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余賀公麿「これが俺の選択した未来か」
C(公式サイト)
余賀「…良かったんだ」ハァハァ
余賀「これで良かったんだ」ハァハァ
余賀「あんな爺さんが食べるより、俺が食った方が…」
余賀「俺だって食わなきゃ生きれないんだ」
余賀「…」
余賀「良かったんだ…これで……」
余賀「……」
余賀「…うっ、うっううう」
余賀「…どうして、涙が………」ポロポロ
「…余賀君…?」
宣野座「そう、棄権…資産の半分を毎週払ってね…」
余賀「そんなことしたら、現実世界への影響が!」
宣野座「…その通り、一応僕は金融街でも10本の指に入る資産家だったからね」
宣野座「最初の方はひどかったなぁ」
宣野座「帰るたびに、何枚も何枚も絵が描き替わって…」
宣野座「何枚の絵が無くなったんだろう…」
余賀「…」
宣野座「それでも…どうしてもディールをやる気になれなくて」
宣野座「そのうち、絵も描き替わらなくなる程度にまで僕の資産は減ったんだ…」
宣野座「でもある時気づいた…絵が替わらなくなったんじゃなくて」
宣野座「絵、そのものが無くなっていたんだ…ってね」
余賀「…っ」
宣野座「その後も何回かそんなことをしてたら」
宣野座「[コンコード・ゲイン]…」
宣野座「僕のNPOが…」
宣野座「支援の感謝の手紙が……家が…」
宣野座「…」
宣野座「…家族が…」
余賀「!?」
宣野座「…消えていたよ」
宣野座「…」
宣野座「…不思議なものでね」
宣野座「僕に直接的な被害は一切ないんだよ」
宣野座「生き地獄を味わえって事なのかな」
余賀「…」
宣野座「悲惨かい?」
余賀「そりゃ、そうだろ」
余賀「こんなの人間の生活じゃない…っていうか」
宣野座「そうだろうか」
宣野座「世界で見て、この水準で生活する者がどれほどいるか知っているかい?」
余賀「…」
宣野座「僕はNPO代表として色々な国を見てきた」
宣野座「だから思う」
宣野座「多くの人は実感できないだろうけど」
宣野座「こんな暮らしをしている人は沢山いる」
宣野座「沢山っていうのは多くの人って意味さ…本当に多くの人が」
余賀「…でも」
宣野座「昔ね…」
余賀「?」
宣野座「三國さんに言われた事がある〈お前は不自由を知らないんじゃないか〉って」
宣野座「その時は、そんな事全く無いと思った」
宣野座「三國さんの方が生まれも育ちも全然良いしさ」
宣野座「知ってるかい?彼ハーバードのビジネススクール卒なんだよ」
余賀「…知らなかった」
宣野座「そんな奴が偉そうに言うなってね」
宣野座「でもその後色々知って、知らなかった事がいかに多いかも分かった」
余賀「…」
宣野座「じゃあ、今の僕はどっちだと思う?」
余賀「は?はぁ…わからないけど」
宣野座「…知ってるつもりさ」
宣野座「搾取ってのはさ、余賀君、こんなもんだよ」
宣野座「本当に一部の人が豊かで」
宣野座「他の大勢はとんでもない負担を強いられるんだ」
宣野座「ただ日本が幸せだったのは海に囲まれていたから」
宣野座「海があったから不幸を目に入れずにすんだだけのこと」
宣野座「身の周りが幸せで自分が幸せ…」
宣野座「そう思い込んでるだけさ」
余賀「…」
余賀「でも!俺は金融街を潰す為にっ…!」
宣野座「それでも潰れなかったんだろ?」
余賀「…そうだけど」
宣野座「どういう理屈か知らないけど」
宣野座「多くの[未来]があれば金融街は発生するようだね」
余賀「そう言ってた…真坂木は」
宣野座「ならここには多くの[未来]があるって事になる」
宣野座「君はそれを、綺麗な公園で楽しそうに遊ぶ子供達を見ながら言われたんだろ」
余賀「そうだけど」
宣野座「でもそうなのかな」
余賀「・・・」
宣野座「あの環境であそぶ1割の人達の為に金融街はあるのだろうか」
宣野座「ここに暮らす9割に[未来]は無い…のかな」
余賀「…それは」
宣野座「それは?」
余賀「…わからないけど」
余賀「…けど」
宣野座「わからないのはいつもの事」
宣野座「でも」
宣野座「君の心は決まってるだろう」
宣野座「……守ってくれば?」
余賀「…何を……」
宣野座「それはもちろん」
宣野座「[未来]をさ」フフッ
真坂木「もちろん」
真坂木「そもそも」
真坂木「ハイパーインフレによる円の超大幅下落を受け」
真坂木「円に寄生していたミダスマネーの価値も暴落」
真坂木「また…余賀様が[輪転機]を大きく逆回転させたことで」
真坂木「極東金融街におけるミダスマネー準備金の全てを[未来]に換えても」
真坂木「全く足りないという状況に陥った為」
真坂木「市場閉鎖!」
真坂木「という事になりました」
真坂木「が、しかし」
真坂木「新たにオープンするにあたり」
真坂木「莫大なミダスマネーを引き出す権利を持ちながらも」
真坂木「閉鎖の為に金融街のミダスマネーは全て消滅してしまい」
真坂木「多くの損害を被られた余賀様には私達としても保障を…と思っておりましたので」ペコッ
余賀「…なるほど」
真坂木「もちろん」
真坂木「全額という訳にはございません」
真坂木「それに先の行動から」
真坂木「当分の間[輪転機]を廻す権利は剥奪しますので」
真坂木「[プラチナカード]からのスタートという事になりますが」
余賀「…わかった」
真坂木「では」
真坂木「もし金融街に復帰したくなったらいつでも」
真坂木「声をかけてください」ペコ
余賀「…あのさ」
真坂木「はい」
余賀「…宣野座の奴、宣野座功ってアントレいたじゃん」
真坂木「ええ」
真坂木「そういえば居たかもしれませんね」?
余賀「…そいつって復帰できるの?」
真坂木「もちろん」
真坂木「しかし」
真坂木「彼の資産はもう風前の灯火」
真坂木「それに彼の担保の[未来]も我々が結構食い潰しちゃいましたからね」
余賀「…それってどういう」
真坂木「ですから」
真坂木「私共も担保をそのままの形で保存、アントレの必要時に一定金額と交換」
真坂木「という訳にはございません」
真坂木「未来は常に変化していますから」
余賀「…よく分かんねぇな」
真坂木「そうですね」
真坂木「いうなれば、あなたが負けた時と同じでございます」
真坂木「あなたはあの後大金を手に入れましたが」
真坂木「おば様の盲腸と大学の補習は変わらなかったはずです」
余賀「それじゃあ何で…」
真坂木「あれをご覧ください」
余賀「あれって…」
真坂木「はい」
真坂木「天空に構えます…」
真坂木「BOM(バンク オブ ミダス)ジャパン本社ビル」
余賀「…」
余賀「…いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん、ひゃくまん、せんまん…」
余賀「いちおく、じゅうおく、ひゃくおく…」
余賀「…たった300億!?」
真坂木「そういう事です」
余賀「冗談だろ!三國さんだって150億は常に持ってたぞ」
真坂木「ええ」
真坂木「ですから」
真坂木「規模縮小といったところでございます」
余賀「…」
真坂木「…」
真坂木「意外ですね」
真坂木「ここは憤るところかと」
真坂木「まさか物足りなそうな目をするとは」
余賀「…別にしてねぇよ、してねぇけど…」
真坂木「そうですか?」
真坂木「[金の瞳]が期待を物語ってましたよ」
余賀「…」
真坂木「というか」
真坂木「せっかく自分が破壊した物が数日後に平然と復活してるんですよ」
真坂木「それもすでに300億円分の未来を担保にとっているんです」
余賀「…!」
真坂木「一度は現実世界から消滅したミダスマネーがまた流入していくんですよ」
真坂木「もう少しリアクションが欲しいところでしたね」
余賀「…そんなことは…させない」
余賀「させないさ」
真坂木「そうですか」
真坂木「何はともあれ」
真坂木「あなたはもう金融街の人間です」
真坂木「当然[ディール]には参加して頂きます」
余賀「ああ」
真坂木「それと」
真坂木「あなたのように前極東金融街経験者も何人かいますのでお気をつけください」
余賀「分かった」
真坂木「では」
真坂木「[アセット]を」
余賀「そうだっ…!真朱!!真朱は!?」
真坂木「落ち着いてください」
真坂木「以前のように、カードをなぞって頂ければ」
余賀「そうだったな…」
スラッシュ
余賀(真朱、真朱っ、真朱!)
「グルルルル」
余賀「…え?」
余賀「ジェルジュか!?」
ダキッ
余賀「久しぶりだなぁ~」
ヨシヨシ
ジェルジュ「ヲォォ?」
余賀「…ジェルジュ」
余賀「…」
余賀「…サトウさんは…その…行方不明だ…」
ジェルジュ「グオ?グルル」
余賀「…いや」
余賀「恐らく死んだ」
ジェルジュ「グオオオオ!」
ジェルジュ「グルルル」
余賀「…すぐ納得しろとは言わない」
余賀「言わないけど」
ナデナデ
余賀「お前も…サトウさんの未来も俺が背負うって決めたから」
余賀「だから…立派に闘ったサトウさんの分も…」
ジェルジュ「グルルルルウル」
余賀「よしよし」
ナデナデ
真坂木「…」
真坂木「本来ですと」
真坂木「市場閉鎖した段階で」
真坂木「全てのアセットは消滅」
真坂木「可能な限り[未来]に転換された後、各人に還されるのですが」
余賀「?…結局…」
余賀「何がどうなってるんだよ」
真坂木「どうにかなってるのは」
真坂木「余賀様の方」
真坂木「ということになりますね」
余賀「は?」
真坂木「消滅したはずのサトウ様のアセットが形と記憶を保って復活するなど」
真坂木「ありえない話です」
余賀「…」
真坂木「アセットとは新しく呼び出す段階において」
真坂木「その時点における」
真坂木「アントレの未来を体現するものですから」
真坂木「後の能力変化はあっても」
真坂木「流動する[未来]が全く同じはずがありません」
真坂木「それも他人の[未来]を歩むなど」
余賀「…」
真坂木「そう誓約」
真坂木「義務有効範囲は金融街で」
真坂木「ここに書かれている内容に違反すると」
余賀「…違反すると」ゴクッ
真坂木「資産の2倍を請求されます!」
余賀「2、2倍!?」
真坂木「ええ」
真坂木「重要なものですからね」
真坂木「では」
真坂木「余賀さんも約束は守ってくださいね」
真坂木「内容証明の為の20万は私が払っておきますから」
余賀「…」
余賀「でも良かったー、知ってる人に会えて」
三國「…」
余賀「色々大変でさ~」
三國「…そうか」
余賀「現実世界に戻ったら訳分かんないことになってるし」
三國「そうだな…」
三國「…」
余賀「もう俺の居場所も無かったしさ」
三國「…あのな、お前…」
余賀「…はぁ~それにしてもこんなことになるなん…」
三國「…」フゥー
三國「お前の選んだ未来だろうが!!!!」
余賀「!!」
余賀「……」
三國「…」
三國「…スマン」
三國「だがあの時に言ったはずだ…」
三國「〈後悔するなよ…〉」
三國「お前は多くを犠牲にした」
余賀「…」
三國「気にするな、それは必要だった」
三國「俺の…貴子も……」
三國「…」
三國「だから、後悔するな!」
三國「…」
三國「それにお前や宣野座が俺と敵対した理由もわかる」
三國「もちろん目の前の現実に対する考え方の違いが最もな理由だろうが」
三國「立場が変われば見方も変わる」
三國「それは金だけじゃない」
三國「お前はお前自身としても」
三國「そして」
三國「若者としても許せなかったんだろ」
余賀「…まあ」
三國「俺のした事で子供達が将来の負担を強いられるのが嫌だった」
余賀「…」
余賀「俺達はさ、そりゃ豊かな生活とかを貰ってんのかもしんないけど」
余賀「…貰ってたのかもしんないけど」
余賀「大人達は全部先送りにして」
余賀「その責任は結局全部俺達が持つ事になるじゃん」
三國「…しかしお前らの世話をしてやったのは俺達だぞ」
余賀「でも…」
余賀「原発だって」
余賀「その利権は大人たちが貰ってんのに」
余賀「俺達はこれからあほみたいに金払わないといけないのに」
余賀「バブルで散々遊び呆けて日本をメチャクチャにした世代の奴らに」
余賀「年金だって沢山もらえる老人達に…」
三國「…俺は[未来]よりも「現在」を選んだ」
三國「責任の先送りは[未来]を奪って[現在]を成り立たせようとした俺の考えに近いからな」
余賀「…それに、老人は」
三國「この国において最も金を持ってるのは老年世代」
三國「それも圧倒的に…」
余賀「…それはこの前大学でやったよ」
三國「大学でやったのか?」
三國「俺なんて中学生の時には知ってたぞ」
余賀「…」
三國「ちなみに俺も[超]のつく大富豪だ」
余賀「…」
余賀「偉そうな事言うなら」
余賀「…苦しいから守ってくれって言うなら」
余賀「まずはその腹を掻き切って」
余賀「汚い金を吐きだしてからにしろって思うよ」
三國「…ディール経験者ならではの表現だな」
余賀「…」
三國「しかし、お前も十分豊かな生活をしてるだろう」
余賀「…それは」
三國「これに関しては…」
三國「…運だな」キリッ
三國「それが嫌なら未成年の選挙権でも認めさせれば良い」
余賀「…でも税金が……」
三國「そこだろ」
三國「税金を払ってないから意見を言えないって考えがあるから」
三國「お前らは未来を奪われるんだよ」
三國「…もし」
三國「もしそれも嫌なら日本から飛び出すことだな」
余賀「…」
三國「俺も昔思ったよ…本当に本当に嫌な事があって…」
三國「それでも…」
三國「それでも俺はこのクソみたいな現実を喰って生きていく事にした」
余賀「…」
三國「おい!」
三國「この世界はお前が望んだものだろ」
三國「いや、お前が望もうが望むまいが」
三國「あるっ…圧倒的な現実として」
三國「今回の変化はとてもショッキングだっただろうが」
三國「今更、過去の自分を否定するような真似だけはするなよ!」
三國「それは、お前、お前のアセット」
三國「金融街の人々…そして俺達への冒涜だからな」
余賀「うん、それは分かるけど…」
三國「分かるなら実行しろ」
余賀「でも…俺は何がしたらいいのか?何が出来るのか?」
余賀「さっぱり分かんねぇんだよ」
三國「…お前、理由もなく金融街に来たのか」
余賀「…わりいかよ」
三國「…」
三國「…」クスッ
三國「わはは」
三國「わははははははは」
三國「お前もやはりアントレだな」ハァハァ
余賀「…は?」
三國「…」
三國「ププププ」
余賀「…」
三國「おい!公麿」ハーハー
余賀「…公…麿……?」
三國「お前…俺と組まないか?」
余賀「三國さんと…」
三國「前とは違うさ…」
三國「この前までは思想から袂を分かってたが」
三國「そうも言ってられまい」
三國「ここまでの圧倒的現実を見せられちゃ」
三國「俺達も動き出すしかないだろ」
余賀「それは…そうだけど」
三國「なら…考えがある」
余賀「何かを与えられる人もいるけど…」
余賀「基本的には搾取だ、生活なんて」
余賀「…違う?」
三國「いや、その通り」
三國「…この世には確かに絶対的幸福がある」
三國「多くの人は幾度と経験することなく生涯を閉じるが」
三國「筆舌し難い幸福が人生には備わってるはずなんだ」
三國「ただし…」
三國「これはあくまでも理想論」
三國「多くの人間は幸福を日常の比較としてしか捉えてはおるまい」
三國「裕福が貧乏の比較であるように」
三國「…ならば、全てが比較ならば」
三國「奪うのは必然…いや、運命かな」フッ
余賀「…なんとなく、いや、はっきりと分かるよ」
余賀「俺は直接[未来]を奪ってきたから」
三國「それでいい」
三國「俺達は闘った、だが理由は同じ」
三國「日本に住まう人々を幸せにすること」
三國「いや、不幸にさせないこと」
三國「しかし…だ」
三國「今の日本はグシャグシャに陵辱されてる状態だ」
三國「国土も人も主権も…全てが外国の元にある」
余賀「そうだったね、あの惨状は」
『どんな惨状にも意味はある』
『必ず人類をより良く導く為の意味がある』
余賀「…」
三國「?」
三國「なら取り返すしかあるまい」
三國「国境という狭い視野ではあるが」
三國「奴らが国を理由に俺達から搾取するなら」
三國「俺達も守る…それだけのことだ」
余賀「…でも」
三國「?」
余賀「…俺には日本を守りたいって気持ちはそれ程無いけど…」
三國「俺もだ」
余賀「え?」
三國「青年期はアメリカで過ごした」
三國「アメリカにも中国にも沢山友人がいる」
余賀「…」
三國「…だからこれはバランスを保つ為の仕事にすぎない」
余賀「…」
三國「傾ききったシーソーに俺達が巨石を叩き落としてやればいい」
余賀「…うん」
余賀「うん!」
三國「それじゃあ次の質問だが」
三國「公麿は今になっても公務員になりたいなどと思ってないよな」
余賀「…」
三國「スマン語弊があったな」
三國「楽だから、安定しているからなんて理由で公務員を目指していないよな」
余賀「…今、俺には力があるから」
余賀「自分の出来る事をしたいよ」
三國「…そうか」
三國「安定とは自分だけを幸せにするに過ぎないと昔言ったが」
三國「それだけでなく」
三國「自分すらも不幸にしうる」
三國「お前が公務員を目指してた理由も分かる」
三國「それはもちろん正しい…がで間違いでもある」
三國「俺達は、日本人は遅かれ早かれこうなる運命だった」
余賀「…それ真坂木も言ってた」
三國「アメリカ、中国、ヨーロッパ、インド、東南アジア」
三國「高齢化の進む日本では間違いなく他の国に頭を下げ…」
三國「頭を下げながら搾取されて苦しまなくてはいけない」
三國「あと40年で50%だそうだ」
余賀「…老人?」
三國「…そう、まあ随分適当な予想だと思うがな」
三國「そうなったらどう頑張っても現行制度で国家を保つのは不可能」
三國「当然、公務員、お前のなりたかった役所勤めなんて給料が下がるのは目に見えている」
余賀「…そうだろうけど」
三國「なら、外国からの移民の受け入れ枠を広げるしかない」
三國「当然、外人の発言権、特に中国人は顔を広くして歩くだろうな」
三國「となると、役所ではどうなるか」
余賀「…中国語を話せなくては使い物ならなくなる」
三國「恐らくな、もちろん英語なんて必須言語だろう」
三國「これにより、外人公務員の大量登用、もしくは日本人の採用基準が2ヵ国語以上話せる事へと繋がるだろうさ」
余賀「そしたら…」
三國「そしたら?」
余賀「今の俺なんて使い物にならなくなる」
三國「恐らくな…今の若者がパソコンを使えない老人をバカにしているように」
三國「仕事が出きない給料泥棒の烙印を押されるだろうよ」
三國「それでも耐え忍ぶ厚顔があれば良いが、恐らく未来の日本はそれで生きていける程甘くはあるまい」
余賀「…」
余賀「…でも不公平だよな、どうすりゃいいんだよ」
余賀「ゆとりとか言われてる俺らは」
三國「…常に自分を高めていく」
三國「社会に恩義を感じることなく、自分の為だけに」
三國「周りに囚われず自分の思うがままに…」
三國「それ以外に道はあるまい」
三國「多くの人間は[安定]という言葉の意味を履き違えているようだが」
三國「楽な仕事を続け、大した技能も持たずに仕事を続け」
三國「訳も分からず世界に放りだされるリスクを抱えるより」
三國「もし仕事が変わっても、辛くても」
三國「スキルを磨き、世界で渡り合えるようになる」
三國「こっちの方が、よっぽど安定的だ」
三國「さて、本題だが…」
三國「お前は常に上り続けられる自信があるか?」
余賀「…ある」
三國「…例え世界が相手でも」
余賀「当然だ」
三國「そうか…」
三國「もう一度訊く」
三國「いかに孤独でも、いかに辛くても」
三國「目的の為に闘い続ける」
三國「己を高め続ける覚悟はあるか?」
余賀「…ある!」
三國「では、最後の質問だ」
三國「お前の選んだ[未来]は関係なく…」
余賀「?」
三國「99人の為に1人が死ぬのと」
三國「70人の為に30人が大怪我を負うのと」
三國「50人の為に50人が怪我するのと」
三國「…お前ならどれを選ぶ…?」
余賀「…」
余賀「その30人は死ぬことはないんだよな」
三國「ない」
余賀「…」
余賀「…それでも、最後を選ぶ」
三國「…そうか」
三國「まあお前らしいな」
三國「…じゃあ」
三國「犠牲者の中にお前が必ず含まれるとしたらどうする?」
余賀「俺が……」
余賀「…」
余賀「1番目…しかねぇよな」
三國「…そうか」
三國「…そうか」
余賀「…で、正解は」
三國「…正解なんてもんはない」
余賀「え?」
三國「…ただ」フフッ
三國「ただ、お前は俺と組む条件を満たした…!」
余賀「それって…!」
三國「今回も思い知った…やはり俺はお前に後を継いでもらいたい」
余賀「…」
三國「ハハ…返事はまだいらないさ」
余賀「…それで」
三國「ああ…今から話す」
「[世界金融街]について」
突然ですが次からバトルシーンです
直接的な描写をしないっていうかメチャクチャ下手な文になるので
バトル状況やBGM、効果音は想像力をフルにお使いください
「[C]なんて全然覚えてねーよ」という多くのお方は
動画を見てみると懐かしい音を思い出せるので良いと思います
>>139
[C]の公式サイトを見てくれても良いんですが
基本的には自分の持ってる資産を使って相手を攻撃します
相手に攻撃が当たると相手から資産を奪うことが出来ます
相手の資産が尽きるor時間(666秒)で試合終了です
固有の必殺技があり
大「マクロ」中「メゾ」小「ミクロorマイクロ」
ちなみにディールは週一で行わなければいけません
>>144
はい、完璧です
『OPEN DEAL』
酒巻「来い!ギーグ!!」
ギーグ「グオオオオ」
余賀(酒巻さんも昔と同じアセット…!)
酒巻「ギーグ!ミクロ200万!」
『MICRO』
『BULK SALE』
余賀「!」
余賀「よしっ…あっさり動いたな」
余賀「行くぞジェルジュ」
スラッシュ
余賀「メゾフレーション500万!」
ジェルジュ「ヲオオ」
『MEZZO FLATION』
『E・B・O』
プシュー
余賀([E・B・O]の煙でギーグが的を絞れないようにして)
余賀(俺に化けたジェルジュと俺自身とでダイレクトを決める)
余賀「ダイレクト500万!」
『DIRECT』
酒巻「…それなら」
酒巻「ギーグ!俺の声のするところ以外鉄球を落としまくれ!!」
酒巻「メゾ!500万!」
スラッシュ
『MEZZO FLATION』
ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!
余賀「うわああああ」
酒巻「そこかっ!」
酒巻「ギーグ!!もう攻撃はしなくて良い!」
ギーグ「グォオオ」
酒巻「俺が直接斬る!」
酒巻「ダイレクト200万!」
『DIRECT』
余賀「こうなったら接近戦しかねぇ」
余賀「行くぞ!ジェルジュ!!」
余賀「ウォオオ!」
酒巻「!?」
酒巻(余賀が2人?…だが…)
余賀(俺は右から行く)
余賀(ジェルジュは左から頼む)
酒巻「…」チラッ
酒巻「ばればれだ…」
酒巻「ダイレクト1000万!!」
『DIRECT』
余賀「一千万…!」
酒巻「この距離でリーチは2倍だっ…」
ザシュ
余賀「ぐああああああああ」
ジェルジュ「グルル」
余賀「おい!…ジェルジュ……もどる…な」
スラッシュ
酒巻「メゾ500万だ!ギーグ!!」
『MEZZO FLATION』
ガンッ!ガンッ!ガンッ!
ガンッ!
ジェルジュ「グルルウルルルウルウウ!!」
余賀「ジェルジュ!!」
酒巻「…終わりだ」
余賀「…負けて…負けてたまるか…」
余賀「うおおおおお!!!」
酒巻「…」
余賀「くっそぉ…」
酒巻「……お前らはまだ一欠片の信頼関係も築けちゃいない」
酒巻「俺とお前らで斬りあいする時」
酒巻「お前のアセットはお前の方をチラチラ見てたぞ…」
余賀「…」
余賀「…ジェルジュ……」
酒巻「それはアセットのせいじゃない…!」
酒巻「お前の指示が曖昧だったから」
酒巻「アセットが正しいのかどうか不安だったんだ」
酒巻「…他にもお前の足りないところ」
酒巻「今回の事で分かったはずだ」
余賀「…はい」
酒巻「ならいい…」
酒巻「…」
酒巻「…頑張れよ」
余賀「…」
余賀「……はい!」
余賀「いよいよ今日ですね!ディール」
三國「ああ」
余賀「といっても三國さんなら楽勝だと思いますけど」
三國「…」
余賀「…あれ?三國さん?アセットは?」
三國「…俺にアセットはいない…」
余賀「…は?」
余賀「アセットがいないって、どうして?どうやって闘うんだよ」
三國「…まあ心配するな」
三國「俺はダイレクトだけで十分やれる」
三國「それはお前が一番知ってるはずだろ」
余賀「…でも」
三國「…もし」
三國「もし俺がやばくなって、そしてお前に余裕があるのなら」
余賀「譲渡だろ!やるよ!何億でも!」
三國「違うっ!…買って欲しい」
余賀「買うって何を…」
三國「…俺の魂だ」
余賀「魂…?そんなもの…」
三國「[トビラ]を通してアセットを見るとそこに10の光が見える」
余賀「それは」
三國「そう[株]と呼ばれアセットへの投資を表す」
三國「だが人によってはあの10の[株]を[魂]と呼ぶ」
三國「…そして俺達、アントレも…」
余賀「トビラを通すと、10の光が見えた…」
三國「…そう、時々だがな」
三國「ならば、俺は俺自体を商品に株を売るように」
三國「人間として魂を売ろう」
三國「もしも、買う余裕があるなら…」
三國「…その価値があると思うなら…買ってくれ」
余賀「買うよ!絶対買う!!」
三國「…そうか…じゃあ、行ってくる!」
三國「…」
聖沢「三國!お前のアセットはどこだ!?」
三國「さあて、どこだろうな」
聖沢「なんだと」
聖沢(恐らく俺がアセットから離れた瞬間)
聖沢(上からなり攻撃してくるつもりだろうが…)
聖沢(…だが…)
三國(そろそろ時間稼ぎも限界か)
スラッシュ
聖沢「メゾ!800万!」
『MEZZO FLATION』
『EXECUTION』
聖沢「残念だったな」
聖沢「こいつのメゾは数十秒間、相手アセットのフレーションを禁止させる」
三國「…」
聖沢「喰らいやがれ」
聖沢「ダイレクト1000万!」
『DIRECT』
三國「…」
三國「ダイレクト1200万」
『DIRECT』
聖沢(1200!?)
聖沢(ダイレクト同士でガチンコする気か)
聖沢「いっけええええ」
ザンッ
スッ
三國「……遅いな…っと!」
ザシュ
聖沢「ぐああああああああああ!!!」
ザアアアアアア
聖沢「…」ハァハァハァ
聖沢「てめー」
聖沢「トルス!!来い!」
聖沢「ミクロ400万!」
聖沢「そして!」
聖沢「ダイレクト1500万!」
スラッシュ
『MICRO』
『DIRECT』
三國(…さすがに……)
三國(…避けられん、終わったな…)
三國(…万事休すか…)
三國(…これもこれで……)
三國(……いや、諦めるわけにも)
三國「…」スゥー
三國「誰かー!俺を買ってくれーー!!」
『WATCH』
『WATCH』
『WATCH』
シュ
ピコッ
『YOURS』
『MIKUNI IS YOURS』
周囲「?」ドヨドヨ
真坂木「はて」
真坂木「人身の売買などルールにありませんが」
余賀「はい!俺が買う!!」
余賀「…魂1つで…6億円!…買いだっ!」
スラッシュ
『MINE』
周囲「6億…!?」
真坂木「さっきから何を」
真坂木「…」
真坂木「なるほど、三國様を助ける為にまぁ」
真坂木「これは規則上」
真坂木「単なる譲渡になるんですけどね」
真坂木「まぁいいか」
ザシュ
三國「ぐおおおおお」
聖沢「くっそおおおお」
三國「くっ…残念だったな、その程度のダイレクトじゃ…くらっても」
三國「まだ生きれるようだ」ハァハァ
聖沢「……どうしてこんなことが…」
三國「…信用ってやつだよ」ハァハァ
三國「人としてのなっ…」
聖沢「うわわああああ」ダッ
三國「そう簡単に間合いから逃げられると思うなよ」ハァハァ
三國「ダイレクト!2億!!」
聖沢「2億!だとおおお!!?」ダッ
『DIRECT』
『36』
三國「うぉぉおお!!」
ザザザシュ!!
聖沢「ぐああああああああ!!!」
ザアアアアア
『CLOSING』
三國「…やったか」ハァハァ
『YOU HAVE GAIN』
聖沢「ぐおおお!クソッ!何でこんな事に!」
『YOU LOST』
『YOU ARE BANKRUPT』
ピキッ
聖沢「俺の…俺のプラチナカードがぁぁああ!」
フォン
三國「…聖沢は破産、追放か…」
三國「…何とか生き残れたな」
バタッ
余賀「…三國さん……」
余賀「……」ハッ
余賀「っていうか三國さん!何であなたのアセットが…!」
三國「…」
余賀「どうなってるんだよ!」
余賀「おい!真坂木ーー!」
三國「…呼ばなくて良い」
余賀「でもっ…」
三國「俺のアセットがいない理由は分かっている…」
余賀「え?」
三國「それは単純な事だ…無いからな俺には」
余賀「金ですか!?金なら俺が!」
三國「…[未来]だよ」
余賀「み…らい…」
三國「忘れたのか?」
三國「…いや、言ってないだけか…」
三國「俺はお前と闘う前に[輪転機]を2回廻してるんだ」
余賀「…2回」
三國「…そう、一回廻す毎に20年分の未来が消える…」
三國「40年分の未来…」
三國「そして今俺は33」
三國「日本男性の平均寿命を考えるなら死んでもおかしくない年齢」
余賀「…そんな」
三國「…もう俺は死に掛けってわけだ」
余賀「そんなことって」
三國「本来は逆回転させたお前の未来も消えるはずだったんだがな」
余賀「…」
三國「完全に廻リ切る前の[決算前]ということで不問に付されたようだ」
三國「もちろん[未来]が無くなるってのは死ぬことじゃないかもしれない」
三國「でもそれならそれで俺は…歩く屍だよ」
余賀「…ありえないよ……」
余賀「…」
余賀([B]なら…)
余賀(後ろに身を潜め)
敵「うおおお、煙の中正面からつっこんできやがった!」
敵「ダイレクト300万」
『DIRECT』
余賀(このタイミングで…斬る!)
余賀「ダイレクト800万」
『DIRECT』
敵「!?」
余賀「こっちが本物だ」
ザシュ!
敵「ぐあああああ」
余賀「…こんなところか」
余賀「サンキュー!ジェルジュ」
ナデナデ
ジェルジュ「グルルルル♪」
余賀「では…」
余賀「……そろそろ止めを」
余賀「ダイレクト700万」
『DIRECT』
敵「待ってくれ!殺さないでくれ!!」
余賀「…別に殺すつもりはないがな…」
余賀「……お前…未来を失いたくないか?」
敵「ああ!失いたくない!」コクンコクン
余賀「…そうか」ニヤリ
余賀「よしっ、なら今から俺の言う事を聞くんだ」
敵「…?」
余賀「…じゃあ、早速」
『CLOSING』
『YOU HAVE GAIN』
宣野座「今の僕には力が無い…」
余賀「…資金ならっ」
宣野座「資金だけの問題じゃない」
宣野座「君達の話を聞く限りじゃあ」
宣野座「カリュマはもう僕のアセットじゃあない…」
余賀「…!」
宣野座「資金も無い、強力なアセットもいない」
宣野座「そして何より…」
宣野座「僕にその気力が無い」
余賀「…」
宣野座「悪いけど…帰ってくれ」
余賀「…」
三國「…まあ落ち込んでいても仕方が無い」
三國「上に立つ者にはよくある事だ」
余賀「…そうだよね」
三國「それより…とりあえず次が最後か…」
三國「長かったような、短かったような」
余賀「まあね」
余賀「でもまあ」
余賀「次の相手は一週間前に入ったばかりの新人だから顔も分かんないけど」
余賀「勝ってくる」
余賀「……勝ってくる、誠実に生きる為に」
三國「…そうだな」
真坂木「では、こちらに」
シュ
スタッ
?「…」
「!!??」
余賀「…」
余賀「・・・あ…あれ、真朱…か…」
余賀「…真朱?おい!真朱!!真朱ぅ!!!」
?「…?」
真坂木「どうかされましたか」クスクス
余賀「おい!どうなってんだ!」
余賀「どうして真朱が…」
真坂木「真朱」
真坂木「違いますね…」
真坂木「彼女は…」
?「…ムア…ですけど……私…」
余賀「は?ムア」
余賀「……ムア」
余賀「!?」
余賀「ムアって……親父のアセット!!」
余賀「!…それって、どういう…」
真坂木「それでは時間も無いので始めますか」
キュイーン
キュイーン
バチバチバチ
『666』
『OPEN DEAL』
カーン
余賀「おい!真坂木!待ってくれ…っ!」
余賀「俺には訊きたい事が…」
真坂木「勝負が終わってからにしてください」
真坂木「彼女の[未来]を奪ってから」アハハハ
ムア「…行きます」
余賀「くそっ…」
余賀(彼女の資産は約1000万円)
余賀(俺とは資産・経験共に圧倒的な差があるがっ…)
余賀「ジェルジュ!まずは[S]で行く![G]は無しだっ!」
ジェルジュ「グルル」
余賀「とりあえず…ダイレクト100万」
『DIRECT』
ムア「ならば私も負けません!」
ムア「ダイレクト200万」
『DIRECT』
余賀(総資産1000万で200万使うのかよ…)
ムア「はっ」
ザンッ
余賀「…」
スッ
ムア「あれ!?」
ムア「やぁ!」
ザンッ
スッ
余賀「おい!待ってくれ!とりあえず俺の話を…」
ザンッ
余賀「うわぁっとと」
ヒョイ
ノア「やあ!」
ザンッ
余賀(全然話聞いてくれないな…!)
ムア「…それなら」
ムア「ダイレクト400万」
『DIRECT』
余賀(さらに200万も増資しやがったっ!!)
ノア「はっ!」
スカッ
余賀「仕方ねぇな」
ガシッ
余賀「こうして右腕押さえとけば、斬れねぇだろ」
ムア「キャッ」
余賀「えっ・・・」
ムア「…っ」
ノア「来てっ!真蒼」
余賀「まそう?って…」
ムア「メゾ500万」
スラッシュ
『MEZZO FLATION』
余賀「バカッ!そんなに使ったら…!」
シュ
真蒼「…」
余賀「!!お前っ…」
『SCORCHED EARTH』
真蒼「スコーチド・アース!」
余賀「スコーチド…アース…!!?」
キュイーン
余賀「…嘘だろ」
ギギギギギギギギギギギギギギギギ
余賀「がああああああああああ!!」
ギギギギギギギギギギギギギ
余賀「…」シュ~
余賀「…」バタッ
余賀「…」
余賀「…ったくよ」
余賀「お前は資金も考えずにマネーゲームしやがって」
余賀「危なくて見てらんねぇんだよ」
ギギギギズサッ
ムア「キャッ」
シュウー
ムア「私のダイレクトが…」
ムア「ならば…ダイレクト700万!」
余賀「させるか!ダイレクト800万!」
『DIRECT』
『DIRECT』
ムア「今ですっ、真蒼!」
ムア「マクロフレーション!!一千万!」
余賀「!?」
余賀「馬鹿野郎がぁああああ!!」
余賀「そんなことしたら!破産だろうがぁあ!!」
スラッシュ
『MACRO FLATION』
キュイイイイーーン
余賀「くそっ!!」ダッ
ザシュ
ムア「…嘘っ……この人…自分から斬られに…」
余賀「ぐあああああ」
余賀「ああああ」
余賀(これで何とか…)ハァハァ
『OVER HEATED ECONOMY』
ムア・余賀「はっ」
ムア「真蒼!」
ムア「真蒼!!」
ムア「真蒼やめてぇええええええええええ!!!」
ズズズズ
真蒼「はああああ」
バーン!!ダダーン!!!
