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蒲原「モモのにおいがするぞー」
引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1351445731/
1: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 02:35:31.55 ID:Mvpjmqlk0
モモ「先輩……」ゆらっ
蒲原「やっぱりいたか。ワハハ」
モモ「相変わらずすごいっすね蒲原先輩」
蒲原「そうだろー」
モモ「ちょっと引くっす」
蒲原「え」
モモ「あはは、ウソっすよ」
蒲原「なんだウソか」
蒲原「やっぱりいたか。ワハハ」
モモ「相変わらずすごいっすね蒲原先輩」
蒲原「そうだろー」
モモ「ちょっと引くっす」
蒲原「え」
モモ「あはは、ウソっすよ」
蒲原「なんだウソか」
2: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 02:41:53.88 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「今日はユミちん一緒じゃないのか」
モモ「はい、なんか用があるみたいでまだ学校らしいっす」
蒲原「学校で待たなくていいのか?」
モモ「む、いつもそんなにべったりじゃないっすよ」
蒲原「いやベッタリだろー」ワハハ
モモ「私は別に、待つのは全然いいんすけど……それで加治木先輩が私に気をつかうなら、そんなことはしたくないんっす」
蒲原「そういうもんかー」
モモ「そういうもんっす」
モモ「はい、なんか用があるみたいでまだ学校らしいっす」
蒲原「学校で待たなくていいのか?」
モモ「む、いつもそんなにべったりじゃないっすよ」
蒲原「いやベッタリだろー」ワハハ
モモ「私は別に、待つのは全然いいんすけど……それで加治木先輩が私に気をつかうなら、そんなことはしたくないんっす」
蒲原「そういうもんかー」
モモ「そういうもんっす」
4: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 02:45:51.06 ID:Mvpjmqlk0
モモ「蒲原先輩は?」
蒲原「?」
モモ「今日はどうしたんすか、こんなところで」
蒲原「帰り道だぞ」
モモ「……先輩の家、こっちの方角じゃなくないっすか」
蒲原「ワハハ。まあそうなんだけどな」
モモ「?」
蒲原「ふらふら散歩するのが好きでな。ちょっと足伸ばしてみた」
モモ「なんか先輩らしいっすねえ……」
蒲原「?」
モモ「今日はどうしたんすか、こんなところで」
蒲原「帰り道だぞ」
モモ「……先輩の家、こっちの方角じゃなくないっすか」
蒲原「ワハハ。まあそうなんだけどな」
モモ「?」
蒲原「ふらふら散歩するのが好きでな。ちょっと足伸ばしてみた」
モモ「なんか先輩らしいっすねえ……」
5: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 02:49:00.54 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「長野はいいところだなー。歩いてて飽きないよ」
モモ「山ばっかりっすよ」
蒲原「それがいいんじゃないか」
モモ「そうっすかねえ」
蒲原「そうそう。ワハハ」
モモ「はあっす」
蒲原「モモは?何してたんだ、こんなところでー」
モモ「え?いや、えーと」
蒲原「?」ワハハ
モモ「山ばっかりっすよ」
蒲原「それがいいんじゃないか」
モモ「そうっすかねえ」
蒲原「そうそう。ワハハ」
モモ「はあっす」
蒲原「モモは?何してたんだ、こんなところでー」
モモ「え?いや、えーと」
蒲原「?」ワハハ
6: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 02:51:41.60 ID:Mvpjmqlk0
モモ「……みちだから……」
蒲原「ん?」
モモ「……帰り道だから、っす。加治木、先輩の」
蒲原「」ワハハ
モモ「……」
蒲原「やっぱり待ってるんじゃないか」
モモ「!」
蒲原「いや、この場合”待ち伏せてた”かー?」
モモ「蒲原先輩!」
蒲原「ワハハ」
蒲原「ん?」
モモ「……帰り道だから、っす。加治木、先輩の」
