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健夜「私がアイドル?」

引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1352568454/
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 02:28:29.79 ID:gdfyQ2Ow0

09:00時 小鍛治宅

健夜「ふぁ~あ…」

健夜「今日はオフの日…こうしていつまでも惰眠を貪れる…」

健夜「願わくば…ずっとこの瞬間が続けばいいのに…」

健夜「スヤァ…」


テレテレン♪テレテレン♪テレレテンテンテンテン♪チョウテンマデアトーヒトイキー


健夜「んん…携帯…誰からだろ…」

恒子「あ、すこやん?ちょっと大事な話があるんだけど!」

健夜「んー…恒子ちゃん…何ー?」

恒子「あのさ、すこやんってアイドルに興味ない?やってみない?え!?いいの!?オッケー!
   事務所にもそう言っておくね!んじゃまた!」プツッ

健夜「は…!?ちょっ恒子ちゃん!?恒子ちゃん!?どういうこと…!?」

健夜「ちょっ…切れちゃった…」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 02:33:10.40 ID:gdfyQ2Ow0

次の日 

恒子「あ、すこやーん!こっちこっち!」

健夜「ここって芸能プロダクションだよね…?ここで何するの…?

恒子「まぁ色々とね」

健夜「あの…恒子ちゃん…昨日の話ってどういうこと?説明して欲しいんだけど…」

恒子「実はさー…話すと長くなるんだけどさ、いい?」

健夜「うん、もちろん」

恒子「あ!この服超可愛いー!すこやんこれ着てみて!ね!ね!」

健夜「説明する気ないよね…」

恒子「最近さ、アイドル流行ってるじゃん?それでうちの事務所の社長がさ
   女性雀士でユニット組めば売れるんじゃね!?って言い出して」

恒子「それで会議した結果すこやんが良いって話になったんだよ」

健夜「お断りします」

恒子「まぁまぁ、そう言わずにさー
   いきなりソロだと難易度高いって事で、グループにしようって事になったんだよ」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 02:40:58.89 ID:gdfyQ2Ow0

健夜「他にも女性プロ雀士でアイドルやる人がいるって事?」

恒子「そうそう」

恒子「それでさ、他の人はもう呼んであるんだ。入って、どうぞー」

ガラッ

はやり「どうもー☆牌のお姉さんはやりんでーす☆」

咏「プロ雀士やってたらいつのまにかアイドルにされてた
  わっかんねー、人生わっかんねー」

健夜「あ…どうも…」

恒子「これがすこやんと組むアイドル達だ!」

健夜「私拒否したよね!?」

恒子「そしてプロデューサーは私」

健夜「話進めないでよ!」

はやり「まぁまぁ、健夜ちゃん☆これもお仕事お仕事☆」

咏「私もあんまり乗り気じゃないけどさー、上からやれって言われたらやるしかないんじゃね?」

健夜「うう…そうだけど…」

健夜「私、踊りとか全然できないよ?運動神経もないし…」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 02:45:00.04 ID:gdfyQ2Ow0

恒子「大丈夫大丈夫!練習すればなんでも出来るようになるって!」

はやり「そうそう☆初めから出来ないって思ってたら何も出来ないよっ☆」

健夜「それは…そうだけど…」

咏「すこやんは歌上手いんだから何とかなるって、知らんけど」

恒子「最初のライブまで後1ヶ月しかないから早速練習、練習!」

健夜「早くない!?というか私の意志は!?」

恒子「あ、そうだユニット名まだ考えてなかったね」

健夜「既に参加する方向で話が進んでる!?」

咏「なんでもいいよー」フリフリ

はやり「プロデューサーさんに決めて貰うのはどうかなー☆」

恒子「うーん…そうだなぁ」

恒子「む!良いのが浮かんだ!」

恒子「『あらうんど☆サーティーズ』というのはどうか!?」

はやり「わぁ~☆」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 02:47:28.12 ID:gdfyQ2Ow0

