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QB「僕と契や」 沙耶「あむっ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333220624/
QB「いきなり食べるなんて酷いじゃないか」
沙耶「あなた、さっきの子と同じなの?」
QB「僕らには個体の区別はないからね」
沙耶「そう。私に何か用?」
QB「ずいぶん素っ気ないね。君は僕が話すことに疑問を持たないのかい?」
沙耶「あなたは私が話すことが不思議じゃないの?」
QB「君達の存在は知っているからね」
沙耶「ふ~ん。でもあなた、人間じゃないんでしょ? 興味ないわ」
QB「待ってくれ。これは君にとっても有益な取引だ」
沙耶「ふしゅるー……」
QB「冷静な話し合いを求めるよ」
沙耶「あむっ」
QB「その肉体も君の栄養になるなら無駄とは言えないけれど、僕らの手間も考えてくれないかな」
沙耶「あなたを食べると、新しいあなたが来るのね」
QB「僕らは食料じゃないよ?」
沙耶「ふふっ」
QB「もう一度言うけどね、これは君にとっても有益な話なんだ」
沙耶「有益……そうね。あなた、銀の鍵って知ってる?」
QB「知ってるよ。君が探し求めているものだろう?」
沙耶「知ってるの? どこにあるの、言いなさい」 シュルッ
QB「僕を縛り上げた所で意味がない事はもう十分理解しているだろ?」
沙耶「それもそうね」
QB「理解が早くて助か」 沙耶「あむっ」
沙耶「教える気はあるの?」
QB「君次第だよ」
沙耶「どういうこと?」
QB「僕と契約して魔法少女になってくれるなら、どんな願いでも一つだけ叶えてあげる」
沙耶「あなた、何者?」
QB「魔法少女を導く者、かな」
沙耶「魔法少女って、物語に出てくるあの魔法少女?」
QB「そうだね」
沙耶「宇宙生命体のあなたが?」
QB「……君はその情報をどうやって入手したんだい?」
沙耶「あなたの肉を解析しただけだよ。地球の物質で構成されてるけど、地上で起こり得る進化でも、人類のテクノロジーで創り得る生物でもないもの」
QB「なるほど。たしかに君達にはそういう機能もあると推測されていた」
沙耶「……私の魂が?」
QB「そう。君の魂は僕と契約するに値する。その心の在りようは人そのものだ」
沙耶「その契約であなた達にもたらされる利益のすべてを教えて」
QB「……それは……利益の定義によるね」
沙耶「あなた、人間よりわかりやすいね。あなたは私に嘘は言えないんだね」
QB「まだ君を侮っていたみたいだ」
沙耶「そう。いいよ、許してあげる。だから教えて。あなたの知っていること、全部」
QB「君になら僕らの行為の意味が理解できるだろう?」
沙耶「そうだね。あなた達は間違ってないよ。でも、あなた達は人間が好きじゃないのね」
QB「僕らには好意という感情は理解できない」
沙耶「可哀相。人を愛する気持ちもわからないなんて」
QB「君は知っているのかい?」
沙耶「沙耶は、郁紀が好き。愛してる」
QB「郁紀……それは君の恋人の名前かい?」
沙耶「……恋人に、なってくれたかもしれない人。私が意気地なしだったから……」
QB「なるほど。君はやり直したいんだね」
沙耶「違うよ。」
QB「何が違うんだい?」
沙耶「私と郁紀が出会って、二人で過ごした時間の――一日一日の積み重ねが、郁紀が好きって気持ちを作ったんだよ
あの日出会った私と郁紀だから……郁紀のことが、こんな好きになれたんだもん」
QB「やはり君は人間だよ。僕には君が理解できないよ」
沙耶「うん。いいよ」
QB「「契約は成立だ。君の祈りは、エントロピーを凌駕した」
沙耶「私の願いは……」
郁紀「……誰だい、こんな時間に」
グジュルル
郁紀「ドアが……溶けてなくなって……?」
沙耶「……郁紀ぃ!」 バフッ
郁紀「……幻覚か」
沙耶「どうして?」
郁紀「君の足音は、あの夜の沙耶とは違った。まるであの頃の、昔の沙耶の愛らしい足音だ」
沙耶「うん……」
郁紀「それに。僕にはもう、沙耶の声も、君みたいに透き通った声には聴こえないはずなんだ」
沙耶「……郁紀、難しく考えすぎだよ」
郁紀「そうかい?」
沙耶「沙耶はね……郁紀を助けに来たの。郁紀と一緒にいるために魔法少女になったの!」
郁紀「魔法……少女?」
郁紀「その生き物は……?」
沙耶「気にしなくていいよ。害はないから」
郁紀「……」
沙耶「どうしたの、郁紀?」
郁紀「君は……沙耶、なんだね?」
沙耶「どこか変?」
郁紀「いや。僕の記憶通りの、可愛い沙耶だ。ただ、少し驚いて」
沙耶「郁紀は、沙耶と一緒に行きたくない?」
郁紀「……まさか。もうこの白い部屋にも、飽きていたんだ。……君がいないから」
ガヤガヤッ
沙耶「……廊下の方は騒がしくなってきたみたいだし、壁の方から行こ」
ジュワワワッ
郁紀「また溶けて消えて……」
郁紀「ああ……」
沙耶「いっくよ~!」 ヒュンッ
郁紀「凄い……空を飛んでるみたいだ……」
沙耶「飛んでるんじゃないよ? 落ちてるだけ」
郁紀「それでも……凄いよ、沙耶。一体どうやって、こんな……」
沙耶「後で全部話すから」
沙耶「パパの家。ここは昔のまま、誰も住んでないみたいだから」
郁紀「……これから、どうするつもりだい?」
沙耶「郁紀はどうしたい?」
郁紀「僕は……君といられるなら、他のことはどうでもいいよ」
沙耶「沙耶もだよ」
QB「……君には魔法少女としての使命があるんだけどね」
郁紀「そうだ、沙耶。何があったのか、僕に教えてくれ」
沙耶「家の中で全部話すから、ね? あなたも一緒に来てね」
QB「わかってるよ」
QB「僕らの目的はあくまでエネルギーの回収だよ。その後の事は彼女達の問題だ」
郁紀「貴様……沙耶にそんな契約をさせておいて、ぬけぬけと……!」
沙耶「郁紀、落ち着いて」
郁紀「でも……」
沙耶「その子と契約したから今、沙耶は郁紀と一緒にいられるんだよ?」
郁紀「だからって……許せないよ」
QB「彼は君ほど冷静な人物ではないようだね」
沙耶「郁紀は沙耶のために怒ってくれたんだよ? それを嬉しいって思える気持ちがわからないなんて、やっぱり可哀相」
郁紀「沙耶……」
QB「とにかく、沙耶。君は魔女と戦う宿命を背負ったんだ。戦わなければ生き残れないんだよ」
QB「人の多い場所……また、魔法少女が密集する地帯には必然的に多くなるだろうね」
郁紀「この辺り……東京のもっと都心部なら……」
沙耶「ダメ。この辺りにいたら郁紀が捕まっちゃう」
郁紀「そうか……まずは隠れ家を探さなくちゃ」
沙耶「あ」
郁紀「なんだい?」
沙耶「写真……写真があったの。パパの別荘の写真。沙耶がこの世界に来てから、しばらく暮らしてた場所」
郁紀「そこなら……」
沙耶「大丈夫だと思う」
QB「それはどこだい?」
沙耶「栃木県のS町」
QB「それなら……見滝原が一番近い狩場だね」
郁紀「沙耶」
沙耶「うん。行こう、郁紀……パパの別荘に」
沙耶「それだけじゃないんだよ。でもそれは後のお楽しみ!」
郁紀「そうだね。君がせっかく車を調達してくれたんだ、急いで別荘に行こう」
QB「それじゃあ」
郁紀「……君は行かないのか?」
QB「向こうにも別の個体がいるからね」
沙耶「その子も向こうの子も同じだから気にしなくてもいいんだよ、郁紀」
郁紀「そういうものか……それじゃ、また向こうで」
QB「ああ。また」
沙耶「地下室の方にはまだ色々残ってるんだけど……」
郁紀「うーん……このままじゃ暮らせそうにないな」
沙耶「沙耶の魔法で何とかしよっか?」
郁紀「そんな事まで出来るのか?」
沙耶「簡単だよ。郁紀でも美味しく食べられる物に全部……」
郁紀「うん?」
沙耶「んー。郁紀は沙耶以外の人のこと、どう思ってる?」
郁紀「どうって、どうとも思っていないよ」
沙耶「沙耶が隣のおじさんみたいな人に襲われたら……」
郁紀「殺すさ」
沙耶「じゃあ、もし沙耶が人を殺したら?」
郁紀「手伝う。当然だろ?」
沙耶「郁紀……大好き」
郁紀「僕もだよ。沙耶」
さやか「何がですか?」
マミ「おかしいのよ」
まどか「えと……」
マミ「最近、魔女の気配が全然ないの」
まどか「それは良いことじゃ……」
ほむら「魔女の気配がないってことは……誰かが、狩ってるんでしょうか?」
さやか「あの赤いやつ?」
マミ「いえ。佐倉さんは今、他の街に行っているわ」
さやか「そうなんですか?」
マミ「この辺りには魔女がいないのよ。それに……最近、失踪事件が増えているの、気付いてる?」
まどか「そういえばママが同じこと……」
マミ「何かが、おかしい」
さやか「あんた、またその話? いい加減にしてくれない?」
ほむら「でも……!」
マミ「あまり感心しないわよ、暁美さん。証拠もないのにそんな事を言うのは」
ほむら「……」
マミ「とにかく。このままじゃグリーフシードが尽きるのも時間の問題だわ。原因を調べましょう」
まどか「わかりました」
マミ「美樹さんは私と、暁美さんは鹿目さんと。それぞれ二人一組で街を調べるの。いいわね?」
さやか「転校生と組まされなくて良かったー」
まどか「さやかちゃん!」
さやか「冗談だって。……あんた、まどかに迷惑かけないでよ」
ほむら「……」
ほむら「……美樹さんは、私が嫌いだから……」
まどか「違うの! さやかちゃんは、ちょっと、思い込みが激しくて、意地っ張りで、結構すぐ人と喧嘩しちゃったりして……」
ほむら「……?」
まどか「でも……すっごく、良い子なの。優しくて勇気があって、誰かのためと思ったらがんばり過ぎちゃって……それが、今は、よくない方向になってるだけで」
ほむら「鹿目さんは、美樹さんが好きなの?」
まどか「親友だもん。もちろん、ほむらちゃんも大事な友達だよ」
ほむら「……鹿目さん。キュゥべえには……気を付けて」
まどか「……わかった。ほむらちゃんのこと、信じる」
ほむら「ありがとう……」
さやか「魔女の反応がないんじゃ、どうしようもないですよねー」
マミ「困ったわ。力を使わないからソウルジェムの濁りも遅いけれど……」
さやか「ジリ貧ですよね……これって、濁り切ったらどうなるんですか?」
マミ「魔力なしに魔女と戦いたいかしら?」
さやか「それはちょっと……」
マミ「魔力がなくなってしまえば、私達もただの女の子よ。魔力がなければグリーフシードは手に入らないも同然。だから魔力がある内に……」
杏子「はぁ……はぁ……」
マミ「佐倉さん?」
杏子「うぉっ!? な……なんだ、マミか……くそ……」
マミ「一体どうしたの?」
杏子「どうしたも何もあるかよ! クソ!」
マミ「落ち着いて。何があったの?」
マミ「争う必要のない時にまで戦うつもりはないわ。……一体どうしたの?」
杏子「魔女だ……」
マミ「魔女?」
杏子「魔女だよ! 魔女が襲ってきたんだ!」
マミ「いつものことじゃない」
杏子「一匹や二匹じゃねえ! あんな数、相手できるかよ……!」
マミ「どういう、こと?」
杏子「知るか。アタシは下りるぜ。別の遠い街にでも移る」
マミ「待って! 今、この辺りで起きてる魔女の不在と関係しているのなら、少しでも情報が欲しいの!」
杏子「……昔のよしみで忠告してやる。早くこの街を離れな。じゃねえと……死ぬぞ」 スタスタッ
マミ「……」
さやか「マミさん、今の……」
マミ「わからないわ。でも、何かが起きてるのよ……二人と合流しましょう」
ほむら「巴さん達の所に行く?」
まどか「他の場所も探してみよう。前に魔女の出た所とか……例えば、あそこの廃ビル」
ほむら「今からだと日が沈んじゃうんじゃ……」
まどか「今やらないと後で後悔しちゃうよ! ほら、行こ!」
ほむら「う、うん……」
ほむら「は、早く出よ?」
まどか「ほむらちゃん、怖いの?」
ほむら「こ、怖くなんか……きゃっ!」 ビクッ
まどか「どうしたの?」
ほむら「今、何が動いたような……」
まどか「……何もないよ?」
ほむら「気のせい、かな」
まどか「もう。怖がりなんだから」
ほむら「違うもん……」
まどか「待って。今、何か……」
ほむら「……」 ゴクリッ
郁紀「……誰だい?」
郁紀「まあ、見ての通り男だね。君達、中学生かな。こんな時間に、こんな所を歩いていたら危ないよ」
まどか「えと、あなたは、どうして?」
郁紀「僕は……探検かな」
ほむら「……」 ジィッ
郁紀「僕は大人だからいいのさ。ほら、帰らないと親御さんが心配するよ。もし僕が変質者だったら今ごろ大変なことになってるんだからね」
まどか「えと、ごめんなさい」
郁紀「いいさ。ほら、外まで案内するから行こう」
ほむら「でも……」
郁紀「君達に何かする気ならとっくにしてる……そう思わないかい?」
まどか「わかりました。お願いします」
郁紀「ああ。行こう」
まどか「……」
ほむら「あ、あの! ……肝試しに」
郁紀「へえ。ここって心霊スポットか何か?」
ほむら「いえ、その……な、なんとなく……出そうだから」
郁紀「ふぅん。僕が見て回った所だと、特に何もなかったけどね」
まどか「……変わったことは、まったく何も?」
郁紀「ああ」
まどか「そう、ですか……」
ほむら「……」
郁紀「どうも、そっちの子には嫌われてるみたいだな」
ほむら「い、いえ、別に……ただ、私、男の人が苦手で……」
郁紀「そうなのかい。……よし、外だ。それじゃ、僕はしばらくここで時間を潰してから行くよ。そっちの子を怖がらせるのも悪いしね」
ほむら「あ……ごめんなさい……」
郁紀「いいさ。帰り道には気を付けるんだよ」
沙耶「あの子達、魔法少女だよ。抵抗されると面倒だから」
郁紀「へえ。全然気が付かなかったよ」
沙耶「見た目の筋肉量と身体の動きが一致しないの」
郁紀「うーん。僕にはわからないな」
沙耶「それより郁紀、晩御飯どうする?」
郁紀「ああ。それならちょうど上の階に一人あるよ」
沙耶「じゃあ調理してくるね」
郁紀「ああ、楽しみにしてるよ。あ、沙耶」
沙耶「なぁに?」
郁紀「あの子達には何も異状はないって言い含めておいたけど、ここも引き払った方がいいかもしれない」
沙耶「郁紀は心配性だね。沙耶に任せて安心してていいんだよ? あんな子達、沙耶がみんな殺しちゃうんだから」
郁紀「そうかい?」
沙耶「それよりも! 今晩もいっぱいいっぱいするんだから、ちゃんと全部食べて精力付けてね!」
郁紀「まったく……沙耶にはまいったよ」
仁美「んんぅー! んー!」
沙耶「助けに来た人だと思った? 残念、沙耶でした」
仁美「んんー!」
沙耶「あなたはね、これから沙耶と郁紀の晩御飯になるの。大丈夫、痛くないよ。あっという間だから」
仁美「んふぅ!? うぅぅ!?」 ドロリッ
沙耶「魔法の力であなたの体を別の物にするの。沙耶が元々持っていた力なんだけど、魔法のおかげであっという間だよ」
仁美「んぐ、うっ、ひっ……い……。………………」 ドロッ
沙耶「出来上がり! 郁紀を呼んで温かい内に食べなくちゃ!」
沙耶「郁紀ー! できたよー! 郁紀ー!」 トテトテッ
仁美「……」 ドロドロッ
マミ「ええ……」
まどか「仁美ちゃんが……?」
ほむら「ただの失踪の可能性も……」
さやか「仁美に失踪する理由なんてない! 事件に巻き込まれるような、危ないことをする子でもない!」
マミ「……おそらくは、佐倉さんが言っていた魔女の異常行動と何か関連性があると見ていいわ」
さやか「……生きて、ますよね?」
マミ「保証はできかねるわ。魔女が関わっている以上は覚悟する必要があるわ」
まどか「そんな……そんなのって……」
マミ「このまま放っておけば、どんどん犠牲が増えるのは間違いないわ。今私達がするべきなのは……」
さやか「原因を突き止めて……潰す……。仁美の仇は……私が、討ちます」
まどか「……なんで……仁美ちゃんが……」
ほむら「まどか……」
さやか「なんで、なんで魔力の痕跡すら見つからないの!」
まどか「……」
ほむら「キュゥべえなら……何か知ってるかも」
さやか「またそれ!? あんたこんな時まで……!」
マミ「いえ。暁美さんの言う通りよ。今起きている事態は私達の手に余るわ。せめて情報が……」
QB「呼んだかい?」
マミ「キュゥべえ。良かった。あなた、今何が起きているのか、わからないかしら?」
QB「それは何を指しているんだい?」
マミ「失踪事件。魔女の不在。何かわからない?」
QB「……一つ言えるのは、これはおそらく、類を見ない事態だということだ。少なくとも僕は今まで、こんな事態に出会ったことはない」
マミ「そう……キュゥべえでもわからないの」
QB「力になれなくてすまない、マミ」
マミ「いえ。いいの」
マミ「……あまり賛成できないわね」
ほむら「お願いです」
まどか「……マミさん。私からもお願いします」
マミ「鹿目さん……」
まどか「ダメ、ですか?」
マミ「……わかったわ。ただし、あなたも一緒に立ち会いなさい。いいわね?」
まどか「はい! ほむらちゃんもいいよね?」
ほむら「う、うん」
マミ「それじゃあ解散! 美樹さんは私と一緒に帰りましょ?」
さやか「……はーい。まどかも気を付けて帰りなよ」
まどか「うん」
ほむら「私はあなたの目的を知ってる」
QB「何の話だい?」
ほむら「あなたは……私達を魔女にしようとしてる。そうでしょう?」
QB「話が見えないよ」
ほむら「答えなさい」
QB「まどか。君からも彼女に言ってくれ」
まどか「キュゥべえ……本当の事を言って」
QB「……やれやれ。君達はいつもそうだね。事実をありのままに受け入れられないのに知りたがる」
ほむら「キュゥべえ、あなたやっぱり……!」
QB「ふう。まったく、訳が分からないよ。もし君達が本当に魔女になる宿命を負っているとして、それを知って何になるんだい?」
まどか「何、って……」
QB「避けられない運命を知った所で、それは無意味だよ。それじゃあ僕は失礼するよ」 トタトタトタッ
ほむら「あれが、あいつの本性なのよ……!」
ほむら「まどか……」
まどか「今まで私達が倒してきた魔女も! みんな魔法少女だったの!」
ほむら「まどか! 落ち着いて!」 パシンッ
まどか「え……?」
ほむら「あなたが魔女を倒すことで救われた人がいる。それは本当なの。私だって……」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「……私だって、あなたに救われたの。言ったでしょ?」
まどか「……そう、だよね。ごめん、私……」
ほむら「とにかく。キュゥべえは頼れない。私達だけで今の状況をどうにかしないと」
まどか「ほむらちゃんが前にいた世界では、どうだったの?」
ほむら「……こんな事は起きなかったわ」
まどか「そっか。それじゃ、手がかりもないんだ……」
ほむら「今は休みましょう。明日こそ何か手がかりを」
まどか「うん。がんばろうね」
さやか「私、絶対に諦めません。仇の魔女を倒します」
マミ「……あまり無茶をしてはダメよ。あなたも私の大事な後輩なんだから」
さやか「マミさん……」
「すまねえ、そこの……女子中学生」
マミ「私達、ですか?」
耕司「ああ。この写真の男、知らないか?」
瑶「ちょ、ちょっと耕司くん、怖がってるよ。……ご、ごめんね。その人を探してるの。私達の……えと……」
耕司「……知らないか?」
さやか「私も」
耕司「そうか……。ああ、悪かった。あー……津久葉、写真は後何枚ある?」
瑶「まだかなり」
耕司「そうか……それ、持っててくれ。もし見つけたら裏に書いてあるアドレスにメールしてくれ。頼んだぞ」 スタスタッ
瑶「……その人……私達の、友達なの。だから……お願いね」 スタスタッ
さやか「……人探しなんて手伝う暇、ないんだけどな」
マミ「偶然見かけたら連絡してあげればいいじゃない。行きましょう」
さやか「はーい」
瑶「だって……私、信じられないんだもん」
耕司「証拠は出てる。あの状況であいつ以外が犯人なんてありえない」
瑶「でも、耕司くんだって見たでしょ。法廷での匂坂くん……」
耕司「あいつがおかしかったのは、事故の時からずっとだろうが……!」
瑶「でも……耕司くんだって、信じきれないから、こうやって……」
耕司「……」
瑶「丹保先生……どこにいるのかな」
耕司「わからん。せめて写真があればな」
瑶「うん……」
耕司「あの先生がなんで郁紀を追ってるのか知らないが、きっとこの街に何かあるはずだ……」
マミ「でも、このままじゃ、みんなが……美樹さんや、鹿目さんや、暁美さんが困ることに……」
マミ「先輩の私がなんとかしなくちゃ。……あれは。あの人、なんでこんな時間に、あんな所に……?」
凉子「……」
マミ「廃ビルに入って……まさか、魔女の口づけを」
マミ「いけないわ!」
凉子「やあ。匂坂郁紀くん」
郁紀「ああ。そうだ。担当医だった……ええと」
凉子「丹保涼子だ」
郁紀「その先生が僕に何の用事ですか?」
凉子「逃げ出した犯罪者がよく言うね。だが用事があるのは……君を助けた化け物だ」
郁紀「化け物……?」
凉子「奥涯教授の遺産……ふん、呼び方はなんでもいい。調べは付いてる。あの別荘の地下室……あそこにいた奴だ」
郁紀「僕と沙耶の家に勝手に……!」
凉子「沙耶か。ああ、確かそんな名前だったか。その化け物は今どこにいる?」
郁紀「……さあね」
凉子「ふう。死に急ぐなよ」 カチャッ
郁紀「何の真似ですか?」
凉子「私は君を捕まえる気なんてない。だから君をいつでも殺せる」
凉子「さあ、素直に話すか、死ぬか。好きな方を選ぶといい」
マミ「やめなさい!」
凉子「……夜遊びとは、感心しない趣味だね」
マミ「銃を下ろして」
凉子「君の方こそ家に帰るんだな」
マミ「下ろしなさい!」 キュワンッ チャキッ
凉子「……手品なら、家でするといい」
マミ「そう。あなたがそのつもりなら……」 シュルルルッ バシンッ
凉子「なっ!」
マミ「そこでじっとしていてください。……あなたは……」
郁紀「君とは初対面だと思うんだが」
郁紀「写真?」
マミ「ええ。ええと、確か……津久葉さんと、耕司さん……だったかしら」
凉子「……その二人なら私もよく知っている。そして、そこにいるのは人殺しの犯罪者だ」
マミ「えっ?」
郁紀「やめてください。人に銃を向けるような人に、そんな呼ばれ方をされる覚えはない」
マミ「……友達、なんですよね?」
郁紀「瑶と耕司。確かに知り合いだ。そうか、あの二人が探しに来てるのか……」
マミ「あの……驚かないんですか? 私の……その……」
郁紀「ああ。魔法少女だろう。知ってるよ。僕の知り合いにもいるからね」 カチャッ
マミ「え、あの、その銃……」
沙耶「ふふっ。あなたは私が相手だよ」
マミ「だ……!?」
沙耶「おやすみ」 クチュッ
マミ「は……え……?」 パタリッ
郁紀「貴様が沙耶を呼ぶな。沙耶、移動しよう」
沙耶「うん!」
グワァァァンッ
凉子「なん……だ……ここは……?」
郁紀「沙耶と僕だけの世界ですよ」 ズドォォンッ
凉子「うがぁああああっ!?」 ビチャッ
郁紀「この中では誰も僕らを邪魔できない。あなたが悲鳴を上げても誰も駆けつけない」 ズドォォンッ
凉子「あぐぅぅぅっ!?」 ビチャビチャッ
郁紀「念のため、両腕は潰しておいた」
沙耶「そんなにしなくてもいいのに。ただの人間だよ?」
郁紀「一応ね。万が一沙耶に何かあってからじゃ遅いだろ?」
沙耶「もう、郁紀は心配性なんだから」
凉子「死ね……化け物どもが……」
郁紀「狂人が。化け物はお前達の方だ」
沙耶「この子は使い道があるから少し弄るだけだよ。……ん……」
マミ「うぎひっ!? ひっ、ぎっ!?」 ビクンビクンッ
凉子「惨いことを……っ」
沙耶「頭の中を弄るのって難しいんだよ? 麻酔はこの娘達にはあまり効かないし……」
マミ「ひぎひぃいいいいっ!? うぎぃいいいいいいいいいいっ!?」 ビクビクビクンッ
沙耶「完了! これでこの子は沙耶と郁紀の言う事を聞いてくれる良い子になったよ!」
郁紀「本当かい?」
沙耶「うん! ちょっと反応は遅いけど会話もバッチリ!」
郁紀「こんばんは」
マミ「こ……こんば……んは」
沙耶「そこの女の人を殺して」
マミ「は……は……はい」 カチャッ
凉子「ま……っ」
ズドォォォンツ
郁紀「沙耶……」
凉子「……どうやら、当たらなかったようだがね」
沙耶「う~ん」
QB「……魔法少女の肉体はソウルジェムがある限り、再生可能だ。脳も含めてね」
沙耶「あ、そっか。どうしよう」
凉子「……誰と話してるんだね」
郁紀「ん……?」
QB「彼女には僕の声も姿も認識できないのさ。させる必要もない」
郁紀「なるほど、ね」
QB「ところで沙耶、君に情報がある」
沙耶「なに?」
QB「君達の一番の障害になるであろう少女のことだ」
QB「多少ね」
沙耶「この人を調理してからでいいかな?」
凉子「……調理だと?」
QB「構わないよ」
沙耶「そう。それじゃ、美味しくなってね」
凉子「な……これは……っ」 ドロッ
沙耶「あなたは沙耶と郁紀の夜食になるの」
凉子「……くたばれ……この……人外が……っ」 ドロドロリッ
沙耶「郁紀、先に食べてていいよ。沙耶はこの子のお話聞いてるから」
郁紀「いや。待ってるよ」
沙耶「そう? ……郁紀も待ってるから手短にしてね」
QB「可能なかぎり努力するよ」
QB「間違いないだろうね。以前マミが、暁美ほむらがそう発言したと言っていた」
マミ「あ……う……う……」
沙耶「どうせなら次元を越えられる方が良かったのに」
郁紀「……沙耶は、やっぱりまだ故郷に帰りたいのかい?」
沙耶「う~ん。沙耶はね、もう前の沙耶じゃないから、きっと故郷には帰れないと思う」
郁紀「僕のせいで……」
沙耶「違う、郁紀のせいじゃない! 沙耶が、自分で郁紀といるのを選んだんだよ!」
郁紀「沙耶……」
沙耶「ただね……そこがどんな所かは、もう覚えてないけど……郁紀に見せたかったの」
郁紀「……そっか」
QB「彼女の時間超越も、次元を越えている可能性もある。時を越える方法は一つじゃないからね」
沙耶「でも、沙耶と郁紀の邪魔になるなら殺さなくちゃ」
郁紀「そうだね。でも、それは後で考えよう。今は夜食にしよう」
凉子「……」 ドロドロッ
郁紀「ん。ああ、いいよ」
沙耶「……やっぱり。かなり黒くなってるね」
郁紀「ぐりーふしーど? だっけ。あれは」
沙耶「向こうにあるよ」
郁紀「持って来てくれるかい?」
沙耶「うん! ええと、どれがいいかな」 ジャランッ ジャラジャランッ
郁紀「どれでも変わらないだろ?」
沙耶「そうだね。じゃあこれ」 ピタッ
郁紀「ん……」
沙耶「綺麗になったね」
郁紀「これが沙耶の魂なんだから、いつも綺麗にしておかないとね」
QB「使い終わったなら回収させてもらっていいかな」
郁紀「ほら」 ヒュンッ
QB「ん……きゅっぷい」
沙耶「その子が戻ったら、もう私達は何もできないよね」
QB「僕としても、あまり余計な事を喋り回ってもらうと、色々と困ったことになりそうなんだ」
沙耶「うーん……」
マミ「あ……う、ん……あれ、私……」
沙耶「……郁紀、退がって!」
マミ「あなた……わ、私に、さっき、何を……!」 キュワァンッ
沙耶「捕まえて!」
マミ「え……」
シャルロッテ「……」 グルッ
マミ「ま、魔女!? どうして!? くぅっ!?」 ガシンッ
沙耶「シャルは良い子だね。やっぱり魔法少女より魔女の方が素直で良い子だね」
エリー「……」
ゲルト「……」
イザベル「……」
マミ「そんな……なんで……」
マミ「何を言って……」
沙耶「沙耶には元々生物の遺伝子を書き換える力があったの。魔法少女になった沙耶は、生きてるものなら魔女でも書き換えられるの」
マミ「そんな、馬鹿な話……!」
沙耶「信じなくてもいいよ。だって、あなたが信じても信じなくても、私も郁紀もどうでもいいもの」
マミ「あぐぅぅっ!」 ギリギリッ
沙耶「そうだね……あなたのソウルジェム、ちょうだい」
マミ「な……何を……」
郁紀「沙耶、頭のこれだろ?」 パシッ
マミ「待って! それがないと、魔法少女の力が!」
沙耶「これはね、そんなものじゃないんだよ? ここにあるのはあなた自身。沙耶もね、魂が実在するなんて知らなかったし、どんな物かもわからなかった」
マミ「何を……言って……っ」
沙耶「謝っておきたいの。魂を弄るのは初めてだから……壊したら、ごめんね?」
沙耶「インキュベーターごっこ」
QB「どういう意味だい?」
沙耶「もうすぐわかるよ。郁紀は離れててね?」
郁紀「わかったよ、沙耶」
沙耶「いくよ……」 キュワァンッ
マミ「ひっ!? いやっ、何これっ!?」
マミ「あぁぁっ!? あっ、あっ、あっ、ああああああああああああああぁぁあああああっ!!? おぇ、おぇぇ……!」 ビチャビチャッ
沙耶「そうなんだ……こうなってるんだね……凄い……面白いね、人の魂って」 キュォォォッ
マミ「やべ……やべて……も……あ……あ……ぅ……!」
沙耶「ダメだよ。あなたの魂で実験しないと次の子も苦しむんだから」 キュォォォンッ
マミ「いや……いや……いやぁああああっ!!」
沙耶「……孵化するよ」 パリッ
マミ「あ……あ……あぁあぁああああああああああああああああああああっ!!」
ズォォオオォォオオォォオオォォォォォンッ
沙耶「……完成」
キャンデ「……」
沙耶「今度の子は生まれた時から沙耶と郁紀の子供だよ」
郁紀「……沙耶。おめでとう」
沙耶「郁紀がいてくれるから、沙耶も頑張れるんだよ?」
QB「……魂の操作による強制的な絶望。普通の人間にはここまでの生命への冒涜を看過できないだろうね」
沙耶「なぁに?」
郁紀「僕は、その……やっぱり、沙耶と僕の間に生まれた、子供が欲しい」
沙耶「郁紀の、子供?」
郁紀「ああ。沙耶は、人間になったん、だよね。それなら……」
沙耶「どうなのかな」
QB「もちろん。胎児を宿すことは可能だ」
郁紀「沙耶は、嫌かい?」
沙耶「……まだ、よくわからないけど、郁紀が欲しいなら……いいよ」
郁紀「一生君と、その子供を大事にする。約束する」 ギュッ
沙耶「ありがと、郁紀」
QB「僕は失礼するよ。くれぐれも暁美ほむらの件は頼んだよ」 スタスタッ
郁紀「沙耶……」
沙耶「郁紀……」
まどか「出ないね、マミさん……」
さやか「きっと、きっと中で寝てるんだよ!」
ほむら「鍵を壊して入りましょう」
まどか「そんな事したら……」
さやか「……今は、転校生に賛成だわ。二人とも、どいて」 キュワァン
ほむら「……」
さやか「でぇい!」 ガキンッ
ほむら「……開いた……」
さやか「ドアの隙間からを鍵を叩き切っただけ。早く。今はマミさんが心配」
ほむら「一度家には帰ってるみたい。荷物が置いてある」
さやか「……鍵は閉まってた」
まどか「多分、荷物を置いて、家を出て、それから……」
さやか「私達と別れてから、朝までの間にまた出掛けたっての?」
まどか「……マミさん、責任感の強い人だから、多分一人で原因を探しに……」
さやか「やめて」
ほむら「美樹さん」
さやか「そんなの、聞きたくない……!」
まどか「……なんで、こうなっちゃうんだろうね」
ほむら「まどか……」
まどか「……仁美ちゃんも、マミさんも、二人とも、こんな風になっていい理由なんてないのに……」
さやか「魔女が……魔女が全部悪いんだ。あんな奴ら、みんないなくなればいいんだ……!」
ほむら「それは……」
まどか「……」
まどか「……うん」
ほむら「そうだよ、ね。絶対に、見つけなくちゃ」
まどか「マミさんがどこに原因を探しに行ったのかわかれば……原因の場所もわかるかも」
ほむら「巴さんが行きそうな場所……巴さん、昨日の帰りに何か言ってなかった?」
さやか「特には。すぐに別れたし……。何かあった気もするけど……」
ほむら「何か?」
さやか「多分、くだらないことだよ」
まどか「くだらないこと?」
ほむら「なんでもいいの。さやかちゃん、思い出して」
さやか「うーん……」
ほむら「写真……まどか、これ!」
まどか「昨日の人……」
さやか「知ってるの?」
まどか「うん……昨日ね、前に魔女の出た空きビルで会ったの」
さやか「そんな所で? おかしくない?」
まどか「悪い人じゃなかったよね?」
ほむら「……どうかな。あまり話さなかったし」
さやか「ていうか、そんな今関係ないじゃん!」
まどか「一応連絡しておこうよ。この人にだって私達みたいに心配してる人がいるんだよ」
さやか「……わかった、わかった! 連絡するだけだかんね!」
耕司「ああ……そうか……わかった。助かった。謝礼は……そうか。もしまた何かあったら連絡を……ああ」 プツッ
耕司「……あいつ、本当にこの街に……」
瑶「耕司くん……」
耕司「……聞いてたのか」
瑶「そろそろチェックアウトの時間だから……」
耕司「昨日の女子中学生から、郁紀の目撃情報だ」
瑶「どうするの?」
耕司「追うさ」
瑶「追って、どうするの?」
耕司「……」
瑶「耕司くんは、どうしたいの? どうするつもりなの?」
瑶「私は……匂坂くんの話が聞きたい。ちゃんと話し合いたい」
耕司「……話し合うことなんて、今更あるかよ」
瑶「耕司くん」
耕司「あいつは……あいつは青海を、バラバラにして、それを……それを……!」
瑶「……」
耕司「俺はどうすればいい!? あいつを赦せってか!? なあ! 教えてくれよ、津久葉!」
瑶「わかんないよ……」
耕司「……俺も。本当は、どっかであいつじゃない誰かが、青海を殺したと思いたいのかもしれねえな」
瑶「……」
耕司「行こうぜ、津久葉。決着を付けに。あいつ自身の口から全部話させるんだ」
郁紀「今?」
沙耶「昨日は魔女の子達を動かした上に私もかなり魔力を使ったから、痕跡が表にまで残ってるかも」
郁紀「それは……沙耶、罠を仕掛ければいいんじゃないか?」
沙耶「罠って?」
郁紀「他の魔法少女の連中を誘い込んで倒してしまえば、それで一件落着だろ?」
沙耶「そう簡単に行くかなぁ……」
郁紀「沙耶はまだ他の誰とも会ってない。会った人間は全員消えたろ?」
沙耶「んー」
郁紀「魔法少女として味方のフリをするもよし、人間のフリをするもよし。奴らは魔女しか見えてないんだ。簡単だろ?」
沙耶「問題は数だよね」
郁紀「……一昨日の二人。加えてもう一人いたわけだし、まだいても不思議はないか」
沙耶「時間を操る子もいるし……」
郁紀「……陽動で戦力を分散しよう」
沙耶「どういうこと?」
沙耶「戦力を分散する保証はある?」
郁紀「昨日の子なんて僕を助けてくれたくらいだ、彼女達は正義の味方なんだろう? なら人命に関われば飛んでくるさ」
沙耶「……この辺の子はそうかも。一昨日の二人もそういう雰囲気だった」
郁紀「だろ? やってみようよ」
沙耶「でも、郁紀が危ない目に遭うのは……」
郁紀「魔女は僕を襲わないだろ? 沙耶が急いで時を操る子を倒してくれれば、僕も大丈夫さ」
沙耶「……でも……」
郁紀「僕だって沙耶の悲しむ顔は見たくないんだ。なあ沙耶、これも僕らの未来のためなんだ」
沙耶「……わかった。気を付けてね、郁紀」
郁紀「わかってるよ、沙耶」
ほむら「見滝原だけでも、三人で探すには広すぎるよぉ」
まどか「……待って。向こうに微かに魔力の反応が……」
さやか「本当に!?」
まどか「うん。これ、多分あそこの空きビルの方だと思う」
さやか「二人とも、走って!」
まどか「う、うん!」
さやか「……マミさん」
ほむら「行きましょう! 急がないと、逃げられてしまうかも!」
さやか「わかってる!」
タッ タッ タッ
・・・・・・・・・・・・
ザッ ザッ
瑶「ここ、だよね」
耕司「他にそれらしいビルも見当たらないし、そうだろうな」
瑶「こんな崩れかけのビルに……匂坂くんが……」
耕司「だからだろ。逃げ隠れるには好都合だと思ったから、ここにいるんだろ」
瑶「まだ、いるのかな」
耕司「さあな。……いなかったとしても、必ず見つけ出してやるさ」
瑶「耕司くん……」
耕司「残りたけりゃここに残れよ。俺は行くぜ」 ザッ ザッ
さやか「行こう!」
ほむら「はぁ……はぁ……」
さやか「何してんのさ、転校生!」
ほむら「くっ……はぁ……はぁ……」
グワァァァンッ
まどか「魔力は真っ直ぐ続いてる。ここから漏れ出したんだ」
さやか「……これで二人の仇が取れる。絶対に許さない……仁美の、マミさんの命を弄んだ事、後悔させてやる……」
ほむら「感情的になりすぎるのはダメ、危険よ!」
さやか「うるさい! あんたなんて、二人との付き合いなんて全然なかったくせに!」
まどか「さやかちゃん、冷静に……!」
耕司「……おいおい、こりゃどうなってんだよ」
瑶「こ、ここ、どこ?」
さやか「ちょ……!?」
瑶「あ、可愛い」
さやか「な、なんであんた達がここに入って……!」
まどか「開きっぱなしだったのかな」
ほむら「ど、どうしよう」
耕司「……手品でもなさそうだな」
瑶「お、落ち着いてるね、耕司くん」
耕司「このくらい……よくわかんねえ不思議な事があったからって、誰が死ぬわけでもねえだろうが」
さやか「……死ぬんだよ。だから、引き返しなよ」
耕司「俺達は人を探しに来た。お前がこのビルにいると言った。で、ここもビルの中だろう。なら、この奥にあいつがいるかもしれねえ」
まどか「ここは本当に危ないんです!」
耕司「……なら、なおのこと、今行かなけりゃ永遠に会えないかもしれないわけだ」
さやか「もういいよ、まどか! 自分の意志で自殺する人まで助ける必要なんてない!」
耕司「おう、放っとけ。俺らは俺らで郁紀を探すからよ」
さやか「……はあ。あんたら、何か武器になるものは?」
瑶「ぶ、武器……? 懐中電灯、とか」
さやか「じゃあ、あんたはそれ。そっちは?」
耕司「……」
さやか「今出しておかないと、確実に死ぬよ」
耕司「ちっ。……おら」
さやか「……サバイバルナイフ? なんでこんなもの」
瑶「耕司……くん……それは……」
さやか「まあいいや。このくらいの方が気休めになるでしょ。……マミさんは……こうやって……」 ポワァンッ
瑶「きゃっ!」 耕司「うおっ!」
さやか「よし出来た! それ持って勝手にうろついててよ。まどか、転校生、行くよ!」
まどか「気を付けてくださいね」 タッ タッ タッ
耕司「……どうする。津久葉、お前は引き返すか?」
瑶「……行くよ。私だって、匂坂くんに会って言いたいこと、たくさんあるんだから……!」
ほむら「……危ない! 止まって!」
エリー「……」
ゲルト「……」
イザベル「……」
さやか「何……こいつら……なんで黙って立ってんの?」
まどか「魔女……だよね?」
郁紀「くっ、うわぁああ!」
さやか「なっ! ま、また人!?」
郁紀「助け、助けてくれ! あ、うわっ!?」 グルンッ
シャル「……」 シュルルルッ
さやか「逃げられる!? くっ、でも……この数じゃ……!」
沙耶「助けようか?」
ほむら「だ、誰?」
さやか「……あんた、魔法少女って何だと思う?」
沙耶「んー。正義の味方?」
さやか「……そう。そうなんだよ。正義の味方。だから……私は行く」
ほむら「一人で行くつもりなの!?」
さやか「マミさんなら! ……マミさんなら、絶対に、今の私と同じようにするよ。誰かが行かなくちゃいけないなら、私が行く」
ほむら「美樹さんは巴さんじゃないのよ!」
さやか「誰かが、誰かがマミさんを覚えてなきゃ! マミさんの想いを継がなきゃ、マミさんがいた事まで消えていくんだよ……!」
まどか「行って、さやかちゃん。私、信じるから。さやかちゃんを……さやかちゃんの想いを信じる!」
ほむら「……まどかが信じるなら、私もあなたを信じる」
さやか「へへっ。なんたって、まどかは私の親友だからね。ありがとね、まどか、転校生。……えと……ほ……ほむら」
ほむら「……う、うん」
さやか「照れるなよ! 私まで照れ臭くなるじゃんか!」
まどか「さやかちゃん、必ず戻って来てね」
さやか「もちろん。こっちは任せたからね。……そっちの謎の魔法少女もね!」 タッタッタッ
郁紀「ああ……くぅ……」
シャル「……」
さやか「そのまま動くな! でやぁあああああっ!」 ガキンッ
郁紀「あ……?」 パラッ
シャル「……!? ……!」 スルスルスルッ
さやか「待て、この……」
郁紀「ま、待ってくれ! このまま置いて行かれたら、僕は死んでしまう!」
さやか「……」
郁紀「お願いだ……」
さやか「……っ。わかってる、わかってるよ……マミさんなら、きっと敵を追うより、人を助ける……わかってる……」 ギュッ
郁紀「あ、ありがとう……本当に助かったよ……」
さやか「別に……いいよ。私だって、あんたを助けようと思って、この結界まで来たわけじゃないし」
デスノートみたいなもんか?
ちょっと病んでるだけで凄くいい人だよ
ほむら「ええ。全然攻撃してくる気配がないわ」
沙耶「面倒臭いし一気に片付けちゃおっか」
ほむら「そんな事ができるの?」
沙耶「沙耶の魔法でぱぱっと片付いちゃうよ」
まどか「グリーフシードは譲るから、お願い沙耶ちゃん! さやかちゃんが心配なの!」
沙耶「でも、沙耶の魔法は魔力の消費が激しいから、他の人のソウルジェムの力を借りないと……」
まどか「わかったよ!」 スッ
ほむら「まどか!?」
まどか「ほむらちゃん! さやかちゃんが心配じゃないの?」
ほむら「……わかったわ」 スッ
沙耶「ありがとう。それじゃあ……」
郁紀「……耕司?」
さやか「ああ、この人あんたのこと探してたらしくて」
瑶「……匂坂くん……」
郁紀「ああ……そう言えば……忘れたよ、君達もいたんだな」
耕司「おい、どういう意味だそりゃ」
郁紀「いや、すまない。本当に忘れてたんだ」
耕司「忘れ、た。テメぇ……自分が何したかも忘れたって言うのか!?」
瑶「やめて耕司くん!」
郁紀「……僕が……何かしたか……?」
郁紀「それは誤解だ。僕は殺してない」
瑶「やっぱり……やっぱり、そうだった……」
耕司「本当か?」
郁紀「ああ。もちろんだ」
耕司「……」
瑶「そうだよね、匂坂くんが青海ちゃんを殺すはずないもん! 青海ちゃんの死体が見つかったのだって、きっと何か理由が……」
郁紀「青海の死体……ああ、そういえばあの時食べたあれか……」
耕司「……やっぱり……そうなのかよ……あれは……テメェ……そういうことだったのかよ……郁紀ぃいいいいいっ!」 ブンッ
瑶「耕司くん!?」
郁紀「なっ……!?」
ガリィィィィンッ
郁紀「そんな……嘘だろ……なんで、ただのナイフで……?」
シュゥゥゥゥゥッ
郁紀「沙耶……沙耶……沙耶ぁあああああああああああああああっ!!」
まどか「沙耶ちゃん!?」
ほむら「ちょ、ちょっと、どうしたの!?」
沙耶「……」
まどか「ねえ、ほむらちゃん!? 沙耶ちゃん息してないよ!?」
ほむら「ソウルジェムが……壊れたんだ……」
まどか「い、いつ? どうやって?」
ほむら「でもそれ以外考えられない!」
まどか「そんな……ひ、酷いよ、そんなのっ!」
郁紀「……殺すには……それじゃ足りないだろ……」 グイッ
耕司「な……なに……?」
郁紀「もっと、捻って……内臓を、掻き混ぜるみたいに……!」 グリィィッ ドボドボッ
耕司「テメェ、何を……!」
郁紀「沙耶のいない世界に、僕は必要ないんだ……がふぅ……あ……」 ドサリッ
さやか「人、殺し……なんで、なんで私の……私が悪いの……? なんで……!」
瑶「よくも……よくもぉおおおっ!」 ドガッ
耕司「が……っ!?」
瑶「青海ちゃんを、殺してないって、言ってたのに、なんで!? 人殺し!? この人殺し……っ!」 ガヅッ ガヅンッ
耕司「ちが……おれ……俺は……ぁ……」
瑶「人殺しぃいいい!」 ドゴンッ
耕司「あ……」 ドサリッ
さやか「ひっ」
瑶「あなたが……あなたが……余計な事をしなければ……こんな事に……こんな事にならなかったのに……」
さやか「ち、違う! そんなつもりじゃ!」
瑶「ねえ、なんで生きてるの? あなた、なんで生きてるの? 匂坂くんが死んだのに、どうしてあなたが生きてるの?」
さやか「わ、私は、ただ、あんた達が危ないから……!」
瑶「なんで? ねえ? なんで? 死になさいよ。ねえ。死んでよ。ねぇええええ!」 ブンッ
さやか「ひっ、やっ、やぁっ!?」 ブンッ
瑶「ひひゅ」
ビシュアアアアッ ビシュッ ビシュゥゥッ
さやか「え……?」
瑶「あ……ぐ……う……っ」 ドサリッ
さやか「う、嘘……そ、そんなつもり……しっかりして、しっかりしてよ!」
瑶「し……え……し……」 グタッ
さやか「あ……あ……あ……っ」
さやか「はぁ……はぁ……はぁ……!」
さやか「違う、そんなつもりじゃ……そんなつもりじゃ……!」
まどか「さやかちゃん、沙耶ちゃんが、沙耶ちゃんが……し、死んで、死んで!」
ほむら「ソウルジェムを砕かれたみたいに……急に……、ちょ、ちょっと、その血はどうしたの!?」
(そんな……嘘だろ……なんで、ただのナイフで……?)
さやか「あ……あ……あぁあああああっ! あぁあああああああああっ!」
パリン……ッ
オクタヴィア「アァアアアアアアアアアアアアアアッ」
まどか「さやかちゃん……!? 嘘、何で、こんな……こんな……!?」
ほむら「まどか、離れて! あれはもう美樹さんじゃないの!」
まどか「さやかちゃん! さやかちゃん! さやかちゃん……さやかちゃん!」
QB「沙耶の力さえ有効に活用できれば僕の仕事も楽になったんだけどね」
QB「それにしても、暁美ほむらの能力が本当に時間跳躍だとすると……」
QB「いや。これだけの事件を共に乗り越えた鹿目まどかを、暁美ほむらは置いていけないだろう」
QB「過去に戻るということは、今の全てを捨てるということなんだから」
QB「そして、二人きりの彼女達ではワルプルギスの夜を越える事は不可能だ」
QB「仮に。暁美ほむらが時間跳躍をしたとしても」
QB「それはその先の僕がどうにかするべき問題だ」
ほむら「は……ぐ……うぅ………ううぅぅううううううううううっ!!」
バリィィィィンッ
ほむら「誰も、未来を信じない。誰も、未来を受け止められない。だったら、私は……」
ほむら「もう、誰にも頼らない。誰にわかってもらう必要もない」
ほむら「もう、まどかには戦わせない。全ての魔女は、私一人で片付ける。そして今度こそ、ワルプルギスの夜を、この手で!」
おわり
・・・うむ
とりあえず俺が沙耶が勝たないと腹の虫が治まらないからやるんで、興味ない人はそっと閉じるといいと思う
ほむら「どうしよう……まったく手がかりがないままなんて」
まどか「とにかく、もう一度歩いて魔力の痕跡がないか探しみようよ」
さやか「それしかないんだよね……ああもう、なんで見つからないの!?」
まどか「落ち着いて、さやかちゃん。今は焦っても仕方ないよ」
さやか「わかってる……わかってるけどさ」
郁紀「今?」
沙耶「昨日は魔女の子達を動かした上に私もかなり魔力を使ったから、痕跡が表にまで残ってるかも」
郁紀「それは……沙耶、罠を仕掛ければいいんじゃないか?」
沙耶「罠って?」
郁紀「他の魔法少女の連中を誘い込んで倒してしまえば、それで一件落着だろ?」
沙耶「そう簡単に行くかなぁ……」
郁紀「沙耶はまだ他の誰とも会ってない。会った人間は全員消えたろ?」
沙耶「んー」
郁紀「魔法少女として味方のフリをするもよし、人間のフリをするもよし。奴らは魔女しか見えてないんだ。簡単だろ?」
沙耶「問題は数だよね」
郁紀「……一昨日の二人。加えてもう一人いたわけだし、まだいても不思議はないか」
沙耶「時間を操る子もいるし……」
郁紀「……陽動で戦力を分散しよう」
沙耶「どういうこと?」
沙耶「戦力を分散する保証はある?」
郁紀「昨日の子なんて僕を助けてくれたくらいだ、彼女達は正義の味方なんだろう? なら人命に関われば飛んでくるさ」
沙耶「……この辺の子はそうかも。一昨日の二人もそういう雰囲気だった」
郁紀「だろ? やってみようよ」
沙耶「でも、郁紀が危ない目に遭うのは……」
郁紀「魔女は僕を襲わないだろ? 沙耶が急いで時を操る子を倒してくれれば、僕も大丈夫さ」
沙耶「……でも……」
郁紀「僕だって沙耶の悲しむ顔は見たくないんだ。なあ沙耶、これも僕らの未来のためなんだ」
沙耶「……わかった。気を付けてね、郁紀」
郁紀「わかってるよ、沙耶」
ほむら「見滝原だけでも、三人で探すには広すぎるよぉ」
まどか「……待って。向こうに微かに魔力の反応が……」
さやか「本当に!?」
まどか「うん。これ、多分あそこの空きビルの方だと思う」
さやか「二人とも、走って!」
まどか「う、うん!」
さやか「……マミさん」
ほむら「行きましょう! 急がないと、逃げられてしまうかも!」
さやか「わかってる!」
タッ タッ タッ
まどか「あったよ! 結界の入り口!」
さやか「行こう!」
ほむら「はぁ……はぁ……」
さやか「何してんのさ、転校生!」
ほむら「くっ……はぁ……はぁ……」
さやか「これで二人の仇が取れる。絶対に許さない……仁美の、マミさんの命を弄んだ事、後悔させてやる……」
ほむら「感情的になりすぎるのはダメ、危険よ!」
さやか「うるさい! あんたなんて、二人との付き合いなんて全然なかったくせに!」
まどか「さやかちゃん、冷静に……!」
さやか「冷静になんてなれるわけないでしょ! 仁美を、マミさんを殺した化け物が奥にいるんだよ!?」
まどか「化け物じゃ……ないんだよ……」
さやか「はあ? 魔女よ、魔女! 化け物そのものでしょ!」
ほむら「……いいから、行きましょう。ゆっくりしていると逃がしてしまうかもしれない」
さやか「ふん。……まどかも急ぎなよ」
ほむら「……危ない! 止まって!」
エリー「……」
ゲルト「……」
イザベル「……」
さやか「何……こいつら……なんで黙って立ってんの?」
まどか「魔女……だよね?」
郁紀「くっ、うわぁああ!」
さやか「なっ! ま、また人!?」
郁紀「助け、助けてくれ! あ、うわっ!?」 グルンッ
シャル「……」 シュルルルッ
さやか「逃げられる!? くっ、でも……この数じゃ……!」
沙耶「助けようか?」
ほむら「だ、誰?」
さやか「……あんた、魔法少女って何だと思う?」
沙耶「んー。正義の味方?」
さやか「……そう。そうなんだよ。正義の味方。だから……私は行く」
ほむら「一人で行くつもりなの!?」
さやか「マミさんなら! ……マミさんなら、絶対に、今の私と同じようにするよ。誰かが行かなくちゃいけないなら、私が行く」
ほむら「美樹さんは巴さんじゃないのよ!」
さやか「誰かが、誰かがマミさんを覚えてなきゃ! マミさんの想いを継がなきゃ、マミさんがいた事まで消えていくんだよ……!」
まどか「行って、さやかちゃん。私、信じるから。さやかちゃんを……さやかちゃんの想いを信じる!」
ほむら「……まどかが信じるなら、私もあなたを信じる」
さやか「へへっ。なんたって、まどかは私の親友だからね。ありがとね、まどか、転校生。……えと……ほ……ほむら」
ほむら「……う、うん」
さやか「照れるなよ! 私まで照れ臭くなるじゃんか!」
まどか「さやかちゃん、必ず戻って来てね」
さやか「もちろん。こっちは任せたからね。……そっちの謎の魔法少女もね!」 タッタッタッ
郁紀「ああ……くぅ……」
シャル「……」
さやか「そのまま動くな! でやぁあああああっ!」 ガキンッ
郁紀「あ……?」 パラッ
シャル「……!? ……!」 スルスルスルッ
さやか「待て、この……」
郁紀「ま、待ってくれ! このまま置いて行かれたら、僕は死んでしまう!」
さやか「……」
郁紀「お願いだ……」
さやか「……っ。わかってる、わかってるよ……マミさんなら、きっと敵を追うより、人を助ける……わかってる……」 ギュッ
郁紀「あ、ありがとう……本当に助かったよ……」
さやか「別に……いいよ。私だって、あんたを助けようと思って、この結界まで来たわけじゃないし」
ほむら「ええ。全然攻撃してくる気配がないわ」
沙耶「面倒臭いし一気に片付けちゃおっか」
ほむら「そんな事ができるの?」
沙耶「沙耶の魔法でぱぱっと片付いちゃうよ」
まどか「グリーフシードは譲るから、お願い沙耶ちゃん! さやかちゃんが心配なの!」
沙耶「でも、沙耶の魔法は魔力の消費が激しいから、他の人のソウルジェムの力を借りないと……」
まどか「わかったよ!」 スッ
ほむら「まどか!?」
まどか「ほむらちゃん! さやかちゃんが心配じゃないの?」
ほむら「……わかったわ」 スッ
沙耶「ありがとう。それじゃあ……」
まどか「え?」
ほむら「まど……あぎぅうううううう!?」
まどか「ほむらちゃん!? え、あ、身体が!? 身体が動かない!?」
沙耶「あなたは後でだよ。まずはこの子をぐちゃぐちゃにするの。大丈夫、壊さないから」
まどか「な、なんでこんな事するの! 同じ魔法少女なのに、どうして!?」
沙耶「ん~。あなた達が郁紀じゃないから、かな」
ほむら「あぐぅうううう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!?」 ビクンビクンビクンッ
まどか「ほむらちゃん!? やめて、ほむらちゃんをいじめないでぇ!」
沙耶「これでも効率よく壊してるんだよ? 身体制御と発意を司る部分だけを修復不能してるんだから」
まどか「な、何、言ってるの……?」
沙耶「この子はね、もう二度と身体を動かしたり、何かをしようとしたりはできないの。はい、終わったよ」
ほむら「……」
まどか「ほ、ほむらちゃん? へ、返事して、ほむらちゃん!」
まどか「な……んで……なんでこんな酷い事するの!? あなたは、何なの……」
沙耶「これは実験。沙耶は沙耶。それだけだよ」
まどか「実験、って……」
沙耶「私の力で起きる絶望と天然の絶望に差はあるのかどうか。調べておかなくちゃ」
まどか「あなたの言ってる意味がわからないよ!?」
沙耶「私にとって郁紀が大事なのと同じで、この子にとってはあなたが大事なの。だからね」 キュォォォンッ
まどか「ひ、やぁ、いやぁあああああっ!?」 ビクンッ
沙耶「あなたにこうして絶望したこの子がどうなるのか、観察するの」
ほむら「……」
まどか「あぁあああああああっ!?」 ビクビクッ
ほむら「……か…………ど…………」
沙耶「ちゃんと壊したのに……凄いね、あなた」
ほむら「……ま……」
沙耶「でも安心していいよ。この子はあなたみたいにもしないし、死んだりもしないから」
沙耶「生まれ変わった気分はどう?」
まどか「……あー」
ほむら「……」
まどか「うー……うー……」 スリスリッ
ほむら「ま……」
沙耶「良い子だね」 ナデナデッ
まどか「はふ……ふぅー……」
ほむら「う……」
沙耶「この子はね、郁紀と私で飼うの。私と郁紀を退屈させないために何でもするペットになるの」
ほむら「……う…………」
沙耶「あなたがそこで何もできずに這いつくばってる間、この子は玩具にされ続けるんだよ? 可哀相だね」
ほむら「……う……う……う……っ」
まどか「はふ……」
沙耶「この子に拘って、時間を戻ってきたのに……失敗しちゃったね。もうやり直しもできないね。どうするの?」
パリン……ッ
ホムリリィ「……」
沙耶「う~ん。……変わらない気がするね。どうかな?」
QB「もし差異があるなら僕は君を止めただろうね。エネルギーの回収の効率が悪くなってしまうからね」
沙耶「言われてみるとそうだね」
さやか「な……に……何、これ……」
沙耶「まどかちゃん」
まどか「がうううっ!」 ヒュンッ
さやか「え……」 バリィィィンッ バタリッ
沙耶「よくできたね。偉いよ、まどかちゃん」
郁紀「どうやら上手くいったみたいだね」
沙耶「郁紀。この子で遊ぼうよ」
まどか「はふ……」
沙耶「それはね……」
杏子「……見滝原の連中、ちゃんと逃げ切れたのかね」
杏子「ふん。アタシにゃ関係ないさ」
沙耶「……こんにちは」
杏子「あん? テメェ誰だ?」
沙耶「沙耶はね、魔法少女だよ?」
杏子「テメェ、縄張りってもんがわかんねえのか?」
沙耶「あなたの縄張り、もらっていいよね?」
杏子「ぶっ殺されてぇらしいな」 ジャキッ
グワァァァァンッ
杏子「……な……?」
沙耶「ただいま、郁紀!」
まどか「くぅん……くぅん……」 ペロペロッ
瑶「ご主人……様……」 ジュルリッ
郁紀「……ああ、沙耶。戻ったんだね。ちょうどそろそろ出そうなんだ」
沙耶「郁紀のは全部沙耶の中に出してくれなきゃダメなんだからね!」 スルリッ バサァッ
杏子「お、おいテメェ、何やってやがる!?」
沙耶「うるさいなあ、もう。私と郁紀がするのを静かに見てればいいのに。まどかちゃん」
まどか「がうぅっ!」 ヒュンッ
杏子「おい、冗談だろ!? お前、マミはどうしたんだよ!」
まどか「がうぅううううううううううっ!」 ズヒュンヒュンヒュンッ
杏子「んな、馬鹿な……」 グサッ
郁紀「沙耶……」
沙耶「郁紀の……あったかい……子供、できたかも」
郁紀「本当かい!?」
沙耶「なんとなくだけど」
郁紀「沙耶、名前は、名前はどうしようか!」
沙耶「パパの名前から一字もらって、女の子なら雅、男の子なら紀彦でどうかな……?」
郁紀「悪くないと思うけど、沙耶の名前も入れたいよ」
沙耶「う~ん」
杏子「が……く……っ」 ドバドバッ
沙耶「そうだ。この子、お祝いに新しいペットにしよ? 今度は番犬にするの」
郁紀「番犬か。確かにそろそろ余計な茶々も入りそうだしね」
沙耶「負けた時にはたくさんおしおきしてあげなくちゃね」
郁紀「……?」
沙耶「あなたのいた所ではそうかもしれないけど、ここは沙耶と郁紀の世界なんだよ?」
郁紀「ああ、そういうことか。……君はもう、僕らのモノなんだ。家族と言ってもいい」
杏子「御免だね……」
沙耶「あなたの意志は関係ないんだよ? 私と郁紀があなたを家族にするの」
郁紀「ここには僕らを邪魔するものは何もない」
沙耶「私と郁紀はずっと一緒に幸せに暮らすの」
杏子「くそ……なんで体が動かねんだよ……!」
沙耶「ようこそ、私と郁紀の世界へ」
郁紀「歓迎するよ。君が死ぬまで」
魔女達「……」
沙耶「死んだ後も……ね?」
思い付きで建てた割に脳内麻薬出っぱなしで楽しく書けた、おつかれさまでした
ヒント・瑶はいるのに井戸魔人はいない
これは素晴らしかった
よかった!
Entry ⇒ 2012.04.12 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
まどか「願望実現能力が欲しい」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333570784/
まどか「涼宮ハルヒと同じ、願ったことが全て即座に無償で叶うようにして」
QB「世界を作り変えるような能力だが、君にはできてしまうようだね」
QB「注意点を一つ。魔法少女から人間に戻るという願いをした場合、その能力が失われる確率が高い」
まどか「魂の形なんて割とどうでもいいよ。だから早く」
QB「・・・・・・マミやさやかに見習わせたい豪胆っぷりだね。きゅっぷい、はい叶えたよ」
QB「?」
まどか「止めないの?」
QB「鹿目まどか、君のエントロピーだけで充分僕のノルマは満たされる」
QB「それに僕が止めてもやめる気はないんだろう?」
まどか「QBの慌てる姿見たかったんだけどなぁ。あ、そうだ。ほむらちゃんが過去に戻れなくなりますように」
ほむら「う、なんだか寒気が」ゾク
まどか「私が契約したって知ったらまたループするかもしれないでしょ。だから、先手をうったの」
QB「ほむらが知ったら悲しむと思うな」
まどか「泣いたほむらちゃんを私が慰めたら、さらに私に依存してくれるようになるんじゃないかな」
QB「あれ以上を望むのかい」
QB「よかれとおもってやったことが、事態を悪化させることもあるんだよ?」
まどか「上条君と仁美ちゃんとの三角関係がさやかちゃんの悩みだよね」
まどか「だから、カップルにしてあげましょう。えい」
QB「志筑仁美が可哀想だ」
まどか「さやかちゃん×仁美ちゃんのカップルだよ?」
QB「・・・3人とも可哀想だ」
QB「放っておいてあげたらいいんじゃないかな」
まどか「私の妹にすれば色々捗るね」
QB「能力使わず普通に誘ってあげなよ」
まどか「いい返事をしてくれるように願えばいいんだね」
QB「君は人の意思をなんだと思ってるんだ」
QB「忘れてたって、君ね」
まどか「でも、蘇ってもボッチだし孤独だし家族いないし」
QB「君は僕に喧嘩を売っているのかい?」
まどか「QB、やっぱり感情あるよね?」
QB「ないよ」
まどか「私の親戚という設定で蘇らせれば、うちに引き取れるね」
QB「良いことしてくれているんだろうけど、なんか腹たつな」
QB「やめてやれ!」
まどか「だって、先生可哀想」
QB「クラスメイトの人権はどうでもいいのか!」
まどか「だって、あんまり接点無いし」
QB「これが後悔という感情か。僕は、死後地獄に落ちるかもしれない」
まどか「私はね、世界中の人を幸せにしてあげたいんだ」キラキラ
QB「余計なことしないほうがいいと思うよ。切実に」
QB「満足したかい?」
まどか「とりあえずはね」
QB「せっかくマミが復活したんだ。ちょっと会ってくるよ」
まどか「テレポートさせてあげようか?」
QB「なにか企んでそうだからけっこうです」
まどか「あ、そうだ。QBにも命の大切さを知ってもらうために、無限残機を廃止しようかと思うんだけど」
QB「お好きにどうぞ」
まどか「QB、急にノリが悪くなったね」
QB「疲れた」
マミ「QB、久しぶり。誰が私を復活させてくれたの?」
QB「鹿目まどかだよ。実は」
マミ「願望実現能力、ですって。なんて能力を発現させたの。鹿目さん、恐ろしい子」
QB「色々な意味でね」
マミ「能力名は……空想具現化<マーブルファンタズム>といった所かしら」マミィッ
QB「相変わらずだね」
QB「とりあえず、普通に生活していればいいんじゃない」
マミ「そのまま放置されたりしてねw」
QB「あっはっは、笑えない」
知久「親戚のマミちゃん、どうしよう」
絢子「部屋、足りないよな」
まどか「私が、杏子ちゃんを妹にしたばかりに」
杏子「あの、あたし出ていこうか?」
知久「それはダメだ」
絢子「知久、まどか、杏子、話がある」
まどか「てぃひひひ」
杏子「?」
知久「嬉しそうだね」
絢子「うちの社長の愛人宅を贈与された。ここより立派で広いぞ」
知久「絢子さんは運がいいね」
杏子「いや、運がいいとか悪いとかそういうレベルじゃないだろ」
まどか「杏子ちゃん、昔の格言にはこまけぇことはいいんだよという言葉があってね」
杏子「ねぇよ」
知久「結果よければ全て良し、ということでいいじゃないか。多少の蓄えはあるし、贈与税くらい払えるだろう」
まどか「ママ、素敵なお家だね」
絢子「まぁな。ただし、プールはお金がかかるから特別な時以外使用禁止」
まどか「はーい」
知久「これなら親戚の子を家に招けるね」
杏子「そういえば言ってたな。あたしたちと年は近いのかい?」
まどか「あたしたちの1つ上だよ」
杏子「ますます誰かさんを思い出すな」
杏子「三滝原在住のツインドリルじゃねーだろうな」
まどか「正解」
杏子「・・・狭い世界だな」
杏子「ん? あいつには遠い親戚しかいなくて、誰も助けてくれなかったはずだよな」
まどか「あ・・・・・・・・杏子ちゃん、細かいこと気にしちゃダメだよ」
杏子「ハイ、ワカリマシタ」
まどか「マミさん、迎えに来たよ。今日から一緒に暮らそう」
杏子「本当にマミんちだよ」
QB「鹿目まどか、佐倉杏子。ようやく来たのかい?」
キャンデロロ「ウフッ」
QB「放置しすぎ」
杏子「こいつ、魔女化してるじゃねぇか!」
まどか「豆腐よりメンタル弱いなぁ」
まどか「魔女から魔法少女に戻すためには、一回倒さないといけないの。ごめんね」
QB(嘘つけ)
杏子「ま、まぁ、人間・・・じゃなかった魔法少女に戻れたんだし良かったじゃん」
杏子「一応聞くが、なんで魔女化したんだ」
マミ「QBから、鹿目さんの家族にしてもらえるって聞いて喜んでたのにいつまで経っても来ないから」
まどか「1週間くらいしか経ってないよ・・・」
まどか(泣いてるマミさんも可愛いな)
まどか(マミさんには隠された魅力がまだまだあるかもしれない)
杏子「まどか?」
まどか「マミさんは今日から>>40」
1、今日から鹿目家の長女だよ
2、今日から鹿目家の次女だよ
3、今日から鹿目家の三女だよ
4、今日から鹿目家のメイドだよ
5、今日から鹿目家のペットだよ
杏子「え・・・」
マミ「あの、鹿目さん?」
まどか「これからはまどかって呼んでよ。マミは今日から私の家族なんだから」
マミ「え、あ、うん」
QB「狂気の沙汰だ・・・」
まどか「QBもついでに飼ってあげるよ」
QB「あ、うん」
まどか「はい、マミさんの首輪」
杏子「せめてチョーカーにしてやれよ」
まどか「そういえば杏子ちゃんってチョーカーしてないんだね。似合いそうなのに」
杏子「邪魔だ、んなもん」
まどか「つけない?」
杏子「つけない」
マミ「ドキドキ」
まどか「・・・・・・」
杏子「・・・・・・・」
まどか「そっか。なら、いいよ」
杏子「おう」
マミ「ねぇ、なんだか私と扱い違いすぎない!?」
マミ「あの、普通に家族として迎えて欲しいのだけど」
まどか「マミさんは家族だよ。大切な私の家族」
杏子「ただしペット」ボソ
マミ「せめて人間として扱って・・・・・・」
まどか「人間をペットにしちゃいけないと、誰が決めた」
QB「昔からの倫理観が決めたんだよ」
まどか「そんな理不尽覆してみせる!」
まどか「ねぇ、この子飼っていい?」キィン
マミ「」
詢子「・・・・・・・ちゃんと、まどかが世話するんだぞ」
まどか「イエッサー」
マミ「」
QB「目が死んでいる」
杏子「ま、まぁその、とにかくよろしくな。マミ」
まどか「床が汚れるから、家の中に入らないでね」
QB「容赦ないね」
杏子「ドッグフード差し入れてやるから、今日は引いておけ」
まどか「マミは家の中に居ていいからね♪」
マミ「まみぃ」
杏子「マミ、一応聞くけど日本語しゃべれるよな?」
マミ「もちろんよ」
マミ「あ、私も席についていいんだ」
杏子「床で犬食いとかだったら目も当てられないよな」
まどか「私はマミをいじめたいわけじゃないもん。可愛がりたいだけだよ」
まどか「ねぇ、今日は私がマミと一緒に寝ていい?」
詢子「杏子とたっくんと相談して決めな」
マミ「ああ、私の意思は聞いてくれないんだ」
杏子「ペットだからな」
まどか「Zzzzzzzz」
マミ「鹿目さん、もといまどかちゃん寝付いたわね」ナデナデ
マミ「こうして見ると、本当に妹みたい」
マミ「でも、現実の私はただのペット」
マミ「まどかちゃんはなんで私を姉ではなく、ペットにしたのかしら」
ほむら「ただの思いつきだと思うわ」
マミ「ビクッ」
マミ「嬉しくないわ」
ほむら「貴方は今の現状に満足している?」
ほむら「以前の孤独な生活に戻りたい?」
ほむら「貴方はここでなら皆に愛される。こうして誰かと一緒に眠ることが出来る」
マミ「ペットじゃなければ最高ね」
ほむら「食事の準備も、片付けも、全て家族がやってくれる。貴方はただ愛されるだけでいい」
マミ「ただし、人間の尊厳は得られない」
ほむら「・・・今日はやけに反論してくるわね」
マミ「当然でしょう」
マミ「当たり前よ」
まどか「・・・・・・・・・・・ごめんなさい」
マミ「起きてたの?」
まどか「話し声で目が覚めた」
まどか「マミさんは寂しがり屋だから、家族の中で一番愛されるポジションにしたんだ」
マミ「気を使ってくれたのね」
ほむら「うん、その理屈はおかしい」
マミ「出来れば、人間として迎えて欲しかったな。今からまどかさんの姉にしてくれないかしら?」
まどか「それは無理」
まどか「マミさんはもうペットとして迎え入れられてしまったから。ここから改ざんなんて出来ないよ」
ほむら「本当は?」
まどか「今のままの方が面白い」
マミ「今すぐ改善しなさい」
マミ「いいから、姉にしなさい」
まどか「お姉ちゃんは皆の面倒見なくちゃいけないから大変だよ?」
マミ「大丈夫。何の問題もないわ」
まどか「詢子ママの姉が希望、と」
マミ「この際、それでもいいわ。お願い」
まどか「・・・・・言い訳思いつかなくなったから、おやすみ」
ほむら「まどかがまどカスになってしまった。やり直そう・・・・・・」カシャ
ほむら「・・・・・・・・・・」カチャ
マミ「なにしてるの?」
ほむら「いいえ、なんでもないわ(砂時計が半回転じゃなくて一回転して過去に戻れない)」
まどか「うう、寝かせてよぉ。ラリホー」
マミ「Zzzzzzzzz」バタ
まどか「マミ抱きしめると気持ちいい・・・」ギュッ
ほむら「仕方ないわね。とりあえず今日のところは諦めましょう」
ベッドに潜り込む
ほむら「まどか、おやすみなさい」ギュッ
ほむら(呼び捨て?)
ほむら「おはよう、まどか」
マミ「おはよう、暁美さん改め鹿目ほむらちゃん」
マミ「首輪、似合ってるわよ」
ほむら「!?」
まどか「やだなぁ、人間が人の家に勝手に忍び込むわけないじゃない」
まどか「つまり、ほむらちゃんは人間じゃない」
まどか「人間じゃないならペットにしても何の問題もない」
まどか「お家も広くなったし、いいかなって」
ほむら「良くないわ!」
マミ(あれ、昨日と言ってることが違うような?)
ほむら「なんかこのまどか怖いわ」
まどか「ほむらちゃんは私と一緒にいるのイヤ?」
ほむら「嫌なわけないじゃない」
まどか「これからは一緒に暮らせるね。ティヒヒ、嬉しいな」
ほむら「私も嬉し・・・はっ」
マミ「紅茶飲みたいなぁ。ペットが勝手にお茶淹れてもいいのかしら」
マミ「ありがとうございます。ペットなのに」
詢子「なに、私たちにとってマミは娘みたいなものだ。気にするな」
知久「ところで、マミは学校に行ってるのかい?」
マミ「えぇ、見滝原中学の3年生です」
詢子「それは良かった。杏子の転入手続きには時間がかかりそうでね」
詢子「マミは今日からでも学校に行けそうだ。良かったな」
マミ「あ、あははは(なんて歪んだ立ち位置なんだろう)」
知久「さて、まどかを起こしてきてくれるかな」
マミ「はい」
マミ「パパとママとまどかとたっくんと杏子と私とほむらで、7人分でしょうか」
知久「ふむ、やはりそうだよね」
マミ「?」
知久「いや、ちょっと皿が足りなくてね。悪いが1人、統一感のないお皿になってしまう」
詢子「そんな些細なこときにするなよ」
知久「ごめんね」
たっくん「ほむほむ~、あーん」
ほむほむ「あーん」
まどか「たっくんはほむほむがお気に入りなんだね」ニコニコ
ほむほむ(どうしてこうなった・・・・・・・あ、美味しい)パク
杏子「マミ、あーん」
マミ「いいけど。パク」
ほむほむ「いってきます」
マミ「いってきます」
杏子「いってらっしゃい」
詢子「あたしも出るよ」
知久「いってらっしゃい。杏子も明日から学校に行けるからね」
杏子「あんまり行きたくないなぁ」
知久「心配しなくても大丈夫。分からないところはまどかやほむほむやマミが教えてくれるから」
杏子「ペットに勉強教わるのか・・・」
知久「ペット以下の成績の娘か。うん、今夜にでも弄ってやろう」
ほむほむ「楽しそうで何よりだわ」
マミ「怒るに怒れない」
まどか「そうだ。マミさ、マミ」
マミ「わざわざ言い直さなくていいのよ」
まどか「教室行ったら多分人気ものだよ」
マミ「?」
まどか「今日もいい日になりますように」
おわり
乙
小ネタも付き合うよ
1、まどかとほむほむ
2、マミさんのクラス
3、さやかと仁美
4、○○と上条恭介
>>137
仁美「ごめんなさい。今日はお稽古がありますの」
さやか「そ、そっか。あはははは、それじゃあ仕方ないね」
仁美「あ、あの、でも、30分くらいなら」
さやか「そ、そうなの。じゃあ、途中まで一緒に帰ろうよ」
さやか「どっか適当に寄り道してさ」
仁美「はい。ありがとうございます」
さやか「なに?」
仁美「お慕い、しておりますわ」
さやか「うん、私も/////」
まどか「ゆっりゆっららららゆるゆり♪」
ほむほむ「このさやかは魔女化しない。けれど、これでいいのだろうか」
上条「男勝りだとは思っていたけど、さやかがまさかねぇ。近くにいても気付かないものだ」
中沢「恋をしたら、逆に乙女チックになるんだから面白いよな」
上条「そういえば、お前と早乙女先生が付き合ってるって噂がたってるぞ」
中沢「ねぇよ。根も葉もない噂だバカ」
1、まどかとほむほむ
2、マミさんのクラス
3、智久と杏子
4、○○と上条恭介
>>146
ほむほむ「まどかが契約して願望実現能力を手に入れ、さらに私の能力を封じたですって」
まどか「ほむらちゃん、何回も何十回も何百回も私を見捨ててるんでしょ。もう捨てられたくないなって」
ほむほむ「う、胸が痛くなること言ってくれるじゃない」
さやか「」ジーッ
ほむほむ「なによ、その『痛む胸ないじゃん』って視線は」
さやか「いや、してないよ! 被害妄想だよ!」
ほむほむ「もう私に退路はない。まどか、ワルプルギスの夜このループで必ず」
まどか「え、もう無力化したよ?」
ほむほむ「え?」
まどか「ここ数日、三滝原で魔女見てないよね」
ほむほむ「そういえば」
まどか「全部、無害化したよ」
ほむほむ「・・・そう」
さやか「あれ、SG浄化出来なくない?」
まどか「さやかちゃん、SG貸して」
さやか「?」SG渡す
まどか「窓からポーーーーーーーーーイっ!!」全力投球
さやか「ちょっとぉ!!」
ほむほむ「まどかぁーーーーーー!」
ほむほむ「あっちの方角ね。落下位置は・・・あの辺」
さやか「あれ、生きてる?」
まどか「いつからあれが本物だと錯覚していた」
まどか「本物はこっちでーす」左手開く
さやか「笑えない冗談はやめようね。あと、ほむほむに謝りなさい」
『まどかとほむほむ』おわり
1、まどかとほむほむとさやか2
2、マミさんのクラス
3、智久と杏子
4、○○と上条恭介
>>170
上条「中沢ぁ、屋上いこうぜ。久しぶりに切れちまったよ」
中沢「幼馴染がレズに走ってどんな気持ち? ねぇ、どんな気持ち?」トントン
上条「ウゼェ」
中沢「と、お約束をやってみたが、実際のところどうよ」
上条「いい気はしないね」
上条「さやかは僕の昔からの親友。マイノリティな道に進む姿を見るのはいい気分じゃない」
上条「心情としてはそうだな。中沢がホモに走ったのと同じくらいの不快感だ」
中沢「俺はホモじゃないよwww」
上条「当然だ」
中沢「バイだよ」
上条「」
上条「な、なんだ。嘘かよ」
上条「同性愛とかないわー。異性愛じゃないとな」
中沢「(異性でも同性でも)どっちでもいいと思うよ」
上条「」
中沢「嘘だってwwww」
上条「お、驚かせるなよ」
中沢「そうだ。今週末、上条の家に泊まっていいか?」
上条「絶対にお断りだ」
『○○と上条恭介』 おわり
1、まどかとほむほむとさやか2
2、マミさんのクラス
3、智久と杏子
4、中沢と上条恭介2
>>185
さやか「・・・・・・・・」視線そらす
まどか「てぃひひ、おかえり」
さやか「ほむら、ありがとね」
ほむら「???? うん?」
ほむら「は?」
さやか「まどか、あんたって奴は・・・・・・さっきまどかが投げたSGはまどかが複製した偽物なんだ」
まどか「人類の技術でも約1万円で作れる出来だよ。詳しくはまどマギ展で」
QB「わけがわからないよ」
ほむら「つまり、私は騙され、もてあそばれた?」
さやか「ごめん」
まどか「てぃひひひひ」
まどか「てぃひ、襟首掴むと苦しいよ」
ほむら「まどか、貴方は・・・」
まどか「怖いよ、ほむらちゃん。殴るの?」
ほむら「・・・・・・・・・・・・・くっ」パッ
まどか「コホッコホッ」
ほむら「二度とこんなことをしてはダメよ。次は許さない」
まどか「許さないと、ほむらちゃんは私に何をするのかな?」
ほむら「・・・・・・・・・・・・・・・・・自分で考えなさい」
さやか「あ、まどか」
まどか「うぃひひひひひひひひひひひひひひひ」
まどか「ほむらちゃん可愛すぎるよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ」
まどか「どんだけ私に優しいのおおおおおおおおお」
まどか「ストーカーだし、パンツ食べるし、多分時止めて私にエロいことしてるけど」
まどか「全部許せちゃううううううううううううううううううううううう」
まどか「はぁはぁはぁはぁはぁ・・・・・・・・・・・・・・ふぅ」
まどか「さて、授業に戻るか。私は授業に間に合う」キンッ(能力使用)
さやか「は?」
ほむら「いや、なんとなく否定しないといけない気がして」
まどかとほむほむとさやか2 おわり
2、マミさんのクラス
3、智久と杏子
4、中沢と上条恭介2
>>200
杏子「キョウコだ。娘の名前くらい覚えろよ」
知久「旧姓はなんていうの?」
杏子「・・・・・・・・・生まれた時から鹿目だろ」
知久「君は僕と詢子さんの娘だ。それは間違いない。絶対に守る」
知久「だから、パパにはなんでも話して欲しいな」
杏子「あんた・・・」
杏子「いや、いい」
知久「さて、たっくんでも見てくるかな」
杏子「あんたは何を知っている?」
知久「何も知らないよ」
知久「違和感を感じてアルバムを見たら気になっただけだよ」
杏子「小さい頃の写真がないってか」
知久「まどかとたっくんの写真は何百枚もあるのにね」
杏子「マミとほむらは私の姉だっけ?」
知久「ペットだね」
知久「不思議とペットだと思い込みそうになっていたけど、人間をペットにできるはずがない」
知久「最近、違和感を感じることが多いんだ」
知久「杏子ちゃんもなにか、感じないかなと思ってね」
杏子「・・・・・・・・・まどかってボーっとした天然キャラのフリしてるだけなのかな」
智久と杏子 おわり
3、智久と杏子2
4、中沢と上条恭介2
>>220
女子2「可愛い~~~~~」
女子3「柔らか~、ふわふわ~」
マミ「にゃーーーーーーー」
マミ「なんでみんな私に抱きついてくるの~~~~~~~~~~」
QB「マミがペット設定になったことで、クラスメイトの自重のタガが外れたか」
マミ「にゃにゃ~~~~~~~~~~~~~~~~」
女子1「気持ちいい~」
3、智久と杏子2
4、中沢と上条恭介2
>>232
中沢「そうだよ。仮にホモだったとしても、無理やりに襲ったりしねぇよ」
上条「こわすぎわろえない」
中沢「そういうお前こそどうなんだよ。処女童貞だろ?」
上条「童貞はともかく、自然に処女確認するお前が怖い」
中沢「処女って聞かれて即座に後ろのことだと理解できるお前もお前だけどだ」
中沢「モテそうだけどな」
上条「僕を好きになってくれた女の子もいるかもしれないね」
上条「でも、告白でもされない限り、こちらからは分からないよ」
中沢「自分からは動かないと?」
上条「それほど人を好きになったことがない」
中沢「好きになった人が現れたら、行動するのか?」
上条「分からないよ。経験がないからね」
中沢「もしも、女子に告白されたら?」
上条「相手によるけど、友達から初めて自分自身の心に問いかけるね」
上条「相手の人柄が分かっているという点で、判断は早いだろうね」
中沢「YesかNoか」
上条「お前に言う必要がない。以上!」
中沢と上条恭介2 おわり
約1日お付き合いいただき、ありがと。おやすみ
できればあんこちゃんやれおねがいします
あんこ「いや、どっちかっていうとアンタの事が気になってるんだろ」
あんこ「意味深なことばかり言ってるしな」
知久「そうか・・・・・・僕のうかつな発言が原因か」
知久「なぜなら、僕は全知全能の神に成ったからだ!!」
杏子「な、なにぃ!?」
知久「おう、もちろんだ」
杏子「誰も反応してくれないって寂しいな」
知久「傷つくから言わないで」
杏子「で、パパは何を知っているんだい?」
知久「僕と詢子さんの意見は同じだ。昨夜まで、意見を擦り合わせた」
知久「しかし今朝は、それを含めても1組足らなくなった」
知久「この事実は新しい家族が3人増えたことを意味する」
杏子「ふむ」
知久「ま、この話は僕の推理において大した重要性はないので置いといて」
杏子「おい」
知久「昼のあいだにアルバムを開き、事実と違和感を合わせてみた」
知久「その結果、君とマミちゃんの幼い頃の写真は確認できなかった」
知久「思い出を残すのが大好きな詢子さんが、子供の写真を残さないわけがない」
杏子「っ!」
知久「だが、娘は娘だ。うちの家族を不幸にはしない」
知久「経過はどうあれ、杏子は僕の娘だ。甘えていいし、頼ればいい」
杏子「つまりどういうこと?」
知久「君が知っていることを全て教えて欲しい」
知久「誰も不幸にしないように善処するよ」
QB「ええい、ままよ。カクカクしかじか」
杏子「信じられねぇだろうが、事実だ」
知久「いや、信じるよ。なにせ、昨日詢子さんと話し合った結果も、魔法だったからね」
杏子「!?」
知久「QB君。まどかたちには、ぼくらがその辺のシステムに気づいていないことにしてくれたまえ」
QB「いいけど」
杏子「嫌な話を聞いてる気がするな」
知久「損して得をとれ。という言葉がある。杏子ちゃんもいつかわかるよ」
おわり
大人なんだな
Entry ⇒ 2012.04.11 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
さやか「待て~!ほむパ~ン!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333288286/
推理物です
ガシャァァァン シュタッ
ほむパン「私登場」
まどか「……」
まどか「窓が……」
ほむら「まどかの愛の為に戦うラブウォリアーとでも名乗っておくわ」ファサ…
まどか「……」
ほむパン「やめて……許して……」ボタボタ
まどか「……」
ほむパン「狙った獲物は絶対に逃さないわ」ゴソゴソ
ほむパン「おっと。まどパンゲット」
まどか「……」
ほむパン「こっちのまどパンはいらないのに……」ボタボタ
まどか「……」
さやか「見つけたぞほむパン!今日こそお前を捕まえてやる!」
さやか「くぅ~。決まっちゃいましたね、私!」キリッ
まどか「……」
さやか「ごめんなさい……私もやってみたかったんです……」ボタボタ
まどか「……」
ほむパン「これでどうよ」チャッ
さやか「ややっ!?ほむパンが消えた!」
メガほむ「ふっ……」ファサ…
まどか「……」
ほむパン「あっ」
さやか「やややっ!?見つけたぞほむパン!」
ほむパン「か、返してっ」シャッ
ほむパン「レッツモーフィン!」チャッ
メガほむ「……」
さやか「ややややっ!?またほむパンが消えた!」
メガほむ「ふぅ……。危ない危ない」
まどか「……」
まどか「あなたも変態なんですか」
さやか「おっと。これは申し遅れました」
さやか「私、見滝原中学の2年生のさやかちゃんというものです」サッ ←生徒手帳
まどか「……」
さやか「すみません……何の権力もない普通の中学生ですみません……」ボタボタ
まどか「……」
まどか「……」
まどか「……鹿目ま」
さやか「鹿目まどかでしょ?部屋に突入する前に郵便物漁って確認しておいたんですよ」
さやか「どう?えらい?見直した?」
まどか「……」
さやか「コナンはいつも好き勝手漁ってるじゃん……」ボタボタ
まどか「……」
ってのはまどかにぼこられてんの?
さやか「さんを付けろよデコ助野郎」
まどか「さやかちゃん」
さやか「は、はい。何でございましょう」ボタボタ
さやか「え?でも……ここには私達三人しか……」
メガほむ「……!ま、まさか……」
さやか「何がまさか何です?ほむパンに似ているメガネのあなた!」
メガほむ「まどかは……私達の中の誰かがほむパンだと言っているのよ……!」
さやか「な、なんだってぇーーー!?」
まどか「……」
さやか「危うく騙されるところだった……!」
さやか「お前だな!?ほむパンは!」ビシィ
メガほむ「違うわ」
さやか「じゃあおま」
まどか「……」
さやか「まどかは違うな。うん」ボタボタ
まどか「……」
メガほむ「私でもなく、まどかでもない」
メガほむ「なら、ほむパンはあの人しかあり得ない」
さやか「あ、あの人とは……!?」ゴクリ
さやか「……え?」
メガほむ「いや!ほむパン!」カッ ←集中線
さやか「な、なんだってぇーーー!?」
メガほむ「あらゆる証拠が、あなたがほむパンであることを証明している」
メガほむ「この状況……もはや、言い逃れることは不可能よ」
まどか「……」
メガほむ「今回は見逃してあげるわ。顔を洗って出直して来なさい」
さやか「うわああーん!」タタタタ…
メガほむ「ふっ……」チャッ
ほむパン「ちょろいわね」
まどか「……あっ」
まどか「窓ガラス代」
ほむパン「シーユーアゲイン」(・ωー )⌒☆
まどか「……」
まどか「パンツ返して。あと、窓ガラス弁償して」
ほむパン「こ、こっちのまどパンも癖になりそう……」ボタボタ
第一話 終
まどか「今日も疲れたなぁ」
まどか「お風呂お風呂」ゴソゴソ
まどか「……」
まどか「パンツ減ってる……」
まどか「ほむパンちゃん……?」
ほむパン「ふむふむ。タンスに空いた不自然なスペース」
ほむパン「ふむ。パンツ泥棒の仕業か」
ほむパン「……」
ほむパン「密室……『不可能犯罪』ね……」
まどか「……」
まどか「なんでほむパンちゃんが私の部屋にいるの」
ほむパン「『愛ゆえに』」
ほむパン「……といったところかしら」
ほむパン「ふっ」ファサ…
まどか「……」
ほむパン「住居不法侵入です……」ボタボタ
まどか「……」
まどか「どうやって入ったの」
ほむパン「奇跡が起きたのよ」
ほむパン「愛のね」ファサ…
まどか「……」
ほむパン「こっそり作ったスペアキーを使いました……」ボタボタ
まどか「いつの間に……」
ほむパン「誰!?」
さやか「事件とあらば、即参上!」
さやか「見滝原の超絶美少女超絶天才超絶中学生超絶名探偵さやかちゃんとは、私のことだ!」
さやか「くぅ~。決まっちゃいましたかね、私!」
まどか「……」
さやか「学習能力皆無の超絶お馬鹿なさやかちゃんでごめんなさい……」ボタボタ
まどか「……」
ほむパン「しつこいとっつぁんだこと」
さやか「……」
さやか「……と、言いたいところだけど」
ほむパン「ん?」
さやか「まどか。私が来たからには、もう大丈夫」
さやか「盗まれたまどかのパンツは、私が必ず取り返してみせる!」
ほむパン「……ふっ」
ほむパン「あなたのそういうところ……嫌いじゃないわ」
まどか「……」
まどか「……ありがと」ボソボソ
さやか「あ!依頼料は10万でいいよ!」
まどか「…………」
さやか「調子こきました……許して下さい……」ボタボタ
まどか「……」
さやか「鍵は外から開けることは不可能……」
さやか「窓ガラスも割れていない……」
さやか「まどかの帰宅時に部屋に居たのはほむパンだけ……」
さやか「犯人はどうやってまどパンを盗んだんだ?」
ほむパン「謎ね」
まどか「……」
ほむパン「きゃっ///」
まどか「ほむパンちゃんのポケットに入っていたこれは何?」
ほむパン「さあて。何かしらね」
まどか「……」
ほむパン「まどかの……パンツです……」ボタボタ
まどか「……」
さやか「そして、帰宅するのが早かったまどかと偶然鉢合わせしてしまった」
さやか「これが今回の事件の全容か!」
さやか「まどかのパンツを盗んだのは……ほむパン!お前だな!?」ビシィ
ほむパン「違うわ」
さやか「違うのか……。じゃあ誰だろう……」
まどか「……」
さやか「そうだ!なぜだ!?」
さやか「犯人じゃない奴が、まどかのパンツを持っている筈がない!」
ほむパン「偶然よ」
さやか「だってさ」
まどか「……」
ほむパン「そして、私は犯人じゃない。もちろん、まどかでもないわ」
ほむパン「ならもう……犯人はあの人しかあり得ない」
さやか「い、一体誰が犯人なんだ……!?」ゴクリ
さやか「……え?」
ほむパン「あなたが真犯人なのよ……!」カッ ←集中線
さやか「な、なんだってぇーーー!?」
ほむパン「残念だわ。立場は違えど、あなたとは分かりあえると思っていたのに」
まどか「……」
さやか「ここで捕まったら、あのワカメ女に恭介盗られちゃう……!」
ほむパン「私も鬼じゃないわ。二度とこんなことをしないと約束できるのであれば、見逃してあげる」
さやか「約束します!だから警察だけは勘弁してください!」
ほむパン「……行きなさい」
さやか「ほむパン……!恩に着るよ!」タタタタ…
ほむパン「ちょろいわね」
まどか「……」
ほむパン「シーユーアゲイン」(・ωー )⌒☆
まどか「……」
まどか「……」
ほむパン「こ、これを求めて私はここに来るのかも……」ボタボタ
第二話 終
まどか「……」
ほむパン「ぐぉぉ……」ボタボタ
まどか「……」
ほむパン「え?あっ」
ほむパン「あの、その」
ほむパン「………………」モジモジ
まどか「……」
ほむパン「でも……そんなこと言ったら絶対嫌われちゃうし……」
ほむパン「だからせめて……」
ほむパン「…………ッ」ジワァ
ほむパン「……あなたのッ……パンツだけでもとッ……」ポロポロ
まどか「……」
さやか「お二人さん!私のことを呼んだかな!?」
さやか「くぅ~。決まっちゃいましたか、私!」
まどか「……」
さやか「空気読めなくてすみません……」ボタボタ
まどか「早く帰って」
まどか「……嫌われるかなんて、わからないじゃん」
ほむパン「……」
ほむパン「え?」
まどか「……」
まどか「……」
ほむパン「……!」
ほむパン「お願いします!私と付き合って下さい!」バッ
ほむパン「あっ!あれだけしでかしておいて、対等でいられると思う方がおかしいですよね!」
ほむパン「私をあなたの家来にしてください!奴隷でも構いません!」
ほむパン「私は賤しい雌犬でございますぅぅぅ!」ハッハッハッハッ
まどか「……」
ほむパン「は、はい!」
まどか「お友達から始めよ」
まどか「……それじゃ駄目?」ス…
ほむパン「……!」
ほむパン「駄目じゃないですッ!」ガシ
まどか「えへへ」
ほむパン「今夜はイケナイまどほむ祭りじゃあッ!」スポポーン
まどか「……」
ほむパン「ぐふぅ…………ぐふふふ」ボタボタ
まどか「……」
最終話 終
Entry ⇒ 2012.04.09 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ほむら「その……ま、まどか、あなたが好き……大好きなの……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333278176/
どうぞ!
服の隙間から指を這わせ、くすぐるように撫でていく。
身をよじらせるほむらちゃんは、空き教室の壁にもたれかかっていて、
その下半身は私が覆いかぶさるようにホールドしていて、身動きがしにくい姿勢になっていた。
情けなく床に手をついて、切なそうにこちらを見るほむらちゃんには、
普段教室で見ている凛々しさはなかった。
身体を重ねたくて、私はその華奢な身体にすり寄った。
身長差のせいで目の前にあるのはほむらちゃんの肩。
首筋に唇を当ててみる。
「んっ……」
小さく息を漏らして、身体を揺らすほむらちゃん。
襟元から覗く鎖骨の曲線を指でなぞる。
また高いトーンの息を漏らす。
「まどか、いじめないで……」
えへへ、ほんの少しいたずらしただけなのにな。
すっかり乱れた長い黒髪をかき上げて、柔らかく笑う。
私はそれに応えて、照れ隠しの笑いをして、また身体を重ねた。
口数が少なくて怖いときもあるけど、面倒見が良くてしっかりしてる。
暁美ほむらはそんな人だった。
私は得意な科目はないし、運動も得意とは言えない。
取り立てて特技があるとも言えないし、人望のある性格をしているとも思えない。
私とほむらちゃんは正反対の存在だった。
それは突然だった。
ほむらちゃんが転校した当日、私が一人で委員の仕事を済ませていたときに彼女は現れて、
何の予告もなく、私は告白を受けた。
教室で見たほむらちゃんは、やや冷たくも感じるほどの無表情で、それを崩すことはなかった。
そういう委員長タイプの人なのかなと思っていたけど、
このときのほむらちゃんはどこにでもいる女の子らしい表情をコロコロと浮かべていて、
どことない安心感を抱いた。
夕日よりも頬を赤く染めて、思いの丈を告げるとほむらちゃんは返事を待たずに走りだした。
次の日、教室で会ったほむらちゃんは他の人にするのと同じように私に挨拶をするだけで、
期待していた話の続きや、進展を匂わせるアプローチは放課後になるまで訪れなかった。
放課後、やはり一人で委員の仕事を処理しているときにほむらちゃんは現れた。
昨日よりは冷静なのか、その表情は教室のときとあまり違いはなかったと思う。
ほむらちゃんは、返事はいつでもいいから、気持ち悪かったらそう言ってくれていいから、困らせてごめんね。とだけ告げて、
また昨日と同じように立ち去ろうとした。
女の子同士の恋愛なんて考えた事もなかったし、そうでなくても恋愛なんて私にはまだもったいないものだと考えてた。
けど、ほむらちゃんが私に見せる姿は、まるで漫画に出てくる気弱な女の子のようで、
私は自然と呼び止めて、友達から始めようと、そう答えた。
友達になって、初めての印象はこれだった。
教室では口数が少なくて、事務的に物事をこなせるほむらちゃんで、
私の前ではいじらしくて、整った大人らしい顔とは似つかわないほど可愛らしい。
どっちが本当のほむらちゃんなのかは、今でも自信がないことがある。
けど怖い人ではないなと、心を許し始めたのはこの頃だ。
ほむらちゃんの可愛さというのは、言葉では説明しにくいけど。
一緒に帰りたいのに約束をとりつけるのはできなくて、だから私が帰るまでずっと待ってて、
二人で下校しているときも、初めは声には出さなくても顔が喜んでるんだけど、
すぐに言葉につまって、困ってるような顔でチラチラと私を見てくる。
そんな小動物みたいな可愛さ。
普段はとても器用なんだけど、自分のことは不器用。
そういう人だった。
私が友達と会話しているときも、気が引けるのか緊張するのか、それとも人見知りなのか。
ほむらちゃんの方から混ざってくることはあまりなかった。
私がおいでおいでと誘うとよそよそしくやってくる。
自分というものを積極的に出せない一面もある人だ。
逆にそういうのはあまり気にしない私は、クラスで距離を置かれがちなほむらちゃんを溶けこませようと思って、
私のグループに誘ってみたりとお節介をしてみた。
これは今でも続けている。
ほむらちゃんが転校してから数ヶ月が過ぎて、私達は友達の線をいつまでも超えることができずにいる。
けど、私もほむらちゃんも少しずつ、ゆっくりと互いを求めていて、
たまにこうして、触れ合って好意を確認しあっている。
影になっているほむらちゃんの顔はもうよく見えない。
「まどか……」
風が吹けば消えそうな声に、なぁに、と小さく応えると、
汗で湿ったほむらちゃんの手が私の頬を撫でていた。
温かい。
細く綺麗な指が私のあごを引く。
ほむらちゃんを見上げる姿勢になった視線の先には、
リードしたはいいけれど、このままキスしてしまうの……?
と不安げな顔。
もう、しょうがないなぁ。
ほむらちゃんを抱いていた両手でそっと引き寄せて、小鳥のように唇を合わせた。
それはほんの一瞬。
だけど、わわわーと慌てるほむらちゃんの顔はしばらく続いてて、私はまた愛おしくなって、
暗がりが侵食する空き教室の中で、その身体に顔をすり寄せた。
「ねえ、聞いてもいいかな」
先に言葉を発したのは私だ。
ほむらちゃんの胸元に埋めていた顔を上げる。
もう顔の輪郭くらいしかつかめなくなっている。
私の顔はまだ夕日が指しているようだ。 頭を撫でていたほむらちゃんの手は、迷うことなく私の後ろ髪へと移動している。
なるべく優しく言おうとした。
けど、もしかしたら不安そうに聞こえたかも。
私は言葉にしてから慌てて両腕に力をいれて、ぎゅっと抱き直した。
「……一目、惚れ」
少しの間のあと、言葉を探すようにほむらちゃんは言った。
本当はもっと聞きたかったんだけど、気まずそうなほむらちゃんの声を聞くと、
いじめているようで可哀想なのと、まだそこまで知るのは怖い気持ちもあって、
この話は沈黙で終わりの合図をした。
けど。
「…………まどかのことは、転校するまえから知ってたから」
その声は少しだけ教室にいるときのほむらちゃんらしさを感じた。
「それって、もともとこの町に住んでたとか?」
「……うん」
会話はそこで途切れた。
きっと小学校のときのクラスメートだったのかも知れないなと、
勝手に想像したけど、ほむらちゃんはそれ以上を語ろうとはしなかったし、
私も本当のことを聞いてしまうのはやっぱり怖くて、
時計を見れば下校時間を過ぎようとしていたし、それを理由に今日は解散することとなった。
寄り道もどちらかがわがままをいったり、過度に遠慮することもなく、順番にいきたいところを回っていた。
思い返すと私が合わせてもらっている場面が多いけど、気の合う仲なんだなと少し自慢気だった。
さっきみたいに触れ合うときは、やっぱりほむらちゃんはまだ消極的で、
ほむらちゃんの方からそれとなく誘うんだけど、最終的に先導するのは私だったりする。
恥ずかしいとは思うけど、ほむらちゃんが私を好きなら、これはおかしなことじゃないし、私は嫌とは思っていない。
そういうところもほむらちゃんらしくて好きだったし、
普段は助けてもらってるけど、二人のときは立場が変わるっていうのも仲良さそうで好きだった。
お風呂からあがると、本棚から小学校時代のアルバムを取り出した。
今日のことが気になっていた。
まだ真新しい表紙をめくって、ずらっと並んだ顔達を一つ一つ見比べていく。
一年のところから最後の集合写真までに目を通す間、
懐かしい思い出達を見つけては小学生の頃に思いを馳せる。
結局、アルバムの中にも、記憶の中にもほむらちゃんの姿はなかった。
私はもう深く調べる気はなかった。
転校初日に告白されるというものがおかしな話だった。
きっとそれとなく言い難い理由があったり、あるいは私が思い出せないほど古い付き合いなのかも知れない。
どちらにせよ、ほむらちゃんは優しくて思いやりのある人だったし、私達の関係は順調だったから、
ほむらちゃんが言う気になるまで、私から詮索するのはやめよう。
天気はよく、風も気にならない。
花粉がいつもより多く飛んでいるけど、私もほむらちゃんも花粉症ではないから大丈夫。
私達はデートに来ていた。
女の子同士をデートと言うのかは怪しいところだけど、
その日の私は小学六年生のときの発表会に買ってもらった上品なブラウスに、余所行きのときにしか出さないフリルのスカートでオシャレしていたし。
ほむらちゃんだって、ゴシックなワンピースにつま先の丸い靴を履いて、二人とも着飾っていた。
「まどかに誘ってもらうの、何度目かな……」
ほむらちゃんはいつもそう言っては嬉しそうに笑っていた。
私も、ほむらちゃんの弱いところはよく知っているから、休日は迷惑にならないくらいに誘っている。
実はこうして遊ぶのも珍しいことではない。
先週は私の思いつきで隣町のプラネタリウムに行ったし、その前はほむらちゃんの希望でアンティークショップを見て回った。
そんな私達だから、もう近場のデートスポットはおおよそ踏破していて、
ついに今日は行く宛もなくのんびりと遊ぶことが目的となってしまっている。
私は当然のように手を繋いで歩いた。
ほむらちゃんとの身長差はほんの少しだけど、並んでみると私の目元にほむらちゃんの口が来てしまうくらいは離れている。
お互いの容姿からいっても甘える役は私に見えるのだろう。
けど本当に甘えてるのはほむらちゃん、私は柄にも無くリードしてあげるのだ。
けっこう楽しい。
ひとまずの行き先をショッピングモールに決めて、駅前をのんびりと歩く。
ふとほむらちゃんのトートバックに目がいき、そこで折り畳み傘を発見した。
今日の天気はずっと晴れだったはずだけど、こういうさり気ない気遣いがほむらちゃんらしかった。
広い駐車場、子供が遊べる広場、イベント用の吹き抜けスペース、飲食店が並ぶレストラン街など、
どんな客層にも合いそうなスペックをしていた。
丁度お昼過ぎだったので、私が好きなデザートレストランに入ることになった。
屋外に設置されたレストラン街へ向かっていると、先程まで照っていた太陽が急に遮られ、
どこからともなく薄暗い雲がふつふつと湧き出ていた。
「わ、雨ふりそう、はやく行こ」
ほむらちゃんを連れて足早にレストランに入る。
禁煙席に案内され、お冷とおしぼりが配られたときには外は通り雨にやられていた。
「あぶなかったぁー」
「傘、もってきてるから平気よ」
にへらと笑う私に、トートバッグから先ほど目についた折り畳み傘を出して見せるほむらちゃん。
しっかりしてて頼れるほむらちゃんと私は、なんだか上手い具合に支えあっているように見えて、少し嬉しかった。
しばらくしてテーブルにチョコバナナパフェと抹茶パフェが並んだ。
私もほむらちゃんもおなかが空いたら甘いものを食べる派だった。
二つのパフェはその証拠。
私はあつあつのホットケーキにバニラアイスとチョコチップなんかいいな、と思っていたんだけど、
ほむらちゃんがチョコと抹茶のどちらにしようか、割と真剣な表情で悩んでいたものだから、
一つずつ頼めばいいよ、と私がチョコバナナを受け持つ形になっている。
私のホットケーキは気まぐれみたいなものだから、むしろこうやって半分ずつ分け合えるのも仲良さそうで好きだ。
「ん……っ」
ほむらちゃんは何かにつけて恥ずかしがる。
案の定食べているところを見られるのも恥ずかしいようで、私がいじわるで見つめていると食べにくそうにしてしまう。
「あ、あげないから」
頬を赤くして目を逸らしたほむらちゃんが、不意にそんなことを言ってきた。
どうやら一番上の抹茶アイスだけはとられたくないらしい。
思わず笑ってしまう。
私はスプーンにチョコアイスと生クリームをすくって、ほむらちゃんの方へ。
「あーんして」
「っ……」
やだなぁ。 そんなに反応されたら私が恥ずかしくなっちゃうよ。
「はやく、落ちちゃうよ」
観念してスプーンを口にする。
もじもじと照れるほむらちゃんがいじらしい。
人前でなければ、甘やかしてしまいそうになるくらいだった。
「……まどかも、ほら」
今度は私が抹茶を食べさせられる番らしかった。
ごめんね、ちょっとは恥ずかしいんだけど、あんまり抵抗ないんだ。
差し出された抹茶アイスは、和風なのにクリームの甘さがあって絶妙だった。
ショッピングモールの中に戻って、順番にそれぞれの行きたいお店を回って、
あれがほしいこれがほしいと言いつつも、財布の中に落胆したりして、半分冷やかしを楽しんだ。
「少し、座らない?」
言ったのはほむらちゃん。
およそ一時間ほどお店巡りをしていて、休憩するには丁度いい頃合いだった。
こういうときに私は調子に乗って遊びまわって、あとあと体調を崩すだめな子だったけど、
ほむらちゃんの機転の良さのおかげで、二人のときは不思議とそういうアクシデントが起こらない。
広場の近くにあるベンチに腰掛ける。
ほむらちゃんも並んで座るんだけど、ちょっと隙間があったから私からすり寄ってあげる。
恥ずかしそうに笑うほむらちゃんが見れて嬉しい。
言葉につまるとぎこちなくなるのは、今でも同じだった。
私はもともと話し上手じゃなかったし、ほむらちゃんはどちらかと言うと言葉がなくても嬉しそうにしてくれるから、
無言のまま二人の体温の交換をするだけで幸せになれる私達だった。
やがてしびれを切らした私は、さっき買ったシュシュをほむらちゃんにつけてみたりして遊び始めた。
「まどかと一緒にいると、楽しい」
言葉の次にそっと抱き寄せられる。
周りの雑音に消え入りそうな声が耳元で響いて、少しだけ積極的なほむらちゃんに私は身を任せた。
「ほむらちゃん……」
用はないけど、名前を呼ぶ。
これが私の甘え方だった。
好きな人の名前を呼んで、呼んで。 好意と存在を確かめて、愛しく思う。
なんだ。 やっぱり、とっくにほむらちゃんを好きになってたんだ……。
ほむらちゃんに付き合って図書室で放課後を過ごすことにしていた。
本を読むとき、ほむらちゃんは眼鏡をかける。
私はその姿を見るたびに、言われもない既視感を抱いていた。
やっぱり古い知り合いなんだろうか。
隣に座るほむらちゃんを見る。
視線に気づいて慌てる仕草が可愛かった。
「ねえ、転校してくる前はどこに住んでたの?」
読書を一段落しているほむらちゃんになんとなしに疑問をなげた。
私は他愛のない世間話くらいにしか考えていなかったけど、ほむらちゃんは表情を変えずにしばらく悩んで、
「今と同じ家」
とだけ、ぶつ切りに答えた。
私は続ける。
「もしかして、小さい頃に私と会ってた……のかな」
その返事は返ってこなかった。
そんなところ、とはぐらかすほむらちゃんの目から、かすかに拒絶の意が読み取れたし、
以前にも教えてもらえなかったのだから、触れられたくない記憶があったりするんだろう。
けど、私の疑問はそれほど時間をかけずに解消されることになる。
うん、とあっけらかんに返した私は、言われた通りに教室で宿題のプリントを鞄にしまったところで疑問に思った。
私がプリントを机に入れっぱなしにしていたのを、どうして知っていたのだろう。
今までの記憶の中で積み重なっていた疑問達が重なり合っていくのがわかる。
ほむらちゃんは、知らないはずの事をたくさん知っている。
私の家の場所。 私の家族。 私の誕生日。 私が家を出る時間。
もっと、もっとある。
私の趣味。 私が好きな食べ物。 私がされると嬉しいこと……。
そして何より、私は何も説明していなかったのに、
『私が委員である事をはじめから”わかっていた”』
記憶の隅に追いやっていた疑問と矛盾の正体が途端に見え隠れしだし、私の胸は大きく跳ねた。
私は、何か大切なことを忘れている。
全身から汗がふきでて、制服が湿っていく。
何かとても大切なことがあって、やっと思い出せそうなのに、
なのに、その記憶がない。
思い出せないんじゃなくて、そのキッカケになっている違和感みたいなものも、感じるだけで見つからない。
「ほむらちゃんなら……何か知ってる」
この時ばかりは自分の勘が正しかった。
私の独り言を聞くと、教室の外で待っていたのであろうほむらちゃんが私をじっと見ていた。
いや、その目は睨んでいたといった方が近いかも……。
その声は震えていた。
睨んでるように見えた目は、怯えている目だった。
ほむらちゃんはフラフラと私に向かって歩いて、すがりつくように抱き崩れた。
袖を掴んでる手を掴んで、それから私も同じように床に座って抱きしめた。
原因はわからないけど、こんなほむらちゃんは見たくないから……。
背中をさすると、くすんと泣き声がした。
「ほむらちゃんは知ってるんだよね。 私が知らないこと」
私の言葉に、ほむらちゃんは「なんで気付くの」と繰り返し言い続けた。
涙声は噛み締めるような声にかわり、やがて喉を枯らした声へと変わった。
「ほむらちゃん教えて、私ぜったいにほむらちゃんのこと嫌ったりしないよ」
涙のたまった目元に、優しくキスする。
どうして、こんなに泣いているのだろう。
どうして、気付いたらだめなんだろう。
私はなにに気付いたのだろう。
たくさんの疑問が渦を巻いて、私は思考を手放す。
いまは私の腕の中で泣いてるほむらちゃんを助けてあげたい。
幸い、教室には誰も来ないし、辺りは無人だった。
力任せに抱きしめたり、おでこをくっつけてみたり、色々してみた。
ようやく落ち着きつつあるほむらちゃんは、泣きそうな顔で。
「…………驚かないで聞いて」
とだけ前置きした。
私達は全員で五人の魔法少女だった。
私達の使命は最悪の魔女『ワルプルギスの夜』を倒す事だったわ」
「そいつは強くて、私達は何度も負けた。
けど時間を戻す魔法で私だけは何度も戦いを挑んだ。
繰り返される時間の末、『ワルプルギスの夜』は倒されたわ。」
「私ではなく……鹿目まどか、あなたが倒したのよ」
ほむらちゃんは真剣だった。
話の内容はとてもついていけなかった。
ついていけないし、一度に言われても理解がおいつかない。
だけど、話の途中で既視感が私を襲った。
見た事のない記憶がふつふつと湧き上がった。
青い髪の女の子、黄色の髪の先輩、赤い髪の女の子。
そして……ほむらちゃん。
「あなたは魔法少女になった。
けれど、あなたの願いを叶えるには、あなたが世界の一部となって、消えるしか……なかったのよ……」
そんなこと、言われてもわからない……。
だって、だったら、私は一体誰なの……?
