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ルルーシュ「マオはHなC.C.を妄想していれば余裕で勝てる」C.C.「」
引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1337500178/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:49:38.05 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ「マオとか言ったな。奴は簡単に倒せる。何も心配することなどない」
C.C.「ほう?どうするんだ?ロープウェイでは完敗だったくせに」
ルルーシュ「奴はお前にかなり心酔しているようだな?」
C.C.「そうだろうな。……私の所為だ」
ルルーシュ「なら簡単だ」
C.C.「しかし、あいつのギアスは心を読む。お前では……いや、お前だからこそマオには勝てない」
ルルーシュ「奴の所為で俺はシャーリーを失った……!!許すわけにはいかない……!!」ギリッ
C.C.「お前……どうするつもりだ?」
ルルーシュ「ふははは……!!!」
ルルーシュ「C.C.!!お前でエッチなことを妄想していれば奴は確実に取り乱す!!そこを突けば余裕だ!!!あははははは!!!!」
C.C.「お前、結構バカだな」
C.C.「ほう?どうするんだ?ロープウェイでは完敗だったくせに」
ルルーシュ「奴はお前にかなり心酔しているようだな?」
C.C.「そうだろうな。……私の所為だ」
ルルーシュ「なら簡単だ」
C.C.「しかし、あいつのギアスは心を読む。お前では……いや、お前だからこそマオには勝てない」
ルルーシュ「奴の所為で俺はシャーリーを失った……!!許すわけにはいかない……!!」ギリッ
C.C.「お前……どうするつもりだ?」
ルルーシュ「ふははは……!!!」
ルルーシュ「C.C.!!お前でエッチなことを妄想していれば奴は確実に取り乱す!!そこを突けば余裕だ!!!あははははは!!!!」
C.C.「お前、結構バカだな」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:56:52.90 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ「なに?」
C.C.「いや、なんでそういう考えに至ったのか理解できない」
ルルーシュ「奴の挙動、顔つきを見て俺は直感した。―――こいつは童貞だ、とな」
C.C.「……」
ルルーシュ「あのときはシャーリーがいたから上手く考えが纏まらなかったが、童貞には童貞の弱点がある」
C.C.「それは?」
ルルーシュ「女の体を神格化し、エッチな行為そのものを神秘的なものだと思い込んでいる」
ルルーシュ「そんな神聖なものを他人が、しかも自身の惚れている女で妄想していれば誰だって動揺する」
C.C.「お前もか?」
ルルーシュ「答える義理はない!!!」
C.C.「……」
ルルーシュ「俺の大切な人を奪ったあいつに同じような苦しみを味合わせてやる……」
C.C.「ルルーシュ、誰が一番傷つくか考えているか?」
C.C.「いや、なんでそういう考えに至ったのか理解できない」
ルルーシュ「奴の挙動、顔つきを見て俺は直感した。―――こいつは童貞だ、とな」
C.C.「……」
ルルーシュ「あのときはシャーリーがいたから上手く考えが纏まらなかったが、童貞には童貞の弱点がある」
C.C.「それは?」
ルルーシュ「女の体を神格化し、エッチな行為そのものを神秘的なものだと思い込んでいる」
ルルーシュ「そんな神聖なものを他人が、しかも自身の惚れている女で妄想していれば誰だって動揺する」
C.C.「お前もか?」
ルルーシュ「答える義理はない!!!」
C.C.「……」
ルルーシュ「俺の大切な人を奪ったあいつに同じような苦しみを味合わせてやる……」
C.C.「ルルーシュ、誰が一番傷つくか考えているか?」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 16:59:29.34 ID:Pofb505M0
お前も童貞だろ
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:03:30.28 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ「さてと……どんな妄想で奴を苦しめてやろうか……くくく……」
C.C.「なぁ、一番の被害者は誰かきちんと分かっているんだろうな?」
ルルーシュ「シャーリーだ」
C.C.「……もういい。好きにしろ」
ルルーシュ「好きにさせてもらおう」
C.C.「……」
ルルーシュ「ふふふ……まずは資料が必要だな」
C.C.「はぁ……」
ルルーシュ「ネットでその類の情報を閲覧するか」カタカタ
C.C.(どうしよう。妄想の中とは私は犯されるのか……)
C.C.(あまりいい気分ではないな)
ルルーシュ「……」ハァハァ
C.C.「……」
C.C.「なぁ、一番の被害者は誰かきちんと分かっているんだろうな?」
ルルーシュ「シャーリーだ」
C.C.「……もういい。好きにしろ」
ルルーシュ「好きにさせてもらおう」
C.C.「……」
ルルーシュ「ふふふ……まずは資料が必要だな」
C.C.「はぁ……」
ルルーシュ「ネットでその類の情報を閲覧するか」カタカタ
C.C.(どうしよう。妄想の中とは私は犯されるのか……)
C.C.(あまりいい気分ではないな)
ルルーシュ「……」ハァハァ
C.C.「……」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:10:07.62 ID:1/K5O7fL0
C.C.(いや……まてよ……)
C.C.(そもそもキスすら無理やりされたこの童貞坊やにそんな卑猥な妄想ができるのか?)
ルルーシュ「まずはスクール水着を着せて……それから……胸の部分を切って……」
C.C.(だめだ。童貞だからこそ妄想が無駄にゲスい)
C.C.「……おい」
ルルーシュ「なんだ?」
C.C.「恐らくだがお前の妄想ではマオを動揺させることは難しい」
ルルーシュ「黙れ、魔女。俺の計略に穴はない」
C.C.「いや……どうせするならもっと純愛に満ちた―――」
ルルーシュ「よし、これでプランはできた」
C.C.「まて!!」
ルルーシュ「奴は遊園地にいるんだな?」
C.C.「こら!!」
ルルーシュ「お前もこい。本人が隣にいたほうがより確実だ」
C.C.「なんでお前はそう……!!」
C.C.(そもそもキスすら無理やりされたこの童貞坊やにそんな卑猥な妄想ができるのか?)
ルルーシュ「まずはスクール水着を着せて……それから……胸の部分を切って……」
C.C.(だめだ。童貞だからこそ妄想が無駄にゲスい)
C.C.「……おい」
ルルーシュ「なんだ?」
C.C.「恐らくだがお前の妄想ではマオを動揺させることは難しい」
ルルーシュ「黙れ、魔女。俺の計略に穴はない」
C.C.「いや……どうせするならもっと純愛に満ちた―――」
ルルーシュ「よし、これでプランはできた」
C.C.「まて!!」
ルルーシュ「奴は遊園地にいるんだな?」
C.C.「こら!!」
ルルーシュ「お前もこい。本人が隣にいたほうがより確実だ」
C.C.「なんでお前はそう……!!」
27: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:16:03.90 ID:1/K5O7fL0
遊園地
マオ「C.C.まだかな~」ワクワク
C.C.「マオ」
マオ「しーつー!!!会いたかったよ!!しーつー!!!」タタタッ
C.C.「……」
マオ「さあ、遊ぼう?ここは僕たちのネバーランドなんだ!!」
ルルーシュ「待て」
マオ「……ルルーシュ」
ルルーシュ「マオ。シャーリーを奪い、C.C.まで得るつもりか」
マオ「何を言っているんだい?C.C.は―――は?」
ルルーシュ(C.C.がスクール水着を着た。俺はそこで局部だけを露出させるように水着を切る)
マオ「……」
ルルーシュ(そしてそこからいきり立った俺のチン―――)
マオ「あははははははは!!!!なんだいそれはぁ!!!!」
ルルーシュ「なに……!?」
マオ「C.C.まだかな~」ワクワク
C.C.「マオ」
マオ「しーつー!!!会いたかったよ!!しーつー!!!」タタタッ
C.C.「……」
マオ「さあ、遊ぼう?ここは僕たちのネバーランドなんだ!!」
ルルーシュ「待て」
マオ「……ルルーシュ」
ルルーシュ「マオ。シャーリーを奪い、C.C.まで得るつもりか」
マオ「何を言っているんだい?C.C.は―――は?」
ルルーシュ(C.C.がスクール水着を着た。俺はそこで局部だけを露出させるように水着を切る)
マオ「……」
ルルーシュ(そしてそこからいきり立った俺のチン―――)
マオ「あははははははは!!!!なんだいそれはぁ!!!!」
ルルーシュ「なに……!?」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:23:18.54 ID:1/K5O7fL0
マオ「どうやら童貞をこじらせたようだね、ルルーシュ?」
ルルーシュ(バカな……動揺するどころか、勝ち誇っている……だと……?)
マオ「そんな妄想!!!僕はいつだってしてきたんだ!!!」
ルルーシュ「なんだと?!」
C.C.「え?」
マオ「残念だったね、ルルーシュ。僕を動揺させるつもりならもっと洗練された脚本にしないとだめだよ」
ルルーシュ「ぐぅぅ……!!」
マオ「僕はね、ルルーシュ!!C.C.で可能な限りの妄想をし尽くしたんだよ!!」
ルルーシュ「?!」
マオ「他人の声が聞こえない場所で一人でいるとそういう妄想で遊ぶしかなかったからねぇ」
ルルーシュ(そういうことか……!!俺は確かに女には恵まれていたから、そういう妄想をすることも少なかった……)
マオ「黙れ!!ルルーシュ!!!!リアルが充実しているのがそんなに偉いのかぁぁぁぁ!!!!!!」
ルルーシュ(ちっ……失敗だな……)
C.C.「なんかマオが動揺しているが、何を妄想したんだ?」
ルルーシュ「一時退却だ。帰るぞ、C.C.」
ルルーシュ(バカな……動揺するどころか、勝ち誇っている……だと……?)
マオ「そんな妄想!!!僕はいつだってしてきたんだ!!!」
ルルーシュ「なんだと?!」
C.C.「え?」
マオ「残念だったね、ルルーシュ。僕を動揺させるつもりならもっと洗練された脚本にしないとだめだよ」
ルルーシュ「ぐぅぅ……!!」
マオ「僕はね、ルルーシュ!!C.C.で可能な限りの妄想をし尽くしたんだよ!!」
ルルーシュ「?!」
マオ「他人の声が聞こえない場所で一人でいるとそういう妄想で遊ぶしかなかったからねぇ」
ルルーシュ(そういうことか……!!俺は確かに女には恵まれていたから、そういう妄想をすることも少なかった……)
マオ「黙れ!!ルルーシュ!!!!リアルが充実しているのがそんなに偉いのかぁぁぁぁ!!!!!!」
ルルーシュ(ちっ……失敗だな……)
C.C.「なんかマオが動揺しているが、何を妄想したんだ?」
ルルーシュ「一時退却だ。帰るぞ、C.C.」
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:29:24.31 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュの部屋
ルルーシュ「まさか、奴があれほどとはな」
C.C.「なあ、どんな妄想をしたんだ?教えろ」
ルルーシュ「奴に勝つためには、奴の妄想力を上回る必要があるか……」
C.C.「おいってば」
ルルーシュ(いや……培ってきた時間が違いすぎる。付け焼刃で勝てる相手ではない)
C.C.「……」
ルルーシュ「となれば……」チラッ
C.C.「な、なんだ?」
ルルーシュ「C.C.、少し協力してもらおうか」
C.C.「なにをするつもりだ?やめろ」
ルルーシュ「お前は共犯者なんだろ?」
C.C.「心までお前のものになるつもりはない」
ルルーシュ「くくく……」
C.C.(覚悟を決めるか……)
ルルーシュ「まさか、奴があれほどとはな」
C.C.「なあ、どんな妄想をしたんだ?教えろ」
ルルーシュ「奴に勝つためには、奴の妄想力を上回る必要があるか……」
C.C.「おいってば」
ルルーシュ(いや……培ってきた時間が違いすぎる。付け焼刃で勝てる相手ではない)
C.C.「……」
ルルーシュ「となれば……」チラッ
C.C.「な、なんだ?」
ルルーシュ「C.C.、少し協力してもらおうか」
C.C.「なにをするつもりだ?やめろ」
ルルーシュ「お前は共犯者なんだろ?」
C.C.「心までお前のものになるつもりはない」
ルルーシュ「くくく……」
C.C.(覚悟を決めるか……)
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:33:15.87 ID:1/K5O7fL0
遊園地
マオ「C.C.まだかな~」ドキドキ
C.C.「マオ」
マオ「しーつー!!!また来てくれたんだね!!!うれしいよ!!しーつー!!!」
C.C.「……」
リヴァル「……」
マオ「C.C.?誰だい、そのガキは」
C.C.「えっと……」
リヴァル「……」
マオ「……!?」
C.C.(マオ……)
マオ「嘘だ……!!言うな!!!やめろぉぉ!!!C.C.はそんなことしない!!!」
リヴァル「……」
マオ「やめろぉ!!!C.C.はゆるくないんだ!!!ゆるくなんてぇぇぇ!!!!」
C.C.(ルルーシュめ、どんなギアスをかけたんだ……)
マオ「C.C.まだかな~」ドキドキ
C.C.「マオ」
マオ「しーつー!!!また来てくれたんだね!!!うれしいよ!!しーつー!!!」
C.C.「……」
リヴァル「……」
マオ「C.C.?誰だい、そのガキは」
C.C.「えっと……」
リヴァル「……」
マオ「……!?」
C.C.(マオ……)
マオ「嘘だ……!!言うな!!!やめろぉぉ!!!C.C.はそんなことしない!!!」
リヴァル「……」
マオ「やめろぉ!!!C.C.はゆるくないんだ!!!ゆるくなんてぇぇぇ!!!!」
C.C.(ルルーシュめ、どんなギアスをかけたんだ……)
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:41:52.76 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ「どうやら効果はあったようだな」
ルルーシュ「見知らぬ男から唐突に告げられるC.C.の淫らな行為……」
ルルーシュ「お前の妄想力も範疇の外から攻撃されては意味はないようだな……ふふふ……」
マオ「うおぉぉ!!!!」
リヴァル(C.C.は簡単にやらせてくれた。少しエロいことを耳元で言ったらすぐに濡れた)
リヴァル(乳首を少し摘んだら、自分から喘ぎ始めたぐらいだ)
マオ「ちくしょぉぉ!!!C.C.は……!!簡単に体を許してくれない!!!ゆるしてくれないんだぁぁ!!!」
C.C.「……」
ルルーシュ「そろそろいくか」
マオ「やめろ!!ちがう!!ちがうんだ!!!C.C.は一緒にお風呂すらはいってくれないんだぁぁ!!!」
C.C.「マオ……」
マオ「部屋ではいつも下着のくせに!!!一緒のベッドで寝てくれるくせに!!!一切!!!そんなことはないんだぁぁ!!!」
ルルーシュ「魔女だな。お前」
C.C.「いや……だって……」
ルルーシュ「分かっている。童貞は常に必死だからな。引いてしまうんだろ?マオも無様だな。まさに絵に描いたような童貞っぷりだ」
ルルーシュ「見知らぬ男から唐突に告げられるC.C.の淫らな行為……」
ルルーシュ「お前の妄想力も範疇の外から攻撃されては意味はないようだな……ふふふ……」
マオ「うおぉぉ!!!!」
リヴァル(C.C.は簡単にやらせてくれた。少しエロいことを耳元で言ったらすぐに濡れた)
リヴァル(乳首を少し摘んだら、自分から喘ぎ始めたぐらいだ)
マオ「ちくしょぉぉ!!!C.C.は……!!簡単に体を許してくれない!!!ゆるしてくれないんだぁぁ!!!」
C.C.「……」
ルルーシュ「そろそろいくか」
マオ「やめろ!!ちがう!!ちがうんだ!!!C.C.は一緒にお風呂すらはいってくれないんだぁぁ!!!」
C.C.「マオ……」
マオ「部屋ではいつも下着のくせに!!!一緒のベッドで寝てくれるくせに!!!一切!!!そんなことはないんだぁぁ!!!」
ルルーシュ「魔女だな。お前」
C.C.「いや……だって……」
ルルーシュ「分かっている。童貞は常に必死だからな。引いてしまうんだろ?マオも無様だな。まさに絵に描いたような童貞っぷりだ」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:42:06.16 ID:bPKVuJGLO
脳内のミレイ会長をCCに置き換えろ!とかしたのかな
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:43:25.49 ID:zYgWp6FF0
>>49
なるほど
なるほど
54: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:48:31.30 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ「さてと……こいつをどうするか……」
リヴァル(C.C.の髪の毛をあそこに巻きつけて抜いてやった。最高に気持ちよかった)
マオ「……いうなぁぁ!!!!」ドゴォ!!
リヴァル「ぐえ?!」
ルルーシュ「リヴァル?!」
リヴァル「いってぇ……!!ど、どこだここ?!」
マオ「許さない……!!C.C.を玩具にして……!!殺してやる……!!」ギュィィィン
C.C.「チェーンソー!?」
ルルーシュ「ちっ……!!行き過ぎた童貞は感情すらもコントロールできなくなるのか!!」
リヴァル「うわぁぁぁ!!!」
マオ「しーつーはぁぁ!!!!そんなことしないんだぁぁ!!!!」
C.C.「マオ!!やめろ!!」
マオ「しー……つー……違うよね?C.C.はそんなエロくないよね?処女だもんね?」
C.C.「……」
ルルーシュ「今だ!!リヴァルを回収してこの場を離脱する!!」
リヴァル(C.C.の髪の毛をあそこに巻きつけて抜いてやった。最高に気持ちよかった)
マオ「……いうなぁぁ!!!!」ドゴォ!!
リヴァル「ぐえ?!」
ルルーシュ「リヴァル?!」
リヴァル「いってぇ……!!ど、どこだここ?!」
マオ「許さない……!!C.C.を玩具にして……!!殺してやる……!!」ギュィィィン
C.C.「チェーンソー!?」
ルルーシュ「ちっ……!!行き過ぎた童貞は感情すらもコントロールできなくなるのか!!」
リヴァル「うわぁぁぁ!!!」
マオ「しーつーはぁぁ!!!!そんなことしないんだぁぁ!!!!」
C.C.「マオ!!やめろ!!」
マオ「しー……つー……違うよね?C.C.はそんなエロくないよね?処女だもんね?」
C.C.「……」
ルルーシュ「今だ!!リヴァルを回収してこの場を離脱する!!」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:51:28.23 ID:sOe8chTy0
今離脱したらただの嫌がらせだろwww
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:54:58.06 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュの部屋
ルルーシュ「はぁ……手ごわいな」
C.C.「ルルーシュ、もうやめよう」
ルルーシュ「それはできない。奴はシャーリーを俺から奪った。絶対に許すことは出来ない」
C.C.「……」
ルルーシュ「しかし、下手な妄想は奴を逆撫でするのか」
C.C.「もうやめてくれ」
ルルーシュ「こればかりはやめるわけにはいかない」
C.C.「しかしな。私にもイメージってものが」
ルルーシュ「その外見から滲み出ているエッチなオーラを振りまきながらイメージだと?笑わせるな」
C.C.「なっ……」
ルルーシュ「他になにかないか……」カタカタ
ルルーシュ「ん……?」
ルルーシュ「ふははははは!!!これだ!!これなら!!!」
C.C.「次はなんだ?」
ルルーシュ「はぁ……手ごわいな」
C.C.「ルルーシュ、もうやめよう」
ルルーシュ「それはできない。奴はシャーリーを俺から奪った。絶対に許すことは出来ない」
C.C.「……」
ルルーシュ「しかし、下手な妄想は奴を逆撫でするのか」
C.C.「もうやめてくれ」
ルルーシュ「こればかりはやめるわけにはいかない」
C.C.「しかしな。私にもイメージってものが」
ルルーシュ「その外見から滲み出ているエッチなオーラを振りまきながらイメージだと?笑わせるな」
C.C.「なっ……」
ルルーシュ「他になにかないか……」カタカタ
ルルーシュ「ん……?」
ルルーシュ「ふははははは!!!これだ!!これなら!!!」
C.C.「次はなんだ?」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 17:58:54.16 ID:1/K5O7fL0
遊園地
マオ「C.C.……」
C.C.「マオ」
マオ「しーつー!!!しーつーなんだね!!!」
C.C.「ああ」
マオ「嬉しいよ!!C.C.!!!僕のしーつー!!」
ミレイ「……」
マオ「ん?誰なの?」
C.C.「こいつは……」
ミレイ(C.C.はいつも私と裸になって一緒のベッドで寝ているわ)
マオ「……!?」
ミレイ(いつも可愛い声で鳴いてくれるのよ)
マオ「……ルルーシュ!!でてこい!!!いるんだろ!?」
ルルーシュ(なに?!バレた?!)
マオ「これは流石に大嘘だ!!!ふざけるなぁ!!!」
マオ「C.C.……」
C.C.「マオ」
マオ「しーつー!!!しーつーなんだね!!!」
C.C.「ああ」
マオ「嬉しいよ!!C.C.!!!僕のしーつー!!」
ミレイ「……」
マオ「ん?誰なの?」
C.C.「こいつは……」
ミレイ(C.C.はいつも私と裸になって一緒のベッドで寝ているわ)
マオ「……!?」
ミレイ(いつも可愛い声で鳴いてくれるのよ)
マオ「……ルルーシュ!!でてこい!!!いるんだろ!?」
ルルーシュ(なに?!バレた?!)
マオ「これは流石に大嘘だ!!!ふざけるなぁ!!!」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:05:11.49 ID:1/K5O7fL0
C.C.(大体の想像はつくが……)
ルルーシュ「よくわかったな、マオ」
マオ「いいか?C.C.は……女性と一緒に寝るのは疲れるって言ってたんだよぉ」
C.C.「ばっ?!」
ルルーシュ「ほう?」
マオ「女性は果てがないから、多くの場合朝まで寝ることができないって言ってた。そうだよね、C.C.?」
ルルーシュ「そうなのか、C.C.?」
C.C.「ちがう!!マオ!!嘘をいうな!!」
マオ「嘘じゃないよ!!忘れちゃったの?あのとき、僕に話してくれたじゃないか。で、どうして寝れないの?」
C.C.「あれは……その……失言だったと翌日に訂正しただろ……」
ルルーシュ「面白いな。続けろ」
C.C.「やめろ!!私は帰るからな!!」
マオ「あぁ!!待ってよ!!C.C.!!」
ルルーシュ「仕方ない。会長を回収して帰路につく」
ミレイ「……あれ?ここはどこ?」
ルルーシュ「よくわかったな、マオ」
マオ「いいか?C.C.は……女性と一緒に寝るのは疲れるって言ってたんだよぉ」
C.C.「ばっ?!」
ルルーシュ「ほう?」
マオ「女性は果てがないから、多くの場合朝まで寝ることができないって言ってた。そうだよね、C.C.?」
ルルーシュ「そうなのか、C.C.?」
C.C.「ちがう!!マオ!!嘘をいうな!!」
マオ「嘘じゃないよ!!忘れちゃったの?あのとき、僕に話してくれたじゃないか。で、どうして寝れないの?」
C.C.「あれは……その……失言だったと翌日に訂正しただろ……」
ルルーシュ「面白いな。続けろ」
C.C.「やめろ!!私は帰るからな!!」
マオ「あぁ!!待ってよ!!C.C.!!」
ルルーシュ「仕方ない。会長を回収して帰路につく」
ミレイ「……あれ?ここはどこ?」
77: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:06:55.62 ID:ilEtO53hi
この三人実はめっちゃ仲良いだろ
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:14:07.05 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュの部屋
ルルーシュ「埒が明かないな……」
C.C.「……」
ルルーシュ「いつまで部屋の隅で膝を抱えている?」
C.C.「私はノーマルだからな。マオの言っていたことは……あれだ……一夜限りの間違いでだな……」
ルルーシュ「さて……次の作戦に移るか……。今日中に奴を……マオをしとめる……!!」
C.C.「はぁ……」
ルルーシュ(だが……生半可な妄想では奴を揺らすことはできない)
ルルーシュ(かといって、他人に妄想させるのは危険だった)
ルルーシュ(ここは俺がなんとかするしか……しかし……どうする……)
ルルーシュ「くそ……!!どうすれば……!!」
C.C.「はぁ……私はノーマルだ……普通なんだ……」
ルルーシュ「普通……?」
ルルーシュ「そうか……ふはははは!!!!それだ!!C.C.!!!」
C.C.「なにがだ?」
ルルーシュ「埒が明かないな……」
C.C.「……」
ルルーシュ「いつまで部屋の隅で膝を抱えている?」
C.C.「私はノーマルだからな。マオの言っていたことは……あれだ……一夜限りの間違いでだな……」
ルルーシュ「さて……次の作戦に移るか……。今日中に奴を……マオをしとめる……!!」
C.C.「はぁ……」
ルルーシュ(だが……生半可な妄想では奴を揺らすことはできない)
ルルーシュ(かといって、他人に妄想させるのは危険だった)
ルルーシュ(ここは俺がなんとかするしか……しかし……どうする……)
ルルーシュ「くそ……!!どうすれば……!!」
C.C.「はぁ……私はノーマルだ……普通なんだ……」
ルルーシュ「普通……?」
ルルーシュ「そうか……ふはははは!!!!それだ!!C.C.!!!」
C.C.「なにがだ?」
94: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:19:32.17 ID:1/K5O7fL0
遊園地
マオ「しーつー……おそいなぁ……」
C.C.「マオ」
マオ「あー!!しーつ―――え?」
ルルーシュ「どうした、マオ?顔が引きつっているぞ」ギュッ
C.C.「……」ギュッ
マオ「なんで……手を繋いでいるんだよ……ルルーシュ……!!離れろ!!!」
ルルーシュ(馬鹿か?恋人なんだから手ぐらい繋ぐ。勿論、こんな風に指を絡めてな)
マオ「C.C.!!違うよね!?こんなガキを好きになったりなんか……!!」
C.C.「……」モジモジ
マオ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ルルーシュ(初めにここへ来たときの妄想だが。あれは妄想じゃないんだよ)
マオ「な、なんだと……!?」
ルルーシュ(あれは俺とC.C.の赤裸々な夜の営みだ)
マオ「だまれぇぇぇ!!!ルルーシュ!!言うな!!!いうなぁぁぁ!!!」
マオ「しーつー……おそいなぁ……」
C.C.「マオ」
マオ「あー!!しーつ―――え?」
ルルーシュ「どうした、マオ?顔が引きつっているぞ」ギュッ
C.C.「……」ギュッ
マオ「なんで……手を繋いでいるんだよ……ルルーシュ……!!離れろ!!!」
ルルーシュ(馬鹿か?恋人なんだから手ぐらい繋ぐ。勿論、こんな風に指を絡めてな)
マオ「C.C.!!違うよね!?こんなガキを好きになったりなんか……!!」
C.C.「……」モジモジ
マオ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
ルルーシュ(初めにここへ来たときの妄想だが。あれは妄想じゃないんだよ)
マオ「な、なんだと……!?」
ルルーシュ(あれは俺とC.C.の赤裸々な夜の営みだ)
マオ「だまれぇぇぇ!!!ルルーシュ!!言うな!!!いうなぁぁぁ!!!」
97: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:20:46.89 ID:NVxavbp10
やだかわいい
110: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:28:56.22 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ(今までこの真実を告げるのがあまりにも可哀相だと、C.C.が言っていてな)
マオ「やめろっていってるだろぉ!!」
ルルーシュ(だから遠まわしに諦めてくれるように策を練ったんだが……。お前はあまりにも強情すぎた)
マオ「C.C.!!!違うんだろぉ!?こんな童貞のクソガキに惚れるなんて嘘なんだよね?!ねえ!!」
C.C.「……」モジモジ
マオ「モジモジしてないでなんとかいってよぉ!!C.C.!!!!しぃぃつぅぅぅ!!!!」
ルルーシュ(ふははははは。無様だな。マオ!!童貞がこの俺を童貞を罵る姿は実に滑稽だったぞ?)
マオ「おのれぇ!!ルルーシュ!!!どうせC.C.にギアスをかけたんだろ!?」
ルルーシュ(C.C.にギアスは通じない。知っているだろ?)
マオ「うぁ……!?」
ルルーシュ(そう……これはC.C.の意思!!想いだ!!)
マオ「ちがぁぁう!!!C.C.は僕しかないんだ!!僕だけがC.C.を愛しているんだ!!」
ルルーシュ(それにC.C.と俺は婚約も交わした。お前の敗北は決定事項だ)
マオ「え……」
C.C.(な、なんだ……マオの顔つきが変わった……)
マオ「やめろっていってるだろぉ!!」
ルルーシュ(だから遠まわしに諦めてくれるように策を練ったんだが……。お前はあまりにも強情すぎた)
マオ「C.C.!!!違うんだろぉ!?こんな童貞のクソガキに惚れるなんて嘘なんだよね?!ねえ!!」
C.C.「……」モジモジ
マオ「モジモジしてないでなんとかいってよぉ!!C.C.!!!!しぃぃつぅぅぅ!!!!」
ルルーシュ(ふははははは。無様だな。マオ!!童貞がこの俺を童貞を罵る姿は実に滑稽だったぞ?)
マオ「おのれぇ!!ルルーシュ!!!どうせC.C.にギアスをかけたんだろ!?」
ルルーシュ(C.C.にギアスは通じない。知っているだろ?)
マオ「うぁ……!?」
ルルーシュ(そう……これはC.C.の意思!!想いだ!!)
マオ「ちがぁぁう!!!C.C.は僕しかないんだ!!僕だけがC.C.を愛しているんだ!!」
ルルーシュ(それにC.C.と俺は婚約も交わした。お前の敗北は決定事項だ)
マオ「え……」
C.C.(な、なんだ……マオの顔つきが変わった……)
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:36:53.47 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ(既に挙式の日取りまで決まっている……。残念だったな、マオ)
マオ「……そこまでいうならして見せてよ」
C.C.「え?」
ルルーシュ「何をだ?」
マオ「キスぐらいできるんだろうなぁ?」
C.C.「キ……!?」
ルルーシュ(お前、他人のキスを間近で見て興奮するのか?変態め!!)
マオ「うるさい!!お前には僕に証明する義務がある!!!」
ルルーシュ「きさま……」
マオ「キスしてみせろよ!!できれば僕は諦めて田舎に帰るよ!!!」
C.C.「おい!ルルーシュ!!なんて言ったんだ!!」
ルルーシュ(お前……そんな場面を見て正気でいることができる自信があるのか?惚れた相手だろうが!!)
マオ「黙れ!!このまま何も見ずに帰るのだけはできない!!」
ルルーシュ(仮に俺がキスをしたとして、お前はその後どうするつもりだ!!)
マオ「いいからやれよ!!御託はいらないんだ!!キスをしろよ!!はやくぅ!!!」
マオ「……そこまでいうならして見せてよ」
C.C.「え?」
ルルーシュ「何をだ?」
マオ「キスぐらいできるんだろうなぁ?」
C.C.「キ……!?」
ルルーシュ(お前、他人のキスを間近で見て興奮するのか?変態め!!)
マオ「うるさい!!お前には僕に証明する義務がある!!!」
ルルーシュ「きさま……」
マオ「キスしてみせろよ!!できれば僕は諦めて田舎に帰るよ!!!」
C.C.「おい!ルルーシュ!!なんて言ったんだ!!」
ルルーシュ(お前……そんな場面を見て正気でいることができる自信があるのか?惚れた相手だろうが!!)
マオ「黙れ!!このまま何も見ずに帰るのだけはできない!!」
ルルーシュ(仮に俺がキスをしたとして、お前はその後どうするつもりだ!!)
マオ「いいからやれよ!!御託はいらないんだ!!キスをしろよ!!はやくぅ!!!」
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:38:46.72 ID:kqKXxDfZO
退く時は潔いのが童貞
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:39:21.05 ID:E2Ls5dId0
田舎に帰るってなんだよwww
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:39:52.68 ID:FUYIVlz/O
マオがNTRに目覚めかけている
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:47:03.72 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ(黙れ!!人前でそんな不埒な行いなどできない!!)
マオ「できないっていうなら……C.C.を渡せ。君の中途半端な覚悟じゃC.C.とは一緒に暮らせない!!」
ルルーシュ(馬鹿が。既に一緒に住んでいる!!)
マオ「何十年も連れ添えるわけがないんだ!!キスもできないようじゃ!!!」
ルルーシュ「マオ……!!」
C.C.「おい!どうしてキスをするしないの話になった!?答えろ!ルルーシュ!!」
ルルーシュ(好きな女が目の前で嫌いな男に奪われるのをそんなに見たいのか?俺はそんなの絶対に見たくないがな)
マオ「僕だってみたくないさ!!ああ!!見たくない!!だけどね……C.C.の心が聞こえない以上、君の片思いである可能性だってある!!」
ルルーシュ(片思いだと?はっ、何を言っている)
マオ「C.C.はただ、君にギアスを渡したからそういっているだけかもしれない!!そうだ!!そう違いない!!!」
マオ「だから……お前がキスしようとすれば、きっとC.C.は嫌がる!!」
C.C.「マオ……」
ルルーシュ(それを知ってどうする?)
マオ「C.C.は僕が救い出す!!僕はC.C.の王子様になるんだぁ!!!」
C.C.「……」
マオ「できないっていうなら……C.C.を渡せ。君の中途半端な覚悟じゃC.C.とは一緒に暮らせない!!」
ルルーシュ(馬鹿が。既に一緒に住んでいる!!)
マオ「何十年も連れ添えるわけがないんだ!!キスもできないようじゃ!!!」
ルルーシュ「マオ……!!」
C.C.「おい!どうしてキスをするしないの話になった!?答えろ!ルルーシュ!!」
ルルーシュ(好きな女が目の前で嫌いな男に奪われるのをそんなに見たいのか?俺はそんなの絶対に見たくないがな)
マオ「僕だってみたくないさ!!ああ!!見たくない!!だけどね……C.C.の心が聞こえない以上、君の片思いである可能性だってある!!」
ルルーシュ(片思いだと?はっ、何を言っている)
マオ「C.C.はただ、君にギアスを渡したからそういっているだけかもしれない!!そうだ!!そう違いない!!!」
マオ「だから……お前がキスしようとすれば、きっとC.C.は嫌がる!!」
C.C.「マオ……」
ルルーシュ(それを知ってどうする?)
マオ「C.C.は僕が救い出す!!僕はC.C.の王子様になるんだぁ!!!」
C.C.「……」
144: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:49:37.63 ID:XgzsFi5L0
C.C.何が何だかさっぱりだろうこれwwww
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 18:55:44.01 ID:1/K5O7fL0
マオ「さあ……早くしろ……ルルーシュ……そして僕を諦めさせてみろよぉ!!!」
ルルーシュ(お前は……底なしの変態か)
マオ「ああ!!C.C.の王子様になれるになら僕はピエロにだって変態にだってなってやる!!!」
C.C.「ルルーシュ……おい……どうしてこんなことになったんだ?」
ルルーシュ「……」
マオ「……嘘か」
ルルーシュ(しまった……!!つい先のことを思考してしまった……!!)
マオ「ふ……ふはは……あははは!!!そうかぁ!!!やっぱりねえ!!!そうだと思ってたんだよ!!!」
マオ「お前がぁ!!お前みたいなガキがぁ!!C.C.をモノにできるわけないだろうが!!!」
ルルーシュ「くっ……マオめ……!!」
マオ「さあ、行こうよ、C.C.。こんな童貞の傍に居たってなんの得もないよ?」
C.C.「……」
マオ「どうしたの?C.C.?こんな男、気持ち悪いだろ?」
C.C.「いや……あの……」
ルルーシュ「ここまでだな。この作戦だけは使いたくなかったが……仕方ないか……」
ルルーシュ(お前は……底なしの変態か)
マオ「ああ!!C.C.の王子様になれるになら僕はピエロにだって変態にだってなってやる!!!」
C.C.「ルルーシュ……おい……どうしてこんなことになったんだ?」
ルルーシュ「……」
マオ「……嘘か」
ルルーシュ(しまった……!!つい先のことを思考してしまった……!!)
マオ「ふ……ふはは……あははは!!!そうかぁ!!!やっぱりねえ!!!そうだと思ってたんだよ!!!」
マオ「お前がぁ!!お前みたいなガキがぁ!!C.C.をモノにできるわけないだろうが!!!」
ルルーシュ「くっ……マオめ……!!」
マオ「さあ、行こうよ、C.C.。こんな童貞の傍に居たってなんの得もないよ?」
C.C.「……」
マオ「どうしたの?C.C.?こんな男、気持ち悪いだろ?」
C.C.「いや……あの……」
ルルーシュ「ここまでだな。この作戦だけは使いたくなかったが……仕方ないか……」
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:01:01.77 ID:1/K5O7fL0
マオ「え?―――なんだ……うるさい声が……たくさん……!!!」
ルルーシュ(一番最初に思いついた作戦だったが、あまりに残酷だろうから思いとどまっていたのだが……)
マオ「なんだって……?」
警察「……」ダダダッ
マオ「な……」
ルルーシュ(俺との問答で近くまで来ていることに気がつけなかったお前のミスだ、マオ)
マオ「ルルゥゥゥシュ!!!」
C.C.「おい!!ルルーシュ!!やめろ!!この作戦は……!!」
ルルーシュ「流石の奴もこの数では手に負えない」
C.C.「だが……」
ルルーシュ(じゃあな、マオ)
C.C.「さよならだ」
マオ「C.C.!!まってよ!!どこにいくの!!」
警察(C.C.のお尻ってエロいな。噛み付きたい)
マオ「……!?」
ルルーシュ(一番最初に思いついた作戦だったが、あまりに残酷だろうから思いとどまっていたのだが……)
マオ「なんだって……?」
警察「……」ダダダッ
マオ「な……」
ルルーシュ(俺との問答で近くまで来ていることに気がつけなかったお前のミスだ、マオ)
マオ「ルルゥゥゥシュ!!!」
C.C.「おい!!ルルーシュ!!やめろ!!この作戦は……!!」
ルルーシュ「流石の奴もこの数では手に負えない」
C.C.「だが……」
ルルーシュ(じゃあな、マオ)
C.C.「さよならだ」
マオ「C.C.!!まってよ!!どこにいくの!!」
警察(C.C.のお尻ってエロいな。噛み付きたい)
マオ「……!?」
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:02:28.48 ID:zzVPSviri
俺(C.C.のお尻ってエロいな。顔に座ってもらいたい)
156: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:03:10.55 ID:fBa0K4Hs0
二番目の作戦を多人数でやるのか
こりゃキツイ
こりゃキツイ
159: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:07:38.34 ID:1/K5O7fL0
警察(あの胸見てみろよ、すげーでかい)
警察(きっとガバガバなんだろうなぁ)
マオ「うるさい!!やめろぉ!!やめろよ!!黙れお前ら!!!」
警察(そそるわ。とくにあの尻。顔に擦りつけほしいな)
マオ「黙れっていってるだろぉ!!!」
警察(あんな女でもウンチするんだよな……)
マオ「C.C.はそんなことしない!!!しない!!!!もう何も喋るなぁ!!!」
警察(ああいう女は意地悪して泣かせたいな)
マオ「C.C.が可哀相だろう!!」
警察(散々惚れさせて簡単に振ったら、泣いてすがり付いてきそうだな)
マオ「C.C.はそんな心が弱くなぁぁい!!!」
警察(濃厚なキスしてぇ)
マオ「僕だってしたいのにぃぃぃ!!!!!しぃぃぃつぅぅぅぅ!!!!!」
ルルーシュ「苦しめ、マオ!!俺の受けた苦痛はこれ以上だったのだからなぁ!!!!ふはははははは!!!!!!」
C.C.「……」
警察(きっとガバガバなんだろうなぁ)
マオ「うるさい!!やめろぉ!!やめろよ!!黙れお前ら!!!」
警察(そそるわ。とくにあの尻。顔に擦りつけほしいな)
マオ「黙れっていってるだろぉ!!!」
警察(あんな女でもウンチするんだよな……)
マオ「C.C.はそんなことしない!!!しない!!!!もう何も喋るなぁ!!!」
警察(ああいう女は意地悪して泣かせたいな)
マオ「C.C.が可哀相だろう!!」
警察(散々惚れさせて簡単に振ったら、泣いてすがり付いてきそうだな)
マオ「C.C.はそんな心が弱くなぁぁい!!!」
警察(濃厚なキスしてぇ)
マオ「僕だってしたいのにぃぃぃ!!!!!しぃぃぃつぅぅぅぅ!!!!!」
ルルーシュ「苦しめ、マオ!!俺の受けた苦痛はこれ以上だったのだからなぁ!!!!ふはははははは!!!!!!」
C.C.「……」
163: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:10:17.82 ID:YAx5AseB0
どう見てもルルーシュ悪役だな
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:14:04.83 ID:219tpWHI0
完全にコントじゃねーかwwwwww
171: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:14:14.46 ID:1/K5O7fL0
数日後 アッシュフォード学園
ルルーシュ「―――ああ、その件は扇に任せてある。扇に聞いてくれ」
ルルーシュ(黒の騎士団も順調だな……このまま行けば……くくく……)
ピリリリ
ルルーシュ「ん?」
ルルーシュ「―――これは?!ナナリー……!?」
ピリリリ
ルルーシュ「誰だ!?」
マオ『僕だよ……ルルーシュ……』
ルルーシュ「マオ……貴様!!ナナリーになにをした?!」
マオ『画像……見てくれたんだ……。どうだい?大事なものを奪われた心境は?苦しいだろ?辛いだろ?』
ルルーシュ「ナナリーは関係ないだろうが!!」
マオ『それを君が言うんだ。へえ……』
ルルーシュ(俺の思考が読めていない……?近くにはいないのか)
マオ『ルルーシュ……僕はね……相当、怒っているんだ。だから、何をするか分からないよ?』
ルルーシュ「―――ああ、その件は扇に任せてある。扇に聞いてくれ」
ルルーシュ(黒の騎士団も順調だな……このまま行けば……くくく……)
ピリリリ
ルルーシュ「ん?」
ルルーシュ「―――これは?!ナナリー……!?」
ピリリリ
ルルーシュ「誰だ!?」
マオ『僕だよ……ルルーシュ……』
ルルーシュ「マオ……貴様!!ナナリーになにをした?!」
マオ『画像……見てくれたんだ……。どうだい?大事なものを奪われた心境は?苦しいだろ?辛いだろ?』
ルルーシュ「ナナリーは関係ないだろうが!!」
マオ『それを君が言うんだ。へえ……』
ルルーシュ(俺の思考が読めていない……?近くにはいないのか)
マオ『ルルーシュ……僕はね……相当、怒っているんだ。だから、何をするか分からないよ?』
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:21:05.73 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ「なんだと……?やめろ!!ナナリーには何もするな!!」
マオ『僕のC.C.を取ったくせに何を抜けぬけと……』
ルルーシュ「おのれ……マオ……!!」
マオ『今、声を聞かせてあげるよ』
ナナリー『お兄様!?助けてください!!』
ルルーシュ「ナナリー!?わ、わかった!!すぐに助け出す!!」
マオ『そう簡単に見つけられるかな?猶予は3時間でいいかな?』
ルルーシュ「上等だ……!!」
マオ『そうそう……5分おきに電話をするから必ず5コール以内に出てね』
ルルーシュ「なに?」
マオ『出ないと……可愛い妹の飛び散った肉片動画を送りつけてやるから』
ルルーシュ「やめろ!!マオ!!!」
マオ『それじゃあ、がんばってね』
ルルーシュ「マオォォ!!!!」
ルルーシュ「くそ……シャーリーだけではなく……ナナリーまで……マオ……ただで済むと思うな……!!」
マオ『僕のC.C.を取ったくせに何を抜けぬけと……』
ルルーシュ「おのれ……マオ……!!」
マオ『今、声を聞かせてあげるよ』
ナナリー『お兄様!?助けてください!!』
ルルーシュ「ナナリー!?わ、わかった!!すぐに助け出す!!」
マオ『そう簡単に見つけられるかな?猶予は3時間でいいかな?』
ルルーシュ「上等だ……!!」
マオ『そうそう……5分おきに電話をするから必ず5コール以内に出てね』
ルルーシュ「なに?」
マオ『出ないと……可愛い妹の飛び散った肉片動画を送りつけてやるから』
ルルーシュ「やめろ!!マオ!!!」
マオ『それじゃあ、がんばってね』
ルルーシュ「マオォォ!!!!」
ルルーシュ「くそ……シャーリーだけではなく……ナナリーまで……マオ……ただで済むと思うな……!!」
182: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:21:43.75 ID:rUJ25W2m0
あそこまでやられたら誰だって復讐にくるわ
187: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:25:30.51 ID:1/K5O7fL0
生徒会室
ルルーシュ「スザク!!」
スザク「え?なに?」
ミレイ「どうかしたの?」
ルルーシュ「こい!!」
スザク「どうしたんだ?」
ルルーシュ「いいから!!」
スザク「……わかった」
リヴァル「おーい!ルルーシュ、どうしたんだよ」
ニーナ「ルルーシュ……なにか焦っていたみたい……」
シャーリー「……?」
ルルーシュ「スザク……ナナリーが攫われた」
スザク「なんだって……?」
ルルーシュ「お前の力を借りたい」
スザク「ああ、僕でいいならいくらで使ってくれ。で、相手の要求は?」
ルルーシュ「スザク!!」
スザク「え?なに?」
ミレイ「どうかしたの?」
ルルーシュ「こい!!」
スザク「どうしたんだ?」
ルルーシュ「いいから!!」
スザク「……わかった」
リヴァル「おーい!ルルーシュ、どうしたんだよ」
ニーナ「ルルーシュ……なにか焦っていたみたい……」
シャーリー「……?」
ルルーシュ「スザク……ナナリーが攫われた」
スザク「なんだって……?」
ルルーシュ「お前の力を借りたい」
スザク「ああ、僕でいいならいくらで使ってくれ。で、相手の要求は?」
191: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:29:49.44 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ「それが分からない」
スザク「わからないって……まさか、ブリタニアが……」
ルルーシュ「いや、それはないと―――」
ピリリリ
ルルーシュ「俺だ」
マオ『はい。5分たったよ、ルルーシュ。妹の居場所はわかったかな?』
ルルーシュ「警察に通報する手段を考えていた」
マオ『それでもいいよ?分かった瞬間、バーンだけど』
ルルーシュ「だろうな」
スザク(やはり警察はダメか)
ルルーシュ「それで要求はなんだ?」
マオ『まぁまぁ……じゃあ、ナナリーに一つ目の質問をしようかな』
ルルーシュ「質問……?」
マオ『ナナリーに好きな人はいるかい?』
ルルーシュ「やめろぉぉぉ!!マオ!!!!ふざけるんじゃない!!!!」
スザク「わからないって……まさか、ブリタニアが……」
ルルーシュ「いや、それはないと―――」
ピリリリ
ルルーシュ「俺だ」
マオ『はい。5分たったよ、ルルーシュ。妹の居場所はわかったかな?』
ルルーシュ「警察に通報する手段を考えていた」
マオ『それでもいいよ?分かった瞬間、バーンだけど』
ルルーシュ「だろうな」
スザク(やはり警察はダメか)
ルルーシュ「それで要求はなんだ?」
マオ『まぁまぁ……じゃあ、ナナリーに一つ目の質問をしようかな』
ルルーシュ「質問……?」
マオ『ナナリーに好きな人はいるかい?』
ルルーシュ「やめろぉぉぉ!!マオ!!!!ふざけるんじゃない!!!!」
196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:35:22.24 ID:1/K5O7fL0
スザク「ルルーシュ?!」
マオ『―――いるって』
ルルーシュ「うえあぁあああああ?!?!」
マオ『はい。じゃあ、また5分後にかけるからね』
ルルーシュ「マオ……まさか……!!」
マオ『ナナリーに対する質問はどんどん過激になるよ?早く見つけないとねえ……ルルーシュ、大変だよ』
ルルーシュ「貴様……は……!!」
マオ『いいねえ!!その悲痛な声!!あははははは!!!』
ルルーシュ「必ず見つけ出す……!!!」
マオ『がんばってね』
スザク「ルルーシュ、何があった?」
ルルーシュ「ナナリーの秘密を開示していくと言って来た」
スザク「なんだって?!はやくナナリーを助けよう!!このままじゃナナリーが学校に通えなくなる!!」
ルルーシュ「いくぞ、スザク!!」
スザク「ああ!」
マオ『―――いるって』
ルルーシュ「うえあぁあああああ?!?!」
マオ『はい。じゃあ、また5分後にかけるからね』
ルルーシュ「マオ……まさか……!!」
マオ『ナナリーに対する質問はどんどん過激になるよ?早く見つけないとねえ……ルルーシュ、大変だよ』
ルルーシュ「貴様……は……!!」
マオ『いいねえ!!その悲痛な声!!あははははは!!!』
ルルーシュ「必ず見つけ出す……!!!」
マオ『がんばってね』
スザク「ルルーシュ、何があった?」
ルルーシュ「ナナリーの秘密を開示していくと言って来た」
スザク「なんだって?!はやくナナリーを助けよう!!このままじゃナナリーが学校に通えなくなる!!」
ルルーシュ「いくぞ、スザク!!」
スザク「ああ!」
204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:40:45.66 ID:1/K5O7fL0
中庭
ルルーシュ「はぁ……はぁ……くそ……」
スザク「ルルーシュ!!」
ルルーシュ「どうだった?」
スザク「ダメだ」
ルルーシュ(くそ……どうすれば……!!)
ピリリリ
ルルーシュ「……なんだ」
マオ『ナナリーに質問。お兄様の嫌いなところってどこ?』
ルルーシュ「マオ!!!!マオォォォォォ!!!!」
マオ『……そんな……バカな……』
ルルーシュ「え……?」
マオ『う、嘘だ!!一つもないなんて!!!嘘だぁ!!!』
ルルーシュ「ふ……ふはは……あーっはっはっはっはっはっは!!!!!」
マオ『くそ!!また5分後にかけるからなぁ!!!調子になるな!!ルルーシュ!!!』
ルルーシュ「はぁ……はぁ……くそ……」
スザク「ルルーシュ!!」
ルルーシュ「どうだった?」
スザク「ダメだ」
ルルーシュ(くそ……どうすれば……!!)
ピリリリ
ルルーシュ「……なんだ」
マオ『ナナリーに質問。お兄様の嫌いなところってどこ?』
ルルーシュ「マオ!!!!マオォォォォォ!!!!」
マオ『……そんな……バカな……』
ルルーシュ「え……?」
マオ『う、嘘だ!!一つもないなんて!!!嘘だぁ!!!』
ルルーシュ「ふ……ふはは……あーっはっはっはっはっはっは!!!!!」
マオ『くそ!!また5分後にかけるからなぁ!!!調子になるな!!ルルーシュ!!!』
218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:48:37.84 ID:1/K5O7fL0
スザク「ルルーシュ、次はなんだって?」
ルルーシュ「いや……大丈夫だ」
スザク「そうか。それじゃあ僕は向こうを探してくるよ」
ルルーシュ「ああ、頼む」
ルルーシュ(ありがとう……ナナリー……)
ルルーシュ(おかげで少し冷静になれた)
ルルーシュ(少なくとも奴は近くにはいない。俺が奴のギアス効果範囲外にいるからそれは確実だ)
ルルーシュ(そして……僅かに水の音が聞こえていたな……)
ルルーシュ(地下水道か……!!)
ルルーシュ(よし……居場所さえ分かれば……スザクに―――)
ルルーシュ(いや……そう簡単に終わらせてたまるか……)
ルルーシュ「……」トゥルルル
C.C.『なんだ?今、空港に―――』
ルルーシュ「それはキャンセルしろ。緊急事態だ」
C.C.『なんだと?』
ルルーシュ「いや……大丈夫だ」
スザク「そうか。それじゃあ僕は向こうを探してくるよ」
ルルーシュ「ああ、頼む」
ルルーシュ(ありがとう……ナナリー……)
ルルーシュ(おかげで少し冷静になれた)
ルルーシュ(少なくとも奴は近くにはいない。俺が奴のギアス効果範囲外にいるからそれは確実だ)
ルルーシュ(そして……僅かに水の音が聞こえていたな……)
ルルーシュ(地下水道か……!!)
