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菫「エロゲしてる所を宥に見られた……」

引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1350556200/
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 19:32:26.13 ID:wQIDvrdm0

怜「うちがエロゲしてる所を竜華に見られてしもた……」
http://ssweaver.com/blog-entry-1836.html

洋榎「エロゲしてる所を絹に見られてしもた……」
http://ssweaver.com/blog-entry-1845.html


前作の続きという訳ではありませんが、
前作から話は繋がっているので、前作も読んだうえ見て頂けると楽しめるかと思います。

1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 19:30:00.57 ID:wQIDvrdm0

-菫の部屋-
 
 
菫「有が泊まりに来るまであと1日……」
 
菫「なんとかエロゲの山は押入れに隠す事が出来たが……油断は出来ない」
 
菫(万が一ここを開けられたら、宥に引かれるどころか私の人生はおしまいだ……)
 
菫「……」
 
菫「……しばらくエロゲも自重しておくか」
 
菫(とはいえ、宥が来るのは明日だ……)
 
菫(今日ぐらいはやっても平気だよな……?)
 
菫「……」
 
菫「よし、”松実屋温泉記”の続きを進めておくか……」



6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 19:36:02.30 ID:wQIDvrdm0

『――玄ちゃん……これは竹の間のお客さんの所に持っていくから、玄ちゃんはご新規さんの案内をお願いね』
 
『おまかせあれっ!』


菫(”松実屋温泉記”……このゲームは奈良にある温泉旅館の経営をする温泉旅館経営シミュレーションゲームだ)
 
菫(やはりというか、”ソフトハウスダヴァン”のゲームは面白い)
 
菫(中には”アコスソフト”や”ヤエシュリー”の方が面白いという奴もいるそうだが……)
 
菫(経営や育成シミュレーションゲームを多く発売してくれるこのブランドの方が私には合っている)
 
菫「……」
 
菫「しかし……なかなか売上が伸びないな……」
 
菫「やはり多少の経費を覚悟して宣伝をもっとした方がいいのだろうか……」
 
菫「いや……それとも施設の増設をして売上アップを狙った方が……」
 
 
ピンポーン
 
 


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 19:42:18.40 ID:wQIDvrdm0

菫「……?こんな時間に誰だ?」
 
菫(もう22時だぞ?外は真っ暗だって言うのに、一体誰だ)
 
菫(宅配を頼んだ覚えもないし、宗教や勧誘もこんな時間に来るとは思えないが……)
 
 
ピンポーン
 
 
菫「あ、ああ!今出る!」
 
 
ガチャ
 
 
菫「はい、どちらさまで……」
 
宥「こんばんわ……菫ちゃん」
 
菫「ゆ、宥っ!?」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 19:49:21.13 ID:wQIDvrdm0

菫「ど、どうしてここにいるんだ!?宥が来るのは確か明日の12時って話だったはずだが……」
 
宥「うんっ、そのはずだったんだけどね……」
 
宥「……菫ちゃんに早く会いたくて……来ちゃったっ……」///

菫「宥……」
 
菫(私に早く会いたくて……来ちゃった……だと……?)
 
菫(そ、それってつまり……あ、あれだよな……)ゴクリ
 
宥「……?菫ちゃん……?」
 
菫「あ、ああ、すまない、とりあえず上がってくれ」
 
宥「うんっ」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 19:56:59.25 ID:wQIDvrdm0

菫「すまないな、狭い部屋で」
 
宥「ううん、大丈夫だよ」
 
宥「でも菫ちゃん……一人暮らしをしてるなんてすごいね」
 
菫「ああ……大学が始まってから一人暮らしをするようでは慌てるだろうから」
 
菫「早いうちに一人暮らしに慣れておけってね、親に言われてしまった」
 
宥「ふふっ、そうなんだ」
 
菫「……」///
 
菫「と、とりあえず布団を敷こう、な!」
 
宥「うん」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 20:03:08.30 ID:wQIDvrdm0

菫「……よっと」ドサッ
 
菫「ふぅ……宥はどっちで寝る?」
 
宥「えっ……私は布団でいいよ……?お客様だし……」
 
菫「いや、そういう訳にも行かん。わざわざ遠くから来て疲れてるだろう、ベッドで寝た方がいい」
 
宥「でもっ……」
 
菫「……じゃあ、こうしよう」
 
菫「しばらくの間、交互に使おう。今日は宥が、明日は私が。それでいいか?」
 
宥「……うん、わかった。…………あれ?」
 
菫「……?どうした?」
 
宥「菫ちゃん……パソコンで何かしてたの?」
 
菫「パソ……?……ッ!!?」
 
菫(しまった、ゲームを放置したままだった……!!)


