スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

聖「……みずき、もう少し真剣に練習しろ」

2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 20:08:18.08 ID:OxS3JrNW0

みずき「……張り合いが無いのよ」ヒュッ

聖「……」パスッ ヒュッ

みずき「やっぱり、いざ先輩達がいなくなると……」パスッ ヒュッ

聖「そんなことを言うものじゃない」パスッ

みずき「分かってるけどさぁ」

聖「気持ちは分からないではないが、練習に身が入っていないこととは話は別だ」

みずき「むー」

聖「……はっきり言うが、今の状態だと手塚の方がエースに相応しいぞ」

みずき「そーかもね……はぁ……」

聖(なんとかならんかな……)

※みずき サボりぐせ取得

7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 20:16:30.85 ID:OxS3JrNW0


練習後

みずき「おつかれー」

聖「おい、この後はミーティングが……」

バタン

聖「……はぁ」

円谷「えーっと……ドンマイ?」

手塚「橘の奴……大丈夫かなぁ」

聖「まだ大会には時間があるが……このままではな」

円谷「去年の夏は帝王とあかつきが潰し合ってくれたからよかったけどねー」

手塚「組み合わせ次第じゃ両方と戦わないといけない……ウチの地区は何かおかしい」

聖「文句を言っても始まらん。とにかく、手塚とみずきの両看板が仕上がらないことには、万全とは言えん」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 20:11:19.69 ID:OxS3JrNW0

※多分

手塚 B(70) B(75) 146km スライダー3 カーブ3 フォーク2 安定感4
みずき A(85) C(60) 139km オリジナル5 スクリュー3 対ピンチ2 ケガしにくさ4 タイムリーエラー ムラッ気 人気者

こんな感じ

大正義恋々高校^p^


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 20:20:52.96 ID:OxS3JrNW0

??「橘さんは相変わらず、か」

聖「加藤先生……すいません、私がもっとしっかりしていれば」

円谷「そういうことは言わないの!」

手塚「そうそう、橘のことはチーム全体で考えていこう。先輩達が抜けて何か物足りないのは、みんな一緒なんだから」

聖「お前達……すまない」

加藤「ふふふ、どうやら心配することはなさそうね。近い内に『彼』もやってくるし……」

聖「『彼』?何のことですか?」

加藤「すぐに分かるわよ。さて、ミーティングを始めましょう?」

「「「???」」」

※円谷・手塚 チームプレイ○


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 20:26:15.96 ID:OxS3JrNW0

※多分
円谷 CDBCBB 弾道2 送球○ 盗塁4 走塁4 守備職人 サブポジ○ チームプレイ○
くらい。大正義恋々ry


数日後 教室

みずき(最近練習出来てないなぁ。自分でサボってるんだから当たり前だけど)

みずき「……先輩達が部に居た頃は、毎日毎日楽しかったのに……」

キーンコーンカーンコーン

みずき(……いっそ授業もサボっちゃおうかしら)

教師「えー、HRを始める前に連絡がある」

みずき(あーあ、ほんとに何か面白いことでも起きないかなぁ)


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 20:32:12.52 ID:OxS3JrNW0


教師「今日からこのクラスに転校生がやって来る。みんな仲良くな」

みずき(転校生ねぇ。私が漫画の主人公なら、ここで『あー!!?』とか言って立ち上がったりするんだろうな。ま、あり得ないけど)

教師「君、さっそく自己紹介を」

??「はい」

みずき「あー!!?」ガタッガタン

教師「どうした橘?」

??「……」

みずき「アンタ……友沢!?」

友沢「……漫画のキャラか、お前は」

教師「野球部に入部希望らしいし、ちょうど席も空いてるから橘の隣な」

みずき「な゛ー?!」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 20:36:49.35 ID:OxS3JrNW0

昼休み

みずき「……ちょっと」

友沢「何だ」

みずき「屋上まで着いてきなさい」

友沢「……やれやれ」

クラスメートA「あれ、告白か何か?」ヒソヒソ

クラスメートB「何かただならぬ関係みたいだしな、朝の反応的に」ヒソヒソ

クラスメートC「勝気な美少女とクールっぽいイケメン……YESだね!」ヒソヒソ

クラスメートD「小生のみずきタソを返せー!」

友沢「……周りの反応はどうにかならんのか」

みずき「……あきらめなさい。私は慣れた」


※みずき・友沢 精神ポイントが下がった……


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 20:44:08.25 ID:OxS3JrNW0

屋上

友沢「……で?」

みずき「で?じゃないわよ!何でアンタが転校してくるわけ?!」

友沢「……」

みずき「……だんまりとはね。カッコつけてるつもりかしら」

友沢「……そう受け取ったなら、それでもいい」

みずき「ふん、そういうすかした態度が気に食わないのよ」

友沢「勝手に言ってろ」

みずき「……でも、本当にどういうこと?帝王のアンタがライバル校に転校して、当然のように野球部志望だなんて」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 20:47:16.79 ID:OxS3JrNW0

