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恒一「ふぁぁ…もう朝か…」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

鳴「…Zzz」ｽﾋﾟｰ

恒一「雨…は、流石に止んでるか。今日は帰れそうだな」

鳴「むー…」ｷﾞｭｰ

恒一「見崎ー。朝だよ、起きて」ﾕｻﾕｻ

鳴「あと五分…」

恒一「ほら、もう8時だよ。今日学校どうするの？」

鳴「いい…」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

恒一「とりあえず起きなって。布団潜ってないでさ」

鳴「眠い」

恒一「夜中までゲームしてるから…」

鳴「むっ。ポケモンは遊びじゃないの」

恒一「はいはい」

鳴「というか榊原君も私と同じ時間まで起きてたじゃない」

恒一「僕が寝ようとする度に見崎が邪魔したんじゃないか」

鳴「眠くないの？」

恒一「眠いよ。でも今寝てたら夜寝れないだろ」

鳴「そう…じゃ、おやすみ」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

恒一「あぁもう…」

鳴「…Zzz」ｽﾋﾟｰ

恒一「ホントに寝ちゃったよ…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

鳴「ん…」ｽﾘｽﾘ

恒一（睫毛長いなー。肌もスベスベで相変わらず良い触り心地だ）ｻﾜｻﾜ

鳴「んにゅ…」

恒一（あー昨日あのまま寝たのか…。シャツ一枚なんて風邪ひくぞ――あ、パンツ見えた）

恒一「ほら見崎。今日のご飯は見崎の大好きなサンドイッチとハンバーグとグラタンと唐揚げと肉じゃがとオムライスとうどんとラーメンとその他諸々だよ」ｽﾞﾗｰ

鳴「こ、これ全部食べていいの？」ﾜｸﾜｸ

恒一「うん。僕があーんしてあげるね」

鳴「デザートは？」

恒一「もちろんあるよ」

鳴「ごくり…」




鳴「ふへへ…」ﾆﾔﾆﾔ

恒一（夢でも見てるのかな？）

恒一「涎垂れてるし…」ﾌｷﾌｷ

鳴「んむー」

恒一「ほら口閉じて」

鳴「んー…あむ」ｸﾞｲｯ

恒一「ちょっと、袖噛まないでよ」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

鳴「もぐもぐ」

恒一「どんな夢見てるんだホント…」ﾊｧ

鳴「ぷは…ごちそうしゃま…」ﾑﾆｬﾑﾆｬ

恒一「あぁもうビチョビチョじゃないか…着替え着替え」ﾇｷﾞﾇｷﾞ


霧果「起きてるー？」ｶﾞﾁｬ


恒一（裸）「あ」

鳴「Zzz…」

霧果「」

恒一（裸）「おはようございます霧果さん」ﾍﾟｺｯ

霧果「お、お邪魔だった？」

恒一（裸）「？」

霧果「いや…その…するんでしょ？　鳴と…///」

恒一（裸）「へ？　い、いや、これは見崎の涎で服が汚れちゃったからで――」

霧果「鳴の体液で服が…」ｺﾞｸﾘ

恒一（裸）「霧果さんが想像してるようなことはしてないですから」

鳴「…うるさい」ｺﾞｿｺﾞｿ

恒一（裸）「あ、起きた」

鳴「…」ﾎﾞｰ

恒一（裸）「おはよう。良く寝れた？」

鳴「…夜這い？」

恒一（裸）「だから違うって」

霧果「朝這い、よね」

恒一（こいつ面倒くせぇ…）

鳴「服着たんだ」

恒一「そりゃあね」

鳴「…私は、あのままでも良かったのに」ﾎﾞｿｯ

恒一「恥ずかしいよ」

鳴「残念…」ﾌﾟﾁｯ

恒一「起きて早々ゲームですか…」

鳴「いいじゃない」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

恒一「雨も明けたし、お弁当持って公園にでも…」

鳴「外は暑いし、蝉がうるさいから嫌」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

鳴「…」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

恒一（…本でも読むか）ﾎﾞｹｰ

鳴「…」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

恒一（これ読んだ…これも…）

鳴「…」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

恒一（やることねーなー…）ﾎﾞｰ

鳴「榊原君、暇なの？」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

恒一「ん？　まぁ…」

鳴「こっち、きて」

恒一「なに？」

鳴「ここ座って。あぐら組んで」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

恒一「はい」

鳴「…♪」ｺﾞﾛﾝ

恒一「…膝枕？」

鳴「このままね」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

恒一（暇潰し…にはなるのかな、これ）ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

恒一（これは…）

鳴「？」

恒一（むぅ…）ﾓｿﾞﾓｿﾞ

鳴「榊原君」

恒一「ん？　なに」

鳴「胸、見すぎ」ｼﾞﾄｰ

恒一「あ、あはは…ゴメンナサイ」

鳴「私のなんか見ても楽しくないと思うけど」

恒一「そうでもないよ」

鳴「楽しいの？」

恒一「…まぁ、その、うん」

鳴「ふぅん…榊原君は、私の胸を見て、楽しんでるんだ」

恒一「下着ぐらい着なよ」

鳴「下は付けてるけど…榊原君はそっちのが好み？」

恒一「…見崎も楽しんでるでしょ」

鳴「さぁね」ｸｽｯ

鳴「ふぅ…」ﾊﾟﾀﾝ

恒一「もうゲーム終わり？」

鳴「うん。榊原君とお喋りした…してあげようかなって」

恒一「ふーん。見崎は、僕と、お喋りしたいんだ」ﾆﾔﾆﾔ

鳴「そ、それは…榊原君が暇そうだから、仕方なく…」

恒一「いいよ？　僕は見崎を眺めて暇を潰すから」

鳴「…意地悪」ﾑｰ

恒一「あはは」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

鳴「もうお昼ね」

恒一「だね。何か作る？　リクエストとかあれば聞くけど」

鳴「…きょ、今日は私が作るから、食べて？」

恒一「…大丈夫なの？」

鳴「む。昼ご飯ぐらいは作れます…多分」

恒一「ホントかよ…」

鳴「いいから、榊原君はリビングに居て。霧果とお話でもしてるといい」

恒一「怪我とかしないようにね？　火傷とかも…あと砂糖と塩を見間違えないように…」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ

