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蓮「貴様……アイアンメイデン・ジャンヌか?」
URL:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1338215409/
「……ちゃま。ぼっちゃま。蓮ぼっちゃま!」
蓮「…………ム。馬孫か」ムクッ
馬孫「またベッドでお休みにならなかったのですか」
蓮「ああ。ブロッケンからの定期報告を読んでいたからな……今は何時だ?」
馬孫「恐れながら、午前8時15分にございます」
蓮「…………2時間も寝ていたのか」
馬孫「2時間しか、でございます!」
蓮「……たった一文、
『休みなさい』
という文章と、ボコボコにされたザンチンの写真が添付されていた」
馬孫「……潤様、ですな」
蓮「ああ。ザンチンをやったのは白竜だろう」
---------------------------------------------------------------
蓮「美しいな、このウィーンという街は」スタスタ
馬孫「ははっ。街並み全てに『歴史』を感じますな」フヨフヨ
蓮「ああ。だが古いだけではないぞ馬孫。
あの市電を見ろ。ノンステップで騒音も少ない最新型だ」
馬孫「ほほぉ、“ばりあふりぃ”、ですな?」
蓮「そうだ。街が人を守り、人が街を作る。ウィーンはそのサイクルが完成されているから美しいのだ」
馬孫「なるほど…………」
蓮「そこに、我らが中国の目指すべきヴィジョンがある」
馬孫「……と、言いますと?」
蓮「やはりそうか……」
ジャンヌ「お久しぶりです!S.F.I.T(シャーマンファイト・イン・トーキョー)以来でしょうか?」
蓮「あ、ああ、そうだな……」
蓮(何故だ、こいつと顔を合わせた瞬間寒気が……)
蓮(俺は怯えているのか……いや、こいつから敵意は感じられない)
馬孫「……恐れながらぼっちゃま」
蓮「何だ!!」イライラ
馬孫「ここは素直にメイデン殿のご厚意に甘えるのが最良かと」
蓮「甘えるだと……?ふざけるな!」
ジャンヌ「……………」ピクッ
蓮「グフッ!!!」
ジャンヌ「……………!」
馬孫(ま………)
馬孫(幻の左―――――――――!?)
蓮「それでも何かできるはずだ、少しでも前へと急ぐばかりで」
蓮「その結果がこのザマ………笑えんな」
ジャンヌ「道蓮………」
蓮「フッ、『答えは悩みきること』などと、
ニクロムに偉そうなことを言っておきながら」
蓮「――――俺はまだ、迷っていたのかも知れないな」
蓮「あーあ、体がだるくて一歩も動けんぞ!これはもうしばらく横になっていた方がよさそうだ!」
馬孫「そうでしょうそうでしょう!」
蓮「う、うむ。ならばジャンヌ」
ジャンヌ「ハイ!」
蓮「その…………今日一日だけ世話になる。それでいいか」
ジャンヌ「……………もちろんです!」ニコッ
ミイネ「ようやく観念したみたいね」ツカツカ
ジャンヌ「ミイネ!」
ミイネ「はい、どうぞ」コトッ
蓮「何だこれは」
ミイネ「ポトフよ。薄味だから疲れた胃でも食べられるわ」
蓮「…………」
ジャンヌ「…………あの」
蓮「…………何だ」
ジャンヌ「いえ、私、お料理の勉強を始めたばかりで………
これもミイネに手伝ってもらいながら作ったのですけど、あまり自信が………」
蓮「……………」
ジャンヌ「その、お口に合わないと思うのですが、よろしかったら………」
蓮「ジャンヌ」
ジャンヌ「!」
15分後
蓮「…………馳走になった」ウプッ
ジャンヌ「………お粗末様でした」
ジャンヌ(蓮……心なしか先ほどより顔色が悪いような気がします……)ズーン
蓮「…………腹に何か入るだけでだいぶマシだ。謝謝、ジャンヌ」
ジャンヌ「そうですか………」
蓮「それよりも」
ジャンヌ「はい?」
蓮「X-LAWSの総帥が、俺一人にかかりきりになっていていいのか?」
ジャンヌ「ええ。講演は明日ですし、打合せももう終わっているので」
蓮「そうか……」
ザンッ!!!!!!
蓮「…………!!!」ゾクッ
ジャンヌ「……シャマシュ・オーバー・ソール 刑具(トゥーチャーズ)」
蓮「」
ジャンヌ「あなたはまた……自分の言葉を違えるのですか?」
蓮「…………ハァ」
馬孫「結局、この馬孫の言うとおりになりましたな」フヨフヨ
蓮「あぁ………だが何故だろうか、逆に寿命が縮んだような気さえするぞ」
馬孫「はっはっは。よい薬です」
蓮「………貴様も言うようになったな。……………アイツも」
馬孫「はい?」
ミイネ「………まぁいいわ。他のみんなも協力してくれるし」
ミイネ「メイデン様……」
ミイネ「がんばってくださいね」ニコッ
第一部・完
蓮「…………ム」パチッ
馬孫「おはようございます、ぼっちゃま」
蓮「ああ」
蓮(………体が軽い)
馬孫「ゆうべはぐっすりだったようですな」
蓮「まあな」
…………………………
………………
………
蓮(講演でのジャンヌは実に堂々としていた)
【中華三昧?】
――――夕食
蓮「…………」モグモグ
ジャンヌ「ここは一応、ウィーンで一番評判のいいチャイニーズレストランなのですけど……」
蓮「」ゴクン
ジャンヌ「い、いかがですか……?」
蓮「うむ、文句なく美味い」
ジャンヌ「よかったぁ!」ニパーッ
【今後の課題】
ジャンヌ「美術史博物館です!」
蓮「ガイドブックにも載っているな」
ジャンヌ「フェルメールの『絵画芸術』が最も有名ですが、ブリューゲルのコレクションも素晴らしいですよ」
蓮「すまないが西洋絵画はサッパリだ」
ギュッ
蓮「俺とともに、覇道を進む気はないか?」
??「ルシファーズ・ハンマー!!!!」
ガッシャーーーーーーーン!!!
??「ふぅ………間に合ったようだな」チャキッ
マルコ「」
ミイネ「あ、貴方は!」
ジャンヌ「ラキスト!」
ラキスト「ご無沙汰しております、メイデン様」ペコリ
デンバット「〜♪」
ミイネ「メイデン様ー!」キャー
チビマルコ「」
ラキスト「………結構。では私はこれにて」バサッ
蓮「待て、星組の神父」
蓮「本場の中華を食べさせてやる、とな」ニヤッ
ジャンヌ「蓮……大好きです!」ギュッ
ピッポッパ
Prrrrrrrr
蓮「……ブロッケンか。オレだ。大至急北京空港の滑走路を押さえろ。
……言い訳は聞かん!政府高官にわいろでも何でも渡してでも何とかしろ!」
蓮「俺と結婚してくれ、ジャンヌ」
ジャンヌ「……不束者ですが、よろしくお願いいたします!!」
マルコ「死刑(デス・ペナルティ)!!!!!!」
蓮「九天応元雷声普化天尊!!!!!」
終わり
「大丈夫だろうか……」
「たまおさんの所ですもの。心配ありませんわ」
「……そうだな」
「心配ですか?」
「当然だ。愛するわが子が手元を離れるのはつらいさ」
「――――愛しているよ、ジャンヌ」
「私もです、蓮」
おしまい
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:30:09.74 ID:RtpOxPpO0
「……ちゃま。ぼっちゃま。蓮ぼっちゃま!」
蓮「…………ム。馬孫か」ムクッ
馬孫「またベッドでお休みにならなかったのですか」
蓮「ああ。ブロッケンからの定期報告を読んでいたからな……今は何時だ?」
馬孫「恐れながら、午前8時15分にございます」
蓮「…………2時間も寝ていたのか」
馬孫「2時間しか、でございます!」
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:30:42.24 ID:RlZCsXC20
マンキンとは珍しい
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:30:51.09 ID:RtpOxPpO0
蓮「そうがなるな馬孫よ。貴様ら霊の声は頭に響く」
馬孫「うるさくもなります。よもや潤様に言われたことをお忘れに……」
蓮「ああ分かっている。忘れてなどいない。
『仕事を忘れてゆっくり羽を伸ばせ』、だろう?もう聞き飽きた」
馬孫「ではなぜここまできてそのように仕事をなさるのです」
蓮「姉さんはそう言うが、実際そうはいくまい。我が“雷帝グループ”は未だ軌道に乗っているとは言い難い。俺が休んでいる暇などない。
何より、ブロッケンやビル達を差し置いて俺だけ旅行などにうつつを抜かすわけには……ム」ピクッ
馬孫「うるさくもなります。よもや潤様に言われたことをお忘れに……」
蓮「ああ分かっている。忘れてなどいない。
『仕事を忘れてゆっくり羽を伸ばせ』、だろう?もう聞き飽きた」
馬孫「ではなぜここまできてそのように仕事をなさるのです」
蓮「姉さんはそう言うが、実際そうはいくまい。我が“雷帝グループ”は未だ軌道に乗っているとは言い難い。俺が休んでいる暇などない。
何より、ブロッケンやビル達を差し置いて俺だけ旅行などにうつつを抜かすわけには……ム」ピクッ
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:31:55.68 ID:RtpOxPpO0
馬孫「ぼっちゃま?いかがなさいましたか?」
蓮「…………たったいまブロッケンの端末から新しいメールが届いた」
馬孫「ほほう……して、内容は?」
蓮「…………たったいまブロッケンの端末から新しいメールが届いた」
馬孫「ほほう……して、内容は?」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:32:42.58 ID:RtpOxPpO0
蓮「……たった一文、
『休みなさい』
という文章と、ボコボコにされたザンチンの写真が添付されていた」
馬孫「……潤様、ですな」
蓮「ああ。ザンチンをやったのは白竜だろう」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:32:45.07 ID:cPvRlLL3i
懐かしいいいいい
アイアンメイデンたんちゅっちゅ
アイアンメイデンたんちゅっちゅ
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:33:28.26 ID:RtpOxPpO0
馬孫「ぼっちゃま、差し出がましいようですが」
蓮「……分かっている。重役連中が全員使い物にならなくなる前に、大人しく姉さんの言うことを聞いておいた方がよさそうだ」ヤレヤレ
馬孫「分かっていただけてなによりでございます」
蓮「フン、俺も丸くなったものだな…………
行くぞ馬孫。下のレストランで朝食にする」
馬孫「おや、いつもの“るぅむさぁびす”ではないのですか?」
蓮「…………姉さんに持たされたガイドブックに、ここの名物は朝食のバイキングだと書いてあったのだ」
蓮「……分かっている。重役連中が全員使い物にならなくなる前に、大人しく姉さんの言うことを聞いておいた方がよさそうだ」ヤレヤレ
馬孫「分かっていただけてなによりでございます」
蓮「フン、俺も丸くなったものだな…………
行くぞ馬孫。下のレストランで朝食にする」
馬孫「おや、いつもの“るぅむさぁびす”ではないのですか?」
蓮「…………姉さんに持たされたガイドブックに、ここの名物は朝食のバイキングだと書いてあったのだ」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:34:06.67 ID:RtpOxPpO0
---------------------------------------------------------------
蓮「美しいな、このウィーンという街は」スタスタ
馬孫「ははっ。街並み全てに『歴史』を感じますな」フヨフヨ
蓮「ああ。だが古いだけではないぞ馬孫。
あの市電を見ろ。ノンステップで騒音も少ない最新型だ」
馬孫「ほほぉ、“ばりあふりぃ”、ですな?」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:34:45.56 ID:RtpOxPpO0
蓮「そうだ。街が人を守り、人が街を作る。ウィーンはそのサイクルが完成されているから美しいのだ」
馬孫「なるほど…………」
蓮「そこに、我らが中国の目指すべきヴィジョンがある」
馬孫「……と、言いますと?」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:35:38.94 ID:RtpOxPpO0
蓮「中国は今、すさまじい勢いで発展している。そのスピードは驚異的と言っていい。
だが、このまま発展していくには決定的に足りないものがある。それは何だ、馬孫?」
馬孫「…………この馬孫、骨の髄まで武人の身なれば、かような小難しいことは……」
蓮「先導者だ」
馬孫「!」
だが、このまま発展していくには決定的に足りないものがある。それは何だ、馬孫?」
馬孫「…………この馬孫、骨の髄まで武人の身なれば、かような小難しいことは……」
蓮「先導者だ」
馬孫「!」
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:36:29.12 ID:RtpOxPpO0
蓮「さっきも言ったが、中国は日々発展している。だがそこに秩序はない。まるでアメーバのように不規則な細胞分裂を繰り返しているにすぎない。
さながら、指揮者のいない楽団のようなものよ。そしてその先にあるのは破滅だ。……それは中国に限った話ではないがな」
馬孫「なるほど…………」
蓮「だから舵きり役が必要なのだ。巨大なうねりをねじ伏せることのできる指導者がな。
……そしてそれこそが、我が“雷帝グループ”の目指すところだ」
馬孫「ふぅむ…………」
さながら、指揮者のいない楽団のようなものよ。そしてその先にあるのは破滅だ。……それは中国に限った話ではないがな」
馬孫「なるほど…………」
蓮「だから舵きり役が必要なのだ。巨大なうねりをねじ伏せることのできる指導者がな。
……そしてそれこそが、我が“雷帝グループ”の目指すところだ」
馬孫「ふぅむ…………」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:37:38.06 ID:RtpOxPpO0
蓮「そのためには中国というステージを駆け上がらなければならない。日夜進化する中国に在って誰よりも早く、『電速』でな
そのためにオレは……………っ」ヨロッ
馬孫「ぼっちゃま!」
蓮「騒ぐな。石畳につまづいただけだ」フンッ
馬孫「ぼっちゃまのお考えはこの馬孫、しかと理解いたしました。
ですが、やはり少し無理がすぎるかと……」
蓮「くどいぞばそ……」
ゾクゥッ!!