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 20:10:18.22 ID:wQIDvrdm0

宥「これ……なんだろう……ゲーム……?」
 
菫「あ、ああ……!これは、その、温泉旅館の経営ゲームをな!やっていたんだ、うん」アセアセ
 
菫(嘘は言ってないぞ、うん、嘘は言ってない)
 
宥「温泉旅館の経営……」
 
菫「ま、まさか宥が今日来るとは思わなかったからっ……!ついさっきまでやっていたんだっ」
 
菫「ははッ、宥が来たからにはこんなものをやっている場合じゃないけどな!」
 
菫(さっさとセーブして閉じてしまおう)カチッ
 
宥「……菫ちゃん」
 
菫「ん?どうした?」カチッ
 
宥「……私もそのゲーム、やってみたいなっ」
 
菫「ファッ!?」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 20:17:45.38 ID:wQIDvrdm0

菫「い、いや、しかしだな……!」
 
菫「このゲームは、宥がやるようなゲームでも無いと言うかっ」
 
菫「宥がやっても、全然おもしろくないんじゃないかなーって……ハハ……ハ」アセアセ
 
宥「……」
 
宥「菫ちゃん……私ね」
 
宥「実家の旅館を継ぐためにね……良い大学に入って経営学を学ぶ為に、東京の大学を見に来たの……」※設定を変更しました
 
宥「だから……少しでも旅館の経営に関わる事なら何でもしてみたいの……」
 
菫「……」
 
菫「し、しかしだな……」
 
宥「……」
 
宥「だめ……?」ウルッ
 
菫「うっ……」
 
菫(か、可愛いい……)///
 
菫(……だが、ここは何としてでも阻止せねばならない!!)


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 20:27:05.80 ID:wQIDvrdm0

菫「…………それで、ここをこうして進めるんだ」
 
宥「え、えっと……こうかな」
 
菫「ああ」
 
菫(結局押し切られてしまった……)
 
菫(しかし、まだ慌てるような時間じゃあない)
 
菫(一番簡単なモードを選んだんだ、少なくともエロシーンは当分やってこない)
 
菫(要はエロシーンさえ見られなければいいんだ)
 
菫(序盤は小さなイベントと経営ばかりひたすら続く)
 
菫(そのうち飽きるか、寝る時間が来るかのどちらかだろう……)
 
菫(問題は無いはずだ……!)


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 20:33:35.61 ID:wQIDvrdm0

宥「……」カチカチッ
 
菫「……」
 
宥「……えっと」
 
菫「ん?ああ……これはここをこうしてだな……」
 
宥「ありがと……」
 
宥「……私ね、ゲームとかは全然しないんだけど……」
 
宥「こういうゲームも、面白いんだね」
 
宥(可愛い女の子ばっかり出てくるのが不思議だけど……)
 
菫「……」
 
菫「ああ……そうだな」
 
菫(宥が思ってるようなゲームでは無いんだがな……)


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 20:41:07.74 ID:wQIDvrdm0

菫「……ん?こんなイベントあったっけか……」
 
菫(いや、見たことあるような……確かこのランダムイベントって…………っ!!!?)
 
菫「ゆ、宥!ちょっと待ったっ!!」
 
宥「えっ?」カチッ
 
 
『っやぁっ……だっ……だめだよ巴ちゃん……っ!』
 
『姫様っ……!はぁっ……はぁっ……!もっと激しくしますね……!!』
 
『んっ……!ふあぁっ……んっんっ……んっ!ひゃうぅ……!』
 
 
宥「」
 
菫「」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 20:45:35.57 ID:wQIDvrdm0

菫「……ゆ、宥」
 
宥「な……なに……これ」
 
宥(裸の女の子が抱き合ってる……?)
 
