紅茶にハマっていてね」

男「んー、それもいいけど本題が聞きたいです」

女「急かす男は嫌われるぞ」

男「じゃあ紅茶ください」

女「それでいい」スッ

男「いただきます」ズズズ

女「さて君が急かす本題だけど」

男「流れ星ですか?」

女「そもそも同級生に敬語を使うのはどうかと思うが?」

男「さあ。女さんは高嶺の存在っぽいから敬語使うのも自然かと」

女「そんなことはどうでもいいけど」

男「いいんですか・・・・・・」



23 私が1です 2011/11/26(土) 20:15:42.78 ID:jCdxyyqa0


女「昨日の夜の流れ星。君は何を願った?」

男「あの、それ言わなくちゃダメですか?」

女「どうして?何か恥ずかしい事があるかい?」

男「大有りだろ!つーか女さん知ってるでしょ絶対」

女「まあ知ってはいるが」

男「どうやって知ったんですか?あなただけご都合改変から逃れられたんですか?」

女「君が願ったあの流れ星、そのまま私に降り注いでね」

男「ええっ!?」

女「私が願いを見届ける監査官のようなものになったのだよ」

男「監査官?・・・・・・はっもしかして『この宇宙を統括する情報統合思念体によって作られた対有機生命体コンタクト用ヒューマロイドインターフェース』ですか?」

女「すまない。世界が違う」

男「そうですか・・・・・・」

女「うむ。ときに、君には5人の妹たちに同時に愛されているね」

男「みたいですね」

女「つまりそういうことだ」

男「???」



24 私が1です 2011/11/26(土) 20:16:48.42 ID:jCdxyyqa0


女「さて、紅茶の味はどうだい?」

男「俺は紅茶よりコーヒーが好きですかね」

女「素直で結構だ」

男「あの。女さんは急にそんな監査官になって抵抗って無いんですか?」

女「さてね。流れ星はそんな心さえも私に与えてくれなかったよ」

男「何かすみません・・・・・・」

女「そう暗い顔をするとこちらも困るが」

男「そう言ってもらえれば嬉しいです」

ガチャ

大人妹「こちらにいらしたんですねお兄様」

男「大人妹。どうした?」

大人妹「お昼一緒にと思ったのですが、先約がいらしたんですね」チラッ

男「ああいや、そういう訳じゃないんだが」

女「そちらに行くといい。話すことは話したのだし」

男「女さんも一緒にどうですか?」

女「私は遠慮しておこう。妹と水入らずの食事を楽しむといい」

男「そうですか」

女「では」

ガチャ

女「私も君の妹でありたかったよ」



25 私が1です 2011/11/26(土) 20:18:28.35 ID:jCdxyyqa0


昼休み屋上

大人妹「さきほどの女性はどなたですかお兄様?」

男「俺のクラスメイト、で正しいと思う」

大人妹「どういうことでしょう?」

男「まあいろいろあるんだよ」

大人妹「まさか・・・・・・お慕いしている仲ですかっ!?」

男「そうじゃない。むしろあんな人と付き合えるわけが無いな」

大人妹「そうですか。よかったです」

男「(大人妹は静かに愛すタイプか?)」

大人妹「それではお弁当を食べましょうお兄様」カチャカチャ

男「ああ。ところでさ」

大人妹「どうぞお箸です。何でしょうか?」

男「ありがとう。そのお兄様ってどういう過程で使い始めたの?」

大人妹「まあ。あの日のことをお忘れになられるとは・・・・・・少しショックです」

男「(あーミスった!)」

大人妹「そうですよね。あれはお互い幼い間でしたものね」モグモグ

男「涙拭く動作してるけどちゃっかり食うのね」モグモグ

大人妹「忘れたのであれば思い出させてやりましょう。あの日のことを」モグモグ

男「えっ、回想入んの?」



26 私が1です 2011/11/26(土) 20:19:32.51 ID:jCdxyyqa0


回想

男(幼)「おーい大人妹(幼)ちゃーん!こっちこいよー!おもしろいものがあるぞー」

大人妹(幼)「おもしろいものですかー?」

男(幼)「マンガ本が落ちてる」

大人妹(幼)「ほんとうですね。なんのマンガでしょう?」

男(幼)「お兄さんと妹がプロレス(?)してるなー」

大人妹(幼)「ほんとですね。でもなんで服着てないんでしょうか?」

男(幼)「プロレスってそんなもんだろ?」

大人妹(幼)「男の人パンツ一丁ですものね」

男(幼)「なあ大人妹(幼)ちゃん、このプロレス(?)しようぜ」

大人妹(幼)「でもこれお兄さんと妹じゃなきゃできないみたいですよ?」

男(幼)「じゃあ俺がお前を妹にしてやるよ!」

大人妹(幼)「ほんとにですか!?ではこの漫画のようにお兄様と呼んでいいのですか?」

男(幼)「男は言った事に嘘はつかないぞ!」

大人妹(幼)「わーい!うれしいです!」

回想終了



27 私が1です 2011/11/26(土) 20:21:04.84 ID:jCdxyyqa0


大人妹「そして2人はプロレス(?)を楽しみました」///

男「うそだぁ!明らかに幼稚園生くらいなのに・・・・・・ってお前・・・・・・義妹?」

大人妹「はいそうですが?あのあとお父様に養子に入れてもらったじゃないですか」

男「親父何やってんねんっ!!」

大人妹「ですがしかし」ズイッ

男「!!」

大人妹「義妹といえども、法律上は他人ですもの」ズイズイッ

男「大人妹さーん・・・・・・?」

大人妹「せっかくの機会ですわ。あの時のプロレス(?)の続きをいたしませんか・・・・・・?」フゥ

男「(静かなタイプかと思ったら静かなる変態だった!?)」

大人妹「ほら。お兄様の大好きな大きな胸もこんなにドキドキしています」ムニッ

男「(オーマイガーーーーーー!!?コレナンテエロゲーーーー!?)」

大人妹「冗談ですわ」クスクス

男「ふえっ?」

大人妹「あら。とても残念そうな顔をなさっていますね?」

男「そそそそそんなことないぞ!!」



28 私が1です 2011/11/26(土) 20:22:08.98 ID:jCdxyyqa0


大人妹「私だけが占有してしまったら妹たちがかわいそうですからね」

男「えっと、何の話?」

大人妹「さあ何の話でしょう」クスクス

男「さっぱりわからん(いや、分かるが分からないフリしてよう。なんかそっちの方がいい気がする)」

大人妹「ふふ。こちらのハンバーグはいかがですか?おいしいですよ」

男「じゃあいただくか」

大人妹「あーん」

男「あーん」パクッ

男「うん、美味い!」

男「(うん、美味い!じゃねえよ俺!!何空気に呑まれてんだよ!?)」

大人妹「美味しいですか。では私の食べかけもプレゼントいたします。あーん」

男「あーん」パクッ

男「(こいつ、大人の空気を漂わせてる辺り、男を巻き込む習性があるっぽいな。間接キスか。うまうま)」

大人妹「お兄様に喜んでもらえると作った甲斐があります」

男「コレ大人妹が作ったのか?」

大人妹「いいえ。敬語妹ですわお兄様」

男「えっなにそのフェイント。わずかに褒め言葉探してた俺の努力返せ」

大人妹「早く食べないと昼休みが終わってしまいますよお兄様」クスクス

男「ああもう!俺を惑わすなあああーーーーー!!」



30 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(兵庫県) 2011/11/26(土) 20:28:57.70 ID:b8KjsbkFo

素晴らしい
特に敬語妹素晴らしい

ちょっと流れ星探してくる


32 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です) 2011/11/26(土) 20:41:37.67 ID:hE7lun1U0

>>30俺も手伝う


34 私が1です 2011/11/26(土) 20:53:12.81 ID:jCdxyyqa0

>>30僕も手伝います


35 私が1です 2011/11/26(土) 20:54:15.88 ID:jCdxyyqa0



帰り道

男「朝といい昼といい、これでは俺の愚息が持つかどうか・・・・・・」

プップー

男「お、バスか」

プシュー

敬語妹「あれ、兄さん?」

男「敬語妹か。おかえり」

敬語妹「姉さんは一緒じゃないんですか?」

男「よくわからんが駅前の書店に買い物だとよ。着いていくぞって行ったら、お楽しみですうふふだとよ」

敬語妹「またあの人は何か考えていますね」ハァ

男「それはそうと、なぜ2つ手前のバス停で降りるんだ?」

敬語妹「夕飯のお買い物です。兄さんも手伝ってください」

男「なるほど。よっしゃ手伝うぞ」



36 私が1です 2011/11/26(土) 20:56:33.16 ID:jCdxyyqa0


敬語妹「それから、にんじんにジャガイモ・・・・・・」

男「あの」

敬語妹「あ、チョコレートに蜂蜜も必要ですね」

男「敬語妹様!」

敬語妹「どうしました兄さん?」

男「もう両手で抱えきれないんですけどっ!!」

敬語妹「しょうがないじゃないですか。6人もいるんですよ?」

男「カレーの材料にしては多すぎるだろ!チョコレートって無垢妹のお菓子か!?」

敬語妹「はぁ。知識の浅い兄さんのために言いますが、それはカレーに使うものです。カレーというもののコクを出すものは甘いものなんです」

男「といってもこの量は食えないだろ・・・・・・」

敬語妹「?いつも兄さんが半分食べてしまうじゃないですか?」

男「俺立派!?」

敬語妹「これでオッケーです。お会計に行きましょう」



37 私が1です 2011/11/26(土) 20:57:52.78 ID:jCdxyyqa0


男「た、大量大量」

敬語妹「家までもう少しです。頑張ってください!」

男「お前のもなかなか重そうだな。それなに?」

敬語妹「ぎゅ、牛乳です」

男「あー・・・・・・なるほど」

敬語妹「な、なんですか!これもコクを出す調味料なんです!」

男「5リットルも?シチューになるだろ」

敬語妹「なりませんよ」

男「おっと知識の浅い兄から漏れる言葉だから気にしないでいいが、牛乳って意外と脂肪分が多いのよな」

敬語妹「え!?そうなんですか!?」

男「いやほら俺知識浅いから」

敬語妹「うぅ~・・・・・・すいません。知識が浅いなんて言って」

男「ん。素直が一番だぞ」

敬語妹「はい。兄さんも素直になってくださいね」

男「俺はいつでも素直じゃないか」

敬語妹「では帰ったら素直にベッドの下の夢と希望を差し出してくださいね」ニコッ

男「あ、悪魔や・・・・・・」



38 私が1です 2011/11/26(土) 20:58:54.11 ID:jCdxyyqa0

敬語妹「さ、家ですよ」ガチャ

敬語妹「あれ?開いていないんですか?いつもなら無垢妹が帰ってきてるんですが」

男「敬語妹と2人っきり・・・・・・」ボソッ

敬語妹「鍵はー」ガチャガチャ

男「んでエロ本の謁見」ボソ



39 私が1です 2011/11/26(土) 20:59:30.51 ID:jCdxyyqa0


以下男の妄想

敬語妹「まったく呆れますよ。前回の捜査から半月しかたっていないのにこの量ですか」

男「申し訳ないっす・・・・・・」正座

敬語妹「しかも・・・・・・前回よりマニアックなプレイで」

男「日々成長するのです」

敬語妹「兄妹モノですか・・・・・・しかも敬語を使う妹ばかり」

男「そ、それは・・・・・・!!」

敬語妹「いけませんね。ぴったり的を得ている妹に欲情してしまう兄さんには・・・・・・オシオキが必要ですね」

以上男の妄想終了



40 私が1です 2011/11/26(土) 21:02:37.65 ID:jCdxyyqa0


男「ッシャァァァァァ!!」

敬語妹「ビクッゥ!?」

男「よし。早く掃除すんぞ妹よ」

敬語妹「えぇー!?どうしたんですか兄さん!?とうとう頭のネジが外れてしまいましたかぁ!?」

男「敬語妹よ、善は急げだっ!」

敬語妹「一体どうしたというのでしょう・・・・・・」



42 私が1です 2011/11/26(土) 21:04:03.08 ID:jCdxyyqa0


ツン妹「ただいまー・・・・・・って何で兄貴が玄関で息絶えてるのよ」

敬語妹「ほんっと信じられません!!朝といいさっきといい!!」プンプン

ツン妹「またなんかやらかしたわねバカ兄貴が。一体何したのよ?」

男「夢と希望の謁見の際に・・・・・・」

ツン妹「ああ、ベッドの下のね」

男「敬語妹がかがんだ拍子に、スカートの中の幻想が見えたので」

ツン妹「もういい。オチが読めたわ。うん。ブレなくバカ兄貴だった」

男「クソッなんて日だ!」

ツン妹「敬語姉からすればなんて日でしょうね」



44 私が1です 2011/11/26(土) 21:07:40.40 ID:jCdxyyqa0


男「はぁ・・・・・・俺の気持ちはグレーだよ」

ツン妹「ほら邪魔だよ兄貴」ゲシゲシ

男「痛い痛い!蹴らないでっ!・・・・・・ん?こっちもグレーか」

ツン妹「・・・・・・っ!!!??」

男「お前なぁ、もっとかわいいパン・・・・・・」

ツン妹「死ねクソ兄貴ッッ!!!」

ドゴッッ

男「グホァ!!」

敬語妹「どうしたんですかー?」タッタッタ

男「」シューー

敬語妹「うわ、屍が・・・・・・!?」

ツン妹「敬語姉、それ片付けといて。それで明日の燃えるごみの日で出せばいいから」

男「せ、せめて不燃物・・・・・・」ガクッ

敬語妹「そういう問題ですか。あと私は料理で忙しいのでツン妹ちゃんが運んでください」



45 私が1です 2011/11/26(土) 21:08:27.05 ID:jCdxyyqa0


ツン妹「な、アタシにこれ以上恥をかかせる気っ!?」

敬語妹「兄さんを運ぶことのどこが恥ですか・・・・・・」

ツン妹「敬語姉はパンツ見られて平気なの!?」

敬語妹「もう慣れましたよ。こんな兄さんですから」

ツン妹「おおお男にパンツ見られるとかっ・・・・・・!!」

敬語妹「誰でもいいわけじゃないですよ。ツン妹ちゃんも、そうでしょう?兄さんだからこの程度で済んだんですよね?」

ツン妹「う、確かにクラスの男子なら殺してた・・・・・・って、それじゃあアタシがこのバカ兄貴好きみたいじゃない!!」

敬語妹「あれ?違うんですか?」

ツン妹「ち、違わない・・・・・・」ボソッ

敬語妹「では兄さんを部屋まで運んできてください」ニコッ

ツン妹「わ、分かったわよ!」

シューシュー

敬語妹「お湯が沸いたみたいです」タッタッタ



46 私が1です 2011/11/26(土) 21:09:34.89 ID:jCdxyyqa0

ツン妹「・・・・・・」

ツン妹「よいしょっと・・・・・・重っ!?」

ツン妹「え、何で兄貴こんなに筋肉ムキムキなの・・・・・・?」

間。

男「うぅ・・・・・・許してくださいパンツ神様・・・・・・」

ツン妹「一体どんな夢見てんのよ」ベシッ

男「アウチ!ここは誰?私はどこ?」

ツン妹「本当に困った低血圧ね」

男「あれ?ツン妹か?何だこのやわらかい枕・・・・・・ずっと触っていたくなるような・・・・・・」

ツン妹「膝枕してんのよッ!!さりげにスカートの中に手を伸ばすなぁ!!」バシン

男「グッモーニン!?」

ツン妹「起きたなら早くどいて。足が痺れて敵わないの」

男「バカかッ!!太ももとか高貴な物の代表だろ!それをみすみす手放せっていうのか!?」

ツン妹「ここにちょうどナイフがあるの」

男「やあおはよう俺の可愛い妹」ガバッ



47 私が1です 2011/11/26(土) 21:10:21.75 ID:jCdxyyqa0


ツン妹「はあ。やっといつもどおりに戻った感じね」

男「それはどういう意味だ?」

ツン妹「朝元気なかったじゃない」

男「ん、ああ。俺にも悩みの一つや二つくらいあるさ」

ツン妹「成績とか?」

男「ん?それは総じてオールオッケーだが?」

ツン妹「うそっ!?信じらんない!」

男「それは少しショックだな。やる時はヤるさ」

ツン妹「字が違う」

男「それより、ここまでツン妹が運んできてくれたのか?」

ツン妹「ふん。感謝しなさいよねっ!」

男「ああ、ありがとうな」ナデナデ

ツン妹「き、気安く頭を撫でないでッ」///

男「さらさらだなあ」ナデナデ

ツン妹「うん・・・・・・」///

男「さて夕飯みたいだから下に降りるか」スッ

ツン妹「あ・・・・・・」

男「どうした?」

ツン妹「何でもない!早く行けバカっ!」

男「さ、サー!イエッサー!」



48 私が1です 2011/11/26(土) 21:10:55.56 ID:jCdxyyqa0


ツン妹「よっと・・・・・・あ、足が痺れて・・・・・・」ジーン グラッ

男「危ないっ!!」

ガシッ

男「あ・・・・・・」

ツン妹「・・・・・・・・・・・・」

無にゅうーーーん

男「こ、これはダナ、事故であって故意では・・・・・・」

ツン妹「」ギロッ

ツン妹「もっかい死ねバカ兄貴ィィィィィィ!!!」

ドッカーーーン

男「」ドサッ

ツン妹「・・・・・・故意で、恋だったらよかったのに。おにぃちゃんのバカ」



49 私が1です 2011/11/26(土) 21:12:20.94 ID:jCdxyyqa0


リビング

ボー妹「ただいまぁー!ご飯はー?」

無垢妹「ただいまー!お兄ちゃんはー?」

敬語妹「もっと早く帰ってきなさい!今何時だと思ってるんですか!」

ボー妹「7時!」

無垢妹「7時5分!」

敬語妹「外は?」

無垢妹「真っ暗!」

敬語妹「分かってるなら早く帰ってきなさい!」

男「そうだぞ。悪い狼が出るからなぁ」

ツン妹「それはあんたの事でしょうが」

敬語妹「あら兄さんいつの間に復活してたんですか?」

男「いましがただ。ところで大人妹の姿が見えないぞ?お前ら一緒じゃなかったか?」

ボー妹「ううん。ボクは知らないよ。無垢妹ともそこで会ったし」

無垢妹「わたしは砂場でたかしくんとずっと遊んでたー」

男「そうか。ちょっとたかしくん呼んできなさい。お話があります」

敬語妹「大丈夫ですよ。たかしくんの方がよっぽどマシですよ」

男「まだ何にも言ってないけどっ!?」



50 私が1です 2011/11/26(土) 21:14:28.34 ID:jCdxyyqa0


ツン妹「早く食べましょうよ。あの人待ってたら日付変わっちゃうわよ」

男「なんつーやつだよ。本屋にそんなにいるつもりなのか?」

ボー妹「乳姉ぇの趣味は読書だからね。多分また大量に買ってるんだよ」

男「いやもっと別の呼び方があるだろ」

無垢妹「大人お姉ちゃんのマンガ面白いんだよ!男の人と女の人が裸でプロレス(?)しててねー。お姉ちゃん顔真っ赤にして『お兄様と私のことですよ』って言ってるんだー」

男「ぶぉっほ!!?」

敬語妹「何やってるんですかあなたたちは!」

ボー妹「え、それマジ?ちょっと引くなぁ・・・・・・」ススス

ツン妹「死ね」

男「やめて!距離を置かないで!あと、単語での罵倒は心をえぐる!・・・・・・って違う!事実無根だ!」

無垢妹「わたしもお兄ちゃんとプロレス(?)したいなー!」キラキラ

男「こいつ実は分かってんじゃねっ!?」



51 私が1です 2011/11/26(土) 21:15:25.69 ID:jCdxyyqa0

<ただいまー

男「帰ってきた諸悪の根源んんんん!」

大人妹「あら?どうしたの一斉に私の方を振り向いて」

敬語妹「ちょっとお話があります!座ってください」

大人妹「怖いですわ。お兄様助けてください」ピトッ ムニッ

男「くぁwせdrftgyふじこlp」

ボー妹「また乳姉ぇがおっぱいアピールしてる!」

男「お、おっぱい祭じゃあああああああああああ!!!!」

ツン妹「兄貴が壊れたーー!?」

大人妹「ふふ、そのお祭では私の独壇場ですね」

無垢妹「わ、わたしは参加できる?参加できる?」

敬語妹「全員そこに直りなさーーーーーーーーーい!!」



52 私が1です 2011/11/26(土) 21:17:10.12 ID:jCdxyyqa0


男の部屋

男「はぁ・・・・・・今日だけで散々な目にあった」

<トントン 兄ちゃん入っていいー?

