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橘純一「みんなとイチャイチャしよう+!」

URL:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330238119/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 15:35:19.02 ID:Gu+ZVm590

【絢辻 詞】

絢辻「───橘くん?」

純一「ひぃわぁ!?」びくん!

絢辻「貴方はここで、一体全体なにをしているのかしら?」

純一「あ、絢辻さん…! えっとこれはね、その〜……あははっ」

絢辻「笑ってないで、理由を言ってちょうだい」

純一「あはは……ごめん。立ち読みしてました…」

絢辻「へぇ、そうなの。じゃあ聞かせてほしいな、どんな雑誌を立ち読みしてたの?」

純一「えっ? えっとそれはなんというか……あまり口に出せれないっていうか…」

絢辻「どんな雑誌を読んでいたの? 口に出してちゃんとはっきりといってくれたら嬉しいな」

純一「っ……ろ、ローアングル探検隊、です…」

絢辻「…ふーん、そうなんだ。へぇー」

絢辻「──君は修学旅行に来てまで、そんな雑誌にうつつを抜かす人だったとわね。あきれたわ」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 15:43:19.79 ID:Gu+ZVm590

純一「……すみません、絢辻さん」

絢辻「別にいいわよ? そんな人だってわかってたし、それに貴方のこともちゃんと理解もしてるわ」

純一「で、でも聞いて欲しいんだ! 僕は決してこの本を立ち読みしたくて本屋に着てるわけではなくて…!」

絢辻「ではなくて?」

純一「そもそも僕はっ、この隣のお店にある和菓子屋に寄りたくて……でも、それよりも先に僕の興味を確実に奪い去った
   ……この店頭に立ち並ぶ、ローアングル探検隊京都限定版に僕は……」

純一「……気を取られてしまったんだよ、絢辻さん…どうか、わかってほしいんだ」

絢辻「全然わからないわ」

純一「……だよね」

絢辻「貴方がそういう人だって知ってるけれど、その常識をあたしに押し付けるのはいかがなものかって思うんだけど」

純一「はい……すみませんでした…」

絢辻「……はぁ。もういいわ、とにかく橘くんを見つけられたから」

純一「え、僕の事を探してたの絢辻さん…?」

絢辻「……あたりまえでしょ」じー…

純一「え、うん……そ、そうなんだ」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 15:52:08.95 ID:Gu+ZVm590

絢辻「今日はあたしと、一緒に京都を回るって約束したじゃないの」

純一「うん、したね。一緒にベットに潜り込みながら…」

絢辻「や、約束した時のことをいわなくてもいいのよ!大事なのは約束自体のことでしょ!」

純一「あはは。……でも、昨日の夜のことは忘れそうにもないよ僕は」

絢辻「っ〜〜〜〜……め、迷惑だったかしらっ…突然、あたしが押しかけてきたから…!」

純一「え? なわけないじゃないか! 確かに驚きはしたけれど、夜中に来てくれたことは凄く嬉しかったよ!」

絢辻「そ、そうなの…?」ちらっ

純一「そうだよ! あの時は梅原が気を使ってくれて、他の男子の部屋に行ってくれたから…色々と、イチャイチャできたし」

絢辻「そ、それは…梅原くんには後でお礼を言わなくちゃいけないわね…うん…」もじもじ…

純一「うん、だよね」

絢辻「うん……───じゃなくて! どうして昨日の話をしているの!」

純一「え、あそうか! その時にキスしながら約束したことをちゃんと守らなきゃいけないよね!」

絢辻「な、ななななにをいってるのよ! 人がたくさんいる中で……ばかっ!」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:01:31.22 ID:Gu+ZVm590

