スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
島村卯月「私、アイドルになります!トップアイドルに!」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:04:47.88 ID:lfThSbAg0
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:09:35.64 ID:lfThSbAg0
島村「島村卯月、17歳です。私、精一杯頑張りますから、よろしくお願いしますっ!」
P「えっ」
島村「えっ?」
P「えーっと、ここはアイドル事務所だけど・・・」
島村「えっ、はい そうですよね?私、書類選考で選ばれて・・・」
P「えっ」
島村「えっ?」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:14:11.57 ID:lfThSbAg0
P「ちょっと待ってね、ちょっと調べてみるから……」
島村「あ、はい」
P(……あー。今見てみたら、多分これ、あれだ)
P「選考ミスだわ……」
島村「えっ?今なんて……」
P「選考ミス」
島村「」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:15:33.08 ID:OKBDCEVm0
おいミスなわけないだろ
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:19:15.02 ID:ZTd8+xmm0
この子の特徴教えて
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:19:53.46 ID:qoi2Fi+90
>>8
無個性勢期待の星
無個性勢期待の星
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:21:00.54 ID:lfThSbAg0
P「選考ミスっていうか……選考の通知が、本来の人じゃなくて君に届いちゃったんだよね」
島村「えっ?えっ?」
P「いや、本当にごめん!こっちのミスだから!本当にごめん!」
島村「……あ、あは、そうですよね!私、ちょっと早とちりしちゃって……」
島村「ちょっと考えればわかりますよね!私みたいな取り柄もない子がアイドルなんて」
島村「アイドルになんて……」
島村「……アイド、っぐ、アイドルになん、て、ズズッ んぐ……」
P「ちょ、泣かないで!」
P「わかった!本当は選考を通過しなきゃダメなんだけど、面接しよう。面接」
島村「んぇ……面接……?」
P「そう!面接!だから泣き止んで!!とりあえず泣き止んで!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:26:43.99 ID:lfThSbAg0
…
……
…………
島村「すみません、お見苦しいところを……」(ズビビー
P「落ち着いたみたいだし、面接始めようか」
P(とりあえず、本来の選考者や所属アイドル達が来る前に終わらせてしまおう……怒られるの俺だし)
P「えーっと、まず、君の事を教えて欲しいな。経歴とか」
島村「は、はい!島村卯月、17歳です。モバマス高校に通っています」
島村「あの、趣味は友人との長電話で……」
……
…………
島村「すみません、お見苦しいところを……」(ズビビー
P「落ち着いたみたいだし、面接始めようか」
P(とりあえず、本来の選考者や所属アイドル達が来る前に終わらせてしまおう……怒られるの俺だし)
P「えーっと、まず、君の事を教えて欲しいな。経歴とか」
島村「は、はい!島村卯月、17歳です。モバマス高校に通っています」
島村「あの、趣味は友人との長電話で……」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:32:43.19 ID:lfThSbAg0
P(……この後十数分、彼女の事を聞いてみた)
P(昔からアイドルに憧れて、いくつもの事務所に応募してはいたんだが)
P(良くて書類選考通過、面接に漕ぎ着ける事も稀だったらしい)
P(その理由……俺には凄くわかる。誰の目にも止まらなかった理由)
P「島村さん」
島村「ダンスの方は……えっ、あっ、はい!」
P「君に、一つ聞きたい事がある」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:39:31.61 ID:lfThSbAg0
P「君の長所を、ここだけは負けないという、長所を教えてくれ」
島村「個性……ですか」
P「そう、個性だ」
島村「………………」
P「少し俺の話になるが、ここの事務所は俺が独立して作った事務所だ」
P「前の事務所でも、何人かのアイドルを担当した」
P「その女の子達は、例えば歌が上手かったり」
例えば、ダンスが上手かったり
例えば、自身のビジュアルに自身があったり」
P「彼女たちには、これだけは負けないという自信が、各々にあった」
P「君には、それがないんだ」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:50:41.72 ID:1Hgul0Z30
やめろ!