男「ん、ああいいぞ」

ガチャ

ボー妹「ゲームしようよ!」つペケモン

男「お、いいな。久しぶりだなペケモン」

ボー妹「そうだっけ?昨日もしたじゃん」

男「あ、そ、そうだよな。うっかりうっかり」

ボー妹「??」



53 私が1です 2011/11/26(土) 21:18:11.76 ID:jCdxyyqa0


ボー妹「リザー首領のそらをとぶ!」

男「甘いな!俺の海オーガはかみなりを使えるんだぜ!」

ボー妹「ふぎゃああーー!!」

<ピチューン

ボー妹「じゃあ雷チュウの電撃で押し切る!」

男「海オーガの じしん」

<ピチューン

ボー妹「ぎゃあああーー!!くっ、藻ジャンボのギガドレイン!!」

男「れいとうビーム」

<ピチューン

<Geme Over

ボー妹「一撃も食らわせることなく終わった・・・・・・」

男「完全勝利ィ!」

ボー妹「兄ちゃんって大人気ないね」

男「ぐはっ!!それを言われると何も言えない」

ボー妹「じゃあ何も言わなくていいからちょっとそのままね」

男「うん?」

ボー妹「よいしょ」チョコン

男「え、え?」



54 私が1です 2011/11/26(土) 21:19:05.07 ID:jCdxyyqa0


ボー妹「さ、レベル上げ手伝ってよ!」

男「お、おお・・・・・・」

男「(え?ボー妹が俺の膝に座って一緒にゲーム。必然的に抱きつくような形になるんだけど・・・・・・)」

男「はぅぁ!?」

ボー妹「ど、どうしたの!?」

男「何でもない。(愚息ぅぅぅぅぅ!!)」

ボー妹「変な兄ちゃん」

男「(こんな時は素数を数えるんだ。2,3,5,7・・・・・・)」

ボー妹「兄ちゃんさ」

男「は、はい何でしょう?」

ボー妹「当たってる・・・・・・」

男「(オーマイサーーーーーーーーン!!!)」

ボー妹「それって、ボクでそうなったんだよね・・・・・・?」

男「逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ。妹に邪な気持ちを持っちゃダメなのに・・・・・・!!」

ボー妹「そうだったら、ちょっと嬉しい、かな?」

男「へ?」



55 私が1です 2011/11/26(土) 21:20:00.96 ID:jCdxyyqa0

ボー妹「ボク、かっこいいって皆から言われるんだ。本当はかわいいって言って欲しいのに。やっぱり男の子っぽいかな・・・・・・?」

男「何言ってんだ。お前は十分すぎるほどかわいいじゃないか」

ボー妹「そう、かな?」

男「ああ。俺が保証する。あと俺の息子もな」

ボー妹「変態だね」

男「今に分かったことじゃないだろうよ」

ボー妹「じゃあ変態さんの膝に座ってるボクは、変態さんにギュってされちゃうね」

男「ああそうだな」ギュゥ

ボー妹「えへへ」///



56 私が1です 2011/11/26(土) 21:20:45.90 ID:jCdxyyqa0

<ピチューン

ボー妹「あ」

男「よそ見してるから」

ボー妹「兄ちゃんが変な事するから」

男「俺のせい!?俺のせいなのか!?」

ボー妹「この光景を見られたら5対1で兄ちゃんの敗訴です」

男「ヤバイ!今すぐ離れないと!」

ボー妹「ボクから離れると大声出すよ?悲鳴の方ね。駆けつけてきた姉ぇたちはどう思うかな?」

男「クソッ。前門の虎、後門の狼か」

ボー妹「ほらほら、手が緩んでるよ?」

男「もうどうにでもなーれっ!」ギュゥゥ

ボー妹「~♪」

ガチャ

大人妹「お兄様、お風呂どうぞ」

男「あ」

ボー妹「あ」

大人妹「あらあら、お楽しみの時間でしたか。これは失礼いたしました」ニヨニヨ

男「違うーーーーーー!!」

ボー妹「あ、勝った」



57 私が1です 2011/11/26(土) 21:23:17.45 ID:jCdxyyqa0




敬語妹「兄さん!いくら低血圧でもそのぐずりっぷりは無いでしょう!」

男「あと・・・・・・50年」

敬語妹「もう勝手にしてください。遅れても知りませんよ?」テクテク

男「俺の睡眠は・・・・・・健全なニーソ太ももを見れば、覚める・・・・・・」グガー

大人妹「あら残念。今日は黒タイツでした。と、ちょうど純白ニーソのツン妹が」

ツン妹「ん?なに?」テクテク

大人妹「ちょっとこちらにおいでなさいな」

ツン妹「兄貴の枕元に?何する気?」

大人妹「お兄様、少し目をお開けください」

男「う、あ?」

大人妹「ほれ」サワラセ

ツン妹「にゃっ!?」

男「この細くてやわらかい太ももに生地の気持ちいいニーソはツン妹か。おはよう我が愛しの妹たち」キリッ

ツン妹「さ、触るな汚らわしい・・・・・・ちょっ!なにホールドしてんのよっ!?」

大人妹「ふふ、こうした方が面白いかと思いまして」

男「ふへへへへ。お、お嬢ちゃん、ぱ、パンツ何色ぉ?」

ツン妹「イヤーーーー!!操が奪われるぅぅぅぅぅぅ!!」



59 私が1です 2011/11/26(土) 21:24:22.38 ID:jCdxyyqa0


男「それじゃあいただきま・・・・・・あん?」ガシッ

大人妹「あら?」

ツン妹「え?」

無垢妹「すやすや」

男「こっちもホールドされてんだけど。・・・・・・なんでここにいるの無垢妹は?」

大人妹「超えてはいけない一線を超えてしまったのですね」

ツン妹「しかもよりによって一番幼い妹に・・・・・・」

男「えっとぉ、多分皆さんが思われていることは無いと思いますよ?」

ツン妹「無意識って怖いわぁ・・・・・・」

大人妹「おかしいですね。ロリやペドは入らないように心掛けていたのですが」

男「だから違うって!」

無垢妹「う・・・・・・お兄ちゃんそんな大きいの・・・・・・入らないよぉ」

ツン妹「うわ」

大人妹「うわ」

男「誰かー!俺を殺すか無罪を証明してーー!!」

大人妹「無垢妹の低血圧はお兄様譲りですからね」

男「いや親譲りだから。俺譲りなら俺がこいつの親になるじゃん」



61 私が1です 2011/11/26(土) 21:26:14.08 ID:jCdxyyqa0


ツン妹「で、手を出したと」

男「ははは・・・・・・絶対に無いと思う・・・・・・うん」

大人妹「ほらあなたも早く起きなさい」ベイベシ

無垢妹「あれ?ツンお姉ちゃんに大人おねえちゃんだ」

大人妹「さてまずは、どうしてあなたがここにいるのですか?」

無垢妹「昨日の夜ね、おしっこに起きたんだけど、お兄ちゃんの部屋が少し開いてて気付いたら布団に入ってたー」

大人妹「なるほど。その時お兄様は寝ておられましたか?」

無垢妹「うん。ぐっすり。気持ちよさそうだったからわたしも無意識に入っちゃたのかも」

兄「へへーん!俺の無罪が証明されたぜェ!!」

ツン妹「チッ。よかったわねバカ兄貴」

兄「ねえ何で今舌打ちしたの?ねえ何で?」

大人妹「お兄様の無罪が証明されてよかったと思う反面、少々残念ですわ」

兄「お前まで・・・・・・俺をどうしたいんだよ君たちは」



62 私が1です 2011/11/26(土) 21:26:52.58 ID:jCdxyyqa0








無垢妹「お兄ちゃんのお布団温かかったよ!イカ臭かったけど」

兄「ん?」

大人妹「ん?」

ツン妹「ん?」









63 私が1です 2011/11/26(土) 21:27:58.33 ID:jCdxyyqa0


大人妹「無垢妹、もう一度先ほどの発言を言ってください」

無垢妹「お布団温かかったよ?」

大人妹「その後」

兄「ちょちょちょちょちょ」

無垢妹「イカの臭いのするお布団?」

ツン妹「兄貴、アウトー!」

デデーン

大人妹「うふふ。昨夜はお1人で励まれた後体も洗わずに?」

ツン妹「そんな布団に妹あげちゃう兄はどうかと思うわ」

兄「ふ、不可抗力じゃね?だって俺寝てたんだよ?」

無垢妹「でも大人姉ちゃんも、男の人はイカ臭いって言ってたよね?」

大人妹「そうですね。身をもって体感しましたか?」

無垢妹「うん」ニコニコ

大人妹「ふう。この件は無垢妹の笑顔に免じて不問といたしますわお兄様」

兄「うん。だから俺悪くないからね?」

ツン妹「よかったねバカ兄貴」

兄「うん!だから俺悪くないからね!?」

大人妹「これで法廷を閉じますわ。みなさん、この事は決して他言しないように」

全員「はーい」



64 私が1です 2011/11/26(土) 21:28:46.27 ID:jCdxyyqa0

ツン妹「あと学校行く前に風呂入れバカ兄貴」

大人妹「もしいつも励まれた後お風呂に入られていられないのであれば、朝風呂はいかがでしょう。目も覚めて低血圧のお兄様にはピッタリだと思います」

兄「まあ朝風呂のためにさらに早起きしなくてはいけないというジレンマがあるけどな」

ツン妹「いいから入れ。なるべく私たちに触らないようにして」

兄「はい・・・・・・」テクテク

大人妹「さ、私たちも準備いたしますよ」テクテク

ツン妹「朝ごはんまだだったー」タッタッタ

無垢妹「でも何でイカの臭いがしたんだろ?よし!あとから敬語姉ちゃんに聞こう!」



65 私が1です 2011/11/26(土) 21:30:35.44 ID:jCdxyyqa0


学校

男友「おはよーさん。ってどうした?でっかいアザなんて作って」

男「・・・・・・俺は悪くない俺は悪くない・・・・・・だから叩かれたのは幻想なんだ。ははっ」

男友「低血圧ってレベルじゃねーぞ!?」

女「くすくす。面白いものを見せてもらったよ男くん」

男「俺に罪は無いだろぉ・・・・・・ん?え、もしかして今日のこと知ってんですか?」

女「ほら、私は監査官」

男「ちょ、ど、どこから知ってる・・・・・・?」

女「さあ?『妹・・・・・・いもう、と・・・・・・うっ!』なんて知らないわ」

男「ホにゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!??」

男友「え、え?何の話?」

男「男友ー、俺を殺せー!!それと弔辞はお前に頼むー!!」



66 私が1です 2011/11/26(土) 21:31:20.50 ID:jCdxyyqa0

ガラッ

大人妹「学校でもエキサイティングですねお兄様」

男「大人妹?どうしてここに?」

大人妹「あの事を知ってしまった敬語妹が没収したお弁当ですわ」

男「え?いいの?」

大人妹「今後二度とその様な事が無いようにという条件付で、と口をすっぱくして言われております」

男「わーい!お弁当だぁ!」

男友「やあ大人妹ちゃんおはよう」

大人妹「おはようございます。いつも兄と遊んでいただき感謝しますわ」ニコッ

男友「え、ええ娘や・・・・・・」

女「おはよう、元気そうだね」

大人妹「えっと・・・・・・昨日屋上にお兄様といらっしゃった?」

女「女だよ。以後よろしく頼むよ」

男友「屋上・・・・・・?男てめえ、屋上+美少女と言えばエロフラグしか浮かばないんだけど?俺はお前を殴らないといけないかもしれない」

男「勝手に頭腐ってろエロゲ脳」



67 私が1です 2011/11/26(土) 21:31:55.02 ID:jCdxyyqa0


大人妹「あら?それではお兄様もそうなるはずです」

男「?どうして?」

大人妹「お兄様のパソコンの12階層、稼動ギリギリのフォルダにしまっておられる『妹と恋しよっ!』もエロ・・・・・・もがッ!?」

男「ノーーーーー!!?」ガシッ

大人妹「もがもがもが・・・・・・ッ!?」ジタバタ

男「あそこは5つのパスワードに、指紋認証も付けてるはずのフォルダだろーーーーーー!!?」

女「男くん、男くん」

男「やめて!女さんまで俺を辱めないで!」

女「そうじゃない。君がホールドしている妹の様子を見てみたまえ。あと君が掴んでいるもの」

男「??」

大人妹「」グデー

むにゅむにゅ

男「」

男友「俺は・・・・・・幸せです!」

男「大人妹ーーーーー!!!」

クラスの男共「ごちそうさま・・・・・・」

クラスの女共「タヒねよ男」

大人妹「はぁ・・・はぁ・・・もう、お兄様ったら・・・・・・激しいんですから」

女「ふむ。好感度+1、高感度でもあったということろか」



68 私が1です 2011/11/26(土) 21:32:31.50 ID:jCdxyyqa0

ちょっと休憩します


70 私が1です 2011/11/26(土) 22:00:40.99 ID:jCdxyyqa0


昼休み屋上

女「やあ、いらっしゃい。今日は私と昼食だ」

男「何気に俺って贅沢ですよね。こんな美少女の女さんと妹たちに囲まれて」

女「今頃気付いたのかい?」

男「今頃気付きましたよ。昨日はドタバタだったんで」

女「自ら慰めるくらいの余裕はあったじゃないか」

男「本当にどうなってるんだ監査官ってのは!?」

女「コスモパワーだよ。大宇宙の意思?みたいなね」

男「コスモパワーねえ・・・・・・とんだ厨二設定ですよね」

女「君が願った流星にそうされたんだが?」

男「マジですいません」

女「ところでハーブティーはどうだい?最近ハマっていてね」

男「昨日は紅茶じゃなかったんでは?」

女「昨日とは既に過去のこと。今日は今日の生き方がある」

男「はー深いですね」

女「そう、このハーブティーのように」

男「いただきます」ズズッ



71 私が1です 2011/11/26(土) 22:02:06.10 ID:jCdxyyqa0


女「そう。今日は君に譲渡したいものがあってだな」

男「譲渡?」

女「これだ」

男「これだ、って女さんの手のひらですが?」

女「これをこうするのさ」

ガシッ

男「何だっ!?急に暗くなったぞ!?」

スッ・・・

男「あ、女さんの手のひらが俺の目を閉じさせてたんですか」

女「手が脂っこくなってしまったな」フキフキ

男「すいません。でもどうしてこんなことを?」

女「そうだな、君は無垢妹が生まれた時のことを覚えているかい?」

男「いや、俺にそんな記憶があるわけ・・・・・・ある」

女「どんなのだい?」

男「確か俺が幼稚園から帰ると母さんが倒れてて、そんで病院に電話して無事出産・・・・・・」

女「しかし君は昨日から妹たちを手にしているはずだが?」

男「なるほど・・・・・・記憶のつじつま合わせですね。コスモパワーで」

女「その通りだ。妹たちにある記憶が男くんになかったらダメだろう?」

男「妹たちとの関係がギクシャクと」

女「くすくす。今は愛情ある罵倒だが、ギクシャクすると愛情なき罵倒、もしくは無視になるだろうな」

男「どっちの罵倒もイヤですよ」

女「そうだな」



72 私が1です 2011/11/26(土) 22:03:04.29 ID:jCdxyyqa0


男「しかし奇妙ですね。妹たちと楽しく過ごした17年間の記憶と、冴えなく妹ゲーをしていた17年間の記憶が同じ頭の中にあるなんて」

女「ああ、それはシュレー・・・・・・おっと何でもないよ」

男「??」

女「しかしよかったじゃないか。冴えない17年間から卒業できたのだし」

男「そうですね。出来れば女さんも監査官の立場じゃなくて、こちら側にいて楽しく過ごして欲しかったです」

女「・・・・・・!!そ、そういうことを急に言う、な」カーッ

男「あ、ハーブティーのおかわりもらえますか?」

女「・・・・・・・・・・・・」バシャッ

男「熱いっ!?え、今俺何かしたっ!??」ジタバタ



73 私が1です 2011/11/26(土) 22:04:35.41 ID:jCdxyyqa0


敬語妹の学校

敬友「敬語妹~、数学の宿題見せてー」

敬語妹「またですか?少しは自分でしましょうよ」

敬友「ああ、その敬語で哀れにされる感じ・・・・・・堪らん!」

敬語妹「あー、ノートが飛んで行っちゃいましたー」

敬友「めんごめんご。お詫びに今日駅前で何かおごるからさ」

敬語妹「はあ。どうぞ」

敬友「ありがとー♪」

敬語妹「しかしこれくらいならすぐ出来ますよ?」

敬友「成績優秀者はすぐそう言う。私はバカだし、家では幼い弟の面倒を見なくてはいけないのですよ、閣下」

敬語妹「そういえば5歳になる弟くんがいましたね」

敬友「そう!こっれがかわいいのなんの!ショタだよショタ!家族だから合法!」

敬語妹「ショタ?」

敬友「あれ?ショタ知らないの?・・・・・・あ、そっか。敬語妹にはお兄さんがいるから年下なんて気にしたこと無いもんね」

敬語妹「兄さんは、兄さんです。別に気にしてませんよ」

敬友「あららー?キャラが違うよ。ツンデレは別担当でしょ?」

敬語妹「えっと、どういう意味でしょう?」



74 私が1です 2011/11/26(土) 22:08:13.89 ID:jCdxyyqa0


敬友「でさ、好きなんでしょ?」

敬語妹「・・・・・・はい」

敬友「ヒューヒュー!いいねっ!血のつながりを超えた愛!素晴らしいわ!」

敬語妹「ば、馬鹿にしないでください!私は本気なんです!」ガァッ

<え、敬語妹ちゃん誰かに本気だって?

