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竜華「あかん、パンツ履き忘れてもーた……」
引用元: ・http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1340044601/
怜「……? 竜華、どしたんそんな難しい顔して」キョトン
竜華「ひぇ!? な、なんでもない。うん」
怜「そか。ほな、わたしはテスト範囲復習しておくなー」
竜華(何とか、一日乗り切るしかない)
竜華「パンツが無くたって、恥ずかしくない、恥ずかしくないんや……」ブツブツ
竜華「今日一日、なるべく席を立たなければええ……それだけのことや」キッ
――――
――
2限目/数学
教師「はーい、それじゃ、後ろの人は解答用紙集めてきてねー」
ざわざわ、がやがや
竜華「ふう……あまり集中できんかったなあ」
竜華(当然やなあ。こんな恥ずかしい状況で……)
女子A「竜華ー。早く回収してよー」
女子B「どしたん? 具合でも悪いん?」
竜華「んー?」
竜華(あ、ウチ一番後ろの席やから、用紙集めんといけないんや)
竜華(ま、まあ少しくらい立っても問題ないやろ)
竜華「ご、ごめんなー。今集める」ガタッ
風「ビュオオオオオオオオオオ」
竜華「ひやああああああ!?」バッ
女子B「うわっ。今日風強いなあ~」
女子A「そやなあ。窓、閉めた方がよさそうやっ、……って」
女子A「竜華、どないしたん?」キョトン
女子B「はやくはやくー」
竜華「な、なんでもないわ……それじゃ、集めるでー」カアア
竜華(あ、危ないところやった……。今日に限って、厄介な風やなあ)
怜「…………?」ジーッ
――――
――
4限目/英語/12:00
教師「おっけー、解答用紙は全部集まったわねー」パンパン
教師「次の授業までに採点はしておくってことで……」チラリ
セーラ「せんせええ~! 今日は早めに終わろー」
教師「えー? まだ時間残ってるじゃない」
セーラ「細かいこと気にしてると、またシワが増えるでー」
教師「むかっ。あ、そういえば先週宿題だしてたんだったー」
怜「あーあ、セーラが余計なこと言わんでいれば気づかんかったのに」
セーラ「はああ、腹減ったなああ」
竜華(やば……お手洗い行きたくなってきた……)モゾモゾ
竜華(でも、あと数分の辛抱や……。じっとしればええねん)
教師「それじゃ、Unit12の和訳部分、黒板に書いていってねー」
教師「じゃあ、セーラが私をいじめた罰として、麻雀部には連帯責任を負ってもらいまーす」
竜華(え!? まさか……)
教師「1番がセーラ、2番が園城寺さん、3番が清水谷さん。はい、さっさと書く」
セーラ「そんなああ~……」ガックリ
怜「なんや、私とばっちりやん」
セーラ「なあトキい、答え教えてーな」
怜「まったく、セーラは仕方ないんやから……って、教えるかいっ!」ズビシ
女子C「あははは。セーラは相変わらずやなー」
女子D「怜のツッコミも厳しいわー」クスクス
竜華(どないしよ……。流石に黒板の前に立つのはヤバイかも……)
セーラ「竜華! なにしてんねん、はよ答え書かんと、昼休み短なるでー」
竜華「!? い、今行くで」スタッ
竜華(うう……おトイレも我慢しとるのに……)
竜華(さっさと終わらそ……)
怜「…………」カッカッ
セーラ「むむむむ……」チラチラ
怜「なんで私のノートみるん?」
セーラ「み、見てないわっ」
竜華「…………」カッカッ
竜華(あかん……。これ、私のだけ文が量が多い)
竜華(はやく、終わらせんと……)
怜「まったく、仕方ないなあ」スッ
セーラ「流石トキ! おおきにー」カツカツカツカツ
怜「うわ、字ぃ汚な」
セーラ「別に読めればええやん。っし、終わったでー」
怜「うちも。ほな戻ろ」
セーラ「せやなー」
竜華(やばっ、一人になったら余計に目立つやん……)
怜「……?」テクテク
怜(竜華……やっぱり様子がおかしいな)
竜華「…………」カッカッカッ
竜華(ウチ、見られてる)ウルウル
竜華(クラスの皆の視線が……ウチの背中に)
竜華(も、もし皆にウチが『のーぱん』だってバレたら……)
竜華(あ、あかん。手が震えて……)ガクガク
教師「……清水谷さん? 具合悪いのかしら? なんだかすっごく顔が赤いような……」
怜「…………」ジーッ
竜華「へっ!? そ、そんなこと、ないです」モゾモゾ
竜華(も、もうあかん……)ガクガク
怜「せんせー」
教師「なに? 園城寺さん」
怜「竜華、ちょっと朝から具合悪かったんです。私、保健室に連れていっても良いですか」
竜華「……怜ぃ」
教師「そうなの? 清水谷さん」
竜華「あ、はい……実は少しだけ……」
教師「わかったわ。気を付けてね」
竜華「すみません」ペコリ
教師「あと、園城寺さんもね」
怜「はい。竜華、行こ」スッ
竜華「……あ、ありがと。な、怜ぃ」コショコショ
怜「んー?」
竜華「保健室の前に、おトイレ寄ってええ?」コソコソ
――――
――
昼休み/保健室・簡易ベッド
怜「保健室のセンセ、今お昼ご飯食べてるみたいやな」
竜華「勝手に入って、よかったんかなあ」
怜「わたし顔利くから大丈夫。それより、竜華」クルリ
竜華「……」
怜「ほんま、どないしたん? いつも私を助けてくれる竜華が、今日はえらい様子が変や」
竜華「そ、そんなことあらへんよ……」シュン
怜「嘘ついてもわかるんや。竜華、私に何か隠してるんやないか?」
竜華「ほ、ほんまに何も……」
怜「……そか。体調が悪いわけでもないんやな?」
竜華「だ、大丈夫」
怜「ふう。良かったわあ。ただでさえ私が病弱なのに、竜華まで弱くなったら、インターハイに響くからなあ」
竜華「怜ぃ……」
怜「……いつも、竜華には助けてもらてるからなあ。少しはお礼しとかんと」
怜「わたし、購買で何か買ってくるなー」
竜華「……ごめん」
怜「あはは。お互い様やん」ガラリ
竜華「……ごめんな」
竜華「こんなの、恥ずかしくって言えるはずないやん……」
竜華「嘘ついて、ごめんな。怜」
――――
――
5限目/体育・グラウンド
怜「竜華、ほんとに体育でるん? 体調はもおええの?」
竜華「だって、今日は陸上競技のテストがあるやん」テクテク
怜「そんなん、次回にしてもらえばええやん」
竜華「だ、大丈夫やって。怜は心配症やなあ」
怜「……?」
竜華(体育やったらスカートやなくってブルマやし、問題ないわ……)
