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塞「夏だねぇ・・・」 白望(暑っ・・・)

引用元: ・http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1344554367/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 08:19:27.80 ID:d1+KPxR10

ミーンミンミンミンミンミー

塞「はぁ…」パタパタ

白望「…私もあおいで」

塞「…いやだよ。自分でやればいいじゃん」

白望「めんど…」

塞「じゃあ、一生そうやってなさいよ」

白望「…」


2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 08:21:08.30 ID:d1+KPxR10

白望「…」ノソノソ

塞「…」パタパタ

白望「…」ノソノソ

塞「…あんたなにしてんの」

白望「クーラーピッピを…」

塞「クーラーピッピってなによ」


4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 08:22:44.50 ID:d1+KPxR10

白望「…クーラーのリモコンのこと」

塞「…」

白望「…」

塞「でもうちクーラーないよ」

白望「…え」

塞「…残念だけど」パタパタ

白望「…」


7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 08:26:21.70 ID:d1+KPxR10

白望「…じゃあ扇風機」

塞「納戸の中」

白望「…塞、とってきて」

塞「…」

白望「…はよ」

塞「…私が行くと思う?」

白望「…思わない」

塞「でしょ?」

白望「…」


8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 08:30:34.07 ID:d1+KPxR10

白望「ぁ…ぁあ…」

塞「…」パタパタ

白望「…ぅあ…ぅぅうああ」

塞「うるさい」

白望「…」

塞「…」

白望「…」


11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 08:33:38.84 ID:d1+KPxR10

ミーンミンミンミンミンミー

塞「セミの鳴き声ってさぁ…」

白望「…」

塞「…ねぇ」

白望「…聞いてる」

塞「セミの鳴き声ってさぁ…」

白望「…」

塞「…ねぇ」

白望「…聞いてるよ」


13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 08:35:45.12 ID:d1+KPxR10

塞「…もういい」

白望「…」

塞「…はぁ、暑い」パタパタ

白望「…」

塞「暑いなぁ…」パタパタ

白望「…塞うるさい」

塞「…む」


15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 08:40:07.98 ID:d1+KPxR10

塞「じゃあ少しでも涼まれる方法考えてよ」

白望「…めんど」

塞「めんど言わない」

白望「…」

塞「私も考えるから…えっと…」

白望「…アイス」

塞「…え?」

白望「…アイス」


16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 08:43:38.34 ID:d1+KPxR10

塞「あぁ、アイスね」

白望「…買ってきて」

塞「なぜそこで私にパシらせる」ペシッ

白望「…だってめんどいし」

塞「私だってめんどいわよ」

塞「でもアイスかァ…食べたいなぁ」

白望「…じゅるり」


17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 08:47:44.89 ID:d1+KPxR10

白望「…私ジャンボモナカ」

塞「私アイスの実」

胡桃「私はデッカルチェ」

塞「デッカルチェかァ…あれおいしいよね」

塞「ってなんであんたいるの!?」ガバッ

胡桃「気にしない気にしなーい」

白望「…座敷わらし」ボソッ


18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 08:54:12.15 ID:d1+KPxR10

塞「なにか用事?」

胡桃「ううん、ただ遊びに来ただけ」

塞「なーんだ…」

胡桃「なーんだとは失礼だな」

塞「どうせ来るならアイスでも買ってきてくれればよかったのに…」

胡桃「む…そしたらわざわざ駅前まで行かないといけないじゃん。塞んちと逆っ側だし」

胡桃「それにシロまでいるとは思わなかったから、もし買ってきて2つしかなかったら取り合いになったかもしれないよ?」