そのためにオレは……………っ」ヨロッ
馬孫「ぼっちゃま!」
蓮「騒ぐな。石畳につまづいただけだ」フンッ
馬孫「ぼっちゃまのお考えはこの馬孫、しかと理解いたしました。
ですが、やはり少し無理がすぎるかと……」
蓮「くどいぞばそ……」
ゾクゥッ!!
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:38:29.71 ID:RtpOxPpO0
蓮「!?」
蓮(な、なんだこのケタ違いの巫力は……!!?)
蓮(大きさだけではない。全身から力が抜けるような違和感……)
蓮(何よりオレは…………)
――――オレは、この巫力に覚えがある!!!
??「すみません!」ギュッ
蓮(な、なんだこのケタ違いの巫力は……!!?)
蓮(大きさだけではない。全身から力が抜けるような違和感……)
蓮(何よりオレは…………)
――――オレは、この巫力に覚えがある!!!
??「すみません!」ギュッ
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:40:44.69 ID:RtpOxPpO0
蓮「!!?」
??「ひょっとして……レン、道 連ではありませんか?」
蓮(色素の薄い髪、赤い瞳……そしてこの巫力)
蓮「貴様……アイアンメイデン・ジャンヌか?」
ジャンヌ「はい!」
??「ひょっとして……レン、道 連ではありませんか?」
蓮(色素の薄い髪、赤い瞳……そしてこの巫力)
蓮「貴様……アイアンメイデン・ジャンヌか?」
ジャンヌ「はい!」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:41:39.48 ID:RtpOxPpO0
蓮「やはりそうか……」
ジャンヌ「お久しぶりです!S.F.I.T(シャーマンファイト・イン・トーキョー)以来でしょうか?」
蓮「あ、ああ、そうだな……」
蓮(何故だ、こいつと顔を合わせた瞬間寒気が……)
蓮(俺は怯えているのか……いや、こいつから敵意は感じられない)
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:44:22.09 ID:RtpOxPpO0
ジャンヌ「ウィーンにはご旅行で?」
蓮「ああ。貴様もか?」
ジャンヌ「いえ、私は教会のお招きで児童福祉に関する講演をさせていただくことになっているのです」
蓮「そうか。X-LAWSの評判は中国にも届いているぞ」
ジャンヌ「ふふっ、うれしいです!」
蓮(いかん……頭も重くなってきた……)クラクラ
蓮「ああ。貴様もか?」
ジャンヌ「いえ、私は教会のお招きで児童福祉に関する講演をさせていただくことになっているのです」
蓮「そうか。X-LAWSの評判は中国にも届いているぞ」
ジャンヌ「ふふっ、うれしいです!」
蓮(いかん……頭も重くなってきた……)クラクラ
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:45:32.10 ID:RtpOxPpO0
ジャンヌ「それにしてもこんなところで貴方にお会いできるなんて、
主の導きに感謝しなくてはなりませんね」
蓮「大げさだ」フン
ジャンヌ「そんなことはありません!」
蓮「……貴様の方こそ」
ジャンヌ「えっ?」
主の導きに感謝しなくてはなりませんね」
蓮「大げさだ」フン
ジャンヌ「そんなことはありません!」
蓮「……貴様の方こそ」
ジャンヌ「えっ?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:46:10.52 ID:RtpOxPpO0
蓮「貴様こそ、後姿だけでよく俺だと分かったものだ。アレから初めて会ったというのにな」
ジャンヌ「……確かに髪や身長は伸びていらっしゃいましたが」
蓮(身長のことは言うな)
ジャンヌ「貴方の巫力は、私の魂が覚えていました」
蓮「!!」
ジャンヌ「……確かに髪や身長は伸びていらっしゃいましたが」
蓮(身長のことは言うな)
ジャンヌ「貴方の巫力は、私の魂が覚えていました」
蓮「!!」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:46:54.66 ID:RtpOxPpO0
ジャンヌ「他の誰を忘れようと、貴方のことを忘れたことはありません」ニコッ
蓮「そんなものか……ゲホッ」ゴホゴホ
ジャンヌ「道蓮!?どうなさったのですか?」オドオド
蓮「な、何でも……ゴホッ!!」ヨロッ
馬孫「ぼっちゃま!」
蓮「そんなものか……ゲホッ」ゴホゴホ
ジャンヌ「道蓮!?どうなさったのですか?」オドオド
蓮「な、何でも……ゴホッ!!」ヨロッ
馬孫「ぼっちゃま!」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:48:25.05 ID:RtpOxPpO0
ジャンヌ「ひどい汗……顔色も悪いですよ?」ズイッ
蓮「何でもないと……言っている」
ジャンヌ「とてもそんな風には見えません!どこか具合でも悪いのではありませんか?」
蓮(視界も………かすんで……)
蓮「…………ム、限界、か……」フラァ
ドサッ
蓮「何でもないと……言っている」
ジャンヌ「とてもそんな風には見えません!どこか具合でも悪いのではありませんか?」
蓮(視界も………かすんで……)
蓮「…………ム、限界、か……」フラァ
ドサッ
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:49:16.39 ID:RtpOxPpO0
ぼっちゃま、お気を確かに!!ぼっちゃまぁぁぁ!!!
道蓮!しっかりなさってください!
…………………………
………………
………
蓮「……………ム」パチッ
道蓮!しっかりなさってください!
…………………………
………………
………
蓮「……………ム」パチッ
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:50:04.28 ID:RtpOxPpO0
馬孫「ぼっちゃま!!」
ムクッ
蓮「…………馬孫か。……ゲホッ」
馬孫「無理はなさらずに!」
??「その持霊さんの言うとおりよ。まだ寝てた方がいいわ」
ムクッ
蓮「…………馬孫か。……ゲホッ」
馬孫「無理はなさらずに!」
??「その持霊さんの言うとおりよ。まだ寝てた方がいいわ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:50:45.11 ID:RtpOxPpO0
蓮「……?」
??「熱も下がってないし、体力も落ちてる。その状態で街中まで歩いてこられたことが不思議なくらいよ」
蓮「貴様……X-3の」
ミイネ「あら、覚えていてくれて光栄ね。ミイネ・モンゴメリよ」
??「熱も下がってないし、体力も落ちてる。その状態で街中まで歩いてこられたことが不思議なくらいよ」
蓮「貴様……X-3の」
ミイネ「あら、覚えていてくれて光栄ね。ミイネ・モンゴメリよ」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:51:29.52 ID:RtpOxPpO0
蓮「とすると、ここは」
ミイネ「X-LAWS・ウィーン支部。私の家でもあるけどね。この部屋は医務室」
蓮「………馬孫」
馬孫「はっ!」
蓮「ストリートで倒れたあと、俺はどうなったのだ」
ミイネ「X-LAWS・ウィーン支部。私の家でもあるけどね。この部屋は医務室」
蓮「………馬孫」
馬孫「はっ!」
蓮「ストリートで倒れたあと、俺はどうなったのだ」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:52:38.69 ID:RtpOxPpO0
馬孫「はっ。揺り動かしても意識がなかったので、メイデン殿がO.Sでこちらまで運ばれて」
ミイネ「びっくりしたわ。ドアを開けたらメイデン様が泣いてて、
あなたを担いだシャマシュが仁王立ちしてるんですもの」
蓮「…………そうだ、メイデン。奴はどこだ」
ミイネ「メイデン様なら下で………」
バタンッ!!
ジャンヌ「道蓮!!!」
ミイネ「びっくりしたわ。ドアを開けたらメイデン様が泣いてて、
あなたを担いだシャマシュが仁王立ちしてるんですもの」
蓮「…………そうだ、メイデン。奴はどこだ」
ミイネ「メイデン様なら下で………」
バタンッ!!
ジャンヌ「道蓮!!!」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:57:10.25 ID:RtpOxPpO0
ミイネ「メイデン様!」
馬孫「おお、メイデン殿」
蓮「…………ム」
ジャンヌ「気がついたのですね………よかったぁ……」ポロッ
蓮「!?」
馬孫「おお、メイデン殿」
蓮「…………ム」
ジャンヌ「気がついたのですね………よかったぁ……」ポロッ
蓮「!?」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:57:53.80 ID:y++C9n5g0
何歳くらいの話だろう?もう大人だよな
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/28(月) 23:59:30.78 ID:/tLErgRL0
20歳前じゃね?
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:01:25.22 ID:jPtkTSfT0
ジャンヌ「グスッ……あのまま目が覚めなかったらどうしようかと…ヒグッ」グスグス
蓮「」
ジャンヌ「ミイネ、ありがとうございました。あとは私が」
ミイネ「承知いたしました。では私は仕事に戻ります」
蓮「」
ジャンヌ「ミイネ、ありがとうございました。あとは私が」
ミイネ「承知いたしました。では私は仕事に戻ります」
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:05:12.88 ID:jPtkTSfT0
ジャンヌ「……あの、このことは…」
ミイネ「フフッ、分かっております。マルコ隊長にはしばらく黙っておきますね」
ジャンヌ「ミイネ………ありがとうございます!」パァァ
ミイネ「フフフ……それと道蓮」
蓮「何だ」
ミイネ「フフッ、分かっております。マルコ隊長にはしばらく黙っておきますね」
ジャンヌ「ミイネ………ありがとうございます!」パァァ
ミイネ「フフフ……それと道蓮」
蓮「何だ」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:05:55.04 ID:jPtkTSfT0
ミイネ「この施設の責任者として言うわ。私の許可が出るまでここから出ないこと。
特に今日一日は絶対安静。分かったわね?」
蓮「…………フン」フイッ
ミイネ「……ハァ。まあいいわ。それではメイデン様、後ほど」
ジャンヌ「ハイ、ありがとうございました」
パタン………
特に今日一日は絶対安静。分かったわね?」
蓮「…………フン」フイッ
ミイネ「……ハァ。まあいいわ。それではメイデン様、後ほど」
ジャンヌ「ハイ、ありがとうございました」
パタン………
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:13:08.37 ID:jPtkTSfT0
馬孫「メイデン殿!!」ビシッ
ジャンヌ「何でしょうか、武将さん?」
馬孫「この度はぼっちゃまの命を救っていただき……この馬孫、厚く御礼申し上げる!」フカブカ
ジャンヌ「そんな、私は私の出来ることをしたまでです」
馬孫「ですが!!」
蓮「馬孫」
ジャンヌ「何でしょうか、武将さん?」
馬孫「この度はぼっちゃまの命を救っていただき……この馬孫、厚く御礼申し上げる!」フカブカ
ジャンヌ「そんな、私は私の出来ることをしたまでです」
馬孫「ですが!!」
蓮「馬孫」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:17:08.77 ID:jPtkTSfT0
馬孫「!」
蓮「少し黙っていろ」
馬孫「は……ははぁ!!」ササッ
蓮「……メイデン」
ジャンヌ「は、ハイ!」
蓮「………世話になった。この借りは必ず返す」
蓮「少し黙っていろ」
馬孫「は……ははぁ!!」ササッ
蓮「……メイデン」
ジャンヌ「は、ハイ!」
蓮「………世話になった。この借りは必ず返す」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:23:39.96 ID:jPtkTSfT0
蓮「…………さて、もうここに用はない。帰るぞ馬孫」バサッ
ジャンヌ「!?」
馬孫「何ですと!?」
蓮「聞こえなかったか。ホテルに帰ると言っているのだ」
ジャンヌ「い、いけません!ミイネも今日は絶対安静だと…」
ジャンヌ「!?」
馬孫「何ですと!?」
蓮「聞こえなかったか。ホテルに帰ると言っているのだ」
ジャンヌ「い、いけません!ミイネも今日は絶対安静だと…」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:28:20.71 ID:jPtkTSfT0
蓮「フン、慈善団体の支部長が何の権限で俺に命令できるというのだ。
立てるようになった時点で休息は十分だ」スクッ
ジャンヌ「ですが………」
蓮「……っ」フラッ
馬孫「ぼっちゃま!」
ジャンヌ「道蓮!」
蓮「寄るな!」
立てるようになった時点で休息は十分だ」スクッ
ジャンヌ「ですが………」
蓮「……っ」フラッ
馬孫「ぼっちゃま!」
ジャンヌ「道蓮!」
蓮「寄るな!」
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:29:58.15 ID:jPtkTSfT0
馬孫「……恐れながらぼっちゃま」
蓮「何だ!!」イライラ
馬孫「ここは素直にメイデン殿のご厚意に甘えるのが最良かと」
蓮「甘えるだと……?ふざけるな!」
ジャンヌ「……………」ピクッ
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:32:01.48 ID:jPtkTSfT0
蓮「この程度の疲労ごときで倒れていては覇道は進めない!俺は立ち止まるワケにはいかんのだ!!」
ジャンヌ「………………」ワナワナ
馬孫「ですがその状態では……」
蓮「くどい!這ってでも俺は行くぞ!!」
ジャンヌ「…………道蓮」
ジャンヌ「………………」ワナワナ
馬孫「ですがその状態では……」
蓮「くどい!這ってでも俺は行くぞ!!」
ジャンヌ「…………道蓮」
63: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:32:59.59 ID:jPtkTSfT0
蓮「貴様も何だ!!」
ジャンヌ「失礼します!!!」
バッチコーーーーーン!!!
