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淡「テルー、ちゅーしようよー」
引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1347638632/
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:05:36.47 ID:C+zn/iQl0
菫「は?」
照「……えっ」
淡「はやくー」
照「しないよ……」
淡「だめ?」
照「だめに決まってる」
淡「あー、今ケーキ食べてるから? じゃあ食べ終わったらね」
照「そういう問題じゃ……」
尭深「お茶」コトッ
淡「ありがとー」
誠子「淡、先輩には敬語を使いなさい」
淡「サー」
菫「は?」
菫「は?」
照「……えっ」
淡「はやくー」
照「しないよ……」
淡「だめ?」
照「だめに決まってる」
淡「あー、今ケーキ食べてるから? じゃあ食べ終わったらね」
照「そういう問題じゃ……」
尭深「お茶」コトッ
淡「ありがとー」
誠子「淡、先輩には敬語を使いなさい」
淡「サー」
菫「は?」
菫「は?」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:09:08.63 ID:C+zn/iQl0
淡「どしたのスミレ? ケーキいらないなら食べちゃうよ」
菫「待て、ケーキ返せ……じゃなくて、なんださっきの発言」
淡「え? だってスミレ、フォーク止まってるし」
菫「そこじゃないよ!」
尭深「落ち着いてください……」コトッ
菫「ああ、ありがとう……尭深はなんで落ち着いてるんだ?」
誠子「ケーキ残り一つ、誰か食べます?」
淡「はいはい!」
誠子「わかったわかった、その前に口についたクリームを拭くこと」
淡「はーい」
菫「なんで誠子も落ち着いてるんだよ……照も一言言ってやれ」
照「確かに。 淡、皆の前でキスするのは常識がない」
淡「えー」
菫「そうそう、それでいいんだ、それで」
菫「待て、ケーキ返せ……じゃなくて、なんださっきの発言」
淡「え? だってスミレ、フォーク止まってるし」
菫「そこじゃないよ!」
尭深「落ち着いてください……」コトッ
菫「ああ、ありがとう……尭深はなんで落ち着いてるんだ?」
誠子「ケーキ残り一つ、誰か食べます?」
淡「はいはい!」
誠子「わかったわかった、その前に口についたクリームを拭くこと」
淡「はーい」
菫「なんで誠子も落ち着いてるんだよ……照も一言言ってやれ」
照「確かに。 淡、皆の前でキスするのは常識がない」
淡「えー」
菫「そうそう、それでいいんだ、それで」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:13:55.98 ID:C+zn/iQl0
菫「尭深、このお茶おいしいな」
尭深「新しく厳選したやつ……よかった」
菫「うん、ケーキにも合う……そうじゃないだろ!」バン
照「菫、テーブル叩かないで」
誠子「どうしたんですか」
菫「え、これ私がおかしいのか? なあ?」
照「なにが」
菫「照、皆の前でキスするのは常識がない、ってどういう意味だ!?」
照「そのままの意味だけど……」
菫「皆の前じゃなきゃ、お前は淡とキスするのか!?」
照「菫、落ち着いて」
誠子「そうですよ、早まりすぎです」
菫「そ、そうか、私の勘違いならいいんだが……」
照「ううん、合ってるよ」
菫「合ってるのかよ!」バン
尭深「新しく厳選したやつ……よかった」
菫「うん、ケーキにも合う……そうじゃないだろ!」バン
照「菫、テーブル叩かないで」
誠子「どうしたんですか」
菫「え、これ私がおかしいのか? なあ?」
照「なにが」
菫「照、皆の前でキスするのは常識がない、ってどういう意味だ!?」
照「そのままの意味だけど……」
菫「皆の前じゃなきゃ、お前は淡とキスするのか!?」
照「菫、落ち着いて」
誠子「そうですよ、早まりすぎです」
菫「そ、そうか、私の勘違いならいいんだが……」
照「ううん、合ってるよ」
菫「合ってるのかよ!」バン
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:17:04.32 ID:C+zn/iQl0
尭深「先輩、今日ちょっと変……」
淡「だよねー」
菫「私はおかしくないよ! おかしいのはお前らだよ! なんで皆平然としてるんだ!」
淡「私がテルとちゅーしちゃだめなの?」
菫「いや、ダメとかそういう問題じゃないだろ!」
誠子「弘世先輩、落ち着いてください」
菫「落ち着けるか!」
淡「タカミー、お茶おかわりー」
尭深「うん……」
誠子「先輩をこき使うな」
淡「だってタカミーのお茶おいしいんだもん」
尭深「……嬉しい」
照「私も、おかわり」
菫「なんだこれ……なんだこれ……」
淡「だよねー」
菫「私はおかしくないよ! おかしいのはお前らだよ! なんで皆平然としてるんだ!」
淡「私がテルとちゅーしちゃだめなの?」
菫「いや、ダメとかそういう問題じゃないだろ!」
誠子「弘世先輩、落ち着いてください」
菫「落ち着けるか!」
淡「タカミー、お茶おかわりー」
尭深「うん……」
誠子「先輩をこき使うな」
淡「だってタカミーのお茶おいしいんだもん」
尭深「……嬉しい」
照「私も、おかわり」
菫「なんだこれ……なんだこれ……」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:20:19.93 ID:C+zn/iQl0
淡「テルー、そういえばさー」
照「何?」
淡「教室に忘れ物しちゃったから、帰りに一緒に取りいこ?」
照「いいよ、その時でもいい?」
淡「やった!」
菫「何がその時でもいいんだよ……」
照「キスだけど」
淡「えへへ……今から楽しみー、キャー!」
菫「うん、そうだよな、聞いた私がバカだった……」
淡「スミレ、またフォーク止まってる、食べちゃうよ?」
菫「ああもう、好きにしてくれ……」
照「何?」
淡「教室に忘れ物しちゃったから、帰りに一緒に取りいこ?」
照「いいよ、その時でもいい?」
淡「やった!」
菫「何がその時でもいいんだよ……」
照「キスだけど」
淡「えへへ……今から楽しみー、キャー!」
菫「うん、そうだよな、聞いた私がバカだった……」
淡「スミレ、またフォーク止まってる、食べちゃうよ?」
