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ヒデノリ「タダクニ、お前って妹属性ある?」

1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 21:32:20.46 ID:lzBJwmFE0

タダクニ「は?ねぇよそんなもん」

ヒデノリ「......はぁ」

ヨシタケ「だから言ったろヒデノリ......はぁ」

タダクニ「何だよお前等人の顔みてため息つきやがって!」

ヒデノリ「だって、世間じゃ今は近親相姦ブーム、近ければ近い程経済効果が現れるようになってんだぞお前」

タダクニ「いや、それと俺の性癖は関係ないだろ」

ヒデノリ「ゴチャゴチャ言わねぇでお前はおとなしく妹を落とすんだよ!」

タダクニ「は、はぁ!?」




元スレ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327753940/
ヒデノリ「タダクニ、お前って妹属性ある?」

8 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2012/01/28(土) 21:47:13.58 ID:OKwuINN50

アニメは欠かさず見てるし原作も全巻読んでるが顔と名前が一致しない


12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 21:53:55.09 ID:ZE24UuQE0

タダクニ 黒髪 妹あり
ヨシタケ 金髪 姉あり
ヒデノリ 茶髪 兄あり



4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 21:37:54.04 ID:lzBJwmFE0

タダクニ「は、はぁ?お、お前何言ってるか分かってる?妹だぞ、あの妹だぞ」

ヒデノリ「ああ、そうだよ、あのライオンみたいなお前の妹だよ」

タダクニ「俺たちが束になって行っても五分でいけるか分からない、あの妹だぞ!」

ヨシタケ「下着類は普通に可愛いお前の妹だよ」

タダクニ「そんなのをこの俺が!?ムリムリムリムリ!やるならお前等がやれよ!」

ヒデノリ「よく言うぜ、妹様のスカートやパンツを毎度拝借してあんなことやそんなことしてるくせに」

タダクニ「お前が言えるのかっ!?」



7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 21:44:06.43 ID:lzBJwmFE0

ヒデノリ「とにかくだ、もうすぐお前の妹が部活からご帰還して俺たちをサンドバックにする時間だ、計画を練るぞ」

タダクニ「サンドバックって...お前まさか...」

ヒデノリ「ああ、今日はストッキングだ」

ヨシタケ「俺は髪留め」

タダクニ「また微妙な物ハントしてきたなお前らはっ!」

ヒデノリ「まぁ、いい、ほらタダクニ、これ使え」

タダクニ「?...なんだこの袋...コンビニの袋か?」

ヒデノリ「ああ、そうだ、そこにはアイスを二つ入れてある、お前とお前の妹分だ」

タダクニ「で、これを妹にやるってのか?何だ?機嫌なんかとっても無駄だと思うぜ」

ヒデノリ「ちげぇーよタダクニ、今からお前に命令をする、お前はこれから妹とふたりっきりで、アイスを食べてこいっ!」

タダクニ「何でだよっ!」



10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 21:49:17.54 ID:lzBJwmFE0

ヒデノリ「何でって、まずは外堀を埋めることを最優先事項にして動くべきなんだよ」

ヨシタケ「日常的な行動でお前を意識させるんだよ」

タダクニ「ちょっと待て、俺はまだやると言った覚えはないぞっ!」

ヨシタケ「いいからいいから、俺らも遠くで見守っとくからさ」

ヒデノリ「録画準備おっけーだ!」

タダクニ「ふざけんなっ!......でも、アイス食うぐらい大したことないよな」

ヒデノリ「お、中々自信ありそうだなタダクニ」

タダクニ「まぁな、何せ俺たちは兄妹なんだぞ、そのぐらい出来なくてどうすんだよ」

ヨシタケ「ああ、タダクニが男前に見えてきた...」

タダクニ「何言ってんだ、俺は最初から男前だろ?」

ヒデノリ「よし!男前タダクニ!全身全霊をかけて妹とアイスを喰ってこい!」

タダクニ「ラジャっ!......ってだからやるって言ってねーよ!!!」



14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 21:54:21.71 ID:lzBJwmFE0

妹「ただいまー」

三馬鹿「「「ッ!!!」」」

ヒデノリ「ヤツが帰ってきた、急げタダクニ、このミッションを完遂できるのはもうお前だけなんだ」

タダクニ「で、でも...そ、そうだ!ヨシタケは...」

ヨシタケ「すまんタダクニ...俺は腕を...」

ヒデノリ「馬鹿野郎っ!しゃべんじゃねー!傷口が広がんだろ!」

ヨシタケ「くっ......情けなくて涙が出ちまいそうだ...」

ヒデノリ「もういい...何も言うな、ヨシタケ」

タダクニ「......分かった、俺が行ってくる...お前たちの求めた物は俺が手に入れる」

ヒデノリ・ヨシタケ「「!」」

タダクニ「シスターコンプレックスの肩書きは、俺が手に入れるっ!!!」


タダクニの妹「......何やってんの、アンタ達」

三馬鹿「「「あ」」」



15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 21:58:17.75 ID:lzBJwmFE0

ヒデノリ「こ、これはその...あ、そ、そうだ!タダクニの妹!」

妹「......何?」

ヒデノリ「お前の馬鹿兄貴が持ってるこのアイス、食べます?」

妹「...くれるんならもらう」

ヒデノリ「そ、そうですか、それじゃあコイツ、よろしくお願いしますね」

タダクニ「え!?ちょっ!待っ...!」

ヒデノリ・ヨシタケ「失礼しましたー!」

ガチャ、バタンっ!

タダクニ「......」

妹「......」

タダクニ「......アイス、食う?」

妹「食べるって言ってんじゃん」

タダクニ「お、おう」



17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 22:01:18.60 ID:lzBJwmFE0

リビング
タダクニ「......うまいか?」

妹「何で一々そんなこと言わなきゃいけないのよ」

タダクニ「そ、そうだよな...ゴメン」

妹「気持ち悪い...」

タダクニ「あ、はい...」

妹「......」

タダクニ「......」

妹「...兄貴」

タダクニ「ん?な、何だ?」

妹「そのストロベリー...ちょうだいよ」

タダクニ「え?お、俺の?」

妹「アンタのしかないじゃん......ほら早く」

タダクニ「え、えぇぇぇぇ!?」



20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 22:04:19.72 ID:lzBJwmFE0

タダクニ「な、何で口開けてんだよ...」

妹「はぁ?チンタラしてないでとっとと食べさせてよ」

タダクニ「......お、おう」



タダクニ「ど、どうだ?」

妹「普通」

タダクニ「そ、そうか...普通か...はっはっは」

妹「......兄貴」

タダクニ「ん?何だ?」

妹「まさか私の事、意識してる?」

タダクニ「ななななななおおお前ばっかじゃねぇーのぉ!?」



22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 22:07:43.53 ID:lzBJwmFE0

妹「いくら何でも挙動不審すぎじゃん、気持ち悪いくらい」

タダクニ「なっ!べ、別に不振っぽくねーよ!ぜんぜんっ!」

妹「それに今さっき、自分でシスコン宣言してたじゃん」

タダクニ「あ、あれはだな......え、えっと...ほら!あの教会のシスターさんのことで...」

妹「......」

タダクニ「......」

妹「ま、別にいいけどさ」

タダクニ「」ほっ

妹「私もう寝るから、このゴミ捨てといて」

タダクニ「え?お、おう...おやすみ」

妹「うん」


タダクニ「......はぁ、妹相手に緊張したぁ」



26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 22:15:11.51 ID:lzBJwmFE0

ヒデノリ「好感度15、意識度20だな」

タダクニ「......何言ってんだお前」

ヒデノリ「妹のお前に対する評価みたいなもんだよ、あの態度から察するにこれぐらいが妥当だろう」

タダクニ「基準がわからん」

ヨシタケ「好感度の場合、0~20が「糞兄貴まじ死ね」、21~50までが「お兄ちゃん、ご飯できたよ」、51~80までが「お兄ちゃんって...彼女さん...いるの?」、81~が「おにいちゃんっ♪だぁ~いすきっ!」だな」