友沢「色々と事情がな……あぁ、ちなみに部活は今日から参加させてもらうつもりだ。それと……」

みずき「何よ?」

友沢「お前、最近サボっているらしいが、今日は来い」

みずき「なっ……よ、余計なお世話よ!ていうか何でアンタがそのことを知ってるワケ?!」

友沢「……本当にサボってたのか。意外だな」

みずき「……色々あんのよ、乙女にはね」

友沢「乙女ね……ま、俺がここに居る理由も含めて、部活に顔を出せば分かると思うぞ。じゃあな」

みずき「むむ……わけわかんない……」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 20:51:27.83 ID:OxS3JrNW0

放課後 グラウンド

みずき(なんだか友沢に説得されたみたいで癪だけど、結局大会には出たいし勝ちたいのは間違いないのよね)

みずき「サボりも潮時、か。先輩達が居なくて物足りないのは変わんないけど」

聖「それでも練習に顔を出さないよりはずっとマシだな」

みずき「聖……その、ごめんなさい」

聖「いいさ」

手塚「先輩達が居なくなってつまんないっていうのはみんな一緒さ」

円谷「でもそこは俺達自身で、これから何とかしていこうぜ」

みずき「あんた達まで……うん。それもそうね。いつまでも後ろ向いてても始まらないわ」

※みずき サボりぐせ 解消


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 20:56:03.99 ID:OxS3JrNW0

加藤「全員集合してちょうだい!大事なお話よ」

友沢「……」

加藤「すでに知っている人も多いと思うけど、今日から野球部に新たな仲間が加わります」

部員A「あれって帝王の……」

部員B「だよなぁ」

加藤「さすがの知名度ってところかしらね……亮君、改めて自己紹介を」

友沢「今日から入部する友沢亮です。ポジションはショート」

みずき「は?!」


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:00:35.94 ID:OxS3JrNW0


友沢「よろしくお願い……」

みずき「待ちなさい!何でアンタがピッチャー希望じゃないのよ?!」

友沢「……」

加藤「それについては私から言わせて貰うわ。そこら辺は、彼がウチの高校に来た理由でもあるから」

聖「というと?」

加藤「……数ヶ月前、妹から相談を持ちかけられたの。『ある優秀な野球少年』の体について、ね」

友沢「……」

手塚「確か監督の妹さんって……」

円谷「近くの総合病院の看護婦さんでしたっけ」

加藤「そう。妹……京子と私は同じ先生の元でスポーツ医学を学んでいたのだけれど、得意分野が少し違うの」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:07:13.27 ID:OxS3JrNW0

加藤「あの子の専門は主にリハビリや介護だけど、私の専門は、検査やその結果に応じたスケジュールやトレーニングの構築・調整ってところかしら」

聖「なるほど。その『ある優秀な野球少年』の検査を妹さんから頼まれた、ということですか」

加藤「そういうこと。まぁ、私達の先生にお願いしてもよかったんだけど、多少過激なことも辞さない性格の人で……
   まぁそれは置いておきましょう。最終的に施設だけ借りて、私が精密検査を行ったわけ」

みずき「……検査の結果は?」

加藤「限りなく黒に近いグレー、という所ね。少なくとも、医学を志す者として看過出来るような状態では無かったわ。
   その子が身を置いている環境が、過酷な練習と熾烈な競争を是とする帝王野球部だからこそ、
   尚のこと放っておくことが出来なかった。それ程に稀有な才能の持ち主なのよ」

聖「つまり、その野球少年というのは」

友沢「……特に肘がボロボロでな。決め球のスライダーが、もうまともに投げられないらしい」

みずき「……アンタ、ってわけね……」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:12:37.03 ID:OxS3JrNW0

※友沢(弱体) 弾道3 BBBCBC 送球× AH サブポジ○ ポーカーフェイス

加藤「現状の帝王の練習及びシステムだと、どうしても亮君の選手生命に危険が及んでしまう。
   そこで私は、帝王の監督や私の先生、そして亮君本人と、何度も話し合った末に、彼の転入を提案したの。
   ウチなら設備の整った総合病院にも近いし、メニューの調整なんかも柔軟に対応出来るからね」

