スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

P「伊織、どうしてここに?」

引用元: ・http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1346072681/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:04:41.20 ID:2cU9V9/s0

伊織「あらっ、私があんたの家の前にいることに何か問題である?」

P「いや、それはないけどさ」

伊織「だったら別にいいじゃない」

P「でも、なんだってこんな時間に……もう結構な時間だぞ」

P「親御さんも心配するだろ。ほら、送ってやるから帰るぞ」

伊織「いや……」

P「いやって、伊織……」

伊織「あんな所、戻りたくない」

P「家出か……?」

伊織「……」

P「家出だな……」


5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:14:01.33 ID:2cU9V9/s0

P(とりあえず、連絡しとかないとまずいよな)

Prrrr…Prrrr…

P「いつもお世話になっています。私、765プロのプロデューサー、Pと申します」

P「あっ、新堂さんですか? 実は……」

P「えぇ、そうなんです。俺の家にいるんですよ。はい、屋敷に帰りたくないと……」

P「えっ、俺が預かる? でも、それって色々と……」

P「出来ないなら、伊織を放っておくって、そんなこと出来るわけないじゃないですか!」

P「わかりました。伊織は今晩、俺が責任もって預からせてもらいます」

Pi……


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:24:06.13 ID:2cU9V9/s0

伊織「新堂、何だって?」

P「頭を冷やせだってさ」

伊織「そんなのとっくに冷えているわよ! 頭どころか、身体中ね!」

P「こんな時期とはいえ、夜は冷えるからな」

伊織「誰のせいよ、誰の!」

P「伊織が家出しなければ」

伊織「あんたのせいよ! こんなに人を待たせて!」

P「勝手に来ておいて……」

伊織「なにか言った?」

P「いや、何も」

伊織「とにかく、入りましょう。ほら、開けなさいよ」

P「わかったよ……」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:37:39.89 ID:2cU9V9/s0

P「ポタージュと、クリームスープどっちがいい?」

伊織「ポタージュ……」

P「わかった」



P「はい、どうぞ」

伊織「……」ズズッ

伊織「あまり美味しくないわ」

P「普段、伊織が家で食べているものと比べられてもな。インスタントだからしょうがない」

P「でも、少しは暖まっただろ?」

伊織「うん……」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:45:44.32 ID:2cU9V9/s0

P「少しは落ち着いたかな?」

伊織「うん……」

P「それじゃあ、伊織……どうして、家出を?」

伊織「……」

P「伊織、焦らなくてもいい、ゆっくりでもいい。でも、わけを話してくれ」

P「俺は伊織のプロデューサーとして、伊織のことをちゃんと知っておきたい」

伊織「……」


21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 22:55:00.16 ID:2cU9V9/s0

伊織「パパにもういいだろって言われたの」

P「伊織のお父さんが?」

伊織「うん。もう十分に人気もでたし満足しただろって、だからもうアイドルは」

P「なるほどな。確かに最近の伊織の人気はすごいよな。テレビをつけて、チャンネルを回せば大抵はどっかで映っているし」

伊織「私、頭きちゃって飛び出したわ。なに、人気がでたからアイドルやめろ?」

伊織「ふざけるんじゃないわよ! 私は遊び感覚でアイドルをやっているわけじゃないのよ!」

伊織「ここに来るまで、どれだけ苦労したか」

P「色々あったからな……」

P「それなのに、そんな風に言われたら、今までの努力とか苦労とか全部否定されているみたいだな」

伊織「まったくよ……」


27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 23:03:39.58 ID:2cU9V9/s0

P「でもさ、伊織のお父さんもお父さんなりの考えがあるんじゃないかな?」

伊織「はぁ!? 子どもを応援するのが、親ってもんでしょ!」

P「でも、親は同時に子どもの将来を考えなきゃいけないと思うんだ。俺の親もうるさかったし」

伊織「……どういうことよ」

P「伊織、アイドルこのままずっと続けられると思うか?」

伊織「当然じゃない!」

P「10年、20年も先も? あずささんや音無さんより歳をくってもか?」

伊織「そ、それは……」

P「俺がズルい質問をしているのは、わかってる。そんな先のことなんて俺だって想像がつかない」

P「でも、これだけは分かっている。ピークを過ぎれば、後は落ちていくだけだ」

P「そうしている間に新しいアイドルが出てくる。そういった中には、とんでもないのがいるかもしれない」

伊織「……」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 23:12:35.05 ID:2cU9V9/s0