真蒼「オーバー!」
真蒼「ヒーテッド!」
真蒼「エコノミーー!!」
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギイイイイイイイイイイィィィィィ
余賀「…ぐはぁああああ」
ィィィィィィィィィキィィィィィ
余賀「…うおおお」
ィィィギィィィィィィィ
余賀「…がはああああ」
ィイィィィィィ
ィィィィィンンンンンン
余賀「…」バタンッ
真蒼「…」ハァハァハァ
ガクッ
ガシッ
ムア「大丈夫!?」
真蒼「うん、何とかね」
ムア「…」
真蒼「…ごめん、途中で止められなかった」
ムア「いいのよ」
ムア「いいの…悪いのは私ですから」
ムア「…」
真蒼「あの人は?」
ムア「煙がすごくて…」
シュー
ムア「…!」
余賀「…」
ムア「大丈夫ですか」ダッ
真蒼「…」ダキッ
余賀「…」
真蒼「大丈夫なのっ!?」
ムア「あの…だいじょ」
三國「おい!!公麿!公麿!!」
ムア「…」
真蒼「…」
三國「おい!」
ユサユサ
三國「おい!!」
ユサユサ
余賀「…」ピクッ
三國「公麿!?」
ムア「…」
公麿「…俺も炎に焼かれるとは」
三國「…そうだ!あれは一体…」
ムア「あのー」
余賀「あんた!」
ムア「先ほどは…」
バシーン
ムア「キャッ!」
公麿「お前!何やってんだ!!」
公麿「下手すれば命落としてたんだぞ!」
公麿「馬鹿やろ…」
公麿「痛てててて」
三國「まだあんまり動くな」
ムア「…」
ムア「……ません」
三國「は?」
ムア「申し訳ございません」ペコリッ
三國「…」
余賀「…」
余賀(思ったより根性あるんだな…)
余賀「…なあ」
ムア「…?」
余賀「…少し話があるんだけど良い?」
ムア「…そう言われましても」
ムア「確かに私と真蒼とは姿形がそっくりだとは思っていましたが」
余賀「…そうだね」
余賀「…」
余賀「とりあえず今日は別れて、また今度話そうか」
真蒼「…」
ムア「…ほら、真蒼も何か言う事無いですか」
真蒼「…ない」
ムア「…すいません」アセッ
ムア「普段は優しい子なんですけど…」ペコリッ
真蒼「…フン」
余賀「いえいえ、方向性は違うけどこういうところも」ハハッ
余賀「…」
余賀「真朱そっくりですよ」ハハハ
真蒼「…」
>>270
はい
宣野座功
6話に登場
NPO法人コンコード・ゲイン代表
29歳
発展途上国へ直接支援を行う
世間からは「ボランティア王子」で親しまれる
アセットはTOP5の「カリュマ」
何かおかしいところありますか?
余賀「……いつかさ」
三國「…」
余賀「…真朱が生まれる夢をみたんだ」
余賀「そこは病室で、母親が居て…」
余賀「俺に言うんだ」
余賀「〈お父さん、名前付けてください〉って」
三國「…」
余賀「だから俺がつけるんだよ…」
余賀「…真朱」
三國「…その時の奥さんがムアさんだって言うのか」
余賀「多分…いや、絶対!」
余賀「口調や声がそっくりだったし…何より」
三國「…何より?」
余賀「俺の直感がそう告げている」
三國「お前…焼かれすぎて頭おかしくなったんじゃないか」
余賀「そこだよ!」
三國「…どこだよ」
余賀「真朱は俺の娘」
余賀「それは決まってるんだ、俺が名前つけたしな」
余賀「それで、ムアさんは俺の妻」
三國「…」
余賀「なら真蒼は誰だってことになる・・・」
余賀「あの能力…真朱そっくりだった…」
三國「…確かにな」
余賀「真朱は俺の[未来]…俺の娘」
余賀「そして真蒼はムアさんの[未来]…ムアさんの娘」
余賀「その二人がそっくりってことは」
余賀「俺とムアさんの子供だってことだ」
三國「…一応辻褄はあってきてるな…?」
余賀「…それにサトウさんも言ったんだ」
三國「…」
余賀「真朱は俺と親父の[親子の絆]だって」
余賀「…それに」
三國「?」
余賀「…覚えてる?」
余賀「俺が親父の手帳を見せたときの事」
三國「…ああ」
余賀「あの時俺は親父のことを責める気持ちしかなかった」
三國「…」
余賀「…そこを三國さんがとめてくれたんだ…!」
余賀「…それに関しては感謝してる」
三國「…」
余賀「…ってのは置いといて」
三國「置いとくのか!」
余賀「あの手帳に羅列して合った数字」
余賀「途中からほぼ安定してたんだ…」
余賀「Mの…」
余賀「……3億…」
三國「!?」
三國「…3億か…」
余賀「今の金融街じゃあ」
余賀「俺達は初心者相手に圧勝しなくちゃいけないから」
余賀「こんなに大金を使って戦ってるけど」
余賀「普通なら3億持ってる人間がいきなり破産して自殺すると思う?」
三國「…」
三國「…確かに不可解だな…」
余賀「親父はディールが強かったらしい」
余賀「手帳に書かれた数字は細かく刻んであった」
余賀「…途中で面倒になったとは思えないし」
余賀「大敗したとも思えない」
余賀「…分からないけど」
余賀「親父は見つけたんじゃないのかな?」
三國「…」
三國「…何を?」
余賀「……資産を犠牲にして…アセットを…」
余賀「[未来]を現実世界に還す方法…」
三國「…だから…ムアさん」
三國「…そういうことか…」
余賀「[輪廻]っていうのか…[運命」っていうのか…」
余賀「だからっ…!」パァー
余賀「彼女は…」
余賀「…恐らくノアさんは親父の……!」
三國「とにかく!!」ガタッ
余賀「?」
三國「今のお前はものすごく混乱してるというか、興奮してるようだ」
三國「一回この事は忘れて冷静になれ」
余賀「…わかった」
三國「ふぅー」
余賀「…」
三國「…それに、どうするつもりだ…」
三國「お前は…」
余賀「…それとこれとは話が別だ」
余賀「…やるよ」
三國「…いいのか?」
余賀「ああ、これはあの日からの決断だから」
三國「死んでもしらんからな」
余賀「…俺ね」
三國「…?」
余賀「[未来]と同時に」
余賀「……[運命]っていうのを生まれて初めて信じたくなったんだよ」
余賀「…真坂木、今日俺達は交渉に来た」
真坂木「交渉?はて交渉とはどういう字を書くのでしたっけ」ニヤニヤ
三國「・・・いい加減にすることだな」
三國「俺達は[世界金融街]へ」
三國「神の金融街へ行く」
三國「そこで世界中の金の猛者達とディールで勝ちまくって」
三國「日本の市場を拡大することにした」
真坂木「神」
真坂木「神?」
真坂木「神!!」
真坂木「あははははははっははは」
真坂木「どうされたんですか」
真坂木「お二人らしくない」
真坂木「ここに来て神とは」
余賀「…何ならお前の「上司」でもいいぞ」
真坂木「何を言っているのか」ヘラヘラ
三國「…」ギロッ
余賀「…」ジー
真坂木「…」
真坂木「仕方ないですね」
真坂木「もしも」
真坂木「もしも嫌だと言ったら」
真坂木「どうなさいますか」
三國「当然…」
余賀「…無理矢理にでも話をつけさせてもらう」
真坂木「ではどうなさいますか」
三國「それはもう終了している」
三國「この金融街の支配権は俺らにある」
三國「ムアを除く全てのアントレを破り」
三國「ムアを含む全てのアントレに約束させた」
真坂木「約束?」
三國「一つ、ディールにおいて相手の資産を10%以上削ってはいけない」
三國「一つ、その他の賭博、諜報行為などにおいて資産を減らしてはいけない」
三國「一つ、余賀公麿及び三國壮一郎がディールする際には100万円を残し資産の全てをその両名に譲渡すること」
三國「なお、最後についてはディール終了後満額返還するものとする」
真坂木「なるほど」
三國「つまり、もうこの極東金融街は俺達の掌の上にあるってことだ」
真坂木「しかしどうやって」
余賀「…誓約書だよ」
余賀「あの誓約書を使って全員に書かせたんだ」
余賀「そんな事分かってんだろ…」
真坂木「はい」
真坂木「もちろん」ヘラヘラ
真坂木「しかし」
真坂木「この金融街には新人がどんどん現れますが」
三國「…そん時はすぐに指名して瞬殺するだけだ」
三國「…そんなことしたら俺達のディール時の資産も増える事になるがな」
真坂木「なるほど、なるほど」
真坂木「正攻法、まさに正攻法」
真坂木「私も正攻法を取るなら」
真坂木「もう」
真坂木「挑戦を受けるしかございません」
真坂木「それにしても」
真坂木「まさか金融街の管理人が挑戦状を受けるとは」
真坂木「前代未聞…なんですかね」
三國「…」
余賀「さあ、どうする?」
余賀「といっても、もう逃げ道はないぞ」
余賀「新人アントレもすぐにこの誓約に縛り付ける」
余賀「もう誰も[未来]を失うことはないし」
余賀「もうミダスマネーを発行することも出来ないだろ」
真坂木「ふむ」
真坂木「こうなった以上はやはり」
三國「そう、この閉塞状況を打破するには」
余賀「…ディールで勝負だろうな」
三國「…」
三國「俺達は神への切符を求めて」
余賀「この誓約書314枚を懸ける」
真坂木「はあ」
真坂木「上司になんて説明をすればいいのやら」
真坂木「……」
真坂木「…」ギリッ
真坂木「それだけでは済みませんよ」
真坂木「お前達2人の[未来]を喰らい尽くす」
真坂木「闘いの…始まりだ」
真坂木「…」
真坂木「ディールを」
真坂木「承認いたします」
ゴゴゴゴゴゴゴ
『∞』
余賀「…」
真坂木「…タイムリミット無し」
真坂木「どちらかが破産し尽くすまで闘う」
真坂木「それでよろしいですね」
余賀「ああ」
三國「もちろんだ」
「ちょっと待ってくれ」
三國「…!?」
「僕も入れてよ」
真坂木「…」
余賀「お前…宣野座!」
三國「お前…」
宣野座「やあ、余賀君」
宣野座「そして三國さん、久しぶり」
三國「…お前もやるのか」
宣野座「うん、心強いでしょ」
三國「…」
余賀「…でもお前資産が」
宣野座「それなら大丈夫」
余賀・三國「…?」
宣野座「君達の分けて貰うから!」ニコリッ
三國「……お前な」
宣野座「何?」ニコニコ
三國「……何でもない」
宣野座「…大丈夫、僕のアセットを確認したら」
宣野座「[カリュマ]だった…十分戦力にはなると思うけど?」
三國「…そういう問題じゃあ…っ」
宣野座「それにね」
宣野座「僕だけじゃないよ」
余賀「…!」
余賀「ムアさん…!」
ムア「こんにちは」
ムア「ええと、一応手を貸せたらなと思いまして」
余賀「でもディール初心者のムアさんには…」
宣野座「ムアさんに負けたくせに」ププッ
余賀「おい、宣野座!…お前なぁ」
ムア「…大丈夫です、基礎は全て宣野座さんに叩き込まれましたから」
余賀「…」
宣野座「…あははは、まあ、暇だったからね」
三國「…」
余賀「三國さん!」
三國「…ムアさん」
ムア「…何でしょうか」
三國「絶対に無理はしないと誓えますね」
余賀「…!三國さん!」
三國「ムアさんの真蒼は強力だ」
三國「それはお前は一番よく分かってるだろ」
余賀「…」
三國「大丈夫…危険にはさらさないさ」
宣野座「…」
宣野座「じゃあ…何はともあれ」
三國「…この四人で…行くかっ!」
三國「待たせたな真坂木」
真坂木「別に」
真坂木「構わないですよ」
真坂木「それで」
真坂木「資産はどのようにいたしましょう?」
真坂木「今」
真坂木「あなた方アントレが持ってる資産を全て合わせると」
真坂木「…362億ってところですが」
真坂木「それなら」
真坂木「私の総資産も362億ってことになりますね」
余賀「…」
ムア「それって…」
真坂木「特別に」
真坂木「[輪転機]に溜まっている[未来]を使わせてもらいます」
真坂木「本来は」
真坂木「ありえない処置ですが」
真坂木「ディール時には[未来]の代わりに可視の数字として」
真坂木「仮のミダスマネーを使用します」
真坂木「つまり」
真坂木「私にダメージを与えるごとに」
真坂木「誰かがミダスマネーを失うことなく」
真坂木「誰かの[未来]が還ってくるという事です」
三國「…」
宣野座「けれど、そんなことしたら収支のバランスが…」
真坂木「私が」
真坂木「あなた方に負けるはずもございません」
真坂木「あなた方から金と[未来]を巻き上げて」
真坂木「他の方々からまた新たな[未来]を奪うだけのことでございます」
ムア「…」
余賀「…へっ、なら勝つだけだ」
余賀「さっさと始めよう」
三國「…では」
三國「俺達は誓約書の効力を使わせてもらう」
三國「そしてその後」
三國「資産をこの四人で分配」
三國「362億から」
三國「100万がノアさんと宣野座を足した316人分引かれた後」
三國「残りの全てが俺達の資産になる」
三國「…」
余賀「勝つっ」
ムア「行きます!」
宣野座「…行くよ」
真坂木「それじゃあ」
真坂木「始めましょうか」
『真坂木』「総資産362億円」
『?』「アセット」
VS
『余賀公麿』「総資産120億円、アントレ」
『ジェルジュ』「アセット」
『三國壮一郎』「総資産120億円、アントレ」
『宣野座功』「総資産80億円、アントレ」
『』「アセット」
『ムア』「総資産40億円、アントレ」
『真蒼』「アセット」
『OPEN DEAL!!』
『真坂木』「総資産362億円」
『?』「アセット」
VS
『余賀公麿』「総資産120億円、アントレ」
『ジェルジュ』「アセット」
『三國壮一郎』「総資産120億円、アントレ」
『宣野座功』「総資産80億円、アントレ」
『カリュマ』「アセット」
『ムア』「総資産40億円、アントレ」
『真蒼』「アセット」
『OPEN DEAL!!』
カーン!
『∞』
余賀「功とムアはバックアップ!」
余賀「俺と三國で近距離戦闘をかましてやる」
宣野座「…」
三國「…よしっ」
ムア「わかった!」
余賀「出し惜しみしてられないよな」
余賀「メゾフレーション700万」
『MEZZO FLATION』
『E・B・O』
プシュー!
ムア「何これ?すごい霧…!」
宣野座「ジェルジュは霧を出して撹乱した後」
宣野座「自分のアントレの姿を模して相手の動揺を誘うんだよ」
余賀・三國「ダイレクト2億!」
『『DIRECT』』
余賀「うおおおお!」ダッ
余賀「うおおおお!」ダッ
三國「おおおお」ダッ
真坂木「ふんっ」
真坂木「ダイレクト…2億5000万!」
『DIRECT』
真坂木「一文字斬り!」
ブオオオオォォォォ
余賀「うわわああっと」
ヒョイッ
三國「ふんっ」
スッ
余賀「…」
サッ
余賀「…一文字斬りか、何か良いな…」
三國「…」
ムア「…凄い…です」
ムア「何十メートルもある扇を綺麗に描き出しましたよ…」
宣野座「…」
宣野座「それじゃあ、そろそろ僕達も行くよ」
宣野座「あれじゃあ、二人が近づけないからね」
宣野座「カリュマ!!」
ムア「!」ビクッ
スラッシュ
宣野座「メゾフレーション2000万」
『MEZZO FLATION』
『ANGEL』
ムア「!私も!…メゾフレー…」
宣野座「駄目だっ!」
ムア「!?…えっ?」
宣野座「真蒼の攻撃はとても強いが…無差別だ」
宣野座「三國さんはアセットがいないからガードが出来ない」
ムア「…じゃあ、どうすれば」
宣野座「ミクロフレーションを打ちまくる、正確に」
ムア「…はい!」
ムア「ミクロフレーション800万!」
『MICRO』
宣野座「行け!カリュマ!!」
ムア「行ってください!」
ピカッ
『A』『A』『AA』『A』『A』『AAA』『AA』
『ANGEL』
カリュマ「…」
ズザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!
真蒼「…すごっ…電…いや雷撃?」
真蒼「…」ハッ
真蒼「私も…いっけー!」
キュイイイン
真坂木「!?」
真坂木「ぐああああああ!!」
宣野座「よしっ!当たった」
三國「公麿!」
余賀「おう!」
三國・余賀「ダイレクト2億!!」
『『DIRECT』』
三國「うおおおお!」
余賀「あああああ!」
三國「一文字っ!」
余賀「斬りっ!!」
ズザァアアア
真坂木「ぐおあああああ」ブハッ
三國「畳み掛けるぞ!」
余賀「おう!」
三國・余賀「ダイレクト5億!!」
『『DIRECT』』
三國・余賀「I文字切りっ」
ズザッ!ズザッ!
真坂木「うおおおおおお」
真坂木「…」ビクンッビクンッ
三國「…どうだ?」
余賀「…確実に効いてる」
余賀「…っていうかこいつ…」
余賀「気絶してる…」
三國「…」
三國「…ここは」
余賀「…」コクン
宣野座「…どうやらやるようだ」
ムア「…?」
宣野座「まあそこで見ててね」
三國・余賀「ダイレクト!」
宣野座「メゾフレーション!」
三國・余賀・宣野座「15億!!」
『D』『D』『『DIRECT!』』
『MEZZO FLATION!』
『ANGEL』
三國「一文字斬り!」
シュ
余賀「Ⅰ文字斬り!」
シュ
三國・余賀「…合わせて……」
三國・余賀「十文字斬りっ!!」
ズザッ×ズザッ
カリュマ「…」
ズザアアアアアァァァァァ!!!!!
バンッ!!
宣野座「!!?」
宣野座「…僕のメゾが!?」
キュイイイン
宣野座「あれは…ガード!?」
三國「何だこのガード…」
ギギギ
余賀「…っくそ、俺のダイレクトが止められてんのか?」
ギギギ
キュイイイイン
真坂木「やれやれ」
真坂木「こんなにやってくださいまして」パッパッ
真坂木「体中傷だらけじゃないですか」
キュイイイイン
余賀「真坂木!何でガードが機能してんだよ!」
真坂木「はい?」
真坂木「ああ」
真坂木「これの事ですか」
真坂木「…私がアセットを使わないなんて一言も言ってませんよ」ニヤニヤ
三國「アセット…?」
真坂木「…私もアントレみたいなものですからね…」
真坂木「そうですよね…愛しの姫」
キュイイイン
?「わたしはべつにひめなどではないのです…」
余賀「!!?」
余賀「あれは…!」チラッ
三國「……Qっ!!」
Q「わたしはQなのです」
宣野座「…!」
ムア「…?」
宣野座「…」
宣野座「…やばい化物が出てきたな…」
宣野座「ムアちゃん」
ムア「はい」
宣野座「もう少し下がっててね」
ムア「…はい」
余賀「何でQがここにっ…!」
真坂木「彼女は惜しいから残して置いたんですよ」
三國「…」
余賀「残す?」
真坂木「…「輪転機」の中に…ね」
真坂木「余賀様の[輪転機]逆回転で」
真坂木「全ての未来が世界に戻ったわけではございません」
真坂木「[上]の指示により少しだけ[未来]を残して置きました」
余賀「!…てめぇ!」
真坂木「これは」
真坂木「何らおかしいことではありません」
真坂木「銀行だって倒産するとき」
真坂木「持ちうる金全てを預金者に渡すわけではないでしょう」
余賀「…それは…そうだが」
余賀「…[未来]を、金と一緒にすんなよ…!」
真坂木「ふはは」
真坂木「アントレプレナー様とは思えない発言ですねっ」
真坂木「しかし」
真坂木「これは冗談でございます」
余賀「はぁ?」
真坂木「いえ」
真坂木「そうした事実はございますが」
真坂木「このアセットの場合はその限りではございません」
真坂木「このアセットは[輪転機]が廻り終わった後に」
真坂木「中に入りましたからね」
真坂木「そう」ニタァー
真坂木「余賀様に負けて三國様が救えなかった[未来]としてね!」
三國「…」
真坂木「ハッ」
真坂木「こいつは最強最悪のアセットですので」
真坂「仕方ありませんが」
真坂木「私が自由に使ってやることにしたわけでございます」ニヤニヤ
スラッシュ
三國「ダイレクト20億」ボソッ
余賀「三國っ!?」
『DIRECT』
シュッ!
ザンッ!!!!
真坂木「へ?」
真坂木「!!」
真坂木「うわあああ!!!」
真坂木「…」
真坂木「不意打ちとは汚ない真似してくれますね」
真坂木「ですが」
真坂木「速度はこっちの方が上だったようです」
Q「ごくんっ」
Q「エホッ」
余賀「Qのフレーションか…!」
余賀「でも、真坂木の野郎は出遅れたはずなのに、なんで…?」
真坂木「アセットはアントレを守る本能がある」
真坂木「そして、Qには…」
三國「勝手にフィールドに現れること」
三國「…そして」
三國「自発的にフレーションを打つことが出来る…っ」
真坂木「そういう事です」ニヤニヤ
Q「…」
真坂木「…おっと、そろそろ来るようです」
余賀「?」
三國「…公麿!散るぞっ!」
Q「…」ギリッ
ムア「!?」
宣野座「…っ」
ムア「宣野座さん!?」
宣野座「!…あ、ああ」
宣野座「…あれがQのメゾフレーション」
宣野座「[カニバリゼーション]だよ」
宣野座「一定空間を丸ごと食べてしまう」
宣野座「避けることは…ほぼ不可能」
宣野座「空間ごと喰い千切るとんでもない技だよ…」
ムア「…そんな」
宣野座「今のは直径15メートルってところだろ」
宣野座「…あれぐらいなら平気さ…あの二人なら」
ムア「…」
真坂木「ふぅ」
真坂木「相変わらず」
真坂木「勝手にチャージして」
真坂木「どんどん額が上がったところで一気にやりますね」
三國「来るぞ!」
余賀「おう!」
Q「…」ニタァー
バクンッ
バクンッ
バクンッ
バクンッ
ムア「…あれって」
宣野座「[カニバリゼーション]はコストさえ払えば」
宣野座「連発が可能なメゾなんだよ…」
宣野座「しかも…チャージはあのアセットが自動で行う…」
ムア「…そんな」
ムア「彼らは!彼らは大丈夫なんでしょうか!!」
宣野座「あんなに何回もやられたら逃げ場は無くなり…喰われるだけだけど…」
宣野座「…」
宣野座「頑張ってよ…二人とも」
バクンッ
バクンッ
シュ
余賀「…」
タッ
余賀「三國!どうする!?」
サッ
三國「どうするもこうするも…」
バクンッ
スッ
三國「…Qに攻撃するしかない」
余賀「でも…」
三國「…公麿!状況を考えろっ!」
余賀「……わかった」
余賀「……じゃあ俺が…」
三國「俺がQを斬るっ!」
余賀「…」
三國「お前程度じゃ、Qにすぐ喰われて終わりだ」
三國「…Qを…貴子を一番知っているのは俺だ」
余賀「…」
余賀「……わかった」
余賀「でも!三國!!」
余賀「忘れんなよ!アセットを攻撃しても大丈夫だから!!」
余賀「それに!Qは貴子さん本人じゃないからな!!」
三國「わかってる」
三國「…わかってるさ」
三國「…本人だってことは…」ボソッ
スラッシュ
余賀「メゾフレーション、1000万!」
『MEZZO FLATION』
『E・B・O』
余賀「頼んだぜジェルジュ!」
余賀「三國の姿になってサポートしてやれ!!」
余賀「グルルウ」
シューー
三國「グルルルル」
余賀「…それじゃあ」
余賀「こっちはこっちで…」
真坂木「やるとしましょうか」
余賀「ダイレクト!!」
真坂木「ダイレクト」
余賀「20億!」
真坂木「80億」
『『DIRECT!!』』
余賀「うおおおお!」ダッ
真坂木「あはははは」ダッ
ザンッ
三國「…」
三國「…まさか、サトウに助けられるとはな…」
三國「ふんっ…」
三國「行くぞジェルジュ!」
三國「グオオオオ」
Q「…この人達……どこかで見た事があるような気がするのです」
Q「…」
ズサッ
ザンッ
シュッ
真坂木「あはははは」
ズシュ
余賀「うおお!」
ザシュ
真坂木「あははは」
真坂木「全然当たりませんね」
ザンッ
余賀「うるせー!お前もだろ」
シュッ
真坂木「これほどのコストになると扱いづらくて仕方が無い」
ザンッ
余賀「くそっ」
ズサッ×ズサッ
余賀「相殺っ…!」
真坂木「ですか」
余賀「ダイレクトだ!」
真坂木「私も」
『『DIRECT』』
真坂木「私は本来」
真坂木「姿を消したり中に浮いたりも出来るんですがね」
真坂木「ふぅー」
真坂木「それにしても」
真坂木「[上司]になんと言い訳をすれば良いのか」
シュッ
余賀「神か!!」
ザシュ×ザシュ
『『DIRECT』』
真坂木「別に神々しいと言うだけで」
真坂木「神では無いんですけどね」
真坂木「世界に散らばる金融街をまとめ上げるお方ですので、はい」
ザンッ
余賀「そいつがっ!」
ザンッ×ザンッ
『『DIRECT』』
余賀「そいつが始めたのかっ!金融街を!」
シュッ
真坂木「いえ」
真坂木「金融街の歴史は人の歴史と共にありますので」
余賀「…?」
ズサッ
余賀「…」
余賀「…何でまた日本に金融街を創った!」
余賀「日本はもう大した経済力は無いだろうが!!」
ズバッ
真坂木「あははははは」
真坂木「どうしますかね」
真坂木「ここまで来たら」
真坂木「話しておきますか」
ザシュ×ザシュ
『『DIRECT』』
真坂木「金融街を創るのは」
真坂木「私達ではございません」
真坂木「あなた方でございます」
ザシュ
余賀「どういう…!」
シュ
真坂木「円を通貨とする唯一の金融街として成立した極東金融街ですが」
真坂木「元はあなた方の欲望の為に生まれただけの事でございます」
余賀「…欲望……?」
タンッ
真坂木「余賀様」
真坂木「つまり本当は」
真坂木「あなたも極東金融街へ来たかったのでございます」
余賀「…何を言って…」
真坂木「お父様が蒸発され」
真坂木「一人で金も無く生活して」
余賀「…」
真坂木「のどから手が出る程欲しかったはずです」
真坂木「…大金がっ!」
余賀「…だから」
余賀「だから!俺の前に現れたってか!」
真坂木「その通り」
余賀「でも、あの時は無作為抽出だって…!」
真坂木「そうでも言わないと」
真坂木「訝しがられてしまいますからね」
余賀「…」
真坂木「普通に考えて」
真坂木「そうでもなかったら」
真坂木「あんなに男性の中年ばかり集まるはずもないでしょう」
余賀「…」
真坂木「あれはつまり」
真坂木「金を欲する世代なんですよ」
余賀「…俺にはよく分かんねぇよ!」
真坂木「そうでしょうか」
真坂木「そんな事も無いと思いますが」
真坂木「子育てにギャンブル」
真坂木「基本的にはそんな理由ですよ」
余賀「…でも」
真坂木「〈俺の知る奴にそんなのはいない〉」
真坂木「ですか」
真坂木「そうですね」
真坂木「例えば」
真坂木「江原大介」
余賀「!!」
真坂木「経済観念の無い奥様の下で養育費を欲した」
余賀「…先生は、そうかもしれないけど」
真坂木「宣野座功…そして三國壮一郎」
真坂木「二人とも金を欲していた」
真坂木「それも大量に」
余賀「…」
余賀「…それはそうかもしれねぇけど」
余賀「みんなそうだろうが」
余賀「金を求めない人間なんていないだろうが!」
真坂木「いえ」
真坂木「そんな事はございません」
真坂木「貴方が思っているより」
真坂木「アントレは」
真坂木「もっと深い部分で」
真坂木「もっと汚れた部分で」
真坂木「お金を欲しているんですよ」ニヤニヤ
余賀「…」
真坂木「自分は裕福なのに」
真坂木「さらに金を求める」
真坂木「他人を助ける為、父親を葬る為」
真坂木「それとももっと」
真坂木「穢れた理由で…?」
余賀「そんな事ないっ!」
真坂木「まあそうは言っても」
真坂木「元々」
真坂木「正義感も大層なものなのでしょうね」
余賀「…」
真坂木「余賀様」キリッ
余賀「…?」
ザシュ
余賀「ぐああああああああ!!」
真坂木「闘いの最中だという事をお忘れなく」ニヤニヤ
ザアアアアアア
余賀「痛てええええ!!」バタバタ
真坂木「額が額ですからね」
真坂木「まあそんなわけで」
真坂木「人々の金への欲望が集まるところに」
真坂木「金融街は誕生する」
真坂木「10個目の金融街誕生も」
真坂木「もうすぐですよ」
真坂木「世界がうねって歪んでいますので…ね…」ニタニタ
真坂木「ご理解頂けましたか」
真坂木「金融街は慈善事業なのです」
余賀「…」
真坂木「私達は差し伸ばされた手を掴んでいるに過ぎません」
真坂木「私達に落ち度は露一つとしてございません」
余賀「…そんなわけねぇだろ」ハァハァ
真坂木「いえ」
真坂木「求める人を助ける」
真坂木「これを」
真坂木「[愛]というのですよ」
余賀「詭弁は止めろっ…!」
真坂木「ただし」
余賀「…?」
真坂木「金融街に欠点があるとすれば」
真坂木「それは」
真坂木「サポートの遅さ」
真坂木「といったところでしょうか」
余賀「…」
真坂木「例えば」
真坂木「三國様は妹様があのようになられた直後に」
真坂木「父親に復讐したかったでしょうし」
真坂木「宣野座様は貧困の現実を知ったその瞬間に」
真坂木「大金を欲したでしょう」
真坂木「そして」
真坂木「余賀様は想い人を寝取られる前に」
真坂木「お金があれば良かった」
余賀「…っ」
真坂木「違いますか」
真坂木「ただ」
真坂木「これも[上司]の命令なんでね」
真坂木「意図は図りかねますが」
余賀「…」
ザンッ!
ヒョイ
真坂木「不意打ちにしては狙いすぎていましたよ余賀様」
余賀「…っ」
真坂木「と・に・か・く」
真坂木「余賀様は」
真坂木「自ら望んでやって来る者達から」
真坂木「金融街というビッグチャンスを奪ってるんですよ」
真坂木「それは正義感ではなく」
真坂木「驕りではないですか」
余賀「でも…」
余賀「江原先生は…」
真坂木「彼も望んでここに来たんですよ」
真坂木「ここに来て」
真坂木「貴方に敗れた」
真坂木「それだけの事ですよ」
余賀「…それでも」
余賀「俺は…」
余賀「!?」
『『MEZZO FLATION』』
『ANGEL』
『SCORCHED EARTH』
ギギギギギギギギギギィィィィィィィィ!!!
キィーン!キィーン!キィーン!!!
真坂木「!!?」
真坂木「近いっ!?」
真坂木「ぐああああああぁあぁあ!!!!」
真坂木「おおおおおおおおお!!」
余賀「…」
宣野座「ははは、[E・B・O]の霧で分からなかったかい?」
宣野座「それとも…〈驕り〉かな?」
余賀「宣野座…」
宣野座「…」
宣野座「余賀君…」
宣野座「それは安易に答えを出す問題ではないよ」
余賀「…聞いてたのか」
宣野座「三國さんのような人の上に立つ人間にでも相談すれば良いさ」
余賀「…」
余賀「そうだな」
真坂木「いたたたたた」
余賀「…真坂木、もう降参するしかないんじゃないか」
真坂木「そうですね」
真坂木「1対5では」
真坂木「ですがっ!」
余賀「させねぇよ!」
『DIRECT』
ザシュ
スパンッ
余賀「!!!」
真坂木「うひゃひゃ」
真坂木「あひゃひゃひゃ」
余賀「…お前っ、腕を…」
真坂木「あはあはは」
真坂木「腕の1本や2本ぐらい」
真坂木「2本はまずいですが」
真坂木「でもこれで」
真坂木「マクロフレーション50億!!」
Q「…」
余賀「まずいっ!」
余賀「三國さんはっ…!?」チラッ
三國「…」ハァハァ
ジェルジュ「グルルルル」バタッ
三國「…すまん、公麿…」ハァハァ
三國「…俺じゃあ…」ハァハァ
三國「相手にもならなかった…ようだ……」ハァハァ
Q「…」
『MICRO』『MEZZO』
『MCRO FLATION』
『ECONOMIC BLOCKADE』
チカチカ
Q「…」
キュィーーン
余賀「くっそ…!」
余賀「…!!」
余賀(…くらったか)チリッ
ムア(何なんですかこれ!?)チリッ
真蒼(…このぉ!)チリッ
余賀(Qのマクロは相手の動きを完全に封じるんだよ)チリッ
ムア(…そんな能力が)チリッ
宣野座(どうにかして動かないとっ…!)チリッ
三國(…)チリッ
真坂木「あはは」
真坂木「80億も使われしまいましたか」
真坂木「でもまあ」
真坂木「上出来です」
真坂木「そういうわけで」
余賀(やばいっ!本当にやばいぞこれっ!!)チリッ
真坂木「すいませんがね」
ムア(と言われても全く動けませんっ!)チリッ
真坂木「行ってください」
宣野座(どうにかして抜けないとっ…!)チリッ
真坂木「化物!」
三國(…)
Q「…」
『MICR』『M』『M』『MEZZO』『MIC』
『MEZZ』『M、MI、MI、MICRO』
『ME、ME、MEZZO』『M、M、M、M』
『M、MI、MI、MIC』『MEZZO』『M』
『ME、ME、MEZ、MEZZO』『M、MI、MI、MICRO』
『M、MI、MI、MIC』『ME、ME、MEZ、MEZZO』
『M、M、M、M』『ME、ME、ME』『MICRO』『M』
『M、M、ME、MEZ、MEZZO』『M』『MICRO』
『MICRO』『M』『M、MI、MI、MIC』
『ME、ME、MEZZO』『M、MI、MI、MICRO』
『M、MI、MI、MIC』『MEZZO』
『MICRO』『MEZZO』『MI』『M、M、ME』
『MICR』『MEZZO』『M』 『M、MI、MI、MIC』
『ME、ME、MEZ、MEZZO』『M』『M』『M』『M、MI、MI、MICRO』
『M、MI、MI、MIC』『M』『MEZZO』 『M』『M』
『MICRO』『M』『MEZZO』『M』『MIC』
『M、M、ME、MEZ、MEZZO』
『MICRO』『M』『M』『M、MI、MI、MIC』
『M、M、M、M』ME、ME、MEZ、MEZZO』
『M、MI、MI、MIC』『M、MI、MI、MICRO』
『M、MI、MI、MIC』『MEZZO』『MI』『M、M、ME』『
『M、M、M、M』『M、MI、MI、MICRO』『M』『ME、ME、ME』
『MICRO』『M』『M』 『MEZZ』『M』『M』『M』『MICRO』
『ME、ME、MEZZO』『MICRO』『M』『MEZZO』『M』『MIC』
『ME、ME、MEZZO』『M、M、M、M』『M、MI、MI、MICRO』
余賀(早く!)
余賀(早く!!!)
