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ルルーシュ「時間を持て余すのに理由が必要か?」

引用元:http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1267988852/l50
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:07:32.35 ID:BQ7SuDrQ0

眠れないので、お暇な方はお付き合いを

かといってネタがあるわけでもないので
適当にお題をください


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:12:12.25 ID:GvXGo3QA0

ルルーシュと上島竜兵の掛け合いが見たいです


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:21:39.98 ID:BQ7SuDrQ0

>>2
C.C.「ルルーシュ、お前最近疲れているのか?」

ルル「何を言うかと思えば…一体何を根拠にそんな事をのたまった?」

C.C.「先日の夜更け過ぎの事だが、私が所用でお前の部屋の前を通ったときの事なんだが」

ルル「何故お前はそんな時間に俺の部屋の前を通ったんだ」

C.C.「野暮なことは気にするな。器の小さい男だな」

ルル「事と次第によっては、俺の貞操にも心配が及ぶからな。念のために聞いただけだ」

C.C.「ふん。私が童貞坊やに色欲を抱くとでも考えていたのか? 全く以って浅はかな思考だ」

ルル「ほぅ、では改めて聞こう。 なぜお前は俺の部屋の前を通ったんだ?」

C.C.「…そ、それはだな」

ルル「口ごもるのは疚しさがお前の中に潜んでいるからではないのか?」

C.C.「そ、その……せ、生理現象だ。 …あまり言わせるな」

ルル「…俺の配慮が足りなかったな。すまない」

C.C.「こ、この事はまた後々謝罪してもらうからな。
   それで本題に戻るぞ。 私がお前の部屋の前を通った際に、部屋の中から音が漏れてきていた。
   その音に耳を澄まして聞いてみたら…」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:24:57.06 ID:BQ7SuDrQ0

上島「俺はやらないからな!」

肥後「じゃあ俺が」

寺門「じゃあ俺が」


ルル「それでは俺も!」


上島「じゃ、じゃあ俺が!」


肥後「どうぞどうぞ!」
寺門「どうぞどうぞ!」

ルル「どうぞどうぞ!」


C.C.「テレビのバラエティ番組に向かって、楽しそうにツッコミをしているお前の声が聞こえてきたんだ」


C.C.「……なぁ、ルルーシュ。 もし疲れているのなら、少しくらい胸を貸すぞ?」

ルル「……哀れんだ目で俺を見つめてくるな」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:28:47.98 ID:BQ7SuDrQ0

筆は少々遅いかもしれませんが、出来うる限りのネタは極力消化させていただきます




6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:30:58.79 ID:qz/qltl/0

C.C.ゼロをカレンがルルゼロと勘違いする話


10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:35:22.59 ID:BQ7SuDrQ0

>>6

C.C.(今日も今日とて、私はルルーシュの代理か)

C.C.(あいつからは「あまり喋らず、堂々としていればいい」とだけ聞いたが…)


C.C.(…思った以上に暇だな)


カレン「あ、ルルーシュ! いい所にいるじゃない!」

C.C.「!?」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:40:01.96 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「ねぇ、次に行なわれる作戦に関しての質問があるんだけれど」

C.C.「おい、カレン。私は…」

C.C.(いや待てよ、これはひょっとしたら最高の暇つぶしが出来るんじゃないか…!?)


C.C.「その意見は却下する」

カレン「え!? ちょ、なんで」

C.C.「カレン。お前は確かに私の正体を知っている。
   しかして周りに多数の人がいるなかで、部下が組織のトップに敬語を使っていないのは少々問題ではないのか?」

C.C.(まぁ、玉木の阿呆の事はこの際置いておこう…)

カレン「そ、そうでした。申し訳ありません!」

C.C.「さて、カレン。お前は私に何か聞きたい事があって来たのではないか?」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:44:49.39 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「は、はい! 次の作戦であるシンジュクゲットー関連の話なのですが…」

C.C.「そういう事ではないだろう、お前が私に聞きたいというのは」

カレン「へ?」

C.C.「例えば…そうだな。
   『休日は一体何をして過ごしているのか』、『好きな女のタイプは何なのか』
   もしくは…『今現在、意中の相手はいるのか』」

カレン「な、え、ちょ、え、ええ!?」

C.C.「お前が真に聞きたいのは、そういう事ではないのか?」

カレン「ル、ルルーシュ! 
   アンタさっき自分で公私混同はダメみたいな風に言っておきながら、それってモロ私情みたいな感じじゃない!」

C.C.「声を荒げるな。 そしてここは騎士団内だ。私に同じ事を反芻させたいのか?」

カレン「グッ…も、申し訳ありません……」


14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:50:27.25 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.→ゼロと以下表記


ゼロ「…さて、私に聞きたい事とはなんだ?」

カレン「ですから、先ほども申し上げたとおりに次回の作戦についての事を」

ゼロ「カレン…こうして私が機会をあげているんだ。
   お前の様子を見ていて分かる。作戦などという公的なもの以外で聞いてみたいことがあったのだろう?」

カレン「そ、それは…その……」

ゼロ「私はいつもお前を見ている。 お前のことはよく知っているつもりだ」

カレン「ルルーシュが…私を、ずっと見てくれている……?」

ゼロ「ああ、私はお前をずっと見ている。 見守っている」

カレン「そ、それじゃあ一つだけ聞かせてください、ゼロ…」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:53:08.47 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「ゼロの…ルルーシュの好きな人って、一体誰なんですか…?」

ゼロ「ぶっふぅwwwwwwwwwww」

カレン「ゼ、ゼロ!?」

ゼロ「…すまない。 少々咳き込んでしまっただけだ、気にするな」


C.C.(いかん、これは面白い。 面白すぎるぞカレン…。
   ここまでウブな反応を見せてくれるとは流石の私も想定の範囲外だった…!)


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:01:32.86 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「大丈夫?」

ゼロ「ああ、大事無い」

カレン「さっきから肩が震えているんだけれど、そんなに体調が悪いの?」

ゼロ「持病みたいなものだ、気にするな」

カレン「声まで震えちゃって…」

ゼロ「笑いを、いや、お前が素直になってくれた事への喜びを噛み締めているだけだ」


19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:04:12.03 ID:BQ7SuDrQ0

ゼロ「さて…カレン。先ほどの質問だが」

カレン「は、はい!」

ゼロ「私が恋仲となりたい人間がいるのか、という話だったな」

カレン「……はい」

ゼロ「それはだな」


ゼロ「カレン、君自身だ」

カレン「…………へ?」

ゼロ「君だ。私はそう言っているんだ」

カレン「………!?」

ゼロ「ほら、こんなに顔を真っ赤にして」

カレン「て、照れているからに決まってるじゃない!」

ゼロ「目まで涙ぐんでしまって、一体どうしたというんだ?」

カレン「…嬉しいからに決まっているじゃない。 …馬鹿」


C.C.(ダメだwwwww腹筋がwwwwwよじれそうだwwwww)


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:08:58.58 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.(おっと、もうすぐ本物のゼロが来る時間帯か)


ゼロ「カレン、大事な話がある。 あとで俺の部屋に来い」

カレン「えっ…部屋って、もしかして…」

ゼロ「少々の覚悟はしてくるんだな。 多少は荒いかも知れないが、優しくしてやる」

カレン「は、はい!! …ちょっとくらい荒っぽくても、私は一向に構いません」

ゼロ「ぶっふぅwwwwwww」

カレン「ゼ、ゼロ!?」

ゼロ「いや、すまない。またしても咳き込んでしまった。 どうにも体調が芳しくないようだ。
   先に部屋へ戻ることにしよう」


ゼロ「また後で、カレン」

カレン「うん…ルルーシュ……」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:15:18.44 ID:BQ7SuDrQ0

~数十分後~


ルル「ご苦労だ、C.C.」

C.C.「そっちの方こそご苦労な事だ。
   学生とゼロを両立する二足の草鞋は大変だろう」

ルル「お前の口から労いの言葉が出るとは珍しいな」

C.C.「なに、非常に面白いものが見れたしな。
   今日の私はご機嫌なんだ」

ルル「どんなことがあったのかは知らないが、それは良かったな」

C.C.「それに、これからもっと面白そうなことが起こりそうだからな」

ルル「何の事だ?」

C.C.「こちらの話だ、気にするな。 
   私は一足早くアッシュフォードへと戻っておく」

ルル「ああ、分かった」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:16:41.43 ID:BQ7SuDrQ0


C.C.「なぁ、ルルーシュ」

ルル「どうした?」

C.C.「私たちは、共犯者だよな?」

ルル「今更分かりきったことを。 当たり前だろう」

C.C.「そうか……w」

ルル「おい、なんだその含み笑いは」

C.C.「気にするな」

ルル「全く、変な女だ」


24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:19:27.43 ID:BQ7SuDrQ0

~さらに数十分後~


ゼロ(真)「さて、着替えも終わって作戦プランの準備も万端だ」

ゼロ「今日も絶好の騎士団日和になりそうだな」


コンコン


ゼロ「誰だ?」

カレン「ゼロ、私です。 紅月カレンです」

ゼロ「カレンか。 構わない、入れ」

カレン「…失礼します」


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:23:37.34 ID:BQ7SuDrQ0

ゼロ「…カレン、今日のお前の服の着方は少々おかしい」

カレン「何が、ですか?」

ゼロ「少々胸元が開きすぎている。 
   騎士団の規律の面もあるから、あまり着崩すような真似はするな」

カレン「そ、それはだって、アンタが部屋に呼ぶから…ちょっとくらい、大胆になっても…」


ゼロ「俺がお前をいつ部屋に呼んだというんだ?」

カレン「!?」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:28:29.43 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「あ、アンタさっき部屋に来いって言ったじゃない!」

ゼロ「何を言う、俺はついさっき着いたばかりだぞ」

カレン「だ、だってアンタ私にこ、こく、こくこくは…!」

ゼロ「刻刻破?中華連邦の新しいKMFの名前なのか、それは」

カレン「し、しらばっくれて…! アンタ、男として最低よ!!」

ゼロ「カレン、深呼吸をして少し待て。未だに状況がつかめていないんだが」

カレン「わ、私に好きって言ったじゃない!!」

ゼロ「落ち着け、カレン」

カレン「優しくしてやるっていうから…凄く、恥ずかしかったのに…」


ゼロ(一体どうなっているんだ、コレは…!?)


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:35:10.48 ID:BQ7SuDrQ0

ルル(落ち着いて考えずとも、これは十中八九、あの魔女の所為だ)

ルル(俺が騎士団本部に来る前までに何らかのトラブルがあったと見て間違いない)

ルル(ならば俺に出来ることは)

ルル(『つい今しがた到着したばかり』で、『先刻までゼロの代理をC.C.に任せていた』ことを
   カレンに説明し、この妙なちぐはぐ感を取り払うことが先決!)

ルル(この問題を解決するための条件提示はクリア…!)