「じょ、冗談……だよね?」
「冗談で言うわけないでしょ!
まどか……私が転校する前日のことを思い出せるの?」
また、涙を溢れさせていた。
手放した思考をたぐり寄せながら、ほむらちゃんの涙を拭いてあげた。
ほむらちゃんが転校する前の記憶。
小学校の記憶はいくらでも出てきた。
けど、中学にあがってから、ほむらちゃんに出会うまでの記憶が私の中にはなかった。
ほんの数カ月前の記憶が、穴が空いたように抜け落ちている。
「う、うそだよ……私は……なんなの?」
私の声は驚くほど震えていた。
ほむらちゃんを抱く腕に力が入る。
こんな時でも、ほむらちゃんと繋がると心が落ち着いた。
「……あなたは、まどかが私のために作ってくれた、もう一人のまどかなのよ」
「私のわがままで生まれてしまった、もう一人のあなたなの……っ!」
喉を潰すように言葉を吐き出して、後は念仏のように、ごめんなさい、と繰り返していた。
私が、作られた、もう一人。
「世界の一部になったまどかは、世界中から自分の記憶を消したの。
けど私だけは消せなかった。
それを知って、苦しんでる私にあなたを送ってくれたの」
可哀想なくらい、ほむらちゃんは震えていた。
顔はくしゃくしゃになって、目は赤く腫れている。
自己犠牲のようにごめんなさいを繰り返す彼女を、私は撫で続けた。
ほむらちゃんの話は不思議と実感があった。
身に覚えのない話なのに、私の空いた記憶に、まるでパズルのピースのように綺麗にはまり、渦巻いていた矛盾が解消されていくのがわかる。
「……思い出したよ」
僅か、ほんの僅かだけど、私がほむらちゃんとやってきた事。
魔法少女の事、魔女の事、インキュベーターの事。
ほんの少しずつ、断片のように一つずつ記憶が埋まっていった。
長くて、細い髪を撫で付ける。
「ほむらちゃん……あやまらないで」
頭の中に、たくさんの記憶が絵となって巡って、その一つ一つが意味あるものになっていく。
子供のように泣きじゃくる顔を、伝う涙を、唇でぬぐう。
まだ全部じゃないけど、ほむらちゃんのことはたくさん思い出したんだよ?
あの頃は怖いなって思ってたけど、こんなに可愛かったんだね。
もっと早く知ってたら、あの頃から私達は仲良くなれてたのにね。
もし、まだ世界に魔法があるなら。
ほむらちゃんの苦しみを、ほんの少しでも幸せに変える魔法をください。
叶えてよ……。 インキュベーター。
『もう叶ってるじゃないか。 鹿目まどか』
姿はどこにもなかった。
幻聴?
ううん……。
そっと、おでこにキスをした。
「泣いちゃだめだよ、また会えたんだもん」
目を真っ赤にして、ほむらちゃんは私をじっと見つめていた。
うさぎさんみたいだよ?
えへへ。
「全部思い出したんだ。
ほむらちゃんだけ苦しい思いをさせてごめんね……。
……約束通り、もう一人じゃないよ。
世界中どこにいても、私はほむらちゃんのそばにいるよ。
だって、魔法少女だもん。
ほむらちゃんを幸せにする、魔法少女だよ」
泣いてしまいそうになるのをこらえて、いっぱい笑顔を作った。
窓にうつる私が、一瞬だけ魔法少女の衣装を着ているように見えた。
「うん」
「あれは鹿目まどかであって、君じゃない。
君は暁美ほむらの愛を受けてはいないのに、本当にこれでいいのかい?」
「へへっ。 いいんだよ、これで」
「もう誰も絶望しなくていい……。
ほむらちゃんも、一人で悲しまなくていい」
----------------------------
今日も、私とほむらちゃんは一緒だ。
ほむらちゃんは今も魔法少女の役目をこなしていて、たまに会えないこともあるけど、
私はそれもわかってあげられる。 だって元魔法少女なんだから。
これからも、ううん。
私達はやっと中学三年生を迎えられるんだ。
ここから始まる。
私達の未来、命をかけて守った、ハッピーエンドのつづき。
もう、魔法少女は絶望しない。
fin
…本当にそれでいいのか女神まどか
こういう切ないの大好物よ
素晴らしかった
Entry ⇒ 2012.04.06 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
まどか「ほむらちゃん、ごめんなさいは?」
http://hayabusa.2ch.net/news4vip/kako/1333/13331/1333119846.html
まどか「次は体育だね。さやかちゃん、行こうか」
さやか「おーう!今日のバスケはさやかちゃんがハットトリック決めちゃいますよー!!!」
まどか「さやかちゃん・・・それサッカーだよ」
さやか「え?そうだっけ、えへへ・・・」
ほむら(相変わらず美樹さやかはアホね・・・それに比べてまどかはかわいいし聡明だし賢いし愛くるしいわ)ハァハァ
まどか「じゃあ体育館へゴー!ウェヒヒ、楽しみだね!」トコトコ
ほむら(さてそろそろ・・・まどかの脱ぎたて制服の芳醇な香りに包まれようかしら!!!)ガタッ!
ほむら「この辺りにまどかの慎ましいおっぱいが鎮座していたのね・・・ペロッ!これはまどかの汗の味!!!」
ほむら「ああ芳しい!!!まどかの匂いがするわ!!!そういえば汗っておしっこに近い体液らしいわね」ぺろぺろハァハァ
ほむら「スカートのポケットになにかあるわね・・・・・・こ、これは!!!まどかのハンカチ!!!!!」
ほむら「私のまどか手帳によればまどかは今日9時14分にくしゃみをしたときにこれで口を塞いだわ・・・まどからしい健気な配慮ね」
ほむら「味見してみましょう・・・んむぅ・・・くちゅ・・・まどかの味・・・まどかの口膣を犯してる気分だわ!!!ほむぅ!ほむぅ!!!」チュパチュパ
さやか「さーて、帰りの購買で何買って行こうかねー」
まどか「んもう、さやかちゃんったらまだ授業始まってもいないのに・・・・あ・・・あーーー!!!!」
さやか「ど、どうしたのさ急にでっかい声出して・・・」
まどか「いっけなーい!お財布忘れちゃった!戻らなきゃ!!!」
さやか「うえーめんどくさい・・・100円くらいなら貸せるけど?」
まどか「マミさんにカレー弁当頼まれてるから足りないの!!!今から取って戻ってくるから先行ってて!」タタタ・・・
教室
まどか「ん?教室に人の気配が・・・誰だろう、ちょっと覗いてみよう」コソコソ
ほむら『・・・・はあっ、はあっ!やっ!あんっ!!ま・・・まどかああぁぁ!!!』スリスリスリ
まどか「」
ほむら『駄目よまどか!!!そんなとこ・・・ひうっ!?いやああああ!!!
しゅごいのおおぉぉぉ!!!!もぐもぐっ!』コスコス・・・
まどか「ひ・・・ひどいよ・・・こんなのってないよ・・・・」ガタッ
ほむら「だ、誰なの!!!」バッ!
まどか「や、やめてよほむらちゃん!私の制服嗅いでパンツをこすり付けながら
ハンカチ食べつつ半裸で銃を構えないで!!!」
ほむら「ま・・・・・ど・・・か・・・・?」
まどか「銃を下ろして・・・ほむらちゃん・・・サイテーだよ」
ほむら「」
こんな形で知りたくなかったな・・・ほむらちゃん、ごめんなさいは?」
ほむら「ほ、ほむぅ・・・」
まどか「ごめんなさいは?」
ほむら「申し訳ございませんでした・・・」
まどか「で、ほむらちゃんは何をしたことを謝ってるのかな?
自分の口で言ってみてよ。ちなみに私は全部見てたから」
ほむら「そ、それを言わなきゃ許してくれない・・・の?
(天使のように心優しいまどかならこのへんで許してくれるわよね・・・?)」チラッ
まどか「・・・・ほむらちゃんは今、私に質問できる立場なのかな?私のお願い聞いてほしいな」ニッコリ
ほむら「あの・・・・・・ま、まどか?」
まどか「あのねほむらちゃん、私怒ってるんだよ・・・
ストーカー行為は黙認してたけど、服とかにそういうことされるの・・・気持ち悪いよ」
ほむら「!?」
まどか(・・・今回は私が目撃者だからいいけど、
こんなの他の人が見たら絶対退学処分だろうし・・・)
まどか(ホントはちょっと叱って許すつもりだったけど、
ついハシャイジャッテ収集がつかなくなってしまったよ・・・こ、こうなったらノリで演じきらないと!)
ほむら「き、気持ち悪い・・・ですって・・・・・ま、まどかに嫌われた・・・・もう死のう・・・・」チャキッ
まどか「教室で脳漿を散らすのはよくないよ!?やったこと全てを正直に話せば許してあげるよ」
ほむら「ま、マドカァー!!!」
まどか「・・・・でもほむらちゃんがきちんと謝らないと
今後は変態異常性癖者として接するよ?目すら合わせてあげないから」
ほむら「わ、わかったわ!まどかの慈悲を無駄にしない・・・全ての罪を打ち明けるわ」ガタガタ・・・
まどか(・・・あ、あれ・・・?なんかゾクゾクするかも・・・ほむらちゃんを苛めてると)
まどかのハンカチを食べながらまどかの机でお、お・・・お馬さんごっこしてたわ・・・///」
まどか「」
ほむら「ハンカチを食べていたのはまどかのくしゃみによる唾液成分が含まれていたからよ・・・
ついでに白状するとまどかが風邪をひいたときに着けてたマスクもペロペロ済みだから」
まどか「そ、そうなんだ・・・それはひくよ」
ほむら「こ、これだけよ」
まどか「・・・お馬さんごっこなんて言ってごまかせると思った?
私の机の角に付いてるえっちな匂いがする汁は?」ヌルッ
ほむら「~~~~~っ!///」
まどか「このほむ汁はなんなの?私の机で何をしてたのか具体的に言ってみてよ」ネトネト・・・
ほむら「ま・・・まどニーです・・・」
まどか「まどニーってなぁに?ちゃんと私にも分かるように説明してほしいな」ニッコリ
ほむら(うぅ・・・まどか絶対分かってて言ってるわよね・・・)
まどか「ふーん、そうなんだー・・・何を想像してたのかな?」ニヤニヤ
ほむら「な、泣き喚くまどかを押し倒して強引にパンツを脱がして・・・
そのあとドSに目覚めたまどかに犯される逆レイプ展開を妄想してたわ」
まどか「ほむらちゃんって私を護ってくれる人じゃなかったのかな?
どうしてそんなひどい事を考えるの?」
ほむら「まどかのことが好き・・・だからよ」
まどか「・・・えっ!?」
ほむら「ホント言うとかわいすぎて縛り付けて監禁したいくらいなの。
ワルプルギスの夜に世界が滅ぼされるまで・・・ね」ジュルリ
まどか「ほむらちゃん、そういうこと考えていやらしい目で私をいつも見てたんだね」ジトー
ほむら「ループするたびにワ(ryを放置してまどかとイチャつきたい誘惑に抗ってきたのよ・・・
むしろまどかの制服クンカクンカぺろぺろで済んだことに賞賛を贈るべきだわ」
まどか「やだぁ・・・ほむらちゃん最低だよぉ!!!(ほむらちゃん、告白すればヤれるんじゃないかって期待してる・・・
筋金入りの変態さんだね!だったら・・・)」ゾクゾクッ!
ほむら「」ブプッ!
まどか「きゃっ!?ほむらちゃん、真顔で鼻血出さないでよ!」
ほむら「まどか!あなたは自分が何を言ってるのかわかってるの!?
どうして自分を粗末にするの!?」ユサユサ
まどか「やだぁ♪・・・私ほむらちゃんにめちゃくちゃにされちゃうの・・・?」
ほむら「まどかはそんな尻軽ビッチじゃないもん!!!!!!!」
まどか「」
ほむら「冗談でもまどかはそんなこと言わない!!!まどかは神聖な天使なの!!!!!
アイドルなの!!!!!」
まどか「わ、私ビッチじゃないもん!!!!!勝手にほむらちゃんの理想を押し付けないでよ!!!!!」
ほむら「ほむぅ!?」
ほむら「ほむうぅ・・・まどかが優しくぶったぁ・・・・ぐすん」
まどか(手加減無しのフルスイングにするべきだったかな・・・
あ、そういえばマミさんのカレー弁当忘れてた)
まどか「ほむらちゃん、お昼にカレー弁当買ってきて」
ほむら「わかったわ!そ、それで許してくれるの・・・!?」
まどか「何か言った?よく聞こえなかったな」ニッコリ
ほむら「は、はい・・・買ってきます」ショボーン
まどか(・・・ふぅ、なんとか演じきれたね・・・今日はこの調子でいかないと。
でも絶望顔のほむらちゃん、ちょっとイイかも)ドキドキ
まどか「ほむらちゃんにいやらしい目で見られるのが嫌なので今日は見学します」
先生「あ、暁美さん!?何かしたの、鹿目さんに?」
ほむら「ま、まどかは機嫌が悪いだけです・・・ね、まどか?」チラッチラッ
まどか「・・・・・ふんっ!ほむらちゃんなんて知らない!べー!っだ!」タタタ
先生「困ったわね・・・」
ほむら「・・・実を言うとですね、鹿目さんは生理が重いらしくて・・・」
先生「恥ずかしくて言い出せなかったのね。それじゃ仕方ないわ」
ほむら(あ゛あ゛あ゛ああ!!!私のせいなのに嘘までついてしまったわ・・・
初潮を迎えていないまどかを汚してしまったし・・・)
さやか「・・・まどかのやつもう始まっちゃってたんだー!私全然気付かなかったよー、
いつも一緒にいたのに・・・ほむらはさすがまどかの保護者ねー」
ほむら「うっ、いたの美樹さやか・・・ま、まあそんなところよ(うぅっ、良心の呵責が・・・)」ズキズキ
さやか「やったーお昼だー!」
ほむら「買ってきたわまどか!ほら食べて!」ポスッ
まどか「ありがとホムラチャン!はいマミさん!カレー弁当です」
マミ「ありがとう鹿目さん・・・と暁美さん?後輩をパシらせるみたいで嫌だったけど
手が離せなかったから助かったわ。はい350円」チャリーン
まどか「ウェヘヘ・・・もうけ」
ほむさやマミ「」
マミ(鹿目さんにお金渡しちゃったけど買ってきたの暁美さん・・・よね?
先輩としてここは一言いっておかないと・・・!)
マミ「鹿目さん!そのお弁当代は暁美さんに払うべきなんじゃないのかしら?」
まどか「チッ・・・あ、忘れてたー・・・はい、ほむらちゃん」チャリーン
ほむら「ほむっ」
さやか「んもー、ほむらに代わりに買ってきてもらったのね。
まどかったら忘れっぽいんだからー」
マミ(舌打ちが聞こえたような・・・いやいや、
鹿目さんはいい子だからそんな悪心は持っていないわ!きっと空耳よ!)
ぱくぱくもぐもぐ!(とりあえず話を逸らしたいわね・・・)」
さやか「わたしのおかずは焼肉よ!これが楽しみだったんだー♪」
まどか「・・・ジュルリ」グーキュルル・・・
ほむら(ああっ、まどかはお腹の音すらキュートね・・・
ってかまどかはお弁当食べないのかしら)チラチラ
まどか「・・・・」ニコッ
ほむら「ま、まどか・・・!(笑いかけてくれたわ!許してくれたのね!)」
まどか「ほむらちゃん、焼肉スペシャル弁当買ってきてよ。2分以内に」チャリン
ほむら「え」
まどか「はやく」
お金も足りないし・・・それに鞄にお弁当入ってたじゃない」
まどか「それがどうしたの?・・・というかどうしてほむらちゃんは私のお弁当事情を知ってるの?」
ほむら「い、行ってきます」ダダッ!
まどか「やったーほむらちゃんにおごってもらっちゃったー♪ウェヒヒヒヒ!」
マミ(おごりとは違うような・・・やっぱりいじめ?パワハラ?はよくないわね)
さやか「転校生は太っ腹だねー、胸はないけど」
マミ「鹿目さん・・・放課後ちょっとお話があります。付き合ってちょうだい」
まどか「いいですよー」
マミ(何か弱みを握っているのかしら・・・こんなことやめさせないと!)
まどか(うぅ・・・私どんどんほむらちゃんに辛くあたってるような・・・
でもこの感じ、快感・・・かも)ゾクゾクッ!
マミ「鹿目さん、どうして呼ばれたのかわかるわよね?」
まどか「・・・ほむらちゃんのことですよね?」
マミ「そうよ。自覚はあったみたいね・・・いったいどうしたのよ、
あんなに仲がよかったのに」
まどか「私(の机)・・・ほむらちゃんに汚されちゃったんです」
マミ「」
まどか「私はそんなことほむらちゃんにされるのは嫌だったから怒ってるんです」
マミ「暁美さん、ついに手を出しちゃったのね・・・い、痛かった?
どんな感じだったの?」
まどか「はい、あんなことされて・・・(心が)痛かったです。
あとぬるぬるした汁をいっぱい(机に)付けられました」
マミ「・・・す、すごいのね・・・女の子同士って///」
まどか「?? ・・・・でも大事になるから口外しないでくださいね!
一応あれでも友達だし」
マミ「わ、わかったわ!私はあなたの味方だから・・・
鹿目さん、またなにかやられたら相談してね?」
まどか「もちろんです!」
>あれでも
>あれでも
まどか「はー、さすがマミさんって感じだったなー。
どっかの誰かさんと違って私を護ってくれるみたいだし」
ほむら「ま、まどかぁっ!」ガラッ
まどか「ほむらちゃん!?」
ほむら「まどかに話しておきたい事があるの」
まどか「何?私の脱ぎたてパンツが欲しいって?
・・・はい、これあげるからもう帰って」ぬぎぬぎポーイ
ほむら「ち、違うわよ!」シマイシマイ
まどか(うわぁ・・・ポケットに入れたよ)
ほむら「・・・話をさせてもらうわね。私がこうしてまどかに固執するのは
私の生きる理由がまどかだからよ」ダクダク
まどか「ほ、ほむらちゃん、パンツが嬉しいのはわかったから鼻血は止めてよ・・・
はいティッシュ」
ほむら「ありがとう・・・まどかは優しいのね」
ほむら「かくかくしかじか・・・インキュベーターが云々で・・。
これまでいくつもの並行世界を見てきたわ。
まどかを救えなかった度にまた時間遡行を繰り返した」
まどか「なんかもう私って残機制みたいだね・・・スマブラみたい」
ほむら「・・・魔女化しかけたまどかにお願いされて
あなたを殺めたこともあったわ・・・ごめんなさい・・・まどか・・・」ポロポロ
まどか「ほむらちゃん・・・私覚えてないよ。ほむらちゃんの話は信じるけどさ、
もう謝らないでいいから・・・ね?」
ほむら「まどか・・・!あなたは優しすぎるわ。
他の時間軸のあなたを救えなかった私を責めるべきよ」
まどか「いいよ別に・・・話してくれてありがとう。ほむらちゃんにとっての私はいっぱいいるみたいだね、
気付けなくてゴメンね」
ほむら「マドカァー!!!」
まどか「・・・・でも、私にとってのほむらちゃんは目の前にいるスカートのポケットが
パンツで膨らんだ変態みたいなほむらちゃんだけなの」
ほむら「」
まどか(だからほむらちゃんさえ無事でいればいいの///・・・・・・って!なんで言えないかな、私!)
パンツもぐもぐするもん!!!!!!!!!!」
まどか「うわっ、ほむらちゃんが幼児退行しちゃった・・・ひくわ」
ほむら「まどかのドSー!!!」カチッ
まどか「」ピタッ
・・・・・・
まどか「あ!?ほむらちゃんがいない・・・あ、あれ?私のブラジャーがないよぉ!?」
まどか「なにこれ・・・メモ?なんだろ」カサッ
ドSで愚かなまどかの下着は、いただいた。
かえしてほしけりゃ、下着をよこせ。
ワッハッハッ キャプテン ほむらより
まどか「んもおおおおおおぉぉ!!!!何考えてんの!!!!!」ビリィ!!!
ほむら「くっちゃくっちゃ・・・おしっこの味がするわ。
あ、QB。悪いけどこれはあげないわよ」
QB「わけがわからないよ」
ほむら「どういうわけかまどかの下着を食べるたびに
ソウルジェムが浄化されていくわ・・・まどパンさえあればワ(ryも余裕ね」ムシャムシャ
QB「まどかが悲しんで魔女化しても知らないよ?」
ほむら「・・・ふん、その手には乗らないわよインキュベーター。
まどかは契約してないもの。精神的ショックを受けるだけよ」
QB「そ、それはいいんだ・・・」
ほむら「グリーフシードを集めながら下着を食べてワ(ry戦に備えておきましょう。
残念だったわねQB、あなたたちのシステムもまどパンの前では無意味ね」
QB「くっ・・・でも美樹さやかが魔女化すればまどかも契約するかもしれないよ!!!」
ほむら「上條恭介のフル勃起ち○こ写真(顔アリ)を志筑ひとみの机に入れておいたから、
多分彼女は上條恭介には告白しないわ」
QB「暁美ほむら・・・恐ろしい子」
学校
さやか「ほむら今日も来ないね・・・まどか、何か知らない?」
まどか「ほむらちゃんが目の前から急に消えたときがあって、
私は気がついたらノーパンノーブラだったの」
さやか「」
まどか「干してた下着と箪笥の引き出しの一部もなくなってたの」
さやか「ねぇ、その犯人ってさ」
まどか「・・・・ほむらちゃんだよ。私ほむらちゃんに淫乱クソビッチって言われて頭にきて、
それでほむらちゃんを変態呼ばわりしちゃったの。だからあんなことに・・・」
さやか(呼ばわりってかホンマモンの変態じゃない・・・別に問題ないじゃん)
まどか「ひぐっ・・・どうしようさやかちゃん・・・ほむらちゃんきっと一人ぼっちで
魔女と戦ってるよ・・・謝らせたいよぉ・・・ぐすん」
さやか「・・・心当たりがあるよ。最近魔女の反応が一瞬で消えてるって
マミさんが言ってた・・・多分ほむらが一人で・・・」
まどか「学校も休んでずっと魔女を倒し続けるなんて身体が壊れちゃうよ!!!
止めなきゃ!!!」ダッ!
さやか「お、落ち着きなってまどか!まずはマミさんに相談しよう」
マミ「そう・・・やはりあれは暁美さんだったのね」
まどか「マミさん!?ほむらを見たの!?」
さやか「ど、どこでよ!?まさかもう・・・」
マミ「安心して、無事よ。昨日の夜に魔女の気配がしたから行ってみたら・・・
その・・・パ、パンツを被った暁美さんがいたの」
まどか「」
マミ「超ロングレンジから確実に魔女の弱点を狙撃していたわ。
あれはまごうことなき白い(パンツを被った)死神・・・さしずめホム・ヘイヘね」ドヤッ
さやか「ねえまどか、まどかのパンツって狙撃精度を上げるアイテムかなんかなの?」
まどか「被ることを想定してないからわからないなぁ・・・」
マミ「・・・やっぱりあれは鹿目さんのパンツだったのね。このままじゃ興奮した暁美さんは
来週来るあのワ(ryに一人で立ち向かうかもしれないわ」
マミ「助太刀はするけど止める理由がないわ。あれを倒さない限り未来はない・・・
それほど勝てる見込みがない敵なの、わかってちょうだい」
まどか「そんな!?」
マミ「・・・こんなこと言いたくないけど、もしもの場合に備えて仲直りだけはしておくといいわ」
まどか「・・・・・」ブチッ
さやか「ま、まどか・・・?」
まどか「ほむらちゃんがいけないんだ・・・好き勝手して・・・私の制服でオナニーなんかするから・・・」ユラリ
マミ「お、おな・・・にー・・・?」
さやか「ちょっとまどか、どこにいくのさ!?」
まどか「マミさんお邪魔しました。ちょっとほむらちゃんに
ごめんなさいさせてきます・・・ウェヒヒ」ガチャ
ほむら「ぺろぺろ・・・まどかの下着、もう全部舐めるか食べるかしてしまったわね」
ほむら「じゃあこのまどかの膣断面レントゲン写真を参照して作ったまどホールでも試そうかしら!!!
魔法でちんぽは生やせるし!」
ほむら「まどか・・・ちんぽ生やすわよ・・・ほむっ!!!」ギンッ!
まどか『ホムラチャン・・・どうせいるんでしょ?入っていいかな』ピンポーン
ほむら「!?」
ほむら「い・・・いないわよ・・・・お楽しみ中なのに」
まどか『・・・QB、すり抜けて内鍵開けてきて』
QB『はいはい・・・』
ほむら「ちょちょちょ、今はまずいって・・・か、隠さないと!」バサッ!
まどか『ありがとうQB!もう帰っていいよ!おっじゃましまーす』スタスタ
ほむら「うぅ・・・・まどかに合わせる顔なんてないわよ!悪いけど帰って!」モゾモゾ
まどか「ううん、私は気にしてないよ。っていうか私も悪いこと言っちゃったし。
ほむらちゃんのこと、ちゃんと理解してあげたいな」
ほむら「え・・・?まどか!!!わかってくれたのね!?」
まどか「うん。だけど私の下着を箪笥の引き出しごと盗んだのは謝って」
ほむら「あ、あなたが変態みたいなほむらちゃんなんて言うから
お望みどおりに下着を盗んであげたのよ!?今更返すわけにはいかないわ」ホムホシュ
まどか「・・・・・人がせっかく下手に出たのに反省してないみたいだね。ほむらちゃん、ごめんなさいは」
ほむら「ほむぅ・・・」
まどか「・・・ねぇ、ほむらちゃんってさ、ドMだよね」
ほむら「!?」
私を救えなかったとかで言葉責め要求してきたし」
ほむら「っ!・・・それは!」
まどか「今だって私が来たらすぐ時間を止めれば逃げられたのに、こうして尋問されてる」
ほむら「だ、だって!まどかを無視することなんてできないもん・・・!」
まどか「叱られたかったんだもんね?」
ほむら「そ、そうなのかしら・・・」ドキドキ
まどか「そうだよ。だからさ、素直な気持ちでごめんなさいしてほしいな」
まどか「よくできました♪」ナデナデ
ほむら「ほむっ」
まどか「でも足りないなぁ・・・」
ほむら「ど、どうすれば許してくれるの・・・?」
まどか「どーしよっかな・・・あ、そうだ!私が今穿いてるニーソを口で脱がせてよ。
ちゃんとできたらあげるから」
ほむら「」
まどか「一般的には屈辱らしいけど変態のほむらちゃんにはご褒美だよね?
これで仲直りしよっ♪」ニッコリ
まどか「ほむらちゃんなら簡単でしょ?ほら、はやく」グリグリ
ほむら「ほむうぅんっ!?」ゾクゾクッ
まどか「ここまで走ってきたからちょっと汗かいちゃったかな・・・
ね、分かるでしょ?まど汗が染み込んでるの♪ムレムレニーソだよぉ?」グリグリ
ほむら(まどかの汗の匂いまどかの汗の匂いまどかの汗の匂いまどかの汗の匂い・・・!!!)クンカクンカ!!!
まどか「嬉しい?・・・嬉しいんだ。当然だよね、ほむらちゃんは私のパンツのおしっこの匂いで
興奮しちゃう変態さんだもんねー?」
ほむら「えっ!?」ガバッ!
まどか「お布団で隠してたでしょ、私のパンツ。でもこれグショグショに濡れてるのはなんでかなあ?」ズイッ
ほむら「~~~~~っ!!!」
ほむら「ふあぁっ!?」ビクンビクン!
まどか「え・・・・・なに・・・・これ・・・・?なにか硬いものが・・・」メクリッ
ほむら(まどか!?そ、そこはだめええええぇぇ!!!)
まどか「ほむらちゃんにおちんちんが生えてる・・・しかもおっきくなってるし・・・」
ほむら「もう終わったわ・・・私の人生」
まどか「足でグリグリされて興奮しちゃったんだ。ほんと変態さんだね・・・もう・・・」
ほむら「ひぐっ・・・うぐっ・・・・うえぇ・・・・」グスン
ほむら「・・・えぐっ、ひぐっ・・・・まどかを邪な目でしか見られない私を許してちょうだい・・・」
まどか「それでいいの。ほむらちゃんが気持ちよくなってくれれば仲直りできるし・・・だからさ」
ほむら「・・・?」
まどか「ほむらちゃんがしゃせーするところが見たいなって、思ってしまうのでした♪」
ほむら「!!??」ビクン!
まどか「うわっ、すごい!おちんちんがビクってなったよ?」
ほむら(ご褒美じゃない・・・素晴らしい時間軸だわ)ゾクゾクッ!
ほむら「んうッ!?」ビクビク
まどか「理解できないなあ・・・」コキコキ
ほむら「ま、まどかの生パンツがこんなに近くに・・・!!!」
まどか「あ、やっぱり穿いてるところのほうがいいんだ?この下・・・見たい?」ズラシ
ほむら「はあっはあっはぁっ・・・・っく!」ギンギン
まどか「だーめっ♪」スッ
ほむら「ほむぅ!?」
まどか「お仕置きされてる立場でそんなこと考えちゃだめだよ?」
ほむら「うぅ・・・」ショボーン
ほむら「ひぐっ!!!やっ、な、なんかきちゃう・・・!まどかぁっ!」
まどか「いいよ、出しちゃえ♪」グリュグリュ!
ほむら「・・・も、もうだ・・・め・・・・・ひあっ!?んうぅ・・・っ!」ビュルルッ!
まどか「きゃっ!?」パタタッ
ほむら「はーっ・・・はぁ・・・・・んくっ・・・」
まどか「・・・すごい量・・・せっかくの新品ニーソがべとべとだよぉ・・・
どうしてくれるの?これ」ゾクゾク・・・
まどか「いつもの白ニーソ売ってなかったから黒にしたのに・・・目立つし最悪だよ」
ほむら(わ、私の精液・・・まどかのニーソにいっぱいかかっちゃってる・・・)ドキドキ
まどか「ねぇ!」
ほむら「は、はい!」
まどか「舐めて綺麗にしてよ」
ほむら「え・・・これを舐め・・・る、の?」
まどか「当然でしょ。ほむらちゃんが出した汁で汚れたんだから」
ほむら「わかったわ・・・(うぅ、自分の精液を舐めるなんて・・・)」ピチャピチャ
ほむら「あまりおいしくないわ・・・でもまどかのムレムレニーソに私の匂いが染み付いていてそれはそれで・・・」ペチョペチョ
まどか「ウェヒヒ♪やっぱりほむらちゃんは変態さんだったね?」
ほむら「反論はしないわ・・・ほら、綺麗になったわよ」
まどか「ありがとうほむらちゃん!」
・・・・・・ザアアアァー・・・
まどか「あー、雨降ってきたね。わりと激しく」
ほむら「まさか・・・ワr」
まどか「それは来週でしょ?」
ほむら「そ、そうね・・・っていうかなんでまどかが知ってるのよ」
無茶はやめてよ!!!」ズイッ!
ほむら「あ、あなたには関係ない」
まどか「ほむらちゃんはどうしていつも自分を粗末にするの・・・?
ほむらちゃんを大切に想う人のことも考えてよ!!!」
ほむら「!?」
まどか「ほむらちゃんを失ったら私・・・私・・・誰を叱ればいいの!?」
ほむら「」
まどか「せっかくほむらちゃんの潜在的M思考を自覚させたっていうのに・・・
こんなのってないよ・・・」ポロポロ
まどか「うぇーん・・・ひぐぅっ・・・ほむらちゃんのバカぁ・・・!」グスン
ほむら(かわいい・・・い、苛めたい・・・!!そうかわかったわ!攻守逆転プレイね!?)ほむボタン発動中・・・
ほむら「まどか・・・あなたは愚かね。激甘よ。契約させないからどうでもいいけど、
まるで魔法少女に向いてないわ。ドジでのろまだし」
まどか「うっさいよコミュ障!!!!!!!」
ほむら「ほむううううぅん!?」ゾクゾク!ビクンビクン!!
まどか「どうしてほむらちゃんはそうなの?まだ自分の立場がわかってないの?」グリグリ
ほむら(私には大ダメージだったけど・・・まどかが元気になったからいいわ!)ハァハァビクンビクン!
QB「いつでも準備はできてるよ!!!」
ほむら「や、やめなさい!お願いだからやめて!!」
まどか「じゃあマミさんや杏子ちゃんと一緒に戦ってよ」
ほむら「わかったわよ!約束するからそいつを撃たせて!」パァン!
QB「わけがわからなsふぁbg」ベチャ
まどか「うわっ汚っ!んもおおお!!!また服よごれちゃったじゃない!!」ベットリ・・・
ほむら「ご、ごめんなさい・・・意外と飛び散るみたいねQBって」
ほむら(まどかとお泊りまどかとお泊りまどかとお泊りまどかとお泊りお泊りセックス)モンモン
まどか「変なこと期待してるようだけど・・・手を出したら契約するからね」
ほむら「うぐっ・・・わ、わかったわ」
まどか「ウェヒヒ、ありがとホムラチャン!(さーて、どんな生殺しプレイをしようかなぁ)」ワクワク
ほむら「まず服を脱ぎましょう。まどか、そこの箪笥から好きなの選んで着ててちょうだい。
私はお風呂を沸かしてくるわ」スクッ
まどか「え、何言ってんの?ほむらちゃんが脱がせてくれるんでしょ」
ほむら「」
ほむら「私が脱がす・・・って!?そ・・・それでいいのまどかは!?」
まどか「ほむらちゃんは同性の同級生の下着姿に興奮しちゃう変態さんなの?」
ほむら「っ!そ、それは・・・」
まどか「まあいいや、どっちにしたってほむらちゃんには断る権利ないもんね」ニコッ
ほむら「わかったわ・・・やらせていただきます・・・」
まどか「わーい!ほむらちゃんは優しいなぁ・・・ウェヒヒ♪」
まどか「そんなに固くならなくていいよ。裸になるわけじゃないし」
ほむら「そうね・・・まずは制服の上着を脱がして・・・と(いい匂いだわ・・・)」
まどか「・・・・」
ほむら「リボンが緩んでるしシワになってるわ・・・あとでアイロンがけしておくわね」
まどか「ほむらちゃんって甲斐甲斐しいよね。お嫁さんに欲しいなぁ」
ほむら「ななな何を言ってるの///」
まどか(この反応が見たかったんだよ!かわいい!持ち上げたり落としたりして情緒不安定にさせたい)
まどホール?ご丁寧にパッケージまで作っちゃって」
ほむら「それは駄目えええええええ!!!」
まどか「これって何?パパのAmazonの履歴にあったものと似てるけど」
ほむら「こ・・・これは!Wiiリモコン用のシリコンケースで・・」
まどか「へぇー・・・そのわりには潤滑剤が必要だったりまとわりつくような軟質素材だね」プニプニ
ほむら「・・・・・も、もういやぁ・・・やめてぇ・・・・」
まどか「見たいなー、ほむらちゃんがこれにおちんちん入れてるところ」
まどか「あ、ブラジャーないんだっけ」プリンッ
ほむら(まどかの慎ましいおこちゃまサイズながらも張りがあるおっぱい!?乳首はもちろん薄いピンク色で乳輪の色も薄くはっきりした大きさが確立されていないながらもしっかりと分相応に控えめに自らの存在を主張しているわ・・・!!!)ハァハァ・・・!
まどか「オカズ?・・・っていうのがいるんだよね?これじゃ不足かな」ぷるんっ
ほむら「や・・・やります!!!!」ソー・・・
まどか「・・・触ったら駄目だから。あまり調子に乗らないでね」
ほむら「も、もちろんよ」ピタッ
まどか(おっぱい揉もうとしてたくせに・・・)
ほむら「え・・・と、まず十分に勃起させてローションをまどホールに塗って・・・
それから入れるのよ」ヌリュヌリュ
まどか「そのあとは?」
ほむら「ひ、ひたすら擦って快感を高めるの・・・最高潮になったら射精するわ」シコシコ
まどか「なんだか情けない格好だね・・・でも気持ちよさそう。
で、ほむらちゃんは今何を考えてオナニーしてるのかな?」
ほむら「好きな人のおっぱいに決まってるじゃない・・・!
まどかのおっぱいを生で見られるなんて、もう一生ないかもしれない・・・!」ハァハァシコシコ
ほむら「はあっ、はあっ・・・んくっ!」ジュポジュポ
まどか(ほむらちゃん、目が怖いよ・・・さっきから一心不乱にオナニーしてる)
まどか「そ、そんなにいいのかな・・・こんな小さいおっぱいがさぁ」ペタペタ
ほむら「ひ、貧乳コンプレックスを持ってるまどかのかわいい仕草でイッちゃう・・・っ!
ふああぁっ!?」ビュル・・・ビュクン!
まどか「え・・・?うわっ、もう精液出ちゃったの!?」
ほむら「はぁ・・・はぁ・・・う・・・っく・・・」トローン
まどか「ウェヒヒ♪お友達のおっぱい見てしゃせーしちゃうなんて、とんだ変態さんだよほむらちゃんは」
ほむら「はーっ、はぁ・・・・とても・・・気持ちよかったぁ・・・///」くたあっ
まどか「え」
ほむら「」
詢子「さやかちゃんから聞いたぞ、こんな嵐なのに帰ってこないから心配したんだぞ・・・!」
まどか「ご、ごめんなさいぃ・・・」
詢子「お、あんたがほむらって子か。まどかが世話になったね」
ほむら「は、はい・・・(まどかとは随分性格が似てないのね・・・)」
詢子「まどかが言ってたぞ。普段しっかりしてる子だからこそ叱りたくなるってな・・・確かにそんな感じだ」
まどか「でしょ?」
まどか「ふえぇ・・・」
ほむら「げ、現状についてはスルーですか!?お義母様!」
詢子「・・・・まあほむらちゃんの女装癖は否定しないけどさ・・・立派なモノを持ってるくせに・・・
勘だけどズッコンバッコンはしてないようだから今回はお咎めナシだ・・・それと詢子だ、お義母様言うな」
ほむら「」
詢子「異性に興味があるのは自然なことだけどさ、こういうエッチごっこは行き過ぎると
セックスする流れになっちまうんだよ!せめて高校生になってからにしろ!」
まどか「うわぁ・・・それ爆弾発言だよ・・・」
まどか「い、いやー!ほむらちゃん助けて!!!ひぐっ!!」スパーン!
詢子「おらおら!ほむらちゃんと心配かけた私に謝らんかい!」ペチーン!
まどか「ご、ごめんなさい!!!ほむらちゃん!ママ・・・迷惑かけてごめんなさいいぃ!!!」パァーン!
詢子「声が小さい!!!!!」
ほむら(ど、どうしよう・・・私も詢子さんに叱ってもらいたいわ)ドキドキ
詢子「あぁん!?」
まどか(い、いいぞほむらちゃん!もっと言え!!!)ヒリヒリ
ほむら「わ・・・私がまどかさんのパンツの盗んだからこうなったんです!!!
要求を甘んじて受け入れたのは私なりのケジメなんです!」
詢子「じょ、女装癖に加えて下着収集・・・!?とんだ変態じゃないか!」
ほむら「いいえ、女です・・・このおちんちんは後付けです」ボロンッ
詢子「男性器生やした挙句同性のパンツ盗むか普通・・・よし、理解できないけどおしりぺんぺんだ!!!」
ほむら(やった!)
ほむら「ひいぃん!?ひぐっ・・・!」ウットリ
詢子「お、いいケツだ・・・張りがあって若々しいな!」スパーン!
ほむら「あひぃ・・・も、もっとぉ・・・」ウルウル
詢子「」
まどか「ほ、ほむらちゃん・・・露骨に喜ぶのはちょっと」
詢子「この歳でドMかよ・・・最近の子は進んでるわ・・・」
ほむら(・・・・うぅ、詢子さんにも嫌われてしまった・・・私はどうしたらいいの?)ジワッ
まどか「ほむらちゃん・・・」ハラハラ
詢子「・・・なぁほむらちゃん、あんたウチに住まないか?」
ほむら「え」
まどか「・・・・え?(ほむらちゃんと同居・・・!?)」ドキドキ
詢子「ワケあって一人暮らしなんだろ?まどかも喜ぶし、ウチに来なよ」
まどか「わ、私はこんな変態さんとは嫌なんだけど・・・ったあ!?」ゴン!
詢子「まどか、心にもないことを言うな」
まどか「ふえぇ・・・」
詢子「いや別に。どうしても遠慮するなら監視下に置きたいとでも言えばいいのか?
まどかに苛められないように」
まどか「し、叱ってただけだもん!!!苛めてたわけじゃないもん!!!」
詢子「まぁさ、まどかも・・・その・・・いい子を演じ過ぎていろいろ溜まってんだよ。
だからほむらちゃんを身近に置いて発散させてほしいってのが本音だ」ボソッ
ほむら「」
詢子「さっきと言ってることが逆だって?いやー、これが大人ってもんさ!
ほむらちゃんにも得があるし悪い話じゃないだろ?」
まどか「まったくもうママは・・・私はほむらちゃんが好きだから叱っててだね・・・///」
詢子「で、どうする?来るか?」
まどか(・・・ほむらちゃんが家に来てくれたら、それはとっても叱りたいなって)チラッチラッ
まどか「あ、あたりまえだよ!変態でどうしようもないほむらちゃんをわかってあげられるのは私だけだもん!」
ほむら「マドカァー!!!」ガバッ!
まどか「ホムラチャン!!!ウェヒー!!!」
詢子「まったく・・・この頑固さと口の悪さ、一体誰に似たんだか・・・」
ほむら「まどか・・・私・・・もう絶対ワルプルギスの夜になんか負けないわ!!!」ギュウウゥ・・・
まどか「・・・もししくじったら三角木馬ね」ボソッ
ほむら「の、望むところよ///」
その後ほむらが三角木馬プレイと街の平和を天秤にかけて戦ったのはナイショだ!
おわり
Sっちお泊りで濃厚な愛のおしおきも見たかったが時間が遅すぎたな
Entry ⇒ 2012.04.05 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
まどか「媚びるよ!!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333125583/
さやか「ぷんぷーん♪まどかはまだかなー」
ほむら「あら、まどかを待ってるの?美樹さやか」ヒョコッ
さやか「あっ、おはよう転校生。一緒に学校いこうと思って待ってるの」
ほむら「へぇ。なら私も待たせてもらうわ」
さやか「あたしと一緒にいたいの?」
ほむら「はっ…冗談は顔と頭と性格と身体だけにして頂戴」
さやか「それさやかちゃんの存在全部だよ…」クスン
まどか「おはよー!」テッケテケー
まどか「うんっ…ちょっと買い物してたの」
ほむら「買い物…?こんな朝早くになにを買ったの?」
まどか「焼きそばパンだよ!」
さやか「今日のおひるごはん?」
まどか「へいさやかちゃん!焼きそばパンお持ちしゃしたっ!」
さやか「?」
ほむら「!?」
まどか「へい!」サッ
さやか「わーありが…」
ほむら「まどかをパシりにするなんていい度胸じゃない美樹さやかぁっ!!」ベッキー!
さやか「ぅごあんっ!」バターン
まどか「さ、さやかちゃん!」
ほむら「もう大丈夫よまどか!悪は滅びたわ!」
まどか「ち、違うのほむらちゃん…」
ほむら「お世話になってる?美樹さやかにぃ?逆でしょ?美樹さやかはお世話される側でしょ?」
まどか「だから感謝の気持ちをあげようと思って…」
ほむら「120円の感謝…まぁ妥当だけど」
まどか「だって差し入れといったら焼きそばパンでしょ!」ムフー
ほむら「ごめんなさい。そんな常識はしらないわ」
まどか「これから私はさやかちゃんに媚びて媚びて媚びまくります!」ムフフー
ほむら「もうなにがなんだかわからないわまどか。不甲斐ない私でごめんなさい」
まどか「ほら、だってさやかちゃんは私の親友だし!一心同体だし!一蓮托生だし!」フンフン
まどか「さやかちゃんの喜びは私の喜び!」フンカフンカ
ほむら「お、落ち着きなさいまどか…そんなことしてもまどかが大変なだけじゃないの」
さやか「そうはよまほか。ふぁたしのためにむひしてくれなふていいほ」ムチャムチャ
ほむら「食ってんじゃないわよ」
さやか「ふむ」
まどか「そんなさやかちゃんを眺めて私もお得」
さやか「ふむ?」
まどか「するとあら不思議!たった120円でお二人様がお得になっちゃいます!」
さやか「えぇっ!?マジで!?」ザワッ
まどか「つまりお一人様60円っ!!格安価格ですよさやかちゃん!!」マドーン!
さやか「それは安い!!お得だっ!!」ドヨドヨ
さやか「うん。しかし天才だねまどかは…」
まどか「てぃひひ」
さやか「普段は1人で120円なのに半額になって二人とも得をするなんて…」
さやか「あれ!?なんか不安になってきた!これ大丈夫なの!?犯罪とかにならないの!?」
まどか「安心してさやかちゃん。この裏技は合法だよ」
さやか「ほっ…法律の裏をかいた作戦というわけね…」
ほむら「あなたは本当に馬鹿ね美樹さやか。救いようがないわ」
まどか「えぇー」
ほむら「えぇーじゃない。こちとら美樹さやかのためにパシりまがいのことをするまどかを見てられないってのよ」
まどか「むぉー」
ほむら「むぉーじゃない。大体日頃の感謝を物で返そうだなんて間違ってるわ。そもそも美樹さやかに感謝だなんてあってはならないわ」
まどか「じゃあほむらちゃんにも媚びるよ!!」
ほむら「ほ…む…!?」ザワッ
ほむら「……………………………………いいえまどか…感謝とは…返すものでは…な、なく…」オドオド
ほむら「友達同士なら…当然のこと…そこに貸し借りなんて…あってはならない…」オドオド
まどか「…じゃあほむらちゃんに媚びちゃだめ?」ウルッ
ほむら「大いに媚びなさいまどか」ホムホムホ
さやか「やった!転校生が寛大な心で許してくれたぞ!これで心置きなく法律の裏をつきにつけまくれるね!」
ほむら「ま、まちなさいまどか。私は食べ物なんていらないわ」
さやか「!?じゃあどうやって法律の裏をかくっていうんだ転校生!?更なる裏技を発見できたと!?」
さやか「わ、わー!まどかだけじゃなく転校生まで才気溢れる天才だったなんて!あたしは1人置いてきぼりの孤独な戦士!」
ほむら「口を閉じなさい美樹さやか。ぶん殴っちゃうわよ」ベッキー!
さやか「ぅや!いたい!ぶん殴った!」バターン
まどか「ほむらちゃん…?私どうやって媚びれば…」
ほむら「…き、今日1日…語尾に…にゃ、にゃんをつけなさい…」ホムホムホ
まどか「な…に…」
ほむら「美樹さやかに媚びれて私に媚びれないのまどか?」
まどか「うぅ」
ほむら(私ったらなんてことを言っちゃったのかしら…まどかが困ってるじゃない…)
ほむら(…私は私利私欲のためにまどかを使おうとして…なんて愚かなの…)
ほむら「あ、あの…やっぱりやめ…」
まどか「どうしたにゃん?ほむらちゃんっ///」フリッ
ほむら「まどにゃん最高っ!!」ホムッフーン!
まどか「きゃあっ」
さやか「わぁっ!転校生の鼻息でスカートが…!」
さやか「水玉っ!!」
仁美「ふぅ。間に合いましたわ」ガラッ
さやか「ふもっ。ひほみ、おはもうっ」ムチャムチャ
ほむら「まどか、猫耳つけてみない?」
まどか「や、やだにゃん!そこまではしないにゃん!///」
仁美「な…に…?」
仁美「うわぁぁぁん!私待ち合わせ場所で皆さんをずっと待ってましたのにどうして先にきてるんですのー!」
仁美「しかもそんなに3人で仲良さげに!ずるいですわー!」
さやか「ふもっ。はもひほみもまはもはいはもー」
仁美「あなたは何故そんなにうまい棒をほうばってるんですのー!」
さやか「ごくん。一本5円!これほどお得なのはないよ仁美!」
ほむら「安上がりな女ね…」
まどか「こ、媚びてるんだにゃん!」
仁美「にゃん!?」
ほむら「あーん!かーわーいーいー」ナデナデナデナデナデナデ
仁美「そ、そんな…お二人がそんなうらやまけしからんプレイをする仲だったなんて…」
仁美「うわぁぁぁん!ブログにあることないこと書き綴ってやりますわぁぁぁぁー!」ダッ
さやか「ふもふっ!」ムチャムチャ
杏子「おうさやか。いーもん食ってるじゃん」ガラッ
ほむら「どうして杏子が学校に?」
杏子「いや、はは。ここ住み心地がよくてさ」
さやか「住み着いてんのかい!」
まどか「杏子ちゃんは頭がいいにゃん」
杏子「だろ?」
ほむら「いや犯罪」
まどか「媚びてるにゃん」
杏子「はい?」
さやか「これはまどかが猫になることで転校生もまどかもお得になれるという裏技…なんだよ多分」
杏子「意味わかんない裏技だな…」
さやか「あまりにお得すぎて犯罪ギリギリライン…」
杏子「たしかに今のまどかは犯罪ギリギリだな…」
ほむら「そうね…人に襲われそうなくらい可愛いものね…」ホムホムホ
杏子「一番危ないなお前」
杏子「へぇ」
さやか「すげぇ…人を増やしてどんどんお得の輪が広がっていくよ…!」ドキドキ
杏子「つまりまどかはあたしのお願いをきいてくれると」
ほむら「平たく言えばね」
まどか「感謝の気持ちにゃん!」
杏子「じゃあ今日1日まどかはあたしの妹だ!」
まどか「にゃ…に…」
ほむら「そ、それって一緒に住むってこと?」
杏子「だめ?一緒にお菓子食べたりお風呂で背中流してやったり寝かしつけたりしたい」
ほむら「だ、だめよそんなの!まどにゃんはお人形さんじゃないのよ!?」
杏子「ばっ…お人形遊びなんかする年じゃねーっつの!」
杏子「大体あーいうお人形は着せ替えくらいしかできなくてつまんねーんだぞ!」
さやか「もってんじゃん」
杏子「あっ……ちくしょう!バレた!」
QB「やぁ」
杏子「こんな性別どころか種族まで意味不明な奴なんかを妹にできるかっ!」
QB「インキュベーターいじめ、いくない」
ほむら「こんなんでもサンドバッグの役割くらいはできるのよ」ベッキー!ベッキー!
QB「いだいいだい」
杏子「愛でるべき大事な妹はサンドバッグごときに勤まる役じゃねーんだよ!」
ほむら「あら?QBって結構可愛いと言えるでしょ?見るからに小動物」
杏子「お前は小動物をボコボコにすんのかよ…」
まどか「にゃん!喧嘩はよくないにゃん!」プンスカ
ほむら「やん!まどにゃん可愛い!」
杏子「こっちの小動物くれよ」
まどか「おねえちゃあーんっ!」ギュウ
杏子「おぉっ!まどかー!」ギュウ
ほむら「…………」
さやか「あたしもー!おねーちゃーんっ!」バッ
杏子「お前はいらん!」
さやか「えぇ……」
杏子「姉に勝る妹などいらんわ!」ツル
まどか「にゃん」ペタ
ほむら「それは同意」ナシ
さやか「」シュン
杏子「あぁ。人気のない教室に巣を作ったんだ」
ほむら「あんたはクモか」
まどか「それはちょっと嫌にゃん」
杏子「えぇーっ」
ほむら「ざまぁないわね」ホムホム
まどか「だから今日からおねえちゃんは私の家に住むにゃん!」
ほむら「な…に…」
杏子「やった!持つべきものは妹だな!」ナデナデ
まどか「てぃひひ///」
まどか「今日からここがおねえちゃんの家にゃん」
杏子「お、お世話になります…」
まどか「ただいまパパ!」ガチャ
まどか「………………いないの?」
杏子「まどか、このメモ…」
何故か突然ママが出張になったのでタツヤと一緒に付き添いにいってきます
強く生きてください
パパ
まどか「にゃ…に…」
杏子「作れないの?」
まどか「味は保証できないかな…てぃひひ…」
杏子「あたしも無理だ…」
まどか「こんなことならお料理習っておけばよかったよ」
杏子「うーん…仕方ない、あいつを呼んでやるか」
まどか「あいつって…まさか」
杏子「呼ばれたら喜んで来てくれるだろうよ」プルルル
まどか「わぁ!さやかちゃん!」
さやか「あたしを待ってたんでしょ?そうなんでしょ?まったくしょうがないなぁ!」
杏子「うぜー」
さやか「そんなこと言っちゃってぇ!あたしに頼りっきりのくっせにぃ!」
まどか「はいさやかちゃん。中までチョコたっぷりだよ」
さやか「わぁい!おいしいや!やっぱこれだね!」ムチャムチャ
杏子「餌付けされてるじゃねーか」
ほむら「まどかと仲良くしてんじゃないわよ美樹さやか」
杏子「どこから沸いてきた」
ほむら「失礼ね。まどかの家の前に息を潜めて張ってただけよ」ホムホッ!
杏子「ストーカーじゃねーか。怖いだろうが」
マミ「………」
QB「いたた…ただいまマミ」
マミ「あ、おかえりなさいQB」
QB「なんだか浮かない顔をしてるようだけど、どうしたんだい?」
マミ「今日のご飯どうしよっかなって…」
QB「きゅぷっ…インスタントはもうやだよ?」
マミ「だって…楽じゃないの」
マミ「でも…料理がうまくたって…自分くらいにしか作る機会ないし…」
QB「ぼ、僕がいるじゃないかマミ!!」
マミ「え?QBはこのキャットフードよ?」
QB「そんな!?」
さやか「あ、間違っちゃった」ドバァ
ほむら「何やってんのよ美樹さやか。使えないわね」ジャー
さやか「じゃあ転校生も手伝ってよ」ガキーン
ほむら「私はお湯係だから」シャバー
杏子「この助っ人頼りにならねぇ…」
さやか「お寿司!お寿司!」
ほむら「私…魚ってそんな好きじゃないの。だから玉子とかをいただくわね」
さやか「そうなの?子供舌だな転校生はー」
ほむら「えぇ…私、魚って大嫌いだわ。特に人魚なんかぶっ倒したくなるわね」
さやか「…何故か殺気が漂ってるよ転校生…」
杏子「ほらまどか。あーん!」
まどか「あ、あーん…」パクン
杏子「おいしいか?」
まどか「うん!おねえちゃん///」
ほむら「………」
さやか「殺気が留まることを知らないよ!」ビクビク
まどか「うん!」
ほむら「…………」ホムイライラ
ほむら「美樹さやか。ちょっと食後の運動しましょう」
さやか「へ?…う、運動…?」
ほむら「そう…ただの運動よ…さぁ…!」
さやか「う、うん…」
ギャァァァァー!!イターイ!イターイ!タスケテェェェェー!!
まどか「?なにか聞こえるような…」
杏子「ほっとけ」
まどか「うん」
杏子「へへ…まどかの背中は小さいな」ゴシゴシ
まどか「そうかな?」
杏子「…昔な、こうして背中の流しっこした妹がいたんだよ」
まどか「え…」
杏子「もういないけど…今日はそんな妹とまた遊べたような気がして楽しかったよ」
杏子「ありがとな、まどか」
まどか「…今度は杏子おねえちゃんの背中流してあげる!」
杏子「え?お、おい。きゃ、きゃはははは!くすぐったいぞまどか!やはははは!」
杏子「次いいぞ」ホカホカ
ほむら「えぇ、今いくわ」
さやか「」
ほむら「ほらいくわよ美樹さやか」グイグイ
さやか「」ズルズル
まどか「…今さやかちゃんに似たなにかが引きずられていったよ…」
杏子「半けつだったな…」
一番気安い相手ではありそうだが
マミ「ふぅ…」カポーン
マミ「なんだか今日も寂しい1日だったわ…」
マミ「今鹿目さん達はなにしてるのかしら…」
マミ「…遊びにきてくれないかな」
QB「マミには僕がついてるよ!!」ガチャ
マミ「きゃ、きゃぁぁぁぁ!?」
QB「寂しがることはない!!いつも傍にインキュベーター!!さぁ背中をながしてあげ…」グシャッ
マミ「いやー!覗きー!QBのえっちぃ!」
QB「わ…わけがわからない…よ…」ガクッ
まどか「いーよー」
杏子「ナチュラルに泊まる気かよ」
ほむら「あなたたちを二人っきりにするわけにはいかないわ。なにがあるかわかんないんだから」
杏子「そんな心配をするのはお前だけだ」
まどか「おねえちゃんは私のベッドで一緒に寝るにゃん!」ギュウ
杏子「お、おう…なんか照れるな///」
ほむら「ほらー!ほらー!」ホムバタバタ
杏子「い、いや!そういうつもりはないぞ!勘違いすんなよ!」
さやか「おやすみー!すぴー…」
ほむら「早っ…おやすみなさいまどにゃん」
杏子「腕枕してやろうかまどか?」
まどか「う、うん…ママと一緒に寝てた時以来かな…腕枕」
杏子「よく妹にしてやったよ。もうちょいこっちこい」
まどか「うん///」
ほむら(……私も早く寝ましょう…)ギチギチ
さやか「はいでででで…」
さやか「…………ふぇ?」グースカ
マミ「おやすみなさい…お父さんお母さん」
マミ「…………」
QB「寝付けないのかい?」
マミ「QB…」
QB「マミが眠くなるまで僕が退屈な話でもしていてあげるよ」
マミ「…ありがとね、QB」
QB「なぁに…僕はマミの保護者のようなものだからね」ニコッ
マミ「?あなたはペットよ?」
QB「そ、そんな!?」
まどか「ん…んー…おはよう杏子おねえちゃん」
杏子「むにゃ…もも…」
まどか「…杏子ちゃんに喜んでもらえてよかったなぁ…」
杏子「…むー」ギュギューッ
まどか「は、離れられないよ…抱き締めすぎだよおねえちゃん」
さやか「……むにゃ?…なんか苦しい…転校生?おーい」
ほむら「ほむ…ほむ…」スヤスヤ
さやか「転校生…ちょっと…寝ながら首絞めないで…ぎゅぶぶ…」
さやか「はなしなさいってのー」グイッ
ほむら「んんぅ!どこ行こうってのよ美樹さやか!あなたが起きたら寒いじゃない!」
さやか「あたしで暖をとるなよー!」
ほむら「あなたどうせ馬鹿なんだから起きてもしょうがないでしょうが。ここで抱き枕として…使われなはい…ぐー」ギュウ
さやか「いや…その…お、おしっこが…」プルプル
まどか「…お互い大変なことになったねさやかちゃん」プルプル
さやか「ふぅ…危なかった…危機一髪だった」
ほむら「悪かったわよ…私朝弱いのよ」
さやか「友達の家で友達がいっぱいいる前でおもらしなんて洒落にならんから間に合ってよかったよ」
杏子「我慢してるときさやかの顔がどんどん青くなってって面白かったぞ」
まどか「私も危なかったんだよ?杏子ちゃん」
杏子「あれ!?おねえちゃんはどうした!?」
まどか「おしまいです」
杏子「そんなぁー…」
まどか「おしまいです」
ほむら「私、まだまだまどかにやってもらいたいことあるのに!」
まどか「感謝ポイントが貯まったらまた媚びるよ!!」
ほむら「ほ、ほんと!?」
杏子「あ、あたしまどかの為に焼きそばパン買ってくるよ!」ダッシュ
ほむら「ずるい!じゃあ私はまどかの髪を整えて、制服を用意して…」アタフタ
さやか「……まどか、これって…」
まどか「てぃひひ。ね?最終的に私もお得になるんだよ?」
さやか「す、すげぇ!!まどかは本物の天才だ!!」
ほむら「はい!鞄用意しました!いつでも出かける準備は出来てます!」サッ
まどか「ありがとお二人とも。感謝だよー」
杏ほむ「よしっ!」
さやか「あたしは今世界の縮図を見ている気分だよ…」
まどか「よし!学校いこぉー」
杏子「あぁっ!あたしの飯がねぇっ!」
ほむら「まだ顔も洗ってないわ!?」
さやか「簡単なのは作ったから早く食べなよ」ムチャムチャ
杏子「さんきゅーさやか!」
ほむら「万に一にも役に立つことがあったのね美樹さやか!」
マミ「さびしーな…」トボトボ
QB「僕がいるでしょマミ」
マミ「そうね…QBもいないよりはマシね…」
QB「きゅっぷい!そうだろう?」
まどか「あ!マミさんおはようございまーす!」
マミ「あ…!」パァァ
さやか「マミさーん!」
杏子「おーっす」
ほむら「おはよう…ふわぁ…」ホーム
マミ「おはよう!みんなおはよう!」ニッコー
QB「きゅぷぷぷぷ…!」
マミ「え?え?」
まどか「なにかしてほしいことはありませんか!?」
マミ「な、なら…!」
マミ「今日みんなで遊びにきて!!」
まどか「へい!喜んで!」
終わり
次回作期待してるぞ
早起きした甲斐があった
Entry ⇒ 2012.04.04 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
杏子「懺悔室あんあん」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1333186203/
ほむら「失礼するほむ」
杏子(誰だろう、なんか声は聞いたことある気がすんだけどな・・・)
ほむら「実は私はとんでもない事をしてしまったわ」
杏子「ほう」
ほむら「いつもまどかのパンツを盗んで、一日着用してまた元の場所に戻すという行為をしているのだけど」
杏子「うわぁ・・・(どん引き)」
ほむら「間違えて私のパンツを置いてきたらしくてばれてしまったのよね」
杏子「・・・」(何もいえねえや)
ほむら「まどかは二度と近寄らないでくれって言ってたけどいつか許されるわよね」
杏子「そ、そうだね。人には間違いはあるもんだよ」
ほむら「話して気が楽になったわ、ありがとう」パァッ
杏子「うん」
・・・
杏子「きちがいだったな」
杏子「はいはーい」
さやか「あの…相談なんだけど…」
杏子「うんうん」
さやか「あたし…好きな人を親友に取られちゃって…」
杏子「うん…?」
さやか「あたし…これからどうしたらいいんですかね…」グスッ
杏子(お、重い…)
さやか「でも……!」
杏子「真剣だったってのはわかるさ」
杏子「でも、思いつめて悲観的になっていくのは違うんじゃないかな」
さやか「……」
杏子「あんたのこと、心配してるヤツだっているだろ?」
さやか「……うん……」
杏子「そいつらのためにも、あんたのためにも、さ」
杏子「前向きに考えていきなよ。そうすれば、きっと道は開けるからさ」
さやか「うん……うん……」ポロポロ
杏子「がんばりな。神様はきっと見てるからさ」
さやか「……ありがとう……ございます……」ポロポロ
杏子「もっと変な懺悔ばっかりだと思ったのに」
杏子「勝手にから揚げにレモンをかけてしまったんです、とか」
マミ「失礼します……」
杏子「はい、どうぞ」
マミ「実は私、友人にひどいことを……」
杏子(また重い話かよ……)
マミ「実はその……最近ケーキの食べすぎで……」
杏子「食べすぎ?」
マミ「はい。それで、ちょっと体重が増えてしまって……このままじゃいけないと……」
杏子(ダイエットでも始めたのか? でも友人にひどいことって……)
マミ「その……友人が食べる分だけ生クリームを多めにしたり……」
杏子「え」
マミ「わからないように多めに切り分けたり……」
杏子「それは……」
マミ「いずれ太るなら、みんな太るしかないじゃない!」
杏子(その理屈はおかしい)
杏子「あー、えーと、うん、悔い改めたならいいんじゃないかな」
マミ「……そう……かしら」
杏子「悪いことをしたと思って、反省もしてるなら、許されると思うよ」
マミ「……はい」
杏子「許されない罪を犯したわけじゃないんだ。深刻にならないことだね」
マミ「ありがとうございます。明日からはいつもどおり、平等にケーキを分けるわ」
杏子(体重気になるなら食わなきゃいいのに)
杏子「といっても、他人を不幸にしようとしたんだから重いのか……?」
杏子「んー、でもいいや。アタシはアタシの思ったようにやろう」
人いるかな? 試しに安価
次の懺悔者 >>41
懺悔内容 >>44
杏子「あ、どうぞ」
知久「……実は……私、妻がいるのですが……」
杏子「はい」
知久「その……大変言いにくいことなのですが……」
杏子「ここはそういう自身の罪を話すところさ。さ、続けなよ」
知久「私……浮気をしてしまいまして……」
杏子(うわー……アタシの苦手なタイプの話だ……)
杏子「えーと、それは浮気相手に奥さんも面識がある、ってことかい?」
知久「……その、面識どころか……古くからの親友なんですよ」
杏子「その浮気相手の先生と、奥さんが?」
知久「……はい……」
杏子「つまり、あなたは奥さんの親友と関係を……?」
知久「Yeah!」
杏子(なんでテンション上がってんだよ!?)
杏子「はあ」
知久「結婚相手が見つからないとずっと愚痴っていたようで……」
知久「それを聞いてたもので、妻がいない時につい優しい言葉をかけてしまい……」
杏子「それは悪いことじゃないさ。困ってる人には手を差し伸べたくなるものさ」
知久「その日のうちに関係を……」
杏子「早いよ。早すぎるよ」
知久「最初は罪悪感でした……」
杏子「まあ、そうだろうね」
知久「でもそれもほんの数分で消えました」
杏子「だから早すぎるっての」
知久「下品なんですが……フフ……勃起……してしまいましてね……」
杏子(……ぼっき、ってなんだ?)
知久「つい魔がさしてしまったんです……」
杏子「……それは許されないことかもしれない」
杏子「それでも、罪を認め悔い改めることで道は開けるかもしれない」
知久「はい……罪を認めます……」
杏子「悔い改めて、もう二度としないと誓えるな?」
知久「……」
杏子「ここで沈黙とはいい度胸だ」
杏子「反省してないヤツはみんなそう言う」
知久「でも、先生も寂しがっていて……」
杏子「……その相手が良くても、奥さんはどうするんだよ」
知久「……なんとか3人……いや、子供たちも合わせて5人でうまくやっていけたら……」
杏子(ダメだこいつ……早く何とかしないと……)
知久「……いえ、悔い改めます。こんな関係、これっきりに……」
杏子「本当に二度としないと、神に誓えるな?」
知久「実は私……無神論者でして……」
杏子「帰れ」
杏子「なんだったんだあいつは……通報でもしとけばよかったか?」
杏子「あー、でもこういうことじゃ警察って動かないんだよな」
gdgdになったから次ー
次の懺悔者 >>65
懺悔内容 >>68
杏子「どうぞ」
杏子(ん? この声、さっきのケーキの人か?)
マミ「実はまた懺悔したいことが……」
杏子(また、ってことはやっぱりさっきの人か)
杏子(ま、この人なら大して重い話じゃないだろうし)
杏子「はい、話してください」
マミ「実は……さきほど、一般人の方をヘッドショットしてしまいました……」
杏子「」
マミ「いえ、死んでません!」
杏子「だって頭を撃ち抜いたんじゃ……」
マミ「あ、頭に当たっただけで、撃ち抜いたわけじゃ……」
杏子「銃で撃っておいて頭に当たっただけですむわけないだろ……」
マミ「……止めの一発だったのだけど」ボソッ
杏子「え? いまなんて?」
マミ「い、いえ……それで幸い、私は魔ほ……ふ、不思議な力が使えるので……」
マミ「なんとか一命は取り留めたのですが……」
杏子「そ、それは、良かった、な」
杏子(状況がわかんねえ……そんなの魔法少女でもないと無理だろ……)
杏子「しかし、命が助かったのもまた事実です。これを教訓に……」
マミ「でも……」
杏子「でも?」
マミ「その方の名前は中沢さんと言うんですけど……」
杏子「ふむ」
マミ「後遺症なのか……その……性格が少し……」
杏子「? 知り合いなのか?」
マミ「友人のクラスメートです」
杏子「おい」
マミ「でも、私は面識がないから……」
杏子「……まあいいや。続けて」
マミ「……それまではごく普通の方だったらしいんですけど」
杏子「うん」
マミ「その……同性の方を愛するようになったようで……」
杏子「」
マミ「私はどうすれば……」
杏子(むしろアタシがどうすればいいのか聞きたい)
杏子「その人が幸せな人生を送れるよう、願ってやるくらいしかないんじゃないかな」
マミ「……はい」
杏子(そんなんで納得されてもアレなんだけど……)
杏子「あとは誠心誠意、その人のために何かしてあげることだね」
杏子「アタシが言えるのはそれくらいかな」
マミ「……はい……彼のために、何ができるか考えてみます……」
杏子「なんか完全に他人事になっちまったけど、正直アタシの手に余る」
次ー。もっとあんこちゃんに優しくしてあげて!
次の懺悔者 >>82
懺悔内容 >>85
,..-──- 、 i `ヽ、 あ~あ
-‐ 、_ ,.:::':::::::::::::::::::::::::::::::::`ヽ、 | 、─ ' とうとうワイが出てったで
`゙'ー- 、,∠:::::::::::::::;.-‐-v' ⌒`ヽ,‐、ヽ.j ┌.’
テ , , _,., 二> ゙、:、lヽ===========
゙ー‐''"´`'7"::`''"´::::::;:ゝ ___ ゝ ‐'ニヽ.弋l |
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'、ヽ ヽ───‐┘
ヽ!二二二二二二二二二
杏子「ど、どうぞー」
杏子(か、関西弁!? やべ、言葉わかるかな……)
シャルロッテ「ワイの話、聞いてくれんか?」
杏子「はい。では神の前で全てを告白するのです」
シャルロッテ「実はな、ワイらには天敵、ちゅーたらええんかな?」
シャルロッテ「まあ、そんな存在がおるわけよ」
杏子(天敵、ねえ。アタシにとっての警察みたいなもんか?)
シャルロッテ「あちらさんもワイらを狩るのが仕事みたいなもんやし」
杏子(あー、相手が警察で、この人はなんかの犯罪者なのか)
杏子「続けてください」
シャルロッテ「まー、その天敵と一戦やらかしたんやけどな」
シャルロッテ「そん時はちょいと脅かしたったろと大口開けて迫ったんやが……」
杏子「ということは、脅かしただけですまなかった、と」
シャルロッテ「なんや予想外だったらしく、あまりにもびっくりしてもうてな」
シャルロッテ「ほんまは寸前で避けるやろ、と思ってたんやが、動けんくなってな」
杏子「ふむ」
シャルロッテ「あ、ここで寸止めにしたら視聴者もつまらんやろ、と思ってもうて」
シャルロッテ「つい頭からパクッと」
杏子「え」
杏子「えーと……」
シャルロッテ「おかげで人気も出て、マルチメディアに展開できたみたいなんやが」
シャルロッテ「代わりに嬢ちゃんはいたるとこでネタにされるようになってもうてな」
シャルロッテ「正直、すまんことをした思うとる」
杏子(よくわからなくなってきた……)
杏子「……その反省の気持ちがあれば、きっとその子も報われるさ」
シャルロッテ「……せやろか?」
杏子「あんたの懺悔の心が神様に届けば、きっとな」
シャルロッテ「それがほんまなら、ワイは……ワイは……」
杏子「その気持ち、忘れないでいなよ」
シャルロッテ「……あんたの言葉で、ワイの心も救われた気がするわ。ありがとな」
杏子「礼はいらないよ」
杏子「警察相手かと思ったら、相手女の子みたいだったし」
杏子「ま、いっか」
次ー。関西弁とか無理w
次の懺悔者 >>105
懺悔内容 >>112
杏子「どうぞー」
まどか「懺悔というか、悩み事なんですけど……」
杏子(んー、まあたまにはいいか)
杏子「はい、かまいませんよ」
まどか「実は……その……同じクラスに……」
杏子「ええ」
まどか「き、気になる人がいるんです……」
杏子「……まあ、普通だと思うよ」
杏子(わざわざ教会に来て言うことじゃないと思うけどさ)
まどか「それが……」
まどかの気になる同級生>>122
まどか「その、気になる同級生っていうのは……」
杏子「ふむ」
まどか「お、女の子なんです……///」
杏子「え」
まどか「や、やっぱり変だと思いますよね?」
杏子「あ、そ、そうじゃなくてだな。ちょっと驚いたけど」
まどか「……///」
杏子(さらっと流すわけにいかなくなってきたぞ……)
まどか「……違います。仲の良い友達とかはいますけど」
まどか「そういう風に思ったのは、その子が初めてで……///」
杏子「じゃあなにかきっかけがあったってことかな?」
まどか「きっかけというか……その子は私のことをすごく大事にしてくれるんです」
杏子「ふむ」
まどか「最初は優しいな、って思ってただけなんですけど……」
まどか「優しくしてくれるのが嬉しくて、気がついたら……私は……///」
杏子(こりゃ気持ちは本物だねえ)
まどか「こういう気持ちになるのって、やっぱりいけないことですよね……」
杏子「……教義によれば、神様は同性の付き合いをお許しにはならない」
まどか「……そう、ですよね」
杏子「本来あるべき形は、健全な男女の交際だ。それは、あんたもわかってるんだろう?」
まどか「……はい」
杏子「……でもさ、それはあくまで、記された教義にある、教義の中の神様の話だ」
まどか「え?」
杏子「その話をする前に、アタシから質問してもいいかな」
まどか「あ、は、はい」
まどか「……はい」
杏子「もし、その相手の子にそういう気持ちが無かったら、あんたはどうする?」
まどか「……それは……」
杏子「難しいかい? じゃあ、質問を変えるよ」
杏子「相手の子にそういう気持ちが無かったら、あんたは自分の気持ちが変わっちまうのかい?」
まどか「え?」
杏子「相手が好きになってくれなかったら、自分はそいつを好きになれないかい?」
杏子「そいつに嫌われちまったら、自分はそいつを嫌いになっちまうかい?」
杏子「自分の気持ちは、相手の気持ちで変わっちまうのかい?」
まどか「……そんなことはないです」
まどか「言えます! もし、ほむらちゃんが私のことを好きじゃなくても」
まどか「私はほむらちゃんのことを好きでいられます!」
杏子「ぶっ!?」
まどか「え? え?」
杏子「いや、ごめ……すみません、ちょっとむせてしまって……」
杏子(え? ほむらって? え? じゃあこいつ、ほむらのクラスメートか?)
まどか「……あの……」
杏子「ああ、大丈夫。それで……」
杏子(どうすっかな……って、相手によって態度を変えるのはルール違反だよな)
まどか「……」
杏子「でもさ、あんたの信じるものは、アタシと同じってわけじゃないだろ?」
まどか「……え?」
杏子(そう、昔は親父も教義に無い説教を行ってた)
杏子(あの時はなんでそんな余計なことをしてるんだろうと思ったけど)
杏子(でも、今ならわかる。自分の信仰で救えない人を救うにはどうすればいいのか)
杏子「いいんじゃねぇの。好きなんだろ?」
杏子「その気持ちが本物だってなら、間違ってるかどうかなんて気にすんなよ」
杏子「後はもう、とことん突っ走るしかねぇんだからさ」
まどか「……はい」
杏子「自分が正しいと思うなら、うなだれてちゃダメさ」
まどか「はい……」ポロポロ
杏子「懺悔なんか必要ないよ。あんたは何も間違ってない」
まどか「……ありがとう、ございます」ポロポロ
杏子「アタシには無責任にこう言うしかないけどさ……がんばりなよ」
まどか「はい……がんばります……」ポロポロ
杏子「なんかこっちまで涙腺にきちまったよ……」グス
杏子「……少しは親父に近づけたのかな」
杏子「ただ話を聞いて相槌打ってればいいのかと思ったけどそうでもなかったし」
杏子「でも、懺悔に来る人がいるうちは、アタシもがんばらないとな」
杏子「……親父がやってたように、な」
さやか「おーい、杏子ー」
杏子「ん? さやかか?」
さやか「どしたの? 疲れた顔してるぞ」
杏子「今日は精神的に疲れたんだよ」
さやか「へー、珍しい」
杏子「珍しいことしてたからな」
杏子「あん?」
さやか「なんで疲れたの?」
杏子「……んー、そうだな……目指すものの難しさを痛感した、ってとこかな」
さやか「なんだそりゃ」
杏子「バカにはわかんない話さ」
さやか「む。さやかちゃんはバカじゃないぞー」
杏子「そういうところがすごくバカっぽい」
さやか「むー」
杏子「なんだよ」
さやか「さやかちゃんに何か相談しなさい」
杏子「はぁ?」
さやか「なんか悩み事くらいあるでしょ。さやかちゃんがズバっと解決してあげるのだ」
杏子「いきなりどうしたんだ?」
さやか「いやー、実は懺悔室なんて珍しいものを見つけてさ。そこで相談したんだけど」
杏子(……!)
さやか「……よく考えたら懺悔しないで相談をしてた気がする。ま、いっか」
杏子「それで? 続きは?」
杏子「救われた?」
さやか「うん。問題は何一つ解決してないのに、なんか、すっごく心が軽くなったんだ」
さやか「それで相談してよかった、って、柄にもなく感動しちゃってさ」
杏子「……」
さやか「だからさやかちゃんも同じように誰かの相談に乗ってあげようと思ったってわけさ」
杏子「……それで、アタシに相談しろって?」
さやか「Yes!」
杏子「無駄にテンション上がったんだな」
さやか「無駄って言うな」
杏子「相談することなんてアタシにはないよ。それに――」
杏子「今のアタシは「救われた」って感じてるからさ」
さやか「へ?」
杏子(アタシの下手な説教で人が救えるのか疑問だったけど)
杏子(ここにこうして一人でも救われたヤツがいるのなら、アタシは満足だ)
杏子「疲れも飛んだし、また明日もがんばるかな」
さやか「そっかー、いるだけで癒されるさやかちゃんオーラのおかげだね、きっと」
杏子「やっぱりバカっぽいよな」
さやか「バカ言うな」
さやか「え? 何で?」
杏子「アハハ、わかんなくていいよ」
さやか「なんでだよ。気になるじゃん」
杏子「気にしない、気にしない」
さやか「むー」
杏子「救われたいヤツは、アタシのところに来なよ」
杏子「アタシの懺悔室は、いつでも開けておくからさ」
おしまい
続き書きたい人がいれば自由にどうぞー
あんこちゃんメインで書くのが本当に苦手だ
即興であんこちゃんに説教させるの大変だったし
今日だけはプロテスタントの学校出てて良かったと思った
乙
あんこちゃんはなんだかんだで神を信じてるのがいいよな
さすが聖女あんこちゃん
途中で警察の敵だったりしてるけど気にしない
ギャグシリアス入り混じってても個人的には別にいいかな
次はいつもどおりまどほむがいちゃいちゃする話を書きたいな
それでは皆様おやすみなさい(ちょっと早いけど)
またどこかのスレでお会いしましょう。
次は何を書こうかな。
Entry ⇒ 2012.04.02 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (1) | Trackbacks (0)
ほむら「まどかに安価でメールする」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332860406/
ほむら「常々そう思ってはいるけれど、ヘタレなわたしは自分から話しかけることもままならない」
ほむら「というわけで、安価の力を借りましょう。自分の言葉じゃないだけ気が楽ね」
ほむら「VIPにスレ建てて……『安価で女友達にメールする』」
ほむら「文面>>5っと。イカしたやつ頼むわよ。原則文面だけだけど、ファイルの添付くらいなら安価に従ってもいいわ」
ほむら「でも安価は絶対。まあこれくらいなら覚悟はしてたわ」
ほむら「『パンツはいただいた』……っと」
三分後
ほむら「返信が来たわ。なになに……『え? どういう意味かな?』」
ほむら「素晴らしいフォローを期待しているわ>>13」
大人しくまどかのお○んこ写メを送りなさい
ほむら「『脱ぎたてパンツをクンカクンカされたくなかったら大人しくまどかのお○んこ写メを送りなさい』……っと」
ほむら「……」クラッ
ほむら「いえ、もしかしたら本当に写メ送ってきてくれるということも……!」
5分後
ほむら「返信を見るのが怖い……『冗談よしてよ(笑) ほむらちゃんってそんなキャラだったっけ(笑)』」
ほむら「まどかが天使で助かったわ……」
ほむら「そろそろ熱い返信を>>21」
ほむら「『冗談よ、直接まどかの大事なところを見せてちょうだい』」
ほむら「送信」
2分後
ほむら「ええと……『今日ずっとそのキャラなの(笑) 春休みでヒマだからいいけど、いつどこでにしようか?』」
ほむら「よくやったわ!! >>21」
ほむら「さっそく日時場所の指定を>>30」
二分後
ほむら「返信が来たわ。『じゃ、うちで待ってるね。何でそんなにテンション高いの(笑)』」
ほむら「というわけでまどかの家に行くことになった」
ほむら「携帯に切り替えてこれからは行動安価ね」
ピンポーン
まどか「あ、ほむらちゃん。いらっしゃーい」
ほむら「お邪魔するわ」
まどか「ま、座って座って。ほむらちゃん、あのメールのテンションどうしたの?」
ほむら「それは……>>40」
まどかパンツとはずらすものである
まどかパンツとはかぶるものである
まどかパンツとは臭いを嗅ぐものである
まどかパンツとは猿轡の代用品である
まどかパンツとは…まどかパンツとは…
って考えてた
oh...
まどかパンツとはずらすものである
まどかパンツとはかぶるものである
まどかパンツとは臭いを嗅ぐものである
まどかパンツとは猿轡の代用品である
まどかパンツとは…まどかパンツとは…
って考えてた」
まどか「そ、そうなんだ……。今日のほむらちゃん、何かヘンだよ……。あ、何して遊ぼうか」
ほむら「そうね……>>48でもしましょうか」
お前って奴は…
ほむら「(VIPPER共め……いくらまどかでもそろそろ限界よ!)」
まどか「……」
まどか「ほむらちゃん、貝合わせって何?」
ほむら「(とりあえずセーフ! さ、ここから挽回よ!)」
ほむら「貝合わせというのは……>>55よ」
まどか「それだけじゃ分からないよ!」
ほむら「それもそうね。つまり……>>62よ」
まどか「なーんだ、そうなら初めからそう言って……って、えええ!?」
ほむら「キスよ」
まどか「あ、あの……。ひょっとしてさっきから暁美さん、本気で言ってます?」
ほむら「わたしはいつでも本気よ」
まどか「え、えっと、わたしたちまだ中学生だし、そういうのはまだ早いっていうか! そもそも女の子同士だし、ね?」
ほむら「(まどかは困惑している)」
ほむら「(わたしはどう出るべきか>>68)」
まどか「え? あ、うん。もう、びっくりさせないでよね……」
ほむら「(志筑仁美にメール……すぐ来るらしいわ)」
十分後
仁美「お邪魔します」
まどか「仁美ちゃん! いらっしゃい」
ほむら「志筑仁美、ちょっといいかしら」
仁美「……はい?」
ほむら「まどかがわたしとキスするよう説得してほしいのだけど」
仁美「そ、そんな!? いけませんわ! それは禁断の愛の形ですのよ~!!」
ほむら「あなたがそっち系に興味があることは知っているのよ」
仁美「(た、確かに見てみたい気も……)でも、どうやって?」
ほむら「あなたは>>82してくれればいいわ」
仁美「はぁ!? そ、そんな屈辱的なことをわたくしが……」
仁美「(でもそれくらいしないとまどかさんは聞き入れてくれないか……)」
仁美「ほむらさん、貸しひとつですわよ」
ほむら「感謝するわ」
仁美「まどかさん!」
まどか「何?」
仁美「ほむらさんとキスしてください! お願いします!」ドゲザ
まどか「へっ? な、何してるの? それになに言ってるの?」マドマド
仁美「ほむらさんの友人として、お願いします! 」
まどか「か、顔あげてよ……」
仁美「ほむらさんとキスしてくれれば上げます!」
まどか「……」
ほむら「(まどかは迷っている。ここでわたしが>>91すれば!)」
仁美「お願いします……!」
ほむら「ねえ、まどか。お願い。仁美だってここまでしてくれているわ」
まどか「ほ、ほむらちゃん。本気なの?」
ほむら「わたしはいつだって本気だと言ったはずよ」
まどか「……」
ほむら「(無防備になった! これはOKのサイン!)」
まどか「……」ドキドキ
ほむら「(ま、ま、まどかとキス!)」ムチュー
まどか「やっぱ無理! ごめん、ほむらちゃん!」ドン
ほむら「えっ」
仁美「逃げましたわ! あの方向は……まどかさんの部屋!」
ほむら「(どうする? わたし! >>98)」
仁美「追いますわよ!」
ほむら「ええ!」
まどか「ふえーん!! ふたりとも今日どうしちゃったの~!?」ドタバタ
ほむら「スキあり!」
まどか「ぎゃっ!!」ドサッ
ほむら「(押し倒したわ! ……あとはパンツに指を入れて……!!)」
まどか「ほ、ほむらちゃん……どこに手入れて……きゃああああ!!!」ドンッ
ほむら「!?」
ほむら「(まどかのものとは思えないほどの力で突き飛ばされた!)」
ほむら「(あ、まどかが部屋に……鍵をかけてしまった)」
まどか「もう嫌っ!」
ほむら「違うのまどか!」
まどか「何が違うの!?」
ほむら「>>107」
まどか「ま……なんて?」
ほむら「魔男よ」
まどか「え、魔男って何?」
ほむら「魔男っていうのは……>>115のことよ」
まどか「きら? きらって何?」
ほむら「それはつまり……>>123のことよ」
まどか「そ、そのきらさんは何者なの?」
ほむら「>>105こときらはね……>>135なの」
まどか「中沢くんっ!?」
ほむら「そうよ。すべて中沢君のせい」
まどか「中沢くんが今日のこととどう関係があるの?」
ほむら「それは……>>142」
まどか「……」
キィ
ほむら「(よし! まどかが部屋のドアを開けてくれた!)」
まどか「入って?」
ほむら「ええ」
まどか「ほむらちゃん、中沢くんに写真で脅されているって……」
ほむら「言葉のとおりよ。ちょっとわたしの口では言えないような写真を中沢くんに握られていて……」
まどか「中沢くん……そんな人だったなんて……。じゃあさっきのメールもそれを知らせるために……」
ほむら「え? あ、そ、そうなのよ」
まどか「ほむらちゃん、わたしほむらちゃんの力になりたい! 何かできることはないかな?」
ほむら「ありがとう。……>>155してもらえると助かるわ」
まどか「(だからさっきほむらちゃんはあんなことを……)」
ほむら「……」
まどか「……ほむらちゃんのためなら、いいよ。わたし……」
ほむら「まどか……」ドキドキ
仁美「(キマシタワー)」
QB「その必要はないね」
ほむら「!?」
まどか「QB!?」
まどか「そ、そうか。わたしが契約すれば……」
ほむら「ま、まどか! そいつの言葉に耳を貸しちゃダメ!」
まどか「でもほむらちゃん、脅されてるんでしょ? わたしが魔法少女になれば全部解決できるんだよ?」
ほむら「(うう……まどかを落ち着かせる為の嘘がこんな形で……)」
まどか「QB、わたし、魔法少女に……」
ほむら「待ちなさい、まどか! >>170!」
まどか「え、ええ!?」
ほむら「つまりこういうことよ……。QBが中沢に命令して、わたしの写真を握らせた。
そうしてわたしに無茶な命令をすればいずれまどかは追い込まれ、魔法少女の契約をする! それがQBの狙いなの」
QB「嘘はよくないよ、ほむら」
まどか「……」マドマド
ほむら「まどか! わたしを信じてくれるなら、契約はしないで!」
まどか「……わたし、ほむらちゃんを信じる」
ほむら「ホッ」
まどか「でも中沢くんにそんな写真を握られてちゃほむらちゃんは安心して暮らせないよ! 今から中沢くんの家に行こう!」
ほむら「!?」
まどか「仁美ちゃんも!」
仁美「は、はい」
ピンポーン
中沢「はい……って、鹿目さんに暁美さん、それに志筑さん!? な、何の用かな?」
まどか「そんなの、中沢くんが一番よく分かっているよね」
中沢「???」
ほむら「(こうなったら合わせるしかないわ!)もうあなたには従わない! あなたが持っている例の写真! 奪い返しに来たわ!」
仁美「中沢くんがそんな人だったなんて……」
中沢「ちょ、ちょっと待って! 何を言っているのか分からないよ」
ほむら「しらばっくれるつもりね! まどか! 強行策よ! >>186しましょう!」
まどか「! う、うん!」
ほむら「写真を返してください!」ドゲザ
まどか「お願いします!」ドゲザ
仁美「!? お、お願いします!」ドゲザ
中沢「そ、そんな……。ま、まあ立ち話もなんだ。上がってよ」
ほむら「(……なんだか流れがまずいわ)」
まどか「とぼけないでよ! 中沢くんがほむらちゃんのピィーな写真を持って脅してるんでしょ!」
中沢「そ、そんな! 言いがかりだ! 僕はそんなことをしていない!」
まどか「ほむらちゃんが嘘ついてるって言うの!?」
中沢「残念だけど、そういうことになるよ」
ほむら「(まずいまずいまずい)」
ほむら「(ここで流れを引き戻す一言を!)」
ほむら「>>197!」
そして時を動かしその胸ポケットにある写真を返してくださいと泣く
すげーなw
カシャ
ほむら「(次に全裸になります)」
ほむら「(カメラは……あったあった。今時珍しいインスタントカメラが盾に入っていたわ)」
パシャパシャ
ほむら「(これを中沢の胸ポケットにいれます)」
ほむら「(服を着ます)」
ほむら「(時間を動かします)」
カシャ
ほむら「その胸ポケットにある写真を返してください!」
中沢「胸ポケット? 写真なんて……あれ!?」
まどか「その写真だね!」
中沢「い、いつの間に……」
中沢「あっ!」
まどか「……こ、これは……」
仁美「……ひどい」
まどか「背景もこの部屋と同じだね! 中沢くん、もう言い逃れはできないよ!」
中沢「そんなぁ~!」
まどか「この写真は返してもらいます」
ほむら「ありがとう、まどか。でもこのままじゃ腹の虫がおさまらないわ」
まどか「それもそうだね」
ほむら「仕返しに>>206をしてやりましょう」
まどか「そうだね! わたしにキスをって……ええ!?」
ほむら「捕まえた!」ガバッ
まどか「ほ、ほむらちゃん!?」
ほむら「今頃気付いたって遅いわ。まどかにキスしたいのは中沢関係なくわたしの意思よ!」
まどか「だ、誰か助けて!」
仁美「キマシタワー」
中沢「もう明日から学校に行けない……」
まどか「だ、駄目だ! 使い物にならない! ……そうだ!
ほむらちゃん、無理やりキスするようなら、わたしはQBと契約しちゃうよ!」
ほむら「く……」
ほむら「(契約されるのはまずいわ……)」
ほむら「(何か手は……!? >>215)」
まどか「そ、そんなわけじゃないけど……」
ほむら「じゃあキスしましょう!」
まどか「それとこれとは別ー!」バタバタ
ほむら「やっぱりわたしのこと嫌いなのね」メソメソ
まどか「だから違うって」
ほむら「じゃあ……キス、してよ」
まどか「……」
ほむら「(まどかが目を閉じた! これはもうOKでしょう!)」
まどか「ん……」
ほむら「チュッ」
仁美「タマリマセンワー」
中沢「なんだかすごいことになってるけどもう僕には関係ない……。僕は明日死ぬんだ……」
ほむら「(キスはしてみたものの……)」
ほむら「(経験不足なわたしはこの後どうすればいいか分からない)」
ほむら「(いったい何をすればいいの? >>228)」
まどか「……いいよっむぐ!?」
ほむら「(今回は舌も入れる!)」
まどか「ふぁ……んん……」
ほむら「(さらにまどパイをもみもみ)」
まどか「ふぉふらひゃ……んっ……!」
ほむら「(さーらーに? >>242)」
まどか「ひゃっ!? ちょ、ほむらちゃん!!」ドンッ
ほむら「……え」
ほむら「(またしてもまどかに拒否されてしまった)」
ほむら「ご、ごめんなさい。嫌だった?」
まどか「ちょっとそこまでは……」
ほむら「(まぁ雰囲気でキスまではいけたけど、ノンケの人間を落とすのは結構手間取りそうね)」
中沢「ブツブツ……はっ! いったい何が起きているんだ!?」
ほむら「(チッ、そうだったわね……)」
ほむら「じゃあそろそろ帰りましょう。中沢くん、お邪魔しました」
まどか「ばいばーい」
仁美「お邪魔しました」
中沢「何だったんだ……」ポカーン
帰り道
ほむら「(……気まずい)」
まどか「……」
ほむら「(……流れを変えなきゃ。まどかの家に戻ったら速攻で>>256するわよ!)」
たしかに裏山
まどかの家
まどか「ただいまー……」
仁美「お邪魔します」
ほむら「お邪魔します、っと同時に廊下に仰向けになる!」シュバッ
まどか「!?」
ほむら「そしてすかさず腹筋! ノルマは86回! ふん、ふん!!」
まどか「ほ、ほむらちゃん何してるの?」
ほむら「腹筋よ」
まどか「それは分かるけど、何で……?」
ほむら「>>267」
まどか「!」ビクッ
ほむら「ふんっ! ふんっ!」
まどか「あ、あの、ほむらちゃん?」
ほむら「何かしら」
まどか「帰って」
まどか「いや、もう結構遅いし……それに、やっぱりほむらちゃんをそういう目で見られないというか……。ごめん」
ほむら「そ、そんな……」
まどか「うん。明日からは友達に戻ろ? ね? あ、仁美ちゃんもそろそろ……」
バタン
ほむら「追い出されてしまったわ」
仁美「じゃあわたくしもそろそろ……。また明日お会いしましょう、暁美さん」
ほむら「ええ、さようなら……」
ほむら「(……明日どんな顔してまどかに会えばいいのよ……)」
ほむら「……メール? まどかかしら」
『さっきはどうも。どうやったか知らないけど、あの写真を僕の胸ポケットに忍び込ませるトリック、見事だったよ。
だけどひとつ見落としてないかな? そう、あの写真はまだ僕の手元にあるということをね』
ほむら「! ……しまった……!」
ほむら「『……要求は何?』」
中沢『>>292』
ほむら「『!? 何で中沢が安価を……!?』」
中沢『これが怒りの力さ』
ほむら「『……分かったわ』」
中沢宅
中沢「いやー、よく来てくれたねえ」
ほむら「……」
中沢「さっきは動転していたけど……よく考えればこの写真、相当な武器になるよね」
ほむら「……」
中沢「とりあえず僕を陥れようとしていたことは許せない。まず>>303して償ってもらおう」
ほむら「!! よくもそこまで残酷なことを思いつくわね……」
中沢「そんな口を聞ける立場かな?」
ほむら「くっ……!」
中沢「ほら、もうスレは建てておいた。さっさと本文を書け!」
ほむら「(しかしまどさやSSを書くなど、わたしにとっては耐えがたい屈辱……!)」
ほむら「(よし、ここは『>>320』と書いてやりましょう!)」
中沢「……ん?」
ほむら「……」ニヤリ
中沢「ふんっ!!」バシッ
ほむら「ほむぅ!!」
中沢「言い忘れていたが……僕の意に沿わない文を書くたびに、靴べらで肩を叩かせてもらうよ」
ほむら「(これ何て苦行?)」
ほむら「(『まどか「ほむらちゃん大好き』……と)」
中沢「ふん!」バシィ
ほむら「ほむっ!!」
中沢「まだ分からんのかー!」
ほむら「ほむぐふぅ!!」
ほむら「(……
まどか「さやかちゃんが、悪いんだよ?」
さやか「あ、あたしが何したってのさ……」
まどか「毎日毎日あたしの嫁だーとか言って身体触ってきて……そんなの、そんなの勘違いしちゃうよ……」
さやか「(……かわいい。はっ、いかんいかん! 何考えてるんだわたしは!?)」
まどか「責任とって、くれるよね?」
さやか「う~……! 分かった! ここで拒むなんてさやかちゃんじゃない! 来い、まどか!!」
まどか「さやかちゃーん!!」ダキッ
さやか「へへへ……」
……)」
ほむら「……」
ほむら「(もう、限界……)」
中沢「ちょっとトイレに行ってくるから、そのまま続けてろよ」
ほむら「(今だ! >>350に>>365とメールを送りましょう)」
10秒後
ほむら「(返信早っ! 『どこ!?』 でも助かったわ。ここの場所を送って……)」
中沢「さて、どこまで書けたかな」
ほむら「……」
マミ「わたしのお友達に何をしているのかしら?」
中沢「! だ、誰だ!? いつの間に入ってきた!?」
マミ「質問は一回ずつでお願い」
ほむら「(だから早っ! 助かるけど!)」
マミ「わたしのお友達、離してもらえる?」チャキッ
中沢「は、はいいいっ!!!」
ほむら「巴マミ、中沢の持ってる写真も取り上げて!」
マミ「写真? ……これねって……/// あ、あなた、最低の男ね!」
中沢「ひぃぃ!!」
ほむら「助かったわ」
マミ「礼には及ばないわ。でもこれはいったいこれはどういうことなの?」
ほむら「……>>385」
マミ「え? 何が?」
ほむら「これを見て」
マミ「携帯?」
・・・・・
・・・
・
マミ「……つまり自分の行動を全部掲示板に書かれた言葉に委ねていたらこうなったと」
ほむら「そうね」
マミ「馬鹿じゃないの!?」
ほむら「面目ない。でもまどかと仲良くなるどころか距離を置かれてしまった……」
マミ「(ひょっとして、これは先輩らしさをアピールするチャンスでは……)」
マミ「暁美さん。これからは安価じゃなくてわたしがあなたを導いてあげるわ。まず>>400するといいわ」
ほむら「結局それしかないわよね……」
マミ「大丈夫、鹿目さんのことですもの。誠意をもって謝ればきっと許してくれるわ!」
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「遅れてごめんなさい」
まどか「……」
ほむら「今日は、昨日のお詫びがしたくて……」
まどか「……」
ほむら「まずは、これを見てくれるかしら」
ほむら「まどかと仲良くなりたくて、この掲示板の人たちにどうすればいいか相談してたの」
まどか「その結果があれ?」
ほむら「……ごめんなさい」ドゲザ
まどか「ったくもう。あきれるほど優柔不断だね」
ほむら「ごめんなさい……」
まどか「……わたしと仲良くなりたいなら、初めからそう言ってくれればいいのに」
ほむら「え?」
まどか「ほむらちゃん」
ほむら「はい」
まどか「>>420」
※このまどかの言葉をもってこのSSはとりあえず終わります。
kskst
ほむら「……」
まどか「……」ニコッ
まどかは何も言わずにただ笑っていた。
こんな惨めな状態にあるわたしに対して何か言葉をかけることはせず、ただ彼女は笑ってみせた。
それが彼女の最大限の優しさの形だった。あんなことをしたわたしを、ただ黙って赦してくれた。
気がつけばわたしはまどかの腕の中で泣いていた。泣きたいのはまどかの方だろうに、なんて情けないんだろうわたしは。
結局、あれ以来まどかとは少し親密になれた気がする。若干「百合っ気のある危ない人」と思われてしまったみたいだけど。
まあそれはともかく、今もこうして笑っているまどかを見ると、あの日安価スレを建てたのも悪くはなかったな、と思えるのである。
ほむら
おわり
俺はとりあえず寝るが後半分あるんで、新たに安価SSスタートするでも何でも好きに使ってくれ。
お付き合いいただきありがとう。
結局安価とれなかったけどおもしろかった
頑張って安価さばいたな!面白かった!
