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赤沢「恒一君が、好きです」
元スレ:赤沢「恒一君が、好きです」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333245762/
赤沢(夢を………夢を見ていたの………)
赤沢(私は…なんのこともない日常を享受していて)
赤沢(小説のような……突飛な出来事や、冒険もなくて)
赤沢(でも私は……それがどれだけ幸福なことなのか、気づいていない……)
赤沢(そんな………夢を…………)
赤沢「……」
赤沢(胸の中に…ずっと違和感がある……どうして?)
赤沢(いつもと変わらない…日常のはずなのに…)
小椋「おはよう」
赤沢「あ…おは……よ」
小椋「?どしたの?」
赤沢(また…違和感……)
赤沢「いえ…なんでもないわ」
赤沢(あれ……私………こういうの………どこかで………)
ドクン……ドクン………
ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン
赤沢(……………………………………………………!!!!!!!!!!!!!!!)
おにいの、ばかああああ…………
コンッ…………
赤沢(……わた………し……………………………)
大丈夫?
それ、夜見北の制服だよね
赤沢(……わた…し………は…………)
私は気づいてしまった
思い出してしまった
私に何があったのか
・・
三年三組に……なにが………あったのか…………
ピッ……ピッ………ピッ………ピッーーーーーー……………
………………………………………………
千曳「………」
千曳(叶わなかった…か………)
千曳(もう……線は引きたくなかったのだが……な……)
千曳(……)
千曳「…」ピッ
………………
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333245762/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:02:42.26 ID:4gPRslgQ0
赤沢(夢を………夢を見ていたの………)
赤沢(私は…なんのこともない日常を享受していて)
赤沢(小説のような……突飛な出来事や、冒険もなくて)
赤沢(でも私は……それがどれだけ幸福なことなのか、気づいていない……)
赤沢(そんな………夢を…………)
3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:05:23.82 ID:4gPRslgQ0
………ジリリリリリリリリ!!!!
赤沢「…ん…んん…?……ん」
赤沢「あ…あれ…?私……」
カチッ
赤沢「………朝………」
赤沢(なにか……夢を見てた気がする………とても………怖くて………悲しい……夢を………)
赤沢「………」
赤沢(………学校…行かなきゃ……)
赤沢「…ん…んん…?……ん」
赤沢「あ…あれ…?私……」
カチッ
赤沢「………朝………」
赤沢(なにか……夢を見てた気がする………とても………怖くて………悲しい……夢を………)
赤沢「………」
赤沢(………学校…行かなきゃ……)
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:07:36.35 ID:4gPRslgQ0
ガチャ
和馬「よ。珍しく寝坊だな」
赤沢「えっ……おっお兄っ!?なんで……!?」
和馬「はっ?なんだ血相変えて?」
赤沢「えっ……あれ…」
赤沢(なんで今……私……)
赤沢「…なんでもないわ。行ってきます!」
和馬「おい朝飯」
赤沢「いらない!」ガチャ
和馬「なんだあいつ?」
和馬「よ。珍しく寝坊だな」
赤沢「えっ……おっお兄っ!?なんで……!?」
和馬「はっ?なんだ血相変えて?」
赤沢「えっ……あれ…」
赤沢(なんで今……私……)
赤沢「…なんでもないわ。行ってきます!」
和馬「おい朝飯」
赤沢「いらない!」ガチャ
和馬「なんだあいつ?」
9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:10:41.12 ID:4gPRslgQ0
赤沢「……」
赤沢(胸の中に…ずっと違和感がある……どうして?)
赤沢(いつもと変わらない…日常のはずなのに…)
小椋「おはよう」
赤沢「あ…おは……よ」
小椋「?どしたの?」
赤沢(また…違和感……)
赤沢「いえ…なんでもないわ」
11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:12:56.02 ID:4gPRslgQ0
学校
ガララッ
赤沢「…」
勅使河原「お!おはよう!」
望月「おはよう」
赤沢「おはよう」
赤沢(二人は違和感ないのね)
杉浦「おはよ、泉美」
桜木「おはようございます」
赤沢「おは…よ…」
赤沢(また…)
杉浦「どうしたの?ぼーとして」
赤沢「あっ…ちょっと寝不足よ。多佳子」
杉浦「そ。そういえば今日は転校生が来るわね」
ガララッ
赤沢「…」
勅使河原「お!おはよう!」
望月「おはよう」
赤沢「おはよう」
赤沢(二人は違和感ないのね)
杉浦「おはよ、泉美」
桜木「おはようございます」
赤沢「おは…よ…」
赤沢(また…)
杉浦「どうしたの?ぼーとして」
赤沢「あっ…ちょっと寝不足よ。多佳子」
杉浦「そ。そういえば今日は転校生が来るわね」
13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:16:24.35 ID:4gPRslgQ0
赤沢「転校生?」
桜木「もしかして忘れちゃったんですか?」
赤沢「えっと…」
杉浦「本当に大丈夫?」
赤沢「…大丈夫よ。ちょっとド忘れしちゃっただけ。楽しみね。どんな人が来るのか」
杉浦「そうね」
キーンコーンカーンコーン
ガラララッ
久保寺「皆さん。おはようございます」
赤沢(…っ……?……)
久保寺「今日は三年二組の皆さんに新しい仲間を紹介します。どうぞ」
榊原「東京から来ました、榊原恒一です。よろしくお願いします」
赤沢「あれ…?」
桜木「もしかして忘れちゃったんですか?」
赤沢「えっと…」
杉浦「本当に大丈夫?」
赤沢「…大丈夫よ。ちょっとド忘れしちゃっただけ。楽しみね。どんな人が来るのか」
杉浦「そうね」
キーンコーンカーンコーン
ガラララッ
久保寺「皆さん。おはようございます」
赤沢(…っ……?……)
久保寺「今日は三年二組の皆さんに新しい仲間を紹介します。どうぞ」
榊原「東京から来ました、榊原恒一です。よろしくお願いします」
赤沢「あれ…?」
14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:18:38.82 ID:4gPRslgQ0
久保寺「なにか榊原君にみなさん質問はありますか?」
綾野「はいはーい!こういっちゃんはどんな女の子が好みですかー?」
小椋「ちょっと彩っ」
榊原「ええっ」
勅使河原「おっ!俺も気になりまーす!」
桜木「こらっ。ごめんなさい、榊原君」
榊原「ははっ別にいいですよ。そうだね…静かでちょっとミステリアスな子が好みかな?」
綾野「ええっー?」
勅使河原「いいぞー転校生!」
赤沢「………」
綾野「はいはーい!こういっちゃんはどんな女の子が好みですかー?」
小椋「ちょっと彩っ」
榊原「ええっ」
勅使河原「おっ!俺も気になりまーす!」
桜木「こらっ。ごめんなさい、榊原君」