タダクニ「分かりにくっ!」

ヒデノリ「まぁタダクニ、夏休みはまだ終わっていない、新学期初日にお前と妹が腕を組む姿が見れるように頑張ろうぜ!」

タダクニ「何で兄妹同士で腕組むんだよ!気色悪い!」



28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 22:20:19.53 ID:lzBJwmFE0

ヒデノリ「だがこれからどうするか、お前の妹眠っちまったし」

ヨシタケ「今日は解散するか?」

タダクニ「あ、ああ、それがいいと思うぞ」

ヒデノリ「いや、今の妹はそれなりにお前の事を意識してるぞタダクニ、後一押しすればナニがあるかもしれんっ!」

タダクニ「ねぇーよ!あったらあったでねぇーよ!」

ヨシタケ「よし、そんじゃ突撃すっか?」

ヒデノリ「おう、それでファイナルアンサーだな」

タダクニ「お、おい...またそんな勝手なことしたらどやさるぞお前等...」

ヒデノリ「何言ってんのタダクニ」

ヨシタケ「行くのは」

ヒデノリ・ヨシタケ「お前だけだぞ」

タダクニ「くっそー!息を合わせながら言われるとこうも頭にくるもんなのかよぉ!」



30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 22:25:14.59 ID:lzBJwmFE0

ヒデノリ「健闘を祈る、親友」

ヨシタケ「間違いは犯すなよ、親友」

タダクニ「お前らなんか親友じゃねーよ!馬鹿野郎!」

ヒデノリ「明日はモトハル辺りも呼んでみるか?」

ヨシタケ「それなら唐沢もだな」

タダクニ「あぁ!人の不幸を餌にお前らってヤツはぁぁぁぁぁ!!!」

ガチャっ!バタンっ!

ヒデノリ「......」

ヨシタケ「......」

ヒデノリ「よし、帰るか」

ヨシタケ「そうだな、あの馬鹿が何か起こして俺たちのせいにされても困るからな」

ヒデノリ「というか、妹に手出すとかさすがにあり得ないよな」

ヨシタケ「ああ、ないない」



33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 22:30:00.77 ID:lzBJwmFE0

妹の部屋
コンコン...

タダクニ「...は、入るぞ」

ガチャ...

タダクニ「お邪魔しまーす...」

妹「すぅ...すぅ...」

タダクニ「......やっぱり寝てるか」

妹「すぅ...すぅ......んんっ...」

タダクニ「よし、ここは戦略的撤退...」

妹「おにぃ...ちゃん...」

タダクニ「ッ!?」

妹「嘘......つかないで...よぉ...」

タダクニ「お、おお、おにいちゃん......だと...」



36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 22:33:16.15 ID:lzBJwmFE0

妹「ゴキブリ......私の唾...舐めてなんか...」

タダクニ「......何言ってんだこいつは」

妹「んー...すぅ......すぅ...」

タダクニ「......おやすみ、妹」

ガチャ...バタン...

妹「.........あっ?」

妹「...誰か......居た?」

妹「......」

妹「まさかぁッ!」



37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 22:37:33.22 ID:lzBJwmFE0

タダクニ「って、アイツらいねーし!」

タダクニ「......まいっか...これで変なことしないで済むし」

タダクニ「じゃ、俺も寝...」

妹「オォォラァァァ!!!」

タダクニ「うわっ!な、何だよっ!?」

妹「......またか」

タダクニ「ま、また?」

妹「アンタ達...また私の...」

タダクニ「な、何言ってんだよ!わ、分かんねっ...!」

妹「いい加減飽きろやこの変態共ぉぉぉぉぉ!!!」

タダクニ「げふぅ!!!」



39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 22:43:11.96 ID:SeQyj+mt0

何故か女の子はかわいいこの作品


40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 22:43:41.31 ID:lzBJwmFE0

翌日
ヒデノリ「好感度7、意識度は37だな」

タダクニ「うるせぇ!あの妹がこの俺を評価する目で見てんのか!?何様だよアイツゥ!」

ヨシタケ「今日は異常なほどヒステリックだな、タダクニ」

タダクニ「何で俺なんだよ...俺...俺ただ部屋入っただけじゃん...」

ヒデノリ「部屋入っただけなのが悪かったんじゃないのか?」

ヨシタケ「そうそう、妹起こしてラブラブチュッチュしてれば好感度も上がってたかもしれないのによ...」

タダクニ「アイツの俺への好感度上がってもうれしくねー!!!クソッタレェ!」

ヒデノリ「こりゃひどいな」

ヨシタケ「ここは助っ人たちの出番だな」



42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 22:48:43.87 ID:lzBJwmFE0

唐沢「また馬鹿やってるのかお前達は」

モトハル「妹いじりも大概にしとけ」

ヒデノリ「いじってねーよ、いじらしい二人の仲を俺たちが取り繕ってあげようとしてんだよ」

モトハル「それをいじってるって言うんだよ」

唐沢「でもあの妹ちゃんをタダクニが落とすなんて、おもしろいこと考えたもんだなお前達も」

ヨシタケ「だっろぉ~?」

タダクニ「言っとくが、俺はもう絶対あんなことしないからなっ!」

ヒデノリ「さて、妹よりも前にこいつをどうにかすべきだな」

モトハル「妹相手にここまでキレる兄貴っていうのもな」

タダクニ「うるっせぇ!!!......クソッ!」



45 眠い 2012/01/28(土) 23:01:16.41 ID:lzBJwmFE0

ヒデノリ「なぁタダクニ、いい加減拗ねんのやめろって」

タダクニ「黙れ裏切り者...お前らが居てくれば納得したよ...なのに俺だけ......俺だけ鉄拳...」

ヨシタケ「鉄拳...モトハル、鉄拳する?」

モトハル「おお、やるか」

ヨシタケ「そこ勝手に盛り上がんなよ!......はぁ」

唐沢「......ここで負けていいのか、タダクニ」

タダクニ「...お前に何が分かるんだよ、唐沢」

唐沢「ああ、俺にはお前の事もお前の妹の事もあまり分からない...だけどなタダクニ、俺は一つ、お前の事である事を知っている」

タダクニ「......何だよそれ」


唐沢「タダクニ、お前、モテたいんだろ?」

タダクニ「ッ!?」



48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 23:08:45.73 ID:lzBJwmFE0

唐沢「お前、バイト先でたまにモテたいやらどうやったらモテる?なんて女の先輩に聞いてるらしいじゃねーか」

タダクニ「ななな何で知ってんだよ!?」

モトハル「そう、そして俺らの学校は男子校、通うヤツらのだいたいが女の扱いを存じていない」

タダクニ「横から入ってくんな!おとなしく鉄拳してろぉ!」

唐沢「だが考えてもみろ、タダクニ、お前のそばには男共ばっかりだが、その中に一人、確かな異性がいるじゃねーか」

ヒデノリ「そう、それが...」

唐沢「お前の、妹だ」キリッ!