宥(ううん……抱き合ってるだけじゃない……よね)
 
宥(……こ、これって……玄ちゃんが言ってた……えっちなげーむ……だよねっ……)///
 
宥「……」///
 
菫「そ、その……こ、これは……だな」
 
菫「……えと……はは……」
 
菫(見られてしまった……もうおしまいだ……)


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 20:50:13.53 ID:wQIDvrdm0

宥「……」///
 
菫「……」
 
菫「と……とりあえず、ゲームは止めにしようか……」

宥「……」
 
宥「……うん」コクッ
 
菫「……」カチカチッ
 
菫(さて……どうしたものか……)

菫「ゆ、宥……えっと……」
 
宥「……」
 
宥「さ、さっきのって……」
 
菫「え……?」
 
宥「さっきのって……その……えっちなげーむ……だよね……」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 20:55:12.84 ID:wQIDvrdm0

菫「……あ、ああ……そう……だ……」

宥「……」
 
菫「……」
 
菫(おしまいだ……これは完全に引かれたに違いない……)
 
菫(よく考えたら……恋人持ちでエロゲーをやっている方がおかしいんだ……)
 
菫(私はやってはいけない事をやっていた……)
 
菫(その過ちが今、罪となって私に降りかかってきた……)
 
菫(なるべくしてなった……のかもしれないな)
 
宥「……」
 
宥「……菫ちゃん……」
 
菫「……」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:00:15.33 ID:wQIDvrdm0

菫「今まで黙っていて悪かった……」

菫(……全部話してしまおう……)
 
菫(それで許して貰えるとは思えないが……せめてもの償いに……)
 
菫「私は……こういうゲーム、その……エッチなゲームが大好きなんだ……」
 
菫「……はは」
 
菫「引いたか……?」
 
菫「学校ではシャープシューターや菫お姉様などと呼ばれ、誰にでもクールに振舞っていた私が……」
 
菫「家に帰ればエッチなゲームを楽しむ、ただのオタクだ……」
 
菫「宥という可愛い恋人が居るにも関わらずだ」
 
菫「……我ながら、実に最低な人間だ」
 
宥「……」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:05:43.66 ID:wQIDvrdm0

菫「そもそも間違いだったんだ……」
 
菫「こんな私に、宥みたいな恋人が居る事自体が」
 
菫「私はエロゲーマー、世間の影でひっそりと生活する日陰者だ」
 
菫「決して表立って生活する事は出来ない、醜き存在だ」
 
宥「菫ちゃん……」

菫「……」
 
菫「……宥」
 
 
 
――私たち……別れよう――
 
 
 


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:10:07.34 ID:wQIDvrdm0

宥「えっ……」
 
菫「……自分の恋人がエロゲーをやっているなんて知れたら、きっと宥まで変な目で見られてしまう」
 
菫「私が何を言われようと構わない……だが」
 
菫「宥にはそんな目に遭って欲しくない」
 
宥「……で、でもっ、見ちゃったのは私だけだし……」
 
宥「他の誰にも言わないよ……?」
 
菫「たとえ宥が黙っていてくれたとしても、今回見られてしまったのは事実だ」
 
菫「今後いつボロを出して、バレるか……」
 
宥「……」
 
菫「……わかってくれ、宥」
 
宥「……」
 
宥「……ぃ……だっ」
 
菫「……え?」


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:15:01.49 ID:wQIDvrdm0

宥「いやだ……よっ……」
 
宥「菫ちゃんとせっかく恋人になれたのにっ……」
 
宥「なんでそんな事で……別れなきゃっ……」
 
菫「宥……」
 
宥「……私はっ、別れたくない……!」
 
宥「菫ちゃんのことがっ……好きだから」
 
菫「……」

宥「……菫ちゃんは……どうなの?」
 
菫「えっ……?」
 
宥「菫ちゃんは……本当に別れたいの……?」
 
菫「……」
 
菫「……そんなわけ……ないだろう!!」


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:18:19.32 ID:kwT5YMg90

内容がエロゲバレなのにここまでシリアスになるなんて


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:20:00.81 ID:wQIDvrdm0

菫「私だって、本当は別れたくない……!」
 
菫「当たり前じゃないか……!こんなにも宥の事が好きで好きで!」
 
菫「宥の事を考えるだけでも胸がはち切れそうなのに……!」
 
菫「何故こんなにも苦しい思いをしなければならないっ!!」
 
菫「宥の事は好きだ……でもそれじゃあダメなんだ!!」

菫「これ以上は……宥を傷つけてしまうんだ……」
 
菫「他に……」

菫「他に……どうしろって言うんだ……」
 
 
 
