スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
さやか「転校生ってベッドの上じゃ弱いんだね」
URL:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338121052/
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:25:24.09 ID:eIKfnW290
さやか「転校生があたしの家に遊びに来たのはいいけど」
ほむら「すぅ…」
さやか「ベッドでゴロゴロしている内に寝てしまった」
さやか「…」ジー
さやか(ちょっとイタズラしてみようかな…)
ほむら「すぅ…」
さやか「ベッドでゴロゴロしている内に寝てしまった」
さやか「…」ジー
さやか(ちょっとイタズラしてみようかな…)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 21:51:45.60 ID:I2uFzG8R0
さやか「てんこーせー」ボソボソ」
ほむら「ン……」ゴロン
さやか「寝てる?」
ほむら「スー…」
さやか「寝てるね?」
ほむら「スー……ンー……」
さやか「それじゃ、ちょっとだけイタズラしちゃいますよー……ふぅ」
ほむら「んっ……」ピクン
さやか「おお、起きない。ぐっすり寝てますなぁ♪」
ほむら「ン……」ゴロン
さやか「寝てる?」
ほむら「スー…」
さやか「寝てるね?」
ほむら「スー……ンー……」
さやか「それじゃ、ちょっとだけイタズラしちゃいますよー……ふぅ」
ほむら「んっ……」ピクン
さやか「おお、起きない。ぐっすり寝てますなぁ♪」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:00:41.80 ID:I2uFzG8R0
さやか「さて……どうしてやろう」
ほむら「スー……カナメサン……」
さやか「ん?」
ほむら「ウン……ワタシ、ツヨクナッタヨ……スー」
さやか「ほう……あたしの家に遊びに来ておいて、夢に出て来るのはまどかですかい転校生さんよ」
ほむら「イッショニガンバロウネ……カナメサン……」
さやか「これはどうやら、お仕置きが必要ですな……ふふふ」
さやか「まずは耳からだ……ふっ」
ほむら「んっ……」ピクン
さやか「ふふ、転校生、いや、ほむらはあたしの嫁になるのだー」ボソボソ
ほむら「ウン……カナメサン……」
さやか「ぐぬぬ……起こしてやろうか……」
ほむら「スー……カナメサン……」
さやか「ん?」
ほむら「ウン……ワタシ、ツヨクナッタヨ……スー」
さやか「ほう……あたしの家に遊びに来ておいて、夢に出て来るのはまどかですかい転校生さんよ」
ほむら「イッショニガンバロウネ……カナメサン……」
さやか「これはどうやら、お仕置きが必要ですな……ふふふ」
さやか「まずは耳からだ……ふっ」
ほむら「んっ……」ピクン
さやか「ふふ、転校生、いや、ほむらはあたしの嫁になるのだー」ボソボソ
ほむら「ウン……カナメサン……」
さやか「ぐぬぬ……起こしてやろうか……」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:06:22.08 ID:I2uFzG8R0
さやか「つか、なんであたしのベッドをさも当然のように占領してるのさ転校生は」
ほむら「……」
さやか「このままじゃあたしが寝られない……と言うか、そろそろ帰らないともう夜なんですけど」
ほむら「………」
さやか「あたしの家に泊まるつもりですかい転校生は?」
ほむら「……何を独り言を言っているのかしら、美樹さやか?」
さやか「っ!?」ビクッ
ほむら「全く……」ムクッ
さやか「お、起きてたの転校生?いつから?」
ほむら「『あたしのベッドを云々』くらいからかしらね」