ゼロ「カレン、まず落ち着いて俺の話を聞くんd……」

カレン「馬鹿ああああああああああああああああああああああ!!」

グシャ

ゼロ「」


~その頃、アッシュフォード~


C.C.「全く、今日は本当に面白かった…これならば、ゼロを演じるというのも悪いものではないな」

-end-




7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:31:03.24 ID:+gSqxjEbO

ルルーシュが徹底的にしーつーを無視してるのが見たい


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:43:16.71 ID:BQ7SuDrQ0

>>7

C.C.「なぁ、ルルーシュ。ピザが食べたい。出前を取ってくれ」

ルル「……」

C.C.「おい、聞いてるのか」

ルル「……」

C.C.「おい、ルルーシュ」

ルル「……そういえば読みかけの本があったな」

C.C.「おい、無視するな」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:47:12.76 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「……」

C.C.「なんだ、つれないじゃないか」

ルル「……」

C.C.「いつもは『ピザを取る余力があるならば、そのカロリーを別の事に消費しろ』と
   口やかましく言っているじゃないか」

ルル「……」

C.C.「『合衆国ニッポン!』というネーミングとポージングを考えてやった恩義をお前は忘れたのか?」

ルル「存外早く読み終えてしまったな。音楽でも聴くか」

C.C.「ルルーシュ、馬耳東風というやつか。 こうなったら意地でもお前に相手させてやる」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:50:49.82 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「おい、貧弱シスコンもやしっ子」

ルル「~~♪」

C.C.「そこの音程外れているぞ、音痴」

ルル「……」

C.C.「ほら、そうして人に突っ込まれたらすぐ歌うのを止める。
   男らしく初志貫徹で最後まで歌いきれ」

ルル「……」

C.C.「ボリュームを上げて対抗か。 だが私はその分だけ声を荒げて喋るぞ」

ルル「……」

C.C.「全く、ボリュームを上げるなら上げるで最大まで上げてみろ。
   どうせ自分の耳が持たなくなったから妥協をして中途半端な大きさで留めているんだろう?」

ルル「……」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:53:48.06 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「お、この曲順で行くならば次は『reincarnation』じゃないか」

ルル「……」

C.C.「ほら、そうやって露骨に飛ばす。
   いくら私が美声だからと言って、そこまで照れることないじゃないか」

ルル「……」

C.C.「なぁ、ルルーシュ」

ルル「……」

C.C.「相手をしろ」

ルル「……」

C.C.「…淋しいじゃないか」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 05:58:51.42 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「…しばらくピザは控えるか?」

C.C.「…!」

ルル「…どうかと聞いている」

C.C.「分かった、善処しよう」

ルル「…ふん、まぁお前の口からその言葉が聞けただけでも及第点と言ったところか」

C.C.「私だって伊達に長生きしていない。 妥協くらいは知っているさ」


C.C.「ただな、あんなそっけない態度だけはとってくれるな。 …私は存外、傷つきやすいんだぞ」

ルル「…すまなかった」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:00:51.10 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「なんであんな急に冷たくなったんだ?
   そんなに私はお前にかまけず、ピザばかり食べていたか?」

ルル「なに、簡単な理由だ。 C.C.、これを読んでみろ」

C.C.「ん? これはお前が途中で読んでいた本じゃないか」

C.C.「なになに…『人を追い詰める51の方法』?」

ルル「ゼロとして行動するなら、交渉術や行動心理学に詳しくなくてはいけないからな。
   その実験として少々試してみただけだ」

C.C.「……」

ルル「ん?」

C.C.「……」

ルル「おい、C.C.。なぜ急にそっぽを向く」

C.C.「……」

ルル「C.C.、聞いているのか?」

C.C.「……」

ルル「…これが、因果応報というやつか」


-end-




9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:35:22.11 ID:YR4BL6x8O

マキバオーとCCの絡みを願います


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:09:22.94 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「そういえばお前、夢とかあるのか?」

ジェレミア「私ですか?」

C.C.「お前しかいないこの空間で、私はお前以外の誰に話しかければいいんだ?」

ジェレミア「それは失礼いたしました」

C.C.「で、さっきの質問の回答は?」

ジェレミア「そうですね…ルルーシュ様のお傍で働けるのであれば、それ以外で思う事は特に…」

C.C.「なんだ、ごくごくつまらない忠義だな」

ジェレミア「どのように捉えられようとも、私にはそれだけが己が全てですから」


ジェレミア「ですが…もしも本当に成すべき事が終わったのであれば…」


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:15:27.19 ID:BQ7SuDrQ0

ジェレミア「のどかな地で、のどかな暮らしをして、ゆるやかに生きて行きたいですね」

C.C.「…本当に欲が無いんだな」

ジェレミア「現状で精一杯なだけですよ」

C.C.「オレンジ農園でもやってみるか?」

ジェレミア「それも良いですね、我が忠義の農園とは素晴らしい」

ジェレミア「そこで馬や牛など放牧して、ちょっとした牧場を経営するのも…いいですね」

C.C.「ふん、せいぜい夢想を楽しんでいろ。 そういうのどかな夢は、嫌いじゃない」

ジェレミア「…ありがとうございます。 おかげで、私のやりたいことが少しだけ見えたような気がします」


ジェレミア・ゴットバルト
後の牧場王(マキバオー)と呼ばれる男の起源は、このような些細な会話から成るのであった




12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:40:05.73 ID:R7AWD5+0O

C.C.とルルのイチャイチャエロエロがみたい


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:24:09.11 ID:BQ7SuDrQ0

>>12

C.C.「おい、ルルーシュ」

ルル「…今何時だと思っている?」

C.C.「知ったことか。 そんな事よりも頼みがある」

ルル「俺の睡眠時間をたった一言で片付けるとはいい度胸じゃないか」

C.C.「あまり気にするな」

ルル「まぁ、目が覚めてしまったのはもう過ぎた話だ。 一体なんの用だ?」

C.C.「私の下着がどこかへ行った」

ルル「それは一般的に『無くした』というんだ」

C.C.「お前、どこにあるのか知らないか?」

ルル「俺が知るわけないだろう」


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:26:31.26 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「しらばっくれるとは大した度胸じゃないか」

ルル「お前が俺にどんな意見を求めているのか理解しかねるんだが」

C.C.「さぁ、出せ」

ルル「何をだ」

C.C.「ここまで言っても分からないか」

ルル「正確には『分かりたくない』という心情をお前は汲み取ってくれないのか」


C.C.「ルルーシュ、お前…私のパンツ盗んだだろう」


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:31:48.05 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「……なぜそこで犯人が俺になる」

C.C.「白羽の矢が立つとしたらお前しかいないだろう」

ルル「……根拠はどうなる?」

C.C.「なに、簡単な事だ」

C.C.「考えても見たら、情欲の盛んな坊やとずっと同じ部屋で過ごしているんだ」

ルル「お前が勝手にここに住み着いただけだろう」

C.C.「若い力に任せて押し倒されていても何ら不思議も無かった」

C.C.「いわば私は日頃から己が身の危険と隣り合わせだったわけだ」

ルル「ついに痴呆が始まったのか。長生きの弊害は怖いな」

C.C.「だがお前はそうしなかった、何故か分かるな?」

ルル「同意を求めるな。 分からん、知らん」

C.C.「お前は私の使用品で己の欲を発散していたからだ。 …違うか!?」

ルル「勝ち誇った顔でこっちを見るな。 違うに決まっているだろう」


52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:37:18.68 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「QED、証明終了だ。 なにか異論はあるか、犯罪者」

ルル「…夜遅くに起こされて、何を言われるかと思えばいきなり犯罪者扱いか。
   もしも俺が犯人ではなかったら、それなりの責任は取ってもらえるんだろうな?」

C.C.「責任もクソもあるか。 お前が犯人、事件解決。 あとは尋問を残すだけじゃないか」

ルル「どれだけ傍若無人なんだお前」

C.C.「で、被告。 どこに私のパンツを隠した?」

ルル「…全ての事柄に俺が異論を唱える前に、一つだけ」

C.C.「意見を許そう」

ルル「もしも俺が犯人ではなかったら、お前は一体どうやって責任を取るつもりだ?」

C.C.「有りえない事を大前提に置くんだな、お前」

ルル「言っておくが俺はこの容疑を全力で晴らしに行くからな…」

C.C.「ふん、その時は私の豊満な乳房をお前の好きにさせようじゃないか」


54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:42:41.78 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「童貞坊やには過ぎたものだが、億が一にも無いことだ。
   この程度だったらいくらでも許可しよう」

ルル「…さも俺がその事柄を望んでいる風に語るな」

C.C.「で、どうする?」

ルル「ふん、最初からお前に報酬などといったものは何も期待はしていない。
   お前が屈服するのにはこういった責任払いが必要だと思っただけだ」

ルル「いいだろう、結ぶぞ! その契約!」

C.C.「ふん、そんなに強気でいいのか? 
   私はお前の行動を随時監視するから、少しでも証拠を隠滅するような素振りを見せたら
   その時点でアウトだからな」

ルル「一向に構わない。 俺はシロだからな」

C.C.「ほぅ…強気だな」


コンコン

C.C.「ん? こんな時間に一体誰だ?」


55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:47:36.09 ID:BQ7SuDrQ0

咲世子「夜分遅くに失礼致します~」

C.C.「なんだ、咲世子か。 一体どうしたというのだ?」

咲世子「いえいえ、こんな夜更けに外まで聞こえるような声で話されていたから何事かと思いまして…。
    あ、そういえばC.C.様。 ちょうどいい所に!」

C.C.「ん?」

咲世子「C.C.様のお着替え一式、誠に勝手ながら洗濯しておきました。
    私めの部屋に置いてあるので、また後ほど持って参ります」

C.C.「……」

ルル「……」

C.C.「…一つ聞きたい。 そこに淡いピンクの下着はあるか?」

咲世子「ええ、ありますとも。 大胆な下着を持っていて、正直洗っていてドキドキものでした」

C.C.「……そうか、ありがとう」


56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:51:03.54 ID:BQ7SuDrQ0

咲世子「それでは、失礼致しました」



ルル「…弁明は?」

C.C.「…ない」

ルル「…何か言うべきことは?」

C.C.「…み、見つかって一安心だな」

ルル「……」

C.C.「…悪かった。 今回の件に関しては全面的に非を認めよう」

ルル「全く…まぁ、見つかって良かったな。 俺はもう眠いから寝るぞ」

C.C.「…ルルーシュ」

ルル「なんだ? まだ何か言い足りない部分でもあるのか?」

C.C.「…責任払いの件、覚えているか?」


57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:55:34.81 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「覚えていない」

C.C.「ほ、ほら! もしもお前が犯人じゃなかったら」

ルル「覚えていない。 そしてこれ以上は聞く気にならん」

C.C.「わ、私はその要求を呑んでも一向に構わないぞ?」

ルル「俺自身がその願いを叶える気がない」

C.C.「…童貞坊や」

ルル「勝手に言っていろ」

C.C.「今回ばかりは流石に反省しなくてはならないからな。
   今日くらいは一緒に眠ってやるぞ。 お坊ちゃんは人肌淋しいんだろ?」

ルル「…勝手にしろ」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:59:06.59 ID:BQ7SuDrQ0