 
ダキッ
 
 
 
 
菫「……っ、宥……?」
 
宥「……大丈夫だよ」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:21:51.84 ID:Xb5xXPxB0

エロゲバレって壮絶なんだな


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:25:00.79 ID:wQIDvrdm0

宥「私……何を言われても平気だよ」
 
宥「悪口とか……言われ慣れてるから……」
 
菫「宥……っ」
 
宥「それにね……菫ちゃんだけにそんな辛い思いをさせたくないよ……」
 
菫「で、でもっ……!それだと宥が……!!」
 
宥「菫ちゃん」
 
菫「っ……」
 
宥「菫ちゃんは……私に何かあった時は、守ってくれる?」
 
菫「……っ……!ああ……!当たり前だろ……っ!」
 
宥「じゃあ、菫ちゃんに何かあった時は私が菫ちゃんを守ってあげる」
 
菫「……ッ……ゆ……うぅ……っ!」
 
宥「……ね?」
 
菫「…………――――っ!!」
 


『う……あああああ……――――!!!』


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:30:07.64 ID:wQIDvrdm0

……

 
宥「……落ち着いた?」
 
菫「……っ」コクン
 
宥「そっか……」
 
菫「……宥」
 
菫「私は、エロゲーが大好きな女なんだ……」
 
菫「周りにどう思われようと別にいいが……宥だけには嫌われたくないんだ……」
 
菫「宥は気持ち悪いとか思わないのか……?」
 
菫「こんな、エロゲーが好きな私を……」
 
宥「……」
 
宥「さ、最初は……びっくりしたけど」
 
宥「菫ちゃんが……その、えっちなゲームをしていても……私は何とも思わないよ」
 
宥「私が好きになったのは……菫ちゃんだから」
 
宥「えっちなゲームもやっている菫ちゃんを含めて、菫ちゃんだから」
 
菫「……宥」


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:35:16.15 ID:wQIDvrdm0

宥「……え、えっと菫ちゃん」
 
菫「……?」キョトン
 
宥「あっ……」
 
宥(か、顔が近い……ど、どうしよう)///
 
宥(そ、そういえば抱きしめたままだったよぉ……)///
 
宥(……あっ……菫ちゃん……睫毛長いなぁ……)
 
宥(本当に美人さんなんだぁっ……)
 
菫「……」
 
菫(ど、どうしよう……顔が近い……っ)///
 
菫(まだ目が腫れていて……恥ずかしいっ……)///
 
菫(……しかしこうして間近で見ると、本当に宥は可愛い……)
 
菫(本当に……好きなんだ、私は……宥のことが)
 
菫「……宥」
 
宥「……?す、菫ちゃん?」
 
 
チュッ 


97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:40:06.94 ID:wQIDvrdm0

宥「菫ちゃん……?」
 
菫「……好きだ」
 
宥「……?う、うん、私も好き……だよ」
 
菫「違う、そうじゃないんだ」
 
菫「その……本当に好きなんだ」
 
宥「……?え、えっと、どう違うの……かな」
 
菫「……そ、その、つまりだな」
 
菫「……こういうことだ」
 
 
ンチュッ
 
 
宥「んっ…………」
 
菫「………っ……」
 
菫「……っはぁ」
 
宥「っ……菫ちゃん」


98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:45:01.01 ID:wQIDvrdm0

菫「……嫌だったか?」
 
宥「……ううん」
 
宥「……もっと、して欲しい」
 
菫「……宥っ!」
 
 
がばぁっ
 
 
宥「す、菫ちゃんっ……!?」
 
菫「……これ以上は歯止めが効かなくなるぞ」
 
宥「……」
 
宥「……」コクリ


104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 21:50:00.78 ID:wQIDvrdm0

菫「宥……!」
 
宥「菫ちゃ……んっ……ぁっ……」
 
菫「んんっ……くちゅっ……んちゅっ……」
 
宥「んっ……はっぁ……す、すみれちゃっ……そ、そこはっ」
 
菫「……」
 
菫「……いやか?」
 
宥「……ううん、ち、ちがうのっ」
 
宥「その……ね……は、はじめてだから……」
 
宥「や、やさしく……して……」///
 
菫「……宥っ」
 
 
 
