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京子「trick or treat!!」

引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1351690376/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:32:56.73 ID:PXn6PjdM0

京子「今日はハロウィンか...」

京子「よし、仮装してお菓子でも貰いに行くか...」

京子「何に仮装しようか...ドラキュラかな?」

京子「よし!じゃあさっと作って出発だ!」


3: 忍法帖【Lv=3,xxxP】(1+0:15) 2012/10/31(水) 22:34:40.35 ID:PXn6PjdM0

~~~あかりの家~~~

ピンポーン

あかり「はーい」ガチャ

京子「trick or treat!!」

あかり「.......え?」

京子「あ...お菓子をくれなきゃいたずらするぞ~」

あかり「意味くらいあかりだって知ってるよ!」

京子「あれ?そうなの?反応薄いから分からないのかと...」

あかり「いや、そうじゃなくて...どうして家に来たの?」

京子「ほら、今日ハロウィンじゃん!」

あかり「そういえばドラキュラの仮装してるね」

京子「だからお菓子貰いに来ました!」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:37:28.80 ID:PXn6PjdM0

あかり「...京子ちゃん」

京子「何?」

あかり「あかり、今お菓子持ってないよ...」

京子「なに!?」

あかり「ごめんね京子ちゃん!来るって分かってたら用意してたんだけど...」

京子「な~に、気にすることはないよ」

あかり「京子ちゃん...!」

京子「ただ、お菓子が無いなら...い・た・ず・らをするしかないよね」ニヤ

あかり「い、いたずら...」ビクビク


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:40:52.56 ID:PXn6PjdM0

京子「大丈夫!そんなに怖いイタズラじゃないから」

あかり「ほ、本当?」

京子「本当本当!それじゃあイタズラするね」

あかり「うん....」

京子「かくごー!」

ギュ

あかり「えっ?」ドキッ

京子「終わったよー」

あかり「えっ...でも今のはイタズラなの?」

京子「私はあかりの心をイタズラしました!」ニカッ

あかり「...!!」ズッキューン!


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:45:25.03 ID:PXn6PjdM0

京子「ん?どうしたあかり?」

あかり「...京子ちゃんはずるいな...」

京子「えっ?」

あかり「ううん、なんでもない」ニコ

京子「...じゃあそろそろ私はまたお菓子を貰いに行くね」

あかり「あっ、待って!」

京子「ん?」

あかり「あかりも一緒に行っていい?」

京子「えっ、いいの?」

あかり「パーティは多い方が楽しいでしょ?」ニコ

京子「あかり...!」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:48:41.51 ID:PXn6PjdM0

京子「...そうとなればさっそくあかりの仮装を考えないとな!」

あかり「あかりも仮装するの?」

京子「当然!私たちはお菓子を貰いにいくんだよ?仮装しなくてどうする」

あかり「言われてみれば...」

京子「う~ん、何が良いか...」

『怨念がおんねん』

京子「...幽霊」

あかり「へ?」

京子「よし!あかりは幽霊に仮装だ!」

あかり「え~~~!」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:51:17.07 ID:PXn6PjdM0

京子「なんだ?不満か?」

あかり「いや、そうじゃないけど...」

京子「じゃあ白いシーツでも被っといて」

あかり「ええー!なんか適当じゃない!?」

京子「いやだってさ、幽霊ってさ全身白じゃん?」

京子「だから頭からシーツ被って顔の部分を切っちゃえばいいかな~って」

あかり「う~、そこまで言うならそうするよ」バサッ

京子「良い子だ」ナデナデ

あかり「えへへ~♪」

京子「そんじゃあしゅっぱ~つ!」

あかり「おー!」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:55:04.49 ID:PXn6PjdM0

~~~歩道~~~

京子「さて、どこに行こうかな~」

あかり「決めてないの?」

京子「今から決めるよ~...でも最初はあかりからって決めてたよ」

あかり「えっ?」ドキッ

京子「最初に行かないと忘れそうだから!」

あかり「ひどいよ~!!」ウガー!