塞「…まぁたしかに」

白望「モナカ…」

胡桃「その代わりいいもの持ってきたよ」

塞「え、なになに?」


20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 08:57:44.37 ID:d1+KPxR10

胡桃「…んっと」ゴソゴソ

胡桃「じゃじゃーん! 風鈴!」

塞「…」

白望「…」

胡桃「え、なにその無反応!?」

塞「だって…」

白望「…」


22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 09:01:36.72 ID:d1+KPxR10

胡桃「風鈴涼しいじゃん!」

塞「まァ…」

白望「…しょせん気分だけ」

胡桃「…!?」

胡桃「じゃあいいよもう! 一人で涼んでやるんだから!」

胡桃「んしょ…んしょっ…」ピョンピョン

胡桃「と、ど、か、な、いっ!」


23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 09:06:33.08 ID:d1+KPxR10

胡桃「ちょっと二人とも! 見てないで手伝ってよ!」ピョンピョン

白望「…だる」

塞「…胡桃、いいよ無理しなくて」ヒラヒラ

胡桃「…むむむっ」

胡桃「なんなのあんたたち! グータラしすぎでしょ!」

白望「…だって夏だし」

塞「…胡桃は元気だねぇ」ヨシヨシ

胡桃「…」イライラ


25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 09:13:04.44 ID:d1+KPxR10

胡桃「そうだ! 塞んちビニールプールあったでしょ! あれやろ!」

塞「うーん、あったかもしれないけど…」

白望「…胡桃しか入れないじゃん」

胡桃「なによそれ! 私がチビって意味!?」

白望「…うん」

胡桃「いや少しは取り繕ってよ!」

塞「でもチビじゃん」

胡桃「うるさいそこ!」


26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 09:16:54.39 ID:d1+KPxR10

胡桃「いいよ! 私がとってくるから!」

胡桃「塞、場所どこ?」

塞「たしか庭の物置の中」

胡桃「わかった」スタスタ

白望「…あ、胡桃」

胡桃「…なにー?」

白望「…ついでに納戸の扇風機もよろ」

胡桃「…」


28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 09:23:08.31 ID:d1+KPxR10

胡桃「…あいつら、ほんと自分勝手なんだからっ」

胡桃「…物置ってここか」

胡桃「あ、鍵忘れてた…って空いてるし」ガラッ

胡桃「ごほっ、ごほっ…ちゃんと掃除くらいしてよ!」

胡桃「えーっと…どこだろ…」

胡桃「これは…ってなんでダルマが転がってんのよ」ゴロン

胡桃「んっと…あ、あった!」グイッ

胡桃「うわ…すっごい砂まみれ」


29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 09:26:01.18 ID:d1+KPxR10

胡桃「…よいしょ、よいしょ」

白望「…ほんとにもってきた」

塞「あれ、扇風機は?」

胡桃「…」

塞「ねえ」

胡桃「…今から取りに行くの!」

白望「…はよはよ」

胡桃「…」ピキピキ


32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 09:31:22.51 ID:d1+KPxR10

ズルズル

胡桃「…」

白望「…きたきた」

塞「胡桃、そこおいて」

白望「…中の首回し設定でよろ」

胡桃「…」ガコン

白望「いだっ!」

胡桃「…」ガコンガコン

白望「く、胡桃…うわやめて…っ」


34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 09:35:27.32 ID:d1+KPxR10

胡桃「…ふんっ」

白望「こ、怖かった…」

塞「調子乗るから」

白望「…塞だってそうじゃん」

塞「私は怒られるようなことは何もしてないもーん」

白望「…」


35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 09:37:57.61 ID:d1+KPxR10

塞「シロは余計なこと言うからダメなんだよ」

塞「私みたいにうまーく胡桃を誘導してけば怒られずにす」

ボガッ

塞「いだっ!」

ゴロンゴロン

塞「…え? だ、ダルマ? …えっ?」

胡桃「…ふんっ」

塞「…」

白望「…調子に乗るから」


38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 09:52:14.75 ID:d1+KPxR10