円谷「……よく帝王側も本人も納得しましたね。悪い言い方だけど、戦力の引き抜きみたいなもんだし」

手塚「練習環境が変わるのもリスクだと思うんですけど」

友沢「……実際そこら辺は悩んだけど、プロ入りする前に体を壊しちゃ人生計画がパーだからな」

聖「ビッグマウスはほどほどにな……と言うべきところだが、友沢ならまぁ間違いなくプロからオファーが来るだろうな」

加藤「現3年のパワプロ君や早川さん、あかつきの猪狩君、帝王の山口君に引けを取らない注目度であるのは間違いないわ。
   そこら辺も考慮しているからこそ、帝王の監督もこちらの提案を受け入れてくれたのよ。
   『戦力的に大きな打撃にはなるが、野球界の為と思えば致し方ない』ってね。『覚悟するように』っても言われたけれど」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:15:50.14 ID:OxS3JrNW0

円谷「すごい大局的な見方……まぁでも、確かに友沢は猪狩先輩クラスだしなぁ」

手塚「『覚悟しておくように』って……当たったらラフプレーとかしてきたり?」

友沢「ラフプレーはさすがに無いだろうが、執拗にマークされるのは間違いないだろうな。
   お前たちには正直申し訳ないと思うけれど、その分実際のプレーで貢献していくつもりだ」

聖「ふむ……ショート希望ということなら、ちょうど不足していたポジションだし、
  戦力的には大幅なパワーアップということになりそうだな。問題は体の方だが……」

友沢「転入手続きのゴタゴタの間に体は休ませておいた。加藤先生からの指導は勿論、
   京子さんにもリハビリの面倒を見てもらったから、今すぐにでも動きたい所さ。
   ……しかし意外だな。守備に定評のある恋々でショートが不足だなんて」

円谷「これでようやく本職セカンドに戻れそうだなぁ。正直助かるよ、俺一人だったし」

友沢「……一人?しかもサブポジション?何かの間違いじゃないのかそれ」

手塚「しょーがないんだよね、そこら辺の事情は」

聖「……聖域(JK)」

友沢「……?」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:19:33.94 ID:OxS3JrNW0

みずき「……」

聖「……みずき?」

みずき「ごめん、やっぱり今日は私練習パスするよ」

聖「は?」

みずき「加藤先生、ごめんなさい、後でサボってた分まで罰は受けますから、今日は……」

加藤「うーん……ま、分かったわ。覚悟しておきなさい」

みずき「ありがとうございます……友沢、みんな、ごめん。お先」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:22:03.83 ID:OxS3JrNW0

友沢「お、おい」

手塚「あれれ、一目散だ」

円谷「せっかく久しぶりに来たのに……」

聖「……本人がああ言ったんだ。明日からは問題なく来るだろう」

聖(それにしては、複雑な表情をしていたけれど)

加藤「……亮君、やっぱり今日の練習禁止」

友沢「えっ?!久しぶりだから特別に動いていいって……」

加藤「あぁ、えっと……野球の練習は、ってこと。監督としてウォーミングアップを命じます」

友沢「はぁ、まぁ、動けるならいいですけど……」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:25:30.75 ID:OxS3JrNW0

加藤「それじゃランニングを……近くの神社まで。場所は分かるかしら?」

友沢「校門出て左に10分ってとこでしたっけ……アップにも物足りない気がしますけど」

加藤「また故障寸前まで行きたいのかしら?」

友沢「うっ……りょ、了解しました」

加藤「素直でよろしい。他のみんなも、しっかり準備運動とアフターケアを怠らないように!」

友沢出発後

聖「……加藤先生」

加藤「何かしら?」

聖「神社はランニングコース外のはずですけど、どうして友沢君に?」

加藤「……勘よ」

聖「は?」

加藤「六道さんにも、その内分かるわよ。ふふ」

聖「???」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:29:17.86 ID:OxS3JrNW0

近くの神社

みずき「……何でアンタがここに来るのよ。帰るにしても家は反対方向でしょ」

友沢「今日は軽いアップまでって言われたんだ。神社まで走って来いだと」

みずき「ふーん」

友沢「……お前こそ、どうしてここに居るんだ。お前の帰る方向だって逆だろう」

みずき「別に……なんとなく、よ」

友沢「……」

みずき「……」



「なぁ」「ねぇ」


友沢「……何だ?先に言えよ」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:32:27.47 ID:OxS3JrNW0

みずき「……答えたくなかったらいいんだけど」

友沢「質問によるな」

みずき「アンタ、隠し事してない?こっちに来た理由、あれだけだと思えないんだけど」

友沢「……さすがに腐れ縁ってわけか」

みずき「不本意だけどね。その……家族のこととか、そこら辺について、何も言ってなかったし」

友沢「それは別に隠そうとは思わないし、かといってひけらかして同情を誘うつもりもない」

みずき「でも……」

友沢「……屋上でお前に転入の理由を話さなかったのは、お前が俺の家の事情をある程度察しているからだ。
   他の部員に前もって話したりされたら、俺がやりづらくなるだけだしな」

