スポンサーサイト
バージル「この手の痣は・・・・」言峰「それは令呪というものだ」
元スレ:バージル「この手の痣は・・・・」言峰「それは令呪というものだ」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327846247/
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327846247/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:10:47.14 ID:WcZjyrPd0
バージル「(結局ここにはスパーダの手掛かりはなかったか。しかしこの手の痣は―)」
聖杯戦争が開幕する数日前、バージルは自らが持つ魔刀、閻魔刀の日本刀に酷似した形状から父、スパーダの秘密を探れると考え日本を訪れていた。
しかし日本刀に似た形状というだけで他に何も手掛かりはない。仕方なく地から出る魔力が濃い地域をあたるほかなかった。それが第五次聖杯戦争が開幕される土地冬木だった
異変が起こったのは絡んできた男達を切伏せようとしたときに魔術師を名乗る女に挑まれ、女もろとも始末したときからだ
いつも通りその土地で一番書物が多い図書館へ足を運び書物を読み漁るがスパーダについて記されたモノはない、そしてそれより今気になるもの
???「先ほどから手を気にされているようだが、君がお探しの本はコレではないだろうか?」
聖杯戦争が開幕する数日前、バージルは自らが持つ魔刀、閻魔刀の日本刀に酷似した形状から父、スパーダの秘密を探れると考え日本を訪れていた。
しかし日本刀に似た形状というだけで他に何も手掛かりはない。仕方なく地から出る魔力が濃い地域をあたるほかなかった。それが第五次聖杯戦争が開幕される土地冬木だった
異変が起こったのは絡んできた男達を切伏せようとしたときに魔術師を名乗る女に挑まれ、女もろとも始末したときからだ
いつも通りその土地で一番書物が多い図書館へ足を運び書物を読み漁るがスパーダについて記されたモノはない、そしてそれより今気になるもの
???「先ほどから手を気にされているようだが、君がお探しの本はコレではないだろうか?」
2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:15:16.40 ID:WcZjyrPd0
目の前には男が立っていた。自分と比べると幾分小さいが日本人にしては十分な長身だ。神職についていると思われる服装をしているが、服越しからも歴戦の猛者だということが窺える。その男が自分に一冊の本を手渡す。本のタイトルは
バージル「聖杯戦争?」
男は言峰綺礼と名乗り、バージルが読む所を追って聖杯戦争について語り始める
言峰「聖杯戦争―それは七騎の英霊をサーヴァントとして使役し七人のマスターが万能の器、聖杯へと至るための戦争。」
バージル「それが俺とどういう関係が?」
言峰「恐らくだが君の手には令呪というモノが宿っている。聖杯に認められしマスターの証だ。見た所魔術師といった風ではないが、聖杯が認めうるほどの待望が君には宿っているのだろうな」
バージル「確かに心当たりはあるが―貴様が何故その手引きを?」
返答次第では―といった含みを持たせながらバージルが問うと、目の前の神父は歪に釣り上った口角で答える
言峰「何、私は聖杯戦争の監督役を任されている者でね。公平な戦いを行うために知識のない者には施しをせねばなるまい。ただそれだけのことなのだが。」
バージル「聖杯戦争?」
男は言峰綺礼と名乗り、バージルが読む所を追って聖杯戦争について語り始める
言峰「聖杯戦争―それは七騎の英霊をサーヴァントとして使役し七人のマスターが万能の器、聖杯へと至るための戦争。」
バージル「それが俺とどういう関係が?」
言峰「恐らくだが君の手には令呪というモノが宿っている。聖杯に認められしマスターの証だ。見た所魔術師といった風ではないが、聖杯が認めうるほどの待望が君には宿っているのだろうな」
バージル「確かに心当たりはあるが―貴様が何故その手引きを?」
返答次第では―といった含みを持たせながらバージルが問うと、目の前の神父は歪に釣り上った口角で答える
言峰「何、私は聖杯戦争の監督役を任されている者でね。公平な戦いを行うために知識のない者には施しをせねばなるまい。ただそれだけのことなのだが。」
3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:17:54.15 ID:WcZjyrPd0
この男は信用ならない―その気になれば始末も容易だろう。だが今はその時ではない、異国の地に単身乗り込み、向かってくる敵を切伏せるのはいつものことだが今回の聖杯戦争とやらは少し仕組みを知る必要がありそうだ。
言峰「バージルと言ったかな?魔術の心得は?簡易なものでも構わない」
バージル「錬金術程度なら問題ない」
言峰「それは結構、十分だ。教えるこちら側としては項目が少ないほど楽で助かるのでな。問題がないのであれば早速召喚に取り掛かりたいのだが」
無言で肯定の意を示す、それに伴い神父が歩を進める。図書館を抜け、教会と思わしき建物で薄暗い夕闇の中、英霊を呼ぶための召喚の儀が行われようとしていた
言峰「見返りを求めるという訳ではないが、君の願いを聞いてみたい。それほどの力を持っていながら聖杯に何を望む?」
日本に来て初めて笑みが零れた、いや笑うこと自体かなり久しい。言峰はあまりにも当然の事を聞いてきたのだから
バージル「決まっている」
言峰「その望みとは?」
そう、母が死んだあの日から、弟と生き別れたあの日から今まで抱き続けた変わらない願い
バージル「I need more power・・・・・!!!」
言峰「バージルと言ったかな?魔術の心得は?簡易なものでも構わない」
バージル「錬金術程度なら問題ない」
言峰「それは結構、十分だ。教えるこちら側としては項目が少ないほど楽で助かるのでな。問題がないのであれば早速召喚に取り掛かりたいのだが」
無言で肯定の意を示す、それに伴い神父が歩を進める。図書館を抜け、教会と思わしき建物で薄暗い夕闇の中、英霊を呼ぶための召喚の儀が行われようとしていた
言峰「見返りを求めるという訳ではないが、君の願いを聞いてみたい。それほどの力を持っていながら聖杯に何を望む?」
日本に来て初めて笑みが零れた、いや笑うこと自体かなり久しい。言峰はあまりにも当然の事を聞いてきたのだから
バージル「決まっている」
言峰「その望みとは?」
そう、母が死んだあの日から、弟と生き別れたあの日から今まで抱き続けた変わらない願い
バージル「I need more power・・・・・!!!」
4 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:21:30.88 ID:WcZjyrPd0
召喚の儀式は成功した。聖杯の力が働いているとは聞かされていたが恐ろしく簡単なものだった。確かに令呪からサーヴァントとのパスが通っているのを感じることができる。
何の触媒も用いず冬木の地に召喚したそのサーヴァントは、誰かを思い出すような鬱陶しい赤の外套を纏った弓兵だった
アーチャー「サーヴァントアーチャー、召喚に従いここに参上した。君が私のマスターか?」
アーチャー「・・・・ふむ。そちらの殺気を放つ方がマスターで間違いないかな?」
バージル「・・・・構えろ」
アーチャー「敵の気配は感じられないが?」
バージル「三度は言わん。構えろ」
アーチャー「そう言うことなら仕方ない。投影・開始―」
バージル「死ね」
何の触媒も用いず冬木の地に召喚したそのサーヴァントは、誰かを思い出すような鬱陶しい赤の外套を纏った弓兵だった
アーチャー「サーヴァントアーチャー、召喚に従いここに参上した。君が私のマスターか?」
アーチャー「・・・・ふむ。そちらの殺気を放つ方がマスターで間違いないかな?」
バージル「・・・・構えろ」
アーチャー「敵の気配は感じられないが?」
バージル「三度は言わん。構えろ」
アーチャー「そう言うことなら仕方ない。投影・開始―」
バージル「死ね」
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:23:54.43 ID:UzEM8XzB0
マスターの方が強いだろ
8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:23:55.56 ID:WcZjyrPd0
疾走居合―一度の抜刀で生み出された複数の斬撃が弓兵に襲いかかる
アーチャー「疾い―!!」
バージル「その程度か?」
アーチャー「くっ・・・瞬間移動か?これでは距離すらとれん」
接近戦ではあまりにも向こうに分がある。しかし瞬間移動にも見える高速移動が距離をとることを許さない
バージル「どうした剣が鈍っているが?」
アーチャー「召喚されて早々にマスターと一戦交えるとは思ってもみなかったのでな」
バージル「これで終わりだ」
アーチャーの周りを魔力で編まれた剣が取り囲む
アーチャー「これは・・・・投影魔術?だが!」
上空に跳躍し幻影剣をかわす、投影魔術の対策は当然熟知している。そう自負していたアーチャーだが次の瞬間目の前には青の魔剣士が待ち構えていた
アーチャー「疾い―!!」
バージル「その程度か?」
アーチャー「くっ・・・瞬間移動か?これでは距離すらとれん」
接近戦ではあまりにも向こうに分がある。しかし瞬間移動にも見える高速移動が距離をとることを許さない
バージル「どうした剣が鈍っているが?」
アーチャー「召喚されて早々にマスターと一戦交えるとは思ってもみなかったのでな」
バージル「これで終わりだ」
アーチャーの周りを魔力で編まれた剣が取り囲む
アーチャー「これは・・・・投影魔術?だが!」
上空に跳躍し幻影剣をかわす、投影魔術の対策は当然熟知している。そう自負していたアーチャーだが次の瞬間目の前には青の魔剣士が待ち構えていた
9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:27:19.09 ID:WcZjyrPd0
バージル「言ったはずだ。これで終わりだと」
アーチャー「グっ・・・私の敗北だ。しかし自分のマスターに殺されかけるとは思ってもみなかったぞ」
バージル「英霊相手と言うのも退屈らしいな」
アーチャー「いきなり斬りかかって来ておいてよく言う。戦いとは万全に準備をしたうえで行うものだと私は思うがね」
バージル「いかなる事態にも対応しなければならないのも戦闘だと思うが?」
アーチャー「これは一本取られたな。いや二本目と言ったところか。だがマスターよ、この傷では私はしばらく戦えん、そこは了承しておいてくれ。せいぜい警戒と偵察程度が限度だ」
バージル「・・・・構わん。ところで先ほどの戦い、アレが貴様の全力か?」
アーチャー「ふむ、全力は全力だが出す必要のなかった能力と出せなかった能力がある」
ふらふらする足取りでアーチャーが木に腰をかけ語り出す
アーチャー「グっ・・・私の敗北だ。しかし自分のマスターに殺されかけるとは思ってもみなかったぞ」
バージル「英霊相手と言うのも退屈らしいな」
アーチャー「いきなり斬りかかって来ておいてよく言う。戦いとは万全に準備をしたうえで行うものだと私は思うがね」
バージル「いかなる事態にも対応しなければならないのも戦闘だと思うが?」
アーチャー「これは一本取られたな。いや二本目と言ったところか。だがマスターよ、この傷では私はしばらく戦えん、そこは了承しておいてくれ。せいぜい警戒と偵察程度が限度だ」
バージル「・・・・構わん。ところで先ほどの戦い、アレが貴様の全力か?」
アーチャー「ふむ、全力は全力だが出す必要のなかった能力と出せなかった能力がある」
ふらふらする足取りでアーチャーが木に腰をかけ語り出す
11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:31:05.18 ID:WcZjyrPd0
アーチャー「まずはアーチャーの名が示す通り遠隔射撃を行うことができる。敵の居所さえ掴めば一方的に殲滅することも可能だろうよ。尤も先ほどの戦いは近接戦闘なので使う必要がないと判断したが」
バージル「貴様が距離をとれなかっただけだろう?」
アーチャー「―そしてもう一つが私の奥義とでも言うべきモノ。固有結界だ」
バージル「固有結界?」
アーチャー「術者の心象風景を具現化する魔法に近いとされる魔術だな。マスターほどの魔力があればかなりの時間の展開が可能なはずだ」
バージル「では貴様の心象風景とは?」
アーチャー「無限の剣、剣の丘さ。一度見た宝具をこの心象世界にストックしておくことが出来る。私の他の能力はすべてここより漏れ出す産物だ」
バージル「貴様が距離をとれなかっただけだろう?」
アーチャー「―そしてもう一つが私の奥義とでも言うべきモノ。固有結界だ」
バージル「固有結界?」
アーチャー「術者の心象風景を具現化する魔法に近いとされる魔術だな。マスターほどの魔力があればかなりの時間の展開が可能なはずだ」
バージル「では貴様の心象風景とは?」
アーチャー「無限の剣、剣の丘さ。一度見た宝具をこの心象世界にストックしておくことが出来る。私の他の能力はすべてここより漏れ出す産物だ」
13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:34:03.07 ID:WcZjyrPd0
バージル「この閻魔刀も可能と?」
アーチャー「・・・・・不可能ではないが、見た所それは神造兵器に近い造りのようだ。あふれだす力は禍々しいがね、それを投影するとなると多大な魔力を消費する上に幾らかランクが落ちてしまうだろう」
バージル「―ではアミュレットは?」
アーチャー「?また何故アミュレットなど・・・こちらも目視さえすれば不可能ではない。が私の特性上剣以外のモノは精度が落ちる上に消費する魔力も割高だ」
バージル「中途半端な能力だ。―それはそうと言峰、貴様いつまでそこで見物を続けるつもりだ?」
言峰「監督役として召喚を最後まで見届けようとしたら急に戦闘が始まったのでな、勝手に動き回っても邪魔になると思ったのだが。」
バージル「行くぞアーチャー。それと言峰」
言峰「?」
反応する間もなく言峰のとなりにあった大木は二つに斬り裂かれていた
バージル「こうなりたくなければあまり俺の周りをうろつかんことだ」
言峰「承知した。君と私の緊張ある関係を尊重しよう。そしてバージル―君に聖杯の加護があらんことを」
アーチャー「・・・・・不可能ではないが、見た所それは神造兵器に近い造りのようだ。あふれだす力は禍々しいがね、それを投影するとなると多大な魔力を消費する上に幾らかランクが落ちてしまうだろう」
バージル「―ではアミュレットは?」
アーチャー「?また何故アミュレットなど・・・こちらも目視さえすれば不可能ではない。が私の特性上剣以外のモノは精度が落ちる上に消費する魔力も割高だ」
バージル「中途半端な能力だ。―それはそうと言峰、貴様いつまでそこで見物を続けるつもりだ?」
言峰「監督役として召喚を最後まで見届けようとしたら急に戦闘が始まったのでな、勝手に動き回っても邪魔になると思ったのだが。」
バージル「行くぞアーチャー。それと言峰」
言峰「?」
反応する間もなく言峰のとなりにあった大木は二つに斬り裂かれていた
バージル「こうなりたくなければあまり俺の周りをうろつかんことだ」
言峰「承知した。君と私の緊張ある関係を尊重しよう。そしてバージル―君に聖杯の加護があらんことを」
12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:33:24.04 ID:QSx/Czib0
ダンテのサーヴァントは誰かな
14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:35:10.49 ID:WcZjyrPd0
>>12
ごめん3の前の設定で書いたしまったからダンテ出ない
ごめん3の前の設定で書いたしまったからダンテ出ない
19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:40:00.14 ID:WcZjyrPd0
教会
ギルガメッシュ「どういう風の吹きまわしだ言峰?」
言峰「何を言い出すかと思えば、私は聖杯戦争の監督役として当然の施しをしたまでなのだがな」
ギルガメッシュ「ハ、そのような動機で動く貴様でもなかろうに。白々しい、相変わらず建前だけは一丁前に見繕うか」
言峰「では、ここからは独り言を・・・・この前魔術教会より派遣されし一人の女魔術師が殺害された。マスターの証、令呪が宿った魔術師だ」
わざとらしく英雄王に背を向けあくまで体裁を保ちつつ神父が独白という形の会話を始める
ギルガメッシュ「・・・・・・」
言峰「本来ならそれを手にかけるのは私の筈だったのだが、どうやら別の者に先を越された挙句その者は手に令呪を宿したらしい。私では到底手に負えん相手だと判断したのでな、その大望の行方を導いてみるのもよし。と思っただけの事だ」
ギルガメッシュ「確かにあの男只の雑種とは違うらしい。今回の聖杯戦争は我を興じさせるや否や―楽しみだな」
不敵に微笑み薄暗い部屋を照らす蝋燭を見つめる。その炎の先にあるものを見つめるように―
ギルガメッシュ「どういう風の吹きまわしだ言峰?」
言峰「何を言い出すかと思えば、私は聖杯戦争の監督役として当然の施しをしたまでなのだがな」
ギルガメッシュ「ハ、そのような動機で動く貴様でもなかろうに。白々しい、相変わらず建前だけは一丁前に見繕うか」
言峰「では、ここからは独り言を・・・・この前魔術教会より派遣されし一人の女魔術師が殺害された。マスターの証、令呪が宿った魔術師だ」
わざとらしく英雄王に背を向けあくまで体裁を保ちつつ神父が独白という形の会話を始める
ギルガメッシュ「・・・・・・」
言峰「本来ならそれを手にかけるのは私の筈だったのだが、どうやら別の者に先を越された挙句その者は手に令呪を宿したらしい。私では到底手に負えん相手だと判断したのでな、その大望の行方を導いてみるのもよし。と思っただけの事だ」
ギルガメッシュ「確かにあの男只の雑種とは違うらしい。今回の聖杯戦争は我を興じさせるや否や―楽しみだな」
不敵に微笑み薄暗い部屋を照らす蝋燭を見つめる。その炎の先にあるものを見つめるように―
20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:43:00.44 ID:WcZjyrPd0
ホテル
新都のホテルの一室をバージルは拠点とした。弟と違い無駄な浪費はしない為か向かって来た者の金品と不必要な魔具やオーブの売買で生活は十分に成り立っている
バージル「遅かったな」
アーチャー「マスター、大方のサーヴァントの位置は把握した。まだ出揃っていない組もあるようだが」
バージル「あの神父によればセイバーのクラスが現界していないそうだ」
アーチャー「中立を謳う監督役のすることとは思えんな。奴らしいと言えばそうだが、で報告の方だが・・・・」
バージル「判明している分で構わん。話せ」
アーチャー「では、まずこの地の聖杯戦争に深く関わる御三家。アインツベルン、遠坂、間桐の家はそれぞれの敷地にサーヴァントを構えているだろう。さすがにクラスの特定は出来ていないが」
アーチャー「続いて柳堂寺山門にてサーヴァントを確認した。とても暗殺者とは思えんが自らアサシンと名乗った。奴の話によると柳堂寺にはキャスターが構えているそうだ」
バージル「門番でも任されていると?」
アーチャー「まぁそういうことだろう。何があってそうなったまでは知らんがね」
アーチャー「ここまで話せばわかるだろうが・・・・・」
バージル「御三家とやらはランサー、ライダー、バーサーカーを引いたか」
アーチャー「そういうことになる。私が戦列に加わるにはもう少し時間がかかるがどうする?」
バージル「―まずは御三家とやらに悪魔の力を思い知らせてやろう」
新都のホテルの一室をバージルは拠点とした。弟と違い無駄な浪費はしない為か向かって来た者の金品と不必要な魔具やオーブの売買で生活は十分に成り立っている
バージル「遅かったな」
アーチャー「マスター、大方のサーヴァントの位置は把握した。まだ出揃っていない組もあるようだが」
バージル「あの神父によればセイバーのクラスが現界していないそうだ」
アーチャー「中立を謳う監督役のすることとは思えんな。奴らしいと言えばそうだが、で報告の方だが・・・・」
バージル「判明している分で構わん。話せ」
アーチャー「では、まずこの地の聖杯戦争に深く関わる御三家。アインツベルン、遠坂、間桐の家はそれぞれの敷地にサーヴァントを構えているだろう。さすがにクラスの特定は出来ていないが」
アーチャー「続いて柳堂寺山門にてサーヴァントを確認した。とても暗殺者とは思えんが自らアサシンと名乗った。奴の話によると柳堂寺にはキャスターが構えているそうだ」
バージル「門番でも任されていると?」
アーチャー「まぁそういうことだろう。何があってそうなったまでは知らんがね」
アーチャー「ここまで話せばわかるだろうが・・・・・」
バージル「御三家とやらはランサー、ライダー、バーサーカーを引いたか」
アーチャー「そういうことになる。私が戦列に加わるにはもう少し時間がかかるがどうする?」
バージル「―まずは御三家とやらに悪魔の力を思い知らせてやろう」
21 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 2012/01/29(日) 23:44:30.51 ID:cVH6uV690
御三家オワタ
24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:48:01.93 ID:WcZjyrPd0
学校
「おい嬢ちゃんよ」
放課後屋上には二つの影があった。一つは学生の姿、もう一つは声の主。平和な学び舎に似つかわしくない呪いの魔槍を携えた槍兵が
凛「その呼び方はやめなさい、ランサー」
ランサー「あぁそうだったな。はいよ、ところで」
凛「分かってるわ。見られてる・・・・ここまでの殺気を隠す気もないなんてどういう奴なのかしら」
ランサー「バーサーカーじゃねぇのか?どっちにしろ夜になりゃ分かる。覚悟決めときな、マスターさんよ」
遠坂凛は夜を待つ。視線の主が最強の魔剣士とは知らず―聖杯戦争は幕を開ける
夜
気付けば青のコートを纏った剣士は目の前に居た。ランサーの反応が遅かったわけではない、だが気配を感じた次の瞬間。そこにはまるで何時間も待たされたような顔で今にも斬りかからんとする者が現れた
ランサー「ようやくお出ましか、下がってな嬢ちゃん」
凛「分かった。後はお願い」
ランサー「やっと来たか、待ちくたびれたぜ」
こいつは期待を裏切らない。数々の戦いを経験したランサーの勘ははっきりそう告げている。
「おい嬢ちゃんよ」
放課後屋上には二つの影があった。一つは学生の姿、もう一つは声の主。平和な学び舎に似つかわしくない呪いの魔槍を携えた槍兵が
凛「その呼び方はやめなさい、ランサー」
ランサー「あぁそうだったな。はいよ、ところで」
凛「分かってるわ。見られてる・・・・ここまでの殺気を隠す気もないなんてどういう奴なのかしら」
ランサー「バーサーカーじゃねぇのか?どっちにしろ夜になりゃ分かる。覚悟決めときな、マスターさんよ」
遠坂凛は夜を待つ。視線の主が最強の魔剣士とは知らず―聖杯戦争は幕を開ける
夜
気付けば青のコートを纏った剣士は目の前に居た。ランサーの反応が遅かったわけではない、だが気配を感じた次の瞬間。そこにはまるで何時間も待たされたような顔で今にも斬りかからんとする者が現れた
ランサー「ようやくお出ましか、下がってな嬢ちゃん」
凛「分かった。後はお願い」
ランサー「やっと来たか、待ちくたびれたぜ」
こいつは期待を裏切らない。数々の戦いを経験したランサーの勘ははっきりそう告げている。
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:51:41.06 ID:WcZjyrPd0
バージル「それは済まない。怯えて出てこれないものと思っていた」
ランサー「抜かせ!得物から見るにセイバーだがそのツラと随分あわねぇ得物だな、どこの英霊だ?」
バージル「心外だな、英霊如きと同じ括りにされるとは。敢えて言うなら魔界と言ったところか」
ランサー「訳の分からねぇことを・・・まぁいい、戦えば分かることだぁ!!」
バージル「―屑が!」
ランサー「ちぃっ!!」
魔剣と魔槍がぶつかり合う。速さに関しては自信があったランサーだが完全に上回られている、だがそれ以上にランサーを焦らせるのは剣士が持つただならぬ気配。半神である自分と似ていて、それでいて決して違う何か。
バージル「やる気があるのか・・・・?」
ランサー「やる気も何も・・・・最初からテメェみたいな奴とやりあえるなんざ今回は楽しめそうだってもんだ!」
ランサー「抜かせ!得物から見るにセイバーだがそのツラと随分あわねぇ得物だな、どこの英霊だ?」
バージル「心外だな、英霊如きと同じ括りにされるとは。敢えて言うなら魔界と言ったところか」
ランサー「訳の分からねぇことを・・・まぁいい、戦えば分かることだぁ!!」
バージル「―屑が!」
ランサー「ちぃっ!!」
魔剣と魔槍がぶつかり合う。速さに関しては自信があったランサーだが完全に上回られている、だがそれ以上にランサーを焦らせるのは剣士が持つただならぬ気配。半神である自分と似ていて、それでいて決して違う何か。
バージル「やる気があるのか・・・・?」
ランサー「やる気も何も・・・・最初からテメェみたいな奴とやりあえるなんざ今回は楽しめそうだってもんだ!」
27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:55:01.51 ID:WcZjyrPd0
衛宮士郎には理解しがたい光景だった。あり得ない速さで人らしきモノが戦っている。人らしきモノと表したのは心のどこかでアレを人と認めなかったのかもしれない
士郎「な・・・何なんだよコレ」
バージル「―招かれざる客が来たか」
凛「そんな・・・・まだ人がいたなんて」
ランサー「待ちやがれ!」
かなりの距離を走った。奴等ほどではないが体力には自信があるここまで逃げれば追ってはこないはずだ。誰もいない廊下に腰をおろし呼吸を整えつつ思考を整理する
士郎「ハァハァ・・・何だったんだアレは」
バージル「ほう、人間にしてはなかなかの身のこなしだ。人間にしては、の話だがな」
思考を整理する間もなく、後悔する間もなく、何にもなれないまま無慈悲に衛宮士郎の胸は貫かれた
士郎「な・・・何なんだよコレ」
バージル「―招かれざる客が来たか」
凛「そんな・・・・まだ人がいたなんて」
ランサー「待ちやがれ!」
かなりの距離を走った。奴等ほどではないが体力には自信があるここまで逃げれば追ってはこないはずだ。誰もいない廊下に腰をおろし呼吸を整えつつ思考を整理する
士郎「ハァハァ・・・何だったんだアレは」
バージル「ほう、人間にしてはなかなかの身のこなしだ。人間にしては、の話だがな」
思考を整理する間もなく、後悔する間もなく、何にもなれないまま無慈悲に衛宮士郎の胸は貫かれた
28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/29(日) 23:57:49.16 ID:WcZjyrPd0
士郎「―なっ?」
バージル「力なき者は自らの命すら守れない。哀れだな」
士郎「痛―ぁっ」
バージル「次に生を受けた時は力を求めろ、何よりも」
薄れゆく意識の中衛宮士郎の頭は父の言葉ではなく不思議なことに青の剣士の言葉で満たされていた
『力を求めろ』
そのまま衛宮士郎は眠りに落ちた。力が欲しい。そう思いながら
凛「遅かった・・・・」
ランサー「ここまで綺麗な切り口はアイツだろうな」
駆けつけた時には既にその生徒は倒れ制服は血で塗れていた。せめて運ぶくらいはしてあげないと―責任感にも似た感情がこみあげ手を差し伸べる
凛「―!まだ息がある・・・・これなら!」
ランサー「オイオイ、それとっておきじゃなかったのか?誰かがやられるたびに使ってちゃもたねぇぞ?」
凛「いいのよ!ケチケチしないの!もう犠牲者を出さなきゃいいんだから!!」
ランサー「そうかい。んじゃ好きにすると良い」
バージル「力なき者は自らの命すら守れない。哀れだな」
士郎「痛―ぁっ」
バージル「次に生を受けた時は力を求めろ、何よりも」
薄れゆく意識の中衛宮士郎の頭は父の言葉ではなく不思議なことに青の剣士の言葉で満たされていた
『力を求めろ』
そのまま衛宮士郎は眠りに落ちた。力が欲しい。そう思いながら
凛「遅かった・・・・」
ランサー「ここまで綺麗な切り口はアイツだろうな」
駆けつけた時には既にその生徒は倒れ制服は血で塗れていた。せめて運ぶくらいはしてあげないと―責任感にも似た感情がこみあげ手を差し伸べる
凛「―!まだ息がある・・・・これなら!」
ランサー「オイオイ、それとっておきじゃなかったのか?誰かがやられるたびに使ってちゃもたねぇぞ?」
凛「いいのよ!ケチケチしないの!もう犠牲者を出さなきゃいいんだから!!」
ランサー「そうかい。んじゃ好きにすると良い」
37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 00:18:29.37 ID:6787ovxI0
呆れた顔のランサーそっちのけでとっておきの一つを手にする。父から貰った貴重な宝石、決して易々と使っていいものではない。それでも使わずにはいられなかった、犠牲者をこんな最初に出してはいけない。何故彼が―そして自分が誇り高き遠坂の魔術師なら尚更のことだった
凛「・・・・・これで大丈夫なはず。切り口が綺麗だから助かったわ」
凛「さ、行きましょランサー。まだやれるでしょ?」
ランサー「たりめェよ。ちょっくら先行って探してくるぜ。何かありゃ令呪で呼びな」
凛「分かった・・・・それにしてもさっきのはどこの英霊かしら・・・・」
目が覚めると廊下に居た。混濁する記憶の中、血でぬれた制服を見て刺された事をようやく思い出す
ここに居ても仕方がない。まさかアイツもあれで死んでないとは思っていないはずだ。
なら家に帰ろう。桜達は大丈夫だろうか。そんなことを思いながら士郎は帰路についた
衛宮邸
士郎「傷が治ってるってことはやっぱり・・・・俺は刺されたんだよな」
電気もつけないまま居間に座り込む。信じたくはないが赤黒く変色した血が刺されたことを雄弁に語っている。
バージル「人間にしてはしぶといな。魔術師の類か?」
士郎「―!!何処から・・・くそっ」
一瞬の事だった。目の前に男が現れると同時に警報が鳴り響く。今度はタダではやられない―足元にあった鉄製のポスターに魔力を通し強化する。これならそう簡単にはやられないはず・・・・だった
凛「・・・・・これで大丈夫なはず。切り口が綺麗だから助かったわ」
凛「さ、行きましょランサー。まだやれるでしょ?」
ランサー「たりめェよ。ちょっくら先行って探してくるぜ。何かありゃ令呪で呼びな」
凛「分かった・・・・それにしてもさっきのはどこの英霊かしら・・・・」
目が覚めると廊下に居た。混濁する記憶の中、血でぬれた制服を見て刺された事をようやく思い出す
ここに居ても仕方がない。まさかアイツもあれで死んでないとは思っていないはずだ。
なら家に帰ろう。桜達は大丈夫だろうか。そんなことを思いながら士郎は帰路についた
衛宮邸
士郎「傷が治ってるってことはやっぱり・・・・俺は刺されたんだよな」
電気もつけないまま居間に座り込む。信じたくはないが赤黒く変色した血が刺されたことを雄弁に語っている。
バージル「人間にしてはしぶといな。魔術師の類か?」
士郎「―!!何処から・・・くそっ」
一瞬の事だった。目の前に男が現れると同時に警報が鳴り響く。今度はタダではやられない―足元にあった鉄製のポスターに魔力を通し強化する。これならそう簡単にはやられないはず・・・・だった
41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 00:25:48.48 ID:6787ovxI0
バージル「強化の魔術か、筋も悪くないが―それで終わりだ」
何が起こったかも分からないまま、強化したポスターは形を失っていた
士郎「畜生何なんだ・・・・・!こんなところで死ぬわけには・・・・・」
せめて武器を―全力で蔵へ向かう。あそこになら何か切嗣の残したモノがあるはず。
バージル「人間にしては良く走る。便利屋でも営めば稼げただろうな」
全力で走ったのをあざ笑うように男は士郎を追い越す。次の瞬間鞘による一撃が脇腹に叩き込まれ蔵の屋根まで吹き飛ばされる
バージル「力なき自分を呪うといい。力こそ全てを制する」
士郎「くそっ――!俺に力があれば力が・・・・!!!」
もう助からない。自らの無力さを呪った―そう覚悟した時、目を開けると美しくありながら凛とした少女が剣士の一撃を阻んでいた
バージル「―!?貴様もマスターだったとはな小僧」
セイバー「サーヴァントセイバーここに参上した問おう。貴方が私のマスターか?」
士郎「・・・・・・」
言葉が出ない。再び命の危機に瀕しているにも拘らず目に前に少女のあまりの美しさに見とれてしまった
何が起こったかも分からないまま、強化したポスターは形を失っていた
士郎「畜生何なんだ・・・・・!こんなところで死ぬわけには・・・・・」
せめて武器を―全力で蔵へ向かう。あそこになら何か切嗣の残したモノがあるはず。
バージル「人間にしては良く走る。便利屋でも営めば稼げただろうな」
全力で走ったのをあざ笑うように男は士郎を追い越す。次の瞬間鞘による一撃が脇腹に叩き込まれ蔵の屋根まで吹き飛ばされる
バージル「力なき自分を呪うといい。力こそ全てを制する」
士郎「くそっ――!俺に力があれば力が・・・・!!!」
もう助からない。自らの無力さを呪った―そう覚悟した時、目を開けると美しくありながら凛とした少女が剣士の一撃を阻んでいた
バージル「―!?貴様もマスターだったとはな小僧」
セイバー「サーヴァントセイバーここに参上した問おう。貴方が私のマスターか?」
士郎「・・・・・・」
言葉が出ない。再び命の危機に瀕しているにも拘らず目に前に少女のあまりの美しさに見とれてしまった
45 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 2012/01/30(月) 00:28:11.26 ID:8IR41yWL0
バージルさんマスターなのに前線で戦い過ぎです
49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 00:31:22.44 ID:6787ovxI0
セイバー「話は後にしましょう。―私の相手はお前だな?」
バージル「俺の相手はどこだ?よもやセイバーのサーヴァントが小娘ということはないだろうな?」
セイバー「ならば敵ですらない小娘に斬り伏せられた無銘の剣士になろうとも異論はないな?」
バージル「ほう、スパーダの血を無銘と?―いいだろう、思い知るがいいスパーダの力をな」
ランサー「こっちだ!もうやりあってるみてぇだぜ!」
凛「何でアイツがまた殺しに行くって分からなかったんだろう私のバカ・・・」
屋敷に入ると小柄な少女が一人と男が一人、両者ともセイバーのクラスにふさわしい圧倒的な身体能力を持っている
ランサー「―セイバーが二人?」
押されているのはセイバーであった。純粋な剣技ではややあちらに分がありマスターからの魔力供給が乏しくこのまま続けてもジリ貧になる。宝具をもってすればこの男でも―しかしこんなところで宝具を使えば周囲に被害が及ぶ―そんなことはできない
セイバー「くっ・・・ここで宝具を開放するわけには・・・」
バージル「どうした?」
ランサー「どうながってやがんだ・・・・」
凛「いいから行って!あの青い方を狙って!」
ランサー「俺含めて全員青じゃねぇか、まぁいいどいつをやるかは分かり切ってるからなぁ!!!」
バージル「俺の相手はどこだ?よもやセイバーのサーヴァントが小娘ということはないだろうな?」
セイバー「ならば敵ですらない小娘に斬り伏せられた無銘の剣士になろうとも異論はないな?」
バージル「ほう、スパーダの血を無銘と?―いいだろう、思い知るがいいスパーダの力をな」
ランサー「こっちだ!もうやりあってるみてぇだぜ!」
凛「何でアイツがまた殺しに行くって分からなかったんだろう私のバカ・・・」
屋敷に入ると小柄な少女が一人と男が一人、両者ともセイバーのクラスにふさわしい圧倒的な身体能力を持っている
ランサー「―セイバーが二人?」
押されているのはセイバーであった。純粋な剣技ではややあちらに分がありマスターからの魔力供給が乏しくこのまま続けてもジリ貧になる。宝具をもってすればこの男でも―しかしこんなところで宝具を使えば周囲に被害が及ぶ―そんなことはできない
セイバー「くっ・・・ここで宝具を開放するわけには・・・」
バージル「どうした?」
ランサー「どうながってやがんだ・・・・」
凛「いいから行って!あの青い方を狙って!」
ランサー「俺含めて全員青じゃねぇか、まぁいいどいつをやるかは分かり切ってるからなぁ!!!」
51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 00:33:57.64 ID:Xm16jLkQ0
全員青いワロタ
53 忍法帖【Lv=16,xxxPT】 2012/01/30(月) 00:35:52.69 ID:8IR41yWL0
青タイツに青鎧に青コート
54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 00:37:45.27 ID:6787ovxI0
バージル「・・・・力なき者は徒党を組むか」
セイバー「貴方はランサーか?何故貴方が?」
ランサー「元々ソイツは俺の獲物でな、まぁ今回そんなこと言ってられる場合でもねぇ。マスターのご所望でもあるんでな、加勢するぜ」
セイバー「了解した。、事情は後で窺おう背中は預けたぞランサー」
ランサー「そういうお嬢さんこそ頼んだぜセイバーさんよ」
バージル「―話は済んだか?」
ランサー「あぁ、これから二人でお前をとっちめようって話だ」
バージル「―来い」
ランサー「はぁぁぁぁ!!」
バージル「調子に乗るな」
ランサー「何っ!?」
ランサーが斬りかかると同時にバージルの周りを幻影剣が主を守るかのように取り囲む。とっさに身を引き回避する。
次に構えたのはバージル、居合の構えと同時に繰り出されたのは次元斬―次元を切り裂く連続斬撃がセイバーとランサーを襲う
セイバー「貴方はランサーか?何故貴方が?」
ランサー「元々ソイツは俺の獲物でな、まぁ今回そんなこと言ってられる場合でもねぇ。マスターのご所望でもあるんでな、加勢するぜ」
セイバー「了解した。、事情は後で窺おう背中は預けたぞランサー」
ランサー「そういうお嬢さんこそ頼んだぜセイバーさんよ」
バージル「―話は済んだか?」
ランサー「あぁ、これから二人でお前をとっちめようって話だ」
バージル「―来い」
ランサー「はぁぁぁぁ!!」
バージル「調子に乗るな」
ランサー「何っ!?」
ランサーが斬りかかると同時にバージルの周りを幻影剣が主を守るかのように取り囲む。とっさに身を引き回避する。
次に構えたのはバージル、居合の構えと同時に繰り出されたのは次元斬―次元を切り裂く連続斬撃がセイバーとランサーを襲う
61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 00:42:53.09 ID:6787ovxI0
セイバー「投影した剣を周囲に展開・・・・これでは迂闊には近づけない」
ランサー「かと言って中距離じゃ奴に分がある、か」
バージル「貴様等にも奥の手はあるのだろうが―二人がかりでこれとはな」
納刀した次の瞬間には青の魔剣士は屋根の上に月を背負う形で立っていた
セイバー「待ちなさい!逃げるのですか!」
バージル「次会うときは決殺の覚悟を持って来い。その時は我がサーヴァントと共にもてなそう」
凛「ランサー追って!」
ランサー「いくら俺でもありゃ無理だ、速すぎる。追えたとしてもアイツのサーヴァントまで相手するのは危険だ」
セイバー「マスター我らはどう動きますか?マスターが追えというのなら今すぐにでも」
士郎「ちょ、ちょっと待ってくれ。展開が急すぎて混乱してるんだ。もう何が何だか・・・・」
ランサー「かと言って中距離じゃ奴に分がある、か」
バージル「貴様等にも奥の手はあるのだろうが―二人がかりでこれとはな」
納刀した次の瞬間には青の魔剣士は屋根の上に月を背負う形で立っていた
セイバー「待ちなさい!逃げるのですか!」
バージル「次会うときは決殺の覚悟を持って来い。その時は我がサーヴァントと共にもてなそう」
凛「ランサー追って!」
ランサー「いくら俺でもありゃ無理だ、速すぎる。追えたとしてもアイツのサーヴァントまで相手するのは危険だ」
セイバー「マスター我らはどう動きますか?マスターが追えというのなら今すぐにでも」
士郎「ちょ、ちょっと待ってくれ。展開が急すぎて混乱してるんだ。もう何が何だか・・・・」
68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 00:48:36.59 ID:6787ovxI0
ランサー「はぁ!?じゃあ坊主、お前何にも分からないでセイバー呼び出したってのか?」
士郎「多分・・・そういうことになる。良く分からないけどアイツも遠坂も俺と同じマスターってのになっちまったのか?」
凛「あいつはともかく、ほとんど素人の衛宮君と一緒にしないでくれる?ほら、説明してあげるから家に入れてくれるかしら」
士郎「それは構わないけど・・・・今は無茶苦茶だぞ?」
凛「呆れた。その程度の修復もできないレベルだなんて・・・・本当に素人なのね」
士郎「だから言ってるじゃないか!本当に何が何だか分からないんだ」
凛「はぁ・・・・いいわよ。そういうことで貴女も異論はないかしら?」
セイバー「えぇ。その方が私としても助かります」
凛「じゃあランサーさっきの奴がサーヴァント連れてくるかもしれないから見張りお願い」
ランサー「はいよ」
凛「じゃあ説明するわね。あまり何度も繰り返したくないから、しっかり聞きなさい。聖杯戦争とは―」
こうして衛宮士郎は聖杯戦争に巻き込まれる―自らの未来を相手に、伝説の英雄の血族を相手に
士郎「多分・・・そういうことになる。良く分からないけどアイツも遠坂も俺と同じマスターってのになっちまったのか?」
凛「あいつはともかく、ほとんど素人の衛宮君と一緒にしないでくれる?ほら、説明してあげるから家に入れてくれるかしら」
士郎「それは構わないけど・・・・今は無茶苦茶だぞ?」
凛「呆れた。その程度の修復もできないレベルだなんて・・・・本当に素人なのね」
士郎「だから言ってるじゃないか!本当に何が何だか分からないんだ」
凛「はぁ・・・・いいわよ。そういうことで貴女も異論はないかしら?」
セイバー「えぇ。その方が私としても助かります」
凛「じゃあランサーさっきの奴がサーヴァント連れてくるかもしれないから見張りお願い」
ランサー「はいよ」
凛「じゃあ説明するわね。あまり何度も繰り返したくないから、しっかり聞きなさい。聖杯戦争とは―」
こうして衛宮士郎は聖杯戦争に巻き込まれる―自らの未来を相手に、伝説の英雄の血族を相手に
72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 00:55:52.79 ID:6787ovxI0
ホテル
バージルがホテルへ帰るとアーチャーは備え付けの紅茶セットを少し不満そうに淹れソファーにもたれ掛かっている
アーチャー「今帰ったかマスター。こちらは先に終わったのでな一息入れさせてもらっている」
バージル「そうか」
アーチャー「その様子だと何かいいモノでも見つけたか?」
バージル「退屈しのぎくらいにはなりそうなモノをな」
アーチャー「マスターが直々に動いてくれるのであれば私の負担も少なくて済む。それはそうと何故地獄門などを?」
地獄門―――魔界と人界を繋ぐ門であり、ギルバと名乗っていた過去に幾度か開いたこともある。
もっとも大規模なモノは不可能だったため低級悪魔が行き来でき、周囲を魔界に近い空間に近づける程度のモノだったが、
それでも有用と考えバージルはアーチャーに簡易地獄門を開かせていた
バージルがホテルへ帰るとアーチャーは備え付けの紅茶セットを少し不満そうに淹れソファーにもたれ掛かっている
アーチャー「今帰ったかマスター。こちらは先に終わったのでな一息入れさせてもらっている」
バージル「そうか」
アーチャー「その様子だと何かいいモノでも見つけたか?」
バージル「退屈しのぎくらいにはなりそうなモノをな」
アーチャー「マスターが直々に動いてくれるのであれば私の負担も少なくて済む。それはそうと何故地獄門などを?」
地獄門―――魔界と人界を繋ぐ門であり、ギルバと名乗っていた過去に幾度か開いたこともある。
もっとも大規模なモノは不可能だったため低級悪魔が行き来でき、周囲を魔界に近い空間に近づける程度のモノだったが、
それでも有用と考えバージルはアーチャーに簡易地獄門を開かせていた
74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:02:08.84 ID:6787ovxI0
バージル「こそこそと見物を決め込まれても困るのでな。悪魔を放っておけば嫌でも偵察には出なければならないだろう」
アーチャー「もし疲弊した後に悪魔に襲われ敗北するようなサーヴァントがいたら?楽しみが減るのではないか?」
バージル「その程度のサーヴァントなら俺が相手をする価値もないということだ」
アーチャー「そう来ると思っていたよ。マスターの程の力がなければただの笑いの種にしかならんセリフだな。しかしマスターよ答えたくないなら聞き流してくれてかまわないが、それほどの力を持ちながら聖杯に何を望むというのだ?」
バージル「決まっている。―力だ、力こそ全てを制する。力なくしては何も守れなどしない」
強い意志で言い放ったバージルとは相対的にアーチャーの反応は冷ややかな苦笑いを含むものだった
バージル「何が可笑しい?」
アーチャー「いやあまりにもストレートだったのでな。マスターらしいと言えばそうなのだが、気に障ったのなら謝ろう」
アーチャー「もし疲弊した後に悪魔に襲われ敗北するようなサーヴァントがいたら?楽しみが減るのではないか?」
バージル「その程度のサーヴァントなら俺が相手をする価値もないということだ」
アーチャー「そう来ると思っていたよ。マスターの程の力がなければただの笑いの種にしかならんセリフだな。しかしマスターよ答えたくないなら聞き流してくれてかまわないが、それほどの力を持ちながら聖杯に何を望むというのだ?」
バージル「決まっている。―力だ、力こそ全てを制する。力なくしては何も守れなどしない」
強い意志で言い放ったバージルとは相対的にアーチャーの反応は冷ややかな苦笑いを含むものだった
バージル「何が可笑しい?」
アーチャー「いやあまりにもストレートだったのでな。マスターらしいと言えばそうなのだが、気に障ったのなら謝ろう」
76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:08:28.72 ID:6787ovxI0
バージル「ほう、では貴様の望みとは?万能の器に何を望む?」
アーチャー「マスターとは真逆だ。力を放棄したいと言ったところかな」
バージル「どういうことだ?」
アーチャー「マスターは力を得ることが目的だが私は違った。私は身に余る目的の為に力を欲した、私がそう思うこと自体間違いだったのかもしれない」
バージル「・・・・・・」
アーチャー「結果的に私は力を手に入れた、私はその力で剣とった。だが私の力ではどうにもならないことが起こってね、それを叶える代償として私は英霊となった。英霊となってようやく気付いたのだ。私が求めた目的は無意味だったのだと」
バージル「―故に手放すと?」
アーチャー「あぁ、嗤ってくれて構わない。凡庸な身で大望を持った愚かな男の末路だ」
バージル「愚かだなアーチャー、愚かだ。何故さらなる力を求めなかった?」
アーチャー「昔の私がそれを聞けば耳を傾けただろうが―すべては過去だ。今となってはこの忌まわしい連鎖から逃れる方が望ましいな」
バージル「・・・・・・」
アーチャー「そんな顔をするなマスター、こと戦闘においては全力を出すことを誓おう。私もかなえたい望みはあるのでな。さぁマスターも一杯どうだ?」
あらかじめ用意していたティーカップに紅茶を慣れた手つきで淹れ、差し出す
アーチャー「マスターとは真逆だ。力を放棄したいと言ったところかな」
バージル「どういうことだ?」
アーチャー「マスターは力を得ることが目的だが私は違った。私は身に余る目的の為に力を欲した、私がそう思うこと自体間違いだったのかもしれない」
バージル「・・・・・・」
アーチャー「結果的に私は力を手に入れた、私はその力で剣とった。だが私の力ではどうにもならないことが起こってね、それを叶える代償として私は英霊となった。英霊となってようやく気付いたのだ。私が求めた目的は無意味だったのだと」
バージル「―故に手放すと?」
アーチャー「あぁ、嗤ってくれて構わない。凡庸な身で大望を持った愚かな男の末路だ」
バージル「愚かだなアーチャー、愚かだ。何故さらなる力を求めなかった?」
アーチャー「昔の私がそれを聞けば耳を傾けただろうが―すべては過去だ。今となってはこの忌まわしい連鎖から逃れる方が望ましいな」
バージル「・・・・・・」
アーチャー「そんな顔をするなマスター、こと戦闘においては全力を出すことを誓おう。私もかなえたい望みはあるのでな。さぁマスターも一杯どうだ?」
あらかじめ用意していたティーカップに紅茶を慣れた手つきで淹れ、差し出す
79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:15:31.03 ID:6787ovxI0
バージル「フン、悪くはない」
アーチャー「それはどうも。淹れた甲斐があったというものだ」
教会
言峰「青い剣士のマスター?聞き及んでいないがそれがどうしたというのだ」
凛「そう、ならいいんだけど。魔術師って見てくれじゃなかったし教会に顔出してないのも仕方ないか」
言峰「分かっていて私に聞くとはタチが悪いな凛」
凛「それアンタにだけは言われたくないわ。もういいからさっさと詳しい説明してあげて」
言峰「衛宮士郎と言ったかな?では監督役の私から説明しよう―」
言峰「―長くなったが言うべきことは伝えたぞ。喜べ少年君の願いはようやく叶う」
教会を後にし、帰路につく。理屈の上では納得できたが半日もたたないうちにさまざまなことが起こりすぎたためか未だに脳が付いていかない
アーチャー「それはどうも。淹れた甲斐があったというものだ」
教会
言峰「青い剣士のマスター?聞き及んでいないがそれがどうしたというのだ」
凛「そう、ならいいんだけど。魔術師って見てくれじゃなかったし教会に顔出してないのも仕方ないか」
言峰「分かっていて私に聞くとはタチが悪いな凛」
凛「それアンタにだけは言われたくないわ。もういいからさっさと詳しい説明してあげて」
言峰「衛宮士郎と言ったかな?では監督役の私から説明しよう―」
言峰「―長くなったが言うべきことは伝えたぞ。喜べ少年君の願いはようやく叶う」
教会を後にし、帰路につく。理屈の上では納得できたが半日もたたないうちにさまざまなことが起こりすぎたためか未だに脳が付いていかない
91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:25:44.12 ID:6787ovxI0
士郎「アイツが言いたかったのはどういうことなんだ・・・・・・」
凛「別にアイツの言うことなんか気にしなくていいのよ。昔っからあんな分かりにくい話し方だし」
イリヤ「あら、悪魔がうろつくような物騒な夜に考え事かしら?」
セイバー「マスター下がって。―悪魔とはお前の事ではないのか」
イリヤ「人が親切に教えてあげたのに失礼しちゃうわ。もういい、皆にはここで死んでもらうから。バーサーカー!」
バーサーカー「■■■■■■■―――ッッッ!!」
ランサー「こいつはチトきつそうだな」
セイバー「やぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ランサー「せやぁぁぁぁぁぁ!!」
バーサーカー「■■■■■■■―――ッッッ!!」
セイバー「グッ・・・・」
マスターである士郎からの供給不足が原因で先のバージル戦でのダメージが癒えていない思うように体が動かない
凛「別にアイツの言うことなんか気にしなくていいのよ。昔っからあんな分かりにくい話し方だし」
イリヤ「あら、悪魔がうろつくような物騒な夜に考え事かしら?」
セイバー「マスター下がって。―悪魔とはお前の事ではないのか」
イリヤ「人が親切に教えてあげたのに失礼しちゃうわ。もういい、皆にはここで死んでもらうから。バーサーカー!」
バーサーカー「■■■■■■■―――ッッッ!!」
ランサー「こいつはチトきつそうだな」
セイバー「やぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ランサー「せやぁぁぁぁぁぁ!!」
バーサーカー「■■■■■■■―――ッッッ!!」
セイバー「グッ・・・・」
マスターである士郎からの供給不足が原因で先のバージル戦でのダメージが癒えていない思うように体が動かない
97 母が死ぬまでは多分おしゃべりだったと俺は思うんだ 2012/01/30(月) 01:35:31.87 ID:6787ovxI0
ランサー「何だもうへこたれたのか嬢ちゃんよぉ―チィ!」
セイバー「魔力の供給が万全であればこんなッ・・・・・」
イリヤ「そんな粗末なサーヴァントじゃ私のヘラクレスに勝てるわけないじゃない。骨すら残さないんだから。でも、お兄ちゃんだけなら見逃してあげてもいいかな」
士郎「何言ってるんだ!もうこんなことやめさせろ!!」
イリヤ「貴方に選択肢なんてあるわけないじゃない。弱い士郎は私が守ってあげるんだから」
セイバー「コレは・・・・」
周囲に瘴気が立ち込め、悪魔が姿を現す。砂を媒体にした低級な悪魔だが数で囲まれるとサーヴァントであっても厄介であり、人の身であるマスターはそれ以上に危険である
ランサー「悪魔か!?おいこのくらいなら任せても大丈夫だな!俺はこのままバーサーカーと戦うぜ!」
凛「分かってるわよ!!衛宮君!!私のそばを離れないで!!」
士郎「―俺には力がない・・・・・」
凛「ちょっと!?衛宮君聞こえてる!?」
士郎「あんなに小さな女の子が戦ってるのに俺は何もできない?―ふざけるな!!」
セイバー「魔力の供給が万全であればこんなッ・・・・・」
イリヤ「そんな粗末なサーヴァントじゃ私のヘラクレスに勝てるわけないじゃない。骨すら残さないんだから。でも、お兄ちゃんだけなら見逃してあげてもいいかな」
士郎「何言ってるんだ!もうこんなことやめさせろ!!」
イリヤ「貴方に選択肢なんてあるわけないじゃない。弱い士郎は私が守ってあげるんだから」
セイバー「コレは・・・・」
周囲に瘴気が立ち込め、悪魔が姿を現す。砂を媒体にした低級な悪魔だが数で囲まれるとサーヴァントであっても厄介であり、人の身であるマスターはそれ以上に危険である
ランサー「悪魔か!?おいこのくらいなら任せても大丈夫だな!俺はこのままバーサーカーと戦うぜ!」
凛「分かってるわよ!!衛宮君!!私のそばを離れないで!!」
士郎「―俺には力がない・・・・・」
凛「ちょっと!?衛宮君聞こえてる!?」
士郎「あんなに小さな女の子が戦ってるのに俺は何もできない?―ふざけるな!!」
101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:41:06.01 ID:6787ovxI0
声が聞こえる。胸を貫かれた時、再び死の間際に立った時あの男は言った
『力を求めろ、何よりもな』『力こそ全てを制する』
士郎「バーサーカーは無理でもあいつらを倒せる武器―剣を!!」
手が焼け切れるほどに熱い、出来ればアイツの剣が欲しかった。だが手には黒と白の対になった双剣が握られていた。
凛「投影・・・・・魔術?」
士郎「はぁ・・・はぁ・・・・これなら行ける!!」
士郎「うぉぉぉぉぉぉ!!!」
セイバー「士郎・・・・私はいいからせめて自分の身を・・・・逃げて」
士郎「やっぱり女の子が戦うなんておかしいんだよ!大丈夫だ剣がある。セイバーほどじゃないけど俺だって戦える!!」
『力を求めろ、何よりもな』『力こそ全てを制する』
士郎「バーサーカーは無理でもあいつらを倒せる武器―剣を!!」
手が焼け切れるほどに熱い、出来ればアイツの剣が欲しかった。だが手には黒と白の対になった双剣が握られていた。
凛「投影・・・・・魔術?」
士郎「はぁ・・・はぁ・・・・これなら行ける!!」
士郎「うぉぉぉぉぉぉ!!!」
セイバー「士郎・・・・私はいいからせめて自分の身を・・・・逃げて」
士郎「やっぱり女の子が戦うなんておかしいんだよ!大丈夫だ剣がある。セイバーほどじゃないけど俺だって戦える!!」
107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 01:58:48.02 ID:6787ovxI0
イリヤ「あーあ、みんな弱くてつまんない。邪魔も入っちゃったし、いこっバーサーカー」
ランサー「俺が弱いだと?待ちやがれ!!―チィッ!この悪魔どもはどこから湧いてきやがる!!」
凛「キャスター辺りが妥当かしら?まぁ一番の敵は去ってくれたみたいね。さ、ここからはアンタも悪魔狩りよ、ランサー」
ランサー「そうするしかねェわな。それじゃ行くか!」
溜った鬱憤を晴らすかのように呪いの魔槍を振るうランサーの手により大半の悪魔は瞬く間に消え去り、士郎の健闘もあってか1分足らずでその場の悪魔は完全に駆逐された
ランサー「何とか片付いたな」
凛「ふぅ、結構疲れるのね悪魔狩りって」
士郎「はぁ・・・・はぁ。終わったのか・・・・?」
凛「それじゃここで解散としましょうか。セイバーもその様子だし衛宮君達は帰って休むのが賢明ね」
士郎「そうだな、ありがとう遠坂。色々と助かった」
凛「勘違いしてるようだから言っておくけど悪魔で素人だったあなたに最低限の知識を与えただけ。明日からは勿論敵同士だからそのつもりでいなさい」
士郎「それでもだよ、俺がこうしてマスターでいられるのは事実遠坂のおかげなんだし」
凛「と、とにかく!明日からは敵同士だから!!いい!?」
ランサー「俺が弱いだと?待ちやがれ!!―チィッ!この悪魔どもはどこから湧いてきやがる!!」
凛「キャスター辺りが妥当かしら?まぁ一番の敵は去ってくれたみたいね。さ、ここからはアンタも悪魔狩りよ、ランサー」
ランサー「そうするしかねェわな。それじゃ行くか!」
溜った鬱憤を晴らすかのように呪いの魔槍を振るうランサーの手により大半の悪魔は瞬く間に消え去り、士郎の健闘もあってか1分足らずでその場の悪魔は完全に駆逐された
ランサー「何とか片付いたな」
凛「ふぅ、結構疲れるのね悪魔狩りって」
士郎「はぁ・・・・はぁ。終わったのか・・・・?」
凛「それじゃここで解散としましょうか。セイバーもその様子だし衛宮君達は帰って休むのが賢明ね」
士郎「そうだな、ありがとう遠坂。色々と助かった」
凛「勘違いしてるようだから言っておくけど悪魔で素人だったあなたに最低限の知識を与えただけ。明日からは勿論敵同士だからそのつもりでいなさい」
士郎「それでもだよ、俺がこうしてマスターでいられるのは事実遠坂のおかげなんだし」
凛「と、とにかく!明日からは敵同士だから!!いい!?」
111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:05:56.64 ID:6787ovxI0
士郎「分かった分かった。じゃあな。立てるか?セイバー」
セイバー「はい・・・・申し訳ありません」
士郎「(あの剣士が言っていた言葉が妙に胸に残ってる・・・・・・・力を求めろ・・・・か)」
ホテル
アーチャー「傷は大方癒えた、今日からは私も戦線復帰だがマスターよどう動く?」
バージル「アサシンとキャスターだ、魔術師風情に見物を決め込まれるのは不愉快でならん。俺がアサシンを」
アーチャー「二人でアサシンを仕留めた後キャスターを叩く方が確実だと思うのだが」
バージル「生憎俺は貴様ほど脆弱ではない。嫌なら俺が一人で出向こう」
アーチャー「やれやれ、ではマスターの方針に従うとしよう。しかし果敢なのもいいがいつかそれでは身を滅ぼすぞ、マスターよ」
バージル「その時はさらなる力を求めるだけの事だ」
アーチャー「行っても聞かん、か。まぁ私は自分の目的を果たすとしよう」
バージル「夜まで待たなければならないとは―随分呑気な戦争だ」
セイバー「はい・・・・申し訳ありません」
士郎「(あの剣士が言っていた言葉が妙に胸に残ってる・・・・・・・力を求めろ・・・・か)」
ホテル
アーチャー「傷は大方癒えた、今日からは私も戦線復帰だがマスターよどう動く?」
バージル「アサシンとキャスターだ、魔術師風情に見物を決め込まれるのは不愉快でならん。俺がアサシンを」
アーチャー「二人でアサシンを仕留めた後キャスターを叩く方が確実だと思うのだが」
バージル「生憎俺は貴様ほど脆弱ではない。嫌なら俺が一人で出向こう」
アーチャー「やれやれ、ではマスターの方針に従うとしよう。しかし果敢なのもいいがいつかそれでは身を滅ぼすぞ、マスターよ」
バージル「その時はさらなる力を求めるだけの事だ」
アーチャー「行っても聞かん、か。まぁ私は自分の目的を果たすとしよう」
バージル「夜まで待たなければならないとは―随分呑気な戦争だ」
113 書き終わった 遅くてごめんなさい 2012/01/30(月) 02:10:53.44 ID:6787ovxI0
遠坂邸
あまりにも無防備な士郎に腹を立て襲いかかる凛だったが何者かによる襲撃があり一時停戦することとなった
凛「これからは一時休戦にしましょう。学校のマスターの方が厄介だわ」
士郎「あぁ、いきなり学校で撃ってきたときはびっくりしたけどな」
凛「アレは貴方が悪いんでしょ!!サーヴァントもつれてこないなんて馬鹿じゃないの?」
士郎「仕方ないじゃないか。霊体化できないんだしセイバーは傷ついてる」
凛「その優先順位もおかしいのよ・・・・」
どう考えてもおかしい。自らの命あってのサーヴァントなのに、そう思うと口に出さずに
はいられなかった
士郎「とにかく学校のマスターを倒してライダーを止めればいいんだろ?俺は無事だしそれでいいじゃないか?」
凛「もういいわよ!そのかわり同盟結んでる間は勝手に死なないでね。組んだ私の格まで下がるから」
あまりにも無防備な士郎に腹を立て襲いかかる凛だったが何者かによる襲撃があり一時停戦することとなった
凛「これからは一時休戦にしましょう。学校のマスターの方が厄介だわ」
士郎「あぁ、いきなり学校で撃ってきたときはびっくりしたけどな」
凛「アレは貴方が悪いんでしょ!!サーヴァントもつれてこないなんて馬鹿じゃないの?」
士郎「仕方ないじゃないか。霊体化できないんだしセイバーは傷ついてる」
凛「その優先順位もおかしいのよ・・・・」
どう考えてもおかしい。自らの命あってのサーヴァントなのに、そう思うと口に出さずに
はいられなかった
士郎「とにかく学校のマスターを倒してライダーを止めればいいんだろ?俺は無事だしそれでいいじゃないか?」
凛「もういいわよ!そのかわり同盟結んでる間は勝手に死なないでね。組んだ私の格まで下がるから」
115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:14:37.38 ID:6787ovxI0
ランサー「言わなくても分かってるよ」
凛「ちゃんと送り届けなさいよ」
ランサー「へいへい」
帰路
士郎「悪いなランサー」
ランサー「マスターのご所望だからな、逆らうと何されるかわかったもんじゃねぇ」
士郎「ハハ、それもそうか。まさか遠坂があんな奴とは思ってもなかったからなぁ」
ランサー「ありゃ大した猫かぶりだわな。ところで坊主、お前魔術はてんで出来ないんじゃなかったか?」
士郎「分からない、でも戦わなきゃならないって思ったら剣を投影出来てた」
今でもあの感触が残ってる。思い返せば剣士に胸を貫かれた時僅かながら双剣のイメージが流れ込んできたのを思い出す
ランサー「案外才能あるのかもな、剣の筋も悪くねェしな。いつでももんでやるぜ」
士郎「それは助かるよ。力は早い内につけておきたい。セイバーを守らないと―」
ランサー「気持ちは分かるがあまり生き急ぐなよ坊主。」
士郎「女の子が戦うなんておかしいんだ―俺だって戦える」
戦うことが出来ればセイバーを守れる―きっと
凛「ちゃんと送り届けなさいよ」
ランサー「へいへい」
帰路
士郎「悪いなランサー」
ランサー「マスターのご所望だからな、逆らうと何されるかわかったもんじゃねぇ」
士郎「ハハ、それもそうか。まさか遠坂があんな奴とは思ってもなかったからなぁ」
ランサー「ありゃ大した猫かぶりだわな。ところで坊主、お前魔術はてんで出来ないんじゃなかったか?」
士郎「分からない、でも戦わなきゃならないって思ったら剣を投影出来てた」
今でもあの感触が残ってる。思い返せば剣士に胸を貫かれた時僅かながら双剣のイメージが流れ込んできたのを思い出す
ランサー「案外才能あるのかもな、剣の筋も悪くねェしな。いつでももんでやるぜ」
士郎「それは助かるよ。力は早い内につけておきたい。セイバーを守らないと―」
ランサー「気持ちは分かるがあまり生き急ぐなよ坊主。」
士郎「女の子が戦うなんておかしいんだ―俺だって戦える」
戦うことが出来ればセイバーを守れる―きっと
117 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:17:09.48 ID:6787ovxI0
柳堂寺前
アサシン「ほう、今日は随分と変わった客人だ。この前の弓兵も一緒か、さて俺の相手はどちらか」
バージル「――貴様の相手は俺だ」
アサシン「その得物とは似合わん面だが――実力は大丈夫か?」
洋風の端正な顔立ちに青のコート。いずれも繊細な拵えの日本刀を持つ者としてはあまりにも奇異な格好だ
バージル「試してみるといい。――楽しむ前に倒れなければの話だが」
抜刀と同時にすさまじい殺気が周囲を覆う。並大抵のものであれば身動きできなくなる程の殺意は魔剣士の実力を示すに十分なものだった
アサシン「それは結構。俗世に呼び出された甲斐もあったというもの!!」
バージル「――では」
アサシン「いざ尋常に勝負!!」
アサシン「ほう、今日は随分と変わった客人だ。この前の弓兵も一緒か、さて俺の相手はどちらか」
バージル「――貴様の相手は俺だ」
アサシン「その得物とは似合わん面だが――実力は大丈夫か?」
洋風の端正な顔立ちに青のコート。いずれも繊細な拵えの日本刀を持つ者としてはあまりにも奇異な格好だ
バージル「試してみるといい。――楽しむ前に倒れなければの話だが」
抜刀と同時にすさまじい殺気が周囲を覆う。並大抵のものであれば身動きできなくなる程の殺意は魔剣士の実力を示すに十分なものだった
アサシン「それは結構。俗世に呼び出された甲斐もあったというもの!!」
バージル「――では」
アサシン「いざ尋常に勝負!!」
120 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:19:59.43 ID:6787ovxI0
柳堂寺庭内
キャスター「あら、私の門番は何をしていたのかしら?」
アーチャー「あの侍なら私のマスターと交戦中だ。街に悪魔がはびこってる今貴様の魔力招集も遅れているだろうからな。早期に叩かせてもらう」
キャスター「マスターがサーヴァントと?あなたのマスターは死にたいのかしら?」
アーチャー「普通ならな」
寧ろ死ぬのは―と言いかけて口を噤む
キャスター「―?どういう意味かしら」
ただの負け惜しみには見えない。しかしこれ以上聞いたところで割るような男でもなさそうだ
アーチャー「そのままの意味さ。真っ当な魔術師ではないということだが。さて、もういいかな?」
キャスター「見逃して―と言っても無駄そうね?」
言葉とは裏腹にキャスターは結界によりアーチャーの行動が制限されているのを確かに感じていた
キャスター「あら、私の門番は何をしていたのかしら?」
アーチャー「あの侍なら私のマスターと交戦中だ。街に悪魔がはびこってる今貴様の魔力招集も遅れているだろうからな。早期に叩かせてもらう」
キャスター「マスターがサーヴァントと?あなたのマスターは死にたいのかしら?」
アーチャー「普通ならな」
寧ろ死ぬのは―と言いかけて口を噤む
キャスター「―?どういう意味かしら」
ただの負け惜しみには見えない。しかしこれ以上聞いたところで割るような男でもなさそうだ
アーチャー「そのままの意味さ。真っ当な魔術師ではないということだが。さて、もういいかな?」
キャスター「見逃して―と言っても無駄そうね?」
言葉とは裏腹にキャスターは結界によりアーチャーの行動が制限されているのを確かに感じていた
121 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:22:39.28 ID:6787ovxI0
アーチャー「I am the bone of my sword―」
「我が骨子は捻れ狂う、偽・螺旋剣Ⅱ(カラド・ボルグ)!!」
爆風が吹き荒れ砂埃を巻き起こす―威力が十分ではないとは言え確かに手応えはあった
アーチャー「さすがに魔術師―この程度では倒れてくれんか」
刀と刀が火花を散らしぶつかり合う。常人ではとらえきれない速さで魔剣士と侍は既に打ち合うこと100合以上に達しようとしていた
バージル「ほう、元は人の身でありながら互角に俺と打ち合うとは―」
アサシン「その物言いだとまるで自らが人ならざる者と言ってるように聞こえるが?」
バージル「―だとしたら?」
アサシン「この強さにも納得がいく」
アサシン「(とは言え―力も得物も向こうが上とあっては地の利程度は者の数にはいらんか、あの女狐もそう蓄えはあるまい。弓兵を相手は無理があるか?)」
アサシン「フッ」
バージル「その笑みは諦観か?」
アサシン「いやぁこれほどの剣士と打ち合えるとは夢にも思わなんだ。出来れば刹那でもこの時を楽しみたいのだが――どう転んでも時間は限られているらしい」
「我が骨子は捻れ狂う、偽・螺旋剣Ⅱ(カラド・ボルグ)!!」
爆風が吹き荒れ砂埃を巻き起こす―威力が十分ではないとは言え確かに手応えはあった
アーチャー「さすがに魔術師―この程度では倒れてくれんか」
刀と刀が火花を散らしぶつかり合う。常人ではとらえきれない速さで魔剣士と侍は既に打ち合うこと100合以上に達しようとしていた
バージル「ほう、元は人の身でありながら互角に俺と打ち合うとは―」
アサシン「その物言いだとまるで自らが人ならざる者と言ってるように聞こえるが?」
バージル「―だとしたら?」
アサシン「この強さにも納得がいく」
アサシン「(とは言え―力も得物も向こうが上とあっては地の利程度は者の数にはいらんか、あの女狐もそう蓄えはあるまい。弓兵を相手は無理があるか?)」
アサシン「フッ」
バージル「その笑みは諦観か?」
アサシン「いやぁこれほどの剣士と打ち合えるとは夢にも思わなんだ。出来れば刹那でもこの時を楽しみたいのだが――どう転んでも時間は限られているらしい」
124 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:26:10.92 ID:6787ovxI0
バージル「こちらは貴様の遊びに付き合ってやるわけにもいかないのでな」
アサシン「哀れみで加減されるよりはよさそうだ」
アサシンが構えるとバージルが大きく跳躍し一直線に魔剣を振り下ろす
バージル「消し飛べ!」
アサシン「グッ・・・・マスターよりこちらが先に参るとは・・・いや残念」
とっさに刀を盾にしたがその全ては受け流しきれず刀を持つ手が震える。そして得物の決定的な違い―刀には所々ヒビが入り震えるのはおそらく次の一度が限度だ
バージル「フン・・・・どうした?」
アサシン「そう言うな・・・・最後に我が秘剣、その目に刻んでいけ」
バージル「少しは楽しめそうだな」
アサシン「ゆくぞ、秘剣―――燕返し!!」
三方向からの同時斬撃―その一撃は確かに魔剣士の脇腹を抉った
アサシン「哀れみで加減されるよりはよさそうだ」
アサシンが構えるとバージルが大きく跳躍し一直線に魔剣を振り下ろす
バージル「消し飛べ!」
アサシン「グッ・・・・マスターよりこちらが先に参るとは・・・いや残念」
とっさに刀を盾にしたがその全ては受け流しきれず刀を持つ手が震える。そして得物の決定的な違い―刀には所々ヒビが入り震えるのはおそらく次の一度が限度だ
バージル「フン・・・・どうした?」
アサシン「そう言うな・・・・最後に我が秘剣、その目に刻んでいけ」
バージル「少しは楽しめそうだな」
アサシン「ゆくぞ、秘剣―――燕返し!!」
三方向からの同時斬撃―その一撃は確かに魔剣士の脇腹を抉った
128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:28:46.91 ID:6787ovxI0
バージル「俺と同じ次元に辿り着くか―少し本気を出すとしよう」
アサシン「これで倒れぬか、まるで知っているような動きだったが何故だ?」
バージル「貴様も最後に見るといい―立っていられればだが」
絶刀―――数十の同時斬撃が周囲を切り裂く。木が、草が、空間が全て閻魔刀の前ではいとも簡単に切り裂かれ元の形を失っていく。それがアサシンの目にした最後の光景だった
アサシン「なるほどな・・・・・同じ次元とはよく言う・・・・ここまで先を行かれるとは・・・・剣技にも磨き甲斐がある・・・な・・・・」
バージル「―安らかに眠れ」
独特の納刀と共に振り向くことなく門へと向かう。
アサシン「これで倒れぬか、まるで知っているような動きだったが何故だ?」
バージル「貴様も最後に見るといい―立っていられればだが」
絶刀―――数十の同時斬撃が周囲を切り裂く。木が、草が、空間が全て閻魔刀の前ではいとも簡単に切り裂かれ元の形を失っていく。それがアサシンの目にした最後の光景だった
アサシン「なるほどな・・・・・同じ次元とはよく言う・・・・ここまで先を行かれるとは・・・・剣技にも磨き甲斐がある・・・な・・・・」
バージル「―安らかに眠れ」
独特の納刀と共に振り向くことなく門へと向かう。
129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:30:29.68 ID:ysoDs9/V0
攻撃当たったところで大して意味ないのが酷いな
しばらく打ち合えるだけでも異常なんだろうけど
しばらく打ち合えるだけでも異常なんだろうけど
130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:31:48.05 ID:6787ovxI0
思いのほかアーチャーは劣勢を強いられていた
美しい邸内には場違いな竜牙兵がアーチャーをとり囲む
一体辺りの戦闘力は恐れるに足らないが結界内で弱体化していること、敵が竜牙兵だけではないことがアーチャーを苦戦させる
アーチャー「ここまで敵が多いと手が回らんな・・・・」
葛木「何処を見ている?」
葛木の拳がアーチャーに襲いかかる
まるでそれが別の生物のように軌道を変える拳撃は心眼を持つアーチャーと言えども対多数の状況では防戦に徹せざるを得なかった
アーチャー「チィッ!お前のマスターも人の事を言えんな」
キャスター「ただ行使されるだけの貴方と同じような立場にしないでほしいわ」
葛木「キャスター、魔力の補充を」
キャスター「はい、ですが総一郎様ご無理はなさらずに」
バージル「―――いつまで遊んでいるつもりだ?アーチャー」
美しい邸内には場違いな竜牙兵がアーチャーをとり囲む
一体辺りの戦闘力は恐れるに足らないが結界内で弱体化していること、敵が竜牙兵だけではないことがアーチャーを苦戦させる
アーチャー「ここまで敵が多いと手が回らんな・・・・」
葛木「何処を見ている?」
葛木の拳がアーチャーに襲いかかる
まるでそれが別の生物のように軌道を変える拳撃は心眼を持つアーチャーと言えども対多数の状況では防戦に徹せざるを得なかった
アーチャー「チィッ!お前のマスターも人の事を言えんな」
キャスター「ただ行使されるだけの貴方と同じような立場にしないでほしいわ」
葛木「キャスター、魔力の補充を」
キャスター「はい、ですが総一郎様ご無理はなさらずに」
バージル「―――いつまで遊んでいるつもりだ?アーチャー」
133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:34:47.30 ID:6787ovxI0
苛立ちを含んだ声と共に庭内を殺気が包み込む
その場にいた者はアサシンを倒した魔剣士を前に身動きできずにいた
アーチャー「遅いぞマスター、これでもざっと100は倒したのだが。それにサーヴァントとマスターも相手となってはな」
周りの者とは対照的に悪態をつくアーチャー
それもそうだ。各個撃破よりも共同戦線の方が良いと提案して案の定苦戦を強いられる羽目になったのだからアーチャーとしては良い気がしない
バージル「固有結界を使え」
気にする様子もなくアーチャーに告げる
サーヴァントの宝具を明かす―――バージルはここで勝負を決めるつもりなのだ
アーチャー「了解したその間は任せたぞ」
「I am the bone of my sword―」
バージル「貴様等の相手は俺がしてやろう」
幻影剣が葛木に襲いかかる。それを手で打ち砕くが既に目の前にはバージルの姿があった
その場にいた者はアサシンを倒した魔剣士を前に身動きできずにいた
アーチャー「遅いぞマスター、これでもざっと100は倒したのだが。それにサーヴァントとマスターも相手となってはな」
周りの者とは対照的に悪態をつくアーチャー
それもそうだ。各個撃破よりも共同戦線の方が良いと提案して案の定苦戦を強いられる羽目になったのだからアーチャーとしては良い気がしない
バージル「固有結界を使え」
気にする様子もなくアーチャーに告げる
サーヴァントの宝具を明かす―――バージルはここで勝負を決めるつもりなのだ
アーチャー「了解したその間は任せたぞ」
「I am the bone of my sword―」
バージル「貴様等の相手は俺がしてやろう」
幻影剣が葛木に襲いかかる。それを手で打ち砕くが既に目の前にはバージルの姿があった
136 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:36:57.15 ID:6787ovxI0
バージル「つまらんな」
葛木「―!!」
一閃を拳でガードするが一撃でキャスターから補充された魔力は消し飛び、血が噴き出し骨もいくつか損傷してしまった
バージル「もう手は使い物にならんか?」
キャスター「総一郎様!!」
次の一撃を見舞おうとした時キャスターの魔術により攻撃を阻まれる
葛木「まだ行ける、応急処置で構わん」
バージル「屑共が!!」
バージルの苛立ちは最高潮に達しようとしていた。もとより彼は1対1の純粋な勝負に拘るタイプでありこのような数に任せる戦法は何ら低級悪魔を屠るのと変わりがない。それでいて相手は英霊等と強者のように扱われるのだから
アーチャー「さて、待たせたなマスターよ。」
このままでは暴走しかねない絶妙なタイミングでアーチャーが声をかける
「―So as I play unlimited blade works」
葛木「―!!」
一閃を拳でガードするが一撃でキャスターから補充された魔力は消し飛び、血が噴き出し骨もいくつか損傷してしまった
バージル「もう手は使い物にならんか?」
キャスター「総一郎様!!」
次の一撃を見舞おうとした時キャスターの魔術により攻撃を阻まれる
葛木「まだ行ける、応急処置で構わん」
バージル「屑共が!!」
バージルの苛立ちは最高潮に達しようとしていた。もとより彼は1対1の純粋な勝負に拘るタイプでありこのような数に任せる戦法は何ら低級悪魔を屠るのと変わりがない。それでいて相手は英霊等と強者のように扱われるのだから
アーチャー「さて、待たせたなマスターよ。」
このままでは暴走しかねない絶妙なタイミングでアーチャーが声をかける
「―So as I play unlimited blade works」
138 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:39:21.25 ID:6787ovxI0
目の前に広がっていたのは無数の剣が広がる広大な丘。無骨でありどこか物哀しげな世界は赤の弓兵の数奇な人生を語っているかのようだった
キャスター「これは・・・・固有結界・・・・?」
アーチャー「御覧の通りこれが私の固有結界、これより貴様らが挑むのは無限の剣だ」
バージル「退屈凌ぎにはなりそうだ」
剣の一振りを手に取り演武を披露する。耐久度使用感共に実物の剣に何ら相違はなく魔具を手にした時と同じ独特の高揚が沸き立つ
アーチャー「それは結構。ここの剣は全て使ってもらって構わない」
バージル「―少しは本気を出すか」
最強の悪魔による蹂躙が始まった。剣は振るわれ、投擲され、破壊され、爆風が吹き荒れる。無数の剣を自在に操り数秒もたたないうちに五十は居たであろう竜牙兵は無残に切り刻まれていた
キャスター「これは・・・・固有結界・・・・?」
アーチャー「御覧の通りこれが私の固有結界、これより貴様らが挑むのは無限の剣だ」
バージル「退屈凌ぎにはなりそうだ」
剣の一振りを手に取り演武を披露する。耐久度使用感共に実物の剣に何ら相違はなく魔具を手にした時と同じ独特の高揚が沸き立つ
アーチャー「それは結構。ここの剣は全て使ってもらって構わない」
バージル「―少しは本気を出すか」
最強の悪魔による蹂躙が始まった。剣は振るわれ、投擲され、破壊され、爆風が吹き荒れる。無数の剣を自在に操り数秒もたたないうちに五十は居たであろう竜牙兵は無残に切り刻まれていた
142 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:42:48.88 ID:6787ovxI0
アーチャー「担い手ではないが―いや我流に使いこなしていると言ったところか。結界の持続時間も桁違いだ、良くアレと戦って死なずに済んだな私も」
アーチャー「さて、残ったのはお前達だけだが?」
キャスター「総一郎様!貴方だけでもお逃げに―」
この者には敵わない。ならせめてあの人だけでも―
バージル「―何処へ?」
ここは敵の固有結界内、最初から逃げる場所などどこにもなかったのだ
キャスター「無事ですか?総一郎様・・・・?」
葛木「――あぁ」
キャスター「そう・・・・よかっ・・・た」
最後にあの人を守ることが出来た。キャスターの最後は裏切りの魔女とは思えない程の柔らかな笑顔だった
葛木「―――ぐぅっ」
キャスターが身を呈する前に葛木はバージルの一撃を受けていた。
朽ち果てた自分が何故彼女を心配させまいとしたのか。最後まで分からないまま葛木は息絶えた
バージル「――退屈だな」
アーチャー「さて、残ったのはお前達だけだが?」
キャスター「総一郎様!貴方だけでもお逃げに―」
この者には敵わない。ならせめてあの人だけでも―
バージル「―何処へ?」
ここは敵の固有結界内、最初から逃げる場所などどこにもなかったのだ
キャスター「無事ですか?総一郎様・・・・?」
葛木「――あぁ」
キャスター「そう・・・・よかっ・・・た」
最後にあの人を守ることが出来た。キャスターの最後は裏切りの魔女とは思えない程の柔らかな笑顔だった
葛木「―――ぐぅっ」
キャスターが身を呈する前に葛木はバージルの一撃を受けていた。
朽ち果てた自分が何故彼女を心配させまいとしたのか。最後まで分からないまま葛木は息絶えた
バージル「――退屈だな」
144 >>143幻影剣は簡易投影魔術と脳内補完してください 2012/01/30(月) 02:46:36.99 ID:6787ovxI0
垂れ下った髪を乱雑にかき上げる。アサシンに比べればキャスターとの戦いは酷くつまらないとバージルは評する
アーチャー「緒戦はこんなものか、今日は引き上げよう。ここまで派手に暴れたのだ、寄ってこないサーヴァントの方が少ないのではないか」
マスターに撤退を進言する。自分のマスターに限ってやられることはないだろうがどこか彼からは無謀な危うさを感じる。
自らの目的の為にも敗北は許されない。残るサーヴァントが如何に屈強な敵であるかを知る彼だからこそ慎重にならざるを得なかった
ホテル
バージル「何の用だ言峰」
扉を開けると神父姿の男が一人と影に隠れて見えないが華美な甲冑を纏った男が一人
言峰「済まないな。勝手だが上がらせてもらっている」
?「待ち侘びたぞ?王であるこの我を待たせるとは―まぁ良い。まずは座れ、特別に赦す」
魔剣士と英霊を前にして男は平然と高圧的な態度を取った
アーチャー「緒戦はこんなものか、今日は引き上げよう。ここまで派手に暴れたのだ、寄ってこないサーヴァントの方が少ないのではないか」
マスターに撤退を進言する。自分のマスターに限ってやられることはないだろうがどこか彼からは無謀な危うさを感じる。
自らの目的の為にも敗北は許されない。残るサーヴァントが如何に屈強な敵であるかを知る彼だからこそ慎重にならざるを得なかった
ホテル
バージル「何の用だ言峰」
扉を開けると神父姿の男が一人と影に隠れて見えないが華美な甲冑を纏った男が一人
言峰「済まないな。勝手だが上がらせてもらっている」
?「待ち侘びたぞ?王であるこの我を待たせるとは―まぁ良い。まずは座れ、特別に赦す」
魔剣士と英霊を前にして男は平然と高圧的な態度を取った
147 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:49:31.69 ID:6787ovxI0
アーチャー「勝手に入ってきておいて良く言う。」
このままではまずい。マスターが顔をしかめるのを感じ牽制の意味を込めて皮肉を言う
?「貴様になど用はない贋作者。我の興味は貴様のマスターだ」
バージル「誰だ貴様は?」
尚も幅からぬ態度の男にバージルが痺れを切らし、ますます場の空気は凍りついていく
言峰「英雄王ギルガメッシュ―以前の第四次聖杯戦争の勝者であり、聖杯の力によって呪肉し限界し続けているサーヴァントだ」
場の空気を読む者がもう一人。これ以上ほっておくとどうなるか分からない
アーチャーは胸をなでおろした
ギルガメッシュ「ふむ、掃いて捨てるような凡夫ならこの非礼万死に値するが―貴様のその刀、只の刀ではあるまい?それを保有する貴様も、だ。この我が原点どころか枝別れの品すら持ち合わせんとは一体その刀の正体や如何に?」
しかし肝心の英雄王は空気を読まない
このままではまずい。マスターが顔をしかめるのを感じ牽制の意味を込めて皮肉を言う
?「貴様になど用はない贋作者。我の興味は貴様のマスターだ」
バージル「誰だ貴様は?」
尚も幅からぬ態度の男にバージルが痺れを切らし、ますます場の空気は凍りついていく
言峰「英雄王ギルガメッシュ―以前の第四次聖杯戦争の勝者であり、聖杯の力によって呪肉し限界し続けているサーヴァントだ」
場の空気を読む者がもう一人。これ以上ほっておくとどうなるか分からない
アーチャーは胸をなでおろした
ギルガメッシュ「ふむ、掃いて捨てるような凡夫ならこの非礼万死に値するが―貴様のその刀、只の刀ではあるまい?それを保有する貴様も、だ。この我が原点どころか枝別れの品すら持ち合わせんとは一体その刀の正体や如何に?」
しかし肝心の英雄王は空気を読まない
151 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:54:49.65 ID:6787ovxI0
バージル「――失せろ」
さっきからこの男の態度は気に入らない。閻魔刀を握る手に自然と力がこもる
ギルガメッシュ「まぁそう言うな。我とて奪いに来たのではない。まずはその魔剣の価値を見極めたくてな。そうだ、特別に酒にも招待してくれよう。」
バージル「三度は言わん。――失せろ」
スパーダの血族である自分を前にこの高圧的な物言い。これで引かねば――
ギルガメッシュ「今の状態で我とやりあえば――立っていられるのはどちらか分からん貴様でもあるまい?」
先に殺意を表したのは英雄王だった。決して広いとは言えないホテルの一室を大量の宝具が埋めつくす
アーチャーは元より、消耗しているとはいえバージルにさえそれは脅威と認めざるを得ないものだった
バージル「――閻魔刀。スパーダが愛用していた剣の一振り」
僅かに出ていた刀身を鞘に戻す。質問には答えるが当然慣れ合うつもりはない
さっきからこの男の態度は気に入らない。閻魔刀を握る手に自然と力がこもる
ギルガメッシュ「まぁそう言うな。我とて奪いに来たのではない。まずはその魔剣の価値を見極めたくてな。そうだ、特別に酒にも招待してくれよう。」
バージル「三度は言わん。――失せろ」
スパーダの血族である自分を前にこの高圧的な物言い。これで引かねば――
ギルガメッシュ「今の状態で我とやりあえば――立っていられるのはどちらか分からん貴様でもあるまい?」