京子「ごめんごめん」

あかり「...ふん」ツーーン

京子「拗ねちゃったよ...」

あかり「京子ちゃんが悪いんだもん!」

京子「まったく、そんなことで...」

あかり「う~~、そんな事じゃないもん!」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 22:59:24.31 ID:PXn6PjdM0

京子「...しょうがないな」

あかり「ふ~~んだ」

ギュ

京子「私があかりのことを忘れるわけないじゃん」

京子「あかりは私の大切な友達なんだし」ギュウ

あかり「...友達...か」ボソ

京子「親友のほうがよかった?」

あかり「なっ!なんで聞こえてるの!?」

京子「声にでてるよー」

あかり「う~~」

京子「ほら、次行くとこ決めよう?」

あかり「うん...」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:02:32.07 ID:PXn6PjdM0

あかり(友達とか親友とか幼馴染とか、そういうのじゃなくて...もっともっと...)

京子「次は結衣あたりかな~~」

あかり(最初に来てくれたからもしかしたらって思ったのにな...)

京子「あかりは結衣ん家で良いと思う?」

あかり「うん、いいんじゃない」

京子「あれ?まだ怒ってる?」

あかり「別になんでもないよ」ニコ

京子「な、ならよかった///」

京子「じゃあレッツゴー!」

あかり「ゴー!」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:06:16.61 ID:PXn6PjdM0

~~~結衣のマンション~~~

ピンポーン

結衣「ん?誰だろう」ピッ

結衣「...誰もいない...」

『今日は何の日でしょうか?』

結衣「えっ?京子???」

『早く答えてよ~』

結衣「えー...え~っと...」

結衣「七森中の創立記念日?」

京子「ちがーーーう!!!!」ガバッ

結衣「下の方にいたのか...」

京子「なんで創立記念日がでてくるのー!」

結衣「ごめんごめん、ハロウィンでしょ」

京子「分かってるなら最初から言ってよ!」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:11:01.86 ID:PXn6PjdM0

結衣「ははっ、じゃあ今開けるから」ピッ

ガチャ

あかり「トリック・オア・トリート♪」

結衣「ええ!?あかり!?」

あかり「えへへ、あかりだよー♪」

結衣「おばけ可愛いな~、似合ってるよあかり」

あかり「///」

結衣「そういえば京子は?」

京子「ドアの後ろでーす」ヒョコ

京子「trick or treat!!」

結衣「うわああ!大声だすなよ、近所迷惑だ!」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:13:21.34 ID:PXn6PjdM0

京子「お菓子ちょーだい」ニコ

結衣「ん~、今お菓子あるかなー?」

結衣「ちょっと待ってて」

タッタッタ

結衣「うすしおチップスとラムレーズンしかなかった」

あかり「うすしお!」パアア

京子「ラムレーズン!!」キラキラ

結衣「はい、どうぞ」スッ

あかり「わぁいうすしお あかりうすしお大好き♪」

京子「ラムレーズン♪ラムレーズン♪」

結衣「この子達可愛すぎる...!!」

結衣「何かに目覚めそうだ...」

結衣「とりあえず家にあがりなよ」

京子「ほーい」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:15:55.27 ID:PXn6PjdM0

~~~結衣のマンション リビング~~~

結衣「なあ京子?」

京子「なあに?」

結衣「今朝の9時30分だけど何時から始めてるの?」

京子「う~~ん?8時ごろかな~」

結衣「朝ご飯は食べた?」

京子「あ...忘れてた」

結衣「あかりは?」

あかり「あかりもご飯食べずに来ちゃった...」

グウウ

京あか「.....」

結衣「作ろうか?」クスッ

京子「ありがとうございます、結衣様~」ドゲザァ

あかり「ご、ごめんね?」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:19:37.51 ID:PXn6PjdM0