菫「ああもう、好きにしてくれ……」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:24:52.76 ID:C+zn/iQl0
尭深「おいしかった……」
誠子「また今度もこのケーキにするか」
尭深「……うん」
淡「テルー、ちゅーがだめなら抱っこして!」
照「皆いるでしょ」
淡「これくらいならいいじゃん! ほらほら!」
照「はいはい」ギュウ
淡「……ふふ、ちゅー」
照「やだ」ヒョイ
淡「ばーか!」
照「離すよ?」
淡「やだやだ、ごめんなさい」
菫「……麻雀部に何が起こったんだ」
誠子「また今度もこのケーキにするか」
尭深「……うん」
淡「テルー、ちゅーがだめなら抱っこして!」
照「皆いるでしょ」
淡「これくらいならいいじゃん! ほらほら!」
照「はいはい」ギュウ
淡「……ふふ、ちゅー」
照「やだ」ヒョイ
淡「ばーか!」
照「離すよ?」
淡「やだやだ、ごめんなさい」
菫「……麻雀部に何が起こったんだ」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:29:03.12 ID:C+zn/iQl0
菫「っていうかお前達、付き合ってるのか……?」
淡「……ううん、違うよ」
菫「えっ、じゃあなんでキスしてるんだ……」
照「なんだろ?」
淡「なんだろうね?」
照「ただ普通に、日常的な出来事として、みたいな」
菫「日常的なんだ……」
尭深「結構有名です……」
誠子「記者にバレないかだけが心配ですね」
菫「いやそれも問題だけど……そうじゃないだろ……」
照「そろそろ麻雀しよ?」
淡「えー、もうちょっともうちょっと」ギュウ
菫「もう今日は麻雀はいいよ……それどころじゃない」
淡「……ううん、違うよ」
菫「えっ、じゃあなんでキスしてるんだ……」
照「なんだろ?」
淡「なんだろうね?」
照「ただ普通に、日常的な出来事として、みたいな」
菫「日常的なんだ……」
尭深「結構有名です……」
誠子「記者にバレないかだけが心配ですね」
菫「いやそれも問題だけど……そうじゃないだろ……」
照「そろそろ麻雀しよ?」
淡「えー、もうちょっともうちょっと」ギュウ
菫「もう今日は麻雀はいいよ……それどころじゃない」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:37:58.02 ID:C+zn/iQl0
菫「……そもそも、一体いつからそんな関係になったんだ」
淡「いつからかな? あんまり覚えてないや」
照「一ヶ月前くらい、かな」
誠子「多分もっと前ですね。 私が最初に二人のキスを見たのは、確か一ヶ月半くらい前です」
菫「見たんだ……」
淡「え、見られてたの!?」
誠子「一年の教室前を通った時、キスしているのをガラス越しに、ね」
照「いつの教室だかわからない……」
淡「ねえ、もう見られてるなら部室でちゅーしても一緒じゃん!」
照「それとこれとは別」
淡「もー!」
誠子「当時のこと、聞きます?」
菫「別にいい……」
誠子「あの時は確か、宮永先輩が椅子に座って、その上に淡が向い合って座ってました」
菫「語っていくのか……」
淡「いつからかな? あんまり覚えてないや」
照「一ヶ月前くらい、かな」
誠子「多分もっと前ですね。 私が最初に二人のキスを見たのは、確か一ヶ月半くらい前です」
菫「見たんだ……」
淡「え、見られてたの!?」
誠子「一年の教室前を通った時、キスしているのをガラス越しに、ね」
照「いつの教室だかわからない……」
淡「ねえ、もう見られてるなら部室でちゅーしても一緒じゃん!」
照「それとこれとは別」
淡「もー!」
誠子「当時のこと、聞きます?」
菫「別にいい……」
誠子「あの時は確か、宮永先輩が椅子に座って、その上に淡が向い合って座ってました」
菫「語っていくのか……」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:41:28.34 ID:C+zn/iQl0
…………
……‥
淡「テルの髪、すごいいい匂い……」
照「ちょっと淡、離して」
淡「やだ!」
照「もうすぐ他の部活の解散時間、見つかったらどうするの?」
淡「大丈夫でしょ、大体麻雀部が一番終わるの遅いし……えへへ、落ち着くなー」
照「……なら、後十分だけね」
淡「しょうがないなー」
照「こっちのセリフ」
淡「……ねえ、ちゅーしようよ! 時間がもったいないもん」
照「ま、また? それに、約束は膝に乗っけるまで、だったはず」
……‥
淡「テルの髪、すごいいい匂い……」
照「ちょっと淡、離して」
淡「やだ!」
照「もうすぐ他の部活の解散時間、見つかったらどうするの?」
淡「大丈夫でしょ、大体麻雀部が一番終わるの遅いし……えへへ、落ち着くなー」
照「……なら、後十分だけね」
淡「しょうがないなー」
照「こっちのセリフ」
淡「……ねえ、ちゅーしようよ! 時間がもったいないもん」
照「ま、また? それに、約束は膝に乗っけるまで、だったはず」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:44:53.91 ID:C+zn/iQl0
淡「どうせ見つかる時は見つかるし、ならちゅーも抱っこも一緒でしょ!」
照「全然違うと思うけど」
淡「いいもん、もう。 どうせテル動けないし、無理矢理にでもちゅーできるからね!」
照「……はあ、わかった。 したいならしていいよ」
淡「じゃあするね……ちゅっ」
照「……っ」
淡「……テルとちゅーするの、すごい最高だね」
照「そ」
淡「もう一回いい?」
照「別に、いいよ」
淡「……んむっ」
照「んぅ……っ」
淡「……ふぁ」
照「全然違うと思うけど」
淡「いいもん、もう。 どうせテル動けないし、無理矢理にでもちゅーできるからね!」
照「……はあ、わかった。 したいならしていいよ」
淡「じゃあするね……ちゅっ」
照「……っ」
淡「……テルとちゅーするの、すごい最高だね」
照「そ」
淡「もう一回いい?」
照「別に、いいよ」
淡「……んむっ」
照「んぅ……っ」
淡「……ふぁ」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:49:54.87 ID:C+zn/iQl0
照「……急に舌入れないで」
淡「入れたくなったんだもん、いいでしょ?」
照「……まあ、いいや」
淡「テルって、舌入れると目つぶるよねー。 もう一回していい?」
照「ご自由に」