胡桃「さてと、それじゃさっそく準備しよ」

塞「あれ、そういえば空気入れないね」

胡桃「あ…」

白望「…口で入れるとか」

胡桃「無理言わないでよ」

塞「うーん…どっかその辺に空気入れ持ち歩いてる人いないかなあ」

胡桃「いるわけないでしょ!」

「う~ん…どうしよー…」

白望「…ん、あれは…」


39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 09:56:07.95 ID:d1+KPxR10

白望「…豊音」

塞「え…あ、ほんとだ」

胡桃「トヨネー!」ピョンピョン

豊音「あれ、みんな何してるのー?」

塞「ううん、特に何も」

白望「…塞んちでダラダラしてるだけ」

豊音「ええっ、ここ塞の家だったんだー!」

胡桃「そっか、トヨネはまだ塞んち来たことなかったもんね」


43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 10:01:21.57 ID:d1+KPxR10

塞「とりあえずブロック塀越しに会話すんのもアレだから、中入ってきなよ」

豊音「いいのー? じゃあ、お言葉に甘えてお邪魔するよー!」ダダッ

胡桃「あ…ちょっとトヨネ、気をつけてよ!」

豊音「…うわあっとっと!」

白望「…言わんこっちゃない」

ガラガラ

豊音「お邪魔しまーす! …あ痛っ!」ゴツン

塞「大丈夫かなあ…」


44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 10:05:31.42 ID:d1+KPxR10

豊音「えへへ…入口の上んとこに頭ぶつけちゃったよー」スリスリ

胡桃「あいかわらずドジっ子なんだから…」

豊音「えへへ」

白望「…あれ、豊音。なに持ってんの?」

豊音「ん、これー? これはねー…」

ガサゴソ

豊音「エアポンプだよー!」

塞「…まさかとは思ったけど」

胡桃「…本当に持ってる人が現れるとはねえ」

豊音「?? みんなどうしたのー?」


46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 10:12:38.35 ID:d1+KPxR10

白望「…でもなぜにエアポンプ」

豊音「えっとねー…ビニールプール入ろうと思ったんだけど、家の中にはなくて…」

豊音「エアポンプだけあったから、どっかに持ってる人がいないかなーって思って探し回ってたのー!」

塞「…ある意味トヨネらしい」

ウンウン

胡桃「実は私たちもビニールプール入ろうかと思ってたんだよ」

豊音「えっ、ほんとー!?」

胡桃「ほらあそこ」

豊音「あ、ほんとだー! でも空気が入ってないねー…」


48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 10:17:37.35 ID:d1+KPxR10

白望「…それ」

豊音「あっ!」

塞「実は私たちの方は空気入がなかったんだ」

胡桃「すごい偶然だけど、トヨネがきてくれたおかげで助かったよ」

豊音「わー! なんか運命的だねー!」

白望「…ビニールプールで結ばれた運命…」

胡桃「まあ、せっかく道具もそろったんだし始めようよ!」

豊音「さんせー!」


49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 10:25:10.31 ID:d1+KPxR10

胡桃「んじゃシロ、ビニールプール汚れてるから洗ってきて」

白望「…なんで私…」

胡桃「いいから早く!」

白望「…はいはい」ムクリ

塞「私も入ろっかな」

胡桃「…さっきは全然興味も示さなかったくせに」

塞「い、いいじゃんいいじゃん! みんなで入った方が楽しいって!」

豊音「そうだよー! ちなみにみんな水着は持ってきてる?」

胡桃「あ…」


136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 18:59:50.05 ID:d1+KPxR10

胡桃「どうしよう…家に取りに帰ろうかなー」

塞「そのまま入っちゃえば?」

胡桃「え…服はどうすんの?」

塞「私の小さい頃のやつ貸すよ」

胡桃「うーん…」

豊音「入っちゃおうよー! 入っちゃおうよー!」

塞「うんうん」

胡桃「むう…仕方ないか」

ズルズル

白望「…洗ってきた」


137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:02:22.01 ID:d1+KPxR10

豊音「シロ、お疲れさまっ!」

白望「…じゃあ豊音、空気入れ頼んだ」ポン

胡桃「トヨネ、パンパンに入れちゃってね」

豊音「まっかせてー!」フンスッ

塞「ち、ちょっとタンマ!」

白望(それ私の…)