先に殺意を表したのは英雄王だった。決して広いとは言えないホテルの一室を大量の宝具が埋めつくす
アーチャーは元より、消耗しているとはいえバージルにさえそれは脅威と認めざるを得ないものだった
バージル「――閻魔刀。スパーダが愛用していた剣の一振り」
僅かに出ていた刀身を鞘に戻す。質問には答えるが当然慣れ合うつもりはない
152 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 02:57:05.50 ID:6787ovxI0
ギルガメッシュ「スパーダ?」
アーチャー「伝説の英雄―――魔剣士スパーダ。2000年前に悪魔の身でありながら反旗を翻し魔帝を打倒。その後世界各地を放浪、英雄的活動をしスパーダは人間との間に子を生した。魔術師ならだれでも聞くお伽話だな。―だが何故それをマスターが?」
首をかしげる英雄王に対しアーチャーが補足する
今の空気は比較的常識人であるアーチャーと言峰には耐えがたい空気なのだ
バージル「簡単な話だ。俺はスパーダの血族、この刀は父から譲り受けたものだ」
ギルガメッシュ「なるほどな。魔界――門の向こう側の産物とあっては我が知らぬのも納得がいく。益々気に行ったぞ、閻魔刀」
アーチャー「それが本当なら確かに桁外れの魔力に卓越した身体能力も頷けるな」
ギルガメッシュ「言峰、ここまで我を興じさせる物がこの俗世にあるとは思わなかったぞ。その見事な拵え、今宵は目に刻むだけで由としてやろう。さぁお前達王の酒を飲むことを許そう今宵は気分がいい」
パチン、と指を鳴らすと黄金の器や華美な飾りの数々が現れる
1人を除きそれぞれ器を手に取り極上の美酒に手を伸ばす
アーチャー「伝説の英雄―――魔剣士スパーダ。2000年前に悪魔の身でありながら反旗を翻し魔帝を打倒。その後世界各地を放浪、英雄的活動をしスパーダは人間との間に子を生した。魔術師ならだれでも聞くお伽話だな。―だが何故それをマスターが?」
首をかしげる英雄王に対しアーチャーが補足する
今の空気は比較的常識人であるアーチャーと言峰には耐えがたい空気なのだ
バージル「簡単な話だ。俺はスパーダの血族、この刀は父から譲り受けたものだ」
ギルガメッシュ「なるほどな。魔界――門の向こう側の産物とあっては我が知らぬのも納得がいく。益々気に行ったぞ、閻魔刀」
アーチャー「それが本当なら確かに桁外れの魔力に卓越した身体能力も頷けるな」
ギルガメッシュ「言峰、ここまで我を興じさせる物がこの俗世にあるとは思わなかったぞ。その見事な拵え、今宵は目に刻むだけで由としてやろう。さぁお前達王の酒を飲むことを許そう今宵は気分がいい」
パチン、と指を鳴らすと黄金の器や華美な飾りの数々が現れる
1人を除きそれぞれ器を手に取り極上の美酒に手を伸ばす
155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 03:01:30.63 ID:6787ovxI0
言峰「ここまでに上機嫌なお前を見るのは果たしていつ以来だったかな?」
アーチャー「では、お言葉に甘えて」
バージル「・・・・・・・・・・・・・」
ギルガメッシュ「どうした?飲まんのか」
バージル「生憎、酒にはいい思い出がないものでな」
ギルバと名乗っていた時代の苦い記憶がよみがえる。勝負を途中で中断させられ人間に良いように飲まされた記憶が。
それ以来どうにも人に勧められる酒に良い気がしない
ギルガメッシュ「つれん奴だ」
アーチャー「そうでもない。ここまで我がマスターの口を開かせたのだ。十分健闘していると思うが、英雄王よ」
言峰「それには同感だな」
ギルガメッシュ「フン―そう言えば貴様が聖杯に託す願いを聞いていなかったな。何もない者に令呪は宿らん貴様は聖杯に何を望む?その力をもってすればおおよその事は叶うだろうに」
バージル「さらなる力だ」
即答する。母を悪魔に殺されたあの日以来この願いに変わりはない
アーチャー「では、お言葉に甘えて」
バージル「・・・・・・・・・・・・・」
ギルガメッシュ「どうした?飲まんのか」
バージル「生憎、酒にはいい思い出がないものでな」
ギルバと名乗っていた時代の苦い記憶がよみがえる。勝負を途中で中断させられ人間に良いように飲まされた記憶が。
それ以来どうにも人に勧められる酒に良い気がしない
ギルガメッシュ「つれん奴だ」
アーチャー「そうでもない。ここまで我がマスターの口を開かせたのだ。十分健闘していると思うが、英雄王よ」
言峰「それには同感だな」
ギルガメッシュ「フン―そう言えば貴様が聖杯に託す願いを聞いていなかったな。何もない者に令呪は宿らん貴様は聖杯に何を望む?その力をもってすればおおよその事は叶うだろうに」
バージル「さらなる力だ」
即答する。母を悪魔に殺されたあの日以来この願いに変わりはない
157 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 03:04:39.95 ID:6787ovxI0
ギルガメッシュ「ほう?」
バージル「―力こそ全てを制する。力なくしては何も守れなどしない」
ギルガメッシュ「守るような者が貴様にあるとは我には見えんが?」
バージル「・・・・・・・・」
ギルガメッシュ「では聖杯を手に入れ、力を得た貴様はそこから何を望む?」
言葉が詰まる。それが当然だと思っていたから
何より自分に興味を持つ者などスパーダに恨みを持つ悪魔にしか出会ったことがなかったから
バージル「・・・・・・・・・・・」
ギルガメッシュ「フフ・・・ハハハ!!!ハハハハハハ!!!何も見えておらんのか!愉快だ、実に愉快だぞ!」
バージル「何が可笑しい?」
ギルガメッシュ「圧倒的な力を持ちながらもさらなる力を求めその先が何も見えていない。これ以上に愉快なことはそうないぞ?―だが、それはそれで愛でようがある。閻魔刀見たさに来たがそれ以上に我はそなたを気に入った」
雑種とみなす者なら即座に殺してでも我が手に,と思っていたがそうでもないらしい
英雄王の顔は無邪気な子供のように満ち足りた笑顔だ
ギルガメッシュ「また会おう魔剣士よ。」
バージル「―力こそ全てを制する。力なくしては何も守れなどしない」
ギルガメッシュ「守るような者が貴様にあるとは我には見えんが?」
バージル「・・・・・・・・」
ギルガメッシュ「では聖杯を手に入れ、力を得た貴様はそこから何を望む?」
言葉が詰まる。それが当然だと思っていたから
何より自分に興味を持つ者などスパーダに恨みを持つ悪魔にしか出会ったことがなかったから
バージル「・・・・・・・・・・・」
ギルガメッシュ「フフ・・・ハハハ!!!ハハハハハハ!!!何も見えておらんのか!愉快だ、実に愉快だぞ!」
バージル「何が可笑しい?」
ギルガメッシュ「圧倒的な力を持ちながらもさらなる力を求めその先が何も見えていない。これ以上に愉快なことはそうないぞ?―だが、それはそれで愛でようがある。閻魔刀見たさに来たがそれ以上に我はそなたを気に入った」
雑種とみなす者なら即座に殺してでも我が手に,と思っていたがそうでもないらしい
英雄王の顔は無邪気な子供のように満ち足りた笑顔だ
ギルガメッシュ「また会おう魔剣士よ。」
158 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 03:07:41.33 ID:6787ovxI0
教会
言峰「珍しいこともあったものだな。お前が他者を気に入るなどと」
ギルガメッシュ「ふん。魔剣士もだが魔界というものに興味がわいたのでな。あれほどの宝があるなら我が宝物庫に加える価値のある逸品も多そうなものだ」
総ての宝は我の物。納めていないところがあるならば王の中の王である我が治める必要がある
ギルガメッシュ「あの魔剣士は最後まで生き残る――その時この我が再び奴の価値を見極めてやろう」
幸か不幸か彼は最強の魔剣士に、魔剣に興味を持ってしまった
言峰「珍しいこともあったものだな。お前が他者を気に入るなどと」
ギルガメッシュ「ふん。魔剣士もだが魔界というものに興味がわいたのでな。あれほどの宝があるなら我が宝物庫に加える価値のある逸品も多そうなものだ」
総ての宝は我の物。納めていないところがあるならば王の中の王である我が治める必要がある
ギルガメッシュ「あの魔剣士は最後まで生き残る――その時この我が再び奴の価値を見極めてやろう」
幸か不幸か彼は最強の魔剣士に、魔剣に興味を持ってしまった
160 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 03:09:42.30 ID:6787ovxI0
衛宮邸
士郎「ったく何処に行ったんだセイバーの奴・・・まさか外に出たんじゃ・・・」
ここを探せば屋敷にはいない。頼むからいてくれよと願いを込めて道場の扉を開ける
セイバー「おはようございます。士郎」
そこに彼女はいた。ホッと胸を撫で下ろす
士郎「セイバー、寝てないとだめじゃないか」
セイバー「大方の傷は癒えました。通常の戦闘なら問題ありません。それに学校にはライダーのサーヴァントが居ます。学校までいかずとも令呪でいつでも呼び出していただけるようにするのは当然かと」
胸が痛む。自分が傷つくのは良い
でも目の前の少女が傷つくのは耐えられない
士郎「それでも・・・・無理はしないでくれ。俺のせいでセイバーに魔力が回ってないことは分かったんだ。だから代わりに極力俺が戦うようにしたい」
セイバー「―言っても聞かないようですね。では構えてください、登校まではまだ時間があります」
士郎「あぁ、みっちり鍛えてくれ」
セイバー「行きます!」
士郎「ったく何処に行ったんだセイバーの奴・・・まさか外に出たんじゃ・・・」
ここを探せば屋敷にはいない。頼むからいてくれよと願いを込めて道場の扉を開ける
セイバー「おはようございます。士郎」
そこに彼女はいた。ホッと胸を撫で下ろす
士郎「セイバー、寝てないとだめじゃないか」
セイバー「大方の傷は癒えました。通常の戦闘なら問題ありません。それに学校にはライダーのサーヴァントが居ます。学校までいかずとも令呪でいつでも呼び出していただけるようにするのは当然かと」
胸が痛む。自分が傷つくのは良い
でも目の前の少女が傷つくのは耐えられない
士郎「それでも・・・・無理はしないでくれ。俺のせいでセイバーに魔力が回ってないことは分かったんだ。だから代わりに極力俺が戦うようにしたい」
セイバー「―言っても聞かないようですね。では構えてください、登校まではまだ時間があります」
士郎「あぁ、みっちり鍛えてくれ」
セイバー「行きます!」
161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 03:11:34.17 ID:6787ovxI0
士郎「おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
セイバー「(やはりあの時と同じ二刀流―)」
結果は一本も取れずにひたすら打ち込まれるだけだった
改めて前の前の少女がサーヴァントだということを思い知らされる
凛「おはよう衛宮君。勝手に上がらせてもらったけど朝から稽古かしら?」
士郎「遠坂来てたのか。そうだ、いつでも戦えるようにしておかないとな。ライダーの事もあるし」
凛「そのことなんだけれど」
士郎「?」
凛「どうも結界が張られてるみたいなのよ。」
士郎「結界?」
凛「えぇ。今はまだ完成していないけど完成したら大勢の人を巻き込むことになるわ。今ならあまり人もいないだろうし衛宮君にも手伝ってもらおうと思って」
士郎「分かった。俺に出来ることなら何でもする」
凛「それじゃあ行きましょうか」
セイバー「士郎」
士郎「分かってる。何かあればセイバーを呼ぶさ、ランサーだってついてるし心配いらない」
セイバー「(やはりあの時と同じ二刀流―)」
結果は一本も取れずにひたすら打ち込まれるだけだった
改めて前の前の少女がサーヴァントだということを思い知らされる
凛「おはよう衛宮君。勝手に上がらせてもらったけど朝から稽古かしら?」
士郎「遠坂来てたのか。そうだ、いつでも戦えるようにしておかないとな。ライダーの事もあるし」
凛「そのことなんだけれど」
士郎「?」
凛「どうも結界が張られてるみたいなのよ。」
士郎「結界?」
凛「えぇ。今はまだ完成していないけど完成したら大勢の人を巻き込むことになるわ。今ならあまり人もいないだろうし衛宮君にも手伝ってもらおうと思って」
士郎「分かった。俺に出来ることなら何でもする」
凛「それじゃあ行きましょうか」
セイバー「士郎」
士郎「分かってる。何かあればセイバーを呼ぶさ、ランサーだってついてるし心配いらない」
162 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 03:14:16.44 ID:6787ovxI0
セイバー「了解しました、それでは」
士郎「あぁ、行ってくるよ」
再び彼は運命の夜へ飛び込む。そして己の無力を知ることになる
ホテル
アーチャー「目覚めたかマスター。今日は少し遅かったな、朝食は用意しておいたぞ」
目が覚めて真っ先に目にしたのはアーチャーが丁寧にカップを磨いている光景だった
バージル「・・・・貴様は英霊を辞めて執事にでもなりたいのか?」
アーチャー「そうだな、そちらの方が幾分ましだ。」
バージル「・・・・・・・・・・・」
アーチャー「・・・・・冗談だよ。それで今日はどうするつもりだ?」
淹れられた紅茶を手に取り口に運ぶ。絶妙な淹れ加減に目が覚めていく
ひょっとするとアーチャーは本当に執事になった方がいいのかもしれない
士郎「あぁ、行ってくるよ」
再び彼は運命の夜へ飛び込む。そして己の無力を知ることになる
ホテル
アーチャー「目覚めたかマスター。今日は少し遅かったな、朝食は用意しておいたぞ」
目が覚めて真っ先に目にしたのはアーチャーが丁寧にカップを磨いている光景だった
バージル「・・・・貴様は英霊を辞めて執事にでもなりたいのか?」
アーチャー「そうだな、そちらの方が幾分ましだ。」
バージル「・・・・・・・・・・・」
アーチャー「・・・・・冗談だよ。それで今日はどうするつもりだ?」
淹れられた紅茶を手に取り口に運ぶ。絶妙な淹れ加減に目が覚めていく
ひょっとするとアーチャーは本当に執事になった方がいいのかもしれない
163 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 03:15:17.59 ID:6787ovxI0
バージル「悪魔を狩る」
アーチャー「まさか今になって街の住民が心配か?」
バージル「悪魔の魂―レッドオーブを収集する」
アレさえあれば回復に必要なものを錬成することが出来る。
昨日の様なことはもう二度と起こしてはいけない
アーチャー「そういうことか。まだ奴らが出るには時間だ掛かるだろう、それまでゆっくりと休むといい。目覚めるころには再び食事を用意しておこう」
バージル「フン、やはり執事の方が向いているのかもしれんな」
再び眠りに就く。
そう言えば夢を見た気がする―普段は見ない夢を
アーチャー「まさか今になって街の住民が心配か?」
バージル「悪魔の魂―レッドオーブを収集する」
アレさえあれば回復に必要なものを錬成することが出来る。
昨日の様なことはもう二度と起こしてはいけない
アーチャー「そういうことか。まだ奴らが出るには時間だ掛かるだろう、それまでゆっくりと休むといい。目覚めるころには再び食事を用意しておこう」
バージル「フン、やはり執事の方が向いているのかもしれんな」
再び眠りに就く。
そう言えば夢を見た気がする―普段は見ない夢を
165 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 03:16:48.94 ID:6787ovxI0
学校
凛「これでしばらくは結界の完成はないわ。でも意外だった、衛宮君にこんな才能があったなんて」
士郎「多分それ褒めてないぞ、でもよかった。これで学校のみんなが巻き込まれることはないんだな」
凛「そうとも限らないわ。少なくとも近い内に何らかの動きがあるはずよ。マスターは学校にいるんだから気をつけておきなさい」
士郎「そうだな・・・こんなところに結界を張るような奴だ。絶対に止めなきゃいけない」
言葉と同時に吐き気が襲う。空の色は変わり甘ったるい臭いが充満する
士郎「・・・結界か!!」
凛「そうみたいね」
慎二「なんだ、お前らグルだったのか」
凛「これでしばらくは結界の完成はないわ。でも意外だった、衛宮君にこんな才能があったなんて」
士郎「多分それ褒めてないぞ、でもよかった。これで学校のみんなが巻き込まれることはないんだな」
凛「そうとも限らないわ。少なくとも近い内に何らかの動きがあるはずよ。マスターは学校にいるんだから気をつけておきなさい」
士郎「そうだな・・・こんなところに結界を張るような奴だ。絶対に止めなきゃいけない」
言葉と同時に吐き気が襲う。空の色は変わり甘ったるい臭いが充満する
士郎「・・・結界か!!」
凛「そうみたいね」
慎二「なんだ、お前らグルだったのか」
166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 03:18:08.35 ID:6787ovxI0
士郎「慎二!!この結界はおまえが!」
慎二「だったら何?僕を止めようってわけ?ハッハッハ!!行けよライダーこいつら二人とも殺せっ!」
凛「ランサー!!」
投擲された鎖に繋がれた短剣を間一髪のところでランサーが弾き飛ばす
ランサー「ここは任せて生徒でも運んどけ。またとっておき使いたくなかったらな」
凛「そんな冗談言ってる場合じゃないでしょ!・・・・頼んだわよ」
ランサー「何にも乗ってねぇ騎乗兵に遅れはとらねぇよ」
マスターの安全を確認し再度槍を構える
ライダー「・・・・・!!」
ランサー「さぁ来な!」
慎二「だったら何?僕を止めようってわけ?ハッハッハ!!行けよライダーこいつら二人とも殺せっ!」
凛「ランサー!!」
投擲された鎖に繋がれた短剣を間一髪のところでランサーが弾き飛ばす
ランサー「ここは任せて生徒でも運んどけ。またとっておき使いたくなかったらな」
凛「そんな冗談言ってる場合じゃないでしょ!・・・・頼んだわよ」
ランサー「何にも乗ってねぇ騎乗兵に遅れはとらねぇよ」
マスターの安全を確認し再度槍を構える
ライダー「・・・・・!!」
ランサー「さぁ来な!」
168 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 03:20:44.41 ID:6787ovxI0
教室
士郎「みんなの魔力が失われていく・・・」
凛「ライダーが自分で解くか倒す以外に方法はないでしょうね。」
士郎「結局俺は何もできないのか・・・」
凛「それが普通なのよ、今は私のランサーを信じなさい。あんな奴に負けたりしないから今は衛宮君が出来ることをして」
士郎「あぁ」
廊下
ランサー「こんなものか!?ライダー!!」
勝負はランサーが優位にことを運んでいた。致命傷こそ防いでいるものの三騎士のクラスであるランサー相手に敵の土俵で戦うのはどうにも分が悪いらしい
ライダー「・・・・クッ!」
慎二「お、おいライダー!お前何してるんだよ!?」
ライダー「・・・すみません。どうやら白兵戦では分が悪いようです」
慎二「ふざけるなよオマエ!!何のために結界で魔力蓄えたと思ってるんだ!!この役立たず!!」
このマスターのヒステリックも慣れたものだがまさかここまで酷いものだったとは
士郎「みんなの魔力が失われていく・・・」
凛「ライダーが自分で解くか倒す以外に方法はないでしょうね。」
士郎「結局俺は何もできないのか・・・」
凛「それが普通なのよ、今は私のランサーを信じなさい。あんな奴に負けたりしないから今は衛宮君が出来ることをして」
士郎「あぁ」
廊下
ランサー「こんなものか!?ライダー!!」
勝負はランサーが優位にことを運んでいた。致命傷こそ防いでいるものの三騎士のクラスであるランサー相手に敵の土俵で戦うのはどうにも分が悪いらしい
ライダー「・・・・クッ!」
慎二「お、おいライダー!お前何してるんだよ!?」
ライダー「・・・すみません。どうやら白兵戦では分が悪いようです」
慎二「ふざけるなよオマエ!!何のために結界で魔力蓄えたと思ってるんだ!!この役立たず!!」
このマスターのヒステリックも慣れたものだがまさかここまで酷いものだったとは
169 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 03:23:50.21 ID:6787ovxI0
ランサー「自分の無能さ棚に上げてサーヴァントのせいにするとは酷いマスターにひかれたもんだな」
慎二「ひぃっ!」
ライダー「―グッ!!」
それでも、桜に任された以上放っておくわけにもいかない
こんな人物でも彼女の兄なのだから
慎二「た、助かった?」
ライダー「・・・マスター、宝具を使用してもよろしいでしょうか?」
慎二「何でもいいからさっさとそいつを殺せ!!」
ライダー「了解しました」
轟音が鳴り響く
士郎「何だ今の音は!?」
轟音と同時に結界が解ける。どうやらライダー側に何か動きがあったようだ
凛「校庭?」
士郎「ランサー!!」
凛「あれは・・・ペガサス?」
上空には美しい天馬が羽ばたいていた
慎二「ひぃっ!」
ライダー「―グッ!!」
それでも、桜に任された以上放っておくわけにもいかない
こんな人物でも彼女の兄なのだから
慎二「た、助かった?」
ライダー「・・・マスター、宝具を使用してもよろしいでしょうか?」
慎二「何でもいいからさっさとそいつを殺せ!!」
ライダー「了解しました」
轟音が鳴り響く
士郎「何だ今の音は!?」
轟音と同時に結界が解ける。どうやらライダー側に何か動きがあったようだ
凛「校庭?」
士郎「ランサー!!」
凛「あれは・・・ペガサス?」
上空には美しい天馬が羽ばたいていた
バージル「父を超える・・・!」ギルガメッシュ「修羅の道を行くか」
元スレ
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327915517/
バージル「父を超える・・・!」ギルガメッシュ「修羅の道を行くか」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327915517/
バージル「父を超える・・・!」ギルガメッシュ「修羅の道を行くか」
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 18:25:17.20 ID:7xzUqS5Z0
昨日の続きです
ライダー「出来ればこの子は使いたくなかったのですが・・・・・」
ランサー「刺すにしろ投げるにしろ、一発で両方仕留めなきゃちとキツイな」
ランサーの額を冷汗が伝う。今度は相手の土俵に持っていかれてしまったのだ
ギリギリのところでかわしてはいるが幻想種による単純な突進になす術がない
慎二「やればできるんじゃないか・・・・さっさとやれ!」
凛「まずいわね・・・・ランサーは元々白兵戦向きなのにあの高さじゃ私も援護できない・・・」
士郎「どうすれば・・・・」
また自分は無力なのか
凛「衛宮君、セイバーを呼んで」
士郎「でも今のセイバーは・・・・」
彼女はボロボロだ呼べるわけがない。なにより呼びたくないのだ
凛「そんなの後でどうとでもしてあげるから!!呼んで!!アンタだけの戦いじゃないの」
ここには大勢の生徒が居る。もしランサーが敗れれば生徒の命もただでは済まない
正義の味方を目指している以上そんなことはできない――
ライダー「出来ればこの子は使いたくなかったのですが・・・・・」
ランサー「刺すにしろ投げるにしろ、一発で両方仕留めなきゃちとキツイな」
ランサーの額を冷汗が伝う。今度は相手の土俵に持っていかれてしまったのだ
ギリギリのところでかわしてはいるが幻想種による単純な突進になす術がない
慎二「やればできるんじゃないか・・・・さっさとやれ!」
凛「まずいわね・・・・ランサーは元々白兵戦向きなのにあの高さじゃ私も援護できない・・・」
士郎「どうすれば・・・・」
また自分は無力なのか
凛「衛宮君、セイバーを呼んで」
士郎「でも今のセイバーは・・・・」
彼女はボロボロだ呼べるわけがない。なにより呼びたくないのだ
凛「そんなの後でどうとでもしてあげるから!!呼んで!!アンタだけの戦いじゃないの」
ここには大勢の生徒が居る。もしランサーが敗れれば生徒の命もただでは済まない
正義の味方を目指している以上そんなことはできない――
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 18:30:35.44 ID:7xzUqS5Z0
士郎「・・・・分かった。本当だな?」
凛「え、えぇ。ちょっと・・・・するけどゴニョゴニョ」
凛の顔が真っ赤になる。しかし士郎には全く理解できない
士郎「?」
ランサー「チィ!降りてきやがれ!!」
痺れを切らしたランサーがルーンの魔術を行使する
しかし遥か上空に羽ばたく天馬を落とすには頼りないものだ
凛「ほら!もういいから早く呼ぶ!」
士郎「・・・・来い!!セイバァァァァァァァァァァ!!」
叫びと共に手の甲が熱くなる
一角を消費した代償に、目の前には空間を超越したセイバーが構えていた
セイバー「士郎、敵は?」
士郎「上だ!」
セイバー「幻想種・・・・仕方ありません、宝具を使用します。ここなら校舎に被害が及ぶ心配もないでしょう」
士郎「・・・・頼んだ」
悔しい、結局自分は何もできていない
正義の味方に憧れ、力を欲した。それでも自分はまだまだ無力なのだと実感する
凛「え、えぇ。ちょっと・・・・するけどゴニョゴニョ」
凛の顔が真っ赤になる。しかし士郎には全く理解できない
士郎「?」
ランサー「チィ!降りてきやがれ!!」
痺れを切らしたランサーがルーンの魔術を行使する
しかし遥か上空に羽ばたく天馬を落とすには頼りないものだ
凛「ほら!もういいから早く呼ぶ!」
士郎「・・・・来い!!セイバァァァァァァァァァァ!!」
叫びと共に手の甲が熱くなる
一角を消費した代償に、目の前には空間を超越したセイバーが構えていた
セイバー「士郎、敵は?」
士郎「上だ!」
セイバー「幻想種・・・・仕方ありません、宝具を使用します。ここなら校舎に被害が及ぶ心配もないでしょう」
士郎「・・・・頼んだ」
悔しい、結局自分は何もできていない
正義の味方に憧れ、力を欲した。それでも自分はまだまだ無力なのだと実感する
9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 18:34:04.11 ID:7xzUqS5Z0
>>8兄貴が聖杯戦争に介入するスレの続き
ライダー「この魔力はセイバー・・・・出来ればこの子にこんなものは使いたくなかったのだけれど」
セイバー「ライダー!お前も英霊なら何故こんなことを!」
ライダー「それがマスターの命ですので」
セイバー「・・・・お前が上空にいてよかった。私の宝具で周囲を焼き払う憂いもない!!」
ライダー「騎英の―ー」
「約束された」
セイバー「勝利の剣――!!!」
ライダー「手綱――!!!!」
凄まじい光の奔流が天馬を迎撃する。窓は割れ、大地は悲鳴を上げる
その名が示す通り打ち勝ったのはセイバーの宝具だった
セイバー「はぁ・・・はぁ・・・・うっ・・・」
士郎「セイバー!!」
ランサー「さて、どうすんだライダーのマスターさんよ」
慎二「くそっ!」
ライダー「この魔力はセイバー・・・・出来ればこの子にこんなものは使いたくなかったのだけれど」
セイバー「ライダー!お前も英霊なら何故こんなことを!」
ライダー「それがマスターの命ですので」
セイバー「・・・・お前が上空にいてよかった。私の宝具で周囲を焼き払う憂いもない!!」
ライダー「騎英の―ー」
「約束された」
セイバー「勝利の剣――!!!」
ライダー「手綱――!!!!」
凄まじい光の奔流が天馬を迎撃する。窓は割れ、大地は悲鳴を上げる
その名が示す通り打ち勝ったのはセイバーの宝具だった
セイバー「はぁ・・・はぁ・・・・うっ・・・」
士郎「セイバー!!」
ランサー「さて、どうすんだライダーのマスターさんよ」
慎二「くそっ!」
10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 18:37:09.98 ID:7xzUqS5Z0
凛「待ちなさい!慎二!!」
ランサー「ほっとけ、もうあれじゃなにもできやしねぇ」
士郎「遠坂!セイバーが!!」
凛「そうね・・・・まずは衛宮君の家に行きましょう。ランサー、セイバーをお願い」
ランサー「よっこらせっと・・・軽いな」
士郎「で、遠坂セイバーに何をすればいいんだ?」
遠坂「そ、それはセイバーが最低限動けるようにならないとできないことなのよ!」
士郎「そうなのか?具体的には何をすれば・・・・」
凛「ととととにかく!セイバーが起きないことには出来ないことなのよ!!いいから買い出し行くわよ!お腹すいたから!」
いつになくあわてる凛を目にしさらに思考は混乱する
とにかく今は従おう。自分が出来ることをするしかないのだから
郊外
気付けば慎二は街の外れに居た。ただイライラする,、じっとしていられない。
すぐそばに迫る魔の手にも気付かずにひたすら怒りをぶちまける
慎二「ふざけるなよ・・・!あんな雑魚を引いたから僕は負けたんだ!あんな奴じゃなかったら僕は!!」
グサリ。何か熱い感覚が背中を伝う
ランサー「ほっとけ、もうあれじゃなにもできやしねぇ」
士郎「遠坂!セイバーが!!」
凛「そうね・・・・まずは衛宮君の家に行きましょう。ランサー、セイバーをお願い」
ランサー「よっこらせっと・・・軽いな」
士郎「で、遠坂セイバーに何をすればいいんだ?」
遠坂「そ、それはセイバーが最低限動けるようにならないとできないことなのよ!」
士郎「そうなのか?具体的には何をすれば・・・・」
凛「ととととにかく!セイバーが起きないことには出来ないことなのよ!!いいから買い出し行くわよ!お腹すいたから!」
いつになくあわてる凛を目にしさらに思考は混乱する
とにかく今は従おう。自分が出来ることをするしかないのだから
郊外
気付けば慎二は街の外れに居た。ただイライラする,、じっとしていられない。
すぐそばに迫る魔の手にも気付かずにひたすら怒りをぶちまける
慎二「ふざけるなよ・・・!あんな雑魚を引いたから僕は負けたんだ!あんな奴じゃなかったら僕は!!」
グサリ。何か熱い感覚が背中を伝う
11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 18:41:02.38 ID:7xzUqS5Z0
慎二「あ?」
振り向くと自分の背中には鎌が刺さり、鮮血が吹き出しているではないか
慎二「―あ。あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
悪魔に弄られ生き血を啜られる。それが慎二の最期だった
アーチャー「―人?」
かつて間桐慎二だったそれに目を向ける。興味がないのか摩耗してしまったのか、何の感情も湧いてこなかった
バージル「逃げることすらせんとは愚かだな」
アーチャー「さて、悪魔狩りでも始めようか」
一斉に悪魔たちが二人に襲いかかる
バージル「――死ね!」
青と赤による蹂躙ショーが幕を開ける
招かれざる客を呼ぶとも知らず
振り向くと自分の背中には鎌が刺さり、鮮血が吹き出しているではないか
慎二「―あ。あぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
悪魔に弄られ生き血を啜られる。それが慎二の最期だった
アーチャー「―人?」
かつて間桐慎二だったそれに目を向ける。興味がないのか摩耗してしまったのか、何の感情も湧いてこなかった
バージル「逃げることすらせんとは愚かだな」
アーチャー「さて、悪魔狩りでも始めようか」
一斉に悪魔たちが二人に襲いかかる
バージル「――死ね!」
青と赤による蹂躙ショーが幕を開ける
招かれざる客を呼ぶとも知らず
13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 18:46:15.14 ID:7xzUqS5Z0
郊外
買い出しに来たはいいが一連の事件の影響でほとんどの店が閉まっていた為
士郎と凛も郊外まで来ていた
士郎「全然店開いてなかったな。見つかったからよかったけど結構遠くに来たみたいだ」
凛「毎日のように失踪事件が起きてたら当然よね・・・・完全に忘れてた」
士郎「遠坂でもそんなことあるんだな」
凛「あのね!私だって人間なんだから1度や2度はあるわよ!男だったら終わったことをぐちぐち言わないの!」
士郎「はいはい」
歩を進めると独特の瘴気が一帯を覆っていた
間違いなく悪魔のそれだ
買い出しに来たはいいが一連の事件の影響でほとんどの店が閉まっていた為
士郎と凛も郊外まで来ていた
士郎「全然店開いてなかったな。見つかったからよかったけど結構遠くに来たみたいだ」
凛「毎日のように失踪事件が起きてたら当然よね・・・・完全に忘れてた」
士郎「遠坂でもそんなことあるんだな」
凛「あのね!私だって人間なんだから1度や2度はあるわよ!男だったら終わったことをぐちぐち言わないの!」
士郎「はいはい」
歩を進めると独特の瘴気が一帯を覆っていた
間違いなく悪魔のそれだ
14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 18:50:18.83 ID:7xzUqS5Z0
凛「―静かにして、ランサー聞こえる?」
ランサー「あぁ、こりゃ悪魔の匂いだな。近いぞ」
士郎「巻き込まれる人が出る前に!!」
考えるまでもなく体が勝手に動いていた
悪魔くらいなら自分だって倒せるんだ――気付いた時には手に短剣が握られていた
アーチャー「これほどあれば十分ではないか?」
その場に居た悪魔は皆屠られ、周囲は悪魔の地とも内臓とも言えぬ物が飛び散る凄惨な状況になっていた
しかしマスターであるバージルの表情は何一つ変わらない
バージル「―帰るぞ」
士郎「はぁ・・・・はぁ・・・悪魔がいない・・・あれは慎二!?」
顔は見えないが制服と体格で分かってしまう
確かに間違いを犯したが殺される程の奴じゃなかったはずだ――
ランサー「あぁ、こりゃ悪魔の匂いだな。近いぞ」
士郎「巻き込まれる人が出る前に!!」
考えるまでもなく体が勝手に動いていた
悪魔くらいなら自分だって倒せるんだ――気付いた時には手に短剣が握られていた
アーチャー「これほどあれば十分ではないか?」
その場に居た悪魔は皆屠られ、周囲は悪魔の地とも内臓とも言えぬ物が飛び散る凄惨な状況になっていた
しかしマスターであるバージルの表情は何一つ変わらない
バージル「―帰るぞ」
士郎「はぁ・・・・はぁ・・・悪魔がいない・・・あれは慎二!?」
顔は見えないが制服と体格で分かってしまう
確かに間違いを犯したが殺される程の奴じゃなかったはずだ――
15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 18:54:43.44 ID:7xzUqS5Z0
アーチャー「それならすでに私達が始末したが」
初めて聞くが初めて聞いた気がしない、そんな声が耳に入る
士郎「―!お前は・・・?」
アーチャー「アーチャーのサーヴァントだ」
士郎「慎二もお前がやったのか!?」
もしそうだったとしたらコイツを放っておくわけにはいかない
アーチャー「サーヴァントである以上敵のマスターを処分するのは当然の事だと思うがな。相変わらずお前は甘い男だ」
士郎「何を訳の分からないことを・・・・ふざけるな!」
目の前の男は許せない―慎二の事もある。だがそれ以上に本能的に受け付けない
初めて聞くが初めて聞いた気がしない、そんな声が耳に入る
士郎「―!お前は・・・?」
アーチャー「アーチャーのサーヴァントだ」
士郎「慎二もお前がやったのか!?」
もしそうだったとしたらコイツを放っておくわけにはいかない
アーチャー「サーヴァントである以上敵のマスターを処分するのは当然の事だと思うがな。相変わらずお前は甘い男だ」
士郎「何を訳の分からないことを・・・・ふざけるな!」
目の前の男は許せない―慎二の事もある。だがそれ以上に本能的に受け付けない
16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 18:59:41.57 ID:7xzUqS5Z0
こいつだけは倒さなくちゃならない
バージル「いつまで遊んでいる、アーチャー」
アーチャー「敵のマスターを見つけたので排除しようと思ってな」
凛「そこまでにしてもらえるかしら?それでも私の同盟者だから勝手に手を出されても困るのよ」
ランサー「そういうことだ。剣を引きなアーチャー」
アーチャー「そうもいかんだろう。そもそも近づいてきたのはそちらの方だ」
バージル「・・・・貴様はこの前のランサーか」
ランサー「アーチャーのマスターだったか。この前言ったな決殺の覚悟を持って来いと、今日はこのクー・フーリンが全力で貴様を屠る!!」
バージル「いいだろう、失った魔力は取り戻した。アーチャー、お前はマスターを」
アーチャー「言われずとも承知している」
元より目の前の男が目的なのだから
バージル「いつまで遊んでいる、アーチャー」
アーチャー「敵のマスターを見つけたので排除しようと思ってな」
凛「そこまでにしてもらえるかしら?それでも私の同盟者だから勝手に手を出されても困るのよ」
ランサー「そういうことだ。剣を引きなアーチャー」
アーチャー「そうもいかんだろう。そもそも近づいてきたのはそちらの方だ」
バージル「・・・・貴様はこの前のランサーか」
ランサー「アーチャーのマスターだったか。この前言ったな決殺の覚悟を持って来いと、今日はこのクー・フーリンが全力で貴様を屠る!!」
バージル「いいだろう、失った魔力は取り戻した。アーチャー、お前はマスターを」
アーチャー「言われずとも承知している」
元より目の前の男が目的なのだから
17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 19:04:46.82 ID:7xzUqS5Z0
士郎「いくらなんでも一人であいつの相手は無茶だ!俺も」
凛「―逃げるならまだアーチャーの方が可能性はあるわ。ランサー後はお願い」
あの魔剣士相手ではランサーと言えども勝ち目は薄い。
それを承知でランサーに告げる。聖杯戦争で勝ち残るためにここで倒れる訳にはいかないのだから
ランサー「人が死ぬみてぇな言い方すんなよ」
凛「そうね。ランサー令呪を持って命ずるわ、勝って帰ってきなさい」
凛の手の甲から一角が消え去る
クー・フーリンが伝説の魔剣士に全力で牙をむく為に令呪はランサーに魔力を与えた
ランサー「行け」
凛達は走り出す
一度振り向いたらもう走れない――凛達は振り向かなかった
アーチャー「もう追いかけても良いかな?」
ランサー「なんだ、待ってたのかよ。折角カッコつけたのが台無しじゃねえか。―さっさと行けよ」
凛「―逃げるならまだアーチャーの方が可能性はあるわ。ランサー後はお願い」
あの魔剣士相手ではランサーと言えども勝ち目は薄い。
それを承知でランサーに告げる。聖杯戦争で勝ち残るためにここで倒れる訳にはいかないのだから
ランサー「人が死ぬみてぇな言い方すんなよ」
凛「そうね。ランサー令呪を持って命ずるわ、勝って帰ってきなさい」
凛の手の甲から一角が消え去る
クー・フーリンが伝説の魔剣士に全力で牙をむく為に令呪はランサーに魔力を与えた
ランサー「行け」
凛達は走り出す
一度振り向いたらもう走れない――凛達は振り向かなかった
アーチャー「もう追いかけても良いかな?」
ランサー「なんだ、待ってたのかよ。折角カッコつけたのが台無しじゃねえか。―さっさと行けよ」
19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 19:12:27.73 ID:7xzUqS5Z0
バージル「待っているのは俺も同じだ」
ランサー「それはいけねぇな。大丈夫俺は逃げたりしねぇよ」
バージル「そうでなくては困る」
ランサー「あんたみたいな奴と戦えるなんて今回はとことんついてるなぁ!!」
再び青と青はぶつかる。最強の座に近づくため、主の命を守るため
凛「こっちよ!」
士郎「ここまで逃げれば・・・・」
どれくらい走ったのだろう。息は切れ呼吸が苦しい
それでも走ることは止めない
アーチャー「貴様の考えなどお見通しだ。」
あの時と同じ―全力で走ったところで追いつかれる
でも今は違う。戦う力がある
ランサー「それはいけねぇな。大丈夫俺は逃げたりしねぇよ」
バージル「そうでなくては困る」
ランサー「あんたみたいな奴と戦えるなんて今回はとことんついてるなぁ!!」
再び青と青はぶつかる。最強の座に近づくため、主の命を守るため
凛「こっちよ!」
士郎「ここまで逃げれば・・・・」
どれくらい走ったのだろう。息は切れ呼吸が苦しい
それでも走ることは止めない
アーチャー「貴様の考えなどお見通しだ。」
あの時と同じ―全力で走ったところで追いつかれる
でも今は違う。戦う力がある
20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 19:16:01.11 ID:7xzUqS5Z0
士郎「グッ!―投影開始!」
アーチャー「ほう、では私も同じ手で行こう」
アーチャーが手にしたのは自分と同じ白と黒の短剣だった
凛「何ボーっとしてるの!来るわよ!」
凛をまるでいないもののように扱った弓兵は真っ先に士郎に襲いかかる
士郎「セイバーに比べれば・・・こいつの剣なんか・・・!」
左に一閃、続いて縦の連撃。無駄な動きこそないがセイバーに比べると幾らか防ぎようはあった
アーチャー「だろうな。だがこれが貴様と私の差だ」
詰み将棋の様に繰り出された攻撃は士郎の剣をはじき喉元に剣を突き付ける
凛「相手はこっちにもいるのよ!」
とっさに飛び出した凛があり合わせの宝石と大量のガンドをアーチャーに見舞う
直撃したところで大したダメージがないのは承知の上だった
アーチャー「ほう、では私も同じ手で行こう」
アーチャーが手にしたのは自分と同じ白と黒の短剣だった
凛「何ボーっとしてるの!来るわよ!」
凛をまるでいないもののように扱った弓兵は真っ先に士郎に襲いかかる
士郎「セイバーに比べれば・・・こいつの剣なんか・・・!」
左に一閃、続いて縦の連撃。無駄な動きこそないがセイバーに比べると幾らか防ぎようはあった
アーチャー「だろうな。だがこれが貴様と私の差だ」
詰み将棋の様に繰り出された攻撃は士郎の剣をはじき喉元に剣を突き付ける
凛「相手はこっちにもいるのよ!」
とっさに飛び出した凛があり合わせの宝石と大量のガンドをアーチャーに見舞う
直撃したところで大したダメージがないのは承知の上だった
25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 19:46:01.98 ID:7xzUqS5Z0
アーチャー「危なかったな・・・君と言う奴は相変わらず無茶をする」
士郎「さっきから何なんだこいつ・・・・」
凛「生憎だけど私はあんたみたいなやつ知らないわ。」
アーチャー「知る必要もないさ。さぁ気を抜くな衛宮士郎。死にたくなければな」
青と青のぶつかり合いは続いていた。瞬間移動に等しい速さに何とかくらいつき、一閃を見舞う。それをかわしたバージルが強烈な一撃を。そんなやり取りを何回も繰り返していた
ランサー「そぉらどうした!こんなものか!!」
バージル「フン、前よりはマシになったか?」
ランサー「(押しているのは俺の方だが嫌な予感がしやがるな・・・・)」
槍には絶対の自信がある。如何に目の前の敵が屈強であろうと心臓さえ貫けば自らの勝ちは揺るがない。
なのに嫌な予感が背筋を伝う
バージル「やる気があるのか?」
隙をついた一撃がランサーを襲う。やはりこの男は油断ならない
士郎「さっきから何なんだこいつ・・・・」
凛「生憎だけど私はあんたみたいなやつ知らないわ。」
アーチャー「知る必要もないさ。さぁ気を抜くな衛宮士郎。死にたくなければな」
青と青のぶつかり合いは続いていた。瞬間移動に等しい速さに何とかくらいつき、一閃を見舞う。それをかわしたバージルが強烈な一撃を。そんなやり取りを何回も繰り返していた
ランサー「そぉらどうした!こんなものか!!」
バージル「フン、前よりはマシになったか?」
ランサー「(押しているのは俺の方だが嫌な予感がしやがるな・・・・)」
槍には絶対の自信がある。如何に目の前の敵が屈強であろうと心臓さえ貫けば自らの勝ちは揺るがない。
なのに嫌な予感が背筋を伝う
バージル「やる気があるのか?」
隙をついた一撃がランサーを襲う。やはりこの男は油断ならない
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 19:51:26.53 ID:7xzUqS5Z0
ランサー「この呪いの魔槍、その身に受ける覚悟はあるか?」
バージル「面白い、だが速さで上回る俺にどう当てる?」
ランサー「先に結果を作っちまうのさ。ではその心臓、―貰い受ける!」
「ゲイ・ボルグ!!」
因果逆転の呪いを帯びた魔槍は確かに魔剣士の心臓を貫いた
ランサー「手応えありだ」
如何なる者でも心臓を貫けば――そのはずだった
バージル「―因果の逆転とは面白い武器を使う」
確かに手応えはあった。だが魔剣士は立っている
自ら槍を引き抜き乱暴に投げ捨てる
バージル「俺の心臓を貫いた褒美だ。―思い知らせてやろう、スパーダの血に挑むとはどういうことかをな・・・・・!」
目の前の魔剣士が異形の姿へと変貌していく。それは純粋な魔の権化。魔人と呼ぶに相違ないものだった
バージル「面白い、だが速さで上回る俺にどう当てる?」
ランサー「先に結果を作っちまうのさ。ではその心臓、―貰い受ける!」
「ゲイ・ボルグ!!」
因果逆転の呪いを帯びた魔槍は確かに魔剣士の心臓を貫いた
ランサー「手応えありだ」
如何なる者でも心臓を貫けば――そのはずだった
バージル「―因果の逆転とは面白い武器を使う」
確かに手応えはあった。だが魔剣士は立っている
自ら槍を引き抜き乱暴に投げ捨てる
バージル「俺の心臓を貫いた褒美だ。―思い知らせてやろう、スパーダの血に挑むとはどういうことかをな・・・・・!」
目の前の魔剣士が異形の姿へと変貌していく。それは純粋な魔の権化。魔人と呼ぶに相違ないものだった
28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 19:54:10.02 ID:7xzUqS5Z0
ランサー「魔人・・・か上等だ」
口には出したが状況は絶望的だ。宝具は通じず、槍も手元からは離れてしまっている
体術とルーンで勝てる相手ではないだろう
バージル「遅い」
考える間もなく今度は自分の心臓を魔剣が貫く
ランサー「ガッ!?―ハッ!」
バージル「―安らかに眠れ」
魔剣が引き抜かれ力なく地面に倒れこむ
ランサー「あー・・・負け・・ちまったか・・・へっ楽しかったぜ・・・・」
体から力が抜ける。悔しくはあるが悔いはない。こんなに思う存分戦えたのはいつ以来だろうか
バージル「悪くなかったぞ。出来ればその槍も使ってみたかったがな」
ランサー「そいつぁ・・・残・・・念・・・だった・・・な」
バージル「呪いが解けたか。」
ランサーの消滅と同時に心臓の修復が始まる
バージル「残るはセイバーとバーサーカー・・・・・か」
口には出したが状況は絶望的だ。宝具は通じず、槍も手元からは離れてしまっている
体術とルーンで勝てる相手ではないだろう
バージル「遅い」
考える間もなく今度は自分の心臓を魔剣が貫く
ランサー「ガッ!?―ハッ!」
バージル「―安らかに眠れ」
魔剣が引き抜かれ力なく地面に倒れこむ
ランサー「あー・・・負け・・ちまったか・・・へっ楽しかったぜ・・・・」
体から力が抜ける。悔しくはあるが悔いはない。こんなに思う存分戦えたのはいつ以来だろうか
バージル「悪くなかったぞ。出来ればその槍も使ってみたかったがな」
ランサー「そいつぁ・・・残・・・念・・・だった・・・な」
バージル「呪いが解けたか。」
ランサーの消滅と同時に心臓の修復が始まる
バージル「残るはセイバーとバーサーカー・・・・・か」
29 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 19:58:10.88 ID:7xzUqS5Z0
アーチャー側も勝敗が決しようとしていた
士郎の剣はことごとく粉砕され、鋭い一撃で体を吹き飛ばされる
士郎「クソっ・・・もっと力を・・・・」
『力こそ全てを制する』
何故かあの男の声が胸に響く
アーチャー「言っただろうこれが私と貴様の差だと。―これで終わりだ」
凛「余所見ばっかりしないでって言ってるでしょ!!」
アーチャー「君の得意な手段もよく知っているよ。」
いとも簡単にガンドを捌き切る
セイバー「・・・・離れなさい・・・我がマスターに触れようものなら・・・」
現れたのはセイバーだった。立つのがやっとの様な顔で剣を構える。その手は震え、足元はおぼつかない。酷く頼りないものだ
アーチャー「仕方ないな、まずは君から倒そうかセイバー」
矛先をセイバーに向けアーチャーの攻撃が始める
いかにセイバーと言えど消耗した状態ではまともに打ち合うことが出来ず何度も吹き飛ばされる
士郎「アーチャァァァァァ!!お前の相手は俺だぁ!!」
再び短剣を投影しアーチャーに斬りかかる
士郎の剣はことごとく粉砕され、鋭い一撃で体を吹き飛ばされる
士郎「クソっ・・・もっと力を・・・・」
『力こそ全てを制する』
何故かあの男の声が胸に響く
アーチャー「言っただろうこれが私と貴様の差だと。―これで終わりだ」
凛「余所見ばっかりしないでって言ってるでしょ!!」
アーチャー「君の得意な手段もよく知っているよ。」
いとも簡単にガンドを捌き切る
セイバー「・・・・離れなさい・・・我がマスターに触れようものなら・・・」
現れたのはセイバーだった。立つのがやっとの様な顔で剣を構える。その手は震え、足元はおぼつかない。酷く頼りないものだ
アーチャー「仕方ないな、まずは君から倒そうかセイバー」
矛先をセイバーに向けアーチャーの攻撃が始める
いかにセイバーと言えど消耗した状態ではまともに打ち合うことが出来ず何度も吹き飛ばされる
士郎「アーチャァァァァァ!!お前の相手は俺だぁ!!」
再び短剣を投影しアーチャーに斬りかかる
34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 20:06:21.97 ID:7xzUqS5Z0
凛「衛宮君伏せて!」
セイバー「一太刀浴びせれば・・・・!」
士郎「よそ見してんじゃねぇぇぇぇ!!」
三社の連携攻撃がアーチャーを襲う
渾身の一撃はアーチャーを穿ち先ほどの余裕は消え去っていた
アーチャー「流石に三対一では流石に分が悪いか・・・・今日は引くとしよう」
状況を冷静に判断しアーチャーは撤退する
勿論追いつける者などいない
士郎「待ちやがれ!」
この距離ではもう追いつけない。なら飛び道具を、戦闘中にアイツが使ったものを真似ればいい
全神経を集中させる。魔力は残り少ない――失敗は許されない
「投影・重層―」
「I am the bone of my sword―」
「偽・螺旋剣!!」
一瞬驚いた表情を見せたアーチャーだったが士郎が投影したものと全く同じものを瞬時に投影し相殺する
セイバー「一太刀浴びせれば・・・・!」
士郎「よそ見してんじゃねぇぇぇぇ!!」
三社の連携攻撃がアーチャーを襲う
渾身の一撃はアーチャーを穿ち先ほどの余裕は消え去っていた
アーチャー「流石に三対一では流石に分が悪いか・・・・今日は引くとしよう」
状況を冷静に判断しアーチャーは撤退する
勿論追いつける者などいない
士郎「待ちやがれ!」
この距離ではもう追いつけない。なら飛び道具を、戦闘中にアイツが使ったものを真似ればいい
全神経を集中させる。魔力は残り少ない――失敗は許されない
「投影・重層―」
「I am the bone of my sword―」
「偽・螺旋剣!!」
一瞬驚いた表情を見せたアーチャーだったが士郎が投影したものと全く同じものを瞬時に投影し相殺する
35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 20:11:30.27 ID:7xzUqS5Z0
アーチャー「ほう、そこまで辿り着いたか。せいぜい精進しろ、死にたくなければな」
そう言い残しアーチャーは暗闇の彼方へ消えていった。
凛「まるで私達を知ってるみたいな口ぶりだったわね、何者なのかしら」
士郎「分からない・・・でもアイツのまねをしてみるとびっくりするほど戦えた。」
セイバー「・・・凛、ランサーは?」
凛「・・・・・」
首を横に振る。それはランサーが既にいないことを示す
士郎「・・・・ランサーが」
凛「途中宝具を使ったであろう魔力の消費があったの。その時は勝利を確信したわ、いくらアーチャーが単独行動スキル持ちだからってマスターの死に動揺しないはずがないって」
士郎「でもアイツ眉一つ動かさなかったことは・・・危機ですらなかったのか」
凛「ランサーの宝具を避けたか、受けた上でランサーを倒したんでしょうね。相手は因果の逆転すら通じないか心臓貫いても死なない相手かもしれないってこと」
士郎「そんな相手にどうやって勝てば・・・・セイバーだってまともに戦える状態じゃ・・・・」
決してランサーは弱いサーヴァントではない。寧ろ上位に入る部類だ
あの魔剣士はそのランサーすら上回る相手だというのだ
そう言い残しアーチャーは暗闇の彼方へ消えていった。
凛「まるで私達を知ってるみたいな口ぶりだったわね、何者なのかしら」
士郎「分からない・・・でもアイツのまねをしてみるとびっくりするほど戦えた。」
セイバー「・・・凛、ランサーは?」
凛「・・・・・」
首を横に振る。それはランサーが既にいないことを示す
士郎「・・・・ランサーが」
凛「途中宝具を使ったであろう魔力の消費があったの。その時は勝利を確信したわ、いくらアーチャーが単独行動スキル持ちだからってマスターの死に動揺しないはずがないって」
士郎「でもアイツ眉一つ動かさなかったことは・・・危機ですらなかったのか」
凛「ランサーの宝具を避けたか、受けた上でランサーを倒したんでしょうね。相手は因果の逆転すら通じないか心臓貫いても死なない相手かもしれないってこと」
士郎「そんな相手にどうやって勝てば・・・・セイバーだってまともに戦える状態じゃ・・・・」
決してランサーは弱いサーヴァントではない。寧ろ上位に入る部類だ
あの魔剣士はそのランサーすら上回る相手だというのだ
36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 20:15:36.53 ID:7xzUqS5Z0
セイバー「大丈夫です・・・士郎の盾になるくらいは・・・グッ・・」
士郎「馬鹿言うな!本当は今でも寝てなきゃいけないんだ!!」
凛「セイバー、あなた今本当に危ないでしょ。現界を維持するので精いっぱいなはず。・・・まぁあなたが来てくれなかったら危なかったんだけどね」
士郎「俺はセイバーを家に連れてく。遠坂は?」
凛「遠坂は?じゃないのよ!!何のためにランサーが犠牲になったと思ってるの?これから毎日みっちり鍛えてやるから覚悟しなさい。・・・・負けたら許さないんだから」
士郎「それはありがたいけど・・・剣道とかならともかく魔術は・・・・」
凛「アンタさっき言ったわよね。アイツの真似をすれば、って。そこを徹底的に磨くわ。私も今度アーチャーに会ったらとっておきを使うから、それでうまく行けばアーチャーだけは倒せるはず。」
士郎「分かった。少しでもセイバーや遠坂の負担が減らせるなら俺は何でもする」
凛「問題はあのマスターなのよ。セイバーが万全でも勝てるかどうか・・・」
士郎「ここで考えても仕方ない、まだ時間はあるんだいったん家に帰ろう。楽観視はできないけどここは冷えるしセイバーも早く休ませてやりたい」
士郎「馬鹿言うな!本当は今でも寝てなきゃいけないんだ!!」
凛「セイバー、あなた今本当に危ないでしょ。現界を維持するので精いっぱいなはず。・・・まぁあなたが来てくれなかったら危なかったんだけどね」
士郎「俺はセイバーを家に連れてく。遠坂は?」
凛「遠坂は?じゃないのよ!!何のためにランサーが犠牲になったと思ってるの?これから毎日みっちり鍛えてやるから覚悟しなさい。・・・・負けたら許さないんだから」
士郎「それはありがたいけど・・・剣道とかならともかく魔術は・・・・」
凛「アンタさっき言ったわよね。アイツの真似をすれば、って。そこを徹底的に磨くわ。私も今度アーチャーに会ったらとっておきを使うから、それでうまく行けばアーチャーだけは倒せるはず。」
士郎「分かった。少しでもセイバーや遠坂の負担が減らせるなら俺は何でもする」
凛「問題はあのマスターなのよ。セイバーが万全でも勝てるかどうか・・・」
士郎「ここで考えても仕方ない、まだ時間はあるんだいったん家に帰ろう。楽観視はできないけどここは冷えるしセイバーも早く休ませてやりたい」
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 20:19:57.05 ID:7xzUqS5Z0
凛「・・・・・そうね。バーサーカーもまだ残ってるしここにいるのは危険ね」
士郎「(俺には力が必要なんだセイバーを、遠坂を守る力が)」
そうだ俺には力が必要なんだもっと力を
意識こそしていないが衛宮士郎は衛宮切嗣ではなく圧倒的な力を持つ魔剣士に憧れを抱くようになっていた
ホテル
アーチャー「遅かったな。私の方が後だとばっかり思っていたのだが」
アーチャーが士郎達との交戦を終えて帰還した約一時間後にバージルは帰ってきた
バージル「コートを新調しようと思ったがどこも閉まっていてな」
アーチャー「その原因の一端は自分だろう、自業自得という奴だ。・・・・どれ見せてみろ」
見ると丁寧な作りのコートには大きな穴があいている、ランサーによるものだろう。
アーチャー「この位置・・・・悪魔と言うのは本当らしいな。あの呪いの魔槍を受けた上でランサーを倒すとは」
バージル「そんなことはどうでもいい。それは治るのか?」
アーチャー「この程度なら何とかなるだろう」
裁縫針と鋏を投影し、取っても問題のない裏地の布で修復作業に取り掛かる
アーチャー「・・・・・ム、思ったより複雑だな」
士郎「(俺には力が必要なんだセイバーを、遠坂を守る力が)」
そうだ俺には力が必要なんだもっと力を
意識こそしていないが衛宮士郎は衛宮切嗣ではなく圧倒的な力を持つ魔剣士に憧れを抱くようになっていた
ホテル
アーチャー「遅かったな。私の方が後だとばっかり思っていたのだが」
アーチャーが士郎達との交戦を終えて帰還した約一時間後にバージルは帰ってきた
バージル「コートを新調しようと思ったがどこも閉まっていてな」
アーチャー「その原因の一端は自分だろう、自業自得という奴だ。・・・・どれ見せてみろ」
見ると丁寧な作りのコートには大きな穴があいている、ランサーによるものだろう。
アーチャー「この位置・・・・悪魔と言うのは本当らしいな。あの呪いの魔槍を受けた上でランサーを倒すとは」
バージル「そんなことはどうでもいい。それは治るのか?」
アーチャー「この程度なら何とかなるだろう」
裁縫針と鋏を投影し、取っても問題のない裏地の布で修復作業に取り掛かる
アーチャー「・・・・・ム、思ったより複雑だな」
40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 20:27:20.08 ID:7xzUqS5Z0
バージル「相変わらず威勢がいいのは最初だけのようだな」
アーチャー「・・・・・時にマスターよ、セイバーのマスターに何か吹き込んだか?」
バージル「知らんな」
アーチャー「そうか、ならいいのだが。・・・・・しかし意外だな、あまり外見にこだわるタイプでもないと思っていたのだが」
バージル「貴様が言えたことではないだろう」
アーチャー「そんなにこの外套が気に入らないか?」
バージル「フン」
アーチャー「・・・・そんなに駄目だろうか」
教会
言峰が仕事を終え部屋に戻ると
英雄王はソファにもたれ掛かりそれぞれのクラスを模した駒が置かれた盤を見つめていた
言峰「ランサーが脱落した様だ」
ギルガメッシュ「報告するまでもない。妥当だ」
盤に置かれた槍兵のコマを倒しはじき出す
言峰「まるで全て知っているかのような口ぶりだ、ギルガメッシュよ貴様はいつまで高見の見物を続ける気なのだ?」
アーチャー「・・・・・時にマスターよ、セイバーのマスターに何か吹き込んだか?」
バージル「知らんな」
アーチャー「そうか、ならいいのだが。・・・・・しかし意外だな、あまり外見にこだわるタイプでもないと思っていたのだが」
バージル「貴様が言えたことではないだろう」
アーチャー「そんなにこの外套が気に入らないか?」
バージル「フン」
アーチャー「・・・・そんなに駄目だろうか」
教会
言峰が仕事を終え部屋に戻ると
英雄王はソファにもたれ掛かりそれぞれのクラスを模した駒が置かれた盤を見つめていた
言峰「ランサーが脱落した様だ」
ギルガメッシュ「報告するまでもない。妥当だ」
盤に置かれた槍兵のコマを倒しはじき出す
言峰「まるで全て知っているかのような口ぶりだ、ギルガメッシュよ貴様はいつまで高見の見物を続ける気なのだ?」
42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 20:30:16.27 ID:Ceg/JgAr0
ああ、アーチャーの服ダンテに似てるもんな・・・
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 20:35:54.03 ID:7xzUqS5Z0
ギルガメッシュ「無論最後まで―と言いたいところだが。そろそろじっとしているのも飽きた。器の確保ぐらいはしてやってもよい」
弓兵のコマを盤に立てる
それは自らが戦地に赴くことを意味する
言峰「乱入される側は迷惑でしかないだろうな」
ギルガメッシュ「何を言う言峰、英霊共もマスター共も英雄王たる我に屠られたとなれば末代まで語り継がれる誉となるに決まっておろうが」
ギルガメッシュ「―では、行ってくるぞ」
言峰「全く、貴様の気まぐれを隠蔽する私の心労も察して欲しいものだ」
衛宮邸
士郎「―ハァ・・・ハァ今のは・・・・」
一瞬ではあったが目の前には確かに剣の丘が存在していた
凛「固有結界・・・?かしら。すぐに消えちゃったけれど」
士郎「もう魔力がすっからかんだ。とてもじゃないけど維持なんてできないぞ。折角ここまで来れたってのに・・・・!」
力を手に入れられたのに、これでは奴らに勝つことなんてできっこない
凛「魔力さえあればどうにかなりそうなの?」
弓兵のコマを盤に立てる
それは自らが戦地に赴くことを意味する
言峰「乱入される側は迷惑でしかないだろうな」
ギルガメッシュ「何を言う言峰、英霊共もマスター共も英雄王たる我に屠られたとなれば末代まで語り継がれる誉となるに決まっておろうが」
ギルガメッシュ「―では、行ってくるぞ」
言峰「全く、貴様の気まぐれを隠蔽する私の心労も察して欲しいものだ」
衛宮邸
士郎「―ハァ・・・ハァ今のは・・・・」
一瞬ではあったが目の前には確かに剣の丘が存在していた
凛「固有結界・・・?かしら。すぐに消えちゃったけれど」
士郎「もう魔力がすっからかんだ。とてもじゃないけど維持なんてできないぞ。折角ここまで来れたってのに・・・・!」
力を手に入れられたのに、これでは奴らに勝つことなんてできっこない
凛「魔力さえあればどうにかなりそうなの?」
45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 20:41:18.77 ID:7xzUqS5Z0
士郎「ん、まぁそうだけどどうするんだ?」
凛「それなら何とかならないこともないわ」
士郎「ただでさえセイバーとゴニョゴニョするのも大変だってのにどうするんだ?」
凛「わ、私とパスを繋ぐのよ。それで魔力の問題は解消されるはず・・・・・多分」
士郎「それってまさか・・・・」
嬉しいような辛い様な、そんな予感がする
凛「べべべ別に他意なんてないのよ!?ただアンタとは同盟結んだんだから最善を尽くすのが筋ってもんでしょ!?」
いくら鈍感な自分でもわかる。そういうことなんだろう
士郎「やめよう遠坂。そんなに無理することない」
セイバー「士郎、凛に従ってはどうでしょうか」
士郎「セ、セイバーいたのか!?」
セイバーがいたこともそうだが言葉の内容に驚きを隠せない
従うということはアレをするということも・・・
凛「それなら何とかならないこともないわ」
士郎「ただでさえセイバーとゴニョゴニョするのも大変だってのにどうするんだ?」
凛「わ、私とパスを繋ぐのよ。それで魔力の問題は解消されるはず・・・・・多分」
士郎「それってまさか・・・・」
嬉しいような辛い様な、そんな予感がする
凛「べべべ別に他意なんてないのよ!?ただアンタとは同盟結んだんだから最善を尽くすのが筋ってもんでしょ!?」
いくら鈍感な自分でもわかる。そういうことなんだろう
士郎「やめよう遠坂。そんなに無理することない」
セイバー「士郎、凛に従ってはどうでしょうか」
士郎「セ、セイバーいたのか!?」
セイバーがいたこともそうだが言葉の内容に驚きを隠せない
従うということはアレをするということも・・・
47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 20:45:33.19 ID:7xzUqS5Z0
セイバー「す、すみません・・・・盗み聞きする気はなかったのですが。私との修練の時間になっても来ないもので呼びに来たらその、士郎と凛が話していたものですからいつ切り出せばよいものかと・・・」
士郎「そっか。ごめんな、遠坂やっぱりこの話は」
男としてはやはり1人に絞らなくてはいけない
セイバーを裏切るようなまねはしたくなかった
セイバー「いえ、言葉に甘んじるべきです。残るバーサーカー、アーチャー、そしてマスター。戦闘になった時私が相手に出来るのは一人が限界です」
士郎「だから他の方法を考えれば・・・・」
セイバー「それに、私との行為は大変ということは・・・やはり私の様な女らしくない体よりも、凛のようなしなやかな体の方が・・・・」
士郎「違うんだ!そんな意味で言ったんじゃ・・・・」
凛「あー!聞いてるこっちが恥ずかしくなるからもうやめなさい!」
士郎「・・・・」
凛「あなたね、今危険だってこと理解してる?本当にいつ死んでもおかしくないの。いくら死ぬ覚悟があるからって無駄死にだけはやめてよね。それに早くしないと完全にセイバーに取られ・・・・ゴニョゴニョ」
士郎「そっか。ごめんな、遠坂やっぱりこの話は」
男としてはやはり1人に絞らなくてはいけない
セイバーを裏切るようなまねはしたくなかった
セイバー「いえ、言葉に甘んじるべきです。残るバーサーカー、アーチャー、そしてマスター。戦闘になった時私が相手に出来るのは一人が限界です」
士郎「だから他の方法を考えれば・・・・」
セイバー「それに、私との行為は大変ということは・・・やはり私の様な女らしくない体よりも、凛のようなしなやかな体の方が・・・・」
士郎「違うんだ!そんな意味で言ったんじゃ・・・・」
凛「あー!聞いてるこっちが恥ずかしくなるからもうやめなさい!」
士郎「・・・・」
凛「あなたね、今危険だってこと理解してる?本当にいつ死んでもおかしくないの。いくら死ぬ覚悟があるからって無駄死にだけはやめてよね。それに早くしないと完全にセイバーに取られ・・・・ゴニョゴニョ」
48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 20:49:05.97 ID:7xzUqS5Z0
士郎・セイバー「?」
凛「とにかく!またあとで呼ぶからアンタ達は剣の修行でもしてなさい!」
士郎「そうだな。行こうセイバー今日も鍛えてくれ」
セイバー「はい。ここ数日の士郎の腕の上達は目を見張るものがある。今日も何か得られるモノがあるでしょう」
士郎「この前あいつと・・・・アーチャーと打ち合った時見えたんだ」
打ち合うたびに見えたアイツの剣の丘が、アイツの人生が
セイバー「見えた・・・とは剣の筋が?」
士郎「そんなんじゃない。アイツがどういう奴なのか、俺に出来ることがどういうことなのか―それが少し見えたんだ」
だからこそアイツと同じようになっちゃいけない。認める訳にはいかない
セイバー「私には少し分かりかねるのですが・・・士郎が何か掴めたのは伝わりました」
士郎「俺もよく分かってないんだ。セイバーが分からなくて当然だ、そんな顔しないでくれ」
セイバー「はい。では士郎、構えて」
士郎「今日こそは1本取ってやるからな」
竹刀を2本手に取り構える。振るうにはかなりの力が必要だがこの方が幾らかしっくりくる
凛「とにかく!またあとで呼ぶからアンタ達は剣の修行でもしてなさい!」
士郎「そうだな。行こうセイバー今日も鍛えてくれ」
セイバー「はい。ここ数日の士郎の腕の上達は目を見張るものがある。今日も何か得られるモノがあるでしょう」
士郎「この前あいつと・・・・アーチャーと打ち合った時見えたんだ」
打ち合うたびに見えたアイツの剣の丘が、アイツの人生が
セイバー「見えた・・・とは剣の筋が?」
士郎「そんなんじゃない。アイツがどういう奴なのか、俺に出来ることがどういうことなのか―それが少し見えたんだ」
だからこそアイツと同じようになっちゃいけない。認める訳にはいかない
セイバー「私には少し分かりかねるのですが・・・士郎が何か掴めたのは伝わりました」
士郎「俺もよく分かってないんだ。セイバーが分からなくて当然だ、そんな顔しないでくれ」
セイバー「はい。では士郎、構えて」
士郎「今日こそは1本取ってやるからな」
竹刀を2本手に取り構える。振るうにはかなりの力が必要だがこの方が幾らかしっくりくる
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 20:53:55.33 ID:7xzUqS5Z0
セイバー「はぁぁぁあぁ!!」
士郎「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
士郎「これでどうだ!」
まずは下段と中段を横に薙ぎ払い距離を取られたところで突きを見舞う
セイバー「甘い!」
最低限の力で受け流され鋭い胴をもらう。どうやらセイバーも手加減する気はないようだ
士郎「まだまだぁ!!」
今度はアーチャーの剣を思い出す。奴の剣筋なら食らいつくくらいなら・・・!
セイバー「そこ!」
今度は攻めきれずに小手をもらう。手元が疎かになってはいけない
この手は剣を作る手いかなる時も集中力を絶やしてはいけない
士郎「くそっ!もう一回!」
セイバー「やぁぁぁ!」
そんなやり取りが何度も続いた。今日も一本も取れなかった。唯一惜しかったのがあの魔剣士の剣技を見よう見真似で振った時だ
結局だめだった上にとても自分が真似て使いこなせるようなモノでもないみたいだ。体への負担が凄まじく、しかも反応スピードがないととても無理だ。
士郎「うおぉぉぉぉぉぉ!!」
士郎「これでどうだ!」
まずは下段と中段を横に薙ぎ払い距離を取られたところで突きを見舞う
セイバー「甘い!」
最低限の力で受け流され鋭い胴をもらう。どうやらセイバーも手加減する気はないようだ
士郎「まだまだぁ!!」
今度はアーチャーの剣を思い出す。奴の剣筋なら食らいつくくらいなら・・・!
セイバー「そこ!」
今度は攻めきれずに小手をもらう。手元が疎かになってはいけない
この手は剣を作る手いかなる時も集中力を絶やしてはいけない
士郎「くそっ!もう一回!」
セイバー「やぁぁぁ!」
そんなやり取りが何度も続いた。今日も一本も取れなかった。唯一惜しかったのがあの魔剣士の剣技を見よう見真似で振った時だ
結局だめだった上にとても自分が真似て使いこなせるようなモノでもないみたいだ。体への負担が凄まじく、しかも反応スピードがないととても無理だ。
60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 21:20:33.26 ID:7xzUqS5Z0
士郎「―はぁ・・・はぁ」
セイバー「今日はここまでにしておきましょう。これ以上は体をいたずらに痛めるだけだ」
士郎「まだ一本取ってない。よし、もう大丈夫。続けよう」
セイバー「いけません、休むことも戦のうちです。・・・とりあえず食事にしましょう」
グゥ、とセイバーの腹の虫がなる
士郎「お腹がすいてるなら言ってくれたらすぐ作ったのに、でも食材なかったような・・・・」
セイバー「それはいけません!部屋の片づけや食器は私が出しておきます。士郎は食材を!」
セイバーが途端に元気になる。本当にお腹がすいているらしい
士郎「はいはい。何か分からないことがあったら遠坂にでも聞いてくれ」
セイバー「分かりました」
士郎「じゃあちょっと行ってくる」
商店街
必要最低限の物をメモしていたので予想していたよりも早く買い物を終えることが出来た
普段なら多めに買ってしまい金があまり余らなかったが今日はタイ焼きも買えた。こうしている間もセイバーは腹をすかせてまっているだろう
セイバー「今日はここまでにしておきましょう。これ以上は体をいたずらに痛めるだけだ」
士郎「まだ一本取ってない。よし、もう大丈夫。続けよう」
セイバー「いけません、休むことも戦のうちです。・・・とりあえず食事にしましょう」
グゥ、とセイバーの腹の虫がなる
士郎「お腹がすいてるなら言ってくれたらすぐ作ったのに、でも食材なかったような・・・・」
セイバー「それはいけません!部屋の片づけや食器は私が出しておきます。士郎は食材を!」
セイバーが途端に元気になる。本当にお腹がすいているらしい
士郎「はいはい。何か分からないことがあったら遠坂にでも聞いてくれ」
セイバー「分かりました」
士郎「じゃあちょっと行ってくる」
商店街
必要最低限の物をメモしていたので予想していたよりも早く買い物を終えることが出来た
普段なら多めに買ってしまい金があまり余らなかったが今日はタイ焼きも買えた。こうしている間もセイバーは腹をすかせてまっているだろう
66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 21:26:35.90 ID:7xzUqS5Z0
士郎「思ったより早く帰れそうだな―アレは?」
イリヤ「あ、お兄ちゃん!」
士郎「えーと、イリヤス・・・」
イリヤ「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。イリヤでいいよ!お兄ちゃんは?」
士郎「俺は衛宮士郎っていうんだ。」
イリヤ「エミ、ヤシロー?」
士郎「衛宮、士郎。士郎でいいよ」
イリヤ「しろー!しろー!」
士郎「こらイリヤ!あんまりひっつくな!」
こんな無邪気な姿を見ているとバーサーカーのマスターであり聖杯戦争という殺しあいに参加しているなんて到底思えない
イリヤ「えー、駄目?」
士郎「駄目だ、ほら代わりにこれやるから」
イリヤ「何これ?」
士郎「タイ焼きだ。食べたことないのか?」
イリヤ「あ、お兄ちゃん!」
士郎「えーと、イリヤス・・・」
イリヤ「イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。イリヤでいいよ!お兄ちゃんは?」
士郎「俺は衛宮士郎っていうんだ。」
イリヤ「エミ、ヤシロー?」
士郎「衛宮、士郎。士郎でいいよ」
イリヤ「しろー!しろー!」
士郎「こらイリヤ!あんまりひっつくな!」
こんな無邪気な姿を見ているとバーサーカーのマスターであり聖杯戦争という殺しあいに参加しているなんて到底思えない
イリヤ「えー、駄目?」
士郎「駄目だ、ほら代わりにこれやるから」
イリヤ「何これ?」
士郎「タイ焼きだ。食べたことないのか?」
67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 21:31:28.33 ID:7xzUqS5Z0
イリヤ「うん。・・・美味しい」
士郎「そっか、それは良か・・・・体が・・・・」
イリヤ「だからお礼に私のお城に招待してあげるね、士郎」
士郎「イリ・・・・ヤ」
視界が歪む。瞼が異様に重たくなり目を閉じる
薄れゆく意識の中ようやく現術にかけられたことに気付く
そこで衛宮士郎の意識は途絶えた
衛宮邸
凛「お昼まだ―って士郎は?」
セイバー「士郎なら買い出しへ。ところで凛、食器はどこに」
凛「・・・士郎が出かけたのは何時くらい?」
セイバー「今から小一時間程前でしょうか」
凛「マズいわね・・・・捕まっちゃったわよ。多分アインツベルンでしょうね、アーチャーのマスターにしろ何処にいるか分からないんじゃ探しようもないし」
嫌な予感が胸をよぎる。どちらに転んでも事態は最悪なのだから
士郎「そっか、それは良か・・・・体が・・・・」
イリヤ「だからお礼に私のお城に招待してあげるね、士郎」
士郎「イリ・・・・ヤ」
視界が歪む。瞼が異様に重たくなり目を閉じる
薄れゆく意識の中ようやく現術にかけられたことに気付く
そこで衛宮士郎の意識は途絶えた
衛宮邸
凛「お昼まだ―って士郎は?」
セイバー「士郎なら買い出しへ。ところで凛、食器はどこに」
凛「・・・士郎が出かけたのは何時くらい?」
セイバー「今から小一時間程前でしょうか」
凛「マズいわね・・・・捕まっちゃったわよ。多分アインツベルンでしょうね、アーチャーのマスターにしろ何処にいるか分からないんじゃ探しようもないし」
嫌な予感が胸をよぎる。どちらに転んでも事態は最悪なのだから
71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 21:35:46.06 ID:7xzUqS5Z0
セイバー「分かりました。アインツベルンの城には私が一人で行きます。これは私の責任だ・・・・凛は市街地をお願いします」
凛「幾ら貴女でも危険よ。私も行くわ、今使うことになるとは思わなかったけどとっておきの宝石を持っていくから火力は心配しないで」
セイバー「しかし・・・・」
凛「まだ同盟は破棄してないもの、行かないわけにはいかないでしょ。あなたの言う騎士道みたいなものよ。それにこれ以上セイバーとゴニョゴニョ」
セイバー「―ではその崇高な精神を尊重しましょう。感謝します、凛」
士郎を死なせるわけにはいかない
協力するパートナーとして、女性として。凛とセイバーは最強に挑む
アインツベルン城前
バージルとアーチャーはアインツベルンの領地に踏み込んでいた
そこはギリシャの大英雄ヘラクレスが幼き主を守る鉄壁の城。
バージル「ここがアインツベルン城か」
アーチャー「ああ」
イリヤ「あら、お客様かしら?おもてなしの用意もできていないのに」
凛「幾ら貴女でも危険よ。私も行くわ、今使うことになるとは思わなかったけどとっておきの宝石を持っていくから火力は心配しないで」
セイバー「しかし・・・・」
凛「まだ同盟は破棄してないもの、行かないわけにはいかないでしょ。あなたの言う騎士道みたいなものよ。それにこれ以上セイバーとゴニョゴニョ」
セイバー「―ではその崇高な精神を尊重しましょう。感謝します、凛」
士郎を死なせるわけにはいかない
協力するパートナーとして、女性として。凛とセイバーは最強に挑む
アインツベルン城前
バージルとアーチャーはアインツベルンの領地に踏み込んでいた
そこはギリシャの大英雄ヘラクレスが幼き主を守る鉄壁の城。
バージル「ここがアインツベルン城か」
アーチャー「ああ」
イリヤ「あら、お客様かしら?おもてなしの用意もできていないのに」
73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 21:40:07.88 ID:7xzUqS5Z0
正面玄関からイリヤスフィールが現れる
その堂々たる態度は幼いながらも貴族そのものだ
バージル「それは済まない。ホテル暮らしに飽きていてな、気が急いてしまった」
イリヤ「折角来たんだからアインツベルンの者としておもてなしはさせて頂くわ。少し手荒な歓迎かもしれないけれど。バーサーカー!!」
バーサーカー「■■■■■■■―――ッッッ!!」
出現と共にバーサーカーが唸りを上げる
隆々とした筋肉は見る者を震え上がらせ、叫びを聞いた者はその場で身が竦んでしまう程の迫力がある
イリヤ「紹介するわ。これが私のサーヴァント、ギリシャの英雄ヘラクレス」
アーチャー「ヘラクレスすら呼び出すとはアインツベルンも本気で勝ちに来ているらしいな。気を引き締めろマスター」
バージル「―貴様は下がっていろ」
短く一言バージルは告げた。
大英霊であるヘラクレス相手に味方に下がれと
その堂々たる態度は幼いながらも貴族そのものだ
バージル「それは済まない。ホテル暮らしに飽きていてな、気が急いてしまった」
イリヤ「折角来たんだからアインツベルンの者としておもてなしはさせて頂くわ。少し手荒な歓迎かもしれないけれど。バーサーカー!!」
バーサーカー「■■■■■■■―――ッッッ!!」
出現と共にバーサーカーが唸りを上げる
隆々とした筋肉は見る者を震え上がらせ、叫びを聞いた者はその場で身が竦んでしまう程の迫力がある
イリヤ「紹介するわ。これが私のサーヴァント、ギリシャの英雄ヘラクレス」
アーチャー「ヘラクレスすら呼び出すとはアインツベルンも本気で勝ちに来ているらしいな。気を引き締めろマスター」
バージル「―貴様は下がっていろ」
短く一言バージルは告げた。
大英霊であるヘラクレス相手に味方に下がれと
75 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 21:45:08.01 ID:7xzUqS5Z0
アーチャー「正気かマスター?いくらマスターと言えど」
思わず聞き返す
今まで相手にしてきた英霊も破格のものだったが、今回はさらに別格なのだ
青の魔剣士はそれを1人で相手にしようと言うのだ
バージル「―令呪を持って命じる。さがれアーチャー」
バージルの項が光り輝き絶対強制力を以てアーチャーを後退させる
傍から見れば自殺行為以外の何物でもない
アーチャー「全く・・・どうなっても知らんぞ・・・」
イリヤ「何を考えているのかしら?貴方一人で私のバーサーカーに勝てると思ってるの?」
バージル「――貴様如きが半神の英霊を狂化し使役するなど身の程を知れ」
ゴミを見るような眼でイリヤに視線を向ける
バージルにとって力こそ全て。力こそが絶対の階級であり力なき者が力ある者を統べることは彼の美学に著しく反している
――少女は魔剣士の怒りに触れてしまったのだ
思わず聞き返す
今まで相手にしてきた英霊も破格のものだったが、今回はさらに別格なのだ
青の魔剣士はそれを1人で相手にしようと言うのだ
バージル「―令呪を持って命じる。さがれアーチャー」
バージルの項が光り輝き絶対強制力を以てアーチャーを後退させる
傍から見れば自殺行為以外の何物でもない
アーチャー「全く・・・どうなっても知らんぞ・・・」
イリヤ「何を考えているのかしら?貴方一人で私のバーサーカーに勝てると思ってるの?」
バージル「――貴様如きが半神の英霊を狂化し使役するなど身の程を知れ」
ゴミを見るような眼でイリヤに視線を向ける
バージルにとって力こそ全て。力こそが絶対の階級であり力なき者が力ある者を統べることは彼の美学に著しく反している
――少女は魔剣士の怒りに触れてしまったのだ
77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 21:48:49.06 ID:7xzUqS5Z0
イリヤ「何よ、あんたなんか私のバーサーカーに殺されちゃえばいいんだから!行きなさい!バーサーカー!!」
バーサーカー「■■■■■■■―――ッッッ!!」
バージル「スパーダならこの程度造作もなく通れる道だ。ならば俺にも―」
通れない通理はない。通らなくてはいけない
スパーダの血族に敗北は許されない
バーサーカー「■■■■■■■―――ッッッ!!」
バージル「ハァァァァァァァァァァァ!!!!!」
こうして半魔と半神の壮絶な戦いの火蓋は切って落とされた
バーサーカー「■■■■■■■―――ッッッ!!」
バージル「スパーダならこの程度造作もなく通れる道だ。ならば俺にも―」
通れない通理はない。通らなくてはいけない
スパーダの血族に敗北は許されない
バーサーカー「■■■■■■■―――ッッッ!!」
バージル「ハァァァァァァァァァァァ!!!!!」
こうして半魔と半神の壮絶な戦いの火蓋は切って落とされた
80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 21:55:27.52 ID:7xzUqS5Z0
城内
士郎「―ん、ここは・・・・そうか俺イリヤに捕まって・・・・」
響く轟音で目が覚めると椅子に括りつけられているらしい
士郎「この音は・・・まさかセイバー達が・・・・?」
地から響くようなこの音は間違いなくサーヴァントが交戦している音だ。
しかし誰が?セイバーだったらグズグズはしていられない。折角新たな力を身につけたというのにまた無力で終わるのは嫌だ―
士郎「クソっ!早くほどいて確かめないと・・・誰か来る!?」
セイバー「動くな!―士郎、ここでしたか・・・・」
凛「ホント、手間がかかるわね」
士郎「遠坂!・・・・この音は?」
凛「アーチャー達でしょうね。今のうちにさっさと逃げるわよ」
士郎「いや、イリヤが心配だ。遠坂達は先に行っててくれ」
凛「アンタ馬鹿じゃないの!?自分連れ去った奴の心配してる場合じゃないでしょ!!」
士郎「ごめん、それでも行かないとだめな気がするんだ」
相手があの魔剣士ならイリヤの命が危ない
今の自分ならイリヤが逃げる時間稼ぎくらいは・・・・
士郎「―ん、ここは・・・・そうか俺イリヤに捕まって・・・・」
響く轟音で目が覚めると椅子に括りつけられているらしい
士郎「この音は・・・まさかセイバー達が・・・・?」
地から響くようなこの音は間違いなくサーヴァントが交戦している音だ。
しかし誰が?セイバーだったらグズグズはしていられない。折角新たな力を身につけたというのにまた無力で終わるのは嫌だ―
士郎「クソっ!早くほどいて確かめないと・・・誰か来る!?」
セイバー「動くな!―士郎、ここでしたか・・・・」
凛「ホント、手間がかかるわね」
士郎「遠坂!・・・・この音は?」
凛「アーチャー達でしょうね。今のうちにさっさと逃げるわよ」
士郎「いや、イリヤが心配だ。遠坂達は先に行っててくれ」
凛「アンタ馬鹿じゃないの!?自分連れ去った奴の心配してる場合じゃないでしょ!!」
士郎「ごめん、それでも行かないとだめな気がするんだ」
相手があの魔剣士ならイリヤの命が危ない
今の自分ならイリヤが逃げる時間稼ぎくらいは・・・・
82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:00:03.42 ID:7xzUqS5Z0
セイバー「ならば私も行きます」
凛「―はぁ 行けばいいんでしょ行けば!!ただし、状況によっては撤退するわよ。いいわね?」
士郎「ありがとう、約束するよ」
エントランス
状況はバーサーカーが優勢に運んでいた
バーサーカーの猛攻を間一髪のところでかわし数撃入れ後退
総ての攻撃をかわしているものの凄まじい残圧はバージルの身を裂き青のコートは血の赤に染まっていた
イリヤ「威勢が良かった割には逃げて攻撃してるばっかりじゃない、そんなことじゃ私のバーサーカーは倒せないわ」
バージル「―フン」
凛「―はぁ 行けばいいんでしょ行けば!!ただし、状況によっては撤退するわよ。いいわね?」
士郎「ありがとう、約束するよ」
エントランス
状況はバーサーカーが優勢に運んでいた
バーサーカーの猛攻を間一髪のところでかわし数撃入れ後退
総ての攻撃をかわしているものの凄まじい残圧はバージルの身を裂き青のコートは血の赤に染まっていた
イリヤ「威勢が良かった割には逃げて攻撃してるばっかりじゃない、そんなことじゃ私のバーサーカーは倒せないわ」
バージル「―フン」
84 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:07:24.96 ID:7xzUqS5Z0
不敵な笑みと共に攻撃に転じる
一撃ごとに精度、重さ、そして美しさに磨きがかかる
Dope!Crazy!Blast!Alright!Sweet!Showtime!
バージル「これで終わりだ」
バーサーカー「■■■■■!?」
SSStylish!!!
イリヤ「私のバーサーカーが今ので2回も・・・手を抜いたんじゃないでしょうねバーサーカー!?早く殺してしまいなさい!!」
バーサーカー「■■■■■■■―――ッ!!!」
倒したと思い込んでいた相手からの全力の猛突進
瞬間移動も間に合わず壁に叩きつけられる
バージル「グッ―」
壁は原形をなくし無様にめり込む
しかし狂戦士と化した英霊は容赦なくバージルに襲いかかる
バーサーカー「■■■■■■―――ッ!!」
バージル「―12の試練を超えた報酬か」
眼前までバーサーカーが迫りくる。しかしバージルは動こうともしない
一撃ごとに精度、重さ、そして美しさに磨きがかかる
Dope!Crazy!Blast!Alright!Sweet!Showtime!
バージル「これで終わりだ」
バーサーカー「■■■■■!?」
SSStylish!!!