結衣「いいよ、気にしないで」

あかり「ありがとー」ニコ

---結衣調理中---

京子「今のうちに回るとこ決めようぜー」

あかり「いいよー」

京子「とりあえずちなちゅは次だな」

あかり「えっ?なんで?」

京子「ここから一番近いから」

あかり「あ...そういうこと」

京子「問題はちなちゅの次だな~」

あかり「櫻子ちゃんのお家は?」

京子「ちっぱいちゃんか...よし!ちなちゅの次はちっぱいちゃんだ!」

結衣「これ以上迷惑かけるなよ」コト


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:21:19.12 ID:PXn6PjdM0

京子「む...私がいつ迷惑かけたんだよ」

結衣「あかりを誘ってる時点で」

京子「え...迷惑だった?」ジワッ

あかり「!!迷惑じゃないよ!?あかり今日暇だったし!」

あかり「寧ろ誘ってもらって嬉しいよ♪」

京子「あかり...!」

結衣「はい、出来たよ」コト

京子「おおおお、美味しそう...!」キラキラ

あかり「うんうん!」キラキラ

京あか「いただきまーす!」

結衣「召し上がれ」ニコ

京子「はむっ!...うめぇ!」パクパク

あかり「あむっ!うん♪やっぱり結衣ちゃんのオムライスは最高だね!!」モグモグ

結衣「ふふっ、よかった」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:24:24.41 ID:PXn6PjdM0

~~~~~~~

京子「ごちそうさまー」

あかり「ごちそうさま~」

結衣「お粗末さまでした」

京子「よし!ラムレーズン!」パクッ

京子「んん!うまい!!」パクパク

結衣「京子は食ってばっかだな」クスッ

あかり「ねー♪」

京子「ん?何の話ー?」

あかり「なんでもなーい」ニコニコ

結衣「そうそう」ニコニコ


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:27:06.53 ID:PXn6PjdM0

京子「私には内緒かよ...あ」

京子「結衣も食べる?」

結衣「ん、じゃあ」ヒョイ

京子「だめ!」

結衣「ええええ!?」

京子「私が食べさせるの!」

結衣「まったく...」

京子「はい、あーん」スッ

結衣「あ、あ~ん」パクッ

結衣「...」モグモグ

京子「美味しい?」

結衣「うん、美味しい」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:29:01.67 ID:PXn6PjdM0

あかり「京子ちゃん~あかりも~」

京子「いいよ食べて」っカップ

あかり「....ふぇ」

あかり「ひどいよぉ...うぅ...あかりには...グスッ...食べさせてくれないんだ...えぐ...」ポロポロ

京子「あわわわ、泣かないでよあかり!?」アセアセ

京子「冗談だからね?」

あかり「...ぐすっ...本当?」

京子「本当本当!あかりが可愛いからちょっと意地悪したくなっただけ」

あかり「可愛い...///」カアアア

京子「はい、あ~~~ん」ニコ

あかり「あ、あ~ん///」パクッ

京子「私が食べさせたアイス美味しい?」

あかり「うん、美味しい♪」

あかり「もう意地悪しないでね?」

京子「うん、もうしないよ」ギュ


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:31:11.73 ID:PXn6PjdM0

あかり「....」ギュウ

結衣「...私もいいかな?」

京子「いいよ、おいで」

結衣「」トテトテ

結衣「」ギュ

京子「」ギュ

結衣「あったかい...」ギュ

京子「最近寒いもんね」ギュ

あかり「ぽかぽか~♪」ギュ

京子「あかり...良い匂い...」

あかり「京子ちゃんもだよ...」

京子「もちろん結衣も」

結衣「あかりも京子もだよ」ギュ


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:33:22.19 ID:PXn6PjdM0

京子「...そろそろ行くね」

結衣「え...」

あかり「次はちなつちゃん家行かないといけないし」

結衣「....」シュン

京子「...一緒に来てほしいな~」ニコ

結衣「まったく、しょうがないな、京子は」ニコ

~~~~~~~~~~~~

京子「結衣も行くなら仮装しないとな」ニカ

結衣「やだよ、中学生にもなって恥ずかしい...」

京子「じゃあ連れて行かないぞー」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:35:52.30 ID:PXn6PjdM0

結衣「む...変なのじゃなきゃいいけど...」

京子「え~っと...」キョロキョロ

京子(あ、救急箱...なんかはみ出てる...包帯?)