タダクニ「ッ!?」

唐沢「それになタダクニ、何も本気の恋愛をしろなんて言ってない、お前は自分の欲望のために......そう、妹を踏み台にすればいいんだよ」

タダクニ「妹を...踏み台に...」

唐沢「ああ、お前は妹を利用するんだ、そして女を扱う術を得て、お前は旅立つんだよ......ヘブンに」

タダクニ「......ゴクッ」

唐沢「分かったなら行けっ!タダクニっ!」

タダクニ「おうっ!」



50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 23:13:02.01 ID:lzBJwmFE0

唐沢「......チョロいな」

ヒデノリ「んじゃ、俺らはおとなしく鉄拳でもしとくか」

ヨシタケ「あ、ここハードねぇよ、プレス○ー」

ヒデノリ「オイィィィィィ!!!」

モトハル「......アイツ、大丈夫なのかよ」

唐沢「アイツはそれなりにいい線を行く奴だからな、心配はねぇーよ」

モトハル「だといいんだが...」



52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 23:22:02.56 ID:lzBJwmFE0

妹の部屋
コンコン...
タダクニ「入るぞ...妹...」 ガチャ...

妹「....何の用?」

タダクニ「いや...そのだな...昨日のは誤解だったんだよ誤解、俺はお前の下着なんて...とってない!本当だ!」

妹「......知ってるわよ、それぐらい」

タダクニ「へ?」
妹「後で確認してたら減ってなかったし」

タダクニ「そ、そっか...よかったぁ...」
妹「......」

タダクニ「あ、じゃあそれだけ...でもないんだけど、一旦戻るわ...じゃ...」

妹「...あ、兄貴」

タダクニ「ん?何だ?」

妹「殴って......悪かったなっ!...ゴメンッ!」

タダクニ「」

妹「は、早く出てけっ!」

タダクニ「お、おう」



56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 23:29:50.25 ID:lzBJwmFE0

唐沢「お、どうだったタダクニ?」

ヒデノリ「ブチのめされたか?」

タダクニ「......よ」

唐沢「?...よく聞こえん、もっと大きな声ではっきり喋れ...」


タダクニ「俺の妹がデレたんだよっ!!!」

「「「「..........」」」」

M・A・J・I・D・E・K・A・!・?

ヒデノリ「ヨシタケ、ビデオカメラの準備は済んでるか?」

ヨシタケ「すまない、後4秒あれば完璧だ!」

ヒデノリ「よし!唐沢、モトハル、覚悟はいいかっ!?」

唐沢・モトハル「おう!もうビンビンだぜ!」

ヨシタケ「よし、オッケーだ!」

ヒデノリ「じゃあお前ら...」


ヒデノリ「タダクニの妹の部屋に突撃だぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 23:35:23.35 ID:lzBJwmFE0

タダクニ「で」

ヒデノリ「ぶちのめされた...」

ヨシタケ「ひでぇ...俺はただかわいい妹を見たかっただけなのによ」

唐沢「残念で仕方ない...っ!」

モトハル「初めて妹ってものを知ろうとしたのに......やっぱり凶暴なのか、姉も妹もっ!」

タダクニ「はぁ...俺が後で詫びいれとくから、お前らは帰れ」

ヒデノリ「......お前何だその上から」

ヨシタケ「妹がデレたぐらいで調子のんじゃねーぞ」

タダクニ「うるせぇうるせぇ、ほら帰れ帰れ」

ヒデノリ「覚えとけよー!」

唐沢「また今度来るわ」

ガチャ...バタン

タダクニ「......ふっ、ものすごい優越感だ」



59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/28(土) 23:40:28.36 ID:lzBJwmFE0

妹「......」

妹「あのアホ共がウチのバカ兄を...」

妹「......」

妹「くそっ!素直に謝んなきゃよかった...」

妹「......」

妹「ああ~ぁ!もう!何やってんのよ私は変態相手にぃ~!」

妹「......」

妹「明日...兄貴誘って買い物行こうかな」

妹「......!」

妹「わ、私は!あのバカ達が下着盗むから!それを買いに行くだけで!それで兄貴におごってもらうだけで!だから!...」

妹「......今日の私、絶対おかしい」

妹「......」

妹「ばか兄貴......もぅ」



88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 01:42:00.17 ID:BBs9ND3N0

翌日
ヒデノリ「好感度53、意識度78」

タダクニ「あれ?途中経過は?いきなり50まで上がるってどゆことだよ」

ヒデノリ「こっちが聞きてーよ、んじゃ今日も計画立てますか」

ヨシタケ「おーい、ワンピ借りんぞー」

タダクニ「つか今まで計画という計画立ててきたか?つかヨシタケ、お前もう飽きてんじゃねーか!」

ヒデノリ「よーし、それじゃあ...」


妹「よ、お前ら」

三馬鹿「「「!!?」」」



91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 01:47:17.18 ID:BBs9ND3N0

ヨシタケ「お、おい!こっちは聞いてねーぞ!何でお前の妹が単身俺らのサンクチュアリに乗り込んで来てんだよ!」

タダクニ「知るかよっ!妹に聞けよ!」

ヒデノリ「聞けるかよ!昨日の奴根にもっていらっしゃられたら俺の身がもたんっ!」

妹「コソコソ話してないでこっち向けよ、な?」

三馬鹿「「「......はい」」」

妹「つーか用あるのは......あ、兄貴のほうだから」

タダクニ「あっ?俺?」

二馬鹿「「ひゅー、ひゅー」」

妹「うっさい!去勢されたいのかお前らっ!」

二馬鹿「「......」」

タダクニ「お前らホントに分かりやすいな...俺もだが」



94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 01:52:16.46 ID:BBs9ND3N0

タダクニ「で、用ってなんだよ」

妹「......」

タダクニ「?ほら、早く話してみろよ」

妹「う、うるさい!急かすな!」

タダクニ「あ、あぁ...ゴメン」

妹「う、うん...」


ヒデノリ「え?何この雰囲気、俺ら邪魔じゃね?」

ヨシタケ「つーか、こいつらマジで兄妹?」


妹「えっと...ア、アンタ達が馬鹿みたいに私の下着かっさらっていくじゃん......だから」

妹「今日...私と一緒に下着買いに行ってよ...兄貴」

二馬鹿「「まさかのデートキター!!!」」

妹「よっしゃ、お前等股開け」

二馬鹿「「う、うわぁぁぁぁぁぁ!!!」」



97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 02:02:49.44 ID:BBs9ND3N0

ヒデノリ「で、マジで行くのか?」

ヨシタケ「戦場に赴くのと同義だぞ...タダクニ」

タダクニ「警戒しすぎだって、大したことは起きないから安心しろ」

ヨシタケ「できるか」

ヒデノリ「仕方ない、俺たちの親友の命のためだ、後をつけさせてもらう」

タダクニ「え?俺って命の危険があるくらいなことしてるの?」

ヒデノリ「当たり前だろ、やっと分かったのか」

ヨシタケ「今までの妹の態度を思い出してみろ、これは俺らを利用した罠かもしれねーぜ」

タダクニ「わ、罠......お、俺お腹痛く...」

ヒデノリ「うるせぇ、今さっきの余裕顔ぶら下げていってこい」

タダクニ「いやぁ!俺を一人にしないで!お前らも来てくれよぉ!」

ヨシタケ「一気にいつものタダクニに戻ったな」



101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 02:25:39.83 ID:BBs9ND3N0