イリヤ「私のバーサーカーが今ので2回も・・・手を抜いたんじゃないでしょうねバーサーカー!?早く殺してしまいなさい!!」
バーサーカー「■■■■■■■―――ッ!!!」
倒したと思い込んでいた相手からの全力の猛突進
瞬間移動も間に合わず壁に叩きつけられる
バージル「グッ―」
壁は原形をなくし無様にめり込む
しかし狂戦士と化した英霊は容赦なくバージルに襲いかかる
バーサーカー「■■■■■■―――ッ!!」
バージル「―12の試練を超えた報酬か」
眼前までバーサーカーが迫りくる。しかしバージルは動こうともしない
85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:11:27.34 ID:7xzUqS5Z0
イリヤ「あら?諦めたのかしら。バーサーカーが本気になればアンタなんか相手にならないんだから」
バージル「半神と言うのは嘘ではないらしいな――――――では真の悪魔の力を見せてやろう」
その刹那バーサーカーの攻撃は阻まれ、何者も寄せ付けない強大な力場が形成されていた
バージル「――You're going down・・・・・!!」
バージル「――散るがいい」
目の前では人知を超える戦いが繰り広げられていた
数百の斬撃は空間を削るように無差別に周囲を切り刻む
凛「何よアレ・・・」
セイバー「士郎」
士郎「分かってる・・・・まだだ・まだ出ちゃいけない。俺だって犬死するつもりはない」
バーサーカー「■■■■■■――!」
バーサーカーはその身を呈し幼き主を守る
数度絶命しながらも決してマスターを守ることはやめない
バージル「半神と言うのは嘘ではないらしいな――――――では真の悪魔の力を見せてやろう」
その刹那バーサーカーの攻撃は阻まれ、何者も寄せ付けない強大な力場が形成されていた
バージル「――You're going down・・・・・!!」
バージル「――散るがいい」
目の前では人知を超える戦いが繰り広げられていた
数百の斬撃は空間を削るように無差別に周囲を切り刻む
凛「何よアレ・・・」
セイバー「士郎」
士郎「分かってる・・・・まだだ・まだ出ちゃいけない。俺だって犬死するつもりはない」
バーサーカー「■■■■■■――!」
バーサーカーはその身を呈し幼き主を守る
数度絶命しながらも決してマスターを守ることはやめない
86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:15:50.01 ID:7xzUqS5Z0
イリヤ「バーサーカー!」
バージル「失せろ!」
上空からの鋭い斬撃
振り払おうとした腕が斬り落とされる
バーサーカー「■■■■―――!!」
バージル「消し飛べ!」
再び上空に移動し次こそはイリヤを仕留めんと斬りかかる
バーサーカー「■■―――ッ!」
バージル「消えろ!」
バーサーカー「―――――――」
最後の一撃。とうとうストックされていた命は終わりは迎える
しかし彼は最後まで主を守り抜いた
バージル「―これがスパーダの力だ」
バージル「失せろ!」
上空からの鋭い斬撃
振り払おうとした腕が斬り落とされる
バーサーカー「■■■■―――!!」
バージル「消し飛べ!」
再び上空に移動し次こそはイリヤを仕留めんと斬りかかる
バーサーカー「■■―――ッ!」
バージル「消えろ!」
バーサーカー「―――――――」
最後の一撃。とうとうストックされていた命は終わりは迎える
しかし彼は最後まで主を守り抜いた
バージル「―これがスパーダの力だ」
87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:20:30.24 ID:7xzUqS5Z0
イリヤ「やだ・・・やだよ・・・バーサーカー!」
バージル「次は・・・貴様の番だ・・・・」
魔人化は解け、息は上がっているが
イリヤへの殺意の炎は消えていない
士郎「させるかよぉ!!」
剣を持ち飛び出す。これ以上は放っておけない
バージル「貴様達は・・・・」
イリヤ「士・・・郎?」
士郎「バーサーカーは倒しただろ!!この子を狙う理由なんてない!」
バージル「その娘は身に余る英霊を狂化し服従させた―それが理由だ」
士郎「どうしても止める気はないのか」
士郎の額を冷汗が伝う
バージルの殺意は士郎に向けられているのだ
バージル「次は・・・貴様の番だ・・・・」
魔人化は解け、息は上がっているが
イリヤへの殺意の炎は消えていない
士郎「させるかよぉ!!」
剣を持ち飛び出す。これ以上は放っておけない
バージル「貴様達は・・・・」
イリヤ「士・・・郎?」
士郎「バーサーカーは倒しただろ!!この子を狙う理由なんてない!」
バージル「その娘は身に余る英霊を狂化し服従させた―それが理由だ」
士郎「どうしても止める気はないのか」
士郎の額を冷汗が伝う
バージルの殺意は士郎に向けられているのだ
88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:20:30.39 ID:xI47GCIu0
これ本当にアーチャーいらねえなwww
90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:25:29.53 ID:7xzUqS5Z0
バージル「―ないな」
セイバー「我がマスターに手を出そうというなら私も相手になろう」
凛「流石にアンタでもバーサーカーと戦った後じゃ堪えてるんじゃないかしら?」
バージル「スパーダの血族には取るに足りん事だ―1人残らず殺してやろう」
絶体絶命の危機に瀕してなおバージルは余裕を崩さない
父ならば―その思いがバージルを奮い立たせる
アーチャー「そろそろ私も参加していいかな?」
バージル「誰が出て来いと?」
アーチャー「バーサーカー戦は黙って見届けただろう。私にも奴らの一人に用があってね、それとも令呪を使い再び下がらせるか?」
バージル「―フン、好きにしろ」
セイバー「我がマスターに手を出そうというなら私も相手になろう」
凛「流石にアンタでもバーサーカーと戦った後じゃ堪えてるんじゃないかしら?」
バージル「スパーダの血族には取るに足りん事だ―1人残らず殺してやろう」
絶体絶命の危機に瀕してなおバージルは余裕を崩さない
父ならば―その思いがバージルを奮い立たせる
アーチャー「そろそろ私も参加していいかな?」
バージル「誰が出て来いと?」
アーチャー「バーサーカー戦は黙って見届けただろう。私にも奴らの一人に用があってね、それとも令呪を使い再び下がらせるか?」
バージル「―フン、好きにしろ」
91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:29:58.61 ID:7xzUqS5Z0
士郎「来るぞ!イリヤ!!下がってろ!」
イリヤ「うん――――――――え?」
次の瞬間イリヤの体は無数の剣で串刺しされていた
「双方剣を納めろ。王の御前であるぞ」
イリヤ「士――――郎」
士郎「イリヤ!!!」
駆け寄った時にはすでにイリヤの命は事切れていた
ギルガメッシュ「喚くな雑種。人形に本来の役目をさせるだけの事よ」
士郎「ふざけたこと言ってんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!」
目の前の奴が誰だかは分からない
だけど、だけどイリヤをこんな目にあわせた奴を許しておくわけにはいかない
イリヤ「うん――――――――え?」
次の瞬間イリヤの体は無数の剣で串刺しされていた
「双方剣を納めろ。王の御前であるぞ」
イリヤ「士――――郎」
士郎「イリヤ!!!」
駆け寄った時にはすでにイリヤの命は事切れていた
ギルガメッシュ「喚くな雑種。人形に本来の役目をさせるだけの事よ」
士郎「ふざけたこと言ってんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!」
目の前の奴が誰だかは分からない
だけど、だけどイリヤをこんな目にあわせた奴を許しておくわけにはいかない
93 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:33:30.72 ID:7xzUqS5Z0
ギルガメッシュ「この我の手を煩わせるか。万死に値すると覚悟しろ雑種」
「王の財宝(ゲートオブ・バビロン)」
無数の剣が向けられる
しかし今の士郎にとってこれ以上にありがたいことはない。目の前の敵を倒す武器が手に入ったのだから
士郎「―――――投影、開始」
「――――憑依経験、共感終了」
「――――投影完了。全投影、待機。」
ギルガメッシュ「贋作者が二人も・・・・虫唾が走るわ!!!」
士郎「―――停止解凍、全投影連続層写・・・・!!」
両者の剣が一斉に解き放たれる
ぶつかり合うと思われたそれは第三者によってことごとく弾き落とされた
「王の財宝(ゲートオブ・バビロン)」
無数の剣が向けられる
しかし今の士郎にとってこれ以上にありがたいことはない。目の前の敵を倒す武器が手に入ったのだから
士郎「―――――投影、開始」
「――――憑依経験、共感終了」
「――――投影完了。全投影、待機。」
ギルガメッシュ「贋作者が二人も・・・・虫唾が走るわ!!!」
士郎「―――停止解凍、全投影連続層写・・・・!!」
両者の剣が一斉に解き放たれる
ぶつかり合うと思われたそれは第三者によってことごとく弾き落とされた
94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:38:27.22 ID:7xzUqS5Z0
ギルガメッシュ「どうした魔剣士?我が財宝の一振りでも欲したか?」
バージル「何故邪魔をした?」
先まで士郎に向けられていた殺気は英雄王に向けられている
ギルガメッシュ「何を殺気立っていると思えば先の人形の事だったか」
バージル「アレは俺が殺すべき相手だった」
ギルガメッシュ「人形に殺すも何もないであろう。」
バージル「貴様が元々気に入らなかったのもあるな」
ギルガメッシュ「ふむ・・・・ここで雑種共々葬り閻魔刀を手にしたいのは山々だが、まずは聖杯を機能させるが先か・・・・ではなまた会おう魔剣士」
そう言い残し英雄王はイリヤの亡骸を手にしその場を後にする
アーチャー「肝が冷えたぞマスター。どうせ戦いだせば下がれというのつもりだったのだろう?」
溜息をつき安堵する
いくらバージルと言えど三つ巴の今の状態で戦っては敗色は濃厚だ
バージル「何故邪魔をした?」
先まで士郎に向けられていた殺気は英雄王に向けられている
ギルガメッシュ「何を殺気立っていると思えば先の人形の事だったか」
バージル「アレは俺が殺すべき相手だった」
ギルガメッシュ「人形に殺すも何もないであろう。」
バージル「貴様が元々気に入らなかったのもあるな」
ギルガメッシュ「ふむ・・・・ここで雑種共々葬り閻魔刀を手にしたいのは山々だが、まずは聖杯を機能させるが先か・・・・ではなまた会おう魔剣士」
そう言い残し英雄王はイリヤの亡骸を手にしその場を後にする
アーチャー「肝が冷えたぞマスター。どうせ戦いだせば下がれというのつもりだったのだろう?」
溜息をつき安堵する
いくらバージルと言えど三つ巴の今の状態で戦っては敗色は濃厚だ
95 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:41:51.42 ID:7xzUqS5Z0
バージル「分かっているなら自らそうしろ」
アーチャー「本来なら戦闘はサーヴァントの領分だ。それに下がれとは中々おかしな話だぞ。もう慣れてしまったが」
バージル「―引くぞ」
最早この場に興味はない
士郎に一瞥もくれることなくアーチャーに撤退を促す
アーチャー「了解だ。――残るマスターはお前だけだ覚悟しておけ衛宮士郎」
それに伴いアーチャーも撤退する
必殺の誓いと共に
士郎「あの金色のサーヴァントは一体・・・・・」
おかしな状況には慣れたつもりだった
けれど思考が追い付かない
アーチャー「本来なら戦闘はサーヴァントの領分だ。それに下がれとは中々おかしな話だぞ。もう慣れてしまったが」
バージル「―引くぞ」
最早この場に興味はない
士郎に一瞥もくれることなくアーチャーに撤退を促す
アーチャー「了解だ。――残るマスターはお前だけだ覚悟しておけ衛宮士郎」
それに伴いアーチャーも撤退する
必殺の誓いと共に
士郎「あの金色のサーヴァントは一体・・・・・」
おかしな状況には慣れたつもりだった
けれど思考が追い付かない
97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:44:58.86 ID:7xzUqS5Z0
凛「アーチャーのマスターとは面識がある様子だったけど」
セイバー「私は彼を知っている。彼は前回の聖杯戦争でアーチャーのクラスのサーヴァントでした」
士郎「それが何で今も残ってるんだ?」
セイバー「すみません。そこまでは・・・・」
士郎「セイバーが謝ることじゃない。ただ、アーチャーのマスターだけでも大変だってのに」
自分の力の無さがもどかしい
もう何度味わっただろう感情に苛立ちを覚える
凛「出てきちゃった以上仕方ないわ。勝率が低いのはもともとなんだし前向きに考える方が賢明よ」
セイバー「はい。何があろうと我が剣に誓い士郎に傷は付けさせない。そのことに変わりはありません」
士郎「そうだ。何があっても俺は負けちゃいけない。あんな奴らに聖杯は渡せない」
凛「あのね、何一人で背負いこんでるのよ」
セイバー「そうです。貴方はもっと周囲に頼るべきだ」
士郎「ごめん・・・・なんだか俺浮かれてたみたいだ」
セイバー「私は彼を知っている。彼は前回の聖杯戦争でアーチャーのクラスのサーヴァントでした」
士郎「それが何で今も残ってるんだ?」
セイバー「すみません。そこまでは・・・・」
士郎「セイバーが謝ることじゃない。ただ、アーチャーのマスターだけでも大変だってのに」
自分の力の無さがもどかしい
もう何度味わっただろう感情に苛立ちを覚える
凛「出てきちゃった以上仕方ないわ。勝率が低いのはもともとなんだし前向きに考える方が賢明よ」
セイバー「はい。何があろうと我が剣に誓い士郎に傷は付けさせない。そのことに変わりはありません」
士郎「そうだ。何があっても俺は負けちゃいけない。あんな奴らに聖杯は渡せない」
凛「あのね、何一人で背負いこんでるのよ」
セイバー「そうです。貴方はもっと周囲に頼るべきだ」
士郎「ごめん・・・・なんだか俺浮かれてたみたいだ」
98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:49:22.32 ID:7xzUqS5Z0
セイバー「ですが私も貴方に頼らせてもらいます」
凛「もう私達運命共同体みたいなものなんだから」
士郎達は決戦に備える
運命を捻じ曲げた強大な魔剣士に立ち向かうために
ホテル
アインツベルンでの出来事から数日後が経とうとしていた
アーチャー「やはりだマスター。柳堂寺に聖杯を確認した。英雄王と言峰がいるがどうする?セイバー達が来るのも時間の問題だとは思うが」
バージル「出るぞ」
アーチャー「流石だな、決断が早い」
笑いが零れ出る。今更ながらとんだマスターに引き当てられたものだと
そしてそれが寂しくもあった。
魔剣士は最後の戦いに身を投じる。自らの最強を証明する為、聖杯の価値を見定める為に
凛「もう私達運命共同体みたいなものなんだから」
士郎達は決戦に備える
運命を捻じ曲げた強大な魔剣士に立ち向かうために
ホテル
アインツベルンでの出来事から数日後が経とうとしていた
アーチャー「やはりだマスター。柳堂寺に聖杯を確認した。英雄王と言峰がいるがどうする?セイバー達が来るのも時間の問題だとは思うが」
バージル「出るぞ」
アーチャー「流石だな、決断が早い」
笑いが零れ出る。今更ながらとんだマスターに引き当てられたものだと
そしてそれが寂しくもあった。
魔剣士は最後の戦いに身を投じる。自らの最強を証明する為、聖杯の価値を見定める為に
99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:52:59.74 ID:7xzUqS5Z0
柳堂寺
遠くからでも分かる程に禍々しい呪いの渦は漏れ出していた
それは血で血を洗う聖杯戦争の最期を祝福するように
言峰「ようこそ、アーチャーのマスターよ。これが万能の願望機聖杯だ。―この呪いの泥を飲み干せば、君が望む力も手に入るだろう」
バージル「―貴様にもう用はない」
閻魔刀を胸に突き立てる
最早この神父に一切の利用価値はないのだ
言峰「―な・・・・に」
血を振り払い鞘に戻す
それと同時に言峰はあっけなくその場に崩れ落ちた
バージル「貴様など最初から利用しているに過ぎん。貴様の道化振りにも飽きた頃だ」
遠くからでも分かる程に禍々しい呪いの渦は漏れ出していた
それは血で血を洗う聖杯戦争の最期を祝福するように
言峰「ようこそ、アーチャーのマスターよ。これが万能の願望機聖杯だ。―この呪いの泥を飲み干せば、君が望む力も手に入るだろう」
バージル「―貴様にもう用はない」
閻魔刀を胸に突き立てる
最早この神父に一切の利用価値はないのだ
言峰「―な・・・・に」
血を振り払い鞘に戻す
それと同時に言峰はあっけなくその場に崩れ落ちた
バージル「貴様など最初から利用しているに過ぎん。貴様の道化振りにも飽きた頃だ」
101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 22:59:07.76 ID:7xzUqS5Z0
ギルガメッシュ「来ていたのか魔剣士。それならそうと言え。―これは?」
足元に転がっている亡骸に目をやる
バージル「生憎俺は奴の長々とつまらん話を聞く耳は持ち合わせていないのでな」
ギルガメッシュ「成程な、奴は奴で愛でようもあったがこれから手に入る財の事を思えばほんの些事に過ぎんか」
閻魔刀の事を思えば―退屈しのぎのコマが一つなくなったにすぎないのだ
アーチャー「話している間に来たようだ」
ギルガメッシュ「まずは奴らを斃せ我が相手をする真の英雄は一人のみで良い」
バージル「―すぐ済む」
セイバー「随分な言いようだがその言葉虚勢ということはないだろうな?」
バージル「愚かだな。スパーダの血に挑んだ者たちがどうなったかを知らない貴様ではあるまい?」
セイバー「たとえ刺し違えてでも―私はお前を倒す!!」
アーチャー「お前の相手は私がしよう。そろそろ決着をつけようと思っていた」
士郎「あぁ、俺もそう思っていた」
足元に転がっている亡骸に目をやる
バージル「生憎俺は奴の長々とつまらん話を聞く耳は持ち合わせていないのでな」
ギルガメッシュ「成程な、奴は奴で愛でようもあったがこれから手に入る財の事を思えばほんの些事に過ぎんか」
閻魔刀の事を思えば―退屈しのぎのコマが一つなくなったにすぎないのだ
アーチャー「話している間に来たようだ」
ギルガメッシュ「まずは奴らを斃せ我が相手をする真の英雄は一人のみで良い」
バージル「―すぐ済む」
セイバー「随分な言いようだがその言葉虚勢ということはないだろうな?」
バージル「愚かだな。スパーダの血に挑んだ者たちがどうなったかを知らない貴様ではあるまい?」
セイバー「たとえ刺し違えてでも―私はお前を倒す!!」
アーチャー「お前の相手は私がしよう。そろそろ決着をつけようと思っていた」
士郎「あぁ、俺もそう思っていた」
105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:04:57.37 ID:7xzUqS5Z0
アーチャー「その様子だと薄々気付いたか?衛宮士郎」
士郎「お前と打ち合った時に何かが見えた。でも―俺はそれを認めない、認めちゃいけない」
アーチャー「いいだろう、英霊となったこの身、お前の手には余るぞ?」
凛「だから私が居るんでしょう」
アーチャー「―相変わらず無茶をするな遠坂は。だが遠慮はしないぞ」
士郎・アーチャー「「I am the bone of my sword―!!」」
各々の信念をかけた最後の戦いは幕を開ける
自らにけじめをつける為、最強を示す為
青と青はぶつかりあう
お互い決殺の覚悟を以て総て急所を狙う斬撃を繰り出しあう
セイバー「やぁぁぁぁぁぁぁ!!」
バージル「死ね!!」
この前とは一撃の重みが違う
だがこの女は本気を出していない―
バージル「いつまで下らん小細工をするつもりだ?」
士郎「お前と打ち合った時に何かが見えた。でも―俺はそれを認めない、認めちゃいけない」
アーチャー「いいだろう、英霊となったこの身、お前の手には余るぞ?」
凛「だから私が居るんでしょう」
アーチャー「―相変わらず無茶をするな遠坂は。だが遠慮はしないぞ」
士郎・アーチャー「「I am the bone of my sword―!!」」
各々の信念をかけた最後の戦いは幕を開ける
自らにけじめをつける為、最強を示す為
青と青はぶつかりあう
お互い決殺の覚悟を以て総て急所を狙う斬撃を繰り出しあう
セイバー「やぁぁぁぁぁぁぁ!!」
バージル「死ね!!」
この前とは一撃の重みが違う
だがこの女は本気を出していない―
バージル「いつまで下らん小細工をするつもりだ?」
107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:09:05.26 ID:7xzUqS5Z0
セイバー「どういうことだ?」
バージル「既に貴様の間合いは見切っている。そのまま死にたいなら別だがな」
セイバー「―いいだろう。私も貴様相手に宝具なしで勝てるとは思っていない」
風王結界を解き、伝説の聖剣が現れる
聖剣と魔剣が主の為に猛りを上げる
バージル「・・・来い。殺してやろう」
セイバー「結構な刀だが、貴様にのみ分があると思うな!」
バージル「屑が―!!」
一方士郎はアーチャーに劣勢を強いられていた
未来の自分、何より供給される魔力の量、質が段違いなのだ
アーチャー「これで理解しただろうお前と私には年月、経験の差がある。対して才能がない私達にとって――それは決定的な差だ」
士郎「ならお前の経験を模倣するだけだ!!」
アーチャー「それでは私には勝てん!!」
凛「そっちばかり見てていいのかしら!?」
とっておきの宝石を手にしアーチャーに投擲する
いくらサーヴァントであろうともこの一撃は―――
バージル「既に貴様の間合いは見切っている。そのまま死にたいなら別だがな」
セイバー「―いいだろう。私も貴様相手に宝具なしで勝てるとは思っていない」
風王結界を解き、伝説の聖剣が現れる
聖剣と魔剣が主の為に猛りを上げる
バージル「・・・来い。殺してやろう」
セイバー「結構な刀だが、貴様にのみ分があると思うな!」
バージル「屑が―!!」
一方士郎はアーチャーに劣勢を強いられていた
未来の自分、何より供給される魔力の量、質が段違いなのだ
アーチャー「これで理解しただろうお前と私には年月、経験の差がある。対して才能がない私達にとって――それは決定的な差だ」
士郎「ならお前の経験を模倣するだけだ!!」
アーチャー「それでは私には勝てん!!」
凛「そっちばかり見てていいのかしら!?」
とっておきの宝石を手にしアーチャーに投擲する
いくらサーヴァントであろうともこの一撃は―――
109 3前の設定で書いたから少し未熟ってことにしておいてください 2012/01/30(月) 23:11:40.90 ID:7xzUqS5Z0
アーチャー「――I am the bone of my sword」
「“熾天覆う七つの円環”――――!」
凄まじい魔力の奔流を円環が受け止める
花弁が三枚はがれおちたが円環は主を守り通した
アーチャー「直撃すれば死んでいたな・・・・大した威力だ」
凛「そんな・・・・・」
士郎「大丈夫だ遠坂、やっぱりコイツは俺が倒さなきゃならないんだ」
アーチャー「せぇぇやぁぁ!!」
士郎「グウッ――はぁぁぁぁぁ!!」
倒しても倒しても士郎は立ち上がり挑みかかってくる
無様だと笑われようとこの男は最後まであがくだろう
アーチャー「まだ分からんか?―いや、お前はそういう男だったな!!」
士郎「お前がどうやってそうなったのかは知らない。だけどここでお前に殺されるわけにはいかない!!」
アーチャー「私とお前の剣製に決定的な差がある事を教えてやろう」
短刀に魔力を込める
過去の因縁を断ち切るためその短刀は倍以上の長さを持つ羽根状の剣へと昇華された
「“熾天覆う七つの円環”――――!」
凄まじい魔力の奔流を円環が受け止める
花弁が三枚はがれおちたが円環は主を守り通した
アーチャー「直撃すれば死んでいたな・・・・大した威力だ」
凛「そんな・・・・・」
士郎「大丈夫だ遠坂、やっぱりコイツは俺が倒さなきゃならないんだ」
アーチャー「せぇぇやぁぁ!!」
士郎「グウッ――はぁぁぁぁぁ!!」
倒しても倒しても士郎は立ち上がり挑みかかってくる
無様だと笑われようとこの男は最後まであがくだろう
アーチャー「まだ分からんか?―いや、お前はそういう男だったな!!」
士郎「お前がどうやってそうなったのかは知らない。だけどここでお前に殺されるわけにはいかない!!」
アーチャー「私とお前の剣製に決定的な差がある事を教えてやろう」
短刀に魔力を込める
過去の因縁を断ち切るためその短刀は倍以上の長さを持つ羽根状の剣へと昇華された
111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:17:43.44 ID:7xzUqS5Z0
「―――心技、泰山ニ至リ」
「―――心技 黄河ヲ渡ル」
アーチャー「はぁぁぁぁぁ!!」
一閃
士郎の剣は砕け肩から真っ二つに士郎の体は引き裂かれていた
士郎「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!―っは・・・あ・・・畜・・生・・・・!!」
アーチャー「―これで終わりだ。手こずらされたな」
戦いは一つの終わりを迎えた
男は過去の因縁を断ち切ったのだ
セイバー「―士郎が・・・」
士郎からの魔力供給が完全に断たれたことがセイバーに伝わる
覚悟はしていた――しかし心の揺れは止まらなかった
「―――心技 黄河ヲ渡ル」
アーチャー「はぁぁぁぁぁ!!」
一閃
士郎の剣は砕け肩から真っ二つに士郎の体は引き裂かれていた
士郎「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!―っは・・・あ・・・畜・・生・・・・!!」
アーチャー「―これで終わりだ。手こずらされたな」
戦いは一つの終わりを迎えた
男は過去の因縁を断ち切ったのだ
セイバー「―士郎が・・・」
士郎からの魔力供給が完全に断たれたことがセイバーに伝わる
覚悟はしていた――しかし心の揺れは止まらなかった
112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:21:48.15 ID:7xzUqS5Z0
バージル「マスターが敗れたようだがまだ続けるか?」
。
戦意の確認をする
バージルに腑抜けをいたぶるような趣味はないのだ
セイバー「当然だ!士郎は最後まで戦った!ここで引いたのでは士郎に申し訳が立たない!!」
涙が止まらない
亡骸でもせめて最後に抱きしめたい――けれどそれは許されない
バージル「―来い」
セイバー「約束された―」
鎧を魔力に変換し聖剣は今までにない光を放つ
「勝利の剣―!!」
「―な」
唸る聖剣がバージルに到達する前に魔剣はセイバーを貫いていた
。
戦意の確認をする
バージルに腑抜けをいたぶるような趣味はないのだ
セイバー「当然だ!士郎は最後まで戦った!ここで引いたのでは士郎に申し訳が立たない!!」
涙が止まらない
亡骸でもせめて最後に抱きしめたい――けれどそれは許されない
バージル「―来い」
セイバー「約束された―」
鎧を魔力に変換し聖剣は今までにない光を放つ
「勝利の剣―!!」
「―な」
唸る聖剣がバージルに到達する前に魔剣はセイバーを貫いていた
113 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:25:09.24 ID:7xzUqS5Z0
バージル「何を迷ったのかは知らんが踏み込みが足らん」
セイバー「―グッ」
引き抜くとともに倒れ斬る前のセイバーを蹴り飛ばす
ブリテンの王ではなく一人の女には足蹴が妥当だと言わんばかりに
バージル「人間如きの為に心を迷わせるとは愚かな女だ」
軽蔑のまなざしをセイバーに向ける
魔人化こそしていないもののその顔は冷酷な悪魔そのものだ
セイバー「すみません・・士郎。私は・・・・・」
バージル「(直撃していればただでは済まんかっただろうな――惜しい女だ)」
アーチャー「そちらも済んだようだな」
バージル「まだ終わってはいない」
見据える先には王の中の王がいた
ギルガメッシュ「やはり勝ったのはそなたであったか。つくづく我の期待を裏切らん男よな」
セイバー「―グッ」
引き抜くとともに倒れ斬る前のセイバーを蹴り飛ばす
ブリテンの王ではなく一人の女には足蹴が妥当だと言わんばかりに
バージル「人間如きの為に心を迷わせるとは愚かな女だ」
軽蔑のまなざしをセイバーに向ける
魔人化こそしていないもののその顔は冷酷な悪魔そのものだ
セイバー「すみません・・士郎。私は・・・・・」
バージル「(直撃していればただでは済まんかっただろうな――惜しい女だ)」
アーチャー「そちらも済んだようだな」
バージル「まだ終わってはいない」
見据える先には王の中の王がいた
ギルガメッシュ「やはり勝ったのはそなたであったか。つくづく我の期待を裏切らん男よな」
118 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:32:50.00 ID:7xzUqS5Z0
バージル「そう言う貴様は俺の期待を裏切らんのだろうな?」
ギルガメッシュ「無論だ。出し惜しみはせん」
バージル「ではこちらも本気を出すとしよう」
あくまでお互いに譲ろうとはしない
伝説の魔剣士の直系として、王の中の王たる男として譲るわけにはいかないのだ
ギルガメッシュ「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」
バージル「図に乗るな」
無数の宝具を幻影剣が迎撃する
勿論相殺など出来ていない、しかし減速された宝具を全て神速の剣技で叩き落とし傷は一つもつけられていない
ギルガメッシュ「さてそれでいつまで持つかな?」
蔵から引き出すだけのギルガメッシュと違い、バージルは全て自ら精製しなければならない
いずれ差がつくのは誰の目にも明らかだ
バージル「たりんなら貴様の剣を使うまでだ」
撃ち落とした剣の一振りを手に取り魔力を吸い取る
幻影剣は勢いを取り戻し再び王の財を迎撃する
ギルガメッシュ「無論だ。出し惜しみはせん」
バージル「ではこちらも本気を出すとしよう」
あくまでお互いに譲ろうとはしない
伝説の魔剣士の直系として、王の中の王たる男として譲るわけにはいかないのだ
ギルガメッシュ「王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)」
バージル「図に乗るな」
無数の宝具を幻影剣が迎撃する
勿論相殺など出来ていない、しかし減速された宝具を全て神速の剣技で叩き落とし傷は一つもつけられていない
ギルガメッシュ「さてそれでいつまで持つかな?」
蔵から引き出すだけのギルガメッシュと違い、バージルは全て自ら精製しなければならない
いずれ差がつくのは誰の目にも明らかだ
バージル「たりんなら貴様の剣を使うまでだ」
撃ち落とした剣の一振りを手に取り魔力を吸い取る
幻影剣は勢いを取り戻し再び王の財を迎撃する
122 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:37:55.89 ID:7xzUqS5Z0
ギルガメッシュ「いくら魔剣士と言えど我の財に触れるとは、その罪は重いぞ?」
バージル「貴様が使うよりはマシだろう?」
ギルガメッシュ「言ってくれるわ」
バージル「はぁぁぁぁぁ!!」
瞬間移動と共にギルガメッシュに斬りかかる
ギルガメッシュ「天の鎖よ!」
しかし斬りかかる一瞬、動きは常時のものへと戻る
その瞬間を英雄王は見逃さなかった。数本の剣が突きささる
バージル「こんなもので俺を捕えたつもりか?愚かだな英雄王」
真の姿を現し鎖を引きちぎる
魔の前に聖は意味をなさなかった
バージル「貴様が使うよりはマシだろう?」
ギルガメッシュ「言ってくれるわ」
バージル「はぁぁぁぁぁ!!」
瞬間移動と共にギルガメッシュに斬りかかる
ギルガメッシュ「天の鎖よ!」
しかし斬りかかる一瞬、動きは常時のものへと戻る
その瞬間を英雄王は見逃さなかった。数本の剣が突きささる
バージル「こんなもので俺を捕えたつもりか?愚かだな英雄王」
真の姿を現し鎖を引きちぎる
魔の前に聖は意味をなさなかった
123 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:41:42.06 ID:7xzUqS5Z0
ギルガメッシュ「最初の一手と言ったところか、心配するなこの程度では我の財は尽きん」
バージル「―フン」
ギルガメッシュ「魔人・・・・か」
バージル「スパーダの力その身で思い知るがいい」
ギルガメッシュ「貴様の力か我の財か―簡単に倒れてくれるなよ」
バージル「誰に向かって言っている?」
ギルガメッシュ「そうであったな―では往くぞ?」
何時間も何時間も永遠と思えるほどの死闘は続いた
柳堂寺の庭内は無数に剣や盾、あらゆる財が魔剣士の手によって無残な姿に帰られ埋めつくされていた
ギルガメッシュ「―ほう、我が財を全て叩き落とすか」
バージル「―フン」
ギルガメッシュ「魔人・・・・か」
バージル「スパーダの力その身で思い知るがいい」
ギルガメッシュ「貴様の力か我の財か―簡単に倒れてくれるなよ」
バージル「誰に向かって言っている?」
ギルガメッシュ「そうであったな―では往くぞ?」
何時間も何時間も永遠と思えるほどの死闘は続いた
柳堂寺の庭内は無数に剣や盾、あらゆる財が魔剣士の手によって無残な姿に帰られ埋めつくされていた
ギルガメッシュ「―ほう、我が財を全て叩き落とすか」
124 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:43:28.62 ID:QufprD8u0
誰かダンテかネロ呼んで来い
126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:45:50.77 ID:7xzUqS5Z0
バージル「―ハァ・・・・ハァ」
補給しつつとはいえほぼ常時の魔人化
無尽蔵と思われるバージルの体力も限界に来ていた
ギルガメッシュ「だが最早魔人の姿を保つことすら敵わんか」
英雄王の手には剣の様なものが握られている
バージル「貴様が剣の腕で俺に勝てると?」
ギルガメッシュ「コレは少し特別なものでな、名をエアと言う。喜べ魔剣士、我の財を総て使わせた挙句このエアによって葬られるのだ。これ以上に我が敵に敬意を払うことなどないぞ?」
バージル「・・・・・・・」
ギルガメッシュ「エヌマ―」
英雄王が勝利を確信したその時
魔剣士は再び魔人と化し眼前に現われていた
バージル「遅い」
ギルガメッシュ「魔人に―!?」
魔人化による高速斬撃に加え無数の幻影剣が逃げ場をなくし止めをさす
バージル「―安らかに眠れ」
補給しつつとはいえほぼ常時の魔人化
無尽蔵と思われるバージルの体力も限界に来ていた
ギルガメッシュ「だが最早魔人の姿を保つことすら敵わんか」
英雄王の手には剣の様なものが握られている
バージル「貴様が剣の腕で俺に勝てると?」
ギルガメッシュ「コレは少し特別なものでな、名をエアと言う。喜べ魔剣士、我の財を総て使わせた挙句このエアによって葬られるのだ。これ以上に我が敵に敬意を払うことなどないぞ?」
バージル「・・・・・・・」
ギルガメッシュ「エヌマ―」
英雄王が勝利を確信したその時
魔剣士は再び魔人と化し眼前に現われていた
バージル「遅い」
ギルガメッシュ「魔人に―!?」
魔人化による高速斬撃に加え無数の幻影剣が逃げ場をなくし止めをさす
バージル「―安らかに眠れ」
128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:50:19.69 ID:7xzUqS5Z0
ギルガメッシュ「ガぁっ―!!」
絶界――バージルの最終奥義であり英霊如きに使うまいと決めていた技を英雄王には使わざるを得なかったのだ(MVCP参照)
バージル「これが悪魔の力だ」
ギルガメッシュ「―最後に聞かせよ、魔界とはどのような場所だ?」
バージル「生憎俺も知らん」
ギルガメッシュ「ハッ、知らぬとは笑わせおる。だが別の答えは得たようだな」
バージル「俺は父を――スパーダを超える」
ギルガメッシュ「修羅の道を行くか」
バージル「それが悪魔の運命なら」
ギルガメッシュ「なら再び我と相見えるその日までにそなたが魔界を治めておけ。魔界の財総て我が手に入れてくれよう」
バージル「―好きにしろ」
ギルガメッシュ「手が届かぬ物程美しく見える・・・いや中々の切れ味だったぞ」
お互い微かに笑みがこぼれる
視線こそ合わせなかったがそれは強者を称えるものだった
絶界――バージルの最終奥義であり英霊如きに使うまいと決めていた技を英雄王には使わざるを得なかったのだ(MVCP参照)
バージル「これが悪魔の力だ」
ギルガメッシュ「―最後に聞かせよ、魔界とはどのような場所だ?」
バージル「生憎俺も知らん」
ギルガメッシュ「ハッ、知らぬとは笑わせおる。だが別の答えは得たようだな」
バージル「俺は父を――スパーダを超える」
ギルガメッシュ「修羅の道を行くか」
バージル「それが悪魔の運命なら」
ギルガメッシュ「なら再び我と相見えるその日までにそなたが魔界を治めておけ。魔界の財総て我が手に入れてくれよう」
バージル「―好きにしろ」
ギルガメッシュ「手が届かぬ物程美しく見える・・・いや中々の切れ味だったぞ」
お互い微かに笑みがこぼれる
視線こそ合わせなかったがそれは強者を称えるものだった
129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:55:13.20 ID:7xzUqS5Z0
バージル「グッ―」
思わずその場に倒れこみそうになる、ギリギリのところで閻魔刀を杖にし持ちこたえる
スパーダの血族に倒れることは許されない
限界を超え最終奥義を放ったバージルにはそれが限界だった
アーチャー「無事終わったようだな」
バージル「当然だ」
アーチャー「正真正銘聖杯を手に入れる権利があるのはマスターだがどうする?」
バージル「所詮聖杯なぞ人間が生み出した下らん遊びにすぎなかった、俺が求めるのはもっと純粋な―悪魔の力だ」
父に近づくにはやはり父のいる世界を必要がある
バージルはそう結論付けた。あの男の言葉も聞いてやってもいいだろう、と
アーチャー「ではアレはどうする?私にも聖杯は必要なくなってしまったのでね、壊してしまっても構わんのだが?」
バージル「令呪を持って命じる―聖杯を破壊しろ」
令呪を2角を消費しアーチャーに最後の命令を下す
アーチャー「令呪による魔力供給―ふむ十分に破壊可能だ。最後の務めを果たすとしよう」
「――投影・開始」
「約束された勝利の剣――!!」
凄まじい閃光が呪いの壺を破壊する
空は浄化されたかのように晴れやかなものに変わっていった
思わずその場に倒れこみそうになる、ギリギリのところで閻魔刀を杖にし持ちこたえる
スパーダの血族に倒れることは許されない
限界を超え最終奥義を放ったバージルにはそれが限界だった
アーチャー「無事終わったようだな」
バージル「当然だ」
アーチャー「正真正銘聖杯を手に入れる権利があるのはマスターだがどうする?」
バージル「所詮聖杯なぞ人間が生み出した下らん遊びにすぎなかった、俺が求めるのはもっと純粋な―悪魔の力だ」
父に近づくにはやはり父のいる世界を必要がある
バージルはそう結論付けた。あの男の言葉も聞いてやってもいいだろう、と
アーチャー「ではアレはどうする?私にも聖杯は必要なくなってしまったのでね、壊してしまっても構わんのだが?」
バージル「令呪を持って命じる―聖杯を破壊しろ」
令呪を2角を消費しアーチャーに最後の命令を下す
アーチャー「令呪による魔力供給―ふむ十分に破壊可能だ。最後の務めを果たすとしよう」
「――投影・開始」
「約束された勝利の剣――!!」
凄まじい閃光が呪いの壺を破壊する
空は浄化されたかのように晴れやかなものに変わっていった
130 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/30(月) 23:57:26.33 ID:7xzUqS5Z0
バージル「品のない技だ」
アーチャー「そう言うな、私としては会心の出来だったのだぞ?」
バージル「アレが会心の出来と?」
アーチャー「元が元だ。大目に見てくれ」
最後の最後まで皮肉を言いあう関係である事に変わりはないらしい
たまたま最後に言われるのはアーチャーだったというだけだ
バージル「奇跡を求め人の道を捨てる―その考えは嫌いではないがな」
アーチャー「マスターに褒められるとは驚いたな―どうやら時間のようだ輪廻の輪から私は外れたらしい」
薄れゆくサーヴァントを背にバージルは歩き出す
アーチャー「そう言うな、私としては会心の出来だったのだぞ?」
バージル「アレが会心の出来と?」
アーチャー「元が元だ。大目に見てくれ」
最後の最後まで皮肉を言いあう関係である事に変わりはないらしい
たまたま最後に言われるのはアーチャーだったというだけだ
バージル「奇跡を求め人の道を捨てる―その考えは嫌いではないがな」
アーチャー「マスターに褒められるとは驚いたな―どうやら時間のようだ輪廻の輪から私は外れたらしい」
薄れゆくサーヴァントを背にバージルは歩き出す
132 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 00:00:16.61 ID:2UxrRNAm0
バージル「俺は行く」
アーチャー「最後に聞かせてくれ。やはり力を求め続けるのか?」
バージル「当然だ」
短く答える。振り向かずに
アーチャー「では少しでも幸あらんことを祈っておくよ」
バージル「(力を求めるには魔界―魔界への扉を開く必要がある)」
「そして父―スパーダを超える・・・・!」
「I need more power・・・・!!」
3前日譚漫画編へ続くかもしれない
アーチャー「最後に聞かせてくれ。やはり力を求め続けるのか?」
バージル「当然だ」
短く答える。振り向かずに
アーチャー「では少しでも幸あらんことを祈っておくよ」
バージル「(力を求めるには魔界―魔界への扉を開く必要がある)」
「そして父―スパーダを超える・・・・!」
「I need more power・・・・!!」
3前日譚漫画編へ続くかもしれない
133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 00:00:45.79 ID:2UxrRNAm0
終わり
136 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 00:06:47.15 ID:BR+o3QmS0
乙tylish!
138 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 00:07:55.76 ID:U3wFfIX40
乙!
>>136
乙・・・タイリッシュ?
>>136
乙・・・タイリッシュ?
139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 00:11:01.30 ID:2UxrRNAm0
今度は五次に介入するネロか四次に介入するダンテでも書いてみたいと思ってます
ありがとうございました
ありがとうございました
143 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 00:23:47.85 ID:oI462xEHO
>>139
楽しみに待ってる
乙
楽しみに待ってる
乙
141 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/31(火) 00:15:24.76 ID:B8Zx9tFpO
乙!
Entry ⇒ 2012.02.01 | Category ⇒ FateSS | Comments (3) | Trackbacks (0)
セイバー「きりつぐー♪」切嗣(セイバー、うざいな……)
元スレ:セイバー「きりつぐー♪」切嗣(セイバー、うざいな……)
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327626195/
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327626195/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:03:15.76 ID:ThljOhqj0
セイバー「……」
切嗣「これが……セイバー?」
アイリ「女の子……なのね……」
切嗣「……いこう。アイリ」
アイリ「ええ……」
セイバー「……マスター、ですね?」
切嗣「……」
セイバー「なるほど。なるほど」ギュゥゥ
切嗣(なんだ……?どうして腕にしがみつく……)
切嗣「これが……セイバー?」
アイリ「女の子……なのね……」
切嗣「……いこう。アイリ」
アイリ「ええ……」
セイバー「……マスター、ですね?」
切嗣「……」
セイバー「なるほど。なるほど」ギュゥゥ
切嗣(なんだ……?どうして腕にしがみつく……)
5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:08:10.46 ID:ThljOhqj0
アインツベルン城
切嗣「……」スタスタ
セイバー「……」ギュゥゥ
アイリ「セイバー?」
セイバー「なんでしょうか?」
アイリ「その……切嗣から離れてくれない?切嗣も歩きにくそうだし……」
セイバー「そうなのですか?」
切嗣「……」
セイバー「違うようです」
アイリ「……あのね、私、この人の妻だから、そんなにべったりされると……」
セイバー「なにか?」ギュゥゥ
切嗣(小ぶりな胸が当たってる……)
切嗣「……」スタスタ
セイバー「……」ギュゥゥ
アイリ「セイバー?」
セイバー「なんでしょうか?」
アイリ「その……切嗣から離れてくれない?切嗣も歩きにくそうだし……」
セイバー「そうなのですか?」
切嗣「……」
セイバー「違うようです」
アイリ「……あのね、私、この人の妻だから、そんなにべったりされると……」
セイバー「なにか?」ギュゥゥ
切嗣(小ぶりな胸が当たってる……)
6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:11:00.62 ID:ThljOhqj0
アイリ「切嗣からも言ったらどうなの?」
切嗣「……」
アイリ「切嗣?」
セイバー「マスターは構わないということでしょう。このまま体を密着させていても……」
切嗣「……」バッ
セイバー「あ……」
切嗣「行こう、アイリ」
アイリ「ええ」
セイバー「……」トコトコ
セイバー「……」ギュゥゥ
切嗣「……っ」
アイリ「セイバー!!」
セイバー「なんですか?」
アイリ「だから、離れて!!」
セイバー「私はサーヴァント。常にマスターの身を案じています」
切嗣「……」
アイリ「切嗣?」
セイバー「マスターは構わないということでしょう。このまま体を密着させていても……」
切嗣「……」バッ
セイバー「あ……」
切嗣「行こう、アイリ」
アイリ「ええ」
セイバー「……」トコトコ
セイバー「……」ギュゥゥ
切嗣「……っ」
アイリ「セイバー!!」
セイバー「なんですか?」
アイリ「だから、離れて!!」
セイバー「私はサーヴァント。常にマスターの身を案じています」
10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:13:43.56 ID:PYHV6piu0
そしてさらにイリヤも嫉妬してギューってしてくるとかたまらんな
12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:14:11.60 ID:ThljOhqj0
アイリ「だめぇぇ……!!!」ググッ
セイバー「うぐぐぐ……!!」
切嗣「……」
アイリ「はなれなさいぃ……!!」グググッ
セイバー「やめてくださいぃ……!!」
切嗣(何がしたいんだ……セイバーは……)
アイリ「はぁ……はぁ……」
セイバー「むぅ……」ギュゥゥ
アイリ「別にくっつく必要はないでしょ!?」
セイバー「敵がいつ来ても大丈夫です」
アイリ「なにを……!!」
切嗣「アイリ、少しでかけてくる」
アイリ「え、ええ……セイバーはどうするの?」
切嗣「置いていく」バッ
セイバー「あ……」
セイバー「うぐぐぐ……!!」
切嗣「……」
アイリ「はなれなさいぃ……!!」グググッ
セイバー「やめてくださいぃ……!!」
切嗣(何がしたいんだ……セイバーは……)
アイリ「はぁ……はぁ……」
セイバー「むぅ……」ギュゥゥ
アイリ「別にくっつく必要はないでしょ!?」
セイバー「敵がいつ来ても大丈夫です」
アイリ「なにを……!!」
切嗣「アイリ、少しでかけてくる」
アイリ「え、ええ……セイバーはどうするの?」
切嗣「置いていく」バッ
セイバー「あ……」
16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:16:58.26 ID:ThljOhqj0
新都
切嗣「……」スタスタ
セイバー「……」トコトコ
切嗣「……?」
セイバー「探しましたよ、マスター?」ギュゥゥ
切嗣「……」
セイバー「さ、行きましょう」
切嗣(歩きにくいな……)
セイバー「このままでも剣は振れますからご安心を」
切嗣(何の話だ……)
セイバー「さあ、どこからでもかかってくるがいい」ギュゥゥ
切嗣(鬱陶しいな……)
切嗣「……」スタスタ
セイバー「……」トコトコ
切嗣「……?」
セイバー「探しましたよ、マスター?」ギュゥゥ
切嗣「……」
セイバー「さ、行きましょう」
切嗣(歩きにくいな……)
セイバー「このままでも剣は振れますからご安心を」
切嗣(何の話だ……)
セイバー「さあ、どこからでもかかってくるがいい」ギュゥゥ
切嗣(鬱陶しいな……)
17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:20:01.85 ID:ThljOhqj0
アインツベルン城
切嗣「ただいま」
アイリ「おかえ―――」
セイバー「どうも」ギュゥゥ
アイリ「え……」
切嗣「アイリ、これからのことを話そう」バッ
アイリ「ええ……」
セイバー「あ……マスター」トコトコ
切嗣「……」
セイバー「私もご一緒します」ギュゥゥ
切嗣「……っ」
アイリ「セイバー、いい加減にして」
セイバー「何故です?」
アイリ「切嗣が困ってるでしょ?」
セイバー「ですが、こうしていても表情一つ変えません。きっとまんざらでもないのでしょう」
切嗣「ただいま」
アイリ「おかえ―――」
セイバー「どうも」ギュゥゥ
アイリ「え……」
切嗣「アイリ、これからのことを話そう」バッ
アイリ「ええ……」
セイバー「あ……マスター」トコトコ
切嗣「……」
セイバー「私もご一緒します」ギュゥゥ
切嗣「……っ」
アイリ「セイバー、いい加減にして」
セイバー「何故です?」
アイリ「切嗣が困ってるでしょ?」
セイバー「ですが、こうしていても表情一つ変えません。きっとまんざらでもないのでしょう」
19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:22:29.27 ID:ThljOhqj0
アイリ「……」ジーッ
切嗣「……」バッ
セイバー「あ……」
切嗣「行こう」
アイリ「ええ」
セイバー「……」
セイバー「嫌なのですか?」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「マスター、答えてください!」ギュゥゥ
アイリ「……どうしてすぐに抱きつくの?」
セイバー「マスター!!」
切嗣「……」バッ
セイバー「そうですか……すいませんでした……」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「マスター……」
切嗣「……」バッ
セイバー「あ……」
切嗣「行こう」
アイリ「ええ」
セイバー「……」
セイバー「嫌なのですか?」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「マスター、答えてください!」ギュゥゥ
アイリ「……どうしてすぐに抱きつくの?」
セイバー「マスター!!」
切嗣「……」バッ
セイバー「そうですか……すいませんでした……」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「マスター……」
21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:25:18.19 ID:ThljOhqj0
翌日
切嗣「イリヤ、外に行こうか」
イリヤ「うん!」
切嗣「今日もいつもみたいに―――」
セイバー「おはようございます」
イリヤ「セイバー、おはよう」
セイバー「外に出られるのですか?」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「お供します」ギュゥゥ
切嗣「……」
イリヤ「なんで抱きつくの?」
セイバー「マスターを守るためです」
イリヤ「そうなんだ。じゃあ、私もー」ギュゥゥ
切嗣「イリヤ……」
切嗣「イリヤ、外に行こうか」
イリヤ「うん!」
切嗣「今日もいつもみたいに―――」
セイバー「おはようございます」
イリヤ「セイバー、おはよう」
セイバー「外に出られるのですか?」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「お供します」ギュゥゥ
切嗣「……」
イリヤ「なんで抱きつくの?」
セイバー「マスターを守るためです」
イリヤ「そうなんだ。じゃあ、私もー」ギュゥゥ
切嗣「イリヤ……」
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:28:34.48 ID:ThljOhqj0
セイバー「ほらほら、マスター。珍しい花が咲いてますよ」
切嗣(いい加減、離れてくれないかな……)
イリヤ「ほんとだー」
切嗣「イリヤ、そろそろ離れてくれないかい?歩きにくくて……」
イリヤ「セイバーはいいの?」
切嗣「え……」
イリヤ「ふーん。セイバーはいいんだ」
切嗣「あ、いや……」
セイバー「マスター、見てください。あそこです」ギュゥゥ
切嗣「……」バッ
セイバー「あ……」
切嗣「これでいいかい?」
イリヤ「……」
セイバー「よっ……」ギュゥゥ
切嗣(うざいな)
切嗣(いい加減、離れてくれないかな……)
イリヤ「ほんとだー」
切嗣「イリヤ、そろそろ離れてくれないかい?歩きにくくて……」
イリヤ「セイバーはいいの?」
切嗣「え……」
イリヤ「ふーん。セイバーはいいんだ」
切嗣「あ、いや……」
セイバー「マスター、見てください。あそこです」ギュゥゥ
切嗣「……」バッ
セイバー「あ……」
切嗣「これでいいかい?」
イリヤ「……」
セイバー「よっ……」ギュゥゥ
切嗣(うざいな)
28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:32:00.73 ID:ThljOhqj0
夜 城内
切嗣「そろそろ寝るか……」
セイバー「そうですか」ギュゥゥ
切嗣「……」
セイバー「マスター……」ギュゥゥ
アイリ「セイバー……ちょっときて」
セイバー「なんですか?」
アイリ「切嗣を離してからきて」
セイバー「しかし……」
アイリ「……」
セイバー「では、しばしお待ちください」
切嗣「……」
アイリ「……ねえ、どうしてそんなにいつもくっついてるの?」
セイバー「何か問題でもありますか?」
アイリ「切嗣は嫌がってるの。もうやめてあげて」
切嗣「そろそろ寝るか……」
セイバー「そうですか」ギュゥゥ
切嗣「……」
セイバー「マスター……」ギュゥゥ
アイリ「セイバー……ちょっときて」
セイバー「なんですか?」
アイリ「切嗣を離してからきて」
セイバー「しかし……」
アイリ「……」
セイバー「では、しばしお待ちください」
切嗣「……」
アイリ「……ねえ、どうしてそんなにいつもくっついてるの?」
セイバー「何か問題でもありますか?」
アイリ「切嗣は嫌がってるの。もうやめてあげて」
30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:37:19.60 ID:ThljOhqj0
セイバー「ですが、傍にいないと……」
アイリ「抱きつく必要性がわからないわ」
セイバー「奇襲に対応するためですが」
アイリ「別に抱きつかなくても……」
セイバー「密着していればそれだけ安全性があがります」
アイリ「そんなわけないでしょ。どっちも動き辛くなるし、余計に危険だと思うわ」
セイバー「そうですか?」
アイリ「そうよ」
セイバー「では、試してみましょう」
アイリ「え?」
セイバー「今から街に出て敵をおびき出しましょう。私の作戦がいかに有効か分かっていただけると思います」
アイリ「切嗣は不必要に外にでないけど」
セイバー「そうなのですか」
アイリ(セイバーの考えがよくわからない。本当に主のことを心配しているだけ……?)
セイバー「……」
アイリ「抱きつく必要性がわからないわ」
セイバー「奇襲に対応するためですが」
アイリ「別に抱きつかなくても……」
セイバー「密着していればそれだけ安全性があがります」
アイリ「そんなわけないでしょ。どっちも動き辛くなるし、余計に危険だと思うわ」
セイバー「そうですか?」
アイリ「そうよ」
セイバー「では、試してみましょう」
アイリ「え?」
セイバー「今から街に出て敵をおびき出しましょう。私の作戦がいかに有効か分かっていただけると思います」
アイリ「切嗣は不必要に外にでないけど」
セイバー「そうなのですか」
アイリ(セイバーの考えがよくわからない。本当に主のことを心配しているだけ……?)
セイバー「……」
31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:40:02.68 ID:ThljOhqj0
翌日
切嗣「……」スタスタ
セイバー「……」トコトコ
切嗣(きたか……)
セイバー「おはようございま―――」
切嗣「……」バッ
セイバー「む……」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「はっ」
切嗣「……」バッ
セイバー「マスター、どうして避けるのですか?」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「……」
セイバー「むぅ……」
イリヤ「おはよう」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「……」トコトコ
切嗣(きたか……)
セイバー「おはようございま―――」
切嗣「……」バッ
セイバー「む……」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「はっ」
切嗣「……」バッ
セイバー「マスター、どうして避けるのですか?」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「……」
セイバー「むぅ……」
イリヤ「おはよう」
32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:43:26.02 ID:ThljOhqj0
セイバー「おはようございます。イリヤスフィール」
イリヤ「どうしたの?」
セイバー「切嗣が私を避けている……」
イリヤ「ふーん」
セイバー「……」
イリヤ「ねえ……ひょっとしてなんだけど」
セイバー「なんでしょうか?」
イリヤ「セイバーって誰かに抱きついてないと駄目なの?」
セイバー「いいえ」
イリヤ「そう」
セイバー「私が抱きつくのはマスターだけですから」
イリヤ「でも、避けられてるんでしょ?」
セイバー「困ったものです」
イリヤ「どうしても抱きついていたいの?」
セイバー「勿論です。私はマスターの剣であり、盾でなければなりませんから」
イリヤ「どうしたの?」
セイバー「切嗣が私を避けている……」
イリヤ「ふーん」
セイバー「……」
イリヤ「ねえ……ひょっとしてなんだけど」
セイバー「なんでしょうか?」
イリヤ「セイバーって誰かに抱きついてないと駄目なの?」
セイバー「いいえ」
イリヤ「そう」
セイバー「私が抱きつくのはマスターだけですから」
イリヤ「でも、避けられてるんでしょ?」
セイバー「困ったものです」
イリヤ「どうしても抱きついていたいの?」
セイバー「勿論です。私はマスターの剣であり、盾でなければなりませんから」
33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:46:26.59 ID:ThljOhqj0
書庫
切嗣(アーサー王の過去に抱擁癖があるという事実はない)
切嗣(なにが原因だ……?)
切嗣「わからないな……」
ガチャ
イリヤ「キリツグー?」
切嗣「イリヤ。どうしたんだい?」
イリヤ「セイバーのことなんだけど……」
切嗣「え?」
イリヤ「マスターに抱きついていたいらしいわ」
切嗣「マスターに?」
イリヤ「だからね……」ゴニョゴニョ
切嗣「なるほど……」
イリヤ「ね?」
切嗣「それでいこうか……」
切嗣(アーサー王の過去に抱擁癖があるという事実はない)
切嗣(なにが原因だ……?)
切嗣「わからないな……」
ガチャ
イリヤ「キリツグー?」
切嗣「イリヤ。どうしたんだい?」
イリヤ「セイバーのことなんだけど……」
切嗣「え?」
イリヤ「マスターに抱きついていたいらしいわ」
切嗣「マスターに?」
イリヤ「だからね……」ゴニョゴニョ
切嗣「なるほど……」
イリヤ「ね?」
切嗣「それでいこうか……」
35 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:49:03.02 ID:ThljOhqj0
セイバー「え……アイリスフィールがマスター!?」
アイリ「これからはそういうことになるわね」
セイバー「しかし……」
アイリ「これも作戦よ。作戦」
アイリ(私がマスター代行になれば……セイバーが抱きつく対象は私になる)
アイリ(切嗣も考えたわね)
セイバー「そうですか」
アイリ「さ、どうぞ」
セイバー「どうも」ギュゥゥ
アイリ「しっかり守ってね?」
セイバー「分かりました」
アイリ「……」
セイバー「……」ギュゥゥ
アイリ(なんか恥ずかしい……)
アイリ「これからはそういうことになるわね」
セイバー「しかし……」
アイリ「これも作戦よ。作戦」
アイリ(私がマスター代行になれば……セイバーが抱きつく対象は私になる)
アイリ(切嗣も考えたわね)
セイバー「そうですか」
アイリ「さ、どうぞ」
セイバー「どうも」ギュゥゥ
アイリ「しっかり守ってね?」
セイバー「分かりました」
アイリ「……」
セイバー「……」ギュゥゥ
アイリ(なんか恥ずかしい……)
37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:50:59.88 ID:yH6u5bnY0
キマシタカー?
41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:53:09.07 ID:ThljOhqj0
アイリ「……」スタスタ
セイバー「どちらへ?」ギュゥゥ
アイリ「散歩」
セイバー「そうですか」
アイリ(すっごい力……)
切嗣「アイリ、でかけるのかい?」
アイリ「庭に出るだけ」
切嗣「そうか」
セイバー「切嗣」ギュゥゥ
切嗣「……っ」
アイリ「セイバー……!?」
セイバー「私がお二人の鎹になれば問題ありませんね」
アイリ「いや、二人同時に腕を絡ませるなんて……」
セイバー「庭でしたね。行きましょう」ギュゥゥ
切嗣「……」
セイバー「どちらへ?」ギュゥゥ
アイリ「散歩」
セイバー「そうですか」
アイリ(すっごい力……)
切嗣「アイリ、でかけるのかい?」
アイリ「庭に出るだけ」
切嗣「そうか」
セイバー「切嗣」ギュゥゥ
切嗣「……っ」
アイリ「セイバー……!?」
セイバー「私がお二人の鎹になれば問題ありませんね」
アイリ「いや、二人同時に腕を絡ませるなんて……」
セイバー「庭でしたね。行きましょう」ギュゥゥ
切嗣「……」
42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 10:57:07.10 ID:ThljOhqj0
庭
切嗣「……」バッ
セイバー「あ……」
アイリ「セイバー?」
セイバー「なんでしょうか?」
アイリ「今ので確信したわ。貴女は主を守る為にそういうことをしているのではないのね?」
セイバー「どきっ」
アイリ「……」
セイバー「な、なんのことですか?」ギュゥゥゥ
アイリ「いたい!!」
セイバー「す、すいません……」
アイリ「話してくれる?」
セイバー「実は……」
アイリ「うん」
セイバー「私は不完全なサーヴァント。体を密着させることでしか魔力供給が十分にできないのです」
切嗣「……」バッ
セイバー「あ……」
アイリ「セイバー?」
セイバー「なんでしょうか?」
アイリ「今ので確信したわ。貴女は主を守る為にそういうことをしているのではないのね?」
セイバー「どきっ」
アイリ「……」
セイバー「な、なんのことですか?」ギュゥゥゥ
アイリ「いたい!!」
セイバー「す、すいません……」
アイリ「話してくれる?」
セイバー「実は……」
アイリ「うん」
セイバー「私は不完全なサーヴァント。体を密着させることでしか魔力供給が十分にできないのです」
45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:01:07.82 ID:ThljOhqj0
切嗣(なに……?!)
アイリ「それって、繋がってないってこと?」
セイバー「一応、マスターの魔力は流れてきていますが、十分ではありません」
セイバー「宝具を一度使用すれば空になるでしょう」
アイリ「じゃあ、それを補う為に?」
セイバー「はい」
アイリ「最初に説明してくれないと」
セイバー「申し訳ありません。言うと……捨てられるかと思って……」
アイリ「セイバー……」
セイバー「……すいません」
切嗣(出来損ないのサーヴァントか……)
アイリ「でも、密着させていれば……いいのね?」
セイバー「はい。他のサーヴァントにも遅れをとることはありません」
アイリ「私でも大丈夫?」
セイバー「マスターを代行されるのでしたら、恐らく」ギュゥゥ
アイリ「それって、繋がってないってこと?」
セイバー「一応、マスターの魔力は流れてきていますが、十分ではありません」
セイバー「宝具を一度使用すれば空になるでしょう」
アイリ「じゃあ、それを補う為に?」
セイバー「はい」
アイリ「最初に説明してくれないと」
セイバー「申し訳ありません。言うと……捨てられるかと思って……」
アイリ「セイバー……」
セイバー「……すいません」
切嗣(出来損ないのサーヴァントか……)
アイリ「でも、密着させていれば……いいのね?」
セイバー「はい。他のサーヴァントにも遅れをとることはありません」
アイリ「私でも大丈夫?」
セイバー「マスターを代行されるのでしたら、恐らく」ギュゥゥ
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:05:22.60 ID:ThljOhqj0
アイリ「ということなんだけど……切嗣、いいかしら?」
切嗣「そういう体質……というか、仕様なら仕方ない。アイリに任せてもいいかな?」
アイリ「ええ。聖杯戦争を生き抜くためにはこうするしかないもの」
セイバー「アイリスフィール……」ギュゥゥ
アイリ「よしよし」
切嗣「……少し複雑だけど、頼むよ」
アイリ「まかせて」
セイバー「こうしているとアイリスフィールのぬくもりが伝わってくるようです……」ギュゥゥ
アイリ「はいはい」
切嗣「僕は少しでかけてくるよ」
アイリ「わかったわ」
切嗣「……」
セイバー「あいりすふぃーるぅ……」
アイリ「こら。そんなにくっつかないの」
切嗣(大丈夫だろうな……)
切嗣「そういう体質……というか、仕様なら仕方ない。アイリに任せてもいいかな?」
アイリ「ええ。聖杯戦争を生き抜くためにはこうするしかないもの」
セイバー「アイリスフィール……」ギュゥゥ
アイリ「よしよし」
切嗣「……少し複雑だけど、頼むよ」
アイリ「まかせて」
セイバー「こうしているとアイリスフィールのぬくもりが伝わってくるようです……」ギュゥゥ
アイリ「はいはい」
切嗣「僕は少しでかけてくるよ」
アイリ「わかったわ」
切嗣「……」
セイバー「あいりすふぃーるぅ……」
アイリ「こら。そんなにくっつかないの」
切嗣(大丈夫だろうな……)
48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:09:13.07 ID:ThljOhqj0
城内
イリヤ「……」
アイリ「セイバー、歩きにくいから」
セイバー「いいではありませんか」
イリヤ「……」
アイリ「あ、イリヤ。どうか―――」
イリヤ「……」タタタタッ
アイリ「あら……?」
セイバー「寝るときもこうしていたいのですが」
アイリ「それはちょっと……」
セイバー「いいではありませんか」
アイリ「魔力が充填されるまでどれくらい抱きついておく必要があるの?」
セイバー「ベストの状態で戦うためには戦闘が起こる瞬間までなるべくこうしているほうがいいでしょう」
アイリ「そ、そうなの?」
セイバー「食事のときも、入浴のときも、寝るときも……ずっと。でないと、私が困ります」
イリヤ「……」
アイリ「セイバー、歩きにくいから」
セイバー「いいではありませんか」
イリヤ「……」
アイリ「あ、イリヤ。どうか―――」
イリヤ「……」タタタタッ
アイリ「あら……?」
セイバー「寝るときもこうしていたいのですが」
アイリ「それはちょっと……」
セイバー「いいではありませんか」
アイリ「魔力が充填されるまでどれくらい抱きついておく必要があるの?」
セイバー「ベストの状態で戦うためには戦闘が起こる瞬間までなるべくこうしているほうがいいでしょう」
アイリ「そ、そうなの?」
セイバー「食事のときも、入浴のときも、寝るときも……ずっと。でないと、私が困ります」
49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:13:07.84 ID:ThljOhqj0
アイリ「はぁ……」
セイバー「あの……やはり……嫌ですか?」
アイリ「嫌というか……」
セイバー「申し訳ありません」
アイリ「ううん。こうしていれば常に絶好調でいられるなら分かりやすくていいわよ、うん」
セイバー「アイリスフィール……必ず御身は私が守ります」ギュゥゥ
アイリ「いたた……」
セイバー「あ、すいません」
アイリ「いいのよ、気にしないで」
セイバー「さて、これからどうしましょうか?」
アイリ「そうね……」
セイバー「……」ギュゥゥ
アイリ「しばらく暇だから本でも読みましょうか?」
セイバー「はいっ」
セイバー「あの……やはり……嫌ですか?」
アイリ「嫌というか……」
セイバー「申し訳ありません」
アイリ「ううん。こうしていれば常に絶好調でいられるなら分かりやすくていいわよ、うん」
セイバー「アイリスフィール……必ず御身は私が守ります」ギュゥゥ
アイリ「いたた……」
セイバー「あ、すいません」
アイリ「いいのよ、気にしないで」
セイバー「さて、これからどうしましょうか?」
アイリ「そうね……」
セイバー「……」ギュゥゥ
アイリ「しばらく暇だから本でも読みましょうか?」
セイバー「はいっ」
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:16:29.02 ID:ThljOhqj0
書庫
アイリ「……」ペラッ
セイバー「あ」
アイリ「まだ読んでた?」
セイバー「はい。あと3行ほどでした」
アイリ「じゃあ、戻すわ」ペラッ
セイバー「そんな!!私のペースに合わせることはありません!!」
アイリ「いいから。いいから」
セイバー「ありがとうございます」
アイリ「ふふ……」
セイバー「はい。次のページに行きましょう」
アイリ「ええ」ペラッ
セイバー「……」ジーッ
アイリ(本当に一時も離れないのね)
アイリ(これから先、どうなるのかしら……)
アイリ「……」ペラッ
セイバー「あ」
アイリ「まだ読んでた?」
セイバー「はい。あと3行ほどでした」
アイリ「じゃあ、戻すわ」ペラッ
セイバー「そんな!!私のペースに合わせることはありません!!」
アイリ「いいから。いいから」
セイバー「ありがとうございます」
アイリ「ふふ……」
セイバー「はい。次のページに行きましょう」
アイリ「ええ」ペラッ
セイバー「……」ジーッ
アイリ(本当に一時も離れないのね)
アイリ(これから先、どうなるのかしら……)
51 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:18:17.09 ID:9gXrbCWn0
アイリもまんざらではないご様子
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:20:57.84 ID:ThljOhqj0
アイリ「……」ペラッ
セイバー「……」ジーッ
アイリ「セイバー?退屈じゃないの?」
セイバー「いいえ。こうしているのが私にとって至福なので」
アイリ「そうなの」
セイバー「アイリスフィールの魔力は温かい……。好きです」
アイリ「え……」
セイバー「……」
アイリ「な、なにいってるの……もう……」
セイバー「さ、次のページに」ギュゥゥ
アイリ「え、ええ……」
セイバー「ところで、この青年はどうして彼女の気持ちに気づいてあげられないのですか?好意を寄せているのは明らかなのに……」
アイリ「そのすれ違いを楽しむ物語だからね」
セイバー「なるほど。しかし、このように愚鈍な男、現実にいれば斬り付けています」
アイリ「そ、そう……」
セイバー「……」ジーッ
アイリ「セイバー?退屈じゃないの?」
セイバー「いいえ。こうしているのが私にとって至福なので」
アイリ「そうなの」
セイバー「アイリスフィールの魔力は温かい……。好きです」
アイリ「え……」
セイバー「……」
アイリ「な、なにいってるの……もう……」
セイバー「さ、次のページに」ギュゥゥ
アイリ「え、ええ……」
セイバー「ところで、この青年はどうして彼女の気持ちに気づいてあげられないのですか?好意を寄せているのは明らかなのに……」
アイリ「そのすれ違いを楽しむ物語だからね」
セイバー「なるほど。しかし、このように愚鈍な男、現実にいれば斬り付けています」
アイリ「そ、そう……」
55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:24:40.35 ID:ThljOhqj0
セイバー「は、はやく!!次のページに!!」
アイリ「はいはい……」
ガチャ
切嗣「アイリ」
アイリ「切嗣、どうかした?」
切嗣「今日の夜、セイバーと出かけてくれ」
アイリ「なにか掴めたのね?」
切嗣「ああ」
セイバー「アイリスフィール!!青年の告白を受けた彼女が気になります!!」
切嗣「僕と舞弥も付く」
アイリ「ええ。わかったわ」
セイバー「アイリスフィール!!」ギュゥゥ
アイリ「いたた!!」
切嗣「仲良くなったのかい?」
アイリ「まあ、うん……」
アイリ「はいはい……」
ガチャ
切嗣「アイリ」
アイリ「切嗣、どうかした?」
切嗣「今日の夜、セイバーと出かけてくれ」
アイリ「なにか掴めたのね?」
切嗣「ああ」
セイバー「アイリスフィール!!青年の告白を受けた彼女が気になります!!」
切嗣「僕と舞弥も付く」
アイリ「ええ。わかったわ」
セイバー「アイリスフィール!!」ギュゥゥ
アイリ「いたた!!」
切嗣「仲良くなったのかい?」
アイリ「まあ、うん……」
56 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:29:52.27 ID:ThljOhqj0
夜 港
セイバー「向こうからサーヴァントの気配がします」ギュゥゥ
アイリ「行きましょう」
ランサー「―――ようやく骨のある者があらわれたようだな」
セイバー「貴公は……」ギュゥゥ
ランサー「この獲物で想像がつくだろう」
アイリ「……その傍らにいる人は?」
ランサー「……」
ソラウ「あぁ……ランサー……」ギュゥゥ
ランサー「我が魔貌の虜になってしまった」
セイバー「なるほど」
ソラウ「一緒に戦いましょう……」ギュゥゥ
ランサー「危ないですから……はなれてください……」グググッ
ソラウ「うぎぎぎ……!!!」
アイリ(ランサー陣営も同じような状況というわけね)
セイバー「向こうからサーヴァントの気配がします」ギュゥゥ
アイリ「行きましょう」
ランサー「―――ようやく骨のある者があらわれたようだな」
セイバー「貴公は……」ギュゥゥ
ランサー「この獲物で想像がつくだろう」
アイリ「……その傍らにいる人は?」
ランサー「……」
ソラウ「あぁ……ランサー……」ギュゥゥ
ランサー「我が魔貌の虜になってしまった」
セイバー「なるほど」
ソラウ「一緒に戦いましょう……」ギュゥゥ
ランサー「危ないですから……はなれてください……」グググッ
ソラウ「うぎぎぎ……!!!」
アイリ(ランサー陣営も同じような状況というわけね)
59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:36:15.22 ID:ThljOhqj0
セイバー「よし……ランサー、騎士として受けて立ちます」ギュゥゥ
アイリ「……」
ランサー「ふっ……セイバーとお見受けする。いい闘いになりそうだ」
ソラウ「らんさぁ……」ギュゥゥ
ランサー「……」グググッ
ソラウ「やみゅて……!!!」
セイバー「いつでもどうぞ」ギュゥゥ
アイリ「セイバー、離れないとだめでしょ……!!!」ググッ
セイバー「ぐぅぅぅ……!!!」
アイリ「戦えないでしょ……!!」ググッ
セイバー「たたきゃえまふぅ……!!」
ランサー「離れてください……戦えません……!!!」グググッ
ソラウ「しゃぽーとしゅるかりゃ……!!!」
アイリ「……お互い、大変ね」
ランサー「全くだ」
アイリ「……」
ランサー「ふっ……セイバーとお見受けする。いい闘いになりそうだ」
ソラウ「らんさぁ……」ギュゥゥ
ランサー「……」グググッ
ソラウ「やみゅて……!!!」
セイバー「いつでもどうぞ」ギュゥゥ
アイリ「セイバー、離れないとだめでしょ……!!!」ググッ
セイバー「ぐぅぅぅ……!!!」
アイリ「戦えないでしょ……!!」ググッ
セイバー「たたきゃえまふぅ……!!」
ランサー「離れてください……戦えません……!!!」グググッ
ソラウ「しゃぽーとしゅるかりゃ……!!!」
アイリ「……お互い、大変ね」
ランサー「全くだ」
60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:39:24.71 ID:ThljOhqj0
舞弥「撃ちますか?」
切嗣『駄目だ。アレだけ密着されては銃弾はランサーに弾かれるだろう』
舞弥「では……」
切嗣『しばらく様子見だ』
舞弥「了解」
切嗣『……』
舞弥「それにしても今夜は冷えますね」
切嗣『そうだな』
舞弥「……」ススッ
切嗣「……」
舞弥「こうして身を寄せ合えば……」ギュゥゥ
切嗣(勘弁して欲しい……)
切嗣『駄目だ。アレだけ密着されては銃弾はランサーに弾かれるだろう』
舞弥「では……」
切嗣『しばらく様子見だ』
舞弥「了解」
切嗣『……』
舞弥「それにしても今夜は冷えますね」
切嗣『そうだな』
舞弥「……」ススッ
切嗣「……」
舞弥「こうして身を寄せ合えば……」ギュゥゥ
切嗣(勘弁して欲しい……)
63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:44:45.56 ID:ThljOhqj0
セイバー「さぁ、こい」ギュゥゥ
ランサー「よし……」グググッ
ソラウ「うにゅぅぅぅ……!!!」
ランサー「くそ……離れない……!!!」
アイリ(いつ戦うのかしら……)
ライダー「―――やっておるのう!!!」ゴォォォ
アイリ「え!?」
セイバー「貴様は……!!」
ライダー「ほれ、お前も顔を出せ」
ウェイバー「やめろ!!高い!!!高いから!!!」ギュゥゥ
ライダー「情けないな、全く。それでも余のマスターか」
ウェイバー「かんけいないだろぉ!!!」ギュゥゥ
アイリ「……」
セイバー「何用か?」
ライダー「いや、このままではいつまでも闘いになるまいて。見かねて出てきただけだ」
ランサー「よし……」グググッ
ソラウ「うにゅぅぅぅ……!!!」
ランサー「くそ……離れない……!!!」
アイリ(いつ戦うのかしら……)
ライダー「―――やっておるのう!!!」ゴォォォ
アイリ「え!?」
セイバー「貴様は……!!」
ライダー「ほれ、お前も顔を出せ」
ウェイバー「やめろ!!高い!!!高いから!!!」ギュゥゥ
ライダー「情けないな、全く。それでも余のマスターか」
ウェイバー「かんけいないだろぉ!!!」ギュゥゥ
アイリ「……」
セイバー「何用か?」
ライダー「いや、このままではいつまでも闘いになるまいて。見かねて出てきただけだ」
65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:47:40.34 ID:f7EVv91Ci
まさかバーサーカーはないよな
67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:49:49.86 ID:ThljOhqj0
ウェイバー「もういい!!もういいから!!!もっと低くとべよぉ!!」ギュゥゥ
ライダー「ええい!!抱きつくな!!」
ウェイバー「じゃあ、おろせよ!!!ばかぁ!!!」ギュゥゥ
ランサー「そちらも状況は似ているな」
ライダー「マスターがこのざまでは死闘もままならんだろう。ここは互いに退かぬか?」
セイバー「しかし……まだ、刃を交わしてすらいません」
ランサー「ああ」
ライダー「では、そうして抱きついた者を庇いながら戦えるか?余は怖くてできんなぁ」
ランサー「確かに……」
ライダー「勢い余って潰してしまうかもしれん」
ウェイバー「こわいこというなぁ!!」ギュゥゥ
アイリ「私もセイバーに殺されてしまうかもしれないわね」
ランサー「よし。ここは互いのために退こう」
セイバー「それがいいでしょう」
アイリ「セイバーがいうことじゃないけど……」
ライダー「ええい!!抱きつくな!!」
ウェイバー「じゃあ、おろせよ!!!ばかぁ!!!」ギュゥゥ
ランサー「そちらも状況は似ているな」
ライダー「マスターがこのざまでは死闘もままならんだろう。ここは互いに退かぬか?」
セイバー「しかし……まだ、刃を交わしてすらいません」
ランサー「ああ」
ライダー「では、そうして抱きついた者を庇いながら戦えるか?余は怖くてできんなぁ」
ランサー「確かに……」
ライダー「勢い余って潰してしまうかもしれん」
ウェイバー「こわいこというなぁ!!」ギュゥゥ
アイリ「私もセイバーに殺されてしまうかもしれないわね」
ランサー「よし。ここは互いのために退こう」
セイバー「それがいいでしょう」
アイリ「セイバーがいうことじゃないけど……」
69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:54:04.20 ID:ThljOhqj0
舞弥「……どうやら闘いにはならないようですね」ギュゥゥ
切嗣「そうだな」
舞弥「……こうしていると温かいですね」
切嗣「そろそろ離れてくれ」
舞弥「もう少しだけ……こうしていられるのは今だけですから……」
切嗣「……」
ランサー「それでは」
ソラウ「ランサー、ツタヤによっていきましょう?」ギュゥゥ
ランサー「寄り道しては怒られます」
ソラウ「もう……いじわる」
ランサー「はぁ……」
ウェイバー「おろしてぇ!!」ギュゥゥ
ライダー「ではな!!」ゴォォォ
セイバー「……では、私たちも帰りましょう」ギュゥゥ
アイリ「うん」
切嗣「そうだな」
舞弥「……こうしていると温かいですね」
切嗣「そろそろ離れてくれ」
舞弥「もう少しだけ……こうしていられるのは今だけですから……」
切嗣「……」
ランサー「それでは」
ソラウ「ランサー、ツタヤによっていきましょう?」ギュゥゥ
ランサー「寄り道しては怒られます」
ソラウ「もう……いじわる」
ランサー「はぁ……」
ウェイバー「おろしてぇ!!」ギュゥゥ
ライダー「ではな!!」ゴォォォ
セイバー「……では、私たちも帰りましょう」ギュゥゥ
アイリ「うん」
71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 11:58:13.54 ID:ThljOhqj0
教会
綺礼「……アサシン」
アサシン「はい」ギュゥゥゥ
綺礼「報告を聞こうか……」
アサシン「はい。えー」ギュゥゥゥ
綺礼「その前に」
アサシン「なんでしょうか?」
綺礼「暑苦しい」
アサシン「失礼しました」
綺礼「お前たちは数が多い。そうわらわらと寄って来られては困る」
アサシン「ですが……」ギュゥゥ
綺礼「なんだ?息苦しい」
アサシン「こうして耳打ちするには近づくしか」
綺礼「お前たちはバカなのか?」
アサシン「いいえ。そんなことはないと思います。では、報告を―――」ギュゥゥ
綺礼「……アサシン」
アサシン「はい」ギュゥゥゥ
綺礼「報告を聞こうか……」
アサシン「はい。えー」ギュゥゥゥ
綺礼「その前に」
アサシン「なんでしょうか?」
綺礼「暑苦しい」
アサシン「失礼しました」
綺礼「お前たちは数が多い。そうわらわらと寄って来られては困る」
アサシン「ですが……」ギュゥゥ
綺礼「なんだ?息苦しい」
アサシン「こうして耳打ちするには近づくしか」
綺礼「お前たちはバカなのか?」
アサシン「いいえ。そんなことはないと思います。では、報告を―――」ギュゥゥ
72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:02:39.16 ID:wJ/4y6YhO
キメェwww
74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:03:08.41 ID:ThljOhqj0
アインツベルン城
切嗣「おかえり」
アイリ「先に帰ってたのね」
切嗣「ああ」
セイバー「どこもお怪我がないようで安心しました」ギュゥゥ
アイリ「戦ってすらいないけどね」
切嗣「しかし、どこも同じような状況であるようだ」
アイリ「どこも?」
切嗣「他のマスター……遠坂と間桐のところに出していた使い魔からの映像を見る限りは」
アイリ「え……」
セイバー「ということは、アサシン陣営以外は全く同じことに?」
アイリ「そういうことになるわね」
切嗣「厳しい闘いになると思う」
アイリ「……」
セイバー「がんばります」ムフー
切嗣「おかえり」
アイリ「先に帰ってたのね」
切嗣「ああ」
セイバー「どこもお怪我がないようで安心しました」ギュゥゥ
アイリ「戦ってすらいないけどね」
切嗣「しかし、どこも同じような状況であるようだ」
アイリ「どこも?」
切嗣「他のマスター……遠坂と間桐のところに出していた使い魔からの映像を見る限りは」
アイリ「え……」
セイバー「ということは、アサシン陣営以外は全く同じことに?」
アイリ「そういうことになるわね」
切嗣「厳しい闘いになると思う」
アイリ「……」
セイバー「がんばります」ムフー
85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:36:54.68 ID:ThljOhqj0
遠坂邸
アーチャー「では、外を見てくるとするか」
時臣「やめてください!!王!!!」ギュゥゥ
アーチャー「なにをするか!!」
時臣「もう出歩かないでください!!!」ギュゥゥ
アーチャー「はなせぇ!!我の行いを邪魔するか!!」
時臣「私にも予定があるんです!!」ギュゥゥ
アーチャー「しらん!!今日は……今日こそは外にでる!!!」
時臣「この通りですからぁ!!」ギュゥゥ
アーチャー「くっ……!!!」ズンズン
時臣「あぁぁ……!!!」ズルズル
アーチャー「離れろ!!!我の衣服に手垢をつけるつもりか!!」
時臣「王よ……どうか、どうか家に……!!」ギュゥゥ
アーチャー「おのれ……時臣……!!寝る間も惜しんで我を引き止める根性だけは認めてやろう……!!」
時臣「うぅ……」ギュゥゥ
アーチャー「では、外を見てくるとするか」
時臣「やめてください!!王!!!」ギュゥゥ
アーチャー「なにをするか!!」
時臣「もう出歩かないでください!!!」ギュゥゥ
アーチャー「はなせぇ!!我の行いを邪魔するか!!」
時臣「私にも予定があるんです!!」ギュゥゥ
アーチャー「しらん!!今日は……今日こそは外にでる!!!」
時臣「この通りですからぁ!!」ギュゥゥ
アーチャー「くっ……!!!」ズンズン
時臣「あぁぁ……!!!」ズルズル
アーチャー「離れろ!!!我の衣服に手垢をつけるつもりか!!」
時臣「王よ……どうか、どうか家に……!!」ギュゥゥ
アーチャー「おのれ……時臣……!!寝る間も惜しんで我を引き止める根性だけは認めてやろう……!!」
時臣「うぅ……」ギュゥゥ
86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:40:44.29 ID:nXdPpJSN0
ギルに抱きつくとか無理
87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:41:08.37 ID:WibmdMCe0
時臣たん…
88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:42:01.00 ID:ThljOhqj0
間桐邸
雁夜「……」ギュゥゥ
桜「……」
雁夜「桜ちゃん……桜ちゃん……」スリスリ
桜「……」
臓硯「おい」
雁夜「ああ……いい匂いだ……」
桜「……うざ」
臓硯「こら。はよいけ」
雁夜「わかっている」ギュゥゥ
桜「……」ググッ
雁夜「桜ちゃん……」スリスリ
桜「……」
臓硯「もう三日だ。いつまでそうしている?」
雁夜「黙れ」
雁夜「……」ギュゥゥ
桜「……」
雁夜「桜ちゃん……桜ちゃん……」スリスリ
桜「……」
臓硯「おい」
雁夜「ああ……いい匂いだ……」
桜「……うざ」
臓硯「こら。はよいけ」
雁夜「わかっている」ギュゥゥ
桜「……」ググッ
雁夜「桜ちゃん……」スリスリ
桜「……」
臓硯「もう三日だ。いつまでそうしている?」
雁夜「黙れ」
89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:43:54.20 ID:dk1fbHhC0
おじさん・・・
90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:45:09.20 ID:ENjH6S480
そっちかよ...
92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:45:58.97 ID:ThljOhqj0
数日後
アイリ「セイバー、はい」
セイバー「どうも……」モグモグ
アイリ「どう?」
セイバー「ええ。美味です」
アイリ「そう……ふふ」
セイバー「アイリ、もっとください」アーン
アイリ「はいはい」
切嗣「……」ズズッ
イリヤ「……」
切嗣「イリヤ?」
イリヤ「ふん……」タタタッ
切嗣「……」
セイバー「アイリスフィールぅ……」スリスリ
アイリ「こら、変なところ触らないの」
アイリ「セイバー、はい」
セイバー「どうも……」モグモグ
アイリ「どう?」
セイバー「ええ。美味です」
アイリ「そう……ふふ」
セイバー「アイリ、もっとください」アーン
アイリ「はいはい」
切嗣「……」ズズッ
イリヤ「……」
切嗣「イリヤ?」
イリヤ「ふん……」タタタッ
切嗣「……」
セイバー「アイリスフィールぅ……」スリスリ
アイリ「こら、変なところ触らないの」
95 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:50:46.30 ID:ThljOhqj0
アイリ「今日はいい天気ね」
セイバー「そうですね」ギュゥゥ
切嗣「アイリ」
アイリ「え?」
切嗣「マスター代行は終わりにしよう」
アイリ「どうして……?」
切嗣「セイバーと仲良くなりすぎだ」
アイリ「やきもち?」
切嗣「そうじゃない」
アイリ「でも……」
セイバー「……」ギュゥゥ
切嗣「アイリ……」
アイリ「大丈夫。心配してくれるのは嬉しいけど、私とセイバーならやれるから」
切嗣「イリヤとは話をしているかい?」
アイリ「それは……」
セイバー「そうですね」ギュゥゥ
切嗣「アイリ」
アイリ「え?」
切嗣「マスター代行は終わりにしよう」
アイリ「どうして……?」
切嗣「セイバーと仲良くなりすぎだ」
アイリ「やきもち?」
切嗣「そうじゃない」
アイリ「でも……」
セイバー「……」ギュゥゥ
切嗣「アイリ……」
アイリ「大丈夫。心配してくれるのは嬉しいけど、私とセイバーならやれるから」
切嗣「イリヤとは話をしているかい?」
アイリ「それは……」
97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:55:30.24 ID:ThljOhqj0
切嗣「いつもイリヤは寂しそうにしている」
アイリ「だけど、聖杯戦争なんだし……」
切嗣「それでもそれだけいつもひっついていると、盗られたと思っても仕方ないと思う」
アイリ「……」
セイバー「アイリスフィール?」ギュゥゥ
アイリ「そうね……」バッ
セイバー「え……」
アイリ「セイバー、ここまでにしましょう」
セイバー「そんな……!!」
アイリ「切嗣……まかせるわ」
切嗣「ああ」
セイバー「待ってください」
アイリ「どうかした?」
セイバー「私はアイリスフィールが好きです」
切嗣・アイリ「?!」
アイリ「だけど、聖杯戦争なんだし……」
切嗣「それでもそれだけいつもひっついていると、盗られたと思っても仕方ないと思う」
アイリ「……」
セイバー「アイリスフィール?」ギュゥゥ
アイリ「そうね……」バッ
セイバー「え……」
アイリ「セイバー、ここまでにしましょう」
セイバー「そんな……!!」
アイリ「切嗣……まかせるわ」
切嗣「ああ」
セイバー「待ってください」
アイリ「どうかした?」
セイバー「私はアイリスフィールが好きです」
切嗣・アイリ「?!」
99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:57:06.33 ID:WibmdMCe0
?!