健夜「良いの!?なんか酷くない!?」

咏「私まだアラサーじゃないんだけどー…
  今年で四捨五入したら30歳だけどさぁ…でもさぁ…あのさぁ…」

恒子「ユニット名が決定したということで、早速練習しよう!」

はやり「さんせーい☆」

健夜「本当にその名前でいくの!?」

恒子「まずは体力作りだよ!全員、体操服に着替えた後外に集合!」

咏「りょうかーい」

健夜「え…体操服なんて持ってきてないよ」

恒子「大丈夫!衣装にあるから合ったサイズ持って行っていいよ!」

はやりん「健夜ちゃん早く~☆」

健夜「もう…本当に強引だなぁ…」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 02:50:03.29 ID:gdfyQ2Ow0

事務所前


恒子「集まったようだね!」

健夜「(うう…まさかこの歳になってブルマを履く事になるなんて…)」

咏「ギリギリブルマ世代だったとはいえ恥ずかしいねぃ…」

恒子「まず準備運動からー!手を組んで上ー!」

健夜「運動本当に苦手なんだけどなぁ…」

咏「私は体動かすの好きだけどねぃ」

はやり「適度な運動は体に良いんだよー☆」

健夜「うう~…」

恒子「深呼吸~…さて、準備運動も終わったし、早速いこうか!」

健夜「どこへ…?」

恒子「ランニングだよ!とりあえず駅を越えた所の大きい公園まで行って往復しよう!」

健夜「あ、あそこまで片道2kmくらいあるよ!?」

恒子「駆けあぁぁぁし!!!すすめぇぇえ!!!」

咏「うーい」はやり「はーい☆」健夜「ええ~…」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 02:53:56.61 ID:gdfyQ2Ow0

ザッザッザッザッ


恒子「いーち!いーち!いっちにっ!」

咏・はやり「そーれ」健夜「ハァッ…ハァ…」

恒子「いーち!いーち!いっちにっ!」

咏・はやり「そーれ」健夜「ゼー…ゼー…」

恒子「いーち!いーち!いっちにっ!」

咏・はやり「そーれ」健夜「もう駄目…」

恒子「いーち!いー…す、すこやーん!まだ1kmも走ってないぞー!?」

健夜「だ、だって…ハァッハァッ…」

咏「さすがに運動不足すぎるねぃ…」

健夜「ハァッ…ハァ…」ゼーゼー

はやり「ほら、健夜ちゃん☆」グイッ

健夜「あ…え…?」

咏「後ろから押せばちょっとは楽になるだろ?」グイッ

健夜「ハァッハァッ・・・うん・・・」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 02:57:48.28 ID:gdfyQ2Ow0

恒子「少しペース落とすから頑張ってついてきて!公園まで後一息!」

健夜「は、はい…ハァハァ」

咏「走るのは気持ちがいいねぃ」


公園


健夜「ハー…ハー…」

恒子「お疲れー、ちょっと休憩しよう!」

咏「ほら、すこやん。飲みなよ」ぐいっ

健夜「あ、ありがとー…はぁ…美味しい」

咏「汗かいたあとに飲む水は最高だねぃ」フリフリ

健夜「う、うん…」

はやり「今ので100キロカロリーは消費できたかな…」ブツブツ

恒子「休憩終わりー!帰るよー!」

咏「うーい」はやり「目標体脂肪率までは…あ、はーい☆」

健夜「うう…帰りがあるんだった…」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:02:22.99 ID:gdfyQ2Ow0