蒲原「」ワハハ
モモ「……」
蒲原「やっぱり待ってるんじゃないか」
モモ「!」
蒲原「いや、この場合”待ち伏せてた”かー?」
モモ「蒲原先輩!」
蒲原「ワハハ」
8: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 02:57:43.82 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「学校じゃなく帰り道でなら、偶然ばったり会ったってなりやすいもんなー?」
モモ「……分かってるなら言わないでくださいっす……」
蒲原「わるいわるい」ワハハ
モモ「はあ……蒲原先輩にバレるなら、加治木先輩にもバレてるっすかね、これ……」
蒲原「ん?ああ、それは大丈夫」
モモ「え」
蒲原「ユミちんは特別鈍感さんだからなー」
モモ「ああ、それは確かに……」
蒲原「な?」ワハハ
モモ「ふふ。だから苦労するんすよねえ」
モモ「……分かってるなら言わないでくださいっす……」
蒲原「わるいわるい」ワハハ
モモ「はあ……蒲原先輩にバレるなら、加治木先輩にもバレてるっすかね、これ……」
蒲原「ん?ああ、それは大丈夫」
モモ「え」
蒲原「ユミちんは特別鈍感さんだからなー」
モモ「ああ、それは確かに……」
蒲原「な?」ワハハ
モモ「ふふ。だから苦労するんすよねえ」
9: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 03:02:37.11 ID:Mvpjmqlk0
モモ「そういえば蒲原先輩」
蒲原「ん?」
モモ「私のにおいって……どんなんすか?」
蒲原「んー、そうだなー」
蒲原「ちょっとすっぱい」
モモ「?!」
モモ(私汗くさい?!)
蒲原「でも甘い」
モモ「??」
蒲原「梅だなー。うん。梅のにおいだ」
モモ「う、梅っすか……」
モモ(汗くさいはないってことすか……)
蒲原「ん?」
モモ「私のにおいって……どんなんすか?」
蒲原「んー、そうだなー」
蒲原「ちょっとすっぱい」
モモ「?!」
モモ(私汗くさい?!)
蒲原「でも甘い」
モモ「??」
蒲原「梅だなー。うん。梅のにおいだ」
モモ「う、梅っすか……」
モモ(汗くさいはないってことすか……)
13: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 03:05:35.45 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「モモが風上にいるとな、梅のにおいがするんだ」
モモ「へえ……私そんなにおいなんすか。別にシャンプーもせっけんも、梅っぽいの使ってるわけじゃないんすけどね」
蒲原「まあコレは私の感覚だから。他の人には分かんないかもなー」
モモ「あれ、ってことはっすよ?」
蒲原「?」
モモ「例えば私が梅の木の下に立って黙ってたら、蒲原先輩も私のこと気付かないってことっすか」
蒲原「ワハハ。そうかもなー」
モモ「へえ……」
モモ「へえ……私そんなにおいなんすか。別にシャンプーもせっけんも、梅っぽいの使ってるわけじゃないんすけどね」
蒲原「まあコレは私の感覚だから。他の人には分かんないかもなー」
モモ「あれ、ってことはっすよ?」
蒲原「?」
モモ「例えば私が梅の木の下に立って黙ってたら、蒲原先輩も私のこと気付かないってことっすか」
蒲原「ワハハ。そうかもなー」
モモ「へえ……」
15: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 03:14:40.01 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「桃のにおいじゃないんだな」ワハハ
モモ「それは私に言われてもっす」
蒲原「確かになー」
モモ「他のみんなはどんなにおいするっすか?」
蒲原「そうだなあ」
モモ「特に加治木先輩とか加治木先輩とか」
蒲原「じゃあ佳織から」
モモ「?!」
モモ「それは私に言われてもっす」
蒲原「確かになー」
モモ「他のみんなはどんなにおいするっすか?」
蒲原「そうだなあ」
モモ「特に加治木先輩とか加治木先輩とか」
蒲原「じゃあ佳織から」
モモ「?!」