乙
Entry ⇒ 2012.03.31 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
まどか「さやかちゃんの机に花瓶が置かれてる……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332839840/
さやか「よーっす!」
まどか「(お、来た来た)」
さやか「まどか先に行っちゃうなんて…」
さやか「ん?」
まどか「(おっ)」
さやか「私の机に花瓶が…」
まどか「ウェヒヒ…」
まどか「えっ…」
まどか「あ、あ…うん…」
さやか「うれしいな~!誰がこんなこと…」
まどか「…」
まどか「誰だろうね~こんな…」
さやか「さては」クルッ
まどか「えっ?」
さやか「まどかの仕業だな~!?」
まどか「なっ、なんで私が…」
さやか「まどか…私を愛するあまりこんな粋なことしてくれるなんて…」
まどか「…」
さやか「私も愛してるぞー!」ギュウ
まどか「ちょっ、ちょっとさやかちゃん//////」
まどか「い、いや…」
さやか「でも机の上じゃちょっとね~」
さやか「勉強出来ないっていうか…」
さやか「まあさやかちゃんどっちにしろ勉強しないんだけど!」
さやか「あははははは!」
まどか「…」
さやか「ってことで教室の前の棚においてくるね!」タッ
さやか「え?」クルッ
まどか「あ、あの…えーっと…」
さやか「ん?」
まどか「そ、それ私が置いたの」
まどか「さやかが喜ぶと思って…ウェヒ…ウェヒヒ…」
さやか「ふふっ…」ニヤッ
まどか「え…」
さやか「わかってるって!」
さやか「まどかは私の嫁なんだもん!なんだって分かるよ!」
まどか「あ、うん…」
さやか「お?」
女A「この前のやつなんだけどさ…」
さやか「あー!どうなった!?」コトッ タッタッ
まどか「あ…」
まどか「(やばっ!あそこ…)」
ほむら「…」スタスタ
まどか「(ほむらちゃん来ちゃったよ!)」
まどか「あわわ…」
ほむら「な…!?」
ほむら「これ…」
まどか「(うわあああ…)」
ほむら「誰が………」
女B「あ、それさっき鹿目さんが持ってるの見たよ」
ほむら「なっ!」
まどか「(ばかあああああああ!)」
ほむら「まどかが…どうして…」
まどか「(うぅ…違うんだよ、ほむらちゃん…)」
ほむら「まどか…」
まどか「それはさやかちゃんが…」
キーンコーンカーンコーン
早乙女「はい、席に着いて~」
まどか「あっ…」
ほむら「…」プイッ
まどか「ほ、ほむr…」
早乙女「何してるの?鹿目さん、早く席に着いて下さい」
まどか「は、はい…」
まどか「(ほむらちゃんに誤解されちゃったよ~)」
まどか「…」チラッ
さやか「ぼーっ」
まどか「(しかもさやかちゃんにはノーダメージだし!)」
まどか「くっ…」
まどか「(と、とにかくさやかちゃんのことはあと…)」
まどか「(とりあえずほむらちゃんの誤解を解かなきゃ…)」
さやか「まどかー!ご飯食べよ~」
まどか「ちょ、ちょっと私用事あるから…」タッタッ
さやか「あっ…」
さやか「なんだー?」
さやか「ま、いっか!仁美ー一緒に食べよー!」
仁美「ええ、かまいませんわ」ワカメ
まどか「たぶん屋上かな…」
まどか「(早く謝らなきゃ…)」
まどか「ハァ…ハァ…」ガチャ
ほむら「…!」
まどか「いた…ほむらちゃん…ハァハァ…」
ほむら「何しに来たの…」
ほむら「…」
まどか「朝のは…誤解で…」
まどか「あれはさやかちゃんが置いて…」
ほむら「クラスの子があなたが持っていたと言っていたけれど」
まどか「そ、そうなんだけど…そうじゃなくて…」
まどか「持って来たのは私なんだけど…置いたのはさやかちゃんで…」
ほむら「あなたが美樹さやかにやらせた…」
まどか「い、いや、そうじゃなくて…」
まどか「あ、ほむらちゃん!」
ほむら「…」スタスタ
まどか「そんな…ほむらちゃん…」
まどか「…」
まどか「さやかちゃんのせいだ…」
まどか「こうなったのは全部…」
さやか「おっ、まどかおかえりー」
さやか「どこ行ってたの?」
まどか「どこでもいいでしょ…」
さやか「…?」
仁美「どうかしましたの、まどかさん?」コンブ
まどか「な、なんでもないよ!」
キーンコーンカーンコーン
さやか「あ、もうこんな時間!」
さやか「次移動だよね、急がなきゃ!」
まどか「…」
さやか「ねぇねぇまどか!」
さやか「今日仁美が珍しくCDショップ付き合ってくれるらしいんだけど」
さやか「一緒に行かない?」
まどか「いや…今日は…」
さやか「そっか…」
仁美「残念ですわね…」
仁美「何かおありなのですか?」コンブ
まどか「い、いや…そういうわけじゃないんだけど…」
まどか「と、とにかくまた今度ね!」ダッ
さやか「あ…」
仁美「どうしたんでしょう…」
さやか「お昼もちょっと様子がおかしかったしね」
仁美「…」
仁美「きっと何かプライベートな悩みでもあるんですわ」メカブ
さやか「そうだね、まどかにだっていろいろあるよ!」
さやか「じゃ、行こっか!」
仁美「はい」フコイダン
さやか「いやー仁美のおかげでいいCD手に入ったよー」
仁美「いえいえ、そんな…」
さやか「ほんとほんと、助かっちゃった!」
仁美「それは良かったですわ」ウミブドウ
さやか「さすがピアノやってるお嬢様は…ん?」
仁美「どうしました?」
さやか「…あれ転校生だよね」
仁美「そうですわね」
さやか「随分暗い顔してるな~」
仁美「ええ…」
さやか「ここはさやかちゃんの出番かな!?」ダッ
仁美「あっ、さやかさん!」ベチャッ
ほむら「?」
ほむら「あれは…美樹さやか…」
仁美「ちょ、ちょっと…ハァ…さやかさん…ハァハァ…」ベチョ…ベチョ…
さやか「よっ!」
ほむら「…なにか用かしら?」
さやか「いや用ってわけじゃないんだけど…」
ほむら「…」
さやか「なんか落ち込んでる感じだったからさ!」
ほむら「っ!」
ほむら「あ、あなたには関係ないわ」
さやか「またまた強がっちゃって~」
さやか「おじさんになんでも相談してみ?ん?」ガシッ
ほむら「は、離しなさい!」グイッ
ほむら「関係ないと言っているでしょ…」
仁美「でもあんな悲しそうな顔…」
仁美「とても放ってはおけませんわ」アオノリ
さやか「一応クラスメイトじゃん?」
ほむら「…」
さやか「それにこれから仲良くなればいいんだし!」
仁美「そ…そうですわ…これから…友達に……」ボトッボトッ
ほむら「あなたたち…」
ほむら「そうね…ありがとう」
ほむら「でもまだ人に相談するようなことじゃないと思うわ」
さやか「そっか」
仁美「で、で……も゛…?」ウネウネ
ほむら「私が一人で抱えきれなくなったときは…」
ほむら「あなたたちに話してみようと思うわ」
さやか「!」
さやか「ふふっ…全力でチカラになるよ!」
ほむら「ええ…」
さやか「さやかちゃん、を味方にしたなら百人力!いや…千人、万人?」
ほむら「ふふ…」
ほむら「じゃあ今日はこれで」
さやか「うん、明日学校でね!」
仁美「ぁ…ざ…ょ……なら゛…」アオミドロ
仁美「だぃ……ょ……ぶ……ぅ…」ベチャッ
さやか「ほんと…?」
仁美「ぉ…」ボトッボトッ
さやか「そっか…」
さやか「じゃあ私こっちだから」
仁美「ヒュー…ヒュー…」
さやか「まったねー!」ダッ
仁美「ぁ゛……さ…ヒュー……ょ……ヒュー…」ドロドロ
仁美「ヒュー…ヒュー…」ズルッズルッ
仁美「(早く…家に…)」ズルッズルッ
仁美「じ…ぉ………し………ぉ゛おおお…」ズリッズリッ
仁美「(塩を…早く…!)」ズリッズリッ
さやか「おっ!仁美おはよー!」
仁美「おはようさん!」
仁美「今日もええ天気やなぁ!」
さやか「あ、昨日は兵庫の塩だったの?」
仁美「せやねん!」
仁美「昨日は年に一度の塩のチカラが弱まる日…」
仁美「わても最後はひやひやしたで!」
さやか「ほとんど溶けてたもんね」
仁美「まあ結果オーライっちゅうことで!がはははははは!」
さやか「あ、うん」
さやか「そうだね…」
さやか「もしかしたら今日も来ないかもしれないし…」
仁美「せやなぁ…昨日もこの時間まで待ってたけどこうへんかったしなぁ~」
さやか「まどか…」
仁美「まあわいらが遅刻したらシャレにならへんで!」
仁美「いこか」
さやか「うん…」
さやか「(まどか…どうしたんだろ…)」
仁美「そんでな…そん時わいの茎ワカメが…」
さやか「(あ、まどかもう学校来てる…)」
さやか「(なんで…)」
仁美「…そこに挟まってんねん!」
さやか「…」
仁美「ブッ…ギャハハハハハハハハ!!!」バンッバンッ
仁美「傑作やろ?これで笑わんやつなんか人間やないで!」
さやか「あ、うん」
さやか「おもしろいよ」
さやか「みんな、おっはよー!」
サヤカオハヨー オハヨー
仁美「おうおう、みんな元気やなー!」
仁美「ほなさっそく一ついかしてもらうで!」
さやか「…」
仁美「わいな、昨日兵庫の塩つこうてしもてこんなことになってんねん…せやから…」
ゴゴゴゴゴゴ…
仁美「ソルトのことはソットしといてー」
シーン
エッ ドウイウコト? ワカンナイ アタマダイジョウブカナ?
さやか「あはは…」
仁美「んー?いまいちうけてへんなー」
仁美「ま、そんな日もあるで!がはははは」
さやか「あっ、まどか…」
まどか「…」フイッ
さやか「…」
仁美「お、まどかさん学校来てるやん!」
仁美「窓から見える、まどか…なんつってな!」
仁美「ギャハハハハハハハハ!!!」
まどか「…」
キーンコーンカーンコーン
早乙女「はい、席着いてください」
仁美「チャイム?…チャイム…チャイム…」
仁美「チャイムがなっちゃいむ!」
シーン
仁美「なんてな!ガハハハハハハハハハ!」
早乙女「志筑さん、面白くないですよ」
早乙女「早く座ってください」
仁美「こりゃ手厳しい!!」
仁美「ここは一つおとなしくしてよか!」
早乙女「お願いします、えーそれで…」
さやか「(まどかどうしちゃったんだろ…)」
さやか「(今日のお昼休みに聞いてみよう)」
さやか「(よしっ…)」ガタッ
さやか「ま、まどか!あの…」
まどか「…」ガタッ
さやか「あ…話が…」
まどか「…」タッ
さやか「まどか!待って…」
仁美「ん?さやかさんどないしてん?」
さやか「まどか…な…んで…」
仁美「まどか…な?」
仁美「かまどかな?かまどじゃないよ、まどかだよ♪」
仁美「なんつってー!ゲハハハハハハハハハ」
仁美「おっ?さやかさんどないして…」
トイレ
さやか「(どうして…私がなにかしたの…?)」
さやか「(分からない…分からないよまどか…)」
まどか「…」ソロッ
まどか「(さやかちゃんはこの中だね…)」
まどか「(このバケツの水を…)」
まどか「よっ…んぐぐ…」
まどか「あっ!」ツルッ バシャー
隣の人「ひゃっ!」
まどか「と、隣の個室に入っちゃった…」
まどか「あ…」
さやか「あ、あんた何やって…」
さやか「ちょ、ちょっと大丈夫?ねえ?」ドンドン
ほむら「ええ…たぶん大丈夫だわ」キィ
まどか「なっ!」
さやか「て、転校生!」
まどか「そんな…」
さやか「どういうことよまどか!」
まどか「ち、ちが…」
ほむら「いいのよ、美樹さやか…私がまどかに嫌われているだけだもの…」
さやか「なっ…!?」
さやか「あんたっ…」
ほむら「まさかこんなことまでされるとは…」
さやか「こんなことって…他にも何かされたの!?」
まどか「あ、あの花瓶は違うんだよ!あれはさやかちゃんの…」
ほむら「もういいわけはやめて…」
さやか「花瓶…?」
さやか「私の机に置いてあったやつ?」
ほむら「え?」
まどか「あ…」
ほむら「どういうこと?」
さやか「そんでどっかにおいて…」
ほむら「なっ…!」
ほむら「じゃああの嫌がらせは美樹さやかへのものだったの?」
まどか「え…っ…と」
さやか「いやがらせ?」
ほむら「あの花はそういう意味なのよ」
さやか「ええっ!?」
ほむら「この水も美樹さやかを狙ったものね」
まどか「ぁ…ぅ…」
さやか「…」
さやか「どういうことよ、まどか…」
まどか「…」
まどか「ご、ごめんなさい!!」
さやか「え?」
まどか「だって…だって…さやかちゃんが離れちゃう気がして…」
まどか「さやかちゃん、上条くんと付き合ってからあんまり遊べなくなっちゃったし…」
さやか「そんな…」
まどか「私、さやかちゃんがいなくなったら…」グズ
まどか「だから気を引こうとおもって…ちょっとしたいたずらのつもりだったのに…」ポロポロ
さやか「…」
ほむら「…」
まどか「私どうしたらいいかわからなくて…」ポロポロ
まどか「仁美ちゃんはあんなだし…」
まどか「一人になっちゃうと思って…」ポロポロ
まどか「私…バカだから…」ポロポロ
さやか「…」
さやか「ほんとにバカだよ、まどか」
さやか「私はまどかを一人になんかしないよ」
まどか「さやかちゃん…」ポロポロ
さやか「さみしくさせてごめんね、私浮かれちゃってたよ…」
ほむら「私もあなたを信じてあげれば良かった…」
ほむら「話も聞かず…ごめんなさい…」
まどか「ほむらちゃ…ごめん…」ポロポロ
まどか「私…わたし…」ポロポロ
さやか「もういいよ、まどか」
ほむら「ええ…泣かないで…」
さやか「確かによくないことはしたけどさ…」
さやか「まどかが私のこと大好きだってのはわかったよ」ニコ
まどか「さやかちゃん…ぅうう…」ポロポロ
仁美「おはんら、なにしてんねん!」
三人「!?」
いや、やっぱいてください!
さやか「あ、いや…」
仁美「わいも混ぜんかーい!」ダッ
まどか「えっ!?」
ほむら「ここ濡れてるわよ…」
仁美「青春やああ…あっ………?」ツルッ
仁美「ごはぁ!」ガボッ
さやか「ひ、仁美!」
まどか「べ、便器に足が…」
ほむら「濡れてると言ったのに…!」
仁美「ぐ…あ、足が…あかんで…これは…」
仁美「これはあかんでええええええ!!!!」
ほむら「そんな…足がハマったぐらいで…」
ほむら「確かにイヤだけど…」
仁美「ち、ちゃうねん!ハマるハマらんの問題ちゃうんや!」
まどか「そっか!仁美ちゃんは…」
さやか「海藻少女 ひとみ☆ワカメ!」
ほむら「な、なんだってー!!」
仁美「そ、そんなネーミングいらんねん!」
仁美「こっ、このままじゃ…」
まどか「あっ!もう左足が全部海藻に!」
さやか「やばい!助けなきゃ!」ダッ
仁美「おうよ!」グッ
ほむら「ファイトー」
仁美「いっぱあああああああああつ!!!」
仁美「って、なにやらすねん!そんなことやってる場合と違う!」
まどか「ほむらちゃん!煽ってないで手伝わなきゃ!」ダッ
ほむら「それもそうね」ダッ
まどか「仁美ちゃん」グッ
ほむら「…」グッ
さやか「くっ…手までヌルヌルしてきた…」ヌルヌル
まどか「引っ張り…だせない…」ズルズル
ほむら「もう下半身が…」
まどか「ダメ…まだ…」ズルズル
ほむら「…」ズルズル
仁美「ぐっ…はっ…」ボトッボトッ
仁美「…」
仁美「ここらが…ハァ…年貢の納め時の……ようやな…ハァハァ…」ドポッドポッ
さやか「なっ!?」
まどか「仁美ちゃん!」
ほむら「気をしっかり持ちなさい!」
仁美「もう胸まで溶け出してしもた…」
さやか「仁美!」
仁美「へへっ…ここで戻ったとしても…ぐっ…ハァ…もう元の身体には戻れへん…」ズズズ
まどか「そんな…」
仁美「も゛う…ム゛リ…ゃ……ガフッ…」ズルズル
ほむら「あなたが諦めてどうするのっ!?」
仁美「ぇ…ぇ゛んゃ…ヒューヒュー……」ズルズル
さやか「ねえ!しっかりして!」
仁美「…ヒュー……が……ぁ…ぃ…ヒュー…」
まどか「やだよ…こんなのいやだよ!」
仁美「ぁ゛……ぐ………」
ほむら「そんな…どうすればっ…!」
仁美「(みんな…楽しかったで!)」
ゴポゴボゴボ…
さやか「そんな…」
まどか「こんなのってないよ…あんまりだよ…」
ほむら「私は…友達を…救えなかった…」
さやか「仁美…」
さやか「仁美いいいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!」
~~~~~~~~~
さやか「まさか…仁美の机に花瓶を置くことになるなんて…」
まどか「うっ…うう…」
ほむら「せっかく…仲良くなれると…」
仁美Forever
さやか「あれから一ヶ月か…」
まどか「まだ実感わかないや…」
ほむら「そうね…信じられない最期だったもの…」
?「おはんら何落ち込んでんねん!」
さやか「え…?」
まどか「まさか…」
ほむら「あなたは…」
仁美「おちこんだりしてもええけどおちんこだしたらいかんで!」
仁美「ガハハハハハハハハハ!」
さやか「う、うそ…」
まどか「仁美ちゃん!」
ほむら「どうして…?」
さやか「海に…?」
仁美「せや!」
まどか「そうか…海水!」
ほむら「でも身体はバラバラに…」
仁美「わいは海藻少女 ひとみ☆ワカメやで?核になるワカメさえ無事なら何度でも復活できる」
仁美「まあそれでも時間がかかって完成したのは関西のほうまで流れたあとやったけどな!」
ほむら「それで…」
仁美「ま、海に出られてへんかったらホントに死んでたんやけどな!」
仁美「ガハハハハハハハハハ!」
まどか「でも…ホントによかった…」
さやか「その意味のわからない身体のおかけだね…」
仁美「ホント、わけワカメってか?」
仁美「ギャハハハハハハハハ!!!」
おわり
仁美が無事で本当に良かった!
……あれ?なんか同時進行で別の話も進んでいたような……
でも肝心の問題が解決してないよほむらちゃん!
乙
ハッピーエンド?でよかった
Entry ⇒ 2012.03.30 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ワルプルギスの夜「キャハハハ!」戸愚呂「今日はでかい奴の厄日だね」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332572812/
左京「あぁ、ワルプルギスの夜と言われる魔女が近々この国に出現する」
左京「まぁ、本来であれば気にも止めないんだが」
左京「今回の奴は少し厄介でな、表の世界を滅茶苦茶にしかねん。戸愚呂、すまないがこの魔女の討伐に当たってもらいたい」
戸愚呂「…気になる点が2つあるんですがね、聞いても?」
左京「構わんよ」
左京「1つ、現状魔法少女ではワルプルギスの夜に勝つことができないから」
左京「2つ、今回ワルプルギスの夜が出現する街の地下には巨大な施設があり、そこを破壊されると面倒なことになる」
左京「“トンネル造り”が一からやり直しになって、魔界に帰る日が長期間延期になるのはお前も嫌だろう?」
戸愚呂「…成程ねェ」
左京「お前達チームには期待している。ワルプルギスの夜討伐、やってくれるな?」
戸愚呂「アイアイサー………ん?」
戸愚呂「チーム?」
………
…
━見滝原━
武威「………」
鴉「武威、鎧を着てくるなと言ったろう。お前の格好は人間界ではあまりに目立つ」
戸愚呂弟「あんたもね」
鴉「知らないのか?人間界にはビジュアル系というファッションがあってだな」
戸愚呂弟「もう何回も聞いた」
鴉「ならば何度も言わせるな」
戸愚呂弟「…………」
戸愚呂兄「人間界に溶け込もうとする筈もないさ」
戸愚呂弟「なら兄者も肩から降りてくれ」
戸愚呂兄「断る」
戸愚呂弟「…………」
戸愚呂弟(先が思いやられる…)
鴉「お前は考えすぎだ、戸愚呂。人間の感性など当てにはならない」
鴉「珍しい連中が歩いている、その程度の認識だ」
鴉「それより腹が減った、指針固めの話し合いも兼ねて何処かで食事でもどうだ?」
武威「…………」
戸愚呂弟「…食べたい訳じゃないが」
戸愚呂弟「確か、あのファーストフード店で期間限定のモンスター配信をやっていたね」
戸愚呂弟「これでも育成ゲームが好きでねェ」
鴉「では決まりだな」
武威「…………」カチャ
戸愚呂弟「あんたもだったかい」
……………
………
…
ほむら(今回こそまどかを救ってみせるわ)
ほむら(とはいえ、既に巴マミと接触されてしまった…)
ほむら(まどかも美樹さやかも、私に対して浅からぬ警戒を抱いてしまってはいるけど…)
ほむら「私は諦めない…!」
戸愚呂弟「ちょいと失礼」
ほむら「?………!」
ほむら(え、ちょ、なに?こいつなに!?でか!怖!!)
戸愚呂弟「隣いいですかね、混んでいてテーブル席が埋まっちまってましてねェ」
ほむら「ど、どうぞ…」
ほむら(な、何よこいつ…連れ?)
鴉(火薬の匂い…)
戸愚呂兄「おい見ろよ、人間共がどよめいてるぜぇ?」
武威「…………」
戸愚呂弟「関係ないね」ハァ
鴉「フ…ところで戸愚呂、今後どうするのだ?」
戸愚呂弟「ワルプルギスの夜が来るまでする事はないんだが…」
ほむら「!?」
戸愚呂弟「…魔法少女と接触するべきかね」
戸愚呂弟「無いね、だから魔女の結界近くで出現するのを待てばいい」
戸愚呂弟「共闘できるならそれもいいし、邪魔なら殺してもいい」
戸愚呂兄「仲間など要るか?本当であれば我ら兄弟だけで充分だ、くっくっく…!」
戸愚呂弟「…ま、獲物の横取りには違いないからね」
武威「…………」
鴉「だがどうやって探す?そもそも、ワルプルギスの襲来を知り既に逃走しているかもしれん」
戸愚呂弟「それならそれで別に構わないがな」
ほむら「ね、ねえ」
戸愚呂弟「?」
ほむら「今の話…──」
………
…
戸愚呂弟「あんただったかい」
ほむら「此処には他にも魔法少女がいる、本当は管轄で考えるとそちらがこの街の魔法少女」
ほむら「でも、ワルプルギスの夜襲来を知っている魔法少女は今のところ私だけよ」
鴉「……女、お前の武器は火薬か何かか?」
ほむら「えぇ」
鴉「やはりな、僅かだが香ばしく火薬の香りを漂わせている」
ほむら「女の子に火薬の香りとは失礼ね」ファサッ
鴉「…ククッ」
戸愚呂弟「鴉」
鴉「どうした?…何でもないさ戸愚呂、ただ少し気に入っただけだ」
鴉「クールでありながら、内側に儚さを秘めている」
鴉「…好みのタイプだ」クククク…
武威「…………」
戸愚呂弟「………」フゥ
ほむら「私もワルプルギスを撃退したいの、目的の邪魔にならないなら協力を仰ぎたいわ」
戸愚呂兄「邪魔になるだと?邪魔になるのはお前達だ、せいぜい足を引っ張るなよ?ひゃっはっはっは……!」
ほむら「………ッ」
戸愚呂弟「兄者」
ほむら「ッ、下劣ね」
戸愚呂弟(…やれやれ)
戸愚呂弟「…この街の魔法少女は他にも?」
ほむら「巴マミ。丁度これから落ち合うわ」
戸愚呂弟「…なら、同伴させて頂きましょーか」
ほむら(…大丈夫かしら)
……………
………
…
マミ「…暴力を背景にした脅し?見下げたものね、暁美さん」
ほむら(やっぱりこうなった…)
戸愚呂兄「ほぉ、いい女じゃねぇか…くくく…!」
戸愚呂弟「失礼…ちょいといいかね?」
戸愚呂弟「あんたらが何故仲が悪いかはどうでもいいが、こっちも事情があってねェ」
戸愚呂弟「話がしたいんだが」
戸愚呂弟「魔女?」
ほむら「ワルプルギスではないわ」
ほむら「…巴マミ、今回の魔女は私に譲りなさい」
ほむら「貴女では勝てない、今回の魔女はいつもと違うのよ!」
マミ「………!」シュルシュルッ
ほむら「っ!?く…!」グルグルッ
マミ「戻ったら解いてあげるわ、それまで頭を冷やすのね」
武威「………」グルグル
鴉(脆弱だな…)グルグル
マミ「行きましょう、鹿目さん」
まどか「ごめんね、ほむらちゃん…」
ほむら「…………!!」
ほむら「またなの…?また……」グッグッ
ボン!ボン!ボン!
ほむら「!?リ、リボンの紐が爆発してほどけた…?」
鴉「BANG…」
戸愚呂兄「よくやった、鴉」
鴉「やめろ、私はお前の機嫌を取りたいが為に拘束を破ったわけではない」
鴉 黒髪長髪のカラスマスク ホモっぽい
武威 鎧武者 ガチホモっぽい
黒髪ロングの覆面と鎧マッスル
鴉「やはり同じ魔法少女ではお前が一番好きだ、綺麗なまま…いつまでも残してやりたいくらいに」ククク…
ほむら「………」ゾクッ
戸愚呂弟「鴉、何にでも『品定め』から入るのはお前の悪い癖だ」
鴉「……フン」
戸愚呂弟「あんたらは同じ魔法少女なのに穏やかじゃないなァ」
ほむら「それは…」
戸愚呂弟「…ま、いいんだがね」
武威「…………」クイッ
ほむら「え、えぇ…急ぎましょう」
戸愚呂弟「アイアイサー」
………
…
さやか「マミさん!」
マミ「せっかくだけど速攻で決めさせてもらうわ!」
マミ「ティロ・フィナーレ!!」
シャルロット「〓〓〓〓〓〓〓!!」
シャルロット「〓〓〓〓〓!」ガバッ
マミ「え?」
さやか「マ、マミさん!」
まどか「いやっ……!」
ドゴォオン!!
シャルロット「~~~~~~!?」
マミ「なっ…爆発…!?」
鴉(ふむ、あの爆弾…魔力で作られたものではないようだな)
さやか「転校生!?」
まどか「ほむらちゃん!?」
使い魔達「キシャァァアアア!!」
戸愚呂弟「兄者!」
戸愚呂兄「おう!」ズズズ…
戸愚呂兄「死ね!」ズシャアッ
使い魔達「!?!」グサグサッ
戸愚呂兄「残念だったな、オレはまとめて倒すのが得意なんだ」
戸愚呂弟「さて、あれが親玉か」
戸愚呂弟「あんたの勇気に敬意を評し、45%で闘ってやろう」
武威「………」ザッ
戸愚呂弟「?…あんたが行くのかね」
武威「………」コクッ
武威「…───」ブォンッ!
さやか「な、なんだあのバカでかい斧…!」
シャルロット「〓〓〓〓〓〓ーッ!!」
─────!!
ごしゃぁあっ!
シャルロット「 」グチャアッ
武威「…………」
ほむら(何が起きたか…)
マミ(ま、全く見えなかった…)
さやか「な、なんだよお前ら!何しに来たんだ!」
鴉「…助けてやった礼がその言葉か、憐れみすら覚える愚かしさだな」
さやか「なにぃ!?」
まどか「さ、さやかちゃん!落ち着いて……!!」
マミ「…………っ」ガクガク
ほむら「命拾いしたわね、巴マミ」
マミ「目的はグリーフシード?」
ほむら「………っ」
マミ「無言の肯定、かしらね」
ほむら「私は…」
戸愚呂弟「本当に仲が良くないねェ、疲れないのかい?」
マミ「!?」
ほむら「!?」
戸愚呂弟「ま、チーム仲はオレが言えた義理じゃあないが」
鴉「全くだな」
武威「…………」
戸愚呂兄「クックック…!」
戸愚呂弟「ちょいとお話しできないかね?」
鴉「“お友達”も一緒にな、クク…」スッ
まどさや「ひっ…!?」
ほむら「ちょっと!2人に危害は加えないで!」
鴉「加えんさ、そこの黄色がYESと言えばな…」
ほむら「2人から離れなさい!!」
鴉「ククククク…仲間思いで実は激情家…ますます気に入ったよほむら…」
ほむら「くっ……」
マミ「…分かったわ、何処で?」
戸愚呂弟「そうだなァ」
戸愚呂弟「近場の喫茶店でどうかね?奢りますよ」
………
…
━喫茶店━
戸愚呂弟「烏龍茶とオレンジジュース…どちらも捨てがたいですなァ」
鴉「そうか」
戸愚呂弟「あぁ」
マミ「…本当なの?暁美さん」
ほむら「えぇ、この街にワルプルギスの夜が来る。私はあいつを止めたいの」
ほむら「あいつを撃退できたら……私はこの街を出ていくと約束する」
ほむら「だから力を貸して……!」
マミ「…その、戸愚呂さん達も?」
戸愚呂弟「同じ目的だね、雇い主にとって邪魔らしいから潰すだけだ。別に崇高な目的なんてない」
ほむら「本当に!?」
マミ「貴女に助けられたのは事実だもの。受け入れなきゃ、ね」
ほむら「あ、ありが……」
さやか「ちょっと待った!本気ですかマミさん!」
マミ「美樹さん…」
さやか「転校生を信じるんですか!?騙されてるに決まってます!」
まどか「さやかちゃん…!」
さやか「あんたは黙ってて!」
さやか「何か企んでるんでしょ!あんた!!」
ほむら「黙りなさい美樹さやか、魔法少女じゃない貴女にこの件に関わる資格なんてない」
さやか「っ!!…ムカつくんだよあんたのその『なんでも知ってます』ってすまし顔!案外ワルプルギスとかいうのも、あんたが連れてきてるんじゃないの?」
さやか「帰る!行くよ、まどか!」
まどか「ま、待ってよさやかちゃん!」
マミ「………美樹さん」
マミ「ごめんなさいね、彼女…」
ほむら「大丈夫、悪い子じゃないのは知っている」
ほむら「それだけに…怖いの、彼女が魔法少女になってしまう事が」
マミ「…………」
さやか「まどか、あたし決めたよ」
まどか「え?」
さやか「あたし、魔法少女になる」
まどか「!さ、さやかちゃん!そんなっ……」
さやか「転校生みたいなのに街は任せられない、マミさんだって…今は…」
さやか「だからあたしがこの街を守る!」
まどか「………っ」
……………
………
…
戸愚呂弟「見付けましたよ、魔法少女ってやつをね」
戸愚呂「…はい…はい…」
戸愚呂弟「その事なんですがねェ左京さん」
戸愚呂弟「やはりオレ達全員がチームで任務に当たるのは無理が」ブツ
ツー、ツー、ツー
戸愚呂弟「…あると…思うんですがね…」
戸愚呂弟「………」フゥー
……………
………
…
戸愚呂兄「好きにしろ、誰が来ようと同じ事だ。我らがいる限り戦力になる事など期待していない」
マミ「むぅ、一々やる気を削ぐような言い方をするのね!」
ほむら「そういう奴よ」
戸愚呂弟「…気分を害したのなら悪いね」
鴉「その佐倉という女が呼び出しに応じるとも限らんからな」
武威「………」
戸愚呂弟「…ま、果報は寝て待て…ってね、この件はあんたらにお任せするよ」
鴉「お飾りの人数合わせにならなければいいが」
マミ「大丈夫、実力は折り紙付きだから!」
ほむら「とにかく…───!」
マミ「───っ」
戸愚呂兄「どうかしたか?」
マミ「魔女ね」
ほむら「えぇ、急ぎましょう」
ほむら「!美樹さやか、貴女、その格好…」
さやか「驚いた?」
マミ「美樹さん、魔法少女になったのね…」
さやか「…この街はあたしが守ります、転校生になんか譲らない」
さやか「マミさん、今は…ごめんなさい、貴女も信用できないんです」
さやか「戻ってきてくれるって信じてますから」タッタッタ…
マミ「…美樹さん…」
鴉「短絡的な女だ、知性を感じない。ほむら…お前は余程の例外のようだな」
ほむら「!!…何故そう思うの?」
戸愚呂弟「人間が別の存在になる事への危機感が足りない」
戸愚呂弟「あの子もしかして…まだ自分が人間でいられるとでも思ってるんじゃないかね?」
マミ「え?それってどういう…」
戸愚呂兄「お前らは既に人間ではないという事さ、まさかお前も知らなかったのか?」
戸愚呂弟「…アイアイサー」
戸愚呂兄「ひひひ」
鴉「それよりもう此処に魔女はいない、用はないだろう」
武威「…………」
鴉「早くその佐倉とやらに会いに行くぞ」
ガキィン!!
武威「………?」
戸愚呂兄「なんの音だ?」
ほむら「!!まさか…」
マミ「行きましょう!」
……………
………
…
さやか「ぐぅっ、こいつ…!」
まどか「さやかちゃん!駄目だよ!魔法少女同士で戦うなんておかしいよ!!」
さやか「まどか、下がって!」
杏子「おっと!変身なんてさせないよ!」ビュンッ
さやか「ぅあっく…!」
まどか「!さ、さやかちゃんのソウルジェムが……!」
杏子「ハイさよならーっと!」ポイッ
さやか「ぁああー!あたしのソウルジェムが──…」トサッ
まどか「え?」
杏子「………は?お、おい何だ?」
まどか「ほ、ほむらちゃん!?」
キュゥべえ「…今のはまずかったよ、佐倉杏子」
マミ「美樹さん!美樹さん!?」
さやか「」
戸愚呂弟「…………」
鴉「ほう、この青髪も黙っていれば可憐だな」
戸愚呂弟「鴉!」
鴉「フ…」
……………
………
…
マミ「…そんな」
さやか「何よそれ…じゃあ、あたし達ゾンビにされたようなもんじゃん!!」
キュゥべえ「便利じゃないか、何を怒っているんだい?」
まどか「酷いよキュゥべえ、こんなのってないよ…!」
ほむら「………」ギリッ
キュゥべえ「何故人間はそんなに魂の在処に拘るんだい?」
戸愚呂弟「ワケが分からないねェ」
魔法少女達「?!」
戸愚呂弟「………」フゥ
戸愚呂弟「暁美ほむら、共闘の話は無しだ」
ほむら「なっ!?」
戸愚呂弟「今のあんたらは人間でも魔女少女でもない、ただ腑抜け不貞腐れている半端な腐りモノだ」
戸愚呂弟「帰るよ」ザッ
戸愚呂兄「くく、オレに抱かれたくなったらいつでも来いよ」
鴉「暁美ほむら」
ほむら「……!」
鴉「見苦しくなったな」
鴉「今のお前は完全に諦めた目をしている、酷く不細工だぞ“小娘”」ザッ
武威「………」ズンズン…
ほむら「………」
ほむら「………」
杏子「うるせぇな!こっちだって同じだよ!」
ほむら「………」
マミ「キュゥべえが…キュゥべえが私を騙してた…!」
ほむら「………」
まどか「み、皆!落ち着いてよ…!」
ほむら「……~~~~」
ほむら「黙れぇぇえぇぇえええぇ!!!」
ほむら「貴女達ねぇ!毎回毎回毎回飽きもせずバカみたいに同じやり取り繰り返して!なんなんだ!なんなんだぁあ!」
ほむら「終いには今回凄い戦力になりそうな人達にまで見限られて失ったわよ!バカ丸出しか!!なんなの?ねぇ、なんなの!?」
ほむら「凹むなり絶望するなり喧嘩するなりは!ワルプルギスの夜を倒してからにしなさいよぉぉぉおお!!!」
ほむら「………」ゼェハァ
4人「」
ほむら「…いい加減にしてよぉ…」ポロポロ
4人「!?」
……………
………
…
ほむら「………」グスッ
さやか「…魔法で何度も世界をやり直してたんだ、あんた…」
ほむら「………」コクコク
杏子「毎回こんな感じだったのか?」
ほむら「………」コクコク
マミ「よ、よしよし…ごめんなさいね、喧嘩しちゃって…」
杏子「あ、謝れよ」
さやか「あんたこそ」
杏子「………」
さやか「………」
杏さや「ごめんなさい…」
ほむら「…………」
まどか「ほむらちゃん、そんな膨れないで…」
マミ(巴さん…?)
ほむら「上手く行くと思ったのに、美樹さんが契約しちゃうし…」
さやか(み、美樹さん?)
ほむら「………」
さやか「あの態度は…長いループの中で心が荒んじゃったのか…ほむら、ホントにごめん、取り乱して」
ほむら「やだ」
ほむら「許さない」
ほむら「だから手伝って、手伝ってよ!ワルプルギスの討伐っ…」
さやか「お、おう!合点だい!」
マミ「もちろんよ…ねぇ佐倉さん!」
杏子「…分かった!分かったよ!…手伝うよ…」
まどか「ほむらちゃん、あの人達はどうするの?」
ほむら「…もう一度頼んでみる」
ほむら「無駄かもしれないけど…」
………
…
鴉「さて、例の魔法少女と別れた今…私達は独自にワルプルギスの対策を取るのか?」
戸愚呂弟「ま、そういう事になるね」
戸愚呂兄「元々奴らの助けなど必要なかった、それだけだ」
武威「…………!」
戸愚呂兄「…どうした?」
鴉「ほう、驚いたな」
ほむら「………」
戸愚呂弟「共闘はしない、と言った筈だが」
ほむら「貴方達は私の持ち駒よ」
鴉「くははっ…!」
戸愚呂弟「………」
戸愚呂弟「強く出たもんだねェ、てっきり拝み倒しするかと思ったが」
ほむら「強がりには慣れてるの」ファサッ
戸愚呂弟「…いい眼だ」
戸愚呂弟「ま、宜しくお願いしますよ」
戸愚呂兄「本気か?足を引っ張られるだけだ」
戸愚呂弟「情報は必要だからね、そいつは戦力云々とは別問題だ」
戸愚呂弟「さてと…じゃあ改めて」
戸愚呂弟「お話し合いといきますかね?」
ほむら「ワルプルギスの夜がやって来るのは今から二週間後」
ほむら「それまで修行に修行を重ねて、少しでも戦力を底上げしてもらいたい。勿論私も含めて」
マミ「特に魔法少女になったばかりの美樹さんには必須事項ね」
さやか「修行かぁ…でも具体的にどうすればいいのか…」
戸愚呂弟「なら、オレが付き合おう」
さやか「へ!?い、いやあの戸愚呂さん、あなた剣は使えるの?」
戸愚呂弟「剣術指南はできないが…実戦に勝る修行はない」
戸愚呂弟「オレの見立てじゃあんたは強くなる、叩けば叩く程だ」
さやか(まず二週間生き残れるのか、あたし…)
ほむら「…………」
鴉「そんな顔をするな、他意はない」
鴉「長らくお前を愛でたいだけだ」
鴉「好きな者を殺す時、一体自分は何の為に生まれてきたのかを考える時のように気持ちが沈む。…だがそれがなんとも言えず快感だ」
ほむら(本当に命を落としかねない修行になりそうね)
戸愚呂兄「ならばオレはお前の面倒を見てやる」
杏子「あぁ?」
戸愚呂兄「くくくく…!この中ではお前が一番“濁り”や“卑劣”に抵抗がなさそうだからな」
戸愚呂兄「オレはそういう奴が大好きだ」
杏子「なんだか知らないけど、修行中死ぬなよな」
戸愚呂兄「バカめ、それはお前に言える事さ」
武威「…………」
マミ「よ、宜しくお願いします」
武威「…………」
武威「…せめてオレの鎧を剥ぐくらいはやれるようになれ」
マミ(喋った…!結構渋くていい声ね…)
戸愚呂弟「これで決まったね」
ほむら「最後になるけど、まどか…」
まどか「うん、分かってる…私には魔法少女になってほしくないんだよね?」
まどか「大丈夫、契約なんてしないよ」
まどか「…………!」
ほむら「まどか」
まどか「それは…」
?「成程、彼女を魔法少女にさせない事もまた必須事項なのか」
ほむら「!?」
マミ「誰!」
戸愚呂弟「……こいつは驚きましたなァ」
左京「夜分遅くに失礼」
左京「左京、戸愚呂達の雇い主です」
まどか「雇い主…」
左京「しかし、彼女を魔法少女にさせない為に行動する事を此処に断言する」
左京「いいかね?」
まどか「………」
左京「信じてもらえないのならそれで結構、裏方は裏方なりに動く事もできる」
まどか「いえ、そんな!…お願いします、1人だと決心が鈍りそうで…」
左京「…フフ…では宜しく」
まどか「はいっ!」
鴉「これで各々役割は決まったな」
鴉(分かっているさ戸愚呂、この修行は100%のお前の妖気を浴びても魔法少女が消滅しないよう力を上げる為の修行だ)
戸愚呂弟(ワルプルギスの夜…)
戸愚呂弟(とうとう来るのだ、100%のオレで闘える日が…)
戸愚呂弟「…いよいよだなァ」
さやか「へへ…腕がなるね」
戸愚呂弟「緊張はしてないようだねェ、結構」
さやか「あんたの相手してたからね、それに比べたらワルプルギスなんて」
さやか「寧ろあんたが味方のこの状況が頼もしいよ」
戸愚呂弟「全幅の信頼を寄せていただきありがとうございます…と言いたい所だが
戸愚呂弟「オレは誰のためでもない、オレ自信の為に戦う」
戸愚呂兄「くく…弟に随分と絞られたようだな…」
杏子「え!?あいつお前の弟なの!?に、似てねぇ…性格も」
戸愚呂兄「やかましい」
杏子「わりぃわりぃ!」
戸愚呂兄「この二週間、楽しかったぞ。何度襲ってやろうと思ったか分からねぇ」
杏子「……ホント似てねぇ」
戸愚呂兄「けけけ…!」
マミ「貴方の武装闘気(デュエル・アウラー)で!」
武威「…何度も言ったがな、巴マミ」
武威「武装闘気(バトルオーラ)だ」
マミ「駄目よ!そんな安直な英語の呼び方なんて!武装闘気(デュエル・アウラー)の方がカッコいいわ!」
武威「…………」
武威「まぁなんでもいいが」
マミ「なんでもよくないわよぅ!」プクゥ
4
戸愚呂弟「………」
2
1
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハハ───!!」
さやか「来た……!」
杏子「でけぇ!」
マミ「速攻で行くわ…!」ガチャッ
ほむら「鴉!行くわよ!」シュッ
鴉「フン…」ヒュンッ
戸愚呂弟「まずは小手調べ」
戸愚呂弟「本気を出すに値する相手かどうか…」
戸愚呂弟「80%から行くか…!」メキメキッ
武威「…………!」ダッ
使い魔達「■■■■■■■!!」
戸愚呂兄「無駄に数が多いようだが…文字通り無駄だ」
戸愚呂兄「ひゃぁっはははははは!!オレはまとめて倒すのが得意なんだ!」
ほむら「時間停止!」ピタッ
ほむら「お願いするわ!」
鴉「360度、全方向密着型爆弾創造、設置…」
鴉「BANG…」
ドゴォォォオオン!!
鴉(…さぁ、まさかこれでは終わるまい?)
ほむら「効いてない…!」
鴉「フフ、中々のタフさだな」
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハ!」ゴゥッ
鴉「!!」ヒュンッ
鴉「私の攻撃である事は理解できるのか、だが…」
鴉「秀でているのは丈夫さと巨大さのみ、鈍重で攻撃も単調…」ヒュンヒュンッ
鴉「さしずめでかい図体を持ち不相応な力を持った下級妖怪といった有り様だな」
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」
鴉「今だ、やれ」
武威「…………!!」ブォンッ
ドゴァアァアンッ!!
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハ…!」
武威「…………」
マミ「傾いた!!」
ワルプルギスの夜「キャハ!キャハハハハハハハ!」
ほむら「体勢を整えるわよ!!」
ニュルルルルルッ!!
ワルプルギスの夜「!」
戸愚呂兄「バランスを持ち直している所悪いが、貴様は地面にくくりつけられている方がお似合いだ」
杏子「やるじゃんチビ兄!」
戸愚呂弟「………」タンッ
戸愚呂弟「初手だが少し強く行くぞ」
戸愚呂弟「オレを幻滅させるなよ」
ワルプルギスの夜「ギャハハハハハハハハハハハ!」
─────!!
……………
………
…
左京「…不安かね」
まどか「さ、左京さん!……はい、あの…少し」
左京「心を強く持ちたまえ、キュゥべえとかいう奴にいつ入り込まれるかも分からん」
まどか「はい…」
左京「………」
キュゥべえ「早く契約するんだ!もう取り返しのつかない事になる!」
まどか「…キュゥべえ、私は契約しないよ。みんなを信じてる」
キュゥべえ「皆殺されてしまうよ」
まどか「……っ」
キュゥべえ「さぁ、僕と契約を!」
左京「無駄だよ、キュゥべえ君」
キュゥべえ「………」
左京「我々は既にすべてのチップを彼らに委ねた、何があろうと揺らぎはしない」
左京「だからこそ熱くなる」
左京「……だが、確かにまだ賭け金が不足しているかもしれん」
まどか「…………?」
左京「まどか君」
まどか「はい…」
左京「命を賭け金にする覚悟はあるかな?」
まどか「!」
キュゥべえ「!?」
左京「君の覚悟と狂気、この私に見せてもらおう」
……………
………
…
戸愚呂弟「体にでかいヒビは入ったが、すぐに再生したね…生半可な攻撃は無意味のようだな。やるねェ」
ほむら「…ワルプルギスも、戸愚呂も…強い…!」
戸愚呂弟「相手の攻撃も大した事はないが、オレの攻撃も効きにくい…期待通りだなァ」
さやか「どうすればいい…繰り返してもあたしらの魔力ばかりが消費されちゃう…!」
マミ「大量にあるグリーフシードにも限界はあるわ…」
杏子「くそったれ…!」
まどか「皆!!」
左京「…………」
戸愚呂弟「左京さん?」
鴉「…ふむ、何のつもりだあの男」
武威「……………」
左京「勘違いしないでほしい、私は彼女を魔法少女にしたくて連れてきたのではない」
左京「…彼女は魔法少女にならない、此処に来てもだ」
ほむら「危険よまどか!離れて!此処から離れて!!」
ワルプルギスの夜「ギャハハハハハハハハハハハ!」
まどか「うぅん、逃げない。離れないよほむらちゃん」
まどか「皆がワルプルギスの夜なんて倒してくれるから、危険な場所なんかじゃない!」
左京「そうとも、我々は」
京まど「ワルプルギスが敗北する姿を特等席で見に来ただけ!!」
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!」ズァッ
まどか「皆が負けたら、私も左京さんも死んじゃう」
まどか「…それだけだよ」
まどか「私は力じゃ助けになれないから、左京さんと一緒に…皆の勝ちに全生命を賭ける!」
ほむら「ぅあぁああああああッ!!」ゴォッ
さやか「まどかの元に近付かせない!絶対に!!」ゴォオ
マミ「後退りはできないわ、絶対にこの場で倒す!!」ズラァアッ
杏子「やってやるよ畜生ォ!!」ゴォアアッ
武威「!」
戸愚呂兄(馬鹿な、女共の強さが増した?)
鴉「…美しい」
戸愚呂弟「他の誰かのために120%の力が出せる」
戸愚呂弟「それがお前達の強さ…」
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハハハハハハ───!!」
杏子「くたばれぇ!」
さやか「おぉぉおりゃああぁぁぁぁ!!」
ほむら「負けられない!!」
ドォォオオ……ン!
鴉「…………」
鴉「マスクは不要のようだ、形振り構ってはいられん」カランッ
武威「そのようだな」ドサッ、ドサッ
戸愚呂弟「…………」
戸愚呂兄「弟よ、お前まさか…」
鴉「コォォォ…」
武威「武装闘気!!」ゴォッ!
ワルプルギスの夜「キャハハハハハハハハハハハハハハハ!」
鴉「死ねぇ!!!」
武威「いい思い出にしてやる!」
ワルプルギスの夜「……ガ…ァ…!」
ほむら「さっきより大きく傾いてる!」
さやか「行けるよ!!」
ワルプルギスの夜「…ギャハハハハハハハハハハハ……!!」
戸愚呂弟「…………」
戸愚呂弟「100%」
さやか「!」
マミ「!」
杏子「!」
鴉「!」
武威「!」
戸愚呂兄「!」
左京「!」
まどか「!」
ワルプルギスの夜「キャハハハ────…」
戸愚呂弟「…ワルプルギス」ピシッピシッ
戸愚呂弟「いい試合をしよう」メキィッ
カッ!!!
杏子「あれが…」
さやか「100%…」
戸愚呂弟「………」ビッ!
ドォンッ!!
ワルプルギスの夜「!!?」グラッ
ほむら「な、何をしたの!?」
鴉「指弾だ」
ほむら「指弾?」
鴉「指を弾き、その空圧をワルプルギスにぶつけたのだ」
ほむら「………!!」
鴉(…心底化け物め…)
戸愚呂弟「……勝負だ」ザッ
ワルプルギスの夜「ギャアァァアアア……!!」グルンッ
左京「これが最後のぶつかり合いか…!」
ワルプルギスの夜「ガァァア────!!」ゴォウッ
戸愚呂弟(他の誰かのために120%の力が出せる)
戸愚呂弟(だからこそオレは、オレのフルパワーは100%中の100%)メキメキッ!
戸愚呂弟(だがオレは……)ググググッ
鴉「あれが100%中の100%…!」
戸愚呂兄「…違う」
戸愚呂兄「あれは100%中の100%の姿ではない……!」
ワルプルギスの夜「ギャハハハハッハッハッハッハ………!」
戸愚呂弟「フルパワー!!」メキィイッ!
戸愚呂弟「120%ッ!!!」
ワルプルギスの夜「─────!!」
戸愚呂弟「──────!!」
ズドォオオオオ……ン…
……………
………
…
戸愚呂弟(……空?)
まどか「戸愚呂さん!戸愚呂さぁん……!!」
戸愚呂弟『…オレが倒れている……?』
さやか「くそっ!くそっ!回復しない!目を覚ましてよ!戸愚呂さん!!」
鴉「貴様…戸愚呂…あの姿を見せておいて私と闘わず死ぬつもりか、武威とも闘わず…!」
ほむら「ワルプルギスの夜は倒したの!あなたのお陰なのよ!目を開けて!お願いよぉ……!」
戸愚呂弟『………そうか…』
戸愚呂弟『…妖怪になってから初めてオレを受け入れてくれた仲間達との永遠の別れ、その哀しみ』
戸愚呂弟『これも冥獄界の責め苦…か、コエンマ』
コエンマ『…精神的な悲しみも、な』
杏子「嘘だろぉ戸愚呂…あんなに強かったあんたが、あんたが…っ」
マミ「……………っ!!」
左京「戸愚呂…」
戸愚呂兄「弟よ、起きろ…クックック……!我ら兄弟2人で1つ!向かうところ敵はない!!」
戸愚呂弟『1つ、いいですかね』
コエンマ『なんだ』
戸愚呂弟『この世界は…本当にあるのかね、本当に…救われたのかね』
コエンマ『平行世界の何処かで、確かにお前は彼女らやチームの奴らと心を通わせた』
戸愚呂弟『………』
戸愚呂弟『それだけ聞ければ満足です』
戸愚呂弟『行き……いや、戻りましょうか。冥獄界へ』
コエンマ『………うむ』
戸愚呂弟『………』
戸愚呂弟(楽しかったよ、それなりにね)
戸愚呂弟(決して叶う願いじゃないが……)
戸愚呂弟(またいつか、何処かで会おう)
コエンマ『戸愚呂』
コエンマ『……今、眠っているお前の体に戻ればお前は再び、その世界で生きる事ができる』
戸愚呂弟『………?』
戸愚呂弟『…何を言い出すかと思えば』
コエンマ『戸愚呂、今や霊界は変わった。ワシが父の罪を暴き!結果父は汚職で退陣したのだ!過去の死者の罪見直しも叫ばれている!』
コエンマ『お前はもう充分償いをしたろう!』
戸愚呂弟『戻る意味があるかね?どうせオレは戻っても魔界に帰るだけだ』
戸愚呂弟『仲間など有り得ない』
コエンマ『戸愚呂!!』
武威「…オレの妖気を使え」
マミ「武威さん!」
ほむら「………鴉…」
鴉「チッ…貸し1つだ」
ほむら「ありがとう……!」
杏子「おいチビ!お前の弟だろ!気張って回復に気を回せ!」
戸愚呂兄「黙れ!もう貴様の石ころに妖気は送っている!何故だ、何故生き返らねぇ!」
コエンマ『戸愚呂ッ…』
戸愚呂弟『早くオレを冥獄界へ連れていけ』
『強情だねぇ、生き返るチャンスをみすみす逃すのかい?バカタレ!』
戸愚呂弟『!!この声は…』
『…行っておやりよ』
まどか「戸愚呂さん!目を覚ましてよぉ!」
戸愚呂弟『幻…海…──』
………
…
「あーあ、今日の魔女退治は疲れたなぁ」
「帰りに私の家でお茶してかない?」
「おっ!はいはーい!あたしお呼ばれしちゃいますよー!」
「私もご好意に甘えさせてもらおうかしら」
「いいねー、ケーキあるか?」
「うぇひひ、私も行きたいです!」
「勿論みんな大歓迎よ!それで、あなたは何にする?」
「…………」
「苦いのはダメなんで、オレンジジュースください」
〈了〉
戸愚呂はB級妖怪でもインフレの犠牲者でも、幽白史上最高のイケメン
本当はコエンマと一緒に冥獄界へ戻って終わりの予定だったんですが、あんな風にしてしまいました
救いがあってもいいじゃない、元人間だもの
またいつか、別の作品でお会いできればその時に会いましょう!
ちょっくら古本市場行ってくる
面白かったぞ
戸愚呂弟が救われてなによりだ
Entry ⇒ 2012.03.26 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ほむら「セフレが欲しいわ」さやか「何で私に言うのよ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332066380/
さやか「あんたが私を呼び止めてこの喫茶店に連れ込んだんでしょーが」
ほむら「……?」
さやか「なんであんたが不思議そうな顔してんのよ!」
ほむら「ごめんなさい。私、このことを誰かにカミングアウトしたくて、つい夢中で…」
さやか「何よそれ…」
ほむら「セフレが欲しいわ…」チラッ
さやか「最近男っ気のないさやかちゃんにそんな事言われてもねー」フゥ
さやか「え゛、あんたやっぱりそっちの趣味だったの?」
ほむら「そっちの趣味って?」
さやか「いや、なんというか………レズ、みたいな?」
ほむら「……////」
さやか「何で顔赤くしてるのよ…」
ほむら「あ、貴女が急に変な事言うからじゃない…///」
さやか「いきなりセフレがどうの言う輩に言われたくないっての…」ゲンナリ
ほむら「最悪男でもいいけど、基本女の子ね」
さやか「やっぱりレズじゃん」
ほむら「////」
さやか「面倒臭いからそれやめてよもー」
ほむら「と、とにかく、私は今、大絶賛セフレ募集中なのよ!」
さやか「わっ!馬鹿、大声出すなって!」
さやか「あーもー、私もう二度とあの喫茶店行けないよ…」
ほむら「ごめんなさい…」シュン
さやか「む……まぁ、大して気に入ってる店でもないからいいけどさ」
さやか「あー……でさ、さっきの話なんだけどさ」
ほむら「ええ」
さやか「何で急にそんな事言い出した訳?」
さやか「いや、初耳なんだけど」
さやか「てか、まどかからはそんな話一度も…」
ほむら「してるの」
さやか「はい」
ほむら「まどかと私が愛し合ってるのは明白。私はいつだって彼女を受け入れる準備はできてるのだけど…」
さやか(ほむらが受けなのね)
ほむら「その、まどかって淑女だから、身持ちもかたくて…」
ほむら「学生のうちはそういう事はしないって…」
さやか(ほむらの脳内設定じゃないだろうな…)
さやか「つまり、欲求不満な訳」
ほむら「…」コクン
さやか「だからっていきなりセフレって、突飛過ぎるでしょ」
さやか「あんた、セフレの意味わかってるの?」
ほむら「当たり前じゃない」
ほむら「性的なフレンドの略でしょう?」
さやか「…………」
さやか「ちなみに、あんたの中でそのセフレとはどんな事をするの?」
ほむら「えっちな事よ」フフン
さやか「……」ハァ
ほむら「知らないわ」
さやか「この前体育の時間使って学校で習ったじゃん…」
ほむら「保健室にいたわね」
さやか「ああ…そだっけ?」
ほむら「ねぇ。それで、セックスって何なの?」
さやか「……むぅ」
さやか「話すの恥ずかしいし、実際に見せた方が早いか…」
さやか「ほむら、このあと暇?」
さやか「準備できたから入っていいよ」
ほむら「お邪魔するわ」
さやか「…見る前に言っておくけど」
さやか「今からDVDで見せる物について、他の誰かに言い触らしたりしたら…」
さやか「全力で殺しにいくからね」ギロッ
ほむら「わ、わかったわ…」ゾクッ
さやか「じゃあ、再生するよ」
ほむら「………ねぇ、ちなみにこれ、なんて作品なの?」
さやか「名前なんてないよ」
さやか「強いて言うなら、恭介成長記録ってところかな」カシュ、ウィーン
ほむら「はぁ…」キョトン
<アッ、アッ…!キョウスケ、サン…!
ほむら「なにこれ…」
ほむら「こ、この二人、裸で一体何をしているの!?」
さやか「セックスだよ」
さやか「ちなみに、あんたが言ってたセフレっていうのは、セックスフレンドの略だから」
さやか「その様子じゃ、知らなかったみたいね」
ほむら「ひっ…!あ、あんな所に、あんな物を…!?」
さやか「わかった?あんたの求めてたのって、こういう事をするフレンドなんだよ?」ギュッ
ほむら「さ、さやか…!何で抱きしめてくるのかしら……?」
さやか「仕方ないじゃん。こんな物見ちゃってるんだから。悔しいけど、興奮しちゃうもん」
さやか「だからさ、今なら私がなってあげてもいいよ?」
さやか「あんたのセックスフレンドに……、ね」スリスリ
ほむら「ぁ……」ピクンッ
さやか「おっはよー!」
まどか「あ、おはよう!さやかちゃん、ほむらちゃん!」
ほむら「お、おはよぅ…」
まどか「珍しいね、二人が一緒に登校するなんて」
さやか「いやぁ、ちょっと訳があって、ね?」
ほむら「ま、まぁ…////」
まどか「?」
さやか「それより、そろそろ歩き出そうよ」ギュッ
まどか「うん///」
ほむら「ぁ…」
さやか「ほら、行くよ?」スッ
ほむら「!……ええ」ギュッ
まどか「………」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「だーいじょうぶ。いつまでもひきずるさやかちゃんじゃないよ!」
まどか「さやかちゃん…無理しないでね?」ギュッ
ほむら「む…」
ほむら「心配ないわ、まどか。彼女ならもう全然へっちゃらよ」
ほむら「かつての意中の人間のあんな姿を普通に…」
さやか「ほ、ほむら!」
ほむら「あ………ごめんなさい」
さやか「もう…」
まどか「え?え?なにー?」
ほむら「……」ポチポチ
【検索:セフレ 意味】
ほむら「…」ポチッ
ほむら「………恋人でも不倫でもない、セックスのできる友人…」
ほむら「恋人…友人…」
さやか「何見てるの?」
ほむら「ふぇっ!?」
ほむら「な、な、なんでもないわっ!!」ダッ
さやか「あ、ちょっと…」
さやか「……なんだよ、もう」
さやか「あ、うん。ほむらはどうする?」
ほむら「行くわ。でも、ノートを片付けてくるから、先に食べててくれる?」
さやか「ん。じゃあ、とりあえず中庭に行ってるから」
ほむら「ええ」
まどか「またあとでね、ほむらちゃん!」
まどか「そうかな?よかったら交換っこする?」
さやか「いいの?じゃあ、私のミニハンバーグと交換しよ!」
まどか「うん!はい、あーん」
さやか「えへへ、照れますなー」
まどか「ほら、あーん!」
さやか「あーん」
ほむら「……」ギリッ
さやか「んー!やっぱりおいしー!」
ほむら「む………」
さやか「あ、ほむら!早くきなよー!」
ほむら「え、ええ…」
ほむら「……食べたいの?」
さやか「さやかちゃんと交換……」
さやか「…って、もう殆ど食べちゃってるんでした」
さやか「また今度お願いするね?」
ほむら「…別に、交換じゃなくてもいいわよ」
さやか「え?マジ!?」
ほむら「ほら、口開けなさい」
さやか「あ、うん」
さやか「あーん」
ほむら「////」
まどか「むぅ」
ほむら「ねぇ、さやか。話があるんだけど」
さやか「ん?何ー?」
ほむら「今晩、また貴女の家に行ってもいいかしら?」
さやか「ん…いいけど、私、夕方はちょっと用があるから」
ほむら「どれくらい?」
さやか「んー…先にうち行ってて貰った方がいい感じかなぁ」
さやか「うち、今日も誰もいないからさ。鍵渡すから、家で待っててよ」チャラ
ほむら「わかったわ…」
さやか「悪いね。夕飯前までには戻るからさ」
カチャ
ほむら「…誰もいない他人の家にあがるのも、変な感じね」
ほむら「お邪魔します」
ほむら「………」
ほむら「どうでもいいけど、家の鍵なんて、よく簡単に渡したわね、あの子」
ほむら「…それだけ信用してるってことかしら」
ほむら「………単にあの子が馬鹿なだけかも」
さやか「ただいまー」
ほむら「おかえりなさい。思ったよりも遅かったわね」
さやか「ん、まぁ」
ほむら「何をしていたの?」
さやか「体験入部だよ。バスケ部の」
ほむら「へぇ。部活を始めるのね」
さやか「もう恭介のお見舞いもしなくてよくなったからねー」
ほむら「……」
さやか「それより私、お腹減ったー」
ほむら「適当に作りましょうか?」
さやか「やた!美味しいのお願い!」
ほむら「はいはい」
さやか「ふはぁ、ごちそーさま!」
ほむら「お粗末さま」カチャ
さやか「あ、洗い物はするよ」
ほむら「いいわよ。それよりあなた、先にお風呂入ったら?」
ほむら「ちょっと汗くさいもの」
さやか「あちゃ、そりゃそっか」
さやか「じゃあ、お言葉にあまえようかな…」
さやか「一緒に入る?」
ほむら「…洗い物が片付いたらね」
さやか「しかし、昨日の今日ですぐまた私の所に来るなんてねー」
ほむら「…なによ、貴女が最初に私の事を」
さやか「それはわかってるけどさ、順応性早過ぎじゃないかって」
さやか「それとも、そんなにさやかちゃんの体がよかった?」
ほむら「…別に、他にすることもないだけよ」
さやか「ふーん」
さやか「私は、満更でもなかったけどね」
ほむら「…」
ほむら「ん…そう?」
さやか「うん。ずっと触ってたくなる」
ほむら「……」
さやか「これが全部まどかのものなんだと思うと、少し妬けちゃうな」
ほむら「……別に、まどかとはまだ…」
さやか「え?」
ほむら「…何でもないわ」
さやか「そう」
さやか「…ねぇ、もっと触ってもいい?」
さやか「ほむらのもっと深い所を、まどかよりも先に」
ほむら「……好きにしなさい」
ほむら「私は貴女のセフレなんだから、相応しい事をしていいのよ?」
さやか「…」ゴクリ
ほむら「スゥ…スゥ…」スヤスヤ
さやか「可愛い寝顔。普段のあのキツイ眼差しからは考えられないね」
さやか「………」
さやか「ここだけの話、さ」ボソッ
さやか「昨日、あんたと初めて一緒に寝てから、不思議と私の心が落ち着いてるのよね」
さやか「こんなこと言ったら怒るかもしれないけど…」
さやか「恭介の為に空けていた私の心の隙間に、あんたがすっぽり収まってる感じなんだよね」
さやか「それってさ、つまり私は、あんたの事が―――」
ほむら「まどかぁ……」ムニャムニャ
さやか「……残念。あんたの隣にいるのはさやかちゃんでした」
昼休みに1レスだけ
―――
――
ほむら「まどか、一緒に帰りましょう?」
まどか「うん。さやかちゃんは…」
ほむら「今朝言ってたでしょ?バスケ部に入るって」
まどか「あ、そっか」
まどか「んー…」
ほむら「見に行く?」
まどか「いいの?」
ほむら「もちろんよ」ニコッ
まどか「ありがとう、ほむらちゃん!」ニマァ
ほむら(可愛い…まさに天使ね
まどか「あ、ほんとだ!」
まどか「さやかちゃーん!」ブンブン
まどか「あ、気付いた!」
ほむら「……」ヒラヒラ
まどか「頑張ってねー!」
まどか「んー。帰るにはまだ早いね」
ほむら「どこか寄っていく?」
まどか「うん。駅前のゲームセンターに行こうよ」
ほむら「いいけど、珍しいわね」
まどか「さやかちゃんに教えてもらったゲームがあるんだ。練習して驚かせようと思って」
ほむら「へぇ。興味あるわね」
まどか「じゃ、いこっか!」
―――
――
ほむら「ダンレボで舞うまどか、可愛かったわ…」
まどか「えへへ、ありがと」
ほむら「ね、ねぇ、次は私と二人で…」
まどか「あれ?さやかちゃんだ」
ほむら「え?………ぁ」
まどか「…一緒にいるの、誰だろう」
ほむら「上級生…みたいね」
ほむら「部活の先輩じゃないかしら」
ほむら「かもしれないわ。邪魔するのも野暮じゃないかしら」
ほむら「私達はもう行きましょう。いい喫茶店を知ってるの」
まどか「うん…」ギュッ
ほむら「!」
ほむら「……」ギュッ
―――
――
さやか「ただいまー」
ほむら「…おかえりなさい」
さやか「わ、またいるし」
ほむら「ダメかしら?」
さやか「いや、普通ダメでしょ。どうやって入ったのさ」
ほむら「貴女、いつもトイレの窓鍵かけてないでしょ?」
さやか「嘘、マジ?」
ほむら「私が証拠よ。以後気をつけなさい」
さやか「へーい…」
ほむら「違うわ」
ほむら「今日は遊びに来ただけよ」
さやか「へぇ、あんたが遊びに、ね」
ほむら「……尋問とも言うかもしれないけど」
さやか「なにそれ。何されるのよ、私は」
さやか「え?見てたの?」
ほむら「まどかと一緒にね」
さやか「なんだぁ、声かけてくれればいいのに」
ほむら「貴女が部活の仲間と親睦を深めようとしてるのに、邪魔できないでしょ?」
さやか「そぉ?私なら二人を紹介しようとしたけど」
ほむら「…私、結構人見知りなのよ?」
さやか「嘘だぁ。私達にはかなり気楽に話し掛けてきたじゃん」
ほむら「…貴女達の時はね」
さやか「お、待ってました」
ほむら「といっても、冷蔵庫の中は空っぽなのだけど」
さやか「うぇ、仕方ないなぁ…」
さやか「買い物行く?」
ほむら「別にいいわ。私はまどかと食べてきたし、貴女も食べてきたんでしょ?」
さやか「ありゃ、お見通しか」
ほむら「こたつっていいものね…」ヌクヌク
さやか「ねー…」
ほむら「さやか、そこの箱から蜜柑を取ってちょうだい」
さやか「うーい、って、こんなのあったっけ?」
ほむら「私が持ち込んだのよ」
さやか「うちに住む気っすか」
ほむら「…それもいいかしら」
さやか「いやいや、否定してね、そこは」
ほむら「………」
さやか「私にばかり構ってていい訳?」
ほむら「……最近気付いたのだけど」
さやか「?」
ほむら「まどか、貴女の事が好きなのかも知れないの」
さやか「………はぁ?」
ほむら「最近…それこそ、貴女と関係を持ってから、いつものあの子の仕種が、その…」
ほむら「恋してる、みたいな」
さやか「……いや、待ってよそれ、信じられないから」
ほむら「私だって信じたくないわよ」
ほむら「でも、しかたないじゃない…。気付いてしまったんだもの」
ほむら(あの子の見ている先が、今の私と同じだって…)
さやか「百万歩譲って、まどかが私の事好きだとして」
さやか「あんたはどうするのよ?」
ほむら「…………」
ほむら「私は…」
さやか「………」
さやか「は?」
ほむら「ねぇ、どうしたらいいのかしら……?」
さやか「いやいや、私に聞かれても…」
さやか「てか、あんた的には私が恋敵になるんじゃないの?」
ほむら「ん………」
さやか「それとも何?私に、まどかに嫌われような事しろっての?」
ほむら「そんな事言ってないじゃない!!」
さやか「ぁ………ごめん」
ほむら「そんな事、貴女が言わないでよ…」
さやか「うん…ごめん」
さやか「……」
ほむら「…ねぇ」
さやか「なに?」
ほむら「ちょっとこっち来てよ」
さやか「ん…」スッ
ほむら「もっと」
さやか「くっついちゃうよ」
ほむら「私からはしないわ…」
ほむら「…貴女からして欲しいの」
ほむら「ダメ?」
さやか「……別に、あんたがいいなら、私はいいよ」 ギュッ
ほむら「………」
さやか「脱がすね」
ほむら「……うん」
ほむら(……今、私、卑怯なことしてるのかしら)
さやか「ほむら…やっぱり綺麗だ」サワッ
ほむら「ん…」
ほむら(…………ごめんね、まどか)
さやか「ん…」
さやか「ぁれ…?ほむら?」
『先に登校します。朝食はコンビニのサンドイッチが冷蔵庫にあるので食べてください。』
さやか「………なんじゃそら」
さやか「…三日ぶりの一人飯はちと寂しいなぁ」
まどか「………」
ほむら「まどか」
まどか「ほむらちゃん!おはよう!」ニコッ
ほむら「えぇ、おはよう」
ほむら「まどかはいつもこんなに早く来ていたの?」
まどか「うん。朝はどうしても早く起きちゃうんだ」
ほむら「そう。いいことね」
まどか「ほむらちゃんは、今日はどうして早いの?」
ほむら「………まどかに、どうしても告げておきたいことがあって」
まどか「私に?」
さやか「おっはよー!」
まどか「おはよう、さやかちゃん」
ほむら「……おはよう」
さやか「あり、ほむらいたんだ」
ほむら「いちゃ迷惑?」
さやか「んなこと言ってないでしょうが」
ほむら「………」
さやか「ねぇ、まどかさん。何故彼女は苛立っているのかな?」ヒソヒソ
まどか「さやかちゃんが悪いと思うよ?」
さやか「ふぇ?」
さやか「え、私の態度が悪いの?」
まどか「ん…その言い方だと語弊があるけど…」
ほむら「いいから、いい加減行きましょう」
さやか「う、うん…」
まどか「………」
さやか「今日は購買パン~」
さやか「……ちょい寂しー」
まどか「私のおかず、一個あげよっか?」
さやか「ありがたい!流石私の嫁!」
ほむら「だめよ、まどか。余りあやまかしちゃ」
さやか「姑は厳しいなー」
ほむら「…」ギロッ
さやか「たはは…」
まどか「ふふ。二人とも仲良しだね」
さやか「んじゃ、私バスケの練習あるから」
まどか「気をつけてね!」
ほむら「怪我するんじゃないわよ」
さやか「たはは、お母さんみたいな事言わないでよ…」
さやか「んじゃ、またねー」タタタタッ
ほむら「………」
まどか「……じゃ、私達もいこっか、ほむらちゃん」
ほむら「えぇ、そうね」
さやか「ふぃい…。バスケって、なかなかハードだ…」
さやか「今日は寄り道しないで帰ろう…。明日からは朝練もあるし」
さやか「…………」
さやか「今日もいるのかな、ほむら」
さやか「……えへへ」
さやか「ただいまー!」
ほむら「おかえりなさい」
さやか「えへへ」
ほむら「なに?」
さやか「いやぁ、帰って誰かがいるのって、いいな、と思って」
ほむら「そお?」
ほむら「じゃあ、多ければもっと嬉しいのかしら」
さやか「へ?」
まどか「えへへへ…おかえり、さやかちゃん」
さやか「まどか!?何でいるの?」
まどか「私、ほむらちゃんから全部聞いたんだ」
さやか「聞いたってまさか…」
まどか「うん。セフレの話」
さやか「ほむら、あんた…」
ほむら「話は最後まで聞きなさい」
さやか「……」
まどか「続けるね?」
まどか「ほむらちゃんから話を聞いて、私、ものすごくショックだったんだ」
まどか「私、さやかちゃんの事、好きだったから…」
さやか「…うん」
まどか「これからさき、さやかちゃんとどう付き合っていくべきか、って」
まどか「その結果がこれなんだ」
さやか「これ…って、まどかがうちにいる事?」
ほむら「そう」
ほむら「ねぇ、さやか」
ほむら「両手に花に、してみない?」
さやか「…………」ゴクッ
―――
――
さやか「ん……」
ほむら「あら、起きたの」
さやか「ほむら…?」
まどか「んにゃ…」スヤスヤ
ほむら「静かに。まどかが起きてしまうわ」
さやか「あ、ごめん…」
さやか「………ね、ほむら」
ほむら「なに?」
さやか「私、さ。あんたの事、セフレだなんて関係にしたくなかったんだ…」
ほむら「…」
さやか「私、気付いたら―――」
ほむら「黙って」
さやか「え?」
ほむら「…言葉じゃなく、身体に教えて頂戴」
さやか「…うん」
ほむら「囁かないで、何も」
ほむら「まどかが起きないように、ね」
なんとなくおわり
こんな時間まで糞スレに付き合ってくれてありがとうございました
おやすみ
ドロドロしそうなしなさそうな、なんかいい
Entry ⇒ 2012.03.26 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ほむら「見滝原がもし100人のさやかの村だったら」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332238099/
さやか「おい」
まどか「文明としてありえないレベルに落ちてそうだよね」
さやか「待って親友!?」
ほむら「頭の悪いさやかが100人」
まどか「空気が読めないさやかちゃんが100人」
杏子「青魚っぽいさやかが100人」
さやか「よし、お前ら全員一発ずつ殴らせろ」
さやか「マミさ~ん、こいつらがひどいんです!」
ほむら「ありのままの貴女を表現してひどいと言われるのは心外だわ」
さやか「追い討ちをかけてきた!」
杏子「アタシは褒めたのに……」
さやか「青魚が褒め言葉か? 褒め言葉か?」
さやか「冗談にしては辛辣なお言葉をいただいたんですけどねぇ!?」
まどか「さやかちゃん、私たち親友だよね?」
さやか「むしろそれはあたしのセリフだ」
ほむら「まどかの親友は私だけで十分よ」ファサ
さやか「あんたは本当にそう思ってそうで笑えないから」
さやか「マミさんならちゃんと例えてくれますよね?」
マミ「え?」
まどか「マミさんがどんな例えをするか聞きたいなー」
ほむら「そうね。マミがさやかをどんな風に思ってるのか楽しみだわ」
杏子「お手並み拝見と行こうか」
マミ(え? え? なんで私だけプレッシャーかけられてるの?)
さやか「うんうん」
マミ「80人が魔法少女の美樹さんで……」
ほむら「あとの20人は上条恭介を救う気のない非情な美樹さやかね」
まどか「マミさん……」
さやか「うわあぁぁぁぁん! マミさんのバカー!」
マミ「ち、違うのよ! って、ひどいこと言ったのは暁美さんじゃない!」
QB「キミは自分の事を棚に上げてよく言うね」
まどか「あ、いたんだキュゥべえ」
QB「ボクがマミの家にいたらおかしいかい?」
ほむら「いえ、マミが**処理のために淫獣を飼ってるのは知ってるもの」
マミ「な、な、な、なにを言ってるの暁美さん!?///」
ほむら「伏字は私なりの優しさ」
さやか「発言には優しさが微塵も感じられないけどね」
杏子「無いんだろ、優しさ」
ほむら「それで、何しに来たのかしら?」チャキ
QB「感情エネルギーの大きな変化があったから偵察に来ただけさ」
マミ「無視するのは良くないと思うの……」イジイジ
QB「別に面白そうだから話に混ざりたいと思ったわけじゃないんだよ」
ほむら「……最近はずいぶんと稀有な精神疾患が進んでるのね」
QB「否定はできないね。いつの間にかこの生活を楽しんでしまっているようだ」
QB「特にマミとのお風呂タイムなんて最高だと思ってる自分が怖いよ」キュップイ
マミ「」
マミ「良くないわよ!? なんか聞き逃せない発言が……」
ほむら「どうでもいいわね」
まどか「どうでもいいよね」
杏子「どうでもいいな」
マミ「……」マミーン
さやか(マミさんがんばれ。超がんばれ)
杏子「? わけわかんねぇ」
ほむら「まさか、さやかより下がいたなんて……」
杏子「おい! アタシをバカの底辺扱いすんな!」
さやか「それ、さやかちゃんがバカの最底辺ってことだよね!?」
まどか「大丈夫だよ! さやかちゃんだってわかってない顔してたから!」
さやか「その大丈夫ってどういう意味か説明してくれるかな親友」
マミ「違うわキュゥべえ」
QB「? なんだい、マミ?」
マミ「ヴァーチュアル・リアルィリティ」ドヤァ
杏子「うるせぇ」ドスッ
マミ「ごふっ」
まどか「杏子ちゃん、マミさんは一応先輩なんだから……」
さやか(……一応?)
QB「それがキミのねが……イヤ、ナンデモナイヨ」
ほむら「賢明ね」スッ
QB「この個体だってノーコストじゃないからね。無駄に潰して欲しくないんだよ」
ほむら「無駄じゃないわ。まどかのためっていう大義があるもの」
まどか「ほむらちゃん///」
さやか「その優しさをカケラでもいいからあたしに分けてくれんかね」
ほむら「無理よ」
さやか「ですよねー」
さやか「えー、なんでよー」
QB「仕様」
さやか「……」グヌヌ
まどか「どうする? じゃんけん?」
ほむら「勝ち二人でいいんじゃないかしら」
さやか「じゃあ、それで」
杏子「いいんじゃねえの?」
マミ(どうか一人だけ負け続けませんように……)
さやほむ「」ヤッピー
まどあんまみ「」ズコー
さやか「げ、ほむらとかー」
ほむら「そんなに嫌な顔しないで欲しいわね」
さやか「ここまでの一連の流れを振り返って、それでも嫌な顔をするな、と?」
ほむら「私が何かした?」
さやか「その口から出た数々の暴言をもう忘れたのか」
まどか「うぅ……ほむらちゃんがさやかちゃんに取られちゃう……」
さやか「取らないから。そんなに言うんなら代わってあげようか?」
まどか「そういうのは良くないと思うな」
ほむら「そうよ。ルールにはちゃんと従うべきだわ」
まどか「べ、別にさやかちゃんが可哀想だなんて思ったわけじゃないんだからね」
ほむら「き、決まったからしょうがなくよ。……さやかといるのが嫌ってわけじゃないけど」
さやか「……テンプレ乙。でもありがとね、二人とも」
杏子「掛け声いるのかよ」
マミ「必要よ! こういうのは雰囲気が大事ですもの!」
QB「やっぱり掛け声はいらないよね」
マミ「……キュゥべえ、あなた今日から野宿でいいわね」ニッコリ
QB「雰囲気作りは大事だからね! 掛け声は必須さ!」
まどか「そういえば最初は何にする?」
さやか「もちろんあたしが100人でしょ」
さやほむ「もし100人のさやか(ちゃん)の村だったら!」
――――
――
サヤサヤサヤサヤサヤサヤサヤサヤサヤサヤ
ほむら「……さやかが100人もいるなんて地獄絵図ね」
さやか「……正直、同じ顔が100人って怖いよね」
ほむら「ところでこれ、何をすればいいのかしら?」チャキッ
さやか「銃火器はNGだ」
ほむら「真の地獄絵図に……」
さやか「しなくていいから」
さやか「心底残念そうにするなよ」
ほむら「じゃあ、とりあえず分類しようかしら」
さやか「あー、そういえばそんな話だったっけ。でもどうやって分けるの?」
ほむら「志筑仁美に恋愛感情を抱いてるさやかは手を上げなさーい」
さやか「質問がおかしいって! そんなんゼロだよ、ゼロ!」
ほむら「……5人いたわ」
さやか「……なんの罰ゲームだよ、これ……///」
――
ほむら「65人が上条恭介、18人があんこ、6人がまどかとマミ、5人が志筑仁美だったわ」
まどか「なにが?」
ほむら「美樹さやかの恋愛対象」
さやか「言うなぁ! もー、恥ずかしいじゃん……///」
杏子「……そ、そういうの調べるのかよ///」
マミ「……お、女の子同士なのに///」
さやか「それは100人いたらであって、あたしは……その……///」
まどか「意外と上条君一筋でもなかったんだね」
さやか「そういう地味に心に来る一言はやめようよ」
ほむら「まあ、そうでしょうね」
さやか「もうちょっと心を開いてくれないと無理でしょー」
マミ「それって心を開いてくれたら暁美さんも恋愛対象に……?」
さやか「そ、そういうわけじゃ……///」
ほむら「な、なっても困るだけよ///」
まどか「……ライバルが増えちゃうね」
杏子「ら、ライバルってなんだよ///」
ほむら「次はまどかね」
まどか「え? わ、私は……」
さやか「まーまー、どうせ全員分やるんだしさ」
マミ「早いか遅いかの違いしかないわよ」
さやか「ふっふっふー、まどかには何を聞いちゃおうかなー」
ほむら「そういうのはじゃんけんで勝ってから言いなさい」
ほむら(100人のまどか……絶対に負けるわけには……)ゴゴゴゴゴ
さやまみ「」ヤッピー
ほむまどあん「」ズコー
マミ「やった! 勝てたわ!」
さやか「いえーい、さやかちゃん連勝!」
杏子「ちぇ」
ほむら「」ガクッ
まどか「大変! ほむらちゃんが真っ白に燃え尽きてる!」
さやか「ほっとけばそのうち起き上がってくるよ」
さやか「うーん、どうしよっかなー」チラッ
ほむら「……なんで私を見てるのかしら?」
さやか『ほむらが聞いて欲しいことを聞いてあげようかなーって』テレパシー
ほむら『私を好きなまどかが何人いるか聞いて』テレパシー
さやか「そうかー、ほむらは自分を好きなまどかが何人いるか聞いて欲しいのかー」
まどか「ほむらちゃん///」
ほむら「な、な、な、なんでバラすのよ! 卑怯よ!」
さやか「そんな約束してませーん」
ほむら「……くっ、後で覚えてなさい……」
さやか「マミさんノリノリですね。じゃあ、せーの」
さやまみ「もし100人のまどか(鹿目さん)の村だったら!」
――――
――
マドマドマドマドマドマドマドマドマドマド
さやか「……まどかだったら可愛いかと思ったけど……」
マミ「……100人同じ顔って結構……」
さやか「リアル無双シリーズとかやってみたいかも……」ウズウズ
マミ「だ、ダメよ! 本物じゃないとはいえそんな……」
さやか(あたしは銃火器でなぎ払われるところだったんだけどなー)
マミ「やっぱり恋愛対象を聞くの?」
さやか「いや、万が一ほむらが上位にきたらあいつが調子に乗ります」
マミ「じゃあ尊敬する人とか……」
さやか「それだと母親とマミさんの二択じゃないですか?」
マミ「え? そ、そうかしら///」
さやか「私だったらマミさん一択ですけどね」キラッ
マミ「え? う、嬉しいわ///」キュン
マミ(こ、これが恋愛感情? ……ダメよマミ、女の子同士なんて///)
マミ「え? え? え?」
さやか「だって本人に聞いても絶対言わないですよ? 今しか聞けないんですよ?」
マミ「そ、それはそうでしょうけど……」
さやか「マミさんも聞いてみたいと思いませんか?」
マミ「え、えっと……それはちょっとは聞いてみたいけど……」
さやか「よーし、ほむらをぶん殴りたいまどかは手を上げてー」
マミ「……ほ、本当にやるのね」ドキドキ
――
さやか「そんなのいない20人、あたし30人、ほむら18人、マミさん4人、杏子3人、その他合計25人」
マミ「……4人も? ……4人だけ?」
まどか「な、何の人数……かな?」
ほむら「さやかの微妙な表情が気になるわね……」
杏子「まどかは心当たりがあるんじゃないのか? 自分のことだろ?」
まどか「……えーと、ね……あはは」
さやか「……まどかのぶん殴りたい人」
ほむあん「!?」
まどか「やだなぁ、それは私が100人いたら、って話で……」
ほむら「ウザいからよね、きっと」
さやか「二番目に多いのあんただけどね」
まどか「わ、私はそんなこと思ってないよ? そんなのいないもん」
さやか「ねえまどか、私、ウザいかな?」
まどか「……たまに」ボソッ
さやか「親友!?」
まどか「冗談だよ」ウェヒヒ
杏子「本気でへこんでら」
マミ「……鹿目さんが私を殴りたいなんて……」
杏子「いや、ごく少数だったんだからいいじゃねえか」
マミ「でも……でも……」
杏子「あっちにもっと哀れなのがいるじゃねえか」
さやか「そういう言い方やめてくれる!?」
QB「いい感じにみんなソウルジェムが濁ってきてるね」
杏子「次は……ほむらか?」
ほむら「待って……今は心の傷が大きすぎて……」
さやか「どんだけショック受けてるんだよ」
マミ「鹿目さんが……鹿目さんが……」
杏子「マミもメンタル弱すぎだろ。ちょうどいい機会だからこれで鍛えろよ」
まどか「次はほむらちゃんだね」ウェヒヒ
さやか「絶望の淵に落として魔女化させてやる」
まどか「そこまでやっちゃダメだよ!」
まどあん「」ヤッピー
さやほむまみ「」ズコー
杏子「お、うまい具合に初参加組か」
まどか「よろしくね、杏子ちゃん」
さやか「くっ、3連勝ならず……絶望の淵に落とすのは任せた」
マミ「ほどほどに、ね?」
まどか「あはは、ほむらちゃんに何を聞こうかなー」
ほむら「お、お願いだから優しくして……」ウルウル
まどか「ほむらちゃん、上目遣いでそんな言い方しちゃダメだよ///」
まどあん「もし100人のほむら(ちゃん)の村だったら!」
――――
――
ホムホムホムホムホムホムホムホムホムホム
まどか「うわぁ……」
杏子「同じ顔の人間だらけってこんななんだな……」
まどか「い、一斉に襲ってきたらトラウマになっちゃうよね」
杏子「そういうこと言うと襲ってきそうな気がするからやめようぜ」
まどか「バーチャルリアリティでも怖いよね」
杏子「ホラー映画見てるのよりも怖いわけだよな」
杏子「ここまでは恋愛対象と殴りたいやつか……」
まどか「ほむらちゃんだとその二つはわかるよね」
杏子「聞いてみたら意外なやつの名前が上がったりしてな」
まどか「……その場合、私は……ほむらちゃんを……」ギリ…
杏子「おーい、殺意が漏れてるぞー」
まどか「てへへ☆」
杏子「……アタシの周りにまともなやつはいないのか」
杏子「そんな無理に暴露みたいにしなくてもいいんじゃね?」
まどか「ダメだよ! 私だって隠してたこと暴露されたんだから!」
まどか「せっかく純真天使キャラが台無しだよ!」
杏子「いや、いろいろと黒い部分も漏れてたぞ?」
まどか「そうだ! 決めた! こういうのはどうかな?」ゴニョゴニョ
杏子「……えげつねぇな」
――
まどか「…………」
杏子「…………」
さやか「どうだったー?」
ほむら「え、えっと……まどか?」
まどか「……ほむらちゃんの変態///」
ほむら「えぇっ!? ど、どういうことなのよ、杏子」
杏子「寄るな変態///」
ほむら「杏子まで!?」
マミ「い、いったい何を聞いたの?」
まどか「……言ってもいい?」ジィー
ほむら(……き、気になるけど聞くのが怖い……)
杏子「まあその質問も大概だったけどな」
ほむら「待って! 待って! 大体予想できたからやめて!」
さやか「ダメだよ。一人だけ例外は認められないね」
マミ「そ、それで結果は……?」
杏子「細かすぎて分類が無理だった」
さやか「?」
ほむら「やめてー!」
まどか「服装がどうとかポーズがどうとか角度がどうとか……」
杏子「聞いてもいないのに一人一人語り始めてな……」
さやか「うわぁ……」
マミ「それは……」
ほむら「……うぅ……」
まどか「少数派になればなるほどなんか過激なこと言い始めて///」
杏子「最後の方はなんか普通に犯罪だったな」
ほむら「お願いだから忘れて……」グッタリ
まどか「わ、私が言うの? き、杏子ちゃんお願い///」
杏子「いぃっ!? あ、アタシは遠慮しとくよ」
まどか「わ、私がお風呂でその……ゴニョゴニョしてる姿、とか……///」
さやか「……覗きか」
ほむら「滅相もございません」
さやか「その土下座は?」
ほむら「誠意の証でございます」
杏子「甘い」
マミ「え?」
杏子「アタシたちの想像もつかないような世界もあるんだよ」
マミ「え? え?」
ほむら「もう本当に許して……これ上げるから……」スッ
まどか「ソウルジェム貰っても困るよ……」
さやか(本当に少数派は何言ったんだよ……)
ほむら「何を聞いたか知らないけど……多分……」
さやか「それって、まどかが実際にしてたって……」
まどか「おしまい! もうおしまい! 次! 次行くよ///」
マミ「そ、そうね。これ以上は私たちには早いわ///」
杏子「ん、まあそうだな///」
さやか「気になるけど、しょうがないか」
ほむら(微妙な優しさが心に痛い……)
杏子「マミが先でもいいじゃん。この空気じゃなんかヤだよ」
ほむら「……悪かったわね……」
マミ「私が先でもいいけど……」
さやか「いや、ここはあえての杏子で」
杏子「意味わかんねぇ」
まどか「杏子ちゃんは謎が多いから楽しみだね」
ほむら(ミステリアスと言われてた頃が懐かしいわ)ホムゥ…
まどまみ「」ヤッピー
さやほむあん「」ズコー
まどか「あ、また私だ」
マミ「うふ、師匠として弟子のことを知るチャンスね」
杏子「誰が師匠だよ……」
さやか「くぅー、杏子のベールに隠された秘密を暴くチャンスだったのに」
杏子「お前はお前で何を狙ってたんだよ」
さやか「え? あんこちゃんの恋愛事情」
杏子「おあいにくさま。面白結果にゃならないと思うよ」
さやか「?」
まどまみ「もし100人の杏子ちゃん(佐倉さん)の村だったら!」
――――
――
アンアンアンアンアンアンアンアンアンアン
まどか「あんな事の後だから喘いでるようにしか聞こえないよ///」
マミ「そ、そういうことは言われると余計に意識しちゃうから///」
まどか「えーと、とにかく質問を考えましょう」
マミ「そうね……何がいいかしら」
まどか「うーん、マミさんは杏子ちゃんに聞きたいことあります?」
マミ「改めて言われると難しいわね」
マミ「いない、とかお父様、とか言いそうではあるんだけどね」
まどか「うーん、それじゃ面白くないですよね……」
マミ(美樹さんの名前も出そうではあるけど……)
まどか「きのことたけのこ……」
マミ「ダメよ! それは争いを生む可能性が高いわ!」
まどか「……今までやった最大の犯罪は、とか」
マミ「……それは聞くのも怖いからやめておきましょう」
まどか「ちょっと物足りないかも……」
マミ「……えっと、そんな趣旨だったかしら?」
まどか「あ、でも杏子ちゃん照れ屋さんだからこれくらいがちょうどかも」
マミ「決まりね」
マミ(これ以上過激になっていったら私の時が怖いわ)
マミ「はい、家族以外で私を一番信頼してる佐倉さんは挙手ー」
まどか「あ、結構いますね。半分は……うーん?」
マミ「もっと頼ってくれてると思ったのに……」
まどか「でも多い方だと思いますよ。じゃあ次は――」
――
まどか「杏子ちゃん58人、マミさん36人、ほむらちゃんとさやかちゃんが3人」
杏子「んー? アタシまで入ってるのか?」
さやか「あたしとほむらが同列って……何聞いたの?」
マミ「家族以外で一番信頼してる人よ」
杏子「あー、それでアタシが一番多いのか」ケラケラ
まどか「杏子ちゃん自身を抜いておくの忘れてたよ……」
マミ「まあ、それを除けば私が一番なのね」ティロッ☆
杏子「うぜぇ」
杏子「な、なんだよ。そういう扱いはすんなって///」
さやか「ちょっと杏子、あたしに対してひどくない!?」
杏子「いやむしろ3人もいたことが驚きだ」
さやか「なんで!?」
杏子「今までの自分の行いをちゃんと振り返ってみろよ」
まどか「私の方がひどいよ! 杏子ちゃんは私を信頼してないの!?」
杏子「って言われてもなぁ……正直。頼りないっちゃ頼りないし」
まどか「うぅ……なんか私が質問すると全部裏目に出てる気がするよ……」
マミ「ドキドキするわ……」
まどか「ところでさっきからほむらちゃんの反応がないんだけど……」
ほむら「……私の事は気にしないで……」
さやか「まだ落ち込んでるのか。あんたが変態だってみんな知ってるのに」
ほむら「…………」
さやか「マジへこみはやめて。私なんだかすっごく悪いやつみたいじゃん!」
杏子「マミへの質問なんてないんだけどな」
マミ「あら、私の事頼りにしてくれてるのに。素直じゃないのね」
杏子「……うぜぇ///」
ほむあん「」ヤッピー
さやまどまみ「」ズコー
さやか「うがー! なんで勝てないかなー!?」
マミ「確率は2/5だからそういうこともあるわよ」
まどか「ほむらちゃん、大丈夫?」
ほむら「えぇ」
ほむら(何かしらの悪意を感じるのだけど……)
杏子「……質問なんてないんだってのに」
ほむあん「もし100人のマミの村だったら!」
さやか「お、完璧にハモったのは始めてかな?」
マミ「私、先輩なのに……」
――――
――
マミマミマミマミマミマミマミマミマミマミ
ほむら「…………」
杏子「ん? どした?」
ほむら「何なのよ、アレ……」
杏子「何って……100人のマミだろ」
ほむら「あの胸部の質量はなんなのよ……」
杏子「素直におっぱいでけーって言えよ」
ほむら「……これが……絶望……」ガクッ
ほむら「一人でも太刀打ちできないのに……100人分なんて……」
杏子「おっぱいの大きさくらいで絶望するなよ!」
ほむら「私はここまでよ……後はよろしく……」
杏子「お前にだっていいところはいっぱいあるだろ! 他の武器で戦えばいいじゃねぇか!」
ほむら「他の……武器……?」
杏子「まあ変態はどうかと思うけど」プッ
ほむら「私の死体はまどかの家の庭に埋めておいてね」ガクッ
杏子「死ぬな、ほむらぁー!」
さやか「グリーフシード、グリーフシード!」
マミ「中ではいったい何が……?」
まどか(絶望的な光景だったんだろうなあ……)
さやか(ほむらも気にしなきゃいいのにって、あたし上から目線だね☆)
QB「魔女化までもうちょっとだったのに」キュップイ
杏子「無駄遣いさせんなよ」
ほむら「ええ、もう見ないようにするわ。で、あれを一掃する方法だったかしら」
杏子「質問するんじゃなかったのかよ」
ほむら「サブマシンガンがおすすめよ。多少狙いをはずしても問題ないわ」
杏子「やめろっての」
ほむら「じゃあミサイルで……」
杏子「落ち着け」
杏子「あくまでこだわるんだな」
杏子「でもいつもジャマだとかいい事なんてないとか言ってるけど」
ほむら「持ってる人間はみんなそう言うわ」ギリッ
杏子「ま、いいんじゃない? その質問で」
杏子「アタシも別にマミに聞きたいことがあるわけじゃないしさ」
ほむら「……やっぱりいいわ。貴女質問考えて」
杏子「……はぁ? アタシの話を聞いてたのかよ?」
ほむら「私はふて寝するわ」ゴロン
杏子「おい……ホントに寝ちまいやがった」
杏子「本当に無いんだけどな……」チラッ
ほむら「Zzz」
杏子「……マミが、一番心配しているのは……」
ほむら「そんなの貴女に決まってるじゃない」
杏子「起きてたのかよ!?」
ほむら「バーチャル・リアリティだしね」
杏子「起きてんなら質問考えろ///」
ほむら「はい、一番杏子が心配なマミは手を上げてー」
杏子「質問変えないのかよ、なんでアタシからなんだよ///」
――
ほむら「あんこ73人、私10人、さやか9人、まどか8人」
まどか「杏子ちゃんが断トツだね」
さやか「わかった! 性の対象だ!」
マミ「な、何言ってるのよ///」
ほむら「マミが一番心配してる人よ」
杏子「し、心配なんかしなくたって、アタシは一人で平気なのにさ///」
マミ「心配しなくても大丈夫だってわかってるけど……それでも心配なのよ」
杏子「///」プイ
まどか「私たちは同じくらいだね」
ほむら「まあ、まったくの無関心ではないみたいね」
さやか「いやいや、この流れはおかしい」
さやか「あたしは恋愛対象、まどかは腹黒、ほむらは変態をばらされたんだよ?」
まどか「腹黒じゃないよぉ」プンスカ
ほむら「変態じゃないわ」ファサ
まどか「……」ジィー
ほむら「すみません、変態です」ドゲザァ
さやか「これって不公平じゃない!?」
マミ「そんなこと言われても……」
杏子「そうなっちまったんだからしょうがないじゃん」
ほむら「確かに納得いかないわね」
まどか「これで終わりは無いよね」ウェヒヒ
ほむら「……私はパーを出すわ」
さやか「お、心理戦か?」
ほむら「ここまで溜まった鬱憤は何かを狩ることでしか晴らせない気がするの」
ほむら「だから私がここで勝てばインキュベータを狩るだけですむわ」
ほむら「でも負けてしまった場合、次の誰かを虐さ……いえ、なんでもないわ」
杏子「心理戦じゃなくて脅迫じゃん」
まどか「誰も損しないからいいけど」
マミ「え? え? キュゥべえを狩るの? え?」
ほむら「ルールを捻じ曲げたくはないわ」
杏子『マミはグーを出せ』テレパシー
マミ『え? それって不正じゃ……』テレパシー
さやか『杏子の言うとおりにしてください。後は……』テレパシー
まどか「……」コクッ
さやか「……」コクッ
さやか『アイコンタクト成功。あたしと杏子とどっちが行く?』テレパシー
杏子『あいつの面倒見るの疲れたからパス』テレパシー
さやか『OK。じゃああたしが行きますか』テレパシー
さやほむ「」ヤッピー
まどあんまみ「」ズコー
ほむら「あら? ここで勝てるなんて運がいいわね」
さやか「……あたしゃもうつっこまないよ」
ほむら「100体程度で足りるかしら」ウフフ
さやか「あー、すぐ戻ってくると思うから」
まどか「い、行ってらっしゃい……」
――――
――
キュップイキュップイキュップイキュップイキュップイキュップイキュップイキュップイキュップイキュップイ
ほむら「あはははははははははははははははは!!!!!!!!」ダダダダダダダダダダ
ほむら「終わったわ。サブマシンガンはロマンよね」
さやか「後ろ振り返ってみなよ、軽くスプラッタだよ」
ほむら「物足りないわ」ハァ…
さやか「ほんの5分程度で終わらすからだよ」
ほむら「何か撃つものはないかしら?」
さやか「現実と仮想現実の区別がつくうちに戻ろうか」
――
QB「なんで自分が虐殺される映像をボクが作らなきゃいけないんだい」
ほむら「実際に殺されるより良いでしょう?」
さやか「えーと、血生臭い話はここまでにして、次に行こー」
まどか「次……って2週目?」
杏子「アタシとマミだけとか言うなよ?」
マミ「やるなら公平に……」
さやか「うーん、もうちょっと適当にやりたいかなーって、くじを用意しました」
ほむら「いつの間に……」
さやか「しばらく出番無かったしね」
さやか「たとえば……えい」
『もし100人の着ぐるみを着た杏子の村だったら』
さやか「と、いうようにちょっとしたプラス要素があったりなかったり」
ほむら「つまり、100人の裸エプロンのまどかの村なんていうのもあるのね」
杏子「黙れ変態」
さやか「可能性はゼロじゃないのがなんとも」
まどか「何してくれちゃってるのさやかちゃん……」
マミ「でもこれ全員に可能性のある話よね?」
ほむら「素晴らしいわ。多分今後一生無いと思うけど今だけは感謝のかの字くらいは言ってもいいわさやか」
さやか「あんたはどんだけあたしが嫌いなんだ」
まどか「……逆もあるんだよね? 裸エプロンのほむらちゃんが100人とか……」ウェヒヒ
マミ「鹿目さん……?」
さやか「あ、あと私たちだけじゃなくていろんな人が入ってる」
杏子「は?」
さやか「……なんだろう、なんか妙にお腹の辺りがムズムズする」
杏子「そんなの、アタシとマミとか当たったらどうするんだ?」
マミ「知らない人はちょっと……」
ほむら「大丈夫よ、その可能性は限りなく低いわ」
まどか「だよね」
さやか「ま、当たったら当たったでなんとかなるでしょ」
さやか「じゃあ早速あたしが引いちゃうよー」
ほむら「回転式機関銃の使用許可を」
さやか「了解、許可する」
ほむら「じゃあちょっと行ってくるわ」
まどか「行ってらっしゃい」
杏子「いてらー」
マミ「え? え?」
――――
――
――
――――
ほむら「じゃあ次に行きましょう」
さやか「何が出るかなー」
QB「自分の裸エプロン姿が虐殺される姿を見せられるボクの身にもなってくれよ」
さやか「これは……」ゴクリ
ほむら「貴女の欲望丸出しね」
さやか「その点についてはあんたに言われたくないね」
まどか「こ、これ誰が行くの?」
杏子「変態二人が行けばいいじゃん」
マミ「そ、そうよ、わ、私は、そんな///」
まどか(マミさん興味津々なんだね)
ほむら(男には興味ないし、マミに譲ろうかしら)
さやか「そんなこと言って、実はあんたも興味あるんじゃないのー?」
ほむら「拳銃の許可が出るなら」
さやか「恭介を殺さないで!?」
マミ「あ、暁美さんが辞退するならしょうがないわね。鹿目さんや佐倉さんに見せるのは問題だし」
まどか(ほむらちゃんとさやかちゃんなら問題ないんだ)
杏子(あいかわらず変に過保護なんだよなぁ)
――――
――
さやか「こ、これは……///」
マミ「……///」ジー
さやか「ま、マミさんはあんまり見ちゃダメですよ///」
マミ「え? そ、そんなに見てないわよ///」
さやか「しかしワイシャツ一枚の恭介のこの破壊力……」
さやか「肝心なところがワイシャツの影で見えないせいで、逆に想像力が……」
マミ「キュゥべえの配慮かしらね」
さやか「まあ、これはこれでギリギリ感が……うへへ」
マミ(暁美さんに毒されたのかしら……?)
マミ「! それはダメよ!」
さやか「止めないでください、マミさん!」
さやか「女にはやらなきゃいけない時があるんです!」
さやか「ええ! それは今じゃないだろうってつっこみたいのもわかります!」
さやか「でも、あたしは行かなきゃ、ここで行かなきゃさやかちゃんじゃないんです!」
さやか「あのワイシャツの下に隠れた恭介の指揮棒を見たいんです!」
マミ「そう、わかったわ……そこまでの覚悟があるのなら」
さやか「……ありがとうございます。じゃ、行って来ます!」
――――
まどか「どうだった?」
さやか「恭介のはすごかった///」
マミ「な、何言ってるのよ、もう///」
ほむら「……そうじゃなくて質問は?」
さやか「え?」
杏子「分類はどうしたんだよ」
マミ「そ、そういえば……」
まどか「……まさか二人して上条君の裸ワイシャツを眺めてきただけ?」
さやか「あはははは」
マミ(裸ワイシャツどころじゃなかったけど///)
ほむら「今日からエロさやとエロマミって呼ぶけど異論は無いわね?」
『もし100人のぐでんぐでんに酔った鹿目詢子の村だったら』
まどか「うわぁ……」
ほむら「これは……」
マミ「鹿目……って?」
まどか「はい、私のママです」
杏子「アタシは面識ないな」
さやか「面識あるのはあたしとほむらくらいじゃない?」
ほむら「そうなるわね」
ほむら「行きたくないわけじゃないけど、私とさやかではちょっと……」
さやか「まどかは行かないとダメだと思うんだよねー……」
マミ「なんとなくどんな人か想像つくわね」
杏子「ああ。絶対に会いたくは無いな」
まどか「じゃんけん、じゃんけんで決めよう!」
ほむら「し、しょうがないわ……」
さやか「恨みっこ無しだからね」
さやほむ「……」
まどか「えへへ、じゃあがんばってね」
――――
――
ほむら「……お酒の匂いがすごいわ」
さやか「こんなところまで再現しなくてもいいのに」
さやか「……まどかも将来こんな風になるのかな?」
ほむら「させないわ。まどかはきっと、私が(お酒の誘惑から)守ってみせる」
さやか「……結構失礼なこと言ってるよね、まどかのママに対して」
ほむら「貴女だって」
さやか「二択でもいいのかな?」
ほむら「いいんじゃないかしら、エロさや」
さやか「くっ……じゃああんたは裸エプロンのまどかに対して冷静に質問を考えられるの!?」
ほむら「……ごめんなさい、私が悪かったわ」
さやか「わかればいいんだ。それで分類なんだけど」
ほむら「ええ」
さやか「娘の相手が女の子とでも許せるかどうか」
ほむら「! それはまだ心の準備が!」
さやか「それでは娘の相手が――」
ほむら「待ってぇー!」
――――
ほむら「酔ってる相手に聞くことじゃないわよ///」
さやか「でもまどかのママは酔ってても記憶があるんだよね?」
まどか「う、うん。多少豪快になるけど、記憶が飛んだりはしないみたい」
さやか「だってさ」ニヒヒ
ほむら「……」プイッ
杏子「んで、何聞いてきたんだ? 今回はちゃんと質問してきたんだろう?」チラッ
マミ「い、いちいち人を見ないでよ///」
まどあんまみ「えっ?」
さやか「なんとまさかの全員一致」
ほむら「驚いたのは私たちも一緒よ」
まどか「え? なんて質問したの?」
さやか「うーん、それはほむらに聞いてくれる?」
ほむら「!」
まどか「ほむらちゃん、なんて質問したの?」
ほむら「う……あ、貴女には関係ないことだわ」ファサ
杏子「お、そのセリフ久しぶりだな」
さやか「関係ないどころかどストライクな質問だったけどね」
ほむら「何でばらすのよ!」
ほむら「う、あの、その……」
まどか「教えて欲しいなー」スリスリ
ほむら(まどかが近い、まどかが近い///)
さやか「じゃあほむらは忙しいみたいだからほっといて次に行こうか」
杏子「さりげなくひでえな」
さやか「ひどくはないよ? 多分ね」
マミ「?」
さやか「何が出るかなー」
試しに安価。次は誰が100人の村?