淡「んぐっ……ぅ」
照「……んっ……ちゅぷっ」
淡「……んぅ」
照「……うぁ……終わった……」
淡「ふぅー……へへ、やっぱり目つぶるね!」
照「集中してる証拠」
淡「なーんだ、照れてるかと思ったのに」
照「私は確認できないけど、そういう淡はどうなの?」
淡「私も目つぶってますよーだ」
淡「入れたくなったんだもん、いいでしょ?」
照「……まあ、いいや」
淡「テルって、舌入れると目つぶるよねー。 もう一回していい?」
照「ご自由に」
淡「んぐっ……ぅ」
照「……んっ……ちゅぷっ」
淡「……んぅ」
照「……うぁ……終わった……」
淡「ふぅー……へへ、やっぱり目つぶるね!」
照「集中してる証拠」
淡「なーんだ、照れてるかと思ったのに」
照「私は確認できないけど、そういう淡はどうなの?」
淡「私も目つぶってますよーだ」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:52:43.38 ID:C+zn/iQl0
照「じゃ、なんでわかるの」
淡「テルって、私が口離すまで目開けないんだもん。 先に見るくらいの余裕はあるよ」
照「そっか……っていうか、心臓がすごいね」
淡「え?」
照「密着してるんだから、それくらい伝わる」
淡「わ、気付かなかった」
照「目瞑ってるし、やっぱり照れてるの?」
淡「当然でしょ!」
照「それなのに、私にキスしろキスしろ言ってくるの?」
淡「だって、ちゅーしたいんだから仕方ないでしょ」
照「なら、仕方ないか」
淡「だね。 もう一回するよ?」
照「その前に、一ついい?」
淡「テルって、私が口離すまで目開けないんだもん。 先に見るくらいの余裕はあるよ」
照「そっか……っていうか、心臓がすごいね」
淡「え?」
照「密着してるんだから、それくらい伝わる」
淡「わ、気付かなかった」
照「目瞑ってるし、やっぱり照れてるの?」
淡「当然でしょ!」
照「それなのに、私にキスしろキスしろ言ってくるの?」
淡「だって、ちゅーしたいんだから仕方ないでしょ」
照「なら、仕方ないか」
淡「だね。 もう一回するよ?」
照「その前に、一ついい?」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:55:31.51 ID:C+zn/iQl0
淡「なにー」
照「顎の横によだれが垂れてる、気持ち悪い」
淡「あー……ほんとだ」
照「拭いて」
淡「……ぺろっ」
照「ん……ちょっと」
淡「……どう?」
照「どうも何も……」
淡「……ちゅっ」
照「……わざと? 舌で舐められても、何も変わらないって」
淡「もー、楽しかったのに!」
照「もういい、自分で拭くから降りて」
淡「やだ」
照「顎の横によだれが垂れてる、気持ち悪い」
淡「あー……ほんとだ」
照「拭いて」
淡「……ぺろっ」
照「ん……ちょっと」
淡「……どう?」
照「どうも何も……」
淡「……ちゅっ」
照「……わざと? 舌で舐められても、何も変わらないって」
淡「もー、楽しかったのに!」
照「もういい、自分で拭くから降りて」
淡「やだ」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 01:58:51.21 ID:C+zn/iQl0
照「じゃあ、ちゃんと拭いてほしい」
淡「はいはーい、しょうがないなあ……あれ?」
照「どうしたの?」
淡「ハンカチ入ってなかった。 カバンの方に入ってるかも、残念」
照「降りて取りに行く気はないの?」
淡「ないよ!」
照「十秒もかからないのに?」
淡「うーん……ちゅーしてれば、そのうち気にならなくなるでしょ」
照「まだする気だったんだ……」
淡「だって我慢できないしねー、いちいち拭くのも面倒くさいじゃん」
淡「ほらテルー、ちゅー」
照「ぅ……ん」
淡「……んぐ……んっ」
………
…………
淡「はいはーい、しょうがないなあ……あれ?」
照「どうしたの?」
淡「ハンカチ入ってなかった。 カバンの方に入ってるかも、残念」
照「降りて取りに行く気はないの?」
淡「ないよ!」
照「十秒もかからないのに?」
淡「うーん……ちゅーしてれば、そのうち気にならなくなるでしょ」
照「まだする気だったんだ……」
淡「だって我慢できないしねー、いちいち拭くのも面倒くさいじゃん」
淡「ほらテルー、ちゅー」
照「ぅ……ん」
淡「……んぐ……んっ」
………
…………
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:02:41.47 ID:C+zn/iQl0
尭深「…………」
誠子「後は、ずっとそんな感じでした」
淡「あ、それ初めて教室でちゅーした時だね」
照「やっぱり見られてた、だから教室はだめって言ったのに」
淡「でも見られたのがセーコで良かったじゃん、それにちゅーできる場所が広がって、ほぼ毎日できるようになったんだしさ」
誠子「敬語」
淡「はい」
誠子「三十分ほど眺めた末にメールに気付いて帰宅したので、最後まではわかりませんけれど」
菫「毎日……しかもそれだけ語って最後までじゃないって、一体どれだけやったんだよ……」
淡「一時間だったかなー」
菫「なが……」
尭深「…………」
誠子「後は、ずっとそんな感じでした」
淡「あ、それ初めて教室でちゅーした時だね」
照「やっぱり見られてた、だから教室はだめって言ったのに」
淡「でも見られたのがセーコで良かったじゃん、それにちゅーできる場所が広がって、ほぼ毎日できるようになったんだしさ」
誠子「敬語」
淡「はい」
誠子「三十分ほど眺めた末にメールに気付いて帰宅したので、最後まではわかりませんけれど」
菫「毎日……しかもそれだけ語って最後までじゃないって、一体どれだけやったんだよ……」
淡「一時間だったかなー」
菫「なが……」
尭深「…………」
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:06:55.08 ID:C+zn/iQl0
淡「最初に教室でちゅーした時が一ヶ月半前なら、二ヶ月前くらいが最初にちゅーした日かな?」
尭深「……私、もっと前に見ました」
照「ほら、尭深にも見つかってる」
淡「だーかーらー、じゃあ部室でちゅーしても一緒じゃん! しようよー」
照「一線越えてるか、越えてないかの違い」
菫「安心しろ、もう十分越えてるから……」
誠子「で、尭深はいつ見たの?」
尭深「えっと……」ペラペラ