P「そいつらに勝てるか、10年先の伊織が?」

伊織「……」

P「俺は負けるとは言えない。でも、勝てるとも自信を持って言えない」

P「それこそ、惨めに負けるかもしれない」

伊織「まどろっこしいわね……つまり、あんたは何が言いたいわけ?」

P「だから、そういう風になってしまうより、今のいい時期でやめて、有終の美を飾る」

P「引き返せる内に、引き返す。それがお父さんの考えなんじゃないかな」

P「俺は伊織のお父さんじゃないから、これは俺の身勝手な予測でしかない」

P「世界有数の水瀬グループの頂点に立つ人だ。あまり考えなしで発言をすると思えないんだよ」

P「伊織自身も、今の考えに思う所はあっただろ?」

伊織「……」



35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 23:23:34.48 ID:2cU9V9/s0

伊織「引き返せる内に、引き返す……」


伊織「でも、それって妥協じゃない!」

P「そうとも言うな……」

伊織「私、そんなの絶対にいや!」

P「なら、伊織はどうしたい?」

伊織「私、まだまだこんなもじゃない。もっと、今よりずっと上にいけるわよ」

P「本当か?」

伊織「あんた、私を誰だと思っているの。天下の美少女、伊織ちゃんよ!」

P「だったら、それをお父さんに言ってあげな」

伊織「えっ……」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 23:36:51.08 ID:2cU9V9/s0

P「伊織がアイドルに対して、それだけの想いがあるならそれを伝えればいい」

P「遊びじゃないって言ってやればいい」

P「そうしたら、お父さんも考えが変わるかもしれない。伊織の言うように、子どもを応援するのが親なんだから」

伊織「……そうね。あんたの言う通り、ちゃんと私の考えや想いを言うべきだったわ」

伊織「不思議ね。さっきまでパパのこと憎くて仕方なかったのに、今はちゃんと話せそう」

伊織「これって、やっぱりあんたが……」

P「どうした、伊織?」

伊織「なっ、なんでもない……///」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 23:47:14.98 ID:2cU9V9/s0

P「さて、話もついたし、そろそろ寝るぞ。伊織、寝間着なんてないから私服のままで我慢しろよ」

伊織「はぁ!? 私の服に、あんたのベッドの匂いをしみつかせる気?」

P「いや、でもさ……」

伊織「方法は他にもあるでしょ」

伊織「その……あんたの服を着るとか」

P「……」

P「は?」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 23:53:39.05 ID:qBpwQjqy0

でかいワイシャツは
ろまん


47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 23:56:16.35 ID:Y9hZ+cZq0

いたいイガイガは
まろん


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/27(月) 23:56:56.02 ID:6AS0jWio0