17: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 03:20:02.67 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「佳織はあったかい感じだなー」
モモ「……においの話っすよね?」
蒲原「ワハハ。まあさっきも言ったけど感覚の話だから」
モモ「はあっす」
蒲原「冷たい空気を吸うと鼻の奥がツンとするだろ?佳織はその逆なんだ」
モモ「ああ、そういう言い方だとなんか分かるかもっす」
蒲原「だろー」
モモ「……においの話っすよね?」
蒲原「ワハハ。まあさっきも言ったけど感覚の話だから」
モモ「はあっす」
蒲原「冷たい空気を吸うと鼻の奥がツンとするだろ?佳織はその逆なんだ」
モモ「ああ、そういう言い方だとなんか分かるかもっす」
蒲原「だろー」
21: 間違えましたすみあせん ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 03:27:42.60 ID:Mvpjmqlk0
モモ「じゃあ、津山先輩は?」
蒲原「むっきーはなー。そうだな、色で言うと」
モモ「……だからにおいの話っすよね?」
蒲原「だから感覚だよモモ」
モモ「うーん……」
蒲原「それでな、色で言うと……灰色、かな」
モモ「イメージカラーがそれなのは分かるっすけど」
蒲原「灰色を連想するにおいを嗅ぎ取れるっていうのかな」ワハハ
モモ「……よく分かんないっす」
蒲原「むっきーはなー。そうだな、色で言うと」
モモ「……だからにおいの話っすよね?」
蒲原「だから感覚だよモモ」
モモ「うーん……」
蒲原「それでな、色で言うと……灰色、かな」
モモ「イメージカラーがそれなのは分かるっすけど」
蒲原「灰色を連想するにおいを嗅ぎ取れるっていうのかな」ワハハ
モモ「……よく分かんないっす」
23: 酉はスレ立てをスマホ、投下をPCでやってるのでいちおう本人証明?みたいな ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 03:31:41.09 ID:Mvpjmqlk0
モモ「それでそれで、加治木先輩は」
蒲原「ん?清澄のとかはいいのかー?」
モモ「もういいっすよ、おなかいっぱいっす」
蒲原「そうかー」
モモ「はやくはやくっす」
蒲原「そう言われると焦らしたくなるなあ」
モモ「シャー」
蒲原「分かった分かった」ワハハ
モモ「もう」
蒲原「ん?清澄のとかはいいのかー?」
モモ「もういいっすよ、おなかいっぱいっす」
蒲原「そうかー」
モモ「はやくはやくっす」
蒲原「そう言われると焦らしたくなるなあ」
モモ「シャー」
蒲原「分かった分かった」ワハハ
モモ「もう」
26: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 03:36:31.93 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「それでユミちんなんだけどな」
モモ「ごくりっす」
蒲原(口に出して”ごくり”って言ったなー)ワハハ
蒲原「えーと」
モモ「?」
蒲原「わかんないんだな、それが」
モモ「?!」
モモ「ごくりっす」
蒲原(口に出して”ごくり”って言ったなー)ワハハ
蒲原「えーと」
モモ「?」
蒲原「わかんないんだな、それが」
モモ「?!」
28: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 03:43:26.27 ID:Mvpjmqlk0
モモ「どどどどういうことっすか、無味無臭っすか加治木先輩は?!」
蒲原「いや味はさすがに」
モモ「それじゃああれっすか、蒲原先輩は近くに加治木先輩がいても分から――」
モモ「――分からない、なんてことはないっすよね……」
蒲原「うん。そもそもにおいなんて、モモがいなきゃ意識もしなかったことだからなー」
モモ「……でも、なんで加治木先輩のにおいは分かんないんすか?」
蒲原「どうしてだろなー。もしかしたら、ユミちんのほうが嗅ぎ取らせまいとしてるのかもなー」
蒲原「いや味はさすがに」
モモ「それじゃああれっすか、蒲原先輩は近くに加治木先輩がいても分から――」
モモ「――分からない、なんてことはないっすよね……」
蒲原「うん。そもそもにおいなんて、モモがいなきゃ意識もしなかったことだからなー」
モモ「……でも、なんで加治木先輩のにおいは分かんないんすか?」