菫「え? 何そのノート? 分厚くない? そんなもの持ち歩いてたの?」
尭深「あった、64日前……です」
菫「なんでそんなにビッシリ書き込まれてるの? ねえ」
尭深「読み上げていいですか?」
菫「なんで答えてくれないの?」
尭深「◯月×日△曜日、本日よりこの日記帳を……」
菫「ねえ尭深? 聞いてる?」
尭深「……私、もっと前に見ました」
照「ほら、尭深にも見つかってる」
淡「だーかーらー、じゃあ部室でちゅーしても一緒じゃん! しようよー」
照「一線越えてるか、越えてないかの違い」
菫「安心しろ、もう十分越えてるから……」
誠子「で、尭深はいつ見たの?」
尭深「えっと……」ペラペラ
菫「え? 何そのノート? 分厚くない? そんなもの持ち歩いてたの?」
尭深「あった、64日前……です」
菫「なんでそんなにビッシリ書き込まれてるの? ねえ」
尭深「読み上げていいですか?」
菫「なんで答えてくれないの?」
尭深「◯月×日△曜日、本日よりこの日記帳を……」
菫「ねえ尭深? 聞いてる?」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:09:57.19 ID:C+zn/iQl0
…………
………
◯月×日△曜日
本日よりこの日記帳を、淡照(淡ちゃん×宮永先輩)専用の観察日記へと変更します。
私は新しいお茶が手に入ると、決まって部室に一番乗りするのです。
昨日に入手したお茶が大変美味しいものだったため、本日も例に漏れずに真っ先に部室へと乗り込み、給湯室にてお茶の準備をしていたところから事件は始まります。
今にして思えば、前日にタイミングよくお茶を入手していた時点で、既に何かの縁が働いていたのかも知れません。
私は部室へ足をつけた途端、まず形容し難い違和感をキャッチしました。
誰もいない部室の雰囲気を、誰よりも知っている私だからこそ、感じ取れたであろう違和感。
その違和感は、ベットの方から聞こえる一つの声によって氷解します。
ただの唸り声ながら、よく透き通った音――それは間違いなく、宮永先輩のものでした。
そうとわかれば何も恐れる必要はありません、安心してお茶の準備に取り掛かることができます。
なぜ宮永先輩が私よりも早く部室に顔を出し、おまけにベットの上で眠りこけていたのかはわかりません。
私は宮永先輩を起こさぬように、音を殺しつつ給湯室へ向かったのみですから。
それから数分後、今度は淡ちゃんが部室へと参上しました。
軽い挨拶を引き下げて入ってきたために、顔を見るまでもなく正体を特定できました。
「夜更かししちゃったから、眠いなぁ。 皆来るまでベット借りよっと」
淡ちゃんが早くくるのは珍しいものの、その理由は先の独り言に集約されていました。
………
◯月×日△曜日
本日よりこの日記帳を、淡照(淡ちゃん×宮永先輩)専用の観察日記へと変更します。
私は新しいお茶が手に入ると、決まって部室に一番乗りするのです。
昨日に入手したお茶が大変美味しいものだったため、本日も例に漏れずに真っ先に部室へと乗り込み、給湯室にてお茶の準備をしていたところから事件は始まります。
今にして思えば、前日にタイミングよくお茶を入手していた時点で、既に何かの縁が働いていたのかも知れません。
私は部室へ足をつけた途端、まず形容し難い違和感をキャッチしました。
誰もいない部室の雰囲気を、誰よりも知っている私だからこそ、感じ取れたであろう違和感。
その違和感は、ベットの方から聞こえる一つの声によって氷解します。
ただの唸り声ながら、よく透き通った音――それは間違いなく、宮永先輩のものでした。
そうとわかれば何も恐れる必要はありません、安心してお茶の準備に取り掛かることができます。
なぜ宮永先輩が私よりも早く部室に顔を出し、おまけにベットの上で眠りこけていたのかはわかりません。
私は宮永先輩を起こさぬように、音を殺しつつ給湯室へ向かったのみですから。
それから数分後、今度は淡ちゃんが部室へと参上しました。
軽い挨拶を引き下げて入ってきたために、顔を見るまでもなく正体を特定できました。
「夜更かししちゃったから、眠いなぁ。 皆来るまでベット借りよっと」
淡ちゃんが早くくるのは珍しいものの、その理由は先の独り言に集約されていました。
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:13:09.53 ID:C+zn/iQl0
給湯室には、部室の中心部から見た場合に死角となる箇所があります。
ちょうどその位置で落ち着いていたために、淡ちゃんは私が先客だということに気が付かなかったのでしょう。
私はハイテンションで挨拶ができるほど肝の座った性格ではありませんから、気付かれるまで大人しく構えてようと思っていたのです。
「わ、テルが寝てたら私が寝られないじゃん!」
勢いよく開けられたカーテンの悲鳴を聞いた直後、淡ちゃんの発言を耳に入れました。
先客が宮永先輩であるという私の推測は外れておらず、この時妙に勝ち誇った気分だったことを覚えています。
しかしそんな些細な感情は、すぐに上書きされることとなりました。
「テルー、起きてるー?」
その発言をきっかけとして、淡ちゃんは何度も宮永先輩の状態を確かめていました。
割って入ってはいけないと忠告する本能に従い、私はこの大人しくする方針を貫き、黙ってその様子を眺めることとしたのです。
結果的には、これは英断だったと言えるでしょう。
淡ちゃんの顔を一つ拝見した時、その頬はやや赤く染まっていました。
そして同時に、鯉のように口元を開いては閉じ、閉じては開いてを繰り返していたのです。
淡ちゃんが全身から発している雰囲気にも通行止めを食らってしまい、大人しくしようと二重に決意を固めた時でした。
「……テル、好き。 好き、好き……」
淡ちゃんは顔を枕元へ向け、後は零すように「好き」を繰り返すのみでした。
淡ちゃんの顔が徐々に加熱されてゆくのを見守る中、私は心中にて淡照を愛でる気持ちが、淡ちゃんの顔の如く加熱されていくのを自覚していました。
以前から照菫か淡照かは悩むところでしたが、こうなればもう迷う余地はありません。
とはいえ今は、そちらに構っている場合ではありませんでした。
ちょうどその位置で落ち着いていたために、淡ちゃんは私が先客だということに気が付かなかったのでしょう。
私はハイテンションで挨拶ができるほど肝の座った性格ではありませんから、気付かれるまで大人しく構えてようと思っていたのです。
