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P「余命半年と宣告されてもう二年経つのか……」
引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349526361/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 21:26:01.81 ID:0cD54lH60
P「しぶといもんだな、俺も」
春香「そんなことないですよ、プロデューサーさんが元気でうれしいです」
P「ははは、あれからずっと入院してるけどな」
春香「よくなるといいですね……」
P「そうだな……」
P「なんか悪いな、迷惑かけて」
春香「そんな事ないですよ……」
P「あのまま、半年で死んでればどんなに楽だったか……」
春香「プロデューサーさん!止めてください、そんなこと……!」
P「ご、ごめん……」
春香「そんなことないですよ、プロデューサーさんが元気でうれしいです」
P「ははは、あれからずっと入院してるけどな」
春香「よくなるといいですね……」
P「そうだな……」
P「なんか悪いな、迷惑かけて」
春香「そんな事ないですよ……」
P「あのまま、半年で死んでればどんなに楽だったか……」
春香「プロデューサーさん!止めてください、そんなこと……!」
P「ご、ごめん……」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 21:31:29.54 ID:0cD54lH60
P「しかし、……一向によくならないんだよな」
春香「そうですね……」
P「あぁ……、たまにさ。凄い苦しいんだわ、発作とかそういうので」
春香「……」
P「ホント、……二年間、ずっと」
P「一年半、余計に苦しんで、皆に迷惑かけてる感じ?」
P「もう……、申し訳ないって思うんだよ。入院費もタダじゃないんだぜ」
春香「プロデューサーさん……」
P「病院のメシはまずいし」
春香「そうですね……」
P「あぁ……、たまにさ。凄い苦しいんだわ、発作とかそういうので」
春香「……」
P「ホント、……二年間、ずっと」
P「一年半、余計に苦しんで、皆に迷惑かけてる感じ?」
P「もう……、申し訳ないって思うんだよ。入院費もタダじゃないんだぜ」
春香「プロデューサーさん……」
P「病院のメシはまずいし」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 21:35:50.64 ID:0cD54lH60
P「あー、……春香」
春香「はい……」
P「窓開けて欲しいんだけど」
春香「あ、ちょっと待ってくださいね」
ガララッ
春香「いい天気ですね」
P「だな……」
P「どうせ死ぬなら、晴れの日がいいな」
春香「また、そういうこと言って……」
P「いや、死ぬ日はなんだっていいや」
P「せめて、葬式とかお通夜は晴れがいいなぁ……」
P「着てくれる人に迷惑かけたくないし」
P「あ、葬式は身内だけですませようかな」
春香「死ぬ前からそういうこと考えないでくださいよ……」
P「ごめん……」
春香「はい……」
P「窓開けて欲しいんだけど」
春香「あ、ちょっと待ってくださいね」
ガララッ
春香「いい天気ですね」
P「だな……」
P「どうせ死ぬなら、晴れの日がいいな」
春香「また、そういうこと言って……」
P「いや、死ぬ日はなんだっていいや」
P「せめて、葬式とかお通夜は晴れがいいなぁ……」
P「着てくれる人に迷惑かけたくないし」
P「あ、葬式は身内だけですませようかな」
春香「死ぬ前からそういうこと考えないでくださいよ……」
P「ごめん……」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 21:39:07.43 ID:0cD54lH60
P「でも、死ぬなら早く死にたいなぁ……」
春香「……」
P「苦しいの続くだけだし、春香たちに病院に来てもらうのも悪いし」
春香「そんなことないですよ……、好きで来てるんですから!」
P「そっか、ありがとう……」
P「でも、俺のこと気にしないで、自分のことに集中してくれよ」
春香「…………はい」
P「よしよし、いい子だ」
春香「……」
P「苦しいの続くだけだし、春香たちに病院に来てもらうのも悪いし」
春香「そんなことないですよ……、好きで来てるんですから!」
P「そっか、ありがとう……」
P「でも、俺のこと気にしないで、自分のことに集中してくれよ」
春香「…………はい」
P「よしよし、いい子だ」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 21:42:48.56 ID:0cD54lH60