事務所前

健夜「もうダメ…」ガクッ

咏「ふぅ、良い汗かいたー」

恒子「お疲れ!ストレッチしてシャワー浴びたあと早速歌の練習するよー!」

はやり「はーい☆」

健夜「歌かぁ…それならまだ楽だなぁ…」

咏「運動したあとは筋肉をほぐさないとねぃ」

恒子「あ!忘れてた!」

健夜「どうしたの…?」

恒子「筋トレしないと!全員腕立て伏せの姿勢をとれーい!」

健夜「え、えぇ~~…」

恒子「いーち!にー!さーん!」

咏はやり「いーち にー さーん」

健夜「ううう…あ、上がらない…」ガクッ


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:05:24.87 ID:gdfyQ2Ow0

事務所内の浴場


健夜「この事務所、中に浴場があるんだ…豪華だなぁ…」

健夜「うう…全身が重い…」

咏「もう恋なんてしないなんて~♪」シャアアアア

はやり「良い湯だ~な~♪」カポーン

健夜「皆結構アイドルする事に乗り気だよね…」

健夜「(というかはやりさんのおもちすごいなぁ…)」

恒子「咏さんとはやりさんって良い声だよね。そういえばすこやんも歌得意なんだっけ?」

健夜「と、得意ってわけじゃないけど…」テレテレ

恒子「歌ってみてよ!」

健夜「え、えぇ~…///?し、仕方ないなぁ…
   G・A ドキドキ ババンガ バー」

恒子「さて練習いこうか、上がるよー!」

咏「うーい」はやり「はーい☆」ザバァ

健夜「ええ~…」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:11:24.24 ID:gdfyQ2Ow0

夜 小鍛治宅


健夜「つ、疲れたぁー…」グッタリ

健夜「明日すごい筋肉痛なんだろうなぁー・・・」

健夜「シャワー浴びたあと5時間くらい歌うのも結構ハードだった・・・」

健夜「次はダンス練習も入ってくるって言ってたし・・・」

健夜「苦手だなぁ・・・ダンス・・・」

健夜「はぁ・・・もう寝よっ」

健夜「・・・」

健夜「私がアイドル・・・かぁ・・・」

健夜「無理だよね・・・私なんかが・・・」

健夜「・・・スヤァ」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:15:00.88 ID:gdfyQ2Ow0

翌日 事務所


恒子「アン!ドゥ!トロワ!アン!ドゥ!トロワ!」

咏「よっと!」キュッキュッ

はやり「せいっ♪」タユンタユーン

健夜「わ、わ、わわっ!」ステーン

恒子「す、すこやんっ!大丈夫!?」

健夜「あいたた・・・う、うん・・・」

咏「苦手ってのは分かってたけど」

はやり「時間がかかりそうだねー・・・」

健夜「ご、ごめんなさい・・・」

恒子「大丈夫大丈夫!まだあと時間は30日くらいあるから!」

健夜「全然無いよね!?」

恒子「ちなみにライブ会場は東京ドームだから」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:27:08.33 ID:gdfyQ2Ow0

はやり「素敵~☆」

咏「いきなり凄い所だねぃ」

健夜「ひえええ・・・東京ドームって・・・」

恒子「それくらい皆が期待されてるって事だよ!
   さっ!もう一度最初からやろ!」

健夜「うう・・・」

咏「ごまえー♪ごまえー♪」キュッ

はやりん「頑張ってーいーきまーしょー♪」タユーン

健夜「いちーばーん・・・ひゃあっ!?」ステテーン

恒子「あちゃあ・・・」

健夜「いたた・・・はぁ・・・」

健夜「(もう嫌・・・)」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:23:45.58 ID:gdfyQ2Ow0

更に翌日 公園

ザッザッザッザ

恒子「全体止まれーい!公園ついたし一旦休憩~!」

健夜「ぜぇっ・・・ぜぇっ・・・」

咏「すこやん、止まらずに歩いて呼吸を整えた方がいいよ」

はやり「健夜ちゃん、あと半分だよ!」

健夜「は、はい・・・」

健夜「はぁ・・・はぁ・・・」

健夜「・・・はぁ」

健夜「(何で、私こんな事してるんだろ・・・)」

咏「ん・・・どうしたのすこやん。ほら、水飲みなよ」

健夜「うん・・・ありがとう咏ちゃん・・・」

はやり「天気が悪くなってきたねー」

恒子「雨が降る前に帰ろう。そろそろいくよー!」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:29:10.67 ID:gdfyQ2Ow0