「わ、テルが寝てたら私が寝られないじゃん!」
勢いよく開けられたカーテンの悲鳴を聞いた直後、淡ちゃんの発言を耳に入れました。
先客が宮永先輩であるという私の推測は外れておらず、この時妙に勝ち誇った気分だったことを覚えています。
しかしそんな些細な感情は、すぐに上書きされることとなりました。
「テルー、起きてるー?」
その発言をきっかけとして、淡ちゃんは何度も宮永先輩の状態を確かめていました。
割って入ってはいけないと忠告する本能に従い、私はこの大人しくする方針を貫き、黙ってその様子を眺めることとしたのです。
結果的には、これは英断だったと言えるでしょう。
淡ちゃんの顔を一つ拝見した時、その頬はやや赤く染まっていました。
そして同時に、鯉のように口元を開いては閉じ、閉じては開いてを繰り返していたのです。
淡ちゃんが全身から発している雰囲気にも通行止めを食らってしまい、大人しくしようと二重に決意を固めた時でした。
「……テル、好き。 好き、好き……」
淡ちゃんは顔を枕元へ向け、後は零すように「好き」を繰り返すのみでした。
淡ちゃんの顔が徐々に加熱されてゆくのを見守る中、私は心中にて淡照を愛でる気持ちが、淡ちゃんの顔の如く加熱されていくのを自覚していました。
以前から照菫か淡照かは悩むところでしたが、こうなればもう迷う余地はありません。
とはいえ今は、そちらに構っている場合ではありませんでした。
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:17:16.67 ID:fYvy0QIE0
たかみー俺にもその日記見せて!
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:17:18.91 ID:C+zn/iQl0
少し身を引き、絶対に見つからない角度を考察、実演しつつ観察を続けました。
唐突な出来事は、それから少ししたあたり。
淡ちゃんが、仰向けで眠る宮永先輩へとキスを仕掛けたのです。
それも、一度でも二度でもありません。
淡ちゃんは顔をひどく引っ掻いたように真っ赤にしながら、五回六回とキスを繰り返しており、私はついにその数を数えることをやめてしまったのです。
淡ちゃんが勢いよくカーテンを開けてくれたため、事件の全体像を眺めることができたのは幸いの一言。
無論、こんなことをされて目覚めないはずはありませんでした。
「淡……?」
「あっ……お、おはよう、テル……」
「……ま、まさか、キスしたの?」
「…………」
「答えて」
「……う、うん」
淡ちゃんとは対照的に、宮永先輩は特別顔を染める様子はありません。
何が起きたのか言葉にできないといった体で、ただただ淡ちゃんを見つめていました。
「……キス、したいの?」
「えっ?」
「いいよ、したいなら」
宮永先輩は淡ちゃんを許容しても尚、恥ずかしがるところを見せません。
キスを仕掛けた当人である淡ちゃんの方が、いつもの様子を裏返しにして、頭を動かしたり指を動かしたりの挙動不審に陥っていたのです。
唐突な出来事は、それから少ししたあたり。
淡ちゃんが、仰向けで眠る宮永先輩へとキスを仕掛けたのです。
それも、一度でも二度でもありません。
淡ちゃんは顔をひどく引っ掻いたように真っ赤にしながら、五回六回とキスを繰り返しており、私はついにその数を数えることをやめてしまったのです。
淡ちゃんが勢いよくカーテンを開けてくれたため、事件の全体像を眺めることができたのは幸いの一言。
無論、こんなことをされて目覚めないはずはありませんでした。
「淡……?」
「あっ……お、おはよう、テル……」
「……ま、まさか、キスしたの?」
「…………」
「答えて」
「……う、うん」
淡ちゃんとは対照的に、宮永先輩は特別顔を染める様子はありません。
何が起きたのか言葉にできないといった体で、ただただ淡ちゃんを見つめていました。
「……キス、したいの?」
「えっ?」
「いいよ、したいなら」
宮永先輩は淡ちゃんを許容しても尚、恥ずかしがるところを見せません。
キスを仕掛けた当人である淡ちゃんの方が、いつもの様子を裏返しにして、頭を動かしたり指を動かしたりの挙動不審に陥っていたのです。
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:21:16.33 ID:C+zn/iQl0
その背中には、本当にこんなことをしていいのか、といった風な質問文も貼り付けられていました。
心の中で腕を握りつつイエスと返答、それが通じたのでしょうかはわかりません。
「……うん、テル、ちゅーしたい……」
淡ちゃんはそれ以降、貪るが如く――いいえ、事実宮永先輩の唇を貪り始めたのです。
宮永先輩は先刻淡ちゃんへと問いかける際、共通して寝たままの姿勢でした。
その姿勢を一度崩して、ベットの上で改めて正座をし、再び淡ちゃんを見つめ直します。
「動かないから、していいよ」
宮永先輩の口から出た言葉が、淡ちゃんの理性を噛み砕いたのでしょう。
淡ちゃんは宮永先輩の腕を巻き込みつつ抱擁し、磁石の如く引き寄せた後は、何度も何度もキスの繰り返し。
二人は区切りがつく度に、過呼吸なのでは、と疑いたくなるほどに酸素を補給していました。
淡ちゃんの場合、酸素を必要とする要因の一つに、興奮も含まれていたことでしょう。
そうして一呼吸終われば、一回が非常に長いキスを再開していき――何回も何回も、その繰り返し。
一生無縁と思っていた無音カメラをスマートフォンのマーケットからダウンロードする為、興奮を抑えつつ最速でタッチパネルを操作するのには大変な労力を要しました。
淡ちゃんと宮永先輩のキスが始まり、どれほどの時間が経過したのかはわかりません。
淡ちゃんは休憩の際に時々咳き込むほど呼吸を繰り返しており、休憩時間も徐々に長くなっていきました。
半ば意地によって支配されている面もあるかもしれません。
一連の中で最も長く、最も咳き込んだ休憩が終わった直後。
「テル、もっと深いちゅーがしたい……」
心の中で腕を握りつつイエスと返答、それが通じたのでしょうかはわかりません。
「……うん、テル、ちゅーしたい……」
淡ちゃんはそれ以降、貪るが如く――いいえ、事実宮永先輩の唇を貪り始めたのです。
宮永先輩は先刻淡ちゃんへと問いかける際、共通して寝たままの姿勢でした。
その姿勢を一度崩して、ベットの上で改めて正座をし、再び淡ちゃんを見つめ直します。
