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杏子「仲良し姉妹」

前作→マミ「大好きなお姉ちゃん」
URL:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1335517153/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 17:59:13.06 ID:pYkxJA6tO

マミ「〜♪」

ピンポーン

マミ「あら…?ふふ、もう来たのね?」

ガチャッ

杏子「よっ」

マミ「いらっしゃい。今日は来るのが早かったのね」クスッ

杏子「へへ、早くマミに会いたくってねー。なんてな」

マミ「うふふ、そっか。さ、上がって?」

マミ「杏子ちゃん」

杏子「ああ!」

5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:01:12.68 ID:pYkxJA6tO

マミルーム

マミ「今日は1人で来たのね」

杏子「うん。でも後から来るってさ」

マミ「そう、なら3人分よういしなきゃね」

杏子「いつも悪いね」

マミ「いいのよ?…でも、ごめんなさい、まだケーキを作ってる途中だったの」

杏子「あぁ…いや、あたしが来るのが早かったしさ」

マミ「今から作ってくるから、杏子ちゃんは待っててくれないかしら?」

杏子「いや、あたしも手伝うよ」

マミ「そう?ふふっ、ありがとう」

杏子「いいっていいって。さっ、作ろうぜ?」

マミ「うん!」


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:05:10.07 ID:pYkxJA6tO

数十分後

マミ「よーし。もうすぐ出来上がるわね」

杏子「うん」

マミ「後は紅茶を準備して…」

杏子「ふふっ」

マミ「…?何かおかしかったかしら?」

杏子「なんかさ、こう…昔を思い出してね」

マミ「昔…あっ、そうね。昔からよくこうして一緒にお料理したものね」

杏子「ああ、あたしら3人でな」

マミ「うふふっ、懐かしいわね」

マミ「2人とも『マミさん、マミさん』って言ってね」クスッ


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:10:07.58 ID:pYkxJA6tO

杏子「へへっ、何か恥ずかしいな」

マミ「ふふ、可愛かったわよ?」

杏子「…ほんと、懐かしいな」

マミ「ええ。思えば出会ってから結構、経ったものね」

杏子「初めて会った時…か」

―――

杏子「はぁっ…はぁっ…!」

魔女「〜」

杏子「くそっ…強い」

魔女「〜!」

杏子「っ!?」

杏子「きゃぁぁぁっ!」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:15:11.71 ID:pYkxJA6tO

杏子「うぅっ…」

杏子(だ…駄目…動けな……)

杏子(あたし…こんなとこで死ぬの…?)

魔女「〜!」

杏子「モモ…!」ギュッ

シュルル

杏子「えっ?」

杏子(リボン…?)

マミ「間一髪、ってところね」

杏子「!」

マミ「でも、もう大丈夫」ニコッ

杏子(魔法少女…?)


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:20:16.24 ID:pYkxJA6tO

―――

杏子「……」

杏子(あの人…強い…!)

マミ「大丈夫?怪我はない?」

杏子「え?あっ…いや…だ、大丈夫…です」

マミ「そっか、良かった…」ホッ

マミ「見滝原の魔法少女は、わたし1人だと思ってたんだけど…」

マミ「お友だちがいたのね!」ニコッ

杏子「へっ?お友だち…?」




13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:25:17.43 ID:pYkxJA6tO

マミ「あっ、そうそう。自己紹介しなきゃね」

マミ「わたしの名前は巴マミ。よろしくね?」スッ

杏子「えっ?あ…」

マミ「てへへ」ニコニコ

杏子(この人なら…)

杏子「…よろしく」ギュッ

杏子「あたしは杏子、佐倉杏子」

マミ「よろしくね、佐倉さん!」

杏子「…えへへ」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:30:09.80 ID:pYkxJA6tO

―――

マミ「…そっか、隣町から魔女を倒しに来たんだね」

杏子「うん…少しでも強くなって、裏からみんなを救いたかったんだ」

杏子「でも、あたし…弱かった…」

杏子「マミさんが助けてくれなかったら、あたしはきっと……」

杏子「っ…」ゾクッ

マミ「佐倉さん」ギュッ

杏子「マミさん…あたし、弱いよね?」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:35:24.81 ID:pYkxJA6tO

マミ「ううん。大丈夫だよ、わたしも最初は弱くって…」

マミ「戦い方もよくわからなくってね?」

マミ「それに…1人で戦うのが怖かったの」

マミ「…でも、そんなわたしを助けてくれた人がいるの」

マミ「その人は…わたしの先生で、お友だちで…」

マミ「そして、大好きなお姉ちゃんなの」ボソッ

杏子「…?」

マミ「……今は離ればなれになっちゃったけどね」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:40:15.61 ID:pYkxJA6tO

杏子「マミさん…?」

マミ「あっ、ごめんなさい!今は関係ない話だったね?」

杏子「えーと…?」

マミ「ねえ。もし良かったら、これからわたしの家に来ない?」

杏子「えっ?でも…」

マミ「一緒にケーキでも食べよう?」

杏子「ケーキ…!」

杏子(最後にケーキ食べたの、何時なんだろう…?)

杏子(食べないなぁ…)


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:45:09.20 ID:pYkxJA6tO

杏子(みんな話は聞いてくれるようになったけど…まだ家にお金はないから…)

マミ「佐倉さん…ダメ?」

杏子「あっ、いや!…お、おじゃましちゃおっかな…?」

マミ「佐倉さん…!」パァッ

マミ「案内するね!ついてきて!」

杏子「う、うん!」

杏子(マミさん…か)

杏子(好い人だなぁ)


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:50:37.29 ID:pYkxJA6tO

マミホーム

マミ「ほら、上がって?」

杏子「お、おじゃまします…!」

マミ「佐倉さん、紅茶は飲める?」

杏子「えと…うん」

マミ「そう、よかった。それじゃあ用意してくるから待ってて?」タタッ

杏子「あっ…」

杏子(紅茶も何年も飲んでないや…)

杏子(やっぱりマミさんって年上なのかな?あたしと違ってしっかりしてるし…)

杏子(部屋も綺麗に片付いてるもん)


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:55:16.40 ID:pYkxJA6tO

カシャン

マミ「きゃっ?」

杏子「わわっ?だ、大丈夫?」

マミ「あはは…いっつもこうなっちゃうなぁ…」

マミ「うん、大丈夫だよ。片付けるね」

杏子「あ、あたしも手伝うよ!」

マミ「そう?ありがとう、助かるよ」ニコ

杏子「えへへ…」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 18:58:03.25 ID:pYkxJA6tO

―――

マミ「さ、食べよう?」

杏子「う、うん!」

杏子(ケーキ!ケーキだ!)