榊原「ははっ別にいいですよ。そうだね…静かでちょっとミステリアスな子が好みかな?」
綾野「ええっー?」
勅使河原「いいぞー転校生!」
赤沢「………」
15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:18:42.91 ID:WQy7drtj0
恒一くんってなんであんなにモテるんだろうか
流れからして恒一くんは皆の恨み買ってそうだけど
流れからして恒一くんは皆の恨み買ってそうだけど
18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:21:30.10 ID:4gPRslgQ0
キーンコーンカーンコーン
勅使河原「じゃあなーサカキ」
望月「さようなら」
榊原「さようなら。また明日」
赤沢「ねえ」
榊原「?あ…えっと…」
赤沢「泉美よ。赤沢泉美。ちょっといいかしら」
榊原「よろしく赤沢さん。なんだい?」
赤沢「ちょっと、二人で話したいの」
勅使河原「じゃあなーサカキ」
望月「さようなら」
榊原「さようなら。また明日」
赤沢「ねえ」
榊原「?あ…えっと…」
赤沢「泉美よ。赤沢泉美。ちょっといいかしら」
榊原「よろしく赤沢さん。なんだい?」
赤沢「ちょっと、二人で話したいの」
19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:24:07.50 ID:4gPRslgQ0
屋上
ガチャ
榊原「あっ」
鳴「……」
赤沢「…見崎さん」
鳴「…どうぞ」スタスタ
榊原「あ………」
赤沢「ああいう子なの。悪い子じゃないから、気にしないであげて」
榊原「うん、それでなにかな?」
赤沢「私たち、どこかで会ったことない?」
榊原「えっ?」
赤沢「失礼」
ニギッ
榊原「あっ赤沢さん…?」
赤沢「……やっぱり」
ニギニギッ
ガチャ
榊原「あっ」
鳴「……」
赤沢「…見崎さん」
鳴「…どうぞ」スタスタ
榊原「あ………」
赤沢「ああいう子なの。悪い子じゃないから、気にしないであげて」
榊原「うん、それでなにかな?」
赤沢「私たち、どこかで会ったことない?」
榊原「えっ?」
赤沢「失礼」
ニギッ
榊原「あっ赤沢さん…?」
赤沢「……やっぱり」
ニギニギッ
21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:26:28.20 ID:4gPRslgQ0
赤沢「どこかで会ってるわ私たち。この手の感覚…覚えてるもの」
榊原「そう…?」
赤沢「恒一君は覚えてない」
榊原「うん…」
赤沢「そう…ごめんなさい。時間取らせて」パッ
榊原「いや、いいよ。そうだ、赤沢さんは部活とか入ってるの?」
赤沢「?演劇部だけど…どうして?」
榊原「部活を見て回りたくてさ。これから練習?」
赤沢「ええ」
榊原「じゃあ、案内してもらっていいかな?」
赤沢「まあ、構わないわ。行きましょうか」
榊原「そう…?」
赤沢「恒一君は覚えてない」
榊原「うん…」
赤沢「そう…ごめんなさい。時間取らせて」パッ
榊原「いや、いいよ。そうだ、赤沢さんは部活とか入ってるの?」
赤沢「?演劇部だけど…どうして?」
榊原「部活を見て回りたくてさ。これから練習?」
赤沢「ええ」
榊原「じゃあ、案内してもらっていいかな?」
赤沢「まあ、構わないわ。行きましょうか」
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:28:26.38 ID:4gPRslgQ0
ガラッ
小椋「あ…」
綾野「お」
千曳「こんにちは」
赤沢「こんにちは」
榊原「こんにちは、お邪魔します」
赤沢「演劇部の顧問の千曳先生。先生、こちらは今日転校してきた榊原恒一君です」
千曳「よろしく。演劇部の見学かな?」
榊原「はい。よろしいでしょうか?」
千曳「もちろん。ゆっくり見ていきなさい」
榊原「ありがとうございます。えっと…綾野さんと小椋さんも、いい?」
小椋「別に見てていいよ」
綾野「じっくり見てって!じゃ稽古始めよ」
赤沢「ん、待ってて」
小椋「あ…」
綾野「お」
千曳「こんにちは」
赤沢「こんにちは」
榊原「こんにちは、お邪魔します」
赤沢「演劇部の顧問の千曳先生。先生、こちらは今日転校してきた榊原恒一君です」
千曳「よろしく。演劇部の見学かな?」
榊原「はい。よろしいでしょうか?」
千曳「もちろん。ゆっくり見ていきなさい」
榊原「ありがとうございます。えっと…綾野さんと小椋さんも、いい?」
小椋「別に見てていいよ」
綾野「じっくり見てって!じゃ稽古始めよ」
赤沢「ん、待ってて」
25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:31:37.43 ID:4gPRslgQ0
赤沢「私が…いないもの?」
綾野「そう…このクラスを守るために一年間徹底してもらうわ」
小椋「そんな…!ひどいよそんなの!」
綾野「じゃああなたが代わりにやる?」
小椋「そっそれは…」
赤沢「いいの。それで…クラスが助かるというのなら、やる」
小椋「うっ…そんな…」ウルッ
綾野「…………ごめんなさい」プイッ
千曳「はい。そこまで」
榊原「おー……」パチパチ
綾野「どうだったこういっちゃん?」
榊原「うん、凄いね綾野さん。いつもと全然雰囲気が違って、演技がどうにはいってる感じだった」
綾野「そう…このクラスを守るために一年間徹底してもらうわ」
小椋「そんな…!ひどいよそんなの!」
綾野「じゃああなたが代わりにやる?」
小椋「そっそれは…」
赤沢「いいの。それで…クラスが助かるというのなら、やる」
小椋「うっ…そんな…」ウルッ
綾野「…………ごめんなさい」プイッ
千曳「はい。そこまで」
榊原「おー……」パチパチ
綾野「どうだったこういっちゃん?」
榊原「うん、凄いね綾野さん。いつもと全然雰囲気が違って、演技がどうにはいってる感じだった」
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:34:19.48 ID:4gPRslgQ0
綾野「でしょー!」
小椋「……」ウズッ…
綾野「あっ!こういっちゃん、由美にも感想言ったげて!」
小椋「あっ彩!」
榊原「うん…涙の演技とか、プロみたいだったよ…同い年とは思えないぐらい」
小椋「そっそう…ありがとう」プイッ
綾野「あっ!由美照れてるー!かっわいい!」
小椋「なっ!?彩!!」
綾野「きゃー」
赤沢「……」
小椋「……」ウズッ…
綾野「あっ!こういっちゃん、由美にも感想言ったげて!」
小椋「あっ彩!」
榊原「うん…涙の演技とか、プロみたいだったよ…同い年とは思えないぐらい」
小椋「そっそう…ありがとう」プイッ
綾野「あっ!由美照れてるー!かっわいい!」
小椋「なっ!?彩!!」
綾野「きゃー」
赤沢「……」
29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:35:41.98 ID:4gPRslgQ0
榊原「赤沢さんも凄くうまかったよ…決意した表情とかキリッとしてかっこよくて、綺麗だった」
赤沢「そう、ありがとう。でもまだまだよ。もっと練習しなくちゃ」
榊原「ストイックだね」
赤沢「当然よ」
綾野「こういっちゃーん!これ見て!昔の演劇のアルバム!」
榊原「どれどれ…」
綾野「私たちが一年の時なんだけどね、由美が途中で転んじゃって…」
小椋「ちょっやめろバカ彩!」
綾野「えーいいじゃーん」
榊原「ははっ」
赤沢「……」
赤沢「そう、ありがとう。でもまだまだよ。もっと練習しなくちゃ」