『M、M、M、M』『ME、ME、ME』『MICRO』『M』
『M、M、ME、MEZ、MEZZO』『M』『MICRO』
『MICRO』『M』『M、MI、MI、MIC』
Q「…おいしそう」
キュイイイン
『M』『M、MI、MI、MIC』『M、MI、MI、MIC』『M』『MEZZO』 『M』『M』『MICRO』『M、M、ME、MEZ、MEZZO』 『MICRO』
『MICR』『M』『M』『MEZZO』『MIC』『MEZZO』『MICRO』『MEZZO』『MI』『M、M、ME』『M、MI、MI、MIC』『M』
『M、M、M、M』ME、ME、MEZ、MEZZO』『M、MI、MI、MIC』『M、MI、MI、MICRO』 『M、MI、I、MIC』『MEZZO』
『MI』『M、M、ME』 『M、M、M、M』『M、MI、MI、MICRO』『M』『ME、ME、ME』『MICRO』『M』『M』 『MEZZ』『M』
『ME、ME、MEZZO』『MICRO』『M』『MEZZO』『M』『MIC』『ME、ME、MEZZO』『M、M、M、M』『M、MI、MI、MICRO』
『『『『MEZZO FLATION』』』』』
『『CANNIBALIZATION』』
スッ
「…移譲」
バクンッ!!!
宣野座(ぐぁあぁぁぁ!!!!)ビリビリッ
余賀(宣野座!!)チリッ
宣野座(ぐあああ!!)ビリッ
宣野座(ぐうううう!!!)ビリッ
宣野座(ぐっ…)ビリッ
宣野座(くっ…はぁはぁ)チリッ
宣野座(……くっ)チリッ
宣野座(はは…もう僕は限界みたいだね・・・)チリッ
余賀(…お前…!)チリッ
宣野座(腹から下まで…)チリッ
宣野座(完全に持って行かれたようだ…)チリッ
ムア(…宣野座さんっ…!)チリッ
余賀(宣野座ー!)チリッ
三國(…宣野座…お前…)チリッ
真蒼(…)チリッ
ジェルジュ(クゥゥウウウウン)チリッ
カリュマ(…!!!!)チリッ
宣野座(大丈夫だよ…)
宣野座(そうとも…)チリッ
余賀(お前っ…!お前っ…!)チリッ
宣野座(…大丈夫さ余賀君)チリッ
宣野座(僕の資産はギリギリ君達に渡せたし)チリッ
宣野座(僕にはもう大した[未来]は無いから)チリッ
宣野座(現実世界への影響は…)チリッ
宣野座(無い…はず・・・)チリッ
余賀(宣野座ー!)チリッ
ムア(宣野座さんー!)チリッ
宣野座(…三國さん)チリッ
三國(…何だ)チリッ
宣野座(どっちなんでしょう)チリッ
三國(…)チリッ
宣野座(僕らどちらが正しかったんでしょう)チリッ
三國(…それは公麿が証明してくれた)チリッ
三國(勝った方が正しいならっ!…お前だ!宣野座っ!!)チリッ
宣野座(…あはは……ひどいなぁ)チリッ
宣野座(あはははは)チリッ
宣野座(…でも……ありがとう)チリッ
宣野座(カリュマ…)チリッ
カリュマ(…)
宣野座(僕の[未来]…)チリッ
宣野座(…ごめんね……)チリッ
宣野座(恐らく…僕は……これで死ぬ…)チリッ
宣野座(……ごめんね…)チリッ
宣野座(…僕の[未来]…)チリッ
カリュマ(!!!!)チリッ
宣野座(…)
宣野座(…ああ)チリッ
宣野座(結局)チリッ
宣野座(踏めなかったな……ホームベース…)チリッ
ピキッ
『YOU ARE BANKRUPT』
フォン
余賀(…!!!)チリッ
スラッシュ
ビリビリビリビリ!
余賀「!」
余賀「…マクロが解けたっ…!?」
三國「あのマクロは短時間にかなりの金を消費する」
三國「……チャージ切れだろうな」
三國「…」
ムア「宣野座さんっ!カリュマ!」
ムア「…そんな、あのお二人が…」
ムア「わああああああああん」ポロポロ
ムア「ああああああああ」ポロポロ
余賀(…ムアさんは初心者だもんな…)
余賀(師匠ともなれば…なおさら辛いだろうな)
余賀「…」
余賀「…!?」
三國「…」ツー
余賀「…!!」
余賀「三國さん!?」
三國「……どうした…」
余賀「泣いてますよ……」
三國「?」
三國「あれ」
三國「本当だ」
三國「どうして」
三國「こんなっ…」
三國「……どうして今更…」
三國「…こんな……」
三國「…」
三國「俺の両手はおぞましい程の血にまみれている………」
三國「……そのはずなのに」
三國「……違うっ!…」
三國「俺は宣野座の為に泣いているんじゃない…」
三國「…もう止めるんだ」
三國「Q…!」
三國「……もうディールで戦う必要はないんだよ」
Q「…」
Q「このひとがなにをいっているのか…わからないのです」
三國「…Qが消えたあの日…」
三國「貴子も居なくなった…」
三國「Qは貴子にそっくりな…アセットでも…」
三國「まして…俺の[未来]でもないっ!」
三國「Qは…」
三國「俺のQは……」
三國「…貴子そのものだ……!」
三國「Qっ!…いや」
三國「……貴子っ!」
三國「もういいじゃないか…」
三國「あの時分かりあったはずだろ」
Q「あの時…?」
余賀(Qが自分から…)
三國「そう」
三國「そこにいる公麿に負けた時だ」
Q「まけた・・・わたしが…?」
三國「そう…完敗だった……笑えない程ね」
三國「そのとき」
三國「俺達」
三國「分かり合えたじゃないか」
三國「貴子は…」
三國「…俺とずっと一緒に居たいって」
三國「そう言ってくれたじゃないか」
Q「…」
三國「…」
三國「……貴子は運が無くて」
三國「いつも一緒には居られなかったけど」
三國「Qとして…俺の相棒として」
三國「…いつも一緒に居た」
三國「そんなQが最後の最後になって…」
三國「……貴子の記憶も思い出せたって言うのに」
三國「Q」
Q「?」
三國「本当に」
三國「本当に忘れちまったか」
三國「金融街にはじめて来て」
三國「訳もわからずディールをしたことも」ツー
三國「その時、お前をかばったことも」
三國「…そのうちどんどん強くなっていったことも」ポロポロ
三國「公麿と戦ったことも」ポロポロ
三國「公麿との戦いで俺を止めてくれたことも…」ポロポロ
三國「全部…忘れちまったか?」ポロポロ
Q「…」
Q「ないているのです…」
Q「……ないていたのです」
Q「…」
Q「わたしも…ないていたのです」
Q「…わたしがですか」
Q「わたしがないていたのですか」
Q「なつかしいのです…」
Q「なぜないているのですか」
Q「…」
Q「…いたいのです」
Q「わたしもいたいのです…」
Q「だれとですか」
Q「…ただいろいろなあじはあるのです」
Q「あなたはなんのためにたたかってるの…です」
Q「たてものはみぎにかたむいてもひだりにかたむいてもきしむのです」
Q「さすがおれのあせっと…なのです」
Q「……みくに…そういちろおおおおおおおお……なのです」
Q「…」
Q「…みくに?みくに…みくに」
Q「みくにそういちろおおおおおおお」
Q「さすがおれのあせっと」
Q「…あなたのあせっとなのです」
Q「みくにそういちろおおおお」
Q「…」
Q「…たかこ……」
Q「…」
Q「……にいさん…」
余賀「…?」
Q「…」ポロポロ
Q「…」ボロボロ
Q「…」ボロッボロッ
真坂木「…」
余賀「あいつ…」
余賀「…」チラッ
ムア「…」ブツブツブツブツブツブツ
余賀「…」
余賀「…」チラッ
余賀「三國さん…?」
三國「…」ボロッボロッ
余賀「……」
パン!
余賀「!」
パン!パン!パン!
真坂木「さあ」
真坂木「さあさあさあ」
真坂木「何をしています」
真坂木「とっとと始めますよ」
余賀「…でも」
ムア「…お前が」
余賀「…?」
ムア「お前がっ…!」
余賀「…おい」
ムア「…」ブツブツブツブツ
余賀「…」
真坂木「余賀様」
余賀「でも今そんな状況じゃ…」
真坂木「困りましたね」
真坂木「勝利条件からして」
真坂木「どちらかの破滅以外ありえないのですが」
真坂木「…」
真坂木「はぁー」
真坂木「仕方ないですね」
真坂木「ダイレクト」
真坂木「ダイレクト」
真坂木「282億5149千万8032円」
『DIRECT』
ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!!!!
余賀「!!!?」
余賀「お前!一体何を…!?」
真坂木「私の全資産です」
真坂木「行きますよ~」
真坂木「あはははははは」
ダッ
余賀「おいっ!?来るな!!」
シュン
余賀「!?」
余賀「後ろの方からも何か来るっ…!?」
「お前さえ…」
「お前さえいなければ…」ダッ
ムア「…」ブツブツ
余賀「おいっ!」
ムア「…使わせてもらいます…宣野座さん」
スラッシュ
『MICRO』
『MEZZO』
『MCRO FLATION』
『OVER HEATED ECONOMY』
ムア「行くよ!!!」
真蒼「…うん」
真蒼「オーバーヒーテッド・エコノミー!」
余賀「馬鹿野郎!!」
余賀「この状態でうったら…!!」
真蒼「はあああああああ」
ジリ
真蒼「はああああああああ!!」
ジリジリ
真蒼「はああああああああああああああ!!!!」
ジリジリジリ
ジリジリジリジリジリ
バーーーン!!!
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギィィィィィィィィィィィィ
真蒼「…」
フラッ
バタンッ
シューーーーーーーー
余賀「…?」
余賀「…生きてる……」
余賀「俺…生きてる?」
余賀「俺…無事に生きてるっ!」
余賀「…でも、どうして……」
キュイイイイイイイイン
余賀「…ガード?」
ジェルジュ「グルルルル」
余賀「ジェルジュ…!!!」
ダキッ!!
「余賀…さん…?」
余賀「…!」
余賀「ムアさん!」
余賀「良かった…無事ですね!」
ムア「ええ…一応は…真蒼も…」
真蒼「…まあね」
余賀「そうか…良かった…本当に良かった」ホッ
真蒼「!」
真蒼「何よ!別にあんたには関係ないでしょ!」
余賀「?」
余賀「…それより!」
余賀「三國さんは!?」バッ
キュイイイイイイイン
Q「…」
三國「…」
三國「……Q」
Q「…」
Q「分からないのです」
Q「…分からないけど」
Q「あなたをまもらなければいけないきがしたのです…」
Q「あなたをまもりたいきがしたのです」
三國「…」
余賀「…三國さん!大丈夫ですか!?」
三國「…」
三國「……ああ」
三國「Qのお陰でな…」
余賀「…」
余賀「…そうですか」
余賀「ありがとう、Q」ペコリッ
Q「?」
Q「…なぜあたまをさげるのか」
Q「わたしにはわからないのです」
余賀「ハハハ、Qらしいな」
Q「?」
三國「…」ハハ
三國「…そういえば」
余賀「真坂木…ですね」
真坂木「…」シュー
真坂木「何とかダイレクトで相殺する事により防げましたが」
真坂木「これは…」
真坂木「…」
ザッ
余賀「…真坂木!」
真坂木「…やあ」
余賀「…三國さん」
三國「…」
三國「……ああ」
余賀「…」
三國「…止めだ……真坂木…!」
余賀・三國「「…ダイレクト」」
余賀・三國「「…1円」」
『『DIRECT』』
真坂木「あはははははは」
真坂木「これで斬られて終わりか!??」
三國「…」
余賀「…」
三國・余賀「これで…」
三國。余賀「…終わりだっ」
ザッ…シュ
余賀・三國「「…ダイレクト」」
余賀・三國「「…1円」」
『『DIRECT』』
真坂木「あはははははは」
真坂木「斬られて終わりか!??」
三國「…」
余賀「…」
三國・余賀「これで…」
三國・余賀「…終わりだっ」
ザッ…シュ
『∞』
『CLOSING』
『YOU HAVE CONTROL』
余賀「…終わった…のか……」
三國「ああ…」
余賀「…勝ったんだよな」
三國「ああ…」
余賀「…」バタッ
ダキッ
余賀「?」
ムア「大丈夫ですか!?」
余賀「…はい……俺達…勝ちましたよ…」
ムア「ええ!」ウルッ
余賀「……」
余賀「…」
真蒼「ちょっと!」
余賀「?」
真蒼「いつまで寄り掛かってんのよ!」
余賀「ああ!ごめんごめん!」
タンッ
真蒼「…全く!」
三國「はは…」
三國「…」チラッ
Q「…」ジー
三國「Q!」
三國「……俺と来るか?」
Q「…」コクッ
三國「そうか」ハハ
余賀「…それにしても!」
余賀「お手柄だったぞ!…ジェルジュ!!」
ジェルジュ「グルルルルルル♪♪」
余賀「よーし!よし!」
ナデナデ
余賀「…やったんだな」
余賀「……俺達…やったんだな・・・!!」
ということで
ひとまずこのSSの主要部分は終わりです
支援してくれた人や保守してくれた人は
本当にありがとうございました
これから少し質問に答えて
エピローグに入りたいと思います
余賀「風呂って言うのは」
余賀「大きな箱にお湯を入れて自分が入るんだよ」
真蒼「は!?馬鹿じゃないの!」
真蒼「…そんなことしたら服が濡れちゃうじゃない!」
真坂木「いやいや服は脱いでおくんだよ」
真蒼「それって裸ってこと!?」
真蒼「変態っ!変態っ!!変態っ!!!」
余賀「…いやいや、ちょっと待て」
余賀「変態とかじゃなくてな」
ムア「そうですよ人間なら当然の行為なのです」
余賀「そうなんですよね~」
ムア「ハハハ」
真蒼「…」
ゲシッ
余賀「痛っ!」
余賀「…何すんだよ!」
真蒼「…気に喰わないのよ、あんたの目」
余賀「…お前なぁ」
真蒼「…」
真坂木「まあまあそう言わずに」
真蒼「…だって…」
真蒼「こいつっ…!」
真蒼「…って!」
余賀「…え?……」アゼン
三國「……」
真蒼「…」
ムア「…お前っ!」ギリッ
真坂木「皆さん~」
真坂木「さっきぶり~~~♪」
ムア「…」ダッ!
ガシッ
ムア「!?」
余賀「…落ち着いて」
ムア「グッ」
三國「…どうしてお前が?」
真坂木「…と申されましても」
真坂木「別に私は破産したわけでもありませんし」
真坂木「というかゲームの支配人が退場など」
真坂木「…有り得ません」ニヤリ
三國「…そうか……」
三國「少なくとも俺はお前を」
三國「殺すつもりで闘ったんだがな」
真坂木「まあ」
真坂木「まあ」
真坂木「そう怖いことを仰らずに」
真坂木「金融街の管理人は」
真坂木「私達以外にはありませんので」
ムア「…」ブルブル
余賀「…」
余賀「真坂木」
真坂木「はい?」
余賀「どうして俺達の目の前に現れた?」
余賀「まさか、おちょくるためか?」
真坂木「いえいえ」
真坂木「滅相もございません」
真坂木「あなた達だけでは」
」
真坂木「次にどうしたら良いか分からないのでは?」
真坂木「そう思って来ただけですよ」
ムア「…ない」
余賀「…」
ムア「いらないっ!」
真坂木「はい?」
ムア「お前の助けなんて…いらない!!!」
ムア「返せ!」
ムア「お前を倒すために皆必死だったんだ」
ムア「宣野座さんを帰せ!!!」
Q「・・・」
真坂木「ははは、宣野座様も愛されたもんですね」
真坂木「まさか」
真坂木「落ち目のアントレとは思えない」
ムア「そうだっ!」
ムア「私は…」ヒグッ
ムア「宣野座さんが大好きなんだっ!!」
余賀「…」
真坂木「そうでございましたか」
ムア「そうでございますなんだ!!」
真坂木「だそうですよ、宣野座様」
ムア「だそうですなんだ!!」
宣野座「ああ…そうなんだ」ハハハ
余賀・三國・真蒼「!!!」
ムア「…」ヒグッ
ムア「…宣野座さん…」ヒグッ
真坂木「…あの」
ムア「なんだ?」
真坂木「宣野座様なら…ここにいますが……」
ムア「…は?」
宣野座「…ということでね、へへ」
宣野座「…あはは、僕もどういうわけか」
宣野座「帰って来ちゃった」テヘペロ
一同「ポカーン」
一同「…」
一同「…?」
一同「ええぇええ!???」
ムア「え、え、え?」
ムア「えええええ!!」カァァァ
余賀「おいおい…どうなってんだよ」
三國「…さあ」
真蒼「ポカーン」
真坂木「それぞれで」
真坂木「話しても埒があきませんので」
真坂木「どうです」
真坂木「私が解説役を申し出て良いでしょうか?」
三國「…頼む」
真坂木「確かにあの時」
真坂木「宣野座様は破産され」
真坂木「金融街を追放になりました」
真坂木「しかし」
真坂木「戻ってきた」
真坂木「なぜか?」
余賀「…」ジー
宣野座「あははは…、僕にもさっぱり」
真坂木「それは」
真坂木「単純な事です」
真坂木「一度は資産を全て失ったので金融街から追放しようとしましたが」
真坂木「間一髪」
真坂木「[取引]中の彼に大量に投資をする者が現れて」
真坂木「何とか」
真坂木「一命を取り留めたんです」
宣野座「…そうだったの?僕」ハハハ
余賀「…!」
余賀「まさか…三國さんが!?」
三國「いや!俺じゃない!」
三國「大体」
三國「あの時、俺達の財産は底で繋がってるような状態だった」
三國「誰かが金を動かせばすぐに皆に知れるさ」
余賀「…だよね」
三國「という事は外部か…」
三國「しかし…この状況で俺達を支援なんて…」
三國「まさか…」
三國「聖沢達か!?」
真坂木「…三國様」
真坂木「あなたも人の上に立つ存在であるなら」
真坂木「敵味方の区別は敏感につけれるようになってください」
「もういいです」
「何か出て来ないようなんで」
「俺が自分から名乗ります」
一同「…お前……!!」
Q「…」キョウミナシッ
ジェルジュ「グルル?」
真蒼「…?」
カリュマ「…」
ムア「えっと…」
宣野座「誰ですか・・・?」
余賀「あっ!…モヒカンの人っ!」
三國「…お前」
三國「進藤か!!」
進藤「はい」
進藤「…お久しぶりです」
進藤「三國さん…」
三國「進藤…お前、どうして」
三國「俺のやり方にはついてこれないんじゃ無かったのか…」
進藤「…正直そう思ってました」
進藤「余賀…」
余賀「…」
進藤「…お前に三國さんの意志が曲げられたからな」
進藤「三國さん…」
進藤「俺達の進む道は」
進藤「こんなガキ一人に阻まれるほどやわな道ではないでしょう」
三國「…」
三國「俺は…余賀公麿に敗北した」
三國「…それだけだ」
進藤「…」
進藤「…本当にそうですか」
三國「…」
進藤「あなた」
進藤「試合の途中で負けを認めたんじゃないですか」
三國「…」
進藤「俺は」
進藤「三國さんには自分の道を貫いて欲しかったです」
進藤「例え相手が強くても」
進藤「資産がある限りは俺達の…ギルドの意志を貫いて欲しかったです」
進藤「相手に同情したぐらいで閉ざされる道なら」
進藤「最初から目指すべきじゃない」
三國「…俺は……同情なんて…」
進藤「…」
三國「…」
進藤「…」
三國「……なあ」
進藤「?」
三國「じゃあ、なんで俺を…俺達を助けてくれたんだ?」
進藤「…」
進藤「…分かんないです」
進藤「本当は助ける気なんて」
進藤「一切持ち合わせていない…つもりだったんです」
進藤「でも何か…体が勝手に」
三國「…」
三國「…そうか」クスッ
三國「……なあ、進藤」
三國「お前もさ、こっちに来ないか」
進藤「…」
進藤「…三國さん」
進藤「馬鹿言っちゃあいけないです」
三國「…」
進藤「もう三國さんには進むべき道がある」
進藤「もう俺じゃあ手の届かないステージに進むんでしょ」
三國「…」
進藤「それに…新しい仲間だって」
余賀「…」
進藤「だから」
進藤「…だから」
進藤「…俺は、今日」
進藤「別れの挨拶に来ましたっ」
三國「……っ!」
三國「…」
三國「そうか…分かった」
進藤「…」
進藤「三國さん」
進藤「本当に…」ガタ
進藤「本当に今まで」ガタガタ
進藤「ありがとうござましたっ!」
真坂木「彼」
余賀「…?」
真坂木「進藤基様は」
真坂木「これから新しい仲間と」
真坂木「今度は社長として」
真坂木「再出発するそうですよ」
三國「…そうか」
三國「…それが良い」
真坂木「進藤様より伝言を預かっております」
三國「…?」
真坂木「恐らく面と向かってしまったら言えないだろうから」
真坂木「との事です」
三國「…そうか、言ってくれ」
真坂木「では僭越ながら…」
真坂木「〈おい!三國!〉」
三國「!」
真坂木「〈本当に宣野座という男が倒れたときに俺がスラッシュして〉」
真坂木「〈投資したのが分かったのか!〉」
真坂木「〈そうだとしたら、お前も大した事は無い〉」
真坂木「〈いつか…お前を越える男になってやる!〉」
真坂木「…との事です」
三國「…」フッ
三國〈進藤…いつまで経ってもお前は俺の右腕で相棒だよ〉
ムア「…でも、これで謎は解けましたね」
真坂気「…」ジー
ムア「…」
真坂木「…」ジー
ムア「…」
真坂木「・・・」ジーーー
ムア「……あの!」
真坂木「何か?」
ムア「あの…先程は…」
ムア「…すいません……でした」
真坂木「いえいえ!」
真坂木「まさか!」
真坂木「謝ってもらえるとは!!」
ムア「…」
三國「…いや、分からないことはまだ残っている…」
余賀「…」
三國「…おい、真坂木!」
三國「これに関しては…」
三國「お前とサシで話をしたい」
真坂木「…」
「そんなのだめっ!」
三國「…!」
真蒼「ここまで来たら全てを打ち明けるのが仲間でしょ!」
三國「・・・」
三國「仲間…か」
三國「…」
三國「……」
三國「…わかった」
三國「…」
三國「真坂木!訊きたい事がある」
真坂木「…なんでございましょう」
三國「…」
三國「…Qの事だ」
真坂木「…と申しますと?」
三國「…彼女は…Qは……」
三國「俺が公麿と戦って失った[未来]…で間違いないか」
Q「…」
真坂木「ええ」
真坂木「[輪転機]が廻った後」
真坂木「このアセットは…」
真坂木「……アセットに[様]をつけるのは」
真坂木「本来したくないのですが」
真坂木「Q様は」
真坂木「当面の処置として[輪転機]に入れられました」
真坂木「というのも」
真坂木「Qさまの所有権が」
真坂木「前極東金融街でもなく」
真坂木「現極東金融街でもないというように」
真坂木「複雑になってしまっていたので…」
三國「しかし」
三國「以前公麿と闘ったときのQは」
三國「戦いの最後に」
三國「記憶を取り戻していたようだったんだが…」
真坂木「…」
真坂木「それに関しては私としても分かりかねます」
真坂木「[輪転機]に入れられた際に衝撃で記憶を無くしたのか…」
真坂木「それか元々記憶をとり戻しては無いという事もあります」
三國「…そうか」
三國「いやな…」
三國「公麿と戦って分かったんだが」
三國「Qの…フレーション自体は変わってないんだが」
三國「Qの本性がどうにも」
三國「…おとなしくなったというか」
三國「Qが単体でも大丈夫…というか」
真坂木「なるほど」
真坂木「…」
真坂木「…それは単純に」
三國「…単純に?」
真坂木「Q様の中の妹様の部分が出てきているのではないでしょうか」
三國「…妹の部分?」
真坂木「お忘れですか…?」
真坂木「前金融街において」
真坂木「凶暴なQ様が戦っていたのはアセットとしての本能でございます」
真坂木「そんな……かの…じょ…も」
真坂木「余賀様との闘いを通して」
真坂木「今までの状態ではあなたの為にならない」
真坂木「…そう申しました」
真坂木「それは…三國様を思いやる…」
真坂木「妹様としての心なんじゃないですかね」
真坂木「…アセットとして資産を増やすのではなく」
真坂木「妹として兄を思いやる…」
真坂木「そして」
真坂木「先程において」
真坂木「おとなしくなられたというなら」
真坂木「Q様は着実に貴子様に近づいているという事ですよ」
三國「…Qが…貴子に」
真坂木「もちろん」
真坂木「三國様としては」
真坂木「Q様にも愛情があるでしょうが」
真坂木「妹の心をしたQ様なら」
真坂木「文句のつけようは無いですよね?」
三國「…まあな」
真坂木「なら良いではないですか」
真坂木「…」
真坂木「記憶の糸は断ち切れたように見えて」
真坂木「実はまだ紡がれているのですよ」
三國「…それはどういう意味だ、真坂木」
真坂木「…」
真坂木「先程、Q様は言いました」
真坂木「〈兄さん〉と言いました」
三國「…」
真坂木「その前後の言葉はよく分かりませんでしたが…」
三國「・・・ああ、それは良いんだ、俺には分かる」
真坂木「Q様の記憶はQ様の中にだけあるわけでは無いという事です」
三國「…意味がよくわからないが」
真坂木「わかりませんか」
真坂木「貴子様が三國様の[未来]でQ様がその体現だとするならば」
真坂木「Q様に宿る記憶はQ様だけのものではないでしょう」
三國「…」
真坂木「貴子様の記憶はもちろん…」
真坂木「三國様…あなたの記憶もですよ」
真坂木「それどころか」
真坂木「お父様やお母様」
真坂木「病院の方も」
真坂木「Q様には」
真坂木「関係のある多くの人の記憶がつまっているんですよ」
三國「…」
三國「…」チラッ
Q「…」スヤスヤ
三國「…なるほど」
真坂木「…」
真坂木「アセットとアントレという関係ですと」
真坂木「…どうにもしっくりきませんがね」
真坂木「Q様には妹様に通じる何かが必ずあります」
真坂木「Q様をアセットだけではなく」
真坂木「パートナーとしても見てみたら良いんじゃないですか」
真坂木「幸運にも」
真坂木「ここに」
真坂木「アセットと恋に落ちた少年もいますしね」チラッ
余賀「…」
余賀「…って俺かよ!」
三國「…では」
真坂木「本題…ですか」
余賀「…」
三國「ああ」
真坂木「さすがにこれは機密事項なのでお二人にしか話せませんが…」
真坂木「…よろしいですね」
真蒼「…」ゴクッ
真蒼「と、とくべつよ…!」
真坂木「では」
真坂木「少し場所を変えます」
バッ
真坂木「…ではお話しますか」
余賀「そう言えば…元々の目的はこれだったな…」
真坂木「…」
ゴホンッ
真坂木「あなた方が次に闘う場所は」
真坂木「通称[統金]」
真坂木「正式名称[全世界統合金融街]です」
三國「…」
余賀「…まさか、本当にあるとはね…」
三國「……存在は大体見当がつくさ」
三國「それぞれの金融街で通貨が違うんだから」
三國「それをまとめ上げる金融街なり組織は必要となる」
三國「…そして俺達があの日に見た」
三國「神みたいな人間と、それに連なる9人の真坂木を繋げれば」
三國「どう考えたって間違いなく統合組織はあるだろうよ」
真坂木「…」
真坂木「一応」
真坂木「彼らは私とは別人なんですが…」
真坂木「まあいいか」
真坂木「では」
真坂木「説明を続けます」
真坂木「統金のアントレ人数は50人」
余賀「50人?…少なっ」
真坂木「その多くが[北米]もしくは[NY]の金融街でございます」
三國「…」
真坂木「…」
真坂木「一応」
真坂木「彼らは私とは別人なんですが…」
真坂木「まあいいか」
真坂木「では」
真坂木「説明を続けます」
真坂木「統金のアントレ人数は50人」
余賀「50人?…少なっ」
真坂木「その多くが[北米]もしくは[NY]の金融街出身者でございます」
三國「…」
真坂木「ディールは月一度」
余賀「たったそんだけかよっ」
真坂木「基本的なルールは[極東]と変わりませんが」
真坂木「ただ使用するアセットは…3体」
三國「…!」
真坂木「これまでとは比べ物にならないほどの」
真坂木「緻密で速やかな計算が求められます」
真坂木「…そして司令能力も」
余賀「…」
真坂木「もちろん1ヶ月間準備しますから」
真坂木「国単位でディールの陣営に分かれることもあります」
真坂木「例えば」
真坂木「片方が米日派でもう片方が中国派のように」
真坂木「一回のディールで国単位の規模が動きます」
余賀「…」
真坂木「そして統金の資産総額は…200兆」
余賀「200兆…200兆!!?」
三國「…それはまた」
余賀「おい!俺達の昔の金融街ってどんくらいだっけ!!」
三國「落ち着け…」
三國「お前がハイパーインフレを起こす前は・・・」
三國「街の資産は7兆」
三國「人数は3600人ってところだったな…」
余賀「…」
三國「…」
余賀「…」
三國「…」
余賀「…これってやばくね?」
三國「…」
三國「…しかし」
三國「これ以外日本を救う道は無い」
三國「奴らから出来るだけ金をふんだくる!」
三國「…それだけの事だ」
余賀「…それだけって…」
三國「公麿…お前忘れてないよな…」
三國「俺との約束」
余賀「…はい」
真坂木「覚悟は決まりましたね」」
真坂木「極東金融街…前ですが」
真坂木「そこからはすでに2人が統金へ進出しております」
真坂木「彼らと協力して頑張ってください」
三國・余賀「…」
三國・余賀「…はいっ!」
三國「…それで、真坂木」
三國「頼みがある」
真坂木「Qの事ですか」
三國「ああ、Qを正式に俺のアセットにしてくれ」
三國「頼むっ…」
真坂木「…」
真坂木「まあ仕方ありませんよね」」
三國「本当か!?」
真坂木「あまりに弱い者を統金に上げると」
真坂木「私の信用問題になりますから」
三國「すまない!恩に着る!」
余賀「…」
真坂木「それで話とは」
余賀「…なあ真坂木」
余賀「お前今回の騒動の事どう思う?」
真坂木「…どうというと?」
余賀「紆余曲折はあったけど」
余賀「結局誰も何も失う事なく」
余賀「オレ達は本当に色々なものを手に入れ」
余賀「大切な出会いをした」
余賀「俺は統金への切符とムアさん達との出会いを」
余賀「そして…」
真坂木「三國様は統金への道と…Q様」
真坂木「そう言いたいのでしょうか」
余賀「言っちゃなんだが」
余賀「貴子さんは病気だった」
余賀「そりゃ、三國さんの親父さん次第では治ってたかもしれないけど」
余賀「恐らく普通の人より早く死んでいただろう」
余賀「…」
余賀「…確かに彼女は目覚めなくなり」
余賀「三國さんは嘆き悲しんだだろうが」
余賀「その代わりQという」
余賀「健康そのものの」
余賀「三國さんの寿命に合わせて生きられるアセットを手に入れた」
真坂木「しかしQ様は三國様の妹では」
余賀「お前が言ったんだろ」
余賀「Qには三國さんの妹がやどってる」
余賀「健康な三國さんの妹が」
余賀「…まあ」
余賀「それも俺との戦いで失った」
余賀「…あの時の会話はな…」
余賀「〈本来行くべき所へ行くがいい〉」
余賀「〈また、あなたのそばにいられたらいいのです〉」
余賀「〈それは出来ない…すまんな…Q!〉」
余賀「あの時三國さんは諦めてたんだ」
余賀「本当の妹は病気で長くは生きられない」
余賀「意識も戻らない」
余賀「そして」
余賀「アセットのQとも別れなくてはいけない」
余賀「Qの行く先は三國さんも分かってた」
余賀「もう2度と会えない事だって分かってたんだ」
余賀「…だが再会した」
余賀「再会した時はひどいもんだったけど」
余賀「今じゃ仲良くやってるし」
余賀「さっきは正式にアセットにした」
余賀「…」
真坂木「…あまり」
真坂木「要領を得る話ではありませんね」
余賀「つまり…」
余賀「…いや!だから」
余賀「お前は…真坂木は!」
余賀「放っておけなかったんじゃないのか!?」
余賀「あの二人が不憫で仕方無かった」
余賀「だから…金融街へ呼んだんだ」
余賀「本当は金を欲してたからじゃない…」
余賀「会うべき人に、一緒に居るべき人に引き合わせるために」
真坂木「…そんな無駄な事」
真坂木「私はしません」
余賀「…」
余賀「…それなら」
余賀「誓約書…」
余賀「本当に元々誓約書なんて金融街にあったのか」
余賀「…俺は全く聞いた事がなかったけどな」
真坂木「…それは余賀様が寡聞なだけかと」
余賀「…」
余賀「…それじゃあ」
余賀「そろそろ俺は行くよ」
真坂木「そうでございますか」
真坂木「次からはそんなお人よしの考え方は持たぬように」
余賀「…」
余賀「あ、そうそう」
余賀「真坂木」
真坂木「何ですか」
余賀「お前あの時…金融街崩壊の時に」
余賀「サトウさんとか竹田崎とかがどうなったか知らない?」
真坂木「は?」
真坂木「お亡くなりになられてんじゃないんですか」
余賀「…いや」
余賀「…」
余賀「…やっぱりそうなのかな」
真坂木「ええ」
真坂木「サトウ様は三國さんとの闘いに破れ破産」
真坂木「[未来]を余賀様に託した後」
真坂木「竹田崎さんとともに」
真坂木「[現在]により選別を受けて」
真坂木「光に包まれて消えたと思いましたが」
真坂木「といっても」
真坂木「竹田崎様は別に破産したわけでもないですし」
真坂木「生きてるかもしれませんが」
真坂木「訊きたいのは」
真坂木「そちらではないでしょう?」
余賀「…」
真坂木「ただ」
真坂木「わかりませんね」
余賀「…?」
真坂木「ジェルジュさ…まのフレーションは覚えてますよね」
余賀「…」
『E・B・O』
そして
『MERGERS AND ACQUISITIONS』
どちらも
入れ替わりなどで目を欺く技です
もしかしたらどこかでいきているかも
余賀「…それにしても」
余賀「何でサトウさんのアセットは形と記憶を保ったのか」
余賀「何で俺に懐くのか」
余賀「ジェルジュがサトウさんの未来だっていうなら」
余賀「俺はサトウさんと共に統金を勝ち抜いてみせる」
余賀「ムアさんとの親交は続いている」
余賀「俺は恥を捨ててムアさんにアタックし続けている」
余賀「ムアさんも宣野座の事は師匠として好きだと言ってたし」
余賀「…大丈夫なはず」
余賀「…残る問題は、真蒼」
余賀「もし彼女が真朱と同じ俺の子供なら」
余賀「何とか[未来]に」
余賀「真朱のいるところにかえしてあげたい」
余賀「だから俺は探す」
余賀「親父の見つけたアセットを未来へ還す方法を」
余賀「語るべき事は多い」
余賀「だが、それはおいおい話していけば良い事」
余賀「最後に[C]の問いについて」
余賀「俺にとって金は、それ以上でもそれ以下でも無かった」
余賀「でも、金によって俺は色々な人と出会えたし」
余賀「金による円もあるんだと思う」
余賀「でも金が無力の時もあった」
余賀「やはり金は金であるだけなのだろう」
余賀「金で何をするのかは自分の決断なのだから」
♯12 『CHOICE』〈人生〉 《END》
1 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:32:11.48 ID:pTyeWoAZ0
余賀「笑っときゃ良かったなぁ…」
『未来へ』
『未来へ』
元スレ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1326958331
余賀公麿「これが俺の選択した未来か」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1326958331
余賀公麿「これが俺の選択した未来か」
2 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:33:05.99 ID:pTyeWoAZ0
~3時間後~
余賀「…」
余賀「さて、そろそろ行くか…」
テクテク
~商店街~
余賀「自宅に行くには…」
テクテク
余賀「…」
余賀「さて、そろそろ行くか…」
テクテク
~商店街~
余賀「自宅に行くには…」
テクテク
3 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:34:56.24 ID:pTyeWoAZ0
~ゲート前~
余賀「…」
余賀「何だ?これ」
黒人警備員「・・・」
黒人警備員「Show me a passport」
余賀「は?」
黒人警備員「Show your passport if you would like to pass here」
余賀「何言ってんのこの人?」
「…」
黒人警備員「…Come just for a moment!」
余賀「え?…は?は?」
ガッ
余賀「…」
余賀「何だ?これ」
黒人警備員「・・・」
黒人警備員「Show me a passport」
余賀「は?」
黒人警備員「Show your passport if you would like to pass here」
余賀「何言ってんのこの人?」
「…」
黒人警備員「…Come just for a moment!」
余賀「え?…は?は?」
ガッ
4 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:37:28.50 ID:pTyeWoAZ0
~ゲート内施設居住課~
余賀「いてて…」
役員「…」
役員「あらあら」
役員「居住証どころかIDカードも無いのか…」
余賀「は?」
役員「…きみどうやって入ったの?」
余賀「?」
役員「……とにかくね、もう2度入っちゃ駄目だからね」
余賀「…」
余賀「いてて…」
役員「…」
役員「あらあら」
役員「居住証どころかIDカードも無いのか…」
余賀「は?」
役員「…きみどうやって入ったの?」
余賀「?」
役員「……とにかくね、もう2度入っちゃ駄目だからね」
余賀「…」
5 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:38:32.13 ID:edKDBloaO
Cか
7 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:38:56.69 ID:pTyeWoAZ0
役員「じゃ、居住許可地区へ連れてくから」
役員「少し乱暴にするけど、我慢してね」
役員「じゃ、よろしく」
黒人警備員「…」
ガッ
余賀「痛!」
ズルズル
役員「少し乱暴にするけど、我慢してね」
役員「じゃ、よろしく」
黒人警備員「…」
ガッ
余賀「痛!」
ズルズル
8 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:39:46.77 ID:pTyeWoAZ0
~日本人居住区~
ドヨ~ン
余賀「…なんなんだよ、これ…」
余賀「これ街か…?」
余賀「真っ暗だし、どよどよしてるし」
余賀「そこらじゅうにゲロがあるじゃねぇか」
余賀「人もぼろきれみたいなのしか着てないし」
余賀「…」
ドヨ~ン
余賀「…なんなんだよ、これ…」
余賀「これ街か…?」
余賀「真っ暗だし、どよどよしてるし」
余賀「そこらじゅうにゲロがあるじゃねぇか」
余賀「人もぼろきれみたいなのしか着てないし」
余賀「…」
10 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:40:58.19 ID:pTyeWoAZ0
余賀「真坂木!真坂木!」
パッ
真坂木「何でしょうか、余賀様」
余賀「何でしょうかじゃねぇよ…」
余賀「…ここが……日本なのか…」
真坂木「はい」
真坂木「もちろんでございます」
真坂木「これが」
真坂木「あなたの選んだ[未来]でございます」
パッ
真坂木「何でしょうか、余賀様」
余賀「何でしょうかじゃねぇよ…」
余賀「…ここが……日本なのか…」
