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越前「俺はUFOキャッチャーで上に行くよ」
URL:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338728645/
ドンッ
越前「…いてっ」
海堂「……オイ、どこ見て歩いてるチビ」ギロッ
越前「そっちがぶつかって来たんじゃん」
海堂「あ?」ブチッ
海堂「おいチビ…見ない顔だな」
越前「…どうでもいいけど――」
越前「チビって呼ぶのやめてくんない?」
海堂「……!」ブチッ
海堂「どうやらテメェもUFOキャッチャーをやるようだな…」
海堂「……俺と勝負しろ、クソガキ」ギロッ
越前「いーけど」
――――
菊丸「大石ーっ!アイス買ってきたよーん♪」
菊丸「…ってあれれ?海堂のやつ何やってるのかにゃー?」
大石「あの隣にいるちっこいの、誰かな?」
河村「えーっ、なんか不穏な空気だけど…」オロオロ
乾「厄介事の確率…98%…」
桃城「おーッ何か面白そうだなーッ!」
桃城「これは見逃せねぇなぁー!見逃せねぇよ!」
海堂「このUFOキャッチャーで勝負だ、チビ」
海堂「俺が右の台を使う。テメェは左だ」
海堂「先にこのリラックマを取った方が勝ちだ」
越前「いいよ、それで」
海堂「それ以上減らず口叩けねぇようにしてやる…」フシュー
越前「まぁ、負けるのはアンタだけどね」
海堂「…………チッ…」フシュゥゥゥ
海堂「…海堂薫を……」
海堂「ナメんじゃねえええェェーーーーーッッ!!!」ダッ
ギュィィィーーーーーン
ジャラジャラジャラジャラ
シュゥゥーーーーン スタッ
越前「……!!」
越前(今の一瞬で…)
越前(1000円札を両替してきた……?)
海堂「……」フシュゥゥゥー…
乾「蛇の様に無駄のないしなやかな動きで両替機へ向かい」
乾「長い手足を利用して瞬時に両替を済ませ」
乾「ブーメランの様に素早く元の位置へ帰ってくる…」
乾「海堂の得意技――【ブーメラン・スネイク】」
乾「海堂はこの技で、『両替してる間に目当てのプライズが他の人に横取りされる』という弱点を克服した」
乾「もう誰も、海堂のプレイの邪魔は出来ない…」
越前「へぇ、少しはやるじゃん」
海堂「ここからが本番だ、チビ」フシュゥゥ…
手塚「そこまでだ」
越前「!」
海堂「…、手塚先輩…」
手塚「海堂、今は部の活動中だ。部外者との勝手な試合は認めない」
手塚「罰として、太鼓の達人10曲」
海堂「で、ですがこのチビが…」
手塚「20曲」
海堂「……ハイ」ダダッ
桃城「よっしゃー、越前!早速俺と試合やろーぜ!」
菊丸「えーっ!ちょっとーっ!抜け駆けなんて桃城ずるいずるいーっ」
大石「気が早いなぁ、桃城」
乾「良いんじゃないか。それに、早いうちに初期データを取っておきたい」
不二「波乱の予感がするね」フフ
桃城「手塚部長!いーっすよね!」
手塚「…良いだろう。試合を認める」
桃城「よっしゃあぁー!」
越前「俺の意思は関係ないんスね…いいっスけど」
桃城「これで勝負だ越前!」
乾「ふむ…片側だけにアームが付いているキャッチャー…」
乾「プライズである小箱にくっついているプラスチックの輪にアームを引っ掛けて落とすタイプの機体を選んだか」
大石「アームを輪の中に入れられても、思ったようにプライズが動かないのが厄介だね」
越前「何でもいーっスよ」
越前「負けないっスから」
桃城「言うじゃねーか!このっこのっ!」ゲシッゲシッ
越前「痛いっス桃先輩…」
桃城「喰らえぇーッ!」
桃城「【ジャックナイフ】!!」
ググッ
菊丸「うわぁーっ!すごい!動いた動いたーっ♪」
河村「1回のキャッチであそこまで動かすなんて…」
不二「絶好調だね」
越前「やるじゃん」ニッ
桃城「まだまだこれからだっつーの!」ヘヘッ
桃城「いっくぜぇーーーっ!!」
大石「桃城が飛んだ!!」
ダダッ ヒューーン ポチッ
河村「そのまま落下と共にボタンを押した!!」
菊丸「きたきたーっ!!」