唐沢「おいおい、マジかよ」

モトハル「思い切ったな、タダクニの奴」

ヒデノリ「だろ?もうこっちはヒヤヒヤもんなんだよ」

ヨシタケ「ガチでアイツの身が心配になってきたよ......つか今の」


タダクニ「で、ど、何処行くんだよ」

妹「よ、洋服屋」


ヨシタケ「俺達のこの状況がバレたら...」

「「「「......」」」」

ヒデノリ「タダクニは最前線で生気を振り絞って頑張ってんだ...俺たちも応えねぇと...」

唐沢「そ、そうだな」

モトハル「......姉ちゃんにもう会えないのかな」

ヨシタケ「!二人の動きに変化が現れたぞ!」



103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 02:35:44.45 ID:BBs9ND3N0

ヒデノリ「あ、あれは...ソフトクリームを買っているぞ!なんと甘々展開ッ!」

ヨシタケ「......あ、歩きながら食うつもりらしい、追うぞ」


タダクニ「ん、中々いけるな」

妹「......兄貴ってさ、そういうのでいっつもストロベリー味選ぶよね」

タダクニ「ん?ああ、最近おいしさを知ってさ、こればっかりなんだよ」

妹「子供の頃...食べなかったの?ケーキのイチゴとか」

タダクニ「ああ、だって、俺がイチゴ付きのケーキとか食べるときはいっつもお前が物欲しそうに見てくるからさ、俺がそのたびにお前にあげてたんだよ」

妹「えっ...」

タダクニ「だから今までイチゴとはかけ離れた人生を送ってたんだよ、俺は」

妹「えっと...ゴメン、兄貴」

タダクニ「いいよ、もう全然気にしてないし、今おいしければそれでいいだろ」

妹「......そうだな」ニコッ



105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 02:42:16.69 ID:BBs9ND3N0

ヒデノリ「え?ナニアレ、アイツってあんなに妹の扱い上手かったっけ?」

ヨシタケ「ありゃぁ...タダクニの奴覚醒しやがったか......とうとう主人公補正を手に入れたのか...」

唐沢「いつも睨みあっていた兄妹とは思えないな......寒気がっ...」

モトハル「ん?どうやら目的地に到着したらしいな」

ヒデノリ「......来たかぁ...」

ヨシタケ「俺らどうするよ?こんな大人数で行ったら流石にバレんぞ、しかもあそこはレディースしか置いてないから必然的に女装しなくちゃいけねぇし」

唐沢「いや、女装なんてするか、それに女装のための服自体...」

ヨシタケ「安心しろ、こういうことになるだろうと察して早朝、姉の衣類を借りてきた」

モトハル「えぇ!?スッゲーなヨシタケお前」

ヨシタケ「いや、事情説明したら「いいね!もっとかき乱してきなさいっ!」って...」

ヒデノリ「相変わらずだな、お前の姉貴」



108 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 02:49:11.41 ID:BBs9ND3N0

「「「「......」」」」

ヒデノリ「普段ならタダクニの特権なんだけどな...」

ヨシタケ「アイツも頑張ってんだ、なら俺達も頑張らないといけねぇよな」

モトハル「ああ、その通りだ、だから...」

唐沢「正々堂々と...ジャンッケンッ...」


「「「「ポンッ!!!」」」」


ヨシタケ「に、似合ってるぞ」

ヒデノリ「ああ...ぷぷ...意外性もバッチリだ...」

モトハル「これからその格好で学校に通えばいいんじゃないか...」

「「「唐沢」」」

唐沢「くっ......お前らなんて嫌いだぁぁぁぁぁ!!!」



110 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 02:53:45.97 ID:BBs9ND3N0

洋服屋
ヨシタケ「何で俺も一緒になんだよ...」

唐沢「うるせぇ、俺とお前が残ってたんだからいいだろ別に、カップルってことで」

ヨシタケ「勝ったのに何で俺は死地に立っているんだよ...」

唐沢「ん?見つけたぞ、あそこの下着コーナーだ」

ヨシタケ「マジか...ホントに行くのか...?」

唐沢「仕方ないだろ、ほら行くぞヨシタケ」

ヨシタケ「うぇ...勘弁してくれよ...」



116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 03:17:10.99 ID:BBs9ND3N0

唐沢「さて、どういう状況だ...今は」

ヨシタケ「二人で仲良く選んでるな、仲睦まじいもんだな」



妹「正直なところ、アンタはどういうのが好みよ...」

タダクニ「は、はぁ!?べ、別に女の下着の好みなんてね、ねーよ」

妹「じゃ、じゃあアンタが気に入ったのでいいから選んでよ」

タダクニ「ホ、ホントにいいのか?」

妹「いいって言ってんでしょ!殴られたいの?」

タダクニ「はい、分かりましたぁ!」

妹「......フフッ」

唐沢「.........なぁ、空しく...」

ヨシタケ「言うんじゃねぇ、言うんじゃ」



157 ID変わったけど保守ありがと 2012/01/29(日) 10:58:01.66 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「報告は?」

ヨシタケ「二人でイチャイチャしながら...下着類を選んでました...」

唐沢「時折、妹がタダクニにどの下着がいいか聞いておりました」

モトハル「......マジでか」

ヒデノリ「......」

ヨシタケ「あ、あいつら買い物終わったっていうのに、まだ帰る気がないらしいっ!どうするヒデノリ!?まだ続けるのか?」

唐沢「俺はもう苦痛で仕方ないっ!」

ヒデノリ「......間違えたな」

モトハル「...何をだ」

ヒデノリ「あの妹がタダクニに抱く好感度はもはや......50なんてちっぽけなもんじゃないってことだよ」

三馬鹿「「「ッ!?」」」

ヒデノリ「今からそれを証明するために俺は後をつける......お前らは好きにしろ...」

三馬鹿「「「......」」」



161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 11:08:35.58 ID:66LvduyF0

ヨシタケ「ヒデノリ...相手は兄妹だからといって尋常じゃない程直視できなかった......それでも行くのか?」

ヒデノリ「ああ、元はこの俺が企画したことなんだ...俺が見届けてやる」

モトハル「だがお前が苦しいだけだ...親友が女の子とイチャイチャしてる様子を指くわえて見てるだけなんて...」

ヒデノリ「ああ、俺は今も女の子モテてるタダクニを殺したいほど憎いさ...けど見届けてやる」

唐沢「今の妹にバレたら、確実に体のどこかに著しいほどの損傷が残る...それでもか?」

ヒデノリ「そんなもん...承知の上だ」

三馬鹿「「「......」」」

ヒデノリ「俺は行く...お前らはどうする...?」

モトハル「ハッ...ここまできてお預け食らうのはゴメンだ」

ヨシタケ「確かにな、俺たちは皆で一緒に見届けてきたんだ」

唐沢「ここで抜けるなんて無粋な真似、するかよ」

ヒデノリ「お前等......よしわかった行くぞ」

三馬鹿「「「おう!」」」

俺たちはここに結束した、絆の力で
そしてここで同時に、俺たちはある想いを共感した

そう、タダクニを血祭りにあげてやる...と



163 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 11:15:01.92 ID:66LvduyF0

土手
文学少女「......」

文学少女「今日も...風は軋んでいるのね」

文学少女「......」

タダクニ「で、このくらいでよかったのかよ」

妹「ああ、お前らがまた盗まなければ足りるわ」

タダクニ「......悪かった」

妹「いいよもう、気にしてないから」

文学少女「彼は...」

タダクニ「今日どうする?夕飯、外で食うか?」

妹「えっ!...で、でも私金持ってきてないし...」

タダクニ「はは、それくらい兄貴の俺が出すって、それに今までのお詫びとしてだよ」

妹「......うん」

文学少女「......」

文学少女「......あの二人の間に流れる風は...穏やかね」



164 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 11:19:42.10 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「何が穏やかだ、俺らの心境は全く穏やかじゃねーっての」

文学少女「ふわぁっ!?」

モトハル「あっ......んんっ...」

ヒデノリ「久しぶりだな、風の民(笑)よ」

文学少女「うぅ~...」

ヨシタケ「おいおいあんまイジメんな、端から見れば俺たちすっごい怪しいぞ」

ヒデノリ「確かに、じゃあ追うぞ」

三馬鹿「「「おうっ!」」」

ヒデノリ「じゃあな!」

タッタッタ...