真坂木「はい」
真坂木「もちろんでございます」
真坂木「これが」
真坂木「あなたの選んだ[未来]でございます」
12 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:42:42.69 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…これが……」
余賀「俺の選んだ…」
真坂木「広大な公園に高級住宅街」
真坂木「選ばれた人達が豊かな生活をし」
真坂木「その周りでは」
真坂木「日々の生活に苦しみ」
真坂木「貧しい生活すら出来ないスラム街が形成される」
真坂木「よくある風景」
真坂木「アメリカなんかじゃ普通ですよ」
余賀「…」
余賀「俺の選んだ…」
真坂木「広大な公園に高級住宅街」
真坂木「選ばれた人達が豊かな生活をし」
真坂木「その周りでは」
真坂木「日々の生活に苦しみ」
真坂木「貧しい生活すら出来ないスラム街が形成される」
真坂木「よくある風景」
真坂木「アメリカなんかじゃ普通ですよ」
余賀「…」
13 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:44:40.08 ID:pTyeWoAZ0
余賀「こんなのって」
真坂木「海外では普通の事ですし」
真坂木「日本にも責任が無いとは言えませんから」
真坂木「今まで自分達がやってきた事の報い」
真坂木「とでもお考えください」
余賀「…でも、俺は」
真坂木「無自覚かどうかは関係ありませんので」
余賀「…」
真坂木「では私は」
パッ
真坂木「海外では普通の事ですし」
真坂木「日本にも責任が無いとは言えませんから」
真坂木「今まで自分達がやってきた事の報い」
真坂木「とでもお考えください」
余賀「…でも、俺は」
真坂木「無自覚かどうかは関係ありませんので」
余賀「…」
真坂木「では私は」
パッ
14 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:46:46.69 ID:pTyeWoAZ0
~日本居住区Dブロック~
余賀「…」
余賀「来い…真坂木」
余賀「……」
余賀「どうした!…来い!」アセッ
パッ
真坂木「何でしょうか」
余賀「どうしたんだよ急に」
真坂木「そう言われましても」
真坂木「余賀様は最早、金融街の人間ではありませんからね」
余賀「…」
余賀「…」
余賀「来い…真坂木」
余賀「……」
余賀「どうした!…来い!」アセッ
パッ
真坂木「何でしょうか」
余賀「どうしたんだよ急に」
真坂木「そう言われましても」
真坂木「余賀様は最早、金融街の人間ではありませんからね」
余賀「…」
15 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:48:49.25 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「むしろ真坂木さまは金融街崩壊の原因」
余賀「…」
真坂木「それは置いておきましても」
真坂木「私の仕事ではございませんので」ニタニタ
余賀「…そんなこと言われても」
余賀「俺には何が何やら…」
真坂木「余賀様は過去改変以前の記憶を持つ代わりに」
真坂木「改変後の過去の記憶を持つことが出来ないので」
真坂木「少々混乱してるだけでしょう」
余賀「…」
真坂木「それは置いておきましても」
真坂木「私の仕事ではございませんので」ニタニタ
余賀「…そんなこと言われても」
余賀「俺には何が何やら…」
真坂木「余賀様は過去改変以前の記憶を持つ代わりに」
真坂木「改変後の過去の記憶を持つことが出来ないので」
真坂木「少々混乱してるだけでしょう」
16 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:49:37.13 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「むしろ余賀様は金融街崩壊の原因」
余賀「…」
真坂木「それは置いておきましても」
真坂木「私の仕事ではございませんので」ニタニタ
余賀「…そんなこと言われても」
余賀「俺には何が何やら…」
真坂木「余賀様は過去改変以前の記憶を持つ代わりに」
真坂木「改変後の過去の記憶を持つことが出来ないので」
真坂木「少々混乱してるだけでしょう」
余賀「…」
真坂木「それは置いておきましても」
真坂木「私の仕事ではございませんので」ニタニタ
余賀「…そんなこと言われても」
余賀「俺には何が何やら…」
真坂木「余賀様は過去改変以前の記憶を持つ代わりに」
真坂木「改変後の過去の記憶を持つことが出来ないので」
真坂木「少々混乱してるだけでしょう」
17 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:50:34.10 ID:pTyeWoAZ0
余賀「・・・この日本で何があったってんだよ」
真坂木「簡単に申し上げますと」
真坂木「日本の円の価値はほぼ0になり」
真坂木「その為に日本政府の実質的機能が消失」
真坂木「よってIMFが資金提供という名の…」
余賀「ちょっと!ちょっと待ってくれ!」
真坂木「簡単に申し上げますと」
真坂木「日本の円の価値はほぼ0になり」
真坂木「その為に日本政府の実質的機能が消失」
真坂木「よってIMFが資金提供という名の…」
余賀「ちょっと!ちょっと待ってくれ!」
18 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:53:03.48 ID:pTyeWoAZ0
余賀「三國さんを止める為に円の価値を落としたのは分かるけど」
余賀「何で円の価値が無くなると」
余賀「日本政府がおかしくなるんだよ」
真坂木「円に価値を与えているのは日本という国の信用ですので」
真坂木「当然」
真坂木「円の信用が落ちれば日本政府への直接的な信用失墜に繋がります」
真坂木「というか」
真坂木「元々の不安に加えて」
真坂木「局地的な金のばら撒きや銀行騒動」
真坂木「ミダスマネーの消滅など」
真坂木「不信感を募らせるのには十分だったかと…」
余賀「…」
余賀「何で円の価値が無くなると」
余賀「日本政府がおかしくなるんだよ」
真坂木「円に価値を与えているのは日本という国の信用ですので」
真坂木「当然」
真坂木「円の信用が落ちれば日本政府への直接的な信用失墜に繋がります」
真坂木「というか」
真坂木「元々の不安に加えて」
真坂木「局地的な金のばら撒きや銀行騒動」
真坂木「ミダスマネーの消滅など」
真坂木「不信感を募らせるのには十分だったかと…」
余賀「…」
19 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 16:55:57.81 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…続けてくれ」
真坂木「では」
真坂木「その後、国連を始め、各国、特にアメリカ、中国が」
真坂木「国民の政府への怒りを利用するなどし」
真坂木「政治機構の支援と銘打った乗っ取りを行い」
真坂木「政治を完全に掌握」
真坂木「日本は諸外国の完全統治下といったところですね」
真坂木「では」
真坂木「その後、国連を始め、各国、特にアメリカ、中国が」
真坂木「国民の政府への怒りを利用するなどし」
真坂木「政治機構の支援と銘打った乗っ取りを行い」
真坂木「政治を完全に掌握」
真坂木「日本は諸外国の完全統治下といったところですね」
20 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:00:03.39 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「この地域ですと」
真坂木「日本人特別居住区、アメリカ人、中国人、その他の外国人居住区に分かれてますね」
余賀「…それで、日本人はこんなところに…」
真坂木「まあ」
真坂木「そういうことになりますかね」
余賀「…!」
余賀「じゃあ!さっきの公園で遊んでた子供達はどうなんだ!?」
余賀「それだけじゃない!商店街だって!」
真坂木「ああ」
真坂木「あれは[日本人特別居住区]ですよ」
余賀「…日本人特別居住区?」
余賀「ここが日本人特別居住区じゃないのか?」
真坂木「いえ」
真坂木「ここは日本人通常居住区になります」
真坂木「日本人特別居住区、アメリカ人、中国人、その他の外国人居住区に分かれてますね」
余賀「…それで、日本人はこんなところに…」
真坂木「まあ」
真坂木「そういうことになりますかね」
余賀「…!」
余賀「じゃあ!さっきの公園で遊んでた子供達はどうなんだ!?」
余賀「それだけじゃない!商店街だって!」
真坂木「ああ」
真坂木「あれは[日本人特別居住区]ですよ」
余賀「…日本人特別居住区?」
余賀「ここが日本人特別居住区じゃないのか?」
真坂木「いえ」
真坂木「ここは日本人通常居住区になります」
21 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:03:14.95 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…特別居住区ってのは?」
真坂木「ええ」
真坂木「使用通貨は米ドルですが」
真坂木「あの中では、公用語は日本語ですし」
真坂木「居住者の9割が日本人です」
余賀「…あの人達は」
真坂木「あの人達は」
真坂木「選ばれた人達でございます」
真坂木「外人と結婚された方」
真坂木「といっても国際結婚は3割を超えてますので」
真坂木「特に優れた外国の人と結婚された方」
真坂木「もしくは莫大な資産を持つような方ですね」
真坂木「ええ」
真坂木「使用通貨は米ドルですが」
真坂木「あの中では、公用語は日本語ですし」
真坂木「居住者の9割が日本人です」
余賀「…あの人達は」
真坂木「あの人達は」
真坂木「選ばれた人達でございます」
真坂木「外人と結婚された方」
真坂木「といっても国際結婚は3割を超えてますので」
真坂木「特に優れた外国の人と結婚された方」
真坂木「もしくは莫大な資産を持つような方ですね」
22 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:05:38.62 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…その他大勢の日本人は…」
真坂木「当然」
真坂木「ここに住んでおります」
真坂木「ち、な、み、に」
真坂木「ここらですと」
真坂木「特別区に住んでいるのは1割で」
真坂木「残り9割の日本人はここに住んでますね」
余賀「そんなことが…」
余賀「…そんなことがあっていいわけが…!」
真坂木「余賀様」
余賀「?」
真坂木「真に残念ながら」
真坂木「私には関係の無いことですので」ニヤニヤ
真坂木「当然」
真坂木「ここに住んでおります」
真坂木「ち、な、み、に」
真坂木「ここらですと」
真坂木「特別区に住んでいるのは1割で」
真坂木「残り9割の日本人はここに住んでますね」
余賀「そんなことが…」
余賀「…そんなことがあっていいわけが…!」
真坂木「余賀様」
余賀「?」
真坂木「真に残念ながら」
真坂木「私には関係の無いことですので」ニヤニヤ
24 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:08:57.42 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…」
真坂木「…それに」
余賀「…?」
真坂木「これはある意味」
真坂木「あなたの選んだ[未来]じゃないですか」
余賀「…どういう意味だ」
真坂木「[未来]を守る為に[現在]を犠牲にした」
真坂木「これから生まれる命、今いる人の可能性」
真坂木「それと引き換えに、今いる人の存在自体を消したのです」
真坂木「[C]が直撃していたら、国ごと消滅していました」
真坂木「それってつまり」ニヤリ
真坂木「選ばれた人間だけを残したってことですよ」
余賀「別に俺は選んでなんか!」
真坂木「…それに」
余賀「…?」
真坂木「これはある意味」
真坂木「あなたの選んだ[未来]じゃないですか」
余賀「…どういう意味だ」
真坂木「[未来]を守る為に[現在]を犠牲にした」
真坂木「これから生まれる命、今いる人の可能性」
真坂木「それと引き換えに、今いる人の存在自体を消したのです」
真坂木「[C]が直撃していたら、国ごと消滅していました」
真坂木「それってつまり」ニヤリ
真坂木「選ばれた人間だけを残したってことですよ」
余賀「別に俺は選んでなんか!」
26 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:12:43.86 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「そうです」パッ
真坂木「選んだのは」
真坂木「誰を生き残らせるかを選んだのは[前極東金融街]でございます」
真坂木「でも」
真坂木「そのせいで」ニヤニヤ
真坂木「想いを寄せていた人はいなくなってしまったのでしょ」ケタケタ
余賀「何言ってんだ!」
余賀「羽奈日はっ…羽奈日は!」
真坂木「そう都合良くはいきません」
真坂木「彼女の自宅には別の幸せそうな家庭があった」
真坂木「それは彼女の存在が消えたということ」
余賀「…っ」
余賀「………」
真坂木「選んだのは」
真坂木「誰を生き残らせるかを選んだのは[前極東金融街]でございます」
真坂木「でも」
真坂木「そのせいで」ニヤニヤ
真坂木「想いを寄せていた人はいなくなってしまったのでしょ」ケタケタ
余賀「何言ってんだ!」
余賀「羽奈日はっ…羽奈日は!」
真坂木「そう都合良くはいきません」
真坂木「彼女の自宅には別の幸せそうな家庭があった」
真坂木「それは彼女の存在が消えたということ」
余賀「…っ」
余賀「………」
27 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:14:55.68 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「しかし」
真坂木「余賀様」
真坂木「そう気落ちすることはございません」
余賀「…何だと」
真坂木「余賀様がどうしようが」
真坂木「三國様が[輪転機]を廻した時点でGDPは半減しておりましたし」
真坂木「もし金融街」
真坂木「いえ前極東金融街が無くても」
真坂木「日本の未来は大して変わらなかったでしょう」
余賀「…でも」
真坂木「余賀様」
真坂木「そう気落ちすることはございません」
余賀「…何だと」
真坂木「余賀様がどうしようが」
真坂木「三國様が[輪転機]を廻した時点でGDPは半減しておりましたし」
真坂木「もし金融街」
真坂木「いえ前極東金融街が無くても」
真坂木「日本の未来は大して変わらなかったでしょう」
余賀「…でも」
28 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:15:54.19 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…」
真坂木「細かい話は私には分かりかねますので」
真坂木「ではまた」
真坂木「用事があれば」ニタァー
パッ
真坂木「細かい話は私には分かりかねますので」
真坂木「ではまた」
真坂木「用事があれば」ニタァー
パッ
29 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:18:41.66 ID:pTyeWoAZ0
~2日後~
グゥウゥウウウゥウ~
余賀「腹減った」
余賀「飯の配給が来るのが12時か…」
余賀(特別居住区に入るのにパスポートがいるように)
余賀(通常居住区に住むにもIDカードがいるようだ)
余賀(IDカードすらも持たない俺は…)
グゥウゥウウウゥウ~
余賀「腹減った」
余賀「飯の配給が来るのが12時か…」
余賀(特別居住区に入るのにパスポートがいるように)
余賀(通常居住区に住むにもIDカードがいるようだ)
余賀(IDカードすらも持たない俺は…)
30 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:21:22.03 ID:pTyeWoAZ0
役人「おい、昼飯だ!早く並べ!横入りはするなよ」
ゾロゾロゾロゾロ
子供「おなかすいた~」
親「今から食べられるからね」
老婆「ようやく…食べられるかね」
余賀「…」
青年「…ちょっと!」
青年「これ少なくないですか!?」
青年「これじゃあ全然…」
役人「うるさい!」
役人「文句を言うなら貴様には食わせん!」
ガシッ
青年「痛っ!!」
ゾロゾロゾロゾロ
子供「おなかすいた~」
親「今から食べられるからね」
老婆「ようやく…食べられるかね」
余賀「…」
青年「…ちょっと!」
青年「これ少なくないですか!?」
青年「これじゃあ全然…」
役人「うるさい!」
役人「文句を言うなら貴様には食わせん!」
ガシッ
青年「痛っ!!」
32 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:23:52.81 ID:pTyeWoAZ0
役人「全く!ガキのくせに調子に乗りおって」
ガシッ
ガシッ
青年「痛い!痛いっ!!」
子供「…もう、やめたげて」
役人「お前も文句言うか」
ガシッ
子供「きゃっ!」
大人「すいません!お許しください!」
役人「うるさい!貴様もだ」
役人「わざわざ飯を運んで来てやってると言うのに」
役人「感謝する気持ちがないなら…こうしてやる!」
ガシャガシャガシャーン
ガシッ
ガシッ
青年「痛い!痛いっ!!」
子供「…もう、やめたげて」
役人「お前も文句言うか」
ガシッ
子供「きゃっ!」
大人「すいません!お許しください!」
役人「うるさい!貴様もだ」
役人「わざわざ飯を運んで来てやってると言うのに」
役人「感謝する気持ちがないなら…こうしてやる!」
ガシャガシャガシャーン
34 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:26:44.97 ID:pTyeWoAZ0
親「ひっ」
老婆「ご飯が…」
役人「ふん!貴様らにやるぐらいなら地面にぶちまけた方がましだ!」
青年「そんな…」
役人「ふんっ」
ガラガラ
老婆「ご飯が…」
役人「ふん!貴様らにやるぐらいなら地面にぶちまけた方がましだ!」
青年「そんな…」
役人「ふんっ」
ガラガラ
35 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:28:06.33 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…」
「おい!」
余賀「…?」
市民A「お前のせいで飯が食えなかっただろうが!」
市民B「どうしてくれんだゴラァ!!」
親「すいません、すいません」
市民A「すいませんじゃねぇんだよ!!」
ゲシッ
ゲシッ
ゲシッ
余賀「…」
「おい!」
余賀「…?」
市民A「お前のせいで飯が食えなかっただろうが!」
市民B「どうしてくれんだゴラァ!!」
親「すいません、すいません」
市民A「すいませんじゃねぇんだよ!!」
ゲシッ
ゲシッ
ゲシッ
余賀「…」
36 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:29:19.17 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…ちょっと!」
市民B「あ?」
余賀「ちょっと、やめようよ!」
余賀「わざとじゃないんだしさ…」
余賀「昼飯ぐらい…我慢すれば……」
市民A「てめー、舐めた事言ってんじゃねぇぞ!!」
市民A「こちとら今日生きるのすら精一杯なんだよ!」
ガンッ
余賀「ちょ!なにすん…」
ガンッ
ガンッ
ボコッ
市民B「あ?」
余賀「ちょっと、やめようよ!」
余賀「わざとじゃないんだしさ…」
余賀「昼飯ぐらい…我慢すれば……」
市民A「てめー、舐めた事言ってんじゃねぇぞ!!」
市民A「こちとら今日生きるのすら精一杯なんだよ!」
ガンッ
余賀「ちょ!なにすん…」
ガンッ
ガンッ
ボコッ
37 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:33:08.76 ID:pTyeWoAZ0
~翌日~
余賀「痛ててて…」
グウウウ~
余賀「…腹減ったな…」
余賀「…足が動かないや…」
余賀「…水も無いし……ここで死ぬのかな…はは」
余賀「ははは…」
余賀(これが俺の選んだ[未来]なのかな・・・)
余賀(ははは、笑えないな…)
余賀「痛ててて…」
グウウウ~
余賀「…腹減ったな…」
余賀「…足が動かないや…」
余賀「…水も無いし……ここで死ぬのかな…はは」
余賀「ははは…」
余賀(これが俺の選んだ[未来]なのかな・・・)
余賀(ははは、笑えないな…)
40 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:35:08.97 ID:pTyeWoAZ0
~翌日~
役人「ほら、次の奴!」
老爺「ありがとうございます」ペコリッ
役人「分かったから!とっとと行け」
役人「ここは糞みたいな臭いしかしねぇ」
老爺「…」
老爺「…では」ペコリッ
テクテクテク
ダッ
老爺「…!」
ガッ
老爺「わしのご飯が…」
「はぁっはぁはぁ」
「…何とか手に入れたぞ…」
役人「ほら、次の奴!」
老爺「ありがとうございます」ペコリッ
役人「分かったから!とっとと行け」
役人「ここは糞みたいな臭いしかしねぇ」
老爺「…」
老爺「…では」ペコリッ
テクテクテク
ダッ
老爺「…!」
ガッ
老爺「わしのご飯が…」
「はぁっはぁはぁ」
「…何とか手に入れたぞ…」
41 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:41:00.69 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…良かったんだ」ハァハァ
余賀「これで良かったんだ」ハァハァ
余賀「あんな爺さんが食べるより、俺が食った方が…」
余賀「俺だって食わなきゃ生きれないんだ」
余賀「…」
余賀「良かったんだ…これで……」
余賀「……」
余賀「…うっ、うっううう」
余賀「…どうして、涙が………」ポロポロ
「…余賀君…?」
43 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:46:25.35 ID:pTyeWoAZ0
~~~
?「もう落ち着いたかい?」
余賀「…ああ、うん」
?「ご飯ならあのお爺さんに返しておいたから」
余賀「…」
余賀「…ごめん」
宣野座「いいよ、別に」
?「…」
余賀「でも、どうしてこんなところに…?」
余賀「…宣野座」
?「もう落ち着いたかい?」
余賀「…ああ、うん」
?「ご飯ならあのお爺さんに返しておいたから」
余賀「…」
余賀「…ごめん」
宣野座「いいよ、別に」
?「…」
余賀「でも、どうしてこんなところに…?」
余賀「…宣野座」
45 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:51:16.39 ID:pTyeWoAZ0
宣野座「…」
宣野座「いやね、日本が大変にまずいことになってるからね…」
宣野座「…」
宣野座「…というか逃げ遅れちゃった」
余賀「!?」
余賀「まさか…記憶あんの?」
宣野座「うん、あるよ」
宣野座「いきなり世界が変わっちゃうんだもん」
宣野座「驚いたな~」
余賀「…」
宣野座「…ねえ、余賀君…」
宣野座「この事は君が引き起こしたと思っていいのかい?」
余賀「…」
宣野座「いやね、日本が大変にまずいことになってるからね…」
宣野座「…」
宣野座「…というか逃げ遅れちゃった」
余賀「!?」
余賀「まさか…記憶あんの?」
宣野座「うん、あるよ」
宣野座「いきなり世界が変わっちゃうんだもん」
宣野座「驚いたな~」
余賀「…」
宣野座「…ねえ、余賀君…」
宣野座「この事は君が引き起こしたと思っていいのかい?」
余賀「…」
47 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:57:11.70 ID:pTyeWoAZ0
>>39
余賀はまだこの現実に慣れてないので
>>44
余賀公麿(よがきみまろ)
宣野座功(せんのざこう)
真坂木(まさかき)
余賀はまだこの現実に慣れてないので
>>44
余賀公麿(よがきみまろ)
宣野座功(せんのざこう)
真坂木(まさかき)
48 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 17:57:53.55 ID:pTyeWoAZ0
~~~
宣野座「そっか~、僕の理想の…これが、結果か…」
余賀「…」
宣野座「でも、あの三國さんを止めるなんてね」
宣野座「やっぱり大したもんだよ、君は」
宣野座「僕を負かしただけの事はある」
余賀「…あの」
宣野座「?」
余賀「…ごめん」
宣野座「いいって」
宣野座「そっか~、僕の理想の…これが、結果か…」
余賀「…」
宣野座「でも、あの三國さんを止めるなんてね」
宣野座「やっぱり大したもんだよ、君は」
宣野座「僕を負かしただけの事はある」
余賀「…あの」
宣野座「?」
余賀「…ごめん」
宣野座「いいって」
49 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 18:03:16.84 ID:pTyeWoAZ0
宣野座「でも余賀君があの後、僕の理想を継いでくれるなんてね」
余賀「…別に、継いだわけじゃ…」
宣野座「同じだよ」
宣野座「僕はあの後金融街にも三國さんにも興味を失くしてたからな…」
余賀「!」
余賀「そうだ!」
余賀「どうして金融街の事を覚えてるんだよ」
宣野座「…そんなの破産しなかったからに決まっているだろう」
余賀「でも、お前のディールなんて…」
宣野座「ああ、あの後…君に負けた後からは毎回棄権してたんだよ」
余賀「…棄権?」
余賀「…別に、継いだわけじゃ…」
宣野座「同じだよ」
宣野座「僕はあの後金融街にも三國さんにも興味を失くしてたからな…」
余賀「!」
余賀「そうだ!」
余賀「どうして金融街の事を覚えてるんだよ」
宣野座「…そんなの破産しなかったからに決まっているだろう」
余賀「でも、お前のディールなんて…」
宣野座「ああ、あの後…君に負けた後からは毎回棄権してたんだよ」
余賀「…棄権?」
50 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 18:09:23.55 ID:pTyeWoAZ0
宣野座「そう、棄権…資産の半分を毎週払ってね…」
余賀「そんなことしたら、現実世界への影響が!」
宣野座「…その通り、一応僕は金融街でも10本の指に入る資産家だったからね」
宣野座「最初の方はひどかったなぁ」
宣野座「帰るたびに、何枚も何枚も絵が描き替わって…」
宣野座「何枚の絵が無くなったんだろう…」
余賀「…」
宣野座「それでも…どうしてもディールをやる気になれなくて」
宣野座「そのうち、絵も描き替わらなくなる程度にまで僕の資産は減ったんだ…」
宣野座「でもある時気づいた…絵が替わらなくなったんじゃなくて」
宣野座「絵、そのものが無くなっていたんだ…ってね」
余賀「…っ」
52 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 18:15:30.17 ID:pTyeWoAZ0
宣野座「その後も何回かそんなことをしてたら」
宣野座「[コンコード・ゲイン]…」
宣野座「僕のNPOが…」
宣野座「支援の感謝の手紙が……家が…」
宣野座「…」
宣野座「…家族が…」
余賀「!?」
宣野座「…消えていたよ」
宣野座「…」
宣野座「…不思議なものでね」
宣野座「僕に直接的な被害は一切ないんだよ」
宣野座「生き地獄を味わえって事なのかな」
余賀「…」
53 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 18:20:29.68 ID:pTyeWoAZ0
宣野座「…というわけで、元々ホームレスみたいな生活をしてたところで」
宣野座「世界が変わって…」
宣野座「こんな感じになってたってわけ…」
宣野座「…」
宣野座「お互い苦労するね」
宣野座「こんな布切れを着て、風呂にも入らず」
宣野座「家は無い」
宣野座「飯も、水も、トイレすらない」
宣野座「…そんな生活を、どう思う?余賀君」
余賀「…そりゃ、悲惨だって…」
宣野座「世界が変わって…」
宣野座「こんな感じになってたってわけ…」
宣野座「…」
宣野座「お互い苦労するね」
宣野座「こんな布切れを着て、風呂にも入らず」
宣野座「家は無い」
宣野座「飯も、水も、トイレすらない」
宣野座「…そんな生活を、どう思う?余賀君」
余賀「…そりゃ、悲惨だって…」
56 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 18:25:34.01 ID:pTyeWoAZ0
宣野座「悲惨かい?」
余賀「そりゃ、そうだろ」
余賀「こんなの人間の生活じゃない…っていうか」
宣野座「そうだろうか」
宣野座「世界で見て、この水準で生活する者がどれほどいるか知っているかい?」
余賀「…」
宣野座「僕はNPO代表として色々な国を見てきた」
宣野座「だから思う」
宣野座「多くの人は実感できないだろうけど」
宣野座「こんな暮らしをしている人は沢山いる」
宣野座「沢山っていうのは多くの人って意味さ…本当に多くの人が」
57 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 18:31:12.22 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…でも」
宣野座「昔ね…」
余賀「?」
宣野座「三國さんに言われた事がある〈お前は不自由を知らないんじゃないか〉って」
宣野座「その時は、そんな事全く無いと思った」
宣野座「三國さんの方が生まれも育ちも全然良いしさ」
宣野座「知ってるかい?彼ハーバードのビジネススクール卒なんだよ」
余賀「…知らなかった」
宣野座「そんな奴が偉そうに言うなってね」
宣野座「でもその後色々知って、知らなかった事がいかに多いかも分かった」
余賀「…」
宣野座「じゃあ、今の僕はどっちだと思う?」
余賀「は?はぁ…わからないけど」
宣野座「…知ってるつもりさ」
59 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 18:35:31.18 ID:pTyeWoAZ0
宣野座「搾取ってのはさ、余賀君、こんなもんだよ」
宣野座「本当に一部の人が豊かで」
宣野座「他の大勢はとんでもない負担を強いられるんだ」
宣野座「ただ日本が幸せだったのは海に囲まれていたから」
宣野座「海があったから不幸を目に入れずにすんだだけのこと」
宣野座「身の周りが幸せで自分が幸せ…」
宣野座「そう思い込んでるだけさ」
余賀「…」
60 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 18:39:37.14 ID:pTyeWoAZ0
~~~
宣野座「で、君はどうするんだい?」
余賀「…いや、決めてない」
宣野座「そうか…でも、君なら…」
余賀「…?」
宣野座「真坂木は言ったんだろ〈金融街は不滅です〉って」
宣野座「そして君は真坂木を呼び出せた…」
余賀「…」
余賀「…まさか」
宣野座「そう、君ならもう一度金融街へ行けるんじゃないのかな…?」
宣野座「で、君はどうするんだい?」
余賀「…いや、決めてない」
宣野座「そうか…でも、君なら…」
余賀「…?」
宣野座「真坂木は言ったんだろ〈金融街は不滅です〉って」
宣野座「そして君は真坂木を呼び出せた…」
余賀「…」
余賀「…まさか」
宣野座「そう、君ならもう一度金融街へ行けるんじゃないのかな…?」
62 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 18:44:44.97 ID:pTyeWoAZ0
余賀「でも!俺は金融街を潰す為にっ…!」
宣野座「それでも潰れなかったんだろ?」
余賀「…そうだけど」
宣野座「どういう理屈か知らないけど」
宣野座「多くの[未来]があれば金融街は発生するようだね」
余賀「そう言ってた…真坂木は」
宣野座「ならここには多くの[未来]があるって事になる」
宣野座「君はそれを、綺麗な公園で楽しそうに遊ぶ子供達を見ながら言われたんだろ」
余賀「そうだけど」
宣野座「でもそうなのかな」
63 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 18:50:40.12 ID:pTyeWoAZ0
余賀「・・・」
宣野座「あの環境であそぶ1割の人達の為に金融街はあるのだろうか」
宣野座「ここに暮らす9割に[未来]は無い…のかな」
余賀「…それは」
宣野座「それは?」
余賀「…わからないけど」
余賀「…けど」
宣野座「わからないのはいつもの事」
宣野座「でも」
宣野座「君の心は決まってるだろう」
宣野座「……守ってくれば?」
余賀「…何を……」
宣野座「それはもちろん」
宣野座「[未来]をさ」フフッ
64 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 18:53:43.84 ID:pTyeWoAZ0
~~~
宣野座「それじゃあ僕はいつもここにいるからさ」
宣野座「何かあったら話しかけてよ」
余賀「…わかったよ」
宣野座「それじゃあ僕はいつもここにいるからさ」
宣野座「何かあったら話しかけてよ」
余賀「…わかったよ」
65 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 18:56:32.56 ID:pTyeWoAZ0
~~~
余賀「真坂木!真坂木!」
余賀「おい!」
余賀「真坂木!!」
パッ
真坂木「お呼びでしょうか」
余賀「もっとさっと出てきてくれよ」
真坂木「そう言われましても[新極東金融街]の準備に忙しくて」
余賀「そうだよっ!それ」
真坂木「それと申しますと」クネッ
余賀「その新しい金融街に俺は行けんのかよ」
真坂木「それは大変言いにくいのですが…」
余賀「そうか…」シュン
真坂木「行けます!」バッ
余賀「行けるのかよ!」
余賀「真坂木!真坂木!」
余賀「おい!」
余賀「真坂木!!」
パッ
真坂木「お呼びでしょうか」
余賀「もっとさっと出てきてくれよ」
真坂木「そう言われましても[新極東金融街]の準備に忙しくて」
余賀「そうだよっ!それ」
真坂木「それと申しますと」クネッ
余賀「その新しい金融街に俺は行けんのかよ」
真坂木「それは大変言いにくいのですが…」
余賀「そうか…」シュン
真坂木「行けます!」バッ
余賀「行けるのかよ!」
66 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:02:55.49 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「もちろん」
真坂木「そもそも」
真坂木「ハイパーインフレによる円の超大幅下落を受け」
真坂木「円に寄生していたミダスマネーの価値も暴落」
真坂木「また…余賀様が[輪転機]を大きく逆回転させたことで」
真坂木「極東金融街におけるミダスマネー準備金の全てを[未来]に換えても」
真坂木「全く足りないという状況に陥った為」
真坂木「市場閉鎖!」
真坂木「という事になりました」
真坂木「が、しかし」
68 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:05:11.22 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「新たにオープンするにあたり」
真坂木「莫大なミダスマネーを引き出す権利を持ちながらも」
真坂木「閉鎖の為に金融街のミダスマネーは全て消滅してしまい」
真坂木「多くの損害を被られた余賀様には私達としても保障を…と思っておりましたので」ペコッ
余賀「…なるほど」
69 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:08:17.31 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「もちろん」
真坂木「全額という訳にはございません」
真坂木「それに先の行動から」
真坂木「当分の間[輪転機]を廻す権利は剥奪しますので」
真坂木「[プラチナカード]からのスタートという事になりますが」
余賀「…わかった」
真坂木「では」
真坂木「もし金融街に復帰したくなったらいつでも」
真坂木「声をかけてください」ペコ
70 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:10:58.73 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…あのさ」
真坂木「はい」
余賀「…宣野座の奴、宣野座功ってアントレいたじゃん」
真坂木「ええ」
真坂木「そういえば居たかもしれませんね」?
