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P「最近雪歩が可愛くてたまらない」

1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:08:50.18 ID:xb1BwA7Q0

P「ふぁ~あ・・・さて、今日も一日プロデュース頑張っていくかな」

ガチャ

P「おはようございまーす」

雪歩「あ、プロデューサー!おはようございますぅ・・・えへへ」

P「(うっ・・・)」どきっ

P「あ、ああおはよう雪歩。今朝は早いんだな」

雪歩「プロデューサーに朝のお茶を飲んでもらおうと思って・・・はいどうぞっ」

P「あ・・・ありがとう」

ゴクッゴクッ

P「(なんなんだ・・・このなんとも言えない気持ちは・・・・)」

3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:14:34.66 ID:O+zJmBnQO

可愛い


11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:20:18.56 ID:xb1BwA7Q0

小鳥「おはようございます、プロデューサーさん」

P「あ、音無さん。おはようございます」

雪歩「おはようございますぅ」

小鳥「ぴよっ!?朝から事務所にはプロデューサーさんと雪歩ちゃんが二人きり・・・?」

P「や、やだなあ。たまたま早くに出勤したら雪歩が先に来てたってだけですよ。なあ雪歩?」

雪歩「わ、私は・・・少しでも早く、プロデューサーに会いたかったから・・・・//」

P「!?」グサッ

P「(くっ・・・ま、またか。この感じ・・・一体何なんだ・・・?)」

小鳥「ぐぬぬ・・・」


14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:28:33.18 ID:xb1BwA7Q0

響「おはようだぞー!プロデューサー!」

美希「おはようなのハニー・・・・あふぅ」

P「おはよう二人とも」

響「あれ・・・事務所にはまだこれだけなのか?」

P「ああ。雪歩が一番乗りで、その後に俺と音無さんが来ただけだよ」

響「そうなのか・・・ちぇっ、今日は自分、一番乗りの自信あったのになぁー」

美希「ミキは眠いからもう寝るね」

P「おいおい、まだ来たばっかりだろ・・・」


15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:34:33.14 ID:xb1BwA7Q0

やよい「うっうー!おはようございますー!」

真「おはようございます、プロデューサー!雪歩!」

P「お、二人とも元気がいいな」

真「今日は雪歩早いんだね。もしかして、プロデューサーに早く会いたくなっちゃったとか!?」

雪歩「も、もーっ!真ちゃん!みんなの前で言ったら恥ずかしいよ・・・///」

P「は、ははは・・・」

やよい「あれ?プロデューサー、顔が赤くなってますよー?」

P「なっ!そ、そんな事ないぞ!今日も一日はりきって頑張ろうな!!ははははっ!!」

真「(プロデューサー・・・・)」


16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:38:53.46 ID:xb1BwA7Q0

小鳥「今日事務所に集まるメンバーはこれだけみたいですね」

P「そうなんですか、じゃあ今日の予定はどうしようかな・・・」

雪歩「あ、あの――

真「あっ!それじゃあボク、ダンスレッスンしたいです!」

響「自分も賛成だぞ!今日はなんだか踊りたい気分さー!!」

やよい「私はみんなと一緒ならやる気100倍ですー!」

P「よし、じゃあ今日はみんなでレッスンしような!」

「「「はいっ!!」」」

雪歩「(うぅぅ・・・また何も言えなかった・・・・)」


20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:42:57.84 ID:xb1BwA7Q0

P「よし!じゃあここいらで一旦切り上げて、休憩にしよう!」

やよい「ふー・・・疲れましたぁ・・・」

真「ボクはまだまだバリバリ全開ですよっ!プロデューサー、コンビニまで一っ走りしてきますねっ!」

響「真は元気すぎだぞ・・・」

P「ははは、気をつけていってくるんだぞ」

雪歩「・・・・・」

P「(ん?なんだか雪歩の元気がないみたいだな)」

雪歩「・・・」チラッ

P「(あっ、目が合った・・・っていやいや!なに変に意識してるんだ!ここはプロデューサとしてきちんとフォローしないと)」


23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:48:56.79 ID:xb1BwA7Q0

P「おい、雪歩」

雪歩「・・・プロデューサー」

P「雪歩、元気がないじゃないか。朝はあんなにニコニコしてたのに」

雪歩「はい・・・」

P「・・・ひょっとして、ダンスレッスンやりたくなかったのか?」

雪歩「!・・・いえ、違うんです・・・私がダメダメだからいけないんですぅ・・・・」シュン

P「(落ち込んでアンニュイになってる雪歩ってなぜだか無性によしよししたくなるんだよな)」

P「(ってええい!違うだろ!ったく・・・今日の俺、どうしたんだ・・・?)」

P「ま、まあ休憩中くらいリラックスして気分転換しよう。ちょっと外に出ないか?」

雪歩「は、はいぃ・・・」


25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 03:54:05.71 ID:xb1BwA7Q0

やよい「プロデューサーと雪歩さん、どこかに行っちゃいましたね」

響「そっとしておくのが一番さ」


ピッ ガコン

P「はい、お茶でも飲んで元気だそうな」

雪歩「ありがとうございますぅ・・・」

雪歩「あの、プロデューサー・・・」

P「ん、なんだ?」

雪歩「やっぱり私って、ダメダメですよね。みんなで今日の予定を決めようとしたときも、何も言えなかったし」

雪歩「こんな私なんて呆れられちゃっても仕方ないですよね、穴掘って埋まった方がいいですよね・・・・」


31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 04:04:25.68 ID:xb1BwA7Q0

P「雪歩・・・」

雪歩「私、自分に自信がなくって、自分の言いたい事とか、みんなの前でなかなか言えないんです」

雪歩「だから今朝だって、プロデューサーと2人きりでならいっぱいお話しできるかなって思って一番に出社したんです」

P「・・・」キュン

雪歩「でもでも、今もこうして2人きりでお話したら、少しすっきりしたかもですぅ・・・えへへ」

P「そ、そうか?ならよかったよ、はは」

P「(危うく抱きしめてしまう所だった)」


33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 04:09:32.39 ID:xb1BwA7Q0

真「ただいま戻りましたーっ!」

P「よし、真も戻ってきたことだし午後のレッスンを始めるぞ!」

真「あれ?雪歩、なんだかさっきよりも顔色がよくなったね!さっきまで元気なさそうだったから、ちょっと心配してたんだよ?」

雪歩「ごめんね真ちゃん、それにみんな・・・心配かけちゃって」

響「気にする事ないさー!午後もはりきって練習しようね!」

やよい「うっうー!プロデューサーとどんな事話してきたんですかあ?」

雪歩「な、なんでもないよ?えへへへ・・・//」

P「(うんうん、みんな仲がよさそうでなによりだ)」

パーフェクトレッスン!


36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 04:14:51.78 ID:xb1BwA7Q0

「「「「お疲れ様でしたーっ!」」」」

P「みんなお疲れ様!今日のレッスンはバッチリだったな!」

響「自分、早くステージに立ってバリバリ踊りたいぞ!プロデューサー、ちゃんと仕事見つけてきてよね!」

P「ははは、努力します・・・」

真「あ、いっけね!もうこんな時間!早く家に帰って自主トレしないとっ!」

P「真もはりきりすぎて体を壊さないようにな。じゃあ今日はこれで解散にしよう!」

一同「はいっ!」


美希「あふぅ・・・おはようなの~」

P「もう夜だぞ・・・・・」


40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 04:21:24.96 ID:xb1BwA7Q0

雪歩「あ、あの・・・・プロデューサー」

P「あれ?なんだ雪歩、まだ帰ってなかったのか。今日は早く帰って体を休めてくれよ」

雪歩「そ、そうですよね・・・うぅぅ・・・すみません・・・・」

P「(・・・)」

P「なあ雪歩、言いたいことがあるならちゃんと言わないと伝わらないぞ?」

雪歩「あ、あの・・・プロデューサー、よかったらご飯、食べに行きませんか・・・・・?」

P「え、夕飯?俺はべつにかまわないけど」

美希「ミキも行くのー!」

P「ははは、そうか。じゃあ3人でファミレスにでも行こうか」

雪歩「は、はいっ」

雪歩「(・・・さすがに二人きりがいいなんて、贅沢言っちゃダメだよね・・・)」


151 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:28:48.41 ID:xb1BwA7Q0

P「よし、じゃあ今日は俺のおごりだ!なんでも好きなもの食べていいからな」

雪歩「ほ、本当にいいんですか?」

美希「わーいなのー!」

P「(ちょっとの奮発で二人の笑顔が買えるなら、安いもんだよな)」


雪歩「美希ちゃん、このハンバークおいしいよ?はい、あーん」

美希「んん・・・ホントだ、とっても美味しいの!」

P「(・・・一瞬美希が羨ましいと思ってしまった・・・とんだダメダメプロデューサーだよ、俺は)」

P「(だからこそ、共感できるのかもしれないな。・・・って共感してる場合でもないか、はは)」


156 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:44:34.61 ID:xb1BwA7Q0

P「ムシャムシャ・・・」

雪歩「(あ・・・プロデューサーの口の下にご飯粒ついてる・・・)」

雪歩「(こ、これってとってあげるべきなのかな?でも・・・そんな事したら嫌われちゃうかも・・・と、とりあえず教えてあげないと)」

美希「ハニー、ご飯粒ついてるよ?ミキがとってあげるね!」

ひょい ぱく

P「あ・・・す、すまない美希。なんだか照れるな、はは・・・」

美希「どういたしましてなのー!」

雪歩「(ううぅぅぅっ・・・・・)」


160 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:51:00.67 ID:xb1BwA7Q0

P「ふーっ、食った食った!それじゃ二人とも、ずいぶん遅くなっちゃったけど気をつけて帰るんだぞ」

美希「はーいなの!また明日ね、ハニー!」

P「うん、また明日な」

P「さて、雪歩もそろそろ・・・・」

P「・・・ってあれ?雪歩がいないぞ」

P「先に帰った・・・わけないか。くそっ、俺がちょっと目を離したばっかりに!」

P「まだ遠くには行ってないはずだ、すぐに探さないと・・・!」ダッ


161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 14:56:18.08 ID:xb1BwA7Q0

P「とは言ったものの・・・いったいどこを当たればいいんだ・・・?」

P「そ、そうだ!携帯で連絡を・・・・と思ったけど事務所の携帯じゃないと連絡先がわからない・・・」

P「雪歩が行きそうなところ・・・どこだ・・・?案外、俺は雪歩のことをあまり分かっていないのかもしれないな・・・」

ザクッ ザクッ

P「ん・・・?」

ザクッ ザクッ

P「な、なんの音だ・・・?あっちの公園の方から聞こえるが・・・とにかく気になるし行ってみるか」


162 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:02:03.59 ID:xb1BwA7Q0

?「うぅぅ・・・ぐすっ、ひっく・・・・」

ザクッ ザクッ

P「(うおっ!?大きな落とし穴から女性のすすりなく声が・・・ぶ、不気味だ・・・・)」

P「(ちょ、ちょっと近づいてみてみよう)」

P「あ、あの~・・・こんな所でなにしてるんですか?」

雪歩「!」びくっ

P「・・・って雪歩!?おい!お前、こんな所で何して―――」

ツルッ

P「ってうわああああああ!!!!!???」

ドサアアァァァーーーッ!!!


