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だいすけ「ジッペイ!」ジッペイ「だいすけ君?!」

引用元: ・http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344870478/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 00:07:58.26 ID:gtOSkFZp0

だいすけ「久しぶりだなぁジッペイ!」

ジッペイ「だいすけ君!随分久しぶりだねえ。キミしばらく見てなかったけどどうしてたんだい?」

だいすけ「ハハハ、テレビ観てないのかい?僕は随分前に死んだんだよ。胃捻転でね!」

ジッペイ「え?死んだ?でも僕と君はこうやって普通に会話…」

だいすけ「キミもここへ来たって事はキミも死んでしまったんだね…」


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 00:13:35.51 ID:YVfMWTlt0

やめろ


3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 00:15:58.90 ID:yU8kjKVJ0

やめてくれ


6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 00:23:28.36 ID:gtOSkFZp0

ジッペイ「え?死んだ?…!」

だいすけ「思い出したかな?キミにとっては嫌な思い出だろうけど」

ジッペイ (あの時ご主人様と弟達とで車で出掛けて、ご主人様達は車から離れた。その後なんか暑くなってきて弟達も…)

だいすけ「…キミ大丈夫かい?体調悪そうだね。ま、ここでは病気もケガもないけどね!ハハハ!」

ジッペイ「う、うん。大丈夫…。じゃあここは天国なのかい?」


9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 00:32:31.48 ID:gtOSkFZp0

だいすけ「そう!ここは天国!まあ人間はいない動物だけのね!」

ジッペイ「そうか…僕はやっぱりあの時死んだんだね。あ、そういえば声が出る…」

だいすけ「声?喉を悪くしてたのかい?まあここなら生前の、一番健康な時でいられるからね!」

ジッペイ「そうなんだ。僕のは手術で喋れなくされたんだけど、そういうのも大丈夫なんだね」

だいすけ「え?手術で?…キミがどうしてここへ来たのか聞いてもいいかい?」

ジッペイ「うん…実は…」


12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 00:45:15.60 ID:gtOSkFZp0

だいすけ「…はぁ~っ!聞いてるこっちが暑苦しくなっちゃったよ!」

ジッペイ「ハハハ…」

だいすけ「う~ん、でも大変だったねぇ~!車のもだけど、喉を手術されて喋れなくするなんて酷いねえ!」

ジッペイ「…僕たちはテレビの前では吠えちゃダメだから。僕はそのつもりはなかったけど、人間達に僕の言葉は通じないし」

だいすけ「だから車に閉じ込められても助けを呼べなかったんじゃないか!これはぎゃくたいだぁ~!!」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 00:54:10.63 ID:gtOSkFZp0

ジッペイ「そうだね…悲しかったし、とても苦しかったけど…またキミに会えたのはとても嬉しかったよ」

だいすけ「ハハハ!そう言われると照れちゃうよ!!まあ辛い事は忘れて、ここでは楽しくやろうよ!もう命令する人間もいないしさ!」

ジッペイ「フフフ…そうだね。あ、弟達はどうしたかな。僕と一緒に死んだんならここに来てると思うけど」

だいすけ「あ、そうかぁ!…そうだ!父ちゃんに聞いてみるよ!」

ジッペイ「キミのお父さんに?」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 01:01:23.08 ID:gtOSkFZp0

だいすけ「お~い!父ちゃ~ん!」

まさお「…ん~?何だぁだいすけ⁈」

だいすけ「父ちゃん!コイツ友達のジッペイ!最近死んだんだ!」

ジッペイ「ど、どうも初めまして…」

まさお「おぉ~!そうかそうか!ワッハッハ!ようこそ天国へ!キミもテレビ犬だったのか⁈ ワシも生前はポチたまって番組でよく暴れry」

だいすけ「そんなのいいから父ちゃん!
こいつの弟と仲間も一緒に死んだみたいなんだけど、同じ場所に来てないみたいなんだ」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 01:05:14.79 ID:gtOSkFZp0

まさお「ほぅ、なるほどな。まあここは結構広いからそういう事もよくある。…よし、長老に聞いてみるか!」

だいすけ「長老?ジッペイ、行ってみようぜ!」

ジッペイ「うん!」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 01:10:39.21 ID:gtOSkFZp0

ー 長老の棲家 ー

まさお「ネコじぃ!ネコじぃ!おるか~!」

ジッペイ「ネコじぃ?」

だいすけ「ああ、聞いた話によると随分前からここらを仕切ってるネコの爺さんらしい。かなり物知りみたいだぜ」

ジッペイ「へぇ~…。その人なら弟達の居場所知ってるのかな」

だいすけ「多分な」


30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 01:20:07.94 ID:gtOSkFZp0

ネコじぃ「…うるさいの~まさお。聞こえとるわい。相変わらず不細工じゃのう」

まさお「今日はじいに頼みがあるんじゃ!実は…」

ネコじい「わかっとるわい。そこの白い坊の弟達の事じゃろ。察しはついとる」

ジッペイ「わ、わかるんですか⁈ ぜひ教えて下さい!」

ネコじい「ふん…坊よ、お前は人間に酷い目に遭わされ、そして殺された。人間達に恨みはないのか?ワシならここから人間達に復讐する方法も知っとるぞ。代わりにそれを教えてやってもいいぞ」