京子(包帯...包帯...ミイラ...?)

京子「よし!結衣はミイラね」

結衣「なんでだよ」

京子「いや、だって包帯があったから」

結衣「明らかに足りないよ」

京子「...縮めばいける」

結衣「無茶言うなよ」

結衣「それ以前に私はミイラはお断りだ」

京子「なんでだよ」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:37:19.60 ID:PXn6PjdM0

結衣「考えてみろよ、ちなつちゃん家に行くなら当然人に見られるだろ?」

京子「そりゃあ道歩くんだし」

結衣「包帯グルグル巻きの人が道歩いてたらどう思う?」

京子「包帯巻くのが下手な人」

結衣「どんだけ下手なんだよ!」

京子「じゃあ全身血だらけで包帯を全身に巻きつけて歩いてる人」

結衣「病院いけよ」

京子「まあ、どちらにせよ変なのは確かだね」

京子「でも今日ハロウィンだし、大丈夫だよ」

結衣「だとしても...」

京子「じゃないと一緒に行けないよ~?」

結衣「...もうどうにでもなれ」

京子「」ニヤ

京子「じゃあ包帯買ってくるからちょっと待ってて」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:38:31.67 ID:PXn6PjdM0

~~~数分後~~~

京子「ただいまー」

結衣「おかえり、京子」

京子「じゃあさっそくいきますか」

結衣「...優しく巻けよ」

~~~10分後~~~

京子「完成ー!」

結衣「うぅっ、恥ずかしい...」

あかり「わああ~、結衣ちゃん可愛い~」

京子「似合ってるぞー」

結衣「...まあ、嫌いじゃないかも」

京子「それじゃあしゅっぱーつ!」

結あか「おー!」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:40:38.83 ID:PXn6PjdM0

~~~ちなつの家~~~

ピンポーン

ちなつ「はーい」ガチャ

京子「trick or treat!!」

あかり「とりーと~♪」

結衣「おはよう、ちなつちゃん」

ちなつ「結衣先輩!?どうしたんですかその包帯!?」

ちなつ「もしかして大怪我!?」

結衣「いや、実はね...」

-------------

ちなつ「...なるほど、そういうことですか」カシャ

あかり「!?」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:43:47.07 ID:PXn6PjdM0

ちなつ「今ちょうどクッキー作ったんでどうぞ」サッ

京子「いえーい!クッキー!!」パク

ちなつ「結衣先輩もどうぞ」サッ

結衣「ありがとう」パク

ちなつ「はい、あかりちゃん」スッ

あかり「わーい」パク

あかり「美味しいー!」

結衣「ほんと、甘さがしつこくないし焼き加減も上手だね」

ちなつ「ありがとうございます♪」

京子「」モグモグ

ちなつ「どうですか?」

京子「うん、美味しい♪」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:45:45.77 ID:PXn6PjdM0


ちなつ「それ食べたらさっさと行きますよ」

京子「あれ、ちなつちゃんも来てくれるの?」

ちなつ「暇だからですよ、暇だから」

京子「ありがとーちなっちゃーん」ギュ

ちなつ「ちょっ、抱きつかないでください!」グググ

京子「ちなつちゃんは魔女ね」

ちなつ「魔女ですか...」

京子「やっぱりちなつちゃんは魔女系が似合うよ」

ちなつ「それ喜んでいいんですか...」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:46:58.43 ID:PXn6PjdM0

京子「もちろん!はい、これ着て!」サッ

ちなつ「やっぱり着るんですか...」

ちなつ「じゃあちょっと待ててください」ヌギ

結京あか「!!??」

京子(な、なぜここで...)

あかり(ここ、お外だよ...)

結衣(一体何が...)

ちなつ(先輩...私を見て下さい...!)ヌギ


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:48:27.40 ID:PXn6PjdM0