みずき「そんなデリカシーの無い事しないわよ?!」

友沢「どうだか。お前、お節介だし」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:36:46.34 ID:OxS3JrNW0

みずき「むむ……あんたね……って、これ以上言っても仕方ないわ。肝心のまだ隠してる理由、教えなさい」

友沢「……まぁ、バッサリと言うとだな。母さんの看病と弟たちの面倒見るのとバイトとの兼ね合い……」

みずき「はぁ?!アンタ、あれだけ私が言っておきながらまだバイト増やすつもりなの!?いい加減に……」

友沢「耳元で怒鳴るなよ!?しかも逆だ逆。バイトはこれから減らせるんだ」

みずき「そうなの?」

友沢「理香さん達の先生が『出世払いでいいデース』って言って、母さんの治療費とか俺の検査費用を負担してくれたんだよ。
   おかげで無理にバイト増やしたりする必要も無くなったんだ」

みずき「うさんくさっ?!」

友沢「そう言いたくなる気持ちも分かるが、実際大助かりさ。母さんも京子さんの勤務してる近くの病院で診てもらえることになったんだ。
   帝王だと電車を使わざるを得なかったけど、ここなら自転車で十分だし、翔太たちの学校も近い。
   壊れる寸前だった体も、何とか持ち直させてくれたし、いいこと尽くめで怖いくらいだよ」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:39:01.67 ID:CadvuUal0

その先生はダメだー!


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:40:31.46 ID:OxS3JrNW0

みずき「……その、体のことなんだけどさ、やっぱり、もう投げられないの?」

友沢「……まぁ、な。少なくとも、スライダーを試合で放ることはもう無いだろう」

みずき「……そっか……ごめん、嫌なことまた聞いちゃって」

友沢「……気にするな。これでも、自分の中では一応けじめをつけたつもりだし」

みずき「……」

友沢「……お前の質問には答えたんだから、今度はこっちの番だ」

みずき「……いいわよ」

友沢「どうして今日もサボった?最初は普通にやる気みたいだったが」


31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:43:44.00 ID:OxS3JrNW0

みずき「……茶化さないで最後まで聞いてくれるなら、ちゃんと話すわ」

友沢「……分かった、約束する」

みずき「……そもそも最近何でサボってたか、アンタは分かるかしら?」

友沢「理香さんから少し聞いていたくらいだったから、理由までは」

みずき「……さっきもちょっと思ったんだけど、理香さんって名前呼びなのね」

友沢「?話に関係あるのか?」

みずき「……無いわね。続けましょう。私が練習をサボりがちになったのは……
    先輩たちが部活に来なくなったから。間違いなくこれが理由ね」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:47:58.95 ID:OxS3JrNW0

友沢「おいおいそろそろ2月だぞ。パワプロ先輩も早川先輩も、今は春季キャンプとかで手一杯だろう」

みずき「そうね。年末までは来てくれてたんだけど」

友沢「なんだ、むしろよく来てくれてたくらいじゃないか」

みずき「うん。他の先輩達も、何人かはちょくちょく顔を見せてくれたわ。今でもたまに来る人は来るし」

友沢「ならそれで」

みずき「よくないのよ、私にとっては」

友沢「……先輩たちが現役だった頃がよかったというわけか」

みずき「……暇を見つけては遊ぶくせに、ヘッドスライディングだけ気合入れてたダメガネは嫌いじゃなかった。
    みんなの人気者で、おどおどしてる雅先輩をからかうのが日課だった。
    簡単そうに私のボールを受けるパワプロ先輩を尊敬してたし、ちょっとだけあの才能が妬ましかった。
    パワプロ先輩とのキャッチボールを心底楽しそうにやってたあおい先輩が大好きだった。」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:52:24.06 ID:OxS3JrNW0

友沢「お前……」

みずき「でも、分かりきってたことだけど、それは部のみんなが思ってることで……
    私だけいつまでも甘ったれてるなんていうのも、おかしな話。だから、それはもう解決したの」

友沢「じゃあなんで今日は休むんだ?」

みずき「うー……アンタが原因っていうか、えっと」

友沢「俺?」

みずき「アンタは何も悪くないんだけどね。私が勝手に、色々考えてて……」

友沢「……」

みずき「アンタは私のこと意識したこと無かったかもしれないけど、私はアンタをずっと
    ライバルだと思ってたっていうか……あぁっもう、恥ずっ!恥ずい!」

友沢「ふむ」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 21:58:05.03 ID:OxS3JrNW0