事務所


はやり「ほんの些細なっ言葉にっ♪」タユンタユーン

咏「傷っ付っいった♪」キュッキュ

健夜「だけど甘っ・・・きゃぁっ!!」ステテーン

はやり「健夜ちゃん大丈夫!?」

健夜「は、はい・・・」

恒子「むむ、ちょっと疲れてきたかな。休憩~!」

ザァァァァァ

咏「雨が凄いねえ」

はやり「帰りどうしよう~?」

恒子「送ってくよ」

はやり「お持ち帰り~☆」

健夜「・・・」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:33:04.03 ID:gdfyQ2Ow0

健夜「(ダンス・・・全然出来ない・・・)」

健夜「(毎日走るのも辛い・・・)」

健夜「(でも一番辛いのは・・・私のせいで皆が迷惑すること)」

健夜「(皆に迷惑・・・かけたくない・・・)」

健夜「(辛い・・・もう・・・嫌だ)」

健夜「・・・」タッ

ガチャッ スタタタタ・・・

恒子「ん?どこいくのすこやんー!」

はやり「健夜ちゃん、何か思い詰めた顔してた・・・」

恒子「っ!わ、わたし探してくる!」

咏「待った!」

恒子「え!?な、なんで!?」

咏「あんた、気づいてないのかい
  すこやんは多分もうアイドルなんて・・・したくないんじゃないかな」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:36:03.13 ID:gdfyQ2Ow0

はやり「・・・」

恒子「え、ええ!?で、でも!!」

はやり「こーこちゃん、あんまり・・・健夜ちゃんに無理はさせない方が良いと思う」

咏「元々、無理言ってやらせてるんだ。それに、すこやんの性格知ってるだろ?
  内気で根暗で人見知り激しくて、人前に立つのは苦手なんだよ」

恒子「う・・・そう・・・だけど・・・」

咏「私もすこやんと一緒にアイドルやれないのは残念だけどさ・・・」

はやり「人には得意と不得意があるものね・・・」

恒子「でも・・・私・・・私は・・・!」

恒子「・・・・・・私、すこやん探してくる!」ダッ

咏「ちょ、ちょっと!・・・あーあ、どしゃ降りなのに傘もささないでいっちゃったよ」

はやり「仕方ないなぁ・・・」

咏「しゃーない、傘持って追いかけよう」

はやり「うん☆」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:38:38.76 ID:gdfyQ2Ow0

はやり「でもこの雨じゃ傘さしても変わらないかも・・・」

咏「・・・さっきはああ言ったけど、すこやんが抜けるのは、やっぱ辛いね」

はやり「うん・・・」

咏「私達、これからアイドルとしてやってくんだし・・・
  もっと・・・助け合わないとだめだねぃ」

はやり「そうだね・・・私、健夜ちゃんが辛いって思ってたの知ってたのに
    全然健夜ちゃんの事支えてあげてなかったと思う・・・」

咏「私もさ。私達は3人で1つのチーム・・・同じアイドルユニットなんだ」

はやり「咏ちゃん、健夜ちゃんを呼び戻そう!」

咏「ああ。すこやんは私達の大切な仲間だものねぃ!」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:41:40.71 ID:gdfyQ2Ow0

公園

ザァァァァァア

健夜「・・・」

健夜「結局この公園にきちゃった・・・」

健夜「雨・・・すごいなぁ・・・どうやって帰ろう・・・」

健夜「皆・・・今頃探してるのかな・・・?」

健夜「私・・・最低だな・・・」

健夜「・・・・・・えいッ!」ガンッ!