「動かないから、していいよ」
宮永先輩の口から出た言葉が、淡ちゃんの理性を噛み砕いたのでしょう。
淡ちゃんは宮永先輩の腕を巻き込みつつ抱擁し、磁石の如く引き寄せた後は、何度も何度もキスの繰り返し。
二人は区切りがつく度に、過呼吸なのでは、と疑いたくなるほどに酸素を補給していました。
淡ちゃんの場合、酸素を必要とする要因の一つに、興奮も含まれていたことでしょう。
そうして一呼吸終われば、一回が非常に長いキスを再開していき――何回も何回も、その繰り返し。
一生無縁と思っていた無音カメラをスマートフォンのマーケットからダウンロードする為、興奮を抑えつつ最速でタッチパネルを操作するのには大変な労力を要しました。
淡ちゃんと宮永先輩のキスが始まり、どれほどの時間が経過したのかはわかりません。
淡ちゃんは休憩の際に時々咳き込むほど呼吸を繰り返しており、休憩時間も徐々に長くなっていきました。
半ば意地によって支配されている面もあるかもしれません。
一連の中で最も長く、最も咳き込んだ休憩が終わった直後。
「テル、もっと深いちゅーがしたい……」
48: >>46誤字 通じたのでしょうかは→通じたのかは 2012/09/15(土) 02:27:05.64 ID:C+zn/iQl0
「……本気?」
「今更本気も何もないでしょ」
「……いいよ」
「遠慮しないから……」
とてもそうには見えませんが、まるで今まで遠慮していたかのような言い回しで、淡ちゃんは宮永先輩に確認を求めます。
宮永先輩は特に答えず、ただ目を少し逸らすのみでした。
淡ちゃんも宮永先輩の心中を察してか、あるいは復活しかけたリミッターが再び解除されたためかはわからないけれど、もう好き勝手に宮永先輩の舌に自らの舌を重ねていました。
さすがの宮永先輩も参った模様、頬に赤みが見え隠れしています。
そして先述の休憩の際には、透明な糸が二人を繋げたり、千切れ落ちたそれが宮永先輩のスカートやベットに侵食もしていました。
「こんなことがあるなら、眼鏡に頼らずに視力矯正をしておけば良かった」と今日ほど悔やんだ日はありません。
肉眼に記憶するのが最善ですが背に腹は代えられない、無音カメラのズーム機能に頼り、今回は幕引きすることとしました。
気付かれぬように、行為中に音を立てずに脱走し、澄ました顔で再び入室しました。
今日の出来事はこれで終わり、惜しいですが引き際が肝心です。
もし弘世先輩あたりにバレて、二人を引き裂かれたらたまったものではありません。
◎おまけ
私の中に意外にも残っていた冷静さは、宮永先輩がディープキスの際に目を閉じる癖を発見してくれたため、記念としてここに記そうと思います。
「今更本気も何もないでしょ」
「……いいよ」
「遠慮しないから……」
とてもそうには見えませんが、まるで今まで遠慮していたかのような言い回しで、淡ちゃんは宮永先輩に確認を求めます。
宮永先輩は特に答えず、ただ目を少し逸らすのみでした。
淡ちゃんも宮永先輩の心中を察してか、あるいは復活しかけたリミッターが再び解除されたためかはわからないけれど、もう好き勝手に宮永先輩の舌に自らの舌を重ねていました。
さすがの宮永先輩も参った模様、頬に赤みが見え隠れしています。
そして先述の休憩の際には、透明な糸が二人を繋げたり、千切れ落ちたそれが宮永先輩のスカートやベットに侵食もしていました。
「こんなことがあるなら、眼鏡に頼らずに視力矯正をしておけば良かった」と今日ほど悔やんだ日はありません。
肉眼に記憶するのが最善ですが背に腹は代えられない、無音カメラのズーム機能に頼り、今回は幕引きすることとしました。
気付かれぬように、行為中に音を立てずに脱走し、澄ました顔で再び入室しました。
今日の出来事はこれで終わり、惜しいですが引き際が肝心です。
もし弘世先輩あたりにバレて、二人を引き裂かれたらたまったものではありません。
◎おまけ
私の中に意外にも残っていた冷静さは、宮永先輩がディープキスの際に目を閉じる癖を発見してくれたため、記念としてここに記そうと思います。
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:31:39.78 ID:C+zn/iQl0
………
…………
尭深「……以上。 残り三ページは淡照と当日の事件についての考察だから、見る意味はないです……」
菫「尭深がそんなに喋ってるの初めて聞いたよ……意外な一面を見られて嬉しいけど、ちょっと意外すぎかな……」
淡「……うぅ」
照「淡、どうして顔赤いの?」
淡「……もう! なんでわかんないの!」
照「??」
誠子「宮永先輩……それは淡がちょっと可哀そうというか、おかしいですよ」
菫「本当だよ……お前らおかしいよ……」
尭深「ねえ……後でさっきの教室の話、メールで文章にして私に送ってくれない?」
誠子「え? うん、いいよ」
尭深「ありがとう……これでピッタリ30ページ目……」
菫「そんなに記録してるのか……」
尭深「ふふ……やった」
菫「うわ……たかみーが笑ってる……お茶とかブドウの話の時くらいしか笑わないのに……」
…………
尭深「……以上。 残り三ページは淡照と当日の事件についての考察だから、見る意味はないです……」
菫「尭深がそんなに喋ってるの初めて聞いたよ……意外な一面を見られて嬉しいけど、ちょっと意外すぎかな……」
淡「……うぅ」
照「淡、どうして顔赤いの?」
淡「……もう! なんでわかんないの!」
照「??」
誠子「宮永先輩……それは淡がちょっと可哀そうというか、おかしいですよ」
菫「本当だよ……お前らおかしいよ……」
尭深「ねえ……後でさっきの教室の話、メールで文章にして私に送ってくれない?」
誠子「え? うん、いいよ」
尭深「ありがとう……これでピッタリ30ページ目……」
菫「そんなに記録してるのか……」
尭深「ふふ……やった」
菫「うわ……たかみーが笑ってる……お茶とかブドウの話の時くらいしか笑わないのに……」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:35:25.26 ID:C+zn/iQl0
照「ねえ、そろそろ麻雀しないと。 後輩に示しがつかないし、特訓もしたい」
尭深「あの、今日は試したいことがあって……大会ルールじゃなくて、ローカルルール適用でいいですか?」
照「いいよ、何?」
尭深「アリアリ、大四喜・十三面他ダブルあり、トビなし、二位抜け……いいですか?」
誠子「ああそれね、いいよ」
