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榊原「杉浦さんってパーカー似合うよね」
元スレ:榊原「杉浦さんってパーカー似合うよね」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331135127/
――――――学校――――――
杉浦「えっ?」
榊原「いや、この前着てた時に思ってさ。僕、パーカーが似合う女子って可愛いと思うんだ」
赤沢・小椋・綾野「っ!!」ガタッ
榊原「それでさ、その……杉浦さんはよく似合ってたなーって///」
杉浦「ありがとう、榊原くん」
赤沢(いい事を聞いたわ! ……でも私、可愛いパーカーなんて持ってたかしら?)
赤沢(いや、これはチャンス! 都合良く、日曜は榊原くんと遊ぶ予定だったから、その時に榊原くん好みのパーカーを買えば……!)
赤沢「くっくっくっく……」
小椋・綾野「…………」
――――――日曜日――――――
赤沢「ごめんなさい、待たせちゃったかしら?」
榊原「ううん、そんなことないよ。でも、テッシーがまだ来てないね」
赤沢「アイツは今日来れないって」
榊原「え? でも連絡ないけど……」
赤沢「私に連絡した後で、ちょっと電話できない状況になったらしいわ」(永遠にね)
榊原「そうなんだ……まぁいいや。それで、今日はどうしようか?」
赤沢「そのことなんだけど。ちょっとショッピングに付き合ってもらえないかしら?」
榊原「構わないけど……何か欲しいモノでもあるの?」
赤沢「服よ。ちょっと要りようで」
榊原「何かに必要ってこと?」
赤沢「あら、榊原くん。私だって女の子よ? お洒落したいに決まってるじゃない」
榊原「はは。ごめんごめん、僕でよければいくらでも付き合うよ」
赤沢「じゃあ行きましょうか」(あとで録音した音声をつなぎ合わせなきゃ)
――――――ショッピングモール――――――
赤沢「これなんかどうかしら? 似合う?」
榊原「いいんじゃないかな」
赤沢「そんな空返事しないで。率直な意見を言ってもらいたいわ」
榊原「……じゃあ言うけど、気を悪くしないでね」
赤沢「え、ええ」
榊原「赤沢さんには、ちょっと似合わないと思う」
赤沢(な、なんですってーーー!? パ、パーカーが好みなんじゃないの榊原くんっ!!)
赤沢「じゃあこれは?」
榊原「うーん、イマイチかな」
赤沢「これなら!?」
榊原「なんか違う気がする」
赤沢「これでどうだ!」
榊原「それも……って、なんでさっきからパーカーばかりなの?」
赤沢「っ!!!」ビクゥ!
赤沢(えまーじぇんしー! 成功率95割の作戦がバレた!?)
榊原「赤沢さんなら、もっと大人っぽい服装が似合いそうだけど」
赤沢「それは、その……///」
???「さ、榊原くん! ぐ、偶然だね!!」
榊原・赤沢「!?」
榊原「お、小椋さん……?」
小椋「いやーもう本当に偶然! つけてきたんじゃないかと疑われるぐらいに偶然ね!」
赤沢(由美ェ……)
榊原「というか、その格好……」
赤沢(ん、格好……?)
赤沢(何ぃ!? パ、パーカーだとっ……!?)
榊原「小柄な小椋さんには大きめのパーカー。だがそれが逆に『パーカーに着られている感』を感じさせる」
榊原「その魅力はまさに小動物が如し。可愛いという方面に特化したパーカーの着こなし方!」
榊原「さらにフードや袖口にファーがつく、ファンシーなデザイン」
榊原「いうなれば、庇護欲を掻き立てる完成形!」
赤沢(まずい、榊原くんが完全にノリノリだ…………)
榊原「小椋さん、もしかしたら君が運命の人なのかもしれない……」
小椋「いやん///」テレテレ
赤沢「」
???「あっれー!? こういっちゃんじゃない!」
榊原・赤沢・小椋「!?」
榊原「あ、綾野さん……その服装は」
赤沢(またパーカー!?)
綾野「いや、偶然だね! 張り込みを疑うくらいに偶然だね!」
小椋「おいこの犯罪者どうにかしろ」
赤沢「アンタがそれを言う……?」
赤沢(はっ。そんなことより榊原くんよ……!)フリムク
榊原「…………」
赤沢(どうやら、こちらそんなに……否! あの目の輝きは……!!)