やめろ・・・
やめろ・・・
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:53:20.93 ID:lfThSbAg0
島村「……」
P「君には、アイドルになる要素が欠けてる……厳しいことを言うけど」
P「そうだね、そろそろ面接は終わりに」
島村「 …ですか」
島村「個性が無くて、なんで悪いんですか!」
島村「私は……そりゃ、取り柄もないし、可愛くないかもしれません」
島村「でも、アイドルになりたいって、思う、気持ちは!誰にも゛!負けまぜん゛!」
きらり「……」
楓「……」
かなこ「……」
P・島村「!?」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:59:04.30 ID:ZTd8+xmm0
>>1と比べると一目瞭然だなぁ
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 21:59:05.58 ID:lfThSbAg0
きらり「おはーしゃー☆Pちゃん真面目な話してるカンジー?」
楓「真面目な話をしているようだったので……あ、おはようございます」
かなこ「え〜っと、その子が事務所の選考に受かった子ですか?」
P「えっと」
島村「あ゛い゛!!今日からお世話になりま゛す!!島村卯月です!!!」
P「!?」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:07:49.35 ID:lfThSbAg0
楓「ほら、涙と……鼻水も拭いて」
島村「あ゛……ずみまぜん」(ズビビビビ
かな子「じゃあ、Pさんの面接受かったんですね〜。おめでとうございます!」
きらり「うきゃー!じゃあ今日から仲間だにぃ!おにゃーしゃー☆」
P「ちょ、おま」
P(……!待てよ、こいつ……)
P(俺が選考ミスをした、という事実をばらされたくなければ、このまま入社させろという……脅し……?)
P(あの一瞬でこいつそこまで……もしかしてとんでもない逸材なのか……?)
島村(勢いで言っちゃった、どうしよう……昨日ワンピース読んでたからかな……)
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:11:37.99 ID:ydaoCe/L0
ドンッ!
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:14:32.52 ID:lfThSbAg0
P(その後の俺の行動は早かった)
P(流れで島村卯月を俺のプロダクションに即加入、そして本来送るはずの子に選考通過の旨を伝え)
P(選考ミスをした証拠を全て抹消、『島村卯月ともう一名が選考通過』という結果に書き換えた)
P(これで俺と……島村以外にはばれない!ばれないはず……!)
律子「プロデューサー、あの子、選考通った子と違くないですか?」
P「ドッキーーーン☆」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:23:54.56 ID:lfThSbAg0
P「やぁ、律子!今日はいい天気だね!」
律子「瞳孔開いてますよ」
P「マジで」
律子「そんなことより、あの子ですよ。この前の書類の子と違うんじゃないですか?」
P「えっ、ん〜どうだったかなぁ?そんなはずはないよねぇ〜」(チラッ
島村「えっ?」
P(合わせろや島村ァァァァア!!選考ミスったと知られたらドヤされるだけじゃ済まねェェェ!)
島村(!! ここで私にプレッシャーをかけて、入社の事実をなかった事にするつもりですね!)
島村(ここまできたら引けません!私は図太くいきますよプロデュサー!)
P・島村「選考通過して無事本日入社した島村卯月です!今後ともよろしく!!」
律子「2人とも瞳孔開いてますよ」
P・卯月「マジで」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:23:54.67 ID:Y89if3J80
Pと律ちゃんが抜けた765プロは今頃…
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:29:20.31 ID:fcK6Nk0r0
>>32
社長のハーレムか
社長のハーレムか
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:37:40.04 ID:lfThSbAg0
律子「ん〜……釈然としませんけど、選考の件は一任してますから私は何も言いません」
P「そうだよな!さすが話が分かるエビフライだぜ!」
律子「ブチ殺すぞ」
P「ごっめ〜ん!今はパイナップルだったわ!ごっめ〜ん!」
律子「実は他の事務所からヘッドハンティングされてるんですよね」
P「ごめんマジで」(額を床にこすりつけながら)
かな子「プロデューサーさん、いっつもあんな感じだよねぇ」
きらり「んにゃー!りっちゃんに頭があがらないPちゃんもかわいい!ずっきゅん☆」
楓「こんな感じの事務所だから……今日からよろしくね」
島村「あ、はい!よろしくお願いします!」
楓(まだ鼻水ついてる……)
後日の密会にて、第一次 P⇔島村共同戦線が張られる事となった――――
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:43:32.01 ID:lfThSbAg0
…
……
………