竜華(も、問題なくはないか……。でも、制服で居るより遥かにマシやわ)
竜華(この時間を乗り切れば、すぐ放課後になる……)
竜華(今日は部活休ませてもらって、はよ帰ろ)
体育教師(女)「はーい。みんな集まってえ。今日は、テストをしちゃいまーすっ」
セーラ「アラフォーなのに、そのキャラはちょっとキツイわあ~」
体育教師(女)「ちょ、ちょっとセーラさん! わたし、まだアラサーだよっ!」
女子E「あははは。まだお肌ぴっちぴちだし、大丈夫よセンセ」
体育教師(女)「そ、そうかな? えへ、実は最近エステに通い始めてね?」
女子E(よし、点数稼いだ)
女子F(あ、ずるい。なら私も……)
女子F「ほんと、28歳には見えないですね~。その若さの秘訣はどんなところにあるんですかあ?」
体育教師(女)「ええっとねえ、エステはもちろんだけど、まずは食生活から……」ペラペラ
女子E「あー」
女子F「スイッチ、入っちゃったなー」
――――
――
竜華「ええっと幅跳びの次は……縄跳びかあ」
怜「竜華。1分間で何回飛べるか計測なー」ペラリ
竜華「はあ、ウチ縄跳び苦手やー」
怜「そやったん? 知らんかったわ」
セーラ「ははは。怜でも竜華について知らんことあったんかー」
怜「何言ってんのセーラ……///」
竜華「怜、準備できたでー」
怜「そか。ほないくでー」ポチッ
竜華「……!」ピョンピョン
セーラ「……? 怜、あそこに居る人たち……」ビシッ
怜「……なんやろ。近くの高校生?」キッ
セーラ「……もしかして、ノゾキ?」
――――
――
近隣男子校生A「おっほwwwあの縄跳び娘のおっぱいやべーwww」
男子校生B「うっわマジでヤバイな。めっちゃ揺れてるやん」
男子校生C「いやお前らアマイわ。隣にいる華奢な娘のブルマとお尻がだな……」
男子校生D「いやー眼福だなあ。ってか、なんで千里山女子に男がいるんだろうか?」
男子校生B「あの短髪? わかんねーけど、出来ることなら俺も混ざりてー」
男子校生A「ばっかそれは無理だって。しかし……」
男子校生A「やっぱり、おっぱいは正義やな」
男子校生B「うむ」
男子校生C「やべえマジで惚れたかも……」
男子校生D「…………うっ。ふう」
――――
――
竜華(あの人たち……何でウチらの方見てるんやろか……)ピョンピョン
竜華(もしかして、ウチ見られてるんかな……?)プルンプルン
竜華(な、なんで? 今はブルマやし『のーぱん』ってことバレるはずないのに……)ピョンピョン
竜華(あ、あかん。考えんのやめよ……恥ずかしくなってきたわ)ポヨンポヨン
怜「はい。終わりやでー」
竜華「はあ……はあ……」
セーラ「次はオレの番なー」
怜「……竜華、大丈夫?」
竜華「へっ? だ、大丈夫。心配せんでええよ。怜」
竜華「…………」チラリ
竜華(あの人たち、まだコッチ見てる……)
セーラ「そんじゃ、怜。ちゃんと数えててなー」
怜「はーい」
怜「…………」
――――
――
5限終わり/更衣室
怜「はあ……疲れたなあ竜華」ヌギヌギ
竜華「そ、そやなあ……」
竜華(またスカートかあ……。なんでウチ、こんなスカート短くしてしもーたんかなあ)ハア
竜華(短い方が可愛いかなあと思ったんやけど……)
竜華(今日ばかりは昔のウチを恨むで……)
怜「……竜華、着替えへんの?」シュルシュル
竜華「う、うん……」
竜華(どないしよ、また短いスカート履いて、もし意地悪な風が吹きでもしたら……)
怜「……竜華?」キョトン
竜華「……そ、その手があった」ポン
怜「……?」
竜華「怜! スカート交換して!」
怜「……えええ?」
竜華「せやから、ウチのスカートと、怜のスカート、交換して欲しいんや」
怜「な、なんで?」
竜華「お願い! 理由は聞かへんで、今日だけ、お願いします」
怜「ま、まあ……構わんけど……」スッ
竜華(怜のスカートやったら、ウチのより長いんやし……うん。いける)
竜華「ほんまにゴメンなー」スッ
竜華(おお、すばらしいわ……この長さ)キュッ
怜「な、なあ竜華……このスカート、短すぎるわあ」モジモジ
竜華「な、なんでー? めっちゃカワイイやん! 怜もミニスカにしたらええでー」
怜「な、なんかスースーして落ち着かへん……」
セーラ「うっわー! 怜のスカートが短くなっとるー!」
怜「ちょ、セーラ騒がんといて」ビシッ
女子G「あ、ほんとだー。めっちゃ似合うよ園城寺ちゃん」
女子H「竜華のと取替っこしたんだねー」
女子G「ホント、ときりゅーかは仲がイイわー」
怜「み、みんな……からかわんといてーな……///」
竜華(……何とか、無事に家に帰れそうやな)ホッ
――――
――
15:40/放課後・教室
セーラ「竜華ー! 怜ー! 部活行こっ」トテテ
竜華「ご、ごめん。今日はウチ、休ませてもらうわ」
怜「…………」
セーラ「やっぱ体調アカンかったん?」
竜華「そ、そやなくって……。ま、また明日!」ダッ
セーラ「あっ! 竜華……」
怜「竜華、やっぱりどっかおかしいな」
セーラ「……なんか、あったんかなあ?」
怜「…………」
セーラ「トキ?」
怜「ごめん。今日私も部活休むわ。フナQに言っといて」トテテ
セーラ「あ、ちょっ! トキ……」
セーラ「…………よーわからんけど」ポリポり
セーラ「とりあえず、部室行こかな」
――――
――
16:00/竜華・帰路
竜華「今日は飛んだ一日やったなあ……」トボトボ
竜華「まさかパンツを履き忘れるなんて……」
竜華「もうすぐ全国大会も始まるっちゅーのに、こんなドジ踏んで大丈夫かな」ハアア
竜華「麻雀部のみんなにも、明日謝らんとなあ」
竜華「ウチ、部長やし、後輩たちにも示しがつかんもん」
竜華「…………とにかく、今は無事に帰ることだけ考えよっ」
怜「…………」スタタ
怜「……思わず追いかけて来てしまった」ジーッ
怜「……だって仕方ないやん」
怜「竜華のこと、心配なんやから……」ポッ
――――
――
男子校生A「……! お、おいお前ら! あれ!」ビシッ
男子校生B「ああん? って、おっぱい娘!」
男子校生C「おい華奢な娘は一緒じゃないのか……」
男子校生D「制服姿もめちゃくちゃ可愛いじゃん」
男子校生A「なあ、ちょっと声掛けてみねーか?」
男子校生B「ま、マジで? 何て?」
男子校生A「いや、ちょっとお茶しませんかーなんつって」
男子校生C「Dはどう思う」
男子校生D「まあ、少しだけなら……」
男子校生A「よ、よし……。行くぞお前ら……」