ルルーシュ(よし……居場所さえ分かれば……スザクに―――)
ルルーシュ(いや……そう簡単に終わらせてたまるか……)
ルルーシュ「……」トゥルルル
C.C.『なんだ?今、空港に―――』
ルルーシュ「それはキャンセルしろ。緊急事態だ」
C.C.『なんだと?』
223: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 19:54:47.80 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ「ああ、頼む」
ルルーシュ「よし、第一条件はクリアだ」
ルルーシュ「あとは……」
スザク「ルルーシュ!!ダメだ!!こっちにもいなかった」
ルルーシュ「そうか」
スザク「ルルーシュ?どうしたんだ?妙に落ち着いているというか……」
ルルーシュ「スザク、奴の居場所が判明した」
スザク「なに?」
ルルーシュ「今からその場所に向かいたい。だが、俺は行けない」
スザク「どうして?」
ルルーシュ「奴を油断させたい」
スザク「ルルーシュ……何を考えている?」
ルルーシュ「いいか?俺が合図をしたら今から伝える場所に直行してくれ。途中、電子ロックされた扉もあるだろうから、その解除方法も教えておく」
スザク「……わかったよ」
ルルーシュ「俺とお前ならどんなことでもできる……確実にな」
ルルーシュ「よし、第一条件はクリアだ」
ルルーシュ「あとは……」
スザク「ルルーシュ!!ダメだ!!こっちにもいなかった」
ルルーシュ「そうか」
スザク「ルルーシュ?どうしたんだ?妙に落ち着いているというか……」
ルルーシュ「スザク、奴の居場所が判明した」
スザク「なに?」
ルルーシュ「今からその場所に向かいたい。だが、俺は行けない」
スザク「どうして?」
ルルーシュ「奴を油断させたい」
スザク「ルルーシュ……何を考えている?」
ルルーシュ「いいか?俺が合図をしたら今から伝える場所に直行してくれ。途中、電子ロックされた扉もあるだろうから、その解除方法も教えておく」
スザク「……わかったよ」
ルルーシュ「俺とお前ならどんなことでもできる……確実にな」
230: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:01:45.94 ID:1/K5O7fL0
ピリリリ
ルルーシュ「俺だ」
マオ『まだ分からないの?大変だねえ』
ルルーシュ「まだ30分ほどしか経っていないだろうが!!それで探し出せるほうが無茶なんだよ!!!」
マオ『なら……次の質問にいってみようか』
ルルーシュ「やめろ!!」
マオ『ナナリー?自分で一番いやらしいと思う言葉ってなんだい?』
ルルーシュ「お前……俺に苦痛を与えるだけではないのか!!!」
マオ『当然じゃないか。ナナリーにも辱めを受けてもらう』
ルルーシュ「マオ……外道め……!!」
マオ『ナナリー……君は……』
ルルーシュ「なんだ?どうした?」
マオ『また5分後にかける……』
ルルーシュ「まて!!ナナリーはなんと言った!!答えろ!!」
マオ『黙れ!!ナナリー、殺すよ!!!お前は僕の言うことを聞いていればいいんだ!!!』
ルルーシュ「俺だ」
マオ『まだ分からないの?大変だねえ』
ルルーシュ「まだ30分ほどしか経っていないだろうが!!それで探し出せるほうが無茶なんだよ!!!」
マオ『なら……次の質問にいってみようか』
ルルーシュ「やめろ!!」
マオ『ナナリー?自分で一番いやらしいと思う言葉ってなんだい?』
ルルーシュ「お前……俺に苦痛を与えるだけではないのか!!!」
マオ『当然じゃないか。ナナリーにも辱めを受けてもらう』
ルルーシュ「マオ……外道め……!!」
マオ『ナナリー……君は……』
ルルーシュ「なんだ?どうした?」
マオ『また5分後にかける……』
ルルーシュ「まて!!ナナリーはなんと言った!!答えろ!!」
マオ『黙れ!!ナナリー、殺すよ!!!お前は僕の言うことを聞いていればいいんだ!!!』
243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:09:15.75 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ(くっ……まずいな……このままではナナリーまでもが奴の毒牙に……)
ルルーシュ(だが、今は待つしかない……時間には余裕がある……)
ルルーシュ(C.C.……頼むぞ……)
スザク「ルルーシュ、まだなのか」
ルルーシュ「ああ……まだだ」
スザク「わかった……」
ルルーシュ(ちっ……そろそろ5分か……)
ピリリリ
ルルーシュ「もうやめてくれ!!!」
マオ『ふん……どの口が言うんだい?僕はね……君をすっごく苦しめてから殺すって決めたんだ!!』
ルルーシュ「……ナナリーは関係ないだろ……」
マオ『じゃあ、質問だよ、ナナリー?お兄様の恥ずかしい秘密を言ってみてよ』
ルルーシュ「マオ!!!」
マオ『……え?ナナリー……それ……え……?』
ルルーシュ「どうした?次はなんだ?!」
ルルーシュ(だが、今は待つしかない……時間には余裕がある……)
ルルーシュ(C.C.……頼むぞ……)
スザク「ルルーシュ、まだなのか」
ルルーシュ「ああ……まだだ」
スザク「わかった……」
ルルーシュ(ちっ……そろそろ5分か……)
ピリリリ
ルルーシュ「もうやめてくれ!!!」
マオ『ふん……どの口が言うんだい?僕はね……君をすっごく苦しめてから殺すって決めたんだ!!』
ルルーシュ「……ナナリーは関係ないだろ……」
マオ『じゃあ、質問だよ、ナナリー?お兄様の恥ずかしい秘密を言ってみてよ』
ルルーシュ「マオ!!!」
マオ『……え?ナナリー……それ……え……?』
ルルーシュ「どうした?次はなんだ?!」
250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:11:50.02 ID:f0OyNzSR0
ナナリーの思考が気になるな
259: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:16:58.15 ID:1/K5O7fL0
マオ『いい加減しろ!!!なんだ!!この兄妹は!!!』
ルルーシュ(なんだ……?マオが動揺している……?)
マオ『1日罰ゲームで自分の言いなりになったから、お姫様抱っこをさせた!?そのときの表情!?』
ルルーシュ「ナナリー……」
マオ『そんなのあいつにとっては恥ずかしくともなんともないんだよ!!!もっと変態的なことだ!!』
マオ『ぐ……!!!一緒にお風呂に入らなくなったこと?!なんだそれ!?』
マオ『え?私のことを意識し始めたからだろうから、きっとそんな自分を恥ずかしいと思っている……!?』
ルルーシュ「ふっ……」
マオ『なんだよぉ!!これじゃあただの仲のいい兄妹じゃないかぁ!!!!』
ルルーシュ「マオ。どうやら誘拐する相手を間違えたようだな」
マオ『くそ……じゃあ、ナナリー!!好きな人の名前をいえ!!!』
ルルーシュ「やめろ!!」
マオ『ルルーシュ……!?おまえもぉぉ……ルルーシュだってぇぇ……!!!!』
マオ『ちくしょぉぉぉ!!!!』
ルルーシュ「ふははははは!!!!マオ!!!お前の負けなんだよ!!!」
ルルーシュ(なんだ……?マオが動揺している……?)
マオ『1日罰ゲームで自分の言いなりになったから、お姫様抱っこをさせた!?そのときの表情!?』
ルルーシュ「ナナリー……」
マオ『そんなのあいつにとっては恥ずかしくともなんともないんだよ!!!もっと変態的なことだ!!』
マオ『ぐ……!!!一緒にお風呂に入らなくなったこと?!なんだそれ!?』
マオ『え?私のことを意識し始めたからだろうから、きっとそんな自分を恥ずかしいと思っている……!?』
ルルーシュ「ふっ……」
マオ『なんだよぉ!!これじゃあただの仲のいい兄妹じゃないかぁ!!!!』
ルルーシュ「マオ。どうやら誘拐する相手を間違えたようだな」
マオ『くそ……じゃあ、ナナリー!!好きな人の名前をいえ!!!』
ルルーシュ「やめろ!!」
マオ『ルルーシュ……!?おまえもぉぉ……ルルーシュだってぇぇ……!!!!』
マオ『ちくしょぉぉぉ!!!!』
ルルーシュ「ふははははは!!!!マオ!!!お前の負けなんだよ!!!」
274: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:22:44.19 ID:h6E5fbb/P
>>259
>マオ『1日罰ゲームで自分の言いなりになったから、お姫様抱っこをさせた!?そのときの表情!?』
・・・・・・表・・・情?
>マオ『1日罰ゲームで自分の言いなりになったから、お姫様抱っこをさせた!?そのときの表情!?』
・・・・・・表・・・情?
278: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:23:40.24 ID:KlSHbh0p0
>>274
目が見えてた頃と考えるんだー
目が見えてた頃と考えるんだー
282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:25:44.85 ID:1/K5O7fL0
スザク「ルルーシュ、行こうか?」
ルルーシュ「まだだ」
マオ『くそ……!!くそ……!!こうなったら……!!!木っ端微塵にしてやる!!』
ルルーシュ「まて。貴様、そんなことをしていいのか?」
マオ『いいに決まっているだろ?僕にとって必要なのはC.C.だけで、他の人間なんていらないんだ!!』
ルルーシュ「そのC.C.は今、どこにいるのか理解できていないようだな」
マオ『なに……?』
ルルーシュ「もう少ししたら画像を添付して送ってやる」
マオ『ま、まて……C.C.は不死なんだ。変な脅しは……』
ルルーシュ「バカが。凶器をちらつかせるだけが脅しだと思っているのか?」
マオ『ルルーシュ!!何をした!!』
ルルーシュ「まあ、待っていろ。大事な交渉の道具だ」
マオ『ルルーシュ!!なんだ!!いえよ!!おい―――』
ルルーシュ「ふん。これで第二条件もクリアだ」
スザク「ルルーシュ。すごく悪い顔になっているけど、大丈夫なのか?」
ルルーシュ「まだだ」
マオ『くそ……!!くそ……!!こうなったら……!!!木っ端微塵にしてやる!!』
ルルーシュ「まて。貴様、そんなことをしていいのか?」
マオ『いいに決まっているだろ?僕にとって必要なのはC.C.だけで、他の人間なんていらないんだ!!』
ルルーシュ「そのC.C.は今、どこにいるのか理解できていないようだな」
マオ『なに……?』
ルルーシュ「もう少ししたら画像を添付して送ってやる」
マオ『ま、まて……C.C.は不死なんだ。変な脅しは……』
ルルーシュ「バカが。凶器をちらつかせるだけが脅しだと思っているのか?」
マオ『ルルーシュ!!何をした!!』
ルルーシュ「まあ、待っていろ。大事な交渉の道具だ」
マオ『ルルーシュ!!なんだ!!いえよ!!おい―――』
ルルーシュ「ふん。これで第二条件もクリアだ」
スザク「ルルーシュ。すごく悪い顔になっているけど、大丈夫なのか?」
288: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:31:33.61 ID:1/K5O7fL0
地下水道
マオ「くそ……なんだ……ルルーシュのやつ……僕のC.C.に一体なにを……」
ナナリー「あの……」
マオ「なんだ!?」
ナナリー「こんなことをしても意味はありません。きっと貴方が後悔するだけです」
マオ「黙れよ。本当に殺しちゃうよ?」
ナナリー「貴方が今、どのような表情をしているのかわかりませんが……声で分かります」
マオ「……」
ナナリー「貴方は今、お兄様を恐れている」
マオ「黙れ……黙れ……!!!クソガキぃ!!心と全く同じ声を口からだすなぁ!!!」
マオ「もういい……。君を殺すよ」
ナナリー「……っ」
マオ「さよな―――」
ピリリリ
マオ「……?なんだ?メール……?」
マオ「くそ……なんだ……ルルーシュのやつ……僕のC.C.に一体なにを……」
ナナリー「あの……」
マオ「なんだ!?」
ナナリー「こんなことをしても意味はありません。きっと貴方が後悔するだけです」
マオ「黙れよ。本当に殺しちゃうよ?」
ナナリー「貴方が今、どのような表情をしているのかわかりませんが……声で分かります」
マオ「……」
ナナリー「貴方は今、お兄様を恐れている」
マオ「黙れ……黙れ……!!!クソガキぃ!!心と全く同じ声を口からだすなぁ!!!」
マオ「もういい……。君を殺すよ」
ナナリー「……っ」
マオ「さよな―――」
ピリリリ
マオ「……?なんだ?メール……?」
294: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:37:50.76 ID:1/K5O7fL0
マオ「この……画像……!?」
ピリリリ
マオ「ルルーシュ!?」
ルルーシュ『ふははは……届いたか?』
マオ「なんだ……これ……!!C.C.を縄で縛ってぇ!!!」
ルルーシュ『亀甲縛りにして天井から吊るし、声が出ないように猿轡もする。そして目隠し。監禁するならこれぐらいしないとな』
マオ「やめろぉ!!こんなことするなぁ!!!」
ルルーシュ『どの口が言う?』
マオ「いいのか?ナナリーを殺すよ?」
ルルーシュ『やるならやれ。その代わり、数日後には動画でC.C.が男の股間ナシでは生きられなくなった様子を送りつけてやる』
マオ「な、なんだと……!?」
ルルーシュ『奴は不老不死。困ったなぁ、マオ?早く王子様が現れないと、C.C.が涎をだらしなく垂れ流し続けることになる』
マオ「きさまぁ……!!!」
ルルーシュ『まぁ、童貞では救えないだろうけどな』
マオ「うぁぁぁぁ!!!!いい加減にしろ!!C.C.を玩具にするなぁ!!!』
ピリリリ
マオ「ルルーシュ!?」
ルルーシュ『ふははは……届いたか?』
マオ「なんだ……これ……!!C.C.を縄で縛ってぇ!!!」
ルルーシュ『亀甲縛りにして天井から吊るし、声が出ないように猿轡もする。そして目隠し。監禁するならこれぐらいしないとな』
マオ「やめろぉ!!こんなことするなぁ!!!」
ルルーシュ『どの口が言う?』
マオ「いいのか?ナナリーを殺すよ?」
ルルーシュ『やるならやれ。その代わり、数日後には動画でC.C.が男の股間ナシでは生きられなくなった様子を送りつけてやる』
マオ「な、なんだと……!?」
ルルーシュ『奴は不老不死。困ったなぁ、マオ?早く王子様が現れないと、C.C.が涎をだらしなく垂れ流し続けることになる』
マオ「きさまぁ……!!!」
ルルーシュ『まぁ、童貞では救えないだろうけどな』
マオ「うぁぁぁぁ!!!!いい加減にしろ!!C.C.を玩具にするなぁ!!!』
303: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:45:08.02 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ『ちなみに、これ以上ナナリーに対して何かしても同様だ。すぐさま屈強な男たちがC.C.を襲う』
マオ「……C.C.の声を聞かせろ」
ルルーシュ『いいだろう』
C.C.『あぉ!うぉ!!』
マオ「僕だよ!C.C.!!」
C.C.『あぉ!んお!!』
マオ「C.C.!!すぐに助けてあげるからね!!」
C.C.『んへぇ!?』
ルルーシュ『さぁ、マオ?取引だ』
マオ「分かったよ……ナナリーは返す……」
ルルーシュ『よし……』
マオ「だから、C.C.を―――」
スザク「―――そこまでだ!!!」
マオ「え?」
スザク「自分はブリタニア軍所属、枢木スザク准尉である!!お前を拘束する!!!」
マオ「……C.C.の声を聞かせろ」
ルルーシュ『いいだろう』
C.C.『あぉ!うぉ!!』
マオ「僕だよ!C.C.!!」
C.C.『あぉ!んお!!』
マオ「C.C.!!すぐに助けてあげるからね!!」
C.C.『んへぇ!?』
ルルーシュ『さぁ、マオ?取引だ』
マオ「分かったよ……ナナリーは返す……」
ルルーシュ『よし……』
マオ「だから、C.C.を―――」
スザク「―――そこまでだ!!!」
マオ「え?」
スザク「自分はブリタニア軍所属、枢木スザク准尉である!!お前を拘束する!!!」
311: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:49:56.30 ID:1/K5O7fL0
マオ「な、なんで……!?」
ルルーシュ『遊園地と同じだな。学習しないな、お前』
マオ「気を逸らして……ルルーシュ!!」
ルルーシュ『ふはははは……。では、約束通りナナリーは返してもらおうか』
マオ「くそ……」
スザク「ふっ!!」ドガァ
マオ「ふごぁ!?」
スザク「少し大人しくしているんだ」
マオ「くそぅ……しーつー……しーつー……」
スザク「ナナリー、大丈夫かい?」
ナナリー「スザクさん。ありがとうございます」
スザク「爆弾は……?」
ナナリー「爆弾?」
スザク「あれ……爆弾はないのか?」
ナナリー「爆弾なんてあるのですか?」
ルルーシュ『遊園地と同じだな。学習しないな、お前』
マオ「気を逸らして……ルルーシュ!!」
ルルーシュ『ふはははは……。では、約束通りナナリーは返してもらおうか』
マオ「くそ……」
スザク「ふっ!!」ドガァ
マオ「ふごぁ!?」
スザク「少し大人しくしているんだ」
マオ「くそぅ……しーつー……しーつー……」
スザク「ナナリー、大丈夫かい?」
ナナリー「スザクさん。ありがとうございます」
スザク「爆弾は……?」
ナナリー「爆弾?」
スザク「あれ……爆弾はないのか?」
ナナリー「爆弾なんてあるのですか?」
321: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:55:59.83 ID:1/K5O7fL0
スザク「お前、爆弾はどこに仕掛けた!?」
マオ「……爆弾なんてないよ」
スザク「え……」
マオ「そう……爆弾はただの脅し……だ……」
スザク「君は……」
ナナリー「スザクさん、この人はお兄様に大切なものを奪われる気持ちを教えたいと言っていました」
スザク「ナナリーを殺すつもりはなかったのか」
マオ「途中、何度も殺そうとした……だけど……できなかった……」
スザク「なぜだ」
マオ「……心と同じことしか言わないんだ……こいつ……」
スザク「心?」
マオ「お前だって今、考えているのは別のことなのに!!!今のナナリーは本気で僕の心配をしている!!」
スザク「……」
マオ「もし、お前が僕を殴ればナナリーは止めようとしている……それがわかるんだよ、僕にはぁ!!」
スザク「何を言っているんだ……」
マオ「……爆弾なんてないよ」
スザク「え……」
マオ「そう……爆弾はただの脅し……だ……」
スザク「君は……」
ナナリー「スザクさん、この人はお兄様に大切なものを奪われる気持ちを教えたいと言っていました」
スザク「ナナリーを殺すつもりはなかったのか」
マオ「途中、何度も殺そうとした……だけど……できなかった……」
スザク「なぜだ」
マオ「……心と同じことしか言わないんだ……こいつ……」
スザク「心?」
マオ「お前だって今、考えているのは別のことなのに!!!今のナナリーは本気で僕の心配をしている!!」
スザク「……」
マオ「もし、お前が僕を殴ればナナリーは止めようとしている……それがわかるんだよ、僕にはぁ!!」
スザク「何を言っているんだ……」
323: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:57:07.45 ID:KlSHbh0p0
ちょっといい話じゃねえか……
324: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 20:57:36.57 ID:YAx5AseB0
ますますルルーシュが悪役になっていく
335: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:02:46.70 ID:1/K5O7fL0
マオ「くそ……くそぅ……」
スザク「何のことなんだ……?」
ナナリー「あのスザクさん。なんとか見逃してあげれないでしょうか?」
スザク「それはできないよ。理由はどうあれ、彼は罪を犯したんだ。然るべき場所で裁かれないとならない」
ナナリー「そうです……よね……」
マオ「くそ……あいつの妹なんて……殺したいのに……こんな心を持った人間を僕は……殺せないじゃないかぁ……」
スザク「とりあえず君を拘束する。いいね?」
マオ「……さわるなぁ!!!」
スザク「?!」
マオ「この偽善者め!!」
スザク「な……!?」
マオ「僕はお前みたいな奴が一番嫌いだ……」
マオ「自分の父親を殺したくせに……」
スザク「ど、どうして……」
ナナリー「スザクさん……?」
スザク「何のことなんだ……?」
ナナリー「あのスザクさん。なんとか見逃してあげれないでしょうか?」
スザク「それはできないよ。理由はどうあれ、彼は罪を犯したんだ。然るべき場所で裁かれないとならない」
ナナリー「そうです……よね……」
マオ「くそ……あいつの妹なんて……殺したいのに……こんな心を持った人間を僕は……殺せないじゃないかぁ……」
スザク「とりあえず君を拘束する。いいね?」
マオ「……さわるなぁ!!!」
スザク「?!」
マオ「この偽善者め!!」
スザク「な……!?」
マオ「僕はお前みたいな奴が一番嫌いだ……」
マオ「自分の父親を殺したくせに……」
スザク「ど、どうして……」
ナナリー「スザクさん……?」
351: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:08:00.60 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ「スザク!!ナナリー!!!」
ナナリー「お兄様!!」
ルルーシュ「な……!?」
マオ「お前が父親を殺したんだ!!!」
スザク「うあぁぁぁ……!!!」
ルルーシュ「なんだこれは……」
ナナリー「お兄様!!スザクさんの様子が!!」
ルルーシュ「マオ!!」
マオ「ルルーシュ……やっと来たね……」
ルルーシュ(貴様、スザクになにをした!?ギアスで何を聞いた?!)
マオ「ふん……君には関係ないよ。さあ、ナナリーは解放したんだ。C.C.を返してよ」
ルルーシュ(スザクに何をしたのか言え。でなければその要求には応じられない)
マオ「ふーん……。これでも?」グイッ
ナナリー「あぁ!!」
ルルーシュ「貴様!!ナナリーから離れろ!!」
ナナリー「お兄様!!」
ルルーシュ「な……!?」
マオ「お前が父親を殺したんだ!!!」
スザク「うあぁぁぁ……!!!」
ルルーシュ「なんだこれは……」
ナナリー「お兄様!!スザクさんの様子が!!」
ルルーシュ「マオ!!」
マオ「ルルーシュ……やっと来たね……」
ルルーシュ(貴様、スザクになにをした!?ギアスで何を聞いた?!)
マオ「ふん……君には関係ないよ。さあ、ナナリーは解放したんだ。C.C.を返してよ」
ルルーシュ(スザクに何をしたのか言え。でなければその要求には応じられない)
マオ「ふーん……。これでも?」グイッ
ナナリー「あぁ!!」
ルルーシュ「貴様!!ナナリーから離れろ!!」
360: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:14:46.11 ID:1/K5O7fL0
マオ「C.C.を返せぇ!!」
ナナリー「C.C.さん……?」
ルルーシュ(マオ、もう見苦しいことはやめろ)
マオ「黙れ……僕が……C.C.を救い出すんだ!!」
ルルーシュ(やめろ!!ナナリーには―――)
ナナリー「えっと……C.C.さんはいつも幸せそうにしていますよ?」
マオ「え……」
ルルーシュ「ナナリー?」
ナナリー「どうして貴方がそのような言い方をするのかは分かりませんが、少なくともC.C.さんはお兄様といるとき楽しそうです」
マオ「やめろ……!!うそだ……!!!」
ナナリー「嘘ではありません。お兄様は少し、C.C.さんに強い言葉を言うときもありますが、それもC.C.さんは快く受け取っています」
ナナリー「きっと、見えない信頼関係があるのでしょうね」
マオ「やめてくれぇ……もう聞きたくない……やめろぉ……なんで心からそんなことをいうんだぁ……!!」
ナナリー「お兄様も普段はあまり感情を表に出しませんが、C.C.さんの前だとうろたえることも多くて、新鮮です」
マオ「うわぁぁぁぁ!!!!!しぃぃぃつぅぅぅぅ!!!!」
ナナリー「C.C.さん……?」
ルルーシュ(マオ、もう見苦しいことはやめろ)
マオ「黙れ……僕が……C.C.を救い出すんだ!!」
ルルーシュ(やめろ!!ナナリーには―――)
ナナリー「えっと……C.C.さんはいつも幸せそうにしていますよ?」
マオ「え……」
ルルーシュ「ナナリー?」
ナナリー「どうして貴方がそのような言い方をするのかは分かりませんが、少なくともC.C.さんはお兄様といるとき楽しそうです」
マオ「やめろ……!!うそだ……!!!」
ナナリー「嘘ではありません。お兄様は少し、C.C.さんに強い言葉を言うときもありますが、それもC.C.さんは快く受け取っています」
ナナリー「きっと、見えない信頼関係があるのでしょうね」
マオ「やめてくれぇ……もう聞きたくない……やめろぉ……なんで心からそんなことをいうんだぁ……!!」
ナナリー「お兄様も普段はあまり感情を表に出しませんが、C.C.さんの前だとうろたえることも多くて、新鮮です」
マオ「うわぁぁぁぁ!!!!!しぃぃぃつぅぅぅぅ!!!!」
365: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:15:53.19 ID:jEWpNMWF0
マオのライフが・・・
370: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:16:59.74 ID:XgzsFi5L0
無意識のうちに傷口抉る・・・恐ろしい子
377: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:20:25.59 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ(トドメになったか)
マオ「うそだぁ……しーつーがぁ……うそだぁ……」
ナナリー「あ、あの……」オロオロ
マオ「僕の心配なんてするなぁ!!!やめろぉ!!!やめてくれぇぇ……うっく……ぐすっ……」
ナナリー「はい……ごめんなさい……」
ルルーシュ「スザク、立てるか?」
スザク「あ……ルルーシュ……すまない」
ルルーシュ「行こう」
スザク「え……でも……」
ルルーシュ「アイツはもういい」
スザク「しかし」
ルルーシュ「いいんだ」
スザク「……」
ナナリー「お兄様……」
ルルーシュ(C.C.に事後処理を任せるか)
マオ「うそだぁ……しーつーがぁ……うそだぁ……」
ナナリー「あ、あの……」オロオロ
マオ「僕の心配なんてするなぁ!!!やめろぉ!!!やめてくれぇぇ……うっく……ぐすっ……」
ナナリー「はい……ごめんなさい……」
ルルーシュ「スザク、立てるか?」
スザク「あ……ルルーシュ……すまない」
ルルーシュ「行こう」
スザク「え……でも……」
ルルーシュ「アイツはもういい」
スザク「しかし」
ルルーシュ「いいんだ」
スザク「……」
ナナリー「お兄様……」
ルルーシュ(C.C.に事後処理を任せるか)
380: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:24:34.50 ID:1/K5O7fL0
マオ「うぅぅ……しーつぅ……ぼくのしーつぅ……」
C.C.「マオ」
マオ「あ……C.C.……」
C.C.「すまなかったな」
マオ「C.C.……」
C.C.「……」
マオ「……殺すの?」
C.C.「このまま大人しく帰るなら……何もしないさ」
マオ「うん……分かったよ……」
C.C.「マオ……」
マオ「バイバイ……C.C.……」
C.C.「ああ。もう会うことはない」
マオ「……」
C.C.(マオ……本当に悪かったよ)
C.C.(せめて……穏やかに生きてくれ……)
C.C.「マオ」
マオ「あ……C.C.……」
C.C.「すまなかったな」
マオ「C.C.……」
C.C.「……」
マオ「……殺すの?」
C.C.「このまま大人しく帰るなら……何もしないさ」
マオ「うん……分かったよ……」
C.C.「マオ……」
マオ「バイバイ……C.C.……」
C.C.「ああ。もう会うことはない」
マオ「……」
C.C.(マオ……本当に悪かったよ)
C.C.(せめて……穏やかに生きてくれ……)
385: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:28:16.57 ID:1/K5O7fL0
中庭
マオ「……」
ルルーシュ「マオ」
マオ「ルルーシュ……」
ルルーシュ「C.C.のことは忘れろ」キュィィィン
マオ「……」
ルルーシュ(これがC.C.の願いだ……マオ……)
マオ「ルルーシュ……なんでかな、僕は君を恨んでいるんだろう……」
ルルーシュ「よくあることだ。理由無き憎悪なんてな」
マオ「そう……でも、殺す気にはなれないんだ」
ルルーシュ「なぜだ?」
マオ「君を殺せば……大切なものを失う気がするから……」
ルルーシュ「そうか」
マオ「またね……ルルーシュ」
ルルーシュ「ああ」
マオ「……」
ルルーシュ「マオ」
マオ「ルルーシュ……」
ルルーシュ「C.C.のことは忘れろ」キュィィィン
マオ「……」
ルルーシュ(これがC.C.の願いだ……マオ……)
マオ「ルルーシュ……なんでかな、僕は君を恨んでいるんだろう……」
ルルーシュ「よくあることだ。理由無き憎悪なんてな」
マオ「そう……でも、殺す気にはなれないんだ」
ルルーシュ「なぜだ?」
マオ「君を殺せば……大切なものを失う気がするから……」
ルルーシュ「そうか」
マオ「またね……ルルーシュ」
ルルーシュ「ああ」
386: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:29:08.22 ID:KlSHbh0p0
イイハナシダナー
390: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:30:13.67 ID:I9WQxnnH0
イイハナシカナー?
395: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:32:35.87 ID:1/K5O7fL0
ナナリー「お兄様」
ルルーシュ「スザクは?」
マオ「……」チラッ
ナナリー「お仕事に向かわれました」
ルルーシュ「そうか」
ナナリー「えっと……そこにいるのは……」
マオ「ナナリー……」
ナナリー「先ほどの……?」
マオ「マオって言うんだ」
ナナリー「マオさんですか」
マオ「うん」
ナナリー「もう行かれるのですか?」
マオ「え?」
ナナリー「それではまた。お元気で」
マオ「……うん」
ルルーシュ「スザクは?」
マオ「……」チラッ
ナナリー「お仕事に向かわれました」
ルルーシュ「そうか」
ナナリー「えっと……そこにいるのは……」
マオ「ナナリー……」
ナナリー「先ほどの……?」
マオ「マオって言うんだ」
ナナリー「マオさんですか」
マオ「うん」
ナナリー「もう行かれるのですか?」
マオ「え?」
ナナリー「それではまた。お元気で」
マオ「……うん」
399: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:36:27.96 ID:1/K5O7fL0
数日後 中庭
ルルーシュ「今日は天気がいいな」
ナナリー「はい。とってもいい匂いがしますね」
C.C.「本当だな」
ルルーシュ「おまえ!!部屋にいろとあれほど!!!」
C.C.「小さいことは気にするな。今日は休日。生徒も疎らだ」
ルルーシュ「そういう意味じゃないんだよ!!!」
ナナリー「お兄様、落ち着いてください」
マオ「そうだよ。全く、ナナリーのお兄様にしては器が小さいねえ」
C.C.「な……?!」
ルルーシュ「マオ!?」
ナナリー「え?マオさん?」
マオ「会いたかったよ!!ナナリー!!!」
ナナリー「どうも」
C.C.「マオ!?どうしてここに!?」
ルルーシュ「今日は天気がいいな」
ナナリー「はい。とってもいい匂いがしますね」
C.C.「本当だな」
ルルーシュ「おまえ!!部屋にいろとあれほど!!!」
C.C.「小さいことは気にするな。今日は休日。生徒も疎らだ」
ルルーシュ「そういう意味じゃないんだよ!!!」
ナナリー「お兄様、落ち着いてください」
マオ「そうだよ。全く、ナナリーのお兄様にしては器が小さいねえ」
C.C.「な……?!」
ルルーシュ「マオ!?」
ナナリー「え?マオさん?」
マオ「会いたかったよ!!ナナリー!!!」
ナナリー「どうも」
C.C.「マオ!?どうしてここに!?」
402: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:37:46.76 ID:f0OyNzSR0
ルルーシュキレるぞ
404: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:38:45.65 ID:jEWpNMWF0
せっかく拾った命を・・・
412: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:41:31.27 ID:1/K5O7fL0
マオ「え?おばさん、ダレ?」
C.C.「おば……?!」
ルルーシュ「(マオはお前のことを忘れている)」
C.C.「あ、ああ……そうだったな」
マオ「でも、不思議だ……。おばさんからは心の声が聞こえない」
C.C.「おばさんはやめろ……」
ルルーシュ「マオ、なんの用だ?」
マオ「お兄様に用はないよ。用があるのは……ナナリー!!」
ナナリー「なんですか?」
マオ「ああ!!最高だ!!僕のエンジェル!!!君は心を言葉にしている!!最高だぁ!!!」
ナナリー「あの……」
マオ「ナナリー。僕は君のことならなんでも分かるよ。君の好きなものから君が一番いやらしいと思う言葉まで!!」
ナナリー「マオさん、お兄様がいるので……そういうことは……」オロオロ
マオ「さぁ!!ナナリー!!デートでもしようか!!!君にぴったりの服も用意したんだぁ!!」
ルルーシュ「マオ!!その汚い手でナナリーに触れようとするな!!!」
C.C.「おば……?!」
ルルーシュ「(マオはお前のことを忘れている)」
C.C.「あ、ああ……そうだったな」
マオ「でも、不思議だ……。おばさんからは心の声が聞こえない」
C.C.「おばさんはやめろ……」
ルルーシュ「マオ、なんの用だ?」
マオ「お兄様に用はないよ。用があるのは……ナナリー!!」
ナナリー「なんですか?」
マオ「ああ!!最高だ!!僕のエンジェル!!!君は心を言葉にしている!!最高だぁ!!!」
ナナリー「あの……」
マオ「ナナリー。僕は君のことならなんでも分かるよ。君の好きなものから君が一番いやらしいと思う言葉まで!!」
ナナリー「マオさん、お兄様がいるので……そういうことは……」オロオロ
マオ「さぁ!!ナナリー!!デートでもしようか!!!君にぴったりの服も用意したんだぁ!!」
ルルーシュ「マオ!!その汚い手でナナリーに触れようとするな!!!」
423: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:47:53.33 ID:1/K5O7fL0
マオ「ルルーシュ……ナナリーを僕にください」
ルルーシュ「誰が貴様などにくれてやるかぁ!!!」
マオ「今のナナリーはルルーシュのことしか頭にないみたいだけど、そのうち……僕も……ふふふ」
ルルーシュ「きさまぁぁ!!!!また繰り返す気かぁ!!!」
マオ「さぁ!!ナナリー!!!一緒に―――」
ナナリー「……」
マオ「え……そんなぁ!?ナナリー?!どうしてだい?!どうして気持ち悪いなんて!!!」
ナナリー「お兄様……」ギュッ
マオ「ナナリー!!!」
ルルーシュ「去れ、マオ」
マオ「ふふふ……なら……いいよ!!ナナリー!!君が僕と付き合ってくれないというなら!!公表しちゃうよ!!」
C.C.「マオ!やめろ!!」
マオ「ナナリーが一番いやらしいと思う言葉を!!!」
ナナリー「……構いません。どうぞ、公表してください。それで気が済むのでしたら」
マオ「……」
ルルーシュ「誰が貴様などにくれてやるかぁ!!!」
マオ「今のナナリーはルルーシュのことしか頭にないみたいだけど、そのうち……僕も……ふふふ」
ルルーシュ「きさまぁぁ!!!!また繰り返す気かぁ!!!」
マオ「さぁ!!ナナリー!!!一緒に―――」
ナナリー「……」
マオ「え……そんなぁ!?ナナリー?!どうしてだい?!どうして気持ち悪いなんて!!!」
ナナリー「お兄様……」ギュッ
マオ「ナナリー!!!」
ルルーシュ「去れ、マオ」
マオ「ふふふ……なら……いいよ!!ナナリー!!君が僕と付き合ってくれないというなら!!公表しちゃうよ!!」
C.C.「マオ!やめろ!!」
マオ「ナナリーが一番いやらしいと思う言葉を!!!」
ナナリー「……構いません。どうぞ、公表してください。それで気が済むのでしたら」
マオ「……」
430: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:55:34.43 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ(マオ……お前にそのギアスがある限り、絶対に幸せにはなれない)
マオ「ルルーシュ……!!」
ルルーシュ(お前を幸せにすることはできない。お前のその性格は誰かを不幸にするからな)
マオ「なに……!!」
ルルーシュ(だから田舎に帰って、一人孤独に生きろ。それがお前のためだ!!)
マオ「無理だよ!!僕はナナリーが大好きなんだ!!愛している!!」
マオ「ほら、盗聴してナナリーの声を録音したんだ。それを毎日、こうして聞いているぐらい好きだ!!」
C.C.「うわぁ……」
ナナリー「……」
マオ「ナナリー……どうして……帰ってなんていうんだい?おかしいよぉ!!おかしいよぉ!!!」
ルルーシュ(いい加減にしろ!!マオ!!!)
マオ「ふふふ……なら、お望みどおり!!!公表してあげるよぉぉ!!!」
ルルーシュ「マオ!!」
マオ「ナナリーが一番いやらしいと思っている言葉は……オマーン湖なんだよぉ!!!あっはっはっはっは!!!」パチパチ
ナナリー「……」
マオ「ルルーシュ……!!」
ルルーシュ(お前を幸せにすることはできない。お前のその性格は誰かを不幸にするからな)
マオ「なに……!!」
ルルーシュ(だから田舎に帰って、一人孤独に生きろ。それがお前のためだ!!)
マオ「無理だよ!!僕はナナリーが大好きなんだ!!愛している!!」
マオ「ほら、盗聴してナナリーの声を録音したんだ。それを毎日、こうして聞いているぐらい好きだ!!」
C.C.「うわぁ……」
ナナリー「……」
マオ「ナナリー……どうして……帰ってなんていうんだい?おかしいよぉ!!おかしいよぉ!!!」
ルルーシュ(いい加減にしろ!!マオ!!!)
マオ「ふふふ……なら、お望みどおり!!!公表してあげるよぉぉ!!!」
ルルーシュ「マオ!!」
マオ「ナナリーが一番いやらしいと思っている言葉は……オマーン湖なんだよぉ!!!あっはっはっはっは!!!」パチパチ
ナナリー「……」
435: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:56:44.10 ID:tGjp95m00
あーあ・・・
446: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:58:18.40 ID:H7jdBzS20
あぁ・・はい・・・
453: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 21:59:44.50 ID:XgzsFi5L0
小学生レベルだな・・・
456: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:00:42.51 ID:1/K5O7fL0
ルルーシュ「ナナリー……」
ナナリー「お兄様……はしたない妹でごめんなさい……」
ルルーシュ「いいんだ。今日はもう帰ろう」
ナナリー「はい」
マオ「あれ……ナナリー?どうして……心の声が聞こえない……」
C.C.「ナナリーはお前に対して心を閉ざした」
マオ「すごい!!益々理想の女の子になったんだねぇ!!ナナリー!!!」
C.C.「マオ……」チャカ
マオ「え―――」
バァン!!
C.C.「……やっぱり、初めからこうしておくべきだったよ」
C.C.「じゃあな」
END
ナナリー「お兄様……はしたない妹でごめんなさい……」
ルルーシュ「いいんだ。今日はもう帰ろう」
ナナリー「はい」
マオ「あれ……ナナリー?どうして……心の声が聞こえない……」
C.C.「ナナリーはお前に対して心を閉ざした」
マオ「すごい!!益々理想の女の子になったんだねぇ!!ナナリー!!!」
C.C.「マオ……」チャカ
マオ「え―――」
バァン!!
C.C.「……やっぱり、初めからこうしておくべきだったよ」
C.C.「じゃあな」
END
461: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:01:25.83 ID:RdsN5vBk0
結局マオは死ぬのかよwwwww
471: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:03:08.46 ID:KSV08e9UO
ワロタ
乙
乙
475: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:04:03.49 ID:OylRSM/70
乙
481: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:07:12.14 ID:FUYIVlz/O
乙
楽しかった
楽しかった
480: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:06:43.06 ID:ddwtOs8n0
ところでC.C.はほんとに亀甲縛りで猿轡プレイをしたのだろうか
482: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:07:19.31 ID:zDUhYulM0
>>480
そうだったこれどうなんだよ
そうだったこれどうなんだよ
488: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:11:47.16 ID:55Kdn+9l0
>>480
この真偽はよ
この真偽はよ
490: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:12:58.45 ID:1/K5O7fL0
>>480
咲世子ががんばって縛ったと思う
咲世子ががんばって縛ったと思う
495: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/05/20(日) 22:21:08.19 ID:XWhNQELV0
>>490
ちょっとそこ詳しくお願いします
ちょっとそこ詳しくお願いします
Entry ⇒ 2012.10.01 | Category ⇒ コードギアスSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
P「無差別にほっぺをつんつんする」
引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348992260/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:04:20.49 ID:7dVPDBuji
やよい「うっうにゅ~」
やよい「ぷ、ぷろひゅー……?」
P(かわいい)ツンツン
やよい「ぷ、ぷろひゅー……?」
P(かわいい)ツンツン
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:09:30.96 ID:7dVPDBuji
響「自分、かぺっ」
P「かぺ?」
響「じ、じびゅん!」
響「っ~~!!」
P(かわいい)ツンツン
P「かぺ?」
響「じ、じびゅん!」
響「っ~~!!」
P(かわいい)ツンツン
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:15:34.12 ID:7dVPDBuji
美希「はにゅい!」
美希「……むー」
美希「ふぁにー!」
P(おもしろい)ツンツン
美希「……むー」
美希「ふぁにー!」
P(おもしろい)ツンツン
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:21:03.48 ID:7dVPDBuji
真美「んぅ……?」
真美「うい!」
P「ふぁい?」
真美「ふふふ」
P(やり返された…)
真美「うい!」
P「ふぁい?」
真美「ふふふ」
P(やり返された…)
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:28:51.25 ID:7dVPDBuji
貴音「あにゃた様」
貴音「あう」
P(鼻血出た…)
貴音「あう」
P(鼻血出た…)
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:35:20.18 ID:7dVPDBuji
千早「…」
千早「……あにょ」
千早「っ……!!」
千早「………あの、これに何の意味が」
P(かわええ)
千早「……あにょ」
千早「っ……!!」
千早「………あの、これに何の意味が」
P(かわええ)
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:43:53.67 ID:7dVPDBuji
雪歩「ふひょ」
雪歩「ひぅ……」
雪歩「んにゅい!」
雪歩「あぅぅ」
P(何言ってるかわからん…)
P(でもかわいい)
雪歩「ひぅ……」
雪歩「んにゅい!」
雪歩「あぅぅ」
P(何言ってるかわからん…)
P(でもかわいい)
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:49:14.81 ID:YW+1BD7k0
(かわいい)
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:52:43.84 ID:7dVPDBuji
真「うー……」
真「まっこまっこりゅん!」
P(りゅん?)
真「りゅんりゅん……新しいかも」
真「まっこりゅんりゅーん!」
P(何故だか危険な気がする)
真「まっこまっこりゅん!」
P(りゅん?)
真「りゅんりゅん……新しいかも」
真「まっこりゅんりゅーん!」
P(何故だか危険な気がする)
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:53:54.72 ID:ksnSIkZm0
涼「」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:56:27.26 ID:xPotaovZ0
涼ちん…
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:59:48.47 ID:7dVPDBuji
あずさ「ふゅ……んん」
あずさ「もう……めっ、ですよ」
P「すいましぇん」
P「んん?」
あずさ「ふふっ、引っかかりましたね~」
P(かわいい)
あずさ「もう……めっ、ですよ」
P「すいましぇん」
P「んん?」
あずさ「ふふっ、引っかかりましたね~」
P(かわいい)
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:04:59.94 ID:7dVPDBuji
亜美「ほっ!」
亜美「こっちだYO!」
P「むむ、手ごわい」
亜美「んっふっふ~、あみゃい……」
亜美「ふかく…」
P(かわいい)
亜美「こっちだYO!」
P「むむ、手ごわい」
亜美「んっふっふ~、あみゃい……」
亜美「ふかく…」
P(かわいい)
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:09:36.22 ID:7dVPDBuji
春香「ふみゅ……んん!」
春香「あむっ!」
P「」
春香「ふふふ」
P(咥えやがったぁぁぁぁ!!)
春香「あむっ!」
P「」
春香「ふふふ」
P(咥えやがったぁぁぁぁ!!)
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:10:42.31 ID:Dix1LWWL0
さすが春香、あざとい
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:15:38.60 ID:7dVPDBuji
伊織「……にょ」
伊織「っ~~~!!」
伊織「ふぇん……っ!!」
伊織「ふんっ!」
P(かわいい)
伊織「っ~~~!!」
伊織「ふぇん……っ!!」
伊織「ふんっ!」
P(かわいい)
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:21:04.42 ID:7dVPDBuji
小鳥「……」
P「……」
小鳥「あ…あー、あー」
P「……」
小鳥「無視は酷いでふ」
小鳥「……っ!」
P(かわいい)
P「……」
小鳥「あ…あー、あー」
P「……」
小鳥「無視は酷いでふ」
小鳥「……っ!」
P(かわいい)
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:28:47.89 ID:7dVPDBuji
律子「ぷろりゅ…」
律子「ぴゅ…」
律子「………ふん!」
P「いたっ!」
律子「悪戯もその辺でやめてください!」
律子「まったきゅ…」
律子「……」
P(かわいい)
律子「ぴゅ…」
律子「………ふん!」
P「いたっ!」
律子「悪戯もその辺でやめてください!」
律子「まったきゅ…」
律子「……」
P(かわいい)
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:30:56.04 ID:7dVPDBuji
おしまい
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:33:10.13 ID:JjHQKIWy0
乙
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:33:46.78 ID:ksnSIkZm0
乙乙
45: スレ保守委員会 ◆a2iXcbYPgU 2012/09/30(日) 18:36:57.12 ID:xgd76u/eO
乙
皆可愛い
皆可愛い
Entry ⇒ 2012.10.01 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
絹恵「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん……」
引用元:http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1349012846/
2: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 22:49:25.96 ID:+is9uDv90
絹恵「お姉ちゃん」
洋榎「何や」
絹恵「今日、末原先輩と二人で話しとったやろ……」
洋榎「最近そればっかりやなー」
絹恵「気になるもんはしゃーないやん」
洋榎「ふふふ、まあ絹はうちのこと大好きやしなー」
絹恵「……好きやで」
洋榎「おー、うちも絹のことは……」
絹恵「……っ、ちゃう! あんな、恋愛対象として好きなんや……」
洋榎「……えっ」ドキッ
絹恵「……お姉ちゃんが他の子と仲ようしとるのを見るのは耐えられへん」
洋榎「なっ……なこと言われても……」
洋榎「何や」
絹恵「今日、末原先輩と二人で話しとったやろ……」
洋榎「最近そればっかりやなー」
絹恵「気になるもんはしゃーないやん」
洋榎「ふふふ、まあ絹はうちのこと大好きやしなー」
絹恵「……好きやで」
洋榎「おー、うちも絹のことは……」
絹恵「……っ、ちゃう! あんな、恋愛対象として好きなんや……」
洋榎「……えっ」ドキッ
絹恵「……お姉ちゃんが他の子と仲ようしとるのを見るのは耐えられへん」
洋榎「なっ……なこと言われても……」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 22:53:15.99 ID:+is9uDv90
絹恵「ねえ、お姉ちゃん……私と、付き合って……」
洋榎「……それは、ちょっと」
絹恵「な、なんで! もし私にダメなところがあるなら、なんでも……」
洋榎「ほ、ほらな? うちら、同性やし……」
絹恵「でも、私は本気で!」
洋榎「第一な、姉妹やんけ……」
絹恵「な……それだけ?」
洋榎「ん……まあ、そうなるんかな……」
絹恵「…………」
洋榎「……それは、ちょっと」
絹恵「な、なんで! もし私にダメなところがあるなら、なんでも……」
洋榎「ほ、ほらな? うちら、同性やし……」
絹恵「でも、私は本気で!」
洋榎「第一な、姉妹やんけ……」
絹恵「な……それだけ?」
洋榎「ん……まあ、そうなるんかな……」
絹恵「…………」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 22:57:32.11 ID:+is9uDv90
洋榎「……か、堪忍な。 絹がどうこうってわけとちゃうから」
絹恵「うん……おやすみ」
洋榎「お、おやすみ……」
洋榎の部屋
洋榎「……ふぅー、あかんあかん、むっちゃドキドキしてもうた」
洋榎「……絹、あの子一人で大丈夫かいな?」
絹恵の部屋
絹恵「お姉ちゃん、なんであかんの……」
絹恵「同性やから?姉妹やから? だから、あかんってゆうてんのか……?」
絹恵「なんで……じゃあもう、チャンスなんかないやん……」
絹恵「……他に、気になる子でもおるんか? お姉ちゃんが私より、他の子を優先するのは嫌や……耐えられるわけあらへん」
絹恵「あかん、なんで、なんでなんでなんでなんで……」
絹恵「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん……」
絹恵「うん……おやすみ」
洋榎「お、おやすみ……」
洋榎の部屋
洋榎「……ふぅー、あかんあかん、むっちゃドキドキしてもうた」
洋榎「……絹、あの子一人で大丈夫かいな?」
絹恵の部屋
絹恵「お姉ちゃん、なんであかんの……」
絹恵「同性やから?姉妹やから? だから、あかんってゆうてんのか……?」
絹恵「なんで……じゃあもう、チャンスなんかないやん……」
絹恵「……他に、気になる子でもおるんか? お姉ちゃんが私より、他の子を優先するのは嫌や……耐えられるわけあらへん」
絹恵「あかん、なんで、なんでなんでなんでなんで……」
絹恵「お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん……」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:01:01.67 ID:+is9uDv90
次の日
絹恵「お姉ちゃん、おはよ」
洋榎「おおう、おはよう……」
絹恵「……どないしたん?」
洋榎「ん、いや」
洋榎(案外、平気そうやんな、よかったわ)
通学路
絹恵「なあ、お姉ちゃん」
洋榎「なんや?」
絹恵「手え繋がへんか」
絹恵「お姉ちゃん、おはよ」
洋榎「おおう、おはよう……」
絹恵「……どないしたん?」
洋榎「ん、いや」
洋榎(案外、平気そうやんな、よかったわ)
通学路
絹恵「なあ、お姉ちゃん」
洋榎「なんや?」
絹恵「手え繋がへんか」
8: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:05:13.40 ID:+is9uDv90
洋榎「……それくらいなら」ギュッ
絹恵「……えへへ」ギュッ
洋榎「…………」
絹恵「………‥」
洋榎「な、なんか喋らへんのか」
絹恵「え? うん……」
洋榎(なんや絹、ようわからへんな……)
絹恵「……えへへ」ギュッ
洋榎「…………」
絹恵「………‥」
洋榎「な、なんか喋らへんのか」
絹恵「え? うん……」
洋榎(なんや絹、ようわからへんな……)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:08:29.00 ID:+is9uDv90
自宅
洋榎「トイレートイレー」
絹恵「もしかして、これ」
絹恵(お姉ちゃんの飲みかけに口つけるチャンスやないの……間接キス……)
絹恵「…………」
絹恵「……んっ」
洋榎「何しとるん?」
絹恵「うわあっ!」
洋榎「トイレートイレー」
絹恵「もしかして、これ」
絹恵(お姉ちゃんの飲みかけに口つけるチャンスやないの……間接キス……)
絹恵「…………」
絹恵「……んっ」
洋榎「何しとるん?」
絹恵「うわあっ!」
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:12:14.81 ID:+is9uDv90
洋榎「あ、それうちのグラス……」
絹恵「え、えっと、私もお姉ちゃんが飲んどるののみたいなー、なんて」
洋榎「んー、せやったら全部飲んでも構わへんで」
絹恵「じゃ、じゃあ……」ゴクッ
絹恵(…………)
絹恵「……はい」
洋榎「どないしたん? 全部飲んでええよ」
絹恵「さすがに、全部飲むのもどうかと思うて……」
洋榎「ええ子やなー。 ま、んならもろうとくわ」ゴクッ
絹恵「……っ」
絹恵(あかん、なんやこれ、興奮する……ごめんなさい、お姉ちゃん、ごめんなさい……)
絹恵(……よだれ入れてもうて、ごめんなさい)
絹恵「え、えっと、私もお姉ちゃんが飲んどるののみたいなー、なんて」
洋榎「んー、せやったら全部飲んでも構わへんで」
絹恵「じゃ、じゃあ……」ゴクッ
絹恵(…………)
絹恵「……はい」
洋榎「どないしたん? 全部飲んでええよ」
絹恵「さすがに、全部飲むのもどうかと思うて……」
洋榎「ええ子やなー。 ま、んならもろうとくわ」ゴクッ
絹恵「……っ」
絹恵(あかん、なんやこれ、興奮する……ごめんなさい、お姉ちゃん、ごめんなさい……)
絹恵(……よだれ入れてもうて、ごめんなさい)
13: >>11指摘ありがとうございます >>9 関節→間接 2012/09/30(日) 23:17:30.81 ID:+is9uDv90
絹恵「お姉ちゃん? 髪乾かさんと癖になってまうで」
洋榎「んー」
絹恵「聞いとる?」
洋榎「CM入ったらなー」
絹恵「……私が乾かしたろか」
洋榎「お? せやったら頼むわ」
絹恵「どう?」
洋榎「うーん、ええ感じ」
洋榎(ただ正直、やかましくてテレビの音が聞こえへんけども……ま、ええか)
絹恵(……ずっと、こうしていたいな)
絹恵「はい、終わったで」
洋榎「ありがとなー」
絹恵「……ふふ」
洋榎「んー」
絹恵「聞いとる?」
洋榎「CM入ったらなー」
絹恵「……私が乾かしたろか」
洋榎「お? せやったら頼むわ」
絹恵「どう?」
洋榎「うーん、ええ感じ」
洋榎(ただ正直、やかましくてテレビの音が聞こえへんけども……ま、ええか)
絹恵(……ずっと、こうしていたいな)
絹恵「はい、終わったで」
洋榎「ありがとなー」
絹恵「……ふふ」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:22:29.75 ID:+is9uDv90
部室
洋榎「なあ恭子、最近うちの私物がようなくなるんやけど」
恭子「そないなこと、私が知るわけないやないですか」
洋榎「うちが凍死してもええっちゅうんか! 昨日なんか毛布がなかったんやで!」
恭子「雅枝さんに言わなかったんですか」
洋榎「酒飲んだ後で、思いっきり寝とった……」
恭子「はぁ、それで」
洋榎「まあ結局、絹と一緒に寝ることにしたんやけどな」
恭子「主将、ほんまに絹ちゃんと仲ええみたいですね」
洋榎「ん……仲ええだけやったら、なあ」
恭子「喧嘩でも?」
洋榎「あんなあ……この前、絹に告白された……」
恭子「……はい?」
洋榎「なあ恭子、最近うちの私物がようなくなるんやけど」
恭子「そないなこと、私が知るわけないやないですか」
洋榎「うちが凍死してもええっちゅうんか! 昨日なんか毛布がなかったんやで!」
恭子「雅枝さんに言わなかったんですか」
洋榎「酒飲んだ後で、思いっきり寝とった……」
恭子「はぁ、それで」
洋榎「まあ結局、絹と一緒に寝ることにしたんやけどな」
恭子「主将、ほんまに絹ちゃんと仲ええみたいですね」
洋榎「ん……仲ええだけやったら、なあ」
恭子「喧嘩でも?」
洋榎「あんなあ……この前、絹に告白された……」
恭子「……はい?」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:26:40.10 ID:+is9uDv90
洋榎「もう、何度も言わせんといて!」
恭子「え、告白って、あの告白?」
洋榎「その告白以外あらへんわ」
恭子「返事はなんて?」
洋榎「咄嗟に、姉妹やから無理、って……」
恭子「あー、それ絹ちゃん傷ついとるやろなあ。 断るにしても、もうちびっと言葉選ばんと」
洋榎「う……」
恭子「……で、実際のところ、主将はどう思っとるんですか?」
洋榎「もう、もうええやろこれは!」
恭子「自分が言っといて逃げるのはなしですわ、むっちゃ気になりますやん」
洋榎「……そんなん、ようわからへんわ」
恭子「え、告白って、あの告白?」
洋榎「その告白以外あらへんわ」
恭子「返事はなんて?」
洋榎「咄嗟に、姉妹やから無理、って……」
恭子「あー、それ絹ちゃん傷ついとるやろなあ。 断るにしても、もうちびっと言葉選ばんと」
洋榎「う……」
恭子「……で、実際のところ、主将はどう思っとるんですか?」
洋榎「もう、もうええやろこれは!」
恭子「自分が言っといて逃げるのはなしですわ、むっちゃ気になりますやん」
洋榎「……そんなん、ようわからへんわ」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:31:11.92 ID:+is9uDv90
自宅
洋榎「絹ー? うちのシャツ知らへんー?」
洋榎「……おらんな。 絹が着とるもんやと思ったのに」
洋榎「しゃーない、後は絹の部屋やな」
洋榎「……絹、入るでー」ガチャッ
絹恵「っ!」
絹恵「あ、ノックくらいして……」
洋榎「すまんな、うちのシャツしらへ……ん……」
洋榎(な、なんで絹のとこにうちの毛布……昨日はなかった……)
洋榎「絹ー? うちのシャツ知らへんー?」
洋榎「……おらんな。 絹が着とるもんやと思ったのに」
洋榎「しゃーない、後は絹の部屋やな」
洋榎「……絹、入るでー」ガチャッ
絹恵「っ!」
絹恵「あ、ノックくらいして……」
洋榎「すまんな、うちのシャツしらへ……ん……」
洋榎(な、なんで絹のとこにうちの毛布……昨日はなかった……)
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:35:06.90 ID:+is9uDv90
洋榎「その毛布、どないしたん……?」
絹恵「う、あ……」
洋榎「……それと、絹」
洋榎「なんや、あの瓶に入ってる赤いの……」
絹恵「あれ? ……わかっとるくせに」
洋榎「え……」
絹恵「……お姉ちゃんの、髪の毛やで」
洋榎「なっ……!」
絹恵「う、あ……」
洋榎「……それと、絹」
洋榎「なんや、あの瓶に入ってる赤いの……」
絹恵「あれ? ……わかっとるくせに」
洋榎「え……」
絹恵「……お姉ちゃんの、髪の毛やで」
洋榎「なっ……!」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:39:17.62 ID:WbE7159EO
Oh・・・
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:40:42.82 ID:+is9uDv90
絹恵「ねえ、お姉ちゃん……」グイッ
洋榎「ひっ……」
絹恵「なんで逃げようとするん……なんで受け入れてくれへんの」
絹恵「ねえなんで?なんで?なんでなんで……」ギリッ
洋榎「いたっ……き、絹……」
絹恵「私は、こんなにも好きなのに!」
洋榎「……っ」
絹恵「……あはは、油断した」ガチャッ
洋榎「……はっ? て、手錠……?」
洋榎「ひっ……」
絹恵「なんで逃げようとするん……なんで受け入れてくれへんの」
絹恵「ねえなんで?なんで?なんでなんで……」ギリッ
洋榎「いたっ……き、絹……」
絹恵「私は、こんなにも好きなのに!」
洋榎「……っ」
絹恵「……あはは、油断した」ガチャッ
洋榎「……はっ? て、手錠……?」
25: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:45:35.21 ID:+is9uDv90
洋榎「絹、なんでこんなん……」
絹恵「決まっとるわ、ずっとこうしたかったんやから」
絹恵「これでお姉ちゃんを独り占めできる……やっと……」
洋榎「い、いや……」
絹恵「お姉ちゃん……ちゅっ」
洋榎「……ぁ」
絹恵「ふ……んっ」
洋榎「っ……」
絹恵「決まっとるわ、ずっとこうしたかったんやから」
絹恵「これでお姉ちゃんを独り占めできる……やっと……」
洋榎「い、いや……」
絹恵「お姉ちゃん……ちゅっ」
洋榎「……ぁ」
絹恵「ふ……んっ」
洋榎「っ……」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:50:10.59 ID:+is9uDv90
絹恵「……はぁ、好き……んぅっ」
洋榎「ぅ……ん、ぁ……」
絹恵「好き、好き……ちゅ」
洋榎「絹、絹……もうやめ……っ!」
絹恵「んむっ……ん……」
洋榎(あ、舌が……この子、本気かいな……)
洋榎「……ふぁっ」
洋榎「はぁ、はぁ……」
絹恵「幸せ……えへへ」
洋榎「ぅ……ん、ぁ……」
絹恵「好き、好き……ちゅ」
洋榎「絹、絹……もうやめ……っ!」
絹恵「んむっ……ん……」
洋榎(あ、舌が……この子、本気かいな……)
洋榎「……ふぁっ」
洋榎「はぁ、はぁ……」
絹恵「幸せ……えへへ」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:54:36.32 ID:+is9uDv90
絹恵「お姉ちゃーん、んー、いい匂い……」クンクン
洋榎「なあ、絹、離して……」
絹恵「あかんわ……ぺろっ」
洋榎「ひぅ!」
絹恵「んにっ」
洋榎「ぃ、たっ……噛むな……」
絹恵「……ふふ、ええこと思いついてもうたわ」
洋榎「え……」
洋榎「なあ、絹、離して……」
絹恵「あかんわ……ぺろっ」
洋榎「ひぅ!」
絹恵「んにっ」
洋榎「ぃ、たっ……噛むな……」
絹恵「……ふふ、ええこと思いついてもうたわ」
洋榎「え……」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 23:59:39.35 ID:+is9uDv90
絹恵「首のところに、私の噛み跡たくさんつけたら……」
絹恵「お姉ちゃん、私のものにならんかな? ……えへへ」
洋榎「や、いやや……堪忍……」
絹恵「んぎっ」
洋榎「いっ、がぁっ!」
絹恵「……お姉ちゃん、可愛い」
洋榎「ぇ、げほっ……」
絹恵「……あぐっ」
洋榎「あ、いだっ……ぃ」
絹恵「お姉ちゃん、私のものにならんかな? ……えへへ」
洋榎「や、いやや……堪忍……」
絹恵「んぎっ」
洋榎「いっ、がぁっ!」
絹恵「……お姉ちゃん、可愛い」
洋榎「ぇ、げほっ……」
絹恵「……あぐっ」
洋榎「あ、いだっ……ぃ」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:05:59.23 ID:f6JQZHEh0
絹恵「……ん、ぺろっ」
洋榎(痛い、染みる、痛い痛い……)
絹恵「……ふぅ、はぁっ……あぁっ」
洋榎(お……終わったんか?)