P「うづきん!初仕事とってきたぞ!」
島村「待ってましたプロデューサー!」
楓(いつのまにあんな仲良くなったんだろう……)
P「とは言っても、初仕事だからな。事務所のみんなと一緒の仕事にしておいたぞ」
島村「ありがたいです!緊張しますね〜!で、初仕事の内容っていうのは……」
P「フードファイトだ」
島村「えっ?」
P「フードファイト」
島村「えっ」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:49:32.62 ID:lfThSbAg0
…
……
………
きらり「お仕事で美味しいモノ食べれるってラッキー☆きらりん☆」
かな子「個人戦らしいですよ〜。今日はよろしくおねがいしますね!」
島村「どうして……こうなった……?」
P「仕事があるだけありがたいんだからな。文句は聞かん」
P「ほら、始まるぞ」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 22:58:31.23 ID:lfThSbAg0
小鳥「……さぁぁ!今回も始まりました!アイドルの血糖値が気になるこの番組!」
小鳥「題して、『アイドル・フード・サバイバル』ッ!!」
小鳥「食って食って食った奴が勝ち!早速本日のメンバーを紹介だァーー!!」
…
…
小鳥「そして、最後に新鋭、バンナム事務所からは3人!」
小鳥「ガタイもデカけりゃ胃もデカイッッ!!進撃の巨人、諸星きらりーーーーッッ!!」
きらり「おっすおっすばっちし☆」
小鳥「3度の飯よりメシが好き!!人間パックマン、三村かな子ーーーッッ!!」
かな子「今日も、がっつり頑張ります!」
小鳥「そして期待の新人、無知のポテンシャルはきらり→かな子ラインを止められるか!?」
小鳥「島村卯月ーーーーーーーーッッ!!」
島村「想像してたんと違う……」
小鳥「すでに目が死んでいるゥゥゥッーーーー!!!!」
P「小鳥さん調子いいなぁ」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:09:35.73 ID:lfThSbAg0
小鳥「今回の品はこちら!」
小鳥「こってりとんこつラーメンに、胸焼けがしそうな生クリームその他をたっぷり乗せた……」
小鳥「一杯カロリー3000kcal!スイーツラーメンの登場だァーーーー!!!」
かな子「美味しそうですねぇ」
きらり「ん〜今回はあかな子ちんにちょ〜っと部があるかにゃぁ」
島村「いや、おかしいでしょ!?女性の一日の摂取カロリー2000kcalだよ!?」
小鳥「ルールはシンプル!30分でどれだけの杯をカラに出来るか!?」
小鳥「前置きは不要!早速サバイバルの始まりだァァーーー!!」
ドォォッォーーーーン!!
小鳥「ドラの合図と同時にッ!スターァァァト!」
きらり「ズゾゾゾゾッゾ」
島村「やべぇ、大口開けて流し込んでる!!」
かな子「おかわりください」
島村「早いよ!お前らアイドルよりも適任の仕事あるよ!!」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:13:56.42 ID:Y89if3J80
この仕事はアカン
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:14:51.28 ID:ydaoCe/L0
つっこみキャラか!
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:21:13.22 ID:lfThSbAg0
「ふふ……すいーつとらぁめんの融合、なんと面妖な……」
島村「!」
「時に……島村卯月殿、アイドルとは、なんと心得ますか」
「アイドルとは……どんな場面でも可憐で、なおかつ情熱的でなければならない」
「ファンの前に堂々とした姿で、牽引し、魅了する」
「私たちは望まれてここにいるのでは?そして、大衆が望む理想のアイドルとは」
島村「あ、あなたは――――」
デブ子「おかわりください」
高嶺「――――どんな時でも、優雅に食事をするものですよ。卯月殿」
小鳥「Aランクアイドル、四条貴音ッ!既に3杯目を完食してるぅうぅぅぅう!!!」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:23:24.09 ID:8hxNHt0eO
いると思ったよ
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:28:15.65 ID:lfThSbAg0
かな子「おかわりください」
小鳥「かな子選手4杯目突入ッ!これは壮絶な喰らい合いになるかぁぁーー!」
高嶺「ふふ……新感覚 とでも言うのでしょうか。中々に、美味」
小鳥「高嶺選手、4杯目完食!」
島村「…………」
島村(私だって、食べてる、食べてるけどっ)
島村「もう……食べれないよ゛ぉ……」
小鳥「おぉ〜〜っと!!島村選手の箸が止まるッ!まだ一杯目で脱落かぁ!」
P「…………」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:35:24.30 ID:lfThSbAg0
P(卯月……お前にこの仕事をあてがった理由)
P(お前に足りないものの一つ……それは目立とうとする『意志』)
P(大食いの場では卯月が目立てる訳がない。それくらい俺だって解ってる)
P(そして隣には『銀色の女王』四条貴音……)
P(この状況で、どうする……?)