マミ「いただきます」

杏子「いただきます…!」

杏子「ぱくっ」

マミ「どうかな?」

杏子「おいしい…!すっごくおいしいよ!」

マミ「てへへ、やった」

杏子「マミさんが作ったの?」

マミ「うん!」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:00:03.66 ID:pYkxJA6tO

杏子「そうなんだ…マミさんってすごいなぁ」

マミ「ううん、そんなことないよ」

杏子「でも…」キョロキョロ

杏子「部屋も綺麗だし、ケーキ作れるし」

杏子「強いし…」

マミ「佐倉さん?」

杏子「それに比べて、あたしは…」

マミ「…」

杏子「ううん!なんでもないよ」

杏子(あたしは…)


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:05:18.04 ID:pYkxJA6tO

杏子「それよりも、このケーキほんとにおいしいや!」

マミ「…そっか」

杏子「えへへ、ごちそうさまでした」

マミ「あれ?まだ半分残ってるよ?」

杏子「これはモモの分なんだ」

マミ「もも?」

杏子「あたしの妹、モモもケーキは大好きだからさ」

杏子「2人ではんぶんこにしなきゃね」

マミ「そう、佐倉さんには妹がいるんだ」

杏子「うん、大切な妹だよ」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:10:15.08 ID:pYkxJA6tO

マミ「ふふ、仲良しなんだね」

杏子「うんっ!」

マミ「なら…ちょっと待ってて?」

杏子「?」

マミ「はい、これ全部あげるね」

杏子「えっ?いいの?」

マミ「うん、いつも多目に作ってあるの」

マミ「お姉ちゃんが何時帰ってきても大丈夫なように…」ボソッ

杏子「?」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:15:30.17 ID:pYkxJA6tO

マミ「だから大丈夫、家族みんなで食べてね?」

杏子「ほ、ほんとにいいの?」

マミ「うん」

杏子「マミさん…ありがとう!」ペコッ

杏子「みんな喜ぶよ!」

マミ「仲良く食べてね」

杏子「もちろん!モモ喜ぶだろうなぁ…!」

マミ「…」ニコニコ


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:20:07.59 ID:pYkxJA6tO

―――

杏子「あのっ!今日はほんとにありがとう!」

マミ「よかったら、また来てくれると嬉しいな」

杏子「じゃあ、今度はモモと一緒に来てもいい?」

マミ「うん、いいよ」

杏子「やった!また来るよ!」

マミ「てへへ、待ってるね」

杏子「またね!」

マミ「うん、またね!」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:25:12.26 ID:pYkxJA6tO

杏子ホーム

杏子「ただいまー」

モモ「お姉ちゃん、おかえりなさい!」

杏子「モモ、これなーんだ?」

モモ「えー?…わぁ!ケーキだぁ!」

杏子「へへっ」

モモ「お姉ちゃん、どうしたの?買ってきたの?」

杏子「いや、マミさんに…友達に貰ったんだ」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:30:15.47 ID:pYkxJA6tO

モモ「そうなんだぁ…!ね?食べてもいい?」

杏子「うん、いいよ」

モモ「わーい、やったぁー!」

杏子「ふふっ」

―――

モモ「おいしいー」

杏子「…」ニコニコ

杏子(マミさん、ありがとう)

モモ「お姉ちゃんも食べよ?」

杏子「うん、あたしも…」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:35:57.43 ID:pYkxJA6tO

杏子「!?」

モモ「どうしたの?」

杏子(魔力を感じる…魔女だ!)

杏子「ごめん!出かける!」タタッ

モモ「えっ?お姉ちゃん?」

モモ(お姉ちゃん…この前から一人で何かしてるみたいだよね?)

モモ(何してるのかな?)

モモ(よーし!)

モモ「…」タタッ


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:40:10.03 ID:pYkxJA6tO

―――

杏子「くそっ!逃がすかー!」

魔女「〜!」

杏子(これ以上逃げられたら…もうここはマミさんの…)

モモ「きゃっ!」

杏子「な…!?」

モモ「お姉ちゃん…」フルフル

杏子「モ、モモ?何でモモがここに?」

モモ「わ、わたし…」

魔女「〜!」

杏子「あっ?」

杏子(危ない!?)


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:45:25.10 ID:pYkxJA6tO

マミ「ティロ・フィナーレ!」

杏子「!?」

マミ「大丈夫?」

杏子「ま、マミさん…!」

マミ「てへへ、また会ったね」

―――

モモ「うぅ…」

杏子「そっか…モモはあたしを追って…」

モモ「ごめんなさい…」

マミ「…」

杏子「いや…まぁ仕方ないよ。でも、危ないからもうついてきちゃダメだぞ?」

モモ「うん…」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:50:11.03 ID:pYkxJA6tO

杏子「あと、このことは誰にも話しちゃダメだ…わかった?」

モモ「う、うん…誰にもお話しないよ」

杏子「そっか、わかってくれるならいいんだ」

杏子「このことは後でゆっくり話そうな?それよりも今は…」

杏子「マミさん、ありがとう…また、助けられちゃった」

マミ「ううん、いいの。2人が無事でよかった」ニコッ

杏子(マミさん…)


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:53:06.04 ID:pYkxJA6tO

杏子「マミさん…ほんとにありがとう、マミさんがいなかったら…」

杏子「あたしとモモは…っ…」

モモ「うぅ…」

マミ「大丈夫、大丈夫だから…!」

杏子「…マミさん!」

マミ「なあに?」

杏子「あたしっ…あたし!マミさんの弟子になりたい!」

マミ「えっ?」

杏子「あたしもマミさんのように強くなりたい!」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:55:42.81 ID:pYkxJA6tO

杏子「だから…!あたしを弟子にしてください!」

マミ「……」

杏子「マミさん…」

マミ「…うん、いいよ」ニコ

杏子「ほんとっ?」

マミ「うん!」

杏子「ありがとう!」

マミ「でも今日は遅いからもう帰らなきゃね」

マミ「モモちゃんも怖がってるし、早く落ち着かせなきゃいけないよ?」

モモ「…」フルフル


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 19:58:04.66 ID:pYkxJA6tO

杏子「モモ…うん、そうだね」

マミ「わたしは何時でも待ってるから、2人で遊びに来てね」

杏子「うん。ほら、モモ…帰ろう?」

モモ「うん…」

マミ「またね」

杏子「ま、またね…!」

マミ「気を付けて帰ってね」

杏子「うん」

―――


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:00:14.34 ID:pYkxJA6tO

翌日

ピンポーン

マミ「あっ…!」

マミ(お姉ちゃん?)タタッ

ガチャッ

杏子「こ、こんにちは!」

マミ「あっ…佐倉さん、遊びに来てくれたんだね!」

杏子「遊びにも来たけど…それよりも、あたしを特訓してください!」

マミ「特訓?…うん、いいよ」

杏子「あ、ありがとう!」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:05:12.02 ID:pYkxJA6tO

―――

杏子「はぁっ…はぁっ…」

マミ「今日はこのくらいにしとこうよ、頑張りすぎると疲れちゃうよ?」

マミ「わたしの家でお休みしようよ」

杏子「うん…」

マミホーム

杏子「ふぅ…つかれたぁ…」

マミ「はい、紅茶をどうぞ」

杏子「ありがとう。やっぱりマミさんはすごいなぁ」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:10:11.22 ID:pYkxJA6tO

マミ「えっ?そうかな?」

杏子「あたしはこんなに疲れてるのに、マミさんは疲れてなさそうだもん」

マミ「わたしはリボンとこれが武器だから、あんまり疲れないのかな?」

マミ「わたしも最初はダメダメだったんだよ?」

マミ「リボンの使い方もよくわからなかったもん」

杏子「…」

杏子(マミさんはリボンが武器…なんだよね?)

杏子(なら何で…?)