~数分後~

ルル「勝手にしろ、とは言ったが」

C.C.「…zzz…zzz」

ルル「本当に勝手に人のベッドに入ってくるとは」

C.C.「…zzz…zzz」

ルル「そのくせ俺よりも早く眠りに就くとは…まるで猫だな」

C.C.「…zzz…zzz」

ルル「まぁ、眠っているなら仕方ない。起こして怒鳴るほどの元気も俺にはもう無い」

C.C.「…zzz…zzz」

ルル「…おやすみ、C.C.」

C.C.「…おやすみ、ルルーシュ」


60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 07:05:55.84 ID:BQ7SuDrQ0

~朝~

C.C.「さて、被告人」

ルル「……」

C.C.「『目が覚めたら、おっぱいを枕代わりにしていた』。反論は?」

ルル「…ない」

C.C.「あまつさえ、谷間に涎を零して熟睡していた。 異論は?」

ルル「…ない」

C.C.「全く、人がほんの少々気を許して一緒に眠った結果がコレだ。
   やはり貴様は色欲まみれの童貞坊やだな」

ルル「…お前の寝相の悪さが主な原因だろうが」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 07:07:22.75 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「私の寝相とお前が胸をおっぱい枕にした事は関係性があるのか?」

ルル「…反論の余地は、ない」

C.C.「ふふん、お前、今後一週間は廊下で寝ろ。
   このままじゃあ次は本当に下着を盗まれるどころじゃないかも知れんからなぁ」

ルル「…今朝の件は不可抗力だと何度言ったらいいんだ?」

C.C.「異論は許さんぞ、ルルーシュ」

ルル「…魔女め」


-end-




17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 04:53:48.74 ID:7xVj9Uu1O

ドSC.C.とドMナナリーの話


63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 07:20:48.32 ID:BQ7SuDrQ0

>>17

ナナリー「私は、目が見えません」

C.C.「ああ、知っている」

ナナリー「私にとっては音こそが世界の色のようなものです」

C.C.「なるほどな」

ナナリー「ですから、C.C.さん。私を罵倒してください」

C.C.「…なんともまぁ吹っ飛んだ発想だな、愚かしいにも程があるぞ」

ナナリー「ああ…貴方の声でなじられるとこんなにもゾクゾクするだなんて…」

C.C.「おい、一体どういうつもりでそっちの気質に目覚めたんだ」

ナナリー「なんて冷酷な声…まるで家畜を哀れむような声のようです…」

C.C.「お前に数多の言葉を浴びせたいのは山々だが、その前に質問をいくつかさせろ」

ナナリー「はい、C.C.様」

C.C.「様をつけるな」

ナナリー「では、お姉さま」

C.C.「…この際だ。 多少の妥協は止むを得まい」


64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 07:26:50.46 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「まずは、先ほど言ったとおり。
   お前をそういう風にさせたのは、一体誰が原因なんだ?」

ナナリー「…事の発端はお兄様の部屋から聞こえてくる声でした」

C.C.「あいつの部屋から?」

ナナリー「その声の主は、お兄様をスラング寸前の数多の言葉でねじ伏せておりました。
   それはそれはもう、ひどい言葉で」

C.C.「……」

ナナリー「それを聞いているうちに、なんというかこう胸がキュンキュンしてしまって。
   気がついたら私はずっとその声の主に耳をすませていました」

C.C.「その声の主というのは…?」

ナナリー「お姉さま、貴方です」

C.C.「可愛いお前が愚かしいマゾに目覚めてしまったのは、私が原因だったというわけか…」

ナナリー「ああっ…!!」

C.C.「ええぃ、いちいち反応するな!」


66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 07:32:19.76 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「さて、もう一つだけ聞こう。 なぜ突然そんなカミングアウトを私に?」

ナナリー「ずっとお兄様の部屋に聞き耳を立てて、今まで過ごしてきました。
   ですが、それももう限界です」

ナナリー「お姉さまに弄ってもらいたい…言葉攻めというのを体感したい…」

ナナリー「そんな私の気持ち、お姉さまに分かりますか?」

C.C.「分からない。 分かりたくない。 その気持ちを私は分かっちゃいけない」

ナナリー「そう! そんな冷たい声をもっと聞きたいから!
   私は貴方にこうやって告白したんです!!」

C.C.「落ち着け、ナナリー。 そんなお前をどう扱うべきなのか私には分からないよ」

ナナリー「分からなくていいんです! 貴方の感じるまま、赴くままに私をなじればいいんです!」

ナナリー「さぁ! さぁ! さぁ! お姉さま!!」

C.C.「やめろ…車椅子なのにそんな勢いで迫ってくるな…!」


69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 07:37:11.43 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「きゃああああああああああああああああ!!」


ガバッ


C.C.「はぁっ…はぁっ…!」

C.C.「夢、だったのか…」

ルル「おい、C.C.。 うなされていたぞ、大丈夫か?」

C.C.「あ、ああ。ルルーシュか。 
   いや、存外ひどい夢を見ただけだ」

ルル「ほぅ、お前がうなされるとは相当の悪夢だったのか」

C.C.「ああ、それはもうひどい夢だった」

ルル「寝汗まで掻いているじゃないか」

C.C.「そこまでうなされていたのか、私は…」

ルル「興味本位で訪ねるが、一体どんな夢だったんだ?」

C.C.「…お前に教えるには少々酷すぎる内容だったよ」


-end-




53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 06:42:41.32 ID:umucXvU/O

アニメでヤンデレブラコンに射殺されたかわいそうなシャーリー?たんにハッピーエンドを


73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 07:55:52.75 ID:BQ7SuDrQ0

>>53

見初めたのは、入学式。

困ったように微笑む彼を遠目から見て、私は一目で恋に落ちた。


整った顔立ち、気品すら感じる佇まい、そして誰にでも優しい平等な態度。

瞬く間に彼は学園の人気者となっていた。

ライバルも当然ながら多かったけれど、皆に好かれる彼を私は少しだけ誇らしくも感じていた。

おかしいよね、そんなに見知った仲ってわけじゃないのに。


74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 07:57:30.54 ID:BQ7SuDrQ0

そんなある日、彼は生徒会の副会長として学園を牛耳る立場にたっていた。


生徒会の副会長という事で何かと多忙な彼を手伝いたい。

そして何よりも、もっと彼の身近にいたい。

そんな率直な気持ちが私を動かす。


気がつけば、私は生徒会の一員として働くようになっていた。


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:00:22.57 ID:BQ7SuDrQ0

彼と親しくなれた。

ルル、と呼べるような仲になれた。

向こうも私を下の名前で呼んでくれるようになった。


そんな些細な事が凄く嬉しくて、知らず知らずに涙ぐんでいる私に気づく。

すぐに涙腺が緩んでしまうのは情けないけれど、嬉しさだけは隠せない。

本当に幸せな日々だった。


77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:01:56.87 ID:BQ7SuDrQ0

嬉しくて、楽しくて。

そんな日々が大好きで。

そんな彼が大好きだった。


でも、心のどこかで私は思っていた。


この恋は実らない、と。


78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:05:34.83 ID:BQ7SuDrQ0

どこかに負い目があったというわけではなく、
彼に引け目を感じているわけでもない。

ただ、漠然とそう感じていた。


諦めればいい。 
彼は素敵だけれど、世間を見ればきっともっと素敵な人がいるだろう。

諦めれば、きっと楽になる。


でも、それでも。

私は彼が好きだった。


79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:09:31.28 ID:BQ7SuDrQ0

この恋が実らないなら、それが慎ましい愛の種となるように。

私は静かに彼を思うことにした。


数多の女の子から告白をされても、一向に付き合う素振りを見せない彼。

思い切って訪ねたことがある。

「ねぇ、ルルってばなんで付き合わないの? 告白されたのに勿体ないよー!」

そう言った私の心は、少しだけギチリと痛む。

そんな彼は困ったように私に返事を返してくれる。

「好きな人が、いるから」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:13:49.51 ID:BQ7SuDrQ0

その時の感情は覚えていないが、涙だけが止まらなかったのは覚えている。

やっぱり、叶わない。
どこの誰に彼が恋をしているのか分からない。
ただ、それが自分じゃないのが凄く切なかった。

ふと、私の体が温かさに包まれるのを感じた。

「泣かないでくれ、シャーリー」

次に紡がれた言葉は

「好きなのは、君なんだ」

彼は本当に困ったような顔をして、私に告げる。

「君が泣いているのを見るのは、少し困る」


81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:14:46.09 ID:BQ7SuDrQ0


まるで、陳腐な三文小説のようだった。

粗末で些事な夢を…私は見ていた。


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:18:03.66 ID:BQ7SuDrQ0

目を開けると、彼は泣いていた。

死ぬな、死ぬなと声を枯らして私に訴えている。


もしかして、夢で見たような彼の困った顔。
今の私がしている表情なのかな。


結局、この恋は実らなかった。

でも、こうして大好きな人の傍で終わるのも、少しだけロマンチックなのかもね。


幸いの名残に。

貴方と共に過ごせた思い出を。

ほんの少しだけ、書き換えて。

私の幸せな物語は幕を閉じる。


-end-




72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 07:50:25.30 ID:xc47epHj0

酔っ払いルルーシュと全然酔わないC.C.を


83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:23:31.86 ID:BQ7SuDrQ0

>>72

ルル「今日の任務もなんとか無事に終えることが出来た、か」

C.C.「ルルーシュ、おかえり」

ルル「ああ、ただいま…。 おい、C.C.」

C.C.「ん? どうした?」

ルル「いつの間にワインを持ち込んだ?」

C.C.「ついさっきだ。 ラクシャータが余ったんでお裾分けだとさ」

ルル「あまり飲みすぎるなよ。 明日の任務に差し支えない程度にしておけ」

C.C.「いちいち口やかましい奴だ。 美味しい酒もお前の小言で不味くなる」

ルル「好きに言っていろ。 
   俺はもう眠るから、遅くまで飲みすぎるなよ」

C.C.「おいおい、ルルーシュ。もう眠るのか?」

ルル「ああ。 それがどうかしたか?」

C.C.「つれない奴だな。 こうして折角の美酒があるんだ。一杯付き合え」


85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:29:31.59 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「…未成年のアルコール摂取は脳細胞を破壊する。 それくらい分かるだろう」

C.C.「貴様の脳細胞なぞ私の知ったことか。
   それとも何か? 私の酒など飲めないとでも言うつもりか?」

ルル「まるで性質の悪い酔っ払いの絡み酒だな」

C.C.「ふん…やはりお坊ちゃまには酒の味覚など分からないだろうな」

ルル「なんだと?」

C.C.「ブリタニアの軍事圧力や中華連邦との交渉には飲まれない男も
   たかだか酒程度のものに飲まれてしまうのが怖いのか、と言ったんだ」

ルル「つまらない冗談を言うじゃないか、C.C.」

C.C.「ほぅ、これを冗談と捉えることの出来るお前の脳はさぞ幸せなんだろうなぁ」

ルル「面白い。 俺が酒ごときに飲まれるわけがないだろう。
   C.C.、余ったグラスを貸せ。 少しくらいなら付き合ってやる」

C.C.(本当に乗りやすい男だな、こいつは…)


86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:35:56.58 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「ほぅ…なかなか飲みやすいな」