塞「空気入れは私がやるよ。トヨネはそこの蛇口にホース繋いで持ってきて」

豊音「ええ~…」


138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:05:14.91 ID:d1+KPxR10

塞「お願い、トヨネ!」

豊音「わ、わかったよー…」トボトボ

白望「…塞、どうしたの?」

塞「いやさ、トヨネが勢いに任せてやったら壊れちゃうかもしれないじゃない」

白望「…な~る」

胡桃「トヨネには悪いけど仕方ないk」

塞「そそ。トヨネにこんなこと話したらヘンに誤解されそ…ってどうしたの?」

胡桃「さ、塞…後ろ…」

塞「えっ」


142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:10:06.47 ID:d1+KPxR10

豊音「…」

塞「あ、トヨネ…」

白望(…あちゃ~)

胡桃「と、トヨネ…違うんだよ? 塞は別にトヨネのこと…」

豊音「…塞がデブって言った」

胡桃「え」

豊音「うぅ…塞が私のことデブだってぇええ!! うぇえええん!!」

塞「そ、そこまで言ってないってば!」

胡桃「と、トヨネ落ち着いて!」

白望(…めんど)


144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:17:37.04 ID:d1+KPxR10

豊音「うぇえええん!! びぇえええん!!」

塞「ど、どうしよ…」オロオロ

白望「…」

胡桃「し、シロ…どうしたの?」

白望「豊音…本当に泣いてる?」

塞「え」

豊音「…」

豊音「…っぷ」

豊音「…っくす…あははっ!」

塞「と、トヨネ…?」


147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:24:13.05 ID:d1+KPxR10

豊音「ご、ごめんごめん! ちょっとからかってみただけだよー!」

塞「…」

白望「…豊音は泣くとき絶対に涙が出る」

胡桃「よ、よく知ってるね」

豊音「やっぱりシロは騙せないかー」

豊音「でもみんなの驚いた顔が見れて私は満足だよー!」

塞「…トヨネ~~~っ!! よくもダマしたわね~~~~っ!!」

豊音「わー! 塞が怒ったー!」ダダッ

塞「こら、待ちなさいっ!!」ダダッ


149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:30:45.21 ID:d1+KPxR10

白望「…元気だなぁ」

胡桃「シロもひとっ走りしてくれば? その方が水浴び気持ちいいかもよ?」

白望「…私はパス。プールも入らないし」

胡桃「え~、入りなよ」

白望「…水着ないし」

胡桃「塞に借りれば?」

白望「…いいって。めんどくさいし」

胡桃「もう、ノリ悪いやつだなー」

白望「…それより先に空気入れちゃおう」


150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:34:40.01 ID:d1+KPxR10

胡桃「…よし、こんなもんかな」

白望「…塞たちまだこない」

胡桃「まったく…どこまで走ってってんだろ」

キャーキャー

白望「…あ、なんかきた」

ドドドドドド

塞「きゃぁあああああ!!」

豊音「あははっ!!」

エイスリン「マテー!」

胡桃「え、エイちゃん!?」


152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:39:27.04 ID:d1+KPxR10

塞「し、シロ! ヘルプ!」

白望「…イヤだ」ヒョイ

塞「ってうぉおおおい! なんで!?」

白望「…めんどい」

塞「そ、そんなー!」

エイスリン「…サエ、ゲッチュウ」ガシッ

塞「ひっ!」

ジージジジジジジジジ

塞「は、外して外して!!」

胡桃「せ、セミ…?」

エイスリン「ウン!」ニコッ


153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:43:56.96 ID:d1+KPxR10