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:15:40.54 ID:pYkxJA6tO

杏子「ねえ、マミさん」

マミ「なあに?」

杏子「マミさんの武器って、ほんとはリボンなんでしょ?」

マミ「うん、そうだよ」

杏子「じゃあ何で鉄砲で戦ってるの?」

マミ「あっ、それはね?お姉ちゃんに教えてもらったからなんだよ」

杏子「えっ?マミさんにお姉ちゃんがいたの?」

マミ「うん、わたしの大切なお姉ちゃんなんだ」

杏子「わぁー。じゃあやっぱりマミさんと似てるんだ? 」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:20:30.54 ID:pYkxJA6tO

マミ「ううん、似てないよ?」

杏子「えっ?姉妹なのに?わたしとモモは似てるよ?」

マミ「たしかに、佐倉さん達は似てるし、仲良しだもんね」

杏子「うんっ!あたし、モモが大好きだよ!」

マミ「わたしもお姉ちゃんが大好き!」

マミ「…家族じゃないけど」

杏子「えっ?」

マミ「わたしのお姉ちゃんだよ」

マミ「大好きなお姉ちゃん」

マミ「ほむらお姉ちゃん…!」


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:25:32.89 ID:pYkxJA6tO

杏子「ほむらお姉ちゃん?」

マミ「これ、わたしとお姉ちゃんの写真なんだ」スッ

杏子「わぁ…!美人だね」

杏子「それに優しそう」

マミ「うん、とっても優しいお姉ちゃんなんだ」

杏子「そっかぁ…本当の姉妹みたいに仲良かったんだね」

マミ「うんっ!」

マミ「今は…離ればなれになっちゃったけど、でもっ!」

マミ「またお姉ちゃんは会いに来てくれるって約束したもん…!」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:27:57.17 ID:06PVQoNE0

ほむらちゃん!


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:30:20.22 ID:pYkxJA6tO

杏子「そのお姉ちゃんは遠くに住んでるの?」

マミ「…うん。遠い、かな」

杏子「そうなんだぁ…あ、そういえばマミさんの家族は?」

杏子「本当の姉妹はいないの?」

マミ「…わたしは…一人っ子だよ」

杏子「そっか、じゃあ3人で暮らしてるんだ」

マミ「………」

杏子「あれ?マミさん?」

マミ「……わたし、一人暮らしなんだ!」ニコ…

杏子「えっ?そうなの?」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:35:23.00 ID:pYkxJA6tO

杏子(じゃあやっぱりマミさんは年上なのかな?しっかりしてるし…)

マミ「お父さんもお母さんも…もういないから」

杏子「え…」

マミ「…ごめんね、こんなお話しちゃって」

杏子「あ、いや!あたしの方こそ…ごめんなさい…」

マミ「…ね?ケーキ食べようよ」

杏子「…う、うん」

マミ「用意してくるね」


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:35:33.98 ID:06PVQoNE0

マミさん…


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:40:13.24 ID:pYkxJA6tO

杏子(マミさん…そっか、ひとりぼっちなんだ…)

杏子(あたしに何かできないかな?)

マミ「わわわっ?」

杏子「あ、あぶないっ!」ガシッ

マミ「あ、ありがとう…」

杏子「あはは、マミさんって意外とおっちょこちょいなんだ」

マミ「う、うん…てへへ」


71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:46:01.50 ID:pYkxJA6tO

杏子「ねぇ、マミさん」

マミ「ん?」

杏子「明日…明日はさ!モモと2人で遊びに来てもいい?」

マミ「…うん、いいよ!」

杏子「えへへ、ありがとう」

マミ「ううん、すっごく嬉しいよ。お礼を言うのはわたしの方」

マミ「ありがとう、佐倉さん!」ニコッ

杏子(マミさんはひとりぼっちで寂しいんだ…なら…)

杏子(あたし達がマミさんを!)


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:49:56.04 ID:pYkxJA6tO

―――

杏子「ついたな、ここだよ」

モモ「ここがケーキのお姉ちゃんのお家なの?」

杏子「うん、マミさんの家。ほら、チャイム押して?」

モモ「うん」

ピンポーン

マミ「はーい」

ガチャッ

マミ「いらっしゃい!」ニコッ

杏子「えへへ、こんにちは」

マミ「こんにちは、待ってたよ」


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:53:16.24 ID:pYkxJA6tO

杏子「うん。ほらモモ、あいさつ」

モモ「あ、あの…こ、こんにちは!」

マミ「ふふ、こんにちは」

モモ「んっと、この前は助けてくれてありがとう」

マミ「うん、怖くなかった?」

モモ「お姉ちゃんが守ってくれたから…大丈夫だよ」

マミ「そっかぁ、良かった」

モモ「そ、それから!ケーキすっごく美味しかったです!」

マミ「てへへ、ありがとう」


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 20:55:58.66 ID:pYkxJA6tO

杏子「昨日も貰っちゃったもんね」

マミ「ふふっ、今日はプリンを作ったの」

マミ「食べる?」

モモ「うん!」

杏子「マミさん、いつもありがと」

マミ「ううん、わたしも作りながら2人が来るのを楽しみに待っていたの」

杏子「あはは、そっか」

マミ「うんっ!」


76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:00:24.18 ID:pYkxJA6tO

マミルーム

マミ「用意を…」

杏子「あっ、手伝うよ」

モモ「わたしも手伝う!」

杏子「これ以上割ったらいけないもんね」

マミ「てへへ…うん、ありがとう」

マミ「それじゃあ、モモちゃん…でいいかな?」

モモ「うん!」

マミ「ふふ、じゃあモモちゃんはプリンをお願いするね?」

モモ「はーい」


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:05:27.60 ID:pYkxJA6tO

マミ「ふふっ、可愛い妹だね」

杏子「うん、あたしの大切な妹だよ」

マミ「…そうだ!」

杏子「ん?」

マミ「妹がモモちゃんなら、お姉ちゃんは杏子ちゃんでいい?」

杏子「えっ?杏子ちゃん?」

マミ「だ、ダメかな?」

杏子「いや…ちょっと照れるけど…でもいいよ」

マミ「ほんと?」

杏子「うん」

マミ「てへへ、じゃあ早速…杏子ちゃん!」

杏子「えへへ」


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:10:30.02 ID:pYkxJA6tO

マミ「それじゃあ、杏子ちゃんには紅茶を持っていってもらおうかな?」

杏子「うん、わかった」

マミ「こぼさないように気を付けてね?」

杏子「あはは、マミさんじゃないんだし、大丈夫だよ」

マミ「そっか」

杏子「っと…」ソォー

モモ「スプーンが無いよー」タタッ

杏子「わぁっ?」グラグラ

モモ「あっ、ごめんなさい…」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:15:46.03 ID:pYkxJA6tO