>>313
杏子「誰だよ」
さやか「あー、わかりやすく書き直すよ」
『もし100人の鹿目タツヤの村だったら』
マミ「また鹿目さんの家族かしら」
さやか「まどかの弟ですね。まだしゃべれないみたいですけど」
杏子「……それは致命的じゃないのか?」
マミ「どうやって分類するのかしら」
さやか「絵でも描いて見せるとかですかねー」
まどか「まだ教えてくれないのー?」フー
ほむら「やんっ/// 耳に息吹きかけないで///」
まどか「ねぇー、教えてよぉー」ハムハム
ほむら「ゃぁ……耳噛むのもだめぇ///」
さやか「おい、そこの淫乱ピンク」
マミ「か、か、鹿目さん/// 何やってるの///」
まどか「え? ほむらちゃんがなかなか口を割ってくれなくて」
杏子「ほむらがまどかの頼みを断るなんて珍しいじゃん」
さやか(杏子は相変わらず気づかないんだね)
マミ(そのうちちゃんといろいろ教えてあげた方がいいかしら)
いいカップルではないか
ほむら「だ、ダメだってば……みんな見てるよぉ///」
さやか「人としゃべってる時くらい手を止めろ。次はたっくんが100人だよ」
まどか「じゃあマミさんと杏子ちゃんがいいんじゃないかな」
杏子「マミはなんとなくわかるとして……なんでアタシが?」
まどか「杏子ちゃん子どもと遊ぶの上手いと思うんだ」
杏子「そうかぁー?」
マミ「鹿目さんがそう言うんだから、騙されたと思って、ね」
杏子「しょうがねぇな」
――――
――
杏子「……で、どうするよ」ナデナデ
マミ「どうしましょうか……」ナデナデ
杏子「こんなにたくさんの子どもを放置して、親は一体何やってんだ」
マミ「現実逃避してる場合じゃないわ」
杏子「現実じゃないってわかってるのに放置できねぇ……」
マミ「このまま延々とお世話し続けるのは嫌よ……」
マミ「お姉さんにしたい人は、とか」
杏子「それまどかが選ばれなかったらきついだろ」
マミ「そうね……あ、じゃあもう一人お姉さんが増えたら、って言うのは?」
杏子「あー、それならいいか。問題はどうやって伝えるか、だな」
マミ「私たちの似顔絵でも書いて指差してもらう?」
杏子「……アタシの髪を引っ張るのが終わるならなんでもいいや」イテテ
マミ「私もさっきからずっと引っ張られてるのよね」イタイイタイ
杏子「正直、似顔絵じゃなくて青と黒と赤と黄色の紙を選ばせてもよかったな」
マミ「……それは私の絵に何か文句があるってことなのかしら?」
杏子「いや時間的な意味でさ。もうほっぺを引っ張られるのもにゃれへひはへほ」イテ
マミ「私も絵を描いてる間中おっぱいをぺしぺし叩かれてるんだけど」ポヨンポヨン
杏子「……ほむらが来なくて良かったな」ボソッ
マミ「何か言ったかしら?」
杏子「早く終わりにしようぜって」
マミ「? そうね」
――
まどか「おつかれさまー」
杏子「マミ44人、アタシ42人、さやか10人、ほむら6人だった」
マミ「というか半分以上絵の意味はなかったけど……」
さやか「どんな質問だったの? というか質問できたの?」
杏子「うん。とりあえずまどか以外の4人の絵を描いて見せたんだけどな……」
マミ「ほとんどの子は私や佐倉さんと遊ぶだけで選んでくれなかったから……」
さやか「あー、まあしょうがないね」
まどか「たっくんの時点で無理っぽかったしね」
杏子「それでもがんばったと思うぞ、アタシたち」
マミ「子どもの世話って大変なのね……」
次の100人
>>354
杏子「疲れてただけだよちくしょー」
『もし100人の裸エプロンのシャルロッテの村だったら』
マミ「」ガタガタ
さやか「マミさん……」
まどか「裸エプロンの意味ないよね」
杏子「アタシは会ったことないんだよな」
さやか「マミさんはトラウマがあるし、相手は魔女だからあたしとほむらかな?」
杏子「そういえばほむらは?」
まどか「……お手洗い、かな」ウェヒヒ
さやか「大丈夫? いろいろと」
杏子「なにかあったのか?」
ほむら「な、何も無かったわよ///」
まどか「私のママにした質問を教えてもらっただけだよ」
さやか「あれ? じゃあその後の話は?」
ほむら「ば、ばかさや!」
まどか「……ほむらちゃん?」
ほむら「さあ、時間も押してるし早く行きましょう!」
さやか「あ、おい、引っ張るなよ」
――――
――
ほむら「倒すわけじゃないから気が楽ね」
さやか「まあ実際これ全部倒せって言われたら引くよね」
ほむら「痛みを消して戦えばいいじゃない」
さやか「消しても美味しくいただかれちゃったら意味がないよね」
ほむら「裸エプロンよ。萌えなさい」
さやか「いつ本体登場するか気になってそれどころじゃないよ」
さやか「選ばれたらショックすぎるよ」
ほむら「私の予想だと杏子が一番だと思うのだけど」
さやか「あー、いつもお菓子食べてるもんね」
ほむら「貴女も食べてみたいんじゃない? 性的な意味で」
さやか「私にそんな趣味はありませんー」
ほむら「18人は上条恭介よりも……」
さやか「わ、私はいたってノーマルだよ///」
――――
ほむら「マミ51人、チーズ49人」
マミ「いやぁぁぁぁっ! 何の質問か聞きたくないぃぃぃぃっ!」
まどか「質問は2択?」
ほむら「ええ」
さやか「最後までどっちが勝つかわからなかったね」
杏子「……一体何聞いたんだ?」
ほむら「美味し……」
マミ「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
次の100人。あと1つ2つで終わるかな
>>380
うわぁ…お前これはさすがに…
よくやった
『もし100人の媚薬を飲まされた状態の裸Yシャツまどかの村だったら』
まどか「」
さやか「」
杏子「」
マミ「」
ほむら「全員手を上げて床に伏せて。ちょっとでも動いたら引き金を引くわ(まどか以外)」
さやか「そうだよ! 帰って来れなくなるよ!」
マミ「暁美さん、早まっちゃダメよ!」
杏子「くっ……まさかキュゥべえのやつ、最初からこれを……」
ほむら「みんな……ありがとう」
ほむら「でもこれだけは譲れない。これだけは私がやらなきゃダメなの」
ほむら「確かにもうこっちに戻って来れないかもしれない」
ほむら「テクノなんとかで私は命を落とすかもしれない」
ほむら「……でも絶望はしない。だって、そこには希望しか存在しないから」
ほむら「だからお願い……私に行かせて」
さやか「なんかかっこよく言ってるけど100%我欲だよね」
ほむら「否定はしないわ」
ほむら「えぇ……」
まどか「私、待ってる。ほむらちゃんが帰ってくるまで、待ってるから」
ほむら「……わかったわ。約束する。必ず、帰ってくると」
まどか「ほむらちゃん……」
ほむら「……行くわ」
ほむら「もし100人の媚薬を飲まされた状態の裸Yシャツまどかの村だったら」
さやか「え? なにこの小芝居? ギャグ?」
――――
――
1人の媚薬を飲まされた状態の裸Yシャツまどか
まどか「ほむらちゃぁん……///」モジモジ
ほむら「どうしたのまどか、そんなにもじもじして」
まどか「身体が……身体が熱いの……」モジモジ
ほむら「ふふ、ワイシャツ一枚で涼しそうな格好なのに?」
まどか「いじわるしないで……ねぇ……」モジモジ
ほむら「ちゃんと言ってくれないとわからないわ」
まどか「ほむらちゃんのいじわるぅ……」ウルウル
ほむら「変な、ってどんなのかしら? 例えば――」サワ…
まどか「ぁんっ///」
ほむら「こうやって脚を触っただけで気持ちよくなっちゃうクスリ、とか?」クスクス
まどか「そんなんじゃ気持ちよくなんて……」
ほむら「それじゃ――」ニュルン
まどか「ひゃぁぁぁん///」
ほむら「ワイシャツの隙間からちらちら見えてるまどかの大事なところを」クニュクニュ
まどか「やんっ、あ、あ、だめぇ///」
ほむら「こんな風にべとべとにしちゃうイケナイおクスリかしら?」ニュプニュプ
まどか「ふ、ふぁ……ゃぁん///」
まどか「誘ってるわけじゃ……///」
ほむら「あら、残念ね。違うのなら今日はやめましょうか」
まどか「あ……」ギュ
ほむら「何? 何か言いたいことでも?」クス
まどか「ま、まどかを……もっと気持ちよくしてください///」
ほむら「よく言えました。ご褒美よ……ちゅ……んぅ……」
まどか「んちゅぅ……れろぉ……///」
参考資料ここまで
なお、現実のほむらはここまで理性が保てない模様
――――
ほむら「ただいま」
さやか「ええ!? 帰ってきたの!?」
ほむら「貴女、人を何だと……」
まどか「おかえりなさい、ほむらちゃん」ギュウ
ほむら「ただいま、まどか」ギュウ
杏子「あれからほんの数分しか経ってないぞ」
マミ「てっきりあっちの世界で暮らすものとばかり……」
ほむら「揃いも揃って失礼な言い草ね」
さやか「でも戻ってくるのが早すぎない?」
ほむら「それは……まどかへの愛があったからよ」
まどか「え///」
ほむら「所詮仮想は仮想といったところかしら」
ほむら「まどかを抱いた時の感触や匂い、味、声、吐息、反応」
ほむら「よくできてはいたけど微妙な違和感は消しきれてないのよ」
ほむら「どんなに思い込もうとしても、まどかに良く似た何か、にしか感じられなくてね」
ほむら「最初こそ媚薬裸ワイまどか×100の光景に興奮したけど、急速に醒めちゃったわ」
ほむら「やっぱり仮想現実は現実にはかなわないと言うことね」
まどか「///」
さやか「」
杏子「」
マミ「」
さやか「そこは自信でいいのか。人として理性が勝たなくていいのか」
まどか「ほむらちゃん……///」
さやか「まどかもそこで嬉しがらない」
ほむら「というわけでまどか、いまから愛し合いましょう」
まどか「……うん///」
さやか「ここで始めたらさすがのさやかちゃんも暴れちゃうぞー」
ほむら「冗談よ」
まどか「冗談だよ」
さやか「あんたらの冗談は嘘か本当かわかりにくいんだよ」
さやか「あー、うん、どうしよう。あと一枚だけくじがあるんだけど」
マミ「あと一枚ならやってもいいんじゃない?」
ほむら「私はどっちでもいいわ」
まどか「私は……せっかくだからやりたいかな」
さやか「じゃあ引くよー」
ほむら(まあオチだと思うけど)
まどか(多分オチだよね)
杏子(オチだろ)
マミ(私のエッチな姿だったりして……///)
さやか「」
ほむら「上条恭介が100人じゃなくて、さやかが100人ってことよね」
まどか「結果的に上条君が100人かもしれないけど」
杏子「んー、誰が行くってなったらアタシとほむらとマミのうち二人か」
マミ「」ショボーン
ほむら「……面倒だから私と杏子で行ってくるわ。すぐ終わると思うし」
まどか「うん、行ってらっしゃい」
杏子「じゃ、行ってくらー」
さやか「」
――――
――
オクタヴィア「ヴォォォォォォ」×100
ほむら「見事に全員魔女化してるわね」
杏子「アレが100体って圧巻だな」
ほむら「本当にめんどくさい女よね」
杏子「倒したらグリーフシード落とさないかな」
ほむら「ここは仮想世界だし、落としても意味がないわ」
杏子「じゃ帰るか」
杏子「何聞くんだ? っていうか答えは返ってくるのか?」
ほむら「聞いてみないとわからないわね」
杏子「んー、じゃあ昨日何食ったか」
ほむら「適当さ加減がすばらしいわね」
杏子「違う質問にするかい?」
ほむら「いえ、それで行きましょう」
――――
まどか「どうだったー?」
ほむら「全員魔女化してた」
まどか「あ、やっぱり」
杏子「壮大だったぞ。でかいし」
さやか「親友たちの会話とは思えないよ……」
ほむら「あとカレー100人だったわ」
さやか「何聞いたかわかるけど違う質問はなかったの!?」
杏子「なかった」
さやか「え?」
杏子「なかった」
さやか「」
ほむら「わからない? さやかが絶望して一番嬉しいのは誰よ」
さやか「あんた」
ほむら「……違うわよ。あそこで逃げようとしてるインキュベーターでしょ」
さやか「貴様かぁぁぁぁぁぁぁっ!」
QB「殺してもムダだっ」キュップイ
さやか「さあ次来なさいよ! 片っ端から細切れにしてあげるからさぁッ!」
まどか「長くなりそうだから帰ろっか」
ほむら「そうね」
杏子「そうだな」
マミ「そうしましょう」
ほむら「ええ、そうね」
杏子「まあなー」
マミ「ね、ねえ……楽しかったことだし、またこれやらないかしら?」
ほむら「パス」
杏子「同じく」
マミ「」ショボーン
まどか「私はどっちでもいいけどなぁ」
ほむら「私もそう言おうと思ったところよ」
杏子「汚い、実に汚い」
まどか「うん……///」
マミ「ねえ、佐倉さん、これからウチに……」
杏子「だが断る」
マミ「」ショボーン
さやか「あっはっはっはっは! ほら、どうしたの!? もう打ち止め!? まだまだ足りないよー!」
QB214「あのね、キミ限度ってもn」キュップイ
さやか「あっはっはっはー!」
さやか「なんだ夢かー」
おしまい
支援&保守ありがとうございました
本題に入るまで長いのが悪い癖
時間が遅くなりすぎて強制終了だし
それでは皆様おやすみなさい。
またどこかのスレでお会いしましょう。
次は何を書こうかな。
また次もまどほむっていいと思います
Entry ⇒ 2012.03.25 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
さやか「これね、美樹プルーンの苗木」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1332233695/
さやか「某食品から名前を取って、美樹プルーンと名付けてみました」
ほむら「…………」
さやか「この苗木を埋めて、水をあげて三分待つと………」
ドロン!! ――――
手乗りさやか「……さやさや!!」プルプル
さやか「はい!! 手の平サイズのさやかちゃんが出来ました!!」
さやか「凄いでしょ?」
手乗りさやか「さやさや!!」プルプル
ほむら「ごめんなさい、興味がないわ」
さやか「あ、そうだ、鹿目プルーンもあるんだけど」
ほむら「………」ピクッ
さやか「あんたがまどかに只ならぬ感情を持ってんのは気付いてるって」
さやか「どう、欲しいでしょ?」
ほむら「……………うん」ボソッ
さやか「じゃあ、お金」
ほむら「は?」
さやか「欲しいんなら、お金」
ほむら「タダでくれるんじゃないの?」
さやか「いらないんなら、別にいいんだけどさ」
ほむら「……言い値で買うわ」
さやか「そうくると思ったよ。まいど、三千円ね!!」
手乗りさやか「さやさや!!」プルプル
ほむら「………あなた、最初からこれを売りつけるつもりで話しかけたわね?」チッ
さやか「へへへ、まあね」
さやか「ああ、なんかね、気まぐれで私の毛髪を、私の能力で治癒してみたら苗木になって、それを植えてみたらこうなった」
さやか「ちなみに、あんたに渡した鹿目プルーンは、まどかの毛髪ね」
ほむら「いったいなんなのよ、あなたの能力は……」
ほむら「まあ、いいわ。はい、三千円……」
さやか「まいどあり!! じゃあ、これ、苗木ね」
ほむら「埋めて、水をかけて、3分でいいのね?」
さやか「そうそう、簡単でしょ?」
手乗りさやか「さやさや!!」プルプル
ほむら「埋めて……、水をかけて……、3分だけ待つ……」ウズウズ
ドロンッ!! ――――
手乗りまどか「……まどまど?」プルプル
ほむら「……………」ズキュン!!
さやか「ははは、上手くいったみたいだね」
手乗りさやか「……、さやさや! さやさや!」プルプル
手乗りまどか「……ま、まど! まど!!」プルプル
手乗りさやか「さや! さやさやさや!!」プルプル
手乗りまどか「まどまど!! まどまど!!」プルプル
ほむら「なんだか、会話してるみたいだけど……」
さやか「ああ、仲良くなったんだろうね」
ほむら「ふーん」イライラ
さやか「おやぁ? 暁美センセイ、嫉妬ですか?」ニタニタ
ほむら「べ、別に、そんなわけ……」
さやか「あんたが望むなら、暁美プルーンも作るけど」
ほむら「け、けっこ、結構、けけけ、結構よ、そ、そん、そんな」アセアセ
さやか「本当にいいの?」
ほむら「あ、あなたが、そ、そこまで言うなら、お、お願いしようかしら」
ほむら「は?」
さやか「欲しいんなら、お金」
ほむら「これも有料?」
さやか「いらないんなら、別にやらないけど」
ほむら「……言い値でお願いするわ」
さやか「そうくると思ったよ。まいど、一万円ね!!」
手乗りさやか「さやさや!!」プルプル
ほむら「ちょっと、なんで値上げしているの?」
さやか「……新製品を作るんだし、そりゃあ、別途料金がかかるだろ」
ほむら「この、銭ゲバ……」
さやか「なんとでも言えば? 一万円くれないなら、やらないし」
手乗りまどか「………まどぉ…」プルショボーン
さやか「ほらほら、手乗りまどかも『お友達がほしいよぉ』ってショボンとしてるよ?」
ほむら「………くっ」
さやか「へへへ、毎度あり!!」
手乗りさやか「さや!! さや!!」プルプル
ほむら「……まったく、今月、かなり節約しなきゃならないわね。……ん?」
手乗りまどか「まど!! まどまど!!!」プルプル!!、プルプル!!
さやか「友達が増えて喜んでるんじゃないの?」
ほむら「…………まあ、ミニまどかが喜んでくれるなら、良しとしましょう」
ほむら「待っていてね、すぐ、あなたに友達ができるからね」ツンツン
手乗りまどか「まど! まど!」プルプル
さやか「いや、悪い、今すぐにはムリなんだ」
ほむら「え?」
さやか「毛髪から苗を作るには、一日はかかるからね。だから、また明日来てよ」
ほむら「そう…」ショボーン
手乗りまどか「まどぉ……」プルショボーン
ほむら「仕方ないわね。今日は、ミニまどかだけ家に連れて帰りましょう」
手乗りまどか「まど!」プルプル
手乗りさやか「さやさやー!!」プルプル、ブンブン!!
手乗りまどか「まどまどー!!」プルプル、ブンブン!!
さやか「あはは、お互いに手を振ってる。可愛いなー」
ほむら「苗木の件、頼んだわよ、美樹さやか」
トテトテ ――――
さやか「帰っちゃったか。いやぁ、いい収入になったなあ。次は、誰に売りつけよっかな?」
さやか「……ん?」
トテトテ ――――
手乗り上条「……きょぅ…」プルプル
さやか「……私たちも、今日は店じまいにして帰ろっか、ミニ恭介?」
手乗りさやか「…さやぁ♪ さやさや♪♪」プルプル!!
手乗り上条「きょう!! きょうきょうきょう!!!」プルガルルゥ…
さやか「なんでかなぁ……、この2人、仲良しになんないんだよなぁ…」
手乗りまどか「まど! まど!」プルプル
ほむら「ふふふ、ヨダレが出てしまいそうだわ。何時間眺めていても、飽きがこない……」ハァハァ
手乗りまどか「まど、まどど!!」プルルル!!
ほむら「あ、危ないわ、そんなに机の端に行ったら、落ちちゃうわよ!!」
手乗りまどか「……まどぉ…」プルビクビク…
ほむら「怖かったわねえ…。でも、大丈夫、私がちゃんと見ていてあげるからね」ハァハァ
手乗りまどか「まど!!」プルッ!!
ほむら「……そういえば、聞き忘れていたけど、この子って餌はなにを与えればいいのかしら?」
手乗りまどか「まどぉ?」プル?
ほむら「ちくわの切れ端、あげてみましょう。……はい」
手乗りまどか「まど……?」プルクンクン…
ほむら「匂いを嗅いでるわね。どうかしら……」
手乗りまどか「まど!!」プルパクッ!!
手乗りまどか「まどぉー♪」プルモグモグ…
手乗りまどか「まどまど!!」プルプル
ほむら「……そうだ、お風呂に入れてあげましょう」
手乗りまどか「まどぉ?」プル…?
ほむら「さあ、一緒に行きましょう」
≪ほむらの家・風呂場≫
手乗りまどか「まっど、まどぉー!!」プル!!プル!!
ほむら「あら、お風呂、すきなのね。もしかしたら、嫌がるかもって思ったけど」
手乗りまどか「まどまど!! ………まどぉ?」プルゥ?
ほむら「これ? ふふふ、これはアヒルさんよ。……こうして、ネジを巻くと…」
アヒル「クァ!! クァ!! クァ!!」バタバタ
手乗りまどか「まどど!!」プルルル!!
ほむら「鳴き声をあげて、足をバタバタさせるの」
手乗りまどか「まど! まど!!」プルプル
手乗りまどか「まどまど!!」プルプル
アヒル「クァ!! クァ!! クァ!!!」バタバタ
ほむら「なら、あなたを持ち上げて……」
手乗りまどか「まど?」プルゥ…?
ほむら「アヒルさんの上に乗せてあげる。どう、乗り心地は?」
手乗りまどか「まっど、まどー♪」プルプル!! プルプル!!
アヒル「クァ!! クァ!! クァ!!」バタバタ
ほむら「喜んでる……。でも、あんまりはしゃぐと……」
手乗りまどか「まど?」プルゥ…?
アヒル「クァ?」バタバタ
バシャン!! ――――
手乗りまどか「まどどどど!!!」プルルルルルル!!!
アヒル「クァ!! クァ!! クァァアア!!!」バタバタバタバタ
ほむら「い、いけない!! 溺れてしまうわ!! ……まったく、そんなにはしゃぐからよ」
手乗りまどか「まどぉ……」プルグスッ…
ほむら「ほらほら、泣かないの……。頭を洗ってあげるから、そこに座りなさい」
手乗りまどか「まどまど!!」
手乗りまどか「まどまど!!」プルプル
手乗りさやか「さやさや!!!」プルプル
ほむら「それで、例のモノはできたのかしら?」
さやか「ああ、出来てるよ。……はい、苗木」サッ
ほむら「……これが、私の…」
さやか「さっそく、埋めて水あげてみれば?」
ほむら「ええ。……埋めて、……水をあげて、……3分待つ」
ドロン!! ――――
手乗りほむら「………ほむほむ!!」プルプル
さやか「お、産まれた産まれた」
ほむら「……これが、ミニ私…」
手乗りほむら「……ほむ?」プルプル
手乗りまどか「まどまど!!」プルプル
手乗りほむら「……ほ、ほむ!! ほむほむほむ!!!」プルガルルル
手乗りまどか「まど!まど!」プルゥ…
手乗りさやか「さや!!」プルゥ…
ほむら「小さい私、他の2体に敵意むき出しのようだけれど……」
さやか「心配ないって、もう少し様子見てなよ」
手乗りほむら「ほむ!! ほむむ!!」プルガルル…
手乗りまどか「まど……、まっどまど!」プルプル!!
手乗りさやか「さやー、さやさやー!!」プルプル!!
手乗りほむら「ほむぅ…、ほむ! ほむほむ!! ほむー♪」プルプル
さやか「ね、仲良しになったでしょ」
ほむら「でも、私が仲良くしてほしかったのは、ミニまどかだけよ」
さやか「いいじゃん、みんなで仲良くすれば……」
トテトテ ――――
杏子「よう! 珍しい組み合わせじゃん? なにしてんの?」
手乗りさやか「さやさや!!」プルプル
杏子「うわっ!! なんだ、このちっちゃくてプルプルしてんのは?!」
さやか「ああ、それ? ミニさやか」
杏子「ミ、ミニさやかだぁ??」
ほむら「美樹さやかが自分の能力を使って、産み出したのよ」
杏子「お前、またアホな能力の使い方してんなぁ……」
手乗りさやか「さやさや!! さやさや!!」プルプル
杏子「…………………」ジィー
手乗りさやか「さやさや!! さやさや!!」プルプル
杏子「…………食えんの?」パクッ
杏子「い、痛てぇ…………」プスプス…
杏子「なにすんだ、さやか!! なにも殴ることないじゃねえか!! コブが出来たぞ!!」プスプス…
さやか「なにすんだはこっちの台詞だ!! 食べるな!!」
ほむら「あなたは、野良犬かなにかなの?」
手乗りさやか「…………さ、さやぁ…」プルプルビクビク…
さやか「ほら、こんなに怯えてるじゃないか!!」
ほむら「よしよし、怖かったわね。ワンコのお姉ちゃんから、守ってあげるから」
杏子「ワンコじゃねえ、あんこ……でもねえ、杏子だ」
杏子「……。しっかし、それにしてもだ…」
手乗りほむら「ほむほむ!!」プルプル
手乗りまどか「まどまど!!」プルプル
手乗りさやか「さやさや!!」プルプル
杏子「………3匹も作ったのかよ…」
さやか「あんたも、作ってあげようか?」
さやか「まあまあ、そんなこと言わずにさ」
杏子「いらねえもんは、いらねえ」
さやか「じゃあ、今晩だけ、このミニさやかちゃんを預けるからさ、面倒見てあげてよ」
杏子「いらねえって言ってんのに、なんでだよ!」
さやか「喧々諤々!!」 杏子「喧々諤々!!」
ほむら「さて、ミニほむらも引き取ったことだし、私は帰るわ」
さやか「はいよ、まいどありー!」
ほむら「さあ、行きましょう、2匹とも」
手乗りまどか「まどまど!!」プルプル
手乗りほむら「ほむほむ!!」プルプル
ほむら「途中でおもちゃ屋さんに寄りましょう。あなたたちの家を購入しないとね」
杏子「ああ、うっせぇな!! そんなに言うなら、一晩だけ預かってやるよ!!」
手乗りさやか「さやさや!!」プルプル
杏子「ったく、さやかの野郎、こんなもん押し付けやがって……」
手乗りさやか「さやさや!!」プルプル
杏子「はぁ……、怒ってても仕方ない、飯でも食おう…」
杏子「………っと、カップ麺でいいか。……お湯入れて、蓋して、3分、……いただきます」ズルズル
トテトテ ――――
手乗りさやか「さやさや!! さやさや!!」プルプル
杏子「なんだぁ? お前も食いてえのかよ?」ズルズル
手乗りさやか「さや! さやさや!!」プルプル
杏子「嫌だね、お前にやる餌はねえ」ズルズル
手乗りさやか「さやぁ……」プルゥ…
杏子「……………」ズルズル
手乗りさやか「さやぁ……」プルゥ…
杏子「…………。……だあ! そんな目で見つめんな!!」
杏子「わかった、わかったよ、……少し分けてやるから、目を潤ませんな!!」
手乗りオクタヴィア
杏子「まったく、私の食い分が……」
手乗りさやか「さや!!」プルッ!!
杏子「礼なんかいいから、とっとと食えよ…」
手乗りさやか「さやさや!!」プルプル
杏子「やれやれ」
≪ほむらの家≫
手乗りまどか「まどまど!!」プルプル
手乗りほむら「ほむほむ!!」プルプル
ほむら「ふふふ、2匹に増えて、口から溢れるヨダレの量が2倍に増えそうだわ……」ハアハア
ほむら「仲良くしてるようで、なにより。私とまどかのミニなんだもの、当然よね」ハアハア
ほむら「可愛過ぎるわ。何時間でも、眺めていられる……」ハアハア
ほむら「………………」ウトウト
ほむら「………………zzz」スースー
……
………
…………
ほむら「………はっ!!」パチッ
ほむら「……いけない、あの2匹を眺めているうちに居眠りをしてしまった」ウトウト
ほむら「ミニたちを、お風呂に入れてあげなきゃ……」
ほむら「…………あれ、見当たらない…」キョロキョロ
ほむら「どこかしら? 出ておいで、お風呂に行くわ!!」
ほむら「……変ね。 …………あら、なにかしら、部屋の隅が騒がしい…」
「まど、まっどまどまどーッッ!!!」
「ほむ、ほむほむほむほむ!!!」
ほむら「!!! ちょ、ちょっと、あなたたち!! なにしてるの!!!」
さやか「おお、おかえり、ミニさやか」
手乗りさやか「さっやさや!!」プルプル
さやか「……それで、一晩過ごした感想はどうだった?」
杏子「あ、ああ、うん、まあ………」
杏子「あ、あのさぁ、そいつ、譲ってくんねえか?」
さやか「え?」
杏子「……ほ、ほら、一夜世話をしてやったら、情が湧いちまったっていうか…」
杏子「そ、それと、一匹だけってのも、やっぱ寂しいよな? だから、私のミニも作ってくんない?」
さやか「そっか。じゃあ、一万六千円」
杏子「は?」
さやか「ミニが1匹につき三千円、新種をつくるのに一万円、計で一万六千円」
杏子「金取んのかよ!」
さやか「いらないなら、別にいいけど」
さやか「えー、仕方ないなぁ、一万四千円」
杏子「い、一万円」
さやか「一万二千円、……これ以上は安く出来ないよ」
杏子「………し、仕方ねえな、ほらよっ!!」チッ
さやか「毎度ありー。苗木が出来るまで一日かかるから、今日のところはミニさやかだけで我慢してね」
手乗りさやか「さっやさやー!!」プルプル
杏子「はぁ……、一万二千円だってよ。お前、ミニなくせに高いなぁ……」
手乗りさやか「さやぁ…さやさや!!」プルプル
杏子「ははは、おいおい、スリスリすんなって!」
タッタッタッタ ――――
ほむら「美樹さやか!!」ゼハッ…ゼハッ…
さやか「ん、どうした、そんなに息切らせて走ってきて」
ほむら「…ミニほむらと、ミニまどかが……」ゼハッ…ゼハッ…
杏子「あの2匹がどうしたんだよ?」
手乗りまどか「まどぉ…、まどまど!! まどまどまどぉ!!!」プルプル、パンパンッ!!パンパンッ!!
ほむら「昨日の夜から、ミニほむらが興奮しっぱなしで……」
さやか「………これは、交配?」
杏子「コウハイ? ……ああ、セックスのことか。難しい言葉使うなよ」
さやか「女の子が、恥じらいもなくそんな言葉使うなよ…」
トテトテ ――――
まどか「あれ、こんなところで何してるの? さやかちゃんに、ほむらちゃんに、杏子ちゃん?」
マミ「こんにちわ。みんなお揃いで、なにしてるのかしら?」
手乗りほむら「ほむっ!! ほむほむぅぅぅっっ!!」プルプル、カクカクッ!!カクカクッ!!
手乗りまどか「まどまど!! まど、まどぉぉ!!!」プルプル、パンパンッ!!パンパンッ!!
まどか「…………………」
マミ「…え?」
まどか「ハリー!!」ギロッ
マミ「は、はい…」サッ
まどか「さて…」
ほむら「!!! やめなさい、まどか!! ミニたちはか弱いのよ、撃つなら私を撃ちなさい!!」バッ
まどか「元よりそのつもりだッ!!」BANG!!
ほむら「うわらばっ!!」バタッ
まどか「蜂の巣にしてやんよ…」BANG!!BANG!!BANG!!
ほむら「アウチっ! アウターっ!! アウテストっ!!!」ビクン!!ビクン!!ビクン!!
マミ「ちょ、ちょっと、鹿目さん……、暁美さんが死んじゃう……」オロオロ
まどか「それで、この小さい私と変態(=ほむらちゃん)は何なのかな?」
杏子「ああ、それな、さやかが売ってるやつだ。一匹三千円で」
まどか「てめぇも共犯か…」BANG!!
さやか「あべしっ!!」バタッ
さやか「……………」プスプス…
まどか「ひいふうみい……、さやかちゃんの財布に入ってるのは四万円か……」
まどか「はい、これ、杏子ちゃんが払った一万二千円」サッ
杏子「お、おう…、どうも」
さやか「ま、待った、まどか!! ミニの販売で得た利益は四万一千円で、残り九千円は私の元々の手持ち…」ガバッ
ほむら「その四万一千円のうち、一万六千円は私が払った…」ガバッ
まどか「……あァん?」ギロッ
さやか&ほむら「なんでもありません」
マミ(鹿目さん…、恐い……)
まどか「それにしても………」ケロッ…
手乗りまどか「まどまど!!」プルプル
手乗りさやか「さやさや!!」プルプル
手乗りほむら「ほむほむ!!」プルプル
まどか「小さくて、ぷるぷるしてて、すごく可愛いね、この子たち!」
手乗りまどか「まどぉ!」プルプル
マミ「あら、本当ね。ねえ、私にもぷにぷにさせてくれない?」プニプニ
手乗りほむら「ほむぅ!!」プルプル
手乗りさやか「さやぁ!!」プルプル
まどか「ねえ、さやかちゃん…」
さやか「は、はい、なんでしょう?」
まどか「私にも、この小さい子たち作ってよ」
マミ「私も欲しいわ。お願いしてもいいかしら?」
さやか「さ……」
まどか「……………」ギロッ
さやか「む、無料でご奉仕させていただきます…」
まどか「ここに二万八千円もあるから、ミニちゃんたちの立派な家を買いましょうね、マミさんに杏子ちゃん」
マミ「え、ええ…」
さやか(わ、私のお金がぁ……)トホホ
手乗りまどか「まど、まどぉ……」プルプルタプン…
ほむら(…………お腹が膨らんでる…)
≪翌朝 市内公園≫
手乗り杏子「あんあん!! あんあん!!」プルプル
杏子「こらぁ!! あんあんなんて鳴くんじゃねえ!! そこは、きょうきょう!!、だろうが!!」
まどか「あはは、杏子ちゃんの小さいのも可愛いね」
手乗りマミ「まみまみ!! まみまみ!!」プルンプルン
マミ(…………あれぇ? 私のだけ、なんか肥えてないかしら?)
手乗りマミ「まみまみ!!」プルンプルン
まどか「………で、ほむらちゃん、その子はなんなのかな?」
ほむら「これは……」
手乗りまどほむ「まどほむ!! まどほむ!!」プルプル
ほむら「小さい私と小さいあなたの、愛の結晶よ」ドヤァ
ほむら「?? どうしたのかしら、まどか、私の腰に手なんか回して」
まどか「サンダァ、ファイヤァ、……パワーボムッッ!!」ドンッ!!
ほむら「ふんだばっ!!」グシャッ!!
まどか「……私の分身で、なに勝手なことしてるのかな、ほむらちゃんは?」
杏子「おおっ!! なんだ、今のカッコいい技!! プロレス技か?」
まどか「うん。今度、杏子ちゃんにも教えてあげるね」
マミ(鹿目さん、あなた、どこでそんな技を……)
ほむら「……………」プスプス…
手乗りまどほむ「まどほむ!! まどほむ!!」プルプル
まどか「はぁ…、ミニとはいえ、私とほむらちゃんの子供かあ……」
手乗りまどほむ「まどほむ!! まどほむ!!」プルプル
まどか「うん、でも、君に罪は無いよね。あはは、君も可愛いよぉ…」
手乗りまどほむ「まどほむぅ…」プルプル
まどか「これが、小さい私と、小さいマミさんの間の子供で…」
手乗りまどマミ「まどまみ!! まどまみ!!」プルプル
さやか「これが、小さい私と、小さい恭介の間の子供で…」
手乗りさや介「さやきょう!! さやきょう!!」プルプル
杏子「これが、小さい私と、小さいさやかの間の子供で…」
手乗りあんさや「あんさや!! あんさや!!」プルプル
マミ「これが、私と佐倉さんの間ので…」
手乗りあんマミ「あんまみ!! あんまみ!!」プルンプルン
ほむら「最後に、私とまどかの間の子供」
手乗りまどほむ「まどほむ!! まどほむ!!」プルプル
マミ「うふふ、随分とたくさん増えたわね」
杏子「なんか、すっごい賑やかになったな」
まどか「どの子も可愛くて可愛くて、たまらないよぉ」
手乗り上条「きょうきょう!! きょうきょう!!」プルプル
手乗り仁介「ひときょう!! ひときょう!!」プルプル
さやか「……で、なんでミニ仁美とミニ恭介の間にも子供が産まれてるのかな?」ピキピキッ
仁美「あら、あなたと上条君の間に子供が産まれてることのほうがおかしいんじゃないかしら?」ピキピキッ
マミ「……2人とも、人の家でキャットファイトはしないでね。するなら、お外で」
上条「うわー、ミニさや介もミニ仁介も、どっちも可愛いなあ……」ホワーン…
杏子(……この男…)
まどか「でもね、親たちはともかく、子供たちは元気があり過ぎて困ってるの」
ほむら「そうね…。なにか、上手にありあまるエネルギーを消費させる方法はないかしら」
マミ「うーん。………なら、こんなのはどう?」
まどか「………ん?」
QB「やあ、まどか! 僕と契約して魔法s……痛っ! いたたたっ!!」
手乗りまどマミ「まどまみーっ!!」プルプル、ポカポカ
手乗りあんさや「あんさやっ!!」プルプル、ポカポカ
手乗りあんマミ「あんまみーっ!!」プルンプルン、ポカポカ
手乗りまどほむ「まどほむっ!!」プルプル、ポカポカ
QB「魔法s…いた、いたたた、魔h、いた、痛いって、魔法少j、………ポカポカ殴るな、コラぁっ!!」クワッ!!
さやか「ナイスなアイデアですね、マミさん!!」
まどか「うん、こんなところに、いい運動相手がいたなんてね」
QB「ちょ、ちょっと、……この僕を殴りつけてくるチビ助たちはなんなんだい?」
ほむら「私たちのペットよ。ちょっとこの子たちの、運動相手になってほしいの」
QB「痛っ、痛いっ!! 運動相手って……、やってられないよ! 僕は逃げるからね!!」タッタッタッ!!
仁美「あ、逃走しましたわ!!」
杏子「追えッ!! チビ助たち!! 白い珍獣を退治しろっ!!!」
「まどまみーっ!!」プルプル、タッタッタッ!!
「あんまみーっ!!」プルンプルン、タッタッタッ!!
「さやきょうっ!!」プルプル、タッタッタッ!!
「さやひとーっ!!」プルプル、タッタッタッ!!
マミ「うふふ、楽しそうね、子供たち」
杏子「ああ、子供は外で走り回って遊ぶのが一番だからな」
トテトテ ――――
ほむら「……あら、どうしたの、君たち?」
少年A「ねえ、あの小さいのって、お姉ちゃんたちの?」
少女A「どこに売ってるの?」
少女B「教えてよ。ときどき公園で見かけて、私たちも欲しいなって思ってたの…」
まどか「……だって、さやかちゃん。どうする?」
さやか「うーん、……ま、いっか。わかった、無料で作ってあげるから、また明日、この公園に来なよ」
「」プルプル
「」プルプル
「」プルプル
「」プルプル
ほむら「なんだか、随分と街でミニたちを見かけるようになったわね」
さやか「ああ、あれから結構、いろんな子供たちに作ってあげたからな」
マミ「それに、ミニちゃんたちって繁殖能力が高いものね」
杏子「一日か二日で、ガキを作っちまうからなあ……」
まどか「でも、世の中が可愛いモノで溢れかえるのは、きっと良いことだよ!」
タッタッタッタッ ――――
仁美「や、やっと見つけました!! 大変です!!」
さやか「どうした、そんな大慌てで走ってきて? なにが大変なんだ?」
まどか「なにかあったの、仁美ちゃん?」
仁美「保健所が、…ミニちゃんたちを、街にいる全てのミニちゃんたちを、殺処分することに決めたみたいなんです!!」
ほむら「詳しく聞かせてちょうだい」
仁美「はい、……実は…」
マミ「まとめると、逃げ出したり、捨てられたりしたミニちゃんたちが逃げ出して野良化してたり…」
杏子「あるいは、飼育されていても、医療方法がまだないことから伝染病などの問題があり…」
ほむら「または、飼育方法も確立してないことから、飼い主が危害を加えられることもあって…」
さやか「子供たちの中には、ミニを教室まで持ち込んじまって、授業にならない学校もある、っと」
まどか「だから、全部回収されて、殺されちゃうっていうの……」
仁美「はい、市内にいる全てを、だそうです……」
まどか「そんな…、酷いよ……」
ほむら「その、回収があるのはいつなの?」
仁美「三日後だと聞きました」
杏子「………、時間がねえな。さやか、鹿目、ミニをあげたガキたちは覚えてるか? 今から、そいつらの家に行くぞ」
マミ「じゃあ、私と暁美さんと志筑さんは、野良化したミニたちの捕獲を。上条君も呼んできて!」
ブロロロロロ……
ほむら「船、用意して来たわ」
マミ「ナイスよ、暁美さん」
杏子(……こいつ、また盗んできやがったな…)
さやか「ミニたちは、全員集まったな……」
仁美「はい、いくつかのペットケースに分けて、もう集めてあります」
「」プルプル、プルプル、プルプル
まどか「…………ねえ、本当にやるの?」
マミ「ええ、見滝原市に置いておいたら、全員殺処分されちゃうもの」
杏子「ここからちょっと離れた沖合に、自然の残ってる無人島がある。ミニたちはそこに離す」
まどか「でも……、この子たち、そんな場所で生きていけるのかな?」
QB「……まあ、ムリだろうね」
さやか「キュゥべえ、いつからそこに…」
QB「ミニたちはずっと人間に育てられてきたんだ。野に放たれて生きていくのは、厳しいと思うよ」
ほむら「けれど、ここに残しておいても、確実な死があるだけよ」
まどか「でも……」
ほむら「まどか、ここはミニたちの生命力にかけましょう」
マミ「大丈夫よ、この子たちは、私たちの分身なんですもの」
杏子「そうそう、私たちの分身が、そんな簡単にくたばるわけねえって!」
さやか「さあ、まどか、最後のお別れをしようよ…」
まどか「…………うん」
手乗りまどか「まどまど!!」プルプル
まどか「……元気でね、ミニまどか」
手乗りほむら「ほむ、ほむぅ?」プルプル
ほむら「……さようなら。………この先、あなたにどんな困難があったとしても、必ず生き延びてね」
杏子「さあ、私と暁美ほむら、巴マミで船を出す。後の奴は、戻ってくるまでこの港で待っててくれ」
ほむら「………………」
QB「また、海の向こうの、あの島に思いを馳せているのかい?」
ほむら「……どうしているかしらね?」
QB「前にも言っただろう? 人に飼われていた動物(?)が野生でやっていくのは難しいって」
QB「もう何割かは、島内にいた動物の餌になったり、あるいは餌を得られずに死んでしまっているだろう」
ほむら「…………そうね、私も、そう思うわ」
QB「だけどね、僕は逆に、そこまで悲観しなくてもいいんじゃないかとも思うんだ」
ほむら「………??」
QB「動物には適応能力というのがある。どんな環境でもやっていけるよう、その場に馴染む能力がね」
QB「それに、あのチビたちに散々追い回された僕が保証する。彼らは、そんなにやわじゃないよ」
QB「………さあ、もういいだろう? 君たち魔法少女の使命は魔女を倒すこと。そろそろ再開しておくれよ」
ほむら「……そうね。ミニたちもきっと上手くやっている。私たちも負けてはいられないわ」
ほむら「………じゃあ、元気でね、小さい私たち」
―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
おしまい
よくまとめたな
寝ようと思ったらその前に終わった
マジでやり切るとは、尊敬するわ
ってか、最近のさやかちゃんは能力ぶっ飛んでるな
Entry ⇒ 2012.03.22 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
杏子「島根にパソコンなんかあるわけないじゃん」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331988315/
・まどかマギカとデジモン“ぼくらのウォーゲーム”のクロスSSです
・オリ設定がわんさと出てきます、ノリで把握してください
・一部書き込みをSS内で使用する可能性が有ります
・島根を陥れる意図はありません
・まどマギポータブルが手に入りません助けてください
以上の点を了承してお読みください
さやか「こんなもんかな?……いや、でも、やっぱ――」
ほむら「何を悩んでいるの、美樹さやか」ヒョイ
さやか「わっ、ほむら!?」
ほむら「……なるほど、そういうこと」
さやか「返せ、それはあたしのケータイだ!」
ほむら「……ほむほむメール、送信っ!」カチカチピッ
さやか「ちょっ、勝手に送んな!」
さやか「“ほとんど”ってなんだ“ほとんど”って」
ほむら「そんなことより今すぐ私の家に来てもらうわ。大変なことが起こったの」ファサア
さやか「そんなこと呼ばわりはひどい……それで、大変なことって?」
ほむら「……有り体にいうなら…世界の危機、なのかしら」
さやか「はい?」
----------------------------------
――パキッ パキパキ
――パカッ!
???『hello!』
-----------------------------------
さやか「お邪魔しまーす。あれ、まどかじゃん」
ほむら「ただいま、まどか…あれは今どうなっているかしら」
まどか「ほむらちゃん、たまごが孵っちゃったみたい!」
さやか「たまご…GS?でも今見てんの、パソコンだよね」
ほむら「……!見せて」
さやか「ちょっと、さやかちゃんを仲間はずれにするなー、ってなにこれ?」
---------------------------------------------------------------
【クラモン】
コンピュータネットワーク上に突如出現した正体不明のデジモン。
コンピュータネットワークを悪用する人間の悪意や
ネットワーク上で繰り広げられる争いによって
発生する攻撃性が具現化し生まれた謎のデジモン。
必殺技は巨大な目から泡状の物体を出す『グレアーアイ』。
--------------------------------------------------------------
まどか「コンピューターウィルスみたいなもので、放っておくと大変なことになるらしいの」
さやか「へぇ、こんな可愛らしいのがねぇ……あれ、でもそれってあたしらの仕事じゃなくない?」
さやか「セキュリティーの会社とかパソコンの専門家に任せるべきじゃん」
ほむら「ええ、ただのウィルスならね。だけど――」
ほむら「こいつは魔女が作り出したウィルスなのよ」
さやか「魔女が?」
ほむら「ハコの魔女って…覚えているかしら?」
ほむら「そうよ、彼女が死ぬ間際に残りの魔力を振り絞って作ったのがこいつ」
ほむら「最初は少しの魔力をもっただけのウィルスとすら呼べないデータの塊だったらしいわ」
ほむら「それがネット上の敵意や絶望…負の感情を吸収して成長し、ついさっき自我を持った」
ほむら「そして今もネット上のデータを破壊して絶望を振りまき、吸収している」
ほむら「目的はおそらく更なる成長と進化…そして、私たちへの復讐よ」
さやか「…!でもコンピューターウィルス相手にどうすんの、手の出しようがないじゃん!」
ほむら「キュウべえが私たち用の防衛プログラムを作ってくれたわ」
さやか「おっ、あたしらにそっくり、どうやって動かすのこれ」
ほむら「SGと同期させることで実際にネット世界に入ったように動かせるらしいわ」
さやか「なんというハイスペック…QB製らしいし楽勝じゃない?」
ほむら「それはどうかしら」
さやか「…?いやだってネット内の負の感情とかなんかしょぼいし」
ほむら「甘く見てわ駄目よ、HDの全損とかフリーズとか……結構な絶望感なんだから」フフフ…
まどか(ほむらちゃんが…)
さやか(遠い目をしてらしゃる…)
ほむら「まぁ、今回の敵がどれだけ危険なやつかは…テレビを見たほうが早いわね」
―見滝原駅・ホーム―
キリカ「次の電車に乗って、三つ先の駅で降りて、46番のバスに…」ブツブツ
キリカ「まったく、織莉子以外の情報なんて受験勉強だけで多すぎるぐらいなのに」プンスカ
キリカ「今は我慢だ、織莉子同じ高校に受かったら5秒で全部忘れて――おっと」
2バンホームニ デンシャガマイリマス
キリカ「きたきた、さて―――」
( ゚Д)
ゴーーーーーーー!!!!!
(Д゚ )
キリカ「何……だと……?」ポツン
店員「若鶏のから揚げが一点、カップ焼きそばが一点、ビールが二点、以上で――」
和子(あぁ、こんな食生活家庭があっちゃ無理よね。独り身最高ー!)
店員「一、十、百、万、十万…百万百二十五円…です?」
和子「」チャリン
― スーパー カザミノ ――
ゆま「だ~れにも内緒で、お出かけなのよ~」
ゆま「ゆま初めてのオツカイ!」キュピーン
牛肉≪百万円≫
牛肉2≪百万円のようだ≫
牛肉3≪百万円ダッテイッテンダロ≫
ゆま「………」
ゆま「オカネ、全然足りない……」グズッ
さやか「……これ全部こいつが原因だっていうの!?こんなちっこいのが?」
ほむら「むしろ、今はまだこの程度で済んでいる、そう考えるべきね」
まどか「ほむらちゃん、大変!」
-------------------------------------------------------------
【ツメモン】
クラモンがさらに進化した幼年期デジモン。
触手の先が鉤爪状になり、凶暴さも増している。
凄まじい速さでデータを侵食し、ネットワークを狂わせる。
また移動スピードも速いため、捕獲するのも難しくなってしまう。
必殺技は触手の鉤爪で斬りつける『ネイルスクラッチ』
-------------------------------------------------------------
ツメモン『オナカスイタ!』
さやか「やばいよ、こいつ。ほむら、どうするの?」
ほむら「予想よりも進化が速い……仕方ないわね」
ほむら「マミ達を待つ予定だったけど、私達だけで行くわよ、さやか」
さやか「うん、わかった。ていうかマミさんって今、杏子を連れて里親の家に行ってるんじゃ――」
ほむら「そっちには奴が向かっているわ」
―島根 マミの親戚の家―
ババ「いやぁ、よく食べる子だねぇ、ほらおかわりだあ」ニコニコ
杏子「おぉ、ばあちゃんありがとう!いただきまーす」パクパク
マミ「うふふ、気に入ってもらえて何よりよ。あれ…あそこにいるのはキュウべえ?」
QB「いた!マミ、杏子、大変なことが起きたんだ!!」キュップイ
杏子「おっ、ホントじゃん、ぼたもち食うかい?」ニカッ
QB「いや、今はそれどころじゃない、マミこの家にパソコンはあるかい?」
杏子「何言ってんだよキュウべえ――」
杏子「島根にパソコンなんかあるわけないじゃん」
QB「」
まどか「はい、わかりました。ほむらちゃーん、マミさん達やっぱり――」
ほむら「」シーン
さやか「」シーン
まどか「……」
まどか「あっ、そっか。えっと…ほ・む・ら・ちゃ・ん、マ・ミ・さ――」カタカタ
--------------------------------------------------------------
――ネット世界――
さやか「おぉ、本当にネットん中に入ったみたい。ゲームに集中してるときの感覚に似てるかも」
ほむら「SGと同期してるからダメージや魔力消費も現実世界と同じよ、気を付けなさ」
さやか「げっ、マジで…あっそういやほむら、あんたの時間停止能力って使えんの?」
ほむら「一応再現されてるみたいだけど処理が重すぎてレスポンスが下がりすぎてしまうの」
さやか「……要するに、どうなんの?」
ほむら「使うと、私まで動けなくなるわ」
ほむら「どうかしら、ゲームの“ポーズ機能”ぐらいには――」
まどか『ほむらちゃん、マミさん達やっぱり今すぐは無理みたい』
ほむら「解ったわ。まどか、誘導を頼めるかしら」
さやか「ネット世界の平和はさやかちゃんたちに任せとけー」
まどか『それじゃあ最新のアドレスを送るね…あっ』
さやか「どうした、まどか!?」
まどか『また進化したみたい、二人とも気を付けて!』
ほむら「えぇ、いくわよ、さやか!」
さやか「おぅ!」
織莉子「タイマーは…四、十、分、と」
織莉子「キリカは無事に試験会場に着けたかしら?」
織莉子「それと……あの子少し遅いわね。まぁ…大丈夫、よね」
――某高校・試験会場――
キリカ「とーーーーーーーーーーー着!」ズサァ
キリカ「ふはっ、ははは、この程度の障害で私の愛を止められはしない!」
キリカ「待っててよ織莉子!絶対に君と同じ学校に合格してみせるよ!」
試験管「………」コホン
キリカ「あっ、すいません静かにします。追い出さないでください」
―遊園地・観覧車―
海香「しかし、さすがに7人で乗ると狭いな」
サキ「まぁいいんじゃないか?分かれて乗るのもあれだしね」
みらい(サキと二人だけで乗りたかったなぁ……)
里見「…観覧車なら誰かがぶん回したりできないしね」ジッ
カオル「いやごめん、コーヒーカップに乗るとつい…」テヘッ
ニコ「でも…この観覧車は加速しているよ?」
かずみ「えっ?」
ほむら「いたわ!」
ケラモン「ティヒ、ティヒヒヒヒ」ムシャムシャムシャムシャムシャムシャ
---------------------------------------------------------
【ケラモン】
ツメモンが進化した成長期デジモン。体格も大きくなり、
その大きな口でツメモン以上のデータ量を侵食する。
非常に陽気な性格で破壊行為は遊びの一環だと思っている。
必殺技は笑いながら(?)口から破壊力抜群の光弾を吐き出す
『クレイジーギグル』だ!
--------------------------------------------------------
さやか「よし、先手必勝っ、でぇい!」
ケラモン「!!」ヒョイ
さやか「よけられた!?」
ケラモン『アソブ?』ケキャキャ
ケラモン『クレイジーギグル』ボッ!
さやか「あぶなっ!…あっ、逃げんな、てい、やぁ!」ブン
――ヒュン!ザクッ!
ケラモン「ギャギャギャ!」ジタバタ
さやか「よっしゃ、磔にしたよ。後は任せた、ほむら!」
ほむら「OK……これで終わりよ」チャキッ
――ボシュ………バーン!!
さやか「やったか!?」
インフェルモン「ケケケッ」ピョコピョコ
-----------------------------------------------------------------
【インフェルモン】
手足の長い蜘蛛のような姿をした完全体デジモン。
通常形態と、手足を本体にしまいこんだ繭形態が存在する
繭形態になるとあらゆる攻撃を跳ね返すほど防御力が上がるが、
一直線にしか進めず、軌道をかえられないのが欠点である。
必殺技は口の中の銃口から、凄まじい破壊力のエネルギー弾を打ち出す
『ヘルズグレネード』と、繭形態で敵に突進する『コクーンアタック』
-----------------------------------------------------------------
さやか「また進化ぁ!?」
ほむら「来るわ、気を付けて!」
インフェルモン「ケキャキャッ」ピョイーン ピタッ ピョイーン
インフェルモン『コクーンアタック』シュィン バッ
ほむら「くっ!」ダダダ
インフェルモン「…」カキキンッ
さやか「弾かれた!?あたしがいくよっ『スクワルタトーレ』!」ズバッ
さやか「手ごたえあり!…って、折れてるぅ!?」ガーン
ほむら「こっちの攻撃が全く効いてない……」
さやか「どうすんの、ほむら!」
ほむら「狙うとしたら脆そうな首か手足……私が奴の動きを牽制するから――」
ほむら(いや、そんな重要な役目をさやかに任せてだいじょうぶかしら?)
さやか「あっ、今なんか失礼なこと考えたでしょ」
ほむら「気のせいよ、私が最大火力であいつを倒すからあなたは足止めを――」
さやか「さっきと作戦が違う!?」
ほむら「気のせいよ、もめてる場合じゃないわ、早く!」
さやか「納得いかない!つーかそれ、あたしも巻き込まれるから!」
ほむら「必要な犠牲よ、つべこべ言ってないでさっさと――あっ」
インフェルモン『ヘルズグレネード』バババッ
さやか「――あっ」
「パソコン?そがなハイカラなもんあぎゃせんがな」
「ごめんね、お嬢ちゃんたちこれインターネットに繋がっちょらんけぇ」
杏子「やっぱ島根にパソコンなんかないって!」
マミ「いや、一応あったじゃない…回線はつながってなかったりしただけで」
少年「お姉ちゃんたちパソコン探してんの?ノーパソでよければ別に貸してあげてもいいけど」
杏子「おぉマジか、貸してくれ、頼む!」
少年「駄目」
杏子「……おい」
少年「言い方が駄目、もっとこう…取引先に言うみたいにいってよ」
さやか「……ほむらのせいだからね」プスプス
ほむら「……そのセリフ、そっくりお返しするわ」プスプス
まどか『ふ、二人ともケンカしてる場合じゃないよ!』
『なにこれすげぇ!』 『映画かゲームの宣伝?』
『プリキュア?』
『もしゲームだったら絶対買うわ』
『ステマ乙』
『見えたっ、水色の縞々!』
『二人がかりで負けるとかちょっと弱すぎるんじゃないですか?』
『スクワルタトーレwww』 『むしろ敵が強すぎる、攻撃全然効いてなかった』
『ゲームバランスわるくね?』
『黒い方かわいいな…青?イラネ』『じゃあ青は俺がもらっていきますね』
『今ニュースでやってる事件となんか関係あったりして』
『レジの故障とかのやつか』『それ遭遇したぞ、チョコ一個が100万以上した』
『ねーよ、漫画やアニメの見すぎ』
ほむら「……今の戦い、見られていたようね」
まどか『うん、見てた人たちの…カキコミ?……メッセージみたい』
さやか「へぇー」
さやか「……………!」
『見えたっ、水色の縞々!』
さやか「……ちょっ///」バッ
ほむら「この世界の私たちはただのCGよ、気にしなくていいわ」
さやか「無理いうな!」
ほむら「あのクラゲからのメッセージもあるみたいね」
さやか「聞けよ」
モシモシモシモシモシモシモシモシ
モシモシモシモシモシモシモシモシ
モシモシモシモシモシモシモシモシ
モシモシモシモシモシモシモシモシ
モシモシモシモシモシモシモシモシ
モシモシモシモシモシモシモシモシ
モシモシモシモシモシモシモシモシ』
ほむら「もしもし……?」
さやか「電話…かな?」
まどか『ほむらちゃん、今この子NTTにいるみたい』
ほむら「……まずい!」
ピリリリリッピリリリリッPLLLLLp.p.p.p.p.p.
p.p.p.p.p.p. プルルルルップルルルルッ
LLLLL p.p.p.p.p.p ピリリリリッピリリリリッ
p.p.p.p.p.p. ピリリリリッ PLLLLL
――――ピッ
モースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシ
モースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシ
モースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシ
モースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシモースィモースィモォシ
『モースィモースィモォシモースィモースィモォシ……』ピッ
さやか「やっぱりほむらの言うとおり、電話をかけまくって回線をパンクさせる気だね」
ほむら「えぇ、危うくネット上に置き去りになるところだったわ」カタカタ
まどか「ほむらちゃん、うまくいきそう?」
ほむら「えぇ、もう少しで衛星携帯経由でネットに接続できる」カタカタ
まどか「き、きっとあの子のせいだよ」
さやか「……あっ、ていうかほむら!あたしのメールにこんなの付け足してたの」
ほむら「悪い?」
さやか「悪いわ!恭介に勘違いされたらどうするのよ」
ほむら「勘違いって?」
さやか「そりゃあたしが恭介の事を……///」
さやか「…えっと、まぁどうせ届かなかったし、別にいいや」テヘッ
ほむら「へたれ」
さやか「うっさい」
ほむら「……志筑仁美に遠慮するのはやめなさい」
ほむら「彼女はもう…遠くに行ってしまったのだから……」
さやか「ほむら……」
仁美「青い空、蒼い海、照りつける陽射し…」
仁美「やっぱりハワイは最高ですわーーー!」
――ザッパーーーン
――ほむホーム――
さやか「海外旅行に行っただけの親友を死んだみたいに言わない」
ほむら「今のうちにリードしておきなさいという意味よ」
さやか「……そんな卑怯なまねできないよ」
ほむら「へたれ」
さやか「うっさい」
ほむら「それより、もうすぐ回線が繋がるわ。さやか、準備しておきなさい」
ほむら「繋がった!奴は………」カタカタ
ほむら「いない?」
ピコン!
『イナイ イナイバー』
ほむら「…!奴からのメール…このアドレスは――」
さやか「ほむら、あいつは今どこに?」
ほむら「やつは…アメリカよ」
まどか「アメリカ!?」
『水色の縞々うp』
『今、アメリカ。これはやばすぎる』
『しましま』 『kwsk』
『信号からビルの電気まで全部めちゃくちゃに点灯してる』
『つーかマジでこいつが原因じゃね?』
『俺もそんな気がしてきた』
『おれも』
『空港までハッキングされたっぽい、飛行機全部止まった』
『アメリカでハッキング、インフラ破壊、この手の映画だと次は…』
『おいやめろ』
さやか「こいつ、破壊をおもしろがってる……!あとしましましつこい!」
ほむら「これ以上野放しにはできない、やはり私たちだけでも――」
さやか「だけど、あたし達の攻撃全然効いてなかったよ、マミさん達を待った方が」
ほむら「諦めなさい、島根にパソコンなんか無かったのよ」
――オンセイチャットノモウシコミガアリマス、キョカシマスカ?
まどか「ほむらちゃん、これって!」
ほむら「…!許可するわ」
杏子『パソコン見つけたぞー』
さやか「マミさん!」
ほむら「杏子!」
マミ『キュウべえから話は聞いたわ、かなりまずいことになってるようね』
QB『今二人を敵のところに誘導している、途中で合流できるはずだよ』
さやか「わかった、行くよほむら!」
ほむら「えぇ、今度こそあいつを倒して見せる!」
まどか「わたし、なにもできないのかな…」
ほむら「そんなことないわまどか、あなたには………えっと……その」
さやか「えっと………………飲み物、持ってきて」
『今度こそ倒してほしいな』
『コンピュータの暴走が止まらないヤバイヤバイヤバイヤバイ』
『おっ、なんか新しいの来た!』
『二人とも強そう、少なくとも青いのよりは』
『四人がかりなら…勝てるか?』
『あの時のひとだ!』 『あの時はありがとー』
『あんな奴ティロフィナッちゃってください!』
『てか、これやっぱ魔女なのかな?』
『まじょってなんぞ』
『黒い子のパンツの詳細まだー』
インフェルモン「コッチダヨー」←『コッチダヨ』
さやか「いた!マミさん、あいつです!」
マミ「速攻で終わらせるわよ、佐倉さん!」
杏子「おう!喰らいやがれ、この虫野郎!」ザシュ!
インフェルモン「ギャッ!」
インフェルモン「グァアッ!」
マミ「ずいぶんと堅いわね…佐倉さん、あいつの動きを止めて!」
杏子「オッケー、…あら、よっと!」
ジャラララララ……ビシッ!
インフェルモン「ギギッ!?」
さやか「捉えた!やっちやってください、マミさん!」
マミ「えぇ、これでおしまいよ!ティロ・フィナ――」
インフェルモン→ディアb_「…ギャハハッ!」バキンッ
ディアボロモン_『カタストロフィーカノン』バシュン!
【デイアボロモン】
ネットワーク上のあらゆるデータを吸収して進化と巨大化を繰り返した結果
自らを全知全能の存在と思い込み、電脳世界で破壊の限りを尽くしている
最終的には軍事用コンピュータを乗っ取り、核攻撃によって現実世界をも
破壊しようする恐ろしいデジモンである。
必殺技は胸部の発射口から強力な破壊エネルギー弾を発射する
『カタストロフィーカノン』
----------------------------------------------------------------------------------
――バスッ!
マミ「きゃあ!」
杏子「マミ!」
マミ「大丈夫、かすっただけ――」
ほむら「違う、前よ!」
マミ「…えっ」
ディアボロモン「キヒッ」バッ
マミ「あの距離を、一瞬で――」
――ガシッ
――ミシミシッ
マミ「うぅ…あぁ!」
さやか「マミさんが!」
杏子「てっめえ!マミを離しやがれ!!」ザンッ!
ディアボロモン「アガッ!」パッ
ほむら「落とした!さやか、マミを治療して、私は杏子を援護する!」
さやか「わかった!」
マミ『ごめんなさい、私のせいで――』
ほむら『あとにして、それより二人とも、早く援護を!』
杏子『あたし達だけじゃ持ち堪えられねえ!』
まどか「二人とも、飲み物持ってきたよ…あっ」コケッ
―――バシャッ
さやか「よし、もーチョイで倒せる!喰らえ『スワクタト――プツン
杏子「どうしたさやか!」
マミ「暁美さんもよ、急に動かなくなったわ!」
ディアボロモン「」ニヤッ
杏子「……まずいな」
----------------------------------------
さやか「――ーレ』!…ってあれ?」
ほむら「接続が……切れた!?」
まどか「ご、ごめんなさいっ!わたしのせいで」
ほむら「パソコンの電源が…!」
さやか「そんな!こんな時に!?」
ほむら「とにかく、再起動よ!」カタカタ
ほむら「一体…どうなったの?」
杏子「さやか、ほむら……てめぇら何してたんだよ、バカヤロウ!」
ほむら「……ごめんなさい、私のミスよ」
杏子「誤って済む問題じゃねぇだろ!」
マミ「やめなさい佐倉さん、喧嘩している場合でもないわ」
――ピコンッ
さやか「これって……奴からの…?」
i、 /::!: :i
i:ヘ /: :i: : !
_ ',:.ヘ /: : : :i: : :!
`ヾ`::ヽ.、 i:. ヘ /: : : : :./: : :|
`ヽ : `ヽ、 `/:. : .〉 ,、 _ ,.イ: : : : : : /: : : .!
\: . :.\ /、_;,;/ヽ ヘ:ヘ ,.ィ: : :/: _:_: : : : : :/: : : :./
,、 ヘ: . : ...\/: . :./ヘ: .\ .',::ヽ./: : ://./::ヘ; :/: : : : /
/| /: \ ヘ: . :./: . :./ '; . .ヘ i:/:.,オ/::/: : :.ヘヾ、: : :./
.|::ヘ /i: : :..:.ゝ、_,オ: . :/:.\ '; . :.∨::./:/:::::;/: : : : : : ヘヾ、:/
ヘ::::\ ./::i: : : :. :`ヘ: . ヽく: . : . : ヘ ',:. /イ: .:././/|: : :/i!:∧i ヾヽ、
ヾ::::`ゝ、____i::::i: : : : :i:〉 ゝイヽ.ヽ、: . : ヘ_/: . :_,オ::..../: :!/: ./|,': iヘ、 ヽ ヽ
ゝ、::::||: : : : : ||:.|::::i: : :..:|/ /!:.:∧_._ヽ、ヽ、_/: .,.ィ´/:.:.:../: ,イ:. :. /: |: : |::| \ヘ ヘ
 ̄ 二≧.、:ヘ:::',: :: :i.i◎!/_iソト /ヾ /: ./::.:.:/::.:: /:/!: .: /: : !: : |: |`ー'i i i ヘ
,..ィ::´: : :..|::::::`ヾ,,':,:..:|l/イソヲソ/つ/. :/ヽ i/:: :. ,/!:.:|: ../: :./!:..:..|: | 三ノ _ソ
,.ィ´: : : : : : : ヘ::::::::::::ゞ、',_イリ:ヲ.//.:/.,イ i i /:: :./ー=.イ:../: :./ .|: : :|: | ̄ ̄
./iri: :,r 、: _: : : :_|::::::::::::: l:i:iゞWヲ./.:./ // / /!ノリ:: ./_ / /:./::. / |: | .|
// !/ !イ |: :/ !i::::::i:::::ソi:i: ゞソイ !/ .l/ //!/!// /i/ト,/`/:. :../ .!: ./!./
//: . :_/ . :./: : :|_/ : .!:|ー=!_/:/// |/!/ー≦=/´_..__.∨./彡イ::::/ :./ ̄`ヽ |:./.i/
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/イ/: . / /:/ |: ./ |: :.| ヘ: `´ . / .  ̄` ー=--ッ `ヽノ ̄', / .| `:.ー 、__ `ヽ
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| / i .i/∠二.´,..r ´  ̄, r = ―'  ̄ ヽ/ ./ / ゞ /` ー 、`ー= ==イ`ヽ、
リ ∠´____,..r ' ´ _____,オ /イ /_  ̄ ̄`ヽ、ヽ、ヽ、
∠ = ―イ ` ヽ 、 ヽ ヽ \
` ー = _ \ \ \
ヾ ヾ_ゝ、ヽ
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『トケイ ヲ モッテイル ノハ ダーレダ?』
i、 i、 /::!: :i
i:ヘ i:ヘ /: :i: : !
_ ',:.ヘ ',:.ヘ /: : : :i: : :!
`ヾ`::ヽ.、 i:. ヘ i:. ヘ /: : : : :./: : :|
`ヽ : `ヽ、 `/:. : .〉 _ `/:. : .〉 ,、 _ ,.イ: : : : : : /: : : .!
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.|::ヘ /i: : :..:.ゝ、_,オ: . :/:.\ '; . :.∨::.|、_,オ: . :/:.\ '; . :.∨::./:/:::::;/: : : : : : ヘヾ、:/
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ヾ::::`ゝ、____i::::i: : : :i:〉 ゝイヽ.ヽ、: . : ヘ_/: . :_:i:|〉 ゝイヽ.ヽ、: . : ヘ_/: . :_,オ::..../: :!/: ./|,': iヘ、 ヽ ヽ
ゝ、::::||: : : : : ||:.|::::i: : :..:|/ /!:.:∧_._ヽ、ヽ、_/: .,./: /| /!:.:∧_._ヽ、ヽ、_/: .,.ィ´/:.:.:../: ,イ:. :. /: |: : |::| \ヘ ヘ
 ̄ 二≧.、:ヘ:::',: :: :i.i◎!/_iソト /ヾ /: ./::.:.: .|!◎!/_iソト /ヾ /: ./::.:.:/::.:: /:/!: .: /: : !: : |: |`ー'i i i ヘ
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./iri: :,r 、: _: : : :_|::::::::::::: l:i:iゞWヲ./.:./ // /ノリ:: ./_ / |Wヲ./.:./ // / /!ノリ:: ./_ / /:./::. / |: | .|
// !/ !イ |: :/ !i::::::i:::::ソi:i: ゞソイ !/ .l/ //!/!// /i/|ゞソイ !/ .l/ //!/!// /i/ト,/`/:. :../ .!: ./!./
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/イ/: . / /:/ |: ./ |: :.| ヘ: `´ . / .  ̄` ー=--ッ `ヽノ ̄'|, ー=--ッ `ヽノ ̄', / .| `:.ー 、__ `ヽ
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リ ∠´____,..r ' ´ _____,オ /_  ̄ ̄`ヽ、ヽ、ヽ、
∠ = ―イ ` ヽ 、 ヽ ヽ \
` ー = _ \ \ \
杏子「自分を、コピーしてやがるのか?」
マミ「動画が添付されているわね……これは…ミサイル?」
ほむら「……まさか!」
『どんどん増えてやがる』 『一匹であれだったのに…』
『タイマーが怖すぎる』
『何が起きるんですか?』
『それより動画だ、誰か詳しい奴いないか』
『弾道ミサイルってことしかわからんな』
『それだけで十分やばいわ』
『わからんだろ、過去の発射実験のときの映像ってことも』
『むしろそう考えるのがふつうだろ』
『今の状況が既に普通じゃない』
『この怪物がハッキング事件と無関係なわけない』
『これ、ピース・キーパーじゃね?』
『kwsk』 『聞きたくねえ……』
『これ、本当に発射されたならヤバすぎるが』
『ピース・キーパー』
『アメリカが所有する大陸弾道核ミサイル』
『射程:20000km』
『最高速度:15000mi/h(マッハ23)』
『発射実験の記録:なし』
『危機管理上、信管が起動しない限り爆発はしない』
QB『奴が発射管制コンピューターをハッキングして誤作動させたんだ』
杏子「じゃあ、このタイマーって…」
マミ「おそらく、そのミサイルが目的地に達するまでの時間…」
杏子「9分後に、これが世界中のどっかで爆発するってのかよ!」
さやか「ほむら、どうしよう…」
ほむら「……これがゲームなら、時計を持った奴を倒せば信管は止まるはずよ」
さやか「どうやってその一体を見つけんのよ!」
マミ「それは…一体ずつ倒していくしか…」
杏子「んなことやってたら、日が暮れちまう!」
マミ「だって……これしか方法なんてないじゃない!」
杏子「……くそっ!」
『どうするんだよこれ…』
『マッハ23とかファイヤーフラッシュ号の約4倍かよ』
『二万キロって要するに地球のどこにでも落とせるってことだろ……』
『どうしてこうなった』
『青と黒が動かなくなったせいで』 『ほんとそうだよな』
『むしろ赤と黄がくるの遅すぎ、何してたんだ』
『やめてください、この人たちが頑張ってくれてるのに!』
『そうだ、あたし達の恩人を悪く言うな』
『ざけんな、頑張ったって止められなきゃ意味ねーよ』
杏子「…っち、こいつら――」
『違うんです。わたしのせいなんです』
『だからみんなは何も悪くないんです』
『いつも頼ってばっかりなのに、守られてばっかりなのに』
『ごめんなさい』
『わたしのせいでみんなが』
『わたしのせいで――』
ほむら「まどか……?」
さやか「…ごめん、あたしちょっと抜けるよ!」
――ミキサヤカガログアウトシマシタ
さやか「……それは違うよ、まどか」ギュッ
まどか「さやか…ちゃん?」
さやか「最初にさ、あたし達がちゃんと協力して戦ってればよかったんだ」
さやか「そしたらホラ、きっと今頃あいつなんかとっくにたおせてたんだよ」
さやか「だから本当に悪いのはあたし達…そうだよね、ほむら」
ほむら「……そうね。それに、まだ諦めるつもりもないわ」
さやか「そうそう、まどかを泣かせる悪い奴はさやかちゃんがぜーんぶ倒しちゃうんだから」
ほむら「わたし達は負けないわ。だから……私達を信じて待っていて」
まどか「……うん」
杏子「おぅ、かまわねぇよ…元をただせば見滝原を離れたあたし達にも非がある」
マミ「キュウべえ、敵の居場所はわかる?」
QB『……わかった、誘導するよ。四人とも、無茶はしないでくれ』
『あなた達だけが、頼りです』
『何とか敵を倒して!』
『信じてる』
『あたし達には何もできないの?』
『同じ力を持っているはずなのに…』
『あと7分、か……』
試験管「……あと7分」
キリカ「うぉおおおお!」カリカリカリカリ!
試験管「」ジロッ
キリカ「……」カリカリカリ…
――織莉子宅――
織莉子「あと7分♪」
さやか(…絶対に、諦めるもんか!)
マミ(世界を、あんな奴の思い通りになんてさせない)
杏子(…必ず、勝って見せる!)
QB『到着するよ、みんな、気を付けて!』
→EXIT←
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QB「4000、8000…またコピーした…16000、どんどん増えてる!」
マミ「後手に回ったら負けよ!みんな、一気に行くわよ!」
マミ「『ヴァロットラマギカエドゥーインフィニーター』!」
ディアボロモン×6「「「「「「ギャアア――」」」」」」ダダダダダッ
さやか「一体でも多く…倒す!『スパークエッジ』!」
ディアボロモン「グギャッ」ズバッ
杏子「全力でいくぜ!」『断罪の磔柱』!
ディアボロモン×3「「「ギヒャッ!」」」ザシュザシュザシュ
ほむら「消し飛びなさい!」『対艦ミサイル』!
ディアボロモン×4「「「「ギャァーーー」」」」バシュゥウ
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『
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『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『
『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『『カタストロフィーカノン』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』
』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』』×24
まどか『そん……な……』
QB『仕方ないよまどか、彼女達だけでは荷が重すぎた』
QB『……君たちは十分頑張った。すぐに接続を切るんだ、これ以上は――』
杏子「……ざけ…んな」
マミ「…私たち…は…まだ…諦めてなんかいないわよ」
さやか「さやかちゃんの…タフさを…なめてもらっちゃ困りますねー」
ほむら「こんなやつ……ワルプルギスの夜に比べれば…」
QB『無茶だよ、これ以上の魔力の消費は危ない!まどかも彼女達を止めてくれ!』
QB『まどか……?』
まどか「………わたしも…戦うよ」ポタッ
まどか「わたしも、みんなと一緒に戦う!」
『お願い』『頑張って』 『私には、祈ることしかできないの?』
『誰でもいい、彼女達を助けてくれ』
『私たちも魔法少女です。戦える、だからそっちに行く方法を!』
『奇跡でも魔法でもいい』 『あの子たちを救えないのか』
QB『そうか、これなら…』
QB『まどか、君の……いや、“君たち”の願いは――』
QB『エントロピーを……凌駕した』
さやか「白い光の…かたまり?…いや――」
杏子「ソウル…ジェム…?」
――パァア
???「……きたよ、みんな」
ほむら「まどか……なの?」
QB『そうだとも言えるし、そうじゃないとも言えるね』
ほむら「キュウべえ…!あなたまさか契約を…!?」
QB『あぁ、だけどまどかとでは、ない』
QB『この戦いを見るすべての人たちからのメッセージ、そこに込められた希望と因果を――』
QB『一人の莫大な素質を持つ少女と願いのシステムに誤認させ、無理やり契約を行った』
QB『彼女は幾多の人々の願いによって生まれた最強の防衛プログラム――』
QB『ハイパーアルティメットまどかだ!』
女神まどか「わたしも、みんなと一緒に戦う!いくよ!!」
女神まどか「『ハイパーまどかビーーーーム!』」
ディアボロモン「ガッ――ズババババババババッ
QB『油断しちゃだめだ!彼女は攻撃こそ強いが防御能力は君たちと変わらないんだ!』
さやか「つまり―」
ディアボロモン『カタストロフィーカノン』バシュン!
―――ガキン!
ほむら「私達が、まどかを守ればいいのね」
杏子「よっしゃ、守りはあたし達に任せとけ!全部撃ち落としてやるぜ!」
マミ「鹿目さん、思いっきりやっちゃいなさい!」
女神まどか「はい!『マジカルスコール』!」バッ――
さやか「いたよ!」
マミ「奴が最後の一体!時計を持っているはずよ」
ディアボロモン「ヒャハッ」ピョイーンシュタッピョイーンシュタ
ほむら「……くっ!」
杏子「速えぇ!見失っちまった!」
QB『まずいよ、残り時間が一分を切った!』
女神まどか「どこ?どこにいるの?」
ほむら「奴のスピードが速すぎる」
さやか「パワーで勝っていてもレスポンスの差でアウトってこと!?」
ほむら「…そうか、杏子、マミ!敵の着地点を読めれば奴をとらえられるかしら?」
杏子「…あぁ!だけどどうやって!?」
ほむら「本当に役に立ってくれそうね…“ポーズ機能”ぐらいには、ね」
――『時間停止』!カチン
ほむら(実際の時間が停止しているわけではない…早く見つけないと)
ほむら(…………………いた!)
―――カチン
ほむら「杏子!あなたのすぐ前に着地するわ!」
杏子「……おう!……見えた!」
ディアボロモン「ギイィ!」
杏子「逃がしやしねえよ、『ロッソ・ファンタズマ』!」シュイイイン
ディアボロモン「……!!!」『カタストロフィーカノン』バシュッ
杏子「残念、ハズレだ!」ザシュ!
ディアボロモン「グギギィ!!」
杏子「今だ、マミ!」
マミ「えぇ、『レガーレ・ヴァスタアリア』!」シュルシュルシュル
――ビシィ!
ディアボロモン「グオッ、グガガガ」ググッ
マミ「捉えた!今よ鹿目さん!」
女神まどか「……はい!」
女神まどか「『シューティングスター』!」シュパン
ディアボロモン「ギャフアギャギャ」ブチブチッ
杏子「こいつ、拘束を!」
―――ブンッ
杏子「危ねっ!…………!!?」
ほむら「やった、倒した!」
杏子「……まだだ…この野郎――」
QB『タイマーが……止まっていない!?』
杏子「最後の最後に…“時計を投げ捨てやがった”!!」
マミ「……そんな!」
QB『あと5秒だ!』
ほむら(この世界での時間停止じゃ現実の時間は止められない、着弾には間に合わない!)
5
マミ(ここから狙い撃つ?いえ、もうそんな時間は―――)
4
杏子(嘘だろ…ここまできて…!)
3…2…『スワクタ――1―――トーレ!!』
――バキンッ
―――ゴゴゴゴ……バッシャーン!!
まどか「ほむらちゃん、さやかちゃん!」
さやか「…!」
ほむら「…!」
――ガラッ
さやか「……あれ、川の方だよね」
ほむら「えぇ、すごい水柱ね」
まどか「ミサイル…だよね」
さやか「……爆発しないってことは止められたんだよね」
ほむら「えぇ、ナイスだったわ、美樹さやか」
さやか「えっと、まぁ何と言うか…とにかく」
まどほむさや「「「……助かった~」」」ヘタッ
マミ「…やった、やったわ!佐倉さん!!」ダキッ
杏子「ちょ、こら抱き着くなよ、マミ!」
少年「……うるさいなぁ、お姉ちゃん、何ゲームなんかにそんなに熱くなってんだよ」
少年「……あっ、俺のノーパソに変なデータ入れただろ!!」
マミ「あっ、ごめんなさい、悪気はなかったの。すぐに消すから」
少年「……!いや、やっぱ消さなくていい…面白いじゃんこれ」
マミ(えっと…大丈夫なのキュウべえ?オーバーテクノロジーってやつじゃ)
QB(たぶん…だけどこの時代の人間じゃそもそも理解できないハズだし)
審査委員「上条恭介さーん、そろそろ出番ですよー」
恭介「は、はいっ」
審査委員「そんなに緊張しなくても…」
恭介「いえ、いつもはこんなに緊張しないんですが……何でですかね?」
ピロリロリーン
『恭介へ
今日のコンクール、
恭介ならきっと大丈夫
頑張って
さやか❤』
恭介(あぁそうか、いつもは君が…)
恭介「……ありがとう、さやか」ボソッ
審査委員「…どうしました?」
恭介「いえ、何でもないです。今行きます」
恭介「25番上条恭介 課題曲はヴァヴァルディ作曲の――」
end...?
デジモン見たくなった
一応、後日談として事件に巻き込まれた人たちのその後とか、まどかの
パソコンクラッシュの真犯人とか、パソコン貸してくれた少年が実は
カズマじゃなくてとかいろいろ考えてましたが…
書き溜めがなくなったので…スイマセン
炭化ケーキ『クイモンソマツニスンナヨ…』
織莉子「おかしいわ、マイコン制御だったのに…」
ピンポーン
ゆま「ただいまー、織莉子お姉ちゃん!ゆま、ちゃんとオツカイできたよ」エッヘン
織莉子「そう、えらいわ、ゆまちゃん」
ゆま「やった!ゆま褒められた」エヘヘ
織莉子「それじゃあ、キリカが帰ってくる前に一緒に晩御飯を作りましょうか」
ゆま「うん♪」
―某高校・試験会場―
キリカ「…オリ…コ…」zzzzzz
試験官「……」イライラ
役割は太一のママ、ついでに杏子の代わりにゆまを助け、その境遇に同情し同居
ごねるキリカを説得した一言は「ほら、子供ができたみたいで楽しそうじゃない」
被害:ケーキが黒こげになる
【千歳 ゆま】
家族もろとも魔女に襲われたところを織莉子とキリカに助けられた、契約はしてない
初めてのオツカイを成功させるためにposシステムのない商店街まで足を運んだ
被害:初めてのオツカイがベリーハードに
【呉 キリカ】
先に推薦合格した織莉子と同じ高校を受験しようとしていたところで事件にあった
その後、無事合格できたようである。ゆまに自分たちを『織莉子ママ』『キリカパパ』
と呼ばせようと画策している
被害:試験会場行きの電車に乗り損ねる
カオル「…すごい、本当に勝っちゃった」
海香「強かったね、最後に来た魔法少女だけでなく、それ以外の4人も」
里見「ひょっとして、あのワルプルギスを倒したっていう…」
サキ「“マギカ・カルテット”か。確かに最後の一人以外は特徴が一致してるね」
みらい「……魔境ミタキハラの四人の魔法少女」
ニコ「そのなかの一人がかずみを助けた……恩人、か」
かずみ「よし、いまから会いに行きましょう!」
6人「「「「「「「えっ!?」」」」」」」
7人で遊園地で遊んでる途中に事件に巻き込まれ、加速する観覧車に閉じ込められる
無事脱出したのち、ニコのスマファからまどかたちの戦いを観戦した、ほかにも
観戦していた魔法少女は何人かいた模様
被害:高速回転する観覧車に缶詰にされる
仁美「さやかさんにはこのマカデミアナッツを、
仁美「まどかさんにはこのぬいぐるみがよろこばれますかね」
仁美「ほむらさんには……むむむ、なにがよろしいのでしょうか」
仁美「……そして、恭介さんにはこの世界に一つのペアリングを…」ポッ
仁美「な~んて、冗談ですわ…“まだ”付き合ってもないわけですし」フフフ
【志筑 仁美】
家族旅行でハワイに行っていたため今回の事件は起きたことすら知らなかった
要するにミミのポジション……ある意味ヤマトかもしれないが。
被害:特になし
QB?「精神疾患を患ったイレギュラーはやはり発想が突飛だね」
QB「褒めても何も出ないよ」キュップイ
QB?「褒めてないさ……あのまま行けば、まどかと契約できたかもしれなかったっていうのに」
QB「それはすまなかった、じゃあ、僕を処分するかい。まぁ、あまりお勧めはできないけど」
QB「まどかの前に出るたびに打ち殺されるのはさすがに効率が悪いだろ?」
QB?「………」
QB「話すことがないなら帰らせてもらうよ、ぼたもちを食べにね」キュップイ
感情に目覚めたインキュベーター、異常個体として処分されそうになったが
マミの機転により“撃ち殺されない”インキュベーターとしてまどかの勧誘役
になり生き残り、まどかに形ばかりの勧誘を続けつつ、彼女を自分の種族から
守ろうとしている。今回使用した防衛プログラムはこのキュウべえが作ったもの
被害:特になし
杏子「ここまで負けといて退けっかよ!」
少年「はい、猪鹿蝶、勝負」
杏子「あっ、くっそーまた負けた!!もう一回だ!」
少年「やだ」
杏子「……逃げんのか」
少年「あぁ、勝ち逃げが俺の信条でね、それに――」
少年「花札で俺に勝てんのなんざ、うちのババアぐらいさ」
事故の後里親になってくれた親戚の家に同居人の杏子を連れて遊びに行く
今回の事件をキュウべえに知らされ、命がけの戦いに身を投じる
……ためにパソコン探しに奔走した
【佐倉 杏子】
マミに半ば強制的に連れて行かれ最初は不機嫌だったものの食い物がうまければ
何も問題はなかったらしい、最終的に被害らしい被害はなかったものの事件解決後に
ノートパソコンを貸してくれた少年にお菓子をあらかた巻き上げられる
【少年】
マミと杏子にノートパソコンを貸した少年。母親の知り合いの葬式にわざわざ長野
から連れてこられたらしい。のちにノートパソコンに残ったデータをもとにとある
ハッキングAIを作成する……かも
ほむら「なに?」
さやか「まどかがパソコン落とした時のことだけど…」
まどか「」ビクッ
さやか「飲み物、ギリギリかかってなかったよね?」
まどか「えっ?」
ほむら「えぇ、本当の原因はコードをひっかけてしまった事のようね」
まどか「そうだったの…全然気づかなかった…」
ほむら「……見えづらくなっていたし、仕方ないわね」ファサッ
さやか「……な・ん・で、見えづらくなっていたのかなぁ?」
さやか「うん、前から言おうとは思っていたんだよ」
さやか「今でこそ窓だって迷わずに開けられるけどさ」
さやか「最初の方は何度壁にぶつかったことか」
さやか「他人の家にとやかく言うべきでないと我慢してきたけど」
さやか「今度という今度は言わせてもらう!」
さやか「部屋の装飾に!CGなんか使うなーーー!」
まどか「さ、さやかちゃん!?」
さやか「何このただっぴろい空間!」
さやか「ここ実際は四畳半だよね!」
さやか「こんな状態でコードばらまいたらそりゃ躓くわ!」
さやか「つまり、あれの原因はまどかじゃなくてあんただほむら!」
ほむら「…あなたが飲み物なんか頼まなければあんなことにはならなかったわ」
さやか「なんだと!」
ほむら「……なによ」
ワーワーギャーギャー ヤメテヨフタリトモー マドカハダマッテテー コレハワタシタチノモンダイヨー
ピロリロリン
コンクールうまくいったよ
君のメールのおかげだったと思う
ありがとう、さやか
恭介』
END
さやかの結末に対する感情にあった既視感が空がヤマトと付き合った時のものだと
最近気づいたのがこのSSのきっかけだったり
【暁美 ほむら】
事件に真っ先に気付いたのはクラモンのたまごが生成されるときに
彼女のパソコンのデータが全損したせいだったりする
【鹿目 まどか】
ウォーグレイモンの剣がグレイソード、メタルガルルモンの大砲がガルルキャノン
ハイパーアルティメットまどかのビームがハイパーまどかビーム…うん、何もおかしくない
最後の願いの形はオメガモンと迷ったけどまどかも活躍させたかったので女神まどかで
【上条 恭介】
仁美と同じく事件自体に気づかなかった、被害もほぼなし
さやかからのメールの最後のハートは幼馴染なりの冗談だと思っている
被害:さやかの応援メールが送れる
どうもありがとうございました
しかし本当に8時手前までかかるとは……
また何か書いてくれることを祈ってるぜ!
カウントダウン熱いわ
Entry ⇒ 2012.03.21 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
さやか「やっほー恭介。告白しにきたよ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331636694/
さやか「ちっ、仕方ないからお見舞いに来たことにする」
恭介「最初からそうしてくれ」
ほむら「・・・・・・美樹さやかがヘタレじゃない、ですって」
まどか「ほむらちゃん、さやかちゃんに失礼だよ」
恭介「もう少しヘタレてくれてもいいんだけどね。いらっしゃい、鹿目さんと・・・」
ほむら「暁美ほむらよ」
ほむら「はじめまして。上条恭介君」
さやか「ほむらっ、NTR気かっ」
ほむら「いらないわよ」
恭介「そもそもさやかと僕はただの幼馴染だろう」
さやか「私の裸見たくせにっ」
恭介「小学校の頃の話だろっ」
さやか「もうお嫁にいけな~い」
ほむら「責任取りなさいよ」ポン
恭介「嫌だよ。そもそもさやかが僕の入浴中に突撃してきたんだ」
さやか「ちゃんとお義父さんとお義母さんの許可取ったよ?」
恭介「さりげなくお義父さんとか言うなよ!」
さやか「帰れってさ。ほむら」
ほむら「帰ってもいいけど、貴方も連れ帰るわよ」
まどか「ごめんね上条君」
恭介「こちらこそ、さやかが迷惑かけてゴメンね」
さやか「まるで私が厄介者みたいじゃないか」
ほむら「自覚しなさいよ。ほら、帰るわよ」
ズルズル
さやか「ああっ、引きづらないで制服が汚れる~」
さやか「また明日くるからねー」
まどか「さやかちゃん、病院で大声出しちゃダメだよ」
恭介「さやかも僕なんかじゃなくて、もっといい男を好きになればいいのに」
恭介「顔もスタイルも良いし、あのうるさい性格も好きな人は好きだろうしさ」
恭介「もったいないよ」
いいぞ
まどか「その超ポジティブ思考、少しだけ羨ましいよ」
ほむら「こういうのはただの馬鹿って言うのよ」
さやか「うひひひひひひ、この間の小テスト私の方が点数高かった」
ほむら(たまに無駄にいい点数取るのよね、こいつ)イラ
QB「話は聞かせてもらった。その恋は成就するっ!!」
ほむら「出たな、淫獣っ!!!」
QB「魔法少女になれば、代わりになんでも1つだけ願い事が叶えられる」
QB「上条恭介の恋人になりたいと願えばいいのさ」
QB「だから、僕と契約して魔法少女になってよ!!」
さやか「だが断る!!」
QB「なんとっ」
QB「簡単に達成できる手段が目の前にあるのに、訳がわからないよ」
まどか「女の子の気持ちが分からない男の子はモテないよ」
QB「感情がないから分からないよ」
ほむら「とにかく交渉は破談。諦めなさい」
QB「では、鹿目まどか。僕と契約して魔法少女になってよ」
まどか「新世界の神になりたい」
QB「なれるよっ。交渉成立だね」
まどか「やっぱりやめた。胡散臭い。面倒くさそう」
ほむら「二人には魔法少女の秘密を全部教えたから交渉するだけ時間の無駄よ」
QB「余計なことを・・・」
恭介「スヤスヤ」
ゴソゴソ
恭介「Zzzzzzzz」
モゾモゾ
恭介「う、さむっ・・・・・・・・・布団の中に誰かいる!!」
さやか「猫かと思った? 残念、看護婦さんでしたっ!!」
恭介「なにやってるんだよっ」
さやか「昨日言ったじゃん。また明日くるからねーって」
恭介「午前1時に来るな!」
恭介「帰れっ」
さやか「看護婦プレイ嫌い? 制服の方がもえる?」
恭介「そういう問題じゃない。まったく、看護服なんてどこで入手してきたんだか」
さやか「メタル●アソリッドとか得意。現地調達!!」
恭介「ナースコール押していいですか?」
さやか「看護婦さんならここにいるじゃない。ご用事は、下のお・世・話?」
恭介「ズボンを下ろすなっ」
さやか「まーまー、恭介はじっとしてて。全部私がやってあげるからぁ」シナッ
恭介「やらんでいいっ」
さやか「大丈夫。天井のシミを数えている間に終わるから!」
恭介「シミ一つ無い綺麗な天井ですね!」
さやか「ちっ、アラートか。今日のところは引いておこう」
さやか「恭介の童貞は、魔法処女さやかちゃんがいただいちゃいますからねー」
恭介「ど、どどどど童貞ちゃうわ」
さやか「では、さらばっ」
恭介「ああ、窓から逃げていったよ。やれやれ、さやかにも困ったものだ」
恭介「僕は童貞じゃないんだけどなぁ」
看護婦「上条さん、こんな深夜になんで騒・・・・きゃーーーーーーーーー」
恭介「そういえば、衣服が乱れたままだった」
まどか「どうしたの。昨日夜更かしでもしたのかな?」
さやか「うん、ちょっと潜入作戦やってたら寝るのが午前3時になっちゃってさぁ」
ほむら「何をしていたのか聞かないでおくわ」
早乙女「こら、そこの3人。授業中に喋るんじゃありません」
さやか「あ、先生。ナース服いる?」
早乙女「いただきましょう」
さやか「もちろん」
ほむら「忠告しておくわ。クラシックのCDを持っていくのは止めなさい」
さやか「そんな神経を逆撫でするようなもの持っていかないよ」
ほむら「貴方にまともな意見を返されるとイラっとするわね」
まどか「ほむらちゃん、言いすぎだよ」
さやか「私はいつでもマトモだっての」
恭介「さやかかい?」
さやか「正解。さやかちゃんだよ」
恭介「今日は一人なんだね」
さやか「うん、二人で遊びに行くんだって。私だけじゃご不満?」
恭介「止めてくれる人がいないって意味で不満かな」
恭介「誰のせいだと思っているのかな?」
さやか「お見舞いの品持ってきたよ。はい」
恭介「箱? 開けていいのかい」
さやか「もっちろん」
恭介「なんでTENGAなんだよ!!」
さやか「媚薬もローションもあるんだよ」
恭介「いらん!」
さやか「溜まってるだろうなと思って」
恭介「余計なお世話だよ!」
さやか「下のお世話しましょうか?」
恭介「いりません!」
恭介「なにがだよ!」
さやか「ナニがだよ」
恭介「ちげーよ」
さやか「こんなに積極的な美少女さやかちゃんに手を出さないし、部屋でエロ本を見つけたこともない」
さやか「そんなの絶対おかしいよ」
恭介「君が言ってることがおかしいよ」
さやか「一緒に治療していこうね」
恭介「君の頭をね!」
恭介「如何わしい画像なんて入ってないからな」
さやか「分かった。じゃあ入れてあげるから貸して」
恭介「うっかり画像をネット上に流してしまうかもね」
さやか「やだ、私の恥ずかしい写真が・・・恭介のドエス。虐められるのも好きだよ。来て」
恭介「よし、放置プレイといこう」
さやか「横でオナニーすればいいんだね。恥ずかしい・・・」
恭介「はぁ・・・すごく疲れた。やっと帰ってくれたよ」
恭介「なんで僕なんだろう。他にも男はたくさんいるのに」
コンコン
恭介「忘れ物かい。さやか」
ほむら「私よ」
恭介「暁美さん? お見舞いに来てくれたんだ。ありがとう」
ほむら「貴方に聞きたいことがある」
ほむら「耳が腐るから止めて」
ほむら「美樹さやかに影響されはじめているわよ」
恭介「ああ、ごめん。それで聞きたいことって?」
ほむら「貴方の好きな人って志筑仁美?」
恭介「どうしてそう思うの?」
ほむら「・・・・・・統計よ」
恭介「そして、おそらく報われない片思い」
ほむら「それは・・・辛いわね」
恭介「それでもいいさ。この恋は僕の中でそのまま枯れていく恋だ」
恭介「最初からわかっていた」
でも片思いってのがよく分からんな
恭介「それはさやかに失礼だ。大切な幼馴染だからこそ、そんなことはしたくない」
ほむら「面倒くさいヤツ」
恭介「僕はやっかいな人間なのさ」
ほむら「それで、相手は誰? 早乙女先生?」
恭介「簡単に報われない恋だって言ってるじゃないか」
ほむら「教えてよ。まどかには教えたんでしょ」
恭介「教えたというより、バレてしまったと言ったほうが正しいね」
恭介「鹿目さんには弁解したよ。この恋は胸に秘めたままにしておく。迷惑はかけないって」
恭介「それでも、軽蔑されるだろうと思っていた」
恭介「彼女は優しいね。ああして以前と同じように付き合ってくれている」
ほむら「秘密は守るわ。絶対に口外しない」
恭介「君は不思議な人だね。同い年とは思えない貫禄と説得力がある」
恭介「信用するよ。そうさ、僕は」
恭介「僕はホモだ」
ほむら「え?」
恭介「ん?」
ほむら「え、まどかのママじゃなくて」
恭介「違うよ。僕はまどかのお父さんが好きなんだ」
恭介「彼はノンケだ。手を出す気も近づく気もない」
恭介「鹿目さんに家族写真を貰えないかと頼んだのがきっかけでバレてしまったんだ」
ほむら「」
ほむら「一緒にしないで汚らわしい」
恭介「本当に?」
ほむら「男は嫌いだけど、女が好きってわけじゃないわ」
ほむら「変なこと聞いて悪かったわね。失礼させてもらうわ」
恭介「うん、バイバイ」
ほむら「さようなら」
さやか「了解。ほむらはもうそこにいるの?」
ほむら「いるわ。待ってるから早く来なさい。今どこにいるの?」
さやか「いま? 今ねー」
さやか「貴方の後ろにいるのぉ~」
ほむら「ビクッ」
さやか「ずっといたよ。私が恭介とふたりっきりの状態で放置しておくわけないじゃん」
ほむら「ストーカー」ボソ
さやか「浮気調査だよ」キリ
ほむら「ということは、私たちの話を聞いて」
QB「話は聞かせてもらった。その恋は成就するっ!!」
ほむら「淫獣っ!!!」
QB「上条恭介をノンケにしてくれと願えばいいのさ」
QB「だから、僕と契約して魔法少女になってよ!!」
さやか「だが断る!!」
QB「なんとっ」
ほむら(なんだか見覚えがある光景ね。何周前のループだったかしら)
QB「相手がホモじゃ不可能でしょっ。訳がわからないよ!」
ほむら「さやかが平常運行だ。意外と応えていないようね」
さやか「いや、だって、恭介がホモだって知ってたし」
ほむら「え?」
QB「え?」
まどか「え?」
QB「全然気が付かなかった」
まどか「グスン。さやかちゃんと一緒にいたのに」
さやか「まどかは影が薄いなぁ。あっはっは」
さやか「知ってる訳ないよね。小学校6年生の頃、バイオリンの稽古の帰りにね」
さやか「いつもの道が工事中だったから、よく遊んでいる公園を横切って行こうとしたんだ」
ほむら「青いツナギを着たおっさんが出てくるじゃないでしょうね」
さやか「あたしの話には出てこないよ」
さやか「恭介みたいなショタが現れれば、当然誘ってくるおっさんが現れる」
さやか「危うくレイ●されそうなところを、若い兄ちゃんに助けられた」
さやか「危険な場所では恋に落ちやすいって言うし、危ないところを助けてくれた白馬の王子様に見えたんだろうね」
さやか「恭介はさっていこうとするその人を呼び止め」
ほむら「胸焼けしてきた」
QB「公共の場でする話じゃないね」
まどか「さやかちゃん。早く続き」
まどか「そこんとこkwsk」
ほむら「まどか、落ち着きなさい」
さやか「えーと、まず兄ちゃんが恭介の」
ほむら「黙れさやばか」
さやか「あいつは童貞だよ」
まどか「アーッしたのに?」
QB「何人かこっち見てる」
さやか「ええとね、ほむら」
ほむら「なによウブッ」
ズキュゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥン
QB「キスした。さやかがほむらにキスをした」
まどか「流石さやかちゃん。私に出来ないことを平然とやってのける。後で体育館裏来い。舌入ってるよね」
さやか「痛っ。ブッた。二度もぶった。お爺ちゃんにもぶたれたことないのに」
ほむら「あんたがあんなことするからでしょ」
ほむら「っノーカンよノーカン//////////女同士だから今のはカウントしない////」
さやか「うん、それだよ」
ほむら「は?」
さやか「男同士だからノーカンだよ。恭介は童貞」
QB「いや、その理屈はおかしい」
まどか「くそっ、携帯電話ってなんでこんなに動きが遅いの」
QB「そういうことかな」
さやか「全然違うよ。まどパパはノンケだよ」
まどか「勝手に人の父親をホモにしないでくれるかな。叩き潰すよ淫獣?」
ほむら(こんなの私のまどかじゃない)ブルブル
さやか「ただそれだけのお話さ」
まどか「ウェヒヒヒヒ、パパはカッコイイからね。若い頃からモテてたらしいよ」
ほむら「男にも惚れられていたのかしら」
さやか「恭介自身から聞いたと思うけど、手を出す気は無いよ。まどか、安心していいからね」
まどか「返り討ち、そして・・・・・・え、なに?」
ほむら(ループしようかな)
気持ちは分かる
さやか「超✩絶★美少女✩さやかちゃんの魅力で恭介に女の良さを叩き込んでやればいいんだよ」
さやか「そして、いつの日か恭介を・・・・・・・バイに矯正してみせる」
ほむら(矯正?)
QB(バイでいいのか)
まどか「さやかちゃん・・・・・・私、応援するよ」
さやか「ありがと、まどか」
さやか「さて、話も終わったし、恭介のお見舞いに行くとしますか」
恭介「帰れ」
さやか「恭介の胸の中にだね。ダーイブ」
恭介「ちっがーう。ええい、柔らかい脂肪のかたまりが脚の間に」
おしまい
面白かった
でも続きを書いてくれるならそれはとっても嬉しいなってチラッチラッ
いやー、何人かに当てられちゃいましたね。知久
蛇足の確率が高い日常風景をだらだら書きます
暇な人は付き合って
さやか「恭介、お見舞いに来たよ。無事に退院できたら結婚しよう」
恭介「ごめんなさい。他に好きな人がいるから無理です」
さやか「じゃあ、愛人1号でいいよ」
恭介「お断りします。そんな甲斐性はありません」
さやか「やっぱりあれか。貧乳好きか。ほむらみたいなのが好きなのか」
ほむら「判断に困る返事ね」
まどか「ティヒヒ、上条君こんにちわー」
恭介「二人とも来ていたのか」
まどか「はい、これお見舞いの品」
『男の友情。そして、サイトウは――――
筋肉刑事(マッスルデカ)最新作』
恭介「さやかは僕を虐めているのかい?」
さやか「え、あたし!?」
ほむら(しっかり棚に仕舞ったわね)
まどか「ティヒヒ」
まどか「私の好きな小説を読んでもらいたいなって思ったの」
恭介「そんなこと言われたら断れないな。では、読ませてもらおう」
ほむら「鼻息荒いし。隠す気あるのかしら、このホモ野郎」
さやか「こら、ほむら。マイノリティを馬鹿にするようなこと言ったら、どこかの団体に凶弾されちゃうよ」
まどか「ティヒヒ、人の価値観を理解しようとする姿勢が人間には必要だと思うんだ」
さやか「そういえば、ほむらがレズだって噂が立ってるね」
ほむら「なんでよ!」
ほむら「人付き合いが下手なだけなのに」
まどか「まずは下駄箱のラブレターをそのまま教室のゴミ箱に捨てるの止めようね」
恭介「ふぅ、これは興奮する展開だぜ」
まどか「序盤の山場? ああ、山じゃなくてぬ」ほむら「黙りなさい」
さやか「なんかこのままいてもお邪魔なだけのようだし、帰ろっか」
ほむら「ん?」
さやか「どうかした?」
ほむら「いえ、なんでもないわ」
まどか「ウェヒヒ、大丈夫。さやかちゃんが目指してるのは上条君のバイ化でしょ」
まどか「女の子の魅力とは競合しないって」
さやか「じゃあいいか」
ほむら「いいんだ」
さやか「明日はマミさんを連れて行こうかな。NTRるのが怖くて今まで呼ばなかったけど」
ほむら「ついでに杏子も連れて行ったら?」
さやか「そうだね、色々やってみようかな。現状のままじゃ進展が望めないもんね」
ほむら「マミはともかく、杏子にはなにか餌を与えたほうがいいでしょうね。ただじゃ着いていかないわよ」
さやか「うーん、何をあげたらいいだろう」
まどか「さやパンでいいんじゃない?」
さやか「パン? まあ、それなら保存も聞くし冷めても食べれるから悪くはないかな」
ほむら「情報の伝達に齟齬が発生しているが、訂正しない」
まどか「さやかちゃん、それわざと?」
さやか「?」
一癖あるこの世界で一体どんなマミさんなのか
恭介「朝起きたら、さやかが隣で寝ていた。おい、こら、起きろ」
さやか「う、うにゃ。恭介おはよー、昨晩はお楽しみでしたね」
恭介「楽しんでねぇよ(寝る前には楽しんだけど。筋肉刑事)」
恭介「出て行け」
さやか「やんっ、さむぅい」
恭介「はい、説明」
さやか「幼馴染を起こしに来たけど、簡単には起きませんでした。寒いので仕方なしに布団に潜り込んだらうっかり寝ちゃったというよくあるシチュエーションですよ」
恭介「ねぇよ」
恭介「いらねぇよ」
さやか「今ならまだ暖かいよ」
恭介「興味無いね」
さやか「そっか残念」
恭介「残念なのはさやかの頭だと思うんだ」
さやか「どうせ私は頭よくないですよ」
恭介「良いとか悪いとかの問題じゃないんだけどな」
さやか「今日は創立記念日で休みだよ」
恭介「嘘つけ」
さやか「体調が悪いので欠席します」
恭介「むしろツヤツヤして見えるけどね」
さやか「きょうすけぇ、あたしにお注射してぇ」
恭介「今、看護婦さん呼ぶよ」
仁美「朝からお盛んですねぇ」
さやか「はぁ、あたしって魅力ないのかなぁ」
まどか「違うよぉ。無いのはチ」ほむら「言わせないわ」ファサ
仁美「上条君ですか?」
仁美「魅力的な方ですわ。けれど、勝算の薄い戦いはしない主義ですの」
ほむら「美樹さやかが猛烈アタックをかけてるものね」
仁美「だって、ガチホモですし」
ほむら「マドカァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
ほむら「じゃあ誰なのよ」
仁美「上条君の処女と童貞をいただいたのはうちの執事なんですの」
ほむら「お前が元凶かぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
仁美「私じゃなくてうちの執事ですわ。犯罪を犯したわけではなし、彼らのプライベートにまで口出しできるわけないでしょう」
仁美「だから私は悪くない!」
ほむら「ああ、まともだと思ってた人がそんなにまともじゃなかった」
仁美「彼から上条君の話題が出た時には驚きましたわ」
ほむら「最低の団欒ね。オエッ」
仁美「そうそう、彼がさやかさんにローションのお礼を言いたがっていたのですがどうしましょう」
>>65参照
ほむら「そっと胸にしまっておきなさい」
ほむら「なんでもないわ」
仁美「さやかさん、うちの執事から伝言です。ありがとう」
さやか「さやかちゃんなにかしたっけ。どういたしましてー、あははー」
ほむら「美樹さやか。貴方はどこまで愚かなの」ホロリ
さやか「それじゃお見舞いに行きまっしょう」
まどか「マミさんと杏子ちゃんも来るの?」
さやか「二人ともオッケーだって。まずはマミさんを呼びに行くよ」
三年廊下
さやか「すみません、先輩。私、美樹さやかと申しますが、番長呼んでいただけますか」
三年「え、あ、はい。こちらへどうぞ」
まどか「うぇひひ。ありがとうございまーす」
ほむら「・・・・・・・・人間椅子。なにこれ」
椅子男子「自分っ、望んでやっていますっから」ハァハァ
ほむら「この時間軸の巴マミに会うのは、そういえば初めてだったわね」
マミ「そちらの無乳は美樹さんのお友達?」
ほむら「よし分かった。その喧嘩買った」
アノムニュウ、シヌゼ
ザワザワ
マミ「この私に喧嘩を売る生徒がまだ居たなんてね」
マミ「魔法少女に喧嘩を売ったその愚かさ。床にキスしながら後悔なさい」ヘンシン
ほむら「なっ、まさか。魔法少女の力を使って番長の座にのし上がったの。なんてことを」ヘンシン
ほむら「時間停止」
ほむら「調子に乗ったバカ乳にはお仕置きが必要ね」
ほむら「両足を手錠でつないで、顔に落書き、召喚した武器は取り上げてその辺に捨てる」
ほむら「そして時は動き出す」カチッ
まどか「マミさんがすっ転んだー」
マミ「くっ」落書きだらけの顔披露
アーハハハハハハハハハハハハwwwww
なんだあれwwwwwwwwwwwwwwwwww
ちょっwww逆立ち先輩笑いすぎっすよwwwww
いや、あれはねぇよwwwwwwwwwwマwwwwミwwwwwwさwwwwwwwん
ほむら「無様ね、巴マミ。勝負はついたわ」
マミ「そんなっ。そんなバカなーーーーーー!!」
さやか「ここまでコケにされたら、もう番長として君臨することは不可能だろうね」
さやか「やるじゃない、ほむら。いや、番長」
ほむら「え?」
ほむら「まどかまで。止めてよ」
さやか「番長に勝ったものが次の番長になり、法を作る。この学校の伝統だよ」
ほむら「この学校って歴史超浅かったわよね?」
マミ「革命されたあああああああああああ。今まで築いてきたものを一気にひっくり返されたアアアアアアアア」
ほむら「いや、私は番長なんて」
マミ「胸の大きさ=権威のカースト制度が逆転するーーーー」
マミ「最下層に落とされるなんてイヤーーーーーーーーー」
ほむら「やっぱ番長でいいわ」イラ
ほむほむは貧乳の英雄だな
まどか「ほら、マミも泣きやんでよ」
さやか「トイレまで肩貸してあげるから。顔洗おう。ね、マミ」
ほむら「私、悪くないよね?」
仁美「ほむらさんは悪くないですわ。むしろ、絶対正義ですわよ」
ほむら「なんだか色々引っかかるけど、まぁいいわ」
さやか「マミ、呼び出してくれる?」
マミ「はい」
杏子「その必要はねぇよ」
ほむら「校門前で待っててくれたのね」
杏子「どうせ暇だしな。それに、報酬も悪くねぇ」
さやか「はいはい。どうぞ」
杏子「なんだこれ。クロワッサン?」
さやか「約束のさやパンだよ」
杏子「はぁ?」
杏子「何がパンだよ。パンツ寄越せよオラァァァ」
杏子「どーせ」
仁美「落ち着きなさい」ハラパン
杏子「うぼふぅ」ドサ
さやか「はい、どうしました。まどかさん」
まどか「萎びた無駄巨乳とこの白目剥いて泡吹いてるレズビアンを連れて行っても、女の子の魅力は伝わらないんじゃないかな」
さやか「はい、私もそう思うです」
ほむら「さやか、普通に喋りなさいよ」
さやか「ほむら様とまどかさんは(杏子とマミの)後片付けで忙しくて、とても一緒に来る余裕はないからって」
恭介「まあいいさ。さやかと二人っきりだと落ち着くしね」
恭介「あっ、いや、気を置けない関係というか気を使わなくていいと言いますか」
さやか「恭介の告白、キターーーーーー(゚∀゚)ーーーーーーーー!」ルパーンダイブ
恭介「いやーーーーーーーー、犯されるーーーーーーーーー不幸だーーーーーーーーーー!!」
看護婦「また上条のところか!!!」
おわり
いや、それなりには楽しめたよ。
また新作出来たらスレ立ててくれよな。
このあとマミさんがどうなったか教えてくれw
マミさん?