さやか「くっ……べ、別に今のは独り言じゃないし!転校生に話しかけてただけだし!」
ほむら「……」
さやか「このままじゃあたしが寝られない……と言うか、そろそろ帰らないともう夜なんですけど」
ほむら「………」
さやか「あたしの家に泊まるつもりですかい転校生は?」
ほむら「……何を独り言を言っているのかしら、美樹さやか?」
さやか「っ!?」ビクッ
ほむら「全く……」ムクッ
さやか「お、起きてたの転校生?いつから?」
ほむら「『あたしのベッドを云々』くらいからかしらね」
さやか「くっ……べ、別に今のは独り言じゃないし!転校生に話しかけてただけだし!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:09:21.78 ID:I2uFzG8R0
さやか「と言うか、寝言でまどかの事『鹿目さん』って呼んでなかった?」
ほむら「えっ?」
さやか「転校生はまどかの事、下の名前で呼び捨てじゃなかったっけ?」
ほむら「そっ、それはその……」
さやか「ほう……訳ありと見た」ニヤニヤ
ほむら「あ、あなたには関係ないわ」ファサッ
さやか「んー?あたしにそんな事言っていいのかな?」
ほむら「ゆ、夢を見ただけよ」
さやか「夢?」
ほむら「ええ。昔の夢を、ね……」
ほむら「えっ?」
さやか「転校生はまどかの事、下の名前で呼び捨てじゃなかったっけ?」
ほむら「そっ、それはその……」
さやか「ほう……訳ありと見た」ニヤニヤ
ほむら「あ、あなたには関係ないわ」ファサッ
さやか「んー?あたしにそんな事言っていいのかな?」
ほむら「ゆ、夢を見ただけよ」
さやか「夢?」
ほむら「ええ。昔の夢を、ね……」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:12:32.69 ID:I2uFzG8R0
さやか「昔って……あんたは一体何歳だって話だよ」
ほむら「い、いいでしょう別に」
さやか「まどかと昔会ったことあるとか?」
ほむら「そ、そう!そうなのよ!」
さやか「嘘は似合わないぞ転校生?」
ほむら「うるさいわね!とにかく、あなたには関係ないわ!」
さやか「そう、話す気はないんだ?」
ほむら「当然よ」
さやか「生意気な転校生は、こうだ!」トンッ
ほむら「あっ……」
トサッ
ほむら「い、いいでしょう別に」
さやか「まどかと昔会ったことあるとか?」
ほむら「そ、そう!そうなのよ!」
さやか「嘘は似合わないぞ転校生?」
ほむら「うるさいわね!とにかく、あなたには関係ないわ!」
さやか「そう、話す気はないんだ?」
ほむら「当然よ」
さやか「生意気な転校生は、こうだ!」トンッ
ほむら「あっ……」
トサッ
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:15:25.97 ID:I2uFzG8R0
ほむら「……」(み、美樹さやかに押し倒された……)
さやか「……」(お、思わず押し倒しちゃった……)
ほむら「……」
さやか「な、なんか言ってよ転校生」
ほむら「あ、あなたこそ……」
さやか「……転校生が、悪いんだよ?」
ほむら「……え?」
さやか「せっかく転校生と親睦を深めようと思って、こうして二人で遊んでたってのに……まどかの夢を見るんだもん」
ほむら「……自分の事を、見て欲しかった?」
さやか「そりゃ、ね。いくらなんでも、そりゃないでしょって感じ。ちょっと、嫉妬しちゃうよ」
さやか「……」(お、思わず押し倒しちゃった……)
ほむら「……」
さやか「な、なんか言ってよ転校生」
ほむら「あ、あなたこそ……」
さやか「……転校生が、悪いんだよ?」
ほむら「……え?」
さやか「せっかく転校生と親睦を深めようと思って、こうして二人で遊んでたってのに……まどかの夢を見るんだもん」
ほむら「……自分の事を、見て欲しかった?」