167 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:10:23.99 ID:xb1BwA7Q0

雪歩「ぷ、プロデューサー!?」

P「あいててて・・・雪歩、なんだってこんな所に穴なんか掘って」

雪歩「あうぅ・・・・ご、ごめんなさいいぃっ・・・・・」ぽろぽろ

P「わ、わかったから泣くなってば」

雪歩「私・・・またプロデューサーにも迷惑かけて・・・・もう私なんか・・・ぐすっ」

雪歩「私なんか穴掘って埋まっちゃえばいいんですーーっ!!うわああぁぁん・・・っ!!」

P「おい、落ち着け雪歩!もう埋まってるからこれ以上埋まる事なんてないぞ!」

P「なんなら俺の方が土まみれだぞ?雪歩より俺のほうがダメダメだ!」

P「(・・・って、何言ってるんだろうな俺)」


170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:23:02.24 ID:xb1BwA7Q0

雪歩「・・・・ぐすっ」

P「・・・もう落ち着いたか?」よしよし

雪歩「は、はい・・・」

P「――って!こんな土まみれの手でなでたりしたら髪が汚れちゃうよな」ぱっ

P「はは・・・ごめんな気が利かなくて」

雪歩「・・・ううん、いいんです」

雪歩「だって、今はプロデューサーの手の中に埋もれていたいから・・・・」

P「ゆ、雪歩・・・」

P「(雪歩は、たまにとんでもなく意識させる事を言うよな・・・困ったヤツだ・・・)」


172 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:27:51.29 ID:xb1BwA7Q0

雪歩「あの、プロデューサー」

P「えっ?ああ、うん・・・なんだ?」どきっ

雪歩「・・・プロデューサーは、ダメダメなんかじゃないですよ」

雪歩「こんなダメダメな私の事をいつも気にしてくれて、私がアイドルになれるように頑張ってくれてるのに・・・」

雪歩「それなのに、私がいつまでたってもダメダメなせいでお仕事もなかなかできなくて・・・うぅぅ、本当にダメダメなのは私なんですぅ・・・・」

P「・・・」


173 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:32:45.85 ID:xb1BwA7Q0

P「なあ雪歩」

雪歩「・・・ぐすん」

P「俺だって十分ダメダメなプロデューサーだよ」

P「みんなのことをトップアイドルにする!だなんて言っておいて、そんなに大きい仕事ができてるわけでもない」

P「それに、大事なアイドルの頬を濡らすようなダメダメプロデューサーだ」

雪歩「プロデューサー・・・」

P「でも、そんな俺のことを雪歩はダメダメなんかじゃない、って言ってくれたよな」

雪歩「は、はいぃ・・・プロデューサーはダメダメなんかじゃ・・・・」


174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:36:27.37 ID:xb1BwA7Q0

P「雪歩は、どうして俺がダメダメじゃないって思うんだ?」

雪歩「そ、それは・・・・その・・・」

雪歩「プロデューサーはいつもみんなのためにお仕事頑張ってるって思います・・・それに、いつも前向きで明るくて優しくて・・・・」

P「あはははっ・・・そんなに褒められると照れるな」

P「でもさ、俺は、雪歩にもそうして欲しいと思うんだ」

雪歩「・・わ、私にも・・・?」


175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:41:05.33 ID:xb1BwA7Q0

P「ああ。そりゃあ人間だからダメダメなところがたくさんあるのは仕方ない」

P「でも、それでダメダメだからって気にして落ち込んで、立ち止まってたら何も進まない」

P「それに周りのみんなだって困っちゃうよな?」

雪歩「うぅぅ・・・私もそう思いますぅ・・・・・」

P「だろ?だからさ、やっぱり常に前を向いていたい、って俺は思うんだよ。ダメダメだからこそ、な」

P「たとえ失敗しちゃったとしても、前向きに頑張ってる人間をダメダメだとは思わないだろ?」

P「その・・・雪歩が俺のことをダメダメだって、思わないのと同じでさ」

雪歩「・・・」


180 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:49:20.90 ID:xb1BwA7Q0

P「だから、雪歩もみんなのために、前を向いて欲しい」

P「雪歩のことをダメダメだなんて思ってるのは雪歩自身だけなんだぞ?」

雪歩「・・・」

P「俺だってダメダメなプロデューサーなんだから、二人で一緒に前を向いて歩いていこうよ、なっ」にこっ

雪歩「プロデューサー・・・//」

雪歩「えへへ・・・はい、私もう自分のことダメダメって言うのやめますね」

P「お、わかってくれたか!俺は嬉しいよ」

雪歩「それに、せっかくプロデューサーと一緒に歩けるなら、立ち止まってるなんてもったいないかなぁ・・・なーんて。えへへっ・・・//」にこっ

P「(・・・うん、こんなに可愛いとびっきりの笑顔が見れないなんてもったいないもんな)」


182 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 15:57:08.74 ID:xb1BwA7Q0

P「よし、そうと決まればさっそくこんな穴とはオサラバだ!」

雪歩「はいっ!・・・でも、今日は、穴掘って良かったなって思いますっ」

P「ええ?ど、どうしてだ?」

雪歩「だってこうしてプロデューサーから元気をもらえたんですから。これも何かの運命かもですね、えへへ」

P「ははは、俺はもう落ちたくないけどな・・・」

雪歩「えーっ!そんな事言うなんて、ちょっとひどいですぅ・・・」

「あはははっ」「えへへ・・・」


184 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:00:15.69 ID:xb1BwA7Q0

小鳥「ピョヒヒヒ・・・今日も飲みすぎちゃいましたぁ・・・・」よちよち

小鳥「ぴよっ!?あんな所にちょうど良い大きさの穴があるじゃないれすかぁ・・・・///」

P「雪歩、大丈夫か?出れそうか?」

雪歩「は、はいぃ・・・なんとか・・・」

小鳥「いざ、ピヨちゃんダーイブっ!!!!」

ズッシャアアアアアアア!!!!!!

P「」
雪歩「」


185 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:00:56.52 ID:PhhuQBQS0

意味がわからない


190 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:02:09.63 ID:ofiCcc9O0

小鳥さん…


193 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:04:00.95 ID:xb1BwA7Q0

雪歩「けほっ・・・けほっ」

P「な、なんだぁ・・・何かが降って・・・?」

小鳥「あれれれぇ~!?プロデューサーさんと雪歩ちんじゃないれすかぁ!///」

小鳥「やだもうこんな所で会うなんてっ!奇遇!?いいえ、必然だわっ!運命なのですわっ!!///」

P「(嫌なのはこっちだよ・・・・)」


197 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:23:13.93 ID:xb1BwA7Q0

雪歩「あわわわ・・・プロデューサー、どうしましょう・・・?」

P「ほっておいて帰ろう。それがいい」

小鳥「ちょっとちょっと!なんでそんなに釣れないんですかーっ!!ゆきぴょんじゃなくて私の相手もしてくらさいよぅ・・・///」ぎゅっ

P「だーもうわかったから!くっつかないで離れて!雪歩だって見てるんですよ!!」

雪歩「(いいなあ音無さん・・・・)」

小鳥「なぁ~に言ってるんですか!私とプロデューサーさんの仲良しさんを見せつけるチャンスじゃないですかっ!!///」

P「そんなに仲良くないですから!むしろウザい!」

小鳥「ぴよっっ!!?」





201 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:28:30.16 ID:xb1BwA7Q0

小鳥「そ、そうですか・・・プロデューサーさんは私よりも雪歩ちゃんのこと・・・・」

P「ちょ、ちょっと急にシュンとしないでくださいよ・・・」

小鳥「べつにいいですよーだ!私は天涯孤独のアラサー女ですよーだ!!酒持ってこいなのら~!!///」

P「はあ・・・雪歩からも何か言ってやってくれよ」

雪歩「プロデューサー、音無さんよりも私のこと・・・・///」

P「お、おい雪歩何言ってるんだ!今はそれどころじゃ・・・」

小鳥「キースしろ!!キースしろ!!」ヘイヘイ

P「ああもううるさいなあっ!!!」


207 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:49:15.53 ID:xb1BwA7Q0

~翌日~

P「結局昨日はあのあと萩原組の助けを借りてなんとかなったけど・・・」

P「なんだか夕飯を食いに行ったはずが大変な騒ぎになってしまったな」


ガチャ


P「おはようございまーす」

P「ってあれ・・・誰もいないのか」

P「(雪歩のお茶、ちょっと期待してたんだけどな)」


208 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 16:53:48.19 ID:xb1BwA7Q0

小鳥「あ、プロデューサーさん・・・おはようございます」

P「音無さんいらしてたんですか。さすが、二日酔いにも慣れっこってところですか」

小鳥「うっ・・・昨日はすみませんでした・・・・」

P「ま、まあ過ぎたことだしお互い忘れましょう。雪歩も無事に帰れたみたいですし良かったですよ」

小鳥「面目ないです・・・」しゅん


211 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:00:49.90 ID:xb1BwA7Q0

小鳥「あ、そうそう!」

P「はい?」

小鳥「お詫びといってはなんなんですけど・・・実は今朝、急きょ仕事の依頼ができたんですよ!」

P「えっ、本当ですか!?」

小鳥「はい!実は前々から依頼してたんですけど、なんでも今朝急に空きができたそうで、うちにお願いしたいとの事です!」

P「お手柄じゃないですか、音無さん!俺、酔っぱらってる音無さんは嫌いですけど仕事ができる音無さんは好きですよ!」

小鳥「あはは・・・」


212 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:05:45.10 ID:xb1BwA7Q0

P「それで、その仕事ってなんですか?」

小鳥「ええっと・・・確か、映画のタイアップCMの撮影だったと思います」

P「映画ですか・・・それって、結構大きな仕事になりますよね」

小鳥「そうですね、せっかくいただいたチャンス、失敗はできませんね」

小鳥「でも私、プロデューサーさんならできるって信じてます!頑張ってください!」

P「(これは今後の事務所の運命を左右する仕事になりそうだ・・・絶対、成功させないと・・・!)」


217 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:25:15.60 ID:xb1BwA7Q0

P「みんなー!さっそくで悪いが、ちょっと集まってくれないか!」

「なんだろう・・・」ざわ

「大事な話しかなあ」さわ

P「今回みんなに集まってもらったのは他でもない」

P「実は、我が765プロ始まって以来の大事な仕事を受け持つことになった」

一同「・・・!!」


218 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:29:06.83 ID:xb1BwA7Q0

P「仕事の内容は、映画とのタイアップCMの撮影だ」

P「CMはもちろん全国に向けて発信されることになる。うまくいけばみんなの存在を一気に有名に出来る千載一遇のチャンスだ!」

P「だけどもしも失敗したら・・・・そんなことは考えたくないが、そういうことになる」

P「だから、俺はやる気のあるアイドルに、この仕事を任せたいと思う」

P「だれかこの仕事に、立候補してくれる人はいないか!?」

一同「・・・・」


???「・・・私、やります!」


225 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:35:35.67 ID:xb1BwA7Q0

P「ゆ、雪歩・・・?」

雪歩「はい、私、こ・・・この仕事やってみたいですぅ!」

ざわ・・・ざわ・・・

P「ほ、本気か?」

雪歩「・・・はい!本気ですっ!みんなのためにも、この仕事絶対成功させます!」

P「・・・そうか。他にはだれかいないか?みんなもそれでいいのか?」

みんな「・・・・」

雪歩「(うぅぅ・・・やっぱり私なんかじゃ・・・・)」どきどき


228 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:45:41.28 ID:xb1BwA7Q0

響「雪歩が自分から言うなんて・・・自分、応援するぞ!」
真「がんばれ雪歩!ボクたちのぶんまで思いっきり楽しんできてね!」
真美「おおー・・・ゆきぴょん、メッチャやる気マンマンって感じっぽいよー!」
貴音「とても素晴らしい心意気ですね。わたくし、感動してしまいました」
美希「ミキ、雪歩ならきっとミキ達のこと、有名にしてくれるって思うな」
千早「なにか手伝えることがあったらサポートするわ」
やよい「うっうー!雪歩さんファイトですーっ!!」
春香「がんばってね、雪歩!!」