男子校生B&C&D「「「……ごくり」」」
――――
――
男子校生A「ねえちょっと……」
竜華「……? な、なんです?」
男子校生B「あのさ、キミ千里山女子の娘だよね?
竜華「は、はい……」ドギマぎ
男子校生C「君と一緒に居た華奢な娘はどk……」ゴスッ
男子校生D「お前はちょっと黙ってれ」
竜華「……?」アセアセ
男子校生A「俺たち〇△×男子校なんだけどさ、よかったら今からどっか行かない?」
竜華「え、えええ?」
竜華(こ、これって……『ナンパ』ってやつやろか? こんなん、どう対処すればええんやろ)
男子校生B「一緒にカラオケとかさ、行こうよ。ね?」
竜華(ウチ今『ノーパン』やし……。ってそれ関係ないか。男の人に見られたらと思うと恥ずかしいっていうより怖いわ……)ブルブル
男子校生D「ね、いいっしょ? ほらほら」ガシッ
竜華「やっ、やめっ」
竜華(今手掴まれたら、あかん……!)
竜華(もし、変な風が吹いたら……)
風「待たせたな」ビュオオオオオオオオ
男子校生A「うわあっ!」
男子校生B「ほああ!?」
男子校生C「むむむっ?」
男子校生D「あべしっ!?」
竜華「ひやああああああああああん」ペタリ
男子校生A&B&C&D「「「「えっ」」」」」
竜華(……や、やばっ。もしかして、見られた?)
竜華(う、嘘……。もしかして男のひとに……ウチ……)ガクガク
男子校生A(おいB、見えたか?)
男子校生B(何がだ)
男子校生A(もちろん『パンツ』だ)
男子校生B(いんや……。Cはどうだった)
男子校生C(残念ながら……。Dは?)
男子校生D(……右に同じ……)
男子校生A「ち、ちくしょー!!」
男子校生B「お、落ち着けA! っていうか……」
竜華「ううっ……ぐすん……」
男子校生C「な、泣いて……?」
男子校生D「お、おいどうする?」
男子校生A「あ、あの……キミ、大丈b」スッ
パシイッ!!
怜「……竜華に、触らんといてくれる?」ギリッ
男子校生A「えっ……?」
男子校生B「た、確かこの娘は……」
男子校生D「体育のときに居た……」
男子校生C「ブルマが素敵な女の子!!!」
怜「……え、えと……何なん?」
竜華「と、怜……? どうして、ここに……?」
怜「竜華のこと心配やったから、つけとったんよ。そしたらこの人らに……」
竜華「そ……そか……」グスン
怜「んで……竜華に何か用ですか」クルリ
男子校生A「え、えーっと……」
男子校生B「いえ何も……」
男子校生C「むしろ僕は君に用が……」
男子校生D「バッカっ! もう行こうぜ」タタタ
男子校生A「す、すんませんでしたー」
怜「……何やったん? あの人ら?」
怜「ってか、何で泣いてんの? 竜華」スッ
竜華「う、ううう……」
怜「……とにかく、どっかで休もうか」
――――
――
16:20/公園・ベンチ
怜「竜華、少しは落ち着いた?」
竜華「うん……ごめんな、怜ぃ」グスン
怜「別にええよ。ちょっとはビックリしたけどなー」
竜華「…………」
怜「一体、どしたん? 今日の竜華、ほんまにおかしいわ」
竜華「……ウチ、今からとっても恥ずかしいこと、言うで」
怜「ん……?」
竜華「お願いやから、笑わんといてな」
怜「……うん。ちゃんと聞くで」
竜華「実は……ウチ。今日の朝……」
怜「…………」
竜華「パンツ履き忘れてもーたんや……」
怜「……?」
竜華「な、なんやその目」
怜「え、えと……私最近耳の調子も悪うなったんかなあ? もう一回言ってくれるか?」
竜華「せ、せやから! ウチ、今日の朝に!」
怜「今日の朝に?」
竜華「パンツ履くの忘れてもーたんやー!///」ガタッ
怜「な、なんやてー!!!」ズコー
竜華「おお、怜にしては珍しい大きなリアクション」
怜「ちょ、ちょっと待って……。もしかして、今日一日竜華が変やったのって、『のーぱん』やったから?」
竜華「だって、普通で居られるわけないやん……。めっちゃ恥ずかし思いして……」
竜華「なのに今日に限って小テストは重なるわ、当てられるわ、絡まれるわで……」
竜華「さっきだって、もし男の子に見られてたらと思ったら……」
怜「…………」ポカーン
竜華「……怜?」
怜「ぷっ」
怜「あははははは」
竜華「わ、笑わないって約束したやん!!」
怜「ご、ごめっ……だって、そんなことで悩んでたんかー思たら……」コホコホ
竜華「そ、そんなことー?」
怜「だってそうやろ? ええやん別に」
竜華「……怜、何言ってんの?」キョトン
怜「だって……」
竜華「……??」
怜「私も、履いてへんもん」カアア
竜華「…………!!!」
竜華「えええええーーーーーーーーー!?!?!?」
怜「まったく、竜華は時代遅れやなあ」
竜華「ちょ、ちょまっ! どゆこと?」アセアセ
怜「そもそも私らの世界で、パンツなんてもの、あってはならないんや」
竜華「セカイ? 何言ってるん怜」ポカン
怜「ま、とにかく。そんなこと気にせんでええよ」
竜華「…………??」
怜「それより、せっかく助けに行ったてゆーのに、お礼の一つもないん?」スリスリ
竜華「え? あ、ありがとな。怜。ほんま助かったで」
怜「…………」ジーッ
竜華「な、なに?」
怜「そんなんじゃ足らへん」
竜華「え……?」
怜「今日私に嘘ついたから、おしおき」スッ
竜華「……っ!」
怜「ん……」
竜華「~~~! ちょ、と、怜ぃ……」トローン
怜「竜華……もう、私に嘘、つかんでなあ」スリスリ
竜華「怜……。うん。ごめんな」
怜「ほな、今日はこのままどこか行こか」
竜華「どこかって? どこ?」
怜「竜華の部屋……行きたいな」クルリ
竜華「……ええよ。怜」
怜「…………」
竜華「…………」
怜「……なあ、手握ってもええ?///」
竜華「しょうがないなあ、怜は」ギュッ
――――
――
怜「なあ竜華」
竜華「んー?」
怜「よくよく考えたらな。今日一日スカートの下にブルマ履いて過ごせば良かったやん」
竜華「…………」
怜「…………」
竜華「う、うわあああん」タタタ
怜「……はあ」
怜「なんやねんこのオチは」ハア
ふぁん
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 03:36:41.06 ID:8JKhg0I40
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|| ┼ヽ -|r‐、. レ | |