C.C.「上質な白ワインだからな。 喉にすぅっと入ってくるのが分かるだろう」

ルル「風味だけではなく、澄んだ高原を彷彿とさせるような味わい深さも素晴らしい」

C.C.「あまり語るな。 ボロが出るぞ」

ルル「…少し黙っていろ」

C.C.「しかしまぁ、なんだ。 お前の飲みっぷりから見ると、本当にイケる口っぽいな」

ルル「…俺を誰だと思っているんだ?」

C.C.「まぁ、あまり飲みすぎるなよ。 明日の任務に差し支えない程度にしておけ」

ルル「また随分と遅く返答する鸚鵡返しだな。 俺が先ほど言った台詞と同じじゃないか」

C.C.「お前は皮肉だったんだろうが、私はお前の身を案じて言ったまでだ」

ルル「心配は無用だ。 己のセーブを俺が欠かすわけないだろう」


87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:41:48.43 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「しかし、なんだ…C.C.」

C.C.「どうした?」

ルル「お前、よく見たら…綺麗だな」

C.C.「ふん、何を言うかと思えば…何?」

ルル「綺麗だ。 そう言ったんだ」

C.C.「お、おいルルーシュ。 いきなり顔を近づけるな」

ルル「琥珀色の瞳、切れ長な目、整った鼻筋…綺麗だ…」

C.C.「目が据わった状態で褒められても、そ、そんなに嬉しくないぞ」

ルル「深緑の髪もよく似合っている…このまま、お前を抱きしめたい…」

C.C.「ルルーシュ。 もう寝たほうがいい。それも早急に」

ルル「なぁ…C.C.。お前は俺のことを一体どう思っているんだ?」

C.C.「共犯者。 それ以上でも以下でもない」

ルル「…本当は?」

C.C.「そ、それは…」


89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:48:33.18 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「俺はお前の本心が聞きたい」

C.C.(そ、そんなに真面目な顔で見つめられると…)

ルル「お前は、俺を、どう…思って……」

C.C.「ほ、本当はだな! 私は結構お前の事を…」

ルル「い…るん……だ……zzz……」

C.C.「ルルーシュ?」

ルル「…zzz…zzz」

C.C.「酔いつぶれて…眠ってしまったのか?」

C.C.「電光石火で酔っ払って、光の速さで混乱を招いて、何も知らない無垢な顔で眠るとは。
   なんともまぁ酒癖の悪いやつだ」


90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:51:28.22 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「でもな、ルルーシュ」

C.C.「私は、けっこうお前の事が」

C.C.「――――」

C.C.「…私も少し酔っているな。 もう眠るとするか」


92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:56:51.81 ID:BQ7SuDrQ0

~翌朝~

C.C.「おい、ルルーシュ」

ルル「今の俺に話しかけるな」

C.C.「もうすぐ出かける時間だぞ」

ルル「揺さぶるな。 頼む、今回ばかりは切に頼む」

C.C.「『明日の任務に差し支えない程度にしておけ』」

ルル「アゴをしゃくれさせて言うな。その件に関しては不問にしておく」

C.C.「私が問いただしたいくらいだぞ」

ルル「…頭が、割れるように痛む」

C.C.「良かったな。 それが世間一般で言うところの二日酔いだ」

ルル「…俺は金輪際、アルコールは摂取しない。 絶対に」

C.C.「固い決意をしているところですまんが、本格的に出かける時間だぞ」

ルル「…今日のゼロはお前に任せる」

C.C.「ダメだ。 中華連邦で大事な会議だろう。 お前が行かずに誰が行く」

ルル「…昨日の記憶も無い。 今日の気分は最悪。 
   …全く以って厄日だ」


93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 09:00:21.85 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「頭が、割れるように、いや、もう、割れている…」

C.C.「よほど参っているな」

ルル「ナナリー…今、そっちに行くからな…」

C.C.「自分の妹を勝手に故人にするな」


C.C.「まったく、今回だけだぞ…。
   ルルーシュ、こっちへ来い」

ルル「何をする気だ? 迎え酒という拷問は受け付けんぞ」

C.C.「膝枕だ」

ルル「は?」

C.C.「…私の気が変わらないうちに来い」


95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 09:04:18.17 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「これは存外、楽になるな」

C.C.「それは重畳だ。意外と頭重いなお前、治ったら早くどいてくれ」

ルル「言われずとも、すぐ、どいてやるさ」

C.C.「それは良かった」


C.C.(しかして、昨日の勢いがあった男らしさはどこへやら、だな)

C.C.(こうしているとまるで、…いや、柄にも無いことを考えてしまった)

C.C.(まぁ…もう少しだけこのままでも、罰は当たらんだろう)


ルル「おい、C.C.」

C.C.「なんだ?」

ルル「お前、なんで頬が赤いんだ?」

C.C.「…私もきっと二日酔いだからさ」


-end-




91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 08:53:49.75 ID:Hoj9SnhDO

おっぱい枕リターンズ


100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 09:39:56.94 ID:BQ7SuDrQ0

>>91

ルル(これは一体、どうなっているんだ)

C.C.「…zzz…zzz」

ルル(俺が、C.C.に抱きしめられながら眠っている、だと?)

C.C.「…zzz…zzz」

ルル(しかも頭にむにゅむにゅした感触を感じる)


ルル(何故かは分からんが、由々しき事態だ)


101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 09:44:16.23 ID:BQ7SuDrQ0

ルル(そもそも俺はなぜ、甘んじてC.C.の腕の中にいるんだ?)

ルル(腕を振りほどいてこいつを地面に蹴り倒す。
   その拍子でC.C.は飛び起きて、寝惚けながら自分の床に帰っていく)

ルル(これで条件はクリア。完璧なプランじゃないか)


ルル(では早速、思考から行動へシフトを切り替えよう)


ルル「ふんっ!」

C.C.「…zzz…zzz」

ルル「ふんんっ!」

C.C.「…zzz…zzz」


ルル「こ、この馬鹿力め…一寸たりともほどけないとは……!」


102: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 09:49:00.89 ID:BQ7SuDrQ0

ルル(仕方ない、押して駄目ならば引いてみればいい)

ルル(プランB『北風と太陽』を考察するまでだ)

ルル(とは言ったものの…まったく身動きできないのは困ったな)

ルル(とりあえず、ずっと固定されて辛くなってきたから
   頭の位置だけでもずらしてみよう)

ゴソゴソ

ルル(どうにももにゅもにゅした感覚があるな。
   もう少し上に軸をずらしてみるか…)

ゴソゴソ

C.C.「んっ…ふぅ、ん……」


ルル(おい、妙な声を出すな)


103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 09:53:25.26 ID:BQ7SuDrQ0

ルル(いかん、本当に苦しくなってきた…)

ルル(このままではC.C.が目覚めるよりも早く、俺が永久の眠りに就いてしまう)

ルル(だが、この状態で起こされたらコイツに何を言われるか分かったものではない)


ルル(考えろ、こういった土壇場でこそ思考を止めてはいけない)


C.C.「…んうぅん、チーズ君…んふふ…」


ルル(こいつまさか、チーズ君と俺を勘違いしているのか!?
   というか今までこんな馬鹿力でぬいぐるみを抱きしめていたのか…)


104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 09:57:07.67 ID:BQ7SuDrQ0

ルル(駄目だ…意識が朦朧としてきた…)

ルル(こうなったら、強硬手段に出るしかない)

ルル(死に物狂いでもがいて脱出。たった一つの冴えたやり方とはよく言ったものだ)


ルル「ふんぬぅぅぅぅぅぅぅぅ!」


モゾモゾ


ルル「ぷはぁ!!」

ルル「ようやく脱出、できた…か…」


C.C.「…おい、ルルーシュ」

ルル「…おはよう、C.C.」

C.C.「これは一体、どういう状況だ? 理解可能な説明を私は求めるぞ?」


105: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 09:59:38.00 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「C.C.。落ち着いて状況を把握できるか?」

C.C.「お前が息を荒げて私に馬乗りになっている。 これで充分か」

ルル「及第点だ。では、どういった状況でこうなっているか、これも理解できるな?」

C.C.「……変態め」

ルル「やはり誤解を解くのが最優先事項のようだな」


106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:03:52.43 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「いいか、C.C.。お前はチーズ君をどこにやった?」

C.C.「そんなのは私のベッドの中に決まっているだろう」

ルル「では、お前は今どこにいる?」

C.C.「…何故に私はお前のベッドで組み伏せられたようになっている?」

ルル「そこまでは合格だ。 お前はもしかして、昨晩トイレか何かで部屋を出なかったか?」

C.C.「喉が渇いたから、水を飲みに起きたのはうっすらと覚えている」

ルル「そこからの記憶は?」

C.C.「…曖昧だ」

ルル「なるほど、ではそこからは俺が説明しよう」

C.C.「…お前まさか、私の飲んだ水に睡眠薬でも投入したんじゃないだろうな」

ルル「…お前はまず俺への懐疑心を捨てることから始めよう」


107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:09:11.14 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「いいか、お前はそこで俺の部屋へと帰ったあと、多分戻るベッドを間違えている」

C.C.「この私がか? そんなこと有り得るはずが無いだろう」

ルル「前科持ちが何を言う。 続けるぞ。
   そして俺の眠っているベッドへと間違って潜り込み、俺をチーズ君と勘違いする」

C.C.「お前とチーズ君を? 馬鹿を言うな。可愛さに雲泥の違いがありすぎるだろう」

ルル「…あくまで俺のは予測だ。
   そしてお前は俺が寝ているのをいいことに、抱き枕代わりに俺を抱きしめた」

C.C.「…道理で妙に寝苦しいと思ったら、私はお前を抱きしめていたのか」

ルル「熟睡していた奴が寝苦しいとのたまうとは戯言にも程があるぞ…」


109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:12:02.25 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「そして俺は目が覚めて、お前から逃れるために四苦八苦を重ねて今に至るというわけだ」

C.C.「…それで、いつまでお前は私に馬乗りになっているつもりなんだ」

ルル「…すまない」

C.C.「まぁ、大方理解はした。 
   お前の推理も一理あるだろう。これは両者痛み分けといったところだな」

ルル「…俺は危うく本当に死に掛けていたんだが」

C.C.「細かいことは気にするな」


112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:21:38.00 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「しかしだな、ルルーシュ」

ルル「どうした? まだ何か問題点でもあったのか?」

C.C.「お前は私に抱き枕代わりにされていたのだろう?」

ルル「…まぁ、一概にそう言えなくは無い立場にはあった」

C.C.「という事は、だ。
   お前また私の胸を勝手にまさぐったな?」

ルル「天地神明に誓おう。 断じて無いと」

C.C.「しかしてお前くらいの歳が持ちうる腕力があれば、私の腕くらいすぐに振りほどけるだろう」

ルル「……」

C.C.「それなのに、あえてそれを行なわなかった。
   お前、私の胸に埋もれている感触を甘んじて受けていたのか?」

ルル「ただの誤解だ。 それで証明終了でいいだろう」

C.C.「あやしいぞ、お前…」


113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:24:23.26 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「まさかお前、本当に私の胸を…」

ルル「胸を両手で隠すのはやめろ」

C.C.「……変態」

ルル「誤解だと言っているだろう!」

C.C.「それでは納得のいく説明をしてもらおうじゃないか。
   『なぜお前は私の胸に抱かれたままだったのか?』」

ルル「……答えは簡単だ」

C.C.「是非とも聞かせてもらおう」


ルル「……振りほどけなかった。 それだけだ」


115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:28:17.08 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「おい、ルルーシュ」