さやか「そりゃ、ね。いくらなんでも、そりゃないでしょって感じ。ちょっと、嫉妬しちゃうよ」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:21:01.27 ID:I2uFzG8R0
ほむら「ふふ、嫉妬深いのね、さやかは」
さやか「……」ムスッ
ほむら「そんなにむくれないの。せっかく可愛い顔してるのに、台無しよ?」
さやか「か、可愛い顔って……」
ほむら「あら、褒められ慣れてないのかしら?」
さやか「え、ええい!うるさいうるさい!このまま転校生の体に覆いかぶさったっていいんだからね!」
ほむら「やれるものならやってみなさい」
さやか「ほう……言ったね?」
ほむら「え?」
さやか「食らえぃ!」ボスッ
ほむら「み、美樹さやか!?」アセアセ
さやか「んー……転校生の匂いがする……」スンスン
さやか「……」ムスッ
ほむら「そんなにむくれないの。せっかく可愛い顔してるのに、台無しよ?」
さやか「か、可愛い顔って……」
ほむら「あら、褒められ慣れてないのかしら?」
さやか「え、ええい!うるさいうるさい!このまま転校生の体に覆いかぶさったっていいんだからね!」
ほむら「やれるものならやってみなさい」
さやか「ほう……言ったね?」
ほむら「え?」
さやか「食らえぃ!」ボスッ
ほむら「み、美樹さやか!?」アセアセ
さやか「んー……転校生の匂いがする……」スンスン
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:24:32.37 ID:I2uFzG8R0
ほむら「ちょっ、やめっ……あ、あはは!く、くすぐったいわよ!」
さやか「うはは、食らえ食らえ〜!」コチョコチョ
ほむら「や、やめっ……あぅっ!?」ビクッ
さやか「っ!」
ほむら「っ……な、何よ?」
さやか「い、いや、その……随分と艶めかしい反応を示したな、と」
ほむら「くっ……」
さやか「脇が弱いのですかな?」ツン
ほむら「うくっ!」ピクッ
さやか「転校生の弱点はっけ〜ん♪」ツンツン
ほむら「や、やめっ……!」ピクッ ピクッ
さやか「うはは、食らえ食らえ〜!」コチョコチョ
ほむら「や、やめっ……あぅっ!?」ビクッ
さやか「っ!」
ほむら「っ……な、何よ?」
さやか「い、いや、その……随分と艶めかしい反応を示したな、と」
ほむら「くっ……」
さやか「脇が弱いのですかな?」ツン
ほむら「うくっ!」ピクッ
さやか「転校生の弱点はっけ〜ん♪」ツンツン
ほむら「や、やめっ……!」ピクッ ピクッ
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:29:31.74 ID:I2uFzG8R0
さやか「転校生ってベッドの上じゃ弱いんだね」ツンツン
ほむら「な、何を……っ!」ピクッ
さやか「魔女と戦ってる時はなんかよくわかんないウチにドカーンバシューンって感じで倒しちゃうからさ、『あ〜強いな〜』って思うわけよ新米のあたしとしては」
ほむら「そんなことないわ、あなただって強いじゃない。契約したばかりで魔女を倒すなんて芸当、そうそう出来るものではないわ」
さやか「いや〜、あの時は無我夢中だったからねぇ」
ほむら「自分に自信が無い?」
さやか「まぁ……うん。正直、足を引っ張ってるんじゃないかなって思うことはあるよ」
さやか「マミさんとか、杏子とか、転校生とか。みんな、強いもん。あたし、なんかの役に立ててるのかなって、ね」
ほむら(……昔のわたしと、同じ、ね)
ほむら「な、何を……っ!」ピクッ
さやか「魔女と戦ってる時はなんかよくわかんないウチにドカーンバシューンって感じで倒しちゃうからさ、『あ〜強いな〜』って思うわけよ新米のあたしとしては」
ほむら「そんなことないわ、あなただって強いじゃない。契約したばかりで魔女を倒すなんて芸当、そうそう出来るものではないわ」