<なん、だと・・・・・・

<漏れのプリティーマイエンジェルがぁぁぁぁぁ

敬語妹「や、やってしまいました・・・・・・助けてください敬友さん!」

敬友「あ、ここ2乗するんだー」シレッ

敬語妹「タイミングよく数学をしないでください!」

<ねえねえ誰なのー?

<ソース出せやゴルァ

敬語妹「ち、違いますよみなさん。私が本気なのは料理のお話であって、誰かを好きとかでは・・・・・・」

敬友「その料理は誰に食べさせるために日々精進してるのかなー?」

敬語妹「け、敬友さん余計なこと言わないでくださいっ!!」

敬友「愛情というなの隠し味ってか?もしくは愛えk・・・・・・がはっ!!」

敬語妹「それ以上言うと・・・・・・わかってますよね?」ニコニコ

<ひぃー!笑顔なのに般若が見える!?

<ブヒィィィィ!怒った天使も可愛いお

<うっ

敬友「こ、こうして楽しい学校生活は過ぎていくのだった・・・・・・」ガクッ



75 私が1です 2011/11/26(土) 22:12:31.13 ID:jCdxyyqa0


ツン妹「」カキカキ

先輩「あ、そこの影のつけ方はもっと薄くした方がいいよ」

ツン妹「そうですか?」

先輩「うん」

ツン妹「ふーん・・・・・・」カキカキ

先輩友「ねえ、ツン妹ちゃんって何か無愛想だよね」ヒソヒソ

先輩「そう?」

先輩友「私たち美術部って3人、しかも女だけしかいないじゃん?それで私たちの先輩感が足りないのかも」

先輩「そうは思わないけどな。あの子はしっかり自分とその他の区分が出来てる子だと思うよ?」

先輩友「えー、じゃああの子にとって私たちはどうでもいい人間ってこと?」

先輩「そうなるかもね」

先輩友「なにそれ!」

先輩「どうでもいいと言っても、きちんと節度ある区分だよ」

先輩友「訳分からんわ」



76 私が1です 2011/11/26(土) 22:14:27.68 ID:jCdxyyqa0


ツン妹「すいません先輩、そこの赤のポスターカラー取ってもらえますか?」

先輩「はい」

ツン妹「ありがとうございます」

先輩「どう?完成は近い?」

ツン妹「近くはないけど、遠くも無い感じです」

先輩友「なんかますます無愛想・・・・・・」

先輩「だけどね、コレが家族のこととなるとね・・・・・・」

先輩「ねえツン妹ちゃん。敬語妹のことなんだけどさ」

ツン妹「あれ?先輩敬語姉さんを知ってましたっけ?」

先輩「うん。小学校が一緒だったよ。今は進学校行ってるらしいね」

ツン妹「はい。今日も真面目に勉強してるんだと思いますよ。で、帰ったら家事をして・・・・・・」ウンタラカンタラ

先輩「ね?」

先輩友「な、長い・・・・・・」

ツン妹「それで、バカ兄貴が私の太ももを触ってきたんですよ!ほんっと信じられないです!!」



77 私が1です 2011/11/26(土) 22:20:22.71 ID:jCdxyyqa0

先輩「お兄さんは高校生?」

ツン妹「はい。とんでもなく変態のバカ兄貴です」

先輩友「そんな声荒げて・・・・・・嫌いなの?」

ツン妹「べ、別に兄貴のことなんてどうでもいいんですから!」

先輩友「おーツンデレ」

先輩「でも嬉しそうにお兄さんのこと話すね?」

ツン妹「嬉しそうじゃないです!!」

先輩「テンプレート通りでしょ?」

先輩友「あーもう今のでツン妹ちゃん好きになったわー」

ツン妹「何の話ですか?」

先輩友「大人の話。私、ツン妹ちゃんの事気に入っちゃったから今日帰りに駅前で遊ぼうか!」

ツン妹「いいんですか?」

先輩「うん。私も歓迎だよ」

ツン妹「あ、ありがとうございます」

先輩友「」キュン



78 私が1です 2011/11/26(土) 22:31:57.02 ID:jCdxyyqa0


先輩「ダメだよ先輩友。後輩食べちゃ」

先輩友「わかってるって」ウヘヘ

ツン妹「な、何の話ですか?」

先輩友「んー、お花畑の話かな」

先輩「一面百合の花だけどね」

ツン妹「キレイですね」

先輩友「そうなのよ、キレイなのよ」

先輩「今まで何本食べた?」

先輩友「・・・・・・5本くらい?」

先輩「はぁ。ツン妹ちゃん、気を付けてね?」

ツン妹「?はい」




79 私が1です 2011/11/26(土) 22:33:08.40 ID:jCdxyyqa0


ボー妹「うおおおおおお!!ハットトリックーーー!!」

シュパァッ!!

先輩「バスケットなのに!?」

ボー妹「ふはは!ボクのスポーツにルールは無用だよ!」ダムダム

同輩A「適当にやってるのにそれでシュートが入るからすごいよねー」

同輩B「しかもあのルックスでしょ?ボー妹が男だったら私絶対コクってた」

同輩A「同感!」

ボー妹「回転シューーーーートッ!!」グルグルグル

シュパ!!

先輩「うんなんかもう、運動神経とかの域を超えてると思う」

ピピーー

同輩A「お疲れボー妹ちゃん!」ハイタッチ

先輩「お疲れさま。次も多分スタメンだよ」

ボー妹「本当ですか!?ヤリー!」ガッツ

同輩B「先輩、今日はここまでですか?」

ボー妹「うんそうね。各自ストレッチして解散ね」

全員「はーい」



80 私が1です 2011/11/26(土) 22:33:59.09 ID:jCdxyyqa0

ボー妹「いっち、に、さん、し・・・・・・」

同輩A「ねえ、どうやったらあんなシュートが出来るようになるの?」

ボー妹「うーん・・・・・・勘かな」

同輩B「勘であそこまで正確なシュートが出来たら苦労しないよ」

同輩A「ていうかさ、ボー妹ちゃんさ、バスケだけじゃなくてスポーツ全般得意だよね」

同輩B「そうそう!この間陸上の先輩より早いタイム出したって聞いたよ?」

ボー妹「あー、あのあと陸上の顧問に必死に入部勧められてさー、まいったよ」

同輩B「すごいよね。バスケでも1年生にしてポイントゲッターだし、司令塔だし」

ボー妹「ほめても何も出ないよん」

同輩A「もうなんか、抱いて欲しい」

ボー妹「?そうなの?」ギュー

同輩A「ん、えっとそういう意味じゃなかったんだけど、ま、いっか」



81 私が1です 2011/11/26(土) 22:34:43.34 ID:jCdxyyqa0

同輩A「ん・・・・・・?あれ?」

ボー妹「どうしたの?」

同輩A「ちょっとごめん」むぁんず

ボー妹「ひゃぁっ!??」

同輩B「な、何してんの!?」

同輩A「な、なんで私よりおっぱいが夢いっぱいなのよ・・・・・・」ムニムニ

ボー妹「あ・・・ぁ・・・・・・///」ビクビク

先輩「こら何やってんの!」

同輩A「だ、だって先輩、この子ボーイッシュなのに夢いっぱいで感度良好なんですもん!」

先輩「げ、同輩Aが変態化してる・・・・・・」

同輩B「今に知ったことじゃないですけどねー」

同輩A「で、私のテクは気持ちよかったかい?」

ボー妹「ん、え?ああ、上手だったけど兄ちゃんよりは下手だったかな?」

先輩「」

同輩B「」



82 私が1です 2011/11/26(土) 22:35:24.31 ID:jCdxyyqa0

同輩A「え、にい・・・・・・?」

ボー妹「あ、しまった」

先輩「ちょちょちょちょちょ!今、ボー妹家のイケない部分が見えたよ!?」

同輩B「それは・・・・・・ないわ」

同輩A「き、禁断の愛・・・・・・?」ハァハァ

ボー妹「えっと、忘れて?」

先輩「ムリ」

同輩B「ムリだよ」

同輩A「mixiっと」ポチポチ

ボー妹「お、お疲れ様でしたーーーーーーーーー!!」ダッ

先輩「あ、逃げた!!」

同輩B「追え!追うんだーー!!」

同輩A「ツイートっと」ポチポチ





83 私が1です 2011/11/26(土) 22:36:36.36 ID:jCdxyyqa0


たかし「おーい無垢妹ー!」

無垢妹「あれ?たかしくんどうしたの?」

たかし「いっしょに帰ろうぜ?」

無垢妹「いいよ!今日も砂場行く?」

たかし「今日は別のところに行こう。駅前とか」

無垢妹「でもお金持ってないから何も買えないよ」

たかし「俺が持ってるから大丈夫だ!好きなものは何でも買ってやるぜ!」

無垢妹「ごめんね。お兄ちゃんから、知らない人に物を買ってもらってはいけませんって言われてるの」

たかし「俺たち知り合いだろっ!?」

無垢妹「あ、そうだった」

たかし「ったく。で、何か欲しいものあるか?」

無垢妹「んっとねぇー、『ゴム』ってやつ欲しい」

たかし「ゴム?それでいいの?」

無垢妹「なんかね、普通のゴムじゃなくてねヒニンができるゴム。薬局にあるんだって」

たかし「そんなのがあるんだ」

無垢妹「うん。大人お姉ちゃんから聞いたんだ。それを使えばお兄ちゃんとプロレス(?)ができるんだよ!」

たかし「お前アクティブだなー」

無垢妹「にきびはまだ出来てないよ?」

たかし「そっちじゃねーよ!頭にプロはつかないから!」

無垢妹「さ、薬局行こう!」ダッ

たかし「ちょ、待って!」



84 私が1です 2011/11/26(土) 22:37:16.29 ID:jCdxyyqa0

薬局

たかし「ゴム・・・・・・ゴム・・・・・・輪ゴムしかねーや」

無垢妹「おお!チョコ!」

たかし「あっちはあっちでお菓子に目が行ってるし」

たかし「もう店員に聞こう。すいませーん」

店員「どうしたのボーヤ?」

たかし「ゴムはありますか?」

店員「ああ、それならこっちにあるよ」

たかし「あ、輪ゴムじゃなくて、ヒニン?が出来るゴムらしいです」

店員「」

たかし「?どうしました?」

店員「え、っと。それは誰が欲しいの?」

たかし「あいつです。あそこでチョコと格闘している女の子です」

店員「ちょっと待ってなさい」

<そこの女の子?こっちにおいで

<え?チョコ買ってくれるんですか?

<チョコは置いて!



85 私が1です 2011/11/26(土) 22:37:55.29 ID:jCdxyyqa0

店員「お待たせ」

たかし「は、はい」

無垢妹「たかしくん、ゴムあった?」

たかし「うん。今から店員さんに案内してもらう」

店員「ごめんね。ショッキングかもしれないけどそのゴムについて少しお話しないといけないの」

無垢妹「どういうお話ですか?」

店員「これは確かに必要なものだけれど、あなたたちにはまだ早いの」

無垢妹「えっ!?」

店員「それはこの年で(性的)欲求が高まるってくるのは知ってるけど、そこをぐっと堪えてお互いのために考えて欲しいの」

たかし「(欲求?プロレス(?)したい欲求?)」

店員「だから簡単にお互い体を許しちゃダメよ?」

無垢妹「じゃあ、わたしはお兄ちゃんとプロレス(?)が出来ないんですか・・・・・・?」

店員「え、お兄さん?」

無垢妹「だってお兄ちゃんとプロレス(?)ができるって聞いたからゴム欲しいのに、店員さん何言ってるか分からないですよぉ!」

店員「なんてこと!最近の若者はここまで乱れていたとは・・・・・・!」ガーン

たかし「確かにプロレスは乱れて危ないな」

無垢妹「ゴム欲しい!!ゴーム!ゴーム!」



86 私が1です 2011/11/26(土) 22:38:46.81 ID:jCdxyyqa0

<なんだ、なんだ?

<小さい女の子がゴムゴム言ってんぞ

<幼女ハァハァ

店員「ひえぇぇ!店長助けてーー!!」

無垢妹「ヒーニーンーーー!!ほら、たかしくんもいっしょに!」

無垢妹・たかし「ヒーニーンー!!ヒーニーンー!!」

<あら?

店員「いやぁぁぁぁぁ!!だれか助けてぇぇぇぇぇぇ!!」

大人妹「どうしたのですか?」

店員「小学生が乱れてるのーーーー!!」

無垢妹「あれ?大人お姉ちゃん?」

大人妹「ふふ。店内でヒニン、ヒニン叫ぶ少女がいたと思えばやっぱりあなただったのね」

無垢妹「うん!大人お姉ちゃんの言ったとおりヒニンとプロレス(?)の出来るゴムを買いにきたんだよ!」

大人妹「奇遇ですね。私もですわ」



87 私が1です 2011/11/26(土) 22:39:21.62 ID:jCdxyyqa0

店員「・・・・・・」ポカーン

たかし「お、おい。お前の姉ちゃん?」

無垢妹「そうだよ!」

大人妹「あら、うふふ。あなたはたかしくんね?」

たかし「よ、よろしくおねがいします!」

無垢妹「それより、大人お姉ちゃんならゴムがどこにあるか知ってるよね?」

大人妹「もちろん。さ、こっちよ」テクテク

無垢妹「オス!」テクテク

たかし「で、結局ゴムって何なんですか?」テクテク

大人妹「それも含めてしっかりお勉強しましょうか。コウノトリとキャベツ畑の幻想をぶち殺してあげますわ」

店員「・・・・・・はっ!あなたたち待ちなさーーーーい!!」



91 私が1です 2011/11/27(日) 00:07:55.44 ID:+sbJUCm50


駅前

ボー妹「はぁ、はぁ・・・・・・ここまで来ればもう大丈夫だよね」

ボー妹「全く、先輩と同輩Aには呆れるよ。・・・・・・まあ口が滑ったボクが悪いんだけどね」

ボー妹「せっかく駅前来たんだし買い物してから帰ろうっと」

ドンッ

ボー妹「イタッ!」

<あ、すいません

ボー妹「あ、こちらこそ・・・・・・ってツン姉ぇ?」

ツン妹「ボ、ボー妹?」ゼェゼェ

ボー妹「何でそんな息切らしてるの?」

ツン妹「野獣から逃げてきたからよ」

ボー妹「あー、僕といっしょだね」

ツン妹「あんたも誰かに追われてるの?」

ボー妹「もう撒いたけど、うっかりね兄ちゃんが好きな事口走ってしまってさ、それを言及しに先輩やら誰やらに追われて・・・・・・」

ツン妹「全面的にあんたが悪いわ」



92 私が1です 2011/11/27(日) 00:09:12.61 ID:+sbJUCm50

ボー妹「で、ツン姉ぇは?」

ツン妹「私は・・・・・・百合の花の獣と化した先輩友に駅前のホテルに連れ込まれそうになったのよ。命からがら逃げてきたけど」

ボー妹「百合?ホテル?」

ツン妹「今日で知らなくて良い単語をたくさん覚えちゃった」ウフフフフフフフ

ボー妹「ツン姉ぇがダークサイドに!?」

<じゃーねー!お兄さんによろしくー

<あなたのせいで今日は散々だったんですからね!?

ボー妹「誰かと思えば敬語姉ぇじゃん」

敬語妹「おや?ツン妹にボー妹じゃないですか。二人揃ってどうしたんですか?」

ツン妹「さっきそこで会っただけよ。敬語姉さんは何してたの?」

敬語妹「数学の宿題を見せてやる見返りをパフェでいただいてました」

ボー妹「うげ、よくそんな甘ったるいもの食べれるね」

ツン妹「そっか、ボー妹は辛党だったわね」

敬語妹「さすがに某カレーやさんで10辛を頼んで、汗一つかかずに完食したときは店員さんも引いてましたね」

ボー妹「汗はかいたよ汗は」

ツン妹「でも辛さは?」

ボー妹「普通だったね。敬語姉ぇの特性タバスコの方がよっぽどおいしい」

敬語妹「あれでまだおいしいのレベルですか・・・・・・」



93 私が1です 2011/11/27(日) 00:10:16.01 ID:+sbJUCm50

<あ、ありがとうございましたー・・・・・・

<ふふ、また来ますわ

<ゴム買えなかったね

<ひ、ヒニンは否認で、ゴムは近藤夢・・・・・・

大人妹「あら?」

無垢妹「お?」

敬語妹「お姉さんに無垢妹じゃないですか。と、そちらの子は?」

大人妹「無垢妹ちゃんを大好きなたかしくんよ」

たかし「はいー・・・・・・」ボー

敬語妹「えっと、上の空なんですけど、あなたまた何かしました?」

大人妹「大人の階段を駆け足で昇っただけよ、心配しないで」

敬語妹「何てことしてるんですか!?純粋な少年をあなたの毒で犯さないでください!」

ツン妹「あきらめて姉さん。いつも通りと言えばいつも通りよ」

ボー妹「今度は何したんだろうね」

無垢妹「ゴムを買えなくてプロレス(?)が出来ないからって、どうしてたかしくんがショック受けてるの?」

敬語妹「ゴ、え?ゴム?」

ツン妹「・・・・・・あーあ」

ボー妹「ここにも兄ちゃんと乳姉ぇの被害者が生まれたわけだね」

たかし「無垢妹なんて・・・・・・大ッ嫌いだーーーーーーー!!一生兄貴とプロレス(?)やってろぉぉぉぉぉぉ!!」ダッ

無垢妹「うん!」

敬語妹「おい」



94 私が1です 2011/11/27(日) 00:12:06.01 ID:+sbJUCm50


大人妹「さて。なぜか一家妹全員大集合なんですが」

ツン妹「偶然って恐ろしいわね。少なくとも私は一番上の姉さんを連れて歩きたくはないわ」

大人妹「まあひどいわ。ツンデレの症状が悪化してるのね」

ツン妹「それが原因よ!」

ボー妹「ま、とにかく家に帰ろう。日が暮れるよ!」

敬語妹「そうしましょうか」

無垢妹「手ぇつなご!」

大人妹「そういえば、こうやってお兄様抜きでお話するのはとても久しぶりな気がするわ」

敬語妹「そうですね。常にどこかに兄さんがいましたし」

ツン妹「まるで金魚のフンね」

ボー妹「でもそんな金魚のフンの兄ちゃんがみんな好きなんだけどね」

無垢妹「お兄ちゃん嫌いな人はいないよ!」

大人妹「ふふ。そうですわね」

敬語妹「バカな兄さんほど愛してます」

ツン妹「べ、別に私は家族としてであって・・・・・・ゴニョゴニョ」

ボー妹「兄ちゃんがいない生活は考えられないなあ」

無垢妹「お兄ちゃん大好きだよっ!」



95 私が1です 2011/11/27(日) 00:13:17.63 ID:+sbJUCm50


<しかしよかったのかい?可愛い妹たちがいるにもかかわらず私に付き添って

<大丈夫でしょ。また昼休みにティーを飲みたいですし

<いやいやそういうわけじゃなくてな

<?どういうことですか?

