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アカオーニ「連立方程式オニか」やよい「プリキュアは頭が大事!」
URL:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1337473026/
アカンベェ「もんだい!!」テテーン
サニー「わったしはぁ〜、キュアサニぃい〜!」ブブー
ピース「えっと、ちょっと待ってぇ……いちたすぅ……」ブブー
マーチ「徳川家なんとかぁあああ!!」ブブー
ハッピー「犬も歩けばここ掘れワンワン♪」ブブー
アカオーニ「ウハハハ!! こんな簡単な問題も分からないとは馬鹿な奴らオニー!」
アカンベェ「あっか〜ん!」ギャハハ
ハッピー「うう……」クーン
ピース「時間があれば掛け算までできるもん!」プク
サニー「ウチも筆記なら〜!?」ドギマギ
マーチ「徳川家康なら知ってるよ!」エヘン
アカオーニ「プリキュアは馬鹿ばっかりオニなー!」ワハハ
アカンベェ「あっかんあっかん!」ギャハハ
ピース「むう、そんなことないもん!」
サニー「こっちにはビューティがおるんや!」
マーチ「学年トップの天才のね!」
ハッピー「ビューティにかかればこ〜んな問題楽勝なんだからぁ!」
ビューティ「皆さんの言う通りです!」
アカオーニ「キュアビューティ!?」
アカオーニ「て、天才オニ……?」
サニー「ビューティにかかればそないな問題、二秒で解けるわ!」
ビューティ「順番に答えはマイネームイズキュアビューティ!」ピンポーン
ビューティ「10っ!」ピンポーン
ビューティ「徳川家光ッ!」ピンポーン
ビューティ「犬も歩けば棒に当たるッッ!!」ピンポンピンポーン
ピース「全問正解だよ!」
アカオーニ「ぬぬう、ならとびっきり難しいのを!」
アカンベェ「もんだい!」テテーン
アカンベェ「童貞とはなに!」
ビューティ「……」
サニー「」
ピース「」
マーチ「……」
ハッピー「?」
アカオーニ「ウハハハ! 答えられるわけないオニー!! ちなみに答えは俺様も分からんオニ!」
ビューティ「……」
アカンベェ「さあ、答えろ!」ニヤニヤ
ピース(あっかん! 楽しんでる!)
サニー「ひひひ卑怯やでぇ! こないなこと女の子にぃ……!!//」
マーチ「……」ドキドキ
ハッピー「?」
アカオーニ「意味わからんオニ。キュアビューティ、もうすぐ時間オニ!」
ビューティ「……」
サニー「ビューティ!」
ピース「ビューティ!」
ビューティ「……知っています」
アカオーニ「なにい!?」
サニー「ビューティ……!」
ピース「ビューティ……!」
マーチ「……」ドキドキ
ハッピー「ビューティ物知りぃ〜!」
アカオーニ「お、俺様でも分からないことをどうして……!」
ビューティ「私の兄が、その単語を口にするのを聞きました」
サニー「ビューティ……」
ピース「ビューティ……」
マーチ「……//」ドキドキ
ハッピー「」ドキドキ
ビューティ「そう……私の兄は…………」
ビューティ「童貞です……っ!!」
サニー「いや何てこと暴露してんねん」
マーチ「つまりビューティは処女……」ボソッ
ハッピー「処女ってなにー?」
ビューティ「処女とは女性がまだ男性との性的経験をもっていないこと。また、その女性のことです」
ビューティ「童貞は同じ意味で男性のことを言います」
ハッピー「へえ〜」
キャンディ「勉強になるクルぅ〜」
アカオーニ「ふむふむ」
ハッピー「で、性的経験って?」
ビューティ「セッ……」
サニー「ぁあああああああああああー!!」
ピース「わーわー!」
マーチ「チッ……」
アカンベェ「正解〜!!」シュワアア
ハッピー「アカンベェが浄化されてく! 必殺技をうってないのに何で!?」
キャンディ「やったクルー!」
アカオーニ「むむぅ、今日のところはここまで……」シュ
ビューティ「お待ちなさい!」
アカオーニ「オニ?」
ビューティ「敵ながら、心配になってきました……」
アカオーニ「何がオニ?」
ビューティ「あなた、少し頭が……」
サニー「悪すぎるな」
マーチ「あなたも問題分からないんでしょ?」
ピース「勉強しなきゃ」
ハッピー「うんうん」
キャンディ「四人には言われたくないクルぅ」
アカオーニ「むっか〜! お前たちまでそんなこと言うオニ!?」
アカオーニ「俺様は勉強が大嫌いオニー!!」
ビューティ「まあまあ、勉強はいいものですよ」
サニー「せやせや。例えば、バレーボール選手になったとして、英語を話せんかったら外国人選手とコミュニケーションとりづらいやろ?」
ピース「数学は分からない人こそ、絵とかでやり方を説明できると思うの!」
マーチ「サッカーの歴史は興味深いし」
ハッピー「色んなことを知ってれば絵本を楽しく読めて、ウルトラハッピーだよ!」
キャンディ「誰の受け売りクル」
ビューティ「世界をバッドエンドにするにも、頭を使うと思いますよ」
アカオーニ「なるほど……。ジョーカーが言ってた意味はそういうことかオニ……」
アカオーニ「でも何を勉強すれば……」
教科書<ドササッ
アカオーニ「これは?」
ビューティ「七色ヶ丘の教科書です。これを読めば基礎知識は学べるかと」
アカオーニ「よし! 早速読んでみるオニ!」
アカオーニ「ありがとうオニ、プリキュア!」シュンッ
プリキュア「」ノシ
ビューティ「これでしばらくは安心ですね」
サニー「せやな」
♪バッドエンド王国
ジョーカー「三幹部のみんなさぁ〜〜〜ん! 少々お集まりくださいまっせええ!」クルクル
ウルフルン「なんだよ朝っぱらから」
マジョリーナ「わたしゃ発明の途中だわさ!」
ジョーカー「まあまあ。そんなことより私、たいへぇえええんなことに気付いてしまいましてねえ?」
マジョリーナ「大変なことぉ?」
ウルフルン「お前が変態なのは見ればわかる」
ジョーカー「うっふううん? 冗談を言っている場合ではないんですうう、はいぃ」
ウルフルン「で、なんだよ」
マジョリーナ「もったいぶらずに言うだわさ」
ジョーカー「私、考えてみたんですよおっ? あなた達が何故ぇ、プリキュアに勝てないのかをねえええっ?」
ウルフルン「あぁ? 喧嘩売ってんのか、クソピエロ!!」
マジョリーナ「私達の仕事はバッドエナジーを集めるだけ! プリキュアなんて本来アウトオブ眼中さね!」
ジョーカー「うっふっふうん? プリキュアはよくその仕事の邪魔をしますよねえ? どうしてそれを眼中にないなんて言えるのですかぁ?」
マジョリーナ「むう……」
ジョーカー「ハッキリ言いましょう〜。今のままではあなた方……」
ジョーカー「プリキュアに絶対に勝てまっせええええええええええええん!!」
ウルマジョ「……っ!!」
ジョーカー「そんなこと自覚なさってますよねえっ? 自分達のことですからねえっ?」
ウルフルン「チッ……!」
ジョーカー「んっふふふうっ! そうですか、分かっているならあなた方にも救いようはありますねええ?」
マジョリーナ「ジョーカーのくせに生意気な……!」
ジョーカー「いいですかぁ? あなた方に足りないのはずっばぁぁ〜っりぃ! 知識ですよおおっ!!」
ウルフルン「……はぁ?」
ジョーカー「私の見ているかぎりぃ、あなた方は戦術が甘すぎるんですよおっ」
ジョーカー「ウルフルンさんはアカンベェに任せすぎですしぃ、アカオーニさんは論外でしょう」
ジョーカー「ウルフルンさんは私が渡してすぐにアオッパナの秘密をプリキュアに話してしまいましたしぃ?」
ウルフルン「べ、別にいいじゃねえか」
マジョリーナ「私の戦術にはケチをつけられないだわさ!」
ジョーカー「そもそも鏡の性質なんて小学生でも知ってますよねえっ?」
マジョリーナ「」
ジョーカー「私、呆れ果ててしまいましたよおっ。みなさんはそれぞれ優秀な特技を持っているのに、知識の無さが足を引っ張って……もったいないもったいない」
ジョーカー「そこで私、提案があるんですううううう! 皆さんでお勉強をしてみたら、知識が高まるのではないかと思うんですよおおおおっ!!」クルクル
マジョリーナ「お勉強だわさ?」
ウルフルン「けっ、なんで悪の三幹部の俺達がお勉強なんざやらなくちゃならねえんだ」
ジョーカー「あっらぁん? 知識を蓄えるのはプリキュアを倒すため、プリキュアを倒すのはバッドエナジーを集めるため〜、バッドエナジーを集めるのは何故でしょう?」
ウルフルン「ピエーロ様を復活させるために決まってんだろ」
ジョーカー「でっしょう? なら繋がりませんかぁ? お勉強をするのと、ピエーロ様復活がっ」
ウルフルン「……!」
ウルフルン「お勉強すりゃあ、結局はピエーロ様復活に貢献できるってわけだな!」
マジョリーナ「それはもうお勉強するしかないねえ」
ジョーカー(うふふ、馬鹿な人達で助かりますよ)
ウルフルン「んでまず何をやりゃいいんだ?」
マジョリーナ「私は大学生程度の知識はあるだわさ」
ウルフルン「俺様は高校生くらいだ!」
ジョーカー「……ですよねえ。実は困ったことがあるんですう」
ウルマジョ「ん?」
ジョーカー「あなた方二人が中学生以上の知識を有しているのは知っています。ですが一人、心配な人物が……」
アカオーニ「ただいまオニー♪」
ジョーカー「ンァッナタでっすうううううううううううううっ!!」ビシイッ
アカオーニ「オニ?」
ジョーカー「……」ジロッ
ウルフルン「……」ウンウン
マジョリーナ「……」ウンウン
アカオーニ「いったい何の話オニ……」
ジョーカー「実はかくかくぴえろで……」
アカオーニ「かくかくおにおに……、ってなんだとオニ!?」
ウルフルン(やべえ、キレるぞ)
マジョリーナ(アカオーニがキレると面倒臭いだわさ)
ジョーカー(私に任せてください)
ジョーカー「いんやぁ、アカオーニさん。別にあなたが……」
アカオーニ「お勉強、やってやるオニー!」ウシッ
ジョーカー「えっ」
アカオーニ「今時悪の三幹部がお勉強できないとか、ぶっちゃけありえないオニ!!」
アカオーニ「これを見るオニ!」ドササッ
ウルフルン「こいつは?」
アカオーニ「ちゅーがっこーの教科書オニ!」
ウルフルン「お前……まさか……俺達が言う前からお勉強を…………?」
ジョーカー「いつの間にかご立派になりましたねぇぇぇ……」
マジョリーナ「おばあちゃん嬉しいだわさ……」グスッ
アカオーニ「俺様、東大目指すオニ!」
それから5分後
アカオーニ「♪」ペラペラ
ウルフルン「本当にお勉強してやがる……」
マジョリーナ「見直しただわさ」
ジョーカー「……お二方、アカオーニさぁんのために私達にできることをしてあげましょう」
ウルフルン「ああ」
マジョリーナ「まずはお勉強の環境を整えるだわさ」
ジョーカー「人間界の学校に通わせましょう!」
マジョリーナ「その手があっただわさ!」
ウルフルン「大丈夫なんかよ? あんな姿で」
マジョリーナ「抜かりはないだわさ! 確か私の発明で役に立つものが……」ガサゴソ
マジョリーナ「あっただわさ!」
ウルフルン「まぁた発明か。今度はなんだ?」
マジョリーナ「この服は着た者を中学生の姿に変えてしまう、世にも奇妙な服……」
マジョリーナ「その名も、チュウニニナ〜ル!」テッテレー
ウルフルン「ただの学生服じゃねえか」
マジョリーナ「そうとも言う」
ジョーカー「草津の湯ぅ〜」
ウルフルン「てめえは黙っとけ」
マジョリーナ「これをアカオーニに着させれば、学校に行けるだわさ!」
ウルフルン「あったまEー!!」
アカオーニ「さっぱり分からんオニ……」ウーム
マジョリーナ「アカオーニ」
アカオーニ「なんだオニ?」
マジョリーナ「頑張っているようだねえ。わたしゃ、お前がそんな頑張り屋さんだったとはしらなかったよ」
アカオーニ「そんな店やってないオニ」
ジョーカー「ですがどんなに頑張っても、世間は学歴でしか人を見ません」
ウルフルン「お前東大目指してんだろ? なら学校に行った方がいいと思うぜ」
アカオーニ「学校オニ? 俺様、鬼ヶ島小学校に通っていたオニ」
ウルフルン「進学するんだよ、中学校にな」
アカオーニ「オニー」
アカオーニ「それはいいオニ!」
ジョーカー「ちょうど中学校の教科書を持っていますしねえっ」
マジョリーナ「この学生服を着てくだわさ」
ウルフルン「もう学生服って言ってんじゃん」
アカオーニ「俺様のたもに……」ウルッ
アカオーニ「ありがとうオニ!! 俺様、絶対に東大に受かってみせるオニ!!」
マジョリーナ「応援してるだわさ」
ウルフルン「頑張れよ」
アカオーニ「みんなの思い、無駄にしないオニ……!!」グッ
ジョーカー「あっ、そうそぉう。あと別件なんですが」
アカオーニ「なんだオニ」
ジョーカー「私、アカオーニさんに渡したいものが……」スッ
アカオーニ「? なんだこれオニ」
ジョーカー「受験のお守りです」
アカオーニ「! ジョーカー……!」
ジョーカー「勘違いしないでくださぁい。私は別に……」
アカオーニ「ジョーカー!!」ダキッ
ジョーカー「いやあああっ!?」
ジョーカー「はあはあ……」ゲンナリ
アカオーニ「お前、実はいい奴だったオニなぁ!」グスッ
ジョーカー「だから誤解ですって……お守りを開けてくださぁい」
アカオーニ「うむ」ガサゴソ
お守り<コロコロ
アカオーニ「なんか出てきたオニ」
ウルフルン「黄色のボール?」
マジョリーナ「なんだいこりゃ」
ジョーカー「キイッパナです!」
狼鬼魔女「キイッパナぁ?」
ジョーカー「そぉおおう! アカッパナ、アオッパナとはまた違うアカンベェを生み出す鼻でええええっす!」
マジョリーナ「今度は何が違うだわさ?」
ジョーカー「アカッパナはキュアデコルで作られたもの。アオッパナはキュアデコルで作られたものではないため、プリキュアの技が効きません」
ジョーカー「そしてぇ、このキイッパナはプリキュアの技が効いて、力も弱まりますぅ」
ウルフルン「……はぁ?」
アカオーニ「それじゃアオッパナより使えないオニ!」
ジョーカー「ノンノン! よく聞いてくださぁああい。たしかにキイッパナはプリキュアの技も効いて、力は弱まりますぅ」
ジョーカー「ですが一発で倒れるとは言っていませんよぉおおっ」
ウルフルン「なに?」
マジョリーナ「まさかプリキュアの必殺技を何回も耐えられるだわさ!?」
ジョーカー「ええ〜そうですともぉ。しかも力が弱まるとは言っても、アオッパナよりは強さは上です」
アカオーニ「そいつは使えるオニ」
ジョーカー「もっちろおおおんっ? レインボーヒーリングは完全に効果はナッシィイイイング!! 効くのは普段の必殺技のみ」
マジョリーナ「ほう、上手く使えばプリキュアを倒せるかもしれないねえ……」
ジョーカー「ちなみにどうしてキイッパナがそんな性質を持つかというと〜」
アカオーニ「いうと?」
ジョーカー「キイッパナは半分はキュアデコル、もう半分はアオッパナの材料で出来ているからなんでええええっすう!」
マジョリーナ「なるほど、いい具合に配合しただわさ」
ジョーカー「お分かりいただけましたぁ? 皆さんに知識をつけてもらい、そうして編み出した完璧な戦略とこのキイッパナでプリキュアを倒して貰いたいんですよぉおおお!」
マジョリーナ「いーっひぃっひ! そりゃ楽しみだわさ」
ウルフルン「やっと奴らに一泡吹かせられるぜ」
ジョーカー「アカオーニさんには東大目指しつっつぅうう〜んっ? プリキュアを探ってほしいんですうう」
アカオーニ「お安い御用オニ!」
アカオーニ「そのためにはまずはお勉強オニ!」タタッ
ウルフルン「おお、また机に向かったぞ」
マジョリーナ「切り替えが早い子だわさ」
アカオーニ「ううんと……」ペラペラ
マジョリーナ「頑張るだわさ〜!」
ウルフルン「目指せ、東大〜!!」
マジョリーナ「バッドエンド王国の未来は明るい……いや、真っ暗だわさー!!」
ワーワー
ジョーカー「……ふふっ。馬鹿な人達♪」
ジョーカー「あなた方がどれだけ頭が悪かろうと私には関係ありまっせん。むしろ悪い方が好都合ぅ……♪」
ジョーカー「ミラクルジュエルの手がかり、ゆっくり探すとしましょう」
♪アカオーニの部屋
アカオーニ「よーし! 明日から学校オニ! 予習をするオニ!!」
アカオーニ「夜食はマジョリーナが作ってくれた犬のから揚げ、猿の煮物、キジの野菜炒めがあるからバッチリオニ!」
アカオーニ「まずは数学オニか!」
アカオーニ「算数は小学校から得意だったし、九九も三の段まで言えるオニ!」
教科書<ペラペラ
アカオーニ「ふむ、ふむ……………………………………なんだこれオニ」
x-y=5
2x-y=10
アカオーニ「連立方程式オニか……」
アカオーニ「つまり二式が成り立つように二つの文字の値を出せばいいオニ」
アカオーニ「だからまずは……どうすればいいオニ?」
アカオーニ「……。分からなかったら、人に聞くのが早いオニ」
アカオーニ「マジョリーナー!」
ウルフルン「マジョリーナならもう寝たぞ」
アカオーニ「まだ八時オニ!」
ウルフルン「年寄りだからな」
アカオーニ「まあいいオニ。実は分からない問題があるオニ」
ウルフルン「どれどれ」
ウルフルン「ほおー、連立方程式か。懐かしいな」
アカオーニ「解るオニか?」
ウルフルン「あったり前だろ。俺様を誰だと思ってやがんだ。狼界のアインシュタインと呼ばれた男だぜ」
アカオーニ「よくわからんが、すごいオニ!」
ウルフルン「連立方程式は見た目はややこしいけどなぁ、解いてみると意外と簡単なのに驚くもんだぜ」
カキカキ
ウルフルン「まずはx=1とおく」カキカキ
アカオーニ「ふむふむ」
ウルフルン「そうすると上がy=-4、下がy=-8になって値が違ってくるわけだ」
アカオーニ「じゃあこれは誤答オニ」
ウルフルン「そういうことだ。で、次にx=2とおいて……」
アカオーニ「ふむふむ」
5分後
ウルフルン「出来たな。答えはx=5,y=0だな」
アカオーニ「おお、さすがオニ。ウルフルン」
ウルフルン「どうだ。やってみると簡単だろ?」
アカオーニ「でも結構疲れたオニ」
ウルフルン「この作業にも慣れる」
アカオーニ「ありがとうオニ、また何かあったら聞くオニ」
ウルフルン「おお」
アカオーニ「次は二次方程式オニか」
x2+2x+1=0(右のは指数)
アカオーニ「またxを求める問題オニか……」
アカオーニ「でも今度は簡単そうオニ♪ さっき教えてもらったやり方で……んん?」
アカオーニ「なんだオニ、この右上の数字は……」
アカオーニ「ウルフル……いや、自分で解くオニ! 右上の数字は無視して……」
アカオーニ「答えはx=-1/4オニな」
アカオーニ「因数分解を利用して解けと書いてあるオニが、知らないからいいオニ」
アカオーニ「次行くオニ」
アカオーニ「そろそろ違う教科をやるオニ。数字の次は……国語オニ!」
アカオーニ「でも予習することがないオニな。俺様、漢字書けないけど」
アカオーニ「国語はおいといて、英語オニ!」
アカオーニ「英語オニか。確かアカンベェがマヨネーズとか言っていたオニ」
アカオーニ「マヨネーズ アカオーニ。バッドエンドキングダム〜。ピエーロ様〜、ウルフル〜ン、マジョリーナ〜、エ〜ンドジョーカー」ペラペラ
アカオーニ「完璧オニな。英語はもういいかオニ」
アカオーニ「次は社会……。なんだか人間ばっかりで目が痛いオニ」
アカオーニ「人の一生は重き荷をを負うて遠き道を往くがごとしぃ? 誰オニ、このオッサン」
アカオーニ「落書きしてやるオニ!」カキカキ
アカオーニ「ウハハハ!! ピエーロ様そっくりオニー!!」ギャハハ
アカオーニ「……こんなことしてる場合じゃなかったオニ。もう九時オニ」
アカオーニ「次は科学……」ペラッ
アカオーニ「むう。眠いことしか書いてないオニ……」ウツラウツラ
アカオーニ「オニぃ……」バタリ
アカオーニ「zzz」
♪翌朝
マジョリーナ「ほら、起きるだわさ」ユサユサ
アカオーニ「うう〜ん……まだバッドエナジーを集める時間じゃないオニ〜」
マジョリーナ「何寝ぼけてるだわさ! 今日から学校だろ?」
アカオーニ「学校……? はっ! そうだったオニ!!」ガバッ
時計<八時ダヨ
アカオーニ「ち、遅刻オニ〜!!」タタタ
マジョリーナ「顔洗ってきなさいだわさー!」
アカオーニ「オニぃいい〜!!」タタタ
ウルフルン「よお、アカオーニ。お勉強は捗ったか?」
アカオーニ「今はそれどころじゃないオニ! 遅刻しそうなんだオニ!!」ワタワタ
ウルフルン「学生は大変だなー。朝ごはんは食ってけよ?」つトースト
アカオーニ「分かってるオニ!」パクリッ
マジョリーナ「アカオーニ、お弁当はどうするだわさ?」
アカオーニ「どっかで買うオニ! じゃあ行ってきますオーニー!!」タタッ
マジョリーナ「大丈夫かねえ」
ウルフルン「俺は好きだぜ、ああいうの」
アカオーニ「はあはあ……」タッタタッタ
アカオーニ「学校まで結構距離があるオニー」タッタタッタ
ザワザワ……
アカオーニ「? なんか見られてるオニ?」
アカオーニ(俺様は今、学生服を着たちゃんとした中学生のはずオニ……)
アカオーニ「って学生服着てくるの忘れてたオニいいいいー!?」イツモノフク
アカオーニ「取りに帰るしかないオニー!!」エンエン
アカオーニ「クソー!」シュンッ
道の曲がり角<ヒョコ
やよい「? 人だかり出来てたけど、何だったんだろう?」
あかね「やよいー! 遅刻するでー!」
やよい「う、うん!」タタッ
♪教室
あかね「おっはよー!」
オハヨー オッハ オハー
あかね「おおきに、おおきにー」パチパチ
やよい「おはよー」
オスー オハヨー キョウモカワイイネ
れいか「おはようございます。あかねさん、やよいさん」
なお「おはよう!」
あかね「おー、もう来てたんやな」
やよい「いつもの……ってみゆきちゃんは?」キョロキョロ
なお「また遅刻かなー」アハハ
れいか「昨日はプリキュアもありましたから」
あかね「しょうがないやっちゃで」
キーンコーンカーンコーン
みゆき「ギリギリせーえっふ!!」タッ
佐々木「アウトよ、星空さん」ポカ
みゆき「ええーっ!?」
アハハハハハ!