さやか「いや〜、あの時は無我夢中だったからねぇ」
ほむら「自分に自信が無い?」
さやか「まぁ……うん。正直、足を引っ張ってるんじゃないかなって思うことはあるよ」
さやか「マミさんとか、杏子とか、転校生とか。みんな、強いもん。あたし、なんかの役に立ててるのかなって、ね」
ほむら(……昔のわたしと、同じ、ね)
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:35:07.21 ID:I2uFzG8R0
ほむら「大丈夫、あなたは自分で思っているよりもずっと強いわ」
さやか「転校生?」
ほむら「マミが、前に言っていたわよ?『美樹さんの成長の早さが羨ましい』って」
さやか「マミさんが……?」
ほむら「マミから聞いた話だけれど、彼女の魔法少女としての初戦、力及ばずに撤退したと言っていた」
さやか「……ちょっと、想像出来ないな。マミさん、すごい強いし」
ほむら「それに、杏子だって。魔女を倒したはいいけれど、犠牲者ゼロとはいかなかったらしいわよ?」
さやか「そう、なんだ」
ほむら「わたしだって……今はかなり強くなったのかもしれないけれど、契約当時は一人で魔女なんてとても倒せなかった」
さやか「………」
さやか「転校生?」
ほむら「マミが、前に言っていたわよ?『美樹さんの成長の早さが羨ましい』って」
さやか「マミさんが……?」
ほむら「マミから聞いた話だけれど、彼女の魔法少女としての初戦、力及ばずに撤退したと言っていた」
さやか「……ちょっと、想像出来ないな。マミさん、すごい強いし」
ほむら「それに、杏子だって。魔女を倒したはいいけれど、犠牲者ゼロとはいかなかったらしいわよ?」
さやか「そう、なんだ」
ほむら「わたしだって……今はかなり強くなったのかもしれないけれど、契約当時は一人で魔女なんてとても倒せなかった」
さやか「………」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:39:18.21 ID:I2uFzG8R0
ほむら「そういう意味では、あなたは一番強いと言えないこともないわね」
さやか「……そう、かな」
ほむら「まだ、自信が持てない?」
さやか「う、うん」
ほむら「……なら、わたしがあなたに自信をつけさせてあげる」ギュッ
さやか「ちょっ、転校生!?」
ほむら「そうじゃないでしょう?」
さやか「い、いや、あの……」アセアセ
ほむら「わたしの事、嫌いかしら?」
さやか「そんなことは、ない、けど……」
ほむら「なら、今だけは、わたしだけを見なさい、さやか」
さやか「……ほむら」
さやか「……そう、かな」
ほむら「まだ、自信が持てない?」
さやか「う、うん」
ほむら「……なら、わたしがあなたに自信をつけさせてあげる」ギュッ
さやか「ちょっ、転校生!?」
ほむら「そうじゃないでしょう?」
さやか「い、いや、あの……」アセアセ
ほむら「わたしの事、嫌いかしら?」
さやか「そんなことは、ない、けど……」
ほむら「なら、今だけは、わたしだけを見なさい、さやか」
さやか「……ほむら」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:43:26.54 ID:I2uFzG8R0
ほむら「……」スッ
さやか(目を閉じた……?)
ほむら「………」
さやか(こ、これはまさか………)
ほむら「…………」
さやか(き……キス…………??)
ほむら「……………」
さやか「あ、あの、ほむらさん……?」
ほむら「……なに?」
さやか「どうして目を閉じてらっしゃるのでしょうか……?」
ほむら「察しなさいよ、もう……」ズイッ
チュッ
さやか(目を閉じた……?)
ほむら「………」
さやか(こ、これはまさか………)
ほむら「…………」
さやか(き……キス…………??)