敬語妹「?この声は」

<こんな薄暗い路地裏から出てきた男女、怪しまれる理由は多々だ

<でも行きつけのティーショップがそこにしかないってだけですし

<まあ今話すのもなんだと思うが、コスモ的なパワーにはもう一つ力があってだね

<ほう

<少しばかり妹たちと君に関することで予知が出来るんだよ

<めちゃ気になります

<言っておくが、私は君が私に付き添うことを拒否したからね

<ん、まあショックではありましたけどそうですね

<それが、残念なことにならないように配慮したことだと気がつかなかった君が悪いんだからね

<?どういうことですか?

<ふふ、まあ目の前を見たまえ

<前?

男「あ・・・・・・」



96 私が1です 2011/11/27(日) 00:14:11.91 ID:+sbJUCm50


大人妹「路地裏から同級生の女性といっしょに出てくるお兄様」

敬語妹「薄く笑みを浮かべている女性」

ツン妹「私たちと会ったことでばつの悪そうな顔になる兄貴」

ボー妹「信じていた者に裏切られる私たち」

無垢妹「えっと、中に誰もいませんよ?」

女「ということだ。君には状況説明の義務がある。では」テクテク

男「ダメだ。俺死んだな」ハハッ

大人妹「ふふ。大丈夫ですわお兄様。家に帰ればお兄様の部屋からボンテージ衣装を取り出して、一晩眠れないようにしてあげますわ」ニコッ

敬語妹「あー新しい特性タバスコの材料思いつきましたー。ですが味見が必要ですねー」アハハ

ボー妹「奇遇だね敬語姉ぇ。私もその人といっしょに食べたいんだ」ウフフ

ツン妹「そう言えばボーイズラブに興味のある男の子がうちのクラスにいたわね」オホホ

無垢妹「??みんなどうしたの?」

男「さあみんな、あの太陽に向かって競争だああああああああああ(泣)!!」ダッ

大人妹「!逃げました!追いますよっ!!」

全員「オーーー!!」




97 私が1です 2011/11/27(日) 00:15:34.25 ID:+sbJUCm50


男「」シーン

無垢妹「へんじがない ただのしかばねのようだ」

ボー妹「前々から思ってたんだけどさ、無垢妹って知識が偏ってるよね」

ツン妹「ボー妹、少し考えれば分かるじゃない。ウチには偏った知識人が2名ほどいることを」

大人妹「いやねえ。いったい誰かしら?」

敬語妹「胸に手を当ててしっかりと考えてくださいね」

大人妹「胸に手を当てて・・・・・・」モミモミ

敬語妹「くっ・・・・・・」

ツン妹「くっ・・・・・・」

無垢妹「2人ともどうしたの?」

ボー妹「地雷踏んだ人と、その巻き添えだよ」



98 私が1です 2011/11/27(日) 00:16:38.65 ID:+sbJUCm50


男「やめろ。道端でそんなことするんじゃない」

ボー妹「おー!兄ちゃんが初めてまともな事言った!」

敬語妹「明日嵐じゃないですか?」

ツン妹「いや雪ね。吹雪のほう」

男「お前ら俺をなんだと・・・・・・」

ツン妹「要素①に、変態の単語は欠かせないわね」

敬語妹「同意です」

大人妹「同意ね」

ボー妹「乳姉ぇもだからね」

無垢妹「あ、お家が見えたよ!ダッシュ!!」ダッ

敬語妹「危ないですよ!」



99 私が1です 2011/11/27(日) 00:17:50.32 ID:+sbJUCm50

ガチャ

無垢妹「ただいまー!!」

男「えっ!?」

ツン妹「ちょ、なんで家の鍵開いてんのよ!?」

敬語妹「そんな・・・・・・確かに閉めたはずなんですが」

ボー妹「うん。確かに閉めてたよ」

男「つーことは泥棒、か?」

大人妹「無垢妹が危ないわ!」

ボー妹「とにかく急ごう!」

ガチャ

男「無垢妹っ!!」

<やあお帰り

<おかえりなさい

全員「え・・・・・・?」



101 私が1です 2011/11/27(日) 00:21:33.00 ID:+sbJUCm50




男「お前ら・・・・・・もしかして」

大人妹「お父様とお母様!!」

敬語妹「これは、ビックリしました」

ツン妹「相変わらず気ままね」

ボー妹「テレビでしか見ないもんね」

無垢妹「パパ!ママ!」

父「会いたかったよ!娘たち!!あとオプションの男もな」

母「あらあら、うふふ。みんな元気そうで良かったわー」

男「相変わらず残念イケメンだな親父!」

父「そのフツメンは、お前どこの家の子だよ?」

男「あー?てめえ自分の棒の先から出た液で生まれた子供の顔も分からないんですかぁ?」

父「オレは常に肌身離さず息子を持ち歩いてるんで、お前なんて知りませーん」



102 私が1です 2011/11/27(日) 00:23:05.45 ID:+sbJUCm50


母「あらあら、うふふ。5年ぶりでも仲良いわね」

大人妹「お母様もお元気そうで良かったですわ」ギュー

母「あらあら、うふふ。大人妹さんはこちらがだいぶ成長なさったんですね。圧死しそうです」

敬語妹「止めてください!!母さんの身長分かってるんですか!?135センチなんですよ!?」

ツン妹「ほんと、5年間も家ほったらかしにしないでよ!」

父「うんうん。悪かった。だから今日は盛大にパーティなんだよ娘!」

無垢妹「パーティ!?サンタさんは来るっ!?」

父「ああ!来るとも!」

男「嘘言うなよ!時期が半年以上違うわっ!」

母「あら?知人のサン・ターさんを呼んだのだけれど」

男「まさかの知人!?って紛らわしいわ!家族の団らんにサン・ターさんはいらなくない!?」

父「それもそうだな」



103 私が1です 2011/11/27(日) 00:28:04.77 ID:+sbJUCm50


ボー妹「なんか、さすが金持ちの考えることは分からないって感じだね」

父「娘たちも金持ちの家族ってことになるんだぞ?」

敬語妹「とは言っても毎月支払ってもらっている仕送りの9割以上は残っていますし」

ツン妹「そうそう。貯まる一方なのよね」

大人妹「このあいだ貯金を下ろしに行った時に、残高を見てとても驚きましたわ」

父「何故だ!?なんでそんな余る!?」

男「子供に毎月1000万はどうかと思うけどな」

父「そうか・・・・・・だから、『パパ、お金足りないから送ってー(汗)』『そうか、仕方ないな娘よ』『パパ大好き!』が出来なかったのか・・・・・・!!」

無垢妹「3ヶ月でランボルギーニが買えるね」

ツン妹「やっぱりこの子知識が偏ってるわ」

母「あらあら、うふふ。さ、お料理の準備が出来ていますよ」

全員「はーい!」



104 私が1です 2011/11/27(日) 00:30:13.77 ID:+sbJUCm50


父「旅行行くぞ!」

男「静かに食えんのかバカ親父。あ、敬語妹その焙煎肉取って」

敬語妹「どうぞ兄さん。これおいしいですよ」

大人妹「こちらのロブスターもとても美味ですわお兄様」

ツン妹「キャビアなんて初めて食べたんだけど。あんまりおいしくはないわね」

ボー妹「四川風麻婆豆腐の辛さが最高!」

無垢妹「コレもおいしい!コレも!コレも!」

母「あらあら、うふふ。5年という歳月はお父さんの威厳を根こそぎ取っていったみたいですね」

父「返して!!利子付きで威厳を返して!!」

男「はぁ。コレが親父かよ。叫ぶ事しか能がねーんじゃないのか?」

大人妹「お兄様も同じようだと思われますが?」

敬語妹「仮にも1代で財をなしたお父さんに言うことではないですよね」

男「じゃあハイ、親父。発言するときは手を上げてから言うこと」

父「はい!」ノ

男「親父くん」



105 私が1です 2011/11/27(日) 00:31:05.80 ID:+sbJUCm50


父「家族で旅行に行くことを提案します!」

男「却下。俺ら学校、親父仕事」

父「が、学校も土日は休みだろ。仕事は1週間休み取ったから大丈夫だ!」

男「コーコーセーに土日があるとでも?それに部活もありき、お前は仕事しろ。はい論破」

父「もう、父さんには倒産しなかいのか・・・・・・」

敬語妹「縁起悪いこと言わないでください!って、そうじゃなくてウマくないです!」

大人妹「で、旅行はどこに行くと予定されていたのですか?」

母「京都や北海道などお父さんと相談していたのですがね、やっぱり熱海などでゆったり温泉に浸かろうということになりました」

男「いいなそれ!」

父「明らかな反応の差!?」



106 私が1です 2011/11/27(日) 00:31:50.00 ID:+sbJUCm50

母「私たちは5年間もあなたたちを放っておいてしまいました。その上1週間でまた忙しい日々に戻らなくてはいけないのです。ですから、せめてもの罪滅ぼしと思ってください」

男「母さん・・・・・・」

大人妹「お母様・・・・・・」

敬語妹「お母さん・・・・・・」

ツン妹「母さん・・・・・・」

ボー妹「お母さん・・・・・・」

無垢妹「おかあさん・・・・・・」

抱きっ!!