春香「じゃあ、私そろそろ……」
P「おう、またな」
春香「……はい」
春香「あ、あの……!」
P「ん?」
春香「明日も、明後日も来ますから……」
春香「その時も、きっと「またな」って言ってくださいね」
P「……ははっ、わかった、わかった」
P「おう、またな」
春香「……はい」
春香「あ、あの……!」
P「ん?」
春香「明日も、明後日も来ますから……」
春香「その時も、きっと「またな」って言ってくださいね」
P「……ははっ、わかった、わかった」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 21:46:54.11 ID:0cD54lH60
P「…………ゲホゲホッ」
P「あー、……あと何日生きて、皆に迷惑かけるんだろうな」
P「先生の言うとおり、半年で死ねてたらな……」
P「社長も、俺をクビにしてくれていいのにいまだに事務所に置いてくれてるしな」
P「ありがたいけど、申し訳ないな」
P「…………」
P「あー、死のっかな」
P「あー、……あと何日生きて、皆に迷惑かけるんだろうな」
P「先生の言うとおり、半年で死ねてたらな……」
P「社長も、俺をクビにしてくれていいのにいまだに事務所に置いてくれてるしな」
P「ありがたいけど、申し訳ないな」
P「…………」
P「あー、死のっかな」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 21:49:50.05 ID:0cD54lH60
千早「……プロデューサー」
P「ん、千早か」
P「どうした?」
千早「どうしたって……、お見舞いです」
P「……そっか、ありがとう」
千早「迷惑、でしたか?」
P「そんな事ないよ……」
千早「じゃあ、何でそんな悲しそうな顔……」
P「……」
P「大丈夫、何でもないからさ……」
P「ん、千早か」
P「どうした?」
千早「どうしたって……、お見舞いです」
P「……そっか、ありがとう」
千早「迷惑、でしたか?」
P「そんな事ないよ……」
千早「じゃあ、何でそんな悲しそうな顔……」
P「……」
P「大丈夫、何でもないからさ……」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 21:56:27.12 ID:0cD54lH60
千早「お体の方はどうですか?」
P「あー、ダメダメだな……」
P「一向に良くなる気がしないんだよな」
P「……悪くもならないから、蛇の生殺し状態だけどなぁ」
千早「プロデューサー……」
P「そんな顔するなって……」
千早「ですが……」
P「そうそう、この前のテレビ見たぞ」
P「凄く良かったと思う」
千早「あ……、ありがとうございます」
P「もう、俺が居なくても大丈夫かな」
千早「そ、そんな事は……」
P「あー、ダメダメだな……」
P「一向に良くなる気がしないんだよな」
P「……悪くもならないから、蛇の生殺し状態だけどなぁ」
千早「プロデューサー……」
P「そんな顔するなって……」
千早「ですが……」
P「そうそう、この前のテレビ見たぞ」
P「凄く良かったと思う」
千早「あ……、ありがとうございます」
P「もう、俺が居なくても大丈夫かな」
千早「そ、そんな事は……」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 22:03:25.49 ID:0cD54lH60
P「……まあ、皆かんばってくれてるようでよかった」
千早「プロデューサーに、かっこ悪い所を見せるわけにはいかないですし……」
P「あはは、気にするなって。俺なんかこんなだしな」
千早「……そんなこと、ないですよ」
千早「はやく、よくなってくださいね?」
P「あー、そうだな。……そうなるといいよな」
千早「はい、……きっとですよ?」
P「ああ、きっとな」
千早「……あの、私はこれで」
P「ああ、またな」
千早「はい。…………また」
千早「プロデューサーに、かっこ悪い所を見せるわけにはいかないですし……」
P「あはは、気にするなって。俺なんかこんなだしな」
千早「……そんなこと、ないですよ」
千早「はやく、よくなってくださいね?」
P「あー、そうだな。……そうなるといいよな」
千早「はい、……きっとですよ?」
P「ああ、きっとな」
千早「……あの、私はこれで」
P「ああ、またな」
千早「はい。…………また」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 22:08:48.12 ID:0cD54lH60
P「……ふう」