雪歩「み、みんな・・・」

P「よし、それじゃあ満場一致だな!この仕事の主役は雪歩で決まりだ!」

P「この仕事、絶対成功させような!!」

雪歩「は、はいっ!」

パチパチパチパチ・・・


229 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 17:53:56.48 ID:xb1BwA7Q0

P「よし、じゃあ社長や音無さんのところに行ってスケジュールを確認するぞ!」

雪歩「はいっ」

コンコン ガチャ

P「失礼しまーす」

社長「おお、君か!いやはや待っていたよ。むむ・・・そうか、今回のCMには萩原君を起用したか」

雪歩「は、はい・・・あの・・・私、みんなのために、この仕事は絶対成功させようって思ってますぅ!」

社長「うむ、いい返事だ。それでは音無君。さっそくだが、彼らと打ち合わせを始めてくれたまえ」

小鳥「はいっ!」


235 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:03:36.94 ID:xb1BwA7Q0

P「それにしても雪歩・・・よくこんな大事な仕事、引き受けてくれたな」

雪歩「はい、昨日プロデューサーにも言われて、やっぱり立ち止まってちゃダメダメだなって思ったんです」

雪歩「私、自分の言いたい事も言えないダメな自分を変えたくてアイドルになったんです。だから、自分からやらなくちゃって」

雪歩「それでみんなのために、そしてプロデューサーのために、この仕事を成功させて恩返ししたいなぁって。えへへ・・・」

P「雪歩・・・それならこの仕事、絶対に失敗できないな」

雪歩「そ、それはそうなんですけど・・・でもでも、私プロデューサーのこと信じてますから」

P「そうか!それなら俺も雪歩に負けないように頑張らないとな!」

P「(雪歩の期待、男として・・・じゃなかった、プロデューサーとして、絶対に裏切るもんか!)」


236 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:11:03.38 ID:xb1BwA7Q0

P「出発までは少し時間があるな・・・少しだけ事務所でのんびりしていこう」

美希「ハニー、まだお出かけしないの?」

P「うわっ、なんだ美希か」

美希「なんだとは失礼なの」

P「ご、ごめんごめん・・・そういうつもりじゃ」

美希「わかってるよ。ミキね、ハニーに言いたい事があって来たの」

P「ん?なんだ?言ってみろ」


238 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:16:41.18 ID:xb1BwA7Q0

美希「雪歩のこと、よろしくなの」

P「えっ・・・?あ、ああ!もちろんこの仕事は成功させてくるから、安心して寝てていいぞ。いや、寝てちゃダメだけど」

P「でも美希・・・お前、本当によかったのか?」

美希「なにが?」

P「美希こういうの好きそうだからさ。本当はやりたかったんじゃないかと思って」

美希「うーん・・・確かに、ミキもちょっとは興味あったよ?」

美希「でも雪歩がやりたいって言うんだから雪歩がやればいいと思うな」

美希「それに、雪歩はハニーのこと・・・」

P「ん?俺のことがなんだ?」

美希「ううんっ、なんでもないの。それよりミキ達のこと、ちゃんと有名にしてよね?約束だよ!」

P「ああ、もちろん!必ず765プロのことをアピールして、美希も有名にしてみせるさ!!」


240 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:24:47.22 ID:xb1BwA7Q0

P「(それにしても、雪歩と一緒にCM撮影か・・・)」

P「(仕事とはいえ、なんだかワクワクしてきたな)」

P「(・・・って、俺は何をワクワクしているんだ!俺が浮かれててどうする・・・気を引き締めていかないと)」

P「(・・・でも今日からしばらくの間は雪歩と二人きりで活動するんだよな・・・そう考えるとちょっと緊張するな・・・・)」

小鳥「プロデューサーさん?」ピトッ

P「熱ッ!??」

小鳥「あはは、ずっと窓の外を眺めてどうしたんですか?ここはひとつ、落ち着いてホットコーヒーでもいかがです?」

P「あ、ありがとうございます・・・」


241 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:33:15.86 ID:xb1BwA7Q0

小鳥「でも、よかったですね。雪歩ちゃんとお仕事することになって」

P「それ・・・どういう意味で言ってます?」

小鳥「どういう意味だと思います?」

P「質問を質問で返さないでください」

小鳥「あはは、冗談ですから怒らないでください。でも、本当に良かったです」

P「えっと・・・何がですか?」

小鳥「雪歩ちゃん、プロデューサーさんと出会ってから、ずいぶん変わったんですよ?」

小鳥「最近の雪歩ちゃん、なんだか可愛くなってきましたし!恋をすると女の子は可愛くなるって言いますけど・・・?」

P「なにが言いたいんですか・・・」

小鳥「まあまあプロデューサーさんったら照れちゃって!意外とかわいいところあるんですね!」

P「もう行きます!」

小鳥「もー待ってくださいってば!雪歩ちゃんのこと、よろしくお願いしますね。私たちも事務所で応援してますから!」

P「・・・はい!行ってきます!」

小鳥「・・・」にこ


243 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/03(火) 18:38:33.30 ID:xb1BwA7Q0