榊原「小椋さんと違って、綾野さんのパーカーは体に密着するタイプ」
榊原「それは、綾野さんの元気溌剌とした外見・性格にも密着【フィット】している!」
榊原「元来フォーマルな物ではなく、動く事を前提に考えられているパーカーだ」
榊原「綾野さんのそれは、まさに真のパーカーであるとさえ言える!」
赤沢(OH…………)
小椋「………」チッ
榊原「こんな所に、僕の天使がいたのかもしれない……」
綾野「こ、こういっちゃん///」
小椋「ちょっと待てゴルァ」
綾野「えっ?」
小椋「いきなり出てきて、しかもパーカー着て。偶然なワケないだろうが」
綾野「それ私だけに言える?」
小椋「うっせぇ!」
榊原「フリフリしたパーカー着てるのに毒吐く小椋さんカワイイ……」
赤沢(榊原くんの嗜好が全く分からない……)
赤沢(完全に負けたわ……。こんなにもパーカーが似合う二人を前に、私が敵う訳もない……)
赤沢(まさか榊原くんがパーカー萌えなんていう趣味を持っていたなんて……)
赤沢(確かに私には似合わない格好よね、パーカー。まさか、こんなことで失恋するなんて……)
赤沢(もうパーカーを着ている意味なんかないじゃない……敗者は敗者らしく、フードでも被って落ち込んでればいいんだわ……)
赤沢「はぁ……」
榊原「ん?」
小椋「ねぇねぇ榊原くん。私の方が似合ってるよね!」
綾野「こういっちゃん、正直に言っていいよ!」
榊原「あ、赤沢さん……」ワナワナ
小椋「え、泉美? って、なんでフードなんか被ってるのよ」
綾野「パーカーのフードなんて飾りみたいなもんでしょ」
小椋「さすがにダサいというか、何というか……ねぇ榊原くん」
榊原「っ!!」キッ
小椋「ひっ」
榊原「小椋さん、悪いけど君は『パーカーのなんたるか』を全く理解してないみたいだね」
小椋「え? え? どうしたの榊原くん?」
綾野「だ、だよね~! やっぱ機能美っていうの? ある物は使ってこそだよ!」
榊原「綾野さん!」
綾野「はぃ!?」
榊原「そんなもんじゃない。そんなチャチなもんじゃ断じてない……」
綾野「ご、ごめんなさい……」
赤沢「さ、榊原くん……?」
榊原「赤沢さん。さっきは似合わないなんて言って、ごめん!」
赤沢「そんな……どうしたの?」
榊原「赤沢さんこそ、パーカー・オブ・パーカーだっ!!!」
赤沢(……なんだろう、素直に喜べない)
榊原「なぜパーカーにはフードがあるのか。これはパーカー愛好者の中でも重大な議題」
榊原「かつては、あの『たけのこ・きのこ論争』に比肩するほど、凄惨で過激な争いがあったという」
榊原「そんな中で、フードの必要性を謳う一つの説が浮上した」
榊原「あの有名な『濡れた子犬の法則』だよ、赤沢さん」
赤沢「」
小椋「……?」
綾野(真面目に語るこいっちゃんカッコいいよォ!!!)キュンキュン
榊原「可哀そうな目に合っている動物……例を挙げるとしたら、雨の中捨てられた子犬だよね?」
榊原「元々持っている可愛さに加えて、守ってあげたいという欲求を掻き立てる。それが『雨に濡れた子犬』」
榊原「パーカーのフードを被るという事は、嫌な事があった時、外界との接触を断ちたいときにする行動なんだ」
榊原「つまり、何かに打ちひしがれて弱っている姿……それこそがオン・フード!」
赤沢(頭が痛い……)
小椋(あかん濡れてきた)
綾野(何言ってるか分からないけどカッコいいよォ!!!」
榊原「今いい所だから静かにしてて」
綾野「ごめんなさい」
榊原「さっきの赤沢さん、とても暗い表情をしていたね。それはフードの暗さと相まって、男の『守ってあげたい衝動』を加速させるんだ」
榊原「そして何より、フードの外に出しているその長いツインテール!」
榊原「より動物のような印象を与え、可愛らしさ・庇護欲を倍増させているんだ」
榊原「つまり何を言いたいかというとね……」
赤沢「…………」ゴクリ
榊原「結婚しよう。あかざ……いや泉美!!」
赤沢「っ!!!」ドッキーン!