みゆき「うう……//」
佐々木「ほら、席に着きなさい」
みゆき「はぁーい」トボトボ
あかね「おはようさん。今日も遅刻やなー」
みゆき「おはよー。違うの、今日はお母さんがさー」
佐々木「そこ、ホームルーム中に喋らない!」
あかね「いぅっ」
みゆき「ご、ごめんなさ〜い……」
佐々木「まったく」
みゆき(でもね、今回はただの遅刻じゃないの)コソコソ
あかね(遅刻に種類があんのかいな)コソコソ
みゆき(耳寄りな情報があるんでっせ、お客さん)
あかね(耳寄りな情報?)
みゆき(今日はね……転校生がやってくるのー!)
あかね(転校生!?)
みゆき(うん! 外国から来たみたい!)
あかね(ってことは外国人? ウチ、英語苦手やからなぁ)
みゆき(ピーター・パンみたいな人だったらいいなぁ〜!)キラキラ
あかね(んなアホな。おらんやろ、そんな人)
みゆき(わ、わかってるよ〜私だって絵本と現実の世界の区別くらいできてるよ〜)ハププ
あかね(できてたんや)
みゆき(でも夢くらい見てもいいじゃない!)
あかね(夢ねえ……)
佐々木「以上でホームルームは終わりですが」
井上「が?」
佐々木「今日は転校生が来ています」
井上「うおおっ! マジでー!?」
ワー!!
あかね「ほんまやったな」
みゆき「でしょー?」エヘヘ
なお「転校生かー。どんな人だろ」
れいか(クラス委員として、すぐにクラスに馴染んでもらいましょう)グッ
佐々木「さあ、入ってきてくださーい」
シン……
佐々木「?」ガララッ
佐々木「まだ来てないようね」
井上「初日っから遅刻かよー。で佐々木先生、転校生って男なの? 女なの?」
佐々木「男の子よ」
井上「ええーマジかよー」
佐々木「確か外国人だったかしら」
井上「外国人!? 男なのは残念だけど、そりゃ楽しみだぜー!」
やよい(外国人かぁ。目の前だから緊張するなぁ)
あかね「ほんまに外国人かいな」
みゆき「すごいでしょ!」エヘン
あかね「そないな情報どこで仕入れたん?」
みゆき「キャンディが職員室の近くで聞いたみたい」
キャンディ「キャンディのお耳は、遠く離れたコインの音も聞き取れるクル」
井上「どこの国なのー?」
佐々木「そうね。聞いたことない国だったわ。確かバッドエンド……」
タタタ
佐々木「! 来たみたい」
井上「よっ! 話題の外国人転校生のお出ましだぜー!!」
佐々木「入ってきていいわよー」
ガララッ
クラス<ジイッ
アカオーニ「遅れてしまったオニ〜。ごめんねごめんね、ごめんオニ」
やよい「」
あかね「」
なお「」
みゆき「へえ〜、面白そうな人〜」
あかね「マジか自分!?」
佐々木「では赤鬼くん、自己紹介をお願いします」
アカオーニ「俺様は、鬼界のスーパーコンピューターことアカオーニだオニー!!」
佐々木「」ポカン
アカオーニ「むう?」
佐々木「え、ええと? 君の名前は赤鬼つよしくんと聞いたけれど……」
アカオーニ「あっ」
アカオーニ(マジョリーナが偽名で登録してあると言っていたんだったオニ)
アカオーニ「まあ細かいことは気にしなくていいオニー」テヘッ
佐々木(ええー)
あかね「なんやあれ……」
なお「なんでアカオーニが……」
女子達<キャッキャッ
カッコイイー サスガガイジン キャー アカオニクンコッチムイテー
あかね「……」
男子達<キャッキャッ
ガタイイイナー ジンシュノカベー イケメン タイイクサイキタイダイ
なお「……」
れいか「どうやらクラスに馴染めそうな方で良かったです」ホッ
なお「いや絶対馴染めないよ! あれどうみても人間じゃないもん!! てかアカオーニだもん!!」
れいか「アカオーニ……?」ハテ
みゆき「コワモテだね」
キャンディ「王子様みたいクルぅー」
やよい「」
あかね(アカン)
佐々木「はい、みなさん仲良くしてあげてくださいねー」
佐々木「じゃあ席は……」キョロキョロ
アカオーニ「……」ジイッ
井上「?」
アカオーニ「……」
井上(そういや修学旅行で見たような……)
アカオーニ(ウルフルンに聞いた話だと、前の席の方がお勉強が捗るみたいオニ)
アカオーニ「……」ギロッ
井上「……」ゾクッ
佐々木「そうね、宗本くんの後ろがあいて……」
アカオーニ「」つ金棒
井上「はい! 僕がそこにいきます、はい!!」ピュンッ
佐々木「え、ええっ?」
アカオーニ「ふふっ」
ひろこ(こいつ……できる……!!)ゾクッ
佐々木「ではホームルームはここまで。一時間の用意をしてくださーい」スタスタ
ガララッ
あかね「」チラッ
なお「」コクッ
あかね(アカオーニに説明してもらわんと!)ダッ
なお(アカオーニに話を聞こう!)ダッ
ゴチイン!
あかね「っ! なんや、この人だかりは……」
なお「! クラスのみんながアカオーニに質問攻めしようとしてるんだ!」
れいか「転校生のさだめですね。ほほえましいものです」ホウ
みゆき「私よりも盛大だー。はっぷっぷー」
あかね「ウチかてはっぷっぷーやて! なんでアカオーニがあんな人気なん!?」
みゆき「そういえばやよいちゃんは?」
れいか「自分の席で絵を描いています」
なお「隣が渋谷でシュール!!」
あかね「やよいぃー! そこは危ないでーえ!!」
やよい「♪」カキカキ
やよい「なかなかの出来かな。バイクが上手く描けないけど……」
ガヤガヤガヤガヤ
アカオニクン! ドコノクニシュッシン! エイゴハナセル! バカ ハナセルニキマッテルダロ! ムシロニホンゴハナセルカドウカ! サッキハナシテタジャン!
ガヤガヤガヤガヤ
やよい「わぁああああ!? なにこれええええええ!!」ビクウッ
やよい「きゃああああ〜!」
人の波<ドシャアッ
みゆき「やよいちゃん!」
なお「あんな一カ所に固まるから……」
やよい「いたた……」
アーア ツクエタオレター オマエガオシタカラダロー ワタシジャナイモン! オレデモネエッテノ!
ギャーギャー
やよい「う、うぅ……」ウルウル
オマエガ! アンタ! ナンダ! ナニヨ! ヤイノヤイノ!!
やよい「うぅ……!」ウルウル
ギャーギャーギャーギャー
れいか「み、みなさんお静かに……」アタフタ
ギャーギャーギャーギャー
やよい「うぅ……」ガシッ
スマイルパクト<カチャッ
ギャーギャーギャーギャー
アカオーニ「うるっさいオニぃいいいー!!」
やよい「みんな静かにしてえええー!!」バリバリ
バリイイッ!!
アカオーニ「ぬおおおおおおおおおっ!?」ビリビリ
やよい「あ……」
アカオーニ「けほっ」コゲコゲ
クラス<ナ ナニ……?
アカオーニ「」バタリ
やよい「アカオニさぁ〜〜〜ん!?」
あかね「あれらぁ……」
アカオーニ「ううむ……」パチッ
やよい「あっ、起きた!」パアアッ
アカオーニ「お前はプリキュアの……どうして俺様は……」キョロキョロ
アカオーニ「ここはどこオニ?」
やよい「学校の保健室だよ」
アカオーニ「保健室ぅ?」
やよい「怪我とか病気をしたらここに来るの」
アカオーニ「怪我ぁ? 俺様、どこか悪いところがあったのかオニ?」
やよい「え、ええと……その。私の、雷で……」
アカオーニ「オニぃ?」
やよい「みんなの注意をひこうとして、放電したら、アカオニさんに……」
アカオーニ「ほう。俺様に電撃を浴びせてくれたオニか」
やよい「ご、ごめんなさい……」
アカオーニ「構わんオニ」
やよい「えっ……」
アカオーニ「あれくらいの電撃、俺様の強靭な身体をもってすればぜーんぜん痛くもかゆくもないオニ!」
やよい「そ、そっかぁ……。はぁあ、よかったぁ……」ホッ
アカオーニ「でもちょっと頭の頭痛が痛いオニ」ヒリヒリ
やよい「え、ええーっ!?」ビクッ
アカオーニ「冗談オニ。おかえしだオニ」ハハハ
やよい「も、もぉー! アカオニさんったらぁ〜!」プンスカ
やよい「でもどうしてアカオニさんがここに?」
アカオーニ「お勉強しに来たオニ」
やよい「お、お勉強?」
アカオーニ「中学生に見えないかオニ?」
やよい「み、見えるんじゃないかな。私はわかんないけど……」
アカオーニ「ふふっ♪」
やよい「ねえ、まさかお勉強って……昨日れいかちゃんが言ってたから?」
アカオーニ「む? ああ〜、悪役としてお勉強は当然オニからな〜」
やよい「へえ〜、アカオニさんでもお勉強するんだ」
アカオーニ「どういう意味オニ!」
やよい「えへへ、ひみつ♪」
アカオーニ「むう!」
キーンコーンカーンコーン
やよい「あ、もうすぐ二時間目が始まっちゃう」
アカオーニ「むう? 一時間目はどうしたオニ! いなくなっちゃったオニ!?」
やよい「やだなぁ、動物じゃないんだから」クスッ
やよい「アカオニさんが寝てる間に一時間目は終わっちゃったんだよ」
アカオーニ「へえ、そんなすぐに終わるものなのかオニ」
やよい「えー、そんなことないよ。アカオニさんは知らないだろうけど、授業ってホントに長く感じるんだからぁ!」
アカオーニ「そうなのかオニ?」
やよい「そうだよー」
アカオーニ「ふうん……。というかお前さんは一時間目どうしたオニ?」
やよい「あっ、私ずっとここにいたから……サボっちゃった」
アカオーニ「プリキュアのくせに悪い奴オニ」ハンッ
やよい「それを言われると何も返せないんだけど……」エヘヘ
ガララッ
あかね「おっ、やよい戻ってきたで」
みゆき「アカオニさんも」
れいか「まさかアカオーニが転校生さんなんて……驚きです」
なお「私は今の今まで気づかない二人にびっくりだよ」
やよい「みんな心配かけてごめんね〜」タタ
あかね「怪我したんはアカオーニやけどな」
アカオーニ「この通りピンピンオニ!」
みゆき「よかった〜」
なお「そうそう、あんたなんで転校しに……」
れいか「みなさん、そろそろ先生が来ますよ」
みゆき「数学だったね!」
あかね「アカン、用意してへん」
なお「数学の先生、そういうとこは厳しいからねー」
れいか「起立、きをつけ、お願いします」
チャクセーキ
ガタガタ
やよい「……」
アカオーニ「……」
やよい「そういえば隣だったね、席」
アカオーニ「そうみたいだオニ」
数学「はい、私語は慎んでー。今日は〜」
アカオーニ(初めての授業オニ)ドキドキ
やよい(数学かぁ……憂鬱)ハア
数学「おお、そうだ。転校生がいたんだったな」
アカオーニ「オニ!」ドキドキ
数学「よーし。なら最初は転校生くんに問題をやってもらおうかなー」カキカキ
数学「教科書の問六、連立方程式だな。これをやってみてくれ」
アカオーニ(連立方程式オニか)
3x+4y=25
3x+2y=5
アカオーニ(数字が大きいオニな……)
アカオーニ(とりあえずウルフルンがやったようにx=1から……)カキカキ
やよい「?」
数学(なんかめっちゃ書いとる)
10分後
アカオーニ「x=100……x=131……」ブツブツ
数学「お、おいおい! 黒板もう真っ白だから! 壁に突入してるから!」
アカオーニ「おかしいオニ! ここまでやっても求まらんオニ!!」ウガー
アカオーニ「むう……!」チエネツ
数学(外国では連立方程式やってないのかな……)
数学「よし、アカオーニくん。もういいもう休め」ポンポン
アカオーニ「オニぃ……」シュン
あかね(お前はようやったで……)
女子達<キャッキャッ
アタマヨサソウナノニアタマヨワーイ ギャップモエー カワイイー
あかね「はいはい」
数学「では代わりに……そうだな。隣の黄瀬さん、助け舟を出してやってくれ」
やよい「は、はいぃ!」スタッ
やよい「」ガチガチ
数学「緊張しすぎだ」
アハハハハハ!!
やよい「……ううっ//」グスッ
カキカキ
アカオーニ(ふん! 足し算もろくに出来ない奴に、こ〜んな難しい問題を解けるわけないオニ!)
やよい「」カキカキ
アカオーニ(む……? なんだオニ、あの線は……)
アカオーニ(なんで三つ目の式なんか書いて……?)
やよい「あ、できました」
x=-5,y=10
アカオーニ「オニぃいいいいいいいいいいいいいいいい!?」
数学「正解だ! さすが黄瀬、連立方程式を解かせたら右に出るものはいない!」
やよい「ほ、ほめてるんですか? それ」
あかね「やよいは連立方程式得意やもんなー!」
井上「よっ! 憎いね、キング連立方程式!!」
やよい「ちょ、ちょっとやめてよおっ!//」ワタタ
アハハハハハハハハ!!
アカオーニ「な……な……」ガタガタ
やよい「?」
アカオーニ「なんでそんな速く解けるオニぃいいいいいいい!!」ガバッ
やよい「きゃああああ〜!?」
アカオーニ「オニぃいいいいいいいいいい!!」
やよい「きゃああああー!!」
数学「」
あかね「ちょっ、離さんかいわれええ!?」
なお「ついに本性を現したね!」
れいか「クラスに馴染めないようなら、あなたはお黙りなさい!」
キャンディ「みんな、変身クルぅー!」
みゆき「キャンディ出ちゃダメ……!」
アカオーニ「……」ガクッ
やよい「? アカオニさん?」
アカオーニ「弟子にしてください!!」オニ
やよい「……ええー」
数学「」
やよい「連立方程式が解けない?」
アカオーニ「そうオニ……ウルフルンから教わったやり方じゃあ、速く解けないオニ……」
みゆき「オオカミさんから?」
アカオーニ「かくかくおにおに」
れいか「かくかくなおなお……なるほど」
なお「いや、なおなおって何よ」
あかね「あの犬っころ、なんてこと教えてんねん」
みゆき「さすがの私もがっかり」
あかね「解けもしんかったやつが言うなやー」
みゆき「あはは〜」
なお「総当たりはないよ」
やよい「うん」
アカオーニ「オニ……」
数学(なんだこれ)
アカオーニ「」シュン
やよい「よーし、わかったよ!」
あかね「なにが?」
やよい「アカオニさんに連立方程式の解き方を私が教えてあげる!」
アカオーニ「オニ……?」
れいか「それはいいですね」
なお「連立方程式クイーンのやよいちゃんなら!」
みゆき「アカオニさんもマスター間違いなしだね!」
あかね「みゆきも教えてもらいやー」
みゆき「ええー!?」
アハハハハハ!!
アカオーニ「お前……」
やよい「雷のお詫びだよ。これで貸し借りなし♪」
アカオーニ「お前……いい奴だオニいいいいいいー!!」ガバッ
やよい「きゃああああー!?」
やよい「いい?」メガネクイッ
3x+4y=25
3x+2y=5
やよい「まずアカオニさんのやり方でやってみて」
アカオーニ「わかったオニ、やよやよ先生!」カキカキ
アカオーニ「まずはx=1とおいて……」
やよい「ちがうちが〜う!」バシバシ
アカオーニ「オニぃー?」
やよい「それじゃあ時間がかかっちゃうの! 総当たりでいくなんて無謀すぎるよ! マイナスだったらどうするの?」
アカオーニ「マイナスぅ?」キョトン
やよい「きょとんってしなぁ〜い!」バシン
アカオーニ「オニぃ〜!?」
やよい「マイナスも知らないなんて、中学生やってけないよ〜!」プンスカ
アカオーニ「な、なんで叩くオニ……」ヒリヒリ
やよい「気分♪」
数学「俺の授業……」
れいか「先生、お茶どうぞ」
やよい「いい? 私のやり方を見てて」
アカオーニ「オニ!」
やよい「」スラスラ
アカオーニ「きれいな字オニ」
やよい「……」スラスラ
アカオーニ「きれいな手オニ」
やよい「……//」スラスラ
アカオーニ「きれいな……」
やよい「わぁあああ!! 見ちゃダメええええええ!?//」ガバアッ
アカオーニ「な、なんでオニ!? 解き方教えてくれオニ!!」
やよい「らめええええええっ!!//」
なお「なんか腹立つね」ズズ
井上「だな」ズズ
アカオーニ「んなるっほどぉー。式を足したり引いたりすればいいオニかー」
やよい「うん、そだよ……」ツカレタ
アカオーニ「なんだ。やってみたら簡単オニな!」
やよい「でしょ?」
アカオーニ「ウルフルンの言う通りオニ!」
やよい「え?」
アカオーニ「もともとはウルフルンにも教えてもらったオニからな。ウルフルンには感謝するオニ!」
アカオーニ「もちろんお前さんにもオニ!」
やよい「あっ、えへへ……うん!」
アカオーニ「これで一歩前進オニー!」
やよい「まもの アカオーニはレベルアップした!」
キーンコーンカーンコーン
やよい「あ、二時間目終わりだ」
アカオーニ「あの音が終わりと始まりの合図オニか」
数学「……では今日はここまで」
れいか「起立、きをつけー、ありがとうございました」
アリャッシャター
数学(……疲れた)トボトボ
アカオーニ「次は何だオニ?」
やよい「英語だよ」
アカーンエイゴヤー! サイアクヤー!