文学少女「......」

文学少女「たまには...荒々しい風に流されるのも...」



165 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 11:24:41.82 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「で、ついてきたのか?」

文学少女「......うぅ」

唐沢「人が増えるとバレる確率も跳ね上がるんだぞ、ヒデノリ」

ヒデノリ「俺かよっ!......あー、お前は帰るか土手で新しい風の使者でも探してこい」

文学少女「う、うるさい...」

ヒデノリ「あぁん?」

ヨシタケ「もういいじゃねーか、それに男しかいねーんだし、これで少しはむさ苦しいのが緩和されただろうよ」

モトハル「......確かにな」

ヒデノリ「はぁ...じゃあできるだけバレないようにしろよ」

文学少女「う、うんっ...」



166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 11:31:27.87 ID:66LvduyF0

タダクニ「~~~...」

妹「~~...」

ヒデノリ「ヨシタケ、この先には何がある...?」

ヨシタケ「確かバッティングセンターと......ファミレスだ」

唐沢「どうやら目的はファミレスか」

モトハル「まだ夕方だってのに...結構早めだな」

ぐぅ~...

四馬鹿「「「「...」」」」

文学少女「は、はぅ...」くぅー...

四馬鹿「「「「...」」」」

ヒデノリ「つ、ついでだ、俺たちも食いに行くか」

ヨシタケ「そうだな、うん...ついでにな」

唐沢「腹も減ってるしな、丁度」

モトハル「姉貴に連絡してくるわ、うん」

文学少女「うぅ...もぅ...」くぅー...



171 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 11:37:54.32 ID:66LvduyF0

ファミレス
タダクニ「よし、じゃんじゃん頼んでいいぞ妹、今日は金も下ろしてきたからな」

妹「ほ、ホントにいいの...?」

タダクニ「ああ、バイトして無駄に金貯めてきたからな」

タダクニ(彼女ができたら使おうと思ってたんだけどな...)

妹「じゃ、じゃあ私...この...」


ヒデノリ「まさかアイツら...イクとこまでイッちまうのか...?」

ヨシタケ「ど、どうなんだろうな」

唐沢「んじゃ俺は豚骨ラーメンでも」

モトハル「俺は...こういうとこはあんまし来ないからな...」

文学少女「ドリヤ......ナポリタン......」

ヒデノリ「お前ら...」



172 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 11:43:24.79 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「今の時刻は5時48分...か...」

ヨシタケ「あぁ、外はもう暗いぞ...」

唐沢「尾行も一時中断するか?」

モトハル「いや、ここで止めたら後々後悔することになるぞ...」

文学少女「あむっ...はふっ...」

ヒデノリ「食い終わってからが重要だ、そのまま帰るのか、そのまま...」

ヨシタケ「くっ...禁断の果実にタダクニの野郎が手を出したら俺アイツと友達辞めてやるっ!」

唐沢「だがまだアイツらはそこまで深い関係じゃない......はずだ、うん」

モトハル「チッ...兄妹なのにヤキモキさせやがって...」

文学少女「ふぅ...ふぅ...あちっ」



174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 11:47:03.84 ID:66LvduyF0

タダクニ「ふぅ、うまかったなぁ...」

妹「兄貴、アンタデザート頼んだの?」

タダクニ「ん?おお、お前は?」

妹「わ、私は...」

タダクニ「あ、まさか太るからか?」

妹「!」

タダクニ「......まさか、図星?」

妹「う、うっさい!」

タダクニ「ご、ごめん...」

妹「......」

タダクニ「...え、えっと...」

妹「......半分」

タダクニ「は?」

妹「半分だけなら...食べても大丈夫そうだから......兄貴、半分...いい?」

タダクニ「お、おぅ」



177 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 11:55:24.49 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「まさかのあーんなのか...あーん展開なのか!?」

ヨシタケ「ああ、俺もうダメだ...死にたくなってきた」

唐沢「負けるなヨシタケ!まだ、まだ耐えろ!」

モトハル「俺だって握った拳が元に戻んねぇんだよ...」

文学少女「すいませーん、チョコパフェお願いします」

ヒデノリ「お前...馴染みすぎだろ」

文学少女「えっ...あ...ごめん」

ヒデノリ「たく......ッ!デ、デザートが来たぞ!」

ヨシタケ「とうとう来たか!」

文学少女「わ、早い...あっ、私です......いただきまーす」



178 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 11:57:45.97 ID:MR0wcZZC0

文学少女が可愛すぎる


183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 12:03:01.85 ID:66LvduyF0

タダクニ「パフェだから分けるの難しいけど...ほら、そこの余った皿使うぞ」

妹「......そんなまどろっこしいことしないよ」

タダクニ「は?じゃあどうやって食うんだよ」

妹「あ、あーん」

タダクニ「」

妹「は、早くしろ!この体勢いろいろとキツイんだぞ!あーん!」

タダクニ「わ、分かった...ほ、ほらもっと上に口向けろ...」

妹「うん...あーん...」

タダクニ「あ、あーん」


妹「んっ...イチゴ」

タダクニ「ああ、うまいだろ?」

妹「で、でもストロベリーパフェのイチゴをなんで私に...」

タダクニ「何でって、お前は昔っから好きだろイチゴ、だからだよ」

妹「.........ありがと」



186 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 12:10:49.03 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「完敗だよ...」

ヨシタケ「なぁ、これってアイツらが俺達への逆ドッキリを仕掛けてましたってオチじゃないのかよ?」

唐沢「なら早くネタばらししてくれよ...お願いだからよ...」

モトハル「姉ちゃんの胸に飛び込みたくなってきた...」

ヒデノリ「お前は近親に逃げるなよモトハル」

モトハル「に、逃げねぇーし!」

文学少女「ごちそうさま......帰らないのかな」



188 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 12:16:04.23 ID:66LvduyF0

タダクニ「じゃ、じゃあ出るか?食べ終わったし」

妹「うん...」

タダクニ「俺勘定済ませてくるからお前は外で待ってろ」

妹「うん...」


ヨシタケ「やっとか...長かったぜ...」

ヒデノリ「俺達も出る準備するぞ」

唐沢「おう」

文学少女「あ、あの!」

ヒデノリ「ん?何だ?」

文学少女「えっと...お会計は...」

「「「「「.........」」」」」

ここで漢達は一切迷わなかった
なぜなら、彼らは本能的に分かっていたのだ
彼らは拳を握り、そしてそれを眼前の敵に突きつける

そう、彼らは戦う、己のためにっ!