みずき「そのアンタが、もうあのすっごいスライダーを投げられないんだって思ったら、
    何か、その、変な気持ちになっちゃってさ。すごく辛くて、やるせなくて……
    自分のことじゃないのに、何言ってんだろうね、私。わ、笑いたければ笑いなさいよ」

友沢「……まさか。笑ったりなんてしないさ。最初に約束したし」

みずき「うぅ、そういえばそうだったわ……」

友沢「……それから、俺もお前はライバルだと思ってるよ」

みずき「そう、なの?」

友沢「あぁ。お前の周りが凄過ぎて、俺のことなんてシニアで争っただけ、もう過去の人間扱いだろうと思ってた」

みずき「……あんだけ投げ合っておいて『だけ』とか過去の人だなんて思ってるわけ無いでしょうに……
    今でも思い出すわよ……ほら、去年だって練習試合でさ……」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:02:38.25 ID:OxS3JrNW0

近くの神社 裏側

矢部(どんな状況でやんすかこれ)

矢部(神社の軒下にコツコツ貯めてきたエロ本を回収しようと思って来てみれば、
  みずきちゃんとどこかで見たことのあるイケメンが楽しそうにお喋りしているでやんす。
  明らかに不純異性交遊でやんす。不潔でやんす。爆発しろでやんす)

矢部(これはあえて空気を読まないで参上して、雰囲気をぶち壊してやるでやんす。
  そしてみずきちゃんからゴミカスを見るような視線を受けてそれを今夜のオカズにするでやんす。
  名づけてAKY721作戦でやんす。完璧でやんす!)

矢部「デュフフ……コポォでやんす……」

チョンチョン

矢部「なんでやんす?今取り込み中でやんす」クルッ

ゲドー君「」ギョギョー

矢部「」


37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:07:14.94 ID:OxS3JrNW0

神社

友沢「それでその時山口先輩がさ……」

みずき「えー?!あの人そんな人だったんだ……意外」

加藤「コラコラ亮君!」

友沢「げ!理香さん?!すっ、すいません!サボりじゃなくて、ええと……」

加藤「その呼び方は診療中だけよ?全く、遅いから心配して来てみれば……青春真っ只中って所かしら?」

みずき「そ、そんなんじゃないですよ!」

加藤「……ま、いいわ。どうせ亮君用のメニューは明日から始めるわけだし」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:11:49.71 ID:OxS3JrNW0

友沢「決まったんですね、俺のトレーニングメニュー」

加藤「ええ。体に出来るだけ負担をかけない特訓、っていう矛盾したオーダーで組むのは中々骨が折れたけどね」

友沢「う……すいません、ありがとうございます」

加藤「そ・こ・で!橘さん!」

みずき「はい?」

加藤「度重なる部活の無断欠席……いくら私が野球に関しては素人監督とはいえ、
   到底見過ごせるものじゃないわ。このままじゃ、懸命に練習に励んでいる他の子達に示しが付きません」

みずき「うぅ……すいません、ごめんなさい」

加藤「謝って帳消しにならないのは分かっているでしょう?チームのエース格とはいえ、それ相応の罰を受けてもらいます」

みずき「はい……私に出来ることなら、何でも」

加藤「いい覚悟ね。非常によろしい。では、あなたには罰として……」




加藤「亮君のトレーニングパートナーを命じます!」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:17:01.98 ID:OxS3JrNW0

みずき「……はい?」

友沢「えっ」

加藤「亮君の要望に応えて、『通常練習後』『可能な限り長時間』の特別メニューを組んでおいたから、
   亮君と一緒にこれを年度が変わるまでの間、きっちりみっちりしっぽりこなしなさい」

みずき「ええええええええ!?れ、練習後に長時間って、体を痛めつけるだけじゃないですか?!」

加藤「さっき言ったわよ?『体に出来るだけ負担をかけない特訓』って。
   一見矛盾したオーダーでも、ダイジョーブ医学にかかればどうってことないわ。
   それに、あなた達二人の経過を観察して、随時メニューは調整していくから安心しなさい」

友沢「まぁ、り……加藤先生が組んでくれるんだから、間違いは無いだろう。
   理由はどうあれ、サボってたお前が悪いっていう面もあるし、あきらめろ」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:20:27.21 ID:OxS3JrNW0