一部の男とまどか達以外みんな去っていって、人間関係が少し寂しくなりました
番長の睨みが聞いているのでいじめはない
まどか達に度々家に上がられ、紅茶とケーキをせびられる
そうかぁ、もっと惨めになるのかと思った、乙乙
あいよー。なんか思いついて上手く筆が乗ったらお付き合いください
>>304
本編での扱いと大差な・・・・・・こんな時間に誰だろう
いいおわり方だww
乙でしたー
Entry ⇒ 2012.03.19 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
越前「魔法少女……?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330769062/
大石「なかなか良さそうな環境だね」
菊丸「それにしても、いきなり強化合宿とはなー」
乾「この見滝原市で行われる、中学選抜を集めた強化合宿……かなりの人数になるらしい」
不二「凄いね。立海や氷帝とかはもう来てるのかな?」
手塚「みんな、この合宿中に少しでも強くなれるよう精進しよう」
仁美「はい。近くの施設で中学選抜の強化合宿が行われているそうです」
さやか「女子の間で話題になってるよ。凄いイケメンが揃ってるって」
まどか「そういえば聞いたことあるような……」
さやか「ねぇ、せっかくだし今日の帰りにちょっと覗いてみない?」
まどか「うん、私はいいよ」
仁美「ごめんなさい、今日はお稽古がありまして……」
さやか「そっかぁ、残念。じゃあまどか、二人で行こうか」
さやか「どんな人達なのかなぁ」
まどか「全国から集められるくらいだから、きっと凄く上手いんだろうね」
さやか「テニスならあたしもちょっとやったことあるよ。こう見えても結構上手いんだから」
まどか「そうなんだ。さやかちゃん運動得意だもんね」
さやか「いっちょ一番強い人に挑戦してみようかな。案外勝っちゃったりするかも!?」
まどか「あはは。あ、あれかな?」
さやか「さーて、どんなテニスを……」
ま・さ「」
まどか「こんなの絶対おかしいよ……」
さやか「何でテニスで人が吹き飛んだり分身したりしてるの……ホント同じ中学生?」
まどか「……さやかちゃん、挑戦するの?」
さやか「無理無理! CDショップでも寄って帰ろう!」
まどか「うん……中学テニスのトップって凄いんだね……」
越前(コートを探してたら道に迷った……)
越前(というかココって、どう見ても街中じゃん……)
越前(合宿所はどっちか……ん?)
QB「……」
越前(猫? 見たことない種類だけど……)
QB「……」グタァ
まどか「わかんない。わかんないけど……この子、助けなきゃ!」
さやか「……あれ……」
まどか「変だよ、ここ……道がどんどん変わっていく!」
さやか「な、何よこれ!?」
越前(ありゃ……あの猫、見失っちゃったか……)
越前(仕方ない、合宿所を探し……)
越前(…………!)
越前(何だこれ……道が……!)
さやか「わからない……あ、誰かいる」
越前「……すいません、これ、何かのアトラクションっスか?」
さやか「いや、あたし達もサッパリ……!? あれは……」
使い魔「…………」ゾロゾロ
越前(ゆ……幽霊? いや……)
まどか「さ、さやかちゃん……」
さやか「あたし達、悪い夢でも見てるんだよね!?」
越前「……二人とも、ちょっと下がってて」
越前「よっと」ドン!!
さやか「つ、ツイストサーブ!? まさか君、あの合宿の!?」
ドゴォォォォォン!!
使い魔「ギャアアアアアアアア!!」
まどか「す、凄い……」
越前「まだまだだね」
さやか「ま、まだ来る!」
越前(くっ……数が多すぎる)
越前(どうすれば……)
ドォォォォォォン!!
越前「!?」
マミ「危なかったわね。でももう大丈夫」
マミ「その制服、あなたたちも見滝原の生徒みたいね。そちらの男の子は……違う学校かしら?」
さやか「あ、あなたは……」
マミ「そうそう、自己紹介しないとね……でもその前に、一仕事片付けちゃっていいかしら?」
越前「…………」
越前「魔法少女、ねぇ……」
ほむら「あなた、ちょっといいかしら?」
越前「……誰、あんた?」
ほむら「私は見滝原中学2年、暁美ほむら」
ほむら「巴マミから大体の話は聞いたでしょう? 私も彼女と同じ、魔法少女よ」
ほむら「そして……あなたからは、私たち魔法少女と近しいものを感じる」
越前「……青春学園中等部1年、越前リョーマっス」
越前「中学テニスの強化合宿が今やってて、それで……」
ほむら「あぁ、あの噂の……」
ほむら(越前リョーマ……今までのループでは存在しなかった人物……)
ほむら(完全なるイレギュラーな存在……この時間軸は一体……)
越前「あ、一つ聞きたいことがあるんスけど」
ほむら「何かしら?」
越前「合宿所って、どっちの方っスか?」
桃城「ずいぶん遅かったな。どこをほっつき歩いてたんだ?」
大石「道にでも迷ったのかい?」
越前「……多分、信じてもらえないと思いますけど……」
手塚「何かあったのか? 言ってみろ」
越前「実は……」
宍戸「漫画の読みすぎじゃねえのか?」
伊武「馬鹿らし……」
真田「そんな世迷言を呟くとは……たるんどる!」
越前(……ま、こーなるよね……)
手塚「越前」
越前「……うっす」
手塚「グラウンド50周だ」
手塚「当然だ。道に迷って遅れただけでなく、あんな言い訳を」
乾「なるほどね。でも、もしそれが本当のことだったら?」
手塚「まさか……お前は魔法少女だの魔女だのを信じているとでも?」
乾「そうとは言ってない。でも、手塚もこの見滝原市に来てから感じているだろう」
乾「この街は何か……不穏な空気がするって」
手塚「……乾、今日の練習はもう終わりだ。部屋に戻って体を休めろ」
乾「あぁ、そうするよ」
乾「蓮二……越前の話、どう思う?」
柳「……今の俺には、詳しいことはわからないが……」
乾「あぁ、そうだな……越前の話が真実にせよ虚構にせよ……」
乾「この見滝原で何かが起こっている確率……96%」
大石「手塚、いるか!?」
海堂「さっき、腕の検査をしに病院へ行ったっス」
不二「何かあったのかい?」
大石「その検査に必要な紙を忘れて行っちゃったんだ」
河村「手塚にしては珍しいミスだなぁ」
大石「越前、すまないが今から手塚を追いかけてくれないか?」
越前「……わかりました」
手塚(仕方ない、戻るしか……む!?)
GS「…………」ズズ・・・
手塚(な……何だこれは!?)
手塚(こんな異様な物がなぜ病院に……しかも、誰も気付いていない……)
手塚(この中、道が続いている……どうする?)
手塚(とにかく、これは危険な物には違いない……誰も気付かないならば……)
さやか「うん、今のところは……でも、いざとなったら頼むかも」
QB「僕はいつでもいいから、願い事は決めておいて……ん、誰か来たね」
さやか「マミさんかな……え!?」
手塚「女の子……?」
さやか「だ、誰ですか!?」
手塚「青春学園中等部3年、手塚国光。テニスの合宿で、この見滝原に呼ばれて来た」
さやか「み、見滝原中学2年、美樹さやかです……って、青春学園ってまさか越前くんの?」
手塚「越前を知っているのか?」
さやか「あ、はい……先日ちょっと……」
マミ「そうね、それと……手塚くん。突然こんなことに巻き込まれて驚いてるだろうけど……」
手塚「越前から話は聞いていたが……まさか魔法少女や魔女が本当に実在したとは……」
さやか「でも、マミさんが来たからには安心だね!」
手塚「巴、よろしく頼む」
巴「えぇ……それにしても……」
手塚「?」
巴(本当に私と同い年なのかしら……)
ほむら(今までの時間軸では、場合によっては巴マミはここで……)
ほむら(何とかしてこの拘束を解かないと……)
ズバァァン!!
ドサッ
ほむら「……っ! て、テニスボール!?」
越前「暁美さん、大丈夫っスか?」
ほむら「え、越前リョーマ……なぜここに」
越前「病院の方に用事があったんで……暁美さんは、ここで何を?」
ほむら「そ、そうだわ! 急がないと巴マミが!」
越前「巴さん? あの人も来てるんスか?」
ドォン!!
さやか「やったぁ!」
手塚「……いや、まずい!」ダッ
QB「て、手塚! 何を!」
シャルロッテ「……」ギュルッ
マミ「……え」
さやか「危ない!」
シャルロッテ「……?」グンッ
マミ(え……魔女が、方向を変えた?)
マミ「……! な、何これ……! 竜巻!?」
手塚「…………」ゴゴゴゴゴ・・・
まどか「ま、魔女が……手塚さんの方に、吸い寄せられて!?」
さやか「まさか、あれが噂の……手塚ゾーン!?」
手塚(だが、ラケットを振るうことで誰かを助けられるのならば……)
シャルロッテ「…………」グワッ
手塚(俺は、戦おう!)
ドゴォン!!
シャルロッテ「……!」
QB「ば、馬鹿な!? ラケットで魔女とやり合う気かい!?」
手塚「さすがに、俺の打撃で倒すことはできないか……」
手塚「だが……時間は十分に稼げた。そうだろう、巴」
マミ「えぇ。ありがとう、手塚くん」
シャルロッテ「!?」
マミ「ティロ……フィナーレ!」
ドォォォン!!
お前恐竜滅ぼしたろ
まどか「ほむらちゃん! それと……越前くん!?」
越前「部長……こんなとこで何を?」
手塚「あぁ……ちょっとな」
ほむら「まさか……このお菓子の魔女、あなたが!?」
手塚「いや、倒したのは巴だ。ただの人間である俺が魔女に勝てるはずがない」
マミ「でも手塚くんがいなかったら、私がやられてたわ。本当にありがとう」
ほむら(越前リョーマだけでなく、彼も魔女と戦っていた……)
ほむら(このテニス部員達は、一体……)
乾「……気になってつけてみれば、こんなことになっているとはな」
柳「さすがに驚いたが……面白いデータが取れたな、貞治……」
手塚「……やめておこう。信じてもらえるか分からないし、肝試し気分で出歩く奴も出かねない」
越前「暁美さん達、あんなのとずっと戦ってきたんスよね、一人で」
手塚「…………」
越前「……ちょっと、心配っスね」
手塚「今回はたまたま役に立てたが……俺達の力では、彼女達の足を引っ張るだけだ」
手塚「俺達はテニスをやるために来た。決して魔女退治に来たわけではない」
手塚「これ以上は、関わるべきではないだろう」
越前「……そっスね」
ほむら(彼らの力は、もしかしたらこのループを打破する力に……)
ほむら(でも……彼らはテニスをしに来ただけ。戦いに誘うのは難しい……)
さやか「あ、これこれ。青春学園って今年の全国優勝校だよ」
まどか「うわぁ……越前くんも手塚さんも凄いなぁ」
ほむら「何見てるの……テニス雑誌?」
まどか「うん。テニス部の中沢くんから借りたんだ」
さやか「決勝はシングルス3、ダブルス2を落としてからの大逆転! カッコいいなぁ」
ほむら「へぇ……ん?」
ほむら「……ダブ、ルス……? そうか、もしかしたら……」
マミ「暁美さん、私テニスなんてやったこと……」
ほむら「心配ないわ。私の予想が正しければ、最低でもいい勝負くらいは出来るから」
さやか「でも中沢って、テニス部の2年生エースだよ?」
まどか「マミさんは初心者みたいだし、とても……」
ほむら「…………」
マミ「え、えっと……よろしく、お願いします……」
中沢「何だか知らないけど……いきますよ、巴先輩!」
審判「ゲームセット、ウォンバイ巴! 6-4!」
マミ「うそ……勝っちゃった……」
中沢「そ……そんな……」
ほむら(やっぱり……)
手塚「構わないが……何の用だ?」
ほむら「手塚国光……あなた、今日はテニスの調子がずいぶん良かったりしなかった?」
越前「確かに部長、今日はゾーンや零式ドロップのキレが上がってましたね」
手塚「あぁ。合宿の成果が早くも出たものだと思っていたが……」
ほむら「それもあるかもしれないけど、それ以上に大きい原因があるわ」
ほむら「それは……魔法少女と一緒に、魔女と戦ったことよ」
手塚「……どういうことだ?」
ほむら「あなたと巴マミは昨日、共に……いわばダブルスを組み、魔女と戦った……」
ほむら「その影響で、あなたの魔法の力も強くなり……今日、調子が向上したのよ」
越前「でも俺ら、魔法なんか使えないけど……」
ほむら「いえ、あなた達のテニスは常人には不可能……はっきり言って、魔法そのものよ」
マミ「そして私も、たぶん手塚くんの影響を受け……テニスが上達したわ」
ほむら「巴マミは全くの初心者だったけど、今日テニス部のエースに勝利を収めた」
手塚「全くの初心者が、経験者に……!?」
ほむら「だから一緒にダブルスを組んで、魔女と戦ってほしいの」
マミ「暁美さんは越前くん。そして私は……手塚くんと」
手塚「……しかし、俺は大した戦力になるとは思えない。巴にメリットがなさすぎるだろう」
マミ「いいのよ。手塚くんは私を助けてくれた……その恩返しができるなら、ね」
マミ「それに……やっぱり仲間がいると、心強いもの」
手塚「……越前」
越前「俺は……それで強くなれるっていうなら、やりますよ」
手塚「そうか……そうだな、なら……よろしく頼む、巴」
越前「お世話になるっス、暁美さん」
ほむら「えぇ、こちらこそ。越前リョーマ」
さやか「あたしも……魔法少女になったらあの中の誰かと組むのかな……」
ヒューン・・・・
さやか「魔法少女、かぁ……やっぱり怖い……」
ヒューン・・・
さやか「でも……恭介……」
ヒューン・・
さやか「あたしは……」
ゴンッ!!
さやか「あだぁっ! な、何!? テニスボール!?」
さやか「だ、誰! あたしにボールをぶつけた不届き者は!」
切原「だ、大丈夫か!?」
さやか「あ、あんたねぇ……あれ? もしかして立海大付属の人?」
切原「え、俺のこと知ってんの?」
さやか「うん、この前ちょっとわけあってテニス雑誌を読んでね。ちょっと見覚えあったから」
さやか「王者って呼ばれてる学校で、2年生でレギュラーなんて凄いじゃん」
切原「王者、か……今年は、決勝で負けちまったけどな……」
さやか「先輩達……確か、ビッグ3とか呼ばれてる強い人達がいるんだっけ?」
切原「あぁ。入院してた幸村部長も無事復帰できたし、俺も今以上に強くならないとな……」
さやか「……! ねぇ、あんたはその幸村部長って人に勝ちたいんだよね?」
切原「ん、まぁな」
さやか「もしさ……たとえばの話、なんだけど……」
さやか「その人の病気が絶対治らなくて、でもあんたは治すことが出来て……」
さやか「でも治したら……化け物と戦わなくちゃいけない、ってなったら、どうする?」
切原「はぁ?」
さやか「治す、の……?」
切原「やっぱり、幸村部長を超えるのは俺の最大の目標だからな」
さやか「でも……化け物と、戦うことになるんだよ?」
切原「ははっ、化け物となんざ部活で毎日戦ってるさ」
切原「それに……人知れず街を守る正義の味方って感じで、何かカッコいいじゃんか」
さやか「正義の……味方……」
さやか「……ちょっと待って!」
切原「あん?」
さやか「あたし、見滝原中学2年、美樹さやか。あんたは?」
切原「立海大付属中学2年、切原赤也だ」
さやか「……もしかしたら、また会いに行くかも。近いうちに、ね」
切原「お、なんだなんだ? 俺のファン宣言かぁ?」
さやか「そんなんじゃないっ! 調子に乗んな!」
マミ「美樹さん……後悔、ないのね?」
さやか「はい。魔法少女にならなかったら、恭介だけでなくまどかも仁美も助けられませんでしたし」
越前「じゃあ美樹さんも、これからパートナー探しっスか?」
手塚「何なら青学から誰かを紹介してもいいが。強くなれると聞いたら、皆飛びつくだろう」
さやか「あ、それなんですけど……実はもう、心当たりがあるんです」
切原「……マジかよ」
さやか「3人の化け物を倒すんでしょ? ならあたしとダブルス組めば、強くなれるよ」
マミ「切原くん……無理することはないわ、危険なことには違いないから」
切原「……でも、魔女と戦うことでテニス強くなれるんスよね?」
手塚「うむ、それは保証しよう」
切原「そうか……ならいいぜ美樹、お前とダブルス組んでやんよ」
杏子「新しい魔法少女が、誕生したのか?」
QB「うん。それも君達みたいなパートナーも確保してあるみたいだ」
杏子「ふん、そんなら先輩としてちょっくらご挨拶に行かねーとな」
杏子「あんたも、行くんだろ?」
???「あぁ。どうやら……知り合いも関わってるみたいだしな」
手塚「わかった!」ゴゴゴゴゴ・・・
さやか「よし、使い魔が集まった! いけぇ、切原!」
切原「ヒャーッヒャッヒャッ! 赤く染めてやんよぉーっ!」ドゴォ!!
マミ「本体は任せて! ティロ・フィナーレ!」
まどか「すごいすごい! みんな、息ピッタリだよ!」
さやか「へへへ……あたしもだいぶ、板についてきたかな」
手塚「暁美と越前も一緒に来てくれれば、より頼もしかったのだがな」
さやか「見滝原の平和は、この正義の味方さやかちゃんが守っちゃいますからね!」
杏子「正義の味方? 甘っちょろいこと言ってんじゃねーよ」
さやか「だっ、誰!?」
杏子「久しぶりだなぁマミ。相変わらず他人のための戦い、なんてお遊びやってんのか?」
杏子「言ったろ? 魔法ってのは、自分のためだけに使うもんだって」
切原「巴さん、何なんですかこいつは!」
マミ「かつては私の弟子だったわ。もっとも……私達とは相容れない考えの持ち主だけど」
手塚「……そのようだな。だが、それよりも……」
手塚「なぜ、お前がこのような考えの少女と行動を共にしているんだ」
跡部「アーン?」
手塚「跡部よ」
杏子「使い魔に喰わせようとしたんだが、返り討ちにしちまいやがって。ったく、意味わかんねぇ」
さやか「使い魔にって……どういうこと!?」
杏子「決まってんだろ。使い魔が人間を喰えば、グリーフシードを孕む魔女になるからな」
まどか「えっ!」
切原「てっ、てめぇ! 跡部さんっ、何でこんな奴に協力してんすか!?」
跡部「俺様はテニスが強くなるために協力してるだけさ。杏子の考えなんざ、どうでもいい」
杏子「こいつとはまだ数回魔女を狩っただけだが、そこそこ強ぇしグリーフシードも取り合いにならない便利な奴だぜ」
杏子「そんなわけで、さやかだっけ? あんたみたいな甘ちゃんに出しゃばられると迷惑なんだよね」
さやか「何よ、やろうっての!」
切原「いいぜ、受けてやんよ!」
跡部「ちょうど近場のコートが空いてる。ついてきな」
まどか「やった! さやかちゃんも切原くんも凄い!」
マミ「そうね……このまま行けるかしら、手塚くん」
手塚「……いや」
杏子「へぇ……ちったぁやるみたいだな」
跡部「もう十分楽しんだか、杏子よ」
杏子「あぁ、いいぜ……お前の眼力(インサイト)、見せてやりな」
手塚「始まる……跡部の、世界が」
ドンッ!!
切原「……っ!」
さやか「い、いきなり氷柱が……反応できない!」
跡部「俺様の眼力(インサイト)は、反応できない死角に氷柱を生み出す」
跡部「そこを突けば……テメェらは絶対に返せねぇってわけさ」
跡部「おい、さやかっつったか……テメェは、何のために魔法少女になったんだ?」
さやか「そ、そんなこと……あんたに関係ないでしょ?」
跡部「フン、当ててやるよ……男だろ?」
さやか「!?」
切原「なっ……そうなのか、美樹!?」
さやか「そ、そんなこと……」
跡部「隠しても無駄だ。俺様の俺様の眼力(インサイト)は、心の死角だって丸見えさ」
まどか「こ、心まで……手塚さん、そんなことって出来るんですか!?」
手塚「いや、少なくとも以前の跡部にはそこまでの力はなかった」
手塚「佐倉杏子……彼女と共に戦うことで、俺達のように跡部も進化したということか……」
審判「ゲーム佐倉・跡部ペア、5-3!」
「「「「「勝つのは杏子! 勝つのは跡部! 勝つのは杏子! 勝つのは跡部!」」」」」
さやか「わ、私は……」
マミ「手塚くん、もう止めないと!」
手塚「……いや、待て」
切原「……ふざけんじゃねえ」
杏子「あ?」
切原「他人のための願いは身を滅ぼすだぁ? 勝手に決めてんじゃねーよ」
切原「願いなんざ関係ねぇ。美樹は、戦ってんだ……全然知らない、他の誰かを守るために」
切原「自分のために他人を犠牲にするテメーなんかより、よっぽど立派だろうが!」
切原「だから、勝手に決め付けてんじゃねえ!」
杏子「事実だ! そいつだって、いずれは身を滅ぼすに決まってる!」
切原「そんなことは、俺がさせねぇ!」
杏子「なっ……」
切原「美樹は……俺の、パートナーだ! お互い支え合うのが……ダブルスってもんだろ!」
さやか「き……切原……」
切原「ヒャーッヒャッヒャッ! テメーも赤く染めてやんよぉーっ!」ドゴォッ!!
杏子「ぐぅっ……な、何だ、このパワーは!」
審判「ゲーム美樹・切原ペア、5-5!」
さやか「切原……絶対、勝とうね!」
切原「当然だ!」
跡部「へぇ……面白くなってきたじゃねえか」
ドシュゥッ!!
杏子「!? だ、誰だ!?」
越前「ちーっす」
ほむら「その勝負、そこまでよ」
切原「せ、青学の! テメェ、どういうつもりだ!」
越前「いや、俺は暁美さんに付き合ってるだけなんだけど……」
杏子「……あんたも、魔法少女か?」
ほむら「この勝負はここまでよ。これ以上やると、お互い体を壊しかねない」
ほむら「特に……切原赤也、あなた相当無理してるでしょう?」
さやか「そ、そうなの……切原」
切原「……ちっ」
越前「……そんなひどい奴なの?」
さやか「そうよ! もう、絶対許さない!」
手塚「……それはどうだろうな。ただの悪人とは俺には思えない」
さやか「て、手塚さん! 何言ってるんですか!」
手塚「俺は短い付き合いとはいえ、ある程度巴のことを知ったつもりだ」
手塚「そんな巴の弟子だったならば……ただの悪人に、なるはずがない」
マミ「て、手塚くん……」
越前「それに……跡部さんはちょっと変わってるけど、悪い人じゃないと思うっスよ」
ほむら「…………」
柳「……貞治」
乾「あぁ……今回も、いいデータが取れた。だが……」
柳「悲劇の可能性も、孕んでいる。何とかせねば……」
跡部「たいそうご立腹じゃねーか、杏子よ」
杏子「当たり前だ! あいつら、言ってもわからねぇし……」
跡部「ムカつく理由はそれだけか?」
杏子「……どういう意味だ?」
跡部「杏子……お前がそう思うのは、あいつが以前の自分と被って見えるからだろう?」
杏子「……何で、お前がそれを知ってんだ?」
跡部「当然だ。パートナーのことはよく見える」
跡部「それに、忘れたのか? 俺様の眼力(インサイト)の前では……何も誤魔化せねぇって」
杏子「……ちっ。とんだパートナーを選んじまったな……」
切原「ん、どうした美樹? 巴さんも、何だか顔色が悪いっスけど」
マミ「…………」
さやか「……別に」
まどか「マ、マミさん……さやかちゃん……」
マミ「……行きましょうか」
まどか「…………」
手塚「鹿目……何か、知ってるのか?」
まどか「はい……実は昨晩、さやかちゃんと杏子ちゃんが……」
手塚「そんなことが……!」
切原「そ、それって……ゾンビにされたようなもんじゃねえか!」
まどか「だから、二人ともショックを受けて、それで……」
手塚「……何と、いうことだ……」
ほむら「えぇ、本当のことよ。魔法少女の本体は、このソウルジェム」
越前「……暁美さんは、それで平気なんスか?」
ほむら「もう、諦めてるわ。私はまどかを助けられれば、それでいいの」
越前「嘘でしょ……あんた、強がってるだけだ」
ほむら「……何で、あなたにそんなことがわかるの?」
越前「わかるよ。だって、暁美さんは俺のパートナーなんスから」
ほむら「……話を続けるわ。ソウルジェムは心の歪みと共に濁っていく」
ほむら「そして、完全に濁りきった時、魔法少女は……」
柳「魔法少女は魔女になる……と、お前は言う」
ほむら「!?」
越前「先輩方?」
乾「頼みがある……データ収集のためグリーフシードをひとつ、譲ってもらえないだろうか?」
柳「それと、ソウルジェムも見せてほしい」
マミ「き、切原くん、落ち着いて!」
杏子「マミ……お前は、大丈夫なのか?」
マミ「大丈夫じゃないわ……でも、今は美樹さんが……」
まどか「さやかちゃん……グリーフシード、真っ黒だった……」
手塚「……もう、美樹は限界に近い……どうすれば……」
切原(このまま壊れていく美樹を、ただ見ているだけしかできねぇってのかよ……)
切原(ちくしょう……!)
柳「赤也……困っているようだな」
切原「あ……柳先輩」
柳「美樹さやかのこと……大体わかった」
切原「せ、先輩も魔法少女のことを知ってるんスか!?」
柳「あぁ、貞治と共に調べてな。いくつかわかったことを教えよう」
柳「美樹さやかの願い……それと、魔法少女と、魔女のことを」
柳「そちらの方は貞治が取り掛かっている。暁美ほむらから得たグリーフシードのおかげで、研究は順調だ」
柳「だが……それでも、間に合う確率は32%といったところだろう」
切原「…………」
柳「美樹さやかが魔女になってしまっては、全てが終わる。だからそれまで、時間を稼いでくれ」
切原「……俺に、出来るんスか?」
柳「出来るとしたら、パートナーであるお前だけだ。頼んだぞ、赤也」
切原(……美樹……)
切原(……いや、諦めてたまるか! 絶対に美樹を、魔女になんかさせねぇ!)
切原(俺は美樹を助ける! でもあの様子じゃ、もう俺が何を言っても……)
切原(……俺が、何を言っても……)
杏子「さ、さやか……」
さやか「誰かの幸せを願った分、誰かを呪わずにはいられない……魔法少女って、そういう仕組みだったんだね」
杏子「おい、さやか!」
さやか「あたしって、ほんと……」
恭介「待ってくれ、さやか!」
さやか「え、きょ、恭介!?」
マミ「美樹さん、よかった!」
さやか「み、みんなも!? 何で!?」
恭介「さやか、聞いたよ……魔法少女のこと、全部」
さやか「う、嘘……」
恭介「すまない、知らなかったよ……さやかが、こんなことになってるなんて……」
恭介「全部、僕のために……こんな目に……」
さやか「恭介……」
さやか「でも……恭介は、嫌だよね……こんな体の、あたしなんか……」
恭介「そんなことはない!」
さやか「!?」
さやか「きょ、恭介……」
恭介「だから……これ以上、自分を傷つけないでくれ……」
さやか「でも……こんな体の、あたしなんか、愛して……」
柳「愛してくれないでしょ……と、お前は言う」
乾「待たせたな、みんな」
杏子「だ、誰だお前ら!」
手塚「乾……」
跡部「なんだ、お前らも絡んでたのか?」
越前「先輩方が来たってことは……」
ほむら「そう……完成したのね」
乾「あぁ。暁美のソウルジェムとグリーフシードのおかげで何とかな」
柳「魔力傾度、構成成分、水分含有度……解析は全て完了した」
乾「そして作り上げた、この超特性乾汁を飲めば……」
乾「魔法少女の魂が、ソウルジェムから肉体に戻る確率……100%」
さやか「!!!!!」
乾「嘘かどうか……試してみるといい」スッ
杏子「よ、よし……じゃあ、あたしが……」
杏子「ぐぇっ、まずっ! で、でも食い物は粗末には……」
柳「……全部、飲んだな。ソウルジェムはどうだ?」
杏子「……ない……あ、あたし……本当に、普通の体に……」
マミ「……嘘……」
さやか「あ、あたし……これで……」
切原「や……やったな、美樹!」
ほむら「みんな無事に治ったのはいいけど……味の方はもうちょっと何とかならなかったの」
マミ「うぅ……まだ口の中が気持ち悪いわ……」
越前「諦めた方がいいっスよ」
さやか「ねぇ、恭介……」
恭介「…………」
さやか「あ、あたしね……」
切原「……ちょっと待った、美樹」
さやか「切原、何?」
切原「こうなった以上、俺ももう隠しておくわけにはいかねぇ」
さやか「え……いや、いいよ。隠しておこうとはしてたけど……」
切原「心配すんな。上條恭介は何も知らねぇ」
さやか「……は?」
切原「あいつは……魔法少女のことも、魔女のことも、何一つ知らないまんまさ」
さやか「き、切原、何言ってるの?」
さやか「恭介は、そこに……」
仁王「プリッ」
さやか「へ?」
仁王「よろしゅうな」
さやか「…………」
切原「乾汁が完成するまで時間を稼ぐ必要あったけど、俺じゃどうしようもねぇから……」
仁王「ほな、俺は帰るで。後はゆっくり話し合ってな」
さやか「…………」
切原「かといって上條恭介を関わらせるのは、美樹が嫌がると思ったんで……」
さやか「…………」
切原「わけを話して、協力してもらって……あ、あの……美樹……さん?」
さやか「…………」
切原「もしかして……怒ってらっしゃいます?」
さやか「……当ったり前でしょこのバカああああああああああああああ!」
切原「だ……ダメ、かも……」ピクピク
越前「まだまだだね……」
さやか「ふんっ、女の子の気持ちを弄んだ罰よ」
マミ「美樹さん……切原くんも、あなたのためにやってくれたのよ?」
さやか「……わかってますよ、そんなこと」
さやか「切原……本当にありがとね。あんたがいなかったら、あたし……」
さやか「あんたがパートナーで……本当によかった」
切原「!」ドッキーン
切原「べ、別にいいよ! 当然のことだし!」
越前「一件落着っスね」
ほむら「えぇ……これで残る関門は……」
手塚「いや、気にしないでくれ」
さやか「みんなは……明後日に、帰るんだよね」
跡部「あぁ。そして明日、ワルプルギスの夜っていう魔女が来るんだろ?」
マミ「……本来、これは私達の問題。あなた達には全く関係のない話よ」
ほむら「だけど……お願い。できることなら……明日、一緒に戦って」
切原「……はっ、何をいまさら」
手塚「心配ない。言われなくとも、こちらは全員そのつもりだ」
跡部「史上最強の魔女か……面白そうじゃねえか」
乾「ふむ……いいデータが取れそうだ」
柳「及ばずながら、力になろう」
まどか「みんな……ありがとう」
越前「だから言ったでしょ、暁美さん。絶対に協力してくれるってさ」
ほむら「それじゃ、みんな……明日、頼むわね!」
手塚「いや、当然のことだ。夜に女子を一人歩きさせるわけにはいかない」
マミ「ふふっ。私なら魔法少女だから心配ないけどね」
マミ「ねぇ……手塚くんは、これから先どうするの?」
手塚「予定としては、プロを目指してドイツへ旅立つつもりだ」
マミ「プロかぁ……凄いね、手塚くんは。将来をしっかり見据えてるんだ。私なんて何も……」
手塚「何も考えてないということは、考える必要がない……様々な未来が待っているということだ」
手塚「俺達はまだ中3だ。これからじっくり考えていけばいい」
マミ「そう、ね……私達、これから未来が大きく広がってるんだよね」
マミ「そんな未来があるのも……手塚くんがあの時、助けてくれたからかな?」
手塚「……巴……」
マミ「手塚くん……明日、絶対勝ちましょうね。お互いの、未来のために」
手塚「……あぁ、そうだな」
跡部「アーン? 杏子、お前ビビってんのか?」
杏子「そういうわけじゃねえけど……別にお前が戦う理由はねぇだろ」
跡部「でも、お前にはあるんだろう? だったら、俺様も戦わなきゃな」
杏子「……パートナー、だからか?」
跡部「それだけじゃねえ……庶民の暮らしを守るのも、王(キング)の務めだぜ」
杏子「キングって……はぁ、死ぬかもしれねぇってのによくやるよ」
跡部「死なねぇよ。俺様が負ける姿が、想像できるか?」
跡部「ほら、聞こえるだろう……俺達を、讃える声が」
「「「「「勝つのは杏子! 勝つのは跡部! 勝つのは杏子! 勝つのは跡部!」」」」」
杏子「……あぁ、聞こえるよ」
跡部「明日も、特等席で見せてやるよ……俺様の王国をな」
杏子「へっ……頼りにしてるぜ、王様!」
切原「……そ、そうか……それで……」
さやか「フラれちゃった。仁美っていう、あたしの友達と付き合ってるよ、今は」
切原「……そいつは……残念だったな」
さやか「うん……でも、もやもやが取れてスッキリした気分なんだ」
さやか「こんな気持ちになれたのも……切原のおかげだね。本当に、ありがと」
切原「い、いいって! そんなしおらしい美樹を見てると、調子狂うぜ!」
さやか「ま、しばらくは失恋のショックもあるかもしれないけど……新しい恋にでも期待しようかな。あはは」
切原「そうか……へへっ、何なら代わりに俺なんかどうだ?」
さやか「……いいの?」
切原「いっ!?」
さやか「なーんてね! ドキッとした?」
切原「みっ……美樹、テメェーっ!」
さやか「あははっ! 明日がんばろーね、切原!」
越前「暁美さん、いきなりテニスに誘うなんてどうしたんスか?」
ほむら「……そんな気分だったのよ」
越前「ふーん……ねぇ、あんたは何回もワルプルギスの夜と戦ってきたんでしょ?」
ほむら「……えぇ。正直私一人の力じゃ、どうしようもないわ」
ほむら「でも……今回は、魔法少女が全員揃っている絶好の機会。絶対に勝つわ」
ほむら「それもこれも……全部、あなたと出会って始まったのよね」
越前「…………」
越前「6-0と……俺の勝ち。テニスの方は、まだまだだね」
ほむら「……初心者なんだから、少しは手加減しなさいよ」
越前「嫌っス」
ほむら「……そうなるわね」
越前「あんたと過ごした期間……危ない目にも遭ったけど、楽しかったよ」
ほむら「そうね……私も、楽しかったわ」
越前「また機会があったら、一緒に魔女退治行ってもいいよ……暁美さん」
ほむら「……ほむらでいいわ」
越前「……ほむらさん。明日、頼りにしてるっスよ」
ほむら「こちらこそ……リョーマ」
柳「明日、全てが終わる」
乾「勝率……現段階では測定不能。どちらに転ぶか、俺もわからない」
まどか「いえ、勝ちますよ……絶対!」
越前「これが最後の戦いっスね」
マミ「みんな、覚悟はいいかしら」
手塚「あぁ、いつでも大丈夫だ」
杏子「跡部、調子はどうだ?」
跡部「問題ない。俺様の劇場の開幕だ」
さやか「跡部さん、ホントにブレませんね……」
切原「この人はこういう人だ。気にするだけ無駄だぜ」
柳「鹿目まどか……わかっているな」
まどか「はい……私、絶対に契約しません! みんなを信じてますから!」
乾「……来たぞ!」
ワルプル「アハハハハハハハハ!!」
乾「最後の試合……開始だ」
跡部「俺の打球の方から攻撃しろ! そこが奴の死角だ!」ドゴォッ!!
杏子「サンキュー、跡部!」
マミ「みんな、いくわよ!」ドンドン!!
切原「赤く染めてやんよぉーっ!」ドゴォッ!!
跡部「俺様の突いた死角は、反応も反撃もできねぇ……スケスケだぜ!」
まどか「あ、あの……柳さんと乾さんは……」
柳「この戦いは、今まで苦難を共にした……魔法少女とテニスプレイヤーのもの」
乾「もはや俺達の入れる領域じゃあない」
まどか「は、はぁ……」
まどか「ビルの破片が! 危ない!」
手塚「任せろ!」ゴゴゴゴゴ・・
乾「手塚ゾーンで集めただと!? あれでは手塚が……!」
手塚「越前、無我の境地だ!」
越前「うっす!」タンッ
まどか「か、返した!?」
柳「あれは無我の境地……かつて戦った相手の技を使えるようになる状態」
乾「なるほど、不二の……スマッシュを無効化する羆落としで、ビルの破片を返したのか」
柳「そこまで出来るようになるとは……魔法少女とのダブルスで得たものは、計り知れないな」
越前「まだまだだね」
乾「これは、間違いない……4組とも全て同調(シンクロ)している」
柳「お互いの動きが手に取るようにわかる……本当にいいコンビだ」
まどか「じゃ、じゃあこのまま……」
柳「……いや、そろそろ……」
使い魔「キャハハハハハハハハハ!!」ゾロゾロ
乾「魔女の反撃が、始まる」
杏子「くっ……こいつら、強ぇぞ!」
手塚「さすがは最強の魔女……使い魔の強さも他の魔女のものとは比べ物にならない」
マミ「でも、このくらいなら何とか対処できなくは……」
「「「「「「キャハハハハハハハハハ!!」」」」」」ゾロゾロゾロゾロゾロ
ほむら「なっ!?」
マミ「そ、そんな……なんて、数なの……」
越前「これは……20、30……いや、もっと……」
さやか「どっ、どうするの!?」
杏子「くそっ……やるしかねぇが……」
使い魔「キャハハハハハハハハハ!!」ドガッ
さやか「きゃっ!」ズザッ
切原「さやか、危ない!」
使い魔「アハッ!!」ブンッ
ほむら「まずい!」
まどか「さ、さやかちゃーん!」
スカッ
さやか「!?」
さやか「は、外した……?」
ほむら「な、何してるのこの使い魔……虚空に武器を振り続けて……」
手塚「これは……」
切原「ま、まさか!?」
幸村「お望みなら、視覚以外も奪おうか?」
幸村「待たせたね……みんな」
跡部「幸村……なぜここに?」
柳「俺と貞治がわけを話して呼んでおいた。きっと、力になってくれると思ってな」
幸村「おっと、呼ばれたのは俺だけじゃないよ」
手塚「何だと?」
銀「一式波動球!」
田仁志「ぬうううううう! ビッグバン!」
真田「侵略すること火の如し!」
幸村「立海大附属中テニス部6名、同じく」
忍足「氷帝学園中テニス部7名もや!」
白石「四天宝寺中テニス部6名、忘れんといてや!」
木手「比嘉中テニス部5名、お待たせしました」
橘「不動峰中テニス部3名、共に戦おう」
千石「山吹中テニス部……阿久津を加えて4名だな」
観月「その他もろもろ7名、よろしくお願いします」
真田「総勢44名、新たに参戦する!」
不二「使い魔は僕達に任せて……」
阿久津「あのデカブツをブッ倒せ、チビ助!」
越前「みんな……」
ほむら「あなた達……お願い、任せたわ!」
手塚「あぁ、このまま油断せずに行こう!」
まどか「やった……テニス部の人達のおかげで、また形勢逆転した!」
柳「あぁ、このままいけば……」
乾「だが、一つ気になることがある……」
柳「あぁ、あの舞台装置……なぜか上下が逆に……」
ワルプル「アハハハハハハハ!!」グルン
まどか「は……反転した!?」
切原「ぐぅっ!」
さやか「な……何て力なの……」
QB「よく頑張ったよ、君達は」
まどか「キュゥべえ!?」
QB「あれが本気のワルプルギスの夜……その力は想像を絶する」
QB「最初から、君達のかなう相手じゃなかったんだ。間違いなく、全員殺されるね」
まどか「そ……そんな……」
QB「だからまどか、僕と契約して……」
ほむら「諦めちゃダメ!」
まどか「ほ、ほむらちゃん!」
越前「……えぇ、そっスね。ほむらさん」
ほむら「たとえ相手が遥かに強くても……絶対に諦めない。それを、私は学んだ」
ほむら「わずかに残った最後の重火器……時を止めて全て、ワルプルギスの夜に叩き込む!」
ほむら「いくわよ!」
ドゴォォォォォン!!
杏子「やったか!?」
跡部「……いや」
ワルプル「アハハハハハハハ!!」
マミ「む……無傷ですって……」
QB「ここまでだね。これにてゲームセット、ウォンバイワルプルギスの夜さ」
さらっといいやがってwwwwww
ほむら(ここまで、ここまで来たのに……結局、まどかを救えないの)
ほむら(戦うのって……魔法少女って……)
ほむら(こんなに……辛かったっけ)
越前「ねぇ……諦めるの?」
ほむら「リョ、リョーマ……」
越前「鹿目さんを助けるんスよね。それなら、もっと頑張ってくださいよ」
越前「そのために……魔法少女になったんでしょ?」
ほむら「…………」
ほむら(まどかに守られる私から、まどかを守れる私になるって張り切ってたわね)
ほむら(他のみんなと協力して……色々工夫して、戦って……)
ほむら(役に立った時は……本当に嬉しくて……)
ほむら(……あ)
ほむら(なんだ……)
ほむら「魔法少女って、楽しいじゃない」
カッ!!
さやか「なっ、何!?」
マミ「暁美さんの体が……光って……!」
QB「こ、これは……まさか!?」
ワルプル「!!」
切原「な、何だ……今の閃光。暁美の攻撃か!?」
マミ「そんなはず……暁美さんの力は時を操るだけ……あんな攻撃は……」
QB「いや……もう、そんな常識は暁美ほむらには通用しない」
QB「彼女は……目覚めたんだ。最強の……天衣無縫の極みに」
杏子「天衣無縫の……極み……?」
柳「テニスにおいても半ば伝説となっているが……魔法少女の世界にも存在したとはな」
まどか「で、でもほむらちゃんは何でいきなり……」
QB「本来……天衣無縫の極みなんて、どの魔法少女も持っていたものさ」
さやか「……どういう、こと?」
QB「君達も最初に魔法少女になった時は、ワクワクしたものだろう」
QB「だが、いつしか戦いに追われ、ある者は絶望し……そのときめきを失っていった」
QB「暁美ほむらは……その時の心を取り戻したみたいだね」
QB「そのきっかけは間違いなく、まどかと……越前リョーマ、彼さ」
まどか「ほむらちゃん……」
杏子「す、すげぇ……」
跡部「圧倒的じゃねえか、あいつ……」
QB「でも……いくら天衣無縫の極みとはいえ、彼女一人で本気のワルプルギスの夜を倒すのは難しい」
乾「……確かに、その通りだ」
まどか「そ、そんな……」
QB「結局、運命は変えられないということさ」
柳「……それはどうかな」
乾「いや、彼女がワルプルギスの夜を撃破できる確率はせいぜい20%……」
QB「だったら……」
柳「だが……それはあくまでも天衣無縫の極みに目覚めた者が、彼女一人ならばの話だ」
QB「何だって!」
乾「そう、もし彼女と同調(シンクロ)している彼も、目覚めたとしたら……」
ほむら「リョーマ……行けるわね!」
越前「当然」
カッ!!
乾「ワルプルギスの夜を撃破できる確率……100%」
越前「……何スか?」
ほむら「あなたは……何で、テニスをしているの? 楽しいから?」
越前「なのかな……あと、強い奴らを倒していきたいしね」
越前「テニスでは……誰にも負けたくないんで」
ほむら「……ふふっ。やっぱりあなたは、カッコいいわね」
ほむら「例えるなら……テニスの王子様、ってところかしら」
越前「……いきなり何言ってんスか。それより、トドメいきますよ」
ほむら「……えぇ!」
マミ「あ、あれは私の!?」
手塚「無我の境地で、模倣したのか!」
跡部「だが、なぜ上空に……そうか! あれは……ただの、弾代わりってわけか!」
ほむら「リョーマ! あなたとのダブルス、楽しかったわよ!」
ほむら「その手で……決着を、つけなさい!」
越前「うっす!」
QB「越前リョーマが……上空に、飛んだ!?」
越前「サムライドライブ」
ズガァァァァァァァン!!
越前「ワルプルギスの夜……」
ワルプル「アアアアアアアアアアアア!!」
ドガァァァァァァァン!!
越前「まだまだだね」
ほむら「えぇ……本当に、ありがとうね」
越前「いいっスよ、楽しかったしテニスも強くなれたし」
ほむら「リョーマ……あなたはこれからもテニスを続けるんでしょう?」
越前「そのつもりだけど……」
ほむら「なら、よかったわ。遠く離れてても……活躍は耳にするでしょうから」
越前「群馬と東京じゃ電車一本だし、遠くっていうほど遠くないスけどね」
ほむら「そう……」
越前「ほむらさん……次会う時は、1セットくらい取れるようになってて下さいよ」
ほむら「……ふふ、難しそうね」
越前「当然。それじゃ、また……」
ほむら「えぇ、きっとまた会えるわ。さようなら、リョーマ」
越前「……ほむらさんも、お元気で」
ほむら「……またね、リョーマ……」
ほむら「素敵な素敵な……テニスの、王子様」
まどか「えっと……ここで待ってればいいんだよね」
さやか「うん、そのはずだけど……」
バラバラバラバラ
ほむら「あ、来たわね」
マミ「ヘリでお迎えとは、相変わらずやることが派手ね」
杏子「久しぶりだな、みんな!」
跡部「待たせたな、乗れ。決勝に遅れちまうぞ」
ほむら「今はあの名門、氷帝学園高等部の女子テニス部のエースなんでしょう?」
マミ「でも驚いたわ。跡部くんが佐倉さんを引き取ったって聞いた時は」
跡部「乗りかかった船ってやつだ。それより、手塚の様子はどうだ?」
杏子「月一の文通、今でも続けてるんだろ?」
マミ「うん、相変わらずドイツで頑張ってるみたい」
まどか「手塚さんなら、きっとプロになれるよね!」
跡部「さて……そろそろ着くぞ」
マミ「今年はどちらが勝つのかしら……昨年優勝の立海か、準優勝の青学か」
さやか「そんなの、王者立海の連覇に決まってるっしょ!」
ほむら「そうかしら。手塚さんがいないとはいえ、今年こそは青学が優勝すると思うわよ」
杏子「はは、お前らは相変わらずだな」
跡部「む……選手入場、始まったな」
さやか「あ、赤也だ!」
まどか「越前くんも……柳さんも乾さんも、みんな元気そうだね!」
柳「赤也……何か美樹さやかに言っておかなくていいのか?」
切原「え? い、いや別に……」
さやか「おーい、赤也ーっ! 聞こえるーっ!?」ブンブン
仁王「お、向こうから手を振って……」
さやか「優勝したら、膝枕してあげるねーっ!」
切原「なっ……」
柳生「ほう……これは頑張らなくてはいけませんね、切原君」
切原「さ、さやかの奴……何て恥ずかしいこと……」
真田「フン……たるんどる!」
ジャッカル「まぁまぁ……」
丸井「こういうのも、面白いんじゃない?」
乾「越前、お前も対抗したらどうだ?」
越前「そんなこと言われても……」
ほむら「リョーマぁ!」ブンブン
大石「あ、噂をすれば……」
ほむら「優勝したら、デートしてあげるわよーっ!」
越前「……っ!」
不二「へぇ……」
桃城「かぁ~っ、あんな可愛いコと……羨ましいぜ!」
海堂「……けっ」
越前「……まったく、あの人は……」
マミ「ふふ……楽しそうで、何よりじゃない」
杏子「ははっ、そうだな」
跡部「お、始まるみたいだな」
ほむら「青学、がんばれーっ!」
さやか「立海、負けるなーっ!」
「それでは、これより高等学校テニス全国大会団体戦決勝を始めます!」
「両チームとも、整列してください!」
「礼!」
「「「「「「「「「「よろしくお願いします!」」」」」」」」」」
END
恋愛要素を混ぜるかは悩みましたが、イケメン×美少女×中学生という組み合わせを考慮して盛り込みました。
お付き合いいただきありがとうございました。
テニヌなら何でもありなんだって事が再確認できた
まさか、このクロスでここまで行けるとは……
Entry ⇒ 2012.03.16 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
杏子「あー!ねこ来た!ねこー!」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1330950321/
杏子「にぼし食うかい?」すっ
ねこ「にゃーん」すたこら
杏子「あー…ねこ行っちゃう…ねこー…」
/i´Y´`ヽ
ハ7'´ ̄`ヽ.
〃∩ l ,イl//`ヘヘ!
⊂⌒ リノ(! ゚ ヮ゚ノリ あーねこきたねこ
`ヽ_つ ,.ヘ_ヘつ
( )
u,__っ) ))))
´ `Y´`ヽ
γ´ ̄`ヽ7ヽ
〃∩//`ヘヘヘlλ!
⊂⌒ 、゚ ヮ ゚ !)λ| あー。ねこいっちゃうねこ
.ヘ_ヘ, `ヽ_つ_~つ
( )
u,__っ) )))))
杏子「あー!またねこ来た!ねこー!」くるっ
QB「にゃーん」
杏子「おまえかよッ!」ぺちんっ
QB「きゅぷッ!?」ふらっ
QB「騙してなんかいないよ。僕はねこの鳴き声を真似していただけさ。それよりも僕にはにぼしをくれないのかい?」
杏子「…食いたきゃ食えよ」すっ
QB「なんやかんやで優しいね。君は」もぐ
杏子「うるせー!」
杏子「んあ?」
QB「……あー!ねこ来た!ねこー!」
杏子「!」ドキッ
QB「あー…ねこ行っちゃう…ねこー…」
杏子「…」プルプル
QB「あー!またねこ来た!ね…」
杏子「やめろォッ!」ぺちん
QB「きゅぷぷッ!?」ふらっ
QB「やれやれ…わかったよ。さっきの杏子のことは誰にもしゃべらないよ」
杏子「絶対だぞ!絶対の絶対だぞ!」
QB「インキュベーターウソツカナイ」
杏子「…ふん…じゃああたしそろそろ行くから」すくっ
QB「どこに行くんだい?」
QB「へぇ、ちょっと興味があるな。僕も連れていってよ」
杏子「え?別にいいけど…」
QB「つかまえたカブトムシはやっぱり食べるのかい?」
杏子「食うわけねーだろ!」ぺちんっ
QB「きゅぷら!?」ふらっ
――
――見滝原郊外の山
とことこ
杏子「うーん…3時間も探しているのにカブトムシなかなかいないな」
QB「いないね」
杏子「なんでいないんだろ」
QB「よく考えればまだ春先だからカブトムシなんているわけないよね」
杏子「な、なんだってー!?どうしてそれをはやく言わないんだよー!」ガーン
QB「君はアホ可愛いね」
QB「落ち込みすぎだよ」
杏子「あれ?ここどこ?どうやって下山すりゃいいんだ?」キョロキョロ
QB「わかんないよ。どうやら迷っちゃったようだね」
杏子「な、なんてこった…」ガーン
杏子「ん?なんだ…?」くるっ
くま「グガァー!」
杏子「う、うわー!くま来た!くまー!」
QB「くまだね」
杏子「くそーッ!やってやるぜーッ!」ジャキンッ!
杏子「えっ…キュゥべえ?」
QB「人類みな兄弟…ここは僕が平和的に話し合いで解決してみせよう」
杏子「おまえが言うと胡散臭いぞ!」
QB「やあ、くまくん。こんにちは。僕の名前はキュゥべえ。ねぇ、ちょっと僕と平和について語り合わないかい?」
くま「グガァァーッ!」ブンッ
グシャアッ!
QB「」
杏子「キュゥべえーー!」
QB「やれやれ。気の短いくまくんだな」
杏子「あっ…復活した」
QB「彼が納得するまで僕はがんばるさ」ぴょんっ
くま「グルルル…!」
QB「ねぇ、くまくん?争いは何も生まない。君だってそう思うだろ?だから…」
くま「グガァァーッ!」ブンッ
グシャアッ!
QB「」
杏子「キュゥべえーー!」
QB「ぐぬぬ…!話を聞こうとすらしないとはこれ如何に…!」
杏子「あっ…また復活した」
QB「僕は負けない!」ぴょんっ
くま「グルルル…!」
QB「ねぇ、くまくん?君はなんでも暴力で解決するつもりかい?君はそんな生き方で満足なのかい?どうなんだい?」
くま「グガァァーッ!」ブンッ
QB「無駄ァッ!」ひょいっ
杏子「避けた!」
くま「!?」ビクッ
QB「きゅぷァッ!」ドゴォ
くま「…!?」がくんっ
杏子「あっ…耳毛で殴った」
くま「!?」
QB「きゅぷきゅぷきゅぷきゅぷきゅぷきゅぷきゅぷきゅぷゥーーッ!!」ズドドドドドドドッ!
QB「きゅぷきゅぷきゅぷきゅぷきゅぷきゅぷきゅぷきゅぷゥーーッ!!」ズドドドドドドドッ!
QB「QPYYYYYYYYYYYY!!」ズドドドドドドドッ!
QB「きゅっぷいィーーーッ!!」ドカァッ!
ズドォォォンッ!
くま「」ばたっ
杏子「やっつけた…」
QB「はぁはぁ…」
杏子「おい。平和的に解決するんじゃなかったのか?おもいっきり暴力で解決してんじゃん」
QB「あれれー?そうだったっけー?僕そんなこと言ったっけー?」
杏子「しらばっくれるなよ…ていうかおまえ、感情ないとか言ってたけど本当はあるだろ」
QB「~♪」すー すー
杏子「無視すんな!あと口笛吹けてないぞ!」
杏子「んあ?なんだよ…?」じっ
おまえら「…」ずーん…
杏子「あ、あれは…!いかにも陰鬱な顔をした男がロープを木にくくりつけてるぞ!こ、これはやばい空気がぷんぷんだぜ!」
QB「ぷんぷんだね」
杏子「待ちな!」
おまえら「!」ビクッ
QB「死ぬつもりかい?」
おまえら「な、なんでこんなところに女の子が!?ていうかこの白い生き物はなんだ!?」おろおろ
杏子「あれ?こいつキュゥべえの姿見えてんの?」ひそひそ
QB「僕が姿を見せようと思った人間には僕の姿は見えるというご都合主義設定さ」ひそひそ
おまえら「い、いいんだ俺なんて…もうこんな世の中嫌なんだ…!俺みたいなやつはさっさと死んだほうがいいんだァーーーーッ!」
杏子「そんなこと言うなって…えっと…」おろおろ
おまえら「ははは…心配してくれてありがとよお嬢さん…でも俺、逝くよ…さよなら…」ぐいっ
杏子「ちょ、ちょっと待てよ!おい!」
QB「きゅぷァッ!」ドゴォ
おまえら「ぬごぉッ!?」ずしゃぁぁ
杏子「いきなり殴った…」
おまえら「はは…無限の可能性か…今さらそんなもん信じる年齢でもないんだよ…だからもうほっといてくれ…俺はもう死ぬよ…」
QB「君はもしこの場で女の子の脱ぎたてパンティーがもらえるとしても死ぬのをやめないのかい?」
おまえら「え?」ピクッ
杏子「は?」
QB「一生懸命生きるって約束するなら君にプレゼントしてあげよう」
おまえら「生きます」キッパリ
杏子「え?」
QB「決まりだね…杏子」じろっ
杏子「えっ……えっ?」おろおろ
杏子「!」
QB「えいっ!えいっ!」ぐいぐい
杏子「ちょ、ちょっと!ホットパンツを下ろそうとすんな!や、やめろ!」ぐにぐに
QB「えいっ!えいっ!」ぐいぐい
杏子「やめろっ!お、おいっ!」ぐにぐに
QB「えいっ!えいっ!」ぐいぐい
杏子「やめろって言ってるだろ!このやろぉーーーッ!」ばしっ
QB「きゅっぷぅッ!?」がくんっ
QB「まったく…こんなに嫌がるなんてわけがわからないよ」
杏子「嫌に決まってんだろ!」
おまえら「あの…パンティーは…?」
QB「しかたない…君にはこれをあげよう」すっ
おまえら「こ、これは…!?」
QB「こっそり拝借してきた洗濯前のマミのタイツさ。脱ぎたてじゃないけど我慢してね」
杏子「おい」
QB「これを励みに強く生きるんだよ」
おまえら「はい!がんばります!ありがとう君たち!さよなら!」くるっ
タッタッタッ…
QB「いいことするって気持ちがいいね。杏子」
杏子「こいつ…」
杏子「今度はなんだよ…」じっ
「…」のそのそ
杏子「あ、あれは…!ワカメみたいなモノが二足歩行していやがる…!新手のクリーチャーか!?」
QB「クリーチャーかな」
杏子「え…?あんたは…えっと…さやかとまどかの友達の…仁美だっけ?」
仁美「はい!あなたは…杏子さんですよね!えっと…そっちの白い方は…?」
QB「僕はキュゥべえ。よろしく」
仁美「こちらこそ!よろしくお願いしますわキュゥべえさん」にこっ
QB「…ワカメのクリーチャーじゃなかったね」ひそひそ
杏子「…ああ」ひそひそ
仁美「?」
仁美「カブトムシをつかまえに来たのです!しかし、3時間以上歩いているのにまったく見つかりませんの…」
杏子「あっ…あたしと一緒だ」
QB「仁美、まだカブトムシがいる季節じゃないよ」
仁美「な、なんですってー!?」ガーン
QB「君もアホ可愛いね」
杏子「あ!帰り道わかるの?あたしたち迷っちゃってさ…」
仁美「ええ、大丈夫ですわ。わたくしにおまかせください!」
杏子「やった!ありがとな仁美!にぼし食うかい?」すっ
仁美「いただきますわ!あっ、わたくしも非常食におしゃぶり昆布と茎わかめを持ってきたのですが…あなたたちも食べますか?」すっ
杏子「いただきます!」もぐ
QB「きゅっぷい」もぐ
――
とことこ…
杏子「無事に下山できたな!」
QB「よかったよかった」
仁美「はい!カブトムシは手に入りませんでしたが代わりに…」
ドッサリ!
杏子「タラの芽にコシアブラ…山菜が大量に採れたな!」
仁美「下山途中にあんなに見つかるとは思いませんでしたわ」
QB「道の駅で買い取ってもらおうよ」
――
――道の駅
杏子「ろ…ろろろろろろ、6000円で売れたぞ…おい…」ふるふる
QB「売れたね」
仁美「売れましたわね」
杏子「そ、それじゃあ3人で山分けしようぜ…ひ、1人2000円だな…」ふるふる
QB「僕はいいよ。お金なんて持っていても使う機会がないからね」
仁美「わたくしも…おこづかいを十分もらっていますし…それに一番張り切って山菜を採っていたのは杏子さんですわ。だからそのお金は杏子さんがもらってください!」
杏子「キュゥべえ…!仁美…!あ、ありがとう…!」ほろり
仁美「うふふふふ!」
QB「きゅぷぷぷぷ!」
仁美「たしかに…」ぐぅ
QB「おなか空いたね」ぐぅ
杏子「よっしゃ!決まりだ!鮎の塩焼きとか食べに行こうぜ!」
仁美「美味しそうですわ!」
QB「食べたい!」
杏子「おーし!出発だー!」
仁美&QB「おー!」
わいわい! きゃっきゃ! うふふふふ…! きゅぷぷぷぷ…!
マミ「あれぇ…おかしいなぁ…」がさごそ
マミ「私のタイツ…1つ足りないわ…どこにいったのかしら…」がさごそ
おわり
乙
あんこちゃんもやい結びできるのか
Entry ⇒ 2012.03.16 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
マミ「キュゥべえがタンスの角に足の小指をぶつけて死んだ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1331195023/
マミ「ちょっと待ってて。もうすぐできあがるから…」トントントン
QB「はやくー…」とことこ
ガッ
QB「ぬがぁぁぁぁ!!タンスの角に足の小指ぶつけたぁぁぁ!!いったぁぁぁ!」じたばた
マミ「キュ、キュゥべえ!?」
QB「ああああぁぁぁ…!!」じたばた
QB「」ばたっ
マミ「キュゥべえーーーーッ!」
マミ「キュゥべえ!しっかりして!キュゥべえったらー!」ゆさゆさ
QB「」しーん…
マミ「し、死んでる…!!」
マミ「そ、そんなぁ…!キュゥべえ~!」ぐすぐす
しゅたっ
QB(新しい個体)「きゅぷァッ!」トンッ
マミ「あ…」ばたっ
マミ「」
QB「ふぅ…マミの首筋を手刀で『トンッ!』ってやって気絶させることができたよ…」
QB「インキュベーターの極秘事項であるこのことをマミに知られれば僕はこの家を出ていかなければならないだろう…」
QB「今の平穏な暮らしは快適だ。最近は仕事そっちのけでダラダラしてるけどこの気楽さは捨てがたい」
QB「だから僕は全力で現状を維持する…」
QB「インキュベーターは静かに暮らしたい!」
QB「それにしても…まさかタンスの角に足の小指ぶつけただけで死ぬとは思わなかったよ…」
QB「まあいいや。はやくこの死体を食べて証拠隠滅しないとね」
QB「それじゃあいただきます」もぐ
もぐもぐもぐ
QB「…ぎゅぶ」
QB「なんだろう…あんまり食欲がわかないよ…これ以上食べられない…」
QB「しかたない…この死体は見つからないように冷凍庫の奥で保存しておこう…また明日にでも食べればいいし…」ぐいぐい
マミ「…う、うわぁぁぁ!マミったぁぁぁぁ!」がばっ
QB「!」ビクッ
マミ「ふあぁ…あれ…?」キョロキョロ
QB「…」
マミ「な、なんだ夢か…あー、こわかった…私、いつのまにか眠っちゃったのね…」
QB「お、おはよう…マミ…」
マミ「あれ?キュゥべえ…?たしかキュゥべえはタンスの角に足の小指をぶつけて死んだような気が…」
QB「それも夢だよ…きっと…」
マミ「そうよね、そんなわけないものね…ふぁぁ…夢でよかったぁ…」
QB(ごまかせたぞ!)キリッ
――
――次の日
マミ「キュゥべえ~お風呂の準備できたわよ~」
QB「うん。入ってくるよ」
――
――お風呂
QB「さてと、湯船に浸かろう」ぴょんっ
ざっばーん!
QB「ぐ、ぐあああああああ!あっちぃぃぃぃ!湯加減最悪だぁぁぁぁ!」じたばた
QB「ああああぁぁぁぁぁ…!」じたばた
QB「」ぷかーん…
マミ「キュゥべえどうしたの?なんか叫び声が聞こえたけど?」
QB「」ぷかーん…
マミ「キュ、キュゥべえ!?」
QB「」ぷかーん…
マミ「し、死んでる…!」
QB(新しい個体)「手刀でトーン!」トンッ
マミ「あ…」ばたっ
マミ「」
QB「ふぅ…またマミを気絶させることに成功したぞ…それにしても熱湯風呂に浸かっただけで死ぬとはこれ如何に…」
QB「とにかく死体を処理しないと…いただきます」もぐ
QB「……おえっ!」
QB「なぜだかまったく食べる気が起きないぞ…しかたない、この死体も冷凍庫で保存しておこう…」ぐいぐい
マミ「…みんな死ぬしかないじゃないっ!」がばっ
マミ「…はっ!?」キョロキョロ
マミ「ふぁぁ…また夢かぁ…こわかったぁ…」
QB「マミ、おはよう」
マミ「あれ…?キュゥべえ?たしかキュゥべえはお風呂で死んでいたような…」
QB「夢だよ。間違いなく夢だよ。絶対夢だよ」
マミ「そうよね…あー…それにしても縁起の悪い夢ね…」
QB(マミをだますのはちょろいな)
――
――また次の日
マミ「キュゥべえ~冷蔵庫からお豆腐出して。お味噌汁に入れるから」
QB「わかったよ」バタンッ
QB「よいしょっと…」そいっ
QB「うわっ!?」つるっ こけっ
びちゃっ
QB「ぐわぁぁぁぁぁ!豆腐の角に頭ぶつけたぁぁぁぁぁ!うわぁぁぁぁぁ!!」じたばた
マミ「キュ、キュゥべえ!?」
QB「」ばたっ
マミ「キュゥべえーーーーッ!」
マミ「し、死んでる…!キュゥべえが豆腐の角に頭をぶつけて死んでる…!」
しゅたっ
QB(新しい個体)「すまぬ」トンッ
マミ「あ…」
マミ「」ばたっ
QB「はぁはぁ…豆腐で死ぬなんて前代未聞だぞ!どうなっているんだ…」
QB「今日こそ全部食べるぞ…冷凍庫にはまだ2体も残っているんだ。これ以上死体を増やすわけにはいかない!」
QB「…おえっ!あんまり食欲ないけどいただきます」もぐもぐもぐ
QB「んごぉ!?」びくん
QB(ん…んがぁぁぁぁぁぁ!?喉に詰まったぁぁぁぁぁ!!)じたばた
QB「ぎゅびびびびびびぃぃぃぃ!」じたばた
QB「」ばたっ
QB(死体で死んだ死体)「」
しゅたっ
QB(新しい個体)「ぐぬぬ…またしても死体が増えてしまったぞ…まさか死体を喉に詰まらせて死ぬとはなんという負のスパイラル…」
QB「……まったく食欲がわかないぞ…この2つの死体も冷凍庫に入れておこう…しかたないよね…」ぐいぐい
――
――またまた次の日
ばたんっ
マミ「ただいま~!アイス買ってきたわよ~!」
マミ「キュゥべえ~?」キョロキョロ
マミ「あれ?出かけているのかな?せっかく一緒に食べようと思ったのに…」
QB(タンスで死んだ死体)「」
QB(お風呂で死んだ死体)「」
QB(豆腐で死んだ死体)「」
QB(死体で死んだ死体)「」
マミ「う、うわあああああああああ!なにこれぇぇぇぇ!キュゥべえがいっぱい冷凍保存されてるぅぅぅ!」
マミ「いやあああああああーーーっ!」
マミ「」ばたっ
QB「ただいま、マミ~。ちょっと仕事に行っていたんだ」
QB「マミー?」
マミ「」
QB「はっ!?マミが冷凍庫の引き出しを開けたまま気絶している!」
QB「み、見つかってしまった…!僕の秘密が…!」
QB「く…!なんとかしないと!マミが気絶しているうちにこの死体全部を食べつくすんだッ!」ダッ
QB「死体を解凍したぞッ!包丁装備ッ!」しゃきーん
QB「きゅぷぷぷぷぷぷぷゥーーッ!」トントントントントントントンッ!
QB「こま切れだッ!」トーンッ!
QB「サラダ油ッ!」どばっ
QB「こま切れ死体を強火で一気に炒めるッ!」どばばばっ
QB「そーいッ!そーいッ!」くるんくるん ジュージュー
QB「てぃーろッ!てぃーろッ!」くるんくるん ジュージュー
QB「塩コショウッ!」ぱっぱっぱっ
QB「お醤油ッ!」じゅわーー
QB「そして食器に盛り付けるッ!」どばばばばっ
QB「インキュベーター炒め完成だッ!」バーン!
QB「はっ!?まずい!マミが目覚めそうだ!」
QB「マミが目覚める前に一気に食い尽くすッ!」がっ
QB「きゅぷァーーーーーーッ!!!」もぐもぐもぐもぐもぐ
QB「きゅぷきゅぷきゅぷきゅぷゥーーーッ!!!」もぐもぐもぐもぐもぐ
QB「きゅっぴんきゅっぴんーーーーッ!!!」もぐもぐもぐもぐもぐ
QB「きゅっぷいーーーッ!」ごっくん!
QB「はぁはぁ…!ごちそうさまでした…かなりきつかったけどなんとか死体4体分を食べ切れたぞ…おえぇっぷ…」げぷ
マミ「…わ、私がアイドルデビュー!?」がばっ
QB「!」ビクッ
マミ「ふえぇ…?」キョロキョロ
マミ「な、なんだ夢か…ちょっと残念…」
QB「マミ、大丈夫かい…?」
マミ「あれ?キュゥべえ…?はっ!?冷凍庫にキュゥべえが冷凍保存されていたんだった!」がばっ
マミ「あれ…?入ってない…」キョロキョロ
マミ「夢かぁ…夢でよかったぁ…」
QB「よかったね」
マミ「…それよりもキュゥべえ?」
QB「なんだい?」
マミ「突然太ったわね…」
QB「はっ…!?」ぶよぶよ
マミ「えい」ぺちっ
QB「うわぁ!」こてんっ
QB「ぬ…ぐぬぬ…!ふ、太りすぎて自分で起き上がれない…!ぬがぁぁ!」じたばた
マミ「キュゥべえ…ちょっとダイエットしたほうがいいわよ…私も付き合ってあげるから」
QB「う、うん…」
――
――次の日、堤防上の道
タッタッタッ…
マミ「ほら、キュゥべえ!がんばって走りなさい!」
QB「はぁはぁ…マ、マミ…!は、速いよ…はぁはぁ…うぅ…!」ぶよぶよ
マミ「何言ってるのキュゥべえ!もっとがんばらないと痩せないわよ!?」
QB(うう…虚弱体質は治ったみたいだけど……つ、つらい…)
QB「はぁはぁ…そ、そんなこと言ったって…」ふらふら
ぐねっ ガッ
QB「あっ」
ゴロゴロゴロゴロゴロゴロゴローーーーッ!
QB「うわあああああああ!?」
マミ「キュゥべえーーーッ!?キュゥべえがつまづいて土手を転がり落ちてしまったわーーーッ!」
ゴロゴロゴロゴロゴロ バッシャーンッ!
QB「うわああああ!川まで転がり落ちちゃったよぉぉぉ!つめたあああぁぁぁ!」ざぶざぶ
ずおぉぉぉぉ!
QB「うわああああ!流されるぅぅ!泳いで岸に戻りたいけど太りすぎてうまく泳げないよぉぉぉ!」じたばた
QB「ぬがあああああ!!」じたばた
QB「ぬがっ!?な、なんか針みたいなものがほっぺたにひっかかったぞ!?」
ぐいぐい
QB「いでででででで!う、うわぁぁぁ!なにこれ!?釣り針!?引っ張られるぅぅ!いでででで!」じたばた
ぐいっ! びゅーんっ!
QB「うわぁぁぁ!釣り上げられたぁぁぁぁぁ!!」ふわーり
QB「うぐぐ…」ぴくぴく
杏子「キュゥべえじゃん…なにしてんのさ…?ていうか太ったな、おまえ」
QB「きょ、杏子…助かったよ…ありがとう…さ、寒い…!」がたがた
杏子「なんだか知らないけど寒そうだな…たき火してるからあたたまっていけよ」
QB「お、恩にきるよ…杏子…」がたがた
QB「あ、あったかい…」ぬくぬく
杏子「へへ、よかったな…でもなんか焦げ臭いぞ…?」
QB「ん…?」じりじり
めらめらめらめら!
QB「う、うわあああああ!?知らぬ間に僕のしっぽに火が燃え移ってるぅぅぅ!ぬがああああ!」
杏子「キュゥべえーーー!」
QB「あぢぢぢぢぢぢっ!ぬがあああああ!!」じたばた
杏子「キュ、キュゥべえーー!」
QB「あぢぢぢぢぢっ!み、水をぉぉぉ!!」ダッ ぴょーんっ!
ザッバーーーンッ!
QB「うわぁぁぁ!しっぽの火を消すために川に飛び込んだのはいいけど今度はつめたあああぁぁぁ!うわぁぁぁぁ!」じたばた
ずおぉぉぉぉ!
QB「そして流されるぅぅぅ!太ってるから泳げないぃぃ!うわあああああ!」じたばた
QB「うわぁぁぁぁぁ!」ぷかぷか
QB「うわぁぁぁ…!」ぷかぷか
QB「ぁぁ…!」ぷかぷか
QB「ぁ…!」ぷか
しーん…
杏子「キュゥべえ…ずっと下流まで流されて見えなくなっちまった…」
――
ざばーん ざばーん
QB「…」すーすー
QB「…はっ!?…ここは!?」がばっ キョロキョロ
QB「はぁはぁ…!どうやら海まで流されちゃったみたいだけどどこかの浜辺に打ち上げられて助かったようだぞ…!」
QB「くそう!ここ最近の不幸の連続はなんなんだ…突然とんでもない虚弱体質になったり激太りしたり川に流されたり釣り上げられたりしっぽに火がついたり…」
QB「インキュベーターは静かに暮らしたいのに!」
QB「…あれ?ここはどこなんだ…?周りには舗装された道路だとか民家だとかそういうものが一切見当たらないぞ…?」キョロキョロ
QB「ん?看板がある…」
『ここは無人島です☆』
QB「な…!」
QB「なにィーーーーッ!?ぼ、僕はいつの間にか無人島に流れ着いていただとォーーーッ!?」ガーン
QB「なんてこった…」がくん
QB「ん?空から封筒が降ってきた…なんだろ?」ぱしっ
『見滝原市周辺担当キュゥべえちゃんへ」
QB「ほ、本部からの手紙!?中を見てみよう…」ぺらっ
『サボりすぎですよ!君はクビです!そういうことで! 本部より』
QB「うがああぁぁぁぁ!!」ばたっ
QB「それよりも…無人島から脱出する手段が見当たらない…マミの家に帰れないよ…」
QB「さようなら…僕の穏やかな生活…」
QB「うぅ…」ぽろ
――
――半年後
QB「ウォォォォォォッ!」ブンッ!
ブスッ!
イノシシ「」ばたっ ぴくぴく…
QB「ヒャッハーーーッ!こいつぁ美味そうなイノシシだぜェーーーッ!さっそく持ち帰って食っちまおう!」ぐいぐい
――
ジュ~ ジュ~
QB「お!いい具合に焼けたな!それじゃあいただきまーすッ!」ガブ
QB「うご…はふ…うめぇぇぇぇ!肉うめぇぇぇ!」ガブガブ
QB「きゅっぷいッ!」ごくん
QB「ふぅ…!ごちそうさんっと!」げぷっ
ガサッ…
QB「!?…誰だッ!」
「おひさしぶりでし。キュゥべえさん」
QB「お、おまえは…!見た目は僕が一回り小さくなった感じのインキュベーター見習いのちびインキュベーター、通称ちびべえじゃないか…!」
ちびべえ「はい。そうでし。キュゥべえさん、見ない間にずいぶんワイルドな外見になっちゃいましたね」
QB「そりゃあこんな無人島で一人生きてきたんだから自然とそうなるさ…イノシシ食うかい?」すっ
ちびべえ「遠慮しとくでし」
QB「それよりもなんの用だい?僕はもう本部とは関係ないんだろ?」
『サボりすぎですよ!君はクビです!そういうことで! 本部より』
ちびべえ「これは表でしよね。で、裏面が…」ぺらっ
『なーんちゃって嘘だよー!焦った?焦ったー?仕事はいいからちょっと本部に戻ってね。伝えたいことがありまーす!そういうわけで現在地をテレパシー信号で本部に送って!迎えに行きますねー☆』
ちびべえ「こっちが本文でし。ちゃんと見てなかったでしょ?」
QB「ふざけんなッ!」ぺちんっ
ちびべえ「きゅぷし!?」ふらっ
ちびべえ「キュゥべえさんはあわてんぼうさんだなぁ」
QB「それよりも本部が伝えたかったことってなんだい…?」
ちびべえ「ああ、えっとでしね、インキュベーターのボディに致命的なエラーが発見されましたのでし」
QB「エラー?」
ちびべえ「はい。キュゥべえさん、やたら死にまくった時期があったでしょ?」
QB「あ、あった…しょうもないことで死にまくったよ、僕…」
ポンッ
QB「こ、このボディは…!」
ちびべえ「人間の5歳くらいの男の子ボディでし。そのインキュベーターなりきりパーカーはサービスで付けときまし。注意事項として死んだらもう生き返りません。人間とまったく同じでし」
QB「えぇぇ!僕、人間になっちゃたの!?」
ちびべえ「はい。ちゃんと成長もするんでよろしくでし」
QB「すげぇぇぇ!!」
QB「えっ?なんで?」
ちびべえ「倫理的によろしくないし、ぶっちゃけ僕ら感情あるし、宇宙がどうなろうと今が楽しければそれでいいじゃない!っていう本部の意思でし」
QB「え…じゃあ現存の魔法少女と魔女は…」
ちびべえ「みんな人間に戻りました」
QB「うーむ…なんという強引でご都合主義な展開だ…」
QB「う、うん…」
ちびべえ「浮かない顔でしね。どうしたんでしか?」
QB「僕、マミの家に帰りたい…でも…マミとはもう半年も会ってないし…この姿でマミに会っても……マミは僕だとわかってくれるかな…?自信がないんだ…」
ちびべえ「きっと大丈夫でしよ。自信を持ってくださいキュゥべえさん。行きましょう!」
QB「うん…ありがとう…ちびべえ…」
――
――マミさん家
ピンポーン
マミ「はーい?」ガチャッ
ちょこん
QB「…」そわそわ
マミ「あなたは…?」
QB「え、えっと…その…」そわそわ
QB「えっ…マミ…?」
マミ「キュゥべえーーーっ!」だきっ
QB「きゅぷっ!?」ぎゅう
マミ「どこに行っていたの!?川に流されたまま全然帰ってこないから本当に心配したのよ!何度も探しに行ったのにまったく見つからないし…!」だきしめっ
QB「マ、マミ…僕がキュゥべえだってわかるの…?人間の体になっちゃったのに…?」ぎゅうぎゅう
マミ「うぅ…!当たり前じゃない!あなたは私の大切なお友達なのよ!?うぅ…!キュゥべえ~!」ぽろぽろ
QB「マミ…!」ほろり
QB「うん…!これからはずっとマミのそばにいるよ!僕たちはずっと一緒だよ!」
マミ「う、うぅ…!約束よ!約束だからね!キュゥべえ!」ぽろぽろ
QB「うん!約束だ!」
マミ「キュゥべえ~!」だきしめっ
QB「マミ!」だきしめっ
QB「そういえば…」ぐぅ
マミ「よーし!今夜はキュゥべえの大好きなハンバーグ作ってあげる!キュゥべえが帰ってきたお祝いよ!」
QB「ほ、ほんと!?やったー!」バンザーイ
マミ「よしっ!がんばって作るから待っててね!」ふんすっ
QB「うん!ありがとうマミ!」
わいわい! きゃっきゃ!
~
ちびべえ「キュゥべえさん…マミさん…よかったでしね…!お幸せに!」
おわり
スレタイからは想像できないほのぼの感を最後にありがとう
ギャグかと思ったらいい話だった
面白かった
いい話だった
Entry ⇒ 2012.03.15 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
マミ「思いでのティロ・フィナーレ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329048163/
まどか「マミさんっ」
さやか「いっけー!」
マミ「ティロ・フィナーレ!」
まどか「わぁ…!」
さやか「やったー!」
さやか「やっぱりマミさんはカッコいいねぇ!」
まどか「うんっ」
マミ「もう、遊びでやってるんじゃないのよ?危機感もちゃんと持ってよね」
さやか「イエース!わかってますって」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「えー?本当ですよ?」
マミ「そう、良かった」
まどか「それに、マミさんがカッコいいのはほんとだもん、ね?さやかちゃん」
さやか「オフコース!」
マミ「うふふっ、ありがとう」
さやか「ユーアーウェルカム!」
さやか「なんとなくー」
マミ「…」クスッ
マミ(この子達と出会ってから数日…)
マミ(こうやって2人とも私の戦いを見学しに来てくれているわ)
マミ(2人を危険な目に合わせてる…って言うのは自覚しているわ)
マミ(だからもう少し危機感も持ってほしいわ。いざ2人が戦う時が来たら…)
マミ(…でも)
まどか「てぃひひっ!」
マミ「…ふっ」
マミ(この子達が戦う時が来ないならそれに越したことは無いわね)
マミ(だから…私が頑張らなくっちゃ!)
マミ(大切な後輩を悲しませたくないものね!)
マミ(それに2人が魔法少女になったとしても、私の役目は変わらないわ)
さやか「いやぁ、まだ…」
まどか「わたしも…」
さやか「だって難しいもんねぇ?」
まどか「うん…」
マミ「そっか、そうよね」
マミ(2人には選択の余地があるんだからね)
マミ「あれ?」
さやか「あれですよ、あれ!必殺技!」
マミ「!」
さやか「ティロ・フィナーレってカッコいいですよね!」
マミ「そうかしら?ありがとう」
まどか「マミさんが考えたんですか?」
まどか「ティロ・フィナーレかぁ…よく思い付きましたね」
マミ「ふふ、まあね」
さやか「じゃああたし達が魔法少女になった時の為に考えなきゃね!」
さやか「あたし達の必殺技!」
マミ「うふふっ、どうせならカッコいいのにしないとね」
さやか「そうなんだよなぁー、悩むよね、まどか?」
まどか「えっ?わたしは…ちょっと…」
まどか「ちょっと…ちょっとなんだけどね?」
さやか「うん」
まどか「は、恥ずかしいなぁ…って」
さやか「えぇー?何で?カッコいいのにー!」
まどか「恥ずかしいんだもん…」
マミ「…」ニコニコ
マミ「!」
まどか「えっ?」
さやか「だってほら、まるで必殺技叫んでるマミさんが恥ずかしいって言ってるようなもんじゃん」
マミ「………」
まどか「あっ…!」
マミ「鹿目さん?」
まどか「あっ…その、ご…ごめんなさい」
マミ「それに、必殺技を言っている方が珍しいのよ?」
さやか「えっ?そうなの?」
マミ「うん、どうやら私は少数派みたいね」クスッ
さやか「えぇー?カッコいいのにね、勿体ない」
マミ「それじゃあ美樹さんは必殺技を言ってくれるのかしら?」
さやか「オフコース!カッコいい必殺技で戦っちゃいますからねー!」
まどか「わ、わたしも考えようかな…」
マミ「あら?気にしなくていいのよ?」
さやか「そうそう、恥ずかしがり屋さんのまどかは言わなくてもいいんだよん」
まどか「うぅ…」
マミ「こら、ダメよ?そんなこと言っちゃ」
さやか「イエース」
まどか「もぉ、何でさっきから英語なの?」
マミ「…別にインテリっぽくないわよ?」
さやか「がーん」
まどか「てぃひひっ」
さやか「うーん…英語はインテリっぽくないのかぁ…」
マミ「そういう訳じゃないんだけれど…」
さやか「そうだ!ティロ・フィナーレって何語なんですか?」
さやか「えぇー?イタリア語?すっごい!」
マミ「そう?」
さやか「だってイタリア語だよ?カッコいいじゃん!さすがマミさん!」
マミ「て、照れるわね」テヘティロッ
まどか「何でイタリア語を使おうと思ったんですか?」
マミ「えっ?」
流行らない
まどか「あっ、そっかぁ」
マミ「………」
さやか「あ、もうそろそろ家につくね。」
マミ「あら、もうここなのね」
さやか「んじゃマミさん、今日はこの辺で」
まどか「さようなら、マミさん」
マミ「ええ、さようなら」
さやか「さよならー!」
マミ「ただいま」
マミ「…さて、お風呂に入りましょうか」
お風呂
チャポン
マミ「……ふぅ」
マミ「もう一人暮らしになって何年経つのかしら?」
マミ「随分慣れてしまったわ」
マミ「…私は…ひとりぼっちなのかな?」
マミ(学校は、それなりにお友だちもいるわ)
マミ(それに…今は鹿目さんと美樹さんが戦いについてきてくれる…)
マミ(だから、私はひとりぼっち…じゃないのよね?)
マミ「………」ブクブク
マミ(でも…この満たされない気持ちは何なのかしら?)
マミ(私は…)
マミ「やだ…風邪かしら?」
マミ「長くお風呂に入りすぎたわね」
マミ「風邪くらい、魔法を使えばすぐに治せるけど…無駄な魔力の消費は抑えていた方が良さそうね」
マミ「これからは鹿目さんや美樹さんも魔法少女になるのかもしれないわ」
マミ「だから、極力魔力は抑えてグリーフシードを節約するべきよね」
マミ「…さてと、上がってお薬飲まなきゃ」
マミ「ふぅ、後は眠るだけね」
マミ「…っていけない!宿題しなきゃ」
マミ「………」カリカリ
マミ「こほんっ」
マミ「ん…やっぱり風邪みたいね」
マミ「明日は休みだし、宿題は明日にして今日は寝ようかな」
マミ「そう言えば風邪になったのは久しぶりだわ」
マミ「昔は風邪になっても魔法ですぐに治していたからね」
マミ「…魔法少女になる前…特に小さい頃はお母さんがつきっきりで看病してくれたのよね」
マミ「懐かしいなぁ…」
マミ「………」
マミ「そう言えば風邪になったのは久しぶりね」
マミ「昔は風邪になっても魔法ですぐに治していたからね」
マミ「…魔法少女になる前…特に小さい頃はお母さんがつきっきりで看病してくれたのよね」
マミ「懐かしいなぁ…」
マミ「………」
母「あら?マミちゃんどうしたの?」
マミ「うぅ…頭がいたいよぉ」
母「ちょっとごめんね…」ピトッ
マミ「うぅぅ…」
母「うーん…お熱があるみたいね」
マミ「えぇ?マミ、お熱あるの?」
母「うん、だからお薬飲まなきゃね」
母「お薬飲まないと元気になれないわよ?」
マミ「だってお薬苦いもん…」
母「苦くても我慢しなきゃね」
マミ「うぅ…」
母「そうだわ、頑張ってお薬飲んだらご褒美をあげよっか」
マミ「えっ?ほんとう?」
母「うん、だから頑張って飲むのよ?」
マミ「…うん、マミお薬飲むね」
母「ふふっ、よく出来ました」ナデナデ
マミ「えへへ」
母「それじゃあマミちゃんはお布団で眠ってなさい」
母「眠っていたらきっと元気になるわ」
マミ「うん、眠って風邪さんとバイバイする」
母「ふふ、おやすみ、マミちゃん」
マミ「おやすみ、ママ」
マミ「すぅすぅ」
マミ「ん…」パチッ
母「あら、おはよう。マミちゃん」
マミ「ママ…?おはよぉ」
母「どう?元気になった?」
マミ「うーん…うん、元気だよっ!」
母「そう、よかった。頑張ったわね、マミちゃん」
マミ「えへへ」
マミ「わーい!」
母「はい、これよ」
マミ「わぁ、ケーキだぁ!」
マミ「いただきまーす!」
母「おいしい?」
マミ「うんっ!」
母「ふふっ、よかった」
母「それはティラミスよ」
マミ「てぃらみす?」
母「そう、ティラミス」
マミ「かっこいいお名前だね」
母「そうね、それにティラミスには意味があるのよ?」
マミ「意味?」
母「そう、イタリア語で元気付けて。って意味があるの」
母「そうよ、どう?元気でた?」
マミ「うんっ!」
母「うふふっ」
マミ「ねえ、いたりあ語って英語じゃないの?」
母「そうよ、イタリア語と英語は違うものなの」
マミ「英語で元気がでるって何て言うの?」
母「えっ?そうね…チアかな?」
母「ふふ、そうだね」
マミ「マミ、いたりあ語のお勉強するー!」
母「あらあら、どうして?」
マミ「だって、いたりあ語かっこいいんだもん!」
母「ふふ、そっか。頑張ってね」
マミ「うん、がんばるー!」
母「ママも応援してるわ」
マミ「えへへ、ママ大好きー!」
マミ「ん…」パチッ
マミ「……あの頃の夢、だったのね」
マミ「ふふ、懐かしいなぁ。私にもあんな時期があったのよね」
マミ「けほっけほっ」
マミ「んん…まだ風邪は治ってないみたいね」
マミ「今は…えっ?お昼過ぎ?」
マミ「いけない、眠りすぎてたわ」
マミ「あら?お客さまかしら?」
マミ「頭が痛いけど…仕方ないわよね」
ガチャッ
マミ「はーい」
さやか「こんにちはー!」
まどか「マミさん、こんにちは」
マミ「あら、美樹さん、鹿目さん」
まどか「お邪魔してもいいですか?」
マミ「ええ、いいわよ」
さやか「あっ、でも…大丈夫ですか?」
マミ「えっ?何が?」
さやか「いや、その…寝起きっぽいから」
マミ「あっ?ご、ごめんなさい…ついさっきまで寝ちゃってて」
まどか「じゃあ…」
マミ「でも大丈夫よ。さあ、上がって?」
まどか「おじゃまします」
マミ「ちょっと待ってて?美味しい紅茶を入れてくるわ」
さやか「いつもすみませんねぇ」
まどか「ありがとうございます、マミさん」
マミ「うふふっ、待っててね」
さやか「…ね、寝起きのマミさんってさ、ちょっと新鮮だよね」
まどか「うん、髪も下ろしてるから印象変わるよね」
さやか「そうだね」
まどか「きゃっ?」
さやか「わわわっ?」
マミ「いたた…」
まどか「ま、マミさん大丈夫ですか?」
マミ「え、ええ…ちょっと手が滑っちゃって…」
さやか「ありゃりゃ、割れちゃってるよ…」
マミ「ごめんね、今片付けるから…」
さやか「あぶないっ!」ガシッ
まどか「だ、大丈夫?」
マミ「だ…大丈夫、よ」
さやか「ちょっ?マミさん熱い!」
まどか「えっ?」
マミ「うぅ…」
まどか「ほ、ほんとだ、お熱があるよ!」
さやか「わわわ、無理しちゃダメですよ?マミさん!」
マミ「でも…」
さやか「片付けはあたしがやっとくから、まどかはマミさんを!」
まどか「うんっ!」
マミ「美樹さん…鹿目さん…ごめんなさい」
まどか「大丈夫ですか?肩貸した方がいいよね?」
マミ「でも…」
まどか「はい、行きましょう」
マミ「…ありがとう」
まどか「マミさん、寒くないですか?」
マミ「ええ、大丈夫よ。ありがとう」
まどか「どうしよう…病院に行った方がいいよね?」
さやか「うん、そうだね」
マミ「ううん、病院は大丈夫よ…お薬もあるし」
まどか「でもっ…」
マミ「心配してくれてありがとう、でも大丈夫だから」
さやか「うーん…マミさんがそう言うなら仕方ないか」
まどか「…じゃあ、何か買って来ようよ!」
さやか「ん、そだね。飲み物とか色々ね」
マミ「そんな、悪いわ…」
まどか「ううん、今だけでもマミさんの役に立ちたいし…ね、さやかちゃん」
さやか「うん、だから遠慮なんていりませんよ?」
マミ「…ありがとう」
まどか「何か食べたいものありますか?」
マミ「そうね…」
さやか「何でもいいですよ?」
さやか「えっ?ティロ?」
マミ「あっ…な、何でもないわ」
まどか「ティラミスですね?わかりました!」
さやか「あっ、ティラミスか」
マミ「…で、でも」
まどか「行こっ?さやかちゃん」
さやか「うん、行こ行こ」
まどか「マミさんは眠っててくださいね?」
さやか「無理しちゃダメですよ?」
マミ「……うん、わかったわ。ありがとう」
まどか「えへへ、いってきます」
さやか「いってきまーす」
マミ「いってらっしゃい」
マミ「ふふっ、誰かに看病してもらうのなんて何年ぶりかしら?」
マミ「嬉しいなぁ…ありがとう、鹿目さん、美樹さん」
マミ「…でもなんで私に良くしてくれるのかしら?」
マミ「私が先輩だから…?」
マミ「………」
さやか「だねぇ、まぁ魔法少女と言っても人間だしさ」
さやか「その辺は普通の人間と変わらないんじゃないの?」
さやか「不死身ってわけでもないんだし」
まどか「そっかぁ、そうだね」
まどか「…あれ?ほむらちゃんだ」
さやか「あ、ほんとだ」
まどか「ほむらちゃーん」
さやか「そんなとこで何してんの?」
ほむら「別に、たまたま通りかかっただけよ」
さやか「あっそう」
ほむら「あなた達は何をしているの?」
まどか「マミさんのお見舞いかな」
ほむら「…?巴マミのお見舞い?」
まどか「うん、マミさんお熱があるみたいなんだ」
ほむら(なぜ巴マミが…風邪なら魔法で…)
まどか「だからマミさんに色々買ってあげなきゃいけないの」
まどか「良かったら、ほむらちゃんも一緒に行かない?」
ほむら「…いえ、遠慮しておくわ」
まどか「……そっか」
さやか「んじゃ行こっか、まどか」
まどか「う、うん…ばいばい、ほむらちゃん」
ほむら「さようなら」
まどか「あはは…でも仕方ないよ」
さやか「そおー?」
まどか「うん、それよりも早く買いに行こうよ」
さやか「んー、わかってるって」
ほむら「巴マミ…」
ほむら(なぜ風邪を…?)
ほむら(魔法が使えない事情があるとでも言うの?)
ほむら(例えば…グリーフシードがなくなったとか?)
ほむら(だとすれば…)
ほむら「………よし」
ほむら「時間停止」
ほむら「ドアは開いているのね」
ほむら「魔法少女とは言え、巴マミも中学生なんだから戸締まりはきちんとしないと危ないのに…」
ほむら「仕方ないわ、後ほ私が戸締まりをしておくしかないわね」
ほむら「それよりも…」
マミ「」
ほむら「…巴マミ、こうして見るとやっぱり中学生なのね」
ほむら「さて、ここに来たのはいいけど…どうしよう」
ほむら「本人に話しかけると面倒なことになりそうだし…」
ほむら「ここは、私の勘に頼るしかなさそうね」
ほむら「んと…」ガサゴソ
ほむら「これだけあれば大丈夫かしら?」
ほむら「うん、大丈夫よね」ファサッ
マミ「」
ほむら「巴マミ……」
ほむら「これはその時のお礼…とは言えないけど、受け取って欲しいわ」
ほむら「…さようなら」
マミ「」
ほむら「さてと、後は戸締まりを…あっ」
ほむら「私が戸締まりしたら、私も外に出られないじゃない…」
ほむら「なら、戸締まりはしなくても…でも、万が一のことがあったら…」
ほむら「巴マミは魔法少女だから大丈夫だとは思うけど…でも万が一…ないとは思うけど」
ほむら「もしものことがあったら…」
ほむら「うーん………」
ほむら「……仕方ないわね」
さやか「うん、えーと?」
さやか「アイスよし!ポカリアスよし!バランスメイトよし!」
さやか「とりあえずこんなもんかな?後は…玉ねぎとか?」
まどか「玉ねぎ?何に使うの?」
さやか「ほら、首にまくと良いって言うじゃん」
まどか「玉ねぎ首にまくって…アスランじゃないんだから」
さやか「アスラン?なにそれ?もうやめるんだ?」
さやか「ん?……それ、アシュラじゃないの?」
まどか「え?あっ…!」
さやか「あははっ!まどかってほんとバカ!」
まどか「うぅ…」
さやか「まっ、間違いなんて誰にもあるさ!気にしない気にしない」
まどか「…うん、そうだね」
さやか「うんうん」
まどか「って!違うよぉ!」
まどか「何で玉ねぎを首にまくの?それってネギじゃないの?」
さやか「えっ?ん?……あぁ!」ポン
さやか「あはは!やっちゃったぜ!」
さやか「あたしってほんとバカ!」
まどか「もぉー!さやかちゃんが変な間違いするからいけないんだよ?」
さやか「はいはい、ごめんね。んじゃ帰ろっか」
さやか「あー…うん、忘れてないよ」
まどか「…」ジトー
さやか「あはは…」
まどか「もう、早くケーキ屋さんに行くよ?」
さやか「それにしても、何でティラミスなんだろうね?」
まどか「好きだからじゃないの?」
さやか「んー、そりゃそっか」
まどか「ほら、行こっ?」
さやか「うん!」
マミ「ただいま、ママ」
母「お帰りなさい、マミちゃん」
母「今日は何をして遊んだの?」
マミ「えへへ、魔法少女ごっこだよ」
母「魔法少女?」
マミ「そうだよ。マミがね、魔法少女に変身してお友だちを守るんだよ!」
マミ「うんっ!」
マミ「でもね?お友だちに『マミちゃんはひっさつわざがない』って言われたの」
母「必殺技?」
マミ「うん、良いお名前が思い付かないの…」
母「うーん…そうねぇ…魔法少女なんでしょ?」
マミ「うん」
母「なら…アイスストーム、ダイアキュートとかは?」
母「えっ、鉄砲?魔法じゃないの?」
マミ「ううん、魔法の鉄砲だよ」
母「なんで?」
マミ「かっこいいから!」
母「ふふっ、そっか」
マミ「えへへ」
母「そうね…どんな時に必殺技を使うの?」
母「最後…ならラストシューティングかな?」
マミ「らすとちゅーちんぐ?」
母「ふふ、どう?かっこいい?」
マミ「んーちがう」
母「あらっ…頭がやられても大丈夫そうな名前なんだけどなぁ」
マミ「?」
母「あっ、何でもないよ」
母「ううん、英語よ?」
マミ「いたりあ語なら何て言うの?」
母「えっ?イタリア語?」
マミ「うんっ」
母「え…なんだろう?フィナーレ…?」
マミ「ひなーれ?」
母「うーん…ちょっと調べてみるね」
マミ「わかったー」
マミ「…」ワクワク
母「あった、これは…て、ティロ…?」
マミ「てぃろ?」
母「うん、ティロ・フィナーレね」
マミ「てぃろひなーれ!」
母「ふふっ、どう?今度はかっこいい?」
マミ「うん、かっこいい!」
母「そう、良かったね」
母「気に入ったみたいね」
マミ「ママ、悪い人が来たらマミがてぃろひなーれでマミを守ってあげるね!」
母「ふふ、ありがとう。頼もしいわ」
マミ「てへへっ」
母「でもね?ママだけじゃなくて、みんなも守らなきゃね」
マミ「うんっ、ママもパパもお友だちも、マミがてぃろひなーれで守ってあげるの」
母「うふふっ、頑張ってね?」
母「それじゃあママと約束しよっか?」
マミ「やくそく?」
母「うん、マミが大きくなった時、大切なお友だちが困っていたら助けてあげてね」
母「そして、そのお友だちと仲良くするのよ?」
マミ「うん、やくそくするー!」
マミ「マミ、お友だちを守って仲良くするね!」
母「ふふ、いいこいいこ」
マミ「えへへ」
さやか「うん、ばっちりよ!」
まどか「それじゃあ帰らなきゃ」
さやか「うん」
さやか「あと少しだね」
まどか「うん…あれ?ほむらちゃんだ」
さやか「うわ、また出たよ」
さやか「で、なに?マミさんに用でもあんの?それともあたし達に?」
まどか「さやかちゃん…」
ほむら「あなた達に忠告しておくわ」
さやか「なに?また魔法少女になるなとか?」
ほむら「…そうじゃないわ」
さやか「じゃあ何さ?」
ほむら「戸締まりはしっかりしておきなさい」
まどか「あっ…」
ほむら「魔法少女とは言え、巴マミは中学生よ?万が一のことが起こったらいけないわ」
さやか「…あ」
ほむら「次からは気を付けなさい」
さやか「…う、うん。ごめん」
まどか「もしかして、ほむらちゃんが見守っててくれたの?」
ほむら「………」
シュンッ
さやか「き、消えた!?」
まどか「ほむらちゃん…」
さやか「これも魔法なの?」
まどか「うん、たぶんそうだよ」
さやか「それよりも、まさかあいつがマミさんを見守ってたって言うの?」
まどか「うん、絶対そうだよ」
まどか「ほむらちゃん、ありがとう」
さやか「あいつ、良いやつなのか、そうじゃないのか分かんないんだよねぇ」
まどか「ほむらちゃんは悪い子なんかじゃないよ?良い子だよ」
さやか「なんで分かるの?」
まどか「わたしも、ほむらちゃんとあんまり話したこと無いけど…」
まどか「でも、なんとなく分かるの」
さやか「…もっと話してくれれば色々分かるのにさ」
まどか「さやかちゃん…」
さやか「それなら友だちにだって…」
まどか「うん…そうだね」
さやか「まぁこの話はまた今度!早くマミさん家行こっ!」
まどか「…うん」
まどか「おじゃまします」
さやか「次からは気を付けなきゃね」
まどか「うん。マミさんはまだ眠ってるのかな?」
さやか「寝てるんじゃないの?」
マミルーム
まどか「失礼しまーす…」
マミ「すぅ…すぅ…」
まどか「うん」
マミ「お母さん…」
まどか「!」
さやか「マミさん…」
マミ「…ん?」パチッ
まどか「あっ…」
マミ「あら…鹿目さん…美樹さん…?」
さやか「ごめんなさい、起こしちゃいましたね」
まどか「マミさん、ティラミス買って来ましたよ」
マミ「ティラミス…?あっ!」
マミ「ご、ごめんなさい…寝ぼけてて…」
まどか「あっ、いえ、そんな…」
マミ「買ってきてくれたのね?ありがとう」
さやか「熱はどうですか?」
マミ「…うん、お陰さまで随分楽になったわ」
さやか「そっか、よかった」
まどか「でもまだ安静にしとかないと…」
マミ「ふふ、そうね」
まどか「うん、お願い」
マミ「美樹さん、ありがとう」
まどか「わたしは…あれ?」
マミ「どうしたの?」
まどか「マミさん、グリーフシード置きっぱなしですよ?」
マミ「えっ?グリーフシード?」
まどか「ほら、こんなところに」
マミ「あれ?なんでそんなところに…?見せて?」
マミ「…?このグリーフシードは見覚えないわ」
まどか「えっ?」
マミ「これも、これも、これも…私は知らない…」
マミ「これは一体…?」
まどか「あっ、もしかして…」
マミ「!」
まどか「そのグリーフシードはほむ…」
マミ「暁美さん、来てくれたのね」
マミ「ふふ、ほらこの髪の毛」
まどか「あっ、それって…」
マミ「うん、これは間違いなく暁美さんのものだわ」
まどか「ほむらちゃん…!」
マミ「でも、どうして暁美さんが?」
さやか「さっきあいつと会ったときにマミさんのこと話したから…かな?」
さやか「なんでグリーフシード持ってきたのかは知らないけどさ」
マミ「…そっか、ありがとう」
マミ「暁美さん…!」
さやか「…不器用なやつ、もっと話してくれてもいいのにさ」
さやか「それなら、あたしだって…」
マミ「そうね、もっとお話しできれば暁美さんとも仲良くなれると思うわ」ニコニコ
マミ「うん、嬉しいわ。だってあの暁美さんが私のところに来てくれたんだからね」
まどか「ほむらちゃん、ずっとマミさんのこと見守っててくれたんですよ」
マミ「えっ?そうなの?」
さやか「まあ、本人は何も話さなかったから本当かどうかは分からないけどね」
まどか「でもっ」
さやか「うん、わかってる」
マミ「今度、改めて暁美さんとお話ししたいわ」
マミ「お礼しなきゃね!」
さやか「…ま、あたしもついでに、一応」
まどか「てぃひひ!素直じゃないんだから」
さやか「い、いいじゃん別に!」
マミ「うふふっ」
さやか「それよりも、ほらっティラミスですよ」
マミ「わざわざごめんなさい」
まどか「良いんですよ、いつものお礼です」
さやか「はい、どうぞ」
マミ「うん、いただきます」
まどか「美味しいですか?」
マミ「うん…」
さやか「あれ?マミさん?」
マミ「………」ポロポロ
まどか「ど、どうしたんですか?美味しくなかったの?」
マミ「…ううん、とっても美味しいわ」
マミ「ちょっと懐かしくってね」
まどか「懐かしい?」
マミ「うん、昔を思い出したの」
マミ「小さい頃にね、私が病気になった時はよくお母さんがティラミスを買ってくれたのよ」
さやか「あっ、だからティラミス食べたかったんだ!」
マミ「ええ、懐かしくってついね」
マミ「……それに、誰かに看病してもらったのも久しぶりでね」
まどか「マミさん…」
マミ「でも、今はもうひとりぼっちじゃないのよね?」
マミ「鹿目さんと美樹さんが看病してくれて…暁美さんもお見舞いに来てくれたんだもの」
さやか「マミさん…!」
マミ「ありがとう、鹿目さん、美樹さん」
マミ「私、今凄く幸せよ!」
まどか「えへへ、ありがとうございます」
さやか「てへっ、嬉しいね」
まどか「マミさん…わたし、さやかちゃんと考えたんです」
マミ「えっ?」
まどか「わたし達、まだ叶えたい願いも、魔法少女になる決心もつけられないんです」
マミ「…そうよね、無理して契約する必要なんて無いもの」
まどか「でも、マミさんの側にいることはできるから…だから」
マミ「!」
さやか「それくらいしか出来ないけど…でもっ!マミさんの力になりたい!」
さやか「いつか魔法少女になった時も、ずっとマミさんと一緒に…!」
マミ「美樹さん…鹿目さん…」
まどか「全然役に立てないかもしれないけど…わたし、少しでも役に立てたらなって」
まどか「マミさん…ダメですか?」
マミ「ううん、ダメだなんてそんなっ」
マミ「すっごく嬉しいわ…!ありがとう!」
マミ「あなた達は最高の後輩よ!」
さやか「最高の後輩…か」
マミ「えっ?」
さやか「えっ?あ…う、嬉しいんですけど、マミさんにとってあたし達は…その」
さやか「後輩で、友だちじゃないのかな…って」
マミ「…!」
さやか「あはは…」
まどか「マミさん…」
マミ「ごめんなさい、美樹さん、鹿目さん」
マミ「あなた達は、最高のお友だちよ!」
まどか「えへへ、マミさん!」
さやか「そうこなくっちゃ!」
マミ「うふふっ」
マミ(だって、私のことを想ってくれるお友だちがいるんだものね)
マミ(私、本当に幸せよ!)
マミ(鹿目さんに、美樹さん…きちんと話し合えば暁美さんとだって)
マミ(それに…佐倉さんとも、またいつかは…!)
マミ(だから私、これからも頑張らなくっちゃ!)
まどか「がんばれー!マミさーん!」
さやか「いっけー!」
マミ(まだ私はお母さんとお父さんに会いにはいけないわ、ごめんなさい)
マミ(お母さん、私…約束したよね?)
マミ(私が大切なお友だちを守るって)
マミ(だから、またいつか会うその日まで待ってて)
マミ(私はまだまだ死ぬわけにはいかないもの)
マミ(この幸せな気持ちを守るために)
マミ(そして、ずっと仲良しでいるために!)