鳴「大丈夫だって。信じて？」

恒一「う…はい」

鳴「じゃ、いこっか」

恒一「うん」

鳴「♪」

霧果「榊原君、昼はお蕎麦が食べたいわー」ﾊﾟﾀﾊﾟﾀ

恒一「いえ、今日は――」

鳴「今日のお昼は私が作ります」

霧果「え？」

鳴「エプロンエプロン…あった」ｺﾞｿｺﾞｿ

霧果「え？　え？　大丈夫なの？」ｵﾛｵﾛ

恒一「た、多分は…」

鳴「似合う？」ﾋﾟﾗﾋﾟﾗ

恒一「（裸Yシャツエプロン…）最高」ｸﾞｯ

鳴「そ、そう…///」ﾃﾚﾃﾚ

恒一「何作るの？」

鳴「お蕎麦。いいよね？」

恒一「うん。楽しみにしてるよ」

鳴「あんまり期待しないでいいよ？」

恒一「あはは、期待してるよ」

鳴「もう…」

鳴「えっと、まずはお湯を沸かして…」ｶﾁｬｶﾁｬ

恒一（思えば見崎に食事を作ってもらうの初めてだな）ｼﾞｰ

鳴「ネギとか…は後でいいか。お蕎麦お蕎麦」ｺﾞｿｺﾞｿ

恒一（…なんかいいなぁ、こういうの）ﾆﾖﾆﾖ

霧果「もの凄くだらしない顔になってるわよ？」

恒一「へ？　そ、そうですか？」ﾆﾔﾆﾔ

霧果「昨日は良く眠れた？」

恒一「あー…」

霧果「…やっぱりお楽しみだったの？」ｷｮｳﾐｼﾝｼﾝ

恒一「違いますって」

霧果「鳴の部屋からギシギシって音が聞こえてたんだけど？」

恒一「あれは――」

鳴「…」ﾋﾟｺﾋﾟｺ

恒一「…」ｳﾄｳﾄ

雷「どっかーんwwwwwwwwww」

鳴「っ」ﾋﾞｸｯ

恒一「んー…」

鳴「…」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

雷「どっかんかーんwwwwwwwwwwwww」

鳴「ひぅっ」ﾋﾞｸｯ

鳴「…」ｽﾙｽﾙ

恒一「…」ｳﾄｳﾄ

鳴「…おじゃまします」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

恒一「…ん？　どうしたの…」

鳴「気にしないでいいよ」ｷﾞｭｰ

恒一「眠いんだけど…」

鳴「寝てていいよ」

恒一「どうしたの…？」

鳴「何でもn――」

雷「どーんwwwwwwwww」

鳴「っ…！」ｷﾞｭｯ

恒一「…雷怖いの？」

鳴「ち、違う」

恒一「雨は好きとか言ってた癖に…」

鳴「違うって言ってるでしょ」ﾍﾞｼﾍﾞｼ

恒一「…」ｳﾄｳﾄ

鳴「…」ｷﾞｭｰ

恒一「…」ｳﾄｳﾄ

鳴「ん…」ｽﾘｽﾘ

恒一「…戻らないの？」

鳴「…よし。おじゃましました」ｺﾞｿｺﾞｿ

恒一「おやすみー」

鳴（もう大丈夫…厳選再開しなきゃ）ﾖｼﾞﾖｼﾞ

雷「くぁwせdrftgyふじこlp」

鳴「ひぇっ…」ﾋﾞｸｰﾝ

鳴「…」ｺｿｺｿ

恒一「…また来たの？」

鳴「怒ってる？」ﾀﾞｷｯ

恒一「別に怒ってないよ」

鳴「寝てていいけど…」ｸﾝｸﾝ

恒一「…安心したら戻ってよ？」

鳴「うん」ｷﾞｭｰ

恒一「――って事を何回か繰り返してて」ﾊｰ

霧果「なるほど…全くあの子は」

恒一「苦手なものは仕方ないですし、気にしてませんから」