ほむら「……………」
さやか「あ、あの、ほむらさん……?」
ほむら「……なに?」
さやか「どうして目を閉じてらっしゃるのでしょうか……?」
ほむら「察しなさいよ、もう……」ズイッ
チュッ
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:50:27.91 ID:I2uFzG8R0
さやか「っ!?」バッ
ほむら「ふふ……」ニコッ
さやか「え、あ、えっと、そのあの……」
ほむら「意外だった?」
さやか「な、なんでこんなことを……?」
ほむら「………昔のわたしと、一緒だったから」
さやか「昔の、ほむらと?」
ほむら「ええ……放っておけないわ」
さやか「………」
ほむら「誰かに守ってもらって、自分で力を持つことが出来て、それでも自信を持つことが出来なくて……」
ほむら「わたしだって……自分に、自信なんて持ってないわ」
ほむら「ふふ……」ニコッ
さやか「え、あ、えっと、そのあの……」
ほむら「意外だった?」
さやか「な、なんでこんなことを……?」
ほむら「………昔のわたしと、一緒だったから」
さやか「昔の、ほむらと?」
ほむら「ええ……放っておけないわ」
さやか「………」
ほむら「誰かに守ってもらって、自分で力を持つことが出来て、それでも自信を持つことが出来なくて……」
ほむら「わたしだって……自分に、自信なんて持ってないわ」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 22:58:52.08 ID:I2uFzG8R0
さやか「ほむら……」
ほむら「たったひとつの約束も守れず、いつまでも彷徨って……それで、自信を持つことなんて、出来るわけないじゃない」
さやか「………」
ほむら「知ってる?わたし、今までたくさんあなたを……いえ、あなたたちを見捨てて来たの」
ほむら「今回はダメでも、次こそは。次がダメなら、そのまた次。そうして彷徨い続けて……とうとう、わたしはひとりぼっちになった」
ほむら「……あなたとの関係も、マミとの関係も、杏子との関係も……ついには、まどかとの関係まで、無くしそうになった」
さやか「あたしとの関係……って……」
ほむら「嫌われて当然よね……何度も見捨てて来たんですもの」
ほむら「たったひとつの約束も守れず、いつまでも彷徨って……それで、自信を持つことなんて、出来るわけないじゃない」
さやか「………」
ほむら「知ってる?わたし、今までたくさんあなたを……いえ、あなたたちを見捨てて来たの」
ほむら「今回はダメでも、次こそは。次がダメなら、そのまた次。そうして彷徨い続けて……とうとう、わたしはひとりぼっちになった」
ほむら「……あなたとの関係も、マミとの関係も、杏子との関係も……ついには、まどかとの関係まで、無くしそうになった」
さやか「あたしとの関係……って……」
ほむら「嫌われて当然よね……何度も見捨てて来たんですもの」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:04:47.73 ID:I2uFzG8R0
さやか「あたしは、嫌ってないよ?ほむらのこと」
ほむら「………」
さやか「さっき、言ったばっかりじゃん。嫌いじゃない、って」
ほむら「さやか……」
さやか「ずいぶん、一途なんだね?たったひとつの約束を守る為に、だなんて」
ほむら「……」
さやか「その約束っていうのは、まどかとのこと、でしょ?」
ほむら「……どうして、あなたはそう、鋭いのかしらね。その鋭さが、たまに憎たらしくなるわ」
さやか「あっはは……これはもう、あたしの性分だからね。でも、なら、こんなところであたしとこんなことしてるわけには、いかないんじゃない?」
ほむら「え……?」
さやか「人に『自信を持て』なんて言っておいて、自分自身は自信がありませんって、なんだそれ、ってなるじゃん」
ほむら「………」
さやか「さっき、言ったばっかりじゃん。嫌いじゃない、って」
ほむら「さやか……」
さやか「ずいぶん、一途なんだね?たったひとつの約束を守る為に、だなんて」