事務所を後にした二人


P「(恋をすると女の子は可愛くなる、か・・・)」

P「(もしかしたら、雪歩を俺のことを!?)」

P「(いや、さすがにそれはないか・・・・)」

P「(でも・・・雪歩って男が苦手みたいだし、雪歩と親しい男なんて俺くらいしかいないんじゃないか・・・?)」

P「(これはもしや・・・いや、まさかな、はははっ!!)」

雪歩「あの・・・プロデューサー?私たち、どこに向かってるんですか?駅はあっちですけど・・・・」

P「はっ!?」


3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:24:08.68 ID:CG/RiWT70

P「よし、撮影スタジオはここだな・・・」

雪歩「うぅぅ・・・プロデューサー、私緊張してきちゃいましたぁ・・・・」うるうる

P「さっきは大見栄切って立候補してたのに・・・でも、少し雪歩らしくて安心したよ」

雪歩「安心、ですか・・・?」

P「ああ、なんていうか・・・さっきの雪歩、すごく立派で堂々としてて、なんだか別人みたいだった」

雪歩「えへへ・・・そんなことないですよぉ」

P「(たとえ雪歩が一人前のトップアイドルになっても、この笑顔だけは変わらないでほしいな)」


7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:27:41.13 ID:CG/RiWT70

P「こんにちは、765プロの者です。本日は撮影、よろしくお願いします」

監督「おお!待っていましたよ765プロの皆さん!えっと、プロデューサさんと、彼女がアイドルの・・・」

雪歩「は、萩原雪歩ですぅ・・・・」

監督「え、えっと・・・ごめんね、よく聞こえなかったんだけど、あの・・・もうちょっと近くで話すことってできないかな?」

雪歩「(うぅぅ・・・プロデューサー・・・・)」

P「(こ、こら雪歩!のっけからそんな調子でどうするんだ!)」

雪歩「(だって、初対面の男の人なんて怖くてマトモに話せないですぅ・・・)」

P「うーん・・・(俺に頼ってくれる雪歩かわいい!なんて言ってる場合か・・・)」


8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:32:33.44 ID:CG/RiWT70

監督「あ、あのー・・・」

P「はっ!あ、ああすみません!実はその・・・雪歩は、ちょっと男の人が苦手な節がありまして・・・・」

監督「ええっ!?そうなんですか?うーん、それじゃあちょっと、今回の撮影は厳しいかもしれませんね」

P「えっ、ど・・・どうしてですか?」

監督「今回撮るのは恋愛映画のCMですから、撮影では男の人と共演してもらわないといけないんですよ」

P「恋愛・・・・映画?」

雪歩「(ど、どどどうしよう・・・私、またプロデューサーにも監督さんにも迷惑を・・・・うぅぅっ・・・・)」


10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:42:28.24 ID:CG/RiWT70

監督「まだ撮影までには時間もありますし、こちらは代役という形でも構いませんけど・・・」

雪歩「・・・・」

P「いえ、大丈夫です!雪歩は確かに気弱なところもあるけど、芯はとっても強い女の子なんですよ!」

P「今日だってこの撮影の仕事を一番やりたいって言ってくれたんです!いやぁ、まさに765プロの秘蔵っ子ってところですかね、はははっ!」

監督「そうなんですか!それなら今日の撮影、期待してますからね!」

雪歩「プロデューサー・・・・//」

監督「うんうん・・・確かに今回のテーマ「純愛」にピッタリな子です」じーっ

雪歩「監督さん!あの私、今日の撮影頑張りますので、よろしくお願いしますぅ!えへへっ」

P「(どうですこの笑顔?一級品でしょ?)」

監督「(おおう・・・確かに・・・これは素晴らしい作品の予感がします!)」


11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:47:47.83 ID:CG/RiWT70

監督「それではえっと・・・今日は突然お声をかけさせていただいたわけですけど、この映画ってもう観ました?」

P「いいえ、まだ・・・」

監督「そうですか、ならあちらのほうにリハ室がありますので、先に観ちゃっといて下さい」

監督「時間はたっぷりあるので、ゆっくりで大丈夫ですよ」

P「はい!わかりました」

雪歩「えへへ・・・プロデューサーと二人きりで映画・・・・///」

P「おい雪歩、これは大一番の仕事なんだぞ?浮かれるのは全部終わってからにしような」

雪歩「わ、わかってますよーっ・・・・」


16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 00:55:37.17 ID:CG/RiWT70

『私、あなたの事が好きなのっ!この世界の中で誰よりも、一番・・・!』

『・・・俺も、大好きだよ』

『チュッ』

P「へぇー・・・ちょっと古典的な気もするけど、なかなか清純派ラブストーリーって感じだな」

P「なあ雪歩、そう思うよな?」

雪歩「・・・・・」

P「う、うん?あれ?もしかしてお前、寝てるのか・・・?」

雪歩「ぐすっ・・・・プロデューサーぁぁ・・・・っ」

P「ちょ、なんで泣いてるんだ!?」


19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:06:48.30 ID:CG/RiWT70

雪歩「あの、私っ・・・もしこんな事言われたらと思うと、想像しただけで涙が止まらなくて・・・うぅぅっ・・・!」ぽろぽろ

P「わ、わかったから泣くなって。これから撮影なんだし、そんなに泣いてたらメイクののりも悪くなっちゃうぞ?」

雪歩「ぐすん・・・は、はいぃ・・・・」

P「ほら、少しの間、手でも握っててやるから。これで少しは落ち着くだろ?」

ぎゅっ

雪歩「あ・・・//」

P「どうだ?落ち着いてきたか?」

雪歩「べ、べつの意味で胸騒ぎがしてきちゃいました・・・///」

P「(・・・かわいい)」


20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:07:28.61 ID:viLP1eUT0

かわいい


24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:19:56.17 ID:CG/RiWT70

監督「お疲れ様でーす、雪歩ちゃん、映画どうだった?」

雪歩「は、はいっ。あの・・・すごく素敵なお話だなって思いました。私もその・・・あんな恋、してみたいかも・・・//」

監督「ははは、そっか。気に入ってもらえたみたいでなによりだよ」

監督「それじゃあそろそろ相手側も準備が終わりそうだから、少ししたら撮影始めますね」

P「はい!」

雪歩「えへへ・・・プロデューサー、今度はちゃんと映画館で観ましょうね」

P「なに言ってるんだ雪歩。これからバリバリ仕事で忙しくして、そんな暇無くしてやるからな」

雪歩「うぅ・・・プロデューサーの意地悪」

P「ははは・・・」


27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:24:37.09 ID:CG/RiWT70

監督「それではスタジオの方まで移動お願いしまーす!」

P「いよいよ本番だな、雪歩」

雪歩「はい、頑張りますぅ!」

P「いつものアレ、やっとくか?」

雪歩「はいっ!」

「「765プロ~、ファイッ!!」」

???「チッ・・・何やら騒がしいと思ったら、まさか共演相手があの765プロだったとはな・・・・」

P「だ、誰だ・・・!?」


36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:33:18.36 ID:CG/RiWT70

天ケ瀬「なっ・・・お前、俺のことを知らないのか!?」

P「ああ・・・あいにく男の子には興味がないんでね」

天ケ瀬「・・・フン、まあいい。俺のことはいずれ嫌でも知る事になるだろうからな」

天ケ瀬「それよりも、下らない仲良しごっこばっかりやって俺の仕事の邪魔だけはするなよ、目障りだからな」

P「な、なんなんだよお前は偉そうに・・・」

雪歩「・・・・・っ」

天ケ瀬「わかったらこんな所に突っ立ってないでさっさとスタジオに移動するんだな!ハーッハッハッハ!!」スタスタ


P「なんだったんだあいつは・・・いくらウチが無名の事務所だからって、程があるだろ」

雪歩「うぅ・・・プロデューサー・・・・」

P「なに、あんな奴気にする事ないさ。俺たちは俺たちのペースでやっていこう」

雪歩「はい・・・・・」


41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:40:46.25 ID:CG/RiWT70

P「スタジオに到着、と」

雪歩「・・・・・」

P「お、おい雪歩・・・大丈夫か?さっきまでのテンションはどこにいったんだよ・・・」

雪歩「・・・はい」

監督「雪歩ちゃん、どうしたんですか?」

P「ああ・・・実はさっき、共演相手の男に絡まれて・・・なんなんですか?あの生意気な奴は・・・」

監督「あー、彼ね。961プロの子なんだけど、今人気絶頂のアイドルなんですよ」

監督「確かにちょっと自信家なところはありますけど、事実仕事も完璧にこなしてくれるんで、こっちとしても必要な人材なんですよねー」

P「(961プロ・・・?確か、前に社長が言ってた・・・・?)」


44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:49:13.94 ID:CG/RiWT70

撮影本番


「カーット!」

「うーん、もう1テイクいってみようか」

天ヶ瀬「おいお前・・・さっきからなんなんだよ!NGばっかり出しやがって!」

雪歩「・・・・ごめんなさい(小声)」

天ヶ瀬「俺はお前らみたいな仲良し事務所と違って忙しいんだよ!チッ・・・だから仕事の邪魔をするなって言ったのにこのザマかよ・・・」

P「雪歩・・・・」

天ヶ瀬「おい、アンタこいつのプロデューサーなんだろ?ちょっと言ってやってくれよ、俺だけじゃなくてここにいるスタッフ全員迷惑してるんだぞ」

P「そ、それは・・・・確かに、そうだな・・・」

監督「ま、まぁまぁ・・・とりあえずもう1テイクだけ、トライしてみましょう!照明OKですかー?」

「OKでーす!」

監督「本番入りまーす・・・3、2―――」

P「はあ・・・」


46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:57:13.20 ID:CG/RiWT70

「「「お疲れ様でしたー!」」」

監督「今日の撮影はここまでにしましょうか、みなさんお疲れ様!」

天ヶ瀬「チッ・・・とんだ時間を食っちまったぜ。監督さん、向こうの事務所のアイドル、どうにかならないの?」

監督「ま、まあそれは僕の決める事じゃないよ。冬馬君みたいにみんながみんな完璧ってわけじゃないし・・・ね?」

天ヶ瀬「・・・そーかよ。じゃあな」

監督「お、お疲れ様ー・・・」


48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 01:59:32.79 ID:CG/RiWT70

P「あの・・・監督、それにスタッフのみなさん、すみません・・・」

P「せっかく呼んで下さったのに、足を引っ張る形となってしまって・・・・」

監督「いやいや気にしないでいいですよ。初めての大きな仕事ということで緊張もあったでしょうし」

監督「また明日、元気な顔をみせて下さい!」

P「は、はい・・・」

雪歩「・・・・・・」ずーん

P「雪歩。今日はたくさん仕事して疲れただろう?・・・もう、帰ろう」

雪歩「・・・」


50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 02:05:07.08 ID:CG/RiWT70

P「ただいま戻りましたー」

小鳥「あ、お帰りなさいプロデューサーさんと雪歩ちゃん!」

小鳥「今日はどうでした?うまくいきました―――って、その調子だとだいぶお疲れみたいですね・・」

P「ははは・・・まあ少しだけお疲れ、かな?なんて!」

雪歩「はぁ・・・・」

P「・・・」

小鳥「(うーん・・・ちょっと予想以上に、うまくいってなさそうね)」


51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 02:10:05.55 ID:CG/RiWT70

雪歩「あの、プロデューサー。今日はもう帰りますね」

P「え?お、おい雪歩、ちょっと・・・」

雪歩「えへへ・・・また明日、お仕事頑張りましょうね。それじゃ・・・」

P「よ、寄り道しないで帰るんだぞー!」

キィー・・・ バタン

P「はあ・・・大丈夫かな雪歩のやつ」

小鳥「えっと・・・今日、なにかあったんですか?」

P「はい・・・撮影の共演の男がすごく生意気な態度で雪歩にとってプレッシャーだったんですよ」

P「なんでも、その男は961プロのアイドルだそうで・・・・」

社長「ふむ・・・なるほど、そういう事だったのか・・・」

P「社長!?いつの間に!?」


54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 02:16:51.90 ID:CG/RiWT70

社長「いやね、私も急に仕事の依頼が来るだなんておかしな話だろうと思って、少し調べてみたのだよ」

社長「すると・・・どうやらこの仕事は黒井の策略によるものらしい」

P「黒井社長の・・・?」

社長「うむ。天ヶ瀬冬馬の出演するCMにわざわざ裏から手回しをして我々を出演させ、765プロを潰しにくる作戦だったらしい」

社長「いやはや、まんまと黒井の罠にかかってしまうとはな・・・。君にも萩原君にも、申し訳ない気持ちでいっぱいだよ」

P「い、いえそんな・・・!」

小鳥「そういう話だったんですね・・・私ももっと早く気づくべきでした・・・すみません」

P「(せっかく大きな仕事の依頼がきたと思ったのに・・・そして何より、雪歩の喜ぶ顔が見れると思っていたのに・・・・)」

P「(このまま雪歩の決意は無駄になってしまうのか?チクショウ・・・俺はどうすればいいんだ・・・・!!)」


57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 02:28:44.93 ID:CG/RiWT70

P「このこと・・・雪歩にも、ちゃんと伝えたほうがいいですかね?」

社長「ふむ。そうだねえ・・・萩原君にこれ以上苦しい思いをさせない為にも、君の口から伝えてあげてはくれないかね?」

P「・・・はい、わかりました」

社長「本当に、この件はすまない。まあでも、大きな仕事を受けられないのは残念だが、少しずつでもこれからまた頑張っていけばいい」