母「あらあら、うふふ。みんなで抱きついて。お母さん嬉しいです。あらあら・・・・・・うふふ・・・・・・」

父「やめて!オレの妻が6人の圧力で圧死してしまうから!母さん、かあさーーーーーん!!!」



107 私が1です 2011/11/27(日) 00:32:59.29 ID:+sbJUCm50


屋上

男「というわけで熱海に行くことになったんですよ」

女「そうか。お土産は一番高いので頼むよ」

男「そうっすね。いつものティーのお返しです」

女「今日はレモンティーだ」

男「おいしいです」

女「帰ってきたんだねご両親が」

男「ふらっと帰ってきていきなり旅行行こうですからねえ。1週間学校休む羽目になりましたよ」

女「残念そうにいうわりに嬉しそうな顔じゃないか」

男「え、違」

女「分かるよ。こっちの世界の記憶では5年間もいなかった両親だからね」

男「前の世界では口うるさい親父と・・・・・・母親は何一つ変わってないや」



108 私が1です 2011/11/27(日) 00:33:51.80 ID:+sbJUCm50

女「まあ両親と妹たちと旅行を満喫してくるといい」

男「ええ。最近、この上ない贅沢を感じてるんですよね」

女「というと?」

男「朝は理想の妹たちと言葉を交わして楽しく朝食、昼は女さんと少し早いアフタヌーンティー、夜は妹たちとエキサイティング。さらに明日から熱海旅行」

女「エキサイティングさせられているんだろう?」

男「はい、ごめんなさい。話を盛りました」

女「それが贅沢だと?」

男「元が平凡だったから、こういう風にいっぺんに幸福を感じると、不安になるんですよ」

女「全く理解できない感情だね。私なんて監査官の仕事を全うするのに必死だというのに」

男「すいません・・・・・・お土産たくさん買ってきます」

女「ふふ。特に皮肉を込めていったわけじゃないよ」

男「いや今の皮肉じゃね?」

女「監査官と言っても宇宙から感じる意志をビビビッと感じたり、念視する程度だから苦ではない」

男「電波ですね」

女「じゃあ君は青春している男か?」

男「もうそれでいいです」

女「それはよかった」



109 私が1です 2011/11/27(日) 00:34:39.98 ID:+sbJUCm50


男「流れ星にどんな力があったんでしょうね」

女「流星は人の願いを叶えると昔から言うじゃないか」

男「それは星が流れている間に願いを三回言えるほど努力しているから叶うってことじゃないですか?」

女「そうだよ。じゃあその努力に神様が見返しをくれても良いじゃないか」

男「なんかもう非科学的で頭痛くなってきました」

女「非科学ついでにこのSSのタイトルを考えてみると、男『お、流れ星か。理想の妹くださいっと』になるんだけどね」

男「何言っているかさっぱりです・・・・・・」

女「宇宙(VIP)と交信していたのさ」

男「で、そこで女さんに予知して欲しい事が」

女「却下」

男「おえっ!?」

女「未来は自分で切り開いていくものだよ。私に頼るべきではないぞ」

男「そんなー・・・・・・」

女「ちなみに君は『熱海で起こるエロハプニングを教えてください』と私に言って、その場面になって慌てずに(変態という名の)紳士的に対応しようと考えていたんだろう?」

男「がっつり心読まれてた!?」

女「コレも予知だ。全くもって君の発想は変態の極みではないか」

男「もっと言って・・・・・・!!」ハァハァ



110 私が1です 2011/11/27(日) 00:35:24.00 ID:+sbJUCm50


その頃

大人妹「!!」ガタンッ

大友「どうしたの?」

大人妹「よく分かりませんが、今お兄様が大変な変態な気がしますわ・・・・・・!!」

大友「え、その怪電波を感じ取るあんたも相当変態よ」

大人妹「いいえ。私にとっては快電波です」

大友「悪化してるじゃん!!」




111 私が1です 2011/11/27(日) 00:36:34.93 ID:+sbJUCm50

戻って屋上

女「さっきの言葉はスルーするとして、監査官として一つアドバイスしておく事がある」

男「アドバイス?エロニングの?」

女「エロハプニングを略したんだね。何となくエロの現在進行形に聞こえなくもないよ」

男「どんなエロニングが起こるんですか?」

女「エロニングのことではないが、まあ、両親の話をしっかり聞いておくべきだというアドバイスをしたかったんだ」

男「チッ。そんなことですか」

女「あからさまに不機嫌になるな」

男「でも聞くに足りない父親と、自己主張の小さい母親ですよ?」

女「それに加えて、大人妹の話もしっかり聞いておくといい。特に温泉で、ね」

男「温泉=エロング・・・・・・!!ウハッ!やっぱり流星は僕を見捨ててなかったんだ!」

女「さらに略した!?どうでもいいが、今日の君は流星に当たって欲しいほどのウザったさだな」

男「褒め言葉ッス!!」

女「・・・・・・」



117 私が1です 2011/11/27(日) 11:17:58.96 ID:+sbJUCm50


熱海

無垢妹「そんなわけで熱海!!」

大人妹「お兄様、妹を場面説明に使うのはよしてください」

男「いや、これは無垢妹が自発的に」

ツン妹「で、私たちは今どこにいるのかしら?」

ボー妹「どこって、旅館じゃん?」

大人妹「ほら」

男「俺絡んでねーよ!?今の明らかにツン妹とボー妹のやり取りじゃん!」

母「あらあら、うふふ。ロビーでゆったりするのもいいですね」ニコニコ

敬語妹「なぜか私たち以外に人がいないように感じますが?あとお父さんも」

母「貸切ですからね。3日間貸切しています」

男「なんつー財力・・・・・・!!」



118 私が1です 2011/11/27(日) 11:18:46.36 ID:+sbJUCm50

無垢妹「おお!ここから見える海キレイー!!」

ツン妹「本当ッ!ダイアモンドみたい!」

敬語妹「あ、あの」

ボー妹「サーフィンとかしたくなっちゃうね!」

敬語妹「あの」

男「いやサーフィンするには微妙だな」

敬語妹「そこは素直に、そうだな、とか言いましょうよ!!って、そうじゃなくて誰もお父さんがいないことをスルーですか!?」

大人妹「お父様は心の中で生きていますわ・・・・・・」

敬語妹「生きてますから!!あなたがしみじみ言うとシャレに聞こえません!!」

ボー妹「目を覚ましてよ・・・・・・父ちゃん!」

敬語妹「お父さん死んじゃったみたいな言い方ですが、低血圧でまだ寝てるだけですからね」

男「俺と」

無垢妹「わたしの低血圧は」

男・無垢妹「「親父のせい!」」



119 私が1です 2011/11/27(日) 11:20:21.71 ID:+sbJUCm50


ツン妹「ほんと・・・・・・死んじゃえばいいのよ」

敬語妹「え、ツン妹ちゃん何かあったんですか・・・・・・?」

母「お父さん、寝ぼけてツン妹ちゃんの太ももを舐めはじめたんです」

敬語妹「それ本当に寝ぼけてるんですか?」

男「・・・・・・!!?」

敬語妹「兄さんもさもその手があったかって顔しないでください」

大人妹「あらお兄様、そんなに太ももが欲しいのであれば・・・・・・どうぞ」チラッ

ボー妹「あ、ずるい!私も!」ヌギヌギ

無垢妹「お兄ちゃんが好きならわたしも好き!」ヌギヌギ

男「みんな・・・・・・!!いただきますっ!」

敬語妹「旅館のロビーでストリップしないでください!!」



120 私が1です 2011/11/27(日) 11:30:24.93 ID:+sbJUCm50

ツン妹「敬語姉さん、完全にツッコミに回ってしまったわね。哀れ。そしてバカ兄貴とバカ親父は死んでいいとおもうわ」

母「ダメですよ。何だかんだであなたたちのことを一番考えてくれているのはお父さんなんですから」

男「そうなの?」

ツン妹「そ、それは分かるけど・・・・・・」

ボー妹「私は父ちゃんのこと尊敬してるよ!」

無垢妹「毎月お金くれる都合のいい人だよね?」

敬語妹「実の父親に向かってなんという発言!?」

大人妹「私もお父様は尊敬していますわ。だって私を拾ってくださったお方なんですもの。そしてお兄様も」

男「義妹ってシチュ、めっちゃ興奮するよね?」

敬語妹「その発言で台無しです兄さん。あと3人はきちんと服着てくださいね」



121 私が1です 2011/11/27(日) 11:31:39.75 ID:+sbJUCm50


父「まあ合流したわけなんだが・・・・・・」

男「旅館に残っていたのが息子だけで、ウホッな想像張り巡らしてんじゃねーよ。近寄らないで」

父「うえぇぇ。父→男→父の文字見てたら気持ち悪くなってきた・・・・・・」

男「もっかい寝ろ。そんで永遠に目覚めるな」

父「それだったら、文字が男だけになって独り言乙になるぞ?」

男「う、それはそれで寂しいやつになるからヤダ・・・・・・」

父「で、愛しの母さんと娘は?」

男「露店巡ってるんだと思うが?」

父「どうして疑問系なんだ?」

男「いやトイレ行ってたらさ、置いてかれた」

父「へへ、ざまぁ」

男「それ言うと、起こされもせずに置いていかれた親父も同類だぞ?」

父「・・・・・・・・・・・・」

男「へへ、ざまぁ」



122 私が1です 2011/11/27(日) 11:32:50.17 ID:+sbJUCm50

父「あ、そうか!オレへのプレゼントを買うためにオレを置いていったのか!」

男「ポジティブでよろしい。が、それはツン妹だけで十分でーす」

父「し、仕方ない。ツン妹のプレゼントだけだがよしとするか」

男「プレゼントがあるとしても親父には無いと思うなー」

父「ああ?それはいかにも、ツン妹が男だけにプレゼントをやりますって言ってるように聞こえるんだけど?」

男「あ、いや別にそういう意味で言ったわけじゃ・・・・・・いやそういう意味で言ったんだけど?」

父「強気な態度!?どーいうことだ男ぉぉぉぉ!!」

男「いやだって・・・・・・妹たちは俺の事好きだし?」

父「うっわ、ナルシストとか引くわー」

男「事実だっ!!」

父「・・・・・・やっぱりそうなのか?」

男「そうじゃないと言えば嘘になる」

父「はあ。オレは自由の国で仕事してるから大概のことは自由なんだが、自由の裏には責任がまとわりつくんだ」

男「まあ親父が言わんとしてることは分かるよ」

父「誰を選ぶとかは?」

男「そんなの決められない。責任逃れみてーな言い方かもしれないけど」



123 私が1です 2011/11/27(日) 11:33:57.05 ID:+sbJUCm50

父「オススメはツン妹だな。あの太もも感はサイコーだ」

男「つくづく俺があんたの血を引いていることを実感させられるよ」

父「ま、それは冗談だが、オレは反対しない。ただ、後ろがあることはしっかり覚えておけ」

男「ちっ。親父みたいなこと言いやがって」

父「親父だからだ。コレ、取っておけ」つ●

男「?何コレ?」

父「つけ心地ゼロ!新体験の薄さ!」

男「ちゃっかり5枚分ゴム準備してんじゃねー!!てめーで母親相手に盛ってろ!!」

父「いや、母さんはダメだ」

男「まさかの浮気宣言!?」

父「そうじゃなくてな、母さんはあの身長だろ?だからもう子供は産めないんだ」

男「たしかに135センチとか、端から見れば合法ロリで嬉しいけど、その分色々な器官が小さいもんな」

父「お前の出産も苦労したんだぞ」

男「らしいな」



124 私が1です 2011/11/27(日) 11:35:12.13 ID:+sbJUCm50

父「毎年1人ずつが目標だった母さんは、翌年妊娠できなかったんだ。だから養子を入れた」

男「それが大人妹」

父「あの雨の日な・・・・・・」

男「雨の日とかあったっけ?」

父「ん?あれ?いや雨の日だったか、晴れの日だったか・・・・・・たしかプロレス(?)がどうこう言っていたのだけは覚えてるんだが」

男「忘れてください!!」

父「ふむ。さて、この旅館には家族風呂がある」

男「え、家族風呂にはいるのか?」

父「それの方が盛り上がるだろう?」

男「どこが盛り上がるんだよ、どこが」

父「とは言っても家族風呂は4人までらしい」

男「8人だから半々だな」

父「色々考えたんだが、父さん母さんお前大人妹でどうだ?」

男「何を色々考えてそうなる?完全に年功序列じゃねーか。自由の国の人間が何日本の格式に囚われてんだよ」

父「常識は破るためにあるんだ」

男「一回転して通常だよ」

父「で、どうだ?」

男「俺は構わないけど、女衆に聞くんだな」

父「よーし!舐め回す様に見るぞ~!!」

男「お前やっぱ独りで入れっ!!」



125 私が1です 2011/11/27(日) 11:36:36.19 ID:+sbJUCm50


父「えっお風呂入ってきたの!?」

男「くっ・・・・・・」

敬語妹「すいません。兄さんのトイレが長いのと、お父さんの睡眠が長いので私たち待ちきれなくなって・・・・・・」

大人妹「ちなみに上の分からトイレと睡眠という言葉を抜くと、良いわよ」

ツン妹「何がどういいのよ!?」

無垢妹「すいません。兄さんのが長いのと、お父さんのが長いので私たち待ちきれなくなって・・・・・・」

ツン妹「わーわーわー!!言わなくていい!!」

ボー妹「なんか、おえっ」

母「あらあら、うふふ。それではお父さんと男君が寂しいので、私といっしょに家族風呂でもいかがですか?」

父・男「オッケーっす!」

敬語妹「ちょ!野獣の中にお母さんを放り込ませません!!」

父「野獣とは失敬な!紳士だよ、娘」

男「じゃあ首輪係でもう一人だれか一緒に入るか?」

敬語妹「えっ・・・・・・・」

ツン妹「・・・・・・!!」

ボー妹「チャンス・・・・・・!!」



126 私が1です 2011/11/27(日) 11:37:53.60 ID:+sbJUCm50

無垢妹「入りたーい!!」

大人妹「ダメよ。あなたじゃ首輪係りどころか餌になってしまうわ。ということで私が首輪係をしますわ」

敬語妹「あ、あなたも十分に餌じゃないですか!」

大人妹「私は餌となる覚悟がありますので」ニコニコ

ボー妹「お、大人の眼・・・・・・!!」

ツン妹「く、悔しいけど、それがいいかも」

無垢妹「ちぇー!残念だなー」

男「おーい、決まったかー?」

大人妹「私がお兄様とお父様の首輪係をさせていただきますわ」ピトッ

父「ひゃっほーい!!」

ツン妹「バカ親父の喜びよう!?」

男「コラひっつくなって!」抱きッ

敬語妹「ひっつくなと言っている割に抱き寄せてませんか?とくに胸部辺りを中心に!!」ギロッ

男「いや、これは大人妹が・・・・・・」

大人妹「あんっ、お兄様!」

父「チッ!!」ギロッ

ツン妹「」イライラ

無垢妹「むー・・・・・・」

男「なるほどこれが四面楚歌か」



127 私が1です 2011/11/27(日) 11:39:03.58 ID:+sbJUCm50


ボー妹「状況的に盛ったライオンの檻(男と父)に、餌(母)と餌をぶら下げた調教師(大人妹)を入れるようなものか」

男「俺はライオンじゃなくてダチョウくらいだYO」

敬語妹「それって欲が低いことのアピールになりますか?それになぜヒップホップ?」

男「いや、楚歌はヒップホップだと思うんだ」

父「そっか」

男「」イラッ

大人妹「さ、お兄様お風呂場に行きましょう」

敬語妹「なんかあなたが言うと、そういうお仕事をしている人のように聞こえます」

母「まあ。敬語妹さんはそういうお仕事に興味があるんですか?」

敬語妹「まさかのお母さんからの質問!?って、興味ないですよ!」

ボー妹「だけどホントは?」

敬語妹「人並みに・・・・・・って何言わせるんですか!!」

男「だんだんツッコミが上手くなってきたなー」

敬語妹「好きでこんなことしてるんじゃないですよ・・・・・・」

大人妹「最初は清楚なキャラだったはずなのに」

敬語妹「う」

ツン妹「変態たちのせいでいつのまにか」

ボー妹「暴走の抑止剤と考えれば大切な役だけど、損な役回りであることには変わりないよね」

無垢妹「敬語お姉ちゃん、いろいろ大丈夫?」



128 私が1です 2011/11/27(日) 11:39:45.27 ID:+sbJUCm50

敬語妹「うわーーん!!みなさん大嫌いですーーーー!!」ダッ

男「敬語妹ーーー!!?」

大人妹「このノリするの2ヶ月ぶりね」

父「え、2ヶ月に1回はこんなことしてるの?」

無垢妹「大丈夫だよ。おなか空いたら帰ってくるから」

父「どこの小学生!?」

母「あらあら、うふふ」

大人妹「さ、お父様、お母様、お兄様、行きましょう」

男「オーー!!」

ツン妹「バカ兄貴」ゲシゲシ

男「えっとなんでしょうツン妹さん。なぜか爪先が痛いんですが・・・・・・」

ツン妹「手ぇだしたら・・・・・・どうなるかわかってるよね?」ニコッ

男「はい。もう十分存じております」

ツン妹「分かればいいのよ。分かれば」

男「それ、親父にもしてやれ」

ツン妹「イヤよ」

男「どうして?俺よりあいつの方が危ないだろ?」

ツン妹「だって、ハァハァして喜ぶだけだもん」

男「そう、だな・・・・・・」



129 私が1です 2011/11/27(日) 11:40:46.75 ID:+sbJUCm50




注意:バスタオル着用です

大人妹「それではお邪魔します」チャプ…

父「おおお!バスタオルからのぞく四肢が色っぽい・・・・・・!生まれて来て良かった・・・・・・!!」

大人妹「大袈裟ですわお父様」カンラカンラ

男の愚息「お父さん!!」

男「(やめろ!家族の前でお前は節操なしかーーーーー!!)」

男の愚息「でもでもお父さん、お父さんのお父さんの息子さんを見て!」

男「(俺か!?俺を見てどうする!?)」

男の愚息「違うよ!お父さんの股間だよ!」

男「(あ、股間。股間ね・・・・・・うっわ。家族の前でアレかよ。タオルの上からもクッキリ)」

男の愚息「何か、アレ見たら萎えた・・・・・・おやすみー」

男「ああおやすみ」

母「あら、おねむですか男さん?」

男「いや、精神世界で大切な会話をしてたんです」

母「そうですか」



130 私が1です 2011/11/27(日) 11:41:57.38 ID:+sbJUCm50

男「うー、極楽極楽」

父「はー、極楽極楽」

母「ふふ、血は争えませんね」

男「チッ」

大人妹「私もお父様とお母様の血を欲しかったですわ」

父「何を言っている!!血など繋がっていなくてもお前はうちの娘だ!!」

大人妹「ありがとうございますお父様」

父「思えば、えっと・・・・・・」

母「13年前」

父「13年前!雨の日に男が血相変えて家に飛び込んできたかと思うと、『この子を妹にして!』だからな」

男「あー、そんなこともあったなー」

母「その時男さんの右手に持っていた本は『義妹愛』でしたね」

大人妹「あらあら、うふふ」

男「なんでそんなことまで覚えてるんだよ!?あと口調移ってんぞ大人妹」

父「今でも思い出すなー」

男「そんなに思い出深いのか?」

父「いやだってあんなにディープな本は今じゃなかなかお目にかかれないぞ?」

男「本の話しかよっ!?ああもうそんなのは忘れていいから!!」



131 私が1です 2011/11/27(日) 11:43:07.93 ID:+sbJUCm50

大人妹「しかしお父様、あの日雨など降っていましたか?」

男「あ、それは俺も思った」

父「あれ?そうだったか?」

母「私は降っていたように思えますが」

父「なるほど。2人は愛の力で心が晴れていたのか」

男「うまくないぞ。全然うまくないぞ親父」

大人妹「その晴れた心は私の中でたまって、このように実りましたわ」ムニッ

男の愚息「あーもうムリっす」

男「セットアップ!カモーンベイベー!」ガバッ

大人妹「きゃあ♪」

母「男さん!」

男「は、はい・・・・・・!!」

母「ゴムはきちんとしてください!!」

男「そっちか!せめて母親らしくこの行為自体をとめて欲しかった!」

大人妹「そんな・・・・・・」

男「お前はそんなに落ち込むなよ」



132 私が1です 2011/11/27(日) 11:44:10.87 ID:+sbJUCm50

父「辛抱たまらーん!!母さん!!」

母「きゃあ♪」

大人妹「お父様!」

父「は、はい・・・・・・!!」

大人妹「私、弟が欲しいですわ」ホッコリ

男「とめてーー!!俺が言うのもなんだけど、この家族をとめてーーー!!」

父「まあ久しぶりの家族集合なんだ。もっとゆっくりしようじゃないか」

男「お前が言うなよ」

大人妹「ゆっくり・・・・・・」グデー

母「」ウツラウツラ

男「さっきまで騒いでいたとは思えないほど静かになった。てか寝た」



133 私が1です 2011/11/27(日) 11:44:59.27 ID:+sbJUCm50

父「なんだかんだで大人妹はきちんとお姉さんとしての役割を果たしているみたいだな」

男「うん?家事は敬語妹に任せっぱなしだぞこいつ」

父「違う。大人としての指標を示す事だよ」

男「変態行動がか?」

父「まあそれもだ。この子は良くも悪くも大人だからな。そういうところを見て下は善悪を学んでいく」

男「善2割、悪8割だけどな」

父「そういう意味では、この子を養子に入れてよかったと思っているよ」

男「そういや前の家族は?」

父「ん、忘れたか?・・・・・・まあ覚えてもいないか」

男「??」

父「交通事故でな。お前がこの子を家に連れてきた日に他の家族は、な」

男「なん、だと・・・・・・」

父「この子を救ったのはお前だ。どうやらこの子もそう感じているみたいだな」

男「普通、どうして私だけが生き残ったの、とか泣き叫ぶかと思ったが」

父「家族愛<お前への愛だったんだろ?」

男「嬉しいような、複雑なような・・・・・・」



134 私が1です 2011/11/27(日) 11:45:47.71 ID:+sbJUCm50

父「幼馴染だったからな。自然と恋心が芽生える・・・・・・何だコリャ?」

男「タオル?」

大人妹「すぅ、すぅ」全裸ー

男「バスタオル取れてるううううううううう!!??」

父「うっひょおおおおお!!」

男「ちょ、バカ親父興奮してんじゃねーよ!!巻くからタオル貸せっ!!!!」

大人妹「う、ん・・・・・・」

男「げ」

大人妹「あらお兄様?・・・・・・あ」

男「ち、違うこれはバスタオルが取れたんで、巻きなおしてやろうと・・・・・・」

大人妹「で、出来れば初めてはベッドが良かったのですが・・・・・・///」

男「ちーーがーーーうーーーーー!!!」

父「せっかくだから母さんのも取っておくか」脱がしッ

男「どこがせっかくだバカ親父ーーーーー!!」



135 私が1です 2011/11/27(日) 11:46:29.67 ID:+sbJUCm50

父「ふふふ、相変わらずペドいな母さん」

男「お前ロリコンだろ!?なあそうだろ!?」

父「知ってるか?アメリカ精神医学ではロリコン、もといペドフィリアの基準は『13歳以下との性行為』と規定されてまーす」