マミ(だから私はこれからも戦うわ)
マミ(お母さんが考えてくれた、この思いでの必殺技でね)
マミ「ティロ・フィナーレ!」
おわり
Entry ⇒ 2012.03.12 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
恭介「さやか、可愛くなってきたよな……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329998362/
さやか「やっほ、恭介。お見舞いに来たよ!」
恭介「いらっしゃい、さやか」
さやか「よっこいせ、っと」
恭介「………」ジッ
さやか「? どうかした、恭介?」
恭介「あ、いや……」
恭介(さやか、可愛くなってきたよな……)
恭介(いや、可愛くって言い方はちょっと違うかな。こう、色気?が出てきたよね)
恭介(胸もなんか知らないうちに自己主張し始めてるし……)
さやか「ど、どうしたの恭介?じっと見られると、恥ずかしいじゃん」
恭介「あ、ゴメンゴメン。なんでもないんだ」
さやか「………」
恭介(ああダメだ、なんか気付いちゃったらもうそればっかり気になってしまう)
恭介(それほど大きいってわけでもないけど、これくらいがむしろベストなのかもしれないな)
さやか「そう言えば、最近ウチのクラスに転校生が―――」
恭介(うん、大きいのはいいと思うけど、これくらいあれば十分って範囲に収まってるよねさやかの胸は)
恭介(腰もいい感じにくびれが出てきたし、これはもう立派な大人の女性と言っても過言じゃないね)
さやか「……恭介?聞いてる?」
恭介「ああ、うん聞いてるよ」
さやか「それで、その転校生がまた―――」
恭介(頼めば、胸くらい触らせてくれるかな……いや、いくら幼馴染でもさすがにそれは無理かな)
恭介(第一、僕たち恋人ってわけでもないし……いやでも待てよ)
さやか「………」
恭介「うん、毎日お見舞いに来てくれてありがとうね、さやか」
さやか「いいのいいの、気にしないってことで!幼馴染なんだしさ!」
恭介(幼馴染……今日ほどこの言葉が僕の心に響いたことはなかったな)
さやか「……」
恭介「あ……いや、うん、でもさ、やっぱりこうして来てくれると、僕もありがたいし」
さやか「そう?それじゃ、感謝の言葉、ありがたく受け取っておくことにするよ!」
さやか「じゃね、恭介!」ガララ
恭介「……ふぅ」
恭介「今日もさやかの体を堪能させてもらった……」
さやか「なんか、最近恭介の様子がおかしいような気がするんだよね……」
まどか「え?上条くん?」
さやか「うん。なんて言うか、あたしを見る目がどことなく熱が籠ってるような……」
ほむら「あなたの事を好きになったんじゃなくて?」
さやか「えっ!?い、いやまさか……」
ほむら「隠さなくっても、わたしもまどかもなんとなく気付いているわよ?あなたの気持ちは」
さやか「あ、あたしの気持ちって……?」
ほむら「あなた、上条恭介のことが好きなのでしょう?」
さやか「い、いやいやまさか!」
ほむら「隠さずに言えば、わたしたちも協力してあげないでもないのよ?ね、まどか?」
まどか「うん、そうだね。さやかちゃん、隠してるつもりなんだろうけど……悪いけど、仲のいい人ならみんな気付いてるんじゃないかな」
さやか「……っ……え、えと……」カァァ
さやか「なんだろう、あたしが話しかけても上の空って感じで……」
ほむら「……ほむ。なるほどね」
さやか「え?」
ほむら「間違いなく、彼はあなたに惚れてるわね」
さやか「ま、まさかそんな……都合のいい話が……」
ほむら「とりあえず、そうね。わたしたちも、その彼のお見舞いに行ってもいいかしら?」
さやか「え?あの……どういうこと?」
ほむら「あなたがいない時に、彼の気持ちを探ってみようと思うの」
さやか「なんか……卑怯じゃない?それ」
ほむら「恋と言うのはそんなものよ」ホムッ
まどか「わたしは上条くんとは既に顔見知りだから、行っても不自然には思われないよね?」
まどか「ウェヒヒ、うんわかったよ」
さやか「あたしはどうすれば……」
ほむら「あなたはしばらくお見舞い禁止ね」
さやか「えぇっ!?どうしてさ!?」
ほむら「あら、行きたいの?」ニヤニヤ
さやか「え、あ、えっと……べ、別に行きたいってわけじゃ……」
ほむら「ならいいでしょう?一日くらい行かなくっても、問題ないわ」
さやか「う~……」
恭介「ああ、さやか早く来ないかな……」ソワソワ
恭介「今まで毎日のように来てくれてたのに、今日はなんだか遅いな……」ソワソワ
恭介「早くさやかの体を舐めまわすように眺めたい……」ソワソワ
ガララ
恭介「! さやか?」
まどか「こ、こんにちは上条くん!」
恭介「!?」
まどか「き、今日はさやかちゃん、用事があって来れないみたいで……代わりと言ってはなんだけど、さやかちゃんの親友代表ってことでわたしが来たの」
恭介(鹿目さん……?いや、この際鹿目さんでもいいか。体を堪能させてもらうとしよう)
恭介「あ、うん」
まどか「………え、ええっと……」
恭介(うーん……さやかと比べたら、色々と物足りないな)
恭介(胸も大きいってわけじゃないし、腰のくびれもイマイチだ)
まどか「あ、そ、そういえばね、この前さやかちゃんが―――」
恭介(なんだろう、こう……さやかの体を眺めてる時と違って、込み上げて来るものがないな)
恭介(ああ、そうか。なんて表現したらいいのかわかったよ)
まどか「……か、上条くん?話、聞いてる?」
恭介「キミは幼児体型なんだね」
まどか「!?」
まどか「え、えっと……?え?上条くん?」
恭介「キミじゃ物足りないな。やっぱりさやかが来てくれないと、僕の熱い思いは報われないよ」
まどか「え?え?」
恭介「ごめん、鹿目さん。無理に来てもらうことないよ。さやかが来れない日、って言うのは珍しいけれど、まぁ今日くらいは僕も我慢出来るし」
まどか「……ぅ」ジワァ
恭介「? どうかしたかい?」
まどか「上条くんのスケベぇぇぇ!!」ダッ
恭介「あ、鹿目さん!……行っちゃった」
ほむら「帰って来たわね、まd」
まどか「さやかちゃああああんっ!!」ダキッ
さやか「おぉぉううっ!?どうした、まどか!?」
まどか「あの人ダメだよ!なんかもう、色々と!」
さやか「なんか言われたの?」
ほむら「………」
まどか「あ、あたしの体が、幼児体型って……」グスグス
ほむら「ほう……」ジャコッ
さやか「ほむら、落ち着け落ち着け!」
まどか「だって、現にわたし言われたもんっ!」グス
ほむら「……制裁が必要みたいね、彼には」
さやか「ちょっ、落ち着けってばほむらっ!」
ほむら「わたしは落ち着いているわ。と言うことで、ちょっと彼のところまで行ってくるわ」
さやか「あ、ほむら!……行っちゃった」
まどか「さやかちゃぁん……」グスグス
さやか「とりあえず、まどかも泣きやみなって。きっと何かの間違いだからさ」
まどか「うぅっ……」グス
ガララ
恭介「! さやかかい!?」
ほむら「残念、わたしよ」
恭介「!?」
ほむら「こうして顔を合わせるのは初めてね、上条恭介」
恭介「だ、誰だキミは?」
ほむら「美樹さやかから話は聞いていないのかしら?転校生の、暁美ほむらよ」
恭介「転校生……そう言えば、そんな話をしてたような気もするな」
ほむら(あなたは普段美樹さやかとどんな話をしてると言うの……?)
恭介(ふむ……鹿目さんと違って、すらっと長身……スタイルも悪くは無い)
恭介(それに、黒髪ロング……これだけでポイントはかなり高いはずなんだが……)
ほむら「聞いてるのかしら?」
恭介「ああ、うん聞いてるよ。確かに、さっきまで鹿目さんはここにいたけれど……すぐに出て行っちゃったよ」
ほむら「あなたが酷い事を言ったからではないのかしら?」
恭介(何かが足りない……ああ、そうか)
恭介「胸がないんだ」
ほむら「!?」
恭介「だからこう……込み上げて来るものがないんだね」
ほむら「な……な……」ワナワナ
恭介「暁美さんのスタイルで胸があれば、僕のストライクゾーンだったかもしれないけれど……」
恭介「胸がないとやっぱり物足りないね」
ほむら「ほむっ!!」バチーン!!
恭介「ぶっ!!」ドサッ
ほむら「人の気にしてることをずけずけと!!デリカシーと言うものがないのかしら!?」
恭介「いや、僕は思ったことを言ってるだけなんだけど……」
ほむら「……もういいわ、あなたに構っている程わたしも暇じゃないの!」
ほむら「さようなら、上条恭介。二度とあなたの顔、見たくないわ」ガララ ピシャ
恭介「……今の一撃、響いたな。なるほど、胸がなくてもそっちなら関係ないのか……」
ほむら「………」ゴゴゴゴ
さやか「………え、えっと……」
ほむら「帰りましょう、まどか。時間を無駄にした気分よ」
まどか「う、うん」←ちょっと落ち着いた
さやか「……何があったって言うのさ……」
さやか「と、とりあえずあたしもお見舞い、行ってみよう。直接聞いてみればいいよね」
ガララ
恭介「今度は誰……?」
さやか「や、やっほ、恭介」
恭介「さやかっ!!」パァァ
さやか「あ、あはは!やっぱり来ちゃった!」
恭介「いやいや、いいんだよ。ほら、座って」
さやか「う、うん」(いつも通りの恭介……だよね?)
恭介(やっぱりさやかの体が一番見ごたえあるよね。眼福眼福)ニコニコ
さやか(……まどかとほむらの勘違いだよね、やっぱり。恭介はいつも通りだし)
ほむら「……」ムスッ
まどか「……」ショボン
さやか「え、えっと……」
ほむら「美樹さやか。悪い事は言わないわ、あの男はやめておきなさい」
さやか「いや、あの後あたし普通にお見舞い行ったけど、いつも通りだったよ。まどかとほむらの勘違いなんじゃないの?」
ほむら「まどかもわたしも彼に直接悪口を言われているのよ?勘違いも何もないと思うのだけれど」
さやか「うーん……解釈の違いだったり、とか?」
ほむら「胸がないと言われてどう変に解釈すればいいのかしら?」
さやか「………」
仁美「お話は聞かせていただきましたわっ!」バァン!
まどか・ほむら・さやか「!?」
さやか「え、えっと、仁美?」
仁美「それで、彼の気持ちを探ろうと、そういう話ですわね!?」
さやか「今ここで話してないことまでなんで知ってるのさ!?」
仁美「それならわたくしにお任せくださいな!もう、一から十まで聞きだして見せますとも!」
ほむら「……志筑さん、ちょっといいかしら?」グイッ
仁美「? なんですの、暁美さん?」
ほむら(色々と説明が面倒だから省くけれど、あなた、上条恭介のことが好きなのよね?)ヒソヒソ
仁美(え!?ど、どうしてそれを!?)
ほむら(いいわ、あの男をさやかとくっつけるのはどうにも癪だし、あなたが彼を落としてくれるとありがたいわ)ヒソヒソ
仁美(え、ええとその……わ、わかりましたわっ!わたくしなんかでよければっ!)
恭介「今日もさやか、来てくれるかなぁ」
ガララ
恭介「!」
仁美「し、失礼しますわ」オズオズ
恭介「………えっと、キミは確か……」
仁美「志筑仁美ですわ、上条さん」
恭介「ああ、うん……」(なんで志筑さんが僕のお見舞いになんか……?)
仁美(き、緊張しますわね、ほぼ密室に二人きりですと……)
恭介(ただ……どうしても、気になる部分がひとつ)
仁美「あ、あの、上条さん?」
恭介「その頭は、パーマをかけてるのかな?」
仁美「っ! え、ええそうですけれど……」(この髪形、気に入ってくれたのでしょうか……?)
恭介「いや、確かにパーマをかけてると大人びて見えるけれど……」
恭介「キミの地毛の色も相まって、あれだね」
恭介「ワカメに見えるよね」
仁美「!?」
恭介「それ以外はさやかといい勝負なだけに、余計に目が行ってしまうよ」
仁美「え、あ、あの……」
恭介「なんか、志筑さんの頭を見てたらお腹減ってくるなぁ」
仁美「……」ウルウル
恭介「……あれ?志筑さん?」
仁美「し、失礼しますわっ!!」ダッ
恭介「あ!……行っちゃった」
恭介「とりあえず、バナナでも食べようかな……」
さやか「あ、仁美出てきた」
仁美「っ……」ダッ
まどか「あ、仁美ちゃん!?」
ほむら「わたしが行くわ」タッ
まどか「まさか、仁美ちゃんも何か言われたのかな……?」
さやか「うーん……さすがに被害者が三人になると、あたしも恭介のこと庇いきれなくなりそうだね……」
ほむら「志筑さん、大丈夫?」
仁美「うぅっ……上条さんがあのような事を言うとは思いませんでしたわっ……もう、彼の事を好きでいられませんわ……」
ほむら(……今までループしてきた世界では、ほとんどの確率で二人はくっついていたと言うのに、容赦ないのね……)
・M
・正直
こんな奴にマミさん会わせたら…
さやか「仁美は?」
ほむら「家に帰したわ。酷くショックを受けていたみたいね」
さやか「……あたし、ちょっと恭介に確認した方がいいんじゃないかな?」
ほむら「いえ、その前にもう二人ほど、彼に会わせて確かめたいことがあるわ」
まどか「え、二人って……まさか?」
ほむら「ええ。巴マミと、佐倉杏子ね」
ほむら「この二人を相手にして酷い事を言うようなら、もう救いようがないってことになるでしょう?」
さやか「マミさんはともかく、杏子はまずいんじゃないかな……もしホントにそういうことになったら、勢い余って殺しかねないよ?」
ほむら「それならそれで世の為になるわ」
まどか「うん、そうだね。わたしも賛成かな」
さやか(あたしじゃもう既に庇いきれなくなりつつある……)
杏子「おい、わざわざ悪口言われるってわかってて行くバカがどこにいるんだよ?」
マミ「そうね……わたしもそれはゴメンね」
ほむら「美樹さやかの恋がかかっているのよ。どうにか、了承してくれないかしら?」
杏子「うーん……思わず手ぇ出ちまってもかまわねぇってんなら行ってやってもいいけど」
ほむら「ええ、そうなった場合は仕方ないわ」
杏子「本気かよ……?」
ほむら「これでもわたしはわたしなりに美樹さやかのことを思って行動しているの」
さやか「なんか色々と複雑な心境だけど……お願い出来ないかな?」
杏子「ちっ、しゃあねぇな……行くだけ行ってやるか」
マミ「そうね、ホントに美樹さんの為になるのなら……」
ほむら「ああそうそう、二人一緒に行かずに、一人ずつ行って欲しいの」
ほむら「二人一緒だと、何も発言しない恐れがあるわ」
さやか「なんか徹底してるね……何が目的だったっけ?」
杏子「えーと、上条上条……おっ、あった。ここか」
ガララ
恭介「さやかかい?」
杏子「いや、さやかじゃねぇよ」
恭介「? だ、誰?」
杏子「さやかの……まぁ、なんつーか、友達だ」ポリポリ
杏子(こういう自己紹介はちっと照れ臭いな……)
恭介「ああ、さやかの友達か。さやかから話を聞いたのかい?」
杏子「まぁそんなとこだ。椅子、座っていいか?」
恭介「うん、いいよ」
杏子(悪い奴な印象はとりあえずねぇな……)
恭介(文句のつけどころがないな。スタイルもいいし)
杏子(さやかの話の通り、人をじろじろと見る奴だな……)
恭介(うん、これなら問題ない。眼福だ)ニコニコ
杏子「………」
恭介「………」
杏子(特になんも言ってこねぇ……?)
恭介「………♪」
杏子(むしろ機嫌よくねぇか……なんか、居心地わりぃな……)
恭介「ん、何?」
杏子「まどかやほむらが来た時に、お前、なんか言ったのか?」
恭介「え?なんかって?」
杏子「ほら、こう……人を傷つけるようなこととか」
恭介「僕は僕の思ったことしか言っていないはずだけど……?」
杏子「具体的に言ってみろ」ギロ
恭介「……ああ、その顔いいね」
杏子「!?」
杏子「え、ちょ……」
恭介「さやかには及ばないけど、キミも中々見ごたえのあるいい体をしてるね」
杏子「な、なんだよいきなり……」
恭介「キミさえよければ、今後も僕のお見舞いに来てほしいんだけれど?」
杏子(なんだこいつ……何を考えてるのかさっぱりわかんねぇ……)
恭介「ダメかな?」
杏子「わ、悪い。あたし、もう行くわ」スタスタスタ
恭介「あ……行っちゃった」
ほむら「しかめっ面ね。どんなことを言われたのかしら?」
杏子「……いや、なんも」
まどか・ほむら「!?」
杏子「あいつ、お前らが言うほど悪い奴じゃねぇんじゃねぇかな。確かにちょっとエロいとこはあるみてぇだけど」
さやか「ほ、ほら!杏子が行っても何もなかったんだし、きっとまどかとほむらも何かの間違いだったんだよ!」
ほむら「そんな馬鹿な……」
まどか「杏子ちゃん、上条くんのこと庇ってない?」
杏子「いや、あいつを庇う理由なんかねぇだろ」
ほむら(どういうこと……?)
ほむら「後はあなたに全てがかかっているのよ。お願い、行ってきて、マミ」
マミ「で、でも彼、佐倉さん曰くちょっとエロいところがあるって……」
ほむら「マミの体なら大丈夫!自信を持ちなさい!」
マミ「それは褒められているのかしら……まぁ、いいわ。それじゃ、ちょっと行ってくるわね」
杏子「つかあいつ、天然の女たらしじゃねぇかな?」
さやか「いや、あんたは人の幼馴染をなんだと思ってんのさ……」
恭介「はい、どうぞ」(なんか久々にノックされた気がするな……誰だろう?)
ガララ
マミ「こんにちは。ええと……上条くん、よね?」
恭介「!?」
マミ「あ、あら?違った?」
恭介「いえ、ぼ、僕が上条ですけどっ!?」
マミ「よかった。美樹さんから話は聞いてるわ。わたしは巴マミ」
恭介「最近はさやかの友達がよく来るんですけど……何かあったんですか?」
マミ「わたしもよくわからないけれど……あなたのことが心配だから、じゃないかしら?」
マミ(な、なんだか居心地が悪いわ……)
恭介(とにかく胸がすごいことになってる。なんだあれは。最早凶器じゃないか)
恭介(あれで人を殺せそうだよな……主に窒息的な意味で)
マミ「あ、あの……?」
恭介「すみません、ちょっと黙っていてくれますか?」
マミ(なんなの……?)
恭介(でも、胸以外は平均的……むしろ、少しふとましいとさえ言える)
恭介(しかしそんなことを言うのは無粋だと思えるほどに、自己主張の激しい胸だ)
恭介(さやかがこれくらいの胸だったら……っ)ポタポタッ
マミ「!?」
恭介「っ……すみません、ちょっと妄想が膨らみまして……」
マミ「い、いいからティッシュをっ!」
~~~
恭介「ふぅ……」
マミ「一体何を考えていたのかしら?」
恭介「いや、あの……」
マミ「?」
恭介「えっと……その胸、なんですけど……何をしたらそこまで大きくなるんですかね?」
マミ「えっ?」
マミ「初対面の相手に対して、いきなり聞く様な話題かしら?それは」
恭介「あ、あの……もしかして、怒ってます?」
マミ「ちょっとだけ、ね。どうやらそれだけ正直だと、他の人の言ってたことも間違いではなさそうね?」
恭介「僕は誰よりも自分に正直な自信がありますからね!」
マミ「威張るようなことじゃないでしょう!反省しているのかしら!?」
恭介「すみません……」
マミ(……悪い子では、なさそうね)
マミ「いい、上条くん?自分に正直なのはいいことだけれど、なんでも思ったことをすぐ口にするのはどうかと思うわよ?」
恭介「はい、わかってはいるんですけど……」
マミ「少しは、相手の気持ちも考えて発言しなさい。いいわね?」
恭介「努力します……」
恭介「僕の幼馴染、いるんですけど……彼女、最近可愛くなってきたと思いません?」
マミ「はい?」
恭介「いや可愛いのは昔からなんですけど、なんて言うか、こう……色気!色気が出てきたと思うんですよね!」
マミ「いや、あの、ちょっと……」
恭介「それでも毎日のように僕のお見舞いに来てくれて、僕も暇してるからそれがすごいありがたくって」
恭介「でも、ちょっと困ったこともあるんですよね。こう……毎日のように近くにいられると……」
恭介「あれですよ!込み上げて来るものがあるんですよ!なんなんですかね、あれは?」
マミ(暴走し始めてるわ……どうすればいいのかしら……)
恭介「なんて言うかね、僕ももう辛抱たまらんって感じなんですよ!」
恭介「近くに座られるから、こう、決して大きいってわけじゃないけどそれなりに自己主張している胸とか」
恭介「女の子特有の甘い匂いとかもするし」
恭介「スタイルもいいじゃないですか、彼女!」
恭介「ああもう、一体僕はどうすればいいんですかね?」
マミ「ええと……それはつまり、あなたは美樹さんの事が好き、と言うこと?」
恭介「え?」
マミ「え?」
マミ「だから、あなたは美樹さんのことが好き、と言うことかしら?」
恭介「………………………おお」
マミ「なにかしら、その『合点が行った』みたいなノリは」
恭介「なるほど、言われるまで気付きませんでした。僕、彼女の事が好きだったんですね」
マミ「まさか、今までその自覚も無しに発言していたのかしら?」
恭介「ええ、ありませんでしたね」
マミ「反省しなさい!」バチンッ
恭介「オブッ!?」ドサッ
マミ「何!?じゃああなたは好きな自覚も無しに美樹さんをそう言う目で見ていたの!?」
恭介「ええと、はい、まぁ、そういうことになりますね……」
恭介「頭痛薬ありますよ?飲みますか?」
マミ「比喩表現よ!真に受けないでくれるかしら!?」
恭介「すみません……」
マミ「まぁいいわ。なら、その気持ちを早く美樹さんに伝えてあげることね」
恭介「………エ?」
マミ「どうかしたのかしら?」
恭介「ボクノキモチヲサヤカニツタエル、デスカ?」
マミ「何故カタコトで話しているの……?」
恭介「残念ですが、僕にそんな度胸はありません」
マミ「自信満々に言いきるところがいっそ清々しいわね……」
恭介「もしうまくいかなかったらどうするんですか!」
マミ「どうしてそうネガティブ方面にポジティブなのよ!?」
恭介「これで振られたら、今までお見舞いに来てくれるような微笑ましい関係も何もかもパーですよ!?」
マミ「………」
恭介「………」
マミ「残念だけれど……わたしからはそれくらいしか言えないわ」
恭介「そうですか……」
マミ「まぁ、あなたも自分の気持ちに気付けたし、一歩前進ってことで今回は終わりかしらね」
恭介「うーん……なんかこう、さやかの事が好きだって自覚が芽生えちゃったら、顔を合わせるのが恥ずかしくなりそうなんですけど」
マミ「それはさすがに知らないわよ。あなた自身の問題でしょう?」
恭介「はい、ありがとうございます」
マミ「美樹さんと恋人同士になりたいのなら、頑張りなさい?わたしは応援させてもらうわ」
恭介「ど、努力します」
マミ「それと、思ったことをすぐ口に出すのもやめること。いいわね?」
恭介「ど、努力します……」
ガララ
恭介(そうか……さやかの事が好きだったのか、僕は)
恭介(あれ、巴さんって確かさやかと知り合いだったような……っ!!?)
恭介「と、巴さああああああああああああん!!?さやかには言わないでくださいよおおおおおおおお!!!?」
他のSSでの扱いが基本的にあれだしな
ほむら「大方、あの変態に捕まっているんじゃないかしら?」
杏子「ほむらやまどかが言うような奴だとは思えねぇけどな……」
まどか「あっ、マミさん戻ってきた!」
マミ「ふぅ……」
ほむら「どうだったかしら、マミ?彼と会った感想は」
マミ「ええ。悪い子、と言うわけではなさそうと言った感じかしら」
ほむら「嘘……でも、わたしとまどかには酷い事を言ったのよ?」
マミ「思ったことをすぐ口に出す癖があるみたいね、彼は」
まどか「そ、それはつまりわたしはやっぱり……」
ほむら「いけないわね。やはりここで始末しておいた方が……」
さやか「す、ストップストップ!ほら、マミさん言ったでしょ!?ちょっと素直すぎるだけなんだってば、恭介は!」
さやか「?」
マミ「ふふ、美樹さんも、頑張ってね?」
さやか「え?」
マミ「それじゃ、わたしたちは帰りましょうか?」
ほむら「いえ、まだまどかを泣かせた愚か者の処分が済んでいないわ」
まどか「わ、わたしのことはもういいよ……わたし自身も、自覚はあるつもりだから……グスン」
マミ「彼のこと、話をした時間はそれほど長くないけれどわたしはわかったつもりよ」
マミ「あとは当事者同士の問題ってところかしらね」
さやか「えっと……それじゃ、あたしはまた恭介のお見舞いに行くんで」
マミ「ええ、行って来なさい。彼も、喜ぶと思うわ」
恭介「!」
さやか「や、やっほ!恭介」
恭介「さやか……」
さやか「マミさんと結構話しこんでたみたいだね?」
恭介「う、うん、まぁね」
恭介(こ、これは……巴さん、さやかに僕のことを全て話してしまったんじゃないだろうか……)
さやか「何の話をしてたの?」
恭介(か、カマをかけられてるのか!?これは!?)
さやか「?」
恭介「い、いや、他愛ないことだよ、あ、あははは……」
恭介「えっ?」
さやか「まどかと仁美はなんか落ち込んでるし、ほむらはすごいご乱心だし……」
恭介「え、えっとね……」
恭介(巴さんに『思ったことをすぐ口に出すな』って言われてるからな……)
さやか「正直に言って?場合によっては……」
恭介「い、言うよ!だから、その、ちょっと待ってくれ!」
恭介「ええと、確か鹿目さんには……幼児体型、って言ったんだったかな」
さやか「!?」
恭介「いや、悪かったって思ってる!ホント、ホントだって!」
さやか「……ほむらには?」
恭介「む、胸がない、と言ったような……」
さやか「……………仁美には?」
恭介「髪がワカメに見える、と……」
さやか「………」
恭介「悪かったと思ってます、ホントです」(うう、さやかの目が怖い……)
さやか「悪気はあったの?」
恭介「悪気はありませんでした、ホントです」
さやか「………それじゃ、今度まどか達を連れて来るから、ちゃんと謝ってよ?」
恭介「もう僕に会ってくれないんじゃないでしょうか……」
さやか「その辺のフォローはあたしがしとくから」
恭介「すみません、ホントすみません……」
ほむら「わたし、もう彼の顔は見たくないのだけれど?」
まどか「わ、わたしも会いたくないかな……」
仁美「……複雑な心境ですわ」
さやか「いやまぁ、みんなの気持ちはわかるけどさ。でも恭介も反省してるみたいだし、謝りたいって言ってたから、それで許してあげてよ」
ほむら「それは彼の態度次第ね」
さやか「うーん……、それじゃ、行くよ」
ガララ
恭介「あ、さy」
さやか「約束通り、連れてきたよ」
まどか「……」
ほむら「……」
仁美「……」
恭介「」
恭介「! あ、あぁうんっ!」
恭介「え、えっと……この度は、皆々様方お揃いで、僕の病室へようこそ、あ、アハハ……」
ほむら「挨拶はいいわ。わたしたちに言うべきことがあるんじゃないのかしら?」
恭介「え、ええはいそれはもうっ!先日は大変失礼な事を言ってしまい、今回それの謝罪をしたいと思いましてですね、えっと……」
恭介「すみませんでしたぁっ!!」ガバァッ
まどか「えと……謝罪もそうなんだけど、なんであんなことを言ったのかの本音を聞きたいかな、なんて……」
恭介「それは、その……」
ほむら「何か言いづらいことでもあるのかしら?」
恭介「じ、実はですね、僕、どうやら思ったことをすぐ口に出してしまう癖があるようで、僕も治したいとは思っているのですが……」
恭介「それはもう、海より深く反省しています……」
仁美「どちらにしても、もうわたくし、以前のように接する事は出来そうにありませんわ」
恭介「僕のことはいくら嫌ってくれても構いませんが、えと、さやかは何も悪くないので、嫌うのは僕だけにしていただけたらな、と……」
まどか「………」
ほむら「………」
仁美「………」
さやか(ちょっとだけ恭介が不憫に思えてきた……完全に自業自得なんだけどさ……)
まどか「うん……」
仁美「お顔を上げてください、上条さん」
恭介「え、ええと……それじゃ、その……許していただけるのでしょうか……?」
ほむら「あなたの誠意は伝わったけれど、それとこれとは話が別ね」
恭介「スミマセンデシタ……」
ほむら「反省していると言うのは伝わったわ。ね?二人とも」
まどか「う、うん……まぁ、上条くんがわたしのことをどう見ていたのかはわかったよ」
仁美「わたくしも、よくわかりましたわ」
ほむら「あなたが今後同じことを言わないと誓えるのなら、わたしはもう気にしないわ」
まどか「わ、わたしも……自覚は、一応あるつもりだから……」
仁美「わたくし、この髪形変えた方がよろしいのかしら……?」
さやか(お?なんか許す流れになってる?)
恭介「わ、詫び……ですか?」
ほむら「あなたの反省の証として何かひとつ、欲しいと言っているの」
恭介「は、反省の証と言われましても、その……何をしたらいいのでしょうか……?」
ほむら「あなたの心中をひとつ、ここで告白してもらおうかしら」
恭介「!?」
ほむら「誰にだって、ひとつくらい人に言えない秘密があるでしょう?」
ほむら「それをここで吐露することで、反省の証としてあげるわ」
恭介「ぼ、僕の心中ですか……それは、その……」
ほむら「あら?言えないのかしら?」
ほむら「そうね。何かあるでしょう?」
恭介「………じ、実はその……」
まどか「ほ、ほむらちゃん、もう許してあげてもいいんじゃないのかな……?」
ほむら「ダメよ、ここで許したらこいつはまた調子に乗るに決まっているわ」
恭介(人に言えないことと言ったら……やっぱり、あれしかないよな……)
ほむら「さあ、言いなさい」
恭介「き、昨日自覚したばかりの事なのですが………」
恭介「ぼ、僕はどうやら、さやかの事が好き、みたいで、その」
ほむら・まどか・仁美「!?」
さやか「!!!??」
ほむら「………」
まどか「………」
仁美「………」
さやか「え、ちょっ、あの……」
恭介「でも、僕が告白出来るようなことと言ったらこれくらいしかなくてですね、その……」
恭介「第一、僕は基本的に隠し事をしない人間ですので、ホントにこれくらいしかなくて……」
ほむら「……なんか、ごめんなさい」
まどか(き、気まずいよ仁美ちゃんっ!!)
仁美「」
恭介「ほ、ホントですかっ!?」ガバッ
ほむら「まさか今ここでそんな爆弾発言が出るとは思っていなかったもの」
ほむら「行きましょう、まどか、志筑さん」
まどか「仁美ちゃん?」
仁美「うふふふふふふ、なんですかぁ鹿目さん?」
まどか「ひ、仁美ちゃんっ?どうしたの?」
仁美「いえ、なんでもありませんわぁ。それじゃ上条さん、美樹さん、ご機嫌よう」
ほむら(志筑仁美……心中察するわ)
さやか「えと、あの、恭介……?」
恭介「ん、何、さやか?」
さやか「さっき言ったことだけど、その……」
恭介「? さっき言ったこと……?」
さやか「あ、あたしの事が好きだとか、なんとか……」
恭介「……―――!!?」
さやか「ほ、本気……なの……?」
恭介「いいいいいいいいいいやそれはそのええと………」
さやか「まさか、嘘、だったの……?」
恭介「い、いやホントだよっ!?う、うん、昨日ね、巴さんと話をしててねっ!うん!それで自覚したんだよ、うんっ!」
恭介(い、勢い余って色々言っちゃったような気がするけど……ど、どうなるんだ、僕は一体……っ!?)
恭介(なぜこんなことになったんだ!?いや、全ては僕の正直さが招いた結果か!!)
恭介(こ、こんな空気で告白なんかしたって、イエスなんて貰えるわけない……)
恭介「……短い、春だったな……」
さやか「え?恭介?」
恭介「ははは、幻滅したよね……そうさ、僕は思ったことをすぐ口に出すような、そんな男さ……」
恭介「もういいや。この際だから全部言っちゃおうか?」
さやか「いや、ちょっと待ってよ恭介!なんでもう諦めモードなの!?」
恭介「え?」
さやか「え?」
さやか「う、うん……わかってるよ」
恭介「キミの親友に酷い事を言っちゃう最低な奴だよ?」
さやか「うん、わかってるよ」
恭介「ぐっ!」グサッ
さやか「でも、それとこれとは話が別……いや、別とも言い切れないっか」
恭介「ど、どういうこと?」
さやか「あたしは、その……そう言うところも含めて、恭介のこと……えと、好き、だよ?」
恭介「………はい?」
恭介「えっと……さやか?」
さやか「でも、そんくらいであたしが恭介のこと嫌いになるわけないよ」
恭介「っ!?」
さやか「もう……なんであたしが恭介の為にここまでしたと思ってるのさ?」
恭介「え、いや、そりゃ幼馴染が嫌われるのはいやだからとかそんな感じじゃ?」
さやか「ただの幼馴染の為だけにここまですると思う?」
恭介「………思う」
さやか「はぁ……あんたも相当鈍いねぇ」
恭介「え?じゃあ何?僕たち両思いってこと?」
さやか「まぁ……そんな感じでひとつ」
さやか「……もう、女の子の方から言わなきゃわかんないの?」
恭介「えっ?」
さやか「両思いだってことがわかったんなら……その後に、続く言葉があるんじゃないの?」
恭介「あ、あぁそうだねっ!え、ええっと……それじゃ……」
恭介「ちょっと、僕の近くに来てくれる?」
さやか「?」トコトコ
恭介「ん」グイッ
さやか「え」グラリ
チュッ
恭介「両思いなら、これくらいは普通だよね?」
さやか「ちょっ、え、なんでっ……!?」
恭介「あれ、違った?」
さやか「~~~~~~……恭介の馬鹿っ!!」ダッ
ガララ ピシャッ
恭介「……あれ?僕なんか間違えた?」
さやか「はぁっ、はぁっ……」
さやか「……もう、恭介の馬鹿……!」
恭介「はぁ……昨日は結局あれ以降はさやか、来てくれなかった……」
恭介「僕、なんか間違えたかなぁ……」
ガララ ヒョコッ
恭介「?」
さやか「………」ジーッ
恭介「あ、さやか。来てくれたんだ」
さやか「………ん」オズオズ
恭介「どうかした?なんか、様子おかしいけど?」
さやか「き、昨日は、その、ゴメン」
恭介「え?さやかが謝ることなんて何もないでしょ?」
恭介「ああ、別に気にしてない……ことはないけど、いいよ、うん」
さやか「それで、えっと……」
恭介「?」
さやか「あ、あたしたちさっ!両思いなんだよね!?」
恭介「うん、そうだね」
さやか「なら、さ……つ、付き合おっか?」
恭介「え?」
さやか「え?」
恭介「いや、僕はもうすっかりそのつもりだったんだけど……」
さやか「~~~……だから恭介は馬鹿なんだよ……」
さやか「お互いの気持ちを知っただけで、まだ付き合ってはいないの!」
恭介「そうだったの!?」
さやか「だから、こういうことを女の子の口から言わせないでよ……」
恭介「あー……ごめん」
恭介「んー………コホン!それじゃ、改めまして……」
恭介「僕と、付き合ってくれる?」
さやか「……うん!」
終わり
恭介がまどか、ほむら、仁美をディスったりしたけど
俺はまどマギキャラはみんな好きだ!
それだけ言いたかった
よかったよ
お疲れ様でした
さて、続きが楽しみだ。
恭介「いやぁ、やっと退院出来たよ」
さやか「退院おめでと、恭介」
恭介「でも、腕はもう治らないみたいなんだ……」
さやか「……」
恭介「奇跡か魔法でもあれば、治るんだろうけど……はは、今更、都合のいいことなんて言えないよね」
さやか「奇跡か魔法でしか治せないんだったら、さ……」
恭介「え?」
さやか「後は、自分でその奇跡を掴み取るしかないよ、恭介」
恭介「……うん、そうだね」
さやか「あたしは、恭介の支えになるからさ。元気出してよ。ね?」
恭介「さやかが側にいてくれるんなら……奇跡も、掴めそうかな」
さやか「その意気だ、恭介!頑張れ!」
蛇足終わり
Entry ⇒ 2012.03.08 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
さやか「転校生の気をひきたい」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329836116/
さやか「いや転校生ってあたしに素っ気ないからさぁ」
まどか「そうかな?優しいよ?」
さやか「それはまどかにだけ」
まどか「うーん?」
さやか「まぁ見てなよ」
ほむら「……」
さやか「ヤー!グドモーニンエブリナイスデイ!」
ほむら「……」
さやか「いやー今日も美人でいらっしゃる!あたしの次にね!なんつってー!つってー!」
ほむら「……」
さやか「もうあまりの美貌にさやかちゃんのめんたま飛び出ちゃって毎朝探すの大変だよ!」
さやか「どうしちゃってくれんのさー!!」
ほむら「……おはよう」
さやか「あ、うん。おはよう…」
さやか「ね?」
まどか「さやかちゃんがうざいからだよ!」
まどか「さやかちゃんがうざいから!返事するのめんどくさいからだよ!」
さやか「えぇっ?あたしがうざい?そんな馬鹿な」
まどか「馬鹿はさやかちゃんだよっ!」
まどか「私はそんな馬鹿なさやかちゃんが好きだけどねっ!」
さやか「え?」
まどか「ほむらちゃんの気をひきたいなら態度を改めなきゃ」
さやか「だって転校生無口だからあたしが盛り上げないと会話が続かないよ…」
まどか「そのハイテンションが原因なのっ!」
まどか「とりあえず変なテンションをやめたらいいんじゃないかな」
さやか「テンション高くないあたしなんてさやかちゃんじゃない!」
まどか「ほむらちゃんは大人なんだから落ち着いた会話をしようよ」
さやか「それあたしが子供ってことか?」
まどか「てぃひひ」
なんだかんだで寂しがり屋だし
さやか「転校生ーおはようー」
ほむら「おはよう」
さやか「あはは。今日も美人だね」
ほむら「そうかしら」
さやか「そうだよ」
ほむら「そう」
さやか「……」
ほむら「……」
さやか「まどか!まどか!これ駄目だよ!」
まどか「会話が続かなかったねぇ」
まどか「うーん、私と話すときはほむらちゃんから話題をふってくれたりもするんだけど…」
さやか「なんでよ!なんでまどかばっかり!」ジタバタ
まどか「駄々こねないの」
さやか「!」ピーン
さやか「さやかちゃん思い付いちゃった思い付いちゃった」
まどか「?」
さやか「明日また挑戦するわよ!」
さやか「ほむらちゃんおはよ~う」
ほむら「」ピクッ
さやか「うぇひぃ~私とお話しよ~うよ~」
ほむら「……何の真似かしら?」
さやか「うぇひ?私はただほむらちゃんとお話したいなぁって~」
ほむら「気色悪いわ。あとそれは誰の真似だというの?」
さやか「まどか」
ほむら「ちょっと校舎裏来なさい」
さやか「うぇひ?」
さやか「まどかぁー!うわぁぁぁん!転校生に叩かれたよぉぉ!」
まどか「うん、私とも校舎裏いこう」
さやか「あたしもまどかのしゃべり方したら転校生と仲良くできるかなーって…」
まどか「逆効果だよ!馬鹿!」
さやか「え?まどか今馬鹿っていった?」
まどか「そんな馬鹿なさやかちゃんが大好きっ!」
さやか「え?」
まどか「次はおしとやかにいってみようよさやかちゃん」
さやか「おしとやか…?う、うーん…」
まどか「仁美ちゃんみたいな感じかな」
さやか「なるほど!」
さやか「ごきげんよう。暁美さん♪」
ほむら「…今度はなんなの?」
さやか「いやですわそんなに睨まれては…可愛いお顔が台無しですわよ?」
ほむら「余計なお世話よ」プイン
さやか「うふふ…」
ほむら「なによ」
さやか「暁美さんの横顔…素敵ですわ…」
ほむら「…っ」ガタン
さやか「きゃっ」
ほむら「……///」ツカツカ
さやか「いってしまわれましたわ…残念」
まどか「逃げられちゃったね」
まどか(ほむらちゃん照れてたな…満更でもないのかな)
さやか「次はどうしたらいいのですかまどか師匠!」
まどか「今度は可憐な女の子で攻めてみよう!」
さやか「おぉ!つまりどうすればいいの!」
まどか「つまりさやかちゃんとは真逆の女の子らしさでギャップ萌えを狙うんだよ!」
さやか「な、なるほど!……ん?」
さやか「つまりあたしは女の子らしくないってこと?」
まどか「てぃひひ」
さやか「おはよう!ほむらちゃん!」
ほむら「……」バッ
さやか「えへへ…今日もほむらちゃんの顔が見れて嬉しいな」
ほむら「…わざとらしいわよ」
さやか「そんなことないよー私ほむらちゃんと仲良くしたいの」ギュッ
ほむら「!離れなさい」グイッ
さやか「きゃっ!」ステン
さやか「うぅ…」ウルウル
ほむら(うっ…!罪悪感が…!)
ほむら「た、立ちなさい」スッ
さやか「…えへへ!ありがとほむらちゃん!」ニッコー
ほむら(その笑顔がまぶしい…///)プイン
さやか「転校生そっぽ向いちゃったよまどかぁ…」
まどか(ほむらちゃん顔真っ赤だ)
さやか「嫌われちゃったかもしんないぞ!」
まどか「落ち着きなさい。ほむらちゃんは嫌ってなんかないよ」
まどか(照れてるだけだよ)
さやか「もー全然進展しないじゃんかー」
さやか「今度はあたしの思うようにやってみるよ!」
まどか「!それはまずい!」
まどか「さやかちゃん馬鹿だもの!」
さやか「え?」
さやか「やぁ!!転校生!!」
ほむら「!?」ビクッ
さやか「はっはぁ!!いかんぞそんな不健康そうな身体して!!」
ほむら「なっ!だ、誰が貧弱な胸よ!」
さやか「そ、そこまで言ってないけど…まぁ発育はそんなによくないね!」
ほむら「!!」ムカッパ
さやか「だからあたしと青春の汗を流そうじゃないか!!!!」
さやか「さぁあの太陽に向かって…」
ほむら「ほむっ!」バキィッ!!
さやか「ぐはぁっっ!!!?」
さやか「うぇぇぇん…痛いよまどかぁ…」
まどか「あぁ…なんて馬鹿で愚かなさやかちゃん…よしよし…」
さやか「一緒に青春すれば友情という名の架け橋が架かるかなぁ…と」
まどか「馬鹿!この馬鹿!」
さやか「はっきり言い切ったねまどか」
まどか「大好き!大好きです!」
さやか「え?なんて?」
まどか「今回のはあきらかにマイナス…さやかちゃん。次は私の台本通りに話してよ?」
さやか「えぇ~?まどかはいまいち頼りにならないからなぁ~」
まどか「さやかちゃんの頭よりは信用してよ」
さやか「……はい」
さやか「あの…転校生…」モジモジ
ほむら「……あによ」ホムスッ
さやか「昨日はごめんね…?転校生と話してるとテンパっちゃって…変なこと言っちゃって」モジモジ
さやか「それで…あ、あの…よかったらこれ…」
ほむら「…お菓子?」
さやか「クッキーだよ…これ…あ、あたしの…」モジモジ
さやか「て、手作り…」テレッ
ほむら「…!」ドキッ
さやか「おいしくなかったら食べなくていいからね…ば、ばいばいっ」ダッ
ほむら「……」
ほむら「…甘い匂い…///」
さやか「どうだった…?台本通りにできたかな…?」
まどか「台本以上だよ!120%フルパワーだったよ!」フンフン
さやか「だ、だって実際に手作りだし…ちょっと恥ずかしかった」
まどか「えー!?ほんとに作ってきたのー!?ずるい!ほむらちゃんずるい!」
さやか「まどかの分もあるよ。はい」
まどか「わぁ!さやかちゃんの手作りクッキーだ!やったー!」
まどか「お布団で抱いて寝るね!!」
さやか「いや食べてよ!」
ほむら「……」
ほむら「……」クンクン
ほむら「…いい匂い…」クンクン
ほむら「突然クッキーだなんて…どうしたのかしら美樹さやかは」
ほむら「最近…というか以前から私に話しかけるときの態度がおかしいし」
ほむら「最初はなんの嫌がらせかとも思ったけど…私にプレゼントだなんて…」
ほむら「もしかして…わ、私のことを…?」
ほむら「……///」
ほむら「だ、駄目よ私…まどかというものがありながら…」
ほむら「で、でも美樹さやかの気持ちを蔑ろにするのも人としてどうかと思うし…」
ほむら「…………」プシュー
ほむら「美樹さやか」
さやか「あひっ!?」ビクッ
さやか「て、転校生から声かけてくれるなんて…」ウルウル
ほむら「!そ、その涙目上目遣いはやめなさい…///」
ほむら「それはそうと美樹さやか。今度の休日は暇かしら?」
さやか「さやかちゃんは常に暇人ですよ!えっへん!」
ほむら「…な、なら…私と遊びましょう」
さやか「なに!?まさか!?これは夢か!?うつつか!?」
さやか「あいだ!こ、これは現実だ!」ハッ
ほむら「…で、いいの?…それとも、駄目…?」
さやか「いいよー!遊ぼう転校生!いやっぽー!」
さやか「まどかまどかー!転校生と遊ぶ約束したー!」
まどか「やったねさやかちゃん!」
さやか「もうこれは友達だよね!?誰がなんと言おうと友達だよね!?」
まどか(さやかちゃんはこの通りだけど…ほむらちゃんはどう思ってるのかな?)
ほむら「…………///」
ほむら「わ、私ったらなんて大胆なことを…///」
ほむら「これはいわゆるデートってやつよね…?」
ほむら「こ、これは浮気じゃないわ…だってまどかとはまだそういう関係じゃないんだもの…」
ほむら「み、美樹さやかに夢を見せてあげるだけなのよ…か、勘違いしないで頂戴…///」
続きを誰かお願いします
自分の予想ですが、VIPのエロSSは性交経験の無いピュアな大人が書いてるのだと思います
なのであなたもきっと書けます
公園
ほむら「」ソワソワ
さやか「やーやー転校生!今日も相変わらずお綺麗で」
ほむら「な!い、いきなりなにを言うのよ…///」
さやか(あり?いつもと反応が違うな)
さやか「結構待っちゃってた?ごめんね遅くなって…」
ほむら「待ち合わせ時間の5分前よ。安心しなさい」
さやか「そう?えへへ」
ほむら(1時間前から待ってたけどね…)
ほむら「映画や遊園地なんかが鉄板なのよね…?」
さやか「あはは。中学生二人でいくとこかな?」
ほむら「あ、あら…?私、病院生活が長かったから、こんなときどこにいけばいいかわからないの…」
さやか「転校生ん家とかどう?」
ほむら「ー!?い、いきなり家に!?///」
ほむら「だ、駄目よ駄目駄目!まだ私達には早いわ!///」ホムブンブン
さやか「え…そ、そっかぁ…」ガーン
さやか(まだ完全に心を開いてくれたわけじゃないみたい…)
ほむら「え、えぇそうね」
ほむら(ふぁ、ふぁっしょんとか今まで気にしたことなかったわ…)
ほむら(ダサい奴だって思われたらどうしよう…)
ほむら「……」ホムソワソワ
さやか「どしたの?いこっ」ギュッ
ほむら「っ!///」
ほむら(手を握っ!?///そんなまだ恋人じゃないのにそんな///)
電柱の影
まどか「素晴らしい!」
さやか「わー!ねぇこれ着てみてよ転校生!」
ほむら「え…?ま、真っ黒と真っ白のフリフリ…?」
さやか「ゴスロリってんだよ!きっと似合うよ!」
ほむら「う、うん」
ほむら「最近のふぁっしょんはモノクロなのね…」
ほむら「ど、どう…?」フリフリ
さやか「ぎゃー!お人形さんみたいだー!」
さやか「欲しい!一家に1台転校生が欲しい!!」
ほむら「そ、そんな欲しいだなんて…///」
マネキンの影
まどか「天然たらしさやかちゃん半端ないよ!」フンフン
ほむら「あらいいじゃない。ボーイッシュな感じで似合ってるわよ」
さやか「へっへー!じゃあ奮発して買っちゃおーっと!」
さやか「転校生が似合うって言ってくれたんだしね!」
ほむら「……///」
さやか「じゃあお店の外で待ってて!すぐ済ませるから」
ほむら「えぇ」
ほむら「ふぃー…」
ほむら「生まれて初めてのデート…こんなに緊張するものなのね…」
豚「あんれぇぇぇぇ?美少女の匂いがするぞぉぉぉぉ?」
カス「本当だぁぁぁぁ可愛い女の子発見んんんん」
ほむら「!?」
ほむら「い、いえ…友達を待ってますので…」
カス「えぇぇぇぇぇ?そんなこといって彼氏じゃないのほぉぉぉ?」
豚「まじでぇぇぇぇ今時のちゅ、ちゅ、中学生はイケナイなぁぁぁぁ?」
ほむら「ち、ちが…」
カス「ふひぃふひぃこれはお仕置きが必要だねぇぇぇぇ?」
豚「ぶひぃぶひぃさぁおいでぇぇぇぇ?」
ほむら「い、いや…!」
さやか「こらー!」
さやか「なんだ君はってか!?そうですあたしが正義の味方、絶世の美少女さやかちゃん!!」
カス「おぉぉー」パチパチ
ほむら「美樹さやか…!」ポロポロ
さやか「えへへーまったく泣き虫だなぁ転校生は~」
>>78「百合!リアル百合!」
カス「泣けるぅぅ…!萌えと燃えの融合だぁぁぁ…」グスグス
ほむら「うぅぇぇ…怖かった…」ポロポロ
さやか「おらー転校生が怖がってるぞ!お行き!」
>>78「えぇぇ!?ちょっと君たちの百合百合をカメラに納めさせてよぉぉ」
バキィッ
>>78「ぁぁぁカメラがぁぁぁ」
カス「野暮なことすんじゃねぇよ…幸せにな、お二人さん」
さやか「いい人だ…!」
さやか「よしよし…悪い人はもういないよー」
ほむら「うん…」
さやか「元気になった?」
ほむら「」フリフリ
さやか「よっしゃ!あたしが元気にしてあげる!」ギュッ
ほむら「あ…」
さやか「着いてきて!」
ほむら「……」ギュゥ
>>78の影
まどか「男らしい行動力!そこに女の子は惹かれる痺れる憧れるんだよ!」
>>78「ぶひぃ」
ほむら「ここは…?」
さやか「ゲームセンターだよ」
ほむら「ゲームをやるとこよね…?私あまりゲームやったことないのだけど…」
さやか「へっへー!ユーフォーキャッチャーくらい誰でもできるよ!」
ほむら「でもやったことない…」
さやか「お手本を見せてあげるよ。何か欲しいのある?」
ほむら「……あの青い人魚のぬいぐるみ」
さやか「よっしゃ!」キリッ
ほむら「千円も使っちゃって大丈夫?」
さやか「いやいやこれくらいで済んでよかったほうよ」
さやか「で…はい転校生!」
ほむら「え…私がもらっていいの…?」
さやか「なにいってんのさ。転校生にプレゼントする為にとったんだから!」ニンマ
ほむら「!」
ほむら「…えへへ…」
さやか「やった!笑ったねー!?」
ほむら「え?え?」
さやか「きなさーい」グイーッ
ほむら「え!え!狭いわ!?ここはなに!?」
さやか「はいチーズ!」
パシャッ
ほむら「きゃっ!?」
さやか「あはははは!転校生ばっちり目瞑ってるじゃん!」
ほむら「しゃ、写真?」
さやか「プリクラだよプリクラ!聞いたことくらいあるでしょ?」
ほむら(プリクラ…!?あのカップルがくっついてちっちゃい写真をとるあれよね…!?)
ほむら(こ、こんな密室でとるなんて…///)ホムドッキンホムドッキン
ほむら(密室でカップルが二人っきり…なにかの間違いが起こってもなんら不思議はないこの空間で…)
さやか「これでよぅし」
ほむら(美樹さやかとこんなに密着して…///)
さやか「転校生ー!現像されたよー!」
ほむら「え?え、えぇ!」ビクッ
さやか「はい!あげる!」
ほむら「あ、ありがとう…」
ほむら「」ジー
ほむら「!?///」
ほむら(ず、ずっと一緒だよって書かれてる…!?これってぷ、プロポーズ…!?)クラッ
さやか(このあたしと転校生の後ろにいるピンクの影はいったい…)
せっかく豚の役までやったんだがんばってくれよ
豚にしちゃってすいません
書く気がない訳じゃないけど眠い
残ってたら書くけど需要があるかは自信ない
うまいひとが誰か書いてくれればみんな幸せおやすみなさい
ほむら「そ、そう?まだ早くないかしら…?」
さやか「でももうお昼だよ?あたしお腹すいちゃったー」
ほむら「あぁ!お昼ね!」
さやか「いくぞーおー」
ほむら(お昼は…海の見えるレストランとかかしら…)
さやか「ここ」
ほむら「…………え?」
さやか「マックド」
ほむら(ムードもへったくれもない!)
ドナルドの影
まどか「そのチョイスはいかがなものだよさやかちゃん!」
ほむら「いやいや今時のカップルはこういうとこで食べるものなのね…うん」
さやか「どしたの?」
ほむら「なんでもないわ…」
さやか「?…転校生口開けてー」
ほむら「え?はむぐっ!?」
さやか「おいしい?」
ほむら(い、今のは俗にいうあーんという奴では…///)
さやか「あたしにもちょうらい。あーん」
ほむら「え、えぇ!」ズボッ
さやか「ほががが!!」
さやか「もがががっ詰めすぎ…!」
ほむら(は、端から見たら私達がカップルに見えてるのかしら///)ズボズボ
さやか「むぐむぐむぐむぐ」
ほむら(やだ!これじゃ私が美樹さやかのことが好きみたいじゃないの!///)ガズボズボ
さやか「もしゃもしゃもしゃもしゃ」
ほむら(でも思わせ振りな態度はよくないわ私…ここまでしたんだからきっちり責任をとらないと…!)
ほむら「み、美樹さやか…」モジモジ
さやか「ふも?」
ほむら「こ、このあと…私の家…くる…?」
隣のテーブル
まどか「きた!きたよ!!」ガタンッ
焦るな焦るな
ほむら「え、えぇ…」ホムドッキンホムドッキン
さやか「いやったぁー!とさやかちゃんはガッツポーズで喜びを表現してみる!」
ほむら「そ、そんなに私の家にきたかったの…?」
さやか「いやー今日の目標は家に行けるくらい親しい仲になることだったからねー!」
ほむら(なんて大胆な子なの…///デート初日からそんなに…///)
ほむら(い、いえ古い考えはやめなさい私。今は初めてが中学生でもおかしくない時代なのよ…!)
隣
まどか「さやかちゃんはそんなアバズレじゃないよ!」
まどか「でも楽しいから黙っとこ。てぃひひ」
さやか「おっじゃしまーす」
さやか「わぁ転校生の匂いがするぞー」クンクン
ほむら「え!?もしかしてうち臭い!?」
さやか「いやー?いい匂いだよ。転校生の匂い好きだなー」クンクン
ほむら「や、やめて嗅がないで…///」
さやか「……」クンクンクンクン
ほむら「は、恥ずかしいからぁ…///」
さやか「へへへ…赤くなった転校生も可愛いなぁ」
ほむら「あぅ…」
さやか「意外と生活感あるね」
ほむら「そうかしら?遊ぶものがなくてごめんなさい」
さやか「まー転校生とお話するだけでも十分楽しいからね」
ほむら「そ、そう…?」
さやか「あっ!これが転校生のベッドかー」バフッ
ほむら「ちょ、ちょっとそんな枕に顔を…」
さやか「ふへぇ…いい匂いだぁ…眠くなってくるよ…」
ほむら(誘ってるの!?これが誘ってるというやつなの!?)ホムホムホ
さやか「んー?転校生も眠いの?」
さやか「ならさやかちゃんの抱き枕になるのだー」ギュー
ほむら「ふもっ!?」
さやか「転校生は暖かいなぁ…」ギュー
ほむら(美樹さやかの胸が顔に…!!)
さやか「ぐー」
ほむら「ふがふが…///」
まどか「録画録画」
さやか「……」ジー
ほむら「……むにゃ?」
さやか「……」ジー
ほむら「…え?あら!?私いつの間にか寝て…」
さやか「……」ジー
ほむら「…な、なにかしら…?」
さやか「転校生の寝顔にみとれてた」
ほむら「…え、う…///」
さやか「寝てるときまで可愛いんだからもう…男はほっとけないねこりゃ」
ほむら「お、男なんて汚らわしいおぞましいわ!見るのも嫌になるのに!」
さやか「ありゃりゃ」
ほむら「午後7時ね…親御さんは心配してるんじゃないかしら…」
さやか「だよねー。もう暗くなってきたしそろそろ帰んなきゃやばいかなー」
ほむら「……」
さやか「もっと転校生と遊びたかったよ」
ほむら「な、なら…!」
ほむら「お、お泊まり、していかない…?」
まどか「ゴール!!ないすしゅー!!」
ほむら「えぇ」
さやか(お泊まりする仲ってことは…マブダチってことじゃんっ!!)
さやか「きゃー!転校生大好きー!」ギュッ
ほむら「ちょちょちょちょ!?///」
さやか「あたしは嬉しいぞー!転校生とこんな関係になれる日がくるなんてー!」
ほむら「ななななななななな///」
ほむら(こんな関係って…!?やっぱり今夜は…!?)
ほむら「あわわわ…」プシュー
まどか「よし!各部屋にカメラをセットしたよ!」
ほむら「そう…」ドキドキ
さやか「そろそろよるごはんの時間だね。どうする?」
ほむら「や、夜景の綺麗なレストランなんか…ど、どうかしら…」ボソボソ
さやか「あんれー?冷蔵庫になんも入ってないじゃない」
さやか「転校生普段なに食べてるのよ」
ほむら「えと…スープ春雨とかインスタントコーヒーとか…」
さやか「あかん!買い物いくよ!」グイーッ
ほむら「うぃー…」ズルズル
さやか「んー今日の献立何にしようか」
さやか「転校生あんまり栄養とってなさそうだからなー…」
さやか「おぉ!お野菜が安い!」
ほむら「…ねぇ美樹さやか」クイクイ
さやか「うん?」
ほむら「お菓子買っていいかしら」
さやか「3つまでだよ?」
ほむら「承知したわ」タタタタ
さやか「まったく…インスタント食品やお菓子ばっかり食べてるんだから…」
さやか「そもそもお米もなかったな…買わなきゃ…」
ほむら「そんなにいっぱい買うからよ」
さやか「だって転校生がまともな食生活してないから!」
さやか「明日からちゃんと自炊しなさいよ」
ほむら「えぇー…」ホムゲッソ
さやか「あたしも手伝うからさ」
ほむら「え…それって…!?」
さやか「こーいうの通い妻って言うんだっけ?あはは」
ほむら(もう既に結婚!?あやややややや…///)
ほむら「あの…手伝うわよ」
さやか「いっていってーすぐ出来るから」
さやか「牛乳買っておいたから飲みながら待っててよ」
ほむら「えぇ…牛乳…?コーヒー飲みたいわ」
さやか「だめだめ。転校生毎回毎回インスタントコーヒー飲んでるでしょ?飲み過ぎは身体に悪いよ」
さやか「牛乳飲んだ方がおっぱいもおっきくなるよ」
ほむら「ふむぐぐぐ…」
ほむら「」ジー
さやか「よっと」パキャッ
ほむら「」ヒョコッヒョコッ
さやか「……」ジュー
ほむら「」ウロチョロ
さやか「なぁに?」
ほむら「や、やっぱり私も手伝いたいな…って…その…」モジモジ
さやか「…ぷくっ」
ほむら「!わ、笑わないでよ!」
ほむら「え?」
さやか「ホムライス」
さやか「野菜のスープは温めてくれた?」
ほむら「い、一応…」グツグツ
さやか「わっ!温めすぎだよ!沸騰しちゃってんじゃん!」
ほむら「私熱湯専門の料理しかしたことないの…」
さやか「カップラーメンは料理じゃないからね…?」
さやか「まぁまぁその前にこのホムライスにケチャップをかけましょう」
ほむら「なるほど…」
さやか「どっちがうまくQBをかけるか勝負だ!」
ほむら「!?」
さやか「負けた方は食後のデザート抜きよ!」
ほむら「!?」
さやか「よーいどん!かきかき…」
ほむら「ほむむむ…」カキカキ
ほむら「おいしかった…」
さやか「ほら口のまわりにケチャップついてるよー?」フキフキ
ほむら「んむ…」
さやか「さーって!さやかちゃんはデザートのおっぱいプリンでも食べましょっかねー」
ほむら「うぅっ…淫獣の姿なんて記憶から抹消したわよ…かけるわけないじゃない…」
さやか「転校生~?食べたいの?」
ほむら「」コクン
さやか「しょうがないなぁ…はい、あーん」
ほむら「……///」パクン
ほむら(食べさせあいっこしちゃった…///これはもうラブラブカップルの域に達しているわ…///)
さやか「じゃあ洗い物済ませちゃうよ」
ほむら「!そこまでやってもらうのは悪いわよ。私がやるから」
さやか「いーっていーって。それより転校生はお風呂沸かしてちょーだい」
ほむら「お…風呂……?」
さやか「あれ?入ってっていいでしょ?」
ほむら「も、もちろんよ!女の子だものね!」
ほむら(お、お風呂!き、緊張してきた…!)
まどか「フィルムの予備はばっちりだよ!!」
さやか「転校生先に入って。あたしは後でいいからさ」
ほむら「そ、そういう訳にはいかないわ。あなたはお客様なのだから」
さやか「いやいや一番風呂は家主である転校生が入るべきですよ」
ほむら「いえ私のお風呂は長いからあなたが先に入るべきよ」
ほむら(ほんとは私の入った残り湯に入られると恥ずかしいからなんだけど)
さやか「うーん…」
さやか「…じゃー」
さやか「一緒に入っちゃおうか?」
ほむら「!!!!」ドゴン!!
まどか「はいきたよさやかちゃんの必殺無自覚大胆発言!!」
ほむら(いいい意識しては駄目よ暁美ほむら!こここの程度のことで!)
さやか「おいしょ」パサッ
ほむら(女の子どうしでお風呂なんてよくある話じゃない!この前夜に放送してたアニメでもあったわ!)
さやか「ん…」シュル
ほむら(赤くなっては駄目!女の子に欲情する変態だと勘違いされてしまうわ!)
さやか「ん?脱がないの転校生?」クルッ
プルンッ
ほむら「ひやぁぁぁぁぁぁぁ……!!」カァー
さやか「あれれ!?お風呂に入る前なのに転校生がのぼせてる!!」
さやか「て、転校生…?」
ほむら(その健康的な体つきに豊満なバスト)
ほむら(おそらく少しきつめだった下着がその程よいピンク色の肌に後を残している)
ほむら(そして見るからに柔らかそうな胸。その中心には綺麗な桃色の突起が2つ…)
ほむら「…はぁ、はぁ…」ホムホムホ
さやか「や、やだ…そんなに見ないで…」サッ
ほむら(!!!!)
まどか「手ブラ!!手ブラきた!!」
ほむら(それによって胸はきゅっと締め付けられ、柔らかく持ち上がる様はまるで風船のよう)
ほむら(そして持ち上がったことにより下乳というものが私の目にさらされている…!)
ほむら(さらに恥ずかしそうに少し赤く染まった美樹さやかの頬…潤んだ瞳…!!)
ほむら(正直、たまりません…!!)フラッ
さやか「ちょ!?転校生大丈夫!?」
ほむら「大丈夫よ…少し貧血なだけ…」ダバダバダ
さやか「あぁっ!貴重な転校生の血が鼻から流れていくよ!」
ほむら「だ、大丈夫よこれしき…!」
さやか「とりあえずお風呂場が真っ赤に染まらないように鼻栓しとかないと」ギュッ
ほむら「ふごっ」
さやか「具合悪くなったらすぐ言うんだよ?」
ほむら「あい」
さやか「はいばんざーい」
ほむら「あい」バンザーイ
さやか「よいしょっと」シュルシュル
ほむら(わ、私今…美樹さやかに服を脱がされてる…!?)
ほむら(私の身体の至るところを美樹さやかに見られて…!!)
ほむら「」フラッ
さやか「うわっと!肩貸してあげるから掴まって!」
ほむら「あい…」
さやか「転校生は軽いなぁ」プルンップルンッ
ほむら(ぁぁぁ!おっぱいが私の顔に当たってるぅぅ!)
まどか「さやかちゃんはほむらちゃんを殺す気なの!?」
まどか「ごちそうさまでした!!」
ほむら「……」チャポン
さやか「その間に身体洗っちゃおうかな」
ほむら「…あなたも浸かりなさい。寒いでしょう」
さやか「え、でも二人一緒には…」
ほむら「…大丈夫よ。ちょっと狭いけど一緒に浸かれるわ」
さやか「…じゃお言葉に甘えまして…」
さやか「失礼しまーす」チャポン
ほむら「!」ビクンッ
さやか「あ、ちょっと太もも触っちゃった」
ほむら「……」ドキドキドキドキ
さやか「…なんでさっきから目瞑ってるの?」
ほむら「…煩悩に打ち勝つためよ…」
ほむら「私は大分落ち着かないわ…」ドキドキドキドキドキドキドキドキ
さやか「はぁ~転校生って肌白いねぇ」
ほむら「…そうかしら」
さやか「綺麗できめ細かくて色白でスレンダーで…顔も美人ときたもんだよ」
ほむら「…あなたの方が健康的で女の子らしい身体で…正直羨ましいわ」
さやか「いやいやこうして見てるとほんとにお人形さんみたいで可愛いよ転校生は」
ほむら「…あなたばかり見てずるいわ」パチリ
さやか「えへへ。やっぱ目を見つめあってお話しないとね!」
ほむら「……」プイン
さやか「あー目を反らした」
さやか「よそよそしいぞ転校生」
ほむら「…それはこっちの台詞よ美樹さやか。私達の仲でいつまでも転校生はないんじゃないかしら?」
さやか「あは。慣れちゃってさ…」
ほむら「…お互い名前で呼びましょう」
さやか「ほ…ほむ、ら…」
ほむら「あぅ…///」
さやか「な、なんで照れるのさ…///」
ほむら「…さやか///」
さやか「う…むず痒い…///」
ほむら「ちょっ…いきなりお湯から出たら…!」
ほむら(濡れ濡れの裸体…!し、深呼吸…深呼吸…)スーハースーハー
さやか「うー…」ワシャワシャ
さやか(なんかさっきから転校生がいちいち可愛いんだよなぁ…///なんかあたしやばいかも…)
ほむら「ふぅ…背中流してあげようかしら?」
さやか「え?」
ほむら「いい?」
さやか「あ、うん…お願い」
さやか「う、うん…」ドキドキ
ペタッ
さやか「あひゃうっ…」ビクッ
さやか「ちょ、素手!?」
ほむら「えぇ…私肌弱いからいつも素手で洗ってるの」
ほむら「あなたの肌も…すべすべにしてあげる」ペタッペタッ
さやか「っ…や…ぅんっ…」ビクッビクンッ
さやか(な、なんか触り方が…っ!)
まどか「ぬるぬる!ぬるぬるぬるぬるぬ!」
さやか「ぅひっ!?」
ほむら「はぁ…はぁ…」ヌルヌル
さやか「ちょ…あっ…ほむらぁ…っ」
ほむら「ま、前も洗ってあげる…」プルプルン
さやか「ひ、ひぃっ!?///」
ほむら「柔らかい…ずるいわよさやか…私にはないのに」プルヌルプリンッ
さやか「だ、駄目ぇ…!そんな触り方…ひゃん…///」
ほむら「うふふふ…それじゃ下も…」ツゥ
タプンッ
さやか「ひゃっ!?///」
ほむら「……!!これは…!!」
幸福の絶頂を体現したような感触は…ま、まさか…!!
全ての生き物を魅了し、一度触れば中毒になってしまう程の麻薬のような快感…!!
欲望の極み…いえ、そんな言葉では測れないほどの宝!!
奇跡の美しさ!!
究極の柔らかさ!!
ぷにぷに!ぷっくり!ぷるっぷる!
擬音で表すなど到底不可能だけど表さずにはいられない!
何かに置き換えないとその価値は計り知れない!!
それこそが!私暁美ほむらが触った至高の逸品…!!
美樹さやかのお尻!!!!
もしかして、さやかにカンチョーしたり腹パンしてた人?
(※まだまとめていません)
さやか「気がついた?ほむら」
ほむら「わ、私…?記憶が…」
さやか「お風呂場で倒れたんだよ。やっぱりちょっと具合悪かったんでしょ」
ほむら「そ、そうだったかしら…」
ほむら(たしか…さやかの身体を見ていたらつい我を失って…よく覚えてないわ…)
さやか「今氷枕作ってたんだ。どーぞ」
ほむら「ありがと…気持ちいい…」
ほむら「…ありがと…さやか…」
ほむら「…くぅ…」スヤスヤ
さやか「……」
さやか「ちくしょー…この寝顔は反則だよなぁ…」
ほむら「…むにゃ」
ほむら「…さやかぁ…」
さやか「!」
ほむら「…だいすき…」
さやか「…あたしも…」
終わり
僕にイチャイチャやエロが書けるわけがなかったんですよ
期待に答えられなくてすいません
十分いちゃいちゃだったと思うぞ
十分イチャイチャだった
また書いてくれ。今度はまどさやも
まどか「さやかちゃん!今日うちに来ない!?」
さやか「どおした突然」
まどか「あのね!一緒に映画見ようと思って」
さやか「映画かー!」
まどか「うん!つい昨日に完成…じゃなくて、レンタルしてきたの!」
さやか「面白そうだね!でもどうせなら大人数で観た方が楽しいよ!」
まどか「そう?」
さやか「ほむらやマミさんや杏子も一緒に観よう!」
マミさん宅
さやか「いやー急遽マミさんのおうちになってまことにすいません」
まどか「私のお部屋は狭いので…」
マミ「構わないわよ。むしろみんなと映画観るなんてワクワクするわ」
杏子「映画といえばポップコーンだよねーマミさーん」
ほむら「まったくもう…私がつくってあげるわよ」
杏子「えっ…」
ほむら「なによその反応は」
さやか「まーまー食べてみなって杏子」
杏子「えー?ほんとにほむらが作ったのー?」
ほむら「失礼しちゃうわね…」
さやか「いーから食べてみなっ」ヒョイッ
杏子「ぱくん!…むぐむぐ」
杏子「んまい!んまいぞほむら!」
ほむら「当然でしょ」
まどか「さやかちゃんからお料理習ってるもんね!」
ほむら「何故まどかがそれを!?」
まどか「んもーさやかちゃんは馬鹿だから覚えてないんだよー」
さやか「そっかーあたしのせいかーあはは」
まどか「そうだよさやかちゃん。このあんぽんたんーおっちょこちょいー好きー」
さやか「え?なんて?」
ほむら(ままままどかにさやかとの秘め事を知られてしまったわ…あわわ…)
さやか「まーこの通りほむらも着々と成長しているのですよ、うんっ」プンスッ
マミ「私はキャラメル味のを作ってみたわ」
杏子「うん。やっぱマミのがうまいな」ポリポリ
ほむら「」キッ
さやか「なんでもラヴストーリーらしいっすね」
マミ「まぁ…ラヴストーリーなのね」
まどか「ラヴストーリーです」
ほむら「ラヴストーリー…」
杏子「ラブストーリーねぇ…」ポリポリ
マミ「愛の逃避行ものかしら?それとも三角関係もの!?」
まどか「同性愛ものですね」
マミ「まぁ!?」
ほむら「…ホモはNGよ…?」
マミ「愛の形に不正解なんてないわ!」
さやか「まぁ最近ちょっと興味が…」
ほむら「例え同性が好きでもそれが本気の想いならば認められるべきよっ!頭の固いひとにはそれがわからないのだわ!」
まどか「女の子が好きってよりさやかちゃんが好きです」
さやか「え?」
杏子「お、おう…みんな乗り気だな…」
マミ「はい!」ヒョイッ
QB「なんだい」
マミ「あなた。ティッシュ。代わり。OK?」
QB「NOに決まってるじゃないか」
まどか「すいっちょん!」ピッ
カタカタカタカタ
まど映
ザザーンザザーン
さやか「でもある日突然やってきたちょっと電波な転校生と出会ったとき…物語は動き出したの」
馬鹿と大地と転校の花嫁
さやか「…なんかこれあたしに似てね?」
杏子「…名前もそっくりだったぞ」
マミ「い、いえそんな馬鹿な…」
ほむら(電波な転校生って…)
さやか「いつもいつも…」
「美樹さんは どうして そんな に バ か なの!?」
「さやか! 引っ込め この 馬鹿野郎!」
「どこまで愚かなんだ美樹さやか!」
「さやかちゃん馬鹿可愛い!好き!」
さやか「こんな風に罵詈雑言を受ける日々…」
さやか「でも転校生はあたしとは真逆だったの…」
マミ「あら…?私の声によく似た音が聴こえたような…」
杏子「奇遇だな…ツギハギだらけのあたしの声も聴こえたぞ…」
さやか「あたしは少し嫉妬したわ…なんであたしはあの子じゃないんだろうって」
さやか「なんでこんなに住む世界が違うんだろうって」
さやか「だけどある日…」
ほむら「やめて!離して!」
>>78「んだコルァ!俺達とお茶しろやコルァ!」
さやか「転校生は男の人達に襲われていたのです」
さやか「あっ!これ!」
ほむら「えっ!?まどか撮ってたの!?」
まどか「なんのことかな」
さやか「その時気付いたの…この感情は嫉妬なんかじゃなくて憧れだったんだって…」
ほむら「助けてくれてありがとう美樹さやか」
さやか「転校生…好きだ」
ほむら「私もよ…」
さやか「こうしてあたし達は結ばれた」
杏子「おい!突然結ばれちまったぞ!」
マミ「恋愛成就までの紆余曲折は!?」
ほむら「編集がめんどうになったのね?まどか」
まどか「私わかんない。ふゅ~ふゅるるゅ~」
さやか「口笛吹けてないよまどか」
さやほむ「!?」
さやか「これが転校生のベッドか…いやらしいめすの臭いがしやがるわ」
ほむら「そんな…恥ずかしい…」
さやか「さぁ子猫ちゃん。あたしの腕に抱かれて寝な」
ほむら「あっ…///」
さやか「あたしたちの過激で激しい夜が始まった…」
杏子「」
さやか「な、なんだこれ!?なんでこの映像が!?」
ほむら「ね、捏造よこんなの!///」
さやか「いやほむらのベッドで一緒に寝たじゃんか
マミ「あらあら///」
ほむら「なに馬鹿正直に話しているのよ!」
じゃあ仕方ない
ほむら「違うわよ!さやかが勝手に私を抱き枕にして…!」
さやか「あの時はついほむらのベッドがいい臭いでさー。ついつい寝ちゃったんだよね
杏子「め、めすの臭いだったのか…///」
ほむら「だからあのナレーションは捏造だって!」
まどか「しっ!みんな!ここが見所だよっ!」
さやか「転校生…一緒にお風呂入ろうぜ」
ほむら「えぇ…」
さやほむ「!?」
さやか「」シュル
さやか「」ポヨン
杏子「」ガンミ
マミ「」ガンミ
ほむら「」ガンミ
さやか「ちょっと!?なんで着替えシーンまで撮ってんのよ!?///」
まどか「てぃひひ」
さやか「ほら…転校生も服脱げよ」シュル
ほむら「あっ…」パサッ
杏子「」ガンミ
マミ「」ガンミ
ほむら「やめて!私の裸体がみんなの目に晒されている!///」
まどか「修正入れといたから大丈夫だよ」
さやか「そういう問題じゃねーよ」
ほむら「」チャポン
杏子「ほんとに二人でお風呂入ったんだな…」
マミ「二人がそんな仲だったなんて…びっくりしたわ」
ほむら「そ、そんな…まだそんな関係じゃ…」
まどか「まだ?」
ほむら「え、いえ!これからも…その…そんな関係には…ならない…のかも…?」
さやか(えっ…?)ズキッ
まどか(まったく…ほむらちゃんは素直になれないんだから…)
まどか(でも、あとちょっとかな…?)
ほむら「…それはこっちの台詞よ美樹さやか。私達の仲でいつまでも転校生はないんじゃないかしら?」
さやか「あは。慣れちゃってさ…」
ほむら「…お互い名前で呼びましょう」
さやか「ほ…ほむ、ら…」
ほむら「あぅ…///」
さやか「な、なんで照れるのさ…///」
ほむら「…さやか///」
さやか「う…むず痒い…///」
さやか「あ、あれ…?」
ほむら「ここだけ編集なし…?」
杏子「はぁー…やっぱラブラブなんじゃねーかあんた達」
マミ「うふふ…こんなの見せつけられちゃ応援するしかないじゃない」
ほむら「そ、そんなこと…///」
ほむら「ぜ、絶対ないわ…」
さやか「…!!」
マミ「えー?そうかしら?」
ほむら「そ、そそそそうよ!さやかからも言ってあげて」
さやか「…そうだね。女の子が女の子を好きになるなんておかしいもんね…」
ほむら「さ、さやか…?」
さやか「うん…間違ってたんだ…気の迷いだったんだよ…」
ほむら「どうしたの…?」
さやか「…ごめん。ちょっとジュース買いにいってくるよ」
ほむら「…………」
まどか「……ほむらちゃん、映画の続き、観よ?」
ほむら「えぇ…」
さやか「す、すぐに介抱しないと…まずは身体を拭いて、服を着せて…」
さやか「わっ…身体があっつい…急いで冷ましてあげないと…!」
ほむら「……さやか…」
まどか「さやかちゃん、この時すごく焦ってたんだ。私でもみたことがないくらい…」
まどか「なんでかわかる?ほむらちゃん」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃんのことが大好きだからだよ」
ほむら「!!」
さやか「あぁ!氷枕作ったげよう…!」
さやか「身体の汗も拭いてあげなきゃ…」
さやか「ほむら…大丈夫…?また元気になって…」
さやか「また遊びにいこうよ…?」
さやか「ほむらぁ…」ギュウ
ほむら「……」
杏子「…さやかの奴」
まどか「ほむらちゃん。さっき言ってたじゃない。本当に好きなら認められるべきって」
まどか「でも認めてないのはほむらちゃんじゃないの?」
ほむら「!」
まどか「ほむらちゃんが本当に好きなのはさやかちゃんでしょ?」
まどか「自分に嘘ついちゃ駄目だよ…」
ほむら「…さやかぁ…」
さやか「!」
ほむら「…だいすき…」
さやか「…あたしも…」
まどか「これがほむらちゃんの本当の気持ち」
まどか「そしてさやかちゃんの本当の気持ちだよ」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん。いかなきゃいけないとこがあるんじゃないの?」
ほむら「…そうね」
ほむら「まどか…ありがとう…私、まださやかに伝えなきゃいけないことがあったみたいね」
まどか「…さやかちゃんを幸せにしてあげてねっ」
ほむら「勿論よ」ファサッ
さやか「はは…わかってたよ…ほむらの好きは、あたしと同じ好きじゃないって」
さやか「これでよかったんだよ…女の子が好きだってバレたら絶対ほむらに嫌われちゃう」
さやか「あたし達は住む世界が違ったんだ…」
さやか「あたしは外れた世界の住人だったんだよ…」
「いいえさやか。あなたはこれから私と一緒に住むのよ」
さやか「…!?ほむら…」
ほむら「外れた世界なんかじゃない…二人だけの世界でね」
さやか「あたしはほむらとは違う所に立ってるんだ!」
ほむら「あなたが変態なら私はドがつく変態よ!女の子なのにあなたの身体に欲情したド変態よ!!」
ほむら「でも変態がいけないことなのかしら…?私は世間でどう言われようとどう見られようと」
ほむら「美樹さやかが好き!!大好きだって叫べるわ!!」
さやか「!」
ほむら「私はあなたと同じ場所に立ちたい。あなたと同じ道を歩きたい」
ほむら「人を好きになるのってそれだけのことじゃない…」ギュッ
さやか「ほむらぁ…」ギュッ
さやか「わかってるよ!それはほむらでしょ?」
ほむら「ふふ…ねぇさやか?私はあなたが好きよ。あなたはどうなの?」
さやか「う…好きだよ!?大好きだけどなにさ!///」
ほむら「じゃ…こんなのはどうかしら…」チュッ
さやか「あ…」
カシャッ
ほむら「これがチュープリって奴ね…」
さやか「もう…びっくりして目瞑っちゃったじゃんか」
ほむら「ならまた撮り直しましょ?何度だってね」
終わり
どうもすみませんでした
おやすみ
いやよかったと思うよ。ってかカシャとかまどかさすがだな
後、俺を出してくれてありがとよ
乙乙
やはりまどかはかわいいな、例え盗撮魔でも
たのしかった
Entry ⇒ 2012.03.05 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ほむら「だらだらしたい」まどか「ダメだよほむらちゃん」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329822178/
まどか「それでも駄目だよ」
まどか「目的を果たしたからってほむらちゃんはだらけ過ぎだよ」
ほむら「でも学校はちゃんと行っているわ」
まどか「私が連れて行ってるからでしょ?」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「ほら、お布団から出てくれないとお布団が干せないよ」
ほむら「今の私からお布団を取るなんてひどいわまどか」
まどか「ひどくないよ!ほら、ほむらちゃんは着替えて顔を洗う!」
ほむら「うぅ……」
まどか「あれ?ほむらちゃん着替えは?」
ほむら「き、着替えがなくて」
まどか「……そこにおいておいたよね?」
ほむら「ち、ちがうのよ!その……着替えると寒いじゃない、だから……」
まどか「……ほむらちゃん?」
ほむら「うぅ……」
ほむら「寒い……寒いわ……」フルフル
ほむら「さっきまでの温もりのあった服と布団がなくなって寒いわ……」フルフル
まどか「はい、体が温まるように……朝ごはんはシチューだよ!」コト
ほむら「あ、ありがとうまどか」
まどか「うぇひひ、召し上がれ」
ほむら「いただきます……」
まどか「よかったー」
ほむら「とても身体も温まって……」ホムホム
まどか「うぇひひ」
ほむら「食べ終わったら幸せのあまり眠ってしまいそうなぐらいよ」
まどか「あーまだだらけようと思ってるねほむらちゃん!」
ほむら「そ、そんな事はないわ!」
まどか「本当?」
ほむら「……」
まどか「なんで何も言わないのほむらちゃん!」
ほむら「ごちそうさまでした」
まどか「うぇひひ、お粗末さまでした」
ほむら「お腹いっぱいだわ」グテー
まどか「あ、もうすぐにだらけちゃって……」
まどか「食器ぐらいは片付けないとダメだよもう」カチャカチャ
ほむら「あ、ごめんなさいまどか」
ほむら「基本的には家は寝る場所って感じだったわね」
まどか「そうなの?」
ほむら「ご飯に関してはカロリーメイトで済ませて……」
まどか「……」
ほむら「後は資料を貼りつけて考えたりとか」
まどか「だから人が住んでる感じが最初はしなかったんだね」
まどか「ワルプルギスからずっとだらけちゃってもう……」
ほむら「だってこれ以上の幸せなんてないわ」
ほむら「まどかがそばに居て、一日をのんびりと過ごせるんだもの」
まどか「ワルプルギスはゴールじゃないんだよほむらちゃん」
ほむら「でもひとつの区切りってことで少しぐらい休憩したいのよ」
まどか「最近そればっかりなんだからもう……しょうがないなぁ」
ほむら「まどかぁ膝枕してー」
まどか「だーめ、まだお片づけが終わってないもん」
まどか「ほむらちゃんがこんなに甘えん坊さんだなんて思わなかったな」ナデナデ
ほむら「良い匂い……」
まどか「わわ!匂い嗅いじゃダメだよほむらちゃん!」
ほむら「それは息をするなということかしら?」
まどか「そ、そうじゃなくて///」
ほむら「じゃあいいじゃない、まどかの匂い大好きなんだから」
まどか「も、もう///」
まどか「うぇひひ」ナデナデ
ほむら「すぅ……すぅ……」
まどか「って寝ちゃダメだよほむらちゃん!」
ほむら「ふわ!え、あ、ね、寝てないわ」
まどか「もう……お昼に一緒にお出かけするって言ったでしょ?」
ほむら「でもまだ10時前だし1時間ぐらい眠っても」
まどか「もう、ダメだよほむらちゃん」
まどか「そう言って前に結局寝ちゃったのは誰?」
ほむら「うぐ……」
まどか「それにお布団は今干してるんだよ」
ほむら「うぅ……」
ほむら「まどかのおかげね」
まどか「ワルプルギスの前からほむらちゃんって綺麗な髪だったよ?」
ほむら「まどかが存在すること、それが私にとっての栄養よ」
まどか「何言ってるのほむらちゃん……」
まどか「結局寝ちゃうんだから……」ナデナデ
ほむら「まどかぁ……むにゃ……」
まどか「おめかししてきたんだけどなぁ……」ナデナデ
まどか「ん……」
チュッ
まどか「うぇひひ///」
まどか「あ、起きた?」
ほむら「……」ポケー
まどか「あれ?また寝ぼけちゃった?」
ほむら「んーもうちょっとだけまどかの膝で……」
まどか「ダメだよほむらちゃん、ほら起きて」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「ほら、ちゃんと起きる」
ほむら「んー……」
まどか「髪を梳かすからあっちを向いてねほむらちゃん」
ほむら「えぇ……」クルッ
まどか「うぇひひ」
ほむら「ありがとうまどか……」
まどか「今度からは自分でもできるようにね?」
ほむら「えぇ……」
まどか「ちゃんと一人暮らしするならもっとできるようにならないとね」
ほむら「善処するわ」
ほむら「えぇ、デートに行きましょう」
まどか「も、もう///」
ほむら「あ、あれ?」
まどか「どうしたの?」
ほむら「お財布はどこに置いたかしら……」
まどか「ほむらちゃんのお財布?えっとこの辺に……はい!」
ほむら「そこだったのね、ありがとうまどか」
ほむら「どうして?」
まどか「だってだらだらしたいって私とのその……で、デートも嫌って言われないかなって」
ほむら「私がまどかとのデートを嫌がることなんてありえないわ」
まどか「じゃあ学校も休もうとしちゃダメだよほむらちゃん」
ほむら「そうね、席替えでまどかの隣になったら毎日かならず行くわ」
まどか「もう!それじゃダメだよ!」
ほむら「……否定はしないわ」
まどか「先生達がこまっちゃうからダメだよ?」
ほむら「でも今更授業を聞くのも面倒で……」
まどか「言い訳しちゃ駄目!」
ほむら「それに机に顔をつけるといい感じにひんやりしてて、後ろにいるまどかを見つめられるし」
まどか「もう……いつも休み時間にほっぺに跡がついてるんだよ?」
まどか「え?えっとね、最後はほむらちゃんの夕飯の材料を買うためにスーパーに行くつもりだけど」
まどか「私はショッピングにいきたいな」
ほむら「いいわね、ショッピング」
まどか「じゃあちょっと遠出しちゃおっか!予定よりも早く外に出たから」
ほむら「え?」
まどか「もしかして遠くに行くのは面倒とか……」
ほむら「お、思ってないわ!そんな事はまったくないわ!」
ほむら「そうね、おこたでゴロゴロしていたい温度ね」
まどか「ほむらちゃん……」ジトー
ほむら「え?何かおかしなことを私は言ってしまったかしら?」
まどか「こ、恋人とお出かけ中にゴロゴロしたいなんて言うのはどうなのかな?」
ほむら「ご、ごめんなさいまどか……気がつけなかったわ」
まどか「まだ歩き始めて30分もたってないよ」
ほむら「その、寒いからちょっと暖かい場所に入って休憩をと思ったのよ」
まどか「だーめ!」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「そ、そうだね!気がついてあげれなくてごめんねほむらちゃん」
ほむら「あ、いえ気にしないでまどか、自分で持ってきたらよかったのだから」
まどか「問題だよほむらちゃん!ほむらちゃんの手袋はほむらちゃんのお家のどこにあるでしょうか」
ほむら「……タンス……とか?」
まどか「ブー!違うよ」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「どうしたの?」
まどか「その、わ、私の右手の手袋……か、貸してあげる!」
ほむら「え、でもまどかの手が寒くなってしまうわ」
まどか「いいの!はい!」
ほむら「ありがとうまどか」
ほむら「ふふっ暖かいわ」
まどか「うぇひひ」
ほむら「?」
まどか「えい!」
ほむら「これは……マフラー?」
まどか「うぇひひ、これで暖かいよね?」
ほむら「で、でもまどかもマフラーをしていないのに」
まどか「だ、だから……えと///」
まどか「こ、このマフラーは長いから……い、一緒に///」
ほむら「///」
まどか「え!さ、寒いよ!まだ寒いよねほむらちゃん!」
ほむら「え?え?」
まどか「絶対にまだ寒いよ!」
ほむら「??」
まどか「だ、だから私の右手とほむらちゃんの左手をつないだらもっと暖かいよ///」
ほむら「///」
ほむら「と、ところでまどか、そこのコンビニで休憩を」
まどか「駄目!今のほむらちゃんは私と離れられないんだから諦めてもっと向こうの方までショッピングに行くんだよ」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「もう!どうしてそんなにだらだらしたいって考えちゃうのほむらちゃん」
まどか「どうしてもっていうならほむらちゃんがマフラーを取って手を離せばいいよ」プイッ
ほむら「まどかぁ……」
ほむら「まどか、少し歩くのが速いわ」
まどか「少しでも多くいろんな場所をほむらちゃんといきたいの」
ほむら「そ、そう///」
まどか「あ!さやかちゃーん!」
ほむら「と、突然はしらないでまどか」
さやか「あ、一気に暑く……」
まどか「こんな早くにおでかけ?」
さやか「んーまぁそんなところ、あんたらは……聞くまでもないね」
まどか「うぇひひ///」
さやか「で、引きこもりのだらほむをまどかーちゃんがつれだしたと」
ほむら「失礼な!」
まどか「私はほむらちゃんのお母さんじゃなくて恋人だよさやかちゃん!」
さやか「あ、だらほむは否定しないんだ」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「あ、うんバイバイさやかちゃん!」
さやか「またねまどか」
ほむら「じゃあまた」
さやか「ほむらはまた学校であえることを祈っとくよ」
ほむら「失礼ね!」
まどか「うぇひひ、大丈夫!ほむらちゃんはちゃんと学校に行くように起こしに行くもん」
さやか「ほーそれなら安心だね」
ほむら「……」
まどか「そうかな?」
ほむら「えぇ、こっちの方まできたことはないわ」
まどか「そうなんだ、じゃあいろんな場所を案内してあげるね!」
ほむら「ありがとうまどか」
まどか「どこから案内しようかな……」
まどか「雑貨屋さんかな、駄菓子屋さんかな、うーん……」
ほむら「どうしたの?」
まどか「あ、えと……マフラーとかってお店の中でつけてちゃだめ……だよね?」
ほむら「うーん、どうかしら……」
まどか「外さないと駄目だね……」
ほむら「……いいじゃない、帰りもあるわ」
まどか「うぇひひ、そうだね」
ほむら「それに……」
まどか「それに?」
ほむら「手は繋いでてもいいでしょう?」
まどか「そうだね///」
まどか「うーん……」
ほむら「何を迷っているの?」
まどか「どっちも可愛いなって」
ほむら「カップ?」
まどか「うん、最近欲しいなって」
まどか「うーん……」
ほむら「猫のぬいぐるみね」
まどか「ほむらちゃんにそっくり!」
ほむら「私は猫ではないのだけど……」
まどか「えーでもそっくりだよ?」
ほむら「そんなに私って勝手気ままなのかしら……」
まどか「うぇひひ」
ほむら「目覚まし時計でも壊れたの?」
まどか「え?壊れてないよ?」
ほむら「ならどうして?この時計が気に入ったから?」
まどか「ほむらちゃんがちゃんと起きるように複数セットしようかなって」
ほむら「……」
まどか「最近ほむらちゃんが寝ながら目覚まし時計を器用にとめてるってわかったんだよね」
ほむら「か、買わなくてもいいんじゃないかしら?」
まどか「……」ジトー
ほむら「……えっと……」
まどか「うん!買っちゃおうっと!」
ほむら「まどかぁ……」
まどか「いっぱい買っちゃったねー」
ほむら「そうね」
まどか「でも本当にいいのかな……」
ほむら「普段お世話になっているのだからこれぐらいは気にしないで」
まどか「やっぱりせめて半分はお金出すよ!」
ほむら「お断りよ」
まどか「むー」
ほむら「そうね、そろそろどこかで食事にしましょうか」
まどか「うん!」
ほむら「この辺は詳しくないからあなたに任せるわ」
まどか「そっか、うーん……」
まどか「うん!さやかちゃんときた時にすごく美味しかったの」
まどか「さやかちゃんがお好み焼きをひっくり返すのがすごく上手で仁美ちゃんと私の分もひっくり返してくれて」
まどか「でも自分の分だけ失敗しちゃってて」
ほむら「そう……」
まどか「……」ジィー
ほむら「な、何?」
まどか「うぇひひ、今ほむらちゃんさやかちゃんに嫉妬しなかった?」
ほむら「す、少ししかしてないわよ!」
まどか「うぇひひ」
ほむら「そ、それより早く入ってのんびりしましょう」
まどか「あ、お好み焼き屋さんでぐてーってしたら顔が焼けちゃうからダメだよ」
ほむら「さすがに飲食店でぐてーってしないわよ……」
まどか「本当に?」
ほむら「……多分……」
まどか「どうしたの?」
ほむら「な、何でもないわ」
まどか「もしかして……机が無理なら私の膝とか思ってないよね?」
ほむら「え、えっと……」
まどか「お店の中で膝枕なんていくらなんでも恥ずかしいからダメだよ」
ほむら「ほむぅ……」
ジュゥゥゥ
ほむら「そ、そろそろかしら?」
まどか「え、えと……まだかな?」
ほむら「なんだかうまくひっくり返せる自信がないわ……」
まどか「そ、そうだね」
ほむら「えぇ、おねが……え?」
まどか「杏子ちゃん!?なんでバイトしtモガ!」
杏子「おっと、年齢に嘘ついてバイトしてるんでな、あんまり騒ぐなよ?」
杏子「シィーってな」
ほむら「さやかと今日会ったけど、さやかとの約束はどうしたの?」
杏子「ん?ちょっとした用事だったからな、ちゃちゃっと終わらせた」
ほむら「あら、デートとかそういうものじゃなかったのね」
杏子「な、んなわけねぇだろ///」
杏子「だ、だいたいあいつと私はそんなんじゃねぇっての!」
まどか「うぇひひ、杏子ちゃん顔が真っ赤だよ?」
杏子「あーもううるせぇうるせぇ!」
ほむら「あら、今の私たちはお客様よ杏子」
杏子「クッ……しょうがないね」
まどか「うぇひひ、お願いします」
杏子「よっと」クルッ
まどか「わーすごい上手」
杏子「まぁこれもバイトのうちってな」
ほむら「失礼ね、最初から引きこもりなどでは」
まどか「うぇひひ、治すために無理やり連れ出してるの」
杏子「へぇ、大変だなまどかも」
ほむら「……」
まどか「でもほむらちゃんのこと……だ、大好きだから///」
ほむら「///」
杏子「あーはいはい、ごちそうさまでしたってな、まぁゆっくり食べてくださいお客様ってな」
まどか「うぇひひ、そうだね」ホムホム
まどか「飲食店ってなんだか杏子ちゃんのイメージにぴったりだよね」
ほむら「でも杏子ってメイド喫茶とかで働いて可愛いって言われると照れそうな感じもするわ」
まどか「なんだか具体的だね……」
ほむら「時給の高さに目が眩んで行ってみたらっていうのがイメージしやすいのよ」
ほむら「?」
まどか「んしょっと」フキフキ
ほむら「あ///」
まどか「うぇひひ、ほっぺにソースがついてたよ」
ほむら「あ、ありがとう///」
ほむら「そうかしら?何かを頼んだのだから気にしなくてもいいんじゃない?」
まどか「そういってほむらちゃんは動かずにのんびりしたいだけでしょ!」
ほむら「そ、そんな事ないわ」
まどか「ほら、次は服を見に行こっか!」グイグイ
まどか「お会計お願いしまーす」
杏子「私のおごりでいいよ、口止め料だ」
まどか「え!で、でも」
杏子「その分の金でもっとデートを楽しみな、ほれ行った行った」
まどか「ありがとう!」
まどか「次はこれを着てみてほむらちゃん!」
ほむら(ただの服屋だと思ったのにどうしてナース服やら色物まで取り揃えているの!?)
まどか「その後はこっちの服ね!」
ほむら「あ、あの……まどか?」
まどか「どうしたの?」
ほむら「まどかも試着をしたりしないと楽しくないでしょう?」
まどか「そんな事ないよ!いろんなほむらちゃんを見るほうが楽しいもん!」
まどか「うぇひひ、ごめんねほむらちゃん」
ほむら「ちょっとだけ休憩させて……」
まどか「今回はしょうがないよね、しばらく座ってよっか」
ほむら「えぇ、それにしてもまどかはいろんな服を取りに回っていたのに疲れてないのね……」
まどか「うぇひひ、最近体力がついたんだよ」
まどか「お掃除とかお洗濯とかってちゃんとしようとすると結構大変だからね!」
ほむら「……ごめんなさい……」
まどか「ほむらちゃんができるようにならないとね」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「でも……ほむらちゃんには私がいないと駄目って思えるのは嬉しいんだよね」ポン
ほむら「肩に頭をのせて楽をするのは私の特権よまどか」
まどか「そんなの知らないよーだ」
マミ「こっちかしら……でももしかしたらこっちのサイズにした方が……」
まどか「本当だ」
マミ「待って、さすがにこれ以上大きくは……でも、もしもを考えると……」
マミ「こっちかしら……でももしかしたらこっちのサイズにした方が……」
まどか「本当だ」
マミ「待って、さすがにこれ以上大きくは……でも、もしもを考えると……」
マミ「大きめのサイズを買っておいたほうが……」
マミ「でも、さすがにこれ以上大きくはならないと思うし……」
マミ「身長の方はあまり伸びていないからこっちの方も……」
ほむら「ブラのコーナーで唸って何をしているのかしら」
まどか「ほむらちゃん、本当はマミさんがどうして唸ってるかわかってるんでしょ?」
ほむら「ワタシニハナニモワカラナイワ」
まどか「片言になってるよほむらちゃん」
ほむら「今頃私達に気がついたのね」
まどか「邪魔しないようにってよく気を使ってくれてるもんねマミさん」
ほむら「えぇ、バレバレだけど」
まどか「うぇひひ、そうだね」
マミ「……」ジィー
ほむら「影からこっちを覗いているわね」
まどか「私達のことをいつも気にかけてくれてるもんね」
ほむら「やっぱりバレバレだけど」
まどか「うぇひひ、そうだね」
チュッ
ほむら「え!ま、まどか!?」
マミ「!!」
まどか「うぇひひ、マミさんに見せつけちゃった///」
ほむら「も、もう///」
マミ「あ、あの子達こんなところで///」
マミ(見つかった!?)
マミ「あ、あらふたりともこんな遠くで奇遇ね」
ほむら「あなた、わざわざこんな遠くのお店までどうしたの?」
マミ「え?それは……ほんのひと月前に買ったブラのサイズが合わなくなって……」
ほむら「……」ギリッ
マミ「同級生の子達が……く、黒とかそういう色を買ってるみたいだから……」
マミ「白色のブラとかを買うところを見られたらなんだか恥ずかしいと思ったのよ」
マミ「結局あなた達と出会ってしまったけど……」
まどか「でもマミさんのサイズだと大人っぽいのしかないと思いますよ?」
マミ「そ、そうかしら?」
顔がにやけて止まらん
まどか「うぇひひ、もしかしてさっきの見ちゃいました?」
マミ「え?み、見てないわ!キスするところなんて見てないわ!」
ほむら「キスなんて言ってないのに自爆したわねマミ……」
マミ「あ!」
まどか「うぇひひ」
ほむら(小悪まどか……アリね)
マミ「と、とにかくほ、ほどほどにねふたりとも!」タタッ
ほむら「逃げたわね……」
まどか「ダメだよほむらちゃん、次のお店に行こ?」
ほむら「そう言わず一緒に座って……」
まどか「マミさんが戻ってきた時まだいたらさすがにマミさんに悪いよ」
ほむら「マミが戻ってくるってどうして?」
まどか「だってマミさん目当てのブラを買ってないもん」
ほむら「……そういえば買ってないわね」
まどか「それに他にも行きたい場所いっぱいあるんだから!」ギュ
ほむら「わっとと、わかったから手を引っ張らないでまどか」
まどか「だらけるのは帰ってからだよほむらちゃん!」
ほむら「次はどこに行くの?」
まどか「うーん……じゃあゲームセンターに行ってみよっか」
ほむら「えぇ、いいわよ」
まどか「うぇひひ、プリクラとか撮っちゃお」
ほむら「ねぇまどか、今から撮るプリクラは何かに貼るの?」
まどか「え?そうだね、うーん……携帯とかに貼っちゃおうかな」
ほむら「ふふっわかったわ」
―――
ほむら「ふふっそのプリクラをまどかが携帯に貼ってくれるのが楽しみね」
まどか「こ、こんなの貼れないよぉ」
ほむら「あら、そう言わずに貼ってほしいわ」
まどか「なんで撮る直前にキスするの///」
ほむら「キスしたかったのよ」
まどか「それに私が呆けてる間に背景もハートにしてまどほむラブラブって落書きして///」
ほむら「ふふっ」
ほむら「あら、まどかはUFOキャッチャーが得意なの?」
まどか「うーん、さやかちゃんが得意かな、私はあんまり……」
まどか「あ!でも取ったことはあるんだよ?」
ほむら「ふふっなにか欲しいぬいぐるみはある?」
まどか「え?うーん……あ!あのぬいぐるみかわいい!」
ほむら「ならさやかに負けないようにとってみせるわ」
ほむら「えぇ、よかったわうまくとれて」
まどか「うぇひひ、大事にするね」
ほむら「えぇ、でも今はこの雑貨屋の買物袋に入れておきましょう」
まどか「うん!」
ほむら(たまに杏子にゲームセンターで勝負を挑んでくるから必ず勝てるように繰り返してる間に練習してよかった)
ほむら(そしてなにより予想以上にアームが強くて助かったわ……ミスしたと思ったけど)
まどか「うーん、ゲームセンターはプリクラとUFOキャッチャーしか基本的にやらないかな」
ほむら「そう、なら次のお店に行きましょう」
まどか「?」
ほむら「どうかした?」
まどか「えと、ここでのんびりしたいって言わないんだなって思って」
ほむら「ここはうるさいから駄目よ、ここで私がのんびりしてまどかの耳が悪くなったら嫌だもの」
まどか「ほむらちゃん///」
ほむら「あら、公園で休憩?」
まどか「もう、ほむらちゃんはすぐに休憩って言うんだから」
まどか「昔はこういう公園で砂遊びとかいっぱいしたなぁ……」
ほむら「さやかと?」
まどか「さすがにこっちに引っ越してくる前だよ?」
ほむら「ふふっまどかなら小学5年生でも砂遊びが似合いそうよ」
まどか「ひどいよほむらちゃん!」プクー
ほむら「それだけ可愛いってことよ」プニ
まどか「プゥ……むむむー!」
まどか「ブランコなつかしいなぁ」ギーコギーコ
ほむら「……」ジィー
まどか「どうしたのほむらちゃん?」
ほむら「その……私、ブランコしたことないから漕ぎ方がわからなくて」
まどか「そうなんだ!じゃあ後ろから押してあげる!」
ほむら「え?い、いいわよ」
まどか「うぇひひ、ちゃんとブランコにつかまっててねほむらちゃん」
ほむら「ま、まどかちょっと待って心の準備が」
まどか「えい!」トン
ほむら(あ、なんだ、この程度のものなのね……)
まどか「うぇひひ、ほむらちゃん……ブランコはこんな程度じゃないんだよ?」トン
ほむら「え?」
ほむら(押されるたびにどんどん強く振れて!)
ほむら「も、もういいわまどか!もう押さなくていいから!」
まどか「うぇひひ、もっといっちゃえー」
まどか「うーん、男の子だともっとこぐんじゃないかな?」
ほむら「そうなの?」
まどか「うん、その状態でジャンプしてあのポールを超えるように着地したりする遊びを男の子はよくしてるよ」
ほむら「すごいわね男の子って……魔法なしならできるきがしないわ……」
まどか「そういえば、途中でほむらちゃんのスカートめくれちゃってたね」
ほむら「そ、そうなの!?」
まどか「うぇひひ、他に人はいなかったから大丈夫だよほむらちゃん」
まどか「家でもいいけどお外でも遊ばないとダメだよほむらちゃん」ナデナデ
ほむら「外でこうやって毎回まどかが膝枕してくれるなら考えてもいいわね」
まどか「人がいる場所だとさすがに恥ずかしいかな///」
ほむら「私は構わないわよ?」
まどか「私が構うの!」
ほむら「マミの前でキスしたりしたくせに」
まどか「あ、あれは……えと///」
ほむら「まどかは可愛いわね」
まどか「むーえい」ピシッ
ほむら「ほみっ!デコピンはだめよまどか、痛いわ」
まどか「しーらない!」
まどか「あ、寝ちゃダメだよほむらちゃん、そろそろ起きて」
ほむら「あ、もっと休憩しても」
まどか「外で休憩したら風邪引いちゃうよ!」
ほむら「そうね、名残惜しいけど諦めるわ……」
まどか「デート再開だね!」
ほむら「えぇ」
ほむら「そうね、寝るのは問題ないわ」
まどか「寝るのは?」
ほむら「寝起きは弱いのよ、あと寒がりだから布団以外で眠って起きると後悔するわ」
まどか「……布団以外で眠ったことがあるの?学校とかはぐてーってしてるだけで寝てないよね?」
ほむら「例えば杏子と野宿をした時とかかしら」
ほむら「他にもワルプルギスに吹き飛ばされて眠ったこともあったわね」
まどか「それは気絶じゃないかな……」
ほむら「最近はまどかが布団を剥ぎ取っちゃうからそんなに篭れていないわ」
まどか「だって放っておいたらずっと起きないんだもん」
まどか「それどころか起き上がってるから大丈夫かなって思ったらほむぅって倒れて寝ちゃうし」
ほむら「そう言われても私の記憶には一切残っていないわ……」
まどか「ほむらちゃんは頑張り屋さんだったもんね」
ほむら「あ、ひどいわまどか、今過去形にしたわね」
ほむら「まどかのためなら今だって頑張れるわ」ファサ
まどか「じゃあ今度私に手料理を作ってごちそうしてほしいなって」
ほむら「……善処するわ」
まどか「あ、今ためらったでしょ!」
ほむら「ふふっ」
まどか「うぇひひ」
ほむら「まどかがするならするわ、しないならしないわ」ファサ
まどか「格好ついてないよほむらちゃん……」
ほむら「だってまどかと一緒に帰りたいもの」
まどか「うぇひひ、そう言われると嬉しいな」
ほむら「まどかは高校で手芸部や園芸部に入るの?」
まどか「両方とも好きなんだけど高校では違うことしてみたいなって」
ほむら「へぇ、どんなものを?」
まどか「うぇひひ、弓道部とかやってみたいな」
ほむら「ふふっあなたが魔法少女になった時の武器ね」
まどか「うん、ほむらちゃんに私の魔法少女の武器を聞いて憧れちゃって」
ほむら「そうかしら?」
まどか「うん!とっても凛としててまっすぐに的を射るような」
ほむら「銃はうまく撃てるからって弓がうまく射れるとは限らないわよ?」
まどか「そうかなぁ、なんだかほむらちゃんならあっさりこなしちゃいそう」
ほむら「ふふっまどかの期待に答えられるように頑張るわ」
まどか「うぇひひ」
まどか「そうかな?弓の弦を一生懸命引っ張ってなんとか矢を飛ばしてって気がするけど」
ほむら「本当に集中したまどかをいろいろな世界でみてきたからわかるわ」
ほむら「穏やかな表情で余分な力もなく綺麗に射るのが容易に想像できるわ」
まどか「うーん、他の世界の私に負けないように頑張らないと駄目だね」
ほむら「ふふっそうね」
ほむら「さやかの戦い方は剣道ではないと思うわ」
まどか「え?でも剣だよね?」
ほむら「剣を大量展開して投げたりって剣道ではないでしょう……」
まどか「あー……そう言われると」
まどか「何かみたい映画があるの?」
ほむら「……特にないわ」
まどか「ほむらちゃん、もしかして映画館で座ってゆっくりしたいって思ってない?」
ほむら「わ、私はこう映画館で映画を鑑賞するのが」
まどか「そう言って前に私手をにぎって肩に頭をのせて寝てたよね?」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「本当!」
まどか「うん!」
ほむら(あわ、わわわわわ)ガタガタ
まどか(うぇひひ、ほむらちゃん可愛いな)
キャアアアアアアアアアア
ほむら「ヒッ」ビクッ
ほむら(ホラーなんて聞いてない!無理よ、こんなんじゃ心が休まるどころか疲弊するわ!)ギュ
まどか(うぇひひ、ホラーは怖いけどほむらちゃんと手をつないでれば私は大丈夫だもんね)
アアアアアアアアアアアア
ほむら「」
ほむら(怖い怖い怖い怖い怖い)ギュウウ
まどか(腕に抱きつかれちゃった、うぇひひ)
タ、タスケ……ギュップイ
ほむら(目を閉じたら心の準備ができてない状態で悲鳴を聞くことに……)ガタガタ
ほむら(でも目を開けてもやっぱり怖い……)ガタガタ
まどか「ほむらちゃん、映画終わったよほむらちゃん」
ほむら「え、えぇ……衝撃のラストだったわ」
まどか「そんなに怖かった?」
ほむら「べ、別にそんな事はないわ」ファサ
まどか「そっか、じゃあ言わせてもらうね?」
ほむら「え?」
まどか「今……ほむらちゃんの後ろには、普通の人には見えないような……」
ほむら「な、なんなのまどか、何が見えるの!?」ガタガタ
ほむら「な、なんなのまどか、何が見えるの?ねぇ、教えてよまどか」ガタガタ
まどか「……大丈夫、このまま映画館をでちゃお?そうすれば多分大丈夫だよ」
ほむら「ほ、本当に?本当なの?」
まどか「ほら、後ろを振り向かずに行こ?」
ほむら「え、えぇ……」
ほむら(落ち着いてきたわ、そうよ、冷静に考えればまどかはただ私を驚かせようとしているだけじゃない!)
まどか「どうしたのほむらちゃん」
ほむら「ふふっまどか、私を驚かせようだなんて甘かったわね」
まどか(十分驚いてたけどなぁ……)
ほむら「そう、つまり振り向いても誰もいないはずよ」
まどか「あ、肩に……」
トン
ほむら(肩に……肩になにか乗ってる!!!)