101 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 12:59:59.02 ID:ThljOhqj0
切嗣「な、に……?!」
アイリ「セセセセセイバー!?」
セイバー「どうか、引き離さないでください」
アイリ「ちょっと……どうして!?」
セイバー「切嗣よりもアイリスフィールが好きなのです」ギュゥゥ
アイリ「な……」
セイバー「どうか……このまま……」
アイリ「きりつぐぅ……」
切嗣「……好きにしたらいい」
アイリ「ちょっと!!!」
セイバー「切嗣……感謝します」
アイリ「まって!!ねえ!!」
切嗣「……」スタスタ
アイリ「切嗣……」
セイバー「アイリの魔力……心地いい……」ウットリ
アイリ「セセセセセイバー!?」
セイバー「どうか、引き離さないでください」
アイリ「ちょっと……どうして!?」
セイバー「切嗣よりもアイリスフィールが好きなのです」ギュゥゥ
アイリ「な……」
セイバー「どうか……このまま……」
アイリ「きりつぐぅ……」
切嗣「……好きにしたらいい」
アイリ「ちょっと!!!」
セイバー「切嗣……感謝します」
アイリ「まって!!ねえ!!」
切嗣「……」スタスタ
アイリ「切嗣……」
セイバー「アイリの魔力……心地いい……」ウットリ
102 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 13:03:20.49 ID:ThljOhqj0
新都
切嗣「……」
舞弥「―――つぐ?」
切嗣(少し目を離してしまったばっかりに……)
切嗣(くそ……僕のせいか……)
舞弥「切嗣」
切嗣「え?」
舞弥「しっかりして」
切嗣「あ、ああ。すまない」
舞弥「では、ランサー陣営の居場所についてですが」
切嗣「いこう」
舞弥「……」
切嗣「聞いていた」
舞弥「そうですか」
切嗣(切り替えないと……闘いは続いている……)
切嗣「……」
舞弥「―――つぐ?」
切嗣(少し目を離してしまったばっかりに……)
切嗣(くそ……僕のせいか……)
舞弥「切嗣」
切嗣「え?」
舞弥「しっかりして」
切嗣「あ、ああ。すまない」
舞弥「では、ランサー陣営の居場所についてですが」
切嗣「いこう」
舞弥「……」
切嗣「聞いていた」
舞弥「そうですか」
切嗣(切り替えないと……闘いは続いている……)
103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 13:09:42.57 ID:ThljOhqj0
アインツベルン城
アイリ「ねえ、セイバー?」
セイバー「なんでしょうか?」
アイリ「やっぱり、切嗣と一緒に行動でしてほしいの」
セイバー「ですが、私はアイリスフィールのことが……」
アイリ「うん。それは嬉しい……嬉しいけど……」
セイバー「……」
アイリ「ごめんなさい」
セイバー「そうですか……」ギュゥゥ
アイリ「……いたぃ」
セイバー「それでも私はこのまま戦いたいのです」
アイリ「戦闘にならないじゃない」
セイバー「それは相手も同じです」
アイリ「理由になってないから」
セイバー「そうですか?」
アイリ「ねえ、セイバー?」
セイバー「なんでしょうか?」
アイリ「やっぱり、切嗣と一緒に行動でしてほしいの」
セイバー「ですが、私はアイリスフィールのことが……」
アイリ「うん。それは嬉しい……嬉しいけど……」
セイバー「……」
アイリ「ごめんなさい」
セイバー「そうですか……」ギュゥゥ
アイリ「……いたぃ」
セイバー「それでも私はこのまま戦いたいのです」
アイリ「戦闘にならないじゃない」
セイバー「それは相手も同じです」
アイリ「理由になってないから」
セイバー「そうですか?」
106 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 13:14:46.89 ID:ThljOhqj0
アイリ「お願い」
セイバー「仕方ありません……」
アイリ「よかった……」
セイバー「では、もっと効率の良い魔力供給の方法をとりましょう」
アイリ「え?」
セイバー「それなら抱きつく必要もなくなりますから」
アイリ「そんな方法があるの!?」
セイバー「ええ」
アイリ「なんだ。それならそうと言ってくれれば」
セイバー「この方法は私としてもあまり好ましくないので……」
アイリ「ど、どんな方法なの?」
セイバー「……接吻です」
アイリ「……」
セイバー「唾液も絡ませると魔力の充填はより迅速に―――」
アイリ「なんてこと……」
セイバー「仕方ありません……」
アイリ「よかった……」
セイバー「では、もっと効率の良い魔力供給の方法をとりましょう」
アイリ「え?」
セイバー「それなら抱きつく必要もなくなりますから」
アイリ「そんな方法があるの!?」
セイバー「ええ」
アイリ「なんだ。それならそうと言ってくれれば」
セイバー「この方法は私としてもあまり好ましくないので……」
アイリ「ど、どんな方法なの?」
セイバー「……接吻です」
アイリ「……」
セイバー「唾液も絡ませると魔力の充填はより迅速に―――」
アイリ「なんてこと……」
109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 13:18:47.62 ID:ThljOhqj0
切嗣「ランサーのマスターは逃げたか……」
舞弥「使い魔を用いて行方を追ってみます」
切嗣「頼んだ」
切嗣「ふぅ……」
アイリ「……」フラフラ
切嗣「アイリ?」
アイリ「あ……きりつぐ……」
切嗣「セイバーは?」
アイリ「ごめんなさい……」ウルウル
切嗣「え?」
アイリ「もう……私は貴方に愛される資格がないの……」ポロポロ
切嗣「ど、どうした?」
アイリ「ごめんなさい……!!」タタッ
切嗣「アイリー!」
切嗣「なにがあった……?」
舞弥「使い魔を用いて行方を追ってみます」
切嗣「頼んだ」
切嗣「ふぅ……」
アイリ「……」フラフラ
切嗣「アイリ?」
アイリ「あ……きりつぐ……」
切嗣「セイバーは?」
アイリ「ごめんなさい……」ウルウル
切嗣「え?」
アイリ「もう……私は貴方に愛される資格がないの……」ポロポロ
切嗣「ど、どうした?」
アイリ「ごめんなさい……!!」タタッ
切嗣「アイリー!」
切嗣「なにがあった……?」
112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 13:37:25.88 ID:ThljOhqj0
数日後
セイバー「ここにランサーが?」
アイリ「ええ……切嗣の情報だとそうらしいわ」
セイバー「そうですか」
アイリ(あの日以来、まともにセイバーの顔を見れない……)
ランサー「―――やはり、来たか。セイバー」
セイバー「ランサー」
ソラウ「……」
アイリ(向こうも抱きついてない……)
ソラウ「ランサー……早く終わらせて……続きを……」モジモジ
ランサー「……」
セイバー「なるほど。そちらも魔力の貯蔵は十分ということか」
ランサー「ああ。その所為で我が主は自決しかけた」
セイバー「いきます!!」
ランサー「こい!!」
セイバー「ここにランサーが?」
アイリ「ええ……切嗣の情報だとそうらしいわ」
セイバー「そうですか」
アイリ(あの日以来、まともにセイバーの顔を見れない……)
ランサー「―――やはり、来たか。セイバー」
セイバー「ランサー」
ソラウ「……」
アイリ(向こうも抱きついてない……)
ソラウ「ランサー……早く終わらせて……続きを……」モジモジ
ランサー「……」
セイバー「なるほど。そちらも魔力の貯蔵は十分ということか」
ランサー「ああ。その所為で我が主は自決しかけた」
セイバー「いきます!!」
ランサー「こい!!」
113 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 13:40:44.47 ID:ThljOhqj0
セイバー「はぁぁぁ!!!」
ランサー「がはぁ!!」
ソラウ「ランサー!!!」
セイバー「勝負ありですね」
ランサー「くっ……!!」
アイリ「セイバー……」
ソラウ「ランサー!!ランサー!!!」
セイバー「流石はランサー……。これほどまでに消耗してしまうとは……」
アイリ「だ、だいじょうぶ?」
セイバー「ええ……」スッ
アイリ「な、なに……?」
セイバー「魔力を……」
アイリ「まって―――んんっ!!!」
セイバー「んっ……んっく……」
アイリ「ん……うぅん……!」
ランサー「がはぁ!!」
ソラウ「ランサー!!!」
セイバー「勝負ありですね」
ランサー「くっ……!!」
アイリ「セイバー……」
ソラウ「ランサー!!ランサー!!!」
セイバー「流石はランサー……。これほどまでに消耗してしまうとは……」
アイリ「だ、だいじょうぶ?」
セイバー「ええ……」スッ
アイリ「な、なに……?」
セイバー「魔力を……」
アイリ「まって―――んんっ!!!」
セイバー「んっ……んっく……」
アイリ「ん……うぅん……!」
115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 13:42:41.46 ID:9eWeUbwJ0
目の前で婚約者を寝取るって難易度高い
116 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 13:43:52.83 ID:ThljOhqj0
切嗣「……」
舞弥「なるほど。あれがセイバー流の魔力供給なのですね」
切嗣「……」ヘナヘナ
舞弥「切嗣!?」
切嗣「そんな……アイリとセイバーが……」
舞弥「しっかり!!」
切嗣「……僕のせいだ……僕の……」
舞弥「切嗣!!」
セイバー「―――ふぅ」
アイリ「ぷはぁ……はぁ……はぁ……」
セイバー「ありがとうございます」
アイリ「……」ヨロヨロ
セイバー「アイリスフィール?」
アイリ「かえいりまほ……ここにいてもいみないわ……」ヨロヨロ
セイバー「はい。私が付き添います」
舞弥「なるほど。あれがセイバー流の魔力供給なのですね」
切嗣「……」ヘナヘナ
舞弥「切嗣!?」
切嗣「そんな……アイリとセイバーが……」
舞弥「しっかり!!」
切嗣「……僕のせいだ……僕の……」
舞弥「切嗣!!」
セイバー「―――ふぅ」
アイリ「ぷはぁ……はぁ……はぁ……」
セイバー「ありがとうございます」
アイリ「……」ヨロヨロ
セイバー「アイリスフィール?」
アイリ「かえいりまほ……ここにいてもいみないわ……」ヨロヨロ
セイバー「はい。私が付き添います」
118 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 13:48:27.02 ID:ThljOhqj0
翌日
ライダー「ランサーがやれたのか?」
ウェイバー「ああ。間違いない」
ライダー「そうか……で、さっきから地図を開いてなにをやっている?」
ウェイバー「マスターの居場所を探しているんだよ」
ライダー「そうか」
ウェイバー「なんだよ?」
ライダー「いや、感心しているところだ」
ウェイバー「ふん。……ん?」
ライダー「どうした?」
ウェイバー「ここが怪しいな……」
ライダー「いくか?」
ウェイバー「そうだな……行こう」
ライダー「よし、のれ!!!」
ウェイバー「あ、安全運転でいけよ!!」ギュゥゥゥ
ライダー「ランサーがやれたのか?」
ウェイバー「ああ。間違いない」
ライダー「そうか……で、さっきから地図を開いてなにをやっている?」
ウェイバー「マスターの居場所を探しているんだよ」
ライダー「そうか」
ウェイバー「なんだよ?」
ライダー「いや、感心しているところだ」
ウェイバー「ふん。……ん?」
ライダー「どうした?」
ウェイバー「ここが怪しいな……」
ライダー「いくか?」
ウェイバー「そうだな……行こう」
ライダー「よし、のれ!!!」
ウェイバー「あ、安全運転でいけよ!!」ギュゥゥゥ
120 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 13:53:40.95 ID:ThljOhqj0
キャスターのアジト
ライダー「ここか……」
ウェイバー「この感じ……キャスターかな?」ギュゥゥ
ライダー「こら。そんなにしがみつくな」
龍之介「だんなぁぁぁぁ!!!!クゥゥゥルだぁぁぁ!!!最高にCOOLだよぉぉぉ!!!!」
ライダー「向こうか」
ウェイバー「ちゃ、ちゃんと守れよ……」ギュゥゥ
ライダー「どれどれ?……んん??」
ウェイバー「え……?」
キャスター「リュウノスケは本当に触手プレイが好きですね」ギュゥゥゥ
龍之介「んほぉぉ!!!!そこを締め上げるとか……わかってるぅぅぅ!!!!」
キャスター「さあ、締め付けが強くなりますよ?」ギュゥゥゥゥ
龍之介「かはぁ……!!!もっと……!!もっと……!!!」
ウェイバー「これって……!!!」
ライダー「見るな!!目の毒でしかない!!」
ライダー「ここか……」
ウェイバー「この感じ……キャスターかな?」ギュゥゥ
ライダー「こら。そんなにしがみつくな」
龍之介「だんなぁぁぁぁ!!!!クゥゥゥルだぁぁぁ!!!最高にCOOLだよぉぉぉ!!!!」
ライダー「向こうか」
ウェイバー「ちゃ、ちゃんと守れよ……」ギュゥゥ
ライダー「どれどれ?……んん??」
ウェイバー「え……?」
キャスター「リュウノスケは本当に触手プレイが好きですね」ギュゥゥゥ
龍之介「んほぉぉ!!!!そこを締め上げるとか……わかってるぅぅぅ!!!!」
キャスター「さあ、締め付けが強くなりますよ?」ギュゥゥゥゥ
龍之介「かはぁ……!!!もっと……!!もっと……!!!」
ウェイバー「これって……!!!」
ライダー「見るな!!目の毒でしかない!!」
122 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 13:56:22.84 ID:PYHV6piu0
あぁ、こんなものウェイバーちゃんに見せちゃいかんな・・・
123 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 13:56:39.48 ID:mhTZT7ca0
確かに目の毒だな
125 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 14:00:29.73 ID:ThljOhqj0
キャスター「誰ですか?」
龍之介「もっと……もっと強いのくれよぉぉ!!!だんなぁぁぁ!!!」
ライダー「随分といい趣味をもっておるな」
キャスター「全部、リュウノスケの考えです」
ライダー「そうか」
キャスター「貴方は?」
ライダー「余は征服王イスカンダル」
ウェイバー「名乗るなよ!!バカバカ!!」ポカポカ
ライダー「やめい」
キャスター「なるほど……つまりここを潰しにきたということですね?」
ライダー「ついでにお前らには脱落してもらおうか」
キャスター「それは面白い……」
ライダー「いくぞ」
ウェイバー「気をつけろよ!!死ぬなよ!!」
龍之介「だんなぁぁ!!!もっときつく締め上げてくれよぉ!!!」
龍之介「もっと……もっと強いのくれよぉぉ!!!だんなぁぁぁ!!!」
ライダー「随分といい趣味をもっておるな」
キャスター「全部、リュウノスケの考えです」
ライダー「そうか」
キャスター「貴方は?」
ライダー「余は征服王イスカンダル」
ウェイバー「名乗るなよ!!バカバカ!!」ポカポカ
ライダー「やめい」
キャスター「なるほど……つまりここを潰しにきたということですね?」
ライダー「ついでにお前らには脱落してもらおうか」
キャスター「それは面白い……」
ライダー「いくぞ」
ウェイバー「気をつけろよ!!死ぬなよ!!」
龍之介「だんなぁぁ!!!もっときつく締め上げてくれよぉ!!!」
127 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 14:06:33.43 ID:ThljOhqj0
ライダー「―――ふん!!!!」
キャスター「あぁぁぁ……」
ウェイバー「やった……!!」
ライダー「ま、こんなものよのう」
龍之介「だんなぁ!!もっともっと極太のそれで俺を蹂躙してくれぇぇ!!」
ウェイバー「あいつは……どうする?」
ライダー「放っておくしかあるまいて。快楽に溺れ、既に自分を見失っている」
ウェイバー「そっか……」
ライダー「帰るぞ」
ウェイバー「う、うん」ギュゥゥゥ
ライダー「しっかり掴まれ」
ウェイバー「……」ギュゥゥゥゥゥ
ライダー「いくぞぉ!!!」ゴォォォォ
ウェイバー「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!スピードおとせぇぇ!!!!」ギュゥゥゥ
キャスター「あぁぁぁ……」
ウェイバー「やった……!!」
ライダー「ま、こんなものよのう」
龍之介「だんなぁ!!もっともっと極太のそれで俺を蹂躙してくれぇぇ!!」
ウェイバー「あいつは……どうする?」
ライダー「放っておくしかあるまいて。快楽に溺れ、既に自分を見失っている」
ウェイバー「そっか……」
ライダー「帰るぞ」
ウェイバー「う、うん」ギュゥゥゥ
ライダー「しっかり掴まれ」
ウェイバー「……」ギュゥゥゥゥゥ
ライダー「いくぞぉ!!!」ゴォォォォ
ウェイバー「うわぁぁぁぁぁぁ!!!!スピードおとせぇぇ!!!!」ギュゥゥゥ
187 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 20:36:30.06 ID:ThljOhqj0
遠坂邸
アーチャー「くそ……」ズンズン
時臣「もうすこしだけ……まってください……!!」ズルズル
アーチャー「離れろ……雑種め……!!!」グググッ
時臣「むぐぐぐ……!!!」
アーチャー「ふん!!」ドン
時臣「あんっ!」
アーチャー「我の行く手を遮るなど許さん」
時臣「そんな……」
アーチャー「今晩こそは外界を満喫する!!」
時臣「私の予定は……」
アーチャー「しらん!!」
時臣「待ってください!!王よ!!」
アーチャー「さらばだ!!」ダダッ
時臣「ああ!!」
アーチャー「くそ……」ズンズン
時臣「もうすこしだけ……まってください……!!」ズルズル
アーチャー「離れろ……雑種め……!!!」グググッ
時臣「むぐぐぐ……!!!」
アーチャー「ふん!!」ドン
時臣「あんっ!」
アーチャー「我の行く手を遮るなど許さん」
時臣「そんな……」
アーチャー「今晩こそは外界を満喫する!!」
時臣「私の予定は……」
アーチャー「しらん!!」
時臣「待ってください!!王よ!!」
アーチャー「さらばだ!!」ダダッ
時臣「ああ!!」
188 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 20:41:40.90 ID:ThljOhqj0
アーチャー「ふははは!!!やはり外はいい」
アーチャー「いつまでも時臣が借りてきたノンフィクションの映画ばかりでは体も嗜好も訛ってしまうわ」
アーチャー「さてと……どこから行こうか……」
アーチャー「……ん?」
アーチャー「ふふん……。雑兵の猛りが聞こえるな」
アーチャー「向こうか」シュッバ
ライダー「さてと。これで二組が脱落したわけか」
ウェイバー「たかい!!たかい!!たかいぃぃ!!!」ギュゥゥ
ライダー「こら!!離れろ!!手綱が上手くにぎれんであろう」
ウェイバー「もっと高度さげろぉ!!1メートルぐらいでとべよ!!」
ライダー「無茶いうな」
ウェイバー「うわぁ!!おちる!!おちる!!!」ギュゥゥ
ライダー「おちん!!」
アーチャー「―――随分と賑やかだな。祭りの帰りか?」
ライダー「……当たらずも遠からずだな。貴殿は何者か?」
アーチャー「いつまでも時臣が借りてきたノンフィクションの映画ばかりでは体も嗜好も訛ってしまうわ」
アーチャー「さてと……どこから行こうか……」
アーチャー「……ん?」
アーチャー「ふふん……。雑兵の猛りが聞こえるな」
アーチャー「向こうか」シュッバ
ライダー「さてと。これで二組が脱落したわけか」
ウェイバー「たかい!!たかい!!たかいぃぃ!!!」ギュゥゥ
ライダー「こら!!離れろ!!手綱が上手くにぎれんであろう」
ウェイバー「もっと高度さげろぉ!!1メートルぐらいでとべよ!!」
ライダー「無茶いうな」
ウェイバー「うわぁ!!おちる!!おちる!!!」ギュゥゥ
ライダー「おちん!!」
アーチャー「―――随分と賑やかだな。祭りの帰りか?」
ライダー「……当たらずも遠からずだな。貴殿は何者か?」
190 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 20:47:30.67 ID:ThljOhqj0
アーチャー「雑兵に与える名はない」
ライダー「そうか。では余から。余は―――」
ウェイバー「真名はいうなぁ!!」ギュゥゥ
ライダー「むぐぐ!!」
アーチャー「まあ、見ればわかる。ライダーといったところか」
ウェイバー「お、お前は……」
アーチャー「喚くな。我の機嫌が一度傾けば、一瞬にして灰にしてやるぞ?」
ウェイバー「ひぃぃ!!」ギュゥゥ
ライダー「……それは困る。これでも大事なマスターなのでな」
アーチャー「ふん。関係あるまい。我よりも高くいる者は許さん。我の先に行く者も許さん。そして、我の気分を害した者は殺す」
アーチャー「ただ、それだけだ」
ライダー「面白い趣向だな」
アーチャー「さて、我は今、最高に気分がいい。一つだけなら許してやってもよかったが、貴様は三つも犯している」
ライダー「では、どうする?」
アーチャー「知れたこと……消すだけだ」パチンッ
ライダー「そうか。では余から。余は―――」
ウェイバー「真名はいうなぁ!!」ギュゥゥ
ライダー「むぐぐ!!」
アーチャー「まあ、見ればわかる。ライダーといったところか」
ウェイバー「お、お前は……」
アーチャー「喚くな。我の機嫌が一度傾けば、一瞬にして灰にしてやるぞ?」
ウェイバー「ひぃぃ!!」ギュゥゥ
ライダー「……それは困る。これでも大事なマスターなのでな」
アーチャー「ふん。関係あるまい。我よりも高くいる者は許さん。我の先に行く者も許さん。そして、我の気分を害した者は殺す」
アーチャー「ただ、それだけだ」
ライダー「面白い趣向だな」
アーチャー「さて、我は今、最高に気分がいい。一つだけなら許してやってもよかったが、貴様は三つも犯している」
ライダー「では、どうする?」
アーチャー「知れたこと……消すだけだ」パチンッ
191 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 20:51:33.82 ID:ThljOhqj0
ライダー「ほぅ?」
ウェイバー「やばい!!高度さげろ!!僕は降りる!!!おりるぞぉ!!」
ライダー「では、飛び降りろ」
ウェイバー「ころすきかぁ!!?」ポカポカ
ライダー「めんどうなやつだの」
アーチャー「いくぞ?」
ライダー「むぅ……少し待ってはくれんか?」
アーチャー「王が下民の声を聞くとでも?」
ライダー「それはないな」
アーチャー「話が分かるやつで安心した。ゲート・オブ・バビロン」
ライダー「くるか……!!」
ウェイバー「うわぁぁぁ!!!」ギュゥゥ
ライダー「耳元でわめくな!!」
アーチャー「いくぞ!!」
ライダー(厳しい闘いになるな……)
ウェイバー「やばい!!高度さげろ!!僕は降りる!!!おりるぞぉ!!」
ライダー「では、飛び降りろ」
ウェイバー「ころすきかぁ!!?」ポカポカ
ライダー「めんどうなやつだの」
アーチャー「いくぞ?」
ライダー「むぅ……少し待ってはくれんか?」
アーチャー「王が下民の声を聞くとでも?」
ライダー「それはないな」
アーチャー「話が分かるやつで安心した。ゲート・オブ・バビロン」
ライダー「くるか……!!」
ウェイバー「うわぁぁぁ!!!」ギュゥゥ
ライダー「耳元でわめくな!!」
アーチャー「いくぞ!!」
ライダー(厳しい闘いになるな……)
193 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 20:56:12.09 ID:ThljOhqj0
翌日
アイリ「そう……」
切嗣「舞弥に確認をとらせた。既にライダー陣営は敗走したようだ」
アイリ「まさか一晩で二組も……」
セイバー「あのライダーが……」ギュゥゥ
アイリ「これからどうするの?」
切嗣「もう少し情報を集めてみるよ」
アイリ「わかったわ」
切嗣「舞弥、行こう」
舞弥「はい」ギュゥ
アイリ「……」
セイバー「さてと、アイリ?」
アイリ「え?」
セイバー「魔力を……」
アイリ「また―――んっ……!!」
アイリ「そう……」
切嗣「舞弥に確認をとらせた。既にライダー陣営は敗走したようだ」
アイリ「まさか一晩で二組も……」
セイバー「あのライダーが……」ギュゥゥ
アイリ「これからどうするの?」
切嗣「もう少し情報を集めてみるよ」
アイリ「わかったわ」
切嗣「舞弥、行こう」
舞弥「はい」ギュゥ
アイリ「……」
セイバー「さてと、アイリ?」
アイリ「え?」
セイバー「魔力を……」
アイリ「また―――んっ……!!」
196 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:01:51.10 ID:ThljOhqj0
夜 新都
アイリ「はぁ……はぁ……」
セイバー「アイリスフィール?」
アイリ「なに?」
セイバー「体調が優れないのですか?」
アイリ「いいえ……平気よ」
アイリ(キスされるたびに魔力を持っていかれるからっていうのもあるけど……)
セイバー「誰だ?」
アーチャー「……セイバーか?」
セイバー「あなたは……?」
アーチャー「昨日の余韻がまだ残っていてな……。熱冷ましには丁度いい」
セイバー「なに?」
アイリ「セイバー、気をつけて」
セイバー「はい」
アーチャー「いくぞ?」
アイリ「はぁ……はぁ……」
セイバー「アイリスフィール?」
アイリ「なに?」
セイバー「体調が優れないのですか?」
アイリ「いいえ……平気よ」
アイリ(キスされるたびに魔力を持っていかれるからっていうのもあるけど……)
セイバー「誰だ?」
アーチャー「……セイバーか?」
セイバー「あなたは……?」
アーチャー「昨日の余韻がまだ残っていてな……。熱冷ましには丁度いい」
セイバー「なに?」
アイリ「セイバー、気をつけて」
セイバー「はい」
アーチャー「いくぞ?」
198 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:06:05.78 ID:ThljOhqj0
遠坂邸
時臣「今日も王は帰ってこない……」ウロウロ
時臣「一体……どこでなにを……」ウロウロ
切嗣「一人のようだな……」
舞弥「狙いますか?」
切嗣「よし」
綺礼「―――まて」
切嗣「!?」
舞弥「え……なんだ!?あの黒い人だかりは!?」
綺礼「こら、アサシンたち。息苦しいから」
アサシン「マスターの身は我らがお守りします」ギュウギュウ
綺礼(ハズレのサーヴァントを引いてしまったな)
切嗣「どこにマスターがいるんだ……」
舞弥「中央では?」
切嗣「では手榴弾でも投げ込んでみるか」ポイッ
時臣「今日も王は帰ってこない……」ウロウロ
時臣「一体……どこでなにを……」ウロウロ
切嗣「一人のようだな……」
舞弥「狙いますか?」
切嗣「よし」
綺礼「―――まて」
切嗣「!?」
舞弥「え……なんだ!?あの黒い人だかりは!?」
綺礼「こら、アサシンたち。息苦しいから」
アサシン「マスターの身は我らがお守りします」ギュウギュウ
綺礼(ハズレのサーヴァントを引いてしまったな)
切嗣「どこにマスターがいるんだ……」
舞弥「中央では?」
切嗣「では手榴弾でも投げ込んでみるか」ポイッ
201 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:10:01.30 ID:ThljOhqj0
アサシン「「「危ない!!マスター!!!」」」サササッ
綺礼「おぉ……」
ドーン
舞弥「なるほど。アサシンに担がれながら移動する……。斬新な移動方法ですね」
切嗣「……」
綺礼「おろせ」
アサシン「はい」
綺礼「お見苦しいところをみせてしまったな」
切嗣「いや」
綺礼「衛宮切嗣だな?」
切嗣「言峰綺礼か」
綺礼「会いたかった」
アサシン「……」ギュウギュウ
切嗣「言峰綺礼、どこだ?」
綺礼「ここだ。ここにいる」
綺礼「おぉ……」
ドーン
舞弥「なるほど。アサシンに担がれながら移動する……。斬新な移動方法ですね」
切嗣「……」
綺礼「おろせ」
アサシン「はい」
綺礼「お見苦しいところをみせてしまったな」
切嗣「いや」
綺礼「衛宮切嗣だな?」
切嗣「言峰綺礼か」
綺礼「会いたかった」
アサシン「……」ギュウギュウ
切嗣「言峰綺礼、どこだ?」
綺礼「ここだ。ここにいる」
202 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:15:54.14 ID:ThljOhqj0
切嗣「……」ポイッ
アサシン「「「マスターを傷つけさせない!!」」」サササッ
綺礼「……」
ドーン
切嗣「いた」
綺礼「降ろしなさい」
アサシン「はい」
舞弥「何の用ですか?曲芸を見せるなら他を当たってもらいたい」
綺礼「話がしたかった」
切嗣「……舞弥。あれだけのアサシンを同時に相手にはできない。離脱するぞ」
舞弥「はい」
綺礼「まて!!」
アサシン「……」ギュゥギュゥ
綺礼「くっ……!!!うごけん!!!」
アサシン「「「マスターを傷つけさせない!!」」」サササッ
綺礼「……」
ドーン
切嗣「いた」
綺礼「降ろしなさい」
アサシン「はい」
舞弥「何の用ですか?曲芸を見せるなら他を当たってもらいたい」
綺礼「話がしたかった」
切嗣「……舞弥。あれだけのアサシンを同時に相手にはできない。離脱するぞ」
舞弥「はい」
綺礼「まて!!」
アサシン「……」ギュゥギュゥ
綺礼「くっ……!!!うごけん!!!」
203 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:19:19.83 ID:ThljOhqj0
新都
アーチャー「ふはははは!!!!」ドォォォン
セイバー「くっ!!こうなったら―――」
アーチャー「む?」
セイバー「エクス―――」
アーチャー「あれは……。そうか、貴様はアーサー―――」
セイバー「―――カリバァァァ!!!!!」ドォォォン
セイバー「はぁ……はぁ……」
アイリ「やった……?」
セイバー「いえ……」
アーチャー「なるほどな。中々の威力だ」
セイバー「よけられたか……」
アーチャー「だが、当たらなければ意味がないぞ」
セイバー「アイリ!!キスを!!」
アイリ「え……」
アーチャー「ふはははは!!!!」ドォォォン
セイバー「くっ!!こうなったら―――」
アーチャー「む?」
セイバー「エクス―――」
アーチャー「あれは……。そうか、貴様はアーサー―――」
セイバー「―――カリバァァァ!!!!!」ドォォォン
セイバー「はぁ……はぁ……」
アイリ「やった……?」
セイバー「いえ……」
アーチャー「なるほどな。中々の威力だ」
セイバー「よけられたか……」
アーチャー「だが、当たらなければ意味がないぞ」
セイバー「アイリ!!キスを!!」
アイリ「え……」
205 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:23:14.18 ID:ThljOhqj0
セイバー「魔力の補充を!!」
アイリ「でも……」
セイバー「ふっ!!」ガッ
アイリ「きゃ!!」
セイバー「んっ……じゅるるる……」
アイリ「んぐっぐぅぅ……!!」
セイバー「―――よし」
アイリ「あぁぁ……」ヘナヘナ
アーチャー「斬新な魔力供給だな」
セイバー「だが、完璧だ」
アーチャー「そこの人間を殺せば、貴様に勝ち目はないということか?」
セイバー「そんなことさせない」
アーチャー「では、守ってみせよ。―――無様になぁ!!!」
セイバー「くっ……!!!」
アイリ「はぅ……」
アイリ「でも……」
セイバー「ふっ!!」ガッ
アイリ「きゃ!!」
セイバー「んっ……じゅるるる……」
アイリ「んぐっぐぅぅ……!!」
セイバー「―――よし」
アイリ「あぁぁ……」ヘナヘナ
アーチャー「斬新な魔力供給だな」
セイバー「だが、完璧だ」
アーチャー「そこの人間を殺せば、貴様に勝ち目はないということか?」
セイバー「そんなことさせない」
アーチャー「では、守ってみせよ。―――無様になぁ!!!」
セイバー「くっ……!!!」
アイリ「はぅ……」
206 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:26:43.60 ID:ThljOhqj0
セイバー「今度は外さない……!!エクス―――」
アイリ「待って!!」ガシッ
セイバー「アイリスフィール!?今は戦闘中ですよ?!」
アイリ「ちゃんと狙って……お願い……」
セイバー「大丈夫です」
アイリ「絶対?絶対よね?」
セイバー「はい」
アイリ「信じてるからね……」
セイバー「―――カリバァァァ!!!」ドォォォン
アーチャー「無駄だ!!!」ササッ
セイバー「くそ!!」
アイリ「セイバー!!!」
セイバー「アイリ……んっ……」
アイリ「だめ―――んぅぅぅん!!!」
アーチャー「……」
アイリ「待って!!」ガシッ
セイバー「アイリスフィール!?今は戦闘中ですよ?!」
アイリ「ちゃんと狙って……お願い……」
セイバー「大丈夫です」
アイリ「絶対?絶対よね?」
セイバー「はい」
アイリ「信じてるからね……」
セイバー「―――カリバァァァ!!!」ドォォォン
アーチャー「無駄だ!!!」ササッ
セイバー「くそ!!」
アイリ「セイバー!!!」
セイバー「アイリ……んっ……」
アイリ「だめ―――んぅぅぅん!!!」
アーチャー「……」
207 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:30:36.35 ID:ThljOhqj0
セイバー「よし……」
アイリ「ごほ……ごほ……」
アーチャー「流石の我もそこの人間が少し不憫に思えてきたぞ?」
セイバー「同情ですか?やめてください」
アーチャー「いやいや」
セイバー「いくぞ……!!エクス―――」
アイリ「ごほ……あ、ちゃんと……ねら―――」
セイバー「カリバァァァ!!!!」
アーチャー「……」ササッ
セイバー「なんて俊敏……!!」
アイリ「……」
セイバー「アイリ……」
アイリ「やだ……!!もういや……!!!キスは―――」ウルウル
セイバー「んぐ……んっ……」
アイリ「むぐぅ……ぐぅ……んぅ……」ポロポロ
アイリ「ごほ……ごほ……」
アーチャー「流石の我もそこの人間が少し不憫に思えてきたぞ?」
セイバー「同情ですか?やめてください」
アーチャー「いやいや」
セイバー「いくぞ……!!エクス―――」
アイリ「ごほ……あ、ちゃんと……ねら―――」
セイバー「カリバァァァ!!!!」
アーチャー「……」ササッ
セイバー「なんて俊敏……!!」
アイリ「……」
セイバー「アイリ……」
アイリ「やだ……!!もういや……!!!キスは―――」ウルウル
セイバー「んぐ……んっ……」
アイリ「むぐぅ……ぐぅ……んぅ……」ポロポロ
212 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:36:13.04 ID:ThljOhqj0
アイリ「ぁ……ぅ……」ピクピク
セイバー「さあ、再開だ」
アーチャー「……」
セイバー「エクス―――」
アーチャー「やめろ!!!」シュン
セイバー「カリ―――」
アーチャー「ふん!!」ガシッ
セイバー「何をする!!離せ!!!」
アーチャー「やめろ……!!どうせ撃つなら絶対に当たる至近距離でやれ。見るに耐えん!!」
セイバー「敵に情けをかけるとは余裕ですね、英雄王」
アーチャー「お前……」
セイバー「ではお言葉に甘えて……!!!」バッ!!
アーチャー「な……!!」
セイバー「エクスカリバァァァ!!!!」ドォォォォン
アーチャー「しまっ―――!!!」
セイバー「さあ、再開だ」
アーチャー「……」
セイバー「エクス―――」
アーチャー「やめろ!!!」シュン
セイバー「カリ―――」
アーチャー「ふん!!」ガシッ
セイバー「何をする!!離せ!!!」
アーチャー「やめろ……!!どうせ撃つなら絶対に当たる至近距離でやれ。見るに耐えん!!」
セイバー「敵に情けをかけるとは余裕ですね、英雄王」
アーチャー「お前……」
セイバー「ではお言葉に甘えて……!!!」バッ!!
アーチャー「な……!!」
セイバー「エクスカリバァァァ!!!!」ドォォォォン
アーチャー「しまっ―――!!!」
213 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:36:48.18 ID:51YU39aa0
この悪魔ァ!
218 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:41:00.98 ID:wfYOp8fc0
これが人間のやることかよ!!!
219 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:41:25.88 ID:ThljOhqj0
翌日 間桐邸
臓硯「……」
雁夜「桜ちゃん……桜ちゃん……」ギュゥゥ
桜「おくち、くさい……」
臓硯「雁夜、いい知らせがある」
雁夜「なんだ?」ペロペロ
桜「あぅ……」
臓硯「アーチャー……つまり遠坂は敗退した」
雁夜「なんだと……!?」
臓硯「そうやって10日以上も桜を愛でていれば、先を越されて当然」
雁夜「なんてことだ……!!誰が……誰がやった……!!?」ギュゥゥ
桜「はな、して……!!」ググッ
臓硯「セイバー陣営のようだ」
雁夜「なるほど……わかった」ギュゥゥ
桜「もう……すきに、し、て……」グッタリ
臓硯「……」
雁夜「桜ちゃん……桜ちゃん……」ギュゥゥ
桜「おくち、くさい……」
臓硯「雁夜、いい知らせがある」
雁夜「なんだ?」ペロペロ
桜「あぅ……」
臓硯「アーチャー……つまり遠坂は敗退した」
雁夜「なんだと……!?」
臓硯「そうやって10日以上も桜を愛でていれば、先を越されて当然」
雁夜「なんてことだ……!!誰が……誰がやった……!!?」ギュゥゥ
桜「はな、して……!!」ググッ
臓硯「セイバー陣営のようだ」
雁夜「なるほど……わかった」ギュゥゥ
桜「もう……すきに、し、て……」グッタリ
223 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:47:48.07 ID:ThljOhqj0
衛宮邸 土蔵
アイリ「はぁ……はぁ……」
セイバー「この魔法陣の中にいれば大丈夫なのですね?」
アイリ「ええ……少し楽になったわ……」
セイバー「早く魔力を……」
アイリ「だめ……やめて……今、キスされたら……死んじゃう……」
セイバー「……」
舞弥「マダム。体調は?」
アイリ「ええ、今はなんとか。切嗣は?」
舞弥「遠坂が敗退したことで残る陣営がどう動くか警戒しています」
アイリ「そう……」
舞弥「あと……」
アイリ「なに?」
舞弥「マスター代行……私が務めます」
アイリ・セイバー「え!?」
アイリ「はぁ……はぁ……」
セイバー「この魔法陣の中にいれば大丈夫なのですね?」
アイリ「ええ……少し楽になったわ……」
セイバー「早く魔力を……」
アイリ「だめ……やめて……今、キスされたら……死んじゃう……」
セイバー「……」
舞弥「マダム。体調は?」
アイリ「ええ、今はなんとか。切嗣は?」
舞弥「遠坂が敗退したことで残る陣営がどう動くか警戒しています」
アイリ「そう……」
舞弥「あと……」
アイリ「なに?」
舞弥「マスター代行……私が務めます」
アイリ・セイバー「え!?」
226 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:52:29.69 ID:ThljOhqj0
舞弥「切嗣がもう無理だろう……と」
アイリ「確かにそうだけど……大丈夫?」
舞弥「これでも知識はあります」
アイリ「そうじゃなくて……体力とか……」
舞弥「自信あります」ムフー
アイリ「……栄養ドリンクを箱買いしておいたほうがいいわよ?」
舞弥「わかりました」
アイリ「じゃあ……譲渡を……」
舞弥「では……」
セイバー「うむ……」ギュゥゥ
舞弥「な、なんですか!?」
セイバー「舞弥の魔力も悪くないですね」
舞弥「ど、どうも……」
アイリ「枯れないでね」
舞弥「え?」
アイリ「確かにそうだけど……大丈夫?」
舞弥「これでも知識はあります」
アイリ「そうじゃなくて……体力とか……」
舞弥「自信あります」ムフー
アイリ「……栄養ドリンクを箱買いしておいたほうがいいわよ?」
舞弥「わかりました」
アイリ「じゃあ……譲渡を……」
舞弥「では……」
セイバー「うむ……」ギュゥゥ
舞弥「な、なんですか!?」
セイバー「舞弥の魔力も悪くないですね」
舞弥「ど、どうも……」
アイリ「枯れないでね」
舞弥「え?」
227 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:55:38.83 ID:ThljOhqj0
遠坂邸
綺礼「セイバーを生け捕り?」
時臣「そうだ。まだ令呪もある。ここで遠坂が敗北するわけにはいかない」
綺礼「しかし……」
時臣「……ところで、どこにいる?」
綺礼「ここ、ここです」
アサシン「……」ギュゥギュゥ
時臣「ああ。中央にいたか。セイバーさえ、手に入れれば……もう一度……」
綺礼「……分かりました」
時臣「頼む」
綺礼「移動するぞ」
アサシン「「「わっしょい!わっしょい!!」」
綺礼「……」
時臣「……」
時臣「楽しそうだな」
綺礼「セイバーを生け捕り?」
時臣「そうだ。まだ令呪もある。ここで遠坂が敗北するわけにはいかない」
綺礼「しかし……」
時臣「……ところで、どこにいる?」
綺礼「ここ、ここです」
アサシン「……」ギュゥギュゥ
時臣「ああ。中央にいたか。セイバーさえ、手に入れれば……もう一度……」
綺礼「……分かりました」
時臣「頼む」
綺礼「移動するぞ」
アサシン「「「わっしょい!わっしょい!!」」
綺礼「……」
時臣「……」
時臣「楽しそうだな」
230 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 21:59:56.09 ID:ThljOhqj0
公園
セイバー「切嗣は?」
舞弥「この街を一望できる場所にいます」
セイバー「そうですか」
舞弥「ところであれほど弱りきるとは……貴女、一体なにを……?」
セイバー「―――話は後にしましょう」
舞弥「敵……!?」
セイバー「誰だ。そこにいるのだろう?」
雁夜「……お前がセイバーか」ギュゥゥ
桜「離して……」
舞弥「少女を小脇に抱えている……?」
セイバー「その少女は?餌ですか?」
雁夜「失敬な。守るべきものだ」ギュゥゥ
桜「うぅ……」グッタリ
セイバー「意味がわかりませんが、大切にしているのは伝わります」
セイバー「切嗣は?」
舞弥「この街を一望できる場所にいます」
セイバー「そうですか」
舞弥「ところであれほど弱りきるとは……貴女、一体なにを……?」
セイバー「―――話は後にしましょう」
舞弥「敵……!?」
セイバー「誰だ。そこにいるのだろう?」
雁夜「……お前がセイバーか」ギュゥゥ
桜「離して……」
舞弥「少女を小脇に抱えている……?」
セイバー「その少女は?餌ですか?」
雁夜「失敬な。守るべきものだ」ギュゥゥ
桜「うぅ……」グッタリ
セイバー「意味がわかりませんが、大切にしているのは伝わります」
231 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:03:37.13 ID:ThljOhqj0
雁夜「バーサーカー!!!!」
舞弥「な!?」
セイバー「バーサーカーだと!?」
バーサーカー「……」ズゥゥン
雁夜「やれ……今日が初戦だ。暴れろ!!!」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
セイバー「下がってください!!!」
舞弥「―――切嗣。対象が現れました」
切嗣『こちらでも確認した』
舞弥「狙えますか?」
切嗣『少女が邪魔だな……同時に撃つしかない』
舞弥「……」
雁夜「ごほ!!!おえ!!!」ビチャビチャ
桜「うわぁ……」
雁夜「ふふ……桜ちゃんのためにがんばるから……」
舞弥「な!?」
セイバー「バーサーカーだと!?」
バーサーカー「……」ズゥゥン
雁夜「やれ……今日が初戦だ。暴れろ!!!」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
セイバー「下がってください!!!」
舞弥「―――切嗣。対象が現れました」
切嗣『こちらでも確認した』
舞弥「狙えますか?」
切嗣『少女が邪魔だな……同時に撃つしかない』
舞弥「……」
雁夜「ごほ!!!おえ!!!」ビチャビチャ
桜「うわぁ……」
雁夜「ふふ……桜ちゃんのためにがんばるから……」
233 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:08:12.93 ID:ThljOhqj0
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」ガシッ
セイバー「ベンチを持ち上げた……?」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」ブンッ
セイバー「ふっ!!」ギィィン
セイバー「これは……!?」ビリビリ
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
セイバー「くっ……!!!まさか……!!!」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」ブゥン!!
セイバー「やはり……もった物を宝具に変換している……!!!」
舞弥「そんな……」
セイバー「流石だ、バーサーカー。その力は侮れない」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
雁夜「ふふ……俺の恨みは時臣に向けられていたのに……お前たちが倒すから……悪いんだ……!!」ペロペロ
桜「くさい!!!はいたくちでなめないで……!!!」
雁夜「くく……おぇぇ!!!」ビチャビチャ
セイバー「ベンチを持ち上げた……?」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」ブンッ
セイバー「ふっ!!」ギィィン
セイバー「これは……!?」ビリビリ
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
セイバー「くっ……!!!まさか……!!!」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」ブゥン!!
セイバー「やはり……もった物を宝具に変換している……!!!」
舞弥「そんな……」
セイバー「流石だ、バーサーカー。その力は侮れない」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
雁夜「ふふ……俺の恨みは時臣に向けられていたのに……お前たちが倒すから……悪いんだ……!!」ペロペロ
桜「くさい!!!はいたくちでなめないで……!!!」
雁夜「くく……おぇぇ!!!」ビチャビチャ
234 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:09:36.77 ID:wfYOp8fc0
さくらちゃん……
237 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:13:27.23 ID:ThljOhqj0
セイバー「よし……ここは慎重にいきましょう」
舞弥「おぉ……」
セイバー「距離をとって……エクスカリバァァ!!!」ドォォン
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
セイバー「はぁ……はぁ……」
雁夜「くく……甘い……甘いぞ……」ペロペロ
桜「……」グッタリ
バーサーカー「……」
セイバー「当たりが浅かったか……!!」
舞弥「セイバー!!」
セイバー「魔力をお願いします!!」
舞弥「えっと……」
セイバー「舞弥……んっ……んぐ……じゅるる」
舞弥「んーーーーー!!!!!!」
バーサーカー「……」
舞弥「おぉ……」
セイバー「距離をとって……エクスカリバァァ!!!」ドォォン
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
セイバー「はぁ……はぁ……」
雁夜「くく……甘い……甘いぞ……」ペロペロ
桜「……」グッタリ
バーサーカー「……」
セイバー「当たりが浅かったか……!!」
舞弥「セイバー!!」
セイバー「魔力をお願いします!!」
舞弥「えっと……」
セイバー「舞弥……んっ……んぐ……じゅるる」
舞弥「んーーーーー!!!!!!」
バーサーカー「……」
238 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:16:53.81 ID:nXdPpJSN0
このセイバーは許さない
240 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:17:45.93 ID:ThljOhqj0
舞弥「ぉぉ……ぁ……」ピクピク
セイバー「そんな……舞弥では十分な回復が……もっとお願いします」
舞弥「だめ……これ以上は死んじゃう……」
セイバー「ですが、宝具が使えなければどちらにせよ死にます」
舞弥「やめ……」
セイバー「んっ……んふ……んっ……」
舞弥「ふにゅ……ぅ……んぐっ……!!!」
セイバー「ぷはぁ……まだ、8割ですが……これ以上は舞弥が死んでしまいますね」
舞弥「……」ピクピク
セイバー「これで勝てるか……?」
バーサーカー「……」
雁夜「んー……」
桜「いや!!いや!!!キスはいや!!!いや!!いや!!!!」ググッ
雁夜「ほっぺだから……」
桜「いやぁぁぁぁぁ!!!!!」
セイバー「そんな……舞弥では十分な回復が……もっとお願いします」
舞弥「だめ……これ以上は死んじゃう……」
セイバー「ですが、宝具が使えなければどちらにせよ死にます」
舞弥「やめ……」
セイバー「んっ……んふ……んっ……」
舞弥「ふにゅ……ぅ……んぐっ……!!!」
セイバー「ぷはぁ……まだ、8割ですが……これ以上は舞弥が死んでしまいますね」
舞弥「……」ピクピク
セイバー「これで勝てるか……?」
バーサーカー「……」
雁夜「んー……」
桜「いや!!いや!!!キスはいや!!!いや!!いや!!!!」ググッ
雁夜「ほっぺだから……」
桜「いやぁぁぁぁぁ!!!!!」
242 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:22:36.89 ID:ThljOhqj0
桜「……」グッタリ
雁夜「ふふ……やれ、バーサーカー」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
セイバー「エクスカリバーはあと一撃だけ……。どこまで温存できるか……はぁぁ!!」
桜(こんな世界……壊れたらいいのに……)
切嗣「舞弥、応答しろ。舞弥」
切嗣「やはりセイバーに根こそぎもっていかれたか……」
切嗣「―――!!」バッ
アサシン「……」ワラワラ
切嗣「このアサシンの群れは……言峰、綺礼……」
綺礼「ここにいたか」
切嗣「……」
綺礼「衛宮切嗣……セイバーを渡してもらおう」
切嗣「なに?」
綺礼「そして……私が抱く疑問にも答えてもらおうか……」
雁夜「ふふ……やれ、バーサーカー」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
セイバー「エクスカリバーはあと一撃だけ……。どこまで温存できるか……はぁぁ!!」
桜(こんな世界……壊れたらいいのに……)
切嗣「舞弥、応答しろ。舞弥」
切嗣「やはりセイバーに根こそぎもっていかれたか……」
切嗣「―――!!」バッ
アサシン「……」ワラワラ
切嗣「このアサシンの群れは……言峰、綺礼……」
綺礼「ここにいたか」
切嗣「……」
綺礼「衛宮切嗣……セイバーを渡してもらおう」
切嗣「なに?」
綺礼「そして……私が抱く疑問にも答えてもらおうか……」
244 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:26:23.83 ID:ThljOhqj0
セイバー「はっ!!!」ズバッ
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
雁夜「おええ……!!!」ビチャビチャ
桜「うわ……顔にはねた……」
雁夜「舐め取ってあげる」ペロペロ
桜「……」
セイバー「懐にはいった!!」
バーサーカー「……!?」
セイバー「終わりだ!!!エクスカリバァァァ!!!」ドォォォン
バーサーカー「■■■■―――」
雁夜「な、に……!!?」
セイバー「勝負あった」
雁夜「そんな……そんな……!!!」ペロペロ
桜「……」
雁夜「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」ペロペロ
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
雁夜「おええ……!!!」ビチャビチャ
桜「うわ……顔にはねた……」
雁夜「舐め取ってあげる」ペロペロ
桜「……」
セイバー「懐にはいった!!」
バーサーカー「……!?」
セイバー「終わりだ!!!エクスカリバァァァ!!!」ドォォォン
バーサーカー「■■■■―――」
雁夜「な、に……!!?」
セイバー「勝負あった」
雁夜「そんな……そんな……!!!」ペロペロ
桜「……」
雁夜「うわぁぁぁぁぁ!!!!!」ペロペロ
245 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:31:06.81 ID:WibmdMCe0
負けた時くらいペロペロやめろよwwww
246 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:31:56.38 ID:ThljOhqj0
切嗣「向こうは決したか……」
綺礼「アサシン。今ならセイバーを捕らえられるだろう。いけ」
アサシン「しかし……」ギュゥゥ
綺礼「邪魔だ」
アサシン「わかりました……」シュン
綺礼「ふぅ……これで話せるな」
切嗣「えい」ポイッ
綺礼「無駄だ」カンッ
ドーン
綺礼「アサシンがいなければ手榴弾は当たると思ったか?」
切嗣「ふっ!!」
綺礼「ぬ……!?」
切嗣「……」ドガァ
綺礼「くっ……!!」
切嗣「お前にセイバーを渡さなければ、この聖杯戦争は終わりのようだ」
綺礼「アサシン。今ならセイバーを捕らえられるだろう。いけ」
アサシン「しかし……」ギュゥゥ
綺礼「邪魔だ」
アサシン「わかりました……」シュン
綺礼「ふぅ……これで話せるな」
切嗣「えい」ポイッ
綺礼「無駄だ」カンッ
ドーン
綺礼「アサシンがいなければ手榴弾は当たると思ったか?」
切嗣「ふっ!!」
綺礼「ぬ……!?」
切嗣「……」ドガァ
綺礼「くっ……!!」
切嗣「お前にセイバーを渡さなければ、この聖杯戦争は終わりのようだ」
247 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:38:04.39 ID:ThljOhqj0
セイバー「あぁ……魔力が……舞弥……」
舞弥「……こ、こないで……」
セイバー「ですが……」
アサシン「ふふ……どうやら力を使い果たしているようですね」
セイバー「アサシン……!!」
アサシン「今なら……勝てる……」
セイバー「キスを!!早く!!!」
舞弥「やめて……もう……無理……切嗣……切嗣に……!!」
セイバー「切嗣……!?どこに……!?」
舞弥「あ、あっち……」プルプル
セイバー「わかりました!!」シュッバ
アサシン「まて!!」シュッバ
舞弥「切嗣……あとは……まかせました……」ガクッ
雁夜「う……うごぉ……くそ……ここまでか……!!」ガクリッ
桜「……」
舞弥「……こ、こないで……」
セイバー「ですが……」
アサシン「ふふ……どうやら力を使い果たしているようですね」
セイバー「アサシン……!!」
アサシン「今なら……勝てる……」
セイバー「キスを!!早く!!!」
舞弥「やめて……もう……無理……切嗣……切嗣に……!!」
セイバー「切嗣……!?どこに……!?」
舞弥「あ、あっち……」プルプル
セイバー「わかりました!!」シュッバ
アサシン「まて!!」シュッバ
舞弥「切嗣……あとは……まかせました……」ガクッ
雁夜「う……うごぉ……くそ……ここまでか……!!」ガクリッ
桜「……」
250 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:46:45.26 ID:ThljOhqj0
切嗣「ふっ!!」バキィ
綺礼「はっ!!」ドガァ
切嗣(化け物か……!!)
綺礼「む……!?」
セイバー「―――きりつぐ!!!!」
切嗣「!?」
セイバー「んぐぅぅ……!!!」
切嗣「んっ……!!?!!」
セイバー「―――よし」ツヤツヤ
切嗣「ぐ……ここまで魔力を……」ヘナヘナ
綺礼「しまった……!!!」
セイバー「エクス―――」
アサシン「「「みつけたぞ!!!」」」バッ
セイバー「一塊で行動しているのが仇になりましたね……!!―――カリバァァァ!!!!」ドォォン
アサシン「「「うわ―――!!!」」」
綺礼「はっ!!」ドガァ
切嗣(化け物か……!!)
綺礼「む……!?」
セイバー「―――きりつぐ!!!!」
切嗣「!?」
セイバー「んぐぅぅ……!!!」
切嗣「んっ……!!?!!」
セイバー「―――よし」ツヤツヤ
切嗣「ぐ……ここまで魔力を……」ヘナヘナ
綺礼「しまった……!!!」
セイバー「エクス―――」
アサシン「「「みつけたぞ!!!」」」バッ
セイバー「一塊で行動しているのが仇になりましたね……!!―――カリバァァァ!!!!」ドォォン
アサシン「「「うわ―――!!!」」」
251 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:53:15.34 ID:ThljOhqj0
綺礼「まずい……アサシンが……!!!」
セイバー「切嗣……もう一度……んっ……じゅるる」
切嗣「?!?!?!!」
綺礼「させるか!!」
セイバー「くっ!!情事の邪魔をするとは……いい度胸ですね」
綺礼「もう手遅れか……聖杯が姿を現す……」
セイバー「そうか……今ので……!!!」
セイバー「やりました!!切嗣!!!私たちの勝利です!!」
切嗣(そうか……アイリはこうやって弱っていったのか……)
切嗣(セイバー……許せない)
セイバー「願い事を―――」
切嗣「セイバー……令呪を用いて命令する」
セイバー「え?」
切嗣「聖杯を……破壊しろ」
セイバー「な……どうして……!!!」
セイバー「切嗣……もう一度……んっ……じゅるる」
切嗣「?!?!?!!」
綺礼「させるか!!」
セイバー「くっ!!情事の邪魔をするとは……いい度胸ですね」
綺礼「もう手遅れか……聖杯が姿を現す……」
セイバー「そうか……今ので……!!!」
セイバー「やりました!!切嗣!!!私たちの勝利です!!」
切嗣(そうか……アイリはこうやって弱っていったのか……)
切嗣(セイバー……許せない)
セイバー「願い事を―――」
切嗣「セイバー……令呪を用いて命令する」
セイバー「え?」
切嗣「聖杯を……破壊しろ」
セイバー「な……どうして……!!!」
253 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:56:53.23 ID:uGw3a2Uk0
セイバーちゃん燃費悪すぎるのおお!
255 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 22:59:10.51 ID:ThljOhqj0
セイバー「切嗣……!!!」
切嗣「……」
セイバー「これは立派な裏切りです!!」
セイバー「私は今まで騎士として尽くしてきたのに……!!」
切嗣「その所為で……アイリも舞弥も失った」
セイバー「……」
切嗣「……」
セイバー「切嗣……私は悲しい……」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「きりつぐぅ―――!!」
切嗣「アイリ……すまない……」
切嗣「だが……これで終わりじゃないな……」
切嗣「セイバーのエクスカリバーで一面、焼け野原だ……」
切嗣「死人も多いだろう……」
切嗣「……」
切嗣「……」
セイバー「これは立派な裏切りです!!」
セイバー「私は今まで騎士として尽くしてきたのに……!!」
切嗣「その所為で……アイリも舞弥も失った」
セイバー「……」
切嗣「……」
セイバー「切嗣……私は悲しい……」
切嗣「……」スタスタ
セイバー「きりつぐぅ―――!!」
切嗣「アイリ……すまない……」
切嗣「だが……これで終わりじゃないな……」
切嗣「セイバーのエクスカリバーで一面、焼け野原だ……」
切嗣「死人も多いだろう……」
切嗣「……」
257 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 23:00:10.77 ID:tXbBZLSJ0
正義の味方()
258 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 23:00:37.08 ID:nIDj7MVK0
もうなんか怖い
259 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 23:03:15.05 ID:ThljOhqj0
―――10年後 衛宮邸
士郎「そうか……切嗣が……」
セイバー「はい。話せたのは最後だけでした」
士郎「……」
セイバー「では……士郎」
士郎「まて……」
セイバー「先の戦闘で消耗してしまっているので」
士郎「いや……」
セイバー「失礼します」
士郎「まってくれ―――」
イリヤ「セイバー!!!!!」
セイバー「?!」
士郎「え?!」
イリヤ「見つけたわ……セイバー……!!」
セイバー「イリヤスフィール……?」
士郎「そうか……切嗣が……」
セイバー「はい。話せたのは最後だけでした」
士郎「……」
セイバー「では……士郎」
士郎「まて……」
セイバー「先の戦闘で消耗してしまっているので」
士郎「いや……」
セイバー「失礼します」
士郎「まってくれ―――」
イリヤ「セイバー!!!!!」
セイバー「?!」
士郎「え?!」
イリヤ「見つけたわ……セイバー……!!」
セイバー「イリヤスフィール……?」
260 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 23:04:36.06 ID:q5avhu6t0
え、ふたりともしんでたの
262 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 23:06:03.31 ID:ThljOhqj0
イリヤ「バーサーカー!!!」
バーサーカー「■■■―――!!」ドォォン
セイバー「シロウ!!下がって!!」
士郎「イリヤ……!!」
イリヤ「やっぱりここにいたのね……ふふ」
セイバー「直接乗り込んでくるとは……いい度胸です」
イリヤ「お母様の仇よ……」
セイバー「は?」
イリヤ「殺しちゃえ!!バーサーカー!!!!」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
セイバー「シロウ!!キスを!!!」
イリヤ「させないで!!!」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」ドォォォン
セイバー「ぐはぁ!!!」
士郎「セイバー!?」
バーサーカー「■■■―――!!」ドォォン
セイバー「シロウ!!下がって!!」
士郎「イリヤ……!!」
イリヤ「やっぱりここにいたのね……ふふ」
セイバー「直接乗り込んでくるとは……いい度胸です」
イリヤ「お母様の仇よ……」
セイバー「は?」
イリヤ「殺しちゃえ!!バーサーカー!!!!」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」
セイバー「シロウ!!キスを!!!」
イリヤ「させないで!!!」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」ドォォォン
セイバー「ぐはぁ!!!」
士郎「セイバー!?」
263 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 23:06:54.86 ID:j/h/OXgm0
セイバーは殺されて当然だわ
265 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 23:09:14.13 ID:ThljOhqj0
士郎「あぁ……!!セイバー!!!」
セイバー「シロウ……き、す……を……」
士郎「あ、ああ……」
イリヤ「お兄ちゃん?」
士郎「え……」
イリヤ「ん……」
士郎「んぐ……!?」
セイバー「な……に……」
イリヤ「ふふ……」
士郎「……」
セイバー「シロウ……!!!シロウ!!!」
イリヤ「お母様もキリツグも駄目にした貴女を……私は許さないわ……」
セイバー「な、んのことですか……!?」
イリヤ「バーサーカー?」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」プチッ
セイバー「シロウ……き、す……を……」
士郎「あ、ああ……」
イリヤ「お兄ちゃん?」
士郎「え……」
イリヤ「ん……」
士郎「んぐ……!?」
セイバー「な……に……」
イリヤ「ふふ……」
士郎「……」
セイバー「シロウ……!!!シロウ!!!」
イリヤ「お母様もキリツグも駄目にした貴女を……私は許さないわ……」
セイバー「な、んのことですか……!?」
イリヤ「バーサーカー?」
バーサーカー「■■■■―――!!!!!!」プチッ
266 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 23:12:38.20 ID:ThljOhqj0
イリヤ「さ、シロウ?帰ろう?」
士郎「ああ」
イリヤ「セイバーとキスするよりも私としたほうが絶対に気持ちいいから……」
士郎「そうだな……」
イリヤ「バーサーカー、帰るわよ」
バーサーカー「……」コクッ
イリヤ「じゃあね……キス王さん」
セイバー「ぐふっ……」
イリヤ「……これでいい」
イリヤ「もう私は何もいらないわ……」
イリヤ「シロウ、これからはずっと一緒だよ?」
士郎「うん……そうだな……」
―――BADEND
士郎「ああ」
イリヤ「セイバーとキスするよりも私としたほうが絶対に気持ちいいから……」
士郎「そうだな……」
イリヤ「バーサーカー、帰るわよ」
バーサーカー「……」コクッ
イリヤ「じゃあね……キス王さん」
セイバー「ぐふっ……」
イリヤ「……これでいい」
イリヤ「もう私は何もいらないわ……」
イリヤ「シロウ、これからはずっと一緒だよ?」
士郎「うん……そうだな……」
―――BADEND
269 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 23:15:30.20 ID:q5avhu6t0
最後にうまいこといいよったな、乙
270 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 23:15:49.31 ID:GOGnhTGH0
これはひどい
279 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 23:31:46.31 ID:ydm6293g0
キス王wwwくそwwwこんなのでwww
283 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/27(金) 23:39:58.09 ID:4Vc9IYGQ0
乙
Entry ⇒ 2012.01.29 | Category ⇒ FateSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
士郎「セイバー?!セイバーじゃないか!?」リリィ「はい?」
元スレ:士郎「セイバー?!セイバーじゃないか!?」リリィ「はい?」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327042392/
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1327042392/
1 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 15:53:12.14 ID:6OTMA37a0
通学路
士郎「セイバー!!」
リリィ「あの……」
士郎「聖杯もないのにどうやってこっちに戻ってきたんだ!?」
リリィ「すいません。人違いではないですか?」
士郎「え……」
リリィ「失礼します」
士郎「……そうだよな」
士郎「セイバーはもう……いない……もんな……」
士郎「セイバー!!」
リリィ「あの……」
士郎「聖杯もないのにどうやってこっちに戻ってきたんだ!?」
リリィ「すいません。人違いではないですか?」
士郎「え……」
リリィ「失礼します」
士郎「……そうだよな」
士郎「セイバーはもう……いない……もんな……」
4 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 15:55:44.55 ID:6OTMA37a0
学校
士郎「はぁ……」
一成「衛宮、どうした?」
士郎「一成……」
一成「元気がないようだが?」
士郎「いや、なんでもない」
一成「そうか。では、備品の点検に行こうか」
士郎「ああ……」
士郎(でも……似てたな……セイバーに……)
一成「そうだ。今日、転校生がくると担任からきいたが知っているか?」
士郎「そうなのか」
一成「なんでも留学生らしい」
士郎「へえ」
一成「粗相のないようにな」
士郎「なんで俺にいうんだよ」
士郎「はぁ……」
一成「衛宮、どうした?」
士郎「一成……」
一成「元気がないようだが?」
士郎「いや、なんでもない」
一成「そうか。では、備品の点検に行こうか」
士郎「ああ……」
士郎(でも……似てたな……セイバーに……)
一成「そうだ。今日、転校生がくると担任からきいたが知っているか?」
士郎「そうなのか」
一成「なんでも留学生らしい」
士郎「へえ」
一成「粗相のないようにな」
士郎「なんで俺にいうんだよ」
8 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 15:58:06.72 ID:6OTMA37a0
凛「おはよう、衛宮くん」
士郎「よう」
桜「先輩」
士郎「どうした?」
桜「あ……」
凛「じゃあね」
士郎「おう」
桜「お邪魔……でしたか?」
士郎「そんなことない。で、どうした?」
桜「今日の晩御飯なんですけど……」
士郎「うん」
リリィ「……」キョロキョロ
リリィ「職員室はどこでしょうか……?」
士郎「よう」
桜「先輩」
士郎「どうした?」
桜「あ……」
凛「じゃあね」
士郎「おう」
桜「お邪魔……でしたか?」
士郎「そんなことない。で、どうした?」
桜「今日の晩御飯なんですけど……」
士郎「うん」
リリィ「……」キョロキョロ
リリィ「職員室はどこでしょうか……?」
11 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:01:36.67 ID:6OTMA37a0
リリィ「すいません」
士郎「は―――」
桜「え?!」
リリィ「なにか?」
士郎「あ、朝の……」
リリィ「ああ。今朝の……」
桜「セイバーさん!?」
リリィ「は?」
士郎「桜、よく似てるけどセイバーじゃないんだ」
桜「そ、そうなんですか……。いや、そうですよね」
リリィ「セイバーとか一体、どなたなのですか?」
士郎「い、いや。知り合いに似てるから。えっと、それでなんですか?」
リリィ「職員室に行きたいのです」
士郎「職員室?」
リリィ「今日からここの生徒になるのでご挨拶をしておきたいのです」
士郎「は―――」
桜「え?!」
リリィ「なにか?」
士郎「あ、朝の……」
リリィ「ああ。今朝の……」
桜「セイバーさん!?」
リリィ「は?」
士郎「桜、よく似てるけどセイバーじゃないんだ」
桜「そ、そうなんですか……。いや、そうですよね」
リリィ「セイバーとか一体、どなたなのですか?」
士郎「い、いや。知り合いに似てるから。えっと、それでなんですか?」
リリィ「職員室に行きたいのです」
士郎「職員室?」
リリィ「今日からここの生徒になるのでご挨拶をしておきたいのです」
15 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:05:36.83 ID:6OTMA37a0
士郎「君が留学生……?」
リリィ「はい」
桜「……よく似てますね」
リリィ「そうですか。一度、お会いしたいですね」
士郎「……」
リリィ「あ……すいません。どうやら、話題にしてはいけないようですね」
士郎「いや、そんなことない。ごめん」
リリィ「こちらこそ無遠慮に踏み込んでしまったようです。申し訳ありません」
桜(話し方も仕草も……瓜二つ……)
士郎「職員室だったな。案内するよ」
リリィ「どうも」
士郎「桜、またあとで」
桜「わかりました」
士郎(セイバー……にしか見えない……)
リリィ「……」
リリィ「はい」
桜「……よく似てますね」
リリィ「そうですか。一度、お会いしたいですね」
士郎「……」
リリィ「あ……すいません。どうやら、話題にしてはいけないようですね」
士郎「いや、そんなことない。ごめん」
リリィ「こちらこそ無遠慮に踏み込んでしまったようです。申し訳ありません」
桜(話し方も仕草も……瓜二つ……)
士郎「職員室だったな。案内するよ」
リリィ「どうも」
士郎「桜、またあとで」
桜「わかりました」
士郎(セイバー……にしか見えない……)
リリィ「……」
19 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:08:29.30 ID:6OTMA37a0
士郎「ここだ」
リリィ「助かりました」
士郎「……」
リリィ「リリィです」
士郎「え?」
リリィ「私の名前です」
士郎「あ、俺は士郎」
リリィ「シロウですね。覚えました」
士郎「う、うん……」
リリィ「それでは」
士郎「……」
士郎「まずい……」
士郎「セイバーはもういないんだ……」
士郎「彼女はセイバーじゃない……そう思わないと……」
リリィ「助かりました」
士郎「……」
リリィ「リリィです」
士郎「え?」
リリィ「私の名前です」
士郎「あ、俺は士郎」
リリィ「シロウですね。覚えました」
士郎「う、うん……」
リリィ「それでは」
士郎「……」
士郎「まずい……」
士郎「セイバーはもういないんだ……」
士郎「彼女はセイバーじゃない……そう思わないと……」
22 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:12:31.19 ID:6OTMA37a0
大河「セイバーさん!??!」
リリィ「は?」
大河「あ。いや違うわよねー」
リリィ「あなたも私のことをそう呼ぶのですね」
大河「ごめんなさい。すっごい似てるから」
リリィ「いえ。あだ名だと思えばいいですし、それほど悪い響きでもありません」
大河「そ、そう?えっと……リリィさんだっけ?」
リリィ「はい。よろしくお願いします」
大河「留学生だし色々と奇異な目で見られると思うけど……」
リリィ「心得ています。それに二週間もすれば皆さんも慣れてくれるでしょう」
大河「……」
リリィ「なんですか?」
大河「本当にセイバーさんじゃ……ないわよね?」
リリィ「残念ながら違います」
大河「そうよね。うん……」
リリィ「は?」
大河「あ。いや違うわよねー」
リリィ「あなたも私のことをそう呼ぶのですね」
大河「ごめんなさい。すっごい似てるから」
リリィ「いえ。あだ名だと思えばいいですし、それほど悪い響きでもありません」
大河「そ、そう?えっと……リリィさんだっけ?」
リリィ「はい。よろしくお願いします」
大河「留学生だし色々と奇異な目で見られると思うけど……」
リリィ「心得ています。それに二週間もすれば皆さんも慣れてくれるでしょう」
大河「……」
リリィ「なんですか?」
大河「本当にセイバーさんじゃ……ないわよね?」
リリィ「残念ながら違います」
大河「そうよね。うん……」
25 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:15:59.03 ID:6OTMA37a0
教室
リリィ「初めまして、リリィと申します。これからよろしくお願いします」
パチパチパチ……
大河「じゃあ、空いてる席に座って」
リリィ「はい」
「きれー」
後藤「かわいい……」
一成「セイバーさん……?」
士郎「違う。そっくりさんなだけだ」
一成「そうか」
リリィ「……」
士郎「……」
リリィ「……?」
士郎「?!」
士郎(目が合った……。駄目だ……どうしても意識するな……)
リリィ「初めまして、リリィと申します。これからよろしくお願いします」
パチパチパチ……
大河「じゃあ、空いてる席に座って」
リリィ「はい」
「きれー」
後藤「かわいい……」
一成「セイバーさん……?」
士郎「違う。そっくりさんなだけだ」
一成「そうか」
リリィ「……」
士郎「……」
リリィ「……?」
士郎「?!」
士郎(目が合った……。駄目だ……どうしても意識するな……)
29 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:20:41.21 ID:6OTMA37a0
「リリィさん、どこの出身なの?」
リリィ「アイルランドからです」
「日本語上手いですね」
リリィ「元から日本という国に興味がありましたので」
「すごーい。ねね、どんな人はタイプ?」
リリィ「タイプ……難しいですね……。堅実な男性なら」
「好きな食べ物はー?」
リリィ「えーと……特には。生の海鮮以外なら好んで食べます」
士郎「……」
一成「気になるようだな」
士郎「え?」
一成「話しかければよかろう」
士郎「そんなんじゃない」
一成「そうか?」
士郎「ああ」
リリィ「アイルランドからです」
「日本語上手いですね」
リリィ「元から日本という国に興味がありましたので」
「すごーい。ねね、どんな人はタイプ?」
リリィ「タイプ……難しいですね……。堅実な男性なら」
「好きな食べ物はー?」
リリィ「えーと……特には。生の海鮮以外なら好んで食べます」
士郎「……」
一成「気になるようだな」
士郎「え?」
一成「話しかければよかろう」
士郎「そんなんじゃない」
一成「そうか?」
士郎「ああ」
32 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:24:41.58 ID:6OTMA37a0
昼休み
凛「衛宮くん、いくわよ」
士郎「ああ。桜は?」
凛「綾子に連れて行かれたわ」
士郎「そうか」
凛「ほら。早く」
士郎「わかってる」
リリィ「あの」
凛「セイバー!?!?」
リリィ「いえ。違います」
士郎「どうした?」
リリィ「いえ。シロウに学校全体も案内してもらおうかと思いまして」
士郎「なんでさ?ここには一成っていう生徒の鑑が……」
リリィ「あの方もシロウが適任だろうと言っていました」
士郎「一成……」
凛「衛宮くん、いくわよ」
士郎「ああ。桜は?」
凛「綾子に連れて行かれたわ」
士郎「そうか」
凛「ほら。早く」
士郎「わかってる」
リリィ「あの」
凛「セイバー!?!?」
リリィ「いえ。違います」
士郎「どうした?」
リリィ「いえ。シロウに学校全体も案内してもらおうかと思いまして」
士郎「なんでさ?ここには一成っていう生徒の鑑が……」
リリィ「あの方もシロウが適任だろうと言っていました」
士郎「一成……」
36 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:28:20.93 ID:6OTMA37a0
凛「……」
リリィ「なんですか?」
凛「セイバーじゃないのね?」
リリィ「違います」
凛「……遠坂。遠坂凛よ」
リリィ「リリィです。リン、とお呼びしても?」
凛「え、ええ。構わないわ」
リリィ「ところでシロウ。案内を頼んでもよろしいですか?」
士郎「あ、ああ。いいぞ」
リリィ「ありがとうございます。シロウ」
士郎「うっ……」
凛(セイバーの生き写しじゃない……。なんなの……?)
士郎「その前にご飯食べるんだけど……セイ、じゃなくて、リリィも一緒にどうだ?」
リリィ「それは嬉しい。よろこんでお供します」
凛「……」
リリィ「なんですか?」
凛「セイバーじゃないのね?」
リリィ「違います」
凛「……遠坂。遠坂凛よ」
リリィ「リリィです。リン、とお呼びしても?」
凛「え、ええ。構わないわ」
リリィ「ところでシロウ。案内を頼んでもよろしいですか?」
士郎「あ、ああ。いいぞ」
リリィ「ありがとうございます。シロウ」
士郎「うっ……」
凛(セイバーの生き写しじゃない……。なんなの……?)
士郎「その前にご飯食べるんだけど……セイ、じゃなくて、リリィも一緒にどうだ?」
リリィ「それは嬉しい。よろこんでお供します」
凛「……」
38 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:33:19.22 ID:6OTMA37a0
屋上
リリィ「このような場所で食べるのですか?」
士郎「悪いな。遠坂とはいつもここで食べるんだ」
凛「少し寒いけど、まぁ、嫌なら別に場所を変えてもいいわよ?」
リリィ「いえ。どうやらここはお二人にとって特別な場所なのでしょう。新参の私が意見をいう資格はありません」
士郎「そんな気をつかわなくても」
リリィ「いえ。お気になさらず」
凛「……」
士郎「じゃあ、食べるか」
リリィ「はい」
凛「セイバー、じゃなくてリリィのお弁当、お手製?」
リリィ「はい。今は一人ぐらしですので」
士郎「そうなのか……」
リリィ「ですから、なんでも自分でしないといけませんから。自炊も洗濯も。執事がいれば楽なのでしょうけど」
凛(家事をするセイバーね……。想像できないわ)
リリィ「このような場所で食べるのですか?」
士郎「悪いな。遠坂とはいつもここで食べるんだ」
凛「少し寒いけど、まぁ、嫌なら別に場所を変えてもいいわよ?」
リリィ「いえ。どうやらここはお二人にとって特別な場所なのでしょう。新参の私が意見をいう資格はありません」
士郎「そんな気をつかわなくても」
リリィ「いえ。お気になさらず」
凛「……」
士郎「じゃあ、食べるか」
リリィ「はい」
凛「セイバー、じゃなくてリリィのお弁当、お手製?」
リリィ「はい。今は一人ぐらしですので」
士郎「そうなのか……」
リリィ「ですから、なんでも自分でしないといけませんから。自炊も洗濯も。執事がいれば楽なのでしょうけど」
凛(家事をするセイバーね……。想像できないわ)
40 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:36:46.58 ID:6OTMA37a0
リリィ「……」モグモグ
士郎「……」
凛「……」
リリィ「……あの。見つめられると、食べにくいのですが……」
士郎「あ、わ、悪い!!」
凛「ごめんなさい。どうしても知り合いと貴女を重ねてしまうの」
リリィ「そうですか……」
凛「ところで……そんな小さなお弁当で足りるの?」
リリィ「ええ。問題はありませんが」
凛「ふーん」
リリィ「それがなにか?」
凛「知り合いはもっと健啖家だったからね。少し違和感があるの」
リリィ「そうなのですか?」
凛「うん」
士郎「……遠坂。もういいだろ。リリィはセイバーじゃないんだ」
士郎「……」
凛「……」
リリィ「……あの。見つめられると、食べにくいのですが……」
士郎「あ、わ、悪い!!」
凛「ごめんなさい。どうしても知り合いと貴女を重ねてしまうの」
リリィ「そうですか……」
凛「ところで……そんな小さなお弁当で足りるの?」
リリィ「ええ。問題はありませんが」
凛「ふーん」
リリィ「それがなにか?」
凛「知り合いはもっと健啖家だったからね。少し違和感があるの」
リリィ「そうなのですか?」
凛「うん」
士郎「……遠坂。もういいだろ。リリィはセイバーじゃないんだ」
43 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:40:37.76 ID:6OTMA37a0
リリィ「あの……その方は……?」
凛「死んだわ」
士郎「遠坂!」
凛「いいじゃない」
リリィ「そう……なのですね……」
凛「うん」
リリィ「あの……やはり学校の案内は別の人にお願いすることにします」
士郎「なんでさ?」
リリィ「どうやら私は二人にとって辛い過去を思い出させる要因になっているようですから……」
士郎「そんなことないぞ!」
リリィ「しかし……シロウの顔も……どこか落ち込んでいるようにも見えます」
凛「こいつ、その知り合いに惚れてたからね」
リリィ「え……」
凛「だから、動揺しているだけよ」
士郎「やめろ、遠坂……。リリィが困るだろ」
凛「死んだわ」
士郎「遠坂!」
凛「いいじゃない」
リリィ「そう……なのですね……」
凛「うん」
リリィ「あの……やはり学校の案内は別の人にお願いすることにします」
士郎「なんでさ?」
リリィ「どうやら私は二人にとって辛い過去を思い出させる要因になっているようですから……」
士郎「そんなことないぞ!」
リリィ「しかし……シロウの顔も……どこか落ち込んでいるようにも見えます」
凛「こいつ、その知り合いに惚れてたからね」
リリィ「え……」
凛「だから、動揺しているだけよ」
士郎「やめろ、遠坂……。リリィが困るだろ」
45 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:43:19.18 ID:6OTMA37a0
リリィ「シロウ……申し訳ありません」
士郎「いや……」
リリィ「それなら尚のこと、他の人に頼みます」
士郎「……」
リリィ「それでは」
凛「……」
士郎「待ってくれ」
リリィ「……?」
士郎「俺にさせてくれ」
リリィ「しかし……」
士郎「頼られて断れない性格だし、乗りかかった船なら最後まで乗っていってくれ」
リリィ「……いいのですか?」
士郎「ああ」
リリィ「……では、お願いします」
遠坂「……ふん」
士郎「いや……」
リリィ「それなら尚のこと、他の人に頼みます」
士郎「……」
リリィ「それでは」
凛「……」
士郎「待ってくれ」
リリィ「……?」
士郎「俺にさせてくれ」
リリィ「しかし……」
士郎「頼られて断れない性格だし、乗りかかった船なら最後まで乗っていってくれ」
リリィ「……いいのですか?」
士郎「ああ」
リリィ「……では、お願いします」
遠坂「……ふん」
47 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:45:19.21 ID:6OTMA37a0
廊下
凛「じゃ、またね。衛宮くん」
士郎「ああ」
リリィ「……」
士郎「それじゃあ、案内するな」
リリィ「シロウ?」
士郎「ん?」
リリィ「やはり無理は……」
士郎「気にするなって」
リリィ「……はい」
士郎「まずは音楽室からだな」
リリィ「目の前にありますね」
士郎「うん。そうだな」
リリィ「ふふ……」
凛「じゃ、またね。衛宮くん」
士郎「ああ」
リリィ「……」
士郎「それじゃあ、案内するな」
リリィ「シロウ?」
士郎「ん?」
リリィ「やはり無理は……」
士郎「気にするなって」
リリィ「……はい」
士郎「まずは音楽室からだな」
リリィ「目の前にありますね」
士郎「うん。そうだな」
リリィ「ふふ……」
49 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:48:22.08 ID:6OTMA37a0
道場
士郎「ここは弓道場。まあ、入部でもしない限り来る機会は無いと思うけど」
リリィ「そうですね。興味はありますが、部外者の足で汚す場所ではないようです」
士郎「……」
リリィ「なにか?」
士郎「いや……」
桜「先輩!」
士郎「桜」
桜「えっと……なにを?」
士郎「オリエンテーション」
桜「ああ……」
リリィ「朝にもお会いしましたね」
桜「は、はい!」
リリィ「リリィと申します」
桜「桜。間桐桜です」
士郎「ここは弓道場。まあ、入部でもしない限り来る機会は無いと思うけど」
リリィ「そうですね。興味はありますが、部外者の足で汚す場所ではないようです」
士郎「……」
リリィ「なにか?」
士郎「いや……」
桜「先輩!」
士郎「桜」
桜「えっと……なにを?」
士郎「オリエンテーション」
桜「ああ……」
リリィ「朝にもお会いしましたね」
桜「は、はい!」
リリィ「リリィと申します」
桜「桜。間桐桜です」
53 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:52:02.64 ID:6OTMA37a0
美綴「衛宮、いきなり転校生をはべらしてるの?」
士郎「あのなぁ……そんな風に見えるのか?」
美綴「見える」
士郎「……」
リリィ「初めまして。リリィです」
美綴「私は美綴綾子。よろしく」
桜「先輩、折角ですし……どうですか?」
士郎「いや。いいよ」
美綴「的に当てる自信がないの?」
士郎「いや。穢したくないだけ」
桜「そんなこと……」
リリィ「シロウ、そろそろ……」
士郎「そうだな。それじゃあ、またな桜」
桜「あ、はい……」
美綴(間桐桜にライバル現る……かな?)
士郎「あのなぁ……そんな風に見えるのか?」
美綴「見える」
士郎「……」
リリィ「初めまして。リリィです」
美綴「私は美綴綾子。よろしく」
桜「先輩、折角ですし……どうですか?」
士郎「いや。いいよ」
美綴「的に当てる自信がないの?」
士郎「いや。穢したくないだけ」
桜「そんなこと……」
リリィ「シロウ、そろそろ……」
士郎「そうだな。それじゃあ、またな桜」
桜「あ、はい……」
美綴(間桐桜にライバル現る……かな?)