|| d⌒) ./| _ノ __ノ |
|l -――- . |
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/.::.::./.::.::.::.:j.::.::.:|.:ム;ヘ.::.:ハ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,'.::.::.::i.::.::.::.:/|.::.:: l/ `|.::./7
:.::.::.::j:|.:!.:_:/´|_.::_」 くV <|
|:ハ_::_ル'´ /⌒丶 j//V|
|:::::::::i x==ミ _ 〈/.:|.::|
|:::::::::i:'" ´ ゙̄Y}!.::.l.::|
八:::::::圦 、' _ "/_ノ.::,'.::j
/⌒ヽ::::ト{\ _,.ィ__/.::/l:./
/ 丶∧::| 丶 `ニ´ 彡// :厶|∧
{/ 丶ヘ| ノ / |:/ (こ ハ
/ }ヽ、 ∧ / 'x┴〈 }_ゝ、
/ \∨ ∨ / ニⅣ } )
〈 _ノ∧ 厶=7 ,.-、) 人ノ
}⌒ヽ `<__,>イ |__ノ| |/∨
/ ヘ / │ 丶ノ.| | \
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2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 03:36:57.67 ID:4/7g78Zq0
よし死ね
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 03:39:01.85 ID:8JKhg0I40
>>2
じょ、じょーだんやって!
帰らんといてーな!
じょ、じょーだんやって!
帰らんといてーな!
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 03:39:19.39 ID:wiXuewwn0
あの世界にぱんつは存在しない
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 03:40:54.37 ID:1s6UE5MV0
は?パンツ?何寝ぼけたこと言ってんの!
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 03:42:05.19 ID:8JKhg0I40
ほな書いてくでー
みんなちょっと待ってーな
みんなちょっと待ってーな
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 03:44:41.18 ID:8JKhg0I40
千里山女子/教室/8:30
竜華「……なんか、スースーするなあ」ソワソワ
竜華「……あ、あれ?」
竜華「……どないしよ」
竜華「パンツ、履き忘れてもーた……?」
竜華(お、落ち着くんやで竜華、これは夢。錯覚か何かや……。まさか高校生にもなってパンツを履き忘れるなんて……)ドキドキ
竜華(…………)スースー
竜華(……あかん、ガチやん)
竜華「……なんか、スースーするなあ」ソワソワ
竜華「……あ、あれ?」
竜華「……どないしよ」
竜華「パンツ、履き忘れてもーた……?」
竜華(お、落ち着くんやで竜華、これは夢。錯覚か何かや……。まさか高校生にもなってパンツを履き忘れるなんて……)ドキドキ
竜華(…………)スースー
竜華(……あかん、ガチやん)
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 03:48:12.03 ID:8JKhg0I40
怜「竜華。おはよー」トコトコ
竜華「ひゃっ!? な、なんや怜かあ」
怜「えらい顔赤いけど、どないしたん? まさか……」
竜華「ま、まさか……?」
怜「竜華もわたしみたいに病弱になったんか?」クスクス
竜華「ち、違うわ~。何だか暑くってなあ~」
竜華(あかん。流石に怜にも言えるはずない……。こんなこと)カアア
キーンコーン、カーンコーン
怜「あ、予鈴なった」
怜「それじゃ、竜華、また後でなー」
竜華「……」ノシ
竜華(とりあえず、SHRが終わるまで我慢やな……)
――――
――
竜華「ひゃっ!? な、なんや怜かあ」
怜「えらい顔赤いけど、どないしたん? まさか……」
竜華「ま、まさか……?」
怜「竜華もわたしみたいに病弱になったんか?」クスクス
竜華「ち、違うわ~。何だか暑くってなあ~」
竜華(あかん。流石に怜にも言えるはずない……。こんなこと)カアア
キーンコーン、カーンコーン
怜「あ、予鈴なった」
怜「それじゃ、竜華、また後でなー」
竜華「……」ノシ
竜華(とりあえず、SHRが終わるまで我慢やな……)
――――
――
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:04:34.63 ID:xglLx3yE0
画像が無いと誰が誰かわからん
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:09:42.49 ID:8JKhg0I40
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 03:51:46.90 ID:8JKhg0I40
竜華(さてホームルームが終わったけど……)
竜華「なんでよりによって……」ガクリ
怜「はあ、竜華。今日は大変やなあ」トコトコ
竜華「そ、そやなあ怜……」
怜「まさか、1限から5限まで小テストあるなんてなー。ほんまつらいわ」
竜華「ま、まったくやなあ……」
竜華(これじゃ早退しようにも出来ひん。でもこのまま過ごすのも……)
竜華「なんでよりによって……」ガクリ
怜「はあ、竜華。今日は大変やなあ」トコトコ
竜華「そ、そやなあ怜……」
怜「まさか、1限から5限まで小テストあるなんてなー。ほんまつらいわ」
竜華「ま、まったくやなあ……」
竜華(これじゃ早退しようにも出来ひん。でもこのまま過ごすのも……)
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 03:58:29.77 ID:8JKhg0I40