菊丸「桃の【ダンク・スマッシュ】!!!」
チャラチャッチャチャーン♪
マシン「ゲットオメデトウ♪ オメデトウ♪」
桃城「…ドーン☆」
店員「フィフティーン ラブ!桃城!!マッチポイント!」
不二「桃が先手を取ったね」
手塚「あぁ、妥当なところだろう」
手塚「だが越前の力は未知数だ」
手塚「油断せずにいこう」
不二「そうだね」
桃城「ヘヘッ、越前!この勝負、俺が貰っちまうぜ?」
越前「まだ始まったばかりなんだけど」
桃城「口達者なことで」ニッ
越前「んじゃ、そろそろ行くよ」
スッ
桃城「!?」
大石「ボタンを押す手を、変えた…」
菊丸「えーっ!!おチビのやつ、左利きだったのかにゃー!?」
不二「これは驚きだね」
乾「利き手ではない手を使って、あの実力だったというのか…」
海堂「チッ…どこまでも胸糞悪ィガキだ…」イラッ
越前「まだまだだね」
大石「な、何だ、何が起こったんだ?」
不二「アームの爪の、金属部分とプラスチック部分の間の隙間で、輪の先端部を抑えつけたんだんだね」
不二「抑えつけた反動で、軽い小箱のプライズは勢いよく動く」
不二「上下方向に強いアームと、伸縮性のあるプラスチックの輪の性質を利用したんだね」
乾「押し込むでもなく、引き上げるでもなく、プライズを『弾き飛ばす』…」
乾「高い集中力、空間認識力、それに運がなければ成功しない高度なテクニック…」
乾「桃城のプレイスタイルよりも更にギャンブル性が高い技だ」
不二「桃相手にこの技を使うとは…挑戦的なルーキーだね」クスッ
越前「ーーそのプライズ、跳ねるよ」ニヤッ
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:04:05.78 ID:Pck3HKaZ0
(都内 某巨大ゲームセンター)
越前「……」ザッ
越前「…到着、っと」
(UFOキャッチャーフロア)
ドューンドュドューンピコーンザワザワ……
越前「……」キョロキョロ
越前「……ふーん…」
越前「……」
越前「へぇ…面白いじゃん」テクテク
越前「……」ザッ
越前「…到着、っと」
(UFOキャッチャーフロア)
ドューンドュドューンピコーンザワザワ……
越前「……」キョロキョロ
越前「……ふーん…」
越前「……」
越前「へぇ…面白いじゃん」テクテク
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:06:16.36 ID:Pck3HKaZ0
ドンッ
越前「…いてっ」
海堂「……オイ、どこ見て歩いてるチビ」ギロッ
越前「そっちがぶつかって来たんじゃん」
海堂「あ?」ブチッ
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:08:59.28 ID:Pck3HKaZ0
海堂「おいチビ…見ない顔だな」
越前「…どうでもいいけど――」
越前「チビって呼ぶのやめてくんない?」
海堂「……!」ブチッ
海堂「どうやらテメェもUFOキャッチャーをやるようだな…」
海堂「……俺と勝負しろ、クソガキ」ギロッ
越前「いーけど」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:15:47.87 ID:Pck3HKaZ0
――――
菊丸「大石ーっ!アイス買ってきたよーん♪」
菊丸「…ってあれれ?海堂のやつ何やってるのかにゃー?」
大石「あの隣にいるちっこいの、誰かな?」
河村「えーっ、なんか不穏な空気だけど…」オロオロ
乾「厄介事の確率…98%…」
桃城「おーッ何か面白そうだなーッ!」
桃城「これは見逃せねぇなぁー!見逃せねぇよ!」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:20:22.25 ID:Pck3HKaZ0
海堂「このUFOキャッチャーで勝負だ、チビ」
海堂「俺が右の台を使う。テメェは左だ」
海堂「先にこのリラックマを取った方が勝ちだ」
越前「いいよ、それで」
海堂「それ以上減らず口叩けねぇようにしてやる…」フシュー