絹恵「お姉ちゃん、舌出して」
洋榎「なっ、まだ……」
絹恵「……んむっ」
洋榎「ぅ……んっ」
洋榎(……て、鉄の味? まさか……)
洋榎「ふぅ、っ……き、絹……」
絹恵「……えへへ、お姉ちゃん?」
洋榎(なんやねん……怖い怖い、痛い、嫌や……)
絹恵「……美味しかったで」
洋榎(痛い、染みる、痛い痛い……)
絹恵「……ふぅ、はぁっ……あぁっ」
洋榎(お……終わったんか?)
絹恵「お姉ちゃん、舌出して」
洋榎「なっ、まだ……」
絹恵「……んむっ」
洋榎「ぅ……んっ」
洋榎(……て、鉄の味? まさか……)
洋榎「ふぅ、っ……き、絹……」
絹恵「……えへへ、お姉ちゃん?」
洋榎(なんやねん……怖い怖い、痛い、嫌や……)
絹恵「……美味しかったで」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:11:18.77 ID:f6JQZHEh0
学校
恭子「主将、おはようございます」
洋榎「ん、ああ……」
恭子「ちゅうかどないしたんです、そのマフラー」
洋榎「……最近、寒くなってきよったからな」
恭子「そんなでもないでしょう。 阿知賀女子にでも憧れたんですか」
洋榎「……そんなところや」
恭子「なんや歯切れの悪い」
洋榎(おかんが帰ってくる前に、絹に解放されて)
洋榎(風呂入る前に鑑を見たら、首から、血……)
洋榎(こないな傷晒して街中あるけへん……それに、舌に、鉄っぽいのがあたったのは……)
洋榎(嫌や……絹が、怖い……)
洋榎(怖いけど……うちが拒絶したら、絹はどうなってまうんやろ……)
恭子「主将、おはようございます」
洋榎「ん、ああ……」
恭子「ちゅうかどないしたんです、そのマフラー」
洋榎「……最近、寒くなってきよったからな」
恭子「そんなでもないでしょう。 阿知賀女子にでも憧れたんですか」
洋榎「……そんなところや」
恭子「なんや歯切れの悪い」
洋榎(おかんが帰ってくる前に、絹に解放されて)
洋榎(風呂入る前に鑑を見たら、首から、血……)
洋榎(こないな傷晒して街中あるけへん……それに、舌に、鉄っぽいのがあたったのは……)
洋榎(嫌や……絹が、怖い……)
洋榎(怖いけど……うちが拒絶したら、絹はどうなってまうんやろ……)
37: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:15:37.76 ID:f6JQZHEh0
部室
恭子「主将、今日どないしたんですか」
洋榎「何がや」
恭子「振り込みばかり、それ以前に、リーチして当たり牌見逃して流局はないでしょう」
恭子「顔色もあかんし、これで何もあらへんほうがおかしいですよ」
洋榎「……なんでもあらへん、って」
恭子「手、震えてます」
洋榎「…………」
恭子「……失礼します」バサッ
洋榎「ちょ、取ったらあかん……」
恭子「っ!」
恭子「主将、今日どないしたんですか」
洋榎「何がや」
恭子「振り込みばかり、それ以前に、リーチして当たり牌見逃して流局はないでしょう」
恭子「顔色もあかんし、これで何もあらへんほうがおかしいですよ」
洋榎「……なんでもあらへん、って」
恭子「手、震えてます」
洋榎「…………」
恭子「……失礼します」バサッ
洋榎「ちょ、取ったらあかん……」
恭子「っ!」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:20:05.16 ID:f6JQZHEh0
恭子「なっ、なんやこの傷……」
洋榎「…………」
恭子「主将!」
洋榎「……うぁっ」
恭子「ちょ、何があったんですか!?」
洋榎「……なぁ、聞いてくれるんか?」
恭子「当たり前やないですか」
洋榎(黙る気でおったのに……はは、結局、喋らずにはいられへんっちゅうことか)
洋榎(絹、弱いお姉ちゃんを許したってや……)
洋榎「…………」
恭子「主将!」
洋榎「……うぁっ」
恭子「ちょ、何があったんですか!?」
洋榎「……なぁ、聞いてくれるんか?」
恭子「当たり前やないですか」
洋榎(黙る気でおったのに……はは、結局、喋らずにはいられへんっちゅうことか)
洋榎(絹、弱いお姉ちゃんを許したってや……)
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:25:55.95 ID:f6JQZHEh0
恭子「…………」
洋榎「……なんか言ったらどや」
恭子「……なんでそんなん黙っとったんですか」
洋榎「元々は、うちが絹の気持ちに気付かれへんかったのがいけなかったしなぁ……」
恭子「だからって……」
洋榎「絹が満足するんやったら、うちはそれでええわ」
恭子(手、まだ震えとるやないですか……)
恭子「……せやかて、こないなこと続けても、主将はもちろん絹ちゃんにもあかんやろ」
洋榎「……まあ、正直むっちゃ怖いしな……はは」
洋榎「できれば、普通に愛して欲しいわ」
恭子「…………」
恭子(主将も、もう、壊れとるんやないんですか……?)
洋榎「……なんか言ったらどや」
恭子「……なんでそんなん黙っとったんですか」
洋榎「元々は、うちが絹の気持ちに気付かれへんかったのがいけなかったしなぁ……」
恭子「だからって……」
洋榎「絹が満足するんやったら、うちはそれでええわ」
恭子(手、まだ震えとるやないですか……)
恭子「……せやかて、こないなこと続けても、主将はもちろん絹ちゃんにもあかんやろ」
洋榎「……まあ、正直むっちゃ怖いしな……はは」
洋榎「できれば、普通に愛して欲しいわ」
恭子「…………」
恭子(主将も、もう、壊れとるんやないんですか……?)
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:32:53.37 ID:f6JQZHEh0
洋榎「おまたせ」ガラッ
絹恵「末原先輩と、何の話しよったん……?」
洋榎「ん……絹の話をちびっと」
絹恵「違うやろ!」
洋榎「なっ……」
絹恵「私が傷つけたって相談しとったんとちゃうか……?」
洋榎「……っ」
絹恵「なんでや、なんで……嫌、お姉ちゃん……私から離れないで、ダメダメダメ……」
絹恵「嫌や、嫌や嫌いやいや!……離れないで、お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん!」
絹恵「……あ、はは、ははは……そっか、末原先輩が悪いんやな……やったら話は早いわ!」
洋榎「ちょっ、絹!」
洋榎(恭子も絹も傷つけとうない……なら、うちが傷つけばええんか? なぁ、絹……)
洋榎「……ちゅっ」
絹恵「っ!」
絹恵「末原先輩と、何の話しよったん……?」
洋榎「ん……絹の話をちびっと」
絹恵「違うやろ!」
洋榎「なっ……」
絹恵「私が傷つけたって相談しとったんとちゃうか……?」
洋榎「……っ」
絹恵「なんでや、なんで……嫌、お姉ちゃん……私から離れないで、ダメダメダメ……」
絹恵「嫌や、嫌や嫌いやいや!……離れないで、お姉ちゃんお姉ちゃんお姉ちゃん!」
絹恵「……あ、はは、ははは……そっか、末原先輩が悪いんやな……やったら話は早いわ!」
洋榎「ちょっ、絹!」
洋榎(恭子も絹も傷つけとうない……なら、うちが傷つけばええんか? なぁ、絹……)
洋榎「……ちゅっ」
絹恵「っ!」
47: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:40:20.30 ID:f6JQZHEh0
絹恵「え、あっ……」
洋榎「……すまんな、前はあんなこと言うて」
洋榎「うちらは姉妹やけど、なら一緒にいられる。 なあ、絹……好きやで」
絹恵「うん、うんうん……私も……」
絹恵「……お姉ちゃんは私の、私だけの……私も、お姉ちゃんだけのもの……」
洋榎「……せやな」ギュウ
洋榎(……うちがこうしていれば、絹は落ち着ける……せやろ、絹)
洋榎(やったら、うちは構へんわ……へへ)
絹恵「お姉ちゃん……」
洋榎「……なんや」
絹恵「好き、好き……愛してる……なぁ、も一回、も一回」
洋榎「っ……んっ」
絹恵「……幸せ」
洋榎「…………」
おわれ
洋榎「……すまんな、前はあんなこと言うて」
洋榎「うちらは姉妹やけど、なら一緒にいられる。 なあ、絹……好きやで」
絹恵「うん、うんうん……私も……」
絹恵「……お姉ちゃんは私の、私だけの……私も、お姉ちゃんだけのもの……」
洋榎「……せやな」ギュウ
洋榎(……うちがこうしていれば、絹は落ち着ける……せやろ、絹)
洋榎(やったら、うちは構へんわ……へへ)
絹恵「お姉ちゃん……」
洋榎「……なんや」
絹恵「好き、好き……愛してる……なぁ、も一回、も一回」
洋榎「っ……んっ」
絹恵「……幸せ」
洋榎「…………」
おわれ
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:44:14.94 ID:oxa6YL+y0
よかった(こなみかん)
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/10/01(月) 00:52:28.50 ID:bgizQkAh0
ヤンデレ絹ちゃんいいな!
Entry ⇒ 2012.10.01 | Category ⇒ 咲-Saki-SS | Comments (0) | Trackbacks (0)
モバP「幸子に虐げられるのももう限界だ!」
引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348988846/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:07:26.58 ID:91LOvHrS0
輿水幸子(14)
幸子「あ、プロデューサーさん。喉が渇いたのでジュース買って来てくれますか?」
幸子「イヤとはいわせませんよ? このカワイイボクの頼みを断ろうなんて無礼ですね!」
幸子「プロデューサーさんはこっちとこっち、どっちの服がボクに似合うと思いますか?」
幸子「ふーん、そうですか……え、ボク? ボクには両方似合うに決まってるじゃないですか。だめだなぁプロデューサーさんは」
幸子「買いものにいきましょうか、プロデューサーさんの奢りで!」
幸子「プロデューサーさんは本当に使えませんねぇ……」
幸子「ほら、なにボサっとしてるんですか! ただ見てるだけなんてお飾りなんですか?」
幸子「プロデューサーさんは本当にどうしようもない人ですね」
P「……」プッツーン
P「もう限界だ」
幸子「あ、プロデューサーさん。喉が渇いたのでジュース買って来てくれますか?」
幸子「イヤとはいわせませんよ? このカワイイボクの頼みを断ろうなんて無礼ですね!」
幸子「プロデューサーさんはこっちとこっち、どっちの服がボクに似合うと思いますか?」
幸子「ふーん、そうですか……え、ボク? ボクには両方似合うに決まってるじゃないですか。だめだなぁプロデューサーさんは」
幸子「買いものにいきましょうか、プロデューサーさんの奢りで!」
幸子「プロデューサーさんは本当に使えませんねぇ……」
幸子「ほら、なにボサっとしてるんですか! ただ見てるだけなんてお飾りなんですか?」
幸子「プロデューサーさんは本当にどうしようもない人ですね」
P「……」プッツーン
P「もう限界だ」
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:17:39.97 ID:91LOvHrS0
幸子「どうしたんですか、プロデューサーさん?」
P「……幸子か」
幸子「さっき、ジュースを頼んだでしょう? いつになったら持ってきてくれるんですか。使えない人ですね!」
P「……」
幸子「……プロデューサーさん? 聞いてますか?」
P「うるさい」
幸子「むっ……なんですかその口のききかたは。なってませんね」
P「……」
幸子「しょうがないですね、プロデューサーさんは。待っていてあげますからさっさと買って来てくださいよ」
P「……幸子か」
幸子「さっき、ジュースを頼んだでしょう? いつになったら持ってきてくれるんですか。使えない人ですね!」
P「……」
幸子「……プロデューサーさん? 聞いてますか?」
P「うるさい」
幸子「むっ……なんですかその口のききかたは。なってませんね」
P「……」
幸子「しょうがないですね、プロデューサーさんは。待っていてあげますからさっさと買って来てくださいよ」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:23:05.08 ID:91LOvHrS0
P「……ジュースか」
幸子「えぇ、お仕事をかなり張り切りましたから、すっかり疲れてしまったんですよ。このままじゃカワイイボクの声が嗄れちゃいます」
P「……」ヒュッ
幸子「うわっ!? と、ととっ……なんなんですか! もう買ってあるならさっさと渡せばいいでしょう。投げてよこすなんて何を考えてるんですか」
P「……」
幸子「プロデューサーさん?」
P「ちゃんと渡しただろう。文句はないはずだ」
幸子「……ふん、もういいです」
P「……」
幸子「えぇ、お仕事をかなり張り切りましたから、すっかり疲れてしまったんですよ。このままじゃカワイイボクの声が嗄れちゃいます」
P「……」ヒュッ
幸子「うわっ!? と、ととっ……なんなんですか! もう買ってあるならさっさと渡せばいいでしょう。投げてよこすなんて何を考えてるんですか」
P「……」
幸子「プロデューサーさん?」
P「ちゃんと渡しただろう。文句はないはずだ」
幸子「……ふん、もういいです」
P「……」
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:28:19.80 ID:91LOvHrS0
幸子「まったく、プロデューサーさんは何へそを曲げてるんですか?」
P「……そんなつもりはないが」
幸子「さては、カワイイボクのお付きとしてやっていく自信が無くなったとか……」
P「……!」バンッ!
幸子「ひっ……!?」
P「……別に意味はないがな。へそなんて曲げてない」
幸子「そ、そうですか。ふーん……」
P「……」
幸子「……な、なんで何も言わないんですか?」
P「何がだ?」
P「……そんなつもりはないが」
幸子「さては、カワイイボクのお付きとしてやっていく自信が無くなったとか……」
P「……!」バンッ!
幸子「ひっ……!?」
P「……別に意味はないがな。へそなんて曲げてない」
幸子「そ、そうですか。ふーん……」
P「……」
幸子「……な、なんで何も言わないんですか?」
P「何がだ?」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:33:32.25 ID:91LOvHrS0
幸子「いつもだったら、仕事が終わったらねぎらいの言葉ぐらいはくれるじゃないですか。それはどうしたんです?」
P「……やめた」
幸子「な、なんでですか?」
P「別に。いつも通りだったからだ」
幸子「確かに、ボクはいつもカワイイしお仕事も完璧にこなしますけど……毎回の再認識が大切なんですよ?」
P「ふーん」
幸子「ふーん、ってなんですか! まったく、それでもボクのプロデューサーなんですか?」
P「そうだ。俺はプロデューサーだ」
幸子「だったら、仕事の出来を認めるぐらいできないんですか? ダメですね」
P「だから、必要以上にかかわるのはやめた」
幸子「えっ?」
P「……やめた」
幸子「な、なんでですか?」
P「別に。いつも通りだったからだ」
幸子「確かに、ボクはいつもカワイイしお仕事も完璧にこなしますけど……毎回の再認識が大切なんですよ?」
P「ふーん」
幸子「ふーん、ってなんですか! まったく、それでもボクのプロデューサーなんですか?」
P「そうだ。俺はプロデューサーだ」
幸子「だったら、仕事の出来を認めるぐらいできないんですか? ダメですね」
P「だから、必要以上にかかわるのはやめた」
幸子「えっ?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:39:19.16 ID:91LOvHrS0
P「プロデューサーの業務にジュースを買いに行くことなんて入ってない」
幸子「ア、アイドルの頼みを聞くのは当然の義務でしょう?」
P「そうかもな。だがもう我慢の限界なんだよ」
幸子「我慢……?」
P「……もういいだろ」
幸子「ま、待ってくださいよ! いきなりすぎて何が何だか」
P「うるさい!」バンッ
幸子「ひぅっ……」
P「……さっさと次の現場に行くぞ」
幸子「ア、アイドルの頼みを聞くのは当然の義務でしょう?」
P「そうかもな。だがもう我慢の限界なんだよ」
幸子「我慢……?」
P「……もういいだろ」
幸子「ま、待ってくださいよ! いきなりすぎて何が何だか」
P「うるさい!」バンッ
幸子「ひぅっ……」
P「……さっさと次の現場に行くぞ」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:50:37.25 ID:91LOvHrS0
――
幸子「……プロデューサーさん、今回の仕事はどうでしたか?」
P「まぁまぁじゃないのか」
幸子「素直に、褒めてくれても構わないんですよ?」
P「いや、これぐらい普通にこなしてもらわなくちゃ困るからな」
幸子「それってつまり、ボクに期待してるってことですか?」
P「別に。どちらかといえばダメなほうだしな」
幸子「なっ……!?」
P「……」
幸子「このカワイイボクが、ダメなほうですって!? とんでもない暴言ですね!
幸子「……プロデューサーさん、今回の仕事はどうでしたか?」
P「まぁまぁじゃないのか」
幸子「素直に、褒めてくれても構わないんですよ?」
P「いや、これぐらい普通にこなしてもらわなくちゃ困るからな」
幸子「それってつまり、ボクに期待してるってことですか?」
P「別に。どちらかといえばダメなほうだしな」
幸子「なっ……!?」
P「……」
幸子「このカワイイボクが、ダメなほうですって!? とんでもない暴言ですね!
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:59:17.85 ID:91LOvHrS0
P「実際そうだから仕方ないな」
幸子「ふ、ふーんだ! 何をへそを曲げてるのか知りませんけど、ボクがダメなんてありえませんね!」
P「そうか」
幸子「そうですとも!」
P「……」
幸子「な、なんですか。言いたいことがあるなら言ってくださいよ」
P「別に、何も」
幸子「……」
幸子「ふ、ふーんだ! 何をへそを曲げてるのか知りませんけど、ボクがダメなんてありえませんね!」
P「そうか」
幸子「そうですとも!」
P「……」
幸子「な、なんですか。言いたいことがあるなら言ってくださいよ」
P「別に、何も」
幸子「……」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:10:27.51 ID:91LOvHrS0
幸子「ふんだ……別にプロデューサーさんに褒めてもらわなくてもボクがカワイイっていうことは揺るぎようのない事実ですけどね」
P「そうか」
幸子「……な、なにがあったかは知りませんけど。へそを曲げてまともにプロデュースができなくなったりなんてオチはやめてくださいね」
P「……」
幸子「プロデューサーさん?」
P「あぁ、わかってる」
幸子「わかってるならもっときっちりした返事をですね……」
P「……」バンッ!
幸子「ひっ……い、いいですよ。別にもう!」
P「……」
P「そうか」
幸子「……な、なにがあったかは知りませんけど。へそを曲げてまともにプロデュースができなくなったりなんてオチはやめてくださいね」
P「……」
幸子「プロデューサーさん?」
P「あぁ、わかってる」
幸子「わかってるならもっときっちりした返事をですね……」
P「……」バンッ!
幸子「ひっ……い、いいですよ。別にもう!」
P「……」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:21:10.72 ID:91LOvHrS0
――
P(うぅん、幸子にはいつもぞんざいな扱いを受けてたからなぁ……もっとインパクトのあることを……)
P(インパクトか……うーん)
P「……台バンした時の幸子の脅え方は可愛かったな」
P「その路線でいくか、うん」
P「……」
ちひろ(なんだかよくわからないけど、プロデューサーさんがすごく邪悪な笑みを浮かべてる……)
ちひろ(面白そうなことが起きる予感がビンビンしますよ!)
P(うぅん、幸子にはいつもぞんざいな扱いを受けてたからなぁ……もっとインパクトのあることを……)
P(インパクトか……うーん)
P「……台バンした時の幸子の脅え方は可愛かったな」
P「その路線でいくか、うん」
P「……」
ちひろ(なんだかよくわからないけど、プロデューサーさんがすごく邪悪な笑みを浮かべてる……)
ちひろ(面白そうなことが起きる予感がビンビンしますよ!)
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:19:19.15 ID:91LOvHrS0
幸子「こっちと、こっち、どっちが似合うと思いますか?」
P「番組コンセプト的にこっちだな」
幸子「そうですか。ふーん……じゃあこっちにしておきます」
P「そうか」
幸子「……」
P「……」
幸子「ボクにはどっちも似合いますけど、プロデューサーさんがオススメするのでこっちにしてあげます」
P「そうか」
幸子「……」
P(明らかに不満そうだが、無視だな)
P「番組コンセプト的にこっちだな」
幸子「そうですか。ふーん……じゃあこっちにしておきます」
P「そうか」
幸子「……」
P「……」
幸子「ボクにはどっちも似合いますけど、プロデューサーさんがオススメするのでこっちにしてあげます」
P「そうか」
幸子「……」
P(明らかに不満そうだが、無視だな)
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:25:38.83 ID:91LOvHrS0
幸子「プロデューサーさん、今日のボクの仕事はどうでした?」
P「まぁまぁだな」
幸子「ふふん、ボクの仕事に目が肥えてしまったんですね? 仕方ない人ですねプロデューサーさんは」
P「あぁ、そういえば卯月は最近いい感じだな」
卯月「えっ……あ、ありがとうございます!」
P「うん。鼻が高いよ。頑張ったな」
卯月「はいっ! 頑張りました!」
P「今度ご褒美にケーキでも食いに行くか?」
卯月「い、いいんですか? やったぁ! ……で、でも幸子ちゃんは」
P「幸子はいいや」
幸子「……」
P(うらめしそうな視線。うむ、ゾクゾクくる)
P「まぁまぁだな」
幸子「ふふん、ボクの仕事に目が肥えてしまったんですね? 仕方ない人ですねプロデューサーさんは」
P「あぁ、そういえば卯月は最近いい感じだな」
卯月「えっ……あ、ありがとうございます!」
P「うん。鼻が高いよ。頑張ったな」
卯月「はいっ! 頑張りました!」
P「今度ご褒美にケーキでも食いに行くか?」
卯月「い、いいんですか? やったぁ! ……で、でも幸子ちゃんは」
P「幸子はいいや」
幸子「……」
P(うらめしそうな視線。うむ、ゾクゾクくる)
43: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:32:07.89 ID:91LOvHrS0
幸子「プロデューサーさん、どうですかこの衣装!」
P「……」
幸子「ふふん、あまりの可愛さに声も出ませんか! しかたありませんね、存分に見とれてください!」
P「いや、微妙だな」
幸子「なっ……どこが微妙だっていうんですか!」
P「色合い。着こなし。ちょっと指示と違うな」
幸子「そんなこと言われても……」
P「まぁ、言っておくから脱いで戻しておけ」
幸子「……わかりました」
P「……」
幸子「ふふん、あまりの可愛さに声も出ませんか! しかたありませんね、存分に見とれてください!」
P「いや、微妙だな」
幸子「なっ……どこが微妙だっていうんですか!」
P「色合い。着こなし。ちょっと指示と違うな」
幸子「そんなこと言われても……」
P「まぁ、言っておくから脱いで戻しておけ」
幸子「……わかりました」
46: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:41:41.12 ID:91LOvHrS0
幸子「プロデューサーさん、今度のオフは暇ですか?」
P「オフ?」
幸子「えぇ、どうせプロデューサーさんは1人さびしく過ごすんでしょう? それならボクが一緒に」
P「悪いけど先約があるから」
幸子「なっ……い、いったい誰とですか?」
P「卯月とかな子」
幸子「……な、なんならボクがついていってあげても」
P「ごめん、ケーキショップの優待券3枚しかないから」
幸子「……ふ、ふんだ! じゃあいいですよーだ!」
P「そうか」
幸子「……ほ、本当についていってあげませんからね?」
P「そうか」
幸子「……」
P「オフ?」
幸子「えぇ、どうせプロデューサーさんは1人さびしく過ごすんでしょう? それならボクが一緒に」
P「悪いけど先約があるから」
幸子「なっ……い、いったい誰とですか?」
P「卯月とかな子」
幸子「……な、なんならボクがついていってあげても」
P「ごめん、ケーキショップの優待券3枚しかないから」
幸子「……ふ、ふんだ! じゃあいいですよーだ!」
P「そうか」
幸子「……ほ、本当についていってあげませんからね?」
P「そうか」
幸子「……」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:50:01.80 ID:91LOvHrS0
幸子「プロデューサーさんはどうせご飯もろくなものを食べていないんでしょうね!」
P「は?」
幸子「ふふん、ボクはカワイイだけじゃなくて料理もできるんですよ。しかも優しいですから」
P「そうか」
幸子「この、ボクお手製のお弁当をわけてあげてもいいですよ!」
P「別にいらない」
幸子「まぁ、分けてほしいのならそれ相応の……え?」
P「だから、別にいらない」
幸子「な、なんで……」
P「俺、料理ぐらいならできるしなぁ。いいや」
幸子「……ふ、ふーんだ! このカワイイボクの手料理を食べるチャンスを自ら逃すなんて素直になれない人は可哀そうですね!」
P「そうか」
幸子「い、今なら分けてあげても……」
P「いらない」
幸子「……」
P「は?」
幸子「ふふん、ボクはカワイイだけじゃなくて料理もできるんですよ。しかも優しいですから」
P「そうか」
幸子「この、ボクお手製のお弁当をわけてあげてもいいですよ!」
P「別にいらない」
幸子「まぁ、分けてほしいのならそれ相応の……え?」
P「だから、別にいらない」
幸子「な、なんで……」
P「俺、料理ぐらいならできるしなぁ。いいや」
幸子「……ふ、ふーんだ! このカワイイボクの手料理を食べるチャンスを自ら逃すなんて素直になれない人は可哀そうですね!」
P「そうか」
幸子「い、今なら分けてあげても……」
P「いらない」
幸子「……」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:56:55.43 ID:91LOvHrS0
幸子「プロデューサーさん、喉渇いてるんじゃないですか?」
P「喉?」
幸子「ふふん、ボクはカワイイだけじゃなくて体調管理も万全なのでドリンクを持ち歩いてるんです」
P「そうか」
幸子「今日は暑いですからね。熱中症とか怖いでしょう? あなたがお願いするならわけるのも吝かでは……」
P「いや、俺も自分の分ぐらい確保してるから」
幸子「えっ……」
P「……それだけか?」
幸子「ふ、ふん! ボクのプロデューサーをしてるだけあって体調管理程度はできて当たり前ですよね! なら別にいいです!」
P「そうか」
幸子「……」
P(最近あまり関わらないようにしているが、幸子からの干渉が激しくなったな。うむ、可愛いぞ)
P「喉?」
幸子「ふふん、ボクはカワイイだけじゃなくて体調管理も万全なのでドリンクを持ち歩いてるんです」
P「そうか」
幸子「今日は暑いですからね。熱中症とか怖いでしょう? あなたがお願いするならわけるのも吝かでは……」
P「いや、俺も自分の分ぐらい確保してるから」
幸子「えっ……」
P「……それだけか?」
幸子「ふ、ふん! ボクのプロデューサーをしてるだけあって体調管理程度はできて当たり前ですよね! なら別にいいです!」
P「そうか」
幸子「……」
P(最近あまり関わらないようにしているが、幸子からの干渉が激しくなったな。うむ、可愛いぞ)
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 19:04:16.31 ID:91LOvHrS0
幸子「ふぅー、今日のお仕事は疲れましたね……」
P「……」
幸子「あー、流石にカワイイボクといえど、今日の収録はなかなかにハードでしたねー」チラッ
P「……」
幸子「あぁ大変だ、普段は持ち歩いてるボトルの中身がもうない……」
幸子「喉が乾いて大変だなぁ、どうしましょうか……」チラッチラッ
P(ふむ、前なら直接喉が渇いたから買ってこいとねだって来たのに遠まわしになったな)
幸子「このカワイイボクが、水分不足で倒れちゃうかもしれませんねー、どうしましょうか」
P(……だが……)
P「……」
幸子「あー、流石にカワイイボクといえど、今日の収録はなかなかにハードでしたねー」チラッ
P「……」
幸子「あぁ大変だ、普段は持ち歩いてるボトルの中身がもうない……」
幸子「喉が乾いて大変だなぁ、どうしましょうか……」チラッチラッ
P(ふむ、前なら直接喉が渇いたから買ってこいとねだって来たのに遠まわしになったな)
幸子「このカワイイボクが、水分不足で倒れちゃうかもしれませんねー、どうしましょうか」
P(……だが……)
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 19:11:39.33 ID:91LOvHrS0
幸子「あー、喉が渇いたなー」
P「……」スクッ
幸子「あれ、プロデューサーさんどうしたんですか? ひょっとしてプロデューサーさんも喉が渇いてるとか……」
P「……」バンッ!
幸子「ひっ……!?」
P「……」
幸子「な、なんなんですか! なにか言いたいことでもあるんですか?」
P「……」
幸子「ちょっと、プロデューサーさん……?」
P「……」
幸子「な、なにか言ってくださいよ……」
P(可愛い)
P「……」スクッ
幸子「あれ、プロデューサーさんどうしたんですか? ひょっとしてプロデューサーさんも喉が渇いてるとか……」
P「……」バンッ!
幸子「ひっ……!?」
P「……」
幸子「な、なんなんですか! なにか言いたいことでもあるんですか?」
P「……」
幸子「ちょっと、プロデューサーさん……?」
P「……」
幸子「な、なにか言ってくださいよ……」
P(可愛い)
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 19:28:31.20 ID:91LOvHrS0
P「……」
幸子「プ、プロデューサーさん」
P「……」
幸子「……」
P「……」
幸子「なんなんですか……なんで、ボクのことをないがしろにするんですか!」
P「なんのことだ」
幸子「なんのこと、じゃありませんよ!」
P「……」
幸子「うっ……」
幸子「プ、プロデューサーさん」
P「……」
幸子「……」
P「……」
幸子「なんなんですか……なんで、ボクのことをないがしろにするんですか!」
P「なんのことだ」
幸子「なんのこと、じゃありませんよ!」
P「……」
幸子「うっ……」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 19:37:07.47 ID:91LOvHrS0
幸子「……確かに、普段のボクはカワイイからってプロデューサーさんをないがしろにしてたかもしれませんけど……」
幸子「こんなに、ひどい扱いにすることないじゃないですか……」
P「……」
幸子「もっと、前みたいに……かまってくれてもいいんですよ……?」
P「……」
幸子「……」
P「幸子……」
幸子「プロデューサーさん……ボクだって」
P「くぁいい」
幸子「は?」
P「カワイイ」
幸子「こんなに、ひどい扱いにすることないじゃないですか……」
P「……」
幸子「もっと、前みたいに……かまってくれてもいいんですよ……?」
P「……」
幸子「……」
P「幸子……」
幸子「プロデューサーさん……ボクだって」
P「くぁいい」
幸子「は?」
P「カワイイ」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 19:42:55.54 ID:91LOvHrS0
幸子「プロデューサーさん?」
P「反省する幸子可愛い」
幸子「ま、まぁボクがカワイイのは知ってますけど、なんですか急に」
P「虐げていた事実を反省する幸子可愛い」
幸子「べ、別に虐げていたつもりは」
P「ジュース買ってこいとかパシリ代わりは辛かったけど可愛い」
幸子「う……」
P「普段素直に褒められることが少ないからひるんじゃう幸子可愛い」
幸子「も、もうっ! やめてください!」
P「反省する幸子可愛い」
幸子「ま、まぁボクがカワイイのは知ってますけど、なんですか急に」
P「虐げていた事実を反省する幸子可愛い」
幸子「べ、別に虐げていたつもりは」
P「ジュース買ってこいとかパシリ代わりは辛かったけど可愛い」
幸子「う……」
P「普段素直に褒められることが少ないからひるんじゃう幸子可愛い」
幸子「も、もうっ! やめてください!」
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 19:59:01.18 ID:91LOvHrS0
幸子「なんだか今のプロデューサーさんは気持ち悪いですよ?」
P「そうか」
幸子「そうです! いくらボクがカワイイからって……」
P「だが、虐げられる幸子の可愛さは新鮮だったな」
幸子「なっ……」
P「一生懸命構って欲しくていろいろ遠まわしにアピールする幸子可愛い」
幸子「ち、違います! ちょっといろいろ気になっただけです!」
P「ふーん、そうか」
幸子「そうですとも! うぬぼれないでください!」
P「……幸子の作ったご飯って美味いのかなー」
幸子「うぐっ」
P「そうか」
幸子「そうです! いくらボクがカワイイからって……」
P「だが、虐げられる幸子の可愛さは新鮮だったな」
幸子「なっ……」
P「一生懸命構って欲しくていろいろ遠まわしにアピールする幸子可愛い」
幸子「ち、違います! ちょっといろいろ気になっただけです!」
P「ふーん、そうか」
幸子「そうですとも! うぬぼれないでください!」
P「……幸子の作ったご飯って美味いのかなー」
幸子「うぐっ」
71: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 20:04:31.28 ID:91LOvHrS0
幸子「あれはボクが優しいからプロデューサーさんの体調を気遣って……」
P「そうか」
幸子「そうですとも!」
P「そうかそうか」
幸子「なんですか、気持ち悪い笑みを浮かべないでください! 不愉快です!」
P「幸子は俺のことを嫌ってるのか―」
幸子「そ、そういう意味じゃなくてですね……」
P「……あぁ、そういえば。この前いったケーキ店の優待券がここに2枚あるんだが」
幸子「へ、へぇ……?」
P「いやぁ、美味かったなぁ。今度は誰といこうかな……」
幸子「あ、相手がいないんですか? さびしい人ですね」
P「そうだなー」
P「そうか」
幸子「そうですとも!」
P「そうかそうか」
幸子「なんですか、気持ち悪い笑みを浮かべないでください! 不愉快です!」
P「幸子は俺のことを嫌ってるのか―」
幸子「そ、そういう意味じゃなくてですね……」
P「……あぁ、そういえば。この前いったケーキ店の優待券がここに2枚あるんだが」
幸子「へ、へぇ……?」
P「いやぁ、美味かったなぁ。今度は誰といこうかな……」
幸子「あ、相手がいないんですか? さびしい人ですね」
P「そうだなー」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 20:08:58.95 ID:91LOvHrS0
P「どうしようかなー。この券もったいないなー」
幸子「1人でケーキショップなんて可哀そうな人にしか見られないでしょうね、どうするんですか?」
P「そこなんだよなー。どうしようかなー」
幸子「まぁ、どうしてもっていうならボクが……」
P「よし、今度はみくでも誘うかー」
幸子「!?」
P「……」
幸子「ま、前川さんはきっと甘いものとか……」
P「大好きって言ってたしなー。うん、それがいいかなー」
幸子「うぐぅ……」
幸子「1人でケーキショップなんて可哀そうな人にしか見られないでしょうね、どうするんですか?」
P「そこなんだよなー。どうしようかなー」
幸子「まぁ、どうしてもっていうならボクが……」
P「よし、今度はみくでも誘うかー」
幸子「!?」
P「……」
幸子「ま、前川さんはきっと甘いものとか……」
P「大好きって言ってたしなー。うん、それがいいかなー」
幸子「うぐぅ……」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 20:16:49.58 ID:91LOvHrS0
幸子「ボ、ボクも!」
P「?」
幸子「ボクも……連れて行ってくれてもいいんですよ……?」
P「あー、券に余りが無くてなぁ……」
幸子「……」
P「さて、みくに電話を……」
幸子「待ってください!」
P「うん?」
幸子「……ボ、ボクもいきたいから……連れて行ってください……」
P「……うん、もちろん!」
幸子「や、やった……ってあれ? 券がいっぱい?」
P「そりゃあ仕事でもらったものだし、たくさん融通してもらったわけだよ」
幸子「なっ……」
P「言われなくても連れてく気はあった」
P「?」
幸子「ボクも……連れて行ってくれてもいいんですよ……?」
P「あー、券に余りが無くてなぁ……」
幸子「……」
P「さて、みくに電話を……」
幸子「待ってください!」
P「うん?」
幸子「……ボ、ボクもいきたいから……連れて行ってください……」
P「……うん、もちろん!」
幸子「や、やった……ってあれ? 券がいっぱい?」
P「そりゃあ仕事でもらったものだし、たくさん融通してもらったわけだよ」
幸子「なっ……」
P「言われなくても連れてく気はあった」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 20:21:42.36 ID:91LOvHrS0
幸子「……!」
P「しかし素直な幸子は可愛いなぁ。ついいじわるしたくなる」
幸子「ふ、ふんだ! プロデューサーさんは本当に性格が歪んでますね!」
P「そうかなぁ」
幸子「ボクはどんな風だってカワイイに決まってるでしょう! なんなんですか、もうっ!」
P「何って、プロデューサーだけど」
幸子「そういうことを聞いてるんじゃありません!」
P「そうか」
幸子「そうです!」
P「しかし素直な幸子は可愛いなぁ。ついいじわるしたくなる」
幸子「ふ、ふんだ! プロデューサーさんは本当に性格が歪んでますね!」
P「そうかなぁ」
幸子「ボクはどんな風だってカワイイに決まってるでしょう! なんなんですか、もうっ!」
P「何って、プロデューサーだけど」
幸子「そういうことを聞いてるんじゃありません!」
P「そうか」
幸子「そうです!」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 20:25:10.70 ID:91LOvHrS0
P「まぁまぁ、今度買い物にも付き合うから許してくれよ」
幸子「……買いもの?」
P「なんなら欲しいもの買ってやるから。な?」
幸子「……ふーん……わかりました」
P「お、いいのか?」
幸子「えぇ。ボクが欲しいものはボクに似合うものすべてですから!」
P「えっ」
幸子「男に二言はないですよねぇ、プロデューサーさん?」
P「……」
幸子「あぁ、楽しみだなぁ……ふふーん♪」
P「財布、大丈夫かな……」
幸子「特に、トップアイドルの座なんかはカワイイボクにぴったりですよね♪」
P「えっ?」
おわり
幸子「……買いもの?」
P「なんなら欲しいもの買ってやるから。な?」
幸子「……ふーん……わかりました」
P「お、いいのか?」
幸子「えぇ。ボクが欲しいものはボクに似合うものすべてですから!」
P「えっ」
幸子「男に二言はないですよねぇ、プロデューサーさん?」
P「……」
幸子「あぁ、楽しみだなぁ……ふふーん♪」
P「財布、大丈夫かな……」
幸子「特に、トップアイドルの座なんかはカワイイボクにぴったりですよね♪」
P「えっ?」
おわり
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 20:26:06.33 ID:91LOvHrS0
寝て起きてから体調悪いの
書いてる内容が話題の反復横とびみたいになってきたし投げます
ごめんなさい
保守支援ありがとうございました
書いてる内容が話題の反復横とびみたいになってきたし投げます
ごめんなさい
保守支援ありがとうございました
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 20:27:43.75 ID:+SeY7zWp0
いやいや最高だったおつおつ
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 20:35:39.94 ID:M6Pm5reG0
おつ
Entry ⇒ 2012.10.01 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
伊織「た、台風が怖いわけないじゃない!」
引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348989987/
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:26:27.77 ID:VyT/zgk50
P「じゃあなんで俺の裾を掴んでいる」
伊織「そ、それは、その…」
P「(伊織かわいい)」
伊織「そ、それは、その…」
P「(伊織かわいい)」
4: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:29:17.67 ID:VyT/zgk50
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小鳥「今日は台風が直撃するでしょうねー…」
伊織「えっ!?そうなの?」
小鳥「あら、伊織ちゃんニュースとか見てないの?」
伊織「昨日は疲れてすぐ寝ちゃったし、今日はすぐここにきたし…」
小鳥「今日は台風が直撃するでしょうねー…」
伊織「えっ!?そうなの?」
小鳥「あら、伊織ちゃんニュースとか見てないの?」
伊織「昨日は疲れてすぐ寝ちゃったし、今日はすぐここにきたし…」
7: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:31:23.76 ID:VyT/zgk50
P「とりあえず今日は午後の仕事は全部無くなった」
伊織「えっ…じゃあ私、今日なにしにきたのよっ!」
P「まあまあ伊織、せっかくだし午後まで事務所でゆっくりしていけ」
伊織「…オレンジジュース」
P「はいはい、今用意します。すみません音無さん、ちょっと行って来ます」
小鳥「お気をつけて」
伊織「えっ…じゃあ私、今日なにしにきたのよっ!」
P「まあまあ伊織、せっかくだし午後まで事務所でゆっくりしていけ」
伊織「…オレンジジュース」
P「はいはい、今用意します。すみません音無さん、ちょっと行って来ます」
小鳥「お気をつけて」
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:33:41.52 ID:VyT/zgk50
ヒュー
P「雨は降ってないけど…風が強くなってきたな…」
P「えっと、オレンジ100…と」ポチッ
ガランゴロン
P「ついでに俺のエメマンを」ポチッ
ガランゴロン
P「雨は降ってないけど…風が強くなってきたな…」
P「えっと、オレンジ100…と」ポチッ
ガランゴロン
P「ついでに俺のエメマンを」ポチッ
ガランゴロン
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:35:32.46 ID:VyT/zgk50
ポタッポタポタポタッ ザー
P「つっ…もう降ってきたか…早く帰らなきゃ…っ?」
伊織「べ、別にあんたのために傘二つ持ってるわけじゃないんだからっ…」
P「ははっ、ありがと、伊織」
伊織「か、感謝はいらないからもういっこオレンジジュース」
P「はいはい、お嬢様」
P「つっ…もう降ってきたか…早く帰らなきゃ…っ?」
伊織「べ、別にあんたのために傘二つ持ってるわけじゃないんだからっ…」
P「ははっ、ありがと、伊織」
伊織「か、感謝はいらないからもういっこオレンジジュース」
P「はいはい、お嬢様」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:37:00.36 ID:VyT/zgk50
P「けっこう降ってきたな…」
伊織「そ、そうねっ…」
P「伊織、どうした?」
伊織「な、なにがよっ…」
P「いや、なんか傘が尋常じゃないほど震えてるぞ」
伊織「そ、そそそんなことっないわよ…」ガタガタ
伊織「そ、そうねっ…」
P「伊織、どうした?」
伊織「な、なにがよっ…」
P「いや、なんか傘が尋常じゃないほど震えてるぞ」
伊織「そ、そそそんなことっないわよ…」ガタガタ
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:38:54.97 ID:VyT/zgk50
P「傘が重いのか?」
伊織「そ、そうなのっ!大人用の傘だから、ちょっと重くて…」
P「そっか、じゃあ俺が持ってやるよ」
伊織「ふぇっ?で、でもあんたはどうすんのよ…」
P「一緒に入ればいいじゃないか」
伊織「そうね、一緒に…一緒…?一緒…//////」ボフッ
伊織「そ、そうなのっ!大人用の傘だから、ちょっと重くて…」
P「そっか、じゃあ俺が持ってやるよ」
伊織「ふぇっ?で、でもあんたはどうすんのよ…」
P「一緒に入ればいいじゃないか」
伊織「そうね、一緒に…一緒…?一緒…//////」ボフッ
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:41:03.05 ID:VyT/zgk50
P「いやー相合傘なんて久しいなー」
伊織「///////」
P「伊織、そんな離れてると濡れるぞ」
伊織「べ、別に離れてないわよ…」
P「いやいや、どう見たって離れすぎだろ。ほら、こっち寄って」
伊織「ちょっ!急に肩を掴まないでよっ/////」
伊織「そ、それと…」
P「?」
伊織「///////」
P「伊織、そんな離れてると濡れるぞ」
伊織「べ、別に離れてないわよ…」
P「いやいや、どう見たって離れすぎだろ。ほら、こっち寄って」
伊織「ちょっ!急に肩を掴まないでよっ/////」
伊織「そ、それと…」
P「?」
15: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:44:15.93 ID:VyT/zgk50
伊織「今まで誰と相合傘したことがあるのよ…」
P「えっ?別に、学生時代は友達とかだな。一番最近は律子とか音無さんだけだぞ?」
伊織「学生時代の友達はいいけど…律子と小鳥は女の人じゃない…」
P「それがどうかしたか?」
伊織「あんた…そういうデリカシーってものはないわけ?」
P「?何を言ってるんだ伊織…?」
P「えっ?別に、学生時代は友達とかだな。一番最近は律子とか音無さんだけだぞ?」
伊織「学生時代の友達はいいけど…律子と小鳥は女の人じゃない…」
P「それがどうかしたか?」
伊織「あんた…そういうデリカシーってものはないわけ?」
P「?何を言ってるんだ伊織…?」
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:46:10.17 ID:VyT/zgk50
伊織「あ、相合傘っていうのはね…そのっえっと…」
P「?」
伊織「す、好きな男の子と一緒にしたいことの中でもかなり人気のものなのっ!///」
P「いや、別に律子も音無さんも会社の同僚だから」
伊織「…鈍感…」
P「ん?なんか言ったか?」
伊織「べ、別になんでもないっ!!」
P「?」
伊織「す、好きな男の子と一緒にしたいことの中でもかなり人気のものなのっ!///」
P「いや、別に律子も音無さんも会社の同僚だから」
伊織「…鈍感…」
P「ん?なんか言ったか?」
伊織「べ、別になんでもないっ!!」
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:49:15.43 ID:VyT/zgk50
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P「ただいま」
伊織「…」
春香「あっお帰りなさいプロデューサーさんっ!雨、大丈夫でしたか?」
P「ああ、伊織が傘を持ってきてくれたから大丈夫だったよ」
美希「デコちゃん、抜け駆けはずるいの…」ムスッ
伊織「で、デコちゃん言うな!それに抜け駆けってなによ!」
美希「今日はデコちゃんのデコがデコすぎてついていけないの…あふぅ」
伊織「デコすぎるってなんなのよ!」
P「ただいま」
伊織「…」
春香「あっお帰りなさいプロデューサーさんっ!雨、大丈夫でしたか?」
P「ああ、伊織が傘を持ってきてくれたから大丈夫だったよ」
美希「デコちゃん、抜け駆けはずるいの…」ムスッ
伊織「で、デコちゃん言うな!それに抜け駆けってなによ!」
美希「今日はデコちゃんのデコがデコすぎてついていけないの…あふぅ」
伊織「デコすぎるってなんなのよ!」
18: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:51:25.63 ID:VyT/zgk50
亜美「今日はいおりんの機嫌がオーバーヒートしてますなー」
真美「兄ちゃんのとくこうががくっと下がってしまいましたなー」
やよい「伊織ちゃん、普段はプロデューサーのことすっごく楽しそうに
話してくれるんですよー?」
千早「高槻さん、今度私の家で2人っきりでゆっくりプロデューサーについて
語り合いましょう!2人っきりで」
真美「兄ちゃんのとくこうががくっと下がってしまいましたなー」
やよい「伊織ちゃん、普段はプロデューサーのことすっごく楽しそうに
話してくれるんですよー?」
千早「高槻さん、今度私の家で2人っきりでゆっくりプロデューサーについて
語り合いましょう!2人っきりで」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:55:57.79 ID:VyT/zgk50
雪歩「プロデューサー、お茶、いかがですか?」
P「ああ、ありがとう雪歩。ありがたくいただくよ」
雪歩「い、伊織ちゃんもよかったら…」
伊織「…ありがと」
真「伊織はプロデューサーに対して偉そうなんだよ」
伊織「なっなによ急にっ!」
真「本当のことだよっ!いっつもいっつもプロデューサーをこきつかって!」
伊織「私のプロデューサーなんだから当たり前じゃないっ!」
真「プロデューサーはみんなのプロデューサーだよっ!」
P「まあまあ2人とも…」
真&伊織「うるさいっ!」
P「」
P「ああ、ありがとう雪歩。ありがたくいただくよ」
雪歩「い、伊織ちゃんもよかったら…」
伊織「…ありがと」
真「伊織はプロデューサーに対して偉そうなんだよ」
伊織「なっなによ急にっ!」
真「本当のことだよっ!いっつもいっつもプロデューサーをこきつかって!」
伊織「私のプロデューサーなんだから当たり前じゃないっ!」
真「プロデューサーはみんなのプロデューサーだよっ!」
P「まあまあ2人とも…」
真&伊織「うるさいっ!」
P「」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 16:59:52.68 ID:VyT/zgk50
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
小鳥「もう、ケンカはだめって言ってるじゃない…」
伊織「ごめんなさい」
真「…ごめんなさい」
P「まあ真、俺が好きでやってる事だ。別に伊織が俺をこきつかってるわけではない」
伊織「ほっほらねっプロデューサーならそういってくれると思ったわ」
P「でも俺はお前だけのプロデューサーじゃない。みんなのプロデューサーだ」
伊織「っ!…」
P「それだけはわかってくr「いや」
P「おいおい、わがまま言うなよ」
伊織「そんなの、嫌よ…あんたは、あんたは私のことだけ見てればいいのよっ!」
P「い、おり…?」
小鳥「(無意識の告白キタコレぴよ)」
小鳥「もう、ケンカはだめって言ってるじゃない…」
伊織「ごめんなさい」
真「…ごめんなさい」
P「まあ真、俺が好きでやってる事だ。別に伊織が俺をこきつかってるわけではない」
伊織「ほっほらねっプロデューサーならそういってくれると思ったわ」
P「でも俺はお前だけのプロデューサーじゃない。みんなのプロデューサーだ」
伊織「っ!…」
P「それだけはわかってくr「いや」
P「おいおい、わがまま言うなよ」
伊織「そんなの、嫌よ…あんたは、あんたは私のことだけ見てればいいのよっ!」
P「い、おり…?」
小鳥「(無意識の告白キタコレぴよ)」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:05:06.95 ID:VyT/zgk50
伊織「あんたはそうやっていっつもみんなに良い顔してっ」
伊織「あんたが私をプロデュースしてくれるって知った時、
どれだけ、嬉しかったか…やっと私、デビューできるんだっ…て…」グスッ
P「伊織…」
小鳥「みんな、ここは2人に任せて」
亜美真美「え→」
春香「えーじゃないの2人とも。さ、こっちおいで」
亜美真美「ぶ→」
伊織「あんたが私をプロデュースしてくれるって知った時、
どれだけ、嬉しかったか…やっと私、デビューできるんだっ…て…」グスッ
P「伊織…」
小鳥「みんな、ここは2人に任せて」
亜美真美「え→」
春香「えーじゃないの2人とも。さ、こっちおいで」
亜美真美「ぶ→」
23: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:09:23.67 ID:VyT/zgk50
伊織「私、私ね、デビューするためにいっぱい努力したっ」グスッ
P「うん」
伊織「最初はっプライドだけ高いただのお嬢様で…大人の言う事なんか全く
耳を貸さなくて…」
P「あのころは大変だったなー。仕事先で怒鳴り散らして帰ってっちゃうんだもんな」
伊織「でも、あんたのおかげで、私変われたのよ、ホント…自分でもびっくりするほど
大人になれたわ」
P「ばーか、お前はまだまだ子供だ」ナデナデ
伊織「っ/////な、撫でないで、よ…/////」
P「うん」
伊織「最初はっプライドだけ高いただのお嬢様で…大人の言う事なんか全く
耳を貸さなくて…」
P「あのころは大変だったなー。仕事先で怒鳴り散らして帰ってっちゃうんだもんな」
伊織「でも、あんたのおかげで、私変われたのよ、ホント…自分でもびっくりするほど
大人になれたわ」
P「ばーか、お前はまだまだ子供だ」ナデナデ
伊織「っ/////な、撫でないで、よ…/////」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:11:18.26 ID:VyT/zgk50
伊織「でもあんたは…私一人だけを見るわけにはいかなかった」
P「まあ、俺と律子の2人しかいないからな」
伊織「それが私には…辛かったのよ、とても…」
伊織「いつも隣にいてくれて、服を一緒に見に行ったり、遊園地に行ったり
いつも私が頼むとすぐに、オレンジジュースを、買ってきてくれて…」
P「まあ、俺と律子の2人しかいないからな」
伊織「それが私には…辛かったのよ、とても…」
伊織「いつも隣にいてくれて、服を一緒に見に行ったり、遊園地に行ったり
いつも私が頼むとすぐに、オレンジジュースを、買ってきてくれて…」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:14:49.23 ID:VyT/zgk50
伊織「そんなあんたが、他の子と、楽しそうに笑ってるのを見ると、胸が、痛むの…」
P「伊織…?」
伊織「わ、わたしあんたがっ「プロデューサーさん、大変ですっ!」
P「どうしました?」
小鳥「あずささんから、この台風の中道に迷ったって、今公衆電話から電話が…」
P「っ!探しに行ってきますっ!」ダッ
伊織「…私も行くわ」ダッ
小鳥「伊織ちゃん、ファイト」
P「伊織…?」
伊織「わ、わたしあんたがっ「プロデューサーさん、大変ですっ!」
P「どうしました?」
小鳥「あずささんから、この台風の中道に迷ったって、今公衆電話から電話が…」
P「っ!探しに行ってきますっ!」ダッ
伊織「…私も行くわ」ダッ
小鳥「伊織ちゃん、ファイト」
28: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:17:47.96 ID:VyT/zgk50
ザー
P「す、すごい雨だな…傘なんか意味ないぞ…」
伊織「だ、だから雨合羽持ってったほうがいいって言ったじゃないっ…」
P「そ、それにしても手がかりもなしにどうやってあずささんを探せば…」
伊織「あんたならいつもみたいに勘で見つかるわよ」
P「だ、といいんだがな」
伊織「雨が強すぎて、目、があけれ、ない…」
P「伊織、俺の手をしっかり握っとけ」
伊織「う、うん…///」
P「す、すごい雨だな…傘なんか意味ないぞ…」
伊織「だ、だから雨合羽持ってったほうがいいって言ったじゃないっ…」
P「そ、それにしても手がかりもなしにどうやってあずささんを探せば…」
伊織「あんたならいつもみたいに勘で見つかるわよ」
P「だ、といいんだがな」
伊織「雨が強すぎて、目、があけれ、ない…」
P「伊織、俺の手をしっかり握っとけ」
伊織「う、うん…///」
29: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:21:57.07 ID:VyT/zgk50
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P「確かここらへんに、あずささんの好きな喫茶店が」
あずさ「あら~プロデューサーさん~こっちですよ~!」
P「あ、あずささんっ!大丈夫ですか?」タッタッ
あずさ「ええ、やっぱりプロデューサーさんは、私をいつも見つけてくれるんですね」
P「そりゃあなたのプロデューサーですからね」
あずさ「それだけじゃないかもしれませんよ~うふふ」
P「えっえっ?」
伊織「…」
P「確かここらへんに、あずささんの好きな喫茶店が」
あずさ「あら~プロデューサーさん~こっちですよ~!」
P「あ、あずささんっ!大丈夫ですか?」タッタッ
あずさ「ええ、やっぱりプロデューサーさんは、私をいつも見つけてくれるんですね」
P「そりゃあなたのプロデューサーですからね」
あずさ「それだけじゃないかもしれませんよ~うふふ」
P「えっえっ?」
伊織「…」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:34:14.44 ID:VyT/zgk50
P「ただいま帰りました」
伊織「ただいま」
あずさ「帰りました~」
小鳥「おかえりなさいプロデューサーさん、あずささん、伊織ちゃん」
小鳥「他のみんなは早めに帰らせておきました~っって、べたべたじゃないですか
2人とも!」
P「いや~傘が壊れちゃって…」
伊織「もうっ最悪!」
あずさ「あらあら~」
小鳥「あずささんはちゃんと雨合羽かぶってたんですね」
あずさ「はい~。プロデューサーさんが、持っていけって」
伊織「…」
伊織「ただいま」
あずさ「帰りました~」
小鳥「おかえりなさいプロデューサーさん、あずささん、伊織ちゃん」
小鳥「他のみんなは早めに帰らせておきました~っって、べたべたじゃないですか
2人とも!」
P「いや~傘が壊れちゃって…」
伊織「もうっ最悪!」
あずさ「あらあら~」
小鳥「あずささんはちゃんと雨合羽かぶってたんですね」
あずさ「はい~。プロデューサーさんが、持っていけって」
伊織「…」
34: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:36:05.81 ID:VyT/zgk50
小鳥「さ、風邪ひいちゃうといけないから、伊織ちゃんを送ってってくださいプロデューサーさん」
P「はい、任せてください」
あずさ「私は小鳥さんと一緒にここで過ごすわ~」
P「はは、あんま飲みすぎないでくださいね」
伊織「…」
P「なあ、伊織?」
伊織「なによ」
P「はい、任せてください」
あずさ「私は小鳥さんと一緒にここで過ごすわ~」
P「はは、あんま飲みすぎないでくださいね」
伊織「…」
P「なあ、伊織?」
伊織「なによ」
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:38:27.45 ID:VyT/zgk50
P「お前、台風が怖いのか?」
伊織「た、台風が怖いわけないじゃない!」
P「じゃあなんで俺の裾を掴んでいる」
伊織「そ、それはその…」
P「ん?」
伊織「こうしてると落ち着くの…///」
小鳥「(なんか違うとこにストライクキタコレ)
P「そ、そうか。じゃあ行くぞ」
伊織「うん////」
伊織「た、台風が怖いわけないじゃない!」
P「じゃあなんで俺の裾を掴んでいる」
伊織「そ、それはその…」
P「ん?」
伊織「こうしてると落ち着くの…///」
小鳥「(なんか違うとこにストライクキタコレ)
P「そ、そうか。じゃあ行くぞ」
伊織「うん////」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:53:57.18 ID:VyT/zgk50
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
ブーン
P「しっかしワイパーの速さが追いつかないな…」
伊織「そうね…」
P「またあの風格ただよう執事さんに会わなきゃいけないのか…」
伊織「別にただの執事よ」
P「でもこんなべたべたで会うのはどうかと思う」
伊織「私も早く着替えたいわ」
P「男の人の前でそういうこというな」
伊織「後ろよ」
ブーン
P「しっかしワイパーの速さが追いつかないな…」
伊織「そうね…」
P「またあの風格ただよう執事さんに会わなきゃいけないのか…」
伊織「別にただの執事よ」
P「でもこんなべたべたで会うのはどうかと思う」
伊織「私も早く着替えたいわ」
P「男の人の前でそういうこというな」
伊織「後ろよ」
40: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 17:55:26.19 ID:VyT/zgk50
P「屁理屈を言うな」
伊織「私の家だと遠すぎて風邪ひいちゃうわ」
P「かもな」
伊織「だから、あんたの家でシャワー浴びてくわ」
P「そうだな…ってえええええええええええ」
伊織「私の家だと遠すぎて風邪ひいちゃうわ」
P「かもな」
伊織「だから、あんたの家でシャワー浴びてくわ」
P「そうだな…ってえええええええええええ」
42: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:00:58.09 ID:VyT/zgk50
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
P「ど、どうぞ」
伊織「え、ええ。お邪魔させてもらうわ」
P「き、着替えとかどうする?」
伊織「あ、あんたのTシャツとか適当に着れば良いでしょ」
P「そ、そっかじゃあてきとうに準備しとくぞ」
伊織「じゃ、シャワー借りるわね」
P「ど、どうぞ」
伊織「え、ええ。お邪魔させてもらうわ」
P「き、着替えとかどうする?」
伊織「あ、あんたのTシャツとか適当に着れば良いでしょ」
P「そ、そっかじゃあてきとうに準備しとくぞ」
伊織「じゃ、シャワー借りるわね」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:17:50.31 ID:VyT/zgk50
ジャー
P「アイドルが自分の家でシャワーを浴びてるとかどんな状況だよ全く…」
P「台風も捨てたモンじゃないな」
伊織「お、お待たせ///」
P「い、伊織なんだその格好は」
伊織「い、いいじゃない別に//////」
P「い、いやでもバスタオルだけっていうのは…」
伊織「いいから!あんたもシャワーあびてきなさいっ!////」
P「お、おお」
P「アイドルが自分の家でシャワーを浴びてるとかどんな状況だよ全く…」
P「台風も捨てたモンじゃないな」
伊織「お、お待たせ///」
P「い、伊織なんだその格好は」
伊織「い、いいじゃない別に//////」
P「い、いやでもバスタオルだけっていうのは…」
伊織「いいから!あんたもシャワーあびてきなさいっ!////」
P「お、おお」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:19:28.79 ID:VyT/zgk50
ジャー
P「あいつは全く何を考えてるんだか…」
P「いくらまだ中学生とはいえ意外とスタイルいいからなあいつ…」
P「いやしかし俺はロリコン、ではない…はずだ」
P「あいつは全く何を考えてるんだか…」
P「いくらまだ中学生とはいえ意外とスタイルいいからなあいつ…」
P「いやしかし俺はロリコン、ではない…はずだ」
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:24:31.11 ID:VyT/zgk50
P「(ここはハイテンションでいこう)」
P「いーおりん、お・ま・た・せ?」
伊織「いや、でもまだ中学生だしさすがに最後までって言うのはだめよね、うん。
第一あいつご、ごごゴムとかちゃんと持ってるのかしら…」ブツブツ
P「」
伊織「あっ…////い、いらっしゃい」
P「いらっしゃいってなんだよ////」
P「いーおりん、お・ま・た・せ?」
伊織「いや、でもまだ中学生だしさすがに最後までって言うのはだめよね、うん。
第一あいつご、ごごゴムとかちゃんと持ってるのかしら…」ブツブツ
P「」
伊織「あっ…////い、いらっしゃい」
P「いらっしゃいってなんだよ////」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:25:47.57 ID:VyT/zgk50
伊織「あ、服、着てるんだ…」
P「あ、当たり前だ!」
伊織「よ、横、座りなさいよ…」
P「お、おう」
伊織「///」
P「/////」
P「あ、当たり前だ!」
伊織「よ、横、座りなさいよ…」
P「お、おう」
伊織「///」
P「/////」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:28:38.14 ID:VyT/zgk50
P・伊織「あ、あの」
伊織「な、なによ…////」
P「とりあえずお前、服着ろよ/////」
伊織「い、いやっ////」
P「なんでだよ…・」
伊織「だ、だって、その…」
伊織「な、なによ…////」
P「とりあえずお前、服着ろよ/////」
伊織「い、いやっ////」
P「なんでだよ…・」
伊織「だ、だって、その…」
60: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:31:06.82 ID:VyT/zgk50
P「アイドルがそんな格好で男の家にいていいのか?スーパーアイドルなんだろ?」
伊織「す、スーパーアイドルにもプライベートってものがあるのよ」
P「いや、しかしだな…」
伊織「…なに…しって…」
P「?」
伊織「そんなに私って魅力ないの?」
P「は?何を言ってるんだ伊織「だって!」
伊織「なんで、なん、で…なんで何もしてこないのよぉ~…」グスッ
P「伊織…」
伊織「す、スーパーアイドルにもプライベートってものがあるのよ」
P「いや、しかしだな…」
伊織「…なに…しって…」
P「?」
伊織「そんなに私って魅力ないの?」
P「は?何を言ってるんだ伊織「だって!」
伊織「なんで、なん、で…なんで何もしてこないのよぉ~…」グスッ
P「伊織…」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:32:23.70 ID:VyT/zgk50
伊織「わ、私は、あんたが好きなの…」グスッ
P「ありがとうな」
伊織「だから、ね?その…あんたが喜ぶ事、してあげたいのよっ」グスッ
P「…」
P「ありがとうな」
伊織「だから、ね?その…あんたが喜ぶ事、してあげたいのよっ」グスッ
P「…」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:34:13.48 ID:VyT/zgk50
P「悪いが俺はお前とそういうことをしたって喜んだりしない」
67: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:38:24.45 ID:pQKFHHBM0
は?