ルル「なんだ」

C.C.「私はこれでも一応女だぞ?」

ルル「ああ、分かっている」

C.C.「自慢じゃないが、非力だぞ」

ルル「……」

C.C.「お前、何気に物凄く格好悪いことをカミングアウトしていないか」

ルル「それで俺の疑いが晴れるならばそれでいい」

C.C.「さもやり遂げた風な体裁を取り繕っているところ申し訳ないが、未だに信じられんぞ」

ルル「…事実なのは仕方ない」


C.C.「まぁ、いい。こんな事であまり言い合うのも疲れる。 今日の所は私が折れてやろう」

ルル「折れるも何も、お前が元凶であり原因だろうが…」


120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:32:40.49 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「ルルーシュ」

ルル「…なんだ」

C.C.「もう少し雰囲気とムードというのを覚えて来い。
   状況と場合によっては、考えてやらないこともないぞ」

ルル「…寝言は眠りながら言うものだ」


~後日~


咲世子「レディー、ゴッ!」


パタン


ルル「くっ、また…負けた。 これで12連敗、だと!?」

C.C.「…腕相撲で男性に勝ったのは、長い間生きているが初めての経験だぞ。
   本当に貧弱だったのか、お前」

ルル「今日はたまたま調子が悪いだけだ」

C.C.「…まずは筋肉をつけることから始めてみような」


-end-




98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 09:23:59.87 ID:RoFEIQ2PO

ニーナのオナニー講座


122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:43:46.18 ID:BQ7SuDrQ0

>>98

ニーナ「一人えっち、一人でやれば、怖くない」

ニーナ「…ちょっと語呂が悪すぎるかな」

ニーナ「一人でも えっちと呼ぶのが たまらない」

ニーナ「…うん、今日の一句はコレね」

ニーナ「何とはなしに感じる言葉だけれど、『えっち』を平仮名で表記することや
  最後の結びに『たまらない』と付けることで
  背徳感がグッと深まっている気がするわ!」


ニーナのオナニー(を題目とした川柳の)講座




99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 09:28:46.34 ID:GaahMdHUO

ルルーシュが厨二病をからかわれて引きこもる話


123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:50:16.70 ID:BQ7SuDrQ0

>>99

ルル(今日も良き騎士団日和だ。 皆は活動に勤しんでいるだろうか?)


玉城「でよ~、ゼロの奴ってさ!」


ルル(食堂から話し声が聞こえてくるな。
   どんな話をしているのだろう?
   趣味が悪いのは承知しているが、少々聞き耳を立ててみるか)


玉城「『黒の騎士団』ってーの? このネーミングセンスどうにかなんねぇかなwww」


ルル「!?」


125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:56:37.77 ID:BQ7SuDrQ0

扇 「まぁ、そう言ってやるなよ玉城」

玉城「だってよ、皆も内心ではそう思ってるんじゃね?
   今までゼロに対してツッコミを入れる奴がいなかったから、暗黙の了解みたいになってっけどよ」」

朝比奈「いやまぁ、実は俺もゼロのセンスはどうかと思っていたんだが」

玉城「だろ!? しかもこのご時勢にマスク被ってポージング決めるんだぜ!
   ゼロを初めてみたときなんかさ、俺が厨房の頃に脳内で思い描いた姿が現実になっちまったかと思って
   内心では結構慌てちまったよ」

千葉「なにアンタ、あんなの妄想してたわけ?」

玉城「うっせ! 今はもう過ぎた話だからぶっちゃけてんだよ!」


ルル「……」


126: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 11:02:59.82 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「ちょっとアンタ達! 私たちのリーダーに対して失礼じゃないの!?」

玉城「ちょ、待てって。 そんなに熱くなるなよぅ」

カレン「一種の不敬罪よ。 そういう軽率な発言が士気に関わっているのを忘れないで!」

ルル(おお、カレン…やはりお前は俺の右腕だ……)


藤堂「では紅月くん。 一つ問うが、君はゼロのセンスについてどう思っている?」

カレン「…えっ!?」

ルル(…えっ!?)


玉城(まさかの藤堂サマからの発言だよ)

千葉(戦闘にしか関心がないと思っていたけれど、藤堂さんも思う節が多少なりともあったのね)

扇 (予想だにしない所からの突っ込みだったな。
   見てみろ、意見を求められた本人はしどろもどろになっているぞ)


127: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 11:08:37.60 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「わ、私はその、ゼロがいいなら別にそれでいいかなと思いまして」

藤堂「日和見な意見は今この場で求められることではない。
   君が、君の本心が、一体どういう風に思っているのか私は訊ねたいんだ」

朝比奈(藤堂さん、目が真剣そのものだ…)

千葉(よっぽど突っ込みたかったのね、ゼロのセンスに関して)


カレン「わ、私はその」

藤堂「簡単な話だ。 『君が』、『どう』、『思っているか』。 
   それをこの場で言うだけだ」


カレン「しょ、正直…あのセンスは無いかな~、なんて」

玉城「ほれ見ろ。 やっぱりカレンも俺たちと同じ気持ちじゃねぇか!」

カレン「わ、私はKMF用のスーツがちょっとセクハラみたいって思っただけで…!」



ルル(……四面楚歌、とはきっとこのような状況の事なんだな)


129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 11:14:41.04 ID:BQ7SuDrQ0

千葉「そもそも『紅蓮飛翔滑走式』というのもゼロの案らしいわよ」

扇 「あれはラクシャータ博士が名付けたんじゃないのか?」

千葉「なんでも、ゼロ直々のデザインと名前だったって機工関連の人から聞いたけれど?
   まぁそれをノリノリで作っちゃうあの人もあの人ね」

藤堂「巷で聞いた話だか、ゼロは自分のKMFにチェス盤を持ち込んでいるらしいが」

カレン「また随分と狭い巷ですね…」

玉城「それじゃあアレか、ゼロは『俺がこの戦場を支配してますよ~』って感じでKMFの中でチェス動かしてるのか!?」

朝比奈「…噂に聞く『邪気眼』というのを患ってそうだな、俺たちのリーダーは」



ルル(…今日はもう帰ろう。…しばらく外にも出ないでおこう)


130: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 11:19:51.62 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「おい、ルルーシュ」

ルル「……」

C.C.「帰ってきたと同時に何を言うかと思えば、『しばらく騎士団には顔を出さない』だと?
   お前はどこの駄々っ子だ」

ルル「……」

C.C.「どうした? いつもの覇気が全然ないじゃないか。
   なにか騎士団で嫌なことでもあったのか?」

ルル「…母さんみたいなことを聞いてくるんだな」

C.C.「喧しい。 ただでさえモヤシっ子極まりないお前が陰鬱になったら、この部屋にキノコが生えるかと心配してしまう。
   お前がそんな風に落ち込んでいる原因をさっさと話してみろ」

ルル「なぁ、C.C.…」

C.C.「なんだ?」

ルル「俺のセンスは、どこかおかしいのか…?」


132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 11:29:07.49 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「なんだ、そんな些細なことか」

ルル「……」

C.C.「変じゃないに決まっているだろう」

ルル「…本当か?」

C.C.「お前と私の関係性はなんだ? 共犯者だろう。
   もしも万が一お前が辱めを受けても、私とお前で半分こだ」

ルル「C.C.…」

C.C.「恥ずべきことなど何も無い。 堂々としていろ。
   その方がお前らしい」

ルル「…つまらないことで迷惑かけたな、礼を言う」

C.C.「なに、構わない」

C.C.「だから早く部屋から出てこいよ。 騎士団がお前を待っているんだからな」

ルル「…ああ!」


133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 11:31:27.43 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「……」

C.C.「さて、と」


トゥルルル…トゥルルル…ガチャ


カレン「はい、こちら紅月」

C.C.「私だ」

カレン「電話先でのその傲岸不遜さ…もしかして、C.C.?」

C.C.「この美声を聞いて私以外に何を連想するんだ、お前は」

カレン「はいはい。で、用件は?」

C.C.「ルルーシュが引きこもった」

カレン「はぁ!?」

C.C.「どうにも騎士団本部に行ってから様子がおかしい。 お前、何か心当たりは無いか?」

カレン「心当たり、と言われてもねぇ…」


134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 11:35:26.83 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「あ、一つだけ心当たりがあるといえばあるけれど…」

C.C.「どんな些細な事でも構わん、教えろ」

カレン「今日ルルーシュのやつ何故か顔見せなくてさ。
    あいつに出す分のお茶菓子を私が食べちゃったくらい、かな」

C.C.「些細な事すぎる。死ね」

カレン「そ、そんな事を言われても思い当たる節が無いから仕方ないでしょう!」


カレン「あ、そうだ。強いて言うなら、今日はゼロのセンスについて少しだけ喋った事があったわ」

C.C.「…聞かせろ」


137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 11:42:17.33 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「あいつのセンスに皆ちょっとだけ不満持っているみたいで、その事を食堂で少し喋ってたくらい」

C.C.「肯定的な意見はその場で出たか?」

カレン「…残念だけど、否定派で満場一致だったわね」

C.C.「ドアはどうだ? 開いていたか?」

カレン「さぁ、そこまでは流石に気にしていなかったから」

C.C.「そうか…」

カレン「でもあそこの扉って薄いから、声だけ聞こえていたかもね……あっ!」

C.C.「気づいたか。 ルルーシュはどうやらそれを聞いていた可能性が高い。
   明日の騎士団本部には私が何としてでも行かせるから、お前は根回しをして随所でゼロを褒めちぎれ」

カレン「で、でもまだ確定と言ったわけじゃないでしょ?」

C.C.「不確定でも構わん。 やれることをやるだけだ」

カレン「…了解。 私にも責任はあるからね、今回はアンタのプランに乗ってあげる」

C.C.「戦果を期待するぞ、じゃあな」


プツッ…ツー…ツー…


C.C.「これじゃあ、まるで保護者の気分だな」


139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 11:49:12.39 ID:BQ7SuDrQ0

~翌日~

C.C.「おい、ルルーシュ。今日は大事な定例議会だろう」

ルル「案ずるな、今日はしっかりと騎士団に顔を出してくる」

C.C.「そうか、それは良かった」

ルル「…? なにか良かったことでもあったのか?」

C.C.「いいや、こっちの話だ」


140: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 11:50:55.99 ID:BQ7SuDrQ0

~黒の騎士団にて~


ゼロ「諸君、おはよう」

玉城「よぅ、ゼロ! 今日も頑張ろうぜ!」

扇 「おはよう。 お前ありきの騎士団だ、今日も一つ気合を入れてやろう」

カレン「ゼロ! おはようございます!!」

ゼロ「なんだ、今日はやたらと張り切っているな」

玉城「そりゃお前ぇ、昨日休んでたろ? 
   どうにも気合が乗んなかったから、その分のフラストレーションを今日ぶつけてるだけよ!」

ゼロ「フラストレーションの使い方はさておき、感心だな。 その調子で頑張れ」

ルル(なんだ…やはり俺の考えすぎだったのか…)


玉城(おい、カレン! 本当にこんな感じでいいのかよ!?)

扇 (ゼロが疲れているみたいだから、皆で励ましてみよう、か。 なかなか良い案だと俺は思うぞ)

カレン(あ、ありがとうございます!)


カレン(ルルーシュ、これで以前のように元気になってくれるかな?)