冬馬「……どうしたんだよ、そんな顔して」
P「お、お前が来るなんて珍しいな」
冬馬「たまには顔だしとけ、って北斗に言われたんだよ」
P「へー」
P「悪いな、花なんか持ってきてもらって」
P「丁度、萎れかけててさ」
冬馬「気にすんなって」
P「何の花?」
冬馬「ピンクパンサーだとよ」
P「へー、薔薇か」
冬馬「……どうしたんだよ、そんな顔して」
P「お、お前が来るなんて珍しいな」
冬馬「たまには顔だしとけ、って北斗に言われたんだよ」
P「へー」
P「悪いな、花なんか持ってきてもらって」
P「丁度、萎れかけててさ」
冬馬「気にすんなって」
P「何の花?」
冬馬「ピンクパンサーだとよ」
P「へー、薔薇か」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 22:16:28.52 ID:0cD54lH60
冬馬「こういうの、どうすればいいかわからねぇし」
冬馬「北斗に聞いたんだけどな」
P「ピンクパンサー自体の花言葉は知らないけど」
P「ピンクの薔薇は、病気の回復とか、そういう意味なんだってよ」
冬馬「へぇ、そうなのか」
P「それに、ピンクパンサーは病気に強いんだぜ」
冬馬「なるほどな……」
P「北斗に、ありがとうって言っといてくれよ」
冬馬「おっと、忘れてた。フルーツも持ってきたんだ」
P「あー、そっちはあれか。翔太が見繕ってくれたのか?」
冬馬「まあな」
P「……ありがとな」
冬馬「……ははっ、気にするなって言ってるだろ」
冬馬「北斗に聞いたんだけどな」
P「ピンクパンサー自体の花言葉は知らないけど」
P「ピンクの薔薇は、病気の回復とか、そういう意味なんだってよ」
冬馬「へぇ、そうなのか」
P「それに、ピンクパンサーは病気に強いんだぜ」
冬馬「なるほどな……」
P「北斗に、ありがとうって言っといてくれよ」
冬馬「おっと、忘れてた。フルーツも持ってきたんだ」
P「あー、そっちはあれか。翔太が見繕ってくれたのか?」
冬馬「まあな」
P「……ありがとな」
冬馬「……ははっ、気にするなって言ってるだろ」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 22:22:36.96 ID:0cD54lH60
P「……なあ」
P「リンゴ剥いてくれよ」
冬馬「な、なんで俺が……」
P「ほら、お前料理好きだろ?」
冬馬「好きだけどよ……」
P「……ほら、ウサギにしてくれとか言わないから」
冬馬「わ、わかった……」
P「リンゴ剥いてくれよ」
冬馬「な、なんで俺が……」
P「ほら、お前料理好きだろ?」
冬馬「好きだけどよ……」
P「……ほら、ウサギにしてくれとか言わないから」
冬馬「わ、わかった……」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 22:29:58.06 ID:0cD54lH60
冬馬「……で、どうなんだよ」
P「あー、ダメダメだな」
冬馬「気の持ちようなんじゃないのか?」
P「はは、病は気からってか」
冬馬「まあ、そうやって後ろ向きになるのって良くないと思うぜ?」
P「でもなぁ、皆毎日見舞いにくるしさ……」
P「もう、申し訳なくて、申し訳なくて」
冬馬「いいじゃねぇか、それだけ大切に思われてるんだろ?」
P「そうかな」
冬馬「そうだよ」
P「あー、ダメダメだな」
冬馬「気の持ちようなんじゃないのか?」
P「はは、病は気からってか」
冬馬「まあ、そうやって後ろ向きになるのって良くないと思うぜ?」
P「でもなぁ、皆毎日見舞いにくるしさ……」
P「もう、申し訳なくて、申し訳なくて」
冬馬「いいじゃねぇか、それだけ大切に思われてるんだろ?」
P「そうかな」
冬馬「そうだよ」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 22:37:05.42 ID:0cD54lH60
伊織「……あら?」
P「やあ、伊織か」
伊織「冬馬が来るなんて、珍しいわね」
冬馬「お前らは毎日来てるみたいだけどな」
伊織「……」
P「あ、伊織。冬馬がリンゴ剥いてくれたんだ、食うか?」
伊織「う、うん……」
P「やあ、伊織か」
伊織「冬馬が来るなんて、珍しいわね」
冬馬「お前らは毎日来てるみたいだけどな」
伊織「……」
P「あ、伊織。冬馬がリンゴ剥いてくれたんだ、食うか?」
伊織「う、うん……」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 22:44:12.50 ID:0cD54lH60
P「うまいな」
冬馬「ああ」
伊織「そうね……」
P「……2人とも、今日はオフか」
冬馬「じゃなきゃ来ねーよ」