P「はい、そうですね」

P「・・・でも俺、このまま食い下がるつもりじゃないですよ」

社長「な、なんと・・・ほう、それでは君には君の、作戦というものがあるんだね?そうだな、ならば私は君の事を信じるよ」

P「ええ、逆に言えばこの逆境は961プロに大目玉を喰らわせるチャンスですからね!」

小鳥「ふふっ、今のプロデューサーさん、最高に格好良いですよ」

P「(俺も雪歩のおかげで、少しはダメダメじゃなくなってもかもしれないな。ありがとう、雪歩)」


59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 02:41:43.72 ID:CG/RiWT70

P「じゃあ俺、雪歩にこの事伝えてきますね!」

小鳥「えっ?で、でも雪歩ちゃんは先に帰ったんじゃ・・・?」

P「・・・たぶん、俺の予想が正しければ雪歩はまだ帰ってないと思います」

社長「うむ。萩原君のこと、よろしく任せたよ」

P「はいっ!社長、音無さん。お疲れ様でした!」ダッ

ガチャ バタン

小鳥「プロデューサーさん、最近めっきりプロデューサーらしくなってきましたね」

社長「そうだねえ・・・いや、実に頼もしい限りだよ。これで萩原君の将来も安泰かな!?」

小鳥「もう、社長ってば言いすぎですよ」

社長「そうかな?だが、彼を見ていると私の若いころを思い出すよ・・・それにしても、若さとはいいものだねえ!感心感心!!」


60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 02:47:18.96 ID:CG/RiWT70

P「きっと雪歩はこの公園に来ているはずだ・・・」

雪歩「・・・・」

P「(おっほら見ろ!あそこのベンチに座っているのは――)」

P「おーい、雪歩ーっ!!」

雪歩「・・・ぷ、プロデューサー?」

P「やっぱりまだここにいたか。それで・・・だ。少し、話があるんだけどいいか?」

雪歩「は、はぃ・・・・」


61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 02:52:32.22 ID:CG/RiWT70

雪歩「でも・・・プロデューサーは、私のこと、なんでもわかっちゃうんですね」

P「ん?えっと・・・なんのことだ?」

雪歩「私が、まだ帰らないでこの公園にいること・・・プロデューサーは、分かってたんですよね?」

P「あ、ああなんとなく・・・だけどな」

P「でもダメじゃないか、寄り道しないで帰るようにって言ったのに・・・俺との約束は守ってくれないんだな」シュン

雪歩「うぅ・・・ごめんなさぃ・・・・」

P「なんてな、冗談だよ」

雪歩「でも・・・私、こうしてプロデューサーが会いに来てくれて、嬉しかったな・・・・///」

P「え、今なんて?」

雪歩「えへへ・・・なんでもありません。それで、プロデューサーの話ってなんですか?」

P「ああ、そうだったそうだった・・・。実はな―――」


63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 03:00:32.82 ID:CG/RiWT70

かくかく しかじか

P「―――ということだったんだよ・・・」

雪歩「そ、そうだったんですか・・・残念です・・・」

雪歩「じゃあ、このお仕事は無かったことに・・・・?」

P「いいや、そうはしない。これは俺の独断なんだけど、せっかくの雪歩の決意を俺は無駄にしたくない」

P「だからこの仕事・・・敢えて続けてみないか?雪歩には辛い思いをさせてしまうかもしれないけど・・・」

P「それでも、俺は雪歩が頑張ってくれるって信じてる。うまくいけば、961プロに下剋上して一気にトップアイドルになれるチャンスだ!」

P「なあ雪歩、この挑戦、受けてくれるよな?俺を・・・信じてほしいんだ」

雪歩「プロデューサー・・・」

雪歩「わかりました。私、プロデューサーのこと、いっぱいいーっぱい信用しちゃいますね!えへへへっ・・・//」

P「雪歩・・・ありがとう・・・・」


65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 03:09:06.68 ID:CG/RiWT70

P「よし!そうと決まればさっそく明日から作戦開始だ!」

雪歩「あの・・・プロデューサー?」

P「お、どうした雪歩?」

雪歩「これから二人で歩いていくために、渡したい物があるんですっ」サッ

P「この紙は・・・?」

雪歩「私の、携帯番号とメールアドレスです。これでいつでも、作戦会議ができるかなって・・・えへへ」

P「あ、ありがとう!俺も自分の携帯から後で送っておくよ!」

P「これからは二人でたくさん作戦会議しような!うおおおっ、なんだか燃えてきたぞーっ!!」

雪歩「また明日から、心機一転!頑張りましょうね、プロデューサー」

P「ああ、それじゃあ今日は気をつけて帰るんだぞ」

雪歩「はいっ。お疲れ様ですぅ、えへへ・・・」

P「(今日も一日、雪歩の笑顔で締めくくる事ができたな。うん、よかったよかった)」


126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 13:18:41.61 ID:CG/RiWT70

P「Zzz...」

ヴーッ ヴーッ

P「ん・・・?な、なんだこんな時間に・・・・」

ヴーッ ヴーッ

P「電話・・・今は夜中の3時・・・・・」

P「でも、こんな時間にかけてくるってことは、何か大事な用があるのかも・・・・」

パカッ 着信:萩原雪歩

P「・・・って、ゆ、雪歩!?」

ピッ

P「も、もしもし?」


129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 13:25:48.98 ID:CG/RiWT70

雪歩「あの・・・プロデューサー・・・・ごめんなさい、寝てましたよね・・・?」

P「あ、ああ大丈夫だよ。それよりこんな時間にどうしたんだ?まさか具合でも悪いとか・・・?」

雪歩「ち、違うんですぅ。なんだか明日からのこと考えてたら、眠れなくなっちゃって・・・えへへ」

P「そうだったのか。でも明日も朝早いんだし、早く寝ないと寝坊しちゃうぞ?」

雪歩「それはそうですけど・・・でも、せっかくプロデューサーと連絡とれるようになったから、お話したいなぁって思ったんですぅ・・」

P「ははっ、そうか。ならちょっとくらいの夜更かし、仕方ないな」


132 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 13:50:40.97 ID:CG/RiWT70

雪歩「それで、明日からのお仕事・・・どうするんですか?」

P「ああ、実はもう作戦を考えてあるんだ。まあ大ざっぱにだけどな」

雪歩「作戦?それって、どんな・・・」

P「うーん、まあ簡単に言えば、天ヶ瀬との共演取り下げ作戦!かな」

雪歩「ええっ!?そ、そんなことできるんですか・・・?」

P「それは正直・・・わからない。でもとりあえず、俺は俺なりに取り計らうつもりだ」


134 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 13:58:38.34 ID:CG/RiWT70

雪歩「プロデューサー・・・でも、それって、私が男の人が苦手なせい・・・・」

P「いいや違うよ、そうじゃない。天ヶ瀬のCMよりも雪歩のCMを前面に押し出して、765プロが961プロに勝っていることを証明するんだ!」

雪歩「じゃあ、CMを二本撮ってもらうって事ですか・・・・?」

P「まあ上手くそうなってくれれば、一番話が早いかな」

P「でも雪歩は作戦なんて気にせず、普段通りに仕事をしてくれればいい」

P「少しの間は天ヶ瀬とも撮影を続けることになると思うけど・・・そしたら今日以上に頑張ってもらわないと。雪歩、できるよな?」

雪歩「はいぃ・・・頑張ってみますぅ」


139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 14:12:09.28 ID:CG/RiWT70

P「とにかく、雪歩は作戦のことは気にせず仕事に集中してくれればいいよ」

P「大丈夫、雪歩のいつもの笑顔があれば必ず上手くいくさ」

雪歩「えへへ・・・プロデューサー・・・・//」

雪歩「私、安心したらちょっと眠くなってきたかもですぅ・・・」

P「じゃあ明日に備えてそろそろ寝ようか。くれぐれも寝坊だけはするなよ?」

雪歩「大丈夫ですっ、私朝には強いほうですから!プロデューサーこそ、遅刻しないでくださいね?」

P「はは、社会人を甘く見てもらっちゃ困るな。それじゃおやすみな」

雪歩「はい、おやすみなさい・・・プロデューサー」

ピッ

P「なんだかんだでもう4時か・・・よし、俺も気合い入れて寝ておかないとな」

P「いよいよ明日が本当の意味での本番だ!おやすみ!!」ガバッ


140 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 14:19:27.93 ID:CG/RiWT70

ジリリリリリリリリ・・・

P「うへへぇ・・・雪歩は朝からうるさいなぁ・・・全く困ったやつだ・・・・むにゃ」カチッ

P「すかー・・・・」Zzz


チュン チュン

P「ん・・・?もう朝か・・・」

P「ふぁ~あ・・・よく寝た!さて、身体の調子もバッチリだしニュースでも見てから出勤するかな」ピッ

『おはようございます。9時のニュースをお伝えします』

P「(・・・え?9時?)」

P「うっぎゃああああああああ寝坊したあああああああああ!!!!!!」


141 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 14:28:50.41 ID:CG/RiWT70

P「いやあ・・・まさか寝坊して、律子達に送ってもらうことになるとはな・・・」

律子「本当ですよ、たまたま近くを通りかかったから良かったものの、もしそうじゃなかったらどうなってた事か・・・」

P「面目ない、はは・・・」

伊織「全く!とんだヘタレプロデューサーね!アンタが失敗したら私たちの活動にも影響が出るんだからしっかりしてちょうだい!」

P「はい・・・」

あずさ「まあまあ伊織ちゃん、プロデューサーさんだって人間ですもの。失敗の一つや二つありますよね?」

亜美「ね→ね→兄ちゃん!寝坊したってことは夜更かししてたんでしょ?夜遅くまで何やってたのぉ→?もしかして・・・」

P「もしかして・・・って何だ!今日の作戦を練ってたんだよ!」


142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 14:37:37.64 ID:CG/RiWT70

P「悪いな律子、わざわざスタジオまで送ってもらっちゃって」

律子「まあ、いいですけど・・・それよりも、この仕事気を付けてくださいね」

P「ああ・・・わかってる」

伊織「私だってアンタには期待してるんだから・・・・このスーパーアイドル伊織ちゃんのためにも、絶対成功させなさいよっ!!」

あずさ「陰ながら、私たちも応援してます」

亜美「兄ちゃん!あまとうになんか負けるな→!!」

P「みんな、ありがとう!律子も本当に助かったよ」

律子「フフッ、いいえ。それじゃみんな、行くわよー!」

「「「はいっ!」」」

ブロロロロ・・・

P「・・・よし、行くか!」


145 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 14:45:44.13 ID:CG/RiWT70

P「おはようございまーす!」

雪歩「あっ・・・おはようございます、プロデューサー!」

監督「おはようございます!今日で大部分の撮影は片付けますんで、よろしくお願いします!」

二人「はいっ!」


雪歩「プロデューサー!今朝、私、一番に現場入りしたんですけど・・・そしたら監督に褒められちゃいましたぁ!」

雪歩「プロデューサーより早く来るなんてやる気満々だね、って!えへへ・・・・これもプロデューサーの作戦のうちですよね?」

P「あ、ああ!もももちろんそうだとも!!はは、ははははっ!!」

雪歩「・・・・?」


147 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 14:53:29.26 ID:CG/RiWT70

P「(それから撮影は順調に進み・・・・・)」

監督「はい、OKでーす!ペースもいいですし、ここら辺で休憩しましょう!」

一同「お疲れさまでーす!」


P「す、すごいじゃないか雪歩!ここまでNGを一回も出さずに全カット一発撮りだぞ!!」

雪歩「は、はいっ!あの・・・私、頑張ってますよね?」

P「ああ、すごく頑張ってる!大したもんだよ雪歩は!本当に偉くなったなぁ・・・!」なでなで

雪歩「えへへへっ・・・プロデューサー・・・・・///」

天ヶ瀬「・・・・・」


149 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 15:01:26.28 ID:CG/RiWT70

P「お、お前は昨日の・・・!なんだ、まだ何か文句があるのか?」

天ヶ瀬「い、いや別に・・・俺は仕事の邪魔さえされなければ、共演が誰だろうと興味はないからな」

天ヶ瀬「まあ、午後もその調子で精々頑張ってくれよ」

ツカツカ・・・

P「・・・・」

監督「いやぁ~!今日の雪歩ちゃん、絶好調ですね!昨日の撮影がウソみたいだ!」

監督「あの冬馬君も、あなた方のこと、意識してるみたいですよ」

P「あ、あれでそうなんですかね・・・?」

監督「ええ!やっぱり雪歩ちゃんのあの笑顔は何か持ってますね!僕としても今回あなた方を起用できてよかったですよ~」

P「あ、ありがとうございます!!」


151 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 15:16:50.07 ID:CG/RiWT70

P「(午後も予定以上の進行で撮影が進み、ついにCMの見せ場、ラストシーンをとることになった)」


「カーット!」

監督「うーん・・・・・」

P「か、監督?どうかしたんですか?」

監督「なんだか・・・最後のシーンがパッとしないんですよねえ」

天ヶ瀬「なっ・・・どうしてだ!俺は要求された指示通り、完璧に演技ができているはずだ!」

雪歩「・・・・じゃあ、やっぱり私が・・・・・」

監督「いいや、二人とも全然悪くないよ?悪くないんだけど・・・なんかこう、決め手が足りないっていうか、もう一押しほしいんだよね」

天ヶ瀬「・・・なあ、監督」

監督「ど、どうしたの冬馬君?」


153 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 15:26:21.86 ID:CG/RiWT70