~~~5分後~~~

ちなつ「出来ましたー!」キャルルル

京子「よし!後はホウキだな」

京子「お!こんなところにちょうどホウキがある!」スッ

結衣「おい、それ勝手に使って良いのか?」

京子「大丈夫!後で返すから!」

結衣「絶対返せよ」

京子「これでパーティはドラキュラ、幽霊、ミイラ、魔女の四人だ!」

結衣「ハロウィンっぽくなってきたな」

京子「次はちっぱいちゃんだー!」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:50:54.15 ID:PXn6PjdM0

~~~大室家~~~

櫻子「あ~、暇だな~」

櫻子「何か面白い事ないかな^^」

ピンポーン

櫻子「はーい」ガチャ

京子「トリック・オア・トリート~♪」

櫻子「?なんです、それ?」

京子「え?」

櫻子「そのトリックなんちゃらって?」

結衣「.....」

あかり「.....」

ちなつ「.....」

京子「...お菓子をくれないとイタズラするよ」

櫻子「ああ~!そういう意味ですか!ようやく分かりました!」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:52:52.65 ID:PXn6PjdM0

京子「それでお菓子は?」キラキラ

櫻子「向日葵のクッキーならありますよ」サッ

京子「さっき食べたけど別にいいか」パク

京子「!!なんだこのクッキー...!?すごく美味しい!」パアア

ちなつ(私の時はそんな反応しなかったのに...)

櫻子「で、私今暇なんですよ、だからもし良かったら一緒に仮装しても良いですか?」

京子「もちろんいいよー」

櫻子「やったー!ハロウィンならなんでもいいんですよね?」

京子「うん、そうだね」

櫻子「なら私、かんおけがいいです!」

結衣「かんおけって...」

あかり「かんおけは歩きづらいよ?」

京子「ツッコミ所そこじゃねえ」

結衣「なんでかんおけがやりたいの?」

櫻子「そんなの決まってますよ!夢ですよ夢!!」ドヤ


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:54:42.50 ID:PXn6PjdM0

京子「夢?」

櫻子「ほら、かんおけの中ってどうなってるか気になるじゃないですか!」

櫻子「だから中に入って確認したいんです!どうなってるか!」キラキラ

結衣「そ、そうなんだ...」

京子「確かに気になるよね!」キラキラ

ちなつ「かんおけに入っても面白くないと思うよ?」

櫻子「そんなの入ってみないと分からないじゃん?」

ちなつ「ま、まあね」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:56:50.99 ID:PXn6PjdM0

京子「私もかんおけにしようかな~」

ちなつ「京子先輩はだめです!」

京子「へ?なんで?」

ちなつ「中に入ったら前が見えなくて危ないじゃないですか!」

ちなつ「もし京子先輩が転んで怪我でもしたらどうするんですか!」

京子「あ、えっと....ご、ごめんね」

ちなつ「分かれば良いんです、分かれば」ニコ

京子(え、笑顔可愛い...)キューン


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/31(水) 23:59:05.98 ID:PXn6PjdM0

結衣「じゃあかんおけ作りに行くぞ」

京子「かんおけは時間かかるからちょっと待っててね」

あかり「あかりも行こうか?」

結衣「大丈夫、私と京子で作るよ。あかりに迷惑かけられないし」

あかり「迷惑なんかじゃないよ?」

結衣「平気平気、パッパと作ってくるから」

京子「てなわけで倉庫貸してね~」

櫻子「どうぞー」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:02:10.39 ID:giC3/BwJ0

~~~倉庫内~~~

結衣「よし!完成だ!」

京子「じゃあさっそく持って...」ズルッ

京子「うわあああ!!!」

結衣「えっ、ちょっ」ズルッ

バタン、ガチャ

結衣「いてて...」

京子「...ここどこ?」

結衣「たぶんかんおけの中だから出ればだいじょう...」ガチ

京子「どうしたの?」

結衣「...開かない」

京子「ええ!?」

結衣「たぶん飾りに使おうとした鎖がかんおけの上に落ちたんじゃないかな」

京子「...つまりそれって」

結衣「閉じ込められちゃったわけだ」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:04:14.47 ID:giC3/BwJ0