アカオーニ「英語は得意オニ!」
やよい「なら大丈夫だね」
キーンコーンカーンコーン
アリャッシャタバー
アカオーニ「……」
やよい「わかった?」
アカオーニ「ぜんぜん」
やよい「だよね……アカオニさん、焦ってドイツ語喋ってたもん」
アカオーニ「情けないオニ……」
やよい「アルファベットかける?」
キャンディ「なにそりクルぅー?」
アカオーニ「レフトコモン」
やよい「右はライトだよ。めちゃくちゃだよ」
キーンコーンカーンコーン
アリャシャター
なお「歴史意味がわかんない〜!」バタリ
れいか「どおどお」ヨシヨシ
あかね「ウチも外国人の偉人は大嫌いや」
みゆき「私ぜんぶ無理」
キャンディ「織田信長を覚えたクルぅー」
やよい「キャンディすごーい」
アカオーニ「信長はかっこいい奴オニー!」
キャンディ「相棒のゼクロムにはキャンディ会ったことがあるクルぅー!」
アカオーニ「そうだ、やよやよ先生。次は何の授業オニ?」
やよい「その呼び方やめて。って今はお昼休みだよ」
アカオーニ「お昼休みぃ?」
やよい「そう。みんなでお弁当持ち寄って、仲良く話しながらお昼ご飯を食べるの」
アカオーニ「お弁当? ……あっ」
アカオーニ(朝はバタバタしててお弁当買えなかったオニー……)ズーン
やよい「どうしたの?」
アカオーニ「……お弁当、忘れたオニ」ズーン
やよい「ええええっ!?」
みゆき「なになにー? どうしたのー?」
やよい「アカオニさんがお弁当忘れちゃったんだって」
あかね「そらかわいそやなー」
なお「あ、私サンドイッチ余分に作ってるけど」
れいか「私も量は多いので」ズシッ
あかね「ものスゴッ!」
アカオーニ「はあ〜あ、見せ付けるとは嫌らしい奴らオニ」イジイジ
なお「いや……鈍感さん?」
れいか「あなたにおすそ分けをしようという提案なのですが」
アカオーニ「オニ!? 本当オニか!!」
なお「本当はれいかに作ったんだけど」
れいか「なおのだしまきタマゴですが」
あかね「なんやねん自分ら」
みゆき「私もあかねちゃんに作ったよ!」
あかね「食えん」
みゆき「ひどいっ!」
アカオーニ「うう、ううっ……」ウルウル
やよい「良かったね、アカオニさん」
アカオーニ「心のともオニ〜!!」ガバアッ
やよい「なんで私いい!?」
あかね「やっぱお昼ご飯はここで食べるんが落ち着くわ」
れいか「私なおの隣っ」
なお「私れいかの隣っ」
やよい「アカオニさん、座れる?」
アカオーニ「何とか……オニ」キツキツ
キャンディ「キャンディ、お腹すいたクルぅー!」
みゆき「じゃっ、七人で〜」
イッタダキマース!! オニ クル
みゆき「わあ、あかねちゃんのお弁当おいしそ〜!」
あかね「ウチの特製やー!」
なお「れいかのだしまきタマゴおいしい♪」
れいか「なおのお弁当もおいしいです♪」
やよい「みてみて、キャラ弁なんだけど」
アカオーニ「よくわからんオニ」
キャンディ「またキャンディの作ってほしいクルぅ」
ワイワイワイワイ
先輩1「ちょっと、あなたたち!」
先輩2「あなたたち!」
みゆき「なになに?」モグモグ
あかね「げっ、前にいちゃもん付けに来た先輩やん」
やよい「また怒ってるけど……」ブルブル
れいか「どなたで?」
なお「! 先輩達、またですか!?」ガタッ
先輩1「あら、緑川さん」
先輩2「緑川さん」
先輩1「そう、またよ。私はしつこいの」
先輩2「しつこいの」
なお「く……、今度という今度は!」
ガシッ
なお「!」
アカオーニ「待つオニ」
なお「アカオーニ……」
やよい「アカオニさん!」
先輩1「ど、どなた? 結構大きいわね……」アトズサリ
先輩2「大きいわね……」アトズサリ
アカオーニ「よく分からんオニが、お前達空気読めてないオニ? 人のお昼ご飯タイムを邪魔する奴にいい奴はいないオニ!」
先輩1「な、なによあなた」
先輩2「あなた」
先輩1「あっ、わかったわ! あなた転校生ね! 話題になってる……」
先輩2「なってる……」
アカオーニ「話題かどうかは知らんが、転校生オニ」
先輩1「やっぱりね。いい? 転校生くん。この学校ではねえ、私達に逆らうことは死を表すのよ!」
先輩2「表すのよ!」
アカオーニ「なに!?」
なお「真に受けないでよ」
アカオーニ「オ、オニ」
先輩1「だから転校生くん! この学校で生き残りたいなら……」
入江「ちょっといいかな?」
先輩1「……!?」
れいか「入江会長!」
入江「やあ、今日は青木さんもか」
れいか「今日は……?」
入江「へえ、賑やかそうだなあ。僕も混ざりたいくらいだね。ははは、冗談さ」ニコニコ
アカオーニ(こいつ誰だオニ)
入江「で、君達」ニコニコ
先輩達「ぎくっ」
入江「また下らないことをしてるのかな?」ニコニコゴゴゴ……
先輩1「チッ、ずらかるわよ!」ダッ
先輩2「わよ!」ダッ
入江「」ニコニコ
れいか「さすが入江会長……」
あかね「イケメンやなあ」
みゆき「あかねちゃんの方がイケメンだよ」
あかね「はいはい」
入江「」ニコニコ
アカオーニ(で、この人誰オニ?)コソコソ
やよい(入江生徒会長。成績優秀で人望厚い人)コソコソ
アカオーニ(へえ……)
なお「あの、二回も助けてもらって……」
入江「いやいやいいよ。当然のことをしたまでだし、今回はアカオーニくんのおかげじゃないか?」
なお「そうですね……」
アカオーニ「む? 俺様のことを知ってるオニ?」
入江「知ってるさ。今話題の外国人転校生ってね」
アカオーニ「なんか照れるオニー」テレテレ
入江「では僕はこれで。ゆっくり楽しいランチタイムを過ごしてくれ」ニコニコ
アリガトウゴザイマシタ!
アカオーニ「む?」
入江「じゃあね、アカオーニくん」つトランプ
アカオーニ「トランプぅ?」
入江「」スタスタ
トランプ<ピラッ
アカオーニ「ババ、オニ……」
ヒュウウッ……
入江「うふふっ」ニヤリ
やよい「これから午後の授業だよ」
アカオーニ「腹一杯で眠いオニー」フアー
あかね「気持ちはわかる」
みゆき「わかりすぎる」
れいか「みなさん、顔を洗えば目が覚めますよ」
みゆき「わーい!」
やよい「あそぼあそぼー!」
れいか「いえっ! 遊ぶのでは……!」
あかね「困った二人やで」
アカオーニ「水遊びオニー!」
キャンディ「クルぅー!」
あかね「いや四人……」
なお「それそれー!」バシャバシャ
れいか「きゃあー!」
あかね「……六人やな」
キーンコーンカーンコーン
やよい「びちゃびちゃ……」
アカオーニ「オニ……」
なお「れいか、透けてるよ。隠してあげる」ギュッ
あかね「自業自得やな」ベチャベチャ
みゆき「……」ベチャベチャ
やよい「まあ次は体育だし、着替えれるし」
アカオーニ「体育オニ?」
やよい「運動するの」
みゆき「体操服に着替えて外で遊ぶんだよー」
あかね「授業やで」
アカオーニ「それは楽しそうオニ!」
あかね「じゃ、更衣室に移動しよかー」
オー! オニー! イヤ オマエハツイテクンナ オニー!?
五人<ワイワイ
アカオーニ「はぶられたオニ……」ズーン
井上「おお、アカオーニ! まだ着替えてないのかー?」
豊島「やべえ! 次体育か、すっかり忘れてたー!」アセアセ
宗本「デュフフwwwwwwwwwwww」
アカオーニ「オニ……」
井上「お前、黄瀬たちと仲良いみたいだけどさ! 俺ら男子も仲良くしたいんだぜ!」
豊島「一緒に行こうぜ!」
宗本「コポォwwwwwwwwwwwwww」
アカオーニ「お前ら……心のともオニー!!」ガバアッ
ワー! ダキツクナヨ! オニー! ナクナー アハハハ ブヒヒ
やよい「ふああっ、疲れたぁ〜」ヘトリ
アカオーニ「情けないオニな〜♪ 体育くらいで」
やよい「むむう。さっきまで体育の意味も知らなかったのにぃ」プクッ
アカオーニ「所詮、連立方程式は出来ても身体能力では俺様には勝てんオニ!」ワハハ
やよい「わ、私だってプリキュアに変身すれば〜!」バシバシ
アカオーニ「ウハハハ! 効かないオニ効かないオニ〜!」
やよい「むううっ」プクウ
ぜんじろう(目の前でいちゃつくのやめてくれないかな)
アカオーニ「次は6時間目オニな」
やよい「これで最後の授業だよ」
アカオーニ「おお、早いものオニ」
やよい「遅すぎるくらい」
アカオーニ「そうオニ?」
やよい「アカオニさんも毎日学校に来ればわかるよ」
アカオーニ「そういうものオニかー。俺様はいつでも楽しいと思うオニけど」
やよい「ふふ、アカオニさんっておバカさんだよね」クスッ
アカオーニ「お、おバカさん?」
やよい「うん、連立方程式解けないし」
アカオーニ「それは痛い所オニ」
やよい「お弁当忘れちゃうし、転校初日から遅刻しちゃうし」
やよい「英語と間違えてドイツ語喋っちゃうし、授業中にいきなり弟子にしてくださーいって」
アカオーニ「むむ、今思えば笑える話オニ」
やよい「……でも、恐い先輩から守ってくれたり……優しいところもあるんだよね」
アカオーニ「オニ?」
やよい「なんでもないよ。あっ、最後は音楽だから音楽室行かないと!」ホラホラ
アカオーニ「も、持ち物はぁ?」
やよい「私の貸してあげる!」
アカオーニ「ふむ、ここが音楽室かー」
やよい「あれ滝川れんげそう!」
アカオーニ「ほう。なんか浮いてるオニな」
あかね「日本人の肖像少ないしなー」
みゆき「ベートァルトは知ってるよ」
なお「ごっちゃになってるよ」
キャンディ「おいしそうクルぅー」
れいか「ベートーベンはその耳が聴こえなくなってからも、色々な曲を書いた作曲家です」
みゆき「へえ〜、すごいね!」
アカオーニ「耳が聴こえないと曲を聴けないオニ?」
あかね「まあ、そこはセンスやな」
やよい「私も目が見えなくなっても、絵を描きたいな!」
あかね「なんや縁起でもない」
やよい「こ、言葉のあやだよぉ」
音楽「では音楽の授業を始めますよぉ〜♪」
アカオーニ「音楽は歌を歌う授業オニ?」
やよい「うん。他に楽器で演奏したりするよ」
アカオーニ「太鼓なら任せるオニ!」ドドンガドーン
やよい「太鼓はやらないと思うけど」
音楽「お〜♪ あなたが転校生くんですねぇ〜〜〜♪ とても音楽性がありそうですぅ〜〜〜〜♪」
アカオーニ「この先生は歌わないと話せんオニか?」
やよい「しーっ」
音楽「さぁ〜てぇ〜〜〜♪ 本日は〜〜リコーダーで『イェイ! イェイ! イェイ!』を弾いてもらいますよぉ〜〜〜〜♪」
あかね「んな無茶な……」
なお「あかねは手先が不器用だからリコーダー苦手だよね」
れいか「なおは得意よね」
なお「そういうれいかだって」
れいか「ふふっ」
みゆき「リコーダーも苦手ぇ〜……」ピッププ
キャンディ「」ピーピーピー ピピピー ピピピピーピー
あかね「キャンディうまっ」
アカオーニ「その小さいリコーダーはどこで手に入れたオニ」
やよい「私達も練習しよっか」
アカオーニ「オニ」
ピピピーピピー
アカオーニ「むう、サビが難しいオニ」
やよい「リコーダーあったんだ」
アカオーニ「ん? マジョリーナが買ってくれたオニ」
やよい「そ、そっかぁー」シュン
やよい(って何がっかりしてるの私! 私、何を考えてええっ)ブンブン
アカオーニ「? どうしたオニ?」
やよい「な、なんでもない! 練習しよ練習!」ハムッ
アカオーニ「リコーダー逆さまオニ」
やよい「ふええっ!?」アワアワ
キーンコーンカーンコーン
アカオーニ「あ〜、もう帰るオニか」シュン
やよい「寂しいの?」
アカオーニ「そうオニなぁ。せっかくみんなと仲良くなったのに」
やよい「また明日会えるよ」
アカオーニ「オニ……。そうオニな!」
みゆき「やよいちゃーん、一緒に帰ろー!」タタッ
やよい「う、うん!」
アカオーニ「俺様も帰るオニ」
やよい「じゃあ、また明日」
アカオーニ「また明日オニ!」シュンッ
やよい「あっ……」
あかね「やよいー!」
やよい「ご、ごめん! 今行くね!」
やよい「ただいまー」ガチャ
ちはる「おかえり、やよい」
やよい「ただいま、ママ」
ちはる「あら、制服濡れてる……」
やよい「えへへ、水遊びしたから……」
ちはる「まったくもうっ。やよいもまだまだ子供ねえ」
やよい「そんなことないもーん」
ちはる「さあ風邪引いちゃうから着替えて、そのままお風呂入っちゃいなさい」
やよい「うん」ヌギヌギ
チャポン
やよい「ぷはー」
やよい「いいキモチ〜♪」
やよい「今日は体育で疲れちゃったし、お風呂が気持ちいいなぁ〜」
やよい「アカオニさんに雷うっちゃって、変身してないのに力を吸い取られちゃったし」
やよい「ふふっ、アカオニさんったら一時間も気絶しちゃってるんだもん。もう起きないのかもって焦っちゃったよ」
やよい「体育の時間なんかアカオニさん大活躍みたいで、私とは正反対だよね……ってなんでアカオニさんのことばっかり……」
やよい「なんで……」ブクブク
やよい「一日学校で一緒に過ごしただけなのに……」ブクブク
やよい「……」ブクブク
ガチャ
やよい「ふう〜、いいお湯でしたぁ〜」ホカホカ
ちはる「うふふ、それは良かったわ」
やよい「晩御飯なにー?」クシャクシャ
ちはる「こらこら、髪乾かさないと風邪引いちゃうわよ」
やよい「へっくし!」
ちはる「ほらぁ」
やよい「ううっ」ズズ
ちはる「ふふっ、今日はホットケーキよ」
やよい「本当!?」キラキラ
やよい「……ってママ、今日はエイプリルフールじゃないよ?」
ちはる「うふふ。ウソじゃないわよ」
やよい「ホントに〜?」タタッ
ホットケーキ<ホカホカ
やよい「わぁ〜! 本当にあったぁ〜!!」キラキラ
ちはる「でしょう?」
やよい「ありがとう、ママ〜!」
やよい「……でもなんで?」
ちはる「うふふ、やよいったら何か疲れた顔してたから」
やよい「ママ……」
ちはる「何かあったの?」
やよい「ママにはなんでも分かっちゃうんだね」エヘヘ
ちはる「当たり前よ」
やよい「えっとね、私その……ボーイフレンドができちゃった!」
ちはる「ええっ!? ……って今日はエイプリルフールじゃないわよ?」
やよい「……わかんない」
ちはる「えっ?」
やよい「私、わかんないよ……」
ちはる「やよい……」ギュッ
やよい「……」グスッ
ちはる「さ、ご飯を食べましょう?」
やよい「……うんっ」
♪バッドエンド王国
アカオーニ「帰ったオニー」ガララッ
マジョリーナ「おかえりだわさ」
ウルフルン「飯なら出来てるぜー」
アカオーニ「おお、すまんオニ」
マジョリーナ「今日は桃鍋だわさ。猿とキジも入ってる」
アカオーニ「犬のから揚げはどうしたオニ?」
ウルフルン「やめろ」
アカオーニ「は〜、食った食ったオニ〜♪」ポンポン
マジョリーナ「横になるとお前は寝ちゃうから、さっさと風呂に入るだわさ」
ウルフルン「牛になるぞ」
アカオーニ「むう、わかったオニ〜」シブシブ
ウルフルン「……」
マジョリーナ「……出てくるだわさ」
トランプ<ピカアアッ
ジョーカー「はんぁあい! みなさんのためのジョーカーですうっ!」
ウルフルン「で、どうなんだよ。学校でのアカオーニの奴は」
ジョーカー「しっかりと勉学に励んでおられますよおおおうっん? ご友人も多くいらっしゃいますううううっ! 特に問題はな、い、か、とっ」
ウルフルン「そうかよ。問題がないならそれでいい」
ジョーカー「うっふふううん? 何かおかしな言い方ですねええっん?」
ジョーカー「私だけではないのにいっ! アカオーニさんと同じで、中学校に潜伏しているのはねえええええっんっふうう?」
ウルフルン「……」
マジョリーナ「……」
ジョーカー「まっ、あなた方がどう思おうと構いませんよ。今はアカオーニさんを見守ろうではありませんかぁ」
ウルフルン「チッ……あいつのためだ」
マジョリーナ「だわさ」
ジョーカー「うっふぅうんっ!」
アカオーニ「いいお湯だったオニー」ポカポカ
アカオーニ「あれ? あいつら居間にいないオニ? まあいいオニ」
アカオーニ「俺様はお勉強でもするオニー!」
アカオーニ「予習を完璧にして、やよやよ先生をあっと言わせてやるオニー!」
アカオーニ「むう? そういえばやよやよ先生という呼び方はやめてくれ、と言っていたオニ」
アカオーニ「じゃあ何と呼べばいいオニ?」
アカオーニ「うーん……わからんオニ……」
アカオーニ「明日聞いてみるオニ? うーん……」ウツラウツラ
アカオーニ「zzz」
♪翌朝
アカオーニ「うおおおおお!? 寝過ごしたオニぃいいいい!!」ダダダ
マジョリーナ「アカオーニ、お弁当は……」
アカオーニ「どっかで買うオニ!」ダダダ
ウルフルン「ほら、トースト」
アカオーニ「ありがとオニ!」パクッ
アカオーニ「行ってきますオニぃいいいい!!」ダダダ
やよい「あ、あ〜! 遅刻しちゃう〜!」タタタ
ちはる「やよい、お弁当よー」
やよい「ありがとう!」
やよ父「ほれ、トースト」
やよい「はむうっ!」パクッ
やよい「いっへひは〜す!!」タタタ
やよ父「……騒々しいな」
ちはる「ふふ、元気になったみたいで良かったわ」
やよい「はあはあ……」
やよい(この気持ちが何なのかは分からないままだけど、私はこの気持ちを大切にしたい!)
やよい(少しずつ分かっていけばいいの。だから今日は元気いっぱいにアカオニさんにおはよう! って言うんだ)
やよい「……なのに決心した初日に遅刻しそうなんて〜!」タタタ
やよい「ぶっちゃけありえ……」
ゴチイン!
やよい「きゃああっ!?」ドサッ
アカオーニ「オニいいいい!?」ドサッ
やよい「ア、アカオニさん?」
アカオーニ「む、やよや……むう……」
アカオーニ「大丈夫かオニ?」スッ
やよい「あ、ありがと」
アカオーニ「もしかしてお前も遅刻オニ?」
やよい「う、うん」
やよい(おはようって言いそびれちゃった)
やよい「……って、も?」
アカオーニ「ウハハハ! 俺様も遅刻だオニ!」
やよい「威張ることじゃないよ」
アカオーニ「それもそうオニ」
やよい「ていうか、いい加減動かないと遅刻しちゃうよ」パクリッ
アカオーニ「それはトーストオニ?」
やよい「うん。ってアカオニさんも?」
アカオーニ「ハハハ、考えることは同じオニなぁ」
やよい「あれ?」
やよい(私のジャムが塗ってなかったっけ?)