榊原「ストイックだね」
赤沢「当然よ」
綾野「こういっちゃーん!これ見て!昔の演劇のアルバム!」
榊原「どれどれ…」
綾野「私たちが一年の時なんだけどね、由美が途中で転んじゃって…」
小椋「ちょっやめろバカ彩!」
綾野「えーいいじゃーん」
榊原「ははっ」
赤沢「……」
31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:37:36.12 ID:4gPRslgQ0
赤沢(やっぱり…違和感を感じるのは、全員って訳じゃない)
赤沢(千曳先生、部活の後輩には、何も感じなかった…)
赤沢(どうして………?それに)
赤沢(恒一君での違和感は、他の人の違和感とは違う…………)
千曳「それじゃあ、今日の部活はこの辺にしておこうか」
「「「はーい」」」
千曳「気を付けて帰るんだよ、さようなら」
「「「「さようなら」」」」
赤沢(千曳先生、部活の後輩には、何も感じなかった…)
赤沢(どうして………?それに)
赤沢(恒一君での違和感は、他の人の違和感とは違う…………)
千曳「それじゃあ、今日の部活はこの辺にしておこうか」
「「「はーい」」」
千曳「気を付けて帰るんだよ、さようなら」
「「「「さようなら」」」」
32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:38:52.40 ID:4gPRslgQ0
綾野「こういっちゃん、演劇部に入るの?」
榊原「うーんそうしよっかな?結構楽しそうだし」
綾野「是非そうしなよ!由美もこういっちゃんが入ったら嬉しいよね!」
小椋「えっ!?そっ…そう…ね…」
綾野「ふふふ…なーにまた照れてんの?」ニヤニヤ
小椋「照れてない!」
綾野「怒らない怒らない♪」
小椋「むー……」
榊原「赤沢さん」
榊原「うーんそうしよっかな?結構楽しそうだし」
綾野「是非そうしなよ!由美もこういっちゃんが入ったら嬉しいよね!」
小椋「えっ!?そっ…そう…ね…」
綾野「ふふふ…なーにまた照れてんの?」ニヤニヤ
小椋「照れてない!」
綾野「怒らない怒らない♪」
小椋「むー……」
榊原「赤沢さん」
33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:40:28.91 ID:4gPRslgQ0
赤沢「!なっなに?」
榊原「綾野さん小椋さん。僕…演劇部に入るよ」
綾野「おお!やったあ!」
小椋「いっいいんじゃない……」
赤沢「そう…恒一くんなら主役やれそうだし、歓迎するわ」
綾野「よかったねー由美♪」
小椋「だからなんで…!」
榊原「これからよろしく」
赤沢「よろしく」
綾野「よっろしくー!」
小椋「よっ…よろしく」
三神「あらっ?」
榊原「綾野さん小椋さん。僕…演劇部に入るよ」
綾野「おお!やったあ!」
小椋「いっいいんじゃない……」
赤沢「そう…恒一くんなら主役やれそうだし、歓迎するわ」
綾野「よかったねー由美♪」
小椋「だからなんで…!」
榊原「これからよろしく」
赤沢「よろしく」
綾野「よっろしくー!」
小椋「よっ…よろしく」
三神「あらっ?」
34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:43:31.59 ID:4gPRslgQ0
榊原「れ…三神先生」
綾野「先生もおかえりですかー?」
三神「ええ」
赤沢「…………!?」ドクン
小椋「ん…?」
赤沢(なっなに…!?この動悸は……!?)ドクンドクン
三神「あっそうだ恒一君」
榊原「?」
三神「今夜はハンバーグだから、楽しみにしててね♪」
榊原「はっはい!」
三神「じゃおさき~」
綾野「先生もおかえりですかー?」
三神「ええ」
赤沢「…………!?」ドクン
小椋「ん…?」
赤沢(なっなに…!?この動悸は……!?)ドクンドクン
三神「あっそうだ恒一君」
榊原「?」
三神「今夜はハンバーグだから、楽しみにしててね♪」
榊原「はっはい!」
三神「じゃおさき~」
35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:45:28.97 ID:4gPRslgQ0
綾野「へ~あんな美人に…スミにおけないねえ、うりうり」
榊原「そっそんなんじゃないよ…」
小椋「…」
綾野「ふふん。じゃそのへんにしておきましょうか。由美がまた怒り出しちゃうし」
小椋「なっ!なんで私が!」
綾野「きゃ~助けてこういっちゃ~ん」
榊原「はははっ…あれ…赤沢さん?大丈夫?どこか…」
赤沢「あっ…大丈夫よ。気にしないで。私たちも帰りましょう」
綾野「そだね。じゃあまた明日!」
榊原・小椋「また明日」
赤沢「ええ、また明日」
赤沢(三神……先生…………)
榊原「そっそんなんじゃないよ…」
小椋「…」
綾野「ふふん。じゃそのへんにしておきましょうか。由美がまた怒り出しちゃうし」
小椋「なっ!なんで私が!」
綾野「きゃ~助けてこういっちゃ~ん」
榊原「はははっ…あれ…赤沢さん?大丈夫?どこか…」
赤沢「あっ…大丈夫よ。気にしないで。私たちも帰りましょう」
綾野「そだね。じゃあまた明日!」
榊原・小椋「また明日」
赤沢「ええ、また明日」
赤沢(三神……先生…………)
36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:48:45.02 ID:4gPRslgQ0
赤沢(結局、違和感の正体はわからなかった)
赤沢(恒一君はすぐクラスに溶け込み、誰にも分け隔てなく接する恒一君の周りには
自然に人が集まるようになっていった)
赤沢(演劇部の活動にも積極的で、よく二人になることも多い…)
赤沢(……なぜか見崎さんと話しているのもよく見かけるけど)
赤沢(勉強して部活をして、クラスには笑顔があふれ、毎日が当たり前のように過ぎていく…)
赤沢(休みの日にはイノヤに恒一君を誘ったり、皆で夏に旅行に行くことを約束したり…)
赤沢(違和感は、決して消えはしなかったけど、考えてしまったら……なぜか…いけない気がしていた……)
赤沢「恒一君、大分演技上手くなったわね」
榊原「みんなや赤沢さんの指導のおかげだよ。今日もありがとう」
赤沢「どういたしまして。途中まで一緒に帰りましょ」
榊原「うん」
赤沢(恒一君はすぐクラスに溶け込み、誰にも分け隔てなく接する恒一君の周りには
自然に人が集まるようになっていった)
赤沢(演劇部の活動にも積極的で、よく二人になることも多い…)
赤沢(……なぜか見崎さんと話しているのもよく見かけるけど)
赤沢(勉強して部活をして、クラスには笑顔があふれ、毎日が当たり前のように過ぎていく…)
赤沢(休みの日にはイノヤに恒一君を誘ったり、皆で夏に旅行に行くことを約束したり…)
赤沢(違和感は、決して消えはしなかったけど、考えてしまったら……なぜか…いけない気がしていた……)
赤沢「恒一君、大分演技上手くなったわね」
榊原「みんなや赤沢さんの指導のおかげだよ。今日もありがとう」
赤沢「どういたしまして。途中まで一緒に帰りましょ」
榊原「うん」
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:51:30.45 ID:4gPRslgQ0
赤沢「夏休み……楽しみね」
榊原「うん。あ…この河原」
赤沢「どうしたの?」
榊原「今やってる演劇の冒頭のシーンって、こういうところじゃない?」
赤沢「あ…そういえばそうね」
榊原「一回やってみない?」
赤沢「ふふっいいわよ」
榊原「うん。あ…この河原」
赤沢「どうしたの?」