卯月「……うっ……う゛……っぐぅ……えぐ……」
卯月「もうこれ以上は……無理だよ……」
卯月「私には無理だったんだ……最初から……アイドルなんて……」
貴音「諦めるのですか。島村卯月」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:41:53.33 ID:lfThSbAg0
島村「えっ……」
貴音「確かに、アイドルとは厳しいもの。大衆の前でも虚勢を張らなければいけないこともありましょう」
貴音「それでいて、凛と立ち続けなければならない……」
貴音「島村卯月、あなたはアイドルのステージにすら立てていない」
島村「……! ……そんなこと……私にだって……」
貴音「ですが」
貴音「今、卯月殿が出来る事はまだあるはずです」
貴音「カメラはまだ、回っています。あがくことすら辞めてしまうのですか」
小鳥「貴音・かな子両選手、共に10杯完食ゥゥゥッゥーーーーーー!!!」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:45:06.56 ID:lfThSbAg0
島村(私はアイドルにすらなっていない……)
島村(この場にいるのに、カメラすら、向けられていない!)
島村「アイドルですらない、私にできること」
島村「カメラに映るために、あがくこと!」
島村「それは――――」
P「……!!!」
ビチョォァ
小鳥「島村卯月選手!突如、ラーメンに顔を突っ込んだァァァーーーーーーー!!!」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:50:06.21 ID:lfThSbAg0
ゴッゴッゴッゴッ
P「汁を……吸ってる……!!」
島村「ゥェァ!お代わり下さい!」
島村(収録が終わったら、井が破裂したっていい!)
島村(今……食べ続ける……!)
ビチョォァ
小鳥「2杯目にも即顔を突っ込んだァァァーーー!!」
グチョ…ムシャ……ムシャ……ズルルルッルル
小鳥「そのままクリームと麺とスープを啜るっ!3つの難関を一気に食べ進めるっ!!」
グチョ…ズルルルッル
「おがわりぐだざい゛っ!!」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:51:58.66 ID:HBpD2hpN0
がんばれしまむら
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:52:03.02 ID:RMHf6dhqO
アイドルとしてはアウトだろ
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/10(木) 23:52:17.46 ID:lfThSbAg0
…………
…………
…………
…………
白い天井……
薬品の匂い……スリッパの音……
ここは……
島村「病院?」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:01:32.70 ID:vmXB0azB0
P「お、起きたか」
島村「プロデューサー……?収録は……」
かな子「それがね〜、私 結局負けっちゃったよ〜」
かな子「さすがはAランクアイドルだよね!」
P「別に食うのが早いからAランクなわけじゃないけどな」
島村「……」
P「そうだな、お前の事だ」
P「お前が4杯目に顔をぶち込んでた時な」
P「途中でお前の動きが止まったんだ」
P「でな、ガバっと顔をあげたと思ったらマーライオンのように」
「ゲロがな」
島村「」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:03:00.55 ID:bePJd34Z0
アイドル生命オワタ
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:12:00.46 ID:vmXB0azB0
P「大丈夫!後からCG処理して、口から出てるのをところてんに見える様にしたから」
島村「大丈夫じゃないですよそれ……」
P「……そうだな、大丈夫じゃない。かな子、ちょっと席外してくれるか」
かな子「あ、はい」
P「……なぁ卯月、お前は、まだアイドルしたいか?」
P「お前には酷なことをしたと思っている」
P「最初の仕事にしては……ちょっとヘビーだったな……はは……」
島村「私は、その」
P「……いいんだ、結論は焦らなくていい。病院で休んでる間に、じっくり考えてくれ」
P「正直、お前の顔を器に突っ込んだ時な、大物になると思った」