結衣「とりあえず助けを呼ばなきゃ...」ケイタイ

ピーーーー

結衣「こんな時に電池切れかよ...」

結衣「京子携帯は...?」

京子「家に置いてきちゃった...」

結衣「...まあ、なかなか帰ってこなかったらあかり達が探しにくるよ」

京子「......」ギュ

結衣「...京子?」

京子「....っ」ブルブル

結衣「ま、まさか京子...暗いの苦手?」

京子「....くらいよゆぃ~」ジワッ

結衣「安心して京子、私が付いてるからさ」ギュ

京子「こわいよ...ゆぃ...」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:05:37.73 ID:giC3/BwJ0

結衣「よしよし」ナデナデ

京子「えへへ、ゆぃの手あったかい...♪」

結衣「よかった」ナデナデ

京子「...ゆぃの顔、見えない...うぅ...」ジワッ

結衣「あっ、....じゃあこうしたらどう?」ズイッ

京子「ゆぃの顔だぁ」ニコ

結衣「顔近づけたからね(京子が昔の頃みたいになってる...)」

京子「ゆぃ~♪」ギュ

結衣「甘えん坊な京子だな」ナデナデ

京子「えへ~♪」ギュ


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:07:58.01 ID:giC3/BwJ0

ガチャ

ちなつ「先輩大丈夫ですか!?」

あかり「結衣ちゃん、京子ちゃん!?」

櫻子「大丈夫ですか!?」

結衣「うん、大丈夫だよ。ありがとう」

ちなつ「ん?」チラッ

京子「...ぐすっ」

ちなつ「京子先輩どうしたんですか?」

結衣「どうやら暗いのが怖かったらしくて」

京子「....」ギュウ

ちなつ「まったく、先輩にあんまり迷惑かけちゃだめじゃないですか」

京子「うぅ、ごめん...」

ちなつ「...私がいるからもう大丈夫ですよ」ナデナデ

京子「うん!」パアア


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:09:43.29 ID:giC3/BwJ0

向日葵「ちょっと何事ですの!?」ガラッ

櫻子「あ、向日葵じゃん、どうしたの?」

向日葵「なんかやけに騒がしかったので様子を見に来たんですけど...」

ちなつ「ああ、それなら大丈夫だよ、もう解決したから」

向日葵「そ、そうですの...?」

京子「んじゃあ助かった所でおっぱいちゃんも入れて出発だー!!」

櫻子「おーー!」

結衣(さっきの京子...なんだか可愛かったな~)

櫻子「かんおけー!」バタン

櫻子「うおおお!かっこいいーー!」

向日葵「落ち着かない子ですわね...ん!?みなさんその格好は!?」

京子「気づくの遅いよーおっぱいちゃん!」

ちなつ「みんなで仮装して家を回ってたんだよ」

向日葵「そうでしたの...」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:11:02.33 ID:giC3/BwJ0