純一「ご、ごめん……でもとりあえず! ほら、はやく色々と回ろうよ!」

絢辻「むぅ〜……ったく、いいわ。それじゃあ行きましょう」ぐいっ

純一「え、あっ、絢辻さん…? どうして腕を……」

絢辻「……嫌なの?」

純一「嫌なんかじゃないよ! で、でも…他の人に見られたら…特にクラスメイトの人たちとか…」

絢辻「あたしは気にしないわ。だから貴方も! 気にしないできちんと歩くの!」

絢辻「いい? 分かったら返事をする」

純一「は、はい! わかりました!」

絢辻「よろしい。そして最後にもう一つ」

純一「え、なにかな?」

絢辻「絢辻ではなくて、詞で呼ぶこと。つ・か・さ、わかった?」

純一「つ、つかさ……」

絢辻「声が小さい!」

純一「つかさ!」

絢辻「うん、ありがと純一くん」


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:03:56.04 ID:5ns1YoLo0

こんなカップルが練り歩いたら京都中の壁という壁が消えてなくなる


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:09:47.28 ID:Gu+ZVm590

とあるお店

純一「へぇ〜…見てみなよ、つかさ。ここのお店って着物を試着できるらしいよ」

絢辻「もぐもぐ……ほぇー、ほうなんら…もぐもぐ…」

純一「……絢辻さん? さっきから色々と食べ過ぎじゃ…」

絢辻「っ……ごくん。だ、だってしょうがないじゃないっ…今朝から委員会の仕事で、
   朝食を食べる暇がなかったんだから…!」

純一「そうなんだ…お疲れ様、絢辻さん」

絢辻「ふんっ…それよりも純一くん、また絢辻って呼んでるわよ」

純一「え、あ、本当だ…」

絢辻「なんなのよ、もう…せっかくこのあたしが名前で呼んでいいって言ってるのに」

純一「苗字で呼ぶのが長かったしね…でも、ちゃんとベットの中ではきちんと下の名前で僕は!」

絢辻「ちょっ、んなこと聞いてない!」げしっ

純一「あたぁっ!?」

「──そこのお二人さん、どうかよって行ってみてはいかがですか」

絢辻「…え、あ、すみません。店前で騒いでしまって…」

定員「いいんですよ、そのように仲慎ましい方がよく来られますから」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:15:36.25 ID:Gu+ZVm590

純一「あはは…仲慎ましいだってよ、絢辻さん」

絢辻「褒め言葉でしょ、それぐらいわかりなさい…」ひそひそ…

純一「え、そうなの? 僕はそうだって思うけれど…
   絢辻さんは僕と仲よく見えるのは嫌なのかな?」

絢辻「えっ、べ、別にそういうわけじゃないけど…」

純一「じゃあ嬉しい?」

絢辻「っ……う、うん」こくん

純一「そっか、じゃあ僕も嬉しいよ」

絢辻「そ、そうなんだ……って違うでしょ! どうしてあたしが責められる感じになってるのよ!」

「ふふふ…本当に仲がよろしいようで。では、如何ですか? カップル専用の試着がありますよ」

純一「だってさ、絢辻さん。時間にはまだ余裕があるしよってみない?」

絢辻「わ、わかったわよ……それじゃあちょっとだけ」

純一「じゃあよろしくおねがいします」

「はい、ではこちらに」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:24:35.09 ID:Gu+ZVm590

〜〜〜〜〜
純一「うわぁー……色んなのがあるんだね、凄いよ!」

絢辻「ほんと、これなんか染色がとても綺麗……」

店員「京都といえば着物、ですからね」

純一「あ。あれなんか絢辻さんにとっても似合いそうだよ!ほらほら!」

絢辻「え、どれ? あの白と黒のやつかしら?」

純一「うんうん、なんだか絢辻さんの性格を表してるようでとっても似合ってる気がするんだよね」

絢辻「…そんなにもあたしにまた、蹴られたいのかしら?」

純一「え、そ、そんなことないよ…っ!」ドキドキ…

店員「では、あちらを試着されますか?」

絢辻「え、あ、はい。彼が選んでくれたので……それにします」

店員「わかりました。では男性の方もお選びください」

純一「僕のだってさ。絢辻さんが選んでくれていいよ」

絢辻「そうね……じゃあ、あれなんてどうかしら? 純一君にあってると思うなぁ」

純一「どれどれ……って子供用じゃないか」

絢辻「んふふ、だからあってるっていったのよ?」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:30:19.46 ID:Gu+ZVm590

純一「ぐうっ……」

絢辻「冗談よ、真に受けないの。これはバスの時のお返しよ」

純一「……まだあの時のこと根に持ってたんだ」

絢辻「当たり前じゃない、あの時のことは一生忘れませんからね」

絢辻「ま、とりあえず。あれなんか純一くんに似合いそうだじゃないかしら」

純一「今度は本当に? ……あ、いいね。あの黒のやつかぁ」

絢辻「貴方が好きそうな色じゃない?」

純一「うん、よくしってるね」

絢辻「よくしってなきゃ、貴方と付き合ってられないわよ」

純一「そっか……嬉しいよ、僕の事を知っててくれて」

絢辻「そ、そうかしら? そこまで喜ばれると、まぁ、うん…ちょっとあたしも嬉しいかな…うん」

店員「……では男性の方は、こちらに?」

絢辻「え、はいっ! そ、それでお願いします……」ぷしゅー

店員「はい、わかりました」くすくす


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:36:33.58 ID:Gu+ZVm590

数分後

絢辻「へぇー……試着はしてもらうか、自分でするか選べるらしいわ」

純一「じゃあ、自分でしようよ絢辻さん」

絢辻「え、ちょっと待って。着物の試着ってなかなか───」

純一「自分でしますんで、Bコースをお願いします」

店員「わかりました。ではこちらに」すたすた…

絢辻「ちょ、ちょっと…! 純一くん、貴方着物一人で着れるの…っ?」

純一「うん、着れるよ? よく正月とかに着てたりしてたしね」すたすた…

絢辻「そ、そうなんだ……でも、あたしは……」

純一「それも大丈夫だよ。僕、よく妹の着物も昔にやってあげてたりしてたからさ」

絢辻「…できるの? 女性物も?」

純一「出来るよ。意外かな?」

絢辻「意外すぎるわよ…そんな特技を持ってただなんて」

純一「特技って言えるほどじゃないよ、あはは」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:42:08.86 ID:Gu+ZVm590