照「うん」
淡「私も! ダブルないともったいないもんねー」
尭深「じゃあ、このルールでやる時、いつもやる罰ゲームもアリ……いいですね?」
誠子「尭深から言ってくるのは珍しい。 私は構わないよ」
淡「だねー」
照「ほら菫、起きて」
菫「もう勝手にしてくれ……砂になりたい……」
尭深「あの、今日は試したいことがあって……大会ルールじゃなくて、ローカルルール適用でいいですか?」
照「いいよ、何?」
尭深「アリアリ、大四喜・十三面他ダブルあり、トビなし、二位抜け……いいですか?」
誠子「ああそれね、いいよ」
照「うん」
淡「私も! ダブルないともったいないもんねー」
尭深「じゃあ、このルールでやる時、いつもやる罰ゲームもアリ……いいですね?」
誠子「尭深から言ってくるのは珍しい。 私は構わないよ」
淡「だねー」
照「ほら菫、起きて」
菫「もう勝手にしてくれ……砂になりたい……」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:38:50.06 ID:C+zn/iQl0
尭深「…………」チラッ
淡「?」
尭深(今のアイコンタクトで、全てが通じるはず……)
淡(私とテルを見た……もしかして、テルを協力して倒せばいいの?)
淡(このルールはトップ者がそれ以外の人を選んで、損をしない程度の罰ゲームを負わせられるルール……)
淡(もしテルが連荘しても、トビがないからオーラスのタカミー、しかも親まで回ればまず勝ち……でも、実際タカミーはラス親なんて滅多に引かない)
淡(……さっきの様子を見ると、タカミーが勝った時に私達に科すゲームは)
淡(……よし、そうとなれば私が勝つ必要はない! それよりも確実に勝つ道……卓上に与えるべき支配力を、全て親決めに注ぐ!)
東:誠子 南:照 西:淡 北:尭深
淡(やった!)
淡(後は和了を狙いつつも、テルとセーコの阻止……最悪、和了を放棄してでも妨害重視でいいかな)
淡「?」
尭深(今のアイコンタクトで、全てが通じるはず……)
淡(私とテルを見た……もしかして、テルを協力して倒せばいいの?)
淡(このルールはトップ者がそれ以外の人を選んで、損をしない程度の罰ゲームを負わせられるルール……)
淡(もしテルが連荘しても、トビがないからオーラスのタカミー、しかも親まで回ればまず勝ち……でも、実際タカミーはラス親なんて滅多に引かない)
淡(……さっきの様子を見ると、タカミーが勝った時に私達に科すゲームは)
淡(……よし、そうとなれば私が勝つ必要はない! それよりも確実に勝つ道……卓上に与えるべき支配力を、全て親決めに注ぐ!)
東:誠子 南:照 西:淡 北:尭深
淡(やった!)
淡(後は和了を狙いつつも、テルとセーコの阻止……最悪、和了を放棄してでも妨害重視でいいかな)
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:42:07.52 ID:C+zn/iQl0
南4局 二巡目
尭深「……自摸。 国士十三面」
連荘
尭深「自摸。天和、国士十三面」
尭深「天和、国士十三面」 尭深「天和、国士十三面」
尭深「天和、国士十三面」 尭深「天和、国士十三面」
尭深「天和、国士十三面」
尭深「天和、国士十三面、八連荘」
誠子「ね、ねえ……そろそろ無理じゃない? これ」
尭深「あっ、そっか……ごめんなさい」
照「普通の麻雀させて……」
淡「で、タカミーはどんな罰ゲームがいいの?」
誠子(いつもなら、尭深のことだから「お茶淹れてください」程度の優しいものだけど……)
尭深「……宮永先輩、淡ちゃんにキスしてください」
淡「だよねー!」
照「……は?」
尭深「……自摸。 国士十三面」
連荘
尭深「自摸。天和、国士十三面」
尭深「天和、国士十三面」 尭深「天和、国士十三面」
尭深「天和、国士十三面」 尭深「天和、国士十三面」
尭深「天和、国士十三面」
尭深「天和、国士十三面、八連荘」
誠子「ね、ねえ……そろそろ無理じゃない? これ」
尭深「あっ、そっか……ごめんなさい」
照「普通の麻雀させて……」
淡「で、タカミーはどんな罰ゲームがいいの?」
誠子(いつもなら、尭深のことだから「お茶淹れてください」程度の優しいものだけど……)
尭深「……宮永先輩、淡ちゃんにキスしてください」
淡「だよねー!」
照「……は?」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:46:07.01 ID:C+zn/iQl0
照「えっ……皆の前で?」
尭深「はい」
照「それはちょっと……恥ずかしい」
尭深「でも、もう既に皆にバレたじゃないですか」
照「でも、見るのと聞くのは違う、っていうか……」
尭深「……じゃあ見せます、はい」
誠子「ん?」
尭深「これ、ベットで淡ちゃんと宮永先輩がキスしてた時の写真……」
淡「わ、ちょっとちょっと! プライバシー!」
尭深「……キス、したくないの?」
淡「そりゃ、すごいしたいけどさ!」
尭深「今日だけじゃない。 明日以降、部活内で好きなだけできるようになるよ……?」
淡「……うぅ、もう、わかった! 恥ずいいい‥…」
尭深「それでいい」
誠子(尭深が輝いてる……)
尭深「はい」
照「それはちょっと……恥ずかしい」
尭深「でも、もう既に皆にバレたじゃないですか」
照「でも、見るのと聞くのは違う、っていうか……」
尭深「……じゃあ見せます、はい」
誠子「ん?」
尭深「これ、ベットで淡ちゃんと宮永先輩がキスしてた時の写真……」
淡「わ、ちょっとちょっと! プライバシー!」
尭深「……キス、したくないの?」
淡「そりゃ、すごいしたいけどさ!」
尭深「今日だけじゃない。 明日以降、部活内で好きなだけできるようになるよ……?」
淡「……うぅ、もう、わかった! 恥ずいいい‥…」
尭深「それでいい」
誠子(尭深が輝いてる……)
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:49:25.03 ID:C+zn/iQl0
淡「テル?」
照「な、なに?」
淡「もう皆にバレちゃったし、いいでしょ?」
照「…………」
淡「ま、ダメって言われてもするけどね! テルってば押しに弱いんだもん」
照「まあ、確かに今更かな」
淡「でしょ! ちゅー」
照「その前に、一つ聞いてないことがある」
淡「え、なんかあるの?」
照「……淡は、私の事が好きなの?」
尭深(今更?)