ジャンヌ「失礼します!!!」
バッチコーーーーーン!!!
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:33:54.20 ID:jPtkTSfT0
蓮「グフッ!!!」
ジャンヌ「……………!」
馬孫(ま………)
馬孫(幻の左―――――――――!?)
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:45:38.64 ID:jPtkTSfT0
ドサッ
蓮「メイデン……貴様何を……!!」
ジャンヌ「自分を追い詰めないでください!」
蓮「何だと!」
ジャンヌ「今のあなたは生き急いでいるようにしか見えません!」
蓮「貴様、言わせておけば!」
ジャンヌ「何度でも言います!貴方は生き急いでいるだけです!!」
蓮「メイデン……貴様何を……!!」
ジャンヌ「自分を追い詰めないでください!」
蓮「何だと!」
ジャンヌ「今のあなたは生き急いでいるようにしか見えません!」
蓮「貴様、言わせておけば!」
ジャンヌ「何度でも言います!貴方は生き急いでいるだけです!!」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 00:55:43.13 ID:jPtkTSfT0
蓮「……仮に志半ばで死んだとして、所詮俺はそこまでの男だったということだ」
ジャンヌ「……本気で言っているのですか?」
蓮「無論だ!」
ジャンヌ「!!」
蓮「そもそも俺たちシャーマンにとって死など……」
ジャンヌ「えいっ!!!」
バッチコーーーーーーーン!!!!
蓮「ゲフッ!!!」
馬孫(こ、今度は右――――――!!)
ジャンヌ「……本気で言っているのですか?」
蓮「無論だ!」
ジャンヌ「!!」
蓮「そもそも俺たちシャーマンにとって死など……」
ジャンヌ「えいっ!!!」
バッチコーーーーーーーン!!!!
蓮「ゲフッ!!!」
馬孫(こ、今度は右――――――!!)
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:03:20.66 ID:jPtkTSfT0
蓮「きっさま……」ポタポタ
ジャンヌ「………が……さい」
蓮「何だと?」
ジャンヌ「貴方がそんなこと言わないでくださいっ!!」ポロポロ
蓮「!」
ジャンヌ「………が……さい」
蓮「何だと?」
ジャンヌ「貴方がそんなこと言わないでくださいっ!!」ポロポロ
蓮「!」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:12:20.41 ID:jPtkTSfT0
ジャンヌ「谷のプラントで…ヒッグ…蘇生を受けた貴方は……生きて前に進むことを選んだではありませんか……」ボロボロ
蓮「ム…………」
ジャンヌ「巫力を使い果たしてその場にのこった……
祈ることしかできなくなった私の思いを汲んで、
死んだことへの恥も呑みこんで先へ進んだではありませんか……!」ボロボロ
蓮「メイデン………」
ジャンヌ「その貴方が、死んでも構わないなんて簡単に言わないでください!!!」
蓮「!!」
ジャンヌ「貴方を心配している人だっているはずです……」ギュッ
蓮「…………」
ジャンヌ「その人たちの……私たちの思いを踏みにじるようなことを、貴方が言わないでください………」ギュゥ
蓮「ム…………」
ジャンヌ「巫力を使い果たしてその場にのこった……
祈ることしかできなくなった私の思いを汲んで、
死んだことへの恥も呑みこんで先へ進んだではありませんか……!」ボロボロ
蓮「メイデン………」
ジャンヌ「その貴方が、死んでも構わないなんて簡単に言わないでください!!!」
蓮「!!」
ジャンヌ「貴方を心配している人だっているはずです……」ギュッ
蓮「…………」
ジャンヌ「その人たちの……私たちの思いを踏みにじるようなことを、貴方が言わないでください………」ギュゥ
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:16:12.20 ID:jPtkTSfT0
蓮「…………ジャンヌ」
ジャンヌ「!」
蓮「顔を上げろ、ジャンヌ」
ジャンヌ「今、何と……」
蓮「…………すまなかった」
ジャンヌ「えっ?」
ジャンヌ「!」
蓮「顔を上げろ、ジャンヌ」
ジャンヌ「今、何と……」
蓮「…………すまなかった」
ジャンヌ「えっ?」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:21:41.69 ID:jPtkTSfT0
蓮「取り乱してすまない。貴様の言うとおり、俺は少々意地になっていたのかもしれんな」
ジャンヌ「…………」
蓮「………俺たちはヤツから、―――今やこの星の一部となったハオから、しばらくの間地球を任された」
蓮「袋小路へ向かっているこの星を変えるためにがむしゃらにやってきたつもりだったが……」
蓮「知れば知るほど、この星はどうしようもなくて」
ジャンヌ「…………」
蓮「………俺たちはヤツから、―――今やこの星の一部となったハオから、しばらくの間地球を任された」
蓮「袋小路へ向かっているこの星を変えるためにがむしゃらにやってきたつもりだったが……」
蓮「知れば知るほど、この星はどうしようもなくて」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:27:08.34 ID:jPtkTSfT0
蓮「それでも何かできるはずだ、少しでも前へと急ぐばかりで」
蓮「その結果がこのザマ………笑えんな」
ジャンヌ「道蓮………」
蓮「フッ、『答えは悩みきること』などと、
ニクロムに偉そうなことを言っておきながら」
蓮「――――俺はまだ、迷っていたのかも知れないな」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:31:35.61 ID:jPtkTSfT0
ジャンヌ「………よいではないですか、迷うことも」
蓮「何だと?」
ジャンヌ「少なくとも、私は貴方のくれた『迷い』のおかげでここにいるのです」
蓮「………?」
ジャンヌ「初めて貴方を蘇生したとき」
蓮「!?あ、あれは……」
ジャンヌ「貴方は『迷惑だ』と吐いて捨てましたね」フフッ
蓮「うぐっ!!」
蓮「何だと?」
ジャンヌ「少なくとも、私は貴方のくれた『迷い』のおかげでここにいるのです」
蓮「………?」
ジャンヌ「初めて貴方を蘇生したとき」
蓮「!?あ、あれは……」
ジャンヌ「貴方は『迷惑だ』と吐いて捨てましたね」フフッ
蓮「うぐっ!!」
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:35:55.98 ID:jPtkTSfT0
ジャンヌ「あんなに面と向かって誰かに否定されたのは初めてでした」クスクス
蓮「くっ………」
ジャンヌ「でも、それでよかったと、私は思っています」
蓮「何………?」
ジャンヌ「あそこで貴方がそう言わなかったら、私はずっと聖・少・女としての自分に何ら疑問を持たなかったでしょう」
蓮「あれは、だな………俺が生き返ることよりも、そのために葉のヤツが犠牲になることに納得がいかなかっただけであって」
蓮「くっ………」
ジャンヌ「でも、それでよかったと、私は思っています」
蓮「何………?」
ジャンヌ「あそこで貴方がそう言わなかったら、私はずっと聖・少・女としての自分に何ら疑問を持たなかったでしょう」
蓮「あれは、だな………俺が生き返ることよりも、そのために葉のヤツが犠牲になることに納得がいかなかっただけであって」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:44:57.50 ID:3gnGkf1bO
結局一番の勝ち組だよな蓮、社長になるわメイデン嫁さんに貰うわ
ホロホロは花の家に居候するくらい落ちぶれちゃってまあ・・・
ホロホロは花の家に居候するくらい落ちぶれちゃってまあ・・・
91: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:45:21.80 ID:+I2VI63p0
アニメしか見てなかったけど蓮とメイデンってフラグ立ってたんか
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:46:20.21 ID:pXFrE+Ws0
>>91
マンガ完全版の後日譚で子ども作ってた
マンガ完全版の後日譚で子ども作ってた
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:46:25.44 ID:jPtkTSfT0
ジャンヌ「ええ、分かっています。ですが貴方がいなければ、あの時の言葉がなければ
私は自分の正義に迷わぬまま闘い……そして死んでいたでしょう」
蓮「…………」
ジャンヌ「自分たちの他に正義がある……そのことに気づかせてくれたのは貴方なのですよ、道蓮」
蓮「…………そういう、ものか」
ジャンヌ「はい!そういうもの、です!」ニコッ
蓮「…………フン」
私は自分の正義に迷わぬまま闘い……そして死んでいたでしょう」
蓮「…………」
ジャンヌ「自分たちの他に正義がある……そのことに気づかせてくれたのは貴方なのですよ、道蓮」
蓮「…………そういう、ものか」
ジャンヌ「はい!そういうもの、です!」ニコッ
蓮「…………フン」
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:50:24.92 ID:jPtkTSfT0
ジャンヌ「それに、あの…………」
蓮「ん?」
ジャンヌ「あの時の貴方の眼がその……とても素敵で……」モジモジ
蓮「」
ジャンヌ「ああ、あの刃で貫くような瞳を思い出すだけで私、もう胸が高鳴ってしまって!」
蓮「あー…………」
蓮「ん?」
ジャンヌ「あの時の貴方の眼がその……とても素敵で……」モジモジ
蓮「」
ジャンヌ「ああ、あの刃で貫くような瞳を思い出すだけで私、もう胸が高鳴ってしまって!」
蓮「あー…………」
98: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:56:38.00 ID:jPtkTSfT0
ジャンヌ「私、あんな眼で見られたことがなくて、あの時は思わず泣いてしまったのですけれど………
思い出せば思い出すほど胸が締め付けられそうな……」
蓮「………メイデン」
ジャンヌ「………はい?」
蓮「…………その辺で勘弁してくれ」
ジャンヌ「………いやです」
蓮「何!?」
思い出せば思い出すほど胸が締め付けられそうな……」
蓮「………メイデン」
ジャンヌ「………はい?」
蓮「…………その辺で勘弁してくれ」
ジャンヌ「………いやです」
蓮「何!?」
99: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 01:59:34.00 ID:jPtkTSfT0
ジャンヌ「さっきのように……」
蓮「何だと?」
ジャンヌ「さっきのように名前で、『ジャンヌ』と呼んでくれるまでやめません!」
蓮「何を言い出すのだ!?」
ジャンヌ「いや、ですか?」ジワッ
蓮「うっ!
……………………了解した……ジャンヌ」
ジャンヌ「はい!」
蓮「何だと?」
ジャンヌ「さっきのように名前で、『ジャンヌ』と呼んでくれるまでやめません!」
蓮「何を言い出すのだ!?」
ジャンヌ「いや、ですか?」ジワッ
蓮「うっ!