68: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:39:20.13 ID:nu1XFLFY0
未成年なうえに所属アイドルに手を出したらいかんでしょ、そら
69: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:40:07.76 ID:VyT/zgk50
伊織「っ…そう…わかったわ…ごめんなさい…」グスッ
伊織「私はあんたに嫌われていたのね…そりゃそうよね、こんな偉そうな態度ばっかりで
あんたに感謝の言葉一つ言えずに…」
伊織「私がバカだったわ…じゃあ、ね…グスッ」ダッ
P「待て伊織」
伊織「な、なによ…も、もういいのよ私のことは…グスッアイドルはちゃんと続けるから
心配はいらないわ…」グスッ
伊織「私はあんたに嫌われていたのね…そりゃそうよね、こんな偉そうな態度ばっかりで
あんたに感謝の言葉一つ言えずに…」
伊織「私がバカだったわ…じゃあ、ね…グスッ」ダッ
P「待て伊織」
伊織「な、なによ…も、もういいのよ私のことは…グスッアイドルはちゃんと続けるから
心配はいらないわ…」グスッ
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:41:55.70 ID:VyT/zgk50
P「なあ、一ついいか?」
伊織「な、によ…」
P「お前はなんでアイドルになったんだ?」
伊織「そ、それはお父様やお兄様に認めてもらうためよ」
P「その目標に向かってお前は頑張ってきたよな」
伊織「そ、そんなことは今関係ないじゃないっ!」
P「関係あるんだよっ!」
伊織「っ!」
伊織「な、によ…」
P「お前はなんでアイドルになったんだ?」
伊織「そ、それはお父様やお兄様に認めてもらうためよ」
P「その目標に向かってお前は頑張ってきたよな」
伊織「そ、そんなことは今関係ないじゃないっ!」
P「関係あるんだよっ!」
伊織「っ!」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:43:57.84 ID:VyT/zgk50
P「せっかくお前は今、トップと言って良いくらいの人気アイドルになれた」
P「それなのに、思春期の恋愛感情なんかに任せてこんなことをして」
P「お前はそれでいいのか?なあ、水瀬伊織!」
伊織「…」
P「お前はそんなくだらない人間じゃないだろ!」
伊織「くだらないってなによ…私のこの気持ちは!くだらなくなんかない!」
P「それなのに、思春期の恋愛感情なんかに任せてこんなことをして」
P「お前はそれでいいのか?なあ、水瀬伊織!」
伊織「…」
P「お前はそんなくだらない人間じゃないだろ!」
伊織「くだらないってなによ…私のこの気持ちは!くだらなくなんかない!」
74: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:47:46.33 ID:VyT/zgk50
P「くだらない。俺はそんなこと言うお前は大嫌いだ」
伊織「っ…もういいわ。かえ、る」
P「伊織、お前はホントプライドが高いな」
伊織「なによ、いまさら説教なんて…」
P「お前は自分に自信があって、でもちゃんと周りの人のことも考えれて」
P「だからこそ自分のミスが許せなくて、次は失敗しないんだってがんばって」
P「ただお前はまだ子供だ。だからそういう感情に流される」
伊織「っ!もういいわよ説教は!」
伊織「っ…もういいわ。かえ、る」
P「伊織、お前はホントプライドが高いな」
伊織「なによ、いまさら説教なんて…」
P「お前は自分に自信があって、でもちゃんと周りの人のことも考えれて」
P「だからこそ自分のミスが許せなくて、次は失敗しないんだってがんばって」
P「ただお前はまだ子供だ。だからそういう感情に流される」
伊織「っ!もういいわよ説教は!」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:48:57.14 ID:upIg+fX70
このPは童貞
童貞の俺が言うんだから間違いない
童貞の俺が言うんだから間違いない
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:49:04.97 ID:VyT/zgk50
P「そんなこと全部ひっくるめて、お前が好きだよ、伊織」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:53:12.50 ID:CzmByIn60
ああこれは非童貞ですわ
82: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 18:55:28.56 ID:VyT/zgk50
伊織「ふぇっ!?///////」
P「だからな、伊織…」ギュッ
伊織「あっ////」
P「今はこれで、我慢してくれ」チュッ
伊織「ん…////わ、わかったわ/////」
P「だからな、伊織…」ギュッ
伊織「あっ////」
P「今はこれで、我慢してくれ」チュッ
伊織「ん…////わ、わかったわ/////」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 19:02:31.01 ID:VyT/zgk50
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
伊織「あ、雨が強いわね…」ギュッ
P「おい伊織、20にもなって台風が怖いのか?」
伊織「た、台風が怖いわけないじゃない!」
完
伊織「あ、雨が強いわね…」ギュッ
P「おい伊織、20にもなって台風が怖いのか?」
伊織「た、台風が怖いわけないじゃない!」
完
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 19:04:16.17 ID:jg/e5Bsh0
乙!
87: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 19:08:38.87 ID:ksnSIkZm0
乙
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/30(日) 19:15:55.83 ID:BfvwKkZ/0
おつー
Entry ⇒ 2012.10.01 | Category ⇒ アイマスSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
棚町薫「アタシが〝薫〟と呼ばれる理由」
引用元: http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1348839510/
橘(……ッ! どうする、まずは何をしてくるか確認を───)
ゴビュッ!
橘「……!?」
棚町「───あら……」すた…
橘(な、なんだっ…!? 今の速さは…!)
棚町「…避けるのね、やるじゃない」
橘「っ…!」
棚町「アタシの回し蹴りを避けるのは───……ふふっ」
棚町「アンタが初めてよッ!」ブン!
橘「うわあああっ!?」ひょい
棚町「ッ…そう躱すと思ってたわ! おりゃっ!」ぎゅるびゅる
橘(何!? 回転蹴りで行った威力を抑えること無くまたその場にて回転…!
そして勢いに乗ったまま、力強く放つその左手は……!)
ブン!
橘「───ごはぁっ!?」ドス!
橘「じゃあ誰かが連れて行かれたとか、そういったことじゃないんだね」
「えっ? まさか、そんなこと!」
「ありえないよっ…!」
橘「…うん、だと思った」
橘(田中さんが言っていたことと、
少し矛盾がある…どこから聞いた話か分からないけど、所詮は噂程度)
橘(ったく、それを真っ向から信じやがって……何やってるんだよ、アイツはっ)
橘(…だけど、あれから全く女子トイレから出てこないだなんて)
「…ど、どうする?」
「やっぱり、先生を呼びいったほうが…ちょうどウチら自習中だし…職員室に行けば…」
橘「っ……ちょっと、だけ待ってくれないかな!」
「えっ…?」
梅原「あの男は……あそこで頑張ってやがる男は、そういう奴なんだよ」
棚町「………」
純一「───……!?」
蒔原「───くすくす…」
棚町「……どうして、言い切れるのよ」
梅原「なんで知ってるかってか? …そりゃまあ、俺だって知りたい」
梅原「だけど、アイツは知ってた。俺にそうやって…伝えてきたんだ」
『──僕はそれでも、好きだから』
梅原「っ……アイツは、馬鹿なやつだ。本当に、俺だって…止めてやりてぇよ」
梅原「だけど、橘は……好きだからって、自分が初めて好きになった女の子だからって…」
1: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 22:38:30.18 ID:AdcMIM2k0
中学生時代
橘「ご、誤解だって! 僕は決して…っ!」
棚町「誰だってそう言うのよ、こういうときは絶対にね」
橘「違うよ! いや、違わなくも無いけど……でも、絶対にそうとは言い切れないって!」
棚町「へェー、じゃあ認めるのね?」
橘「ち、ちがっ……そうじゃない! そうじゃなくてッ!」
棚町「……アンタの意見はもうどうだっていいの、このアタシがいる時点で」
棚町「アンタの罪はもう決まったも当然」
橘(ぐぉっ……な、なんなんだこの娘っ…!?)
棚町「いいから、大人しくそれなりの……アタシからの対処を受けなさい」ズチャッ…
橘「ひっ…!」
棚町「この、ストーカーッ!!」
橘「ご、誤解だって! 僕は決して…っ!」
棚町「誰だってそう言うのよ、こういうときは絶対にね」
橘「違うよ! いや、違わなくも無いけど……でも、絶対にそうとは言い切れないって!」
棚町「へェー、じゃあ認めるのね?」
橘「ち、ちがっ……そうじゃない! そうじゃなくてッ!」
棚町「……アンタの意見はもうどうだっていいの、このアタシがいる時点で」
棚町「アンタの罪はもう決まったも当然」
橘(ぐぉっ……な、なんなんだこの娘っ…!?)
棚町「いいから、大人しくそれなりの……アタシからの対処を受けなさい」ズチャッ…
橘「ひっ…!」
棚町「この、ストーカーッ!!」
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 22:39:17.25 ID:AdcMIM2k0
数分前
駅前ゲーセン
橘(……ふぅ)
橘(確かこの辺に来てたはずだ、後ろ姿しか見えなかったけど…)
橘「…居るのかな、この近くに」
橘「少し、探してみるか……この辺は僕も詳しいし」すた
どんっ
橘「───あ、すみません…!」
「あ、こっちこそすみませんっ」
橘「前を向いていなかったもので……」
棚町「まあ、こっちも見てなかったので……」
橘「ん?」
橘(あれ、この髪型どっかで見た事あるような……)ちらっ
棚町「…?」
橘(………。あ、輝日東中の核弾頭!!)
駅前ゲーセン
橘(……ふぅ)
橘(確かこの辺に来てたはずだ、後ろ姿しか見えなかったけど…)
橘「…居るのかな、この近くに」
橘「少し、探してみるか……この辺は僕も詳しいし」すた
どんっ
橘「───あ、すみません…!」
「あ、こっちこそすみませんっ」
橘「前を向いていなかったもので……」
棚町「まあ、こっちも見てなかったので……」
橘「ん?」
橘(あれ、この髪型どっかで見た事あるような……)ちらっ
棚町「…?」
橘(………。あ、輝日東中の核弾頭!!)
5: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 22:40:04.25 ID:AdcMIM2k0
橘(近辺の中学生、男女問はず名を知らないものは居ない──……あの有名な豪快女じゃないか!)
棚町「………」
橘(残した伝説は数知れず、ムカツイた男子を歩道橋から突き落としそうとしたり!
何も関係のない女子を転校にまで追いやったと言われる中学生の悪魔ッ……!!)
橘(……えーと、それで、名前はなんて言ったんだっけ?)
棚町「…まあ、いいわ。ちょっとアンタに聞きたいことがあるんだけど、いいかしら?」
橘「うぇっ!?」びくぅ!
棚町「…うぇ?」
橘「あ、あははっ……いや、なんでもない! 何でもないよっ!」
棚町「あ、そうなの…? 変なやつね」
橘(あ、危なかった…! 変にご機嫌損ねたら、僕まで何をされるかわかったもんじゃないよ…っ!)
棚町「…それで、ちょっと聞きたいんだけど」
橘「は、はいィ! なんでしょうかっ!?」
棚町「……この辺で、ここまでの髪の長さの女の子。見なかった?」ちょんちょん
橘「え? えーっと、女の子…?」
棚町「………」
橘(残した伝説は数知れず、ムカツイた男子を歩道橋から突き落としそうとしたり!
何も関係のない女子を転校にまで追いやったと言われる中学生の悪魔ッ……!!)
橘(……えーと、それで、名前はなんて言ったんだっけ?)
棚町「…まあ、いいわ。ちょっとアンタに聞きたいことがあるんだけど、いいかしら?」
橘「うぇっ!?」びくぅ!
棚町「…うぇ?」
橘「あ、あははっ……いや、なんでもない! 何でもないよっ!」
棚町「あ、そうなの…? 変なやつね」
橘(あ、危なかった…! 変にご機嫌損ねたら、僕まで何をされるかわかったもんじゃないよ…っ!)
棚町「…それで、ちょっと聞きたいんだけど」
橘「は、はいィ! なんでしょうかっ!?」
棚町「……この辺で、ここまでの髪の長さの女の子。見なかった?」ちょんちょん
橘「え? えーっと、女の子…?」
6: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 22:44:30.54 ID:AdcMIM2k0
橘(この辺までって……結構短いよな、そんな子いたっけ?)
棚町「ま、知らないっていうならそれでいいわよ」
橘「あ、うん……ごめん、別に僕は見かけてはない……かな?」
棚町「そっか、ん、まあてんきゅ。それじゃあこれで」
橘「う、うん」
棚町「…ったく、どこ言ったっていうのよ恵子は」すたすた…
橘「………」
橘(誰か探してるのかな? ここのゲーセン、けっこう広いし…)
橘「……あのっ」
棚町「……ん? なに?」
橘(あ、なに呼び止めちゃってるの僕!?)
棚町「……なによ?」
橘「あっ……えっと、あのその…!」
棚町「……」じぃー
橘(めちゃくちゃ見られてる…! そりゃそうだ! 呼び止めたの僕だもの!)
棚町「ま、知らないっていうならそれでいいわよ」
橘「あ、うん……ごめん、別に僕は見かけてはない……かな?」
棚町「そっか、ん、まあてんきゅ。それじゃあこれで」
橘「う、うん」
棚町「…ったく、どこ言ったっていうのよ恵子は」すたすた…
橘「………」
橘(誰か探してるのかな? ここのゲーセン、けっこう広いし…)
橘「……あのっ」
棚町「……ん? なに?」
橘(あ、なに呼び止めちゃってるの僕!?)
棚町「……なによ?」
橘「あっ……えっと、あのその…!」
棚町「……」じぃー
橘(めちゃくちゃ見られてる…! そりゃそうだ! 呼び止めたの僕だもの!)
9: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 22:48:40.18 ID:AdcMIM2k0
橘「あのー……その、ゴクリ……ぼ、僕も!」
棚町「僕も?」
橘「───僕も一緒に、探そう……かな?」
棚町「は?」
現在
棚町「覚悟しなさいよッ!」
橘(それからどうしてこの流れになったんだ……)
棚町「最初からな~んか、怪しかったのよね~……このアタシを見る目つきとか、まるで品定めしてるよな感じでッ」
橘「し、品定めって……!」
棚町「いいからおとなしくしてなさい、警備員着ちゃうじゃない…その前に一発、腹にドカンと……」すた…
橘「うひっ…!?」
橘(こえええ! 恐いよ! これが普通の女の子が出していいオーラなの?!
僕は絶対に、これからさきこんな恐い女の子は出会わないはずだよ…! くそ、なんとして切り抜けなきゃ…!)
棚町「僕も?」
橘「───僕も一緒に、探そう……かな?」
棚町「は?」
現在
棚町「覚悟しなさいよッ!」
橘(それからどうしてこの流れになったんだ……)
棚町「最初からな~んか、怪しかったのよね~……このアタシを見る目つきとか、まるで品定めしてるよな感じでッ」
橘「し、品定めって……!」
棚町「いいからおとなしくしてなさい、警備員着ちゃうじゃない…その前に一発、腹にドカンと……」すた…
橘「うひっ…!?」
橘(こえええ! 恐いよ! これが普通の女の子が出していいオーラなの?!
僕は絶対に、これからさきこんな恐い女の子は出会わないはずだよ…! くそ、なんとして切り抜けなきゃ…!)
10: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 22:53:55.04 ID:AdcMIM2k0
橘(……ッ! どうする、まずは何をしてくるか確認を───)
ゴビュッ!
橘「……!?」
棚町「───あら……」すた…
橘(な、なんだっ…!? 今の速さは…!)
棚町「…避けるのね、やるじゃない」
橘「っ…!」
棚町「アタシの回し蹴りを避けるのは───……ふふっ」
棚町「アンタが初めてよッ!」ブン!
橘「うわあああっ!?」ひょい
棚町「ッ…そう躱すと思ってたわ! おりゃっ!」ぎゅるびゅる
橘(何!? 回転蹴りで行った威力を抑えること無くまたその場にて回転…!
そして勢いに乗ったまま、力強く放つその左手は……!)
ブン!
橘「───ごはぁっ!?」ドス!
11: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 22:59:22.56 ID:AdcMIM2k0
棚町「……ヒ~トッ!」にやっ
橘「ぐっ……」よろ…
棚町「…嘘、耐えるんだ、ひゅ~♪」
橘「……っはぁ!」
棚町「………」
橘(…い、今の拳の重さはなんなんだよ…バケモノかよ、女の子なのかよ本当に…!)
棚町「だけど、そんな対応じゃー…アタシの気も少し、晴れないわね」
橘(ああ、よかった…! お腹の中に、三冊分お宝本を隠しておいて…! だいぶ、衝撃が薄れたよ…!)
棚町「………」すっ
橘(だけど──この次が来る、次はお腹以外にくる可能性だってあるはずだ……!)ババ!
棚町「…逃げないのね」
橘「ッ……あ、当たり前だよ! 言われもないことでっ、振るわれる暴力にっ…!」
橘「僕はっ……決して屈しないのだから!」
橘「ぐっ……」よろ…
棚町「…嘘、耐えるんだ、ひゅ~♪」
橘「……っはぁ!」
棚町「………」
橘(…い、今の拳の重さはなんなんだよ…バケモノかよ、女の子なのかよ本当に…!)
棚町「だけど、そんな対応じゃー…アタシの気も少し、晴れないわね」
橘(ああ、よかった…! お腹の中に、三冊分お宝本を隠しておいて…! だいぶ、衝撃が薄れたよ…!)
棚町「………」すっ
橘(だけど──この次が来る、次はお腹以外にくる可能性だってあるはずだ……!)ババ!
棚町「…逃げないのね」
橘「ッ……あ、当たり前だよ! 言われもないことでっ、振るわれる暴力にっ…!」
橘「僕はっ……決して屈しないのだから!」
12: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:04:42.03 ID:AdcMIM2k0
橘「………」
棚町「………」
橘(───でも、どうして僕…ストーカーって呼ばれてるんだろう…)
橘(んー、なにが行けなかったのかな……もしかして、彼女に僕が)
橘(今日はどんな悪事を働いてるの? とか、今日はどれだけの男子を泣かしたの?)
橘(とか、言ったからかなぁ……え、でも不良とかってそれを誇りに思ってるとか漫画に書いてたようなきがするんだけど…)
棚町(コイツは絶対にそうだわ……! 最近、アタシの後ろで視線を感じる正体…!)
棚町(しかも、コイツが言ったこと全部……最近アタシがやったこと言い当ててるし、なによ…どうして男子を殴ったこと知ってるのよ…)
棚町(ちょっと酷くやりすぎちゃったから、誰にも言わないようソイツに強く言っておいたのにッ……)
棚町&橘(とにかく、コイツは危険……ッ!)
橘「……くっ」
棚町「くっ……」
棚町「………」
橘(───でも、どうして僕…ストーカーって呼ばれてるんだろう…)
橘(んー、なにが行けなかったのかな……もしかして、彼女に僕が)
橘(今日はどんな悪事を働いてるの? とか、今日はどれだけの男子を泣かしたの?)
橘(とか、言ったからかなぁ……え、でも不良とかってそれを誇りに思ってるとか漫画に書いてたようなきがするんだけど…)
棚町(コイツは絶対にそうだわ……! 最近、アタシの後ろで視線を感じる正体…!)
棚町(しかも、コイツが言ったこと全部……最近アタシがやったこと言い当ててるし、なによ…どうして男子を殴ったこと知ってるのよ…)
棚町(ちょっと酷くやりすぎちゃったから、誰にも言わないようソイツに強く言っておいたのにッ……)
棚町&橘(とにかく、コイツは危険……ッ!)
橘「……くっ」
棚町「くっ……」
13: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:08:48.09 ID:AdcMIM2k0
橘(と、とにかくヤラレっぱなしはダメだ…! なにか打開を得る場面を作り出さないと…!)
橘「……僕は、ひとつだけお前に言いたいことがある!」
棚町「……なによ」
橘「お前は……」
橘(えーと、何を言おうかな……)
橘「───そんなんじゃ、探してる人には会えないぞ!」
棚町「ッ……!?」
橘(こ、こんな感じかな…? そ、そうだよ! こんな風に騒ぎを起こしてしまったら、
探し人にも逢えるはずなんてないよ、絶対に…!)
棚町(こ、コイツッ……! 恵子の場所を知ってるの!?
もしかして、アタシがどれだけ探しても見つからない理由って……もしかしてっ!)
棚町「……良い度胸ね、アンタ」
橘「え?」
棚町「いいわよ、受けて立ってあげる……このアタシが目の前に居るんだから、そんなフザけたことはしなくもいい……」ぎりりっ
橘「……僕は、ひとつだけお前に言いたいことがある!」
棚町「……なによ」
橘「お前は……」
橘(えーと、何を言おうかな……)
橘「───そんなんじゃ、探してる人には会えないぞ!」
棚町「ッ……!?」
橘(こ、こんな感じかな…? そ、そうだよ! こんな風に騒ぎを起こしてしまったら、
探し人にも逢えるはずなんてないよ、絶対に…!)
棚町(こ、コイツッ……! 恵子の場所を知ってるの!?
もしかして、アタシがどれだけ探しても見つからない理由って……もしかしてっ!)
棚町「……良い度胸ね、アンタ」
橘「え?」
棚町「いいわよ、受けて立ってあげる……このアタシが目の前に居るんだから、そんなフザけたことはしなくもいい……」ぎりりっ
14: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:12:25.27 ID:AdcMIM2k0
橘「………」
橘「え?」
棚町「その腐った人格を……このアタシの拳で、叩きなおしてあげるから…ッ」
橘「え、ちょ、まって!」
棚町「問答無用ッ!」
橘「ふぇっ!?」
棚町「アンタをボッコボコにした後にッ……恵子の居場所も、吐いてもらうわよっ!」だっ
橘「ひぃいい!?」
「───きゃあっ!?」
棚町「っ……!?」ぴたっ
橘「っ……ひぃいっ……」がくがく…
棚町(この声……恵子、の声よね…?)
棚町「───恵子っ!? どこにいるのっ!?」ばっ
橘「え?」
棚町「その腐った人格を……このアタシの拳で、叩きなおしてあげるから…ッ」
橘「え、ちょ、まって!」
棚町「問答無用ッ!」
橘「ふぇっ!?」
棚町「アンタをボッコボコにした後にッ……恵子の居場所も、吐いてもらうわよっ!」だっ
橘「ひぃいい!?」
「───きゃあっ!?」
棚町「っ……!?」ぴたっ
橘「っ……ひぃいっ……」がくがく…
棚町(この声……恵子、の声よね…?)
棚町「───恵子っ!? どこにいるのっ!?」ばっ
16: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:15:15.61 ID:AdcMIM2k0
たったったった!
橘「ううっ…顔だけは、顔だけはやめて……」
橘「……ん? あれ?」きょろ…
橘「……」
橘「どっか、居なくなった…?」
~~~~~
棚町「恵子っ!?」
「や、やめてくださいっ…」
男子「ねえ、いいじゃん? 暇なんでしょ?」
「だ、だから私は友達と待ち合わせをしててっ…」
男子「なーにいってるの、どこにも居ないじゃん。それにここまで付いてきたんだから、それなりの…ね?」
「う、ううっ……」
棚町「………居た…」ズンズン…
橘「ううっ…顔だけは、顔だけはやめて……」
橘「……ん? あれ?」きょろ…
橘「……」
橘「どっか、居なくなった…?」
~~~~~
棚町「恵子っ!?」
「や、やめてくださいっ…」
男子「ねえ、いいじゃん? 暇なんでしょ?」
「だ、だから私は友達と待ち合わせをしててっ…」
男子「なーにいってるの、どこにも居ないじゃん。それにここまで付いてきたんだから、それなりの…ね?」
「う、ううっ……」
棚町「………居た…」ズンズン…
17: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:18:15.67 ID:AdcMIM2k0
「で、でもっ…」
男子「ね? ほら、こんなゲーセンよりもいいところ知ってっから───」
棚町「──それなら、アタシも知ってるわよ…この場所よりも、良い所」
男子「え?」
「あっ……」
棚町「それは……こんな場所よっ!」ぐいっ!
男子「うわぁっ!?」
どん!
棚町「………」
男子「なッ……ちょっ…お前ッ…!」
「あ、か、薫……!」
棚町「もう大丈夫よ、恵子。アタシがついてるから」
田中「あ、うん…!」
男子「なん、だよッ……お前! 力強っ…!」
男子「ね? ほら、こんなゲーセンよりもいいところ知ってっから───」
棚町「──それなら、アタシも知ってるわよ…この場所よりも、良い所」
男子「え?」
「あっ……」
棚町「それは……こんな場所よっ!」ぐいっ!
男子「うわぁっ!?」
どん!
棚町「………」
男子「なッ……ちょっ…お前ッ…!」
「あ、か、薫……!」
棚町「もう大丈夫よ、恵子。アタシがついてるから」
田中「あ、うん…!」
男子「なん、だよッ……お前! 力強っ…!」
19: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:22:08.13 ID:AdcMIM2k0
棚町「…どうしかしら? そろそろ良い所にいけるんじゃなくて?」
男子「がっ……ぐっ…」ぐいっ
棚町「無駄よ、アンタみたいなヒョロヒョロに…解けるような力じゃー無いわよ」
男子「や、やめっ…!」
棚町「ええ、やめてあげる。だけど、アンタが知ってる情報を全部吐きなさい」
男子「意味がっ…わかっ…!」
棚町「………」ぐりっ
男子「うぎっ…!?」
棚町「───良いから、無駄なことは言わない」
田中「っ…っ……っ…」おろおろ…
男子「ッ…!」
棚町「早くしないと、気を失うわよ。答えるなら縦に一回、答える気がないのなら横に一回首を振りなさい」
男子「…ッ……」
棚町「どうしたの、早く」
「───おーい、まだナンパしてるのかよ…早く、ってうお!?」
男子「がっ……ぐっ…」ぐいっ
棚町「無駄よ、アンタみたいなヒョロヒョロに…解けるような力じゃー無いわよ」
男子「や、やめっ…!」
棚町「ええ、やめてあげる。だけど、アンタが知ってる情報を全部吐きなさい」
男子「意味がっ…わかっ…!」
棚町「………」ぐりっ
男子「うぎっ…!?」
棚町「───良いから、無駄なことは言わない」
田中「っ…っ……っ…」おろおろ…
男子「ッ…!」
棚町「早くしないと、気を失うわよ。答えるなら縦に一回、答える気がないのなら横に一回首を振りなさい」
男子「…ッ……」
棚町「どうしたの、早く」
「───おーい、まだナンパしてるのかよ…早く、ってうお!?」
20: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:25:31.01 ID:AdcMIM2k0
「なになに~? はやく次の所にいこうって~…」
「み、見ろよ…! なんか捕まってるぞ!」
「ええっ!?」
棚町「……仲間?」
田中「ふぁっ…?」
男子「けほっ……た、助けてくれ!」
「……おい、なにやってるんだお前」
棚町「…いいわね、もっと聞き出す相手が増えたじゃない」ぱっ
ドサ…
「だ、大丈夫…!?」
男子「ゲホッ…カホッ…! 急にソイツが掴みかかって…!」
男子2「どういうことだ、お前。こいつが言ってることは本当か」
棚町「………」
女子「ひ、酷い…ねえ! 警察呼ぼうよ警察!」
「み、見ろよ…! なんか捕まってるぞ!」
「ええっ!?」
棚町「……仲間?」
田中「ふぁっ…?」
男子「けほっ……た、助けてくれ!」
「……おい、なにやってるんだお前」
棚町「…いいわね、もっと聞き出す相手が増えたじゃない」ぱっ
ドサ…
「だ、大丈夫…!?」
男子「ゲホッ…カホッ…! 急にソイツが掴みかかって…!」
男子2「どういうことだ、お前。こいつが言ってることは本当か」
棚町「………」
女子「ひ、酷い…ねえ! 警察呼ぼうよ警察!」
21: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:28:40.53 ID:AdcMIM2k0
棚町「………」
男子2「いいから答えろ、どうしてこんなことをした」
棚町「それはアンタ達が答えることじゃないの?」
男子2「はぁ…?」
棚町「アンタ達が何を隠してるかは知らない、だけど…」
棚町「…アタシは絶対にそれを聴きだして、全力でそれをぶっ潰すだけ」
女子「…何言ってるの?」
男子2「………」
棚町「…いいから吐きなさい、さもないと」
男子2「──調子に乗ってるんじゃない、ふざけるな」
棚町「っ……」
男子2「意味わんねーこと言ってるんじゃねーよ」
棚町「ハッ……反抗する気?」
男子2「………」
男子2「いいから答えろ、どうしてこんなことをした」
棚町「それはアンタ達が答えることじゃないの?」
男子2「はぁ…?」
棚町「アンタ達が何を隠してるかは知らない、だけど…」
棚町「…アタシは絶対にそれを聴きだして、全力でそれをぶっ潰すだけ」
女子「…何言ってるの?」
男子2「………」
棚町「…いいから吐きなさい、さもないと」
男子2「──調子に乗ってるんじゃない、ふざけるな」
棚町「っ……」
男子2「意味わんねーこと言ってるんじゃねーよ」
棚町「ハッ……反抗する気?」
男子2「………」
22: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:31:09.34 ID:AdcMIM2k0
田中「か、薫……!」
棚町「…アンタは早く、誰か呼びに行きなさい」ぼそっ
田中「えっ…!?」
棚町「いいから、早く」
田中「で、でも…」
棚町「良いから!」
田中「っ………う、うん……」
たったった…
男子2「…あの子をどうして逃した」
棚町「さあ? その倒れてる奴に聞けばいいじゃない」
男子「けほっ……」
男子2「お前、なにかやったのか?」
男子「……な、なにも…」
棚町「しらばっくれてんじゃないわよ……」
棚町「…アンタは早く、誰か呼びに行きなさい」ぼそっ
田中「えっ…!?」
棚町「いいから、早く」
田中「で、でも…」
棚町「良いから!」
田中「っ………う、うん……」
たったった…
男子2「…あの子をどうして逃した」
棚町「さあ? その倒れてる奴に聞けばいいじゃない」
男子「けほっ……」
男子2「お前、なにかやったのか?」
男子「……な、なにも…」
棚町「しらばっくれてんじゃないわよ……」
24: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:34:00.61 ID:AdcMIM2k0
男子「っ……」
男子2「…俺が知ってるのは、さっきの女の子をナンパしてたことしか知らない」
男子2「もし、それがしつこいようだったのなら……謝る」
棚町「………」
男子2「だが、ここまでやられるようなことをしてないのなら……」ずいっ
男子2「──いくら女だからって、許さねえ」
棚町「…へぇ、いい度胸ね。それってなに、仲間意識ってやつ? 笑えるわね」
男子2「…殴るぞ」
棚町「こっちも殴るわよ」
男子2「……」
棚町「……」
女子「ちょ、アンタらやめなって…!」
棚町「──先手必勝……」ばっ
男子2「なっ……」
男子2「…俺が知ってるのは、さっきの女の子をナンパしてたことしか知らない」
男子2「もし、それがしつこいようだったのなら……謝る」
棚町「………」
男子2「だが、ここまでやられるようなことをしてないのなら……」ずいっ
男子2「──いくら女だからって、許さねえ」
棚町「…へぇ、いい度胸ね。それってなに、仲間意識ってやつ? 笑えるわね」
男子2「…殴るぞ」
棚町「こっちも殴るわよ」
男子2「……」
棚町「……」
女子「ちょ、アンタらやめなって…!」
棚町「──先手必勝……」ばっ
男子2「なっ……」
26: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:37:08.43 ID:AdcMIM2k0
棚町「…とりあえず、寝ときなさい!」ぶぉっ
「───ちょいと待ったぁ!」
棚町「っ…!?」
男子2「……!?」
「待った待った! 待つんだそこの人た……ごはぁっ!?」ドサ…
棚町「あ…反射的に殴っちゃった」
男子2「……」
「…痛いよ! どうして殴るんだ!?」
棚町「あ、アンタが急に前に出てくるから悪いんでしょ!?」
橘「違うよ! お前が拳を止めてから前に出たろうちゃんと!?」
棚町「そ…それでも! アタシの喧嘩に割って入ったことは罪に決まってるじゃない!」
橘「罪ってなんだ罪っ! お前は神様にでもなったつもりかよ! 僕はだな、ただ、こんなことを───」
「───ちょいと待ったぁ!」
棚町「っ…!?」
男子2「……!?」
「待った待った! 待つんだそこの人た……ごはぁっ!?」ドサ…
棚町「あ…反射的に殴っちゃった」
男子2「……」
「…痛いよ! どうして殴るんだ!?」
棚町「あ、アンタが急に前に出てくるから悪いんでしょ!?」
橘「違うよ! お前が拳を止めてから前に出たろうちゃんと!?」
棚町「そ…それでも! アタシの喧嘩に割って入ったことは罪に決まってるじゃない!」
橘「罪ってなんだ罪っ! お前は神様にでもなったつもりかよ! 僕はだな、ただ、こんなことを───」
30: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:41:25.07 ID:AdcMIM2k0
男子2「…なんだ、お前」
橘「だから違うって! ……ん、僕? それは逆に僕が聞きたいよ! お前誰だよ!」
棚町「あんたも仲間なんでしょ!? ……言ってやりなさいよ、コイツ邪魔だって!」
男子2「え、ええっ!?」
橘「なんだよ…! 君をかばったせいで僕は殴られたんだぞ!」
棚町「あんた仲間ならコイツどうにかしなさいよ! 邪魔なのよさっきから!」
男子2「…? …!?」
橘「邪魔ってなんだよ! せっかくお前の喧嘩を止めようとしたのに!」
棚町「ハァッ!? 誰がそんなこと頼んだのよ! 」
橘「誰も頼まれてない! ただ、僕がやろうと決めただけで!」
棚町「あーわかった! そいつらに頼まれたんでしょう!? それで後からアタシを罠にはめるために…!」
橘「はぁっ!? なにいってるんだこの…!」
棚町「あ、あんたこそ何言って…!」
男子2「……………」
橘「だから違うって! ……ん、僕? それは逆に僕が聞きたいよ! お前誰だよ!」
棚町「あんたも仲間なんでしょ!? ……言ってやりなさいよ、コイツ邪魔だって!」
男子2「え、ええっ!?」
橘「なんだよ…! 君をかばったせいで僕は殴られたんだぞ!」
棚町「あんた仲間ならコイツどうにかしなさいよ! 邪魔なのよさっきから!」
男子2「…? …!?」
橘「邪魔ってなんだよ! せっかくお前の喧嘩を止めようとしたのに!」
棚町「ハァッ!? 誰がそんなこと頼んだのよ! 」
橘「誰も頼まれてない! ただ、僕がやろうと決めただけで!」
棚町「あーわかった! そいつらに頼まれたんでしょう!? それで後からアタシを罠にはめるために…!」
橘「はぁっ!? なにいってるんだこの…!」
棚町「あ、あんたこそ何言って…!」
男子2「……………」
31: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:45:44.34 ID:AdcMIM2k0
橘「………」バチバチバチ
棚町「………」バチバチバチ
男子2「…お、おい」
橘&棚町「ああんっ!?」
男子2「……いや、なんでもない」
橘「あ! ほら、そうやって相手をビビらせるから無駄な喧嘩になるんだろ!?」
棚町「なにをわかったような口、聞いてんのよゴラァ…! 元はといえば、全部あんたのせいでしょ!?」
男子2「………」
「──あのーよ、そこのヤツ。ちょっといいか?」
男子2「……え?」
「どうも聞いた限りだと、こんな雰囲気だとは思はなかったんだが…まあ、いいぜ」
梅原「ちょいと、顔。貸してくんねえかな? あ、いや。別に喧嘩しようってワケじゃない」
男子2「…アイツらの知り合いか?」
梅原「おう? んー、どうだがなぁ……まあ、片方は知り合いだな」
棚町「………」バチバチバチ
男子2「…お、おい」
橘&棚町「ああんっ!?」
男子2「……いや、なんでもない」
橘「あ! ほら、そうやって相手をビビらせるから無駄な喧嘩になるんだろ!?」
棚町「なにをわかったような口、聞いてんのよゴラァ…! 元はといえば、全部あんたのせいでしょ!?」
男子2「………」
「──あのーよ、そこのヤツ。ちょっといいか?」
男子2「……え?」
「どうも聞いた限りだと、こんな雰囲気だとは思はなかったんだが…まあ、いいぜ」
梅原「ちょいと、顔。貸してくんねえかな? あ、いや。別に喧嘩しようってワケじゃない」
男子2「…アイツらの知り合いか?」
梅原「おう? んー、どうだがなぁ……まあ、片方は知り合いだな」
32: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:49:57.61 ID:AdcMIM2k0
橘「それだから核弾頭とか呼ばれるんだよ! 悪魔!」
棚町「……死にたいらしいわね、ありがとう、その名前で呼んでくれたのを感謝するわ」ゴキ!
男子2「…よくわからないが、大変だなお前」
梅原「しゃーなしだ、友達だからな」
梅原「というわけで、こんな感じでいいか?」くる
田中「う、うん……ありがとう! 梅原くん…で、いいんだよね?」
梅原「おう、同じクラスの子の頼みって言われちゃー断ることなんてできやしねえぜ」
田中「なんてお礼をいったら……」
梅原「いいってことよ、後はキチンと俺に任せな」
梅原「……とりあえず、田中さん。あんたはあっちのことを任せたぜ?」
橘「うぉおおおおおおお!!」
棚町「ぐっ……やるわねアンタ!! 負けないわよ!!」
田中「う、うん……出来るかな私に…」
棚町「……死にたいらしいわね、ありがとう、その名前で呼んでくれたのを感謝するわ」ゴキ!