みずき「うぅ……聖と帰りにコンビニスイーツ食べるのが日課だったのに……」

加藤「あら、亮君と食べればいいじゃないの。ふ・た・り・で♪」

みずき「だっ、な、ななな」

友沢「……すまん、甘いのはそこまで得意じゃない」

みずき「何でそこでまともな反応なのよ?!」

加藤「これは監督命令です!……あ、首尾がよければ来年度の部のメニューに組み込む予定だから、
   そこら辺もよろしくね。ある意味責任重大よ?」

みずき「もういやー!?」

※みずき 負け運


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:26:04.08 ID:OxS3JrNW0

数日後、特訓開始からしばらく経って……


みずき「ふぇぇ……また増えてるぅ……」

友沢「元々俺のリハビリも兼ねてるんだ、メニューが段々きつくなるのは仕方ない」

みずき「そうはいっても今日のは増えすぎよ!ウェイトの時間が2倍近いじゃないの!?」

友沢「……ま、女のお前にはきびしーかもなー」(棒読み)

みずき「むぎぎぎぎぎ……しゃーどんとこいオラー?!」

友沢(相変わらず誘導しやすいなこいつ)

みずき「なんて言うと思った?!もうその手には乗せられないわよ!?」

友沢「ちっ」

みずき「舌打ち禁止!……あーもう!あんなにサボるんじゃなかったー!!」

友沢「自業自得、だな」

みずき「むきー!!」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:31:18.50 ID:OxS3JrNW0

加藤「相変わらず仲良しさんねぇ」

みずき「誰がこんな奴と!」

友沢「……理香さん、こいつの言うとおり、実際今日のメニューは増えすぎな気がしないでもないんですけれど」

加藤「もう、名前で呼ぶのは二人の時……診察の時だけって言ってるじゃないの」

友沢「あ、すいませんつい……」

みずき「……」ビキビキ

加藤「うふふ……まぁともかく、確かにそろそろ根を上げる頃だとは思ってたわ。
   最近の橘さんは基礎練習を疎かにしがちだから……まだパワプロ君たちが現役だった頃は、どんな練習も熱心だったんだけど」

みずき「……あおい先輩分が足りない……」

友沢「うわぁ……」

みずき「……冗談よ。真に受けないでよね」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:34:50.73 ID:OxS3JrNW0

加藤「そこで提案よ。橘さん、もう一つ変化球を覚えようとしてみるのはどうかしら?
   これなら基礎練習よりはモチベーションが上がるんじゃない?そうね、例えば……スライダー系のボールとか」

みずき「!」

友沢「!」

加藤「亮君にも手伝ってもらいなさい。彼のスライダーは、間違いなくプロレベルだった。
   きっと良いアドバイスをしてくれるはずよ。勿論、亮君には投げさせないけど」

みずき「ちょっと待って下さい!それだと友沢が……」

加藤「……もう亮君は、野手として第二の野球人生を始めたと言っても過言じゃない。
   でもこの程度でうじうじする様なら、プロになんてなれないでしょうし、なったとしても活躍は厳しいでしょう。
   投手としての自分を冷静に振り返ることが出来るかどうか、それが一つの分岐点だと私は考えるわ。どうかしら、亮君?」

友沢「……」

みずき「友沢……」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:38:01.56 ID:OxS3JrNW0

友沢「……分かりました。でも、ちょっとだけ時間を下さい」

加藤「……ええ、いいわ」

友沢「……ちょっと走ってきます。すぐ戻るんで……あぁ、橘は休んでてくれ」

みずき「ちょっ、待ちなさ……加藤先生、私も!」

加藤「はいはい、どうぞいってらっしゃい」

みずき「ついでにウェイト免除で!」

加藤「それは却下ね」

みずき「あう」

※みずき 寸前×


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:38:18.23 ID:aMzEuU6OO

クレッセントムーンに友沢のスライダーとか強キャラすぎるww


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:40:42.38 ID:CadvuUal0

でもマイナスステータスがんがんついてるよっ


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:43:04.78 ID:OxS3JrNW0


神社

みずき「はぁ、はぁ……やっぱりここよね……はぁ」

友沢「橘……」

みずき「やっぱジョグで流せばよかった……はぁ、はぁ、とんだピエロだわ……」

友沢「どうして、ここだと?」

みずき「……簡単よ。アンタが野球馬鹿だから」

友沢「……何だそりゃ」

みずき「この神社、どうしてかは知らないけどみんな練習場にしてるのよね。
    パワプロ先輩も、あおい先輩も、雅先輩も、手塚も円谷も聖も……
    もちろん私もね。ほら、野球馬鹿ばっかり。だからアンタもここに来るって寸法よ」

友沢「……」

みずき「まぁ、実際当てずっぽうって言えばそうなんだけどさ。私の目に狂いが無かったってことね」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:46:59.30 ID:OxS3JrNW0