怜「……? 竜華、どしたんそんな難しい顔して」キョトン
竜華「ひぇ!? な、なんでもない。うん」
怜「そか。ほな、わたしはテスト範囲復習しておくなー」
竜華(何とか、一日乗り切るしかない)
竜華「パンツが無くたって、恥ずかしくない、恥ずかしくないんや……」ブツブツ
竜華「今日一日、なるべく席を立たなければええ……それだけのことや」キッ
――――
――
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:03:00.31 ID:8JKhg0I40
2限目/数学
教師「はーい、それじゃ、後ろの人は解答用紙集めてきてねー」
ざわざわ、がやがや
竜華「ふう……あまり集中できんかったなあ」
竜華(当然やなあ。こんな恥ずかしい状況で……)
女子A「竜華ー。早く回収してよー」
女子B「どしたん? 具合でも悪いん?」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:09:42.49 ID:8JKhg0I40
竜華「んー?」
竜華(あ、ウチ一番後ろの席やから、用紙集めんといけないんや)
竜華(ま、まあ少しくらい立っても問題ないやろ)
竜華「ご、ごめんなー。今集める」ガタッ
風「ビュオオオオオオオオオオ」
竜華「ひやああああああ!?」バッ
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:14:48.89 ID:8JKhg0I40
女子B「うわっ。今日風強いなあ~」
女子A「そやなあ。窓、閉めた方がよさそうやっ、……って」
女子A「竜華、どないしたん?」キョトン
女子B「はやくはやくー」
竜華「な、なんでもないわ……それじゃ、集めるでー」カアア
竜華(あ、危ないところやった……。今日に限って、厄介な風やなあ)
怜「…………?」ジーッ
――――
――
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:16:25.78 ID:XOZNJBtM0
あんなにスカート短いじゃん女子高だけど男の先生とかもいるはずじゃん
いなかったとしても登下校時に駅の階段とかで男に覗かれるかもしれないじゃん
つまりめっちゃ興奮してきた
いなかったとしても登下校時に駅の階段とかで男に覗かれるかもしれないじゃん
つまりめっちゃ興奮してきた
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:21:12.31 ID:8JKhg0I40
4限目/英語/12:00
教師「おっけー、解答用紙は全部集まったわねー」パンパン
教師「次の授業までに採点はしておくってことで……」チラリ
セーラ「せんせええ~! 今日は早めに終わろー」
教師「えー? まだ時間残ってるじゃない」
セーラ「細かいこと気にしてると、またシワが増えるでー」
教師「むかっ。あ、そういえば先週宿題だしてたんだったー」
怜「あーあ、セーラが余計なこと言わんでいれば気づかんかったのに」
セーラ「はああ、腹減ったなああ」
竜華(やば……お手洗い行きたくなってきた……)モゾモゾ
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:29:06.23 ID:8JKhg0I40
竜華(でも、あと数分の辛抱や……。じっとしればええねん)
教師「それじゃ、Unit12の和訳部分、黒板に書いていってねー」
教師「じゃあ、セーラが私をいじめた罰として、麻雀部には連帯責任を負ってもらいまーす」
竜華(え!? まさか……)
教師「1番がセーラ、2番が園城寺さん、3番が清水谷さん。はい、さっさと書く」
セーラ「そんなああ~……」ガックリ
怜「なんや、私とばっちりやん」
セーラ「なあトキい、答え教えてーな」
怜「まったく、セーラは仕方ないんやから……って、教えるかいっ!」ズビシ
女子C「あははは。セーラは相変わらずやなー」
女子D「怜のツッコミも厳しいわー」クスクス
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:36:53.90 ID:8JKhg0I40
竜華(どないしよ……。流石に黒板の前に立つのはヤバイかも……)
セーラ「竜華! なにしてんねん、はよ答え書かんと、昼休み短なるでー」
竜華「!? い、今行くで」スタッ
竜華(うう……おトイレも我慢しとるのに……)
竜華(さっさと終わらそ……)
怜「…………」カッカッ
セーラ「むむむむ……」チラチラ
怜「なんで私のノートみるん?」
セーラ「み、見てないわっ」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:44:07.08 ID:8JKhg0I40
竜華「…………」カッカッ
竜華(あかん……。これ、私のだけ文が量が多い)
竜華(はやく、終わらせんと……)
怜「まったく、仕方ないなあ」スッ
セーラ「流石トキ! おおきにー」カツカツカツカツ
怜「うわ、字ぃ汚な」
セーラ「別に読めればええやん。っし、終わったでー」
怜「うちも。ほな戻ろ」
セーラ「せやなー」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:49:04.30 ID:8JKhg0I40
竜華(やばっ、一人になったら余計に目立つやん……)
怜「……?」テクテク
怜(竜華……やっぱり様子がおかしいな)
竜華「…………」カッカッカッ
竜華(ウチ、見られてる)ウルウル
竜華(クラスの皆の視線が……ウチの背中に)
竜華(も、もし皆にウチが『のーぱん』だってバレたら……)
竜華(あ、あかん。手が震えて……)ガクガク
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:54:44.34 ID:8JKhg0I40
教師「……清水谷さん? 具合悪いのかしら? なんだかすっごく顔が赤いような……」
怜「…………」ジーッ
竜華「へっ!? そ、そんなこと、ないです」モゾモゾ
竜華(も、もうあかん……)ガクガク
怜「せんせー」
教師「なに? 園城寺さん」
怜「竜華、ちょっと朝から具合悪かったんです。私、保健室に連れていっても良いですか」