蒲原「どうしてだろなー。もしかしたら、ユミちんのほうが嗅ぎ取らせまいとしてるのかもなー」
29: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 03:50:02.55 ID:Mvpjmqlk0
モモ「むむ……じゃあ、」
蒲原「?”じゃあ”?」
モモ「私が嗅ぐっす!加治木先輩のにおい!」
蒲原「そうかー」ワハハ
モモ「抱きついたときにこう、襟足のあたりをくんくんするっすよー」
蒲原「……そう詳しく言わなくてもいいんじゃないかー」
モモ「嗅ぐっすよー」メラメラ
蒲原「いつになく燃えてるなー」
蒲原「?”じゃあ”?」
モモ「私が嗅ぐっす!加治木先輩のにおい!」
蒲原「そうかー」ワハハ
モモ「抱きついたときにこう、襟足のあたりをくんくんするっすよー」
蒲原「……そう詳しく言わなくてもいいんじゃないかー」
モモ「嗅ぐっすよー」メラメラ
蒲原「いつになく燃えてるなー」
31: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 03:53:19.86 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「あ、でもなー」
モモ「?なんすか?」
蒲原「たまーにユミちんのにおい、分かることがあるんだ」
モモ「え、まじっすか?先言ってくださいよそういうのは」
蒲原「ワハハ。いやなー、残り香があるんだよ」
モモ「残り香っすか?」
蒲原「そう。梅のにおいがなー、たまにユミちんに残ってるんだ」ワハハ
モモ「……」
蒲原「ワハハ」
モモ「……」ボッ
蒲原「真っ赤だなー、モモ」ワハハ
モモ「?なんすか?」
蒲原「たまーにユミちんのにおい、分かることがあるんだ」
モモ「え、まじっすか?先言ってくださいよそういうのは」
蒲原「ワハハ。いやなー、残り香があるんだよ」
モモ「残り香っすか?」
蒲原「そう。梅のにおいがなー、たまにユミちんに残ってるんだ」ワハハ
モモ「……」
蒲原「ワハハ」
モモ「……」ボッ
蒲原「真っ赤だなー、モモ」ワハハ
33: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 04:00:28.12 ID:Mvpjmqlk0
カーカー
蒲原「お、もうこんな時間かー」
モモ「こ、この時期はすぐ暗くなるっすからね……そろそろ帰るっすか」
蒲原「そうするかー」
モモ「なんかすいませんっす、付きあわせてしまって」
蒲原「いや、全然いいぞー。そもそも私のほうから来たんだからな。それに」
モモ「それに……?」
蒲原「一人でふらふら散歩するのも楽しいけど、誰かといるのも好きだからな。話せて楽しかったぞ、モモ」
モモ「それは……私もっす、蒲原先輩」
蒲原「そうかー」ワハハ
蒲原「お、もうこんな時間かー」
モモ「こ、この時期はすぐ暗くなるっすからね……そろそろ帰るっすか」
蒲原「そうするかー」
モモ「なんかすいませんっす、付きあわせてしまって」
蒲原「いや、全然いいぞー。そもそも私のほうから来たんだからな。それに」
モモ「それに……?」
蒲原「一人でふらふら散歩するのも楽しいけど、誰かといるのも好きだからな。話せて楽しかったぞ、モモ」
モモ「それは……私もっす、蒲原先輩」
蒲原「そうかー」ワハハ
36: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 04:03:50.89 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「夏、終わっちゃったなー」
モモ「そうっすねえ」
蒲原「……」
モモ「どうかしたっすか、先輩」
蒲原「いやなー」
モモ「?」
蒲原「終わっちゃったなー、って」
モモ「そ、そうっすね」
蒲原「ごめん、白状するとな。ちょっと足りない。いや、ちょっとどころじゃなく足りないんだ」
モモ「……?」
モモ「そうっすねえ」
蒲原「……」
モモ「どうかしたっすか、先輩」
蒲原「いやなー」
モモ「?」
蒲原「終わっちゃったなー、って」
モモ「そ、そうっすね」
蒲原「ごめん、白状するとな。ちょっと足りない。いや、ちょっとどころじゃなく足りないんだ」
モモ「……?」