やよトースト<ジャムナイ
やよい「……」
アカオーニ「あ〜ん」
やよい「それ私のおおおっ!」ワー!
アカオーニ「オニ?」
やよい「か、返して返して!」ワアワア
アカオーニ「返してって……どっちみち同じトーストオニ」
やよい「だってそれ私の食べかけだし! 同じじゃないよおっ!」ポカポカ!
アカオーニ「お前も俺様のトーストをかじったオニ」
やよい「あっ……」
アカオーニ「だから俺様も食べていいオニ!」バクンッ
やよい「ああぁ〜!?」ガーン
アカオーニ「お前も早く食べるオニ」
やよい「わ、わわわかってるもん! 今食べるもんっ!」
やよい「……これは違う。これは違うから。こんなの違うもん……」ブツブツ
アカオーニ「?」
やよい「え〜い!!//」パクッ
やよい(た、食べちゃった! 食べちゃった!? アカオニさんの食べかけの……)
やよい「///」ボンッ
アカオーニ「ど、どうしたオニ!?」
やよい「げほごほ!」
アカオーニ「詰まったオニ!? なら俺様の飲みかけのコーヒーを飲むオニ!」
やよい「んん〜!」ゴクゴク
やよい「って飲みかけ〜!?//」ブハアッ
アカオーニ「汚いオニー!」バチャッ
アカオーニ「」フキフキ
やよい「ご、ごめんなさい……」シュン
アカオーニ「まあ、井上とかだったら殴ってるところオニ」フキフキ
やよい「ていうかコーヒー甘いね」
アカオーニ「苦いのは飲めんオニ」
やよい「わ、私も……」
アカオーニ「ウハハハ! 遅刻仲間のうえ、甘党仲間オニ!!」
やよい「ふふふっ」
アカオーニ「ウハハハ!」
やよい「って笑ってる場合じゃない!」
アカオーニ「そうだったオニ!」
オニやよ「遅刻するぅうううううううう!!!」ダダダ
キーンコーンカーンコーン
みゆき「せふとぉーっ!!」
佐々木「アウトよ、星空さん」ポカ
みゆき「ええーっ!?」
アハハハハハハ!
佐々木「あれ? 今日は前二人がいないのね」
ぜんじろう「黄瀬さんとアカオーニくんがいません」
あかね「あのバカップルコンビか」
みゆき「バカップル?」
なお「どうみてもそうでしょ」チュッ
れいか「不純異性交遊は私が許しませんよ」チュッ
あかね「いやもういいや」
ガララッ
やよい「ただいまー!」
アカオーニ「今帰ったオニー!」
あかね「どこの夫婦漫才や」
佐々木「遅刻よ二人とも」
やよい「ご、ごめんなさい!」
アカオーニ「先生、こいつは悪くないオニ!」
やよい「う、ううん! 私が悪いんです!」
アカオーニ「そうオニな。すべてこいつの責任にしてくれオニ」ハンッ
やよい「ひどぉ〜い〜!!」ウルウル
佐々木「」イラッ
ぜんじろう「」イラッ
あかね「気持ちはわかる」
佐々木「えー、最近遅刻が多くなってきています。みなさん気をつけるようにー。以、上!」
あかね「投げやりやな」
アリャッシャシタイ!
みゆき「一時間目はなんだっけ?」
あかね「家庭科や」
やよい「楽しみだねー♪」
アカオーニ「オニぃー♪」
あかね「……アカン。ストレスしか溜まらん授業になりそや」
井上「気持ちは分かるぞ」
あかね「黙っとけ」
♪家庭科室
家庭「えー、きょうは、ケーキ、を、作ってもらいたい、のでー。そこにある、材料や、器具を使ってー。ペア、でー」ゴチャゴチャ
あかね「いよっしゃー! やったるで、みゆき!!」
みゆき「私、頑張るね!」ボチャ
あかね「うん! さっそく卵落としとる奴に説得力はないで!」
なお「れいか、私達も頑張ろう!」
れいか「私達の愛の力なら、ウェディングケーキでも作れるわ」
なお「むしろ作りたい」
れいか「なお……」
なお「れいか……」
やよい「よーし、張り切っちゃうよぉー!」グッ
アカオーニ「料理できるオニ?」
やよい「えへへ、それなりにできるもん!」
アカオーニ「ほう。それは楽しみオニ」
やよい「え? アカオニさんはやらないの?」
アカオーニ「料理はさっぱりオニー」
やよい「だよね」
アカオーニ「俺様は食べる専門オニー」
やよい「!」
やよい「腕によりをかけて作っちゃうよぉー!」ヨシッ
家庭「えー、そろそろ、時間となります、のでー。仕上げに、取り掛かって、ください」
あかね「アカン、ホイップが上手くいかへん」ブキッチョ
みゆき「それくらいなら!」ヨイショッ
あかね「おおっ! これに関してはウチより上手いなあ!」
みゆき「へっへーん!」
あかね「いや褒めてはないけどな」
なお「れいかぁー! あと一段だよー!」
れいか「はい、頂上に乗せるウエハースですぅー!」
井上・豊島(パネエ)
家庭「ではー、試食を、してくださいー。二時間目とか、知りません」
みゆき「あかねちゃんのケーキいっただきまぁーす!」
あかね「たぁーんと召し上がれー」
みゆき「おいしい! おいしいよ、あかねちゃん!」バクバク
キャンディ「クルぅー!」バクバク
あかね「そらよかった!」ニカッ
れいか「ふう、出来たわね」
なお「私達のウェディングケーキ!」
れいか「まずは」
なお「ケーキ入刀!」キャッ
れいか「二人の初めての共同作業です!」キャッ
れいか「あ、西村ちなみに日本刀で」
井上・豊島(パネエ)
やよい「アカオニさん、ケーキは?」
アカオーニ「これオニ」スッ
やよい「? なにか描いてある……って、あ……」
やよい「もしかして私……?」
アカオーニ「ウハハハ、難しいオニなぁ! クレヨンで書くより難しいオニ!」
やよい(私が描いたアカオニさんとの間に私の置いたハートのチョコがある……偶然、だよね)
やよい(なんか幼稚園児が描いたみたいな絵だけど……)
やよい「う、うれじぃ……」ウルウル
アカオーニ「な、なんで泣くオニぃー!?」
やよい「ルンルン♪」スキップスキップ
みゆき「やよいちゃんはしゃいでるねー」
なお「今時スキップだもんね」
れいか「やよいさんが楽しそうだと私も嬉しいです。ね、なお」
なお「うん、れいか」
キャンディ「キャンディもクル」
あかね「干されるで」
やよい「♪」
数学「よーし、三時間目は数学だー。二時間目の国語の先生が泣きながら職員室に戻っていたが、先生はなにも見ていないぞー」
アカオーニ「数学オニか」
やよい「大丈夫? アカオニさん」
アカオーニ「解き方を教えてもらったし、バッチリオニ!」
数学「あー、すまんが今回は連立方程式じゃない」
アカオーニ「そ、そうオニか?」
数学「今日は二次方程式をやる」
やよい「二次方程式かぁ」
アカオーニ「あれは簡単だったオニ!」
やよい「因数分解得意なの?」
アカオーニ「知らんオニ」
やよい「……うん」
数学「もう最初からやり方を教えよう。昨日みたいにはなりたくない」
あかね「それが普通やねん」
アリャッシャタッ
数学(今日はちゃんとした授業ができたな)スタスタ
やよい「ふああっ、難しかったぁ〜」
アカオーニ「」プシュウウ
あかね「あれらぁ」
みゆき「」プシュウウ
あかね「うん、予想はしてたで」
れいか「数学はここからややこしくなるんですよ」ナデナデ
なお「くーん」
あかね(手なずけとるなぁ)
やよい「もっと難しくなるのかぁ。私も燃え尽きそう……」ハア
れいか「定期テストも近いですし、そんな暇はありませんよ」
あかね「テストの話はしんといてぇ……」ウウ
アカオーニ「ってテストってなにオニ?」
みゆき「一言でいえば地獄ッ!」
あかね「前日も当日も後日も地獄ッ!!」
やよい「まさにそう」
アカオーニ「地獄ぅ? ウワハハハ!! 鬼でいう地獄とは人間でいう天国オニ!!」
なお「人間でいう地獄は鬼でいう天国だよ」
アカオーニ「はっ……!」
やよい「テストなんてなくなればいいのに」
キャンディ「みんなからバッドエナジーを感じるクル」
四時間目 合同体育
体育「今日は二人三脚をやるぞー」
体育「二人組でペアをつくれー。そうか宗本、先生と組もうなー」
あかね「またみゆきとか」
みゆき「これはもはや運命じゃないかな?」チラッ
あかね「はいはい」
れいか「なお、すみません。私が足を引っ張りそうですが……」
なお「そんなことないよ。一人のペースに合わせるなんていや。二人のペースで行こう」
れいか「うん♪」
やよい「身長差ありすぎぃー!!」
アカオーニ「今更オニ」
体育「位置についてー。よーい、ドン!!」
ダダッ
あかね「悪いけど一番はウチらがもらうでー!」ダッ
みゆき「あかねちゃん、ひきずってるひきずってるぅう!」ズザザァ
なお「二人のペースで」ノロノロ
れいか「この赤い紐がほどかないように」ノロノロ
やよい「あたぁっ」ドテッ
アカオーニ「このままでは桃橙チームに負けてしまうオニ」
やよい「ていうかあれ二人三脚じゃないよね。完全に西部劇だよね」
アカオーニ「かくなる上は……!」ダキッ
やよい「へええっ!?」
なお「!」
なお(お姫様だっこだと……私じゃれいかに出来ない至難の技……!)
やよい「いやあああっ!//」
アカオーニ「ウハハハ!! 一番乗りオニー!!」
やよい「お、おろしてええっ!! 恥ずかしいからああっ!!//」ポカポカ
あかね「あんなん二人三脚ちゃうで!」
みゆき「」ズザザァ
体育「もういいやなんでも」
♪お昼休み
あかね「ふー、ハードな体育やったで」
みゆき「まだ耳に砂が……」
あかね「ほんまにすまん」
みゆき「あかねちゃんが砂を舐め取ったら許してあげる」チラチラッ
あかね「それはない」
みゆき「なおちゃんとれいかちゃんはやってるじゃん!!」
なお「れいか、れいかぁ……」ペロペロ
れいか「♪」ナデナデ
あかね「あれは見たらアカン」
やよい「えへへ〜」
やよい(お姫様だっこされちゃったぁ〜)
やよい「えへへ〜」
アカオーニ「おい、黄色が別の世界に行ってしまったオニ」
あかね「やよい、って呼んだら飛び起きると思うで」
アカオーニ「や、やよい!? そんな呼び方できるわけないオニ!」
やよい「や、やよいって呼んだ!?//」ハッ
あかね「ウチがな」
やよい「なんだぁ……」シュン
あかね「露骨に落ち込まれるとくるものがあるで」
やよい「アカオニさん、今日はお弁当持ってきたの?」
アカオーニ「あっ……」
あかね「またかいな」
なお「しょうがないなぁ」カパッ
やよい「あ、ああっ! き、今日は大丈夫だよ!」
なお「?」
やよい「えと、そのぉ……」モジモジ
れいか「……なお、邪魔をしてはいけません。こちらに来なさい」
なお「れいかぁー」ピョンピョン
やよい「えっとね、アカオニさん」
アカオーニ「なんだオニ? 俺様腹が減ってるんだオニ」
やよい「そ、そっか。それなら……これ! お弁当!」
アカオーニ「オニぃ?」
やよい「その……アカオニさんのために、作ったんだけど……」
アカオーニ「俺様のため?」
やよい「い、嫌だった?」ウルウル
アカオーニ「そんなわけないオニ! 嬉しいオニ!」
やよい「え、えへへ……///」
ゴチソウサマデシター
みゆき「午後の授業も頑張ろうー!」
やよい「おおー!」
アカオーニ「? 妙に張り切ってるオニな」
あかね「五時間目は美術なんやでぇー」
アカオーニ「なるほど」
やよい「あー! 私が美術しか楽しみにしてないとか思ったでしょー!」
アカオーニ「あと家庭科オニ」
やよい「……」プクウッ
あかね(熟知しとんなぁ)
美術「今日は人物を描いてみましょう!」
美術「もちろん、クラスの人を描くのもいいですが、日頃お世話になっている人に向けての感謝の気持ちを絵のプレゼントで表現するのもいいものですよー」
あかね「やよいが得意そやなあ」
みゆき「私あかねちゃん……じゃなくてキャンディ描いてあげるー♪」
キャンディ「クルぅ〜」
みゆき「」チラッ
あかね「うん、んで?」
みゆき「……」ウルウル
あかね「泣くなや」
なお「れいか、何を描こう?」
れいか「私はなおの絵を描こうかと。なおも……」
なお「……。そっか、でも私れいかの絵は描かないよ」
れいか「えっ……? ど、どうして!」
なお「れいかの絵は描かないよ。一人映ってるれいかなんて、耐えられない」
れいか「……なお」
なお「二人合わせた絵を描こう! 私達の愛が伝わる絵を!」
れいか「うん♪」
あかね「エロはアカンで」
アカオーニ「〜♪」カキカキ
やよい「なに描いてるの?」
やよい(もしかして私の絵だったり……)
アカオーニ「ふふふ。これは鬼が桃太郎を倒す紙芝居オニ!」ジャン
やよい(ざ、残念。てか人物画でもないし)
やよい「でもアカオニさんらしいかも」クス
アカオーニ「お前は何を描いてるオニ?」
やよい「わ、私はそのぉ……」
やよい(なんだろう。ケーキとかお弁当の時より恥ずかしいよぉ……)モジモジ
やよい「ま、まだ途中なんだけどね」
アカオーニ「ふむふむ、男の人オニな」ジロジロ
やよい「み、見ないでええっ//」
アカオーニ「線だけで誰か分からんオニ」
やよい「え……あ、えっと、そう! パパを描いたんだよ!」
アカオーニ「パパぁ?」
やよい「う、うん。父の日のプレゼントで……」
アカオーニ「父の日? ああ、もうそんな時期オニかぁ」
アカオーニ「よーし! 俺様もパパンの絵を描くことにするオニー!」
やよい「え、えええええ〜っ!」ガーン
アカオーニ「〜♪」カキカキ
やよい「あ、あぁ……」
やよい(私の絵を描いてほしかったんだけど……)
やよい「まっ、楽しそうだからいっか」ムウ
やよい(……なおちゃんとれいかちゃんみたいに、描きあいっこしたかったなぁ)
アカオーニ「〜♪」カキカキ
やよい(次の授業では!)グッ
やよい「頑張るぞー!」オー
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 09:17:06.42 ID:wbdn+xVR0
アカンベェ「もんだい!!」テテーン
サニー「わったしはぁ〜、キュアサニぃい〜!」ブブー
ピース「えっと、ちょっと待ってぇ……いちたすぅ……」ブブー
マーチ「徳川家なんとかぁあああ!!」ブブー
ハッピー「犬も歩けばここ掘れワンワン♪」ブブー
アカオーニ「ウハハハ!! こんな簡単な問題も分からないとは馬鹿な奴らオニー!」
アカンベェ「あっか〜ん!」ギャハハ
ハッピー「うう……」クーン
ピース「時間があれば掛け算までできるもん!」プク
サニー「ウチも筆記なら〜!?」ドギマギ
マーチ「徳川家康なら知ってるよ!」エヘン
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 09:25:15.07 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「プリキュアは馬鹿ばっかりオニなー!」ワハハ
アカンベェ「あっかんあっかん!」ギャハハ
ピース「むう、そんなことないもん!」
サニー「こっちにはビューティがおるんや!」
マーチ「学年トップの天才のね!」
ハッピー「ビューティにかかればこ〜んな問題楽勝なんだからぁ!」
ビューティ「皆さんの言う通りです!」
アカオーニ「キュアビューティ!?」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 09:34:09.23 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「て、天才オニ……?」
サニー「ビューティにかかればそないな問題、二秒で解けるわ!」
ビューティ「順番に答えはマイネームイズキュアビューティ!」ピンポーン
ビューティ「10っ!」ピンポーン
ビューティ「徳川家光ッ!」ピンポーン
ビューティ「犬も歩けば棒に当たるッッ!!」ピンポンピンポーン
ピース「全問正解だよ!」
アカオーニ「ぬぬう、ならとびっきり難しいのを!」
アカンベェ「もんだい!」テテーン
アカンベェ「童貞とはなに!」
ビューティ「……」
サニー「」
ピース「」
マーチ「……」
ハッピー「?」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 09:42:50.71 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「ウハハハ! 答えられるわけないオニー!! ちなみに答えは俺様も分からんオニ!」
ビューティ「……」
アカンベェ「さあ、答えろ!」ニヤニヤ
ピース(あっかん! 楽しんでる!)