男「こんなところで自由の国を使うなっ!!ていうか範囲狭っ!?」

大人妹「ではお兄様がボー妹と無垢妹に手を出せば・・・・・・」

父「お茶の間の話題になるってわけだ」

男「ドヤ顔してんじゃねーよクソ親父」

父「バカからクソに格上げ!?」

男「格下げだっ!!」

大人妹「まあ私のみが裸で話すのもなんですから、お兄様とお父様のタオルも没収ですわ」バッ

男「おウッ!?」

父「ふん!!」



136 私が1です 2011/11/27(日) 11:47:11.19 ID:+sbJUCm50

男「ちょ、返せそれ!」

大人妹「でしたら私を奪ってご覧なさい!」

男「タオルだ!何キャラだよお前!?つーか親父は前を隠せっ!!」

父「子曰く『我五十にして前隠さず、悦ばしや』」

男「それはお前の性癖だ!あと孔子はそんなこと言ってない!」

母「あら、寝てしまってましたか・・・・・・おや?」

大人妹「ほーらお兄様、タオルがこんなところにー」

男「やめて!四つん這いになると危ないところがデンジャラス!!」

父「ね、つ、つ、次は女豹のポーズしてもらってい、いいかな?」

男「てめーは何キョドってんだ!!」

母「あらあら、うふふ。みなさん仲がいいですね。それにしても私のタオルはどこへ?くしゅん」



137 私が1です 2011/11/27(日) 11:48:14.14 ID:+sbJUCm50





敬語妹「」ソワソワ

ボー妹「そんなに心配なら見てくればいいじゃん」

敬語妹「ちちち違いますよ!だ、誰が心配ですか!」

ツン妹「私はあの人たちより敬語姉さんの方が心配よ」

ボー妹「そんなこと言いながらー、実はツン姉ぇもさっきから爪噛みすぎだよ」

ツン妹「か、噛んでないわよ!」

ボー妹「2人とも胸が小さいから度量も小さ・・・・・・ゲフッ」

敬語妹「うふふ。何か言った?」

ツン妹「聞こえなかったんだけど?」

ボー妹「何でもありません、麗しいお姉さま方・・・・・・」

無垢妹「」スゥスゥ

敬語妹「こんな場面でよく寝ていられますね」ナデナデ

ボー妹「こんな場面だからだよ。この子にとっては愛も恋も家族愛も全部いっしょなんだよ。だから仲いいあの4人見て安心したんだろうね」

ツン妹「ボー妹もよく落ち着いていられるわね」

ボー妹「いやーボクって性同一性障害になりかけだったからさー、男心も女心もわかるんだよねー」



138 私が1です 2011/11/27(日) 11:48:55.84 ID:+sbJUCm50

敬語妹「えっ!?」

ツン妹「えっ!?」

ボー妹「えっ!?」

ボー妹「・・・・・・もしかして知らなかったの?」

敬語妹「全く知りませんでした・・・・・・」

ツン妹「だからボクなんて使うのね」

ボー妹「名残りだね。今は女だけど」

ツン妹「たまに男になるの?」

ボー妹「それは無いかなー。兄ちゃんを好きになったらさ、全部元に戻っちゃった」

敬語妹「あ、もしかしてしばらくアメリカにいたのは」

ボー妹「そうそう治療だよ。なんていうの?それまでは心に男も女もいるみたいな感じだったけど、向こうに渡って兄ちゃんが恋しくなって、女心が勝った的な?」

ツン妹「もし私たちが恋しくなっていたら・・・・・・?」

ボー妹「性転換手術を受けて帰ってきてただろうね。そんで姉ちゃんたちにちょっかいだしてたかもよ?」

敬語妹「」ゾクッ



139 私が1です 2011/11/27(日) 11:49:42.14 ID:+sbJUCm50

ボー妹「まーそういうわけでボクは兄ちゃんに感謝してるよ」

ツン妹「そもそもうちの家系は問題が多すぎな気がする」

敬語妹「みんな難産みたいでしたしね。お母さんの体型から考えればそうでしょうが」

ツン妹「小学生が子供生むようなものよね?」

ボー妹「父ちゃんはロリコンなのかー」

敬語妹「変態な兄さんに、変態な姉さん、ツンデレな妹に、性同一性障害になりそうになった妹。まともなのは私と無垢妹だけですね」

ツン妹「変態な兄貴に、変態な姉さん、敬語がステータス(笑)な姉さんに、ボーイッシュな妹。まともなのは私と無垢妹だけね」

ボー妹「変態な兄ちゃんに、変態な乳姉ぇ、敬語で清楚な感じを出そうとしている姉に、ツンデレで票を狙う姉。まともなのは私と無垢妹だけだね」

敬語妹「・・・・・・」

ツン妹「・・・・・・」

ボー妹「・・・・・・」



140 私が1です 2011/11/27(日) 11:50:48.38 ID:+sbJUCm50

敬語妹「兄さんとあの人はさておき、どうして私の敬語がいけないんですか?社会に出るとみんな敬語ですよ?」

ツン妹「だって、同級生にも下級生にも敬語でしょう?狙ってるとしか思えないわ」

ボー妹「需要(笑)ですか?」

敬語妹「そんなこと言うと、ツン妹ちゃんだって、もうツンデレは衰退してきているのに逆行してるじゃないですか!中二ですね」

ツン妹「だから誰がツンデレだって言ってんのよ!ていうか中二って何よ!学年がどうしてけなし言葉になるのよ!」

ボー妹「邪気眼乙!」

敬語妹「ボー妹ちゃんも、いくら性同一性障害だったからと言って、ボクっていう一人称はどうかと思いますよ?」

ツン妹「あなたこそ、票を狙ってるんじゃないの?」

ボー妹「う、うるさい貧乳たち!!」

ドゴッ



141 私が1です 2011/11/27(日) 11:51:40.37 ID:+sbJUCm50


敬語妹「さて、1人天に召されてしまいましたが、肝心な事が残っています」

ツン妹「そうね、この子のことを忘れてはいけないわね」

ボー妹「・・・・・・」シーン

敬語妹「百歩譲って私たちが個性的なのは認めます。ではこの子はどうなんでしょう」

ツン妹「それにしてもよく寝てるわね」

無垢妹「」グガー

敬語妹「さっきまでこんな下品な寝方してましたっけ?」

ツン妹「この子の特徴・・・・・・純粋なところ?」

敬語妹「むしろ無知ですね」

ボー妹「もうさ、最終的にこの子だけがまともでいいんじゃない?」

ツン妹「あ、復活した」

敬語妹「釈然としませんが、それでいいです。私は争いを好みませんから」

ボー妹「またそうやって票稼ぎする」

敬語妹「そもそも票って、何に対する誰が入れる票ですか?」

ボー妹「まあ画面の向こうの人たちかな?」

敬語妹「??」



142 私が1です 2011/11/27(日) 11:52:44.12 ID:+sbJUCm50

無垢妹「ん、ん・・・・・・もう入らないよ・・・・・・お兄ちゃん」

敬語妹「前言撤回です。この子もこちら側でした」

ツン妹「この年でどんな夢見てるのかしら・・・・・・」

ボー妹「まとめると、ボクたちの家系にまともな人はいないと」

敬語妹「あ、お母さんがいました!」

ツン妹「あの『あらあら、うふふ』しか言わない人?」

敬語妹「それは産んでくれた母親に向かって言うことじゃないですよ・・・・・・」

ボー妹「たしかに。こんな貧乳でも生むのに腹を痛めてくれたん・・・・・・ドフッ」

ツン妹「どの口が、どの口がまだそんな事言うのかなー?」

ボー妹「いひゃい!いひゃい!」



143 私が1です 2011/11/27(日) 11:53:31.66 ID:+sbJUCm50

敬語妹「しかし今のはツン妹ちゃんが悪いです。聞いた話によると、もしかしたら私たちは生まれる事が出来なかったかもしれないらしいですから」

ボー妹「そんなに難産だったの!?」

ツン妹「う・・・・・・お母さんごめんなさい」

ボー妹「出来ればもう少し胸があるように産んで欲しかったわ」ボソッ

ツン妹「ええい!心の声を代弁しなくていい!!」

敬語妹「ボー妹ちゃん?」

ボー妹「え、な、なに?敬語姉ぇ、その手は何かな?」

敬語妹「兄さんで鍛えたスリーパーホールドです」ニコッ

ボー妹「笑顔で言うことじゃないーー!!うげぇ!!・・・・・・あ、やっぱり絶ぺk・・・・・・」

敬語妹「ふん!!」

ボー妹「きゅう」

ツン妹「やっぱり変態ばっかり」

無垢妹「むにゃむにゃ・・・・・・」



144 私が1です 2011/11/27(日) 11:54:34.10 ID:+sbJUCm50




無垢妹「そんなわけで楽しい熱海旅行も過ぎて行き、お別れの日が来たのでした!」

男「便利だなこの子」

ボー妹「お手ごろ」

敬語妹「え、何言ってるんですか?」

大人妹「省略ですか!?ではあの後のお兄様との初めての夜も、激しい夜も、全部無かったことにするんですか!?」

男「あー、うん。実際そんなことなかったし、大丈夫だよ」

大人妹「ひどい!結局は私の体だけが目当てだったんですね!」

乳「貴様!責任を持たんか!!」

男「親父、表記が違う!!どこの乳が話してるんだよ!!」

大人妹(裏声)「乳『そんな、お兄様の舌使い、忘れられません・・・・・・!!』」ムニムニ

大人妹「こうですよね?」

男「実際に乳で話すな!!ていうかそんな事実無いからなっ!?」

敬語妹「くっ・・・・・・」

ツン妹「ちっ・・・・・・」

母「あらあら、うふふ」

ボー妹「あっはっは!!・・・・・・くふっ・・・・・・げほっげほっ」

男「1人ツボにはまって大惨事なんだけど!!」



145 私が1です 2011/11/27(日) 11:56:04.95 ID:+sbJUCm50

無垢妹(裏声)「乳『わたし、妹の中では3番目の大きさだよ!』」ムニムニ

ボー妹「あーっはっはっは!!」バンバン

敬語妹「」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

ツン妹「」ゴゴゴゴゴゴゴゴ

男「もう乳ネタ引っ張るのやめろよ!2人ほど殺意の衝動に目覚めた人がいるから!!」

父「まあとにかく娘たち、元気でな」

男「あ、ここで仕切るんだ・・・・・・」

大人妹「お父様方もお元気で。お仕事頑張ってくださいね」

敬語妹「あの、月々1000万円もいらないですよ?」

ツン妹「ま、まあたまにはメールでも電話でもくれればいいじゃない」

ボー妹「ボクはバスケでアメリカまで行ってやるよ!」

無垢妹「じゃあわたしは泳いでいくよ!」

父「そうか!水着を速達で送ってやるからな!」

男「お前の想像している水着はヒモっていうんだよ。それにそんな格好で太平洋横断させる気か?」

父「まさか。インド洋を回ってだな・・・・・・」

男「もっと性質悪いわ!!」

母「みなさんが元気そうで良かったです。次に会えるのはいつか分かりませんが、それまで元気でいてくださいね」

全員「お母さん・・・・・・!」

父「では、行くからな」

母「また会いましょう」



146 私が1です 2011/11/27(日) 11:56:43.39 ID:+sbJUCm50


大人妹「行ってしまいましたわね」

敬語妹「嵐のような人たちでしたね」

ツン妹「それはバカ親父だけじゃない?」

ボー妹「いざお別れになると寂しいね」

無垢妹「うっ、うっ・・・・・・」

男「お前、泣いてんのか?大丈夫だよ。永遠に別れるわけじゃないし、それに俺らもいるだろう?」

無垢妹「違うの。泳いでいくって言ったけど、わたし泳げなかったの・・・・・・」

男「あ、そういうこと・・・・・・泳げようが泳げまいが、泳いでアメリカまで行くことは出来ないだろうなー」

敬語妹「じゃあ送られてくる水着・・・・・・ヒモはどうします?」

男「新聞縛るのに使えばいいんじゃね?」



147 私が1です 2011/11/27(日) 11:57:33.78 ID:+sbJUCm50


父「嵐のような娘たちだったな」

母「嵐の中心は男さんでしたね」

父「あっ!ゴム渡し忘れた!」

母「まあそれはどこにでも売ってありますから」

父「男は誰を選ぶのか」

母「それはあの子達に任せるとしましょう」

父「まあオレたちも最初から同じ名字だった訳だしな。娘たちが男を好きなるのは当然だと」

母「それは言わない約束ですよ。うふふ」

父「それはそうと」

母「はい?」

父「サン・ターさんは?」

母「あらあら、うふふ。どこへやら」




154 私が1です 2011/11/28(月) 00:14:40.69 ID:Rqzg4huA0


男友「あー学校ダリぃ」

男「おはよっす!!」テカテカ

男友「あ、男じゃねーか」

男「どうした元気ねーな!そんなお前にはコイツをプレゼント!」

男友「うっざ!旅行帰りのテンションうざ!・・・・・・ってこれ安産祈願のお守りじゃん!俺にどう使えと!?しかも熱海関係ない!!」

女「では私が貰おう」

男友「え、あ、どうぞ。・・・・・・えっ!?」

男「あ、女さんおはようございます」

女「エネルギーをチャージしてきたみたいだね」

男友「あの」

男「女さんにお土産いっぱい買ってきましたよ!」

男友「あの」

女「そうか。では昼休みに屋上で頂くとしよう」

男友「あの!!」

女「すまない。少し静かにしてくれないか?」

男友「は、はい・・・・・・」



155 私が1です 2011/11/28(月) 00:15:27.67 ID:Rqzg4huA0


男「コレ全部昼休みに食べる気ですか?」

女「いやいや食べきれない分は君に持たせて、私の家まで運ばせるけどね」

男「たっはー!敵わないっす!」

女「ちょうどこのお土産に合う様なティーを準備していたんだ」

男「おお!楽しみです!」

女「うふふふふふ」

男「あははははは」

男友「・・・・・・女さんが安産祈願のお守り貰った真相はっ!!?」



156 私が1です 2011/11/28(月) 00:16:52.97 ID:Rqzg4huA0


屋上

女「ふむ。これはなかなか・・・・・・!」

男「でしょう?試食してから買ったんですよ」

女「ただのお饅頭と思っていたが、皮がしっかりしていて、あんもしつこくない」

男「ばっちりグリーンティーに合いますよね!」

女「ジャスミンティーと迷っていたが、グリーンティーを持ってきてよかった」

男「女さん、ティーと名の付くものは全部持ってるんですか?」

女「絶賛蒐集中だ」

男「あ、でもあの時のアレはもうやめてくださいね・・・・・・」

女「あの時のアレとは何だい?読者が分かるように言ってくれないかい?」

男「読者とか言わないでください。あとちょっと悪い事が起こった感じを出そうとしただけなのに掘り下げないでください」

女「そうか。それはすまなかったね」

男「何はともあれ、楽しかったですよ」

女「私のアドバイスは覚えていたかい?」

男「アドバイス・・・・・・?あ、は、はい!モチロンッスヨ!」

女「はぁ・・・・・・覚えていなかったんだね」

男「すいません・・・・・・」



157 私が1です 2011/11/28(月) 00:17:29.40 ID:Rqzg4huA0

女「父親、母親、大人妹、加えて温泉というキーワードをプレゼントしたじゃないか」

男「ああ!エロニングの時ですね!」

女「そういうことばかり覚えているんだな」

男「がっつりそんな場面がありましたけど、特に気にすることは無かったかと」

女「そうかい。それは残念だ」

男「男は大抵残念な生き物なんですよ」

女「では今夜、その残念さを身に染みるといい」

男「・・・・・・予知ですか?」

女「さて、ね」

スクッ

女「お土産ありがとう。私は教室に戻るとするよ」

女「最後にアドバイスだ。“あと4日”・・・・・・忘れないでくれ」

男「女さん・・・・・・」

男「急に立つとパンツ見えますよ」

ドゴッ

女「君は1度天に召された方がいいんじゃないかい?」グリグリ

男「ああ、もっと右・・・・・・!!」



158 私が1です 2011/11/28(月) 00:22:35.27 ID:Rqzg4huA0


男「たっだいまー」

敬語妹「あ、兄さんお帰りなさい」

男「おーイイ匂い!今夜はハンバーグか」

敬語妹「そうですよ。珍しくボー妹ちゃんが手伝ってくれてるんです」

ボー妹<珍しいは余計だよー。兄ちゃんのはこっちの脂身80パーセントのでいいねー?

男「いやー!せめて半分は赤身を入れてー!」

敬語妹「ではお料理に戻りますね」

男「ああ。赤身、頼んだぞ」

男「さて、宿題するのもなんだし、無垢妹と遊んでやるかー」

トントン

男「おーい無垢妹、いるかー?」

シーン

男「おいおい、死んでんじゃないだろうな?」

ガチャ

男「あ、れ?」

男「部屋間違えたっけ?ここ物置だったか?」

男「階段上がってすぐ右の部屋が無垢妹の部屋だったはず・・・・・・」

男「ボケてんのか俺?」



159 私が1です 2011/11/28(月) 00:23:31.89 ID:Rqzg4huA0

男「階段上がってすぐ左の部屋がツン妹の部屋・・・・・・」

ガチャ

ツン妹「え・・・・・・?」ヌギヌギ

男「あ、うんほら、間違いない・・・・・・」

ツン妹「死ねバカ兄貴ぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」

男「のああああああああ!!!」

ドカッ

男「」シーン

敬語妹<どうしたんですかー?

ツン妹「バカ兄貴が私の着替えのぞいてきたのー!!」

ボー妹<いつも通りじゃーん

ツン妹「コレが日常茶飯事なら私、この人と同じ屋根の下にいれないわよ!」

――――――
――――
――




160 私が1です 2011/11/28(月) 00:25:46.46 ID:Rqzg4huA0

チュンチュン

男「はっ!!朝っ!?」

敬語妹「あ、おはようございます。低血圧の兄さんには珍しく早起きですね」

男「そうか・・・・・・ツン妹に蹴られてそのまま気絶してしまったのか」

敬語妹「着替えを覗くからですよ」

男「いや、覗いたわけじゃなくて・・・・・・何でだっけ?」

敬語妹「朝食の準備できてますよ」

男「はーい」

リビング

ツン妹「げ、起きてきた」

大人妹「おはようございますお兄様」

敬語妹「兄さんは昨日ハンバーグ食べれなかったんで、今日のお弁当にハンバーグ入れておきますね」

男「ああ、昨日はハンバーグだったんだな。たしかボー妹もいっしょに作ってたよな。そういえばボー妹と無垢妹は?」



161 私が1です 2011/11/28(月) 00:27:04.43 ID:Rqzg4huA0


敬語妹「・・・・・・?えっと、何を言ってるんですか?」

ツン妹「ボー妹と無垢妹ってだれ?ゲームのし過ぎで頭おかしくなっちゃった?」

大人妹「まあ。私たちがいますのに」

男「はあ?お前らこそ何言って・・・・・・!!」

男「そういえば昨日・・・・・・!!!」ダッ

大人妹「お兄様?」

男「階段上がってすぐ右が無垢妹の部屋!」

ガチャ

男「物置・・・・・・」

男「つっ、その隣がボー妹のへ・・・・・・」

ガチャ

男「や・・・・・・」

男「ははは、こりゃ何の冗談だ?かくれんぼのつもりか・・・・・・?」

敬語妹「何をしているんですか?朝からエキサイティングですね兄さん」

ツン妹「きっとエロ本を隠し忘れてたとかよ」

男「そう、だな・・・・・・その方がいいな」

ツン妹「・・・・・・どうしたの?震えてるわよ?」



162 私が1です 2011/11/28(月) 00:28:49.86 ID:Rqzg4huA0

男「頼むっ!言ってくれ!俺らは何人兄妹だ!?」ガシッ

ツン妹「な、なななな!ちょ、掴まないでよ!!///」

男「頼む・・・・・・」

ツン妹「・・・・・・4人だけど、それがどうしたのよ?ていうか兄貴大丈夫?顔色悪いよ?」

男「その4人ってのは、俺、大人妹、敬語妹、ツン妹か?」

ツン妹「そうだけど・・・・・・悪い妄想にも取り付かれてるの?」

男「そうだ・・・・・・女さん」

敬語妹「兄さん?」

男「がっこ行って来る!!」ダッ

敬語妹「あ、朝ごはんは食べないんですかーーーー!!?」

敬語妹「もう!」

ツン妹「兄貴、変だったよ?」

敬語妹「そうですね。いつもの変と違うような・・・・・・」

大人妹「あら、降水確率100パーセントだって。1週間雨が続くみたいよ」

敬語妹「じゃあ兄さんの分の傘まで持って行ってください」

大人妹「分かったわ」



163 私が1です 2011/11/28(月) 00:29:29.68 ID:Rqzg4huA0


男「女さんっ!!」ゼェゼェ

<やだ、朝から女さんと?

<あいつ世の男性の敵だろ?

男友「なに息荒げてんだよ。周りから勘違いされるぞ?」

男「そんなことどうでもいいから!もうこの時間にはきてるだろ女さん!」

男友「え、や、知らない。いつもはきてるんだけどな」

男「そんな・・・・・・」

ピリリリリリ

男「ん、俺のケータイ。メールか」

From:女さん
件名:なし
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あと3日


男「・・・・・・!!」




164 私が1です 2011/11/28(月) 00:30:29.78 ID:Rqzg4huA0


To:女さん
件名:なし
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
あと3日って何なんですか!?
妹がいなくなったことと関係あるんですか!?


男友「お、おい。顔色悪いぞ・・・・・・?」

ピリリリリリ

From:女さん
件名:なし
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
キーワードを拾うんだ


男「キーワード・・・・・・?」

担任「おい男、チャイム鳴るぞ。ケータイなおせ」

男「すんません。早退っす!!」

担任「お、おい!」


To:女さん
件名:なし
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
今から女さんの家に行きます
家の場所教えてください



165 私が1です 2011/11/28(月) 00:32:00.11 ID:Rqzg4huA0


ピリリリリリ

From:女さん
件名:なし
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
すまないが言えない
ただ、最後にアドバイスをする

屋上に行きたまえ


男「最後に・・・・・・?」


To:女さん
件名:なし
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
最後ってどういうことですか?


男「返信が・・・・・・来ない」



166 私が1です 2011/11/28(月) 00:32:36.86 ID:Rqzg4huA0


To:女さん
件名:なし
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
返信ください


To:女さん
件名:なし
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
大丈夫ですか?


To:女さん
件名:なし
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
何かあったんですか?