榊原「今やってる演劇の冒頭のシーンって、こういうところじゃない?」
赤沢「あ…そういえばそうね」
榊原「一回やってみない?」
赤沢「ふふっいいわよ」
39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:53:31.01 ID:4gPRslgQ0
榊原「……」
赤沢「……」
榊原「今日は、風が騒がしいな……」
赤沢「……でも、このか」ズルッ「あっ!?」
榊原「えっ?」
赤沢「えっとっちょっきゃああああ!?」ドタドタゴロゴロゴロ
榊原「赤沢さん!!」
赤沢「いたっ!つう……!」
榊原「大丈夫!?どこが痛い!?」
赤沢「う…全部…」
榊原「待ってて…!」
赤沢「……」
榊原「今日は、風が騒がしいな……」
赤沢「……でも、このか」ズルッ「あっ!?」
榊原「えっ?」
赤沢「えっとっちょっきゃああああ!?」ドタドタゴロゴロゴロ
榊原「赤沢さん!!」
赤沢「いたっ!つう……!」
榊原「大丈夫!?どこが痛い!?」
赤沢「う…全部…」
榊原「待ってて…!」
40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 11:58:42.27 ID:4gPRslgQ0
赤沢「準備いいのね、消毒液まで…」
榊原「怜子さんに持たされちゃってね。はいおしまい」
赤沢「ん…手かしてくれるかしら」
榊原「どうぞ」サシノベ
赤沢「ありがとう恒一君……」
ニギッ
………ドクン
赤沢「……………………?」
榊原「赤沢さん?」
ドクン…………ドクン…………
榊原「怜子さんに持たされちゃってね。はいおしまい」
赤沢「ん…手かしてくれるかしら」
榊原「どうぞ」サシノベ
赤沢「ありがとう恒一君……」
ニギッ
………ドクン
赤沢「……………………?」
榊原「赤沢さん?」
ドクン…………ドクン…………
42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:00:25.20 ID:4gPRslgQ0
赤沢(あれ……私………こういうの………どこかで………)
ドクン……ドクン………
ドクンドクンドクンドクンドクンドクンドクン
赤沢(……………………………………………………!!!!!!!!!!!!!!!)
43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:02:51.94 ID:4gPRslgQ0
おにいの、ばかああああ…………
コンッ…………
赤沢(……わた………し……………………………)
大丈夫?
それ、夜見北の制服だよね
赤沢(……わた…し………は…………)
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:04:51.56 ID:4gPRslgQ0
赤沢「わた………し………」
ツウゥー…………
榊原「あっ赤沢さん!?泣いて…どこか痛いの!?」
赤沢「………ちが………………ちが…う………の」
榊原「赤沢さん……?」
ギュ
榊原「え…赤沢さん?///」
赤沢「ちが…………うの………わた…し………わたし……う…うう………」ギュウウ
榊原「あかざわ………さん?」
赤沢「う…ひぐっ…わたっ…うっ…わたっし…うぇ…ぅうああ…!」
榊原「…!!」ギュ
赤沢「うあ…うぅ………こうっ…いち…くん…ふぇ…ふぇええ………
うわああああああああああああああああん!!!!!!」
榊原「赤沢……さん……」
ツウゥー…………
榊原「あっ赤沢さん!?泣いて…どこか痛いの!?」
赤沢「………ちが………………ちが…う………の」
榊原「赤沢さん……?」
ギュ
榊原「え…赤沢さん?///」
赤沢「ちが…………うの………わた…し………わたし……う…うう………」ギュウウ
榊原「あかざわ………さん?」
赤沢「う…ひぐっ…わたっ…うっ…わたっし…うぇ…ぅうああ…!」
榊原「…!!」ギュ
赤沢「うあ…うぅ………こうっ…いち…くん…ふぇ…ふぇええ………
うわああああああああああああああああん!!!!!!」
榊原「赤沢……さん……」
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:06:34.39 ID:4gPRslgQ0
私は気づいてしまった
思い出してしまった
私に何があったのか
・・
三年三組に……なにが………あったのか…………
47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:09:58.96 ID:4gPRslgQ0
杉浦「なにやってんの。学校でこんな時間に」
赤沢「多佳子こそ…なにやってんのよ」
杉浦「別に。好きにしてるわ」
赤沢「……私たち三年二組よね」
杉浦「そうだったかしら」
赤沢「多佳子は…三年三組でなにしてるの?」
杉浦「なにも」
赤沢「……そう」
赤沢「多佳子こそ…なにやってんのよ」
杉浦「別に。好きにしてるわ」
赤沢「……私たち三年二組よね」
杉浦「そうだったかしら」
赤沢「多佳子は…三年三組でなにしてるの?」
杉浦「なにも」
赤沢「……そう」
48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:12:39.94 ID:4gPRslgQ0
赤沢(………この机ね)
赤沢(死者は、誰)
赤沢「…………」
杉浦「……恒一君のとこに行かなくていいの?」
赤沢「今は、それより大事なことがある」
杉浦「そう」
赤沢「…………多佳子」
杉浦「なに」
赤沢「この世界は、なんなの?」
赤沢(死者は、誰)
赤沢「…………」
杉浦「……恒一君のとこに行かなくていいの?」
赤沢「今は、それより大事なことがある」
杉浦「そう」
赤沢「…………多佳子」
杉浦「なに」
赤沢「この世界は、なんなの?」
49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:14:37.74 ID:4gPRslgQ0
杉浦「…………」
赤沢「私は………私たちは!三年三組だった!!!」
赤沢「現象があって!私は対策係で!!いないものは見崎さんで!!!」
赤沢「クラスメイトが死んで!!先生が死んで!!いっぱい死んで!!!」
赤沢「多佳子も…死ん……で」
杉浦「………」
赤沢「それで……私も………私も………」
杉浦「…」ギュ
赤沢「私も………死んじゃった……………死んじゃった…………しんじゃたよお…たかこお…」
杉浦「泉美…」ナデッ…
赤沢「ひぐっ…ふぇぇ…なんで…………どうして……」
赤沢「私は………私たちは!三年三組だった!!!」
赤沢「現象があって!私は対策係で!!いないものは見崎さんで!!!」
赤沢「クラスメイトが死んで!!先生が死んで!!いっぱい死んで!!!」
赤沢「多佳子も…死ん……で」
杉浦「………」
赤沢「それで……私も………私も………」
杉浦「…」ギュ
赤沢「私も………死んじゃった……………死んじゃった…………しんじゃたよお…たかこお…」
杉浦「泉美…」ナデッ…
赤沢「ひぐっ…ふぇぇ…なんで…………どうして……」
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:16:42.51 ID:4gPRslgQ0
杉浦「泉美は…さ」
赤沢「…ぐずっ………」
杉浦「どっちが好き?」
赤沢「え………?」
杉浦「この……現象も対策係もなくて…みんなが普通に暮らしている世界と……
現実の…三年三組の世界」
赤沢「……そんなの…………決まってるじゃない……」