余賀「…そいつって復帰できるの?」
真坂木「もちろん」
真坂木「しかし」
真坂木「彼の資産はもう風前の灯火」
真坂木「それに彼の担保の[未来]も我々が結構食い潰しちゃいましたからね」
71 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:13:33.69 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…それってどういう」
真坂木「ですから」
真坂木「私共も担保をそのままの形で保存、アントレの必要時に一定金額と交換」
真坂木「という訳にはございません」
真坂木「未来は常に変化していますから」
余賀「…よく分かんねぇな」
真坂木「そうですね」
真坂木「いうなれば、あなたが負けた時と同じでございます」
真坂木「あなたはあの後大金を手に入れましたが」
真坂木「おば様の盲腸と大学の補習は変わらなかったはずです」
72 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:16:43.20 ID:pTyeWoAZ0
余賀「そんな…」
真坂木「決まりですから」
真坂木「まあ、あのような状態でディールをやっても」
真坂木「負けて、僅かな[未来]すら失いかねませんから」
真坂木「放っておくのが得策かと」
余賀「…」
真坂木「決まりですから」
真坂木「まあ、あのような状態でディールをやっても」
真坂木「負けて、僅かな[未来]すら失いかねませんから」
真坂木「放っておくのが得策かと」
余賀「…」
73 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:20:33.91 ID:pTyeWoAZ0
~~~
スラッシュ
バンッ
ハイヤー「ブッブー」
ハイヤー「キキーッ!」
ガチャ
井種田「どちらまで」
余賀「金融街まで…頼むっ」
井種田「…かしこまりました」フヘッヘッ
スラッシュ
バンッ
ハイヤー「ブッブー」
ハイヤー「キキーッ!」
ガチャ
井種田「どちらまで」
余賀「金融街まで…頼むっ」
井種田「…かしこまりました」フヘッヘッ
74 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:24:49.78 ID:pTyeWoAZ0
~金融街~
井種田「着きましたよ…」
余賀「ここが…金融街…」
余賀「…ってあれ?何かちっちゃくない?」
井種田「さぁ…?細かいことは分かりませんので」
井種田「では、頑張ってください」フエヘッヘ
ガチャ
バタンッ
余賀「…金融街」
余賀「また来ることになるなんて」
井種田「着きましたよ…」
余賀「ここが…金融街…」
余賀「…ってあれ?何かちっちゃくない?」
井種田「さぁ…?細かいことは分かりませんので」
井種田「では、頑張ってください」フエヘッヘ
ガチャ
バタンッ
余賀「…金融街」
余賀「また来ることになるなんて」
75 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:28:16.77 ID:pTyeWoAZ0
~~~
余賀「…何か思ってたのと違うな……」
余賀「というか前はもうちょっとこう…」
真坂木「そうでございましょう」バッ
余賀「うわっ!」
余賀「いきなり現れんなよな!」
真坂木「失礼致しました」
余賀「…で、どういう事だよ」
真坂木「どういう事というのは?」
余賀「大きさだよ!何か小さくなってないか?街自体が…」
余賀「今工事中ってこと?」
真坂木「いえ…」
真坂木「金融街自体は完成しております」
余賀「…何か思ってたのと違うな……」
余賀「というか前はもうちょっとこう…」
真坂木「そうでございましょう」バッ
余賀「うわっ!」
余賀「いきなり現れんなよな!」
真坂木「失礼致しました」
余賀「…で、どういう事だよ」
真坂木「どういう事というのは?」
余賀「大きさだよ!何か小さくなってないか?街自体が…」
余賀「今工事中ってこと?」
真坂木「いえ…」
真坂木「金融街自体は完成しております」
77 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:34:04.86 ID:pTyeWoAZ0
余賀「それじゃあ何で…」
真坂木「あれをご覧ください」
余賀「あれって…」
真坂木「はい」
真坂木「天空に構えます…」
真坂木「BOM(バンク オブ ミダス)ジャパン本社ビル」
余賀「…」
余賀「…いち、じゅう、ひゃく、せん、まん、じゅうまん、ひゃくまん、せんまん…」
余賀「いちおく、じゅうおく、ひゃくおく…」
余賀「…たった300億!?」
真坂木「そういう事です」
余賀「冗談だろ!三國さんだって150億は常に持ってたぞ」
真坂木「ええ」
真坂木「ですから」
真坂木「規模縮小といったところでございます」
78 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:39:39.76 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…」
真坂木「…」
真坂木「意外ですね」
真坂木「ここは憤るところかと」
真坂木「まさか物足りなそうな目をするとは」
余賀「…別にしてねぇよ、してねぇけど…」
真坂木「そうですか?」
真坂木「[金の瞳]が期待を物語ってましたよ」
余賀「…」
79 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:45:16.05 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「というか」
真坂木「せっかく自分が破壊した物が数日後に平然と復活してるんですよ」
真坂木「それもすでに300億円分の未来を担保にとっているんです」
余賀「…!」
真坂木「一度は現実世界から消滅したミダスマネーがまた流入していくんですよ」
真坂木「もう少しリアクションが欲しいところでしたね」
余賀「…そんなことは…させない」
余賀「させないさ」
真坂木「そうですか」
80 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:50:38.20 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「何はともあれ」
真坂木「あなたはもう金融街の人間です」
真坂木「当然[ディール]には参加して頂きます」
余賀「ああ」
真坂木「それと」
真坂木「あなたのように前極東金融街経験者も何人かいますのでお気をつけください」
余賀「分かった」
81 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:55:29.06 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「では」
真坂木「[アセット]を」
余賀「そうだっ…!真朱!!真朱は!?」
真坂木「落ち着いてください」
真坂木「以前のように、カードをなぞって頂ければ」
余賀「そうだったな…」
スラッシュ
余賀(真朱、真朱っ、真朱!)
「グルルルル」
余賀「…え?」
85 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 19:59:34.05 ID:pTyeWoAZ0
余賀「ジェルジュか!?」
ダキッ
余賀「久しぶりだなぁ~」
ヨシヨシ
ジェルジュ「ヲォォ?」
余賀「…ジェルジュ」
余賀「…」
余賀「…サトウさんは…その…行方不明だ…」
ジェルジュ「グオ?グルル」
余賀「…いや」
余賀「恐らく死んだ」
ジェルジュ「グオオオオ!」
88 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:04:05.47 ID:pTyeWoAZ0
ジェルジュ「グルルル」
余賀「…すぐ納得しろとは言わない」
余賀「言わないけど」
ナデナデ
余賀「お前も…サトウさんの未来も俺が背負うって決めたから」
余賀「だから…立派に闘ったサトウさんの分も…」
ジェルジュ「グルルルルウル」
余賀「よしよし」
ナデナデ
真坂木「…」
89 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:09:10.60 ID:pTyeWoAZ0
~~~
余賀「…そうだ!」
余賀「ジェルジュ、真朱はどこだ?一緒じゃないのか!」
ジェルジュ「グルル?」
余賀「…?」
余賀「…」スゥー
余賀「おーい!真坂木ーーー!!」
真坂木「何でございましょうか」
真坂木「ビギナーでもないんですから」
真坂木「あまり私を呼ばないで頂けるとありがたいのですが」
余賀「…真朱がいねぇんだけど」
真坂木「と申されても」
余賀「俺のアセットがいねぇんだよ!」
余賀「どうなってんだ!」
余賀「…そうだ!」
余賀「ジェルジュ、真朱はどこだ?一緒じゃないのか!」
ジェルジュ「グルル?」
余賀「…?」
余賀「…」スゥー
余賀「おーい!真坂木ーーー!!」
真坂木「何でございましょうか」
真坂木「ビギナーでもないんですから」
真坂木「あまり私を呼ばないで頂けるとありがたいのですが」
余賀「…真朱がいねぇんだけど」
真坂木「と申されても」
余賀「俺のアセットがいねぇんだよ!」
余賀「どうなってんだ!」
91 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:13:42.51 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「本来ですと」
真坂木「市場閉鎖した段階で」
真坂木「全てのアセットは消滅」
真坂木「可能な限り[未来]に転換された後、各人に還されるのですが」
余賀「?…結局…」
余賀「何がどうなってるんだよ」
真坂木「どうにかなってるのは」
真坂木「余賀様の方」
真坂木「ということになりますね」
余賀「は?」
真坂木「消滅したはずのサトウ様のアセットが形と記憶を保って復活するなど」
真坂木「ありえない話です」
余賀「…」
92 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:17:32.05 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「アセットとは新しく呼び出す段階において」
真坂木「その時点における」
真坂木「アントレの未来を体現するものですから」
真坂木「後の能力変化はあっても」
真坂木「流動する[未来]が全く同じはずがありません」
真坂木「それも他人の[未来]を歩むなど」
余賀「…」
94 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:21:57.43 ID:pTyeWoAZ0
~金融街・広場~
ナデナデ
余賀「…」
余賀「…結局…どうなっちまうのかな…」
ジェルジュ「ウゥウウ」
ナデナデ
余賀「…」
余賀「…結局…どうなっちまうのかな…」
ジェルジュ「ウゥウウ」
95 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:24:08.63 ID:pTyeWoAZ0
~回想~
真坂木「そうそう」
真坂木「色々と面倒なので」
真坂木「前金融街の事は内密にお願いします」
余賀「は?…別にいいけど」
真坂木「私など既に知ってる人なら構いませんので」
余賀「…」
真坂木「では、これにサインをお願いします」
余賀「何?これ」
真坂木「あらら」
真坂木「知らないんですか」ニタァー
真坂木「意外ですね」
余賀「いいから教えろよ」
真坂木「これは金融街における誓約書です」
余賀「誓約書?」
真坂木「そうそう」
真坂木「色々と面倒なので」
真坂木「前金融街の事は内密にお願いします」
余賀「は?…別にいいけど」
真坂木「私など既に知ってる人なら構いませんので」
余賀「…」
真坂木「では、これにサインをお願いします」
余賀「何?これ」
真坂木「あらら」
真坂木「知らないんですか」ニタァー
真坂木「意外ですね」
余賀「いいから教えろよ」
真坂木「これは金融街における誓約書です」
余賀「誓約書?」
97 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:29:58.40 ID:pTyeWoAZ0
真坂木「そう誓約」
真坂木「義務有効範囲は金融街で」
真坂木「ここに書かれている内容に違反すると」
余賀「…違反すると」ゴクッ
真坂木「資産の2倍を請求されます!」
余賀「2、2倍!?」
真坂木「ええ」
真坂木「重要なものですからね」
真坂木「では」
真坂木「余賀さんも約束は守ってくださいね」
真坂木「内容証明の為の20万は私が払っておきますから」
余賀「…」
98 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:33:02.42 ID:pTyeWoAZ0
~~~
余賀「はー、2倍か」
余賀「…」
余賀「そう言われると言いたくなるよな」
余賀「…言う相手が居ないんだけどさ」ハァー
ザッ
「こんな所で油を売っているとは余裕だな」
余賀「うん?」
余賀「!」
余賀「あんた…」
余賀「三國さん!!」
三國「久しぶり…って程でもないがな」
余賀「はー、2倍か」
余賀「…」
余賀「そう言われると言いたくなるよな」
余賀「…言う相手が居ないんだけどさ」ハァー
ザッ
「こんな所で油を売っているとは余裕だな」
余賀「うん?」
余賀「!」
余賀「あんた…」
余賀「三國さん!!」
三國「久しぶり…って程でもないがな」
102 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:37:31.36 ID:pTyeWoAZ0
~~~
余賀「三國さん久しぶり!」パァー
三國「…」
三國「お前にしてはテンション高いな…」
余賀「だって…だって」
三國「会わないはずだったんだがな…」
三國「そうも言ってられなくなった」
余賀「…」
三國「…それじゃあ、まずは情報交換といこうか」
余賀「三國さん久しぶり!」パァー
三國「…」
三國「お前にしてはテンション高いな…」
余賀「だって…だって」
三國「会わないはずだったんだがな…」
三國「そうも言ってられなくなった」
余賀「…」
三國「…それじゃあ、まずは情報交換といこうか」
106 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:42:39.11 ID:pTyeWoAZ0
~~~
三國「…そうか」
余賀「三國さんも同じ感じ?」
三國「…まぁ…そんなところだな」
余賀「…?」
三國「…そうか」
余賀「三國さんも同じ感じ?」
三國「…まぁ…そんなところだな」
余賀「…?」
107 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:43:05.42 ID:pTyeWoAZ0
余賀「でも良かったー、知ってる人に会えて」
三國「…」
余賀「色々大変でさ~」
三國「…そうか」
余賀「現実世界に戻ったら訳分かんないことになってるし」
三國「そうだな…」
三國「…」
余賀「もう俺の居場所も無かったしさ」
三國「…あのな、お前…」
余賀「…はぁ~それにしてもこんなことになるなん…」
三國「…」フゥー
三國「お前の選んだ未来だろうが!!!!」
109 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:47:43.90 ID:pTyeWoAZ0
余賀「!!」
余賀「……」
三國「…」
三國「…スマン」
三國「だがあの時に言ったはずだ…」
三國「〈後悔するなよ…〉」
三國「お前は多くを犠牲にした」
余賀「…」
三國「気にするな、それは必要だった」
三國「俺の…貴子も……」
三國「…」
110 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:51:51.34 ID:pTyeWoAZ0
三國「だから、後悔するな!」
三國「…」
三國「それにお前や宣野座が俺と敵対した理由もわかる」
三國「もちろん目の前の現実に対する考え方の違いが最もな理由だろうが」
三國「立場が変われば見方も変わる」
三國「それは金だけじゃない」
三國「お前はお前自身としても」
三國「そして」
三國「若者としても許せなかったんだろ」
111 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:54:44.40 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…まあ」
三國「俺のした事で子供達が将来の負担を強いられるのが嫌だった」
余賀「…」
余賀「俺達はさ、そりゃ豊かな生活とかを貰ってんのかもしんないけど」
余賀「…貰ってたのかもしんないけど」
余賀「大人達は全部先送りにして」
余賀「その責任は結局全部俺達が持つ事になるじゃん」
三國「…しかしお前らの世話をしてやったのは俺達だぞ」
112 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:58:12.67 ID:pTyeWoAZ0
余賀「でも…」
余賀「原発だって」
余賀「その利権は大人たちが貰ってんのに」
余賀「俺達はこれからあほみたいに金払わないといけないのに」
余賀「バブルで散々遊び呆けて日本をメチャクチャにした世代の奴らに」
余賀「年金だって沢山もらえる老人達に…」
113 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 20:59:34.96 ID:pTyeWoAZ0
三國「…俺は[未来]よりも「現在」を選んだ」
三國「責任の先送りは[未来]を奪って[現在]を成り立たせようとした俺の考えに近いからな」
余賀「…それに、老人は」
三國「この国において最も金を持ってるのは老年世代」
三國「それも圧倒的に…」
余賀「…それはこの前大学でやったよ」
三國「大学でやったのか?」
三國「俺なんて中学生の時には知ってたぞ」
余賀「…」
三國「ちなみに俺も[超]のつく大富豪だ」
余賀「…」
114 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:01:48.48 ID:pTyeWoAZ0
余賀「偉そうな事言うなら」
余賀「…苦しいから守ってくれって言うなら」
余賀「まずはその腹を掻き切って」
余賀「汚い金を吐きだしてからにしろって思うよ」
三國「…ディール経験者ならではの表現だな」
余賀「…」
三國「しかし、お前も十分豊かな生活をしてるだろう」
余賀「…それは」
三國「これに関しては…」
三國「…運だな」キリッ
115 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:02:53.12 ID:pTyeWoAZ0
三國「それが嫌なら未成年の選挙権でも認めさせれば良い」
余賀「…でも税金が……」
三國「そこだろ」
三國「税金を払ってないから意見を言えないって考えがあるから」
三國「お前らは未来を奪われるんだよ」
三國「…もし」
三國「もしそれも嫌なら日本から飛び出すことだな」
余賀「…」
三國「俺も昔思ったよ…本当に本当に嫌な事があって…」
三國「それでも…」
三國「それでも俺はこのクソみたいな現実を喰って生きていく事にした」
余賀「…」
116 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:05:32.31 ID:pTyeWoAZ0
三國「おい!」
三國「この世界はお前が望んだものだろ」
三國「いや、お前が望もうが望むまいが」
三國「あるっ…圧倒的な現実として」
三國「今回の変化はとてもショッキングだっただろうが」
三國「今更、過去の自分を否定するような真似だけはするなよ!」
三國「それは、お前、お前のアセット」
三國「金融街の人々…そして俺達への冒涜だからな」
118 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:10:35.60 ID:pTyeWoAZ0
余賀「うん、それは分かるけど…」
三國「分かるなら実行しろ」
余賀「でも…俺は何がしたらいいのか?何が出来るのか?」
余賀「さっぱり分かんねぇんだよ」
三國「…お前、理由もなく金融街に来たのか」
余賀「…わりいかよ」
三國「…」
三國「…」クスッ
三國「わはは」
三國「わははははははは」
三國「お前もやはりアントレだな」ハァハァ
余賀「…は?」
120 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:13:48.89 ID:pTyeWoAZ0
三國「…」
三國「ププププ」
余賀「…」
三國「おい!公麿」ハーハー
余賀「…公…麿……?」
三國「お前…俺と組まないか?」
余賀「三國さんと…」
三國「前とは違うさ…」
三國「この前までは思想から袂を分かってたが」
三國「そうも言ってられまい」
三國「ここまでの圧倒的現実を見せられちゃ」
三國「俺達も動き出すしかないだろ」
余賀「それは…そうだけど」
三國「なら…考えがある」
121 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:17:41.22 ID:pTyeWoAZ0
~~~
三國「よしっ…ここなら誰にも聞かれないし[瞳]で見られることもないな…」
三國「じゃあ話すぞ」
余賀「うん」
三國「…とその前に、お前にいくつか質問がある」
余賀「質問?」
三國「そう、質問だ」
三國「といっても簡単な質問、お前の考えを知りたいだけだ」
三國「後から考え方で揉めるのはごめんだからな」
余賀「わかった」
ゴホンッ
三國「まず第一に、生活とは搾取である」
三國「どうだ?賛成か反対か…だ」
三國「よしっ…ここなら誰にも聞かれないし[瞳]で見られることもないな…」
三國「じゃあ話すぞ」
余賀「うん」
三國「…とその前に、お前にいくつか質問がある」
余賀「質問?」
三國「そう、質問だ」
三國「といっても簡単な質問、お前の考えを知りたいだけだ」
三國「後から考え方で揉めるのはごめんだからな」
余賀「わかった」
ゴホンッ
三國「まず第一に、生活とは搾取である」
三國「どうだ?賛成か反対か…だ」
122 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:21:30.37 ID:pTyeWoAZ0
余賀「何かを与えられる人もいるけど…」
余賀「基本的には搾取だ、生活なんて」
余賀「…違う?」
三國「いや、その通り」
三國「…この世には確かに絶対的幸福がある」
三國「多くの人は幾度と経験することなく生涯を閉じるが」
三國「筆舌し難い幸福が人生には備わってるはずなんだ」
三國「ただし…」
三國「これはあくまでも理想論」
三國「多くの人間は幸福を日常の比較としてしか捉えてはおるまい」
三國「裕福が貧乏の比較であるように」
三國「…ならば、全てが比較ならば」
三國「奪うのは必然…いや、運命かな」フッ
余賀「…なんとなく、いや、はっきりと分かるよ」
余賀「俺は直接[未来]を奪ってきたから」
123 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:25:50.47 ID:pTyeWoAZ0
三國「それでいい」
三國「俺達は闘った、だが理由は同じ」
三國「日本に住まう人々を幸せにすること」
三國「いや、不幸にさせないこと」
三國「しかし…だ」
三國「今の日本はグシャグシャに陵辱されてる状態だ」
三國「国土も人も主権も…全てが外国の元にある」
余賀「そうだったね、あの惨状は」
『どんな惨状にも意味はある』
『必ず人類をより良く導く為の意味がある』
余賀「…」
三國「?」
124 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:29:18.28 ID:pTyeWoAZ0
三國「なら取り返すしかあるまい」
三國「国境という狭い視野ではあるが」
三國「奴らが国を理由に俺達から搾取するなら」
三國「俺達も守る…それだけのことだ」
余賀「…でも」
三國「?」
余賀「…俺には日本を守りたいって気持ちはそれ程無いけど…」
三國「俺もだ」
余賀「え?」
125 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:32:27.42 ID:pTyeWoAZ0
三國「青年期はアメリカで過ごした」
三國「アメリカにも中国にも沢山友人がいる」
余賀「…」
三國「…だからこれはバランスを保つ為の仕事にすぎない」
余賀「…」
三國「傾ききったシーソーに俺達が巨石を叩き落としてやればいい」
余賀「…うん」
余賀「うん!」
126 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:37:00.70 ID:pTyeWoAZ0
三國「それじゃあ次の質問だが」
三國「公麿は今になっても公務員になりたいなどと思ってないよな」
余賀「…」
三國「スマン語弊があったな」
三國「楽だから、安定しているからなんて理由で公務員を目指していないよな」
余賀「…今、俺には力があるから」
余賀「自分の出来る事をしたいよ」
三國「…そうか」
三國「安定とは自分だけを幸せにするに過ぎないと昔言ったが」
三國「それだけでなく」
三國「自分すらも不幸にしうる」
127 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:39:02.81 ID:pTyeWoAZ0
三國「お前が公務員を目指してた理由も分かる」
三國「それはもちろん正しい…がで間違いでもある」
三國「俺達は、日本人は遅かれ早かれこうなる運命だった」
余賀「…それ真坂木も言ってた」
三國「アメリカ、中国、ヨーロッパ、インド、東南アジア」
三國「高齢化の進む日本では間違いなく他の国に頭を下げ…」
三國「頭を下げながら搾取されて苦しまなくてはいけない」
128 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:42:21.07 ID:pTyeWoAZ0
三國「あと40年で50%だそうだ」
余賀「…老人?」
三國「…そう、まあ随分適当な予想だと思うがな」
三國「そうなったらどう頑張っても現行制度で国家を保つのは不可能」
三國「当然、公務員、お前のなりたかった役所勤めなんて給料が下がるのは目に見えている」
余賀「…そうだろうけど」
三國「なら、外国からの移民の受け入れ枠を広げるしかない」
三國「当然、外人の発言権、特に中国人は顔を広くして歩くだろうな」
三國「となると、役所ではどうなるか」
余賀「…中国語を話せなくては使い物ならなくなる」
三國「恐らくな、もちろん英語なんて必須言語だろう」
三國「これにより、外人公務員の大量登用、もしくは日本人の採用基準が2ヵ国語以上話せる事へと繋がるだろうさ」
129 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:44:06.55 ID:pTyeWoAZ0
余賀「そしたら…」
三國「そしたら?」
余賀「今の俺なんて使い物にならなくなる」
三國「恐らくな…今の若者がパソコンを使えない老人をバカにしているように」
三國「仕事が出きない給料泥棒の烙印を押されるだろうよ」
三國「それでも耐え忍ぶ厚顔があれば良いが、恐らく未来の日本はそれで生きていける程甘くはあるまい」
余賀「…」
余賀「…でも不公平だよな、どうすりゃいいんだよ」
余賀「ゆとりとか言われてる俺らは」
三國「…常に自分を高めていく」
三國「社会に恩義を感じることなく、自分の為だけに」
三國「周りに囚われず自分の思うがままに…」
三國「それ以外に道はあるまい」
130 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:45:50.90 ID:pTyeWoAZ0
三國「多くの人間は[安定]という言葉の意味を履き違えているようだが」
三國「楽な仕事を続け、大した技能も持たずに仕事を続け」
三國「訳も分からず世界に放りだされるリスクを抱えるより」
三國「もし仕事が変わっても、辛くても」
三國「スキルを磨き、世界で渡り合えるようになる」
三國「こっちの方が、よっぽど安定的だ」
132 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:49:21.07 ID:pTyeWoAZ0
三國「さて、本題だが…」
三國「お前は常に上り続けられる自信があるか?」
余賀「…ある」
三國「…例え世界が相手でも」
余賀「当然だ」
三國「そうか…」
三國「もう一度訊く」
三國「いかに孤独でも、いかに辛くても」
三國「目的の為に闘い続ける」
三國「己を高め続ける覚悟はあるか?」
余賀「…ある!」
133 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:53:30.78 ID:pTyeWoAZ0
三國「では、最後の質問だ」
三國「お前の選んだ[未来]は関係なく…」
余賀「?」
三國「99人の為に1人が死ぬのと」
三國「70人の為に30人が大怪我を負うのと」
三國「50人の為に50人が怪我するのと」
三國「…お前ならどれを選ぶ…?」
余賀「…」
余賀「その30人は死ぬことはないんだよな」
三國「ない」
余賀「…」
134 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 21:57:21.59 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…それでも、最後を選ぶ」
三國「…そうか」
三國「まあお前らしいな」
三國「…じゃあ」
三國「犠牲者の中にお前が必ず含まれるとしたらどうする?」
余賀「俺が……」
余賀「…」
余賀「1番目…しかねぇよな」
三國「…そうか」
136 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:03:26.82 ID:pTyeWoAZ0
三國「…そうか」
余賀「…で、正解は」
三國「…正解なんてもんはない」
余賀「え?」
三國「…ただ」フフッ
三國「ただ、お前は俺と組む条件を満たした…!」
余賀「それって…!」
三國「今回も思い知った…やはり俺はお前に後を継いでもらいたい」
余賀「…」
三國「ハハ…返事はまだいらないさ」
余賀「…それで」
三國「ああ…今から話す」
「[世界金融街]について」
137 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:06:36.50 ID:pTyeWoAZ0
突然ですが次からバトルシーンです
直接的な描写をしないっていうかメチャクチャ下手な文になるので
バトル状況やBGM、効果音は想像力をフルにお使いください
「[C]なんて全然覚えてねーよ」という多くのお方は
動画を見てみると懐かしい音を思い出せるので良いと思います
139 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:08:09.22 ID:h5CwUMHT0
>>137
正直ルールがわからんよ
正直ルールがわからんよ
143 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:14:25.98 ID:pTyeWoAZ0
>>139
[C]の公式サイトを見てくれても良いんですが
基本的には自分の持ってる資産を使って相手を攻撃します
相手に攻撃が当たると相手から資産を奪うことが出来ます
相手の資産が尽きるor時間(666秒)で試合終了です
固有の必殺技があり
大「マクロ」中「メゾ」小「ミクロorマイクロ」
ちなみにディールは週一で行わなければいけません
144 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:14:53.78 ID:IKs7Jn+60
与えたダメージに応じて相手の資産を奪い取れる
強力な技はそれだけ資産を消費する
制限時間までに相手の資産を0にするか終了時に利益の大きいほうの勝ち
アセットは消費資産に応じて三段階の特殊能力を発動できる
基本はこんなもんであってる?
強力な技はそれだけ資産を消費する
制限時間までに相手の資産を0にするか終了時に利益の大きいほうの勝ち
アセットは消費資産に応じて三段階の特殊能力を発動できる
基本はこんなもんであってる?
147 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:16:37.61 ID:pTyeWoAZ0
>>144
はい、完璧です
145 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:16:00.07 ID:pTyeWoAZ0
~数日後~
真坂木「それではご指名の方でございますので」
余賀「ああ」
酒巻「俺を呼び出すとはな…」
余賀「話、分かっていただけませんか」
酒巻「悪いが無理な相談だ」
真坂木「では、始めましょう!」
チューイーン
チューイーン
ガシッ
ギィィィィィン
『666』
余賀(俺の資産は50億、酒巻さんの資産は…)
余賀(2億強…!)
余賀「これなら勝てるっ」
真坂木「それではご指名の方でございますので」
余賀「ああ」
酒巻「俺を呼び出すとはな…」
余賀「話、分かっていただけませんか」
酒巻「悪いが無理な相談だ」
真坂木「では、始めましょう!」
チューイーン
チューイーン
ガシッ
ギィィィィィン
『666』
余賀(俺の資産は50億、酒巻さんの資産は…)
余賀(2億強…!)
余賀「これなら勝てるっ」
149 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:19:20.32 ID:pTyeWoAZ0
『OPEN DEAL』
酒巻「来い!ギーグ!!」
ギーグ「グオオオオ」
余賀(酒巻さんも昔と同じアセット…!)
酒巻「ギーグ!ミクロ200万!」
『MICRO』
『BULK SALE』
152 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:23:45.69 ID:pTyeWoAZ0
余賀「!」
余賀「よしっ…あっさり動いたな」
余賀「行くぞジェルジュ」
スラッシュ
余賀「メゾフレーション500万!」
ジェルジュ「ヲオオ」
『MEZZO FLATION』
『E・B・O』
154 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:25:27.04 ID:pTyeWoAZ0
プシュー
余賀([E・B・O]の煙でギーグが的を絞れないようにして)
余賀(俺に化けたジェルジュと俺自身とでダイレクトを決める)
余賀「ダイレクト500万!」
『DIRECT』
156 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:27:51.04 ID:pTyeWoAZ0
酒巻「…それなら」
酒巻「ギーグ!俺の声のするところ以外鉄球を落としまくれ!!」
酒巻「メゾ!500万!」
スラッシュ
『MEZZO FLATION』
ガンッ!ガンッ!ガンッ!ガンッ!
余賀「うわああああ」
158 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:29:44.62 ID:pTyeWoAZ0
酒巻「そこかっ!」
酒巻「ギーグ!!もう攻撃はしなくて良い!」
ギーグ「グォオオ」
酒巻「俺が直接斬る!」
酒巻「ダイレクト200万!」
『DIRECT』
161 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:31:22.88 ID:pTyeWoAZ0
余賀「こうなったら接近戦しかねぇ」
余賀「行くぞ!ジェルジュ!!」
余賀「ウォオオ!」
酒巻「!?」
酒巻(余賀が2人?…だが…)
余賀(俺は右から行く)
余賀(ジェルジュは左から頼む)
162 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:33:51.75 ID:pTyeWoAZ0
酒巻「…」チラッ
酒巻「ばればれだ…」
酒巻「ダイレクト1000万!!」
『DIRECT』
余賀「一千万…!」
酒巻「この距離でリーチは2倍だっ…」
ザシュ
余賀「ぐああああああああ」
ジェルジュ「グルル」
余賀「おい!…ジェルジュ……もどる…な」
163 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:35:44.29 ID:pTyeWoAZ0
スラッシュ
酒巻「メゾ500万だ!ギーグ!!」
『MEZZO FLATION』
ガンッ!ガンッ!ガンッ!
ガンッ!
ジェルジュ「グルルウルルルウルウウ!!」
余賀「ジェルジュ!!」
酒巻「…終わりだ」
余賀「…負けて…負けてたまるか…」
余賀「うおおおおお!!!」
164 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:37:50.50 ID:pTyeWoAZ0
~~~
『0』
『YOU LOST』
余賀「ゴホッ、ゴホッ、ジェルジュ…」
ジェルジュ「クゥウウ」
酒巻「まだまだ甘いな」
酒巻「その程度の連携で俺に挑むのは早すぎだ」
余賀「ゴホッ」
酒巻「…」
『0』
『YOU LOST』
余賀「ゴホッ、ゴホッ、ジェルジュ…」
ジェルジュ「クゥウウ」
酒巻「まだまだ甘いな」
酒巻「その程度の連携で俺に挑むのは早すぎだ」
余賀「ゴホッ」
酒巻「…」
165 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:40:23.69 ID:pTyeWoAZ0
酒巻「…」
余賀「くっそぉ…」
酒巻「……お前らはまだ一欠片の信頼関係も築けちゃいない」
酒巻「俺とお前らで斬りあいする時」
酒巻「お前のアセットはお前の方をチラチラ見てたぞ…」
余賀「…」
余賀「…ジェルジュ……」
酒巻「それはアセットのせいじゃない…!」
166 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:42:27.25 ID:pTyeWoAZ0
酒巻「お前の指示が曖昧だったから」
酒巻「アセットが正しいのかどうか不安だったんだ」
酒巻「…他にもお前の足りないところ」
酒巻「今回の事で分かったはずだ」
余賀「…はい」
酒巻「ならいい…」
酒巻「…」
酒巻「…頑張れよ」
余賀「…」
余賀「……はい!」
168 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:45:05.64 ID:pTyeWoAZ0
~5日後~
余賀「…ジェルジュとは大分コミュニケーション取れるようになってきたし」
余賀「ジェルジュも俺を信用してくれるようになった…と思う」
余賀「資金的にも俺が負けることはもうあまりないと思うけど…」
三國「よお、公麿」
余賀「三國さん!」
余賀「…ジェルジュとは大分コミュニケーション取れるようになってきたし」
余賀「ジェルジュも俺を信用してくれるようになった…と思う」
余賀「資金的にも俺が負けることはもうあまりないと思うけど…」
三國「よお、公麿」
余賀「三國さん!」
169 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:46:49.66 ID:pTyeWoAZ0
余賀「いよいよ今日ですね!ディール」
三國「ああ」
余賀「といっても三國さんなら楽勝だと思いますけど」
三國「…」
余賀「…あれ?三國さん?アセットは?」
三國「…俺にアセットはいない…」
余賀「…は?」
余賀「アセットがいないって、どうして?どうやって闘うんだよ」
三國「…まあ心配するな」
三國「俺はダイレクトだけで十分やれる」
三國「それはお前が一番知ってるはずだろ」
余賀「…でも」
172 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:49:07.07 ID:pTyeWoAZ0
三國「…もし」
三國「もし俺がやばくなって、そしてお前に余裕があるのなら」
余賀「譲渡だろ!やるよ!何億でも!」
三國「違うっ!…買って欲しい」
余賀「買うって何を…」
三國「…俺の魂だ」
余賀「魂…?そんなもの…」
三國「[トビラ]を通してアセットを見るとそこに10の光が見える」
余賀「それは」
三國「そう[株]と呼ばれアセットへの投資を表す」
三國「だが人によってはあの10の[株]を[魂]と呼ぶ」
173 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:52:30.03 ID:pTyeWoAZ0
三國「…そして俺達、アントレも…」
余賀「トビラを通すと、10の光が見えた…」
三國「…そう、時々だがな」
三國「ならば、俺は俺自体を商品に株を売るように」
三國「人間として魂を売ろう」
三國「もしも、買う余裕があるなら…」
三國「…その価値があると思うなら…買ってくれ」
余賀「買うよ!絶対買う!!」
三國「…そうか…じゃあ、行ってくる!」
174 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:55:15.54 ID:pTyeWoAZ0
~~~
『OPEN DEAL』
『666』
三國(よりによって十強が相手とは)
聖沢「挨拶はなしだっ!」
聖沢「決めるぜ三國」
三國「…まあ待て」
三國「やれやれ…お前もいるとはな…」
三國「…」
三國「…その目玉みたいなのがお前の新しいアセットか」
聖沢「そうだ、[トルス]だ」
『OPEN DEAL』
『666』
三國(よりによって十強が相手とは)
聖沢「挨拶はなしだっ!」
聖沢「決めるぜ三國」
三國「…まあ待て」
三國「やれやれ…お前もいるとはな…」
三國「…」
三國「…その目玉みたいなのがお前の新しいアセットか」
聖沢「そうだ、[トルス]だ」
176 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 22:58:05.99 ID:pTyeWoAZ0
三國「…」
聖沢「三國!お前のアセットはどこだ!?」
三國「さあて、どこだろうな」
聖沢「なんだと」
聖沢(恐らく俺がアセットから離れた瞬間)
聖沢(上からなり攻撃してくるつもりだろうが…)
聖沢(…だが…)
三國(そろそろ時間稼ぎも限界か)
スラッシュ
聖沢「メゾ!800万!」
『MEZZO FLATION』
『EXECUTION』
179 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:01:07.59 ID:pTyeWoAZ0
聖沢「残念だったな」
聖沢「こいつのメゾは数十秒間、相手アセットのフレーションを禁止させる」
三國「…」
聖沢「喰らいやがれ」
聖沢「ダイレクト1000万!」
『DIRECT』
三國「…」
三國「ダイレクト1200万」
『DIRECT』
182 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:04:14.73 ID:pTyeWoAZ0
聖沢(1200!?)