To:女さん
件名:なし
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
教えてください


男「・・・・・・屋上に行くか」



167 私が1です 2011/11/28(月) 00:33:49.56 ID:Rqzg4huA0


屋上

男「雨降ってる・・・・・・」

??「待ってたよ」

男「誰ですか・・・・・・?」

??「私はサン。サン・ターだ」

男「すいません。ちょっといいですか?」

サン「構わないよ」

男「ええええええええええ!!??」

サン「そんなに驚くことかい?本来なら既に君と会っている予定だったんだが」

男「親父たちとの会話でお流れになりましたもんね」

サン「そうだ。君の『家族の団らんにサン・ターさんはいらなくない!?』の発言でね」

男「それは本当にサン・ターさんがいるとは思わなくて・・・・・・ていうかあなたは誰なんですか?」

サン「僕は流星の監査員だよ。女くんといっしょのね」



168 私が1です 2011/11/28(月) 00:35:09.12 ID:Rqzg4huA0

男「え、じゃああなたにも俺が願った流れ星が?」

サン「いや、僕は君のじゃない。君の両親が願った流星の監査員だよ」

男「親父たちの?」

サン「そうだ。正しくは君の母親。彼女は流星に正しく願った」

男「何を願ったんですか?」

サン「『生まれてこなかった子供たちが生まれた世界が欲しい』と」

男「生まれてこなかった・・・・・・?」

サン「重要なのはそこではない。願い方だ」

男「願い方って・・・・・・流星が流れている間に3回言うってやつですよね」

サン「その通り。彼女は正しく3回願った。そして望む世界が手に入った。しかし君はどうだ」

男「俺は・・・・・・1回しか言ってない」

サン「偶然にも君と母親の願いが合致し、叶った様に見えた。が、実は君のその中途半端な願いは母親の願いを食いつぶすように打ち消していっているんだ」

男「それが・・・・・・妹たちの消失」

サン「ああ。君は、所詮ゲームの世界に憧れて、つまらない気持ちで星に願ったに過ぎないんだ」

男「そんな・・・・・・」



169 私が1です 2011/11/28(月) 00:36:56.76 ID:Rqzg4huA0


サン「だから女くんは君にその考えを更正させるチャンスを与えたんだ」

男「それが、熱海旅行ですか?」

サン「それを君は棒に振った。愚かな」

男「そんな・・・・・・そんな・・・・・・」ガクッ

サン「そして、願いを見届けきれない監査員はどうなると思う?」

男「もしかして・・・・・・監査員も消えるのか!?」

サン「その通りだ」

男「お、俺はどうすれば!どうすればいいんですか!!?」

サン「だから君は愚かなんだ。他人に頼ろうとするその姿勢。3度願おうともせず、他力本願」

男「俺はどうなってもいい・・・・・・ただ、母親と妹たちと女さんに罪は、ない」

サン「・・・・・・」

男「俺の命でも何でも使えばいいじゃないか・・・・・・俺が愚かなら、死んでその命を別のものに変えればいいじゃないか・・・・・・」

サン「あと3日だ。その間に自力で答えを出すといい。君が正しい選択をしたのなら、僕は喜んで君の願いを見届けよう」

男「あ、ああああぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」



179 私が1です 2011/11/28(月) 23:01:36.99 ID:Rqzg4huA0




男「正しい選択・・・・・・」

ガチャ

大人妹「お兄様!!」

男「大人妹・・・・・・」

大人妹「傘を届けようと教室に向かったのですが、慌てた様子で屋上に向かったと聞いて飛んできました」

男「あぁ、すまない・・・・・・」

大人妹「こんなに濡れて・・・・・・何かあったのですか?随分と顔色が悪いですが」

男「俺は・・・・・・」

大人妹「・・・・・・」

大人妹「お兄様、少しお話いたしましょう」

男「あ、ああ」

大人妹「こちらだと雨をしのげますわ」

男「すまない、な・・・・・・」



180 私が1です 2011/11/28(月) 23:02:46.50 ID:Rqzg4huA0

大人妹「今朝言っていたボー妹、そして無垢妹という少女のことですか?」

男「」コクン

大人妹「もし、気分を害されるのなら申し訳ありませんが、私にはその様な妹がいた記憶はございません」

男「知ってる」

大人妹「全てお話くださいとは言いません。しかし、気分が休まるのならいくらでもお傍にいますわ」

男「・・・・・・俺がもし、いや。お前たちがもし、生まれていない存在だったら、どうする?」

大人妹「私たちがですか?」

男「ああ」

大人妹「以前も同じような質問をなさいましたよね?その時と答えは変わりません。今お兄様と会えたことに感謝します」

男「大人妹・・・・・・」ギュッ

大人妹「泣きたいのであれば私の胸をお貸しします」

男「泣かねーよ。少なくともお前たちの前では立派な兄貴でありたいからな」



181 私が1です 2011/11/28(月) 23:03:57.50 ID:Rqzg4huA0

大人妹「雨、ですね・・・・・・」

男「ああ」

大人妹「確かあの時も・・・・・・?あら?あの時は晴れでしたっけ?」

男「あの時?」

大人妹「お兄様が私を妹にしてくださった時です。あの『義妹愛』の本を拾った橋のことですわ」

男「『義妹愛』はもういいから!」

大人妹「あの時、確か晴れていたはずです・・・・・・そうでないと本が濡れて読み物にならなくなってしまいますからね」

男「ああそうだな」

大人妹「しかしお父様とお母様は、雨、そう断言していますわ」

男「いや、雨は・・・・・・交通事故が起こった時の天気・・・・・・あれ?」

男「親父の話じゃ、お前を妹にした日は雨、同時に交通事故が起こってた」

大人妹「ですが、私たちの記憶では晴れの日ですわ」

男「同じ日なのに、矛盾が生じてる?」



182 私が1です 2011/11/28(月) 23:05:10.38 ID:Rqzg4huA0

大人妹「幼い記憶ですので、記憶が入り混じっているのでしょうか・・・・・・?」

男「違う。これは、2つ記憶があるんだ。そうか、俺は2つ記憶を持ってたんだ」

大人妹「お兄様は2つ記憶があるんですか?」

男「SFみたいな話かもしれないけど、そういう事だと思って話を聞いてくれ」

大人妹「はい。お兄様を信じますわ」

男「1つはお前と同じ記憶。俺とお前はそれまでは幼馴染だったな」

大人妹「そうですね。毎日いっしょに遊んでいましたわ」

男「あの日、晴れていて橋の下で本を拾った。そしてそのまま家に帰ってお前を妹にしたいと両親に告げた。俺と遊ぶことを優先したお前は交通事故を逃れた」

大人妹「その通りですわ」

男「それでもう1つだ。それは、お前と俺が幼馴染ってところまでいっしょだったんだが・・・・・・」

大人妹「それからが違いますの?」

男「ああ。あの日は雨で・・・・・・映画に行く途中に幼馴染が乗る車は交通事故に遭う。一家全滅・・・・・・」

大人妹「そんな・・・・・・」

男「大人妹は、俺の妹にならなかった・・・・・・」

大人妹「そう、ですか」



183 私が1です 2011/11/28(月) 23:06:24.57 ID:Rqzg4huA0

男「待て。何で今まで忘れてたんだ?よく考えればすぐに分かったことじゃないか!・・・・・・妹が出来たという現実に、呆けていたのか?」

大人妹「2つの記憶で思い出したのですが、シュレーディンガーの猫というお話をご存知ですか?」

男「?」

大人妹「確立が50パーセントずつの2つの事象があるとき、それらは同立してしまう・・・・・・つまり、ありえない2つの事象が同時に成立してしまうことを意味するんです」

男「何か、高度なお話になってきてないか?」

大人妹「つまり、私がいる世界と私がいない世界が同立しているのですよ」

男「なるほど・・・・・・?」

大人妹「話してください。お兄様にとって私がいない世界を・・・・・・!!」



184 私が1です 2011/11/28(月) 23:07:16.54 ID:Rqzg4huA0

男「妹たちがいない世界・・・・・・俺は1人っ子で、親父たちもあんな金持ちじゃなくて普通のサラリーマンと主婦だった。性格は変わってないかな?」

大人妹「待ってください。私だけではなく、他の妹もいませんの?」

男「ん、ああ。何回か母さんも出産を試みたんだけどな、4回ばかり失敗してから健康のために妊娠をやめたんだ」

大人妹「4回・・・・・・敬語妹、ツン妹、そしてボー妹に、無垢妹・・・・・・お兄様、数がぴったりすぎませんか?」

男「た、確かに」

大人妹「もしかして、この現象は『妹たちがいた世界』と『妹たちがいなかった世界』が同立しているのでは?」

男「そうかもしれない・・・・・・出産失敗年と、妹たちの年齢が合致する!」

大人妹「しかし・・・・・・なぜその様なことが」

男「俺が流れ星に願ったんだ。『妹が欲しい』って1回だけ」

大人妹「そんな非科学的な・・・・・・」

男「あの女さん、あの人はこの願いを見届ける監査員だったんだよ」

大人妹「そうなんですか」



185 私が1です 2011/11/28(月) 23:08:16.59 ID:Rqzg4huA0

男「それでな、『子供たちが生まれてきた世界が欲しい』って母親が3回言って願って出来た世界がコレだ」

大人妹「?この世界はお兄様の願った世界ではないんですか?」

男「俺の願い方はダメだったらしい。3回、きちんと唱えなかったから、被った願いを食いつぶしてるんだ。だから、妹が2人消えちまった・・・・・・」

大人妹「なるほど」

男「そうか。あと3日っていうのは、妹が残された日数だ」

大人妹「どうすれば食い止められますの?」

男「それを、探してる。お前にも手伝って欲しい」

大人妹「もちろんですわ。ですが、その前に・・・・・・」ギュッ

男「どうした・・・・・・?」

大人妹「その話が進むのであれば、私はいずれ消えてしまいます。それが怖いのです」

男「・・・・・・俺もだ」ギュッ



186 私が1です 2011/11/28(月) 23:09:10.88 ID:Rqzg4huA0

大人妹「お兄様、1つだけお願いがございます」

男「何だ?」

大人妹「その・・・・・・とても申し上げにくいのですが・・・・・・」

男「お前の頼みだ。俺が断るわけ無いだろ?」

大人妹「そう、ですよね。でしたら・・・・・・消えないためのおまじないです」

チュッ

男「えっ・・・・・・?」

大人妹「わ、私の初めてです!受け取っていただけましたか・・・・・・?」///

男「はにゃー」ボンッ

大人妹「お、お兄様!?お兄様ーーーー!!」





188 私が1です 2011/11/28(月) 23:21:26.09 ID:Rqzg4huA0




敬語妹「それにしてもどうしたんですか?急に早退して来いなどメールして」

ツン妹「本当よ!理由もなく早退なんて出来ないんだからねっ!」

大人妹「すみません」

男「申し訳ない」

敬語妹「う、やけに真面目な応答ですね」

大人妹「実は、お兄様が大変なんです」

ツン妹「大変な変態はいつものことでしょ?」

男「そうじゃなくて、お前たちにも関わることだ。聞いてくれ」

ツン妹「な、何よ」

男「お前たちは『妹たちがいる世界』の人間なんだ!」

大人妹「お兄様、それでは伝わりませんよ?」

敬語妹「そのくだらない事を聞くために私たちは呼ばれたと?」

男「違う違う!そうじゃなくって、えっと、あのー、なんだっけ?」

ツン妹「何か久々に腹立ってきた」イライラ



189 私が1です 2011/11/28(月) 23:23:07.02 ID:Rqzg4huA0

大人妹「すみません。お兄様も動揺なさっているんです。勘弁してあげてください」

敬語妹「やけに真面目ですね・・・・・・何かありました?」

男「な、何も無いです!」

ツン妹「怪しい・・・・・・」

大人妹「変わって私が説明いたします」

少女説明中...

大人妹「―――というわけです」

ツン妹「えっと、ごめん。ついていけない」

敬語妹「それは何の哲学の話ですか?」

大人妹「かいつまんでお話しますと、あと3日で私も、敬語妹も、ツン妹も消えてしまうということですわ」

ツン妹「まさか。それ兄貴の妄想のお話でしょ?ねえそうでしょ?」

男「・・・・・・」フルフル



190 私が1です 2011/11/28(月) 23:24:26.09 ID:Rqzg4huA0

ツン妹「なに真面目な顔してるのよ!証拠でもあるの!?ねえ、ウソでしょ?ウソなんでしょ!?」

大人妹「証拠ならございますわ。上の2つの空き部屋。設計は私たちの部屋と同じ造りですわ」

ツン妹「それは家建てた時に、2階に物置が必要だったから」

大人妹「この家は2年前に建てられました。お母様の性格、分かりますよね」

ツン妹「無駄なく、きれい好き・・・・・・」

大人妹「そうであればあの部屋は物置用の造りをしているはずです」

ツン妹「そんな・・・・・・」

大人妹「私も本人ではないのでよく分かりませんが、そういうことらしいですわ」

ツン妹「兄貴・・・・・・」

男「すまない。全部俺のせいだ」

敬語妹「ですが、変じゃないですか?」

大人妹「変?」

敬語妹「兄さんに2つの記憶があるのに、どうしてお父さんとお母さんには1つの記憶しか無いんですか?」

男「ああ、それは女さんが俺にこちらの世界の記憶をくれたからだ」



191 私が1です 2011/11/28(月) 23:25:42.03 ID:Rqzg4huA0


大人妹「あら?でしたらお兄様は最初はこちらの世界の記憶を持っていらっしゃらなかったと」

男「あ・・・・・・」

敬語妹「やっぱり不完全だったからでしょうか?兄さんの願いう心が不完全だったので中途半端に叶って、そんな風になったんじゃないですか?」

男「そうかもしれない」

大人妹「でしたら、もう1度星に願えば・・・・・・!」

敬語妹「そんな簡単に流れ星が流れることは無いですよ。それに、1週間雨は続くそうです・・・・・・」

大人妹「そんな・・・・・・」

ツン妹「バ・・・・・・バッカじゃないの!?全部バカ兄貴の妄想でしょ!?妄想妄想妄想!!くっだらない!!あーあ、早退なんてしなきゃよかったッ!!」ダッ

敬語妹「ツン妹ちゃん!?」

大人妹「私がなだめてきます」

男「いや、俺が行く」

敬語妹「・・・・・・お願いしますよ」

男「ああ」



193 私が1です 2011/11/28(月) 23:26:49.97 ID:Rqzg4huA0


コンコン

男「ツン妹?」

ツン妹「帰れ・・・・・・バカ兄貴」

男「頼む。入れてくれ」

ツン妹「全部兄貴の妄想だって言ってくれたら、入れてやる」

男「・・・・・・わかった。全部俺の妄想だ。・・・・・・これでいいか?」

ツン妹「うん。入っていいよ」

キィ・・・

男「やっぱり電気も点けないでそのぬいぐるみ抱いてたんだな」

ツン妹「ラビちゃん」

男「ん、ああそうだなラビちゃんだったな」

ツン妹「・・・・・・」

男「隣、いいか?」

ツン妹「ダメって言っても勝手に座るくせに」

男「そうだな」



194 私が1です 2011/11/28(月) 23:28:38.19 ID:Rqzg4huA0

ツン妹「・・・・・・」

男「・・・・・・」

ツン妹「バカ兄貴の妄想に付き合ってあげる妹がいることに感謝しなさいよね・・・・・・」

男「ああ。感謝してる。お前たちには数え切れないくらい感謝してる」

ツン妹「・・・・・・私も、兄貴に数え切れないくらい感謝してる」

男「本当か?」

ツン妹「私は体の弱い子だったから、外で遊べないで泣いてたじゃん。それで、兄貴がこの人形を持ってきてくれた時、すっごく嬉しかった」

男「はは。誕生日間違えてたんだっけ」

ツン妹「本当。信じられないよ。1カ月ならまだしも半年も間違えちゃうバカ兄貴」クスッ

男「あの時は1と7の区別がつかなかったからな」

ツン妹「兄貴らしいね」

男「今でも俺はお前にとってバカ兄貴か?」

ツン妹「うん。最高のバカ兄貴だよ、おにぃちゃん」ギュッ

男「ありがとな」



195 私が1です 2011/11/28(月) 23:29:50.84 ID:Rqzg4huA0

ツン妹「私怖いの。おにぃちゃんが言ってる事が本当なら、明日消えちゃうかもしれないって」

男「俺だって怖いさ。だから消えさせないように頑張ってる」

ツン妹「でも、流星なんてなかなか見れないし、しばらく雨だし」

男「そん時は世界の果てに行ってでも流れ星を見てやる。そして願う」

ツン妹「3回?」

男「100回」

ツン妹「そうでなくちゃね」

男「・・・・・・全部俺のせいなんだ。許してくれ」

ツン妹「許さないよ」

男「ええっ!?」

ツン妹「ふふっ。許して欲しかったら、目をつぶりなさい!」

男「こ、こうか?」



196 私が1です 2011/11/28(月) 23:30:29.51 ID:Rqzg4huA0

ツン妹「そう。そ、そのままだよ!絶対目あけちゃダメだからねっ!!」

男「わかってるって」

ツン妹「しゃ、しゃべらないで!!」

男「・・・・・・」

ツン妹「おでこで、勘弁してあげる・・・・・・」

チュ

男「・・・・・・!!」

ツン妹「こ、これで私が消えてもバカ兄貴は忘れないわよね!?よ、よかったじゃない!!」

男「ツン妹っ!!」ギュ

ツン妹「く、苦しいわよ!」

男「俺の妹でいてくれてありがとう・・・・・・!!」

ツン妹「これからもずっと、だよ。おにぃちゃん」



197 私が1です 2011/11/28(月) 23:31:22.01 ID:Rqzg4huA0



男「しまった・・・・・・妹の部屋で寝てしまって・・・・・・た?」

男「え、何ここ。物置?・・・・・・まさか!!」

ガチャン

男「やっぱり・・・・・・ツン妹の部屋だ」

大人妹「お兄様・・・・・・」

男「・・・・・・記憶は、あるか?」

大人妹「申し訳ございません。昨日その様な話をしたことはきちんと覚えているのですが・・・・・・その部屋にもう1人妹がいたのですね」

敬語妹「あれ?2人とも早いですね?」

男「敬語妹・・・・・・すまない。ツン妹も消えてしまった」

敬語妹「ツン妹って誰ですか?」

男「え・・・・・・?」



198 私が1です 2011/11/28(月) 23:31:58.46 ID:Rqzg4huA0

大人妹「敬語妹、あなた昨日お話したこと忘れたのですか!?」

敬語妹「ああSFのお話ですね。シュレーディンガーの猫論ですよね?兄さんが作った割にはよく出来て・・・・・・きゃあ!?」

大人妹「いい加減にしなさい。あなた・・・・・・どういう了見!?」ガシッ

敬語妹「な、何ですか!?昨日は3人であんなに楽しく盛り上がったじゃないですか!!」

大人妹「3、人・・・・・・?」

男「手を離してやれ大人妹。多分・・・・・・そういうことだ」

大人妹「そんな・・・・・・」ガクッ

敬語妹「一体何の話ですか?」

男「ああちょっとドラマのシーンを再現してみようってことになってな。お前を驚かそうって」

敬語妹「そうなんですか。ビックリしましたよ」

男「テッテレーってな」

敬語妹「あははは。兄さん、面白いですね」

男「俺はいつだって面白くありたいからな」

敬語妹「では朝食を作りますね」テクテク



199 私が1です 2011/11/28(月) 23:32:41.64 ID:Rqzg4huA0

大人妹「お兄様・・・・・・無理をなさらないでください。笑顔が引きつっていますわ」

男「くっ・・・・・・」ギリッ

大人妹「どうして、私には記憶が残って、敬語妹には記憶が残っていないんでしょうか?」

男「・・・・・・そこに解決の糸口があるかもしれない」

大人妹「今日は学校をお休みなさいますか?」

男「いや、行く。女さんが来てれば話をしたい。それで、いなければ担任から住所聞いて家に行くまでだ」

大人妹「ですがそう簡単に住所を教えてくれるでしょうか?」

男「そん時は脅してでも聞くさ」

大人妹「お兄様・・・・・・やっぱり無理をなさらないでください。私はお兄様のその様なお顔を見るのが辛いです」

男「それでも!俺はお前たちに消えて欲しくない!母さんたちの願いを潰えさせたくない!・・・・・・何があってもだ」

<兄さーん、ちょっと来てください

男「すまない。呼ばれたから行くな。お前は着替えて準備しろ」

大人妹「はい」

男「今行くー」テクテク



200 私が1です 2011/11/28(月) 23:34:43.55 ID:Rqzg4huA0


男「どうした?」

敬語妹「これ、味見してください」

男「うん?」ズズズ

敬語妹「おいしいですか?」

男「おいしいけど?」

敬語妹「これ、誰が作ったと思いますか?」

男「お前じゃないのか?」

敬語妹「さあ?」

男「え!?得体の知れない物を食べさせようとしたの!?」

敬語妹「それはそうと、どうして今朝物置で寝てたんですか?」

男「唐突な。それは・・・・・・探し物しててそのまま寝てしまったからさ」



201 私が1です 2011/11/28(月) 23:35:47.27 ID:Rqzg4huA0

敬語妹「これ、ツン妹ちゃんが作ったんですよ。昨日」

男「!!?お前、覚えて・・・・・・!!」

敬語妹「いいえ。記憶はありません。昨日は兄さんとあの人と私で楽しくシュレーディンガーの猫のことを話しました。ですが・・・・・・」ピッ

男「なんだ、それ?」

敬語妹「『15:30-ツン妹ちゃんが部屋から出てくる。兄さんは寝ている。15:30‐ツン妹ちゃんが兄さんのために料理をする。16:30-ツン妹ちゃんが部屋に戻る・・・・・・』」