京子「って事でこれ着て」バサッ

向日葵「これは...コウモリの着ぐるみ...?」

京子「うん、おっぱいちゃんはそのコウモリに仮装ね」

向日葵「コウモリ...微妙ですわね...」

ちなつ「でもかんおけよりかは良いかも」

向日葵「そうですわね...あっ!」

あかり「どうしたの?」

向日葵「その、もしよろしかったら楓も一緒に連れて行ってはダメでしょうか?」

結衣「楓ちゃん...?」

櫻子「向日葵の妹ですよ」

京子「そうなんだ~、全然大丈夫だよ」

向日葵「ありがとうございます、では楓も連れてきますわね」

櫻子「あ、私もー」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:13:32.79 ID:giC3/BwJ0

~~~10分後~~~

向日葵「着替え完了ですわ」

楓「おねえちゃん達、こんにちは」ペコリ

京子「おお!なんと礼儀正しい!」

結衣「京子とは正反対だな」

京子「何をー!」

楓「あ、あの...楓の魔女姿...どうですか?」

京子「すっごく可愛いよ!」キラキラ

結衣「ちなつちゃんとはまた違うオーラがあるね」

ちなつ「まあ、こどもですしね」

花子「......なんで花子まで」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:15:45.48 ID:giC3/BwJ0

櫻子「どうせなら人は大いに越したことはないじゃん?」

花子「花子の都合も考えて欲しいし!」

楓「花子お姉ちゃんも楓と同じのだー♪」

花子「本当だし...」

京子「うーんと、花子ちゃんは行くで大丈夫だよね?」

花子「楓もいるし迷惑でなければお願いだし...」

京子「やったー!これでお菓子が貰いやすくなるー!」

結衣「オイコラ」ペシッ

京子「あうっ」

京子「じゃあレッツゴー!」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:17:50.46 ID:giC3/BwJ0

~~~綾乃家~~~

ピンポーン

千歳「お客さんやね~」

綾乃「ちょっとみてくるわね」タッ

綾乃(誰かしら...もしかして歳納京子...んなわけないか...)

ガチャ

京子「トリック・オア・トリート!」ババン

綾乃「と、歳納京子ー!?」

綾乃「なんでいるのよー!!」

千歳「どないしたん?」

結衣「実はね...」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:20:36.69 ID:giC3/BwJ0

-------------

綾乃「なるほどね、それで家にお菓子を貰いに来たと」

京子「そうそう」

綾乃「じゃあ、楓ちゃんと花子ちゃんにお菓子あげればいいわね」ゴソゴソ

京子「なんで!?」

綾乃「お菓子が二人分しかないのよ...」

京子「....ちぇ」

綾乃「あ、後でまた作ってあげるわよ!!」

京子「ほんと!?」

綾乃「ほんとよ!!」

綾乃「はい、楓ちゃん、花子ちゃん」スッ

楓「わああっ....お姉ちゃんありがとう!」

花子「...ありがとうだし」

綾乃(可愛いわね...こどもって)ホワアア


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:22:02.11 ID:giC3/BwJ0

京子「ところで綾乃」

綾乃「な、なによ」

京子「仮装だけど...もう思いつかなくて...」

綾乃「...えっ?」

京子「だから私と同じだけど良い?」

綾乃(と、歳納京子とおなじ...///)

京子「綾乃?」

綾乃「しょ、しょうがないわねっ!しかたないから着てあげるわ!」

京子「ほんと!?ありがとう綾乃ー!」

綾乃「///」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:24:01.76 ID:giC3/BwJ0

千歳「はっ!」スチャ

京子『私と一緒だよ綾乃』

綾乃『い、一緒...』カアアア

京子『そうだよ、私と綾乃は一心同体なんだよ』

綾乃『/////』

京子『赤くなって美味しそうな頬...』ペロッ

綾乃『ひゃい!?』ビクッ

京子『私がいっぱい食べてあげるね...』スッ

綾乃『ふぁ...そこはだめぇ...』ビクッ

千歳「最高やーー!」ビシャビシャ

結衣「うわっ!?鼻血!?」

あかり「結衣ちゃん、ティッシュ!」サッ

結衣「ありがとう」スッ

ブスッ!


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:26:32.97 ID:giC3/BwJ0

千歳「すまんなあ~」

結衣「妄想もほどほどにね」

千歳「せやね~」

京子「千歳はおばけで良い?」

あかり「!!!」

千歳「全然かまへんよ~」

京子「よかった~...ん?」

あかり「むぅぅ....」プクッ

京子「あかり...?」

あかり「京子ちゃんはあかりのために作ってくれたんじゃないの!」

京子「へ?」

あかり「~~~~!!」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:29:21.36 ID:giC3/BwJ0