絢辻「……ん? でも待って。あたしさらっと言ったけれど…」

純一「どうかしたの?」

絢辻「女性物も出来るって、その話の前に。どうして貴方があたしの試着をするってことが前提に──」

店員「──おまたせしました。ではこちらでお願いします」

純一「あ、はい…」

店員「Bコースですので、試着はご自身でお願いします。試着なので、仮にもしものことがあった場合でも、
   お金は発生しませんのでご了解を」

純一「はい、わかりました」

店員「では、ごゆっくりと」すたすた…

絢辻「……もしものことって、なにかしら?」

純一「多分、着物を痛めちゃった時とかじゃないかな。凄いね、試着もそんなにお金かかってないしさ、いいお店だよ!」

絢辻「そうね……なんだか、怪しいわね…」ぼそっ

純一「とりあえず、中に入ろうよ。部屋になってるみたいだしさ」がちゃ

絢辻「っ…ってそれよそれ! どうしてあたしと貴方が同じ部屋で着替えなきゃ──……え?」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:48:03.60 ID:Gu+ZVm590

きらきら……

絢辻「なに、これ…」

ぅぃーん…

純一「あ、ベット……回ってる…」

あんあんあんあん(ry

絢辻「テレビも何か流がれ───っ〜〜〜……!!!」ぴっ!

純一「………」

絢辻「………どういうこと、これ?」

純一「あ、あはは……えっと、なんというかその」

絢辻「………」

純一「……ラブ、ホテルかな?」

絢辻「………」

純一「あ、ちゃんと言っておいた着物がかけてある……」

絢辻「ちょっと待ちなさい」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:52:09.47 ID:RyhoIkbT0

着物の帯を引っ張ってあーれーするプレイが出来るのか


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 16:55:02.61 ID:Gu+ZVm590

絢辻「ここって……街にあった、着物屋よね?」

純一「うん、人通りが多いとろこにあったね」

絢辻「そして店の外観も、老舗っぽくて雰囲気があるところだった」

純一「うん、店員さんもお婆さんで雰囲気がとてもあってたよ」

絢辻「……じゃあこれは、なんなのかしら」

純一「……あ! そういえば!」

絢辻「なに、何かこの展開を頷けるようなことを知ってるの」

純一「うん、さっきBコースを選んだんだけど…その下に書かれてた説明文にね」

『着せて脱がせてヌキヌキ試着コース』

純一「って書いてた気がする、かな……?」

絢辻「………どうしてそれを選んだの貴方は」

純一「自分で試着ってところしか、読んでなかったよ……ごめん」

絢辻「………」

純一「やっぱり今からでもコースを変えてもらおっか? 僕が店員さんにいってくるよ」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 17:01:43.94 ID:Gu+ZVm590

絢辻「………」

純一「こっちの勘違いだって言えば、お金ももしかしたら発生しないかもしれないしさ」すた…

絢辻「──待って」ぐいっ

純一「…え、絢辻さん?」

絢辻「待ってちょうだい、純一くん」

純一「待ってって……でも、こんな所は絢辻さんも居たくないでしょ?」

絢辻「………だ、大丈夫よ。あたしは別に平気よ」

純一「……顔、真っ赤だけど本当に?」

絢辻「だ、大丈夫っていってるじゃない! こ、こんな部屋なんともないわっ!」

純一「……掴んでる手、震えてるけど…」

絢辻「む、武者震いよ!」

純一「そ、そうなんだ……そんなに絢辻さんが言うのなら、これでいいのかな」

絢辻「い、いいわよ? どんときなさいな!」

純一「う、うん…」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 17:07:24.48 ID:Gu+ZVm590

絢辻「そもそもっ…! あたしたちは着物を試着しにきただけじゃない!?
   だったら別に、そのあれでしょ…こ、この部屋では試着をするだけで十分もとはとれるわっ」

純一「あ、そっか。別に他のコースも料金は変わらなかったしね」

絢辻「そ、そうよ…! むしろこんな場所を経験できたことはプラスに成るわ!
   だからほら! 貴方も気にしないでいいから、ね?」

純一「わかった、そうするよ」

絢辻「よ、よろしい……」

きらきら…

純一「……」

絢辻「……」

純一「…じゃ、じゃあその。試着しようか、着物…」

絢辻「へっ!? あ、うんっ! そうね……!」

純一「………」ごそごそ…

絢辻「………」ごぞごそ…

純一「あ。絢辻さんそれ…」

絢辻「ひゃぁいっ!?」びくん


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 17:31:53.83 ID:Gu+ZVm590

純一「……絢辻さん?」

絢辻「ご、ごめんなさいっ、急に変な声をあげちゃって……ど、どうかしたの?」

純一「う、うん…その着物裏表が逆だって言いたくて」

絢辻「え、本当に? こっちが表?」

純一「そうそう、それでね。ここをこうして……こうするんだよ」

絢辻「へぇ……なるほど、やるじゃない純一くん」

純一「あはは。でもまずは、制服を脱がなきゃいけないよ? 上から羽織るだけじゃちゃんと帯びが結べないしね」

絢辻「ま、まぁ……そうよね、たしかにそう…」

純一「………」

絢辻「………」

純一「僕が脱がせてあげよっか?」

絢辻「それぐらい自分でするわよ!ばか!」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 17:39:21.02 ID:Gu+ZVm590