豊音「あそこの林で捕まえてきたんだってー」

ジジジジジジジジジジジ

塞「きゃぁあああああ!!!」

エイスリン「…っ」カキカキ

エイスリン「!」バッ

白望「…へえ、虫取りしてたんだ」

胡桃「エイちゃん、その歳で虫取りって…」

白望「…ある意味エイスリンらしい」

胡桃「まーね」

塞「は、ははははは早くとってぇえええええ!!!」


155: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:49:48.90 ID:d1+KPxR10

豊音「はい」ピトッ

ジジジジジジジジジジジ
ジジジジジジジジジジジ

塞「そ、そういうボケいいから!!」

エイスリン「カワイイノニ…」

塞「怖いよ!!」

白望「…塞は虫が苦手っと」メモメモ

塞「あんた知ってんでしょうが!」

胡桃「もう…ほら、早く屈みなよ」

塞「く、胡桃~!」


157: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 19:55:01.37 ID:d1+KPxR10

胡桃「はい」

ジジジジジジジジジジジ…

塞「と、とった!?」

胡桃「うん、ちゃんと逃がしたよ」

塞「胡桃~、大好き! 愛してる!」ダキッ

胡桃「あ、暑いから離れて!」グイッ

豊音「じゃあね、セミちゃん…」

エイスリン「…ウゥ」シクシク

白望「…」


159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:00:46.20 ID:d1+KPxR10

胡桃「そ、それよりさ。早くプール入ろうよ!」

豊音「あ、二人で膨らませておいてくれたんだねー!」

塞「おお、じゃ水入れちゃおう! トヨネ、ホースとって」

豊音「はーい!」トテトテ

エイスリン「プール…?」

白望「…そう。これから入るの」

エイスリン「…っ」カキカキ

エイスリン「…!」バッ

白望「…エイスリンも入りたいの?」

エイスリン「ウン!」


161: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:08:43.69 ID:d1+KPxR10

白望「…でも水着」

エイスリン「ダイジョウブ!」バッ

白望(…水着着てる)

白望「…用意いいね」

エイスリン「…!」エッヘン

白望「…あ、トヨネきたよ」

豊音「みんなー! 放水準備完了だよー!」

塞「よし、発射だトヨネ!」

豊音「りょうかーい! えい!」ジュバッ

エイスリン「キャッ…!」

白望「ぶぶぶぶぶぶtっ!!」


165: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:16:38.27 ID:d1+KPxR10

塞「し、シロ! 大丈夫!?」

豊音「シロー! ごめーん!」ジャーッ

白望「…」ポタポタ

エイスリン「…」クスクス

白望「…笑うな」

エイスリン「…ック…ププ」

白望「…」

胡桃「あははっ、もういっそのことプール入っちゃえば?」

白望「…」


167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:22:20.77 ID:d1+KPxR10

豊音「水溜まったよー!」

塞「しかし思った以上に狭いね」

胡桃「全員でいっぺんに入るのは難しそう。よくて三人くらい?」

豊音「そうだねー…」

ウーン…

エイスリン「クルミ、トヨネ、サエ!」

塞「え、私たち先入っていいの?」

エイスリン「ドーゾ!」

胡桃「ありがと、エイちゃん!」

豊音「ありがとー!!」

エイスリン「…!」ニコッ


168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:28:16.41 ID:d1+KPxR10

塞「よーし…」ヌギヌギ

塞「じゃ、私いっちばーん!」ダダッ

バシャーンッ

胡桃「あ、ずるい! なんもしてないくせに!」

塞「へへーん! 早い者勝ちだもんねー!」

白望(なんだかんだで一番はしゃいでるじゃん…)