霧果（出来た子ねー）

霧果「…あれ？　でも今朝は榊原君も鳴の布団に…」

恒一「あ、あれは…見崎が、その…震えてたから、仕方ないんですよ。はい」

霧果「ふぅん」ﾆﾔﾆﾔ

鳴「出来たよ」ﾑﾌｰ

霧果「…鳴が、鳴が私にご飯を作ってくれた」ｼﾞｰﾝ

鳴「榊原君、食べてみて？」ｿﾜｿﾜ

恒一「う、うん。いただきます」

鳴「…」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

恒一「もぐもぐ」

鳴「ど、どう？」

恒一「…うん。おいしいよ、見崎の茹でてくれた蕎麦」ﾆｺｯ

鳴「…ん///」

霧果「おいひーわよ！」ｽﾞﾙｽﾞﾙ

鳴「そうですか。榊原君榊原君、ネギも私が切ったの」

恒一「そうなんだ。上手に切れてるね」

霧果「凄いわよ鳴！」ｽﾞﾊﾞｰ

鳴「ふふ…ほら、ワサビとかいる？」

恒一「うん。ありがとう」

鳴「入れてあげるね」

イチャイチャ


霧果「…ぐすん」ﾁｭﾙﾁｭﾙ

霧果さん…

鳴「じゃあ後片付けお願いします」

恒一「お手伝いとかは…」

霧果「いいから、もう部屋戻ってイチャイチャし続けてなさい…」

鳴「そうします。行こ」ｸｲｸｲ

恒一「あ、うん。じゃあ失礼します」

霧果（だから何故いちいち手を繋ぐ手を）ｸﾞﾑﾑ

鳴「涼しい…」ｺﾞﾛｺﾞﾛ

恒一「冷房16度にして扇風機まで付けてりゃ涼しいだろうね。僕はちょっと寒いけど…」

鳴「じゃ…へ――くしっ」ｸﾁｭﾝ

恒一「あぁほら、そんな格好でいるから」ｺﾞｼｺﾞｼ

鳴「んぅ…だって暑いんだもの」

恒一「だからってYシャツと下着だけってのは…」

鳴「榊原君はこういうの嫌い？」

恒一「僕以外には見せないでほしいかな」

鳴「見せません」

恒一「うん…」

鳴「はい…」

恒一「…///」

鳴「…///」

恒一「と、とにかく服着なよ。風邪引いちゃうよ？」

鳴「そ、そうね。じゃあ…はい」

恒一「？」

鳴「着せて？」

恒一「はい？」

鳴「動きたくないの。だから榊原君がして？」

恒一「いやいやいやいや」

鳴「いやなの？」

恒一「…じ、自分でやった方が、楽だと思うよ？」

鳴「榊原君がしてくれなきゃ、着ない」

恒一「…分かったよ、もう」ﾊｧｰ

鳴「♪」

恒一（見崎ってこんな我侭だったけなぁ…？　短い付き合いだけど）

鳴「あ、私の服昨日の雨で全部濡れてたんだった…」

恒一「どうするの？」

鳴「えっと…榊原君がウチに泊まって行く時用の着替え、あるでしょ？」

恒一「うん」

鳴「それ貸して？」

恒一「いいけど…サイズ合わないと思うよ？」

鳴「でも――へっくしゅ」

恒一「あーもう…ほら、こっち来て」

鳴「うん。ごめんね」ｸﾞｼｸﾞｼ

恒一「そう思うなら自分でやってよもう…」

恒一（とりあえず上脱がすか…）ﾌﾟﾁﾌﾟﾁ

鳴「ん…」ﾋﾟｸｯ

恒一「ほら、手通して」

鳴「…何で目瞑ってるの？」ｽﾙｽﾙ

恒一「見ちゃマズイでしょ」