サニー「ひひひ卑怯やでぇ! こないなこと女の子にぃ……!!//」
マーチ「……」ドキドキ
ハッピー「?」
アカオーニ「意味わからんオニ。キュアビューティ、もうすぐ時間オニ!」
ビューティ「……」
サニー「ビューティ!」
ピース「ビューティ!」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 09:48:35.62 ID:wbdn+xVR0
ビューティ「……知っています」
アカオーニ「なにい!?」
サニー「ビューティ……!」
ピース「ビューティ……!」
マーチ「……」ドキドキ
ハッピー「ビューティ物知りぃ〜!」
アカオーニ「お、俺様でも分からないことをどうして……!」
ビューティ「私の兄が、その単語を口にするのを聞きました」
サニー「ビューティ……」
ピース「ビューティ……」
マーチ「……//」ドキドキ
ハッピー「」ドキドキ
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 09:51:08.09 ID:T7hphlkFO
誰かがやると思ってた
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 09:58:23.10 ID:wbdn+xVR0
ビューティ「そう……私の兄は…………」
ビューティ「童貞です……っ!!」
サニー「いや何てこと暴露してんねん」
マーチ「つまりビューティは処女……」ボソッ
ハッピー「処女ってなにー?」
ビューティ「処女とは女性がまだ男性との性的経験をもっていないこと。また、その女性のことです」
ビューティ「童貞は同じ意味で男性のことを言います」
ハッピー「へえ〜」
キャンディ「勉強になるクルぅ〜」
アカオーニ「ふむふむ」
ハッピー「で、性的経験って?」
ビューティ「セッ……」
サニー「ぁあああああああああああー!!」
ピース「わーわー!」
マーチ「チッ……」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 10:05:51.42 ID:wbdn+xVR0
アカンベェ「正解〜!!」シュワアア
ハッピー「アカンベェが浄化されてく! 必殺技をうってないのに何で!?」
キャンディ「やったクルー!」
アカオーニ「むむぅ、今日のところはここまで……」シュ
ビューティ「お待ちなさい!」
アカオーニ「オニ?」
ビューティ「敵ながら、心配になってきました……」
アカオーニ「何がオニ?」
ビューティ「あなた、少し頭が……」
サニー「悪すぎるな」
マーチ「あなたも問題分からないんでしょ?」
ピース「勉強しなきゃ」
ハッピー「うんうん」
キャンディ「四人には言われたくないクルぅ」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 10:12:32.49 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「むっか〜! お前たちまでそんなこと言うオニ!?」
アカオーニ「俺様は勉強が大嫌いオニー!!」
ビューティ「まあまあ、勉強はいいものですよ」
サニー「せやせや。例えば、バレーボール選手になったとして、英語を話せんかったら外国人選手とコミュニケーションとりづらいやろ?」
ピース「数学は分からない人こそ、絵とかでやり方を説明できると思うの!」
マーチ「サッカーの歴史は興味深いし」
ハッピー「色んなことを知ってれば絵本を楽しく読めて、ウルトラハッピーだよ!」
キャンディ「誰の受け売りクル」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 10:18:25.94 ID:wbdn+xVR0
ビューティ「世界をバッドエンドにするにも、頭を使うと思いますよ」
アカオーニ「なるほど……。ジョーカーが言ってた意味はそういうことかオニ……」
アカオーニ「でも何を勉強すれば……」
教科書<ドササッ
アカオーニ「これは?」
ビューティ「七色ヶ丘の教科書です。これを読めば基礎知識は学べるかと」
アカオーニ「よし! 早速読んでみるオニ!」
アカオーニ「ありがとうオニ、プリキュア!」シュンッ
プリキュア「」ノシ
ビューティ「これでしばらくは安心ですね」
サニー「せやな」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 10:22:07.73 ID:KEzBDk8I0
教科書渡したらお前らが勉強できないんじゃ…
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 10:24:52.54 ID:wbdn+xVR0
♪バッドエンド王国
ジョーカー「三幹部のみんなさぁ〜〜〜ん! 少々お集まりくださいまっせええ!」クルクル
ウルフルン「なんだよ朝っぱらから」
マジョリーナ「わたしゃ発明の途中だわさ!」
ジョーカー「まあまあ。そんなことより私、たいへぇえええんなことに気付いてしまいましてねえ?」
マジョリーナ「大変なことぉ?」
ウルフルン「お前が変態なのは見ればわかる」
ジョーカー「うっふううん? 冗談を言っている場合ではないんですうう、はいぃ」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 10:30:47.84 ID:wbdn+xVR0
ウルフルン「で、なんだよ」
マジョリーナ「もったいぶらずに言うだわさ」
ジョーカー「私、考えてみたんですよおっ? あなた達が何故ぇ、プリキュアに勝てないのかをねえええっ?」
ウルフルン「あぁ? 喧嘩売ってんのか、クソピエロ!!」
マジョリーナ「私達の仕事はバッドエナジーを集めるだけ! プリキュアなんて本来アウトオブ眼中さね!」
ジョーカー「うっふっふうん? プリキュアはよくその仕事の邪魔をしますよねえ? どうしてそれを眼中にないなんて言えるのですかぁ?」
マジョリーナ「むう……」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 10:35:16.48 ID:wbdn+xVR0
ジョーカー「ハッキリ言いましょう〜。今のままではあなた方……」
ジョーカー「プリキュアに絶対に勝てまっせええええええええええええん!!」
ウルマジョ「……っ!!」
ジョーカー「そんなこと自覚なさってますよねえっ? 自分達のことですからねえっ?」
ウルフルン「チッ……!」
ジョーカー「んっふふふうっ! そうですか、分かっているならあなた方にも救いようはありますねええ?」
マジョリーナ「ジョーカーのくせに生意気な……!」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 10:42:18.92 ID:wbdn+xVR0
ジョーカー「いいですかぁ? あなた方に足りないのはずっばぁぁ〜っりぃ! 知識ですよおおっ!!」
ウルフルン「……はぁ?」
ジョーカー「私の見ているかぎりぃ、あなた方は戦術が甘すぎるんですよおっ」
ジョーカー「ウルフルンさんはアカンベェに任せすぎですしぃ、アカオーニさんは論外でしょう」
ジョーカー「ウルフルンさんは私が渡してすぐにアオッパナの秘密をプリキュアに話してしまいましたしぃ?」
ウルフルン「べ、別にいいじゃねえか」
マジョリーナ「私の戦術にはケチをつけられないだわさ!」
ジョーカー「そもそも鏡の性質なんて小学生でも知ってますよねえっ?」
マジョリーナ「」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 10:51:07.47 ID:wbdn+xVR0
ジョーカー「私、呆れ果ててしまいましたよおっ。みなさんはそれぞれ優秀な特技を持っているのに、知識の無さが足を引っ張って……もったいないもったいない」
ジョーカー「そこで私、提案があるんですううううう! 皆さんでお勉強をしてみたら、知識が高まるのではないかと思うんですよおおおおっ!!」クルクル
マジョリーナ「お勉強だわさ?」
ウルフルン「けっ、なんで悪の三幹部の俺達がお勉強なんざやらなくちゃならねえんだ」
ジョーカー「あっらぁん? 知識を蓄えるのはプリキュアを倒すため、プリキュアを倒すのはバッドエナジーを集めるため〜、バッドエナジーを集めるのは何故でしょう?」
ウルフルン「ピエーロ様を復活させるために決まってんだろ」
ジョーカー「でっしょう? なら繋がりませんかぁ? お勉強をするのと、ピエーロ様復活がっ」
ウルフルン「……!」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 10:59:53.96 ID:wbdn+xVR0
ウルフルン「お勉強すりゃあ、結局はピエーロ様復活に貢献できるってわけだな!」
マジョリーナ「それはもうお勉強するしかないねえ」
ジョーカー(うふふ、馬鹿な人達で助かりますよ)
ウルフルン「んでまず何をやりゃいいんだ?」
マジョリーナ「私は大学生程度の知識はあるだわさ」
ウルフルン「俺様は高校生くらいだ!」
ジョーカー「……ですよねえ。実は困ったことがあるんですう」
ウルマジョ「ん?」
ジョーカー「あなた方二人が中学生以上の知識を有しているのは知っています。ですが一人、心配な人物が……」
アカオーニ「ただいまオニー♪」
ジョーカー「ンァッナタでっすうううううううううううううっ!!」ビシイッ
アカオーニ「オニ?」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 11:07:53.77 ID:wbdn+xVR0
ジョーカー「……」ジロッ
ウルフルン「……」ウンウン
マジョリーナ「……」ウンウン
アカオーニ「いったい何の話オニ……」
ジョーカー「実はかくかくぴえろで……」
アカオーニ「かくかくおにおに……、ってなんだとオニ!?」
ウルフルン(やべえ、キレるぞ)
マジョリーナ(アカオーニがキレると面倒臭いだわさ)
ジョーカー(私に任せてください)
ジョーカー「いんやぁ、アカオーニさん。別にあなたが……」
アカオーニ「お勉強、やってやるオニー!」ウシッ
ジョーカー「えっ」
アカオーニ「今時悪の三幹部がお勉強できないとか、ぶっちゃけありえないオニ!!」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 11:13:13.19 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「これを見るオニ!」ドササッ
ウルフルン「こいつは?」
アカオーニ「ちゅーがっこーの教科書オニ!」
ウルフルン「お前……まさか……俺達が言う前からお勉強を…………?」
ジョーカー「いつの間にかご立派になりましたねぇぇぇ……」
マジョリーナ「おばあちゃん嬉しいだわさ……」グスッ
アカオーニ「俺様、東大目指すオニ!」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 11:19:41.99 ID:wbdn+xVR0
それから5分後
アカオーニ「♪」ペラペラ
ウルフルン「本当にお勉強してやがる……」
マジョリーナ「見直しただわさ」
ジョーカー「……お二方、アカオーニさぁんのために私達にできることをしてあげましょう」
ウルフルン「ああ」
マジョリーナ「まずはお勉強の環境を整えるだわさ」
ジョーカー「人間界の学校に通わせましょう!」
マジョリーナ「その手があっただわさ!」
ウルフルン「大丈夫なんかよ? あんな姿で」
マジョリーナ「抜かりはないだわさ! 確か私の発明で役に立つものが……」ガサゴソ
マジョリーナ「あっただわさ!」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 11:21:15.87 ID:P60Ia6maO
なにこの進研ゼミ
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 11:25:44.31 ID:IDKM9hWb0
アカオーニ「あっ!!この問題、進研ゼミで出たオニ!!!!」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 11:26:36.03 ID:wbdn+xVR0
ウルフルン「まぁた発明か。今度はなんだ?」
マジョリーナ「この服は着た者を中学生の姿に変えてしまう、世にも奇妙な服……」
マジョリーナ「その名も、チュウニニナ〜ル!」テッテレー
ウルフルン「ただの学生服じゃねえか」
マジョリーナ「そうとも言う」
ジョーカー「草津の湯ぅ〜」
ウルフルン「てめえは黙っとけ」
マジョリーナ「これをアカオーニに着させれば、学校に行けるだわさ!」
ウルフルン「あったまEー!!」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 11:33:32.78 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「さっぱり分からんオニ……」ウーム
マジョリーナ「アカオーニ」
アカオーニ「なんだオニ?」
マジョリーナ「頑張っているようだねえ。わたしゃ、お前がそんな頑張り屋さんだったとはしらなかったよ」
アカオーニ「そんな店やってないオニ」
ジョーカー「ですがどんなに頑張っても、世間は学歴でしか人を見ません」
ウルフルン「お前東大目指してんだろ? なら学校に行った方がいいと思うぜ」
アカオーニ「学校オニ? 俺様、鬼ヶ島小学校に通っていたオニ」
ウルフルン「進学するんだよ、中学校にな」
アカオーニ「オニー」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 11:38:35.83 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「それはいいオニ!」
ジョーカー「ちょうど中学校の教科書を持っていますしねえっ」
マジョリーナ「この学生服を着てくだわさ」
ウルフルン「もう学生服って言ってんじゃん」
アカオーニ「俺様のたもに……」ウルッ
アカオーニ「ありがとうオニ!! 俺様、絶対に東大に受かってみせるオニ!!」
マジョリーナ「応援してるだわさ」
ウルフルン「頑張れよ」
アカオーニ「みんなの思い、無駄にしないオニ……!!」グッ
ジョーカー「あっ、そうそぉう。あと別件なんですが」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 11:43:35.87 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「なんだオニ」
ジョーカー「私、アカオーニさんに渡したいものが……」スッ
アカオーニ「? なんだこれオニ」
ジョーカー「受験のお守りです」
アカオーニ「! ジョーカー……!」
ジョーカー「勘違いしないでくださぁい。私は別に……」
アカオーニ「ジョーカー!!」ダキッ
ジョーカー「いやあああっ!?」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 11:47:08.78 ID:wbdn+xVR0
ジョーカー「はあはあ……」ゲンナリ
アカオーニ「お前、実はいい奴だったオニなぁ!」グスッ
ジョーカー「だから誤解ですって……お守りを開けてくださぁい」
アカオーニ「うむ」ガサゴソ
お守り<コロコロ
アカオーニ「なんか出てきたオニ」
ウルフルン「黄色のボール?」
マジョリーナ「なんだいこりゃ」
ジョーカー「キイッパナです!」
狼鬼魔女「キイッパナぁ?」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 11:50:29.34 ID:wbdn+xVR0
ジョーカー「そぉおおう! アカッパナ、アオッパナとはまた違うアカンベェを生み出す鼻でええええっす!」
マジョリーナ「今度は何が違うだわさ?」
ジョーカー「アカッパナはキュアデコルで作られたもの。アオッパナはキュアデコルで作られたものではないため、プリキュアの技が効きません」
ジョーカー「そしてぇ、このキイッパナはプリキュアの技が効いて、力も弱まりますぅ」
ウルフルン「……はぁ?」
アカオーニ「それじゃアオッパナより使えないオニ!」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 11:58:51.80 ID:wbdn+xVR0
ジョーカー「ノンノン! よく聞いてくださぁああい。たしかにキイッパナはプリキュアの技も効いて、力は弱まりますぅ」
ジョーカー「ですが一発で倒れるとは言っていませんよぉおおっ」
ウルフルン「なに?」
マジョリーナ「まさかプリキュアの必殺技を何回も耐えられるだわさ!?」
ジョーカー「ええ〜そうですともぉ。しかも力が弱まるとは言っても、アオッパナよりは強さは上です」
アカオーニ「そいつは使えるオニ」
ジョーカー「もっちろおおおんっ? レインボーヒーリングは完全に効果はナッシィイイイング!! 効くのは普段の必殺技のみ」
マジョリーナ「ほう、上手く使えばプリキュアを倒せるかもしれないねえ……」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 12:04:51.98 ID:wbdn+xVR0
ジョーカー「ちなみにどうしてキイッパナがそんな性質を持つかというと〜」
アカオーニ「いうと?」
ジョーカー「キイッパナは半分はキュアデコル、もう半分はアオッパナの材料で出来ているからなんでええええっすう!」
マジョリーナ「なるほど、いい具合に配合しただわさ」
ジョーカー「お分かりいただけましたぁ? 皆さんに知識をつけてもらい、そうして編み出した完璧な戦略とこのキイッパナでプリキュアを倒して貰いたいんですよぉおおお!」
マジョリーナ「いーっひぃっひ! そりゃ楽しみだわさ」
ウルフルン「やっと奴らに一泡吹かせられるぜ」
ジョーカー「アカオーニさんには東大目指しつっつぅうう〜んっ? プリキュアを探ってほしいんですうう」
アカオーニ「お安い御用オニ!」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 12:10:46.77 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「そのためにはまずはお勉強オニ!」タタッ
ウルフルン「おお、また机に向かったぞ」
マジョリーナ「切り替えが早い子だわさ」
アカオーニ「ううんと……」ペラペラ
マジョリーナ「頑張るだわさ〜!」
ウルフルン「目指せ、東大〜!!」
マジョリーナ「バッドエンド王国の未来は明るい……いや、真っ暗だわさー!!」
ワーワー
ジョーカー「……ふふっ。馬鹿な人達♪」
ジョーカー「あなた方がどれだけ頭が悪かろうと私には関係ありまっせん。むしろ悪い方が好都合ぅ……♪」
ジョーカー「ミラクルジュエルの手がかり、ゆっくり探すとしましょう」
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 12:15:54.72 ID:wbdn+xVR0
♪アカオーニの部屋
アカオーニ「よーし! 明日から学校オニ! 予習をするオニ!!」
アカオーニ「夜食はマジョリーナが作ってくれた犬のから揚げ、猿の煮物、キジの野菜炒めがあるからバッチリオニ!」
アカオーニ「まずは数学オニか!」
アカオーニ「算数は小学校から得意だったし、九九も三の段まで言えるオニ!」
教科書<ペラペラ
アカオーニ「ふむ、ふむ……………………………………なんだこれオニ」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 12:29:39.67 ID:wbdn+xVR0
x-y=5
2x-y=10
アカオーニ「連立方程式オニか……」
アカオーニ「つまり二式が成り立つように二つの文字の値を出せばいいオニ」
アカオーニ「だからまずは……どうすればいいオニ?」
アカオーニ「……。分からなかったら、人に聞くのが早いオニ」
アカオーニ「マジョリーナー!」
ウルフルン「マジョリーナならもう寝たぞ」
アカオーニ「まだ八時オニ!」
ウルフルン「年寄りだからな」
アカオーニ「まあいいオニ。実は分からない問題があるオニ」
ウルフルン「どれどれ」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 12:37:32.60 ID:wbdn+xVR0
ウルフルン「ほおー、連立方程式か。懐かしいな」
アカオーニ「解るオニか?」
ウルフルン「あったり前だろ。俺様を誰だと思ってやがんだ。狼界のアインシュタインと呼ばれた男だぜ」
アカオーニ「よくわからんが、すごいオニ!」
ウルフルン「連立方程式は見た目はややこしいけどなぁ、解いてみると意外と簡単なのに驚くもんだぜ」
カキカキ
ウルフルン「まずはx=1とおく」カキカキ
アカオーニ「ふむふむ」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 12:38:35.27 ID:P60Ia6maO
えっ
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 12:39:50.81 ID:tGjp95m00
そんな解き方だったっけ?
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 12:40:33.19 ID:kbWfUniH0
>>64
総当たりで出す気じゃね?
総当たりで出す気じゃね?
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 12:45:17.14 ID:wbdn+xVR0
ウルフルン「そうすると上がy=-4、下がy=-8になって値が違ってくるわけだ」
アカオーニ「じゃあこれは誤答オニ」
ウルフルン「そういうことだ。で、次にx=2とおいて……」
アカオーニ「ふむふむ」
5分後
ウルフルン「出来たな。答えはx=5,y=0だな」
アカオーニ「おお、さすがオニ。ウルフルン」
ウルフルン「どうだ。やってみると簡単だろ?」
アカオーニ「でも結構疲れたオニ」
ウルフルン「この作業にも慣れる」
アカオーニ「ありがとうオニ、また何かあったら聞くオニ」
ウルフルン「おお」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 12:56:32.39 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「次は二次方程式オニか」
x2+2x+1=0(右のは指数)
アカオーニ「またxを求める問題オニか……」
アカオーニ「でも今度は簡単そうオニ♪ さっき教えてもらったやり方で……んん?」
アカオーニ「なんだオニ、この右上の数字は……」
アカオーニ「ウルフル……いや、自分で解くオニ! 右上の数字は無視して……」
アカオーニ「答えはx=-1/4オニな」
アカオーニ「因数分解を利用して解けと書いてあるオニが、知らないからいいオニ」
アカオーニ「次行くオニ」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 13:04:41.01 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「そろそろ違う教科をやるオニ。数字の次は……国語オニ!」
アカオーニ「でも予習することがないオニな。俺様、漢字書けないけど」
アカオーニ「国語はおいといて、英語オニ!」
アカオーニ「英語オニか。確かアカンベェがマヨネーズとか言っていたオニ」
アカオーニ「マヨネーズ アカオーニ。バッドエンドキングダム〜。ピエーロ様〜、ウルフル〜ン、マジョリーナ〜、エ〜ンドジョーカー」ペラペラ
アカオーニ「完璧オニな。英語はもういいかオニ」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 13:13:16.34 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「次は社会……。なんだか人間ばっかりで目が痛いオニ」
アカオーニ「人の一生は重き荷をを負うて遠き道を往くがごとしぃ? 誰オニ、このオッサン」
アカオーニ「落書きしてやるオニ!」カキカキ
アカオーニ「ウハハハ!! ピエーロ様そっくりオニー!!」ギャハハ
アカオーニ「……こんなことしてる場合じゃなかったオニ。もう九時オニ」
アカオーニ「次は科学……」ペラッ
アカオーニ「むう。眠いことしか書いてないオニ……」ウツラウツラ
アカオーニ「オニぃ……」バタリ
アカオーニ「zzz」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 13:25:23.80 ID:wbdn+xVR0
♪翌朝
マジョリーナ「ほら、起きるだわさ」ユサユサ
アカオーニ「うう〜ん……まだバッドエナジーを集める時間じゃないオニ〜」
マジョリーナ「何寝ぼけてるだわさ! 今日から学校だろ?」
アカオーニ「学校……? はっ! そうだったオニ!!」ガバッ
時計<八時ダヨ
アカオーニ「ち、遅刻オニ〜!!」タタタ
マジョリーナ「顔洗ってきなさいだわさー!」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 13:31:15.06 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「オニぃいい〜!!」タタタ
ウルフルン「よお、アカオーニ。お勉強は捗ったか?」
アカオーニ「今はそれどころじゃないオニ! 遅刻しそうなんだオニ!!」ワタワタ
ウルフルン「学生は大変だなー。朝ごはんは食ってけよ?」つトースト
アカオーニ「分かってるオニ!」パクリッ
マジョリーナ「アカオーニ、お弁当はどうするだわさ?」
アカオーニ「どっかで買うオニ! じゃあ行ってきますオーニー!!」タタッ
マジョリーナ「大丈夫かねえ」
ウルフルン「俺は好きだぜ、ああいうの」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 13:43:34.68 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「はあはあ……」タッタタッタ
アカオーニ「学校まで結構距離があるオニー」タッタタッタ
ザワザワ……
アカオーニ「? なんか見られてるオニ?」
アカオーニ(俺様は今、学生服を着たちゃんとした中学生のはずオニ……)
アカオーニ「って学生服着てくるの忘れてたオニいいいいー!?」イツモノフク
アカオーニ「取りに帰るしかないオニー!!」エンエン
アカオーニ「クソー!」シュンッ
道の曲がり角<ヒョコ
やよい「? 人だかり出来てたけど、何だったんだろう?」
あかね「やよいー! 遅刻するでー!」
やよい「う、うん!」タタッ
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 13:51:32.47 ID:wbdn+xVR0
♪教室
あかね「おっはよー!」
オハヨー オッハ オハー
あかね「おおきに、おおきにー」パチパチ
やよい「おはよー」
オスー オハヨー キョウモカワイイネ
れいか「おはようございます。あかねさん、やよいさん」
なお「おはよう!」
あかね「おー、もう来てたんやな」
やよい「いつもの……ってみゆきちゃんは?」キョロキョロ
なお「また遅刻かなー」アハハ
れいか「昨日はプリキュアもありましたから」
あかね「しょうがないやっちゃで」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 14:01:56.95 ID:wbdn+xVR0
キーンコーンカーンコーン
みゆき「ギリギリせーえっふ!!」タッ
佐々木「アウトよ、星空さん」ポカ
みゆき「ええーっ!?」
アハハハハハ!