ジャンケン、ポンッ!



190 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 12:25:15.50 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「結局俺かよ...はぁ...ついてねぇー」

ヨシタケ「こんな犯罪みたいな真似してんだ、贖罪の証だよ証」

ヒデノリ「うるせぇ!ならお前も一緒に償えやっ!」

文学少女「贖罪の証...ふふ...じゃないや...えっと」つんつん...

ヒデノリ「ん?」

文学少女「ごめんなさい...払わせちゃって...」



192 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 12:26:55.51 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「いいよ、別に...まとめて払った方が早いだろ」

文学少女「あ、後で私が食べた分は返すから...その...」

ヒデノリ「あー、気にすんな、女の子に負担を持たせるような教育を兄貴からしてもらった覚えはないからさ、だからここは俺に持たせろ」

文学少女「あっ......は、はいっ」かぁ...

ヒデノリ「まぁ、お前らは別...って何睨んでんだよお前ら」

ヨシタケ「ヒデノリ、見損なった」

唐沢「死にさらせ」

モトハル「お前は俺達誇り高き北高生徒の汚点だ、害悪だ」

ヒデノリ「な、何なんだよお前らぁぁぁぁぁぁ!!!」

文学少女「......あ、ありがと...ヒデノリ...さん」

ヨシタケ「よし、計画変更、タダクニの前にこいつに地獄を見せてやるぞ」

唐沢・モトハル「おう」

ヒデノリ「うわっ!ちょっ!やめっ......うぎゃあああああああ!!!」


タダクニ「騒がしいな...(多分アイツらだろうけど...)」



194 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 12:33:37.77 ID:66LvduyF0

土手
ヒデノリ「はぁ...はぁ...7時17分...土手に...戻ってきたな...」

モトハル「土手はただの帰路なのか...それとも...」

唐沢「夜の土手、これをどう使う、タダクニ」

ヨシタケ「よく見えないな...ちょっと近づくぞ」

文学少女「......冷たい風」

ヒデノリ「さて、ここで決めるのか...どうなんだ、タダクニッ!」



196 あ、川原だったわ、間違えた 2012/01/29(日) 12:38:19.16 ID:66LvduyF0

タダクニ「な、なぁ妹」

妹「...何?」

タダクニ「今さっきホットココア買ってきたんだけど、ここで飲まないか?」

妹「.....うん」

タダクニ「そっか、じゃあほら」

妹「うん......あったかい」

タダクニ「ほら、座れよ」

妹「うん...」


ヨシタケ「座ったぞ!」

ヒデノリ「おい、あんまり大きな声だすな!」

唐沢「ココアか...タダクニの奴やるな」

モトハル「あぁ...ここはトラウマの地...」

文学少女「.....くしょんっ」



197 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 12:42:19.48 ID:66LvduyF0

タダクニ「ふぅ...落ち着くな」

妹「...な、なぁ兄貴」

タダクニ「ん?」

妹「今日は......ありがとな」

タダクニ「はぁ?どうしたんだよ突然」

妹「いいから!...それと今まで不愛想な態度とってごめん」

タダクニ「いいよ、それぐらいのことをしてたんだからさ俺」

妹「でも...」

タダクニ「反省してくれただけで俺はうれしいよ、ありがとな妹」なでなで

妹「あっ...う、うん」


ヒデノリ「なでなでだと...」

ヨシタケ「何て高等魔術を...」

文学少女「高等魔術...うーん......うぅ...寒い」



198 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 12:45:47.95 ID:66LvduyF0

タダクニ「じゃ、帰るか、いつまでもここに居たら寒いしな」

妹「う、うん」

タダクニ「ほら、立てるか?」

妹「た、立てるよ」

タダクニ「じゃあ俺の手はいらないな、ごめん」

妹「あっ......ッ!」

ぎゅっ

タダクニ「うわっ...ど、どうしたんだよ」

妹「す、滑りそうだから...保険だよ保険」

タダクニ「そ、そっか保険か...保険ねぇ...」

妹「このまま帰ろ...寒いし」ぎゅっ

タダクニ「......ああ」



201 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 12:50:50.48 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「さて、じゃあ俺達も怒りのヘドロでお腹いっぱいになったし帰るか」

ヨシタケ「おう、その言葉を待ってた」

唐沢「やっと終わりか...んじゃ俺はイライラ解消に今さっきのファミレスの近くのバッティングセンターにでも行くか」

モトハル「お、いいな、俺もつき合う」

ヨシタケ「俺も俺も~」

ヒデノリ「んじゃ俺も...」

三馬鹿「「「お前はダメだ」」」

ヒデノリ「な、何でだよ!?」

モトハル「お前には、ほら」

文学少女「あっ...えっと...私...?」

唐沢「送ってこい、紳士らしくな」

ヨシタケ「任せたぞ、ヒデノリ」

ヒデノリ「......仕方ねぇ、行くか?」

文学少女「は、はい...へへ」



202 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 12:56:50.05 ID:66LvduyF0

翌日
ヒデノリ「好感度84、意識度97だな、死んじまえこの野郎」

タダクニ「その評価、色々ショートカットしすぎじゃないか?」

ヨシタケ「それぐらいのことをお前はしでかしたんだよ、俺らじゃもう手におえねぇ」

タダクニ「お、おい!お前らにも責任の一端はあるんだぞ!」

ヒデノリ「いや、もうあのデレっぷりは俺らじゃ抱えきれないほどの責任だって」

ヨシタケ「そういうことだ、一人で悩めこのコンチクショウ」

タダクニ「はぁ...お前らと俺のことバレたらどうなるんだろうな...?」

ヒデノリ「言うな、ふざけたフラグ立てんじゃねぇ」

ヨシタケ「......物騒だろ」

タダクニ「わ、悪い」



203 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 13:02:27.92 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「そんでもって、夏休みも後数日...残されたイベントは」

ヨシタケ「花火大会...だな」

タダクニ「いや、俺達もう何回も行ったじゃねーかよ」

ヒデノリ「違ぇよ、お前と妹だよ、何考えてんだお前は」

タダクニ「いやいやいや、この歳で妹と花火大会はありえないって!絶対!」

ヨシタケ「うっせぇ、もうとっとと決めちまえ」

タダクニ「何をだよ!......じゃあ聞いてくる」

ヒデノリ「おう、頑張れよ、後装備は浴衣でってついでに言ってこい」

ヨシタケ「見てみたいからってセリフも忘れんなよ~」

タダクニ「あぁ、もう!うっさいなお前らは!自分で頼んでこい!」

ぎゃーぎゃー、わーわー

妹「......兄貴と花火大会...よ、よし!」



218 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 13:50:05.92 ID:66LvduyF0

花火大会当日
ヒデノリ「で」

ヒデノリ「いつものメンバーがまた揃ったのか、懲りないなお前ら」

ヨシタケ「お前らどんだけ暇なの?」

唐沢「その言葉そっくりお前に返してやるよ」

モトハル「姉貴が家出てるからな、飯無かったし」

文学少女「......」

ヒデノリ「ま、浴衣姿の可愛い女の子がいることだし大目に見てやるか、よし尾行始めるぞ」

文学少女「っ!......うぅ...」

ヨシタケ「お前ってホント罪作りな男だな」

ヒデノリ「はぁ?」



221 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 13:54:42.06 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「さて、どうやらアイツら待ち合わせしてるらしいぞ」