胡桃「トヨネ、それ貸して!」

豊音「え、うん」スッ

胡桃「よし…これでも食らえっ!」ジュバッ

塞「きゃあっ!!」


171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:32:18.38 ID:d1+KPxR10

塞「やったなー、胡桃! それっ!」バシャッ

胡桃「わわっ!」

豊音「あははっ、ずぶ濡れだー!」

胡桃「くそう、こうなったら…!」

塞「…あれ、胡桃」

胡桃「ん?」

塞「あんたもしかして…」

豊音「…あ」

白望「…ブラしてない」

胡桃「ぁ…///」ボンッ


173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:35:08.93 ID:FGSsiiKK0

パンツ穿いてないのは普通なのに……


177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:40:20.40 ID:d1+KPxR10

胡桃「み、見ないで!」

エイスリン「…」ジーッ

胡桃「え、エイちゃんってば!」

塞「いや、そもそもなんでしてないのよ」

胡桃「だ、だって私…胸なんてあってないようなもんだし…///」

白望「…そういう問題?」

豊音(恥ずかしがってる胡桃ちゃんかわいい…)

エイスリン「…っ」カキカキ...バッ!

白望「なになに…どうせ女同士なんだし、そのまま服脱いじゃえば?」

胡桃「それ絶対言ってないでしょ!」

エイスリン「…」ブンブンッ

胡桃「え、言ったの!?」


179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:48:52.59 ID:d1+KPxR10

塞「まぁいいんじゃない?」

胡桃「よくない!」

豊音「ぬ、脱いじゃっても変わらないと思うけどなー…」チラッ

胡桃「なに期待してんのよ!」

白望「…正直そこまで見たくはない」

胡桃「それはそれでむかつく!」

塞「じゃあ脱げ」

胡桃「うっさいバカ!」

エイスリン「スキアリ」バッ

胡桃「きゃー!!」



184: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 20:58:46.99 ID:d1+KPxR10

エイスリン「…っ」バシャバシャ

白望「…冷たくて気持ちいい」

キャーキャー

白望「…塞たちは昼作りに行ったんだよね」

エイスリン「…っ」カキカキ...バッ!

白望「…冷やし中華かァ…まさに夏だね」

エイスリン「♪」ワクワク

白望「うん…私も」

塞「エイスリンー! シロー! できたからこっちきてー!」

エイスリン「ハーイ!」


188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 21:10:35.38 ID:d1+KPxR10

塞「はい、召し上がれ」

「「「「いっただきまーす!!!」」」」

ズルズルッ!

豊音「んんっ! ちょーおいひいよ!」

塞「まぁ麺を軽く茹でて、テキトーにトッピング乗せただけなんだけど」

胡桃「でもおいしい。夏といったらやっぱこれだよね」

白望「…ん」ズルルッ

エイスリン「…♪」チュルルッ

塞「麺はまだ余ってるから、どんどん食べてねー」

豊音「ほふぁい!」モグモグ

胡桃「トヨネ、ちゃんと飲み込んでからしゃべる!」

豊音「…んぐっ…はーい」


189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 21:11:04.31 ID:FGSsiiKK0

姉帯さんが幸せそうでなによりです


211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:17:38.71 ID:d1+KPxR10



塞「…すぅ…すぅ…」

胡桃「…ん…もう食べられない…」ムニャムニャ

豊音「二人とも寝ちゃったねー」

白望「…うん」

エイスリン「…っ」カキカキ

エイスリン「ナカヨシ!」バッ!

白望「…そうだね。なんだかんだで塞も一緒になって楽しんでたみたいだし」

豊音「あれ、シロは違うのー?」

白望「…え」

エイスリン「…っ」カキカキ...バッ!