伊織「……私も、今日はオフ」
P「じゃあ、春香も千早もオフか……」
伊織「心配しなくても、皆ちゃんとやってるわ」
P「ああ、知ってる……」
冬馬「水瀬もこの前テレビ出てたよな」
P「あー、見た見た」
P「うん、よかったと思う」
伊織「……あ、当たり前じゃない」
冬馬「ああ」
伊織「そうね……」
P「……2人とも、今日はオフか」
冬馬「じゃなきゃ来ねーよ」
伊織「……私も、今日はオフ」
P「じゃあ、春香も千早もオフか……」
伊織「心配しなくても、皆ちゃんとやってるわ」
P「ああ、知ってる……」
冬馬「水瀬もこの前テレビ出てたよな」
P「あー、見た見た」
P「うん、よかったと思う」
伊織「……あ、当たり前じゃない」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 22:56:39.38 ID:0cD54lH60
P「あ、そうそう」
冬馬「ん、なんだよ」
P「冬馬は、どうしてるんだ?」
冬馬「ああ、俺は961プロ止めてから、地道にやってる」
P「自分で言うか、地道って」
冬馬「う、うるせぇっ!」
伊織「でも、それなりに仕事もあるみたいね」
冬馬「まあ、な」
P「よかったじゃないか、冬馬」
冬馬「ああ、ありがとよ」
冬馬「……ちょっと、ジュース買って来ッけど何がいい?」
伊織「私はオレンジね。果汁100%の」
P「俺は……、お茶でいいわ」
冬馬「じゃ、いってくる」
冬馬「ん、なんだよ」
P「冬馬は、どうしてるんだ?」
冬馬「ああ、俺は961プロ止めてから、地道にやってる」
P「自分で言うか、地道って」
冬馬「う、うるせぇっ!」
伊織「でも、それなりに仕事もあるみたいね」
冬馬「まあ、な」
P「よかったじゃないか、冬馬」
冬馬「ああ、ありがとよ」
冬馬「……ちょっと、ジュース買って来ッけど何がいい?」
伊織「私はオレンジね。果汁100%の」
P「俺は……、お茶でいいわ」
冬馬「じゃ、いってくる」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 23:03:10.43 ID:0cD54lH60
伊織「ねえ、もっと大きい病院にうつったら?」
P「いいよ、皆に迷惑かかったりするだろ?」
伊織「そんなこと、気にする必要ないのよ……?」
P「いや、でも……」
伊織「私達は、あんたにずっと迷惑も心配もかけてきたんだから」
P「はは、質も量もこっちのが上だ」
伊織「……バカ」
P「ごめんなさい……」
P「いいよ、皆に迷惑かかったりするだろ?」
伊織「そんなこと、気にする必要ないのよ……?」
P「いや、でも……」
伊織「私達は、あんたにずっと迷惑も心配もかけてきたんだから」
P「はは、質も量もこっちのが上だ」
伊織「……バカ」
P「ごめんなさい……」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 23:10:38.28 ID:0cD54lH60
P「なあ、俺が死にたいっていったら怒る?」
伊織「怒るにきまってるじゃない」
P「……だよなぁ」
伊織「大丈夫、きっとよくなるから」
P「二年間、それきいたよ」
P「もう、聞き飽きたなぁ」
P「ずっと、ココにいるから、病院にも申し訳ないなあ」
伊織「そんな、卑屈にならなくてもいいでしょ……っ!」
P「卑屈にもなるって……」
伊織「怒るにきまってるじゃない」
P「……だよなぁ」
伊織「大丈夫、きっとよくなるから」
P「二年間、それきいたよ」
P「もう、聞き飽きたなぁ」
P「ずっと、ココにいるから、病院にも申し訳ないなあ」
伊織「そんな、卑屈にならなくてもいいでしょ……っ!」
P「卑屈にもなるって……」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 23:17:53.20 ID:0cD54lH60
P「……秋から冬にかけてさ、葉っぱが落ちるだろ?」
P「窓からそれを眺めて、最後の葉っぱが落ちたら死ぬっていうのをやったけど」
P「死なないんだよな」
P「……葉が落ちても、俺は生きてるっていうね」
伊織「葉が落ちてもまた、花が咲くじゃない」
P「……そうだな」
P「窓からそれを眺めて、最後の葉っぱが落ちたら死ぬっていうのをやったけど」
P「死なないんだよな」
P「……葉が落ちても、俺は生きてるっていうね」
伊織「葉が落ちてもまた、花が咲くじゃない」
P「……そうだな」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 23:23:54.68 ID:0cD54lH60
P「なあ、伊織」
伊織「なに?」