ジッペイ「確かに人間達に恨みはあるかもしれません…。でも今は弟達の事が心配なんです!だから居場所を教えて下さい!」


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 01:24:40.71 ID:gtOSkFZp0

ネコじい「ふふ…よかろう。弟達の元へ案内してやるわい」

ジッペイ「!あ、ありがとうございます!」

だいすけ「やったなぁジッペイ!(ジッペイの漢気に濡れたワン…///) 」

ジッペイ「うん!」

ネコじい「さて、いくぞ坊よ。」


33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 01:31:35.45 ID:gtOSkFZp0

ネコじい「とは言うても坊よ、実はお前の弟達はそう遠くない場所にいるんじゃよ。」トストス

ジッペイ「え?そうなんですか?」トットッ

ネコじい「ここへ来たものはまず受付を通る。そこで生前悪さをした者は矯正層へ行き再調教される。そうでないものはここ天国へと通されるのじゃ」トストス

ジッペイ「へえ…。だいすけ君知ってた?」トットッ

だいすけ「知らん!(ドヤァ」チャッチャッ


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 01:38:03.23 ID:gtOSkFZp0

ネコじい「ふふ、審査を受ける時の記憶は無い状態じゃからな。ワシなど特別に選ばれたものだけが知り得る事なのじゃ。」トストス

ネコじい「おっと、これは秘密事項じゃった。くれぐれも内密にな」トストス

ジッペイ「は、はい…」トットッ

だいすけ「へぇぇ~!そうなんだぁ!スゲーなジッペイ!」チャッチャッ

ジッペイ「だいすけ君、声大きいよ…」


36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 01:48:30.73 ID:gtOSkFZp0

ネコじい「ほれ、受付の出口が見えて来たわい」トストス

ジッペイ「あ、あれが…!」タタッ

だいすけ「待てよジッペイ!」タタッ

ジッペイ「弟達…まだ出てきてない…。」

だいすけ「ジッちゃん!すれ違ったって事はないかな⁈」

ネコじい「ここは一本道じゃし、すれ違う事はないのう。矯正層へ落ちたのなら別じゃがの」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 01:54:00.48 ID:gtOSkFZp0

ジッペイ「そんな!弟達は悪い事なんてしてないよ!」

だいすけ「コラじい!言っていい事と悪い事があるぞ!」ウ~!

ネコじい「ホホッ、なら待つ事じゃ。動物は毎日死んでここにやって来る。数は多いからのう、時間がかかっとるやもしれんの」

ジッペイ「 … 」

だいすけ「あ!誰か出てきた!」


40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 01:59:33.67 ID:gtOSkFZp0

ジッペイ弟「…あ!兄ちゃん?!」

ジッペイ「弟!それにみんな~!」

ジッペイ弟「ここはどこなんだい?俺たち車にいたと思ったらなんか知らない場所に来てるんだけど…」

ジッペイ「実は…」

ジッペイ弟「え~!俺たち死んだの?!で、ここが天国~?!」


41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 02:04:19.37 ID:gtOSkFZp0

ジッペイ「うん、そうなんだよ。でもみんな遅いから心配したんだよ。矯正層に落ちたんじゃないかと…」

ジッペイ弟「ああ…それはね、ちょうどそこの出口とこで…」

???「キュ~…」

だいすけ「なんだこの赤ん坊?犬っぽくないなぁ!」

ネコじい「ホッホッ、これは珍しい。パンダの赤子じゃのう」

だいすけ「パンダ?!」


42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 02:05:40.91 ID:K9OA1AGe0

うっ( ; ω ; `)


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 02:06:29.97 ID:HHsQVpFZ0

あっちも絡めるのか……


45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 02:11:15.31 ID:gtOSkFZp0

ネコじい「そう言えば最近現世の動物園でパンダの赤子が亡くなったというニュースがあったの。おそらくその子じゃろう」

ジッペイ弟「なんか足にしがみついてきて離れなくてさ。みんなと相談して一緒に連れていこうって決めてたのさ」

ジッペイ「そ、そうなんだ…良かったあ。でもパンダなんて育てられるかな?僕たちただの犬だし…」

ネコじい「フフフ…ここは天国、現世よりもずっと自由じゃ。犬でもパンダは十分育てられる。それに探せば大人のパンダもおるじゃろうしな」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 02:18:06.96 ID:gtOSkFZp0

だいすけ「よし!そうと決まれば早く戻ってメシにしようぜ!」

ジッペイ「ネコおじいさん、初対面の僕たちの為に親切にありがとうございました。」

ネコじい「ホッホッ…ワシも生前は映画なんぞに出ててのう。それこそ撮影の為に酷い目にもあったもんじゃった」

ネコじい「だから同じような境遇の坊達が他人に思えなくての…つい手を貸したのじゃよ」

ジッペイ「おじいさん…」


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 02:24:46.94 ID:gtOSkFZp0

ネコじい「その時ワシは『チャトラン』と呼ばれていたよ…。辛い過去じゃ」

ジッペイ「そ、そうだったんですね…おじいさんも…」

チャトラン「ホッホッ!坊は優しいのう!なに、今はこうしてのんびりやっておる。坊もこれからは弟達と楽しく暮らすのじゃよ!」

ジッペイ「…!はい!」



こうしてジッペイと仲間達は天国で幸せに暮らしたのでした。

2012.8.14 亡きZIPPEIに捧ぐ


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 02:29:19.14 ID:HHsQVpFZ0

芸能動物の天国か……パンダは厳密には違うけど
乙でした


50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/14(火) 02:29:57.51 ID:d54YpU3R0

鬱SS乙



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