ほむら「……」
さやか「その約束っていうのは、まどかとのこと、でしょ?」
ほむら「……どうして、あなたはそう、鋭いのかしらね。その鋭さが、たまに憎たらしくなるわ」
さやか「あっはは……これはもう、あたしの性分だからね。でも、なら、こんなところであたしとこんなことしてるわけには、いかないんじゃない?」
ほむら「え……?」
さやか「人に『自信を持て』なんて言っておいて、自分自身は自信がありませんって、なんだそれ、ってなるじゃん」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:10:29.71 ID:I2uFzG8R0
ほむら「さやか……?」
さやか「ひとりぼっちは寂しい、って、これは杏子からの受け売りだけどさ。ほむらだって、ずっと寂しい想い、してきたんじゃない?」
ほむら「っ……」
さやか「ほむらに足りないのは、『人に頼る気持ち』だと思うんだよね、あたし」
ほむら「だって……誰かを頼っても、結局最後にはみんな死んでしまう……それならいっそ、誰にも頼らずにいた方が楽じゃない」
さやか「一人で、何でも背負い込まない方がいいよ。そんな華奢な体でさ。無理してたら、すぐに潰れちゃうよ?」
ほむら「……」
さやか「大丈夫!ほむらの後ろには、あたしがいるから!もし、一人で背負いきれなくなったら、いつでも甘えてよ。それが、仲間……でしょ?」
さやか「あたしだけじゃない。ほむらのその話聞いたらさ、マミさんだって、杏子だって、ほむらの事支えてくれるよ」
さやか「ひとりぼっちは寂しい、って、これは杏子からの受け売りだけどさ。ほむらだって、ずっと寂しい想い、してきたんじゃない?」
ほむら「っ……」
さやか「ほむらに足りないのは、『人に頼る気持ち』だと思うんだよね、あたし」
ほむら「だって……誰かを頼っても、結局最後にはみんな死んでしまう……それならいっそ、誰にも頼らずにいた方が楽じゃない」
さやか「一人で、何でも背負い込まない方がいいよ。そんな華奢な体でさ。無理してたら、すぐに潰れちゃうよ?」
ほむら「……」
さやか「大丈夫!ほむらの後ろには、あたしがいるから!もし、一人で背負いきれなくなったら、いつでも甘えてよ。それが、仲間……でしょ?」
さやか「あたしだけじゃない。ほむらのその話聞いたらさ、マミさんだって、杏子だって、ほむらの事支えてくれるよ」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:15:24.30 ID:I2uFzG8R0
ほむら「本当……?」
さやか「ホントホント!振り返れば、仲間がいる。それってさ、素敵だと思わない?」
ほむら「わたしたち……仲間、って、言っていいの……?」
さやか「少なくとも、あたしは仲間だって思ってるよ?」
ほむら「さやかっ……!」ギュッ
さやか「っ……あはは、何さ。ホント、ベッドの上では弱いね、ほむらは」
ほむら「………っ」ギュゥゥ
さやか「泣きたいなら泣け泣け。さやかちゃんの寛大な胸を貸してやろうじゃないの」ナデナデ
ほむら「ありがとうっ……」
さやか「礼には及ばないよ。そうして弱さを見せることが出来るのも、強さのひとつだ、ってね」
さやか「ホントホント!振り返れば、仲間がいる。それってさ、素敵だと思わない?」
ほむら「わたしたち……仲間、って、言っていいの……?」
さやか「少なくとも、あたしは仲間だって思ってるよ?」
ほむら「さやかっ……!」ギュッ
さやか「っ……あはは、何さ。ホント、ベッドの上では弱いね、ほむらは」
ほむら「………っ」ギュゥゥ
さやか「泣きたいなら泣け泣け。さやかちゃんの寛大な胸を貸してやろうじゃないの」ナデナデ
ほむら「ありがとうっ……」
さやか「礼には及ばないよ。そうして弱さを見せることが出来るのも、強さのひとつだ、ってね」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:19:51.44 ID:Ul8Q2LmZ0
いいさやかちゃん!