数分後

絢辻「──ねぇ、ここはどうしたらいいの?」

純一「うん? あ、そこはね。ここを引っ張って…」ぎゅっ

絢辻「うっ」

純一「あ、ごめん…苦しかった? これぐらいしっかりしないと、後々解けたりするからさ」

絢辻「へ、平気よ……大丈夫大丈夫…」

純一「そ、そう? ならいいけど……よし、こんなもんかな!」ぱっ

絢辻「これでいいのかしら?」

純一「うん! おっけーだよ、しっかり着れてる着れてる」

絢辻「ふーん……へぇー……」くるくる…

純一「……どう? 着た感じは?」

絢辻「…悪くないわね。それよりも、貴方こそどうなの?」

純一「もちろん! 可愛いよ、絢辻さん」

絢辻「ふふっ、ありがと。お世辞でも嬉しいわ」

純一「お世辞なんかじゃないよ! 本当に、心からそう思ってるんだから!」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 17:44:29.47 ID:Gu+ZVm590

絢辻「そ、そお…?」てれてれ

純一「うん! 魅力も三十倍ましになったように見えるね!」

絢辻「それは褒めすぎよ…もう!」

純一「あはは、じゃあさ。もうひとつやってみない?」

絢辻「もうひとつ? まさか、やらしいことするんじゃ……」

純一「ち、違うよ! いや、違くはないけど……そうじゃなくて!」

純一「髪をさ、ちょっとやってみないかな」

絢辻「髪? 髪をどうするの?」

純一「うん、そしたらここに座ってみて」

絢辻「……ベットの上に? やっぱりやらしいことするつもりなんじゃ……」

純一「違うってば! 結ぼうと思うんだよ絢辻さんの髪をさ!」

絢辻「結ぶって……そんなこと出来るの?」

純一「まあ一応ね。これも紳士たるもの、常備しておかなきゃいけないスキルだよ!」

絢辻「よくわからないけど……まぁ、任せるわ。よいしょっと」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 18:00:59.12 ID:Gu+ZVm590

純一「ありがとう、それじゃあ今からするよ?」

絢辻「じゃあ、お願いするわ」

純一「よいしょっと……えっとね、ポニーテールでいいかな?」

絢辻「貴方の好きにしていい」

純一「うん、わかった」

絢辻「………」

純一「…ねえ、絢辻さん」すすっ…

絢辻「ん、なに?」

純一「僕は今、とっても幸せだよ」

絢辻「……突然なによ」

純一「警戒しなくてもなにもしないよ、ただ…これだけ言いたかったんだ」

純一「こんな僕と付き合ってくれて、本当にありがとうって」

絢辻「……そおかしら? だってそもそも、あたしから付き合って欲しいっていったじゃないの」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 18:09:39.35 ID:Gu+ZVm590

純一「…そうかもしれないけれど、こんな僕をスキになってくれたことには感謝したいよ」

絢辻「えらく自分を低評価するのね、まぁ、そんなところをあたしは好きになったわけだけど」

純一「あはは、そっか」くいっ

絢辻「貴方はいつだって、自身の返りみを期待せず。他人とために頑張れる人……」

絢辻「それがあたしにはとても不思議で、歪で、意味不明だった」

絢辻「……でもそれが、貴方が持っている素敵な所なんだって…気づけたアタシは」

絢辻「もうこれからさき、ずっとずっと……貴方の虜なんだからね?」

純一「…絢辻さんはえらく僕を高評価するんだね。そうやって褒めてくれる君を、僕は好きになってんだけどさ」

絢辻「ふふっ、あたしは本当のことしか言わないわ。純一君に対しては、ね」

純一「そうだね、ありがたい話だよ」

絢辻「だって好きなんだもの。自分が言いたいことを言えて、素直に返してくれる……そんな人がいるなんて思いもしなかった」

純一「僕は何時だって、絢辻さんの前では素直で居るよ」

絢辻「ありがと、本当に好きよ。貴方のこと」

純一「うん、僕も大好きだよ」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 18:15:37.32 ID:Gu+ZVm590

純一「……よし、これでいいかな」

絢辻「もう終わったの?」

純一「うん、綺麗に結べたと思うよ。ほら、そこの鏡で見てみなよ」

絢辻「どれどれ……ふむ、なかなかいいじゃない」

純一「ふふん、でしょうでしょう」

絢辻「案外出来る男じゃないの、純一くんってば」

純一「もっと褒めてくれもいいよ、絢辻さん!」

絢辻「調子にのるな」

純一「ごめんなさい……」

絢辻「ふふっ、嘘よ嘘。調子に乗っていいわ、あたしが褒めてるんだもの」

純一「……そう、かな?」

絢辻「そうなの、だからもっと胸を張ってしゃきっとする!」

純一「こう、かな!」きりっ

絢辻「うむ、いいわね。よろしい」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 18:19:47.38 ID:Gu+ZVm590