鳴「朝にまじまじと見てたじゃない」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

恒一「じゃあ見飽きたんだよ。ほら、次は下ね」

鳴「むー…」

恒一「はい、終わり」

鳴「ぶかぶか…」

恒一「見崎はちっちゃいからね。ほら、裾めくらないと転ぶよ」

鳴「うん」ﾒｸﾘﾒｸﾘ

恒一（結局服の隙間から見えてるし…）ｼﾞｰ

鳴「榊原君の匂いがする…」ｸﾝｸﾝ

恒一「っくし」

鳴「あ…大丈夫？」

恒一「うん。やっぱりちょっと寒いかも…」ﾌﾞﾙｯ

鳴「…榊原君。こっち、布団入って」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

恒一「ん」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

鳴「…」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

恒一「何で見崎も…」

鳴「お礼」ｷﾞｭｰ

恒一「見崎？」

鳴「こうすれば暖いでしょ？」

恒一「…うん。あったかい」ｷﾞｭｯ

鳴「…私の事、嫌いになった？」

恒一「どうして？」

鳴「さっき、怒ってたから」

恒一「別に怒ってないよ」

鳴「榊原君、優しいから。つい要らない事言っちゃうの。ダメだよね」

恒一「…たまの我侭なら、特別にみとめます」ﾑｷﾞｭｰ

鳴「く、くすぐったいよ…」

恒一（――惚れた弱味だよなぁ…）

鳴「榊原君」ｷﾞｭﾑｰ

恒一「なに？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

鳴「ジュース取って来て」

恒一「た・ま・に・ね？」ｸﾞﾘｸﾞﾘ

鳴「は、はい…」

恒一「…」ｷﾞｭｰ

鳴「んー」

恒一「…」ｳﾄｳﾄ

鳴「…寝ていいよ」

恒一「うん…そうする。すぐ、起きるから…Zzz」

鳴「おやすみ、榊原君」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

恒一「――ん、ふぁぁ…」

鳴「おはよう」

恒一「おはよ…今何時？」

鳴「えっと、7時」

恒一「…寝すぎた」ﾓｿﾞﾓｿﾞ

鳴「良く寝てたね」

恒一「起こしてくれよ…」

鳴「寝言で私の名前呼んでたけど、夢でも見たの？」ｸｽｯ

恒一「さ、さぁ？」

鳴「帰るの？」

恒一「うん」ｺﾞｿｺﾞｿ

鳴「ふぅん…」

恒一「どうかした？」

鳴「ううん。なんでもないよ、ただ――」

恒一「？」ｶﾞﾁｬ

大雨「よーうwwwwwwwwwwww」

鳴「どうやって帰るのかなって」

恒一「…」

鳴「どうするの？」

恒一「…今日も泊めてもらっていい？」

鳴「じゃ、部屋戻ろうか。今日は一晩中付き合ってもらうから」ｷﾞｭｯ

恒一「勘弁してくれよ…」

鳴（そんな言葉とは裏腹に、つい表情が緩んでしまう榊原君であった）

happy☆end

乙

乙
よかった

おつ(´ω｀)おつ

乙乙