天ヶ瀬「最後のシーンには、どういう演出を求めてるんだ?俺には何が足りない?」

監督「うーん、やっぱりCMを見た人に映画本編も見てもらえるように、インパクトが必要なんだよね」

監督「僕としては、雪歩ちゃんの笑顔が引き立つようなカットを撮りたいんだけどね・・・せっかく、いい人材にも巡り会えたんだし」

天ヶ瀬「チッ・・・そうかよ」

監督「あ、いや・・・でも!冬馬君がそれでやりづらいって言うんだったら、僕も考え直すよ?」

監督「いくら宣伝っていっても、みんなに気持ち良く演技してもらうのが僕のやり方だし、その方がいいCMになると思うからね」

天ヶ瀬「・・・いや、いい。監督・・・俺、この役降りるよ」

監督「・・・・・えっ?」


155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 15:35:58.93 ID:CG/RiWT70

天ヶ瀬「元々、俺はこの仕事、乗り気じゃなかったんだよ」

天ヶ瀬「961のおっさんの指令で765プロを潰せって言われてたけどさ・・・」

天ヶ瀬「よくよく考えたら、そんな理由で仕事に臨むのも監督やスタッフに対して失礼な話だろ」

監督「い、いや・・・でも・・・」

天ヶ瀬「それに実際、監督だってあの・・・萩原雪歩、だっけ?あいつを前面に出したい、って言ってるじゃないか」

監督「それは・・・」

天ヶ瀬「やっぱり俺は中途半端な気持ちで仕事したくねえ。俺は俺のやり方で、トップアイドルを目指す」

P「(な、なんだか大変な事になってきたぞ・・・・)」


157 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 15:45:37.66 ID:CG/RiWT70

天ヶ瀬「だから、今回ドタキャンすることになった責任をとって、俺は961プロを辞めるつもりだ」

天ヶ瀬「監督、それにスタッフ全員。迷惑をかけてすまなかった」

一同「・・・・」シーン

監督「で、でも!残りのシーンだってあるんだ、途中撮ったところまではCGでなんとかしておくけど・・・」

天ヶ瀬「・・・萩原雪歩の笑顔を引き立たせたいなら、俺よりも適任がいるんじゃないか」

天ヶ瀬「それじゃ・・・お疲れ様でした」


163 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/04(水) 15:59:21.09 ID:CG/RiWT70