自販機「オウフ」

健夜「あっ!ご、ごめんね・・・!」

自販機「許すよ」

健夜「物に当たるなんて本当に最低だよ・・・はぁ」

恒子「はぁっはぁっ!あっ居た!すこやーん!!!」

健夜「・・・こーこちゃん」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:44:28.94 ID:gdfyQ2Ow0

恒子「探したよっ!・・・あの・・・」

健夜「こーこちゃん・・・悪いけど・・・もうアイドルは・・・」

恒子「諦めるの・・・?」

健夜「だって・・・!」

恒子「私はっ!」

恒子「私は・・・諦めるすこやんなんて、絶対に見たくない!!」

健夜「え・・・?」

恒子「私の知っているすこやんは、内気で根暗で人見知りで
   27になっても実家暮らしだし髪型ダサいし服装もダサいし麻雀抜いたら
   ちょっとどうかと思う人だけどっ!」

健夜「言い過ぎじゃない・・・?」

恒子「でもっ!麻雀をやってるすこやんはいつだって上を目指して
   前を向いて、常に誰よりも強くあろうとしてた!」

健夜「っ!」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:46:46.70 ID:gdfyQ2Ow0

恒子「私の知っているすこやんは・・・
   私が・・・中学校の頃からずっと好きだったすこやんは・・・
   絶対、一度始めた事を諦めたりなんてしない!!」

ザァァア

健夜「・・・えっ・・・///今なんて・・・?」

恒子「わっ///わーっ!とにかくっ!すこやん!戻ってきてよね!」

健夜「でも・・・」

咏「あーいたいた」

はやり「はっけーん☆」

健夜「皆・・・?」

咏「ここだろうと思ってたよ」

健夜「あの・・・皆、本当に・・・ごめん・・・もう・・・アイドルは・・・」

咏「おっと!言わなくてもわかってるぜぃ」

はやり「健夜ちゃんの気持ちに気づけないほど、私達は鈍感じゃないよ」

健夜「・・・」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:48:47.02 ID:gdfyQ2Ow0

咏「でもさ・・・来る途中、ちょっとはやりんと話してたんだよ」

はやり「私達は、同じアイドルユニット・・・仲間でしょう?」

咏「仲間ってのは助け合うものだってねぃ。まぁすこやんの性格考えたら
  どうせ、私らに迷惑かけてるのが辛い・・・って思ってるんだろうけど」

健夜「う・・・」

はやり「迷惑なわけないでしょう?1人は皆に、皆は1人にだよ☆
    辛い事があるなら、助けあえばいい。健夜ちゃん、一緒に乗り越えていこう?」

咏「すこやんが抜けるんなら、私も抜けるぜぃ」

はやり「えー?それじゃはやりのソロユニットって事ー?じゃあはやりもやーめよ☆」

健夜「皆・・・」

健夜「(私は・・・こんな良い人達と仲間だったんだ・・・)」

健夜「(それなのに・・・私は・・・仲間の気持ちに気づけないで・・・」

健夜「(皆の・・・思いを裏切りたくない!)」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:51:40.53 ID:gdfyQ2Ow0

健夜「・・・わかった・・・・・・ありがとう、皆・・・・・・
   私・・・もう一度、アイドル・・・やるね・・・グスッ・・・あれ・・・涙が・・・」ポロポロ

恒子「すこやん!」

自販機「泣けるで」ポロポロ

咏「あんまり雨の中に居たら風邪引いちまうぜ?」

はやり「傘持ってきたけど、皆もうずぶ濡れだね☆」

恒子「帰ろう・・・!私達の事務所へ!」

健夜「うん・・・皆・・・本当に・・・ありがとう・・・!」


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:54:56.19 ID:gdfyQ2Ow0

翌々週 公園

タッタッタッタッタ

恒子「よーし、休憩~!」

健夜「ふぅ・・・」

咏「すこやん、だいぶ体力付いたねぃ」

健夜「あ、ありがと・・・///毎日走ってるしね」

はやり「体脂肪減らない・・・なんで・・・」ブツブツ

恒子「さーて、帰りますか~!」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 03:57:26.71 ID:gdfyQ2Ow0