マミ「あぶないっ!」ギュッ

杏子「っとと…ご、ごめんなさい」

マミ「…ふふっ、無事でよかった」

杏子「モモ、走ったら危ないじゃんかー」

モモ「ご、ごめんなさい…」

マミ「まあまあ、スプーンよね?はい」

モモ「ありがとう」

杏子「マミさん、ごめん…」

マミ「何もなかったんだし、大丈夫だよ?」

マミ「ほら、2人で持って行こうよ」

杏子「うん…!」

マミ「ふふっ」ニコッ


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:20:44.32 ID:pYkxJA6tO

―――

杏子「わぁ…美味しそうなプリン!」

モモ「マミお姉ちゃんすごーい!」

マミ「てへへ、ありがとう」

杏子「マミさんは料理もできて、ほんと凄いなぁ」

モモ「そうだねー」

マミ「2人は料理をしないの?」

杏子「…あたし達は……」

モモ「しないよ」


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:25:07.18 ID:pYkxJA6tO

マミ「そっかぁ…ね?なら、わたしが教えよっか?」

杏子「えっ?」

マミ「2人に料理のレッスンをしてあげる!」

モモ「いいの?やったぁ!」

マミ「何でも聞いてね?」

杏子「マミさん…いいの?迷惑じゃない?」

マミ「迷惑なんかじゃないよ?3人でお料理しようよ!」

モモ「お料理ー♪」

杏子「モモ…うん、よろしくね。マミさん」

マミ「この後さっそく始めようね!」

杏子「うん!」

モモ「わーい」


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:30:32.22 ID:pYkxJA6tO

―――

モモ「マミお姉ちゃん、何を作るの?」

マミ「うーん…何かフルーツを使ったケーキがいいかな?」

杏子「フルーツ…」

マミ「2人な好きなフルーツって何かな?」

杏子「りんご!」

モモ「りんご!」

マミ「…ふふ、じゃありんごケーキを作ろうね」

杏子「えへへ、やったね」

モモ「うん!」


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:36:19.45 ID:pYkxJA6tO

―――

マミ「できたっ!」

杏子「わぁ…!」

モモ「美味しそう!」

マミ「2人とも上手に作れたね」

杏子「マミさんの教え方がうまいからだよ。な?モモ」

モモ「うん、マミお姉ちゃんすごい!」

マミ「てへへ、照れるなぁ」

モモ「ねえ?マミお姉ちゃんはいくつなの?」

マミ「えっ?」

モモ「一人でいっぱいできるから、杏子お姉ちゃんより大きいのかな?」


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:40:35.43 ID:pYkxJA6tO

杏子「そういえば、いくつか聞いてなかったなぁ」

マミ「あっ…たしかにそうだね」

モモ「いくつなの?」

マミ「わたしは―」

杏子「えぇっ?同い年?」

マミ「ほんと?そうだったんだ!」

モモ「杏子お姉ちゃんより、マミお姉ちゃんの方がお姉ちゃんみたい」

マミ「ふふ、そっかぁ」

杏子「一緒だったんだ…年上かな?って思ってた」


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:45:39.13 ID:pYkxJA6tO

マミ「だから『マミさん』って呼んでたんだね」

杏子「う、うん…」

マミ「ならもう『さん』はつけなくていいよ?」

杏子「うーん…でも、やっぱりマミさんは『マミさん』かな」

マミ「そうなの?まぁ…杏子ちゃんの好きに呼んでくれていいんだけどね」

杏子「うん、そうするよ。マミさん!」

モモ「わたしはマミお姉ちゃんだよ」

マミ「ふふ、そうだね」


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:51:02.81 ID:pYkxJA6tO

杏子「ふふっ」

マミ「ねえ、ケーキは持って帰る?」

杏子「えっ?今食べないの?」

マミ「だって、さっきプリン食べたばっかりだもん」

杏子「そっか…モモ、帰ってから食べる?」

モモ「んーと…今食べたい!」

マミ「なら、ここで少し食べて、後は持って帰って食べて?」

杏子「うん、そうするよ」

マミ「じゃあ少しだけ切るね」


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:55:09.01 ID:pYkxJA6tO

―――

杏子「今日はありがとう、マミさん」

モモ「えへへ、ケーキもプリンも美味しかったよ」

マミ「てへへ、ありがとう」

杏子「また遊びに来てもいい?」

マミ「うん、何時でも待ってるね」

モモ「やったね、お姉ちゃん」

杏子「うん!」

マミ「ふふっ、はいケーキ」

杏子「ありがとう、いつかお礼するよ」


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 21:57:44.87 ID:pYkxJA6tO

マミ「お礼なんていらないよ?」

杏子「えっ?でも、もらってばっかりじゃ悪いよ」

マミ「ううん、杏子ちゃんとモモちゃんが遊びに来てくれるだけで十分なの」

杏子「マミさん…」

マミ「だから、また遊びに来てね!」

モモ「うんっ!」

杏子「…うん、また来るよ。本当にありがとう」

マミ「てへへ、待ってるね」


98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:02:06.16 ID:pYkxJA6tO

数日後

モモ「お姉ちゃん、早く行こうよ」タタッ

杏子「あはは、そんなに急ぐなって」

モモ「早くマミお姉ちゃんに会いたいんだもん」

杏子「でも走ると危ない…」

モモ「きゃっ?」ドンッ

「わわっ?」ドンッ

杏子「モモ!もぉ…危ないって言ったのに」

モモ「ごめんなさい…」

「あはは、いいって。それよりも大丈夫?怪我はない?」


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:05:37.25 ID:pYkxJA6tO

モモ「うん、わたしは大丈夫だよ」

「そっか、よかったよかった」

杏子「妹がごめんな?」

「へーきへーき!大丈夫よ」

モモ「あっ…マミお姉ちゃんに上げるりんご汚れちゃった…」

「ん?」

杏子「モモが走ったりなんかするからだぞー」

モモ「うぅ…」

「ねえ。もしかして、マミさんの友だち?」

杏子「えっ?まぁ、そうだけど」


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:10:15.69 ID:pYkxJA6tO

「あっ、やっぱりぃ?そうだと思った!」

杏子「ん?ならあんたもマミさんの?」

「うん!あたしは―」

「さやかちゃーん!先に行かないでよぉー!」

さやか「あはは。ごめんね、まどか」

まどか「あれ?この子達は?」

さやか「今知り合ったとこ、でもマミさんの友だちだってさ」

まどか「あっ!いつもマミさんが話してた?」

さやか「たぶんね!」


105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:15:49.32 ID:pYkxJA6tO

杏子「えーと?」

モモ「お姉ちゃんたちも、マミお姉ちゃんのお友だちなの?」

さやか「そうだよ、あたしは美樹さやか!」

まどか「わたし、鹿目まどか。よろしくね」

モモ「わたしはモモ!」

さやか「モモちゃんだね、あんたは?」

杏子「…あたしは杏子、モモの姉ちゃんだよ」

まどか「やっぱり姉妹なんだ!似てるもんね」

モモ「えへへ」

さやか「ね?今からマミさんとこ行くんでしょ?」

杏子「まあね」


106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:20:14.07 ID:pYkxJA6tO

さやか「そんじゃ、一緒に行こう!そうしよー!」

まどか「てぃひひ、さやかちゃん元気だね」

さやか「そりゃ友だちが2人増えたんだもん、嬉しくて元気でるじゃん」

杏子「友だち?」

さやか「だってそうでしょ?あたし達はマミさんの友だち同士なんだから」

さやか「友だちの友だち…つまり、あたし達はもう友だちなのだぁ!」

さやか「ってことでよろしく!」

杏子「…そっか。えへへ、よろしくね」

まどか「わ、わたしも…!」

モモ「わたしもー!」


109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:25:31.13 ID:pYkxJA6tO

マミホーム

マミ「お姉ちゃん…わたし、お友だちがいっぱいできたよ?」

マミ「杏子ちゃんとモモちゃん」

マミ「それに、さやかちゃんやまどかちゃん達だって」

マミ「わたし、もう…ひとりぼっちじゃないよ」

マミ「でも…やっぱり寂しいよ…」

マミ「早くお姉ちゃんに会いたい…」

マミ「ほむらお姉ちゃん…」


112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:31:01.85 ID:pYkxJA6tO

ピンポーン

マミ「!」

マミ(お姉ちゃん?それとも…)