P「お、おい!待てよ冬馬!」

天ヶ瀬「・・・なんだ」

P「お前・・・961プロを辞めるって正気か!?なんでも今が人気絶頂だそうじゃないか!」

天ヶ瀬「ああ・・・俺は正直、黒井のおっさんのやり方が気に食わなかった。今回アンタらを巻き込んでしまった事はその・・・、謝る」

P「・・・・」

天ヶ瀬「俺は俺のやり方で、トップアイドルを目指す。ゼロからのスタートになるが、必ずすぐに頂点に登ってみせる」

天ヶ瀬「それに・・・今回、俺に足りない物もアンタらのおかげで見つかった。そこは、感謝するよ」

P「冬馬・・・」

天ヶ瀬「アンタも、せっかくのいい人材に出会えたんだ。次に会う時は、せいぜい俺の相手ができるくらいまでにはなってもらわないとな!ハーハッハッハ!」

P「ああ、冬馬が頂上にたどり着けないように全力で邪魔してやるから覚えとけよ!」

天ヶ瀬「・・・楽しみにしてるぜ。じゃあな」

雪歩「・・・・・」


2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 00:57:28.57 ID:oJFATMvq0

P「なんだかよくわからないけど・・・冬馬がいなくなったってことはこれはもう765プロの勝利に他ならない!」

P「やったな雪歩!もう俺たちはトップアイドルになったも同然だぞ!!」

雪歩「ふふっ・・・プロデューサー、それはちょっと気が早すぎですよぉ」

監督「え、えっと、それじゃあ・・・気を取り直してラストの撮影、続けましょうか!」

P「はい!あ、でも・・・冬馬は雪歩を引き立たせる適任がいるって言ってたけど・・・それって今から呼ぶんですよね?」

監督「・・・え?いやいや、それはもちろん・・・・」チラ

雪歩「・・・・・っ///」チラ

P「み、みんなが俺の方を見てる・・・・?」

P「・・・って、まさか俺ーーーっっ!!?」


5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 01:03:22.01 ID:oJFATMvq0

俺「い、いやでも俺はただの素人だし・・・演技とか以前にTVに出るなんて無理ですよ・・・」

監督「た、確かに・・・それもそうですよね」

雪歩「(プロデューサーと共演、したかったな・・・・)」

監督「じゃあ、大幅なプラン変更になっちゃいますけど、雪歩ちゃんが映画についてのコメントをする、といったシンプルなCMにしましょうか」

P「そ、そうですね・・・さすがに俺が出るわけにはいかないし、すみません・・・」

監督「いえいえ、イレギュラーケースですから仕方ないですよ」

P「雪歩もそれでいいか?」

雪歩「は、はいぃ」

監督「それじゃ、サクッと撮影のほう、済ませちゃいましょうか」

P「はい!お願いします」


7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 01:10:22.20 ID:oJFATMvq0

雪歩「あ、あのぉ・・・・」

監督「え?どうしたの?」

雪歩「これって、カメラに向かって、コメントをすればいいんですよね・・・・?」

監督「うん、そうだけど。なにか問題でもあるかな?」

雪歩「いえ、違うんです。その・・・だったら、えっと・・・・」

雪歩「カメラの隣に、プロデューサーに立っててほしいなって・・・。だ、だめですか・・・・?」

監督「それは別に構わないけど・・・どうしてだい?」

雪歩「カメラに向かってよりも、プロデューサーに向かって話しかけたほうが、きっと自然な表情ができるかなって思うんですぅっ」

P「そ、そうか!それくらいならお安い御用だぞ!10分でも1時間でも、カメラの隣に立っててやるからな!」

雪歩「えへへ、よかった・・・・//」


10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 01:17:04.78 ID:oJFATMvq0

監督「じゃあ撮りますよーっ!雪歩ちゃん、プロデューサーさん、準備いいですか?」

P「あ、は・・・はい!(・・・立ってるだけだけど)」

雪歩「おっけーですぅ!」

監督「本番5秒前、4、3―――・・・」


雪歩「えっと、このCMをご覧のみなさん、こんにちは。萩原雪歩ですぅ」

雪歩「今回、私この映画はじめて見させてもらったんですけど、もうすっごく感動しちゃって涙が止まらなくなっちゃいましたぁ・・・えへへ・・・」

監督「(いいね!雪歩ちゃんいい笑顔だよ!)」

P「(楽しそうだな、雪歩・・・あんまり長くならないといいけど)」


13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 01:23:50.67 ID:oJFATMvq0

カンぺ「そろそろ締めの言葉!」

雪歩「あ・・・最後に、この映画は、みなさんの大好きな人と観てほしいなって思います」

雪歩「ふだんは言いたくても言えないような気持ちも、きっとこの映画を観れば勇気が出て言えるようになりますっ」

雪歩「だから実は・・・私も、この映画を大好きな人と観ようって思ってます!」

雪歩「ねっ、大好きなプロデューサー!えへへへっ・・・・・///」

P「ぶっ!!?」

P「ちょ、雪歩お前・・・何言って・・・・!?」


16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 01:28:50.48 ID:CzWkT4g50

この展開すごくいい


17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 01:30:09.63 ID:oJFATMvq0

「はい、カーット!OKでーす!!」

監督「いやあ!!素晴らしい!!!雪歩ちゃんの魅力がたっぷりつまった最高の作品になりましたよ!!!」

雪歩「あ、ありがとうございますぅ・・・・//」

P「えっ、でもいや最後のアレ・・・まずくないですか?」

監督「な~に言ってるんですか!あの天使のような笑顔!!あれを使わないだなんてとんでもない!!」

監督「もう僕感動しちゃいましたよ・・・最初っからこのコンセプトでいけばよかったですね!これなら映画も大ヒット間違いなしです!!あっはっは!!」

P「(ま・・・まあ監督にも太鼓判を押されてるみたいだし、特に問題はない・・・のかな・・・)」


22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 01:38:33.77 ID:oJFATMvq0

監督「それじゃあ今回は撮影お疲れ様でした!CMも出来上がったら後ほど完成品をお送りしておきますね!」

P「は、はい!ありがとうございました!」

監督「お礼を言うのはこちらですよ・・・まさかこんなに素晴らしいアイドルの原石を見つけられるなんて・・・彼女、これから絶対に売れますよ」

P「全部、雪歩が頑張ってくれたおかげだよ」

雪歩「うぅぅ・・・・・//」

監督「また機会があれば、ぜひ声かけさせて下さいね!ではまた!雪歩ちゃんも元気でねっ」

P「はい!お疲れ様でした!」

雪歩「お、お疲れ様でしたぁ!」


25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 01:46:25.57 ID:oJFATMvq0

P「ふ~・・・・色々あったけど、なんだかんだ上手くいって良かった・・・・」

雪歩「お疲れ様でした、プロデューサー!えへへへっ!」

P「雪歩、ずいぶん嬉しそうだな」

雪歩「はいっ!私、いままでアイドルやってきて、こんなに楽しかった日はないかもですぅ・・・えへへ・・・」

P「はははっ、そうか。雪歩に喜んでもらえて、俺も仕事を引き受けた甲斐があったって思うよ」

P「これで明日からは胸を張って事務所に行けそうだな!」

雪歩「えへへ・・・CMが完成したら、みんなに喜んでもらえるかなぁ・・・」

P「(雪歩、すっかり自分に自信がついたみたいだ。雪歩はもう、立派な一人前のアイドルだよ)」


26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 01:53:06.47 ID:oJFATMvq0

P「よし、今日の仕事はこれで終わりだ。雪歩も疲れただろうし、そろそろ家に帰ってゆっくり休んでいいぞ」

雪歩「・・・・・」

P「あ・・・あれ?どうしたんだ、雪歩?ひょっとしてお腹とかすいてるのか?だったらファミレスにでも――」

雪歩「い、いえ。違うんですぅ・・・違うんですけど・・・・」

雪歩「今日はまだ、プロデューサーと一緒にいたいなって・・・・・//」

P「・・・奇遇だな。俺も同じ気持ちだったよ」

雪歩「えっ・・・・?」

P「そうだな・・・うん。なら二人であの公園、今から行ってみるか!」

雪歩「は、はいっ!えへへへ・・・・///」


29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 02:01:28.48 ID:oJFATMvq0

P「とうちゃーく!」

雪歩「なんだか二人きりでこの公園に来るのって、不思議な感じですぅ・・・」

P「そうだな。俺も雪歩とこんな時間を過ごすなんて思ってなかったよ」

雪歩「・・・今までは、ずっと一人でこの公園に来てたんです。でも今は、プロデューサーがいてくれる・・・」

雪歩「私、プロデューサーと出会えて・・・とってもとーっても幸せです!・・・なーんて・・・・//」

P「そうだなぁ・・・もうこれからは、一人で落とし穴を掘らなくても大丈夫そうだな?」

雪歩「そ、それは言わないでくださいぃぃーっ・・・・・//」


31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 02:09:09.15 ID:oJFATMvq0

P「な、なあ・・・雪歩」

雪歩「なんですか?プロデューサー」

P「あ、あのCMの最後のセリフさ・・・さすがに、インパクトが大事とはいえ、ちょっとやり過ぎじゃないか・・・?」

P「確かに、上手くまとまってたとは思うよ。でもさ・・・軽々しくああいう事を言っちゃうと、アイドルとしてはまずいんじゃないのか?」

雪歩「・・・・軽々しく、なんてないです」

P「・・・え?」

雪歩「軽々しくなんてないですよぉ!・・・だって・・・・」

雪歩「だって、あれが私の本心なんですから・・・仕方ないんですぅ・・・・・///」

P「ゆ、雪歩・・・・・・」

雪歩「(ううぅぅぅっ・・・・い、言っちゃった・・・・・///)」


34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 02:21:12.96 ID:oJFATMvq0

P「え、えっと・・・そうか。ありがとう・・・でいいのかな・・・?」

雪歩「・・・・・っ」

P「プロデューサーとして、アイドルから信頼を得られるのはすごくいい事だよな!うん!」

P「・・・って、そうじゃないよな・・・ごめん」

雪歩「・・・ご、ごめんなさいぃ。私、変なこと言っちゃって・・・うぅぅっ・・・・」

P「・・・」

雪歩「もう・・・どうしたらいいか、わからないんですぅ・・・っ!」

P「雪歩のしたいように、すればいいさ」

雪歩「プロデューサぁぁっ・・・!ぐすっ・・・わぁぁぁぁんっ・・・!」

P「(俺は、雪歩が泣きやむまで、その小さな肩をそっと抱きしめていた)」

P「(そうする事しか、できなかったから・・・・)」


36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 02:31:59.40 ID:oJFATMvq0

P「もう、大丈夫か?」

雪歩「・・・はいっ・・・」

P「ごめんな、俺がダメダメなせいで、雪歩を泣かせてばっかりだ」

雪歩「私だって・・・ダメダメですっ・・・プロデューサーを困らせる事ばっかりして、泣いてばっかりで・・・」

P「・・・でもな、雪歩はそれでいいと思う」

雪歩「・・・・・?」

P「そんなダメダメな雪歩も俺は好きだよ、守ってあげたくなるくらいにな」

P「それに、泣いてる雪歩だって雪歩だ。いろんな表情を見せてくれるのも雪歩の魅力だと思う。でも・・・一つ、これだけは言い切れる」

P「俺は、笑ってる雪歩が、一番好きだってこと」

雪歩「・・・プロデューサー・・・・・///」


40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 02:40:41.75 ID:oJFATMvq0

P「今日はもう帰ろう。だいぶ冷えてきたしな」

雪歩「はい、そうですね。えへへ・・・」

P「お?ようやく笑顔が戻ったな」

雪歩「・・・私、嬉しかったんです。プロデューサーが、私の笑顔が好きだって、言ってくれたこと・・・・//」

P「仕方ないよ。それが俺の本心なんだからさ」

雪歩「は、恥ずかしいから真似しないでくださいーっ!///」

P「はははっ!悪い悪い、ついからかってみたくなって」

雪歩「あんまりからかわれると、また泣いちゃいますぅ・・・」

P「わ、悪かったって・・・だから、泣かないでくれ」

雪歩「なーんて!冗談ですよっ!えへへへ・・・・♪」にこっ

P「(その時の雪歩の笑顔は、俺の心に深く焼きついた)」

P「(この笑顔を一生プロデュースしていきたい、そう思った。プロデューサーとして?それとも・・・・)」


41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 02:47:31.94 ID:oJFATMvq0

P「(あれから・・・数ヶ月が経った)」


コンコン ガチャ

P「おはようございまーす」

小鳥「あ、プロデューサーさん!おはようございます~っ」

P「あれ・・・今日も音無さんだけですか?」

小鳥「そうですねー・・・みんな仕事で忙しいみたいで。寂しくなっちゃいましたけど、嬉しい変化ですよね」

プルルルルルル プルルルルルル

小鳥「あらら、また電話だわ・・・すみません、ちょっと失礼しますね」

小鳥「はいもしもし、765プロですが―――」

P「(765プロは、仕事のオファーが殺到するほどの有力事務所にまで躍進していた)」


45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 02:55:55.49 ID:oJFATMvq0

P「(そう、あのCMが注目の的となったのだ)」

P「(雪歩の笑顔と、あのラストの意味深なセリフが評判を呼びCMは大反響。映画の興行収入も予想を遥かに上回るものだったらしい)」

P「(結果、雪歩は一躍有名になり新人の大型アイドルとしてテレビにラジオに引っ張りだこ。765プロのみんなにも、たくさんのオファーが来るようになった)」

P「(だけどそれは・・・俺がみんなと顔を合わせる時間が少なくなることを意味していた)」

P「(・・・もちろん、雪歩とも)」


小鳥「プロデューサーさん!今度は有名バラエティーからの出演依頼がきましたよ!やりましたね―――って、プロデューサーさん?」

P「・・・え?あ、ああ!やりましたね、これでもっともっと、みんなの魅力を全国のファンに伝えるチャンスだ」


47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 03:12:02.41 ID:oJFATMvq0

小鳥「プロデューサーさん、最近元気ないですね?やっぱり急に忙しくなったから、疲れとかたまっているんじゃ・・・」

P「そ、そんな事ないと思いますけどね。ははは・・・」

小鳥「・・・無理しないでくださいね?内務なら私も肩代わりできますから」

P「お気遣いありがとうございます、音無さん」

P「(あれ以来、雪歩から電話やメールがくることはなかった)」

P「(俺も内務の仕事に追われて、アイドル達と現場に足を運ぶこともほとんどない)」

P「(確かに事務所は有名になり、仕事もたくさん増えた。けど・・・このままで、いいんだろうか)」

P「(なにか・・・違う気がする)」


49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 03:30:26.96 ID:oJFATMvq0

P「(そんなある日のこと、契機は突然やってきた)」


P「え・・・?昇進、ですか?」

社長「うむ。君には大変世話になった。我が765プロをここまで押し上げてくれた・・・君の功績には、私も感無量だよ」

P「い、いえそれほどでも・・・」

社長「ウォッホン、ひいてはね、私もそろそろ歳だ・・・これからの時代、やはり若い力が必要になってくることだろう」

P「・・・」

社長「そこで、だ。・・・君には、次期765プロの社長に就いてほしいと思っている」

P「な、なるほど・・・確かにそれも一理あるかも・・・」

P「ってえええええぇぇっ!!?俺が社長ですかっ!!?」


51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 03:39:09.85 ID:EivgpiKs0

超絶出世


52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 03:40:14.39 ID:oJFATMvq0

社長「ハッハッハ、なにもそこまで驚くことではあるまい、君の仕事ぶりから考えれば、当然の案配だよ」

P「い、いや・・・いくらなんでもそれは、話が急すぎるっていうか、その・・・」

社長「ふむ・・・そうか。君ならばと見込んでこその話だったのだが・・・やはり、難しい提案だったかな?」

P「いえ・・・社長がそのように思って下さっていたことは、大変光栄に思います。しかし・・・」

社長「確かに、現場を離れる事になるのは君にとっては少々寂しい思いをさせてしまうだろう。だが、私はあいにく君しかいないと思っているのだよ」

社長「どうかな?ここはひとつ、私の願い・・・少し考えてみてはくれないかね?」