事務所


咏「追いかけて 逃げるふりをして♪」フリフリ

はやり「そっと 潜る♪」タユーン

健夜「私マーメイ♪」タタンッ

咏「捕まえて 好きだよと言って欲しい♪」タターン

はやり「熱い永遠の今~♪」タユーン

健夜「きっと きっと 未来がはじまる~♪」キメッ

恒子「キマった・・・」

咏「よしっ!良い感じだねぃ!」

はやり「健夜ちゃんっ!ダンス上手くなったね!」

健夜「んん・・・そうかな///」

健夜「(毎日家帰ったあとも練習してるもんね!)」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:01:10.30 ID:gdfyQ2Ow0

居酒屋 「だるき亭」


恒子「ということでアイドルユニット結成後初の飲み会でーす!」

咏「そういえばやってなかったねぃ」

はやり「皆、飲みすぎちゃダメだぞ☆」

健夜「私はその・・・あんまり飲まない方だから・・・」

恒子「明日もレッスンはあるんで、ほどほどにね!」

咏「あはは、大丈夫大丈夫」

店員「生4つス」

恒子「さて、ビールもきたところで・・・すこやんから乾杯の挨拶~!」

健夜「え、えぇ~!?」

咏・はやり「いえーい☆」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:03:15.04 ID:gdfyQ2Ow0

健夜「ええと・・・その・・・
   今回は初めての皆との飲み会ということで・・・
   1週間後には本番のライブがあって・・・
   私達にとっては最初の一歩だけど・・・でもそれは一番大切な」

恒子「カンパーイ!」

咏・はやり「カンパーイ!」

健夜「えぇ~・・・」

恒子「飲み放題だからどんどん飲んでね!
   もちろんべろんべろんにならない程度でね!」

咏「わかってるって~」フリフリ

はやり「唐揚げと生ビールおいし~☆」


二時間後


健夜「こ、小鍛治健夜ぁ、い、イッキ飲みいきまぁぁあひゅ!」

咏・はやり「イエエエエエ!!!」

恒子「ダメだって!一気飲みは危ないって!」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:06:26.47 ID:gdfyQ2Ow0

咏「すこやんのぉぉぉぉ!!!」

はやり「ちょっと良いとこみてみたいぃぃー!!」

咏・はやり「そーれリーチ!一発!ツモ!ピンフ!純チャン!三色!イーペーコー!
      それイッキ!イッキ!」

健夜「んくっんくっんくっ・・・・・・ぷっはぁぁぁ!」

咏・はやり「オオオオオオ!!!」

恒子「ああ・・・なんでこんな事に・・・」



咏「あ~っはっはっはっは!!超ウケるんですけど~!!」

はやり「それでねぇ、「最近視聴率落ちてるから、深夜いってアダルト番組やろうか(笑)」
    とか言うんだよぉぉ!??酷くなぁぁい!?牌のお姉さん改めパイのお姉さんとか
    何それぇぇ!?冗談でも笑えないんだけどぉぉ・・・うっ・・・ぐすっ・・・ひっく・・・」

咏「ひーっひっひっひ!!パイのお姉さんとかウケる~!!」

恒子「咏さんは笑い上戸ではやりんは泣き上戸なんだ・・・」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:10:04.68 ID:gdfyQ2Ow0

健夜「あ~・・・あのねぇ・・・こーこちゃん・・・」

恒子「ん、何すこやん」

健夜「あのねぇ・・・この前公園でねぇ・・・こーこちゃんさぁ・・・」

恒子「ちょっ///あ、あれはつい勢いで!」

健夜「こーこちゃん私の事・・・好きって言ったように聞こえたんだけど・・・?」

恒子「そ、それはぁ・・・///」

健夜「私・・・あの時すごく嬉しかった」

恒子「えっ・・・」

健夜「私もね・・・こーこちゃんの事・・・」ぐいっ

恒子「わ、わ、すこやん顔近い・・・///って臭っ!酒臭っ!」

咏「ちょっ何かあっちキスしそうになってるんですけどおお!!」

はやり「若い子もねぇ、5年前までは毎日私に声かけてきたんだけど
    最近は全然でさぁ・・・で、この前聞いちゃったんだよぉ・・・
    「高画質フルハイビジョンって罪だよね(笑)」って会話ぁぁ!」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:13:05.88 ID:gdfyQ2Ow0