マミ「はーい」

ガチャッ

杏子「遊びに来たよ」

モモ「マミお姉ちゃん!」

マミ「杏子ちゃん、モモちゃん!」

さやか「なんと!今日はさやかちゃんもいるのだぁー」

まどか「わ、わたしもいるよっ」

マミ「さやかちゃん、まどかちゃんも…!」


113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:35:39.32 ID:pYkxJA6tO

―――

マミ「そっか、来る途中に会ったんだね」

杏子「うん」

さやか「そんでもって友だちなっちゃいました!」

まどか「てぃひひ!」

モモ「てぇひひ」

まどか「あー!モモちゃん、わたしの真似しないでよぉ」

まどか「気にしてるのに…」

モモ「わわ?ごめんなさい…」


116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:40:13.91 ID:pYkxJA6tO

まどか「なんて。えへへ、嘘だよ?」

モモ「あっ、まどかお姉ちゃんの嘘つき!」

まどか「うぇひひ!ごめんね?」

モモ「うぃひひー!」

まどか「あっ、また真似するの?」

モモ「うん!」

まどか「ふふっ、でも似てないよ?」

モモ「えー?」

まどか「てぃひひっ!」

モモ「てぃひー!」


118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:45:10.92 ID:pYkxJA6tO

杏子「あはは、なにやってんのさ」

さやか「まどかもね、たぶん自分はお姉ちゃんなのに」

さやか「自分が妹キャラなのが気になってたんじゃないの?」

マミ「ふふっ、たしかにまどかちゃんは妹みたいだもんね」

まどか「わたしはお姉ちゃんだもん!」

さやか「お姉ちゃんになったのは最近じゃん」

まどか「うぅ…でもっ…」

杏子「あれ?最近兄弟ができたの?」



119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:50:10.74 ID:pYkxJA6tO

まどか「うんっ!タッくんが生まれたの!」

杏子「そっか、弟や妹って可愛いよな」

モモ「えへへ、お姉ちゃん…」

まどか「うん!わたしに似てスッゴく可愛いよ!」

杏子「あたしもモモと似てるよ、なっ?」

モモ「うんっ!」

マミ「…」ニコニコ

マミ(弟や妹…か、羨ましいなぁ)

マミ(でも、わたしにだってお姉ちゃんがいるもん…!)


122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:55:14.87 ID:pYkxJA6tO

さやか「ん?まどかぁ…然り気無く自分が可愛いと?」

まどか「えっ?あっ…」

さやか「けしからぁん!そんなやつには…こうだぁー!」

まどか「きゃっ?あははっ!やめてよさやかちゃーん!」

さやか「うりゃぁー」

杏子「あはは…」

モモ「わたしもやるー!」

まどか「えっ?ちょっと?モモちゃ…やめ…きゃっ?」

さやか「わははー」

モモ「わははー」


123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 22:59:56.03 ID:pYkxJA6tO

杏子「あははっ…」

マミ「ふふっ、みんな元気だね」

杏子「ほんとにね、調子狂うよなぁ」

マミ「…仲の良い本物の姉妹がいるのは羨ましいなぁ」

杏子「マミさん…」

マミ「わたしには…お父さんもお母さんも…」

マミ「それに…お姉ちゃんだって…」

杏子「……」



125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 23:04:24.47 ID:pYkxJA6tO

マミ「わたしも…姉妹が欲しいなぁ…」

杏子「マミさん…」

杏子(あたしに何かできないかな?)

杏子(マミさんにはいっぱいお礼しなきゃいけないのに…)

杏子「……」

マミ「……」

モモ「うりゃぁー」

まどか「きゃっ!も、もうやめ…」

さやか「これでとどめだぁー!」

まどか「てぃひひ!ちょっ…うぇひひっ!」

モモ「てぃひー!」

さやか「うぇひー!」


127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 23:08:28.16 ID:pYkxJA6tO

―――

まどか「…」プンプン

さやか「ご、ごめん…調子に乗りすぎたわ」

モモ「まどかお姉ちゃん…怒ってるの?」

まどか「気にしてるのはほんとなんだもん」ムスッ

さやか「あはは…いやぁーご、ごめん!マジで!」

モモ「お姉ちゃん…どうしよぉ?」

杏子「こら、ちゃんと謝らなきゃダメだぞ?」

モモ「まどかお姉ちゃん…ごめんなさい」



128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 23:13:23.70 ID:pYkxJA6tO

まどか「もぉ…次真似したら怒るよ?」

モモ「ごめんなさい…」

まどか「…ふふっ、うん、モモちゃんは許してあげるね」

モモ「ありがとう、まどかお姉ちゃん!」

まどか「えへへ」

さやか「あれ?さやかちゃんは?」

まどか「さやかちゃんは毎日真似するんだもん」

さやか「あー!いや、だって面白いからさぁ」

まどか「さやかちゃんのおバカ!もういいよっ!」

さやか「わわわっ?」


130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 23:17:25.58 ID:pYkxJA6tO

まどか「…」プンプン

さやか「や、やばっ…マミさん、どうしよー!」

マミ「真面目に謝らなきゃダメだよ?」

さやか「そ、そっか…」

さやか「まどか!ほんとにごめん!もう真似しないから…」

さやか「だから許して!お願いっ!」

まどか「…」

マミ「ほら、まどかちゃんも…ね?」

まどか「マミさん…うん、そうだね」


131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 23:22:33.40 ID:pYkxJA6tO

さやか「まどか…」

まどか「さやかちゃん、今度はほんとに怒るからね?」

さやか「う、うん!もう真似しないから!」

まどか「なら…許してあげる」

さやか「ほんと?やったぁ!」

まどか「もぉ…さやかちゃんったら」

マミ「ふふっ」

杏子「もしかして、慣れてる?」

マミ「うん、何時ものことだからね」

モモ「そうなんだぁ」


133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 23:27:59.20 ID:pYkxJA6tO

杏子「3人はいつからの仲なの?」

マミ「えっ?えっと…」

さやか「何年か経つよね」

まどか「うん」

杏子「そっか…」

杏子(この2人は何年も一緒に遊んでるからマミさんと仲が良いんだ)

杏子(なら…あたし達も何年もたたないともっと仲良くなれないのかな?)

杏子(もっとマミさんと仲良くなりたい…)

杏子(仲良くなって、マミさんに寂しい思いをさせないんだ!)

杏子(そのために…何をすればいいんだろう)


134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 23:31:38.19 ID:pYkxJA6tO

―――

さやか「お邪魔しましたー!」

まどか「今日も楽しかったよ」

マミ「てへへ、ありがとう。また来てね」

さやか「うん!」

まどか「うん!」

マミ「さようなら、気をつけて帰ってね」

さやか「はーい、ばいばーい!」

まどか「ばいばい!」

マミ「ばいばい」ニコ


136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 23:35:53.20 ID:pYkxJA6tO

マミ「あれ?杏子ちゃんとモモちゃんも帰らないと…」

マミ「もうすぐ日が暮れちゃうよ?」

マミ「魔法少女でも、暗いのは危ないから…」

杏子「…うん」

モモ「お姉ちゃん、帰ろうよ」

杏子「…マミさんっ!」

マミ「なあに?」

杏子「あたし…っ!」

杏子「……ううん、何でもないよ」

マミ「?」



138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 23:40:04.93 ID:pYkxJA6tO

―――

杏子ホーム

杏子「よし…!」

モモ「お姉ちゃん、あの時何を言おうとしたの?」

杏子「今その事で話してきたんだ」

モモ「お母さんと?」

杏子「うん。モモ、着替えの準備しるぞ!」

モモ「えっ?」

杏子「行くんだよ」ニッ


141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/27(金) 23:46:16.83 ID:pYkxJA6tO

マミホーム

マミ「いただきます…」

マミ「もぐ…もぐ…」

マミ「……あんまり、美味しくないや」

マミ「……仲良し姉妹…かぁ」

マミ「いつお姉ちゃんが帰ってきてもいいように、2人分作ってるんだよ?」

マミ「だから、もう帰ってきてよ…」

マミ「ほむらお姉ちゃん…」

ピンポーン

マミ「!?」

マミ(こんな時間に?もしかして…!)