P「こいつは、もしかしたらとんでもないものを持ってたんじゃないかって」
P「でも……お前が限界なら、俺は止めないよ」
P「またな」
島村「……」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:54:38.37 ID:27U3ewpP0
マーライオンのように口からゲロを吐く存在=アイドル
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 00:57:01.29 ID:uApAJE6bO
生クリームがのったラーメンの大食いをする存在=アイドル
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 02:15:16.91 ID:vmXB0azB0
島村「……アイドルかぁ」
島村「アイドルになろうと思って、ようやくなれたと思ったら」
島村「仕事先でマーライオンになって色んな人に迷惑かけて……」
島村「あなたは、アイドルのステージにすら立てていない!」(キリッ
島村「……なーんて」
島村「私って、個性もないし、歌も、ダンスもヘタ。外見だって……」
島村「…………そういえば、私以外病室にいないなぁ。個室?」
島村「小さな事務所だけど、案外お金は持ってたりして、ね」
島村「リモコンどこだろ」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 02:21:36.72 ID:vmXB0azB0
…
……
………
『はい、今度の新曲は、女性に向けてエールを……』
島村「あ、新曲出るんだ!買わなきゃ……」
島村「……私は一曲も出せなかったけどね!なんて……」
『私自身、この曲に共感する部分があって、夢を叶えるっていうことの……』
島村「夢……夢かー……」
島村「私は、アイドルになりたい……なりたかった」
島村「ダンスもできて、歌も上手くて、ファッションショーにも出て」
島村「色んな人に、笑顔を咲かせるような人になりたかった」
島村「なにの、私はいつも目立たなくて……没個性で……」
島村「アイドルになれたら、何かが変わるとでも、思っていたのかなぁ……」
島村「う……う゛ぅ……最近の私、泣いてばっか……だなぁ……っぐ……ずずっ」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 02:29:02.90 ID:vmXB0azB0
『新曲、【乙女よ大志を抱け!!】聞いてください!!』
http://www.youtube.com/watch?v=nS2K5RUyT6A
コンコン
島村「!」
島村「あ、ちょ、ちょっと待って!」
島村(プロデューサーか、事務所のみんなかな?)(ズビビビー
「え、えっと、こ、こんにちはー」
島村(帽子を目深に被ってるから誰かわからない……)
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 02:36:58.70 ID:vmXB0azB0
「あなたの事、四条さんから聞いて、お見舞いっていうのもあるんだけど」
「そう、プロデューサーからもあなたの事聞いてるよ」
「あんまりプロデューサー、担当してる人の事は話そうとしないんだけどね」
「話してるとあなたの話もよく出てきて、プロデューサーもあなたに」
島村「ちょ、ちょっと待って下さい!あの、プロデューサーの知り合いの方ですか?」
「あ、ごめん!これじゃあわからないよね。伊達眼鏡もしてるし」
『来週リリースの【乙女よ大志を抱け!!】歌っていただいたのは――』
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 02:39:38.42 ID:vmXB0azB0
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 02:40:58.72 ID:W98C4sJ70
>>98
誰だよこの天使を無個性とか言ったやつ
かわいすぎるっ
誰だよこの天使を無個性とか言ったやつ
かわいすぎるっ
102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 02:56:20.62 ID:vmXB0azB0
島村「あ、天海 春香……さん……!」
島村(FからAまである”アイドルランク”……その中から、たった一人だけに与えられる称号……)
島村(アイドルの頂点”Sランクアイドル”その前年度受賞者が、私の目の前に……!!)