……………………了解した……ジャンヌ」
ジャンヌ「はい!」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 02:04:11.61 ID:jPtkTSfT0
蓮「ならば」
ジャンヌ「はい?」
蓮「俺のこともフルネームで呼ぶのはやめろ」
ジャンヌ「?」
蓮「……………蓮でいい。それでお互い様だろう」フイッ
ジャンヌ「…………!」パァァ
ジャンヌ「はい?」
蓮「俺のこともフルネームで呼ぶのはやめろ」
ジャンヌ「?」
蓮「……………蓮でいい。それでお互い様だろう」フイッ
ジャンヌ「…………!」パァァ
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 02:04:54.32 ID:jPtkTSfT0
蓮「それでいいか?」
ジャンヌ「はい………分かりました、蓮」
蓮「う、うム…………」
馬孫「そろそろよろしいですかな?」ヌゥ
蓮「!!!」ビクッ
ジャンヌ「きゃあ!」
ジャンヌ「はい………分かりました、蓮」
蓮「う、うム…………」
馬孫「そろそろよろしいですかな?」ヌゥ
蓮「!!!」ビクッ
ジャンヌ「きゃあ!」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 02:12:09.01 ID:jPtkTSfT0
蓮「い、いたのか馬孫」
馬孫「ええ、ずっと見ておりましたとも」
ジャンヌ「はわわわ………」カァァ
馬孫「して、結局これからどうされるのですか」
蓮「そうだな………」チラッ
ジャンヌ「」ジッ
蓮「……………」
ジャンヌ「…………」ジワッ
蓮「!!!
そ、そうだな!何だか急に旅の疲れがどっと出たようだ!」
ジャンヌ「!」
馬孫「ええ、ずっと見ておりましたとも」
ジャンヌ「はわわわ………」カァァ
馬孫「して、結局これからどうされるのですか」
蓮「そうだな………」チラッ
ジャンヌ「」ジッ
蓮「……………」
ジャンヌ「…………」ジワッ
蓮「!!!
そ、そうだな!何だか急に旅の疲れがどっと出たようだ!」
ジャンヌ「!」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 02:15:39.69 ID:jPtkTSfT0
蓮「あーあ、体がだるくて一歩も動けんぞ!これはもうしばらく横になっていた方がよさそうだ!」
馬孫「そうでしょうそうでしょう!」
蓮「う、うむ。ならばジャンヌ」
ジャンヌ「ハイ!」
蓮「その…………今日一日だけ世話になる。それでいいか」
ジャンヌ「……………もちろんです!」ニコッ
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 02:20:36.45 ID:jPtkTSfT0
ミイネ「ようやく観念したみたいね」ツカツカ
ジャンヌ「ミイネ!」
ミイネ「はい、どうぞ」コトッ
蓮「何だこれは」
ミイネ「ポトフよ。薄味だから疲れた胃でも食べられるわ」
109: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 02:23:09.69 ID:jPtkTSfT0
蓮「………なんでこんないかにも病人向けの食事が狙ったようなタイミングで出てくるのだ」
ミイネ「ああ、あなたが寝ている間にメイデン様が作って置いたものを温めなおしただけだから」
蓮「何だと?」
ジャンヌ「わーわー!み、ミイネ!あとは私がやりますので、どうか通常業務にもどってけっこうですよ!?」アタフタ
ミイネ「クスッ、分かりました。そうさせていただきます」ツカツカ
パタンッ
ミイネ「ああ、あなたが寝ている間にメイデン様が作って置いたものを温めなおしただけだから」
蓮「何だと?」
ジャンヌ「わーわー!み、ミイネ!あとは私がやりますので、どうか通常業務にもどってけっこうですよ!?」アタフタ
ミイネ「クスッ、分かりました。そうさせていただきます」ツカツカ
パタンッ
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 02:29:32.01 ID:jPtkTSfT0
蓮「…………」
ジャンヌ「…………あの」
蓮「…………何だ」
ジャンヌ「いえ、私、お料理の勉強を始めたばかりで………
これもミイネに手伝ってもらいながら作ったのですけど、あまり自信が………」
蓮「……………」
ジャンヌ「その、お口に合わないと思うのですが、よろしかったら………」
蓮「ジャンヌ」
ジャンヌ「!」
112: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 02:34:50.33 ID:jPtkTSfT0
蓮「我ら中華の民は一般に礼儀知らずと言われているが、出された食事に文句を言うほどクズではない」
ジャンヌ「……!」パァァ
蓮「それに、今日一日世話になると決めたのだ。だから、その……」
ジャンヌ「………」ドキドキ
蓮「い、いただこう」
ジャンヌ「………はいっ!」ニコニコ
ジャンヌ「……!」パァァ
蓮「それに、今日一日世話になると決めたのだ。だから、その……」
ジャンヌ「………」ドキドキ
蓮「い、いただこう」
ジャンヌ「………はいっ!」ニコニコ
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 02:42:57.43 ID:jPtkTSfT0
15分後
蓮「…………馳走になった」ウプッ
ジャンヌ「………お粗末様でした」
ジャンヌ(蓮……心なしか先ほどより顔色が悪いような気がします……)ズーン
蓮「…………腹に何か入るだけでだいぶマシだ。謝謝、ジャンヌ」
ジャンヌ「そうですか………」
119: ID変ってやがる ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 02:47:55.78 ID:jPtkTSfT0
蓮「それよりも」
ジャンヌ「はい?」
蓮「X-LAWSの総帥が、俺一人にかかりきりになっていていいのか?」
ジャンヌ「ええ。講演は明日ですし、打合せももう終わっているので」
蓮「そうか……」
120: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 02:49:28.77 ID:jPtkTSfT0
ジャンヌ「それに、明日の講演が終わったら4日間のお休みを頂けることになっているのです」
蓮「ほう」
ジャンヌ「それで、ですね」
蓮「何だ?」
ジャンヌ「れ、蓮はご旅行中の計画は決まっているのですか?」
蓮「ほう」
ジャンヌ「それで、ですね」
蓮「何だ?」
ジャンヌ「れ、蓮はご旅行中の計画は決まっているのですか?」
122: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 02:57:31.06 ID:jPtkTSfT0
蓮「…………いや、特にすることはないが」
ジャンヌ「でしたら!」ズイッ
蓮「」ビクッ
ジャンヌ「私にウィーンを案内させてくれませんか!?」
蓮「貴様に?」
ジャンヌ「でしたら!」ズイッ
蓮「」ビクッ
ジャンヌ「私にウィーンを案内させてくれませんか!?」
蓮「貴様に?」
123: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 02:58:24.17 ID:jPtkTSfT0
ジャンヌ「私、こちらへは何度も足を運んでおりますし、きっと退屈はさせないと思います!」
蓮「…………」チラッ
馬孫「」コクコク
蓮「」
ジャンヌ「私も、その方が折角のお休みを有意義なものにできるかと!」
蓮「…………」チラッ
馬孫「」コクコク
蓮「」
ジャンヌ「私も、その方が折角のお休みを有意義なものにできるかと!」
124: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 03:00:08.33 ID:jPtkTSfT0
蓮「…………わかった。よろしく頼む」
ジャンヌ「はいっ!」
蓮「………さて、満腹になったら眠くなった。今日は早めに休もうと思う。
貴様も、明日は仕事なのだろう?」
ジャンヌ「そうですね。私も休むことにします」
蓮「む」
ジャンヌ「はいっ!」
蓮「………さて、満腹になったら眠くなった。今日は早めに休もうと思う。
貴様も、明日は仕事なのだろう?」
ジャンヌ「そうですね。私も休むことにします」
蓮「む」
127: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 03:09:24.66 ID:jPtkTSfT0
ジャンヌ「それでは、何かありましたら呼んでください。私は隣のゲストルームに居ますので」
蓮「何!?」
ジャンヌ「へ?ど、どうかしましたか?」
蓮「きっ、貴様もここへ泊るのか!?」
ジャンヌ「はい……パリの本部に居る時以外は、こうやって支部に泊まることになっているのですが」
蓮「何だと!?……かっ、帰るぞ馬孫!!」アタフタ
ジャンヌ「えぇっ!?」
馬孫「何ですと!?」
蓮「そっそっ、そんな話は聞いていない!今からでもホテルに……!!」
蓮「何!?」
ジャンヌ「へ?ど、どうかしましたか?」
蓮「きっ、貴様もここへ泊るのか!?」
ジャンヌ「はい……パリの本部に居る時以外は、こうやって支部に泊まることになっているのですが」
蓮「何だと!?……かっ、帰るぞ馬孫!!」アタフタ
ジャンヌ「えぇっ!?」
馬孫「何ですと!?」
蓮「そっそっ、そんな話は聞いていない!今からでもホテルに……!!」
128: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 03:12:35.45 ID:jPtkTSfT0
ザンッ!!!!!!
蓮「…………!!!」ゾクッ
ジャンヌ「……シャマシュ・オーバー・ソール 刑具(トゥーチャーズ)」
蓮「」
ジャンヌ「あなたはまた……自分の言葉を違えるのですか?」
129: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 03:14:12.01 ID:jPtkTSfT0
蓮「し、しかしだな………」
ジャンヌ「蓮?」
蓮「」
ジャンヌ「おやすみなさい」ニコッ
蓮「あっ、ああ……………」
馬孫(あの微笑み、潤様にそっくりですな)
ジャンヌ「蓮?」
蓮「」
ジャンヌ「おやすみなさい」ニコッ
蓮「あっ、ああ……………」
馬孫(あの微笑み、潤様にそっくりですな)
131: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 03:24:53.80 ID:jPtkTSfT0
蓮「…………ハァ」
馬孫「結局、この馬孫の言うとおりになりましたな」フヨフヨ
蓮「あぁ………だが何故だろうか、逆に寿命が縮んだような気さえするぞ」
馬孫「はっはっは。よい薬です」
蓮「………貴様も言うようになったな。……………アイツも」
馬孫「はい?」
132: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 03:28:17.34 ID:jPtkTSfT0
蓮「葉のヤツも、あの女とこんな風に暮らしていたのだろうか。
だとしたら…………アイツに勝てんのもうなずける」
馬孫「アンナ殿もメイデン殿に負けず劣らずの女傑ですからなぁ」
蓮「そうだな………」ソッ
馬孫「…………ぼっちゃま?」
だとしたら…………アイツに勝てんのもうなずける」
馬孫「アンナ殿もメイデン殿に負けず劣らずの女傑ですからなぁ」
蓮「そうだな………」ソッ
馬孫「…………ぼっちゃま?」
133: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 03:31:00.49 ID:jPtkTSfT0
蓮「………何でもない。ジャンヌに張られた頬が今になって痛むだけだ」
馬孫「」ニヤニヤ
蓮「ニヤニヤするな!!!クソッ、俺はもう寝るぞ!昼まで起こすな!!いいな!!!!」ガバッ
馬孫「承知いたしました」ドロンッ
蓮(くそっくそっくそっ!今になって顔が熱くなってきたではないか!!)カァァ
蓮(…………誰かに泣かれたのは、久しぶりだったな)
蓮(〜〜〜〜〜〜〜〜〜クソッ!)
馬孫「」ニヤニヤ
蓮「ニヤニヤするな!!!クソッ、俺はもう寝るぞ!昼まで起こすな!!いいな!!!!」ガバッ
馬孫「承知いたしました」ドロンッ
蓮(くそっくそっくそっ!今になって顔が熱くなってきたではないか!!)カァァ
蓮(…………誰かに泣かれたのは、久しぶりだったな)
蓮(〜〜〜〜〜〜〜〜〜クソッ!)
135: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 03:43:47.07 ID:jPtkTSfT0
―――隣室
ジャンヌ(どどどど、どうしましょう!)
ジャンヌ(まさか、この街で蓮に出会えるなんて……)
ジャンヌ(し、しかもお休みの間も一緒にウィーンを廻る約束までしてしまいました!)
ジャンヌ(……まだ心臓がうるさいです……)ドキドキ
ジャンヌ「…………たまおさん」
ジャンヌ「これが、『恋』、というものなのですね」クスッ
ジャンヌ(どどどど、どうしましょう!)
ジャンヌ(まさか、この街で蓮に出会えるなんて……)
ジャンヌ(し、しかもお休みの間も一緒にウィーンを廻る約束までしてしまいました!)