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:21:55.47 ID:I2uFzG8R0
ほむら「……」
さやか「落ち着いたかね、ほむら?」
ほむら「………ええ」
さやか「しっかし、あのクールな転校生が泣くなんてねぇ」ニヤニヤ
ほむら「き、今日のことは忘れなさい」
さやか「え〜♪でも、ほむら可愛かったぞ〜?」ニヤニヤ
ほむら「茶化さないでよ……」
さやか「あたしにキスしたことも、忘れろって?」
ほむら「そ、それはその……」
さやか「ん〜?はっきり言ってくれないとわかんないぞ〜?」
ほむら「それ、は、忘れなくてもいいわ」
さやか「えっ?」
ほむら「大切な、思い出として、お、覚えておきなさい」
さやか「落ち着いたかね、ほむら?」
ほむら「………ええ」
さやか「しっかし、あのクールな転校生が泣くなんてねぇ」ニヤニヤ
ほむら「き、今日のことは忘れなさい」
さやか「え〜♪でも、ほむら可愛かったぞ〜?」ニヤニヤ
ほむら「茶化さないでよ……」
さやか「あたしにキスしたことも、忘れろって?」
ほむら「そ、それはその……」
さやか「ん〜?はっきり言ってくれないとわかんないぞ〜?」
ほむら「それ、は、忘れなくてもいいわ」
さやか「えっ?」
ほむら「大切な、思い出として、お、覚えておきなさい」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:27:04.13 ID:I2uFzG8R0
さやか「それはつまり、これ以上はもう無い、と?」
ほむら「そ、そうよ。って、あなたはこれ以上を期待しているのかしら?」
さやか「んー、ほむら次第かな?」
ほむら「………」
さやか「でも、ほむらの気持ちはあたしには向いてないだろうから。これ以上は、期待できないかな、っていうのも、正直なとこ」
ほむら「そんなこと……」
さやか「無い、とは言いきれないでしょ?」
ほむら「……」
さやか「ほむらには、なにより大切な約束があるんでしょ?」
ほむら「そう……ね」
さやか「だったら!あたしの方にフラフラしてる暇は無いっ!がむしゃらに、突っ走るのみ!」
ほむら「………さやか……」
さやか「背中はあたしに任せろ、ってね。もし立ち止まることがあったら、その時は容赦なく背中を押すから、覚悟すること!いい?」
ほむら「ふふ……期待、させてもらうわ」
ほむら「そ、そうよ。って、あなたはこれ以上を期待しているのかしら?」
さやか「んー、ほむら次第かな?」
ほむら「………」
さやか「でも、ほむらの気持ちはあたしには向いてないだろうから。これ以上は、期待できないかな、っていうのも、正直なとこ」
ほむら「そんなこと……」
さやか「無い、とは言いきれないでしょ?」
ほむら「……」
さやか「ほむらには、なにより大切な約束があるんでしょ?」
ほむら「そう……ね」
さやか「だったら!あたしの方にフラフラしてる暇は無いっ!がむしゃらに、突っ走るのみ!」
ほむら「………さやか……」
さやか「背中はあたしに任せろ、ってね。もし立ち止まることがあったら、その時は容赦なく背中を押すから、覚悟すること!いい?」
ほむら「ふふ……期待、させてもらうわ」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:27:40.98 ID:tE+qPYUr0
やだ……さやさやかっこいい……
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:35:39.24 ID:I2uFzG8R0
数週間後、ワルプルギスの夜襲来当日―――
ほむら「………」
さやか「ほむら?どうしたの?」
ほむら「……いえ、なんでもないわ」
さやか「前に、言ったでしょ?立ち止まったら、容赦なく背中を押すって」
ほむら「………」
ふと、後ろを振り向く。
ぶっきらぼうに、お菓子を食べている杏子。
わたしとさやかの様子を、静かに見守るマミ。
そして、わたしの背中を守り続けてくれた、さやか。
さやか「ほら、ほむらは前だけを見る!後ろの心配はしなくっても、大丈夫だから!」
マミ「そうね。誰かに心配される程、わたしは素人ではないわよ?」
杏子「んなこと言って、ブルってんのがバレバレだぞ、マミ?」
マミ「そういう佐倉さんこそ」
ほむら「………」
さやか「ほむら?どうしたの?」
ほむら「……いえ、なんでもないわ」
さやか「前に、言ったでしょ?立ち止まったら、容赦なく背中を押すって」