島村「あ、あ、あ、あの、今日はどうして、こちらなんかに」
春香「そんなに緊張なんてしなくていいよ!確か私達、同い年だよね?春香でいいよ!」
島村「えー……そんなー……」
春香「あはは、あのね、今日来たのは、理由があるんだ」
春香「今日は、お見舞いと、昔の私の話」
春香「これからのアイドル、島村卯月ちゃんの話だよ」
105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 03:12:18.37 ID:vmXB0azB0
P「やっちまったなぁー……」
律子「初回に無茶な仕事を入れるのは前からですよね。プロデューサー」
律子「だからうちの事務所、所属アイドルが増えないんですよー」
P「そうかなぁ。俺向いてないのかなぁ」
律子「今更ですねぇ……」
P「いや、今回はちょっとやりすぎたよ」
P「なんだろうな、似てたんだよ……春香に」
律子「春香に?」
P「そ。昔の春香だって、今の卯月と対して変わらなかったさ」
P「春香は先へ進んだ。でも、卯月は多分……ダメだろうな」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 03:27:15.71 ID:vmXB0azB0
P「だからもう、あいつに無理強いは」
島村「おはようございます!!」
P「!?」
律子「あら、おはよう。休日なのに朝早いのね」
島村「はい 今日は、プロデューサーに伝えたいことがあって」
島村「一晩考えました。これからの事を」
島村「私、アイドルになれたら、自分が変われると思ってました」
島村「アイドルになれば、没個性で、取り柄のない自分から変われるって、そう思ってました」
島村「でも、違いました。アイドルって、そういうものじゃないって」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 03:40:38.80 ID:vmXB0azB0
島村「アイドルになって、皆を笑顔にしたい。皆にエールを送りたい」
島村「私だけじゃなく、ファンになってくれた皆を笑顔にする」
島村「それが私の、アイドルになりたい理由です」
島村「プロデューサー、どうか」
島村「どうか、私を、トップアイドルにして下さい!」
P「…………」
律子「大きく出たわねぇ。で、どうするの?プロデューサー殿?」
P「……卯月」
島村「はい」
P「お前の、誰にも負けない長所はあるか?」
島村「……私は、夢を諦めそうになりました。夢を捨てて、逃げ出そうとしました」
島村「でも、そんな私に、夢を諦めるなと、もう一度夢を与えてくれたアイドルがいます」
島村「そんなアイドルに、私はなりたい」
島村「夢を与えるアイドルなる。その気持は、誰にも負けません」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 03:51:36.79 ID:vmXB0azB0
P「……お前の意志は、よーく分かった」
P「全身全霊をかけて、島村卯月を、トップアイドルにしてやる。約束だ」
島村「……!ありがとうございます!!」
P「ふぅ……ほらな言ったろ?絶対うづきんは戻ってくるってさ!」
律子「うわぁ……なにこいつぶん殴りてぇ」
P「そうだ。先駆けて、お前に合わせたい奴がいるんだ」
P「ほら、卯月に選考通知が届いたのも……ゴホンゴホンだったじゃん?」
島村「あー……まぁ」
P「それでな、その子も昨日面接して、入社させることにしたんだ」
P「その相手と、卯月。2人をデュオとして、しばらくしたら正式にデビューさせようと思ってる」
島村「えっ!デュオ!?」
島村「っていうか、私まだデビューしてなかったんですか!?」
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 03:58:08.79 ID:vmXB0azB0
P「まぁ、この前の大食いも無理矢理ねじ込んだ感じだし」
島村「ねじ込んだ!?」
P「コネで」
島村「コネで!?」
律子「ごめんね……こういう人なのよ……」
島村「いいんです、大体分かって来ましたから……」
P「で、合わせたい子って言うのはだな」
P「しぶりんちゃんだ!」
「…………」
P「……渋谷凛ちゃんです」
凛「……あんたが私のパートナー?まぁ、悪くないかな。今日からよろしくね」
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 04:24:20.54 ID:vmXB0azB0
…
……
………
凛「この前のロケ、楽しかったね。シンガポール」
卯月「あー、マーライオンの……」
凛「?」
P「ほら、今日は正念場だ。LIVEバトル、気合いれてこうぜ」
凛「わかってるんだけどさ、なんか、落ち着かなくてさ」
凛「今日は珍しく、卯月の方が落ち着いてたりするんだよ」
P「へぇ……」
卯月「へへ……プロデューサー、私だって緊張してるんですよ?」
卯月「でも今日は、プロデューサーさんの方が緊張してるんじゃないですか?」
P「ババババカってんじゃないよよよ」
凛「……いつも通りじゃない?プロデューサー」