ジャンヌ(……まだ心臓がうるさいです……)ドキドキ
ジャンヌ「…………たまおさん」
ジャンヌ「これが、『恋』、というものなのですね」クスッ
136: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 03:49:01.26 ID:jPtkTSfT0
―――――階下・X-LAWS ウィーン支部事務局
ミイネ「………もしもし、こちらウィーン支部」
ミイネ「ああ、あなたなのねジョン」
ミイネ「ええ………ええそう、さっきの件よ」
ミイネ「ええ……本当よ、まったく」
ミイネ「………もしもし、こちらウィーン支部」
ミイネ「ああ、あなたなのねジョン」
ミイネ「ええ………ええそう、さっきの件よ」
ミイネ「ええ……本当よ、まったく」
137: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 03:49:41.44 ID:jPtkTSfT0
ミイネ「……とにかく、マルコ隊長にはこのことは内密に。ブンスターやラーキにも伝えておいて」
ミイネ「ばれたとき?そうね……ラキスト神父にでも応援を要請しましょうか」
ミイネ「今ローマにいるのよね?………分かった。私から連絡しておくわ」
ミイネ「………了解。じゃあね」
Pi!
ミイネ「ふう……問題はこれからね……」
ミイネ「あの過保護メガネ……一体どうしたものかしら?」
ミイネ「ばれたとき?そうね……ラキスト神父にでも応援を要請しましょうか」
ミイネ「今ローマにいるのよね?………分かった。私から連絡しておくわ」
ミイネ「………了解。じゃあね」
Pi!
ミイネ「ふう……問題はこれからね……」
ミイネ「あの過保護メガネ……一体どうしたものかしら?」
138: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 03:55:27.28 ID:jPtkTSfT0
ミイネ「………まぁいいわ。他のみんなも協力してくれるし」
ミイネ「メイデン様……」
ミイネ「がんばってくださいね」ニコッ
第一部・完
152: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 06:09:07.32 ID:0k+vB+8A0
蓮「…………ム」パチッ
馬孫「おはようございます、ぼっちゃま」
蓮「ああ」
蓮(………体が軽い)
馬孫「ゆうべはぐっすりだったようですな」
蓮「まあな」
154: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 06:14:29.63 ID:0k+vB+8A0
ミイネ「おはよう道蓮。………うん、顔色もだいぶよくなったわね」
蓮「そうか?」
ミイネ「ええ。はい鏡」
蓮「………確かに。目の隈が消えている」
蓮「そうか?」
ミイネ「ええ。はい鏡」
蓮「………確かに。目の隈が消えている」
155: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 06:18:32.57 ID:0k+vB+8A0
ミイネ「ささやかだけど朝食を用意したわ。下の食堂で食べましょう」
蓮「いや……朝飯よりも風呂を借りたいのだが」
ミイネ「ああごめんなさい。今メイデン様が使ってるの」
蓮「アイツも風呂か?」
ミイネ「いいえ、朝の水責め」
蓮「」
蓮「いや……朝飯よりも風呂を借りたいのだが」
ミイネ「ああごめんなさい。今メイデン様が使ってるの」
蓮「アイツも風呂か?」
ミイネ「いいえ、朝の水責め」
蓮「」
156: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 06:19:45.81 ID:0k+vB+8A0
ミイネ「もう巫力をむりやり高める必要はないからやめてくださいとは言ってるんだけど、
これをやらないと落ち着かないからって……」ハァ
馬孫「そ、そういうものですかな……」
蓮「拷問とライナスの毛布を同列に語られてもな……」
ミイネ「あら、難しいこと知ってるのね」
蓮「バカにするな!」ニョキッ
これをやらないと落ち着かないからって……」ハァ
馬孫「そ、そういうものですかな……」
蓮「拷問とライナスの毛布を同列に語られてもな……」
ミイネ「あら、難しいこと知ってるのね」
蓮「バカにするな!」ニョキッ
158: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 06:23:52.97 ID:0k+vB+8A0
ミイネ「というわけでお風呂が空くまでもう少しかかるから、もうひと眠りしたらどう?」
蓮「……そうするか」
ミイネ「あら、意外に素直なのね」
蓮「………」ギロッ
ミイネ「ふふっ、半病人にすごまれても怖くないわよ」
馬孫「はははっ、ぼっちゃんもカタなしですな」
蓮「馬孫!!!」クワッ
馬孫「ももも、申し訳ありません!!」
蓮「……そうするか」
ミイネ「あら、意外に素直なのね」
蓮「………」ギロッ
ミイネ「ふふっ、半病人にすごまれても怖くないわよ」
馬孫「はははっ、ぼっちゃんもカタなしですな」
蓮「馬孫!!!」クワッ
馬孫「ももも、申し訳ありません!!」
160: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 06:37:17.69 ID:0k+vB+8A0
――― 一時間後
蓮(さすがにもう空いただろう……)
ジャンヌ「蓮!おはようございます!」
蓮「あ、ああ」
ジャンヌ「………むぅ」
蓮「………どうしたというのだ」
蓮(さすがにもう空いただろう……)
ジャンヌ「蓮!おはようございます!」
蓮「あ、ああ」
ジャンヌ「………むぅ」
蓮「………どうしたというのだ」
161: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 06:39:50.41 ID:0k+vB+8A0
ジャンヌ「あいさつがなっていません!」
蓮「は?」
ジャンヌ「『おはよう』と言われたら『おはよう』と返す。
万国共通の常識ですよ」
蓮「む、確かに……」
ジャンヌ「はいっ、やり直しです!」パンッ
蓮「………むう」
蓮「は?」
ジャンヌ「『おはよう』と言われたら『おはよう』と返す。
万国共通の常識ですよ」
蓮「む、確かに……」
ジャンヌ「はいっ、やり直しです!」パンッ
蓮「………むう」
162: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 06:43:40.30 ID:0k+vB+8A0
ジャンヌ「おはようございます、蓮!」
蓮「ああ、お、おはよう、ジャンヌ」
ジャンヌ「はい!」ニコニコ
馬孫(早速尻に敷かれておりますなー)
蓮「」ギロッ
馬孫(おっと)
蓮「ああ、お、おはよう、ジャンヌ」
ジャンヌ「はい!」ニコニコ
馬孫(早速尻に敷かれておりますなー)
蓮「」ギロッ
馬孫(おっと)
164: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 06:49:05.49 ID:0k+vB+8A0
蓮「それよりも、風呂は空いたか」
ジャンヌ「え?あっ、すみません!私が占領していたばかりに」ゴシゴシ
蓮(まだ髪が濡れている……)
蓮「…………」ワシワシ
ジャンヌ「ふぁっ!?ちょっと、蓮?」
蓮「馬孫!!俺が入ってる間に着替えを取ってこい!」ツカツカ
ジャンヌ「え?……ええぇ???」カァァ
ジャンヌ「え?あっ、すみません!私が占領していたばかりに」ゴシゴシ
蓮(まだ髪が濡れている……)
蓮「…………」ワシワシ
ジャンヌ「ふぁっ!?ちょっと、蓮?」
蓮「馬孫!!俺が入ってる間に着替えを取ってこい!」ツカツカ
ジャンヌ「え?……ええぇ???」カァァ
165: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 06:56:05.11 ID:0k+vB+8A0
…………………………
………………
………
蓮(講演でのジャンヌは実に堂々としていた)
166: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 06:57:44.62 ID:0k+vB+8A0
蓮(語った内容は以前に輪をかけたような理想論だ)
蓮(しかし、その言葉一つ一つには確かな意志があり)
蓮(未来を諦めないという、希望と自信に満ち溢れていた)
蓮(そこにいたのは虚ろなまやかしの聖・少・女などではなく)
蓮(一本芯の通った立派な女だった……)
蓮(しかし、その言葉一つ一つには確かな意志があり)
蓮(未来を諦めないという、希望と自信に満ち溢れていた)
蓮(そこにいたのは虚ろなまやかしの聖・少・女などではなく)
蓮(一本芯の通った立派な女だった……)
168: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 07:08:30.54 ID:0k+vB+8A0
―――数時間後・礼拝堂
ジャンヌ「蓮!」タタタッ
蓮「ジャンヌ。もういいのか」
ジャンヌ「ええ。司祭様にはごあいさつしてきました」ニコニコ
蓮「そうか。ならば行くぞ」
ジャンヌ「え?」
蓮「ウィーンを案内してくれるのだろう?」
ジャンヌ「………!まかせてください!!」
ジャンヌ「蓮!」タタタッ
蓮「ジャンヌ。もういいのか」
ジャンヌ「ええ。司祭様にはごあいさつしてきました」ニコニコ
蓮「そうか。ならば行くぞ」
ジャンヌ「え?」
蓮「ウィーンを案内してくれるのだろう?」
ジャンヌ「………!まかせてください!!」
170: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 07:14:46.36 ID:0k+vB+8A0
【中華三昧?】
――――夕食
蓮「…………」モグモグ
ジャンヌ「ここは一応、ウィーンで一番評判のいいチャイニーズレストランなのですけど……」
蓮「」ゴクン
ジャンヌ「い、いかがですか……?」
蓮「うむ、文句なく美味い」
ジャンヌ「よかったぁ!」ニパーッ
171: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 07:15:32.26 ID:0k+vB+8A0
蓮「ただ……」
ジャンヌ「ただ?」
蓮「『中華料理』か?と訊かれれば……【否】と言わざるを得まい」
ジャンヌ「そうですか……」
蓮「…………今度本場の中華を食わせてやる」
ジャンヌ「!!」パァァ
蓮(面白い)
ジャンヌ「ただ?」
蓮「『中華料理』か?と訊かれれば……【否】と言わざるを得まい」
ジャンヌ「そうですか……」
蓮「…………今度本場の中華を食わせてやる」
ジャンヌ「!!」パァァ
蓮(面白い)
176: さるさんくらってた ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 08:17:23.53 ID:svcOQDas0
【彼女の趣味】
――――翌日
ジャンヌ「ここが一番のお気に入りなんです!」
蓮「…………まぁ、ハッキリ言って予想はしていた」
拷 問 博 物 館
――――翌日
ジャンヌ「ここが一番のお気に入りなんです!」
蓮「…………まぁ、ハッキリ言って予想はしていた」
拷 問 博 物 館
177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 08:20:13.63 ID:yK574LxPO
聖女のたしなみ
178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 08:25:12.09 ID:svcOQDas0
ジャンヌ「お気に召しませんか?」
蓮「……いや、ウチのキョンシーどもへの拷問がマンネリ気味だったところだ。こういうところであらためて学ぶのも悪くない」
ジャンヌ「それはすばらしいことです!」
蓮(やはり俺はこいつに甘いのだろうか)
蓮「……いや、ウチのキョンシーどもへの拷問がマンネリ気味だったところだ。こういうところであらためて学ぶのも悪くない」
ジャンヌ「それはすばらしいことです!」
蓮(やはり俺はこいつに甘いのだろうか)
179: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 08:30:23.18 ID:svcOQDas0
馬孫「シャマシュ殿は何を読んでおられるのですかな?」
シャマシュ「」
馬孫「おお、これが古代バビロニアの拷問ですかな……ふむ?」
シャマシュ「?」
馬孫「いえ、我が国でも同じようなものがあった気が……」
シャマシュ「!」
シャマシュ「」
馬孫「おお、これが古代バビロニアの拷問ですかな……ふむ?」
シャマシュ「?」
馬孫「いえ、我が国でも同じようなものがあった気が……」
シャマシュ「!」
180: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 08:32:47.13 ID:svcOQDas0
馬孫「まあもっと惨い刑もありましたが」
シャマシュ「!?」
馬孫「ええ、もちろん。たとえば………」
蓮(なにやらあっちでは恐ろしいことになっている気がする)
シャマシュ「!?」
馬孫「ええ、もちろん。たとえば………」
蓮(なにやらあっちでは恐ろしいことになっている気がする)
181: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 08:35:33.93 ID:svcOQDas0
【今後の課題】
ジャンヌ「美術史博物館です!」
蓮「ガイドブックにも載っているな」
ジャンヌ「フェルメールの『絵画芸術』が最も有名ですが、ブリューゲルのコレクションも素晴らしいですよ」
蓮「すまないが西洋絵画はサッパリだ」
183: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 08:38:50.94 ID:svcOQDas0
ジャンヌ「あっ、この機械で作品の解説が聞けるようですね」カチャカチャ
蓮(…………iP○dか)
ジャンヌ「あれ……あれれ……?」
蓮「どうした?」
蓮(…………iP○dか)
ジャンヌ「あれ……あれれ……?」
蓮「どうした?」
185: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 08:43:34.24 ID:svcOQDas0
ジャンヌ「ええと…………これ、どうやって使うのでしょうか……?」
蓮「…………」ナデクリナデクリ
ジャンヌ「ど、どうして無言で頭を撫でるのですか!?」
蓮(今後の商品開発の課題だな。あとでブロッケンに企画書を出させよう)
蓮「…………」ナデクリナデクリ
ジャンヌ「ど、どうして無言で頭を撫でるのですか!?」
蓮(今後の商品開発の課題だな。あとでブロッケンに企画書を出させよう)
187: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 08:48:57.21 ID:svcOQDas0
【予想通り】
ジャンヌ「ウィーンといえば音楽!音楽といえばウィーン!」
蓮「そうだな」
ジャンヌ「今の時期だと、市庁舎の前の広場では連日野外演奏会が開かれていて」
蓮「ふむ」
ジャンヌ「ウィーンといえば音楽!音楽といえばウィーン!」
蓮「そうだな」
ジャンヌ「今の時期だと、市庁舎の前の広場では連日野外演奏会が開かれていて」
蓮「ふむ」
188: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 08:54:22.85 ID:svcOQDas0
ジャンヌ「無料でプロのオーケストラの演奏が聞けるのですよ」
蓮「ほう」
ジャンヌ「…………寝てはだめですよ?」メッ
蓮「………その言葉、覚えておけよ」
蓮「ほう」
ジャンヌ「…………寝てはだめですよ?」メッ
蓮「………その言葉、覚えておけよ」
189: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:01:13.88 ID:XXBMsFkf0
――――20分後
ジャンヌ「」スゥスゥ
蓮(わかりやすすぎるだろうが……!)