144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 00:00:08.37 ID:BiH78DGwO

ガチャッ

マミ「お姉ちゃ…?」

モモ「こんばんは!」

マミ「モモ…ちゃん…?」

杏子「マミさん…!」

マミ「杏子ちゃんも…どうしたの?もう夜だよ?」

杏子「その…マミさんが良かったらなんだけどさ」

杏子「今晩、マミさんとこに泊まりたいな…って」

マミ「えっ?」


145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 00:05:13.37 ID:BiH78DGwO

杏子「マミさんが良かったら…なんだけどさ」

マミ「杏子ちゃん…」

杏子「…ダメ?」

モモ「一緒に眠ろうよ!」

マミ「…モモちゃん」

マミ「うん、いいよ!」

杏子「!」

マミ「わたしの部屋なんかで良ければ、いくらでも泊まってって!」

マミ「大歓迎よ!」ニコッ

杏子「ありがとう…!」


146: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 00:11:00.60 ID:BiH78DGwO

―――

モモ「お風呂気持ち良かったね」

杏子「うん!」

マミ「ごめんね?3人じゃ狭かったよね?」

杏子「ううん、そんな。全然平気だって」

杏子「なっ?」

モモ「うんっ」

マミ「…そっか、ありがとう」

モモ「ご飯も美味しかったよ!」

杏子「へへっ、やっぱりマミさんはすごいよ」

マミ「…そんな」


148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 00:15:22.59 ID:BiH78DGwO

マミ(わたしは…ただ…)

マミ(ひとりぼっちなのが寂しくて…それを紛らわすためにしてるだけだよ)

マミ(別にすごくなんて…ないもん)

杏子「後は寝るだけかな」

モモ「わぁっ!ベッドだ!」

マミ「ふふ、でも3人は流石に狭いよね」

マミ「わたしは布団で眠るから…」

モモ「3人で一緒に眠ろう?」


150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 00:17:41.99 ID:EzZ9jy1j0

ほむほむ、はやく帰ってきてよ


151: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 00:21:56.91 ID:BiH78DGwO

マミ「えっ?でも狭いよ?」

杏子「狭いのはあたしも、モモも慣れてるよ」

モモ「いっつも同じ布団で眠ってるもん」

マミ「そうなの?」

杏子「だからあたし達は大丈夫だからさ」

モモ「マミお姉ちゃんも一緒に寝よう?」

マミ「…」

杏子「まあ、マミさんが良ければなんだけどさ」


153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 00:25:23.71 ID:BiH78DGwO

マミ「…ふふ、あはははっ」

杏子「マミさん?」

モモ「どうしたの?」

マミ「てへへ、なんだか嬉しくって」

マミ「ありがとう…わたしを慰めてくれてるんでしょ?」

モモ「?」

杏子「…バレちゃったか」

マミ「わたしが、ひとりぼっちだなんて言ったから気を使ってくれたんだよね?」

マミ「ありがとう、杏子ちゃん…!」

杏子「…えへへ」


154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 00:30:37.49 ID:BiH78DGwO

モモ「えっと…寝ないの?」

マミ「ううん、3人で眠ろうね」

モモ「わーい!」

杏子「マミさん…」

マミ「てへへ…ほら、杏子ちゃんも入って?」

杏子「…うん!」

マミ「ふふ、やっぱり狭いね」

杏子「ああ、でも…」

モモ「あったかい!」

杏子「うん、モモの言う通りだ」

マミ「…うん!」


156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 00:36:01.96 ID:BiH78DGwO

―――

モモ「すやすや…」

マミ「モモちゃん、眠っちゃったね」

杏子「うん…今日ははしゃいでたしね」

マミ「そっか、疲れちゃったんだ」

杏子「……」

マミ「杏子ちゃん?」

杏子「ねえ…マミさん、あたし達…マミさんに迷惑かけてない?」

マミ「えっ?」

杏子「…今日もさ、急に来ちゃったし」

杏子「いっつも、ケーキとか貰ってさ」


158: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 00:44:34.95 ID:BiH78DGwO

杏子「なのに…あたし達はマミさんに何もできなくて…」

杏子「だから…あたし…」

マミ「杏子ちゃん」ギュッ

杏子「マミさん…」

マミ「わたしね?杏子ちゃんとモモちゃんにたくさん貰ったよ?」

杏子「え?何を…?」

マミ「元気…かな?」

杏子「元気?」

マミ「うん、2人と一緒にいるとね?まるでわたしも姉妹みたいだなって」

マミ「そう思うことがあるの」


159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 00:49:50.19 ID:BiH78DGwO

杏子「マミさんが姉妹…」

マミ「うん、わたしが次女で杏子ちゃんが三女」

マミ「そしてモモちゃんが末っ子なの」

マミ「本当にそうだったら、すごく楽しそうじゃない?」

杏子「…うん、そうだね」

杏子「でも、なんでマミさんが次女なの?」

マミ「それはね?わたしにもお姉ちゃんがいるから」

杏子「あっ…」

マミ「…ほむらお姉ちゃん」


162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 01:00:01.43 ID:BiH78DGwO

杏子「…ねえ、そのほむらお姉ちゃんって……」

マミ「ほむらお姉ちゃんはね?未来からわたしに会いに来たお姉ちゃんなんだよ」

杏子「えっ?未来から?」

マミ「ほむらお姉ちゃんも魔法少女だからね」

杏子「…!」

マミ「…そして、未来に帰っちゃったの」

杏子「マミさん…」

マミ「でも、わたし…ずっと待ってるの」

マミ「お姉ちゃんが帰ってくるのを、ずっと、ずっと…!」


164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 01:05:07.34 ID:BiH78DGwO

杏子「そっか…」

マミ「だからほむらお姉ちゃんが帰ってきたらね?」

マミ「杏子ちゃんとモモちゃんみたいに仲良しな姉妹になりたいの」

杏子「仲良し姉妹」

マミ「うんっ!」

杏子「……」

杏子(そんなに、ほむらって人はマミさんにとってかけがえない人なんだ)

杏子(あたしやモモが、その人の代わりになんてなれるわけない…のかな?)


165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 01:11:14.14 ID:BiH78DGwO

杏子(でも…!)