55 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:54:10.47 ID:6OTMA37a0
放課後
一成「衛宮、すまんがまた頼むぞ」
士郎「わかってる」
リリィ「……」
士郎「……リリィ」
リリィ「え?」
士郎「また明日な」
リリィ「はい」
リリィ「……」スタスタ
凛「ちょっといいかしら?」
リリィ「なんですか?」
凛「こっち」
リリィ「……?」
一成「衛宮、すまんがまた頼むぞ」
士郎「わかってる」
リリィ「……」
士郎「……リリィ」
リリィ「え?」
士郎「また明日な」
リリィ「はい」
リリィ「……」スタスタ
凛「ちょっといいかしら?」
リリィ「なんですか?」
凛「こっち」
リリィ「……?」
58 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 16:56:23.70 ID:6OTMA37a0
保健室
ガチャリ
凛「ベッドに座って」
リリィ「あの……なにを?」
凛「いいから」
リリィ「はぁ……」
凛「上着脱いでくれる?」
リリィ「どうしてですか?」
凛「調べたいことがあるの」
リリィ「えっと……」
凛「もし貴女がセイバーなら色々と面倒なことが起こってるかもしれないから」
リリィ「ど、どういうことですか?」
凛「早く脱いで」
リリィ「い、いやです……」
凛「―――ぬげぇぇ!!!おらぁ!!」ガバァ
ガチャリ
凛「ベッドに座って」
リリィ「あの……なにを?」
凛「いいから」
リリィ「はぁ……」
凛「上着脱いでくれる?」
リリィ「どうしてですか?」
凛「調べたいことがあるの」
リリィ「えっと……」
凛「もし貴女がセイバーなら色々と面倒なことが起こってるかもしれないから」
リリィ「ど、どういうことですか?」
凛「早く脱いで」
リリィ「い、いやです……」
凛「―――ぬげぇぇ!!!おらぁ!!」ガバァ
63 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:00:18.30 ID:6OTMA37a0
リリィ「……ぐすん」
凛「ふー……どうやら、本当にセイバーじゃないみたいね」
リリィ「なんでこんなことを……もうお嫁にいけません……」
凛「ちょっと胸を触っただけじゃない」
リリィ「……」
凛「悪かったわよ」
リリィ「あの……そのセイバーさんって……一体……」
凛「……色々あるの」
リリィ「いえないんですね……」
凛「ええ。ごめんなさい」
リリィ「……シロウとセイバーさんは恋人の関係だったのですか?」
凛「……もっと深い関係だったかもね」
リリィ「……」
凛「ありがとう。素敵な体だったわ」
リリィ「それ……フォローのつもりですか……?」
凛「ふー……どうやら、本当にセイバーじゃないみたいね」
リリィ「なんでこんなことを……もうお嫁にいけません……」
凛「ちょっと胸を触っただけじゃない」
リリィ「……」
凛「悪かったわよ」
リリィ「あの……そのセイバーさんって……一体……」
凛「……色々あるの」
リリィ「いえないんですね……」
凛「ええ。ごめんなさい」
リリィ「……シロウとセイバーさんは恋人の関係だったのですか?」
凛「……もっと深い関係だったかもね」
リリィ「……」
凛「ありがとう。素敵な体だったわ」
リリィ「それ……フォローのつもりですか……?」
65 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:04:01.58 ID:6OTMA37a0
夜 衛宮邸
士郎「桜ー、出来たぞ。遠坂を呼んできてくれ」
桜「あの、先輩?」
士郎「ん?」
桜「リリィさんのこと……なんですけど……」
士郎「……」
桜「あの……!!」
士郎「大丈夫だよ、桜」
桜「……」
士郎「ちゃんと割り切れてるから」
桜「先輩……」
士郎「セイバーはもういない。リリィはセイバーじゃない……だろ?」
桜「はい……」
士郎「ほら、食べよう。遠坂を呼んできてくれ」
桜「わかりました……」
士郎「桜ー、出来たぞ。遠坂を呼んできてくれ」
桜「あの、先輩?」
士郎「ん?」
桜「リリィさんのこと……なんですけど……」
士郎「……」
桜「あの……!!」
士郎「大丈夫だよ、桜」
桜「……」
士郎「ちゃんと割り切れてるから」
桜「先輩……」
士郎「セイバーはもういない。リリィはセイバーじゃない……だろ?」
桜「はい……」
士郎「ほら、食べよう。遠坂を呼んできてくれ」
桜「わかりました……」
66 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:06:27.44 ID:6OTMA37a0
士郎の自室
士郎「……」
士郎(リリィ……か)
士郎(桜にはああいったけど……どうしても意識はするな……)
士郎(反則だろ……あれだけ似ているなんて……)
士郎「……」
士郎「はぁ……セイバー……」
士郎「……」ウルウル
士郎「やば……」ゴシゴシ
士郎「寝ないと……」
士郎(セイバー……)
士郎「……会いたいな」
士郎「……」
士郎(リリィ……か)
士郎(桜にはああいったけど……どうしても意識はするな……)
士郎(反則だろ……あれだけ似ているなんて……)
士郎「……」
士郎「はぁ……セイバー……」
士郎「……」ウルウル
士郎「やば……」ゴシゴシ
士郎「寝ないと……」
士郎(セイバー……)
士郎「……会いたいな」
68 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:09:10.34 ID:6OTMA37a0
翌日 学校
士郎「おはよう、一成」
一成「ああ、おはよう」
士郎「ふんふーん……」
リリィ「……」
士郎「……セイバー?」
リリィ「おはようございます、シロウ」
士郎「……っ」
リリィ「どうかしましたか?」
士郎「ご、ごめん……なんでもない……」
リリィ「シロウ……あの……」
士郎「ごめん……本当に……」
リリィ「……」
士郎「ごめん……」
リリィ「申し訳……ありません……」
士郎「おはよう、一成」
一成「ああ、おはよう」
士郎「ふんふーん……」
リリィ「……」
士郎「……セイバー?」
リリィ「おはようございます、シロウ」
士郎「……っ」
リリィ「どうかしましたか?」
士郎「ご、ごめん……なんでもない……」
リリィ「シロウ……あの……」
士郎「ごめん……本当に……」
リリィ「……」
士郎「ごめん……」
リリィ「申し訳……ありません……」
69 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:11:20.23 ID:6OTMA37a0
昼休み
凛「衛宮くん」
士郎「いくか」
凛「リリィは?」
士郎「……」
リリィ「……」モグモグ
「それ手作り?!」
リリィ「はい」
「すごーい!!」
士郎「友達がもうできたみたいだ」
凛「そう」
士郎「桜は?」
凛「もう待ってるわ」
士郎「待たせるのも悪いな。急ごう」
凛「ええ……」
凛「衛宮くん」
士郎「いくか」
凛「リリィは?」
士郎「……」
リリィ「……」モグモグ
「それ手作り?!」
リリィ「はい」
「すごーい!!」
士郎「友達がもうできたみたいだ」
凛「そう」
士郎「桜は?」
凛「もう待ってるわ」
士郎「待たせるのも悪いな。急ごう」
凛「ええ……」
72 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:14:38.11 ID:6OTMA37a0
放課後
士郎「今日は……ちょっと早めに来て欲しいネコさん言ってたな……」
リリィ「シロウ……?」
士郎「ん?」
リリィ「……また、明日」
士郎「うん」
リリィ「……」
士郎「……」スタスタ
リリィ「……」
士郎「……リリィ!!」
リリィ「は、はい!!」
士郎「あのさ……」
リリィ「は、はい……?」
士郎「今度……うちに来ないか?」
リリィ「え……?」
士郎「今日は……ちょっと早めに来て欲しいネコさん言ってたな……」
リリィ「シロウ……?」
士郎「ん?」
リリィ「……また、明日」
士郎「うん」
リリィ「……」
士郎「……」スタスタ
リリィ「……」
士郎「……リリィ!!」
リリィ「は、はい!!」
士郎「あのさ……」
リリィ「は、はい……?」
士郎「今度……うちに来ないか?」
リリィ「え……?」
73 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:19:13.56 ID:6OTMA37a0
士郎「駄目か?」
リリィ「ど、どうして急に……」
士郎「えっと……なんとなく……」
リリィ「は?」
士郎「あ、ごめん……やっぱりいい……」
リリィ「シロウ……」
士郎「忘れてくれ……」
リリィ「いつ、行けばいいですか?」
士郎「え……?」
リリィ「休日なら空いていますが」
士郎「……」
リリィ「貴方が私を誘うにはかなりの覚悟がいるはずです。それに応えないのは不敬にもほどがあるというもの」
士郎「リリィ……じゃあ……日曜日に……」
リリィ「わかりました。では、家まで案内してください。私は貴方の家を知りませんから」
士郎「あ……そっか……うん……今から案内する」
リリィ「ど、どうして急に……」
士郎「えっと……なんとなく……」
リリィ「は?」
士郎「あ、ごめん……やっぱりいい……」
リリィ「シロウ……」
士郎「忘れてくれ……」
リリィ「いつ、行けばいいですか?」
士郎「え……?」
リリィ「休日なら空いていますが」
士郎「……」
リリィ「貴方が私を誘うにはかなりの覚悟がいるはずです。それに応えないのは不敬にもほどがあるというもの」
士郎「リリィ……じゃあ……日曜日に……」
リリィ「わかりました。では、家まで案内してください。私は貴方の家を知りませんから」
士郎「あ……そっか……うん……今から案内する」
75 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:22:17.91 ID:6OTMA37a0
衛宮邸
士郎「ここだ」
リリィ「立派な屋敷ですね。趣があって私は好きです」
士郎「そ、そうか……」
リリィ「……シロウ?」
士郎「え?」
リリィ「本当に私を招いてもよかったのですか?」
士郎「うん……」
リリィ「……わかりました。それでは日曜日にお邪魔することにします」
士郎「ここまでこれるか?」
リリィ「問題ないでしょう」
士郎「そうか」
リリィ「では、また明日」
士郎「ああ」
リリィ「……」スタスタ
士郎「ここだ」
リリィ「立派な屋敷ですね。趣があって私は好きです」
士郎「そ、そうか……」
リリィ「……シロウ?」
士郎「え?」
リリィ「本当に私を招いてもよかったのですか?」
士郎「うん……」
リリィ「……わかりました。それでは日曜日にお邪魔することにします」
士郎「ここまでこれるか?」
リリィ「問題ないでしょう」
士郎「そうか」
リリィ「では、また明日」
士郎「ああ」
リリィ「……」スタスタ
77 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:25:38.60 ID:6OTMA37a0
数日後 日曜日 衛宮邸
ピンポーン
士郎「はーい」
ガララッ
リリィ「シロウ」
士郎「おかえり」
リリィ「え?あ、ただいまもどりました……」
士郎「あ、ご、ごめん!!その……癖で……」
リリィ「ふふ。よくあることです」
士郎「そ、そうか?」
リリィ「お邪魔してもよろしいですか?」
士郎「あ、ああ。構わない」
リリィ「失礼します。あと、つまらない物ですが手土産を……」
士郎「そんな、よかったのに……」
リリィ「いえ。初めての訪問で空手では忍びないですから」
ピンポーン
士郎「はーい」
ガララッ
リリィ「シロウ」
士郎「おかえり」
リリィ「え?あ、ただいまもどりました……」
士郎「あ、ご、ごめん!!その……癖で……」
リリィ「ふふ。よくあることです」
士郎「そ、そうか?」
リリィ「お邪魔してもよろしいですか?」
士郎「あ、ああ。構わない」
リリィ「失礼します。あと、つまらない物ですが手土産を……」
士郎「そんな、よかったのに……」
リリィ「いえ。初めての訪問で空手では忍びないですから」
78 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:29:03.44 ID:6OTMA37a0
リビング
士郎「今、お茶を出すよ」
リリィ「お構いなく」
士郎(セイバーが居間にいる……)
士郎「やべ……」
士郎(堪えろ……)
リリィ「シロウ?肩が震えていますが?」
士郎「ご、ごめん……なんでもないんだ……」
士郎(だめだ……口元が締まらない……)
リリィ「……それにしても落ち着きますね」
士郎「え?」
リリィ「まるでずっとここに住んでいたような感覚になります」
士郎「セイバー……」
リリィ「……すいません。私は……」
士郎「こっちこそ……リリィだもんな……」
士郎「今、お茶を出すよ」
リリィ「お構いなく」
士郎(セイバーが居間にいる……)
士郎「やべ……」
士郎(堪えろ……)
リリィ「シロウ?肩が震えていますが?」
士郎「ご、ごめん……なんでもないんだ……」
士郎(だめだ……口元が締まらない……)
リリィ「……それにしても落ち着きますね」
士郎「え?」
リリィ「まるでずっとここに住んでいたような感覚になります」
士郎「セイバー……」
リリィ「……すいません。私は……」
士郎「こっちこそ……リリィだもんな……」
79 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:32:30.18 ID:6OTMA37a0
士郎「……」
リリィ「……」ズズッ
士郎(話したいこと……いっぱいあったのに……全部、ふっとんだ……)
リリィ「……」
士郎(セイバーがここにいるのが……嬉しい……)
リリィ「ここにはシロウだけが住んでいるのですか?」
士郎「え、あ、いや。遠坂も桜も週に何度かこっちに寝泊りに来る」
リリィ「そうなのですか」
士郎「今日は一人だけど」
リリィ「そうですか」
士郎「……」
リリィ「……」ズズッ
士郎「や、屋敷の中、案内しようか?」
リリィ「ふふ。ここ一週間は貴方に案内されてばかりですね」
士郎「あ、そ、そうだな」
リリィ「……」ズズッ
士郎(話したいこと……いっぱいあったのに……全部、ふっとんだ……)
リリィ「……」
士郎(セイバーがここにいるのが……嬉しい……)
リリィ「ここにはシロウだけが住んでいるのですか?」
士郎「え、あ、いや。遠坂も桜も週に何度かこっちに寝泊りに来る」
リリィ「そうなのですか」
士郎「今日は一人だけど」
リリィ「そうですか」
士郎「……」
リリィ「……」ズズッ
士郎「や、屋敷の中、案内しようか?」
リリィ「ふふ。ここ一週間は貴方に案内されてばかりですね」
士郎「あ、そ、そうだな」
82 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:35:49.30 ID:6OTMA37a0
縁側
士郎「あんまり面白くなかったか?」
リリィ「いいえ。そんなことはありません。どこも私にとっては新鮮で……神聖な場所です」
士郎「……」
リリィ「神聖は少し大げさですか」
士郎「リリィ、この際だ。街も案内する」
リリィ「本当ですか?!」
士郎「やっぱりまだ街は探索してなかったか?」
リリィ「近所は散歩がてらよく見ていますが、新都のほうやこの辺りはまったくの無知です」
士郎「なら案内のし甲斐があるな。俺にまかせろ」
リリィ「はい」
士郎「んじゃ、早速いくか」
リリィ「ええ。お願いします」
士郎「あんまり面白くなかったか?」
リリィ「いいえ。そんなことはありません。どこも私にとっては新鮮で……神聖な場所です」
士郎「……」
リリィ「神聖は少し大げさですか」
士郎「リリィ、この際だ。街も案内する」
リリィ「本当ですか?!」
士郎「やっぱりまだ街は探索してなかったか?」
リリィ「近所は散歩がてらよく見ていますが、新都のほうやこの辺りはまったくの無知です」
士郎「なら案内のし甲斐があるな。俺にまかせろ」
リリィ「はい」
士郎「んじゃ、早速いくか」
リリィ「ええ。お願いします」
85 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:38:50.32 ID:6OTMA37a0
商店街
士郎「ここではよく買い物をするんだ」
リリィ「なるほど……」
士郎「……」
セイバー『シロウ、これはなんですか?』
士郎(セイバー……)
リリィ「シロウ、これはなんですか?」
シロウ「セイバー、それは前に―――」
リリィ「……」
士郎「あ……」
リリィ「……いえ。気にしていません」
士郎「……ごめん。気分、悪いよな」
リリィ「シロウ、やはり……」
士郎「こっちにいこう」
リリィ「はい」
士郎「ここではよく買い物をするんだ」
リリィ「なるほど……」
士郎「……」
セイバー『シロウ、これはなんですか?』
士郎(セイバー……)
リリィ「シロウ、これはなんですか?」
シロウ「セイバー、それは前に―――」
リリィ「……」
士郎「あ……」
リリィ「……いえ。気にしていません」
士郎「……ごめん。気分、悪いよな」
リリィ「シロウ、やはり……」
士郎「こっちにいこう」
リリィ「はい」
91 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:44:27.04 ID:6OTMA37a0
新都
士郎「これで、大体のところは回ったかな」
リリィ「ありがとうございます」
士郎「色々、ごめん」
リリィ「私が感謝する側です。謝られる所以はありません」
士郎「……」
リリィ「ただ……私はセイバーさんではありませんから……」
士郎「……うん」
リリィ「それだけは……どうしようもありません」
士郎「……」
リリィ「シロウ?」
士郎「なんだ……?」
リリィ「私はセイバーさんになれないですが……貴方が私を心の拠り所にするというなら……私は……」
士郎「リリィ……」
リリィ「……」
士郎「これで、大体のところは回ったかな」
リリィ「ありがとうございます」
士郎「色々、ごめん」
リリィ「私が感謝する側です。謝られる所以はありません」
士郎「……」
リリィ「ただ……私はセイバーさんではありませんから……」
士郎「……うん」
リリィ「それだけは……どうしようもありません」
士郎「……」
リリィ「シロウ?」
士郎「なんだ……?」
リリィ「私はセイバーさんになれないですが……貴方が私を心の拠り所にするというなら……私は……」
士郎「リリィ……」
リリィ「……」
95 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:50:50.94 ID:6OTMA37a0
士郎「―――ごめん。そこまで考えてくれて嬉しいけど、そこまで甘えられない」
リリィ「そうですか?」
士郎「でも、説得力ないな。もう家にまで招待してるし」
リリィ「ふふ……」
士郎「リリィ、俺、やっぱりこれからも意識すると思う」
リリィ「……」
士郎「それだけは謝っておきたい」
リリィ「いえ。想い人と似ているのですから、それは致し方ありません。立場が逆なら、私もシロウと同じことを口走っているでしょう」
士郎「そうかな。リリィは気が強そうだから、そんなこと無いと思うけど」
リリィ「なんですか、それは。私が鉄面皮で温情のない性格だと言っているのですか?」ムスッ
士郎「そう聞こえた?その通りだけど」
リリィ「もう、シロウ!!」
士郎「ごめん。おわびにクレープでも奢るから」
リリィ「……ストロベリーでお願いします。クリームはたっぷりで」
士郎「おっけー。クリームたっぷりな」
リリィ「そうですか?」
士郎「でも、説得力ないな。もう家にまで招待してるし」
リリィ「ふふ……」
士郎「リリィ、俺、やっぱりこれからも意識すると思う」
リリィ「……」
士郎「それだけは謝っておきたい」
リリィ「いえ。想い人と似ているのですから、それは致し方ありません。立場が逆なら、私もシロウと同じことを口走っているでしょう」
士郎「そうかな。リリィは気が強そうだから、そんなこと無いと思うけど」
リリィ「なんですか、それは。私が鉄面皮で温情のない性格だと言っているのですか?」ムスッ
士郎「そう聞こえた?その通りだけど」
リリィ「もう、シロウ!!」
士郎「ごめん。おわびにクレープでも奢るから」
リリィ「……ストロベリーでお願いします。クリームはたっぷりで」
士郎「おっけー。クリームたっぷりな」
97 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:55:10.02 ID:6OTMA37a0
リリィ「ふふ……」モグモグ
士郎「美味しいか?」
リリィ「はい」
士郎「口元、クリームついてる」
リリィ「え……?」
士郎「今、とってやるから」
リリィ「あ……ん……」
士郎「よし」
リリィ「あ、ありがとうございます……」
士郎「向こうまで行って戻るか」
リリィ「はい」
士郎「……」
リリィ「……」モグモグ
士郎(セイバー……はいない……割り切らないと、リリィに失礼だ)
士郎(リリィだって……きっと内心では傷ついてるはずだし……気をつけないと)
士郎「美味しいか?」
リリィ「はい」
士郎「口元、クリームついてる」
リリィ「え……?」
士郎「今、とってやるから」
リリィ「あ……ん……」
士郎「よし」
リリィ「あ、ありがとうございます……」
士郎「向こうまで行って戻るか」
リリィ「はい」
士郎「……」
リリィ「……」モグモグ
士郎(セイバー……はいない……割り切らないと、リリィに失礼だ)
士郎(リリィだって……きっと内心では傷ついてるはずだし……気をつけないと)
99 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 17:58:33.51 ID:6OTMA37a0
衛宮邸
士郎「おつかれさま」
リリィ「いえ。有意義な休日になりました」
士郎「そういってくれると嬉しいよ、リリィ」
凛「士郎、戻ったのね」
士郎「ああ」
リリィ「こんにちは、リン」
凛「……うん」
リリィ「なんでしょうか?」
凛「ううん。なんでもない。ごはんは食べてく?」
リリィ「いえ。帰ります。邪魔をしてはいけないでしょうし」
士郎「そんなことは……」
凛「そう。じゃあ、気をつけてね」
士郎「送っていこうか?」
リリィ「気にしないでください。シロウは家主なのでしょう?ならリンとサクラを気遣うべきです。部外者の私ではなく。それでは」
士郎「おつかれさま」
リリィ「いえ。有意義な休日になりました」
士郎「そういってくれると嬉しいよ、リリィ」
凛「士郎、戻ったのね」
士郎「ああ」
リリィ「こんにちは、リン」
凛「……うん」
リリィ「なんでしょうか?」
凛「ううん。なんでもない。ごはんは食べてく?」
リリィ「いえ。帰ります。邪魔をしてはいけないでしょうし」
士郎「そんなことは……」
凛「そう。じゃあ、気をつけてね」
士郎「送っていこうか?」
リリィ「気にしないでください。シロウは家主なのでしょう?ならリンとサクラを気遣うべきです。部外者の私ではなく。それでは」
101 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:03:25.54 ID:6OTMA37a0
凛「部外者……だってさ」
士郎「……」
凛「士郎?言いたくないけど……セイバーとしてずっと見てたんじゃないの、リリィのこと」
士郎「それは……」
凛「だめよ。そんなことしたら、リリィだっていい気分じゃないだろうし」
士郎「分かってる」
凛「なら、いいけど。ストーカーだけにはならないでね?」
士郎「ならない!」
凛「なら……セイバーのことは忘れて……私だけを見ていられるかしら?」
士郎「え……」
凛「……」
士郎「と、おさか……?」
凛「……冗談よ。ほら、ごはんの支度をしましょう。藤村先生も来るんでしょ?」
士郎「そうだな……」
凛(まるで失恋したような顔ね……バカ士郎……)
士郎「……」
凛「士郎?言いたくないけど……セイバーとしてずっと見てたんじゃないの、リリィのこと」
士郎「それは……」
凛「だめよ。そんなことしたら、リリィだっていい気分じゃないだろうし」
士郎「分かってる」
凛「なら、いいけど。ストーカーだけにはならないでね?」
士郎「ならない!」
凛「なら……セイバーのことは忘れて……私だけを見ていられるかしら?」
士郎「え……」
凛「……」
士郎「と、おさか……?」
凛「……冗談よ。ほら、ごはんの支度をしましょう。藤村先生も来るんでしょ?」
士郎「そうだな……」
凛(まるで失恋したような顔ね……バカ士郎……)
106 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:06:53.96 ID:6OTMA37a0
翌日
士郎「んー……」
桜「おはようございます、先輩」
士郎「おはよう、桜」
桜「お弁当の用意はしてありますよ?」
士郎「ああ。いつも悪いな」
桜「いえ。好きでやってますから。なんでもいってくださいね、エッヘン」
士郎「うん……」
桜「……先輩?」
士郎「なんだ?」
桜「いえ……」
士郎「なんだよ?」
桜「なんでもないでーす」
士郎「そうか?」
桜(先輩……元気ないなぁ……。やっぱり、リリィさんのこと……?)
士郎「んー……」
桜「おはようございます、先輩」
士郎「おはよう、桜」
桜「お弁当の用意はしてありますよ?」
士郎「ああ。いつも悪いな」
桜「いえ。好きでやってますから。なんでもいってくださいね、エッヘン」
士郎「うん……」
桜「……先輩?」
士郎「なんだ?」
桜「いえ……」
士郎「なんだよ?」
桜「なんでもないでーす」
士郎「そうか?」
桜(先輩……元気ないなぁ……。やっぱり、リリィさんのこと……?)
109 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:10:08.33 ID:6OTMA37a0
学校
桜「それじゃあ、先輩。また放課後に」
士郎「ああ。美綴によろしく」
桜「はい!」タタタッ
士郎「―――さてと」
リリィ「……シロウ」
士郎「え……」
リリィ「おはようございます」
士郎「お、おはよう……」
リリィ「……では」スタスタ
士郎「あ、ああ……」
士郎(はぁ……)
士郎(駄目だな……全然、割り切れてないぞ……俺……)
士郎(どうしたらいいんだ……)
桜「それじゃあ、先輩。また放課後に」
士郎「ああ。美綴によろしく」
桜「はい!」タタタッ
士郎「―――さてと」
リリィ「……シロウ」
士郎「え……」
リリィ「おはようございます」
士郎「お、おはよう……」
リリィ「……では」スタスタ
士郎「あ、ああ……」
士郎(はぁ……)
士郎(駄目だな……全然、割り切れてないぞ……俺……)
士郎(どうしたらいいんだ……)
111 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:13:48.49 ID:6OTMA37a0
昼休み
士郎「リリィ……」
リリィ「なんでしょう?」
士郎「一緒に……お昼どうだ?」
リリィ「ええ。喜んで」
士郎「え……」
リリィ「なにか?」
士郎「あ、いや。断られると思ってた」
リリィ「どうしてシロウの誘いを断ることができるのですか」
士郎「……」
リリィ「貴方の頼みを無碍にできるほど、私は非情ではないですから」
士郎「なんだよ、新都でのことまだ根に持ってんのか?」
リリィ「当然です。私を罵ったわけですから」
士郎「あれは冗談だって」
リリィ「いーえ。冗談でも許せません。だから、私が如何に慈愛に満ちているか、シロウの体に染み渡るまで教えてあげます」
士郎「リリィ……」
リリィ「なんでしょう?」
士郎「一緒に……お昼どうだ?」
リリィ「ええ。喜んで」
士郎「え……」
リリィ「なにか?」
士郎「あ、いや。断られると思ってた」
リリィ「どうしてシロウの誘いを断ることができるのですか」
士郎「……」
リリィ「貴方の頼みを無碍にできるほど、私は非情ではないですから」
士郎「なんだよ、新都でのことまだ根に持ってんのか?」
リリィ「当然です。私を罵ったわけですから」
士郎「あれは冗談だって」
リリィ「いーえ。冗談でも許せません。だから、私が如何に慈愛に満ちているか、シロウの体に染み渡るまで教えてあげます」
112 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:18:04.01 ID:6OTMA37a0
凛「衛宮くん……」
士郎「わかったよ」
リリィ「ふふ……」
士郎「じゃあ、遠坂を呼びにいくか」
リリィ「ええ」
凛「……」
士郎「あ……」
リリィ「リン、来ていたのですか」
凛「仲がいいのね」
士郎「え……あ……そうだな……」
リリィ「私の目にはお二人のほうが鴛鴦に映りますよ?」
凛「はぁ!?」
士郎「ちょ……!!」
リリィ「ふふ……既に将来を誓い合っているとか?」
士郎・凛「「ないない!!!」」
士郎「わかったよ」
リリィ「ふふ……」
士郎「じゃあ、遠坂を呼びにいくか」
リリィ「ええ」
凛「……」
士郎「あ……」
リリィ「リン、来ていたのですか」
凛「仲がいいのね」
士郎「え……あ……そうだな……」
リリィ「私の目にはお二人のほうが鴛鴦に映りますよ?」
凛「はぁ!?」
士郎「ちょ……!!」
リリィ「ふふ……既に将来を誓い合っているとか?」
士郎・凛「「ないない!!!」」
115 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:21:00.05 ID:6OTMA37a0
屋上
凛「……」モグモグ
士郎「あ……遠坂……いるか?」
凛「いらん……」
士郎「そうか……」
凛「は、はなしかけんな……」
リリィ「……あの」
凛「え?」
リリィ「もう少しくっついて食べませんか?」
凛「うるさいわね。一人がいいの」
リリィ「なら、私は別の場所に―――」
凛「ちょっとなんでアンタだけなのよ!?」
リリィ「邪魔では……?」
士郎「いいから、いてくれ!!」
凛「そーよ!!いなさいよ!!」
凛「……」モグモグ
士郎「あ……遠坂……いるか?」
凛「いらん……」
士郎「そうか……」
凛「は、はなしかけんな……」
リリィ「……あの」
凛「え?」
リリィ「もう少しくっついて食べませんか?」
凛「うるさいわね。一人がいいの」
リリィ「なら、私は別の場所に―――」
凛「ちょっとなんでアンタだけなのよ!?」
リリィ「邪魔では……?」
士郎「いいから、いてくれ!!」
凛「そーよ!!いなさいよ!!」
118 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:24:11.49 ID:6OTMA37a0
リリィ「……」
士郎「リリィ?」
リリィ「なんですか?」
士郎「えっと……これ、食べてみてくれないか?」
リリィ「いいのですか?」
士郎「ああ」
リリィ「では、遠慮なく……」モグモグ
士郎「どうだ?」
リリィ「美味しい。口当たりもよく、味付けも食材本来の味を引き立てるようになされている」
凛「……」
リリィ「美味です、シロウ」
士郎「そ、そうか……」
凛「もーらい!」モグモグ
士郎「あ、こら!!」
凛「まあまあね……ふんだ」
士郎「リリィ?」
リリィ「なんですか?」
士郎「えっと……これ、食べてみてくれないか?」
リリィ「いいのですか?」
士郎「ああ」
リリィ「では、遠慮なく……」モグモグ
士郎「どうだ?」
リリィ「美味しい。口当たりもよく、味付けも食材本来の味を引き立てるようになされている」
凛「……」
リリィ「美味です、シロウ」
士郎「そ、そうか……」
凛「もーらい!」モグモグ
士郎「あ、こら!!」
凛「まあまあね……ふんだ」
119 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:25:12.92 ID:1lUfzHjL0
嫉妬凛かわいい
126 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:28:38.60 ID:6OTMA37a0
士郎「リリィ、よかったらお弁当作ってきてやろうか?」
リリィ「え?」
士郎「俺の家、よく食材を余らすから、その……」
リリィ「残飯処理……ですか?」
士郎「そ、そういう言い方はあれだけどな」
リリィ「……」チラッ
凛「……」ムスッ
リリィ「いえ。遠慮しておきます」
士郎「え……」
リリィ「そこまでを手間を省くほど、私は堕落できないので。日本に来るときに自分でできることは自分ですると決めましたから」
士郎「そうか。なら、リリィの信念を曲げるわけにもいかないな」
リリィ「お気持ちだけでお腹一杯です」
士郎「はは……」
リリィ「凛もそれでいいですね?」
凛「……うん」モグモグ
リリィ「え?」
士郎「俺の家、よく食材を余らすから、その……」
リリィ「残飯処理……ですか?」
士郎「そ、そういう言い方はあれだけどな」
リリィ「……」チラッ
凛「……」ムスッ
リリィ「いえ。遠慮しておきます」
士郎「え……」
リリィ「そこまでを手間を省くほど、私は堕落できないので。日本に来るときに自分でできることは自分ですると決めましたから」
士郎「そうか。なら、リリィの信念を曲げるわけにもいかないな」
リリィ「お気持ちだけでお腹一杯です」
士郎「はは……」
リリィ「凛もそれでいいですね?」
凛「……うん」モグモグ
127 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:32:28.10 ID:6OTMA37a0
廊下
士郎「それじゃあ、またな遠坂」
凛「はいはい」
リリィ「……」ペコッ
凛「ちょっと」
リリィ「なんですか?」
凛「変に勘ぐらないでね……。私と士郎は別になんでもないから」
リリィ「ええ。分かっています」
凛「ならいいけど……」
リリィ「でも、なんでもない殿方の家に寝泊りしている事実がある以上、ある程度は勘ぐらせていただきますが」
凛「ちょっと!!!」
リリィ「冗談です」
凛「……もう」
リリィ「それでは、リン。また」
凛「ええ。またね、リリィ」
士郎「それじゃあ、またな遠坂」
凛「はいはい」
リリィ「……」ペコッ
凛「ちょっと」
リリィ「なんですか?」
凛「変に勘ぐらないでね……。私と士郎は別になんでもないから」
リリィ「ええ。分かっています」
凛「ならいいけど……」
リリィ「でも、なんでもない殿方の家に寝泊りしている事実がある以上、ある程度は勘ぐらせていただきますが」
凛「ちょっと!!!」
リリィ「冗談です」
凛「……もう」
リリィ「それでは、リン。また」
凛「ええ。またね、リリィ」
128 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:35:47.49 ID:6OTMA37a0
放課後
士郎「よし……」
リリィ「シロウ?」
士郎「ん?」
リリィ「よろしければ……一緒に帰りませんか?」
士郎「ああ。いいぞ」
リリィ「……」
士郎「あ、でも―――」
桜「せーんぱい!」
士郎「桜も一緒だけど、いいか?」
リリィ「勿論です」
桜「え……リリィさん?」
リリィ「一緒に帰っても?」
桜「は、はい……」
士郎「よし、行くか」
士郎「よし……」
リリィ「シロウ?」
士郎「ん?」
リリィ「よろしければ……一緒に帰りませんか?」
士郎「ああ。いいぞ」
リリィ「……」
士郎「あ、でも―――」
桜「せーんぱい!」
士郎「桜も一緒だけど、いいか?」
リリィ「勿論です」
桜「え……リリィさん?」
リリィ「一緒に帰っても?」
桜「は、はい……」
士郎「よし、行くか」
133 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:41:45.40 ID:6OTMA37a0
通学路
士郎「リリィはいつもどこで買い物とかしてるんだ?」
リリィ「近くにスーパーがあるので。自炊を心がけていますが、あそこはいけませんね。誘惑が多い」
士郎「お惣菜か。でも、一人ならそっちのほうが経済的じゃないか?」
リリィ「でも、料理はある程度こなせるようになっておかないと。意中の男性には喜んで欲しいですから」
士郎「……」
リリィ「なんですか?」
士郎「い、いや……リリィって好きな人とかいるのかなぁって……ほら故郷とかに」
リリィ「いません。何度か交際を求められたことはありますが」
士郎「そうなのか?じゃあ、今まで……」
リリィ「ええ……男性とデートをしたのはシロウが初めてです」
士郎「そ、そうか……」
士郎(耐えろ……にやけるな……)
桜「……」ジーッ
リリィ「……」
士郎「リリィはいつもどこで買い物とかしてるんだ?」
リリィ「近くにスーパーがあるので。自炊を心がけていますが、あそこはいけませんね。誘惑が多い」
士郎「お惣菜か。でも、一人ならそっちのほうが経済的じゃないか?」
リリィ「でも、料理はある程度こなせるようになっておかないと。意中の男性には喜んで欲しいですから」
士郎「……」
リリィ「なんですか?」
士郎「い、いや……リリィって好きな人とかいるのかなぁって……ほら故郷とかに」
リリィ「いません。何度か交際を求められたことはありますが」
士郎「そうなのか?じゃあ、今まで……」
リリィ「ええ……男性とデートをしたのはシロウが初めてです」
士郎「そ、そうか……」
士郎(耐えろ……にやけるな……)
桜「……」ジーッ
リリィ「……」
138 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:47:40.87 ID:6OTMA37a0
士郎「ならリリィ、今度―――」
リリィ「サクラ?」
桜「は、はい?」
リリィ「サクラも料理が得意だと、シロウから聞きました」
桜「い、いえ……私は……」
リリィ「貴女の手料理もいつか口にしてみたいです」
桜「え……そんな、私の料理なんて」
リリィ「謙遜することはありません。シロウは貴女の腕を大変高く評価しています」
桜「……?」
士郎「おい、リリィ!」
リリィ「もう家事を任せてしまってもいいかもしれないと、言っていましたから」
桜「ど、どういうことですか?」
リリィ「シロウはサクラを台所に立たせて、眺めたいのではありませんか?」
士郎「ぶっ!?」
桜「え?!えぇぇ!?」
リリィ「サクラ?」
桜「は、はい?」
リリィ「サクラも料理が得意だと、シロウから聞きました」
桜「い、いえ……私は……」
リリィ「貴女の手料理もいつか口にしてみたいです」
桜「え……そんな、私の料理なんて」
リリィ「謙遜することはありません。シロウは貴女の腕を大変高く評価しています」
桜「……?」
士郎「おい、リリィ!」
リリィ「もう家事を任せてしまってもいいかもしれないと、言っていましたから」
桜「ど、どういうことですか?」
リリィ「シロウはサクラを台所に立たせて、眺めたいのではありませんか?」
士郎「ぶっ!?」
桜「え?!えぇぇ!?」
140 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:51:07.29 ID:6OTMA37a0
リリィ「おや?違いましたか?」
士郎「おい!!なんでその話をそこまで誇張できるんだよ!!」
リリィ「純粋な感想です」
士郎「あのなぁ……」
桜「あぅ……」
リリィ「しかし、シロウも気が多いですね」
士郎「え?」
リリィ「まるで爆弾の導線を選ぶような……そんな岐路に立たされているのでは?」
士郎「あのなぁ……」
リリィ「今、シロウを支えているのはサクラとリンです。私ではない」
士郎「……!」
桜「リリィさん……?」
リリィ「それだけは忘れないように」
士郎「……ああ」
リリィ「では、私はこっちですので。さようなら」
士郎「おい!!なんでその話をそこまで誇張できるんだよ!!」
リリィ「純粋な感想です」
士郎「あのなぁ……」
桜「あぅ……」
リリィ「しかし、シロウも気が多いですね」
士郎「え?」
リリィ「まるで爆弾の導線を選ぶような……そんな岐路に立たされているのでは?」
士郎「あのなぁ……」
リリィ「今、シロウを支えているのはサクラとリンです。私ではない」
士郎「……!」
桜「リリィさん……?」
リリィ「それだけは忘れないように」
士郎「……ああ」
リリィ「では、私はこっちですので。さようなら」
142 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:54:48.94 ID:6OTMA37a0
士郎「……帰るか」
桜「は、はい……」
士郎「……そうだよな」
桜「え……?」
士郎「ごめん、桜」
桜「先輩……?」
士郎「俺、どっかで不幸な自分に酔って二人が優しくしてくれるのを当然だと思ってたかもしれない」
桜「私は……」
士郎「今まで俺を励ましてくれてたのは……桜と遠坂だもんな……」
桜「……」
士郎「今日の晩飯は何にする?」
桜「とりあえず商店街にいきましょう。そこで決めればいいと思います」
士郎「そうだな」
桜「先輩……」
士郎「……」
桜「は、はい……」
士郎「……そうだよな」
桜「え……?」
士郎「ごめん、桜」
桜「先輩……?」
士郎「俺、どっかで不幸な自分に酔って二人が優しくしてくれるのを当然だと思ってたかもしれない」
桜「私は……」
士郎「今まで俺を励ましてくれてたのは……桜と遠坂だもんな……」
桜「……」
士郎「今日の晩飯は何にする?」
桜「とりあえず商店街にいきましょう。そこで決めればいいと思います」
士郎「そうだな」
桜「先輩……」
士郎「……」
144 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 18:58:49.56 ID:6OTMA37a0
衛宮邸
士郎「遠坂、風呂沸いたぞ」
凛「おーっす」
士郎「着替えはもう置いておいたから」
凛「下着も?」
士郎「それは自分で」
凛「はいはい。よっこらしょ……一番風呂いただくわー」
士郎「ああ。ゆっくりしてこい」
桜「せんぱい、片付け終わりました、ビシッ」
士郎「桜軍曹、ご苦労様。では次の任務は俺と談笑することだ」
桜「よろこんで!」
士郎「桜、弓道部はどうだ?部長に選ばれそうなんだろ?」
桜「不安はありますけど、美綴先輩がサポートしてくれるので」
士郎「そっか。がんばれよ。試合は必ず応援にいくから」
桜「はい」
士郎「遠坂、風呂沸いたぞ」
凛「おーっす」
士郎「着替えはもう置いておいたから」
凛「下着も?」
士郎「それは自分で」
凛「はいはい。よっこらしょ……一番風呂いただくわー」
士郎「ああ。ゆっくりしてこい」
桜「せんぱい、片付け終わりました、ビシッ」
士郎「桜軍曹、ご苦労様。では次の任務は俺と談笑することだ」
桜「よろこんで!」
士郎「桜、弓道部はどうだ?部長に選ばれそうなんだろ?」
桜「不安はありますけど、美綴先輩がサポートしてくれるので」
士郎「そっか。がんばれよ。試合は必ず応援にいくから」
桜「はい」
145 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 19:01:23.41 ID:6OTMA37a0
士郎の自室
士郎「さて……と」
士郎「……」
士郎(リリィの言うとおりだ)
士郎(セイバーがいなくなってから、遠坂も桜も……何も言わずに傍に居てくれた……)
士郎(感謝することを……忘れてたな……)
士郎「……」
士郎(でも……)
士郎(セイバー……)
士郎「……」ウルウル
士郎「……っ」ゴシゴシ
士郎「最低だな……俺……」
士郎「さて……と」
士郎「……」
士郎(リリィの言うとおりだ)
士郎(セイバーがいなくなってから、遠坂も桜も……何も言わずに傍に居てくれた……)
士郎(感謝することを……忘れてたな……)
士郎「……」
士郎(でも……)
士郎(セイバー……)
士郎「……」ウルウル
士郎「……っ」ゴシゴシ
士郎「最低だな……俺……」
147 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 19:04:34.29 ID:6OTMA37a0
翌日 学校
士郎「おはよう、一成」
一成「ああ」
士郎「……」
リリィ「……」ボゥ~
士郎「おはよう、リリィ」
リリィ「おはようございます、シロウ」
士郎「……」
リリィ「なんですか?」
士郎「なんでもない」
リリィ「そうですか」
一成「……」
士郎「一成、今日は備品整備しなくてもいいのか?」
一成「ああ。問題は無い」
士郎「おはよう、一成」
一成「ああ」
士郎「……」
リリィ「……」ボゥ~
士郎「おはよう、リリィ」
リリィ「おはようございます、シロウ」
士郎「……」
リリィ「なんですか?」
士郎「なんでもない」
リリィ「そうですか」
一成「……」
士郎「一成、今日は備品整備しなくてもいいのか?」
一成「ああ。問題は無い」
151 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 19:07:16.03 ID:6OTMA37a0
昼休み
士郎「……よっと」ガタッ
リリィ「……」
凛「衛宮君」
士郎「今行く。―――リリィ?」
リリィ「なんですか?」
士郎「一緒にどうだ?」
リリィ「……いえ。今日は約束がありますから」
士郎「そうか……」
リリィ「リンと二人で食べてきてください」
士郎「ああ……」
リリィ「……」
「リリィさん、ひとり?」
リリィ「ええ」
「一緒に食べよ」
士郎「……よっと」ガタッ
リリィ「……」
凛「衛宮君」
士郎「今行く。―――リリィ?」
リリィ「なんですか?」
士郎「一緒にどうだ?」
リリィ「……いえ。今日は約束がありますから」
士郎「そうか……」
リリィ「リンと二人で食べてきてください」
士郎「ああ……」
リリィ「……」
「リリィさん、ひとり?」
リリィ「ええ」
「一緒に食べよ」
152 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 19:10:57.09 ID:6OTMA37a0
放課後
士郎「リリィ、一緒に帰るか?」
リリィ「サクラやリンは?」
士郎「どっちも用事だ」
リリィ「では、ご一緒します」
士郎「……もしかして、二人に気を遣ってるのか?」
リリィ「……過去が現在に入り込むと色々と思うこともあるでしょう」
士郎「おい……」
リリィ「シロウだけではなく、リンもサクラも……」
士郎「……」
リリィ「分かっています。シロウが私に気をかけてくれるのは―――」
士郎「違う!!」
リリィ「いいえ。それは嘘です」
士郎「……っ」
リリィ「さ、行きましょう、シロウ?」
士郎「リリィ、一緒に帰るか?」
リリィ「サクラやリンは?」
士郎「どっちも用事だ」
リリィ「では、ご一緒します」
士郎「……もしかして、二人に気を遣ってるのか?」
リリィ「……過去が現在に入り込むと色々と思うこともあるでしょう」
士郎「おい……」
リリィ「シロウだけではなく、リンもサクラも……」
士郎「……」
リリィ「分かっています。シロウが私に気をかけてくれるのは―――」
士郎「違う!!」
リリィ「いいえ。それは嘘です」
士郎「……っ」
リリィ「さ、行きましょう、シロウ?」
154 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 19:16:09.98 ID:6OTMA37a0
通学路
リリィ「……」
士郎「……」
リリィ「シロウ……もう……私に声をかけるのは……」
士郎「なんでさ……?」
リリィ「貴方も辛いだけのはずです」
士郎「そんなことない。リリィは……辛いか?」
リリィ「私はセイバーさんではないので……」
士郎「そういうことじゃない……」
リリィ「では、どういうことですか?」
士郎「リリィ自身のことを聞いてるんだ」
リリィ「……それをセイバーさんの気持ちとして受け取る気なのでしょう?」
士郎「そんなわけない」
リリィ「シロウ、自分を偽るのは難しいですよ?」
士郎「俺は……リリィのことが知りたい……」
リリィ「……」
士郎「……」
リリィ「シロウ……もう……私に声をかけるのは……」
士郎「なんでさ……?」
リリィ「貴方も辛いだけのはずです」
士郎「そんなことない。リリィは……辛いか?」
リリィ「私はセイバーさんではないので……」
士郎「そういうことじゃない……」
リリィ「では、どういうことですか?」
士郎「リリィ自身のことを聞いてるんだ」
リリィ「……それをセイバーさんの気持ちとして受け取る気なのでしょう?」
士郎「そんなわけない」
リリィ「シロウ、自分を偽るのは難しいですよ?」
士郎「俺は……リリィのことが知りたい……」
158 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 19:22:24.81 ID:6OTMA37a0
リリィ「私がセイバーさんではないと割り切るためですか?」
士郎「リリィ!!」
リリィ「すいません。どうしても……そのように聞こえてしまって……」
士郎「……セイバーはもういない……わかってる」
リリィ「では、どうして会って間もない私に固執するのですか?」
士郎「……」
リリィ「シロウ、優しくしてくださるのは大変嬉しいです。ですが、貴方は私のことを見てはいません」
士郎「そんなこと……」
リリィ「遠い……限りなく遠い世界を眺めている……」
士郎「……」
リリィ「その目が見るに耐えないほど脆弱に映ります。私は貴方を悲しませたくはないし、苦痛を与えたくもありません」
士郎「リリィ、俺は別に悲しくもない。辛くもない。ただ、リリィと話したいだけだ」
リリィ「郷国を想うその双眸が……私とセイバーさんを重ねている何よりの証拠です」
士郎「……」
リリィ「シロウ……」
士郎「リリィ!!」
リリィ「すいません。どうしても……そのように聞こえてしまって……」
士郎「……セイバーはもういない……わかってる」
リリィ「では、どうして会って間もない私に固執するのですか?」
士郎「……」
リリィ「シロウ、優しくしてくださるのは大変嬉しいです。ですが、貴方は私のことを見てはいません」
士郎「そんなこと……」
リリィ「遠い……限りなく遠い世界を眺めている……」
士郎「……」
リリィ「その目が見るに耐えないほど脆弱に映ります。私は貴方を悲しませたくはないし、苦痛を与えたくもありません」
士郎「リリィ、俺は別に悲しくもない。辛くもない。ただ、リリィと話したいだけだ」
リリィ「郷国を想うその双眸が……私とセイバーさんを重ねている何よりの証拠です」
士郎「……」
リリィ「シロウ……」
160 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 19:27:28.21 ID:6OTMA37a0
士郎「リリィはリリィだ!!セイバーとなんて重ねてない」
リリィ「……」
士郎「確かに驚いた。リリィを見たとき、セイバーが帰ってきたって思った」
士郎「でも……」
リリィ「話せば話すほど、セイバーさんではないことを思い知る……」
士郎「……!」
リリィ「私が辛いのは、そこです。シロウは私にセイバーさんの影を重ね、でも見えてしまうずれに落胆している」
リリィ「私は貴方の期待を裏切り続けている……」
士郎「俺は……」
リリィ「いつか貴方は絶望し、私を嫌悪するかもしれない。器が同じだけの女に」
リリィ「私は貴方に嫌われたくない」
士郎「……」
リリィ「それだけです……」
士郎「嫌いになんてなるか……。俺はリリィが……リリィのことが……」
リリィ「それ以上、言ってみなさい。私は貴方を軽蔑します」
リリィ「……」
士郎「確かに驚いた。リリィを見たとき、セイバーが帰ってきたって思った」
士郎「でも……」
リリィ「話せば話すほど、セイバーさんではないことを思い知る……」
士郎「……!」
リリィ「私が辛いのは、そこです。シロウは私にセイバーさんの影を重ね、でも見えてしまうずれに落胆している」
リリィ「私は貴方の期待を裏切り続けている……」
士郎「俺は……」
リリィ「いつか貴方は絶望し、私を嫌悪するかもしれない。器が同じだけの女に」
リリィ「私は貴方に嫌われたくない」
士郎「……」
リリィ「それだけです……」
士郎「嫌いになんてなるか……。俺はリリィが……リリィのことが……」
リリィ「それ以上、言ってみなさい。私は貴方を軽蔑します」
163 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 19:31:35.75 ID:6OTMA37a0
士郎「え……」
リリィ「……貴方を好きでいさせてください……」
士郎「リリィ……」
リリィ「……」
士郎「どうして……」
リリィ「どうして?貴方……自分が何を口走ろうとしたか、わかっていますか?」
士郎「違う!!本当のことだ!!」
リリィ「……」
士郎「勿論、セイバーと比べてないって言ったら嘘になる。でも、リリィの魅力に惹かれているのも間違いない」
士郎「俺は……多分……いや、きっと……」
リリィ「やめて……」
士郎「リリィが……好きなんだ……」
リリィ「……っ」
士郎「だから……」
リリィ「―――言いたいことはそれだけですか?」
リリィ「……貴方を好きでいさせてください……」
士郎「リリィ……」
リリィ「……」
士郎「どうして……」
リリィ「どうして?貴方……自分が何を口走ろうとしたか、わかっていますか?」
士郎「違う!!本当のことだ!!」
リリィ「……」
士郎「勿論、セイバーと比べてないって言ったら嘘になる。でも、リリィの魅力に惹かれているのも間違いない」
士郎「俺は……多分……いや、きっと……」
リリィ「やめて……」
士郎「リリィが……好きなんだ……」
リリィ「……っ」
士郎「だから……」
リリィ「―――言いたいことはそれだけですか?」
164 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 19:34:22.00 ID:6OTMA37a0
士郎「え……」
リリィ「貴方は……最低です」
士郎「ま、まて……」
リリィ「貴方が愛しているのはセイバーさんであって、私ではありません!!」
士郎「ちが―――」
リリィ「さようなら……シロウ」
士郎「リリィ!!」
士郎「……」
士郎「……そうだな」
士郎「俺は……最低だな……」
士郎「……」
士郎「帰ろう……」
士郎「藤ねえ、来るって言ってたし……」
リリィ「貴方は……最低です」
士郎「ま、まて……」
リリィ「貴方が愛しているのはセイバーさんであって、私ではありません!!」
士郎「ちが―――」
リリィ「さようなら……シロウ」
士郎「リリィ!!」
士郎「……」
士郎「……そうだな」
士郎「俺は……最低だな……」
士郎「……」
士郎「帰ろう……」
士郎「藤ねえ、来るって言ってたし……」
169 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 19:39:29.10 ID:6OTMA37a0
新都
リリィ「……」スタスタ
リリィ「うぅ……!!」
リリィ「うっ……ぅ……うぅ……」ポロポロ
リリィ「う……シ、ロォ……うぅ……」ポロポロ
凛「……奇遇ね」
リリィ「?!」
凛「……」
リリィ「な、なんですか……?」ゴシゴシ
凛「ハンカチぐらい貸してあげるわよ」
リリィ「……すいません」
凛「いい喫茶店知ってるけど、いく?」
リリィ「え……?」
凛「泣いてお腹すいたでしょ?軽食ぐらいなら奢ってあげるわ」
リリィ「……」
リリィ「……」スタスタ
リリィ「うぅ……!!」
リリィ「うっ……ぅ……うぅ……」ポロポロ
リリィ「う……シ、ロォ……うぅ……」ポロポロ
凛「……奇遇ね」
リリィ「?!」
凛「……」
リリィ「な、なんですか……?」ゴシゴシ
凛「ハンカチぐらい貸してあげるわよ」
リリィ「……すいません」
凛「いい喫茶店知ってるけど、いく?」
リリィ「え……?」
凛「泣いてお腹すいたでしょ?軽食ぐらいなら奢ってあげるわ」
リリィ「……」
187 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:01:26.65 ID:6OTMA37a0
喫茶店
凛「で、どうして泣いていたのかしら?」
リリィ「……」
凛「士郎となにかあった?」
リリィ「……」コクッ
凛「士郎に告白された?」
リリィ「な、なぜ!?」
凛「一番可能性が低いやつを言ったんだけど……マジか」
リリィ「……でも、断りました」
凛「どうして?」
リリィ「シロウは私のことを愛しているわけではないからです」
凛「そうね。セイバーを想っているだけでしょうね」
リリィ「はい……」
凛「……貴女のこと少しだけ調べさせてもらったわ」
リリィ「え?」
凛「で、どうして泣いていたのかしら?」
リリィ「……」
凛「士郎となにかあった?」
リリィ「……」コクッ
凛「士郎に告白された?」
リリィ「な、なぜ!?」
凛「一番可能性が低いやつを言ったんだけど……マジか」
リリィ「……でも、断りました」
凛「どうして?」
リリィ「シロウは私のことを愛しているわけではないからです」
凛「そうね。セイバーを想っているだけでしょうね」
リリィ「はい……」
凛「……貴女のこと少しだけ調べさせてもらったわ」
リリィ「え?」
190 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:07:03.81 ID:6OTMA37a0
凛「アイルランド出身で、中々の名家の出ね」
リリィ「あの……」
凛「祖先はアーサー・ペンドラゴン……」
リリィ「それは伝説みたいなものです。恐らく誰かが捏造したのでしょう」
凛「でしょうね……」
リリィ「私の親族にそれを信じている者はいません」
凛「でも、私は信じちゃうわ」
リリィ「は?」
凛「……」ズズッ
リリィ「……」
凛「貴女はたぶん、生まれ変わりなのよ。アーサー王の」
リリィ「生まれ変わりって……私は女ですよ?」
凛「でも、生まれ変わりなのは間違いないわ。だって、セイバーとそっくりなんだもの」
リリィ「意味がわかりません……」
凛「分からなくてもいいの。貴女には関係のないことだもの」ズズッ
リリィ「あの……」
凛「祖先はアーサー・ペンドラゴン……」
リリィ「それは伝説みたいなものです。恐らく誰かが捏造したのでしょう」
凛「でしょうね……」
リリィ「私の親族にそれを信じている者はいません」
凛「でも、私は信じちゃうわ」
リリィ「は?」
凛「……」ズズッ
リリィ「……」
凛「貴女はたぶん、生まれ変わりなのよ。アーサー王の」
リリィ「生まれ変わりって……私は女ですよ?」
凛「でも、生まれ変わりなのは間違いないわ。だって、セイバーとそっくりなんだもの」
リリィ「意味がわかりません……」
凛「分からなくてもいいの。貴女には関係のないことだもの」ズズッ
193 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:11:07.87 ID:6OTMA37a0
凛「貴女、どうして日本に来ようと思ったの?」
リリィ「以前から日本に興味があったので……」
凛「きっかけは?」
リリィ「は?」
凛「日本に興味をもったきっかけよ」
リリィ「……」
凛「……ないの?」
リリィ「ええ……」
凛「ふーん」
リリィ「気づいたときには……日本に憧れていたかもしれません」
凛「そう……そうなんだ……」
リリィ「リン?」
凛「貴女……士郎のこと好きでしょ?」
リリィ「な、なななにを!?」
凛「正直に……大事なことよ」
リリィ「以前から日本に興味があったので……」
凛「きっかけは?」
リリィ「は?」
凛「日本に興味をもったきっかけよ」
リリィ「……」
凛「……ないの?」
リリィ「ええ……」
凛「ふーん」
リリィ「気づいたときには……日本に憧れていたかもしれません」
凛「そう……そうなんだ……」
リリィ「リン?」
凛「貴女……士郎のこと好きでしょ?」
リリィ「な、なななにを!?」
凛「正直に……大事なことよ」
196 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:16:02.94 ID:6OTMA37a0
リリィ「……わかりません」
凛「……」
リリィ「だけど……シロウに嫌われたくはないと思っています」
凛「……それで十分よ」
リリィ「リン……?」
凛「やっぱり奢るのはなし!」
リリィ「え?!」
凛「なんかむかつくわ。だからなし!」
リリィ「か、構いませんが……」
凛「それと……士郎と早く仲直りしなさい」
リリィ「……」
凛「あー。そうだ。もう一つだけ。―――どうして冬木に?」
リリィ「……特に理由は。ただ、この街の風景を見たときにいいなと思いまして」
凛「確定ね。じゃ、さよなら」
リリィ「リン!!……一体、どういうことですか……?」
凛「……」
リリィ「だけど……シロウに嫌われたくはないと思っています」
凛「……それで十分よ」
リリィ「リン……?」
凛「やっぱり奢るのはなし!」
リリィ「え?!」
凛「なんかむかつくわ。だからなし!」
リリィ「か、構いませんが……」
凛「それと……士郎と早く仲直りしなさい」
リリィ「……」
凛「あー。そうだ。もう一つだけ。―――どうして冬木に?」
リリィ「……特に理由は。ただ、この街の風景を見たときにいいなと思いまして」
凛「確定ね。じゃ、さよなら」
リリィ「リン!!……一体、どういうことですか……?」
203 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:20:30.36 ID:6OTMA37a0
衛宮邸
士郎「はぁ……」
凛「ただいまー」
士郎「あ、お帰り。遠坂。今日の晩御飯―――」
凛「いらない」
士郎「どうしたんだ?」
凛「私、出て行くから」
士郎「な、なんでさ!?」
凛「士郎?」
士郎「え……」
凛「今まで、ありがとう」
士郎「と、おさか……?」
凛「リリィはセイバーの生まれ変わり。根源となる魂を共有したね」
士郎「え……な、にを……?」
凛「セイバーを大事にしてあげるのよ、士郎?せっかく、何千年も想い続けてくれたんだから」
士郎「はぁ……」
凛「ただいまー」
士郎「あ、お帰り。遠坂。今日の晩御飯―――」
凛「いらない」
士郎「どうしたんだ?」
凛「私、出て行くから」
士郎「な、なんでさ!?」
凛「士郎?」
士郎「え……」
凛「今まで、ありがとう」
士郎「と、おさか……?」
凛「リリィはセイバーの生まれ変わり。根源となる魂を共有したね」
士郎「え……な、にを……?」
凛「セイバーを大事にしてあげるのよ、士郎?せっかく、何千年も想い続けてくれたんだから」
211 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:25:44.87 ID:6OTMA37a0
士郎「まってくれ!!遠坂!!」
凛「なによ?今の説明じゃ足りないの?」
士郎「急すぎて分からない!!」
凛「……そう」
士郎「遠坂……リリィがセイバーって……」
凛「だから、セイバーが一から現代人として育った結果なのリリィっていうのは」
士郎「……」
凛「普通の……とはいっても名家だけど、お嬢様として育てられたセイバー。一つの可能性が現代にきてくれたのよ」
士郎「そうなのか……」
凛「だから、リリィのところにいきなさい」
士郎「でも、俺は……遠坂に……」
凛「士郎?」
パシンッ!!
士郎「え―――な、なにすんだよ……?」
凛「目は覚めた?私を見つめる前に好きな人のところにいきなさい」
凛「なによ?今の説明じゃ足りないの?」
士郎「急すぎて分からない!!」
凛「……そう」
士郎「遠坂……リリィがセイバーって……」
凛「だから、セイバーが一から現代人として育った結果なのリリィっていうのは」
士郎「……」
凛「普通の……とはいっても名家だけど、お嬢様として育てられたセイバー。一つの可能性が現代にきてくれたのよ」
士郎「そうなのか……」
凛「だから、リリィのところにいきなさい」
士郎「でも、俺は……遠坂に……」
凛「士郎?」
パシンッ!!
士郎「え―――な、なにすんだよ……?」
凛「目は覚めた?私を見つめる前に好きな人のところにいきなさい」
215 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:30:02.55 ID:6OTMA37a0
士郎「……」
凛「私はその間に荷造り済ませて家に帰るから」
士郎「……」
凛「じゃあね」スタスタ
士郎「遠坂……」
凛「……なによ?」
士郎「でも……セイバーじゃない」
凛「……」
士郎「リリィはセイバーじゃないんだ……。仕草も口調も似てるけど、やっぱり違うんだ」
凛「まだそんなことをいうの?!」
士郎「リリィに言われた。いつかセイバーじゃない自分が嫌われるのが怖いって」
凛「な……」
士郎「俺も……そんな気がするんだ。いつか、俺はリリィに……」
凛「……もう知るかっ!!!勝手にしろ!!そのまま悩んで禿げて死ね!!!」
士郎「お、おい……!!」
凛「私はその間に荷造り済ませて家に帰るから」
士郎「……」
凛「じゃあね」スタスタ
士郎「遠坂……」
凛「……なによ?」
士郎「でも……セイバーじゃない」
凛「……」
士郎「リリィはセイバーじゃないんだ……。仕草も口調も似てるけど、やっぱり違うんだ」
凛「まだそんなことをいうの?!」
士郎「リリィに言われた。いつかセイバーじゃない自分が嫌われるのが怖いって」
凛「な……」
士郎「俺も……そんな気がするんだ。いつか、俺はリリィに……」
凛「……もう知るかっ!!!勝手にしろ!!そのまま悩んで禿げて死ね!!!」
士郎「お、おい……!!」
216 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:33:42.90 ID:6OTMA37a0
士郎「……」
桜「ただいま―――先輩?」
士郎「桜……」
桜「何か……あったんですか?」
士郎「……」
桜「……」
士郎「さ、夕飯の準備を―――」
桜「先輩……どうして黙るんですか?」
士郎「な、にが?」
桜「嘘がつけないからって黙ること無いと思います」
士郎「……」
桜「先輩……リリィさんのことですか?」
士郎「な、ななんで、桜まで……」
桜「この一週間、リリィさんに会ってから先輩の顔……かっこわるいままです」
士郎「そ、そんなわけない!!生まれたときのままだぞ、これは!!」
桜「ただいま―――先輩?」
士郎「桜……」
桜「何か……あったんですか?」
士郎「……」
桜「……」
士郎「さ、夕飯の準備を―――」
桜「先輩……どうして黙るんですか?」
士郎「な、にが?」
桜「嘘がつけないからって黙ること無いと思います」
士郎「……」
桜「先輩……リリィさんのことですか?」
士郎「な、ななんで、桜まで……」
桜「この一週間、リリィさんに会ってから先輩の顔……かっこわるいままです」
士郎「そ、そんなわけない!!生まれたときのままだぞ、これは!!」
221 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:38:27.12 ID:6OTMA37a0
桜「私の好きな先輩はいつも前を向いてて、凛々しくて、高い壁も「なんだこれくらい」って顔でいる人です」
桜「でも、今の先輩は下ばかりみて、ウジウジして、自分の中で我慢して……」
桜「とーっても、かっこわるいです」
士郎「……」
桜「先輩の中で答えは出てるんですよね?」
士郎「桜、いや……」
桜「私と姉さんが先輩を支えてきたのは、同情からではありません。愛情でもないです」
士郎「……」
桜「ただ、昔の先輩に戻ってほしいかったからです」
士郎「俺……そんなにだめだったか?」
桜「だめだめです。不合格です。―――でも、結局私じゃ先輩を取り戻せなかった」
士郎「……」
桜「やっぱり先輩はセイバーさんだけを想っていた。私の負けです」
士郎「桜……!」
桜「先輩。私、先輩のこと大好きです。だから、リリィさんのところへ行ってください」
桜「でも、今の先輩は下ばかりみて、ウジウジして、自分の中で我慢して……」
桜「とーっても、かっこわるいです」
士郎「……」
桜「先輩の中で答えは出てるんですよね?」
士郎「桜、いや……」
桜「私と姉さんが先輩を支えてきたのは、同情からではありません。愛情でもないです」
士郎「……」
桜「ただ、昔の先輩に戻ってほしいかったからです」
士郎「俺……そんなにだめだったか?」
桜「だめだめです。不合格です。―――でも、結局私じゃ先輩を取り戻せなかった」
士郎「……」
桜「やっぱり先輩はセイバーさんだけを想っていた。私の負けです」
士郎「桜……!」
桜「先輩。私、先輩のこと大好きです。だから、リリィさんのところへ行ってください」
225 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:41:59.90 ID:6OTMA37a0
士郎「……!!」
桜「大好きな先輩に……戻ってから帰ってきてください」
士郎「……わかった」
桜「外は寒いですよ?」
士郎「ああ……行って来る」
桜「……リリィさんなら新都にいます」
士郎「え?」
桜「きっと来るから待っているように伝えておきました」
士郎「桜……悪い」
桜「ありがとう、っていうんですよ?」
士郎「ありがとう……桜」
桜「いってらっしゃい」
士郎「行ってきます!!」
桜「ふぅ……」
桜「バカだなぁ……折角、先輩を奪えるチャンスだったのに……」
桜「大好きな先輩に……戻ってから帰ってきてください」
士郎「……わかった」
桜「外は寒いですよ?」
士郎「ああ……行って来る」
桜「……リリィさんなら新都にいます」
士郎「え?」
桜「きっと来るから待っているように伝えておきました」
士郎「桜……悪い」
桜「ありがとう、っていうんですよ?」
士郎「ありがとう……桜」
桜「いってらっしゃい」
士郎「行ってきます!!」
桜「ふぅ……」
桜「バカだなぁ……折角、先輩を奪えるチャンスだったのに……」
229 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:44:52.35 ID:6OTMA37a0
凛の部屋
桜「……姉さん?」
凛「なによ?」
桜「手伝います。荷造り」
凛「一人でやれるわよ」
桜「いいじゃないですか」
凛「……よかったの?」
桜「姉さんこそ」
凛「私は別に……」
桜「そうですか……姉さんは強いですね……」ウルウル
凛「桜……?」
桜「わ、たし……もう……だめです……ね……」ポロポロ
凛「よく退いたわね……」ナデナデ
桜「だって……先輩のこと……だいす、き……だから……」ポロポロ
凛「うん……そうね……」ナデナデ
桜「……姉さん?」
凛「なによ?」
桜「手伝います。荷造り」
凛「一人でやれるわよ」
桜「いいじゃないですか」
凛「……よかったの?」
桜「姉さんこそ」
凛「私は別に……」
桜「そうですか……姉さんは強いですね……」ウルウル
凛「桜……?」
桜「わ、たし……もう……だめです……ね……」ポロポロ
凛「よく退いたわね……」ナデナデ
桜「だって……先輩のこと……だいす、き……だから……」ポロポロ
凛「うん……そうね……」ナデナデ
235 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:48:05.46 ID:6OTMA37a0
新都
士郎「はぁ……はぁ……新都って結構広いぞ……」
士郎「どこに……」
リリィ「……シロウ」
士郎「うわぁ!!」
リリィ「……」
士郎「ごめん……待たせたな」
リリィ「……」フルフル
士郎「……」
リリィ「あのサクラが貴方からお話があると……」
士郎「……ああ」
リリィ「……なんですか?」
士郎「好きだ、リリィ」
リリィ「……」
士郎「この気持ちは嘘じゃない」
士郎「はぁ……はぁ……新都って結構広いぞ……」
士郎「どこに……」
リリィ「……シロウ」
士郎「うわぁ!!」
リリィ「……」
士郎「ごめん……待たせたな」
リリィ「……」フルフル
士郎「……」
リリィ「あのサクラが貴方からお話があると……」
士郎「……ああ」
リリィ「……なんですか?」
士郎「好きだ、リリィ」
リリィ「……」
士郎「この気持ちは嘘じゃない」
238 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:53:07.71 ID:6OTMA37a0
士郎「お前に出会う前から……俺はリリィが好きだった」
リリィ「それはセイバーさんのことですよね?」
士郎「そうだ」
リリィ「なら……私は……」
士郎「でも、リリィが好きなんだ」
リリィ「シロウ……」
士郎「ずっとリリィのことが頭から離れない。それはセイバーと似ているからかもしれない」
士郎「でも、好きって気持ちは本当だから」
リリィ「……」
士郎「リリィ……」
リリィ「私、セイバーさんじゃないですよ?」
士郎「うん」
リリィ「いつか……シロウはそんな私を嫌いになる……」
士郎「……ならない。なるわけない」
リリィ「どうしてですか?」
リリィ「それはセイバーさんのことですよね?」
士郎「そうだ」
リリィ「なら……私は……」
士郎「でも、リリィが好きなんだ」
リリィ「シロウ……」
士郎「ずっとリリィのことが頭から離れない。それはセイバーと似ているからかもしれない」
士郎「でも、好きって気持ちは本当だから」
リリィ「……」
士郎「リリィ……」
リリィ「私、セイバーさんじゃないですよ?」
士郎「うん」
リリィ「いつか……シロウはそんな私を嫌いになる……」
士郎「……ならない。なるわけない」
リリィ「どうしてですか?」
242 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:58:11.71 ID:Btuo7BXo0
白は娘にしてお人形さんみたいに育てたい
赤は妹にして甘やかして甘えられたい
黒は姉にして叱られたいし時々甘えたい
青は嫁にして尻に指いれたり首に噛み付いたりほっぺつねったり、縛ったりして泣かせたい
赤は妹にして甘やかして甘えられたい
黒は姉にして叱られたいし時々甘えたい
青は嫁にして尻に指いれたり首に噛み付いたりほっぺつねったり、縛ったりして泣かせたい
247 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:02:35.04 ID:EM7T9ESZ0
>>242
素晴らしい生活ではないか!
素晴らしい生活ではないか!