豊音「うん…シロもおんなじくらい楽しんでたよねー!」

エイスリン「…!」コクコク

白望「…そ、そうかな」


214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:30:33.70 ID:d1+KPxR10

塞「…んにゃ…胡桃ぃ…」ムニムニ

胡桃「…いやぁ…んん…」

豊音「ふふっ…それにしても、仲良しさんだなーこの二人♪」

豊音「二人とシロは、いつ頃からの付き合いなのー?」

白望「…うーん、小学生くらいかな。気づいたときには一緒にいた気がする…」

豊音「そっかー! 長い付き合いなんだねー」

白望「…うん。塞のおねしょ事件とか、胡桃が行方不明になったりとか…」

白望「…あとは胡桃と塞が一か月も口利かなかったりとか、いろんな出来事があったなぁ…」

豊音「あははっ、あの二人も喧嘩するんだね」

白望「…今でもしてるじゃん」

豊音「そういえばそうだったねー! あははっ!」

エイスリン「…」


217: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:38:51.89 ID:d1+KPxR10

エイスリン「…」グイグイッ

白望「…ん、どうしたの?」

エイスリン「…ン」

白望「…えっ、これ…」

豊音「私と…エイスリンさん?」

エイスリン「…っ」ジッ

白望「…??」

豊音「…あっ!」

白望「…なに?」

豊音「えーっと、あのねシロ…」

白望「…うん」

豊音「エイスリンさんは、私たちもシロや、塞や、胡桃ちゃんの仲間に入っても大丈夫なのかって、それを心配してるみたいだよ?」


221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:48:48.56 ID:d1+KPxR10

白望「…そうなの?」

エイスリン「…っ」ジワッ

白望「…」

豊音「…私も、気になるかなー?」

白望「…バカじゃないの」

エイスリン「…っ」

白望「…もう二人とも、私たちの友達…でしょ?」

白望「大丈夫か、とか…友達ってそういうんじゃない。気づいたらなってるものだって言ったじゃん」

白望「私たちはもう二人のこと仲間だと思ってたんだけど、二人は違ったってこと…?」

エイスリン「…っ」ブンブンッ

豊音「そんなわけないよー…私もエイスリンさんも、みんなのこと大切な仲間だって思ってる…っ」

白望「そっか…安心した」

豊音「ううん…私たちこそ、ちょー嬉しいよっ!」ニコッ

エイスリン「…ウン!」


224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:54:30.03 ID:d1+KPxR10

白望「…安心したら、眠気が…」

豊音「もう、シロってばー…」

エイスリン「…フフ」

白望「…豊音、腕まくら」

エイスリン「トヨネ!」

豊音「ええっ! …ん~、仕方ないなー」

エイスリン「ワーイ!」ボフンッ

白望「…んっ」ギュ

豊音「ふ、二人ともくっつきすぎだよー!」アセアセ

白望「…気にしない気にしない」

エイスリン「キニシナイキニシナイ!」ギュゥ

豊音「…もうっ」


227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 22:59:55.73 ID:d1+KPxR10



胡桃「…んぁ…あれ、今何時ぃ…?」ムクリ

塞「…もう6時半だよ」

胡桃「あれ…塞は起きてたんだ」

塞「ま、まぁね…」

塞(起きたら胡桃と抱きしめ合ってただなんて、さすがに言えない…っ)

胡桃「…なに顔赤くしてんの?」

塞「な、なんでもないってば!」

胡桃「…??」

塞「…それよりほら、見てみなよ」フフッ

胡桃「へ?」

塞「…この三人の寝顔」

胡桃「…あ」


229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:06:04.62 ID:d1+KPxR10

エイスリン「…スゥ…スゥ」

白望「…」

豊音「ちょー…うれしーよー…」スピー

塞「なーんか、かわいらしいでしょ?」

胡桃「ふふ、ほんと…」

塞「胡桃も混ざってきたら?」ニヤッ

胡桃「い、いいよ…子供じゃないんだから」

塞「すっごい混ざりたそうにしてるのに」

胡桃「してない!」

塞「まぁ、もうそろそろ起こしてあげた方がいいかもね」

胡桃「え、なんで?」


230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:10:19.42 ID:d1+KPxR10

ピュー......ドーンッ!

塞「ほら、始まった」

胡桃「これって…」

エイスリン「ハナビ!」

胡桃「わっ!」ドテッ

塞「おっ、エイスリン起きたんだ」

エイスリン「ウン!」

胡桃「え、エイちゃんびっくりさせないでよ!」

エイスリン「シロ、トヨネー! オキテー!」ユサユサ

胡桃「スルゥかよ!」


233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:16:38.72 ID:d1+KPxR10

白望「ん…なに?」

豊音「ふにょ…!?」

塞「ふにょってなによ」

エイスリン「ハナビ!」

豊音「は、なび…?」

ピュー......ドーンッ!