越前「まぁ、負けるのはアンタだけどね」
海堂「…………チッ…」フシュゥゥゥ
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:24:21.53 ID:Pck3HKaZ0
――――
不二「おっと…これは穏やかじゃないね」
不二「止めなくても良いのかい、手塚?」
手塚「……」
不二「…こりゃ大変」クスッ
不二「おっと…これは穏やかじゃないね」
不二「止めなくても良いのかい、手塚?」
手塚「……」
不二「…こりゃ大変」クスッ
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:29:06.92 ID:Pck3HKaZ0
――――
【越前(1年) vs 海堂(2年)】
店員「それでは!1年越前、対、2年海堂の試合を始めます!」
●15分経過
桃城「オォーッ!? やるなぁチビ助!」
大石「見たところ、あの少年も相当な実力者だね」
不二「少なくても素人じゃないね、あのキャッチャー捌き」
菊丸「頑張れおチビーッ♪」
乾「ただ…海堂の真の実力はここから発揮される」
乾「果たしてあの少年に着いていけるか」
【越前(1年) vs 海堂(2年)】
店員「それでは!1年越前、対、2年海堂の試合を始めます!」
●15分経過
桃城「オォーッ!? やるなぁチビ助!」
大石「見たところ、あの少年も相当な実力者だね」
不二「少なくても素人じゃないね、あのキャッチャー捌き」
菊丸「頑張れおチビーッ♪」
乾「ただ…海堂の真の実力はここから発揮される」
乾「果たしてあの少年に着いていけるか」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:34:33.63 ID:5jKLXty+0
流石にUFOキャッチャーで技は使えないだろう
果たして…
果たして…
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:39:47.55 ID:Pck3HKaZ0
――――
チャリンチャリンチャリンチャリン
越前「へぇ…スタミナだけはあるようだね」フゥ
海堂「……ほざけ」フシュゥゥゥゥゥ……
乾「海堂は100円玉を惜しみなく使い」
乾「少しずつ確実にプライズを穴に引き摺り込む」
乾「いわば、金銭的な持久戦を得意としている」
乾「大金を使い果たした挙句諦めかけている相手を」
乾「更に精神的にジワジワと追い詰めプレッシャーを掛ける」
乾「そのプレイスタイルから付いたあだ名が――」
越前「――そのしぶとさ、『マムシ』みたいッスね」
海堂「……!!」ギロリ
越前「おー、怖」
チャリンチャリンチャリンチャリン
越前「へぇ…スタミナだけはあるようだね」フゥ
海堂「……ほざけ」フシュゥゥゥゥゥ……
乾「海堂は100円玉を惜しみなく使い」
乾「少しずつ確実にプライズを穴に引き摺り込む」
乾「いわば、金銭的な持久戦を得意としている」
乾「大金を使い果たした挙句諦めかけている相手を」
乾「更に精神的にジワジワと追い詰めプレッシャーを掛ける」
乾「そのプレイスタイルから付いたあだ名が――」
越前「――そのしぶとさ、『マムシ』みたいッスね」
海堂「……!!」ギロリ
越前「おー、怖」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:46:39.50 ID:pNxw6Fml0
手塚ゾーンはなんでも吸い込む
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:48:44.86 ID:Pck3HKaZ0
――――
●30分経過
海堂「チッ……しぶとい野郎だ…」フシュゥゥゥー
越前「まだまだだね」フゥ
菊丸「おわわーっ!」
菊丸「大変大変!マムシの100円玉が尽きてきたにゃー!」
大石「あの海堂をあそこまで追い詰めるなんて…」
桃城「オイオイあの1年やるじゃねーか!」