243 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 20:59:11.29 ID:6OTMA37a0
士郎「だって……お前を愛してるから」
リリィ「……」
士郎「嫌いに……なるわけない……」
リリィ「シロウ……」
士郎「言えるのは……それだけだ……」
リリィ「そうですか」
士郎「……リリィ?」
リリィ「では……私からも……一つだけ伝えないと……」
士郎「え……?」
セイバー『最後に、一つだけ伝えないと』
セイバー『私は―――』
リリィ「―――貴方を、愛しています」
士郎「……セ……イ……」ポロポロ
リリィ「シロウ……?」
リリィ「……」
士郎「嫌いに……なるわけない……」
リリィ「シロウ……」
士郎「言えるのは……それだけだ……」
リリィ「そうですか」
士郎「……リリィ?」
リリィ「では……私からも……一つだけ伝えないと……」
士郎「え……?」
セイバー『最後に、一つだけ伝えないと』
セイバー『私は―――』
リリィ「―――貴方を、愛しています」
士郎「……セ……イ……」ポロポロ
リリィ「シロウ……?」
245 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:01:11.56 ID:mkpsYba9i
えんだあああああああああ
249 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:03:24.72 ID:6OTMA37a0
士郎「ごめん……なんでもない……」ゴシゴシ
リリィ「どうぞ……」
士郎「あ、りがとう……」
リリィ「リンのハンカチですけど」
士郎「ぶっ!?」
リリィ「ふふ。返しそびれてしまって」
士郎「あ、そうだ……家に帰らないと……」
リリィ「あの……すいません」
士郎「え?」
リリィ「まだ、なにも食べていなくて……」グゥ~
リリィ「よければ……ご馳走してくれませんか?」
士郎「……あはは」
リリィ「な、なんで笑うのですかっ!!」
士郎「いや……うん、じゃあ、うちに来てくれ。夕飯、ご馳走するから」
リリィ「ありがとうございます……シロウ」
リリィ「どうぞ……」
士郎「あ、りがとう……」
リリィ「リンのハンカチですけど」
士郎「ぶっ!?」
リリィ「ふふ。返しそびれてしまって」
士郎「あ、そうだ……家に帰らないと……」
リリィ「あの……すいません」
士郎「え?」
リリィ「まだ、なにも食べていなくて……」グゥ~
リリィ「よければ……ご馳走してくれませんか?」
士郎「……あはは」
リリィ「な、なんで笑うのですかっ!!」
士郎「いや……うん、じゃあ、うちに来てくれ。夕飯、ご馳走するから」
リリィ「ありがとうございます……シロウ」
252 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:07:01.63 ID:6OTMA37a0
衛宮邸
士郎「ただいまー」
リリィ「……お邪魔します」
士郎「桜ー?遠坂ー?」
士郎「……いない、のか?」
リリィ「あの……」
士郎「あ、ああ。上がってくれ」
リリィ「すいません」
士郎(遠坂も桜も……もう帰ったのか……)
リリィ「シロウ?」
士郎「え?」
リリィ「私も手伝います。早く作りましょう」
士郎「うん」
士郎(遠坂、桜……)
士郎「今まで……ありがとう……」
士郎「ただいまー」
リリィ「……お邪魔します」
士郎「桜ー?遠坂ー?」
士郎「……いない、のか?」
リリィ「あの……」
士郎「あ、ああ。上がってくれ」
リリィ「すいません」
士郎(遠坂も桜も……もう帰ったのか……)
リリィ「シロウ?」
士郎「え?」
リリィ「私も手伝います。早く作りましょう」
士郎「うん」
士郎(遠坂、桜……)
士郎「今まで……ありがとう……」
257 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:11:41.95 ID:6OTMA37a0
リリィ「はい。全部、切れました」
士郎「ありがとう、リリィ」
リリィ「セイバーでもいいですけど?」
士郎「え!?」
リリィ「……」
士郎「いや……リリィだろ。セイバーは……いなくなった」
リリィ「もうセイバーって呼ばないようにしてくれるのですか?」
士郎「する」
リリィ「じゃあ今後、私のことセイバーと呼んだらペナルティを課します」
士郎「え?」
リリィ「もし、セイバーと呼んでしまったら。私のことを愛していると10回言ってもらいます」
士郎「な、なんでさ!?」
リリィ「私のことを心の隅々まで好きになってほしいから……」
士郎「……」
リリィ「私はきっとセイバーさんを超えられない……。でも、負けたくもないですから」
士郎「ありがとう、リリィ」
リリィ「セイバーでもいいですけど?」
士郎「え!?」
リリィ「……」
士郎「いや……リリィだろ。セイバーは……いなくなった」
リリィ「もうセイバーって呼ばないようにしてくれるのですか?」
士郎「する」
リリィ「じゃあ今後、私のことセイバーと呼んだらペナルティを課します」
士郎「え?」
リリィ「もし、セイバーと呼んでしまったら。私のことを愛していると10回言ってもらいます」
士郎「な、なんでさ!?」
リリィ「私のことを心の隅々まで好きになってほしいから……」
士郎「……」
リリィ「私はきっとセイバーさんを超えられない……。でも、負けたくもないですから」
261 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:15:20.23 ID:JjLJ7xQFO
いいよいいよこの展開
262 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:15:48.49 ID:6OTMA37a0
士郎「わかった……でも、10回ぐらいならペナルティなしでもいえるけどな」
リリィ「そうですね。ペナルティで言うものではないですね」
士郎「……リリィ」
リリィ「シロウ、いつか……私を好きになってください」
士郎「もうなってる」
リリィ「嘘です」
士郎「嘘じゃ……」
リリィ「……」
士郎「がんばる」
リリィ「はいっ」
士郎「ご飯、食べるか」
リリィ「ええ……」
士郎「じゃあ……」
リリィ「いただきます」
士郎「いただきます」
リリィ「そうですね。ペナルティで言うものではないですね」
士郎「……リリィ」
リリィ「シロウ、いつか……私を好きになってください」
士郎「もうなってる」
リリィ「嘘です」
士郎「嘘じゃ……」
リリィ「……」
士郎「がんばる」
リリィ「はいっ」
士郎「ご飯、食べるか」
リリィ「ええ……」
士郎「じゃあ……」
リリィ「いただきます」
士郎「いただきます」
265 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:20:00.13 ID:6OTMA37a0
士郎「―――もうこんな時間か、リリィ。送っていこうか」
リリィ「いいえ。大丈夫です」
士郎「いや、送る」
リリィ「あのですね。そこまでの施しを受けるわけにはいきません」
士郎「駄目だ。夜は危ないぞ?」
リリィ「心配要りません」
士郎「駄目」
リリィ「これでも護身術に覚えがありますから」
士郎「だって、セイ―――」
リリィ「……あ」
士郎「……」
リリィ「ふふ……」
士郎「ごめん」
リリィ「じゃあ、送ってもらいます」
士郎「うん……」
リリィ「いいえ。大丈夫です」
士郎「いや、送る」
リリィ「あのですね。そこまでの施しを受けるわけにはいきません」
士郎「駄目だ。夜は危ないぞ?」
リリィ「心配要りません」
士郎「駄目」
リリィ「これでも護身術に覚えがありますから」
士郎「だって、セイ―――」
リリィ「……あ」
士郎「……」
リリィ「ふふ……」
士郎「ごめん」
リリィ「じゃあ、送ってもらいます」
士郎「うん……」
268 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:23:47.79 ID:6OTMA37a0
住宅街
リリィ「もう一度、お願いします」
士郎「愛してる、リリィ」
リリィ「駄目ですね。もう一度」
士郎「リリィ……愛してる」
リリィ「よし。それで一回目です。あと九回ですよ?」
士郎「き、厳しいぞ……」
リリィ「名前を間違えるなんて、女の子がどれだけ傷つくと思っているのですか?」
士郎「む……」
リリィ「はい。二回目に挑戦してください」
士郎「リリィ……好きだ」
リリィ「愛してるじゃないから駄目です」
士郎「な……」
リリィ「さ、もうすぐ私の自宅についてしまいますよ?」
士郎「くっ……リリィ、愛してる!!」
リリィ「もう一度、お願いします」
士郎「愛してる、リリィ」
リリィ「駄目ですね。もう一度」
士郎「リリィ……愛してる」
リリィ「よし。それで一回目です。あと九回ですよ?」
士郎「き、厳しいぞ……」
リリィ「名前を間違えるなんて、女の子がどれだけ傷つくと思っているのですか?」
士郎「む……」
リリィ「はい。二回目に挑戦してください」
士郎「リリィ……好きだ」
リリィ「愛してるじゃないから駄目です」
士郎「な……」
リリィ「さ、もうすぐ私の自宅についてしまいますよ?」
士郎「くっ……リリィ、愛してる!!」
274 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:27:40.35 ID:6OTMA37a0
リリィ宅前
リリィ「着いてしまいましたね」
士郎「また明日か……?」
リリィ「あと6回も余っていますからね……」
士郎「……学校でいうのはなしだぞ?」
リリィ「では……」
士郎「え―――」
リリィ「ん……」
士郎「……!?」
リリィ「今の口付けで……5回分は免除します。最後の一回……心こめてください」
士郎「……リリィ」
リリィ「はい」
士郎「愛してる」
リリィ「私もです……。シロウ、おやすみなさい」
士郎「おやすみ……」
リリィ「着いてしまいましたね」
士郎「また明日か……?」
リリィ「あと6回も余っていますからね……」
士郎「……学校でいうのはなしだぞ?」
リリィ「では……」
士郎「え―――」
リリィ「ん……」
士郎「……!?」
リリィ「今の口付けで……5回分は免除します。最後の一回……心こめてください」
士郎「……リリィ」
リリィ「はい」
士郎「愛してる」
リリィ「私もです……。シロウ、おやすみなさい」
士郎「おやすみ……」
277 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:31:08.81 ID:6OTMA37a0
翌日 学校
士郎「ん……?」
凛「……おはよう、衛宮くん」
士郎「おはよう、遠坂」
凛「……衛宮くん」
士郎「なんだ?」
凛「朝、早いのね」
士郎「……まあな」
凛「それじゃあ」スタスタ
士郎「……遠坂」
凛「……」スタスタ
士郎「ありがとう……」
凛「……」スタスタ
士郎「……」
凛(士郎……私も……ありがとう……)
士郎「ん……?」
凛「……おはよう、衛宮くん」
士郎「おはよう、遠坂」
凛「……衛宮くん」
士郎「なんだ?」
凛「朝、早いのね」
士郎「……まあな」
凛「それじゃあ」スタスタ
士郎「……遠坂」
凛「……」スタスタ
士郎「ありがとう……」
凛「……」スタスタ
士郎「……」
凛(士郎……私も……ありがとう……)
287 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:34:09.72 ID:6OTMA37a0
弓道場
桜「―――っ!!」シュバッ
美綴「気合はいってるねー」
桜「……はい」
美綴「なんかいいことでもあった?」
桜「いえ……どちらかといえば……最悪なほうです」
美綴「ふーん……」
桜「……」キリキリキリ
桜「―――っ!!」シュバッ
美綴「おー……命中」
桜「ふぅ……美綴先輩」
美綴「ん?」
桜「次の大会……優勝しますから」
美綴「期待してる」
桜「はい!」
桜「―――っ!!」シュバッ
美綴「気合はいってるねー」
桜「……はい」
美綴「なんかいいことでもあった?」
桜「いえ……どちらかといえば……最悪なほうです」
美綴「ふーん……」
桜「……」キリキリキリ
桜「―――っ!!」シュバッ
美綴「おー……命中」
桜「ふぅ……美綴先輩」
美綴「ん?」
桜「次の大会……優勝しますから」
美綴「期待してる」
桜「はい!」
290 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:38:32.08 ID:6OTMA37a0
昼休み 屋上
リリィ「シロウ、それ、もらえますか?」
士郎「いいぞ、はい」
リリィ「ありがとうございます……はむっ」
士郎「どうだ?」
リリィ「……はい。美味しいです」
士郎「……リリィ」
リリィ「はい」
士郎「……好きだ」
リリィ「……」
士郎「もう……見えないから」
リリィ「何がですか?」
士郎「リリィの後ろにあった……理想郷。もう見えないから……」
リリィ「……卵焼き、ください」
士郎「いいぞ。どんどん食ってくれ」
リリィ「シロウ、それ、もらえますか?」
士郎「いいぞ、はい」
リリィ「ありがとうございます……はむっ」
士郎「どうだ?」
リリィ「……はい。美味しいです」
士郎「……リリィ」
リリィ「はい」
士郎「……好きだ」
リリィ「……」
士郎「もう……見えないから」
リリィ「何がですか?」
士郎「リリィの後ろにあった……理想郷。もう見えないから……」
リリィ「……卵焼き、ください」
士郎「いいぞ。どんどん食ってくれ」
292 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:43:36.20 ID:6OTMA37a0
放課後 通学路
リリィ「……シロウ?」
士郎「んー?」
リリィ「今度はいつシロウの家にお邪魔してもいいのでしょうか?」
士郎「いつでもいいぞ。リリィなら大歓迎だ。というか鍵でも渡そうか?二つほど余ってるし」
リリィ「いえ……そこまでは……」
士郎「そうか」
リリィ「でもいつか……その鍵は受け取りたいです」
士郎「リリィ……」
リリィ「そして……心からいいたいです」
士郎「ああ、何を?」
リリィ「シロウ―――」
セイバー『―――ただいま戻りました』
リリィ「って。それでシロウはきちんと、おかえりって言ってください。お願いします」
士郎「―――うん。おかえり、リリィ」
END
リリィ「……シロウ?」
士郎「んー?」
リリィ「今度はいつシロウの家にお邪魔してもいいのでしょうか?」
士郎「いつでもいいぞ。リリィなら大歓迎だ。というか鍵でも渡そうか?二つほど余ってるし」
リリィ「いえ……そこまでは……」
士郎「そうか」
リリィ「でもいつか……その鍵は受け取りたいです」
士郎「リリィ……」
リリィ「そして……心からいいたいです」
士郎「ああ、何を?」
リリィ「シロウ―――」
セイバー『―――ただいま戻りました』
リリィ「って。それでシロウはきちんと、おかえりって言ってください。お願いします」
士郎「―――うん。おかえり、リリィ」
END
296 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:46:05.32 ID:yFw3hogw0
乙
良かった
良かった
304 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:50:02.82 ID:QIgUXryh0
乙
309 ローカルルール・名前欄変更議論中@自治スレ 2012/01/20(金) 21:54:17.56 ID:DvAOfbLv0
乙
新しいの期待してるぜ
新しいの期待してるぜ
Entry ⇒ 2012.01.21 | Category ⇒ FateSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
セイバー「シロウ、リンとサクラの様子が変です」士郎「興味ないな」
元スレ:セイバー「シロウ、リンとサクラの様子が変です」士郎「興味ないな」
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1326112884/
http://hayabusa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1326112884/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 21:41:24.21 ID:yrDUVi6O0
士郎「そんなことより、セイバー」
セイバー「はい」
士郎「はい。大判焼きを買ってきたんだ」
セイバー「どうも」
士郎「美味しいか?」
セイバー「はい」モグモグ
凛「セイバー、たい焼き買ってきたの。いる?」
セイバー「頂きます」
桜「セイバーさん、焼き芋買って来たんです、食べます?」
セイバー「はい。喜んで」
セイバー「はい」
士郎「はい。大判焼きを買ってきたんだ」
セイバー「どうも」
士郎「美味しいか?」
セイバー「はい」モグモグ
凛「セイバー、たい焼き買ってきたの。いる?」
セイバー「頂きます」
桜「セイバーさん、焼き芋買って来たんです、食べます?」
セイバー「はい。喜んで」
5 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 21:43:27.28 ID:yrDUVi6O0
凛「セイバー、お茶いる?」
セイバー「はい」
桜「私がいれますね」
士郎「いいよ、桜。俺がいれる」
凛「私がいれるわよ」
セイバー「……」
士郎「遠坂も桜も休んでていいから」
凛「士郎こそ」
桜「先輩も姉さんも座っていてください」
セイバー「あの……」
セイバー「はい」
桜「私がいれますね」
士郎「いいよ、桜。俺がいれる」
凛「私がいれるわよ」
セイバー「……」
士郎「遠坂も桜も休んでていいから」
凛「士郎こそ」
桜「先輩も姉さんも座っていてください」
セイバー「あの……」
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 21:46:34.41 ID:yrDUVi6O0
ライダー「セイバー、クレープを買ってきたのですが」
セイバー「え?」
ライダー「どうぞ」
セイバー「はい」
ライダー「美味しいですか?」
セイバー「美味です」
ライダー「それは良かった」
イリヤ「セイバー、焼きとうもろこし買って来たわよ。たべてー」
セイバー「は、はい」
大河「セイバーさーん。唐揚げ買って来たの、たべて」
セイバー「これはどうも」
イリヤ「美味しい?」
大河「どうどう?」
セイバー「はぁ……」
セイバー「え?」
ライダー「どうぞ」
セイバー「はい」
ライダー「美味しいですか?」
セイバー「美味です」
ライダー「それは良かった」
イリヤ「セイバー、焼きとうもろこし買って来たわよ。たべてー」
セイバー「は、はい」
大河「セイバーさーん。唐揚げ買って来たの、たべて」
セイバー「これはどうも」
イリヤ「美味しい?」
大河「どうどう?」
セイバー「はぁ……」
8 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 21:49:08.28 ID:yrDUVi6O0
士郎「もっといっぱい食べていいからな」
凛「そうよ」
桜「どうぞ。おかわりもありますよ?」
ライダー「なにかご希望の品があればいますぐ買ってきます」
イリヤ「なんでも言ってね」
大河「そうよ」
セイバー「みなさん……」
セイバー「ありがとうございます……」
セイバー「私は今……とても幸せです……」
セイバー「……」モグモグ
凛「そうよ」
桜「どうぞ。おかわりもありますよ?」
ライダー「なにかご希望の品があればいますぐ買ってきます」
イリヤ「なんでも言ってね」
大河「そうよ」
セイバー「みなさん……」
セイバー「ありがとうございます……」
セイバー「私は今……とても幸せです……」
セイバー「……」モグモグ
10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 21:52:19.76 ID:yrDUVi6O0
自室
セイバー「……ん」
セイバー「夢か……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「……」
セイバー「シロー、朝ごはんは―――」
ライダー「セイバー、今頃起床ですか」
セイバー「はい」
ライダー「もう士郎たちは登校しましたよ」
セイバー「……」
ライダー「あなた、日中なにをしているんですか?」
セイバー「警備を……」
ライダー「……」
セイバー「なにも……していません……」
ライダー「朝食は台所です」
セイバー「……ん」
セイバー「夢か……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「……」
セイバー「シロー、朝ごはんは―――」
ライダー「セイバー、今頃起床ですか」
セイバー「はい」
ライダー「もう士郎たちは登校しましたよ」
セイバー「……」
ライダー「あなた、日中なにをしているんですか?」
セイバー「警備を……」
ライダー「……」
セイバー「なにも……していません……」
ライダー「朝食は台所です」
11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 21:55:08.14 ID:yrDUVi6O0
居間
セイバー「……」
セイバー「いただきます」
セイバー「……」モグモグ
セイバー「……」モグモグ
ライダー「セイバー、私も仕事に行って来ます」
セイバー「はい」
ライダー「留守を頼みますよ?」
セイバー「はい」
ライダー「……」
セイバー「なにか?」
ライダー「いえ、別に」
セイバー「……」
セイバー「……」
セイバー「いただきます」
セイバー「……」モグモグ
セイバー「……」モグモグ
ライダー「セイバー、私も仕事に行って来ます」
セイバー「はい」
ライダー「留守を頼みますよ?」
セイバー「はい」
ライダー「……」
セイバー「なにか?」
ライダー「いえ、別に」
セイバー「……」
13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 21:58:09.12 ID:yrDUVi6O0
正午
セイバー「……」グゥ~
セイバー「そういえば最近、シロウが昼食を用意してくれませんね……」
セイバー「瞑想でもしておきましょう」
セイバー「……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「……」
セイバー「なにかないでしょうか……」
セイバー「……」
セイバー「何もありませんね……」
セイバー「あ。ソーセージ……」
セイバー「……」モグモグ
セイバー「……」グゥ~
セイバー「そういえば最近、シロウが昼食を用意してくれませんね……」
セイバー「瞑想でもしておきましょう」
セイバー「……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「……」
セイバー「なにかないでしょうか……」
セイバー「……」
セイバー「何もありませんね……」
セイバー「あ。ソーセージ……」
セイバー「……」モグモグ
15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:00:39.25 ID:yrDUVi6O0
夕方
士郎「セイバー!!また勝手に冷蔵庫の物を食べただろ!!」
セイバー「……」
士郎「だめじゃないか!!」
セイバー「いえ……あの……」
士郎「セイバー、何か言うことは?」
セイバー「も、申し訳ありません……」
士郎「なにも意地悪を言ってるわけじゃないぞ?」
セイバー「……」
士郎「食材を勝手に食べられると余計な出費になるし、献立にも影響がでるんだ」
セイバー「はい」
士郎「もうしないでくれ」
セイバー「分かりました……」
凛「……」
桜「……」
士郎「セイバー!!また勝手に冷蔵庫の物を食べただろ!!」
セイバー「……」
士郎「だめじゃないか!!」
セイバー「いえ……あの……」
士郎「セイバー、何か言うことは?」
セイバー「も、申し訳ありません……」
士郎「なにも意地悪を言ってるわけじゃないぞ?」
セイバー「……」
士郎「食材を勝手に食べられると余計な出費になるし、献立にも影響がでるんだ」
セイバー「はい」
士郎「もうしないでくれ」
セイバー「分かりました……」
凛「……」
桜「……」
16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:03:51.43 ID:yrDUVi6O0
道場
セイバー「シロウが用意してくれないから……」
セイバー「仕方ないじゃないですか……」
セイバー「はぁ……」
セイバー「……」
桜「セイバーさん?」
セイバー「なんでしょうか?」
桜「10時のおやつはどうしますか?」
セイバー「はい。いただきます」
桜「……」
セイバー「なにか……?」
桜「いえ。居間で待ってますね」
セイバー「はい」
セイバー「……」
セイバー「最近、私を見る目が冷ややかのような気がしますね……」
セイバー「シロウが用意してくれないから……」
セイバー「仕方ないじゃないですか……」
セイバー「はぁ……」
セイバー「……」
桜「セイバーさん?」
セイバー「なんでしょうか?」
桜「10時のおやつはどうしますか?」
セイバー「はい。いただきます」
桜「……」
セイバー「なにか……?」
桜「いえ。居間で待ってますね」
セイバー「はい」
セイバー「……」
セイバー「最近、私を見る目が冷ややかのような気がしますね……」
19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:06:37.54 ID:yrDUVi6O0
居間
セイバー「……」パクパク
凛「……よくたべるわね」
セイバー「……え」
凛「飽きないの?」
セイバー「食に飽きがあるのですか?」
凛「食べ物を包むとかいて、飽きるなのよ?」
セイバー「はぁ」
凛「……」
セイバー「……」パクパク
凛「さてと、私は寝ようかな」
セイバー「おやすみなさい」
凛「おやすみ」
セイバー「……」パクパク
凛「……よくたべるわね」
セイバー「……え」
凛「飽きないの?」
セイバー「食に飽きがあるのですか?」
凛「食べ物を包むとかいて、飽きるなのよ?」
セイバー「はぁ」
凛「……」
セイバー「……」パクパク
凛「さてと、私は寝ようかな」
セイバー「おやすみなさい」
凛「おやすみ」
20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:09:22.65 ID:yrDUVi6O0
翌朝
セイバー「おはようございます」
士郎「おはよう、セイバー」
凛「……」
桜「……」
セイバー「あの……シロウ?」
士郎「どうした?」
セイバー「その昼食は……」
士郎「……」
セイバー「よ、ようい……されて……」
ライダー「セイバー?」
セイバー「は、はい」
ライダー「これを」
セイバー「500円硬貨……?」
ライダー「それで昼の飢えを凌ぐといいでしょう」
セイバー「おはようございます」
士郎「おはよう、セイバー」
凛「……」
桜「……」
セイバー「あの……シロウ?」
士郎「どうした?」
セイバー「その昼食は……」
士郎「……」
セイバー「よ、ようい……されて……」
ライダー「セイバー?」
セイバー「は、はい」
ライダー「これを」
セイバー「500円硬貨……?」
ライダー「それで昼の飢えを凌ぐといいでしょう」
22 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:11:50.04 ID:yrDUVi6O0
セイバー「あ、あなたの施しはうけません!!」
ライダー「そうですか」
士郎「じゃ、行ってくるよ」
桜「行って来ます」
凛「留守番よろしくねー」
セイバー「は、はい……」
ライダー「では」
セイバー「……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「あさごはん……」
セイバー「……あれ?」
セイバー「ない……」
セイバー「ここにも。……ここにも。……私の朝食がない」
セイバー「……」
セイバー「なぜ……?」
ライダー「そうですか」
士郎「じゃ、行ってくるよ」
桜「行って来ます」
凛「留守番よろしくねー」
セイバー「は、はい……」
ライダー「では」
セイバー「……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「あさごはん……」
セイバー「……あれ?」
セイバー「ない……」
セイバー「ここにも。……ここにも。……私の朝食がない」
セイバー「……」
セイバー「なぜ……?」
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:12:33.38 ID:m0Ip/XnZ0
おいやめろ
25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:14:52.75 ID:yrDUVi6O0
正午
セイバー「くっ……」
セイバー「うぅ……!!」
セイバー「うぁ……!!」
セイバー「―――お腹がすきました」グゥ~
セイバー「……」
セイバー「なにか……」
セイバー「……」ガチャ
セイバー「魚がありますね……」
セイバー「……」
セイバー「でも……シロウに怒られたばかりですし……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「……」モシャモシャ
セイバー「くっ……」
セイバー「うぅ……!!」
セイバー「うぁ……!!」
セイバー「―――お腹がすきました」グゥ~
セイバー「……」
セイバー「なにか……」
セイバー「……」ガチャ
セイバー「魚がありますね……」
セイバー「……」
セイバー「でも……シロウに怒られたばかりですし……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「……」モシャモシャ
27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:17:33.13 ID:yrDUVi6O0
夕方
士郎「……」
セイバー「……あの」
士郎「セイバー、昨日言ったよな?」
セイバー「はぃ……」
士郎「なんで食べたんだ?」
セイバー「あの……朝も昼も……なにもなかったので……」
士郎「……」
セイバー「お、お腹が……すいて……それで……」
士郎「はぁ……分かった」
セイバー「え?」
士郎「じゃあ、晩飯はもういらないよな?」
セイバー「シロウ!!そんな!!」
凛「……」
桜「……」
士郎「……」
セイバー「……あの」
士郎「セイバー、昨日言ったよな?」
セイバー「はぃ……」
士郎「なんで食べたんだ?」
セイバー「あの……朝も昼も……なにもなかったので……」
士郎「……」
セイバー「お、お腹が……すいて……それで……」
士郎「はぁ……分かった」
セイバー「え?」
士郎「じゃあ、晩飯はもういらないよな?」
セイバー「シロウ!!そんな!!」
凛「……」
桜「……」
32 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:20:49.58 ID:yrDUVi6O0
道場
セイバー「……」グゥ~
セイバー「おぇ……」
セイバー「空腹すぎて……吐き気が……」
セイバー「どうして……シロウ……」
セイバー「……」
ライダー「セイバー?」
セイバー「ライダー……?」
ライダー「士郎がどうしてあんな態度をとるか、疑問ですか?」
セイバー「はい」
ライダー「では、そのまま空腹でいなさい」
セイバー「え?」
ライダー「……それでは」
セイバー「ライダー!!どういう意味で―――」グゥ~
セイバー「おぇ……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「おぇ……」
セイバー「空腹すぎて……吐き気が……」
セイバー「どうして……シロウ……」
セイバー「……」
ライダー「セイバー?」
セイバー「ライダー……?」
ライダー「士郎がどうしてあんな態度をとるか、疑問ですか?」
セイバー「はい」
ライダー「では、そのまま空腹でいなさい」
セイバー「え?」
ライダー「……それでは」
セイバー「ライダー!!どういう意味で―――」グゥ~
セイバー「おぇ……」
36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:23:22.80 ID:yrDUVi6O0
翌日
士郎「いってきます」
桜「いってきますね」
凛「留守番よろしくね」
セイバー「……はい」グゥ~
士郎「……」
凛「……」
桜「……」
セイバー「な、なんですか……?」
士郎「いや」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「おぇ……」
ライダー「セイバー、500円を」
セイバー「い、いりません!!」
ライダー「……そうですか」
士郎「いってきます」
桜「いってきますね」
凛「留守番よろしくね」
セイバー「……はい」グゥ~
士郎「……」
凛「……」
桜「……」
セイバー「な、なんですか……?」
士郎「いや」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「おぇ……」
ライダー「セイバー、500円を」
セイバー「い、いりません!!」
ライダー「……そうですか」
37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:24:15.93 ID:A5O6s8TA0
ライダーいい奴だな
39 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:26:31.30 ID:yrDUVi6O0
正午
セイバー「はぁ……はぁ……」
セイバー「シロウが帰ってくるまで……あと……数時間……」
セイバー「それまで……耐えなければ……!!」
セイバー「はぁ……はぁ……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「くっ……」
セイバー「どうして……このような仕打ちを……シロゥ……」
セイバー「はぁ……ぁ……」
セイバー「おなか……すいた……」
セイバー「……」
セイバー「……」バタッ
セイバー「はぁ……はぁ……」
セイバー「シロウが帰ってくるまで……あと……数時間……」
セイバー「それまで……耐えなければ……!!」
セイバー「はぁ……はぁ……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「くっ……」
セイバー「どうして……このような仕打ちを……シロゥ……」
セイバー「はぁ……ぁ……」
セイバー「おなか……すいた……」
セイバー「……」
セイバー「……」バタッ
43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:29:16.89 ID:yrDUVi6O0
セイバー「……ん?」
セイバー「いつの間にか寝てしまったのですね……」
セイバー「はぁ……ん?」
セイバー「テーブルに食事が……!!」
セイバー「誰が……?」
セイバー「……」ゴクリ
セイバー「た、たべてもいいのですか……?」
セイバー「たべますよー?」
セイバー「……」
セイバー「……」モグモグ
セイバー「おいしぃ……」ウルウル
セイバー「おいしい……おいしいです……」ポロポロ
セイバー「いつの間にか寝てしまったのですね……」
セイバー「はぁ……ん?」
セイバー「テーブルに食事が……!!」
セイバー「誰が……?」
セイバー「……」ゴクリ
セイバー「た、たべてもいいのですか……?」
セイバー「たべますよー?」
セイバー「……」
セイバー「……」モグモグ
セイバー「おいしぃ……」ウルウル
セイバー「おいしい……おいしいです……」ポロポロ
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:33:24.44 ID:yrDUVi6O0
セイバー「はぁ……ごちそうさまでした」
セイバー「それにしても……誰が……?」
イリヤ「あ、起きたの?」
セイバー「イリヤスフィール!?」
イリヤ「きたら倒れてるんですもの。驚いたわ」
セイバー「あの……」
イリヤ「ああ、テーブルの料理?セラに作らせたの」
セイバー「え?」
セラ「どうも」
イリヤ「リンから連絡もらってね。セイバーの昼食を作り忘れたから用意してあげてって」
セラ「急場しのぎで申し訳ありません」
イリヤ「おいしかった?」
セイバー「はい……とても……」
イリヤ「そう。よかったわ。それじゃあ、帰るわね。用事は済んだし」
セイバー「ご迷惑をおかけしました……」
セイバー「それにしても……誰が……?」
イリヤ「あ、起きたの?」
セイバー「イリヤスフィール!?」
イリヤ「きたら倒れてるんですもの。驚いたわ」
セイバー「あの……」
イリヤ「ああ、テーブルの料理?セラに作らせたの」
セイバー「え?」
セラ「どうも」
イリヤ「リンから連絡もらってね。セイバーの昼食を作り忘れたから用意してあげてって」
セラ「急場しのぎで申し訳ありません」
イリヤ「おいしかった?」
セイバー「はい……とても……」
イリヤ「そう。よかったわ。それじゃあ、帰るわね。用事は済んだし」
セイバー「ご迷惑をおかけしました……」
47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:34:31.32 ID:Bz7uIKTfO
イリヤちゃんは天使
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:36:32.65 ID:yrDUVi6O0
夕方
凛「ただいまー」
士郎「遠坂、夕食の準備手伝ってくれ」
凛「はいはい」
セイバー「あ……おかえりなさい」
士郎「ただいま、セイバー」
凛「ただいま」
セイバー「あの……リン?」
凛「(しーっ)」
セイバー「え……?」
凛「(ひ み つ)」
セイバー「……」
士郎「どうした?」
凛「なんでもないわ。ほら、作りましょう」
セイバー「リン……」
凛「ただいまー」
士郎「遠坂、夕食の準備手伝ってくれ」
凛「はいはい」
セイバー「あ……おかえりなさい」
士郎「ただいま、セイバー」
凛「ただいま」
セイバー「あの……リン?」
凛「(しーっ)」
セイバー「え……?」
凛「(ひ み つ)」
セイバー「……」
士郎「どうした?」
凛「なんでもないわ。ほら、作りましょう」
セイバー「リン……」
54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:37:55.29 ID:Bnqeeqhz0
凜も天使だったのか
58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:40:28.57 ID:yrDUVi6O0
道場
セイバー「ふぅ……」
セイバー「リンには多大な恩を作ってしまった……」
セイバー「どうにか返せないでしょうか……」
セイバー「……」
セイバー「……」グゥ~
凛「セイバー?」
セイバー「あ、リン!!」
凛「ごはんの用意できたわよ」
セイバー「あの、リン……今日はその……」
凛「士郎には言っちゃだめよ?」
セイバー「ど、どうしてシロウは私にこのような仕打ちを……?」
凛「……」
セイバー「……リン?」
凛「それは自分で考えて。流石にそこまで面倒を見るつもりはないから」
セイバー「ふぅ……」
セイバー「リンには多大な恩を作ってしまった……」
セイバー「どうにか返せないでしょうか……」
セイバー「……」
セイバー「……」グゥ~
凛「セイバー?」
セイバー「あ、リン!!」
凛「ごはんの用意できたわよ」
セイバー「あの、リン……今日はその……」
凛「士郎には言っちゃだめよ?」
セイバー「ど、どうしてシロウは私にこのような仕打ちを……?」
凛「……」
セイバー「……リン?」
凛「それは自分で考えて。流石にそこまで面倒を見るつもりはないから」
59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:43:48.52 ID:yrDUVi6O0
翌日
セイバー「今日も朝食……昼食はなしですか……」
ライダー「セイバー。500円は……?」
セイバー「いりません」
ライダー「強がりも大概にしたほうがいいと思いますが」
セイバー「強がりではない」
ライダー「……わかりました」
セイバー「ライダーに施しを受けるなど……絶対にあってはならない……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「……お腹、すきました……」
セイバー「シロウ……どうしてですか……」
セイバー「こうしていつもこの家の安全を守っているのに……!!」
セイバー「今日も朝食……昼食はなしですか……」
ライダー「セイバー。500円は……?」
セイバー「いりません」
ライダー「強がりも大概にしたほうがいいと思いますが」
セイバー「強がりではない」
ライダー「……わかりました」
セイバー「ライダーに施しを受けるなど……絶対にあってはならない……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「……お腹、すきました……」
セイバー「シロウ……どうしてですか……」
セイバー「こうしていつもこの家の安全を守っているのに……!!」
61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:44:58.45 ID:Bnqeeqhz0
実際最強のセコムなのに
64 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:45:52.83 ID:H/W13QdW0
こりゃ本格的にダメじゃないか
65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:45:58.57 ID:yrDUVi6O0
正午
セイバー「はぁ……」
セイバー「このままでは魔力の枯渇によって……干乾びてしまいます……」
セイバー「……」
セイバー「今日もイリヤスフィールがきてくれるかもしれませんね」
セイバー「待ちましょう」
セイバー「……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「おぇ……」
セイバー「はやくこないでしょうか……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「はぁ……」
セイバー「このままでは魔力の枯渇によって……干乾びてしまいます……」
セイバー「……」
セイバー「今日もイリヤスフィールがきてくれるかもしれませんね」
セイバー「待ちましょう」
セイバー「……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「おぇ……」
セイバー「はやくこないでしょうか……」
セイバー「……」グゥ~
72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:49:01.34 ID:yrDUVi6O0
夕方
士郎「セイバー!!!」
セイバー「……っ」ビクッ
士郎「なんでさ!!」
セイバー「……」
士郎「どうして俺の言うことをきいてくれないんだ!?」
セイバー「それはその……」
士郎「……」
セイバー「魔が差しました……」
士郎「はぁ……」
セイバー「申し訳ありません……シロウ……もう冷蔵庫の物には手を出しませんから……」
士郎「絶対だぞ?」
セイバー「はぃ……」
凛「……」
桜「……」
士郎「セイバー!!!」
セイバー「……っ」ビクッ
士郎「なんでさ!!」
セイバー「……」
士郎「どうして俺の言うことをきいてくれないんだ!?」
セイバー「それはその……」
士郎「……」
セイバー「魔が差しました……」
士郎「はぁ……」
セイバー「申し訳ありません……シロウ……もう冷蔵庫の物には手を出しませんから……」
士郎「絶対だぞ?」
セイバー「はぃ……」
凛「……」
桜「……」
77 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:52:14.20 ID:yrDUVi6O0
道場
セイバー「……はぁ」
セイバー「またシロウを怒らせてしまいました……」
セイバー「何がいけないのでしょうか……?」
セイバー「……」グゥ~
ライダー「セイバー」
セイバー「はい……?」
ライダー「夕食の支度が整いましたよ」
セイバー「す、すぐに行きます……」
ライダー「……やはりこれからは私が昼食代を」
セイバー「け、けっこうです!!」
ライダー「そうですか」
セイバー「あ、貴女に施しをうけるくらいなら……死を選ぶ……」
ライダー「強情ですね」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「……はぁ」
セイバー「またシロウを怒らせてしまいました……」
セイバー「何がいけないのでしょうか……?」
セイバー「……」グゥ~
ライダー「セイバー」
セイバー「はい……?」
ライダー「夕食の支度が整いましたよ」
セイバー「す、すぐに行きます……」
ライダー「……やはりこれからは私が昼食代を」
セイバー「け、けっこうです!!」
ライダー「そうですか」
セイバー「あ、貴女に施しをうけるくらいなら……死を選ぶ……」
ライダー「強情ですね」
セイバー「……」グゥ~
78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:53:20.13 ID:wUs1RXmW0
ライダーは良い人なのに
83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:55:34.50 ID:yrDUVi6O0
翌日 正午
セイバー「ふっ……もう空腹にも慣れてきました……」
セイバー「ここを耐えれば……どうにでも……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「うぅ……腹の虫め……なくな……!!」
セイバー「なくな……!!」
セイバー「……」ウルウル
セイバー「おなか……すいた……」ポロポロ
ピンポーン
セイバー「ん……?」ゴシゴシ
セイバー「誰でしょうか……?」
セイバー「……」スタスタ
セイバー「は、はい?」
キャスター「セイバー?あけてくれないかしら?」
セイバー「キャスター?何用ですか?」
セイバー「ふっ……もう空腹にも慣れてきました……」
セイバー「ここを耐えれば……どうにでも……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「うぅ……腹の虫め……なくな……!!」
セイバー「なくな……!!」
セイバー「……」ウルウル
セイバー「おなか……すいた……」ポロポロ
ピンポーン
セイバー「ん……?」ゴシゴシ
セイバー「誰でしょうか……?」
セイバー「……」スタスタ
セイバー「は、はい?」
キャスター「セイバー?あけてくれないかしら?」
セイバー「キャスター?何用ですか?」
89 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 22:59:48.64 ID:yrDUVi6O0
キャスター「よっこらせっと」ドサッ
セイバー「あの……」
キャスター「和食がいいの?それとも洋食?中華は苦手なのだけれど」
セイバー「えっと……?」
キャスター「なに?」
セイバー「どういうつもりですか?」
キャスター「宗一郎様から連絡があったの。セイバーに手料理振舞ってほしいってね」
セイバー「は?」
キャスター「宗一郎様の頼みなら断れないでしょ?」
セイバー「ど、どうして……?」
キャスター「そんなの知らないわ。私は宗一郎様がそうして欲しいっていうから、そうするだけ」
セイバー「……」
キャスター「で、どうするの?洋食でいいかしら?」
セイバー「キャスターに任せます……」
キャスター「分かったわ。坊やみたいにうまくはないけど、許してね」
セイバー「あの……」
キャスター「和食がいいの?それとも洋食?中華は苦手なのだけれど」
セイバー「えっと……?」
キャスター「なに?」
セイバー「どういうつもりですか?」
キャスター「宗一郎様から連絡があったの。セイバーに手料理振舞ってほしいってね」
セイバー「は?」
キャスター「宗一郎様の頼みなら断れないでしょ?」
セイバー「ど、どうして……?」
キャスター「そんなの知らないわ。私は宗一郎様がそうして欲しいっていうから、そうするだけ」
セイバー「……」
キャスター「で、どうするの?洋食でいいかしら?」
セイバー「キャスターに任せます……」
キャスター「分かったわ。坊やみたいにうまくはないけど、許してね」
91 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:03:47.39 ID:yrDUVi6O0
キャスター「はい、どうぞ」
セイバー「いただきます……」
キャスター「……」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「どうかしら?」
セイバー「はい……美味しいです……」ウルウル
キャスター「何かあったの?」
セイバー「え?」
キャスター「覇気というか肌に艶がないというか……」
セイバー「い、いえ……そんなことは……」
キャスター「そう?てっきり坊やとなにかあったのかと思ったわ」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「……」
セイバー「おいしいです……」
キャスター「ありがとう」
セイバー「いただきます……」
キャスター「……」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「どうかしら?」
セイバー「はい……美味しいです……」ウルウル
キャスター「何かあったの?」
セイバー「え?」
キャスター「覇気というか肌に艶がないというか……」
セイバー「い、いえ……そんなことは……」
キャスター「そう?てっきり坊やとなにかあったのかと思ったわ」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「……」
セイバー「おいしいです……」
キャスター「ありがとう」
92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:06:09.04 ID:yrDUVi6O0
キャスター「それじゃあ、帰るわね」
セイバー「ありがとうございました」
キャスター「宗一郎様にお礼をいいなさいな」
セイバー「後日、必ず……」
キャスター「それじゃあね」
セイバー「はい……」
セイバー「……」
セイバー「はぁ……」
セイバー「シロウ……」
セイバー「私のどこがいけないのですか……」
セイバー「私は……」
セイバー「精一杯やっているのに……」
セイバー「ありがとうございました」
キャスター「宗一郎様にお礼をいいなさいな」
セイバー「後日、必ず……」
キャスター「それじゃあね」
セイバー「はい……」
セイバー「……」
セイバー「はぁ……」
セイバー「シロウ……」
セイバー「私のどこがいけないのですか……」
セイバー「私は……」
セイバー「精一杯やっているのに……」
99 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:10:39.90 ID:yrDUVi6O0
夕方
セイバー「……」モグモグ
士郎「桜、はい」
桜「どうも」
凛「ライダー、マヨネーズとって」
ライダー「どうぞ」
凛「ありがと」
セイバー「あの……シロウ?」
士郎「ん?」
セイバー「お、おかわり……を……」
士郎「……」
桜「はい。おかわりですね。私がいれてきます」
セイバー「ど、どうも」
士郎「桜?」
桜「い、いいじゃないですか!一杯や二杯ぐらい!!」
セイバー「……」モグモグ
士郎「桜、はい」
桜「どうも」
凛「ライダー、マヨネーズとって」
ライダー「どうぞ」
凛「ありがと」
セイバー「あの……シロウ?」
士郎「ん?」
セイバー「お、おかわり……を……」
士郎「……」
桜「はい。おかわりですね。私がいれてきます」
セイバー「ど、どうも」
士郎「桜?」
桜「い、いいじゃないですか!一杯や二杯ぐらい!!」
103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:14:59.93 ID:yrDUVi6O0
道場
セイバー「……」
セイバー「異常なし」
セイバー「次にいきましょう」
桜「……」
セイバー「サクラ……」
桜「あの……セイバーさん」
セイバー「はい」
桜「先輩のことなんですけど……」
セイバー「なんでしょうか……?」
桜「その……セイバーさんに意地悪をしているわけじゃないんです」
セイバー「……」
桜「実はあの……セイバーさんには内緒にしようって決めてたんですけど……」
セイバー「なんですか?」
桜「あのですね……先輩、収入がないんです。バイト先がつぶれてしまって……」
セイバー「……」
セイバー「異常なし」
セイバー「次にいきましょう」
桜「……」
セイバー「サクラ……」
桜「あの……セイバーさん」
セイバー「はい」
桜「先輩のことなんですけど……」
セイバー「なんでしょうか……?」
桜「その……セイバーさんに意地悪をしているわけじゃないんです」
セイバー「……」
桜「実はあの……セイバーさんには内緒にしようって決めてたんですけど……」
セイバー「なんですか?」
桜「あのですね……先輩、収入がないんです。バイト先がつぶれてしまって……」
104 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:16:00.24 ID:fWuA/RKq0
え・・・、え?
106 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:16:25.84 ID:7MPYStqH0
シロウ…
なんかごめん
なんかごめん
115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:19:00.79 ID:yrDUVi6O0
セイバー「え……」
桜「そのことをセイバーさんに言うと、きっと何も食べなくなるだろうって先輩が……」
セイバー「……」
桜「それで……できるだけ食費は抑えようとしてたんですけど……やっぱりセイバーさんがかわいそうで……」
セイバー「……」
桜「だから、先輩のことをその……嫌わないでください……」
セイバー「……」
桜「そ、それだけです」
セイバー「もしや……キャスターが昼食をつくりにきたのは……」
桜「わ、私が葛木先生に頼みました……」
セイバー「……サクラ」
桜「……先輩には内緒ですからね」
セイバー「はい」
桜「きっと先輩のことだから、余計な気を遣ってしまいますし……」
セイバー「分かっています……」
桜「そのことをセイバーさんに言うと、きっと何も食べなくなるだろうって先輩が……」
セイバー「……」
桜「それで……できるだけ食費は抑えようとしてたんですけど……やっぱりセイバーさんがかわいそうで……」
セイバー「……」
桜「だから、先輩のことをその……嫌わないでください……」
セイバー「……」
桜「そ、それだけです」
セイバー「もしや……キャスターが昼食をつくりにきたのは……」
桜「わ、私が葛木先生に頼みました……」
セイバー「……サクラ」
桜「……先輩には内緒ですからね」
セイバー「はい」
桜「きっと先輩のことだから、余計な気を遣ってしまいますし……」
セイバー「分かっています……」
120 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:22:13.76 ID:dVvTkjzA0
てか凛と桜が出て行けば済む話じゃねぇか
123 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:23:22.57 ID:wUs1RXmW0
>>120
確かに凛と桜だけ出てけば良い話だな
確かに凛と桜だけ出てけば良い話だな
128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:24:34.13 ID:3rGkoNk40
>>120正論すぎて爆笑した
124 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:23:39.56 ID:yrDUVi6O0
自室
セイバー「……」
セイバー「シロウ……どうして何も言ってくれないのですか……」
セイバー「……」
セイバー「しかし、シロウが言ってくれない以上、私が問いただすのもおかしな話……」
セイバー「……どうすれば」
セイバー「ご飯を食べないようにしなければいけないのですね……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「くっ……!!」
セイバー「耐えろ……これもシロウのため……!!」
セイバー「そうです……何も餓死するわけではない」
セイバー「シロウも一食はきちんと用意してくれています」
セイバー「うん……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「……」
セイバー「シロウ……どうして何も言ってくれないのですか……」
セイバー「……」
セイバー「しかし、シロウが言ってくれない以上、私が問いただすのもおかしな話……」
セイバー「……どうすれば」
セイバー「ご飯を食べないようにしなければいけないのですね……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「くっ……!!」
セイバー「耐えろ……これもシロウのため……!!」
セイバー「そうです……何も餓死するわけではない」
セイバー「シロウも一食はきちんと用意してくれています」
セイバー「うん……」
セイバー「……」グゥ~
134 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:26:34.46 ID:yrDUVi6O0
翌日
セイバー「……」
セイバー「ふー……」
セイバー「こうして神経を集中させておけば空腹なんて……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「はぁ……」
ピンポーン
セイバー「……?」
セイバー「……」スタスタ
セイバー「はい?」
アーチャー「私だ」
セイバー「アーチャー?」
アーチャー「凛から話はきいている。食材を買ってきた」
セイバー「アーチャー……!!」
セイバー「……」
セイバー「ふー……」
セイバー「こうして神経を集中させておけば空腹なんて……」
セイバー「……」グゥ~
セイバー「はぁ……」
ピンポーン
セイバー「……?」
セイバー「……」スタスタ
セイバー「はい?」
アーチャー「私だ」
セイバー「アーチャー?」
アーチャー「凛から話はきいている。食材を買ってきた」
セイバー「アーチャー……!!」
140 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:31:04.23 ID:yrDUVi6O0
アーチャー「我がマスターも随分と厳しいことを言ったそうだな」
セイバー「いえ……」
アーチャー「まぁ、何もせずに飯を食うなと言いたかったのだろうが、セイバーには理解できないことだな」
セイバー「……」
アーチャー「できたぞ」
セイバー「ありがとうございます」
アーチャー「……」
セイバー「……」モグモグ
アーチャー「セイバー?」
セイバー「はい」
アーチャー「働く気はないか?」
セイバー「いえ。私にはこの屋敷の警護がありますから、働く暇などありません」
アーチャー「では……家事ぐらいしたらどうかな?」
セイバー「勝手にするとシロウが怒ります。以前、皿を洗っただけで激昂されました」
アーチャー「それは……洗い方が雑だったからではないかな?」
セイバー「いえ……」
アーチャー「まぁ、何もせずに飯を食うなと言いたかったのだろうが、セイバーには理解できないことだな」
セイバー「……」
アーチャー「できたぞ」
セイバー「ありがとうございます」
アーチャー「……」
セイバー「……」モグモグ
アーチャー「セイバー?」
セイバー「はい」
アーチャー「働く気はないか?」
セイバー「いえ。私にはこの屋敷の警護がありますから、働く暇などありません」
アーチャー「では……家事ぐらいしたらどうかな?」
セイバー「勝手にするとシロウが怒ります。以前、皿を洗っただけで激昂されました」
アーチャー「それは……洗い方が雑だったからではないかな?」
146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:35:33.84 ID:yrDUVi6O0
セイバー「そんなことはありません」
アーチャー「君は意外と大雑把なところもあるからな……」
セイバー「侮辱ですか?」
アーチャー「さぁ?」
セイバー「む……」
アーチャー「しかし、あれだな。セイバーが働かないとなると、衛宮士郎も大変だろう」
セイバー「……」
アーチャー「凛、桜、ライダーはきちんと生活費を支払っているが……君は……」
セイバー「……」
アーチャー「まぁいい。セイバーの好きなようにすれば」
セイバー「……」
アーチャー「それでは私は失礼するよ」
セイバー「……あの」
アーチャー「ん?」
セイバー「アーチャー、お願いがあります」
アーチャー「君は意外と大雑把なところもあるからな……」
セイバー「侮辱ですか?」
アーチャー「さぁ?」
セイバー「む……」
アーチャー「しかし、あれだな。セイバーが働かないとなると、衛宮士郎も大変だろう」
セイバー「……」
アーチャー「凛、桜、ライダーはきちんと生活費を支払っているが……君は……」
セイバー「……」
アーチャー「まぁいい。セイバーの好きなようにすれば」
セイバー「……」
アーチャー「それでは私は失礼するよ」
セイバー「……あの」
アーチャー「ん?」
セイバー「アーチャー、お願いがあります」
154 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:39:03.15 ID:yrDUVi6O0
夕方
士郎「ただいま」
セイバー「おかえりなさい」
士郎「お腹すいてるか?」
セイバー「はい」
士郎「少しまっててくれ」
セイバー「はい」
セイバー「……」
セイバー「シロウのためにできること……」
セイバー「屋敷を守るものとして……最低限のことはしないと……」
セイバー「明日から……!!」グッ
凛「なにやってるの?」
桜「……?」
セイバー「な、なんでもありません……」
士郎「ただいま」
セイバー「おかえりなさい」
士郎「お腹すいてるか?」
セイバー「はい」
士郎「少しまっててくれ」
セイバー「はい」
セイバー「……」
セイバー「シロウのためにできること……」
セイバー「屋敷を守るものとして……最低限のことはしないと……」
セイバー「明日から……!!」グッ
凛「なにやってるの?」
桜「……?」
セイバー「な、なんでもありません……」
155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:40:19.82 ID:OHPcwvm80
>セイバー「明日から……!!」グッ
なんだ俺らか
なんだ俺らか
158 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:40:56.09 ID:wEPCNSZH0
>>155
やめろwwwwwwwwwwwwww
やめたまえ
やめろwwwwwwwwwwwwww
やめたまえ
161 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:44:35.57 ID:yrDUVi6O0
翌日
士郎「それじゃあ、いってくる」
桜「先輩、無理だけはしないでくださいね?」
士郎「大丈夫だから」
凛「あまり気負わないでね?お金の問題だけなら私と桜が……」
士郎「いや。それこそ俺が許せない。セイバーにお腹いっぱい食べさせるのは……俺の金じゃないと」
桜「先輩……」
凛「セイバーが自分で働いてくれればね……」
士郎「今だけセイバーには我慢してもらうけど、すぐにアルバイト先をみつけて……セイバーを満足させないとな」
凛「……」
桜「……」
士郎「行って来ます」
桜「はい……」
凛「危ういわね……セイバーのためってだけであいつ、とんでもない仕事を見つけてきそうだわ」
桜「先輩……」
士郎「それじゃあ、いってくる」
桜「先輩、無理だけはしないでくださいね?」
士郎「大丈夫だから」
凛「あまり気負わないでね?お金の問題だけなら私と桜が……」
士郎「いや。それこそ俺が許せない。セイバーにお腹いっぱい食べさせるのは……俺の金じゃないと」
桜「先輩……」
凛「セイバーが自分で働いてくれればね……」
士郎「今だけセイバーには我慢してもらうけど、すぐにアルバイト先をみつけて……セイバーを満足させないとな」
凛「……」
桜「……」
士郎「行って来ます」
桜「はい……」
凛「危ういわね……セイバーのためってだけであいつ、とんでもない仕事を見つけてきそうだわ」
桜「先輩……」
170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:47:04.47 ID:yrDUVi6O0
居間
セイバー「……」
凛「……当の本人があれだしね」
桜「……」
ピンポーン
セイバー「あ」
凛「はぁーい?」
セイバー「リン、私がでます」
凛「そう?」
セイバー「はい」
凛「だれかしら?」
桜「……?」
セイバー「待っていました」
アーチャー「やる気はあるようだな」
凛「アーチャー!?」
セイバー「……」
凛「……当の本人があれだしね」
桜「……」
ピンポーン
セイバー「あ」
凛「はぁーい?」
セイバー「リン、私がでます」
凛「そう?」
セイバー「はい」
凛「だれかしら?」
桜「……?」
セイバー「待っていました」
アーチャー「やる気はあるようだな」
凛「アーチャー!?」
175 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:50:43.62 ID:yrDUVi6O0
アーチャー「凛もいたか。いや、当然か」
凛「ど、どうしたの!?」
アーチャー「いや……セイバーが―――」
セイバー「アーチャー!」
アーチャー「ああ、そうか。凛、悪いが秘密だ」
凛「はい?」
桜「あの……?」
セイバー「こちらです」
アーチャー「よし」
凛「な、なになに?」
桜「どうしたんでしょうか……?」
凛「まさか……アーチャーと……?」
桜「え?アーチャーさんと?」
凛「できてる……?」
桜「えぇ!?」
凛「ど、どうしたの!?」
アーチャー「いや……セイバーが―――」
セイバー「アーチャー!」
アーチャー「ああ、そうか。凛、悪いが秘密だ」
凛「はい?」
桜「あの……?」
セイバー「こちらです」
アーチャー「よし」
凛「な、なになに?」
桜「どうしたんでしょうか……?」
凛「まさか……アーチャーと……?」
桜「え?アーチャーさんと?」
凛「できてる……?」
桜「えぇ!?」
176 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:51:48.30 ID:AEWDg0XS0
その発想は(ry
179 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/09(月) 23:55:19.14 ID:yrDUVi6O0
凛「うーん……」
桜「姉さん、やめましょうよ」
凛「どうせ、盗み見しようとしていることなんてばれてるわ。遠くから見るぐらいいいでしょ」
桜「でも……」
凛「もしアーチャーとセイバーがそう言う関係なら、マスターとして見過ごせないしね」
桜「……」
凛「さてさて……どうなっていますか……」
桜「姉さん……」
セイバーの自室
アーチャー「どうやらギャラリーがいるようだな」
セイバー「アーチャー、はやく教えてください」
アーチャー「ふむ。アイロンはそこまで力を入れる必要はない」
セイバー「こ、こうですか?」
アーチャー「もっと肩の力を抜け」
セイバー「こ、こうですか……?わかりません……」
桜「姉さん、やめましょうよ」
凛「どうせ、盗み見しようとしていることなんてばれてるわ。遠くから見るぐらいいいでしょ」
桜「でも……」
凛「もしアーチャーとセイバーがそう言う関係なら、マスターとして見過ごせないしね」
桜「……」
凛「さてさて……どうなっていますか……」
桜「姉さん……」
セイバーの自室
アーチャー「どうやらギャラリーがいるようだな」
セイバー「アーチャー、はやく教えてください」
アーチャー「ふむ。アイロンはそこまで力を入れる必要はない」
セイバー「こ、こうですか?」
アーチャー「もっと肩の力を抜け」
セイバー「こ、こうですか……?わかりません……」
188 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:00:05.48 ID:DYYMRb+q0
凛「桜!桜!!セイバーとアーチャーがすっごい密着してるわ!!」
桜「え?え?本当ですかっ!?」
凛「ほらほら……」
桜「きゃ……セイバーさんが……そんな……後ろから……攻められてる……?!」
凛「あれはやばいわね」
桜「姉さん……見ないほうが……」
凛「ていうか着たままとか……セイバーもアーチャーも獣ね」
桜「……」
アーチャー「そうだ。いい感じだ」
セイバー「なるほど……コツが分かってきました」
アーチャー「しかし、まだまだだ」
セイバー「む……ならもっときちんと教えてください」
アーチャー「これ以上、教えることはできない。研鑽を重ねることだ」
セイバー「わ、わかりました……!!もっとハンカチを!!」
アーチャー「こらこら。次があるだろう。アイロンがけはこれぐらいにしておけ」
桜「え?え?本当ですかっ!?」
凛「ほらほら……」
桜「きゃ……セイバーさんが……そんな……後ろから……攻められてる……?!」
凛「あれはやばいわね」
桜「姉さん……見ないほうが……」
凛「ていうか着たままとか……セイバーもアーチャーも獣ね」
桜「……」
アーチャー「そうだ。いい感じだ」
セイバー「なるほど……コツが分かってきました」
アーチャー「しかし、まだまだだ」
セイバー「む……ならもっときちんと教えてください」
アーチャー「これ以上、教えることはできない。研鑽を重ねることだ」
セイバー「わ、わかりました……!!もっとハンカチを!!」
アーチャー「こらこら。次があるだろう。アイロンがけはこれぐらいにしておけ」
191 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:02:39.42 ID:Js54QDWX0
桜も凜もどんだけ欲求不満なんだよ
195 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:05:42.65 ID:2r4ALWCp0
セイバー「次は?」
アーチャー「衣類を畳む。これは簡単のようでいて実は難しい」
セイバー「そうなのですか?」
アーチャー「ああ、特にタンスの引き出しを開けたときに整然と見せるにはそれなりの技術が必要だ」
セイバー「……」
アーチャー「いいかな?まずは長袖からだ」
セイバー「はい」
凛「桜!桜!!」
桜「な、なんですか……?」
凛「今度はセイバーが後ろに回ったわよ」
桜「えぇ!?」
凛「攻守交替ね」
桜「ど、どど、どうやって……!?」
凛「それはほら……アーチャーの後ろの―――」
桜「いわないで!!!姉さん!!!」
アーチャー「衣類を畳む。これは簡単のようでいて実は難しい」
セイバー「そうなのですか?」
アーチャー「ああ、特にタンスの引き出しを開けたときに整然と見せるにはそれなりの技術が必要だ」
セイバー「……」
アーチャー「いいかな?まずは長袖からだ」
セイバー「はい」
凛「桜!桜!!」
桜「な、なんですか……?」
凛「今度はセイバーが後ろに回ったわよ」
桜「えぇ!?」
凛「攻守交替ね」
桜「ど、どど、どうやって……!?」
凛「それはほら……アーチャーの後ろの―――」
桜「いわないで!!!姉さん!!!」
196 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:06:26.08 ID:2Xu6hGue0
この外野、なんとかしろwwwwwwwwwwww
213 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:12:15.54 ID:2r4ALWCp0
アーチャー「―――今日はこれぐらいにしておこう」
セイバー「ありがとうございました」
アーチャー「あと……凛!!桜!!こっちにこい!!」
凛「な、なによ……」モジモジ
桜「アーチャーさん……お尻……大丈夫ですか……?」
セイバー「は?」
アーチャー「君たちの会話は聞こえていた。勘違いも甚だしいぞ」
凛「勘違い?」
桜「あの……じゃあ何を……?」
凛「だって、アーチャーとセイバーがいちゃついてるようにしか見えなかったんだもん」
アーチャー「それは……」
セイバー「えっと……」
桜「やっぱり……アーチャーさん、そのあまりし過ぎると痔に……」
凛「サーヴァントが痔とかやめてよ?」
アーチャー「おい。君は自身が遠坂の一族であることを忘れているのか?」
セイバー「ありがとうございました」
アーチャー「あと……凛!!桜!!こっちにこい!!」
凛「な、なによ……」モジモジ
桜「アーチャーさん……お尻……大丈夫ですか……?」
セイバー「は?」
アーチャー「君たちの会話は聞こえていた。勘違いも甚だしいぞ」
凛「勘違い?」
桜「あの……じゃあ何を……?」
凛「だって、アーチャーとセイバーがいちゃついてるようにしか見えなかったんだもん」
アーチャー「それは……」
セイバー「えっと……」
桜「やっぱり……アーチャーさん、そのあまりし過ぎると痔に……」
凛「サーヴァントが痔とかやめてよ?」
アーチャー「おい。君は自身が遠坂の一族であることを忘れているのか?」
214 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:12:37.40 ID:T2t4r6bi0
なんということだ(絶望)
225 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:18:36.00 ID:2r4ALWCp0
桜「―――なんだ、家事を教わっていたんですか」
凛「何で隠すのよ」
セイバー「いや……恥ずかしくて……」
アーチャー「騎士王としての矜持もある。察してやれ」
凛「士郎のため?」
セイバー「……」コクッ
桜「セイバーさん……」
セイバー「す、すこしでも……シロウの負担を減らせればと思って……」
桜「……」
凛「でも、洗濯とかアイロンは私と桜がいつも―――」
桜「姉さん!!」ドガァ
凛「ぎゃぃ!?!」
セイバー「サクラ!?」
桜「セイバーさん、私も協力します。一緒に先輩を支えましょう」
セイバー「はい……よろしくおねがいします……」
凛「何で隠すのよ」
セイバー「いや……恥ずかしくて……」
アーチャー「騎士王としての矜持もある。察してやれ」
凛「士郎のため?」
セイバー「……」コクッ
桜「セイバーさん……」
セイバー「す、すこしでも……シロウの負担を減らせればと思って……」
桜「……」
凛「でも、洗濯とかアイロンは私と桜がいつも―――」
桜「姉さん!!」ドガァ
凛「ぎゃぃ!?!」
セイバー「サクラ!?」
桜「セイバーさん、私も協力します。一緒に先輩を支えましょう」
セイバー「はい……よろしくおねがいします……」
237 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:23:40.84 ID:2r4ALWCp0
夜
士郎「ただいま……」
セイバー「お、おかえりなさい」
士郎「ただいま」
凛「どうだった?」
士郎「……」フルフル
凛「そう」
士郎「どうしても年齢的に収入が低いとこしかなくて」
桜「先輩……別にいいじゃないですか」
士郎「でも、前と同じぐらい稼げるところじゃないと……」チラッ
セイバー「……?」
士郎「……だめだから」
凛「無理しないで。なんだったら、私が―――」
士郎「いいから。桜もな」
桜「先輩……」
士郎「ただいま……」
セイバー「お、おかえりなさい」
士郎「ただいま」
凛「どうだった?」
士郎「……」フルフル
凛「そう」
士郎「どうしても年齢的に収入が低いとこしかなくて」
桜「先輩……別にいいじゃないですか」
士郎「でも、前と同じぐらい稼げるところじゃないと……」チラッ
セイバー「……?」
士郎「……だめだから」
凛「無理しないで。なんだったら、私が―――」
士郎「いいから。桜もな」
桜「先輩……」
242 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:28:22.79 ID:2r4ALWCp0
居間
士郎「あれ……桜が作ってくれたのか?」
桜「えっと……セイバーさんが野菜を切ってくれました!」
士郎「え?」
セイバー「いえ。8割……いや、9割は桜が―――」
凛「火加減をセイバーがみてくれたのよ?」
士郎「……」
桜「あ、あと、お皿もセイバーさんが並べてくれました!!」
凛「そうそう。換気扇を回したのもセイバーよね」
桜「もうセイバーさんは家事の天才ですね」
凛「そうね!もうセイバーなしじゃあ、家事が回らないわー」
セイバー「……」
士郎「そうなんだ。ありがとう、セイバー」
セイバー「いえ……たいしたことでは……」
士郎「あれ……桜が作ってくれたのか?」
桜「えっと……セイバーさんが野菜を切ってくれました!」
士郎「え?」
セイバー「いえ。8割……いや、9割は桜が―――」
凛「火加減をセイバーがみてくれたのよ?」
士郎「……」
桜「あ、あと、お皿もセイバーさんが並べてくれました!!」
凛「そうそう。換気扇を回したのもセイバーよね」
桜「もうセイバーさんは家事の天才ですね」
凛「そうね!もうセイバーなしじゃあ、家事が回らないわー」
セイバー「……」
士郎「そうなんだ。ありがとう、セイバー」
セイバー「いえ……たいしたことでは……」
243 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:29:12.00 ID:sm/Bg8aH0
ええ姉妹や
248 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:32:01.69 ID:Zp04ptS4O
姉妹マジ天使
252 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:33:13.88 ID:2r4ALWCp0
道場
セイバー「異常なし……」
ライダー「セイバー?」
セイバー「ライダー……」
ライダー「桜から聞きました。家事を始めたそうですね」
セイバー「いつまでも皆に負担を強いるわけにはいきませんから」
ライダー「……では、これを」
セイバー「え?」
ライダー「500円です」
セイバー「受け取れません」
ライダー「いえ。私のハンカチを綺麗にアイロンまでかけてくれていたじゃないですか」
セイバー「それは……」
ライダー「その労働に対する対価です」
セイバー「ですが……私は……」
ライダー「受け取ってもらわないと、私が困ります。受け取ってください」
セイバー「異常なし……」
ライダー「セイバー?」
セイバー「ライダー……」
ライダー「桜から聞きました。家事を始めたそうですね」
セイバー「いつまでも皆に負担を強いるわけにはいきませんから」
ライダー「……では、これを」
セイバー「え?」
ライダー「500円です」
セイバー「受け取れません」
ライダー「いえ。私のハンカチを綺麗にアイロンまでかけてくれていたじゃないですか」
セイバー「それは……」
ライダー「その労働に対する対価です」
セイバー「ですが……私は……」
ライダー「受け取ってもらわないと、私が困ります。受け取ってください」
256 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:34:55.46 ID:MFaCMv6E0
ライダー良いわぁ
267 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:38:02.97 ID:2r4ALWCp0
翌日
士郎「それじゃあ、出かけてくるよ」
セイバー「シロウ……あの……」
士郎「大丈夫。少し散歩してくるだけだから」
セイバー「……」
士郎「あ、でもつまみ食いは厳禁だからな」
セイバー「絶対にしません」
士郎「ならいいんだ。行って来ます」
セイバー「お気をつけて……」
凛「行った?」
セイバー「はい」
桜「先輩……」
凛「気にしても仕方ないわ。私たちはあいつを支えるだけよ」
桜「そうですね。―――セイバーさん、今日はゴミの分別を覚えましょう」
セイバー「はい」
士郎「それじゃあ、出かけてくるよ」
セイバー「シロウ……あの……」
士郎「大丈夫。少し散歩してくるだけだから」
セイバー「……」
士郎「あ、でもつまみ食いは厳禁だからな」
セイバー「絶対にしません」
士郎「ならいいんだ。行って来ます」
セイバー「お気をつけて……」
凛「行った?」
セイバー「はい」
桜「先輩……」
凛「気にしても仕方ないわ。私たちはあいつを支えるだけよ」
桜「そうですね。―――セイバーさん、今日はゴミの分別を覚えましょう」
セイバー「はい」
273 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:43:21.63 ID:2r4ALWCp0
街
士郎「だめ……ですか」
「悪いね」
士郎「いえ……」
士郎「はぁ……やっぱり……ないな……」
士郎「できれば時給1000円以上か日給が2,3万ぐらいあるところがいいんだけど……」フラフラ
ランサー「よう、セイバーのとこの坊主じゃねえか」
士郎「ランサー……」
ランサー「なんだぁ?目が死んでるぞ?」
ギル「大丈夫ですか、お兄さん?」
士郎「なんでもない……」
ランサー「そうには見えないけどな」
士郎「急いでるんだ―――」フラッ
ギル「あぶない」パシッ
ランサー「少し休め。なんかやばいぞ、お前」
士郎「だめ……ですか」
「悪いね」
士郎「いえ……」
士郎「はぁ……やっぱり……ないな……」
士郎「できれば時給1000円以上か日給が2,3万ぐらいあるところがいいんだけど……」フラフラ
ランサー「よう、セイバーのとこの坊主じゃねえか」
士郎「ランサー……」
ランサー「なんだぁ?目が死んでるぞ?」
ギル「大丈夫ですか、お兄さん?」
士郎「なんでもない……」
ランサー「そうには見えないけどな」
士郎「急いでるんだ―――」フラッ
ギル「あぶない」パシッ
ランサー「少し休め。なんかやばいぞ、お前」
289 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:48:59.67 ID:2r4ALWCp0
教会
カレン「あら……どうかされたのですか?」
ランサー「ちょっとこいつを寝かせてやってくれ」
カレン「おやおや……随分と不幸に塗れた顔ですね」
士郎「ほっとけ……」
ギル「お兄さん、結構精神的にやられてるみたいですね」
ランサー「なんかあったのか?」
士郎「……」
カレン「ふふ、その感じ……サーヴァントを養えなくなってきているのでは?」
士郎「うるさい」
ランサー「セイバーか。大食いらしいな」
ギル「健啖も行き過ぎると笑えませんからね」
士郎「……」
ランサー「俺も探してやろうか?」
士郎「いい……自分で探す……」
カレン「あら……どうかされたのですか?」
ランサー「ちょっとこいつを寝かせてやってくれ」
カレン「おやおや……随分と不幸に塗れた顔ですね」
士郎「ほっとけ……」
ギル「お兄さん、結構精神的にやられてるみたいですね」
ランサー「なんかあったのか?」
士郎「……」
カレン「ふふ、その感じ……サーヴァントを養えなくなってきているのでは?」
士郎「うるさい」
ランサー「セイバーか。大食いらしいな」
ギル「健啖も行き過ぎると笑えませんからね」
士郎「……」
ランサー「俺も探してやろうか?」
士郎「いい……自分で探す……」
292 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:49:59.47 ID:Prcpq1bF0
士郎が逆に危なくなってきたな
しかしこの世界どうなってんだ善人しかいねぇ
しかしこの世界どうなってんだ善人しかいねぇ
302 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:54:05.58 ID:2r4ALWCp0
カレン「人の好意も受け取る余裕がないのですか」
ギル「はぁ……」
士郎「……」
ランサー「見ちゃいられねえなぁおい」
士郎「じゃあ、見んな」
ギル「どうします?」
カレン「面白いから放置してもいいのでしょうけど……」
ランサー「死んじまうぞ?」
カレン「……」
士郎「……」
カレン「衛宮士郎?」
士郎「え……?」
カレン「手助けはいらないのですね?」
士郎「いらない……自分でなんとか―――」
ランサー「それでお前が体壊して困るのはセイバーじゃねえのか?」
ギル「はぁ……」
士郎「……」
ランサー「見ちゃいられねえなぁおい」
士郎「じゃあ、見んな」
ギル「どうします?」
カレン「面白いから放置してもいいのでしょうけど……」
ランサー「死んじまうぞ?」
カレン「……」
士郎「……」
カレン「衛宮士郎?」
士郎「え……?」
カレン「手助けはいらないのですね?」
士郎「いらない……自分でなんとか―――」
ランサー「それでお前が体壊して困るのはセイバーじゃねえのか?」
314 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 00:59:20.31 ID:2r4ALWCp0
士郎「それは……」
ランサー「何を意固地になってやがるんだ?」
士郎「……」
ギル「お兄さんは正義の味方ですからね。なんでも一人でやりたいんですよね?」
ランサー「おーおー、なら共倒れしちまえ」
士郎「なんだと……!!」
ランサー「てめえ一人で守れるほど、女は軽くねえぞ?」
士郎「……」
ギル「特にセイバーさんはそうですね」
ランサー「いいから、俺に任せろ。割のいいバイトぐらい何件か知ってるからよ」
士郎「だけど……」
ランサー「そんな死人の目じゃ、セイバーがどんな想いで家にいるかもわからねえぞ?」
カレン「ふ……随分とかませ犬な発言ですね」
ランサー「今回ばかりはかませ犬でも……犬っていうな」
士郎「……悪い……じゃあ……頼む……」
ランサー「何を意固地になってやがるんだ?」
士郎「……」
ギル「お兄さんは正義の味方ですからね。なんでも一人でやりたいんですよね?」
ランサー「おーおー、なら共倒れしちまえ」
士郎「なんだと……!!」
ランサー「てめえ一人で守れるほど、女は軽くねえぞ?」
士郎「……」
ギル「特にセイバーさんはそうですね」
ランサー「いいから、俺に任せろ。割のいいバイトぐらい何件か知ってるからよ」
士郎「だけど……」
ランサー「そんな死人の目じゃ、セイバーがどんな想いで家にいるかもわからねえぞ?」
カレン「ふ……随分とかませ犬な発言ですね」
ランサー「今回ばかりはかませ犬でも……犬っていうな」
士郎「……悪い……じゃあ……頼む……」
320 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 01:03:05.36 ID:2r4ALWCp0
衛宮邸
桜「そうそう。そこでフライパンを引くんです」
セイバー「こうですね……」
凛「やればできるじゃない」
セイバー「いえ……」
桜「これならお料理を任せても大丈夫ですね」
セイバー「いや、しかし。シロウを満足させるだけの技量は……」
凛「馬鹿ね。誰もそこまで期待なんかしてないわ」
セイバー「え?」
桜「セイバーさんがそうやって台所に立つことが大事なんです」
セイバー「……」
凛「ほら、士郎にその姿見せるんでしょ?」
桜「胸を張ってください」
セイバー「はい……!」
桜「そうそう。そこでフライパンを引くんです」
セイバー「こうですね……」
凛「やればできるじゃない」
セイバー「いえ……」
桜「これならお料理を任せても大丈夫ですね」
セイバー「いや、しかし。シロウを満足させるだけの技量は……」
凛「馬鹿ね。誰もそこまで期待なんかしてないわ」
セイバー「え?」
桜「セイバーさんがそうやって台所に立つことが大事なんです」
セイバー「……」
凛「ほら、士郎にその姿見せるんでしょ?」
桜「胸を張ってください」
セイバー「はい……!」
328 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 01:06:13.23 ID:2r4ALWCp0
衛宮邸前
ランサー「ここでいいか?」
士郎「ああ……さんきゅ」
ランサー「へっ。よせよ、虫唾が走るぜ」
士郎「……仕事も」
ランサー「人手がちょうど足りてなかったんだよ。気にすんな」
士郎「……」
ランサー「じゃあな」
士郎「ランサー!」
ランサー「あ?」
士郎「こんど、缶コーヒーの差し入れもっていく」
ランサー「箱ごともってこい」
士郎「ああ」
ランサー「じゃあな」
ランサー「ここでいいか?」
士郎「ああ……さんきゅ」
ランサー「へっ。よせよ、虫唾が走るぜ」
士郎「……仕事も」
ランサー「人手がちょうど足りてなかったんだよ。気にすんな」
士郎「……」
ランサー「じゃあな」
士郎「ランサー!」
ランサー「あ?」
士郎「こんど、缶コーヒーの差し入れもっていく」
ランサー「箱ごともってこい」
士郎「ああ」
ランサー「じゃあな」
334 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 01:09:24.15 ID:2r4ALWCp0
セイバー「シロウ!!」
士郎「ただいま」
凛「どうだったの?」
士郎「ああ、もう大丈夫だ」
桜「よかったぁ……」
士郎「セイバー?」
セイバー「はい」
士郎「いままでごめんな。今日からまた何杯でもおかわりしても―――」
セイバー「いいえ」
士郎「え……」
セイバー「私はシロウと同じ量だけを頂きます」
士郎「いや、セイバーにはいっぱい食べて欲しいんだけど」
セイバー「なら、シロウがいっぱい食べてください」
士郎「セイバー……」
凛「ほら、料理もできてるから、冷めないうちに食べましょう!」
士郎「ただいま」
凛「どうだったの?」
士郎「ああ、もう大丈夫だ」
桜「よかったぁ……」
士郎「セイバー?」
セイバー「はい」
士郎「いままでごめんな。今日からまた何杯でもおかわりしても―――」
セイバー「いいえ」
士郎「え……」
セイバー「私はシロウと同じ量だけを頂きます」
士郎「いや、セイバーにはいっぱい食べて欲しいんだけど」
セイバー「なら、シロウがいっぱい食べてください」
士郎「セイバー……」
凛「ほら、料理もできてるから、冷めないうちに食べましょう!」
340 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 01:13:25.41 ID:2r4ALWCp0
道場
セイバー「異常なし……」
士郎「セイバー」
セイバー「シロウ、まだ起きていたのですか?」
士郎「ちゃんと謝りたくて……」
セイバー「謝罪するのは私のほうです。シロウのことを何も考えずにただ嘆いてばかりでした」
士郎「セイバー……」
セイバー「申し訳ありません」
士郎「ううん……いいんだ」
セイバー「これからはシロウの負担が減らせるように……がんばります」
士郎「セイバーなにもそこまで……」
セイバー「いいえ。します」
士郎「どうして……?」
セイバー「私は、シロウを愛していますから。だから……がんばります」
士郎「あ……そうか……」
セイバー「異常なし……」
士郎「セイバー」
セイバー「シロウ、まだ起きていたのですか?」
士郎「ちゃんと謝りたくて……」
セイバー「謝罪するのは私のほうです。シロウのことを何も考えずにただ嘆いてばかりでした」
士郎「セイバー……」
セイバー「申し訳ありません」
士郎「ううん……いいんだ」
セイバー「これからはシロウの負担が減らせるように……がんばります」
士郎「セイバーなにもそこまで……」
セイバー「いいえ。します」
士郎「どうして……?」
セイバー「私は、シロウを愛していますから。だから……がんばります」
士郎「あ……そうか……」
346 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 01:18:12.92 ID:2r4ALWCp0
桜「セイバーさんだけずるいです」
士郎「うわぁ!?」
凛「そうね。流石にそれは卑怯よ?抜け駆けなんて、恩を仇で返す気?」
セイバー「いえ、そのようなことは……」
士郎「桜、遠坂……」
桜「私も先輩のこと大好きですからね」
凛「わ、私も……その……嫌いじゃないから……」
士郎「……みんな」
セイバー「シロウ、さ、今日はもう寝ましょう」
凛「そうね。お疲れさま」
桜「ゆっくり休んでください」
士郎「ああ……」
セイバー「シロウ?」
士郎「え?」
セイバー「私はとても幸せです。だから、ずっと傍に居させてください」
END
士郎「うわぁ!?」
凛「そうね。流石にそれは卑怯よ?抜け駆けなんて、恩を仇で返す気?」
セイバー「いえ、そのようなことは……」
士郎「桜、遠坂……」
桜「私も先輩のこと大好きですからね」
凛「わ、私も……その……嫌いじゃないから……」
士郎「……みんな」
セイバー「シロウ、さ、今日はもう寝ましょう」
凛「そうね。お疲れさま」
桜「ゆっくり休んでください」
士郎「ああ……」
セイバー「シロウ?」
士郎「え?」
セイバー「私はとても幸せです。だから、ずっと傍に居させてください」
END
354 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 01:20:03.31 ID:VxEsmUo3O
乙
良かった良かった
良かった良かった
363 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 01:21:11.23 ID:W2X7JEJt0
おつ
セイバーが報われてよかった
セイバーが報われてよかった
364 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 01:21:21.96 ID:83MHJUHC0
乙
誰も黒くなくて良かった
誰も黒くなくて良かった
367 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2012/01/10(火) 01:21:31.00 ID:rrYiRYGo0
素晴らしいハッピーエンドだった
Entry ⇒ 2012.01.12 | Category ⇒ FateSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
セイバー「問おう。貴方が私のご主人様(マスター)か?」士郎「え」
元スレ:セイバー「問おう。貴方が私のご主人様(マスター)か?」士郎「え」
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1325038892/
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1325038892/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:21:32.91 ID:AihHfLLs0
―――衛宮邸
セイバー「どうなのですか?」
士郎「あの……」
セイバー「はい」
士郎「えと……君が?」
セイバー「は?」
士郎「だから……今日から来ることになってる……」
セイバー「はい、サーヴァントです」
士郎「サーヴァント?」
セイバー「メイドのことです」
士郎「あぁ」
セイバー「どうなのですか?」
士郎「あの……」
セイバー「はい」
士郎「えと……君が?」
セイバー「は?」
士郎「だから……今日から来ることになってる……」
セイバー「はい、サーヴァントです」
士郎「サーヴァント?」
セイバー「メイドのことです」
士郎「あぁ」
3 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:23:21.21 ID:AihHfLLs0
士郎「じゃあ、案内するよ」
セイバー「はい」
士郎「こっちが居間、キッチン」
セイバー「ふむ」
士郎「向こうが洗面所と風呂」
セイバー「なるほど」
士郎「で、ここはトイレ」
セイバー「……」
士郎「ここを真っ直ぐ行けば離れ」
セイバー「見取り図は?」
士郎「えっと……はい」
セイバー「どうも」
セイバー「はい」
士郎「こっちが居間、キッチン」
セイバー「ふむ」
士郎「向こうが洗面所と風呂」
セイバー「なるほど」
士郎「で、ここはトイレ」
セイバー「……」
士郎「ここを真っ直ぐ行けば離れ」
セイバー「見取り図は?」
士郎「えっと……はい」
セイバー「どうも」
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:26:15.71 ID:AihHfLLs0
セイバー「意外と広いですね」
士郎「ああ。でも、実質住んでるのは俺だけなんだ」
セイバー「なぜですか?」
士郎「切嗣……俺の親父は随分前に死んじゃって、母親もいないんだ」
セイバー「それは……失礼なことを」
士郎「いいんだ」
セイバー「では、これからは私が家事全般をこなします!!」
士郎「ありがとう。家が広いから掃除とか大変だったんだ」
セイバー「それにしては行き届いている気もしますが」
士郎「ああ、実は―――」
桜「ただいまー。先輩、いますかぁー」
セイバー「曲者!?」
士郎「ああ。でも、実質住んでるのは俺だけなんだ」
セイバー「なぜですか?」
士郎「切嗣……俺の親父は随分前に死んじゃって、母親もいないんだ」
セイバー「それは……失礼なことを」
士郎「いいんだ」
セイバー「では、これからは私が家事全般をこなします!!」
士郎「ありがとう。家が広いから掃除とか大変だったんだ」
セイバー「それにしては行き届いている気もしますが」
士郎「ああ、実は―――」
桜「ただいまー。先輩、いますかぁー」
セイバー「曲者!?」
13 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:30:30.85 ID:AihHfLLs0
桜「だれですか!?」
セイバー「貴女こそ」
士郎「桜、言ってただろ。メイドさんだ」
桜「あ、ああ……」
セイバー「どうも。メイドです」
桜(こんな綺麗な家政婦さんなんて……!!)
士郎「桜っていって、幼馴染なんだ」
セイバー「そうですか。以後、お見知りおきを」
桜「は、はい」
士郎「いつも桜が掃除を手伝ってくれてたんだけど、流石に悪いって思って」
桜「そんなことないのに……」
セイバー「なるほど。これからは私に任せてください、桜」
桜(呼び捨てだし……)
士郎「よし、じゃあ後のことは任せていいかな?」
セイバー「はい。マスターの期待に沿えるよう尽力いたします」
セイバー「貴女こそ」
士郎「桜、言ってただろ。メイドさんだ」
桜「あ、ああ……」
セイバー「どうも。メイドです」
桜(こんな綺麗な家政婦さんなんて……!!)
士郎「桜っていって、幼馴染なんだ」
セイバー「そうですか。以後、お見知りおきを」
桜「は、はい」
士郎「いつも桜が掃除を手伝ってくれてたんだけど、流石に悪いって思って」
桜「そんなことないのに……」
セイバー「なるほど。これからは私に任せてください、桜」
桜(呼び捨てだし……)
士郎「よし、じゃあ後のことは任せていいかな?」
セイバー「はい。マスターの期待に沿えるよう尽力いたします」
16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:33:09.08 ID:AihHfLLs0
桜「むぅ……」
士郎「お昼ご飯かって来てくれたんだろ?」
桜「はい」
士郎「じゃあ、一緒に作るか」
桜「は、はい!!」
桜(そうです。私はずっと先輩の傍にいたんです。家政婦に危機感を覚えるなんてどうかしてました)
セイバー「……」
セイバー「まずは……拭き掃除から」
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「お腹すきました」
士郎「お昼ご飯かって来てくれたんだろ?」
桜「はい」
士郎「じゃあ、一緒に作るか」
桜「は、はい!!」
桜(そうです。私はずっと先輩の傍にいたんです。家政婦に危機感を覚えるなんてどうかしてました)
セイバー「……」
セイバー「まずは……拭き掃除から」
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「お腹すきました」
19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:36:08.98 ID:AihHfLLs0
セイバー「ふぅ……こんなところでしょうか」
セイバー「次は……」
士郎「休憩にしようか」
セイバー「え?しかし……」
士郎「ご飯、できてるよ」
セイバー「ありがとうございます」
士郎「こっちだ」
セイバー「すいません。本来なら食事は私が作ることになっているのですが」
士郎「いいんだ。料理は好きだから」
セイバー「そうですか」
士郎「でも、メイドさんの料理も食べてみたいな」
セイバー「マスター」
士郎「ん?」
セイバー「私のことはセイバーで構いません」
士郎「そうか。なら俺のことも士郎でいいよ、セイバー?」
セイバー「次は……」
士郎「休憩にしようか」
セイバー「え?しかし……」
士郎「ご飯、できてるよ」
セイバー「ありがとうございます」
士郎「こっちだ」
セイバー「すいません。本来なら食事は私が作ることになっているのですが」
士郎「いいんだ。料理は好きだから」
セイバー「そうですか」
士郎「でも、メイドさんの料理も食べてみたいな」
セイバー「マスター」
士郎「ん?」
セイバー「私のことはセイバーで構いません」
士郎「そうか。なら俺のことも士郎でいいよ、セイバー?」
20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:39:15.34 ID:AihHfLLs0
居間
桜「……」
セイバー「これは美味しいです、士郎」
士郎「ありがとう。そういってくれると嬉しいよ、セイバー」
セイバー「うん……いつもはこのように凝った料理はしないもので」
士郎「別に凝ってないよ」
セイバー「いえ。この舌の奥までしみこんで来るような味わい……特別な技術があるに違いない」
士郎「ないない」
セイバー「本当ですか?」
士郎「うん。あ、おかわりは?」
セイバー「頂きます」
桜「あの!!」
士郎「え?」
セイバー「なんですか、桜?」
桜「変ですよね?なんで家政婦さんが次のお茶碗を出すんですか?」
桜「……」
セイバー「これは美味しいです、士郎」
士郎「ありがとう。そういってくれると嬉しいよ、セイバー」
セイバー「うん……いつもはこのように凝った料理はしないもので」
士郎「別に凝ってないよ」
セイバー「いえ。この舌の奥までしみこんで来るような味わい……特別な技術があるに違いない」
士郎「ないない」
セイバー「本当ですか?」
士郎「うん。あ、おかわりは?」
セイバー「頂きます」
桜「あの!!」
士郎「え?」
セイバー「なんですか、桜?」
桜「変ですよね?なんで家政婦さんが次のお茶碗を出すんですか?」
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:42:25.84 ID:AihHfLLs0
士郎「どうしたんだよ、桜。別にいいじゃないか」
桜「……」
セイバー「桜?」
桜「それも変です」
セイバー「は?」
桜「私はともかく、どうして先輩のことを呼び捨てにしているんですか?」
セイバー「それは士郎からの許可が」
桜「許可が出たからって、家政婦としての立場があるんじゃないですか?」
セイバー「え……?」
士郎「桜、どうして怒ってるんだ?」
桜「先輩も!!」
士郎「は、はい」
桜「主人と家政婦。互いの立場をきちんと理解してください!!」
士郎「わ、わかった……」
セイバー「……で、ではおかわりは控えます……」
桜「……」
セイバー「桜?」
桜「それも変です」
セイバー「は?」
桜「私はともかく、どうして先輩のことを呼び捨てにしているんですか?」
セイバー「それは士郎からの許可が」
桜「許可が出たからって、家政婦としての立場があるんじゃないですか?」
セイバー「え……?」
士郎「桜、どうして怒ってるんだ?」
桜「先輩も!!」
士郎「は、はい」
桜「主人と家政婦。互いの立場をきちんと理解してください!!」
士郎「わ、わかった……」
セイバー「……で、ではおかわりは控えます……」
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:45:25.04 ID:AihHfLLs0
セイバー「ご馳走様でした」
士郎「お粗末さまでした」
セイバー「洗い物は私が―――」
桜「私がします」
セイバー「そうですか」
士郎「セイバーはお風呂掃除してくれないか?」
セイバー「かしこまりました」
桜「……」
士郎「桜?」
桜「なんですか?」
士郎「言いすぎじゃないか?俺は別におかわりぐらいいいと思うぞ?」
桜「だって……」
士郎「……」
桜「ごめんなさい……」
士郎「いいけど……」
士郎「お粗末さまでした」
セイバー「洗い物は私が―――」
桜「私がします」
セイバー「そうですか」
士郎「セイバーはお風呂掃除してくれないか?」
セイバー「かしこまりました」
桜「……」
士郎「桜?」
桜「なんですか?」
士郎「言いすぎじゃないか?俺は別におかわりぐらいいいと思うぞ?」
桜「だって……」
士郎「……」
桜「ごめんなさい……」
士郎「いいけど……」
27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:49:16.62 ID:AihHfLLs0
浴室
セイバー「立派な浴槽ですね」ゴシゴシ
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「三時のおやつはあるのでしょうか……」
桜「―――セイバーさん?」
セイバー「はい?」
桜「あの……さっきはごめんなさい」
セイバー「いえ。桜の言うとおり、給仕が家人の許可なく腕を差し出すほうが悪いのです」
桜「……」
セイバー「なんですか?」
桜「いえ……」
桜(そうよ……別に焦ることなんてない。先輩はずっと私と一緒だったんだから)
セイバー「桜?」
桜「あの……セイバーさんは何時までここに?」
セイバー「は?住み込みなので24時間、ここで過ごしますが。契約期間は半年です」
セイバー「立派な浴槽ですね」ゴシゴシ
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「三時のおやつはあるのでしょうか……」
桜「―――セイバーさん?」
セイバー「はい?」
桜「あの……さっきはごめんなさい」
セイバー「いえ。桜の言うとおり、給仕が家人の許可なく腕を差し出すほうが悪いのです」
桜「……」
セイバー「なんですか?」
桜「いえ……」
桜(そうよ……別に焦ることなんてない。先輩はずっと私と一緒だったんだから)
セイバー「桜?」
桜「あの……セイバーさんは何時までここに?」
セイバー「は?住み込みなので24時間、ここで過ごしますが。契約期間は半年です」
31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:53:38.94 ID:AihHfLLs0
桜「え……!?」
セイバー「何を驚かれているのですか?」
桜「だって普通は交代制じゃあ……」
セイバー「我が経営者が中々の悪人でして、人件費削減とかでこのような体制なのです」
桜「なんで辞めないんですか!!そんなのブラックですよ!!」
セイバー「お給料がよくて」
桜「……」
セイバー「桜?」
桜(ということは……先輩とセイバーさんはずっと一緒……)
セイバー『士郎……今日は夜のご奉仕もさせていただきます』
士郎『ありがとう……』
セイバー『ぁ……ん……』
桜「―――だめぇぇ!!!」
セイバー「え?この『バスマジック凛』は使用不可ですか?いい洗剤なのですが」
桜(まずい……先輩をとられちゃう……!!)
セイバー「何を驚かれているのですか?」
桜「だって普通は交代制じゃあ……」
セイバー「我が経営者が中々の悪人でして、人件費削減とかでこのような体制なのです」
桜「なんで辞めないんですか!!そんなのブラックですよ!!」
セイバー「お給料がよくて」
桜「……」
セイバー「桜?」
桜(ということは……先輩とセイバーさんはずっと一緒……)
セイバー『士郎……今日は夜のご奉仕もさせていただきます』
士郎『ありがとう……』
セイバー『ぁ……ん……』
桜「―――だめぇぇ!!!」
セイバー「え?この『バスマジック凛』は使用不可ですか?いい洗剤なのですが」
桜(まずい……先輩をとられちゃう……!!)