誠子(本当に気付いてないのかと思った……)
照「な、なに?」
淡「もう皆にバレちゃったし、いいでしょ?」
照「…………」
淡「ま、ダメって言われてもするけどね! テルってば押しに弱いんだもん」
照「まあ、確かに今更かな」
淡「でしょ! ちゅー」
照「その前に、一つ聞いてないことがある」
淡「え、なんかあるの?」
照「……淡は、私の事が好きなの?」
尭深(今更?)
誠子(本当に気付いてないのかと思った……)
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:52:50.17 ID:C+zn/iQl0
淡「えっ、えと」
照「尭深から聞いて、やっとわかった。 そこだけハッキリさせたい、どうなの?」
淡「……テ、テルは?」
照「今質問してるのは、私」
淡「……やだよ、もしテルから振られたら、私もう何もできなくなっちゃう」
淡「だから、これでもいいやって思って……それで、あんなこと……」
照「……私も一緒、万が一にも振られることは怖い。 だからあの時、淡にキスをさせた」
淡「え……」
照「好きでもない人に、キスさせるわけないでしょ?」
淡「……テル、好き」
照「うん」
淡「付き合って、それで、これからもずっと……」
照「……うん」
照「尭深から聞いて、やっとわかった。 そこだけハッキリさせたい、どうなの?」
淡「……テ、テルは?」
照「今質問してるのは、私」
淡「……やだよ、もしテルから振られたら、私もう何もできなくなっちゃう」
淡「だから、これでもいいやって思って……それで、あんなこと……」
照「……私も一緒、万が一にも振られることは怖い。 だからあの時、淡にキスをさせた」
淡「え……」
照「好きでもない人に、キスさせるわけないでしょ?」
淡「……テル、好き」
照「うん」
淡「付き合って、それで、これからもずっと……」
照「……うん」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 02:56:19.87 ID:C+zn/iQl0
淡「テル、抱っこして」
照「いいよ」ギュッ
淡「頭、撫でて」
照「うん」
淡「えへへ……すっごい幸せ!」
照「……キスは、しないの?」
淡「テル、タカミーの言葉、覚えてる?」
照「罰ゲーム、キス、するんでしょ?」
淡「もう罰でもなんでもないけどね。 ちゅーはするけど、私はしないよ」
照「どういうこと?」
淡「タカミーは、テルの方から私にちゅーして、って言ったんだよ」
淡「そんなの関係なく、テルからして欲しいけどね。 思えば、私が一方的にちゅーしているだけだったもん」
照「……わかった。 顎の力抜いて」スッ
淡「ん……」
照「いいよ」ギュッ
淡「頭、撫でて」
照「うん」
淡「えへへ……すっごい幸せ!」
照「……キスは、しないの?」
淡「テル、タカミーの言葉、覚えてる?」
照「罰ゲーム、キス、するんでしょ?」
淡「もう罰でもなんでもないけどね。 ちゅーはするけど、私はしないよ」
照「どういうこと?」
淡「タカミーは、テルの方から私にちゅーして、って言ったんだよ」
淡「そんなの関係なく、テルからして欲しいけどね。 思えば、私が一方的にちゅーしているだけだったもん」
照「……わかった。 顎の力抜いて」スッ
淡「ん……」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 03:00:00.06 ID:C+zn/iQl0
照「……ちゅっ」
淡「っ……うぁ……」
照「……ふぅ……淡、顔真っ赤」
淡「えへへ、なんでだろう……なんか、テルからちゅーされるの、すごいいいよ」
照「……んぐっ」
淡「あ……んむっ……ぅ……」
照「んっ……ぷはっ」
淡「……ねえテル、もっとやっていいよ?」
照「遠慮しないからね……んっ」
誠子(振られるわけないんだよなぁ……)
尭深「……今日は赤飯」ゴロゴロ
誠子「尭深、床で寝っ転がるのやめて」
菫(決勝戦の中堅戦前は、尭深に二人のキスを見せることにしようかな……)
菫(もうどうにでもなれ……)
おわれ
淡「っ……うぁ……」
照「……ふぅ……淡、顔真っ赤」
淡「えへへ、なんでだろう……なんか、テルからちゅーされるの、すごいいいよ」
照「……んぐっ」
淡「あ……んむっ……ぅ……」
照「んっ……ぷはっ」
淡「……ねえテル、もっとやっていいよ?」
照「遠慮しないからね……んっ」
誠子(振られるわけないんだよなぁ……)
尭深「……今日は赤飯」ゴロゴロ
誠子「尭深、床で寝っ転がるのやめて」
菫(決勝戦の中堅戦前は、尭深に二人のキスを見せることにしようかな……)
菫(もうどうにでもなれ……)
おわれ
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 03:04:57.09 ID:fYvy0QIE0
おつおつ
ちょーよかったよー
ちょーよかったよー
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 03:07:22.66 ID:MU9VLaVS0
おつ
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/15(土) 03:25:44.31 ID:LV3Jpxop0
乙
すばらでしたよ
すばらでしたよ
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