ヨシタケ「一緒に家から出かけないのがミソだな」

唐沢「アイツキョロキョロしすぎだろ、どんだけ妹相手にドキドキしてんだよ」

モトハル「全くだな」

文学少女「......いじらしい風ね」

唐沢「!来たぞ!」

ヨシタケ「うっわ...見違えたな...」

モトハル「す、すっげぇ...」

ヒデノリ「確かに可愛いな」

文学少女「!......むぅ...」



222 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 14:04:07.05 ID:66LvduyF0

タダクニ「何か食うか、妹」

妹「食べ物は後にしてさ...,,,遊ぼうよ...金魚すくいとか射的とか」

タダクニ「ああ、そうだな」

妹「よし!じゃあ、射的やろ!射的!」

タダクニ「っておい、引っ張るなって!」

妹「しゃってき~しゃってき~♪」

タダクニ「......くすっ」


ヒデノリ「くすっじゃねーよ!このど腐れ野郎!」

ヨシタケ「まぁまぁ」

文学少女「......射的」



224 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 14:13:01.94 ID:66LvduyF0

それからタダクニは俺達が居るということを分かっててなのか無意識なのか
どちらかは分からないが、俺達に見せつけるかのように妹とイチャイチャしていた

射的
金魚すくい
わなげ
などと、定番物で遊んでいた妹の姿はまるで天使のようだった

その姿を端からしか見物できない俺達にとってはタダクニは親の仇以上に恨めしい存在に成り代わった

まさかあんな凶暴な妹相手にここまで堕ちるとは誰が思っただろう
あんな冷酷無比な妹があそこまで兄とラブラブチュッチュすると誰が想像しただろう

俺は歯がゆくて仕方がなかった

一番俺達に近かったであろうタダクニの妹を
異性として意識できなかった自分に

歯がゆくて...仕方がなかった...



225 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 14:18:25.92 ID:66LvduyF0

妹「~~~...」

タダクニ「~~~...」

ヒデノリ「あぁ...後悔っていう感情なくなればいいのに...」

ヨシタケ「全くだ......全くだ」

唐沢「モトハル、何か食うか?今日はおごるぜ」

モトハル「おう...悪いな」

文学少女「......皆...」



227 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 14:24:13.96 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「はぁ...こんなとこで腐ってても仕方ない、俺らも楽しむか祭」

ヨシタケ「......そうだな、何か食ったりすっか」

唐沢「俺は焼きそばを所望する、急ぐぞお前ら」

モトハル「俺も腹が減って仕方ねぇ」

文学少女「よかった......あっ!」くぅー...

「「「「......」」」」

ヒデノリ「はは、お前は相変わらずだな」

文学少女「うっ......お腹が減ったのよ...悪い...?」

ヒデノリ「悪くねぇよ、ほら、何か買いに行こうぜ」

文学少女「......うんっ!」ニコッ



344 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 22:53:34.30 ID:66LvduyF0