P「……俺さ、本当のこといったら、死にたくない」
伊織「…………」
P「生きていたい、伊織たちのプロデューサーやってたい」
P「だから、皆がこうやって来てくれるのは凄く嬉しい」
P「だから、すごく辛い」
伊織「ねえ」
P「何だ?」
伊織「……私達は、全然負担に感じてない、って言っても無駄よね」
P「……こればっかりは、俺がそう感じちまってるからなぁ」
伊織「本当にあんたは……、バカね」
P「こればっかりは、死ななきゃ治らないさ」
伊織「治らなくていいわよ」
伊織「バカは……、治らなくていい」
伊織「なに?」
P「……俺さ、本当のこといったら、死にたくない」
伊織「…………」
P「生きていたい、伊織たちのプロデューサーやってたい」
P「だから、皆がこうやって来てくれるのは凄く嬉しい」
P「だから、すごく辛い」
伊織「ねえ」
P「何だ?」
伊織「……私達は、全然負担に感じてない、って言っても無駄よね」
P「……こればっかりは、俺がそう感じちまってるからなぁ」
伊織「本当にあんたは……、バカね」
P「こればっかりは、死ななきゃ治らないさ」
伊織「治らなくていいわよ」
伊織「バカは……、治らなくていい」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 23:29:06.52 ID:0cD54lH60
P「……まあ、今のところは大丈夫っぽいから」
P「だから、その。泣くなよ」
伊織「な、泣いてなんか……!」
P「はははっ、悪い悪い。スーパーアイドル水瀬伊織ちゃんが、そう易々と涙を見せるわけないな」
伊織「何よ、もう……」
冬馬(……これは、まだ入らねぇ方がいいな)
P「だから、その。泣くなよ」
伊織「な、泣いてなんか……!」
P「はははっ、悪い悪い。スーパーアイドル水瀬伊織ちゃんが、そう易々と涙を見せるわけないな」
伊織「何よ、もう……」
冬馬(……これは、まだ入らねぇ方がいいな)
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 23:35:53.23 ID:0cD54lH60
P「……なあ」
伊織「ん」
P「もし、もしだぞ?」
P「俺の体治ったら……」
P「そん時はさ、皆でパァーッと、飯食いにこうか」
P「冬馬たちも、誘って」
伊織「そうね、……そうしましょ」
伊織「色々、考えておくから」
伊織「無駄にしたら、承知しないんだから」
P「ああ……わかってる」
伊織「ん」
P「もし、もしだぞ?」
P「俺の体治ったら……」
P「そん時はさ、皆でパァーッと、飯食いにこうか」
P「冬馬たちも、誘って」
伊織「そうね、……そうしましょ」
伊織「色々、考えておくから」
伊織「無駄にしたら、承知しないんだから」
P「ああ……わかってる」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 23:43:13.24 ID:0cD54lH60
伊織「ねえ」
P「どうした?」
伊織「本当に、本当に……」
伊織「事務所の皆で、あんたの帰りまってるんだから」
伊織「絶対に、戻ってきなさいよね」
P「ああ、快気祝い引っさげて事務所に行くよ」
伊織「ううん。あんたが元気になってくれればそれでいいから」
P「……嬉しいこといってくれるな」
P「ココまで言わせたんだし、俺も元気にならないとな」
P「どうした?」
伊織「本当に、本当に……」
伊織「事務所の皆で、あんたの帰りまってるんだから」
伊織「絶対に、戻ってきなさいよね」
P「ああ、快気祝い引っさげて事務所に行くよ」
伊織「ううん。あんたが元気になってくれればそれでいいから」
P「……嬉しいこといってくれるな」
P「ココまで言わせたんだし、俺も元気にならないとな」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 23:53:10.77 ID:0cD54lH60
伊織「約束してくれる?」
P「ああ、約束する」
伊織「……じゃあ、はい」
スッ
P「な、なんだよ」
伊織「指切りよ、指切り」
P「また、えらく……」
伊織「いいでしょ、……分かりやすい形でやっとかないと、不安なのよ」
P「……わかったよ」
スッ
P・伊織「指きりげんまん、嘘ついたら針千本飲~~ますっ」
P・伊織「指きった……!」
P「……」
P「ああ、約束する」
伊織「……じゃあ、はい」
スッ
P「な、なんだよ」
伊織「指切りよ、指切り」
P「また、えらく……」
伊織「いいでしょ、……分かりやすい形でやっとかないと、不安なのよ」
P「……わかったよ」
スッ
P・伊織「指きりげんまん、嘘ついたら針千本飲~~ますっ」
P・伊織「指きった……!」