絢辻「そういえば、貴方はもうそれでいいの?」

純一「うん、いいよ。こういったふうに着流すのがコツなんだ」

絢辻「へぇー、似合ってるじゃない。いいわね、着物姿」

純一「そ、そうかな?」

絢辻「身長も合ってるしね、うん。かっこいいわよ純一くん」

純一「えへへ…」

絢辻「それじゃあ……その、アレする?」

純一「え、アレ…?」

絢辻「……そう、アレよ」

純一「……。っ!? ま、まさか絢辻さん…!」

絢辻「もう、みなまで言わないの……わかるでしょう?」

純一「ごくり……で、でも…修学旅行中にそれは…!」

絢辻「嫌なの、かしら…?」

純一「い、嫌じゃないです! アレを僕はしたいです!」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 18:23:38.37 ID:Gu+ZVm590

絢辻「そう、そしたらこっちに来てくれるかしら…?」

純一「う、うん……」すたすた…

絢辻「もっとこっちに、ううん、それじゃまだ遠いわ……もっと、こっちに」

純一「で、でも…それじゃあ絢辻さんとくっつくことに…!」

絢辻「……くっつかないで、どうやってするの?」

純一「っ……そうだよね! 確かにそうだよ!」すすっ…

絢辻「うん、いいわね。いい感じよ」

純一「あ、絢辻さん……」

絢辻「…なぁに?」

純一「僕っ……僕、絢辻さんのこと大好きだから…!」

絢辻「うん、しってるわ。そしてあたしも貴方のこと、大好きよ?」

純一「ごくり……絢辻、さん…!」すっ…

絢辻「純一くん……」

ぱしゃり

純一「……え?」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 18:30:16.28 ID:Gu+ZVm590

絢辻「───うん、いい感じに撮れたかしら。ここ暗いから心配ね」

純一「……絢辻、さん?」

絢辻「ん? ああ、ありがとね純一くん。たぶん綺麗に撮れたと思うわ」すっ

純一「か、カメラ…?」

絢辻「そうよ、だってただ着てるだけってもったいないじゃないの。
   だからこうやって記念に……ね?」ぱしゃ

純一「まぶしっ…!」

絢辻「うん、純一くんの分も撮れた。後はあたし一人」

純一「な、なんだ……そういうことだったのか…」

絢辻「……うん? なにかしら、貴方はもっと過激なことを期待してたの? ん?」

純一「…だって絢辻さんがアレって言うから。期待したじゃないか…」

絢辻「あら、あたしはただアレって言っただけよ? 勝手に落ち込んで勝手に他人のせいにするのはやめてよね〜」

純一「ぐ、ぐう……」

純一(く、悔し……! また絢辻さんに一本取られてしまった!
   またバスの時みたいに、絢辻さんを困らせることは出来やしないのか…あ!)


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 18:36:47.22 ID:Gu+ZVm590

純一(絢辻さんの……帯がほどけかけている!
   なんといことだ、教えてげなきゃ……いや、待てよ)

絢辻「?」

純一(ここは…僕はあれをしなきゃいけないのではないか?
   男して、彼氏として……僕はアレをしなければならないのではないか!?)

絢辻「どうしたの?」

純一(でも、それは…後の絢辻さんをとても怒らせてしまうことに……否!
   橘純一、紳士たるもの運命が司るもの立ち向かわなければならない! 詞だけにね!)

純一「──絢辻さん、ちょっといいかな」

絢辻「…なによ、なんだか嫌な気配を感じるわね」

純一「そ、そうじゃないよ…! ほ、ほらここ! 帯がほどけかけてるんだ!」

絢辻「帯……? あら、本当…えっと、どうすればいいのかしら…っ?」

純一「えっと、そうだね。ちょっとそっちをむいてくれるかな…?」そわそわ…

絢辻「…こう?」くる

純一「ごくっ……う、うん。そんな感じだよ…」すっ…


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 18:37:26.43 ID:Tzz/g3fJ0

いけえええええええええ


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 18:43:29.10 ID:Gu+ZVm590

絢辻「………」

純一(あと、少し……ここに手をかければ、もう……)

絢辻「……純一くん?」

純一「……うん、今からするよ」

絢辻「そう、だったら早くお願いね。ちょっと首元が見られるの恥ずかしくて……」

純一「そ、そうなんだ。でも、首筋とってもきれいだと思うよ絢辻さん……」すっ…

絢辻「そ、そおかな? ふふっ、おもしろこと言うわね純一く───」

純一「それぇええええええー!!」ぐいっ!

絢辻「──え、なに……きゃぁああー!?」ぐるぐるー!

純一「うぉおおおおおおおおー!」ぐいぐいぐいぐい

絢辻「っ〜〜〜〜〜!!?」ぐるぐるぐるー!

純一(──た、楽しい! なんだこれ!? すごく楽しい! 
   僕が引っ張ることによって、あの絢辻さんが回ってる! 回ってしまっている!)

純一(流石は日本代々から伝わる素晴らしき文化だよ! これは未来に受け継がれていかなければならない意思だよ!)


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 18:44:03.33 ID:Ecw1B0Hu0

さすが大将!


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 18:48:34.87 ID:Gu+ZVm590

純一「ハッ!? し、しまった…!」

純一(僕は大切なことを忘れてしまっている…! これをしなければ何が伝統か!)

純一「よ、よいではないか! よいではないか!」ぐいぐい!