杉浦「…」
赤沢「みんながいて…お兄がいて……多佳子がいて……恒一君が、みんなっみんな笑顔でいて……」
赤沢「こっちの世界がいい……いいに…決まってるじゃない………!!」
杉浦「そう…そうよね…」
赤沢「…ぐずっ………」
杉浦「どっちが好き?」
赤沢「え………?」
杉浦「この……現象も対策係もなくて…みんなが普通に暮らしている世界と……
現実の…三年三組の世界」
赤沢「……そんなの…………決まってるじゃない……」
杉浦「…」
赤沢「みんながいて…お兄がいて……多佳子がいて……恒一君が、みんなっみんな笑顔でいて……」
赤沢「こっちの世界がいい……いいに…決まってるじゃない………!!」
杉浦「そう…そうよね…」
51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:18:16.11 ID:4gPRslgQ0
赤沢「こっちの世界にいたい…!こっちの世界で……生きたいよぉ……」
杉浦「そうね……泉美頑張ったもんね………」
赤沢「………たかこお」
杉浦「…泣き疲れたでしょ……膝貸してあげるから…今日はもう寝ちゃいなさい」
赤沢「あ………う……ん………」
杉浦「明日になったら…また一緒に学校生活送りましょ。この、優しい世界で」
赤沢「うん………」
杉浦「おやすみなさい………」
杉浦「そうね……泉美頑張ったもんね………」
赤沢「………たかこお」
杉浦「…泣き疲れたでしょ……膝貸してあげるから…今日はもう寝ちゃいなさい」
赤沢「あ………う……ん………」
杉浦「明日になったら…また一緒に学校生活送りましょ。この、優しい世界で」
赤沢「うん………」
杉浦「おやすみなさい………」
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:20:08.79 ID:4gPRslgQ0
ピッ……ピッ………ピッ………ピッーーーーーー……………
………………………………………………
千曳「………」
千曳(叶わなかった…か………)
千曳(もう……線は引きたくなかったのだが……な……)
千曳(……)
千曳「…」ピッ
………………
54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:21:41.68 ID:4gPRslgQ0
ゴオオオオオオ…………
ドカーン……ガラガラ……
勅使河原「くそ……!くそお!!」
望月「風見君…………」
有田「……もう…いや…」
千曳「…………」
勅使河原「………赤沢は?赤沢がいないじゃねえか!」
望月「榊原君もいない…!まさか……また中に!?」
勅使河原「くそっ!!」ダッ
千曳「待ちなさい」ガシッ
勅使河原「離せっ!離してくれ先生!!」
千曳「……私が探しに行こう。君たちはここで待っているんだ」
望月「先生…!」
勅使河原「くっ……お願いします!先生!」
千曳「…」ダッ
ドカーン……ガラガラ……
勅使河原「くそ……!くそお!!」
望月「風見君…………」
有田「……もう…いや…」
千曳「…………」
勅使河原「………赤沢は?赤沢がいないじゃねえか!」
望月「榊原君もいない…!まさか……また中に!?」
勅使河原「くそっ!!」ダッ
千曳「待ちなさい」ガシッ
勅使河原「離せっ!離してくれ先生!!」
千曳「……私が探しに行こう。君たちはここで待っているんだ」
望月「先生…!」
勅使河原「くっ……お願いします!先生!」
千曳「…」ダッ
56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:23:09.93 ID:4gPRslgQ0
ドカーン……ゴオオオオオオオオオオ…
千曳(くっ…ガレキが……酷い惨状だ…これでは…)
千曳「誰か!誰かいないか!!」
千曳「あ……あれは……!!」
赤沢「…………」
千曳「大丈夫か!?しっかりしろ!!」
千曳(全身に刺し傷に火傷……出血がひどい……かろうじて息があるがこれでは……だが)
千曳「…頑張れ。こんなところで死んではダメだ…!」グッ
赤沢「……」
千曳(くっ…ガレキが……酷い惨状だ…これでは…)
千曳「誰か!誰かいないか!!」
千曳「あ……あれは……!!」
赤沢「…………」
千曳「大丈夫か!?しっかりしろ!!」
千曳(全身に刺し傷に火傷……出血がひどい……かろうじて息があるがこれでは……だが)
千曳「…頑張れ。こんなところで死んではダメだ…!」グッ
赤沢「……」
57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:24:53.80 ID:4gPRslgQ0
望月「あ!千曳先生!!」
勅使河原「赤沢っ!!!」
鳴「…!!」
千曳「…無事だったのか…そっちは?」
勅使河原「サカキです!気は失っちまってるけど…先生っ!赤沢は!?」
千曳「非常に危険な状態だ。すぐに応急処置の準備をしてくれ」
望月「はっはいっ!」
勅使河原「ひ…ひでえ……くそっ…赤沢!頑張れよ!!死ぬな!!」
勅使河原「赤沢っ!!!」
鳴「…!!」
千曳「…無事だったのか…そっちは?」
勅使河原「サカキです!気は失っちまってるけど…先生っ!赤沢は!?」
千曳「非常に危険な状態だ。すぐに応急処置の準備をしてくれ」
望月「はっはいっ!」
勅使河原「ひ…ひでえ……くそっ…赤沢!頑張れよ!!死ぬな!!」
59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:27:17.62 ID:4gPRslgQ0
病院
ガチャ
榊原「……あ」
鳴「…おはよう。起きたって聞いたから。あの後のこと、知ってる?」
榊原「……うん。千曳先生から」
鳴「そう」
榊原「千曳先生…怜子さんのこと、覚えてなかった」
鳴「ほかのみんなも、覚えてなかった」
榊原「やっぱり…そうか…」
榊原(僕は……………怜子さんを……………)
鳴「……他に何か、聞きたいことある?」
ガチャ
榊原「……あ」
鳴「…おはよう。起きたって聞いたから。あの後のこと、知ってる?」
榊原「……うん。千曳先生から」
鳴「そう」
榊原「千曳先生…怜子さんのこと、覚えてなかった」
鳴「ほかのみんなも、覚えてなかった」
榊原「やっぱり…そうか…」
榊原(僕は……………怜子さんを……………)
鳴「……他に何か、聞きたいことある?」
61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:29:10.92 ID:4gPRslgQ0
榊原「……赤沢さんの容体は…どう?」
鳴「……とても、危険だって。命が助かっても……二度と目覚めることもできないかもって…………」
榊原「………そうか…見崎」
鳴「なに?」
榊原「赤沢さんのこと……恨まないであげて」
鳴「……」
榊原「あんな状況じゃ、まともにいられる方が難しかったと思うんだ。だから…」
鳴「大丈夫。それに…私にも責任の一端はあると思うから。私が、早く三神先生のことを…」
榊原「もうその話はやめようか…もう、終わったんだから」
鳴「うん…」
榊原「他の皆はどうしてる?」
鳴「ケガの治療が終わったあとは、あの夜のこと…みんな忘れちゃってるみたい。
断片的に覚えてる人もいるみたいだけど」
榊原「そっか…」
鳴「……とても、危険だって。命が助かっても……二度と目覚めることもできないかもって…………」
榊原「………そうか…見崎」
鳴「なに?」
榊原「赤沢さんのこと……恨まないであげて」
鳴「……」
榊原「あんな状況じゃ、まともにいられる方が難しかったと思うんだ。だから…」