P「……」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/06(土) 23:55:27.95 ID:0cD54lH60
冬馬「……どうやら、意地でも約束守らなくちゃいけなくなったみてぇだな」
P「ん、冬馬」
伊織「あんた、今の見てたの……?」
冬馬「たまたまだよ、……それより」
冬馬「今の指切り、やったのは水瀬だけど」
冬馬「天海とか、如月とか。俺含めたみんなとの約束だからな」
冬馬「その辺、肝に銘じて置けよな」
P「……わかったよ」
P「ん、冬馬」
伊織「あんた、今の見てたの……?」
冬馬「たまたまだよ、……それより」
冬馬「今の指切り、やったのは水瀬だけど」
冬馬「天海とか、如月とか。俺含めたみんなとの約束だからな」
冬馬「その辺、肝に銘じて置けよな」
P「……わかったよ」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:03:51.62 ID:Z1KP1+Xr0
P「……そうだな」
P「約束守れない男にはなりたくないし」
冬馬「だろ?」
P「……うん、生きるように頑張ってみるよ」
冬馬「……じゃ、俺はそろそろ帰るな」
伊織「うん、ありがとう……冬馬」
冬馬「気にすんな、またな」
P「おう、またな」
P「約束守れない男にはなりたくないし」
冬馬「だろ?」
P「……うん、生きるように頑張ってみるよ」
冬馬「……じゃ、俺はそろそろ帰るな」
伊織「うん、ありがとう……冬馬」
冬馬「気にすんな、またな」
P「おう、またな」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:07:59.38 ID:Z1KP1+Xr0
P「……」
伊織「……」
P「なあ、伊織」
伊織「なに?」
P「……外、見てみ」
伊織「いい天気ね」
P「木、見えるだろ?ちょっと葉が落ちてる」
伊織「そうね……」
P「とりあえず、あの木より早く咲くのが当面の目標だな」
伊織「……」
P「もし、達成できたら……ご褒美くれないか?」
伊織「なにが欲しいのよ?」
P「そうだなぁ……」
伊織「……」
P「なあ、伊織」
伊織「なに?」
P「……外、見てみ」
伊織「いい天気ね」
P「木、見えるだろ?ちょっと葉が落ちてる」
伊織「そうね……」
P「とりあえず、あの木より早く咲くのが当面の目標だな」
伊織「……」
P「もし、達成できたら……ご褒美くれないか?」
伊織「なにが欲しいのよ?」
P「そうだなぁ……」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:13:11.50 ID:Z1KP1+Xr0
P「じゃぁ、……さ」
P「もし、……達成できたなら」
P「俺と────」
伊織「────うんっ」
P「もし、……達成できたなら」
P「俺と────」
伊織「────うんっ」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:21:57.44 ID:Z1KP1+Xr0
数ヵ月後
冬馬「へぇ、日取りきまったのか」
春香『うん、6月の大安吉日だって』
冬馬「なるほどな……」
春香『2人が、是非冬馬君たちもって』
冬馬「ああ、喜んでいかせてもらうぜ」
春香『本当によかったね』
冬馬「そうだな、まさか本当に治しちまうとはな……」
春香『でもね、ちょっと妬いちゃうかな……』
冬馬「あの2人につけいる隙なんてねえよ」
春香『そうだよね……』
春香『ねえ、何かいいお祝いないかな?』
冬馬「お菓子でも作ってやりゃいいんじゃねぇか?」
春香『お菓子かぁ……、うん。それがいいかも。ありがとう、冬馬君』
冬馬「へぇ、日取りきまったのか」
春香『うん、6月の大安吉日だって』
冬馬「なるほどな……」
春香『2人が、是非冬馬君たちもって』
冬馬「ああ、喜んでいかせてもらうぜ」
春香『本当によかったね』
冬馬「そうだな、まさか本当に治しちまうとはな……」
春香『でもね、ちょっと妬いちゃうかな……』
冬馬「あの2人につけいる隙なんてねえよ」
春香『そうだよね……』
春香『ねえ、何かいいお祝いないかな?』
冬馬「お菓子でも作ってやりゃいいんじゃねぇか?」
春香『お菓子かぁ……、うん。それがいいかも。ありがとう、冬馬君』
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:26:16.64 ID:Z1KP1+Xr0
冬馬「……そうだ、本人たちにも言っておかねえと」
プルルルル
P『お、冬馬か。どうした?』
冬馬「天海から聞いたんだよ、式の日取りきまったって」
P『もちろん、来てくれるだろ?』