純一(い、言えた!感動モノだよ! こんな言葉を言える日が来るなんて……!)

絢辻「あなっ──た、なにを───……きゃぁあー!」ぐるぐる!

純一「違うよ絢辻さん! そこは『おやめになって! あーれー!』だよ!」ぐいぐい!

絢辻「なにを──いって、ちょ──やめ………いやぁあああー!」ぐるぐる… ぽす

純一「はぁっ……はぁっ…」

絢辻「はぁっ……はぁっ…」

純一「やって、しまった……ごめん、絢辻さん……」

絢辻「はぁっ……うっ」

純一「えっ!? も、もしかして吐きそうなの…っ?」

絢辻「…………」

純一「だ、大丈夫? なにか水でも──」がっ

純一「……え? なに、なんだか腰に違和感が────」


88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 19:51:46.65 ID:Gu+ZVm590

純一「……絢辻、さん…?」

絢辻「──男の人の着物って、帯は女性物より細くて短いけれど」

絢辻「できないって訳じゃないのよね、ああいう風に」

純一「あ、あはは…なにをいってるんだろう、絢辻さんは───」

絢辻「とりゃああああああー!」ぐいぐいぐい!

純一「う、うわぁああああああああああ!!!」ぐるぐるー!

絢辻「よいではないかっ! よいではないかっ! あっははははは!」ニコヤカ

純一「うわぁあああー! ……おふっ」ぱたん

絢辻「はぁっはぁっ……あはは、いいわねぇこれ。楽しいじゃない、貴方がやってみたくなった気持ちもわかるわ」

純一「わ、わかってもらえて嬉しいよ……うん……って絢辻さんっ!?」がばぁ!

絢辻「なによ?」

純一「あ、えっと、そのっ! ま、前がっ…!」ちらっ

絢辻「前って………」

絢辻「………」(帯がほどけて半裸に気づく)

絢辻「き、きゃあああああー!!!」ばばっ


89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 19:56:48.71 ID:Gu+ZVm590

純一「絢辻さん大丈夫っ!?」だだっ

絢辻「こ、こないでっ! こっちに来ないでよ!」

純一「こないでって……そもそも着替え見てるし、そんなにも恥ずかしがらなくても…」

絢辻「一応は見ないようにって言ってたでしょう!? やっぱり見てたのね!?」

純一「男して…着替えは見ないとなぁって…あはは」

絢辻「あははじゃないわよ! とにかく! こっちをみないこと! わかったっ?」

純一「わ、わかりました!」ばっ くる

絢辻「も、もうっ……アタシなんてことしてるのよっ…ああ、色々ぐちゃぐちゃじゃない…」ごそごそ…

純一「一人で出来るかな、絢辻さん」

絢辻「みるな!」

純一「み、見てないよ…本当だよ!」

絢辻「う、うぅっ〜…!」

純一「……本当だって。神様に誓って見てないよ」

絢辻「っ……じゃあ、そのままでいないさい…!」ごそごそ…


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:01:16.79 ID:Gu+ZVm590

純一(何だか凄いことになってしまったなぁ……)

絢辻「……っ……っ」ごそごそ

純一(まあ、絢辻さんの困った顔が見れて良かったし、結果オーライかな?)

純一(……それにしても絢辻さん、最近すごいよなぁ…)ごくり

絢辻「あ、あれ…ここどうやったかしら……」

純一(なんといかそのっ……ここ、が。すごく成長したっていうかね、うん)

純一(あれは輝日東で一二を争うレベルまで成長をはたしたんじゃないだろうか……)

純一「……回してた時も、ぷるんぷるんだったしね…」キリッ…

絢辻「───ね、ねえ……ちょっと……」

純一「はいっ!? なんでしょうか絢辻さんっ!?」

絢辻「あの、えっとね……ちょっといいかしら」

純一「なんだって申し付けください!」

絢辻「? とにかく、こっちをむいてくれる…?」

純一「え、いいの…? じゃあ振り向くけど……」くる


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:06:11.09 ID:Gu+ZVm590

絢辻「…………」

純一「…………」

絢辻「……なに、そんなにじっと見つめて…!」かぁあ…

純一「えっ!? あ、ごめん…なんだかちょっとはだけた着物姿でベットの上にいるってちょっと…」

絢辻「い、言わないで! 言わなくても……ちゃんと自分が陥ってる状況は判断できてるから…!」

純一「う、うん……それで僕に何のようかな?」

絢辻「そ、そのっ……」もじもじ

純一「うん?」

絢辻「また……む、結んでくれないかしら、帯……」ごにょごにょ…

純一「帯を? お安い御用だよ!」

絢辻「あ、ありがと。でも目をつぶってやること!」

純一「それは難しいよ…」

絢辻「難しくてもやるの!」

純一「…わかった、やってみるよ」


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:10:22.09 ID:Gu+ZVm590

純一「こ、こうかな?」ぐぐっ

絢辻「…薄目開けてない? きちんと閉じてる?」

純一「男に二言はないよ!」

絢辻「そう、じゃあ……その、お願いするわ」すっ…

純一(うっ……なんだか目を閉じてることによって、逆に興奮が高まったような…)ぴた

絢辻「ひゃうっ…つめたっ…」ぴく

純一「あ、ごめんねっ? 手が冷たかったかな…?」

絢辻「……だ、大丈夫よ。そのまま続けて」

純一「う、うん……これが帯びかな?」

絢辻「そう、それであたしがココ」のしっ

純一(う、うわぁあー! 絢辻さんが僕の膝の上に…!)