QB「やぁ」
ほむら「……このインキュベーター!」
QB「やれやれ、肩に乗っかっただけじゃないか、訳が分からないよ」
まどか(ほむらちゃん可愛いな)
まどか「QBに対しては容赦ないねほむらちゃん」
ほむら「あんなやつに容赦なんてするだけ無駄よ」
ほむら「さぁ、向こうに行きましょう、QBのいない方へ」
まどか「……」
フゥ
ほむら「ほみゃ!」
ほむら「み、耳に息を突然かけないで!」
まどか「うぇひひ、驚いた?」
ほむら「も、もう///」
まどか「そうだねー」
ほむら「そろそろ帰る?」
まどか「うーん、もう少し遊びたいな」
ほむら「お家でゲームだって立派な遊びよまどか」
まどか「ほむらちゃんのばーか……」
ほむら「そうね、なんだか見知った3人と生き物を見たせいであまりそんな感じがしないけど」
まどか「じゃあ帰りにスーパーに寄ってお鍋の材料買わないと」
ほむら「あら、今日は一緒に食べていけるの?」
まどか「うぇひひ、パパやママには言ってあるからね」
まどか「そうだね、こっちのほうが安いから」
ほむら「そう」
まどか「どうしたの?もしかして近場の方がよかった?」
ほむら「いえ、そんな事ないわ」
まどか「?」
ほむら「ただ、家までの帰路の多くをまたまどかと手を繋いでくっついて帰れるって思っただけよ」
まどか「そ、そっか///」
ほむら「みかんは欠かせないわ」
まどか「ほむらちゃんってそんなにミカン好きだったの?」
ほむら「それほどでもないけど……」
まどか「けど?」
ほむら「だらける上でこたつにはミカン、これは究極の」
まどか「ミカンは却下だよほむらちゃん」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「ロッキーがどうかしたの?」
ほむら「寝転びながら片手で食べられていいのよね……」
まどか「……」
ほむら「サンドイッチとかもそうだけど片手で食べられて手があまり汚れないものはいいわよね」
まどか「今度からそういうものは避けないとね」ニコ
ほむら「まどかぁ……」
ほむら「まどか!みて!薄い使い捨てのビニールの手袋よ!」
まどか「そうだね、それがどうかしたの?」
ほむら「これってお料理の時とかまどかの手が汚れ無くて便利じゃないかしら!」
まどか「たしかに便利そうだけど……」
ほむら「それに手がべたつきそうな焼き鳥とかもその手袋があれば」
まどか「……却下」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「え?えっと、個人的に買おうと思ったものが……えっと」
まどか「……」ジトー
ほむら「あの……ね?」
まどか「まただらだらするためのもの?もう、一緒に買っちゃうからかごに入れて?」
ほむら「えっと……えぇ」
まどか「これってハンドクリーム?」
ほむら「まどかがいつも私の世話をするために洗い物とかしてるから……手が荒れないか心配で」
まどか「あ、ありがとうほむらちゃん///」
まどか「袋が多くなっちゃったね」
ほむら「えぇ……」
まどか「今日はいっぱい楽しかったなー」
ほむら「……」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「まどか、ちょっとあそこの駐車場にいきましょう」
まどか「あそこって……え?ええぇ!?」
まどか(え、えっちなホテルに行こうってそんな///)
まどか「ほ、ほむらちゃん///い、いくら休憩とか書いてあってもあそこは///」
まどか「そ、それにおうちに帰らないとお、お肉とかが///ふ、冬って言っても///」
ほむら「いいからいきましょう」スタスタ
まどか「ちょ、ちょっと待ってよほむらちゃん///」
まどか(ど、どうしよう)ドキドキ
まどか(た、確かにほむらちゃんは大好きだけどやっぱりまだ中学生だし)
まどか(で、でも私はもう子供じゃないんだし///)
まどか(そ、それにほむらちゃんがしたいっていうなら///)
まどか(で、でもでもやっぱりだめだよぉ///)
ほむら「まどか?」
まどか「ひゃ、ひゃい!」
ほむら「荷物、貸して?」
まどか「え?あ、うん!ってあれ?ほむらちゃん、魔法少女になってどうしたの?」
ほむら「盾に収納したら帰りが楽だから、人気のないところへいきたかったの」
まどか「……」
ほむら「これでよしっと……どうしたのまどか?」
まどか「な、何でもないよ!」
まどか「?」
ほむら「さっきも言ったけど来る時と同じように……マフラーとか手をつないだりとか……し、したいわ」
まどか「うぇひひ///」
ほむら「///」
まどか「い、いまマフラーと手袋を出すね」
ほむら「えぇ///」
ほむら「えぇ、暖かいわ」
まどか「これでもう少しほむらちゃんがワルプルギスの時より抑えめにしっかりしてくれたらなぁ」
ほむら「ワルプルギスの時のようにしっかりしているのは駄目なのかしら?」
まどか「うぇひひ、やっぱりほむらちゃんに頼ってもらえるのは嬉しいから///」
ほむら「そ、そう///」
まどか「あ、でもだからって今のままじゃダメだよ?」
ほむら「……善処するわ」
まどか「そういいながら最近どんどん堕落してっているよねほむらちゃん」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「一緒のお料理して味見しあったり、お掃除した後で一緒にお風呂に入ったり」
ほむら「が、頑張るわ///」
まどか「うぇひひ、さっきよりヤル気のある返事なのはなんでなの?」
ほむら「そ、それは///」
まどか「ほむらちゃんのえっち///」
ほむら「そ、そんな事を言うまどかこそえっちじゃない///」
まどか「///」
ほむら「///」
まどか「そ、それって一緒に住みたいってこと///」
ほむら「///」
まどか「さ、流石に中学生で同棲はできないよ」
ほむら「わ、わかってるわよ」
まどか「せ、せめて高校生になってからじゃないと///」
ほむら(本気で考えられると冗談で言ったのに照れるわ///)
まどか「そうすればずっとほむらちゃんがだらけないように監視できるし」
まどか「私以外の目もあるからほむらちゃんもしっかりしてくれそう……」
まどか「でもパパに料理では全然勝てないからほむらちゃんが私の料理を食べてくれなく鳴るのは嫌だし」
まどか「うーん……」
ほむら(まどか///)
まどか「ほっぺをツンツンってしたら柔らかくて、ほむらちゃんが起きちゃって」
まどか「でもほむらちゃんはまだ寝ぼけてるみたいだからキスしたら目を覚ましたりとか///」
ほむら「まどか?まどかー戻ってきてー」
まどか「や、やっぱり目が覚めたらほむらちゃんがやさしく頭を撫でてくれてるっていうのも///」
ほむら「まどかー?」
ほむら「……」
ムニー
まどか「うぇひ!?」
ほむら「あ、戻ってきた?」
まどか「な、何するのほむらちゃん!」
ほむら「私としてはあなたの想像していたような事は全てしたいと思っているぐらいだけど今は戻ってきてもらわないとって思って」
まどか「え?あ///」
まどか「わ、忘れてほしいな///」
ほむら「ふふっそれはできないわ」
まどか「むー……今日のほむらちゃんのお夕飯なんて作ってあげない!」
ほむら「それはつまり今日の夕飯は抜きってことね……困ったわ……」
まどか「ほむらちゃん……そこはなにか自分で作ろうとしようよ……」
まどか「うんうん、その意気だよ」
ほむら「やっぱりカロリーメイトね」
まどか「……」
ほむら「どうしたのまどか?」
まどか「やっぱりほむらちゃんの栄養バランスは私が管理してあげないとなぁって思っただけだよ」
ほむら「カロリーメイトはバランス栄養食のはずなのだけど……」
ほむら「だらけながらでも良し、契約阻止の張り込みのお供に良しという」
まどか「もうお夕飯作らないなんて言わないからカロリーメイトはダメだよほむらちゃん!」
ほむら「ふふっ嬉しいわまどか」
まどか「ついたー」
ほむら「よいしょっと」
まどか「ってほむらちゃん!おこたに入るのはやいよ!?」
ほむら「え?だっておこたは暖かいわ……まどかもどう?」
まどか「もう……その前にお夕飯の準備をするから今日の買い物袋を出してほむらちゃん」
ほむら「あ、そうだったわね」ヌクヌク
ほむら「この包丁の一定間隔の小気味良い音って聞いていると安心するのよね……」グテー
まどか「あ、寝ちゃダメだよほむらちゃん」
ほむら「大丈夫よまどか、私がまどかの料理を寝過ごして食べないなんてありえないわ」グテー
まどか「ぐてーってしすぎだよほむらちゃん……」
まどか「こたつの机に頬をひっつけながらこっちを見てどうかした?」
ほむら「まどかのエプロン姿は可愛いと思ったのよ」グテー
ほむら「特に今日は普段より気合を入れておしゃれしてきてくれたみたいだし」グテー
まどか「き、気がついてたの!?」
ほむら「当然よ、まどかの変化なら必ずわかるわ」グテー
まどか「でもせめてグテーってしてないときに言われたかったよ」
ほむら「良い匂いね」
まどか「うぇひひ、お鍋のコツをパパに聞いてきたからね」
まどか「ほら、真ん中にお鍋を置くから頭をどけてほむらちゃん」
ほむら「わかったわ」ムクリ
まどか「私はどこに座ろうかな……」
ほむら「私の隣でどうかしら?」
まどか「二人で食べるお鍋なのに同じ位置に座るって食べにくそうな……」
ほむら「それでも幸せは数倍よ」
まどか「うーん、ほむらちゃんがそう言うなら……」
ほむら「いただきます」
まどか「いただきます」
パクッ
ほむら「ほみゅ!」
まどか「ど、どうしたのほむらちゃん!」
ほむら「舌を火傷したわ……」
まどか「もう、慌てて食べるから……」
まどか「ふぅーふぅー……はいほむらちゃん、あーん」
ほむら「あ、あーん」
まどか「うぇひひ、美味しい?」
ほむら「えぇ///」
まどか「猫舌なんだからふぅーふぅーして食べないとダメだよ?」
ほむら「気をつけるわ」
まどか「うぇひひ、嬉しいな」
ほむら「ただ……」
まどか「ただ?」
ほむら「咀嚼するのは面倒だわ」
まどか「……」
ほむら「咀嚼せずに食べられるような方法があれば……」チラッチラッ
まどか「もう、そんな事だからだらほむなんて皆に言われちゃうんだよ?」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら(口移しで食べさせて欲しいというには遠まわし過ぎたわね……)
まどか「面倒なんて言わずよく噛んで食べること!」
ほむら「えぇ……」
まどか「あとお肉とお野菜をバランスよく食べること」
まどか「わかったほむらちゃん?」
ほむら「はい……」
ほむら「そうね」
まどか「こたつとお鍋で熱いぐらいだね」
ほむら「そうね……ふぅーふぅー……」ホムホム
ほむら(何か口移しの口実をと思うけど浮かばないわ……)
まどか「ごちそうさまでした」
ほむら「ごちそうさまでした」
まどか「じゃあお片づけするね」
ほむら「ありがとうまどか」
まどか「干してた布団は自分でとりこんでね?」
ほむら「えぇ、少しお腹が落ち着いたらー」グテー
まどか「グテーってなるの速いよほむらちゃん!」
ほむら「……そういえば通帳はどこだったかしら」
ほむら「まどかー」
まどか「どうしたの?」
ほむら「私の通帳ってどこかしら?」
まどか「えーっと戸棚のところだよ」
ほむら「えーと通帳通帳」ガサゴソ
ほむら「見つからない……」
ほむら「まず布団を取り込みましょう……」
まどか「ほむらちゃん、通帳あった?」
ほむら「えっと、見つかってないわ」
まどか「ってもうお布団の上でゴロゴロしてる!?」
ほむら「ち、ちがうのよまどか、これはその……布団を温めておこうと」
まどか「……」ジトー
ほむら「ほむぅ……」
まどか「はぁ……あと通帳はここじゃなくてこっちだよ?」
ほむら「ありがとうまどか」
ほむら「あら?雑貨屋で買ったカップとかを出してどうしたの?」
まどか「うぇひひ、カップとかが欲しかった理由はね」
まどか「ほむらちゃんのお家に朝から来ることが多いから自分の歯ブラシとか置いちゃおうかなって」
まどか「駄目だったかな?」
ほむら「気にせず自分の家と思ってくれていいわ」
ほむら「というかまどかが来てくれないと私は家のどこにあるかわからないわ」
まどか「いいって言われたのは嬉しいけど複雑な気分だよ……」
ほむら「本当!」
まどか「パパとママにはもしかしたらお泊りしちゃうかもって言っておいたし……」
まどか「明日はお休みだし……」
ほむら「是非泊まっていくといいわ!」
ほむら「明日丸一日お布団の上でだらだらごろごろほむほむしましょうまどか!」
まどか「……朝からいろんな場所につれだしたほうがいいのかな……」
まどか「……」
ほむら「二人で抱き合ってぬくぬくと温まりながらおしゃべりしてだらだらごろごろと」
まどか「……」
ほむら「一緒にお風呂!」グテー
まどか「もう……そういうことだけは反応が早いんだから……」
まどか「あと口と表情ではすぐ反応するけど身体はだらけきってるんだよね」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「?」
ほむら「お風呂に行くのに立ち上がる必要はないのよ」
まどか「……」
ほむら「お風呂場までは……転がればいい!」
まどか「床が汚れちゃうから禁止」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「あ、このまま引きずってもらっても」
まどか「怒るよ?」
ほむら「ごめんなさい……」
まどか「なんであんな生活でこんなに綺麗な髪なんだろう……」ワシャワシャ
ほむら「まどかが髪を洗ってくれると気持ちいいわ……」
まどか「シャンプーハットなんて小学校低学年で卒業するものだと思ってたよ」ワシャワシャ
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「そんな事はないわ、最近は遊んでいないもの」
まどか「問題だよほむらちゃん、お風呂の玩具はどこにしまってるでしょう?」
ほむら「……」
まどか「ちゃんとしまってある場所を教えないとほむらちゃんが遊べないってことだね」
まどか「明日はちゃんとほむらちゃんのお家のどこに何があるか教えてあげるね」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「えぇ」
まどか「こうやっていっぱいお外を歩きまわって疲れた後でお風呂でゆったりっていいよねー」
ほむら「そうね、まどかと一緒にお風呂で温まっているだけで幸せよ」
まどか「うぇひひ、ほむらちゃんとなら毎日そういうのもいいかも」
ほむら「ふふっ嬉しいわ」
まどか「ほむらちゃんとなら毎日そういうのもいいかも」
ほむら「?」
まどか「ほむらちゃんとなら毎日そういうのもいいかも」
ほむら「……そ、そうね」
まどか「じゃあ明日もお出かけしようねほむらちゃん」
ほむら「えぇ……」
―――
ほむら「すぅ……すぅ……」
まどか「寝付きいいなぁほむらちゃん……」
ほむら「まどかぁ……むにゃ」ギュゥ
まどか「恋人と寝るのに何もしないしすぐに寝ちゃうし……」
ほむら「すぅ……すぅ……」
まどか「ほむらちゃんのばーか……」ツン
ほむら「ん……」
まどか「すぅ……すぅ……」
ほむら(ついに来たわ、このまどかのお泊り……チャンスの日が)
ほむら(まどかの寝顔を拝見し、そしてまどかの中で失われた私の尊厳を取り戻してみせる!)
まどか「うぇひ……ほむらちゃ……」
ほむら「……」ジィー
ほむら「もっと眺めていたいけれど今は私の尊厳を取り戻すためにも起き上がらないといけないわね」
ほむら「あのワルプルギスをこえた私が本気を出せば……しっかりしようと思えばいつでもできるはずよ」
ほむら「まずはこの布団から脱出……」
ほむら「クッなんなのこの布団の魔力は……まどかの添い寝というオプションのせいで普段と魔力が桁違いに!」
ほむら「早起きじゃなかったら危なかったわね……」
まどか「すぅ……すぅ……」
ほむら「めざましの時間まであと1時間……こんな時に時間を止めることが出来れば……」
ほむら「まずはカーテンを閉めてまどかが目覚めにくい環境を作らないと」シャー
ほむら「それにしても寒い……布団が手招きしているようだわ……」
ほむら「歯磨きはまどかと一緒にしたいから後回しにして軽くうがい」
ガラガラペッ
ほむら「これでよしっと……着替えは着替えるよりまどかの寝顔を見たかったという言い訳でスルー可能ね」
ほむら「ふふっ時間に余裕もあるし完璧だわ」
ほむら「……とにかく四角になるようにたためばいいはずよね」
ほむら「こんな感じかしら……考えている時間はないわね、ちゃちゃっと済ませましょう」
―10分後―
ほむら「こんなものね、まぁスピードの追求をしていたから妥協点ってところかしら」ファサ
ほむら「……か、簡単なものならできるはず……」
ほむら「トーストと……ベーコンエッグとか……あとはキャベツとか一緒に刻んだらいいかしら?」
ほむら「怖気付いている暇はないわね……」
まどか「んー……」ノビー
まどか「……焦げ臭い……」
ほむら「ま、まどか……」
まどか「……何してるの?」
ほむら「ちょ、朝食を作ろうと……」
まどか「……」
ほむら「ご、ごめんなさい」
まどか「……」
ほむら「わ、悪気はないの!えっと……本当にごめんなさい!」
ほむら「え?」
まどか「火事かと思って……ほむらちゃんに何かあったらって……」
ほむら「まどか……」
まどか「何もなくてよかった……」ギュゥ
ほむら「その……本当にごめんなさいまどか……」
ほむら「でも……」
まどか「私のために頑張ってくれたんだよね?」
まどか「ほむらちゃんの手料理を食べたいなって言ってもんね」
ほむら「最近はいつもまどかにやってもらっていたから……」
まどか「うぇひひ、でもね他にも二人で家事をしたいって言ったでしょ?」
まどか「ほむらちゃんと協力して二人でお料理したりしてみたいなって」
まどか「だから、朝ごはんは二人で作ろ?」
ほむら「まどか……えぇ!」
まどか「ほむらちゃんがせめて簡単なものをつくれるように教えてあげるね」
ほむら「お願いするわ」
まどか「あー!」
ほむら「どうしたの?」
まどか「洗面所の水が出しっぱなしだよほむらちゃん!気をつけなきゃダメだよ!」
ほむら「ご、ごめんなさい……」
まどか「それに洗濯物がぐちゃぐちゃになって……」
ほむら「えっと……た、畳んだつもりだったのだけど……」
まどか「アイロンからやり直しかなぁ……」
ほむら「ごめんなさい……」
ほむら「え……」
まどか「最低限の家事が自分でできるようにならないとね」
ほむら「で、でも……」
まどか「ほむらちゃんならできるよ」
ほむら「えと……きょ、今日はお出かけだったわよね!」
まどか「お出かけの前に家事を覚えようねほむらちゃん」
ほむら「うぅ……」
まどか「はい、畳んでみて」
ほむら「……こうかしら」
まどか「うーん、そうじゃなくて……」
ほむら「え、えと……こうかしら?」
まどか「悪化してるよほむらちゃん……」
ほむら「ねぇまどか」
まどか「どうしたの?」
ほむら「人間には向き不向きというものがあるわ」
まどか「そうだねでもほむらちゃんなら大丈夫だよ」
ほむら「ほむぅ……」
まどか「何?」
ほむら「だらだらしたいわ……」
まどか「ダメだよほむらちゃん」
ほむら「そこをなんとか」
まどか「ダメ」
ほむら「まどか、愛しているわ」
まどか「私も愛してるよほむらちゃん」
ほむら「まど……」
まどか「私に何を言っても家事が終わるまでは絶対だらだらさせないから諦めて手を動かしてねほむらちゃん」
ほむら「だらだらしたい……」
まどか「じゃあほむらちゃんが頑張って家事を終わらせたらお出かけ前に少しだけ一緒にだらだらしようね」
ほむら「ほむぅ……」
終わり
まぁまどほむできたからいいや……
保守してくれた人ありがとう暇つぶしになってれば幸いってわけでおやすみなさい
保守した甲斐があったというものである
すげえ楽しかった
また何か書いてな
すばらしかったぞ
Entry ⇒ 2012.03.04 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
QB「居酒屋キュウべえ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329130569/
QB「やあ、いらっしゃい」
マミ「こんばんは、キュウべぇ。 調子はどうかしら」
QB「ぼちぼちってところかな。いつも通りだよ。」
マミ「それはよかったわ。 生ビールをいただける?」
QB「了解。君の注文はエントロピーを凌駕したよ」
そんなイメージ
マミ「まあ、きんぴらなのね」
マミ「~~~~ぷはっ。 やっぱり仕事の後のビールは最高ね」
マミ「まあそれなりにね。こんな時間に帰れたのなんてひさしぶりだわ。でもやりがいはあるのよ」
QB「体を壊さないように気をつけなよ」
マミ「あら、心配してくれるの?」
QB「常連が減ると困るだけさ」
マミ「ひどいじゃない。うふふ」
マミ「どういう意味かしら」
QB「子どものころから見てきたからね。 あんなにドジっこだったマミが子ども達を教える立場なんて」
マミ「む、昔は関係ないでしょう! 今はしっかりしているわよ!」
QB「そういうことにしておくよ」
たこの唐揚げと鯖のみそ煮、アジの造りとあとおでんを適当に」
QB「そんなにたのんで大丈夫かい?」
マミ「無駄な栄養は全部胸に行くから大丈夫よ」
QB「全国の女性が発狂しそうな台詞だね・・・」
マミ「大変なこともあるのよ・・・」
「夏はすごく蒸れるし、服も合う物が少ない」
「それに周りの男の人によく見られるし、何より高学年の子ども達が明らかにぼっk」
QB「ストップ! それ以上はいけないよ!」
マミ「あら、子どものプライバシーを侵害するところだったわ」
マミ「まあ、おいしそうね。」 ムシャムシャグビグビ
QB「いい食べっぷりだね」
マミ「かりかりの衣にぷりぷりのたこ、しっとりとした鯖にみその濃厚な味・・・・・
さらにはおつゆのしみこんだ大根・・・最高だわ!!」
QB「そういってもらえるとうれしいよ」
マミ「ああ!! 口の中でアジがダンスをおどっているわ!!」
QB「マミは昔からちゅうに・・・・ 詩人だね」
QB「そんなことないよ、おおげさだねマミは」
マミ「わたしは本気でそう思っているわよ? いろいろあったけど、
私がこうやって生きているのもあなたのおかげだし、ね」
QB「・・・・・・・・・・そんなことないよ」
QB「もう帰るのかい?」
マミ「今日は最初からはしごするつもりなのよ。2、3軒いってから締めのラーメンね」
QB「・・・・・・本当に体を壊さないか心配だね。 ・・・2700円だよ」
マミ「それじゃあね!」チャリン
・・・カラカラ
QB「いつかマミの胸部は破裂するんじゃないかな・・・」
さやか「キュゥべえひさしぶり。ホントにあんたが居酒屋なんてやってるんだね」
QB「まあね、それで何にする?」
さやか「カシスオレンジでももらおうかな。あとポテトフライ」
さやか「まだ新人だけどね」グビグビ
QB「やはり上条恭介の入院の影響からかい?」
さやか「あのときに看護婦さんをみて綺麗だなーとかは思ったけど・・・」
さやか「そんなわけないじゃん。もう8年も前の話だよ」
「今は同じ病院のイケメンの先生をねらってるんだよね!」ルンルン
QB「玉の輿狙いだね」
さやか「そうそう・・・って嫌な言い方しないでよ」
QB「うーん・・・ 少し昔話になるけどいいかい?」
さやか「・・・?」
多くの魔法少女達と契約し、その絶望をエネルギーとして集めていた」
QB「しかし君たちと接していく中で、僕の中にも少しづつ感情という物が生まれてきた」
QB「同時に魔法少女達の絶望というものを理解しはじめると、それを感じることがつらくなってしまったのさ」
QB「今なら彼女達や君があれだけ怒りを表していたことも・・・・・・ 理解できるよ」
私たちの魂を体にもどしてくれたんだったわね」
さやか「あれがなかったら今でもあんたをうらんでたよ」
QB「申し訳ないと思っているよ」
QB「まあそんなことをしでかした僕はこの星でいうリストラをされてしまい、
ただの猫に類似した生命体に成り下がってしまった」
さやか「・・・・・・」
さやか「で、それからなんで居酒屋?」
QB「しばらくはマミの家で愛玩動物と同然の生活をしていたのだけれど」
QB「もっと感情という物を理解してみたいという欲求がわいてきてね」
さやか「だからなんで居酒屋なんだよ!」
それにカウンターだけの立ち飲み屋なら、客の感情に振れやすいと考えたのさ」
さやか「納得できるようなできないような・・・」
QB「まあでも、今ではこの店が「楽しい」という感情を持てるようになってきたよ」
さやか「・・・・よかったじゃん!」
??「・・・・・・・・」 チビチビ
さやか「すごいシブイおじさんだ・・・。 (トコトコ) こんばんは、この店にはよく来るんですか」
??「俺の背後に立つんじゃない」
さやか「え!?」
だから一番奥の席なんだよ」
さやか「す、すいませんでした・・・・・・」
東郷さん「かまわない・・・・ あんたはマスターの知り合いなのか?」
さやか「はい! 美樹さやかっていいます!よろしく!」
東郷「ゴ・・・・・・・ 東郷だ。」
さやか(シブイけどすっごい格好いい!!)
スナイP・・・・・・・サラリーマンダ・・・・・・
QB「さやかは顔の整った男性なら誰でもいいのかな・・・・・」ボソ
さやか「っともうこんな時間だ! QB、またくるね!」
「東郷さんもまたお会いしましょう」
カラカラ・・・ サヨーナラー
東郷さん「・・・・・・・・・マスター」
東郷さん「若い女というのは・・・ いいものだな・・・・・」
QB「・・・・・・」(東郷さんこんな性格だったかな・・・・・)
タスケテー
QB「ん、聞き覚えのある声だね」
ガラガラ
まどか「た、たすけてキュウべぇ!!」
QB「どうしたのさ、まどか。そんなにあわてて・・・・・・」
まどか「ほむらちゃんに追われてるの!!!」
QB「・・・・・・・・・・・・またかい」ハァ
まどか「あ、ありがと」ゴソゴソ
QB「暁美ほむらにも困ったものだね」
まどか「昔はとても優しかったのに・・・・・」
まどか「3ヶ月ほど前かなぁ・・・ 私の部屋にきていきなり
『もうがまんできないわまどか!!私とほむほむするのよ!!』
とかいって襲われ・・・・・・」
ガラガラッ!
ほむら「まどか!! まどかはいる!?」
まどか(!!!!!!)ビクッ
ほむら「私のまどかがここに来なかったか と,聞いているのよインキュベーター!!」
QB「その前にまずここは居酒屋なんだから、何か注文してくれないかな」
ほむら「・・・・・・芋焼酎をロックで! できれば森伊蔵」
QB「そんな高い酒は置いていないよ・・・ 黒霧島でがまんしてほしいね」
ほむら「そんなのきまっているじゃない!! 愛しのまどかをほむほむするためよ!」
QB「?」
ほむら「まどかを捕まえたら、まずはまどかの着ている服をすべて脱がしてあげるの。まって、靴下だけは残した方がいいわね。
ああ、まどかの美しい陶器のような肌・・・想像しただけでいってしまいそう・・・ そのあと体中をぺろぺろ
なめてあげるの。もちろん耳の穴もおしりもあそこもよ!? まどか☆ヴァギナ なんちゃって。
ああ、まどかの耳クソ、ラブジュース、そしてまどかのうんち・・・ とってもおいしいにきまっているわ!
その後はまどかの大事な所を双頭ディルドで犯してあげるの。・・・なんでわたしにはおちん○んが
生えていないのよ!!!? クソクソクソッ!!!! まって、わたしの知る限り、まどかはまだ
処女のはず・・・・・・ いいわ、まどかが処女だっていうんなら、まずはその処女膜をぶちこわす!!!
まどかのま○こは、私専用よ!! そしてそして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
QB「oh・・・・・・」
そんなはず無いじゃない!! 本生のまどマンよ!? きっとバラのようなかぐわしい香り
がするに決まっているわ! 少しクサい臭いでもそれはそれで大好物だわ!! まずは道具なんか
使っちゃダメよね。指と舌で2つの穴をいじくり回してとろっとろにするの!!、ああ考えているだけで
イッてしまいそうだわ。その後ディルドで交わりながらキスをして、そのあと・・・え!?乳首をわすれ
ていたわ!! ああ、まどかの唇と乳首、どっちを先に舐めればいいの!? こんなの究極の選択じゃない!!
こんなの選べないわ!?きっと魔女の仕業ね・・・・ くそっ!!」
QB「わけがわからないよ」
ほむら「・・・っと、あなた相手に話し込んでしまったわね・・・そろそろしつれいするわ」
QB「ほどほどにしなよ・・・・・・」
ほむら「と、その前に・・・
カ ウ ン タ ー の 中 を 見 せ て も ら っ て も い い か し ら !?」
QB「!!」
まどか(!!!!!!!!!!!!!!)ガクブルガクブル
QB「・・・・・・さすがだね・・・こうなっては本当のことを言わざるをえないよ」
まどか(そ、そんなのってないよ!!)
QB「落ち着いて聞いてよ。じつはまどかが君のくる少し前にここに立ち寄ったのは事実さ、
その後はどこに行ったのかというと・・・・」
ほむら「教えなさいQB!! まどかはどこに逃げて行ったの!?」
QB「うーん・・・でもこの店から逃げ出したとして、君たちのきた方向から考えると、
駅前の方にしか逃げられないんじゃないのかな?」
ほむら「なるほど!! でかしたわキュウべぇ!! また今度まどパンのにおいを嗅がせてあげるわ!
においだけよ!?」
まどか(ありがとキュウべえ!!)
QB「しかし暁美ほむら、ここに立ち寄ったまどかはとても悲しそうな顔をして泣いていたよ?
君に迫られているのがとても苦痛なんじゃ無いのかな?」
ほむら「え!?」
君が長い間まどかのために努力したのはわかるけどさ、もう少しまどかの
気持ちも考えなよ」
ほむら「そ、そんな・・・・・・」
QB(これは説得できるかもしれないね)
まどか(がんばってキュウべぇ!!)
状態で、君にとっても望むべき関係じゃないのかな」
QB「君がまどかにもつ感情が友情ではなく愛情であったとしても、今のように暴走するんじゃなく
親友の状態から少しずつまどかに伝えていけば、いつかきっと君の愛情がまどかに伝わる日が来るんじゃないかな」
QB(きまったね)
ほむら「その話・・・・・・本当なの・・・・!?」
QB「もちろん! 嘘偽りはないよ!!」
QB「あれ?」
ほむら「保存用の小瓶はある、泣き顔をとるカメラもあるわ!!準備万端ね!!
さあまどか!!まってなさい!! その聖女の滴をペロペロしてあげるから!!!!!」
バターン!!!!!!!! ダダダダダダダダダダ・・・・・・・・・・・・
QB「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
まどか「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
まどか「う、ううん、そんなことないよ。キュウべぇのおかげでばれなかったもん。ありがと!」
まどか「嘘はついていないのに、ほむらちゃんをだませるなんて、さすがキュウべぇだね!」
QB「ほめられるようなことじゃないよ」
まどか「そうだね。走り回っておなかもすいたし。 ビールと鶏の唐揚げ、あとご飯セットをくださーい」
QB「はいはい」
パクパク
まどか「おいしーい!! キュウべぇの作るトリカラは最高だね!!」
QB「ほめてくれてうれしいよ。1つおまけしてあげよう」
まどか「ほんと!?やったぁ」
まどか「うん。仕事もきまりそうだし、しばらくはのんびりできるんだ!」
QB「何の仕事なんだい?」
まどか「保育士だよ。 後は卒業して免許を取るだけなんだけど」
QB「保育士か・・・まどかにはぴったりな気がするね」
まどか「ティヒヒヒ!ありがと!」
まどか「うん! 何回か進路について相談に乗ってもらったんだよ!」
QB「君たちが今でも仲良くしているのを見ると、僕もうれしいよ」
よく集まって遊んでるよ!」
QB「うらやましいね」
まどか「キュウべぇもまた一緒に遊ぼうよ」
QB「・・・ありがとう。考えておくよ」
君と同じ大学をやめてしまったと聞いたけど?」
まどか「・・・私が入ってるサークルの先輩に暴力をふるって退学になっちゃったんだ・・・
他にも私と話をしたりした男の人を闇討ちしたり、女の子にも嫌がらせをしたり・・・・・・」
まどか「毎日ああやってくるから、私もサークルを辞めないといけなくなっちゃって・・・」
まどか「他の友達にもほむらちゃんのせいで避けられちゃって・・・」グス・・・
QB「oh・・・・・」
QB「確かに難しい問題だね・・・」
QB「でもまどかの友達だって、ほむらの事が嫌いなのであって、きっとまどかのことが
嫌いになったんじゃないと思うよ。まどか自身のことが理由で嫌われることはありえないし、
いまごろ 鹿目さん大丈夫かな・・・ 位に考えてくれているんじゃないのかな」
まどか「そうかなあ・・・」
壊れる事なんてあり得ない、と断言できるよ!!」
まどか「!! そうだよね! わたしにはさやかちゃん達がいるし、大学の友達にも相談したり、
もう一回話し合ってみようっと!」
QB「その意気だよ!まどかにはやっぱり笑顔が似合うね!」
まどか「もうキュウべぇ/// やめてよ//」ティヒヒ///
QB「またおいでよ」
まどか「うん!! じゃあね!」
QB「・・・・・・さて、ほむらにみつからなきゃいいけどね」
!! ミツケタワマドヵーーー! ホムホムスルワヨー!!!
キャー!!!タスケテー
マドカー!!!!!! アナタノジンセイハデッドオアホムホムヨー!!!!!!!!!
QB「・・・・・・現実は残酷だね」
杏子「おっす」
QB「やあ杏子。今日も仕事かい?」
杏子「今日が原稿の締め切りでね、なんとか間に合ったよ」
QB「お疲れ様だね」
杏子「ああ。あと豚生姜焼き、キュウリ一本漬けももらうよ」
QB「OK。ホッピーこそ最高の飲み物だよ。さすが杏子はわかってるね」
杏子「? やすいから飲んでいるだけだけどな」
杏子「やめてくれよ。 あたしはあたしさ」
QB「ロマネコンティやドンペリを浴びるほど飲んでも問題ない位のお金はあるだろうに」
杏子「お高い物ってなんか堅苦しいんだよ」
杏子「ああ、みてくれてんのか?」
QB「もちろん。 映画も大ヒットしてたし、続編も作られてるんだろ?」ハイ、キュウリトブタダヨ
杏子「といってもあたしはほとんど関与してないけどな」オ、サンキュ
QB「ワイドショーにもよくでているじゃないか。『話題の美少女作家』って」
杏子「恥ずかしいからやめてくれよ///」
杏子「それがどうかしたか?」 グビグビ
QB「こんな事言っては悪いけれど、よく大勢の人を魅了するような文章が書けたものだね」
杏子「ホームレス時代に、近くにすんでたホームレスのおっさんに、元教授だか学者だかいう
すげーえらい人がいたんだよ。 読み書き計算くらいはそのおっさんに教えてもらったんだ」
杏子「名前は本城とかいってたかな・・・ ダンボールでビルとか橋とか、あげくの果てには
車まで作っちまうスゲーおっさんだったよ」
QB「それはすごいですむ話なのかな・・・」
杏子「まあせっかく読み書きできるようになったし、日記を書いていたんだけど、
それを小説に書き直して出版したら、いつのまにかけっこう売れたんだよ」
QB「君のは結構とは言わないよ。空前絶後の大ヒットっていうのさ」
杏子の代表作
ホームレス女子中学生シリーズ 計3冊 完結 累計524万部
すでに映画化、ドラマ化しており、 昨年の流行語大賞は「食うかい?」
ライトノベル「魔法少女あんこ◇まぎか」シリーズ 1~8巻以下続巻 累計815万部
アニメは2期まで放映されており、3期の作成が決定している。
ホームレスから大躍進じゃないっすか
QB「うん。マミもさやかも最近来てくれたし、さっきまでは、まどかがきていたよ」
杏子「あたしも締め切り前以外はよく会うんだけど、ここ2週間くらいあっていないな・・・」
杏子「まあそれも今日で終わったけどな! しばらく遊ぶぞ~」
「またみんなにも会いたいしな!みんなそろって飲み会でもやるか!」
杏子「・・・? 当たり前だろ? っていうかここで集まればいいじゃないか」
QB「・・・・・・・・・! そうだね! ありがとう、杏子!」
QB「豚生姜焼きにキュウリ一本漬け、ホッケにおでん盛り、板わさと焼き鳥盛り、
ドリンクが8杯、 全部で4800円だよ」
杏子「ごちそーさん! じゃあまたな!」ガラガラ・・・
QB(杏子は昔からよく食べるなあ・・・ マミと一緒で何で太らないんだろう・・・)
QB「あの時、感情が芽生えて、みんなの魂を元に戻して、本当に良かった」
QB「・・・・・・・すでに絶望し、魔女になってしまった過去の魔法少女達には申し訳ないけれど・・・」
QB「僕は今、『楽しく』て、そして『嬉しく』て、非常に幸せだよ」
ワルプル「キャハハハハハハハ!!!!!」
ほむら「・・・どうして!!! どうして勝てないの!!?」
杏子「くそっ!」 ゲホッ
マミ「も、もうグリーフシードも無いわよ!?」
さやか「なんだよあいつ・・・ 強すぎじゃんか・・・・・・・」
ほむら「ま、まどか!? どうしてここに・・・!」
まどか「安心して! 私がみんなを助けて見せるよ!!」
ほむら「・・・・・? ま、まさか・・・!」
QB「どうやら間に合ったようだね」
QB「さあまどか!君の願いをいってよ!!」
ほむら「だめぇーーーーー!!!
マミ「鹿目さん!!!」
さやか「まどか!! やめろー!!!」
「必死にがんばってる、友達を助けたい!!!」
QB「了解したよまどか。 君の願いはエントロピーを凌駕したよ!!」
まどか無双中
ほむら「そ、そんな・・・ せ、せっかくみんなが生き残って・・・」
杏子「・・・あいつが魔女になるとやばいんだったよな・・・・・・」
さやか「まどか・・・」
マミ「鹿目さん・・・」
QB「あわてる必要はないよ」
ほむら「インキュベーター!! あなた!!」ジャキ!!
まどか「ウェヒヒ! ほむらちゃん! 安心して!」無双終了
ほむら「まどか!! どうして!? あなたが契約してしまったら、私はまた・・・」
まどか「大丈夫!! キュウべえ!!」
QB「わかっているよ、まどか。 みんな、ソウルジェムを出してもらえるかい」
杏子「何いってんだ!?」
さやか「どういうこと!?」
マミ「そんなことができるの!?」
まどか「きっと、私のみんなを助ける、という『願い』が手助けになるはず・・・」
QB「はっきり言って前例は無い・・・・・ できるかどうかは保証できないよ。
でも!!!
みんなのために、僕は成功させてみせる!!!」 ピカー
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
QB「ああしたからといって、僕の罪が無くなるワケじゃない。」
QB「でも、だけれども・・・」
QB「すべての魔法少女達が、希望を持てる。そんな時か来るといいな」
QB「ふう、今日はそろそろ店じまいかな・・・」
??「・・・まだやってるかい?」ガラガラ・・・
QB「いらっしゃ・・・!!!!? き、君は・・・!!」
QB「な、なぜ・・・」
??「ああ、僕は君のしでかしたミスの後始末にやってきたんだ」
「君はここの元魔法少女達に『キュゥべえ』と呼べれているみたいだから、とりあえず
ハチべえ、とでも名乗ろうか」
ハチべぇ「僕はハチべえ、君が回収し損ねたエネルギーを回収しに来たよ」
QB「・・・!!」
QB「・・・・・・・・・・」 コトッ
ハチべえ「ありがとう。 というわけで僕は君のミスの尻ぬぐいにやってきたんだ。
まあ君の場合、ミスと言うよりも裏切りに近いよね」グビグビ
「回収間近にせまった魔法少女達のソウルジェムを無理矢理体に戻し、逃亡するなんて」
「まったくわけがわからないよ」
ハチべえ「暁美ほむら、巴マミ、佐倉杏子、美樹さやか、そして鹿目まどかのもたらしたであろうエネルギーの回収を
優先させてもらうよ」
QB「彼女達をどうするつもりだい・・・?」
ハチべえ「簡単じゃないか、彼女たちは一度契約を交わしている。再び魂をソウルジェムに
変換することぐらい造作も無いことだよ」
ハチべえ「一度願いを叶えているんだ。途中で契約を保護にされちゃあ割りに合わないじゃないか」
ハチべえ「どうするつもりだい? もはや人類以下の下等生命体に成り下がった君に、僕を止めるすべが
あるとでも?」
QB「・・・・・・・・・・」
ハチべえ「君の居場所がわかったからね、その因果から彼女達の居場所を割り出して、全員の魂のソウルジェム化には、
およそ24時間弱、1日程度ですむだろうね」
ハチ「?」
QB「たのむよ!! 僕ならどんな罰も受けるし、何でもするよ!!」
「だから彼女達は見逃してやってよ!!」
QB「彼女たちは、やっと、やっと普通の幸せを手に入れることができたんだ!!
その彼女のかけがえのない日常を、壊さないでやってくれ!!」
虫が良すぎるじゃないか」
ハチ「大丈夫。また元の魔法少女に戻るだけさ」
「まあ、救われたと勘違いしていた彼女たちが魔法少女に戻ったとたん、絶望して魔女化
してしまうのは想像に難しくないけどね」
ハチ「じゃあそろそろ僕は失礼しようかな」
QB(ど、どうすれば・・・ どうすればまどか達を助けられる!? 考えるんだ!!)
ハチ「ふう、しかし飲み過ぎてしまったね・・・ 明日の行動に支障がでそうだ」
QB(・・・? おちょこ一杯しか飲んでいないのに・・・?)
QB「何を言って・・・・?」
ハチ「うーん、だんだん意識が不明瞭になってきた。このままじゃあ・・・」
ハチ「こんなに酔っていたら、明日には今日の記憶がなくなっているかもしれないね」
QB「!?」
ハチ「こんなに酔っているせいで、 `今日あった出来事や話したこと、そしてこの店の場所なんかも
忘れてしまっているかもしれないな` と言っているのさ」
QB「!?」
ハチ「やれやれたいへんだ。明日は鹿目まどか達を魔法少女にもどさないといけないのに、
それすら覚えているか微妙な所だね」
QB「ま、まさか・・・・・」
QB「み、見逃してくれると・・・?」
ハチ「そんなことはいっていないよ。ただ記憶がなくなりそうだ、という事実をいっているだけだよ」
QB「・・・・・・・・」
個体が増えているんだ。君の用にね」
QB「・・・!!」
ハチ「お恥ずかしながら僕もその症状が現れていてね。 まあ関係のない話だけど」
ハチ「じゃあもう失礼するよ。明日、僕がもし『今日のことを記憶していたら』また会おう」ガラガラ
QB「・・・・・・・・・・・・・ありがとう」ポロポロ
ほむら「まどかー!!!!」
さやか「いえーい!」
マミ「うふふみんな久しぶりね」
杏子「さあ食うぞー!!!」
杏子「うわー、うまそーだな!!」
マミ「暁美さん、何度も言うけれど・・・」
さやか「1まどかに近づかない
2まどかを襲わない
3まどかについて叫ばない、があんたが同席できる最低条件だからね」
ほむら「わかってるわ! でもどうして私とまどかが隣同士じゃなく一番端と端なの!?」
マミ「今の状態と追い出されるのとどっちがいい?」
ほむら「クッ!! 仕方ないわね!!」
杏子「あ、こら!! あたしが狙ってたのに!!」
さやか「早い物がちだよ!! それ!!」
マミ「みんながっつきすぎよ」
ほむら「まどか・・・・・・まどかまどかまどかまどか・・・・・・・・・・・」ブツブツ
杏子「もう食えね・・・・・・」パタッ
まどか「うーん・・・・」ムニャムニャ
さやか「へへへ、東郷さーん・・・・・・・・」スースー
ほむら「まどかぁ・・・・・・・・・」グウグウ
マミ「みんな寝てしまったわね」
マミ「またちょくちょくこうやって集まれるといいわね」
QB「そのときにはまた腕をふるわせてもらうよ」
マミ「ふふふ、お願いするわ」
QB「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
マミ「どうしたの?」
マミ「・・・?」
QB「僕は感情を持つことができて、本当に良かったと思っているよ」
QB「『楽しく』て『嬉しく』て『おもしろく』て『幸せ』って、すてきだね!!」
おわり
レスが200超えたの初めてだ・・・すげーうれしい。
お酒飲んでる人いるかな! 酒飲みとまどマギ好きに幸あれ!!!
いいQBだった!
何だかんだでこういうほのぼのENDが一番好きだ
心があったかくなる
べぇさんズに惚れた
Entry ⇒ 2012.03.03 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
杏子「そろそろ本気でさやかを落とそうと思うんだ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329139211/
杏子「聞き取れなかったのか?」
まどか「え、えっと……聞き取れた、とは思うんだけど」
マミ「聞き取った言葉の意味が理解できなかった、と言えばいいのかしら?」
杏子「だから!そろそろ頃合いだろうからさやかを落とそうと思うんだよ!」バンバン
まどか「お、落とし穴に落とそうってこと?」
ほむら「中々いい案ね。それなら協力するわよ?」
杏子「そう言うことじゃねぇ!ホントにわかんねぇのか!?」
マミ「わからないと言うより、わかりたくないってところかしら……」
杏子「ほむら!お前ならわかってくれるよな?」
杏子「だろ!?お前ならわかってくれるって信じてたよ!」ガシッ
ほむら「無事美樹さやかを落としたら今度はわたしに協力しなさいよ?」
杏子「ああ、もちろんだっ!」
マミ「え、ええっと……」
まどか「わたしたちは、わk」
杏子「もう、そう言うのはなしだ!わかってるんだろ、二人とも!?」
マミ「……え、ええ……そう、ね」ニガワライ
まどか「あ、あはは……」ニガワライ
杏子「無事ワルプルギスの夜を倒した後とか!」
杏子「幼馴染があいつの友達と仲良くしてるところを見て傷心してる時とか!」
杏子「色々あったチャンスを泣く泣く見逃して、あたしは待ち続けたんだ!」
杏子「心が弱ってる時に付け込むなんて卑怯なことはしたくなかったからなっ!」
杏子「だが!だが、だ!それらから無事立ち直った今なら!」
杏子「もう、卑怯な事とかもねえだろって思うんだ!」
杏子「そう思うだろ!?」
マミ「すごい勢いでまくし立てるわね……」
まどか「杏子ちゃんがとりあえず必死だってことだけは伝わったよ、うん」
マミ「それで美樹さんだけ誘わなかったのね……」
まどか「ティヒヒ、必死な杏子ちゃん、なんか可愛いね♪」
杏子「あたしは本気なんだ!だから、協力してくれっ!」ガバッ
マミ「ちょっと、佐倉さんっ!?」
杏子「あたし一人だとうまく行く自信がねぇんだ、頼む、この通りっ!!」ズリズリ
まどか「わ、わかったから顔あげて!」
ほむら「本気ね。あなたの気持ち、よくわかるわよ杏子」トンッ
杏子「ほむら……」ウルウル
ほむら「大丈夫よ。わたしたち、みんなあなたの味方だから。ね、まどか、マミ?」
マミ「ええ、それはもちろんよ」ニコッ
まどか「わたしも、協力するよ杏子ちゃん!」
杏子「お前ら……ありがとうっ!」
マミ「さっきの土下座がウソのように開き直ったわね……」
杏子「いやー、お前らが協力してくれるんなら大丈夫かな、って思ってさ。そう思うと腹減って」モグモグ
ほむら「とりあえず、美樹さやかと仲がいいのはまどかよね」
まどか「うん、そうだね。さやかちゃんとは親友だよ?」
杏子「まどか……例え親友だろうと、さやかは渡さねぇからなっ!」ギロッ
まどか「大丈夫だよ、取ったりしないから♪」
杏子「っ……なんか、そう言われると既にさやかがあたしのモノになったみたいで恥ずかしいな…///」
マミ「ふふ、恋していた女の子を落とすのは大変よ、佐倉さん?」
杏子「わかってるつもりだよ」モグモグ
杏子「んー、とりあえず休日に遊びに行くくらいには仲いいな。とてもデートって呼べるような雰囲気じゃねえけど」
マミ「つまり、美樹さんにとっても今の佐倉さんは仲のいい友達、って感じなわけね」
杏子「そ、そう言われるとちょっとヘコむな……」ショボン
まどか「大丈夫!仲がいいって言うことはマイナスには働かないよ、杏子ちゃん」
杏子「だ、だよな!」
ほむら「問題はそこからどうやってもう一歩踏み出すかってところね」
杏子「やっぱり、仲よすぎる振舞いもダメなのかな……」
ほむら「早まるのはダメよ、杏子?じわじわと毒を染み込ませるように、少しずつ、少しずつ……」
まどか「ほ、ほむらちゃんちょっと怖いよ……」
杏子「お、おう!さやかを落とせるんならなんだってやるぜあたしは!」
ほむら「今は、さやかと二人で出掛ける約束とかはあるのかしら?」
杏子「こ、今度の日曜……だから、明後日だな」
ほむら「その時に、あなたを意識させるように仕向けてみたらどうかしら?」
杏子「い、意識させる……ゴクリ」
ほむら「普段よりもちょっとだけおめかししてみたりとか、可愛い服を着てみるとか」
杏子「うーん……」
マミ「わたしたち、なんだか蚊帳の外じゃないかしら?」
まどか「ほむらちゃん、すごい真剣に話してるし、邪魔しちゃ悪いですよねマミさん?」
マミ「ええ、そうみたいね……」
杏子「ホントかっ!?」
ほむら「ええ。あなたに合う服を選んであげるわ」
杏子「恩に着る、ほむらっ!」
ほむら「代わりと言ってはなんだけれど、無事さやかを落とした暁にはちゃんと報告しなさいよ?」
杏子「ああ、もちろんだっ!」
ほむら「決まりね」
ほむら(これで杏子がさやかを落としてくれたら、まどかを狙うライバルが一人減ることになる……わたしも全力で行かせてもらうわ!)ホムッ
杏子「ん、ああ。普通に遊ぼうぜってだけだ」
ほむら「なら、路線変更かしらね」
杏子「え?」
ほむら「デートっぽい雰囲気に持って行くのよ」
杏子「で、デート……///」
ほむら「ショッピングとかならそれっぽい雰囲気に持って行けるとおもうわ」
杏子「ふむふむ……」
ほむら「その後はもちろん食事。これもファミレスとかに入ればなお良し」
マミ「本格的ね……」
ほむら「一日の行動をまとめたメモね。その通りに行動して、その日の最後に告白すれば間違いなく美樹さやかは落ちるわ」
杏子「ありがとうほむらっ!ホントに感謝してもし足りねぇよ!」
ほむら「礼には及ばないわ」ファサッ
ほむら「頑張りなさい、杏子。わたしたち、みんな応援してるから」
杏子「ああ、任せとけっ!絶対にいい報告出来るようにするからなっ!」
マミ「うまく行くといいわね、佐倉さん」ニコッ
杏子「ああ、ありがとうマミ!」
まどか「ファイトだよ、杏子ちゃんっ!」
杏子「まどかもありがとう!みんなにここまで応援されちゃ、失敗出来ねぇってな!」
杏子「………」ソワソワ
杏子「うぅ……緊張してきた……」ソワソワ
杏子「やっぱり、ほむら達に後を付けて貰った方がよかったかな……」ソワソワ
杏子「今からでも、まだ間に合うかな……」ソワソワ
さやか「お待たせ、杏子っ!」トンッ
杏子「っ!!?」ビクッ!
さやか「? どうかした?」
杏子「い、いいいいいやなんでもっ!ちょっと考え事、してただけだからっ!」
さやか「そう?ならいいけど……ってか、なんか今日はずいぶんと可愛らしい格好してるね?」
杏子「そ、そうか?あ、あたしは別にいつも通りなつもりだぜっ?」
杏子「な、なんだ?」(なんか勘付かれたか……?)
さやか「さては、あたしに惚れたか?杏子さんや♪」ニヤニヤ
杏子「え、えぇっ!?」
さやか「あっはは、冗談だってばっ!でも、可愛いねぇ杏子は!」ギュッ
杏子「あ、ちょっとさやかっ……」
さやか「さっ、いこっか!」グイッ
杏子「ひ、引っ張るなよ!」タッタッタ
杏子「あ、あぁ……」(昨日の夜、何度も紙を読み返したんだ……大丈夫、しっかり覚えてるっ!)
杏子「まずはウィンドウショッピングから、だな!」
さやか「えっ?」
杏子「? な、なんかおかしいか?」
さやか「いや、杏子にしちゃ珍しいな、って思って。いつもなら真っ直ぐゲーセンに直行だったりするのに」
杏子「たまにはいいだろ?」ニカッ
さやか「ま、杏子と一緒ならなんでも楽しいだろうけどさっ!」
杏子「う、嬉しいこと言ってくれるじゃねぇかさやか」(ヤバい、顔熱い…///)
杏子「ん?なんだ?」
さやか「ほいっ!」ポスッ
杏子「ぉう!?な、なんだ!?」
さやか「おおー、やっぱり似合う!」
杏子「帽子……か?」
さやか「うん。ちょっと見掛けて、これ杏子に似合うんじゃないかなって思ったんだけど、予想通り!グッドだね!」
杏子「そ、そうか?そう言われるとなんか照れるな……」
さやか「うむ!その帽子は杏子に被ってもらうのを望んでるね!間違いない!」
さやか「もう、しょうがないなー!その帽子は特別にさやかちゃんからプレゼントしちゃおう!」
杏子「え、で、でも悪いだろ?」
さやか「気にしない気にしない!」
杏子「……あ、ありがと、な、さやか」
杏子(ヤバい、あたしがさやかになんかプレゼントしようと思ってたのに、先手取られちまった!)
杏子(い、いやでもこれはチャンスか?この帽子のお礼ってことであたしもなんか買えば、口実になるだろ!)
さやか「あー、でもその服にはちょっと合わないかな?」
杏子「な、何言ってんだよ!せっかくさやかが買ってくれたもんなんだから、被るっ!」
さやか「お、気に入ってくれたの?」
杏子「そりゃ、さやかが買ってくれたもんだからなっ!」ニカッ
さやか「それだけ喜んでくれると、プレゼントした方も嬉しいってもんだね!」
さやか「いいのいいの気にしなくって!杏子に似合うだろうなって思ってあたしが勝手にしたことなんだし、ね!」
杏子「そうはいかねぇ!」
さやか「で、でもお金とかは?」
杏子「大丈夫、ちゃんとバイトして稼いだ金だからな!」ニカッ
さやか「え、杏子バイトしてたの!?」
杏子「さやかはあたしをなんだと思ってたんだよ?」
さやか「うーん……泥棒女?」
杏子「っ!?」グサッ
さやか「い、いやちょっと杏子!そんなに落ち込まないでよっ!?」
杏子「はは……そうさ、どうせあたしなんて……」ズーン
さやか「ごめんって!あたしが悪かったからさ!」
さやか「そ、そうだよね、うん、うん!」
杏子「わかってくれるか、さやかっ!」ガシッ
さやか「わ、わかった、わかったよ!(ちょっと、顔近い顔近いっ!)
杏子「よし、そうと決まったらあたしがさやかに似合うモノを何か選んでやる!」
杏子「何があるかなー……っと。お、これは……」
さやか「ん?なんかあったの?」
杏子「髪のピン止めだな。さやか、いつも同じの付けてるだろ?たまには違うのを付けてみるのもいいんじゃねぇか?」
さやか「んー……これはあたしのお気に入りなんだけどなー……」
杏子「よし、決めた!これをさやかにプレゼントだ!」
杏子「買って来たっ!早速付けてみてくれ!」
さやか「う、うん…ありがと、杏子」パチンッ パチンッ
さやか「ど、どう……かな?」
杏子「か……」
さやか「え?なんて?」
杏子「可愛いじゃねぇか!これはもう反則だろっ!?」ブンブン
さやか「ちょっと、杏子っ!?」
杏子「あたしの予想以上だああああっ!」クワッ!
さやか「あ、ありがとう、杏子……」
杏子「ん、どしたさやか?」←ちょっと落ち着いた
さやか「なんかさ、こうやってお互いにプレゼントし合うのって、恋人同士みたいじゃない?」
杏子「!?」
さやか「いいなぁ、こういうの」
杏子「そ、そそそそそそうだなっ!い、いいいいいいいいと思うぜあたしもっ!?」
さやか「ちょっと杏子、焦りすぎだよ?」
杏子「ああああああ焦ってなんかねぇよっ!?」ドキドキ
さやか「あーあ、杏子があたしの恋人だったらよかったのになぁ」
杏子「え?」
さやか「なんてね!冗談だよ、冗談!」
杏子「いや、待て待て焦るなあたしっ!ほむらにも言われてるじゃねえかっ!)ドキドキ
杏子(『毒を染み込ませるように、少しずつ、少しずつ』、だ!)
杏子(ここで焦ってチャンスを逃したら、協力してくれた皆に顔向け出来ねぇ!)
杏子(落ち着け、冷静に、冷静にだ……)
さやか「そろそろお昼だね?」
杏子「ん、ああそうだな」
さやか「どっかで弁当でも買おっか?」
杏子「いや、たまにはファミレスに入るのもアリじゃねえか?」
さやか「そう?それじゃそうする?」
杏子「ああ」(よ、よし、シナリオ通りだっ!)
さやか「ここに入るの、初めてだな」
杏子「あたしは何回かお世話になってるな。バイト終わった後とか、ここで飯食うのが日課になってる」
さやか「へぇー、それじゃオススメとかある?」
杏子「ここのカレーはなかなかうまいんだよ!あたしの大好物だな!」ニカッ
さやか「それじゃ、あたしもそれにしよっかな?」
杏子「お、お揃いかっ!?」
さやか「え?別にいいじゃん?」
杏子「い、いやまぁいいんだけど……」
杏子「そ、それはさすがに、その……」
さやか「?」
杏子「は、恥ずかしいと言うかなんと言うか……」ゴニョゴニョ
さやか「うーん、悩むねぇ……」
さやか「どうせなら違うメニューの方がお得感はあるよねぇー……」
杏子(き、聞いてねぇ……)
さやか「よし、決めた!あたしはナポリタンにしよう!」
杏子(た、食べさせあったりとか……すんのかな、やっぱり)
杏子「そ、そうだな」
さやか「さて、それじゃ……」ニヤニヤ
杏子「うっ……!」
さやか「ほれ杏子、口を開けんさい♪」ニヤニヤ
杏子「は、恥ずかしいだろっ!?」
さやか「女同士で恥ずかしるがることなんぞないっ!いいから、ほら!あーん♪」
杏子「っ……あ、あーんっ……///」
さやか「素直でよろしい♪」ヒョイ
杏子「……パク、ムグムグ……」
さやか「おいしいかね、杏子ちゃんや?」
杏子「……んまい」
さやか「そかそか、んじゃあたしも食べよっかな!」モグモグ
さやか「ん~?」モグモグ
杏子「あたしだけ食べさせてもらっちゃ、悪いだろ?」
さやか「あ、そうだね。食べさせてもらおっかな!」
杏子「お、おう……ほ、ほれ……」ヒョイ
さやか「あーんって言ってくれないの?」
杏子「だ、だから恥ずかしいだろっ!?」
さやか「言ってくれないと食べないぞ~♪」
杏子「ぐっ……あ、あーん……」
さやか「あ~ん♪」パクッ モグモグ
さやか「あ、おいひぃ!」モグモグ
杏子「だろっ!」パァァ
杏子「しょ、しょうがねぇな!気に入ってくれたんなら、あたしも嬉しいしな!ほれ、あーんだ!」
さやか「あーん……ン、ムグムグ……」
杏子「このスパイシーな感じがたまんねぇんだよな!」
さやか「ん~、これはいいね~♪この店の常連になるかも!」
杏子「んじゃ、今後はあたしと一緒に来ようぜ!」
さやか「おっ、いいね~!」
杏子「さて、と!んじゃあたしも……っ!」
杏子(そ、そいやこのスプーン、さやかが口つけたんだよな……)ゴクリ
さやか「?」
さやか「どうかした、杏子?」
杏子(さやかは意識してなかったみてぇだけど……か、間接キスに……///)
さやか「もしかして、間接キスとか考えてるんじゃないでしょうなぁ?」ニヤニヤ
杏子「そ、そんなことねぇよっ!?」
さやか「だよね~、あたしだって杏子とこうして間接キス、してるし♪」パクッ
杏子(う、うおおおおおおっ!!?見せつけるように加えるなぁぁぁぁぁっ!!)
さやか「ん、ナポリタンもなかなか♪」
杏子(くそぅ……あたしだけ意識してるのはなんだか悔しいっ……)
杏子(えぇい、考えたら負けだぞあたしっ!)パクッ
さやか「あっ……」
杏子「ん、やっぱりここのカレーはうまいな!」
さやか(……いや、何考えてんのさあたしは…)
杏子(えーと、昼からは確か……)
杏子(え、映画館、だったな……)
さやか「それじゃ、そろそろいつもの場所に行きますかっ!」
杏子「え?」
さやか「ゲーセン!行かないの?」
杏子「あ……」
杏子(どうする……?ここでゲーセンに行っちまったら今日一日のプランが崩れちまうぞ?)
さやか「ほら、行くよ杏子!」グイッ
杏子「あ、ちょっ……」タッタッタ
さやか「よっしゃー!まずは格ゲーからだぞー!」
杏子(予定、崩れちまった……)
さやか「ほらほら杏子、早く向かいの台に座る!」
杏子「あ、ああ……」(くそっ、こうなりゃヤケだ!)
~~~
さやか「くっそ、これでどうだっ!」ガチャガチャッ!
杏子「あま~いっ!そらっ!」ガチャガチャッ!
さやか「あ、あ、あ~!負けたぁ~っ!?」
杏子「うっはは、だいぶ腕を上げたみてぇだけど、まだまだあたしには勝てねぇなさやか!」
さやか「くそ~、連コインだっ!」チャリン
さやか「ふっ、はっ、そりゃっ!」カコンカコン
杏子「たっ、とぅっ、てりゃっ!」カコンカコン
さやか「隙ありぃっ!さやかちゃんスマァァッシュ!」カコォォォン!
杏子「くあっ!?」カラカラン
さやか「よっしゃー!杏子に一点先取っ!!」
杏子「まだまだっ!勝負はこれからださやか!!」カラン カコンッ
さやか「こっちではあたしの方が有利なのさぁ~っ!」カコンッ!
杏子「負けられねぇんだっ!!」カコンッ!
さやか「お、あのぬいぐるみ可愛いよ杏子!」
杏子「ん?どれ………なんかキュゥべえの野郎に似てるな…」
さやか「キュゥべえだって見た目だけは可愛いじゃん!」
杏子「そうかぁ?」
さやか「あれ取ってよ、杏子!」
杏子「ったくしょうがねぇな!見てろ、あたしのUFOキャッチャーテクを!」ウィィィィン
ポスッ
さやか「おおおおおぉぉぉっ!すごいじゃん杏子!一発で取っちゃったよ!」
杏子「これくらい朝飯前ってな!」
さやか「いやぁ~、遊んだねぇ!」
杏子「あ、ああ、そうだな……」ショボン
杏子(結局昼からはずっとゲーセンで普通に遊んじまった……こんな雰囲気じゃ、告白なんて出来ない……)
さやか「ところでさ、杏子?」
杏子「ん~、なんだ……?」
さやか「もしかして、昼からどっかに行くつもりだった?」
杏子「あ、あぁ……まぁ、ちょっとな」
さやか「どこに行くつもりだったの?」
さやか「ん~……もしかして、今日は普通にデートプランだったりとか?」
杏子「っ……あ、ああ、そうだよ」
さやか「やっぱりね~。いつもの杏子だったら、ウィンドウショッピングとか言い出さないもんね」
杏子「あ、あたし、いつもと違った……かな?」
さやか「ん、まぁね。第一、その格好からなんかおかしいなって思ったもん」
杏子「もしかして、あたしのこと……嫌いになった、とかか………?」
さやか「そんなわけないじゃん!」
杏子「っ!」
杏子「………」
さやか「あたしは、いつもの杏子の方が、好き……かな」
杏子「さやか………」
さやか「あ、でも昼の食べさせ合いは楽しかったかな!ああ言う感じなら、何回でもやりたいかも!」
杏子「………っ、さやか……」
さやか「ん、何?」
杏子(い、言うなら今だあたしっ……!ゆ、勇気を振り絞ってっ……!)
杏子「じ、実はあたし……その、さやかの事が……」
さやか「……?」
杏子「す、好き……なんだ……」
杏子「今日のプランも、さ。ほむら達に相談して、決めてもらったんだ」
杏子「さやかを落とすには、どうしたらいいのか……って、相談……して……」
杏子「あ、あたしさ。今までずっと友達とかもいなかったから……どうやったらいいのかなんてわかんなくって」
杏子「だっ、だから……そのっ……」
杏子「あっ、あたしとっ……つ、付き合ってっ……く、くださいっ……!」バッ
さやか「杏子……」
杏子「………っ」ギュッ
さやか「ありがと、杏子」スッ
杏子「さ、さやか……?」
さやか「恭介に振られて、ずっと落ち込んでてさ」
さやか「そん時、あんたが側にいてくれて、すっごい嬉しかった」
さやか「思えば、杏子はその頃からあたしのこと、好いてくれてたのかな。って、これじゃただの自惚れかな!」
杏子「そ、そんなことないっ!あたしは、ずっとさやかのことがっ……!」
さやか「ストップ」
杏子「っ……」
さやか「今は、あたしの話、聞いて?」
杏子「……」コクッ
さやか「でもさ、こうやって一緒の時間を過ごすうちに、杏子の内側も知ることが出来て」
さやか「ああ、優しいな、って。落ち込んでる人を放っておけない人なんだなってことがわかった」
杏子「………」
さやか「あんたがいてくれなきゃ……あたしは、ホントにダメになってたかもしれない」
さやか「だから、その……」
杏子「……さやか?」
さやか「……~~~……こ、こう言う時は、なんて言えばいいのかな……?」
さやか「あ、あはは!あたしもさ!バカだから!雰囲気とか気にしないで、色々言っちゃうこともあるかもしれないけどさ!」
さやか「そんなあたしでよければ……杏子の側に、いてもいいかな?」
さやか「~~~……もう、はっきり言わなきゃわかんない?」
杏子「ちゃ、ちゃんとさやかの口から聞きたいっ!」
さやか「あ、あたしだって結構恥ずかしいんだよっ!?」
杏子「あ、あたしは自分の気持ちをしっかりと言葉にして言ったんだぞ!なら、さやかだってちゃんと言葉で現すべきだっ!!」
さやか「~~~……もう、あんたもバカだよ……」
さやか「ん、わかった!」
さやか「杏子と、付き合ったげる!」
杏子「!」
さやか「こ、これでいいんでしょっ?」
さやか「ちょっ!杏子っ……!」ギュゥッ
杏子「んじゃ、あたしたちは今から恋人なっ!前言撤回とかは認めねぇからなっ!」
さやか「そっちこそっ!あ~もう、雰囲気も何もあったもんじゃないよ!」
杏子「な、なら、恋人同士なら、するべきことがっ……!」
さやか「……はい?」
杏子「……ン」スッ
さやか「ちょ、待った待った!さすがにそれは早いってっ!」
杏子「もう、今日はこれでお別れだろ……?な、なら、記念すべき一日の最後は、これで締めくくりたいっ……」
さやか「杏子………」
さやか「ち、力を抜くっ!体、カチコチだよっ!?」
杏子「い、いいから早くしてくれよっ……」
さやか「全くもう……」スッ
チュッ
杏子「っ……!」
さやか「きょ、今日はこれでおしまい!」
杏子「そ、そりゃねぇだろ!ここは唇同士でする流れだったじゃねぇかっ!」
さやか「これでもあたしは勇気を振り絞った方じゃんっ!」
杏子「このまま不完全燃焼であたしに帰れってのーかよっ!」
さやか「つ、続きはまた明日!明日にしてっ!」
さやか「うっ、そ、それはっ……」
杏子「それが約束出来ないんなら、今してくれよ!」
さやか「も、もうダメもうダメっ!か、顔熱くってそれどころじゃないんだってば!」
杏子「大丈夫、それはあたしも一緒だからっ!」
さやか「それ、もう色々とダメじゃんっ!?」
杏子「あ~もうっ!出来ればさやかの方からして欲しかったけど、もう我慢も限界だっ!」ガシッ
さやか「うぇっ!?ちょ、ちょっと杏子っ……!」
杏子「覚悟しろさやかっ……!」ハァハァ
さやか「息!息荒いって杏子っ!身の危険感じるっ!」
さやか「や、ちょっとっ……」
チュッ
さやか「ンムッ!?」
杏子「ンゥッ……ハムッ…」
さやか「~~~~~~~っっ!!??」ジタバタ
―――――
―――
―
杏子「はぁ、すっきりしたぜ♪」
さやか「うぅっ……汚された……」シクシク
杏子「……きょ、今日はホント、その、悪かったな……///」
さやか「ううん、なんだかんだで、その、あたしも杏子がしてくれて、嬉しかった、し……///」
杏子「~~~…んじゃ、あたしは帰るからなっ!」タッ
さやか「あ、杏子っ!」
杏子「明日は、さやかからしてくれることを期待してるからな~っ!」タッタッタ
さやか「えぇぇっ!ちょっと杏子ー!……行っちゃった…」
さやか「あれ、携帯鳴ってる……?」
―――――――――――――――――
From:ほむら
『眼福だったわ、ありがとう』
―――――――――――――――――
さやか「!?」
杏子「遅いぞ、さやか!」
さやか「杏子!?どうしたのさ、朝から会うなんて珍しいじゃん?」
杏子「何言ってんだよ、その、恋人なんだし、朝の迎えくらいは…必要、だろ?」
さやか「っ!」
杏子「ま、まどか達を合流するまでは、これをあたしの日課にするからなっ!」
さやか「……ん、ありがと」スッ
杏子「!」
さやか「手、繋がないの?」
杏子「お、おう……」ギュッ
まどか「あ、さやかちゃん!」
さやか「おっはよう、まどか!」パッ
杏子「!」
さやか「まどかは相変わらず可愛いな~♪」ギュッ
まどか「さ、さやかちゃん!そ、それはちょっと……」
さやか「え?」
杏子「むぅぅぅっ……!」ゴゴゴゴ
さやか「あ、あはは、そ、そうだったね!ごめんごめん、いつものクセでさっ!」パッ
杏子「いつものクセだとっ!?」
さやか「あっ……」
杏子「お前はあたしと言うものがありながら、毎日のようにまどか相手に……」ギャーギャー
さやか「ごめん、ごめんってっ!」ペコペコ
まどか「あ、仁美ちゃん……お、おはよう!」
仁美「え、ええと……何かありましたの?」
まどか「う、うん、ちょっと色々と……」
杏子「うわーん!さやかに浮気されたー!」
さやか「浮気じゃないってばっ!あーもう!もう二度としませんっ!しませんから機嫌直してよ杏子ー!」
仁美「まぁ……なんだか禁断の愛の香りですわ♪」
まどか「あ、あははは……」
杏子「待ってたぞ、さやかっ!」ガシッ
さやか「きょ、杏子っ……」
マミ「ふふ、うまく行ったみたいね、二人とも」
杏子「マミっ!」
ほむら「当然、この後はマミの家に集まって報告すべきことがあるのよね?」
杏子「ああ、もちろんだ!」
ほむら「わたしたちは先にマミの家に行っているから、あなたたちはゆっくりと二人の時間を楽しむといいわ」
マミ「それじゃ、行きましょうか?暁美さん、鹿目さん」
ほむら「ええ」
まどか「ティヒヒ、ケンカしちゃダメだよ、二人とも?」
さやか「あ、ちょっとほむらっ!……行っちゃった……」
杏子「ほう……次はほむらか?さやか……」ゴゴゴゴ
さやか(ヤバッ……)
さやか「と、当然じゃんっ!じゃなきゃ付き合ったりなんかしないって!」
杏子「その割には、まどかやほむらともずいぶんと親密じゃねえかっ!」
さやか「ま、まどかはあたしの親友だし、ほむらにはちょっと聞きたいことがあっただけでっ……」
杏子「もうダメだっ!さやかも、あたしへの気持ちを言ってくれなきゃ気がすまねぇ!」
さやか「ええっ!?」
杏子「オラ、言えっ!さやかはあたしのこと、どう思ってんだ!?」
さやか「だ、だからそれはその……」
さやか「す、好き、だよ……あたしも、杏子のことが」
杏子「っ、よ、よし、合格にしといてやるっ!」
さやか(助かった……)
杏子「んじゃ、次だ!」
さやか「えっ?」
さやか「昨日……?」
杏子「続きは明日って言ってくれただろ?」
さやか「ぅえっ!?」
杏子「さ、さぁ来いっ……!」
さやか「ぐっ……」
杏子「……ンーッ……」ズイッ
さやか(くっ、待て待てあたし、落ち着け落ち着け……平常心、平常心だぞぉっ……!)
チュッ
杏子「っ!」
さやか「ンム……」
さやか「…クチュッ……ペロッ……」
杏子「っ!?」(し、舌をっ!?)
さやか「ピチュッ……」
杏子「~~~~~~!?」バンバンッ
さやか「ップハッ……こ、これでいいんでしょっ?」
杏子「あ、あぁ……」ボーッ
さやか「? 杏子?」
杏子「あたし、もう胸いっぱいだわ……」ボーッ
さやか「い、いきなり舌はまずかった?」
杏子「んなことねぇっ!もう満足も満足だっ!」
杏子「あ、あぁ……」
さやか「ほ、ほら、手」スッ
杏子「……ん」ギュッ
さやか「なんか、素に戻ると恥ずかしいね……////」
杏子「ま、まぁそういうことをしてる時は……勢いが、ある、しな?」
さやか「………うん、そだね」
杏子「うしっ!行こうぜ、さやかっ!」タッ
さやか「オッケーオッケー!これからは、杏子とずっと一緒だからねっ!」タッ
杏子「ったりめーだろがっ!浮気は許さねーからなっ!」
終わり
ひさびさにいいSSが見れた
ご馳走様ですウェヒヒ
ピンポーン
マミ「あら、思ったより早かったのね」
杏子「もう、することは済ましちまったからなっ!」
さやか「ちょっ、そう言うことは公言するようなことじゃないでしょ杏子っ!?」
杏子「幸せはみんなに分け与えるもんだろ?」ニカッ
マミ「さ、上がって」
パァーン パァーン
まどか「おめでとう、二人とも!」
ほむら「祝福するわ、杏子、さやか」
マミ「ふふ、鹿目さんも暁美さんも少なからず二人のことを心配していたってことよ?」
ほむら「わ、わたしは別に……」
まどか「そんなこと言って、ほむらちゃん昨日は二人の様子を見守りに行ってたじゃん?」
ほむら「それは、ここのメンバーを代表してわたしが二人の仲を見届けようと……」
さやか「そっか、ほむら、後を付けてたんだ……」
ほむら「ええ、まぁね」
さやか「だから、あんなメールを……」
ほむら「ふふ、だって茶化さずにはいられなかったんだもの」
杏子「おおー、ありがとうなマミ!」
マミ「可愛い後輩の記念すべき日ですもの、これくらいはしてあげないとね?」
ほむら「でも、祝福パーティとは別に報告はきっちりとしてもらうわ」
さやか「うう、恥ずかしいなぁ……」
まどか「大丈夫だよ、さやかちゃん。誰も茶化したりしないから!」
ほむら「ええ、もちろん」ニコッ
さやか「ほむらの笑顔には邪気しか感じないよ……」
杏子「さやか!ケーキ、うめぇぞ!」モグモグ
さやか「あ、ちょっとあたしにも食べさせてよっ!」
杏子「ほれ、あーん!」
さやか「あー…むっ」
さやか「っ!」(つい自然に食べちゃった……)
まどか「ウェヒヒ、もうそれくらいは普通にしあう仲になったんだね!」
杏子「ああ、まあな!これも、ほむらやまどか、マミが協力してくれたおかげだ!」
マミ「わたしと鹿目さんはあまり役に立たなかったような気もするけれどね……」
杏子「そんなことねぇって!相談に乗ってくれた時点でめっちゃ助かったんだぜ!?」
ほむら「杏子。約束、忘れていないわよね?」ヒソヒソ
杏子「ああ、そりゃもちろん。相手は、やっぱりまどかなんだろ?」ヒソヒソ
ほむら「まどかは鉄壁よ。さやかのように簡単には落とせないと思うの」ヒソヒソ
杏子「簡単って言うな!これでもあたしは結構四苦八苦したんだぞ!?」ヒソヒソ
さやか「むっ……杏子、ずいぶんとほむらと親しげじゃない?」
さやか「あたしには散々浮気するなって言っておきながら、それはどうなのさっ!?」
杏子「い、いやいや違う!違うぞ、さやかっ!ほむらとは、ちょっと約束してたことがあってだな……」
さやか「罰が必要だね!」
杏子「ば、罰ってっ……」
さやか「杏子も、今ここでもう一度あたしへの気持ちを吐露するのだっ!」
杏子「ああ、そりゃお安い御用だ。むしろ何度でも言ってやるぜ?」
さやか「え」
杏子「あたしは、さやかのことが大好きだあああああ!!」
さやか「うわああああああっ!?声、声大きい!!
ほむら「はいはい、御馳走様御馳走様」
まどか「なんだか羨ましいな♪」
マミ「何はともあれ、よかったわ!」
ホントに終わり
あんさやはやはりいいものだ・・・
王道あんさやいいなあ
乙
Entry ⇒ 2012.03.02 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ほむら「まどか……会いたい……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329304560/
ほむら「朝ね…」
ほむら「布団から出たくない…」
ほむら「でもまどかに会いたい……」
ほむら「朝起きて、すぐまどかが隣にいたらどんなに素晴らしいだろう。」
ほむら「そして、ぎゅっと抱きしめて……おはようって」
ほむら「……」///
~1時間後~
ほむら「結局こんな時間までぼーっとしてしまったわ。」
ほむら「なんとか、合法的に朝起きてまどかにすぐに会える方法はないかしら…」
TV「今朝のニュースです。24歳無職の男が中学女性徒の家に押し入り……」
ほむら「……なんですってっ!?」
続けます。
ほむら(わ、私は決して悪いことをしようとしているわけじゃない)
ほむら(暴漢がまどかの部屋に押し入ったりしたら、私がまどかを守らなきゃいけないもの)
ほむら(そ、それにいつQBに出し抜かれるわけにはいかないわ。)
これは(そういう正当な理由があるから、ただの夜這いではないわ)
ほむら「というわけで、さくっと忍び込みましょう。」
ほむら(まどかの部屋はこの先ね…)
ほむら(カギが掛かっていないようね)
ほむら(なんて無用心な……)
ほむら(待ってなさい、まどか…今行くわよ!)
ほむら(中の様子を確認してからでないと、怖くてとても入れないわ)
ほむら「時よ止まれ!」
ガチャッ!
早速まどかの部屋へ忍びこんだ。
すぐにドアを閉めると、まどかの姿を確認した。
ほむら「ベッドで横になっているみたいね」
まどかの部屋の外も念のため調べてみたが、家族が起きている様子もなかった。
ベッドに向かってゆっくりと距離を詰める。
時間停止しているのでまどかが起きているかどうかが分からない。
寝息すら聞こえない。
「わ、ほむらちゃん、どうしてここに?」
などということも十分あり得る。
ほむら(そうなったら、目も当てられないわ…)
そんなことにならないため、慎重にことをすすめなければならない。
無邪気な寝顔。
まどか(……)
ほむら(ああ…今すぐ布団に潜り込みたいわ……)
ほむら(布団の中で、護衛をするというのもアリよね)
ほむら(ゴクリ……)
もぐり込むなら今しかない…
ほむら(まどかの隣で寝れたのなら、私の人生もう何も怖くない)
そうなった場合、再び魔法で時間停止するだけの魔力はもう残っていない。
ほむら(逃げることができなかったときは、一生物の恥ね)
ほむら(ああ……どうすれば…)
ほむら「しまった…時間が……!」
時が再び動き出す。
私は慌てず、息を殺した。
ほむら「……」
ほむら(寝てる…)
まどかの寝息が聞こえてきた。
ほむら(しまったわ。せっかくチャンスだったのに…)
ほむら(これだけぐっすり眠っているのなら、潜り込んでいても気付かれなかったわ)
ほむら(い、いやいや。惜しいってなんだ、惜しいって…)
ほむら(私の目的は、あくまでまどかの護衛だもの)
ほむら(チャンスとか、やましいこととか、微塵も、これっぽっちも思ってないわ)
私は音を立てないように、横になった。
ほむら(……かわいい)///
11月の夜だけに何もかぶらないと肌寒い。
それでも私の胸の中は春の息吹を感じているように温かかった。
まどか「スー…スー……ん……スー」
ほむら(まどか……)
大好きな人の寝息を、側で感じられる。
それだけで胸がいっぱいだった。
ほむら(今日はもうこれくらいで帰りましょう)
いつもよりうんと眠い。
夜の外出をしたせいで睡眠時間が減っただけではない。
結局あの後、興奮して眠れなかったのだ。
目をつぶる度にまどかの顔が浮かんでくる。
ほむら(まどか……)
学校への道をフラフラと歩く。
「おはよう、ほむらちゃん!」
後ろから聞きなれた声がして、ドキっとした。
ほむら「ま、まどか」///
まどか「ん?わたしの顔に何かついてる?」
ほむら「い、いえ…そうではなくて」///
ほむら「何でもないわ。」
無邪気な笑顔が眠気を吹き飛ばしていく。
ほむら「ちょっと遅くまで勉強してて」
まどか「そうなんだ。わたしはいっつも11時には寝ちゃうから、遅くまで勉強できないんだ」
ほむら「結構早いのね…ご家族も早いのかしら?」
なるほど。それはいいことをきいた。
ほむら「そうね。私もだいたい12時ぐらいに寝るかしら…」
ほむら「昨日はかなり遅くまで起きてたのだけど」
ほむら(あなたの隣で…)
ほむら(今日は……まどかの布団に入って見張りをしましょう)///
ほむら(ほ、ほら……もう11月だし、私も風邪を引いてしまったらいけないものね。)
ほむら(べ、別にいやらしいことをする為にやるわけじゃないもの)
ほむら(私の目的はまどかの護衛)
ほむら(悪漢や、QBの魔の手から、まどかを守ること)
まどかの部屋に侵入する際、一切魔法を使用しない。
まどかと鉢合わせする危険が伴うが、
その代わり、もしまどかが起きだしたり、家族が来た際には時間を止めて安全に抜け出すことができる。
ほむら「それじゃ、早速いってみましょう」
昨日と同じ手口で侵入を試みる。
懐中電灯は目立つので今日は持ってきていない。
ほむら(よし、今日もまどかは寝ているわね…)
全身の神経を耳に集中させ、家族の誰かが寝静まっていることを確認した。
ほむら(よ、よし……ここまで順調ね)
ほむら(こんなに寒かったら、毛布の1枚ぐらい欲しいものよね……)
ほむら(……///)チラッ
ほむら(ごめんね、まどか。絶対に起こさないから入れてちょうだい……)
ほむら(まどかには触れないように……)
そぉ~~
ほむら(よし、毛布の中に入れたわっ!?)
ほむら(な、なんだか順調過ぎて怖いわね……)
ほむら(ここで、今日はまどかを守りましょう)
まどかの体温のせいか、毛布があったかいのだ。
ほむら(まどか……)
目の前でまどかが寝ている。
私には時間停止魔法が使えてしまうのだ。
ほむら(時間を止めてしまえば…)
ほむら(この日のためだけに、時間ループしてきたと思えばつらいことなんてなかったわ)
ほむら(言ってみれば、神様が頑張った私に与えてくれたご褒美ってところかしら)
ほむら(けれど、私……そんなことをしていていいの?
ほむら(で、でもちょっと触るぐらいなら不可抗力よ)
ほむら(肌が触れるとか、護衛にはつきものだものよね…)ウンウン
ほむら(たまたま。そう、たまたま手を伸ばしたら当たってしまったのよ)
ほむら(で…では早速…)
頭
背中
そ、それから……
お尻…
お尻……!?
ほむら(……そんな、そんなのはダメよ……)
はぁ…はぁ……
ほむら(いくらなんでもやりすぎよ……ね?)
ほむら(まどかの安全と身を守ることよ)
ほむら(いやらしいことをするためではないわ)
ほむら(それに……まどかと同じベッドで寝られているのだしこれ以上は……)
小さな曲線が私を誘惑する。
ほむら(ああ…触れたい…まどかのせなか)ホムホム…
よじ…
ほむら(さ、触っちゃった…)///
ほむら(お願い、起きないで……)
まどか「ん…ん……」
ほむら(お願い!!)
まどか「すー……すー……」
ほむら(よ、よし。起きなかったわ)
緊張が抜けると、幸福感だけが私を包み込んだ。
ほむら(ああ…ずっとこのままでいたい…)
ほむら(パジャマ越しにまどかの体温が伝わってきて温かいわ…)
ほむら(えへへ…あったかい…)
ほむら(それに……いい匂いがする)
ほむら(うふふ……)
ほむら(起こさないように、そっとね…)
すり…………すり…………
ほむら(……)///
ほむら(こんなことやっておいてなんだけど、とても恥ずかしいわ)///
ほむら(……)///
ほむら(まどかに甘える姿、誰にも見せられないわ…)///
ほむら(でも、もっと触ってみたい…)
ほむら(背中とか、頭をなでたら起きちゃうかしら?)
ほむら(!?)
ほむら(起こしちゃった?)
い、いや違う。
ほむら(寝返りかしら?)
ほむら(と、とりあえず避けて顔に当たらないように…)
クルッ
ギュッ
ほむら「ひゃっ!?」
ほむら(せ、背中にまどかの腕が…)
ほむら「寄せられたらむ……む」
ぷにっ……
ほむら(まどかのむ…胸…)///
ほむら(か、顔にまどかの胸が!?)
ほむら(そりゃあ、あなたの隣であなたの体温を感じながら眠りたいと思ったわ)
ほむら(あなたの側にいたいと思ったからよ)
ほむら(いろんな妄想はしたものの、決して。決して私はあなたに多くを望んだわけではないの!)
ほむら(キスなんてもってのほか。抱き合って眠るのも、正直恥ずかしいと思ってるんだからっ!)///
ほむら(わ、わかったかしら、まどか!)///
スリスリ…スリスリ……
ほむら(ちょ……まどか、顔…顔スリスリって…)///
ほむら(これは私の身体であって、抱きまくらではないのよ!)
ほむら(あなたは、毎晩使っている抱きまくらと、人の区別もできないの!?)
まどか「むにゃむにゃ……」
ほむら(ああ…どうしよう…)ホムー!
ほむら(このままじゃいろいろとまずいわ)アワアワ…
おもに私の心臓と、理性が……
まどか「ウェヒヒ……」
ほむら(笑ってる……のかしら?)ドキドキ
ほむら(どんな夢を見ているの?)
ほむら(今更だけど大変なことに気付いたわ)アワワ
ほむら(このままじゃ、まどかが目を覚ましても私にはみえないじゃないの!)アセアセ
ほむら(私にはまどかの胸しか見えていないのよ)
ほむら(少なくともまどかの目が開いているかどうかを確認できるような体制じゃないと困るわ!)
ほむら(……)///
ほむら(気持ちいい……)///
ほむら(息はできるのだけど、興奮して鼻息が心配ね)
ほむら(なんにしても、やはりこの状況はまずいわ)
ほむら(時間停止を使ってでも、切り抜けるべきかしら?)
ほむら(もし使うのであれば、まどかが違和感で起きだす可能性があるわ)
ほむら(護衛ができなくなってしまう……)
ほむら(それに…こんなチャンス、もといラッキーは今後あるのかしら?)
ほむら(今後忍び込んだとしても、まどかがこんな風に抱きしめてくれることなんて…)
ほむら(……離れたく……ない)
ほむら(なんとかやってみましょう)
顎を使って慎重に体制を立て直す。
ほむら(よいしょ、よいしょ……)
ほむら(ね、胸が当たる……)
なんとかまどかの口元が確認できる位置まで移動できた。
ほむら(まどかの目は見れないけど、表情が少し見れる分安心ね)
ほむら(あとはまどかが目を覚まさないことを祈りながら、少しずつ角度を変えていけばいいかしら…)
ほむら「ひっ!?」
ほむら(まどかの寝息が、額に)///
ほむら(額に……かかってる……)///
ほむら(まどか、あなたはどこまで私を苦しめるというのっ!?)
ほむら(いいこと! 私はあなたを守りにきた言わば、ナイト)
ほむら(決してあなたを襲いにきたわけではないの!)
ほむら(あなたの布団に勝手に入ったことは、悪かったと思ってるわ)
ほむら(でもね、私も風邪をひいたらあなたを守ることができないの)
ほむら(わかるかしら? 全ては正当な理由があって、この行為に及んでいるのよ)
ほむら「っ~~~~~!!」///
ほむら(おでこ……キスされ……)
まどか「ウェヒヒwwww、ほむらちゃんは、えっちだよ~」
ほむら(どっちがよ!!!)
ほむら(ていうか、あなた、どんな夢みてんのよっ!!)
ほむら「も、もうダメ…」
ほむら(ダメ……もう、あなたを守れそうにないわ……)
ほむら(またね、まどか……)サッ
時を止め、私はまどかの家を去った。
さやか「おっす、まどか」
まどか「おはよう、さやかちゃん」
さやか「転校生、まだ来てないみたいだね。いつも早いのに…」
まどか「本当。どうしたんだろうね?」
ほむら(3日も学校を休んでしまったわ……)
ほむら「それもこれも、全部私のせいね…」
ほむら「はぁ…明日こそはちゃんと学校に行かなくちゃ」
ほむら(別に、顔を見られた訳でもないのだものね……)
ほむら(あんなことされてしまっては…)
ほむら(……)///
ほむら(いけない、キスのこと思いだしてしまった)
ほむら(まどか……会いたい)
ほむら(何の音かしら?)
すた……すた……
すた……すた……すた……
ほむら(こっちに歩いてくる?)
ほむら(泥棒?いや、もしかしてこれが噂の暴漢?)
ほむら(ふふふ……魔法少女の家に忍び込むなんていい度胸ね)
ほむら(返り討ちにしてやるわ)
ほむら(時よ止まれ!)
ザッ!!
ベッドから乗り出して、電灯に手を伸ばす。
カチッ! パァ~
ほむら(さぁ、観念しなさい…って……)
ほむら(まどか?)
ほむら(だとしても、こんな時間に来るのは不自然だわ)
ほむら(どういうこと?)
ほむら(……とりあえず、まどかの思う通りにしてみましょう)
ケシッ…
電灯を消して、何もなかったかのように布団に戻る。
すた……すた……すた…………す。
ほむら(き、きた……)
ほむら(立ち止まって、何をしてるのかしら?)
まどか「……」
ほむら(……もしかして、私が寝ているかどうか、確認しているの?)
ほむら(なら、期待に答えてあげるわ)
ほむら「Zzzzzzzz」
まどか「ホッ……」
ほむら(それから、どうするのかしら?)
ほむら(なんだか、顔を近づけてくるようだけど…)
まどか「クンクン…クンクン……」
ほむら(匂いを嗅いでる?)
まどか「………この匂い」
まどか「……やっぱり、ほむらちゃんだったんだ」
ほむら(!?)
つまり、まどかは気づいていたのだ。
私がまどかの家に忍び込んでいたことを。
暗闇で確信が持てなかったまどかは、
私の家に来てそれを確かめに来たのだろう。
ほむら(終わった……)
ほむら(完全にまどかに嫌われたわ……)
ほむら(なんて終わり方だろう。)
ほむら(これまでのどんな終わり方よりひどい)
ほむら(こんなことなら、まどかの家に忍び込んだりするんじゃなかった……)
ほむら(いっそのこと、もう……
ほむら(時間を戻してしまおうかしら……)
ほむら(終わった……)
ほむら(完全にまどかに嫌われたわ……)
ほむら(なんて終わり方だろう。)
ほむら(これまでのどんな終わり方よりひどい)
ほむら(こんなことなら、まどかの家に忍び込んだりするんじゃなかった……)
ほむら(いっそのこと、もう……
ほむら(時間を戻してしまおうかしら……)
ほむら(せめて侘びの言葉と、自分の気持ちを伝えてから…)
ほむら(それが今のまどかにできる精一杯の謝罪だわ)グスッ
ほむら(まどか……ごめんなさい……)
まどか「怖い夢、見てるのかな……」
ほむら(違うわ……そんなんじゃない)
背後で絹が擦れる音がした。
ほむら(えっ…)///
ほむら(まどか……一体何をしてるの?)//
まどか「……もう大丈夫だよ」
ほむら(まど…か…?)
まどか「私の家に来てくれたのは、怖くて一人で眠れなかったからなのかな?」
まどか「えへへ、だったらうれしいな……」
まどか「苦しい時に、私を頼ってくれたんだよね。」
まどか「部屋の鍵あけておいてよかったな……」
まどか「一瞬、泥棒さんが来たと思ってびっくりしたんだよ」
まどか「ずっと怖くて、目を閉じてたの」
まどか「でもその人は何も盗らないで、じっとしてて…」
まどか「ベッドの横でずっと私を見てた…」
ほむら(ごめんなさい…怖い思いをさせてしまって)
まどか「ほむらちゃんが、どうして魔法少女をやっているのかわかんないけど」
まどか「なんだか、私のことばかり気にしてるみたいで…」
まどか「すごくうれしいのに、胸が苦しくなるときがあるんだ」
ほむら(私…あなたに心配してもらう資格なんてないのに……)
まどか「なんだがほむらちゃんが、すごく特別な気がするの…」
まどか「だから……あんまり遠くに行かないでほしいな。」
ほむら(行ったりしない…)
ほむら(どこにも行ったりしないわ…)
ほむら(だからお願い……まどか)
ほむら(涙が止まるまで……もう少しだけ……ここにいて…)
おしまい
乙
前に長いやつ書いたから、短くしたらこうなってしまった。
まどか「最近、私寝不足なんだ…」
まどか「私、毎日待ってたんだよ……」
まどか「ほむらちゃんが来てくれるのを……」
ほむら(まどか?)
まどか「私、何時まで待ってればいいのかな?」
ほむら(まどか……)
まどか「ごめんね……」
まどか「私が、あんなことしちゃったから…」
まどか「きっとびっくりしちゃったんだよね……」
ほむら(あの日もずっと、起きてたの?)///
ほむら(てことは、あのすりすりしたのも…いや、死にたい)////
まどか「私…すごく嬉しかったの」
まどか「ほむらちゃんが前から、私を気にしてくれてくれてること知ってて…」
まどか「もしかしてたら、窓を開けておいたら、ほむらちゃんが来てくれるんじゃないかって…」
まどか「そしたら、本当にほむらちゃんが来てくれたの。」
まどか「サンタさんも、もう信じてないのにね……」
まどか「ほむらちゃんがじっとしてるから、きっとほむらちゃんだって…」
まどか「寒そうだから、一緒に寝ようよ…って」
まどか「声をかけようか、ずっと悩んでたんだよ…」
まどか「覚悟が決まった頃には、ほむらちゃんはいなくって…」
まどか「……寒かったよね?ごめんね」
背中に柔らかい膨らみを感じる
ほむら(ど、どうしよう…起きてるってすごく言いづらい雰囲気になってしまったわ)///
まどか「次の日、ほむらちゃんが私のベッドに入ってきたよね」
ほむら(ドキッ)///
まどか「私ね、すごくドキドキしたんだ……」
まどか「もしかしたら、ほむらちゃんが私をって…少し思って…」
まどか「なんかすごいことされちゃうのかなって」///
まどか「すごくドキドキして…」
まどか「ちょっとだけ、そういう想像しちゃった…」///
まどか「ほむらちゃんが、そういうつもりじゃないってことは、わかってたんだけどね」///
まどか「あの時ほむらちゃんはどういうつもりだったのかな?」
まどか「やっぱり、寂しかったから?寒かったから?」
まどか「それとも……」
まどか「私だったから……?」////
ほむら(そんなの決まってるわ!まどか!)
ほむら(ああ、喋りたい!喋りたいわ!!)
まどか「でもね、なんだか子供みたいに甘えてくるほむらちゃんがすごく可愛くって…」
ほむら(ひ、ひぃ~~~)///
まどか「それがすごく嬉しくって…」
まどか「自分でもよくわからないうちに、ほむらちゃんのこと抱きしめてた…」
ほむら(…まどか)
まどか「……だから、魔法使って逃げちゃったんだもんね」
ほむら(……まどか?)
まどか「自分でもやり過ぎたかもって……」
まどか「………」
まどか「ごめんなさい」
まどか「抱きしめるのも、これで最後にします」
まどか「だから……お願い…」
まどか「ほむらちゃん、私のこと嫌いにならないで…」グスッ
背中からまどかの温もりが伝わってくる。
嬉しい……
こんなに想われて、こんなにまどかに想われて…
時間を繰り返す度に、私たちの心は離れてしまった。
離れてしまった。
なのに…
ほむら(こんなことって…あるんだ……)
まどか「……ほむ……ら……ちゃん?」
結局ダメだった。
まどかがいるうちに、涙を止めようとしていたのに…
全然ダメ。
あふれてくる…
嬉しくて。
本当に嬉しくて。
まどか「…また泣いてるの?」
まどかは、私が起きていると知ってもさして驚いた素振りは見せなかった。
ほむら(途中から気づいていたの?)
それとも、最初から聴かせるつもりで話していたのだろうか?
出会った時から、私がずっと憧れだった。
でも、私はダメ……
こんな時に何を話していいか、言葉がみつからない…
ほむら(それでもどうかずっと私と……)
「どうか朝、目が覚めたら、まどかがそこにいますように」
と。
いつの間にか、私たちは目を腫らし、眠りについていた。
おしまい
盛大に乙乙!!
素晴らしかった
Entry ⇒ 2012.02.29 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
さやか「あのさ、転校生って……キス…した事ある?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329039231/
続けろ
さやか「い、いや……なんとなく、気になって」
ほむら「仮にあったとして、それがあなたに何か関係あるのかしら?」
さやか「え、えぇっ!?あるの!?」
ほむら「仮に、と言ったでしょう?」
さやか「そ、それじゃないんだ。そっかそっか」ホッ
ほむら「ないとも言ってないわ」
さやか「ど、どっちなのさー!」ウガーッ
ほむら「あなたに話すことに意味があるのかしら?」
さやか「うぐっ……意味……は、ないけど」
ほむら「なら話すつもりはないわ」
ほむら「はぁ……それじゃ、あるってことにしておいて」
さやか「やっぱりあるんだ……」
ほむら「ええ、それはもう大人のキスを経験済みよ」
さやか「お、大人のキス……って…?」
ほむら「それは……えーっと……」
さやか「おや?答えられないのですかな?」ニヤニヤ
ほむら(ムカッ)
ほむら「し、舌を濃厚にからめ合うキスに決まっているでしょう?」
さやか(転校生が……舌をからめ合うキス?)
さやか「………//////」
ほむら「ちょっと、何かお赤らめてるのよ!?」
ほむら「あ、相手……って…」
さやか「転校してくる前に住んでたところの人、とか?」
ほむら「え、えぇまぁそんな感じね」
さやか「あ、相手はやっぱり……大人の、男の人?」
ほむら「な、何故そんな詳細なことまで言わなきゃならないのよっ!?」
さやか「だって気になるじゃん!」
ほむら「あ、あなたにそこまで答える理由も義理もないわよっ!」
さやか「むぅ……」
ほむら「はぁ、はぁ……」(言えない……ここまで来たら『したことがない』だなんて…!)
ほむら「元々あなたに話すつもりなんてないわ」
さやか「ま、これからは同じクラスで付き合いも長くなるだろうし?じっくりゆっくり話を聞きだして行くとしますか!」
ほむら「!?」
さやか「それじゃ、あたしは帰るわ!んじゃね、転校生!」タッ
ほむら「あ、ちょっと美樹さやか……行ってしまったわ」
ほむら「ほむぅ……」
ほむら「不味いわ……下手に見得を張ってしまった……」
ほむら「今後、ボロが出ないようにしなければ……」
ほむら「と、とりあえず帰ったらネットで調べて……いえ、それじゃ余計にボロが出てしまいそう……」
ほむら「どうしたものかしら……」
ほむら「………」カタカタ
ほむら「官能小説……」カタカタ
ほむら「……き、キスのところだけ読めばいいかしら?」カタカタ
ほむら「……や、やっぱり舌を絡ませるのが大人のキス、なのよね…///」カタカタ
ほむら「……えっ?あ、相手の口内を舐めまわす……って…」
ほむら「………//////」←妄想中
ほむら「~~~~~~っ!!」ジタバタ
ほむら「い、いけないわっ!か、仮にも中学生であるわたしがこんないかがわしいサイトを見るなんてっ!」
ほむら「と、閉じて……。……で、でも、ちょっと先が気になるわね……」
ほむら「しょ、消化不良は……体にも、よくない、わよね?」
ほむら「そ、そうよ!悶々としたままではゆっくり眠ることも出来ないわっ!」
ほむら「……あ、あれ?でも、最初の目的はもう達せられているんじゃ……」
ほむら「………」
ほむら「………」カタカタ
ほむら「っ!///」
ほむら「こ、ここまでにしておきましょうっ!」
ほむら「お風呂に入って、もう今日は寝ましょう!」
ほむら「……~~~…」ブクブク
ほむら(と、当然よね、あれは官能小説なんだもの……)
ほむら(あ、ああいう行為に及んでいるところを綿密に書いてあるのが当然なんだから……)
ほむら「……」ブクブク
ほむら(……き、気持ち、いい……のかしら?)
ほむら(わ、わたしったら何を考えてるのよっ!)バシャバシャ
ほむら(くそっ……それと言うのも美樹さやかが妙な事をわたしに聞いて来るから……)
ほむら(……一体何の意図があってあんなことを聞いて来たのかしら……)
ほむら(まさか、わたしの弱みを握って言うことを聞かせよう、とか?)
ほむら(ありえるわね……)
戦い以外に関してはメガほむのままだから、きっとこんな感じなんだろうな。
ほむら(他に考えられる意図としては……)
ほむら(………好意を寄せてる相手の、そういう経験には興味が湧くかもしれないわね……)ブクブク
ほむら(美樹さやかが、わたしに好意を?)
ほむら(まさか、ありえないわ)
ほむら(……………)
ほむら(こ、このままじゃのぼせてしまうわ。体を洗ってもう出ましょう)ザバァ
ほむら「~♪」ワシャワシャ ザバーッ
ほむら「ふぅ……」チャポン
ほむら(体を洗ったらすっきりしたわ)
ほむら「ほむ、布団の準備完了ね」
ほむら「………」チラ
ほむら「ノートパソコン……」
ほむら「ふ、布団の近くに置いておこうかしら。寝る前に、少しだけいじるのもアリよね?」
ほむら「べ、別にさっきのあれが気になるってわけじゃないのよ?」
ほむら「……わたしは誰に言い訳をしているのかしら……」
ほむら「やっぱりやめておきましょう」
ほむら「大丈夫よ、わたしはボロなんて出さないわ」カチカチカチ
ほむら「もし万が一仮にボロが出たとしても、わたしが少し恥を掻くだけ……」
ほむら「……ちょっと、癪に障るわね」
ほむら「い、いえいえそれでもやっぱりやめておきましょうっ!」
ほむら「無駄な好奇心は身を滅ぼすわ、暁美ほむらっ!」
ほむら「布団に入って横になれば眠気も来るわよね、ええそうに決まってるわっ!」
ほむら「はぁ……」フラフラ
ほむら「なかなか寝付けなかったわ……」
ほむら「やはり見ておくべきだったかしら……?」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「! ま、まどか、おはよう」
まどか「うん、おはよう!」
さやか「なんかフラフラしてたみたいだけど、大丈夫?」
ほむら「…美樹さやかも一緒だったの……」
さやか「ちょっと、何露骨に嫌そうな顔してんのよ!?」
さやか「あたしのせいなの!?」
ほむら「あなたが昨日の放課後、妙なことをわたしに聞いて来たからでしょう?」
まどか「昨日なにかあったの?」
さやか「えーと……ああ、昨日の放課後ねぇ」
さやか「そっかそっか?妙な事、だったか♪」
ほむら「何故そんなに嬉しそうなのかしら?」
さやか「うんにゃ、なんでもないって!」
まどか「ちょっと、わたしにも教えてよ~」
まどか「ほむらちゃん、一緒にお弁当食べよ?」
ほむら「ええいいわy」
さやか「あ、ごっめんまどか!転校生はあたしと約束があるから!」
ほむら「え?」
さやか「さ、行こ転校生っ!」グイッ
ほむら「あ、ちょっと美樹さやか!」タッタッタ
まどか「あっ……行っちゃった」
仁美「……危険な香りがしますわね」
まどか「え?仁美ちゃん?」
仁美「さやかさんとほむらさんは行ってしまいましたし、わたくしと二人で食べましょうか?」
まどか「う、うん、そうだね」
ほむら「一体なんのつもりかしら?」イライラ
さやか「ん?昨日の話の続き、聞きたいなーって思って♪」
ほむら「言ったでしょう?あなたに話す理由も義理もない、と」
さやか「そーんなこと言わないでさ、教えてよ?」
ほむら「くどいわよ、美樹さやか?」
さやか「んー……よし、わかった!あたしも話すから、転校生も話す!これでどう?」
ほむら「あなたの体験談を聞いてわたしに何の得があるのかしら?」
さやか「転校生は妙なところで律儀だからね、あたしが話したらきっと転校生も話してくれるって信じてるから!」
ほむら「ぐっ、聞かない、聞かないわよ!」
ほむら(本当に話し始めたっ!?)「や、やめなさい美樹さやかっ!」
さやか「にひひ、実はまだキスって経験したことないんだ」
ほむら「……え?」
さやか「さーあたしは答えたぞー!次は転校生の番だーっ!」
ほむら「ひ、卑怯じゃないの!あなたはただ『ない』と答えただけで、わたしの体験談を聞き出そうなんてっ!?」
さやか「交換条件は交換条件!さぁ、全てを告白するのだ転校生!」
ほむら(くっ……こうまで美樹さやかの思惑通りになるなんて……!)
ほむら(ここで拒否して逃げたら、今後は美樹さやかに対して引け目を感じ続けることになってしまうわっ……!)
さやか「ん~?どうした~?転校生もないならないって答えるだけでいいんだぞ~?」ニヤニヤ
ほむら「………わ」
さやか「うん?なんて?」
ほむら「キスなんて………したこと、ないわよ」ボソッ
ほむら「そ、そうよっ!昨日は、ちょっと見得を張っただけだものっ!そんな経験、わ、わたしにはないわよ!」
ほむら(こうなったらヤケクソだわ!正直に全てを言えばいいのでしょう!?ちょっと恥を掻くだけで済むんだから、安い物よっ!)
ほむら「これで、満足かしらっ?」
さやか「………そっか、ないんだ」
ほむら「え、ええそうよ?何か文句あるかしら?」
さやか「いや、ちょっとほっとした」
ほむら「……え?」
さやか「なんか転校生さ、妙に周りに壁?みたいなもん作ってるように感じたからさ。あたしたちと変わらないんだなって思って安心したよ」
ほむら「………」
ほむら「………」
さやか「ほむら……って、呼んでいい?」
ほむら「ええ、それは構わないけれど」
さやか「ん、じゃほむら」
ほむら「何かしら?」
さやか「あんま周りに壁作んなよ?友達出来ないぞ!」バンッ
ほむら「っ、大きなお世話よ!」
さやは「あっはは、そんじゃあたしは教室に戻って弁当食べよっかな!」タッタッタ
ほむら「………」
ほむら(あれ?わたし、美樹さやかに気を遣われただけ?)