結衣「京子」チョイチョイ

京子「何?」トコトコ

結衣「お前気付かないのか...?」ヒソヒソ

京子「何が?」ヒソヒソ

結衣「あかりはあのおばけ、自分のためだけに作ってくれたと思ってるんだぞ」ヒソヒソ

京子「そ、そうなの...?」ヒソヒソ

結衣「あかりがあんなに嬉しそうに着てたのはそういう事だと思うぞ」ヒソヒソ

京子「そうだったのか...ごめん、あかり」ヒソヒソ

京子「ごめん千歳!あのおばけは『あかりのために』作ったものだから!ごめん!」

あかり「...えへへ」ポカポカ

結衣「なんとも幸せそうな顔」クスッ

京子「んなわけだから千歳も私と同じで良い?」

千歳「ええよ~」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:31:56.86 ID:giC3/BwJ0

~~~着替え終了~~~

京子「よし!これで全員着替えたな!」

あかり「うん~!」

京子「それじゃあお菓子を貰いに行くぞーー!

一同「おーー!!」

それから京子達はたくさんの人を訪れ、手に持ちきれないほどのお菓子をたくさん貰い、みんな笑顔になった。そんな京子達の大仮装は七森でも有名になり、とても可愛らしい笑顔に見る人全てが幸せな気持ちになった...時は午後6時、京子達はそれぞれ帰路に着こうとしていた。

京子「今日は楽しかったなー!」ノビーッ

櫻子「とっても楽しかったです!」

向日葵「ほんと、今日はお誘いいただいてありがとうございました」

結衣「いいっていいって」

綾乃「まあ、それなりに楽しめたし、一応感謝するわ!」///

千歳「綾乃ちゃんたっら素直やないんやから」

綾乃「ふん!」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:35:05.02 ID:giC3/BwJ0


京子「それじゃあ今日はこの辺で」

向日葵「はい、今日はありがとうございました」

楓「お姉ちゃん達ありがとうー!」

花子「また一緒に仮装するし!」

櫻子「来年もまたやりましょうねー!」

京子「とうぜんよーー!」

トコトコトコ

櫻子「ねえ、向日葵?」

向日葵「なんですの?」

櫻子「...今日泊まって良い?」

向日葵「...もちろん良いに決まってますわ」


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:36:49.84 ID:giC3/BwJ0

櫻子「ありがとね!」ニコ

向日葵「まったく...櫻子は」

花子「...楓」

楓「なあに?」

花子「楓は今日花子の家でお泊りするし」

楓「ええ、良いの?」

花子「良いに決まってるし!」

楓「やったーー!」

花子(...ひま姉、頑張るし...)


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:38:49.98 ID:giC3/BwJ0

---------------------

綾乃「じゃあ私たちも帰るわね」

京子「うん、また明日」

千歳「ほな、気いつけて帰りや」

結衣「うん、そっちこそ気をつけてね」

...................

結衣「...私たちも帰ろっか」

ちなつ「はい」

あかり「うん」

京子「ちょっと待ったーー!」

三人「!?」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:40:07.26 ID:giC3/BwJ0

京子「夜はまだまだこれからだぞー?もう帰るのか!」

結衣「いや、もう暗いし...」

京子「そんなの関係ない!よし!決めた!!」

結衣「?」

京子「今から結衣の家で娯楽部ハロウィンパーティを開催する!!」

結衣「ハロウィン...?」

あかり「パーティ...?」

ちなつ「...ですか...?」

京子「そう!私たちは『大事な友達』だからね」

あかり「.....」

結衣「...やれやれ、しょうがないな、京子は」

ちなつ「今回だけですよ」

京子「よっしゃあーー!やるぞーーー!!」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 00:42:56.96 ID:giC3/BwJ0

...私は何を考えてたんだろう...友達とか、親友とか、幼馴染とか...

京子「じゃあ結衣の家目指して出発!」テクテク

...私はきっと...京子ちゃんだけの『特別』になりたかったんだと思う...

ちなつ「ちょっと待って下さいよー!」

...でも、今は違う。こうして結衣ちゃんやちなつちゃん、京子ちゃんと過ごすこの瞬間が私は大好き...

結衣「走ると危ないぞ京子」

...たとえ京子ちゃんだけの特別になれなかったとしても...

京子「あかりー?早く来いよー!」

あかり「あ、ごめんー!今行くー!」

...今この瞬間は私の求めていた『特別』なのだから...

~~~fin~~~


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 01:06:26.98 ID:gZhTuAx6O

おつ


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/01(木) 01:13:20.53 ID:tcu4vhGc0



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