寝たいダラダラと
ごろん


51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 00:04:32.43 ID:vDd5tW6S0

P「伊織……自分が何をいってるのか、わかっているのか?」

伊織「べ、別にやましいことじゃないでしょう?」

伊織「ほらほら、早く服を渡しなさい」

P「わかったよ……」



P「伊織、着替えおわったか……って、なんて恰好してるんだ!」

伊織「なにって、あんたが渡してくれたYシャツを着ているだけじゃない?」

P「ズボンはどうした? 短パンを渡しただろ?」

伊織「あれ、ウエストが違い過ぎて履いてもすぐにずり落ちちゃって、意味がないわよ」

P「……」


59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 00:12:53.49 ID:vDd5tW6S0

伊織「あんた、目つきがいやらしいわよ」

P「そんなこと言われったて……」

伊織「……!」

伊織「変態!」ギュッ

P「あっ、裾を引っ張るな! 伸びるだろ!」

伊織「だって、見えちゃいそうじゃない!」

P「だから、ズボンを履けっていってるだろ!」

伊織「それが意味がないって言ってるでしょ!」


61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 00:23:06.96 ID:vDd5tW6S0

P「はぁ……わかったよ」

伊織「最初から、そう言いなさいよね」

P「んじゃあ、俺はさきに寝るぞ。明日には、お前を送ってやらなきゃいけないんだから」

伊織「ちょっと待ちなさいよ!」

P「……」

伊織「んしょっと……」モゾモソ

P「……」

伊織「あったかいわ……」

P「ベッドってそういうものだからな」



66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 00:30:44.02 ID:vDd5tW6S0

伊織「……ねぇ」

P「んっ……」

伊織「なんで、背を向けて寝ているわけ?」

P「今の伊織は、刺激が強すぎるから」

伊織「掛け布団で私の体は見えないわよ」

P「見える見えないの大したことじゃないよ。見てしまったというのが問題なんだ」

伊織「そんなの、私には関係ないわ」

伊織「だから、こっちを向きなさいよ。んぎぃいいっ!」グィイイッ

P「……」

伊織「んぎぃいいっ!」グィイイッ

P「なんなんだよ……もう」クルッ




70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 00:46:31.90 ID:vDd5tW6S0

伊織「いい? あんたが来るのが、遅かったせいで私の体はすっごく冷えちゃったのよ」

P「は、はぁ……」

伊織「あんたには、私の体を温める義務が、責任があるわけだ」

伊織「だから、もっとくっつきなさいよ」

P「……」

伊織「早く!」

P「俺って、甘いんだな」

P「このくらいでいいか?」

伊織「もっと……ぴったりくっつけるくらいに」

P「これくらいか?」

伊織「うん……そのくらい」

伊織「……」ギュッ




71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 00:51:50.96 ID:vDd5tW6S0

P「……」

伊織「すぅ、すぅ……」

P「眠れない……」

P「だって、自分の担当アイドルと寝ているんだぞ?」

P「とても落ち着いてなんかいられない」

P「むしろ、なんで伊織はこんな安心しきった顔でねているんだ?」

伊織「うんっ……」

P「……っ!?」

P「伊織の足が……俺の足に」

伊織「んっ~」

P「抱き枕のつもりかよ」


75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 00:59:00.33 ID:vDd5tW6S0

P「……抱き枕か」

P「よいしょっと……」

伊織「すぅ、すぅ……」

P「ええい、ままよ」

P「……」ギュッ

P「あっ、ちょうどいい大きさだ」

P「それに柔らかくて、いいにおいだ」

P「何か……急に眠くなってきたな」

P「……」

P「ぐぅ……」







78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 01:06:29.08 ID:vDd5tW6S0

翌朝……

伊織「うんっ……もうこんな時間」

伊織「……っ!」

伊織「な、なんでこいつがここにいるのよ!」

伊織「あれ……私のベッドじゃない」

伊織「あっ……そっか私、こいつの家に泊まったんだ」

P「……」

伊織「それにしても、見れば見るほど締まりのない間抜けな顔ね」

伊織「でも……私はこいつにたくさんほめてもらって、たくさん支えてもらっているのよね」

伊織「私とこいつで、美女と野獣かしら……にひひっ!」


80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 01:11:48.87 ID:vDd5tW6S0

伊織「……」

P「……」

伊織「まだ起きてないわよね……つんつん」

P「う~ん……」

伊織「!?」

P「……」

伊織「……」ドキドキ

P「すぅ……」

伊織「ほっ……」

伊織「本当に眠っているみたいね」

伊織「……」

伊織「よしっ!」


82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 01:21:28.78 ID:vDd5tW6S0

P「うっ……う~んっ!」

伊織「ようやくお目覚め? いい御身分ね」

P「伊織……おはよう」

伊織「おはようじゃないわよ。さっさと着替えて準備しなさい」

伊織「朝ごはん、簡単だけど作っておいたから」

P「あぁ……ありがとう」

P「んっ?」

伊織「なに、どうかしたの?」

P「いや、唇がなんか濡れているから……どうしたのかと思って。それと、口の中がかすかに甘い香りが」

伊織「!」

P「なんでだろう?」

伊織「さっ、さぁ? 飴でも舐めて、寝たんじゃない」

P「何を焦ってるんだ?」




85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 01:33:49.30 ID:vDd5tW6S0

伊織「ほらほら、行くわよ、プロデューサー! パパに思いっきりガツンと言ってやるわ!」

P「はいはい、わかってるよ」

伊織「ねぇ、プロデューサー……」

P「どうした?」

伊織「もし私が10年、20年経ってもアイドルやってたら、あんたは私のプロデューサーでいてくれるの?」

P「もちろんだ。伊織のそばが、俺の居場所だよ」

伊織「そ……そう、ならよかった。途中で嫌になって逃げられたら、たまらないしね」

伊織「だったら、これからもずっとずぅ~っと私の面倒を見なさい! 約束よ!」


fin



88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 01:35:05.15 ID:Oiwg9gNe0

乙でござった


91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 01:38:22.02 ID:7eIW9W2U0

おつなのー!


94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 01:39:11.11 ID:c548aezW0

やはりいおりんはかわいいおつ


96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 01:39:59.68 ID:/s4lRIq60

いおりんマジ天使かわいい乙


112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/28(火) 05:00:51.97 ID:kSW5Fmwg0



この記事へのコメント

トラックバック

URL :

最新記事
スポンサードリンク
カテゴリ
月別アーカイブ
おすすめサイト様新着記事