聖沢(ダイレクト同士でガチンコする気か)
聖沢「いっけええええ」
ザンッ
スッ
三國「……遅いな…っと!」
ザシュ
聖沢「ぐああああああああああ!!!」
ザアアアアアア
185 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:07:05.69 ID:pTyeWoAZ0
聖沢「…」ハァハァハァ
聖沢「てめー」
聖沢「トルス!!来い!」
聖沢「ミクロ400万!」
聖沢「そして!」
聖沢「ダイレクト1500万!」
スラッシュ
『MICRO』
『DIRECT』
三國(…さすがに……)
三國(…避けられん、終わったな…)
186 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:10:22.55 ID:pTyeWoAZ0
~~~
『150』
ガクッ
三國「…」ハァハァハァ
ガクン
バタッ
三國「…」ハァハァ
聖沢「…三國の奴本当に何もしてきやがらねえ」
聖沢「最後の方で[Q]を出すかとも思ったが…」
聖沢「これじゃあお得意のバランスディールもクソもねえな」
聖沢「まあいいか…」
聖沢「ダイレクト2000万!」
『DIRECT』
聖沢「くたばりやがれぇえ三國ぃぃ!」ダッ
『150』
ガクッ
三國「…」ハァハァハァ
ガクン
バタッ
三國「…」ハァハァ
聖沢「…三國の奴本当に何もしてきやがらねえ」
聖沢「最後の方で[Q]を出すかとも思ったが…」
聖沢「これじゃあお得意のバランスディールもクソもねえな」
聖沢「まあいいか…」
聖沢「ダイレクト2000万!」
『DIRECT』
聖沢「くたばりやがれぇえ三國ぃぃ!」ダッ
190 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:13:13.62 ID:pTyeWoAZ0
三國(…万事休すか…)
三國(…これもこれで……)
三國(……いや、諦めるわけにも)
三國「…」スゥー
三國「誰かー!俺を買ってくれーー!!」
『WATCH』
『WATCH』
『WATCH』
シュ
ピコッ
『YOURS』
『MIKUNI IS YOURS』
192 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:18:06.36 ID:pTyeWoAZ0
周囲「?」ドヨドヨ
真坂木「はて」
真坂木「人身の売買などルールにありませんが」
余賀「はい!俺が買う!!」
余賀「…魂1つで…6億円!…買いだっ!」
スラッシュ
『MINE』
周囲「6億…!?」
真坂木「さっきから何を」
真坂木「…」
真坂木「なるほど、三國様を助ける為にまぁ」
真坂木「これは規則上」
真坂木「単なる譲渡になるんですけどね」
真坂木「まぁいいか」
194 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:21:23.61 ID:pTyeWoAZ0
ザシュ
三國「ぐおおおおお」
聖沢「くっそおおおお」
三國「くっ…残念だったな、その程度のダイレクトじゃ…くらっても」
三國「まだ生きれるようだ」ハァハァ
聖沢「……どうしてこんなことが…」
三國「…信用ってやつだよ」ハァハァ
三國「人としてのなっ…」
聖沢「うわわああああ」ダッ
三國「そう簡単に間合いから逃げられると思うなよ」ハァハァ
三國「ダイレクト!2億!!」
196 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:24:50.12 ID:pTyeWoAZ0
聖沢「2億!だとおおお!!?」ダッ
『DIRECT』
『36』
三國「うぉぉおお!!」
ザザザシュ!!
聖沢「ぐああああああああ!!!」
ザアアアアア
198 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:26:17.66 ID:pTyeWoAZ0
『CLOSING』
三國「…やったか」ハァハァ
『YOU HAVE GAIN』
聖沢「ぐおおお!クソッ!何でこんな事に!」
『YOU LOST』
『YOU ARE BANKRUPT』
ピキッ
聖沢「俺の…俺のプラチナカードがぁぁああ!」
フォン
三國「…聖沢は破産、追放か…」
三國「…何とか生き残れたな」
バタッ
199 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:29:17.58 ID:pTyeWoAZ0
~~~
三國「…」ハァハァハァ
余賀「三國さんっ…!」ダッ
三國「…公麿か」ハァハァ
余賀「三國さん!大丈夫!?しっかりして!」
三國「…」ハァー
三國「…もう大丈夫だ」
余賀「さっきの試合、すごくひやひやしたんだから」
三國「ははっ、聖沢の奴、油断してたからな」
三國「次からはこうもいかんだろう…」
三國「…」ハァハァハァ
余賀「三國さんっ…!」ダッ
三國「…公麿か」ハァハァ
余賀「三國さん!大丈夫!?しっかりして!」
三國「…」ハァー
三國「…もう大丈夫だ」
余賀「さっきの試合、すごくひやひやしたんだから」
三國「ははっ、聖沢の奴、油断してたからな」
三國「次からはこうもいかんだろう…」
202 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:32:08.69 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…三國さん……」
余賀「……」ハッ
余賀「っていうか三國さん!何であなたのアセットが…!」
三國「…」
余賀「どうなってるんだよ!」
余賀「おい!真坂木ーー!」
三國「…呼ばなくて良い」
余賀「でもっ…」
三國「俺のアセットがいない理由は分かっている…」
余賀「え?」
203 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:35:19.84 ID:pTyeWoAZ0
三國「それは単純な事だ…無いからな俺には」
余賀「金ですか!?金なら俺が!」
三國「…[未来]だよ」
余賀「み…らい…」
三國「忘れたのか?」
三國「…いや、言ってないだけか…」
三國「俺はお前と闘う前に[輪転機]を2回廻してるんだ」
余賀「…2回」
三國「…そう、一回廻す毎に20年分の未来が消える…」
三國「40年分の未来…」
204 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:38:10.11 ID:pTyeWoAZ0
三國「そして今俺は33」
三國「日本男性の平均寿命を考えるなら死んでもおかしくない年齢」
余賀「…そんな」
三國「…もう俺は死に掛けってわけだ」
余賀「そんなことって」
三國「本来は逆回転させたお前の未来も消えるはずだったんだがな」
余賀「…」
三國「完全に廻リ切る前の[決算前]ということで不問に付されたようだ」
三國「もちろん[未来]が無くなるってのは死ぬことじゃないかもしれない」
三國「でもそれならそれで俺は…歩く屍だよ」
余賀「…ありえないよ……」
余賀「…」
205 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:41:11.38 ID:pTyeWoAZ0
~~~
『120』
余賀「そろそろか…」チラッ
余賀「行くぞジェルジュ[B]だ!」
ジェルジュ「グル!」
スラッシュ
余賀「メゾフレーション700万!」
『MEZZO FLATION』
『E・B・O』
『120』
余賀「そろそろか…」チラッ
余賀「行くぞジェルジュ[B]だ!」
ジェルジュ「グル!」
スラッシュ
余賀「メゾフレーション700万!」
『MEZZO FLATION』
『E・B・O』
207 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:44:39.29 ID:pTyeWoAZ0
余賀([B]なら…)
余賀(後ろに身を潜め)
敵「うおおお、煙の中正面からつっこんできやがった!」
敵「ダイレクト300万」
『DIRECT』
余賀(このタイミングで…斬る!)
余賀「ダイレクト800万」
『DIRECT』
敵「!?」
余賀「こっちが本物だ」
ザシュ!
敵「ぐあああああ」
208 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:46:50.66 ID:pTyeWoAZ0
余賀「…こんなところか」
余賀「サンキュー!ジェルジュ」
ナデナデ
ジェルジュ「グルルルル♪」
余賀「では…」
余賀「……そろそろ止めを」
余賀「ダイレクト700万」
『DIRECT』
209 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:49:11.01 ID:pTyeWoAZ0
敵「待ってくれ!殺さないでくれ!!」
余賀「…別に殺すつもりはないがな…」
余賀「……お前…未来を失いたくないか?」
敵「ああ!失いたくない!」コクンコクン
余賀「…そうか」ニヤリ
余賀「よしっ、なら今から俺の言う事を聞くんだ」
敵「…?」
余賀「…じゃあ、早速」
『CLOSING』
『YOU HAVE GAIN』
210 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:52:17.25 ID:pTyeWoAZ0
~数週間後~
余賀「ぼちぼちってとこだな」
三國「まあ、ほとんどお前のお陰だがな」
余賀「やめてくれ」
余賀「三國さんのお陰で…」
余賀「俺はまた金融街で闘う気になったんだから……」
三國「それで」
三國「お前の方はどうだった?」
余賀「俺は…」
余賀「ぼちぼちってとこだな」
三國「まあ、ほとんどお前のお陰だがな」
余賀「やめてくれ」
余賀「三國さんのお陰で…」
余賀「俺はまた金融街で闘う気になったんだから……」
三國「それで」
三國「お前の方はどうだった?」
余賀「俺は…」
211 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:56:32.24 ID:pTyeWoAZ0
~回想・日本人居住区~
余賀「・・・どうだ」
宣野座「…なる程」
宣野座「それはもしかしたら、もしかするかもね」
余賀「だろ!」
余賀「宣野座…お前も五王の一人だし」
余賀「一緒にやろうぜ」
宣野座「…余賀君」
宣野座「気持ちは嬉しいけど僕は…」
余賀「・・・どうだ」
宣野座「…なる程」
宣野座「それはもしかしたら、もしかするかもね」
余賀「だろ!」
余賀「宣野座…お前も五王の一人だし」
余賀「一緒にやろうぜ」
宣野座「…余賀君」
宣野座「気持ちは嬉しいけど僕は…」
212 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/19(木) 23:59:22.58 ID:pTyeWoAZ0
宣野座「今の僕には力が無い…」
余賀「…資金ならっ」
宣野座「資金だけの問題じゃない」
宣野座「君達の話を聞く限りじゃあ」
宣野座「カリュマはもう僕のアセットじゃあない…」
余賀「…!」
宣野座「資金も無い、強力なアセットもいない」
宣野座「そして何より…」
宣野座「僕にその気力が無い」
余賀「…」
宣野座「悪いけど…帰ってくれ」
213 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:02:07.69 ID:qsVUevAU0
~~~
余賀「…だって」
三國「俺も進藤に話をしてみたんだが」
余賀「…進藤?」
三國「…ほらいただろ」
三國「あの金髪のモヒカンの男」
余賀「あぁ…」
三國「あいつは俺の右腕だったからな」
三國「頼んでみたんだが」
余賀「…結果は?」
三國「俺にはもうついて来れないそうだ…」
三國「はは…」
余賀「…だって」
三國「俺も進藤に話をしてみたんだが」
余賀「…進藤?」
三國「…ほらいただろ」
三國「あの金髪のモヒカンの男」
余賀「あぁ…」
三國「あいつは俺の右腕だったからな」
三國「頼んでみたんだが」
余賀「…結果は?」
三國「俺にはもうついて来れないそうだ…」
三國「はは…」
214 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:05:32.03 ID:qsVUevAU0
余賀「…」
三國「…まあ落ち込んでいても仕方が無い」
三國「上に立つ者にはよくある事だ」
余賀「…そうだよね」
三國「それより…とりあえず次が最後か…」
三國「長かったような、短かったような」
余賀「まあね」
余賀「でもまあ」
余賀「次の相手は一週間前に入ったばかりの新人だから顔も分かんないけど」
余賀「勝ってくる」
余賀「……勝ってくる、誠実に生きる為に」
三國「…そうだな」
217 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:07:48.52 ID:qsVUevAU0
~~~
真坂木「余賀様」
真坂木「最近毎日のようにディールをしてるじゃないですか」
余賀「ディールに義務はあっても制限は無いはずだろ」
真坂木「それはもちろんっ」
真坂木「[取引]…ですからね」
余賀「分かったらさっさと相手を呼んでくれ」
真坂木「本当によろしいのですね…」
余賀「当然だろ」
真坂木「分かりました」ニタニタ
余賀「…?」
真坂木「余賀様」
真坂木「最近毎日のようにディールをしてるじゃないですか」
余賀「ディールに義務はあっても制限は無いはずだろ」
真坂木「それはもちろんっ」
真坂木「[取引]…ですからね」
余賀「分かったらさっさと相手を呼んでくれ」
真坂木「本当によろしいのですね…」
余賀「当然だろ」
真坂木「分かりました」ニタニタ
余賀「…?」
219 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:10:15.07 ID:qsVUevAU0
真坂木「では、こちらに」
シュ
スタッ
?「…」
「!!??」
余賀「…」
余賀「・・・あ…あれ、真朱…か…」
余賀「…真朱?おい!真朱!!真朱ぅ!!!」
?「…?」
真坂木「どうかされましたか」クスクス
222 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:12:51.08 ID:qsVUevAU0
余賀「おい!どうなってんだ!」
余賀「どうして真朱が…」
真坂木「真朱」
真坂木「違いますね…」
真坂木「彼女は…」
?「…ムア…ですけど……私…」
224 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:16:03.12 ID:qsVUevAU0
余賀「は?ムア」
余賀「……ムア」
余賀「!?」
余賀「ムアって……親父のアセット!!」
余賀「!…それって、どういう…」
真坂木「それでは時間も無いので始めますか」
キュイーン
キュイーン
バチバチバチ
『666』
『OPEN DEAL』
カーン
226 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:18:52.69 ID:qsVUevAU0
余賀「おい!真坂木!待ってくれ…っ!」
余賀「俺には訊きたい事が…」
真坂木「勝負が終わってからにしてください」
真坂木「彼女の[未来]を奪ってから」アハハハ
ムア「…行きます」
余賀「くそっ…」
余賀(彼女の資産は約1000万円)
余賀(俺とは資産・経験共に圧倒的な差があるがっ…)
228 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:20:48.33 ID:qsVUevAU0
余賀「ジェルジュ!まずは[S]で行く![G]は無しだっ!」
ジェルジュ「グルル」
余賀「とりあえず…ダイレクト100万」
『DIRECT』
ムア「ならば私も負けません!」
ムア「ダイレクト200万」
『DIRECT』
余賀(総資産1000万で200万使うのかよ…)
232 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:23:43.79 ID:qsVUevAU0
ムア「はっ」
ザンッ
余賀「…」
スッ
ムア「あれ!?」
ムア「やぁ!」
ザンッ
スッ
余賀「おい!待ってくれ!とりあえず俺の話を…」
ザンッ
余賀「うわぁっとと」
ヒョイ
ノア「やあ!」
ザンッ
余賀(全然話聞いてくれないな…!)
233 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:26:31.56 ID:qsVUevAU0
ムア「…それなら」
ムア「ダイレクト400万」
『DIRECT』
余賀(さらに200万も増資しやがったっ!!)
ノア「はっ!」
スカッ
余賀「仕方ねぇな」
ガシッ
余賀「こうして右腕押さえとけば、斬れねぇだろ」
ムア「キャッ」
余賀「えっ・・・」
ムア「…っ」
ノア「来てっ!真蒼」
余賀「まそう?って…」
235 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:28:43.27 ID:qsVUevAU0
ムア「メゾ500万」
スラッシュ
『MEZZO FLATION』
余賀「バカッ!そんなに使ったら…!」
シュ
真蒼「…」
余賀「!!お前っ…」
236 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:31:43.71 ID:qsVUevAU0
『SCORCHED EARTH』
真蒼「スコーチド・アース!」
余賀「スコーチド…アース…!!?」
キュイーン
余賀「…嘘だろ」
ギギギギギギギギギギギギギギギギ
余賀「がああああああああああ!!」
ギギギギギギギギギギギギギ
余賀「…」シュ~
余賀「…」バタッ
237 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:33:51.43 ID:qsVUevAU0
~~~
三國「…」
三國「…なんだあれは…」
三國「蒼い炎…」
三國「…それに」
三國「…あれは……2人の真朱…?」
真坂木「クククク」
真坂木「アハハハハハ」
真坂木「ハハハッハハ」
三國「…」
三國「…」
三國「…なんだあれは…」
三國「蒼い炎…」
三國「…それに」
三國「…あれは……2人の真朱…?」
真坂木「クククク」
真坂木「アハハハハハ」
真坂木「ハハハッハハ」
三國「…」
238 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:35:57.28 ID:qsVUevAU0
~~~
余賀「…」
ムア「…気絶したみたいですね」
ムア「ならば、ダイレクト600万」
余賀「…」ピクッ
『DIRECT』
ムア「止めといきます」
シュ
ムア「…!」
ザシュ×ザシュ
ノア「…これは…」
ノア「相殺っ…!」
余賀「…」
ムア「…気絶したみたいですね」
ムア「ならば、ダイレクト600万」
余賀「…」ピクッ
『DIRECT』
ムア「止めといきます」
シュ
ムア「…!」
ザシュ×ザシュ
ノア「…これは…」
ノア「相殺っ…!」
242 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:39:15.44 ID:qsVUevAU0
余賀「…」
余賀「…ったくよ」
余賀「お前は資金も考えずにマネーゲームしやがって」
余賀「危なくて見てらんねぇんだよ」
ギギギギズサッ
ムア「キャッ」
シュウー
ムア「私のダイレクトが…」
245 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:42:24.48 ID:qsVUevAU0
ムア「ならば…ダイレクト700万!」
余賀「させるか!ダイレクト800万!」
『DIRECT』
『DIRECT』
ムア「今ですっ、真蒼!」
ムア「マクロフレーション!!一千万!」
余賀「!?」
余賀「馬鹿野郎がぁああああ!!」
余賀「そんなことしたら!破産だろうがぁあ!!」
スラッシュ
『MACRO FLATION』
キュイイイイーーン
余賀「くそっ!!」ダッ
249 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:47:52.31 ID:qsVUevAU0
ザシュ
ムア「…嘘っ……この人…自分から斬られに…」
余賀「ぐあああああ」
余賀「ああああ」
余賀(これで何とか…)ハァハァ
250 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:49:07.35 ID:qsVUevAU0
『OVER HEATED ECONOMY』
ムア・余賀「はっ」
ムア「真蒼!」
ムア「真蒼!!」
ムア「真蒼やめてぇええええええええええ!!!」
ズズズズ
真蒼「はああああ」
バーン!!ダダーン!!!
真蒼「オーバー!」
真蒼「ヒーテッド!」
真蒼「エコノミーー!!」
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
255 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:56:55.14 ID:qsVUevAU0
ギギギギギイイイイイイイイイイィィィィィ
余賀「…ぐはぁああああ」
ィィィィィィィィィキィィィィィ
余賀「…うおおお」
ィィィギィィィィィィィ
余賀「…がはああああ」
ィイィィィィィ
256 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 00:59:30.00 ID:qsVUevAU0
ィィィィィンンンンンン
余賀「…」バタンッ
真蒼「…」ハァハァハァ
ガクッ
ガシッ
ムア「大丈夫!?」
真蒼「うん、何とかね」
ムア「…」
真蒼「…ごめん、途中で止められなかった」
ムア「いいのよ」
ムア「いいの…悪いのは私ですから」
ムア「…」
257 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:01:41.64 ID:qsVUevAU0
真蒼「あの人は?」
ムア「煙がすごくて…」
シュー
ムア「…!」
余賀「…」
ムア「大丈夫ですか」ダッ
真蒼「…」ダキッ
余賀「…」
真蒼「大丈夫なのっ!?」
258 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:04:19.39 ID:qsVUevAU0
~~~
『0』
『CLOSING』
ムア「…終わった…?」
『YOU HAVE GAIN』
余賀「…」
ムア「あの…」
「公麿!!」ダッ
ダキッ
ムア「!?」
三國「公麿!」
三國「公麿ーー!!」
『0』
『CLOSING』
ムア「…終わった…?」
『YOU HAVE GAIN』
余賀「…」
ムア「あの…」
「公麿!!」ダッ
ダキッ
ムア「!?」
三國「公麿!」
三國「公麿ーー!!」
260 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:07:10.89 ID:qsVUevAU0
ムア「あの…だいじょ」
三國「おい!!公麿!公麿!!」
ムア「…」
真蒼「…」
三國「おい!」
ユサユサ
三國「おい!!」
ユサユサ
余賀「…」ピクッ
三國「公麿!?」
261 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:09:29.68 ID:qsVUevAU0
~~~
余賀「…悪いジェルジュ」
余賀「夢中になっちまってよ…」ナデナデ
ジェルジュ「クゥウウ」
余賀「…大丈夫だから」
三國「公麿!お前本当に大丈夫か!?」
三國「痛い所とかは」
余賀「はは、三國さんも意外と心配性だな」
余賀「痛い所は腐るほどあるけど大丈夫だよ」
三國「そうか…」
余賀「…悪いジェルジュ」
余賀「夢中になっちまってよ…」ナデナデ
ジェルジュ「クゥウウ」
余賀「…大丈夫だから」
三國「公麿!お前本当に大丈夫か!?」
三國「痛い所とかは」
余賀「はは、三國さんも意外と心配性だな」
余賀「痛い所は腐るほどあるけど大丈夫だよ」
三國「そうか…」
262 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:12:10.90 ID:qsVUevAU0
ムア「…」
公麿「…俺も炎に焼かれるとは」
三國「…そうだ!あれは一体…」
ムア「あのー」
余賀「あんた!」
ムア「先ほどは…」
バシーン
ムア「キャッ!」
公麿「お前!何やってんだ!!」
公麿「下手すれば命落としてたんだぞ!」
公麿「馬鹿やろ…」
公麿「痛てててて」
三國「まだあんまり動くな」
264 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:16:00.67 ID:qsVUevAU0
ムア「…」
ムア「……ません」
三國「は?」
ムア「申し訳ございません」ペコリッ
三國「…」
余賀「…」
余賀(思ったより根性あるんだな…)
余賀「…なあ」
ムア「…?」
余賀「…少し話があるんだけど良い?」
269 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:20:22.54 ID:qsVUevAU0
~~~
三國「…つまり、これがお前の父親の[未来]…」
余賀「…ってことになるな」
ムア「まさか…そんな、私が…?」
真蒼「…」
ムア「にわかには信じられませんが…」
余賀「でも間違いない」
余賀「角とかはもちろん無いけど」
余賀「あの写真に親父と一緒に写ってた黒髪のアセット」
余賀「そして[ムア]という名前」
余賀「…間違いなく君は親父の[未来]を体現したもの!…のはず」
三國「…つまり、これがお前の父親の[未来]…」
余賀「…ってことになるな」
ムア「まさか…そんな、私が…?」
真蒼「…」
ムア「にわかには信じられませんが…」
余賀「でも間違いない」
余賀「角とかはもちろん無いけど」
余賀「あの写真に親父と一緒に写ってた黒髪のアセット」
余賀「そして[ムア]という名前」
余賀「…間違いなく君は親父の[未来]を体現したもの!…のはず」
271 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:23:22.39 ID:qsVUevAU0
ムア「…そう言われましても」
ムア「確かに私と真蒼とは姿形がそっくりだとは思っていましたが」
余賀「…そうだね」
余賀「…」
余賀「とりあえず今日は別れて、また今度話そうか」
真蒼「…」
ムア「…ほら、真蒼も何か言う事無いですか」
真蒼「…ない」
ムア「…すいません」アセッ
ムア「普段は優しい子なんですけど…」ペコリッ
真蒼「…フン」
余賀「いえいえ、方向性は違うけどこういうところも」ハハッ
余賀「…」
余賀「真朱そっくりですよ」ハハハ
真蒼「…」
272 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:27:16.74 ID:qsVUevAU0
>>270
はい
宣野座功
6話に登場
NPO法人コンコード・ゲイン代表
29歳
発展途上国へ直接支援を行う
世間からは「ボランティア王子」で親しまれる
アセットはTOP5の「カリュマ」
何かおかしいところありますか?
273 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:28:17.41 ID:qsVUevAU0
~~~
三國「俺はあんまり信じられないんだがな…」
余賀「…でも確信したよ」
余賀「俺、あの人と結ばれるんだ」
三國「それは飛躍しすぎじゃないか」
三國「…」
三國「女性経験の少なさが、そんな論理を生むんだ」
余賀「うるさいなー」
三國「俺はあんまり信じられないんだがな…」
余賀「…でも確信したよ」
余賀「俺、あの人と結ばれるんだ」
三國「それは飛躍しすぎじゃないか」
三國「…」
三國「女性経験の少なさが、そんな論理を生むんだ」
余賀「うるさいなー」
276 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:31:08.91 ID:qsVUevAU0
余賀「……いつかさ」
三國「…」
余賀「…真朱が生まれる夢をみたんだ」
余賀「そこは病室で、母親が居て…」
余賀「俺に言うんだ」
余賀「〈お父さん、名前付けてください〉って」
三國「…」
余賀「だから俺がつけるんだよ…」
余賀「…真朱」
285 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:35:55.64 ID:qsVUevAU0
三國「…その時の奥さんがムアさんだって言うのか」
余賀「多分…いや、絶対!」
余賀「口調や声がそっくりだったし…何より」
三國「…何より?」
余賀「俺の直感がそう告げている」
三國「お前…焼かれすぎて頭おかしくなったんじゃないか」
余賀「そこだよ!」
三國「…どこだよ」
余賀「真朱は俺の娘」
余賀「それは決まってるんだ、俺が名前つけたしな」
余賀「それで、ムアさんは俺の妻」
三國「…」
余賀「なら真蒼は誰だってことになる・・・」
余賀「あの能力…真朱そっくりだった…」
287 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:38:12.76 ID:qsVUevAU0
三國「…確かにな」
余賀「真朱は俺の[未来]…俺の娘」
余賀「そして真蒼はムアさんの[未来]…ムアさんの娘」
余賀「その二人がそっくりってことは」
余賀「俺とムアさんの子供だってことだ」
三國「…一応辻褄はあってきてるな…?」
余賀「…それにサトウさんも言ったんだ」
三國「…」
余賀「真朱は俺と親父の[親子の絆]だって」
291 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:40:52.79 ID:qsVUevAU0
余賀「…それに」
三國「?」
余賀「…覚えてる?」
余賀「俺が親父の手帳を見せたときの事」
三國「…ああ」
余賀「あの時俺は親父のことを責める気持ちしかなかった」
三國「…」
余賀「…そこを三國さんがとめてくれたんだ…!」
余賀「…それに関しては感謝してる」
三國「…」
余賀「…ってのは置いといて」
三國「置いとくのか!」
余賀「あの手帳に羅列して合った数字」
292 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:43:34.93 ID:qsVUevAU0
余賀「途中からほぼ安定してたんだ…」
余賀「Mの…」
余賀「……3億…」
三國「!?」
三國「…3億か…」
余賀「今の金融街じゃあ」
余賀「俺達は初心者相手に圧勝しなくちゃいけないから」
余賀「こんなに大金を使って戦ってるけど」
余賀「普通なら3億持ってる人間がいきなり破産して自殺すると思う?」
三國「…」
293 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:47:10.12 ID:qsVUevAU0
三國「…確かに不可解だな…」
余賀「親父はディールが強かったらしい」
余賀「手帳に書かれた数字は細かく刻んであった」
余賀「…途中で面倒になったとは思えないし」
余賀「大敗したとも思えない」
余賀「…分からないけど」
余賀「親父は見つけたんじゃないのかな?」
三國「…」
三國「…何を?」
余賀「……資産を犠牲にして…アセットを…」
余賀「[未来]を現実世界に還す方法…」
295 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:50:15.89 ID:qsVUevAU0
三國「…だから…ムアさん」
三國「…そういうことか…」
余賀「[輪廻]っていうのか…[運命」っていうのか…」
余賀「だからっ…!」パァー
余賀「彼女は…」
余賀「…恐らくノアさんは親父の……!」
三國「とにかく!!」ガタッ
余賀「?」
三國「今のお前はものすごく混乱してるというか、興奮してるようだ」
三國「一回この事は忘れて冷静になれ」
余賀「…わかった」
296 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:53:19.12 ID:qsVUevAU0
三國「ふぅー」
余賀「…」
三國「…それに、どうするつもりだ…」
三國「お前は…」
余賀「…それとこれとは話が別だ」
余賀「…やるよ」
三國「…いいのか?」
余賀「ああ、これはあの日からの決断だから」
三國「死んでもしらんからな」
余賀「…俺ね」
三國「…?」
余賀「[未来]と同時に」
余賀「……[運命]っていうのを生まれて初めて信じたくなったんだよ」
297 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:56:04.00 ID:qsVUevAU0
~運命の日~
余賀「いよいよか…」ゴクッ
三國「…」
パッ
真坂木「お二人とも」
真坂木「どうかなさったんですか」
真坂木「よ・び・だ・し・なんて」
真坂木「緊張してしまいました」ヘラヘラ
余賀「いよいよか…」ゴクッ
三國「…」
パッ
真坂木「お二人とも」
真坂木「どうかなさったんですか」
真坂木「よ・び・だ・し・なんて」
真坂木「緊張してしまいました」ヘラヘラ
298 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 01:59:21.60 ID:qsVUevAU0
余賀「…真坂木、今日俺達は交渉に来た」
真坂木「交渉?はて交渉とはどういう字を書くのでしたっけ」ニヤニヤ
三國「・・・いい加減にすることだな」
三國「俺達は[世界金融街]へ」
三國「神の金融街へ行く」
三國「そこで世界中の金の猛者達とディールで勝ちまくって」
三國「日本の市場を拡大することにした」
真坂木「神」
真坂木「神?」
真坂木「神!!」
真坂木「あははははははっははは」
真坂木「どうされたんですか」
真坂木「お二人らしくない」
真坂木「ここに来て神とは」
余賀「…何ならお前の「上司」でもいいぞ」
299 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:01:22.84 ID:qsVUevAU0
真坂木「何を言っているのか」ヘラヘラ
三國「…」ギロッ
余賀「…」ジー
真坂木「…」
真坂木「仕方ないですね」
真坂木「もしも」
真坂木「もしも嫌だと言ったら」
真坂木「どうなさいますか」
三國「当然…」
余賀「…無理矢理にでも話をつけさせてもらう」
真坂木「ではどうなさいますか」
300 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:04:08.26 ID:qsVUevAU0
三國「それはもう終了している」
三國「この金融街の支配権は俺らにある」
三國「ムアを除く全てのアントレを破り」
三國「ムアを含む全てのアントレに約束させた」
真坂木「約束?」
三國「一つ、ディールにおいて相手の資産を10%以上削ってはいけない」
三國「一つ、その他の賭博、諜報行為などにおいて資産を減らしてはいけない」
三國「一つ、余賀公麿及び三國壮一郎がディールする際には100万円を残し資産の全てをその両名に譲渡すること」
三國「なお、最後についてはディール終了後満額返還するものとする」
301 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:07:03.73 ID:qsVUevAU0
真坂木「なるほど」
三國「つまり、もうこの極東金融街は俺達の掌の上にあるってことだ」
真坂木「しかしどうやって」
余賀「…誓約書だよ」
余賀「あの誓約書を使って全員に書かせたんだ」
余賀「そんな事分かってんだろ…」
真坂木「はい」
真坂木「もちろん」ヘラヘラ
真坂木「しかし」
真坂木「この金融街には新人がどんどん現れますが」
三國「…そん時はすぐに指名して瞬殺するだけだ」
三國「…そんなことしたら俺達のディール時の資産も増える事になるがな」
303 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:10:31.03 ID:qsVUevAU0
真坂木「なるほど、なるほど」
真坂木「正攻法、まさに正攻法」
真坂木「私も正攻法を取るなら」
真坂木「もう」
真坂木「挑戦を受けるしかございません」
真坂木「それにしても」
真坂木「まさか金融街の管理人が挑戦状を受けるとは」
真坂木「前代未聞…なんですかね」
三國「…」
余賀「さあ、どうする?」
余賀「といっても、もう逃げ道はないぞ」
余賀「新人アントレもすぐにこの誓約に縛り付ける」
余賀「もう誰も[未来]を失うことはないし」
余賀「もうミダスマネーを発行することも出来ないだろ」
304 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:13:12.30 ID:qsVUevAU0
真坂木「ふむ」
真坂木「こうなった以上はやはり」
三國「そう、この閉塞状況を打破するには」
余賀「…ディールで勝負だろうな」
三國「…」
三國「俺達は神への切符を求めて」
余賀「この誓約書314枚を懸ける」
真坂木「はあ」
真坂木「上司になんて説明をすればいいのやら」
真坂木「……」
真坂木「…」ギリッ
305 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:16:02.70 ID:qsVUevAU0
真坂木「それだけでは済みませんよ」
真坂木「お前達2人の[未来]を喰らい尽くす」
真坂木「闘いの…始まりだ」
真坂木「…」
真坂木「ディールを」
真坂木「承認いたします」
ゴゴゴゴゴゴゴ
『∞』
306 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:17:34.61 ID:qsVUevAU0
余賀「…」
真坂木「…タイムリミット無し」
真坂木「どちらかが破産し尽くすまで闘う」
真坂木「それでよろしいですね」
余賀「ああ」
三國「もちろんだ」
308 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:19:17.14 ID:qsVUevAU0
「ちょっと待ってくれ」
三國「…!?」
「僕も入れてよ」
真坂木「…」
余賀「お前…宣野座!」
三國「お前…」
宣野座「やあ、余賀君」
宣野座「そして三國さん、久しぶり」
三國「…お前もやるのか」
宣野座「うん、心強いでしょ」
309 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:21:51.09 ID:qsVUevAU0
三國「…」
余賀「…でもお前資産が」
宣野座「それなら大丈夫」
余賀・三國「…?」
宣野座「君達の分けて貰うから!」ニコリッ
三國「……お前な」
宣野座「何?」ニコニコ
三國「……何でもない」
宣野座「…大丈夫、僕のアセットを確認したら」
宣野座「[カリュマ]だった…十分戦力にはなると思うけど?」
三國「…そういう問題じゃあ…っ」
宣野座「それにね」
宣野座「僕だけじゃないよ」
余賀「…!」
311 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:24:02.93 ID:qsVUevAU0
余賀「ムアさん…!」
ムア「こんにちは」
ムア「ええと、一応手を貸せたらなと思いまして」
余賀「でもディール初心者のムアさんには…」
宣野座「ムアさんに負けたくせに」ププッ
余賀「おい、宣野座!…お前なぁ」
ムア「…大丈夫です、基礎は全て宣野座さんに叩き込まれましたから」
余賀「…」
宣野座「…あははは、まあ、暇だったからね」
314 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:27:04.02 ID:qsVUevAU0
三國「…」
余賀「三國さん!」
三國「…ムアさん」
ムア「…何でしょうか」
三國「絶対に無理はしないと誓えますね」
余賀「…!三國さん!」
三國「ムアさんの真蒼は強力だ」
三國「それはお前は一番よく分かってるだろ」
余賀「…」
三國「大丈夫…危険にはさらさないさ」
宣野座「…」
宣野座「じゃあ…何はともあれ」
三國「…この四人で…行くかっ!」
316 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:30:05.97 ID:qsVUevAU0
三國「待たせたな真坂木」
真坂木「別に」
真坂木「構わないですよ」
真坂木「それで」
真坂木「資産はどのようにいたしましょう?」
真坂木「今」
真坂木「あなた方アントレが持ってる資産を全て合わせると」
真坂木「…362億ってところですが」
真坂木「それなら」
真坂木「私の総資産も362億ってことになりますね」
余賀「…」
ムア「それって…」
318 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:32:04.99 ID:qsVUevAU0
真坂木「特別に」
真坂木「[輪転機]に溜まっている[未来]を使わせてもらいます」
真坂木「本来は」
真坂木「ありえない処置ですが」
真坂木「ディール時には[未来]の代わりに可視の数字として」
真坂木「仮のミダスマネーを使用します」
真坂木「つまり」
真坂木「私にダメージを与えるごとに」
真坂木「誰かがミダスマネーを失うことなく」
真坂木「誰かの[未来]が還ってくるという事です」
322 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:38:21.93 ID:qsVUevAU0
三國「…」
宣野座「けれど、そんなことしたら収支のバランスが…」
真坂木「私が」
真坂木「あなた方に負けるはずもございません」
真坂木「あなた方から金と[未来]を巻き上げて」
真坂木「他の方々からまた新たな[未来]を奪うだけのことでございます」
ムア「…」
余賀「…へっ、なら勝つだけだ」
余賀「さっさと始めよう」
三國「…では」
三國「俺達は誓約書の効力を使わせてもらう」
三國「そしてその後」
三國「資産をこの四人で分配」
323 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:40:08.40 ID:qsVUevAU0
三國「362億から」
三國「100万がノアさんと宣野座を足した316人分引かれた後」
三國「残りの全てが俺達の資産になる」
三國「…」
余賀「勝つっ」
ムア「行きます!」
宣野座「…行くよ」
真坂木「それじゃあ」
真坂木「始めましょうか」
325 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:42:19.40 ID:qsVUevAU0
『真坂木』「総資産362億円」
『?』「アセット」
VS
『余賀公麿』「総資産120億円、アントレ」
『ジェルジュ』「アセット」
『三國壮一郎』「総資産120億円、アントレ」
『宣野座功』「総資産80億円、アントレ」
『』「アセット」
『ムア』「総資産40億円、アントレ」
『真蒼』「アセット」
『OPEN DEAL!!』
326 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:44:21.80 ID:qsVUevAU0
『真坂木』「総資産362億円」
『?』「アセット」
VS
『余賀公麿』「総資産120億円、アントレ」
『ジェルジュ』「アセット」
『三國壮一郎』「総資産120億円、アントレ」
『宣野座功』「総資産80億円、アントレ」
『カリュマ』「アセット」
『ムア』「総資産40億円、アントレ」
『真蒼』「アセット」
『OPEN DEAL!!』
327 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:46:05.55 ID:qsVUevAU0
カーン!