ジャンヌ(こうして、楽しい時はあっという間に過ぎて行きました)
―――――三日目の夜・シェーンブルン宮殿前
蓮「……美しいな」
ジャンヌ「そうですね……」
ジャンヌ「」スゥスゥ
蓮(わかりやすすぎるだろうが……!)
ジャンヌ(こうして、楽しい時はあっという間に過ぎて行きました)
―――――三日目の夜・シェーンブルン宮殿前
蓮「……美しいな」
ジャンヌ「そうですね……」
190: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:04:50.14 ID:XXBMsFkf0
蓮「ああ。故宮にはない繊細さがある」
ジャンヌ「私、バンリのチョウジョウしか見たことがありません」
蓮「そうか」
ジャンヌ「…………いつか」
蓮「ん?」
ジャンヌ「私、バンリのチョウジョウしか見たことがありません」
蓮「そうか」
ジャンヌ「…………いつか」
蓮「ん?」
191: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:07:23.36 ID:XXBMsFkf0
ジャンヌ「いつか、連れて行ってくれますか?」
蓮「…………ああ、約束しよう」
ジャンヌ「………きっと、ですよ?」
蓮「……ジャンヌ?」
蓮「…………ああ、約束しよう」
ジャンヌ「………きっと、ですよ?」
蓮「……ジャンヌ?」
192: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:10:09.45 ID:XXBMsFkf0
ジャンヌ「……ごめん、なさい………」ギュッ
蓮「…………」
ジャンヌ「私、蓮と一緒にいられて嬉しいはずなのに……」ポロポロ
ジャンヌ「こんなにも幸せなのに………」ポロポロ
ジャンヌ「ヒグッ……明日でお別れかと思うと………涙が……止まらなくて……」
蓮「………!」
蓮「…………」
ジャンヌ「私、蓮と一緒にいられて嬉しいはずなのに……」ポロポロ
ジャンヌ「こんなにも幸せなのに………」ポロポロ
ジャンヌ「ヒグッ……明日でお別れかと思うと………涙が……止まらなくて……」
蓮「………!」
193: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:12:50.32 ID:XXBMsFkf0
ギュッ
194: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:16:23.73 ID:XXBMsFkf0
ジャンヌ「………蓮………?」
蓮「…………時間とは残酷だな」ギュゥ
ジャンヌ「………?」
蓮「樹木の如く絆を育むかと思えば、大河のごとく人と人を引き裂く」
ジャンヌ「……………え?」
蓮「…………時間とは残酷だな」ギュゥ
ジャンヌ「………?」
蓮「樹木の如く絆を育むかと思えば、大河のごとく人と人を引き裂く」
ジャンヌ「……………え?」
196: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:21:07.59 ID:XXBMsFkf0
蓮「お前と出会ったあの日には思いもしなかったよ」
蓮「こんなにもお前と………離れがたく思うなんてな」ギュゥゥ
ジャンヌ「!!!」
蓮「こんなにもお前と………離れがたく思うなんてな」ギュゥゥ
ジャンヌ「!!!」
197: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:28:40.39 ID:XXBMsFkf0
蓮「……ジャンヌ」
ジャンヌ「はい……」
蓮「俺の選んだ道は長く、そして険しい」
ジャンヌ「存じております」
蓮「この道を選んだことに後悔はない。………ただ」
蓮「俺一人では、また無理をして倒れてしまうかもしれない。だからジャンヌ」
ジャンヌ「………は、い」ポロッ
ジャンヌ「はい……」
蓮「俺の選んだ道は長く、そして険しい」
ジャンヌ「存じております」
蓮「この道を選んだことに後悔はない。………ただ」
蓮「俺一人では、また無理をして倒れてしまうかもしれない。だからジャンヌ」
ジャンヌ「………は、い」ポロッ
198: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:31:55.04 ID:XXBMsFkf0
蓮「俺とともに、覇道を進む気はないか?」
200: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:36:22.64 ID:XXBMsFkf0
蓮「お前とならば、俺は何処までも突き進むことができる」
蓮「お前さえそばに居れば、もう俺に怖いものなどない!」
ジャンヌ「蓮………!!」ボロボロ
蓮「ジャンヌ、俺と結婚―――」
マルコ「さーーーーせーーーるーーーかーーーーーーーーーー!!!!!!」ガッシャァ
蓮「お前さえそばに居れば、もう俺に怖いものなどない!」
ジャンヌ「蓮………!!」ボロボロ
蓮「ジャンヌ、俺と結婚―――」
マルコ「さーーーーせーーーるーーーかーーーーーーーーーー!!!!!!」ガッシャァ
202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 09:38:16.44 ID:RVj6JJVJ0
ここでマルコwww
205: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:41:30.54 ID:0Pa4l1tp0
デンバット「待ちやがれゴルァ!雰囲気ブチこわしてんじゃねーぞこの腐れメガネ!」
ミイネ「そうよ隊長!空気読んでください!!」
マルコ「やかましい!我らX-LAWSの聖・少・女がどこの馬のタマネギとも分からん男にそそのかされているのだ!
これが落ち着いていられるか!!」
ミイネ「そうよ隊長!空気読んでください!!」
マルコ「やかましい!我らX-LAWSの聖・少・女がどこの馬のタマネギとも分からん男にそそのかされているのだ!
これが落ち着いていられるか!!」
207: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:45:31.17 ID:0Pa4l1tp0
デンバット「何が聖・少・女だロリコンが!メイデン様今年でいくつだと思ってんだ!」
ミイネ「だめよジョン!女性の年齢は爆弾の解体作業よりもデリケートなの!」
デンバット「大体なぁ、隊長は無駄に厳しすぎるんだよ!」
マルコ「何を言うか!私はただ一心にメイデン様のためをおもって!」
ミイネ「だめよジョン!女性の年齢は爆弾の解体作業よりもデリケートなの!」
デンバット「大体なぁ、隊長は無駄に厳しすぎるんだよ!」
マルコ「何を言うか!私はただ一心にメイデン様のためをおもって!」
209: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:47:41.19 ID:0Pa4l1tp0
ミイネ「だからってネット禁止はどう考えても横暴でしょうが!
せっかくS.F.で同性のお友達ができたっていうのに唯一の通信手段が文通よ!?」
デンバット「あんときは口出さなかったけど何だ文通って!!」
マルコ「うるさーーーーーーーい!!!邪魔をするなーーーーー!!!」
せっかくS.F.で同性のお友達ができたっていうのに唯一の通信手段が文通よ!?」
デンバット「あんときは口出さなかったけど何だ文通って!!」
マルコ「うるさーーーーーーーい!!!邪魔をするなーーーーー!!!」
211: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:50:48.52 ID:0Pa4l1tp0
ジャンヌ「ま、マルコ……?」ポカーン
蓮「……………馬孫。O.S.武神」ボソッ
マルコ「道蓮!!!我らがジャンヌ様の純真に付け込んで誑かすとは何たる卑劣漢!」
蓮「……………馬孫。O.S.武神」ボソッ
マルコ「道蓮!!!我らがジャンヌ様の純真に付け込んで誑かすとは何たる卑劣漢!」
212: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:53:22.22 ID:0Pa4l1tp0
蓮「……槍」
マルコ「たとえ主がお赦しになられても!」
蓮「……刀」
マルコ「この天使長。マルコが許さん!!」
蓮「………戟」
マルコ「この怒りの銃弾、百発でも二百発でも撃ちこんでくれるわ!!!」ジャキッ
蓮「……………多刃!」
マルコ「たとえ主がお赦しになられても!」
蓮「……刀」
マルコ「この天使長。マルコが許さん!!」
蓮「………戟」
マルコ「この怒りの銃弾、百発でも二百発でも撃ちこんでくれるわ!!!」ジャキッ
蓮「……………多刃!」
214: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:56:13.54 ID:0Pa4l1tp0
マルコ「アークエンジェルファイ………!!」
蓮「四閃刀幻……!!」
ミイネ「メイデン様!!」
デンバット「あぶねー!道蓮!!」
蓮「四閃刀幻……!!」
ミイネ「メイデン様!!」
デンバット「あぶねー!道蓮!!」
216: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 09:58:49.22 ID:0Pa4l1tp0
??「ルシファーズ・ハンマー!!!!」
ガッシャーーーーーーーン!!!