男子2「…よくわからないが、大変だなお前」
梅原「しゃーなしだ、友達だからな」
梅原「というわけで、こんな感じでいいか?」くる
田中「う、うん……ありがとう! 梅原くん…で、いいんだよね?」
梅原「おう、同じクラスの子の頼みって言われちゃー断ることなんてできやしねえぜ」
田中「なんてお礼をいったら……」
梅原「いいってことよ、後はキチンと俺に任せな」
梅原「……とりあえず、田中さん。あんたはあっちのことを任せたぜ?」
橘「うぉおおおおおおお!!」
棚町「ぐっ……やるわねアンタ!! 負けないわよ!!」
田中「う、うん……出来るかな私に…」
33: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:53:01.92 ID:AdcMIM2k0
数十分後
橘「はぁっ……はぁっ……」
棚町「はぁっ……ふぅっ……」
田中「…あの」
橘「…ま、まだだ…っ」
棚町「そ、そうねっ……」
田中「じゃあ、次の勝負に入るの…かな?」
橘「あ、ああっ……ジャッジを頼むよ……田中さん…!」
棚町「け、恵子っ……後、ジュース買ってきて……!」
田中「え? あ、うん……炭酸でいいの?」
棚町「いや、最近出た限定品のトマトジュースで……いいから…」
田中「わ、わかったよ…橘くんもなにかいる?」
橘「み、水で……!」
田中「うんっ」たったった…
橘「はぁっ……はぁっ……」
棚町「はぁっ……ふぅっ……」
田中「…あの」
橘「…ま、まだだ…っ」
棚町「そ、そうねっ……」
田中「じゃあ、次の勝負に入るの…かな?」
橘「あ、ああっ……ジャッジを頼むよ……田中さん…!」
棚町「け、恵子っ……後、ジュース買ってきて……!」
田中「え? あ、うん……炭酸でいいの?」
棚町「いや、最近出た限定品のトマトジュースで……いいから…」
田中「わ、わかったよ…橘くんもなにかいる?」
橘「み、水で……!」
田中「うんっ」たったった…
35: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/28(金) 23:57:27.28 ID:AdcMIM2k0
橘「……いい子だね、田中さん」
棚町「……当たり前でしょ…狙うんじゃないわよ」
橘「し、失敬な! 僕はそんなホイホイと女の子を狙うようなっ…!」
棚町「っはー……わかってわよ」
橘「え…?」
棚町「そんなこと、こんな馬鹿らしいことやってれば嫌でもわかる」
橘「…どういうこと?」
棚町「………」
橘「お、おい」
棚町「……ひとつ聞いていいかしら」
橘「なんだよ…?」
棚町「アタシって、もしかしてなにか勘違いしてる感じ?」
橘「…はあ?」
棚町「だ、だからっ…その、なんかいつもと違うなって思うワケよ! こう…スッキリしないっていうか…!」
棚町「……当たり前でしょ…狙うんじゃないわよ」
橘「し、失敬な! 僕はそんなホイホイと女の子を狙うようなっ…!」
棚町「っはー……わかってわよ」
橘「え…?」
棚町「そんなこと、こんな馬鹿らしいことやってれば嫌でもわかる」
橘「…どういうこと?」
棚町「………」
橘「お、おい」
棚町「……ひとつ聞いていいかしら」
橘「なんだよ…?」
棚町「アタシって、もしかしてなにか勘違いしてる感じ?」
橘「…はあ?」
棚町「だ、だからっ…その、なんかいつもと違うなって思うワケよ! こう…スッキリしないっていうか…!」
36: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:01:47.12 ID:ZpTncF010
橘「…何言ってるんだよ」
棚町「っ……なんでもない、わよ」ぷいっ
橘「……?」
田中「──あ、薫~! ごめんね、限定品のトマトジュースなかったからラーメンの缶詰を……」
棚町「恵子!」
田中「は、はいぃっ!?」びくっ
棚町「…か、帰るわよ!」ぐいっ
田中「えっ? えっ?」
棚町「いいから! とにかく帰るの!」
田中「えっ、でもっ……!」
棚町「ぐっ……」
橘「………」
棚町「そこのアンタ!」
橘「な、なんだよ…」
棚町「っ……なんでもない、わよ」ぷいっ
橘「……?」
田中「──あ、薫~! ごめんね、限定品のトマトジュースなかったからラーメンの缶詰を……」
棚町「恵子!」
田中「は、はいぃっ!?」びくっ
棚町「…か、帰るわよ!」ぐいっ
田中「えっ? えっ?」
棚町「いいから! とにかく帰るの!」
田中「えっ、でもっ……!」
棚町「ぐっ……」
橘「………」
棚町「そこのアンタ!」
橘「な、なんだよ…」
38: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:05:07.21 ID:ZpTncF010
棚町「っ~~~~~! …な、名前…」ぼそぼそ…
橘「は? もっと大きな声で言ってくれ」
棚町「っ……アンタの名前! 教えなさいよ!」
橘「…え、ええ…それはちょっと…」
棚町「なんで嫌がるのよ!?」
橘「う~ん……」
田中(…薫の聞き方が悪いって思うんだけど…言ったら怒られるだろうな)
棚町「いいから早く! 言いなさい! あと学年も!」
橘「うっ……し、仕方ないなぁ…」
橘「───橘純一、三年だよ」
棚町「…へ? 同じ学年?」
橘「そうだけど」
棚町(年下だと思ってた…)
橘「は? もっと大きな声で言ってくれ」
棚町「っ……アンタの名前! 教えなさいよ!」
橘「…え、ええ…それはちょっと…」
棚町「なんで嫌がるのよ!?」
橘「う~ん……」
田中(…薫の聞き方が悪いって思うんだけど…言ったら怒られるだろうな)
棚町「いいから早く! 言いなさい! あと学年も!」
橘「うっ……し、仕方ないなぁ…」
橘「───橘純一、三年だよ」
棚町「…へ? 同じ学年?」
橘「そうだけど」
棚町(年下だと思ってた…)
39: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:09:57.51 ID:ZpTncF010
橘「それでこんなこと聞いてどうするんだよ?」
棚町「っ……な、なんでもない、とりあえず聞いただけ…よ」
棚町「そ、それじゃあ! 帰るから! ついて来ないでよ!」
橘「だ、だから別に僕はストーカーじゃないって!」
棚町「…フン!」
田中「あはは……またね、橘くん」ふりふり
橘「あ、うん…またね田中さん」
橘「………」
橘「…なんだっていうんだよ、本当に…あいてて…頬が、痛いよ…ぐすっ」
梅原「───波乱がありそうだな、うむうむ」
橘「うおわぁっ!? う、梅原!?」
梅原「よう! 元気か大将!」
橘「げ、元気かって…この顔を見てみろよ、元気にもなれそうにもないから」
棚町「っ……な、なんでもない、とりあえず聞いただけ…よ」
棚町「そ、それじゃあ! 帰るから! ついて来ないでよ!」
橘「だ、だから別に僕はストーカーじゃないって!」
棚町「…フン!」
田中「あはは……またね、橘くん」ふりふり
橘「あ、うん…またね田中さん」
橘「………」
橘「…なんだっていうんだよ、本当に…あいてて…頬が、痛いよ…ぐすっ」
梅原「───波乱がありそうだな、うむうむ」
橘「うおわぁっ!? う、梅原!?」
梅原「よう! 元気か大将!」
橘「げ、元気かって…この顔を見てみろよ、元気にもなれそうにもないから」
41: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:12:51.17 ID:ZpTncF010
梅原「おう……すっげー赤くなってやがるな」
橘「うん……絶対に明日、腫れてるよねこれ」
梅原「まあ言うだろ? 怪我は男の勲章だってよ、なあ大将?」
橘「時代を考えてくれ…」
梅原「ははは、それでそれで……ちょっとばかし橘にお願いがあるんだが」
橘「…ん、なんだよ?」
梅原「ジュース三本分の代金、もらおうか?」
橘「へ?」
~~~~~~~
橘「……もうからっぽだよ…」
梅原「しかたねーだろ、ちゃんと説明しなかったお前が悪い」
橘「だ、だからってさ~…普通は殴ってくるか? おかしいだろ?」
橘「うん……絶対に明日、腫れてるよねこれ」
梅原「まあ言うだろ? 怪我は男の勲章だってよ、なあ大将?」
橘「時代を考えてくれ…」
梅原「ははは、それでそれで……ちょっとばかし橘にお願いがあるんだが」
橘「…ん、なんだよ?」
梅原「ジュース三本分の代金、もらおうか?」
橘「へ?」
~~~~~~~
橘「……もうからっぽだよ…」
梅原「しかたねーだろ、ちゃんと説明しなかったお前が悪い」
橘「だ、だからってさ~…普通は殴ってくるか? おかしいだろ?」
44: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:17:57.09 ID:ZpTncF010
梅原「いや、それでも橘が悪いぜ? ……相手はあの中学の悪魔だぞ」
橘「…うん」
梅原「そんなヤツ相手にまともにやっかむ方が罪ってもんだぜ?」
橘「……んなこと、わかってるよ僕だって」ごにょごにょ
梅原「はぁ~……いーや、わかってないな橘は」
梅原「───今回のことで、お前は相当なことをやっちまったんだよ」
橘「……どういうことだよ」
梅原「はぁー……いいか? 大将、俺はお前のことを大層信頼してるし、そこまでの男だと思ってるつもりだ」
橘「あ、ありがとう……なんだよ、気持ち悪いな急に…」
梅原「ああ、だけどよ? こういった場合、お前さんはどうなっちまうのかってのは……俺にもさっぱりわからねえんだ」
橘「つまり?」
梅原「つまり、俺もわかってない」
橘「…何が言いたいんだよ、お前は」
橘「…うん」
梅原「そんなヤツ相手にまともにやっかむ方が罪ってもんだぜ?」
橘「……んなこと、わかってるよ僕だって」ごにょごにょ
梅原「はぁ~……いーや、わかってないな橘は」
梅原「───今回のことで、お前は相当なことをやっちまったんだよ」
橘「……どういうことだよ」
梅原「はぁー……いいか? 大将、俺はお前のことを大層信頼してるし、そこまでの男だと思ってるつもりだ」
橘「あ、ありがとう……なんだよ、気持ち悪いな急に…」
梅原「ああ、だけどよ? こういった場合、お前さんはどうなっちまうのかってのは……俺にもさっぱりわからねえんだ」
橘「つまり?」
梅原「つまり、俺もわかってない」
橘「…何が言いたいんだよ、お前は」
45: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:22:09.21 ID:ZpTncF010
梅原「まあ、頑張れってこった!」ばしんっ
橘「いっ…!?」
梅原「…大丈夫だって、お前ならなんだってやって退けるだろ? な? うん?」
橘「……い、意味がわからない! どうして僕は叩かれた!」
梅原「あっはっはっは! それじゃー家まで競争だ!」だっ
橘「なっ…ちょ、お前部活やってるんだから卑怯だぞ!」
梅原「剣道部舐めるなよー!」だだだだだ!
橘「くそっ…待て! さっきのジュース代のワケを教えてもらおうか!」だっ
橘(あーもう、どうして今日はこんな目に…! 僕はただ…)
橘(…あの子の姿を、見に来ただけだっていうのに!)
橘「待て! 梅原ァー!」ダダダダ!
~~~~~~
学校
橘「おはよー」
橘「いっ…!?」
梅原「…大丈夫だって、お前ならなんだってやって退けるだろ? な? うん?」
橘「……い、意味がわからない! どうして僕は叩かれた!」
梅原「あっはっはっは! それじゃー家まで競争だ!」だっ
橘「なっ…ちょ、お前部活やってるんだから卑怯だぞ!」
梅原「剣道部舐めるなよー!」だだだだだ!
橘「くそっ…待て! さっきのジュース代のワケを教えてもらおうか!」だっ
橘(あーもう、どうして今日はこんな目に…! 僕はただ…)
橘(…あの子の姿を、見に来ただけだっていうのに!)
橘「待て! 梅原ァー!」ダダダダ!
~~~~~~
学校
橘「おはよー」
48: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:30:30.49 ID:ZpTncF010
ユウジ「おはようさん」
橘「おう、今日もお宝本か?」
ケン「あったりめーだろが」
マサ「俺らに油断はありえない」
橘「…後で僕も参加させてくれ」
ユウジ「ああ、良いぞ! 橘の目利きは俺らは信頼してるからな!」
ケン「そうだな、今度またお宝本説明会を開いてくれよ」
マサ「男子はこぞってやってくるぞ、絶対に」
橘「ああ、まかせろ!」
ユウジ「…ところで、その頬の湿布は何なんだ?」
橘「……うん、聞かないでくれると嬉しいよ」
ケン「ま、まさか…! 前に言っていたローアングル探偵団の実行を…!?」
マサ「ヒュ~♪」
橘「おう、今日もお宝本か?」
ケン「あったりめーだろが」
マサ「俺らに油断はありえない」
橘「…後で僕も参加させてくれ」
ユウジ「ああ、良いぞ! 橘の目利きは俺らは信頼してるからな!」
ケン「そうだな、今度またお宝本説明会を開いてくれよ」
マサ「男子はこぞってやってくるぞ、絶対に」
橘「ああ、まかせろ!」
ユウジ「…ところで、その頬の湿布は何なんだ?」
橘「……うん、聞かないでくれると嬉しいよ」
ケン「ま、まさか…! 前に言っていたローアングル探偵団の実行を…!?」
マサ「ヒュ~♪」
49: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:34:08.74 ID:ZpTncF010
ユウジ「ど、どうして俺を誘わなかった!?」
橘「……」
橘「───それは、お前らにはまだ荷が重いからだよ!」
ユウジ&ケン&マサ「なん、だと……?」
橘「言うべきか、言わざるべきかと悩んでいたが……ふふ、しかし、ここは男同士の約束にて結束された仲間…」
橘「…僕も正直に言うが、お前らにはまだ早いんだ!」
ケン「くっ…橘がいうと説得力があるぜ…」
マサ「ああ、だなっ…!」
ユウジ「なるほどな…それで、お前は一体全体…誰にそのローアングルアイを行ったんだ?」
橘「え?」
ケン「気になるな、教えろよ橘」
マサ「参考程度に教えてくれ!」
橘「あ、うん……えっと、あはは…! それはねぇ~…うーん…」
橘「……」
橘「───それは、お前らにはまだ荷が重いからだよ!」
ユウジ&ケン&マサ「なん、だと……?」
橘「言うべきか、言わざるべきかと悩んでいたが……ふふ、しかし、ここは男同士の約束にて結束された仲間…」
橘「…僕も正直に言うが、お前らにはまだ早いんだ!」
ケン「くっ…橘がいうと説得力があるぜ…」
マサ「ああ、だなっ…!」
ユウジ「なるほどな…それで、お前は一体全体…誰にそのローアングルアイを行ったんだ?」
橘「え?」
ケン「気になるな、教えろよ橘」
マサ「参考程度に教えてくれ!」
橘「あ、うん……えっと、あはは…! それはねぇ~…うーん…」
50: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:38:19.92 ID:ZpTncF010
橘(やばい、適当に答えたらえらく期待されてしまった…どうする!?)
橘「う、うーん……それは内緒かな?」
ユウジ「おいおい、橘ともあろう男が……出し惜しみだと?」
ケン「わかちあおうぜ、その勇姿をよ」
マサ「大丈夫、俺らにはわかってるよ」
橘(なんだよその生暖かい目は…! コイツら、絶対に僕が失敗して殴られたと思ってるな!)
橘(くっそ~…見てろよ、そしたら、適当に誰か名前をあげて…あっと言わせてやるからな…!)
橘「あ、ああっ…! いいだろう、じゃあ言ってやろうじゃないか!」
ユウジ「おお! 誰なんだ一体?」
橘「う、うん! それはだな! 同じクラスの蒔───」
「───失礼するわよー!」がらり
橘「……ん?」
橘「う、うーん……それは内緒かな?」
ユウジ「おいおい、橘ともあろう男が……出し惜しみだと?」
ケン「わかちあおうぜ、その勇姿をよ」
マサ「大丈夫、俺らにはわかってるよ」
橘(なんだよその生暖かい目は…! コイツら、絶対に僕が失敗して殴られたと思ってるな!)
橘(くっそ~…見てろよ、そしたら、適当に誰か名前をあげて…あっと言わせてやるからな…!)
橘「あ、ああっ…! いいだろう、じゃあ言ってやろうじゃないか!」
ユウジ「おお! 誰なんだ一体?」
橘「う、うん! それはだな! 同じクラスの蒔───」
「───失礼するわよー!」がらり
橘「……ん?」
51: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:41:28.17 ID:ZpTncF010
ユウジ「…誰だ? こんな今朝に五月蝿いやつだな…」
ケン「お、おい…馬鹿!」
マサ「……!」
ユウジ「あわわわっ…!」
ケン「…なんで、このクラスに…!」
マサ「ひぃいっ…!」
「──………」きょろきょろ
ユウジ「…だ、誰か探してるぞ…!」
ケン「エモノだ! 獲物を探してやがるんだ!」
マサ「誰だよ…あの核弾頭を怒らせた奴は…!」
橘「………………ちょっと、僕、トイレに行ってくるね」ダラダラダラダラ…
「───あ、居た」
ケン「お、おい…馬鹿!」
マサ「……!」
ユウジ「あわわわっ…!」
ケン「…なんで、このクラスに…!」
マサ「ひぃいっ…!」
「──………」きょろきょろ
ユウジ「…だ、誰か探してるぞ…!」
ケン「エモノだ! 獲物を探してやがるんだ!」
マサ「誰だよ…あの核弾頭を怒らせた奴は…!」
橘「………………ちょっと、僕、トイレに行ってくるね」ダラダラダラダラ…
「───あ、居た」
52: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:44:39.39 ID:ZpTncF010
橘「ッ……!?」びくぅ!
「───探したわよ、ヘェ…やっぱ三年だったんだ。知らなかったわね」
橘「………」ダラダラ…
「───何よ、さっきからそっぽ向いて……こっち向きなさいよ、アンタ」
橘「……な、なんだよ…僕に何の用だよ!」
棚町「んー? 別に? 特に用なんてないけど…あって欲しいの?」
橘「い、いやっ……そうじゃなくて、そうじゃなくて! どうして僕を!」
棚町「だから、特に意味ないってば」
橘「う、嘘だ! あ、あれだろ!? 昨日のことで……!」
棚町「………昨日のこと?」
「───探したわよ、ヘェ…やっぱ三年だったんだ。知らなかったわね」
橘「………」ダラダラ…
「───何よ、さっきからそっぽ向いて……こっち向きなさいよ、アンタ」
橘「……な、なんだよ…僕に何の用だよ!」
棚町「んー? 別に? 特に用なんてないけど…あって欲しいの?」
橘「い、いやっ……そうじゃなくて、そうじゃなくて! どうして僕を!」
棚町「だから、特に意味ないってば」
橘「う、嘘だ! あ、あれだろ!? 昨日のことで……!」
棚町「………昨日のこと?」
53: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:48:43.41 ID:ZpTncF010
棚町「……あ、あー! 昨日のことね! うんうん! そういえばそうだったわ!」ぽんっ
橘「…え?」
棚町「いやー、アタシって基本馬鹿だからさー。色んな事忘れちゃうのよね、あははー」
橘「あははーって…嘘だよね? 昨日のこと忘れるとかありえないよね…?」
棚町「うーん、アタシにとってけっこう日常茶飯事のことだし……アタシが覚えてるのって」ちらっ
橘「っ…?」
棚町「んふふ───……アンタの顔ぐらいよ、本当に」
橘「…は?」
棚町「そういうコトだから、今日の放課後開いてるでしょ?」
棚町「ちょっと付き合いなさい、一緒に行きたい所あるからさ」
橘「へ…? いやちょっと待って…!」
棚町「いいから、いーから、ね? そんじゃまった~」ふりふり
がらり…ぴしゃっ
橘「…え?」
棚町「いやー、アタシって基本馬鹿だからさー。色んな事忘れちゃうのよね、あははー」
橘「あははーって…嘘だよね? 昨日のこと忘れるとかありえないよね…?」
棚町「うーん、アタシにとってけっこう日常茶飯事のことだし……アタシが覚えてるのって」ちらっ
橘「っ…?」
棚町「んふふ───……アンタの顔ぐらいよ、本当に」
橘「…は?」
棚町「そういうコトだから、今日の放課後開いてるでしょ?」
棚町「ちょっと付き合いなさい、一緒に行きたい所あるからさ」
橘「へ…? いやちょっと待って…!」
棚町「いいから、いーから、ね? そんじゃまった~」ふりふり
がらり…ぴしゃっ
55: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:51:54.86 ID:ZpTncF010
橘「…………」
橘「……なん、だったんだ一体…」
ユウジ「……お、おい」
ケン「あ、ああ……」
マサ「た、橘……」
橘「…え? なに?」
ユウジ「お前…もしかして、あの棚町薫に……」
ケン「…手を出したっていうわけじゃ…」
マサ「な、ないよなっ! なっ!?」
橘「……ええっ!? 何言ってるの!?」
ユウジ「っ……すっげええええええ! 橘! おま、お前!」
ケン「あの悪魔にローアングル決めやがったとでも言うのかよ!」
マサ「大物だ……怖いもの知らずだ…命が惜しくないとでもいうのかよ!?」
梅原「───ちぃーす、どうした、今日も元気だなお前ら」
橘「……なん、だったんだ一体…」
ユウジ「……お、おい」
ケン「あ、ああ……」
マサ「た、橘……」
橘「…え? なに?」
ユウジ「お前…もしかして、あの棚町薫に……」
ケン「…手を出したっていうわけじゃ…」
マサ「な、ないよなっ! なっ!?」
橘「……ええっ!? 何言ってるの!?」
ユウジ「っ……すっげええええええ! 橘! おま、お前!」
ケン「あの悪魔にローアングル決めやがったとでも言うのかよ!」
マサ「大物だ……怖いもの知らずだ…命が惜しくないとでもいうのかよ!?」
梅原「───ちぃーす、どうした、今日も元気だなお前ら」
57: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:55:20.08 ID:ZpTncF010
ユウジ「梅原ァ!? 聞いてくれよ…! 橘が命惜しくないんだってさ!」
梅原「は?」
ケン「死ぬ気なんだってよ! 止めてくれヨォ!」
マサ「お前なら出来るだろ! コイツを止めることをよ!」
橘「い、いや…お前ら勘違いっていうか…その、ちょっと黙っててくれ五月蝿いから!」
「ねえ、今の訊いた…?」
「橘くん、自殺するの…?」
「というか棚町さん、橘くんのこと誘ってなかった…?」
橘「っ……ほら! 黙って! 勘違いが広がる前にさ!」
「───ねえねえ、橘くん」
橘「っ……あ…!」びくっ
「さっきのって、薫だよね?」
橘「……あ、うん。そ、そうだよ…うん」
橘「───蒔原、さん…」
梅原「は?」
ケン「死ぬ気なんだってよ! 止めてくれヨォ!」
マサ「お前なら出来るだろ! コイツを止めることをよ!」
橘「い、いや…お前ら勘違いっていうか…その、ちょっと黙っててくれ五月蝿いから!」
「ねえ、今の訊いた…?」
「橘くん、自殺するの…?」
「というか棚町さん、橘くんのこと誘ってなかった…?」
橘「っ……ほら! 黙って! 勘違いが広がる前にさ!」
「───ねえねえ、橘くん」
橘「っ……あ…!」びくっ
「さっきのって、薫だよね?」
橘「……あ、うん。そ、そうだよ…うん」
橘「───蒔原、さん…」
58: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 00:59:41.36 ID:ZpTncF010
蒔原「へー、やっぱりそうなんだ。ふーん」じっ
橘「うぐっ……えーと、なにか言いたいことでもあるのかな…?」
蒔原「ううん、べっつに~……なんだかちょーっとだけ、なんだけど」
こそ…
蒔原「……悔しいかなって、思ってさ」ぼそ
橘「えっ……?」
蒔原「あははー」
橘「そ、それって……」
梅原「だぁーから! お前らさっきから何言ってるんだって!」
ユウジ「うめはらァ…! 惜しいやつをっ…! 惜しいやつをッなくそうとしてるんだぞぉ~…!」
ケン&マサ「橘ぁー!」だだっ!
橘「え…? あ、ちょ…お前ら! こっちに走り寄ってくる────」
橘「うぐっ……えーと、なにか言いたいことでもあるのかな…?」
蒔原「ううん、べっつに~……なんだかちょーっとだけ、なんだけど」
こそ…
蒔原「……悔しいかなって、思ってさ」ぼそ
橘「えっ……?」
蒔原「あははー」
橘「そ、それって……」
梅原「だぁーから! お前らさっきから何言ってるんだって!」
ユウジ「うめはらァ…! 惜しいやつをっ…! 惜しいやつをッなくそうとしてるんだぞぉ~…!」
ケン&マサ「橘ぁー!」だだっ!
橘「え…? あ、ちょ…お前ら! こっちに走り寄ってくる────」
59: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:02:10.93 ID:ZpTncF010
放課後
橘「……」
「…ねぇねぇ、どうなるんだろうね?」
「うんうん、気になるよねー!」
橘「……」
「来るのか……あの悪魔が…」
「来るだろう…絶対に……」
橘「……」
「ううっ…橘ァー」
「…もういいってそのノリ」
「どうしてそこまで橘が好きなんだよお前」
橘(なんだろう、この注目されてる感じ……!)
橘「……」
「…ねぇねぇ、どうなるんだろうね?」
「うんうん、気になるよねー!」
橘「……」
「来るのか……あの悪魔が…」
「来るだろう…絶対に……」
橘「……」
「ううっ…橘ァー」
「…もういいってそのノリ」
「どうしてそこまで橘が好きなんだよお前」
橘(なんだろう、この注目されてる感じ……!)
61: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:05:07.68 ID:ZpTncF010
橘(いや、わかるけどね。あんな今朝のことがあったんだから…! そりゃ放課後に注目されるのもわかるよ!)
橘(…だけど)ちら
「…おい、アレが橘か?」
「ひょろひょろしてんな、本当にアイツなのかよ」
橘(っ…どうして他のクラスの人達も僕を見に来てるわけ!? どうしてさ!)
梅原「よう、大将」
橘「う、梅原……」
梅原「おう、なんていうかよ」
橘「う、うんっ…」
梅原「……」ぐっ
橘「人事だと思いやがって……ッ!」
梅原「あっはは、すまんすまん……だがよ、俺が言ったとおりじゃねーか」
梅原「───いやはや、とんでもねえことしちまったな? 橘?」
橘(…だけど)ちら
「…おい、アレが橘か?」
「ひょろひょろしてんな、本当にアイツなのかよ」
橘(っ…どうして他のクラスの人達も僕を見に来てるわけ!? どうしてさ!)
梅原「よう、大将」
橘「う、梅原……」
梅原「おう、なんていうかよ」
橘「う、うんっ…」
梅原「……」ぐっ
橘「人事だと思いやがって……ッ!」
梅原「あっはは、すまんすまん……だがよ、俺が言ったとおりじゃねーか」
梅原「───いやはや、とんでもねえことしちまったな? 橘?」
62: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:08:37.27 ID:ZpTncF010
橘「…僕はまったく意味が分からないよ…!」
梅原「大丈夫だ、俺もわかってねーから」
橘「……」
梅原「…まあ、とにかく、俺が大将に居ることはこれぐらいだ」
橘「…え?」
梅原「色んな道を、見てこいってよ」
橘「…う、うん…?」
梅原「それだけだ、俺に言えることはそんだけだよ」
梅原「…んじゃ、帰るわー。頑張れよ~」すたすた
橘「えっ、お、おい…! どういう意味だよ梅原…!」がたっ
梅原「自分で考えろって、お前ならわかるってもん──」
がらり
梅原「──って、おう!?」
「──残ってるでしょうね!」
梅原「大丈夫だ、俺もわかってねーから」
橘「……」
梅原「…まあ、とにかく、俺が大将に居ることはこれぐらいだ」
橘「…え?」
梅原「色んな道を、見てこいってよ」
橘「…う、うん…?」
梅原「それだけだ、俺に言えることはそんだけだよ」
梅原「…んじゃ、帰るわー。頑張れよ~」すたすた
橘「えっ、お、おい…! どういう意味だよ梅原…!」がたっ
梅原「自分で考えろって、お前ならわかるってもん──」
がらり
梅原「──って、おう!?」
「──残ってるでしょうね!」
64: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:13:06.07 ID:ZpTncF010
橘「っ……!」
梅原「──おう、棚町さんよ…アイツならそこにいるぜ」
棚町「あん? ……アンタそういえば、昨日ゲーセンに居た…」
梅原「お、覚えててくれてんのかい? 嬉しいねぇ」
棚町「…いや、違う。恵子がちょっと頼ってたやつじゃない、なに、恵子とどんな関係よ!」
梅原「ええっ!? そこ疑われてる感じ!? い、いやっ…俺は部活の集まりでちょっと話す程度でよっ…!」
棚町「…本当にぃ~?」じっ
梅原「本当だって!」
棚町「…ま、信用してあげなくもないけど。とにかく、恵子に酷いことしたら許さないから」
梅原「だからしねーって…!」
棚町「ま、そんなことより! ……ん~、あ! いたいたっ」
橘「っ……」びくっ
棚町「なによ、用意万端じゃない。立ち上がって待っててくれたの? んふふ」
橘「えっ? いや、そういうことじゃなくて…これは」
梅原「──おう、棚町さんよ…アイツならそこにいるぜ」
棚町「あん? ……アンタそういえば、昨日ゲーセンに居た…」
梅原「お、覚えててくれてんのかい? 嬉しいねぇ」
棚町「…いや、違う。恵子がちょっと頼ってたやつじゃない、なに、恵子とどんな関係よ!」
梅原「ええっ!? そこ疑われてる感じ!? い、いやっ…俺は部活の集まりでちょっと話す程度でよっ…!」
棚町「…本当にぃ~?」じっ
梅原「本当だって!」
棚町「…ま、信用してあげなくもないけど。とにかく、恵子に酷いことしたら許さないから」
梅原「だからしねーって…!」
棚町「ま、そんなことより! ……ん~、あ! いたいたっ」
橘「っ……」びくっ
棚町「なによ、用意万端じゃない。立ち上がって待っててくれたの? んふふ」
橘「えっ? いや、そういうことじゃなくて…これは」
65: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:17:00.56 ID:ZpTncF010
棚町「いいのよ、恥ずかしがらなくって。このアタシに誘われたんだから、期待しても仕方ないわよね~」
橘(…正直、行きたくないとは言えない…!)
棚町「それじゃあ、さっそくだけど。行っくわよ~」ぐいっ
橘「えっ…? ちょ、まって…!」
棚町「カバンは置いて行きなさい、どうせ中身なんて入ってないんでしょ? わかるわかる、アタシもそうだからさ~」すたすた
橘「そ、そうじゃなくって…!」
棚町「…なによ、なにかまだいいたいことでもあるわけ?」
橘「い、いや…その、お前は一体なにがしたいんだよ…?」
棚町「…さあ?」
橘「へ?」
棚町「知らないわよ、そんなこと考えてないし。ただただ、やりたいことだけをやってるだけ」
棚町「───アタシという女に、行動する理由はやりたいって気持ちだけよ?」
橘(…正直、行きたくないとは言えない…!)
棚町「それじゃあ、さっそくだけど。行っくわよ~」ぐいっ
橘「えっ…? ちょ、まって…!」
棚町「カバンは置いて行きなさい、どうせ中身なんて入ってないんでしょ? わかるわかる、アタシもそうだからさ~」すたすた
橘「そ、そうじゃなくって…!」
棚町「…なによ、なにかまだいいたいことでもあるわけ?」
橘「い、いや…その、お前は一体なにがしたいんだよ…?」
棚町「…さあ?」
橘「へ?」
棚町「知らないわよ、そんなこと考えてないし。ただただ、やりたいことだけをやってるだけ」
棚町「───アタシという女に、行動する理由はやりたいって気持ちだけよ?」
66: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:19:52.31 ID:ZpTncF010
橘「……馬鹿なの?」
棚町「さぁー? んじゃ、聞きたいことは終わったみたいだし、行くわよー」ずりずり…
橘「おおっ…! 力、強っ…!」
棚町「それぇー!」
びゅんっ!
橘「うわぁああああああああああああああああ!!」
ぱたん
「…おお、連れて行かれた…」
「きゃー! 棚町ってば大胆!」
「安らかに眠れ……橘…」
「お前の残したお宝本は…俺らが後生大事に使ってやろう…」
「うむ……」
蒔原「…………」
梅原「…はっ、やっぱ面白いなぁ大将は」
棚町「さぁー? んじゃ、聞きたいことは終わったみたいだし、行くわよー」ずりずり…
橘「おおっ…! 力、強っ…!」
棚町「それぇー!」
びゅんっ!
橘「うわぁああああああああああああああああ!!」
ぱたん
「…おお、連れて行かれた…」
「きゃー! 棚町ってば大胆!」
「安らかに眠れ……橘…」
「お前の残したお宝本は…俺らが後生大事に使ってやろう…」
「うむ……」
蒔原「…………」
梅原「…はっ、やっぱ面白いなぁ大将は」
70: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:34:22.07 ID:ZpTncF010
街
棚町「───着いたわよっ」
橘「はぁっ…! はぁっ…! こ、ここは…っ?」
棚町「見れば分かるじゃない、ファミレスよファミレス」
橘「い、いやっ…わかるけど! そうじゃなくてどうしてここにっ…!」
棚町「いーから、入るわよ黙って!」
かんからーん
橘「えっ、ええっー! どうして僕が……」
~~~~~
棚町「んー、どれにしようかしらね~……あ、これとか美味しそうじゃないっ」
橘「…おい」
棚町「ん、なーにー?」ぺら
橘「…どうして僕をココに連れてきたんだよ」
棚町「───着いたわよっ」
橘「はぁっ…! はぁっ…! こ、ここは…っ?」
棚町「見れば分かるじゃない、ファミレスよファミレス」
橘「い、いやっ…わかるけど! そうじゃなくてどうしてここにっ…!」
棚町「いーから、入るわよ黙って!」
かんからーん
橘「えっ、ええっー! どうして僕が……」
~~~~~
棚町「んー、どれにしようかしらね~……あ、これとか美味しそうじゃないっ」
橘「…おい」
棚町「ん、なーにー?」ぺら
橘「…どうして僕をココに連れてきたんだよ」
72: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:38:31.19 ID:ZpTncF010
棚町「ちょっとね、食べたかったものがあるのよ実は」
橘「食べたかったものって……」
棚町「その商品はちょっとアタシ一人じゃ食べれないものでさ、だからアンタも連れてきたってワケ」
橘「いやいや、どうして僕なんだよ。だったら…田中さんでもいいじゃないか」
棚町「ダメよ、恵子は。というかアンタ……どうして恵子の名前知ってるの?」
橘「え? だって元同じクラスだし…」
棚町「へェー、そうなんだ。ふーん」
橘「…なんだよ、さっきの梅原みたいに僕を怒るつもりか? 言っとくけどな、あの時も行った通り…」
棚町「知ってるわよ、そんな男じゃないって言いたいんでしょ?」
橘「あ、うん……覚えてるじゃないか」
棚町「だっから行ってるじゃない、アンタのことなら覚えてるって」
橘「食べたかったものって……」
棚町「その商品はちょっとアタシ一人じゃ食べれないものでさ、だからアンタも連れてきたってワケ」
橘「いやいや、どうして僕なんだよ。だったら…田中さんでもいいじゃないか」
棚町「ダメよ、恵子は。というかアンタ……どうして恵子の名前知ってるの?」
橘「え? だって元同じクラスだし…」
棚町「へェー、そうなんだ。ふーん」
橘「…なんだよ、さっきの梅原みたいに僕を怒るつもりか? 言っとくけどな、あの時も行った通り…」
棚町「知ってるわよ、そんな男じゃないって言いたいんでしょ?」
橘「あ、うん……覚えてるじゃないか」
棚町「だっから行ってるじゃない、アンタのことなら覚えてるって」
73: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:47:40.94 ID:ZpTncF010
橘「お、おう……」
棚町「んふふ、そういうことっ」
橘「っ……」
橘(なんだよ、そういうのちょっと卑怯だと思うよ!)
棚町「…ん~、やっぱり余計なモノ頼むと食べれなくなりそうね、これだと」
橘「…おい、一体何を頼む気なんだ」
棚町「来れば分かるわよ……すみませーん、注文いいですかー」
橘(…なんだろう、一体何を頼む気なんだ…?)
~~~~~~
店員「おまたせしましたー、超ラブリーエキサイティングプロレスパフェです」
ドンッ!!
橘「……っ!?」
棚町「んふふ、そういうことっ」
橘「っ……」
橘(なんだよ、そういうのちょっと卑怯だと思うよ!)
棚町「…ん~、やっぱり余計なモノ頼むと食べれなくなりそうね、これだと」
橘「…おい、一体何を頼む気なんだ」
棚町「来れば分かるわよ……すみませーん、注文いいですかー」
橘(…なんだろう、一体何を頼む気なんだ…?)
~~~~~~
店員「おまたせしましたー、超ラブリーエキサイティングプロレスパフェです」
ドンッ!!
橘「……っ!?」
75: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:51:17.29 ID:ZpTncF010
店員「ごゆっくりどうぞ」
橘「えっ……あ、はい……」
棚町「さぁー食べるわよ~」
橘「ちょ、ちょっと待て! これって一体…!?」
棚町「パフェじゃない」
橘「パフェだね! い、いやそうじゃなくって…これ、なんていうかその~……」ちら
橘「……うっ…」
橘(なんだかこう、カップル御用達のっ…! イチャイチャするようなパフェじゃないかっ!?)
棚町「なんなの、アンタって甘いの嫌いなタイプ?」
橘「えっ? す、好きだけど…」
棚町「じゃーいいじゃない、食べましょ食べましょ」
橘「んぐっ……で、でも! その……お前、気づかないのか…? 周りの視線とか…っ」
橘「えっ……あ、はい……」
棚町「さぁー食べるわよ~」
橘「ちょ、ちょっと待て! これって一体…!?」
棚町「パフェじゃない」
橘「パフェだね! い、いやそうじゃなくって…これ、なんていうかその~……」ちら
橘「……うっ…」
橘(なんだかこう、カップル御用達のっ…! イチャイチャするようなパフェじゃないかっ!?)
棚町「なんなの、アンタって甘いの嫌いなタイプ?」
橘「えっ? す、好きだけど…」
棚町「じゃーいいじゃない、食べましょ食べましょ」
橘「んぐっ……で、でも! その……お前、気づかないのか…? 周りの視線とか…っ」
76: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 01:55:17.33 ID:ZpTncF010
棚町「べっつにいいじゃない、アタシ達が普通に食べてればそれでさ~」
橘「ええっー……」
棚町「言っとくけど、これ割り勘だから」
橘「なにっ!?」
橘(ね、値段はっ!? ……なんだこの値段は!? 酷いよ! 流石にこれは酷い!)
棚町「ぱくぱくっ……早くしないと、アタシが全部頂いちゃうわよ~?」もぐもぐ
橘「あっ……く、くそっ…!」
橘「っ……し、仕方ない! 据え膳食わぬは男の恥だ!」ぐっ
棚町「ふっひっひ~、いい度胸ふぉほうひゃふぁい!」
橘「い、イチゴは僕のものだぞ! 食べ過ぎだ!」
棚町「ぱくぱくぱく」
橘「あー! バナナはだめだよ! 僕が食べるから! もぐもぐ!」
橘「ええっー……」
棚町「言っとくけど、これ割り勘だから」
橘「なにっ!?」
橘(ね、値段はっ!? ……なんだこの値段は!? 酷いよ! 流石にこれは酷い!)
棚町「ぱくぱくっ……早くしないと、アタシが全部頂いちゃうわよ~?」もぐもぐ
橘「あっ……く、くそっ…!」
橘「っ……し、仕方ない! 据え膳食わぬは男の恥だ!」ぐっ
棚町「ふっひっひ~、いい度胸ふぉほうひゃふぁい!」
橘「い、イチゴは僕のものだぞ! 食べ過ぎだ!」
棚町「ぱくぱくぱく」
橘「あー! バナナはだめだよ! 僕が食べるから! もぐもぐ!」
78: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:01:20.21 ID:ZpTncF010
~~~~~
棚町「──ふぃー……もう、当分甘いモノは食べなくていいわ~……」
橘「うっぷ……僕も一生食べなくてもいいかも…」
棚町「くっく、だめね~…それじゃあ」
橘「お前……よく食えたな、こんだけの量を…僕、半分も食べてないぞコレ」
棚町「だって女の子だし、甘いモノは別腹よ別腹」
橘「…そういうものか、だめだ座ってるのもキツイ」ぱたん
棚町「ぎょーぎが悪わね、牛になるわよ?」
橘「牛になってもいいよ……というかもう、生クリーム食べ過ぎで本当に牛になりそうだ…」
棚町「…しょうがないわね、んしょっと」ぱたり
橘「……」
棚町「……ん、なに?」
橘「…いや、机の下で視線が合うのって不思議な感じがして…」
棚町「ふふ、そうね…確かに」
棚町「──ふぃー……もう、当分甘いモノは食べなくていいわ~……」
橘「うっぷ……僕も一生食べなくてもいいかも…」
棚町「くっく、だめね~…それじゃあ」
橘「お前……よく食えたな、こんだけの量を…僕、半分も食べてないぞコレ」
棚町「だって女の子だし、甘いモノは別腹よ別腹」
橘「…そういうものか、だめだ座ってるのもキツイ」ぱたん
棚町「ぎょーぎが悪わね、牛になるわよ?」
橘「牛になってもいいよ……というかもう、生クリーム食べ過ぎで本当に牛になりそうだ…」
棚町「…しょうがないわね、んしょっと」ぱたり
橘「……」
棚町「……ん、なに?」
橘「…いや、机の下で視線が合うのって不思議な感じがして…」
棚町「ふふ、そうね…確かに」
79: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:04:56.57 ID:ZpTncF010
橘「多分だけど、周りの人とか店員とか……行儀の悪いか、カップルと思われてるぞ…」
棚町「…そおーかしら?」
橘「そうだって、二人してソファーに寝転がってるんだぞ? 対向かい側でさ」
棚町「んふふ、言われてみれば確かにそうかも」
橘「……なぁ」
棚町「ん」
橘「結局…お前って何がしたかったの?」
棚町「どーいうこと?」
橘「…こうやって僕を教室から釣れだして、みんな僕達のことに注目してただろ」
棚町「そうだっけ?」
橘「そうだよ、そして今朝のこともそうだし……そしてファミレスに連れてきたこともだ」
棚町「………」
橘「…なんだよ、言えないっていうのか」
棚町「…そおーかしら?」
橘「そうだって、二人してソファーに寝転がってるんだぞ? 対向かい側でさ」
棚町「んふふ、言われてみれば確かにそうかも」
橘「……なぁ」
棚町「ん」
橘「結局…お前って何がしたかったの?」
棚町「どーいうこと?」
橘「…こうやって僕を教室から釣れだして、みんな僕達のことに注目してただろ」
棚町「そうだっけ?」
橘「そうだよ、そして今朝のこともそうだし……そしてファミレスに連れてきたこともだ」
棚町「………」
橘「…なんだよ、言えないっていうのか」
80: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:08:52.46 ID:ZpTncF010
棚町「…やっぱり、意味が無いとだめ?」
橘「だ、だめだ」
棚町「どうしても?」
橘「どうしてもだっ」
棚町「……特に、意味なんて本当に無い」
橘「嘘だ」
棚町「ホントよ、アンタを連れだしたのも…こうやってファミレスに来たことも」
棚町「───ただただ、アタシの興味本位でやったこと」
橘「ただの興味で、人を釣れ出すことが出来るのか?」
棚町「ふふん、それが棚町薫って女よ?」
橘「…大した自信だ、だけど自慢になってない」
棚町「…かもね、ふふっ」
橘「……」
棚町「あ、でもっ! ここのファミレスに連れてきたことは…ちゃんと理由はあるわよ?」
橘「だ、だめだ」
棚町「どうしても?」
橘「どうしてもだっ」
棚町「……特に、意味なんて本当に無い」
橘「嘘だ」
棚町「ホントよ、アンタを連れだしたのも…こうやってファミレスに来たことも」
棚町「───ただただ、アタシの興味本位でやったこと」
橘「ただの興味で、人を釣れ出すことが出来るのか?」
棚町「ふふん、それが棚町薫って女よ?」
橘「…大した自信だ、だけど自慢になってない」
棚町「…かもね、ふふっ」
橘「……」
棚町「あ、でもっ! ここのファミレスに連れてきたことは…ちゃんと理由はあるわよ?」
81: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:13:37.95 ID:ZpTncF010
橘「…ちゃんとした理由?」
棚町「そそそ。それはね…ほら、アタシたちの学校ってバイト禁止じゃない?」
橘「…そうだな」
棚町「それでさー、高校になったら色々なバイトしようと思ってて~。まずは下調べってのをしたかったのよね」
橘「ここで働くつもりなのか?」
棚町「うん、そのつもり。だからまずはその場所の名産品って奴を味わってみたかったの」
棚町「…そうすれば、ここはどういう場所なのかなってわかったりするし、それに店側に印象が残ったりするじゃない」
橘「…確かにな。こんなデカイの頼めば印象にも残るだろうさ」
棚町「そーいうのも含めて、ちょっとここには来ておきたかったのよ。
だから恵子とはこれなかった感じ、だって男女じゃなきゃアレ頼めないし」
橘「………」
棚町「まあ、理由も言わず連れてきたことは……うん、きちんと謝る。ごめんなさい」
棚町「…だけど、やっぱり、来たかったのよ。ちゃんとね」
棚町「そそそ。それはね…ほら、アタシたちの学校ってバイト禁止じゃない?」
橘「…そうだな」
棚町「それでさー、高校になったら色々なバイトしようと思ってて~。まずは下調べってのをしたかったのよね」
橘「ここで働くつもりなのか?」
棚町「うん、そのつもり。だからまずはその場所の名産品って奴を味わってみたかったの」
棚町「…そうすれば、ここはどういう場所なのかなってわかったりするし、それに店側に印象が残ったりするじゃない」
橘「…確かにな。こんなデカイの頼めば印象にも残るだろうさ」
棚町「そーいうのも含めて、ちょっとここには来ておきたかったのよ。
だから恵子とはこれなかった感じ、だって男女じゃなきゃアレ頼めないし」
橘「………」
棚町「まあ、理由も言わず連れてきたことは……うん、きちんと謝る。ごめんなさい」
棚町「…だけど、やっぱり、来たかったのよ。ちゃんとね」
83: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:18:00.74 ID:ZpTncF010
橘(…なんだよ、色々とぶっとんだ思考を持ってると思えば…
ちゃんとした考えも持ってるんだな。意外…でも無いか、普通に考えれば)
棚町「…それに」
橘「…うん?」
棚町「………」もじ
橘「…なんだよ、どうした?」
棚町「……アタシだって、その……恥ずかしかったわよっ…こういうのっ」
橘「えっ……?」
棚町「だ、だからっ…………パフェとか、男子と二人で食べたこと無いし……」
棚町「その…………けっこう、照れるというか……うん、そんな感じ! いーーーだっ!」んべっ
橘「いーって……いやいや、恥ずかしいなら頼むなよ」
棚町「ふんっ」ぷいっ
ちゃんとした考えも持ってるんだな。意外…でも無いか、普通に考えれば)
棚町「…それに」
橘「…うん?」
棚町「………」もじ
橘「…なんだよ、どうした?」
棚町「……アタシだって、その……恥ずかしかったわよっ…こういうのっ」
橘「えっ……?」
棚町「だ、だからっ…………パフェとか、男子と二人で食べたこと無いし……」
棚町「その…………けっこう、照れるというか……うん、そんな感じ! いーーーだっ!」んべっ
橘「いーって……いやいや、恥ずかしいなら頼むなよ」
棚町「ふんっ」ぷいっ
84: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:22:56.87 ID:ZpTncF010
橘「……はぁ、まあいいよ」
棚町「え?」
橘「僕はそれで納得してやる。お前はお前で、それなりの理由があった」
棚町「う、うん」
橘「だから僕をココに連れてきて、パフェを一緒に食べた」
棚町「そ、そんな感じ」
橘「じゃあそれで納得する」
棚町「…納得しちゃうの?」
橘「いいってば、嘘だったとでも言うのかよ」
棚町「う、嘘じゃないわよ!」
橘「うん、じゃあそれでいいじゃないか。僕は信用するから、お前の言ってること全部さ」
棚町「………」
橘「ん、なんだよ。なんか変なこと言った?」
棚町「……アンタって、その」
棚町「……ううん、やっぱり、なんでもない……うん」
棚町「え?」
橘「僕はそれで納得してやる。お前はお前で、それなりの理由があった」
棚町「う、うん」
橘「だから僕をココに連れてきて、パフェを一緒に食べた」
棚町「そ、そんな感じ」
橘「じゃあそれで納得する」
棚町「…納得しちゃうの?」
橘「いいってば、嘘だったとでも言うのかよ」
棚町「う、嘘じゃないわよ!」
橘「うん、じゃあそれでいいじゃないか。僕は信用するから、お前の言ってること全部さ」
棚町「………」
橘「ん、なんだよ。なんか変なこと言った?」
棚町「……アンタって、その」
棚町「……ううん、やっぱり、なんでもない……うん」
85: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:28:12.31 ID:ZpTncF010
棚町「…………」
橘「……?」
橘(なんだよ、急に黙って……変な空気になっちゃっただろ。
変なことを言ったと思ったのなら、怒ればいいものの…いや、怒られる意味が分からないけど)
橘「というか、それよりもたち───」
店員「───お客様」
橘&棚町「はいぃいっ!?」ばっ
店員「店内でおくつろぎの所、申し訳ございません。ですが、当店は他のお客様の目がある為…もう少し」
橘「わ、わかりました! すみません!」
棚町「あ、あははっ! どーも! ごめんなさい~!」
店員「いえいえ」にこ
すたすた…
橘「……」
棚町「……」
橘「……?」
橘(なんだよ、急に黙って……変な空気になっちゃっただろ。
変なことを言ったと思ったのなら、怒ればいいものの…いや、怒られる意味が分からないけど)
橘「というか、それよりもたち───」
店員「───お客様」
橘&棚町「はいぃいっ!?」ばっ
店員「店内でおくつろぎの所、申し訳ございません。ですが、当店は他のお客様の目がある為…もう少し」
橘「わ、わかりました! すみません!」
棚町「あ、あははっ! どーも! ごめんなさい~!」
店員「いえいえ」にこ
すたすた…
橘「……」
棚町「……」
86: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:32:09.56 ID:ZpTncF010
橘「…その、で、出るかもう?」
棚町「…そ、そうね…目的の物は食べたし」
橘「……」
棚町「……」
橘「じゃあ、先に出てくれ……僕が払っておくから」
棚町「えっ…?」
橘「お勘定、僕が払うよ」
棚町「はっ? いや、だって割り勘って言ってたじゃない…」
橘「…いや、僕だってちょっといい経験ができたんだ」
棚町「へ? 経験?」
橘「う、うん……だって、僕だって初めてだったから」
橘「お、女の子とっ……一緒に、パフェ食べたの」
棚町「………」
橘「そういうことだから! 先に出てくれ、なっ!」
棚町「…そ、そうね…目的の物は食べたし」
橘「……」
棚町「……」
橘「じゃあ、先に出てくれ……僕が払っておくから」
棚町「えっ…?」
橘「お勘定、僕が払うよ」
棚町「はっ? いや、だって割り勘って言ってたじゃない…」
橘「…いや、僕だってちょっといい経験ができたんだ」
棚町「へ? 経験?」
橘「う、うん……だって、僕だって初めてだったから」
橘「お、女の子とっ……一緒に、パフェ食べたの」
棚町「………」
橘「そういうことだから! 先に出てくれ、なっ!」
88: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:36:30.13 ID:ZpTncF010
棚町「……ぷ、なにそれ、アンタ本気で言ってるの?」
橘「な、なんだよ! お前だって、恥ずかしがってただろ!?」
棚町「だからって……全部払うとか、なに、男らしさアピールそれ?」
橘「ぐぬぬっ……払ってやらないぞ、そんなこと言ってると!」
棚町「あはは~! では、おねがいします~」たたっ
橘「くっそ……なんだよ、正直に言えばからかいやがって」
橘「………」
橘「……なんだよ、本当に」
橘「…よくわからないな、アイツも…」すたすた
~~~~~~
棚町「ごちそーさまですっ」
橘「うむ」
棚町「本当に奢ってくれるなんて、なになに、アンタっていいところの坊ちゃんなの?」
橘「…違うよ、たかろうとしても無駄だからな」
橘「な、なんだよ! お前だって、恥ずかしがってただろ!?」
棚町「だからって……全部払うとか、なに、男らしさアピールそれ?」
橘「ぐぬぬっ……払ってやらないぞ、そんなこと言ってると!」
棚町「あはは~! では、おねがいします~」たたっ
橘「くっそ……なんだよ、正直に言えばからかいやがって」
橘「………」
橘「……なんだよ、本当に」
橘「…よくわからないな、アイツも…」すたすた
~~~~~~
棚町「ごちそーさまですっ」
橘「うむ」
棚町「本当に奢ってくれるなんて、なになに、アンタっていいところの坊ちゃんなの?」
橘「…違うよ、たかろうとしても無駄だからな」
89: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:41:16.56 ID:ZpTncF010
棚町「そんな人を悪女みたいに言わないでくれないかしら、これでも筋が通った根性のある女よアタシ?」
橘「………」
棚町「うっ……なによ、その目は…!」
橘「別に、僕はなにも言ってないよ、ただ見つめてるだけだから」
棚町「な、なんか言いたそうにしてるじゃないっ! その感じの眼は!」
橘「べっつにー…」すたすた
棚町「んぐっ……この、背がアタシより小さいくせにっ」
橘「っ」カチン!
棚町「…あ、もしかして気にしてた?」
橘「───男にとって、女の子から背を馬鹿にされることは屈辱なんだ……」
橘「……幾ら僕でも、怒るときは怒るぞ!」
棚町「あはは~」
橘「笑って誤魔化すな!」
棚町「だ、大丈夫よ! こ、これからがあるじゃない! …もう三年だけど」
橘「ぐぉー!」
橘「………」
棚町「うっ……なによ、その目は…!」
橘「別に、僕はなにも言ってないよ、ただ見つめてるだけだから」
棚町「な、なんか言いたそうにしてるじゃないっ! その感じの眼は!」
橘「べっつにー…」すたすた
棚町「んぐっ……この、背がアタシより小さいくせにっ」
橘「っ」カチン!
棚町「…あ、もしかして気にしてた?」
橘「───男にとって、女の子から背を馬鹿にされることは屈辱なんだ……」
橘「……幾ら僕でも、怒るときは怒るぞ!」
棚町「あはは~」
橘「笑って誤魔化すな!」
棚町「だ、大丈夫よ! こ、これからがあるじゃない! …もう三年だけど」
橘「ぐぉー!」
90: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:46:21.19 ID:ZpTncF010
橘「おまっ…お前!