杏子「ねえ、マミさん」

マミ「なあに?」

杏子「その…あたしたんかが代わりになれるわけない…」

杏子「それはわかってる!でも…それでも!」

マミ「杏子ちゃん…?」

杏子「マミさんっ!あたしさ!」

マミ「う、うん」

杏子「あたし…っ…!」

モモ「なろうよ」

杏子「えっ?」

マミ「!」

モモ「仲良し姉妹に」ニコッ


166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 01:15:38.79 ID:BiH78DGwO

マミ「モモちゃん…?」

杏子「起きて…?」

モモ「えへへ、途中から起きてたの」

モモ「それでね?マミお姉ちゃんのお話を聞いて思ったんだ」

モモ「わたしと杏子お姉ちゃんも、マミお姉ちゃんの仲良し姉妹になりたいって」

マミ「…!」

杏子「モモ…!」


167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 01:20:16.50 ID:BiH78DGwO

モモ「えへへ」

杏子「…うん、あたしも同じことが言いたかったんだ」

杏子「さっきマミさんが言ったような、仲良しな姉妹になりたいって」

杏子「あたし達とマミさんは血が繋がってないから…

杏子「本物の姉妹にはなれないよ?でもっ…本物じゃなくても」

杏子「本物の姉妹みたいに仲良くはなれると思うんだ」

マミ「杏子ちゃん…」


168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 01:25:19.83 ID:BiH78DGwO

杏子「マミさん!だからさ!」

モモ「なろうよ!仲良し姉妹に!」

マミ「杏子ちゃん…モモちゃん…」

マミ「うぅっ…」

杏子「ま、マミさん?」

モモ「どうしたの?大丈夫?」

マミ「うん…大丈夫…大丈夫だよ」

マミ「嬉しくって…」ニコッ

杏子「マミさん…!」

マミ「ありがとう!」


171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 01:30:04.46 ID:BiH78DGwO

杏子「なら…」

マミ「うん、わたしなんかで良かったら…本物のお姉ちゃんみたいに」

マミ「わたしをお姉ちゃんだと思って!そして…」

マミ「仲良くしてくれたら…すごく…すっごく!」

マミ「嬉しいの!」

杏子「マミさん…!」

モモ「マミお姉ちゃん!」


172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 01:35:53.48 ID:BiH78DGwO

マミ「てへへ、嬉しいなぁ…」

杏子「マミさん!ならさ!明日からも泊まりに来てもいい?」

マミ「いいよ」

モモ「毎日一緒にお菓子作ってくれる?」

マミ「いいよ」

マミ「これからも一緒に眠ってくれる?」

杏子「うん!」

マミ「一緒にお御風呂に入ってくれる?」

モモ「うん!」


174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 01:41:12.64 ID:BiH78DGwO

杏子「だからさ、よろしくね?マミさん!」

マミ「杏子ちゃん…!」

モモ「マミお姉ちゃんも、杏子お姉ちゃんも大好きだよっ!」

マミ「モモちゃん…!」

マミ「うんっ!よろしくね!」

杏子「えへへっ!」

マミ「てへへっ!」

モモ「てぇひひ!」

マミ「あっ、まどかちゃんに怒られるよ?」

杏子「あたしら仲良し姉妹の内緒だね」

モモ「うんっ!」

マミ「ふふっ」


175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 01:45:09.62 ID:BiH78DGwO

―――

杏子「あの日からずっと3人で仲良くしてきたんだよな」

マミ「ええ。それに、まどかちゃんやさやかちゃんとも、ずっと仲良くしてこられたもんね」

杏子「へへっ。さやかのやつ、あの頃から何も変わってないよな?」

マミ「ふふっ、そうね」

杏子「まどかは…少しはお姉ちゃんらしくなったか?」

マミ「うーん…ふふ、どうだろうね?

マミ「まどかちゃんはまどかちゃんよ」

杏子「それもそうだな」


178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 02:00:17.19 ID:BiH78DGwO

マミ「でも、杏子ちゃんは少しは変わったわよ?」

杏子「…やっぱり?」

マミ「ええ、あの出来事があってから…ね」

杏子「…ああ、あれは……」

杏子「…親父に、魔法少女のことがバレてさ」

マミ「…」

杏子「ほんと…終わったと思ったぜ」

杏子「親父はおかしくなっちまうし、あたしなんてさ」

杏子「…魔女呼ばわりだもんな」


179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 02:05:37.73 ID:BiH78DGwO

杏子「あの時は…正直、何もかもが終わったって思った」

杏子「あたしが…あたしの祈りが家族を壊しちまったんだってさ」

マミ「…」

杏子「たぶん、あたし一人だったらさ…自分のしてきたこと全部が間違いだったって」

杏子「そう思って塞ぎ込んじまったんじゃないかな」


180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 02:10:15.32 ID:BiH78DGwO

杏子「でも、あたしは一人じゃなかった」

杏子「モモが、さやかが、まどかがいてくれた」

杏子「そして…マミがいてくれたんだ」

マミ「杏子ちゃん…!」

杏子「さやかとまどかは魔法少女のこと理解してくれてたからさ、あたしを励ましてくれたし」

杏子「モモも必死であたしを庇って親父に言ってくれたよ」

杏子「…そして、マミがあたしを受け止めてくれた」


181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 02:15:05.99 ID:BiH78DGwO

マミ「…うん」

杏子「一緒に泣いてくれた、一緒に説明してくれた」

杏子「一緒に笑ってくれた」

マミ「…」

杏子「マミは…本物の姉ちゃんだった」

杏子「だからあたしは立ち直れたんだ」

杏子「それに親父も…何とか落ち着いてさ」

杏子「また一からやり直してくれるようになったんだ」

杏子「全部、マミのおかげだよ」


183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 02:20:22.30 ID:BiH78DGwO

マミ「ううん、そんな…みんなが頑張ったからだよ」

モモ「そうだよ!」

杏子「モモ?」

モモ「2人が話し込んでたから、勝手にお邪魔しちゃった」

マミ「モモちゃん、いらっしゃい」

モモ「えへへ。マミさん、お邪魔してます」

モモ「まどかちゃんとさやかちゃんと遊んでたら遅くなっちゃった」

杏子「モモ…聞いてたのか」

モモ「…うん」


184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 02:25:53.55 ID:BiH78DGwO

モモ「みんなが頑張ったから、お父さんはまた笑ってくれるようになったんだよ?」

マミ「そうね、私だけじゃきっと…」

モモ「それに、一番頑張ったのは杏子お姉ちゃんだよ」

杏子「え…」

モモ「お姉ちゃんが諦めなかったから、お父さんも解ってくれたんだもん」

マミ「うん、モモちゃんの言う通りよ」

マミ「杏子ちゃんがあの時頑張ったから、今もこうしていられるの」


185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 02:30:38.40 ID:BiH78DGwO

杏子「マミ…モモ…」

マミ「だからもう大丈夫よ」

モモ「気にするのはやめよう?」

杏子「…うん、そうだな」

杏子「今も、あたし達はこうして一緒にいられるんだ」

杏子「これが一番の幸せかもな」

モモ「うん!」

マミ「ふふっ、それじゃあケーキの用意をしてくるわね」

モモ「あっ、わたしがするよ!」

マミ「そう?」

モモ「だって、マミさんすぐ落っことしちゃうんだもん」


186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 02:35:06.80 ID:BiH78DGwO

杏子「へへっ、たしかに」

マミ「むぅ…もう大丈夫なのに…」

モモ「えへへ、2人はここで待っててね!」タタッ

マミ「…ふふっ、モモちゃんも変わったね」

杏子「ああ、下手すりゃあたしよりしっかりしてるかもな」

マミ「ただ…2人とも『マミお姉ちゃん』って呼んでくれなくなったのは」

マミ「少し寂しいかも…ふふっ」



188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 02:39:34.89 ID:BiH78DGwO

杏子「あたしはマミお姉ちゃんなんて言ってないぞ?」

マミ「そうだけど…でも、杏子ちゃんの『マミさん』って」

マミ「なんだか『マミお姉ちゃん』って呼ばれてるような気がしたの」

杏子「ふーん?そっかぁ」

モモ「わたしは…ちょっと照れちゃって」

マミ「寂しいなぁー…」

モモ「でも『お姉ちゃん』って言わなくても、わたし達は本物の姉妹みたいに仲良しだよ?」


190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 02:45:09.95 ID:BiH78DGwO