健夜「こーこちゃん・・・いい・・・?」

恒子「ちょっちょっと!心の準備が!」

咏「キース!キース!」

はやり「水ダイエットってどうなのかなぁ・・・
    お腹のお肉掴めるのってやばいっすか・・・?
    頑張ろう・・・痩せよう・・・うっぐすっ・・・」

健夜「ん・・・・・・・・・」

恒子「(わっ!す、すこやんとキスしちゃう・・・///)」

健夜「うぷっ・・・・・・ウォロロロロロロロ・・・」

恒子「ぎゃああああああ!!!」

咏「あっははははははははは!!! 
  あーっははははうぷっ・・・ウォロロロロロロ・・・」

はやり「ひうっぐすっ・・・うぷっ・・・ウォロロロロロ・・・」

恒子「地獄だこれ・・・」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:15:16.52 ID:gdfyQ2Ow0

東京ドーム 本番当日


健夜「いよいよ本番なんだね・・・」

恒子「ドーム満員だよ!皆、はりきっていこっ!」

咏「もちろん!この日のためにずっと練習してきたんだからねぃ!」

はやり「うん☆」

健夜「うっ・・・ど、どうしよ・・・足・・・震えが止まらないよ・・・」カタカタ

咏「すこやんっ!もう始まるぜぃ!」

健夜「ま、待って・・・」

恒子「・・・すこやんっ!」

チュッ

健夜「・・・へっ?」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:18:00.49 ID:gdfyQ2Ow0

健夜「こーこちゃん・・・あの・・・今・・・///」

恒子「えへへ・・・ファーストキス・・・///」

恒子「緊張・・・解けた・・・?頑張ってきてね!すこやん!」

健夜「あ・・・う、うん!///」

はやりん「わぁ~///」

咏「おお~ぅ!妬けるねぇ!それじゃ行くぜぃ!」

健夜「行こう・・・私達の・・・ステージへ!」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:20:50.16 ID:gdfyQ2Ow0

ワァァァァァァァァァァ!
ワァァァァァァァァァァ!

観客「ウォォォォォォォ!!!!
   はやりーーーーーん!!!!!
   ウオアアアアアアア!!!!」

観客「はやりんちょーかわいいよー!!!!
   わっ!こっち向いた!!」

観客「咏さーーーーーーーん!!!!
   咏さああああああああああん!!!!」

観客「咏さあああああああん!!!
   ウウオアアアアアアアアア!!!!」

観客「咏さんもちょーかわいいよー!!!!
   サインちょうだーーーーい!!!!」

観客「すこやーん」



健夜「すごい・・・」

咏「この中でやるのかぁ・・・緊張してきたぜぃ」

はやり「皆・・・!私達の最初の舞台・・・絶対に成功させよう!」

健夜・咏「もちろん・・・!」


58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:22:46.82 ID:291o0Otm0

ちょっと待て!!すこやんの声援おかしいぞ!!


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:24:30.96 ID:gdfyQ2Ow0

はやり「みっなさーーーーーーーーーん☆」

咏「私達の最初のライブへ来てくれて!!」

健夜「本当に・・・ありがとうございまーーーす!!!」


ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!
ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!


はやり「それでは・・・私達の最初の曲!」

咏「焦るアラサー女子の思いを疾走感のあるリズムに載せて歌うぜぃ!」

健夜「曲は・・・「URGENT!!!」」


ジャーン タッタッタタタタッタ♪
デンデレレンデレーン♪


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:27:09.98 ID:gdfyQ2Ow0

咏「ねぇ どんなつもりなの♪」フリフリ

はやり「そっけなくなったり 急に優しくなったり♪」タユンタユン

健夜「好きだって言わせたい 単純な作戦今日も空回りしてる♪」ッターン!


ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!


咏「めちゃくちゃにUrgency この気持ちUrgency♪」タタッ

はやり「ジェットコースターに乗っているみたい♪」タユーン

健夜「急いでよUrgency このチャンスを 逃したら♪」タタンッ

咏・はやり・健夜「二度と 触れ合えなくなるよ♪」キメッ

健夜「(よし・・・!良い感じで歌えてる・・・!)」

咏「一喜一憂してた毎日♪」フリフリ

はやり「一気 飛び越えよう♪」タユーン

健夜「時効までは あとわずか♪」ドヤッ


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:29:43.13 ID:gdfyQ2Ow0

健夜「(もうちょっと・・・!あと少しで終わる!)」

グラッ

健夜「(!?足がもつれて・・・こける・・・っ!)」

咏「(すこやんっ!)」

はやり「(健夜ちゃんっ!)」

健夜「(ごめん皆っ!)」

恒子「すこやんっ!皆との思い出を思い出して!!!!」

健夜「(思い出・・・皆との・・・
    皆と毎日・・・たくさん走った・・・歌とダンスの練習をした・・・
    下手な私を毎日サポートしてくれた・・・弱い心の私を立ち直らせてくれた・・・
    私の大切な仲間・・・友達との・・・かけがえないの無い日々・・・)」

健夜「(絶対に・・・台無しにするわけにはいけない!)」カッ

健夜「・・・っ 二度と離さない はじめよう君と Wonderful days♪」

咏「(すこやん・・・よくやったぜぃ!)」

はやりん「(健夜ちゃん・・・頑張ったね)」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:32:41.80 ID:gdfyQ2Ow0

ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
ウオオオオオオオオオオオオオオオオ!!


咏・はやり・健夜「眼差しの中に ちりばめた暗号 今すぐに解読してね♪」キメッターン!


テンテンテレレテンテレーン
ジャーン・・・



咏・はやり・健夜「ありがとうございましたああああーーーーーー!!!!」



ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!
ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!


健夜「(よかった・・・失敗せず最後まで歌えた・・・)」


65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:35:31.39 ID:5Sb0Zcd/0

オオオオオオオオオオオオオオオオオオ


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:35:05.02 ID:gdfyQ2Ow0

楽屋

咏「すこやんっ!はやりんっ!やったねぃ!」

はやりん「うんっ!大成功っ!」

健夜「やったんだ・・・私達・・・東京ドームでのライブを成功させた・・・」

健夜「・・・」

健夜「私・・・アイドル続けて・・・」

咏「ん?どうしたすこやん」

健夜「本当に・・・良かった・・・っ」ポロポロ

はやり「健夜ちゃん☆まだ泣くのは早いよっ!」

咏「そうだぜすこやん。私達のアイドル人生はまだ始まったばかりだぜぃ?」


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:38:06.63 ID:gdfyQ2Ow0

健夜「そう・・・だよね・・・!皆・・・これからもよろしくね・・・!」

咏「もちろんだぜぃ!」

はやり「みんなで、アイドルの頂点を目指そう☆」

ガラッ

恒子「みみみみんな!!!!大変だよ!!
   あのライブみたお偉いさんが気に入って、来週から日本一周ライブツアーだって!!!」

はやり「わぁ~☆素敵!」

咏「やれやれ・・・忙しいねぇ」

健夜「うん・・・でも」

健夜「アイドルって・・・楽しいね!」




健夜「私がアイドル?」 カン


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:41:01.06 ID:gdfyQ2Ow0

以上です。スレ立て代行して下さった方、支援して下さった方、本当にありがとうございました


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 04:45:28.14 ID:5Sb0Zcd/0

魅力ビームでハートをロックオンされました
おつおつ!


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/11/11(日) 05:51:18.12 ID:FHDLeRvm0

コークスクリュー乙


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