まどか「あ、二人ともお帰り!」
さやか「いやーごめんね!ちょっと長く話しこんじゃってさ!」
まどか「ううん、気にしないで!ほむらちゃん!」
ほむら「ええ、何?」
まどか「ほむらちゃんも、一緒にお弁当食べよう?」
ほむら「いえ、わたしは……」
さやか「おーい、早速壁作ってるぞほむらー?」
ほむら「っ!」
さやか「ほらほら、いいから一緒に弁当食べよ?」
ほむら「え、ええそうね……」(何故かしら、この時間軸の美樹さやかはわたしに妙に友好的だわ)
ほむら(調子が狂うわ……)
さやか「んでさー、そん時あいつがさー……」
ほむら(何か裏が?いえ、でも……)
さやか「おーい、ほむらー?」
ほむら「っ!な、何かしら美樹さやか?」
さやか「……むー」
ほむら「…?」
さやか「あんたはいつまであたしのことをフルネーム呼びするつもりなのさ?」
ほむら「え?」
さやか「あたしだってあんたのこと『ほむら』って呼ぶようにしたんだから、ほむらもあたしのことは気軽に『さやか』って呼んでくれていいんだよ?」
ほむら「残念だけれど、もうこの呼び方で慣れてしまっているのよ」
ほむら「え、あ……」
さやか「んじゃ、また最初から慣らせばいいってことで!はい、まずは呼んでみる!」
ほむら「……え、ええと……」
さやか「さ・や・か!」
ほむら「……さ、さやか……こ、これでいいのかしら?」
さやか「ぎこちないねぇ」
まどか「ティヒヒ、まぁそうやって少しずつ慣れていけばいいんじゃないのかな?」
さやか「今後、あたしのことを『美樹さやか』って呼ぶ度に罰ゲームが必要かなこれは?」ニヤニヤ
ほむら「ば、罰ゲームっ?」
さやか「そうだねぇ……いつもまどかにはしてることだけど、「あたしの嫁の刑」かな!」
さやか「いつも受けているまどかから説明をどうぞ!」
まどか「まあ、お遊び半分だけど、さやかちゃんが「あたしの嫁になるのだー!」って言って抱きついて来るって感じかな?」
ほむら「え、ええっ!?」
さやか「ふふふ、それが嫌なら気をつけることだね?」ニヤニヤ
ほむら「い、嫌に決まっているでしょう!?」
さやか「おぉう、そこまで嫌うことないじゃん……」ショボン
ほむら「あ、いやその…」(なんでそこで落ち込むの!?)
さやか「なんてね!」パッ
ほむら「……」(演技だったのね…)
まどか「それじゃ、帰ろっか!」
さやか「おーいほむらー!一緒に帰るぞー!」
ほむら「え、えぇ」
仁美「わたくしは今日もお稽古事がありますの。みなさん、また明日」ニコッ
まどか「うん、仁美ちゃん!また明日!」
仁美「暁美さん……いえ、ほむらさんもまた明日」
ほむら「……え、ええまた明日」
さやか「ちっ……」
ほむら「…まさか、あなた以外にもあのルールを適用する、とかではないでしょうね?」
さやか「さぁ~?どうかな~?」ニヤニヤ
ほむら「……」(名字を呼ばなくて正解だったわ……)
まどか「うん、ほむらちゃん!また明日!」
さやか「じゃあね、ほむら!」
ほむら「ええ、まどかと美樹さやかも気をつけて」
まどか「あ」
ほむら「?」
さやか「罰ゲーム!」バッ
ほむら「っ!?」
さやか「ほむらはあたしの嫁になるのだー!」ダキッ
ほむら「ひゃっ、ちょっ……」ワシッ
まどか「わたし以外に受けてる人を見るのは初めてだよ、ウェヒヒヒ!」
ほむら「ま、まどかっ!見てないで助けっ…!」
さやか「逃がさんぞほむらー!」ワッシ
ほむら「ちょ、ちょっとっ……!」
―――
―
さやか「痛い……」
まどか「さすがに殴るのは酷いよ、ほむらちゃん…」
ほむら「ご、ごめんなさい……その、そういうことをされるのに慣れていなくて……」
さやか「罰ゲームを執行した方が酷い目を見るってどういうことさ……」
ほむら「そ、そんなに落ち込まないでよさやか……」
さやか「しかーし!さやかちゃんはめげないぞー!」ガバッ
ほむら「っ!?」
さやか「これで、ほむらも少しは打ち解けられたでしょ?」
ほむら「あ……」
まどか「じゃあねー、ほむらちゃん!」タッタッタ
ほむら「……」
ほむら「ええ、また明日、まどか………それに、さやか」
ほむら(どうやらさやかのあの様子は、ホントに裏が無さそうね)
ほむら(この時間軸でも、何度かすれ違いはあったけれど……)
ほむら(仲良く出来るなら、それはいいことよね)
ほむら(まぁ、深くは考えないことにしましょう。彼女のような直感型タイプには、隠し事は出来ないと考えた方がいいわ)
ほむら「……あ、ノートパソコン……」
ほむら「昨日のは……もう、いいわね」
ほむら「さて、明日も早いのだし、もう寝ましょう」カチカチカチ
ほむら(快眠、快眠だったわ)
ほむら(悩み事がひとつ減っただけで、ここまで快眠出来るなんて)
ほむら(さやかには……感謝、しなくちゃね)
さやか「おっはよーほむらっ!」ポンッ
ほむら「ええ、おはようさやか」
さやか「おっ、今朝はちゃんと言えたな?」
ほむら「ええ、また罰ゲームでさやかを殴ってしまったら大変だもの」
さやか「殴ること前提!?」
ほむら「あら、何か間違っていたかしら?」クスクス
さやか「ぐぬぅ……そう言われたら、こっちから抱きつくのがちょっと躊躇っちゃうじゃん!」
さやか「あ、ゴメンゴメンまどか!ほむらの姿を見たら、つい追いつきたくなっちゃって!」
ほむら「おはよう、まどか」
まどか「うん、おはよう!」
ほむら(この時間軸ではどうやらマミと接触したことはあるようだけれど、二人とも契約には踏み切っていない)
ほむら(いいのよ、それでいいの。わたしとマミ、それに杏子がいればワルプルギスの夜に……っ!)ピタッ
さやか「ん?どうしたのほむら?」
ほむら(忘れていた……杏子は、元々マミが死亡したからこの町に訪れるんだった……!)
まどか「ほむらちゃん……?)
ほむら「っ、ああ、ごめんなさい。ちょっと、考え事をしていたのよ」
さやか「考え事?ははぁん、あたしに抱きついて欲しかったのかなほむらは?」
ほむら「それだけは天地がひっくり返ってもありえないわ」
さやか「ひどっ!?」
まどか「……ほむらちゃん、なんだか急に考え事始めちゃったね?」ヒソヒソ
さやか「んー……なんか重要なこと、考えてるみたいだね。そっとしとこっか?」ヒソヒソ
まどか「うん、そうだね」ヒソヒソ
杏子「おっ、さやかにまどかじゃねえか」
ほむら(えっ!?)
まどか「あ、杏子ちゃん!おはよう!」
さやか「また魔女探しのパトロール中?」
杏子「ああ、そうだ。マミは日中は学校通ってるからな、その間はあたしがパトロールしてんだよ」
ほむら「きょ、杏子っ!?」
杏子「? 誰だ、お前?」
杏子「いや、なんでもなにも……っつーかあんた、前にどっかで会ったことあったっけ?」
ほむら「あ、え、ええと……」
杏子「…?おかしな奴だな」
さやか「えっと……ほむら?杏子のこと知ってんの?」
ほむら「え、ええ……」
まどか「そう言えば、杏子ちゃんはほむらちゃんに会うのは初めてだったっけ?」
杏子「ああ、あたしの記憶が確かなら初対面なはずだけど……どうやら、そっちの方はあたしのこと知ってるみてぇだな」
さやか「杏子はやり手の魔法少女だもんねー、有名なんじゃないの?」
杏子「あたしよりもマミの方が有名だと思うんだけどな……」
杏子「え?」
まどか「ほむらちゃん?」
ほむら「行きましょ、杏子」グイッ
杏子「ちょっ、引っ張んなよ!」
さやか「あ……。行っちゃった……」ポカーン
まどか「なんだったんだろ……?」
さやか「さあ……?まぁ、ほむらも魔法少女みたいだし、なんかそっち関連の話でもあるんじゃないの?」
ほむら「と、とりあえず聞きたいことがあるのっ!」
杏子「あたしはあんたの名前すら知らねぇんだぞっ?」
ほむら「……自己紹介が遅れたわ。わたしの名前は暁美ほむら。ほむらでいいわ」
杏子「ほむら……ね。で?あたしになんの用だ?」
ほむら「ええ、聞きたいことが山ほど。とりあえず、あなたからの質問は後から答えるから、わたしの質問に答えて欲しいの」
杏子「ああ、わかったけど……」
~~~
ほむら「……大体わかったわ」
杏子「………お前、何もんだ?あたしとマミしか知らないようなことも色々知ってるみてぇだけど?」
ほむら「ええ、今度はわたしがあなたの疑問に答えるわ。信じがたいことも色々とあるでしょうけれど、全て事実だと思ってちょうだい」
ほむら「杏子?」
杏子「いや、ちょっと待ってくれ。今、頭ん中整理してるから」
ほむら「……ええ、わかったわ」
ほむら(わたしの方でも、杏子から聞いたことでわかった事実をまとめてみましょう)
ほむら(この時間軸では、杏子の家族がいなくなった後も杏子はこの町に残り続けたのね)
ほむら(今はマミと共に住んでいるみたいだけれど……今まで姿を見なかったのは、杏子は昼間だけで歩いているから)
ほむら(マミを通して、さやかやまどかとも知り合っている)
ほむら(さやかが契約に踏み切っていない理由は、杏子にしっかりと釘を刺されているから)
ほむら(そして肝心のインキュベーターは……今はこの町にいない、と)
ほむら(好条件が揃っているわ。これなら、まどかだけでなくさやかも契約させずに乗り越えることが出来るかもしれない……!)
ほむら「ええ、信じてくれてありがとう」
杏子「確かにちょっと信じられねぇことも多々あったが……ひとつだけ、有益な情報をもらった」
ほむら「ワルプルギスの夜……」
杏子「あたしもマミも、この町を守る魔法少女だからな。ワルプルギスの夜が来るってんなら、それからこの町を守らなきゃいけねぇ」
ほむら「なら……!」
杏子「ああ、手、組んでやるよ」
ほむら「ありがとう、杏子!」ガシッ
杏子「マミはあんたのこと、知ってんのか?」
ほむら「マミとは既に接触しているけれど、わたしのことは全て話してはいないわ」
杏子「なら、全部話したほうがいいと思うぜ?」
ほむら「ええ……その方がよさそうね」
ほむら「えっ?」
杏子「まどかとさやか、大切なんだろ?なら、側で守ってやるのが一番だ」ニカッ
ほむら「杏子……ありがとう、本当に」
杏子「あたしのことは気にすんなって!」
杏子「ああそうそう、放課後になったらマミと一緒にマミの家に来てくれな。そん時に話、してやればいいだろ?」
ほむら「ええ、そうね。そうするわ」タタタッ
杏子「……時間遡行者、か。本当に守りたいもんを守り抜くのは、大変なんだろうな…」
ほむら「すみません、遅れましたっ!」
早乙女「はい、遅刻ー!わたしは転校生だろうと容赦しないからねー?」カリカリ
ほむら「……」ストン
さやか「ね、ほむら」ヒソヒソ
ほむら「? なに、さやか?」ヒソヒソ
さやか「杏子と、なんの話してたの?」ヒソヒソ
ほむら「ええ、ちょっとね」ヒソヒソ
さやか「隠し事はよくないぞー?またそうやって壁作ってっ!」ヒソヒソ
ほむら「あ、後で話してあげるから!まだHR中でしょう?」ヒソヒソ
さやか「くっ……正論を言われちゃ黙るしかないじゃん……」ヒソヒソ
さやか「さて!それじゃ話をしてもらおうか!」
まどか「結局、杏子ちゃんとほむらちゃんは初対面だったの?」
ほむら「……あなたたちも、魔法少女のことは知っているわよね?」
さやか「いやまぁ…マミさんや杏子のことを知ってるからねぇ」
まどか「ほむらちゃんも、魔法少女なんだよね?」
ほむら「ええ。今からする話、全てを信じる自信はあるかしら?」
さやか「……う、うん……なんの、話?」
ほむら「魔法少女の真実、それにあと一週間後に訪れる魔女についてよ」
まどか「な、なんだか凄そうな話だね……」
―――
―
まどか「………」
さやか「………」
ほむら「全てを信じられなくても構わない。ただ、あなたたちは、キュゥべえとは絶対に契約してはダメよ。……いいわね?」
まどか「ご、ごめんほむらちゃん……」
ほむら「なに、まどか?」
まどか「わたしたち、魔法少女の華やかな部分しか見てなかったんだ……って思って」
さやか「そんな真実が隠されてたなんて……」
ほむら「……マミにも、この話をしようと思っているのだけれど……彼女の、精神面が不安だわ」
ほむら「よければ今日の放課後、あなたたちにも一緒に来てほしいの」
ほむら「!」
まどか「マミさん、校門前にいる……」
さやか「ほむら……」
ほむら「………」スタスタスタ
マミ「待っていたわ、暁美さん」
ほむら「その様子だと……杏子から、テレパシーで話は聞いているようね」
マミ「ええ。放課後、暁美さんを連れて帰ってきて欲しい、とだけ言われているわ」
ほむら「まどかとさやかも、同席させたいのだけれど構わないかしら?」
マミ「二人を?わたしは構わないけれど……」
ほむら「ありがとう。まどか、さやか、行きましょう」
ガチャ
杏子「おかえり、マミ。それに……いらっしゃい、ほむら、まどか、さやか」
マミ「ええ、ただいま」
ほむら「お邪魔します」
まどか・さやか「お、お邪魔します……」
マミ「待ってて。話をする前に、紅茶を淹れて来るから」タッタッタ
ほむら「……杏子。わたしがまどかとさやかを連れて来た理由……わかっているわよね?」
杏子「ん……ああ、まぁな。安心しろって、マミは心配するほど弱い奴じゃねぇから」
ほむら「……だといいけれど」
ほむら「ありがとう。それじゃ……しっかりと、話を聞いてちょうだい」
マミ「………なんだか、ずいぶんと深刻そうな話ね。わたしも、何の話かはわかってはいるつもりよ」
ほむら「………」
―――――
―――
ー
マミ「っ……」
ほむら「これが、私たち魔法少女の真実」
マミ「だいたい予想はしていたつもりだけれど……予想以上だったわ」
杏子「なんだよ、結構冷静だなマミ」
マミ「普段から真面目に話をしないあなたが深刻そうな面持ちで話をするから、ある程度は覚悟していたのだけれど……ね」
ほむら「ええ、構わないわ。杏子、マミに付き添ってあげて」
杏子「? あ、あぁ」
マミ「行きましょう、佐倉さんっ……」ギュッ
杏子「っ! マミ……」
スタスタスタ……
ほむら「……やっぱり、ショックは大きいわよね」
さやか「マミさん、大丈夫かな……」
ほむら「杏子が付いているもの、きっと大丈夫。心配ないと思うわ」
杏子「マミ……」
マミ「ごめんなさい、泣いちゃダメなのはわかっているんだけれどっ……」ポロポロ
杏子「いいよ、泣け泣け……あたしの前では、気丈な振る舞いはしなくっても大丈夫だからな」
マミ「ありがとう、佐倉さんっ……」ポロポロ
マミ「ごめんなさい、いきなり席を外したりして」
ほむら「構わないわ。……それだけ、ショッキングな話をした自覚はあるつもりだから」
ほむら「それよりも……わたしの話、信じてくれるの?」
マミ「あなたはそんな嘘をつく様な人には見えないわ。それに、わたしや佐倉さんしか知りえないはずの情報まで知っているんだもの」
マミ「あなたの言葉は、信じるに足るものだと思うわ」
ほむら「……ありがとう、マミ」
ほむら「そして、これから話すことが今日のホントの本題なのだけれど……」
マミ「ま、まだ何かあると言うの?」
マミ「!」
ほむら「その魔女が、一週間後にこの町を襲うわ」
マミ「……歴史上に語り継がれている、超弩級の大型魔女……」
ほむら「ええ。わたしと杏子、マミの三人で……これの迎撃に当たりたいの。力を……貸してくれないかしら?」
マミ「………今日はホントにショッキングな話が多いわね」
ほむら「ごめんなさい、一日にこれだけの話を持ちこんでしまって」
マミ「いえ、暁美さんは悪くないのよ」
さやか「さ、三人だけでその魔女に勝てるの?」
ほむら「勝てるわ。いえ、勝って見せる」
マミ「そう……ね。わたしたちは、見滝原を守る魔法少女ですもの。逃げるっていう選択肢は……ないわよね」
ほむら「それじゃあ……!」
マミ「ええ。わたしなんかでも力になれるのなら……一緒に頑張りましょう?」ニコッ
ほむら「ありがとう、マミ……」
さやか「あ、あたしたちは、どうしたらいいのかな?」
ほむら「まどかとさやかは、あくまで一般人よ。ワルプルギスの夜が来ると、この町はスーパーセルに襲われる」
ほむら「あなたたちは、避難所に逃げていればいい。大丈夫よ、わたしたちは、絶対に無事に帰ってくるから」
杏子「お前らは、あたしたちの健闘を祈っててくれりゃいいんだよ」
まどか「き、気をつけてね?マミさん、ほむらちゃん、杏子ちゃん」
QB「……少しの間、この町を離れている間に一体何があったんだ?」
QB「まさか、あの暁美ほむらが巴マミ、佐倉杏子と共闘する展開になっているなんて」
QB「とりあえず、マミのところに行こう」
マミの家―――
QB「久しぶりだね、マミ」
マミ「キュゥべえ!帰ってきてたのね」
QB「一体何があったんだい?暁美ほむらと共闘しているみたいだけれど」
マミ「え、えぇ……暁美さんから、色々と話を聞いたのよ。魔法少女の真実、それに……ワルプルギスの夜が訪れる、と言うことを」
QB「………まさかあの暁美ほむらがキミ達に助力を求めるとはね。意外だったよ」
QB「ほむらが話したことは恐らく全て事実だろうからね。弁解しようにもすることがないじゃないか」
マミ「わたしは……まだ、心のどこかであなたのことを信じていたのかもしれないわ」
QB「キミこそ、僕に聞きたいことはそれだけかい?」
マミ「……わたしは、騙されたなんて思っていないわよ?あの時、あなたが現れてくれなければ、今わたしがこうして生きていることも出来なかったのでしょうから」
QB「そうかい、そう言ってくれると僕としてもありがたいかな」
マミ「ただ……今は、キュゥべえの顔、あまり見たくないと言うのも本音ね」
QB「それは悪い事をしたね。まぁ、真実を知った魔法少女はみんな同じような反応をするからね、僕ももう慣れっこさ」
QB「それじゃあね、マミ。……ワルプルギスの夜は、強いからね、頑張ってくれ」トコトコトコ
マミ「キュゥべえ………」
QB「一人の魔法少女に、頑張れ、なんて言ってしまうなんて」
QB「僕という個体は、どうやら彼女に死んでほしくない、と思っているらしい」
QB「感情なんてものは存在しないはずなのに、おかしいね」
QB「まぁ、そんなことはどうでもいいか。暁美ほむらのところに行ってみよう」
ほむらの家―――
ほむら「何をしに来たのかしら、インキュベーター?」
QB「いや、特に何をしに来たと言うわけではないけれど。マミと杏子と共闘すると知って、キミの顔を見ておこうかなと思っただけさ」
ほむら「どういう風の吹きまわしかしらね?」
QB「……新しい魔法少女の契約は、取れなかったよ。残念だけれど、まどか、さやかとも契約は出来なさそうだね」
QB「だから、ワルプルギスの夜とはキミ達三人だけで挑むことになるだろう。準備は万全なのかい?」
QB「……そうだったね、悪かったよ」
ほむら「…なんだか妙に素直じゃない?インキュベーター」
QB「僕も、正直戸惑っているんだ。ここに来る前にマミのところへ行ったんだけれどね、何を思ったのか彼女に『頑張れ』だなんて言ってしまったんだ」
QB「僕は、一体どうしてしまったんだろう?」
ほむら「あなたたちのことなんて、わたしが知るわけないでしょう?」
QB「それは残念だ。イレギュラーであるキミならば、何かを知っているかもしれないと思ったのだけれど」
ほむら「話はそれだけかしら?」
QB「うん、そうだね。それじゃあ、キミにも一応言っておこうかな」
QB「ワルプルギスの夜は強いからね、頑張って欲しい」トコトコトコ
ほむら「………」
マミ「それじゃ、行ってくるわね」パァァァ
杏子「久々に大暴れしてやるぜ!」パァァァ
ほむら「今度こそ、ワルプルギスの夜を突破してみせる……!」パァァァ
まどか「気をつけてね、三人とも!」
さやか「あたしたち、応援するくらいしか出来ないけど……」
マミ「それで十分よ、鹿目さん、美樹さん」
杏子「なーに、さくっとぶちのめして帰ってくっから!」
ほむら「……ごめんなさい、マミ、杏子。先に行っていてくれるかしら?」
マミ「? ええ、構わないけれど……」
杏子「んじゃ、先に行ってるか、マミ!」タンッ
マミ「ええ、行きましょう!」タンッ
さやか「まさか、最後の言葉とか言わないよね?」
ほむら「………ごめんなさい、まどかもちょっと席をはずしてもらえる?」
まどか「う、うん…わかったよ。気をつけて……ね?」
ほむら「ええ、わかっているわ」
さやか(二人きりになっちゃった……)
ほむら「美樹さやか」
さやか「っ!は、はいはい何かな?」
ほむら「ありがとう、あなたには本当に感謝しているわ」
さやか「い、いきなりどうしたのさっ?」
ほむら「あなたがわたしの壁を払ってくれたおかげで、こうして万全の状態でワルプルギスの夜に挑むことが出来る」
ほむら「……罰ゲームは、ないのかしら?」
さやか「え?ば、罰ゲーム?」
ほむら「忘れたの?あなたから言って来たんじゃないの」
ほむら「あなたのことを『美樹さやか』と呼ぶ度に、罰ゲームを執行するって」
さやか「あ、あー……そいやそんなこと言ってたっけ」
ほむら「今わたしは、あなたのことを『美樹さやか』と呼んだのよ?なら、あなたはそれに対して罰を執行する権利があるはずよ」
さやか「……ほむら…」
さやか「あんたは、あたしの嫁になるのだ!」
ほむら「………」
さやか「ちょっ、ちょっとっ!なんとか言ってよ!黙ったままだとこっちが恥ずかしいじゃんっ!」
ほむら「………ふふっ」
さやか「? ほむら…?」
ほむら「ごめんなさい、卑怯だったわね、わたし」
さやか「え、え?」
ほむら「わたしも、そろそろ自分の気持ちに素直になるべきってことよね。それに気付かせてくれたのも、あなた」
さやか「………」
ほむら「それじゃ、行ってくるわ、さやか」
さやか「……ん。気をつけて、ね」
ほむら「ええ、わかっているわ」
ほむら「遅れてごめんなさい」スタッ
マミ「いえ、構わないわよ。まだ本体は来ていないし、ね」
杏子「あの嵐の向こうに、いるんだな」
ほむら「ええ。わたしも……もう、何度対峙したことか」
マミ「今度こそ、倒さなきゃね?」
ほむら「……ええ、もちろんよマミ」
―――
―
ワルプルギス「キャハハ……アハハハハハハハハ……………」シュウウウウウウウウウウ…ボロ……ボロボロ………
杏子「やった、のか……?」ハァ、ハァ…
マミ「ワルプルギスの夜の体が、崩れていくわ……」ハァ、ハァ……
ほむら「やった……ついに、ワルプルギスの夜を……っ!」ガクンッ
杏子「おっ、おいほむらっ!?」
ほむら「うぅっ……やったよっ……」ガシッ ポロポロ
杏子「はは…んだよ、気ぃ抜けただけかよ、心配させやがって……」
杏子「あー……こんなに体動かしたの久々だなぁ……」パァァァ
ほむら「わたしも、貰っていいの?」
マミ「当然じゃないの。今回の功労者はあなたなんだから」ニコッ
ほむら「っ……ありがとう、マミ」パァァァ
マミ「さて、と。それじゃ、避難所で待っている鹿目さんと美樹さんのところに戻りましょう?」
ほむら「そうねっ!勝利の報告をしなくっちゃ!」ガバッ
杏子「現金な奴だな、それだけで元気になるなんて……」
さやか「ちょっと落ち着きなよ、まどか」
まどか「だ、だってだって、今もほむらちゃん達は戦ってるんだよ?」
さやか「そりゃそうだけどさ……少しは落ち着いて、ね?」
まどか「うう、心配だなー……」ソワソワ
さやか「……あれ、そいや、雨とか止んでるみたいだね?」
まどか「え?」
さやか「スーパーセル現象が、止まってる……のかな?」
まどか「ほ、ほむらちゃん達はっ!?」
ほむら「さやかっ!まどかっ!」タタタタッ
まどか「ほむらちゃんっ!」
さやか「ほむら!それに、マミさんと杏子も!」
マミ「無事に帰って来たわよ」
杏子「あたしはもう筋肉痛確定だってーの……」
さやか「みんな無事だったんだねっ!」
まどか「そ、それじゃあワルプルギスの夜は……!?」
ほむら「ええっ!倒したのよっ!!」
さやか「いやったじゃんほむらっ!!」
ほむら「ありがとう、ホントにありがとうっ……!」ガシッ
さやか「ちょっ、ほむら!?」
まどか「ほむらちゃん……」グスッ
さやか「ちょっと、苦しいってほむらっ!」
ほむら「わたしがこうやって無事に帰ってこれたのも、みんなのおかげだよっ!!」ポロポロ
さやか「ほむら?……あんた、泣いてるの?」
ほむら「っ……うるさいわねっ!こんな時くらい泣かせてよっ!」ポロポロ
さやか「「あーあーもう子供みたいに泣いちゃって……」ナデナデ
ほむら「うぅっ……さやかぁっ……」ギュウッ
杏子「デジカメでもあれば取っておかなきゃダメだとこだな」ニヤニヤ
まどか「とにかく、みんな無事でよかった。よかったよっ……」
ほむら「……少し、落ち着いたわ」
さやか「んん~?もっとあたしの胸を貸してあげたっていいんだぞ~?」ニヤニヤ
ほむら「う、うるさいわねっ!美樹さやかの癖に生意気よっ!」
まどか「あ」
ほむら「……あ」
マミ・杏子「?」
さやか「罰ゲーム執行だぁ~!ガバッ
ほむら「っ!」
さやか「ほむらはあたしの嫁になるのだ~♪」ダキッ
ほむら「っ……うん、さやかっ!」
終わり
どう考えてもスレタイ詐欺です本当にありがとうございました
大層乙であった…
俺は百合を書く気マンマンだったのになぜかドンドンとシリアス方面に流れて行った…
どうしてこうなった・・・
___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| ( ) どうしてこうなった・・・
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
| | ( ./ /
___
/ || ̄ ̄|| ∧_∧
|.....||__|| ( ^ω^ ) どうしてこうなった!?
| ̄ ̄\三⊂/ ̄ ̄ ̄/
| | ( ./ /
___ ♪ ∧__,∧.∩
/ || ̄ ̄|| r( ^ω^ )ノ どうしてこうなった!
|.....||__|| └‐、 レ´`ヽ どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三 / ̄ ̄ ̄/ノ´` ♪
| | ( ./ /
___ ♪ ∩∧__,∧
/ || ̄ ̄|| _ ヽ( ^ω^ )7 どうしてこうなった!
|.....||__|| /`ヽJ ,‐┘ どうしてこうなった!
| ̄ ̄\三 / ̄ ̄ ̄/ ´`ヽ、_ ノ
| | ( ./ / `) ) ♪
さやかちゃんがすごくさやかちゃんでいいSSだった
Entry ⇒ 2012.02.27 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ほむら「動くのめんどくさい…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1328963634/
ほむら「3日も学校休んじゃったし、その間お風呂にも入ってない」ゴロゴロ
ほむら「あー……」ゴロゴロ
ほむら「……」ゴロゴロ
ほむら「……今日も欠席の連絡してネットやろ…」ゴロゴロ
ほむら「はぁ……何やってるのかしら、わたし」カチカチ
ほむら「ようやくまどかとの約束を果たしたのに、こんなだらけ切っていていいのかしら……」カチカチ
ほむら「……まぁ、今まで頑張って来たんだし、少しくらいいいわよね……」カチカチ
ほむら「お、良スレ発見。支援……っと」カタカタ1
まどか「ほむらちゃん、今日も学校休んでる……」
さやか「ダメだねぇ、ワルプルギスを倒したからってだらけ切ってるわ」
まどか「ま、まぁほむらちゃんは今までずいぶんと頑張って来たんだし、気が抜けるのはしょうがないと思うけど……」
さやか「ほむらの話を信じるなら、でしょ?あたしたちはあくまで普通に生活してる上であの弩級の魔女を倒した実感しかないし」
まどか「うーん……でも、ほむらちゃんが嘘をついてるとは思えないな」
さやか「あたしも、ほむらが嘘をついてるとは思ってないけどさ……現に、ほむらの話が事実だからこそ気が抜けきってるんだろうし」
まどか「今はゆっくり休ませてあげよう?さやかちゃん」
さやか「ん、そうだね」
杏子(……いいこと聞いちゃったぜ♪)←テレパシーで聞いた
ほむら「……誰かしら」カタカタ
ほむら「一人暮らしのわたしの家に、平日の昼間に来る人なんて……」カタカタ
ほむら「……新聞の勧誘か何かでしょう。放っておいても問題ないわ」カタカタ
ピンポーンピンポーン
ほむら「しつこいわね……わたしは良スレ支援で忙しいのよ」カタカタ
杏子「出てこねぇ……ホントにいんのか、ほむらの野郎」ピンポーンピンポーン
ピンポーン
ほむら「ふんふーん……」カタカタ
杏子「そうだ、テレパシーがあるじゃねぇか!」
杏子(おいこらほむら!いるんなら出て来い!)
ほむら「っ!?」
杏子(おら!聞こえてんだろうが!)
ほむら(杏子!?な、何の用?)
杏子(さやかとまどかから聞いたぞ?すっかり気が抜けきっちまってるって)
ほむら(うぐっ……なぜわたしがそうなっていると見抜いたのかしら……)
杏子(なんでも何も、事情知ってる奴らなら4日も学校休んでりゃ誰だってそう思うだろ!)
ほむら(と言うか、その話を聞いたのなら放っておいてくれてもいいじゃないの)
ほむら(ああ……そういえばそうだったわね……このキャラ付けは失敗だったかしら……)
杏子(っつーか誰かわかったんなら出て来いよ!このままじゃあたしがただの不審者だぞ!?)
ほむら(えー……だって動くのが面倒なんだもの……)ゴロゴロ
杏子(マジでだらけ切ってんなお前……)
ほむら(鍵は開いてるから勝手に入ってきていいわよ……)ゴロゴロ
杏子(そうか?んじゃ、あがらせてもらうぞ)
ガチャ
杏子「おじゃまー……って!めっちゃ部屋ちらかってんじゃねえか!?」
ほむら「ここ4日は布団から満足に動いていないもの……)ゴロゴロ
杏子(こいつ……ダメ人間道突っ走ってやがる……)
杏子「よし、まずはその人を舐め腐った態度をどうにかしろ」
ほむら「舐めてなんかいないわ。相手が杏子だからこそこうしてだらしない姿を惜しげもなく晒せるんじゃないの」ゴロゴロ
杏子「つまり相手があたしだからって舐めてかかってんだな?」
ほむら「舐めてるわけではないけれど、相手が杏子だからこうしてるって点は当たりね」ゴロゴロ
杏子「はぁ……おい、ゴミ袋はどこだ?」
ほむら「そこの棚、上から二番目のところに入ってるわ」
杏子「とりあえず部屋を片付けねーと話になんねぇよ、ったく……」ガサガサ
杏子「袋、ここに置いとくからな?ちゃんと捨てろよ?」ドサッ
ほむら「ええ、動く気が起きたら……」ダラダラ
杏子「……おいほむら」
ほむら「何よ……」
杏子「……はぁ。なんかもうなんも言う気が起きねぇよ……」
ほむら「部屋はとりあえず片付いたわね」ムクッ
杏子「あらかた片付け終わった後に起きあがるなよ……」
ほむら「どうでもいいじゃないそんなこと。で、わたしに何か用があって来たんでしょう?」
杏子「いや、特に用事はねぇけど?」
ほむら「え?」
杏子「え?」
杏子「お、おう……」(なんでだ…ほむらから殺気っぽい何かを感じる……)
ほむら「わたし、忙しいのよ」ゴロン カチカチ
杏子「とか言いながら横になってノートパソコンいじりだすなよ……」
ほむら「用がないなら帰ってくれないかしら?」
杏子「いや、あたしも暇を持て余してたんだよ。だからこうして遊びに来てやったんじゃねぇか」
ほむら「……まぁ、わたしのことを気にかけてくれるのはいいのだけれど、あいにくわたしは取り込んでるのよ」カタカタ
杏子「とてもそうは見えねぇけどな…」
杏子「よく見りゃ、お前髪もボサボサじゃねえか。風呂入ってんのか?」
ほむら「んー……と……前に入ったのはワルプルギス襲来前夜だったかしら」カタカタ
杏子「ちょうどその頃からかよっ!?」
ほむら「ええ、もう、とにかく気が抜けてしまって……」カタカタ
ほむら「まどかの契約は阻止できたし、あなたや美樹さやか、巴マミまで生存している状態でワルプルギスを倒せたのは本当に僥倖だったわ」カタカタ
ほむら「ここがわたしのユートピアなのよーっ!」ボフッ
杏子「ユートピアって……」
ほむら「ええ、あるわよー」ゴロゴロ
杏子「シャワーだけでも浴びて来いっ!」
ほむら「えぇー……」ゴロゴロ
杏子「仮にも女の子だろうが!?」
ほむら「仮にも何もわたしはどこからどう見ても可憐な少女じゃないの」ファサッ
杏子「そうやってなびかせようとしても髪ベタベタでなびいてねぇよ……」
ほむら「いいのよ、別に……どこに出かけるわけでもなし」
杏子「飯はどうしてるんだよ?」
ほむら「カップめんを箱買いして置いてあるわ」
杏子「おぉう…肌に悪そうだな……」
ほむら「わたし、シャワーだけを浴びるのは好きじゃないの。どうせなら湯船に浸かってゆっくりとしたいわ」ゴロゴロ
杏子「……今、暗にあたしに湯船張れって言っただろ?」
ほむら「別にそんな意図はないわよ?入らないと言う選択肢もあるのだし」ゴロゴロ
杏子「わーったわーったよ!湯船張りゃあいいんだろ?」タッタッタ
キュキュキュ ジャー……
杏子「ほれ、湯入れて来たぞ。これであと20分もすりゃ入れるだろ?」
ほむら「背中、流してくれるのよね?」
杏子「そこまで動くのが億劫なのかよ……」
杏子「ほむらーっ!風呂の準備出来たぞー!」
ほむら「はいはーい…よっと」ムクッ ヌギヌギ
杏子「って!そこで脱ぐのかよっ!?」
ほむら「別にどこだっていいでしょう?」ヌギヌギ
杏子「だらしねぇっ!?」
ほむら「あ、着替えはそこのタンスから適当に出して置いて」タッタッタ
杏子「あっ、おい!」
ほむら「四日ぶりのお風呂だわ~♪」ザバァ
杏子(本格的にダメかもしれねぇ……)
杏子「ああもう!今行くから待ってろっ!」ヌギヌギ
杏子(って、あたしは別に全部脱ぐ必要ねぇんだな。足と腕だけ捲っとくか)ガチャ
ほむら「はい、ボディタオル」
杏子「前くらいは自分で洗えよ?」
ほむら「それくらいは自分で洗うわよ、舐めないでくれるかしら」
杏子「背中を人に流してもらおうって時点で相当舐めてると思うけどな」ワシャワシャ
ゴシゴシ
ほむら「んっ~♪いい力加減だわ♪」
杏子「お前、楽しそうだよな……」ゴシゴシ
ほむら「そりゃもう!目的を達成したんだもの!楽しくないわけがないわっ!」
杏子「そりゃようござんしたねぇ」
ほむら「さて、と」ゴロン
杏子「おい」
ほむら「なにかしら?」
杏子「髪も乾かさねぇで寝っ転がる奴がどこにいる?」
ほむら「今現在あなたの目の前に約一名いるじゃないの」ゴロゴロ
杏子「ドライヤーくらい使えよっ!」
ほむら「あれ、結構面倒なのよ?」ゴロゴロ
杏子「あーもうっ!わかった、わかったよっ!あたしがかけてやればいいんだろ!?どこにあるんだ!?」
ほむら「脱衣所の棚の一番上に置いてあったはずね」
ほむら「ん~♪暖かい風が心地いいわ~……」ウトウト
杏子「どこかかゆいところはございますかほむら様?」
ほむら「特にないわー……そのまま掛け続けてちょうだい……」ウトウト
杏子「おい、頭揺らすなよ」
ほむら「なんだか眠たくなって来ちゃった……ふぁぁぁぁ……」のび~っ
杏子「あたし以上に自由そうな奴、同い年ではお前が初めて見たよ……」
ほむら「気がかりがないってこんなに開放感があったのね~……久しく忘れていた感覚だわ……」ウトウト
杏子「開放感満喫しすぎだろ……」
ほむら「お疲れ様~……」ゴロン
杏子「はぁ……あたし何やってんだろ……」ドッカ
ほむら「あなたが来てくれて助かったわ~……」ゴロゴロ
杏子「まぁ、あたしも基本暇してるからいいんだけどさ……」
ほむら「そう言えば、あなたってどこに住んでいるのかしら?」
杏子「あん?あたしは基本的にホームレスだぜ?」
ほむら「え?そうなの?」
杏子「言ってなかったか?今は教会の跡地に住んでるんだよ」
ほむら「……それは何と言うか……お気の毒ね」
杏子「同情するなら金よこせ」
杏子「お前、今後もあたしをこき使うつもりだろ……」
ほむら「そんなことないわよ?一人暮らしも退屈だもの、誰か一緒にいてくれたら楽しくなると思わない?」
杏子「……まぁ、そうだな。一人で生活するよりかはそっちのがいいかもな」
ほむら「あなた、学校には通っていないんだもの、昼間はどこかでアルバイトでもしてお金を稼げばいいし」
杏子「ん~……考えたこともなかったな……誰かと生活するなんて」
ほむら「無理強いをするつもりはないけれど、考えておいて損はないと思うわよ」
杏子「ここに住むことになったら今日一日の行動が当たり前になっちまいそうだな・・・・・・」
ほむら「あなた、わたしをなんだと思っているのよ?」
杏子「今日一日のお前の行動を見てれば、なんて思うか想像つかねぇか?」
ほむら「う~ん……」
ほむら「もしかしてわたし、かなりのダメ人間だったんじゃ……?」
杏子「むしろ今の今までその結論に至らなかったのがすげぇよ……」
ほむら「……いけないわね、これは」
杏子「ようやく危機感を持ったか……」
ほむら「そうよ!何故わたしはこんなにもだらけ切っていたの!?」
杏子「気が抜けたんだろ?」
ほむら「ぐっ……ま、まぁ確かにそうなのだけれど……」
杏子「ま、お前の話はみんな知ってっからな。気が抜けるのもしょうがねぇとは思うが……」
杏子「おう、そうしろそうしろ」
ほむら「礼を言うわ、杏子。あなたが来てくれなければわたしはホントにダメになっていたかもしれない」
杏子「礼を言われるようなことは何も……いや、結構してるか」
ほむら「だから、これはわたしからの僅かばかりのお礼よ」
杏子「あん?なんだよ?」
ほむら「あなたは今日からここに住むの。これは決定事項よ!」
杏子「さっきは無理強いをするつもりはねぇとか言ってなかったか!?」
ほむら「いえ、気が変わったのよっ!そうよ、それがいいわ!」
杏子「どうせならあたしもほむら達と一緒の学校に通いてぇな……」
ほむら「編入手続きくらいならわたしがやってあげるわよ?あなたがホントに学校に通う気があるのなら、ね」
ほむら「ええ、もちろん。で?どうするの?学校、通いたい?」
杏子「……そうだな…アリっちゃアリだよな」
ほむら「なら決定ね」
杏子「……ありがと、な、ほむら」
ほむら「え?」
杏子「いんや、なんでもねぇよ!」
ほむら「さて、そうと決まったらこうしちゃいられないわ!わたし、ちょっと学校に行ってくる!」
杏子「えっ?」
ほむら「担任の先生に話をしなくっちゃ!」キガエキガエ
ほむら「じゃっ!行ってくるわね!」バタン
杏子「おいほむらっ!……行っちまったよ……」
杏子「……あれ?もしかしてあたし、留守番?」
早乙女「それじゃみんな、気をつけて帰るのよー!」
ガララ
早乙女「? あ、暁美さんっ!?」
まどか「ほむらちゃん!?」
ほむら「先生、大事な話があるんです」
早乙女「え、えぇ……?」
~~~
まどか「ほむらちゃん、先生となんの話をしてるのかな?」
さやか「さあ?なんかすごい生き生きとしてたけどねぇ」
まどか「あ、おかえりほむらちゃん!」
ほむら「まどか、さやか。待っていてくれたの?」
まどか「うん!」
さやか「先生と何の話してたのさ?」
ほむら「ええ、ちょっとね。あなたたちも、明日学校に来たら驚くと思うわよ?」ニコッ
まどか・さやか「?」
ほむら「とりあえず、帰りましょうか」
ほむら「ただいまー……」ガチャ
杏子「おう、おかえり」
ほむら「あら、待っていたのね杏子」
杏子「いきなり家飛び出してくんだもん、留守番しなきゃ不用心じゃねぇか」
ほむら「そうだったかしら?」
杏子「そ、そんなことより!学校の話はどうなったんだ!?」
ほむら「ああ。大丈夫よ、手続きとかは済ませてきたから。明日、一緒に学校行きましょう?」
杏子「おぉ……なんか、ほむらが女神さまに見えてきた……」
ほむら「もっと讃え敬いなさいっ!」ホムッ
杏子「今朝来た時はダメ人間まっしぐらだったのに、ずいぶんと態度変わってんなお前……」
杏子「なぁ、ホントにあたしここに住んでいいのか?」
ほむら「え?ええ、もちろんよ」
杏子「なら、あたしも家事とか手伝った方がいいんじゃ……」
ほむら「あら、やってくれるのかしら?」
杏子「…残念ながら、そんなスキルは持ち合わせてない……」
ほむら「なら、黙って座っていなさい。わたしが手料理をふるまってあげるから」
杏子「なんか、悪いなほむら」
ほむら「気にすることないわ。わたしが好きでやっていることだから」
杏子「おお……」
ほむら「感動したかしら?」
杏子「ほむらと結婚する奴は幸せもんだろうな!」ニカッ
ほむら「褒めてもこれ以上は何も出ないわよ?」
杏子「飯を出してくれるだけでも十二分だっての!いただきまーす!」モグモグ
ほむら「召し上がれ、ってね」モグモグ
杏子「ふぉーいや、ふふぉんふぉかはあふふぉか?」モゴモゴ
ほむら「口の中に入ってる物を飲み込んでから喋りなさいよ……」
杏子「ん、んぐ…ゴクンッ。布団とかはあんのか?」
ほむら「心配しなくてもいいわ。ちゃんとあるから」
杏子「ん、サンキュー」モグモグ
杏子「ずいぶんと規則正しい生活送ってんだな……」
ほむら「ま、まぁね」
杏子「どうせ、昨日まではそんなこともなかったんだろ?」
ほむら「そ、そんなことはないわよっ?」
杏子「目を逸らしながら言っても説得力ねぇよ……」
ほむら「う、うるさいわねっ!いいから寝るわよっ!」カチカチカチ
杏子「あ、豆電球くらいは付けといてくれよ」
ほむら「あら、暗いと眠れないの?」クスッ
杏子「そんなことはねぇけどさ。久しぶりに、豆電球の明かりの下で眠りてぇなって思って」
ほむら「……そう、だったわね」カチカチカチ
杏子「ん、サンキュ」
ほむら(なんだかそう考えるとなかなか寝付けないわ)
ほむら「き、杏子?まだ起きてるかしら?」
杏子「んあー……?なんだよほむら……」トロン
ほむら「もう眠い?」
杏子「そりゃ、暗いところで布団に横になってりゃぁな……」
ほむら「ごめんなさい、特に話すことはなかったのだけれど」
杏子「んじゃ、寝かせてくれ……Zzz……」
ほむら「あ……」
ほむら「寝ちゃったのね……」
ほむら「ゆっくり眠りなさい、杏子……」ナデナデ
杏子「ん……父さん……母さん……モモ……」
ほむら(昔の夢でも見てるのかしら?)
杏子「……あたしは…ムニャ……幸せモノだぁ……えへへ……」
ほむら(あなたも、随分と長い間苦労したものね……)
杏子「……Zzz……」
ほむら(その上、ワルプルギスの夜との戦いでも協力してくれて……)
ほむら「ありがと、杏子……」ナデナデ
杏子「……ンゥ……Zzz…」
ほむら「はい、とりあえず新しい制服が届くまではそれを着てちょうだい」
杏子「んー……」
ほむら「サイズはどうかしら?」
杏子「ちっとばっかし胸周りがきついかな……」
ほむら「なら大丈夫ね」ニッコリ
杏子「お、おう…」(殺気立った笑顔…怖い)
ほむら「ほら、まどか達が来る前に行かなきゃサプライズにならないわよ?」
杏子「いや、別にサプライズを狙わなくても……」
ほむら「どうせやるならサプライズを狙いたいじゃないの!」
杏子「そこは妙なこだわりがあるんだな…」
まどか「おはよう、ほむらちゃん!今朝は早いね?」
さやか「ようやく引きこもり生活も終わったか~?」
ほむら「わたしはユートピアに辿りついた感動を謳歌していただけよ!」
さやか「気が抜けたんだもんね~?」
ほむら「う、うるさいわねっ!」
まどか「それで、昨日言ってた、学校に来たら驚くって言ってたのは?」
ほむら「ええ。朝のホームルームが始まったらわかるわ」ニコッ
早乙女「今日は、なんとまた転校生が来ました!」
まどか「え?」
さやか「転校生?」
ほむら(ふふ……)
早乙女「入ってらっしゃい、佐倉さん?」
まどか・さやか「!?」
ガララ……
杏子「は、初めまして……」オズオズ
さやか・まどか「「杏子」ちゃん!?」
杏子「さ、佐倉杏子です、よ、よろしく……」
ほむら(照れてるわね、杏子)
早乙女「はい、それじゃ佐倉さん、暁美さんの隣が空いてるからそこに座ってちょうだい」
杏子「は、はい…」カチコチ
ほむら(ふふ、大丈夫杏子?)
杏子(だ、だだだ大丈夫だっ!あたしは、い、いいいいいつも通りだっ!)
ほむら(体カチンコチンよ?)
杏子(か、からかうなっ!あたしだって、こ、こうやって学校に来るのなんて久しぶりなんだからっ!)
さやか「杏子、なんでまた学校に!?」
まどか「驚くってこのことだったんだ!」
ほむら「ええ。昨日、わたしがいつものように部屋にいたら杏子がウチに来て、それでまぁなんやかんやあってこうなったのよ」
さやか「いや、なんやかんやってはしょりすぎだよほむら……」
杏子「っ……」
さやか「…あれ?杏子?」
杏子「なっ、なんだ?」カチコチ
さやか「………プッ」
杏子「?」
さやか「あ、あははははははははっ!?き、杏子緊張しすぎだってばっ!!」バンバン
杏子「わ、笑うなよさやかっ!!」
杏子「あーダリー……」モグモグ
ほむら「転校初日から授業中にしっかりと寝てたくせに、何がだるいのよ……」
杏子「いやーだってよー……あんな座って小難しい話なんて聞いてたら眠くなるだろうがよー…」モグモグ
ほむら「それにも少しずつ慣れなきゃね?」
杏子「あー……気ままなホームレス生活がなつかしい……」
ガチャッ
マミ「佐倉さんっ!!」ダッ
杏子「お?マミじゃねぇか」
マミ「話は鹿目さんと美樹さんから聞いたわ。この学校に編入したって!わたしにも知らせてくれたっていいじゃないの!」
杏子「いや、だってよぉ……ほむらが『サプライズ』だって言うから……」
ほむら「悪くない企画だったでしょ?マミ」
マミ「ええ、嬉しいわ!ようやく佐倉さんも帰って来てくれたって実感出来るもの!」
杏子「んー……まぁ、確かにこうして学校に通えるのは嬉しいけどな……なんか、早くもホームレス生活が恋しくなってきてるんだぜ?」
マミ「ダメよ、佐倉さん?これからはあなたも普通の学生としての生活を送って行くの!」
杏子「そのつもりだけどな……」モグモグ
マミ「勉強がわからなくなったら、わたしや暁美さんが教えてあげるから」
ほむら「うっ……」
マミ「? どうかしたの、暁美さん?」
ほむら「い、いえ……」(わたしも、あまり成績のいい方ではない……とは言い出せないわね……)
杏子「んーっ!終わったーっ!」ノビーッ
さやか「授業の半分以上を寝て過ごしたあんたが一番開放感を漂わすってどうなのさ……」
杏子「あたしは頑張ったよ、うん!」
まどか「ティヒヒ、杏子ちゃんもいて、学校生活が更に楽しくなりそうだねっ!」
さやか「よーし、それじゃ帰りにゲーセンでも寄ってくかーっ!」
杏子「おっ、いいねぇ!」
ほむら「ゲームセンターもいいけれど、魔女退治のパトロールも忘れないでよ?」
さやか「もう、ほむらは堅いってばっ!今日くらいは開放感に浸らせてあげなよっ!」
ほむら「あなたが楽しみたいだけでしょうに……」
さやか「あ、ちょっとそれは卑怯っ!?」ガチャガチャ
杏子「うはははは!気を抜く方が悪い!!」
さやか「あ、あ、あーっ!負けたぁーっ!?」
杏子「あたしに勝とうなんて10年早いっ!!」
さやか「くそーっ……さすがホームレスは強かった……!」
杏子「あたしはもうホームレスじゃねえ!」
まどか「あ、マミさんあれ可愛い!」
マミ「どれどれ……」ウィーン
ほむら「あなたたち、ずいぶんと楽しんでいるわね……」
杏子「んじゃ、今日はあたしとほむらでパトロールすっから!」
さやか「ん!頑張ってくれたまへ♪」
杏子「うっせぇ!早く帰れ!」
さやか「はいはい、んじゃ帰ろっか、まどか、マミさん?」
まどか「うん!」
マミ「気をつけてね、二人とも」
ほむら「ええ、わかっているわ」
杏子「今のあたしに敵はいねぇ!」
杏子「あー……ダリィ……」
ほむら「お疲れ様、杏子」
杏子「お前ら、普段からこんなに頑張ってたんだな……」
ほむら「ふふ、それが元々のわたしたちの年頃の生活なのよ?」
杏子「あー……くっそ、慣れなきゃダメかやっぱり……」ボフッ
ほむら「ちょっと、杏子?」
杏子「んー……」
ほむら「寝る前にお風呂くらい入りなさいよ」
杏子「もうねみぃ……」
杏子「Zzz……」
ほむら「寝付くの早いわね……」
杏子「ンー……Zzz……」
ほむら「……全く、しょうのない子ね」フワッ
杏子「……Zzz……」ファサッ
ほむら「お疲れ様、杏子……」
杏子「………あったけぇ……」
ほむら「さて、と。わたしもお風呂に入って寝ようかしら」
杏子「ほむらー……?」ガチャ
ほむら「あら、起きたの?」
杏子「風呂くらいには入っとこうかな―って思って……」
ほむら「わたしも今上がるから、もうちょっと待っててくれるかしら」
杏子「あー、わかった……」
ほむら(ホントに眠たそうね……風呂で寝たりしないかしら?)ザバァ
~~~
ほむら「お風呂、空いたわよ」
杏子「んー……」ノソ フラフラ
ほむら「……心配だわ」
杏子「クカー……」
ほむら「やっぱりっ!ほら、杏子!」ユサユサ
杏子「んあー…?なんだよほむら……」
ほむら「こんなとこで寝ちゃダメでしょう!?」
杏子「寝てねぇよ……」
ほむら「今いびき掻いてたじゃないの!?」
杏子「掻いてねぇって……」
ほむら「と、とりあえず湯船から出なさいっ!体だけ洗って、もう寝た方がいいわよ!」
杏子「そうするかぁ……?」ザバァ
ほむら「……なにかしら、このボディタオルは?」
杏子「え?背中流してくれるんじゃねーの?」
ほむら「……」
杏子「昨日はあたし流してやったんだし、今日はほむらの番だろ?」
ほむら「しょうがないわね……」ワシャワシャ
ゴシゴシ
杏子「誰かに洗ってもらうってのも気持ちいいもんだなー……」トロン
ほむら「途中で寝ないでよ?お風呂場から人を引っ張りだすのも結構大変なんだから……」ゴシゴシ
杏子「だから寝てねぇっての……」
ほむら「………」
杏子「っつーことで、なんかするか!」
ほむら「わたし、もう眠いのだけれど……ファーッ……」
杏子「おいおい、夜はこれからだろ?」
ほむら「明日もまた学校あるのよ……?」
杏子「あたしは一向に構わんっ!授業中寝るしな!」
ほむら「……あ、ダメだわ、限界」ボスンッ
杏子「あ、おいほむらっ!……寝ちまったか」
ほむら「スー……」
杏子「……なんかあらゆる意味で昨日とは立場が逆転してる気がするな……」
杏子「幸せそうな顔して寝やがって……」
ほむら「………やっと……約束……スー…」
杏子「ま、おめぇも頑張ったんだしな」
ほむら「…うん……まどかは、わたしの最高の………」
杏子「そのままだと、風邪引いちまうぞ、ほむら」ファサッ
ほむら「これが、わたしの欲しかった……世界……」
杏子「ん、わかってるよほむら。ありがとな、あたしのこと、気にかけてくれて……」
ほむら「……それは、お互い……スー……」
杏子「はいはい、お互い様だよな。……おやすみ、ほむら」
ほむら「おやす……杏子……」
杏子「ん……」
杏子(布団に入ったら、なんだかんだで眠気来ちまった……)
ほむら「クー……」
杏子「………スー…」
翌日―――
ほむら「んー……朝……?」モゾモゾ
ほむら「時計……時計……」ガサゴソ
ほむら「………―――っ!?」
杏子「んあー……なにすんだよほむら、寒いじゃねぇか……」ムクッ
ほむら「寝坊したわ!さぁ、学校行くわよ!!」
杏子「あたしは学校には通ってねぇだろ……」ボーッ
ほむら「寝ぼけてないで、目を覚ましなさいっ!!」
杏子「あたしはもうちょっと寝てから行くから……」ボフッ
ほむら「ちょっと、杏子っ!」
杏子「……Zzz……」
ほむら「あああああ、このままじゃ遅刻するわっ!!起きてよ、杏子ーーー!!」
とりあえず終わり
二人とも幸せそうで何より
Entry ⇒ 2012.02.27 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
杏子「そしてあたし達は走りだした」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1328702401/
ほむら「暇ね…」
ほむら「………たまにはインターネットでもしようかな」
ほむら「えぇーと…か、ん、あ、め、ま、ど、a、k…」
ほむら「あっ、違う!」
ほむら「か、な、め、ま、ど、か…よし検索!」
ほむら「ほむっ!いろんな画像があるじゃない!」
ほむら「何時の間にこんな…とりあえず保存しなないと」
ほむら「ほむ…とりあえず今日はこの辺にしときましょう」
ほむら「今から……ん?」
ほむら「こ、これは…!」
ほむら「2月7日…昨日じゃないの!」
ほむら「しまった…出遅れた」
ほむら「こんなことしてる場合じゃないわ!」
ほむら「ついたわ」
ほむら「さて、飲み物のコーナーは…ここね」
ほむら「えーっと……あった!」
ほむら「後はまどかを…!」
ほむら「………」キョロキョロ
ほむら「ふぅ…」
ほむら(こんな所見られたらやっぱり不味い…わよね?)
ほむら(特にまどかに見られたら……)
まどか「あっ、ほむらちゃん」
ほむら「ほむっ!?」
まどか「奇遇だねっ」
さやか「転校生じゃん、何してんの?」
ほむら「美樹さやか…」
さやか「ん?何かいっぱいお茶買ってるじゃん」
ほむら「そ、それはっ!」
まどか「あれ?オマケがついてるんだ」
さやか「何これ?携帯ストラップ」
ほむら「あ…!」
まどか「え…?これ、わたし……?」
ほむら「たっ、たまたま!たまたま手に取ったのがそれだったのよ!」
まどか「そうなんだ」
さやか「…たまたまかぁ、たまたまねぇ」
ほむら「な、なによ…」
さやか「ん?たまたま、まどかだけ10個も手に取ったんだなぁーって」
店員の仕業だよ
まどか「ほ、ほんとだ…これ全部わたしだよ」
ほむら「あ…あはは…偶然って怖いわね…」
さやか「いや、まどかのことが好きなんでしょ?」
ほむら「ほむっ!?」
まどか「…ほんとなの?ほむらちゃん……」
ほむら「え……あ…えぇーと…」
まどか「…気持ちは嬉しいけど、わたし……」
さやか「あーあ」
ほむら「…あ……」
まどか「ごめんね、暁美さん」
ほむら「ま、まどか…?」
まどか「もう話しかけないで」
ほむら「ほぬうぅぅぅぅぅぅ!!」
ほむら(そうなる前に、早くまどかを確保するのよ!)
店員「らっしゃーせー」
ほむら「早く見つけなきゃ」
「あったあった」
ほむら「ん……」ガサゴソ
ほむら「これは…インキュベーター…違う、まどかは……」
「これじゃねぇよ…これ…もキュゥべえか、これも違う…」
ほむら「きゃっ?」
「うわっ?」
ほむら「あ…ごめんなさい…!?」
「いや、あたしこそ…って!?」
ほむら「さ、佐倉杏子!?」
杏子「ほむら!?」
ほむら「………」ジィー
杏子「………」ジィー
ほむら「っ!」バッ
杏子「っ!」バッ
ほむら「そ、そうね!」
杏子「あ、あたしさー、喉乾いてさー…その…」
杏子「お、お茶うめぇよな!」
ほむら「そうね!わ、私も何か飲みたかったのよ!」
杏子「そ、そっか!」
ほむら「え、ええ!」
杏子「………」
ほむら「………」
杏子「え?あぁー!えっ…とさ!やっぱ金殆ど持ってねぇから勿体ねぇなって!」
ほむら「へぇ…?」
杏子「あ、あんたも何か飲みたかったんだろ?」
ほむら「そっ、そうよ?えーっと…こ、このジュースで良いわ!」
杏子「そうか!なら早く買って来いよ!」
ほむら「え、ええ…」
ほむら(危なかった…なぜ佐倉杏子がここに…)
ほむら(それに、お金持ってたの?)
ほむら「…」チラッ
杏子「……」ニコニコ
ほむら(早く退きなさいよ…!)
店員「ありやっしたー」
ほむら「………」スタスタ
杏子「ん?な、なにさ?」
ほむら「何も買わないなら帰りなさい」
杏子「あ…か、帰るさ!あんたも買ったなら帰れよ!」
ほむら「も、もちろんよ!」
ほむら「………」スタスタ
杏子「………」スタスタ
杏子「あ、ああ!またな!」
ほむら「………」スタスタ
杏子「……行ったか」
杏子「ふぅ…ったく、脅かせやがって」
杏子「金殆ど持ってねぇんだから、出来の良いさやか1つだけ買いたかったのにさ」
杏子「さーて、そんじゃ選別すっかな!」
ほむら(…佐倉杏子は帰った…のよね?)
ほむら(よし、今度こそまどかを…)
ほむら「……!」
杏子「あれ?なんでキュゥべえしかないんだ…?」
杏子「不自然だよな…どうなってやがる…」
杏子「くそっ、やっぱ昨日買っときゃよかったなぁ…」
杏子「さやか…」
ほむら「…何をしているの?」
杏子「いっ!?」
ほむら「……」ジィー
杏子「やっぱ喉乾いたなって!」
ほむら「…ふぅん」
杏子「あ、あんたこそ、帰ったんじゃ無かったのかよ?」
ほむら「…や、やっぱりこっちのジュースが飲みたかったのよ!」
ほむら「さっき買ったのはあなたに譲るわ、だから帰りなさい」
杏子「さ、さんきゅー」
ほむら「………」
杏子「………」
杏子「早く買ってきなよ」
ほむら「……そうね」スタスタ
杏子「ふぅ……なんで戻ってくるんだよ」
杏子「しかもキュゥべえしか残ってないし…仕方ねぇ、別のコンビニ行くか」
杏子「くそっ、全然残ってないぞ?」
杏子「残っててもキュゥべえだけだし…次のコンビニが最後か…」
杏子「キュゥべえしか残ってないのも不自然なんだよな…もしかしてキュゥべえしか売ってないのか?」
杏子「…とにかく探すしかねぇよな」
店員「いらっしゃいませぇー!」
杏子「…ん?」
ほむら「違う…これも違う…これじゃない…」
ほむら「まどかぁ…」
杏子「…何やってんだ?」
ほむら「ほむっ!?」
ほむら「さ、佐倉杏子…?あなたまた…!」
杏子「お前こそ!何回コンビニ来てんだよ!」
ほむら「だって仕方ないじゃない!まどかがないのよっ!」
杏子「あたしだって、さやかがないんだよっ!」
杏子「………」
ほむら「えっ?」
杏子「えっ?」
ほむら「……仲間?」
杏子「……みたい…だな」
ほむら「…」ジィー
杏子「…」ジィー
ほむら「杏子……!」ギュッ
杏子「ほむら……!」ギュッ
杏子「なるほどな、ほむらはまどかストラップを探し回ってたのか」
ほむら「そう言う杏子はさやかストラップを…ね」
杏子「あ…あははっ!まぁあれだね、あたしとあんたは同類ってやつか!」
ほむら「…ふふっ、そうみたいね」
杏子「あはは…」
ほむら「……へ、変じゃないわよね?」
ほむら「私がまどかストラップを買っても変じゃないわよね?」
ほむら「おかしくないわよね?」
杏子「あ…ああ、そうだな」
杏子「…うん、変じゃねぇよ!だからあたしもさやかを買うんだ!」
ほむら「…良かった…そうよね、おかしくないわよね」
杏子「うん、おかしくない…おかしくないぞ」
ほむら「私だってまどかが好きだからじゃないわ、ただのコレクションよコレクション」
杏子「うんコレクションだな」
ほむら「そうね」
杏子「そうだな」
ほむら「………」
杏子「………」
杏子「ここら辺のは全部だな」
ほむら「…状況は?」
杏子「ほとんど売りきれ、あってもキュゥべえだけだね」
ほむら「やっぱり…あなたもそうなのね」
杏子「ってことは…ほむらもか?」
ほむら「…ええ、私も同じよ」
ほむら「やっと見つけても残っているのはキュゥべえだけ…ね」
ほむら「キュゥべえは出荷が多かったのかしら?」
杏子「さやかはともかく、なんであたしまでないんだ?」
ほむら「そうよね…まどかは無くても不思議ではない…むしろ当然だけど、可愛いから」
杏子「ああ、さやかも可愛いからな。無くても不思議じゃねぇよ」
ほむら「まどかの方が可愛いけどね」
杏子「いやいや、さやかの方が可愛いから」
ほむら「まどかよ」
杏子「さやかだ」
杏子「ち、ちげぇよ!」
ほむら「そうかしら?」
杏子「そっ、それよりも、何であたしらも無いのかだよ!」
ほむら「…そうね、私まで無いのは……」
杏子「そうなんだよなぁ…ついでにマミも」
ほむら「何で無いのかしら」
杏子「そうだよな」
杏子「欲しいよ」
ほむら「あはは……はぁ」
杏子「ははっ……はぁ」
ほむら「…まどか……」
杏子「…さやか……」
ほむら「……まだ行ってないコンビニはあるわ、こうなったらとことん行くわよ」
ほむら「きっとあるはずよ!」
杏子「うん、さやかがあたしを待ってる!」
ほむら「まどかぁー!」
杏子「さやかぁー!」
ほむら「………なかったね」
杏子「………うん」
ほむら「はぁ………」
杏子「……なあ、ほむら」
ほむら「…なによ」
杏子「あんたさぁ、時間巻き戻せるんだろ?」
杏子「だから7日の夜中に時間戻して買いに行こうぜ?」
杏子「それなら…!」
杏子「えっ?」
ほむら「もう時間を巻き戻せないのよ、私」
杏子「…マジかよ」
ほむら「……あなた、幻術が使えたはずよね」
ほむら「ロッソなんとか?それで…」
杏子「いや、無理だろ」
ほむら「なんで?やってみなきゃわからないでしょ?」
杏子「だってお前…幻だぞ?」
杏子「いや、えっ?何言ってんだよ?」
ほむら「まどかぁー!」
杏子「お、落ち着けって!な?」
ほむら「まどかぁー!」
杏子「そんな姿まどかに見られたらどうすんだよ?」
ほむら「っ?…そ、そうね…ごめんなさい、取り乱してしまって」
杏子「いや、分かればいいんだよ」
杏子「それに…あたしも頭痛くなってきた」
杏子「くそっ…さやか…!」
ほむら「……でも、まだ諦めるわけにはいかないわ」
杏子「…うん、あたしだってそうさ」
杏子「何としてもさやかを…!」
杏子「でも何処にも無いんだよっ…」
ほむら「ねえ、杏子…」
杏子「ん?」
ほむら「私たち、魔法少女よね?」
ほむら「……信じるのよ」
杏子「えっ?」
ほむら「だって魔法少女は、夢と希望を叶えるんだから」
杏子「!」
ほむら「本当の奇跡だって起こせるかもしれないわ」
杏子「……ふっ。そっか、なるほどね」
杏子「あたし達の夢と希望…つまりさやかストラップだ」
杏子「奇跡も魔法もあるんだよ!」
ほむら「ええ、そう信じる…!信じるの!」
ほむら「まどかを!」
杏子「さやかを!」
さやか「そだねぇー」
まどか「でも、やっとコンプリートできて良かったね!」
さやか「うん!良かった良かった!」
まどか「これでやっとお家に帰れるよ、てぃひっ」
さやか「ほんとほんと、大変だったわ」
さやか「でもこれで満足できたよ」
まどか「そうだね」
まどか「?」
さやか「ん?どうかした?」
マドカ…ボクヲ…
まどか「…声が聞こえたような」
さやか「声?」
まどか「うん」
さやか「んー?」
さやか「あっ!」
まどか「ほらっ、聞こえたでしょ?」
さやか「うん!聞こえた!」
サヤカァー
さやか「あれ?こんどはあたし?」
まどか「誰かが読んでるのかな?」
サヤカァー
さやか「よし、行ってみよう!」
まどか「うんっ」
杏子「さやかぁー!」
ほむら「まどかぁー!」
杏子「さやかぁー!」
ほむら「まどかぁー!」
杏子「さやかぁー!」
まどか「えっ…と……」
さやか「な、何してんの?あんた達…」
杏子「さや…!?」
まどか「………」
さやか「………」
ほむら「………」
杏子「………」
ほむら「杏子」
杏子「ああ」
ほむら「さようなら」スタスタ
杏子「また今度な」スタスタ
まどか「あはは…」
ほむら「あ、あら?美樹さやかじゃない、偶然ね」
杏子「あ、あははっ!元気してた?」
さやか「うん、元気だよ」
杏子「そっか、んじゃまたな!」
ほむら「さようなら」
まどか「ほ、ほむらちゃん…杏子ちゃん…」
さやか「いやいや、帰さないよ?」ガシッ
ほむら「そうよ、だから…」
さやか「うん、ここで何をしてたか話したら離してあげるよ」
まどか「話したら離す…てぃひひっ!」
さやか「………」ジトー
杏子「………」
ほむら「ま、まどか…」
まどか「あ、あれっ?…うぅ」カァッ
杏子「えっ?んっと…その…な?」
杏子「ほ、ほむらとちょっと話してただけだよ、なっ?」
ほむら「そっ、そうよ!」
まどか「ほむらちゃん…」
さやか「ふーん?ちょっと話してたら、あたしとまどかの名前を叫ぶことになったんだ?」
杏子「えっ?あー、えー…っと…」
杏子「ははっ…」
さやか「少しは恥ずかしいとか思わなかったわけ?」
ほむら「そ…それは、その……」
ほむら「…ま、魔法の特訓…そう、魔法の特訓をしていたのよ!」
さやか「嘘ね」
ほむら「っ…」
さやか「誤魔化しきれるもんじゃないよ、そういうの」
まどか「あ、あの…ほむらちゃん…」
ほむら「まどか…」
まどか「その、何をしてたのか教えてくれないかなって…ダメ、かな?」
ほむら「………万事休すね」
杏子「ああ、もう素直に話すしかないな…」
さやか「うんうん、それでいいのよ」
さやか「お茶のオマケのストラップが欲しかったから叫んでたぁ?」
ほむら「そ、そうよ…」
さやか「いやいやいや!なんでそうなるの?」
さやか「そんなの絶対おかしいって!」
杏子「だ、だってさ!魔法少女は夢と希望を叶えるんだぜ?」
杏子「だったら!」
さやか「えっ?なにその理屈?」
杏子「だって売ってないんだからしょうがないじゃんかー!」
さやか「それは…そうだけどさ」
まどか「さやかちゃん」
さやか「…うん」
ほむら「1つだけでいい、1つだけでいいから欲しかったのよ!」
ほむら「私の分を…!」
ほむら(私の分のまどかを!)
まどか「ほむらちゃん…!」
杏子「なんで何処にも売ってないんだよ…畜生っ…!」
さやか「…そんなに欲しかったの?」
杏子「欲しいよ!あたしの…あたしの…」
杏子(さやか…!)
さやか「…そっか」
まどか「ほむらちゃんも、欲しいんだよね?」
ほむら「…うん、欲しい…凄く欲しかった……!」
ほむら「だから、私と杏子は信じるしかなかったのよ…」
まどか「ほむらちゃん、わたし…」
まどか「…ね、さやかちゃん」
さやか「うん、わかってる」
まどか「はい、ほむらちゃん」
ほむら「えっ?」
さやか「杏子、受けとりなよ」
杏子「さやか…?」
杏子「えっ?」
さやか「夢も希望もあるんだよ」
杏子「さやか…!」
さやか「ってこと!まぁ、ちっちゃな夢と希望だけどさ」
さやか「欲しかったんでしょ?あんたの分をさ!」
杏子「うん…!」
さやか「だから、杏子にあげるよ!」
さやか「ふふっ、見てらんないしね」
まどか「わたしも、わたしの分をほむらちゃんにあげるね」
まどか「特別だよ?」
ほむら「まどか…!」
まどか「実はわたし達もこれを探してたんだ」
まどか「それでさっきやっと全部揃ったの」
さやか「あたしら5人揃えるのにどんだけ苦労したんだか」
まどか「さっきのお店もわたし達が買ったのが最後だったもんね」
さやか「あははっ!人気者は大変だね!」
杏子「ははっ、なんだ、さやか達もそうだったのか」
さやか「そーゆーこと、でもあたし達は公園で叫んだりなんかしてないけどね」
杏子「あはは…」
さやか「ほんとやめてよね?さっきみたいのはさ」
杏子「わかったよ、もうしねぇって」
さやか「ならばよし!」
まどか「ほむらちゃん、大切にしてね!」
ほむら「ええ、もちろんよ!」
まどか「わたしも頑張って探したんだ」
まどか「やっと買えた、わたしのお気に入りなんだ」
まどか「ううん、いいの。ほむらちゃんだから特別だよ?」
ほむら「まどか…!」
まどか「えへへ」
ほむら「ありがとう!」
まどか「うんっ!」
ほむら「やったぁ…!」
さやか「でもいいよ、杏子にあげる」
杏子「さやか…いいのか?」
さやか「いいってば、あたしがあげるって決めたんだから!」
杏子「へへ…そっか、ありがとね、さやか!」
さやか「うん!」
さやか「あんた達も早く帰りなよ?」
杏子「ああ!」
まどか「ばいばい、ほむらちゃん!」
ほむら「ばいばい、まどか」
さやか「ばいばーい」
杏子「またなー!」
杏子「うん!やっぱり信じたかいがあったぜ!」
ほむら「そうね!」
杏子「あははっ!」
ほむら「ふふっ」
ほむら「さっそく……あれ?」
杏子「ん?…えっ?」
ほむら「杏子…私が貰ったのって…」
杏子「…あたしもだ」
さやか「うん、杏子も喜んでくれたみたい」
まどか「一番のお気に入りだったんだけどなぁ」
まどか「でも、ほむらちゃんが喜んでくれたから良いかな」
さやか「あたしもー、何気にって言うか、一番のお気に入りなんだよね」
まどか「ほむらちゃんストラップ」
さやか「杏子ストラップ」
杏子「うん」
ほむら「まどかの髪って黒じゃないわよね?」
杏子「ピンクだな」
ほむら「まどかの髪って私より短いわよね?」
杏子「そうだな」
ほむら「まどかって私より可愛いわよね?」
杏子「知らねぇよ」
杏子「はいはい、次はあたしだ」
杏子「さやかの髪って真っ赤じゃないよね?」
ほむら「ええ、美樹さやかは青よ、真っ赤の髪と言えば杏子よね」
杏子「だれがあんこだ」
ほむら「えっ」
杏子「えっ」
杏子「ま、まぁいいや…次いくぞ」
杏子「さやかの髪って短いよな?」
ほむら「ええ、そうね」
杏子「さやかはあたしより可愛いよな」
ほむら「知らないわよ」
ほむら「そう」
杏子「以上だ」
ほむら「これによって導かれた答えは1つね」
杏子「うん」
ほむら「これ、ほむらストラップ」
杏子「これ、杏子ストラップ」
ほむら「………」
杏子「………」
杏子「うん」
ほむら「逆に良かったんじゃない?」
杏子「逆に?」
ほむら「そうよ、まどかから、ほむらストラップが貰えたのよ?」
ほむら「しかも一番のお気に入りだって!」
ほむら「つまり、まどかのお気に入りは私ってことなのよ!」
ほむら「ほむっ!?そ、それは…」
杏子「それに、お気に入りってもストラップの出来とかじゃないの?」
ほむら「そ、そう…ね…私のことなんて…」
ほむら「で、でもっ!このほむらストラップは大切にするわ!」
杏子「ははっ!ああ、あたしも同じだよ」
杏子「さやかが杏子ストラップをくれたんだ!大切にしないわけないだろ!」
杏子「そうだよ!」
ほむら「……でもやっぱり」
杏子「…うん」
ほむら「まどかストラップ欲しい」
杏子「さやかストラップ欲しい」
杏子「…なあ、ほむら」
ほむら「なに?」
杏子「明日も学校休みだろ?ならさ」
ほむら「…ええ、そうね」
ほむら「うん!」
杏子「よっし!それじゃあ善は急げだっけ?」
杏子「とにかく行くぞ!ほむら!」
ほむら「ええ、行くわよ!杏子!」
杏子「そしてあたし達は走りだした」
ほむら「コンビニへ」
おわり
キュゥべえストラップ欲しかったけど無かった
キュゥべえ「きゅっ…きゅっぷい……」
マミ「キュゥべえ、美味しかった?」
キュゥべえ「う、うん…」
マミ「うふふっ、良かった♪」
キュゥべえ「い…今ので最後かい?」
キュゥべえ「ええっ?」
マミ「ティー・サムゲタン、パヴェ・ド・ショコラ、シフォンケーキ…いろいろあるわ♪」
マミ「全部お茶を使った料理よ?美味しく食べてね♪」
キュゥべえ「で、でも僕…もう…」
キュゥべえ「…も、もう満腹…」
マミ「美味しく食べてね♪」
キュゥべえ「はい、食べます、はい」
マミ「うふふっ、ありがとう、キュゥべえ♪」
キュゥべえ(ま、まさかマミがこんな風になるだなんて…)
キュゥべえ(僕があんなことさえ言わなければ…)
マミ「~♪」ルンルン
キュゥべえ「やあ、マミ!」
マミ「あら、キュゥべえ。いらっしゃい」
キュゥべえ「今日はご機嫌だね」
マミ「ええ、今日から私たちのストラップがお茶のオマケでついてくるの」
キュゥべえ「うん、知ってるよ」
キュゥべえ「どういう意味だい?」
マミ「みんながみんな6種類買うとは限らないでしょ?」
キュゥべえ「そうだね、1つや2つだけって人も大勢いるだろうね」
マミ「そう、そこで私は誰と一緒に買われるのか気になるの!」
マミ「やっぱり鹿目さんかしら?それとも美樹さん?」
キュゥべえ「…」
キュゥべえ(マミは僕とだよ!)
マミ「とにかく、誰と一緒でも楽しみだわ」ニコニコ
キュゥべえ「マミ…」
キュゥべえ(なんで僕じゃないんだ!)
キュゥべえ(マミキュゥ良いよマミキュゥ)
キュゥべえ(なのに何で僕はないんだよ…)
キュゥべえ(わけがわからないよ)
マミ「えっ?本当?どうだったの?」
キュゥべえ「まどかとほむら、さやかと杏子…他にはまどかとさやか」
キュゥべえ「…こんな感じだったかな?」
マミ「えっ」
キュゥべえ「………」
マミ「キュゥべえ、私は?」
キュゥべえ「残念だけど…」
マミ「そ…そんな……」
キュゥべえ(僕が嘘をつかないと思った?残念、今の僕は嘘つきでした!)
マミ「………」
キュゥべえ「マミ、残念だけど君は他の4人とのカップリングは…」
キュゥべえ「だから、僕と」
キュゥべえ(マミキュゥ!マミキュゥ!)
キュゥべえ「一緒に…えっ?」
マミ「みんな買うしかないじゃない!」
マミ「私が余るなら!」
キュゥべえ「なんで倒置法?」
マミ「私が!全部!」
キュゥべえ「えっ?ちょっと、マミ!」
マミ「キュゥべえのばかぁ」
マミ「うわぁぁぁぁぁぁん」
キュゥべえ「マミー!?」
キュゥべえ(5人のストラップを…しかも何故か僕のストラップだけ買ってくれなかった)
キュゥべえ(おまけに大量に残ったお茶の処理は僕がしなきゃいけないだなんて…)
キュゥべえ(こんなのってないよ…ひどいよ、あんまりだよ…)
キュゥべえ(でも、食べなきゃ…飲まなきゃ…)
キュゥべえ(これが恐怖なんだね?)
キュゥべえ「き…きゅっぷい…」
マミ「はい、次はこれよ♪」
きゅっぷい「う…」
マミ「召し上がれ♪」
きゅっぷい「ま、マミ…もう…」
きゅっぷい「い、いただきます」
マミ「まだまだたくさんあるからね♪」
キュゥべえ「うう…」
マミ「ふふっ♪」
キュゥべえ(さっきからまどかに助け呼んでるのに反応してくれない…)
キュゥべえ(殺される…お茶に殺される…!)
キュゥべえ(こんなのマミじゃないよ!)
キュゥべえ(彼女は…お茶の魔女だ!)
キュゥべえ「助けて…」
キュゥべえ「誰か僕を助けてぇぇぇぇ!」
マミ「残さず食べてね♪」
フィナーレ!
Entry ⇒ 2012.02.22 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
ほむら「下駄箱に不審物が入ってる……」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329222891/
ほむら「赤い包み……プレゼントのような包みなのが怪しさを増大させているわ……」
ほむら「……上履きをとらないといけないからどかさないと……」
ほむら「触っても大丈夫なのかしら……」ソッ
ほむら(わけが分らないものを触るのは結構怖いわね……)
マミ「あら、暁美さん?」
ほむら「あら、おはようマミ」
マミ「えぇ、おはよう……それは、チョコ?」
ほむら「この中身のことならわからないわ、朝来たら入っていたのよ」
マミ「……もしかして暁美さんってバレンタインを知らない?」
ほむら「?」
マミ(学校の暁美さんってかっこいい感じだから憧れちゃった女の子がいたってわけね)クスクス
ほむら「な、なによ知らなくたって笑うことないじゃない……」ホムゥ
ほむら「それでそのバレンタインってなんなの?」
マミ「そうねぇ、簡単にいえば好きな男性に女の子がチョコを渡す日よ」
ほむら「……それはつまり私は胸がないから男の子と思われているということかしら……」
マミ「それは一般的なお話であって当然例外だって存在するわ」
ほむら「例外?」
マミ「例えば最近では大切なお友達にチョコをあげたりとか」
ほむら「でもそれなら手渡しでよくないかしら?」
マミ「そうね、だから例であげたような場合は基本的に手渡しで軽く渡されるでしょうね」
ほむら「下駄箱に入れられてるのだけど……」
マミ「ふふっ当然女の子が女の子のことが好きでっていうのもあると思うわよ?」
ほむら「じゃ、じゃあそれって」
マミ「ふふっ知らない間にあなたが射止めた女の子がいるってことね」クスクス
ほむら「///」
マミ「ふふっちゃんとチョコは受け取ってあげなさいよ?」
マミ「よかったじゃない、それよりあまりこんなところで話していると遅刻してしまうわね」
ほむら「ね、ねぇマミ」
マミ「何?」
ほむら「友達でもチョコを渡すって言ったわよね?」
マミ「あら、もしかして催促?」
ほむら「そ、そうじゃなくて!私バレンタインなんて知らなかったから準備してなくて……」
マミ「あら、そんなに気にしなくてもいいんじゃないかしら?」
ほむら「……だめよ!やっぱりいまからチョコを買ってくるわ!」
マミ「あ、こら待ちなさい!」
ほむら「何よ、学校なら今更行かなくても授業に追いつけるから大丈夫よ」ダッ
マミ「そうじゃなくて……って行ってしまったわね……友チョコを渡そうと思ったのに」
ほむら「チョコを買うとしたらまどか、さやか、マミ、杏子かしら……」
ほむら「でもその辺で買ったものでいいのかしら……」
ほむら「どうしたら……」
杏子「ん?ほむらじゃねぇか」
ほむら「あら、杏子」
杏子「今の時間は学校じゃねぇのか?」
ほむら「えぇ、でもそれどころじゃないもの」
杏子「なんかあったのか?」
ほむら「えぇ、チョコを手に入れないといけないのよ」
杏子「あったあった、くうかい?」
ほむら「あ、ありがとう///」
杏子「何照れてるんだお前……」
ほむら「う、うるさいわね!」
杏子「あ!そうか今日はバレンタインか」
杏子「別にそういう意味でやろうとしてるわけじゃねぇって」ケタケタ
ほむら「べ、別にそんなこと考えてないわよ」
杏子「まぁいいや、ほれ、友チョコってことでやるよ」
ほむら「あ、ありがとう……」
杏子「なんだよ」
ほむら「バレンタインのチョコってどのチョコを買うものなの?」
杏子「は?」
ほむら「バレンタインの事、今日知ったからわからないのよ……」
杏子「ふーん」
ほむら「お菓子に詳しそうなあなたなら……」
杏子「それなら手作りがいいんじゃねぇか?」
ほむら「手作りチョコ?」
杏子「あぁ、まぁ面倒って言うならそれこそ何でもいいんじゃないか?」
ほむら「いえ、やるわ!やり方を教えて!」
杏子「はぁ?お菓子作りなんて私もあんまり覚えてないって」
ほむら「私も家庭料理じゃないと……」
杏子「ああもうわかったわかった、うろ覚えだけど手伝ってやるよ」
ほむら「本当!」
お前人様の下駄箱に食いモン入れてんじゃねえよ死ね
お前靴入れる所に食い物入れるとか食い物粗末にするな!!ふざけんんあ!!!
ほむら「そう言われるとちゃんと考えてはいなかったわね……」
杏子「うーん……チョコレートケーキでいいか」
ほむら「そんなものが作れるの!?」
杏子「いや、お前ならマミと連絡が取れるだろ?」
ほむら「え?えぇまぁ」
杏子「ならメールとかで指示を貰えばできるんじゃないかい?」
ほむら「なるほど……でもマミは授業中なのだけど……」
ほむら「そうかしら?」
杏子「絶対すぐに連絡を返してくるだろうさ」
ほむら「杏子がそこまで言うなら……」ピッピッ
杏子(マミは結構なお節介だし困っていそうなら何とかしようとするだろうさ)
ヒリ゚リッ
ほむら「本当……凄い速さね……」
私特性のチョコケーキの作り方を特別に教えてあげるわ(ノ´Д(*´∀`)
ほむら「……マミって普段こんなメールだったかしら」
杏子「……多分自分の趣味なところを聞かれて嬉しいんじゃないか?」
ほむら「確かに趣味でよく作ってるものね」
杏子「だな」
ほむら「にしてもあの速度で顔文字とか全部使ってメールを送信するってすごいわね……」
ほむら「とにかく材料を買いに行きましょうか杏子」
杏子「ま、そうだな」
ほむら「こんなものかしら……」
杏子「これでマミのいっていた分量は丁度だな」
ほむら「そうね、じゃあ次はタマゴを」
ピリリッ
ほむら「マミからね……」
マミメール:始めてなんだから材料を買う時は失敗した時用に多く買ったほうがいいわよd(゚д゚*)
あとはケーキと別に本命チョコも一緒に作ってあの子を振り向かせちゃえ(*´ω`*)
ほむら「……顔文字好きなのかしら……まぁいいわ、助言はありがたく聞いて追加しましょう」
くぅー
杏子「……なぁほむら」
ほむら「何?」
杏子「これだけあるなら1枚食べても……」
ほむら「いいわよ、あなたにはこのチョコをもらったし」
杏子「あっそうか、今もらったらケーキはもらえないのか……なら我慢したほうが後で……でも…・…」
ほむら「ふふっ何言ってるのよ、手伝ってもらって食べるななんていうわけないじゃない」
杏子「でも相手がほむらだしなぁ……」
ほむら「人を何だと思ってるのよ」
杏子「冗談だよ冗談」
ほむら「まったく……」
ほむら「私も一枚たべちゃおっと」ガサ
杏子「……」ホムホム
ほむら「……」ホムホム
杏子「こうやってつまんだりすることを考えると多めに買っといてよかったな」ホムホム
ほむら「そうね、マミに感謝ね」ホムホム
杏子「意外とマミも材料買った帰り道につまんでるのかもな」
ほむら「ふふっチョコならいいけど果物とかホイップとかはつまめないじゃない」
杏子「意外とこうホイップをマミが吸ってだな」
ほむら「ふふっ変な想像させないでもらえる?」
杏子「あの乳の秘密はそこにあって」
ほむら「……」
杏子「おい、冗談だからまじまじとホイップを見つめんなほむら」
杏子「あーまぁそうだな」
ほむら「……なによ」
杏子「いや小さい奴が気にしてないっていうと負け惜しみ感がな」
ほむら「杏子だってたいして変わらないじゃない!」
杏子「な!う、うっせー!」
ほむら「さて、マミの送ってくれた手順は……」
杏子「この設備で大丈夫か?」
ほむら「そうね、マミにメールで聞いてみたほうがいいわねヒ」ピッピッ
ピリリッ
杏子「やっぱり早いなマミ」
ほむら「授業中のはずなのだけどね」
マミメール:大丈夫よ(*´∀`)ノそこは工夫でなんとかなるわ(* ̄∇ ̄)b
ほむら「大丈夫なのかしら……」
杏子「マミが言うなら大丈夫だろ」
ほむら「いえ、なんだがメールをみていたら大丈夫か不安になってきて……」
まどか「ほむらちゃんどうしちゃったんだろうね……」
さやか「そういうまどかもなんだかそわそわしてない?」
まどか「え?なんでもないよ!」
さやか「ふーん、まぁほむらにメールでも送りますかね」
まどか「そ、そうだね!」
さやか「あーうん……」
まどか「すごいなぁ」
さやか「いやいや、女の子としてあんまりみられてないだけじゃないかな」
まどか「でも女の子から見てそれだけ魅力的ってことだと思うな」
さやか「まどかありがとう!」ギュゥ
まどか「わひゃ!」
さやか「よーしお礼にこのチョコをまどかにあげよう」
まどか「本当?ありがとうさやかちゃん」
まどか「うぇひひ、じゃあ私もお礼にチョコを……」
ほむら(そういえばマミのメールに……)
マミメール:あとはケーキと別に本命チョコも一緒に作ってあの子を振り向かせちゃえ(*´ω`*)
ほむら(杏子が見てない隙に作ってみようかしら……なんて)
杏子「おいほむらー次は何スレばいいんだー」
ほむら「え?あ、ちょっとまってて」
杏子「だな、結構疲れるもんだな」
ほむら「えぇ、マミはよく一人でこんな事をしているわね……」
杏子「だな」
ほむら「あら、メールがきてる……」
さやメール:無断欠席とはなにごとだー
まどメール:もしかして体の調子が悪いの?帰りに寄ってもいいかな?
ほむら「……二人に心配させてしまったみたいね……」
杏子「……」ヒョイパク
ほむら「あ!こら!つまみ食いしないの!」
ほむら「……美味しいといいのだけど……」
杏子「味見したんだから大丈夫だろ」
ほむら「そ、そうよね!」
杏子「あとあいつらがくるなら片付けしたほうがよくないか?」
ほむら「そ、そうね!」タタッ
杏子「……行ったかな?さてと……」
まどか「どうしたんだろうほむらちゃん……」
さやか「大丈夫だけど家に来て欲しいってねぇ」
マミ「ふふっ楽しみね」
まどか「マミさんはなにか知ってるんですか?」
さやか「え?そうなんですか?」
マミ「え?し、知らないわよ?」
まどさや(なんだかマミさん怪しい……)
さやか「あ、チョコだ!」
まどか「手作りチョコですか!?」
マミ「ふふっお菓子作りは楽しいわよ、よかったら二人もやってみる?」
さやか「私は食べる専門の方ですねー」
まどか「チャレンジはしたんですけどマミさんみたいには……」
ピンポーン
ほむら「はい」
さやか「あれ?元気じゃんほむら」
ほむら「えぇ、健康よ」
杏子「おっやっときたか待ちくたびれたよ」
まどか「あれ?杏子ちゃんまで」
マミ「うまくできたかしら?」
ほむら「えぇ、なんとかできたわ」
マミ「そう、よかったわ」
まどか「えと、お休みしてたけど大丈夫なのほむらちゃん」
ほむら「えぇ、もともと病気じゃないもの」
さやか「何ぃ!私とまどかに心配させておいて」
ほむら「ごめんなさい、でもいつもお世話になっているあなた達にチョコを作りたかったのよ」
マミ「ふふっ楽しみね」
ほむら「ああもう、あなたは一緒に作って味見したりしたでしょう!」
杏子「食いもん目の前に我慢してろっていうのが無理だって」
さやか「そうだそうだー!ほむらは早くさやかちゃんに献上品をもってこーい」
ほむら「……やっぱりまどかとマミだけに」
杏子「ちょっ悪かったって1」
さやか「わーごめんごめん!」
まどか「すごい……」
マミ「始めてでここまで出来るなんて暁美さん才能あるわよ」
ほむら「そ、そうかしら?」
マミ「えぇ、良かったら一緒に今度お菓子作りしましょう?」
ほむら「えぇ、是非お願いするわ」
さやか「ぬぅ……ケチの付け所が見当たらないね」
杏子「早くくおうぜ」
さやか「味までいいとは……よーしほむらは私の嫁になるのだー!」
ほむら「はいはい」
マミ「とても美味しいわ、暁美さん」
ほむら「気に入ってもらえてよかったわ、まぁマミのレシピと今日この手伝いがあってこそだけど……」
杏子「なにいってんだ、たいして手伝ってねぇっての」
マミ「私なんてメールを送っただけよ」クスクス
マミ「えぇ、むしろ友達相手にするなら十分すぎるぐらいよ」ヒソヒソ
ほむら「そう、よかった」
さやか「何が?」
ほむら「へ?あ、なんでもないわ」
杏子「ん?」
まどか(ほむらちゃんの家っていつきても片付いて……)
まどか「あぁ!?」
ほむら「え?」
ほむら「え?えっと、下駄箱にはいってて……」
まどか「え?え?で、でもほむらちゃんはおやすみしてて……なのになくなってて……」
マミ「そのチョコをみてバレンタインの事を暁美さんは知ったのよ?」
さやか「あぁ、ほむらの下駄箱に入れておいたチョコをほむらが休みだから取りに行ったらなくなってて今日そわそわしてたってことね」
まどか「さ、さやかちゃん!」
マミ「となると暁美さんが射止めていた女の子って」
まどか「あ///」
ほむら「そ、そう……なの?」
まどか「えと、そのほむらちゃんに手作りチョコをその……うぇひひ///」
ほむら「あ、ありがとう///」
さやか「ですねー」
杏子「だな」
ほむら「え?」
マミ「じゃあ暁美さん、これバレンタインチョコ置いていくわね?」
さやか「私もここにおいてくねー」
ほむら「え、えぇ……」
マミ「ふふっじゃあね暁美さん、今度一緒にお菓子作りしましょう?」
さやか「んじゃねーふたりとも」
杏子「いい暇つぶしになったよ、じゃあな」
ほむら「えぇそれじゃあ」
まどか「わわわわわ」
ほむら「……」
まどか「え、えと……ほむらちゃん!よかったらこのチョコを……た、食べてください!」
ほむら「い、いただくわ……開けさせてもらうわね?」
まどか「う、うん……」
ほむら「美味しそうね、じゃ、じゃあいただくわね……」
まどか「うん……」
ほむら「……」ホムホム
まどか「……」ドキドキ
ほむら「美味しいわ、まどか」
まどか「そ、そっかよかったぁ」
まどか「え?な、何かな?」
ほむら「良かったらこれを受け取って欲しいの」
まどか「……これは?」
ほむら「チョコケーキを作るときに杏子に見つからないように作ってたのよ」
ほむら「マミに本命のものも作ったほうがいいって言われて……その///」
ほむら「ま、まどか!よ、よかったら受け取ってください!」
まどか「うぇひひ、嬉しいな///」
マミ「ふふっ二人がうまくいくといいわね」
さやか「ですねー」
杏子「まぁそうだな」
マミ「そうだわ、はい佐倉さん、バレンタインチョコよ」
杏子「おっサンキュー」
さやか「んじゃ私もほい、あとこれはまどかからだね」
杏子「おっ一気に3つも手に入るなんてラッキー」
さやか「ほほう、今返さないということはホワイトデー3倍返しに期待だね」ケタケタ
マミ「ふふっそうね」クスクス
杏子「おいおい、勘弁してくれよ」
杏子「そうかい、じゃあマミ、さやか、これやるよ」ポイ
さやか「わっとと!え?何これ」
マミ「あら、懐かしい……」
杏子「ちっこい頃にマミに教わったお菓子だよ」
杏子「ほむらの家で一緒に買った材料が余ってたから作ったんだ」
杏子「まぁ半分ぐらいはほむらの家においてきたしほむらとまどかで食うだろうさ」
さやか「ふむ……意外と美味しい……」ホムホム
杏子「マミ直伝だからな」ケタケタ
マミ「美味しいわね、当時はそんな上手じゃなかったのに」ホムホム
ほむら「バレンタインって幸せなものなのね……」
まどか「うぇひひ、そうだね」
―外―
マミ「じゃあ今から私の家でチョコフォンデュパーティーでもしましょうか」
さやか「おー!」
杏子「美味そうじゃん」
マミ「さ、行きましょう」
終わり
やっぱりまどほむが好きなのごめんなさい
おやすみなさい
ところで下駄箱にチョコってよくでてくるパターンだけど
食べ物を下駄箱に入れるのはどうなんだろうな
机の中じゃこっそりってのは難しいだろうし
またまどほむ書いてくれ
Entry ⇒ 2012.02.15 | Category ⇒ まどかマギカSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
マミ「バレンタインかぁ…」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1329136174/
マミ「あれ?そうだったっけ?」
QB「うん。誰かにチョコレートあげないのかい?」
マミ「チョコレートねぇ…うーん…」
俺がもらうから
マミ「うーん…いないわ…」
QB「おかしいね。マミの年頃なら恋の一つや二つあるはずなのに」
マミ「別にいいじゃない…」
マミ「うるさいわね…」
QB「マミの目はやる気が感じられないうえにタレ目だね。眠たいのかい?」
マミ「それはうまれつきよ!」ぺちっ
QB「きゅぷ!」ふらっ
QB「チョコください」
マミ「ふえ?」
QB「マミの手作りチョコください。お願いします」ぺこり
QB「きゅぷぅぅ?」チラッ
マミ「かわいこぶってもダメよ…作りません」
QB「マミのアホー!」
マミ「はいはい。アホで悪かったわねー」
マミ「はいはい。なんとでも言いなさい」
QB「マミのボケナスー!」
マミ「はいはーい。痛くも痒くもないわー」
QB「マミのデブー!」
マミ「誰がデブよッ!」ばしっ
QB「ぎゅぶっ!?」がくん
QB「マミー…チョコー…」
マミ「はぁ…しかたないわね…わかったわよ。チョコあげるからバレンタインまでおとなしくしていてね」
QB「ありがとうマミ!」
――
―バレンタイン当日の朝
マミ「はいキュゥべえ。チョコレートよ。昨日がんばって作ったんだから大事に食べてね」すっ
QB「ありがとうマミ!」
マミ「それじゃ学校行ってくるわ」
QB「ん?その紙袋はなんだい?」
マミ「チョコ、多めに作っちゃったから学校に持っていくわ」
QB「マミのお昼ご飯かい?ずるいよ!全部一人で食べるなんて!」
マミ「私が全部食べるわけないでしょ!みんなにおすそ分けするのよ!」ぺちっ
QB「きゅぷ!」ふらっ
――
――学校、マミさんのクラスの教室
マミ「おはよう」
女子「あ、巴さんおはよう」
マミ「ん?」
ざわざわ… そわそわ…
お前ら1(くっ…入ってない…!いや、あせるな…!まだまだこれからだ…!)
お前ら2(ん!?巴さんの持ってる紙袋…!あ、あれはチョコレートでは!?これはもしかしたら…!)
お前ら3(誰でもいいからチョコくれよぉぉぉ!マジでぇぇ!また今年もカーチャンからしかもらえないとかはいやだぁぁ!)
マミ「ね、ねぇ?男子たちなんかそわそわしてない…?なんなの?」ひそひそ
女子「あぁ…バレンタインだからね。女子からチョコもらえるの期待してるのよ。あいつらバカだから」ひそひそ
マミ「ふーん…そういうものなんだ…そんなにチョコもらえるのがうれしいんだ…」
教室にいるすべてのお前ら「!!!」ピクッ
マミ「いないわ。チョコは持ってきたけど男子にあげるチョコは一つもないわ」キッパリ
女子「ははは!そっかぁ!」
教室にいるすべてのお前ら(ち…!)
教室にいるすべてのお前ら(ち、ちくしょぉぉぉぉ!期待させやがってぇぇぇ!うわぁぁぁぁ!)じたばた
ですよねー
――
――昼休み、まどかたちのクラスの教室前
わいわい がやがや
マミ(えーと…)きょろきょろ
マミ(あれ?鹿目さんたちいないわね…どこに行ったのかしら?)
中沢「…」とことこ
マミ(あ!あの人に聞いてみよっと!)
マミ「あ、あの…すみません…」
中沢「はいっ?」くるっ
マミ「ちょっといいですか…?」
中沢(!)ドッキリ―ンッ
中沢(そしてあのおっぱい…!で、でかい…!やばい!中学生でこのバディーはやばいぜ…!)
中沢(それにしても…僕に話しかけてきた…?なぜ…?はっ…!?そ、そうか!今日はバレンタインだった…!)
中沢(あの片手に持った紙袋…!ほぼ100%チョコレートが入っていると見て間違いはないだろう!)
中沢(告白か!?告白だろ!間違いない!『いつも帰り道で見かけるあなた…ずっと好きでした。付き合ってください』みたいな感じだろ!?)
中沢(よっしゃぁぁぁ!ついに僕にも春がきたぁぁぁ!うひょぉぉぉぉぉ!)ぴょんぴょん
マミ「?」
中沢「はっ!?はいっ!なんでしょうか!?」びしっ
マミ「鹿目さんたちがどこに行ったか知りませんか?」
中沢「ふへ?鹿目さん…?あ、屋上で昼ごはん食べてると思いますけど…」
マミ「そうですか!ありがとうございます!」にこっ
タッタッタ…
中沢「行っちゃった…」
中沢「…」
中沢「…ち、ちくしょぉぉぉぉっ!期待させといてぇぇぇ!うわぁぁぁぁ!」ゴロゴロ
――
――屋上
マミ「はい!どうぞ。私の手作りチョコよ!」すっ
まどか「ありがとう!マミさん!」
さやか「やったぁ!マミさんにチョコもらえるなんて今年はツイてるわぁ!」
仁美「巴さん、ありがとうございます!」
マミ「ふふ!どういたしまして!」
マミ「これは?」
仁美「この間サンフランシスコを観光してきたのですが、そこの名物のチョコレートです。どうぞ召し上がってください」
マミ「あら、ありがとう!おいしそうー!大事にいただくわ」
さやか「あたしももらったけどすごくおいしかったですよ!マミさん!」
まどか「マミさん、私もホワイトデーにはマミさんにお返しするから楽しみにしててくださいね!」
さやか「あ、あたしも!あたしも!」
マミ「ふふ!ありがとね。楽しみにしてるわ」
――
――廊下
ほむら「…」とことこ
マミ「あ!暁美さーん!」
ほむら「…?」くるっ
マミ「やっと見つけたわ!はい、これ!チョコレートよ!受け取って!」すっ
ほむら「チョコレート…なぜ…?」
マミ「だって今日はバレンタインでしょ?」
マミ「なんで?」
ほむら「だ、だって…私、ずっと入院していたから…学校にも行けてなかったし…そういうのわからなくて…」もじもじ
マミ「バレンタインは実在するのよ。だから受け取って!」
ほむら「あ、ありがとう…」もじもじ
マミ「ふふ!暁美さんは誰か好きな人にあげないの?チョコレート」
ほむら「!」きゅぴーん
ほむら「手作りチョコをプレゼント…その発想はなかったわ…!まどかに心のこもった手作りチョコを渡せば私の株はうなぎのぼり…!きっとまどかは私にメロメロのペロペロだわ…!」
マミ「あなた、本当に鹿目さんのことが好きなのね」
ほむら「こうしちゃいられないわ…!適当に理由作って早退してチョコレートを作るわ!バレンタインが終わる前にまどかに渡すのよ!」ダッ
びゅーんっ
マミ「行っちゃった…」
――
――放課後、マミさんのクラスの教室
キーンコーンカーンコーン♪
マミ(さてと、帰ろっかなぁ。今日も疲れたわ)がたっ
マミ(ん?)がさっ
マミ(あ…チョコ、まだ1つ余ってるわね。けっこういろんな人に渡したつもりだったのになぁ)
そわそわ… のそのそ…
お前ら1(く…!もう放課後だ…!これ以上ねばっても無駄か!?いや、まだだ…!俺はまだ戦える!)
お前ら2(生きていれば無限の可能性があるって誰かが言っていた…だから、きっと俺にもチョコレートが…!俺はあきらめない…!)
お前ら3(あああああああああ!チョコぉぉぉぉぉ!)
お前ら1~3「…」ブツブツ…
マミ「あ!あなたたち」
お前ら1~3「!」
マミ「はい、これ。一つ余ったからあげるわ」すっ
お前ら1~3「!!」
マミ「じゃあね」くるっ
タッタッタ…
お前ら1~3「……う」
お前ら1~3「うあああああああああああああっ!」
お前ら2「ぐほぉ!?」がくんっ
お前ら3「オラオラオラオラァッ!これは俺のチョコだァー!」どかっ
お前ら1「ぐふぅ!?う、ぐあぁぁぁ!?鼻血出たぁぁ!」どばどば
お前ら4「チョコだとォ!?よこせッ!」ドガッ!
お前ら3「う…ぐあぁぁぁ!腕がァァァッ!」がくん
お前ら5「オラァ!」ドンッ!
お前ら4「ぬぐっ…!今のは効いたぜ…!だが無駄無駄ァ!チョコは渡さねぇぞぉぉぉッ!」
お前ら6~10「俺たちも参戦するぜ!」バッ
お前ら4「かかってきやがれぇぇぇ!URYYYYY!」
ぎゃーぎゃー! わーわー! ドドドドド…
パリーンッ! グシャッ! ぎゃあああ! メメタァ
俺も参加する
――
――公園
マミ(志筑さんからもらったチョコ、家に持ち帰ったらキュゥべえに取られちゃいそうだからここで食べちゃおっと♪)
マミ「いただきます!」もぐ
マミ「おいひー!アメリカの味がするわ!」もぐもぐ
きゃーきゃー! わーわー! まてー!
マミ「ん?あらあら、寒いのに外で元気に走り回って…近頃のちびっこにしては珍しいわね。えらいえらい」もぐもぐ
「おまえナマイキなんだよー!」ばしっ
「バカやろー!こいつー!」ポカポカッ
「う…!や、やめろ…!やめろよぉ…!」
「うるせぇ!バーカ!バーカ!」げしっ
「フン!もう行こうぜ!」くるっ
「けっ!うざってぇんだよ!」くるっ
タッタッタ…
マミ「なにあの子たち…?なにやら雲行きがあやしいわ…」もぐもぐ ごくん
マミ「大丈夫?」
男の子「!」ビクッ
マミ「あら…傷だらけよ…ちょっとこっちに来て」
男の子「…?」ぐすん
――
マミ「えっと、傷口の汚れを拭いてばんそうこう貼って…」ぺたっ
男の子「…」
マミ「はい!これでオッケーよ!」
男の子「うぅ…あ…ありがとう…」ぐすん
マミ「ふふ!どういたしまして」
マミ「ほらほら、しっかりしなさい。男の子なんだから」
男の子「で、でも…僕…弱虫だし…」ぐすぐす
マミ「やられっぱなしじゃ悔しいでしょ?今度やられたらやり返してやりなさい!」
男の子「でも…でも…う、うぅ…!うわぁぁぁん!」ぽろぽろ
マミ「あらあら…」
マミ(ん?これは…全部配り終わったと思ってたチョコレート…私ったらうっかり者ね。まだ一つだけ余っていたわ…)
マミ(あ、そうだ!)
男の子「うわぁぁん!う、うぅ…!」ぐすぐす
マミ「ねぇ、これ」すっ
男の子「…?」ぐすん
マミ「私の手作りチョコレートよ。あなたにあげるわ」
男の子「えっ…いいの…?」
マミ「うん!だって今日はバレンタインデーよ。遠慮しないで受け取って!」
マミ「悲しいときに甘いものを食べると元気が出るのよ?私も落ち込んだときはよく食べてるわ。元気100倍よ!」
男の子「ほ、本当…?」
マミ「ええ、本当よ!だからね、いつまでも泣いてちゃダメ。これ食べてもっと強くなってあの子たちを見返してやりなさい!」
男の子「う、うん!がんばる!」
マミ「ふふ!よく言ったわ!」なでなで
男の子「へへ…!」
男の子「うん…ありがとう!お姉さん!」
マミ「どういたしまして…またね!」
男の子「うん!またね!」
――
――マミさん家
がちゃっ
マミ「ただいまぁ…あー、疲れた…」
QB「おかえり。マミ」
杏子「おっかえりぃ♪」
マミ「あれ…なんで佐倉さんがいるの…?」
杏子「マミの手作りチョコがもらえると聞いて!」
杏子「?」
マミ「佐倉さん…ごめん…」
杏子「ふへ?」
マミ「全部配っちゃったわ。もう無いの…」
杏子「…」ぐすん
マミ「夕ご飯ごちそうしてあげるから…それでいい?」
杏子「やったー!」バンザーイ
QB「よかったね、杏子」
杏子「あ!あたしも手伝うよ!」
QB「僕も」
マミ「あらあら、二人ともやさしいのね」
杏子「ごちそうになってばっかじゃ悪いじゃん?」
QB「僕はチョコのお礼だよ」
マミ「ふふ!ありがとう!それじゃよろしくね!」
杏子「はーい!」
QB「きゅっぷい!」
わいわい! きゃっきゃ!
――
――そのころ、鹿目家、まどかの部屋
まどか「マミさんのチョコおいしー♪」もぐもぐ
ほむら「……まどか」ぬっ
まどか「ぬわあああああああ!?」ビクッ
まどか「ほ、ほむらちゃん!?どこから入ってきたの!?」
まどか「え…?なにこれ…?」
ほむら「え、えっと…わ、私の手作りチョコレートよ!受け取って…まどか!」もじもじ
まどか「チョコレート…?ていうか…でっか!座布団並みの大きさじゃん!」
ぴゅーんっ
まどか「行っちゃった…」
まどか「…」
まどか「開けてみよう…」ばかっ
まどか「巨大なハート型チョコレート…あ、なんか書いてある…」
まどか「『I LOVE MADOKA! MEROMERO! PEROPERO! LOVE! LOVE! LOVE! LOVE! MEROMERO! PEROPERO!…』」
まどか「…」ぱたんっ
まどか「ほむらちゃん…私のためにがんばってくれたのはうれしい…うれしいけれど…」
まどか「こ、こわいよ…!」がたがた
おわり
面白かった
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