絢辻「は、早くしてくれるかしら……お願い」

純一「わ、わかったよ…!」ごそごそ


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:16:54.87 ID:Gu+ZVm590

純一(なんとなく流れでやってしまってるけれど、僕がベットに腰掛けて…
   …絢辻さんが僕の膝の上に腰掛けている。それって何だかえっちぃような…)

純一(いやいやだめだ純一! そんな邪な考えを捨てるんだ! これは絢辻さんのためにやってることだよ!
   その行為に一編足りともやらしい意味合いは含まれていないんだ! 紳士であれ!僕!)

純一(……あ、でも絢辻さんってやっぱ良い匂いがするよね。トリートメントかな? くんくん…あ、いいね。
   もっともっと、絢辻さんのたくさんの匂いを嗅ぎたいな───)

絢辻「んっ……ちょ、ちょっと…息が耳にあたってるわよ…」

純一「あ、ごめんね…!」

純一(いけないいけない! そのまま押し倒しそうになってしまった…!
   なんという魅惑な匂いだろう、もうこれは悪魔の所業だよ! 悪魔絢辻さんだよ!)

絢辻「さっきから、鼻息が荒いのだけど……?」

純一「き、気のせいだよ。うん」

純一(と、とりあえずは心を沈めて……ふぅ。よし、絢辻さんの着替えを済ませてしまおう!)


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:22:42.64 ID:Gu+ZVm590

純一「えっと、これがあれだから……こうなって…」すすっ…

絢辻「……んっ、ちょっときつい…」

純一「また解けないよう、着物自体もきつく閉めとくよ」

絢辻「そう、わかったわ……でも、案外出来るものね。目をつぶってても」

純一「そうだね、絢辻さんの身体は隅々まで、目をつぶっててもわかるしさ」

絢辻「だ、黙ってやりなさいっ」

純一「は、はい…」

絢辻「………ねえ、純一くん」

純一「うん、なにかな」

絢辻「………。やっぱり変かな、こういう反応って」

純一「どういうこと?」

絢辻「だって……君とはもう、恋人がするべき色々なことは……やってきてるじゃない」

純一「う、うん…そうだね」

絢辻「なのに、こうやって着替えを見られたぐらいで騒いじゃって……だめね、やっぱりあたしって」


105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:31:46.94 ID:Gu+ZVm590

純一「どうしてさ。そういうのって、大切だと思うよ僕は」

絢辻「…そうかしら? だって貴方の彼女として、あたしはきちんとすべきところはきちんとすべきだって…」

純一「…あはは。そう思ってくれてるだけで、僕は嬉しいよ、実際にそうならなくても気持ちだけで十分だよ」

絢辻「………」

純一「僕はそうやって、なにもかも真面目に考えてくれる絢辻さんが……好きだよ」

絢辻「純一、くん……」

純一「なんだっていいんだ、絢辻さんが僕と一緒にいてくれるだけで僕は幸せだよ。
   どんなことがあっても、絢辻さんは悪くないし、むしろとってもいいことだって思ってる」