友沢「……すまん、いきなり飛び出して」

みずき「……誰でもそんな気分になる時はあるんじゃないかしら」

友沢「この前『けじめはつけた』とか言ったのにこのザマは無いだろう」

みずき「私はそうは思わないわ。逆に、平気な顔して『分かりました、さぁスライダーの特訓だ』
    とか言われてたら、アンタのことぶん殴ってたかも」

友沢「む……」

みずき「……アンタがピッチャーやってる姿、私はよく覚えてるわ。
    いつも強気でグイグイ攻めてて……変な言い方だけど、ちょっと癪に障るような、
    憎たらしいアンタらしくて、でも気持ちがボールに乗ってて、清々しかった。
    こいつは本当に楽しくて投げてるって、そんな風に見えて、嫌いじゃなかったの」

友沢「……お前」

みずき「あんなに全力で投げてたアンタが、そう簡単にピッチャーをあきらめられるわけ無い。
    その証拠に、気持ちの整理をもう一度したいから、アンタはここに来た。違う?」

友沢「………………違わない、な」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:51:42.03 ID:OxS3JrNW0

みずき「でしょ」

友沢「ふ……何でもお前に見通されてるみたいで、ちょっとむかつくが」

みずき「気にしてやってる分だけ感謝しなさいよ、全く」

友沢「はは、そうかもな……お前の言う通り、俺、ピッチャーやってるのは好きだったよ。
   それなりに自信もあったし、この腕一本で家族を食わせていくんだって思ってた。
   それがもう投げられないなんて、悪い冗談だと思いたかったさ。
   野球が続けられるって分かった後も、自分がピッチャーだった時のことを、
   何とか忘れようとするばっかりで、ちゃんと向き合おうとしなかった」

みずき「……まだ逃げる?」

友沢「まさか。里香さんの言う通り、ここで立ち止まってたらプロでやっていけるわけが無い。
   それに、今の俺にはパートナーがいるんだ。そいつには貸しを作ったり、
   迷惑かけたくない。なんてったって、後が怖そうだからな」

みずき「よく言うわよ」

友沢「……俺のピッチング、褒めてくれてありがとうな」ニコッ

みずき「?!べ、別に褒めてなんかないし!?嫌いじゃないってだけで……あ、アンタのことも別に」

友沢「は?なんでそういう話になるんだ?」

みずき「ぐっ……な、なんでもないわ!ふん!」

友沢「???」


53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 22:56:10.22 ID:OxS3JrNW0

※友沢が吹っ切れて復活しました

友沢(復活) 弾道3 ABBABC AH PH サブポジ○ ポーカーフェイス


またまた数日後、スライダーの特訓中……

みずき「えいっ」ククッ

スコーン

みずき「ふぅ……少しは様になってきたかしら」

友沢「そうだな、そろそろ本格的に実戦に近い練習をしてもいいんじゃないか。
   次からは聖に残ってもらって、ボールを受けてもらおう」

みずき「……アンタ、いつから聖のこと呼び捨てにしてるの」

友沢「え?いや、昨日話してたら『名前で良い』って本人がな。
   ……それがどうかしたか、橘?」

みずき「……ふーーーんだ。何でもありませんよー……えい」クッ

スコーン


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 23:00:42.96 ID:OxS3JrNW0

友沢「おいおい集中切れてるんじゃないのか?そんなフォームじゃ良い球放れないぞ」イソイソ

みずき「えっ、ちょっ……」

友沢「前も言ったと思うけどお前は腕の振りが甘いんだよ。もっとこう手首まで使って……」

みずき「う、うん……」

みずき(近い近い近い!?)

友沢「……あれ、もしかしてサイドだからもっと重心低い方がいいのか……?
   腰をもっとこうして……いやでもこれだとちょっと負担が……」

みずき「……ッ!……ッ!」

みずき(真剣過ぎて何も言えないじゃない……!えっち!スケベ!!変態!!!)

※みずき 低め○


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 23:04:58.99 ID:OxS3JrNW0

友沢(……なんだこいつ。借りてきた猫みたいに大人しくなっちゃって。
  ……いつもこんな感じなら、少しは可愛げが出るだろうに)

友沢(……首、白くて細いな……ていうか、体全体細いんだな、やっぱり女の子か)

友沢(……せっけんの良い匂い……)

友沢(……あ)