小椋「異議ありィィィ!!」
綾野「ウェイウェイウェイ! 冷静になってよこういっちゃん!」
小椋「そう! 今の榊原くんは冷静な判断力を失ってるわ!」
榊原「構わない……恋は盲目なのさ!」
赤沢「さか……いえ、あなた///」
小椋「あなたは……!?」
綾野「まさか、そんな……」
???「危ない所だった」
赤沢「私たちを止めるのは一体誰!?」
小椋「こ、こんなことがあっていいの?」
綾野「パワーバランスが、生態系が、崩れていゆく……」
赤沢「馬鹿な……」
赤沢・小椋・綾野「「「見崎……鳴っ!!!」」」
見崎「残念ね、お遊びはここまでよ」
赤沢「くっ……。でも残念ね、いくらメインヒロインといえど、そんな地味なパーカーで何が出来るというの?」
小椋「そうよっ! さっき榊原くんが言っていたように、あなたはフードを被っていてもなんら弱そうに見えない!」
綾野「むしろ不敵に笑ってさえいる! そんな奴に、パーカー馬鹿のこういっちゃんがなびくワケが……」
見崎「どうやら、そうでもないみたいね?」
榊原「…………////」ポッー
赤沢「な、なに!?」
小椋「そんな……こっちは3人もいるのに、パーカー力で負けている……?」
見崎「私のパーカー力は53万です」
赤沢「か、勝てるわけがない……」
小椋「榊原くんは絶賛思春期の中学生で、しかも男の子」
綾野「多感な少年に、あれは堪らないファッション……!」
榊原「鳴……」
見崎「恒一君……」
ミツメア~ウト~ スナ~オニ~ オシャ~ベリ~ デキ~ナ~イ♪
小椋「ちょ、なんで空気読んでるのよ有線!」
綾野「完敗だっていうの!?」
赤沢「世界さえ味方につけたという事なのね……」
榊原「鳴、でもごめん」
見崎「どうしたの?」
榊原「僕は……どうしても一つのパーカーだけを愛する事が出来ないんだ」
見崎「そんなぁ」
榊原「小椋さんも、綾野さんも、赤沢さんも、……見崎も、本当に素晴らしいんだ」
見崎「榊原、君……」
榊原「パーカーには、答えなんてないのかもしれない。それぞれがきっと正解なんだよ」
榊原「小椋さん。可愛さなら君に比肩する女の子はいないよ。そのチャーミングさで僕を癒して欲しい」
小椋「榊原くん……///」
榊原「綾野さん。君はその溢れる元気で、僕の背中を押して、僕の支えになって欲しい」
綾野「こ、こういっちゃんのためなら///」
榊原「赤沢さん。君は僕にとって、守るべきものになって欲しいな。守るべきものがないと、人は生きてはいけないんだ」
赤沢「はい、あなた……///」
榊原「そして見崎。君は僕にとっての可能性だ。友人であり、ライバルであり」
見崎「強敵【とも】、ね」
榊原「みんな、行こう!パーカーの導きの下へ!!」
赤沢「そこは楽園【エデン】!」
小椋「パーカーの、パーカーによる、パーカーの為の国!」
綾野「自由に愛し、愛されるシャングリラ!」
見崎「死すならば荒野」
一同「「「「「人は愛ゆえにパーカーを着なければならんのだ!!」」」」」
赤沢(あれ……これパーカーの話よね?)
おわり
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331135127/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 00:45:27.88 ID://wuR21s0
――――――学校――――――
杉浦「えっ?」
榊原「いや、この前着てた時に思ってさ。僕、パーカーが似合う女子って可愛いと思うんだ」
赤沢・小椋・綾野「っ!!」ガタッ
榊原「それでさ、その……杉浦さんはよく似合ってたなーって///」
杉浦「ありがとう、榊原くん」
赤沢(いい事を聞いたわ! ……でも私、可愛いパーカーなんて持ってたかしら?)