142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 11:55:56.05 ID:flTo6TDd0

こんな気を使われてるのをルルーシュが知ったら・・・


143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:01:46.78 ID:BQ7SuDrQ0

藤堂「…ゼロ、少々話が」

ゼロ「む? どうした、言ってみろ」

藤堂「常日頃から思っていたのだが、昨日の事もあったので良い機会だから伝えておこうと思う」

ゼロ「ほぅ、それはなんだ」


藤堂「貴殿のセンスは少々妙ちくりんではなかろうか」


ゼロ「…えっ!?」

カレン「…えっ!?」


カレン(空気読みなさいよ奇跡のM字ハゲぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!)


~その頃~

C.C.「ふふ、これでルルーシュも多少は騎士団で過ごしやすくなるだろう。
   内助の功、というやつか? やるじゃないか、私…!」


-end-




110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:13:52.70 ID:ET4+xoirO

カレンのおっぱいで一つ話をお願いします。


124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:53:46.66 ID:ET4+xoirO

>>110+カレンがおっぱいの大きさをコンプレックスにしている話で


147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:09:48.91 ID:BQ7SuDrQ0

>>110>>124


カレン(もしかして、と思ってたけどやっぱり…)

カレン(また、サイズが一つ上がっちゃってる…)

カレン(もうこんなに大きくならなくてもいいのになぁ…)


150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:13:56.44 ID:BQ7SuDrQ0

カレン(かと言って、男社会の騎士団で相談なんて到底無理な話だし…)

カレン(どうしようかな、またKMFのスーツがピチピチになっちゃうのかな…)


C.C.「そっと耳をすま~して~♪ 遠いとおい音楽~~♪」


カレン(あれは、C.C.? i-Podなんていつの間に持ってたんだろう?)

カレン(…駄目で元々、当たって砕けろ! イチかバチか、相談してみようかな)


152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:17:04.91 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「ね、ねぇ! C.C.!」

C.C.「~♪ ~~♪」

カレン「ねぇっつってるでしょ! 聞こえないの!!」

C.C.「…喧しい女だ。 がさつな声はレディに程遠いぞ」

カレン「はいはい、申し訳ありませんでした」

C.C.「で、用件はなんだ? 見てのとおり私は忙しい身でな」

カレン「ただ音楽聴いてるだけで忙しかったら、音楽家なんて過労死するわよ…」


153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:20:37.84 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「そんな事よりも、ちょっと相談があるの」

C.C.「断る」

カレン「…せめて内容くらい聞いてくれてもいいんじゃない?」

C.C.「なんとなく面倒そうな気がしたからな。
   こういう時の私のカンは頼りになるから信用しているんだ」

カレン「そんなに難しい話じゃないからさ、お願い! この通り!」

C.C.「ほぅ、お前がゼロ以外に頭を下げるとは珍しいな。
   とりあえず話だけでも聞いてやる」

カレン「ほ、ホント!?」

C.C.「私の気が変わらないうち、というのが条件だ。ほら、とっとと話せ」

カレン「こ、ここじゃアレだから場所を移さない?」

C.C.「…仕方ない、ゼロの個室でも借りておくか」


155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:26:09.43 ID:BQ7SuDrQ0

~ゼロの部屋~

C.C.「胸を…小さくしたい?」

カレン「う、うん」

C.C.「顔を真っ赤してまで悩むことなのか?
   確かに肩は凝るが、女として生まれたからには立派な武器になるじゃないか」

カレン「アンタにとってはいいかも知れないけれどね、KMFに乗るときや走る際に凄く邪魔なの。
    そ、それに男の人からどことなくエッチな目で見られている気がして…」

C.C.「まぁ十中八九、やましさ満載の目で見られているだろうな」

カレン「真顔でそういう事を言うな!」


159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:30:34.29 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「で、何かと不便だから胸を小さくしたいのか」

カレン「うん、そんな感じ」

C.C.「お前はきっと無意識のうちに多くの敵を作るタイプかも知れんな」

カレン「…なんの話?」

C.C.「こっちの話だ」


C.C.「さて、本題に入ろう」

カレン「う、うん」

C.C.「まず最初に結論から言おう。 胸を小さくする方法はある」

カレン「ほ、本当に!?」


162: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:35:21.71 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「流石はC.C. …伊達にぽたぽた焼きが似合うくらい年数を重ねているわけじゃないのね!!」

C.C.「嫌味だったら殺す。 嫌味じゃなければ数万歩譲って許してやる」

カレン「えっ、何が!?」

C.C.「無自覚でアレか…お前本当に長生きできるか心配になってきたぞ」

カレン「私の今後はいいのよ、それよりも胸を小さくする方法って何?」

C.C.「予想以上に刹那主義だな、お前」

カレン「過去は振り返らず、未来は省みずよ」

C.C.「名言風に言わなくてもいい。
   さて、カレン。 この方法を教える前に一つだけ訊ねておきたいことがある」


163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:41:44.58 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「お前、『胸を大きくする方法』というのを知っているか?」

カレン「え、ええ…民間療法的なことくらいなら、学友との話でちょっとだけ耳にしたような…」

C.C.「その方法は一体どのような事柄だった」

カレン「い、異性から、胸を…さ、触ってもらうことって聞いた…けれど…」

C.C.「ふむ、正解だ」

カレン「で、でもそれがどうかしたの?」

C.C.「いいか、カレン。 逆転の発想だ」

カレン「逆転の発想?」


164: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:43:39.84 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「『異性から胸を揉んでもらう事で大きくなる』。まずこれを大前提としよう。
   では一体どのようにすれば胸は小さくなるか」

カレン「……そ、それは!?」

C.C.「その答えは非常に簡単、シンプルなものだ。
   すなわち、『大きくなる事と全くの逆説的なことを行なえば小さくなる』」

カレン「そ、それってつまり…」

C.C.「そう、『同姓から胸を揉んでもらう』こと。 それが胸を小さくする秘訣だ」


166: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:48:08.45 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「な、なるほど! それならば辻褄が合うわ!」

C.C.「理解できたか?」

カレン「ええ、バッチリよ…でも」

C.C.「どうした?」

カレン「C.C.、アンタなんで妙に笑いを堪えているの?」

C.C.「持病だ、気にするな」

C.C.「で、どうする? 
   このまま帰って一人で胸について悶々と悩んでおくのか?
   それとも私に揉んでもらって、胸を小さくしようと努力してみるのか?」

カレン「わ、私は…」


カレン「お、お願い、します……」


C.C.「ぶっふぅwwwwwwwwwwww」


168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:51:50.56 ID:BQ7SuDrQ0

カレン「C.C.…?」

C.C.「すまない、盛大にくしゃみをしてしまっただけだ。気にするな」

カレン「な、ならいいんだけど…」


C.C.(おいおい…あんな出鱈目、本当に信じてしまったぞコイツ…)

C.C.(溺れる者は藁をも掴むというのを私は今この目で見ているんだな)

C.C.(暇つぶしを兼ねて簡単に請け負ってみたら、存外面白いことになってきた…)

C.C.(よし、乗りかかった船だ。 
   ここは一つ盛大に揉んでやって、さらにサイズを一つ上げてやろうじゃないか)


171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:59:30.29 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「では、揉むぞ」

カレン「わ、分かった…」

C.C.「前から優しく揉んでほしいか?
   それとも、後ろから激しく揉んでほしいか?」

カレン「そ、そんなこと聞かないでよ…馬鹿……」

C.C.(いかん、楽しくなってきた)


C.C.「じゃあ、揉むぞ。今度こそ、しっかりと」

カレン「は…はい……」


ガチャ

ルル「おい、C.C.。 
   あれほど俺の部屋の施錠はしっかりしておけ…と……」

C.C.「………」

カレン「………」

ルル「………」


177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:04:36.16 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「すまない、邪魔したな」

C.C.「おい、ルルーシュ。 そんな気の使い方など私は求めていないぞ」

カレン「C.C.……まだ、なの?」

C.C.「カレン、目を開けろ。 いいから目蓋を開けて私と共に弁明しろ」

カレン「で、でも…揉んでもらうの初めてだから、目を開けたままだと恥ずかしいし…」

C.C.「やめろカレン、そんな奇跡の一言なぞ私は聞きたくない」


ルル「お前たちがそういう関係というのは重々理解した」

C.C.「いや待てルルーシュ、お前はまだ何一つとして理解していない」


178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:08:24.26 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「愛というのは様々な形があるだろうし、俺もそれを咎めるつもりは無い」

C.C.「強いて言うなら、お前の右腕的なポジションにいる阿呆を咎めてもらいたいのだが」

ルル「だがな、流石に公私混同はあまり感心しないな。
   メリハリをつければ、好きなタイミングで逢瀬を重ねてくれ」

カレン「C.C.…じらさないで、早く……」

C.C.「カレン、お前は目と共に耳まで閉じているのか? 
   絶妙なテノールボイスが聞こえてきているだろう」


181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:13:58.21 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「以上だ、幸せになれよ」


ガチャ


C.C.「……一人で勘違いしたまま出ていってしまった」

カレン「……」

C.C.「災禍の中心は我関せずで目を閉じたままだし…これはまた面倒なことになった…」


C.C.「ひとまずこの場を治めるためには…」


C.C.「現実逃避の意味合いを兼ねて、カレンの乳房でも揉んでおくか」


-end-




114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:27:57.83 ID:uBQE/F3FO

C.C.妊娠疑惑
真相は闇の中


182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:19:52.63 ID:BQ7SuDrQ0

>>114

ルル「なぁ、C.C.」

C.C.「どうした、ルルーシュ」

ルル「最近お前の嗜好は変わったのか?」

C.C.「私は別に普段どおりと思うのだがな。どうしてまたそんな事を聞く?」

ルル「まず、ピザを過剰摂取しなくなった」

C.C.「お前が前々から注意していた事だろう。改善されて良かったじゃないか」

ルル「…その代わりに、やたらと果汁や柑橘系、梅干などの酸っぱいものを食すようになったな」

C.C.「最近やたらと食べたくなるんだ、放っておけ」

ルル「…C.C.、お前妙に洗面所へ行く機会も増えたよな?」

C.C.「美容と健康に気をつけるため、まず鏡で自分をチェックするのは常識だろう」


184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:24:02.71 ID:BQ7SuDrQ0

ルル(聞けない…)

ルル(「お前、妊娠しているのか」という、僅か数秒で言い終わるフレーズが切り出せない…!)