冬馬「ああ、北斗たちと一緒に行かせて貰う」
冬馬「それと、おめでとう。水瀬にも伝えておいてくれ」
P『本人いるぞ、代わろうか』
冬馬「ああ、頼む」
伊織『……わざわざ電話してくるなんて、律儀ね?』
冬馬「ま、いいじゃねぇか。おめでとう、水瀬」
伊織『あ、ありがとう』
冬馬「幸せにしてもらえよな」
伊織『当たり前じゃない……』
プルルルル
P『お、冬馬か。どうした?』
冬馬「天海から聞いたんだよ、式の日取りきまったって」
P『もちろん、来てくれるだろ?』
冬馬「ああ、北斗たちと一緒に行かせて貰う」
冬馬「それと、おめでとう。水瀬にも伝えておいてくれ」
P『本人いるぞ、代わろうか』
冬馬「ああ、頼む」
伊織『……わざわざ電話してくるなんて、律儀ね?』
冬馬「ま、いいじゃねぇか。おめでとう、水瀬」
伊織『あ、ありがとう』
冬馬「幸せにしてもらえよな」
伊織『当たり前じゃない……』
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:29:05.48 ID:Z1KP1+Xr0
冬馬「あ、……もう一回。アイツにかわってくれねぇか?」
伊織『わかったわ』
P『冬馬?どうかしたか?』
冬馬「いや、あんたが退院してから、言ってなかったことあったからな」
P『おめでとうは、いってもらったけど?』
冬馬「違えよ」
P『じゃあ、なんだ?』
冬馬「そ、その……」
冬馬「ありがとうな。約束まもってくれて」
P『………プフッ』
冬馬「てめぇっ!?」
P『あははっ、いや、悪い悪い……!』
冬馬「くそっ、もう切るぞ。お幸せにな」
P『おうよ、またな』
ピッ
伊織『わかったわ』
P『冬馬?どうかしたか?』
冬馬「いや、あんたが退院してから、言ってなかったことあったからな」
P『おめでとうは、いってもらったけど?』
冬馬「違えよ」
P『じゃあ、なんだ?』
冬馬「そ、その……」
冬馬「ありがとうな。約束まもってくれて」
P『………プフッ』
冬馬「てめぇっ!?」
P『あははっ、いや、悪い悪い……!』
冬馬「くそっ、もう切るぞ。お幸せにな」
P『おうよ、またな』
ピッ
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:30:27.76 ID:U6H3YK1I0
よかったなあ…
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:31:42.44 ID:Z1KP1+Xr0
伊織「冬馬、何て言ってたの?」
P「いや、なんか……」
P「約束守ってくれてありがとうって」
伊織「何それ……、何か似合わない……」
P「まあ、らしいといえば、らしいのかもな」
伊織「ねえ」
P「ん?」
伊織「私からも、ありがとう」
P「…………どういたしまして」
P「いや、なんか……」
P「約束守ってくれてありがとうって」
伊織「何それ……、何か似合わない……」
P「まあ、らしいといえば、らしいのかもな」
伊織「ねえ」
P「ん?」
伊織「私からも、ありがとう」
P「…………どういたしまして」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:36:11.06 ID:Z1KP1+Xr0
冬馬「…………」
冬馬「ホント、よかったな、お二人さん」
冬馬「さて、と」
冬馬「北斗達でも誘って、クリームソーダでも飲みにいくか」
終
冬馬「ホント、よかったな、お二人さん」
冬馬「さて、と」
冬馬「北斗達でも誘って、クリームソーダでも飲みにいくか」
終
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:47:01.93 ID:Z1KP1+Xr0
読んでくれてありがとう
乙でした。
乙でした。
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:37:20.32 ID:6lRsOy4c0
乙
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:44:12.51 ID:ngc2wCLZ0
乙
裏があるんじゃないかと勘ぐってしまうのは汚れちまったからか
裏があるんじゃないかと勘ぐってしまうのは汚れちまったからか
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/07(日) 00:47:12.52 ID:wyPsdjC60
オチを飾るあまとうさん
乙乙
乙乙
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