赤沢(いや、これはチャンス! 都合良く、日曜は榊原くんと遊ぶ予定だったから、その時に榊原くん好みのパーカーを買えば……!)
赤沢「くっくっくっく……」
小椋・綾野「…………」
3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 00:46:52.82 ID://wuR21s0
――――――日曜日――――――
赤沢「ごめんなさい、待たせちゃったかしら?」
榊原「ううん、そんなことないよ。でも、テッシーがまだ来てないね」
赤沢「アイツは今日来れないって」
榊原「え? でも連絡ないけど……」
赤沢「私に連絡した後で、ちょっと電話できない状況になったらしいわ」(永遠にね)
榊原「そうなんだ……まぁいいや。それで、今日はどうしようか?」
赤沢「そのことなんだけど。ちょっとショッピングに付き合ってもらえないかしら?」
榊原「構わないけど……何か欲しいモノでもあるの?」
赤沢「服よ。ちょっと要りようで」
榊原「何かに必要ってこと?」
赤沢「あら、榊原くん。私だって女の子よ? お洒落したいに決まってるじゃない」
榊原「はは。ごめんごめん、僕でよければいくらでも付き合うよ」
赤沢「じゃあ行きましょうか」(あとで録音した音声をつなぎ合わせなきゃ)
6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 00:48:25.71 ID://wuR21s0
――――――ショッピングモール――――――
赤沢「これなんかどうかしら? 似合う?」
榊原「いいんじゃないかな」
赤沢「そんな空返事しないで。率直な意見を言ってもらいたいわ」
榊原「……じゃあ言うけど、気を悪くしないでね」
赤沢「え、ええ」
榊原「赤沢さんには、ちょっと似合わないと思う」
赤沢(な、なんですってーーー!? パ、パーカーが好みなんじゃないの榊原くんっ!!)
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 00:51:34.70 ID://wuR21s0
赤沢「じゃあこれは?」
榊原「うーん、イマイチかな」
赤沢「これなら!?」
榊原「なんか違う気がする」
赤沢「これでどうだ!」
榊原「それも……って、なんでさっきからパーカーばかりなの?」
赤沢「っ!!!」ビクゥ!
赤沢(えまーじぇんしー! 成功率95割の作戦がバレた!?)
榊原「赤沢さんなら、もっと大人っぽい服装が似合いそうだけど」
赤沢「それは、その……///」
???「さ、榊原くん! ぐ、偶然だね!!」
10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 00:55:30.01 ID://wuR21s0
榊原・赤沢「!?」
榊原「お、小椋さん……?」
小椋「いやーもう本当に偶然! つけてきたんじゃないかと疑われるぐらいに偶然ね!」
赤沢(由美ェ……)
榊原「というか、その格好……」
赤沢(ん、格好……?)
赤沢(何ぃ!? パ、パーカーだとっ……!?)
11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 00:58:05.44 ID://wuR21s0
榊原「小柄な小椋さんには大きめのパーカー。だがそれが逆に『パーカーに着られている感』を感じさせる」
榊原「その魅力はまさに小動物が如し。可愛いという方面に特化したパーカーの着こなし方!」
榊原「さらにフードや袖口にファーがつく、ファンシーなデザイン」
榊原「いうなれば、庇護欲を掻き立てる完成形!」
赤沢(まずい、榊原くんが完全にノリノリだ…………)
榊原「小椋さん、もしかしたら君が運命の人なのかもしれない……」
小椋「いやん///」テレテレ
赤沢「」
14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:00:57.07 ID://wuR21s0
???「あっれー!? こういっちゃんじゃない!」
榊原・赤沢・小椋「!?」
榊原「あ、綾野さん……その服装は」
赤沢(またパーカー!?)
綾野「いや、偶然だね! 張り込みを疑うくらいに偶然だね!」
小椋「おいこの犯罪者どうにかしろ」
赤沢「アンタがそれを言う……?」
赤沢(はっ。そんなことより榊原くんよ……!)フリムク
榊原「…………」
16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:04:10.04 ID://wuR21s0
赤沢(どうやら、こちらそんなに……否! あの目の輝きは……!!)