鳴「大丈夫。それに…私にも責任の一端はあると思うから。私が、早く三神先生のことを…」
榊原「もうその話はやめようか…もう、終わったんだから」
鳴「うん…」
榊原「他の皆はどうしてる?」
鳴「ケガの治療が終わったあとは、あの夜のこと…みんな忘れちゃってるみたい。
断片的に覚えてる人もいるみたいだけど」
榊原「そっか…」
63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:31:14.47 ID:4gPRslgQ0
コンコン
榊原「あっどうぞ」
ガチャ
勅使河原「おっすサカキ。意識戻ったんだってな」
望月「こんにちは。身体大丈夫?」
榊原「うん。もうすぐ退院できるって」
勅使河原「そいつぁよかった…て」
鳴「……」
望月「…お邪魔だった?」
榊原「いや大丈夫だよ」
勅使河原「おう、何かワリイな……なあサカキ」
榊原「赤沢さんのことかい?」
勅使河原「ああ………」
望月「大分……よくないみたい」
榊原「うん……聞いたよ」
榊原「あっどうぞ」
ガチャ
勅使河原「おっすサカキ。意識戻ったんだってな」
望月「こんにちは。身体大丈夫?」
榊原「うん。もうすぐ退院できるって」
勅使河原「そいつぁよかった…て」
鳴「……」
望月「…お邪魔だった?」
榊原「いや大丈夫だよ」
勅使河原「おう、何かワリイな……なあサカキ」
榊原「赤沢さんのことかい?」
勅使河原「ああ………」
望月「大分……よくないみたい」
榊原「うん……聞いたよ」
64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:33:10.13 ID:4gPRslgQ0
鳴「……」
勅使河原「……」
榊原「皆で、祈ろうよ」
鳴・勅使河原・望月「!」
榊原「赤沢さんは絶対に良くなるって。また一緒に…学校生活送れるって…」
勅使河原「…ああ!言われなくても!!」
望月「もちろん!」
鳴「私も…祈る」
勅使河原「お」
望月「うん」
榊原「見崎……」
榊原(必ず…戻ってきて…赤沢さん…)
勅使河原「……」
榊原「皆で、祈ろうよ」
鳴・勅使河原・望月「!」
榊原「赤沢さんは絶対に良くなるって。また一緒に…学校生活送れるって…」
勅使河原「…ああ!言われなくても!!」
望月「もちろん!」
鳴「私も…祈る」
勅使河原「お」
望月「うん」
榊原「見崎……」
榊原(必ず…戻ってきて…赤沢さん…)
65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:35:00.10 ID:4gPRslgQ0
赤沢(とても……とても幸せな夢を見ていたの………)
赤沢(夢の中のこの世界は、誰かが理不尽な不幸に会うこともなく、笑顔で溢れて
毎日が輝いている世界)
赤沢(私の大切な兄がいて、大切な友達がいて、好きな人が…とても近くにいる世界)
赤沢「たか…こ……」
杉浦「ゆっくりおやすみ…泉美…」ナデナデ
赤沢(また…明日になったら……三年二組で………)
赤沢(夢の中のこの世界は、誰かが理不尽な不幸に会うこともなく、笑顔で溢れて
毎日が輝いている世界)
赤沢(私の大切な兄がいて、大切な友達がいて、好きな人が…とても近くにいる世界)
赤沢「たか…こ……」
杉浦「ゆっくりおやすみ…泉美…」ナデナデ
赤沢(また…明日になったら……三年二組で………)
67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:36:32.81 ID:4gPRslgQ0
アカ……ザワ……
赤沢(うるさいなあ…)
"みんなと一緒に生きたい"
……モド…ッテ…
赤沢(もうほっといてよ……)
"あんな死に方ごめんよ"
赤沢(うるさいなあ…)
"みんなと一緒に生きたい"
……モド…ッテ…
赤沢(もうほっといてよ……)
"あんな死に方ごめんよ"
69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:38:44.33 ID:4gPRslgQ0
…オネ……ガイ…………
赤沢(痛いのはもういや………)
"私はまだ"
…アカ……ザワ……サン!
赤沢(恒一君………)
"生きたりない"
勅使河原(帰ってこい!赤沢!)
望月(戻ってきて!)
鳴(お願い……!)
榊原(赤沢さん…赤沢さん……!)
"生きたいだけ、生きてない!"
赤沢(痛いのはもういや………)
"私はまだ"
…アカ……ザワ……サン!
赤沢(恒一君………)
"生きたりない"
勅使河原(帰ってこい!赤沢!)
望月(戻ってきて!)
鳴(お願い……!)
榊原(赤沢さん…赤沢さん……!)
"生きたいだけ、生きてない!"
70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:40:41.77 ID:4gPRslgQ0
杉浦「……」
赤沢「ごめん……多佳子」
赤沢「私……行かなくちゃ」
杉浦「そ」
赤沢「次会うのは、だいぶ先になりそうね」
杉浦「ええ。泉美はよぼよぼのお婆ちゃんになってるわね」
赤沢「言ってなさい。私はどんなに歳をとっても、赤沢泉美よ」
杉浦「ふふっ…そうね。きっと…とても綺麗なお婆ちゃんね」
赤沢「…ありがとう」
杉浦「いいえ」
赤沢「ごめん……多佳子」
赤沢「私……行かなくちゃ」
杉浦「そ」
赤沢「次会うのは、だいぶ先になりそうね」
杉浦「ええ。泉美はよぼよぼのお婆ちゃんになってるわね」
赤沢「言ってなさい。私はどんなに歳をとっても、赤沢泉美よ」
杉浦「ふふっ…そうね。きっと…とても綺麗なお婆ちゃんね」
赤沢「…ありがとう」
杉浦「いいえ」
72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:41:41.07 ID:4gPRslgQ0
赤沢「またね…多佳子…大好きよ」
杉浦「私も大好きよ。泉美」
和馬「早く行けよ」
赤沢「お兄…!」
和馬「皆待ってるぜ、さっさと行ってきな」
赤沢「うん…それじゃあ…」
和馬「ああ」
和馬・杉浦「いってらっしゃい」
赤沢「…いってきます!」
杉浦「私も大好きよ。泉美」
和馬「早く行けよ」
赤沢「お兄…!」
和馬「皆待ってるぜ、さっさと行ってきな」
赤沢「うん…それじゃあ…」
和馬「ああ」
和馬・杉浦「いってらっしゃい」
赤沢「…いってきます!」
74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:42:38.32 ID:4gPRslgQ0
千曳「……」
…………………………ピッ
千曳「……?」
…………ピッ……………………ピッ…………ピッ…
千曳「……!!!!」
……ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…
千曳「こっこれは…!!!!」
赤沢「あ…………う……………」モゾッ
千曳「医者…医者を…!だ…だれかっ!!」
…………………………ピッ
千曳「……?」
…………ピッ……………………ピッ…………ピッ…
千曳「……!!!!」
……ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…ピッ…
千曳「こっこれは…!!!!」
赤沢「あ…………う……………」モゾッ
千曳「医者…医者を…!だ…だれかっ!!」
75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:44:07.33 ID:FksSWcj20
よっしゃ!