『∞』
余賀「功とムアはバックアップ!」
余賀「俺と三國で近距離戦闘をかましてやる」
宣野座「…」
三國「…よしっ」
ムア「わかった!」
328 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:48:17.80 ID:qsVUevAU0
余賀「出し惜しみしてられないよな」
余賀「メゾフレーション700万」
『MEZZO FLATION』
『E・B・O』
プシュー!
ムア「何これ?すごい霧…!」
宣野座「ジェルジュは霧を出して撹乱した後」
宣野座「自分のアントレの姿を模して相手の動揺を誘うんだよ」
余賀・三國「ダイレクト2億!」
『『DIRECT』』
329 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:51:46.84 ID:qsVUevAU0
余賀「うおおおお!」ダッ
余賀「うおおおお!」ダッ
三國「おおおお」ダッ
真坂木「ふんっ」
真坂木「ダイレクト…2億5000万!」
『DIRECT』
真坂木「一文字斬り!」
ブオオオオォォォォ
余賀「うわわああっと」
ヒョイッ
三國「ふんっ」
スッ
余賀「…」
サッ
331 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:55:16.26 ID:qsVUevAU0
余賀「…一文字斬りか、何か良いな…」
三國「…」
ムア「…凄い…です」
ムア「何十メートルもある扇を綺麗に描き出しましたよ…」
宣野座「…」
宣野座「それじゃあ、そろそろ僕達も行くよ」
宣野座「あれじゃあ、二人が近づけないからね」
332 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 02:58:22.66 ID:qsVUevAU0
宣野座「カリュマ!!」
ムア「!」ビクッ
スラッシュ
宣野座「メゾフレーション2000万」
『MEZZO FLATION』
『ANGEL』
ムア「!私も!…メゾフレー…」
宣野座「駄目だっ!」
ムア「!?…えっ?」
宣野座「真蒼の攻撃はとても強いが…無差別だ」
宣野座「三國さんはアセットがいないからガードが出来ない」
ムア「…じゃあ、どうすれば」
宣野座「ミクロフレーションを打ちまくる、正確に」
ムア「…はい!」
334 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:01:08.54 ID:qsVUevAU0
ムア「ミクロフレーション800万!」
『MICRO』
宣野座「行け!カリュマ!!」
ムア「行ってください!」
ピカッ
『A』『A』『AA』『A』『A』『AAA』『AA』
『ANGEL』
カリュマ「…」
ズザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!
真蒼「…すごっ…電…いや雷撃?」
真蒼「…」ハッ
真蒼「私も…いっけー!」
キュイイイン
335 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:04:28.49 ID:qsVUevAU0
真坂木「!?」
真坂木「ぐああああああ!!」
宣野座「よしっ!当たった」
三國「公麿!」
余賀「おう!」
三國・余賀「ダイレクト2億!!」
『『DIRECT』』
三國「うおおおお!」
余賀「あああああ!」
三國「一文字っ!」
余賀「斬りっ!!」
ズザァアアア
336 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:07:56.24 ID:qsVUevAU0
真坂木「ぐおあああああ」ブハッ
三國「畳み掛けるぞ!」
余賀「おう!」
三國・余賀「ダイレクト5億!!」
『『DIRECT』』
三國・余賀「I文字切りっ」
ズザッ!ズザッ!
真坂木「うおおおおおお」
真坂木「…」ビクンッビクンッ
338 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:10:37.56 ID:qsVUevAU0
三國「…どうだ?」
余賀「…確実に効いてる」
余賀「…っていうかこいつ…」
余賀「気絶してる…」
三國「…」
三國「…ここは」
余賀「…」コクン
宣野座「…どうやらやるようだ」
ムア「…?」
宣野座「まあそこで見ててね」
三國・余賀「ダイレクト!」
宣野座「メゾフレーション!」
三國・余賀・宣野座「15億!!」
339 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:13:59.54 ID:qsVUevAU0
『D』『D』『『DIRECT!』』
『MEZZO FLATION!』
『ANGEL』
三國「一文字斬り!」
シュ
余賀「Ⅰ文字斬り!」
シュ
三國・余賀「…合わせて……」
三國・余賀「十文字斬りっ!!」
ズザッ×ズザッ
カリュマ「…」
ズザアアアアアァァァァァ!!!!!
341 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:17:01.04 ID:qsVUevAU0
バンッ!!
宣野座「!!?」
宣野座「…僕のメゾが!?」
キュイイイン
宣野座「あれは…ガード!?」
三國「何だこのガード…」
ギギギ
余賀「…っくそ、俺のダイレクトが止められてんのか?」
ギギギ
キュイイイイン
342 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:20:11.10 ID:qsVUevAU0
真坂木「やれやれ」
真坂木「こんなにやってくださいまして」パッパッ
真坂木「体中傷だらけじゃないですか」
キュイイイイン
余賀「真坂木!何でガードが機能してんだよ!」
真坂木「はい?」
真坂木「ああ」
真坂木「これの事ですか」
真坂木「…私がアセットを使わないなんて一言も言ってませんよ」ニヤニヤ
343 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:23:43.20 ID:qsVUevAU0
三國「アセット…?」
真坂木「…私もアントレみたいなものですからね…」
真坂木「そうですよね…愛しの姫」
キュイイイン
?「わたしはべつにひめなどではないのです…」
余賀「!!?」
余賀「あれは…!」チラッ
三國「……Qっ!!」
Q「わたしはQなのです」
345 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:26:02.56 ID:qsVUevAU0
宣野座「…!」
ムア「…?」
宣野座「…」
宣野座「…やばい化物が出てきたな…」
宣野座「ムアちゃん」
ムア「はい」
宣野座「もう少し下がっててね」
ムア「…はい」
346 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:30:12.45 ID:qsVUevAU0
余賀「何でQがここにっ…!」
真坂木「彼女は惜しいから残して置いたんですよ」
三國「…」
余賀「残す?」
真坂木「…「輪転機」の中に…ね」
真坂木「余賀様の[輪転機]逆回転で」
真坂木「全ての未来が世界に戻ったわけではございません」
真坂木「[上]の指示により少しだけ[未来]を残して置きました」
余賀「!…てめぇ!」
真坂木「これは」
真坂木「何らおかしいことではありません」
真坂木「銀行だって倒産するとき」
真坂木「持ちうる金全てを預金者に渡すわけではないでしょう」
余賀「…それは…そうだが」
余賀「…[未来]を、金と一緒にすんなよ…!」
347 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:33:15.29 ID:qsVUevAU0
真坂木「ふはは」
真坂木「アントレプレナー様とは思えない発言ですねっ」
真坂木「しかし」
真坂木「これは冗談でございます」
余賀「はぁ?」
真坂木「いえ」
真坂木「そうした事実はございますが」
真坂木「このアセットの場合はその限りではございません」
真坂木「このアセットは[輪転機]が廻り終わった後に」
真坂木「中に入りましたからね」
真坂木「そう」ニタァー
真坂木「余賀様に負けて三國様が救えなかった[未来]としてね!」
349 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:36:20.75 ID:qsVUevAU0
三國「…」
真坂木「ハッ」
真坂木「こいつは最強最悪のアセットですので」
真坂「仕方ありませんが」
真坂木「私が自由に使ってやることにしたわけでございます」ニヤニヤ
スラッシュ
三國「ダイレクト20億」ボソッ
余賀「三國っ!?」
『DIRECT』
シュッ!
ザンッ!!!!
真坂木「へ?」
真坂木「!!」
真坂木「うわあああ!!!」
350 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:39:04.86 ID:qsVUevAU0
ザシュゥゥゥゥゥゥゥゥ
余賀「…」
余賀「やったか…?」
三國「…」
三國「?」
三國「!」
真坂木「なんちゃって」
余賀「刀身が…無い…?」
余賀「…」
余賀「やったか…?」
三國「…」
三國「?」
三國「!」
真坂木「なんちゃって」
余賀「刀身が…無い…?」
352 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:42:35.10 ID:qsVUevAU0
真坂木「…」
真坂木「不意打ちとは汚ない真似してくれますね」
真坂木「ですが」
真坂木「速度はこっちの方が上だったようです」
Q「ごくんっ」
Q「エホッ」
余賀「Qのフレーションか…!」
353 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:44:20.15 ID:qsVUevAU0
余賀「でも、真坂木の野郎は出遅れたはずなのに、なんで…?」
真坂木「アセットはアントレを守る本能がある」
真坂木「そして、Qには…」
三國「勝手にフィールドに現れること」
三國「…そして」
三國「自発的にフレーションを打つことが出来る…っ」
真坂木「そういう事です」ニヤニヤ
354 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:45:52.06 ID:qsVUevAU0
Q「…」
真坂木「…おっと、そろそろ来るようです」
余賀「?」
三國「…公麿!散るぞっ!」
Q「…」ギリッ
355 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:46:54.68 ID:qsVUevAU0
Q「…」
『MICRO』『MEZZO』『MEZZ』『M、MI、MI、MICRO』
『ME、ME、MEZZO』『M、MI、MI、MIC』『ME、ME、MEZ、MEZZO』
『M、M、M、M』『MICRO』『ME、ME、MEZZO』『MEZZO』『MICRO』『MEZZO』
『『『MEZZO FLATION』』』
『CANNIBALIZATION』
ヒュン
ムア「…?」
ズ
ズドンッ!!!
『MICRO』『MEZZO』『MEZZ』『M、MI、MI、MICRO』
『ME、ME、MEZZO』『M、MI、MI、MIC』『ME、ME、MEZ、MEZZO』
『M、M、M、M』『MICRO』『ME、ME、MEZZO』『MEZZO』『MICRO』『MEZZO』
『『『MEZZO FLATION』』』
『CANNIBALIZATION』
ヒュン
ムア「…?」
ズ
ズドンッ!!!
357 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:50:38.56 ID:LimD8r4c0
なんという絶望感
359 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:50:57.50 ID:qsVUevAU0
ムア「!?」
宣野座「…っ」
ムア「宣野座さん!?」
宣野座「!…あ、ああ」
宣野座「…あれがQのメゾフレーション」
宣野座「[カニバリゼーション]だよ」
宣野座「一定空間を丸ごと食べてしまう」
宣野座「避けることは…ほぼ不可能」
宣野座「空間ごと喰い千切るとんでもない技だよ…」
361 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:52:41.91 ID:qsVUevAU0
ムア「…そんな」
宣野座「今のは直径15メートルってところだろ」
宣野座「…あれぐらいなら平気さ…あの二人なら」
ムア「…」
362 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:54:18.26 ID:qsVUevAU0
真坂木「ふぅ」
真坂木「相変わらず」
真坂木「勝手にチャージして」
真坂木「どんどん額が上がったところで一気にやりますね」
三國「来るぞ!」
余賀「おう!」
Q「…」ニタァー
バクンッ
バクンッ
バクンッ
バクンッ
363 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:56:56.01 ID:qsVUevAU0
ムア「…あれって」
宣野座「[カニバリゼーション]はコストさえ払えば」
宣野座「連発が可能なメゾなんだよ…」
宣野座「しかも…チャージはあのアセットが自動で行う…」
ムア「…そんな」
ムア「彼らは!彼らは大丈夫なんでしょうか!!」
宣野座「あんなに何回もやられたら逃げ場は無くなり…喰われるだけだけど…」
宣野座「…」
宣野座「頑張ってよ…二人とも」
364 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 03:59:13.67 ID:qsVUevAU0
バクンッ
バクンッ
シュ
余賀「…」
タッ
余賀「三國!どうする!?」
サッ
三國「どうするもこうするも…」
バクンッ
スッ
三國「…Qに攻撃するしかない」
余賀「でも…」
三國「…公麿!状況を考えろっ!」
余賀「……わかった」
367 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:02:43.31 ID:qsVUevAU0
余賀「……じゃあ俺が…」
三國「俺がQを斬るっ!」
余賀「…」
三國「お前程度じゃ、Qにすぐ喰われて終わりだ」
三國「…Qを…貴子を一番知っているのは俺だ」
余賀「…」
余賀「……わかった」
余賀「でも!三國!!」
余賀「忘れんなよ!アセットを攻撃しても大丈夫だから!!」
余賀「それに!Qは貴子さん本人じゃないからな!!」
三國「わかってる」
三國「…わかってるさ」
三國「…本人だってことは…」ボソッ
368 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:05:19.62 ID:qsVUevAU0
スラッシュ
余賀「メゾフレーション、1000万!」
『MEZZO FLATION』
『E・B・O』
余賀「頼んだぜジェルジュ!」
余賀「三國の姿になってサポートしてやれ!!」
余賀「グルルウ」
シューー
三國「グルルルル」
369 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:08:27.18 ID:qsVUevAU0
余賀「…それじゃあ」
余賀「こっちはこっちで…」
真坂木「やるとしましょうか」
余賀「ダイレクト!!」
真坂木「ダイレクト」
余賀「20億!」
真坂木「80億」
『『DIRECT!!』』
余賀「うおおおお!」ダッ
真坂木「あはははは」ダッ
ザンッ
370 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:11:26.17 ID:qsVUevAU0
三國「…」
三國「…まさか、サトウに助けられるとはな…」
三國「ふんっ…」
三國「行くぞジェルジュ!」
三國「グオオオオ」
Q「…この人達……どこかで見た事があるような気がするのです」
Q「…」
371 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:13:42.95 ID:qsVUevAU0
ズサッ
ザンッ
シュッ
真坂木「あはははは」
ズシュ
余賀「うおお!」
ザシュ
真坂木「あははは」
真坂木「全然当たりませんね」
ザンッ
余賀「うるせー!お前もだろ」
シュッ
372 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:16:22.29 ID:qsVUevAU0
真坂木「これほどのコストになると扱いづらくて仕方が無い」
ザンッ
余賀「くそっ」
ズサッ×ズサッ
余賀「相殺っ…!」
真坂木「ですか」
余賀「ダイレクトだ!」
真坂木「私も」
『『DIRECT』』
真坂木「私は本来」
真坂木「姿を消したり中に浮いたりも出来るんですがね」
真坂木「ふぅー」
375 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:20:39.97 ID:qsVUevAU0
真坂木「それにしても」
真坂木「[上司]になんと言い訳をすれば良いのか」
シュッ
余賀「神か!!」
ザシュ×ザシュ
『『DIRECT』』
真坂木「別に神々しいと言うだけで」
真坂木「神では無いんですけどね」
真坂木「世界に散らばる金融街をまとめ上げるお方ですので、はい」
ザンッ
377 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:23:28.13 ID:qsVUevAU0
余賀「そいつがっ!」
ザンッ×ザンッ
『『DIRECT』』
余賀「そいつが始めたのかっ!金融街を!」
シュッ
真坂木「いえ」
真坂木「金融街の歴史は人の歴史と共にありますので」
余賀「…?」
379 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:26:07.37 ID:qsVUevAU0
ズサッ
余賀「…」
余賀「…何でまた日本に金融街を創った!」
余賀「日本はもう大した経済力は無いだろうが!!」
ズバッ
真坂木「あははははは」
真坂木「どうしますかね」
真坂木「ここまで来たら」
真坂木「話しておきますか」
ザシュ×ザシュ
『『DIRECT』』
381 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:29:47.47 ID:qsVUevAU0
真坂木「金融街を創るのは」
真坂木「私達ではございません」
真坂木「あなた方でございます」
ザシュ
余賀「どういう…!」
シュ
真坂木「円を通貨とする唯一の金融街として成立した極東金融街ですが」
真坂木「元はあなた方の欲望の為に生まれただけの事でございます」
余賀「…欲望……?」
タンッ
真坂木「余賀様」
真坂木「つまり本当は」
真坂木「あなたも極東金融街へ来たかったのでございます」
382 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:33:09.64 ID:qsVUevAU0
余賀「…何を言って…」
真坂木「お父様が蒸発され」
真坂木「一人で金も無く生活して」
余賀「…」
真坂木「のどから手が出る程欲しかったはずです」
真坂木「…大金がっ!」
余賀「…だから」
余賀「だから!俺の前に現れたってか!」
真坂木「その通り」
余賀「でも、あの時は無作為抽出だって…!」
真坂木「そうでも言わないと」
真坂木「訝しがられてしまいますからね」
余賀「…」
384 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:36:27.31 ID:qsVUevAU0
真坂木「普通に考えて」
真坂木「そうでもなかったら」
真坂木「あんなに男性の中年ばかり集まるはずもないでしょう」
余賀「…」
真坂木「あれはつまり」
真坂木「金を欲する世代なんですよ」
余賀「…俺にはよく分かんねぇよ!」
真坂木「そうでしょうか」
真坂木「そんな事も無いと思いますが」
真坂木「子育てにギャンブル」
真坂木「基本的にはそんな理由ですよ」
余賀「…でも」
真坂木「〈俺の知る奴にそんなのはいない〉」
真坂木「ですか」
386 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:39:57.25 ID:qsVUevAU0
真坂木「そうですね」
真坂木「例えば」
真坂木「江原大介」
余賀「!!」
真坂木「経済観念の無い奥様の下で養育費を欲した」
余賀「…先生は、そうかもしれないけど」
真坂木「宣野座功…そして三國壮一郎」
真坂木「二人とも金を欲していた」
真坂木「それも大量に」
余賀「…」
余賀「…それはそうかもしれねぇけど」
余賀「みんなそうだろうが」
余賀「金を求めない人間なんていないだろうが!」
真坂木「いえ」
真坂木「そんな事はございません」
388 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:41:04.02 ID:qsVUevAU0
真坂木「貴方が思っているより」
真坂木「アントレは」
真坂木「もっと深い部分で」
真坂木「もっと汚れた部分で」
真坂木「お金を欲しているんですよ」ニヤニヤ
389 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:45:07.14 ID:qsVUevAU0
余賀「…」
真坂木「自分は裕福なのに」
真坂木「さらに金を求める」
真坂木「他人を助ける為、父親を葬る為」
真坂木「それとももっと」
真坂木「穢れた理由で…?」
余賀「そんな事ないっ!」
真坂木「まあそうは言っても」
真坂木「元々」
真坂木「正義感も大層なものなのでしょうね」
余賀「…」
真坂木「余賀様」キリッ
余賀「…?」
ザシュ
390 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:47:51.04 ID:qsVUevAU0
余賀「ぐああああああああ!!」
真坂木「闘いの最中だという事をお忘れなく」ニヤニヤ
ザアアアアアア
余賀「痛てええええ!!」バタバタ
真坂木「額が額ですからね」
真坂木「まあそんなわけで」
真坂木「人々の金への欲望が集まるところに」
真坂木「金融街は誕生する」
真坂木「10個目の金融街誕生も」
真坂木「もうすぐですよ」
真坂木「世界がうねって歪んでいますので…ね…」ニタニタ
391 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 04:51:42.71 ID:qsVUevAU0
真坂木「ご理解頂けましたか」
真坂木「金融街は慈善事業なのです」
余賀「…」
真坂木「私達は差し伸ばされた手を掴んでいるに過ぎません」
真坂木「私達に落ち度は露一つとしてございません」
余賀「…そんなわけねぇだろ」ハァハァ
真坂木「いえ」
真坂木「求める人を助ける」
真坂木「これを」
真坂木「[愛]というのですよ」
余賀「詭弁は止めろっ…!」
真坂木「ただし」
余賀「…?」
真坂木「金融街に欠点があるとすれば」
400 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 05:17:07.76 ID:qsVUevAU0
真坂木「それは」
真坂木「サポートの遅さ」
真坂木「といったところでしょうか」
余賀「…」
真坂木「例えば」
真坂木「三國様は妹様があのようになられた直後に」
真坂木「父親に復讐したかったでしょうし」
真坂木「宣野座様は貧困の現実を知ったその瞬間に」
真坂木「大金を欲したでしょう」
真坂木「そして」
真坂木「余賀様は想い人を寝取られる前に」
真坂木「お金があれば良かった」
余賀「…っ」
真坂木「違いますか」
401 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 05:20:06.62 ID:qsVUevAU0
真坂木「ただ」
真坂木「これも[上司]の命令なんでね」
真坂木「意図は図りかねますが」
余賀「…」
ザンッ!
ヒョイ
真坂木「不意打ちにしては狙いすぎていましたよ余賀様」
余賀「…っ」
403 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 05:30:16.07 ID:qsVUevAU0
真坂木「と・に・か・く」
真坂木「余賀様は」
真坂木「自ら望んでやって来る者達から」
真坂木「金融街というビッグチャンスを奪ってるんですよ」
真坂木「それは正義感ではなく」
真坂木「驕りではないですか」
余賀「でも…」
404 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 05:31:35.34 ID:qsVUevAU0
余賀「江原先生は…」
真坂木「彼も望んでここに来たんですよ」
真坂木「ここに来て」
真坂木「貴方に敗れた」
真坂木「それだけの事ですよ」
余賀「…それでも」
余賀「俺は…」
余賀「!?」
『『MEZZO FLATION』』
『ANGEL』
『SCORCHED EARTH』
ギギギギギギギギギギィィィィィィィィ!!!
キィーン!キィーン!キィーン!!!
405 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 05:36:06.33 ID:qsVUevAU0
真坂木「!!?」
真坂木「近いっ!?」
真坂木「ぐああああああぁあぁあ!!!!」
真坂木「おおおおおおおおお!!」
余賀「…」
宣野座「ははは、[E・B・O]の霧で分からなかったかい?」
宣野座「それとも…〈驕り〉かな?」
余賀「宣野座…」
宣野座「…」
宣野座「余賀君…」
宣野座「それは安易に答えを出す問題ではないよ」
余賀「…聞いてたのか」
宣野座「三國さんのような人の上に立つ人間にでも相談すれば良いさ」
余賀「…」
余賀「そうだな」
407 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 05:39:21.37 ID:qsVUevAU0
真坂木「いたたたたた」
余賀「…真坂木、もう降参するしかないんじゃないか」
真坂木「そうですね」
真坂木「1対5では」
真坂木「ですがっ!」
余賀「させねぇよ!」
『DIRECT』
ザシュ
408 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 05:41:54.63 ID:qsVUevAU0
スパンッ
余賀「!!!」
真坂木「うひゃひゃ」
真坂木「あひゃひゃひゃ」
余賀「…お前っ、腕を…」
真坂木「あはあはは」
真坂木「腕の1本や2本ぐらい」
真坂木「2本はまずいですが」
真坂木「でもこれで」
真坂木「マクロフレーション50億!!」
409 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 05:43:54.55 ID:qsVUevAU0
Q「…」
余賀「まずいっ!」
余賀「三國さんはっ…!?」チラッ
三國「…」ハァハァ
ジェルジュ「グルルルル」バタッ
三國「…すまん、公麿…」ハァハァ
三國「…俺じゃあ…」ハァハァ
三國「相手にもならなかった…ようだ……」ハァハァ
410 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 05:48:41.24 ID:qsVUevAU0
Q「…」
『MICRO』『MEZZO』
『MCRO FLATION』
『ECONOMIC BLOCKADE』
チカチカ
Q「…」
キュィーーン
余賀「くっそ…!」
余賀「…!!」
411 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 05:54:17.58 ID:qsVUevAU0
余賀(…くらったか)チリッ
ムア(何なんですかこれ!?)チリッ
真蒼(…このぉ!)チリッ
余賀(Qのマクロは相手の動きを完全に封じるんだよ)チリッ
ムア(…そんな能力が)チリッ
宣野座(どうにかして動かないとっ…!)チリッ
三國(…)チリッ
真坂木「あはは」
真坂木「80億も使われしまいましたか」
真坂木「でもまあ」
真坂木「上出来です」
412 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 05:59:12.28 ID:qsVUevAU0
真坂木「そういうわけで」
余賀(やばいっ!本当にやばいぞこれっ!!)チリッ
真坂木「すいませんがね」
ムア(と言われても全く動けませんっ!)チリッ
真坂木「行ってください」
宣野座(どうにかして抜けないとっ…!)チリッ
真坂木「化物!」
三國(…)
413 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:02:38.30 ID:qsVUevAU0
Q「…」
『MICR』『M』『M』『MEZZO』『MIC』
『MEZZ』『M、MI、MI、MICRO』
『ME、ME、MEZZO』『M、M、M、M』
『M、MI、MI、MIC』『MEZZO』『M』
『ME、ME、MEZ、MEZZO』『M、MI、MI、MICRO』
『M、MI、MI、MIC』『ME、ME、MEZ、MEZZO』
『M、M、M、M』『ME、ME、ME』『MICRO』『M』
『M、M、ME、MEZ、MEZZO』『M』『MICRO』
『MICRO』『M』『M、MI、MI、MIC』
『ME、ME、MEZZO』『M、MI、MI、MICRO』
『M、MI、MI、MIC』『MEZZO』
『MICRO』『MEZZO』『MI』『M、M、ME』
414 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:08:36.40 ID:qsVUevAU0
『MICR』『MEZZO』『M』 『M、MI、MI、MIC』
『ME、ME、MEZ、MEZZO』『M』『M』『M』『M、MI、MI、MICRO』
『M、MI、MI、MIC』『M』『MEZZO』 『M』『M』
『MICRO』『M』『MEZZO』『M』『MIC』
『M、M、ME、MEZ、MEZZO』
『MICRO』『M』『M』『M、MI、MI、MIC』
『M、M、M、M』ME、ME、MEZ、MEZZO』
『M、MI、MI、MIC』『M、MI、MI、MICRO』
『M、MI、MI、MIC』『MEZZO』『MI』『M、M、ME』『
『M、M、M、M』『M、MI、MI、MICRO』『M』『ME、ME、ME』
『MICRO』『M』『M』 『MEZZ』『M』『M』『M』『MICRO』
『ME、ME、MEZZO』『MICRO』『M』『MEZZO』『M』『MIC』
『ME、ME、MEZZO』『M、M、M、M』『M、MI、MI、MICRO』
余賀(早く!)
余賀(早く!!!)
『M、M、M、M』『ME、ME、ME』『MICRO』『M』
『M、M、ME、MEZ、MEZZO』『M』『MICRO』
『MICRO』『M』『M、MI、MI、MIC』
415 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:18:02.29 ID:qsVUevAU0
Q「…おいしそう」
キュイイイン
『M』『M、MI、MI、MIC』『M、MI、MI、MIC』『M』『MEZZO』 『M』『M』『MICRO』『M、M、ME、MEZ、MEZZO』 『MICRO』
『MICR』『M』『M』『MEZZO』『MIC』『MEZZO』『MICRO』『MEZZO』『MI』『M、M、ME』『M、MI、MI、MIC』『M』
『M、M、M、M』ME、ME、MEZ、MEZZO』『M、MI、MI、MIC』『M、MI、MI、MICRO』 『M、MI、I、MIC』『MEZZO』
『MI』『M、M、ME』 『M、M、M、M』『M、MI、MI、MICRO』『M』『ME、ME、ME』『MICRO』『M』『M』 『MEZZ』『M』
『ME、ME、MEZZO』『MICRO』『M』『MEZZO』『M』『MIC』『ME、ME、MEZZO』『M、M、M、M』『M、MI、MI、MICRO』
『『『『MEZZO FLATION』』』』』
『『CANNIBALIZATION』』
スッ
「…移譲」
バクンッ!!!
416 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:23:04.37 ID:qsVUevAU0
宣野座(ぐぁあぁぁぁ!!!!)ビリビリッ
余賀(宣野座!!)チリッ
宣野座(ぐあああ!!)ビリッ
宣野座(ぐうううう!!!)ビリッ
宣野座(ぐっ…)ビリッ
宣野座(くっ…はぁはぁ)チリッ
宣野座(……くっ)チリッ
宣野座(はは…もう僕は限界みたいだね・・・)チリッ
余賀(…お前…!)チリッ
宣野座(腹から下まで…)チリッ
宣野座(完全に持って行かれたようだ…)チリッ
417 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:27:46.18 ID:qsVUevAU0
ムア(…宣野座さんっ…!)チリッ
余賀(宣野座ー!)チリッ
三國(…宣野座…お前…)チリッ
真蒼(…)チリッ
ジェルジュ(クゥゥウウウウン)チリッ
カリュマ(…!!!!)チリッ
宣野座(大丈夫だよ…)
418 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:34:03.05 ID:qsVUevAU0
宣野座(そうとも…)チリッ
余賀(お前っ…!お前っ…!)チリッ
宣野座(…大丈夫さ余賀君)チリッ
宣野座(僕の資産はギリギリ君達に渡せたし)チリッ
宣野座(僕にはもう大した[未来]は無いから)チリッ
宣野座(現実世界への影響は…)チリッ
宣野座(無い…はず・・・)チリッ
余賀(宣野座ー!)チリッ
ムア(宣野座さんー!)チリッ
419 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:34:37.08 ID:qsVUevAU0
宣野座(…三國さん)チリッ
三國(…何だ)チリッ
宣野座(どっちなんでしょう)チリッ
三國(…)チリッ
宣野座(僕らどちらが正しかったんでしょう)チリッ
三國(…それは公麿が証明してくれた)チリッ
三國(勝った方が正しいならっ!…お前だ!宣野座っ!!)チリッ
宣野座(…あはは……ひどいなぁ)チリッ
宣野座(あはははは)チリッ
宣野座(…でも……ありがとう)チリッ
421 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:38:36.56 ID:qsVUevAU0
宣野座(カリュマ…)チリッ
カリュマ(…)
宣野座(僕の[未来]…)チリッ
宣野座(…ごめんね……)チリッ
宣野座(恐らく…僕は……これで死ぬ…)チリッ
宣野座(……ごめんね…)チリッ
宣野座(…僕の[未来]…)チリッ
カリュマ(!!!!)チリッ
宣野座(…)
宣野座(…ああ)チリッ
宣野座(結局)チリッ
宣野座(踏めなかったな……ホームベース…)チリッ
423 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:42:01.49 ID:qsVUevAU0
ピキッ
『YOU ARE BANKRUPT』
フォン
余賀(…!!!)チリッ
スラッシュ
ビリビリビリビリ!
余賀「!」
余賀「…マクロが解けたっ…!?」
三國「あのマクロは短時間にかなりの金を消費する」
三國「……チャージ切れだろうな」
三國「…」
424 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:46:06.05 ID:qsVUevAU0
ムア「宣野座さんっ!カリュマ!」
ムア「…そんな、あのお二人が…」
ムア「わああああああああん」ポロポロ
ムア「ああああああああ」ポロポロ
余賀(…ムアさんは初心者だもんな…)
余賀(師匠ともなれば…なおさら辛いだろうな)
余賀「…」
余賀「…!?」
425 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:48:56.89 ID:qsVUevAU0
三國「…」ツー
余賀「…!!」
余賀「三國さん!?」
三國「……どうした…」
余賀「泣いてますよ……」
三國「?」
三國「あれ」
三國「本当だ」
三國「どうして」
三國「こんなっ…」
426 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:51:17.68 ID:qsVUevAU0
三國「……どうして今更…」
三國「…こんな……」
三國「…」
三國「俺の両手はおぞましい程の血にまみれている………」
三國「……そのはずなのに」
427 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 06:55:09.99 ID:qsVUevAU0
三國「……違うっ!…」
三國「俺は宣野座の為に泣いているんじゃない…」
三國「…もう止めるんだ」
三國「Q…!」
三國「……もうディールで戦う必要はないんだよ」
Q「…」
Q「このひとがなにをいっているのか…わからないのです」
429 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:00:00.08 ID:qsVUevAU0
三國「…Qが消えたあの日…」
三國「貴子も居なくなった…」
三國「Qは貴子にそっくりな…アセットでも…」
三國「まして…俺の[未来]でもないっ!」
三國「Qは…」
三國「俺のQは……」
三國「…貴子そのものだ……!」
430 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:02:02.90 ID:qsVUevAU0
三國「Qっ!…いや」
三國「……貴子っ!」
三國「もういいじゃないか…」
三國「あの時分かりあったはずだろ」
Q「あの時…?」
余賀(Qが自分から…)
431 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:04:55.82 ID:qsVUevAU0
三國「そう」
三國「そこにいる公麿に負けた時だ」
Q「まけた・・・わたしが…?」
三國「そう…完敗だった……笑えない程ね」
三國「そのとき」
三國「俺達」
三國「分かり合えたじゃないか」
三國「貴子は…」
三國「…俺とずっと一緒に居たいって」
三國「そう言ってくれたじゃないか」
Q「…」
432 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:08:12.80 ID:qsVUevAU0
三國「…」
三國「……貴子は運が無くて」
三國「いつも一緒には居られなかったけど」
三國「Qとして…俺の相棒として」
三國「…いつも一緒に居た」
三國「そんなQが最後の最後になって…」
三國「……貴子の記憶も思い出せたって言うのに」
三國「Q」
Q「?」
三國「本当に」
三國「本当に忘れちまったか」
433 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:11:59.39 ID:qsVUevAU0
三國「金融街にはじめて来て」
三國「訳もわからずディールをしたことも」ツー
三國「その時、お前をかばったことも」
三國「…そのうちどんどん強くなっていったことも」ポロポロ
三國「公麿と戦ったことも」ポロポロ
三國「公麿との戦いで俺を止めてくれたことも…」ポロポロ
三國「全部…忘れちまったか?」ポロポロ
435 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:13:43.89 ID:qsVUevAU0
Q「…」
Q「ないているのです…」
Q「……ないていたのです」
Q「…」
Q「わたしも…ないていたのです」
Q「…わたしがですか」
Q「わたしがないていたのですか」
Q「なつかしいのです…」
Q「なぜないているのですか」
Q「…」
Q「…いたいのです」
Q「わたしもいたいのです…」
Q「だれとですか」
Q「…ただいろいろなあじはあるのです」
436 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:14:15.62 ID:qsVUevAU0
Q「あなたはなんのためにたたかってるの…です」
Q「たてものはみぎにかたむいてもひだりにかたむいてもきしむのです」
Q「さすがおれのあせっと…なのです」
Q「……みくに…そういちろおおおおおおおお……なのです」
Q「…」
Q「…みくに?みくに…みくに」
Q「みくにそういちろおおおおおおお」
Q「さすがおれのあせっと」
Q「…あなたのあせっとなのです」
Q「みくにそういちろおおおお」
Q「…」
Q「…たかこ……」
Q「…」
Q「……にいさん…」
437 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:17:54.91 ID:qsVUevAU0
余賀「…?」
Q「…」ポロポロ
Q「…」ボロボロ
Q「…」ボロッボロッ
真坂木「…」
余賀「あいつ…」
余賀「…」チラッ
ムア「…」ブツブツブツブツブツブツ
余賀「…」
余賀「…」チラッ
余賀「三國さん…?」
三國「…」ボロッボロッ
余賀「……」
438 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:20:39.48 ID:qsVUevAU0
パン!
余賀「!」
パン!パン!パン!
真坂木「さあ」
真坂木「さあさあさあ」
真坂木「何をしています」
真坂木「とっとと始めますよ」
余賀「…でも」
ムア「…お前が」
余賀「…?」
440 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:27:23.35 ID:qsVUevAU0
ムア「お前がっ…!」
余賀「…おい」
ムア「…」ブツブツブツブツ
余賀「…」
真坂木「余賀様」
余賀「でも今そんな状況じゃ…」
真坂木「困りましたね」
真坂木「勝利条件からして」
真坂木「どちらかの破滅以外ありえないのですが」
441 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:33:19.62 ID:qsVUevAU0
真坂木「…」
真坂木「はぁー」
真坂木「仕方ないですね」
真坂木「ダイレクト」
真坂木「ダイレクト」
真坂木「282億5149千万8032円」
『DIRECT』
ズザザザザザザザザザザザザザザザザザザザ!!!!!!
余賀「!!!?」
余賀「お前!一体何を…!?」
442 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:38:39.35 ID:qsVUevAU0
真坂木「私の全資産です」
真坂木「行きますよ~」
真坂木「あはははははは」
ダッ
余賀「おいっ!?来るな!!」
シュン
余賀「!?」
余賀「後ろの方からも何か来るっ…!?」
443 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:43:02.66 ID:qsVUevAU0
「お前さえ…」
「お前さえいなければ…」ダッ
ムア「…」ブツブツ
余賀「おいっ!」
ムア「…使わせてもらいます…宣野座さん」
スラッシュ
『MICRO』
『MEZZO』
『MCRO FLATION』
『OVER HEATED ECONOMY』
445 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:48:39.20 ID:qsVUevAU0
ムア「行くよ!!!」
真蒼「…うん」
真蒼「オーバーヒーテッド・エコノミー!」
余賀「馬鹿野郎!!」
余賀「この状態でうったら…!!」
446 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:52:44.24 ID:qsVUevAU0
真蒼「はあああああああ」
ジリ
真蒼「はああああああああ!!」
ジリジリ
真蒼「はああああああああああああああ!!!!」
ジリジリジリ
ジリジリジリジリジリ
バーーーン!!!