榊原「小椋さんと違って、綾野さんのパーカーは体に密着するタイプ」
榊原「それは、綾野さんの元気溌剌とした外見・性格にも密着【フィット】している!」
榊原「元来フォーマルな物ではなく、動く事を前提に考えられているパーカーだ」
榊原「綾野さんのそれは、まさに真のパーカーであるとさえ言える!」
18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:07:39.86 ID://wuR21s0
赤沢(OH…………)
小椋「………」チッ
榊原「こんな所に、僕の天使がいたのかもしれない……」
綾野「こ、こういっちゃん///」
小椋「ちょっと待てゴルァ」
綾野「えっ?」
小椋「いきなり出てきて、しかもパーカー着て。偶然なワケないだろうが」
綾野「それ私だけに言える?」
小椋「うっせぇ!」
榊原「フリフリしたパーカー着てるのに毒吐く小椋さんカワイイ……」
赤沢(榊原くんの嗜好が全く分からない……)
19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:12:04.35 ID://wuR21s0
赤沢(完全に負けたわ……。こんなにもパーカーが似合う二人を前に、私が敵う訳もない……)
赤沢(まさか榊原くんがパーカー萌えなんていう趣味を持っていたなんて……)
赤沢(確かに私には似合わない格好よね、パーカー。まさか、こんなことで失恋するなんて……)
赤沢(もうパーカーを着ている意味なんかないじゃない……敗者は敗者らしく、フードでも被って落ち込んでればいいんだわ……)
20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:15:59.27 ID://wuR21s0
赤沢「はぁ……」
榊原「ん?」
小椋「ねぇねぇ榊原くん。私の方が似合ってるよね!」
綾野「こういっちゃん、正直に言っていいよ!」
榊原「あ、赤沢さん……」ワナワナ
小椋「え、泉美? って、なんでフードなんか被ってるのよ」
綾野「パーカーのフードなんて飾りみたいなもんでしょ」
小椋「さすがにダサいというか、何というか……ねぇ榊原くん」
21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:19:01.56 ID://wuR21s0
榊原「っ!!」キッ
小椋「ひっ」
榊原「小椋さん、悪いけど君は『パーカーのなんたるか』を全く理解してないみたいだね」
小椋「え? え? どうしたの榊原くん?」
綾野「だ、だよね~! やっぱ機能美っていうの? ある物は使ってこそだよ!」
榊原「綾野さん!」
綾野「はぃ!?」
榊原「そんなもんじゃない。そんなチャチなもんじゃ断じてない……」
綾野「ご、ごめんなさい……」
赤沢「さ、榊原くん……?」
22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:21:20.42 ID:TVfTpeEw0
この情熱は何なんだ
24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:24:43.67 ID://wuR21s0
榊原「赤沢さん。さっきは似合わないなんて言って、ごめん!」
赤沢「そんな……どうしたの?」
榊原「赤沢さんこそ、パーカー・オブ・パーカーだっ!!!」
赤沢(……なんだろう、素直に喜べない)
榊原「なぜパーカーにはフードがあるのか。これはパーカー愛好者の中でも重大な議題」
榊原「かつては、あの『たけのこ・きのこ論争』に比肩するほど、凄惨で過激な争いがあったという」
榊原「そんな中で、フードの必要性を謳う一つの説が浮上した」
榊原「あの有名な『濡れた子犬の法則』だよ、赤沢さん」
赤沢「」
小椋「……?」
綾野(真面目に語るこいっちゃんカッコいいよォ!!!)キュンキュン
25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:25:16.45 ID:eMD1zmz40
高度過ぎる
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:30:28.93 ID://wuR21s0
榊原「可哀そうな目に合っている動物……例を挙げるとしたら、雨の中捨てられた子犬だよね?」
榊原「元々持っている可愛さに加えて、守ってあげたいという欲求を掻き立てる。それが『雨に濡れた子犬』」
榊原「パーカーのフードを被るという事は、嫌な事があった時、外界との接触を断ちたいときにする行動なんだ」
榊原「つまり、何かに打ちひしがれて弱っている姿……それこそがオン・フード!」
赤沢(頭が痛い……)
小椋(あかん濡れてきた)
綾野(何言ってるか分からないけどカッコいいよォ!!!」
榊原「今いい所だから静かにしてて」
綾野「ごめんなさい」
28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:35:01.41 ID://wuR21s0
榊原「さっきの赤沢さん、とても暗い表情をしていたね。それはフードの暗さと相まって、男の『守ってあげたい衝動』を加速させるんだ」
榊原「そして何より、フードの外に出しているその長いツインテール!」
榊原「より動物のような印象を与え、可愛らしさ・庇護欲を倍増させているんだ」
榊原「つまり何を言いたいかというとね……」
赤沢「…………」ゴクリ
31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:39:45.07 ID://wuR21s0
榊原「結婚しよう。あかざ……いや泉美!!」
赤沢「っ!!!」ドッキーン!