卯月「えへへ、そうやっておちゃらけて、すぐ誤魔化そうとしてもわかりますよ」
……
………
凛「この前のロケ、楽しかったね。シンガポール」
卯月「あー、マーライオンの……」
凛「?」
P「ほら、今日は正念場だ。LIVEバトル、気合いれてこうぜ」
凛「わかってるんだけどさ、なんか、落ち着かなくてさ」
凛「今日は珍しく、卯月の方が落ち着いてたりするんだよ」
P「へぇ……」
卯月「へへ……プロデューサー、私だって緊張してるんですよ?」
卯月「でも今日は、プロデューサーさんの方が緊張してるんじゃないですか?」
P「ババババカってんじゃないよよよ」
凛「……いつも通りじゃない?プロデューサー」
卯月「えへへ、そうやっておちゃらけて、すぐ誤魔化そうとしてもわかりますよ」
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 04:37:53.78 ID:vmXB0azB0
P「あー……、まぁ、俺も緊張してる。柄にもなくな」
卯月「わかりますよ。私だって同じです」
卯月「でも、私、凄く楽しみなんです。ついに!って感じですかね!」
卯月「真冬の寒中水泳企画で体を作り、大食いでエネルギーもしっかりとって」
卯月「未開の地トカチ族に、祝福の踊りと秘伝の美容効果のある薬の作り方を教わり…」
卯月「かと思えば、ウイーン少年合唱団に1ヶ月間弟子入り……本当に充実した日々でした」
凛「卯月、ピンの仕事でそんな事やらされてたんだ……」
卯月「プロデューサーが私にくれた仕事、一つも無駄ではなかった」
卯月「アイドルという舞台に、私を立たせてくれた」
卯月「私は、このLIVEのバトルに勝ちます。買って証明してみせます」
卯月「プロデューサーが、私をトップアイドルにしれくれた事を!」
P「……時間だぞ!」
凛「行こう、卯月」
卯月「任せて、凛ちゃん!」
卯月「わかりますよ。私だって同じです」
卯月「でも、私、凄く楽しみなんです。ついに!って感じですかね!」
卯月「真冬の寒中水泳企画で体を作り、大食いでエネルギーもしっかりとって」
卯月「未開の地トカチ族に、祝福の踊りと秘伝の美容効果のある薬の作り方を教わり…」
卯月「かと思えば、ウイーン少年合唱団に1ヶ月間弟子入り……本当に充実した日々でした」
凛「卯月、ピンの仕事でそんな事やらされてたんだ……」
卯月「プロデューサーが私にくれた仕事、一つも無駄ではなかった」
卯月「アイドルという舞台に、私を立たせてくれた」
卯月「私は、このLIVEのバトルに勝ちます。買って証明してみせます」
卯月「プロデューサーが、私をトップアイドルにしれくれた事を!」
P「……時間だぞ!」
凛「行こう、卯月」
卯月「任せて、凛ちゃん!」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 04:58:25.98 ID:vmXB0azB0
……ワァァァァ!
小鳥「ついにやって来ました!LIVEバトル、タッグ部門最終決戦!」
小鳥「栄光を手に入れるのは、期待の新鋭か、不動の王者か!」
小鳥「選手入場;ッ!!」
小鳥「ステージに羽撃くは幸せの蒼い鳥!【孤高の歌姫】 如月千早!!」
千早「久しぶりね。渋谷さん」
小鳥「静かに燃やすは不屈の闘志!【ニュージェネレーション】 渋谷凛ッ!!」
凛「……何度でも向かいます、勝つまでね」
小鳥「言わずと知れたアイドルマスター!【王道アイドル】 天海春香!!」
「卯月ちゃん やっと、会えたね。私、待ってたよ」
「春香さん、私、あなたと勝負して――」
小鳥「ガラスの靴は砕けない!道が無いなら作ればいい!――――
小鳥「ついにやって来ました!LIVEバトル、タッグ部門最終決戦!」
小鳥「栄光を手に入れるのは、期待の新鋭か、不動の王者か!」
小鳥「選手入場;ッ!!」
小鳥「ステージに羽撃くは幸せの蒼い鳥!【孤高の歌姫】 如月千早!!」
千早「久しぶりね。渋谷さん」
小鳥「静かに燃やすは不屈の闘志!【ニュージェネレーション】 渋谷凛ッ!!」
凛「……何度でも向かいます、勝つまでね」
小鳥「言わずと知れたアイドルマスター!【王道アイドル】 天海春香!!」
「卯月ちゃん やっと、会えたね。私、待ってたよ」
「春香さん、私、あなたと勝負して――」
小鳥「ガラスの靴は砕けない!道が無いなら作ればいい!――――
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 05:00:30.69 ID:vmXB0azB0
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 05:04:55.84 ID:UT3pw8ka0
よかったよ
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/11(金) 05:08:36.01 ID:x8ULQjoR0
おつ!
118: って 2012/05/11(金) 05:14:09.53 ID:bkRDzwVE0
乙!
この記事へのコメント
トラックバック
URL :
感想 - 名無しP - 2012年06月21日 02:17:50
この書き手さんの別の作品も読んでみたいな。