34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:56:39.29 ID:AihHfLLs0
セイバー「困りましたね」
桜「こうなったら……!!」
セイバー「あ、桜?」
セイバー「……ふむ」
セイバー「とにかく清掃を終わらせましょう」
セイバー「えーと……」
セイバー「排水溝も……」
セイバー「ん?」
セイバー「……」
セイバー「士郎……」
セイバー「お風呂では止めるように言っておいたほうがいいですね」
セイバー「……」ゴシゴシ
桜「こうなったら……!!」
セイバー「あ、桜?」
セイバー「……ふむ」
セイバー「とにかく清掃を終わらせましょう」
セイバー「えーと……」
セイバー「排水溝も……」
セイバー「ん?」
セイバー「……」
セイバー「士郎……」
セイバー「お風呂では止めるように言っておいたほうがいいですね」
セイバー「……」ゴシゴシ
36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 11:59:51.25 ID:AihHfLLs0
居間
士郎「うーん……セイバーがいるからやることがないなぁ」
桜「先輩!!」
士郎「どうした?」
桜「私もここに住みます!!」
士郎「駄目だ。お姉ちゃんが怒るだろ」
桜「でも……!!」
士郎「どうしたんだよ、さっきから変だぞ?」
桜「だって……だって……」
士郎「桜?」
桜「……じゃあ、姉さんも一緒ならいいですか?」
士郎「な!?」
桜「相談してきます!!」
士郎「馬鹿!!桜!!!そんなことしたら俺の身が持たない!!」
士郎「……いっちまった……」
士郎「うーん……セイバーがいるからやることがないなぁ」
桜「先輩!!」
士郎「どうした?」
桜「私もここに住みます!!」
士郎「駄目だ。お姉ちゃんが怒るだろ」
桜「でも……!!」
士郎「どうしたんだよ、さっきから変だぞ?」
桜「だって……だって……」
士郎「桜?」
桜「……じゃあ、姉さんも一緒ならいいですか?」
士郎「な!?」
桜「相談してきます!!」
士郎「馬鹿!!桜!!!そんなことしたら俺の身が持たない!!」
士郎「……いっちまった……」
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:03:19.38 ID:AihHfLLs0
セイバー「士郎」
士郎「あ、お疲れ様。お茶いれるな」
セイバー「どうも」
士郎「大変だったろ。うちの風呂結構広いからな」
セイバー「あの……」
士郎「ん?」
セイバー「申し上げにくいのですが」
士郎「どうしたんだ?」
セイバー「お風呂でするのは控えたほうが……いいかと……」
士郎「……」
セイバー「その……取るのが……」
士郎「あの……え……?」
セイバー「きっと今までは桜がやっていたために気づかなかったのでしょうが……その……残るのです。あれは」
士郎「……」
セイバー「……」
士郎「あ、お疲れ様。お茶いれるな」
セイバー「どうも」
士郎「大変だったろ。うちの風呂結構広いからな」
セイバー「あの……」
士郎「ん?」
セイバー「申し上げにくいのですが」
士郎「どうしたんだ?」
セイバー「お風呂でするのは控えたほうが……いいかと……」
士郎「……」
セイバー「その……取るのが……」
士郎「あの……え……?」
セイバー「きっと今までは桜がやっていたために気づかなかったのでしょうが……その……残るのです。あれは」
士郎「……」
セイバー「……」
42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:06:07.54 ID:AihHfLLs0
セイバー「……」ズズッ
桜「先輩!!」
セイバー「桜。おかえり―――おや、そちらの女性は?」
桜「私の姉さんです」
ライダー「どうも」
セイバー「似ても似つきませんね」
桜「その……実の姉ではないんです」
ライダー「はい」
セイバー「そうですか。本日は何用で?」
ライダー「それが私も詳しくは……」
桜「セイバーさん!先輩は?!」
セイバー「部屋に居ると思います」
桜「姉さん、いきましょう!!」
ライダー「桜、待ちなさい」
セイバー「……」ズズッ
桜「先輩!!」
セイバー「桜。おかえり―――おや、そちらの女性は?」
桜「私の姉さんです」
ライダー「どうも」
セイバー「似ても似つきませんね」
桜「その……実の姉ではないんです」
ライダー「はい」
セイバー「そうですか。本日は何用で?」
ライダー「それが私も詳しくは……」
桜「セイバーさん!先輩は?!」
セイバー「部屋に居ると思います」
桜「姉さん、いきましょう!!」
ライダー「桜、待ちなさい」
セイバー「……」ズズッ
45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:09:33.56 ID:AihHfLLs0
士郎の自室
士郎「……はぁ」
桜「せんぱーい!!」
士郎「桜か?」
桜「……あの」
士郎「あ……」
士郎(桜も知ってるんだよな……きっと……)
桜「姉さんをつれてきました」
士郎「え?!」
ライダー「お久しぶりです」
士郎「あ……うん……」
ライダー「……」
桜「あの……姉さんと一緒になら住んでもいいんですよね?」
ライダー「えぇ?!?!」
士郎「だめだ!!」
士郎「……はぁ」
桜「せんぱーい!!」
士郎「桜か?」
桜「……あの」
士郎「あ……」
士郎(桜も知ってるんだよな……きっと……)
桜「姉さんをつれてきました」
士郎「え?!」
ライダー「お久しぶりです」
士郎「あ……うん……」
ライダー「……」
桜「あの……姉さんと一緒になら住んでもいいんですよね?」
ライダー「えぇ?!?!」
士郎「だめだ!!」
47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:12:33.44 ID:AihHfLLs0
桜「どうしてですか?!」
士郎「いや……その……」
ライダー「……私も結構です」
桜「姉さん!!」
ライダー「桜……自力でどうにかするべきです」
桜「でも……住み込みのメイドさんになんて……どうやって……」
ライダー「でしたら……」ゴニョゴニョ
桜「ふんふん……」
士郎「……?」
ライダー「そうすればきっとメイドのほうから音を上げます」
桜「や、やってみる」
ライダー「その意気です」
士郎「ライダー……」
ライダー「士郎……失礼します」
桜「……?」
士郎「いや……その……」
ライダー「……私も結構です」
桜「姉さん!!」
ライダー「桜……自力でどうにかするべきです」
桜「でも……住み込みのメイドさんになんて……どうやって……」
ライダー「でしたら……」ゴニョゴニョ
桜「ふんふん……」
士郎「……?」
ライダー「そうすればきっとメイドのほうから音を上げます」
桜「や、やってみる」
ライダー「その意気です」
士郎「ライダー……」
ライダー「士郎……失礼します」
桜「……?」
49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:15:07.87 ID:AihHfLLs0
桜「先輩?」
士郎「ん?」
桜「姉さんとなにかあったんですか?」
士郎「え……いや」
桜「そうですか」
士郎「……」
桜「さてと……」
士郎「どうした?」
桜「セイバーさんは掃除を担当するんですよね?」
士郎「ああ」
桜「わかりました」
士郎「桜?」
桜「……」
士郎「ん?」
桜「姉さんとなにかあったんですか?」
士郎「え……いや」
桜「そうですか」
士郎「……」
桜「さてと……」
士郎「どうした?」
桜「セイバーさんは掃除を担当するんですよね?」
士郎「ああ」
桜「わかりました」
士郎「桜?」
桜「……」
52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:17:49.38 ID:AihHfLLs0
居間
セイバー「……」モグモグ
セイバー「この菓子は美味だ」
桜「セイバーさん、ちょっといいですか?」
セイバー「なんでしょう?」
桜「こっちへ」
セイバー「はい」
桜「ここ、掃除したんですよね?」
セイバー「ええ」
桜「……じゃあ、この埃はなんですか?」
セイバー「え……」
桜「これで掃除したって言えるんですか?」
セイバー「申し訳ありません。すぐに―――」
桜「自分の仕事もできずに食事だけはきっちり取るなんて何を考えているんですか?」
セイバー「返す言葉もありません」
セイバー「……」モグモグ
セイバー「この菓子は美味だ」
桜「セイバーさん、ちょっといいですか?」
セイバー「なんでしょう?」
桜「こっちへ」
セイバー「はい」
桜「ここ、掃除したんですよね?」
セイバー「ええ」
桜「……じゃあ、この埃はなんですか?」
セイバー「え……」
桜「これで掃除したって言えるんですか?」
セイバー「申し訳ありません。すぐに―――」
桜「自分の仕事もできずに食事だけはきっちり取るなんて何を考えているんですか?」
セイバー「返す言葉もありません」
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:20:51.66 ID:AihHfLLs0
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「ふぅ……これで」
桜「セイバーさん」
セイバー「はい?」
桜「こっちへ」
セイバー「はい」トテトテ
桜「この部屋も掃除したんですよね?」
セイバー「はい。ここは念入りに……」
桜「エアコンのフィルター、埃だらけですけど?」
セイバー「あ……」
桜「これで掃除したって言えるんですか?」
セイバー「見落としていました」
桜「プロなんでしょう?こんなミスがあってもいいと思ってるんですか?」
セイバー「はい……申し訳―――」
桜「謝る前に掃除をしてください」
セイバー「ふぅ……これで」
桜「セイバーさん」
セイバー「はい?」
桜「こっちへ」
セイバー「はい」トテトテ
桜「この部屋も掃除したんですよね?」
セイバー「はい。ここは念入りに……」
桜「エアコンのフィルター、埃だらけですけど?」
セイバー「あ……」
桜「これで掃除したって言えるんですか?」
セイバー「見落としていました」
桜「プロなんでしょう?こんなミスがあってもいいと思ってるんですか?」
セイバー「はい……申し訳―――」
桜「謝る前に掃除をしてください」
55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:23:41.03 ID:AihHfLLs0
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「うむ……完璧です」
セイバー「さてと……」
桜「セイバーさん?」
セイバー「は、はい!!」
桜「こっちへ」
セイバー「は、はい……」トテトテ
桜「お風呂掃除、したんですよね?」
セイバー「はい……なにか問題でも?」
桜「ここ。水垢がとれてません」
セイバー「いや……これは中々とれなくて……」
桜「綺麗にするために掃除ってするんですよね?汚いままなのに掃除っていうんですか?」
セイバー「す、すぐにとりかかります……」
桜「急いでくださいね」
セイバー「は、はい……かしこまりました……」
セイバー「うむ……完璧です」
セイバー「さてと……」
桜「セイバーさん?」
セイバー「は、はい!!」
桜「こっちへ」
セイバー「は、はい……」トテトテ
桜「お風呂掃除、したんですよね?」
セイバー「はい……なにか問題でも?」
桜「ここ。水垢がとれてません」
セイバー「いや……これは中々とれなくて……」
桜「綺麗にするために掃除ってするんですよね?汚いままなのに掃除っていうんですか?」
セイバー「す、すぐにとりかかります……」
桜「急いでくださいね」
セイバー「は、はい……かしこまりました……」
57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:26:32.93 ID:AihHfLLs0
セイバー「ふぅ……ふぅ……」ゴシゴシ
士郎「あ、セイバー?」
セイバー「士郎」
士郎「なにやってんだよ?」
セイバー「いえ、水垢が落ちなくて……」
士郎「もう休憩にしよう」
セイバー「いえ……士郎に気持ちよくなってもらうためにがんばります」
士郎「セイバー……」
セイバー「……」ゴシゴシ
士郎「今から買出しにいってくるけど、留守番頼めるか?」
セイバー「はい」
士郎「ごめんな」
セイバー「いえ」
士郎「……」
セイバー「……」ゴシゴシ
士郎「あ、セイバー?」
セイバー「士郎」
士郎「なにやってんだよ?」
セイバー「いえ、水垢が落ちなくて……」
士郎「もう休憩にしよう」
セイバー「いえ……士郎に気持ちよくなってもらうためにがんばります」
士郎「セイバー……」
セイバー「……」ゴシゴシ
士郎「今から買出しにいってくるけど、留守番頼めるか?」
セイバー「はい」
士郎「ごめんな」
セイバー「いえ」
士郎「……」
セイバー「……」ゴシゴシ
59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:29:11.10 ID:AihHfLLs0
セイバー「落ちました……」
セイバー「マジック凛は万能ですね」
セイバー「さてと……」
ピンポーン
セイバー「ん?」
セイバー「お客様でしょうか……」トテトテ
セイバー「どちら様ですか?」
『貴女は?』
セイバー「今日からここで住み込みで働いている者です」
『ああ、そう。とりあえずあけてちょうだい』
セイバー「しかし……」
『私は知り合い』
セイバー「わかりました」
イリヤ「お兄ちゃんは?」
セイバー「お兄ちゃん……士郎のことですか?」
セイバー「マジック凛は万能ですね」
セイバー「さてと……」
ピンポーン
セイバー「ん?」
セイバー「お客様でしょうか……」トテトテ
セイバー「どちら様ですか?」
『貴女は?』
セイバー「今日からここで住み込みで働いている者です」
『ああ、そう。とりあえずあけてちょうだい』
セイバー「しかし……」
『私は知り合い』
セイバー「わかりました」
イリヤ「お兄ちゃんは?」
セイバー「お兄ちゃん……士郎のことですか?」
61 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:32:46.61 ID:AihHfLLs0
イリヤ「そう、士郎のこと」
セイバー「今は買い出しにでかけております」
イリヤ「ふぅん」
セイバー「……なにか?」
イリヤ「じゃ、上がらせて」
セイバー「失礼ですが、貴女は?」
イリヤ「イリヤ」
セイバー「いえ……士郎との関係を聞きたいのですが」
イリヤ「従妹」
セイバー「しかし……あなたはどう見ても日本人では……」
イリヤ「うるさいわね。侍女のくせに生意気よ?」
セイバー「む……申し訳ありません。口が過ぎました」
イリヤ「よろしい」
セイバー(なんて高圧的な人だ……)
セイバー「今は買い出しにでかけております」
イリヤ「ふぅん」
セイバー「……なにか?」
イリヤ「じゃ、上がらせて」
セイバー「失礼ですが、貴女は?」
イリヤ「イリヤ」
セイバー「いえ……士郎との関係を聞きたいのですが」
イリヤ「従妹」
セイバー「しかし……あなたはどう見ても日本人では……」
イリヤ「うるさいわね。侍女のくせに生意気よ?」
セイバー「む……申し訳ありません。口が過ぎました」
イリヤ「よろしい」
セイバー(なんて高圧的な人だ……)
62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:35:43.71 ID:AihHfLLs0
セイバー「……」
イリヤ「ねえ?」
セイバー「はい?」
イリヤ「なんで座ってるの?」
セイバー「え?」
イリヤ「普通、侍女は主人が寝るまで立っているものでしょ?」
セイバー「そ、そうですか……」
イリヤ「なにもわかってないのね?」
セイバー「はい……日が浅いもので」
イリヤ「ほら、起立」
セイバー「はい」
イリヤ「両手は臍のあたりで重ねて」
セイバー「こうですか?」
イリヤ「それでいいの。主人がなにかいうまでそうしていなさい」
セイバー「は、はい……」
イリヤ「ねえ?」
セイバー「はい?」
イリヤ「なんで座ってるの?」
セイバー「え?」
イリヤ「普通、侍女は主人が寝るまで立っているものでしょ?」
セイバー「そ、そうですか……」
イリヤ「なにもわかってないのね?」
セイバー「はい……日が浅いもので」
イリヤ「ほら、起立」
セイバー「はい」
イリヤ「両手は臍のあたりで重ねて」
セイバー「こうですか?」
イリヤ「それでいいの。主人がなにかいうまでそうしていなさい」
セイバー「は、はい……」
66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:38:39.81 ID:AihHfLLs0
士郎「―――ただいま」
イリヤ「おにーちゃーん!!!」ダダダッ
士郎「イリヤ!?どうしたんだよ?」
イリヤ「きちゃった」
士郎「来るときは連絡してくれないと」
イリヤ「だって、お兄ちゃんをびっくりさせたかったんだもーん」
士郎「そうか」
セイバー「お帰りなさい、士郎」
士郎「ただいま、セイバー」
イリヤ「今日は泊まってもいいでしょ?」
士郎「駄目だ。俺がまた怒られるだろ?」
イリヤ「士郎を怒るやつを私が怒るから安心して」
士郎「それしたら余計に俺が怒られるんだって」
セイバー「……」
イリヤ「おにーちゃーん!!!」ダダダッ
士郎「イリヤ!?どうしたんだよ?」
イリヤ「きちゃった」
士郎「来るときは連絡してくれないと」
イリヤ「だって、お兄ちゃんをびっくりさせたかったんだもーん」
士郎「そうか」
セイバー「お帰りなさい、士郎」
士郎「ただいま、セイバー」
イリヤ「今日は泊まってもいいでしょ?」
士郎「駄目だ。俺がまた怒られるだろ?」
イリヤ「士郎を怒るやつを私が怒るから安心して」
士郎「それしたら余計に俺が怒られるんだって」
セイバー「……」
67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:41:45.32 ID:AihHfLLs0
士郎「さてと料理をつくるか」
イリヤ「あれ?この人がつくるんじゃないの?」
士郎「え?」
セイバー「……」
イリヤ「だって侍女でしょ?」
士郎「そうだけど……」
イリヤ「食事の用意なんてこの人に任せて、お兄ちゃんは私と遊ぼうよ」
士郎「いや……そういうわけにも」
セイバー「構いません」
士郎「え?」
セイバー「私がします」
イリヤ「ほら、こういってるし」
士郎「……じゃあ、頼めるか?」
セイバー「はい。腕によりをかけます」
士郎「それじゃあ……お願い、セイバー」
イリヤ「あれ?この人がつくるんじゃないの?」
士郎「え?」
セイバー「……」
イリヤ「だって侍女でしょ?」
士郎「そうだけど……」
イリヤ「食事の用意なんてこの人に任せて、お兄ちゃんは私と遊ぼうよ」
士郎「いや……そういうわけにも」
セイバー「構いません」
士郎「え?」
セイバー「私がします」
イリヤ「ほら、こういってるし」
士郎「……じゃあ、頼めるか?」
セイバー「はい。腕によりをかけます」
士郎「それじゃあ……お願い、セイバー」
69 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:42:47.60 ID:zItY10/H0
雑な料理クルーーーーー
72 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:43:20.09 ID:7JF+4M/A0
腕によりをかける・・・だと・・・
74 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:45:09.32 ID:AihHfLLs0
―――二時間後
イリヤ「……」
士郎「……」
セイバー「あの……」
イリヤ「まずいわ」
セイバー「……っ」
イリヤ「なにこれ?ここまで素材の味を貶めることができるなんて初めて知ったんだけど」
士郎「イリヤ!!」
セイバー「……申し訳ありません」
イリヤ「魚もこれ……ただ焼けばいいってわけじゃないわよ?」
セイバー「……」
イリヤ「味も極端。辛いか薄いか。こんなの犬だってしかめっ面になるわ」
セイバー「……」ウルウル
イリヤ「侍女に向いてないわ、貴女」
士郎「イリヤ!!言いすぎだ!!」
イリヤ「……」
士郎「……」
セイバー「あの……」
イリヤ「まずいわ」
セイバー「……っ」
イリヤ「なにこれ?ここまで素材の味を貶めることができるなんて初めて知ったんだけど」
士郎「イリヤ!!」
セイバー「……申し訳ありません」
イリヤ「魚もこれ……ただ焼けばいいってわけじゃないわよ?」
セイバー「……」
イリヤ「味も極端。辛いか薄いか。こんなの犬だってしかめっ面になるわ」
セイバー「……」ウルウル
イリヤ「侍女に向いてないわ、貴女」
士郎「イリヤ!!言いすぎだ!!」
78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:48:14.88 ID:AihHfLLs0
イリヤ「今日は帰る」
士郎「送っていくよ」
イリヤ「うん」
セイバー「……」
イリヤ「……ふん」
士郎「セイバー、俺が片付けるから……」
セイバー「いえ……全て私がやります」
イリヤ「当然でしょ」
士郎「イリヤ!!」
イリヤ「……いこ、お兄ちゃん」
士郎「ああ」
セイバー「……」モグモグ
セイバー「……」ウルウル
セイバー「……まずい」ポロポロ
士郎「送っていくよ」
イリヤ「うん」
セイバー「……」
イリヤ「……ふん」
士郎「セイバー、俺が片付けるから……」
セイバー「いえ……全て私がやります」
イリヤ「当然でしょ」
士郎「イリヤ!!」
イリヤ「……いこ、お兄ちゃん」
士郎「ああ」
セイバー「……」モグモグ
セイバー「……」ウルウル
セイバー「……まずい」ポロポロ
81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:52:12.80 ID:AihHfLLs0
士郎「ただいま」
セイバー「おかえりなさい、士郎。お風呂の準備を始めたところです」
士郎「セイバー……イリヤはあの、本当のお嬢様でさ……その……」
セイバー「さ、士郎。準備が整うまでしばらくお待ちください」
士郎「セイバー……」
セイバー「外は冷えたでしょう?」
士郎「……」
セイバー「くつろいでいてください。私は寝具の用意をしますので」
士郎「ありがとう……」
セイバー「それでは失礼します」
士郎「……」
セイバー「おかえりなさい、士郎。お風呂の準備を始めたところです」
士郎「セイバー……イリヤはあの、本当のお嬢様でさ……その……」
セイバー「さ、士郎。準備が整うまでしばらくお待ちください」
士郎「セイバー……」
セイバー「外は冷えたでしょう?」
士郎「……」
セイバー「くつろいでいてください。私は寝具の用意をしますので」
士郎「ありがとう……」
セイバー「それでは失礼します」
士郎「……」
82 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:55:39.80 ID:AihHfLLs0
浴室
士郎「はぁ……」
士郎「セイバー……無理してたな……」
士郎「イリヤもきついところがあるからなぁ……」
士郎「……」
セイバー『士郎?湯加減は?』
士郎「え、うん。ちょうどいいよ」
セイバー『着替えを置いておきます』
士郎「ありがとう」
士郎「……セイバー!!」
セイバー『は、はい!?』
士郎「セイバーもお風呂に入っていいから。というか、いつでもいい。俺より先にはいっても全然問題ない」
セイバー『……ありがとうございます』
士郎「それだけ」
セイバー『はい』
士郎「はぁ……」
士郎「セイバー……無理してたな……」
士郎「イリヤもきついところがあるからなぁ……」
士郎「……」
セイバー『士郎?湯加減は?』
士郎「え、うん。ちょうどいいよ」
セイバー『着替えを置いておきます』
士郎「ありがとう」
士郎「……セイバー!!」
セイバー『は、はい!?』
士郎「セイバーもお風呂に入っていいから。というか、いつでもいい。俺より先にはいっても全然問題ない」
セイバー『……ありがとうございます』
士郎「それだけ」
セイバー『はい』
85 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 12:57:34.77 ID:AihHfLLs0
士郎の自室
士郎「布団まで……」
士郎「……」
士郎「寝よう……」
士郎「……セイバーかぁ……」
士郎「綺麗だよな……」
士郎「……」
士郎「かわいいし……何事にも一生懸命なのは今日だけでもわかったし」
士郎「……」
士郎「セイバー……すぅ……すぅ……」
士郎「布団まで……」
士郎「……」
士郎「寝よう……」
士郎「……セイバーかぁ……」
士郎「綺麗だよな……」
士郎「……」
士郎「かわいいし……何事にも一生懸命なのは今日だけでもわかったし」
士郎「……」
士郎「セイバー……すぅ……すぅ……」
90 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:00:12.74 ID:AihHfLLs0
翌朝
士郎「ん……」
士郎「四時か……」
士郎「顔、洗おう……」
―――洗面所
士郎「ん?」
士郎「浴室の電気が……」
士郎「消し忘れて―――」
ガララ
セイバー「ふぅ……」
士郎「は―――」
セイバー「し、しろう……」
士郎「あ……あの……」
セイバー「あ……えと……私……朝風呂がすきで……」
士郎「ごめん!!!」ダダダッ
士郎「ん……」
士郎「四時か……」
士郎「顔、洗おう……」
―――洗面所
士郎「ん?」
士郎「浴室の電気が……」
士郎「消し忘れて―――」
ガララ
セイバー「ふぅ……」
士郎「は―――」
セイバー「し、しろう……」
士郎「あ……あの……」
セイバー「あ……えと……私……朝風呂がすきで……」
士郎「ごめん!!!」ダダダッ
94 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:03:25.15 ID:AihHfLLs0
居間
士郎「はぁ……はぁ……」
士郎「全部……みちゃった……」
士郎「……っ」
士郎「……なんで!!なんで気づかなかった!!」
セイバー「あ、あの……」
士郎「わぁ!?!?」
セイバー「申し訳ありません……いつでもいいという言葉に甘えてしまって……その……」
士郎「い、いや……きにするな!!」
セイバー「しかし……」
士郎「……」
セイバー「士郎……」
士郎「ごめん!!ちょっとトイレ!!」
セイバー「あ……」
セイバー「朝ごはん……」
士郎「はぁ……はぁ……」
士郎「全部……みちゃった……」
士郎「……っ」
士郎「……なんで!!なんで気づかなかった!!」
セイバー「あ、あの……」
士郎「わぁ!?!?」
セイバー「申し訳ありません……いつでもいいという言葉に甘えてしまって……その……」
士郎「い、いや……きにするな!!」
セイバー「しかし……」
士郎「……」
セイバー「士郎……」
士郎「ごめん!!ちょっとトイレ!!」
セイバー「あ……」
セイバー「朝ごはん……」
95 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:05:55.16 ID:AihHfLLs0
セイバー「士郎?」
士郎『―――な、なんだ!?』
セイバー「いえ……かなり長いようなので体調でも悪いのかと……」
士郎『大丈夫!!もうちょっとだから!!』
セイバー「わ、わかりました。あの、庭の掃除をしてきます」
士郎『うん!!』
セイバー「……」
セイバー「士郎……大丈夫でしょうか?」
セイバー「よし」
セイバー「今日も一日、がんばらなければ」
士郎『―――な、なんだ!?』
セイバー「いえ……かなり長いようなので体調でも悪いのかと……」
士郎『大丈夫!!もうちょっとだから!!』
セイバー「わ、わかりました。あの、庭の掃除をしてきます」
士郎『うん!!』
セイバー「……」
セイバー「士郎……大丈夫でしょうか?」
セイバー「よし」
セイバー「今日も一日、がんばらなければ」
96 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:06:38.37 ID:mRYZPmXN0
抜くなwwwww
97 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:06:38.44 ID:E6PwMY6h0
ふぅ・・・
100 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:10:13.34 ID:AihHfLLs0
庭
セイバー「……」ザッザッ
セイバー「……ん?」
大河「ふわぁぁ……」
セイバー「……」
大河「……誰?」
セイバー「貴女こそ。堂々と敷地内に入ってくるとは無礼です」
大河「失礼ね。私は士郎の姉的存在よ?」
セイバー「姉?」
大河「そうよ」
セイバー「士郎に姉がいるなど初耳ですが」
大河「あなたこそ、誰なの?」
セイバー「私は昨日からここで働かせていただいているセイバーというものです」
大河「あー!!メイドさんかぁ!!士郎が言ってた!」
セイバー「なにか御用ですか?」
セイバー「……」ザッザッ
セイバー「……ん?」
大河「ふわぁぁ……」
セイバー「……」
大河「……誰?」
セイバー「貴女こそ。堂々と敷地内に入ってくるとは無礼です」
大河「失礼ね。私は士郎の姉的存在よ?」
セイバー「姉?」
大河「そうよ」
セイバー「士郎に姉がいるなど初耳ですが」
大河「あなたこそ、誰なの?」
セイバー「私は昨日からここで働かせていただいているセイバーというものです」
大河「あー!!メイドさんかぁ!!士郎が言ってた!」
セイバー「なにか御用ですか?」
103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:13:42.19 ID:Q5JHIap5O
冬木の麗しき虎が人気ないとかあり得ない
105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:14:11.46 ID:1CgffhNz0
>>103
そこまでにしておけよ藤村
そこまでにしておけよ藤村
107 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:16:45.95 ID:C671lhAa0
>>103
道場から出てくるんじゃない
道場から出てくるんじゃない
104 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:13:45.84 ID:AihHfLLs0
大河「朝ごはんを食べにきたのよぉ」
セイバー「いつも朝食をとりに?」
大河「週に5日ぐらいかなぁ」
セイバー「そうですか」
大河「じゃ、掃除がんばってね」
セイバー「わかりました」
大河「……ところで」
セイバー「なにか?」
大河「士郎のこと好きになっちゃだめよ?」
セイバー「え?!」
大河「士郎にはもう将来を誓い合った人がいるんだから」
セイバー「そうなのですか!?」
大河「うん」
セイバー「それは……しりませんでした」
大河「だから、くれぐれも惚れちゃだめよ?惚れるだけ損だから」
セイバー「いつも朝食をとりに?」
大河「週に5日ぐらいかなぁ」
セイバー「そうですか」
大河「じゃ、掃除がんばってね」
セイバー「わかりました」
大河「……ところで」
セイバー「なにか?」
大河「士郎のこと好きになっちゃだめよ?」
セイバー「え?!」
大河「士郎にはもう将来を誓い合った人がいるんだから」
セイバー「そうなのですか!?」
大河「うん」
セイバー「それは……しりませんでした」
大河「だから、くれぐれも惚れちゃだめよ?惚れるだけ損だから」
108 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:17:16.04 ID:AihHfLLs0
居間
セイバー「庭掃除終わりました」
士郎「あ、うん……お、お、おつかれ……」
セイバー「士郎……あの、今朝はお見苦しいものを……見せてしまい……大変申し訳ありません」
士郎「な、なにいってるんだ!!そんなことない!!」
セイバー「え?」
士郎「あ、いや……その……綺麗……だったし」
セイバー「は?」
士郎「あ……俺なにいってんだ!?ごめん!!忘れてくれ!!」
セイバー「はい……」
大河「おかわり!!!」
士郎「はいはい……。セイバーの分はそれな」
セイバー「ありがとうございます」
士郎「おかわりもしていいから」
セイバー「はい」
セイバー「庭掃除終わりました」
士郎「あ、うん……お、お、おつかれ……」
セイバー「士郎……あの、今朝はお見苦しいものを……見せてしまい……大変申し訳ありません」
士郎「な、なにいってるんだ!!そんなことない!!」
セイバー「え?」
士郎「あ、いや……その……綺麗……だったし」
セイバー「は?」
士郎「あ……俺なにいってんだ!?ごめん!!忘れてくれ!!」
セイバー「はい……」
大河「おかわり!!!」
士郎「はいはい……。セイバーの分はそれな」
セイバー「ありがとうございます」
士郎「おかわりもしていいから」
セイバー「はい」
111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:20:34.26 ID:AihHfLLs0
士郎「それじゃあ、学校に行って来るよ」
セイバー「お気をつけて」
士郎「さっき渡した紙にやってほしいことは全部書いてるからな」
セイバー「はい」
士郎「行ってきます」
セイバー「行ってらっしゃいませ」
セイバー「……」
セイバー「さて……」
セイバー「……」ペラッ
セイバー「居間の掃除に……買出し……」
セイバー「これは全部午前中に終わってしまいますね……」
セイバー「幸いこの屋敷は広い。全てを掃除するだけで一日が終わるでしょう」
セイバー「始めましょうか」
セイバー「お気をつけて」
士郎「さっき渡した紙にやってほしいことは全部書いてるからな」
セイバー「はい」
士郎「行ってきます」
セイバー「行ってらっしゃいませ」
セイバー「……」
セイバー「さて……」
セイバー「……」ペラッ
セイバー「居間の掃除に……買出し……」
セイバー「これは全部午前中に終わってしまいますね……」
セイバー「幸いこの屋敷は広い。全てを掃除するだけで一日が終わるでしょう」
セイバー「始めましょうか」
118 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:23:36.79 ID:AihHfLLs0
居間
セイバー「……」ゴォォォ
セイバー「ん?」
セイバー「これは……お弁当……」
セイバー「二つありますね……」
セイバー「もしや……私の分でしょうか?」
セイバー「士郎……本当に優しい……」
セイバー「……」キョロキョロ
セイバー「……」パカッ
セイバー「これは……?!」
セイバー「……」ゴクリ
セイバー「……」キョロキョロ
セイバー「……」モグモグ
セイバー「……」ゴォォォ
セイバー「ん?」
セイバー「これは……お弁当……」
セイバー「二つありますね……」
セイバー「もしや……私の分でしょうか?」
セイバー「士郎……本当に優しい……」
セイバー「……」キョロキョロ
セイバー「……」パカッ
セイバー「これは……?!」
セイバー「……」ゴクリ
セイバー「……」キョロキョロ
セイバー「……」モグモグ
122 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:28:43.93 ID:AihHfLLs0
セイバー「ふぅ……居間の掃除はこれぐらいでいいでしょう」
セイバー「次は離れでも……」
トゥルルルル
セイバー「電話ですね」トテトテ
セイバー「はい、衛宮です」
士郎『セイバー、悪いんだけど。居間のほうにお弁当箱が二つなかったか?』
セイバー「はい、ありました」
士郎『ごめん。それ俺と桜の昼飯なんだ』
セイバー「え……?」
士郎『お昼までにいいから学校に届けてくれないか?学校までの道は今からいうから』
セイバー「あ、あの……」オロオロ
士郎『なんだ?もうすぐ休み時間終わるから早くしてほしいんだけど』
セイバー「あ、いえ。はい。メモを用意しました……」
士郎『じゃあ、まずな―――』
セイバー(なんて失態を……!!)
セイバー「次は離れでも……」
トゥルルルル
セイバー「電話ですね」トテトテ
セイバー「はい、衛宮です」
士郎『セイバー、悪いんだけど。居間のほうにお弁当箱が二つなかったか?』
セイバー「はい、ありました」
士郎『ごめん。それ俺と桜の昼飯なんだ』
セイバー「え……?」
士郎『お昼までにいいから学校に届けてくれないか?学校までの道は今からいうから』
セイバー「あ、あの……」オロオロ
士郎『なんだ?もうすぐ休み時間終わるから早くしてほしいんだけど』
セイバー「あ、いえ。はい。メモを用意しました……」
士郎『じゃあ、まずな―――』
セイバー(なんて失態を……!!)
126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:34:04.60 ID:AihHfLLs0
士郎『―――わかったか?』
セイバー「な、なんとか」
士郎『それじゃあ、悪いけど届けてくれ』
セイバー「は、はい!!」
ガチャン
セイバー「……」
セイバー「……」トテトテ
セイバー「……半分食べてしまった」
セイバー「……考えてみれば、私の分が弁当箱に詰まっているはずがない」
セイバー「……」
セイバー「くそっ……!!」
セイバー「作らないと……!!」
セイバー「私が士郎のお弁当を」オロオロ
セイバー「な、なんとか」
士郎『それじゃあ、悪いけど届けてくれ』
セイバー「は、はい!!」
ガチャン
セイバー「……」
セイバー「……」トテトテ
セイバー「……半分食べてしまった」
セイバー「……考えてみれば、私の分が弁当箱に詰まっているはずがない」
セイバー「……」
セイバー「くそっ……!!」
セイバー「作らないと……!!」
セイバー「私が士郎のお弁当を」オロオロ
128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:37:38.15 ID:AihHfLLs0
学校
士郎「そろそろかな……」
セイバー「し、しろー……」
士郎「あ、セイバー。迷わなかったか?」
セイバー「は、はい……残念なことに」
士郎「え?」
セイバー「いえ……」
「なんだ、すげー美人なひとがいるけど」
「メイドさんだって」
「まじかよ」
セイバー「……」オロオロ
士郎「あ、ごめん。ここじゃ目立つからな」
セイバー「いえ……」
士郎「ありがとう、セイバー」ニコッ
セイバー「は、はい……では、失礼します……」
士郎「そろそろかな……」
セイバー「し、しろー……」
士郎「あ、セイバー。迷わなかったか?」
セイバー「は、はい……残念なことに」
士郎「え?」
セイバー「いえ……」
「なんだ、すげー美人なひとがいるけど」
「メイドさんだって」
「まじかよ」
セイバー「……」オロオロ
士郎「あ、ごめん。ここじゃ目立つからな」
セイバー「いえ……」
士郎「ありがとう、セイバー」ニコッ
セイバー「は、はい……では、失礼します……」
132 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:44:34.81 ID:AihHfLLs0
昼休み 道場
士郎「桜」
桜「あ、先輩」
士郎「はい、お弁当」
桜「先輩、ありがとうございます」
士郎「今日は俺の番だからな」
桜「先輩のお弁当、いつもおいしくて大好きです」
士郎「桜もかなり腕をあげたからな。そろそろ免許皆伝だ」
桜「そ、そんなことありません。先輩にはもっと色んなことを学びたいです!!」
士郎「そうか?」
桜「はい」
士郎「それじゃ、食べるか」
桜「はい」パカッ
士郎「今日のは自信作―――」パカッ
桜「……なにこれ?」
士郎「桜」
桜「あ、先輩」
士郎「はい、お弁当」
桜「先輩、ありがとうございます」
士郎「今日は俺の番だからな」
桜「先輩のお弁当、いつもおいしくて大好きです」
士郎「桜もかなり腕をあげたからな。そろそろ免許皆伝だ」
桜「そ、そんなことありません。先輩にはもっと色んなことを学びたいです!!」
士郎「そうか?」
桜「はい」
士郎「それじゃ、食べるか」
桜「はい」パカッ
士郎「今日のは自信作―――」パカッ
桜「……なにこれ?」
133 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:45:06.93 ID:y6+cJ7ih0
(ノ∀`)
136 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:46:24.21 ID:05il257C0
やめてあげて・・・
139 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:49:21.74 ID:AihHfLLs0
衛宮邸
セイバー「……」ソワソワ
セイバー(見てくれは悪いですが……味は……)
セイバー「悪いんですよね……」
セイバー「……こわい」
セイバー「どうしたら……このままでは……」
士郎『このサーヴァントだめだ。使えない』
桜『クビでいいんじゃないですか?』
イリヤ『メイドの風上にもおけないわね、この体たらくじゃ』
セイバー「……」ウルウル
セイバー「あぁぁ……」ポロポロ
セイバー「私は……なんてことを……してしまったんでしょうか……」ポロポロ
士郎「―――ただいま」
セイバー「……?!」ビクッ
セイバー「……」ソワソワ
セイバー(見てくれは悪いですが……味は……)
セイバー「悪いんですよね……」
セイバー「……こわい」
セイバー「どうしたら……このままでは……」
士郎『このサーヴァントだめだ。使えない』
桜『クビでいいんじゃないですか?』
イリヤ『メイドの風上にもおけないわね、この体たらくじゃ』
セイバー「……」ウルウル
セイバー「あぁぁ……」ポロポロ
セイバー「私は……なんてことを……してしまったんでしょうか……」ポロポロ
士郎「―――ただいま」
セイバー「……?!」ビクッ
146 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:53:42.82 ID:AihHfLLs0
士郎「セイバー?」
セイバー「し、しろう……!!」
士郎「セイバー……このお弁当……」
セイバー「申し訳ありません!!!あの!!」
士郎「わざわざ作ってくれたのか?」
セイバー「えと……」
士郎「間違って食べちゃったんだろ?」
セイバー「士郎……」
士郎「それならそうといってくれればいいのに。学校には購買もあるし食堂もあるんだから」
セイバー「士郎……あの……」ウルウル
士郎「料理はこれから練習しような?」
セイバー「はい……はい……」ポロポロ
士郎「うん。でも、セイバーはきっと上達するよ。真面目だし、何事にも一生懸命だから」
セイバー「し、ろぉ……」ポロポロ
士郎「お疲れ様。家の中、すごいピカピカじゃないか。すごいな」
セイバー「し、しろう……!!」
士郎「セイバー……このお弁当……」
セイバー「申し訳ありません!!!あの!!」
士郎「わざわざ作ってくれたのか?」
セイバー「えと……」
士郎「間違って食べちゃったんだろ?」
セイバー「士郎……」
士郎「それならそうといってくれればいいのに。学校には購買もあるし食堂もあるんだから」
セイバー「士郎……あの……」ウルウル
士郎「料理はこれから練習しような?」
セイバー「はい……はい……」ポロポロ
士郎「うん。でも、セイバーはきっと上達するよ。真面目だし、何事にも一生懸命だから」
セイバー「し、ろぉ……」ポロポロ
士郎「お疲れ様。家の中、すごいピカピカじゃないか。すごいな」
147 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:54:31.26 ID:BdKx5dDQ0
これは惚れる
149 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:54:53.32 ID:aU0TCuSk0
この士朗になら掘られても良い
155 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:58:01.68 ID:AihHfLLs0
セイバー「しろう……」
士郎「セイバー、俺ちょっと出かけてくるけど、しばらく留守番しててくれ」
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「はい!!任せてください!!」
士郎「うん。お願い」
セイバー「……」
セイバー(士郎……)
セイバー「……」
セイバー「ここに来れてよかった……」
桜「―――セイバーさん?」
セイバー「あ、桜。お帰りなさい」
桜「ちょっとお話いいですか?」
セイバー「はい」
桜「―――なんですか、この残飯?」パカッ
セイバー「……」
士郎「セイバー、俺ちょっと出かけてくるけど、しばらく留守番しててくれ」
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「はい!!任せてください!!」
士郎「うん。お願い」
セイバー「……」
セイバー(士郎……)
セイバー「……」
セイバー「ここに来れてよかった……」
桜「―――セイバーさん?」
セイバー「あ、桜。お帰りなさい」
桜「ちょっとお話いいですか?」
セイバー「はい」
桜「―――なんですか、この残飯?」パカッ
セイバー「……」
157 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 13:58:26.78 ID:y6+cJ7ih0
いやああいじめないであげて!
169 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:02:31.99 ID:AihHfLLs0
桜「セイバーさんが作ったんですよね?」
セイバー「はい……」
桜「こんなものを先輩に食べさせようとしたんですか?」
セイバー「……」
桜「どうなんです?」
セイバー「そ、そのとおりです……」
桜「はぁ……信じられません」
セイバー「……っ」
桜「何かいいたいことは?」
セイバー「申し訳ありません……」
桜「謝るようなことをどうしてしようと思ったんですか?」
セイバー「……」
桜「セイバーさん?」
セイバー「すいません」
桜「謝罪はいいです。理由をきかせてください。どうしてこんなお弁当を作ろうと思ったんですか?」
セイバー「はい……」
桜「こんなものを先輩に食べさせようとしたんですか?」
セイバー「……」
桜「どうなんです?」
セイバー「そ、そのとおりです……」
桜「はぁ……信じられません」
セイバー「……っ」
桜「何かいいたいことは?」
セイバー「申し訳ありません……」
桜「謝るようなことをどうしてしようと思ったんですか?」
セイバー「……」
桜「セイバーさん?」
セイバー「すいません」
桜「謝罪はいいです。理由をきかせてください。どうしてこんなお弁当を作ろうと思ったんですか?」
174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:06:19.67 ID:AihHfLLs0
セイバー「あの……その……」
桜「……」
セイバー「……すいません」
桜「セイバーさんは台所に立たなくてもいいです。むしろ立たないでください」
セイバー「……はい」
桜「全く……こんなメイドを置いておくメリットなんてどこにあるんでしょうか」
セイバー「……」ウルウル
セイバー「……士郎は……ゆるして……くれました……」ウルウル
桜「……なんていいました?」
セイバー「士郎は……ゆるしてくれましたっ!」ポロポロ
桜「なにそれ?もう恋人気取りですか?」
セイバー「……!?」
桜「最低ですね……メイドのくせに」
セイバー「……っ!!」ダダダッ
桜「……」
桜「……」
セイバー「……すいません」
桜「セイバーさんは台所に立たなくてもいいです。むしろ立たないでください」
セイバー「……はい」
桜「全く……こんなメイドを置いておくメリットなんてどこにあるんでしょうか」
セイバー「……」ウルウル
セイバー「……士郎は……ゆるして……くれました……」ウルウル
桜「……なんていいました?」
セイバー「士郎は……ゆるしてくれましたっ!」ポロポロ
桜「なにそれ?もう恋人気取りですか?」
セイバー「……!?」
桜「最低ですね……メイドのくせに」
セイバー「……っ!!」ダダダッ
桜「……」
185 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:10:11.23 ID:AihHfLLs0
街
セイバー「……」ポロポロ
セイバー「ぐすっ……」ゴシゴシ
セイバー「私は……どうして逃げてしまったんでしょうか……」
セイバー「……」
ライダー「セイバー?」
セイバー「あ……」
ライダー「どうかしましたか?」
セイバー「いえ……」
ライダー「桜に苛められましたか?」ニヤニヤ
セイバー「ち、ちがいます!!」
ライダー「……」
セイバー「……なんですか?」
ライダー「少し、お茶でもどうですか?」
セイバー「え?」
セイバー「……」ポロポロ
セイバー「ぐすっ……」ゴシゴシ
セイバー「私は……どうして逃げてしまったんでしょうか……」
セイバー「……」
ライダー「セイバー?」
セイバー「あ……」
ライダー「どうかしましたか?」
セイバー「いえ……」
ライダー「桜に苛められましたか?」ニヤニヤ
セイバー「ち、ちがいます!!」
ライダー「……」
セイバー「……なんですか?」
ライダー「少し、お茶でもどうですか?」
セイバー「え?」
197 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:15:34.64 ID:AihHfLLs0
喫茶店
ランサー「おまちどう」
ライダー「どうも」
セイバー「……」
ライダー「ここのコーヒーは絶品です」
セイバー「……あの話とは?」
ライダー「士郎のことで」
セイバー「……?」
ライダー「まだ二日目の貴女にこういうことをいうのは気がひけますが……士郎にはあまり近づかないようにしていただきたい」
セイバー「え……?」
ライダー「私も……以前、間違いを犯しそうになったことがあります」
セイバー「間違い……?」
ライダー「士郎には将来を誓った人がいるのに……。だからは私はもう極力、士郎には会わないようにしています」
セイバー「そう……なんですか」
ライダー「士郎は優しいですからね。すぐに好きになってしまう。いけないとはわかっているのに」
ランサー「おまちどう」
ライダー「どうも」
セイバー「……」
ライダー「ここのコーヒーは絶品です」
セイバー「……あの話とは?」
ライダー「士郎のことで」
セイバー「……?」
ライダー「まだ二日目の貴女にこういうことをいうのは気がひけますが……士郎にはあまり近づかないようにしていただきたい」
セイバー「え……?」
ライダー「私も……以前、間違いを犯しそうになったことがあります」
セイバー「間違い……?」
ライダー「士郎には将来を誓った人がいるのに……。だからは私はもう極力、士郎には会わないようにしています」
セイバー「そう……なんですか」
ライダー「士郎は優しいですからね。すぐに好きになってしまう。いけないとはわかっているのに」
206 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:21:44.41 ID:AihHfLLs0
セイバー「あの……何がいいたいのですか?」
ライダー「好きになってしまう前に出て行ってください」
セイバー「……?!」
ライダー「ずっといれば恐らく貴女も士郎の人柄に惚れこんでしまうでしょう……。でも、それは士郎を困らせるだけ」
セイバー「……」
ライダー「そして、貴女も虚しいだけです」
セイバー「はい……」
ライダー「私が言いたかったのはそれだけです」
セイバー「……でも」
ライダー「……」
セイバー「私は士郎に仕えたい。今日、心からそう思えました」
ライダー「貴女……」
セイバー「士郎の幸せを心から願い……そして傍で支えたい……そう思うのはいけませんか?」
ライダー「……好きにすればいい。後悔するのは貴女です」
セイバー「後悔なんてするはずがない。私はメイドとして士郎のお傍に仕えるだけですから」
ライダー「好きになってしまう前に出て行ってください」
セイバー「……?!」
ライダー「ずっといれば恐らく貴女も士郎の人柄に惚れこんでしまうでしょう……。でも、それは士郎を困らせるだけ」
セイバー「……」
ライダー「そして、貴女も虚しいだけです」
セイバー「はい……」
ライダー「私が言いたかったのはそれだけです」
セイバー「……でも」
ライダー「……」
セイバー「私は士郎に仕えたい。今日、心からそう思えました」
ライダー「貴女……」
セイバー「士郎の幸せを心から願い……そして傍で支えたい……そう思うのはいけませんか?」
ライダー「……好きにすればいい。後悔するのは貴女です」
セイバー「後悔なんてするはずがない。私はメイドとして士郎のお傍に仕えるだけですから」
211 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:26:13.24 ID:AihHfLLs0
衛宮邸
セイバー「……ただいま戻りました」
士郎「セイバー!!」
セイバー「あ……」
士郎「どこ行ってたんだ、心配したじゃないか」
セイバー「申し訳ありません」
士郎「じゃあ居間で―――」
セイバー「折角ですが、まだ掃除が残っていますので」
士郎「え……あ、そうなのか?」
セイバー「はい」
士郎「じゃあ、また晩御飯になったら―――」
セイバー「これからは晩御飯も結構です」
士郎「なんでさ?」
セイバー「家人の者が食べ終えてから、食事にします」
士郎「セイバー……?」
セイバー「……ただいま戻りました」
士郎「セイバー!!」
セイバー「あ……」
士郎「どこ行ってたんだ、心配したじゃないか」
セイバー「申し訳ありません」
士郎「じゃあ居間で―――」
セイバー「折角ですが、まだ掃除が残っていますので」
士郎「え……あ、そうなのか?」
セイバー「はい」
士郎「じゃあ、また晩御飯になったら―――」
セイバー「これからは晩御飯も結構です」
士郎「なんでさ?」
セイバー「家人の者が食べ終えてから、食事にします」
士郎「セイバー……?」
221 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:29:48.96 ID:AihHfLLs0
夜
士郎「セイバー?」
セイバー「はい?」
士郎「寝ないのか?」
セイバー「士郎が就寝した後に寝ます」
士郎「そう……」
セイバー「それまで縫い物を……いっ!?」
士郎「あ、大丈夫か?!」
セイバー「平気です」
士郎「見せてみろ」
セイバー「士郎はもう就寝を」
士郎「セイバー、いいから」
セイバー「……やめてください!!」
士郎「え……」
セイバー「私はメイドです。優しくされても困ります」
士郎「セイバー?」
セイバー「はい?」
士郎「寝ないのか?」
セイバー「士郎が就寝した後に寝ます」
士郎「そう……」
セイバー「それまで縫い物を……いっ!?」
士郎「あ、大丈夫か?!」
セイバー「平気です」
士郎「見せてみろ」
セイバー「士郎はもう就寝を」
士郎「セイバー、いいから」
セイバー「……やめてください!!」
士郎「え……」
セイバー「私はメイドです。優しくされても困ります」
227 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:33:08.59 ID:AihHfLLs0
士郎「セイバー……なんでさ?」
セイバー「……っ」
士郎「昼間のことなら……俺……」
セイバー「……」
士郎「ごめん……セイバーが困るなら……もう、何も言わない」
セイバー「あ……」
士郎「おやすみ……」
セイバー「……」
セイバー「士郎……」
セイバー「……」ウルウル
セイバー「堪えろ……私はメイドだ……」
セイバー「マスターとメイドでしかないんだ……!!」
セイバー「……っ」
士郎「昼間のことなら……俺……」
セイバー「……」
士郎「ごめん……セイバーが困るなら……もう、何も言わない」
セイバー「あ……」
士郎「おやすみ……」
セイバー「……」
セイバー「士郎……」
セイバー「……」ウルウル
セイバー「堪えろ……私はメイドだ……」
セイバー「マスターとメイドでしかないんだ……!!」
230 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:35:16.53 ID:AihHfLLs0
翌朝
士郎「セイバーは?」
桜「庭掃除をしていました」
士郎「そう……」
桜「先輩?」
士郎「いや、なんでもない」
桜「そうですか」
士郎「はい、これお弁当」
桜「いいんですか?今日は私の番だったのに」
士郎「昨日は結局食べられなかったからな」
桜「ふふ……」
士郎「じゃ、早く食っちまおう」
桜「はい」
士郎「セイバーは?」
桜「庭掃除をしていました」
士郎「そう……」
桜「先輩?」
士郎「いや、なんでもない」
桜「そうですか」
士郎「はい、これお弁当」
桜「いいんですか?今日は私の番だったのに」
士郎「昨日は結局食べられなかったからな」
桜「ふふ……」
士郎「じゃ、早く食っちまおう」
桜「はい」
232 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:37:15.24 ID:AihHfLLs0
玄関
セイバー「あ……」
士郎「学校にいってくる」
セイバー「お気をつけて」
桜「行きましょう、先輩」
士郎「ああ……」
セイバー「……」
士郎「セイバー、あの……」
セイバー「……」スタスタ
士郎「……」
桜「先輩」
士郎「行こうか」
セイバー「……」
セイバー「いってらっしゃいませ……」
セイバー「あ……」
士郎「学校にいってくる」
セイバー「お気をつけて」
桜「行きましょう、先輩」
士郎「ああ……」
セイバー「……」
士郎「セイバー、あの……」
セイバー「……」スタスタ
士郎「……」
桜「先輩」
士郎「行こうか」
セイバー「……」
セイバー「いってらっしゃいませ……」
236 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:38:47.55 ID:AihHfLLs0
夜
士郎「セイバー、お風呂あいたから」
セイバー「はい」
士郎「……」
セイバー「おやすみなさい、士郎」
士郎「あ、ああ……」
セイバー「……」
セイバー「はぁ……」
セイバー「士郎……」
士郎「セイバー、お風呂あいたから」
セイバー「はい」
士郎「……」
セイバー「おやすみなさい、士郎」
士郎「あ、ああ……」
セイバー「……」
セイバー「はぁ……」
セイバー「士郎……」
245 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:42:06.89 ID:AihHfLLs0
数日後 朝
士郎「……いってきます」
セイバー「お気をつけて」
士郎「……」スタスタ
セイバー「……」スタスタ
セイバー(もう殆ど口をきかなくなりましたね)
セイバー(主従関係でしかないのですから……当然ですが……)
セイバー「さてと……」
セイバー「……」
セイバー「……」ポロポロ
セイバー「あれ……」ポロポロ
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「掃除をしましょう……」
士郎「……いってきます」
セイバー「お気をつけて」
士郎「……」スタスタ
セイバー「……」スタスタ
セイバー(もう殆ど口をきかなくなりましたね)
セイバー(主従関係でしかないのですから……当然ですが……)
セイバー「さてと……」
セイバー「……」
セイバー「……」ポロポロ
セイバー「あれ……」ポロポロ
セイバー「……」ゴシゴシ
セイバー「掃除をしましょう……」
254 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:46:40.03 ID:AihHfLLs0
セイバー「ふぅ……慣れてくると、この広い屋敷の掃除もすぐに終わってしまいますね」
セイバー「あとは……士郎の部屋ですね」
セイバー「……」ガラッ
セイバー「とはいえ……綺麗なのでどこを掃除していいやら……」
セイバー「そうです。今日はお天気もいいし、布団でも干しましょう」
セイバー「よっと……」
セイバー「あ……士郎の匂い……」
セイバー「……」クンクン
セイバー「はぁぁ……」
セイバー「……」クンクン
セイバー「……」
セイバー「……ちょっとだけ」
セイバー「……」モゾモゾ
セイバー「士郎の匂い……」
セイバー「……すぅ……すぅ……」
セイバー「あとは……士郎の部屋ですね」
セイバー「……」ガラッ
セイバー「とはいえ……綺麗なのでどこを掃除していいやら……」
セイバー「そうです。今日はお天気もいいし、布団でも干しましょう」
セイバー「よっと……」
セイバー「あ……士郎の匂い……」
セイバー「……」クンクン
セイバー「はぁぁ……」
セイバー「……」クンクン
セイバー「……」
セイバー「……ちょっとだけ」
セイバー「……」モゾモゾ
セイバー「士郎の匂い……」
セイバー「……すぅ……すぅ……」
260 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:50:38.15 ID:AihHfLLs0
セイバー「すぅ……すぅ……」
ゲシッ!!
セイバー「わぁ?!」
イリヤ「……」
セイバー「な……!?」
イリヤ「主がいないからって昼寝とは……肝が据わった侍女もいたものね」
セイバー「どどど、どこから……!?」
イリヤ「裏口が開いてたわ。無用心ね」
セイバー「あぁ……」
イリヤ「……」
セイバー「あの……このとこは……」
イリヤ「最近、士郎と喋ってないんだって?」
セイバー「え?」
イリヤ「士郎から聞いたわ。どうして?」
セイバー「えと……私はメイドとして士郎に仕えると決心したからです……」
ゲシッ!!
セイバー「わぁ?!」
イリヤ「……」
セイバー「な……!?」
イリヤ「主がいないからって昼寝とは……肝が据わった侍女もいたものね」
セイバー「どどど、どこから……!?」
イリヤ「裏口が開いてたわ。無用心ね」
セイバー「あぁ……」
イリヤ「……」
セイバー「あの……このとこは……」
イリヤ「最近、士郎と喋ってないんだって?」
セイバー「え?」
イリヤ「士郎から聞いたわ。どうして?」
セイバー「えと……私はメイドとして士郎に仕えると決心したからです……」
266 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:54:52.50 ID:AihHfLLs0
イリヤ「料理もできないくせに?」
セイバー「うぐ……」
イリヤ「貴女……本当に侍女に向いてないわ」
セイバー「料理はこれから―――」
イリヤ「違う」
セイバー「は?」
イリヤ「主の気持ちを察することもできない侍女は料理ができても掃除ができても、駄目なの」
セイバー「……」
イリヤ「家事をこなすことよりも、主のことを想う。それが侍女よ。今の貴女は料理もできない、掃除も中途半端、主も想えない最低の侍女なの」
セイバー「な……!!」
イリヤ「士郎の顔、ちゃんと見てる?」
セイバー「え?」
イリヤ「今にも海の底に向かっていきそうなほどくらーい顔してるのよ?」
セイバー「それは……」
イリヤ「何が原因か、わかる?」
セイバー「うぐ……」
イリヤ「貴女……本当に侍女に向いてないわ」
セイバー「料理はこれから―――」
イリヤ「違う」
セイバー「は?」
イリヤ「主の気持ちを察することもできない侍女は料理ができても掃除ができても、駄目なの」
セイバー「……」
イリヤ「家事をこなすことよりも、主のことを想う。それが侍女よ。今の貴女は料理もできない、掃除も中途半端、主も想えない最低の侍女なの」
セイバー「な……!!」
イリヤ「士郎の顔、ちゃんと見てる?」
セイバー「え?」
イリヤ「今にも海の底に向かっていきそうなほどくらーい顔してるのよ?」
セイバー「それは……」
イリヤ「何が原因か、わかる?」
271 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 14:58:19.59 ID:AihHfLLs0
セイバー「……」
イリヤ「あんたが暗い顔してるからよ」
セイバー「私が……?」
イリヤ「そして会話も最低限しかしてないんでしょ?」
セイバー「はい……」
イリヤ「はぁ……味付けも極端なら行動も極端なのね」
セイバー「……」
イリヤ「士郎は貴女と喋りたいし、ご飯も一緒に食べたいって想ってるのよ?」
セイバー「ですが……!!」
イリヤ「なに?」
セイバー「あの……士郎には将来を誓った人がいると……」
イリヤ「それで?」
セイバー「その……必要以上に親密になっては……士郎を困らせるだけだろうと……」
イリヤ「……ふふ」
セイバー「え?」
イリヤ「あんたが暗い顔してるからよ」
セイバー「私が……?」
イリヤ「そして会話も最低限しかしてないんでしょ?」
セイバー「はい……」
イリヤ「はぁ……味付けも極端なら行動も極端なのね」
セイバー「……」
イリヤ「士郎は貴女と喋りたいし、ご飯も一緒に食べたいって想ってるのよ?」
セイバー「ですが……!!」
イリヤ「なに?」
セイバー「あの……士郎には将来を誓った人がいると……」
イリヤ「それで?」
セイバー「その……必要以上に親密になっては……士郎を困らせるだけだろうと……」
イリヤ「……ふふ」
セイバー「え?」
281 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:01:46.37 ID:AihHfLLs0
イリヤ「あーそれね。気にしなくていいと思うわ」
セイバー「そんなこと!?」
イリヤ「多分、士郎はそんな気ないと思うし」
セイバー「え……?」
イリヤ「いいから、これから士郎とはちゃんと会話すること」
セイバー「でも……」
イリヤ「好きになったならそれでいいじゃない。無理に気持ちを押しとどめることもないわ」
セイバー「いいのでしょうか……?」
イリヤ「誰を選ぶかは士郎だもん」
セイバー「イリヤ……」
イリヤ「はい!それじゃあ、家事を始める!!」
セイバー「は、はい!!」
イリヤ「居眠りしていた分、取り戻すのよ?」
セイバー「わかりました!!」
イリヤ「ふふ……」
セイバー「そんなこと!?」
イリヤ「多分、士郎はそんな気ないと思うし」
セイバー「え……?」
イリヤ「いいから、これから士郎とはちゃんと会話すること」
セイバー「でも……」
イリヤ「好きになったならそれでいいじゃない。無理に気持ちを押しとどめることもないわ」
セイバー「いいのでしょうか……?」
イリヤ「誰を選ぶかは士郎だもん」
セイバー「イリヤ……」
イリヤ「はい!それじゃあ、家事を始める!!」
セイバー「は、はい!!」
イリヤ「居眠りしていた分、取り戻すのよ?」
セイバー「わかりました!!」
イリヤ「ふふ……」
290 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:05:11.22 ID:AihHfLLs0
―――数時間後
セイバー「お、おわりました……」
イリヤ「まぁまぁ、ね」
セイバー「あの……」
イリヤ「なに?」
セイバー「士郎の誓い人とは……?」
イリヤ「それは―――」
士郎「―――ただいま」
イリヤ「ほら、帰ってきたわよ」
セイバー「あ、えと……」
士郎「あ……」
セイバー「お、おかえりなさい……」
士郎「あ、ああ……」
セイバー「……士郎。おやつの菓子が切れましたので……その……一緒に買い物でも……どうでしょう、か?」
士郎「え……」
セイバー「お、おわりました……」
イリヤ「まぁまぁ、ね」
セイバー「あの……」
イリヤ「なに?」
セイバー「士郎の誓い人とは……?」
イリヤ「それは―――」
士郎「―――ただいま」
イリヤ「ほら、帰ってきたわよ」
セイバー「あ、えと……」
士郎「あ……」
セイバー「お、おかえりなさい……」
士郎「あ、ああ……」
セイバー「……士郎。おやつの菓子が切れましたので……その……一緒に買い物でも……どうでしょう、か?」
士郎「え……」
293 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:08:17.88 ID:AihHfLLs0
商店街
セイバー「……」
士郎「……」
セイバー(気まずい……何を喋ったら……)
士郎「セイバー?」
セイバー「は、はい!?」
士郎「……」
セイバー「……」
士郎「あのさ……その……」
セイバー「はい……」
士郎「俺……セイバーになにかしたかな?」
セイバー「え?」
士郎「その……セイバーはずっとなにかに怒ってるんじゃないかって……でも、見当がつかなくて……」
セイバー「士郎……」
士郎「悪いところがあったら直すから……その……機嫌なおしてくれないかな?」
セイバー「……」
士郎「……」
セイバー(気まずい……何を喋ったら……)
士郎「セイバー?」
セイバー「は、はい!?」
士郎「……」
セイバー「……」
士郎「あのさ……その……」
セイバー「はい……」
士郎「俺……セイバーになにかしたかな?」
セイバー「え?」
士郎「その……セイバーはずっとなにかに怒ってるんじゃないかって……でも、見当がつかなくて……」
セイバー「士郎……」
士郎「悪いところがあったら直すから……その……機嫌なおしてくれないかな?」
303 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:12:35.04 ID:AihHfLLs0
セイバー「……いえ、違います」
士郎「違う?」
セイバー「全ては私が悪いのです」
士郎「セイバー?」
セイバー「貴方に仕えようと気負うばかりに、主に多大なる心労を与えてしまった」
士郎「そんなこと……」
セイバー「最低のメイドです」
士郎「セイバーは最低じゃない!!」
セイバー「士郎……」
士郎「掃除だって毎日隅々までやってくれてるし……普段気にしないような細かいところも……」
セイバー「……」
士郎「洗濯物も綺麗になってるし……それから……」
セイバー「ふふ……士郎?それはメイドとして当然のことでして……あまりそこばかりを褒められると……私が無能みたいで……悲しくなります……」
士郎「いや!!!そういうことじゃない!!だから……あの……なんていえばいいか……」
セイバー「……」
士郎「違う?」
セイバー「全ては私が悪いのです」
士郎「セイバー?」
セイバー「貴方に仕えようと気負うばかりに、主に多大なる心労を与えてしまった」
士郎「そんなこと……」
セイバー「最低のメイドです」
士郎「セイバーは最低じゃない!!」
セイバー「士郎……」
士郎「掃除だって毎日隅々までやってくれてるし……普段気にしないような細かいところも……」
セイバー「……」
士郎「洗濯物も綺麗になってるし……それから……」
セイバー「ふふ……士郎?それはメイドとして当然のことでして……あまりそこばかりを褒められると……私が無能みたいで……悲しくなります……」
士郎「いや!!!そういうことじゃない!!だから……あの……なんていえばいいか……」
セイバー「……」
312 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:18:09.71 ID:AihHfLLs0
士郎「セイバーは傍に居てくれるだけで、俺が嬉しいんだ!!」
セイバー「は?」
士郎「あ……いや……えと……うん……そういうこと……なんだ」
セイバー「それは……あの……」
士郎「セイバー……これからは……一緒にご飯食べてくれ」
セイバー「……はい」
士郎「セイバーのこと、もっと知りたいし……見ていたいんだ」
セイバー「私もです……士郎」
士郎「料理は俺が作るから……セイバーは他のことをしててくれ」
セイバー「いいえ。いつかマスターの舌をうならせるぐらい、上手くなります」
士郎「それだとセイバーが完璧になるからなぁ……」
セイバー「完璧はだめですか?」
士郎「だって、一個ぐらいセイバーを補えるところがあれば、セイバーとずっと一緒にいても飽きないし、楽しいと思う」
セイバー「士郎……」
士郎「セイバー……」
セイバー「は?」
士郎「あ……いや……えと……うん……そういうこと……なんだ」
セイバー「それは……あの……」
士郎「セイバー……これからは……一緒にご飯食べてくれ」
セイバー「……はい」
士郎「セイバーのこと、もっと知りたいし……見ていたいんだ」
セイバー「私もです……士郎」
士郎「料理は俺が作るから……セイバーは他のことをしててくれ」
セイバー「いいえ。いつかマスターの舌をうならせるぐらい、上手くなります」
士郎「それだとセイバーが完璧になるからなぁ……」
セイバー「完璧はだめですか?」
士郎「だって、一個ぐらいセイバーを補えるところがあれば、セイバーとずっと一緒にいても飽きないし、楽しいと思う」
セイバー「士郎……」
士郎「セイバー……」
318 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:21:55.37 ID:AihHfLLs0
衛宮邸
士郎「ただいま」
桜「おかえりなさい、先ぱ―――」
セイバー「士郎……」イチャイチャ
士郎「セイバー、すぐにおやつにするからな?」イチャイチャ
桜「……え?」
イリヤ「おかえりー、お兄ちゃん」
士郎「おう」
イリヤ「仲直りできたみたいね」
士郎「え、いや……」
セイバー「初めから仲違いなど起こしてません」
イリヤ「はいはい」
士郎「セイバーは座ってていいから」
セイバー「なりません。士郎こそ座っていてください」
桜「なんで……なにが……あったの……?」
士郎「ただいま」
桜「おかえりなさい、先ぱ―――」
セイバー「士郎……」イチャイチャ
士郎「セイバー、すぐにおやつにするからな?」イチャイチャ
桜「……え?」
イリヤ「おかえりー、お兄ちゃん」
士郎「おう」
イリヤ「仲直りできたみたいね」
士郎「え、いや……」
セイバー「初めから仲違いなど起こしてません」
イリヤ「はいはい」
士郎「セイバーは座ってていいから」
セイバー「なりません。士郎こそ座っていてください」
桜「なんで……なにが……あったの……?」
329 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:24:56.99 ID:AihHfLLs0
セイバー「士郎、どうぞ」
士郎「ありがとう、セイバー」
桜「先輩?」
士郎「ん?」
桜「えと……」
イリヤ「駄目よ、桜。今は何を言っても無駄よ」
桜「そんな……」
士郎「どうかしたのか?」
セイバー「顔色がよろしくないようですが」
イリヤ「気にしないで。そろそろ帰るから」
士郎「もうか?」
イリヤ「ほら、桜。立ちなさい」
桜「いや……そんな……どうして……」
セイバー「あの……」
イリヤ「お幸せに」
士郎「ありがとう、セイバー」
桜「先輩?」
士郎「ん?」
桜「えと……」
イリヤ「駄目よ、桜。今は何を言っても無駄よ」
桜「そんな……」
士郎「どうかしたのか?」
セイバー「顔色がよろしくないようですが」
イリヤ「気にしないで。そろそろ帰るから」
士郎「もうか?」
イリヤ「ほら、桜。立ちなさい」
桜「いや……そんな……どうして……」
セイバー「あの……」
イリヤ「お幸せに」
335 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:28:51.57 ID:AihHfLLs0
夜
士郎「あはは」
セイバー「もう笑わないでください」
士郎「セイバーは綺麗なだけじゃなくてかわいいな」
セイバー「やめてください」
士郎「あ、そろそろお風呂にはいるか」
セイバー「そうですね」
士郎「先にどうぞ」
セイバー「滅相もありません!!」
士郎「いいから」
セイバー「そんな士郎から!!」
士郎「……」
セイバー「……」
士郎「そうだな。じゃあ、俺から入ろうかな」
セイバー「え、ええ……そうしてください」
士郎「あはは」
セイバー「もう笑わないでください」
士郎「セイバーは綺麗なだけじゃなくてかわいいな」
セイバー「やめてください」
士郎「あ、そろそろお風呂にはいるか」
セイバー「そうですね」
士郎「先にどうぞ」
セイバー「滅相もありません!!」
士郎「いいから」
セイバー「そんな士郎から!!」
士郎「……」
セイバー「……」
士郎「そうだな。じゃあ、俺から入ろうかな」
セイバー「え、ええ……そうしてください」
346 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:31:28.27 ID:AihHfLLs0
士郎の自室
士郎「……」
トントン
士郎「セイバー?」
セイバー「はい……入ってもよろしいですか?」
士郎「うん」
セイバー「失礼します……」
士郎「どうしたんだ?」
セイバー「……」
士郎「セイバー?」
セイバー「あの……一緒に寝ても?」
士郎「な、なんでさ!?」
セイバー「あ、いえ……士郎がだめというなら……!!」
士郎「あ……うん……だめなことは、ない……」
セイバー「で、では……失礼します……」ゴソゴソ
士郎「……」
トントン
士郎「セイバー?」
セイバー「はい……入ってもよろしいですか?」
士郎「うん」
セイバー「失礼します……」
士郎「どうしたんだ?」
セイバー「……」
士郎「セイバー?」
セイバー「あの……一緒に寝ても?」
士郎「な、なんでさ!?」
セイバー「あ、いえ……士郎がだめというなら……!!」
士郎「あ……うん……だめなことは、ない……」
セイバー「で、では……失礼します……」ゴソゴソ
358 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:33:57.59 ID:AihHfLLs0
士郎「……」ドキドキ
セイバー(士郎の動悸が伝わってくる……)ドキドキ
士郎(セイバー……いい匂い……)
セイバー「……あの」
士郎「な、なんだ?」
セイバー「とても……幸せです」
士郎「あ、ああ……俺も……」
セイバー「―――あの……士郎?」
士郎「ん?」
セイバー「士郎には婚約者がいると……聞いたのですが……」
士郎「……」
セイバー「あの……この幸福がとても怖いのです」
士郎「セイバー……」
セイバー「いつか崩れてしまうものなら私は……」
士郎「イリヤのことか……」
セイバー(士郎の動悸が伝わってくる……)ドキドキ
士郎(セイバー……いい匂い……)
セイバー「……あの」
士郎「な、なんだ?」
セイバー「とても……幸せです」
士郎「あ、ああ……俺も……」
セイバー「―――あの……士郎?」
士郎「ん?」
セイバー「士郎には婚約者がいると……聞いたのですが……」
士郎「……」
セイバー「あの……この幸福がとても怖いのです」
士郎「セイバー……」
セイバー「いつか崩れてしまうものなら私は……」
士郎「イリヤのことか……」
362 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/12/28(水) 15:35:15.81 ID:PdcQOSpD0
イリヤ△
367 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:36:29.64 ID:QIkVK2EL0
まさかのイリヤか
374 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:40:19.15 ID:AihHfLLs0
セイバー「え……イリヤが婚約者なのですか?」
士郎「ああ」
セイバー「でも……どうして?」
士郎「親同士が決めたことなんだ。一族のためとか、よくわかんないけど」
セイバー「それなら……士郎は……」
士郎「イリヤが昔さ、こう言ったんだ」
イリヤ『―――士郎が20歳になっても好きな人ができなかったら、結婚してあげる』
イリヤ『好きな人ができたらその人を幸せにしてあげること。私のことは保険とかそう言う風に考えてて』
士郎「イリヤは俺と結婚なんてしたくなかったんじゃないかな」
セイバー(違う……そんなことは……)
士郎「でも……もう……」
セイバー「え……?」
士郎「俺には好きな人……できちゃったし……」
セイバー「士郎……あの……」
士郎「セイバー……好きだ……」
士郎「ああ」
セイバー「でも……どうして?」
士郎「親同士が決めたことなんだ。一族のためとか、よくわかんないけど」
セイバー「それなら……士郎は……」
士郎「イリヤが昔さ、こう言ったんだ」
イリヤ『―――士郎が20歳になっても好きな人ができなかったら、結婚してあげる』
イリヤ『好きな人ができたらその人を幸せにしてあげること。私のことは保険とかそう言う風に考えてて』
士郎「イリヤは俺と結婚なんてしたくなかったんじゃないかな」
セイバー(違う……そんなことは……)
士郎「でも……もう……」
セイバー「え……?」
士郎「俺には好きな人……できちゃったし……」
セイバー「士郎……あの……」
士郎「セイバー……好きだ……」
378 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:41:40.63 ID:kp3zW/zt0
えんだああああああああ!!!
386 忍法帖【Lv=40,xxxPT】 2011/12/28(水) 15:43:12.18 ID:PdcQOSpD0
いやぁぁぁぁぁぁ
390 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:44:44.43 ID:AihHfLLs0
セイバー「ししし、しろう!!ななな、なにをとつぜん……!!!」
士郎「いや……この状況なら……言えるかなって……」
セイバー「……こんな私を好きになっても……後悔するだけですよ?」
士郎「後悔なんてしない」
セイバー「え……」
士郎「俺はセイバーが傍に居てくれれば……いいから」
セイバー「料理……できませんけど」
士郎「俺がする」
セイバー「じゃあ……掃除は私がします」
士郎「洗濯は……当番制かな?」
セイバー「洗濯もします!!」
士郎「俺の仕事がなくなるんだけど」
セイバー「士郎は……美味しい料理を毎日つくってくれれば……」
士郎「そっか。がんばる」
セイバー「はい……」
士郎「いや……この状況なら……言えるかなって……」
セイバー「……こんな私を好きになっても……後悔するだけですよ?」
士郎「後悔なんてしない」
セイバー「え……」
士郎「俺はセイバーが傍に居てくれれば……いいから」
セイバー「料理……できませんけど」
士郎「俺がする」
セイバー「じゃあ……掃除は私がします」
士郎「洗濯は……当番制かな?」
セイバー「洗濯もします!!」
士郎「俺の仕事がなくなるんだけど」
セイバー「士郎は……美味しい料理を毎日つくってくれれば……」
士郎「そっか。がんばる」
セイバー「はい……」
395 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:47:47.16 ID:AihHfLLs0
数日後 朝
士郎「セイバー!!」
セイバー「はい」
士郎「行ってきます」
セイバー「いってらっしゃいませ」
士郎「うん……」
セイバー「……」
桜「先輩!!はやく!!」
士郎「あ、ああ、ごめん!!」
桜「セイバーさん!!」
セイバー「はい?」
桜「私は諦めてませんから!!!」
セイバー「いつでも受けてたちます」
桜「くっ……!!!なんて余裕なの……!!!!」
セイバー「お気をつけて」
士郎「セイバー!!」
セイバー「はい」
士郎「行ってきます」
セイバー「いってらっしゃいませ」
士郎「うん……」
セイバー「……」
桜「先輩!!はやく!!」
士郎「あ、ああ、ごめん!!」
桜「セイバーさん!!」
セイバー「はい?」
桜「私は諦めてませんから!!!」
セイバー「いつでも受けてたちます」
桜「くっ……!!!なんて余裕なの……!!!!」
セイバー「お気をつけて」
404 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:51:51.93 ID:AihHfLLs0
昼
セイバー「む……もうマジック凛がないですね」
セイバー「新しいのを買いにいかないと」
イリヤ「―――ごめんあそばせ」
セイバー「イリヤ」
イリヤ「がんばってる?」
セイバー「あの……」
イリヤ「なに?」
セイバー「イリヤは士郎のことを……」
イリヤ「いいの。だって士郎が恋をしらないままで、私を好きだって錯覚されても嫌だもん」
セイバー「……」
イリヤ「そのかわり、士郎を泣かせたら……殺す」
セイバー「わ、わかりました……」
イリヤ「ふふ……さてと、ランチの用意でもしてくれるかしら?」
セイバー「は、はい!!ただいま!!」
セイバー「む……もうマジック凛がないですね」
セイバー「新しいのを買いにいかないと」
イリヤ「―――ごめんあそばせ」
セイバー「イリヤ」
イリヤ「がんばってる?」
セイバー「あの……」
イリヤ「なに?」
セイバー「イリヤは士郎のことを……」
イリヤ「いいの。だって士郎が恋をしらないままで、私を好きだって錯覚されても嫌だもん」
セイバー「……」
イリヤ「そのかわり、士郎を泣かせたら……殺す」
セイバー「わ、わかりました……」
イリヤ「ふふ……さてと、ランチの用意でもしてくれるかしら?」
セイバー「は、はい!!ただいま!!」
408 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:54:26.48 ID:AihHfLLs0
夜
セイバー「はぁ……」
士郎「お疲れ様、セイバー?」
セイバー「いえ」
士郎「今日も一日、ありがとうございます」
セイバー「いえいえ……士郎のためですから」
士郎「あはは」
セイバー「ふふ」
士郎「じゃ、おやすみ」
セイバー「はい、おやすみなさい」
セイバー「……士郎?」
士郎「ん?」
セイバー「―――よい夢を」
END
セイバー「はぁ……」
士郎「お疲れ様、セイバー?」
セイバー「いえ」
士郎「今日も一日、ありがとうございます」
セイバー「いえいえ……士郎のためですから」
士郎「あはは」
セイバー「ふふ」
士郎「じゃ、おやすみ」
セイバー「はい、おやすみなさい」
セイバー「……士郎?」
士郎「ん?」
セイバー「―――よい夢を」
END
412 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:55:29.61 ID:MW/XXwHqO
>>1乙!!
421 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:58:37.72 ID:iZivIIPn0
おつおつ
イリヤが可愛い
イリヤが可愛い
426 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 15:59:43.92 ID:usiEwMDw0
乙
セイバーが幸せになってよかった
セイバーが幸せになってよかった
Entry ⇒ 2011.12.28 | Category ⇒ FateSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
セイバー「鼻からエクスカリバー出せます」切嗣(なに!?)
元スレ:セイバー「鼻からエクスカリバー出せます」切嗣(なに!?)
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1324993887/
クソワロタwwwwwwwwwww
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1324993887/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 22:51:27.72 ID:5s8IqGEEO
アイリ「そんな特技があったのね! 見せてくれるかしら?」
セイバー「いえ、マスターの命令が無ければ出すわけには……すみません、アイリスフィール」
アイリ「そんな……」
切嗣(くっ……僕だって凄く見たいけど、セイバーに話し掛けるわけには……!)
セイバー(ふふふ……これでマスターも興味を持って話し掛けてくれるに違いない
酒の席で酔ったランスロットに無理矢理やらされた芸だが、こんな所で役に立つとはな)
セイバー「いえ、マスターの命令が無ければ出すわけには……すみません、アイリスフィール」
アイリ「そんな……」
切嗣(くっ……僕だって凄く見たいけど、セイバーに話し掛けるわけには……!)
セイバー(ふふふ……これでマスターも興味を持って話し掛けてくれるに違いない
酒の席で酔ったランスロットに無理矢理やらされた芸だが、こんな所で役に立つとはな)
2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 22:53:05.90 ID:8wHPxg5+0
王様立場弱すぎだろ
6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 22:55:06.43 ID:5s8IqGEEO
セイバー「鼻から真名解放することも出来るんですが……(チラッ」
切嗣「…………」ソワソワ
セイバー(ふふふ……)
切嗣「…………」ソワソワ
セイバー(ふふふ……)
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 22:55:15.52 ID:T3qroYVM0
セイバーかわいい
11 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 22:58:57.95 ID:5s8IqGEEO
アイリ「でもセイバー。鼻にエクスカリバーが入っていたら喋れないと思うの
そんなことが出来るなんて、とても信じられないわ」
セイバー「マスターが命じてくだされば、すぐにでもお見せしましょう」
切嗣「くっ……」
セイバー(ランスロットと一緒に酔ったガウェインに試しにそのまま喋ってみろと言われて案外出来たのだ
これで興味を持たないわけがない……勝った!)
そんなことが出来るなんて、とても信じられないわ」
セイバー「マスターが命じてくだされば、すぐにでもお見せしましょう」
切嗣「くっ……」
セイバー(ランスロットと一緒に酔ったガウェインに試しにそのまま喋ってみろと言われて案外出来たのだ
これで興味を持たないわけがない……勝った!)
18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:03:29.60 ID:5s8IqGEEO
セイバー「今だけですよ? 令呪無しでやってみせるのは」
アイリ「切嗣! 期間限定よ! 早くセイバーに頼まないと!」
切嗣(期間限定だと……!? 僕はどうすれば……!)
アイリ「切嗣! 期間限定よ! 早くセイバーに頼まないと!」
切嗣(期間限定だと……!? 僕はどうすれば……!)
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:07:56.81 ID:5s8IqGEEO
セイバー「まあ、令呪を使われたとしても、私の対魔力で一度は耐えてみせますが」
切嗣(令呪を2つ使わないとやってくれないのか…!?)
切嗣「あ、あぁ……」
舞弥「惑わされないでください」
切嗣「!?」
切嗣(令呪を2つ使わないとやってくれないのか…!?)
切嗣「あ、あぁ……」
舞弥「惑わされないでください」
切嗣「!?」
24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:10:04.06 ID:5s8IqGEEO
セイバー「どけ! これは私たち、マスターとサーヴァントの問題だ!」
舞弥「…………」
セイバー「貴様……邪魔立てするというのなら……」
セイバー「ちょっと城の裏まで来て下さい」
舞弥「…………」
セイバー「貴様……邪魔立てするというのなら……」
セイバー「ちょっと城の裏まで来て下さい」
27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:13:14.95 ID:5s8IqGEEO
アイリ「城裏に呼び出しなんて……舞弥さんは大丈夫かしら……」
<エクスカリバァァァァァァァァ!!
<うわぁぁぁぁぁぁぁ!!
切嗣「今のはセイバー……それに、舞弥の悲鳴か!」
<本当に鼻からエクスカリバーがぁぁぁぁぁぁ!! しゅごいのぉぉぉ!!
アイリ「ええっ!?」
<エクスカリバァァァァァァァァ!!
<うわぁぁぁぁぁぁぁ!!
切嗣「今のはセイバー……それに、舞弥の悲鳴か!」
<本当に鼻からエクスカリバーがぁぁぁぁぁぁ!! しゅごいのぉぉぉ!!
アイリ「ええっ!?」
30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:15:16.39 ID:iXadcefh0
アイリにも見せてやれよ
31 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:15:39.49 ID:D1XMLkxT0
クソワロタwwwwwwwwwww
34 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:16:14.64 ID:5s8IqGEEO
舞弥「切嗣。あれを見ないのは人生の95割を無駄にする事になる」
切嗣(舞弥がここまで動揺するとは……)
アイリ「舞弥さんだけズルいわ! 私にも、お願いよ!」
セイバー「アイリスフィール……頼むべき相手は私ではなく、切嗣ですよ」
アイリ「切嗣!!」
切嗣(舞弥がここまで動揺するとは……)
アイリ「舞弥さんだけズルいわ! 私にも、お願いよ!」
セイバー「アイリスフィール……頼むべき相手は私ではなく、切嗣ですよ」
アイリ「切嗣!!」
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:18:24.80 ID:5s8IqGEEO
切嗣「……ダメだ」
アイリ「そんなっ! 酷いわ!」
切嗣(心が痛い……!)
セイバー「ふふふ……マスター?」
アイリ「そんなっ! 酷いわ!」
切嗣(心が痛い……!)
セイバー「ふふふ……マスター?」
40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:19:44.39 ID:D1XMLkxT0
片方から出てくるのか両方から出てくるのか
41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:20:28.85 ID:NdhZzyls0
>>40
ランサーなら両方からだろうな
ランサーなら両方からだろうな
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:21:53.07 ID:CbfunAU6O
>>41
じゃあライダーなら鼻から軍勢が出てくるのか
じゃあライダーなら鼻から軍勢が出てくるのか
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:24:02.42 ID:SofMvI0v0
>>44
ヤッターマンに出て来るスペシャルロボットみたいだな
ヤッターマンに出て来るスペシャルロボットみたいだな
47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:24:21.12 ID:1GE1KNrD0
>>44
アサシンは鼻が80個に分裂
アサシンは鼻が80個に分裂
45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:22:39.57 ID:5s8IqGEEO
セイバー「ああ、今なら令呪無しで見せると言いましたが、気が変わりそうです」
切嗣「舞弥……録画しなかったのか……!」コソコソ
舞弥「カメラも使い魔も直感スキルで全て潰されました……」コソコソ
切嗣「舞弥……録画しなかったのか……!」コソコソ
舞弥「カメラも使い魔も直感スキルで全て潰されました……」コソコソ
48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:25:14.65 ID:5s8IqGEEO
セイバー「あと1分もしたら気が変わってしまいそうだ……(チラッチラッ」
アイリ「……切嗣」
切嗣「ダメだ」
アイリ「セイバーにお願いして」
切嗣「ダメだ」
アイリ「……どうしても?」
切嗣「…………」
アイリ「なら……離婚しましょう」
切嗣「!!!?」
アイリ「……切嗣」
切嗣「ダメだ」
アイリ「セイバーにお願いして」
切嗣「ダメだ」
アイリ「……どうしても?」
切嗣「…………」
アイリ「なら……離婚しましょう」
切嗣「!!!?」
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:26:09.19 ID:capgwFAT0
アイリスフィールどれだけみたいんだよwwwww
57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:28:14.95 ID:5s8IqGEEO
アイリ「鼻からエクスカリバーが見れないなら、聖杯戦争を始めた意味なんて無いじゃない!」
切嗣「アイリ! 冷静になるんだ!」
セイバー(離婚だと……ま、まさかここまで大事になるとは……)
セイバー(しかし、王として、引くわけには……私にも誇りがある)
切嗣「アイリ! 冷静になるんだ!」
セイバー(離婚だと……ま、まさかここまで大事になるとは……)
セイバー(しかし、王として、引くわけには……私にも誇りがある)
62 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:30:01.57 ID:CbfunAU6O
もう王の誇りもなにもねぇよwwwww
66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:33:20.61 ID:5s8IqGEEO
舞弥「切嗣……冷静になるのはあなたです」
舞弥「もう、鼻からエクスカリバー見てない人の道具をやる人生なんて考えられません」
切嗣「舞弥……君もか!?」
舞弥「あの感動を共有出来ない相手を信頼する事は出来ません」
セイバー(どうしよう……切嗣の気を引くだけのつもりが、我々の陣営の崩壊の危機に……)
舞弥「もう、鼻からエクスカリバー見てない人の道具をやる人生なんて考えられません」
切嗣「舞弥……君もか!?」
舞弥「あの感動を共有出来ない相手を信頼する事は出来ません」
セイバー(どうしよう……切嗣の気を引くだけのつもりが、我々の陣営の崩壊の危機に……)
73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:37:09.09 ID:5s8IqGEEO
アイリ「ああ、もう既に1分経っているわ!! どうしてくれるのよ!!」
舞弥「令呪を使うしかありませんね」
切嗣「くっ……!」
セイバー「あ、あの……あと3分くらい待ってもいいですよ?」
アイリ「セイバー!! なんて優しいの……こんな男に対して……」
セイバー「いえ、王として、当然です…はい」
舞弥「令呪を使うしかありませんね」
切嗣「くっ……!」
セイバー「あ、あの……あと3分くらい待ってもいいですよ?」
アイリ「セイバー!! なんて優しいの……こんな男に対して……」
セイバー「いえ、王として、当然です…はい」
81 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:41:57.44 ID:5s8IqGEEO
アイリ「セイバー……私、こんなわからず屋とはもう一緒にいられる気がしないわ」
アイリ「セイバー、私と……レッツ背徳しましょう」
切嗣「!!!?」
セイバー「アイリスフィール!? お、落ち着いて!」
アイリ「あなたに、毎晩、添い寝しながら鼻からエクスカリバー出して見せて欲しいの……」
アイリ「セイバー、私と……レッツ背徳しましょう」
切嗣「!!!?」
セイバー「アイリスフィール!? お、落ち着いて!」
アイリ「あなたに、毎晩、添い寝しながら鼻からエクスカリバー出して見せて欲しいの……」
88 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:45:46.05 ID:5s8IqGEEO
切嗣「考え直してくれ!!」
アイリ「もう、終わりにしましょう」
セイバー「アイリスフィール……それはいけない」
アイリ「もう、止まれないわ」
アイリ「もう、終わりにしましょう」
セイバー「アイリスフィール……それはいけない」
アイリ「もう、止まれないわ」
98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:49:03.78 ID:5s8IqGEEO
切嗣「そんなに鼻から武器を出すのが見たいなら、僕にだって……!!」
セイバー「ま、待ってくださいマスター!! そんな、無茶だ!」
切嗣「鼻からコンテンダー出します……!」
セイバー「ま、待ってくださいマスター!! そんな、無茶だ!」
切嗣「鼻からコンテンダー出します……!」
100 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:50:24.55 ID:D1XMLkxT0
きwwwwwwwりwwwwwwつwwwぐwwwwwww
103 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:51:00.17 ID:T2Qu3FUm0
そこまでwww
105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:52:29.93 ID:5s8IqGEEO
舞弥「切嗣……あなたには無理だ」
アイリ「気を引こうとしたって、出来るわけがないわ」
切嗣「魔術師殺しを舐めないで欲しいな……」
セイバー「マスター……」
切嗣(鼻から出すのならまず……口から入れるしかないな……)
切嗣「うごごごご」
セイバー「もうやめてください!!」
アイリ「気を引こうとしたって、出来るわけがないわ」
切嗣「魔術師殺しを舐めないで欲しいな……」
セイバー「マスター……」
切嗣(鼻から出すのならまず……口から入れるしかないな……)
切嗣「うごごごご」
セイバー「もうやめてください!!」
109 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:54:16.81 ID:w1lt48HS0
もう休め…っ!切嗣…!
110 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:54:53.94 ID:gxiptv5U0
綺礼さんがこっそり見てて驚愕してたら面白いな
111 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:55:13.70 ID:5s8IqGEEO
切嗣「ゴクリ! うぐあっ!!」
セイバー「切嗣! 切嗣が銃を飲み込んだ!!」
切嗣「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
セイバー「アイリスフィール!! 早く治療を!!」
アイリ「馬鹿な男……それがあなたの限界よ」
セイバー「アイリスフィール!!」
セイバー「切嗣! 切嗣が銃を飲み込んだ!!」
切嗣「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!!」
セイバー「アイリスフィール!! 早く治療を!!」
アイリ「馬鹿な男……それがあなたの限界よ」
セイバー「アイリスフィール!!」
112 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:55:55.11 ID:W40x3l8z0
アイリ冷たいwwwwwww
115 2011/12/27(火) 23:57:00.90 ID:DAUfK2NtI
キリツグ…
124 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/27(火) 23:59:01.32 ID:5s8IqGEEO
切嗣「ふぅ……まさか自分で体内に入った銃の摘出手術をすることになるとは」
セイバー「凄いです! さすがはマスター!!」
舞弥「…………」
アイリ「確かに凄いけど、鼻からエクスカリバーに比べたら……」
切嗣「そ、そんな……!」
セイバー「凄いです! さすがはマスター!!」
舞弥「…………」
アイリ「確かに凄いけど、鼻からエクスカリバーに比べたら……」
切嗣「そ、そんな……!」
128 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 00:01:52.89 ID:qWvJQ2KNO
ハサンさん「マスター、衛宮切嗣の、聖杯に託す願いが判明したので報告します」
麻婆「ああ」
ハサンさん「鼻からエクスカリバーを出せるようになりたい……だとか」
麻婆「それはまことか!?」
ハサンさん「間違いありません」
麻婆「ああ」
ハサンさん「鼻からエクスカリバーを出せるようになりたい……だとか」
麻婆「それはまことか!?」
ハサンさん「間違いありません」
140 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 00:05:41.54 ID:qWvJQ2KNO
麻婆「やはり、衛宮切嗣は答えを持っている……私の求めている答えを……確信した」
麻婆「これは、一度奴の所に行くしかないな」
麻婆「鼻からエクスカリバー……かつて感じたことの無いこの高揚は……」
完
麻婆「これは、一度奴の所に行くしかないな」
麻婆「鼻からエクスカリバー……かつて感じたことの無いこの高揚は……」
完
145 !ninja 2011/12/28(水) 00:07:36.82 ID:8fnH6o3W0
なんだこのラストwwwwww
乙
乙
149 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/28(水) 00:08:39.30 ID:oQM2wZuJO
乙
本当にそんな答えでいいのか言峰wwwww
本当にそんな答えでいいのか言峰wwwww
Entry ⇒ 2011.12.28 | Category ⇒ FateSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
セイバー「士郎、クリスマスの予定は?」士郎「ないよ」
元スレ:セイバー「士郎、クリスマスの予定は?」士郎「ないよ」
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1324790530/
http://engawa.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1324790530/
1 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:22:10.84 ID:Jz7+BItS0
セイバー「ないのですか」
士郎「バイトもないなぁ」
セイバー「そうですか」
士郎「うん」
セイバー「……」
士郎「あ、お茶淹れようか?」
セイバー「士郎」
士郎「ん?」
セイバー「クリスマスは意中の相手と一緒に過ごすのがこの国の倣わしと聞き及んでいますが」
士郎「うん」
セイバー「凛か桜のところに行ったほうがいいのでは?」
士郎「なんでさ?」
士郎「バイトもないなぁ」
セイバー「そうですか」
士郎「うん」
セイバー「……」
士郎「あ、お茶淹れようか?」
セイバー「士郎」
士郎「ん?」
セイバー「クリスマスは意中の相手と一緒に過ごすのがこの国の倣わしと聞き及んでいますが」
士郎「うん」
セイバー「凛か桜のところに行ったほうがいいのでは?」
士郎「なんでさ?」
2 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:24:35.58 ID:Jz7+BItS0
セイバー「なんでって……」
士郎「お茶は?」
セイバー「頂きます」
士郎「うん」
セイバー「……」
セイバー(士郎、何を考えているのでしょう)
セイバー(凛や桜による報復が怖くないのでしょうか?)
セイバー「……」
士郎「ふんふふーん」
セイバー(士郎が傷つくところなど見たくない)
セイバー(ここは一つ、私が手助けをしましょう)
セイバー(全く、士郎は鈍感なのですから)
士郎「お茶は?」
セイバー「頂きます」
士郎「うん」
セイバー「……」
セイバー(士郎、何を考えているのでしょう)
セイバー(凛や桜による報復が怖くないのでしょうか?)