76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:44:26.13 ID:4gPRslgQ0
ピッ…ピッ…ピッ…
赤沢「……」スヤスヤ
千曳「………」
勅使河原「赤沢ぁ!!」
望月「意識が戻ったって!?」
鳴「赤沢………さん…!!」
榊原「……赤沢さん!!!」
千曳「静かにしたまえ」
勅使河原「すっすいません…千曳先生!赤沢は!」
千曳「医者によると今は寝ている…が、意識がはっきりして、脈拍その他も安定している」
千曳「峠は…越えたそうだ」
赤沢「……」スヤスヤ
千曳「………」
勅使河原「赤沢ぁ!!」
望月「意識が戻ったって!?」
鳴「赤沢………さん…!!」
榊原「……赤沢さん!!!」
千曳「静かにしたまえ」
勅使河原「すっすいません…千曳先生!赤沢は!」
千曳「医者によると今は寝ている…が、意識がはっきりして、脈拍その他も安定している」
千曳「峠は…越えたそうだ」
77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:45:52.83 ID:4gPRslgQ0
勅使河原「あ……あがざばぁああああああ!!」
望月「ううっ…よかった…!よかったよぉ……!!」
鳴「………良かった…………よかった………!」
榊原「赤沢さん……よかった…本当に…よかった……!!」
千曳(医者によれば…助かる見込みはほぼゼロに等しかった)
千曳(だが……)
鳴「また…一緒に…」
勅使河原「ぐずっ、おうよ!」
望月「うん…うん!」
榊原「また一緒に…学校に行こう!待ってるよ…赤沢さん」
赤沢(…みん…な……)スヤスヤ
千曳「奇跡………か」
望月「ううっ…よかった…!よかったよぉ……!!」
鳴「………良かった…………よかった………!」
榊原「赤沢さん……よかった…本当に…よかった……!!」
千曳(医者によれば…助かる見込みはほぼゼロに等しかった)
千曳(だが……)
鳴「また…一緒に…」
勅使河原「ぐずっ、おうよ!」
望月「うん…うん!」
榊原「また一緒に…学校に行こう!待ってるよ…赤沢さん」
赤沢(…みん…な……)スヤスヤ
千曳「奇跡………か」
78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:47:23.86 ID:4gPRslgQ0
ズンッズンッズンッズンッ
バンッ
千曳「図書室では静か…ああ君か。卒業おめでとう」
赤沢「千曳先生!!」
千曳「!!なっなにかね……!?」
赤沢「この名簿…!どうして私に線が引いてあるんですか……!?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
千曳「こっこれは…!すまない…修正し忘れていたよ……すぐに直す」
赤沢「まったく。しっかりしてください。私は死者じゃありませんから」
千曳「大変失礼した……」
赤沢「………」
千曳「……どうした?」
赤沢「こんなに…犠牲になったんですね………」
千曳「……今自分たちがすることは」
赤沢「わかってますよ」
バンッ
千曳「図書室では静か…ああ君か。卒業おめでとう」
赤沢「千曳先生!!」
千曳「!!なっなにかね……!?」
赤沢「この名簿…!どうして私に線が引いてあるんですか……!?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
千曳「こっこれは…!すまない…修正し忘れていたよ……すぐに直す」
赤沢「まったく。しっかりしてください。私は死者じゃありませんから」
千曳「大変失礼した……」
赤沢「………」
千曳「……どうした?」
赤沢「こんなに…犠牲になったんですね………」
千曳「……今自分たちがすることは」
赤沢「わかってますよ」
79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:49:25.35 ID:4gPRslgQ0
赤沢「どんなに辛いことがあっても…今を生きる私たちは未来があります」
赤沢「笑って前を向いて歩いていかないと…天国にいるみんなに、怒られちゃう」
千曳「……その通りだ」
赤沢「それじゃあ千曳先生。三年間ありがとうございました」
千曳「ああ。お元気で」
赤沢「はい…先生も、お元気で」
赤沢「笑って前を向いて歩いていかないと…天国にいるみんなに、怒られちゃう」
千曳「……その通りだ」
赤沢「それじゃあ千曳先生。三年間ありがとうございました」
千曳「ああ。お元気で」
赤沢「はい…先生も、お元気で」
80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:50:20.00 ID:4gPRslgQ0
赤沢「ごめんなさい」
鳴「!……覚えてるの…?」
赤沢「おぼろげ…だけどね」
鳴「そう…」
赤沢「謝って…許されることじゃないのはわかってる…私はあなたを」
鳴「許します」
赤沢「え!?」
鳴「許す、て言ったの。だから、この話はもうおしまい」
赤沢「み……見崎さん……」ウル
鳴「卒業、おめでとう」
赤沢「うん。そちらも…おめでとう」
鳴「うん…勅使河原君が呼んでたよ」
赤沢「知ってる…それじゃあ…また」
鳴「うん、またね」
鳴「!……覚えてるの…?」
赤沢「おぼろげ…だけどね」
鳴「そう…」
赤沢「謝って…許されることじゃないのはわかってる…私はあなたを」
鳴「許します」
赤沢「え!?」
鳴「許す、て言ったの。だから、この話はもうおしまい」
赤沢「み……見崎さん……」ウル
鳴「卒業、おめでとう」
赤沢「うん。そちらも…おめでとう」
鳴「うん…勅使河原君が呼んでたよ」
赤沢「知ってる…それじゃあ…また」
鳴「うん、またね」
81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:51:48.07 ID:4gPRslgQ0
望月「!来たよ!頑張って!!」
勅使河原「おっおう!」
望月「じゃっ、じゃあねえ!」
勅使河原「じゃっ、じゃあなあ!」
赤沢「…?望月君?」
勅使河原「ああ!あいつは何かこれから用事があるみたいで」
赤沢「そう」
勅使河原「あっ赤沢!俺お前に、言いたいことがあるんだ!」
赤沢「…なに」
勅使河原「俺は………お前のことが好きだ!!赤沢!俺と…付き合ってくれ!」
赤沢「………」
赤沢「嬉しい…」
勅使河原「!」
勅使河原「おっおう!」
望月「じゃっ、じゃあねえ!」
勅使河原「じゃっ、じゃあなあ!」
赤沢「…?望月君?」
勅使河原「ああ!あいつは何かこれから用事があるみたいで」
赤沢「そう」
勅使河原「あっ赤沢!俺お前に、言いたいことがあるんだ!」
赤沢「…なに」
勅使河原「俺は………お前のことが好きだ!!赤沢!俺と…付き合ってくれ!」
赤沢「………」
赤沢「嬉しい…」
勅使河原「!」
82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:54:43.27 ID:4gPRslgQ0
赤沢「こんな…体中傷だらけの私に…」
勅使河原「そんなの関係ねえよ!」
赤沢「ありがとう…けど、それとこれとは話は別よ」
勅使河原「ぬ…」
赤沢「…考えてあげてもいいわ」
勅使河原「…そ…それじゃあ!」
赤沢「ただし!!」
勅使河原「!」
赤沢「私の……恋が破れたらね」
勅使河原「か…」