………
……


108: キング・クリムゾン――! 2012/10/18(木) 21:55:00.96 ID:wQIDvrdm0

菫「……」パチ
 
菫「ん……寝てしまっていたのか」
 
菫「宥は……」
 
宥「……zzz……zzz」
 
菫「はは……全く」
 
菫(結局、あの後身体を交わせてしまった)
 
菫(最初はお互いぎこちなかったが、何回か続くと宥の方からも求めてくれた)
 
菫(……エロゲの知識も大して役に立たなかったな)
 
菫「……ん?なんだ、パソコン付けっぱなしだったのか」
 
菫「いい加減電源落としておかないと……ん?」
 
菫「ス○イプで誰か話していたのか、何々……」


115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:00:00.61 ID:wQIDvrdm0

――ス○イプのとあるグループチャット――
――とあるネット掲示板で知り合った数人の猛者達が――
――互いに集い語り合う 淑女達のグループチャットである――
 
 
 
ひろぽん:”恋と麻雀とチョコレート”とかなかなか良かったと思うんやけどな
 
トキ:あーこの前アニメ放送もしてたな
 
かじゅ:学内麻雀で優勝した人物が生徒会長になるとか言う奴だろう?実に馬鹿げてると思うがな
 
巫女みこカスミン:でも、絵も音楽もなかなか良かったわよね。私は好きよ
 
ひろぽん:せやろー
 
トキ:やーそれやったら、”アトカラ=スコヤ”の方が全然ええわ
 
ひろぽん:うわ出たでーアコス厨
 
かじゅ:でもわかる
 
巫女みこカスミン:わかる
 
ひろぽん:いや、そら名作やからそうやろけど、そもそも比べるもんとちゃうやろ
 
トキ:せやろか
 
ひろぽん:せやろ


124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:05:00.52 ID:wQIDvrdm0

かじゅ:”アトカラ=スコヤ”か、主人公の小鍛治 健夜が宿敵のレジェンゴと戦う為に、学園で力を蓄える話だったな。
 
巫女みこカスミン:とある女の子からお姉様って呼ばれるのがイイのよね
 
ひろぽん:あんたら自分がお姉様って呼ばれたいだけとちゃうんかと
 
トキ:すみれとか”アトカラ=スコヤ”めっちゃ好きそうやな
 
かじゅ:ああ、好きそうだな
 
巫女みこカスミン:その張本人はインしてるようだけど、今いないのかしら?
 
ひろぽん:なんか反応ないんよな
 
トキ:恋人が泊まりに来るとか言うてなかったっけ
 
かじゅ:それは明日じゃないのか?
 
トキ:や、しらんけど
 
巫女みこカスミン:恋人かぁ、羨ましいわねぇ
 
ひろぽん:せやな
 
ひろぽん:せやけど、恋人がおるんなら……エロゲなんてせーへんで幸せになってほしいトコやけどな
 
トキ:うちエロゲめっちゃやっとるけど、幸せやで
 
ひろぽん:や、確かにそういうんもあるかもしれへんけど


130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:10:04.23 ID:wQIDvrdm0

ひろぽん:なんちゅーか、結局の所うちらって影武者やん?
 
かじゅ:それを言うなら日陰者だ
 
ひろぽん:な、なんでもええやろ!でーまー、なんちゅーの
 
ひろぽん:仮に相手の親御さんに挨拶しに行った時とか、趣味はエロゲですなんて言えへんやろ
 
トキ:まぁ言ったら交際を反対されるやろなぁ
 
ひろぽん:やろ、いくらエロゲ趣味を隠していても、いつかバレる日が来ると思うんや
 
トキ:まぁ実際にバレたしな、親友にやけど
 
ひろぽん:うちも妹にバレたけどな
 
かじゅ:なんというかお前ら……
 
巫女みこカスミン:苦労してるのねぇ
 
ひろぽん:別にエロゲをやるなとは言わへん、せやけどエロゲよりも大事にしなきゃいけないモンが別にあるんやないのかと
 
かじゅ:……
 
ひろぽん:せやから幸せになってほしいねん、ちゃんと
 
ひろぽん:エロゲをやるのも幸せやろけど、恋人がおるなら恋人も幸せにせなアカン
 
かじゅ:……そうだな


135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:15:00.85 ID:wQIDvrdm0

トキ:ま、うちらには関係あらへんけどな
 
ひろぽん:うおーい、それはゆーたらアカンやろー
 
巫女みこカスミン:あらあらまぁまぁ
 
 
 
 
菫「……」
 
菫「……みんな」
 
菫(そうだな……私はもう一人じゃない)
 
菫(宥も一緒なんだ、私の問題は宥の問題になる)
 
菫(……なんとかしないといけないよな……)


140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:20:01.37 ID:wQIDvrdm0

-翌日-
 
 
チュンチュン...
 