セイバー「……」
士郎「ふんふふーん」
セイバー(士郎が傷つくところなど見たくない)
セイバー(ここは一つ、私が手助けをしましょう)
セイバー(全く、士郎は鈍感なのですから)
6 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:26:49.70 ID:Jz7+BItS0
セイバー「士郎」
士郎「んー?」
セイバー「少し席を外します」
士郎「ああ」
セイバー「……」トテトテ
セイバー(まずは凛に連絡を……)
セイバー「……」
セイバー(しまった)
セイバー(遠坂邸の電話番号、知りません)
セイバー「……」
セイバー「士郎」
士郎「んー?」
セイバー「少し出てきます」
士郎「え、じゃあ俺もいくよ」
セイバー「え……」
士郎「んー?」
セイバー「少し席を外します」
士郎「ああ」
セイバー「……」トテトテ
セイバー(まずは凛に連絡を……)
セイバー「……」
セイバー(しまった)
セイバー(遠坂邸の電話番号、知りません)
セイバー「……」
セイバー「士郎」
士郎「んー?」
セイバー「少し出てきます」
士郎「え、じゃあ俺もいくよ」
セイバー「え……」
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:30:18.39 ID:Jz7+BItS0
士郎「どこに行くんだい?」
セイバー「えと……」
士郎「……?」
セイバー「いや、その……士郎のためにですね……」
士郎「俺の……?」
セイバー(いや、シロウのことです。私の気遣いに感づけば、恐らく―――)
士郎『気にしなくていいよ。それより、夜ご飯は何にする?』
セイバー(と、言ってくるに違いありません)
士郎「セイバー?」
セイバー「すいません。散歩です」
士郎「一人で?」
セイバー「はい」
士郎「そう……わかった。いってらっしゃい」
セイバー「はい」
セイバー「えと……」
士郎「……?」
セイバー「いや、その……士郎のためにですね……」
士郎「俺の……?」
セイバー(いや、シロウのことです。私の気遣いに感づけば、恐らく―――)
士郎『気にしなくていいよ。それより、夜ご飯は何にする?』
セイバー(と、言ってくるに違いありません)
士郎「セイバー?」
セイバー「すいません。散歩です」
士郎「一人で?」
セイバー「はい」
士郎「そう……わかった。いってらっしゃい」
セイバー「はい」
9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:32:55.86 ID:Jz7+BItS0
遠坂邸
セイバー「……」ピンポーン
凛「はーい。あら、セイバーじゃない。どうしたの?」
セイバー「凛こそどうしてここにいるのですか!!」
凛「へ?」
セイバー「今日はクリスマスですよ!!」
凛「そうね」
セイバー「なら、シロウの傍にいてあげるべきです」
凛「え?いいの?」
セイバー「構いませんが」
凛「うーん……」
セイバー「凛?」
凛「私なりに気を遣ってたんだけど……」
セイバー「は?」
セイバー「……」ピンポーン
凛「はーい。あら、セイバーじゃない。どうしたの?」
セイバー「凛こそどうしてここにいるのですか!!」
凛「へ?」
セイバー「今日はクリスマスですよ!!」
凛「そうね」
セイバー「なら、シロウの傍にいてあげるべきです」
凛「え?いいの?」
セイバー「構いませんが」
凛「うーん……」
セイバー「凛?」
凛「私なりに気を遣ってたんだけど……」
セイバー「は?」
10 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:35:27.95 ID:Jz7+BItS0
凛「セイバーがいいっていうなら、いいんだけど」
セイバー「よろしくおねがいします」
凛「セイバーはその間、どうするの?」
セイバー「そうですね。お二人の時間を邪魔するわけにも参りませんので、少し遠出をしようかと」
凛「そう……」
セイバー「では」
凛「セイバー?」
セイバー「はい?」
凛「士郎は何も言わなかった?」
セイバー「いえ、特には」
凛「……あの馬鹿」
セイバー「どうかしましたか?」
凛「ううん。なんでもない」
セイバー「それでは」
凛「……」
セイバー「よろしくおねがいします」
凛「セイバーはその間、どうするの?」
セイバー「そうですね。お二人の時間を邪魔するわけにも参りませんので、少し遠出をしようかと」
凛「そう……」
セイバー「では」
凛「セイバー?」
セイバー「はい?」
凛「士郎は何も言わなかった?」
セイバー「いえ、特には」
凛「……あの馬鹿」
セイバー「どうかしましたか?」
凛「ううん。なんでもない」
セイバー「それでは」
凛「……」
14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:38:19.12 ID:Jz7+BItS0
商店街
セイバー「いいことをするとやはり気分がいいですね」
セイバー「……」トテトテ
ライダー「セイバー?」
セイバー「おや」
ライダー「何故、このような日に一人でいるんですか?」
セイバー「このような日だからこそです」
ライダー「……」
セイバー「シロウと凛の貴重な時間に水を差すわけにもいかないでしょう」
ライダー「いや……」
セイバー「ライダーも案外、鈍いところがあるのですね」
ライダー「本気で言っているのですか?」
セイバー「どういう意味ですか?」
ライダー「……」
セイバー「……?」
セイバー「いいことをするとやはり気分がいいですね」
セイバー「……」トテトテ
ライダー「セイバー?」
セイバー「おや」
ライダー「何故、このような日に一人でいるんですか?」
セイバー「このような日だからこそです」
ライダー「……」
セイバー「シロウと凛の貴重な時間に水を差すわけにもいかないでしょう」
ライダー「いや……」
セイバー「ライダーも案外、鈍いところがあるのですね」
ライダー「本気で言っているのですか?」
セイバー「どういう意味ですか?」
ライダー「……」
セイバー「……?」
17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:42:12.78 ID:Jz7+BItS0
ライダー「いや、貴女は確かにそういう人だ」
セイバー「気のせいですか?どこか侮蔑を感じます」
ライダー「そう聞こえてしまったのなら謝ります」
セイバー「ライダー、苛立っているのですか?」
ライダー「別に……貴女の愚鈍さにはもう慣れたと思っていましたが、まさかここまでとは」
セイバー「は?」
ライダー「まぁいいでしょう」
セイバー「ライダー?」
ライダー「これを」
セイバー「これは!?」
ライダー「先ほどそこで購入しました」
セイバー「うんうん……」モグモグ
ライダー「肉まん、美味しいですか?」
セイバー「はい。でも、どうして?」
ライダー「いや……何故か同情してしまいまして」
セイバー「気のせいですか?どこか侮蔑を感じます」
ライダー「そう聞こえてしまったのなら謝ります」
セイバー「ライダー、苛立っているのですか?」
ライダー「別に……貴女の愚鈍さにはもう慣れたと思っていましたが、まさかここまでとは」
セイバー「は?」
ライダー「まぁいいでしょう」
セイバー「ライダー?」
ライダー「これを」
セイバー「これは!?」
ライダー「先ほどそこで購入しました」
セイバー「うんうん……」モグモグ
ライダー「肉まん、美味しいですか?」
セイバー「はい。でも、どうして?」
ライダー「いや……何故か同情してしまいまして」
20 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:45:52.01 ID:Jz7+BItS0
セイバー「はい?」
ライダー「では、わたしはこれで」
セイバー「そうだ。桜にも伝えてください」
ライダー「……」ピクッ
セイバー「できれば、桜にもシロウの傍にいて欲しいのです」
ライダー「何故です?」
セイバー「シロウも凛と桜が両隣にいるほうがきっと嬉しいはずです」
ライダー「……」
セイバー「それでは」
ライダー「まちなさい」
セイバー「なんでしょう?肉まんのお礼は後日―――」
ライダー「そこに貴女はいなくていいのですか?」
セイバー「私はシロウの恋人ではない。聖夜に居場所などありません」
ライダー「……」
セイバー「失礼します」
ライダー「では、わたしはこれで」
セイバー「そうだ。桜にも伝えてください」
ライダー「……」ピクッ
セイバー「できれば、桜にもシロウの傍にいて欲しいのです」
ライダー「何故です?」
セイバー「シロウも凛と桜が両隣にいるほうがきっと嬉しいはずです」
ライダー「……」
セイバー「それでは」
ライダー「まちなさい」
セイバー「なんでしょう?肉まんのお礼は後日―――」
ライダー「そこに貴女はいなくていいのですか?」
セイバー「私はシロウの恋人ではない。聖夜に居場所などありません」
ライダー「……」
セイバー「失礼します」
24 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:50:42.05 ID:Jz7+BItS0
公園
セイバー「……とはいえ、行くあてもないのですが……」
カレン「これは、これは」
セイバー「シスター」
カレン「この寒空の下、身を寄せ合う者もいないのですか?」
セイバー「はい。生憎と」
カレン「それにしては不幸そうな顔をしていませんね」
セイバー「特に嘆くようなことでもないですから」
カレン「ほぉ……」
セイバー「貴女は?」
カレン「教会は大忙しです。神に縋ろうとするものが後を絶たない昨今ですからね」
セイバー「でしょうね」
カレン「人の不幸は蜜の味といいますが、蜜もなめすぎると体を悪くしますね」
セイバー「ふふ。確かに」
カレン「それにしても、この街で一番不幸なのはあの駄犬であることは確定のようですね、セイバー?」
セイバー「……とはいえ、行くあてもないのですが……」
カレン「これは、これは」
セイバー「シスター」
カレン「この寒空の下、身を寄せ合う者もいないのですか?」
セイバー「はい。生憎と」
カレン「それにしては不幸そうな顔をしていませんね」
セイバー「特に嘆くようなことでもないですから」
カレン「ほぉ……」
セイバー「貴女は?」
カレン「教会は大忙しです。神に縋ろうとするものが後を絶たない昨今ですからね」
セイバー「でしょうね」
カレン「人の不幸は蜜の味といいますが、蜜もなめすぎると体を悪くしますね」
セイバー「ふふ。確かに」
カレン「それにしても、この街で一番不幸なのはあの駄犬であることは確定のようですね、セイバー?」
27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 14:56:10.48 ID:Jz7+BItS0
セイバー「だけん?」
カレン「これはたとえ話ですが……思いを寄せる者と一つ屋根の下で生活しているとしましょう」
セイバー「……?」
カレン「しかし、それは一方的な片思い……と双方が思い込んでいる」
セイバー「ふむ」
カレン「しかも、その片方は特別な日に限って、家から出てしまった。いつもは家を守っているのに」
セイバー「何が言いたいのですか?」
カレン「折角、仕事も無理に休み、一緒に過ごせると思っていた引きこもりの相手がその日だけ家を空ける。これはどういうことでしょう?」
セイバー「よくわかりませんが、家を空けるほうに非があることは明白ですね」
カレン「まぁ」
セイバー「相手のことを思わず、身勝手な行動です」
カレン「ふふふ……」
セイバー「なにか?」
カレン「いえ。世界はうまくできていると実感したまでです。主観と客観では色々なものが乖離してしまうのですね。その先にあるのは絶望と地獄だけ……」
セイバー「はい?」
カレン「これはたとえ話ですが……思いを寄せる者と一つ屋根の下で生活しているとしましょう」
セイバー「……?」
カレン「しかし、それは一方的な片思い……と双方が思い込んでいる」
セイバー「ふむ」
カレン「しかも、その片方は特別な日に限って、家から出てしまった。いつもは家を守っているのに」
セイバー「何が言いたいのですか?」
カレン「折角、仕事も無理に休み、一緒に過ごせると思っていた引きこもりの相手がその日だけ家を空ける。これはどういうことでしょう?」
セイバー「よくわかりませんが、家を空けるほうに非があることは明白ですね」
カレン「まぁ」
セイバー「相手のことを思わず、身勝手な行動です」
カレン「ふふふ……」
セイバー「なにか?」
カレン「いえ。世界はうまくできていると実感したまでです。主観と客観では色々なものが乖離してしまうのですね。その先にあるのは絶望と地獄だけ……」
セイバー「はい?」
30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:00:08.75 ID:Jz7+BItS0
カレン「実に愉快。今から衛宮士郎のお宅にお邪魔しましょうか」
セイバー「それはいい」
カレン「……」
セイバー「シロウも喜びます」
カレン「おやおや……無邪気な瞳ですね」
セイバー「え?」
カレン「まぁ、いいでしょう。守護者の許可が下りたのであれば、ご招待に預かります」
セイバー「ええ。シロウも貴女のことは一目置いているようですし」
カレン「それは反吐がでるような情報ですね」
セイバー「では」
カレン「どちらへ?」
セイバー「……わかりません」
カレン「教会は迷える子羊をいつでも迎え入れます」
セイバー「教会の世話にはならない」
カレン「あら、随分と嫌われているのですね。残念」
セイバー「それはいい」
カレン「……」
セイバー「シロウも喜びます」
カレン「おやおや……無邪気な瞳ですね」
セイバー「え?」
カレン「まぁ、いいでしょう。守護者の許可が下りたのであれば、ご招待に預かります」
セイバー「ええ。シロウも貴女のことは一目置いているようですし」
カレン「それは反吐がでるような情報ですね」
セイバー「では」
カレン「どちらへ?」
セイバー「……わかりません」
カレン「教会は迷える子羊をいつでも迎え入れます」
セイバー「教会の世話にはならない」
カレン「あら、随分と嫌われているのですね。残念」
33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:03:01.67 ID:Jz7+BItS0
新都
セイバー「……」
セイバー「路銀は……」
セイバー「むぅ……」
ランサー「セイバーじゃねえか」
ギル「あれ?どうしたんですか?」
セイバー「……」
ランサー「そんな警戒すんなよ。今日はクリスマスだぜ?」
セイバー「何用か?」
ギル「セイバーさんこそどうして一人なんですか?」
セイバー「貴方には関係のないことだ」
ランサー「かーっ、小僧も随分偏屈な奴に惚れたもんだな」
ギル「全くですね。まぁ、そこが魅力でもあるのかもしれませんが」
ランサー「そうかぁ?」
セイバー「なんの話ですか?」
セイバー「……」
セイバー「路銀は……」
セイバー「むぅ……」
ランサー「セイバーじゃねえか」
ギル「あれ?どうしたんですか?」
セイバー「……」
ランサー「そんな警戒すんなよ。今日はクリスマスだぜ?」
セイバー「何用か?」
ギル「セイバーさんこそどうして一人なんですか?」
セイバー「貴方には関係のないことだ」
ランサー「かーっ、小僧も随分偏屈な奴に惚れたもんだな」
ギル「全くですね。まぁ、そこが魅力でもあるのかもしれませんが」
ランサー「そうかぁ?」
セイバー「なんの話ですか?」
36 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:05:04.41 ID:b6miWBWB0
アホセイバーはかわいいなぁ
37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:07:08.64 ID:Jz7+BItS0
ギル「でも、僕にとっては好都合です。どうですか、今からデートでも」
セイバー「結構だ」
ランサー「お前も物好きだな」
ギル「セイバーさん以上に魅力ある人はいません。かわいいですし」
セイバー「愚弄か?」
ギル「えー……純粋に褒めてるんですけど」
ランサー「セイバーよぉ」
セイバー「なんですか?」
ランサー「家に戻れよ」
セイバー「何故?」
ランサー「何故っておまえ……小僧は今頃泣いてるぞ?」
セイバー「益々わけが分かりません」
ランサー「おいおい……マジかよ……」
ギル「これは面白い……」
セイバー「なんですか、その目は?まるで愚者を哀れむような眼差しだ。無礼です」
セイバー「結構だ」
ランサー「お前も物好きだな」
ギル「セイバーさん以上に魅力ある人はいません。かわいいですし」
セイバー「愚弄か?」
ギル「えー……純粋に褒めてるんですけど」
ランサー「セイバーよぉ」
セイバー「なんですか?」
ランサー「家に戻れよ」
セイバー「何故?」
ランサー「何故っておまえ……小僧は今頃泣いてるぞ?」
セイバー「益々わけが分かりません」
ランサー「おいおい……マジかよ……」
ギル「これは面白い……」
セイバー「なんですか、その目は?まるで愚者を哀れむような眼差しだ。無礼です」
40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:11:08.84 ID:Jz7+BItS0
ランサー「分かった。そこの喫茶店にでも入ろうぜ」
セイバー「それは……ナンパですか?」
ランサー「誰がお前みたいなチンチクリンに欲情するかよ」
セイバー「……」
ギル「ランサーさん、女性に失礼ですよ」
ランサー「こいつはそういう扱いにできないんだよ」
セイバー「用がなければこれで」
ランサー「待て待て。この際だ、言っておきたいこともあるんだよ」
セイバー「……」
ギル「昼食はまだでしょう?奢ります」
セイバー「……オムライス」
ランサー「今日はクリスマスだぜ?鶏肉に決まってんだろ!!」
セイバー「む……」
ギル「よし、行きましょう」
セイバー「はい」
セイバー「それは……ナンパですか?」
ランサー「誰がお前みたいなチンチクリンに欲情するかよ」
セイバー「……」
ギル「ランサーさん、女性に失礼ですよ」
ランサー「こいつはそういう扱いにできないんだよ」
セイバー「用がなければこれで」
ランサー「待て待て。この際だ、言っておきたいこともあるんだよ」
セイバー「……」
ギル「昼食はまだでしょう?奢ります」
セイバー「……オムライス」
ランサー「今日はクリスマスだぜ?鶏肉に決まってんだろ!!」
セイバー「む……」
ギル「よし、行きましょう」
セイバー「はい」
41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:13:01.98 ID:4XlMtBob0
食べ物があればいいのだ
43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:14:29.87 ID:Jz7+BItS0
衛宮邸
士郎「はぁ……」
ガララッ
士郎「セイバー!?」
カレン「残念」
士郎「な!?」
カレン「おやおや。驚愕に染まり、希望と血の気が引いていくその表情……なんて愛いのでしょう」
士郎「なんだよ……」
カレン「失礼します」
士郎「……」
カレン「……おや?ここはお客様にお茶も出さないのですか?」
士郎「喫茶店ならここから真っ直ぐいって突き当たりを左だ」
カレン「ふふ」
士郎「帰れよ」
カレン「そう邪見にせずともいいでしょうに。―――セイバーの居場所、知りたくないですか?」
士郎「はぁ……」
ガララッ
士郎「セイバー!?」
カレン「残念」
士郎「な!?」
カレン「おやおや。驚愕に染まり、希望と血の気が引いていくその表情……なんて愛いのでしょう」
士郎「なんだよ……」
カレン「失礼します」
士郎「……」
カレン「……おや?ここはお客様にお茶も出さないのですか?」
士郎「喫茶店ならここから真っ直ぐいって突き当たりを左だ」
カレン「ふふ」
士郎「帰れよ」
カレン「そう邪見にせずともいいでしょうに。―――セイバーの居場所、知りたくないですか?」
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:16:53.61 ID:Jz7+BItS0
士郎「知ってるのか?」
カレン「ほら、お茶」
士郎「……」
カレン「砂糖も忘れずに」
士郎「はいはい」
カレン「……」
士郎「―――ほらよ」
カレン「どうも」
士郎「……お茶に砂糖とかいれんなよな」
カレン「こうでもしないと空気を飲んでいるような感覚になるのです」
士郎「……で、セイバーは?」
カレン「……」ゴクゴク
士郎「……」
カレン「ふぅ……新都に向かいました」
士郎「……」
カレン「ほら、お茶」
士郎「……」
カレン「砂糖も忘れずに」
士郎「はいはい」
カレン「……」
士郎「―――ほらよ」
カレン「どうも」
士郎「……お茶に砂糖とかいれんなよな」
カレン「こうでもしないと空気を飲んでいるような感覚になるのです」
士郎「……で、セイバーは?」
カレン「……」ゴクゴク
士郎「……」
カレン「ふぅ……新都に向かいました」
士郎「……」
45 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:20:16.62 ID:Jz7+BItS0
喫茶店
ランサー「いいか?小僧はお前に惚れてんだぞ?」
セイバー「はい?」
ギル「わぁ、直球」
セイバー「惚れている?誰がですか?」
ギル「あのお兄さんに決まってるじゃないですか」
セイバー「お兄さん?」
ランサー「てめえの隣にいつもいるあの童顔のマスターだ」
セイバー「シロウが?」
ギル「分かってなかったんですか?」
セイバー「それはありえません」
ランサー「なんで?」
セイバー「シロウの周囲には魅力的な女性が多くいます。私に情を抱くわけがありません。抱くとすれば、尊敬の念ではないでしょうか」
ギル「……」
ランサー「……」
ランサー「いいか?小僧はお前に惚れてんだぞ?」
セイバー「はい?」
ギル「わぁ、直球」
セイバー「惚れている?誰がですか?」
ギル「あのお兄さんに決まってるじゃないですか」
セイバー「お兄さん?」
ランサー「てめえの隣にいつもいるあの童顔のマスターだ」
セイバー「シロウが?」
ギル「分かってなかったんですか?」
セイバー「それはありえません」
ランサー「なんで?」
セイバー「シロウの周囲には魅力的な女性が多くいます。私に情を抱くわけがありません。抱くとすれば、尊敬の念ではないでしょうか」
ギル「……」
ランサー「……」
47 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:21:58.88 ID:exPJO0910
さすがアホの子
52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:25:17.24 ID:Jz7+BItS0
セイバー「この王としての振る舞いに敬意を懐かせるのは無理もありませんが、慕情を芽生えさせることは考えにくい」
ギル「(本気でしょうか?)」
ランサー「(お前から見てどう思うよ?)」
ギル「(うーん……由紀香みたいにあるいみ純粋な人ですからねえ)」
ランサー「(つまり真性か)」
セイバー「なにか?」
ランサー「おたくは小僧のことどう思ってんだ?」
セイバー「無論、信頼しています」
ギル「それだけ?」
セイバー「はい」
ランサー「……」
ギル「嘘ですね」
セイバー「は?」
ギル「いや……正確には嘘であることを嘘だと思っていない……。独裁者や王にはよくあることですけど」
セイバー「貴様……」
ギル「(本気でしょうか?)」
ランサー「(お前から見てどう思うよ?)」
ギル「(うーん……由紀香みたいにあるいみ純粋な人ですからねえ)」
ランサー「(つまり真性か)」
セイバー「なにか?」
ランサー「おたくは小僧のことどう思ってんだ?」
セイバー「無論、信頼しています」
ギル「それだけ?」
セイバー「はい」
ランサー「……」
ギル「嘘ですね」
セイバー「は?」
ギル「いや……正確には嘘であることを嘘だと思っていない……。独裁者や王にはよくあることですけど」
セイバー「貴様……」
53 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:29:45.07 ID:Jz7+BItS0
ランサー「可哀想なやつだなぁ……どっちも」
セイバー「決闘なら受けて立ちます」
ギル「これだもん。どうしてこんな人を将来気に入ってしまうのか。いや、まぁ、傍から見る分には愛らしいと思いますが」
セイバー「……」
ランサー「ま、よく考えるこったな」
ギル「それでは」
セイバー「待ちなさい!!」
ランサー「会計は?」
ギル「僕が払うのはセイバーさんの分だけです」
ランサー「ちゃっかりしてんなぁ」
セイバー「はっきり言ってください!!どういうことなのですか!?」
ランサー「うっせえな」
セイバー「そんな遠まわしに言われても困ります!!」
ギル「遠まわし……」
ランサー「一生、自分の尾でも追っかけてればいいだろ?」
セイバー「決闘なら受けて立ちます」
ギル「これだもん。どうしてこんな人を将来気に入ってしまうのか。いや、まぁ、傍から見る分には愛らしいと思いますが」
セイバー「……」
ランサー「ま、よく考えるこったな」
ギル「それでは」
セイバー「待ちなさい!!」
ランサー「会計は?」
ギル「僕が払うのはセイバーさんの分だけです」
ランサー「ちゃっかりしてんなぁ」
セイバー「はっきり言ってください!!どういうことなのですか!?」
ランサー「うっせえな」
セイバー「そんな遠まわしに言われても困ります!!」
ギル「遠まわし……」
ランサー「一生、自分の尾でも追っかけてればいいだろ?」
55 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:33:36.68 ID:Jz7+BItS0
新都
士郎「ここにいるんだな?」
カレン「恐らく」
士郎「……」
カレン(なんて愛らしい……悲劇でも降って沸いてこないかしら……)
セイバー「―――待て!!話は終わっていない!!」
士郎「あ……」
カレン「おや?」
ランサー「うるせえ」
セイバー「しっかりと私の問いに答えろ!!」
ランサー「あのなぁ」
セイバー「答えるまで今日は逃がしませんよ?」
ランサー「こわ……」
カレン「なんと……サーヴァントが痴情の縺れを……」
士郎「……」
士郎「ここにいるんだな?」
カレン「恐らく」
士郎「……」
カレン(なんて愛らしい……悲劇でも降って沸いてこないかしら……)
セイバー「―――待て!!話は終わっていない!!」
士郎「あ……」
カレン「おや?」
ランサー「うるせえ」
セイバー「しっかりと私の問いに答えろ!!」
ランサー「あのなぁ」
セイバー「答えるまで今日は逃がしませんよ?」
ランサー「こわ……」
カレン「なんと……サーヴァントが痴情の縺れを……」
士郎「……」
57 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:37:21.88 ID:Jz7+BItS0
ギル「あ、セイバーさん、あそこ」
セイバー「え?」
士郎「……」
カレン「ふふ……」
セイバー「シロウ……」
ランサー「な?!」
カレン「おやおや……駄犬のくせに人様の餌に手を出すとは、中々性欲的ですね。聖夜の所為でしょうか?」
ランサー「そんなんじゃねえ!!」
ギル(なんか楽しんでるな、マスター……)
セイバー「カレンこそシロウと逢引ですか?」
士郎「……っ」
カレン「そうだ。といったら?」
セイバー「いえ、特に」
士郎「……!!」
カレン(あはっ……面白い……なんでしょう、この不器用な二人は……絶対にくっつけたくない……)
セイバー「え?」
士郎「……」
カレン「ふふ……」
セイバー「シロウ……」
ランサー「な?!」
カレン「おやおや……駄犬のくせに人様の餌に手を出すとは、中々性欲的ですね。聖夜の所為でしょうか?」
ランサー「そんなんじゃねえ!!」
ギル(なんか楽しんでるな、マスター……)
セイバー「カレンこそシロウと逢引ですか?」
士郎「……っ」
カレン「そうだ。といったら?」
セイバー「いえ、特に」
士郎「……!!」
カレン(あはっ……面白い……なんでしょう、この不器用な二人は……絶対にくっつけたくない……)
59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:40:30.36 ID:Jz7+BItS0
士郎「そうかよ……」
セイバー「シロウ?」
ランサー「あーあ……しらね」
ギル「こういうの、見ていて面白いろ感じるのは性格が歪んでるひとだけですね」
ランサー「誰とは言わないけどな」
士郎「よくわかったよ……セイバー……」
セイバー「え?」
士郎「カレン、いくぞ」
カレン「おや。どこの路地裏ですか?それとも草むら?」
士郎「いいから」
カレン「では」
セイバー「……」
ランサー「いいのかよ?」
セイバー「なにがですか?」
ギル「これだよ……」
セイバー「シロウ?」
ランサー「あーあ……しらね」
ギル「こういうの、見ていて面白いろ感じるのは性格が歪んでるひとだけですね」
ランサー「誰とは言わないけどな」
士郎「よくわかったよ……セイバー……」
セイバー「え?」
士郎「カレン、いくぞ」
カレン「おや。どこの路地裏ですか?それとも草むら?」
士郎「いいから」
カレン「では」
セイバー「……」
ランサー「いいのかよ?」
セイバー「なにがですか?」
ギル「これだよ……」
63 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:43:42.79 ID:Jz7+BItS0
橋
セイバー(結局、ランサーには逃げられた……)
セイバー(何が言いたかったのか)
セイバー「……」
イリヤ「あれ、セイバーだ」
大河「やっほー」
セイバー「イリヤ、大河。どうしたのですか?」
大河「いや、イリヤちゃんがクリスマスプレゼントはぬいぐるみがいいっていうからさぁ」
イリヤ「これこれ!!」
セイバー「なんとも愛らしい……イリヤにぴったりですね」
イリヤ「でしょ?」
大河「あれ?士郎は?」
セイバー「え?」
イリヤ「待ち合わせ?こんな寒い場所を指定するなんて士郎は駄目ね」
大河「ほんとよねー」
セイバー(結局、ランサーには逃げられた……)
セイバー(何が言いたかったのか)
セイバー「……」
イリヤ「あれ、セイバーだ」
大河「やっほー」
セイバー「イリヤ、大河。どうしたのですか?」
大河「いや、イリヤちゃんがクリスマスプレゼントはぬいぐるみがいいっていうからさぁ」
イリヤ「これこれ!!」
セイバー「なんとも愛らしい……イリヤにぴったりですね」
イリヤ「でしょ?」
大河「あれ?士郎は?」
セイバー「え?」
イリヤ「待ち合わせ?こんな寒い場所を指定するなんて士郎は駄目ね」
大河「ほんとよねー」
67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:48:27.02 ID:Jz7+BItS0
セイバー「……?」
大河「まぁ、セイバーさんなら甲斐甲斐しく待ってくれているだろう、なーんて士郎も安心してるからねー」
イリヤ「そうよね。セイバー、ちゃんと言わなきゃだめよ?」
セイバー「あの……シロウとは行動を共にする予定はありません」
大河「んほぉ!?」
イリヤ「なんでー!?」
セイバー「なんでといわれましても……」
大河「でも、一週間ぐらい前に士郎は『俺、クリスマスはセイバーと一緒に過ごすんだ』的なことを言ってたけど?」
セイバー「え?」
イリヤ「うん。私も聞いたよ。だから、今日は仕方なく大河に付き合ってあげてるの」
大河「仕方なくってなんだー!!」
イリヤ「どうせ一人の夜なんでしょ?いいじゃないの」
大河「うっせー!!」
セイバー「あの……大河、それは真ですか?」
大河「うん。なんかバイト先の店長にも無理言って仕事はおやすみにしてもらうーって言ってたし」
大河「まぁ、セイバーさんなら甲斐甲斐しく待ってくれているだろう、なーんて士郎も安心してるからねー」
イリヤ「そうよね。セイバー、ちゃんと言わなきゃだめよ?」
セイバー「あの……シロウとは行動を共にする予定はありません」
大河「んほぉ!?」
イリヤ「なんでー!?」
セイバー「なんでといわれましても……」
大河「でも、一週間ぐらい前に士郎は『俺、クリスマスはセイバーと一緒に過ごすんだ』的なことを言ってたけど?」
セイバー「え?」
イリヤ「うん。私も聞いたよ。だから、今日は仕方なく大河に付き合ってあげてるの」
大河「仕方なくってなんだー!!」
イリヤ「どうせ一人の夜なんでしょ?いいじゃないの」
大河「うっせー!!」
セイバー「あの……大河、それは真ですか?」
大河「うん。なんかバイト先の店長にも無理言って仕事はおやすみにしてもらうーって言ってたし」
71 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:52:51.56 ID:Jz7+BItS0
セイバー「……」
イリヤ「でも、肝心の士郎がいないんじゃね」
大河「どうかしたの?もしかして、士郎ってば浮かれすぎて熱でもでちゃった?」
セイバー「いえ……士郎は今、シスターと逢引を……」
大河「シスター?」
イリヤ「カレンのこと?」
セイバー「はい」
大河「え?誰?」
イリヤ「新しい女ね」
大河「しろぉぉぉ!!!!お姉ちゃん、ゆるしませんよぉぉぉ!!!!!」ガオー
イリヤ「はいはい」
セイバー「……」
大河「待ってて、すぐに士郎を探して報復ビンタをかましてやるわぁ!!」
イリヤ「報復ビンタ……」
セイバー「あ、いえ。気にしないでください。シロウの邪魔はしたくありませんし、その休みもカレンと過ごすために取ったのでしょう」
イリヤ「でも、肝心の士郎がいないんじゃね」
大河「どうかしたの?もしかして、士郎ってば浮かれすぎて熱でもでちゃった?」
セイバー「いえ……士郎は今、シスターと逢引を……」
大河「シスター?」
イリヤ「カレンのこと?」
セイバー「はい」
大河「え?誰?」
イリヤ「新しい女ね」
大河「しろぉぉぉ!!!!お姉ちゃん、ゆるしませんよぉぉぉ!!!!!」ガオー
イリヤ「はいはい」
セイバー「……」
大河「待ってて、すぐに士郎を探して報復ビンタをかましてやるわぁ!!」
イリヤ「報復ビンタ……」
セイバー「あ、いえ。気にしないでください。シロウの邪魔はしたくありませんし、その休みもカレンと過ごすために取ったのでしょう」
73 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:55:55.60 ID:Jz7+BItS0
大河「んなわけないでしょう!!」
セイバー「では、これで」
イリヤ「セイバー?」
セイバー「なにか?」
イリヤ「鏡でも見てきたら?」
セイバー「え?」
イリヤ「酷い顔よ、今の貴女」
大河「セイバーさん……」
セイバー「失礼します」
イリヤ「……」
大河「……」
セイバー(士郎は私のために……?)
セイバー(何故……?)
セイバー「では、これで」
イリヤ「セイバー?」
セイバー「なにか?」
イリヤ「鏡でも見てきたら?」
セイバー「え?」
イリヤ「酷い顔よ、今の貴女」
大河「セイバーさん……」
セイバー「失礼します」
イリヤ「……」
大河「……」
セイバー(士郎は私のために……?)
セイバー(何故……?)
76 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:58:51.61 ID:Jz7+BItS0
公園
セイバー「……」
セイバー(シロウ……)
キャスター「あら」
セイバー「む」
キャスター「……誰かと思えばセイバーじゃない」
セイバー「なんですか?」
キャスター「どうかしたのかしら?」
セイバー「なにがだ?」
キャスター「今にも泣きそうな顔だったけど?」
セイバー「そんなわけない」
キャスター「……そうだ。家にこない?」
セイバー「断る。また着せ替え人形にされるのはごめんだ」
キャスター「美味しいクリスマスケーキがあるのだけれど?」
セイバー「ふざけるな!!私を食べ物で釣ろうなどと万死に値する!!」
セイバー「……」
セイバー(シロウ……)
キャスター「あら」
セイバー「む」
キャスター「……誰かと思えばセイバーじゃない」
セイバー「なんですか?」
キャスター「どうかしたのかしら?」
セイバー「なにがだ?」
キャスター「今にも泣きそうな顔だったけど?」
セイバー「そんなわけない」
キャスター「……そうだ。家にこない?」
セイバー「断る。また着せ替え人形にされるのはごめんだ」
キャスター「美味しいクリスマスケーキがあるのだけれど?」
セイバー「ふざけるな!!私を食べ物で釣ろうなどと万死に値する!!」
78 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 15:59:59.85 ID:km1+zGKN0
セイバー「ふざけるな!!私を食べ物で釣ろうなどと万死に値する!!」
え?
え?
79 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:01:51.84 ID:Jz7+BItS0
柳洞寺
一成「な……」
キャスター「冷蔵庫にあるケーキを持ってきなさい」
一成「……セイバーさん」
セイバー「なにか?」
一成「いや……衛宮と一緒では?」
セイバー(みんなそういう……何を勘違いしているんだ)
セイバー「いえ、シロウは関係ありません」
一成「そうですか……」
キャスター「ほら、早く」
一成「分かっている」
セイバー「いいのですか?貴女には確か夫が……」
キャスター「今日はいないの。でなければ貴女は呼ばないわ」
セイバー「そうですか」
キャスター「こっちよ」
一成「な……」
キャスター「冷蔵庫にあるケーキを持ってきなさい」
一成「……セイバーさん」
セイバー「なにか?」
一成「いや……衛宮と一緒では?」
セイバー(みんなそういう……何を勘違いしているんだ)
セイバー「いえ、シロウは関係ありません」
一成「そうですか……」
キャスター「ほら、早く」
一成「分かっている」
セイバー「いいのですか?貴女には確か夫が……」
キャスター「今日はいないの。でなければ貴女は呼ばないわ」
セイバー「そうですか」
キャスター「こっちよ」
80 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:01:53.01 ID:zH5n2zJF0
あれ?さっき確か…
83 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:05:28.92 ID:Jz7+BItS0
一成「持ってきたぞ」
キャスター「どうも」
セイバー「ありがとうございます」
一成「……では」
キャスター「早く食べないと痛んでしまうからね」
セイバー「このケーキは?」
キャスター「私のお手製よ」
セイバー「……」
キャスター「毒なんて入ってないわ」
セイバー「……頂きます」パクッ
キャスター「どうかしら?」
セイバー「大変、美味です」
キャスター「嬉しいわ」
セイバー「……して、どうして私を招き入れた?」
キャスター「さぁ……心にゆとりができたからからかもしれないわ」
キャスター「どうも」
セイバー「ありがとうございます」
一成「……では」
キャスター「早く食べないと痛んでしまうからね」
セイバー「このケーキは?」
キャスター「私のお手製よ」
セイバー「……」
キャスター「毒なんて入ってないわ」
セイバー「……頂きます」パクッ
キャスター「どうかしら?」
セイバー「大変、美味です」
キャスター「嬉しいわ」
セイバー「……して、どうして私を招き入れた?」
キャスター「さぁ……心にゆとりができたからからかもしれないわ」
86 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:10:28.01 ID:Jz7+BItS0
セイバー「……」モグモグ
キャスター「なにかあったの?」
セイバー「随分と気に掛けてくれるのですね」
キャスター「私の生きがいが沈んでいては、こっちもやる気がでないのよ」
セイバー「は?」
キャスター「ほら、つまらないでしょ。そんな貴女を盗さ―――じゃなくて、見ていても」
セイバー「そうですか」
キャスター「で、このクリスマスに夫と一緒にいられない新妻以上に不幸そうな貴女はどうしてなのかしら?」
セイバー「なんでもない」モグモグ
キャスター「ケーキを提供したのだから、心中ぐらい語ってもいいんじゃないの?」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「坊やとなにかあったのね?」
セイバー「……」ピクッ
キャスター「かわいい……」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「なにかあったの?」
セイバー「随分と気に掛けてくれるのですね」
キャスター「私の生きがいが沈んでいては、こっちもやる気がでないのよ」
セイバー「は?」
キャスター「ほら、つまらないでしょ。そんな貴女を盗さ―――じゃなくて、見ていても」
セイバー「そうですか」
キャスター「で、このクリスマスに夫と一緒にいられない新妻以上に不幸そうな貴女はどうしてなのかしら?」
セイバー「なんでもない」モグモグ
キャスター「ケーキを提供したのだから、心中ぐらい語ってもいいんじゃないの?」
セイバー「……」モグモグ
キャスター「坊やとなにかあったのね?」
セイバー「……」ピクッ
キャスター「かわいい……」
セイバー「……」モグモグ
87 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:14:06.62 ID:Jz7+BItS0
キャスター「……」
セイバー「ご馳走様でした」
キャスター「帰るの?」
セイバー「はい。やはりここは居心地が悪い」
キャスター「言ってくれるわね……」
セイバー「ありがとうございました」
キャスター「一言だけ」
セイバー「……」
キャスター「分からないのなら、言ってあげるわ」
セイバー「何をですか?」
キャスター「貴女は坊やのことが好き」
セイバー「……それは勿論です」
キャスター「え?」
セイバー「私はシロウのことを愛している。それがなにか?」
キャスター「あなた……もしかして……」
セイバー「ご馳走様でした」
キャスター「帰るの?」
セイバー「はい。やはりここは居心地が悪い」
キャスター「言ってくれるわね……」
セイバー「ありがとうございました」
キャスター「一言だけ」
セイバー「……」
キャスター「分からないのなら、言ってあげるわ」
セイバー「何をですか?」
キャスター「貴女は坊やのことが好き」
セイバー「……それは勿論です」
キャスター「え?」
セイバー「私はシロウのことを愛している。それがなにか?」
キャスター「あなた……もしかして……」
92 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:18:27.38 ID:Jz7+BItS0
セイバー「……」
キャスター「じゃあ、どうしてここにいるのかしら?」
セイバー「シロウには私以上に相応しい相手がいるからです」
キャスター「やっぱり……身をひいているわけね?」
セイバー「それに私はサーヴァントだ。私が想いを告げても困惑させるだけでしょう」
キャスター「……」
セイバー「心中を語ったのはケーキの礼です」
キャスター「そう」
セイバー「他言無用です」
キャスター「はいはい」
セイバー「……」
キャスター「あと、女だから語ってくれたのかしら?」
セイバー「さあ……どうでしょう。ライダーにすら話したことはありませんでしたが」
キャスター「……さよなら」
セイバー「はい」
キャスター「じゃあ、どうしてここにいるのかしら?」
セイバー「シロウには私以上に相応しい相手がいるからです」
キャスター「やっぱり……身をひいているわけね?」
セイバー「それに私はサーヴァントだ。私が想いを告げても困惑させるだけでしょう」
キャスター「……」
セイバー「心中を語ったのはケーキの礼です」
キャスター「そう」
セイバー「他言無用です」
キャスター「はいはい」
セイバー「……」
キャスター「あと、女だから語ってくれたのかしら?」
セイバー「さあ……どうでしょう。ライダーにすら話したことはありませんでしたが」
キャスター「……さよなら」
セイバー「はい」
98 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:22:25.08 ID:Jz7+BItS0
山門
セイバー「……」
アサシン「手向けの花は如何か?」
セイバー「……必要ない」
アサシン「そうか。では、一輪だけ」
セイバー「……」
アサシン「いい女ほど損をするぞ?」
セイバー「何が言いたい?」
アサシン「世の中、少しぐらい悪事を働かせたほうがいい。清廉潔白であろうとするが故に己の幸福すらも手放す者がいる」
セイバー「……」
アサシン「誰とは言わんが」
セイバー「失礼する」
アサシン「また来られよ」
セイバー「……」スタスタ
アサシン「ふん……光を失った太陽は見るに耐えんな」
セイバー「……」
アサシン「手向けの花は如何か?」
セイバー「……必要ない」
アサシン「そうか。では、一輪だけ」
セイバー「……」
アサシン「いい女ほど損をするぞ?」
セイバー「何が言いたい?」
アサシン「世の中、少しぐらい悪事を働かせたほうがいい。清廉潔白であろうとするが故に己の幸福すらも手放す者がいる」
セイバー「……」
アサシン「誰とは言わんが」
セイバー「失礼する」
アサシン「また来られよ」
セイバー「……」スタスタ
アサシン「ふん……光を失った太陽は見るに耐えんな」
105 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:26:04.98 ID:Jz7+BItS0
街
セイバー(なんだ……この苛立ちは……)
セイバー(何故……皆は同じようなことを私に告げる……)
セイバー「……」
アーチャー「ここにいたか」
セイバー「……」
アーチャー「凛が探しているぞ?」
セイバー「貴方も同じことを言うのですか?」
アーチャー「なんの話かな?」
セイバー「……」
アーチャー「ふ……」
セイバー「なにがおかしい」
アーチャー「この間合い。戦いならば私が勝っている」
セイバー「!?」
アーチャー「らしくないな、騎士王。今、貴様は乱れているぞ」
セイバー(なんだ……この苛立ちは……)
セイバー(何故……皆は同じようなことを私に告げる……)
セイバー「……」
アーチャー「ここにいたか」
セイバー「……」
アーチャー「凛が探しているぞ?」
セイバー「貴方も同じことを言うのですか?」
アーチャー「なんの話かな?」
セイバー「……」
アーチャー「ふ……」
セイバー「なにがおかしい」
アーチャー「この間合い。戦いならば私が勝っている」
セイバー「!?」
アーチャー「らしくないな、騎士王。今、貴様は乱れているぞ」
108 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:29:46.38 ID:Jz7+BItS0
セイバー「黙れ」
アーチャー「凛から聞いた。衛宮士郎のことだろう?」
セイバー「……」
アーチャー「否定はしないか」
セイバー「何用だ。もう御託は聞き飽きた」
アーチャー「いやいや、私から言えることはないもない。むしろあのような屑を心底好いているお前の気が知れないぐらいでね」
セイバー「マスターを侮辱するか!?」
アーチャー「……」
セイバー「……」
アーチャー「こい」グイッ
セイバー「な!?」
アーチャー「見せたいものがある」
セイバー「はなせ!!」
アーチャー「辛抱してもらおう」
セイバー「離せ!!」
アーチャー「凛から聞いた。衛宮士郎のことだろう?」
セイバー「……」
アーチャー「否定はしないか」
セイバー「何用だ。もう御託は聞き飽きた」
アーチャー「いやいや、私から言えることはないもない。むしろあのような屑を心底好いているお前の気が知れないぐらいでね」
セイバー「マスターを侮辱するか!?」
アーチャー「……」
セイバー「……」
アーチャー「こい」グイッ
セイバー「な!?」
アーチャー「見せたいものがある」
セイバー「はなせ!!」
アーチャー「辛抱してもらおう」
セイバー「離せ!!」
110 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:33:11.90 ID:Jz7+BItS0
新都
カレン「うふ」
士郎「……」
カレン「おや……つまらない」
士郎「なにが?」
カレン「こうして手を繋ぎ、連れ添っているのに……笑顔どころか視線すら向けてくれないのですから」
士郎「……」
カレン「まだ怒っているのですか?」
士郎「別に」
カレン「ふふふふ」
士郎「なんだよ……」
カレン「人はなんと愚かでしょう。掴める筈の幸せをこうして無碍にしていくとは」
士郎「……」
カレン「さ、私に全てをぶちまけてみませんか?」
士郎「は?」
カレン「うふ」
士郎「……」
カレン「おや……つまらない」
士郎「なにが?」
カレン「こうして手を繋ぎ、連れ添っているのに……笑顔どころか視線すら向けてくれないのですから」
士郎「……」
カレン「まだ怒っているのですか?」
士郎「別に」
カレン「ふふふふ」
士郎「なんだよ……」
カレン「人はなんと愚かでしょう。掴める筈の幸せをこうして無碍にしていくとは」
士郎「……」
カレン「さ、私に全てをぶちまけてみませんか?」
士郎「は?」
115 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:38:37.81 ID:Jz7+BItS0
カレン「怒り、悲しみ、そして欲情。その全てを受け入れるだけの器量はあります」
士郎「なに言ってんだ?」
カレン「この国の聖夜は男女が性交を通じて愛を確かめあうのでしょう?」
士郎「そう……かな……?」
カレン「貴方のその苛立ちも一度吐き出してしまえば落ち着くでしょう」
士郎「いや……」
カレン「さぁ……あそこに見える『休憩タイムクリスマスサービス割引』と書かれた場所へ行きましょう」
士郎「なんでさ!?」
カレン「おや?休憩ですよ?休憩。なにを嫌がりますか?」
士郎「あそこは休憩する場所じゃ……」
カレン「早漏野郎の相手をするには休憩と称してもいいでしょう?」
士郎「おい」
カレン「どうせ、ものの五分も持たないくせに」
士郎「ふざけんな!!」
カレン「では、そのくだらない矜持と名誉を守るために行きましょう。勿論、貴方持ちで」
士郎「なに言ってんだ?」
カレン「この国の聖夜は男女が性交を通じて愛を確かめあうのでしょう?」
士郎「そう……かな……?」
カレン「貴方のその苛立ちも一度吐き出してしまえば落ち着くでしょう」
士郎「いや……」
カレン「さぁ……あそこに見える『休憩タイムクリスマスサービス割引』と書かれた場所へ行きましょう」
士郎「なんでさ!?」
カレン「おや?休憩ですよ?休憩。なにを嫌がりますか?」
士郎「あそこは休憩する場所じゃ……」
カレン「早漏野郎の相手をするには休憩と称してもいいでしょう?」
士郎「おい」
カレン「どうせ、ものの五分も持たないくせに」
士郎「ふざけんな!!」
カレン「では、そのくだらない矜持と名誉を守るために行きましょう。勿論、貴方持ちで」
117 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:42:02.40 ID:Jz7+BItS0
士郎「ぐ……」
カレン「私から誘うなど滅多にありませんよ?このチャンスを逃していいのですか?」
士郎「あのなぁ……」
カレン「さぁ」
士郎「やめろ」
カレン「意気地のない駄犬だこと」
士郎「そういう問題じゃない」
カレン「……私では駄目ですか?」
士郎「……っ」
カレン「……今日ぐらい……めちゃくちゃにしてほしいのですが……」
士郎「……」
カレン「……」
士郎「あ……え……」
カレン(ちょろい……)
カレン「私から誘うなど滅多にありませんよ?このチャンスを逃していいのですか?」
士郎「あのなぁ……」
カレン「さぁ」
士郎「やめろ」
カレン「意気地のない駄犬だこと」
士郎「そういう問題じゃない」
カレン「……私では駄目ですか?」
士郎「……っ」
カレン「……今日ぐらい……めちゃくちゃにしてほしいのですが……」
士郎「……」
カレン「……」
士郎「あ……え……」
カレン(ちょろい……)
121 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:46:26.65 ID:Jz7+BItS0
ビルの屋上
アーチャー「見えるな?」
セイバー「……で、何が目的です?」
アーチャー「あの二人に割って入れ」
セイバー「二人の営みを邪魔するような資格はわたしには……」
アーチャー「……」
凛「よっと。セイバー、早く行きなさいな」
セイバー「……凛」
凛「正直、士郎はセイバーを待ってるんだから」
セイバー「ですが……今まさにカレンと」
アーチャー「どう見ても嫌がっているが」
セイバー「……」
凛「あー!!もう!!じゃあ、私がいく!!!」
アーチャー「凛」
凛「煮え切らないセイバーが悪いんだからね!!」シュバッ
アーチャー「見えるな?」
セイバー「……で、何が目的です?」
アーチャー「あの二人に割って入れ」
セイバー「二人の営みを邪魔するような資格はわたしには……」
アーチャー「……」
凛「よっと。セイバー、早く行きなさいな」
セイバー「……凛」
凛「正直、士郎はセイバーを待ってるんだから」
セイバー「ですが……今まさにカレンと」
アーチャー「どう見ても嫌がっているが」
セイバー「……」
凛「あー!!もう!!じゃあ、私がいく!!!」
アーチャー「凛」
凛「煮え切らないセイバーが悪いんだからね!!」シュバッ
126 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:49:30.29 ID:Jz7+BItS0
カレン「ん?」
凛「そこまでよ、淫乱シスター」
士郎「遠坂!?」
カレン「なにか?」
凛「何かじゃないわ。その汚い手を離して」
カレン「いや」ギュッ
士郎「おい……」
凛「士郎もちゃんと言いなさいよ」
士郎「言ってるけど……」
カレン「私のいやらしい裸体を拝みたいと懇願するもので」
凛「はぁ!?」
士郎「言ってないだろ?!」
カレン「その目は言ってます」
凛「いいから離れろ!!」
カレン「乱暴」
凛「そこまでよ、淫乱シスター」
士郎「遠坂!?」
カレン「なにか?」
凛「何かじゃないわ。その汚い手を離して」
カレン「いや」ギュッ
士郎「おい……」
凛「士郎もちゃんと言いなさいよ」
士郎「言ってるけど……」
カレン「私のいやらしい裸体を拝みたいと懇願するもので」
凛「はぁ!?」
士郎「言ってないだろ?!」
カレン「その目は言ってます」
凛「いいから離れろ!!」
カレン「乱暴」
129 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:53:47.30 ID:Jz7+BItS0
凛「ほら!!士郎、こっちにきなさい!!」
カレン「無駄です」シュルルル
士郎「もがぁ!?」
凛「な!?」
カレン「この聖骸布からは誰も逃げられません」
凛「あんたねえ……」キュゥゥゥン
カレン「おや?」
凛「くらえ!!」ドンドンドン
カレン「バリア」
士郎「いだだだだ!!!!」
凛「ちょ……!!」
カレン「酷い人。呪いが駄犬に全弾命中してしまいました」
凛「士郎を盾にすんな!!!」
カレン「どうして人の恋路をじゃまするのですか?」
凛「恋路だぁ!?」
カレン「無駄です」シュルルル
士郎「もがぁ!?」
凛「な!?」
カレン「この聖骸布からは誰も逃げられません」
凛「あんたねえ……」キュゥゥゥン
カレン「おや?」
凛「くらえ!!」ドンドンドン
カレン「バリア」
士郎「いだだだだ!!!!」
凛「ちょ……!!」
カレン「酷い人。呪いが駄犬に全弾命中してしまいました」
凛「士郎を盾にすんな!!!」
カレン「どうして人の恋路をじゃまするのですか?」
凛「恋路だぁ!?」
131 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:56:16.60 ID:Jz7+BItS0
アーチャー「いいのか?」
セイバー「……」
アーチャー「全く……」
ライダー「―――ここにいましたか」
アーチャー「どうした?」
桜「先輩……」
アーチャー「桜も一緒か」
セイバー「桜……?」
桜「ライダー、行きましょう」
ライダー「はい」
セイバー「あ……」
ライダー「セイバーがいらないというなら、桜に譲ってください」
セイバー「な、なんのことです……?」
ライダー「では」シュバッ
セイバー「……っ」
セイバー「……」
アーチャー「全く……」
ライダー「―――ここにいましたか」
アーチャー「どうした?」
桜「先輩……」
アーチャー「桜も一緒か」
セイバー「桜……?」
桜「ライダー、行きましょう」
ライダー「はい」
セイバー「あ……」
ライダー「セイバーがいらないというなら、桜に譲ってください」
セイバー「な、なんのことです……?」
ライダー「では」シュバッ
セイバー「……っ」
134 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 16:58:58.50 ID:Jz7+BItS0
カレン「さあ、行きましょう?」
士郎「もが!?もがぁ!!」
凛「拘束プレイでもする気かぁ!?」
カレン「縛られるのは私」
凛「おい」
ライダー「そこまでです」
カレン「……」
桜「先輩を返して」
カレン「役者が揃ってきましたね」
凛「桜……」
桜「姉さん……」
カレン「ふふ……」
士郎(息ができない!!!)
凛「いいから、士郎を渡せ」
桜「先輩は姉さんの所有物ではありません」
士郎「もが!?もがぁ!!」
凛「拘束プレイでもする気かぁ!?」
カレン「縛られるのは私」
凛「おい」
ライダー「そこまでです」
カレン「……」
桜「先輩を返して」
カレン「役者が揃ってきましたね」
凛「桜……」
桜「姉さん……」
カレン「ふふ……」
士郎(息ができない!!!)
凛「いいから、士郎を渡せ」
桜「先輩は姉さんの所有物ではありません」
136 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:02:19.17 ID:Jz7+BItS0
凛「ふん。セイバーが諦めちゃったから、当然次は私でしょ?」
桜「いいえ。ずっとお傍で世話をしてきた私です」
ライダー「同意」
カレン「でも、彼は私の傍から離れようともしませんが?」
士郎「ふご……」
凛「その赤い布を外せばいいでしょ」
桜「そうです」
ライダー「……」
カレン「さあ、どうしましょうか?」
カレン(あと一人……まだ来てませんね)
凛「ちっ……!!」
桜「ライダー、お願い」
ライダー「分かりました」
カレン「まぁ」
ライダー「多少、強引にいかせてもらいます!!」
桜「いいえ。ずっとお傍で世話をしてきた私です」
ライダー「同意」
カレン「でも、彼は私の傍から離れようともしませんが?」
士郎「ふご……」
凛「その赤い布を外せばいいでしょ」
桜「そうです」
ライダー「……」
カレン「さあ、どうしましょうか?」
カレン(あと一人……まだ来てませんね)
凛「ちっ……!!」
桜「ライダー、お願い」
ライダー「分かりました」
カレン「まぁ」
ライダー「多少、強引にいかせてもらいます!!」
144 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:06:53.53 ID:Jz7+BItS0
ランサー「―――そこまでだ」
ライダー「な!?」
カレン「遅いですよ。かませ犬」
ランサー「うるせえ!!」
ギル「マスターに危害を加えるなら、流石に静観はできませんしね」
凛「アーチャー!!布だけを射抜きなさい!!」
アーチャー「―――了解だ」
セイバー「アーチャー?」
アーチャー「ここから射抜く」
セイバー「……やめろ」
アーチャー「……」
セイバー「どうやら貴方はどさくさに紛れてシロウを亡き者にしようとしてる」
アーチャー「ではどうする?」
セイバー「主君を守るのが騎士の務めだ」
アーチャー「ふ……」
ライダー「な!?」
カレン「遅いですよ。かませ犬」
ランサー「うるせえ!!」
ギル「マスターに危害を加えるなら、流石に静観はできませんしね」
凛「アーチャー!!布だけを射抜きなさい!!」
アーチャー「―――了解だ」
セイバー「アーチャー?」
アーチャー「ここから射抜く」
セイバー「……やめろ」
アーチャー「……」
セイバー「どうやら貴方はどさくさに紛れてシロウを亡き者にしようとしてる」
アーチャー「ではどうする?」
セイバー「主君を守るのが騎士の務めだ」
アーチャー「ふ……」
149 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:10:49.40 ID:Jz7+BItS0
カレン「さ、こっちです」
士郎「ふご!!」
ライダー「まて!!」
ランサー「待つのはお前だ」
ライダー「ランサー……!!」
ランサー「さぁ、どうする?俺を倒さないと―――」
ライダー「ベルレ―――」
ランサー「え?!」
ライダー「フォーン!!!!」ドォォォン
ランサー「あ―――」
ライダー「―――よし」
桜「ライダー!!急いで!!!先輩がいやらしい休憩所につれていかれちゃう!!」
ライダー「わかりました!!」
凛「アーチャーのやつ……なにやってんのよ……!!」
ギル「ランサー……」グスッ
士郎「ふご!!」
ライダー「まて!!」
ランサー「待つのはお前だ」
ライダー「ランサー……!!」
ランサー「さぁ、どうする?俺を倒さないと―――」
ライダー「ベルレ―――」
ランサー「え?!」
ライダー「フォーン!!!!」ドォォォン
ランサー「あ―――」
ライダー「―――よし」
桜「ライダー!!急いで!!!先輩がいやらしい休憩所につれていかれちゃう!!」
ライダー「わかりました!!」
凛「アーチャーのやつ……なにやってんのよ……!!」
ギル「ランサー……」グスッ
159 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:15:45.64 ID:Jz7+BItS0
カレン「……追ってきましたか」
ライダー「貴女は走れないのでしたね」
カレン「では、三人でいいことをしましょうか」
ライダー「?!」
カレン「何を驚きますか?ここ、女二人男一人なら入れてくれるのですよ?」
ライダー「い、いや……」
カレン「私は上で構いません。貴女はこの駄犬の粗末な一物を舐ってさしあげてください」
ライダー「そ、それは……」
カレン「何を戸惑いますか?貴方にとってもこの犬にとっても幸せなことです」
ライダー「……」
カレン「さ、行きましょう」
ライダー「……だめだ!!」
カレン「好きなだけ搾り取ってあげてください」
ライダー「しかし……!!」
カレン「ふふ……三人だと色んなことができますよ?」
ライダー「貴女は走れないのでしたね」
カレン「では、三人でいいことをしましょうか」
ライダー「?!」
カレン「何を驚きますか?ここ、女二人男一人なら入れてくれるのですよ?」
ライダー「い、いや……」
カレン「私は上で構いません。貴女はこの駄犬の粗末な一物を舐ってさしあげてください」
ライダー「そ、それは……」
カレン「何を戸惑いますか?貴方にとってもこの犬にとっても幸せなことです」
ライダー「……」
カレン「さ、行きましょう」
ライダー「……だめだ!!」
カレン「好きなだけ搾り取ってあげてください」
ライダー「しかし……!!」
カレン「ふふ……三人だと色んなことができますよ?」
166 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:21:17.04 ID:Jz7+BItS0
アーチャー「ほれ、どうした。早くしないと衛宮士郎が毒牙にかかるぞ?」
セイバー「シロウが誰と添い遂げようとも私には関係のないことだ!!」
アーチャー「本気か?」
セイバー「シロウを守れればそれでいい!!」
アーチャー「セイバー……」
セイバー「シロウだけは守る……!!」
アーチャー「愛しているが故か?」
セイバー「……!?」
アーチャー「後悔はせんのだな?」
セイバー「……」
アーチャー「……」
セイバー「くどい」
アーチャー「一瞬の迷い。それがお前の答えだろうに」
セイバー「いつかは消える身だ。シロウが私を受け入れてくれるとは思わない!!」
アーチャー(本音が漏れたな……)
セイバー「シロウが誰と添い遂げようとも私には関係のないことだ!!」
アーチャー「本気か?」
セイバー「シロウを守れればそれでいい!!」
アーチャー「セイバー……」
セイバー「シロウだけは守る……!!」
アーチャー「愛しているが故か?」
セイバー「……!?」
アーチャー「後悔はせんのだな?」
セイバー「……」
アーチャー「……」
セイバー「くどい」
アーチャー「一瞬の迷い。それがお前の答えだろうに」
セイバー「いつかは消える身だ。シロウが私を受け入れてくれるとは思わない!!」
アーチャー(本音が漏れたな……)
170 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:25:11.87 ID:Jz7+BItS0
カレン「いきましょう」
士郎「ふがふが!!」
ライダー「……」
ギル「ここ、僕の経営するホテルですから。無料でいいですよ」
カレン「それはどうも」
ライダー「あ、あの……」
カレン「なんですか?」
ライダー「えと……本当に私が……その……」
カレン「ええ。好きにすればいい。枯れ果てるまで存分に繰り返し、彼の欲を抜き取りましょう」
ライダー「……」
桜「ライダー!!!」
ライダー「……!?!」
凛「なにしてるわけ?」
カレン「5Pですか……栄養ドリンクでも用意しないと」
ギル「任せてください」
士郎「ふがふが!!」
ライダー「……」
ギル「ここ、僕の経営するホテルですから。無料でいいですよ」
カレン「それはどうも」
ライダー「あ、あの……」
カレン「なんですか?」
ライダー「えと……本当に私が……その……」
カレン「ええ。好きにすればいい。枯れ果てるまで存分に繰り返し、彼の欲を抜き取りましょう」
ライダー「……」
桜「ライダー!!!」
ライダー「……!?!」
凛「なにしてるわけ?」
カレン「5Pですか……栄養ドリンクでも用意しないと」
ギル「任せてください」
172 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:26:22.12 ID:RwNtifhx0
ライダーがさりげなく漁夫の利得ようとしててワロタww
174 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:27:38.01 ID:38Tauivx0
子ギルノリノリだなwww
176 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:29:32.54 ID:Jz7+BItS0
ライダー「ああああ……えと……!!」
桜「カレンさん……」
カレン「私は右腕だけもらえればそれでいいです」
凛「何の話?」
カレン「手で気持ちよくしてもらいます」
桜「きもち……?!」
ライダー「さ、さくら……あの……」
凛「ふーん……じゃあ、私は士郎の唇でももらおうかしら」
桜「姉さん?!」
カレン「舌で蹂躙してもらうと?まぁ、はしたない」
凛「あんたが言うな」
ライダー「……桜……半分で分けませんか?」
桜「……」
ライダー「あ、いや……私は2割で構いません……」
カレン(さて……そろそろ時間ですが、まだ踏ん切りがつかないようですね)
桜「カレンさん……」
カレン「私は右腕だけもらえればそれでいいです」
凛「何の話?」
カレン「手で気持ちよくしてもらいます」
桜「きもち……?!」
ライダー「さ、さくら……あの……」
凛「ふーん……じゃあ、私は士郎の唇でももらおうかしら」
桜「姉さん?!」
カレン「舌で蹂躙してもらうと?まぁ、はしたない」
凛「あんたが言うな」
ライダー「……桜……半分で分けませんか?」
桜「……」
ライダー「あ、いや……私は2割で構いません……」
カレン(さて……そろそろ時間ですが、まだ踏ん切りがつかないようですね)
183 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:35:44.06 ID:Jz7+BItS0
アーチャー「見ろ、どんどん衛宮士郎の周りに蝶が群がっているぞ?」
セイバー「うるさい!!」
アーチャー「……」
セイバー「……」
アーチャー「怖いのだろう?」
セイバー「な……」
アーチャー「もし衛宮士郎が自分を受け入れたとき、いつか消えてしまう最後のときが」
セイバー「違う……」
アーチャー「また、自分を受け入れてくれなかったときが」
セイバー「やめろ……!!」
アーチャー「どちらも怖い……そうだな?」
セイバー「違うといっている!!」
アーチャー「だから、そうして自分を偽り、衛宮士郎を遠ざける」
セイバー「私は……心から……シロウのことを愛している……だから、だから……!!」
アーチャー「困らせたくない。傷つけたくない。別れたくない。―――それでいいのか?」
セイバー「うるさい!!」
アーチャー「……」
セイバー「……」
アーチャー「怖いのだろう?」
セイバー「な……」
アーチャー「もし衛宮士郎が自分を受け入れたとき、いつか消えてしまう最後のときが」
セイバー「違う……」
アーチャー「また、自分を受け入れてくれなかったときが」
セイバー「やめろ……!!」
アーチャー「どちらも怖い……そうだな?」
セイバー「違うといっている!!」
アーチャー「だから、そうして自分を偽り、衛宮士郎を遠ざける」
セイバー「私は……心から……シロウのことを愛している……だから、だから……!!」
アーチャー「困らせたくない。傷つけたくない。別れたくない。―――それでいいのか?」
185 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:37:58.98 ID:o6Ziy/8x0
両局の温度差激しすぎワロタ
190 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:41:07.34 ID:Jz7+BItS0
セイバー「じゃあ、どうすればいい!!」
アーチャー「……」
セイバー「私は……どうすれば……いいのですか……」
アーチャー「そうだな……」
セイバー「シロウは優しい……きっと私の想いにも応えてくれる……でも……」
アーチャー「セイバー、先の話だ」
セイバー「でも私は知っている。今の幸福は未来の苦行でしかないこと」
アーチャー「その想いを閉じ込めたまま、彼の者の幸を傍らで見守り続けるのか?」
セイバー「そうだ……それが―――」
アーチャー「それではお前の幸福はどこにいく?」
セイバー「え……」
アーチャー「そろそろ己のことを労わっても罰は当たるまい?」
セイバー「わた……し……は……」
アーチャー「セイバー……とりあえず……いけ!!」ドン
セイバー「な―――」
アーチャー「……」
セイバー「私は……どうすれば……いいのですか……」
アーチャー「そうだな……」
セイバー「シロウは優しい……きっと私の想いにも応えてくれる……でも……」
アーチャー「セイバー、先の話だ」
セイバー「でも私は知っている。今の幸福は未来の苦行でしかないこと」
アーチャー「その想いを閉じ込めたまま、彼の者の幸を傍らで見守り続けるのか?」
セイバー「そうだ……それが―――」
アーチャー「それではお前の幸福はどこにいく?」
セイバー「え……」
アーチャー「そろそろ己のことを労わっても罰は当たるまい?」
セイバー「わた……し……は……」
アーチャー「セイバー……とりあえず……いけ!!」ドン
セイバー「な―――」
192 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:42:31.12 ID:haC9WW3g0
このアーチャーになら抱かれてもいい
194 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:43:13.95 ID:RwNtifhx0
アーチャーがイケメンすぎてつらい
197 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:45:23.11 ID:Jz7+BItS0
カレン「私のテクニックを用いれば容易く昇天します」
ライダー「え?」
カレン「つまりですね、擦り方が大事なのですよ」
桜「こ、こすりかた……?」
凛「なによそれ」
カレン「いいですか、まずは腕にまたがってですね。ゆっくりと腰を前後に動かすのです」
桜「……」
凛「……」
ギル「マスター、精力剤を箱買いしてき―――」
セイバー「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ギル「え―――」
ドォォォォン!!!
ライダー「なにごとですか?!」
セイバー「くっ……アーチャーめ……私を矢にするとは……」
カレン「ようやく来ましたか。臆病ライオン」
ライダー「え?」
カレン「つまりですね、擦り方が大事なのですよ」
桜「こ、こすりかた……?」
凛「なによそれ」
カレン「いいですか、まずは腕にまたがってですね。ゆっくりと腰を前後に動かすのです」
桜「……」
凛「……」
ギル「マスター、精力剤を箱買いしてき―――」
セイバー「あぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ギル「え―――」
ドォォォォン!!!
ライダー「なにごとですか?!」
セイバー「くっ……アーチャーめ……私を矢にするとは……」
カレン「ようやく来ましたか。臆病ライオン」
198 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:47:05.38 ID:o6Ziy/8x0
どうやって撃ったんだよwww
203 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:48:54.40 ID:5Drj1S+m0
ドンって蹴ったんじゃないのかwww
206 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:49:56.10 ID:Jz7+BItS0
桜「セイバーさん?!」
凛「セイバー……」
セイバー「あ……」
カレン「6Pでもしますか?」
士郎「ふぇいふぁー!!!」
セイバー「シロウ!!―――カレン、シロウを解放しなさい」
カレン「……どうしましょうか?」
ライダー「えと……」
カレン「駄犬の右足ならあいてますよ?」
セイバー「……」
士郎「もがぁ!!」
凛「セイバー、どうするの?私たちで分ける?それとも独り占めする?」
セイバー「い、いや……私は―――」
カレン「そうやってまた逃げるのですね」
セイバー「な、なに……?」
凛「セイバー……」
セイバー「あ……」
カレン「6Pでもしますか?」
士郎「ふぇいふぁー!!!」
セイバー「シロウ!!―――カレン、シロウを解放しなさい」
カレン「……どうしましょうか?」
ライダー「えと……」
カレン「駄犬の右足ならあいてますよ?」
セイバー「……」
士郎「もがぁ!!」
凛「セイバー、どうするの?私たちで分ける?それとも独り占めする?」
セイバー「い、いや……私は―――」
カレン「そうやってまた逃げるのですね」
セイバー「な、なに……?」
215 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:54:13.84 ID:Jz7+BItS0
カレン「これだけのお膳立ても貴女がそれでは意味がないですね」
セイバー「……?」
カレン「返します」シュルルル
士郎「うわぁぁ!!!」
セイバー「シロウ!!」パシッ
カレン「さようなら」
セイバー「ま、て……」
カレン「サンタクロースになるのは疲れますね」
セイバー「……」
士郎「うーん……」
桜「……」
ライダー「あの……セイバー……1割でも―――」
凛「終わりよ、ライダー」
ライダー「……」
凛「セイバー、あとはよろしくね」
セイバー「……?」
カレン「返します」シュルルル
士郎「うわぁぁ!!!」
セイバー「シロウ!!」パシッ
カレン「さようなら」
セイバー「ま、て……」
カレン「サンタクロースになるのは疲れますね」
セイバー「……」
士郎「うーん……」
桜「……」
ライダー「あの……セイバー……1割でも―――」
凛「終わりよ、ライダー」
ライダー「……」
凛「セイバー、あとはよろしくね」
220 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 17:57:17.00 ID:Jz7+BItS0
公園
士郎「ん……」
セイバー「シロウ……」
士郎「セイバー?!」ガバッ
セイバー「……おはようございます」
士郎「えと……ここは」
セイバー「公園です」
士郎「……」
セイバー「……」
士郎・セイバー「「あの!」」
士郎「あ、なに?」
セイバー「シロウこそ……」
士郎「……」
セイバー「……」
セイバー(何を言えばいいのか……)
士郎「ん……」
セイバー「シロウ……」
士郎「セイバー?!」ガバッ
セイバー「……おはようございます」
士郎「えと……ここは」
セイバー「公園です」
士郎「……」
セイバー「……」
士郎・セイバー「「あの!」」
士郎「あ、なに?」
セイバー「シロウこそ……」
士郎「……」
セイバー「……」
セイバー(何を言えばいいのか……)
227 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:00:40.28 ID:Jz7+BItS0
アーチャー「ふふ……」
凛「なにやってんだが……初恋かよ」
ライダー「……」
桜「先輩……やっぱり……」
アーチャー「まぁ、しばらく進展はないだろう。どちらも朴念仁だ」
凛「それもそうね」
アーチャー「全くもってあきれ返るばかりだ」
ライダー「1割……」
桜「……」ギュゥゥゥ
ライダー「ひゃぁ!!!」
桜「……」
ライダー「お、おしりを抓らないでください……」
桜「私だって我慢してるんだから」
ライダー「はい……」
凛「……」
凛「なにやってんだが……初恋かよ」
ライダー「……」
桜「先輩……やっぱり……」
アーチャー「まぁ、しばらく進展はないだろう。どちらも朴念仁だ」
凛「それもそうね」
アーチャー「全くもってあきれ返るばかりだ」
ライダー「1割……」
桜「……」ギュゥゥゥ
ライダー「ひゃぁ!!!」
桜「……」
ライダー「お、おしりを抓らないでください……」
桜「私だって我慢してるんだから」
ライダー「はい……」
凛「……」
241 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:04:34.81 ID:Jz7+BItS0
士郎「……」
セイバー「申し訳ありません」
士郎「え?」
セイバー「大河から聞きました。私のために仕事を休みにしたと」
士郎「あ……えと……」
セイバー「……」
士郎「どうしても俺……セイバーと過ごしたくて」
セイバー「シロウ……」
士郎「迷惑だったか?」
セイバー「そんなことは!!」
士郎「よかった……」
セイバー「ですが……私には過ぎた至福です」
士郎「どうして?」
セイバー「私は士郎の傍に居られればそれでいいのです」
士郎「……」
セイバー「申し訳ありません」
士郎「え?」
セイバー「大河から聞きました。私のために仕事を休みにしたと」
士郎「あ……えと……」
セイバー「……」
士郎「どうしても俺……セイバーと過ごしたくて」
セイバー「シロウ……」
士郎「迷惑だったか?」
セイバー「そんなことは!!」
士郎「よかった……」
セイバー「ですが……私には過ぎた至福です」
士郎「どうして?」
セイバー「私は士郎の傍に居られればそれでいいのです」
士郎「……」
251 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:08:43.88 ID:Jz7+BItS0
セイバー「これ以上、何を求めればいいのかわからないぐらいです」
士郎「セイバー……」
セイバー「こうして言葉を交わし、削られていく時間を切り取るようにして貴方との記憶を得る」
セイバー「それだけで……十分です」
士郎「……」
セイバー「ですから―――」
士郎「セイバーは今がいいのか?」
セイバー「え?」
士郎「今のままでいいのか?」
セイバー「はい」
士郎「本当に?」
セイバー「はい」
士郎「……そっか」
セイバー「士郎?」
士郎「なら、家に帰ろう。いつもの時間を過ごそう」
士郎「セイバー……」
セイバー「こうして言葉を交わし、削られていく時間を切り取るようにして貴方との記憶を得る」
セイバー「それだけで……十分です」
士郎「……」
セイバー「ですから―――」
士郎「セイバーは今がいいのか?」
セイバー「え?」
士郎「今のままでいいのか?」
セイバー「はい」
士郎「本当に?」
セイバー「はい」
士郎「……そっか」
セイバー「士郎?」
士郎「なら、家に帰ろう。いつもの時間を過ごそう」
257 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:11:56.17 ID:Jz7+BItS0
衛宮邸
セイバー「ただいま戻りました」
士郎「ただいまー」
セイバー「誰もいませんね」
士郎「みんなを呼ぶか」
セイバー「え?」
士郎「遠坂も桜もライダーもイリヤも……ついでに藤ねえも」
セイバー「……そうですね」
士郎「それがいつもの時間だもんな」
セイバー「はい」
士郎「じゃあ、居間で待っててくれ。みんなの家に電話してくる」
セイバー「わかりました」
セイバー(これでいい……私に特別など必要がない)
セイバー(この一瞬が既に奇跡なのですから……)
セイバー「ただいま戻りました」
士郎「ただいまー」
セイバー「誰もいませんね」
士郎「みんなを呼ぶか」
セイバー「え?」
士郎「遠坂も桜もライダーもイリヤも……ついでに藤ねえも」
セイバー「……そうですね」
士郎「それがいつもの時間だもんな」
セイバー「はい」
士郎「じゃあ、居間で待っててくれ。みんなの家に電話してくる」
セイバー「わかりました」
セイバー(これでいい……私に特別など必要がない)
セイバー(この一瞬が既に奇跡なのですから……)
266 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:15:11.71 ID:Jz7+BItS0
セイバー「……」
士郎「え?!無理?!」
セイバー「……?」
士郎「わ、わかった」
セイバー「士郎?」
士郎「みんな用事があるって」
セイバー「クリスマスですからね」
士郎「そうか……」
セイバー「……」
士郎「……」
セイバー「えと……」
士郎「あ、仕方ないな。じゃあ、二人でクリスマスパーティーでもするか」
セイバー「は、はい」
士郎「じゃあ、料理作らないと。下ごしらえは終わってるからすぐだぞ」
セイバー「わ、わかりました」
士郎「え?!無理?!」
セイバー「……?」
士郎「わ、わかった」
セイバー「士郎?」
士郎「みんな用事があるって」
セイバー「クリスマスですからね」
士郎「そうか……」
セイバー「……」
士郎「……」
セイバー「えと……」
士郎「あ、仕方ないな。じゃあ、二人でクリスマスパーティーでもするか」
セイバー「は、はい」
士郎「じゃあ、料理作らないと。下ごしらえは終わってるからすぐだぞ」
セイバー「わ、わかりました」
276 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:19:51.30 ID:Jz7+BItS0
セイバー「この鳥が美味しいですね」モグモグ
士郎「どんどん食べていいぞ」
セイバー「はい」
士郎「……」
セイバー「……」モグモグ
士郎「にしても……藤ねえや遠坂に用事があるって……ちょっと信じがたいな」
セイバー「大河はどのような用事だと?」
士郎「え、ああ。イリヤが電話に出たんだけど、なんでも藤村邸でクリスマス会をするとか」
セイバー「なるほど。凛は?」
士郎「桜と一緒にクリスマス」
セイバー「……」
士郎「……」
セイバー「なら、ここに来ればいいのに、変な話ですね」
士郎「そうだな」
セイバー「……」
士郎「どんどん食べていいぞ」
セイバー「はい」
士郎「……」
セイバー「……」モグモグ
士郎「にしても……藤ねえや遠坂に用事があるって……ちょっと信じがたいな」
セイバー「大河はどのような用事だと?」
士郎「え、ああ。イリヤが電話に出たんだけど、なんでも藤村邸でクリスマス会をするとか」
セイバー「なるほど。凛は?」
士郎「桜と一緒にクリスマス」
セイバー「……」
士郎「……」
セイバー「なら、ここに来ればいいのに、変な話ですね」
士郎「そうだな」
セイバー「……」
282 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:23:18.23 ID:Jz7+BItS0
セイバー「ご馳走様でした」
士郎「じゃあ、片付けるな」
セイバー「はい」
トゥルルルル
士郎「あ、セイバー、代わりに出てくれ」
セイバー「わかりました」トテトテ
セイバー「もしもし、衛宮ですが」
凛『あ、メリークリスマース!!』
セイバー「凛、どうしてこちらにこないのですか?」
凛『そんな甘酸っぱい空間にいくわけないでしょう』
セイバー「甘酸っぱい……?」
凛『あ、そうそう。クリスマスの夜はね、ある決まり事があるって知ってる?』
セイバー「決まりごと?」
凛『ふふ……』
士郎「じゃあ、片付けるな」
セイバー「はい」
トゥルルルル
士郎「あ、セイバー、代わりに出てくれ」
セイバー「わかりました」トテトテ
セイバー「もしもし、衛宮ですが」
凛『あ、メリークリスマース!!』
セイバー「凛、どうしてこちらにこないのですか?」
凛『そんな甘酸っぱい空間にいくわけないでしょう』
セイバー「甘酸っぱい……?」
凛『あ、そうそう。クリスマスの夜はね、ある決まり事があるって知ってる?』
セイバー「決まりごと?」
凛『ふふ……』
287 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:25:39.00 ID:Jz7+BItS0
遠坂邸
凛「じゃあ、そういうことだから」
ガチャン
凛「ふぅ」
アーチャー「最後の一押しか」
凛「まぁ、ああでもしないとね」
アーチャー「ふっ……」
凛「さてと、もう寝るかな」
アーチャー「添い寝してやろうか?」
凛「令呪で自害せよって命令してほしいの?」
アーチャー「やめろ」
凛「ふん」
アーチャー「……」
凛「いや、本当にしなくていいからね?」
アーチャー「分かっている」
凛「じゃあ、そういうことだから」
ガチャン
凛「ふぅ」
アーチャー「最後の一押しか」
凛「まぁ、ああでもしないとね」
アーチャー「ふっ……」
凛「さてと、もう寝るかな」
アーチャー「添い寝してやろうか?」
凛「令呪で自害せよって命令してほしいの?」
アーチャー「やめろ」
凛「ふん」
アーチャー「……」
凛「いや、本当にしなくていいからね?」
アーチャー「分かっている」
296 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:30:05.54 ID:Jz7+BItS0
セイバー「……」
士郎「終わった。セイバー、これからどうする?」
セイバー「ああ、あの……」
士郎「ん?」
セイバー「お風呂に入ってきてください」
士郎「セイバーが先でいいけど?」
セイバー「わ、わわ、わかりました……」
士郎「セイバー?」
セイバー「は、はい?」
士郎「どうしたんだ?」
セイバー「い、いえ……クリスマスを締めくくりませんと……」
士郎「は?」
セイバー「で、では、お先に失礼します……」
士郎「変なセイバー」
セイバー(ま、まさか……現代のクリスマスがこのようなことになっているは……!!)
士郎「終わった。セイバー、これからどうする?」
セイバー「ああ、あの……」
士郎「ん?」
セイバー「お風呂に入ってきてください」
士郎「セイバーが先でいいけど?」
セイバー「わ、わわ、わかりました……」
士郎「セイバー?」
セイバー「は、はい?」
士郎「どうしたんだ?」
セイバー「い、いえ……クリスマスを締めくくりませんと……」
士郎「は?」
セイバー「で、では、お先に失礼します……」
士郎「変なセイバー」
セイバー(ま、まさか……現代のクリスマスがこのようなことになっているは……!!)
305 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:33:44.65 ID:Jz7+BItS0
セイバー「―――シロウ、どうぞ」
士郎「うん」
セイバー「……あの」
士郎「なに?」
セイバー「寝室で待っていたほうがいい、でしょうか?」
士郎「え?」
セイバー「そそ、それとも、居間でお待ちしていましょうか?」
士郎「えーと……じゃあ、居間で」
セイバー「わ、わかりました!!」
士郎「……?」
セイバー「……」
セイバー「テーブルを使うのでしょうか……?」
セイバー「いや……でも……」
セイバー「あ、座布団をこうしてならべ―――」
セイバー「くっ……クリスマス……なんという魔教なのでしょうか……!!」
士郎「うん」
セイバー「……あの」
士郎「なに?」
セイバー「寝室で待っていたほうがいい、でしょうか?」
士郎「え?」
セイバー「そそ、それとも、居間でお待ちしていましょうか?」
士郎「えーと……じゃあ、居間で」
セイバー「わ、わかりました!!」
士郎「……?」
セイバー「……」
セイバー「テーブルを使うのでしょうか……?」
セイバー「いや……でも……」
セイバー「あ、座布団をこうしてならべ―――」
セイバー「くっ……クリスマス……なんという魔教なのでしょうか……!!」
314 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:37:32.27 ID:Jz7+BItS0
士郎「―――はぁ、さっぱりした」
セイバー「……」
士郎「セイバー、何か飲むか?」
セイバー「あああ、あの……」モソモソ
士郎「ん?」
セイバー「ど、どうぞ……」
士郎「ど、どうしたんだ……セイバー?テーブルの上に仰向けになって……」
セイバー「……」
士郎「セイバー?」
セイバー「どうぞ!!」
士郎「……」
セイバー「クリスマスの最後は……女性が男性に蹂躙されるとか!!」
士郎「ぶっ!?」
セイバー「どうぞ!!―――ただ……脇は弱いので……優しくしてもらえる……と……」
士郎「セイバー……」
セイバー「……」
士郎「セイバー、何か飲むか?」
セイバー「あああ、あの……」モソモソ
士郎「ん?」
セイバー「ど、どうぞ……」
士郎「ど、どうしたんだ……セイバー?テーブルの上に仰向けになって……」
セイバー「……」
士郎「セイバー?」
セイバー「どうぞ!!」
士郎「……」
セイバー「クリスマスの最後は……女性が男性に蹂躙されるとか!!」
士郎「ぶっ!?」
セイバー「どうぞ!!―――ただ……脇は弱いので……優しくしてもらえる……と……」
士郎「セイバー……」
327 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:42:12.24 ID:Jz7+BItS0
セイバー「うぅ……」
士郎「セイバー、いいからテーブルから降りろ」
セイバー「え……?」
士郎「どうせ遠坂あたりがなんか吹き込んだんだろ」
セイバー「あの……女性は聖夜の最後のデザートでは?」
士郎「違う。そんなことない」
セイバー「そ、そうですか……よかった……もしシロウに乱暴されたどうしようかと……」
士郎「あはは」
セイバー「笑わないでください!!」
士郎「セイバー」
セイバー「は、はい?」
士郎「好きだ」
セイバー「え……」
士郎「俺……やっぱりセイバーのこと大好きだ」
セイバー「えっと……はい……私も……」
士郎「セイバー、いいからテーブルから降りろ」
セイバー「え……?」
士郎「どうせ遠坂あたりがなんか吹き込んだんだろ」
セイバー「あの……女性は聖夜の最後のデザートでは?」
士郎「違う。そんなことない」
セイバー「そ、そうですか……よかった……もしシロウに乱暴されたどうしようかと……」
士郎「あはは」
セイバー「笑わないでください!!」
士郎「セイバー」
セイバー「は、はい?」
士郎「好きだ」
セイバー「え……」
士郎「俺……やっぱりセイバーのこと大好きだ」
セイバー「えっと……はい……私も……」
336 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:46:22.37 ID:Jz7+BItS0
士郎「……」
セイバー「ですが……私は―――」
士郎「迎えにいく」
セイバー「え?」
士郎「セイバーがいつか消えても……俺はセイバーを迎えに行く」
セイバー「そんなこと……!!」
士郎「やってみないとわからない」
セイバー「シロウ……」
士郎「だから……今は傍にいてくれ」
セイバー「……はい」
士郎「セイバー……もっと近づいてもいいか?」
セイバー「いえ……これ以上は……」
士郎「……」
セイバー「息が……あの……」
士郎「セイバーの吐息が届く……。いい匂いがするな」
セイバー「ですが……私は―――」
士郎「迎えにいく」
セイバー「え?」
士郎「セイバーがいつか消えても……俺はセイバーを迎えに行く」
セイバー「そんなこと……!!」
士郎「やってみないとわからない」
セイバー「シロウ……」
士郎「だから……今は傍にいてくれ」
セイバー「……はい」
士郎「セイバー……もっと近づいてもいいか?」
セイバー「いえ……これ以上は……」
士郎「……」
セイバー「息が……あの……」
士郎「セイバーの吐息が届く……。いい匂いがするな」
341 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:49:03.82 ID:Jz7+BItS0
士郎「……」
セイバー「うぅ……」
士郎「そろそろ寝るか」
セイバー「え、ええ……」
士郎「……あの」
セイバー「は、はい?」
士郎「一緒に寝るか?」
セイバー「いいのですか?」
士郎「今日ぐらいは……」
セイバー「……」
士郎「……」
セイバー「はい、シロウの傍に居られるのなら喜んで」
士郎「ありがとう」
セイバー「いえ」
セイバー「うぅ……」
士郎「そろそろ寝るか」
セイバー「え、ええ……」
士郎「……あの」
セイバー「は、はい?」
士郎「一緒に寝るか?」
セイバー「いいのですか?」
士郎「今日ぐらいは……」
セイバー「……」
士郎「……」
セイバー「はい、シロウの傍に居られるのなら喜んで」
士郎「ありがとう」
セイバー「いえ」
352 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:52:26.61 ID:Jz7+BItS0
寝室
セイバー「シロウ、雪です」
士郎「通りで寒いと思った」
セイバー「……」モゾモゾ
士郎「セイバー……そんなにひっつかなくても……」
セイバー「これだけ体を密着していれば寒さなど忘れます」
士郎「そうだな……もう忘れてきた」
セイバー「シロウ……」
士郎「……」
セイバー「愛しています……心から……」
士郎「俺もだ」
セイバー「夢を見させてください……」
士郎「うん」
セイバー「覚めない夢を……ずっと……」
セイバー「シロウ、雪です」
士郎「通りで寒いと思った」
セイバー「……」モゾモゾ
士郎「セイバー……そんなにひっつかなくても……」
セイバー「これだけ体を密着していれば寒さなど忘れます」
士郎「そうだな……もう忘れてきた」
セイバー「シロウ……」
士郎「……」
セイバー「愛しています……心から……」
士郎「俺もだ」
セイバー「夢を見させてください……」
士郎「うん」
セイバー「覚めない夢を……ずっと……」
356 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:54:34.88 ID:Jz7+BItS0
翌朝
士郎「ん……?」
士郎「セイバー?」
士郎「……」
士郎「セイバー?」
士郎「……」
士郎「どこだ?」
士郎「セイバー?」
士郎「あれ……」
士郎「……」
士郎「……まさか」
士郎「セイバー!!」
士郎「セイバー!!どこだ!!」
士郎「ん……?」
士郎「セイバー?」
士郎「……」
士郎「セイバー?」
士郎「……」
士郎「どこだ?」
士郎「セイバー?」
士郎「あれ……」
士郎「……」
士郎「……まさか」
士郎「セイバー!!」
士郎「セイバー!!どこだ!!」
364 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 18:56:53.59 ID:Jz7+BItS0
キッチン
士郎「セイバー!!」
士郎「……」
士郎「ここじゃない……」
道場
士郎「セイバー!!」
士郎「ここにも……」
士郎「……」
離れ
士郎「セイバー、どこだ!!」
士郎「……」
士郎「……セイバー……どこに……」
士郎「消えたのか……?」
士郎「そんな……」
士郎「セイバー!!」
士郎「……」
士郎「ここじゃない……」
道場
士郎「セイバー!!」
士郎「ここにも……」
士郎「……」
離れ
士郎「セイバー、どこだ!!」
士郎「……」
士郎「……セイバー……どこに……」
士郎「消えたのか……?」
士郎「そんな……」
373 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 19:02:18.52 ID:Jz7+BItS0
士郎「セイバー……どこに……」
セイバー「シロウ」
士郎「セイバー……」
セイバー「どうしましたか?昨日の疲れがまだ―――」
士郎「どこに行ってたんだよ?!」
セイバー「え……?」
士郎「心配しただろ……」
セイバー「すいません……凛から呼び出しを受けまして。今、帰って来ました」
士郎「遠坂……?なにかあったのか?」
セイバー「シロウのことどうするのか、と」
士郎「そ、それでセイバーはなんていったんだ……?」
セイバー「勿論―――」
―――私はシロウを愛し続けます。
END
セイバー「シロウ」
士郎「セイバー……」
セイバー「どうしましたか?昨日の疲れがまだ―――」
士郎「どこに行ってたんだよ?!」
セイバー「え……?」
士郎「心配しただろ……」
セイバー「すいません……凛から呼び出しを受けまして。今、帰って来ました」
士郎「遠坂……?なにかあったのか?」
セイバー「シロウのことどうするのか、と」
士郎「そ、それでセイバーはなんていったんだ……?」
セイバー「勿論―――」
―――私はシロウを愛し続けます。
END
375 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 19:03:09.33 ID:KmA5+zQC0
素晴らしい
乙
乙
379 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 19:03:51.30 ID:yx9fEjU3O
えんだぁぁぁああああああああああああああああああ
418 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:07:17.64 ID:UVr8n+KM0
>>379 いやああああああああああああああああああ
430 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/12/25(日) 20:38:30.70 ID:H1mQ3PNq0
>>418
あぅはぁああああああああああああああ
あぅはぁああああああああああああああ
Entry ⇒ 2011.12.26 | Category ⇒ FateSS | Comments (0) | Trackbacks (0)
≪PREV |