そういえば三年って行った時、驚いてたよな!? そうか背が小さいから年下だと思ってたのか!?」
棚町「ひゅ、ひゅ~……♪」
橘「口笛へたくそ! くそっ…悪かったな! 僕の家系は背がみんな小さいんだよ!」
棚町「そ、それは……ご愁傷様です」
橘「哀まれた!? なんだこのっ……!」
「──あ、純一~!」
橘「…え? この声は……」
橘「───……梨穂子?」
梨穂子「う~ん! こんばんわ~、学校の帰り~?」
橘「うん。そうだけど……梨穂子も帰りか?」
梨穂子「そうだよ~、ちょっと街に用があってね~……あれ?」
棚町「……」
梨穂子「あ、棚町さ~ん。こんばんわ~」
棚町「…こんばんわ」
そういえば三年って行った時、驚いてたよな!? そうか背が小さいから年下だと思ってたのか!?」
棚町「ひゅ、ひゅ~……♪」
橘「口笛へたくそ! くそっ…悪かったな! 僕の家系は背がみんな小さいんだよ!」
棚町「そ、それは……ご愁傷様です」
橘「哀まれた!? なんだこのっ……!」
「──あ、純一~!」
橘「…え? この声は……」
橘「───……梨穂子?」
梨穂子「う~ん! こんばんわ~、学校の帰り~?」
橘「うん。そうだけど……梨穂子も帰りか?」
梨穂子「そうだよ~、ちょっと街に用があってね~……あれ?」
棚町「……」
梨穂子「あ、棚町さ~ん。こんばんわ~」
棚町「…こんばんわ」
92: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:49:36.96 ID:ZpTncF010
橘「あれ? 知り合い?」
梨穂子「同じクラスだよ~、ね?」
棚町「…そうね」
梨穂子「え、えっと~……その、えへへ」
橘「おい、お前……なんだよ、いきなり素っ気ないな」
棚町「……ちょっとアンタ」ぐいっ
橘「な、なんだよ…うおっ!」
棚町「……あの子、桜井さんよね」
橘「そ、そうだけどっ……?」
棚町「…友達? アンタと?」
橘「お、幼馴染みだよっ…それがどうした…!」
棚町「…ふーん、そうなんだ」ぱっ
橘「……?」
梨穂子「同じクラスだよ~、ね?」
棚町「…そうね」
梨穂子「え、えっと~……その、えへへ」
橘「おい、お前……なんだよ、いきなり素っ気ないな」
棚町「……ちょっとアンタ」ぐいっ
橘「な、なんだよ…うおっ!」
棚町「……あの子、桜井さんよね」
橘「そ、そうだけどっ……?」
棚町「…友達? アンタと?」
橘「お、幼馴染みだよっ…それがどうした…!」
棚町「…ふーん、そうなんだ」ぱっ
橘「……?」
93: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 02:55:35.49 ID:ZpTncF010
梨穂子「…? ……?」
棚町「──あ、ごめんなさい桜井さん。急に変な空気出しちゃってさ~」
梨穂子「あ、うん……大丈夫だけど、純一こそ棚町さんと知り合いなの?」
橘「えっ? 知り合いっていうか…うん、なんというか…」
棚町「ただの知り合いよ」
梨穂子「え? そうだんだ、けっこう仲良良さそうに見えたけど~…?」
橘「…おい、何を疑ってるんだ梨穂子」
梨穂子「ふぇっ!? あ、うんなんでもないよっ! うんうん!」
棚町「あのね桜井さん、コイツの言ってる通りアタシらはなんの関係も───」
店員「───お客様~! 超ラブリーエキサイティングプロレスパフェを頼んだお二人様~!」
店員「完食の場合に出される、景品のほうを貰われてないようですけどー!」
棚町&橘「……」
棚町「──あ、ごめんなさい桜井さん。急に変な空気出しちゃってさ~」
梨穂子「あ、うん……大丈夫だけど、純一こそ棚町さんと知り合いなの?」
橘「えっ? 知り合いっていうか…うん、なんというか…」
棚町「ただの知り合いよ」
梨穂子「え? そうだんだ、けっこう仲良良さそうに見えたけど~…?」
橘「…おい、何を疑ってるんだ梨穂子」
梨穂子「ふぇっ!? あ、うんなんでもないよっ! うんうん!」
棚町「あのね桜井さん、コイツの言ってる通りアタシらはなんの関係も───」
店員「───お客様~! 超ラブリーエキサイティングプロレスパフェを頼んだお二人様~!」
店員「完食の場合に出される、景品のほうを貰われてないようですけどー!」
棚町&橘「……」
95: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:00:20.07 ID:ZpTncF010
梨穂子「……あれ? なんだかあの店員さん、純一と棚町さんの方を見てる気がするんだけど…あれ?」
棚町「…逃げるわよ」
橘「…ああ、今僕もそう思ってた所だ」
梨穂子「えっ?」
棚町&橘「うぉおおおおおおおっ!」
ダダダダダダダダ!!
梨穂子「ひぁっ!?」
店員「──あ、逃げた! 完食カップル二人、逃走! 追跡用バイト準備!」
店員ab「ラジャー!」
店員「射ッーーーーー!!!」
店員ab「ゴオ!!」ズバッシュッ!
梨穂子「ひゅわぁっ!?」
ダダダダダダダダ!!
棚町「…逃げるわよ」
橘「…ああ、今僕もそう思ってた所だ」
梨穂子「えっ?」
棚町&橘「うぉおおおおおおおっ!」
ダダダダダダダダ!!
梨穂子「ひぁっ!?」
店員「──あ、逃げた! 完食カップル二人、逃走! 追跡用バイト準備!」
店員ab「ラジャー!」
店員「射ッーーーーー!!!」
店員ab「ゴオ!!」ズバッシュッ!
梨穂子「ひゅわぁっ!?」
ダダダダダダダダ!!
96: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:04:06.56 ID:ZpTncF010
梨穂子「……な、なんなだっの一体…?」ぽかーん
~~~~~
橘「はぁっ……はぁっ……まいたか?」
棚町「しっ!」
「どこへ行った……絶対に逃さん!」
「探さなければ、俺達がどやされる!」
橘「……」
棚町「……」
ダダダダダダダダ……
棚町「───行った、見たいね……ふぅう」
橘「な、なんだあの人達は……えらく執拗に追いかけてきたけど、そこまでする必要はあるのか一体…!」
棚町「…あそこのファミレスは情熱が凄まじいのよ、噂に聞いてたとおりね」
~~~~~
橘「はぁっ……はぁっ……まいたか?」
棚町「しっ!」
「どこへ行った……絶対に逃さん!」
「探さなければ、俺達がどやされる!」
橘「……」
棚町「……」
ダダダダダダダダ……
棚町「───行った、見たいね……ふぅう」
橘「な、なんだあの人達は……えらく執拗に追いかけてきたけど、そこまでする必要はあるのか一体…!」
棚町「…あそこのファミレスは情熱が凄まじいのよ、噂に聞いてたとおりね」
100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:08:04.41 ID:ZpTncF010
路地裏
橘「…えらい所にバイトする気なんだな、お前」
棚町「…だってソッチのほうが楽しいじゃない」
橘「よくわからないよ…僕には」
棚町「うふふ、でしょうね」
橘「……というか完全に逃げなくても良かったんじゃなかこれって、
そもそも梨穂子に変に疑われることを避けるために………」
棚町「………」じっ
橘「ん、なんだよ僕のこと見つめて」
棚町「…アンタってさ、こう、なんていうのかしら」
橘「なんだよ」
棚町「……面白いやつよね、やっぱ」
橘「馬鹿にしてるのか」
棚町「そうじゃない、そうじゃなくて……」
棚町「……上手く言えないけど、最初に会った時から初めてな感じがして…」
橘「…えらい所にバイトする気なんだな、お前」
棚町「…だってソッチのほうが楽しいじゃない」
橘「よくわからないよ…僕には」
棚町「うふふ、でしょうね」
橘「……というか完全に逃げなくても良かったんじゃなかこれって、
そもそも梨穂子に変に疑われることを避けるために………」
棚町「………」じっ
橘「ん、なんだよ僕のこと見つめて」
棚町「…アンタってさ、こう、なんていうのかしら」
橘「なんだよ」
棚町「……面白いやつよね、やっぱ」
橘「馬鹿にしてるのか」
棚町「そうじゃない、そうじゃなくて……」
棚町「……上手く言えないけど、最初に会った時から初めてな感じがして…」
101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:12:47.97 ID:ZpTncF010
橘「そりゃそうだろ、初めてなんだから」
棚町「………」
橘「……おい、なんだよ。もしかして走りすぎて具合でも悪いのか?」すっ
棚町「っ……」びくっ
ばしっ
橘「いたっ…!」
棚町「───あ、ごめんっ…!」ばばっ
橘「お、おう……?」
棚町「ごめん、急に手を叩いて…」
橘「いや、僕の方こそ変に近づいて悪かった……」
棚町「う、うんっ……だけど、アタシも何も叩かなくても…」
橘「気にし過ぎだって、お前はそういったやつだろ? 僕もキチンと理解してるよ」
棚町「……うん」
橘「おう、それにしても凄い力だなぁ~…なにか鍛えてるのか?」
棚町「………」
橘「……おい、なんだよ。もしかして走りすぎて具合でも悪いのか?」すっ
棚町「っ……」びくっ
ばしっ
橘「いたっ…!」
棚町「───あ、ごめんっ…!」ばばっ
橘「お、おう……?」
棚町「ごめん、急に手を叩いて…」
橘「いや、僕の方こそ変に近づいて悪かった……」
棚町「う、うんっ……だけど、アタシも何も叩かなくても…」
橘「気にし過ぎだって、お前はそういったやつだろ? 僕もキチンと理解してるよ」
棚町「……うん」
橘「おう、それにしても凄い力だなぁ~…なにか鍛えてるのか?」
103: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:16:11.44 ID:ZpTncF010
棚町「別に……得には……」
橘「へえ、そうなんだ」
棚町「………」
橘「……いや、本当に大丈夫か? 具合悪いんなら、無理せず家に…」
棚町「……ねえ、アンタ」
橘「ん、なんだよ」
棚町「アンタってさ……その」
橘「うん?」
棚町「────好きな人、いるの?」
橘「………」
橘「え?」
~~~~~~
自宅
橘「ただいま~」
橘「へえ、そうなんだ」
棚町「………」
橘「……いや、本当に大丈夫か? 具合悪いんなら、無理せず家に…」
棚町「……ねえ、アンタ」
橘「ん、なんだよ」
棚町「アンタってさ……その」
橘「うん?」
棚町「────好きな人、いるの?」
橘「………」
橘「え?」
~~~~~~
自宅
橘「ただいま~」
104: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:21:26.92 ID:ZpTncF010
美也「おっかえり~、にぃに、」
橘「ん」ずい
美也「なにそれ? おわぁっ!? こ、これってあそこのファミレスの有名な…!」
橘「それ食べてきたんだ、そしたら貰った」すたすた
美也「でもあれってカップルじゃないと食べれないんだよ!? に、にぃにもしかして……」
橘「梅原と食べた」
美也「……なにそれー」
橘「あはは」
美也「期待しちゃったみゃーに謝ってよ! もうっ~……あ、美味しそう。クッキーなんだねこれ」
橘「美也が食べていいよ、全部」
美也「ほんとっ! にっしし、にぃに好きだよー」すたすた…
橘「ったく、こんな時だけ言いやがって……」
橘「………好き、か」
~~~~~
橘「ど、どういうこと?」
橘「ん」ずい
美也「なにそれ? おわぁっ!? こ、これってあそこのファミレスの有名な…!」
橘「それ食べてきたんだ、そしたら貰った」すたすた
美也「でもあれってカップルじゃないと食べれないんだよ!? に、にぃにもしかして……」
橘「梅原と食べた」
美也「……なにそれー」
橘「あはは」
美也「期待しちゃったみゃーに謝ってよ! もうっ~……あ、美味しそう。クッキーなんだねこれ」
橘「美也が食べていいよ、全部」
美也「ほんとっ! にっしし、にぃに好きだよー」すたすた…
橘「ったく、こんな時だけ言いやがって……」
橘「………好き、か」
~~~~~
橘「ど、どういうこと?」
106: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:29:44.25 ID:ZpTncF010
棚町「そのままの意味よ、アンタって好きな人……いるのかってコト」
橘「っ……どうして、お前がそんなこと気にするんだよ…?」
棚町「いいから、答えて」
橘「……」
橘(ど、どういうことだ…? え、もしかして僕に……ちょっと好意を寄せてるってことか!?
どうして!? 何があってそうなってるの!? いや、でも恋は唐突にってよく言うしな……)
棚町「……」
橘(この思いつめた表情……間違いない、これは僕に恋をしている表情だ!)
橘(なんて僕は罪づくりな男なんだろう……こんな悪魔とまで謳われた女の子を…ふふ、恋に落とさせるなんてさ!)
橘(…だが、僕はこれでもれっきとした男。そして、きちんとした日本男子!
女子に恥をかかせるべきでもないし、そして自分の気持ちに正直にならなければならない!)
橘「……居るよ、好きな子」
棚町「っ……本当に、居るの?」
橘「ああ、居るよ」
橘「っ……どうして、お前がそんなこと気にするんだよ…?」
棚町「いいから、答えて」
橘「……」
橘(ど、どういうことだ…? え、もしかして僕に……ちょっと好意を寄せてるってことか!?
どうして!? 何があってそうなってるの!? いや、でも恋は唐突にってよく言うしな……)
棚町「……」
橘(この思いつめた表情……間違いない、これは僕に恋をしている表情だ!)
橘(なんて僕は罪づくりな男なんだろう……こんな悪魔とまで謳われた女の子を…ふふ、恋に落とさせるなんてさ!)
橘(…だが、僕はこれでもれっきとした男。そして、きちんとした日本男子!
女子に恥をかかせるべきでもないし、そして自分の気持ちに正直にならなければならない!)
橘「……居るよ、好きな子」
棚町「っ……本当に、居るの?」
橘「ああ、居るよ」
107: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:40:36.21 ID:ZTSHTSSR0
棚町「そうなんだ、居るんだ好きな奴……」
橘「……」
橘(ああ、居るんだ……僕には好きな子が。そしてそれは───お前じゃない)
橘(三年になってからずっと憧れていた、あの子……僕はあの元気な笑顔を見るだけで、それだけでいいのだから)
棚町「…でも、その好きな奴とは付き合って無いんでしょ?」
橘「えっ? あ、うん……まだ僕の片思いだけど?」
棚町「…そう、よね。どうもそれっぽいし」
橘「……?」
橘(まさか! 付き合ってないのなら、アタシにもチャンスはあるわよね!? 的な流れ!?
なん、だと……そんなこと、お宝本でしか聞いたこと無いよ!?)
橘(そうなると、僕は……いやいや待て待て! 橘純一! しっかりしろ! 僕の好きな女の子は一体誰だ!?)
橘(その子のためなら、なんだってすると決めていたはずだ! だから……よし、ここはちゃんとお断りを…っ)
橘「……」
橘(ああ、居るんだ……僕には好きな子が。そしてそれは───お前じゃない)
橘(三年になってからずっと憧れていた、あの子……僕はあの元気な笑顔を見るだけで、それだけでいいのだから)
棚町「…でも、その好きな奴とは付き合って無いんでしょ?」
橘「えっ? あ、うん……まだ僕の片思いだけど?」
棚町「…そう、よね。どうもそれっぽいし」
橘「……?」
橘(まさか! 付き合ってないのなら、アタシにもチャンスはあるわよね!? 的な流れ!?
なん、だと……そんなこと、お宝本でしか聞いたこと無いよ!?)
橘(そうなると、僕は……いやいや待て待て! 橘純一! しっかりしろ! 僕の好きな女の子は一体誰だ!?)
橘(その子のためなら、なんだってすると決めていたはずだ! だから……よし、ここはちゃんとお断りを…っ)
108: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:46:35.65 ID:ZTSHTSSR0
橘「あの! たなま───」
棚町「──わかったわ、よし!」
橘「…うえ?」
棚町「そういうこっとね~……うんうん、アタシもお人好しね~ほんっと」
橘「…えっと、どういうこと?」
棚町「とにかく、アタシの中で整理は着いたわ。これでアンタ…にたいして引け目無く」
棚町「これからちゃんと付き合っていけると思う」
橘「…はい?」
棚町「だーかーら、こう……なんていうのかしら。さっきみたいにさ、誰彼に勘違いされるときに」
棚町「表立って、嘘偽りなく、アンタの……トモダチだって言えるってコト!」
橘「トモダチ?」
棚町「そそそ! 友達、友達よアタシと」くいっ
棚町「アンタはねっ」
橘「…友達…」
棚町「いや?」
棚町「──わかったわ、よし!」
橘「…うえ?」
棚町「そういうこっとね~……うんうん、アタシもお人好しね~ほんっと」
橘「…えっと、どういうこと?」
棚町「とにかく、アタシの中で整理は着いたわ。これでアンタ…にたいして引け目無く」
棚町「これからちゃんと付き合っていけると思う」
橘「…はい?」
棚町「だーかーら、こう……なんていうのかしら。さっきみたいにさ、誰彼に勘違いされるときに」
棚町「表立って、嘘偽りなく、アンタの……トモダチだって言えるってコト!」
橘「トモダチ?」
棚町「そそそ! 友達、友達よアタシと」くいっ
棚町「アンタはねっ」
橘「…友達…」
棚町「いや?」
111: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:51:39.52 ID:ZTSHTSSR0
橘「嫌じゃないけど……ええっ!? 友達!?」
棚町「そーよ? やっぱりこういうのって、中学生だと恥ずかしいノリかしら?」
橘「いや、そういう訳じゃなくてっ……友達? なの?」
棚町「しつこいわね……嫌なら嫌ってハッキリ言いなさいよ」
橘「………」
棚町「………」
橘「……よ、よろしく」
棚町「よろしくっ」
~~~~~~
自宅
橘「はぁー……何だったんだ、本当に…」
橘(あのあと、店員に見つかって無理やり景品渡されたけど…あっちはあっちで…)
橘(嬉しそうに景品貰ってるしさ……意味がわからないよ)
棚町「そーよ? やっぱりこういうのって、中学生だと恥ずかしいノリかしら?」
橘「いや、そういう訳じゃなくてっ……友達? なの?」
棚町「しつこいわね……嫌なら嫌ってハッキリ言いなさいよ」
橘「………」
棚町「………」
橘「……よ、よろしく」
棚町「よろしくっ」
~~~~~~
自宅
橘「はぁー……何だったんだ、本当に…」
橘(あのあと、店員に見つかって無理やり景品渡されたけど…あっちはあっちで…)
橘(嬉しそうに景品貰ってるしさ……意味がわからないよ)
113: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 03:58:11.23 ID:ZTSHTSSR0
橘「……でも、友達…か」
橘「アイツ、どうして僕に…友達なんて言ってきたんだろう」
橘「……全くわからない」
橘「……友達、か」
~~~~~~
風呂場
棚町「………」
棚町(──あー…本当今日は疲れた、人生の中で一番疲れたかも)
棚町(まあ、でも、それなりに収穫はあったし…ま、いっか)
棚町「………アイツってば、変な顔してたわね」
棚町「うふふっ……まったく、どーせ下らない勘違いでもしてたんじゃないかしら」
棚町(あそこで普通は誰だって、勘違いすると思うし……好きな奴入るかって聞けばさ)
棚町(アタシがイジワルな聞き方したせいよね、うんうん)
棚町「……友達、か」
橘「アイツ、どうして僕に…友達なんて言ってきたんだろう」
橘「……全くわからない」
橘「……友達、か」
~~~~~~
風呂場
棚町「………」
棚町(──あー…本当今日は疲れた、人生の中で一番疲れたかも)
棚町(まあ、でも、それなりに収穫はあったし…ま、いっか)
棚町「………アイツってば、変な顔してたわね」
棚町「うふふっ……まったく、どーせ下らない勘違いでもしてたんじゃないかしら」
棚町(あそこで普通は誰だって、勘違いすると思うし……好きな奴入るかって聞けばさ)
棚町(アタシがイジワルな聞き方したせいよね、うんうん)
棚町「……友達、か」
114: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:02:42.83 ID:ZTSHTSSR0
ざぷんっ…
棚町(こうやって言葉にして友達……とか、ちょっとこっ恥ずかしいわよね)
棚町(アタシも何をやりたかったのか、なんて、ちっとも自分でわかってないし)
棚町(……だけど、アタシはこれだけは分かってる)
棚町(ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、アイツのことを気に入ってると)
棚町(他人から知り合いに、それから……友達になりたいって)
棚町(…なんだかとっても、居心地がよくて、まるで……)ぶくぶく…
棚町「ッ……ぷはぁ!? し、死ぬ!? 溺れ死ぬっ…!?」
棚町「はぁっ…はぁっ……ふふっ、あははっ」
棚町「はぁーあ、久しぶり……こういう感じ」
棚町「…早く明日に、ならないかなぁ」
次の日
橘「おはよう、梅原」
梅原「うっす、橘」
棚町(こうやって言葉にして友達……とか、ちょっとこっ恥ずかしいわよね)
棚町(アタシも何をやりたかったのか、なんて、ちっとも自分でわかってないし)
棚町(……だけど、アタシはこれだけは分かってる)
棚町(ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、アイツのことを気に入ってると)
棚町(他人から知り合いに、それから……友達になりたいって)
棚町(…なんだかとっても、居心地がよくて、まるで……)ぶくぶく…
棚町「ッ……ぷはぁ!? し、死ぬ!? 溺れ死ぬっ…!?」
棚町「はぁっ…はぁっ……ふふっ、あははっ」
棚町「はぁーあ、久しぶり……こういう感じ」
棚町「…早く明日に、ならないかなぁ」
次の日
橘「おはよう、梅原」
梅原「うっす、橘」
115: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:07:45.70 ID:ZTSHTSSR0
橘「だんだんと…寒くなってくるなぁ…」
梅原「おう、もうじき冬だぜー…大将…」
橘「……」
梅原「……受験」
橘「言うな」
梅原「…おう」
すたすた…
橘「……そんなことはわかってるんだよ、梅原」
梅原「おう、だがよぉ……考えなくちゃいけないことだろ」
橘「…まあな、うん」
梅原「…まだ大将は良いぜ、得意科目があるんだからよ」
橘「梅原は……頑張れ」
梅原「……応援してくれよ、大将」
「──な~にあんたら、辛気臭顔して~」
梅原「おう、もうじき冬だぜー…大将…」
橘「……」
梅原「……受験」
橘「言うな」
梅原「…おう」
すたすた…
橘「……そんなことはわかってるんだよ、梅原」
梅原「おう、だがよぉ……考えなくちゃいけないことだろ」
橘「…まあな、うん」
梅原「…まだ大将は良いぜ、得意科目があるんだからよ」
橘「梅原は……頑張れ」
梅原「……応援してくれよ、大将」
「──な~にあんたら、辛気臭顔して~」
116: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:11:40.57 ID:ZTSHTSSR0
橘&梅原「え…?」
棚町「ぐんもっ!」びしっ
梅原「ぐんもって……お、おう…おはよう棚町さんよ」
棚町「おはよう梅原君、それに……」ちら
橘「…なんだよ」
棚町「…んふふ、ぐんも!」
橘「………」
棚町「あら? 返してくれないの…?」
橘「…おはよう」
棚町「よろしい」
梅原「…なんだなんだ、急に昨日から仲良くなってやがるな二人共ぉ!」
棚町「わかる? そうなのよ~…コイツとアタシ、ちょっと距離が…ふふ!」
梅原「な、なんだぁその意味深な回答は!? 橘!? どういうことだ!?」
棚町「ぐんもっ!」びしっ
梅原「ぐんもって……お、おう…おはよう棚町さんよ」
棚町「おはよう梅原君、それに……」ちら
橘「…なんだよ」
棚町「…んふふ、ぐんも!」
橘「………」
棚町「あら? 返してくれないの…?」
橘「…おはよう」
棚町「よろしい」
梅原「…なんだなんだ、急に昨日から仲良くなってやがるな二人共ぉ!」
棚町「わかる? そうなのよ~…コイツとアタシ、ちょっと距離が…ふふ!」
梅原「な、なんだぁその意味深な回答は!? 橘!? どういうことだ!?」
117: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:16:32.30 ID:ZTSHTSSR0
橘「ちょ、お前……そんな言い方だと勘違いされるだろ!」
棚町「やーねー、こういうことも出来ない友達だなんて…アタシは、嫌」
橘「だからって…! ちょっと、くっつきすぎだって!」
梅原「ん? ん? 結局どっちなんだ?」
橘&棚町「友達!」
梅原「…そ、そうか」
橘「友達ならもっと節度ある付き合い方をだな…!」
棚町「そんなの誰が決めたのよ? アンタ? 違うでしょ?」
橘「一般的に、ってことだよ! お前は一般的思考が欠けてる!」
棚町「アンタも人のこと言えないでしょー? 同類よ同類!」
梅原「………」
梅原「…おい、ちょっと待ってくれ、俺を置いていくな二人共!」
棚町「やーねー、こういうことも出来ない友達だなんて…アタシは、嫌」
橘「だからって…! ちょっと、くっつきすぎだって!」
梅原「ん? ん? 結局どっちなんだ?」
橘&棚町「友達!」
梅原「…そ、そうか」
橘「友達ならもっと節度ある付き合い方をだな…!」
棚町「そんなの誰が決めたのよ? アンタ? 違うでしょ?」
橘「一般的に、ってことだよ! お前は一般的思考が欠けてる!」
棚町「アンタも人のこと言えないでしょー? 同類よ同類!」
梅原「………」
梅原「…おい、ちょっと待ってくれ、俺を置いていくな二人共!」
119: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:20:13.66 ID:ZTSHTSSR0
教室
橘「…はぁー」
橘(疲れた……朝から疲れた…色々と考えなくちゃいけないことがあるっていうのに…)
橘「…なんだっていうんだよ、本当に」
「おはよー、橘くん」
橘「…え? あ、ううん、おはよう……」
橘「って、おはよう! おはよう蒔原さん!」
蒔原「うん、おはよ~」
橘「あ、えっと~……あはは! ごめんね? なんか雑な挨拶になっちゃって…」
蒔原「いいよー。気にしてないから~」
橘「そ、そっか……」
蒔原「…大丈夫? ちょっと顔色悪い気がするけど…?」
橘「えっ!? あ、うんっ…大丈夫だよ! 平気平気!」
橘「…はぁー」
橘(疲れた……朝から疲れた…色々と考えなくちゃいけないことがあるっていうのに…)
橘「…なんだっていうんだよ、本当に」
「おはよー、橘くん」
橘「…え? あ、ううん、おはよう……」
橘「って、おはよう! おはよう蒔原さん!」
蒔原「うん、おはよ~」
橘「あ、えっと~……あはは! ごめんね? なんか雑な挨拶になっちゃって…」
蒔原「いいよー。気にしてないから~」
橘「そ、そっか……」
蒔原「…大丈夫? ちょっと顔色悪い気がするけど…?」
橘「えっ!? あ、うんっ…大丈夫だよ! 平気平気!」
120: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:24:01.64 ID:ZTSHTSSR0
蒔原「………」じっ
橘「…うん? 僕の顔に何かついてるかな…?」
蒔原「ちょっとごめんね、よいしょっと」ぴた
橘「っ~~~~!?」
橘(ま、蒔原さんの手がっ……! 僕のおでこに…!?)ドキドキドキ!
蒔原「う~ん、ちょっと熱が……あるかもね」
橘「…ふぇっ!?」
蒔原「橘くん、熱がすこしあるかもよ? 気をつけないと、受験も近いんだしさ」
橘「そ、そうだね! うん! 気をつけるよ!」
蒔原「そうだよ、気をつけなきゃダメだからね?」
橘「あ、ありがとうっ…!」
蒔原「ううん、いいんだよ、それじゃね」すたすた
橘「……」ぽやー…
橘(ああ、蒔原さんっ……なんていい子なんだろう…!)
橘「…うん? 僕の顔に何かついてるかな…?」
蒔原「ちょっとごめんね、よいしょっと」ぴた
橘「っ~~~~!?」
橘(ま、蒔原さんの手がっ……! 僕のおでこに…!?)ドキドキドキ!
蒔原「う~ん、ちょっと熱が……あるかもね」
橘「…ふぇっ!?」
蒔原「橘くん、熱がすこしあるかもよ? 気をつけないと、受験も近いんだしさ」
橘「そ、そうだね! うん! 気をつけるよ!」
蒔原「そうだよ、気をつけなきゃダメだからね?」
橘「あ、ありがとうっ…!」
蒔原「ううん、いいんだよ、それじゃね」すたすた
橘「……」ぽやー…
橘(ああ、蒔原さんっ……なんていい子なんだろう…!)
121: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:29:55.19 ID:ZTSHTSSR0
橘(僕の体調の心配をしてくれるなんてっ…ううっ、しあわせすぎて涙が出てきそうっ)
橘「………」
橘「…しばらく、おでこは洗わないようにしておこう…」
昼休み
橘「さて、ごはんごはんっと……今日の弁当はなにかな~」
がらり!
棚町「はろー! きたわよー!」
橘「……さて、弁当食べようかな」
棚町「今日は一緒に……あら?」
橘「確かー…ここにあったような、あれーないなー」
棚町「んー、なになに? 無視ってワケ? へーそうなの、そういう感じ…よいしょっと」すとん
橘「どこにしまった───…うおっ!?」
棚町「ふんふーん♪」
橘「お、おい! お前っ……ちょっとどうして僕の机に座るんだよっ」
橘「………」
橘「…しばらく、おでこは洗わないようにしておこう…」
昼休み
橘「さて、ごはんごはんっと……今日の弁当はなにかな~」
がらり!
棚町「はろー! きたわよー!」
橘「……さて、弁当食べようかな」
棚町「今日は一緒に……あら?」
橘「確かー…ここにあったような、あれーないなー」
棚町「んー、なになに? 無視ってワケ? へーそうなの、そういう感じ…よいしょっと」すとん
橘「どこにしまった───…うおっ!?」
棚町「ふんふーん♪」
橘「お、おい! お前っ……ちょっとどうして僕の机に座るんだよっ」
122: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:34:41.73 ID:ZTSHTSSR0
棚町「え? ここで食べようと思って…」
橘「机の上ってなんだよ!? おかしいだろ!?」
棚町「どこで食べようとアタシの勝手じゃない」
橘「そうかもしれないけど、ここは僕の机だ!」
棚町「あら、机の上が嫌なら……アンタの膝の上にでも~」
橘「………わ、わかった。了解した!」
棚町「膝の上で食べていいの?」
橘「ち、違う! それはそれは……じゃなくて! …い、一緒に食べるから勘弁してください」
棚町「うふふ、最初からそーいえばいいのよ、まったく」すとん
橘「ぐぬっ…」
棚町「さーて、ちょっとこの辺の席を勝手に借りてもいいわよねー」ガタガタ…
橘「…いいんじゃなか、僕は知らないけど」
棚町「冷たいわね~。ま、勝手に座るけど」すとん
橘「机の上ってなんだよ!? おかしいだろ!?」
棚町「どこで食べようとアタシの勝手じゃない」
橘「そうかもしれないけど、ここは僕の机だ!」
棚町「あら、机の上が嫌なら……アンタの膝の上にでも~」
橘「………わ、わかった。了解した!」
棚町「膝の上で食べていいの?」
橘「ち、違う! それはそれは……じゃなくて! …い、一緒に食べるから勘弁してください」
棚町「うふふ、最初からそーいえばいいのよ、まったく」すとん
橘「ぐぬっ…」
棚町「さーて、ちょっとこの辺の席を勝手に借りてもいいわよねー」ガタガタ…
橘「…いいんじゃなか、僕は知らないけど」
棚町「冷たいわね~。ま、勝手に座るけど」すとん
123: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:38:36.64 ID:ZTSHTSSR0
橘「……」
棚町「アンタって弁当なの? いいわね、家の人に作ってもらってる感じ?」
橘「…そう、だけど。お前は今日はパンなのか」
棚町「そそそ。お母さんが働いてるからさ」もぐもぐ
橘「あ、そうなのか…僕の所も共働きでさ、だけど弁当だけは作ってくれるんだ」ぱか
棚町「感謝しなさいよ、そういうのって本当に大変なんだから」
橘「わ、わかってるよ。五月蝿いな……」もぐ
「……なんかいい雰囲気だな二人」
「昨日一体、なにがあったというのだ…!?」
「橘ァ……橘ぁー!」
橘(なにか、また注目されてるような気がする……)
「──あの、ちょっといいかな」
橘「え……? あ、蒔原さん…?!」
棚町「アンタって弁当なの? いいわね、家の人に作ってもらってる感じ?」
橘「…そう、だけど。お前は今日はパンなのか」
棚町「そそそ。お母さんが働いてるからさ」もぐもぐ
橘「あ、そうなのか…僕の所も共働きでさ、だけど弁当だけは作ってくれるんだ」ぱか
棚町「感謝しなさいよ、そういうのって本当に大変なんだから」
橘「わ、わかってるよ。五月蝿いな……」もぐ
「……なんかいい雰囲気だな二人」
「昨日一体、なにがあったというのだ…!?」
「橘ァ……橘ぁー!」
橘(なにか、また注目されてるような気がする……)
「──あの、ちょっといいかな」
橘「え……? あ、蒔原さん…?!」
124: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:43:18.75 ID:ZTSHTSSR0
蒔原「うん、ごめん二人の食事邪魔して」
棚町「ん、蒔原じゃない。どうしたの?」
蒔原「…あのさ、薫。ちょっと私も……一緒に食べていいかな?」
橘「えっ!?」がった!
棚町「ちょ、アンタ五月蝿い! …アンタも? 一緒に?」
蒔原「ダメ?」
棚町「…別に構わないけど、アンタは平気?」
橘「う、うんうん! だだだっだ、大丈夫だよ!」こくこく
蒔原「本当に? ありがとう、橘くん!」
橘「う、うん…!」
「きゃあ! マッキー言ったよ!」
「まけるなー!」
橘「……?」
棚町「あ、そういえば忘れてたけどこっちも人を呼んでるのよね」
棚町「ん、蒔原じゃない。どうしたの?」
蒔原「…あのさ、薫。ちょっと私も……一緒に食べていいかな?」
橘「えっ!?」がった!
棚町「ちょ、アンタ五月蝿い! …アンタも? 一緒に?」
蒔原「ダメ?」
棚町「…別に構わないけど、アンタは平気?」
橘「う、うんうん! だだだっだ、大丈夫だよ!」こくこく
蒔原「本当に? ありがとう、橘くん!」
橘「う、うん…!」
「きゃあ! マッキー言ったよ!」
「まけるなー!」
橘「……?」
棚町「あ、そういえば忘れてたけどこっちも人を呼んでるのよね」
125: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:46:15.30 ID:ZTSHTSSR0
橘「え? 誰か呼んでるのか?」
棚町「そうよー、そろそろ来ると思うけど……あ、きたきた」
田中「薫~? あ、やっぱり居た…」
梨穂子「…えーと、おじゃましま~す」
棚町「こっちこっち! 二人共~!」
橘「田中さん!? それに……梨穂子!?」
田中「あはは~…こんにちわ、橘くん」
梨穂子「えへへ」
橘「ど、どいうことだよ…!」
棚町「アタシが呼んだの」
橘「ど、どうしてっ?」
棚町「な~に言ってるのよ、アンタのためでしょ?」
橘「…はい?」
棚町「そうよー、そろそろ来ると思うけど……あ、きたきた」
田中「薫~? あ、やっぱり居た…」
梨穂子「…えーと、おじゃましま~す」
棚町「こっちこっち! 二人共~!」
橘「田中さん!? それに……梨穂子!?」
田中「あはは~…こんにちわ、橘くん」
梨穂子「えへへ」
橘「ど、どいうことだよ…!」
棚町「アタシが呼んだの」
橘「ど、どうしてっ?」
棚町「な~に言ってるのよ、アンタのためでしょ?」
橘「…はい?」
128: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:50:59.36 ID:ZTSHTSSR0
棚町「だから…」ぐいっ
棚町(アンタのためを思って、やっとの思いで連れてきたんじゃない…! わかりなさいよ、そういうところ!)
橘(ま、まったく意味がわからないんだけど…っ!)
棚町(ハァ!? アンタが昨日、アタシに向かって好き───)
梨穂子「───あの、その~」
棚町「あ、うん! どうしたの桜井さん?」
梨穂子「う、うん…やっぱりその、私は自分のクラスで…」
棚町「え~! そんなこと言わないで、桜井さん一緒に食べたらいいじゃない~」
梨穂子「でも……」ちら
橘「?」
棚町「ほら、アンタからも何か言いなさいよっ」どすっ
橘「うごっ! ……よくわからないけど梨穂子…いいよ食べよう一緒に…うん」
梨穂子「い、いいのかな?」
棚町(アンタのためを思って、やっとの思いで連れてきたんじゃない…! わかりなさいよ、そういうところ!)
橘(ま、まったく意味がわからないんだけど…っ!)
棚町(ハァ!? アンタが昨日、アタシに向かって好き───)
梨穂子「───あの、その~」
棚町「あ、うん! どうしたの桜井さん?」
梨穂子「う、うん…やっぱりその、私は自分のクラスで…」
棚町「え~! そんなこと言わないで、桜井さん一緒に食べたらいいじゃない~」
梨穂子「でも……」ちら
橘「?」
棚町「ほら、アンタからも何か言いなさいよっ」どすっ
橘「うごっ! ……よくわからないけど梨穂子…いいよ食べよう一緒に…うん」
梨穂子「い、いいのかな?」
129: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 04:57:00.61 ID:ZTSHTSSR0
田中「桜井さん、私も一緒に食べたいし…だめかな?」
梨穂子「あ、うん…! いいよ、私も大丈夫だから!」
棚町「じゃあみんなで仲よく、食べましょ!」
橘「……」
蒔原「…なんだか、人が多くなってきたね橘くん」こそっ
橘「えっ!? あ、うん…そうだね!」
蒔原「…やっぱり、ちょっと嫉妬しちゃうな」
橘「え……それって…」
蒔原「…橘くんの周りって、いろんな人が集まるよね」
橘「あ、うん…?」
蒔原「そういうの、ちょっと憧れる…かな? あはは」
橘「えっ……そ、そうかな…? あはは、えへへ!」
棚町「ちょっとそこの二人、机動かすの手伝って!」
橘「お、おおっ!」すたすた
蒔原「……………」
梨穂子「あ、うん…! いいよ、私も大丈夫だから!」
棚町「じゃあみんなで仲よく、食べましょ!」
橘「……」
蒔原「…なんだか、人が多くなってきたね橘くん」こそっ
橘「えっ!? あ、うん…そうだね!」
蒔原「…やっぱり、ちょっと嫉妬しちゃうな」
橘「え……それって…」
蒔原「…橘くんの周りって、いろんな人が集まるよね」
橘「あ、うん…?」
蒔原「そういうの、ちょっと憧れる…かな? あはは」
橘「えっ……そ、そうかな…? あはは、えへへ!」
棚町「ちょっとそこの二人、机動かすの手伝って!」
橘「お、おおっ!」すたすた
蒔原「……………」
131: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 05:02:12.29 ID:ZTSHTSSR0
~~~~~
梅原「──よう、マサ……何やってるんだ廊下で」
マサ「っ!? う、梅原! ちょっと見てくれ!」
梅原「なんだよ…こっちは早く飯を食べたいんだがよ……」ちらっ
梅原「っ……!?」
ケン「…信じられるか、俺は信じられねえ」
ユウジ「橘ァ! 橘ァ…!」
棚町「アンタのそれって、卵焼き? アタシのちょっとくれない?」
橘「嫌だ」
田中「あはは、薫…これなら上げるよ?」
梨穂子「わぁ~美味しそう! それって手作りなの?」
蒔原「橘くん、このおかずいる?」
橘「えっ!? じゃ、じゃあもらおうかな……」
棚町「ぱくっ」
橘「あああああっーーーー!!」
梅原「──よう、マサ……何やってるんだ廊下で」
マサ「っ!? う、梅原! ちょっと見てくれ!」
梅原「なんだよ…こっちは早く飯を食べたいんだがよ……」ちらっ
梅原「っ……!?」
ケン「…信じられるか、俺は信じられねえ」
ユウジ「橘ァ! 橘ァ…!」
棚町「アンタのそれって、卵焼き? アタシのちょっとくれない?」
橘「嫌だ」
田中「あはは、薫…これなら上げるよ?」
梨穂子「わぁ~美味しそう! それって手作りなの?」
蒔原「橘くん、このおかずいる?」
橘「えっ!? じゃ、じゃあもらおうかな……」
棚町「ぱくっ」
橘「あああああっーーーー!!」
132: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 05:07:19.09 ID:ZTSHTSSR0
棚町「おいひぃ~! やるわね蒔原っ!」
蒔原「ど、どうも」
田中「…薫、行儀悪いよ」
梨穂子「あはは~」
橘「許せんっ…お前は! お前は!」
棚町「むぐぅっ!? んっ!? けほっ!?」
橘「ど、どうした!? 喉に詰まったのか!?」
棚町「っ……っ……っ…」こくこくっ
橘「え、ええっ! なにやってるんだよお前はっ……梨穂子水!」
梨穂子「は、はいっ」ずいっ
橘「コレをゆっくり飲むんだ……って、カラじゃないか!」
梨穂子「あ、全部飲んじゃったの忘れてた……えへへ」
橘「えへへ、じゃないよ! ど、どうしよう!」
蒔原「ど、どうも」
田中「…薫、行儀悪いよ」
梨穂子「あはは~」
橘「許せんっ…お前は! お前は!」
棚町「むぐぅっ!? んっ!? けほっ!?」
橘「ど、どうした!? 喉に詰まったのか!?」
棚町「っ……っ……っ…」こくこくっ
橘「え、ええっ! なにやってるんだよお前はっ……梨穂子水!」
梨穂子「は、はいっ」ずいっ
橘「コレをゆっくり飲むんだ……って、カラじゃないか!」
梨穂子「あ、全部飲んじゃったの忘れてた……えへへ」
橘「えへへ、じゃないよ! ど、どうしよう!」
133: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 05:11:09.90 ID:ZTSHTSSR0
田中「わ、私水買ってくるよ…!」がたっ
蒔原「それよりも、誰かに水をもらったほうが…!」
橘「いや、それよりも僕のがある!」ずいっ
橘「ゆっくり飲めよ……そうそう」
棚町「ごくっ…ごく……こく……」
橘「ど、どうだ…?」
棚町「ぷはぁー…けほっ、けほ……うん、大丈夫…」
田中「よ、よかったー……」
梨穂子「一時はどうなるかと思ったよ~……」
蒔原「……でも、それって間接キスだね、二人とも」
橘&棚町「!?」
蒔原「あ、ごめん。余計なこと言っちゃったかな…? えへへ」
棚町「こんの、変態っ!」
橘「え、ちょまて理不ぐはぁ!」どたっ!
蒔原「それよりも、誰かに水をもらったほうが…!」
橘「いや、それよりも僕のがある!」ずいっ
橘「ゆっくり飲めよ……そうそう」
棚町「ごくっ…ごく……こく……」
橘「ど、どうだ…?」
棚町「ぷはぁー…けほっ、けほ……うん、大丈夫…」
田中「よ、よかったー……」
梨穂子「一時はどうなるかと思ったよ~……」
蒔原「……でも、それって間接キスだね、二人とも」
橘&棚町「!?」
蒔原「あ、ごめん。余計なこと言っちゃったかな…? えへへ」
棚町「こんの、変態っ!」
橘「え、ちょまて理不ぐはぁ!」どたっ!