218: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 10:01:51.81 ID:0Pa4l1tp0
デンバット「……マルコ隊長?」
マルコ「」
デンバット「ロリコンメガネ!」
マルコ「」
ミイネ「チビマルコ!」
マルコ「」
ミイネ&デンバット「「気絶してる……」」
マルコ「」
デンバット「ロリコンメガネ!」
マルコ「」
ミイネ「チビマルコ!」
マルコ「」
ミイネ&デンバット「「気絶してる……」」
219: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 10:03:53.73 ID:0Pa4l1tp0
??「ふぅ………間に合ったようだな」チャキッ
マルコ「」
ミイネ「あ、貴方は!」
ジャンヌ「ラキスト!」
ラキスト「ご無沙汰しております、メイデン様」ペコリ
224: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 10:10:15.44 ID:nlxms+kR0
蓮「星組……貴様も邪魔をするというなら切り刻むぞ」
ラキスト「めっそうもない。私はそこのミイネ君に呼ばれてこのチビマルコを止めにきただけだよ」
チビマルコ「」
ジャンヌ「ラキスト……」
ラキスト「めっそうもない。私はそこのミイネ君に呼ばれてこのチビマルコを止めにきただけだよ」
チビマルコ「」
ジャンヌ「ラキスト……」
226: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 10:19:27.90 ID:nlxms+kR0
ラキスト「メイデン様」
ジャンヌ「はい」
ラキスト「後悔は、いたしませんかな?」
ジャンヌ「…………」
ジャンヌ「はい」
ラキスト「後悔は、いたしませんかな?」
ジャンヌ「…………」
227: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 10:22:16.53 ID:nlxms+kR0
ラキスト「結婚とは悠久の契約。死が二人を分かつ時が来るまで、そこの若者をいつくしみ、支え、愛する事を主に誓えますかな?」
ジャンヌ「はい、誓います」コクッ
ラキスト「……道蓮、君もだ」
蓮「貴様らの主など知ったことか」
ジャンヌ「はい、誓います」コクッ
ラキスト「……道蓮、君もだ」
蓮「貴様らの主など知ったことか」
228: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 10:24:23.52 ID:nlxms+kR0
ラキスト「誓えない、と?」
蓮「誰がそんなことを言った。俺が誓うのは胡散臭い貴様らの神ではない。
俺は俺自身の魂と」グイッ
ジャンヌ「きゃっ」
蓮「ジャンヌに誓う」
ジャンヌ「蓮………!!」
蓮「誰がそんなことを言った。俺が誓うのは胡散臭い貴様らの神ではない。
俺は俺自身の魂と」グイッ
ジャンヌ「きゃっ」
蓮「ジャンヌに誓う」
ジャンヌ「蓮………!!」
229: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 10:25:03.74 ID:XCFzbkZH0
キャーカッコイイー
231: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 10:28:42.52 ID:nlxms+kR0
ラキスト「…………素晴らしい」ニヤッ
ミイネ「メイデン様……」グスッ
デンバット「んだよミイネ、泣いてんのか?」ズズーッ
ミイネ「あなたこそ!」グシグシ
ミイネ「メイデン様……」グスッ
デンバット「んだよミイネ、泣いてんのか?」ズズーッ
ミイネ「あなたこそ!」グシグシ
232: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 10:32:45.37 ID:nlxms+kR0
チビマルコ「」
ラキスト「なればこのラキスト・ラッソ!ここに道蓮と、アイアンメイデン・ジャンヌ両名の婚約を認める!」
ジャンヌ「蓮!」
蓮「……ジャンヌ」
ジャンヌ「ん……」
チュッ
ラキスト「なればこのラキスト・ラッソ!ここに道蓮と、アイアンメイデン・ジャンヌ両名の婚約を認める!」
ジャンヌ「蓮!」
蓮「……ジャンヌ」
ジャンヌ「ん……」
チュッ
236: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 10:38:53.66 ID:nlxms+kR0
デンバット「〜♪」
ミイネ「メイデン様ー!」キャー
チビマルコ「」
ラキスト「………結構。では私はこれにて」バサッ
蓮「待て、星組の神父」
237: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 10:43:37.58 ID:nlxms+kR0
ラキスト「何かな?蓮」
蓮「そこで寝ている防弾メガネに伝えておけ。北京標準時において、明後日の08:00、道家の所有する決戦場にて待つとな」
ラキスト「ふむ………?」
蓮「この場を誤魔化したところでどこかで納得させない限りどうせそのメガネは何処までも追ってくる。
………ならば、いっそ迎え撃って叩き潰した方が手っ取り早い」
蓮「そこで寝ている防弾メガネに伝えておけ。北京標準時において、明後日の08:00、道家の所有する決戦場にて待つとな」
ラキスト「ふむ………?」
蓮「この場を誤魔化したところでどこかで納得させない限りどうせそのメガネは何処までも追ってくる。
………ならば、いっそ迎え撃って叩き潰した方が手っ取り早い」
238: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 10:46:18.48 ID:jznwXxWg0
ラキスト「……道理だな。承知した。伝えておこう」
蓮「ジャンヌ」
ジャンヌ「あ、はい!」
蓮「お前の休暇はあと丸一日残っているのだろう?」
蓮「ジャンヌ」
ジャンヌ「あ、はい!」
蓮「お前の休暇はあと丸一日残っているのだろう?」
239: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 10:48:23.67 ID:jznwXxWg0
ジャンヌ「ええ、そうですが」
ミイネ「その気になれば、一週間でも一カ月でも伸ばせますが!」wktk
デンバット「やめとけ……腐れメガ……じゃなかった、マルコ隊長の胃が穴だらけになる」
チビマルコ「」
ミイネ「その気になれば、一週間でも一カ月でも伸ばせますが!」wktk
デンバット「やめとけ……腐れメガ……じゃなかった、マルコ隊長の胃が穴だらけになる」
チビマルコ「」
241: 何回ID変るん・・・ ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 10:54:11.56 ID:jznwXxWg0
蓮「よし。ならば行くぞ」
ジャンヌ「行くって、何処へですか?」
蓮「決まっている。俺の家だ」
ジャンヌ「ええっ!?」
ジャンヌ「行くって、何処へですか?」
蓮「決まっている。俺の家だ」
ジャンヌ「ええっ!?」
242: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 10:59:35.86 ID:jznwXxWg0
蓮「何故そんなに驚く」
ジャンヌ「だってそんな急に……」モジモジ
蓮「何を言う。結婚相手を紹介するのだぞ。早い方がいいに決まっている……それに約束しただろう」
ジャンヌ「え?」
ジャンヌ「だってそんな急に……」モジモジ
蓮「何を言う。結婚相手を紹介するのだぞ。早い方がいいに決まっている……それに約束しただろう」
ジャンヌ「え?」
244: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:02:52.81 ID:jznwXxWg0
蓮「本場の中華を食べさせてやる、とな」ニヤッ
ジャンヌ「蓮……大好きです!」ギュッ
246: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:05:31.08 ID:jznwXxWg0
ピッポッパ
Prrrrrrrr
蓮「……ブロッケンか。オレだ。大至急北京空港の滑走路を押さえろ。
……言い訳は聞かん!政府高官にわいろでも何でも渡してでも何とかしろ!」
248: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:09:01.34 ID:jznwXxWg0
蓮「……ああ、滑走路だけでいい。飛行機はO.S.で……あのアホ祭司どもに出来たことが俺に出来ないわけないだろうが!!」
蓮「それとだな、本家の姉さんに来客の準備をしておくよう伝えておけ。
……うむ。中華のフルコースで頼む」
蓮「………それと、ザンチンへの見舞金は……ああ、俺のポケットマネーから多目に包んでくれ」
蓮「それとだな、本家の姉さんに来客の準備をしておくよう伝えておけ。
……うむ。中華のフルコースで頼む」
蓮「………それと、ザンチンへの見舞金は……ああ、俺のポケットマネーから多目に包んでくれ」
249: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:12:38.27 ID:jznwXxWg0
Pi!
蓮「よし、準備はいいか、ジャンヌ」
ジャンヌ「はい!
ミイネ!ジョン!」
ミイネ&デンバット「「はっ!」」
蓮「よし、準備はいいか、ジャンヌ」
ジャンヌ「はい!
ミイネ!ジョン!」
ミイネ&デンバット「「はっ!」」
252: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:17:44.50 ID:jznwXxWg0
ジャンヌ「あと一日だけ、待っていてください!」
ミイネ&ジョン「エーーーーーーックス!!」ビシッ
蓮「では行くぞ!」
ジャンヌ「はい、蓮!」
ミイネ&ジョン「エーーーーーーックス!!」ビシッ
蓮「では行くぞ!」
ジャンヌ「はい、蓮!」
258: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:26:26.84 ID:a7q1Rd5s0
…………………………
………………
………
―――中国・道家
ババーン!
蓮「オヤジ!姉さん!帰ったぞ!」
………………
………
―――中国・道家
ババーン!
蓮「オヤジ!姉さん!帰ったぞ!」
260: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:29:21.16 ID:a7q1Rd5s0
ジャンヌ「お、お邪魔します!」
潤「おかえりなさい、蓮」ニコニコ
円「蓮!!貴様何を考えているのだ!」
潤「おかえりなさい、蓮」ニコニコ
円「蓮!!貴様何を考えているのだ!」
261: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:32:08.05 ID:a7q1Rd5s0
蓮「何がだ親父」
円「何がもクソもないわ!予定を繰り上げて帰ってくると言いだしたかとおもったら婚約した?
相手を連れてくる?
バカも休み休み言え!!!」
ジャンヌ「!」ビクッ
蓮「大声を出すなクソ親父。ジャンヌが怯えているだろうが」
円「うるさい!!大体だな……」
円「何がもクソもないわ!予定を繰り上げて帰ってくると言いだしたかとおもったら婚約した?
相手を連れてくる?
バカも休み休み言え!!!」
ジャンヌ「!」ビクッ
蓮「大声を出すなクソ親父。ジャンヌが怯えているだろうが」
円「うるさい!!大体だな……」
262: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:34:10.19 ID:a7q1Rd5s0
潤「ハイハイお父様、お説教はその辺で。
いらっしゃいメイデンちゃん。遠くからよく来たわね」
ジャンヌ「あ、はい。あの、蓮のお姉様、ですよね?」
潤「そうよ。道潤。よろしくね」ニコニコ
ジャンヌ「はい!よろしくおねがいします!」ペコッ
潤「……素直ないい子ではないですか」ヒソッ
円「ム……」
いらっしゃいメイデンちゃん。遠くからよく来たわね」
ジャンヌ「あ、はい。あの、蓮のお姉様、ですよね?」
潤「そうよ。道潤。よろしくね」ニコニコ
ジャンヌ「はい!よろしくおねがいします!」ペコッ
潤「……素直ないい子ではないですか」ヒソッ
円「ム……」
264: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:40:07.50 ID:a7q1Rd5s0
蓮「姉さん、ジャンヌに着替えを用意してやってくれ。着の身着のままで連れてきてしまったのでな」
潤「ハイハイ。全く、そういうところ気が利かないんだから。ねぇ?」
ジャンヌ「いえ……そこが蓮のいいところです」
潤「ま。ヤケるわね」クスクス
円「」
潤「ハイハイ。全く、そういうところ気が利かないんだから。ねぇ?」
ジャンヌ「いえ……そこが蓮のいいところです」
潤「ま。ヤケるわね」クスクス
円「」
265: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:42:20.48 ID:a7q1Rd5s0
…………………………
………………
………
――――晩さん会
珍「ハァーーーーッハッハッハッハ!!!まさか休暇中に嫁を見つけてくるとはのう!!!」カッカッカ
蘭「もぅ、お父様ったら笑いすぎですわ。でも……オホホホ」
ジャンヌ「………///」
………………
………
――――晩さん会
珍「ハァーーーーッハッハッハッハ!!!まさか休暇中に嫁を見つけてくるとはのう!!!」カッカッカ
蘭「もぅ、お父様ったら笑いすぎですわ。でも……オホホホ」
ジャンヌ「………///」
266: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:46:41.95 ID:a7q1Rd5s0
蓮「ジジイ、母上。笑いすぎだ」
蘭「あら、ごめんなさい」オホホ
円「…………」ボロッ
蘭「……素敵な格好ね、アナタ」
円「フン!」
潤「ジャンヌちゃん、道家の味はお口に合うかしら?」
ジャンヌ「はい!とても美味しいです」
潤「そう、よかった」
蘭「あら、ごめんなさい」オホホ
円「…………」ボロッ
蘭「……素敵な格好ね、アナタ」
円「フン!」
潤「ジャンヌちゃん、道家の味はお口に合うかしら?」
ジャンヌ「はい!とても美味しいです」
潤「そう、よかった」
269: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:52:14.05 ID:a7q1Rd5s0
蓮「………ジャンヌ、そのドレスは」
ジャンヌ「あっ、これは潤さんが……」
潤「もうっ、『姉さん』って呼んで、ってさっき言ったでしょう?」
蓮「姉さん」
潤「ハイハイ、いじめてゴメンゴメン」
円「」ムッスー
蘭「アナタ、いい加減にしないと怒りますわよ」
円「………蓮」
ジャンヌ「あっ、これは潤さんが……」
潤「もうっ、『姉さん』って呼んで、ってさっき言ったでしょう?」
蓮「姉さん」
潤「ハイハイ、いじめてゴメンゴメン」
円「」ムッスー
蘭「アナタ、いい加減にしないと怒りますわよ」
円「………蓮」
270: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 11:58:35.14 ID:a7q1Rd5s0
蓮「何だクソ親父」
円「お前の見合い相手は中国中に30人以上はいるのだぞ。お前が成人するまで見合いはしないなどとほざくから待たせているというのに、それに対して弁明はないのか」
ジャンヌ「蓮……」
蓮「ならば逆に聞くぞクソ親父。………そのなかにジャンヌよりも強い女がいるか?」
円「ウグッ!」
蓮「ジャンヌは世界でも数えるほどしかいない神クラスだ。俺などよりもはるかに強いぞ」
円「お前の見合い相手は中国中に30人以上はいるのだぞ。お前が成人するまで見合いはしないなどとほざくから待たせているというのに、それに対して弁明はないのか」
ジャンヌ「蓮……」
蓮「ならば逆に聞くぞクソ親父。………そのなかにジャンヌよりも強い女がいるか?」
円「ウグッ!」
蓮「ジャンヌは世界でも数えるほどしかいない神クラスだ。俺などよりもはるかに強いぞ」
272: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:05:02.75 ID:a7q1Rd5s0
円「ぐぅ……だが、道家嫡男の婚約者がどこの馬の骨ともわからん女子では示しが」
ジャンヌ「…………」
蓮「『高貴さは血筋にあらず、心に在り』」
円「何だ?それは」
蓮「今回の休暇中に感銘を受けた言葉だ。ドイツの格言だそうだ」
蓮「そいつらがどの程度の生まれかは知らんが、コイツよりも高潔な心を持った人間がいるなら連れてこい」
ジャンヌ「…………」
蓮「『高貴さは血筋にあらず、心に在り』」
円「何だ?それは」
蓮「今回の休暇中に感銘を受けた言葉だ。ドイツの格言だそうだ」
蓮「そいつらがどの程度の生まれかは知らんが、コイツよりも高潔な心を持った人間がいるなら連れてこい」
273: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:11:19.34 ID:F/dkM0We0
円「うむむ………し、しかしだな」
蓮「………もう一度だけ言うぞ、親父」
円「む?」
蓮「コレ以上ジャンヌを愚弄するならば、貴様も道家1800年の英霊の一人にしてやる」
ジャンヌ「蓮………!!」
円「」
蓮「………もう一度だけ言うぞ、親父」
円「む?」
蓮「コレ以上ジャンヌを愚弄するならば、貴様も道家1800年の英霊の一人にしてやる」
ジャンヌ「蓮………!!」
円「」
275: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:19:46.56 ID:EEottFPf0
珍「フフフ……ハーーッハッハッハ!まだまだ子供かと思うておったが、
言うようになったではないか、蓮!!ハッハッハッハ!!!」
珍「いやー今日は実に目出度いな!そうは思わぬか!のう円!!」
円「…………風に当たってくる」ガタッ
蘭「やれやれ、すっかり拗ねてしまって……私が慰めてまいりますわ」
言うようになったではないか、蓮!!ハッハッハッハ!!!」
珍「いやー今日は実に目出度いな!そうは思わぬか!のう円!!」
円「…………風に当たってくる」ガタッ
蘭「やれやれ、すっかり拗ねてしまって……私が慰めてまいりますわ」
276: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:22:19.50 ID:EEottFPf0
珍「さぁさぁ花嫁殿!どうじゃ、まずは一杯!」
ジャンヌ「い、いえ!私は未成年ですので……」
珍「目出度い席ぞ!堅いことを言うな!道家秘伝の紹興酒は悪酔いせんのだぞ?」ホレホレ
潤「おじい様、飲みすぎですわ」
珍「何じゃ、潤までそんな冷たいことをいうのか?」
ジャンヌ「い、いえ!私は未成年ですので……」
珍「目出度い席ぞ!堅いことを言うな!道家秘伝の紹興酒は悪酔いせんのだぞ?」ホレホレ
潤「おじい様、飲みすぎですわ」
珍「何じゃ、潤までそんな冷たいことをいうのか?」
277: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:29:03.51 ID:wHnkE8jl0
蓮「ジジイ、大概にしておけよ」
珍「むぅ」
潤「かわいくありませんわよ、おじい様」
珍「……フフ」
ハーーーーッハッハッハ!