みゆき「うう……//」
佐々木「ほら、席に着きなさい」
みゆき「はぁーい」トボトボ
あかね「おはようさん。今日も遅刻やなー」
みゆき「おはよー。違うの、今日はお母さんがさー」
佐々木「そこ、ホームルーム中に喋らない!」
あかね「いぅっ」
みゆき「ご、ごめんなさ〜い……」
佐々木「まったく」
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 14:12:24.59 ID:wbdn+xVR0
みゆき(でもね、今回はただの遅刻じゃないの)コソコソ
あかね(遅刻に種類があんのかいな)コソコソ
みゆき(耳寄りな情報があるんでっせ、お客さん)
あかね(耳寄りな情報?)
みゆき(今日はね……転校生がやってくるのー!)
あかね(転校生!?)
みゆき(うん! 外国から来たみたい!)
あかね(ってことは外国人? ウチ、英語苦手やからなぁ)
みゆき(ピーター・パンみたいな人だったらいいなぁ〜!)キラキラ
あかね(んなアホな。おらんやろ、そんな人)
みゆき(わ、わかってるよ〜私だって絵本と現実の世界の区別くらいできてるよ〜)ハププ
あかね(できてたんや)
みゆき(でも夢くらい見てもいいじゃない!)
あかね(夢ねえ……)
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 14:20:40.19 ID:wbdn+xVR0
佐々木「以上でホームルームは終わりですが」
井上「が?」
佐々木「今日は転校生が来ています」
井上「うおおっ! マジでー!?」
ワー!!
あかね「ほんまやったな」
みゆき「でしょー?」エヘヘ
なお「転校生かー。どんな人だろ」
れいか(クラス委員として、すぐにクラスに馴染んでもらいましょう)グッ
佐々木「さあ、入ってきてくださーい」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 14:28:14.09 ID:wbdn+xVR0
シン……
佐々木「?」ガララッ
佐々木「まだ来てないようね」
井上「初日っから遅刻かよー。で佐々木先生、転校生って男なの? 女なの?」
佐々木「男の子よ」
井上「ええーマジかよー」
佐々木「確か外国人だったかしら」
井上「外国人!? 男なのは残念だけど、そりゃ楽しみだぜー!」
やよい(外国人かぁ。目の前だから緊張するなぁ)
あかね「ほんまに外国人かいな」
みゆき「すごいでしょ!」エヘン
あかね「そないな情報どこで仕入れたん?」
みゆき「キャンディが職員室の近くで聞いたみたい」
キャンディ「キャンディのお耳は、遠く離れたコインの音も聞き取れるクル」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 14:36:34.39 ID:wbdn+xVR0
井上「どこの国なのー?」
佐々木「そうね。聞いたことない国だったわ。確かバッドエンド……」
タタタ
佐々木「! 来たみたい」
井上「よっ! 話題の外国人転校生のお出ましだぜー!!」
佐々木「入ってきていいわよー」
ガララッ
クラス<ジイッ
アカオーニ「遅れてしまったオニ〜。ごめんねごめんね、ごめんオニ」
やよい「」
あかね「」
なお「」
みゆき「へえ〜、面白そうな人〜」
あかね「マジか自分!?」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 14:47:48.27 ID:wbdn+xVR0
佐々木「では赤鬼くん、自己紹介をお願いします」
アカオーニ「俺様は、鬼界のスーパーコンピューターことアカオーニだオニー!!」
佐々木「」ポカン
アカオーニ「むう?」
佐々木「え、ええと? 君の名前は赤鬼つよしくんと聞いたけれど……」
アカオーニ「あっ」
アカオーニ(マジョリーナが偽名で登録してあると言っていたんだったオニ)
アカオーニ「まあ細かいことは気にしなくていいオニー」テヘッ
佐々木(ええー)
あかね「なんやあれ……」
なお「なんでアカオーニが……」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 14:53:41.19 ID:wbdn+xVR0
女子達<キャッキャッ
カッコイイー サスガガイジン キャー アカオニクンコッチムイテー
あかね「……」
男子達<キャッキャッ
ガタイイイナー ジンシュノカベー イケメン タイイクサイキタイダイ
なお「……」
れいか「どうやらクラスに馴染めそうな方で良かったです」ホッ
なお「いや絶対馴染めないよ! あれどうみても人間じゃないもん!! てかアカオーニだもん!!」
れいか「アカオーニ……?」ハテ
みゆき「コワモテだね」
キャンディ「王子様みたいクルぅー」
やよい「」
あかね(アカン)
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 15:03:29.58 ID:wbdn+xVR0
佐々木「はい、みなさん仲良くしてあげてくださいねー」
佐々木「じゃあ席は……」キョロキョロ
アカオーニ「……」ジイッ
井上「?」
アカオーニ「……」
井上(そういや修学旅行で見たような……)
アカオーニ(ウルフルンに聞いた話だと、前の席の方がお勉強が捗るみたいオニ)
アカオーニ「……」ギロッ
井上「……」ゾクッ
佐々木「そうね、宗本くんの後ろがあいて……」
アカオーニ「」つ金棒
井上「はい! 僕がそこにいきます、はい!!」ピュンッ
佐々木「え、ええっ?」
アカオーニ「ふふっ」
ひろこ(こいつ……できる……!!)ゾクッ
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 15:11:20.69 ID:wbdn+xVR0
佐々木「ではホームルームはここまで。一時間の用意をしてくださーい」スタスタ
ガララッ
あかね「」チラッ
なお「」コクッ
あかね(アカオーニに説明してもらわんと!)ダッ
なお(アカオーニに話を聞こう!)ダッ
ゴチイン!
あかね「っ! なんや、この人だかりは……」
なお「! クラスのみんながアカオーニに質問攻めしようとしてるんだ!」
れいか「転校生のさだめですね。ほほえましいものです」ホウ
みゆき「私よりも盛大だー。はっぷっぷー」
あかね「ウチかてはっぷっぷーやて! なんでアカオーニがあんな人気なん!?」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 15:18:24.15 ID:wbdn+xVR0
みゆき「そういえばやよいちゃんは?」
れいか「自分の席で絵を描いています」
なお「隣が渋谷でシュール!!」
あかね「やよいぃー! そこは危ないでーえ!!」
やよい「♪」カキカキ
やよい「なかなかの出来かな。バイクが上手く描けないけど……」
ガヤガヤガヤガヤ
アカオニクン! ドコノクニシュッシン! エイゴハナセル! バカ ハナセルニキマッテルダロ! ムシロニホンゴハナセルカドウカ! サッキハナシテタジャン!
ガヤガヤガヤガヤ
やよい「わぁああああ!? なにこれええええええ!!」ビクウッ
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 15:26:19.64 ID:wbdn+xVR0
やよい「きゃああああ〜!」
人の波<ドシャアッ
みゆき「やよいちゃん!」
なお「あんな一カ所に固まるから……」
やよい「いたた……」
アーア ツクエタオレター オマエガオシタカラダロー ワタシジャナイモン! オレデモネエッテノ!
ギャーギャー
やよい「う、うぅ……」ウルウル
オマエガ! アンタ! ナンダ! ナニヨ! ヤイノヤイノ!!
やよい「うぅ……!」ウルウル
ギャーギャーギャーギャー
れいか「み、みなさんお静かに……」アタフタ
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 15:31:51.28 ID:wbdn+xVR0
ギャーギャーギャーギャー
やよい「うぅ……」ガシッ
スマイルパクト<カチャッ
ギャーギャーギャーギャー
アカオーニ「うるっさいオニぃいいいー!!」
やよい「みんな静かにしてえええー!!」バリバリ
バリイイッ!!
アカオーニ「ぬおおおおおおおおおっ!?」ビリビリ
やよい「あ……」
アカオーニ「けほっ」コゲコゲ
クラス<ナ ナニ……?
アカオーニ「」バタリ
やよい「アカオニさぁ〜〜〜ん!?」
あかね「あれらぁ……」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 15:37:54.05 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「ううむ……」パチッ
やよい「あっ、起きた!」パアアッ
アカオーニ「お前はプリキュアの……どうして俺様は……」キョロキョロ
アカオーニ「ここはどこオニ?」
やよい「学校の保健室だよ」
アカオーニ「保健室ぅ?」
やよい「怪我とか病気をしたらここに来るの」
アカオーニ「怪我ぁ? 俺様、どこか悪いところがあったのかオニ?」
やよい「え、ええと……その。私の、雷で……」
アカオーニ「オニぃ?」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 15:45:58.19 ID:wbdn+xVR0
やよい「みんなの注意をひこうとして、放電したら、アカオニさんに……」
アカオーニ「ほう。俺様に電撃を浴びせてくれたオニか」
やよい「ご、ごめんなさい……」
アカオーニ「構わんオニ」
やよい「えっ……」
アカオーニ「あれくらいの電撃、俺様の強靭な身体をもってすればぜーんぜん痛くもかゆくもないオニ!」
やよい「そ、そっかぁ……。はぁあ、よかったぁ……」ホッ
アカオーニ「でもちょっと頭の頭痛が痛いオニ」ヒリヒリ
やよい「え、ええーっ!?」ビクッ
アカオーニ「冗談オニ。おかえしだオニ」ハハハ
やよい「も、もぉー! アカオニさんったらぁ〜!」プンスカ
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 15:47:14.45 ID:0S7F7MAdP
なにこのラブコメ
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 15:52:01.11 ID:wbdn+xVR0
やよい「でもどうしてアカオニさんがここに?」
アカオーニ「お勉強しに来たオニ」
やよい「お、お勉強?」
アカオーニ「中学生に見えないかオニ?」
やよい「み、見えるんじゃないかな。私はわかんないけど……」
アカオーニ「ふふっ♪」
やよい「ねえ、まさかお勉強って……昨日れいかちゃんが言ってたから?」
アカオーニ「む? ああ〜、悪役としてお勉強は当然オニからな〜」
やよい「へえ〜、アカオニさんでもお勉強するんだ」
アカオーニ「どういう意味オニ!」
やよい「えへへ、ひみつ♪」
アカオーニ「むう!」
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 15:59:36.67 ID:wbdn+xVR0
キーンコーンカーンコーン
やよい「あ、もうすぐ二時間目が始まっちゃう」
アカオーニ「むう? 一時間目はどうしたオニ! いなくなっちゃったオニ!?」
やよい「やだなぁ、動物じゃないんだから」クスッ
やよい「アカオニさんが寝てる間に一時間目は終わっちゃったんだよ」
アカオーニ「へえ、そんなすぐに終わるものなのかオニ」
やよい「えー、そんなことないよ。アカオニさんは知らないだろうけど、授業ってホントに長く感じるんだからぁ!」
アカオーニ「そうなのかオニ?」
やよい「そうだよー」
アカオーニ「ふうん……。というかお前さんは一時間目どうしたオニ?」
やよい「あっ、私ずっとここにいたから……サボっちゃった」
アカオーニ「プリキュアのくせに悪い奴オニ」ハンッ
やよい「それを言われると何も返せないんだけど……」エヘヘ
126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:07:05.95 ID:wbdn+xVR0
ガララッ
あかね「おっ、やよい戻ってきたで」
みゆき「アカオニさんも」
れいか「まさかアカオーニが転校生さんなんて……驚きです」
なお「私は今の今まで気づかない二人にびっくりだよ」
やよい「みんな心配かけてごめんね〜」タタ
あかね「怪我したんはアカオーニやけどな」
アカオーニ「この通りピンピンオニ!」
みゆき「よかった〜」
なお「そうそう、あんたなんで転校しに……」
れいか「みなさん、そろそろ先生が来ますよ」
みゆき「数学だったね!」
あかね「アカン、用意してへん」
なお「数学の先生、そういうとこは厳しいからねー」
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:13:37.85 ID:wbdn+xVR0
れいか「起立、きをつけ、お願いします」
チャクセーキ
ガタガタ
やよい「……」
アカオーニ「……」
やよい「そういえば隣だったね、席」
アカオーニ「そうみたいだオニ」
数学「はい、私語は慎んでー。今日は〜」
アカオーニ(初めての授業オニ)ドキドキ
やよい(数学かぁ……憂鬱)ハア
数学「おお、そうだ。転校生がいたんだったな」
アカオーニ「オニ!」ドキドキ
数学「よーし。なら最初は転校生くんに問題をやってもらおうかなー」カキカキ
数学「教科書の問六、連立方程式だな。これをやってみてくれ」
アカオーニ(連立方程式オニか)
130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:23:46.28 ID:wbdn+xVR0
3x+4y=25
3x+2y=5
アカオーニ(数字が大きいオニな……)
アカオーニ(とりあえずウルフルンがやったようにx=1から……)カキカキ
やよい「?」
数学(なんかめっちゃ書いとる)
10分後
アカオーニ「x=100……x=131……」ブツブツ
数学「お、おいおい! 黒板もう真っ白だから! 壁に突入してるから!」
アカオーニ「おかしいオニ! ここまでやっても求まらんオニ!!」ウガー
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:25:14.20 ID:U39pTA3o0
ここまで熱心に問題を解こうとする奴は伸びるな
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:26:21.00 ID:Ieb66kkj0
馬鹿というより素直ってのが
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:30:24.95 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「むう……!」チエネツ
数学(外国では連立方程式やってないのかな……)
数学「よし、アカオーニくん。もういいもう休め」ポンポン
アカオーニ「オニぃ……」シュン
あかね(お前はようやったで……)
女子達<キャッキャッ
アタマヨサソウナノニアタマヨワーイ ギャップモエー カワイイー
あかね「はいはい」
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:38:49.82 ID:wbdn+xVR0
数学「では代わりに……そうだな。隣の黄瀬さん、助け舟を出してやってくれ」
やよい「は、はいぃ!」スタッ
やよい「」ガチガチ
数学「緊張しすぎだ」
アハハハハハ!!
やよい「……ううっ//」グスッ
カキカキ
アカオーニ(ふん! 足し算もろくに出来ない奴に、こ〜んな難しい問題を解けるわけないオニ!)
やよい「」カキカキ
アカオーニ(む……? なんだオニ、あの線は……)
アカオーニ(なんで三つ目の式なんか書いて……?)
やよい「あ、できました」
x=-5,y=10
アカオーニ「オニぃいいいいいいいいいいいいいいいい!?」
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:44:04.69 ID:wbdn+xVR0
数学「正解だ! さすが黄瀬、連立方程式を解かせたら右に出るものはいない!」
やよい「ほ、ほめてるんですか? それ」
あかね「やよいは連立方程式得意やもんなー!」
井上「よっ! 憎いね、キング連立方程式!!」
やよい「ちょ、ちょっとやめてよおっ!//」ワタタ
アハハハハハハハハ!!
アカオーニ「な……な……」ガタガタ
やよい「?」
アカオーニ「なんでそんな速く解けるオニぃいいいいいいい!!」ガバッ
やよい「きゃああああ〜!?」
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:49:36.04 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「オニぃいいいいいいいいいい!!」
やよい「きゃああああー!!」
数学「」
あかね「ちょっ、離さんかいわれええ!?」
なお「ついに本性を現したね!」
れいか「クラスに馴染めないようなら、あなたはお黙りなさい!」
キャンディ「みんな、変身クルぅー!」
みゆき「キャンディ出ちゃダメ……!」
アカオーニ「……」ガクッ
やよい「? アカオニさん?」
アカオーニ「弟子にしてください!!」オニ
やよい「……ええー」
数学「」
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:54:59.37 ID:wbdn+xVR0
やよい「連立方程式が解けない?」
アカオーニ「そうオニ……ウルフルンから教わったやり方じゃあ、速く解けないオニ……」
みゆき「オオカミさんから?」
アカオーニ「かくかくおにおに」
れいか「かくかくなおなお……なるほど」
なお「いや、なおなおって何よ」
あかね「あの犬っころ、なんてこと教えてんねん」
みゆき「さすがの私もがっかり」
あかね「解けもしんかったやつが言うなやー」
みゆき「あはは〜」
なお「総当たりはないよ」
やよい「うん」
アカオーニ「オニ……」
数学(なんだこれ)
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:00:56.87 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「」シュン
やよい「よーし、わかったよ!」
あかね「なにが?」
やよい「アカオニさんに連立方程式の解き方を私が教えてあげる!」
アカオーニ「オニ……?」
れいか「それはいいですね」
なお「連立方程式クイーンのやよいちゃんなら!」
みゆき「アカオニさんもマスター間違いなしだね!」
あかね「みゆきも教えてもらいやー」
みゆき「ええー!?」
アハハハハハ!!
アカオーニ「お前……」
やよい「雷のお詫びだよ。これで貸し借りなし♪」
アカオーニ「お前……いい奴だオニいいいいいいー!!」ガバッ
やよい「きゃああああー!?」
151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:02:55.18 ID:qemtu6xa0
※授業中です
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:08:38.23 ID:wbdn+xVR0
やよい「いい?」メガネクイッ
3x+4y=25
3x+2y=5
やよい「まずアカオニさんのやり方でやってみて」
アカオーニ「わかったオニ、やよやよ先生!」カキカキ
アカオーニ「まずはx=1とおいて……」
やよい「ちがうちが〜う!」バシバシ
アカオーニ「オニぃー?」
やよい「それじゃあ時間がかかっちゃうの! 総当たりでいくなんて無謀すぎるよ! マイナスだったらどうするの?」
アカオーニ「マイナスぅ?」キョトン
やよい「きょとんってしなぁ〜い!」バシン
アカオーニ「オニぃ〜!?」
やよい「マイナスも知らないなんて、中学生やってけないよ〜!」プンスカ
アカオーニ「な、なんで叩くオニ……」ヒリヒリ
やよい「気分♪」
158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:18:33.22 ID:wbdn+xVR0
数学「俺の授業……」
れいか「先生、お茶どうぞ」
やよい「いい? 私のやり方を見てて」
アカオーニ「オニ!」
やよい「」スラスラ
アカオーニ「きれいな字オニ」
やよい「……」スラスラ
アカオーニ「きれいな手オニ」
やよい「……//」スラスラ
アカオーニ「きれいな……」
やよい「わぁあああ!! 見ちゃダメええええええ!?//」ガバアッ
アカオーニ「な、なんでオニ!? 解き方教えてくれオニ!!」
やよい「らめええええええっ!!//」
なお「なんか腹立つね」ズズ
井上「だな」ズズ
160: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:24:03.76 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「んなるっほどぉー。式を足したり引いたりすればいいオニかー」
やよい「うん、そだよ……」ツカレタ
アカオーニ「なんだ。やってみたら簡単オニな!」
やよい「でしょ?」
アカオーニ「ウルフルンの言う通りオニ!」
やよい「え?」
アカオーニ「もともとはウルフルンにも教えてもらったオニからな。ウルフルンには感謝するオニ!」
アカオーニ「もちろんお前さんにもオニ!」
やよい「あっ、えへへ……うん!」
アカオーニ「これで一歩前進オニー!」
やよい「まもの アカオーニはレベルアップした!」
162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:29:34.32 ID:wbdn+xVR0
キーンコーンカーンコーン
やよい「あ、二時間目終わりだ」
アカオーニ「あの音が終わりと始まりの合図オニか」
数学「……では今日はここまで」
れいか「起立、きをつけー、ありがとうございました」
アリャッシャター
数学(……疲れた)トボトボ
アカオーニ「次は何だオニ?」
やよい「英語だよ」
アカーンエイゴヤー! サイアクヤー!