ルル(こんなときに相談できそうなのはヤツしかいない…)


ルル「C.C.。少しスザクと話したいことが出来たんで、家を留守にする」

C.C.「おぉ、いってらっしゃいだ。旦那様」

ルル「旦那…様…?」

C.C.「どうした? いつもの冗談を真剣なリアクションで返されると流石に戸惑うぞ」

ルル「あ、ああ。もちろん冗談というのは分かっていたよ…行ってくるぞ」


186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:28:15.19 ID:BQ7SuDrQ0

スザク「ルルーシュ、どうしたんだい? 顔が真っ青じゃないか」

ルル「ちょっと考え事をしていただけだ」

スザク「ふーん、あまり無理しないようにね」


ルル「なぁ、スザク。一つ訊ねたいことがある」

スザク「なに?」

ルル「C.C.の事なんだが、最近あいつ変わったと思わないか?」

スザク「C.C.が? うーん、別に変わった兆候とか無かったけれど」

ルル「そうか、だとすれば俺の気のせいだったな」


スザク「なに?妊娠でもしたの?」

ルル「お前は何故そんな風にサラリと聞きづらい事を口に出せるんだ…」


187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:31:01.21 ID:BQ7SuDrQ0

スザク「いや、だってずっと前から赤ちゃんの本とか読んでるし
    なんか妙に酸っぱいもの食べまくってるし…」

ルル「そういう兆候があったのを分かっていて、何故一度俺を泳がせたんだ…?」

スザク「いやだって、ルルーシュならそのくらいの変化に気づいているだろうと思って」

ルル「そうか…お前もやはりそう思うのか…」

スザク「ねぇ、ルルーシュ」

ルル「…なんだ?」

スザク「心当たりとかあるの?」


189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:33:44.81 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「無い。皆無だ」

スザク「さすがは童帝だね」

ルル「…いや、もう何も言うまい」

スザク「だとすればおかしいね。
    C.C.は君の部屋で寝泊りしているんだろう?
    ここ数ヶ月で彼女が一人で外泊したことや、見知らぬ男性と一緒にいたことは?」

ルル「四六時中ずっとあいつは傍にいるが、そういった素振りは全く無かった」

スザク「…ほら、もう君が原因としか考えられないじゃないか」


194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:38:34.87 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「断じて無い、そんな事はない」

スザク「言い切れる?」

ルル「…前に一度、酒で酔って記憶を無くしたことがある」

スザク「わぁ、そりゃまた意外だ。君でもそんなことがあるんだね」

ルル「だがあの時は膝枕だけだったし、互いに衣類に乱れは無かった」

スザク「…衣類に乱れが無いから、事を致していない。
     発想的には間違いなくサクランボのそれだね」

ルル「…五月蝿いぞ」


195: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:41:29.77 ID:BQ7SuDrQ0

スザク「ルルーシュ、君も男だろ。
    そろそろ覚悟を決めるべきだ」

ルル「……」

スザク「皇帝になるのが先か、父親になるのが先か。
    たったそれだけの些事じゃないか」

ルル「それを些事と言い切るお前の器こそが皇帝に相応しい気がしてきたぞ」

スザク「思い切って聞いてみてごらん。
    C.C.に『俺がお前の父親なのか』って」

ルル「だから何で俺が父親ということ前提で話を進めているんだ」


198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:49:42.50 ID:BQ7SuDrQ0

ルル(結局、C.C.に妊娠の疑いがあるという事だけしか明確にはならなかったが…)

ルル(やはりここは聞くべきだろう。 『妊娠しているのか』、と)



ルル「ただいま」

C.C.「おかりなさい」

ルル「…何故ニヤニヤしている」

C.C.「ふん、なんでもない」

C.C.「ただ…」

ルル「ただ?」

C.C.「家庭を持つのはこんな気分か、と妄想していただけだ」

ルル「!?」


200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:52:35.76 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「な、なぁ…C.C.…」

C.C.「どうした?」

ルル「お、お前…もしかして、赤ちゃんが」

C.C.「赤ちゃんが?」

ルル「…いるのか?」


C.C.「…みんなには秘密だぞ、パパ」


ルル「ほぅわああああああああああああああああああああああああ!!」


ぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁあああああああああ………!!


ルル「…ハッ!」

C.C.「…また随分とうなされていたな、ルルーシュ」


204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:55:28.52 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「ゆ、夢だった…のか…!?」

C.C.「全く失礼なやつだ。寝言で『C.C.が…C.C.が…』とやたら私の名を連呼していたが
   そんなにも素敵な夢を見ていたのか?」

ルル「いや、今世紀の歴史に刻まれていてもおかしくはない程度の悪夢だった」

C.C.「いったいどんな夢を見たんだ、お前」


C.C.「ところでな、ルルーシュ」

ルル「ん? なんだ?」

C.C.「なんか突然、酸っぱいものが食べたくなったぞ」


-end-


205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 13:56:27.50 ID:tk7x6VwW0

こういう終わり方ってゾクゾクしていいよねw




219: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 16:35:43.74 ID:BQ7SuDrQ0

~幕間~

C.C.「ルルーシュ、この『あいぽっど』にまた何か曲を入れてくれ」

ルル「この前色々と曲を入れてやっただろうに…」

C.C.「私は変化を常に求めているんだ」

ルル「お前の都合など俺の知る由では無いんだが」

C.C.「もう一つ意味を含めるならば、こう何というんだろうか。
   眠気を吹き飛ばす意味合いを兼ねて音楽でも聴きたい気分だからだな」

ルル「…眠いのなら休んだらどうだ?」

C.C.「ごちゃごちゃ五月蝿い男だ。 いいからとっとと適当なお薦め楽曲でも提示しろ」


223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 16:40:49.55 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「眠気を吹き飛ばすのなら、疾走感のある曲がいいだろうな」

C.C.「あまりにも疾走感が強すぎるのは却下だぞ」

ルル「全く、ワガママな注文ばかりを…」


ルル「それじゃあこういうのはどうだ?」

   http://www.youtube.com/watch?v=vS6wzjpCvec&feature=channel




C.C.「ほぅ、なかなかどうして良い曲調じゃないか。
   何よりもPVが凝っていて面白いな」

ルル「お気に召したのなら重畳だ。 
   どうだ、目は覚めたか?」

C.C.「ああ、しばらくはこれを永続的にリピートしてみるよ
   楽曲の提供感謝だ、ルルーシュ」

ルル「…どういたしまして」




116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:28:17.48 ID:tk7x6VwW0

ドSなCCがコンドームをバルーンアートと勘違いする話を


226: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 16:49:32.21 ID:BQ7SuDrQ0

>>116

C.C.「おい、ルルーシュ」

ルル「悪いが今少々手が離せない。用件なら後に…」

C.C.「お前はまた珍しい風船を持っているんだな」

ルル「…それが何か分かって言っているのか?」

C.C.「避妊具だろう。知っている」

ルル「どこでそれを手に入れた?」

C.C.「お前の机の一番下の引き出しだ。
   こんなもの、コソコソとせずに堂々と置いておけばいいものを」

ルル「生憎だが俺にも最低限の羞恥心くらいある」

C.C.「なんだ? お前まさか童貞なのに『万が一』を思って常備しているのか?
   だとすればとんだお笑い種だな。 無用の長物じゃないか」

ルル「…そんなリアクションをされるのが分かりきっていたから隠しておいたというのに」


228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 16:57:23.87 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「…で、それを阿呆みたいに膨らませてお前は何がしたいんだ?」

C.C.「なに、ちょっと黙って見ていろ。 これをこうして、こうやってだな」


キュッキュッ…キュッキュッ……


C.C.「出来た。 見ろ、プードルだ」

ルル「…これはまた無駄に見事だな」

C.C.「さらにココをこういう風に捻って、こうやって形を整えると…」


キュッキュッ…キュッキュッ……


C.C.「ほら、ヒトデ」

ルル「実に見事な一芸じゃないか。 
   …よりにもよって避妊具で作るのもお前らしいというか、何と言うか」


229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 17:01:10.41 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「ふふふ、実はな、もっと驚くべきことがあるんだ」

ルル「それは?」

C.C.「この一連の話、なんとオチが無い」

ルル「……付き合った俺の時間を返してくれ」


-end-




118: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 10:30:33.72 ID:QmHfR6v60

C.C.「ひぎぃ」

な話を待ってる


232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 17:04:56.19 ID:BQ7SuDrQ0

>>118

C.C.「秘儀ぃ! 雪崩式フランケンシュタイナー」

ルル「…最近お前はプロレスにハマっているんだな。それはすぐさま理解できた。
   …だが、人様に向かって出会い頭に技をかけるのは理解しかねるんだが」




136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 11:36:02.08 ID:lhBwnvQSO

記憶喪C.C.リターンズ


235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 17:12:45.81 ID:BQ7SuDrQ0

>>136

C.C.「あ、あの、ご主人様?」

ルル「…おい、C.C.」

C.C.「ひっ!? は、はい!」

ルル「自分で捨てたバナナの皮に引っかかって、自分で踏んで、勝手に転んで、
   見事に頭を強打して、尚且つ綺麗に記憶を無くす。
   いったいどんなギアスを使えば、そんな奇跡の芸当が可能なんだ?」

C.C.「も、申し訳ありません…。
   わ、私は気がついたらこちらの素敵なお屋敷で横になっていたことくらいしか覚えていないので…」

ルル「…どうにも弱気なお前を見ると調子が狂うな」


237: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 17:18:55.34 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「まぁいい、どうせそれも一時的なものだろう。
   記憶が戻ってくるまでゆっくりくつろいでいろ」

C.C.「は、はい! ありがとうございます、ルルーシュ様」

~ルルの部屋にて~

C.C.「……」

ルル「……」

C.C.「……」

ルル「……」

ルル(なんだ、この妙な気まずさは…)


239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 17:22:54.63 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「おい、C.C.」

C.C.「は、はい! お呼びでしょうか、ご主人様!」

ルル「…まずはそのご主人様、というのを止めてもらえたら有り難い」

C.C.「ぜ、善処します」

ルル「…何をそんなにソワソワしているんだ? 落ち着かないか?」

C.C.「い、いえ! 決してそういうわけではありません」

ルル「そうは言っても、現にこうして忙しなくお前は体を揺すっているんだが…」


241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 17:30:18.81 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「わ、私は下賤な身分でしたので…ご主人様から優しくされたことなどないから…。
   そ、その、今こうしておきながらも後でひどい事をされるんじゃないかって、こ、怖くて…」

ルル「…C.C.」

C.C.「は、はい!」

ルル「…今日は俺の部屋でゆっくり休め。 俺は別の部屋で眠るから気にするな。
   鍵の施錠もしっかりしておくんだぞ」

C.C.「……?」

ルル「そうだったな、過去のお前はひどく脆弱な…ただの女性だった」

C.C.「ご主人様…?」

ルル「お前が過去に受けてきたようなひどい目に合わせるつもりはない。誓おう。
   …お前が俺を怖いというなら、せめて眠るときくらいお前の前から姿を消してやる」


243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 17:34:36.00 ID:BQ7SuDrQ0

ルル「それに、だな」

ルル「俺とお前は共犯者だ。
   記憶を忘れているお前に言うことではないかも知れないが、
   上も下もない関係性なんだ」

C.C.「…意味合いは理解しかねますが、ご主人様のお心遣い、痛み入ります」


ルル「気にするな。ただの気まぐれだ。
   …それより、なにか食べてみたいものはあるか?」

C.C.「わ、私はその食べかけのバナナで宜しければ…頂きたいです…」

ルル「もっと良いものを頼んでもいいんだぞ」

C.C.「い、いいえ! 私にとっては非常に高価なものです、バナナ…」

ルル「そうか、まぁお前がそれでいいというのなら別段構わないんだが」


244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 17:37:53.46 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「美味しい…幸せ……!」

ルル「ふふ、そこまで嬉しそうにバナナを食べる人は初めてみたぞ」

C.C.「も、申し訳ありません!