勅使河原「かあっ……やっぱりサカキか……」ガクッ
赤沢「あら?よくわかったわね」
勅使河原「そんなの関係ねえよ!」
赤沢「ありがとう…けど、それとこれとは話は別よ」
勅使河原「ぬ…」
赤沢「…考えてあげてもいいわ」
勅使河原「…そ…それじゃあ!」
赤沢「ただし!!」
勅使河原「!」
赤沢「私の……恋が破れたらね」
勅使河原「か…」
勅使河原「かあっ……やっぱりサカキか……」ガクッ
赤沢「あら?よくわかったわね」
83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:57:44.54 ID:4gPRslgQ0
勅使河原「見てりゃわかるっての……。はあ俺はどうすればいいわけ?応援すればいいのか?」
赤沢「好きにすれば?」
勅使河原「うう…」orz
赤沢「……」
赤沢(あんたの声も…ちゃんと聞こえてたわよ)
勅使河原「ん?何か言ったか?」
赤沢「別に。卒業おめでとう」
勅使河原「おう、そっちもおめでとう」
赤沢「ありがとう。じゃあね。」
勅使河原「ああ」
勅使河原「……」
勅使河原(綺麗で、眩しすぎるぜ…たくよ)
赤沢「好きにすれば?」
勅使河原「うう…」orz
赤沢「……」
赤沢(あんたの声も…ちゃんと聞こえてたわよ)
勅使河原「ん?何か言ったか?」
赤沢「別に。卒業おめでとう」
勅使河原「おう、そっちもおめでとう」
赤沢「ありがとう。じゃあね。」
勅使河原「ああ」
勅使河原「……」
勅使河原(綺麗で、眩しすぎるぜ…たくよ)
85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:59:19.91 ID:4gPRslgQ0
榊原「あっ…赤沢さん」
赤沢「呼び出してごめんなさい。迷惑じゃなかったかしら?」
榊原「まさか。迷惑なんてあるわけないよ。どうしたの?」
赤沢「うん…」
杉浦(頑張って、泉美)
和馬(うちのを泣かしたら承知しねえぞ!)
赤沢(ふう…落ち着きなさい、赤沢泉美)
榊原「?」
赤沢「まずは……ごめんなさい。私は、あなたにとても非道いことをしてしまった。
本当に、ごめんなさい」
榊原「思い……出したの?」
赤沢「うん…少しだけど…」
榊原「……気にしてないよ。全ては現象のせいだったんだから。
赤沢さんが生きていてくれて、僕は本当に嬉しかった……」
赤沢「…!恒一君…!!」
赤沢「呼び出してごめんなさい。迷惑じゃなかったかしら?」
榊原「まさか。迷惑なんてあるわけないよ。どうしたの?」
赤沢「うん…」
杉浦(頑張って、泉美)
和馬(うちのを泣かしたら承知しねえぞ!)
赤沢(ふう…落ち着きなさい、赤沢泉美)
榊原「?」
赤沢「まずは……ごめんなさい。私は、あなたにとても非道いことをしてしまった。
本当に、ごめんなさい」
榊原「思い……出したの?」
赤沢「うん…少しだけど…」
榊原「……気にしてないよ。全ては現象のせいだったんだから。
赤沢さんが生きていてくれて、僕は本当に嬉しかった……」
赤沢「…!恒一君…!!」
86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 12:59:27.21 ID:eHNHNd0TO
なんで死んだんや…
88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:00:56.32 ID:4gPRslgQ0
榊原「一緒に卒業できて、本当に良かった」ニコッ
赤沢「ええ、私も…恒一君と卒業できて………一年間、いろんなことがあったわね…」
榊原「…そうだね……」
赤沢「辛くて…悲しいことが…あったわ…」
榊原「うん…」
赤沢「私も…死にかけて…もうダメかな…死んじゃうなあって私自身思ってた」
榊原「……」
赤沢「けど…それでも…私は…生きたかった!楽しいこともあったから…三年三組になってからの
楽しいこと、恒一君と初めて出会ってからのこと、私は覚えてるから」
榊原「うん……僕も覚えてる。赤沢さんと川原で出会ったこと、思い出したよ」
赤沢「!………それと…もう一つ理由があったの…私の…生きたい理由……伝えたい…想いがあったから」
赤沢「私は…」
赤沢「ええ、私も…恒一君と卒業できて………一年間、いろんなことがあったわね…」
榊原「…そうだね……」
赤沢「辛くて…悲しいことが…あったわ…」
榊原「うん…」
赤沢「私も…死にかけて…もうダメかな…死んじゃうなあって私自身思ってた」
榊原「……」
赤沢「けど…それでも…私は…生きたかった!楽しいこともあったから…三年三組になってからの
楽しいこと、恒一君と初めて出会ってからのこと、私は覚えてるから」
榊原「うん……僕も覚えてる。赤沢さんと川原で出会ったこと、思い出したよ」
赤沢「!………それと…もう一つ理由があったの…私の…生きたい理由……伝えたい…想いがあったから」
赤沢「私は…」
89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:03:12.15 ID:4gPRslgQ0
辛くて苦しいことは たくさんあった。楽しい世界も選べたけど あれは夢 所詮夢
赤沢「私はずっと恒一くんのことを見てた…恒一君と話して…恒一君の側にいるととても安心して…
見崎さんには…嫉妬してた」
榊原「赤沢さん…!」
赤沢「私は…恒一君の隣にいたい。恒一君と一緒に歩いていきたい」
それに楽しいこともある どんなにくじけても 前に進んで 未来で楽しいことは 自分で作ることもできるから
赤沢「恒一君と、二人で手をつないで歩いていきたい」
赤沢「私はずっと恒一くんのことを見てた…恒一君と話して…恒一君の側にいるととても安心して…
見崎さんには…嫉妬してた」
榊原「赤沢さん…!」
赤沢「私は…恒一君の隣にいたい。恒一君と一緒に歩いていきたい」
それに楽しいこともある どんなにくじけても 前に進んで 未来で楽しいことは 自分で作ることもできるから
赤沢「恒一君と、二人で手をつないで歩いていきたい」
90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:04:07.85 ID:4gPRslgQ0
だから とてもすばらしい
赤沢「私は」
この世界で 私は生きていく
赤沢「恒一君が、好きです」
END
赤沢「私は」
この世界で 私は生きていく
赤沢「恒一君が、好きです」
END
96 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:07:35.22 ID:SELVCPWYO
乙いい話だった
99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:08:31.99 ID:RVXklQ4s0
乙乙
104 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:15:25.32 ID:ezGC5LIm0
乙
良かったわ
良かったわ
107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/04/01(日) 13:55:00.68 ID:SbI/TlWK0
やっぱ赤沢さんは恒一と結ばれて欲しかったな
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