白望「わ…ほんとだ」

豊音「うわぁ! す、すっごいよー!!」パアァ

エイスリン「デショ!?」

塞「近場でやってるからね。ここからならちょうど遮蔽物もないし、すごくいいスポットなんだ」


234: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:23:03.94 ID:d1+KPxR10

ピュー......ドーンッ!

豊音「あ、黄色!」

エイスリン「ウウン! ミドリ!」

豊音「ええ~、黄色だったよー」

塞「どっちでもきれいだしいいじゃないの」

豊音「そうだねー! あ、ええっと…たーまやー!!」

塞「かーぎやー!!」

エイスリン「ン…タマヤ? カギヤ?」

塞「花火があがったときにそう叫ぶの。まぁ『花火さんありがとう』的な意味ね」

エイスリン「ナルホド…」

ピュー......ドーンッ!

エイスリン「ターマヤー!」

豊音「かーぎやー!」


239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:32:07.40 ID:d1+KPxR10

ピュー......ドーンッ!

胡桃「あぁ…もうすぐ夏も終わりかぁ」

豊音「うん、そうだねー…」

塞「夏が終わったら、みんなそれぞれ、自分の進路とか決めなきゃいけないね…」

豊音「…そしたら私たち…離れ離れに、なっちゃうのかなー?」

白望「…」

エイスリン「…」

エイスリン「…っ」カキカキ...バッ!

エイスリン「ワタシタチ、トモダチ! イツマデモっ!」

エイスリン「…っ」ウルウル

胡桃「エイちゃん…」

白望「…」


241: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/10(金) 23:37:40.69 ID:d1+KPxR10

白望「…そうだね。エイスリンの言うとおり」

白望「…みんな行く場所はそれぞれ違うかもしれない。でも…」

心で思い続ける限り…ずっと繋がっていられる―――

だから…

白望「…少しでも、今を目いっぱい楽しんでいこう。この五人で」

―――決してこの思いが途切れないように…

豊音「…そうだねっ!」

塞「…し、シロにしちゃいいこと言うじゃん」グズッ

胡桃「私、絶対忘れないよ。今日までのこと…これからのこと、全部!」

エイスリン「ウン!」


248: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:01:23.37 ID:evjEALIs0



―――こうして、私たちの長いようで短かった夏休みは終わった。

はたから見れば、大したことのない出来事の連続…でも、私たち五人にとっては大切な思い出のカケラたち。

私たちはそれらを胸に抱き、これから自分たちの進むべき未来へと歩みを続けるのだろう。

いつまでも友達であり続けることを願って―――


fin


252: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:04:37.35 ID:eg8GMUGg0

支援・保守ともども本当にあざっした。
最後まとめんの遅くなってほんとにごめんなさい。
宮守大好きです。お疲れさまでした。


249: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【四電 64.3 %】 2012/08/11(土) 00:01:25.99 ID:yNOzeuwt0

宮守はなぜこんなにもかわいいのか


254: 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 【四電 64.3 %】 2012/08/11(土) 00:09:00.20 ID:yNOzeuwt0



255: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:09:07.51 ID:JAQwle8W0

乙ー
宮守みんなちょーかわいいよー


257: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:12:57.74 ID:VdZ42tjL0

おつおつ
あったか~いssだった


259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/08/11(土) 00:22:46.88 ID:ZDGhd3GS0

乙ですよー


この記事へのコメント

- 名無しさん - 2012年08月12日 00:04:20

胡桃×塞もアリですね

- 名無し - 2012年08月12日 04:09:12

この娘達が天使である事を考えれば考えるほど
魔王の所業が云々

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