ルル「謝ることではない、気にするな」

C.C.「は、はい!」


C.C.「ご、ご主人様! この皮は一体どこへ捨てれば良いのでしょうか?」

ルル「ああ、それはそっちのゴミ箱にでも…」

C.C.「は、はい!」


246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 17:42:39.07 ID:BQ7SuDrQ0

~その後~


ルル「…つくづく奇跡の女だな、お前」

C.C.「なんだ、お前のその奇抜なものを見る目は?
   …それよりやたらと後頭部が痛い。 ルルーシュ、氷嚢を作って来い」

ルル(自分で捨てに行ったバナナの皮に引っかかって、自分で踏んで、勝手に転んで、
   見事に頭を強打して、狙い済ましたかのように記憶を取り戻すとは…)


ルル「なぁ、C.C.。老婆心だと分かってはいるが、一つだけ伝えさせてくれ」

C.C.「喧しい、私は今たんこぶを治すのに必死なんだ。あっちに行ってろ」

ルル 「…お前、しばらく氷の上や滑りやすい床の上は歩かないほうがいいぞ」


-end-




149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:12:33.40 ID:lYtJy0RM0

シャーリーとロロのifでなんかひとつ


251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 17:59:01.05 ID:BQ7SuDrQ0

>>149

シャーリー「あ、ロロくーん!」

ロロ「ああ、シャーリーさん」

シャーリー「なに? ロロくんも買い物?」

ロロ「はい。 兄さんが今日夕食を作るんですが、その材料が足りなくて買出しに…」

シャーリー「ふーん…ねぇ、そのお買い物、私も手伝ってあげる!」

ロロ「え、ええ!? 大丈夫ですよ、ご迷惑もかけちゃうでしょうし…」

シャーリー「ほら、可愛い後輩に先輩風を吹かせちゃいたい気持ちも分かってよ~」

ロロ「あ、は、はぁ…」


252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 18:03:33.71 ID:BQ7SuDrQ0

~近所のスーパーにて~


シャーリー「それで、ルルって今日は何を作る予定なの?」

ロロ「えっと、確か『ビーフストロガノフ』って言ってたような」

シャーリー「ロ、ロシア料理を休日に作ってるの?」

ロロ「兄さんはああいった家事全般を好きでこなしている節がありますから…」

シャーリー「やっぱりロロ君のお兄さんは凄いなぁ。
   私も料理には自信あるけれど、ルルほど上手に作れるのは到底無理っぽいもん」

ロロ「そ、そうですか? へへ…」


253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 18:08:07.71 ID:BQ7SuDrQ0

シャーリー「それに比べて私なんか…」

ロロ「シャーリーさん?」

シャーリー「好きな人に気持ち一つ伝えるどころか、自分の事で手一杯。
   器用な人が周りに沢山いるから、つい私と照らし合わせちゃって…。
   不器用な自分がちょっとだけ嫌になっちゃう…」

ロロ「シャーリーさん…」

シャーリー「っ、なんてね! せっかく私たちが二人で何かしてるのって珍しいのに、なんか湿っぽくしちゃってゴメンね!」


ロロ「そ、そういうのは、気にしなくてもいいと思います」

シャーリー「えっ?」


255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 18:11:31.66 ID:BQ7SuDrQ0

ロロ「その、上手い言い方が思いつかないけれど…。
   シャーリーさんは優しいです。 それだけで、僕は充分にいいと、思い、ます…」

ロロ「ご、ごめんなさい。 なんか偉そうなことを言っちゃって」

シャーリー「ロロ君……」

シャーリー「ううん、教えてくれてありがとう。
   最近そういうので悩んでいたけど、ちょっぴり元気になっちゃった」

ロロ「よ、良かった…です」


256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 18:13:50.97 ID:BQ7SuDrQ0

シャーリー「あーあ、ルルも果報者だなぁ。こんなに出来た弟がいるんだもん」

ロロ「ぼ、僕は別にそんなんじゃ…」

シャーリー「私もロロ君みたいな弟、欲しかったなぁ。 なんてね!」

ロロ「え、ええっ!?」

シャーリー「ほら、ロロ君。 買い物の続きに回ろう!」

ロロ「あ、ちょ、いきなり手を引っ張らないでください…」


259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 18:17:59.53 ID:BQ7SuDrQ0

~買い物終了後~

ロロ「今日は付き合ってもらってありがとうございました」

シャーリー「全然気にしないで。今日はロロ君とゆっくり話せて楽しかった」

ロロ「ぼ、僕も、です…」

シャーリー「気づいたらもう結構な時間帯かぁ。
   私はそろそろ家に帰るね」

ロロ「はい、お気をつけて」

シャーリー「じゃあね、ロロ君」

ロロ「はい、失礼します」



ロロ「…楽しかったなぁ。 兄さん以外の人と喋るのも、楽しいんだな」

ロロ「…僕に姉なんていないし、別にこれからも必要じゃないけど」

ロロ「…あの人みたいな姉さんだったら、ちょっとだけ欲しかったりする、かな」


-end-




161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 12:34:05.72 ID:MerFL8aU0

夢の中でホームランを打って浮かれるルルーシュと、それをからかうCCの話


261: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 18:32:21.50 ID:BQ7SuDrQ0

>>161

実況者

打ったぁ!大きな放物線を描いて、打球はそのまま…ホームラン! サヨナラホームランです!!
『シンジュクブラックナイツ』今期悲願の優勝、優勝です!
『ブリテンラウンドテーブルス』を相手に見事な勝利を飾ったこのチーム…その立役者である人、
ルルーシュ・ランペルージさんにヒーローインタビューを!


レポーター「優勝おめでとうございます、ルルーシュ選手」

ルル「ありがとうございます」

レポ「最後のサヨナラホームラン、あれを打ったときの感想を宜しければお聞かせください」

ルル「球の縫い目まで見えるほどの極限の集中力、羽のように軽々と触れた理想的なスウィングフォーム。
   どれも全てが噛みあっていたからこそ打てたホームランだと思います」


262: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 18:34:52.92 ID:xc47epHj0

ルルが野球とか球威で手首折れるんじゃね


263: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 18:38:34.39 ID:BQ7SuDrQ0

レポ「なるほど。では、この勝利を今誰に伝えたいですか!?」

ルル「応援してくださったファン、関係者の皆々様、チームメイト、そして何よりも妻と妹に伝えたいです」

レポ「ありがとうございました! 以上、ルルーシュ選手へのヒーローインタビューでした!」


玉城「やったぜ、(背番号)ゼロー!」

カレン「ルルーシュ、よくやってくれたわね…最高よ!」

藤堂「奇跡の藤堂と呼ばれている私だが、今日のホームランこそ真の奇跡だった」

扇 「よし、みんなで(背番号)ゼロを胴上げだ!」


わーっしょい! ワーッショイ! わーっしょい! ワーッショイ!

わーっしょい! …ッショイ! ……ょい!

わー…い! ワー…ョ…イ!  …… 

……

ルル「…zzz…ワーッショイ…ふふ、そんなに褒めるな…ワーッショイ……」


265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 18:43:20.82 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「おい、ルルーシュ。 起きろ」

ルル「…ショイ。 わーっしょい、フフ、わーっしょい…」

C.C.「なんて幸せそうな顔で寝ているんだ、こいつ」


C.C.「おい、起きろ。 お前の寝言が五月蝿くてこっちは目が覚めてしまったぞ」

ルル「…ん。 んん? 
   …途中で明晰夢と気づいてはいたが、やはり夢だったか」

C.C.「また随分と楽しそうな夢を見ていたようだな」

ルル「ああ、内容は言えないが最高の夢だった」

C.C.「『球の縫い目まで見えるほどの極限の集中力、羽のように軽々と触れた理想的なスウィングフォーム』」

ルル「……!?」


266: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 18:49:00.26 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「気づいていなかったのか、お前。
   あろうことか実況者っぽい内容の事まで全部寝言で喋ってたぞ」

ルル「お前、まさか…俺がなんの夢を見たのか気づいているのか?」

C.C.「先日一緒に行ったバッティングセンターで、一球もボールに触れることすら出来なかったのがそんなに悔しかったのか?」

ルル「……」

C.C.「最遅の80㌔のピッチングマシーンで空振り三振を取られるのは滑稽な光景だったぞ」

ルル「…俺が見た夢はハドロン砲をブリタニアに叩き込む夢だ。
    ホームランというのは見事に命中したという意味、フォームに関してはブレのないガウェインの機体を表していただけだ」

C.C.「…寝起きにも関わらず、よくそんな屁理屈が口からぽんぽん生まれてくるものだ」


270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 18:53:49.58 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「まぁ、お前がそういうならそれでいい」

ルル「ふん、実に清々しい夢だった。 往年の夢であるブリタニアを壊すことが出来たのだからな」

C.C.「ところでルルーシュ」

ルル「なんだ?」

C.C.「夢の途中で言っていた、『誰に喜びを伝えたいのか』の件だが」

ルル「知らん、俺はもう忘れた」

C.C.「妹、というのはナナリーの事で間違いないだろう。
   しかして『妻』というのは一体誰を指していたんだ? んんぅ?」

ルル「夢というのは徐々に曖昧になっていくものだからな
   いちいち全ての夢を覚えていては脳のキャパシティの無駄遣いだ」

C.C.「あれは誰だったんだ? ん、正直に言ってみろ?」


273: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 19:00:27.51 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「カレンか?」

ルル「違う、いや、知らん」

C.C.「シャーリーとかいう女か?」

ルル「覚えてない」

C.C.「ユフィ皇女か?」

ルル「忘れた」

C.C.「スザクか?」

ルル「断じて無い」


C.C.「もしや、私か?」

ルル「……」

C.C.「なぁ、どうなんだ?」

ルル「……」

C.C.「おい…何故そこで閉口する」


275: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 19:05:48.47 ID:BQ7SuDrQ0

C.C.「おい…なんか喋れ、ルルーシュ」

ルル「……」

C.C.「ふ、ふん! どうせ図星なんだろう? 
   すぐに近くの女にほだされおって…全く、これだから童貞坊やは」

ルル「……」

C.C.「恋慕している女が夢に出るなぞ女々しい事この上ない。
   どうせ夢だから、みたいな感じで淫らなことでも私にやってしまっているんじゃないのか?」

ルル「……もう一回俺は寝る」

C.C.「せめて何か言い返してこい。
   張り合いの無い奴だな、肩透かしも甚だしい」

ルル「……おやすみ、もう俺は何も知らん、分からん」


C.C.「…私だけ妙に気恥ずかしくなってきたじゃないか」


-end-


276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 19:08:38.07 ID:BQ7SuDrQ0

私情によりタイムアップ
少々出かけてくることになってしまった件
落とすも良し、残すも良しの判断は皆々様に任せます

消化できなかった多くのリクエストは悔やまれますが
またこのような機会があった際は宜しくお願い致します

お付き合い頂き、誠にありがとうございました


277: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 19:09:41.22 ID:1ivKL2GE0


表情が緩みっぱなしだった


278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 19:26:04.00 ID:J8oLYcTc0

乙!
面白かった


281: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/03/08(月) 19:40:43.94 ID:/Gk7lnoSP




(米474 訂正しました)

この記事へのコメント

- 名無しさん - 2012年09月10日 23:51:46

(......ビーフストロガノフがフランス料理...?)

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