 
宥「……ふぁ……菫ちゃん……?」
 
菫「ん?ああ、起きたのか。おはよう」
 
宥「おはよう……何してるの?」
 
菫「ちょっとゲームをな……ダンボールに積めてるんだ」
 
宥「……?」
 
菫「……売ろうと思うんだ、エロゲーをな」
 
宥「えっ……別にそこまでしなくても……」
 
菫「決めたんだ、エロゲーがある限り……」
 
菫「私は宥を幸せにする事は出来ないんだ」
 
宥「で、でもっ……」
 
菫「……教えられたよ、私にはエロゲよりも大事にしなきゃものがあるってね」


142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:22:09.70 ID:TgaJFVeX0

それをうるなんてとんでもない!


144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:25:03.23 ID:wQIDvrdm0

菫「確かにエロゲは好きだが……私にとって、それ以上に宥の事が好きなんだ」
 
宥「菫ちゃん……」
 
菫「……そ、それで……その、なんだ」
 
菫「宥がこっちの大学に入る事になったら……その……」ゴニョゴニョ
 
菫「…………一緒に暮らさないか」
 
宥「えっ……?」
 
菫「い、嫌ならいいんだ……宥の事情もあるだろうし……」
 
宥「……」
 
宥「ううん……一緒に暮らしたい」
 
菫「え……?」
 
宥「私も……菫ちゃんと一緒に暮らしたいっ」
 
菫「宥……っ」


153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:30:00.66 ID:wQIDvrdm0

宥「そ、それでね……毎朝一緒起きて……」
 
宥「一緒にご飯食べて……一緒にお出かけしたり……一緒のベッドで寝たり……」
 
宥「そんな生活がしてみたいなっ」
 
宥「……」///
 
菫「……」
 
菫「……宥」
 
宥「……菫ちゃん?」
 
菫「……――」
 
 
 
――結婚しよう――
 
 


156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:33:17.36 ID:Ye2Gj+nc0

クロチャーは一体どうなってしまうのか


163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:37:22.23 ID:va862pAm0

>>156
くろちゃーはおもちゲーでもやってたくましく生きるよ


159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:35:19.74 ID:wQIDvrdm0

宥「えっ、そ……それって」
 
菫「プロポーズ……だな」
 
宥「で、でも……私達まだ学生だよ……?」
 
菫「……今すぐという訳じゃないさ」
 
菫「まずは一緒に暮らして、同棲からはじめよう」
 
菫「そして大学を出たら……結婚してほしい」
 
宥「菫ちゃん……」
 
菫「……嫌か?」


165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:40:01.16 ID:wQIDvrdm0

宥「…………ううん……嬉しい」
 
宥「私も……菫ちゃんと結婚したい」
 
宥「結婚して、菫ちゃんの家族になりたいっ」」
 
菫「……ああ、私もだ」
 
 

――幸せとは 画面の中にあるものではない――
 
――目の前にある かけがえのない存在こそが――
 
――私の本当の幸せなのかもしれない――



菫「――家族になろう、宥」




つづカン


180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:44:08.70 ID:wQIDvrdm0

見てくださってありがとうございます。
正直な所、今回の話は自分が書きたかった物と全く違う物になってしまったので
納得の行かない部分がかなり……
菫宥にはやっぱ幸せになってほしいなーという思いから
こんな話になってしまいました

明日はがっつりエロゲを絡ませて行きたいと思いますので、明日も宜しければぜひ。


178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:42:56.43 ID:LWQJi1ar0

おつー
イイハナシダナー


191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 22:55:41.48 ID:Gym1MPbd0


久しぶりにエロゲーやろうかな…


194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 23:06:57.99 ID:hZPlrmXr0

乙乙


198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/18(木) 23:24:29.24 ID:1uavWhbp0




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