アカオーニ「英語は得意オニ!」
やよい「なら大丈夫だね」
164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:34:31.75 ID:wbdn+xVR0
キーンコーンカーンコーン
アリャッシャタバー
アカオーニ「……」
やよい「わかった?」
アカオーニ「ぜんぜん」
やよい「だよね……アカオニさん、焦ってドイツ語喋ってたもん」
アカオーニ「情けないオニ……」
やよい「アルファベットかける?」
キャンディ「なにそりクルぅー?」
アカオーニ「レフトコモン」
やよい「右はライトだよ。めちゃくちゃだよ」
166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:44:13.90 ID:wbdn+xVR0
キーンコーンカーンコーン
アリャシャター
なお「歴史意味がわかんない〜!」バタリ
れいか「どおどお」ヨシヨシ
あかね「ウチも外国人の偉人は大嫌いや」
みゆき「私ぜんぶ無理」
キャンディ「織田信長を覚えたクルぅー」
やよい「キャンディすごーい」
アカオーニ「信長はかっこいい奴オニー!」
キャンディ「相棒のゼクロムにはキャンディ会ったことがあるクルぅー!」
アカオーニ「そうだ、やよやよ先生。次は何の授業オニ?」
やよい「その呼び方やめて。って今はお昼休みだよ」
168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:46:16.33 ID:4ux3aX8F0
キャンディはあの電気ネズミだからなそりゃゼクロムにも会ってるだろう
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:49:56.37 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「お昼休みぃ?」
やよい「そう。みんなでお弁当持ち寄って、仲良く話しながらお昼ご飯を食べるの」
アカオーニ「お弁当? ……あっ」
アカオーニ(朝はバタバタしててお弁当買えなかったオニー……)ズーン
やよい「どうしたの?」
アカオーニ「……お弁当、忘れたオニ」ズーン
やよい「ええええっ!?」
みゆき「なになにー? どうしたのー?」
やよい「アカオニさんがお弁当忘れちゃったんだって」
あかね「そらかわいそやなー」
なお「あ、私サンドイッチ余分に作ってるけど」
れいか「私も量は多いので」ズシッ
あかね「ものスゴッ!」
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:56:04.37 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「はあ〜あ、見せ付けるとは嫌らしい奴らオニ」イジイジ
なお「いや……鈍感さん?」
れいか「あなたにおすそ分けをしようという提案なのですが」
アカオーニ「オニ!? 本当オニか!!」
なお「本当はれいかに作ったんだけど」
れいか「なおのだしまきタマゴですが」
あかね「なんやねん自分ら」
みゆき「私もあかねちゃんに作ったよ!」
あかね「食えん」
みゆき「ひどいっ!」
アカオーニ「うう、ううっ……」ウルウル
やよい「良かったね、アカオニさん」
アカオーニ「心のともオニ〜!!」ガバアッ
やよい「なんで私いい!?」
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:01:10.31 ID:U39pTA3o0
美少女5人と一緒に分け合いながらお弁当食べる転校生とかゆるさ連打路
172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:02:07.36 ID:nP+OS+dK0
体赤く塗って中学校乗り込めばいいのか
174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:06:01.22 ID:ykTguXpC0
>>172
おまわりさーん!!
おまわりさーん!!
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:04:43.05 ID:wbdn+xVR0
あかね「やっぱお昼ご飯はここで食べるんが落ち着くわ」
れいか「私なおの隣っ」
なお「私れいかの隣っ」
やよい「アカオニさん、座れる?」
アカオーニ「何とか……オニ」キツキツ
キャンディ「キャンディ、お腹すいたクルぅー!」
みゆき「じゃっ、七人で〜」
イッタダキマース!! オニ クル
みゆき「わあ、あかねちゃんのお弁当おいしそ〜!」
あかね「ウチの特製やー!」
なお「れいかのだしまきタマゴおいしい♪」
れいか「なおのお弁当もおいしいです♪」
やよい「みてみて、キャラ弁なんだけど」
アカオーニ「よくわからんオニ」
キャンディ「またキャンディの作ってほしいクルぅ」
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:08:57.88 ID:wbdn+xVR0
ワイワイワイワイ
先輩1「ちょっと、あなたたち!」
先輩2「あなたたち!」
みゆき「なになに?」モグモグ
あかね「げっ、前にいちゃもん付けに来た先輩やん」
やよい「また怒ってるけど……」ブルブル
れいか「どなたで?」
なお「! 先輩達、またですか!?」ガタッ
先輩1「あら、緑川さん」
先輩2「緑川さん」
178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:14:17.67 ID:wbdn+xVR0
先輩1「そう、またよ。私はしつこいの」
先輩2「しつこいの」
なお「く……、今度という今度は!」
ガシッ
なお「!」
アカオーニ「待つオニ」
なお「アカオーニ……」
やよい「アカオニさん!」
先輩1「ど、どなた? 結構大きいわね……」アトズサリ
先輩2「大きいわね……」アトズサリ
アカオーニ「よく分からんオニが、お前達空気読めてないオニ? 人のお昼ご飯タイムを邪魔する奴にいい奴はいないオニ!」
先輩1「な、なによあなた」
先輩2「あなた」
183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:35:23.62 ID:wbdn+xVR0
先輩1「あっ、わかったわ! あなた転校生ね! 話題になってる……」
先輩2「なってる……」
アカオーニ「話題かどうかは知らんが、転校生オニ」
先輩1「やっぱりね。いい? 転校生くん。この学校ではねえ、私達に逆らうことは死を表すのよ!」
先輩2「表すのよ!」
アカオーニ「なに!?」
なお「真に受けないでよ」
アカオーニ「オ、オニ」
先輩1「だから転校生くん! この学校で生き残りたいなら……」
入江「ちょっといいかな?」
先輩1「……!?」
れいか「入江会長!」
入江「やあ、今日は青木さんもか」
185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:40:43.39 ID:wbdn+xVR0
れいか「今日は……?」
入江「へえ、賑やかそうだなあ。僕も混ざりたいくらいだね。ははは、冗談さ」ニコニコ
アカオーニ(こいつ誰だオニ)
入江「で、君達」ニコニコ
先輩達「ぎくっ」
入江「また下らないことをしてるのかな?」ニコニコゴゴゴ……
先輩1「チッ、ずらかるわよ!」ダッ
先輩2「わよ!」ダッ
入江「」ニコニコ
れいか「さすが入江会長……」
あかね「イケメンやなあ」
みゆき「あかねちゃんの方がイケメンだよ」
あかね「はいはい」
187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:46:23.51 ID:wbdn+xVR0
入江「」ニコニコ
アカオーニ(で、この人誰オニ?)コソコソ
やよい(入江生徒会長。成績優秀で人望厚い人)コソコソ
アカオーニ(へえ……)
なお「あの、二回も助けてもらって……」
入江「いやいやいいよ。当然のことをしたまでだし、今回はアカオーニくんのおかげじゃないか?」
なお「そうですね……」
アカオーニ「む? 俺様のことを知ってるオニ?」
入江「知ってるさ。今話題の外国人転校生ってね」
アカオーニ「なんか照れるオニー」テレテレ
189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:51:52.16 ID:wbdn+xVR0
入江「では僕はこれで。ゆっくり楽しいランチタイムを過ごしてくれ」ニコニコ
アリガトウゴザイマシタ!
アカオーニ「む?」
入江「じゃあね、アカオーニくん」つトランプ
アカオーニ「トランプぅ?」
入江「」スタスタ
トランプ<ピラッ
アカオーニ「ババ、オニ……」
ヒュウウッ……
入江「うふふっ」ニヤリ
190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:59:11.11 ID:wbdn+xVR0
やよい「これから午後の授業だよ」
アカオーニ「腹一杯で眠いオニー」フアー
あかね「気持ちはわかる」
みゆき「わかりすぎる」
れいか「みなさん、顔を洗えば目が覚めますよ」
みゆき「わーい!」
やよい「あそぼあそぼー!」
れいか「いえっ! 遊ぶのでは……!」
あかね「困った二人やで」
アカオーニ「水遊びオニー!」
キャンディ「クルぅー!」
あかね「いや四人……」
なお「それそれー!」バシャバシャ
れいか「きゃあー!」
あかね「……六人やな」
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:03:54.69 ID:wbdn+xVR0
キーンコーンカーンコーン
やよい「びちゃびちゃ……」
アカオーニ「オニ……」
なお「れいか、透けてるよ。隠してあげる」ギュッ
あかね「自業自得やな」ベチャベチャ
みゆき「……」ベチャベチャ
やよい「まあ次は体育だし、着替えれるし」
アカオーニ「体育オニ?」
やよい「運動するの」
みゆき「体操服に着替えて外で遊ぶんだよー」
あかね「授業やで」
アカオーニ「それは楽しそうオニ!」
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:12:09.05 ID:wbdn+xVR0
あかね「じゃ、更衣室に移動しよかー」
オー! オニー! イヤ オマエハツイテクンナ オニー!?
五人<ワイワイ
アカオーニ「はぶられたオニ……」ズーン
井上「おお、アカオーニ! まだ着替えてないのかー?」
豊島「やべえ! 次体育か、すっかり忘れてたー!」アセアセ
宗本「デュフフwwwwwwwwwwww」
アカオーニ「オニ……」
井上「お前、黄瀬たちと仲良いみたいだけどさ! 俺ら男子も仲良くしたいんだぜ!」
豊島「一緒に行こうぜ!」
宗本「コポォwwwwwwwwwwwwww」
アカオーニ「お前ら……心のともオニー!!」ガバアッ
ワー! ダキツクナヨ! オニー! ナクナー アハハハ ブヒヒ
194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:19:14.56 ID:wbdn+xVR0
やよい「ふああっ、疲れたぁ〜」ヘトリ
アカオーニ「情けないオニな〜♪ 体育くらいで」
やよい「むむう。さっきまで体育の意味も知らなかったのにぃ」プクッ
アカオーニ「所詮、連立方程式は出来ても身体能力では俺様には勝てんオニ!」ワハハ
やよい「わ、私だってプリキュアに変身すれば〜!」バシバシ
アカオーニ「ウハハハ! 効かないオニ効かないオニ〜!」
やよい「むううっ」プクウ
ぜんじろう(目の前でいちゃつくのやめてくれないかな)
198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:31:52.24 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「次は6時間目オニな」
やよい「これで最後の授業だよ」
アカオーニ「おお、早いものオニ」
やよい「遅すぎるくらい」
アカオーニ「そうオニ?」
やよい「アカオニさんも毎日学校に来ればわかるよ」
アカオーニ「そういうものオニかー。俺様はいつでも楽しいと思うオニけど」
やよい「ふふ、アカオニさんっておバカさんだよね」クスッ
アカオーニ「お、おバカさん?」
やよい「うん、連立方程式解けないし」
アカオーニ「それは痛い所オニ」
201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:53:10.55 ID:wbdn+xVR0
やよい「お弁当忘れちゃうし、転校初日から遅刻しちゃうし」
やよい「英語と間違えてドイツ語喋っちゃうし、授業中にいきなり弟子にしてくださーいって」
アカオーニ「むむ、今思えば笑える話オニ」
やよい「……でも、恐い先輩から守ってくれたり……優しいところもあるんだよね」
アカオーニ「オニ?」
やよい「なんでもないよ。あっ、最後は音楽だから音楽室行かないと!」ホラホラ
アカオーニ「も、持ち物はぁ?」
やよい「私の貸してあげる!」
208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:18:35.70 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「ふむ、ここが音楽室かー」
やよい「あれ滝川れんげそう!」
アカオーニ「ほう。なんか浮いてるオニな」
あかね「日本人の肖像少ないしなー」
みゆき「ベートァルトは知ってるよ」
なお「ごっちゃになってるよ」
キャンディ「おいしそうクルぅー」
れいか「ベートーベンはその耳が聴こえなくなってからも、色々な曲を書いた作曲家です」
みゆき「へえ〜、すごいね!」
アカオーニ「耳が聴こえないと曲を聴けないオニ?」
あかね「まあ、そこはセンスやな」
やよい「私も目が見えなくなっても、絵を描きたいな!」
あかね「なんや縁起でもない」
やよい「こ、言葉のあやだよぉ」
210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:24:57.09 ID:wbdn+xVR0
音楽「では音楽の授業を始めますよぉ〜♪」
アカオーニ「音楽は歌を歌う授業オニ?」
やよい「うん。他に楽器で演奏したりするよ」
アカオーニ「太鼓なら任せるオニ!」ドドンガドーン
やよい「太鼓はやらないと思うけど」
音楽「お〜♪ あなたが転校生くんですねぇ〜〜〜♪ とても音楽性がありそうですぅ〜〜〜〜♪」
アカオーニ「この先生は歌わないと話せんオニか?」
やよい「しーっ」
211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:30:11.56 ID:wbdn+xVR0
音楽「さぁ〜てぇ〜〜〜♪ 本日は〜〜リコーダーで『イェイ! イェイ! イェイ!』を弾いてもらいますよぉ〜〜〜〜♪」
あかね「んな無茶な……」
なお「あかねは手先が不器用だからリコーダー苦手だよね」
れいか「なおは得意よね」
なお「そういうれいかだって」
れいか「ふふっ」
みゆき「リコーダーも苦手ぇ〜……」ピッププ
キャンディ「」ピーピーピー ピピピー ピピピピーピー
あかね「キャンディうまっ」
アカオーニ「その小さいリコーダーはどこで手に入れたオニ」
212: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:38:54.56 ID:wbdn+xVR0
やよい「私達も練習しよっか」
アカオーニ「オニ」
ピピピーピピー
アカオーニ「むう、サビが難しいオニ」
やよい「リコーダーあったんだ」
アカオーニ「ん? マジョリーナが買ってくれたオニ」
やよい「そ、そっかぁー」シュン
やよい(って何がっかりしてるの私! 私、何を考えてええっ)ブンブン
アカオーニ「? どうしたオニ?」
やよい「な、なんでもない! 練習しよ練習!」ハムッ
アカオーニ「リコーダー逆さまオニ」
やよい「ふええっ!?」アワアワ
214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:44:53.29 ID:wbdn+xVR0
キーンコーンカーンコーン
アカオーニ「あ〜、もう帰るオニか」シュン
やよい「寂しいの?」
アカオーニ「そうオニなぁ。せっかくみんなと仲良くなったのに」
やよい「また明日会えるよ」
アカオーニ「オニ……。そうオニな!」
みゆき「やよいちゃーん、一緒に帰ろー!」タタッ
やよい「う、うん!」
アカオーニ「俺様も帰るオニ」
やよい「じゃあ、また明日」
アカオーニ「また明日オニ!」シュンッ
やよい「あっ……」
あかね「やよいー!」
やよい「ご、ごめん! 今行くね!」
217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:53:24.42 ID:wbdn+xVR0
やよい「ただいまー」ガチャ
ちはる「おかえり、やよい」
やよい「ただいま、ママ」
ちはる「あら、制服濡れてる……」
やよい「えへへ、水遊びしたから……」
ちはる「まったくもうっ。やよいもまだまだ子供ねえ」
やよい「そんなことないもーん」
ちはる「さあ風邪引いちゃうから着替えて、そのままお風呂入っちゃいなさい」
やよい「うん」ヌギヌギ
219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:02:12.31 ID:wbdn+xVR0
チャポン
やよい「ぷはー」
やよい「いいキモチ〜♪」
やよい「今日は体育で疲れちゃったし、お風呂が気持ちいいなぁ〜」
やよい「アカオニさんに雷うっちゃって、変身してないのに力を吸い取られちゃったし」
やよい「ふふっ、アカオニさんったら一時間も気絶しちゃってるんだもん。もう起きないのかもって焦っちゃったよ」
やよい「体育の時間なんかアカオニさん大活躍みたいで、私とは正反対だよね……ってなんでアカオニさんのことばっかり……」
やよい「なんで……」ブクブク
やよい「一日学校で一緒に過ごしただけなのに……」ブクブク
やよい「……」ブクブク
221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:06:46.43 ID:wbdn+xVR0
ガチャ
やよい「ふう〜、いいお湯でしたぁ〜」ホカホカ
ちはる「うふふ、それは良かったわ」
やよい「晩御飯なにー?」クシャクシャ
ちはる「こらこら、髪乾かさないと風邪引いちゃうわよ」
やよい「へっくし!」
ちはる「ほらぁ」
やよい「ううっ」ズズ
ちはる「ふふっ、今日はホットケーキよ」
やよい「本当!?」キラキラ
225: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:11:27.29 ID:wbdn+xVR0
やよい「……ってママ、今日はエイプリルフールじゃないよ?」
ちはる「うふふ。ウソじゃないわよ」
やよい「ホントに〜?」タタッ
ホットケーキ<ホカホカ
やよい「わぁ〜! 本当にあったぁ〜!!」キラキラ
ちはる「でしょう?」
やよい「ありがとう、ママ〜!」
やよい「……でもなんで?」
ちはる「うふふ、やよいったら何か疲れた顔してたから」
やよい「ママ……」
ちはる「何かあったの?」
226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:15:19.58 ID:wbdn+xVR0
やよい「ママにはなんでも分かっちゃうんだね」エヘヘ
ちはる「当たり前よ」
やよい「えっとね、私その……ボーイフレンドができちゃった!」
ちはる「ええっ!? ……って今日はエイプリルフールじゃないわよ?」
やよい「……わかんない」
ちはる「えっ?」
やよい「私、わかんないよ……」
ちはる「やよい……」ギュッ
やよい「……」グスッ
ちはる「さ、ご飯を食べましょう?」
やよい「……うんっ」
228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:19:52.43 ID:wbdn+xVR0
♪バッドエンド王国
アカオーニ「帰ったオニー」ガララッ
マジョリーナ「おかえりだわさ」
ウルフルン「飯なら出来てるぜー」
アカオーニ「おお、すまんオニ」
マジョリーナ「今日は桃鍋だわさ。猿とキジも入ってる」
アカオーニ「犬のから揚げはどうしたオニ?」
ウルフルン「やめろ」
229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:25:15.21 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「は〜、食った食ったオニ〜♪」ポンポン
マジョリーナ「横になるとお前は寝ちゃうから、さっさと風呂に入るだわさ」
ウルフルン「牛になるぞ」
アカオーニ「むう、わかったオニ〜」シブシブ
ウルフルン「……」
マジョリーナ「……出てくるだわさ」
トランプ<ピカアアッ
ジョーカー「はんぁあい! みなさんのためのジョーカーですうっ!」
ウルフルン「で、どうなんだよ。学校でのアカオーニの奴は」
ジョーカー「しっかりと勉学に励んでおられますよおおおうっん? ご友人も多くいらっしゃいますううううっ! 特に問題はな、い、か、とっ」
231: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:29:54.85 ID:wbdn+xVR0
ウルフルン「そうかよ。問題がないならそれでいい」
ジョーカー「うっふふううん? 何かおかしな言い方ですねええっん?」
ジョーカー「私だけではないのにいっ! アカオーニさんと同じで、中学校に潜伏しているのはねえええええっんっふうう?」
ウルフルン「……」
マジョリーナ「……」
ジョーカー「まっ、あなた方がどう思おうと構いませんよ。今はアカオーニさんを見守ろうではありませんかぁ」
ウルフルン「チッ……あいつのためだ」
マジョリーナ「だわさ」
ジョーカー「うっふぅうんっ!」
232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:37:05.24 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「いいお湯だったオニー」ポカポカ
アカオーニ「あれ? あいつら居間にいないオニ? まあいいオニ」
アカオーニ「俺様はお勉強でもするオニー!」
アカオーニ「予習を完璧にして、やよやよ先生をあっと言わせてやるオニー!」
アカオーニ「むう? そういえばやよやよ先生という呼び方はやめてくれ、と言っていたオニ」
アカオーニ「じゃあ何と呼べばいいオニ?」
アカオーニ「うーん……わからんオニ……」
アカオーニ「明日聞いてみるオニ? うーん……」ウツラウツラ
アカオーニ「zzz」
233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:42:06.22 ID:wbdn+xVR0
♪翌朝
アカオーニ「うおおおおお!? 寝過ごしたオニぃいいいい!!」ダダダ
マジョリーナ「アカオーニ、お弁当は……」
アカオーニ「どっかで買うオニ!」ダダダ
ウルフルン「ほら、トースト」
アカオーニ「ありがとオニ!」パクッ
アカオーニ「行ってきますオニぃいいいい!!」ダダダ
234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:44:53.01 ID:wbdn+xVR0
やよい「あ、あ〜! 遅刻しちゃう〜!」タタタ
ちはる「やよい、お弁当よー」
やよい「ありがとう!」
やよ父「ほれ、トースト」
やよい「はむうっ!」パクッ
やよい「いっへひは〜す!!」タタタ
やよ父「……騒々しいな」
ちはる「ふふ、元気になったみたいで良かったわ」
237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:02:05.72 ID:wbdn+xVR0
やよい「はあはあ……」
やよい(この気持ちが何なのかは分からないままだけど、私はこの気持ちを大切にしたい!)
やよい(少しずつ分かっていけばいいの。だから今日は元気いっぱいにアカオニさんにおはよう! って言うんだ)
やよい「……なのに決心した初日に遅刻しそうなんて〜!」タタタ
やよい「ぶっちゃけありえ……」
ゴチイン!