小椋「異議ありィィィ!!」
綾野「ウェイウェイウェイ! 冷静になってよこういっちゃん!」
小椋「そう! 今の榊原くんは冷静な判断力を失ってるわ!」
榊原「構わない……恋は盲目なのさ!」
赤沢「さか……いえ、あなた///」
33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:43:03.34 ID://wuR21s0
榊原「さぁ泉美、手を取って!」
赤沢「はい!」
榊原「行こう、僕等の未来へ!」
赤沢「輝かしい明日が待っている!」
榊原「パーカーという名の羽衣を纏って!」
赤沢「フードという名の王冠を携えて!」
榊原・赤沢「一緒にはばた……」
???「させない」
赤沢「はい!」
榊原「行こう、僕等の未来へ!」
赤沢「輝かしい明日が待っている!」
榊原「パーカーという名の羽衣を纏って!」
赤沢「フードという名の王冠を携えて!」
榊原・赤沢「一緒にはばた……」
???「させない」
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:50:47.58 ID://wuR21s0
小椋「あなたは……!?」
綾野「まさか、そんな……」
???「危ない所だった」
赤沢「私たちを止めるのは一体誰!?」
小椋「こ、こんなことがあっていいの?」
綾野「パワーバランスが、生態系が、崩れていゆく……」
赤沢「馬鹿な……」
39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:51:48.52 ID://wuR21s0
赤沢・小椋・綾野「「「見崎……鳴っ!!!」」」
41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 01:57:23.90 ID://wuR21s0
見崎「残念ね、お遊びはここまでよ」
赤沢「くっ……。でも残念ね、いくらメインヒロインといえど、そんな地味なパーカーで何が出来るというの?」
小椋「そうよっ! さっき榊原くんが言っていたように、あなたはフードを被っていてもなんら弱そうに見えない!」
綾野「むしろ不敵に笑ってさえいる! そんな奴に、パーカー馬鹿のこういっちゃんがなびくワケが……」
見崎「どうやら、そうでもないみたいね?」
榊原「…………////」ポッー
赤沢「な、なに!?」
小椋「そんな……こっちは3人もいるのに、パーカー力で負けている……?」
見崎「私のパーカー力は53万です」
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:04:06.66 ID:TVfTpeEw0
パーカー力ワロタ
45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:04:27.15 ID://wuR21s0
綾野「何が起きているの……?」
榊原「ま、まさか、こんなパーカー使いに出会えるなんて」
小椋「どういうこと?」
榊原「あれは既存のパーカー着こなしを、一切無視した新しい着こなし」
榊原「一方では悪魔と呼ばれ、一方では救世主と呼ばれるパーカー界の異端児さっ……!」
赤沢(また意味分からんことを……)
榊原「暗い色のパーカー、チャックは上まで閉める、手はポケットに入れる、フードは深く被る……」
榊原「影に隠れた顔から不敵に覗く笑み。そして暗い眼差し。まさにこれは!」
榊原「厨二病……!!」
榊原「ま、まさか、こんなパーカー使いに出会えるなんて」
小椋「どういうこと?」
榊原「あれは既存のパーカー着こなしを、一切無視した新しい着こなし」
榊原「一方では悪魔と呼ばれ、一方では救世主と呼ばれるパーカー界の異端児さっ……!」
赤沢(また意味分からんことを……)
榊原「暗い色のパーカー、チャックは上まで閉める、手はポケットに入れる、フードは深く被る……」
榊原「影に隠れた顔から不敵に覗く笑み。そして暗い眼差し。まさにこれは!」
榊原「厨二病……!!」
48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:12:03.11 ID://wuR21s0
赤沢「か、勝てるわけがない……」
小椋「榊原くんは絶賛思春期の中学生で、しかも男の子」
綾野「多感な少年に、あれは堪らないファッション……!」
榊原「鳴……」
見崎「恒一君……」
ミツメア~ウト~ スナ~オニ~ オシャ~ベリ~ デキ~ナ~イ♪
51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:15:58.83 ID://wuR21s0
小椋「ちょ、なんで空気読んでるのよ有線!」
綾野「完敗だっていうの!?」