竜華「……怜ぃ」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 04:58:57.32 ID:8JKhg0I40
教師「そうなの? 清水谷さん」
竜華「あ、はい……実は少しだけ……」
教師「わかったわ。気を付けてね」
竜華「すみません」ペコリ
教師「あと、園城寺さんもね」
怜「はい。竜華、行こ」スッ
竜華「……あ、ありがと。な、怜ぃ」コショコショ
怜「んー?」
竜華「保健室の前に、おトイレ寄ってええ?」コソコソ
――――
――
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 05:03:55.56 ID:8JKhg0I40
昼休み/保健室・簡易ベッド
怜「保健室のセンセ、今お昼ご飯食べてるみたいやな」
竜華「勝手に入って、よかったんかなあ」
怜「わたし顔利くから大丈夫。それより、竜華」クルリ
竜華「……」
怜「ほんま、どないしたん? いつも私を助けてくれる竜華が、今日はえらい様子が変や」
竜華「そ、そんなことあらへんよ……」シュン
怜「嘘ついてもわかるんや。竜華、私に何か隠してるんやないか?」
竜華「ほ、ほんまに何も……」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 05:10:02.40 ID:8JKhg0I40
怜「……そか。体調が悪いわけでもないんやな?」
竜華「だ、大丈夫」
怜「ふう。良かったわあ。ただでさえ私が病弱なのに、竜華まで弱くなったら、インターハイに響くからなあ」
竜華「怜ぃ……」
怜「……いつも、竜華には助けてもらてるからなあ。少しはお礼しとかんと」
怜「わたし、購買で何か買ってくるなー」
竜華「……ごめん」
怜「あはは。お互い様やん」ガラリ
竜華「……ごめんな」
竜華「こんなの、恥ずかしくって言えるはずないやん……」
竜華「嘘ついて、ごめんな。怜」
――――
――
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 05:15:55.99 ID:8JKhg0I40
5限目/体育・グラウンド
怜「竜華、ほんとに体育でるん? 体調はもおええの?」
竜華「だって、今日は陸上競技のテストがあるやん」テクテク
怜「そんなん、次回にしてもらえばええやん」
竜華「だ、大丈夫やって。怜は心配症やなあ」
怜「……?」
竜華(体育やったらスカートやなくってブルマやし、問題ないわ……)
竜華(も、問題なくはないか……。でも、制服で居るより遥かにマシやわ)
竜華(この時間を乗り切れば、すぐ放課後になる……)
竜華(今日は部活休ませてもらって、はよ帰ろ)
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 05:19:47.40 ID:8JKhg0I40
体育教師(女)「はーい。みんな集まってえ。今日は、テストをしちゃいまーすっ」
セーラ「アラフォーなのに、そのキャラはちょっとキツイわあ~」
体育教師(女)「ちょ、ちょっとセーラさん! わたし、まだアラサーだよっ!」
女子E「あははは。まだお肌ぴっちぴちだし、大丈夫よセンセ」
体育教師(女)「そ、そうかな? えへ、実は最近エステに通い始めてね?」
女子E(よし、点数稼いだ)
女子F(あ、ずるい。なら私も……)
女子F「ほんと、28歳には見えないですね~。その若さの秘訣はどんなところにあるんですかあ?」
体育教師(女)「ええっとねえ、エステはもちろんだけど、まずは食生活から……」ペラペラ
女子E「あー」
女子F「スイッチ、入っちゃったなー」
――――
――
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 05:24:35.86 ID:8JKhg0I40
竜華「ええっと幅跳びの次は……縄跳びかあ」
怜「竜華。1分間で何回飛べるか計測なー」ペラリ
竜華「はあ、ウチ縄跳び苦手やー」
怜「そやったん? 知らんかったわ」
セーラ「ははは。怜でも竜華について知らんことあったんかー」
怜「何言ってんのセーラ……///」
竜華「怜、準備できたでー」
怜「そか。ほないくでー」ポチッ
竜華「……!」ピョンピョン
セーラ「……? 怜、あそこに居る人たち……」ビシッ
怜「……なんやろ。近くの高校生?」キッ
セーラ「……もしかして、ノゾキ?」
――――
――
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 05:29:42.29 ID:8JKhg0I40
近隣男子校生A「おっほwwwあの縄跳び娘のおっぱいやべーwww」
男子校生B「うっわマジでヤバイな。めっちゃ揺れてるやん」
男子校生C「いやお前らアマイわ。隣にいる華奢な娘のブルマとお尻がだな……」
男子校生D「いやー眼福だなあ。ってか、なんで千里山女子に男がいるんだろうか?」
男子校生B「あの短髪? わかんねーけど、出来ることなら俺も混ざりてー」
男子校生A「ばっかそれは無理だって。しかし……」
男子校生A「やっぱり、おっぱいは正義やな」
男子校生B「うむ」
男子校生C「やべえマジで惚れたかも……」
男子校生D「…………うっ。ふう」
――――
――
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 05:35:36.44 ID:8JKhg0I40
竜華(あの人たち……何でウチらの方見てるんやろか……)ピョンピョン
竜華(もしかして、ウチ見られてるんかな……?)プルンプルン
竜華(な、なんで? 今はブルマやし『のーぱん』ってことバレるはずないのに……)ピョンピョン
竜華(あ、あかん。考えんのやめよ……恥ずかしくなってきたわ)ポヨンポヨン
怜「はい。終わりやでー」
竜華「はあ……はあ……」
セーラ「次はオレの番なー」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 05:39:17.70 ID:8JKhg0I40
怜「……竜華、大丈夫?」
竜華「へっ? だ、大丈夫。心配せんでええよ。怜」
竜華「…………」チラリ
竜華(あの人たち、まだコッチ見てる……)
セーラ「そんじゃ、怜。ちゃんと数えててなー」
怜「はーい」
怜「…………」
――――
――