P「・・・は、はい。わかりました」

社長「それと、この話はまだ皆には内密にな。時間はかかるかもしれないが、君自身で答えを出してみてほしい」

P「・・・・はい」


54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 03:54:19.42 ID:oJFATMvq0

P「(いきなりあんな事言われたってな・・・話が大きすぎて、決心も何もないよ)」

P「(でもな・・・実質今もデスクワークばっかりで現場にもほとんど出向いてないし、やってる事は大して変わらないのかもな・・・)」

P「(社長もああ言ってくれてるし、よく考えてみたらとんでもない出世だよな、これって・・・)」

P「(断る理由なんて・・・ないか)」

P「(・・・よし、明日社長に言おう。色々と考えてしまう前に行動した方が吉だよな、うん)」


ガチャ

???「おはようございまーす!」


57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 04:06:54.84 ID:oJFATMvq0

小鳥「あら?春香ちゃん、今日は学校から直接営業に出るって聞いてたけど・・・」

春香「少し時間が余ったから、たまには事務所に寄るのもいいかなーって思ったんです!それに、やっぱりここが落ち着きますから」

P「おはよう、春香」

春香「あっ、プロデューサーさん!おはようございます!なんだかお久しぶりですね」

P「(プロデューサーさん、か・・・もう、そうやって呼ばれることもなくなるのかな)」

春香「プロデューサーさん?どうしたんですか、そんなに難しい顔して」

P「あ、ああいや、何でもないんだ。春香は今日も元気そうだな」

春香「そうですか?まあ、元気だけが取り柄ですから!あはははっ・・」


59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 04:17:18.64 ID:oJFATMvq0

春香「そうそうプロデューサーさん、雪歩がずーっと会いたがってましたよ?」

P「え?そうなのか?」

春香「そうなんです!たまにメールとか電話するんですけど、いっつもプロデューサーさんの話ばっかりしかしなくて・・・」

春香「たまには雪歩のこともプロデュースしてあげないと、愛想つかされちゃいますよ!モテモテプロデューサーさん!」

P「あ、あのなあ春香・・・大人をからかうもんじゃないぞ?」

小鳥「でも、それは春香ちゃんだって同じじゃない?今日だって、半分プロデューサーさんに会いに来たようなものでしょ?」

春香「そ、それは・・・その・・・・//」

P「ははは、大人をからかうからそういう目に遭うんだ」

P「(・・・でも、俺は今までプロデューサーとしてみんなからの信頼を得て、これからも頼られていくべきなのかもしれない)」

P「(やっぱり俺は、このままプロデューサーで居続けたほうがいいのかもしれないな・・・・)」


89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 11:50:05.64 ID:oJFATMvq0

P「・・・な、なあ春香」

春香「はい?」

P「もしも、もしもの話だぞ?もしも・・・俺がプロデューサーを辞めるって言ったら、どうする?」

春香「えっ・・・それってどういう・・・?」

P「だから、もしもの話だって!なに、俺が本当にプロデューサーを辞めるわけないだろ?」

P「むしろ、そう思われてたならちょっと傷つくな・・・ははっ」

春香「そ、そうですよね!すみません・・・」


91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:00:50.22 ID:oJFATMvq0

春香「でも、プロデューサーさんがいなくなるなんて、考えられないですよ」

春香「私達がこうしてアイドルとして成功できたのも、ぜんぶプロデューサーさんのおかげだと思ってます!」

P「そんな事はないぞ?みんなだって、精一杯仕事がんばってくれたじゃないか。・・・今だって、俺なんかいなくても現場で上手くやっているみたいだし」

春香「だって、それは・・・プロデューサーさんが、私達に会いにきてくれないから・・・」

P「・・・!」

春香「私達、みんなプロデューサーさんに会えなくて寂しいんですよ?私達のプロデュースは、プロデューサーさんにしか出来ない仕事なのに・・・・」

春香「・・・って、何も知らないくせにこんなこと言うなんて生意気ですよねっ・・・あはは、聞き流してください」

P「・・・・・」

P「(プロデューサーにしかできない仕事、か・・・・)」

春香「(・・・プロデューサーさん・・・)」


92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:11:42.24 ID:oJFATMvq0

小鳥「春香ちゃん、そろそろ行かないと間に合わなくなっちゃうんじゃない?」

春香「はっ!そ、そうでした!お仕事のこと、すっかり忘れてましたぁ・・・」

P「ははは・・・春香が相変わらずで安心したよ」

春香「またプロデューサーさんはそうやって!私だって、日々成長してるんですから・・・ってきゃあっ!?」ゴッ

ズサー

春香「てへへ・・・行ってきまーすっ」

タッタッタ・・・

P「なんだか危なっかしくて見てられないよ・・・本当に一人で大丈夫なのかなあ」


93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:18:26.20 ID:oJFATMvq0

小鳥「ふふっ・・・」

P「ど、どうしたんですか?」

小鳥「やっぱりプロデューサーさん、みんなと一緒にお仕事したいんじゃないですか?」

P「えっ・・・というか、どうしてその事を?」

小鳥「私は社長から聞いていましたから」

P「そうだったんですか・・・」

P「・・・あの、音無さんはどう思います?」

小鳥「うーん・・・私は、プロデューサーさんの判断で、決めていいと思いますよ?」

小鳥「私がどうこう口出しする問題でもないですし」

P「はは、そりゃそうですよね・・・・」


95 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:25:36.11 ID:oJFATMvq0

小鳥「・・・というのは建前です。本音は、プロデューサーさんにはプロデューサーを続けてほしいですよ?」

P「え・・・?」

小鳥「あの子たちだって売れてきたとはいえ、まだまだ未熟な駆け出しアイドルです。きっと、不安とか心細さとか、たくさん抱えてるんだと思います」

小鳥「だから・・・今は、傍にいてあげる存在が、必要なんじゃないですか?そうですね・・・例えば、プロデューサーさんとか?」

P「音無さん・・・・」

小鳥「そ、それに、私はプロデューサーをしているプロデューサーさんのほうが、かっこいいし・・・好きですよ・・・・//」

P「それはべつに聞いてないです」

小鳥「ぴよ・・・・」


97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:40:01.90 ID:oJFATMvq0

P「(結局あれから色々考えてみたけど・・・)」

P「(やっぱり、俺の仕事はみんなをプロデュースすることだよな)」

P「(・・・うん、決めた。俺はプロデューサーを続ける)」

P「(社長には悪いけど、これは俺が決めた事だ。自分の言いたい事はちゃんと言えるようになる・・・なんて、だれかが言ってたしな)」

P「(よし!明日きっぱりとケジメをつけよう!ついでに、細かい内務なんて全部後回しにしてアイドル達のサポートに全力で徹するぞ!)」

P「明日から、俺のプロデューサー人生、再出発だっ!!」


99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 12:51:51.31 ID:oJFATMvq0

P「うっし!なんだか今日は肩の荷が軽い気がするな」

P「久々に、みんなと一緒に仕事ができると思うと、自然と前向きになれるよ」

P「なんだって俺は、765プロのプロデューサーなんだからな!」

ガチャ

P「おはようございまーす!!」

ザワッ・・・

一同「ぷ、プロデューサー(さぁん)!!!」

P「うわっ、な、なんだこの騒ぎは・・・!?」


2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 16:11:05.04 ID:oJFATMvq0

やよい「うっうー・・・プロデューサー、春香さんから聞きましたよ」

亜美「兄ちゃん、プロデューサー辞めちゃうんでしょ→!?」

真美「もう兄ちゃんのことイジれないなんて、亜美達どうすればいいのかわかんないよ・・・」

真「どうしてボク達に何も言ってくれなかったんですかっ!」

響「そうだぞ!自分達に何も言わないで辞めるなんて、無責任にも程があるさぁっ!」

P「え・・・え?ちょ、ちょっと・・・」

伊織「あ、アンタがいなくなったら、私達竜宮小町にも張り合いがなくなっちゃうじゃないっ・・・!どうしてくれるのよ・・・」

美希「ミキ、ハニーと離れ離れなんてイヤなの・・・・」

千早「せっかく私達に、歌う事の楽しさを思い出させてくれたのに・・・」

P「(あっちゃ~・・・なにやら大変な誤解を招いてしまったみたいだ)」


5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 16:12:15.43 ID:oJFATMvq0

社長「諸君!少し、落ち着きたまえ」

P「しゃ、社長!」

社長「ふむ・・・アイドルの皆にはまだ言わないでおくつもりだったんだが、いやバレてしまっては仕方がないね」

P「すみません・・・」

あずさ「えっと・・・どういうことなんですか?プロデューサーさんが突然、辞めるなんて・・・」

律子「そうですよ社長、きちんと説明してもらわないと困ります!」

社長「す、すまない。だがしかし、プロデューサーが辞めるというのには、少し語弊があってな」

社長「なにも、765プロを辞めるというわけではない。これからも、君達と共に、同じ仲間として過ごしてもらうつもりだ」


7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 16:13:10.61 ID:oJFATMvq0

春香「えっと、でもそれってどういう・・・」

亜美「亜美、意味わかんないっぽいよ→・・・・」

社長「・・・ゴホン、いや彼にはね、765プロの新社長に就いてもらおうと思っていたのだよ」

一同「・・・・えっ」

一同「ええええぇぇーーっ!!?」


P「(そりゃ、まあそうなるよな・・・)」

P「(でも、俺は・・・・)」


9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 16:14:12.60 ID:oJFATMvq0

真美「兄ちゃんが、シャチョ→・・・?」

千早「そ、そんな・・・・ですが、確かにプロデューサーなら・・・」

社長「これは、私の願いでもあるんだよ?彼は、これからの765プロを背負って立つに相応しい人間だと私は思っている」

社長「諸君も、そうは思わないかな?」

やよい「寂しいですけど、きっとプロデューサーなら、社長になっても上手くやっていけるって思いますー!」

美希「ミキも、ハニーがそうしたいって言うなら・・・それでいいって思うの」

春香「美希・・・」

P「ちょ、ちょっと待ってくれ。俺はまだ―――」

「・・・嫌です」


10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 16:15:29.55 ID:oJFATMvq0

「そんなの、絶対に嫌です・・・」

P「え・・・?」

雪歩「プロデューサーが社長になるなんて、私は絶対に嫌ですぅーーっ!!」


一同「ゆ、雪歩!?」


雪歩「私なんかが、ワガママ言ったら迷惑かもしれませんけど・・・でも、言わせてください」

雪歩「私、プロデューサーと出会って変わったんです。私がここまで頑張ってくれたのも、きっと、プロデューサーが居たからなんですぅ・・・ぐすっ」

雪歩「・・・だから、プロデューサーには、ずっと私のプロデューサーでいてほしいんですっ・・・」

雪歩「だって、二人で一緒に歩いて行こうって、約束したから・・・・」

P「雪歩・・・・・」


11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 16:16:53.37 ID:oJFATMvq0

真美「あれあれ→?兄ちゃんとゆきぴょん、メッチャアツアツなフインキっぽいよ→っ!?」

春香「・・・でも、そう思ってるのは決して雪歩だけじゃないですよっ。私達みーんな、思ってます!」

真「そーだそーだ!ボクだってプロデューサーが社長になるなんて嫌だ!」

「私も・・・」
「私だって!」
「・・・ミキも」

ギャー ギャー

社長「ハッハッハ、そうか・・・。君は、私が思っていた以上に、アイドル達の信頼を集めていたのかもしれないねえ・・・」

P「・・・社長。すみませんが、そういう事ですので。俺自身が出した答えも・・・同じです」

社長「うむ!私の方こそ、野暮な真似をしてすまなかったよ。ではこれからも、我が765プロの敏腕プロデューサーとして、腕を振るってくれたまえよ!!」

P「はいっ!!」


12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 16:18:26.94 ID:oJFATMvq0

美希「でも雪歩、みんなの前でよくあんな事言えたね。ミキだったら、あそこまでできなかったって思うな」

伊織「雪歩、本当に変わったわよね・・・」

やよい「うっうー!さっきの雪歩さん、すっごくカッコよかったですー!私もあんな風になりたいな・・・」

雪歩「えへへ、そ・・・そんなことないよ・・・・」

真「うんうん、それにだって雪歩は・・・」

春香「プロデューサーさんのこと、大好きなんだもんね?」

雪歩「あぅ・・・そ、それは言わない約束ですぅ・・・・・///」

P「は、ははは・・・」

律子「アイドル達からこんなにも慕われて・・・羨ましい限りですよ、プロデューサー殿?」

P「だ、だからそんなんじゃないって。ははっ・・・」


13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 16:19:51.22 ID:oJFATMvq0

P「ま、まあ今回はみんなにも心配をかけてすまなかった!」

P「だが俺はこの通り、これからもみんなのプロデューサーとして、一緒に活動していくつもりだっ!」

一同「はいっ!!」

P「よーし!最近はずっと内務の仕事に追われっぱなしで、みんなと過ごす時間も少なくなっちゃってたけど」

P「そんな面倒な仕事は全部音無さんに押しつけて、今日からはまた、みんなで一緒にアイドル活動がんばっていこうな!!」

一同「オーッ!!」

小鳥「ぴよっ!?」


14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 16:22:08.15 ID:oJFATMvq0

P「そうと決まればさっそく営業に出かけるぞ!今日は誰のプロデュースに力を入れようか・・・」

律子「もう、その相手は決まっているんじゃないですか?」

P「え?」

小鳥「プロデューサーさんのことを、一番大切に思っている・・・その子の気持ちに応えてあげないと!」

P「(俺のことを、一番大切に思っている・・・)」

P「(そして、俺が一番大切にしたい女の子・・・・それは)」

P「雪歩・・・!」


15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 16:24:23.67 ID:oJFATMvq0

春香「ほらほら、プロデューサーさんのご指名だよ?」

真「行ってこい、雪歩!」ドンッ

雪歩「きゃあっ!・・・ま、真ちゃんってば・・・・・//」

真美「よっ!765プロのバカップル誕生に拍手→!!」パチパチ

亜美「兄ちゃん、ゆきぴょん、末永くお幸せにね→!!」パチパチ

P「こ、こらお前達!ふざけるのもいい加減に・・・」

社長「いやあ・・・若さとは素晴らしいものだねえ!披露宴では、ぜひ私の手品を披露させてくれよ!?」

P「しゃ、社長まで・・・!」

「「「あははははっ・・・えへへ・・・」」」


P「・・・それじゃあ、雪歩。行こうか」

雪歩「はいっ、えへへ・・・今日も一日、よろしくお願いしますね」

雪歩「・・・私の、大好きなプロデューサー!」にこっ


TRUE END


16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 16:25:32.83 ID:oJFATMvq0

何度もスレを落とすダメダメ>>1でごめんなさい
前スレ含め支援保守ありがとうございました


24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 17:19:20.54 ID:EivgpiKs0

なんとか完結できてよかった
乙~



28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 17:44:33.23 ID:FWzFZ8Ih0

完結乙
で、この後のイチャラブバカップル後日談はまだですか?



34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/05(木) 19:17:44.85 ID:Au3s/e6g0

乙乙

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