134: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 05:14:06.50 ID:ZTSHTSSR0
梅原「……」
マサ「くっそくっそ……くやっしい~!」
ケン「…アイツは、なんだってそうだったさ…あの時だってそう、何も知らぬ女の子を…」
ユウジ「橘ぁああああ!!」
梅原「……はぁ、色々大変だな…ほんとによ」
~~~~~~
放課後
橘「いてて……」
棚町「ごめんって言ってるじゃない…もう」
橘「ごめんって言えば治るものじゃないよ、これって!」
棚町「だからってそう、見せつけるようにしなくたっていいじゃない」
橘「見せつけたくもなるよ! ったく……まあ、お前が無事だからいいけどさ…」
マサ「くっそくっそ……くやっしい~!」
ケン「…アイツは、なんだってそうだったさ…あの時だってそう、何も知らぬ女の子を…」
ユウジ「橘ぁああああ!!」
梅原「……はぁ、色々大変だな…ほんとによ」
~~~~~~
放課後
橘「いてて……」
棚町「ごめんって言ってるじゃない…もう」
橘「ごめんって言えば治るものじゃないよ、これって!」
棚町「だからってそう、見せつけるようにしなくたっていいじゃない」
橘「見せつけたくもなるよ! ったく……まあ、お前が無事だからいいけどさ…」
135: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 05:18:28.98 ID:ZTSHTSSR0
橘「それで……今日の放課後も僕の所にきて、どうしたんだ」
棚町「あ、うん……ちょっとさ、また付いてきて欲しい所が~…あったりして」
橘「………」
棚町「っ……で、でも! 別にアンタが嫌だっていうのなら無理に誘わないけど…」
橘「……なんだよ、いつもらしく強引に連れて行けよ」
棚町「えっ…?」
橘「お前さぁ……いや、ワザとそうしてるかわからないけど、時々ひ弱になるよな」
棚町「………」
橘「…そういうの、見てるとなんかこう……」
棚町「…アタシらしくない?」
橘「…まな」
棚町「そっか、そうよね……うん」
棚町「んじゃ、アタシらしくいうけど。ちょっとこれからアタシに付き合ってくれない?」
橘「断る!」
棚町「あ、うん……ちょっとさ、また付いてきて欲しい所が~…あったりして」
橘「………」
棚町「っ……で、でも! 別にアンタが嫌だっていうのなら無理に誘わないけど…」
橘「……なんだよ、いつもらしく強引に連れて行けよ」
棚町「えっ…?」
橘「お前さぁ……いや、ワザとそうしてるかわからないけど、時々ひ弱になるよな」
棚町「………」
橘「…そういうの、見てるとなんかこう……」
棚町「…アタシらしくない?」
橘「…まな」
棚町「そっか、そうよね……うん」
棚町「んじゃ、アタシらしくいうけど。ちょっとこれからアタシに付き合ってくれない?」
橘「断る!」
136: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 05:27:52.78 ID:ZTSHTSSR0
棚町「ちょ、ちょっとぉ!?」
橘「…冗談だ、行ってやるよ」
棚町「な、なによそれ…! びっくりするじゃないっ」
橘「あはは、どーだ。僕もやられっぱなしじゃないんだぞ?」
棚町「ぐぬっ…」
橘「あはは」
棚町「…と、とにかく一緒に来てくれるんでしょうねっ」
橘「ああ、いいよ。もうどこにでも連れていけばいいさ」
棚町「……後悔しても遅いんだから」くるっ
橘「………」
すたすた…
「………」
蒔原「……………」
橘「…冗談だ、行ってやるよ」
棚町「な、なによそれ…! びっくりするじゃないっ」
橘「あはは、どーだ。僕もやられっぱなしじゃないんだぞ?」
棚町「ぐぬっ…」
橘「あはは」
棚町「…と、とにかく一緒に来てくれるんでしょうねっ」
橘「ああ、いいよ。もうどこにでも連れていけばいいさ」
棚町「……後悔しても遅いんだから」くるっ
橘「………」
すたすた…
「………」
蒔原「……………」
137: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 05:31:06.91 ID:ZTSHTSSR0
「──ねえ、あれってどう思う?」
「──さあ、棚町だし何も考えてないんじゃない?」
「──あはは、それ言いすぎだから~!」
蒔原「………」
「──だけど知っててアレやってるなら最低だよね~」
「──そうそう、蒔原が可哀想じゃん」
「──どっちにしたって、あれだよ。マッキーが……」
蒔原「…ううん、別に平気だから」
「本当に? でも…」
蒔原「ちょっと悔しいよね、でも、やっぱさ」
「橘くんってわかり易いほど、マキのこと好きだもんね~」
蒔原「……」
「こういうのって、ちょっと負けた気がしないでも……あ、ううん、なんでもないよ!」
「──さあ、棚町だし何も考えてないんじゃない?」
「──あはは、それ言いすぎだから~!」
蒔原「………」
「──だけど知っててアレやってるなら最低だよね~」
「──そうそう、蒔原が可哀想じゃん」
「──どっちにしたって、あれだよ。マッキーが……」
蒔原「…ううん、別に平気だから」
「本当に? でも…」
蒔原「ちょっと悔しいよね、でも、やっぱさ」
「橘くんってわかり易いほど、マキのこと好きだもんね~」
蒔原「……」
「こういうのって、ちょっと負けた気がしないでも……あ、ううん、なんでもないよ!」
138: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 05:35:51.23 ID:ZTSHTSSR0
蒔原「…あはは、そんなことないって…多分だけど、橘くんって」
蒔原「───アタシにベタ惚れだって思うよ?」
「きゃー! 大胆!」
「いうねぇーマッキー!」
蒔原「だから、そういうのってちゃんと期待に沿わなくちゃだめじゃん?」
蒔原「負けたとか、勝ったとか、そういうのって……もとから」
蒔原「無いに等しいんだよ、こういうのって」
~~~~~~
街
橘「ここは…?」
棚町「…その、紳士服売場かしらね?」
橘「………」
棚町「さ、さーて! 入るわよー!」うぃーん
蒔原「───アタシにベタ惚れだって思うよ?」
「きゃー! 大胆!」
「いうねぇーマッキー!」
蒔原「だから、そういうのってちゃんと期待に沿わなくちゃだめじゃん?」
蒔原「負けたとか、勝ったとか、そういうのって……もとから」
蒔原「無いに等しいんだよ、こういうのって」
~~~~~~
街
橘「ここは…?」
棚町「…その、紳士服売場かしらね?」
橘「………」
棚町「さ、さーて! 入るわよー!」うぃーん
139: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 05:41:17.10 ID:ZTSHTSSR0
橘「スーツがいっぱいだな…」
棚町「そ、そうね……」
橘「…ところで、どうして僕をこんなところに?」
棚町「っ…え、えーと! その……うん!」
橘「いや、うん! じゃなくて」
棚町「なによー、このアタシから問いただそうってわけ?」
橘「普通に聞いてるだけだ」
棚町「っはぁ……そうね、確かにこんな場所に連れてくるにはそれなりの理由が必要よね」
橘「おう」
棚町「それはね」
橘「なんだ?」
棚町「………やっぱり言えない」ぷいっ
橘「おい!?」
棚町「あ、アンタは黙って…! 大人しくスーツを着ればいいのよ! ほら早く!」
棚町「そ、そうね……」
橘「…ところで、どうして僕をこんなところに?」
棚町「っ…え、えーと! その……うん!」
橘「いや、うん! じゃなくて」
棚町「なによー、このアタシから問いただそうってわけ?」
橘「普通に聞いてるだけだ」
棚町「っはぁ……そうね、確かにこんな場所に連れてくるにはそれなりの理由が必要よね」
橘「おう」
棚町「それはね」
橘「なんだ?」
棚町「………やっぱり言えない」ぷいっ
橘「おい!?」
棚町「あ、アンタは黙って…! 大人しくスーツを着ればいいのよ! ほら早く!」
141: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:05:34.68 ID:ZTSHTSSR0
棚町「へー…色々な種類のスーツがあんのね」
橘「……ん、これとかどうだ? 僕に似合ってない?」
棚町「……」
橘「……なにか言ってくれよ」
棚町「あ、うん! に、似合ってる…かも?」
橘「似合ってないならそういえばいいじゃないかっ」
棚町「あはは~」
橘「ったく……それで、お前はなにを買うつもりできたんだ?」
棚町「え? アタシは別に買うつもりなんて…」
橘「いいよ誤魔化すな、こんな用も無さそうな所に来たんだ……元から何を買うつもりか決めてるんだろ?」
棚町「……」
橘「手伝ってやるよ、昨日みたいに」
棚町「アンタ……」
棚町「……うん、ありがと」
橘「……ん、これとかどうだ? 僕に似合ってない?」
棚町「……」
橘「……なにか言ってくれよ」
棚町「あ、うん! に、似合ってる…かも?」
橘「似合ってないならそういえばいいじゃないかっ」
棚町「あはは~」
橘「ったく……それで、お前はなにを買うつもりできたんだ?」
棚町「え? アタシは別に買うつもりなんて…」
橘「いいよ誤魔化すな、こんな用も無さそうな所に来たんだ……元から何を買うつもりか決めてるんだろ?」
棚町「……」
橘「手伝ってやるよ、昨日みたいに」
棚町「アンタ……」
棚町「……うん、ありがと」
142: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:09:38.32 ID:ZTSHTSSR0
棚町「これ…なんだけどさ」すっ
橘「ネクタイ?」
棚町「うん、ネクタイ……こういうのってセンスとか意外と問われるじゃない?」
橘「まあな、ブランドとか…よく偽物も多いらしいし」
棚町「だからちょっとアタシも不安でね…うん、まあアンタに聞いたってしょうがないことは分かってるけど」
橘「お前的には、それがいいって思ってるの?」
棚町「…うん」
棚町「赤色が……凄く似合うって、そう思うから…コレを選ぼうって思うんだけどさ…まだ少し、踏ん切りがつかなくて」
橘「…プレゼントなのか」
棚町「へっ? あ、うんっ……そういう感じ、かな? あはは~」
橘「………」
棚町「どうなのかな…やっぱ、もっとお金を貯めて…マシな奴を買ったほうが…」
橘「それでいいと思うよ、僕は」
棚町「え…?」
橘「ネクタイ?」
棚町「うん、ネクタイ……こういうのってセンスとか意外と問われるじゃない?」
橘「まあな、ブランドとか…よく偽物も多いらしいし」
棚町「だからちょっとアタシも不安でね…うん、まあアンタに聞いたってしょうがないことは分かってるけど」
橘「お前的には、それがいいって思ってるの?」
棚町「…うん」
棚町「赤色が……凄く似合うって、そう思うから…コレを選ぼうって思うんだけどさ…まだ少し、踏ん切りがつかなくて」
橘「…プレゼントなのか」
棚町「へっ? あ、うんっ……そういう感じ、かな? あはは~」
橘「………」
棚町「どうなのかな…やっぱ、もっとお金を貯めて…マシな奴を買ったほうが…」
橘「それでいいと思うよ、僕は」
棚町「え…?」
143: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:12:47.29 ID:ZTSHTSSR0
橘「お前が何処の誰にそれを送るのか……まあ気になるけど」
橘「───お前みたいな奴が、そんなにも一生懸命に悩んで買うやつなんだ……」
橘「……ちゃんと相手も、嬉しがってくれるに違いないよ」
棚町「………」
橘「そういうもんだろ? プレゼントってさ」
棚町「…そう、よね」
棚町「………」
棚町「…うん、わかった。コレ買ってくるから、ちょっと待ってて!」くる
橘「おう」
棚町「…ありがと、助かったわ」
橘「いいってことよ」
棚町「…てんきゅ」
すたすた…
橘「───お前みたいな奴が、そんなにも一生懸命に悩んで買うやつなんだ……」
橘「……ちゃんと相手も、嬉しがってくれるに違いないよ」
棚町「………」
橘「そういうもんだろ? プレゼントってさ」
棚町「…そう、よね」
棚町「………」
棚町「…うん、わかった。コレ買ってくるから、ちょっと待ってて!」くる
橘「おう」
棚町「…ありがと、助かったわ」
橘「いいってことよ」
棚町「…てんきゅ」
すたすた…
145: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:17:17.14 ID:ZTSHTSSR0
~~~~~~
橘「ほれ、トマトジュース」ぽいっ
棚町「おっ? てんきゅ!」ぱしっ
橘「…限定品とか書いてあったけど、本当にそれでよかったのか?」
棚町「そそそ、これが飲みたかったのよ。何処にも売ってなくてさ~……マズッ」
橘「だろうと思った」
棚町「ナニコレ~……うげぇー…まぁ全部飲むけどっ……ううっ…!」
橘「…あはは、変なやつだな本当に」
棚町「んぐっ……なによ、急に失礼なことを言って」
橘「いや、やっぱり変なやつだよお前」
橘「……そのジュース、今日プレゼントする人の好物のやつだろ?」
棚町「っ……な、なんでわかったのよ!」
橘「赤色」
棚町「…そ、それだけ?」
橘「ほれ、トマトジュース」ぽいっ
棚町「おっ? てんきゅ!」ぱしっ
橘「…限定品とか書いてあったけど、本当にそれでよかったのか?」
棚町「そそそ、これが飲みたかったのよ。何処にも売ってなくてさ~……マズッ」
橘「だろうと思った」
棚町「ナニコレ~……うげぇー…まぁ全部飲むけどっ……ううっ…!」
橘「…あはは、変なやつだな本当に」
棚町「んぐっ……なによ、急に失礼なことを言って」
橘「いや、やっぱり変なやつだよお前」
橘「……そのジュース、今日プレゼントする人の好物のやつだろ?」
棚町「っ……な、なんでわかったのよ!」
橘「赤色」
棚町「…そ、それだけ?」
147: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:21:12.84 ID:ZTSHTSSR0
橘「まあ勘とも言うな、当たってるみたいだし」
棚町「…こっちはまんまとはめられた気分よ」
橘「はは、ここ最近好き勝手してくれたお返しだよ」
棚町「……ほんと、なによアンタってさ」
橘「…ん?」
棚町「…どうして、あの時アンタ…アタシを止めたのよ」
橘「あの時って……ゲーセンの時のこと?」
棚町「うん」
橘「それは……なんとなく?」
棚町「嘘、そんなのありえない…だって、アタシはアンタを殴ろうとしてたじゃない」
棚町「それから後すぐのことだったのに……アンタはアタシの喧嘩を止めに来た」
橘「………」
棚町「今になっては全部、勘違いってわかることだけど…その時はアンタも全部を理解してたはずじゃないでしょ?」
棚町「…こっちはまんまとはめられた気分よ」
橘「はは、ここ最近好き勝手してくれたお返しだよ」
棚町「……ほんと、なによアンタってさ」
橘「…ん?」
棚町「…どうして、あの時アンタ…アタシを止めたのよ」
橘「あの時って……ゲーセンの時のこと?」
棚町「うん」
橘「それは……なんとなく?」
棚町「嘘、そんなのありえない…だって、アタシはアンタを殴ろうとしてたじゃない」
棚町「それから後すぐのことだったのに……アンタはアタシの喧嘩を止めに来た」
橘「………」
棚町「今になっては全部、勘違いってわかることだけど…その時はアンタも全部を理解してたはずじゃないでしょ?」
148: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:25:39.52 ID:ZTSHTSSR0
橘「…まあな」
棚町「じゃあ、どうして止めれたのよ」
橘「…なに、それが気になってるのか?」
棚町「…まあね、それなりに」
ごく…
棚町「ぷはっ……そんなヤツ、アタシは初めて会ったから」
橘「ふーん、初めてか……」
棚町「…それで? どうしてアンタは止めにこれたのよ?」
橘「別に理由なんてないよ」
棚町「だから、そんな嘘をついても───」
橘「──嘘じゃないよ、これは」
棚町「………」
橘「本心さ、ただたんに駄目だって思ったからお前の喧嘩を止めただけ」
橘「そこにたいそれた理由なんて無いし、志があるわけじゃない」
棚町「じゃあ、どうして止めれたのよ」
橘「…なに、それが気になってるのか?」
棚町「…まあね、それなりに」
ごく…
棚町「ぷはっ……そんなヤツ、アタシは初めて会ったから」
橘「ふーん、初めてか……」
棚町「…それで? どうしてアンタは止めにこれたのよ?」
橘「別に理由なんてないよ」
棚町「だから、そんな嘘をついても───」
橘「──嘘じゃないよ、これは」
棚町「………」
橘「本心さ、ただたんに駄目だって思ったからお前の喧嘩を止めただけ」
橘「そこにたいそれた理由なんて無いし、志があるわけじゃない」
149: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:29:51.32 ID:ZTSHTSSR0
橘「僕みたいな人間は、ああいった喧嘩は許せないってだけだよ」
棚町「…止めたいから、止めたってワケ?」
橘「そのとーり、お前と一緒さ僕は」
橘「お前もやりたいから、こうやって僕を連れて回れる。
僕もやりたいから、ああやって人の喧嘩を止めることが出来る」
橘「簡単に言えば、空気が読めないお人好しってわけだ、僕の場合はな」
棚町「………」
橘「今までそうやって生きてきたし、まぁ実際の所……いい目にあったことも少ないけれど」
橘「これが僕だから、しょうがないんだよ」
棚町「……なんか、カッコいいわねアンタ」
橘「…だろ? 惚れてもいいぞ、答えるつもりはないけど」
棚町「なによそれ、惚れていいって言うなら責任取りなさいよ」
橘「いやだー、お前みたいな女は責任取りきる自信が無い」
棚町「…止めたいから、止めたってワケ?」
橘「そのとーり、お前と一緒さ僕は」
橘「お前もやりたいから、こうやって僕を連れて回れる。
僕もやりたいから、ああやって人の喧嘩を止めることが出来る」
橘「簡単に言えば、空気が読めないお人好しってわけだ、僕の場合はな」
棚町「………」
橘「今までそうやって生きてきたし、まぁ実際の所……いい目にあったことも少ないけれど」
橘「これが僕だから、しょうがないんだよ」
棚町「……なんか、カッコいいわねアンタ」
橘「…だろ? 惚れてもいいぞ、答えるつもりはないけど」
棚町「なによそれ、惚れていいって言うなら責任取りなさいよ」
橘「いやだー、お前みたいな女は責任取りきる自信が無い」
150: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:35:45.67 ID:ZTSHTSSR0
棚町「いくじなし」
橘「…それはどうも、すみませんねぇ」
棚町「………」
橘「………」
棚町「くすっ……」
橘「ぷっ……」
棚町「あははっ……くすくすっ…なによ、惚れていいって…ばかじゃないの」
橘「お前こそっ…いくじなしって、僕が良いよって言ったらどういうつもりだったんだよ」
棚町「…はぁーあ、アンタってホント馬鹿よね」
橘「お前に言われたくない」
棚町「アタシもアンタに言われたくない」
橘「…まあお互いに馬鹿ってことで、ここはひとつ」
棚町「…ま、それでいいわ。だけど、これから先、そういった事言ったら怒るわよ」
橘「肝に銘じて置きます」
橘「…それはどうも、すみませんねぇ」
棚町「………」
橘「………」
棚町「くすっ……」
橘「ぷっ……」
棚町「あははっ……くすくすっ…なによ、惚れていいって…ばかじゃないの」
橘「お前こそっ…いくじなしって、僕が良いよって言ったらどういうつもりだったんだよ」
棚町「…はぁーあ、アンタってホント馬鹿よね」
橘「お前に言われたくない」
棚町「アタシもアンタに言われたくない」
橘「…まあお互いに馬鹿ってことで、ここはひとつ」
棚町「…ま、それでいいわ。だけど、これから先、そういった事言ったら怒るわよ」
橘「肝に銘じて置きます」
152: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:39:30.98 ID:ZTSHTSSR0
棚町「あ、そうだ! ちょっとアンタ、こっち向いて」
橘「ん、どうした……っておいおい!」
棚町「よいしょっと…」
橘「ぷ、プレゼントなんだろ? どうして箱から出すんだよ…!」
棚町「んーん、いいから黙ってなさい……ほら、動かないで」くいっ
橘「お、おお……」
しゅるる…
棚町「ん……こうかしら、うん」
橘「……」
棚町「───よし、出来た。どう? 着けた心地は?」
橘「おとなになった気分、かな」
棚町「うふふ、馬鹿っぽい返事」
橘「そりゃ悪かったな」
棚町「……。でもよかった、サイズはぴったりみたいね…」
橘「ん、どうした……っておいおい!」
棚町「よいしょっと…」
橘「ぷ、プレゼントなんだろ? どうして箱から出すんだよ…!」
棚町「んーん、いいから黙ってなさい……ほら、動かないで」くいっ
橘「お、おお……」
しゅるる…
棚町「ん……こうかしら、うん」
橘「……」
棚町「───よし、出来た。どう? 着けた心地は?」
橘「おとなになった気分、かな」
棚町「うふふ、馬鹿っぽい返事」
橘「そりゃ悪かったな」
棚町「……。でもよかった、サイズはぴったりみたいね…」
153: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:43:48.64 ID:ZTSHTSSR0
橘「まさかだと思うけど、これ…僕へのプレゼントじゃないよね?」
棚町「…本気で言ってるの?」
橘「まさか。そろそろ僕だって気づいてるよ」
棚町「ど、どう気づいてるっていうのよ」
橘「───お父さんにだろ、このプレゼントは」
棚町「……」
橘「それに、昨日のファミレスのパフェ…
…それもまあ、なんだ、お父さんと食べに行くつもりなんじゃないか?」
棚町「そ、それは……っ」
橘「…どうなんだ、ここまで付き合ったんだ、教えてくれてもいいだろ」
棚町「…………」
橘「…うん?」
棚町「……そうだけど、それがなにっ」ぷいっ
橘「別にぃ? いやいや、ちょっとお前にも可愛い所あるんだな~ってさ」
棚町「…本気で言ってるの?」
橘「まさか。そろそろ僕だって気づいてるよ」
棚町「ど、どう気づいてるっていうのよ」
橘「───お父さんにだろ、このプレゼントは」
棚町「……」
橘「それに、昨日のファミレスのパフェ…
…それもまあ、なんだ、お父さんと食べに行くつもりなんじゃないか?」
棚町「そ、それは……っ」
橘「…どうなんだ、ここまで付き合ったんだ、教えてくれてもいいだろ」
棚町「…………」
橘「…うん?」
棚町「……そうだけど、それがなにっ」ぷいっ
橘「別にぃ? いやいや、ちょっとお前にも可愛い所あるんだな~ってさ」
154: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 06:47:54.81 ID:ZTSHTSSR0
棚町「こ、このまま…! 絞め落とすわよアンタ…っ!」きゅっ
橘「や、やめてください……」
棚町「……」
橘「で、本当の所はどうなんだ?」
棚町「…………っはぁー、そうよ全部アンタの言うとおり…」
棚町「…お父さんのために、色々としてたのよ」
橘「………」
棚町「誕生日が……近いから、アタシも……色々と送りたくて」
棚町「だからー……らしくないなって思っても、アタシは……一応お礼としてさ」
棚町「……こうやってものを贈ろうって、そう思ってるのよ、悪い…?」ちら
橘「悪くないよ、かっこいい」
棚町「……うん」
橘「や、やめてください……」
棚町「……」
橘「で、本当の所はどうなんだ?」
棚町「…………っはぁー、そうよ全部アンタの言うとおり…」
棚町「…お父さんのために、色々としてたのよ」
橘「………」
棚町「誕生日が……近いから、アタシも……色々と送りたくて」
棚町「だからー……らしくないなって思っても、アタシは……一応お礼としてさ」
棚町「……こうやってものを贈ろうって、そう思ってるのよ、悪い…?」ちら
橘「悪くないよ、かっこいい」
棚町「……うん」
167: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 09:41:40.44 ID:y30SaO0B0
棚町「…もうひとつだけ、アンタに言いたいことがあるんだけど」
しゅる…しゅるしゅる
橘「ん」
棚町「……」
棚町「…アンタの身長、馬鹿にしてごめんね」
橘「別にいいよ、本当のことじゃないか」
棚町「…なんかね、こう…いつも通りにしちゃったのよ」
橘「いつも通りって?」
棚町「……お父さん、との」
橘「どうしてそこで、お父さんが……あ、もしかして」
棚町「気づいちゃった? そうなの、アタシのお父さんも…アタシより低くてさ」
棚町「──そしてちょっと、アンタにそっくり…くす」
橘(だから……最初から僕に馴れ馴れしかった、という訳か?)
橘「…ふーん、そうなんだ」
しゅる…しゅるしゅる
橘「ん」
棚町「……」
棚町「…アンタの身長、馬鹿にしてごめんね」
橘「別にいいよ、本当のことじゃないか」
棚町「…なんかね、こう…いつも通りにしちゃったのよ」
橘「いつも通りって?」
棚町「……お父さん、との」
橘「どうしてそこで、お父さんが……あ、もしかして」
棚町「気づいちゃった? そうなの、アタシのお父さんも…アタシより低くてさ」
棚町「──そしてちょっと、アンタにそっくり…くす」
橘(だから……最初から僕に馴れ馴れしかった、という訳か?)
橘「…ふーん、そうなんだ」
168: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 09:46:15.04 ID:y30SaO0B0
棚町「今は反省してるから、その……ごめんね」しゅる…
棚町「…ん、取れたわ」
橘「…おう」
棚町「………」
橘「………」
棚町「…本当にアンタって不思議なやつ」
橘「…そればっか言ってるな、お前」
棚町「それしか思えないのよ、アタシは…アンタにそうとしか思えないの」
棚町「…びっくりするじゃない、それだけ、そっくりだとさ」
すっ…
棚町「う~っん! っはぁー、今日も付きあわせちゃってごめんなさいね」
橘「うん…」
棚町「それじゃ、これで。帰り道わかるでしょ?」
橘「わ、わかるよっ」
棚町「…ん、取れたわ」
橘「…おう」
棚町「………」
橘「………」
棚町「…本当にアンタって不思議なやつ」
橘「…そればっか言ってるな、お前」
棚町「それしか思えないのよ、アタシは…アンタにそうとしか思えないの」
棚町「…びっくりするじゃない、それだけ、そっくりだとさ」
すっ…
棚町「う~っん! っはぁー、今日も付きあわせちゃってごめんなさいね」
橘「うん…」
棚町「それじゃ、これで。帰り道わかるでしょ?」
橘「わ、わかるよっ」
169: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 09:50:41.42 ID:y30SaO0B0
棚町「うふふ、そんじゃこれで。今日も1日…てんきゅねっ」
橘「………」
橘「……なんだよ、本当に」
橘(お父さんのために、とか…不思議な奴とか……ごめんなさい、とか)
橘(僕が知っている…周りが知っている、棚町薫ってヤツと……全然印象が違うぞ)
橘「……でも」
橘「どうして、あんなふうに……寂しそうに笑うんだろう」
橘「…全く意味分からないよ」
~~~
「………」
蒔原「……」すっ…
蒔原「───いい雰囲気とか、ムカツクなぁ……くすくす」
橘「………」
橘「……なんだよ、本当に」
橘(お父さんのために、とか…不思議な奴とか……ごめんなさい、とか)
橘(僕が知っている…周りが知っている、棚町薫ってヤツと……全然印象が違うぞ)
橘「……でも」
橘「どうして、あんなふうに……寂しそうに笑うんだろう」
橘「…全く意味分からないよ」
~~~
「………」
蒔原「……」すっ…
蒔原「───いい雰囲気とか、ムカツクなぁ……くすくす」
170: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 09:55:29.11 ID:y30SaO0B0
次の日
橘「………」
橘(今日はアイツ、全然姿を見せないな…なにかあったのかな)
梅原「よう、大将。今日も辛気臭い顔してやがんな」
橘「…なんだよ、梅原」
梅原「はは、本当のこと言っただけだろ?」
橘「……」
梅原「まあ周りの奴らの受験やらで忙しそうだしな、みんな同じ空気だって」
橘「まあな…」
梅原「…それで、今日は着てねえみたいだな、棚町さんもよ」
橘「うん、それは…僕も気になってた」
梅原「おっ? お前さん……もしかして?」
橘「ち、違う。変に勘ぐるなよ…お前はそうやってすぐになっ」
梅原「オー怖い怖い、大将はすーぐ怒るんだからよ~」
橘「………」
橘(今日はアイツ、全然姿を見せないな…なにかあったのかな)
梅原「よう、大将。今日も辛気臭い顔してやがんな」
橘「…なんだよ、梅原」
梅原「はは、本当のこと言っただけだろ?」
橘「……」
梅原「まあ周りの奴らの受験やらで忙しそうだしな、みんな同じ空気だって」
橘「まあな…」
梅原「…それで、今日は着てねえみたいだな、棚町さんもよ」
橘「うん、それは…僕も気になってた」
梅原「おっ? お前さん……もしかして?」
橘「ち、違う。変に勘ぐるなよ…お前はそうやってすぐになっ」
梅原「オー怖い怖い、大将はすーぐ怒るんだからよ~」
171: ていせい 2012/09/29(土) 09:57:26.14 ID:y30SaO0B0
数日後
橘「………」
橘(最近はアイツ、あれから全然姿を見せないな…なにかあったのかな)
梅原「よう、大将。今日も辛気臭い顔してやがんな」
橘「…なんだよ、梅原」
梅原「はは、本当のこと言っただけだろ?」
橘「……」
梅原「まあ周りの奴らの受験やらで忙しそうだしな、みんな同じ空気だって」
橘「まあな…」
梅原「…それで、今日も着てねえみたいだな、棚町さんもよ」
橘「うん、それは…僕も気になってた」
梅原「おっ? お前さん……もしかして?」
橘「ち、違う。変に勘ぐるなよ…お前はそうやってすぐになっ」
梅原「オー怖い怖い、大将はすーぐ怒るんだからよ~」
橘「………」
橘(最近はアイツ、あれから全然姿を見せないな…なにかあったのかな)
梅原「よう、大将。今日も辛気臭い顔してやがんな」
橘「…なんだよ、梅原」
梅原「はは、本当のこと言っただけだろ?」
橘「……」
梅原「まあ周りの奴らの受験やらで忙しそうだしな、みんな同じ空気だって」
橘「まあな…」
梅原「…それで、今日も着てねえみたいだな、棚町さんもよ」
橘「うん、それは…僕も気になってた」
梅原「おっ? お前さん……もしかして?」
橘「ち、違う。変に勘ぐるなよ…お前はそうやってすぐになっ」
梅原「オー怖い怖い、大将はすーぐ怒るんだからよ~」
172: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:02:23.15 ID:y30SaO0B0
橘「…………」
梅原「…そんなに気になるんなら、教室に確認行けばいいじゃねえか」
橘「…それは」
梅原「なんか違うってか、はぁーん。それはそれは…なんていうか、恥ずかしいのか?」
橘「っ……違うって言ってるだろ、もう!」がたっ
すたすた…
梅原「…ありゃ、少し押しすぎたか。怒らせちまったぜ」
梅原「…………」
梅原(…大将、もっといろんな物を見てくれ。コレはチャンスだからよ…)
梅原(答えはひとつだけじゃない、そのことを…もしかしたら棚町さんは…見せてくれるかも知れねえから)
梅原「……頑張れ、橘」
~~~~~
渡り廊下一階
橘「……っはぁー…」
橘(僕も、気にし過ぎなんだよ…本当にさ)
梅原「…そんなに気になるんなら、教室に確認行けばいいじゃねえか」
橘「…それは」
梅原「なんか違うってか、はぁーん。それはそれは…なんていうか、恥ずかしいのか?」
橘「っ……違うって言ってるだろ、もう!」がたっ
すたすた…
梅原「…ありゃ、少し押しすぎたか。怒らせちまったぜ」
梅原「…………」
梅原(…大将、もっといろんな物を見てくれ。コレはチャンスだからよ…)
梅原(答えはひとつだけじゃない、そのことを…もしかしたら棚町さんは…見せてくれるかも知れねえから)
梅原「……頑張れ、橘」
~~~~~
渡り廊下一階
橘「……っはぁー…」
橘(僕も、気にし過ぎなんだよ…本当にさ)
173: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:07:01.33 ID:y30SaO0B0
橘「……飲み物飲みたいけど、購買部しまってるしな」
橘「水でいっか……」きゅ…
じゃばじゃば…
橘「……冷たっ」
「──あら、そこにいるの…」
橘「え?」
棚町「はろー」
橘「んぐっ……お前!」
棚町「な、なによ。そんな大きな声を出さなくもいいじゃない……びっくしりした」
橘「あ、うん…ごめんごめん」
棚町「ひっさしぶりに顔を見れば……もう、アタシをびっくりさせるなんてやるじゃない」すたすた
橘「別にびっくりさせようとしたわけじゃ…」
棚町「あっはは、知ってるわよそんぐらいのこと」
きゅっ
棚町「…というか、水を出しっぱなしにしないの。もったいないでしょ」
橘「水でいっか……」きゅ…
じゃばじゃば…
橘「……冷たっ」
「──あら、そこにいるの…」
橘「え?」
棚町「はろー」
橘「んぐっ……お前!」
棚町「な、なによ。そんな大きな声を出さなくもいいじゃない……びっくしりした」
橘「あ、うん…ごめんごめん」
棚町「ひっさしぶりに顔を見れば……もう、アタシをびっくりさせるなんてやるじゃない」すたすた
橘「別にびっくりさせようとしたわけじゃ…」
棚町「あっはは、知ってるわよそんぐらいのこと」
きゅっ
棚町「…というか、水を出しっぱなしにしないの。もったいないでしょ」
174: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:10:46.94 ID:y30SaO0B0
橘「ああ、すまん…」
棚町「…んー?」じっ
橘「な、なんだよ…?」
棚町「アンタ、ちょっとまた顔色悪くなってない?」
橘「えっ? …別に具合は悪くないけどな」
棚町「そうよねぇ、別に熱なんて……無いと思うし」すっ
橘「っ……」
棚町「───ん、やっぱり無いわね。ちゃんと平温だし」
橘「……」
棚町「…なによ? アタシの顔を見つめて」
橘「…女の子って、そんな風にオデコ触るのって……普通のことなのか?」
棚町「え? んー……普通ってことはないと思うけど、まあ、それなりに仲良ければするんじゃない?」
橘「…そ、そういうものか」
棚町「…んー?」じっ
橘「な、なんだよ…?」
棚町「アンタ、ちょっとまた顔色悪くなってない?」
橘「えっ? …別に具合は悪くないけどな」
棚町「そうよねぇ、別に熱なんて……無いと思うし」すっ
橘「っ……」
棚町「───ん、やっぱり無いわね。ちゃんと平温だし」
橘「……」
棚町「…なによ? アタシの顔を見つめて」
橘「…女の子って、そんな風にオデコ触るのって……普通のことなのか?」
棚町「え? んー……普通ってことはないと思うけど、まあ、それなりに仲良ければするんじゃない?」
橘「…そ、そういうものか」
175: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:15:35.10 ID:y30SaO0B0
棚町「そんなモンよ」
橘「……それで、どうして最近は顔を見せなかったんだ」
棚町「へ?」
橘「ここの所、僕がいる教室……来なかっただろ」
棚町「もしかして……寂しかったの?」
橘「違う、急に居なくなったから…教室の奴らがうるさいんだよ」
橘「橘くんふられちゃったの? やら、残念だな~とかさ」
棚町「あらあら、まあまあ」
橘「来れば騒がしくって。来なくても騒がしいって…どういうことだ本当に」
棚町「前者は謝る、だけど後者は知らないわよ」
橘「全部お前のせいだっ」
棚町「言いがかりよ、ぜーんぶはアタシのせいじゃない」
橘「……ぐむ…」
棚町「ま、来なかったのには色々と……理由があったのよ、隣いいかしら?」
橘「……それで、どうして最近は顔を見せなかったんだ」
棚町「へ?」
橘「ここの所、僕がいる教室……来なかっただろ」
棚町「もしかして……寂しかったの?」
橘「違う、急に居なくなったから…教室の奴らがうるさいんだよ」
橘「橘くんふられちゃったの? やら、残念だな~とかさ」
棚町「あらあら、まあまあ」
橘「来れば騒がしくって。来なくても騒がしいって…どういうことだ本当に」
棚町「前者は謝る、だけど後者は知らないわよ」
橘「全部お前のせいだっ」
棚町「言いがかりよ、ぜーんぶはアタシのせいじゃない」
橘「……ぐむ…」
棚町「ま、来なかったのには色々と……理由があったのよ、隣いいかしら?」
176: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:19:41.35 ID:y30SaO0B0
橘「…いいよ、別に。それよりも聞かせろ」
棚町「聞いてくれるんだ、てんきゅ」
橘「ぐっ…いいから、話せって」
棚町「まー色々と? ちょっと問題があってさ~……特にアンタに話せることはそんなに無いんだけど」
橘「……」
棚町「ちゃんと、あのプレゼントは渡せたわよ。無事にね」
橘「そうか、喜んでたか?」
棚町「そりゃーもう! 当たり前よ、好みに合わせて買ってあげたって言ったら、凄く喜んでた」
棚町「…本当に、びっくりするぐらい、喜んでた」
橘「………」
棚町「…ありがとね、感謝してる」
橘「いいよ、それを聞けただけで僕も安心だ」
棚町「…うん」
橘「それじゃあ、後はあの……超ラブリーパフェだっけ? あれを一緒に食べるだけだな」
棚町「聞いてくれるんだ、てんきゅ」
橘「ぐっ…いいから、話せって」
棚町「まー色々と? ちょっと問題があってさ~……特にアンタに話せることはそんなに無いんだけど」
橘「……」
棚町「ちゃんと、あのプレゼントは渡せたわよ。無事にね」
橘「そうか、喜んでたか?」
棚町「そりゃーもう! 当たり前よ、好みに合わせて買ってあげたって言ったら、凄く喜んでた」
棚町「…本当に、びっくりするぐらい、喜んでた」
橘「………」
棚町「…ありがとね、感謝してる」
橘「いいよ、それを聞けただけで僕も安心だ」
棚町「…うん」
橘「それじゃあ、後はあの……超ラブリーパフェだっけ? あれを一緒に食べるだけだな」
177: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:23:27.21 ID:y30SaO0B0
棚町「っ……そう、ね」
橘「まあ、僕が思うに。あんなの二人じゃ絶対に食べきれないと思うけどな…僕も頑張ったところもあるし」
棚町「……」
橘「お父さん甘いの好きなのか? そうだったとしても、年配の方にあれだけ糖分を取らせるのは…
…あ、それならお母さん連れて三人で食べれば────」
棚町「………」
橘「──ん、どうした?」
棚町「………」
橘「お、おい?」
棚町「あっ、うんっ! そうよね! 三人で食べれば…いいわよねっ」
橘「う、うん……」
棚町「…そうよね、確かに」
橘「……?」
棚町「………」
橘「まあ、僕が思うに。あんなの二人じゃ絶対に食べきれないと思うけどな…僕も頑張ったところもあるし」
棚町「……」
橘「お父さん甘いの好きなのか? そうだったとしても、年配の方にあれだけ糖分を取らせるのは…
…あ、それならお母さん連れて三人で食べれば────」
棚町「………」
橘「──ん、どうした?」
棚町「………」
橘「お、おい?」
棚町「あっ、うんっ! そうよね! 三人で食べれば…いいわよねっ」
橘「う、うん……」
棚町「…そうよね、確かに」
橘「……?」
棚町「………」
178: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:29:01.22 ID:y30SaO0B0
橘「……どうしてそんな顔をするんだ、たなま───」
「薫ぅー!!」たたたっ
棚町「えっ?」
橘「な、なんだ?」
田中「はぁっ…はぁっ…やっと見つけた…」
橘「田中さんどうしたの? そんなにも焦って…」
田中「橘くんっ…えっと、薫にちょっと用があって…っ」
棚町「どうしたの、恵子?」
田中「そ、そのねっ…えっと、輝日南中の方でっ……色々と問題が起こったらしいのっ…」
橘「…問題?」
田中「…うんっ、っはー……そのね? 落ち着いて聞いてね?」
田中「───輝日東中の生徒が一人、輝日南中に連れて行かれたらしいのっ…!」
「薫ぅー!!」たたたっ
棚町「えっ?」
橘「な、なんだ?」
田中「はぁっ…はぁっ…やっと見つけた…」
橘「田中さんどうしたの? そんなにも焦って…」
田中「橘くんっ…えっと、薫にちょっと用があって…っ」
棚町「どうしたの、恵子?」
田中「そ、そのねっ…えっと、輝日南中の方でっ……色々と問題が起こったらしいのっ…」
橘「…問題?」
田中「…うんっ、っはー……そのね? 落ち着いて聞いてね?」
田中「───輝日東中の生徒が一人、輝日南中に連れて行かれたらしいのっ…!」
179: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:33:43.91 ID:y30SaO0B0
棚町「連れて行かれた…?」
橘「…え、どういう意味?」
田中「よくわからないんだけどっ……その、やっぱり…この前のことじゃないのかな…?」
橘「この前って……もしかして、ゲーセンの時の…?」
田中「う、うん…どうやらあの時の女子中学生を、輝日南が探してるみたいで…っ」
田中「それでっ……色々と聞き出すために、とりあえず誰かを連れて行ったって…」
棚町「っ………」だっ
橘「なんだよ、それ───ちょっ! お前どこに行くつもりだ!?」
棚町「行ってくる! 恵子とアンタは、先生に具合悪くなったって言っておいて!」だだだっ
田中「か、薫っ……!?」
橘「なにを無茶なことをっ……それで!? 田中さんもっと詳しく教えて!」
田中「えっええ!?」
橘「いいから、もっとくわしく教えてくれ!」
橘「…え、どういう意味?」
田中「よくわからないんだけどっ……その、やっぱり…この前のことじゃないのかな…?」
橘「この前って……もしかして、ゲーセンの時の…?」
田中「う、うん…どうやらあの時の女子中学生を、輝日南が探してるみたいで…っ」
田中「それでっ……色々と聞き出すために、とりあえず誰かを連れて行ったって…」
棚町「っ………」だっ
橘「なんだよ、それ───ちょっ! お前どこに行くつもりだ!?」
棚町「行ってくる! 恵子とアンタは、先生に具合悪くなったって言っておいて!」だだだっ
田中「か、薫っ……!?」
橘「なにを無茶なことをっ……それで!? 田中さんもっと詳しく教えて!」
田中「えっええ!?」
橘「いいから、もっとくわしく教えてくれ!」
180: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:37:54.88 ID:y30SaO0B0
~~~~~
橘「はぁっ…はぁっ…!」
田中『あのね、どうやら連れて行ったのは…輝日南の女子生徒たちって言われてるみたい…』
橘「んくっ……アイツ、足早すぎだろ…!」
田中『聞いた感じだと、まったく無関係の女の子みたいで…しかも、薫のことも全然知らない子で…!』
橘「くそ、このままじゃ間に合わないっ…あ、そうだ!」
橘「だけど、ここから教室も遠い……仕方ない、アレをやるかっ……!」
橘「すぅううううう────」
橘「───うめはらまさよしぃいいいいいいいいいいい!!!」
「な、なんだ…!?」
「外から声が…!」
がら…がらり
橘「はぁっ…はぁっ…!」
田中『あのね、どうやら連れて行ったのは…輝日南の女子生徒たちって言われてるみたい…』
橘「んくっ……アイツ、足早すぎだろ…!」
田中『聞いた感じだと、まったく無関係の女の子みたいで…しかも、薫のことも全然知らない子で…!』
橘「くそ、このままじゃ間に合わないっ…あ、そうだ!」
橘「だけど、ここから教室も遠い……仕方ない、アレをやるかっ……!」
橘「すぅううううう────」
橘「───うめはらまさよしぃいいいいいいいいいいい!!!」
「な、なんだ…!?」
「外から声が…!」
がら…がらり
181: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:41:20.05 ID:y30SaO0B0
橘(よ、よし! 窓が開いた……これでもう一回叫べば…)
橘「うめはらぁああああああ!! 自転車のかぎぃいいいいいいいいいい!!」
「…あれ、橘?」
「なにやってるんだ、授業もう始まるぞ…」
橘「はぁっ…はぁっ…お願いだ、気づいてくれ…梅原…!」
「──おらよ!!」ぶんっ
橘「っ……!」ぱしっ
梅原「──行ってこい大将! よくわかんねーけど、急いでるんだろ!?」
橘「っ……ああ、ありがとな! 行ってくる!」だだっ
梅原「おうよっ!」
橘「ありがとう、梅原……!」
~~~~
橘「はぁっ…はぁっ…!」ぎぃぎぃ!
橘「うめはらぁああああああ!! 自転車のかぎぃいいいいいいいいいい!!」
「…あれ、橘?」
「なにやってるんだ、授業もう始まるぞ…」
橘「はぁっ…はぁっ…お願いだ、気づいてくれ…梅原…!」
「──おらよ!!」ぶんっ
橘「っ……!」ぱしっ
梅原「──行ってこい大将! よくわかんねーけど、急いでるんだろ!?」
橘「っ……ああ、ありがとな! 行ってくる!」だだっ
梅原「おうよっ!」
橘「ありがとう、梅原……!」
~~~~
橘「はぁっ…はぁっ…!」ぎぃぎぃ!
183: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:47:58.57 ID:y30SaO0B0
橘「キツイっ……坂が多いよ、この辺…!」
ぎぃぎぃ……
橘「──はぁ、ふぅ……でも、どうにか着いた…!」がしゃんっ
橘「はぁっ…はぁっ…静かだな、授業始まってるだもんな、そりゃそうだよ…」
橘「…んく、駄目だ。怖気着いたってしかたない」
橘「アイツ……大人しくしてろよ、本当にっ…!」だっ
~~~~
輝日南 廊下
橘「……」こそっ
橘(…どうにか入り込むこと出来たけど、どうしよう! これって不法侵入だよね!?)
橘(凄く今更だけど、怖くなってきた! ど、どうしよう…受験で問題になってきたら、あわわっ…!)
橘(と、とにかく…早急にアイツを見つけて、連れて行かないと…っ)こそこそ…
がやがや…
橘「あれ? なんだろう、授業中だっていうのに…騒がしいな…?」
ぎぃぎぃ……
橘「──はぁ、ふぅ……でも、どうにか着いた…!」がしゃんっ
橘「はぁっ…はぁっ…静かだな、授業始まってるだもんな、そりゃそうだよ…」
橘「…んく、駄目だ。怖気着いたってしかたない」
橘「アイツ……大人しくしてろよ、本当にっ…!」だっ
~~~~
輝日南 廊下
橘「……」こそっ
橘(…どうにか入り込むこと出来たけど、どうしよう! これって不法侵入だよね!?)
橘(凄く今更だけど、怖くなってきた! ど、どうしよう…受験で問題になってきたら、あわわっ…!)
橘(と、とにかく…早急にアイツを見つけて、連れて行かないと…っ)こそこそ…
がやがや…
橘「あれ? なんだろう、授業中だっていうのに…騒がしいな…?」
185: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:51:30.24 ID:y30SaO0B0
橘(あそこは……離れのトイレ? すごい生徒が集まってるな…)
がやがや…
橘(もしかしてあそこにいるのか…? ううっ、でおm知らない生徒ばっかり……どうしよう、僕…!)
橘「っ……恐れるな、橘純一…っ…! 大丈夫!」パンパン!
橘「……よし、行くぞ」すたっ
~~~~~~
「……なんか静かになったよね?」
「さっきの子のせいなのかな…?」
「やっぱり先生呼んでこようよ…」
橘「あの…すみません」
「…え? あ、誰?」
橘「えっとー……その、輝日東中の~」
「あ、さっき入っていった女子の知り合いっ?」
がやがや…
橘(もしかしてあそこにいるのか…? ううっ、でおm知らない生徒ばっかり……どうしよう、僕…!)
橘「っ……恐れるな、橘純一…っ…! 大丈夫!」パンパン!
橘「……よし、行くぞ」すたっ
~~~~~~
「……なんか静かになったよね?」
「さっきの子のせいなのかな…?」
「やっぱり先生呼んでこようよ…」
橘「あの…すみません」
「…え? あ、誰?」
橘「えっとー……その、輝日東中の~」
「あ、さっき入っていった女子の知り合いっ?」
186: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 10:55:52.06 ID:y30SaO0B0
橘「さっき入っていった子って……もしかして、髪型がその…」
「そうそう!」
「貴方、その人と関係者!?」
橘「ま、まあ…そうなるかも」
「じゃ、じゃあ止めてあげて!」
橘「と、とめ…?」
「さっきからトイレの様子が変なんだよっ! いや、あの、それなりに理由は知ってるんだけど…」
「…いいっていわなくて、問題になったらどうすんの」
「だ、だって…このままじゃ…」
橘「…えっと、もう少し詳しく状況を教えてくれないかな?」
「あ、あのねっ……ウチの学校の生徒が、その、輝日東の人に聞き出すって話しをしてて」
「それを女子トイレで話してたんだけど…そのとき、いきなり輝日東の女子が入ってきて…」
橘「…連れ出す、話しをしてた?」
「そうそう!」
「貴方、その人と関係者!?」
橘「ま、まあ…そうなるかも」
「じゃ、じゃあ止めてあげて!」
橘「と、とめ…?」
「さっきからトイレの様子が変なんだよっ! いや、あの、それなりに理由は知ってるんだけど…」
「…いいっていわなくて、問題になったらどうすんの」
「だ、だって…このままじゃ…」
橘「…えっと、もう少し詳しく状況を教えてくれないかな?」
「あ、あのねっ……ウチの学校の生徒が、その、輝日東の人に聞き出すって話しをしてて」
「それを女子トイレで話してたんだけど…そのとき、いきなり輝日東の女子が入ってきて…」
橘「…連れ出す、話しをしてた?」
187: ていせい 2012/09/29(土) 10:56:46.17 ID:y30SaO0B0
橘「さっき入っていった子って……もしかして、髪型がその…」
「そうそう!」
「貴方、その人と関係者!?」
橘「ま、まあ…そうなるかも」
「じゃ、じゃあ止めてあげて!」
橘「と、とめ…?」
「さっきからトイレの様子が変なんだよっ! いや、あの、それなりに理由は知ってるんだけど…」
「…いいっていわなくて、問題になったらどうすんの」
「だ、だって…このままじゃ…」
橘「…えっと、もう少し詳しく状況を教えてくれないかな?」
「あ、あのねっ……ウチの学校の生徒が、その、輝日東の人に聞き出すって話しをしてて」
「それを女子トイレで話してたんだけど…そのとき、いきなり輝日東の女子が入ってきて…」
橘「…聞きだす、話しをしてた?」
「そうそう!」
「貴方、その人と関係者!?」
橘「ま、まあ…そうなるかも」
「じゃ、じゃあ止めてあげて!」
橘「と、とめ…?」
「さっきからトイレの様子が変なんだよっ! いや、あの、それなりに理由は知ってるんだけど…」
「…いいっていわなくて、問題になったらどうすんの」
「だ、だって…このままじゃ…」
橘「…えっと、もう少し詳しく状況を教えてくれないかな?」
「あ、あのねっ……ウチの学校の生徒が、その、輝日東の人に聞き出すって話しをしてて」
「それを女子トイレで話してたんだけど…そのとき、いきなり輝日東の女子が入ってきて…」
橘「…聞きだす、話しをしてた?」
188: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:00:41.65 ID:y30SaO0B0
「あ、うん……」
「ほら、余計なこというからっ…」
橘「どういうことかな、聞き出すって…僕らの学校の生徒で、なにか問題でもあったの?」
「…うっ……」
「その…色々と…あってさ…」
橘「…詳しく教えて」
「……」
「……その、ね。この前のことなんだけど…ゲーセンで輝日東と輝日南の生徒でいざこざがあったらしくて…」
橘(ゲーセンって言えば、やっぱり僕がいた時のこと…かな)
「それで、そのときの女子生徒を……探しだそうって、話になってて…」
「まあ、ホントにやるかってのはわかってないけど……その…」
橘「…そっか、ありがとう」
「ほら、余計なこというからっ…」
橘「どういうことかな、聞き出すって…僕らの学校の生徒で、なにか問題でもあったの?」
「…うっ……」
「その…色々と…あってさ…」
橘「…詳しく教えて」
「……」
「……その、ね。この前のことなんだけど…ゲーセンで輝日東と輝日南の生徒でいざこざがあったらしくて…」
橘(ゲーセンって言えば、やっぱり僕がいた時のこと…かな)
「それで、そのときの女子生徒を……探しだそうって、話になってて…」
「まあ、ホントにやるかってのはわかってないけど……その…」
橘「…そっか、ありがとう」
189: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:04:05.61 ID:y30SaO0B0
橘「じゃあ誰かが連れて行かれたとか、そういったことじゃないんだね」
「えっ? まさか、そんなこと!」
「ありえないよっ…!」
橘「…うん、だと思った」
橘(田中さんが言っていたことと、
少し矛盾がある…どこから聞いた話か分からないけど、所詮は噂程度)
橘(ったく、それを真っ向から信じやがって……何やってるんだよ、アイツはっ)
橘(…だけど、あれから全く女子トイレから出てこないだなんて)
「…ど、どうする?」
「やっぱり、先生を呼びいったほうが…ちょうどウチら自習中だし…職員室に行けば…」
橘「っ……ちょっと、だけ待ってくれないかな!」
「えっ…?」
190: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:07:47.06 ID:y30SaO0B0
橘「先生を呼びに行くのは…もう少しだけ、待っててくれないかな…?」
「で、でもっ…」
橘「お願い、いきなりこんな事言われて…迷惑だってのもわかってる!」
橘「…だけど、コトを大きくしたくは無いんだ…っ! どうか、お願いします!」ばっ
「……」
「……でも、どうするの…?」
橘「──僕がどうにかするから!」
「えっ?」
「どうにかするって…そりゃ、アタシたちも生徒だけでどうにかしたいけどっ…」
橘「だ、大丈夫! 僕が…僕が絶対にどうにかするから!」
「え、ええっ…!」
橘「……」
「でも、〝女子トイレ〟だよ…? 入ったらそれだけで、問題になるんじゃ……」
「で、でもっ…」
橘「お願い、いきなりこんな事言われて…迷惑だってのもわかってる!」
橘「…だけど、コトを大きくしたくは無いんだ…っ! どうか、お願いします!」ばっ
「……」
「……でも、どうするの…?」
橘「──僕がどうにかするから!」
「えっ?」
「どうにかするって…そりゃ、アタシたちも生徒だけでどうにかしたいけどっ…」
橘「だ、大丈夫! 僕が…僕が絶対にどうにかするから!」
「え、ええっ…!」
橘「……」
「でも、〝女子トイレ〟だよ…? 入ったらそれだけで、問題になるんじゃ……」
192: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:13:57.91 ID:y30SaO0B0
橘「っ……ゴクリ」
橘(確かにそうだ……場所は他校の女子トイレ、例え止める言葉目的だったとしても…
その場所に足を踏み入れるのは、なんていうか、僕としての立ち位置が今後変わってしまう…)
橘「………っ…」
『───…びっくりするじゃない、それだけ、そっくりだとさ』
橘「……ああ、わかった…僕はアイツに…」
橘「──悲しい顔をして、ほしくないんだ……」
橘「…アイツは何時だって笑ってて、我侭で、そして元気で…」
橘「…今の僕に無いものを、沢山持っている」ぐっ…
橘「それは決して、僕が見過ごしていいものじゃない……ちゃんと、ちゃんと…っ」
橘「……友達として、アイツの横にたってやらないとダメなんだ!」すたっ!
「え、あっ……!」
「は、入った…!」
橘「──薫!! ここにいるんだろ!!」
橘(確かにそうだ……場所は他校の女子トイレ、例え止める言葉目的だったとしても…
その場所に足を踏み入れるのは、なんていうか、僕としての立ち位置が今後変わってしまう…)
橘「………っ…」
『───…びっくりするじゃない、それだけ、そっくりだとさ』
橘「……ああ、わかった…僕はアイツに…」
橘「──悲しい顔をして、ほしくないんだ……」
橘「…アイツは何時だって笑ってて、我侭で、そして元気で…」
橘「…今の僕に無いものを、沢山持っている」ぐっ…
橘「それは決して、僕が見過ごしていいものじゃない……ちゃんと、ちゃんと…っ」
橘「……友達として、アイツの横にたってやらないとダメなんだ!」すたっ!
「え、あっ……!」
「は、入った…!」
橘「──薫!! ここにいるんだろ!!」
193: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:19:51.52 ID:y30SaO0B0
薫「……へ?」
「な、なに…?」
「きゃああ! だ、男子!」
橘「ぐっ、お、お前っ…やめろそういうことは! 例え薫が怒ったとしても、
それは勘違いであって、それにお前が出るような場所でも無いんだよ!!」
薫「あ、うんっ…って、そうじゃないわよ!」
橘「そうなんだよ! 僕はだな、お前がまた変なことをして受験に失敗でもしたら…
…お父さんに顔見せ出来ないだろ!? と、友達としてな! 友達としてだぞ!!」
薫「え、ちょっ…アンタ!」
橘「なんだよ!」
薫「ちょっと落ち着きなさいって! 何を急にわけのわからないことを…っ」
橘「だから言ってるだろ!?」
薫「っ…だから何よ!」
橘「お前が心配なんだよ!! 薫!!」
薫「っっ…」
「な、なに…?」
「きゃああ! だ、男子!」
橘「ぐっ、お、お前っ…やめろそういうことは! 例え薫が怒ったとしても、
それは勘違いであって、それにお前が出るような場所でも無いんだよ!!」
薫「あ、うんっ…って、そうじゃないわよ!」
橘「そうなんだよ! 僕はだな、お前がまた変なことをして受験に失敗でもしたら…
…お父さんに顔見せ出来ないだろ!? と、友達としてな! 友達としてだぞ!!」
薫「え、ちょっ…アンタ!」
橘「なんだよ!」
薫「ちょっと落ち着きなさいって! 何を急にわけのわからないことを…っ」
橘「だから言ってるだろ!?」
薫「っ…だから何よ!」
橘「お前が心配なんだよ!! 薫!!」
薫「っっ…」
194: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:24:28.41 ID:y30SaO0B0
橘「僕はお前が心配で心配でっ……だからここまで追いかけてきた!
お前は僕の気持ちなんてっ…さっぱりだろうけど! でも、僕はお前を止めに来た!」
薫「止めに来たって…」
橘「友達だから! 僕ら友達なんだろ…そういったよな!?」
薫「う、うん……!」
橘「友達なら、友達っていうのなら……僕は薫の間違いを訂正してあげなくちゃいけない」
橘「なにかをしようとしてるのなら、全力で手伝ってあげるさ!」
橘「だけど! 今のお前は……間違ってる! だから友達として、僕は薫を止めてやる!」
橘「───そんな僕が邪魔だと言うのなら殴れ。だが、それでも僕は薫を止めるぞ!」
薫「………」
「………えっと…」
「……棚町さん、その人は…?」
薫「……っはぁ~、ただの馬鹿よ」
橘「ふぅーっ! ふぅーっ!」
お前は僕の気持ちなんてっ…さっぱりだろうけど! でも、僕はお前を止めに来た!」
薫「止めに来たって…」
橘「友達だから! 僕ら友達なんだろ…そういったよな!?」
薫「う、うん……!」
橘「友達なら、友達っていうのなら……僕は薫の間違いを訂正してあげなくちゃいけない」
橘「なにかをしようとしてるのなら、全力で手伝ってあげるさ!」
橘「だけど! 今のお前は……間違ってる! だから友達として、僕は薫を止めてやる!」
橘「───そんな僕が邪魔だと言うのなら殴れ。だが、それでも僕は薫を止めるぞ!」
薫「………」
「………えっと…」
「……棚町さん、その人は…?」
薫「……っはぁ~、ただの馬鹿よ」
橘「ふぅーっ! ふぅーっ!」
196: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:28:20.50 ID:y30SaO0B0
薫「ねえ……その、アンタ」
橘「なんだよっ」
薫「アンタ、ちょっと少しは冷静になって…この状況を見て、アタシが何かしでかすように見える?」
橘「えっ?」
「あはは…」
「こ、こんにちわ…?」
橘「……」
橘「え?」
薫「……はぁー、何を勘違いしてるのかわっかんないけど、あれ?」
薫「───もしかして、アタシが喧嘩してるとでも思ってたわけ?」
橘「う、うん……違うの?」
薫「ちっがーうわよ! どーしてアタシがそんな無茶なことしなきゃいけないのよ!」
橘「だ、だって…薫だし…核弾頭だから…」
薫「フンっ!」ブン!
橘「なんだよっ」
薫「アンタ、ちょっと少しは冷静になって…この状況を見て、アタシが何かしでかすように見える?」
橘「えっ?」
「あはは…」
「こ、こんにちわ…?」
橘「……」
橘「え?」
薫「……はぁー、何を勘違いしてるのかわっかんないけど、あれ?」
薫「───もしかして、アタシが喧嘩してるとでも思ってたわけ?」
橘「う、うん……違うの?」
薫「ちっがーうわよ! どーしてアタシがそんな無茶なことしなきゃいけないのよ!」
橘「だ、だって…薫だし…核弾頭だから…」
薫「フンっ!」ブン!
198: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:33:41.00 ID:y30SaO0B0
橘「ぐふっ」
薫「…それ、言ったら怒るって言ったわよね」
橘「…は、はい…」
薫「…なんかごめんなさいね、びっくりしたでしょ?」
「う、うん……なんていうか、ちょっと」
「で、でも…心配しにきてくれたんでしょ…?」
薫「うっ……そう、みたいだけどさ…」
橘「……」ぴくっぴくぴく
薫「あのね、そのまま聞いてて欲しいんだけど…」
薫「…アタシは別に、恵子が言ったこと信用してないわよ」
橘「で、でもっ……お前、凄い速さで走っていったから…」
薫「馬鹿ね、そういうことじゃないわよ。ただ単に、情報が欲しかっただけ」
橘「じょ、情報…?」
薫「そう。最近さ、アタシ誰かに見られてるような気がしてたのよ」
薫「…それ、言ったら怒るって言ったわよね」
橘「…は、はい…」
薫「…なんかごめんなさいね、びっくりしたでしょ?」
「う、うん……なんていうか、ちょっと」
「で、でも…心配しにきてくれたんでしょ…?」
薫「うっ……そう、みたいだけどさ…」
橘「……」ぴくっぴくぴく
薫「あのね、そのまま聞いてて欲しいんだけど…」
薫「…アタシは別に、恵子が言ったこと信用してないわよ」
橘「で、でもっ……お前、凄い速さで走っていったから…」
薫「馬鹿ね、そういうことじゃないわよ。ただ単に、情報が欲しかっただけ」
橘「じょ、情報…?」
薫「そう。最近さ、アタシ誰かに見られてるような気がしてたのよ」
200: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:37:21.46 ID:y30SaO0B0
橘「見れられ…?」
薫「そう、だから恵子が言ってたことが少し…関係があるのかもって」
薫「それに、ちょっとばかし野暮用もあったから」
薫「…もう一度言うわね、あの時、本当にごめんなさい」
「あ、うんっ! いいんだよ……アイツも悪かったんだし、あのあともこっ酷く叱っておいたから」
薫「でも…首を締めるほどじゃなかったと思うし」
「そんなわけないよ! かっこいいよ、そういうのって、憧れるし」
薫「あ、憧れるって…ま、嫌な気分じゃないけど」
「アタシたちも、その御礼っていうか…そういうの言いたくってさ」
「色々と探してたんだけど…なんていうか、これでチャラになったね」
薫「あはは、そうねっ」
薫「そう、だから恵子が言ってたことが少し…関係があるのかもって」
薫「それに、ちょっとばかし野暮用もあったから」
薫「…もう一度言うわね、あの時、本当にごめんなさい」
「あ、うんっ! いいんだよ……アイツも悪かったんだし、あのあともこっ酷く叱っておいたから」
薫「でも…首を締めるほどじゃなかったと思うし」
「そんなわけないよ! かっこいいよ、そういうのって、憧れるし」
薫「あ、憧れるって…ま、嫌な気分じゃないけど」
「アタシたちも、その御礼っていうか…そういうの言いたくってさ」
「色々と探してたんだけど…なんていうか、これでチャラになったね」
薫「あはは、そうねっ」
201: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:40:56.09 ID:y30SaO0B0
薫「そういう訳よ、わかった?」
橘「…大変わかりました…」
薫「よろしい、それで…あら?」
「あのー……」
薫「えっと…まさか、結構人……集まっちゃってる感じ? それ?」
「う、うん……だけど、さっきの人が入ってから…みんな聞き耳立てるから…状況は、はい…わかってるかな?」
薫「そ、そっか…ふぅ、アンタもなにしでかしてるのよ! 女子トイレよここ!」
橘「わ、わかってるよ……」
薫「あら、復活早いわね」
橘「…そりゃ慣れてるからな、友達として」
薫「そ、そお…?」
「それと…すみません、もうひとつ報告が…」
「先生がこっちにきてます、騒ぎを聞きつけて…っ」
橘「…大変わかりました…」
薫「よろしい、それで…あら?」
「あのー……」
薫「えっと…まさか、結構人……集まっちゃってる感じ? それ?」
「う、うん……だけど、さっきの人が入ってから…みんな聞き耳立てるから…状況は、はい…わかってるかな?」
薫「そ、そっか…ふぅ、アンタもなにしでかしてるのよ! 女子トイレよここ!」
橘「わ、わかってるよ……」
薫「あら、復活早いわね」
橘「…そりゃ慣れてるからな、友達として」
薫「そ、そお…?」
「それと…すみません、もうひとつ報告が…」
「先生がこっちにきてます、騒ぎを聞きつけて…っ」
202: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:44:35.05 ID:y30SaO0B0
橘&薫「えっ?」
「だから、そのー……にげたほうがいいのかなって、あはは」
橘「……」
薫「……」
橘「──薫、トイレの窓から行くぞ!」
薫「──りょーかい、アンタ達! その先生とやらを足止めしといてくれない!?」
「はいよー!」
「は、はやく逃げて逃げて!」
橘「いけるか? 足持つぞ?」
薫「勢い付けて飛ぶから、手で支えてて…!」ぴょん!