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 05:43:41.01 ID:8JKhg0I40
5限終わり/更衣室
怜「はあ……疲れたなあ竜華」ヌギヌギ
竜華「そ、そやなあ……」
竜華(またスカートかあ……。なんでウチ、こんなスカート短くしてしもーたんかなあ)ハア
竜華(短い方が可愛いかなあと思ったんやけど……)
竜華(今日ばかりは昔のウチを恨むで……)
怜「……竜華、着替えへんの?」シュルシュル
竜華「う、うん……」
竜華(どないしよ、また短いスカート履いて、もし意地悪な風が吹きでもしたら……)
怜「……竜華?」キョトン
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 05:49:09.51 ID:8JKhg0I40
竜華「……そ、その手があった」ポン
怜「……?」
竜華「怜! スカート交換して!」
怜「……えええ?」
竜華「せやから、ウチのスカートと、怜のスカート、交換して欲しいんや」
怜「な、なんで?」
竜華「お願い! 理由は聞かへんで、今日だけ、お願いします」
怜「ま、まあ……構わんけど……」スッ
竜華(怜のスカートやったら、ウチのより長いんやし……うん。いける)
竜華「ほんまにゴメンなー」スッ
竜華(おお、すばらしいわ……この長さ)キュッ
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 05:54:00.56 ID:8JKhg0I40
怜「な、なあ竜華……このスカート、短すぎるわあ」モジモジ
竜華「な、なんでー? めっちゃカワイイやん! 怜もミニスカにしたらええでー」
怜「な、なんかスースーして落ち着かへん……」
セーラ「うっわー! 怜のスカートが短くなっとるー!」
怜「ちょ、セーラ騒がんといて」ビシッ
女子G「あ、ほんとだー。めっちゃ似合うよ園城寺ちゃん」
女子H「竜華のと取替っこしたんだねー」
女子G「ホント、ときりゅーかは仲がイイわー」
怜「み、みんな……からかわんといてーな……///」
竜華(……何とか、無事に家に帰れそうやな)ホッ
――――
――
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:02:10.46 ID:8JKhg0I40
15:40/放課後・教室
セーラ「竜華ー! 怜ー! 部活行こっ」トテテ
竜華「ご、ごめん。今日はウチ、休ませてもらうわ」
怜「…………」
セーラ「やっぱ体調アカンかったん?」
竜華「そ、そやなくって……。ま、また明日!」ダッ
セーラ「あっ! 竜華……」
怜「竜華、やっぱりどっかおかしいな」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:04:47.92 ID:8JKhg0I40
セーラ「……なんか、あったんかなあ?」
怜「…………」
セーラ「トキ?」
怜「ごめん。今日私も部活休むわ。フナQに言っといて」トテテ
セーラ「あ、ちょっ! トキ……」
セーラ「…………よーわからんけど」ポリポり
セーラ「とりあえず、部室行こかな」
――――
――
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:08:08.77 ID:8JKhg0I40
16:00/竜華・帰路
竜華「今日は飛んだ一日やったなあ……」トボトボ
竜華「まさかパンツを履き忘れるなんて……」
竜華「もうすぐ全国大会も始まるっちゅーのに、こんなドジ踏んで大丈夫かな」ハアア
竜華「麻雀部のみんなにも、明日謝らんとなあ」
竜華「ウチ、部長やし、後輩たちにも示しがつかんもん」
竜華「…………とにかく、今は無事に帰ることだけ考えよっ」
怜「…………」スタタ
怜「……思わず追いかけて来てしまった」ジーッ
怜「……だって仕方ないやん」
怜「竜華のこと、心配なんやから……」ポッ
――――
――
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:13:22.79 ID:8JKhg0I40
男子校生A「……! お、おいお前ら! あれ!」ビシッ
男子校生B「ああん? って、おっぱい娘!」
男子校生C「おい華奢な娘は一緒じゃないのか……」
男子校生D「制服姿もめちゃくちゃ可愛いじゃん」
男子校生A「なあ、ちょっと声掛けてみねーか?」
男子校生B「ま、マジで? 何て?」
男子校生A「いや、ちょっとお茶しませんかーなんつって」
男子校生C「Dはどう思う」
男子校生D「まあ、少しだけなら……」
男子校生A「よ、よし……。行くぞお前ら……」
男子校生B&C&D「「「……ごくり」」」
――――
――
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:18:36.09 ID:8JKhg0I40
男子校生A「ねえちょっと……」
竜華「……? な、なんです?」
男子校生B「あのさ、キミ千里山女子の娘だよね?
竜華「は、はい……」ドギマぎ
男子校生C「君と一緒に居た華奢な娘はどk……」ゴスッ
男子校生D「お前はちょっと黙ってれ」
竜華「……?」アセアセ
男子校生A「俺たち〇△×男子校なんだけどさ、よかったら今からどっか行かない?」
竜華「え、えええ?」
竜華(こ、これって……『ナンパ』ってやつやろか? こんなん、どう対処すればええんやろ)
男子校生B「一緒にカラオケとかさ、行こうよ。ね?」
竜華(ウチ今『ノーパン』やし……。ってそれ関係ないか。男の人に見られたらと思うと恥ずかしいっていうより怖いわ……)ブルブル
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:24:29.06 ID:8JKhg0I40
男子校生D「ね、いいっしょ? ほらほら」ガシッ
竜華「やっ、やめっ」
竜華(今手掴まれたら、あかん……!)
竜華(もし、変な風が吹いたら……)
風「待たせたな」ビュオオオオオオオオ
男子校生A「うわあっ!」
男子校生B「ほああ!?」
男子校生C「むむむっ?」
男子校生D「あべしっ!?」
竜華「ひやああああああああああん」ペタリ
男子校生A&B&C&D「「「「えっ」」」」」
竜華(……や、やばっ。もしかして、見られた?)