乾「いや…海堂はまだ『アレ』を使っていない」
乾「海堂の過去のプレイデータから算出すると」
乾「60秒以内に『アレ』が発動する確率……」
乾「……100%」
●30分経過
海堂「チッ……しぶとい野郎だ…」フシュゥゥゥー
越前「まだまだだね」フゥ
菊丸「おわわーっ!」
菊丸「大変大変!マムシの100円玉が尽きてきたにゃー!」
大石「あの海堂をあそこまで追い詰めるなんて…」
桃城「オイオイあの1年やるじゃねーか!」
乾「いや…海堂はまだ『アレ』を使っていない」
乾「海堂の過去のプレイデータから算出すると」
乾「60秒以内に『アレ』が発動する確率……」
乾「……100%」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 22:56:36.73 ID:Pck3HKaZ0
――――
越前「あれだけ大きな口叩いてた割には」
越前「大したことないッスね、先輩」ニッ
海堂「……!!!!!!!」ブチッ
ユラーリ……ユラーリ……
大石「海堂の動きが変わったぞ…!」
菊丸「きたきたーっ!」
桃城「よっしゃあー!行けマムシー!!」
乾「データ通り……」 クイッ
不二「出るよ…、海堂の『十八番』――」
越前「あれだけ大きな口叩いてた割には」
越前「大したことないッスね、先輩」ニッ
海堂「……!!!!!!!」ブチッ
ユラーリ……ユラーリ……
大石「海堂の動きが変わったぞ…!」
菊丸「きたきたーっ!」
桃城「よっしゃあー!行けマムシー!!」
乾「データ通り……」 クイッ
不二「出るよ…、海堂の『十八番』――」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:08:27.30 ID:Pck3HKaZ0
海堂「…海堂薫を……」
海堂「ナメんじゃねえええェェーーーーーッッ!!!」ダッ
ギュィィィーーーーーン
ジャラジャラジャラジャラ
シュゥゥーーーーン スタッ
越前「……!!」
越前(今の一瞬で…)
越前(1000円札を両替してきた……?)
海堂「……」フシュゥゥゥー…
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:13:12.10 ID:NO9yT29q0
しょうもないとこで技使っててワロタ
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:15:38.83 ID:Pck3HKaZ0
乾「蛇の様に無駄のないしなやかな動きで両替機へ向かい」
乾「長い手足を利用して瞬時に両替を済ませ」
乾「ブーメランの様に素早く元の位置へ帰ってくる…」
乾「海堂の得意技――【ブーメラン・スネイク】」
乾「海堂はこの技で、『両替してる間に目当てのプライズが他の人に横取りされる』という弱点を克服した」
乾「もう誰も、海堂のプレイの邪魔は出来ない…」
越前「へぇ、少しはやるじゃん」
海堂「ここからが本番だ、チビ」フシュゥゥ…
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:19:40.25 ID:wZb86b130
わろた
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:20:17.91 ID:5jKLXty+0
馬鹿じゃねーのwww
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:26:52.95 ID:Pck3HKaZ0
手塚「そこまでだ」
越前「!」
海堂「…、手塚先輩…」
手塚「海堂、今は部の活動中だ。部外者との勝手な試合は認めない」
手塚「罰として、太鼓の達人10曲」
海堂「で、ですがこのチビが…」
手塚「20曲」
海堂「……ハイ」ダダッ
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:32:06.56 ID:5jKLXty+0
お金どうしてるんだろ?