39: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 04:09:18.89 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「前にさ、うんざりするまで遊ぼうって私が言ったの覚えてるかー?」
モモ「はいっす、私が昔の加治木先輩のこと知りたいって言ったときっすよね」
蒲原「うん。それで夏は私の車で色んなところ行ったけど。正直まだまだ遊び足らないんだよなー」
モモ「私は遊び尽くしたなって思いましたけど……」
蒲原「私も分かってるよ、本当に遊び尽くしたっていうのは、あれくらいのことを言うんだって。でも子供みたいなんだけどなー、まだ未練みたいなこと思うんだよなー」
モモ「蒲原先輩……」
モモ「はいっす、私が昔の加治木先輩のこと知りたいって言ったときっすよね」
蒲原「うん。それで夏は私の車で色んなところ行ったけど。正直まだまだ遊び足らないんだよなー」
モモ「私は遊び尽くしたなって思いましたけど……」
蒲原「私も分かってるよ、本当に遊び尽くしたっていうのは、あれくらいのことを言うんだって。でも子供みたいなんだけどなー、まだ未練みたいなこと思うんだよなー」
モモ「蒲原先輩……」
42: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 04:15:31.28 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「まあ、たぶんどれだけ遊んでもまだあそびたいなって、思うんだろうけどなー」ワハハ
モモ「……先輩」ギュ
蒲原「お?」
モモ「私も、なんとなく……分かるっすよ。みんなと麻雀部として一緒にいられる夏は今年のたった一度きり……それならどれだけでも遊んでいたいって思うのも」
蒲原「……大人にならなきゃ、とは思ってるんだけどなー」
モモ「……先輩」ギュ
蒲原「お?」
モモ「私も、なんとなく……分かるっすよ。みんなと麻雀部として一緒にいられる夏は今年のたった一度きり……それならどれだけでも遊んでいたいって思うのも」
蒲原「……大人にならなきゃ、とは思ってるんだけどなー」
44: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 04:18:19.28 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「免許だって持ってるし、車も運転できるのになあ」ワハハ
モモ「しょうがないっすよ……私だってそうっす、先輩たちと一緒にいられなくなるのは寂しいっす」
蒲原「ユミちんとだけ、じゃなくてか」
モモ「そうっすよ。来年、蒲原先輩がいなくなっちゃうのだって寂しいっす」
蒲原「優しいなー。モモは」
モモ「しょうがないっすよ……私だってそうっす、先輩たちと一緒にいられなくなるのは寂しいっす」
蒲原「ユミちんとだけ、じゃなくてか」
モモ「そうっすよ。来年、蒲原先輩がいなくなっちゃうのだって寂しいっす」
蒲原「優しいなー。モモは」
46: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 04:24:36.81 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「ごめんなあ、急にこんな話して」
モモ「いいんす……蒲原先輩が、そういう風に思ってくれたのは嬉しいっすから」
蒲原「……こういう雰囲気だからさ、言うけどなー」
モモ「?」
蒲原「大好きなんだよなー、みんなのこと。そりゃ、たぶんモモがユミちんに思ってる好きとは違うものだろうけど」
モモ「先輩……」ギュ
蒲原「モモー」
モモ「……帰りたくないっすねえ」
蒲原「そうだなー」ワハハ
モモ「いいんす……蒲原先輩が、そういう風に思ってくれたのは嬉しいっすから」
蒲原「……こういう雰囲気だからさ、言うけどなー」
モモ「?」
蒲原「大好きなんだよなー、みんなのこと。そりゃ、たぶんモモがユミちんに思ってる好きとは違うものだろうけど」
モモ「先輩……」ギュ
蒲原「モモー」
モモ「……帰りたくないっすねえ」
蒲原「そうだなー」ワハハ
48: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 04:29:52.43 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「とはいえ、もうだいぶ暗くなっちゃったなー」