男「それはもしかして」

敬語妹「はいメモです。昨日の行動記録が、私、あの人、ツン妹、と3つ細やかに書いてあります」

男「それを書いた時の記憶はあるか?」

敬語妹「この2枚はあります。ですが、このツン妹と書かれたメモの記憶はありません」



202 私が1です 2011/11/28(月) 23:36:51.54 ID:Rqzg4huA0

男「筆跡は敬語妹だな」

敬語妹「はい。私の筆跡です。ですので、自分と兄さんを信じてみようと思います。・・・・・・何があってるんですか?」

男「朝食の時に話す」

敬語妹「・・・・・・分かりました」

男「あと」

敬語妹「何ですか?」

男「こんな俺を信じてくれて、ありがとう」

敬語妹「そんな兄さんだからこそ信じていますよ」



203 私が1です 2011/11/28(月) 23:38:02.73 ID:Rqzg4huA0


男「大人妹、入っていいか?」

<どうぞー

ガチャ

男「ってうわ!?まだ着替えてるじゃないか!!」

大人妹「お気になさらず」

男「俺が気にするわ!!」

大人妹「裸まで見合った仲ですのに?」

男「そ、それは温泉での事故というか何と言うか・・・・・・って俺を裸にしたのはお前だからな!!」

大人妹「存じておりますわ」

男「調子のいいやつだなー。ってそうじゃなくて重要な話」

大人妹「何かつかめたのですか?」

男「ああ。記憶は残っていなくても、小物・・・・・・メモとかは残るらしい。昨日ツン妹が料理したらしいな」

大人妹「そういえば・・・・・・料理を誰かがしていたような」

男「だから、行動記録をひとつひとつ付けていけば忘れる事が軽減できるんじゃないか?」

大人妹「なるほど・・・・・・一理ありますね」



204 私が1です 2011/11/28(月) 23:38:41.63 ID:Rqzg4huA0

男「俺は記憶が残るにしても、お前はそうじゃないだろ?だから30分ごとに区切ってメモし続けてくれ」

大人妹「分かりました。そうしましょう」

男「頼んだぞ」

大人妹「さて、着替えが済みましたので行きましょうか」

男「ああ」

大人妹「さて、料理を作りましょうか」

男「・・・・・・待て」

大人妹「どうなさいました?」

男「俺が相槌打っている間に発言が変わってんぞ?」

大人妹「発言が変わってると申されましても、朝食の当番は私ですが・・・・・・」

男「ウソだろ・・・・・・」ダッ



205 私が1です 2011/11/28(月) 23:39:45.16 ID:Rqzg4huA0


男「敬語妹!!」

シン・・・・・・

男「たった今ので!?ほんの数分じゃないか!!」

大人妹「もしかして・・・・・・妹がいたのですか?」

男「なんてことだ!!俺が目を離したから!!」

大人妹「お兄様・・・・・・」

男「あと2日じゃないのか!?2人は残っていいんじゃないのか!?」

大人妹「落ち着いてくださいお兄様!!今は悲観する場面ではありません!!」

男「くっ・・・・・・大人妹」

大人妹「はい」

男「消えないようにずっと手を握っていてくれ・・・・・・」

大人妹「はい。お兄様の仰せのままに、ですわ」ギュ

男「飯は、いい。今から学校に行って女さんにコンタクトを図ろう」

大人妹「お兄様、1つ確認させてください」

男「何だ?」

大人妹「お兄様には私を含めて何人の妹がいましたか?」

男「5人だ。みんな個性的で兄想いのいいやつらだったよ」

大人妹「そうですか」ギュッ



206 私が1です 2011/11/28(月) 23:40:53.66 ID:Rqzg4huA0

男「大人妹・・・・・・?」

大人妹「どうして手を握ってるんですか?男くん?」

男「・・・・・・!!??」

大人妹「い、いえ。別に手を握るのはよろしいんですが、その、急にだと恥ずかしいと言いますか・・・・・・」///

男「お前は・・・・・・大人妹か?」

大人妹「そうですわ?私たち、幼馴染じゃないですか」

男「・・・・・・なんてことだ・・・・・・」

大人妹「あの、そのように悲しい顔をされると、私も悲しいのですが」

男「このまま、手を握っていてくれ」

大人妹「え、あ、は、はい!」

男「学校まで走るぞ!」ダッ

大人妹「え、ええ!?」ダッ



207 私が1です 2011/11/28(月) 23:41:54.34 ID:Rqzg4huA0

学校

男「おい男友!!」

男友「な、なんだよ!?って、何お前幼馴染ちゃんと手握ってんだよ!?」

男「そんなことどうだっていい!!女さんはいるかっ!?」

男友「女さん?ああ今日も学校来てないな」

男「つっ!!」ダッ

大人妹「はぁ、はぁ・・・・・・えぇ!?」ダッ



208 私が1です 2011/11/28(月) 23:42:26.07 ID:Rqzg4huA0


男「担任!!」

担任「お前、職員室に入るなり呼び捨ては無いだろ・・・・・・何だお前ら。イチャイチャアピールか?ああ?」

男「んなこたぁどうだっていいんだよ!!それより女さんの住所教えてくれ!!」

担任「人にものを頼む態度じゃねえな」

男「こっちは急を要してんだ!!いいから!!」

担任「!!な、なんだよ。こっちだって先生としての威厳とかあんのによー」ブツブツ

大人妹「さ、さっきから何なんでしょうか・・・・・・手を握られて振り回されて」ゼェゼェ

担任「ほらよ。ここだ」

男「サンキュ!!」バシッ ダッ

大人妹「え、また!?」ダッ

担任「ったく。イチャイチャアピールしやがって。その上、女もか。俺だって彼女の1人や2人くらい・・・・・・」

校長「それは二股と言うのですぞ」



209 私が1です 2011/11/28(月) 23:43:35.94 ID:Rqzg4huA0


大人妹「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・お、男くんストップ!」ゼェゼェ

男「どうした?」

大人妹「今日、変ですよ?手を握って急に走り出したかと思うと、女さんの家に行くなど」

男「すまない。状況を説明する暇が無いんだ」

大人妹「・・・・・・それは信じていいんですか?」

男「え?」

大人妹「男くんは私を裏切らないと信じてもよろしいんですか?」

男「ああ。信じてくれていい。だから・・・・・・お前もこの手を離さないでくれ」

大人妹「・・・・・・!!」///

男「走るのが辛かったらおんぶするか?」

大人妹「いえ、雨の中をそれはきついですし、男くんが頑張っているのなら私も頑張れます!」

男「そうか。恩に着る!」

大人妹「もう少しなので頑張りましょう」ダッ

男「・・・・・・ああ!」ダッ



220 私が1です 2011/11/29(火) 22:10:34.28 ID:/zY4bxcO0



マンションの前

男「ここだ」

サン「やあ待っていたよ」

男「やっぱりいたか。無駄イケメン」

サン「だいたい状況の整理はついたみたいだね」

男「中に女さんはいるんだろ?」

サン「入るといい」

ガチャ

男「お邪魔します」

大人妹「お邪魔しますわ・・・・・・」

女「よく来たね。さ、座るといい」

男「その前に、1つ言いたい事があります」

女「なんだい?」

男「俺なんかのために落としてくれたチャンスを無駄にして、すいませんでした!!」

女「構わないよ。その一言が聞けて私のほうも踏ん切りがつける事が出来た」



221 私が1です 2011/11/29(火) 22:11:20.47 ID:/zY4bxcO0

大人妹「あの、男くんは女さんに何か悪いことでもなさったのですか?」

男「ああ。最悪なことをしてしまった」

女「それに関してはもういい。話をスムーズにするために大人妹をこちらに渡してくれないか?」

男「どうするんですか?」

女「なに記憶を戻すだけだ。今この子は、消えそうな君の願いの一部を幼馴染という形をもって維持している。いわば彼女が君の願いの生命線だ」

大人妹「あ、あの・・・・・・」

男「大丈夫だ。信じていい」

大人妹「はい・・・・・・」

女「いくよ」

スッ

大人妹「・・・・・・」

女「気分はどうだい?」

大人妹「お兄様のお役に立てず、まことに残念ですわ・・・・・・」

女「そうかい。健康な精神の証だよ」



222 私が1です 2011/11/29(火) 22:12:34.69 ID:/zY4bxcO0

男「今『消えそうな君の願い』という言葉でわかったことがあります」

女「君の思っている通りだよ」

男「やっぱり、こいつは俺の願いなんですね。ということは・・・・・・」

女「君の両親の願いはもう、ない」

男「くっ・・・・・・」

大人妹「どういうことなのでしょうか・・・・・・?」

女「詳しく説明しようか。君たちの両親の願いは『生まれてこなかった子供たちが生まれた世界が欲しい』だ。そして男くんの願いは『妹がいる世界が欲しい』だ」

大人妹「その願いから言うと、私は宙ぶらりんな存在なのでは?」

女「そう。君はどちらの世界でも生まれはしている。ただ、妹になれたかどうか、だ」

大人妹「つまり、私を除く4人は両親の願い、私はお兄様の願いということですか?」

女「君は男くんに直々に願われたんだよ」



223 私が1です 2011/11/29(火) 22:14:07.08 ID:/zY4bxcO0

男「そういえばサンはどうなるんですか?とっくに消えてるはずじゃ」

サン「おや?僕が消えるだって?」

男「ぬおお!?いつの間に俺の後ろに!?」

サン「君は言ったよね?『妹がいる世界が欲しい』と」

男「あ、ああ言ったが」

サン「ということは、強欲ながら両親の願いにも足を引っ掛けている存在になるんだよ。だから君の願いが消えない限り僕も消えない」

大人妹「複雑に絡み合ってるんですね」

サン「しかしながら僕にはもう願いを見届ける力は残っていない。だから君と女くんに託したよ」

男「あと2日、その意味がようやくわかりました。実妹が消えるまでに3日、義妹が消えるのに1日、そして女さんとサンが消えるのに1日。そういう意味ですよね」

女「その通りさ。・・・・・・そこまでわかっているなら解決策はもう見つかっているのだろう?」

男「・・・・・・ダメなんです」



224 私が1です 2011/11/29(火) 22:15:07.42 ID:/zY4bxcO0

女「ダメ?」

男「あと1つピースが見つからないんです。それさえ見つかれば何とかなるはずなのに、それが見つからない」

大人妹「及ばずながら私も分かる気がします。解決法は星に願うことじゃないと思うんですの」

サン「まあピースが見つからないのも仕方ないと思うな」

男「何だと・・・・・・!?」

サン「そう気を張るな。悪い意味で言っているわけじゃない」

大人妹「と言いますと?」

女「最後のピースはやはり最後の日に見つかるという事だ」

男「ということは明日?」



225 私が1です 2011/11/29(火) 22:16:48.72 ID:/zY4bxcO0

女「最後に私とサンから、本気になった君へ酔狂なプレゼントだ。消える順番を、逆にしてあげるよ」

男「大人妹を最後に?でも、それじゃあ女さんたちが・・・・・・!」

女「それは最後のピースが見つかってから考えればいい。私は、君を、君たちを信じている」

サン「僕の願われた本質は君の母親だ。母親を悲しませないようにしてくれよ?」

男「絶対に、見つけてみせます・・・・・・!」

女「さあ行くんだ。時は迫るよ?」

大人妹「あの」

女「ん?」

大人妹「ありがとうございました」

女「構わないさ。それが運命だとすれば」ニコッ





226 私が1です 2011/11/29(火) 22:17:33.97 ID:/zY4bxcO0





男「ついに最後の日か」

大人妹「女さんたちは消えてしまいました」

男「知ってる」

大人妹「こうやってお兄様の肩を借りてまどろむのもいつ以来でしょう」

男「お前と俺が近くにいるときはいつでも雨だったな。晴れてたのはあの橋の時くらいだ」

大人妹「お兄様は雨男なのですね」

男「お前が雨女なんだろ?」

大人妹「・・・・・・」

男「・・・・・・」



227 私が1です 2011/11/29(火) 22:18:15.05 ID:/zY4bxcO0

大人妹「くすっ。お兄様が雨男でも、私の心では晴れ男ですわ」

男「クサいぞ」

大人妹「お兄様はロマンがありませんわね」

男「俺は現実主義者なんだ」

大人妹「星に妹を願うのに?」

男「・・・・・・」

大人妹「・・・・・・最後のピースは見つかりましたか?」

男「ああ、見つかった」

大人妹「私に教えてくださいませんか?」

男「最後のピースはお前だ」

大人妹「私が、ですか?」



229 私が1です 2011/11/29(火) 22:19:13.77 ID:/zY4bxcO0

男「そう。俺はさ、『妹たちがいない世界』で4本妹ゲーを持ってたんだ」

大人妹「本当にこんな場面でもロマンチストでないのですね」

男「ははっ。その通りだな」

大人妹「4本の妹ゲーム・・・・・・まさか」

男「無垢な妹がいるゲーム、ボーイッシュな妹がいるゲーム、ツンデレな妹がいるゲーム、敬語を使う妹がいるゲーム」

大人妹「・・・・・・」

男「母さんが流産したとか、妊娠失敗したとか聞いてからかな。そういうゲームを集め始めたのは。・・・・・・兄妹への醜い嫉妬だな」

大人妹「いえ醜くなどは・・・・・・」

男「これがさ、姉が欲しかったとか、兄や弟が欲しかったとは思わなかったんだ。俺が兄貴、そんで妹。絶対に俺の中で決まってた」

大人妹「どうしてですか?」



230 私が1です 2011/11/29(火) 22:20:18.50 ID:/zY4bxcO0

男「向こうの世界で、1つ年下の大好きだった女の子を守ってあげられなかったからだ」

大人妹「その、女の子もお兄様の事が好きだったと思います」

男「ああ。そうであればいいな」

大人妹「きっとそうですわ」

男「この世界はさ、俺の『守れなかった女の子を生き返らせた世界』なんだよ。それを『妹が欲しい』なんていう仮面を被せた思いに乗せてしまったから、ほころびが生じたんだろうな」

大人妹「しかしお兄様は確かに妹が欲しかったはずです」

男「欲しかったさ。生まれてきて欲しかった。だから女の子はその思いも汲んで義妹になったんだろう」

男「それに、綺麗に成長した姿だったから記憶もらうまでは元幼馴染だって気付かなかったしな」

大人妹「ふふ。ありがとうございます」



231 私が1です 2011/11/29(火) 22:20:58.76 ID:/zY4bxcO0

男「これが、この世界の全てだ」

大人妹「・・・・・・これで謎解きは終わりですわね」

男「あとはピースをはめるだけだな」

大人妹「ピースをはめれば、この世界はどうなると思いますか?」

男「元に戻るよ、絶対に」

大人妹「信じています。お兄様」

男「それじゃあピースをはめて、正しい選択を行いますか」

大人妹「・・・・・・どうぞ」

男「大人妹」

大人妹「はい」

男「・・・・・・ずっと好きだった。これからも一緒にいてくれるか?」

大人妹「もちろんです。男くん・・・・・・」

―――――――
―――――
―――






233 私が1です 2011/11/29(火) 22:21:53.70 ID:/zY4bxcO0



















234 私が1です 2011/11/29(火) 22:23:31.02 ID:/zY4bxcO0




ジリリリリリリリリ

「兄さん起きてください!!」

「あと、5万年・・・・・・」

「そのまま化石になればいいのよ」

「どっちかというと石油?」

「お兄ちゃんのベッドに、ダーイブ!」

「ンゲフッ!?」

「あらあら、エキサイティングですわね」

「内臓が飛び出るかと思ったわ!!」


――人生とは選択なのかもしれない



235 私が1です 2011/11/29(火) 22:24:26.15 ID:/zY4bxcO0


「おはよっす!」

「んぁ。おはよさん」

「低血圧は辛そうだなー」

「お前の血圧分けてくれ」

「出来るならそうしてみろ」

「おや、寝不足かい?」

「あ、ああ。すんませんが目覚ましティーもらえますか?」

「今日はミルクティーだ」

「うげ、苦手なヤツだ」

「大丈夫さ。コスモ的なパワーできっとおいしく感じるよ」

「じゃ、じゃあ俺がもらいます!!」

「生憎だが、このマグカップは専用品なのでね」

「そ、そんなー・・・・・・」


――ひとつ選択すれば、ひとつ失うことになる



236 私が1です 2011/11/29(火) 22:25:38.16 ID:/zY4bxcO0


「だーかーらー、ゴム送ってくんなつってんだろうが!!」

『バカか!親心くらい汲み取れ!!』

「どこに息子と娘を連結させようとする親がいる!!」

『ここだ!!』

「おま・・・・・・はあ。まあいろいろすまなかったな」

『え?何急に素直になってんの?』

「子供心くらい汲み取れ」

『ムキー!!何か腹立つーー!!』


――だが、その選択が正しかったかどうかを判断するのは



237 私が1です 2011/11/29(火) 22:26:53.09 ID:/zY4bxcO0



「お兄様、今日は雨のようですわ」

「あそっか。じゃあ傘はいらないな」

「どうしてですか?」

「お前の傘に入れてもらうから」

「まあ。それでは私の進む方向にお兄様も進むことになりますわ」

「それも一興だな」

「間違った方向へ進むかもしれませんわ」

「間違ってる正しいとか判断するのは―――」







男「まだまだ、先の話―――だろ?」









To Be Continued...?




239 VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(新鯖です)(兵庫県) 2011/11/29(火) 22:35:46.73 ID:REYEwZ7Wo

ふむ、いい意味で期待はずれだった
乙!
後日談あるなら読みたいな




次→男「お、流れ星か。理想の妹をくださいっと」 後日談

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