部費かな?(´・ω・`)
部費かな?(´・ω・`)
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:37:04.60 ID:Pck3HKaZ0
越前「ねぇ、アンタが部長?」
手塚「…」
越前「これ、入部届けなんだけど」
手塚「……」
手塚「…いいだろう。入部を認める」
越前「うぃーす」
越前「んじゃ明日からヨロシクってことで」スタスタ
手塚「…越前、か」
手塚「…」
越前「これ、入部届けなんだけど」
手塚「……」
手塚「…いいだろう。入部を認める」
越前「うぃーす」
越前「んじゃ明日からヨロシクってことで」スタスタ
手塚「…越前、か」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:44:47.56 ID:Pck3HKaZ0
翌日
手塚「…というわけで、本日から我が部の一員となった越前だ。前に出ろ、越前。」
越前「越前リョーマっす」
菊丸「よっろしくねー♪おチビ!いぇーい♪」
不二「昨日の試合、見させてもらったよ。期待の新人ってトコかな?」クスッ
桃城「うおぉぉぉー!俺らも負けちゃいられねぇなぁ!いられねぇーぜ!」
海堂「……チッ…俺は認めてねぇからな…」ゴゴゴゴ…
河村「まぁまぁ海堂、抑えて抑えて」
手塚「…というわけで、本日から我が部の一員となった越前だ。前に出ろ、越前。」
越前「越前リョーマっす」
菊丸「よっろしくねー♪おチビ!いぇーい♪」
不二「昨日の試合、見させてもらったよ。期待の新人ってトコかな?」クスッ
桃城「うおぉぉぉー!俺らも負けちゃいられねぇなぁ!いられねぇーぜ!」
海堂「……チッ…俺は認めてねぇからな…」ゴゴゴゴ…
河村「まぁまぁ海堂、抑えて抑えて」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/03(日) 23:53:14.56 ID:Pck3HKaZ0
桃城「よっしゃー、越前!早速俺と試合やろーぜ!」
菊丸「えーっ!ちょっとーっ!抜け駆けなんて桃城ずるいずるいーっ」
大石「気が早いなぁ、桃城」
乾「良いんじゃないか。それに、早いうちに初期データを取っておきたい」
不二「波乱の予感がするね」フフ
桃城「手塚部長!いーっすよね!」
手塚「…良いだろう。試合を認める」
桃城「よっしゃあぁー!」
越前「俺の意思は関係ないんスね…いいっスけど」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:05:04.83 ID:+PXqGFmu0
桃城「これで勝負だ越前!」
乾「ふむ…片側だけにアームが付いているキャッチャー…」
乾「プライズである小箱にくっついているプラスチックの輪にアームを引っ掛けて落とすタイプの機体を選んだか」
大石「アームを輪の中に入れられても、思ったようにプライズが動かないのが厄介だね」
越前「何でもいーっスよ」
越前「負けないっスから」
桃城「言うじゃねーか!このっこのっ!」ゲシッゲシッ
越前「痛いっス桃先輩…」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:11:27.71 ID:+PXqGFmu0
【越前(1年) vs 桃城(2年)】
店員「本ルールでは、先にプライズ『けいおん!きゅんキャラ vol.2』を2箱獲得した者の勝利とします!」
店員「では両者!始め!」
桃城「うおぉぉーっ!行くぜーっ!!」
越前「!」
大石「桃城が先に動いた!!」
乾「桃城は、爪が片方のみのアームの扱いに長けている」
乾「1つしかない爪に全神経を集中させ、狙いを定め」
乾「まるで刃物の様に鋭利な角度からプライズを引っ掛け獲る」
河村「このタイプの機体を選んだのも、自分の得意分野に引き入れるため…」ゴクリ
不二「容赦ないね、桃城」クスッ
店員「本ルールでは、先にプライズ『けいおん!きゅんキャラ vol.2』を2箱獲得した者の勝利とします!」
店員「では両者!始め!」
桃城「うおぉぉーっ!行くぜーっ!!」
越前「!」
大石「桃城が先に動いた!!」
乾「桃城は、爪が片方のみのアームの扱いに長けている」
乾「1つしかない爪に全神経を集中させ、狙いを定め」