竜華(う、嘘……。もしかして男のひとに……ウチ……)ガクガク
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:28:52.84 ID:8JKhg0I40
男子校生A(おいB、見えたか?)
男子校生B(何がだ)
男子校生A(もちろん『パンツ』だ)
男子校生B(いんや……。Cはどうだった)
男子校生C(残念ながら……。Dは?)
男子校生D(……右に同じ……)
男子校生A「ち、ちくしょー!!」
男子校生B「お、落ち着けA! っていうか……」
竜華「ううっ……ぐすん……」
男子校生C「な、泣いて……?」
男子校生D「お、おいどうする?」
男子校生A「あ、あの……キミ、大丈b」スッ
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:33:12.50 ID:8JKhg0I40
パシイッ!!
怜「……竜華に、触らんといてくれる?」ギリッ
男子校生A「えっ……?」
男子校生B「た、確かこの娘は……」
男子校生D「体育のときに居た……」
男子校生C「ブルマが素敵な女の子!!!」
怜「……え、えと……何なん?」
竜華「と、怜……? どうして、ここに……?」
怜「竜華のこと心配やったから、つけとったんよ。そしたらこの人らに……」
竜華「そ……そか……」グスン
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:37:21.15 ID:8JKhg0I40
怜「んで……竜華に何か用ですか」クルリ
男子校生A「え、えーっと……」
男子校生B「いえ何も……」
男子校生C「むしろ僕は君に用が……」
男子校生D「バッカっ! もう行こうぜ」タタタ
男子校生A「す、すんませんでしたー」
怜「……何やったん? あの人ら?」
怜「ってか、何で泣いてんの? 竜華」スッ
竜華「う、ううう……」
怜「……とにかく、どっかで休もうか」
――――
――
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:44:29.60 ID:8JKhg0I40
16:20/公園・ベンチ
怜「竜華、少しは落ち着いた?」
竜華「うん……ごめんな、怜ぃ」グスン
怜「別にええよ。ちょっとはビックリしたけどなー」
竜華「…………」
怜「一体、どしたん? 今日の竜華、ほんまにおかしいわ」
竜華「……ウチ、今からとっても恥ずかしいこと、言うで」
怜「ん……?」
竜華「お願いやから、笑わんといてな」
怜「……うん。ちゃんと聞くで」
竜華「実は……ウチ。今日の朝……」
怜「…………」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:47:02.88 ID:8JKhg0I40
竜華「パンツ履き忘れてもーたんや……」
怜「……?」
竜華「な、なんやその目」
怜「え、えと……私最近耳の調子も悪うなったんかなあ? もう一回言ってくれるか?」
竜華「せ、せやから! ウチ、今日の朝に!」
怜「今日の朝に?」
竜華「パンツ履くの忘れてもーたんやー!///」ガタッ
怜「な、なんやてー!!!」ズコー
竜華「おお、怜にしては珍しい大きなリアクション」
怜「ちょ、ちょっと待って……。もしかして、今日一日竜華が変やったのって、『のーぱん』やったから?」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:49:54.34 ID:8JKhg0I40
竜華「だって、普通で居られるわけないやん……。めっちゃ恥ずかし思いして……」
竜華「なのに今日に限って小テストは重なるわ、当てられるわ、絡まれるわで……」
竜華「さっきだって、もし男の子に見られてたらと思ったら……」
怜「…………」ポカーン
竜華「……怜?」
怜「ぷっ」
怜「あははははは」
竜華「わ、笑わないって約束したやん!!」
怜「ご、ごめっ……だって、そんなことで悩んでたんかー思たら……」コホコホ
竜華「そ、そんなことー?」
怜「だってそうやろ? ええやん別に」
竜華「……怜、何言ってんの?」キョトン
怜「だって……」
竜華「……??」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:54:21.63 ID:8JKhg0I40
怜「私も、履いてへんもん」カアア
竜華「…………!!!」
竜華「えええええーーーーーーーーー!?!?!?」
怜「まったく、竜華は時代遅れやなあ」
竜華「ちょ、ちょまっ! どゆこと?」アセアセ
怜「そもそも私らの世界で、パンツなんてもの、あってはならないんや」
竜華「セカイ? 何言ってるん怜」ポカン
怜「ま、とにかく。そんなこと気にせんでええよ」
竜華「…………??」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:57:15.11 ID:8JKhg0I40
怜「それより、せっかく助けに行ったてゆーのに、お礼の一つもないん?」スリスリ
竜華「え? あ、ありがとな。怜。ほんま助かったで」
怜「…………」ジーッ
竜華「な、なに?」
怜「そんなんじゃ足らへん」
竜華「え……?」
怜「今日私に嘘ついたから、おしおき」スッ
竜華「……っ!」
怜「ん……」
竜華「~~~! ちょ、と、怜ぃ……」トローン
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:57:26.65 ID:vV6SHmeo0
やっぱり履いてないのがデフォルトなのかwww
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 06:58:28.95 ID:xbcRZqA90
安心した
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 07:00:20.66 ID:8JKhg0I40
怜「竜華……もう、私に嘘、つかんでなあ」スリスリ
竜華「怜……。うん。ごめんな」
怜「ほな、今日はこのままどこか行こか」
竜華「どこかって? どこ?」
怜「竜華の部屋……行きたいな」クルリ
竜華「……ええよ。怜」
怜「…………」
竜華「…………」
怜「……なあ、手握ってもええ?///」
竜華「しょうがないなあ、怜は」ギュッ
――――
――
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 07:04:38.04 ID:8JKhg0I40
怜「なあ竜華」
竜華「んー?」
怜「よくよく考えたらな。今日一日スカートの下にブルマ履いて過ごせば良かったやん」
竜華「…………」
怜「…………」
竜華「う、うわあああん」タタタ
怜「……はあ」
怜「なんやねんこのオチは」ハア
ふぁん
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 07:07:16.48 ID:j4cXkwatP BE:1401318645-2BP(0)
それはそれでアリだな
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 07:14:57.92 ID:vV6SHmeo0
ちょっと天然な竜華可愛いよ
おつおつ
おつおつ
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/19(火) 07:46:04.76 ID:9max5GQR0
乙でした!
また書いてくださいね
また書いてくださいね
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