赤沢「世界さえ味方につけたという事なのね……」
榊原「鳴、でもごめん」
見崎「どうしたの?」
榊原「僕は……どうしても一つのパーカーだけを愛する事が出来ないんだ」
見崎「そんなぁ」
榊原「小椋さんも、綾野さんも、赤沢さんも、……見崎も、本当に素晴らしいんだ」
見崎「榊原、君……」
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:26:50.39 ID://wuR21s0
榊原「パーカーには、答えなんてないのかもしれない。それぞれがきっと正解なんだよ」
榊原「小椋さん。可愛さなら君に比肩する女の子はいないよ。そのチャーミングさで僕を癒して欲しい」
小椋「榊原くん……///」
榊原「綾野さん。君はその溢れる元気で、僕の背中を押して、僕の支えになって欲しい」
綾野「こ、こういっちゃんのためなら///」
榊原「赤沢さん。君は僕にとって、守るべきものになって欲しいな。守るべきものがないと、人は生きてはいけないんだ」
赤沢「はい、あなた……///」
榊原「そして見崎。君は僕にとっての可能性だ。友人であり、ライバルであり」
見崎「強敵【とも】、ね」
54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:27:26.60 ID://wuR21s0
榊原「みんな、行こう!パーカーの導きの下へ!!」
赤沢「そこは楽園【エデン】!」
小椋「パーカーの、パーカーによる、パーカーの為の国!」
綾野「自由に愛し、愛されるシャングリラ!」
見崎「死すならば荒野」
一同「「「「「人は愛ゆえにパーカーを着なければならんのだ!!」」」」」
赤沢(あれ……これパーカーの話よね?)
おわり
55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:28:35.96 ID:+amPzCIb0
>>1乙!よかった
56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:29:50.92 ID://wuR21s0
初SSですが、やっぱり上手くはいかないものですね
それはそうと、みなさんパーカーは好きですか?好きですよね
自分は小椋さんがきていたようなパーカーが好きです!
>>46
フードまでチャックがあるパーカーは邪道だと思います
それはそうと、みなさんパーカーは好きですか?好きですよね
自分は小椋さんがきていたようなパーカーが好きです!
>>46
フードまでチャックがあるパーカーは邪道だと思います
60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:33:13.00 ID://wuR21s0
個人的に杉浦さんはパーカーを着ているイメージがあるんですが、劇中で着てましたっけ?
66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:58:00.92 ID:/El6WBK1O
>>60
海回で着てたな
海回で着てたな
58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:32:59.11 ID:R62jvsoo0
丈の長いパーカーでホットパンツがギリギリで隠れて
後ろから見ると履いてないように見える女の子がかわいいです
後ろから見ると履いてないように見える女の子がかわいいです
62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:35:21.93 ID://wuR21s0
>>57
パーカーon素肌も大好きですね、自分は
>>58
はいてないかと思ってどきっとする瞬間は何事にも変えられない一時です
ああいったものは大体袖が長く、手が隠れる様な感じですが、あれも堪らんですハイ
パーカーon素肌も大好きですね、自分は
>>58
はいてないかと思ってどきっとする瞬間は何事にも変えられない一時です
ああいったものは大体袖が長く、手が隠れる様な感じですが、あれも堪らんですハイ
64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/03/08(木) 02:50:31.01 ID://wuR21s0
それでは皆さんさようなら
今度はあまり日の当たらない中尾と榊原が仲良く小説を書く話を考えてるんで、また会えたらよろしくお願いします
今度はあまり日の当たらない中尾と榊原が仲良く小説を書く話を考えてるんで、また会えたらよろしくお願いします
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