ほむら「………」
ふと、後ろを振り向く。
ぶっきらぼうに、お菓子を食べている杏子。
わたしとさやかの様子を、静かに見守るマミ。
そして、わたしの背中を守り続けてくれた、さやか。
さやか「ほら、ほむらは前だけを見る!後ろの心配はしなくっても、大丈夫だから!」
マミ「そうね。誰かに心配される程、わたしは素人ではないわよ?」
杏子「んなこと言って、ブルってんのがバレバレだぞ、マミ?」
マミ「そういう佐倉さんこそ」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:42:39.56 ID:I2uFzG8R0
ほむら「ありがとう、マミ」
マミ「どうしたのよ、急に?」
ほむら「ありがとう、杏子」
杏子「はん、なんだよ?ご機嫌でも取ろうってか?」
ほむら「ありがとう、さやか」
さやか「お礼は後!今は、見滝原を守る為に、ほむらの何より大切な約束を守る為に、戦わなかったら」
ほむら「ええ、もちろん」
この世界は……この世界なら、きっと。わたしに、奇跡を見せてくれる。
そう、信じさせてくれる何かがあった。
いや、何かじゃない。あの日、さやかの家に行ったのが、なによりの収穫だったに違いない。
「―――ハハ……アハハハ……―――」
響くのは、何度も聞いたあの笑い声。
その笑い声を聞くのも……もう、終わりだ。
マミ「どうしたのよ、急に?」
ほむら「ありがとう、杏子」
杏子「はん、なんだよ?ご機嫌でも取ろうってか?」
ほむら「ありがとう、さやか」
さやか「お礼は後!今は、見滝原を守る為に、ほむらの何より大切な約束を守る為に、戦わなかったら」
ほむら「ええ、もちろん」
この世界は……この世界なら、きっと。わたしに、奇跡を見せてくれる。
そう、信じさせてくれる何かがあった。
いや、何かじゃない。あの日、さやかの家に行ったのが、なによりの収穫だったに違いない。
「―――ハハ……アハハハ……―――」
響くのは、何度も聞いたあの笑い声。
その笑い声を聞くのも……もう、終わりだ。
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:52:08.63 ID:I2uFzG8R0
マミ「来たわね!行くわよ、みんな!」
杏子「おうよ!」
さやか「頑張ろう、みんな!頑張ろう、ほむら!」
ほむら「ええ……必ずっ!!」
何もかもが歪んでしまったと思っていたけれど。
そうじゃなかった。
歪んでいたのは、きっと、わたしの方だった。
ほむら(わたしは弱かった。そんなわたしを後押ししてくれたさやか。ありがとう)
ほむら(必ず……乗り越えて見せる。この夜を、乗り越える為に!!)
みんなが、ワルプルギスの夜へ向けて跳躍する。
それを追うようにして、わたしも跳んだ。
無くした未来を、掴む為に。
終わり
杏子「おうよ!」
さやか「頑張ろう、みんな!頑張ろう、ほむら!」
ほむら「ええ……必ずっ!!」
何もかもが歪んでしまったと思っていたけれど。
そうじゃなかった。
歪んでいたのは、きっと、わたしの方だった。
ほむら(わたしは弱かった。そんなわたしを後押ししてくれたさやか。ありがとう)
ほむら(必ず……乗り越えて見せる。この夜を、乗り越える為に!!)
みんなが、ワルプルギスの夜へ向けて跳躍する。
それを追うようにして、わたしも跳んだ。
無くした未来を、掴む為に。
終わり
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:53:03.83 ID:I2uFzG8R0
なんか色々ゴメン
エロを書くつもりだったんだけど、妙にシリアスになってしまった
これで勘弁してください
エロを書くつもりだったんだけど、妙にシリアスになってしまった
これで勘弁してください
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/27(日) 23:54:10.06 ID:Ul8Q2LmZ0
乙乙
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 00:02:14.67 ID:+LVkW9nL0
乙乙
イチャイチャも見たかったが
これはこれでよかった
イチャイチャも見たかったが
これはこれでよかった
この記事へのコメント
トラックバック
URL :
No Title - 名無しのフィール - 2012年05月29日 20:09:46