橘「よいしょっと!」
薫「届いた! アンタも……───」
薫「───純一も、早く手を貸して!」
「……」
純一「おう! 引っ張ってくれ! 薫!」
「だから、そのー……にげたほうがいいのかなって、あはは」
橘「……」
薫「……」
橘「──薫、トイレの窓から行くぞ!」
薫「──りょーかい、アンタ達! その先生とやらを足止めしといてくれない!?」
「はいよー!」
「は、はやく逃げて逃げて!」
橘「いけるか? 足持つぞ?」
薫「勢い付けて飛ぶから、手で支えてて…!」ぴょん!
橘「よいしょっと!」
薫「届いた! アンタも……───」
薫「───純一も、早く手を貸して!」
「……」
純一「おう! 引っ張ってくれ! 薫!」
203: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:47:37.16 ID:y30SaO0B0
~~~~~
純一「うおおおおっ!」
薫「っ…ヤバ、先生とやら着てるわよ!」
純一「おおお!!」
薫「もうちょっと静かに走りなさいよ!」
純一「うん、そうだな……」
薫「それで……ああもう、この坂を降りてるところで後ろ姿がバレそう…!」
純一「……」
薫「もっと早く移動できるものがあればっ…!」
純一「あ、そうだ! 自転車がある!」
薫「あるのっ!? はやくそれに乗るわよ!」
純一「わ、わかった! あ、あったアレアレ!」
薫「純一が漕ぎなさいよ!」
純一「わかってるって! 早く乗れ薫!」
純一「うおおおおっ!」
薫「っ…ヤバ、先生とやら着てるわよ!」
純一「おおお!!」
薫「もうちょっと静かに走りなさいよ!」
純一「うん、そうだな……」
薫「それで……ああもう、この坂を降りてるところで後ろ姿がバレそう…!」
純一「……」
薫「もっと早く移動できるものがあればっ…!」
純一「あ、そうだ! 自転車がある!」
薫「あるのっ!? はやくそれに乗るわよ!」
純一「わ、わかった! あ、あったアレアレ!」
薫「純一が漕ぎなさいよ!」
純一「わかってるって! 早く乗れ薫!」
204: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:50:52.24 ID:y30SaO0B0
純一「うごぉっ……動け、僕の足っ…!」
ぎい…ぎいい…
薫「ちょ、ちょっと…アンタ大丈夫なの!? 遅いわよ!」
純一「だ、だいじょうぶだって…坂に入れば……スピードは出るから…!」
薫「来てる来てるわよっ! はやくはやくっ!」ドスドス!
純一「いって、痛い! 殴るなよ!?」
薫「しょうがないでしょ!?」
純一「もう、坂に入るからさっ…よいしょっと!」ぐぉっ!
しゃー!
純一「……入った!」
薫「ダメよ! 油断してないで漕ぎなさい!」
純一「あいよっ!」きぃきぃ!
薫「早い早い! イケるわよ純一!」
純一「あったりまえだよ!」
ぎい…ぎいい…
薫「ちょ、ちょっと…アンタ大丈夫なの!? 遅いわよ!」
純一「だ、だいじょうぶだって…坂に入れば……スピードは出るから…!」
薫「来てる来てるわよっ! はやくはやくっ!」ドスドス!
純一「いって、痛い! 殴るなよ!?」
薫「しょうがないでしょ!?」
純一「もう、坂に入るからさっ…よいしょっと!」ぐぉっ!
しゃー!
純一「……入った!」
薫「ダメよ! 油断してないで漕ぎなさい!」
純一「あいよっ!」きぃきぃ!
薫「早い早い! イケるわよ純一!」
純一「あったりまえだよ!」
205: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 11:57:53.60 ID:y30SaO0B0
しゃーーーーー!
純一「うぉおおおおおお!!」
薫「あっは! きもちぃい…!」
純一「ああ、そうだな…! 風が気持ちいな!」
薫「…くっす、あはは! うふふ…なによこれ…っ」
純一「えっ? なにか行ったか薫!?」
薫「うんっ! ───アンタ…薫って呼んだわね!」
純一「お前だって! 僕のこと純一って呼んでるじゃないか!」
薫「アンタが下の名前で呼ぶからでしょ!?」
純一「そりゃまあな!」
薫「どうしてっ……下の名前で呼んだの!?」
純一「どうして!? そんなの当たり前だろ!?」
純一「──お前と僕は、友達だからに決まってるじゃないか!」
純一「うぉおおおおおお!!」
薫「あっは! きもちぃい…!」
純一「ああ、そうだな…! 風が気持ちいな!」
薫「…くっす、あはは! うふふ…なによこれ…っ」
純一「えっ? なにか行ったか薫!?」
薫「うんっ! ───アンタ…薫って呼んだわね!」
純一「お前だって! 僕のこと純一って呼んでるじゃないか!」
薫「アンタが下の名前で呼ぶからでしょ!?」
純一「そりゃまあな!」
薫「どうしてっ……下の名前で呼んだの!?」
純一「どうして!? そんなの当たり前だろ!?」
純一「──お前と僕は、友達だからに決まってるじゃないか!」
206: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:01:01.87 ID:y30SaO0B0
薫「友達だからー! 薫って呼ぶわけ!?」
純一「ああ、そうだ! 僕はお前と友達! だったら下の名前で読んだって不思議じゃないだろ!?」
薫「っ……あはは、そうね! 確かにそう!」
薫「だけど、友達っていうのは…ちょっと違うかも!」
純一「えー! どういうことだよ!?」
薫「こんな馬鹿みたいなことやって、受験だってもしかしたら問題になるかもって思うのに!」
薫「なのにアンタはそんなアタシに加担してくれて! ここまでのことをしてくれてる!」
純一「おう!」
薫「それってさぁー! 所謂アレってやつじゃない!?」
薫「──悪友って言う奴よ!!」
純一「なんだそれ! あはは! 上手いな薫!」
薫「でしょ!」
純一「ああ、そうだ! 僕はお前と友達! だったら下の名前で読んだって不思議じゃないだろ!?」
薫「っ……あはは、そうね! 確かにそう!」
薫「だけど、友達っていうのは…ちょっと違うかも!」
純一「えー! どういうことだよ!?」
薫「こんな馬鹿みたいなことやって、受験だってもしかしたら問題になるかもって思うのに!」
薫「なのにアンタはそんなアタシに加担してくれて! ここまでのことをしてくれてる!」
純一「おう!」
薫「それってさぁー! 所謂アレってやつじゃない!?」
薫「──悪友って言う奴よ!!」
純一「なんだそれ! あはは! 上手いな薫!」
薫「でしょ!」
208: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:04:47.87 ID:y30SaO0B0
純一「悪友かっ…確かに! そうだな僕達って!」
薫「あははっ」
純一「だったら僕はっ……その言葉通り、もっとお前と付き合ってやる!」
薫「どういうことー!?」
純一「お前の我侭に、ずっと付き合ってやるって言ってるんだよ!」
薫「我侭って! ぶっ飛ばすわよ純一!」
純一「あはは! 御免被る!」
薫「っ……アタシだって、純一にずっと加担して上げてあげるわ!」
薫「どんなことがあろうと、アタシはずっと純一に付き添っててあげる!」
純一「嬉しいこといってくれるじゃあないか! それ、もっとスピード出すぞ!」
薫「きゃー!」
純一「あははは!」
薫「あははっ」
純一「だったら僕はっ……その言葉通り、もっとお前と付き合ってやる!」
薫「どういうことー!?」
純一「お前の我侭に、ずっと付き合ってやるって言ってるんだよ!」
薫「我侭って! ぶっ飛ばすわよ純一!」
純一「あはは! 御免被る!」
薫「っ……アタシだって、純一にずっと加担して上げてあげるわ!」
薫「どんなことがあろうと、アタシはずっと純一に付き添っててあげる!」
純一「嬉しいこといってくれるじゃあないか! それ、もっとスピード出すぞ!」
薫「きゃー!」
純一「あははは!」
210: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:08:46.33 ID:y30SaO0B0
純一「……なぁ、薫!」
薫「んーー、なにー?」
純一「……ありがとうな、お前のお蔭で元気が出たよ」
薫「え? なにー? 聞こえないー?」
純一「…いや、いいよー! 聞こえなかったらそれでー!」
薫「なによー! 言いなさいよはっきりとー!」
純一「秘密だ!」
薫「何よ本当にー! もうっ……」
薫「……馬鹿なんだから、純一は」ぎゅっ…
~~~~
純一「はぁっ……」
薫「はぁっ…死ぬかと思った…」
純一「ああ、あの坂の後のカーブ…よく曲がれたよな僕達…」
薫「絶対に頭ぐっしゃーいったと思ったわよアレ…」
薫「んーー、なにー?」
純一「……ありがとうな、お前のお蔭で元気が出たよ」
薫「え? なにー? 聞こえないー?」
純一「…いや、いいよー! 聞こえなかったらそれでー!」
薫「なによー! 言いなさいよはっきりとー!」
純一「秘密だ!」
薫「何よ本当にー! もうっ……」
薫「……馬鹿なんだから、純一は」ぎゅっ…
~~~~
純一「はぁっ……」
薫「はぁっ…死ぬかと思った…」
純一「ああ、あの坂の後のカーブ…よく曲がれたよな僕達…」
薫「絶対に頭ぐっしゃーいったと思ったわよアレ…」
211: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:11:22.71 ID:y30SaO0B0
純一「……でも、僕たちは今」
薫「平気だし……いいわよね?」
純一&薫「……ぷっ」
「あははっ……」
「うふふっ……」
数十分後
梅原「おう、おかえり大将」
純一「おう、ただいまー」
梅原「こってり絞られてきたか?」
純一「ん、まあな!」
梅原「そうかそうか、んなのに元気だな…」
純一「まあな!」
梅原「…いや、本当に元気だな橘」
薫「平気だし……いいわよね?」
純一&薫「……ぷっ」
「あははっ……」
「うふふっ……」
数十分後
梅原「おう、おかえり大将」
純一「おう、ただいまー」
梅原「こってり絞られてきたか?」
純一「ん、まあな!」
梅原「そうかそうか、んなのに元気だな…」
純一「まあな!」
梅原「…いや、本当に元気だな橘」
213: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:15:11.78 ID:y30SaO0B0
純一「色々と……すっきりしたんだ、僕は」
梅原「おう、そうか。そりゃまーよかったぜ」
純一「……色んな物が見えたよ、なんていうかさ」
梅原「……」
純一「小さな事で悩んでた僕は、本当に小さな人間だったんだなって…」
純一「できることと、できないこと。そうやって二つに分けて自分のことをわかってたつもりだったけど…」
純一「…まあ、なんていうか、出来るんだな人って奴は」
梅原「そうか、んまー……いつもの大将に戻ってくれただけで、いいんだぜ俺は?」
純一「え?」
梅原「──受験、頑張ろうぜ?」
純一「うぉおおっ……思い出させるなよ、お前…!」
「───あの、橘くん……」
純一「あ、蒔原さん」
蒔原「だ、大丈夫だった? なんかい色々とやってたみたいだけど…?」
梅原「おう、そうか。そりゃまーよかったぜ」
純一「……色んな物が見えたよ、なんていうかさ」
梅原「……」
純一「小さな事で悩んでた僕は、本当に小さな人間だったんだなって…」
純一「できることと、できないこと。そうやって二つに分けて自分のことをわかってたつもりだったけど…」
純一「…まあ、なんていうか、出来るんだな人って奴は」
梅原「そうか、んまー……いつもの大将に戻ってくれただけで、いいんだぜ俺は?」
純一「え?」
梅原「──受験、頑張ろうぜ?」
純一「うぉおおっ……思い出させるなよ、お前…!」
「───あの、橘くん……」
純一「あ、蒔原さん」
蒔原「だ、大丈夫だった? なんかい色々とやってたみたいだけど…?」
214: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:18:21.58 ID:y30SaO0B0
純一「……」
蒔原「…橘君?」
純一「うん、大丈夫だったよ! 大変だったけど、全部どうにかしたからさ!」
蒔原「そ、そうなんだ…」
純一「…それでさ、蒔原さん」
蒔原「あ、うん! なにかな?」
純一「……ちょっとお話があるんだけど、いい?」
~~~~~~
屋上
棚町「……」ずずっ…
棚町「…やっぱまずわね、これ」
棚町「トマトジュースとか、どうしてのめるのかしら……」
「───ここにいたんだ、棚町さん」
棚町「…んむ?」
梨穂子「こんにちわ~」
蒔原「…橘君?」
純一「うん、大丈夫だったよ! 大変だったけど、全部どうにかしたからさ!」
蒔原「そ、そうなんだ…」
純一「…それでさ、蒔原さん」
蒔原「あ、うん! なにかな?」
純一「……ちょっとお話があるんだけど、いい?」
~~~~~~
屋上
棚町「……」ずずっ…
棚町「…やっぱまずわね、これ」
棚町「トマトジュースとか、どうしてのめるのかしら……」
「───ここにいたんだ、棚町さん」
棚町「…んむ?」
梨穂子「こんにちわ~」
216: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:21:51.72 ID:y30SaO0B0
棚町「桜井さん……アタシに何か用?」
梨穂子「…ちょっとだけね、うん」
棚町「……?」
梨穂子「隣、いいかな?」
棚町「いいケド……どうぞ」
梨穂子「ありがとう」すっ
棚町「……」
梨穂子「…今日は、純一と色々とやってたみたいだね」
棚町「ぶはぁっ……あ、やっぱりいろんな人が知ってる感じ?」
梨穂子「うん、輝日東中の殆どが知ってるんじゃないかな…?」
棚町「そ、そおなんだ……やっば~…本当にアタシって馬鹿…」
梨穂子「…くす」
棚町「…何よ桜井さん、笑わなくたっていいじゃない」
梨穂子「…ちょっとだけね、うん」
棚町「……?」
梨穂子「隣、いいかな?」
棚町「いいケド……どうぞ」
梨穂子「ありがとう」すっ
棚町「……」
梨穂子「…今日は、純一と色々とやってたみたいだね」
棚町「ぶはぁっ……あ、やっぱりいろんな人が知ってる感じ?」
梨穂子「うん、輝日東中の殆どが知ってるんじゃないかな…?」
棚町「そ、そおなんだ……やっば~…本当にアタシって馬鹿…」
梨穂子「…くす」
棚町「…何よ桜井さん、笑わなくたっていいじゃない」
218: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:27:14.45 ID:y30SaO0B0
梨穂子「あ、ごめんね~。でも、ちょっと嬉しくって……」
棚町「え?」
梨穂子「……純一が、やっと純一らしくなったなって」
棚町「アイツが、アイツらしく…?」
梨穂子「…うん、そうなんだよ。最近の純一って、ちょっと…暗くてね」
梨穂子「棚町さんは……あれがもしかして純一だって思うかもしれないけど」
梨穂子「もっともっと、笑う人だったんだ~……うんっ」
棚町「へえ……」じゅるる…
梨穂子「それでね、今日…廊下でたまたま純一の顔を見た時…あ、いつもの純一だって思ったの」
梨穂子「───いつもの、私が知っている純一だって…そう思えたんだ」
棚町「…そんなに違ってたの? アイツ?」
梨穂子「うん、すっごーく違ってたよ? びっくりするぐらいにね」
梨穂子「…だから、ありがとうって言いたくて。棚町さん」
棚町「あ、アタシに? 別にアタシは特になにも…っ」
棚町「え?」
梨穂子「……純一が、やっと純一らしくなったなって」
棚町「アイツが、アイツらしく…?」
梨穂子「…うん、そうなんだよ。最近の純一って、ちょっと…暗くてね」
梨穂子「棚町さんは……あれがもしかして純一だって思うかもしれないけど」
梨穂子「もっともっと、笑う人だったんだ~……うんっ」
棚町「へえ……」じゅるる…
梨穂子「それでね、今日…廊下でたまたま純一の顔を見た時…あ、いつもの純一だって思ったの」
梨穂子「───いつもの、私が知っている純一だって…そう思えたんだ」
棚町「…そんなに違ってたの? アイツ?」
梨穂子「うん、すっごーく違ってたよ? びっくりするぐらいにね」
梨穂子「…だから、ありがとうって言いたくて。棚町さん」
棚町「あ、アタシに? 別にアタシは特になにも…っ」
220: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:30:45.04 ID:y30SaO0B0
梨穂子「ううん、凄いよ棚町さん……私は素直に尊敬してる」
梨穂子「純一があんな風に笑えるようになったのは……」
梨穂子「……私には無理だったから、ね」
棚町「……でも、アイツは…」
梨穂子「……純一は、好きな子がいるんだよ」
棚町「っ……そ、それ…!」
梨穂子「だけど、私じゃないんだ」
棚町「……え?」
梨穂子「えへへ、やっぱり~…棚町さん勘違いしてたでしょ?」
棚町「ち、違うのっ? だってアイツ、え?」
梨穂子「私と純一は幼馴染、そういってなかったかな?」
棚町「…う、うん」
梨穂子「だからね、それ以上はなくて…それ以下でもなくて」
梨穂子「私と純一は、そんな関係なんだよ?」
梨穂子「純一があんな風に笑えるようになったのは……」
梨穂子「……私には無理だったから、ね」
棚町「……でも、アイツは…」
梨穂子「……純一は、好きな子がいるんだよ」
棚町「っ……そ、それ…!」
梨穂子「だけど、私じゃないんだ」
棚町「……え?」
梨穂子「えへへ、やっぱり~…棚町さん勘違いしてたでしょ?」
棚町「ち、違うのっ? だってアイツ、え?」
梨穂子「私と純一は幼馴染、そういってなかったかな?」
棚町「…う、うん」
梨穂子「だからね、それ以上はなくて…それ以下でもなくて」
梨穂子「私と純一は、そんな関係なんだよ?」
221: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:34:21.14 ID:y30SaO0B0
棚町「じゃ、じゃあ…結局、アイツがすきなやつって……?」
梨穂子「……」
棚町「…桜井、さん?」
梨穂子「純一が、女の子を好きになるのって……多分、今回が初めてなんだなって思うんだ」
梨穂子「だから純一がどんな子を選んでも…それが、純一が本当に好きだって思えるのなら」
梨穂子「…それは、ただしい『恋』なんだなって思うの」
棚町「…どういう意味、それ?」
梨穂子「……あはは、どうなんだろうね、これって」
梨穂子「私には……うん、わからないよ、ごめんね」
棚町「………」
梨穂子「…それじゃあ、これで」すっ
梨穂子「──純一を、これからもよろしくね?」
すたすた…
梨穂子「……」
棚町「…桜井、さん?」
梨穂子「純一が、女の子を好きになるのって……多分、今回が初めてなんだなって思うんだ」
梨穂子「だから純一がどんな子を選んでも…それが、純一が本当に好きだって思えるのなら」
梨穂子「…それは、ただしい『恋』なんだなって思うの」
棚町「…どういう意味、それ?」
梨穂子「……あはは、どうなんだろうね、これって」
梨穂子「私には……うん、わからないよ、ごめんね」
棚町「………」
梨穂子「…それじゃあ、これで」すっ
梨穂子「──純一を、これからもよろしくね?」
すたすた…
222: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:37:39.79 ID:y30SaO0B0
棚町「桜井…さん」
棚町(一体…なにがいいたのか、さっぱり……)
棚町「…………」
棚町「…アイツが好きなら、それが正しい恋か」
棚町「……どうしてそんな達観したようなこと、言えるのかしら」
棚町「幼馴染だから…?」
棚町「……………」
「──今度のクリスマスにっ…」
棚町「…ん?」
「──その、僕とで、デデデ!」
棚町「なにあれ、校舎裏で誰か……純一!?」
「──デートを……してくれませんか!?」
棚町「デート!? えっ? えっ? 相手は誰───」
蒔原「………」
棚町(一体…なにがいいたのか、さっぱり……)
棚町「…………」
棚町「…アイツが好きなら、それが正しい恋か」
棚町「……どうしてそんな達観したようなこと、言えるのかしら」
棚町「幼馴染だから…?」
棚町「……………」
「──今度のクリスマスにっ…」
棚町「…ん?」
「──その、僕とで、デデデ!」
棚町「なにあれ、校舎裏で誰か……純一!?」
「──デートを……してくれませんか!?」
棚町「デート!? えっ? えっ? 相手は誰───」
蒔原「………」
224: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:40:54.60 ID:y30SaO0B0
棚町「──蒔原………」
棚町「………!」ぐっ
棚町「純一ッ…!」くるっ
「───待てよ、棚町」
棚町「っ…?!」
「どこ行く気だ、ええ?」
棚町「ッ…どきなさいよ、アンタには関係無いでしょ」
「いや、関係あるな。アイツの所に行こうってんなら」
梅原「───俺は、お前を止めなくちゃいけねえ」
棚町「…いいからどきなさいよ」
梅原「駄目だ、落ち着け棚町」
棚町「っ…何も知らないくせに、いいからはやくアタシは純一の所に…!」
梅原「──今回の件、黒幕は誰か俺は知ってるよ」
棚町「………!」ぐっ
棚町「純一ッ…!」くるっ
「───待てよ、棚町」
棚町「っ…?!」
「どこ行く気だ、ええ?」
棚町「ッ…どきなさいよ、アンタには関係無いでしょ」
「いや、関係あるな。アイツの所に行こうってんなら」
梅原「───俺は、お前を止めなくちゃいけねえ」
棚町「…いいからどきなさいよ」
梅原「駄目だ、落ち着け棚町」
棚町「っ…何も知らないくせに、いいからはやくアタシは純一の所に…!」
梅原「──今回の件、黒幕は誰か俺は知ってるよ」
227: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:44:58.67 ID:y30SaO0B0
棚町「っ……!?」
梅原「お前がどうして輝日南に行ったのか、そしてどうして行かなければならなかったのか」
梅原「…大体は予想がつく、そしてどうしてそうなったのかもな」
棚町「アンタッ…!」
梅原「棚町もわかってるんだろ? だからそんなにも怒ってる」
梅原「……アイツと蒔原が、近くにいることに対してな」
棚町「わかってるんならっ…そこをどきなさいよ! アイツがどんな奴に何を言おうとしてるか…!」
梅原「………」
棚町「わかってるなら! 止めなきゃダメじゃない!」
梅原「…駄目だ」
棚町「どうしてよっ!」
梅原「っ……アイツが選んだことだからだよ!」
梅原「お前がどうして輝日南に行ったのか、そしてどうして行かなければならなかったのか」
梅原「…大体は予想がつく、そしてどうしてそうなったのかもな」
棚町「アンタッ…!」
梅原「棚町もわかってるんだろ? だからそんなにも怒ってる」
梅原「……アイツと蒔原が、近くにいることに対してな」
棚町「わかってるんならっ…そこをどきなさいよ! アイツがどんな奴に何を言おうとしてるか…!」
梅原「………」
棚町「わかってるなら! 止めなきゃダメじゃない!」
梅原「…駄目だ」
棚町「どうしてよっ!」
梅原「っ……アイツが選んだことだからだよ!」
228: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:45:43.50 ID:QEc5qErH0
梅原マジイケメン
232: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:49:05.02 ID:y30SaO0B0
棚町「選んだって…」
梅原「あの橘が、ちゃんと考えて、選んだことだからだ!」
梅原「アイツはっ…口では色々というけどよ! すっげー臆病者なんだよ!」
梅原「恋に対して…これでもかってぐらい、真剣に悩むやつで…!」
梅原「好きな女の子にたいして、真面目に考える馬鹿なやつで…!」
梅原「だから、そんなヤツが……今回、キチンと自分の考えを持って…」
梅原「……ああやって、女の子を誘えたんだ」
梅原「そんな橘の努力と勇気を、邪魔するわけにはいかねえだろ!」
棚町「──だからって! なんでアイツなのよ!」
棚町「アイツは! 絶対に……なにか裏でものごとを考えてるやつよ!?」
棚町「今回のことだってそうじゃない! わかるわよ、どうせアタシを罠にはめようとかそういうことだったんでしょ!?」
棚町「気に入らないから、アタシをっ…輝日南に向かわせて、問題を作ろうとした…!」
梅原「あの橘が、ちゃんと考えて、選んだことだからだ!」
梅原「アイツはっ…口では色々というけどよ! すっげー臆病者なんだよ!」
梅原「恋に対して…これでもかってぐらい、真剣に悩むやつで…!」
梅原「好きな女の子にたいして、真面目に考える馬鹿なやつで…!」
梅原「だから、そんなヤツが……今回、キチンと自分の考えを持って…」
梅原「……ああやって、女の子を誘えたんだ」
梅原「そんな橘の努力と勇気を、邪魔するわけにはいかねえだろ!」
棚町「──だからって! なんでアイツなのよ!」
棚町「アイツは! 絶対に……なにか裏でものごとを考えてるやつよ!?」
棚町「今回のことだってそうじゃない! わかるわよ、どうせアタシを罠にはめようとかそういうことだったんでしょ!?」
棚町「気に入らないから、アタシをっ…輝日南に向かわせて、問題を作ろうとした…!」
233: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 12:54:47.26 ID:y30SaO0B0
棚町「軽いのよっ…考え方が! 物事に対して、現実を見る目が全くない!」
棚町「そこから何が待ってるのかなんて、結果がどうなろうと、アイツは全く…ッ!」
梅原「…それでも、駄目だ」
棚町「ぐっ…アンタに何を言っても無駄ね、退きなさいさもないと殴るから!」
梅原「駄目だ」
棚町「な、なんでよっ!」
梅原「…ダメだって、棚町」
棚町「っ……なんでよ、どうして…っ…!?」
梅原「……」
棚町「どうして……ダメなのよ、アタシは…アイツに……」
梅原「……俺だって、アイツを止めてやりたい」
棚町「っ……」
梅原「どうしてあんな奴を好きになったんだよって、俺だって…そう言ってやりたい」
梅原「だけど……だけどよ! …だけど、それは…言えるわけねえだろ……」
棚町「そこから何が待ってるのかなんて、結果がどうなろうと、アイツは全く…ッ!」
梅原「…それでも、駄目だ」
棚町「ぐっ…アンタに何を言っても無駄ね、退きなさいさもないと殴るから!」
梅原「駄目だ」
棚町「な、なんでよっ!」
梅原「…ダメだって、棚町」
棚町「っ……なんでよ、どうして…っ…!?」
梅原「……」
棚町「どうして……ダメなのよ、アタシは…アイツに……」
梅原「……俺だって、アイツを止めてやりたい」
棚町「っ……」
梅原「どうしてあんな奴を好きになったんだよって、俺だって…そう言ってやりたい」
梅原「だけど……だけどよ! …だけど、それは…言えるわけねえだろ……」
235: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:00:12.04 ID:y30SaO0B0
棚町「………」
梅原「…アイツが一生懸命に悩んで悩んで…それでも、好きだって思った相手をよ」
梅原「──この俺が、ダメだって言えるか?」
棚町「っ……」
梅原「俺は、ダメな親友だ……なんでもわかってるつもりでも、なんにもアイツを救ってやれねえ…馬鹿な男だ」
梅原「だが、それでも……やっぱり、俺はアイツにとって親友でありたいんだよ」
梅原「橘純一ってやつを、認めていたんだいよ!」
棚町「………」
梅原「絶対に…今回のことは、否定してやっちゃいけねえ! アイツの本当の気持ちを、蔑ろにしちゃいけねえんだ!」
梅原「あの男は正しいんだって! 唯一、全部知ってる俺だからこそ! 言わなくちゃいけない言葉だろ!?」
棚町「………」
梅原「……その後に、何が待ってるかなんて。考えたくもねぇ…信じたくもねえし、なってほしくないと思ってる…」
梅原「…だけど、それでも俺は…こうやって、お前を止めるアイツの『親友』でありたい思ってる!」
梅原「…アイツが一生懸命に悩んで悩んで…それでも、好きだって思った相手をよ」
梅原「──この俺が、ダメだって言えるか?」
棚町「っ……」
梅原「俺は、ダメな親友だ……なんでもわかってるつもりでも、なんにもアイツを救ってやれねえ…馬鹿な男だ」
梅原「だが、それでも……やっぱり、俺はアイツにとって親友でありたいんだよ」
梅原「橘純一ってやつを、認めていたんだいよ!」
棚町「………」
梅原「絶対に…今回のことは、否定してやっちゃいけねえ! アイツの本当の気持ちを、蔑ろにしちゃいけねえんだ!」
梅原「あの男は正しいんだって! 唯一、全部知ってる俺だからこそ! 言わなくちゃいけない言葉だろ!?」
棚町「………」
梅原「……その後に、何が待ってるかなんて。考えたくもねぇ…信じたくもねえし、なってほしくないと思ってる…」
梅原「…だけど、それでも俺は…こうやって、お前を止めるアイツの『親友』でありたい思ってる!」
236: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:05:31.17 ID:y30SaO0B0
梅原「……殴ってでも行きたいなら、行けばいい。俺は死ぬ気でしがみつく」
棚町「……」
梅原「殺す気でかかってこい、俺もそれなりの覚悟で挑む」
梅原「───俺は命を張ってでもアイツの覚悟を守り切るからな」
棚町「……なによ、それ」
棚町「…アンタはただ、そうやっていい親友って奴を…演じたいだけじゃない」
梅原「……」
棚町「アイツにたいして…現実を突きつけるのが恐いから…アイツがショックを受けるのが…恐いから」
棚町「──ただ単に、それが恐いからそんなこを言えるんでしょ!? 最低よアンタはッ!!」
梅原「………」
棚町「そんなものッ……アタシがやってやるわよ! アイツがどんなに傷つこうとも!
このっ…このっ! 悪友のアタシが! ちゃんとしっかりとアイツに───」
梅原「──……」ぼそっ…
棚町「──えっ…?」
棚町「……」
梅原「殺す気でかかってこい、俺もそれなりの覚悟で挑む」
梅原「───俺は命を張ってでもアイツの覚悟を守り切るからな」
棚町「……なによ、それ」
棚町「…アンタはただ、そうやっていい親友って奴を…演じたいだけじゃない」
梅原「……」
棚町「アイツにたいして…現実を突きつけるのが恐いから…アイツがショックを受けるのが…恐いから」
棚町「──ただ単に、それが恐いからそんなこを言えるんでしょ!? 最低よアンタはッ!!」
梅原「………」
棚町「そんなものッ……アタシがやってやるわよ! アイツがどんなに傷つこうとも!
このっ…このっ! 悪友のアタシが! ちゃんとしっかりとアイツに───」
梅原「──……」ぼそっ…
棚町「──えっ…?」
240: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:09:49.57 ID:y30SaO0B0
梅原「………」
棚町「……なに、それ、マジで言ってるの…?」
梅原「…ああ、本当のことだ」
棚町「うそ、ありえない、どうして……」
梅原「……そうだな、確かにありえないだろうな」
梅原「だけど、アイツはそういうやつだって俺は知っている」
棚町「ばか、なんじゃないの…?」
梅原「……いいや、馬鹿じゃない、アイツは本気だ」
梅原「───今回の件のこと、黒幕のこと、アイツは全部知っている」
~~~~~
梅原「アイツは変えようとしてるんだ…蒔原のことを」
棚町「…なんで」
梅原「…好きだからに決まってるだろ」
純一「──……!」
蒔原「───……?」
棚町「……なに、それ、マジで言ってるの…?」
梅原「…ああ、本当のことだ」
棚町「うそ、ありえない、どうして……」
梅原「……そうだな、確かにありえないだろうな」
梅原「だけど、アイツはそういうやつだって俺は知っている」
棚町「ばか、なんじゃないの…?」
梅原「……いいや、馬鹿じゃない、アイツは本気だ」
梅原「───今回の件のこと、黒幕のこと、アイツは全部知っている」
~~~~~
梅原「アイツは変えようとしてるんだ…蒔原のことを」
棚町「…なんで」
梅原「…好きだからに決まってるだろ」
純一「──……!」
蒔原「───……?」
243: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:17:21.26 ID:y30SaO0B0
梅原「あの男は……あそこで頑張ってやがる男は、そういう奴なんだよ」
棚町「………」
純一「───……!?」
蒔原「───くすくす…」
棚町「……どうして、言い切れるのよ」
梅原「なんで知ってるかってか? …そりゃまあ、俺だって知りたい」
梅原「だけど、アイツは知ってた。俺にそうやって…伝えてきたんだ」
『──僕はそれでも、好きだから』
梅原「っ……アイツは、馬鹿なやつだ。本当に、俺だって…止めてやりてぇよ」
梅原「だけど、橘は……好きだからって、自分が初めて好きになった女の子だからって…」
244: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:22:10.42 ID:y30SaO0B0
梅原「……間違ってるなら、止めてやらなくちゃだってよ」
棚町「……」
梅原「意味がわっかんねーよな、俺だって……さっぱりだ」
梅原「ずずっ……だけど、やっぱ期待したくなっちまうだろ。言い切られちまうとよ…」
梅原「…だから、俺はアイツを信用する」
棚町「………」
梅原「もしそれがダメだったとしても、俺は…絶対にアイツの側に居てやるんだ」
梅原「そして毎年クリスマスによ…男どもで盛大に祝ってやってさ、馬鹿だったなぁあの頃はって」
梅原「…笑ってやりたいんだよ、俺は」
棚町「……」
梅原「…アイツに次の大事な人ができまで、俺は……おう、一緒にいてやるんだぜ」
棚町「………」
梅原「…ばかだって思うだろ?」
棚町「……」
梅原「意味がわっかんねーよな、俺だって……さっぱりだ」
梅原「ずずっ……だけど、やっぱ期待したくなっちまうだろ。言い切られちまうとよ…」
梅原「…だから、俺はアイツを信用する」
棚町「………」
梅原「もしそれがダメだったとしても、俺は…絶対にアイツの側に居てやるんだ」
梅原「そして毎年クリスマスによ…男どもで盛大に祝ってやってさ、馬鹿だったなぁあの頃はって」
梅原「…笑ってやりたいんだよ、俺は」
棚町「……」
梅原「…アイツに次の大事な人ができまで、俺は……おう、一緒にいてやるんだぜ」
棚町「………」
梅原「…ばかだって思うだろ?」
245: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:25:31.58 ID:y30SaO0B0
棚町「……ばかよ、ばか」
梅原「くはは! だろだろ! …それに俺たちも馬鹿だ」
棚町「……」
梅原「こうやって…アイツの恋の頑張りに、一生懸命になっちまってる」
梅原「…大丈夫だ、なにがあっても幸せしか残ってねえよ、これってよ」
棚町「……」
梅原「…棚町、お前もずっとアイツのそばに居てやってくれ」
棚町「……」
梅原「しあわせになろうが、不幸になろうが、それでも…ずっとその『悪友』のままでいてくれ」
棚町「……」
棚町「……言われなくたって、そんなの」ぼそっ
梅原「そうか、そりゃーよかったぜ。俺も安心だよ」
棚町「……」
梅原「くはは! だろだろ! …それに俺たちも馬鹿だ」
棚町「……」
梅原「こうやって…アイツの恋の頑張りに、一生懸命になっちまってる」
梅原「…大丈夫だ、なにがあっても幸せしか残ってねえよ、これってよ」
棚町「……」
梅原「…棚町、お前もずっとアイツのそばに居てやってくれ」
棚町「……」
梅原「しあわせになろうが、不幸になろうが、それでも…ずっとその『悪友』のままでいてくれ」
棚町「……」
棚町「……言われなくたって、そんなの」ぼそっ
梅原「そうか、そりゃーよかったぜ。俺も安心だよ」
棚町「……」
246: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:29:05.35 ID:y30SaO0B0
純「───……ホントに!!」
蒔原「───……」こく…
棚町「あーあ、あんなに嬉しそうにしちゃって…」
棚町「馬鹿ね、本当に……アンタってどうしてそこまで、こうなのよ…」
棚町「……ばか、それじゃあアタシも…」ぎゅっ…
棚町「……応援したく、なっちゃうじゃない…」ぼそ…
梅原「……。さーて、飯でも食いに行くかぁー」すたすた
棚町「…アタシは、もうちょっとここにいる」
梅原「そうかい、おう……んじゃまたな、棚町」
棚町「………」
ざぁあああああ~……ひゅうう~……
棚町「…寒いわね、今日も」
蒔原「───……」こく…
棚町「あーあ、あんなに嬉しそうにしちゃって…」
棚町「馬鹿ね、本当に……アンタってどうしてそこまで、こうなのよ…」
棚町「……ばか、それじゃあアタシも…」ぎゅっ…
棚町「……応援したく、なっちゃうじゃない…」ぼそ…
梅原「……。さーて、飯でも食いに行くかぁー」すたすた
棚町「…アタシは、もうちょっとここにいる」
梅原「そうかい、おう……んじゃまたな、棚町」
棚町「………」
ざぁあああああ~……ひゅうう~……
棚町「…寒いわね、今日も」
247: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:33:37.64 ID:y30SaO0B0
棚町「…はぁーあ……」
棚町「…クリスマスってアンタ、当分先じゃない」
棚町「ぷっ……テンパりすぎよ、ホント」
棚町「あーあ、そこまでアイツ……ちゃんと真っ直ぐにすきでいられるのかしらねえ~…」
棚町「……」
棚町「……仕方ない、このアタシが最後までキチンと!」
棚町「メンドウ見てあげようじゃないのっ!」
棚町「…このアタシが、悪友としてね」
棚町「…………」
ざぁあああああ~………
棚町「…クリスマスってアンタ、当分先じゃない」
棚町「ぷっ……テンパりすぎよ、ホント」
棚町「あーあ、そこまでアイツ……ちゃんと真っ直ぐにすきでいられるのかしらねえ~…」
棚町「……」
棚町「……仕方ない、このアタシが最後までキチンと!」
棚町「メンドウ見てあげようじゃないのっ!」
棚町「…このアタシが、悪友としてね」
棚町「…………」
ざぁあああああ~………
249: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:36:38.19 ID:y30SaO0B0
12月25日
「………」
「……っはぁー…寒いなぁ」
「一段と冷えてきた気がするよ……あはは、なんといっても…」
「僕の心がぽっかりと、穴が開いてる……からかな」
「……どうして、来てくれなかったんだろう」
「やれることは、やったつもりだったのに。色んな人に女の子の喜びそうなものを聞いて…」
「それから、デートではどんな場所で過ごせばいいのか…一生懸命、一生懸命…」
「…だけど、彼女は来てくれなかった」
「…………」
「……あはは、寒いなぁ」
「………」
「……っはぁー…寒いなぁ」
「一段と冷えてきた気がするよ……あはは、なんといっても…」
「僕の心がぽっかりと、穴が開いてる……からかな」
「……どうして、来てくれなかったんだろう」
「やれることは、やったつもりだったのに。色んな人に女の子の喜びそうなものを聞いて…」
「それから、デートではどんな場所で過ごせばいいのか…一生懸命、一生懸命…」
「…だけど、彼女は来てくれなかった」
「…………」
「……あはは、寒いなぁ」
250: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:41:15.21 ID:y30SaO0B0
「こんなんも、寒いなんて思ったこと…いつぶりだろうか」
「ああ、そうだな…それは…受験とか恋とか、そういうことで悩んでた時期かな」
「あの時の自分は、自信がなくて…度胸がなくて、そして……周りに迷惑ばっかりかけてて」
「どうしようもない僕で、どうしようもなかった僕で……」
「………」
「…だけど、いつの時からか…それは急にガラリと変わって」
「僕は、色々と頑張ることが出来たんだ」
「………なんでだっけっかな。どうして僕は頑張れたんだっけ」
「あ、そうか……あの時、僕はアイツと──出会ったから…」
「彼女と、あの…僕より背の小さくなった女の子と一緒に…」
「ここまで頑張ってこれたから……かなぁ」
「………」
「ああ、そうだな…それは…受験とか恋とか、そういうことで悩んでた時期かな」
「あの時の自分は、自信がなくて…度胸がなくて、そして……周りに迷惑ばっかりかけてて」
「どうしようもない僕で、どうしようもなかった僕で……」
「………」
「…だけど、いつの時からか…それは急にガラリと変わって」
「僕は、色々と頑張ることが出来たんだ」
「………なんでだっけっかな。どうして僕は頑張れたんだっけ」
「あ、そうか……あの時、僕はアイツと──出会ったから…」
「彼女と、あの…僕より背の小さくなった女の子と一緒に…」
「ここまで頑張ってこれたから……かなぁ」
「………」
251: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:45:30.36 ID:y30SaO0B0
「……ありがとう、って伝えたい」
「彼女に、ここまで僕を強くしてくれて……ありがとうと、この気持ちを伝えたい」
「ここまで頑張れたのは、君のお陰だよって……感謝の気持ちを彼女に伝えたい」
「…あはは、僕も弱ってるなぁ。アイツに感謝なんてさ」
ふわ…
「──あれ、これって……まさか雪?」
ふわふわ…
純一「ホワイトクリスマスだなんて…今年も寒かったからなぁ」
純一「………」
純一「この景色を……僕は、一体誰と見たかったのだろう」
純一「雪の降る夜景が広がる……この公園で、僕は」
純一「僕は、誰と……」
きぃ…
純一「…ん?」
「彼女に、ここまで僕を強くしてくれて……ありがとうと、この気持ちを伝えたい」
「ここまで頑張れたのは、君のお陰だよって……感謝の気持ちを彼女に伝えたい」
「…あはは、僕も弱ってるなぁ。アイツに感謝なんてさ」
ふわ…
「──あれ、これって……まさか雪?」
ふわふわ…
純一「ホワイトクリスマスだなんて…今年も寒かったからなぁ」
純一「………」
純一「この景色を……僕は、一体誰と見たかったのだろう」
純一「雪の降る夜景が広がる……この公園で、僕は」
純一「僕は、誰と……」
きぃ…
純一「…ん?」
253: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:48:30.48 ID:y30SaO0B0
「──やっぱり、ここに居たんだアンタ」
純一「…なんだよ、心配して見に来てくれたのか?」
薫「さあ? なんのことかしら?」
純一「すっとぼけるなよ、全部わかってたくせに」
薫「…くす、見事にふられちゃった感じ?」
純一「…泣くぞ」
薫「いいわよ、アタシの胸の中でたーんとお泣きなさい」
純一「え、いいの?」
薫「…コラ」
純一「あはは、冗談だよ……ほら、見てくれ薫…雪だよ」
薫「知ってるわよ、自転車でここまで来たんだから」
純一「そっか……でも、雪だ。雪が降ってるんだ」
薫「………」
純一「…なんだよ、心配して見に来てくれたのか?」
薫「さあ? なんのことかしら?」
純一「すっとぼけるなよ、全部わかってたくせに」
薫「…くす、見事にふられちゃった感じ?」
純一「…泣くぞ」
薫「いいわよ、アタシの胸の中でたーんとお泣きなさい」
純一「え、いいの?」
薫「…コラ」
純一「あはは、冗談だよ……ほら、見てくれ薫…雪だよ」
薫「知ってるわよ、自転車でここまで来たんだから」
純一「そっか……でも、雪だ。雪が降ってるんだ」
薫「………」
256: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 13:52:55.03 ID:y30SaO0B0
純一「ふわふわと……覆い隠すように、あたり一面に雪が降ってる」
薫「……」
純一「ゆっくりと……ゆっくりと……」
薫「…純一」
純一「…だけど、僕は……雨が良かったな」
薫「……」
純一「そうすれば、そうすれば……色々と隠せたのに…」
純一「…こんなにも綺麗で、ゆっくりと降るのなら……、っぐす……」
純一「……もう、隠せないよ……」
薫「……馬鹿ね、本当にアンタは馬鹿よ」
純一「…ああ、そうだな……」
薫「……それに、頑張りすぎよ……本当に」
純一「あはは、だな……うん…ぐすっ…」
薫「……」
純一「ゆっくりと……ゆっくりと……」
薫「…純一」
純一「…だけど、僕は……雨が良かったな」
薫「……」
純一「そうすれば、そうすれば……色々と隠せたのに…」
純一「…こんなにも綺麗で、ゆっくりと降るのなら……、っぐす……」
純一「……もう、隠せないよ……」
薫「……馬鹿ね、本当にアンタは馬鹿よ」
純一「…ああ、そうだな……」
薫「……それに、頑張りすぎよ……本当に」
純一「あはは、だな……うん…ぐすっ…」
259: 連投スマソ 2012/09/29(土) 13:57:17.18 ID:y30SaO0B0
薫「……」
純一「っはぁー……泣いちゃだめだよな、こういうのってさ」
薫「…うん」
純一「ちゃんと、前を向かなきゃいけないよな……わかってるんだ」
薫「うん」
純一「だけど、だけどっ……やっぱり悲しくって、僕は…」
薫「……うん」
純一「…あーもう、嫌だ嫌だ。お前に甘えてばっかりで、嫌になるよ」
薫「うふふ、甘えればいいじゃない。今日ぐらいは、許してあげなくもないわよ?」
純一「……本当にか?」
薫「うそ」
純一「くそっ、ジュースの一本でも驕らせようと思ったのに…」
薫「甘い甘い、それぐらい棚町さんなら見破れるってもんよ」
純一「っはぁー……泣いちゃだめだよな、こういうのってさ」
薫「…うん」
純一「ちゃんと、前を向かなきゃいけないよな……わかってるんだ」
薫「うん」
純一「だけど、だけどっ……やっぱり悲しくって、僕は…」
薫「……うん」
純一「…あーもう、嫌だ嫌だ。お前に甘えてばっかりで、嫌になるよ」
薫「うふふ、甘えればいいじゃない。今日ぐらいは、許してあげなくもないわよ?」
純一「……本当にか?」
薫「うそ」
純一「くそっ、ジュースの一本でも驕らせようと思ったのに…」
薫「甘い甘い、それぐらい棚町さんなら見破れるってもんよ」
265: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 14:07:16.51 ID:y30SaO0B0
純一「…薫は相変わらずだな、本当に」
薫「当たり前でしょ、それがアンタにとってアタシじゃない」
純一「…そうだな、確かに…」
純一「───そうだったな、お前はさ……」
薫「………」
薫「さーて、純一! 今日はいっぱい騒ぐわよ!」
純一「……あはは、言うと思った」
薫「なーによそれ、可愛くないわね。そこは『え…薫…?』とか言ってくるもんでしょフツー」
純一「言って欲しいのか?」
薫「気持ち悪いから、ヤダ」
純一「だろ、だから言わなかったんだよ」
薫「…んふふ、ちょっと調子が戻ってきたんじゃない?」
純一「ん、そうかもな」
薫「当たり前でしょ、それがアンタにとってアタシじゃない」
純一「…そうだな、確かに…」
純一「───そうだったな、お前はさ……」
薫「………」
薫「さーて、純一! 今日はいっぱい騒ぐわよ!」
純一「……あはは、言うと思った」
薫「なーによそれ、可愛くないわね。そこは『え…薫…?』とか言ってくるもんでしょフツー」
純一「言って欲しいのか?」
薫「気持ち悪いから、ヤダ」
純一「だろ、だから言わなかったんだよ」
薫「…んふふ、ちょっと調子が戻ってきたんじゃない?」
純一「ん、そうかもな」
268: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 14:12:51.09 ID:y30SaO0B0
純一「じゃあ……行くか、いいよどこにでもついてってやるから」
薫「あったりまえじゃない! どこにだって連れてってあげるわよ?」
純一「んー、例えば?」
薫「そうね~……あ、ファミレスとか!」
純一「また~…?」
薫「またってなによ、またって。じゃあアンタが行きたい場所言いなさい、それなら」
純一「結局人任せかよ……いいよ、だったら連れってやる。自転車借りるぞ」
薫「あ。アタシも載せなさいよ」
純一「当たり前だろ? …いつまでも一緒にいるって言ったじゃないか」
純一「…ほら、またあの時のように。二人乗りするぞ!」
薫「…ふふ、そうね」すとん
薫「じゃあー! 純一&薫号! はっしーん!」
純一「あいよっ!」
きぃこきぃこ…
薫「あったりまえじゃない! どこにだって連れてってあげるわよ?」
純一「んー、例えば?」
薫「そうね~……あ、ファミレスとか!」
純一「また~…?」
薫「またってなによ、またって。じゃあアンタが行きたい場所言いなさい、それなら」
純一「結局人任せかよ……いいよ、だったら連れってやる。自転車借りるぞ」
薫「あ。アタシも載せなさいよ」
純一「当たり前だろ? …いつまでも一緒にいるって言ったじゃないか」
純一「…ほら、またあの時のように。二人乗りするぞ!」
薫「…ふふ、そうね」すとん
薫「じゃあー! 純一&薫号! はっしーん!」
純一「あいよっ!」
きぃこきぃこ…
269: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 14:17:01.16 ID:y30SaO0B0
純一「…なあ、薫」
薫「ん?」
純一「…その、ありがとな」
薫「えー? なに? きこえないー?」
純一「う、うそつけ! 今回は聞こえてただろ!」
薫「あっは、バレた? ついでに言うと、前の時も聞こえてたわよ?」
純一「なっ……!」
薫「…ありがとうな、お前のお蔭で元気が出たよ……ぶっほ! ひっひ、ひぃ~! か、かこよすぎ純一っ! あっははは!」
純一「な、なんで一字一句覚えてるんだよ!?」
薫「あんなの忘れようにも忘れられるわけないでしょ、ずっとずっと覚えててあげるんだからっ」
純一「や、やめてくれ!」
薫「だーめっ」
ぎゅうっ
純一「おわぁっ…!? ちょ、急に抱きついたら危ないだろ薫……!」
薫「ん?」
純一「…その、ありがとな」
薫「えー? なに? きこえないー?」
純一「う、うそつけ! 今回は聞こえてただろ!」
薫「あっは、バレた? ついでに言うと、前の時も聞こえてたわよ?」
純一「なっ……!」
薫「…ありがとうな、お前のお蔭で元気が出たよ……ぶっほ! ひっひ、ひぃ~! か、かこよすぎ純一っ! あっははは!」
純一「な、なんで一字一句覚えてるんだよ!?」
薫「あんなの忘れようにも忘れられるわけないでしょ、ずっとずっと覚えててあげるんだからっ」
純一「や、やめてくれ!」
薫「だーめっ」
ぎゅうっ
純一「おわぁっ…!? ちょ、急に抱きついたら危ないだろ薫……!」
270: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 14:21:30.19 ID:y30SaO0B0
薫「いーから黙って漕ぎなさい! アンタ、アタシを連れてってくれるんでしょ?」
純一「お、おう……」
薫「だったら大人しく、真面目に漕ぐの! …その代わりアンタを応援しててあげるからっ」
純一「途中で運転変わったりとか僕、望んでるんだけど…」
薫「だめよ! 頑張りなさいっ!」
純一「うわぁっ!? だから抱きつくなっての…!」
薫「あははっ……純一!」
純一「な、なんだよっ…?」
薫「ちょっと薫って、呼んでくれない?」
純一「え、いつも呼んでるじゃないか……」
薫「ちっがーうのよ、それはいつも通りの『薫』でしょ?」
純一「…なんだよ、これからは違うとでもいうのか?」
純一「お、おう……」
薫「だったら大人しく、真面目に漕ぐの! …その代わりアンタを応援しててあげるからっ」
純一「途中で運転変わったりとか僕、望んでるんだけど…」
薫「だめよ! 頑張りなさいっ!」
純一「うわぁっ!? だから抱きつくなっての…!」
薫「あははっ……純一!」
純一「な、なんだよっ…?」
薫「ちょっと薫って、呼んでくれない?」
純一「え、いつも呼んでるじゃないか……」
薫「ちっがーうのよ、それはいつも通りの『薫』でしょ?」
純一「…なんだよ、これからは違うとでもいうのか?」
271: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 14:25:16.02 ID:y30SaO0B0
薫「そそそ。わかってるじゃない、だから呼んでー呼んでー」
純一「ああ、もう…甘えるなよ…わかったから、呼ぶよ呼んでやるって」
薫「うんっ」
純一「はぁ……じゃあ言うぞ?」
薫「…うん」
純一「薫」
薫「っ……なあに、純一?」
純一「へ? いや何も考えてないけど…?」
薫「えっー! 考えて起きなさいよ! ばか純一!」
純一「馬鹿ってなんだよ…って、コラ! 怒るぞ暴れると!」
薫「あはは! うりうり!」
純一「っだあああああ! 薫! やめろって!」
薫「やだー! ずっとずっと、こんな風にやってあげるんだから!」
薫「…覚悟しておきなさいよね、純一? んふふ!」
純一「ああ、もう…甘えるなよ…わかったから、呼ぶよ呼んでやるって」
薫「うんっ」
純一「はぁ……じゃあ言うぞ?」
薫「…うん」
純一「薫」
薫「っ……なあに、純一?」
純一「へ? いや何も考えてないけど…?」
薫「えっー! 考えて起きなさいよ! ばか純一!」
純一「馬鹿ってなんだよ…って、コラ! 怒るぞ暴れると!」
薫「あはは! うりうり!」
純一「っだあああああ! 薫! やめろって!」
薫「やだー! ずっとずっと、こんな風にやってあげるんだから!」
薫「…覚悟しておきなさいよね、純一? んふふ!」
276: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 14:32:33.70 ID:QEc5qErH0
乙!
久々にアマガミやろうかな
久々にアマガミやろうかな
279: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 14:45:22.35 ID:s6t5UazW0
おつです
また書いてください
また書いてください
282: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/09/29(土) 15:16:35.13 ID:DJYPLbu60
あったわー俺にもこんな青春あったわー懐いわー
あったわー
あったわー
Entry ⇒ 2012.10.01 | Category ⇒ アマガミSS | Comments (2) | Trackbacks (0)
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