珍「むぅ」
潤「かわいくありませんわよ、おじい様」
珍「……フフ」
ハーーーーッハッハッハ!
279: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:35:20.94 ID:TMtJc1+h0
潤「フフフッ」クスクス
蓮「フッ」
ジャンヌ「うふふふふ」ケラケラ
ならば蓮、貴様が飲め!
ふっ、ふざけるなジジイ!
蓮「フッ」
ジャンヌ「うふふふふ」ケラケラ
ならば蓮、貴様が飲め!
ふっ、ふざけるなジジイ!
280: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:40:27.17 ID:kgxj7yuo0
あら、それはいいわね♪
蓮のいいとこみってみったい♪
そーれイッキ、イッキ、イッキ♪
ジャンヌ!お前そんな下品なことを何処で覚えたのだ!!
え?いつもX-LAWSの打ち上げでマルコが………
あんの腐れメガネエエエエエエエエ!!
蓮のいいとこみってみったい♪
そーれイッキ、イッキ、イッキ♪
ジャンヌ!お前そんな下品なことを何処で覚えたのだ!!
え?いつもX-LAWSの打ち上げでマルコが………
あんの腐れメガネエエエエエエエエ!!
281: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:42:32.40 ID:kgxj7yuo0
ワーワー……
円「…………」
蘭「混ざりたいんですか?」
円「違うわ!」
蘭「まぁ、意地張っちゃって」
円「………蘭」
蘭「何ですか、アナタ」
円「…………」
蘭「混ざりたいんですか?」
円「違うわ!」
蘭「まぁ、意地張っちゃって」
円「………蘭」
蘭「何ですか、アナタ」
284: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:44:51.96 ID:kgxj7yuo0
円「子どもとは、いつの間にか大きくなっているものなのだな」
蘭「そのセリフ、3年遅いんじゃなくて?」
円「それはそうなのだが……」
蘭「どうしたのですか?」
円「……一言くらいわしに相談してくれてもよかったのではないか?」
蘭「仕方がありませんわ。アナタ、あの子たちに信用されていませんもの」
円「………蓮」ショボン
蘭「そのセリフ、3年遅いんじゃなくて?」
円「それはそうなのだが……」
蘭「どうしたのですか?」
円「……一言くらいわしに相談してくれてもよかったのではないか?」
蘭「仕方がありませんわ。アナタ、あの子たちに信用されていませんもの」
円「………蓮」ショボン
285: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 12:45:00.88 ID:CdTl1kyT0
あのジャンヌ様の腹ボテ姿が拝めるのは蓮だけ!!
ゆるすまじ
ゆるすまじ
286: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 12:45:56.81 ID:hlh3iy0PO
>>285
ガタッ
ガタッ
287: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 12:47:38.71 ID:UglT5mBIi
>>285
ぐぬぬ…
ぐぬぬ…
288: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:47:56.73 ID:kgxj7yuo0
…………………………
………………
………
―――夜半
パチッ
蓮「今日はこの部屋を使ってくれ。最上級の客間だ」
ジャンヌ「うわぁ……とても素敵なお部屋です!」
………………
………
―――夜半
パチッ
蓮「今日はこの部屋を使ってくれ。最上級の客間だ」
ジャンヌ「うわぁ……とても素敵なお部屋です!」
290: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:50:00.70 ID:kgxj7yuo0
蓮「気に入ったか」
ジャンヌ「とても!」
蓮「……ジャンヌ」
ギュッ
ジャンヌ「あっ……」
蓮「あの時は腐れメガ……マルコの邪魔が入ってちゃんと言えなかったからな。
もう一度、聞いてくれるか?」
ジャンヌ「………はい」ギュゥ
ジャンヌ「とても!」
蓮「……ジャンヌ」
ギュッ
ジャンヌ「あっ……」
蓮「あの時は腐れメガ……マルコの邪魔が入ってちゃんと言えなかったからな。
もう一度、聞いてくれるか?」
ジャンヌ「………はい」ギュゥ
291: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:52:46.11 ID:BzHmIYxC0
蓮「俺と結婚してくれ、ジャンヌ」
ジャンヌ「……不束者ですが、よろしくお願いいたします!!」
296: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:54:53.09 ID:BzHmIYxC0
…………………………
………………
………
―――翌日 AM 07:58
ビュオーーーーーーーゥ
蓮「…………」
馬孫「ぼっちゃま」
蓮「!…………来たか」
………………
………
―――翌日 AM 07:58
ビュオーーーーーーーゥ
蓮「…………」
馬孫「ぼっちゃま」
蓮「!…………来たか」
297: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:56:57.74 ID:BzHmIYxC0
……ィーーーーーーーン!!!
マルコ「道蓮!メイデン様を誑かすだけでは飽き足らず、ラキスト神父と共謀してメイデン様を拐すとは!!
許すまじ!!」
蓮「逃げずにやってきたことは褒めてやろう!!だが今日こそはその眼鏡、
力の限りたたき割って貴様の墓標にしてくれるわ!!!」
マルコ「ほざくな下郎!!メイデン様は何処にいる!」
マルコ「道蓮!メイデン様を誑かすだけでは飽き足らず、ラキスト神父と共謀してメイデン様を拐すとは!!
許すまじ!!」
蓮「逃げずにやってきたことは褒めてやろう!!だが今日こそはその眼鏡、
力の限りたたき割って貴様の墓標にしてくれるわ!!!」
マルコ「ほざくな下郎!!メイデン様は何処にいる!」
299: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:58:19.09 ID:BzHmIYxC0
蓮「ジャンヌなら屋敷の中だ!姉さんと寝間着のドレスを選んでいるわ!」
マルコ「呼び捨て禁止!!」
蓮「黙れ!!大体呼び方を間違えているのは貴様の方だ!!」
マルコ「何を!?」
マルコ「呼び捨て禁止!!」
蓮「黙れ!!大体呼び方を間違えているのは貴様の方だ!!」
マルコ「何を!?」
300: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 12:59:21.92 ID:BzHmIYxC0
蓮「正確に言うなら、アイツは既に『乙女(メイデン)』ではないからな!!!!」
マルコ「!!!!!!!!
きっさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
蓮「さぁかかってこい腐れメガネ!!俺に手傷の一つでもつけられたら、親族席に座らせてやらんでもないぞ!!」
マルコ「!!!!!!!!
きっさまぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
蓮「さぁかかってこい腐れメガネ!!俺に手傷の一つでもつけられたら、親族席に座らせてやらんでもないぞ!!」
303: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 13:01:27.61 ID:BzHmIYxC0
マルコ「死刑(デス・ペナルティ)!!!!!!」
蓮「九天応元雷声普化天尊!!!!!」
終わり
309: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 13:03:32.33 ID:BzHmIYxC0
おまけ
「いいですか?たまおさん……あちらのOKAMIさんの言うことをちゃーんと聞くのですよ?」
「はい、ははうえ!」
「ほら、あなたからも何か言ってください」
「む……羽目は外すなよ。お前を向こうにやる目的を見失うな。いいな」
「はい、ちちうえ!」
「いいですか?たまおさん……あちらのOKAMIさんの言うことをちゃーんと聞くのですよ?」
「はい、ははうえ!」
「ほら、あなたからも何か言ってください」
「む……羽目は外すなよ。お前を向こうにやる目的を見失うな。いいな」
「はい、ちちうえ!」
313: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 13:05:44.79 ID:BzHmIYxC0
「うむ、それでいい……馬孫!」
「はっ!」
「黽を頼むぞ」
「ははっ!ぼっちゃまのことは、この馬孫めにお任せくださいませ!!」
「はっ!」
「黽を頼むぞ」
「ははっ!ぼっちゃまのことは、この馬孫めにお任せくださいませ!!」
315: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 13:07:47.01 ID:BzHmIYxC0
「む……お前たちもだ」
「はい社長」
「任せてよ」
「はいよ」
「うむ、では黽、気をつけてな」ナデナデ
「はい!」
「はい社長」
「任せてよ」
「はいよ」
「うむ、では黽、気をつけてな」ナデナデ
「はい!」
317: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 13:09:54.00 ID:BzHmIYxC0
「大丈夫だろうか……」
「たまおさんの所ですもの。心配ありませんわ」
「……そうだな」
「心配ですか?」
「当然だ。愛するわが子が手元を離れるのはつらいさ」
320: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 13:11:55.12 ID:BzHmIYxC0
「……子どもだけ?」
「子ども相手にヤキモチをやくな、みっともない」
「最近言ってくださらないから」
「フッ……全く困った嫁だな」
「うふふっ」
「子ども相手にヤキモチをやくな、みっともない」
「最近言ってくださらないから」
「フッ……全く困った嫁だな」
「うふふっ」
324: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 13:14:06.69 ID:BzHmIYxC0
「――――愛しているよ、ジャンヌ」
「私もです、蓮」
おしまい
329: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 13:18:05.34 ID:BzHmIYxC0
これにて劇終でございます。
完全版とマンタリテの内容を極限まで拡大解釈した結果が今回のお話でした。
いかがだったでしょうか?
今日は連投規制・さるさん・そしてなぜかブチブチ切れる回線との戦いでした。
それでは保守・支援・そして読了、本当にありがとうございました。
いずれまたの機会にお会いしましょう!
完全版とマンタリテの内容を極限まで拡大解釈した結果が今回のお話でした。
いかがだったでしょうか?
今日は連投規制・さるさん・そしてなぜかブチブチ切れる回線との戦いでした。
それでは保守・支援・そして読了、本当にありがとうございました。
いずれまたの機会にお会いしましょう!
330: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 13:20:09.30 ID:BzHmIYxC0
P.S.
エロは無理でした。体力的にも技術てr(ry
これだけはマジ誰か書いてってレベルで無理。
エロは無理でした。体力的にも技術てr(ry
これだけはマジ誰か書いてってレベルで無理。
337: ◆r4vICyDKLo 2012/05/29(火) 13:23:44.75 ID:BzHmIYxC0
PSのPS
チョコラブ「シャーマンキングゼロ・1巻好評発売中!
…………ってこれ俺に言わせんのか!?」
チョコラブ「シャーマンキングゼロ・1巻好評発売中!
…………ってこれ俺に言わせんのか!?」
325: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 13:14:49.34 ID:zfdEMeSqi
O.S.スーパー乙神!
333: 忍法帖【Lv=5,xxxP】 2012/05/29(火) 13:20:30.43 ID:fgrqAZ7X0
すっげえよかった!!
乙!
乙!
340: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 13:27:36.12 ID:mdh0tHjrO
乙でした
345: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/29(火) 13:43:30.46 ID:RVj6JJVJ0
乙
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