杏子「ああ、そうだな!あたしらは仲良し姉妹だ!」

モモ「うん!そうだよ!」

杏子「まぁ『さん』は…やっぱ同い年だから言いにくいしさ」

杏子「呼び捨ての方がなんか良いじゃん」

マミ「ふふっ、それもそうね」


マミ「うん、私達は仲良し姉妹よ!」

杏子「へへっ」

モモ「えへへ」

マミ「うふふっ」


196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:00:49.84 ID:BiH78DGwO

杏子「それじゃ今日は帰るよ、教会の掃除しなきゃいけないしさ」

モモ「最近また人が増えてきたもんね」

マミ「そう、気をつけて帰ってね」

杏子「ああ、また明日も来るからさ」

モモ「明日はわたしとお菓子作ろうね!」

マミ「ふふっ、楽しみに待ってるわね」

杏子「じゃあなー!」

モモ「ばいばーい!」

マミ「また明日ね!」


200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:06:20.42 ID:BiH78DGwO

マミ「…うふふっ」

マミ「うん、私はもうひとりぼっちじゃないんだものね」

マミ「仲良し姉妹…!」クスッ

マミ「ほんとに、あの2人にはいつも助けてもらってばっかりね」


マミ「…ほむらお姉ちゃん、私はもう大丈夫だよ」

マミ「何時でも待ってるからね?」

マミ「…ふふ、さーて!お夕飯の支度をしなくっちゃ」

マミ「買い出しにいかなきゃね」

マミ「いってきます」


201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:10:38.15 ID:BiH78DGwO

モモ「お姉ちゃん」

杏子「んー?」

モモ「わたしね?なんだか良いことが起こりそうな気がするんだ」

杏子「へぇ?何か根拠あんの?」

モモ「ううん、何となくなんだけどね?」

モモ「凄く良いことが起こりそうな気がするの」

杏子「あはは、そっ―」

杏子「!?」

「…」ファサッ

モモ「あれ?どうしたの?」

杏子(今の人って…まさか?)


202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:11:56.08 ID:EzZ9jy1j0

ほむほむ!


203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:12:05.80 ID:+j9UJtRg0

ほむほむ!ほむほむ!!


205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:16:00.78 ID:BiH78DGwO

杏子「…!」

モモ「お姉ちゃん?」

杏子(そっか…やっと…!)

杏子「ああ、モモの言う通りだぜ」

モモ「えっ?何が?」

杏子「凄く良いこと、ってやつだよ」ニッ

モモ「えー?何かあったの?なになに?」

杏子「てぃひひ、内緒だよっ!」

モモ「あー!まどかちゃんの真似してるー!」

杏子「へへっ、とにかく今は秘密ってことさ」

モモ「お姉ちゃんのけちー!」

杏子(だって…あたしらが先にあっちゃ悪いもんな?)

杏子(なあ、マミ…!)


206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:22:10.12 ID:BiH78DGwO

マミ「うん、これでよし…っと」

マミ「さて、早く準備…」

マミ「!?」

「―」

マミ「う…そ…?」

「マミちゃん…」

「…でも、この時間軸の巴マミがマミちゃんである確率は低い…わよね?」

「そうだったとしても、私はもう彼女と敵対したくない…」

「できれば仲間でいてほしい」

「また、お友だちって言ってほしい」

「だから…」


207: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:25:13.63 ID:BiH78DGwO

マミ「あ…あぁっ…!」

マミ(間違いない!間違いないよ!)

マミ(だって忘れるわけないもん)

マミ(私の大切な…!)

ポスッ

「?」

マミ「……!」

「!」

マミ(大好きなお姉ちゃん)

マミ(ほむらお姉ちゃん!)


210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:31:33.04 ID:BiH78DGwO

翌日

モモ「ねー!そろそろ教えてくれてもいいでしょ?」

杏子「ああ、だから今から会いに行くんじゃん」

モモ「え?会いに行く?」

杏子「うん、未来の仲良し姉妹にな」ニッ

モモ「えっ?」

モモ「えぇっ?ほ、ほんと?ほんとなの?」

杏子「嘘じゃないぜ」

モモ「じゃ、じゃあ…凄く良いことって…」

杏子「うん、ほむらお姉ちゃんさ」


213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:35:50.93 ID:BiH78DGwO

ピンポーン

マミ「はーい!」

ガチャッ

杏子「よっ」

モモ「こんにちは!」

マミ「杏子ちゃん!モモちゃん!良いところに来たわね!」ニコニコ

杏子「へへっ、上機嫌だな」

モモ「そうだね」

マミ「ほらっ?早く上がって?」

杏子「ああ」

モモ「おじゃましまーす!」


214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:39:45.21 ID:BiH78DGwO

マミ「うふふっ」ニコニコ

ほむら「…!」

ほむら(佐倉杏子!それから…?)

モモ「わぁ!写真と一緒だぁー!」

杏子「あはは、そりゃ本人だからに決まってんじゃん」

杏子(この人がほむらお姉ちゃん…)

杏子(マミの大好きなお姉ちゃんで)

杏子(そして…!)


216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:44:38.14 ID:BiH78DGwO

マミ「私から紹介するね?」

マミ「彼女は暁美ほむら」

マミ「私の大好きなお姉ちゃんのほむらお姉ちゃんよ!」

ほむら「マミちゃん…ふふっ」

マミ「そして彼女が佐倉杏子」

マミ「私の大好きな妹よ!」

杏子「同い年だけど…ま、いっか」ニッ

マミ「そしてこの子がモモちゃん」

マミ「私の大好きな末っ子よ!」

モモ「ほむらお姉ちゃん、よろしくね!」


218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 03:49:19.56 ID:BiH78DGwO

ほむら「うん、よろしくね」ニコッ

モモ「えへへ」

ほむら(そう…杏子の妹さんね)

ほむら(いえ…杏子の妹と言うよりも…)

ほむら(私達の妹…ね!)

ほむら「ふふっ」クスッ

杏子(暁美ほむら…)

杏子(マミの大好きなお姉ちゃんで…)

杏子(そして、あたし達のお姉ちゃん…か!)

杏子「へへっ!」


222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 04:02:34.53 ID:BiH78DGwO

マミ「ここにいるみんなが、私の…ううん、私達の」

マミ「仲良し姉妹よ!」ニコッ

杏子「ってこと、よろしくね」スッ

ほむら「ええ、私こそ。よろしく」ギュッ

モモ「わたしも!」ギュッ

マミ「私だって!」ギュッ

モモ「えへへ!」

ほむら「ふふっ!」

マミ「うふふっ!」


227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 04:06:35.34 ID:BiH78DGwO

杏子(こうして、あたし達4人姉妹)

杏子(歳も血も違うけど、でも…すっごい)

杏子(仲良し姉妹と)

杏子(そして、あたし達の親友2人の)

杏子(6人の新しくて、そしてすっごく楽しい生活が始まったんだ)

杏子(奇跡も…魔法もあるんだよ)

杏子(それも最高の…な!)

杏子「てぃひひ!」

おわり


228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 04:07:31.52 ID:+j9UJtRg0

乙てぃひひ!


233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 04:11:40.63 ID:9siHJkUdO

乙!


236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/28(土) 05:15:11.47 ID:CyKmOe22P

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