それからというもの俺達五人は何からか逃げるように店を回っていった

たこ焼き
焼きそば
かき氷
などを買い漁り、食べ尽くしていった

どうやら今の俺達は自暴自棄になっているのやもしれない
目の前の現実から目を逸らすために

だがそれでも少しは俺達にも幸運の女神というものは見守っててくれていたらしい

いいや、違う
わざわざ幸運の女神は俺達のために浴衣まで着込んで出向いてきてくれたらしい

それくらい

文学少女「んっ...おいしいっ!」

四馬鹿「「「「......」」」」

それくらい、今の俺達には彼女が魅力的に見えたんだ



347 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:01:04.79 ID:66LvduyF0

ヒデノリ「なぁ...ヨシタケ」

ヨシタケ「何だよ」

ヒデノリ「俺たちは近くの存在に気づけなかったせいで今こんな雰囲気になっちまってるんだよな」

ヨシタケ「そうだよ、俺達が馬鹿だったから」

ヒデノリ「けどさ、俺はまた気づいてしまったんだよ...新しい近くの存在に...」

ヨシタケ「......少し遅くないか?」

ヒデノリ「ええい、うるせぇ...俺ちょっくらかましてくるわ」

ヨシタケ「ん、えらい積極的だな」

ヒデノリ「また目の前の幸せを逃したくはないんでな」

ヨシタケ「......恨まれても仕方ないからな、ヒデノリ」

ヒデノリ「ああ、失敗したら慰めてくれよ」


文学少女「次...どこ行こうかしら...」そわそわ



349 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:08:00.44 ID:66LvduyF0

ヨシタケ「お、どうしたお前ら、また復帰したのか?」

唐沢「ああ、俺達には責任があるからな、アイツらの仲の」

モトハル「つらいが見続けるしかねぇよ」

ヨシタケ「...だな、よし、俺も加わる」

唐沢「......ヒデノリの奴と彼女は...」

ヨシタケ「......二人仲良く離脱だ」

モトハル「あっの野郎っ!自分からこんな苦痛でしかないことを提案したくせにっ!」

唐沢「諦めろモトハル、俺達はもう妬まない方がいい......いつか色々と崩れてしまうからな」

モトハル「......すまん、熱くなった」

ヨシタケ「いい、俺達には痛いほど分かるからな」

唐沢「ああ、そうさ...一緒に頑張ろうぜ、モトハル」

モトハル「......お前ら」



353 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:15:30.31 ID:66LvduyF0

唐沢「よし、この張り込みは長期戦になるはずだ、飲み物と食料を調達してくる」

モトハル「頼んだ」

ヨシタケ「後はこの俺達だけだからな、少な目で足りるはずだ」

唐沢「分かった、俺のいない間、頼むぜ」

二馬鹿「おう、すぐ戻ってこいよ」

唐沢「......当たり前だろ」

モトハル「...俺らはいい奴を友に持ったもんだ」

ヨシタケ「よせ、その言葉は全てが終わった後に...だろ?」

モトハル「はっ...だな」



357 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:25:07.88 ID:66LvduyF0

唐沢「さて...ラムネとコーラでいいか...あ、ヨシタケは茶だな」

???「あっ、としゆきじゃん、こんなとこで何やってんの?」

唐沢「ん?...お前は...」


唐沢「柳...」

ヤナギン「まさかアンタ一人なの~、だったら、私たちの輪の中に入れてやってもいいのよ~」

唐沢「いや、俺は...」

生島「ヤナギン~、何やってんの~......男っ!?」

羽原「あれ?としゆき?」

ヤナギン「どうやらコイツ、誰も遊んでくれる人がいないらしいのよー、可哀想よね~?」

唐沢「いや、だから違っ...」

羽原「じゃあ私達と一緒に......来る?」

唐沢「うっ......そ、そんな笑顔で俺を見るなぁ...っ!」



368 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:36:24.25 ID:66LvduyF0

ヨシタケ「唐沢の奴...遅いな...」

モトハル「アイツは変なところで真面目だからな...タダクニ達に異変は無しっと...ん?あのキャップは唐沢......ごふっ!」

ヨシタケ「ん?どうしたモトハ...ル...」

モトハル「な、なんで唐沢が...」

二馬鹿「「女を三人も侍らしてるんだよっ!」」

唐沢「......」チラッ

モトハル「こっち向いたぞ!」

ヨシタケ「あの裏切り者ぉー!絶対に許さ...んっ?...唐沢の奴、目で何か訴えて...」

唐沢『アークデーモンには...逆らえないんだよ......反抗的な態度をとるだけで傷が疼くんだ...』チラチラッチラ

ヨシタケ「......なんて悲しそうな目だ」

唐沢『だから一緒に最後まで見届けることができなくて残念だ...俺は一足先に地獄の門くぐってくるぜ...』チラチラチララ

モトハル「......アイツ...」


モトハル「絶対に許さねぇ!な、ヨシタケ?」

ヨシタケ「当たり前だろっ!あんな目で俺達を見てきやがって、余裕ぶっこいてんじゃねぇぞ!」

伝わりませんでした。



372 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:42:05.92 ID:GHBpVzRn0

ですよねーwww


374 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:46:38.18 ID:66LvduyF0

ヨシタケ「残ったのは俺達だけか」

モトハル「これから空しいとか辛いとか、ネガティブな発言はNGだからな...はぁ」

ヨシタケ「ため息もな」


タダクニ「~~~...」

妹「~~~...」

ヨシタケ「もうすぐ花火が打ち上がる時間だな」

モトハル「おう、アイツらどうする気だ?」

ヨシタケ「うーん...こう人が多い場所で見られたら俺達がアイツらを見届けられないな」

モトアル「うまく人の居ない場所に誘導するしかないな」



377 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:55:19.50 ID:66LvduyF0

Prrr...
タダクニ「あ、はい、もしもし」

ヨシタケ『お、久しぶりだな』

タダクニ「ヨシタケか...何が久しぶりだ、三時間前までは一緒だったろ」

ヨシタケ『いや、何かお前が言葉喋ってんの久しぶりな気がしてな』

タダクニ「はぁ?どういうわけだよ」

ヨシタケ『まぁ、こっちの話だ、それでさタダクニ...』

タダクニ「うん...うん......ああ、そうだな、すまんヨシタケ、ありがとな」ピッ

妹「...どうかした?」

タダクニ「妹、場所移動だ、歩けるな?」

妹「?」



379 お腹減ったから行ってくる 2012/01/30(月) 00:04:53.66 ID:OpcBi47h0

ヨシタケ「よし、これでここから少し離れた神社に誘導できた」

モトハル「うし、んじゃ俺らも移動すっか」

ヨシタケ「おう!」


???「あれ?何やってんのモトハル?」

???「男二人でとか...我ながら悲しい弟を持ったもんだ」

モトハル「......う、嘘だろ...何で」

ヨシタケ「こんなところにいるんだよ...」

二馬鹿「「姉ちゃんっ!?」」

モトハルの姉「ねぇ、こいつらも混ぜて一緒に回ってもいいかな?」

ヨシタケの姉「さすがにカワイソだしね、いいよいいよ~」

二馬鹿「「......」」



397 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 00:50:45.99 ID:OpcBi47h0

そして俺達は各々分かれ、別行動を取った
本来の目的も誇りも忘れ、俺達は遊び倒した
そして、その時が来た

ヒデノリ「ここの近くの神社はよく見えるはずって兄貴が言ってた、行ってみるか?」

文学少女「......うん」


やなぎん「お?なんかあそこ通れそうね」

唐沢(あそこは確か...)


モトハル姉「ほらほら、しょげてないで進むわよぉ~」

ヨシタケ姉「ここら辺でよく花火が見える神社があるらしいから急ぐぞお前らー!」

モトハル姉「それって嘘?ホント?」

モトハル・ヨシタケ(ホントです...悲しい限り...)


そしていつの間にか
祭会場のそばにある古ぼけた神社に男達は

「「「「「......」」」」」

集結していた...



400 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 00:56:47.17 ID:OpcBi47h0

ヒデノリ「よぉ、勝ち組共、女連れ回していいご身分じゃねーか」

モトハル「お前もだろうが、ふざけやがって...こっちは女と言っても姉貴だぞ姉貴」

ヨシタケ「そーだーそーだー」

唐沢「でもモトハル、お前お姉ちゃん大好きっこなんだから構わないだろうが」

モトハル「なっ...べ、別に好きじゃねーよ...」

タダクニ「おいおい、赤くなってんぞモトハル」

ヒデノリ「笑ってんじゃねーよ!元はと言えばお前が全ての元凶なんだぞタダクニッ!」

タダクニ「いや、それお前だから!」

わいわい、がやがや

文学少女「騒がしい風ね」

生島「ねぇねぇ、やっさん、今日は彼氏と来たの?ねぇねぇ?」

文学少女「えっ...ち、違うよっ!」

生島「まったまた~」

文学少女「ほ、ほんとだからっ...!」

モトハル「お、もうすぐ花火来るぞお前らー!」



405 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:06:42.66 ID:OpcBi47h0

それから俺達は皆で花火を見ている
どうやら俺達の花火大会はこんなにあっけなく、女子の人数割り増しの形で終りそうだ

タダクニ「はぁ...今年の夏は怒濤すぎた...」

妹「......兄貴」

タダクニ「ん?」

妹「今日は...一緒に花火大会回れて楽しかった...ありがと」

タダクニ「いや、こんな兄貴と一緒に回ってもらってこっちが礼言いたいくらいだ、ありがとな妹」

妹「ううん...嬉しかった......兄貴とまたこんなに仲良くなれて...だからやっぱり私がお礼言わなきゃ、ホントにありがと」

タダクニ「妹...」

妹「これからも私と仲良くしてね、お兄ちゃんっ!」

タダクニ「ッ!」


特大花火が、俺達の目の前で大きく咲いた...



406 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:07:58.60 ID:VB0f7eBc0

oh...なんてこったい...


407 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:08:31.06 ID:MsKawkdp0

爆発したのか…


409 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:14:28.30 ID:OpcBi47h0

数日後
ヒデノリ「好感度100、意識度100でいいだろもう」
タダクニ「一気に適当臭くなってきたな」

ヒデノリ「うるせぇ!もうこれ以上計りきれねぇだろうがボゲェ!」
タダクニ「ま、飽きたなのならいいけど別に」

ヨシタケ「ふわぁ~...何で夏休み終盤なのにこんなに暑いんだよ...アイスくいてぇ~」
ヒデノリ「確かに、おいタダクニ、暇ならアイス買ってきてくれ、奢ってやるから」

タダクニ「いや何で俺が...」
妹「お兄ちゃん!私アイス食べたい!一緒に行こっ!?」ガチャッ!

タダクニ「うおっ!?話聞いてたのか...ま、いいけど、一緒に行くか妹?」
妹「うんっ!お兄ちゃんと一緒に行くっ!」

ガチャ...バタン...

ヒデノリ「もはや兄妹の壁を殴り壊したかタダクニの奴...さてと」
ヨシタケ「?どうしたヒデノリ、俺の前にいきなり座りやがって...」

ヒデノリ「いやなヨシタケ、お前ってさ......姉属性ある?」

ヨシタケ「は?」

終われ



411 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:18:27.32 ID:OpcBi47h0

終わった
アニメと画像しか見たことないから色々と違和感感じたと思うけど勘弁してください
保守、支援ありがとうございました
こんな長引かせて申し訳ないです

男子高校生の日常は書いてておもしろかったのでできればまた今度新しいの書いてみたいです

それじゃお疲れ



412 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:18:48.97 ID:yufASeLb0

面白かった
よく頑張ってくれた



413 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:20:05.36 ID:QashmimS0

乙乙
おもしろかった次回作期待



418 夕神ノルア 2012/01/30(月) 01:23:01.26 ID:/Fl0w+GL0

乙だよ


424 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:32:05.32 ID:vOrj6lct0


唐沢がリア充なわけがない


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