純一「なにもかもひっくるめて、僕は絢辻さんは絢辻さんとして。心から愛してるよ」

絢辻「………」

純一「あはは、ちょっとくさかったかな…?」

絢辻「……ううん、とっても良かった。貴方らしくて、とっても良かった」

純一「そっか。そうだね、これは僕の本当の気持だからさ」


106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:35:53.96 ID:Gu+ZVm590

絢辻「……そっか。あたしはあたしでいい、か…」

純一「………」すすっ…きゅ

絢辻「何も変わらなくていい。これがあたしであって……貴方が好きな絢辻 詞」

純一「うん」

絢辻「その貴方に好きなあたしは……誰かからほめられると、とても嬉しく思ってるあたしがいる」

絢辻「大切にしたいって、本物にしたいって、心からそう思ってる」

純一「いつだって本物だよ、絢辻さんは。裏があっても表があっても、僕が大好きな絢辻さんだから」

絢辻「……ありがと、そういってくれるとあたしも嬉しい」

純一「僕も絢辻さんにそう言ってもらえると、本当に嬉しいよ」

絢辻「………」

純一「……うん、もうちょっとで終わるよ。もう少し待っててね」

絢辻「………」

純一「……絢辻さん? どうかしたの?」


108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:38:31.69 ID:qiWPqrIA0

この青春な会話も、ラブホみたいな一室で行われているんだよな……


109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:40:42.43 ID:Gu+ZVm590

絢辻「……ちょっと、背中を寄りかけていいかしら」

純一「え、でもそうすると帯が結べなくなって……わわっ」ぽにゅん

絢辻「いいのよ、今はまだ」

純一「そ、そうなの…?」

絢辻「………」

純一「………」ぽりぽり…

絢辻「もういいわよ、目を開けても。だいぶ肌も見えなくなってきてるし」

純一「ん、そっか。じゃあ開けるね」

絢辻「………」じぃー

純一「……あ、あれ? あっちを向いてたんじゃ……あれ?」

絢辻「背中を預ける前に、こっちを向いておいたの。気づかなかった?」

純一「……すごく胸に柔らかい衝撃があった気がする、かな」

絢辻「ふふっ……正直でいいじゃない。もしかして気づいてて何も言わなかったの?」

純一「そ、そうじゃないよ! で、でもこの格好は流石に…!」


110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:45:34.13 ID:Gu+ZVm590

絢辻「…どうして? 恋人同士、こんなふうに見つめ合って寄りかかるなんて、とてもいいことじゃない」すっ…

純一「で、でも……」

絢辻「でもじゃない」ぐっ…

純一「あ、絢辻さん…? 両腕を首に回したら…!」

絢辻「だって、くっつかないとできないじゃない」

純一「できないってなにが…?」

絢辻「アレよ、アレ。ふふ、でしょ?」

純一「あ、アレって……ああ写真だね! いいよもっともっと撮って………」

絢辻「………」

純一「……うん、ごめん」

絢辻「よろしい。じゃああたしはここまで、後の展開は貴方に任せるわ」

絢辻「……アタシの恋人なら、きちんと最後までいけるでしょう?」

純一「…うん、大丈夫だよ。つかさ」


113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:49:52.58 ID:LyWA+rwv0

絢辻「……純一、今日は楽しかった?」

純一「楽しかったよ、つかさと色々と回れて。こうやって最後に君とくっつき合うことができてる。
   なんて幸せだろうね、なにものにも変えようがないよ」

絢辻「そおなんだ、ふーん。嬉しいこと言ってくれるじゃない」

純一「うん、僕も嬉しいからね。なんだって言ってあげるよ」

純一「──つかさ、僕は君を心から大好きだよ」

絢辻「…あたしもよ、心から貴方のことが……大好き」

純一「着物姿可愛いよ」

絢辻「純一も、とても似合ってる」

純一「…でも、それもオシマイだね」

絢辻「どうして?」

純一「だって、脱がしてしまうから」

絢辻「…あらら、それは残念ね。無理な相談よ?」

純一「どうしてかな?」


114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:54:44.16 ID:LyWA+rwv0

絢辻「…だって、あたしが脱ぐから」

純一「…大胆な発言だよ、びっくりした」

絢辻「そお? ふふ、いいじゃない。これがあたしだもの」すっ

純一「かっこいいね、だから大好きだよ」

絢辻「うん、知ってるわ」ぎゅう…

純一「でも、やっぱりここは譲ることはできないよ」

絢辻「……どうしてかしら?」

純一「だって、僕は絢辻さんの……恋人だから」

絢辻「それが、なに?」

純一「うん、だってさ。恋人なら、好きなことの相手の全てを…みたいじゃないか」

純一「表だって、裏だって。その着物の中にだって」

純一「僕はつかさのすべてを見てみたい」

絢辻「……お好きにどうぞ、あたしは貴方にならなんだって見せてあげる」

絢辻「だって、貴方に暴かれることなんてもう。一つもないんだから」


116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 20:59:57.41 ID:LyWA+rwv0

絢辻「全部全て、知ってる貴方に……もう、あたしは何も隠すことはない」

純一「そしてつかさも、僕のことはなんだって知ってる」

絢辻「おたがい隠し事なし、なら……もう、いいわよね」

純一「いいも悪いもないよ、僕はただ全力でつかさに立ち向かって、そして…」

絢辻「うん?」

純一「…君とずっとずっと一緒についていくんだから」

絢辻「…いい言葉ね、きゅんってしちゃった」

純一「そっか、えへへ……」

絢辻「……」

純一「……」

絢辻「……キス、する?」

純一「いや、しないよ」

絢辻「しないの?」

純一「うん、しない。でもその代わりに……僕はキスの代わりに」

純一「つかさの恥ずかしがってた首筋に、思いっきり吸い付きたいな」


119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 21:02:17.74 ID:LyWA+rwv0

裏表さんおわりです

ここからはエロはなしの方向でございます
ご了承ください

今回は前回にあった
純一「みんなと、イチャイチャしよう!」
純一「もっとみんなと、イチャイチャしよう!」
純一「色々とみんなと、イチャイチャしよう!」

でイチャコラしました話の+的なお話です。
ながらクオリティなのでご了解を


123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 21:08:24.87 ID:Ecw1B0Hu0

とりあえず乙


125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/02/26(日) 21:12:46.42 ID:0wOifGKl0


この記事へのコメント

No Title - 名無しさん - 2012年05月30日 16:25:08

×あまり口に出せ「れ」ない
○あまり口に出せない
×ベッ「ト」
○ベッ「ド」
×褒め言葉でしょ、それぐらいわかりなさい
意味不明。お世辞、社交辞令と言いたいのか。

日本語が不自由すぎる……。

No Title - 名無しさん - 2012年06月04日 00:22:33

SSにドヤ顔で訂正いれんなよw

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