乾「まるで刃物の様に鋭利な角度からプライズを引っ掛け獲る」
河村「このタイプの機体を選んだのも、自分の得意分野に引き入れるため…」ゴクリ
不二「容赦ないね、桃城」クスッ
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:19:25.62 ID:+PXqGFmu0
桃城「喰らえぇーッ!」
桃城「【ジャックナイフ】!!」
ググッ
菊丸「うわぁーっ!すごい!動いた動いたーっ♪」
河村「1回のキャッチであそこまで動かすなんて…」
不二「絶好調だね」
越前「やるじゃん」ニッ
桃城「まだまだこれからだっつーの!」ヘヘッ
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:24:44.03 ID:+PXqGFmu0
●数分後
大石「桃城の方のプライズ、箱の半分ほど台から出てるね」
河村「あと数回くらいで落とせそうだよね」
不二「いや、あと1回で落とすよ」
河村「えっ!?」
乾「桃城にはもう1つ長けた能力がある」
乾「桃城の跳躍力と思い切りの良さから放たれる、上から叩きつけるように無理矢理押し込むアーム使い…」
乾「使い所さえ難しいが、驚異的な獲得力へと繋がる技ーー」
大石「桃城の方のプライズ、箱の半分ほど台から出てるね」
河村「あと数回くらいで落とせそうだよね」
不二「いや、あと1回で落とすよ」
河村「えっ!?」
乾「桃城にはもう1つ長けた能力がある」
乾「桃城の跳躍力と思い切りの良さから放たれる、上から叩きつけるように無理矢理押し込むアーム使い…」
乾「使い所さえ難しいが、驚異的な獲得力へと繋がる技ーー」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:34:25.95 ID:+PXqGFmu0
桃城「いっくぜぇーーーっ!!」
大石「桃城が飛んだ!!」
ダダッ ヒューーン ポチッ
河村「そのまま落下と共にボタンを押した!!」
菊丸「きたきたーっ!!」
菊丸「桃の【ダンク・スマッシュ】!!!」
チャラチャッチャチャーン♪
マシン「ゲットオメデトウ♪ オメデトウ♪」
桃城「…ドーン☆」
店員「フィフティーン ラブ!桃城!!マッチポイント!」
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:37:25.57 ID:Ow2F0COs0
なんだこれwww
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:37:31.71 ID:+PXqGFmu0
不二「桃が先手を取ったね」
手塚「あぁ、妥当なところだろう」
手塚「だが越前の力は未知数だ」
手塚「油断せずにいこう」
不二「そうだね」
桃城「ヘヘッ、越前!この勝負、俺が貰っちまうぜ?」
越前「まだ始まったばかりなんだけど」
桃城「口達者なことで」ニッ
越前「んじゃ、そろそろ行くよ」
スッ
桃城「!?」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:43:18.23 ID:+PXqGFmu0
大石「ボタンを押す手を、変えた…」
菊丸「えーっ!!おチビのやつ、左利きだったのかにゃー!?」
不二「これは驚きだね」
乾「利き手ではない手を使って、あの実力だったというのか…」
海堂「チッ…どこまでも胸糞悪ィガキだ…」イラッ
越前「まだまだだね」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:52:38.99 ID:+PXqGFmu0
桃城「ヘヘッ!そうでなきゃ面白くねーな!面白くねーぜ!!」
桃城「だが、俺のジャックナイフの前ではそんなもの……」
越前「…【ドライブB】」
桃城「!?」
チャラチャッチャチャーン♪
マシン「ゲットオメデトウ♪オメデトウ♪」
桃城「な、何っ!?」
桃城「だが、俺のジャックナイフの前ではそんなもの……」
越前「…【ドライブB】」
桃城「!?」
チャラチャッチャチャーン♪
マシン「ゲットオメデトウ♪オメデトウ♪」