やよい「きゃああっ!?」ドサッ
アカオーニ「オニいいいい!?」ドサッ
やよい「ア、アカオニさん?」
アカオーニ「む、やよや……むう……」
238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:07:59.87 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「大丈夫かオニ?」スッ
やよい「あ、ありがと」
アカオーニ「もしかしてお前も遅刻オニ?」
やよい「う、うん」
やよい(おはようって言いそびれちゃった)
やよい「……って、も?」
アカオーニ「ウハハハ! 俺様も遅刻だオニ!」
やよい「威張ることじゃないよ」
アカオーニ「それもそうオニ」
239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:13:41.07 ID:wbdn+xVR0
やよい「ていうか、いい加減動かないと遅刻しちゃうよ」パクリッ
アカオーニ「それはトーストオニ?」
やよい「うん。ってアカオニさんも?」
アカオーニ「ハハハ、考えることは同じオニなぁ」
やよい「あれ?」
やよい(私のジャムが塗ってなかったっけ?)
やよトースト<ジャムナイ
やよい「……」
アカオーニ「あ〜ん」
やよい「それ私のおおおっ!」ワー!
241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:19:02.75 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「オニ?」
やよい「か、返して返して!」ワアワア
アカオーニ「返してって……どっちみち同じトーストオニ」
やよい「だってそれ私の食べかけだし! 同じじゃないよおっ!」ポカポカ!
アカオーニ「お前も俺様のトーストをかじったオニ」
やよい「あっ……」
アカオーニ「だから俺様も食べていいオニ!」バクンッ
やよい「ああぁ〜!?」ガーン
242: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:24:47.26 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「お前も早く食べるオニ」
やよい「わ、わわわかってるもん! 今食べるもんっ!」
やよい「……これは違う。これは違うから。こんなの違うもん……」ブツブツ
アカオーニ「?」
やよい「え〜い!!//」パクッ
やよい(た、食べちゃった! 食べちゃった!? アカオニさんの食べかけの……)
やよい「///」ボンッ
アカオーニ「ど、どうしたオニ!?」
やよい「げほごほ!」
アカオーニ「詰まったオニ!? なら俺様の飲みかけのコーヒーを飲むオニ!」
やよい「んん〜!」ゴクゴク
やよい「って飲みかけ〜!?//」ブハアッ
アカオーニ「汚いオニー!」バチャッ
244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:33:11.75 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「」フキフキ
やよい「ご、ごめんなさい……」シュン
アカオーニ「まあ、井上とかだったら殴ってるところオニ」フキフキ
やよい「ていうかコーヒー甘いね」
アカオーニ「苦いのは飲めんオニ」
やよい「わ、私も……」
アカオーニ「ウハハハ! 遅刻仲間のうえ、甘党仲間オニ!!」
やよい「ふふふっ」
アカオーニ「ウハハハ!」
やよい「って笑ってる場合じゃない!」
アカオーニ「そうだったオニ!」
オニやよ「遅刻するぅうううううううう!!!」ダダダ
245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:41:18.99 ID:wbdn+xVR0
キーンコーンカーンコーン
みゆき「せふとぉーっ!!」
佐々木「アウトよ、星空さん」ポカ
みゆき「ええーっ!?」
アハハハハハハ!
佐々木「あれ? 今日は前二人がいないのね」
ぜんじろう「黄瀬さんとアカオーニくんがいません」
あかね「あのバカップルコンビか」
みゆき「バカップル?」
なお「どうみてもそうでしょ」チュッ
れいか「不純異性交遊は私が許しませんよ」チュッ
あかね「いやもういいや」
247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:42:10.35 ID:WJCpS/es0
同性はいいんですか
248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:46:41.34 ID:nYx41OOo0
おいしいからいいです
249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:48:34.28 ID:wbdn+xVR0
ガララッ
やよい「ただいまー!」
アカオーニ「今帰ったオニー!」
あかね「どこの夫婦漫才や」
佐々木「遅刻よ二人とも」
やよい「ご、ごめんなさい!」
アカオーニ「先生、こいつは悪くないオニ!」
やよい「う、ううん! 私が悪いんです!」
アカオーニ「そうオニな。すべてこいつの責任にしてくれオニ」ハンッ
やよい「ひどぉ〜い〜!!」ウルウル
佐々木「」イラッ
ぜんじろう「」イラッ
あかね「気持ちはわかる」
250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:56:05.50 ID:wbdn+xVR0
佐々木「えー、最近遅刻が多くなってきています。みなさん気をつけるようにー。以、上!」
あかね「投げやりやな」
アリャッシャシタイ!
みゆき「一時間目はなんだっけ?」
あかね「家庭科や」
やよい「楽しみだねー♪」
アカオーニ「オニぃー♪」
あかね「……アカン。ストレスしか溜まらん授業になりそや」
井上「気持ちは分かるぞ」
あかね「黙っとけ」
251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 23:01:55.34 ID:wbdn+xVR0
♪家庭科室
家庭「えー、きょうは、ケーキ、を、作ってもらいたい、のでー。そこにある、材料や、器具を使ってー。ペア、でー」ゴチャゴチャ
あかね「いよっしゃー! やったるで、みゆき!!」
みゆき「私、頑張るね!」ボチャ
あかね「うん! さっそく卵落としとる奴に説得力はないで!」
なお「れいか、私達も頑張ろう!」
れいか「私達の愛の力なら、ウェディングケーキでも作れるわ」
なお「むしろ作りたい」
れいか「なお……」
なお「れいか……」
252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 23:07:02.95 ID:wbdn+xVR0
やよい「よーし、張り切っちゃうよぉー!」グッ
アカオーニ「料理できるオニ?」
やよい「えへへ、それなりにできるもん!」
アカオーニ「ほう。それは楽しみオニ」
やよい「え? アカオニさんはやらないの?」
アカオーニ「料理はさっぱりオニー」
やよい「だよね」
アカオーニ「俺様は食べる専門オニー」
やよい「!」
やよい「腕によりをかけて作っちゃうよぉー!」ヨシッ
255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 23:12:14.02 ID:wbdn+xVR0
家庭「えー、そろそろ、時間となります、のでー。仕上げに、取り掛かって、ください」
あかね「アカン、ホイップが上手くいかへん」ブキッチョ
みゆき「それくらいなら!」ヨイショッ
あかね「おおっ! これに関してはウチより上手いなあ!」
みゆき「へっへーん!」
あかね「いや褒めてはないけどな」
なお「れいかぁー! あと一段だよー!」
れいか「はい、頂上に乗せるウエハースですぅー!」
井上・豊島(パネエ)
269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 23:42:52.22 ID:wbdn+xVR0
アカオーニ「まだオニかー?」
やよい「も、もうちょっと……」
やよい(うう……上手く描けないなあ)
アカオーニ「……?」
やよい「あっ、やった……! できたぁ!!」
アカオーニ「ほう、見せてみるオニ!」
やよい「み、見ちゃダメええええ!!」ガバアッ
アカオーニ「何でオニ! どうせ食べる時に……って」ジイッ
アカオーニ「これ、俺様オニ?」
やよい「うぅ……あ、あんまり上手く描けなかったけど……」
アカオーニ「そんなことは……む! そうだ!」
やよい「?」
アカオーニ「先にテーブルに着いてるオニ!」
やよい「う、うん?」
やよい「も、もうちょっと……」
やよい(うう……上手く描けないなあ)
アカオーニ「……?」
やよい「あっ、やった……! できたぁ!!」
アカオーニ「ほう、見せてみるオニ!」
やよい「み、見ちゃダメええええ!!」ガバアッ
アカオーニ「何でオニ! どうせ食べる時に……って」ジイッ
アカオーニ「これ、俺様オニ?」
やよい「うぅ……あ、あんまり上手く描けなかったけど……」
アカオーニ「そんなことは……む! そうだ!」
やよい「?」
アカオーニ「先にテーブルに着いてるオニ!」
やよい「う、うん?」
272: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 23:47:47.62 ID:wbdn+xVR0
家庭「ではー、試食を、してくださいー。二時間目とか、知りません」
みゆき「あかねちゃんのケーキいっただきまぁーす!」
あかね「たぁーんと召し上がれー」
みゆき「おいしい! おいしいよ、あかねちゃん!」バクバク
キャンディ「クルぅー!」バクバク
あかね「そらよかった!」ニカッ
れいか「ふう、出来たわね」
なお「私達のウェディングケーキ!」
れいか「まずは」
なお「ケーキ入刀!」キャッ
れいか「二人の初めての共同作業です!」キャッ
れいか「あ、西村ちなみに日本刀で」
井上・豊島(パネエ)
273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 23:53:09.41 ID:wbdn+xVR0
やよい「アカオニさん、ケーキは?」
アカオーニ「これオニ」スッ
やよい「? なにか描いてある……って、あ……」
やよい「もしかして私……?」
アカオーニ「ウハハハ、難しいオニなぁ! クレヨンで書くより難しいオニ!」
やよい(私が描いたアカオニさんとの間に私の置いたハートのチョコがある……偶然、だよね)
やよい(なんか幼稚園児が描いたみたいな絵だけど……)
やよい「う、うれじぃ……」ウルウル
アカオーニ「な、なんで泣くオニぃー!?」
275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 23:58:22.17 ID:wbdn+xVR0
やよい「ルンルン♪」スキップスキップ
みゆき「やよいちゃんはしゃいでるねー」
なお「今時スキップだもんね」
れいか「やよいさんが楽しそうだと私も嬉しいです。ね、なお」
なお「うん、れいか」
キャンディ「キャンディもクル」
あかね「干されるで」
やよい「♪」
276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 00:04:48.10 ID:Mm+MAJvd0
数学「よーし、三時間目は数学だー。二時間目の国語の先生が泣きながら職員室に戻っていたが、先生はなにも見ていないぞー」
アカオーニ「数学オニか」
やよい「大丈夫? アカオニさん」
アカオーニ「解き方を教えてもらったし、バッチリオニ!」
数学「あー、すまんが今回は連立方程式じゃない」
アカオーニ「そ、そうオニか?」
277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 00:10:06.88 ID:Mm+MAJvd0
数学「今日は二次方程式をやる」
やよい「二次方程式かぁ」
アカオーニ「あれは簡単だったオニ!」
やよい「因数分解得意なの?」
アカオーニ「知らんオニ」
やよい「……うん」
数学「もう最初からやり方を教えよう。昨日みたいにはなりたくない」
あかね「それが普通やねん」
278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 00:15:33.14 ID:Mm+MAJvd0
アリャッシャタッ
数学(今日はちゃんとした授業ができたな)スタスタ
やよい「ふああっ、難しかったぁ〜」
アカオーニ「」プシュウウ
あかね「あれらぁ」
みゆき「」プシュウウ
あかね「うん、予想はしてたで」
れいか「数学はここからややこしくなるんですよ」ナデナデ
なお「くーん」
あかね(手なずけとるなぁ)
279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 00:21:32.04 ID:Mm+MAJvd0
やよい「もっと難しくなるのかぁ。私も燃え尽きそう……」ハア
れいか「定期テストも近いですし、そんな暇はありませんよ」
あかね「テストの話はしんといてぇ……」ウウ
アカオーニ「ってテストってなにオニ?」
みゆき「一言でいえば地獄ッ!」
あかね「前日も当日も後日も地獄ッ!!」
やよい「まさにそう」
アカオーニ「地獄ぅ? ウワハハハ!! 鬼でいう地獄とは人間でいう天国オニ!!」
なお「人間でいう地獄は鬼でいう天国だよ」
アカオーニ「はっ……!」
やよい「テストなんてなくなればいいのに」
キャンディ「みんなからバッドエナジーを感じるクル」
281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 00:26:57.08 ID:Mm+MAJvd0
四時間目 合同体育
体育「今日は二人三脚をやるぞー」
体育「二人組でペアをつくれー。そうか宗本、先生と組もうなー」
あかね「またみゆきとか」
みゆき「これはもはや運命じゃないかな?」チラッ
あかね「はいはい」
れいか「なお、すみません。私が足を引っ張りそうですが……」
なお「そんなことないよ。一人のペースに合わせるなんていや。二人のペースで行こう」
れいか「うん♪」
やよい「身長差ありすぎぃー!!」
アカオーニ「今更オニ」
283: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 00:32:04.96 ID:Mm+MAJvd0
体育「位置についてー。よーい、ドン!!」
ダダッ
あかね「悪いけど一番はウチらがもらうでー!」ダッ
みゆき「あかねちゃん、ひきずってるひきずってるぅう!」ズザザァ
なお「二人のペースで」ノロノロ
れいか「この赤い紐がほどかないように」ノロノロ
やよい「あたぁっ」ドテッ
アカオーニ「このままでは桃橙チームに負けてしまうオニ」
やよい「ていうかあれ二人三脚じゃないよね。完全に西部劇だよね」
284: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 00:37:55.42 ID:Mm+MAJvd0
アカオーニ「かくなる上は……!」ダキッ
やよい「へええっ!?」
なお「!」
なお(お姫様だっこだと……私じゃれいかに出来ない至難の技……!)
やよい「いやあああっ!//」
アカオーニ「ウハハハ!! 一番乗りオニー!!」
やよい「お、おろしてええっ!! 恥ずかしいからああっ!!//」ポカポカ
あかね「あんなん二人三脚ちゃうで!」
みゆき「」ズザザァ
体育「もういいやなんでも」
286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 00:43:22.83 ID:Mm+MAJvd0
♪お昼休み
あかね「ふー、ハードな体育やったで」
みゆき「まだ耳に砂が……」
あかね「ほんまにすまん」
みゆき「あかねちゃんが砂を舐め取ったら許してあげる」チラチラッ
あかね「それはない」
みゆき「なおちゃんとれいかちゃんはやってるじゃん!!」
なお「れいか、れいかぁ……」ペロペロ
れいか「♪」ナデナデ
あかね「あれは見たらアカン」
287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 00:48:32.28 ID:Mm+MAJvd0
やよい「えへへ〜」
やよい(お姫様だっこされちゃったぁ〜)
やよい「えへへ〜」
アカオーニ「おい、黄色が別の世界に行ってしまったオニ」
あかね「やよい、って呼んだら飛び起きると思うで」
アカオーニ「や、やよい!? そんな呼び方できるわけないオニ!」
やよい「や、やよいって呼んだ!?//」ハッ
あかね「ウチがな」
やよい「なんだぁ……」シュン
あかね「露骨に落ち込まれるとくるものがあるで」
289: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 00:56:04.47 ID:Mm+MAJvd0
やよい「アカオニさん、今日はお弁当持ってきたの?」
アカオーニ「あっ……」
あかね「またかいな」
なお「しょうがないなぁ」カパッ
やよい「あ、ああっ! き、今日は大丈夫だよ!」
なお「?」
やよい「えと、そのぉ……」モジモジ
れいか「……なお、邪魔をしてはいけません。こちらに来なさい」
なお「れいかぁー」ピョンピョン
292: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 01:02:26.60 ID:Mm+MAJvd0
やよい「えっとね、アカオニさん」
アカオーニ「なんだオニ? 俺様腹が減ってるんだオニ」
やよい「そ、そっか。それなら……これ! お弁当!」
アカオーニ「オニぃ?」
やよい「その……アカオニさんのために、作ったんだけど……」
アカオーニ「俺様のため?」
やよい「い、嫌だった?」ウルウル
アカオーニ「そんなわけないオニ! 嬉しいオニ!」
やよい「え、えへへ……///」
295: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 01:19:10.59 ID:ZjnOtWecO
こいつら全員がそれぞれいちゃつきすぎたろ…
318: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 06:00:48.90 ID:Mm+MAJvd0
やよ弁当<パカッ
アカオーニ「おお、俺様オニ!」
みゆき「すごーい! キャラ弁!?」
あかね「キャラっていうんか?」
キャンディ「これは時間がかかったはずクルぅ〜」ムシャムシャ
あかね「おい」
やよい「ど、どうかな?」
アカオーニ「ケーキの時と同じくらい嬉しいオニ!」
やよい「ケ、ケーキと同じって……制作時間はお弁当の方が長いのに……」
アカオーニ「愛情はどちらも詰まってるオニ!」ナデナデ
やよい「ああっ……」
やよい(は、初めてこういうのされたかも……)
やよい「っ///」
みゆき「私だけナデナデされてない〜!」
あかね「だーめ」
アカオーニ「おお、俺様オニ!」
みゆき「すごーい! キャラ弁!?」
あかね「キャラっていうんか?」
キャンディ「これは時間がかかったはずクルぅ〜」ムシャムシャ
あかね「おい」
やよい「ど、どうかな?」
アカオーニ「ケーキの時と同じくらい嬉しいオニ!」
やよい「ケ、ケーキと同じって……制作時間はお弁当の方が長いのに……」
アカオーニ「愛情はどちらも詰まってるオニ!」ナデナデ
やよい「ああっ……」
やよい(は、初めてこういうのされたかも……)
やよい「っ///」
みゆき「私だけナデナデされてない〜!」
あかね「だーめ」
320: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 06:06:45.86 ID:Mm+MAJvd0
ゴチソウサマデシター
みゆき「午後の授業も頑張ろうー!」
やよい「おおー!」
アカオーニ「? 妙に張り切ってるオニな」
あかね「五時間目は美術なんやでぇー」
アカオーニ「なるほど」
やよい「あー! 私が美術しか楽しみにしてないとか思ったでしょー!」
アカオーニ「あと家庭科オニ」
やよい「……」プクウッ
あかね(熟知しとんなぁ)
321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 06:13:37.11 ID:Mm+MAJvd0
美術「今日は人物を描いてみましょう!」
美術「もちろん、クラスの人を描くのもいいですが、日頃お世話になっている人に向けての感謝の気持ちを絵のプレゼントで表現するのもいいものですよー」
あかね「やよいが得意そやなあ」
みゆき「私あかねちゃん……じゃなくてキャンディ描いてあげるー♪」
キャンディ「クルぅ〜」
みゆき「」チラッ
あかね「うん、んで?」
みゆき「……」ウルウル
あかね「泣くなや」
322: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 06:18:39.31 ID:Mm+MAJvd0
なお「れいか、何を描こう?」
れいか「私はなおの絵を描こうかと。なおも……」
なお「……。そっか、でも私れいかの絵は描かないよ」
れいか「えっ……? ど、どうして!」
なお「れいかの絵は描かないよ。一人映ってるれいかなんて、耐えられない」
れいか「……なお」
なお「二人合わせた絵を描こう! 私達の愛が伝わる絵を!」
れいか「うん♪」
あかね「エロはアカンで」
323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 06:24:08.03 ID:Mm+MAJvd0
アカオーニ「〜♪」カキカキ
やよい「なに描いてるの?」
やよい(もしかして私の絵だったり……)
アカオーニ「ふふふ。これは鬼が桃太郎を倒す紙芝居オニ!」ジャン
やよい(ざ、残念。てか人物画でもないし)
やよい「でもアカオニさんらしいかも」クス
アカオーニ「お前は何を描いてるオニ?」
やよい「わ、私はそのぉ……」
やよい(なんだろう。ケーキとかお弁当の時より恥ずかしいよぉ……)モジモジ
324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 06:30:49.18 ID:Mm+MAJvd0
やよい「ま、まだ途中なんだけどね」
アカオーニ「ふむふむ、男の人オニな」ジロジロ
やよい「み、見ないでええっ//」
アカオーニ「線だけで誰か分からんオニ」
やよい「え……あ、えっと、そう! パパを描いたんだよ!」
アカオーニ「パパぁ?」
やよい「う、うん。父の日のプレゼントで……」
アカオーニ「父の日? ああ、もうそんな時期オニかぁ」
アカオーニ「よーし! 俺様もパパンの絵を描くことにするオニー!」
やよい「え、えええええ〜っ!」ガーン
325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 06:35:16.81 ID:Mm+MAJvd0
アカオーニ「〜♪」カキカキ
やよい「あ、あぁ……」
やよい(私の絵を描いてほしかったんだけど……)
やよい「まっ、楽しそうだからいっか」ムウ
やよい(……なおちゃんとれいかちゃんみたいに、描きあいっこしたかったなぁ)
アカオーニ「〜♪」カキカキ
やよい(次の授業では!)グッ
やよい「頑張るぞー!」オー
326: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 06:36:47.84 ID:Mm+MAJvd0
キリがいいし、一旦終わるクル〜
残っていたら今日書きたいけど、落ちてたらまた今度書くクルぅ〜
残っていたら今日書きたいけど、落ちてたらまた今度書くクルぅ〜
328: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 07:03:19.35 ID:PVDsVIFQO
ずっと書いてたもんな、乙
できる範囲でほす
できる範囲でほす
330: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/21(月) 07:09:47.60 ID:GjOgmrYhi
おつかれクルー
ヒロポンデコルを使うクルー
ヒロポンデコルを使うクルー
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