友沢「ま、まぁこんな感じのフォームでいいんじゃないか!うん」パッ

みずき「えっ?!あ、ああ。うん、分かったわ。さ、サンキュー」

友沢「お、おう」

みずき「こほん……気を取り直して……えいっ!」グググッ

スコーン

友沢「?!」

みずき「……凄い変化したわね今」

※みずき スライダー系オリジナル変化球取得 クロスファイヤー取得
友沢 弾道が上がった! ポーカーフェイス消去


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 23:08:17.44 ID:OxS3JrNW0

多分スライダーとスラーブの中間くらいの曲がり方で変化量がやたら多い的な感じ



帰り道

みずき「疲れたー!!」

友沢「お疲れ」

みずき「今日は大収穫ね。あんなに曲がるスライダーをマスターするなんて、さすが私」

友沢「確かにあれには驚いたな」

みずき「……でも投げ過ぎでかなり疲れちゃった。早いとこ帰って休もうっと」

友沢「迎えでも頼んだらどうだ?」

みずき「……それだとアンタが一人になっちゃうじゃないの」

友沢「……もしかして、今までそれで律儀に一緒に帰ってくれてたのか、お前」

みずき「ふん。感謝しなさいよね」

友沢「何故無駄に偉そうなんだ……」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 23:12:12.70 ID:OxS3JrNW0

みずき「あ、そうだ。感謝の印としてアンタの自転車に乗せなさい」

友沢「二人乗りは危険だろ、もう真っ暗だし」

みずき「男がそんな細かいこと気にしないの!」

友沢「あっ!コラ!俺も疲れてるんだからそんないきなり……うおっ!!」フラフラ

みずき「あはははは!楽しいわねこれ!」

友沢「……ったく……バランスとるの難しいんだから、しっかりつかまってろ」

みずき「私みたいな美少女に抱きつかれてる気分はどうかしら?」

友沢「言ってろ」

みずき「ふふふ」

※みずき 積極打法 積極走塁


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 23:17:03.63 ID:OxS3JrNW0

友沢「……その、なんだ。改めて、色々ありがとうな」

みずき「……いきなり何よ、かしこまっちゃって」

友沢「こっちに来てから、お前に助けられてばっかりだなと思ってさ」

みずき「……私が好きでやってるんだからいいの。アンタとの特別メニューも、
    なんだかんだで結構楽しいし、練習不足も解消出来たし。結果オーライってやつよ」

友沢「……そういうもんか」

みずき「……」

友沢「……」

みずき「……ねぇ」

友沢「あっ!」キキー

みずき「わぷ?!……いったぁ……ちょっと!止まるなら合図とか……」

友沢「す、すまん……でも、ほら!上見てみろ!」

みずき「はぁ?……あっ!!流れ星!」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 23:19:05.42 ID:aMzEuU6OO

なんやこの青春・・・
壁が足りん


62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 23:20:19.73 ID:OxS3JrNW0

友沢「流星群ってわけじゃなさそうだが……」

みずき「迎えを頼んでたら見られなかったわね、これは。正に結果オーライだわ」

友沢「珍しいこともあるもんだ……」

みずき「……流れ星……!そうだ!」

友沢「どうした?」

みずき「今日のすっごい曲がるスライダーの名前が決まったわ」

友沢「は?いや名前ってお前子供じゃないんだから」

みずき「名付けて『シューティングスター』よ!」

友沢「……中二?」

みずき「うるさい!」


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 23:24:16.83 ID:OxS3JrNW0

※みずき オリジナル変化球の名前が「シューティングスター」になりました
特訓の成果によりみずきと友沢がパワーアップしました

みずき A(85) C(65) 140km クレッセントムーン5 スクリュー3 シューティングスター4 負け運 対ピンチ2 ケガしにくさ5 タイムリーエラー 寸前× ムラッ気 低め○ ノビ4 キレ4 クロスファイヤー
                                        人気者 積極打法 積極走塁
友沢 弾道4 AABABB ケガしにくさ4 AH PH 送球○ サブポジ○

(二人とも厨キャラじゃ)いかんのか?


その後みずきちゃんと友沢の仲が進展したりしなかったり
ゲドー君に連れ去られた矢部君がシーズン前半だけ超強化されたりされなかったり
パワプロ君が新人(笑)として大正義化したり
恋々が甲子園優勝したりしなかったり


とりあえず終わりです

読んでくれた人ありがとー

厨キャラ最高や!!


67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 23:28:32.39 ID:CadvuUal0

>>63
女性でこの能力は恐ろしすぎる…


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 23:26:07.47 ID:gxpef0Nu0

乙ー
面白かった
気が向いたらまた書いてくれ~


68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 23:29:24.60 ID:CadvuUal0

あ、終わってた…続きが見たいのにぃ


70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/21(金) 23:35:50.53 ID:aMzEuU6OO

おつおつ


この記事へのコメント

- 名無しさん - 2012年09月22日 19:05:46

(お、jか?)

- 名無しさん - 2012年09月23日 02:19:00

jでもいいじゃん(いいじゃん)
サクセス高校編でこういう展開欲しいな 猪狩と共闘は2012で出たから次は友沢で

トラックバック

URL :

最新記事
スポンサードリンク
カテゴリ
月別アーカイブ
おすすめサイト様新着記事