桃城「な、何っ!?」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 00:55:06.65 ID:+PXqGFmu0
大石「な、何だ、何が起こったんだ?」
不二「アームの爪の、金属部分とプラスチック部分の間の隙間で、輪の先端部を抑えつけたんだんだね」
不二「抑えつけた反動で、軽い小箱のプライズは勢いよく動く」
不二「上下方向に強いアームと、伸縮性のあるプラスチックの輪の性質を利用したんだね」
乾「押し込むでもなく、引き上げるでもなく、プライズを『弾き飛ばす』…」
乾「高い集中力、空間認識力、それに運がなければ成功しない高度なテクニック…」
乾「桃城のプレイスタイルよりも更にギャンブル性が高い技だ」
不二「桃相手にこの技を使うとは…挑戦的なルーキーだね」クスッ
越前「ーーそのプライズ、跳ねるよ」ニヤッ
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 01:00:14.37 ID:+PXqGFmu0
●10分後
店員「ゲームセット&マッチ!」
店員「ウォンバイ!越前!!」
桃城「ちっくしょー!!負けたかーっ!」
越前「まだまだだね」
菊丸「すっげーっ!!やるじゃんおチビーっ!」ワシャワシャ
乾「良いデータが取れた、ふふふ…」
海堂「無様に負けやがって、桃野郎」ボソッ
桃城「何だとマムシ!!やんのかてめぇ!」
海堂「あぁ!?んだとゴラァ!もっぺん言ってみろ!」
河村「ちょっとちょっと2人とも~」オロオロ
大石「やれやれ…」
店員「ゲームセット&マッチ!」
店員「ウォンバイ!越前!!」
桃城「ちっくしょー!!負けたかーっ!」
越前「まだまだだね」
菊丸「すっげーっ!!やるじゃんおチビーっ!」ワシャワシャ
乾「良いデータが取れた、ふふふ…」
海堂「無様に負けやがって、桃野郎」ボソッ
桃城「何だとマムシ!!やんのかてめぇ!」
海堂「あぁ!?んだとゴラァ!もっぺん言ってみろ!」
河村「ちょっとちょっと2人とも~」オロオロ
大石「やれやれ…」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 01:08:39.00 ID:+PXqGFmu0
帰宅中
不二「さて、」
不二「とんだダークホースが入部したものだね、手塚」
手塚「あぁ」
不二「これからが楽しみだね」フフッ
手塚「……」
手塚 (俺がアームを動かせる内に…)グッ
手塚 (いや、まだ早いか)
手塚 (もうしばらく様子を見るとしよう)
越前「俺はUFOキャッチャーで上に行くよ」
1章 終わり
不二「さて、」
不二「とんだダークホースが入部したものだね、手塚」
手塚「あぁ」
不二「これからが楽しみだね」フフッ
手塚「……」
手塚 (俺がアームを動かせる内に…)グッ
手塚 (いや、まだ早いか)
手塚 (もうしばらく様子を見るとしよう)
越前「俺はUFOキャッチャーで上に行くよ」
1章 終わり
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 01:26:09.56 ID:+PXqGFmu0
>>1です
書き溜めしてた分と、
後半は勢いで書きました
時間とネタがあったら
そのうちまた続編書きたいと思います
書き溜めしてた分と、
後半は勢いで書きました
時間とネタがあったら
そのうちまた続編書きたいと思います
56: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 01:26:46.62 ID:ZnakTMJV0
乙
続編期待
続編期待
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 01:29:10.82 ID:gZ8B4Bec0
乙
期待してる
期待してる
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/06/04(月) 01:36:43.50 ID:2fzw05hD0
乙
UFOキャッチャー部なんだろうかこれはw
UFOキャッチャー部なんだろうかこれはw
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