モモ「そうっすね……」
蒲原「帰ろう、今日はさ」
モモ「……はいっす」
蒲原「ライトライトっと」ゴソゴソ
モモ「持ち歩いてるんすか……」
蒲原「何事も備えが大事だぞー?」ワハハ
モモ「あははっす……」
モモ「そうっすね……」
蒲原「帰ろう、今日はさ」
モモ「……はいっす」
蒲原「ライトライトっと」ゴソゴソ
モモ「持ち歩いてるんすか……」
蒲原「何事も備えが大事だぞー?」ワハハ
モモ「あははっす……」
50: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 04:35:33.79 ID:Mvpjmqlk0
モモ「そういえばっすけど」
蒲原「?どしたー」ワハハ
モモ「合同合宿のときにっすね、ちょっと加治木先輩と話したんすけど」
蒲原「うん」
モモ「夏も秋もその後も、みんなで一緒にいようって……先輩に、そう言ったんすよ、私」
蒲原「……そっか」
モモ「加治木先輩が”そうだな”って、言ってくれたら……できそうな気がするっすよねえ」
蒲原「……ああ」
蒲原「ヘタレのユミちんにそれを言わせるのはモモの役目だなー?」
モモ「えへへ。頑張るっすよー」
蒲原「?どしたー」ワハハ
モモ「合同合宿のときにっすね、ちょっと加治木先輩と話したんすけど」
蒲原「うん」
モモ「夏も秋もその後も、みんなで一緒にいようって……先輩に、そう言ったんすよ、私」
蒲原「……そっか」
モモ「加治木先輩が”そうだな”って、言ってくれたら……できそうな気がするっすよねえ」
蒲原「……ああ」
蒲原「ヘタレのユミちんにそれを言わせるのはモモの役目だなー?」
モモ「えへへ。頑張るっすよー」
51: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 04:39:33.06 ID:Mvpjmqlk0
蒲原「帰り道、気をつけてなー」ワハハ
モモ「はいっす。こっちの道は街灯も比較的多くて明るいっすから大丈夫っす」
蒲原「そっか。それじゃまた、明日なー」
モモ「?明日は土曜っすけど……」
蒲原「ワハハ」
おしまい
モモ「はいっす。こっちの道は街灯も比較的多くて明るいっすから大丈夫っす」
蒲原「そっか。それじゃまた、明日なー」
モモ「?明日は土曜っすけど……」
蒲原「ワハハ」
おしまい
53: ◆dWVtcnK36s 2012/10/29(月) 04:42:53.83 ID:Mvpjmqlk0
今更ながら咲の原作を買い始めまして、こないだ読んだ7巻の最後に載っていた「つるがいでん」に胸打たれるものがありちょっくらワハハとモモでおはなしかけたらなーと
ともあれ読んで下さった方はありがとうございます。
咲全国編アニメ化おめでとう!
またネタ思い浮かんだら咲SSかきますそのときまたお暇があればお相手したってください
それではまた
ともあれ読んで下さった方はありがとうございます。
咲全国編アニメ化おめでとう!
またネタ思い浮かんだら咲SSかきますそのときまたお暇があればお相手したってください
それではまた
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 04:44:03.58 ID:pNycdUOV0
終始いい雰囲気だった
乙
乙
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 04:47:58.46 ID:tLFSB5tD0
すばらでしたよ
乙
乙
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/29(月) 07:47:05.11 ID:G7VzTXBMO
乙っす!
この記事へのコメント
これは良いSSだなぁ。
学生時代に部活とかやってたら結構共感出来ること多いんじゃないか?
学生時代に部活とかやってたら結構共感出来ること多いんじゃないか?
サイレンスレかと思ったって……同じこと考える奴が居たとはな……
雰囲気凄い良かった グーよ、グー
雰囲気凄い良かった グーよ、グー
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- 名無しさん - 2012年10月29日 17:11:13