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギ
447 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 07:56:10.78 ID:qsVUevAU0
ギギギギギギギギギギギギギギギギギギギギィィィィィィィィィィィィ
真蒼「…」
フラッ
バタンッ
448 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:00:11.97 ID:qsVUevAU0
シューーーーーーーー
余賀「…?」
余賀「…生きてる……」
余賀「俺…生きてる?」
余賀「俺…無事に生きてるっ!」
余賀「…でも、どうして……」
キュイイイイイイイイン
余賀「…ガード?」
ジェルジュ「グルルルル」
余賀「ジェルジュ…!!!」
ダキッ!!
450 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:04:48.56 ID:qsVUevAU0
「余賀…さん…?」
余賀「…!」
余賀「ムアさん!」
余賀「良かった…無事ですね!」
ムア「ええ…一応は…真蒼も…」
真蒼「…まあね」
余賀「そうか…良かった…本当に良かった」ホッ
真蒼「!」
真蒼「何よ!別にあんたには関係ないでしょ!」
余賀「?」
余賀「…それより!」
余賀「三國さんは!?」バッ
451 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:07:23.88 ID:qsVUevAU0
キュイイイイイイイン
Q「…」
三國「…」
三國「……Q」
Q「…」
Q「分からないのです」
Q「…分からないけど」
Q「あなたをまもらなければいけないきがしたのです…」
Q「あなたをまもりたいきがしたのです」
三國「…」
453 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:11:00.72 ID:qsVUevAU0
余賀「…三國さん!大丈夫ですか!?」
三國「…」
三國「……ああ」
三國「Qのお陰でな…」
余賀「…」
余賀「…そうですか」
余賀「ありがとう、Q」ペコリッ
Q「?」
Q「…なぜあたまをさげるのか」
Q「わたしにはわからないのです」
余賀「ハハハ、Qらしいな」
Q「?」
三國「…」ハハ
三國「…そういえば」
余賀「真坂木…ですね」
454 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:15:22.40 ID:qsVUevAU0
真坂木「…」シュー
真坂木「何とかダイレクトで相殺する事により防げましたが」
真坂木「これは…」
真坂木「…」
ザッ
余賀「…真坂木!」
真坂木「…やあ」
455 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:16:38.08 ID:qsVUevAU0
余賀「…三國さん」
三國「…」
三國「……ああ」
余賀「…」
三國「…止めだ……真坂木…!」
457 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:18:44.72 ID:qsVUevAU0
余賀・三國「「…ダイレクト」」
余賀・三國「「…1円」」
『『DIRECT』』
真坂木「あはははははは」
真坂木「これで斬られて終わりか!??」
三國「…」
余賀「…」
三國・余賀「これで…」
三國。余賀「…終わりだっ」
ザッ…シュ
458 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:19:33.48 ID:qsVUevAU0
余賀・三國「「…ダイレクト」」
余賀・三國「「…1円」」
『『DIRECT』』
真坂木「あはははははは」
真坂木「斬られて終わりか!??」
三國「…」
余賀「…」
三國・余賀「これで…」
三國・余賀「…終わりだっ」
ザッ…シュ
459 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:23:28.66 ID:qsVUevAU0
『∞』
『CLOSING』
『YOU HAVE CONTROL』
461 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:29:58.67 ID:qsVUevAU0
余賀「…終わった…のか……」
三國「ああ…」
余賀「…勝ったんだよな」
三國「ああ…」
余賀「…」バタッ
ダキッ
余賀「?」
ムア「大丈夫ですか!?」
余賀「…はい……俺達…勝ちましたよ…」
ムア「ええ!」ウルッ
余賀「……」
462 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:33:59.97 ID:qsVUevAU0
余賀「…」
真蒼「ちょっと!」
余賀「?」
真蒼「いつまで寄り掛かってんのよ!」
余賀「ああ!ごめんごめん!」
タンッ
真蒼「…全く!」
三國「はは…」
三國「…」チラッ
Q「…」ジー
三國「Q!」
三國「……俺と来るか?」
Q「…」コクッ
三國「そうか」ハハ
463 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:35:03.08 ID:qsVUevAU0
余賀「…それにしても!」
余賀「お手柄だったぞ!…ジェルジュ!!」
ジェルジュ「グルルルルルル♪♪」
余賀「よーし!よし!」
ナデナデ
余賀「…やったんだな」
余賀「……俺達…やったんだな・・・!!」
464 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:36:30.00 ID:qsVUevAU0
ということで
ひとまずこのSSの主要部分は終わりです
支援してくれた人や保守してくれた人は
本当にありがとうございました
これから少し質問に答えて
エピローグに入りたいと思います
465 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:37:29.53 ID:X9Y6IXrV0
乙!!
466 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 08:44:44.42 ID:ojm3VMkCi
うおおおお
乙!!面白かった!!
エピローグも期待してます!
乙!!面白かった!!
エピローグも期待してます!
491 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:02:28.39 ID:qsVUevAU0
~金融街・広場~
余賀「…」
余賀「…戻ってきたな」
三國「そうだな」
ムア「ええ」
ジェルジュ「グルルル」
真蒼「…一応ね」
Q「…帰ってきたのです」
真坂木「それにしても疲れましたね」
余賀「…全くだ、早く風呂にでも入りたいよ」
真蒼「…お風呂?」
余賀「ああ、アセットは知らないのか…」
余賀「…」
余賀「…戻ってきたな」
三國「そうだな」
ムア「ええ」
ジェルジュ「グルルル」
真蒼「…一応ね」
Q「…帰ってきたのです」
真坂木「それにしても疲れましたね」
余賀「…全くだ、早く風呂にでも入りたいよ」
真蒼「…お風呂?」
余賀「ああ、アセットは知らないのか…」
492 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:05:02.44 ID:qsVUevAU0
余賀「風呂って言うのは」
余賀「大きな箱にお湯を入れて自分が入るんだよ」
真蒼「は!?馬鹿じゃないの!」
真蒼「…そんなことしたら服が濡れちゃうじゃない!」
真坂木「いやいや服は脱いでおくんだよ」
真蒼「それって裸ってこと!?」
真蒼「変態っ!変態っ!!変態っ!!!」
余賀「…いやいや、ちょっと待て」
494 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:08:49.15 ID:qsVUevAU0
余賀「変態とかじゃなくてな」
ムア「そうですよ人間なら当然の行為なのです」
余賀「そうなんですよね~」
ムア「ハハハ」
真蒼「…」
ゲシッ
余賀「痛っ!」
余賀「…何すんだよ!」
真蒼「…気に喰わないのよ、あんたの目」
余賀「…お前なぁ」
真蒼「…」
真坂木「まあまあそう言わずに」
真蒼「…だって…」
真蒼「こいつっ…!」
真蒼「…って!」
495 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:11:06.63 ID:qsVUevAU0
余賀「…え?……」アゼン
三國「……」
真蒼「…」
ムア「…お前っ!」ギリッ
真坂木「皆さん~」
真坂木「さっきぶり~~~♪」
496 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:13:24.95 ID:qsVUevAU0
ムア「…」ダッ!
ガシッ
ムア「!?」
余賀「…落ち着いて」
ムア「グッ」
三國「…どうしてお前が?」
真坂木「…と申されましても」
真坂木「別に私は破産したわけでもありませんし」
真坂木「というかゲームの支配人が退場など」
真坂木「…有り得ません」ニヤリ
498 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:18:48.75 ID:qsVUevAU0
三國「…そうか……」
三國「少なくとも俺はお前を」
三國「殺すつもりで闘ったんだがな」
真坂木「まあ」
真坂木「まあ」
真坂木「そう怖いことを仰らずに」
真坂木「金融街の管理人は」
真坂木「私達以外にはありませんので」
ムア「…」ブルブル
余賀「…」
余賀「真坂木」
真坂木「はい?」
余賀「どうして俺達の目の前に現れた?」
余賀「まさか、おちょくるためか?」
499 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:21:15.31 ID:qsVUevAU0
真坂木「いえいえ」
真坂木「滅相もございません」
真坂木「あなた達だけでは」
」
真坂木「次にどうしたら良いか分からないのでは?」
真坂木「そう思って来ただけですよ」
ムア「…ない」
余賀「…」
ムア「いらないっ!」
真坂木「はい?」
ムア「お前の助けなんて…いらない!!!」
ムア「返せ!」
ムア「お前を倒すために皆必死だったんだ」
ムア「宣野座さんを帰せ!!!」
Q「・・・」
500 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:23:46.09 ID:qsVUevAU0
真坂木「ははは、宣野座様も愛されたもんですね」
真坂木「まさか」
真坂木「落ち目のアントレとは思えない」
ムア「そうだっ!」
ムア「私は…」ヒグッ
ムア「宣野座さんが大好きなんだっ!!」
余賀「…」
真坂木「そうでございましたか」
ムア「そうでございますなんだ!!」
501 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:28:27.18 ID:qsVUevAU0
真坂木「だそうですよ、宣野座様」
ムア「だそうですなんだ!!」
宣野座「ああ…そうなんだ」ハハハ
余賀・三國・真蒼「!!!」
ムア「…」ヒグッ
ムア「…宣野座さん…」ヒグッ
真坂木「…あの」
ムア「なんだ?」
真坂木「宣野座様なら…ここにいますが……」
ムア「…は?」
宣野座「…ということでね、へへ」
宣野座「…あはは、僕もどういうわけか」
宣野座「帰って来ちゃった」テヘペロ
502 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:29:00.68 ID:qsVUevAU0
一同「ポカーン」
一同「…」
一同「…?」
一同「ええぇええ!???」
504 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:31:37.61 ID:qsVUevAU0
ムア「え、え、え?」
ムア「えええええ!!」カァァァ
余賀「おいおい…どうなってんだよ」
三國「…さあ」
真蒼「ポカーン」
真坂木「それぞれで」
真坂木「話しても埒があきませんので」
真坂木「どうです」
真坂木「私が解説役を申し出て良いでしょうか?」
三國「…頼む」
506 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:36:35.67 ID:qsVUevAU0
真坂木「確かにあの時」
真坂木「宣野座様は破産され」
真坂木「金融街を追放になりました」
真坂木「しかし」
真坂木「戻ってきた」
真坂木「なぜか?」
余賀「…」ジー
宣野座「あははは…、僕にもさっぱり」
508 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:41:07.74 ID:qsVUevAU0
真坂木「それは」
真坂木「単純な事です」
真坂木「一度は資産を全て失ったので金融街から追放しようとしましたが」
真坂木「間一髪」
真坂木「[取引]中の彼に大量に投資をする者が現れて」
真坂木「何とか」
真坂木「一命を取り留めたんです」
宣野座「…そうだったの?僕」ハハハ
余賀「…!」
余賀「まさか…三國さんが!?」
三國「いや!俺じゃない!」
三國「大体」
三國「あの時、俺達の財産は底で繋がってるような状態だった」
三國「誰かが金を動かせばすぐに皆に知れるさ」
余賀「…だよね」
509 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:43:59.05 ID:qsVUevAU0
三國「という事は外部か…」
三國「しかし…この状況で俺達を支援なんて…」
三國「まさか…」
三國「聖沢達か!?」
真坂木「…三國様」
真坂木「あなたも人の上に立つ存在であるなら」
真坂木「敵味方の区別は敏感につけれるようになってください」
「もういいです」
「何か出て来ないようなんで」
「俺が自分から名乗ります」
510 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:47:36.18 ID:qsVUevAU0
一同「…お前……!!」
Q「…」キョウミナシッ
ジェルジュ「グルル?」
真蒼「…?」
カリュマ「…」
ムア「えっと…」
宣野座「誰ですか・・・?」
余賀「あっ!…モヒカンの人っ!」
三國「…お前」
三國「進藤か!!」
512 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:51:35.01 ID:qsVUevAU0
進藤「はい」
進藤「…お久しぶりです」
進藤「三國さん…」
三國「進藤…お前、どうして」
三國「俺のやり方にはついてこれないんじゃ無かったのか…」
進藤「…正直そう思ってました」
進藤「余賀…」
余賀「…」
進藤「…お前に三國さんの意志が曲げられたからな」
514 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:58:05.20 ID:qsVUevAU0
進藤「三國さん…」
進藤「俺達の進む道は」
進藤「こんなガキ一人に阻まれるほどやわな道ではないでしょう」
三國「…」
三國「俺は…余賀公麿に敗北した」
三國「…それだけだ」
進藤「…」
進藤「…本当にそうですか」
三國「…」
進藤「あなた」
進藤「試合の途中で負けを認めたんじゃないですか」
三國「…」
進藤「俺は」
進藤「三國さんには自分の道を貫いて欲しかったです」
516 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 11:59:37.91 ID:qsVUevAU0
進藤「例え相手が強くても」
進藤「資産がある限りは俺達の…ギルドの意志を貫いて欲しかったです」
進藤「相手に同情したぐらいで閉ざされる道なら」
進藤「最初から目指すべきじゃない」
三國「…俺は……同情なんて…」
進藤「…」
518 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:05:59.45 ID:qsVUevAU0
三國「…」
進藤「…」
三國「……なあ」
進藤「?」
三國「じゃあ、なんで俺を…俺達を助けてくれたんだ?」
進藤「…」
進藤「…分かんないです」
進藤「本当は助ける気なんて」
進藤「一切持ち合わせていない…つもりだったんです」
進藤「でも何か…体が勝手に」
三國「…」
三國「…そうか」クスッ
519 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:08:19.72 ID:qsVUevAU0
三國「……なあ、進藤」
三國「お前もさ、こっちに来ないか」
進藤「…」
進藤「…三國さん」
進藤「馬鹿言っちゃあいけないです」
三國「…」
進藤「もう三國さんには進むべき道がある」
進藤「もう俺じゃあ手の届かないステージに進むんでしょ」
三國「…」
進藤「それに…新しい仲間だって」
余賀「…」
520 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:09:59.07 ID:qsVUevAU0
進藤「だから」
進藤「…だから」
進藤「…俺は、今日」
進藤「別れの挨拶に来ましたっ」
三國「……っ!」
三國「…」
三國「そうか…分かった」
進藤「…」
進藤「三國さん」
進藤「本当に…」ガタ
進藤「本当に今まで」ガタガタ
進藤「ありがとうござましたっ!」
521 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:11:14.06 ID:qsVUevAU0
~~~
余賀「行っちゃったね…」
三國「…ああ」
余賀「…」
三國「…これで良かったんだ」
三國「……これでっ…」
真坂木「…」
余賀「行っちゃったね…」
三國「…ああ」
余賀「…」
三國「…これで良かったんだ」
三國「……これでっ…」
真坂木「…」
522 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:14:24.14 ID:qsVUevAU0
真坂木「彼」
余賀「…?」
真坂木「進藤基様は」
真坂木「これから新しい仲間と」
真坂木「今度は社長として」
真坂木「再出発するそうですよ」
三國「…そうか」
三國「…それが良い」
524 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:18:44.63 ID:qsVUevAU0
真坂木「進藤様より伝言を預かっております」
三國「…?」
真坂木「恐らく面と向かってしまったら言えないだろうから」
真坂木「との事です」
三國「…そうか、言ってくれ」
真坂木「では僭越ながら…」
真坂木「〈おい!三國!〉」
三國「!」
真坂木「〈本当に宣野座という男が倒れたときに俺がスラッシュして〉」
真坂木「〈投資したのが分かったのか!〉」
真坂木「〈そうだとしたら、お前も大した事は無い〉」
真坂木「〈いつか…お前を越える男になってやる!〉」
真坂木「…との事です」
三國「…」フッ
三國〈進藤…いつまで経ってもお前は俺の右腕で相棒だよ〉
526 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:22:42.90 ID:qsVUevAU0
ムア「…でも、これで謎は解けましたね」
真坂気「…」ジー
ムア「…」
真坂木「…」ジー
ムア「…」
真坂木「・・・」ジーーー
ムア「……あの!」
真坂木「何か?」
ムア「あの…先程は…」
ムア「…すいません……でした」
真坂木「いえいえ!」
真坂木「まさか!」
真坂木「謝ってもらえるとは!!」
ムア「…」
528 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:27:04.17 ID:qsVUevAU0
三國「…いや、分からないことはまだ残っている…」
余賀「…」
三國「…おい、真坂木!」
三國「これに関しては…」
三國「お前とサシで話をしたい」
真坂木「…」
「そんなのだめっ!」
三國「…!」
真蒼「ここまで来たら全てを打ち明けるのが仲間でしょ!」
三國「・・・」
三國「仲間…か」
529 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:32:34.23 ID:qsVUevAU0
三國「…」
三國「……」
三國「…わかった」
三國「…」
三國「真坂木!訊きたい事がある」
真坂木「…なんでございましょう」
三國「…」
三國「…Qの事だ」
531 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:38:29.29 ID:qsVUevAU0
真坂木「…と申しますと?」
三國「…彼女は…Qは……」
三國「俺が公麿と戦って失った[未来]…で間違いないか」
Q「…」
真坂木「ええ」
真坂木「[輪転機]が廻った後」
真坂木「このアセットは…」
真坂木「……アセットに[様]をつけるのは」
真坂木「本来したくないのですが」
真坂木「Q様は」
532 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:41:07.74 ID:qsVUevAU0
真坂木「当面の処置として[輪転機]に入れられました」
真坂木「というのも」
真坂木「Qさまの所有権が」
真坂木「前極東金融街でもなく」
真坂木「現極東金融街でもないというように」
真坂木「複雑になってしまっていたので…」
534 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:46:27.37 ID:qsVUevAU0
三國「しかし」
三國「以前公麿と闘ったときのQは」
三國「戦いの最後に」
三國「記憶を取り戻していたようだったんだが…」
真坂木「…」
真坂木「それに関しては私としても分かりかねます」
真坂木「[輪転機]に入れられた際に衝撃で記憶を無くしたのか…」
真坂木「それか元々記憶をとり戻しては無いという事もあります」
536 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 12:57:15.49 ID:qsVUevAU0
三國「…そうか」
三國「いやな…」
三國「公麿と戦って分かったんだが」
三國「Qの…フレーション自体は変わってないんだが」
三國「Qの本性がどうにも」
三國「…おとなしくなったというか」
三國「Qが単体でも大丈夫…というか」
真坂木「なるほど」
真坂木「…」
真坂木「…それは単純に」
三國「…単純に?」
真坂木「Q様の中の妹様の部分が出てきているのではないでしょうか」
537 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:01:31.40 ID:qsVUevAU0
三國「…妹の部分?」
真坂木「お忘れですか…?」
真坂木「前金融街において」
真坂木「凶暴なQ様が戦っていたのはアセットとしての本能でございます」
真坂木「そんな……かの…じょ…も」
真坂木「余賀様との闘いを通して」
真坂木「今までの状態ではあなたの為にならない」
真坂木「…そう申しました」
真坂木「それは…三國様を思いやる…」
真坂木「妹様としての心なんじゃないですかね」
539 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:06:43.87 ID:qsVUevAU0
真坂木「…アセットとして資産を増やすのではなく」
真坂木「妹として兄を思いやる…」
真坂木「そして」
真坂木「先程において」
真坂木「おとなしくなられたというなら」
真坂木「Q様は着実に貴子様に近づいているという事ですよ」
三國「…Qが…貴子に」
真坂木「もちろん」
真坂木「三國様としては」
真坂木「Q様にも愛情があるでしょうが」
真坂木「妹の心をしたQ様なら」
真坂木「文句のつけようは無いですよね?」
三國「…まあな」
真坂木「なら良いではないですか」
541 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:14:10.63 ID:qsVUevAU0
真坂木「…」
真坂木「記憶の糸は断ち切れたように見えて」
真坂木「実はまだ紡がれているのですよ」
三國「…それはどういう意味だ、真坂木」
真坂木「…」
真坂木「先程、Q様は言いました」
真坂木「〈兄さん〉と言いました」
三國「…」
真坂木「その前後の言葉はよく分かりませんでしたが…」
三國「・・・ああ、それは良いんだ、俺には分かる」
真坂木「Q様の記憶はQ様の中にだけあるわけでは無いという事です」
三國「…意味がよくわからないが」
542 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:18:33.93 ID:qsVUevAU0
真坂木「わかりませんか」
真坂木「貴子様が三國様の[未来]でQ様がその体現だとするならば」
真坂木「Q様に宿る記憶はQ様だけのものではないでしょう」
三國「…」
真坂木「貴子様の記憶はもちろん…」
真坂木「三國様…あなたの記憶もですよ」
真坂木「それどころか」
真坂木「お父様やお母様」
真坂木「病院の方も」
真坂木「Q様には」
真坂木「関係のある多くの人の記憶がつまっているんですよ」
543 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:23:58.69 ID:qsVUevAU0
三國「…」
三國「…」チラッ
Q「…」スヤスヤ
三國「…なるほど」
真坂木「…」
真坂木「アセットとアントレという関係ですと」
真坂木「…どうにもしっくりきませんがね」
真坂木「Q様には妹様に通じる何かが必ずあります」
真坂木「Q様をアセットだけではなく」
真坂木「パートナーとしても見てみたら良いんじゃないですか」
真坂木「幸運にも」
真坂木「ここに」
真坂木「アセットと恋に落ちた少年もいますしね」チラッ
余賀「…」
余賀「…って俺かよ!」
544 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:28:32.19 ID:qsVUevAU0
三國「…では」
真坂木「本題…ですか」
余賀「…」
三國「ああ」
真坂木「さすがにこれは機密事項なのでお二人にしか話せませんが…」
真坂木「…よろしいですね」
真蒼「…」ゴクッ
真蒼「と、とくべつよ…!」
真坂木「では」
真坂木「少し場所を変えます」
バッ
546 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:33:23.53 ID:qsVUevAU0
真坂木「…ではお話しますか」
余賀「そう言えば…元々の目的はこれだったな…」
真坂木「…」
ゴホンッ
真坂木「あなた方が次に闘う場所は」
真坂木「通称[統金]」
真坂木「正式名称[全世界統合金融街]です」
三國「…」
余賀「…まさか、本当にあるとはね…」
三國「……存在は大体見当がつくさ」
三國「それぞれの金融街で通貨が違うんだから」
三國「それをまとめ上げる金融街なり組織は必要となる」
三國「…そして俺達があの日に見た」
三國「神みたいな人間と、それに連なる9人の真坂木を繋げれば」
三國「どう考えたって間違いなく統合組織はあるだろうよ」
548 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:37:18.52 ID:qsVUevAU0
真坂木「…」
真坂木「一応」
真坂木「彼らは私とは別人なんですが…」
真坂木「まあいいか」
真坂木「では」
真坂木「説明を続けます」
真坂木「統金のアントレ人数は50人」
余賀「50人?…少なっ」
真坂木「その多くが[北米]もしくは[NY]の金融街でございます」
三國「…」
549 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:38:42.61 ID:qsVUevAU0
真坂木「…」
真坂木「一応」
真坂木「彼らは私とは別人なんですが…」
真坂木「まあいいか」
真坂木「では」
真坂木「説明を続けます」
真坂木「統金のアントレ人数は50人」
余賀「50人?…少なっ」
真坂木「その多くが[北米]もしくは[NY]の金融街出身者でございます」
三國「…」
550 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:44:07.80 ID:qsVUevAU0
真坂木「ディールは月一度」
余賀「たったそんだけかよっ」
真坂木「基本的なルールは[極東]と変わりませんが」
真坂木「ただ使用するアセットは…3体」
三國「…!」
真坂木「これまでとは比べ物にならないほどの」
真坂木「緻密で速やかな計算が求められます」
真坂木「…そして司令能力も」
余賀「…」
真坂木「もちろん1ヶ月間準備しますから」
真坂木「国単位でディールの陣営に分かれることもあります」
真坂木「例えば」
真坂木「片方が米日派でもう片方が中国派のように」
真坂木「一回のディールで国単位の規模が動きます」
余賀「…」
551 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:47:56.16 ID:qsVUevAU0
真坂木「そして統金の資産総額は…200兆」
余賀「200兆…200兆!!?」
三國「…それはまた」
余賀「おい!俺達の昔の金融街ってどんくらいだっけ!!」
三國「落ち着け…」
三國「お前がハイパーインフレを起こす前は・・・」
三國「街の資産は7兆」
三國「人数は3600人ってところだったな…」
余賀「…」
三國「…」
余賀「…」
三國「…」
余賀「…これってやばくね?」
552 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:50:02.31 ID:qsVUevAU0
三國「…」
三國「…しかし」
三國「これ以外日本を救う道は無い」
三國「奴らから出来るだけ金をふんだくる!」
三國「…それだけの事だ」
余賀「…それだけって…」
三國「公麿…お前忘れてないよな…」
三國「俺との約束」
余賀「…はい」
553 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:52:14.65 ID:qsVUevAU0
真坂木「覚悟は決まりましたね」」
真坂木「極東金融街…前ですが」
真坂木「そこからはすでに2人が統金へ進出しております」
真坂木「彼らと協力して頑張ってください」
三國・余賀「…」
三國・余賀「…はいっ!」
554 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:55:24.60 ID:qsVUevAU0
三國「…それで、真坂木」
三國「頼みがある」
真坂木「Qの事ですか」
三國「ああ、Qを正式に俺のアセットにしてくれ」
三國「頼むっ…」
真坂木「…」
真坂木「まあ仕方ありませんよね」」
三國「本当か!?」
真坂木「あまりに弱い者を統金に上げると」
真坂木「私の信用問題になりますから」
三國「すまない!恩に着る!」
余賀「…」
555 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 13:56:34.51 ID:qsVUevAU0
~~~
三國「お前は帰らないのか」
余賀「…まだ真坂木に話しがあるから」
三國「…そうか」
三國「じゃあ先言ってるぞ」
バッ
余賀「…」
三國「お前は帰らないのか」
余賀「…まだ真坂木に話しがあるから」
三國「…そうか」
三國「じゃあ先言ってるぞ」
バッ
余賀「…」
557 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:00:17.00 ID:qsVUevAU0
真坂木「それで話とは」
余賀「…なあ真坂木」
余賀「お前今回の騒動の事どう思う?」
真坂木「…どうというと?」
余賀「紆余曲折はあったけど」
余賀「結局誰も何も失う事なく」
余賀「オレ達は本当に色々なものを手に入れ」
余賀「大切な出会いをした」
余賀「俺は統金への切符とムアさん達との出会いを」
余賀「そして…」
真坂木「三國様は統金への道と…Q様」
真坂木「そう言いたいのでしょうか」
558 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:04:07.21 ID:qsVUevAU0
余賀「言っちゃなんだが」
余賀「貴子さんは病気だった」
余賀「そりゃ、三國さんの親父さん次第では治ってたかもしれないけど」
余賀「恐らく普通の人より早く死んでいただろう」
余賀「…」
余賀「…確かに彼女は目覚めなくなり」
余賀「三國さんは嘆き悲しんだだろうが」
余賀「その代わりQという」
余賀「健康そのものの」
余賀「三國さんの寿命に合わせて生きられるアセットを手に入れた」
561 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:10:30.20 ID:qsVUevAU0
真坂木「しかしQ様は三國様の妹では」
余賀「お前が言ったんだろ」
余賀「Qには三國さんの妹がやどってる」
余賀「健康な三國さんの妹が」
余賀「…まあ」
余賀「それも俺との戦いで失った」
余賀「…あの時の会話はな…」
余賀「〈本来行くべき所へ行くがいい〉」
余賀「〈また、あなたのそばにいられたらいいのです〉」
余賀「〈それは出来ない…すまんな…Q!〉」
562 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:13:26.70 ID:qsVUevAU0
余賀「あの時三國さんは諦めてたんだ」
余賀「本当の妹は病気で長くは生きられない」
余賀「意識も戻らない」
余賀「そして」
余賀「アセットのQとも別れなくてはいけない」
余賀「Qの行く先は三國さんも分かってた」
余賀「もう2度と会えない事だって分かってたんだ」
563 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:17:30.68 ID:qsVUevAU0
余賀「…だが再会した」
余賀「再会した時はひどいもんだったけど」
余賀「今じゃ仲良くやってるし」
余賀「さっきは正式にアセットにした」
余賀「…」
真坂木「…あまり」
真坂木「要領を得る話ではありませんね」
余賀「つまり…」
余賀「…いや!だから」
余賀「お前は…真坂木は!」
余賀「放っておけなかったんじゃないのか!?」
余賀「あの二人が不憫で仕方無かった」
余賀「だから…金融街へ呼んだんだ」
余賀「本当は金を欲してたからじゃない…」
余賀「会うべき人に、一緒に居るべき人に引き合わせるために」
564 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:19:55.52 ID:qsVUevAU0
余賀「…お前が言ってた」
余賀「金融街へ招く人間は選んでいると」
余賀「それなら」
余賀「その基準は…」
真坂木「…」
真坂木「…」ププッ
真坂木「あははは」
真坂木「あははははははははは」
真坂木「面白い事言いますね」
真坂木「余賀さんは?」
真坂木「私がそんな人間に見えますか?」
余賀「金融街へ招く人間は選んでいると」
余賀「それなら」
余賀「その基準は…」
真坂木「…」
真坂木「…」ププッ
真坂木「あははは」
真坂木「あははははははははは」
真坂木「面白い事言いますね」
真坂木「余賀さんは?」
真坂木「私がそんな人間に見えますか?」
565 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:22:00.77 ID:qsVUevAU0
真坂木「…そんな無駄な事」
真坂木「私はしません」
余賀「…」
余賀「…それなら」
余賀「誓約書…」
余賀「本当に元々誓約書なんて金融街にあったのか」
余賀「…俺は全く聞いた事がなかったけどな」
真坂木「…それは余賀様が寡聞なだけかと」
余賀「…」
566 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:23:03.22 ID:qsVUevAU0
~~~
余賀「…」
真坂木「そうずっと睨まれても困ります」
真坂木「知らない事は」
真坂木「知りませんから」
余賀「…そうだな」
余賀「…」
真坂木「そうずっと睨まれても困ります」
真坂木「知らない事は」
真坂木「知りませんから」
余賀「…そうだな」
569 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:28:01.30 ID:qsVUevAU0
余賀「…それじゃあ」
余賀「そろそろ俺は行くよ」
真坂木「そうでございますか」
真坂木「次からはそんなお人よしの考え方は持たぬように」
余賀「…」
余賀「あ、そうそう」
余賀「真坂木」
真坂木「何ですか」
余賀「お前あの時…金融街崩壊の時に」
余賀「サトウさんとか竹田崎とかがどうなったか知らない?」
571 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:37:39.43 ID:qsVUevAU0
真坂木「は?」
真坂木「お亡くなりになられてんじゃないんですか」
余賀「…いや」
余賀「…」
余賀「…やっぱりそうなのかな」
真坂木「ええ」
真坂木「サトウ様は三國さんとの闘いに破れ破産」
真坂木「[未来]を余賀様に託した後」
真坂木「竹田崎さんとともに」
真坂木「[現在]により選別を受けて」
真坂木「光に包まれて消えたと思いましたが」
573 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:39:01.50 ID:qsVUevAU0
真坂木「は?」
真坂木「お亡くなりになられてんじゃないんですか」
余賀「…いや」
余賀「…」
余賀「…やっぱりそうなのかな」
真坂木「ええ」
真坂木「サトウ様は三國様との闘いに破れ破産」
真坂木「[未来]を余賀様に託した後」
真坂木「竹田崎様とともに」
真坂木「[現在]により選別を受けて」
真坂木「光に包まれて消えたと思いましたが」
真坂木「お亡くなりになられてんじゃないんですか」
余賀「…いや」
余賀「…」
余賀「…やっぱりそうなのかな」
真坂木「ええ」
真坂木「サトウ様は三國様との闘いに破れ破産」
真坂木「[未来]を余賀様に託した後」
真坂木「竹田崎様とともに」
真坂木「[現在]により選別を受けて」
真坂木「光に包まれて消えたと思いましたが」
575 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:41:54.09 ID:qsVUevAU0
真坂木「といっても」
真坂木「竹田崎様は別に破産したわけでもないですし」
真坂木「生きてるかもしれませんが」
真坂木「訊きたいのは」
真坂木「そちらではないでしょう?」
余賀「…」
577 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:47:16.55 ID:qsVUevAU0
真坂木「ただ」
真坂木「わかりませんね」
余賀「…?」
真坂木「ジェルジュさ…まのフレーションは覚えてますよね」
余賀「…」
『E・B・O』
そして
『MERGERS AND ACQUISITIONS』
どちらも
入れ替わりなどで目を欺く技です
もしかしたらどこかでいきているかも
580 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:50:22.91 ID:qsVUevAU0
余賀「…それにしても」
余賀「何でサトウさんのアセットは形と記憶を保ったのか」
余賀「何で俺に懐くのか」
余賀「ジェルジュがサトウさんの未来だっていうなら」
余賀「俺はサトウさんと共に統金を勝ち抜いてみせる」
581 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:55:28.73 ID:qsVUevAU0
~~~
余賀「長かった話もそろそろ終わりだ」
余賀「残るは…」
余賀「ムアさーん!」
ムア「はあ…何ですか」
余賀「暇なら今度食事でもどうでしょうか?」
ムア「はあ…良いですけど」
余賀「長かった話もそろそろ終わりだ」
余賀「残るは…」
余賀「ムアさーん!」
ムア「はあ…何ですか」
余賀「暇なら今度食事でもどうでしょうか?」
ムア「はあ…良いですけど」
582 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 14:55:58.07 ID:qsVUevAU0
余賀「ムアさんとの親交は続いている」
余賀「俺は恥を捨ててムアさんにアタックし続けている」
余賀「ムアさんも宣野座の事は師匠として好きだと言ってたし」
余賀「…大丈夫なはず」
余賀「…残る問題は、真蒼」
余賀「もし彼女が真朱と同じ俺の子供なら」
余賀「何とか[未来]に」
余賀「真朱のいるところにかえしてあげたい」
余賀「だから俺は探す」
余賀「親父の見つけたアセットを未来へ還す方法を」
584 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 15:02:24.29 ID:qsVUevAU0
余賀「語るべき事は多い」
余賀「だが、それはおいおい話していけば良い事」
余賀「最後に[C]の問いについて」
余賀「俺にとって金は、それ以上でもそれ以下でも無かった」
余賀「でも、金によって俺は色々な人と出会えたし」
余賀「金による円もあるんだと思う」
余賀「でも金が無力の時もあった」
余賀「やはり金は金であるだけなのだろう」
余賀「金で何をするのかは自分の決断なのだから」
585 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 15:03:47.87 ID:qsVUevAU0
♯12 『CHOICE』〈人生〉 《END》
592 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 15:10:11.27 ID:qsVUevAU0
という事で
こんな感じで終わりになります!
見てくれた皆さん!
本当にありがとうございました!!!
最後が尻切れトンボになってすいません
正直最後の方は自分でも何を書いてるのか
よくわかんない感じでした
それにしても
原作なし!深夜アニメ!男ばかり!1クール!
という[C]なんで
正直SSにするのはどうかと思ったというか
皆様が知っているのか?というのはありましたが
若干
終わり方が複雑だったので
僕なりに
続きを書いてみました
では
本当にありがとうございました!!
こんな感じで終わりになります!
見てくれた皆さん!
本当にありがとうございました!!!
最後が尻切れトンボになってすいません
正直最後の方は自分でも何を書いてるのか
よくわかんない感じでした
それにしても
原作なし!深夜アニメ!男ばかり!1クール!
という[C]なんで
正直SSにするのはどうかと思ったというか
皆様が知っているのか?というのはありましたが
若干
終わり方が複雑だったので
僕なりに
続きを書いてみました
では
本当にありがとうございました!!
593 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 15:10:23.26 ID:CaOTNSzA0
おっぱい姉ちゃんが出てこないのが心残りだが乙
596 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 15:13:18.69 ID:ZvqXLBYPO
ジェルジュ活躍したか!
乙!
乙!
598 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 15:18:19.07 ID:WLYHH1v30
乙!
605 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 15:31:34.94 ID:dolCLb840
>>1 乙!! 高クオリティーで読んでて楽しかった!!
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